【完結】東方袖引記 目指せコミュ障脱却!
▼推薦を書く
推薦一覧(3件)
格好良くて、悲しくて、面白い。
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
主人公は人里を少し離れたところにある呉服店を営む、或る『普通ではない』少女。人は好きだが人前ではコミュ症というポンコツちゃん(かわいい)。
そんな少女の過ごす、なんでもない、しかしかけがえのない日常や、そのお人好し故に巻き込まれる異変を描く作品。
(10行省略されています)
この作品の魅力はたくさん有りますが、その一つに原作キャラと主人公である少女、袖ちゃんの関係から生まれるそれぞれの感情のぶつかり合いがあります。そういうのが好きな人は是非。他にも、ほのぼのとした日常や袖ちゃんのポンコツなど、見所はたくさんあります。
現在の最新話では物語も佳境。袖ちゃんの隠していたある秘密。友人達とのすれ違いや、助け合い。そして……。
詳しくは本編にて。
興味を『引』かれたのなら、是非読むことをすすめます。
▼読む際の注意事項など
現在全53話。一気読みすると結構時間かかります。
そしてほんのちょっぴりGL要素が。
▲短縮する
飯落ち剣士/2019年06月29日(土) 09:28/★ (参考になった:5/ならなかった:0)
これは東方袖引記という名の寄席
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
まず第一話を読んでみればすぐに分かる寄席のような雰囲気。呉服屋を営む韮塚袖引なる妖怪少女の一人語りによって物語は展開していきます。基本的には韮塚袖引もとい袖ちゃんによる独白で進んでいくのですが、時には異変に首を突っ込み、時には神様の気まぐれに巻き込まれ、時には親友たちと和気藹々と語らういつ見ても飽きない構成となっています。ポンコツな(重要)オリジナル主人公でありながら原作キャラクターをより生き生きと描くことで、どこから読んでも袖ちゃんの魅力というものは分かって頂けると思います。このスタイルが確立されていることでキャラクターの立体感がより際立っており、見た者を虜にせざるを得ないでしょう!
特に季節に関する描写はピカイチです。読むだけで五感を刺激されるような背景描写に加えて、袖ちゃんが今何をしているのかがすぐ分かるような文章の成り立ちですので、毎回毎回それを楽しみにしている節すらあるほどです。これもまた、寄席の雰囲気を漂わせている一因となっていることでしょう。
そして内容についてですが、最も強調したいのは人間との関係性について。人里にある呉服屋であるが故に、妖怪である自分自身と人との距離感や人間への並々ならぬ愛情は必見です! 詳しくは読んでみればすぐに分かることと思いますが、思わず胸を打たれる描写は数多くあります。東方をご存知の方は勿論、これで東方なる世界を知るあなたへもオススメの作品です。
(4行省略されています)
▼読む際の注意事項など
シリアスな描写がいくつか入っております。それも含めて魅力ではあるのですが……。また、オリ主ということから原作キャラクターの描き方がイメージと異なる可能性があります。
時系列について少々入れ替わりがあったりすると思いますが、基本的にどこから読んでも楽しめると思います。
▲短縮する
職員M/2017年09月21日(木) 21:22/★ (参考になった:15/ならなかった:5)
小さく愛らしい主人公の目線に幻想郷は拓かれる
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
物語られるように進んでいくこのお話の主人公の名前は韮塚袖引。彼女は袖引き小僧、という妖怪の系譜に連なる妖怪少女です。
幻想郷にて、童女といってもいい容姿の妖怪、袖引が人里にて呉服屋を構えつつ、様々な場所を闊歩しながら時に異変の思い出を語っていく、そんな内容が主たるものになるでしょうか。
特徴として、まず大いにうたわれるような妖怪ではない袖引は、弱くて愛らしい存在と描かれています。主に彼女の視点で物語られていますが、嫌味のない小心で時代がかった少女の語り口は堂に入った素晴らしいもの。描かれる細微な周囲の描写、生きた幻想郷百景と相まって、読者を引き込ませるには充分なものがあります。
(13行省略されています)
人里の営みに紛れて、好きが故に時に人様の袖を引いてしまう、そんな袖引はしかしいざ人間を前にすると喧嘩腰、短気になってしまうという欠点が。これが、題名のコミュ障という三文字に関わっています。
好きなのに、深く関わり難い。妖怪と人間、その違いと相まって悲喜こもごも、様々なすれ違いを袖引は見せてくれます。未だ途中ですが、果たして彼女の悪癖は治るのか、治して良いものなのか。続きが気になるところですね。
因みに、人前では性格に難が表れる袖引ですが、妖怪を筆頭に交友関係は幅広く。多くの原作キャラクターとの交流は、見るものを飽きさせることはありません。
語りから伺えるように腰が低い袖引ですが、いざ戦いとなったら弱いなりに、意外と彼女はやります。弱者としてただやられるばかりでない彼女の抗いっぷりにも、また魅力が感じられるでしょう。
そして、妖怪である袖引が人里にて暮らしていけているのにもどうやら歴とした訳があるようで……高い品質の物語の渦中にて絡まる伏線に高まる期待、推薦して皆様にそれを共有して貰いたいと考えてしまったのも、一読してみれば、無理のないことと思って頂けるのではないでしょうか。
▼読む際の注意事項など
ここまで読んで頂けたら判って頂けているかと思いますが、袖引はただの人間よりも個として強い妖怪ですけれども、あくまで弱小妖怪であり、所謂無双な活躍は期待しない方が良いかも知れません。戦闘にて酷い怪我をすることもありますので、一応注意して下さい。
後、喜ばれる方の方が多いのかもしれませんが……袖引はとても可愛らしい主人公ですが、時折艶やかであったりピンクな勘違いをすることもあり、毎度あくまで冗談として流されますけれどもそういう描写が苦手な方は、気を付けて欲しいです。
また、書籍、東方鈴奈庵の世界観に拠っているような部分がありますので、読むなり調べるなりして頂けると、より深く内容を楽しめるかと。
▲短縮する
茶蕎麦/2017年07月16日(日) 10:41/★ (参考になった:18/ならなかった:3)