~永遠 Side~
簪
「…ヒック…グスッ………ゴメン…永遠…」
アレから暫くして漸く簪は泣き止んだんじゃ
永遠
「…もういいんか?」
簪
「…うん…思いっきり泣いてスッキリした!」
永遠
「そうか、それは良かったの。」
本音
「エヘヘ~♪こんなかんちゃん初めて見たよ~♪」
簪
「ほ、本音…」///
セシリア
「フフッ♪それで簪さんこれからどうなさるのですか?」
簪
「…うん…皆に協力して貰う!…まずは、今まで断ってきた事を謝って、改めて私の方から頼んでみる!」
永遠
「それでいい!ならワシも協力しよう!…と言ってもワシに手伝える事は………」
考えてみるとワシは専門的な事は分からんな…
永遠
「…スマン…力仕事位しか出来ん…」
簪
「い、いいよそんなに気にしなくて!手伝ってくれるだけで凄く嬉しい…」///
ん?…簪の顔が赤いような?…気のせいかの?
永遠
「しかし何か出来る事が………」
セシリア
「わたくしもお手伝いしますわ!【ブルー・ティアーズ】のデータが役に立つかもしれませんし。」
簪
「…いいの?」
セシリア
「構いませんわ♪」
簪
「…ありがとう…セシリア!」
本音
「良かったね~かんちゃん♪」
永遠
「…う~~~むっ………あ!?」
そうじゃ!あの人に協力して貰おう!
本音
「ひののん、どしたの?」
永遠
「スマンが少し外すぞ…」
ワシは整備室を出て目的の人物に電話をかけると、事情を説明したんじゃ
協力して貰うのは難かしいと思ったんじゃが簡単にOKしてくれた
永遠
「…待たせたの!」
セシリア
「永遠さん、何をしてらしたんですか?」
永遠
「知り合いに電話しておったんじゃよ。…簪、土日と言うか今から空いとるか?」
簪
「え?…うん、空いてるよ。」
永遠
「よし!…簪、今から織斑先生の所に行くぞ!」
簪
「な、何で?」
永遠
「外出許可…では無いな…外泊許可を貰いに行くんじゃよ!」
簪
「外泊って…何処に行くの?」
永遠
「ワシの家じゃ!」
セシリア&簪
「えええええぇぇぇぇぇーーーーーっ!!!」
簪
「ななな何で!?」///
セシリア
「永遠さんどういう事ですか!!」
永遠
「ワシの知り合いにISに詳しい人がおってな、その人に助言を頼もうと思ったんじゃよ。」
本音
「それで何で家に行くの~?」
永遠
「その人がワシの家にいるからじゃ。」
セシリア
「え!…永遠さん…もしかしてその人…」
永遠
「うむ、あの人じゃよ!」
簪
「セシリアは知ってるの?」
セシリア
「は、はい…ですがあの人が手を貸してくれるんですか?」
永遠
「ワシも難しいと思ったんじゃがアッサリと了承してくれたぞい。」
セシリア
「確かにあの人でしたら簪さんの機体を完成させる位は簡単に出来ますが…」
簪
「え!…簡単に!」
永遠
「あくまで相談するだけじゃ。【打鉄二式】を完成させる為のヒントを貰うだけじゃよ。向こうにもそう言ってある。」
セシリア
「そういう事ですか。」
簪
「ね、ねえ!誰なのその人!そんなに凄い人なの!」
セシリア
「ええ、会えば驚きますわ。」
本音
「そんなに凄い人なんだ~?」
永遠
「うむ!ほれ早く許可を貰いに行くぞ!」
簪
「あ、うん…」
セシリア
「ま、待って下さい!…わたくしもお供させて下さい!」
永遠
「ん?なら一緒に行くかの。」
セシリア
「ありがとうございます♪」///
永遠
「本音、お主は?」
本音
「私もいいの~?」
永遠
「構わんぞ。」
本音
「じゃあ行く~♪」
まあ、連れて行く為には、まずあの先生の許可を取らんとな…
~永遠 Side out~
~簪 Side~
永遠の家に行く為に私達は織斑先生を探していた
その途中で…
永遠
「ん…鈴?」
セシリア
「鈴さん?」
ベンチで泣いている生徒がいた
永遠とセシリアの知り合いみたいだけど…
セシリア
「鈴さん、どうされたんですか?」
鈴
「あっ永遠、セシリア…何でもないよ…」
セシリア
「どう見ても何かあったのでしょう?」
永遠
「もしかせんでも、また織斑か?」
鈴
「…うん…アイツね…覚えてなかったんだ…」
永遠
「覚えてない?」
何の事だろう?
