のんびり更新
お久しぶりだぜ
りっくんはキリト並のモテ度
「そこまで!勝者、ソフィア・ランゼルス!」
「やったぁ!りっくん!やったよ!」
すげえ……あの先輩やりやがった。
最下位のソフィア先輩が、ついに、最後の検定試合で、
主席にまで登り詰めた。
そりゃ、素材はピカイチだったけど……元主席も唖然としてるし。どうやら恥ずかしがり屋の克服に少しはお役に立てたのか?
こりゃ凄い人に仕えることが出来たなとしみじみ思う。
こちらに来ようとしてコケたソフィア先輩を助け起こしたら抱き着かれたり、それでなんか物凄い視線が刺さったりしたけど、うん……
彼女の勝利は、俺にとって最っ高のプレゼントだ。
――◇◆◇――
その次の日、つまり先輩方が卒業してしまう日。俺は南セントリア修剣学院の校門で先輩を待っている。ソフィア先輩には本当にお世話になった。それに、仲良くしてくれて嬉しかった。
卒業証書を手にして、目に涙を溜めながらこちらに歩んでくる先輩は綺麗だ。
「りっくん……その、今まで、」
「ソフィア、綺麗だよ」
「……ありがとう」
もう、彼女はここを卒業した。つまり、もう、先輩と傍付きの関係ではいられない。
「卒業おめでとう」
「もう!なんでリオンの方が大人びてるの?」
こうやって笑いあえるのも、おそらく最後。また出会える確率は極々低い。この1年、色んなことがあった。楽しいこと、悲しいこと、怒れること、辛いこと、嬉しいこと。先輩のおかげで随分色がついた。華やかになった。
「私ね、君に言いたいことがあったんだ。でも、やめた。また出逢えて、1人の人間って平等な立場になれたら話すよ」
「そっか……ならはやく俺も貴族にならないとな」
「ほんとだよ!頑張ってね!」
この世界の封建制度はおかしい。だから、こんな世界を直すために、君が普通に幸せに生きれるようにするため、俺はここにいるんだよ。ソフィア。
「俺もソフィアに言いたいことがある」
「なら、また会おうね!」
「ん、それまでやらかすなよ?ただでさえ危なっかしいんだから」
「もー、なにそ……れ……」
彼女の頬に水滴が伝う。
「絶対……だから……ね?」
「ああ、約束する。その時は、全部教える」
「何を?」
元ソフィア・ランゼルス上級修剣士の傍付きだったなら、せめてもの意地として、
彼女を笑わせよう。
「俺の全てを」
満開の花が咲いた。
――◇◆◇――
たかが一時期の旅だと思っていた。頼まれたからなんとなく、と。でも違うんだ。ここに生きている人々はあたりまえだけど人間で、だからこそ悩んだり、笑ったりするんだ。でも、彼らは気づいていない。自分たちが縛られた存在だと。なら、その人たちを解放してあげたい。
初めて、自分の意志が出来た。
それだけでもこの旅に意味はあったし、それ以上にこの世界結構腐敗してるからなんとかしたいし……(主に貴族)
「茅場……ありがとう」
ありがとう、か。似合わないなぁ……
この世界を解放したい、か。似合わないなぁ……
でも、本音だ。
それじゃ、頑張りますか。
――◇◆◇――
そして春。
高等練士への昇格試験。試験官が入学試験の時の人だった。俺にだけいきなり本気で切りかかってきた(大人げないなぁ、おい)けど、完封した☆
その後演舞、神聖術の試験でも危なげなく通過し、
主席上級修剣士となった。
いや、そこは自惚れる訳じゃないけど、わかってた。茅場チートがあるしなぁ……そこじゃない。俺が最も驚いたのが、
次席が女子だった。
え?それがどうしたって?
上級修剣士は専用の寮がある。そこに順位の通りに部屋割りされる。(主席が三階の301号室、次席は302……306号室まであり、二階にも六部屋となっている。一階は専用食堂、修練場、大浴場など。上級修剣士マジパネェ)しかし、個別に別れるのは寝室だけなのだ。基本的な生活スペースは2人で共有する。廊下から中に入ると大きなリビングがあり(そこに備え付けのシャワーやらキッチンやらある。上級修剣士マジパネェ)、奥に2つドアがあってそこから各寝室へ行く感じ。つまり……
同級生の女子と半同棲だとよ。
――◇◆◇――
「いい!?絶対寝室は覗かないこと!!じゃないとぶっ殺すわよ!?」
あまりの剣幕にただコクコク頷くことしか出来ない。まてまて、ぶっ殺すとか懲罰権執行対象だろ……
どうやらこの気の強そう、いや、超強いお嬢さんが同室の方らしいですよ?
