ボクが目が覚めてはじめに出会ったのは、心優しい少女。一人旅をしているという少女は、ボクが「式」と契約できること、記憶が覚束ないことを知り、ボクの記憶が確かなものになるまで、ボクはともに行動したいと申し出た。少女の持つ「物見」の力を借り、道中の危険から少女を守りつつ、ボクは記憶の断片を探す旅に出る。ひとはこの世にあり、この世を知らず。誰もが己の世を知らず。誰もが己の在り処を知らず。ボクと葉月ちゃんと最初で最期の知り合いの物語。
真っ暗な虚空の中に気がつくといた。さっきまで風は靡き、水は時々波紋を作った。時々、水が水溜りに落ちる音がするがそれもまた、確かではない。気を抜くと、ボクは消えてしまいそうにもある。唯一、確かなものは誰かがボクを呼んでいる。でも、ボクはその声の主を知らない。
ネタバレは隠してあります。
真っ暗な虚空の中に気がつくといた。さっきまで風は靡き、水は時々波紋を作った。時々、水が水溜りに落ちる音がするがそれもまた、確かではない。気を抜くと、ボクは消えてしまいそうにもある。唯一、確かなものは誰かがボクを呼んでいる。でも、ボクはその声の主を知らない。
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