~永遠 Side~
クロエがワシの妹になるというサプライズ付きの昼飯が終わると束さんが頼みごとをしてきた
束
「とーくん、お願いがあるんだけど。」
永遠
「今度は何じゃ?まさか、あの3機のISを動かせとか言うんじゃなかろうな?」
束
「ピンポ~~~ン!大正解♪座布団10枚追加♪」
永遠
「大喜利?つうか、何故に動かす必要があるんじゃ?」
束
「それはね~、確認だよ!」
永遠
「確認?」
束
「そ、とーくんあのISを神様に貰ってから一度も動かしてないんでしょ?男のとーくんがホントに動かせるのかを確認したいんだよ。他にも動作テストをしたいんだ。」
永遠
「確かにそうじゃが…ワシは別に動かさなくても困らんしのぉ…」
ワシにとってあの3機はただの話し相手代わりの置物なんじゃがな~
クロエ
「兄様!そんなこと言わずにお願いしますよ!」
束
「ほらほら、可愛い妹の頼みを断るのかな~?」
永遠
「ぬう!それを言われると…」
束
「(クーちゃんもうひと押し!)」
クロエ
「(はい!)お願いします!永遠兄様!」ウルウル
ぬう~上目遣いにお願いされては断りづらいではないか!
永遠
「ええーい!分かった、動かせばいいんじゃろ!」
クロエ
「ありがとうございます♪兄様♪」
束
「それじゃ~早速いってみよ~♪」
ハァ~面倒じゃな~…
~永遠 Side out~
~束 Side~
とーくんの説得に成功した私達は早速ISの実働テストを始める事にしたんだ!
永遠
「それでまずどれからいくんじゃ?」
束
「う~ん、そうだね~?…よし!まずは【ドットブラスライザー】で行こう!」
永遠
「あいよ………あれ?」
束
「どしたのとーくん?」
永遠
「ISってどうやって装着するんじゃ?」
ズコッ!?
クーちゃんと一緒にコケた
束
「とーくん!知らないの?」
永遠
「知らんぞ!!」
クロエ
「兄様、機体に触れて展開しろと念じて下さい。」
永遠
「分かった。(展開しろ…)」
カッ!
永遠
「ヌッ!」
【ドットブラスライザー】が光り出したと思ったら気づいた時には目の前に【ドットブラスライザー】を纏ったとーくんがいたんだ
…と言うよりどちらかと言うと中に乗り込んだ感じだね
束
「とーくんどんな感じ?」
永遠
「頭の中にこいつの使い方が送られてきおった。」
束
「なら最初の段階はクリアだね!それじゃ次は歩いてみて。」
そう言うととーくんは歩き始めたんだけど、やっぱり初めてだから歩き方が少しぎこちないけどちゃんと動かせてるね
それからしばらくは歩行を初めとした機体の動作練習をしてたんだけど、始めてから2時間位でISで走れるほどになってたよ
束
「凄いよ、とーくん!こんなに早く動かせるなんて!」
永遠
「う~む、普段から畑仕事で鍛えとるからかのぉ?」
クロエ
「そうかもしれませんね。」
束
「よし!それじゃあ次は武器のテストだよ!…確か【マルチギミックサック】だったっけ?それを出して!」
永遠
「分かった。」
<セットアップ ブラストソード>
束
「な、何?」
いきなり電子音声が聞こえたと思ったら【ドットブラスライザー】のバックパックの一部が二つ外れてそれが変形したんだ!
そのままとーくんがそれを掴むとエネルギーの刀身を持つ二本の片手剣になったんだよ!
クロエ
「これが…【マルチギミックサック】!?」
永遠
「これはその一つの形態じゃよ。」
とーくんがそう言って【マルチギミックサック】を上に放り投げたら
<セットアップ ブラストマグナム>
また電子音が聞こえて今度は二丁拳銃に変形したんだ!
束
「今度は銃に!?」
<セットアップ デュアルブレード ブラストガーター>
次は片方は片手剣と同じ刃が左右両方ついた双剣に、もう片方は大型の盾になったんだよ!
