IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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初のバトルです


第020話:模擬戦【ドットブラスライザーVS霧纏の淑女】

 ~永遠 Side~

 

 織斑さんから試合の説明を聞き終わったワシが試合会場に向かっとると試合を終えたセシリアと会った

 

永遠

「おお、セシリア!試合には勝ったのか?」

 

セシリア

「はい、わたくしと【ブルー・ティアーズ】なら余裕でしたわ♪…これも永遠さんのおかげですわ!」

 

永遠

「ワシは何もしとらんよ。お主の両親の事を調べてくれたんも束さんじゃしな。礼なら束さんに言うてくれ。」

 

セシリア

「いいえ!永遠さんのおかげです!…本当に感謝しております。…あの、一つお願いが…」

 

永遠

「何じゃ?」

 

セシリア

「篠ノ之博士にお礼を伝えておいて下さいませんか?…わたくしには連絡する方法が無いもので。」

 

永遠

「そういえばそうじゃったな…分かった伝えておくぞい。」

 

セシリア

「ありがとうございます!」

 

永遠

「…所で【ブルー・ティアーズ】とは…お主の専用機かの?」

 

セシリア

「はい、その通りですわ。」

 

永遠

「専用機を持つとは、やはりお主は凄いのぉ。」

 

セシリア

「そ、そんなこと…」///

 

永遠

「時に今からワシの試合なんじゃが見ていくか?」

 

セシリア

「よろしいのですか!?」

 

永遠

「ああ、専用機を持つお主に意見を聞いてみたいんでの。」

 

セシリア

「わたくしでよろしいのでしたら…」///

 

永遠

「ありがたい…では行くかの。」

 

セシリア

「はい♪」

 

 という訳でセシリアと一緒に会場に向かったんじゃ…

 織斑さんにセシリアも試合を見れるように頼んだんじゃが、条件として入学するまで今日の試合の事は誰にも口外しない様に言われたんじゃ

 無論、イギリス政府への報告も禁止されたが、セシリアはその条件を承諾して、織斑さんと管制室でワシの試合を見ることになった

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~千冬 Side~

 

 これから火ノ兄の試合だが、事前の情報によるとアイツは既に専用機を持っているとの事だった

 機体のスペックデータも見せて貰ったが全身装甲(フルスキン)の第3世代型の機体か…何か違和感を感じるな

 それもこれからの試合を見れば分かるかもしれないな…

 そんな事を考えていると、アリーナに火ノ兄が出てきたが…ISを纏っていないだと!何を考えてるんだ?

 

セシリア

「永遠さん、ISはどうしたんでしょうか?」

 

真耶

「分かりません。」

 

 すると、火ノ兄は腰の後ろに差していた刀を抜くと切っ先を正面に向けた…

 アレは…軍刀か?

 

千冬

「何をするつもりだ?」

 

 そのまま、正面に刀で円を描くとその軌跡は光の円になって、そこから火ノ兄を光が包み込んだ

 光が消えると私達の前には白い全身装甲(フルスキン)のISを纏った火ノ兄がいた

 

真耶

「な、なんですか!?あのISは!?」

 

千冬

「あれが火ノ兄のIS【ドットブラスライザー】か!?」

 

セシリア

「【ドットブラスライザー】…全身装甲(フルスキン)のISなんて初めて見ましたわ!?」

 

 【ドットブラスライザー】には驚いたがとりあえず試合を始めなければな

 

千冬

「山田先生!試合を始めてください!」

 

真耶

「は、はい!?」

 

セシリア

「あの、織斑先生…永遠さんの対戦相手は誰なんですか?」

 

千冬

「ん?…ああ、あいつはもう一人と同じで勝敗に関係なく入学が決まっている。だが、実力を図る意味も含めてこの学園の生徒会長に相手を頼んだ。」

 

セシリア

「生徒会長、ですか?」

 

千冬

「お前はまだ知らなかったか?IS学園の生徒会長は学園最強の人間がなる事になっている。」

 

セシリア

「学園最強!?そんな人をぶつけたんですか!?」

 

千冬

「そうだ。…さあ、始まるぞ。」

 

 さて、アイツの実力を見せて貰おうか

 

 ~千冬 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

 【ドットブラスライザー】を纏ったワシの前に髪の色と同じ水色のISを纏った女子(おなご)が現れた

 

