あけおめ


オリジナルにかまけて執筆をサボりにサボっている痛み分けです。

そのオリジナルすら完結まで書けずに捨てるんですがね…。

正直、段々と駄文生産に飽きてきているのが現状ですので数か月更新という亀更新すらも停滞して、

半年くらい放置するかもしれませんが、気長にお待ちください。

何かしらの非常にインスピレーションを刺激する何かを見つけられたら一気に更新出来る位、

筆が乗るんですがね…。

とそんな感じなので、少なくとも1,2ヶ月後に更新するとは確約できません。


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『燃えない聖女は聖女じゃないわ!』


 僅かな光が洞窟を照らした時、私は初めて状況を理解した。光に照らされ辺りを見ると骨、骨、骨。完全に骨に包囲されていた。ただの骨であれば問題は無いが、それらは簡単な人体構造をした骨である。出立は正しく骨製の人形。おまけに右手と思わしき部分に骨で出来た剣が付いている。

 客観的に見て、状況は非常に芳しくない。普通なら絶体絶命の事態だろう。そう、普通なら。
 
 私は意識を骨の軍団ではなく、すぐ傍に居る一人の少女に向けた。透き通るような金髪に大空のような色をした瞳。洞窟にいるよりもどこかの屋敷いる方が似付かわしい、美しい少女。だが、今は紫紺のマントを纏い、純白の鎧兜を着ていた。右手には切っ先の尖った布の巻きついた棒を構え、骨の集団を見据えていた。頼もしい限りである。

 彼女は魔術により召喚・使役される使い魔である。それも只の使い魔ではなく、地球の歴史に名を刻んだ人物の一人。彼女の名はジャンヌ。オルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルクその人。

 とは言っても彼女は英雄の一人であるが、その腕力で名を刻んだわけでは無い。だから、戦闘力皆無な私を守りながら、この包囲を突破するのは厳しいだろう。しかし、使い魔となった彼女には特殊な物が付与されている。
それは宝具。自らの生前の偉業が概念として昇華した特殊な業や象徴とする武器の事を示す。その力は絶大であり、劣勢さえも覆す。

 ジャンヌ、彼女の宝具は二つ。一つは〈我が神はここにありて〉。右手に持った旗に宿った概念が宝具化した物。この旗は生前の彼女が先陣を切って、兵士たちを導いたとされる。この旗を展開した時、あらゆる種別の攻撃に対する広範囲の絶対防御が発生する。もう一つ〈紅蓮の聖女〉。彼女の最後の光景が概念化し、彼女の腰に差された剣へと武器になった。概念武器であるため、この剣自体は何か所以があるわけでは無い。概念の発動には刀身を握りしめ世辞の句を詠む必要があり、発動すれば彼女が打ち砕くべきと判断したモノ全てを自らの命を対価に燃やし尽くす。

 絶体絶命の今を覆すには宝具を使わなければならない。既に使うべき宝具はあれしかない。

―――紅蓮のせ

「我が神はここにありて!」




―――ジャンヌ、私は非常に、非常に怒っています

「奇遇ですね、マスター。私も今怒りを抑えているんです」

―――どうして、ラピュッとか無いんだよ!

「どうして毎回毎回、ラピュセルを使わせようとするんですか!」

―――そんなのは決まっているよ

―――燃えない聖女は聖女じゃない!

「今すぐ謝ってください!主にマルタ様とかに!」

―――マルタが聖女?ああ!(鉄拳)制(裁)女ね。

「非常に悪意のある解釈をしているような気がしますが…いいでしょう」

―――いい加減ラピュッて楽になるんだよ、あくしろよ


日時:2018年01月16日(火) 22:24

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