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眠りねこ丸 2022年08月04日(木) 02:23
誰であっても共感出来てしまうような、本当に小さな善意から生まれた怪談でした。
蛹を助けた後も代わりに蟻のため砂糖を渡したりと、良いことをしたな〜という気持ちが確かにあったのに、理不尽に襲いかかる脅威。
何がいけなかったのか、どうすれば解放されるのかを足掻く姿は現代的で、それでも蛹は離してくれない。一体化までしてくる。
これまでの急速な変化が嘘のように、終わったの?と安心したくてたまらないような、けれど最悪の場合も考えてしまう。
全く異なる価値観から寄生されたのか、宿主を見つける前に蟻が食べるのが本来の流れだったのか。
想像力の掻き立てられる、いい怪談でした。文字数が少なく、ライトに読めるのがいいですね。
丸焼きどらごん 2022年08月10日(水) 21:08
感想ありがとうございます!
怪異と遭遇した時、どこが怖いか考えたら自分の常識が通じないというか、理解できない価値観や思考、行動原理、理不尽さかなと。それは人にも通じるものですが、全く未知のものであればあるほど「分からない」の幅が広がります。善意のつもりでもそれを相手がどう受けとって、どういった行動のトリガーになるか分からない。「分からない」は、怖いと感じる感情の根源かなと、それを主軸にお話を書きました。なので想像力を掻き立てられると言って貰えてとても嬉しかったです。分からない、の前提をいい塩梅で書けたのかもしれないな、と思えたので。
嬉しいお言葉をありがとうございました!
kaiyare 2022年07月29日(金) 06:45
「蛹」が羽化するっていう題材をテーマに、徐々に不穏さのボルテージが上がって行き「ついに来るか!?」っていう破局の場面を迎えるかと思いきや、共存してそのままただ時間が流れていくという物凄い「しこりの残るエンディング」が良い。
これが羽化して体が同化しました。とかだったら典型的な変身型ホラーになるんだけど、共存して何もしてこないという所にリアリズムを感じて、破滅が訪れないモヤっとする終わり方が逆に恐怖を引き立ててている。エンディングの落とし方が見事でした。
丸焼きどらごん 2022年07月30日(土) 18:03
感想ありがとうございます!
怪談を題材に書こうと思った時、最初に決めたのが読後の「後味」だったりします。私の場合ホラーというと、見ている最中より見た後に残るものの方が怖いので。たとえばホラーを見た日の夜は隙間や鏡が妙に怖くなったり。そんな感覚です。
怖いと思いきやいい話だったさわやかな後味や、胸糞が悪くなるような苦い後味。そして身近に何かが潜んでいるような奇妙で変な後味。色々ありますが、今回は変な後味を目指しました。作中に出た曲を知っている人の場合「なんだこれ」っていう感覚が更に増してくれると嬉しいですね!
お褒め頂けてとても嬉しいです。