一般庶民の世論や支持率に関しては、積極的に世論操作しない方が悪いというより、
情報や税金が集まらない末端の民衆にはそれこそ積極的に情報公開しないと理解なんて得られない――――――中央集権の中心に近づいて初めて国の情勢や権力者の苦労がわかるのが大半なのだから、
何も知らないままにしておいた民衆に今回の内輪揉めの怒りをぶつけて釘を刺そうとするのは糠に釘を打つような詮無きことだと私は思った。
内輪揉めの怒りをぶつけられて反省するぐらい民衆との距離は近いのか――――――、
そこら辺がまだ青臭い印象を受けたが、結果としては必要なことだったので良かったのだろう。

一方で、栄光を極めたら同時に衰退の兆しもあるのが世の習いであり、
この世界で言えば、サンデーサイレンスが日本で種牡馬になったことでSS産駒の席巻による日本競馬の経済面と興行面と血統面での将来的な後退の批判が巻き起こった事実に対して倫理的に善悪の区別などつけられないであろう。
だから、世論操作か情報公開か どっちの言葉を使ってもいいが、
“皇帝”陛下には明治天皇陛下のように善悪を超越した視点で、民衆は愚かであると決めつけて民衆を蔑ろにすることは決してないよう、上手に民衆を導ける存在になって欲しいと願うばかりだ。
ただ、敵対者が何故にURAを牛耳ろうとしていたのか、その背景と事情も理解していないと、同じことは業界の将来を憂えた結果として繰り返されることだろう。

まあ、その時はその時で次代に託すだけのことか。今は業界の後退を恐れずに組織の腐敗を正すことを選んだのだから、それを貫いて欲しいものだ。

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　ですけど、だからといって彼らを貶めたり、その才能に縋りついた先の未来を見るくらいならば、どちらにしろ限界なんじゃないですかね？
　業界の未来がどうこうって言ってますけど、その末にとった手段は解決じゃなく、問題の先延ばしなのでいずれ限界が来ます。果たして、その限界を次はどう乗り越えるのでしょう？
　なら、いっそのことここで終わらせてあげるのが優しさなのでしょう。そこからどう再起するかは当人たち次第です。

　まあ、一応の解決策として提示するのはレースの勝利の価値を薄くするとかですかね？それはそれで問題は起きるでしょうけど、その試行錯誤には価値があると思いますよ。

　読んでからずっとああでもない、こうでもないと考えられるほど魅力的な作品だと思います。本当にありがとうございました。

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