モブだった俺がちょっくら革命起こす話   作:橘 翔

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モチベーションが……

高い(((o(*゚ω゚*)o)))

お気に入り50件ありがとうございます!



最強の助っ人、現る

さてと……どうするかな……

 

茅場から連絡を受けた翌日の早朝、学院を出発した。正直、学院規則なんて破りまくっているけど、籍が残っていたら嬉しいな。また、あの2人と学院で学びたい。

 

セントラル・カセドラルは巨大な白い塔だ。なんでも100階まであるとかないとか……周りを壁が囲んでおり、その中には例え帝国の王でも入ることが出来ない。実質、寝食をしているのは整合騎士とアドミニストレータなど、極小数だけではないだろうか?

 

「こりゃ高いな……」

 

今は壁の周りを探索している。うん、歴史の先生が聞いたら卒倒するな。

どうやら壁は高さ15メルほどらしい。となると……

 

「登るのは無理……か?」

 

実はここに来るまでに(人目を避けながらだったため)1日費やしているので、これ以上もたもたするのは避けたい。

 

「うぉっ!?これ巨人が使うのかよ……」

 

そのまま壁の周りを廻ると、恐らく正門を見つけた。うん、見つけたけど、さ……デカすぎる……10メルの扉って絶対不必要だろ……とりあえず押してみるか。

 

「せーのっ!」

 

――ギギ、ギ……

 

お!?開いた!?防犯意識低いな……

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

こんなことするの俺くらいでしたね、はい。

 

――◇◆◇――

 

気を取り直して中を覗く。そこは植物園のような場所だった。柵で仕切ってありどうやら迷路のような地形になっているらしい。

 

「骨の折れることを……」

 

探索するのはめんどくさいなぁと思っていると、

 

 

 

 

 

 

「こっちじゃ!」

「誰だっ!」

 

突如声が聞こえ、咄嗟に剣の柄に手を添え周りを見渡す、

 

「はようせい!」

「……は?」

 

なんと今まで柵だったところに小さな扉が出現していた。声はどうやらそこから聞こえてくるらしい。可憐な声だが、どこか圧倒的叡智を感じさせる不思議な声だ。

罠か?と疑っていると、

 

「はやくせんかっっ!!」

「は、はい!」

 

怒鳴りつけられたので反射的に扉を潜った。

 

――◇◆◇――

 

中は外と全く違って、例えるなら地下道のようだった。木張りの廊下に松明の明かりが揺れる。

 

「ここ……は?」

「探知された。このバックドアはもう使えん」

 

声の発生源は意外と低い場所にあった。目線を下げると、

 

「なんじゃ、そんな間抜けな顔をして」

「口調と容姿が合ってないからしょうがないと思います……」

 

そこにいたのは見た目10代前半の少女だった。どうやら彼女がここに俺を呼び込んだ張本人らしい。口調はミスマッチを極めているが……

 

「ほれほれ、さっさと出んか」

「おい、こら、押すなよ。えっと……おばちゃん?」

「……馬鹿にしとるのか?」

「すいませんでした」(迫真)

 

何この幼女、怖い。底知れない何かがあるな。イジるのはほどほどにしなきゃ……

とりあえず、促されるままに大広間のような場所に出る。見ると同じような扉がいくつもあるようだ。なるほど、これで色々な場所にひとっ飛び出来る訳か。

 

「ほい」

 

少女の掛け声でガタンゴトンと壁がせり出し扉を隠し、元々なにも無かったかのように壁になった。からくり屋敷みたい……

 

「へぇ……」

「ほぅ、驚かぬのか?」

「普通の人とはちょっと違うので」

「……変わったやつじゃ」

 

彼女は苦笑すると歩き出した。

この出会いがまたひとつ、歯車を動かす。

 

――◇◆◇――

 

大広間の奥には大図書館があった。

 

見渡す限りの本本本。

 

「ようこそ、わしはカーディナル。もと調停者であり、今はこの図書館の唯一の司書じゃ」

「リオンです。あの……」

 

彼女は恐らく……

 

