ボクが失った思い出 哀しみの先へ 作:紺野木綿季のソウルメイト
うつしよの帳編のみです。
目が醒めるとボクは寝かされていた。辺り一面に戸惑いを見せながらもボクは起き上がった。
「お目覚めですか?私が貴女を発見した時、貴女は倒れていました。貴女を抱き抱えた途端、私は此処を発見しました。一体、何かあったんですか?」
此処は何処だろうか?懐かしい気がした、でも今のボクには覚えていない。少女はボクを覗き込んだ。
「私には物見と呼ばれる能力があります。例えば縁などを感じる事が出来ます。」
少女はつらいそうに言った。
「如何して貴女が此処にいるのか。それを私は知りたいです。」
ボクは自分の格好が異なっている事に気がついた。
(やっと来てくれたんだね。僕はずっとずっと此処で待っているから。僕を探してよ。)
不思議な声がした、懐かしい声だけど思い出せない。此処は何処なのか?そして、少女は如何して此処にいるのかを知りたい。
「そういえば貴女を抱き抱えた時に式紙から小鳥丸が出てきました。貴女は陰陽師だったのですか?」
し、式紙?ボクは式紙すら知らない。
「ご主人様、大事な事を思い出してください。それがご主人様の存在意義であるのです。」
「君が小鳥丸?」
何から何までわからない。
「それでは一回、遠征に出ては如何でしょうか?帳という物を思い出す為に。」
「ご主人様、私が戦闘を補佐しますのでご安心を。」
遠征に出た時の感覚は誰かがボクを安心させていた。それが何を示すのかはわからない。
「どうやら貴女が此処に来たのは初めてではないようです。貴女の存在が妖怪を瑞獣に変えたようです。私は貴女の事を知りたい。私の名前は葉月。貴女のお名前は?」
「木綿季、紺野木綿季だよ。葉月ちゃん、ボクはこの世界に来てから初めての友達。ボクも葉月ちゃんの事を知りたい。一緒に此処を旅をしよう。」
ボクがそう言ったら、葉月ちゃんはとても可愛らしい笑顔を見せた。
「ええ、喜んで。ボクと一緒に行こう。」
(僕に逢いに来てね。僕と君が繋がる物語。大事な僕と君の思い出。)
誰かがボクに囁いていた。でも、囁いていた声に聞き覚えはない。葉月ちゃんの声とはまた、違った声だった。
「一緒に旅をするのなら。色々と準備をしなくてはいけません。」
葉月ちゃんはボクに金色の型紙を2枚くれた。
「この金色の型紙は貴女の物でしょう。召喚してみては如何ですか?」
ボクが二つの金色の型紙を持つと型紙に五芒星が描かれて二人の少女が現れた。
「私はおつの。あっちは砂華姫だよ。よろしくね。一緒に旅をしよう。」
「う、うん。ボクの型紙から少女が出てきてビックリしちゃった。」
ボクと葉月ちゃんと砂華姫とおつのと小鳥丸で帳を探す旅を始めた。