忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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火薬委員会親睦豆腐地獄?の段

火薬委員会では小三郎が入りお祭り騒ぎになっていた。

 

「「「ようこそ!食満小三郎!火薬委員会へ!!!」

 

食堂を貸し切り、「火薬委員会新メンバー歓迎豆腐パーティー」っと言う催し物が始まっていた。

 

「先ずは自己紹介をしよう。私が顧問の土井半助だ。って言うまでもないな?」

「俺が委員長代理の久々知兵助だ。」

 

久々知兵助先輩は何故か目をキラキラさせている。

 

「僕は斎藤タカ丸。よろしくね~?」

「僕は二年ろ組の池田三郎次だ。左近から聞いてるぞ。かなりできる奴だってな!」

 

「そして!お馴染み、同級生の二郭伊助!言うまでもないけどよろしくね~!」

 

伊助は余程嬉しかったのか飛びついてきた。

 

「っと!一年は組、編入生の食満小三郎です。正直、火薬の知識は全くの皆無で至らぬところありますが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」

 

自己紹介が終わり、伊助が離れると今度は兵助先輩が飛びついてきた。

 

「絶対に火薬委員会に来てくれると思ってたよ!小三郎!」

「ど、どうしたんですか?」

 

飛びつかれ回され、高い高いされ、困惑する小三郎にタカ丸先輩が近寄ってきた。

 

「久々知くんね?君が豆腐好きと知ってから小三郎を火薬委員会に小三郎を火薬委員会にっていつも呟いていたんだよ?」

 

小三郎はそうだったって思い兵助先輩を見る。しばらくしてから小三郎を下ろし台所に歩いて行き何かを持ってきた。

 

「小三郎が厚揚げが好きと聞いたから今回の豆腐パーティーは……厚揚げステーキにしてみました!」

 

さっと皿に乗っていた布を取ると、そこにはいい感じに焼き色の入った厚揚げステーキが乗っていた。

 

「「「オォォ!!!」」」

「美味しそう!」

 

全員が声をあげ、小三郎も思わず舌なめずりをする。

 

「それでは、おばちゃんに習って〜!お残しは許しまへんで!」

「「「いただきま〜〜す!」」」

 

全員がそれぞれ小皿に取り分け食べようとした時だった。三郎次先輩が小三郎に近づいた。

 

「小三郎!これかけると美味いぞ〜?」

「本当ですか!じゃあ……「だめ!」い、伊助?」

 

かけて下さいっと言おうとした時、伊助が割って入って来て三郎次先輩の腕を掴んだ。

 

「何をする伊助!僕は後輩を思って…。」

「唐辛子粉振りかけるのが後輩を思ってですか⁉︎僕の親友に余計な事しないで下さい!」

 

まるで番犬の如く、ガルルルッ!っと唸り声を上げる。

 

「うっ…わ、分かったよ!ちぇ、コミュニケーションのつもりだったのに…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、伊助。何もそこまで…。」

「小三郎は三郎次先輩をよく知らないからそう言えるんだよ!本人はコミュニケーションや世話を焼いてくれているようだけど…その大半が迷惑なんだから…!」

 

それからは土井先生を始め、兵助先輩、タカ先輩、三郎次先輩と合流を深めた。聞くところによると火薬委員会は火器を愛用する人は入っちゃいけない決まりらしい。土井先生曰く、過去に大爆発があったそうな。

 

「だから、虎若や仙蔵先輩、三木ヱ門先輩みたいな人は愛用武器と全く異なる委員会なのかぁ。」

「火器を愛用する忍者は常時火種を持ち歩く。そう言った生徒は火薬庫に近づかないようにするのも火薬委員会の役目だ。」

「爆発したりしたら大変だからねぇ〜?」

 

兵助先輩、タカ丸先輩の話を聞きなるほどと頷く。

 

「それだけじゃないぞ?火薬委員会は新たな火薬の生成も行なっている。」

「ほぇ〜!土井先生ってなんでも出来るんですね!」

「い、いやぁ。私なんて…ッて!小三郎の目がキラキラしている!」

 

「土井先生も凄いけど、我ら火薬委員会には火薬を研究している「早すぎた天才さん。」って言う人もいるんだよ?」

「早すぎた天才さん?か、変わった名前ですね?」

 

小三郎が苦笑いを浮かべると兵助先輩が立ち上がった。そして台所から今度は大鍋を持ってきた。

 

「さぁ!募る話はこれくらいにして、今度は麻婆豆腐だ!今日は沢山豆腐を作ったから遠慮なく食べてくれよな!」

「く、久々知くん?一体後何品出てくるのかな?」

 

小三郎は豆腐料理を食べながら周りを見る、何だかみんなが冷や汗をかいている。

 

「ま、まずい…久々知兵助先輩の豆腐地獄が始まる!」

「豆腐地獄?」

 

小三郎が首を傾げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして思い知った。その後、次々に豆腐料理は運ばれてきた。味噌汁に白和え、湯豆腐に豆腐がゆ……。

 

 

 

 

「こ、これは……。」

 

正直食べきれない……かと言って残すのも申し訳ない…兵助先輩の笑顔を崩したくない…どうしようっと火薬委員会全員が考えていると……救世主が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁ〜〜!美味しそう!火薬委員会だけずるい!」

 

何処から匂いを嗅ぎつけたのかしんべえがやって来たのだ。伊助、小三郎にはしんべえの身体から後光が差して見えた。それからは有無も言わせずしんべえが平らげてしまった。

 

「こらしんべえ!火薬委員会の親睦会だったのに!」

「まぁまぁ、久々知くん。良いじゃない?見てよしんべえの顏。あんなに美味しそうに食べているじゃない?」

 

タカ丸先輩がしんべえを指差す。とても幸せそうな顔で食べている。その表情に兵助先輩もそれ以上何も言えなかった。

 

「体術なら負けないけど…食べっぷりではしんべえに勝てないや!」

「あははは……まぁ、何はともあれ、助かった〜〜。」

 

こうして皆、福富しんべえのおかげで豆腐地獄から救われた。

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