~束 Side~
一夏
「イテテテ…」
【打鉄天魔】の相手をしてくれたいっくんはかんちゃんの全方位砲火で吹っ飛ばされて暫くして起き上がった
流石にあの集中攻撃には成す術がなかったようだね…と言うか装備が全部使えなくされたら誰だってこうなるか…
束
「いっくん大丈夫~?」
一夏
「な、なんとか…つうか束さん…何ですかあの能力?いくら何でも反則過ぎるでしょ?」
束
「ニャハハハ♪でしょ?いや~…造った束さん自身もそう思っちゃったよ~♪」
一夏
「笑い事じゃないと思いますよ?」
…誤魔化せないか…
シャルロット
「僕もそう思います。簪のあの機体は試合では確実に制限がかけられてしまいますよ。」
別に違反してる訳じゃ無いんだけどな…
それに私の作る第5世代は試合とかゲームの為じゃなくて宇宙で活動する事を目的にしたものなんだからそっちはどうでもいいんだよね
束
「まあ、その時はその時だよ。向こうが何か言って来たらその時に対処すればいいだけだよ。」
尤も…この束さんに面と向かって物申せるか甚だ疑問だけどね?
と、そんな事よりも…
束
「どうだったかんちゃん?【天魔】を使って何か問題があった?」
簪
「いえ、何も問題はありません。今まで以上に動きやすかったです。」
束
「それは良かったよ♪新型のビットも大丈夫だった?」
簪
「はい、まだ慣れてないせいで操作は難しいですけど動かす事に問題はありません。」
束
「そっか、なら操作に関してはセーちゃんに教えて貰った方がいいね。」
簪
「そうですね!!」
ビットの扱いにかけてはセーちゃんが一番だからね!
さ~て…それじゃ【天魔】の試運転は一先ずOKって事で…
そ、れ、じゃ~…
束
「リーちゃん!!早速【
鈴
「ハ、ハイ!!!」
次の題材に取り掛かるぜぇ~!!!
~束 Side out~
~鈴 Side~
ハァ~…遂にこの時が来てしまった…
私の【
セシリアの【ハルファス・ベーゼ】と簪の【打鉄天魔】…どっちも見る限り原形を留めないのは確実よね…
どんな機体が出来上がるのか楽しみ半分怖さ半分って心境ね…
でもここまで来た以上は…
鈴
「腹を括るしかないわね!!!」
私が気合を入れ直すと…
束
「いや、別に乗ったら即自爆する様な物にはしないけど?」
鈴
「………すみません…」
口に出してしまった…
でもね束さん…私の気持ちも少しは分かって欲しいんですよ…
~鈴 Side out~