いやあ、テストやら何やらで大忙しのせいで2週間程放置になってしまい申し訳ございません。とりあえず今回もがんばっていこーっ!
その後、俺達はテヌートの誘いで部屋に泊まる事になった。何とテヌートが俺達が元の世界に戻るために旅に出ることを予測、そうじゃなくても一晩は泊まると予測して複数部屋にしておいたらしい。おい、こいつエスパーか何かかと思ったのは俺だけじゃないはず。
宿の夕飯を食べ(ご飯は本当においしかった。でも箸を使わずフォークとナイフだったのは少し驚いたけども)、その後すぐに風呂入って、3人で今後のことを話した。
明日は早めに起きてヘリオードの西の門から『ダングレスト』と呼ばれるギルドの町を目指す。道中では俺の技を磨くため、そしてエステルの武器慣れのために魔物を狩りながらいくというもの。
テヌートの話だと俺やエステルが持つ石はシーフォが以前言っていた『魔導器』・・・その中でも装備者の能力を高める『
そんで、これからの予定はとりあえず決まり、俺達は全員就寝についた。
気がつくと、光球が俺の目の前にあった。
神秘的な光を放つオーロラが俺の上空に浮かび、俺の目の前にある光球が他にもあちこちに浮かんでいた。時折俺に寄ってくる光球もあれば、追いかけっこするように動く光球もあった。
その中で一際赤く光る光球が俺の周囲を飛んでいる。すると、急に俺の目の前に止まったかと思うと、額を小突いて来た。
「痛っ」
『痛っ、ではない!どれだけ心配したと思っている?』
「いや、悪かった。悪かったって」
『悪かったじゃないだろう!!?絶対反省してないだろう!!?』
ここは夢の中。
以前頭の中に聞こえて来る『声』とは普段夢の中で対話するって言ってたよな?そう、普段はいつもこういった夢の空間の中で話すんだ。夢を自覚出来るって言うのも不思議な感じだ。
姿が分からない、っていうのはこいつはいつも赤い光球になっているから分からない。本人も夢の中ではいつもこのような状態で、よく分からないという。
で、だ。さっきから『声』が怒っているのは、昨日から連絡が取れなかったことにあるんだろうな。たまに不具合が起こっているときがあって話が出来ないときはいつも『何があった!』とか怒鳴って来る。昔はごめんなさいとか謝っていたが、俺のせいじゃないしもう流すようにしている。
『・・・大丈夫だったか?』
でも、すぐに怒りを抑えて心配の声をかけてくる。大丈夫だよ、と言うとホッとしたような声が聞こえた。
『・・・ならいい。だが、魔物と戦っていると言っていたが何があった?お前達の世界に魔物はいないはずだろう?』
「それが・・・」
俺はこれまでの出来事を全て話した。俺達は今テルカ・リュミレース、という世界にいて、元の世界に戻るためにテヌートと一緒に旅に出ることにしたこと。
話しているうちに赤い光球から何か冷たい空気があふれて来ていた。
「・・・どうしたんだ?」
『要するにお前は旅に出る、そういうことでいいんだな?』
「そうだな」
『・・・そのテヌートと言う男、信用していいのか?』
ああ、やっぱりそう来るか。知らない奴と一緒にいると、いつもこうやって信用していいのかと聞いて来る。根拠とか言わないと、昼までも聞いて来るから何かと不便だ。
「信用出来るよ。悪意は感じなかったし、それに助けてくれた奴に悪い奴はいない」
『下心ある奴はどうするんだこの馬鹿が・・・それに、闇の大結晶なんてものを探してどうする?悪用するんじゃないのか?』
「さあな、分かんねえ。でも、あいつはそんなことはしねえよ」
『どこからそんな自信が涌いて来るのか・・・本当に大丈夫なんだろうな?』
「お前は心配性なんだよ。大丈夫、無茶なんてしねーよ」
『お前のそれは信用出来ん』
「ひっでえっ!」
俺と『声』はそうやってふざけ合いながら、気がつけば一緒に笑っていた。ああ、どこの世界へいっても、いつもと変わらないこのやり取りは本当に安心する。
そういえば、以前から聞きたいことがあったんだった。異世界へ来たりして尚更聞いてみたかったこと。
