~簪 Side~
永遠が自分の正体を話したお陰なのかあの日から私達の親密度は上がったと思う
その証拠に私や永遠は織斑一夏とは互いに名前で呼ぶようになった
それから数日後…
束
「それじゃあかんちゃん!準備はい~い?」
簪
「ハイ!!!」
遂に私の新型が完成した
後は実際に稼働させて動作テストを行うだけ
簪
「…行くよ…【打鉄天魔】!!!」
カッ!!!
私は待機状態の新しい【打鉄】の名前を呼んだ
それは白い戦国武将の鎧の様な姿のIS…
背中には三日月の様な曲刀を2本、光輪のようにして装備されている…
コレが完成した私の第5世代…【打鉄天魔】!!!
本音
「ふわ~…コレがかんちゃんの新型か~…」
シャルロット
「強そうだね~…」
皆も【天魔】に驚いている
コレを完成させるまでにプロトタイプとして酷使した【紅椿】はボロボロになっちゃったけど…ありがとう【紅椿】…貴方のお陰で【天魔】は無事に完成したよ
永遠
「では早速模擬戦で実戦テストと行こうかの?」
簪
「うん!!!」
私も【天魔】の力を早く試してみたい!!
鈴
「それで誰が相手するの?」
永遠
「フム…じゃったら一夏、頼めるかの?」
一夏
「俺!?」
永遠が指名したのは一夏か…
一夏
「イヤイヤ!!俺はまだ修行中でとても第5世代の相手なんて出来ねえよ!?」
永遠
「んな事は分かっとるわい。その途中経過を見る意味も込めて簪の相手をせいと言うとるんじゃ。」
一夏
「…え?」
永遠
「お主が簪に勝てん事くらい誰もが分かっとる。じゃが、薪割りばかりしとると戦いの勘が鈍る可能性がある。じゃから時々はこう言った事をした方がいいと言うとるんじゃ。」
一夏
「な、なるほど!?」
それで一夏に相手をしろって言ったのか…
永遠
「それにお主に相手をさせるのにはもう一つ理由がある。」
一夏
「もう一つ?」
永遠
「強くなる為の一番良い経験はな?自分よりも強い相手と戦う事じゃよ。」
一夏
「!?」
永遠
「例え負けても格上と1回戦うだけで十分な経験を与えてくれる。逆に格下とは100回連勝しても得るものなんぞ殆ど無い。あるとすれば精々優越感位なもんじゃ。」
一夏
「………」
永遠
「尤もコレは一面でしかない。負けるのがどうしても嫌だと言われればワシも何も言えんが…「そんなの決まってるぜ!!」む?」
一夏
「師匠!!俺は自分より弱い奴に勝って威張る位なら負けた方がマシだ!!負けてそこから立ち上がる!!それが俺を更に強くしてくれる筈だ!!!」
永遠の言葉を遮って一夏は迷いなくそう答えた
永遠
「ウム!!よう言うた!!!」
こうして私の相手は一夏に決まった
~簪 Side out~