忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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雨降りの怪談の段

雨が降る中、みんなトイレを済ませて、ろ組の教室前に到着する、平太が少し待つよう行ってきたのでは組は薄暗い廊下で待っていた。

 

小三郎「そういえばろ組の教室は初めてだね?」

乱太郎「普段は伏木蔵達が来るからね?」

 

しばらく談笑をしていると、ろ組の教室が開き、初島孫次郎が首だけ出してきた。

 

小三郎「わっ!びっくりしたぁ。」

孫次郎「ウフフ…お待たせ〜…どうぞ中へ〜…。」

 

孫次郎に誘われは組はろ組の教室に入室。中は雨戸が閉めてある為真っ暗。すると、一斉に沢山の灯明皿に灯がともり、室内が明るくなる。

 

ろ組全員「こんにちわ〜…ようこそ?、ろ組へ…。」

小三郎「お、お招きいただきありがとう…ございます…。」

 

いつにも増して不気味さが出ているろ組に挨拶をして、は組全員が指定された席に座る。ちなみに、小三郎の横にはしんべえと喜三太が座った。

 

しんべえ「小三郎がそばは安心できる〜。」

喜三太「はにゃ〜ん。」

小三郎「どういたしまして。」

 

 

伏木蔵「それじゃあ、スリルとサスペンス&ホラーな怪談話を始めよう。」

 

雷鳴轟く、雨が降りしきる、そんな天気の中、怪談話が始まった。

 

ザァァァァァァァァア!!ゴゴォォォォ…ピッシャァァァァァン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪士丸「女の手は六兵衛の首を掴んで離さない!「助けてぇぇ!」っと…よく見たら、白い女の手と思ったのは、庭木に干してあった褌だったそうな。」

 

伏木蔵「なにそれ?」

乱太郎「変なの〜。」

伊助「汚いな!ちゃんと洗ってあるの?その褌!」

団蔵「突っ込むとこ違うと思うけど?」

 

 

落ち話であった事に終始ビビリまくって小三郎にしがみついていた用具委員組はホッと胸を撫で下ろした。

 

しんべえ「良かった〜。怖かったけど見間違いの話かぁ。」

平太「で、でもまだこれからだと思う…。」

小三郎「まぁまぁ、何かあったら君たち三人は守ってあげるから。火薬委員会の件もあるし。」

喜三太「頼りにしてるよ〜。」

 

話が終わり、部屋の灯が一つ消えた。その時、戸がノックされ、伏木蔵が出ると、そこには彦四郎率いるい組がいた。

 

伏木蔵「どうしたの?彦四郎。」

彦四郎「いやぁ、は組の姿が無かったからどうしたのかなっ?て。」

伝七「でっ?何やってるんだ?」

 

伝七の問いかけに伏木蔵はニッと笑い。「怪談話〜。」っと答えた。い組は「うっ。」っと呻き後ずさる。

 

佐吉「ふ、ふん!は組もろ組も暇だな!」

団蔵「い組もやる?結構度胸試しになるよ?」

佐吉「あいにく、暇じゃないんでね?」

きり丸「とかなんとか言っちゃって…怖いんじゃないの〜?」

佐吉「なんだと!」

伝七「断じて怖くない!」

 

きり丸の挑発にまんまとい組は乗ってしまい、そのまま伏木蔵達に教室に引き込まれた。

 

伝七・佐吉「は、はめられた…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして一年生全員が集まり、怪談話が始まった。最初の内は笑い話、落ち話だったが灯が次々と無くなるに連れ、ろ組の怪談話も次第に恐ろしいものになり、中には震え出すものもいた。

 

兵太夫「な、なに?伝七。ふ、震えてるの?」

伝七「へ、兵太夫こそ…。」

 

団蔵「さ、佐吉。ち、ち、ちびるなよ?」

佐吉「だ、だ、だ、誰が。」

 

 

 

 

 

ガタガタガタガタ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして明かりの数もわずかとなった。

 

伏木蔵「じゃあ、僕達ばかりじゃあれだから…。」

孫次郎「小三郎〜。何かあればどうぞ〜…。」

小三郎「ぼ、僕?わ、分かったよ。」

 

