IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

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第035話:代表決定戦

 ~永遠 Side~

 

 あれからアッと言う間に一週間が過ぎ今日は試合当日じゃ!

 初日に家に帰った後、束さんに織斑との一件を話そうとしたんじゃが既に知っていたんじゃ

 謝ろうと思うたら束さんも織斑の言った事には呆れ果てていたようで気にせんでいいと言うてくれたんじゃ

 むしろよう言うてくれたと感謝されたぞい!

 後、織斑には国から専用機が用意される事になったそうじゃ

 まあ、ワシやセシリアには関係ない事じゃが、その方が手加減せんで済むから丁度良かったわい

 で、今ワシは織斑と同じピットにいるんじゃが…織斑の機体がまだ届いとらんらしい

 

一夏

「…なあ、箒?」

 

「………」

 

一夏

「気のせいかもしれないんだが…」

 

「気のせいだ!」

 

一夏

「この一週間、剣道しかしてこなかったんだが…」

 

「………」

 

一夏

「肝心のISの事、何も教えて貰ってないんだが?」

 

 何じゃと!?

 

「仕方ないだろ!お前のISが来てないんだから!」

 

一夏

「そうだけど…知識とか基本的な事とかあっただろ。」

 

「………」

 

 つまりコイツはこの一週間何もしとらんのか?

 まさか全部篠ノ之任せにしとったとは…やはりコイツは馬鹿じゃな!

 後、何故にその篠ノ之がおるんじゃ?

 

千冬

「火ノ兄、織斑の機体がまだ届いていないから初戦はお前とオルコットで試合をして貰う。」

 

永遠

「あいよ!…時に織斑先生?」

 

千冬

「何だ?」

 

永遠

「何故に篠ノ之がおるんじゃ?ココは関係者以外は立ち入り禁止の筈じゃが?」

 

千冬

「ああ、それはな…」

 

「私は一夏の幼馴染だ!いて何が悪い!」

 

千冬

「…こう言って勝手に居座っているんだ…」

 

永遠

「さよか…篠ノ之…お主の言い分じゃったら友達でもクラスメイトでもココにいていい事になるぞ。」

 

「何だと!?」

 

永遠

「それにお主、何かと幼馴染と言う言葉を使っとるが幼馴染ゆうんは何の力もないただの呼び方(●●●●●●●●●●●●)の一つじゃ。幼馴染じゃからといって織斑のおる所に来ていい理由にはならんぞ。一度辞書で調べてみい。『幼馴染の居る所には何処だろうと来てもいい』なんて載っとらん筈じゃ。」

 

「き、貴様!?」

 

永遠

「ワシ…何か間違ったこと言うたかの?」

 

千冬

「いいや、お前は何一つ間違った事は言ってないぞ!」

 

「千冬さんまで!」

 

一夏

「ま、待ってくれよ千冬姉!…俺は箒がいても…」

 

千冬

「織斑先生だ!お前の意見は聞いていない!この場所は火ノ兄が言ったように関係者以外立ち入り禁止の機密区画だ!そこに勝手な理由で入り込んでる時点で篠ノ之は幾つもの規則を犯しているんだ!」

 

「!?…私が…規則違反!?」

 

千冬

「当たり前だ!私達教師が許可したならともかく、お前は勝手に入ってきたんだからな!」

 

「な、なら今すぐ許可を下さい!」

 

千冬

「馬鹿かお前は!既に入り込んでおいて今更許可をよこせとは何様のつもりだ!」

 

「そ、それは…」

 

真耶

「お待たせしましたーっ!!織斑君の専用機が届きましたよ!…って何ですかこの空気?」

 

千冬

「何でもありません!少し馬鹿に説教をしていただけです。」

 

「うっ!」

 

真耶

「はぁ…何かあったんですか?」

 

千冬

「気にする必要はありません。それで例の物は?」

 

真耶

「あ、はい、織斑君はこちらに来て下さい。」

 

 そこには一つの白いISがあったんじゃ

 ワシの【ドットブラスライザー】と色が被っとるな…

 

一夏

「これが俺の…」

 

真耶

「はい!織斑君の専用機【白式】です!」

 

一夏

「【白式】…」

 

千冬

「織斑、すぐに初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)を済ませるぞ!さっさと【白式】に乗れ!」

 

一夏

「は、はい!」

 