「あちら側に近い人ですか?」

「……」

 

彼女の目が大きく見開かれ、大きくため息をついた。

 

「ただものではないとわかってはいたものの……ここまでとはな」

「セントラル・カセドラルに入ろうとするなんて俺ぐらいですしね」

「なぜおぬしは現実(リアル)について知っておる?」

「ある人に教えてもらったので」

「……」

 

しばらく考え込んでいるのか瞑目していたが、突然、

 

「む、キリトのやつめ、ようやく来たか」

 

その言葉にどれだけ驚いたことか。まさかあちらから会いに来るなんて。

 

「すまんな、新たなる客人を迎えに行くゆえ、適当なところでくつろいでおれ」

「あぁ……」

 

そのまま先程の扉に消えていくカーディナルを見つめながら、キリトについて考えて、いや、茅場から受け取った情報を思い出していた。

 

――◇◆◇――

 

デスゲームSAOでの英雄。黒の剣士。その驚くべき実力は茅場でさえ驚かせた。

 

俺が驚いたのは、彼がとても弱かったことだ。

 

剣の実力ではない。心が、だ。

 

でも彼にも仲間がいた。心を許したパートナーがいた。その人達に支えられて、彼はSAOをクリアした。

 

どんな人なんだろうか。少なくとも

 

1度は剣を交えてみたい。

 

そうしたら、何か、

 

見つけることが出来るだろうか?

 

――◇◆◇――

 

奥からやって来たキリトは初め怪訝な顔をしてこちらを見た。明らかに警戒されている……

 

「この人は?」

「リオンです。はじめまして、なのかな?キリト」

「な、なんで俺のことを……」

「さっきわしが言ったのを聞いたか?」

「いえ、もっと深く知っています。あのデスゲームの頃から」

「ッ!!」

 

キリトの顔が真っ青になる。

 

「君は……一体何者なんだ?」

「話すと長くなりますけど……いいですか?」

「ああ、構わない。カーディナルもいいよな?」

「ふむ、確かに興味深い話ではあるな」

「それじゃ、拙い話ですがお聞きください、あれはちょうど二年ほど前のことです……」

 

――◇◆◇――

 

おおかたのことを話し終わると2人とも呆れていた。

 

「お人好しじゃな。それも、馬鹿がつくほどの」

「俺も同意見だ」

「え、酷いなぁ……」

 

少なくとも変なことはそんなにしてない……はず。

 

「何らかの形で茅場が右眼の封印を解いたみたいじゃな」

「ん?なんだ?その右眼の封印って」

「急ぐでないわアホゥ。順を追って説明するに決まっておる」

「僕も聞いても?」

「構わん、が、相当な覚悟がいるぞ?」

「わかっています。知りたいんです、真実を」

「よし、ならば話そう。わしが知っている全てを……」

 

――◇◆◇――

 

茅場から聞いていたものの、この世界の歪さを再認識して途方も無い気持ちになる。1人の女性に管理された、平穏な世界。でも、それが本当に幸せなのだろうか?

どうやら本当に右眼の封印は解かれていて、禁忌目録違反もすることが出来た(ティーカップをテーブルに置くことがそんなに悪いことには思えないが……)。うーん、ほんとに人間辞めちゃってるなぁ……

カーディナルの話によると、最終負荷実験なるダークテリトリーからの侵略が迫っているらしい。確かに、俺が出会ったゴブリンもその偵察なんだと思う。彼女はそんな地獄を作り出す前にこの世界を消そうというのだ。また、現実世界の人間であるキリトに10人ほどのフラクトライトをエスケープして渡すことも可能だと言う。彼女の選択は間違っていないと思う。多数をとって全滅するよりは数人を次へ繋げた方がいいのかもしれない。だけど……納得出来ない自分もいて……

 

「それで、結論は出たか?わしの提案に乗るか、それとも蹴るか」

「……俺はアンタの提案に乗るよ。けど、俺は足掻くのをやめない。もっといい選択肢を考え続ける」

「ふん、好きにせい。いづれわかる時が来る。諦めなければならぬ時が来ることを」

 

