忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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今回は食堂での話です。い組と伏木蔵と平太も出ます。


忍者の三病の段

夏が来た。夜明けが早くなり、日も高くなり、それに伴い気温も上がる。当然教室では……。

 

土井先生「であるからして……。」

一同「ぐで~~。」

 

みんな机にぐでーっといった感じになっている。

 

土井先生「お前達!もっとシャキッとしろ!」

乱太郎「だって土井先生。」

きり丸「こうも暑くちゃ……。」

しんべえ「ぐでー…ジュブジュブ……。」

庄左ヱ門「溶けてる溶けてる!」

 

土井先生「まったく!小三郎を見習え!見ろ!あのシャキッとした姿を!」

 

土井先生の言葉に全員が小三郎を見る。流石はは組一出来る子。ダラッとせずにシャキッとしている……否、違う。

 

小三郎「土井先生。僕もみんなと同じです。」

土井先生「は?でもシャキッとしているじゃないか?」

小三郎「いいえ。これはシャキッとしながらぐでーっとしているんです…。」

 

土井先生&は組一同「だぁぁぁぁ!」

 

小三郎の訳の分からない言い回しに全員がすっ転んだ。

 

喜三太「小三郎大丈夫⁉︎」

金吾「あまりの暑さに頭がおかしくなっちゃったんじゃ……。」

小三郎「あはは。大丈夫大丈夫。なんとか…ね?」

 

 

 

 

 

 

そんなやり取りをしながらも教科は終わり、お昼となり、みんな食堂へと向かう。

 

乱太郎「えっと今日のお昼ご飯はピリ辛野菜炒め定食と唐揚げ定食だったね?」

しんべえ「僕は唐揚げ定食!」

きり丸「俺も!」

 

ほぼ全員が唐揚げ定食を頼んでいる。しんべえ曰く、唐揚げ定食はかなり人気があり、あの優秀揃いのい組も真っ先に頼みに来るそうだ。

 

しんべえ「っと言う訳で唐揚げ定食がおすすめだよ?小三郎。」

小三郎「そうなんだ?じゃあ、ピリ辛野菜炒め定食下さい。大盛りで。」

おばちゃん「あら嬉しい!何時も野菜炒め定食売れ残っちゃうから。」

 

乱太郎「だぁぁぁぁ!」

団蔵「しんべえのおすすめに逆らった!しかも大盛り⁉︎こんな暑い日に!」

 

みんなが驚く中、小三郎は何食わぬ顔で席に着いた。その時、しんべえがブーイングを入れてきた。

 

しんべえ「ずるいよおばちゃん!小三郎だけ大盛りなんて!」

おばちゃん「だから書いておいたじゃない。」

しんべえ「へ?」

 

しんべえがメニュー表をよく見ると、野菜炒め定食の横の方に、野菜炒め大盛り可と書かれている。要するにしんべえ含め全員、人気のある唐揚げ定食ばかり目が行ってしまっていたのだ。

 

小三郎「あはは。忍者の三病。敵を侮るなならぬ。メニューを侮るな。な〜んてね!」

 

は組一同「忍者の三病?」

小三郎「へ?な、何?さっき授業でやってたのにもう忘れたの⁉︎」

 

兵太夫「いや〜。」

三治郎「お恥ずかしい〜。」

 

みんながうっかりっと言う感じで頭を掻く。小三郎はあちゃ〜っと言った感じて頭を抱える。こんな所を土井先生に見つかったら今度こそ血反吐を吐いて死んでしまう。そう思った時だった。

 

????「忍者の三病とは、恐怖を抱く、敵を侮る、あれこれと迷うの三つの心情の事だ。」

小三郎「兄者!それに伊作先輩!」

留三郎「よっ!」

伊作「まったくぅ。こればかりは基本中の基本!幾ら何でもひどいよ!乱太郎!それにみんなも!」

 

いつもは優しい善法寺伊作も流石に基本の事なので珍しく怒った。

 

 

伝七「まったくアホのは組は…。」

一平「でも、まさか野菜炒め定食大盛りOKだったなんて。」

彦四郎「メニューを侮っちゃったね?ハハハ…。」

佐吉「メニューもろくに見れないなんて。」

一平「でも佐吉。佐吉野菜炒め定食だけど、普通盛りだよ?」

佐吉「こ、これは…ふ、普通盛りで良かったんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小三郎「何を伝七も佐吉も言っているんだか……。」

伏木蔵「は組には負けたくないって躍起になっているんだよ…。」

小三郎「うおっ!びっくりしたぁ!!伏木蔵〜……驚かさないでよ!」

 

小三郎の席の横にはいつの間に来たのか、ろ組の伏木蔵と平太が座っていた。

 

伏木蔵「ごめんごめん。脅かすつもりはなかったんだぁ?ただ同じ野菜炒め定食だから一緒に食べようと思ってね?ね、平太。」

平太「うん……ほら僕も大盛り…。」

 

平太も小三郎と同じく大盛り。伏木蔵曰く、平太はビビリだけど結構食べる方で、さらにはビビる時のリアクションでかなりエネルギーを消費するらしい。

 

留三郎「おっ?なんだここは野菜炒め組か?俺もいいか?」

平太「あっ…僕の前にどうぞ…。」

 

 

留三郎が同じ席に座り、四人で食べ始める。野菜炒め定食はピリ辛でご飯が進む。

 

 

伏木蔵「意外ですね?留三郎先輩は肉食系だと思っていたんですけど?」

留三郎「ハハハっ。よく言われるんだよなぁ?ただこう暑い時こそ沢山食べないと持たなくてな?」

小三郎「だよね。暑い時は食欲がなくなりがちだけど、食べないとバテちゃうからね?」

平太「それ分かるよ……怪士丸なんかよくバテるよ…?」

小三郎「あ、怪士丸ってちゃんと食べてるの?妙に痩けてるけど。」

伏木蔵「大丈夫。怪士丸はあれが普通なんだから。でも小三郎はやっぱりイメージ通りだね?」

 

すると伏木蔵は徐に小三郎のほっぺを触った。

 

小三郎「な、何?どう言う事?」

伏木蔵「いやぁ〜。沢山食べるから肌もモチモチでツルツルでほんのり薔薇色なんだねって思って。」

小三郎「そ、そりゃどうも。」

 

小三郎が苦笑いを浮かべると、留三郎が笑い出す。

 

留三郎「ハハハッ!すっかりみんなと仲良しだなぁ!」

平太「小三郎はい組、ろ組、は組関係なく接しますから……。」

留三郎「小三郎らしいな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて食べ終えた小三郎はは組一同を見る。そして。

 

 

小三郎「みんな実技の授業が終わったら教室集合ね?僕がみっちり忍者の三病を叩き込んであげる。」

は組一同「えぇ〜〜〜〜〜〜⁉︎」

 

全員が嫌そうな声をあげたその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシィィィィィィィイン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小三郎がテーブルを思いっきり叩いた。全員がすくみ上る。そしてとびきりの笑顔を見せる。

 

小三郎「やるよね?みんな?」

は組一同「や、やります、小三郎さん。よろしくお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小三郎は定食の皿を返却口に入れると伏木蔵と平太と留三郎に別れを言い食堂を出て行き、後から乱太郎達がうなだれて出て言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平太「ち、ちびってしまった……。」

留三郎「ああ言う処は母似だな?」

伏木蔵「スリルとサスペンス〜。」

 

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