忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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いよいよ委員会が決まります。


どの委員会にしようかな?の段

小三郎が忍術学園に入学して早4ヶ月もたった。持ち前の穏やかな性格もありみんなからは人気者だが、最近少し困る事があった。それは…。

 

「小三郎!兄者と一緒に用具委員会に!」

「いや会計に!」

「いいや、作法委員に!」

「体育委員に!!」

「ボソ、図書委員会…。」

「保健委員会に是非!」

「火薬委員会に!」

「生物委員会に!」

 

「「「「「入ってくれ!」」」」」

 

 

先輩や先生方が場所時間関係なく自分達の委員会に勧誘して来るのだ。小三郎もそろそろ入る委員会を決めようかと思っていたが、悩む。小三郎は勧誘から隠れるため茂みの中でうずら隠れをしながら考えていた。ちなみに隣には乱太郎、きり丸、しんべえがおり、一緒にうずら隠れをしていた。

 

「ん〜…どの委員会にしようかな?」

「小三郎ならどの委員会でもやれそうだよね?ちなみに私は保健委員。」

「俺は図書委員。」

「僕は用具委員。勧誘になっちゃうけど…僕は小三郎に用具委員会に入って欲しいなぁ。」

「迷うなぁ〜。」

 

小三郎は立ち上がり、今度は木の葉の中に隠れ考える。乱太郎達も真似をする。そして次は水の中に隠れたり、木の上に隠れたり、壁に張り付き観音隠れをしたりした。

 

「…思ったけど…なんでついて来るのさぁ?」

「だって〜。」

「小三郎を真似すれば実技の成績が伸びると思って〜。」

「迷惑〜?」

「な、何その声のトーン…。」

 

乱太郎、きり丸、しんべえが妙に1オクターブ高い声を出す。小三郎は転けかけた。しかし直ぐに立ち直した。その様子をあちこちから各委員会の顧問の先生方が見ていた。

 

「何としても小三郎は手に入れたい…!」

「彼の様な出来る子なら生物委員会も安泰…!」

「彼なら保健委員会の不運も断ち切れる…!」

「作法委員会…作法委員会…。」

「体育委員会に、体育委員会に…!」

「彼が入れば…会計委員会の即戦力になる…ここは何としても…!」

 

そして先生方が小三郎目掛けて縄を投げた。

 

「うわっ!」

 

小三郎は身を翻しかわした。てっきり各委員会の人達が強行手段で捉えようと縄を投げたかと思ったからだ。…しかし、縄の先は輪っかになっていなかった。

「な、なんだ?この縄…。」

「あっ、コレって…浜守一郎さんの時の…。」

「「その通り!」」

 

声と共に何処からか庄左ヱ門と彦四郎と三郎先輩と勘右衛門先輩が飛び出してきた。

 

「学級委員長委員会で〜す!」

「どの委員会も楽しそうで悩む、食満小三郎の為に!」

「学級委員長委員会がくじ引きを用意したよ!」

「さぁ!この縄から一本選んでくれ!」

 

「こ、この縄からですか?」

 

小三郎は周りに散らばる縄を見る、先生、先輩方は自分を引け、自分を引けと祈っている。その時、きり丸が何かに気がついた。

 

「乱太郎。なんか縄数多くないか?」

「そういえば…十数本あるよね?」

 

委員会は全てで七つのはずだが縄の数は何故かそれ以上。小三郎はその内の一本を手に取る。

 

「じゃあ、強く引っ張って!」

「は、はい!」

 

小三郎はグイッとひっぱる。すると、スカと書かれた看板が飛んできた。

 

「「残念!スカで〜す!もう一度!」」

「「「だぁぁぁぁ!」」」(ドテ〜〜!)

 

乱太郎達がすっ転んだ。

 

「なんでスカなんてあるのさぁ!庄左ヱ門!」

「いや〜、鉢屋三郎先輩の考えで面白みを出そうと…。」

「面白み、いらなくない?」

 

そんなやりとりを尻目に小三郎は次の縄を手に取る。

 

「おんどりゃぁぁぁぁ!!」

 

小三郎はありったけの力で縄を引っ張った。すると…。

 

「うわぁぁぁ!」

「エェッ⁉︎伊助⁉︎」

 

思いっきり引っ張ったら何と茂みの中から縄の端を腰に結んだ伊助が飛んできたのだ。

 

「うおっとぉ!」

 

小三郎は伊助を何とかキャッチ。

 

「す、少しは加減してよねぇ……。」

「ご、ごめん。でも何で伊助?」

「「小三郎オォォ!!!」」

 

訳が解らないと首をかしげると、茂みから土井先生と久々知兵助先輩と斎藤タカ丸先輩、少し遅れて池田三郎次先輩がやってきた。

 

「土井先生!久々知兵助先輩に斎藤タカ丸先輩に池田三郎次先輩!じゃあ、僕は…。」

「あぁ!今日から君は!」

「火薬委員会の一員だ!」

「僕と一緒だね〜。同じ編入生同士仲良くしようね?」

「よろしくな!」

「よろしくね!小三郎!」

 

伊助はにこやかに笑い小三郎に抱きつく。小三郎もにこやかに笑う。

 

「よろしくね!伊助!先輩方も土井先生もよろしくお願いします!」

「よぉし!そうと決まれば早速豆腐パーティーだ!」

「と、豆腐パーティー?」

「火薬委員会の恒例行事だよ!さぁ行こ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火薬委員会が小三郎を手に入れて、他の委員会はガーン!っと言った表情になっていた。特に留三郎は涙を流していた。

 

「小三郎…!独り立ちしないでくれぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「火薬委員会!」

 

兵助先輩は火薬ツボ、タカ丸先輩は焙烙火矢、三郎次先輩は万人敵、伊助は火車剣、そしてメンバーの真ん中に小三郎が消火用の水瓶を持ち、立つ。

 

「食満小三郎!よろしくお願いします!!!」

 

こうして小三郎は火薬委員会に入った。

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