ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。 (生徒会長月光)
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転生する主人公 そして出逢い
プロローグ


はじめまして。
Pixivでも投稿している生徒会長月光です。
新しくこちらでも投稿始めました。
どうぞ感想や誤字脱字など、気軽にしてもらえると助かります。
それではプロローグ始まります。どうぞ。


突然だか気がついたら、真っ白な所にいた。

自分の現状を確認し、異常がなく辺りを見渡しても何もなかったので、ひとまずこうなる前を思い出してみる。

 

「確か部屋でブレイブルーをアニメで久しぶりに見て、ついでに小説を買いに行って帰り道にネコが道路にいて、トラックがもうスピードで来てとっさにネコを助けようとして、道路に飛び出たネコを抱えたけど間に合わないからネコだけ安全なところに投げて轢かれたんだっけ?じゃあこれは夢か?」

 

 

夢ではないとの声が聞こえ振り返ると、じいさんがいた。「誰だあんたは?それに夢じゃないってどういうことだ」

 

「慌てるな。とりあえずわしは神じゃ。結論から言うとお主はトラックに轢かれそのまま死んでしまった。」

 

 

いきなり現れて神だと言ったじいさんに対して俺はつい、なにいってんだ頭大丈夫かこいつと思ってしまった。

 

 

「神に対して頭大丈夫とは失礼なやつじゃな。」

 

 

こいつ俺が考えたことを読んだというのか!?

 

「そりゃ神だからできないことの方が少ないしの。」どうやら本物らしい。

 

 

「ならその神が一体なんのようだ。普通神なんて俺たち人間に興味なんてないんじゃないか?」

 

 

「普通はそうじゃが、お主はわしのペットを助けてくれたからのう。じゃから特別に転生させてやろうと思っての。」

「ならもとの世界に転生させてくれ。」

 

 

「それは無理じゃ。一度死んだらその世界ではもう生きることはできないという決まりなんじゃ。」

 

 

「それなら仕方ない。ならせめて家族に手紙だけでも良いか?さよならも言えずに別れちまったからさ。」

「それぐらいなら良いぞ」

 

 

と言って神は紙とペンを貸してくれたので、家族に今まで育ててくれてありがとう。親孝行できなくてもごめんと書いた。他にもあるとは思ったがそれぐらいしか思い浮かばなかった。

 

 

「ならこれはわしが責任を持って送っておこう。」

「わかった。サンキューなじいさん」

 

 

「ならさっそく、どの世界に転生するか決めておるかのう?」

「ならブレイブルーの世界に転生とかできるか?」

 

 

「可能じゃ。特典の方もつけておくかのう。ここにルーレットがあるからこれで決めるとしよう。ルーレットには1~7まで数字があるぞ。さっそく回すとしよう。ポチっとな。とまれの合図でルーレットは止まるぞ。」

 

 

「なら止まれ!。」

「どれどれ止まったのは、

 ほうほう6かのう、運が良いな。」

 

 

「昔から運だけは良いからな。」

「ならば6つ特典を言うといい。何でも良いぞ。」

 

なら一つめは

 

ブレイブルーの術式の適正を高くするのとあっちの知識をくれ。

 

 

二つ目はブリーチの死神の能力である、鬼道と全ての斬魄刀の能力と虚化をくれ。

 

 

三つ目は終わりのクロニクルの概念の力全部と武器をつくれるようにしてくれ。

 

 

四つ目ポケモンで自分のボックスのやつを全部持っていけるようにするのと道具とかをくれ。

 

 

五つ目は東方の程度の能力を4つ頼むことは可能か?」

 

 

「本当はダメじゃかまぁいいじゃろう」

「サンキュー。なら最後はあらゆる武術と知識と能力の使い方をあんたに鍛えてほしい。」

「最後のは何でじゃ?」

 

 

「能力を持ってても使い方を知らなければ、宝の持ち腐れだからだよ。」

「なるほどのう。よしわかった。ならまず特典を与えよう。少し待つのじゃ。」

 

 

~3分後~

「終わったぞ。確認できたらさっそく修行じゃ。」

全部大丈夫のようだ。自分に馴染んでるのがよくわかる。

 

 

「さっそく修行頼むぜじいさん。いやこれから世話になるから師匠の方がいいか?」

「ならば師匠と呼ぶんじゃ。」

「宜しく頼む師匠。」

こうして俺の修行が始まった。

 




皆さんどうも作者の生徒会長月光です。
元々は読み選でしたがブレイブルーにはまって、自分で書いてみました。
主人公は自分に合った能力を貰い、修行をつけてもらうことでその力を制御していくことになりました。これからも主人公の活躍見守っていただけると嬉しいです。それではまた次回も読んでくださると幸いです。


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第1話 転生して気付けばBLAZBLUE

いよいよBLAZBLUEに転生します。まだ原作には入りません


それとBLAZBLUEという、一つの物語が終わり少し寂しい気分です。
しかしこの小説は続いていきます。


それでは第1話となります。どうぞ。


修行からもう100年も過ぎた。

術式に関しては使えるようになり色々なことに使えるようになった。

 

 

そして斬魄刀の卍解を習得するにはとてつもない苦労をしたがほとんどの斬魄刀の卍解を使いこなせるようになった。

 

 

しかしまだ流刃若火は制御はできても使いこなせてはいない。やはり最古の斬魄刀で炎熱系最強の刀であるので、一回始解で自分の体が炭になりかけ師匠に治してもらわなければ危なかった。

 

 

これからも修行して卍解できるようにならなければいけないと感じた。

虚化も最大で3時間はもつようになった。

 

 

さらに一度に使用できる斬魄刀は3本で卍解も3本までになっている。師匠は修行次第でまだ使用できる本数や卍解は増えると言っていた。

 

 

概念の力はしっかりとものにすることができそして概念核兵器を作れるようにもなった。まだグラムとV-SwとG-Sp2しか作ってない。

 

 

4thギアのムキチとは何だかんだで仲良くなり、疲れをとるとかで草の獣とも仲良く馴れたが

 

 

8thギアのワムナビと冗談でしりとりをやったら気がついたら1日もたっていたので、もうやらないと誓った。ポケモンともずいぶん仲良くなり特にソーナンスと交流ししかも色んな特技を持っていて驚いた。

 

 

その特技はまたいつか紹介しよう。

他の伝説とかの交流は命懸けではあったが、何とか仲良くなった。

 

 

本当一時期、晴れアレルギーや海恐怖症になってヤバかった。

そして東方の程度の能力は、

 

 

創造する程度の能力

 

 

ありとあらゆる武器、道具を作成する能力

 

 

共有し分け与える程度の能力

 

 

最後に影を司る程度の能力にした。

 

 

創造する程度の能力は文字通り能力の創造も可能だか今作ってストックできるのが最大12個までである。

 

 

ありとあらゆる武器、道具を作成する能力は概念を使った武器やポケモンの道具を追加で作るときに必要であった。

 

 

3つ目は仲間になった人に能力を共有したり特定の人に能力を渡すことができる。

 

 

最後のは自分の影に武器や道具、更にポケモンも仕舞えるようにするためにもらった。

 

 

実はポケモン達と交流してたらそのポケモンの力を少しだけ使えるようになった。

 

 

例としてディアルガとパルキアの二体の力で時空を操る程度の能力やジカルデの司る秩序の力がそのまま秩序を操る程度の能力になったりと様々なことができるようになった。

 

 

そして師匠との修行も終わり遂に転生する日になった。

 

 

「あれからもう100年か時がたつのは早いのう」

 

 

「師匠俺に修行をつけてくれてありがとう。」

 

 

「うむ。最初は戦いのたの字も知らぬ小僧じゃったがこの修行で随分様になるようになった。あとは修行をサボらずにこれからも精進せよ。」

 

 

「わかってるよ。」

 

 

「それでは転生させるとしようかのう。いつ頃に転生するか決まっておるか?」

 

 

「なら原作開始の20年位前で頼む。」

 

 

「原作までかなり時間があるが良いのか?」

 

 

「原作始まってからだと、話すタイミングを逃しそうだからな。」

 

 

「よしならそこに立っていてくれるかのう。」

 

 

「まさか定番のそこに立ったら落ちるとかで転生か。そんな手には乗らないぞ。」

 

 

「では行くぞ。ポチっとな。」

!!パァーン!!

 

 

頭上で間抜けな音が聞こえそして自分の頭にタライが落ちたのに気が付いたがそこで俺の意識は途絶えた。

 

 

イテテテ、たくまさかタライが落ちてくるとは予想してなかったぜ。

 

 

とりあえずここはどこだ?おっちょうどいいところに看板があるな。

何々イブキド?って言うと原作だとラムダが居たところだよな。

 

 

まぁとりあえず研究所探してぶっ壊すか。

こうして俺の第2の人生は始まった。




こんな駄文を読んでくださりありがとございます。
主人公ようやく転生しました。これからどんどん物語に首を突っ込んでいきます。
さらに、主要キャラを少し強化してみようと思います。


そして次回からさっそく主人公がやらかします。
それではまた次回楽しみにしている人がいらっしゃれば、嬉しいです。
どうもありがとうございました。


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第2話 祐希激昂 命の重みを知れ

第2話です。
今回は祐希が転生してBLAZBLUEシリーズの重要な研究所に忍び込みます。
そして祐希がそこで見たものとは!?
それでは第2話始まります。


暫く歩いていくと研究所らしきところを発見することができた。

研究所に侵入することにした俺は、まず入り口を探した。

 

 

そして下に繋がる通路を簡単に探すことができた。その周りには見張りが2人居て真正面から入るのは難しいそうであった。

 

 

「さてどうやって侵入するかな。正面だと気づかれて中に居る研究者に伝わるしな。」

そう考えていると、見張りが交代する様子が見えた。なら間接的に入るとしよう。

 

 

そうと決めたら影の中からゲンガーのボールを出して、「こいゲンガー。」

「ゲンゲラゲーン」と出てきたゲンガー。

 

 

「ゲンガーあの中に入ろうとしてる奴の影に入れるか」と聞いてみると「ゲンガー」と入れると頷いてみせた。

 

 

そして交代して中に戻ろうとしていた、見張りの影にゲンガーが入り込みその入った影を媒介にして、俺も入ってそのまま侵入することに成功した。

 

 

そしてある程度まで進んだところで、俺たちは影から出て研究所がどういったことをしてるか調べることにした。

 

 

「とりあえず侵入成功だな。ゲンガーありがとう。戻ってくれ。さてとまずは資料室的な所に向かうか。」

 

そうして10分ほど歩くとそれらしい場所に辿り着いたので、中に誰かいないか気配を探り居ないことを確認して入る。

 

 

そこには膨大な量の紙媒体がありここで何をやっているかが丁寧に書き綴られていた。「なるほど。ここは魔素を別の物質に変え自分の力にすることが主体になってるな。

 

 

それにここは第3研究所ってことはまだ研究所はあってそっちでラムダは作られたってことか。」

 

そう言いつつ、資料を見て頭に入れた俺は次に実験場に行こうと思い資料室から出ようとしたとき、プゥープゥープゥー、と警報が鳴り響いた。

 

 

「ヤベェ。気づかれたか!?急いで出ねぇと。」

そしてアナウンスが流れる。第7素体に異常、さらに魔素が急激に流れています。ただちに避難してください。

 

 

「なんだと!?ここで次元境界接触用素素体を実験していたのか!?

