悠斗が刀奈と出会い、早一年。小学六年生になった悠斗は学校帰りにいつも通り道場に行くと、そこにはやはりいつも通り刀奈が立っていた。いつもとは若干の違いを伴って。
「……制服?」
視線の先、刀奈は私服ではなく、何処かの制服を着ていた。それが有名私立女子校の聖マリアンヌ女学院の制服だとは今の悠斗に知る由もなかった。
「あら、言ってなかったかしら? 私ってば悠斗くんより一つ年上なのよ?」
「つまり中学生になったのか?」
「めでたく今年の四月を持ちまして」
そう言うと制服を見せびらかすように、くるりと一回転。ふわりと舞う丈の短いスカート。ストッキングに包まれた程よい肉付きの綺麗な足。そして僅かに覗く形の良いヒップ。
思わずそちらに目が行くも、これまで悠斗が培った剣道で鍛えられた精神力全てを持って自制する。
自制するが、やはりどうしても目が行ってしまった。更に言うなら刀奈は美少女と言っても過言ではない整った容姿の持ち主だ。とてもじゃないが、男の悲しい性質には逆らえそうにもない。
「ね、どうかな?」
「い、いいんじゃないかな?」
初お披露目の制服に対しての感想を聞かれるも、先程見えた下着を思い出してしまい、まともな感想なんて言えなかった。
必死に顔を逸らしながら言った悠斗に、刀奈はにんまりと楽しいものを見つけたと言わんばかりの笑みを浮かべる。
「……悠斗くん、今スカートの中見てたでしょ?」
「そ、そんな事はないぞ、うん」
「ふーん……」
辿々しい返事を聞いて、ますますその笑みを深める刀奈。最早見たと分かりきっているが、どうにかしてこのバレバレな嘘を明かしたい。ぐぅの音も、言い訳も出来ないレベルで。
「……そうなんだ。せっかく今日は気合い入れて大人っぽい黒いのにしたんだけどなぁ」
「えっ、白だったじゃん」
「あはっ、やっぱり見てたんだ」
「…………おおう」
思わず頭を抱えた。刀奈が吐いた古典的な嘘に何の疑問もなく、自分が見た真実を告げる。彼女が楽しそうに笑うのを見て、少し間を置いてから思いっきり引っ掛かったのだと気付いたのだった。
「その、今のは……」
「悠斗くんのえっちぃ」
「はい、その通りです。僕はえっちです」
弁明する余地すらなかった。最早悠斗が残されていたのは素直に認める事だけ。
刀奈としてはただ少しからかいたかっただけなのだが、馬鹿正直に土下座する悠斗はそれはそれは楽しいオモチャだった。
「ほらほら、今日も稽古するんでしょ?」
「お、おう。いや、はい」
「えっ、何それ?」
敬語で返事する悠斗に信じられないものでも見たかのように驚く刀奈。これまでにも度々敬語になる時はあったが、それは刀奈が指導している時だけであり、普段は敬語なんてなかったのだ。
対して、悠斗はそこまで驚く刀奈に目を白黒させて当然のように言った。
「だって、刀奈……さんの方が年上なんだ……でしょ? だったら敬語は普通じゃ」
「慣れてない感じが見え見えだからやめなさい。あと、気持ち悪い」
目上に対する姿勢として当然の事を言ったのにも関わらず、悠斗の意見はばっさりと切り捨てられた。気持ち悪いというある種の最高級の罵倒もおまけに付けて。
「えぇ……。ちょっと酷すぎじゃ……」
「一年も同い年感覚でやって来たのに今更
そんな事やられても困るだけよ」
「分かったよ、いつも通りやる。これでいいんだろ?」
「上出来っ」
嬉しそうに笑う刀奈を見て、今日の稽古を始めようとした時だった。入り口の方がドタバタと騒がしくなり始める。何事かと二人して手を止めて入り口の方を見ると――――