小三郎が一歩前に出る。皆息を飲んだ。

 

三治郎「な、なんだか嫌な予感…。」

伊助「普段が真面目だから…ものすごく怖そう…。」

 

皆が小三郎に注目する。灯が小三郎の輪郭を照らす。

 

 

小三郎「今から話すのは、そうだね?実は一週間前にこの忍術学園で僕が体験した話なんだ…。」

 

らんきりしん「えぇぇっ⁉︎」

伝七佐吉「実話系⁉︎しかも忍術学園⁉︎」

 

全員が飛び上がる。そして小三郎の話を生唾を飲み聞く。

 

 

小三郎「僕は夜中に目が覚めてトイレに行ったんだ…周りは真っ暗、僕の足音だけが…ギシ〜ッ…ギシ〜ッ…。」

 

平太「ヒィィィイイィィィ!!!」

 

平太が悲鳴をあげて孫次郎と怪士丸の後ろに隠れる。

 

怪士丸「だ、大丈夫だよ?平太…。」

孫次郎「平太ってばビビリなんだから…。」

 

小三郎「その時!!!」

 

怪士丸&孫次郎「ヒィッ⁉︎」

 

小三郎が急に声を張り上げ、珍しく怪士丸と孫次郎が震えた。

 

 

小三郎「風で忍たま長屋の窓がガタガタ…ガタガタ……そして風が止んだ時、背中に感じたんだ………誰かが…後ろにいる…。」

 

乱太郎(ごくっ…)

小三郎「もうトイレどころじゃない!!!」

きり丸「ヒィィィ!!!」

小三郎「でも振り向くのも怖い……。」

しんべえ「ウゥゥゥゥ……。」

小三郎「どうしよう……!!!」

喜三太&金吾「ヒェェェェエ……!!」

 

小三郎の意外と上手な話し方に一同はガタガタて震え出す。三治郎など小声だがお経を唱えている。伝七と佐吉などは彦四郎にくっ付いている。

 

 

小三郎「……ええぃ。ままよ。勇気を出して……振り返った……そして見ちゃったんだ…………………そこには!!!!!(←ドアップ)」

 

兵太夫「うわぁぁぁぁぁぁ!」

伝七「ヒェェェェエ!!!」

団蔵「佐吉イィィィ!!!」

佐吉「団蔵ぉぉぉぉお!!」

 

小三郎がいきなりドアップになり、声を張り上げた為、教室内は大パニック。しかし小三郎はニコッと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

小三郎「そこには、山田先生の女装、山田伝子さんが立っていたんだ♫っと言う落ち話。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばしの沈黙。そして。

 

 

 

 

 

乱太郎「なにそれ⁉︎怖いぃぃ!!!」

きり丸「だ、だめだ寒気が…!!!」

しんべえ「もう夜中トイレに行けないよ〜!」

平太「イヤァァァァァァァァ!!!」

孫次郎「へ、平太落ち着いて!」

伏木蔵「スリルどころじゃない!ショック死レベル!」

伝七佐吉「もうやだぁぁ!」

彦四郎「お、お、お、落ち着いて!落ち着いてみんな!」

庄左ヱ門「怖いのはわかるけど落ち着いて!」

 

 

 

 

騒ぎまくる一同を見て小三郎は首を傾げる。

 

小三郎「あれぇぇ?お、落ち話の筈なのに…。」

????「本当にそうよ!!なんで私で悲鳴をあげるのよ!」

 

教室の戸が勢いよく開くと、そこには山田先生の女装、山田伝子が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び沈黙…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小三郎以外全員「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!お化けェェェエエ!!!」

 

全員が叫び、飛び上がる、そして床に伏した。

 

伝子「何よ!失敬ね!……あぁぁ⁉︎」

小三郎「た、た、大変だぁ!」

 

 

みんながパニックになり、失神してしまい魂が抜け出してしまった。伝子さんと小三郎は慌てタモでかき集め元に戻したのち、伝子さんにこんな不気味な事するんじゃない!っとこっ酷く怒られたそうな!

 

 




小三郎の怪談はクレしんのあれです。
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