タイトル | ぼうけん | 小説ID | 242902 |
原作 | ファンタジー / 冒険・バトル | 作者 | 塗り絵のバランスボール |
あらすじ | -はじまりのむら- 魔境から2番目に遠く、少しばかり栄えた村 僕と彼はそこに住んでいた。 僕と彼は親友だった。 彼の名前はエクという。 彼は完璧だった。 なにもかも完璧だった。 それを鼻にかけない、その性格さえ。 僕はなにもできなかった。 木偶の坊だった。 彼は特に剣の腕がとても良かった。 天性の才、というやつだろう。 でも、彼を妬むものもいた。 彼は気づいていたんだろうか。 そして6年前のこと。 16だった彼と15だった僕に転機が訪れた。 ここ、はじまりのむらに勇者の素質を秘めたものがいる。 という天啓があった。 もちろんみんな、彼がそうだと確信していた。 僕も彼のことだと確信していた。 彼は喜んで将来勇者になると誓った。 彼は王都で修練を積むことになった。 彼が王都へたつ日がきた。 彼は僕にこう言った。 「出発するときには、絶対にお前も連れてくからな!」 僕は泣いた。 嬉しくて泣いた。 嬉しくて 嬉しくて 僕は彼の言葉を信じて僕も修練を積んだ。 でも1年経って気がついた。 村にいた頃の彼よりも強くなれていない、ということに。 僕なんか… そう思った。 突然、手紙が来た。 俺、あと2年経ったら出発だって。 お前のこと絶対迎えに行くよ。 だから、お前も鍛えて待っててな。 絶対だぞ。 自分を大事にな。 そう書いてあった。 自分を大事に 考えたこともなかった。 でも… もう1年経った。 僕は時間の流れは速いということを知った。 僕は、まだ弱かった。 この年は、手紙はなかった。 そして今日、約束の日がきた。 彼は凛としていて、輝いて見えた。 かっこいい 口からそうこぼれた。 彼は「そうか?」とはにかんで笑う。 「約束通り、迎えにきたぞ。さ、行こうか!」 「うん!」 僕らの旅は始まった。 | ||
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掲載開始 | 2020年11月18日(水) 23:54 | 話数 | 連載(連載中) 3話 | UA | 66 |
最新投稿 | 2021年03月21日(日) 02:27 | しおり | 0件 | お気に入り | 0件 |
開示設定 | 通常投稿 | 合計文字数 | 4,838文字 | 感想 | 0件 |
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