あらすじ?ナニソレオイシイノ?

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今回は速水奏を主人公にしてみました


奏「ねえP、私がバンパイアだって言ったら……信じる?」

 

奏「ねえP、私がバンパイアだって言ったら……信じる?」

 

P「………」

 

Pはまじまじと奏を見つめた

 

奏「あの……そんなに見つめられると、照れるんだけど?///」

 

Pはおもむろに立ち上がると奏の前に立った

 

奏「え?」

 

そのまま頭を後ろから押さえて顔を近づける

 

奏「ちょっ…///」

 

頬が熱くなるのが自分でも分かる

 

奏は思わず目をつぶり、覚悟を決めた

 

 

 

コツンッ

 

 

 

衝撃は、唇ではなく額にきた

 

唇と違い、硬質的な衝撃が

 

奏「………え?」

 

目を開けるとPの顔がすごく近くに見えた

 

キスも少し近づけばできるくらいに

 

P「………ふむ、熱はないようだな」

 

そう言うとPは額を離してまた席に戻った

 

P「で?奏が何だって?」

 

Pは特に動揺したそぶりもなくそう聞いてくる

 

奏「……P」

 

P「ん?」

 

奏「……ずるいと思う」

 

P「何が?」

 

奏「………もう、言えたら苦労しないわ」

 

P「そうか」

 

奏はため息をつくと言い直した

 

奏「私がバンパイアだって言ったら信じる?って聞いたの」

 

P「信じる……というか、うん、知ってた」

 

奏「そう、やっぱり信じてくれな……え?」

 

P「ん?言い方が悪かったか?知ってた、と言ったんだ。英語で言えばI knew」

 

奏「……え?え?ちょっと待って、私言ったことあったっけ?」

 

P「いや、ないな」

 

奏「じゃあなんで……」

 

P「ん?なんとなくだ」

 

奏「なんとなくって……」

 

P「で?なんで急にバンパイアカミングアウトしたんだ?」

 

奏「……血がね……Pさんの血、飲んでみたいな……なんて」

 

P「いいけど?」

 

奏「……え?いいの?」

 

P「ああ、飲みすぎるなよ?」

 

そう言うとPは机の中からアルコールティッシュを取りだし入念に首筋を拭いた

 

奏「じゃ、じゃあいくわよ?」

 

P「ああ」

 

奏「……んっ」カプチュッ

 

その瞬間、奏の口の中にとてつもない芳醇な味が広がった

 

奏(なにこれ……!?美味しい)ゴクゴクゴク

 

奏(ダメ……これ以上吸ったら……ごめんPさん、止まらない)ゴクゴクゴク

 

奏が血を飲むのを止めたのはそれから30分後のことだった

 

奏(もうはいらないわ……頭とろけてる)

 

奏はへなへなとソファーにすわりこんだ

 

P「だから言ったろ?吸いすぎるなよって」

 

Pはそう言って仕事に戻った

 

奏(そういえば……私30分くらい吸ってたのに……)

 

普通の人間なら干からびていてもおかしくはないはずだ

 

奏「ねえ、Pさん」

 

P「ん?」

 

奏「私、30分くらい容赦なく吸ってたのによく普通にしてられるわよね?」

 

P「そりゃ不死者だからな、血を吸われようがなにされようが死なないし」

 

奏「………え?」

 

P「俺の血、うまかったろ?まるで大切に保存された熟成ワインみたいに」

 

その瞬間、奏はその意味を理解した

 

奏「じゃあ、もしかして私がバンパイアだってことも……」

 

P「長く生きてるとある程度勘で分かるようになるもんだよ」

 

奏「長くって……プロデューサーまだ25歳のはずじゃ」

 

P「おれ今年で大体900歳越えるけど?」

 

奏「」

 

P「大体25だったか26だったかの時に訳のわからん宝箱開けたら死ねなくなった。それどころか歳もその時からとらなくなった」

 

奏「」

 

P「まあ、奏だけがそうだって訳じゃないから安心していいとおもうけど」

 

奏「え?」

 

P「気づいてなかったのか?周子は玉藻って言う狐神だし、みくと志希はケットシーだ。あと、音葉はエルフで夕美はアルラウネ、まゆはラミア、七海はマーメイドだ」

 

奏「……まだ何人かも?」

 

P「ああ、小梅はリッチで、あとはアーニャが雪の精霊だ」

 

奏「……」

 

P「意外か?」

 

奏「プロデューサーがね」

 

P「俺が?」

 

奏「なんで私たちみたいな人外をアイドルにしたの?」

 

P「そんなもん決まってるだろ?奏達がアイドルになれる資質があると思ったからだよ」

 

奏「答えになってないわよ」

 

P「………まあ、おれ自身の経験からかな?」

 

奏「?」

 

P「俺何回か不死者だってことがばれたことがあってさ」

 

奏「そうなの?」

 

P「ああ、あん時は大変だったよ何せ魔女裁判やってる時のヨーロッパだったし」

 

奏「え?それって」

 

P「ああ、捕らわれて牢獄にぶちこまれてギロチンの所まで連れていかれたわ」

 

奏「だ、大丈夫だったの?」

 

P「当時俺革命軍に所属しててね、そんとき世話になった人には俺が不死者だってカミングアウトしといたんだ。そんときその人なんて言ったと思う?」

 

奏「さあ?」

 

P「『ふーん、で?』だぜ」

 

奏「すごいわね、その人」

 

P「まあ、扱いはえらく雑だったが戦力としては期待されたんだろうな、革命軍引き連れて助けに来てくれてさ」

 

奏「ドラマみたいな話ね」

 

P「実際ドラマみたいな状態だったぜ?鳴り響く怒号、飛び交う銃撃、交わり合う剣撃」

 

奏「結局、逃げ切ったの?」

 

P「ああ、そのまま革命起こしてバスティーユの牢獄ぶっ壊してきた」

 

奏「やることが豪快ね」

 

P「けど、そんな革命起こして英雄になったあの人もさ、絶対勝てないものがあったんだわ」

 

奏「え?なにそれ?」

 

P「寿命だよ」

 

奏「……あ」

 

P「あの人にもとうとう寿命が尽きるときが来てしまってな、最後を看取ることになったんだ」

 

奏「………」

 

P「最後にあの人さ、こう言って死んでいったよ。『お前は……幸せだったか?』」

 

奏「……なんて……答えたの?」

 

P「ありがとうって言ったよ。それ以外思い付かなかった」

 

奏「………」

 

P「で、今はさ、良くも悪くも自由度の高い日本に来て、俺みたいなやつを少しでも減らせるようにアイドル事務所やってるって訳だ」

 

奏「あの人みたいに?」

 

P「まあ、おれみたいなやつを色々面倒なことから救ってくれた人だからな。あの人を模倣にはしてるよ」

 

 

ガチャッ

 

 

ちひろ「プロデューサーさん、そろそろ収録の時間ですよ?早く行かないと不味いのでは?」

 

P「あ、やべ!!奏、行くぞ!!」

 

奏「はーい」

 

ちひろ「車は3番を使って下さいね。用意しときましたから」

 

P「ありがとうございます!!」

 

Pと奏はあわてて事務所を出ると車に飛び乗りエンジンを始動させた

 

P「あ、そう言えばいい忘れてたけどちひろさんは俺が作ったホムンクルスなんだわ」

 

走行中の車が少しだけ揺れた

 

 

 

 


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