 

 

ならまずそっちに行ってみるか。とその前にこいソーナンス。」

「ソーナンス」「ソーナンス神秘の守りを頼む。」

 

 

「ソーナンス!!」「よしこれで大丈夫だろう。行くぞソーナンス。」

「ソーナンス」

 

 

実験場

 

 

そこには一人の少女が水槽に浮かんでいた。

研究者「素体の調子はどうなっている?」

 

 

今のところ正常です。魔導書も上手く適合しています。「そうか。ならばもっと薬を投与してみよう この分なら、境界に接しても大丈夫であろうからな。最終調整に入ろう。」

 

 

「痛い、苦しい、たすケテ。」

 

 

度重なる実験で少女の心は擦りきれる寸前であった。

言葉にしようにも口も開かずただ実験が終わるのを待つしかなかった。

そしてさらに「主任第7素体に異常が出ています。どうしますか?」

 

 

「かまわない。死ななければどうとでもなる。続けろ。」

 

 

しかしここで研究者にとっては不幸、少女にとっては希望の出来事が起こる。

 

 

「主任大変です。窯から大量の魔素が溢れてきています。」「バカな!?昨日まで何もなかったのに一体どう言うことだ。」

 

 

「わかりません。しかし脱出しなければ危険です。もうあと15分で魔素がここまできます。」

 

 

「やむを得ないな。研究データは他のところに移してある 脱出するぞ。」

「しかし素体の方は」

 

 

「バカがそんなのいくらでも換えはきく。そんなことより脱出するぞ。」

 

 

「イヤ。痛い、苦しい、たすケテ。

シニタクナイ。ダレカ………」

 

 

その時扉が吹き飛んだ。「何だ何が起きた!?」

扉の向こうには仮面をした男と青い生物が立っていた。

 

そして男は

 

 

「さぁ、てめえらの罪を数えろ!!!」と言いはなった。

 

 

時は遡り

俺は実験場に急いで向かっていた。もし原作のようにえげつない実験をやっていたらと思うと、とてつもないほどの怒りが芽生えていた。

 

 

何でこんな酷いことができるんだ。造られようがなんだろうが同じ命だぞ。

 

 

ふざけてやがる。そして実験場に向かっていたが、研究所の監視員に気づかれ、実験場までの道に20人以上の衛士か現れた。

 

 

「止まれ!ここがどこかわかっているのか!?統制機構の施設だとわかった上でのことか」前に居るのが何か言ってるが、

 

 

俺は「関係ないな。てめえらこそ、ここがなにやってるかわかってるのか?」と言った。

 

 

「魔素に対しての研究に決まってるだろ」

 

 

「違うな。ふざけた理由で命を冒涜する実験をやってるようなところだろ」

 

 

「ふざけるな。もういい。全員侵入者を拘束しろ。」

 

 

「そう来るか。仕方ないな。ソーナンス後ろにいてくれ。」「ソーナンス!!」

さてこの世界で初めての戦闘だな。

 

 

まずは天鎖斬月からだな。

まず向かってきた刀をもつ2人に対して斬月で受け流し刀身で殴り飛ばす。

 

 

そして次に向かってきた三人に対して「破道の六十三雷吼炮」と鬼道を発動しその後ろにいた10人ほどの人間も吹き飛ばした。

 

 

 

そして最後にこのままだと人相割れして指名手配されると今更ながらに思い虚化して月牙天衝を放ち最後まで残った衛士を吹き飛ばしそのまま扉に当たり粉々に吹き飛ばした。

 

 

そして部屋に入った祐希は言いはなった。

 

 

「さぁ、てめえらの罪を数えろ!!!」

 

 

そして場面は戻り

貴様ここに何のようだ!?

 

 

「決まってるだろ。こんなクソッタレな研究やってる所を潰しに来たんだよ。」

 

 

ここが統制機構にとってどれ程重要なことをやっているか貴様にわかるか?

 

 

ここでの実験は境界を探りそのデータを我々統制機構が管理し、支配するシステムをさらに強化するために必要なことだ。貴様は統制機構を敵にまわす気か。

 

 

「そのために少女の命を犠牲にする気か?」

 

 

そもそもそいつは人ではないただの人形だ。それをどうしようか我々の勝手だ。

 

 

「違うな。生まれたからには命には意味がある。それを他人が冒涜していいわけがない。」

 

 

「黙れ。貴様にこの研究の何がわかる!!」

 

 

「わからないな。少女一人を犠牲にする研究なんて今ここでぶっ潰してやる。」

 

 

「貴様は一体なんなんだ!?」

 

 

「覚えておけ。俺は通りすがりの死神だ。」

 

 

ほざけ。貴様は生きてかさんぞ。

 

 

そう言い研究所のボタンを押すと無数の機械兵が出てきた。

貴様に200を越えるこいつらを倒せるか!

 

 

俺は影からメタグロスのボールとワムナビを出して

 

 

「メタグロス水槽に入った子を出してやってくれ。ワムナビはメタグロスのサポートを頼む。」「メタ」「ワカッタ」

 

 

さてと確かにこの数は今の状態だときついな。ならばと斬魄刀を換え

「行くぞ。万象一切灰燼と為せ。流刃若火」

 

 

その言葉と共に辺りは一面火の海とかした。「何だこれは機械兵が全滅だと。貴様何をした。」「お前に教える義理はないな。メタグロスどうだ。」「メタ」その声に振り向くとすでに少女を救出し終わった様子のメタグロスが見えた。

 

 

「よし脱出するぞ。」貴様、何をしたのかわかっているのか!?

 

 

「てめえらの研究所を吹き飛ばしただけだが。」

貴様は統制機構を敵に回したんだぞ。

 

 

「関係ないな。てめえらが何回来ようが何度でも叩きのめしてやる。

だがその前にてめえらは灰も残さねぇぞ。」

 

 

そういって俺は流刃若火をふるい研究所もろとも研究者を焼き払った。

 

 

少女サイド

 

いつまでも続くと思った痛みが引いた。少女は朦朧とする意識の中、目を開いた。

そこには今まで自分に薬を打ち続けていた、

 

 

元凶である科学者と、見たことのない仮面をした人がいた。

 

 

科学者がそもそもそいつは人でなく人形だ。と言った。少女は違うと言ったが水槽の中ではただ泡がたつだけであった。少女には意思があった。感情があった。

 

 

だが研究者はそれらを無視して実験を続けていた。少女の心はもう限界であった。

 

 

しかし仮面をした人は生まれたからには命には意味がある。と言ってくれた。初めての肯定の言葉に少女の心にはとても響いた。

 

 

そしてこの研究所をぶっ潰すと言った。

でも研究者が機械兵を見たこともないような数を出して私の心はまた沈んだ。あんな数に敵うわけがない。

 

でもその人はそんなことは関係ないように影から何か出して、見たことのない生物を出して何か指示を出していた。

 

 

そしてそれを見ていたら、急に声が聞こえた。

 

 

「此処から出たいか人の子よ。」

 

なんだろうと思って辺りを見渡すけど何もない。気のせいかと思ったけど声がまた聞こえた。

 

 

「今私は此処には居ない。だが同じ造られた命同士其処から私の仲間が助けよう」と言った。

 

どうして助けてくれるの?私は純粋に思った。会って間もないのに何で助けようとしてくれるのか、わからなかった。

 

 

そしたら「私もお前と同じように人に造られそして人の都合に振り回された人生を歩んでいた。だからこそ助けようと思ったし何よりも、私のマスターはお人好しでな。お前のことを見捨てられなかったからだ。」と言った。

 

 

その直後沢山いた機械兵が一瞬で居なくなった。

 

 

周りには火が見えた。それと同時に水槽の水が抜け私の体を何かが覆った。

 

 

そして声の主が「他の人間は信じなくても良い。だが私のマスターは信じることができるから安心してくれ。それではまたいつか会おう」と言った。

 

 

待ってまだ貴方の名前を聞いてない。

 

 

そうして声の主は最後に、「我が名はミュウツー。かつて人によって産み出されたポケモンそして今はマスターである祐希の仲間だ。」と言って声は途切れた。

 

 

そうして私は水槽から出て仮面をした人と一緒にいた。

仮面をした人は研究者に何回来ても何度でも叩きのめしてやると言ってくれた。

 

 

私を一人の人間として言ってくれた言葉に心が満たされるような感じがした。

そうして私は初めて外に出ることができた。

そこで私の意識は途切れた。

 

 

こうして出雲祐希は後のSS級賞金首であるラグナ・ザ・ブラッドエッジを越えるSSS級賞金首となった。

 

 

手配書には 仮面をした似顔絵でヴァイザードと書かれた。

 

 

