タイトル | 魔女の住む町 S ~トネリコの想い出~ | 小説ID | 81202 |
原作 | ARIA | 作者 | 畑々 端子 |
あらすじ | 「暖冬って言ったのどこの誰よ」 「わざわざ外で、お昼にしよって言ったのはサフィ先輩ですよね」 勢いで、ブルーベルの四阿で昼食を食べようと提案したことを猛烈に後悔するサフィニアを尻目にに、とにかく冷静にそう言うセレンである。 「今年はもう雪積もらないのかなぁ」 七輪に手をかざしながら、空を見上げているのはローゼである。 「この時期で積もらないとなると、もう今年は積もらないわね」 意地悪い表情を浮かべながら断言するサフィニア。 「えぇ~ そんなぁ。雪だるまとか雪合戦とか楽しみにしてたのに~」 ローゼは、心の底から残念そうにそう言った。すると、 「真っ白なパリダの風景は冬限定ですものね」とリリー 「雪合戦したかったです」リリーに続いて深く頷くセレンである。 「まったく、あんた達はそろってお子ちゃまねぇ」そんなローゼ達に向かってわざわざ足を組んで見下すように言うサフィニアはなぜか、得意げだった。 「でもローゼ先輩。雪が積もらないおかげで、またあの場所に行けますよ」とセレンが思い出したように言い、「雪が積もっちゃうと、あの坂はころんじゃいます」 そういうリリーに「それはリリーさんだけです」とセレン。 「そんなことないもん」と頬を膨らませるリリーの隣で、「そっか、あの場所には絶対行かなきゃだよね。今年雪が積もらないのはパリダの魔法なのかもねぇ」そう言いながら、ローゼは優しく微笑みながら水平線の彼方でつながる曇天を見つめてる。 「ローゼ!シャラープ!」尽かさずサフィニアがローゼに突っ込みを入れたが、その突っ込みにはいつもの切れがなく、その代わりに「ところでその「場所」ってなんのこと?」どうやら、自分だけが蚊帳の外であることをうかがい知ったサフィニアは頬を書きながらそっと聞いてみたのだが…… 「もちろん、サフィ先輩には内緒の秘密です」 形勢逆転と今度はセレンが得意になって言うのである。 「にゃんですと・・・・」 サフィニアは、慌てて、リリーやローゼに目配せをしてみるも、リリーもローゼも、それぞれに視線を交わしては、含み笑いを浮かべるだけで、一向に教えてくれる気配はなかった。 そしてセレンが言うのである。 「その「場所」にはお子ちゃまでないと行けないんです」と。 | ||
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掲載開始 | 2016年03月31日(木) 00:27 | 話数 | 短編 1話 | UA | 301 |
最新投稿 | 2016年03月31日(木) 00:27 | しおり | 0件 | お気に入り | 0件 |
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