皆さんありがとうございます!
これからも頑張っていきます!
~束 Side~
永遠
「確かに束さんの夢は素晴らしい!じゃが、ISには女しか使えんという欠点がある。それが今の世界を作った原因じゃ。束さんがその問題を直す前に世に出てしまったとしても解決策も残さず、世間から雲隠れした束さんにも責任の一端はあるとワシは思うんじゃ。」
束
「それは…」
永遠
「束さん、一つ聞く…【白騎士事件】…あれは束さんの仕業か?」
束
「!?…うん…私がやった…ISを認めて欲しくて…幼馴染のちーちゃんに手伝って貰って…」
永遠
「束さん、ワシも偉そうな事を言うつもりは無いが、言わせて貰うぞ。」
とーくん?
永遠
「このバッカモオオオォォォーーーン!認めて欲しくて事件を起こすじゃと!アホかお前は!【白騎士事件】を起こして証明したのはISの有用性では無いじゃろ!兵器としての有用性じゃろうが!しかも女しか使えん欠陥を残して事件を起こしおって!そんなに認めて欲しかったらISで宇宙に上がって地球や月の写真なり動画なり撮影してくるとか他にも方法はあったじゃろうが!短気を起こして安易な方法をとりおって!結局造ったお主自身が自分の夢をぶち壊したんじゃろが!違うか!?」
束
「う、うう………その通り、です………」
…とーくんの言う通りだ…
…私が【白騎士事件】を起こして証明したのは兵器としての価値だけ…
…認めさせるなら他にも方法はいくらでもあった…
…それこそとーくんの言ったように地球や月の写真を撮ってきたりすればよかった…
…でも、あの時の私はそんな簡単なことすら思いつかなかった…
…私がしたことは一番やってはいけない事だったんだ…
…自分で自分の夢を壊した、その通りだ…
…箒ちゃん達とも離れ離れにならなくて済んだんだ…
…私は自分の夢だけでなく家族や生活まで自分の手で壊してしまった…
…そして今の世界を作ったのは私だ…
…あの時の私がもっとよく考えていれば世界はこんなに酷い事にはならなかったんだ…
…とーくんにハッキリ言われて私は改めて自覚した…
…ISが原因で起きた事件の全ては私が原因だ…
…世界中の人達を不幸にしたのは…
…私なんだ…
束
「…う…うう、うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーん!!!!」
クロエ
「束様!?」
束
「ううっ…ヒック…う、グスッ………ど……れば…いの…………どう…すれば…いいの?」
クロエ
「束様………」
永遠
「………ワシには答えられんよ…それは自分で見つけねばならん…」
束
「そんなぁ…」
クロエ
「………」
永遠
「…じゃが、それを見つけられたら、その時は、ワシでよければ力になろう…」
クロエ
「永遠さん!」
束
「…とーくん…ホント…?」
永遠
「ワシ何ぞでよければな。」
束
「ホントのホントに?」
永遠
「無論じゃ。」
束
「ホントのホントのホント~に?」
永遠
「…しつこいぞ…やめてもいいんじゃぞ?」
束
「ごめんなさいごめんなさい協力してください!」
永遠
「ホントに疑り深い人じゃの~。昨日と同じくだりじゃぞ。」
束
「え!?…あ、そうだったね。アハハハハハハ………」
永遠
「ようやっと笑ったか。」
束&クロエ
「え?」
あれ、そういえばいつの間にか笑ってる…
永遠
「カカカッ、泣かせて凹ませたワシが言うのも変じゃがな…束さんには一度、自分を見つめ直す事が必要じゃと思ってな。ああ言ったんじゃよ。すまんかったな。」
束
「う~~~!とーくん酷いよ!」
永遠
「じゃが、これで少しは分かったじゃろ?」
束
「…う、うん…でもすぐには答えが出ないよ…」
永遠
「カカカッそれでいいんじゃよ。時間をかけて探せばいいんじゃ。」
束
「…うん、そうするよ…」
永遠
「じゃが、答えはちゃんと出さねばならんぞ。」
束
「わ、分かってるよ!天災の束さんに出せない答えなんて無いんだよ!」
永遠
「カカカッならその時を楽しみにしておるよ。」
束
「…ありがと、とーくん…」ボソッ
永遠
「何か言ったか?」
束
「ううん、何でもないよ!」
永遠
「そうか?」
クロエ
「フフッ…」
永遠
「クロエもどうしたんじゃ?」
クロエ
「何でもありませんよ~♪」
永遠
「変な娘じゃの?…さて、説教はここまでにして昼飯にするかの。」
束
「ホント!お腹ペコペコだよ~♪」
とーくん、必ず答えを見つけるからね!
~束 Side out~
次回『第011話:年上の妹』