モブだった俺がちょっくら革命起こす話   作:橘 翔

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お久しぶりです

いつの間にか年越してた……

あとエアリーって名前あるんかい!自分で命名しちゃったよ!?とりあえず修正しました。



黄金の暴力、理不尽極まりない

また、大きな扉の前に到達した。このサイズからして、この先は大きな広間のような空間だろう。そこに整合騎士が待ち構えている可能性は大いにある。

 

「リオン、聞いてほしいんだけど……」

「もし黄金の鎧の整合騎士が相手になったら、出来るだけ傷つけないで欲しい」

 

…………

 

「わかった。ただし、」

「わかってる、そんな甘くないって」

「だから僕達はこの短剣を使う」

 

2人は短剣と言うよりは十字架のペンダントのような剣を見せてくる。こんなんで大丈夫なのか?簡単にポッキリいきそうなんだけど。

 

「心配しなくていい、これはカーディナルの一部だ。髪の毛だったらしいぞ」

「んんん?リンクが繋がってるのか?そんでその整合騎士をカーディナルが無力化すると」

「大体あってるよ」

「なるほどね……」

 

悪くないとは思うけど……

 

「それでも甘くないぞ?刺せるかが勝負だろ?」

「覚悟の上さ」

「僕はこの時のために、セントラルカセドラルを登ってきたんだ。今更、立ち止まったりしない」

「ん、わかった」

 

2人の覚悟が伝わってきて、思わず苦笑する。こいつらを説得するなんて不可能だ。

 

「よし、開けるぞ」

 

そして、扉が開く。

 

――◇◆◇――

 

扉が開く一瞬前に詠唱する。構成はイメージで補完。光素と風素、炎素などを組み合わせ、蜃気楼に似た状態を作るのだ。

 

「ディスチャージ」

 

周りの景色を自身の体に投影し、同化させる。これでバレずに近づける。

 

八十階の雲上庭園はその名の通り、庭だった。芝で覆われた床や小川まで流れている始末。2人は丘の上の整合騎士に気を取られているようだ。

 

そのまま気づかれないように、壁に沿って走り出す。

 

「アリ……ス……」

 

アリス……おそらくあの整合騎士の名前だろう。黄金の鎧からユージオが探し求めていた人物だと判断する。呆然としているユージオを見て、少し不安が募った。生半可な覚悟では足りないのはユージオもわかっているはずだが……

 

2人が少しづつ近づいていくと音もなくアリスの右手が掲げられた。

 

「もう少しだけ待ってください。せっかくのいい天気だから、この子にたっぷり陽を浴びさせてあげたいのです」

 

可憐な声が響く。が、堂々たる様子で佇む姿から高位の騎士と予想される。

 

「まずいな……」

 

あの様子だと恐らくユージオは戦えない。キリト一人で相手するのには荷が重いかもしれない。

どのみち透明化もあと数十秒しか持たないので、後ろから奇襲をかけることにする。

 

2人は少し相談すると、二手に別れて走り始めた。どっちかが攻撃を受けてそのうちにもう一人が……といったところか。こちらも合わせて走り始める。

 

いや、まて。

 

アリスは剣を帯びていない。まさか素手で戦うことは無いだろう。ならなぜ?

 

と、

 

アリスの側にあった小さな木が消え、黄金の剣が出現した。……出現した!?

 

 

 

 

 

なんだそれ。

 

 

 

 

 

「(まずいまずいまずい!!)」

 

おそらくあの剣は記憶開放状態。あの木が古の形だったのだろう。つまり、なんらかの大技が……

 

アリスが剣を振りかぶる。

 

あの距離から!?遠距離系の攻撃か……?