こうして祐希は統制機構に喧嘩を売り、後に統制機構最大の敵と認識されるようになるのはそう遠くない未来であった。




あとがき
この作品を読んでいただきありがとうございます。
今回はポケスペであったキクコのゲンガーを参考にしました。


さらにメタグロスはスーパーコンピューター並みの頭脳がありワムナビは個にして群であり計算して

自分達の生きるための熱を量産しているのでメタグロスの計算しているのを共有させそのサポートをすれば少女の研究所のシステム位解除するのには苦労はしないと思いました。


最後のミュウツーは造られた命同士何か思うことがあると思い登場させました。
ちなみに祐希はミュウツーがしていたやり取りは知りません。


なので、本人はメタグロスとワムナビが救出したとしか認識していません。


そして次元境界接触用素体の少女は完全に作者の捏造です。なのであり得ないと思った人が居るとは思いますが、どうか許容して頂けると嬉しいです。


さて祐希はSSS級賞金首になりましたが、仮面をしているのでまだ素顔はばれていません。生き残っていた者はあまりの攻撃で記憶がとんでいます。


唯一話を聞けたのが最後の方に月牙天衝で飛ばされたものたちで揃って仮面の男と言ったのでこういった手配書になりました。


軍勢でもないのにヴァイザードと表したのはポケモンがいてさらに後に仲間が増えるようにしたためです。


ちなみに後半空気になっていたソーナンスはしっかりメタグロスの代わりにコンピューターを弄っていました。


ソーナンスの神秘の守りは魔素に対して発動させています。多分神秘の守りなら状態異常を防ぐので魔素も防げるかと思いました。少女の中に同化した魔導書は後に出します。


それと主人公は普段は誰にでも優しいですが、外道や命を冒涜する行為には、情けと容赦がなくなります。これは転生して命の重さを十分見に染みているためです。


次回から祐希と少女が対話をしてこれからどうするかを決めます。
感想などもらえると嬉しいです。


次回も投稿お待ちにしている人がいたら良いなと思います。


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新たな日常 出逢いと決意
第3話 少女の選択。その手がつかむものは?


今回は研究所を破壊した後の話しとなっています。

少女は何を思い、決断するのか。

少女にとってのビギンズ・ナイトとなります。
それでは第3話始まります。


イブキドにあった研究所を焼き払った俺は、まず、ボールにメタグロスとワムナビも影へと仕舞い少女はソーナンスに担いでもらった。

 

 

そうして落ち着ける場所を探して最下層周辺を歩いていた。洞窟が見えたので一度そこで休もうと入っていった。

 

 

「さてと転生してからまだ一日目なのに、なんか疲れたな。まだこの子も起きないだろうから、目が覚める前に何か作るか。」

 

 

俺は影から料理の材料にラムのみとオレンのみを取り出して、他にも、消化の良いようにお粥を作ったりした………ソーナンスが

 

 

何故か俺は料理すると味は良いのだか見た目が例えるなら、紫色でいかにも毒が入ってるような感じになってしまう。一度ポケモン達に食べさせたところ、見た目が心臓に悪すぎたようで以来率先してソーナンスが作るようになった。

 

 

まさか師匠に飯を作っていた神補佐を飯が上手すぎて自信をなくさせるとは思わなかったが。それから俺は少女の顔をしっかり見てなかったと思い確認してみると、東方の十六夜咲夜を小さくした感じであると思った。

 

 

そして「そういえば研究所の資料だと魔導書が埋め込まれたってあったな。まさか魔素を取り込んでそれで時でも停めるのか?」少女が起きなければわからないことなので一先ず置いておこう。

 

 

「この子も実験で疲労があるよな。よし!」

 

 

俺は影から4thギアの草の獣を出して、概念空間を展開する。

 

     【植物は支配者である】

 

「この子の疲労をとってあげてくれ」と頼むと

 

 

「マカセテユウキ、ツカレトルノゴハンミタイナノダカラ」

 

 

 

この草の獣は熱を吸い取ることができてその応用で疲労も取ることができる優れた生物であり、例え一個体に異常があっても草の獣は集合意識の塊であるため、何事もないようにまた草の獣は増えるのである。

 

 

さらに効くかはわからないが影から秘伝の薬を取り出す。ゲームやってるときにこれ人間にも使えるよなと思っていたのは懐かしい記憶だ。

 

水に良く溶かしておき、あとで食事と一緒に摂らせようと思う。そして少女が起きるまで今日を振り返ってみた。

 

 

やはり最初から顔は隠すべきだったな。手配書に素顔が書かれていたら町に行けないし今度からは顔を隠しておこう。

 

 

戦闘は天鎖斬月は問題なかったが、流刃若火をもう少し使いこなせないといけないな。主に手加減とかの方面で。

 

 

そう考えていると、少女が何かにうなされているのが見えた。

 

 

「痛い。苦しい。ヤメテ」と言っている。相当苦しかったんだなと思うのと同時に何かしてあげられることがないかと考え子守唄のように何か歌おうとして前の人生だと良く歌った曲を思い出した。

 

 

「久しぶりにやるから歌えるかな。すぅーはぁーよし

 

 

ユーラリユールレリ~

 

 

少女サイド

 

薬をいっぱい打たれ体を弄られ、私の意志に反して続けられる悪夢、いつ終わるかわからない恐怖と痛みが日に大きくなりいつしか諦めていた自分がいた。またいつものように実験が始まるかと思ったが、歌が聞こえてきた。

 

 

誰かが歌っている?そしてその歌声は不思議と私の心にスッと入ってきて、今までのような痛みや恐怖ではなく、優しさや慈しむような暖かい気持ちになれた。そうして私は目が覚めた。

 

 

いつものような水槽ではなく何かに寄っ掛かるような姿勢だった。「オキタ?」いきなりの声に振り替えると何かがいた。

 

 

「えっと誰?」と私が聞くと、「クサノケモノ」と返事が返ってきた。そして「ユウキオキタ、オキタ」と誰かを呼んだと思ったら、目の前に知らない男の人が来た。

 

 

「目が覚めたみたいだね。俺は出雲祐希。この姿だと初めましてかな?」と言って次に仮面を被った姿になった。

 

 

それを見て私を助けてくれた人だとわかった。そして祐希さんは「今後のことで話さないといけないこともあると思うけど、今はご飯を食べよう。」

 

 

と食べ物を渡してくれた。私は大丈夫と言おうとしたがクゥ~とお腹の音がした。私は恥ずかしがって下を向いたけど、

 

 

祐希さんは笑いながら話はあとでもできるから今は食べた方が良いと言ってくれたので、その私の体調を考えてくれたであろうものを食べた。

 

 

今までこういったものを食べたことのなかった私はそれをすぐに食べてしまった。そしたら「まだおかわりはあるから食べると良い。」

 

 

とよそってくれた。

そうして食べてると、お水を渡されたのでそれを飲むと今まで痛んでいた体の内側の痛みが引いてきた。

 

 

私が体調の変化に驚いていると祐希さんは私の中にあった薬の成分を中和したといっていた。そうしてると後ろからソーナンスと声が聞こえたのでそっちをみると青い生物がいた。

 

 

祐希さんは「そうだ。紹介しよう。こいつはソーナンスっていうポケモンという生物だよ。そして君が食べてる食事を作ったのもソーナンスなんだよ。」というと、

 

 

「ソォーナンス!!」と言ったので、私はありがとうとお礼を言うとまた「ソォーナンス!!」と言った。多分どういたしましてと言ったんだと思う。

 

 

そうして私は食事を食べた。祐希さんはこれからどうするかの前に名前とかあるかと聞いてきた。

 

 

サクラサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

 

少女に食事を食べさせ終わりこれからについて話そうと思ったがひとまず名前を聞いてみた。

 

 

「私は次元境界接触用素素No.7Q(キュー)と言います。」と言ったので、

 

 

 

それだとまるで作品のコードみたいなので、俺は、しっかりとした名前をつけようと考えて、少女に聞いてみた。

 

 

「前の人生と決別する感じで新しく名前をつけようと思うけどどうかな?」

 

 

少女はぜひお願いしますと言ってくれた。そうして考えて思い付いた名前を言ってみる。「サクラってどうかな。

 

 

何でこの名前にしたかと言うと何度散ってもその散った花の数だけまた美しく咲き誇れるようになってほしいからっていうのがあるんだけど嫌かな?」

 

 

少女は首を横に振りサクラが良いですと言ったので、

 

 

俺は「わかった。これから宜しく。サクラ」と言った。

 

 

 

サクラサイド

 

私を助けてくれただけでなく新しいスタートとばかりに名前もくれた。とても嬉しくて感謝の気持ちと、胸が熱くなるような感覚がした。

 

 

そして祐希さんはこれからどうしたいと言ってくれた。私はまだ祐希さん以外の人を信じることはできない。

 

 

でも今まで外を見たことがなかったことを言うと、

 

 

「ならこの世界を旅してみようか」と言い、まだ見たことのない未知のことに少し不安になっていると、祐希さんは俺が守ってやるから安心してくれと言って頭を撫でてくれた。

 

 

その言葉と頭にのせられた手の暖かさに安心した私は祐希さんと旅に出ることにした。

 

 

こうして私は憧れであり後に大切な人になる人と世界を旅することになり私にとって新たな人生の出発になった。後に完全で可憐で美しい従者と呼ばれるようになるのだか、今の私にはまだ想像できなかった。

 

 

 

サクラサイドアウト

 

 

 

???