「お、いたいた。悠斗ー!」
「遊びに来たわよー!」
「一夏と鈴?」
「お客さんなんて珍しいわね」
まず最初に入ってきたのは一夏と鈴だった。鈴とは去年に日本に来日した中国人で、日本語が変だと苛められているところを一夏と悠斗が助けて以来、一生懸命日本語を教えたりしている内にすっかり仲良くなっていたのだ。
悠斗の主観では確実に鈴は一夏に恋しているのだが、一夏が誰に似たのかとてつもない鈍感のため、鈴の明け透けな好意にも気付かない。
「う、うおおお……!? あれって聖マリアンヌ女学院の制服じゃね!?」
「お、お嬢様ぁぁぁ……!」
「……そんなに制服って珍しいのかしら?」
「俺が知る訳ない」
更に後続に去年同じクラスになって意気投合した弾と数馬が。二人は刀奈の制服姿に何とも言えないテンションの上がり方を見せていた。思わず悠斗に訊ねる刀奈だったが、二人の気持ちなんて分かるはずもない。
だが仮に制服を着ているのが箒だったら、悠斗はそれはもう大変な事になってたのは言うまでもないだろう。
「んで、いつものメンバー揃ってどうしたんだ?」
「い、いや、それよりその人誰なんだ? 是非とも紹介して欲しいんだが……」
「お願いします悠斗さん! お願いします!」
「お前ら……」
弾と数馬の必死ぶりに友達の事ながらドン引きしてしまう。数馬に至っては土下座までしてくる始末。
「俺も知らないから紹介してくれよ」
「へっ? 一夏も知らない人なの?」
「おう、今日初めて会う」
一夏と悠斗の二人の間に隠し事なんてないと思っていた鈴を含む三人は驚きを隠せない。学校でもこの二人のコンビは有名なのだ。二人が揃うと色んな意味で手が付けられないとかで。
「ああ、でも名前だけは言ってたぞ? この人が更識かた――――んぶっ!?」
「更識楯無よっ。よろしくね」
『はぁ』
高速で口を塞がれた悠斗は刀奈の名前を口にする直前に止められてしまう。刀奈がにこやかに浮かべている笑顔とは裏腹に、目の前で起きている事態に聞いていた四人が気の抜けた返事をしてしまうのもしょうがなかった。
「あれ? でも俺が聞いたのは更識刀奈だって……」
「それは楯無って名前を形無しって呼んで悠斗くんが苛めてくるのよ。それがいつしか刀奈になったのね。おねーさん泣いちゃいそう、ぐすん」
「お前、女の子苛めるとか最低だぞ!」
「あんた、人の名前で弄るのはやめなさいよ!」
「見損なったわぁ……」
「悠斗くんのファンやめます」
「んー!? んー!?」
友人達からの謂われのない罵倒に口を塞がれたままの悠斗が目でやってないと抗議するが、刀奈の演技力の前に霞んでしまう。
特に鈴なんかは過去に自分の名前がパンダみたいだと馬鹿にされたこともあって、その怒りも一入だ。
「で、悠斗くんに何の用だったの?」
「え、ああ、たまには悠斗も一緒に遊ぼうぜって」
「……ごめん」
「……そっか」
一夏からの誘いに何とか解放された悠斗は申し訳なさそうに目を伏せて、首を横に振って断る。一夏も初めから答えが分かっていたかのように笑って受け入れた。
「まぁ気が向いたら声掛けろよな。いつでも待ってるからさ」
「……ああ」
「じゃあ、俺んち行こうぜー」
そう言って皆を引き連れていく一夏の背中は何処か寂しげに見えた。これまでいつも一緒だった悠斗と一緒にいられない寂しさというのは、他の誰もが埋められないもの。
たまには一夏と遊ぶのも悪くないかと思ったところで、悠斗は一夏にどうしても伝えなければならない事が出来た。
「一夏」
「んお? もう気が変わったのか?」
「いや、そうじゃなくて……」
