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~永遠 Side~
ワシはセシリア達と医務室の前に転移すると【ラインバレル】を解除した
永遠
「ワシはココで待っとるから、スマンが治療が終わったら呼んでくれ。」
簪
「分かった。」
4人が医務室に入って暫くすると…
一夏
「火ノ兄!」
永遠
「ん?」
織斑姉弟とデュノア、それに織斑に背負われたチビッ子がやって来た
一夏
「何してんだこんな所で?」
永遠
「治療待ちじゃ。」
一夏
「そうか。」
織斑の奴、医務室の扉に手をかけよった
永遠
「オイ!何処行く気じゃ?」
一夏
「何処ってラウラを医務室に…」
千冬
「織斑、何故火ノ兄が廊下にいると思ってるんだ…」
一夏
「え?」
永遠
「中でセシリアと鈴の治療をしとるんじゃぞ!男のお前が入っていいと思っとるんか!」
一夏
「…あ!?」
永遠
「貴様と言う奴は…気遣い所かデリカシーすら無いんか…」
一夏
「…すみません………じゃあ、シャルル頼む。」
シャルル
「あ、うん。」
ホントに何考えとるんじゃ?
デュノアもチビッ子を受け取ろうとしとるし…
永遠
「オイコラ!お前も男じゃろ!」
シャルル
「え?あ!そ、そうだったね!?(一夏の馬鹿!!)」
一夏
「(わ、悪い!)ち、千冬姉頼む。」
千冬
「ああ…全く、まさかデリカシーすら無い奴だったとはな…」
一夏
「…本当にすみません…」
そう言って織斑先生はチビッ子を背負って中に入って行った
残ったのはワシら男3人だけになった訳じゃが…
一夏
「はぁ~~~…またやっちまった…」
永遠
「…織斑…何故デュノアにチビッ子を渡そうとした?」
シャルル
「うっ!?」
一夏
「い、いやちょっと間違えて…」
永遠
「ワシが男は入るなと言った直後にか?女の織斑先生がおったのに、男のデュノアに間違えたのか?」
一夏
「あ、ああ…その、つい勢いで…」
永遠
「デュノアも疑問も持たずにチビッ子を受け取ろうとしたが?」
シャルル
「ぼ、僕もその場の勢いで…」
一夏
「そ、それよりさっきの戦いで使った【飛天御剣流】の奥義の事を教えてくれよ!」
永遠
「露骨に話題を反らしたの。まあいいじゃろ。じゃが、織斑先生には通じんぞ。今の内に言い訳を考えておくんじゃな。」
一夏&シャルル
「う!?」
永遠
「それからデュノア…お主の目的は知らんがワシの大事なもんを傷つけるようならチビッ子の様に潰すからな!」
シャルル
「は、はい!!」
まあ、軽く殺気交じりに脅しといたから下手な事はせんじゃろ
永遠
「…さて、奥義の事じゃったな。【飛天御剣流】には二つの奥義がある。その一つがさっき使った【
シャルル
「随分長い名前だね?」
永遠
「フム、なら【
一夏
「あ、そっちの方が言い易いな。…って!二つの奥義って…もう一つあるのかよ!?」
永遠
「もう一つの奥義の名は【
一夏
「抜刀術って…居合の事だよな?超神速って何だ?」
永遠
「神速を超えた神速…肉眼では捉える事が出来んスピードと覚えておけばいい。まあISを使えば見えるかもしれんがな。って聞きたいのは【
一夏
「そうなのか?」
永遠
「【
一夏
「突きって…物凄い速さだったぞ!?全く見えなかったし、しかも絶対防御を超えてISを吹っ飛ばすほどの威力だったぞ!?」
永遠
「同時に9か所も突けば吹き飛びもするわい。」
一夏
「へ?…きゅ、9か所!?同時に!?」
永遠
「そうじゃ。【
一夏
「乱撃って…【龍巣閃】って技と同じじゃ…」
永遠
「【龍巣閃】は急所を滅多打ちにする技じゃ。じゃが【
一夏
「ひ、必殺技を9発…」
永遠
「そうじゃ。これが【飛天御剣流】の奥義じゃ。」
一夏&シャルル
「………」
織斑と隣で黙って聞いとったデュノアの二人は言葉を失っとるようじゃの
千冬
「お前達、二人の治療が終わったぞ。」
医務室から出て来た織斑先生が治療が終わったのを教えに来てくれた
永遠
「もう入っても構わんのか?」
千冬
「ああ、いいぞ。」
永遠
「では失礼するぞい。」
一応確認を取ってからワシも中に入った
~永遠 Side out~
~一夏 Side~
火ノ兄が中に入るとシャルルも続いて入って行った
俺も入ろうとしたら…
千冬
「待て一夏。少し話がある。」
千冬姉に呼び止められた
一夏
「話って?」
千冬
「奥義の話はドア越しに私も聞いていた。…お前…火ノ兄に【飛天御剣流】を教えて貰おうなんて考えてないだろうな。」
一夏
「え!?ダ、ダメなのか?」
千冬
「やはりそう考えていたか…言っておくがあれは殺人剣術だ。生兵法で覚えれば取り返しがつかなくなるぞ。」
一夏
「さ、殺人剣!?【飛天御剣流】が!?」
千冬
「そうだ。お前も知ってると思うが、剣術と言うのは今は形骸化し道場剣法、つまり剣道になっている。私やお前が習っていた【篠ノ之流剣術】も実戦を想定したと言われているがそれでも剣道の領域内での話だ。それは分かるな?」
一夏
「う、うん…」
千冬
「だが、火ノ兄の【飛天御剣流】は形骸化する前の完全な実戦剣術、人を斬る為の剣だ。それも1対1ではなく1体多を念頭に置いているものだ。」
一夏
「…実戦剣術………だ、だったら火ノ兄は!?」
千冬
「アイツがそんな事をする奴だと思ってるのか?」
一夏
「い、いや…」
【飛天御剣流】が…人を斬る為の剣…アイツ…そんな技を使ってたのか…
千冬
「………『御剣の剣、即ち、時代時代の苦難から弱き人々を守ること』…」
一夏
「え?」
千冬
「【飛天御剣流】の理だ。以前火ノ兄に教えて貰ったんだが、この意味が分かるか?」
一夏
「い、いや…」
千冬
「なら、先にそっちを考えろ。火ノ兄は自分なりの答えを出して剣を振るっている。理の意味を正しく理解しなければお前は人の道を踏み外す事になるぞ。」
一夏
「………」
千冬
「私の話は以上だ。」
千冬姉はそう言って行ってしまった
一夏
「…理か…」
…難しいな…
俺は千冬姉に言われた【飛天御剣流】の理を思い返しながら医務室に入って行った…
~一夏 Side out~
次回【第076話:トーナメントの内容】