忍たま乱太郎〜食満留三郎の弟〜   作:誰かの影

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みなさん長らくお待たせしました!稗田八方斎さん登場です!


狙われた小三郎の段

ドクタケ城ドクタケ忍者隊詰所。

 

八方斎「みなさん。この小説では初の登場となります。稗田麻婆豆腐じゃなくて!稗田チンゲンサイでもなくて!」

風鬼「お頭〜。しっかりしてください!」

八方斎「す、すまん。初めての小説での登場だからついき、き、緊張してしまって…。」

 

八方斎の言葉に古参メンバーにして八方斎の右腕的な存在にしてドクタマ、ふぶきの父親である風鬼が転けかけた。

 

風鬼「たかが字しかないでしょうに!」

 

 

メタ発言ばかりする二人。その時、襖が開き一人の海兵帽を被ったドクタケ忍者が入って来た。ドクタケ城水軍創設準備室室長にしてドクタマ、しぶ鬼に父、達魔鬼。

 

達魔鬼「お頭、風鬼。メタな発言はそろそろ控えた方がよろしいかと。」

八方斎「おぉ!達魔鬼!戻ったか。…で、対象人物はどんな感じだったか?」

達魔鬼「こちらが…忍術学園一年は組に編入したと噂される、食満小三郎の似顔絵です。」

 

懐から食満小三郎の似顔絵が描かれた紙を出し八方斎に差し出した。

 

八方斎「うむ。どれどれ?」

 

八方斎が紙を広げ風鬼も横から見る。そこには笑顔が可愛らしくて上手く表現されたモチモチ肌。食満小三郎が描かれていた。

 

風鬼「こいつがふぶ鬼達が言っていた魔人?とてもそんな風には見えませんが?」

八方斎「うむ…儂も未だに本人に会った事はない。忍術学園の忍たまと言えば、乱太郎、きり丸、しんべえの様に…。」

 

八方斎は今までの事を思い出す。よくバカにされたり励まされたり助けられたり、なんだかんだで良い子達だ。八方斎は再度似顔絵を見る。とても可愛らしい。

 

八方斎「して。小三郎に関しては?」

達魔鬼「どうやら用具委員長、食満留三郎の実弟。そして…彼は歌が非常に上手い。やはり、「忍術学園一の歌い手」と噂されるだけあります。私もこの耳で聞きました。殿に聞かせる価値はあります。」

 

 

 

 

半月前のこと。ドクタケ城城主・木野小次郎竹高が噂でやって来た「忍術学園一の歌い手」を聞きつけ是非聞いてみたいと駄々をこねたのだ。それから達魔鬼は宅配者に変装し忍術学園内部に入り小三郎の歌声を聴いた。

 

小三郎「つ〜きが〜しず〜んで〜♩星影も〜な〜し〜♫」

 

その歌声は変声期前の少年特有の澄んだ声であり心地よい声だった。達魔鬼すら思わず聞き入るほどに。

 

風鬼「まさかお頭。攫うんで?」

八方斎「そのまさかだ。たまには悪党らしくやらなければ…ガッハッハッハ!ぬぉ!?」

風鬼「ほらお頭!頭が大きいんだからそんなに見上げるから!」

 

頭から逆さまになった八方斎を起こす。

 

八方斎「ゴホン!では攫うのは達魔鬼!お前に任せよう。だか歌い手は体が資本!決して暴力はするな?」

 

達魔鬼「御意。」

 

 

最後の方を妙に優しく言うと達魔鬼はすぐにシュッとその場を後にした。

 

八方斎「さて。儂は座敷牢の様子を見ておくか。」

風鬼「へ?地下牢に放り込むんじゃ?」

八方斎「バカモン!さっきも言ったが歌い手は体が資本!風邪引いたらどうする!?……そうだな?プライベートはやはり大事だから…あれもこれも用意せねば。」

 

詰所を後にする八方斎の後を風鬼が追いかける。

 

風鬼「もう〜。お頭はなんだかんだで悪になりきれないんだから〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で忍術学園。授業が終わり、小三郎は乱太郎、きり丸、しんべえと一緒に裏山の川辺で水切りで遊んでいた。

 

乱太郎「よし!四段!」

きり丸「俺も四段!」

しんべえ「僕は大岩一段!」

 

乱太郎、きり丸、しんべえはそれぞれの成果を言い小三郎を見る。

 

小三郎「よ〜し!それ!」

 

石を投げると水面を跳ねていき、そして対岸の石に当たって砕けた。

 

小三郎「よし!僕対岸渡り!」

らんきりしん「おぉー!!」

 

それから木に登ったり、一年は組の秘密基地に行ったりと楽しく遊んだ。そして今度は隠れんぼ。

 

乱太郎「も〜い〜か〜い!」

 

きり丸「も〜い〜よ〜!」

しんべえ「も〜い〜よ〜!」

小三郎「ま〜だだよ〜!」

 

小三郎はあちこち見回す。そして背の高い茂みの裏に隠れた。

 

小三郎「よし。も〜い〜むぐっ!?」

 

その時、誰かに背後から口元に布を押し当てられ腕に囚われた。

 

小三郎「むぅ〜!!むぅ〜!?」

達魔鬼「そんなに暴れなくても大丈夫だ。食満小三郎くん。」

 

小三郎は自分を捕らえた相手と目が合った。

 

小三郎(赤いサングラス…ドクタケ忍者!?うぅっ……えっ…何で……身体が……痺れ……。)

 

小三郎の抵抗する手が次第に緩み、瞼も重くなる。

 

達魔鬼「良い子だ。大丈夫だ。命は取らない。」

 

徐々に意識が遠のいて行く。

 

小三郎「あっ…あっ……。」

乱太郎「小三郎〜!もういいの〜?」

小三郎「ら、乱太……乱太郎……。」

乱太郎の声が聞こえる。声を出せば届く距離。しかし声が出ない。

乱太郎「きりちゃんみーつけた!」

きり丸「あちゃ〜!一番最初か〜!」

小三郎「き、きりま…る…。」

体が動かない。

乱太郎「しんべえみーつけた!」

しんべえ「えへへ。見つかっちゃった。」

小三郎「し、しん…べえ…。」

 

最後の力を振り絞り上手く動かせない腕を必死に伸ばすがそれは達魔鬼の手にそっとしまわれた。

 

達魔鬼「では、一緒に来てもらおう。」

 

達魔鬼は小三郎を八方斎に丁寧にと言われたのでおんぶしてその場から走り去った。

 

 

 

小三郎(土井先生…山田先生……兄者……。)

 

小三郎の意識は闇に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少し立ち、乱太郎達は小三郎を探し回った。

 

乱太郎「小三郎〜!」

きり丸「小三郎!何処だ〜!?」

しんべえ「もう帰ろうよ!何処〜!?」

 

 

 

らんきりしん「小三郎〜!!!」

 

 

 

 

裏山の森に三人の声が響いた。小三郎にもうその声は聞こえない。

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