千冬

「その間に火ノ兄とオルコットの試合を行う。火ノ兄、準備は?」

 

永遠

「出来とるぞ。………あっちはいいんかの?」

 

 篠ノ之の方を指さすと…

 

千冬

「ほっとけ!オルコットの方も終わっているな?」

 

真耶

「はい!いつでも出られるそうです!」

 

「………」

 

 ほっとけと言うならほっとくかの…

 ワシには関係ないしの…

 逆恨みされそうじゃが…

 そん時は無視すりゃいいか…

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~一夏 Side~

 

千冬

「火ノ兄!オルコットが待っている!早く行って来い!」

 

永遠

「了解…んじゃ、ちょっくら行って来るかいのぉ…」

 

 あれ?…そう言えばアイツISスーツ着てないぞ?

 しかも、ISじゃなくて刀を持ってカタパルトから歩いてアリーナに出て行ったけど…

 

一夏

「あの…ちふ、織斑先生…火ノ兄の奴、ISスーツに着替えていないけど?それに、ISじゃなくて刀を持って行ったんだけど?ていうか何でアイツ刀なんか持ってんだ?」

 

千冬

「ん?ああ、それはな…火ノ兄のISは少し特殊でな…あの刀がISの待機状態だ…ちなみにアレは軍刀と呼ばれる刀だ…その上、アイツはISスーツがいらんのだ…まあ、見てれば分かる。」

 

一夏

「ISスーツ着なくていいのか…いいなぁ、面倒臭くなくて…」

 

千冬

「それに関しては私も同意見だ。一々着替えるのが面倒な上にあの格好だからな…」

 

真耶

「そうですね~…面倒ですし、あの格好ですからね~……」

 

 みんなそう思ってたんだ…確かにISスーツって傍目にはスク水だもんな~…

 

 ザワザワ…

 

一夏

「なんか騒がしいな?」

 

千冬

「大方、火ノ兄がIS無しで出て来たからだろ。小娘共これからタップリと驚くといい!」

 

真耶

「そうですね~…アレは驚きましたもんね~…」

 

一夏

「…どういう事だよ?」

 

千冬

「見てれば分かると言ったぞ。モニターを見ていろ。そろそろ始まる。」

 

一夏

「え?」

 

 そう言われて視線をモニターに戻すと、火ノ兄が軍刀を抜いて正面に向けていた 

 

一夏

「何してんだアイツ?」

 

 そのまま、軍刀で正面に円を描くと刀の切っ先が通った後が光の円になった

 その円から光が出ると正面にいた火ノ兄を包み込んだ

 

一夏

「何だ!?」

 

 光が消えるとそこにいたのは火ノ兄じゃなくて白い全身装甲(フルスキン)のISが立っていた

 

一夏

「な、何だよアレ!?…アレが火ノ兄の…」

 

千冬

「そうだ!アレが火ノ兄のIS【ドットブラスライザー】だ!!」

 

一夏

「【ドットブラスライザー】…か、かっけええ!」

 

 ISっていうかロボットじゃねーか!?

 

 ~一夏 Side out~

 

 

 

 ~セシリア Side~

 

 フフッ♪永遠さんと出会ってから今日まで、積み重ねてきたわたくしの力を遂に見せる時が来ましたわ!

 

永遠

「すまん!待たせたかの?」

 

セシリア

「いいえ、大丈夫ですわ♪」

 

永遠

「そうか!」

 

セシリア

「この日を楽しみにしておりました!…永遠さん!!わたくしと【ブルー・ティアーズ】の力を見せて差し上げますわ!!」

 

永遠

「望むところじゃ!ワシと【ドットブラスライザー】が受けて立つわい!!」

 

 <セットアップ ブラストソード>

 

 【マルチギミックサック】を出しましたわね!

 

セシリア

「…最初は片手剣ですか。」

 

永遠

「コイツが一番使いやすい形態じゃからな。」

 

 まずは様子見、という事ですわね…

 

アナウンス

『それではこれより、火ノ兄永遠VSセシリア・オルコットの試合を始めます。………試合開始!』

 

セシリア

「行きますわよおおおぉぉぉーーーっ!!!」

 

永遠

「来いやあああぁぁぁーーーっ!!!」

 

 ~セシリア Side out~

 

 




 次回『第036話:第1試合【ドットブラスライザーVS蒼い雫】』

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