 

 

 

イブキドにて謎の爆発があった。これは過去に起きたことのない事象である。イエスただの一度でもあそこはタケミカズチの砲撃以外での爆発は観測されたことはありません。早急に原因を突き止めなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべては蒼へと回帰し、すべての生命もまた蒼へと還るために。

???サイドアウト




今回で少女との邂逅編は終わり次から少し時間が飛びます。
ファイアーエムブレムifのアクアの歌は結構好きなので、


一部出してみました。カムイを正気に戻したりタクミが闇にとり憑かれれそうになっても正気に戻せるなら不安を柔げられたりするだろうと思いました。


少女の名前を決めました。完全に捏造ですがこれからも原作を少しずつ改編していくと思います。それでは次回楽しみにして頂けると嬉しいです。


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第4話 天才との出会い

今回も読んでくださりありがとうございます。
生徒会長月光です。今回から原作キャラとの絡みが増えていきます。
さて祐希は一体どんな出会いをするのか。お楽しみいただけると嬉しいです。
それでは第4話始まります。



サクラと一緒に旅をしてかれこれ5年たった。

 

サクラには自分の身を護れるようにナイフを使った格闘術や投擲技術やワイヤーの使い方など色々と教えてみた。

 

その間に後のイカルガ元首のテンジョウに会って手合わせしてくれとあちらから言われ理由を聞いたら、何でも雰囲気を見て一目で強いと解ったらしい。二人とも木刀で打ち合ったがさすが未来の元首、なんとか勝負には買ったが何度か危ない場面があった。

 

 

そしてまだ少年だった、シシガミ=パングとカグラ=ムツキに会った。とても元気良く、まさに熱血という言葉が合う少年たちだった。

 

これが後にむさいとか酒と女好きと言われるんだろうなと思った。サクラもパングとカグラと一緒に遊んだりしていて楽しそうで良かった。

 

しかしサクラを口説こうとしていたので、思わず殺気を出して、斬魄刀の錆にしてやろうかと思った。ソーナンスに止められてしまったが。

 

 

(祐希はサクラを娘みたいに思っているので、とてつもない親バカとなっているちなみに本人に自覚はない。)

 

こうしてイブキドで過ごした俺は、今困った状況にいる。

 

 

何故かというと、後ろから統制機構の連中に追いかけられているからだ。理由は、一緒に走っている第七機関の天才科学者であるココノエにある。

 

どうしてこうなったかを思い出してみる。

 

 

あれはテンジョウとの手合わせが終わり、そろそろ次の町に行こうかと歩いていた時だった。曲がり道から人影がもうスピードで出てきて避ける間もなくぶつかってしまい、俺は倒れなかったがぶつかった方が倒れてしまっていたので、

 

大丈夫かどうか聞くと後ろから統制機構の連中が追いかけてきていた。

 

 

とりあえず事情を聞こうとぶつかった人影をみると、獣人で眼鏡を掛けた女性でどこかで見たことがあると思っていたら、連中はデータを返せと言っていた。

 

 

なんのことかわからないがその女性は誰が渡すかと言い、連中も強硬手段に出ようとしていたので、俺はその女性を抱えて統制機構から逃走を開始した。

 

 

そして途中でサクラとソーナンスと合流して一緒に逃げている。走ってる間に女性、ココノエから境界に関するデータを盗んだことを聞いた。

 

何でも彼女は最初部下にやらせるつもりだったのだか、そのデータを手に入れるには研究所の複雑なパスワードをその場で解除しなければいけなかったそうで部下ではそこまで細かくできないと思い、仕方なく自分で行ったが盗み終わった直後に気付かれ追われていたそうだ。

 

 

それを聞いた俺はまだサクラの持つ魔導書の効果を知らなかったので、ココノエに逃がす手伝いをする代わりに一つ頼みを聞いてもらえるよう取引をした。

 

こうして二人の利害が一致したので、一緒に逃げているというわけである。

 

サクラは途中で息切れをおこしていたので今はソーナンスに背負われている。

 

 

「おい!なにか良い案はないのか。さすがに人数も増えてきてこれだと捕まるぞ。」ココノエが言い、俺は大丈夫だがソーナンスにこれ以上負担は掛けられないと思い、影から1stギアの概念核兵器であるグラムと光ペンを出し概念を発動させる。

 

 

      【文字は力を持つ】

 

 

そしてグラムにペンで文字を書く。

「閃光」

 

 

そして俺は一度後ろに振り向きココノエたちに目を閉じるように言い概念を解放する。統制機構の視界を潰して混乱してる隙に影にグラムを戻してそしてすぐ近くに鏡を見つけてそこに、全力で俺は「ちょっと失礼」とココノエを抱えソーナンスはサクラを背負って飛び込んだ。

 

 

 

ココノエサイド

 

突然だが私は今目の前の光景に、目を見開いている。私には殺したいほど憎んでる奴がいる。そいつについて知るため、統制機構に忍び込んだ。本当は部下にやらせるのだが、今優秀な奴は全員出払っていてかつ、その場で機械を操作しなければいけなかったようなので自分で行くことにした。

 

 

そして境界のデータと奴に関係している蒼の魔導書というものの情報を取り終わった時に、統制機構に見つかったので逃げていたのだが、途中で人影にぶつかってしまい、ぶつかった人影は大丈夫だったが私の方は後ろに倒れてしまい、

 

そいつが大丈夫か聞いていたが後ろから統制機構が迫ってきて、データを返せだの言っていたので、誰が渡すかと言うと連中も術式を展開して攻撃しようとしてきたのだが、

 

 

そのぶつかった相手が私を抱えて走り出したので、統制機構もそして私も呆気に取られたが我にかえって奴等はまた追いかけ始めた。途中で見たことのある少女と青い生物と合流して一緒に走っていたが、(私は途中で自分で走れるといい降ろしてもらった)

 

 

少女が息切れを起こして青い生物が背負って逃げていたが、このままだと捕まると思いそいつに何か策があるのかと聞くといきなり影から大剣を出したので実力行使かと思ったが

 

     【文字は力を持つ】

 

 

それが頭に響いたと同時にそいつがいきなり目を閉じろというので、

 

 

目を閉じたがその瞬間目を閉じていても感じられるほどの閃光が周りを包んだ。その光を直接見た統制機構は視界を塞がれ混乱してる隙にそいつは大剣を戻し、辺りを見渡し鏡を見つけたかと思うと、

 

 

私を抱えて青い生物と一緒に鏡に向かって走りだした。鏡にぶつかると、私は目を閉じたが次に目を開けたら、そこには私の常識を越えた世界があった。

 

今まで私は科学で大体のことは説明と証明ができると思っていたが、今目の前にあるこの光景を前にするとそれが間違いなのかと思ってしまう。

 

 

それほどまでにそこは幻想的でそして何よりも目の前にいる巨大な何かの威圧感が凄かった。本納的に危険だというのが感じ取れるそれにそいつは、「久しぶりだな元気でやってたか」と言うと巨大な何かがそいつに擦り寄っていた。

 

 

そうして、

「ここならもう追われることもないからゆっくりと話せる」と言い

 

「俺は祐希、出雲祐希だこっちはサクラって言ってまぁ拾い子だ。そして青い生物が

ソーナンスっていうポケモンだ。」

 

 

そうして私も自己紹介して疑問に思っていることを聞く。

 

 

「ここは一体どこなんだ。そもそもどうなっている。あの巨大な生物は何だ?鏡からこんな広い世界に移動ができるとは到底思えないのだか?

 

それとも魔法で移動したのかそしてさっき文字は力を持つと頭に響いたのだがどういうことなんだ?」

私がそう聞くと祐希は

 

 

「まぁ落ち着いて。一つ一つ答えるから。まずここが何処かって言うと反転世界と言って簡単に言えば世界の裏側といえる場所だよ。

 

 

表の世界とは何もかも事象も法則も違うところさ。そしてここを住み処にしてここを守っているのがさっきあったギラティナだよ。さっきは鏡を媒介にしてギラティナにこっちに呼び寄せてもらったんだよ。だから魔法ではないよ。

 

 

そしてさっきの頭に響いたのは、書いた文字が力になるという概念を空間に付与して一時的に異世界を形成したのさ。いわゆる概念空間だな。」

 

 

今簡潔に言ったが、一時的にとはいえ異空間を作ったっていうのか。それが本当ならばある程度の事象干渉も防げるのでは?

 

 

と思いさらに情報を聞くために私はまた質問をした。

「それだと此処からどうやって出るんだ?その前にポケモンとは何だ?」

 

 

「此処からは鏡や水辺とかとにかく反射するものからならどこへでも行けるようになっているよ。ポケモンとはそうだね。たくさんの謎を秘めた不思議な生き物さ。ポケモンにはタイプといったものが存在していてこれは今のところ18種類が確認されている。

 

 

そして数については今のところ721種類が確認されている。その中にはには世界を作ったり時間や空間を作り出した、神と呼ばれていたりするのがいてそれ以外でも精神に対してダメージを与えることのできるポケモンもいる。」

 

 

その話を聞いて今までポケモンといった生物が確認されたことはなく、ならばなぜこいつはこんなに詳しくそしてポケモンを持っているんだ?だからこそ私は、

 

 

「今までこの世界ではポケモンが確認されたことはない。なのになぜお前はそれほどまで知っている。概念空間もそうだ。異空間を作ることはまだ術式を使ってもできたことはないほどだ。答えろ。お前は何だ?」

 

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

 

 

さすがココノエ。観測者以外に世界がループしていたことに気付いたその頭脳、侮れないな。ここで嘘をいうのは簡単だか、後々の関係に響いてもいけないので、転生したこと以外で嘘と本当を交えて話すことにした。

 

 

「そうだな。俺は元々この世界の住人ではないよ。時と空間を司る神と呼ばれるポケモンたちの喧嘩で空間がネジ曲がった影響でこの世界に来てしまったんだ。

 

つまり完全な事故だった。

元々人とは違った能力があってな影から大剣を出したのも、能力の応用だよ。概念空間は自分のいた世界である人に、俺も教えてもらったからできるって感じだな。」

 

ココノエはその説明でひとまず納得してくれた。

 

 

「他にもまだ能力はあるけどそれはまた今度にしよう。俺からも聞きたいことがある。実はこの子、サクラの中に魔導書があってそれがどういったものか知りたいんだ。」

 

そう言うとココノエはまずその魔導書の名前を知っているか?と言われ俺は銀の魔導書っていうらしい。と言うと

 

 

ココノエは「まさか本当に存在していたとは、それは魔素を吸収して時を止めるものとされている。ただし止められるのはホンの数秒から20秒と個人差があったらしい。使いこなせていけば自然と止められる時間は増えるみたいだが。」と言った。

 

 

そして、「だがその魔導書は随分前に統制機構が回収し厳重に保管されているはずのものだ。それをなぜこんなガキが持っている?」

 

そう言われて俺はサクラには聞こえないようにソーナンスに連れていってもらって俺は話始めた。

 

 

