~永遠 Side~
試験を終えて数日、ワシは入学の為の準備をしておった
と言っても準備なんぞ着替えを用意する程度じゃから前日にやればいいんで、今は日課の畑仕事と鍛錬の合間に束さん達からISの勉強をして貰っとる
時々、束さんの研究を手伝ったりもしとるがの
新型のデータ取りの為とはいえIS纏って海にダイブしたのは流石に少し怖かったがの
束
「とーくん、ど~したの?ぼ~っとして?」
クロエ
「兄様?」
永遠
「いや、この間の海に潜った時の事を思い出してな…」
束
「あ~、あれね~…」
永遠
「てっきり海岸から海に入って行くものと思っとったのに…まさか、空中から海のど真ん中に落っことされるとはのぉ…」
束
「ニャハハッ…でもそのお陰でとーくんの機体、
永遠
「別にそれだけならまだいい!じゃが、海の底まで潜らせる事はなかろぉ…」
束
「…いや~、つい勢いで…」
永遠
「何じゃと?」
クロエ
「お、落ち着いて下さい!その時、取れたデータはしっかり役に立ってますから!兄様の苦労は無駄じゃありません!」
束
「そそそ、そうだよ!とーくんの犠牲は無駄じゃないよ!」
永遠
「まだ死んどらんわ!?」
勝手に殺すな!?
束
「ごめんなさ~い!」
永遠
「全く!」
こんな感じで日々を過ごしていったんじゃ!
~永遠 Side out~
~束 Side~
束
「ところでとーくん?」
永遠
「ん?」
束
「学園には3機全部持ってくの?」
永遠
「そのつもりじゃが。」
それは困るな~…
束
「出来れば【ラインバレル】は置いてってくれないかな?」
永遠
「【ラインバレル】をか?」
束
「うん!あの子の再生能力を新型に使えないか調べたいんだ!」
永遠
「なるほどの…」
束
「宇宙で活動する時、とーくんの機体の中で一番役に立つのは【ラインバレル】だからね!」
永遠
「?」
とーくん分かってないみたいだね
クロエ
「いいですか、宇宙では何が起こるか分かりません!」
束
「漂流物に当たって損傷する事だってあるかもしれないんだよ。それが原因で命を落とすことだってあるかもしれないんだ。」
クロエ
「そういった時【ラインバレル】なら壊れてもすぐに直りますしエネルギーも自動で回復します。」
束
「だから【ラインバレル】は一番生存率が高い機体なんだよ!」
永遠
「なるほどな!そういう事じゃったらいいぞ。」
束
「やった~♪とーくんありがとう♪あ、心配しなくてもずっとじゃないから後で届けるよ♪」
永遠
「別に急ぐ必要は無いからの。それに【戦国龍】と【ドットブラスライザー】の2体があれば十分過ぎる程じゃからな!」
束
「確かにそうだね~♪」
永遠
「じゃから、納得行くまでやればよい。」
束
「うん♪そのつもりだよ~♪」
よ~しっ!やったるぞ~!
~束 Side out~
次回から原作本編に入ります。
投稿の間隔は週一になります。
次回『第026話:IS学園』