IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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更新が遅くなって申し訳ありません!!

ストックが切れた上に中々ネタが思い浮かばずこんなに遅くなってしまいました

完結するまでは頑張りますので今後もよろしくお願いします




第150話:闇夜を照らす月!月光龍(ユェガンロン)咆哮!!

 

 ~鈴 Side~

 

「出来た~~~!!!」

 

 声を張り上げる束さん…

 その前には完成した私の新型があった…

 でも…

 

全員

「………」

 

 私を含めた全員が言葉を失ってる

 だってこれ…

 

「コレがリーちゃんの新型!!その名も【月光龍(ユェガンロン)】だよ!!!」

 

 私の新型はクロエさんの【裂空丸】クラスのサイズがある真っ白なドラゴンだったからだ

 一目でこのISは【ワイバーン・ガイア】や【裂空丸】と同じ中に乗り込んで操縦するタイプだと分かるわ…

 

「あの~…束さん…大型はもう作らないんじゃなかったんですか?」

 

 私がそう聞くと…

 

「そのつもりだったんだけどね~…次の機体を考えてる内に通常サイズのISじゃ無理って気付いてさ?」

 

「それでこのサイズになったと?」

 

「そゆ事~♪」

 

 束さんがそう言うならそうなんでしょうけど…

 一体どんな作り方したら通常サイズを上回るISが出来上がるんだろ?

 私の機体だから知る必要はあるんだけど…何か知るのが怖いわね…

 そんな私の心情などお構いなく束さんは説明を始めた

 

「まずこのISの基本装備は頭部と右腕にある3門のレールガンと口にあるプラズマレールキャノンの計4門だね。」

 

「え!?それだけなんですか?」

 

 どう言う事?

 【甲龍(シェンロン)】は元々近接格闘型のIS…

 それを遠距離型に変えたの?

 

「フフフ♪大丈夫だよリーちゃん♪言ったでしょ?『基本装備』だって。」

 

「へ?」

 

 確かにそう言ってたけど…

 

「この子の本領は『コレ』と一緒にする事で発揮するのだよ!!!」

 

 束さんがそう言うと隣の部屋の扉が開いた

 そこには【月光龍(ユェガンロン)】とは違う3機のマシンがあった

 

「…何ですかコレ?」

 

「これこそ【月光龍(ユェガンロン)】の武器にして、手足となる『支援機』だよ!!」

 

「支援機?」

 

 支援機と言う3機のメカ…

 1体目は巨大な鎌を持った黒い死神…

 2体目はデカい槍とこれまたデカいブースターを8基積んだ戦闘機…

 3体目が白いエイ…

 コレが【月光龍(ユェガンロン)】の支援機?

 

「先ずは簡単な説明をするよ。まず1体目の黒い死神みたいなのは【デスヘイズ】…見ての通り鎌を使った近接型だよ。」

 

 コイツは近接型か…

 

「次にデカい槍を積んでるのが【アーケランサー】…大型ブースターによる加速でヒットアンドアウェイの突撃が得意だね。」

 

 突撃型…とでも言えばいいのかな?

 私的には近接型は【デスヘイズ】より【アーケランサー】の方がやり易い気がする…

 

「最後の白いエイが【ジェットレイ】…ミサイルによる爆撃が主な使い方だね。」

 

 最後のは完全に遠距離型ね…

 3機の説明が終わると私は改めて3機の支援機を見た…近接型の【デスヘイズ】…突撃型の【アーケランサー】…爆撃型の【ジェットレイ】…戦法が全く違うわね…

 でも…

 

「あの束さん…これどうやって使うんですか?」

 

 そもそも使い方が分からない…

 

「あ~それね?この3機はセーちゃんやかんちゃんの使う『ビット』と同じだよ。」

 

全員

「………へ?」

 

 同じ?

 コレが?

 【ハルファス】や【天魔】と同じ…

 

全員

「ビットオオオオオオォォォォォォッ!!!」

 

 ビットって言ったらあれよね?

 【ブルー・ティアーズ】や【ハルファス】みたいに小さい物よ!?