「あの娘は次元境界接触用素体で実験で魔導書を体内に入れられた。5年前にあったイカルガの研究所でやっていた。ちょうどその時事故でこの世界に来た俺は研究所に忍び込み情報を探っていてな。その研究が人の命をなんとも思ってないようことをしていたから、研究所そのものを焼き払った。

 

 

後で噂を聞いたらどうやらSSS級賞金首になってたがな。これに関しては後悔はしていない。そして今はだいぶ良くなったが、最初は俺以外の人を信じることができなくて、人間不振になってたんだ。それほど実験でされたことが体にも心にも残っていたんだ。

 

 

それでも最近は笑顔をみせるようになってくれてな。それがもう嬉しくてなぁ。」とサクラがソーナンスと反転世界に遊びに来ていた、ロトムやゲンガーと遊んでる所を見ながら俺は言った。

 

 

「だからこそあの娘が楽しく生きていけるように俺は全力を尽くす。サクラは最初不幸だった。だけどその不幸と同じだけの幸福があってもいいんじゃないかと、俺は思う。あの娘の幸せを壊そうっていうのなら例え統制機構であろうと容赦はしない。」

 

そうココノエに言った。

 

 

 

ココノエサイド

 

この男は本気なのかと思ってしまった。何故なら統制機構は世界最大の組織だ。

それを一人のガキを守るためだけに敵にまわすなんて正直、正気の沙汰ではない。

 

 

だが本人は本気でいっていて私はこの男の目を前に見たことのある目だと思い出した。。母様が私を見ていたときとそっくりなんだ。それは子供の幸せのために頑張る、親としての姿なのかもしれないなと思った。

 

次元境界接触用素体は統制機構で、とても重要な人形だ。いざとなったら奴等も容赦なく襲ってくるしあの男も動くだろう。それを解っていても、

 

 

返り討ちにするというこの男に少し興味が湧いてきた。ならここはひとつ協力を申し出てみるとしよう。

 

「なら祐希私と手を組まないか。」

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

「なら祐希私と手を組まないか。」

この言葉を聞いたとき、一瞬聞き間違えかと思った。それだけこの提案が出たことに驚いている。

 

ココノエのイメージとして利用できるものは最大限利用するタイプで自分の力で何でもやろうとしていると思っていたからだ。

 

 

「手を組むのは良いが、良いのかこんな怪しい男と一緒にいて自分でいうのもあれだか会ってそれほどまで時間を共にしたわけでもない奴を信じれるのか?」というと、

 

 

「確かにまだ会ってそれほどでもないお前を信じられはしないがお前の言ってることは、正直とてつもない大バカしか言わないようなことだ。

 

だからこそ信用はできる。それに私も統制機構は気に喰わないからな。」と言った。

 

 

その言葉で俺はココノエに協力することにした。そして俺は、「なら友好の印としてこれを渡そう。」と言い、影からあるものをココノエに渡す。

 

 

「これは何だ?」と言ったので、「それはポケモンのタマゴさ、ポケモンのタマゴは暖めたりすると速く孵ることが解っている。そのタマゴから何が生まれるかは秘密だ。その方が楽しみだろうしね。」

 

と言ってタマゴ専用のケースも取り出して、タマゴをその中に入れて改めてココノエに渡した。

 

「せっかくだから他の色々なポケモンも紹介しよう。反転世界にも、たくさん生息しているからな。」と言い案内を始めた。

 

こうしてSSS級賞金首である祐希と天才科学者ココノエは手を組んだ。

二人は後に様々なことで対立をするが

 

 

お互いに信用し相棒のような関係になっていき統制機構と戦っていくことになるが

 

 

それはまだ先の話である。




今回は原作キャラのココノエが登場させました。

口調が違う気がしますが作者は文才がないので多目に見てください。さてこれから祐希はココノエに概念空間について色々なことを教えていきます。

その中でココノエに概念核兵器を持たせようと思います。


これでテルミに対して有利になれるでしょう。


そしてココノエはポケモンの卵を手にしました。
何が生まれるかはまだ秘密です。祐希はまだ転生したことを言っていません。しかし、先のことではありますがいつかは真実を話すと思っています。
次回は蛇と執事を出そうと思います。


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第5話 蛇と狼との邂逅サクラを守れ祐希

さて今回は前回からの続きとなっています。

ココノエと出会った祐希。
次に邂逅するのは狡猾なあの人物。

果たして祐希はどうする!?
それでは第5話、始まります。


反転世界でココノエにそこにいたポケモンについての生体を教えた。中でもロトムが電子機器に入り込めると聞いたら、ハッキングに役立ちそうだなとか呟いたり、

 

 

ルカリオの持つ波動の力は精神にも影響すると言ったら、ルカリオを勧誘していたり、(ルカリオは断っていたが)と反転世界で過ごしていたが、

 

そろそろ組織に戻らなくて良いのかと聞くと、さすがに戻らなくてはと思ったらしく、出口の場所を聞いてきたので、特徴的な物と鏡があるか聞くと、自分のいた部屋にあるらしくそれに沿って反転世界を進むと見つけることができた。

 

 

そして連絡手段を持っておこうということで影からライブキャスターを取り出してココノエに渡して使い方を教えていつでも連絡できるようにした。「また今度概念空間について、仕組みと使い方を教えてもらうぞ。」と言い彼女はタマゴと一緒に研究所に戻っていった。

 

 

そして俺はソーナンスをボールに戻してサクラと一緒に元の場所から戻ることにした。

 

 

祐希サイドアウト

 

 

 

ココノエサイド

 

私はあの世界から自分の研究所に戻ってきた。あの世界はとても興味深く時間があるときに、ゆっくりと調べてみたいものだ。

 

 

さらに私も知らない波動というものはもしかしたら奴に対して何かしら影響を与えることができる可能性がある。そして概念空間も事象干渉を受けないように教えてもらわなければならないな。

 

「それにしてもポケモンのタマゴか……」

 

私は命が産まれる瞬間というのを見たことがない。そんな私がこのタマゴを育てられるか不安ではある。だが何が産まれるか楽しみである。

 

気長に見守るとしよう。さて持ち帰ったデータを解析、奴に関係がある蒼の魔導書を調べるとしよう。私はまた研究に打ち込んだ。そしてその後ろで一瞬、タマゴが光った気がした。

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

 

祐希サイド

 

 

俺たちは最初に入った鏡から出てロープウェイで第7階層都市カザモツに来ていた。

 

なぜここに来たかと言えば、イブキドでパスタや魚、ピザが美味いと聞いたので、サクラに食べさせてやりたいと思ってたからだ。

 

そうして、店に入ったところ流石に夕方時でどこの店も混んでいたので何件か見て回って、5回目に訪ねたところで、

 

混んでいたが相席なら大丈夫と言われ、サクラに知らない人と一緒の席になるけど大丈夫か?と聞くと大丈夫だと言い、

 

早くご飯が食べたいと言った。昼間に走ったからお腹空いてるよなと思い席に向かった。席に向かうと相席の相手が見えた。

 

スーツを着た男性でイスの近くに帽子を置いていた。店員が相席の方大丈夫ですかと聞くと、大丈夫ですよ。と言ったので印象的には気さくな人と思った。

 

 

 

そして俺たちは席に座りサクラは日替わりパスタ、俺はピザを頼んだ。そうして待っていても暇だと思い相席にしてもらった男性に、声をかけることにした。

 

 

「こんにちは。相席の方ありがとうございます。私たちは旅をしている出雲祐希と申します。

 

こっちは、ん~娘のサクラです。(本当は娘ではないがまぁ良いか)スーツを着ているということは仕事帰りですか?」と聞くと

 

 

「ご丁寧にどうも。私はハザマと申します。仕事が一段落して此方で食べていました。やはり一人で食べてると寂しいのでちょうど良かったです。」

 

と言い、ハザマ(呼び捨てで良いと本人に言われ)と世間話をしているとちょうどハザマに食事が届いた。

 

 

「お待たせ致しました。此方あんかけゆで卵とゆで卵です」と言って食事を置いていった。

 

何かの間違いか?と一瞬思い、俺はハザマにゆで卵好きなのか?と聞くと、

 

 

目を光らせたかのようにして、「えぇ、とても好きですね。毎日ゆで卵でも飽きないぐらいですし、あれはもういわゆる食す芸術と言っても定かではないと思います。」

 

 

と答えたのでメニューの間違えではなかったと解り、どんだけゆで卵好きなんだと軽く恐怖が湧いた。

 

そうして俺たちもメニューが来て、食べていたときにふと気になったことを聞いてみる。

 

「ハザマは何の仕事をしているんだ?」と言うと、俺たちにだけ聞こえるように

 

 

「実は私統制機構の方に勤めていまして、ここに来たのも今度上司が此処に行くのでその下見をしていました。」と言った。

 

 

統制機構の名前が出た瞬間俺とサクラは昼間の騒ぎのこともあり少し身構えて警戒をした。しかしハザマは昼間の連中の中にはいなかったことを思い出し俺は警戒をとく。

 

サクラは昔のこともあり統制機構のことは好きではないのでずっと警戒している。

 

 

「そうなのか。色々と大変そう何だな。」と言うと、

 

 

「最初は大変でしたが今は慣れてきて仕事の方も楽しくさせてもらってますよ。」そうして食事を済ませて店を出る。

 

「今日は有意義な時間を過ごせてよかったよ。」

 

 

「いえ、いえ此方も興味深いことを聞けて良かったです。」と言って夕方時の人通りの少ない道を歩く。

 

「それでは私はこれでそろそろ宿に戻らないと行けません。」

 

「あぁ、また時間があればゆっくりと話そう。」

 

 

「あぁそうそう最後に一つよろしいですか?」

 

 

「何だ?」

 

 

 

「なぜ次元境界接触用素体がいるのですか?」と言いスーツの袖からナイフを取り出して斬りかかってきた。

 

俺はサクラを抱えて後ろに飛び、それを避ける。

 

 

「やっぱりか。自分でもそうなんじゃないかと思ってたが勘が当たったか。」

 

「今のを避けますか。それに私のことを警戒していたとは、完全に敵意がなかったので行けるかと思ったのですがね。」

 

 

「簡単な話しさ。昔に会った奴と雰囲気が似ていたからな。何か有ると頭の端に入れていつでも動けるようにしていたのさ。」

 