鈴
「…うん…私ね1年前に中国に帰ったのよ。その時なんだけど………」
それから、鈴っていう人は恥ずかしがりながら話し始めた
なんでも、引っ越す時に織斑一夏に『毎日お味噌汁作ってあげる』のお味噌汁を酢豚に変えて告白したらしい
だけど、再会してその事を聞いたら『毎日奢ってくれる』と言って来たそうだ
しかもそれで怒った彼女に対して謝る気が無いらしい
話が終わると永遠とセシリアは頭を抱えていた
永遠
「…あの男は…よもやそこまで馬鹿じゃったとは…」
セシリア
「…あれほど言葉には気を付ける様に言いましたのに…」
簪
「…幾ら何でも酷すぎる!まだ覚えてないって言った方がマシ!」
本音
「そうだね~…これは酷いよ!」
鈴
「…アイツ…私がどれだけ真剣に想いを伝えたと思ってんのよ!」
永遠
「ハァ~…これは救い様が無いなあの馬鹿は…一度死なんと分からんかもしれんな…」
鈴
「多分無理よ…アイツの鈍感さは死んでも治らないわよ…」
セシリア
「そうですわね~…」
鈴
「そうよ!………所でアンタ達は?」
私と本音を見ながら聞いて来た
そう言えば初対面だった
簪
「私は4組の更識簪。日本の代表候補生。」
本音
「1組の布仏本音だよ~。」
鈴
「簪に本音ね。…私は凰鈴音。中国の代表候補生よ。鈴って呼んで。」
簪
「よろしく。」
永遠
「しかし、あの馬鹿どうしてくれようかの?」
簪
「どうしようもないと思う。多分、どう言っても変な解釈をする。」
永遠
「そうじゃな…恐らく、付き合ってくれと言っても買い物に付き合うとか言うじゃろうな…」
?
「間違いなくそう言うだろうな!」
永遠
「織斑先生!」
何時からいたのか私達が探していた織斑先生が話に加わって来た
セシリア
「何時からいたんですの?」
千冬
「鈴が昔の話をし始めたあたりからだ。」
…殆ど最初からいたんだ…
永遠
「なら話が早い。あの馬鹿何とかならんかの?」
千冬
「…お前達も言っていただろ。無理だ!アイツの鈍感さはもはや病気だ。それも不治の病レベルのな。それこそ、結婚を前提にとか付け加えなければ分からんだろう。」
セシリア
「そこまで言わなければ無理ですの!」
千冬
「正直それでも分かるか怪しい所だ…」
永遠
「それともやはりホモなのか?」
千冬
「…否定出来なくなっているな…今夜あたりもう一度問いただすか…」
簪
「以前も聞いたんですか?」
千冬
「ああ、一晩中否定していたがな…正直、かなり怪しい…」
永遠
「アイツの耳と脳味噌はどういう作りをしとるんじゃ?」
千冬
「私にも分からん。だが普通の人間と違うのは確かだな。もしかしたら味噌は味噌でもカニ味噌が詰まっているのかもな。」
…実の弟に言う事かな?
鈴
「…私はどうすれば…」
永遠
「フム…なら今度の対抗戦でその怒りをぶつけい!あの馬鹿には勝ったら土下座をしろとか言ってみたらどうじゃ?」
セシリア
「それはいい方法ですわね!」
鈴
「…そうね…その手があったわね!グウの音も出ない位ボコボコにしてやるんだから!!」
簪
「…頑張ってね!」
鈴
「…けど、アンタ達、私を応援していいの?簪以外はアイツと同じクラスでしょ?」
永遠
「別に構わんよ。ワシは何処が勝とうと興味無いしの。」
セシリア
「わたくしも気にしていませんわ。それに、勝てるかどうかは織斑さん次第ですから。」
本音
「景品は欲しいけど…リンリンを応援する~♪」
鈴
「リンリンって私の事!パンダみたいなんだけど…まあいいわ。ありがとう皆!」
千冬
「教師としては自分のクラスに勝って欲しいが、私個人としてはお前を応援しているぞ!」
鈴
「千冬さん!」
千冬
「頑張れよ!じゃあな…」
アレ?何か忘れてるような…
永遠
「ああ!待ってくれんか!織斑先生に用があるんじゃ!」
千冬
「ん?用件は?」
永遠
「セシリアと簪、本音の外泊許可を欲しいんじゃよ。」
千冬
「外泊?何処に行く気だ?」
永遠
「ワシの家じゃ。」
千冬
「お前の家だと!何を考えてるんだ!」
簪
「あの!それは私が説明します…」
私は織斑先生に私の専用機の事を話した…
千冬
「なるほど、アイツに助言を求めるのか…確かにいい方法だな。アイツならヒントだけでも的確なアドバイスが出来るしな。」
簪
「先生も誰か知ってるんですか?」
千冬
「ああ、会えば確実に驚くぞ。」
永遠
「それで許可を貰えんかの?」
千冬
「…そうだな…まあ、そういう理由ならいいだろ。許可する。火ノ兄の島に行く事限定でISの使用も許可する。ただし、来週の月曜の朝には戻ってくるんだぞ。」
永遠&セシリア&簪&本音
「ありがとうございます!」
セシリア
「では急いで身支度をしませんと!」
簪
「そうだね!」
永遠
「…鈴…お主も来るか?」
鈴
「え!」
永遠
「向こうでワシが鍛えてやる。」
鈴
「鍛えるってアンタが?」
千冬
「鈴。火ノ兄の実力は本物だ。鍛えて貰え。お前の外泊も許可してやる。」
鈴
「千冬さん…分かりました!」
永遠
「ならワシは校門前で待っとるから準備してくるといい。」
セシリア&簪&本音&鈴
「はい!」
…何を持っていけばいいのかな♪…
~簪 Side out~
~楯無 Side~
楯無
「………外泊…」
私は自分の耳を疑った…簪ちゃんが男の家に外泊すると言うのだ…
けど、そんな事より…
楯無
「ううっ!私だって…私だって簪ちゃんとお泊りしたいのに!」
…羨ましい!
楯無
「…でも…あんなに楽しそうな簪ちゃんを見たのは久しぶりだな…」
私じゃ簪ちゃんを笑顔に出来ないのかなぁ…
~楯無 Side out~
次回『第051話:驚愕の出会い』