「何だよ?」
「お前は何処に行こうとしてるんだ。家はこっちだ。そっちはまるで反対方向だぞ」
『えっ』
ピタリと足が止まった一夏に、まさか自分の家の方角が分からないとは思わなくて何も言えなくなる二人を除いた全員。刀奈までもが驚いていた。以前通っていた場所から家の方向すら分からないとは余程の方向音痴としか言いようがない。
暫く静止したかと思ったら一夏は振り向き、真面目な顔でこう言った。
「だろ? 知ってた」
「嘘つけお前、めちゃめちゃ自信満々だったじゃねぇか!」
「そういや、ここに来るまでも迷ってたよな!? 鈴が知ってたから良かったけど!」
「何で自分の家くらい分かんないのよ……」
「あー、ほらこっちだぞー」
『だからそっちも違うよ!』
ぎゃーぎゃーと騒ぎながら四人は今度こそ家の方角に向かった。きっとその先でも迷う事になるだろうが。
「一夏くんって方向音痴なの?」
「極度のな。正直、あいつ一人だと地図あっても学校から家に帰れないと思う」
「大問題じゃないの……」
悠斗も最近になって知った事実だった。確かに何処かに行く時はいつも一緒で、ひたすら自分に付いてきていた気がする。一夏は地図を渡されても自分が向いてる方向を探そうと、ぐるぐる回して結局分からなくなる典型的な方向音痴の鑑だった。
「ていうか楯無ってなんだよ。俺初めて聞いたぞ」
「言うのすっかり忘れてたわ。私今日から刀奈じゃなくて楯無になったのよ。襲名ってやつね。だから今後は楯無で呼んで」
彼女は未だ自分がどういう存在なのかを悠斗に明かしていない。この放課後に会える気軽な先輩という立場を気に入っていたのだ。
「……襲名ってお前の家、実は凄かったのか」
「……まぁ、ね」
楯無は今日襲名した時の事を思い出して苦笑いする。久しぶりに妹の顔を見れたが、一言も会話する事なく、その場が終わったからだ。大切な人のために頑張っているのに報われない悲しさが楯無の胸を包んだ。
「……はぁ、かた……楯無。この一年、ずっと感じてたお前の嫌なところを言ってやる」
「えっ?」
「そうやって直ぐに作り笑いするところだ。俺はそれが大嫌いだ」
「っ……」
今でこそ多少はましになったが、最初の頃は酷いものだった。本当に心から笑う事なんて数える程度しかない。
指摘された楯無は何も言い返せず、ただ俯いた。そんな楯無を見て、がしがしと頭を掻くと悠斗は座り込んだ。
「何があったのかくらいは聞いてやる。ほら言えよ」
「うん……」
話の内容を簡単に纏めると、妹との仲がよろしくない。会ってもたまに会釈する程度で、本当はもっと話したいのに。普通の姉妹のようにしたいだけなんだと。でも話そうとすればますます嫌われるんじゃないか。そう思うと行動に移せなかったのだ。
「どうすればいいのよ……」
「俺もどうすればいいのか、分からない時があった。でもそういうのって意外と簡単なんだよ」
「その時はどうしたの? 私はどうすればいいの?」
問い掛ける楯無に悠斗は笑って答えた。
「お前がやりたい事をやれ。本当にやりたい事をだ」
「何よ、それ……。私が本当にやりたい事?」
「ごちゃごちゃ考えずにどうしたいかだけ考えてみろよ」
言われた通り、楯無は何をやりたいのかを考えて、ふとまだ不仲になる前の妹と自分の二人だった。本当の笑顔で談笑する二人。
「……簪ちゃんと話したい」
「それが答えだ。じゃあ行くぞ、お前んちに」
「付いてきてくれるの?」
「聞いたから無関係じゃないしな。それにお前一人だと失敗しそうだ」
「ありがとう……」