永遠

「お主がワシの相手か?」

 

「ええ、そうよ。私は更識楯無、IS学園では生徒会長を務めているけどロシアの国家代表でもあるわ。そしてこれが私のIS【ミステリアス・レイディ(霧纏の淑女)】よ。よろしくね、火ノ兄君♪」

 

永遠

「これはご丁寧に。ワシは火ノ兄永遠、一応二人目の男の操縦者となっとる。こやつの名は【ドットブラスライザー】じゃ。…しかし、国家代表が相手とは驚いたのぉ~…」

 

楯無

「とてもそんな風には見えないわよ。それに私も驚いたわ。あなたのそのISには!」

 

永遠

「そうなんか?」

 

楯無

「そうよ!全身装甲(フルスキン)なんて私も初めて見たんだもの。…その力、見せて貰うわ!」

 

 そう言うと生徒会長は持っていた槍を構えた

 

永遠

「承知した!」

 

 <セットアップ ブラストソード>

 

 それに合わせて、ワシは【マルチギミックサック】を片手剣にして構えた

 

楯無

「何よその武器?」

 

永遠

「【マルチギミックサック】っちゅう物じゃ。」

 

真耶

『それではこれより、火ノ兄永遠VS更識楯無の模擬戦を始めます!』

 

 山田さんのアナウンスが始まる

 

真耶

『それでは、試合開始!』

 

 ワシは生徒会長に正面から斬りかかった

 じゃが、さすがは国家代表、簡単に受け止められてしもうた

 

楯無

「甘いわね!その程度では私に一撃当てられないわよ。」

 

永遠

「じゃろうな!」

 

 ワシは距離を取ると【マルチギミックサック】を放り投げた

 

楯無

「?」

 

 <セットアップ ブラストマグナム>

 

楯無

「二丁拳銃!?」

 

 片手銃に切り替えて射撃攻撃を始めると【マルチギミックサック】の変形に驚いたのか回避が遅れたせいで2発ほど命中しおった

 

楯無

「ぐっ!…銃にもなるなんてね。…ならこっちも射撃よ!」

 

 生徒会長は槍に装備された4門のガトリングで攻撃してきたが、ワシは【マルチギミックサック】を再び変形させた

 

 <セットアップ デュアルブレード ブラストガーター>

 

 双剣を回転させ攻撃を防ぐとそのまま生徒会長に向かって突っ込んでいった

 

楯無

「クッ…まだ変形するなんて…一体いくつの形態があるのよ!」

 

 ワシに射撃が効かないと分かると生徒会長は槍を構えなおし接近してきたワシの双剣を受け止めるとそのまま鍔迫り合いになった

 

永遠

「…これで全部じゃよ…」

 

楯無

「え?」

 

永遠

「変形はこれで全部じゃと言ったんじゃ!」

 

 ドガッ

 

 ワシはそう言って生徒会長に回し蹴りを喰らわせた

 

楯無

「ぐぅっ!」

 

 生徒会長が怯んだ隙にワシは左手の【マルチギミックサック】を盾から片手銃に変形させ至近距離で撃った

 

楯無

「きゃあああぁぁぁーーーっ!!」

 

 フム、今度は結構当たったの、じゃが一端距離を取るかの

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~楯無 Side~

 

 みんな~私は更識楯無♪IS学園の生徒会長で~ロシアの国家代表よん♪

 ってそんなこと言ってる場合じゃないわね!私は今、織斑先生に頼まれて二人目の男性操縦者の模擬試合の相手をしてるんだけど…

 何なのよこの子!国家代表の私と互角の実力を持ってるなんて聞いてないわよ!?

 しかも、何このIS!全身装甲(フルスキン)だし、武器は変形しまくるし、今までのISの常識が通用しないわよ!

 

楯無

「…ぐうぅ!」

 

 さっきの至近距離からの射撃は効いたわね…まさか、左手の盾だけ銃に変形させるなんて…考えてみたらそのぐらい出来て当然か!

 今は様子見の為か距離を取ってるけど…それが命取りよ!

 

楯無

「…ね~ぇ?今日はやけに蒸し暑いとは思わない?」

 

 見せてあげるわ!【ミステリアス・レイディ】の真の力を!