――◇◆◇――
彼女はラウラ・レオパルド。レオパルド家は四等爵位、つまりソフィア先輩よりは爵位が下なのだが……
「ちょっと、何見てんのよ!」
とっつきにくいことこの上ない。もっと仲良くしようよ……どうやら平民に負けたのが悔しいらしい。
ここら辺では珍しい青い髪はとても綺麗なんだけどなぁ……性格キツいんだよなぁ……
「何!?まさか変なこと考えてないでしょうね!」
「いや髪が綺麗だなぁって思って」
「ふふん♪そうでしょう?って、じゃなくて!ちがああああああう!!!」
「は?」
忙しい人だなぁ。
「さっきから何!?そんなに勝ったのが嬉しいの!?」
「いや、普通に仲良くしようとしただけなんだけど」
「ぬっるううううい!!」
「!?」
「いい!?あなたと私は敵!いつか互いが倒れるまで戦う運命なの!そんな馴れ合いなんて意味無いわ!」
「えー仲良くしよーよー」
「聞いてたのあなた!?だから……」
「だめ、かな?」(ウルウル)
「うっ……(なにこの可愛い生物!?これじゃ私が悪者みたいじゃない!)」
「だめー?」(ウルウル)
「べ、別にいいわよ?(私のばかああああ)」
チョロい(ゲス顔)
――◇◆◇――
それともうひとつ、大きな変化。
傍付きが来た。
うん。まじか。忘れてたよ。誰を傍付きにするか決める時も「残った人でお願いします」って言ってさっさと帰ったし。しかも、
俺の傍付き、ニ等爵位の貴族だってよ。
――◇◆◇――
「ミーア・ラクス初等練士です。一年間よろしくお願いします」
「あ、えっと、よろしく」
まじかあああ!と心の中で絶叫する。二等爵位ってだけでも相当なのにしかも女子かよ!?
「あー、俺はリオンだ……です?」
「存じております」
「あ、はい」
いきなり彼女が膝をつく。
「は!?」
「私はリオン様をお慕い申し上げております」
「…………はい?」
「一目その勇姿を拝見したその日から、私はリオン様を追いかけて参りました」
「え、え、いつ?」
「とある日、それはリオン様が鍛錬されていた時です。たまたま見学しに来ていた私はリオン様の立ち会いを見かけました」
――◇◆◇――
その頃の私は親からの英才教育に窮屈さを感じておりました。もちろん、家庭教師は優秀でしたし、剣の腕は上達していました。でも、私には何も無かったのです。与えられた課題をこなしていくだけの生活に私はうんざりしていました。ここに見学しに来たのもそこからです。親の支配から逃れることが出来たなら、私にも何か見つけることが出来るのではと。しかし、当たり前ですが何も感じませんでした。すっかり失望して帰ろうとすると生徒達がある方向に集まっていきます。ほんの少しの好奇心から見に行くと、そこには
教官を圧倒しているリオン様がいました。
「あぁ、そーいやよく喧嘩吹っ掛けられてボコボコにしてたな……」
まさしく圧倒でしたね。その戦いぶりに、誇りを感じたのです。
「誇り?」
はい。私には意志がありませんでした。しかし、リオン様は平民出、あ、お気に障るようでしたら申し訳ございません。
「ああ、大丈夫だよ」
平民出身なのにも関わらず堂々としていました。自信に満ち溢れていました。
私もあんな風になりたい。そう思ったのです。
理由なんて後からいくらでもつけれました。でもやはり一目惚れなのでしょうね。とりあえずリオン様を追いかけることを決め、この学院に入学しました。
まさかリオン様の傍付きになれるとは想像していませんでしたが、これも何かの縁、いや運命!
「お、おーい?熱くなりすぎだ……」
と、言う訳で
「おぉ、テンションの落差が……」
これからよろしくお願いいたします。
「不安だ……」
――◇◆◇――
なんだか騒がしくなりそうなメンツだ……
でも、
絶対に楽しくなりそうだ。
残り一年間
どんな事が待っているのだろうか。
だがそんな期待は
叶えられることは、無かった。
どうも、橘です。
たまには息抜きでこっちを書いたら
たのすぃー♪
元々SAO大好き人間なので執筆が早い早い。
キリトを上手く表現出来るかが不安なんですけどね……
それではこの辺で!