立ち上がり、悠斗が手を差し伸べると楯無はそれを手に取り立ち上がる。ふと、気になった楯無は疑問をぶつけてみた。
「そういえばさっきの言葉って誰かの受け売り?」
「ああ――――」
その時、悠斗は今まで見た事もない程の笑顔で語った。
「俺の最高の親友からだ」
楯無の妹である更識簪は自室で自分の好きなヒーローアニメを見て塞ぎ混んでいた。テレビの中のヒロインは素敵なヒーローに助けられている。
「いいなぁ……」
不意に溢れた言葉は誰にも聞かれる事なく、部屋に溶けて消えた。別に悪の組織に捕らわれてる訳じゃないが、助けて欲しかったのだ。この孤独から。姉の影に埋もれないように。
「あなたは無能でいなさいな」
「っ、いや……!」
かつて姉に言われた事がまた聞こえてきた気がして、思わず耳を塞いだ。それでも聞こえてくる声に簪は泣きそうになる。
そんな時だった。この日常を壊してくれる人が現れたのは。
「かんちゃーん、お客さんだよー」
従者だというのに主人の返事も聞かずに入ってきたのは布仏本音、楯無に仕えている布仏虚の妹だった。
本音の対応には慣れたものだが、簪にとって聞き慣れない単語が聞こえてきた。
「お客さん……?」
「うん、えっとねー……いいや。入っちゃってー」
「え、ちょ……」
「私、お茶用意してくるねー」
紹介するのが面倒になったのだろう、本音は特に何も言わずにお客さんを部屋に招き入れ、お茶を入れてくると去ってしまった。
部屋はわりと汚い上に、今テレビでは簪が録り貯めしていたアニメを絶賛放映中だ。痛々しい事この上ない。
「Oh! ジャマ! ジャマー!」
だがそれも一人の男子の挨拶で遥か彼方へ消え去ってしまった。恐らく本音が言ったお客さんなのだろうが、その痛々しさと言えば今やってるアニメなんか目じゃない程。
場の空気が凍り付いた事に気付いたのか、男子は首を傾げながら呟いた。
「……あれ? 駄目だったか。掴みはいいと思ったんだけどな」
どうやら目の前の彼にとって今の挨拶はそれなりに期待出来る挨拶だったらしい。
呆気に取られた簪も徐々にいつも通りの状態に戻り、そして――――
「それで掴みがいいのロストグラウンドの市街だけだと思う……」
「……おお。お前、イケる口か。仲良くなれそうだ」
とりあえず分かる人にしか分からない突っ込みを入れると、男子は笑って簪に手を差し出した。簪もおずおずとその手を掴む。簪も仲良くなれると思ったからだ。数少ない友達になれると。
「俺の名前は白井悠斗。楯無の友達になるのかな? まぁよろしくな」
「お姉ちゃんの……!?」
「おう? ほら、入ってこいよ」
「や、やっほー、簪ちゃん」
「お姉ちゃん……!」
たったその一言と姉の登場で簪の顔が険しくなる。せっかく掴んだ手も離して、悠斗と名乗った男子と自身の姉を見る。
笑っていないはずなのに、何故か笑っているように見えた。自分を嘲笑するかのように。
「出てって!」
「あだっ!?」
「出てってよ!」
「あだだだっ!?」
目の前の恐怖から逃げるように手当たり次第に近くのものを投げ付ける。アニメのDVD、漫画、枕、ティッシュの箱。投げられたのは本当に様々なものだった。
「ご、ごめんね簪ちゃん! 直ぐに出ていくから!」
「逃げるな!」
「で、でも……」
「そうやって逃げてきたからこうなったんだろ!?」
怒っている簪を見て逃げるように退出しようとする楯無の手を掴む悠斗。決して逃がさないように、確りと。
しかし、幸か不幸か、簪のそれも長くは続かない。簪の周りから投げられるものがなくなったのだ。散々な目にあっても、それでも動こうとしない悠斗に涙ながらに簪は呟いた。