カーディナルの顔に寂しそうな影がさしたのは気のせいだろうか。

 

「おぬしはどうする?」

「僕……は……」

 

俺がしたいことをすればいいんだ。誰かが、いや、今まで支えてくれた人達の声がする。なら、

 

「キリトと同じ……ただ、俺は闘う。闇の軍勢と」

「……勝ち目が無いとわかっていても?」

「その時は、この世界を消してくれ。最後まで諦めたくないんだ」

「おぬしも馬鹿じゃのぅ……2人とも、大馬鹿者じゃ」

 

そう呟くカーディナルは優しいお母さんみたいだった。

 

――◇◆◇――

 

「き、キリト?この人は誰?」

 

ユージオ。俺とは違い、自らの力で封印を破った、キリトの親友。なーるほど、体は細いが筋肉が程よくついている。意思も強そうだ。

 

「こいつはリオン。協力者だ」

「そ、そうなんだ」

 

目に見えて肩の力を抜いた。警戒を解いた野生動物みたい……なんだこの子、可愛い系極めてるのか?草食系男子なのか?

 

「よろしく」

「こちらこそ」

 

これでこちら側(革命側とでもしようか)のメンツが揃ったわけだ。

 

少ないっすね……

 

――◇◆◇――

 

その後軽い問答があり、《武装完全支配術》の会得へと踏み出した。整合騎士が操る必殺技をこちらも覚えようってわけだ。

 

「よし。それではまず、卓上にそなたらの愛剣が横たわるさまを強く思い描くのじゃ。わしがよいと言うまでやめてはならんぞ」

「……解った」

「やってみます」

「…………やんなくてもいいですか?」

 

3人にポカンと見つめられる。いやだってさ……

目を閉じ、剣の記憶に潜り込む。いや、

 

剣の声を聴く(・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

目を開けると腰とは別にもう1本の天裂剣が目の前に浮いている。あくまでもイメージなのだが……

 

ふと、3人を見ると開いた口が塞がらないといって風情でこちらを見てくる。いや、照れるなぁ。

 

「おぬしは……本当に……」

 

呆れてモノも言えないみたいな目を向けないでください。心が折れそうです。

 

と、イメージの剣が一枚の羊皮紙に変わった。

 

「おぬしの武装完全支配術はそれじゃ」

「なるほど……」

 

これは……強力な力だ。英語を翻訳出来るとこのようなところで便利だな。

 

「ほれ、2人も始めんか」

「あ……忘れてた」

「流石にリオンみたいには出来ないな」

 

2人とも苦笑していた。まったく、失礼な。そのあと2人の術式も完成し、準備万端となった。

キリトとユージオは剣の回収のために3階から、俺は50階から登り始める。

 

俺としては1人でアドミニストレータを倒せれたらベストだと思っている。

 

その時は頼むよ、相棒。

 

キリト達を送ったカーディナルが戻って来る。

 

「いくぞい」

「……」

 

ローブから彼女の感情が微かに聴こえる。それは彼女が唯一知りたがったもの。

 

後ろから優しく抱きしめる。

 

カーディナルは驚きはしたものの怒りはしないようだった。そのまま数十秒で離す。

 

「また、会いましょう。その時は、もっとゆっくり話しませんか?色々知りたいんです、あなたのこと」

「ふん…… 」

 

目が赤かったのは、見間違えだろうか?

 

確認する間もなく、扉が開いた。カーディナルは顔を背けているため表情を伺うことは出来ない。

 

荒れ狂う過剰な光に目を細めつつ、外へ踏み出す。

 

パタンと音がした後には、扉は綺麗さっぱり消えていた。

 

目の前に大きな扉がある。

 

これを開けたら……

 

戦闘開始だ。




どうも橘です。

戦闘描写があるといったな……あれは嘘だ。

はい、すいませんでした。全然進まねぇ……次こそ本当に戦闘開始です!いきなり第二位の整合騎士に挑むリオン笑

評価、感想などください。ぜひください。主に橘がにまにまするためです。お願いします笑

それではこの辺で!
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