風雲の如く
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作者:楠乃
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推薦一覧(2件)
熱狂的に好きになるか、合わないか、極端な小説
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
これがどのような小説なのか、ジャンルを当て嵌めるならハードボイルド風であると、個人的に思う。
とはいえ、商業作品等で言われるようなハードボイルド小説とはまた違うことから、ハードボイルド風だと表現する。あらすじに書いてある“人生哲学的な何か”の通り、物語には特に何かを為す為に主人公が活躍したりだとか、いわゆる娯楽小説にある読者を喜ばせるようなモノというのはかなり少ない。流行りや人気作品に多い感動や、物語を介して得る即物的な欲求を満たすものは無い。つまり、主人公が誰かに愛されまくったりだとか、社会的評価を受けるということは無い。むしろ嫌われるし、信用ならない奴だと言われる。
そして、読み進めていくうちに主人公のキャラがぶれていると感じるだろう。狂ったり、鬱になったり、躁になったり、なんだか滅茶苦茶だな。と思うようになっていく。
そこで読むのを止めずに進めていくと、今度は主人公のキャラが一貫してくると感じるようになる。捻くれていて、情緒不安定な、そういうキャラなんだと理解出来てくるようになるのだ。変わらない。なのに変化し続ける主人公の有り様は、まさしく風雲の如くといったところ。
(8行省略されています)
読む人生哲学
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
序盤は東方二次としてはありがち(であった?)なテンプレ。
ただ、最強系ではない。強いが、強くない。相性がよければ戦えるが、悪ければとことん不利。そして、独特な雰囲気を持つ主人公、詩菜の魅力に惹き付けられる。
鬱?というタグの通り、若干の鬱要素があり、この二次創作は読む哲学と化していく。
(6行省略されています)