「・・・なあ」
『? 何だ』
「お前、多分別の異世界の人間なんだよな?前々から気になってたけど、『レプリカ問題』とか『譜術』とか聞いたことねーし」
『! ・・・』
そう、俺がいつもこいつに関して気になっていたことは名前とかだけでなく、住んでいる場所もだった。こいつが本来住んでいるところは『レプリカ問題』というのが問題になっていたり、住んでいる王国の話がよく出て来るんだけど正直どこも聞いたことがなかった。だからテルカに来た時、何となく予想してみたんだが。
「どうなんだ?」
『・・・勘がいいな。確かに、俺はお前の住む世界とは全く別の世界に住んでいる』
「やっぱり」
『驚いた、お前がそこまで気づいていたとはな』
「俺も半信半疑だったけどな。・・・なあ、そっちの世界でも魔物は出るのか?」
『ああ。平和な世界に住むお前の話を聞いていると、こっちもがんばらなくてはといつも思う』
「そっか、大変だな。・・・俺、結局お前のこと何も知らねえな。いっつも自分のこと話してばっかりだし、もう少しお前のこと聞いときゃよかったかも」
『お前はそれでいい』
え、と聞き返すと赤い光球が俺の前に出て言った。
『お前はそのままでいい。お前の話を聞いていると、安心する』
「・・・ほんと、お前は何者なんだか」
俺の話を聞いて安心するって、何かどんな奴か想像出来ねえ。つか、本当に何者なんだ?もう警戒心薄れちまってっからアレだけど。
「いつになったら名前を教えてくれるんだ?」
『・・・それは』
その答えを聞く前に、俺の意識は真っ白になった。
ー・・・ら、・・・・・ら!
「ん・・・?」
誰かに呼ばれる声がして、俺は目を開けた。エステルが心配そうにこっちを覗き込んでいた。
・・・・・・ってあれ?
「えす、てる・・・?」
「おはようございますっ、もう朝食が出来るそうですよ焰!」
「早く起きたらどうだ」
もう1人の声がした方を見ると、隣のベッドでちょうど剣を腰にさしていたテヌートがいた。どうやらあの後答えを聞く前に現実世界に戻って来たらしい。
くそっ、もう少しで答えが聞けそうだったのに!!
「焰、どうしちゃったんです?あ、もしかしてまた夢の中であえたんですか?」
「ん、まあな。俺達のことすっげえ心配してた」
「そうなんです?『不思議さん』にも心配かけてしまったようですね。ってこっちの世界にも繋がってたんです?」
「ああ、問題なく話せるぜ」
「そうですか」
「おい、2人で一体何の話をしている?」
俺とエステルが『声』について話していると、テヌートが怪訝そうな顔で(仮面で隠れているからわかんねーけど)こっちを見て来た。そういえばテヌートはあのことを知らなかったよな。
でも、テヌートにあのことを話しても信じてくれるかな・・・実際、見知らぬ誰かと話しているって独り言みたいで痛いよな・・・。
「いや、何でもないぜ」
「・・・?」
結局話さないことにした。迂闊に話さないようにした方がいいし、一応『声』にも釘付けされていたからな。
「いいんですか?話さなくて」
「ひとまず、な。頭に聞こえて来る声と対話出来るって普通おかしいだろ」
「え、でも何となく
「そんなものが普通あると思うか?」
「・・・どうでしょう」
「だろ?」
それに、フレンやガイに一度話したら「頭大丈夫か」なんて言われたし、さすがに二度も言われたら傷つくしな。
・・・あ、でもエステルの動物対話のアレはどうなるんだろうか?
「・・・・・」
考えないようにしよう、深く考えるだけ無駄だと思う。ひとまず朝食食べにいくか・・・。
久しぶりの更新です。テストが本当に嫌になって来て、そして後になって自信がなくなって来てきましたオレンです・・・現在ゲームをしながら現実逃避しています。もう、泣いていいですか。
テンションががた落ちのため、説明は今回は省かせていただきます。メインは別世界に住んでいると言う不思議さんもとい『声』との会話だけでしたしね。
という訳で次回もお楽しみにー!