艦これの金剛と弾提督(オリジナル)が夜にイチャつく?超短編小説です。金剛提督に捧ぐ。夜寝る前にちょこっと読み流す感覚でどうぞ。
ただ、独自の解釈や設定、金剛のおばあちゃんネタなどが苦手な人はご注意下さい。
「むぅ………」
執務室で、
「Hey!提督ぅー……どうしたんデース?」
ガチャ、と扉を開けて執務室に入ってきたのは秘書艦の金剛だ。
「…熱があったんだ。最近急に寒くなったろ?そのせいみたい。」
提督の前に、金剛が歩み寄る。
「確かに、顔色が悪いデース…」
「一応マスクはしてるけど、あまり近寄らない方がいいぞ…」
言い切るより先に、金剛は提督を抱き抱えソファーに背中を預けていた。金剛はデカい。色々と…身長、胸…その胸は、提督の首筋に当たっていた。
「うぉっ!?」
「Phew...暖かいデース…ワタシも帰投後身体が冷えていたところなので丁度いいデース!」
「お前…冷え性か?…まるでおばあちゃんみたいだな…んっ!?」
抱き抱えていた金剛の腕がギリギリと提督の身体を締め上げる…その腕力はまるで金剛力士の如く…いや、よそう。
「冷え性でもないしおばあちゃんでもないデース!」
「イタタタ!!悪かった!悪かったよ…」
「分かればいいデース♡」
締め上げていた腕の力が緩む。
「…あのさ、こんな時に言うのも変かと思うけど…」
締め上げられ、微かに血の通う色になった顔で、提督は話し出した。
「何デース?」
「さっき言った事も…普段からお前に話してる事も…全部俺の本音なんだ。お前をおちょくってる訳じゃなくて、本音をぶつけ合える仲じゃなきゃ…続かないだろ?上手く…言えないけど、さ。」
一瞬、キョトンとした顔になった金剛が、柔和な笑みで話し出す。
「ホント、提督はいつも不器用デス…でも、全部分かってマス。そうでないと、あなたの秘書艦なんて務めてないデスカラ……チョット、熱くなってキマシタ…」
「ふふっ、早いな…。こっちは、ちょっと楽になったよ。」
少しの間を置いて。
「今更だけど金剛、俺の熱…移してしまわないか?」
(モウウツッテマース!)
金剛が頬を赤らめ、微かな声で呟く。
「えっ?」
「エート、私達艦娘は基本的に人の病気が移るコトはないのデース!ダカラ…心配入りませんヨ?」
「そうだったのか…!じゃあ、これは必要ないな。」
そう言い、提督はマスクを外した。
「ふぅ…呼吸がしやすくなると楽だな。…ふあぁっ…だんだん眠く…なっ……て……」
「もう夜も遅いデスカラネ…そろそろ……って、もう寝てるデース…。」
提督は疲れからか、グッスリと深い眠りに落ちた。
「ワタシも眠くなってキマシタ…」
提督が眠りに落ちた後すぐに、金剛も眠りに落ちた。
「提督は…ワタシが……守って……アゲマスカラネ………」
しばらくして…
(…あら?お姉様、布団もかけずに寝て…電気も消さないと…マイクは…必要ないわね!とにかく、比叡お姉様には見られないように朝早く起こしに来てあげないと…それでは、おやすみない。金剛お姉様そして、提督。)
窓から差し込む月明かりにメガネのリムが照らされ、その艦影は夜の鎮守府に消えた。
【二人】の寝息は、夜の闇に溶けた_。