 

永遠

「ん?…悪いんじゃが全身装甲(フルスキン)のせいでそういうのは分からんのじゃよ。」

 

 ガクッ…私のいつものネタが通じない…まあいいわ!

 

楯無

「そ、そう…なら仕方ないわね…」

 

永遠

「お主さっきから何を言っとるんじゃ?やる気あるんか?」

 

楯無

「あるに決まってるでしょ!私にこれを使わせるとは思わなかったけどね!」

 

永遠

「?」

 

楯無

「恨まないでね~♪…喰らいなさい【清き熱情(クリア・パッション)】!」

 

永遠

「!?」

 

 カッ!ドッカアアアアアァァァァァァーーーーンッ!!!

 

 フフッ、さすがに水蒸気爆発は効いたでしょ

 【清き熱情(クリア・パッション)】…【ミステリアス・レイディ】のナノマシンを犠牲にすることで使える1発限定の秘密兵器

 今までこれを受けてまともに立っていられたISはいないわ!

 私は勝利を確信した…そう思っていたのに

 

永遠

「…今のは驚いたぞい!」

 

 <ラグナロクフェイズ>

 

楯無

「え?」

 

 火ノ兄君の声と電子音が聞こえてきた

 

楯無

「…まさか…【清き熱情(クリア・パッション)】を受けて今まで無事だった相手はいないのよ!」

 

 煙が晴れた場所にいたのは機体の各所の形状を変えた【ドットブラスライザー】がそこに立っていた

 

楯無

「な、何なの、その姿!?それに、なんでダメージを受けてないの!?」

 

永遠

「【ラグナロクフェイズ】…お主がさっき使った爆発と同じような位置付けでな、【ドットブラスライザー】の高出力形態じゃよ!」

 

 高出力形態!?何よそれ!?IS自身も変形するなんて聞いてないわよ!?

 

楯無

「だ、だとしても【清き熱情(クリア・パッション)】を受けたのに何で無傷なのよ?」

 

永遠

「簡単じゃよ。お主が爆発を起こすのと同時にこちらも【ラグナロクフェイズ】を発動させたんじゃよ。」

 

楯無

「え?」

 

永遠

「爆発の衝撃を【ラグナロクフェイズ】に変形する時に起きる余剰エネルギーで相殺しただけじゃよ。」

 

楯無

「そ、そんな!?…【清き熱情(クリア・パッション)】が…効かないなんて…」

 

 私の一撃必殺の技を余剰エネルギーだけで防ぐなんて

 どうする!もうナノマシンも残ってない!【ミストルテインの槍】も【沈む床(セックヴァベック)】も使えない…後は【蒼流旋】しか使える武器が無い

 こちらは殆どの武装を失ったっていうのに向こうは殆どノーダメージ…

 でも、ここで引くわけには…負けるわけには…いかない!!

 

永遠

「どうしたんじゃ?もう手品は終わりかのぉ?」

 

楯無

「クッ…ええ、ここからは…正面からのガチンコ勝負よ!」

 

永遠

「よかろう!…いくぞおぉぉーーっ!」

 

 火ノ兄君が向かって来た…でも!

 

楯無

「は、速い!?」

 

 バキッ

 

楯無

「グッ!」

 

 両腕に展開された爪で攻撃してるけど…パワーもスピードもさっきまでとは違いすぎる!

 何なのよ…このIS!

 

永遠

「うおりぃやああああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!」

 

 ドガッ…バキッ…ベキッ…

 

楯無

「ガッ!…グッ!…ガハッ!」

 

 くううっ、動きが早すぎて追いつけない…

 

永遠

「…止めじゃああぁぁーーっ!」

 

楯無

「え!?」

 

 気付いた時には火ノ兄君は私の真上にいた…

 

永遠

「必殺ファンクション!」

 

 <アタックファンクション シャイニング・ラム>

 

 彼がそう叫ぶと電子音が技名らしきものを言った…

 すると、ISの全身が光り輝き私に向かって一直線に突っ込んできた

 私には、もう避ける力も残っていなかった…

 

 ドゴオオオオォォォォォーーーーンッ

 

真耶

『ミ、ミステリアス・レイディ、シールド・エネルギー0、勝者、火ノ兄永遠!』

 

 あ~~~あ、負けちゃったか~…

 

 ~楯無 Side out~

 

 

 




 次回『第021話:試合後』

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