ちなみに昔に会ったというのは生前読んでたブリーチの市丸のことだ。なんというか同じような気配をしていて、最初の印象の気さくなというのとまるで蛇みたいな狡猾そうなんじゃないかと思ったのである。

 

 

「なるほど。私もまだまだですね。では簡単に言いましょう。素体の方を渡してはもらえないですかね。あれは境界を探るには必要でしてね。それに人間でもない人形を手元に置いておくのも、疲れるんじゃないですか?」

 

 

サクラが「私は人形じゃない!」とナイフで斬りかかるが「遅いですねぇ、遊んでるんですか~これだからゴミは愚かなんですよね。ナイフはこう振るんですよ!!」とサクラのナイフを弾きナイフをサクラに投げたので

 

キン!!!!と俺は斬魄刀て防ぐ。

 

「サクラは渡さない。この娘は感情があるし意思があり何よりも心を持っている。人形何かじゃない。それでもサクラを連れ去るっていうなら、てめぇをぶっ飛ばす!!!」

 

 

「あなたにできますかねぇ。」と言いスーツの袖からナイフを2本取り出して両手に持つと、接近して斬りかかってきた。

 

キン!!!!ガキン!!!!ドスッ俺は斬魄刀で受け流したり蹴りを放なったりして、ナイフを持つ腕を中心に狙うも奴もナイフで受け流し暫く斬りあっていると、

 

「流石に、面倒ですねぇ。仕方ありません。素体だけでも確保するとしましょう。」

 

 

「ウロボロス!!」と言いハザマの背後から無数の鎖が出てきてサクラに向かって伸びているのが見えたので、サクラの前に立ち鎖を弾く。

 

しかし鎖は減るどころか、更に増えてきて何本か弾けずに「ザシュッ」体を掠り始めた。

 

 

「さっさと素体を渡しな。でないとてめぇを八つ裂きにするぜ。ヒャハハハハー」とさっきまでと別人のように喋りだしたので、本性を表したかと思いつつ、

 

「絶対に渡すものか。」といい放つ。

 

「なら死ね。ヒャハハハハー」と更に鎖の数が増えたので俺は、「散れ、千本桜」と千本桜を始解して大量の鎖を防ぐ。そして

 

 

   「縛道の六十一、六杖光牢」

 

 

とハザマを6方向からなる光の帯で拘束する

 

「てめぇ何をした!?」というので更に

 

 

君臨者よ・血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ・真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ。

      破道の三十三 蒼火墜  

 

 

と完全詠唱で放つ。

 

ズトガシャーン

 

 

そのままハザマに当たり辺りを爆炎が上がる。手応えはしっかりと感じることができたがヘンな感じがした。

 

そうして煙が晴れると其処には攻撃に使っていた、鎖を壁のように密集させてで防いだようで無傷のハザマが其処にはいた。

 

 

まさか三十番台の鬼道とはいえ完全に防がれるとは思っておらず少なくない動揺があった。

 

「すごい威力ですねぇ。もし喰らっていたら危なかったです。どうやら私では勝てないのでここは逃げさせてもらいましょう。」と言った。

 

ここでも違和感を感じたので、試しにある概念を発動させた。

 

 

    「――真実のみとなる」

 

 

この概念は通常は嘘やフェイントを言えなくしたり封じることができるのだが、今目の前にハザマと何か緑色の人といえるかわからないのがいた。

 

 

「聞こえてねぇだろうが、俺はユウキ=テルミだ。次はてめぇを八つ裂きにしてやる。ヒャハハハハ。」と言っていた。そして跡形もなく奴等はその場から消えた。

 

 

俺はサクラに

「今、奴のとなりに緑の奴がいたよな」と聞くと

 

 

「良くわからなかったけど、何かいたし怖い感じがした」と言ってその場に座り込んでしまった。無理もない。目の前で良くわからないものを見てしまったからな。気持ちはわかる。

 

 

「今の爆音で周囲もこっちに来そうだから、離れよう。」

 

サクラに言いその場から離れた。とりあえず、反転世界に入ってこれからどうするか考えていると、空間がネジ曲がったところが見えた。

 

 

空間がネジ曲がるとその場所に異常が起きるのが経験上わかるので、その場所に行ってみる。其処には城があり、沢山のバラが咲いていた。そして城の端を見ると、大量の黒いものに覆われた奴と戦っている執事がいた。

 

 

数が多く苦戦しているようだったので俺はグラム

 

サクラはナイフを取り出して、その執事に加勢した。

 

「そこのあんた、加勢するぜ。」と執事にいう。

 

「何者だキサマは?まさかレイチェル様を狙う不届きものか?」

 

というので、「違う、違う。ただこの周辺で空間の歪みを感じたから来てみたらあんたが戦っているのが見えたから来ただけさ。俺は出雲祐希だ。あんたは?と言うと、

 

 

「私はこの城の主であるレイチェル様の執事、ヴァルケンハインだ。」と言った。

 

 

「ならヴァルケンハイン話はこいつらを片付けた後にしよう。」と言い、俺はまたグラムで斬る。ヴァルケンハインは素手で倒していく。

 

 

サクラもナイフで倒していき最初の3分の1ほどまで減ったので、概念を発動させた。

 

 

     「文字は力を持つ」

 

 

そしてグラムにペンで文字を書く。極太超電磁砲と

 

「サクラ、ヴァルケンハイン後ろに下がってくれ。巻き込むぞ。」

 

 

と言い二人を下がらせたと同時に敵に向かって概念を放つ。そうして巨大な超電磁砲を放った後には、敵はおらず地面を抉った後だけが残っていた。

 

そしてこの城にあった結界のようなものを修復し、空間の歪みを取り除いたら、

 

 

「レイチェル様はまだ目覚めていないが、お前たちはこの城を守ってくれた。礼をしたいから中に入っていてくれ。」

 

 

と言い城の客室のような所に案内された。そして少し待つと紅茶を持ってきてくれた。そして俺は少し前にハザマとテルミに会ったこと、

 

その帰りに空間がネジ曲がった気配がしてきたら、ヴァルケンハインが戦闘をしていたと言った。

 

「なるほど。キサマたちが来てくれたおかげで私も手を掛けずに済んだことは礼を言おう。それにしても、テルミに会ったのか?」といい

 

「奴を知っているのか?」と言うと

 

「昔に一緒に黒き獣と戦った仲間の一人だ。」と言う。

 

 

そういえばどこかで聞いた覚えがあると思ったら、

 

 

「まさか六英雄の一人だったとは道理で強いわけだ。後、聞きたいのだか、テルミの奴はもしかして緑色の変な生命体か?」と聞くと、

 

 

「なぜわかった?奴の正体は一部しかまだ知らないというのに。」というのであるものを使ったときにやつを認識出来たと言い改めて概念を発動させた。

 

 

    「――真実のみとなる」

 

 

それが聞こえたヴァルケンハインは攻撃かと思ったが祐希は

 

 

「此れは簡単にいうと空間に概念を付与させたものさ。ちなみに此れは嘘を言ったりフェイントをすることができなくなること、つまり相手や自分は本当のことしかできないってことさ。これはあくまでも予想だか、ハザマという仮の肉体に憑いていたテルミを概念は嘘をついていると判断して実体化させたんじゃないかと思う。」

 

 

と言うとヴァルケンハインは

 

 

「もしかしたらそれならば奴を殺せるかもしれない。奴は精神体のために何度体を殺そうとも精神体は無傷のため何度でも甦ってくる」と言った。

 

 

 

それからボールから勝手に出てきたソーナンスがこれまた勝手に紅茶を入れてヴァルケンハインに飲ませると、こ…これはと驚いていた。

 

 

それほどまでにソーナンスの紅茶が美味しかったようだ。そしてヴァルケンハインがソーナンスにどうやったらそれほどまでに美味しい紅茶を入れられるのか聞いていた。

 

 

そして俺は影からポケモンの鳴き声を翻訳する機械を取り出してソーナンスに着けてから…………後悔した。

 

 

普通に言葉が言えるようになったソーナンスはヴァルケンハインに料理とは何足るかを語りだしてしまった。それからもソーナンスは止まらなかったので俺は暫くの間此処に滞在しても良いかと聞くと「是非とも」とこれまた言い笑顔で言っていた。こうして俺は城に滞在することになった。

 

 

祐希サイドアウト

 

 

 

サクラサイド

 

サクラは城に滞在が決まってからヴァルケンハインを探していた。

 

 

「あ、見つけた。ヴァルケンハインさん。今お時間良いですか?」

「サクラ殿どうかされましたかな?」とソーナンスに教わったお茶菓子を作っているヴァルケンハインさんに私は

 

「私に体術と対人戦を教えてください。」と言った。

 

ヴァルケンハインは一度お茶菓子を作っていた手を止めて話を聞いてくれた。「教えるのは構いませんが、祐希殿に師事をしてもらっていたのではないのですか?」と言われました。

 

「確かに私は祐希さんに教えを承けています。

 

でも今までだって、今回のハザマとの戦いでも私は足を引っ張っていました。祐希さんは気にしてませんでしたが、私はもう祐希さんの足手まといになりたくないんです。

 

 

強くなって今まで守ってもらった分今度は私が守りたいんです。」私は祐希さんに助けてもらわなかったら、まだあの研究所にいたかもしれない。

 

 

だから救われた命を精一杯、祐希さんのために使いたい。その為なら死んだって良いと考えています。

 

 

「わかりました。しかしやるからには途中で弱音を吐いたらいけません。私は何事にも手は抜かない。それでも良いなら承けましょう。」

 

そして私はその言葉に力強く「はい。お願いします。師匠」と言った。

 

その前に祐希さんには事情をしっかりと話しなさいと言われたので、もしかしたらダメだって言われるかも知らないと思いながら祐希さんの所に行ってヴァルケンハインさんに言ったことを言った。

 

 

そしたら「わかった。サクラが自分で決めたのなら、最後までやりきりなさい。でも、約束してほしい。絶対に俺のために死のうとはしないでくれ。

 

死のうと考える前に必ず生きて帰ってくることを約束してくれ。もしサクラが俺を助けるために死んだら俺も悲しくて後を追うからね。」と言ってくれた。

 

 

その言葉に私は感動して、祐希さんに抱きついた。本当にこの人に助けてもらってよかった。だから必ず、強くなって祐希さんを守りたいと思った。

こうして私の城での修行は始まった。

 

 

サクラサイドアウト

 

 




原作キャラの口調が合ってるか不安な生徒会長月光です。
今回ハザマと邂逅しついでにテルミにも会いました。

アークエネミーならば蒼火墜位は防げる強度はあると思います。ハザマは原作だとまだこの時期はいなかったと思いますがそこは捏造しています。

そしてサクラはヴァルケンハインに近接戦の師事をしました。これでサクラも大分オールラウンダーになってきました。次回も少し時間が飛びます。

それでは次回も見てくださると嬉しいです。


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第6話 親子の絆を取り戻せ!!

