ホラーとかスプラッターとか苦手で、あまり観ませんから。
けれど、まるでイタリアのジャッロ映画みたいにメチャ血みどろな内容にもかかわらず、異様なまでに主人公がのんびりとしていて淡々と話が進むため、つい油断してスラスラと読んでしまいました。

吸血鬼というと、ダンディーでセクシーな印象がありますね。
その種族の代表のお方からして欧州の伯爵様ですから。
優雅さと凶暴さを併せ持ち、ほかの怪物たちと一線を画している風格が魅力的です。
こちらの作品の主人公様は、随分とゆるいお人柄みたいですけども。
自分が吸血鬼に親近感を持つとは思いませんでした。
噛みついたら相手も吸血鬼になってしまうから、親切な人々から献血でもしてもらって生きているのでしょうかね、彼は？
（映画『咬みつきたい』を思い出します。古いですね･･･）

一方ゾンビとなると、本能の赴くままってイメージですね。
ロメロの映画とか正にそうですし。
知性のあるゾンビというと、私なんかは真っ先に『バタリアン』シリーズが思い浮かびます。
奴らは生きていたときの記憶は持っていて、人間と複雑な会話も出来ますが、思考や欲求は完全に人間とは違うものになっちゃてて、人と相容れない点では他のリビングデッドとおっつかっつですが。
更に、女性のゾンビとなると、３作目のヒロイン・ゾンビ（なんだか凄い言いまわしですね･･･）が浮かんで仕方なくなります。
彼女も、友人だろうが恩人だろうが喰いまくって、主人公の青年に何度も叱られてましたから。
勝手ながら、途中からマリーさんはそのイメージで読んでいました。
ゴメンナサイ(^^;)

それにしても、ネーミングが“ブラッディー・マリー”って･･･。
これを機会にちょっと調べてみたら、自分の中で、あの“血の伯爵夫人”とごっちゃになっていたことに気づきました。おかげさまで勉強になりました。日常ではあまり使わなさそうな知識ですけど。
あと、カクテルの方は好きですよ、ハイ。

３話まで読んだ時点でも、いろんな事物を想起されられます。
女性の美しさを永遠に保とうとする願望は、ポーの小説や乱歩の『蟲』を思い起こさせますし、この調子で、フランケンシュタインの怪物やら、狼男やら、ハーピーやら、東洋からは雪女や僵尸あたりにもご登場願って、ワイワイやって欲しい気もしてきます。
飽くまでも私の個人的願望なので、お気になさらないで結構です。

ほろ酔い気分で感想を書いているので、なんか纏まりないウワバミみたいに長い文章になってすみませんでした（^_^;;>

しつこいようですが私、本当にホラーとか苦手なんですよ？




-追記-


返信ありがとうございます。

ホラー系って、演出とか雰囲気とかテーマに魅了されることは多いのですが、ショック描写やグロい表現、イヤな後味がある作品は私も苦手ですね。
その点、こちらの作品の主人公さんは不死身なので、安心して(?)サクサクと読めました。

安心して笑って観られて、比較的に後味が悪くないホラー映画となりますと、私の好みでは、ｻﾓﾊﾝ･ｷﾝﾎﾟｰ制作の『霊幻道士』ｼﾘｰｽﾞ（私は３作目が好きです。ﾁｬｯﾌﾟﾘﾝから借りたギャグは本家よりも笑えました）や、『ｼｮｰﾝ･ｵﾌﾞ･ｻﾞ･ﾃﾞｯﾄﾞ』などが浮かびますね。
よくあれほど、ハラハラと笑いのアイデアが浮かぶものだと思います。
尤も、これらにもグロい場面はありますが。
『バタリアン2』も、怖くて笑えてハッピーエンドなので好きでしたが、DVDでは音楽が全て差し替えられてて個人的にガッカリでした。

ｱﾙｼﾞｪﾝﾄ監督の『Profondo Rosso』は、映像や音楽がとっても印象的で、事件の方も一応ちゃんと解決して終わって面白かったのですが、ショック描写が強烈すぎて、そこが苦手です。グサッ！ ドバーッ！ってシーン満載ですから。

私的には、ショック描写が少なくて不気味な雰囲気で魅せる作品が好きです。
『テシス』『シャイニング(ｷｭｰﾌﾞﾘｯｸ版)』とか。
ｺｯﾎﾟﾗ制作の『ﾌﾗﾝｹﾝｼｭﾀｲﾝ』は、怖いというよりも可哀想でした･･･。

ホラーは苦手だと言っておきながら、けっこう観てますね、私･･･(-_-;)
マニアックな話ばかりしてスミマセン。

これからも、読みやすいのほほんとした話を楽しみにしています。
頑張ってください！

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