忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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あの骨が出ます。


小三郎対団蔵&佐吉の段

火薬委員会の後、小三郎は真剣な表情で鍛錬に励む。乱闘になる恐れもあるならせめて自分と伊助ぐらいは守らないと。いつも以上に蹴りや拳に力が入る。そんな様子を物陰から同じ一年生が二人見ていた。予算委員会の佐吉と団蔵である。

 

団蔵「やってるやってる……うわぁ…いつも以上に力入ってるなぁ。」

佐吉「実際どうするのさ?火薬委員会の戦力を削るために小三郎を取り押さえろなんて文次郎委員長も無茶苦茶だよ!」

団蔵「確かに……一年生中最強の小三郎。特に一対一じゃ勝てない。でもこっちは二人!いくら最強の小三郎でも苦戦するはず!」

 

 

 

 

しかし、小三郎は並の一年生とは次元が違う。すでに感の鋭さで二人には気がついていた。誰かは分からないがジリジリ近寄ってくるのは分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バサっ!茂みから野生の馬借若旦那……ではなく、団蔵が飛び出した!

 

小三郎「団蔵!」

団蔵「ごめんね!小三郎!でも予算会議の為なんだ!覚悟!」

 

暴れ馬の如く飛びかかる団蔵を小三郎は持ち前の瞬発力で回避。すると小三郎の背後の茂みから佐吉が飛び出した!

 

小三郎「っ!?佐吉!」

佐吉「悪く思うなよ!」

 

佐吉が掴み掛かる。しかし小三郎は逆に佐吉の伸ばした腕を掴んだ。

 

佐吉「えぇっ!?」

小三郎「悪いけど、その言葉返すよ!悪く思わないで!食満流体術!払い投げ!」

佐吉「うわぁぁぁぁ!?」

団蔵「えちょっ!わわわわぁぁぁ!」

 

小三郎は佐吉を団蔵で目掛けて投げ飛ばした。幸い団蔵が受け止めた為佐吉は怪我をしなかった。

 

団蔵「大丈夫!?佐吉!」

佐吉「な、なんとか…。」

 

二人は立ち上がり小三郎を睨むがすぐに顔が引きつった。

 

小三郎「……。」

 

小三郎の目が本気になっている。よく伊助が部屋の汚さでキレるのも怖いがは組一同がもっとも恐れるのは小三郎が本気でキレた時である。小三郎は伊助とは違う。下手をすれば手が出る。

 

小三郎「大方、文次郎先輩からの指示で僕を抑え込もうとしたんだろ?」

 

団蔵(ドキッッ!!!)

佐吉(ば、バレてるぅ!!!)

 

慌てる二人に小三郎は苦無を手に持つ。

 

団蔵(ま、まずい!)「ま、待って!サブちゃん!仕方ないんだよ!」

佐吉「そうだよ!僕たちも会計委員会の秩序の為に…。」

 

 

 

 

 

ヒュン!タン!

 

団蔵&佐吉「ひっ!!!」

 

 

小三郎が投げた苦無が団蔵と佐吉の顔の間を通り抜け、後ろの木に刺さった。

 

小三郎「僕も火薬委員会の為に頑張らなきゃいけない。兵助先輩にもタカ丸先輩にも三郎次先輩にも期待されている!だから応えなきゃいけない!だからこそ!ここで君たちに押さえ込まれるわけにはいかない!!!」

 

団蔵&佐吉「〜〜〜ッ!!!」

 

小三郎の凄まじい気迫に圧倒される。そして小三郎がゆっくりと二人に歩み寄る。

 

 

 

 

 

 

まずい……これはまずい!

 

 

団蔵と佐吉の顔からサァーッと血の気が引く。

 

団蔵「な、なんだよ…こ、これ!」

佐吉「あ、足が…動かない!」

 

恐怖のあまり体が動かない。小三郎は二人の肘のある箇所に指を添えた。

 

 

小三郎「食満流体術超絶奥義!」

 

 

 

 

ビシッ!!!

 

 

団蔵「ガッ!!」

佐吉「イッ!!」

 

 

 

 

 

小三郎「骨法!上腕骨内上顆・破骨掌!!」

 

デコピンの容量で団蔵と佐吉の肘の出っ張った骨を弾いた。二人は肘を抑え悶絶。

 

団蔵「痛い!地味に痛い!!」

佐吉「あぁぁぁ!!ビリビリするぅ!」

 

 

 

 

ここで保健委員会からミニコーナー!

 

乱太郎「上腕骨内上顆とは肘の出っ張った骨のことであり…。」

伏木蔵「謝って打ち付けるとビリビリするあの箇所の正式名称であります。」

左近「西洋医学ではファニーボーンと言われており…。」

数馬「ファニーボーンとは南蛮語でおかしな骨という意味です。」

伊作「デコピンでもビリビリするけど、あまりやりすぎるとビリビリがなかなか取れなくなるので注意するように。」

 

 

小三郎「説明ありがとう。保健委員会のみなさん。」

乱太郎「またね〜?」

伏木蔵「スリルとサスペンス〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

団蔵と佐吉を見るとまだ悶絶している。小三郎はくるりと向きを変えて歩き出す。

 

団蔵「ま、まて!っ。イテテ!」

佐吉「くっ。文次郎先輩。申し訳ありません。」

 

 

 

小三郎win

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