三郎次「火薬組が火薬狙っています!」
「「「なんだってェェェエエ⁉︎⁉︎」
詰所内は大パニックになり小三郎以外ドタバタと走り回った。小三郎は伊助を捕まえて話を聞くと、火薬組とは一年は組、火縄銃の佐武虎若、四年ろ組、石火矢の田村三木ヱ門先輩、六年い組、焙烙火矢の立花仙蔵先輩の三名の呼び名であり、三人とも火器を愛用する忍たま。
伊助「だから、火薬庫の火薬を度々強奪していくんだよ!」
小三郎「ご、強奪って…大袈裟だなぁ。ともかく!先輩方!土井先生!落ち着きましょう!」
小三郎が声を上げて場を収めた。
久々知「す、すまない。我々火薬委員会にとって火薬組は天敵なんだ。」
三郎次「的確に個別に弱点狙って来ますしね?」
タカ丸「だよね〜。」
伊助「ですよね〜?」
土井先生「だな?」
委員会全員の様子を見ると小三郎は嫌な予感がした。
小三郎「まさかと思いますけど…久々知先輩は豆腐でつられて、タカ丸先輩は立花先輩の美髪でメロメロにされて、三郎次先輩はステーキでつられて、伊助は虎若に掃除したと言われてチェックしに行っちゃって、土井先生は練り物の事で揺すられたなんて……言いませんよね?って言うかお願い言わないで!」
全員「まさにそれ!」
小三郎「ダァァァァァ!!!」
言い当てられ火薬委員会全員が小三郎に拍手を送る。小三郎が忍たまの友を取り出しあるページを開き突き出す。
小三郎「忍者たるもの私情に流されるな!って基本姿勢なページに書いてあるじゃないですか!!」
土井先生「えらい!よく勉強したな!」
小三郎「そんな事言ってる場合じゃありません!」
それから作戦会議が開催された。三郎次曰く、食堂で三人が火薬委員会へ火薬をもらいに行こうと聞いらしい。食堂と火薬庫は大分離れている。少なくとも立花仙蔵は緊急時以外はあまり走らない。おそらく歩いて来るためあと五分強っと言った所。小三郎は何かを思いついた。
小三郎「石火矢の田村先輩の石火矢って、あの何時も連れ立っている……。」
伊助「そう。石火矢のユリコ。そういえば虎若も照星さんから貰った火縄銃を大事にしてたっけ?」
小三郎「…………立花先輩はダメだけど…田村先輩と虎若を無力化ならできるかも。」
小三郎の発言にみんな驚いた顔をして注目した。
三郎次「何をするつもりだ?」
小三郎「人質を取れば何とかなるかな?っと。」
久々知「人質⁉︎」
小三郎「はい、虎若は伊助が言っていた大切な火縄銃を、田村先輩はユリコちゃんを人質に取れば無力化出来るんじゃないかと。」
小三郎が言い終わると火薬委員会全体が凍りついた。
伊助「こ、小三郎。君は普段は真面目で優しくて、は組のお兄さん的な立場だけど…たまに10歳とは思えない案を出すよね?」
三郎次「絶対ろくな大人に…いや、何でもない…。」
敵に回しちゃいけないと三郎次は思い黙った。
久々知「立花先輩はどうする?」
小三郎「今の僕では立花先輩の効果的な人質が分かりませんから………立花先輩は諦めるしか…。」
タカ丸「立花先輩はまだ火薬の消費が荒くないから大丈夫だと思うよ?」
あれこれ意見を出したが、立花仙蔵は諦めることにした、それから小三郎が人質を確保の為、詰所から出て行き、残りはなるべく惹きつけるよう準備を始めた。
小三郎はまず忍たま長屋の団蔵と虎若の部屋に赴いた。中に入ると予想はしていたが大量の洗濯物やお菓子のカスなどで汚れていた。伊助なら放って置かないだろうが小三郎は洗濯物は無視してタンスや押入れを調べた。
「これかな?」
そして見つけた。押入れの中に木の箱があり、開けると少し古いがまだまだ使えそうな火縄銃があった。小三郎は箱ごと持ち出した。そして誰にも見つからないように忍たま長屋を出た。次に火器倉庫に赴いた。今度は田村先輩のユリコの確保だ。久々知先輩曰く、火薬庫に火器は持ち込めないと決められており、火薬を取りに来るときは必ずユリコは火器倉庫にしまってあるらしい。火器倉庫を開けると、目の前にユリコと書かれた札が吊るされた石火矢があった。小三郎はとめを外してユリコを確保。その時だった。背後から誰かに肩を叩かれた。
????「何してるんだ?小三郎?」
小三郎「うわぁぁぁぁ!!」
????「ぬおおっ⁉︎」
果たして小三郎に声をかけたのは誰か?そして火薬委員会の火薬の行方はいかに⁉︎さらに後半へ続く。