 そりゃ【天魔】のビットはセシリアのに比べて大分大きかったけどさらに大型化したの!?

 

一夏

「束さん…コレは流石にデカくし過ぎじゃないですか?」

 

全員

「うんうん!!」

 

 皆同じ考えでよかった…

 でも…一夏の言う通り束さん…何でこんなにデカいビットを造ったんだろ?

 それも3機とも全く違う設計だし…

 私がそう思ってると…

 

「ニャハハハ…心配しなくても束さんだって意味もなくこんなに大きくしないよ。」

 

 あ、ちゃんとした理由があるんだ…

 

「この3機は【天魔】のビットの延長線上の物なんだよ。」

 

「【天魔】の延長?」

 

シャルロット

「確か…【天魔】のビットは…『離れた場所にいる相手に拡張領域(バススロット)から救援物資を送る事』が開発コンセプト…でしたよね?」

 

「そうだよ!!で!【月光龍(ユェガンロン)】はその更に先を進んだ機体!!この3機は『救助者が何処に居て、どんな状況でも救助が出来る事』をコンセプトにしたものなんだよ!!」

 

全員

「!?」

 

 なるほど!?

 確かに簪の【天魔】のビットは拡張領域(バススロット)を使った物資の支援は出来るけど救助は出来ない

 でもこの3機ならそれが出来る!?

 そこまで考えた物だったんだ!?

 

全員

「………」

 

 束さんの説明に全員が黙り込んでいると…

 

永遠

「じゃが…こやつらの使用法は『もう一つ』あるんじゃろ?」

 

全員

「え?」

 

 永遠が口を開いたけど…もう一つの使用法?

 【月光龍(ユェガンロン)】の支援と人命救助以外にどんな使い方が…

 

本音

「もう一つって何なの~?」

 

永遠

「戦闘面じゃ。この3機の真骨頂は【月光龍(ユェガンロン)】の支援ではない。そうじゃろ?」

 

 永遠がそう聞くと…

 

「ピンポ~ン♪大正解!!!」

 

全員(永遠以外)

「え!?」

 

 当たりなんだ…

 でもコイツ等…戦闘支援以外に何が出来るんだろ?

 【ハルファス】や【天魔】だってビットは支援しか出来ないのに…

 

「実はね?この3機は【月光龍(ユェガンロン)】と『合体』出来るのだよ!!!」

 

全員(永遠以外)

「………え?」

 

 束さんが何を言ったのかすぐには分からなかった…

 でも暫くして…

 

全員(永遠以外)

「合体いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

 

 意味を理解した瞬間永遠以外の全員が叫び声を上げた

 そりゃそうよ!?

 まさか【月光龍(ユェガンロン)】も【ドットブラスライザー】と同じ合体機能が備わっていたなんて…

 

「【デスヘイズ】と合体すると遠近両方に対応した機体。【アーケランサー】だと近接型、【ジェットレイ】は高速遠距離型に変わるよ。」

 

 驚く私達に束さんは合体した時の【月光龍(ユェガンロン)】の説明を簡単にしてくれた

 合体する前は完全に砲撃型の機体…でも合体する事でどんな相手にも対応出来る機体に変化する…これが【月光龍(ユェガンロン)】の本当の力だったんだ…

 

「ま!!ココで説明するより実際に動かした方が早いね!!てな訳でリーちゃん!早速で悪いんだけど模擬戦してくれない?」

 

「いいですけど…相手は誰にします?また一夏にやって貰いますか?」

 

一夏

「俺はいいですよ。」

 

 一夏はOKか…

 簪の時と同じで一夏が相手になるかなって思ったけど…

 

「いっくんには悪いけど今回はかんちゃんにお願いしてもいいかな?」

 

「私ですか!?」

 

 簪が指名された

 でも何で簪?

 

「新型同士の実戦データが欲しいんだよ。頼めるかな?」

 

 そう言う事か…

 

「ハイ!!任せて下さい!!」

 

「手加減しないわよ!!!」

 

「望む所!!!」

 

 こうして【月光龍(ユェガンロン)】の最初の相手は簪になった

 

 ~鈴 Side out~

 


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