「お願いだから出てってよ……!」
「……簪、だっけ? ヒーローアニメとかヒーローもの好きなのか?」
「えっ……? う、うん」
「俺もこのアニメ好きだぞ。良い趣味してるな」
「あ、ありがとう……」
簪が投げ付けたものをまじまじと見ながら訊ねてくる。気付けば悠斗は簪と目線を合わせるためにしゃがみこんでじっと目を見てきた。思わず答える簪に悠斗が続ける。
「なぁ、簪が好きなヒーローは相手の事を知ろうとも、話もしないで一方的に悪だと決め付けて戦ったりするのか?」
どうなんだと聞いてくる悠斗の言葉に簪は衝撃を受けた。それではまるでヒーローじゃなく、悪役のようだからだ。
「そんな事、ない……」
「だろ? じゃあさ、その好きなヒーロー達を見習ってこいつと話してくれないか?」
「え、あ、う……」
突然振られた楯無はいつも悠斗と話している時のような、人を食ったような雰囲気ではなく、まるで借りてきた猫のように大人しい。
いつもと違う楯無の背中を押してあげると、漸く話し出した。
「わ、私ね、簪ちゃんには普通の生活をして欲しかったの。普通に学校に行って、友達を作って、誰かを好きになって欲しかった。うちの家業を継いだらそんな事出来ないだろうから」
「……そのために無能でいなさいって言ったの?」
「えっ!?」
「お前……」
「そ、そんな事言ってない! ほ、本当に言ってない!」
そりゃ嫌われて当然だと呆れがちに楯無を見るも、一年の付き合いで初めてみる、本気で焦っている楯無の反応に首を傾げる。どうやら嘘ではないらしい。
簪も初めてみる姉の動揺にどういう事かと首を傾げた。
「じゃあ何て言ったんだよ?」
「た、たしか……何もしなくていいって……」
「……もしかしてそれだけか?」
「う、うん」
頭を抱えた。こいつは馬鹿なのかと。何の説明もせずに、ただそれだけ言われたら塞ぎ込むのも無理もない。
話していて悠斗は何となく簪が楯無に劣等感を抱いているのが分かっていた。恐らくそれが関係している事も。悠斗も一夏に劣等感を抱いていたからだろう。
「簪は楯無が何でも出来ると勘違いしてないか?」
「えっ? だって本当に何でも出来るから……」
確かに何でも出来るように見える楯無は凄いのかもしれない。だがそれは簪が見ようとしていないだけ。
「こいつだって苦手なものくらいある。現に今がそうだ」
「……何よ」
じと目で睨んでくる楯無に怯む事なく、悠斗は話した。
「大切だって言ってる妹とのコミュニケーションが死ぬほど苦手だ」
「ぐっ……!」
「ぷっ……」
本当にぐぅの音も出ない。簪もそんな楯無を見て噴き出してしまった。姉が口で負けてるところなんて初めて見たから。
「たった一年の付き合いの俺でも見つけられたんだ。一緒にいる簪ならもっと見つけられるさ」
「そう、かな……?」
「ちゃんとこいつと話して、見てやればな」
そのためにも。そう目で訴えられた簪は先程悠斗がやったように、ゆっくりと手を差し伸べた。楯無に向かって。
「お、お姉ちゃん……」
「は、はいっ」
「くすっ」
ただ呼んだだけでぎくしゃくする楯無を見て、また小さく笑った。緊張しているのが馬鹿らしく思えてきたのだ。
「さっきは酷い事してごめんなさい」
「こ、こっちこそ。何の説明もしないであんな事言ってごめんね?」
「……うん、じゃあ仲直り、しよ?」
「う、うんっ」
二人の手が漸く繋がれた。当主とかの立場もない、ただの姉妹の久しぶりの握手だった。
これ年内に本編行けるんすかねぇ……?