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久遠 ID:RL1GcOpc 2017年04月02日(日) 15:43
とても素晴らしい作品ですね。
感想というか、上から目線の論評のようで大変恐縮なのですが、貧乏神の遠足に比べて、作品としては三段ぐらい完成度が上がっているように感じました。
むろん、貧乏神の遠足も面白いです。ですが、例えていうならば、これはあくまでもわしの感覚ですが、貧乏神の遠足は司馬遼太郎の『歴史小説』のようで、面白いには違いないが、読み手にとってはある種の『硬さ』があるように思えます。
貧乏神の遠足も鈴語りも、扱っているテーマというか、立ち位置、テイストは同じですが、その『硬さ』に着いていけない読者がいる気がします。私はどちらも好きですがね(笑)
対して、鈴語りは藤沢周平の時代小説のようで、娯楽性という観点で秀逸です。
(10行省略されています)
紅野生成 2017年04月02日(日) 21:04
安岡さん、ご感想をありがとうございます!
三段階も……褒められすぎてどの部分に感謝して良いのかわからないほどですが、読んで下さって本当にありがとうございました。
タグには自粛して入れていませんが、この物語は時を越えた恋の物語です。
こんな恋の成就のしかた、現実的には嫌だと思われる方も多いとは思いますが、人に寄せる想いや恋の在り方は人それぞれだと思うので、たぶん、カナさんと悟は想いを叶え、ひとつの恋を成就させたのじゃないかなと、書いたわたしは勝手に思っています。
多くの場合は遠距離恋愛でさえ心が離れてしまうといわれる世の中で、この二人のように永い時を経てなお、姿さえ見えない相手を想い続けるなら、人は何を心の芯として想いを繋ぐのだろうと思ったとき、二人の立ち位置が決まり、それぞれのとるであろう行動が明確に浮かんだように思います。
主のこと以外はどうでも良いひねくれ者の鈴。
大嫌いなクロ助や悟と出会うことで文句と愚痴も増えましたが、この鈴が持っている根っこの優しさが、お話を進めるにつれてちょっとだけ漏れ出てくるのが、書いていて面白かったのを覚えています。
鈴は存在理由やキャラがはっきり定まると、後は勝手にしゃべって文句をいってくれたようなもので、楽だったといいますか、書いている時は不思議とカナさんや悟ではなく、鈴と同調していたように思います。ん? わかりづらいですね(笑)
『喪渡しの夜行船』のお話を良いと言っていただけたのは初めてです! うれしいですねっ。
限られた文字数の中でお祭りを表現したかったので、事細かに書くよりも色彩を意識して書いたのですが、華やかといっていただけたということは、頭の中にあった映像が伝わったのかなと思えて「やった~!」とグーを握りました!
鈴語りは非日常的な話しですが、その流れの中にあると、他のお話は確かに辻堂の日常なのですよね。
それと対比したとき、このお話を『ハレ』と感じていただけたということは、へたっぴなりに何とか描けていたんだなぁ、と過去の自分を少し褒めてあげようと思います(笑)
鈴の正体や悟を気に入らない感情を、最後まで読み進めたとき安岡さんに納得していただけたなら、あまり長く描かないように手短に、でも全てを詰めて……と最後の方の場面を書くときに、無い頭をパンパンにしてがんばった甲斐がありました。
この物語り、他にもっとお話を差し込んだとしても減らしたとしても、最後の二十数行が全てだったので。
そこで失敗したら全てが駄目になるお話ですから、納得していただけたのなら、わたしとしては大成功です!
クロ助は怪異で黒~く沈みそうな物語に、少し明るい色を添えてくれたかな? なんて自分では思っています。
クロ助のおかげで鈴の内面を更に描きやすくなりましたし、何よりかわいいですっ
クールでかわいいとはいえないシマの存在を、心ある者として読者に植え付けるために用意したのが、
『ちっさな命と 忘れられぬ温もりと』でした。
ただの案内役にはしたくありませんでしたし、その後のシマの視線や行動に言葉がなくても感情を持たせるには、どうしても差し込みたい一話だったのです。シマ……クールボーイ(笑)
そして! どんな描写や表現にしても、わたしが書いた文が安岡さんの表現力を越えている訳がありません。
段違いに上手い訳がないのです。何とか追いつきたいと三段飛ばしで足を伸ばしたところで、この短い足では到底安岡さんのいる場所には追いつけそうにありませんです。
……いや、がんばれ自分(笑)
実はキャミにナイフには、辻堂の世界がクロスしています。
このお話で完結して、その後は描かない方がいいと解ってはいたのですが、どうにも書きたくて書いてしまいました。無かった方がいいと思う方が多いと思ったのですが、鈴語りの読者数が少なかったので、両方とも読んでくれる人は少ないだろからまぁいっか……と(笑)
ですから、この物語を気に入って下さった方にとっては、キャミは少し余計なお話に感じるかもしれません。
それでは、本当にありがとうございました!
