~永遠 Side~
織斑はワシがパイルドライバーをかけた次の日には復活したそうじゃ
じゃが、織斑先生から聞いた話によると、目を覚ました時に昔死んだ祖父母に会ったと言って来たそうじゃ
織斑先生がソコはどんな場所かと聞いたら大きな川を挟んだ綺麗な花畑の対岸にいたらしい
どうやらあの馬鹿は三途の川に行って来たようじゃ…まさか本当に死にかけるとは…
ついでに祖父母に出会ったと言う事以外は何を話したのかも、ワシが技をかけた前後の記憶も全て忘れたらしい
まあ、奴が記憶を無くそうが三途の川に行こうがどうでもいいんじゃが…
織斑先生は何とか理事長から許可を貰えたんじゃ…あの人には苦労をかけてしもうたな
放課後になり、前日に言っていた通りワシは鈴を島で訓練させる為に連れて行く為、待っておった
鈴
「永遠~~~っ!」
永遠
「ム!来たか!」
鈴
「お待たせ!早く行こう!」
永遠
「そうじゃな。」
鈴
「…所でアンタ一夏に何かしたの?今日のアイツ、目に光が無かったんだけど?」
永遠
「大した事はしとらんぞ。…ただ織斑先生から聞いたんじゃが…死んだ祖父母に会ったと言うとったらしい。」
鈴
「え!?」
永遠
「大方、三途の川にでも行って来たんじゃろ。気にする事でもない。」
鈴
「…三途の川って…アンタそれ死にかけたって事でしょ!!」
永遠
「心配せんでもあの馬鹿は生きとるじゃろ。一発殴れば元に戻るわい。と言うか織斑先生がさっき殴って元に戻しとったぞ。」
鈴
「殴って戻すって…そんな壊れかけのテレビじゃ無いのよ?」
永遠
「そうは言うが、実際
鈴
「…ホントに治ったんだ………ねえ、字が違わなかった?」
永遠
「違わんぞ。ほれいい加減行くぞ。」
鈴
「あ、うん。」
ワシと鈴はISを展開して火紋島に向かって飛んで行った
到着すると、訓練は明日から始めると言う事にして、束さんが用意してくれた訓練用の設備の確認をして今日は早めに休む事にしたんじゃ
次の日から鈴の訓練が始まった…主に束さんが用意した無人ISによる模擬戦をしとる
ワシはいつも通りに学園に登校した…
~永遠 Side out~
~簪 Side~
私が整備課の皆に協力を頼んでから数日が立った…
あの日、鈴に何かあったのは分かっていたけど、永遠達は心配するなと言うだけで詳しい事は教えてくれなかった
本人に聞こうにも次の日から学園を休んでいるせいで聞く事が出来なくなっていた
どうやら私には専用機を完成させる事に集中させたいようだった
できれば私も鈴に協力したかったけど、確かにこっちを優先しないといけないのは事実だから永遠達の配慮に甘える事にした
………それに、1時間程度でも永遠と一緒に作業が出来るのは嬉しいし…///
先輩1
「火ノ兄君!そっちのケーブル持ってきて!」
永遠
「あいよ!」
先輩2
「誰か!このテーブル邪魔だから退けといて!」
永遠
「ワシがやっとく!」
永遠は主に機材を運んだりする力仕事をしてくれている
束さんがくれたデータのお陰で本音達と作業を分担して効率よく作業が進んでいた
先輩達も最初にこのデータを見た時は驚いていた…どんな小さく些細な問題点も調べ上げられていたからだ
お陰で先輩達も予定よりも早く完成させられそうだと言っていた
簪
「…永遠、帰らなくていいの?」
いつもならもう帰っている時間なのに今日はいつもより長く手伝ってくれていた
永遠
「今日は週末じゃからな。最後まで手伝うぞい。向こうにも連絡済みじゃよ。(それに晩飯は鈴に頼んでおいたからの。)」
簪
「…ありがとう…///」
永遠
「うむ!…時に簪、このペースじゃと後どの位で完成しそうじゃ?」
簪
「あ!…うん、そうだね…多分、来週の今頃には出来ると思うよ。」
永遠
「そうか…完成したらワシと手合わせせんか?」
簪
「え!いいの!?」
永遠
「うむ!…何なら調整の為の模擬戦もするが…ワシが相手をするのが嫌なら諦めるが…」
簪
「そんな事無い!永遠に相手して貰えるなんて凄く嬉しい!!」
永遠
「そ、そうか…それは良かった。」
簪
「うん…///」
セシリア&本音
「ム~~~!!」
セシリアと本音が睨んで来たけど見て見ぬフリをした
整備課
「あははは…」
他の人達からは乾いた笑い声が聞こえた…
………
……
…
それからさらに一週間たった…金曜日の放課後…
簪
「…出来た…」
セシリア
「…完成しましたわね…」
本音
「うん♪」
永遠
「長いようで短い日々じゃったな…」
遂に私の専用機【打鉄弐式】が完成した!
束さんから貰った見直しデータ…
セシリアの【ブルー・ティアーズ】の稼働データ…
永遠の【ドットブラスライザー】との模擬戦をしながらの調整…
そして、整備課の先輩達の協力…
そのお陰で、今日、やっと完成させることが出来た!
簪
「…皆…ありがとう…ございます………皆のお陰で…完成させる事が出来ました…」
私は涙ながらに皆にお礼を言った
先輩1
「気にしなくていいわよ♪私達もいい経験になったし♪」
先輩2
「専用機をいじれる機会なんてそうそう無いからね♪」
先輩達も笑顔で答えてくれた
黛
「完成祝いに記念撮影しよ!専用機を並べてさ!」
いつの間にかいた黛先輩がカメラを構えながら提案してきた
永遠
「そうじゃな。なら簪の【打鉄弐式】を中心にせんとな!」
セシリア
「そうですわね♪」
簪
「うん♪」
私が【打鉄弐式】を纏うと、皆が集まってくれた
永遠とセシリアは私の左右に【ドットブラスライザー】と【ブルー・ティアーズ】を展開して並んでくれた
黛
「タイマーをセットしてっと!」
カシャッ
黛先輩も急いで並ぶと、カメラからシャッター音が聞こえた
黛
「………うん♪いい写真が撮れたわ♪じゃあ現像出来たら焼き増しして配るからね♪」
全員
「は~~~い♪」
…写真、楽しみだな~♪
~簪 Side out~
次回『第057話:ドッキリと説教』