クロエ
「今度は双剣と盾!」
永遠
「これで全部じゃ。」
束
「なるほどね~、状況に合わせて形状を切り替えるんだね~。
クロエ
「はい、通常のISは武器を切り替える場合、
束
「ホントにこれだけでも十分凄いね~。」
永遠
「そうなのか?」
そうなんだよ!とーくんいまいち分かってないみたいなんだよね~
束
「次はいよいよこの機体の目玉!【ラグナロクフェイズ】に行ってみようかー!」
永遠
「行くぞ!」
<ラグナロクフェイズ>
電子音が聞こえると【ドットブラスライザー】の機体各所が展開・変形し始めたんだ
変形が終わるとそこには今までとは全く違う【ドットブラスライザー】がいたんだよ!
束
「…これが…【ドットブラスライザー ラグナロクフェイズ】!?」
クロエ
「す、凄い!何て迫力!?」
永遠
「これで良いかの?」
束
「う、うん…大丈夫だよ!」
この後も私達は【ドットブラスライザー】の
………
……
…
全部のテストが終わって改めてとーくんのISのデータを見るとホントに化け物としか言いようがない性能だったよ!
クロエ
「束様、この3機は世代で言うならどれに当てはまりますか?」
束
「そうだね~…今の世の中は第3世代の開発に取り掛かった頃だけど…束さんなら第4世代を造る事が出来る。…でも、この3機はそのさらに上いわば第5世代にあたるね。」
クロエ
「第5世代ですか!?」
束
「うん、ホントなら第6や第7でもいいんだけどね。便宜上は第5世代がいいと思うよ。」
クロエ
「そこまでですか!?」
束
「うん、化け物だよこのIS!特に【戦国龍】は化け物を通り越してるよ!」
永遠
「化け物は酷いのお。」
束
「だってそうとしか言いようがないんだもん!」
永遠
「さいですか…所で【戦国龍】が化け物を通り越してるとはどういう事じゃ?」
束
「それはね、まず【戦国龍】の動き方なんだよ。」
永遠
「動き方?」
束
「そ!ISは機械だから手足の動かし方がどうしても機械的になっちゃうんだよ。でも【戦国龍】は殆ど人間と変わらない動き方が出来るんだよ。」
永遠
「それがそんなに凄い事なのかのぉ?」
クロエ
「凄いんですよ!人間と変わらないという事はそれだけムダの無い動きが出来るという事なんですよ!」
永遠
「なるほど、確かにそれは凄いな。特に戦いにおいてはその差はかなり大きいの。」
束
「お!分かってくれたんだ~。良かった良かった。で、次はやっぱり…単一仕様だね。」
永遠
「何か馬鹿にされた気がするが…まあいいか。あの6本の刀の事か?」
束
「そうだよ!一本一本が無茶苦茶な能力持ってるし!あれ一本で一つの
永遠
「何か最後願望が入っとるな。確かにそうかもしれんが、一度に使えるのは一本だけと制約が掛かっとるからそれ程騒ぐ事はなかろお。後、やらんぞ。」
クロエ
「確かにそうですけど、それでも切り替えて使う事は出来ますから十分に脅威になるんですよ。後、束様は落ち着いて下さい。」
束
「ハァハァ、そういう事だよ。しかも他の2機と違って【戦国龍】は
ホントどんなISになるんだろ?
永遠
「それで【戦国龍】を化け物を通り越してると言っとったのか。」
束
「そういう事!…とりあえず実働テストはこれで終わりだね。とーくんのおかげで貴重なデータが沢山取れたよ。ありがとね♪」
クロエ
「兄様、お疲れ様です♪」
永遠
「それは良かった。じゃあワシは畑を見てくるかの。」
束
「うん、いってらっしゃ~い。」
さてと、今日取ったデータを纏めようかな
このあと私は【戦国龍】と【ラインバレル】の中のデータを確認するとまた大笑いを始めて、戻ってきたとーくんにまた拳骨を食らう羽目になっちゃったんだ
~束 Side out~
次回『第013話:新しい日常』