安易かつ幼稚な改変を加えない。この一点だけでも見る価値が存在する作品
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ハイスクールD×Dという作品を取り扱った二次創作において、自分が見る限りよくある傾向がある。
例えば、ゼノヴィアとイリナがアーシアを断罪しようとしたとき。最も多いのは、古い悪魔たちがソーナの夢を馬鹿にした時。
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それぞれ不用意な介入が大きな禍根を将来に残しかねないところなのだが、アンチ・ヘイトでもないのに相手以上に過激な問題発言をし、更に圧倒的な力で黙らせるという愚行を起こす作品は非常に多い。すべてにおいて、迂闊なことをすればさらなる問題が発生し今後の展開に大きな悪影響を生み出しかねないのに打。
しかしこの作品はその危険性をきちんと認識しているのか、幼稚な正義感による過激な行動を行わず、むしろ流す方向にもっていく対応をよくとっている。
このあたりの問題は不要につつけば、三大勢力の和平が困難になる恐れもあり、もしくはリアスやサーゼクスが失脚する可能性すらあるピーキーな問題だ。それをわきまえているようにうまくスルーする対応をとる作品。この一点ですら、ぜひ今後二次創作としてD×Dを題材にする者にも、D×Dの二次創作を好んで読んでいる人にも読んでほしい作品だと断言できる。
また、クロスオーバー作品であることをきちんと考慮し、隙あらば二作品の特性を組み込んだオリジナル能力や特性を組み込んでいることも、クロスオーバーを好む人たちにお勧めしたい。
▼読む際の注意事項など
実はこの作品、大きな変化において「神様転生」が非常にかかわっている。ただし「ある程度たってから明かされる情報」「ネタバレ防止」の観点からあえてタグをつけていないので、神様転生が嫌いな方は注意が必要。すでに神様転生が明かされてから二年以上たっているので運営も容認していると思われるが、ある意味で最も重要なポジションでもあるので、気になるかたは見ない方がいいかも?
あと、その神様転生のバタフライエフェクトや能動的な行動により、ビルド要素を入れた魔改造が施されたキャラクターや、そもそも原作開始前に死んでいる者なども複数存在しているため、少しだけ覚悟をしておいた方がいいかもしれない。迂闊に明かすとネタバレになるため、筆頭格の説明すら避けることはご容赦ください。
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グレン×グレン/2021年03月27日(土) 21:21/★ (参考になった:2/ならなかった:6)