 

剣が柄を残して、消えた(・ ・ ・)

 

アリスの手から離れた黄金の嵐がキリトを襲った。いとも簡単に打ち倒される。このままユージオが?いや、だめだ。

 

予想通り、すぐにユージオにも黄金の嵐が襲い掛かった。

 

だが、十分だ。アリスの後ろまであと2メル。

透明化が消え、鞘付きのまま天裂剣を振りかぶる。狙うのは、残っている柄。武器を離せば、あとは拘束する。

 

「なっ……!?」

 

アリスが気づくが、黄金の嵐が帰ってくるまでまだ時間がある。これなら!

 

「くらえ!」

 

――ガンッ!!

 

 

 

 

 

 

だが、弾かれたのはこちらだった。おもわず姿勢を崩す。

そこへ黄金の嵐が襲う。あれは……金木犀の花ってことか?刀身が分解したのか!とっさに下に滑り込んで回避する。飛んでいるだけあって下まで範囲が届いていなかったらしい。前髪が少しだけ触れると文字通り木端微塵になった。そのままもう一度、起き上がりざまに打ち付ける、が、

 

「エエイ!!」

 

黄金の嵐は剣の刀身となって迎え撃つ。

 

――ガガーンッ!!

 

また弾かれる。これは不味いな。

 

どうやら剣の重さが違う。それもかなり。あれだけ無数の花に分解したものが、いとも簡単に2人を打ち倒した。その理由もこの重さだろう。もとが重ければ重いほど、分割しても重くなる。その究極版とでも言える。そのせいで打ち込んでもろくに衝撃が伝わらないし、

 

「ふっ……ッ!」

「ぐぁ!?」

 

攻撃をいなすことさえ出来ない。これ無理ゲーじゃね?

 

――◇◆◇――

 

打ち込む、弾かれる、打ち込まれる、吹き飛ぶ、を繰り返している。もうすぐ壁際、逃げ場が無くなる。正直、どうやっても勝てない。だけど、負けたわけじゃない。だって

 

アイツらが何もしてない訳ないだろ。

 

「エンハンス・アーマメント!!」

 

ユージオの武装解放術か!

 

足元から氷の蔓が伸び上がりアリスを捕らえる。即座に意図を理解し、咄嗟にアリスの利き腕を掴んだ。そのままアリスごと凍結させられる。何も無いところから氷が束縛しにくるのか……こりゃ不意打ちの拘束にぴった……

 

――ジャラァァァ……

 

突然、黄金の光が弾けた。まるで花吹雪のように舞っているが、これらひとつひとつが超硬度の花びらだ。瞬く間に氷が削り取られ、割れた。

 

「お前たちは剣での果し合いを望んだのではなかったのですか?お前の相手は後でします」

 

憎らしい程平然としてアリスが花達を剣に戻そうとした時、

 

「エンハンス・アーマメント!!!」

 

キリトの声が響き渡った。キリトが狙ったのは、戻る直前の剣。漆黒が噴出し、花たちに激突する。あまりの衝撃に吹き飛ばされた。いや、どんな威力だよ!?

 

「えっ……」

 

初めてアリスが驚きの声をあげる。これが、最初で最後のチャンス。

 

「ユージオォォォーー!!!!」

「うおぉぉぉ!!」

 

ユージオが懸命に地を蹴る。アリスまであと4歩。

 

突然、白亜の大理石にヒビが入る。あと3歩。

 

力に耐えきれず、壁が破壊される。あと2歩。

 

空気が猛烈に移動し、その気流にキリトとアリスが巻き込まれる。あと1歩。

 

ユージオが伸ばした手に僅かに触れながら、2人は塔の外へと落ちていった。

 

「くそっ!!」

 

咄嗟に術式を唱えようとするが、大理石は元に戻り始めた。ユージオが駆け寄った目の前で、最後の穴が埋まる。

 

「キリトーーー!!!!アリスーーー!!!」

 

必死に呼びかけ壁を叩くユージオを止めてやれないほど、俺自身も呆然としていた。




どうも、橘です。

ひっさしぶりに書いたので今までと雰囲気が変わってないか不安です笑

オーディナル・スケール!観てきましたか?とりあえずあと2週したい感。

これからものんびり更新していきますねー

それではこの辺で!
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