今回からは姫様も出演します。そして六英雄の一人も参戦します。果たして祐希は何を見て何を為すのか。そして概念核兵器とは何なのか?そしてココノエが持っていたタマゴからポケモンが孵りその正体がわかります。
それでは第6話始まります。


城に滞在してから早くて4年の月日経った。

 

サクラはヴァルケンハインに師事して近接戦もかなり強くなってきた。

 

俺も修行していたお陰か、創った能力をストックできる数が20までできるようになり、新たに能力を増やした。

 

 

天使を操る程度の能力、

 

地球の記憶を内封し操る程度の能力、

 

封解を操る程度の能力である。

 

天使を操る程度の能力は簡単に言えば

デート・ア・ライブの天使の力を使うことができて、

 

二つ目は仮面ライダーWの力を使えるようになり、

 

最後のは封印をしたり、あらゆるものを解放することができて、例えば老いや寿命というものから解放といったことや洗脳を解くという使い方がある。

 

この能力でまず自分の老いというものから解放して年をとらないようにして不老となった。これで寿命では死ななくなった。さらに不死になることもできたが敢えてやらなかった。

 

死ななくなったら世界が詰まらなくなりそうだったからだ。そしてサクラに天使の力を操る程度の能力を共有して幾つかの能力を上げた。

 

一つは時の力を使えるようザフキエル

 

そして全体的な速度上昇にと風の力のラファエル、

 

そしてカマエルは再生能力だけを渡した。カマエル全部だと破壊衝動までついていきそうだと思ったからである。

 

そしてサクラ専用のガイアメモリを作成している。もし自分の能力を封じられてしまったときや、強敵との戦闘を考慮してのことである。

 

 

そしてサクラには俺が転生者であることを話した。長いこと一緒にいて自分のことを詳しく言っていなかったのでちょうど良いと思ったからである。

 

サクラにすべて話した結果どこか納得したような顔をしていた。「転生する前に鍛えていたならばあの強さも納得です。

 

それと祐希さんが転生してきてくれたので私は今、生きています。だからこそ祐希さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。」と言ってくれた。俺はこれからもサクラを守ると決めた。

 

 

そしてサクラにも不老になるかどうか聞いてみたら20歳になったらお願いしますと言った。何故か聞くと、不老になると体の成長も止まってしまうと思うので20歳ならもうほとんど体の成長もないと思うからとのことである。

 

これに関しては俺も考えていなかったので、良い勉強になったので次から気を付けようと思う。

 

そして城の主のレイチェル=アルカードが目を覚ましたようなので、サクラと一緒に挨拶をしに行った。

 

ドアを開けるとちょうどレイチェル=アルカードがいた。

 

「初めまして。この城に滞在させてもらっている、出雲祐希と言います。当主殿への挨拶遅れまして申し訳ありません。」

 

「私は出雲サクラと言います。ヴァルケンハインさんに戦闘の指南をしてもらっています。」

 

「ご丁寧にどうも。当主のレイチェル=アルカードよ。暑苦しい言葉遣いは結構よ。」

 

「わかった。気軽に話させてもらうよ。」

 

「ところで、あなたは一体何者なのかしら」と言ったので、

 

「世界を見て回るのに旅をしている者さ。」と言うと、

 

「貴方は今までこの繰り返していた時間軸に居たことのない人間だわ。そこの隣の娘もそう。もう一度言うわ。一体何者なの?」

 

参ったな。そういえばすべてのループを見てきてたのだから、その中にいなかったら怪しまれるか

 

「俺は簡単に言うのならば異世界で一度死んでこの世界に来た転生者だ。サクラはこの世界に来た日に、見つけた研究所で実験を受けていたのを助けたんだ。」

 

「実験というとその娘は素体ということかしら?」

 

「あぁ、そうだ。今はもう俺の家族だ。」

 

「そう、わかったわ。」と微笑んだ。

 

「ところでそこの生き物は何かしら?」と紅茶とクッキーを持って部屋に来ていたソーナンスを指差した。

 

「その子はソーナンスという異世界の生物でポケモンと呼ばれていて、細かいことは省くけど、722種類が今確認されているポケモンの数でその中には伝説と呼ばれるとても強力な力を持ったポケモンもいる。」

 

「ソーナンス!!」焼きたてのクッキーと紅茶を持ってきたよ。

とソーナンスは鳴き声を翻訳して言葉になる機械を着けているので普通に会話ができるようになった。(これからは言葉で表します。)

 

 

「ありがとう。とりあえずクッキーを頂くわ。」と食べ、紅茶を飲むと

 

「今まで食べたどのクッキーよりも美味しいわ。どうかしら。貴方さえ良ければこの城で働かないかしら?」と勧誘していた。

 

「その誘いは嬉しいけど、僕は祐希と一緒に居たいから、断らせてもらいます。」とソーナンスがいいレイチェルのそばにいた、猫とコウモリにもクッキーを渡していた。

「美味しいッス。」

「美味しいわねぇ」

 

そうしてレイチェルと少し話をして、俺は部屋を出た。城の外のバラを見ていると其処にある人物が立っていた。

 

「よぉ獣兵衛。今日はどうしたんだ?」

 

「あぁ祐希か。久しぶりだな。ヴァルケンハインはどうしている?」

 

「今レイチェルが目を覚ましたからその世話をやっているよ。」

 

「そうなのか。」この猫の獣人の獣兵衛との出会いは俺が城に滞在して1ヵ月した日のことである。

 

 

祐希回想

 

 

あの日俺は流刃若火の卍解をものにしようと庭で座禅していて意識を流刃若火の方に集中して、精神世界で話をしていた。

 

卍解するにはまず流刃若火を倒して認めさせなければいけないと聞いて、戦っていて、一度きりの良い所で意識を浮上させると目の前に猫がいた。

 

 

「気がついたか?いくら呼び掛けても返事がなかったから、心配したぞ。」と言われた。「あー悪い。少し集中していてな。ところであんたは一体?」

 

「俺は獣兵衛今日はヴァルケンハインを尋ねに来たんだが庭でお前さんが見えて、声を掛けたんだ。」

 

「あの六英雄の一人か。会えて光栄だ。俺は出雲祐希。暫くこの城に滞在させてもらっている。そういえば獣人を見たのは二回目だな。」

 

「他の獣人に会ったことがあるのか?」

 

「あぁココノエって言ってたまに、研究を手伝いに行ったりしているよ。」

 

「そうかココノエか。実は俺の娘なんだ。元気にしていたか?」

 

 

その言葉を聞いた俺は、内心であんまり似てなくないか?と思いつつ、そういえばココノエが母親似なんだと自分で言っていたのを思い出す。

 

「あぁ。元気すぎて大変だよ。この前も教えたことを俺に向けて試そうとしたりしたよ。」

 

前にココノエの所に行ったとき、概念空間の発生の仕方を教えて1stギアの概念を発動させた時に、落ちていたゴミの端に爆弾と書いて俺に投げてきたときは焦った。

 

何とかそれを持っていた、斬魄刀を振り風圧で飛ばして他のところに弾いたから良かったが下手したら、俺が爆発に巻き込まれていたぜ。

 

「そうか。元気にしているのか。良かった。俺は親らしいことを何一つしてやれなかったからな。娘には嫌われていてな。」と言っていた。

 

それから獣兵衛は度々城に来るようになり、ある日に俺がココノエに会いに行ったりしないのか?と聞くと

 

 

「俺にはそんな資格はない。ココノエも俺とは会いたがらないだろうしな。」と言っていた。

 

俺は前世の時に親よりも先に死んでしまった。しかもその日に喧嘩してしまいその後に死に別れてしまった。だからこそ、獣兵衛とココノエの仲をどうにかしたいと思ったので、多少強引にすることにした。

 

「そう言うのならば、実際に会いに行ってこい。ちなみに拒否権はなしだ。」と俺は獣兵衛の下にリング状のわっかを出現させる。

 

これはフーパと遊んでいたときに、フーパ自身から貰った加護で、能力で言うのならば

 

 

「ありとあらゆるものをリングの先の空間に移動させる程度の能力」

 

 

と言ったところか。ちなみにサクラも何匹かの伝説から加護をもらっている。そうしてココノエのいる第7機関に繋げてから、俺もそれに入りそしてこっそりと概念を発動させる。     

 

   「ーーーー真実のみとなる」

 

 

 

 

ココノエサイド

 

私は今、概念空間を自分の研究室に張っている。これは事象干渉からも逃れることができるので、奴等に見付からずに、テルミの奴を殺す方法を考えられる。

 

それにしても、祐希の奴、私と別れた後にテルミに遭遇していたとは思わなかった。奴の狙いがサクラという素体だった事が知れてさらに殺せる可能性まで出てきたのは嬉しいことだ。

 

そして私は部屋で遊んでいる存在に声を掛ける。

 

「そろそろご飯にするぞ。」というと、「マネネェー」と返事をした。

 

私が祐希から貰ったタマゴが孵化してマネネという名前だと祐希からポケモンの図鑑というものでわかった。最初は泣き出したとき、私もどうすれば良いかわからずライブキャスターで祐希に連絡をとり、色々と教えてもらった。

 

私も大分馴れてきたが、まだ赤ん坊なので目が離せないので研究室だけでしか出していない。親というのがここまで疲れるとは思わなかった。

 