心から、いっぱいの感謝を!
カワハギ 2014年07月17日(木) 08:55
昨年に完結なさった作品に対して何を今さらと言われちゃいそうですが、これまで手に取るのを躊躇してきた自分自身が馬鹿馬鹿しく思えるほどの素敵な作品でした。この物語に触れることができた私自身の幸運に歓喜する一方、このタイトルのおかげで人目に触れにくいのが実にもったいないなとも思っちゃいましたよ(笑)。
怪異譚という何やらおどろおどろしい印象の台とは裏腹な、実際読んでみるとすごく暖かな心にさせてくれるお話でした。この言葉をどうしてタイトルに用いたのかなと考えつつ読み進んでみると、そのことの意味が最終回の終幕部でストンと胸の中に落ちてきたように思います。人の世からずれたものや、人の世からはみ出したもの。そのような存在がひょっとすると身近にもあるのかもしれない、そう考えるのは何も恐ろしいばかりのものではないのかもしれませんね。辻堂に迷い込んだ者たちの身の上に耳を傾けた今となっては、むしろ身の回りの……(416文字省略されています)
紅野生成 2014年07月17日(木) 23:35
カワハギさん、こちらまで足を伸ばしていただけたとは!
ご感想ありがとうございます。今更どころか、すっごく嬉しいです!
ハーメルンの地下深く、永久凍土で爆睡中のこの物語り(笑) 感想を聞かせていただけるなんて、こんなにありがたいことはありません。
鈴に語らせよう……そう思い書き始めたときにタイトルも決まりました。ファンタジータグではこういうのが苦手な方もいるでしょうし、物語の核のひとつでもある時間を越えた恋愛ですが、恋愛タグをつけてもみなさんが望むのは、もっとキャピっとした明るい恋だろうと思い自ら自粛。その結果が、誰も検索に打ち込みそうもない怪異譚タグですっ
連載期間も短く、当たり前に永久凍土まっしぐら! でも読んでくれた方もいてくださって、ほんとにありがたかったです。
どうしても書いてみたいストーリーだったので、最悪だれも見てくれなくても仕上げようと描き始めた物語でした。
時間を超越して待ち続けられるなら、人はどれほど誰かを想い続けられるのかな……と、そして生死を超えて誰かを待ち続けるのなら、その人の周りにいるは生きた人ではなく、かつて生きていた者の強い残滓だろうと、そんなことをぽつりぽつりと思いながら造りだしたお話です。
長年の愛着のある品に宿るのが、そのモノの意思なのか持ち主の思いなのか、考えるとちょっと楽しいですよね。付く喪神という概念は人間が頂点であり、モノは所詮ただの物質でしかないという考えを少しだけ変えてくれる、日本の生みだした素敵な考え方だと思っています。
クロ助は全体のお話が出来上がってから唐突に思いつき、クロ助を登場させたことで、物語の流れの支線を大きく変えた強者ですっ!
本来は強く気高く精悍なクロ助ですが、悟といる時は小さなかまってちゃんの甘えん坊ですね。クロ助を出したことで、ひねくれ者の語り手である鈴の、本来だせなかったはずの違う表情を見せられたように思います。ですから、十話目を気に入っていただけて、よっしゃ! とガッツポーズです!
カナさんは美人さんです。一緒にお酒を酌み交わしたら、お酒に酔う前にカナさんに酔っちゃうと思いますよ(笑)
素敵な感想をありがとうございました。そして丁寧なコメントと評価もありがとうございます!
いろいろいっぱい、ありがとうの思いを込めて……感謝です( ´∀`)
久慈川 京 2013年11月13日(水) 20:40
まずは、ご完結お疲れ様でした。
何処か寂しく、それでいて心温まり、とても優しい気持ちになれる物語をありがとうございました。毎回、とても楽しませて頂きました。最終話まで明かされる事のなかった謎が、色々と明確になり、そして最後の一人語り。その最後がとても余韻に浸る事の出来る素晴らしい最後だったと思います。鈴の一人語りから始まり、鈴の一人語りで終わる。とても素敵な物語でした。親の想い、愛。人の業やそれに対する憎しみ、妬み。私達の周りには、色々な想いが溢れているのですね。そのような想いの表れが、怪異の一つなのかもしれないと、この物語を読んで思いました。
紅野生成 2013年11月13日(水) 21:54
感想ありがとうございます!
最後まで読んでいただけたことに、心より感謝です。
自分が伝えたかった雰囲気や想いを感じ取ってくださった方がいたことに、驚きながらも嬉しさでいっぱいです。
そして私個人の噛みしめるような嬉しさではありますが、最後の鈴が語りの数行に余韻を感じていただけたとしたら、本当にこのお話を書いて良かったと思えてしまいます。
ちびっと泣きそうに嬉しい感想でした。
本当にありがとうございました!