母様もこんな感じだったのだろうか? 一人だと、大変だ。あのクソ親父もこんなんだったのかと一瞬考えたがすぐに振り払う。

 

あんな放浪親父がそんなことするわけがないかと思っていると、いきなり研究室の上から

ドサッ!!!と何か降ってきた。

そして今度は祐希が降ってきた。

 

「ようココノエ遊びに来たぞ。」

 

と言いそばにいたマネネを抱っこして高い高い、とし始めた。私は最初に落ちてきたものを確認すると、祐希に問い詰めた。

 

 

「おい。何でこいつが此処にいる!!というか何故連れてきた。」と言うと

 

 

「何かわだかまりがあるみたいだから、腹をわって話し合った方が良いと思って連れてきた。」と何も悪びれた様子もないように言った。そしてあっちも此方に気づいたようで、

 

 

「久しぶりだな。大きくなったな。ココノエ」と声を掛けてきた。

 

獣兵衛がココノエに話しかけ続けて、かれこれ10分経った。ココノエは相変わらず話を聞いているかわからない態度で獣兵衛はどこか遠慮しているように思える。

 

 

一応獣兵衛も嘘は言っていないのだがいかんせん久しぶりに話すせいなのか、中々話が進まないので俺が本題を切り出す。

 

「獣兵衛はココノエを心配していてな。しかも親らしいことをしてやれなかったと後悔していてさ。何なら本人に直接聞くべきだと思って無理矢理連れてきた。」

 

「余計なお世話だ。そもそも私はそいつに対して特に言うことはない。」

 

「そうは言ってもな、何か聞きたいこととか有るんじゃないか?」「だから無いと言って」とそこで言葉が途切れてしまった。どうやら聞きたいことがあったようだ。

 

「馬鹿親父少し聞いても良いか?

私が生まれたとき何か大変だったこととかあるのか」

 

「あぁ、ナインと一緒になってお前が生まれたとき、二人とも初めてだったから何をすれば良いか手探りでやってたりして大変だったが不思議と疲れるというのはなかった。

 

それはなココノエ、お前が俺たちに笑いかけてくれたからさ。その笑顔を見ただけで俺たちは癒されていた。あの日が来るまでは。

 

俺が窯を壊しているときにナインがテルミに殺されて、窯をまた壊そうとしていたときに、奴が現れ、俺を庇ったハクメンがテルミと一緒に境界に落ちて奴を封じたが、どうやらタカマガハラによって解放されていたという。

 

俺は妻を失った。だからこそ娘まで失うわけにはいかないと思い俺から遠ざけた。

 

情けない話さ。俺は同じことを繰り返してしまった。何も失わせないと思って親友を亡くし妻も失った。俺は父親として最低だ。」

 

獣兵衛の独白を聞いてココノエは

 

「やはり私はどうしても許すことはできない。だが親父も私を思っていたのは事実。だけど危険と思っていても、傍に居てくれればそれだけで良かった。

 

幼い私は寂しかった。やはりまだ受け入れることはできないが、少しずつ前に進もうと思う。それに、親父のいうことも少し理解はできる。子育てというのは難しいのだな。」

 

 

と傍にいたマネネを抱き抱える。

 

「祐希から貰ったタマゴからこいつは生まれた。最初、私も初めて命が生まれる瞬間を見たとき、不思議な気分になった。その後はとても世話をしたことがなかったから、

 

祐希に聞いたりして教えてもらってばっかりだった。それでもこいつは私を慕ってくれている。だからこそまだ幼いこいつを危険に晒すようなことはしたくないと思った。」

 

と言い、とりあえずけじめに一発殴られろと獣兵衛に言うと、それで気が済むのならと、此方も納得していて次の瞬間、

 

獣兵衛が吹っ飛んだのでその方向に素早くモンスターボールを投げてあるポケモンを出す。そしてぶつかりそうになった獣兵衛を出てきたカビゴンが

 

ボヨーンと腹で受け止めた。

 

「おぉ、済まない、お前さん大丈夫か?」と聞くが返事がない。

 

「悪い、どうやらカビゴンまだ寝ていたようだ。」と言うと、

 

二人ともずっこけていた。

 

「ところで、祐希さっきからなんだか、嘘や誤魔化しが出来ないみたいなのだが、心当たりあるだろう。」と聞かれたので素直に白状する。

 

「あぁ嘘がつけない概念を発動させていたのさ。結構本音で言い合えるからこういったときには便利なんだよ。今解除する。」

 

と言うとそんな概念があるのかとココノエは言い、獣兵衛はどういうことかわかっていなかったので、概念空間について軽く説明をした。

 

「さっき発動させたのは、4つに別れている概念核の一部でもあるのさ。」

 

「なぁ祐希前から気になっていたんだが、その概念核とはなんなんだ?普通の概念と少し違った感じがするんだが。」とココノエが言う。

 

 

「概念核とはいわば一つの世界の概念そのものさ。概念核がその世界の要になっていて、さらに世界の物理法則を作り出すほどの強力な能力であり、これらの概念核と概念核兵器は全てに意思があって使い手を選んでいる。

 

概念核兵器の威力は極めて強大だ。一歩使い方を誤れば、良くて辺り一面更地か悪いとその土地が再生不可能なほどだ。大体そんな感じだな」

 

聞いた本人であるココノエは呆然として、獣兵衛も驚いた顔をしている。前に逃げてたときに使った大剣も概念核兵器だぞと言うとぜひ研究させてくれと言われたが、

 

概念核兵器は危険なものだからダメだと断った。代わりに誰にでも作れる機殼(カウリング)の剣や槍を作れるように教えて更にEXーst をココノエに譲った。こうして時は流れていった。

 

 

回想終了

 

こうして俺は昔のことを思い出していると獣兵衛がヴァルケンハインに話をしに行って戻ってきていた。

 

何かあったのか?と聞くと、実はこの前ある奴を調べていて怪しかった所に忍び込んだらしい。

 

「統制機構の研究所に子供がいてな。その子達を助けようと思っていたが警備が厳重で、一人だと確実にその子達を救出出来るかわからないから人手を探しているんだ。」とのこと。

 

 

なので俺じゃダメなのか聞くと大丈夫らしいので、サクラを呼んで武器を整理するように言い、レイチェルに少し出掛けてくると会いに行ったら、

 

 

「えぇ。行ってらっしゃい。もう運命の歯車が回り始めるのね。貴女は世界にどんな反応を起こしてくれるのかしらね。くれぐれも用心して行くのよ。」と言っていたが。

 

こうして俺とサクラは獣兵衛と研究所にいるらしい子供を助けに行くことにした。そこで俺は後のSS級賞金首になる少年と出会うことになる。

 

その出会いが、今まで停まっていた世界が徐々に動いていく前触れになることはまだ誰も知らない。




今回は獣兵衛とココノエの仲が少し回復しました。これからどうなるかじっくりと考えようと思います。

そして次回からまた原作キャラが出てきます。口調とかまだわからないところがありますが、頑張っていこうと思います。

サクラの使うガイアメモリはとりあえず現状で5つ作る予定でナスカ、エターナル、スカル、タイムを予定しています。

最後の一つで何かアイディアありましたら、活動報告にて教えていただけると助かります。天使についてはラファエルは分断前の能力をそのままとしています。

後々天使は他の人物にも渡されます。そしてタマゴから生まれたのはマネネでした。何故マネネにしたかというと進化したらバリヤードになりココノエの周辺の家事を全てやれるかなと思ってのことです。

アニポケでは家事全般をやっていたのでピンときました。コメントや感想など気軽にしてくれると助かります。
それではまた次回楽しみにしてくれると嬉しいです。


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第7話 幼き死神と英雄と蒼の少女との出会い

皆さんどうも。生徒会長月光です。今回は未来の主人公たちとの出会いです。最近寒くなってきて体調管理をしなければいけない時期になってきました。

皆さんも体調には気を付けましょう。それでは第7話始まります。


レイチェルの城を出て2日たちようやく目的の研究所にたどり着いた。獣兵衛が言うには子供たちは研究所の奥の方にいるとのことだ。

 

獣兵衛が早速研究所に正面から入ろうとしていたので、連れ戻して作戦を練ることにした。

 

「獣兵衛いくらなんでも正面から堂々と入るのはないだろう。」

 

「いや、しかし他に入れるところが見付からなかったからならば正面突破と思ったんだが?」

 

「それよりももっと良い作戦がある。」と言って俺は懐からモンスターボールを幾つか取り出して、サクラに渡す。

 

「多分研究所のシステムで扉とかのロックが掛かっているだろうから、子供たちを連れ出そうとしても足止めをくらっているうちに増援を呼ばれる危険性があるから、

 

先ずは先に気付かれないように侵入してから子供たちのところまで急いで行き、出るときはバレなければ

 

そのまま脱出しバレたら俺が引き付けてその間に二人が子供たちと脱出ってところかな。」と言うと、

 

サクラは「祐希さんはその後どうするんですか?」と聞いてきたので、「ある程度連中を倒したら合流するつもりだ。

 

サクラに渡しているライブキャスターには位置がわかる機能を搭載しているから問題ない。」そして作戦がまとまったので研究所に侵入することにした。

 

先ずは正面の見張りに対して、見張りの死角になる位置に音のでかい花火ならぬジャスタウェイを投げる。

 

その間にザフキエルの一の弾〈アレフ〉(撃った相手の時間を速めるもの)をサクラに全員に

 

撃ってもらい、見張りが目を離した一瞬に気絶させそのまま研究所に侵入した。そして、この

 

研究所の中は電子ロックになっていて無理に開けると警報がなるようになっているのがわかったので、サクラに渡したボールの一つを出してもらう。

 

「ポーリリィー」とポリゴン2が出てくる。

 

「ポリゴン2この研究所のシステムの電脳空間に入って扉を開けてきてくれ。」と言うとポリゴン2はすぐに電脳空間に入っていき、

 

しばらくすると扉が開いたので俺たちは先を急ぐ。

 

そして目的の部屋まで辿り着くことができたのだが一つ問題があった。それは、

 

「何でこの部屋だけ鍵になってんだよ!!!」

 

そう何故か知らないが最後の部屋だけ鍵になっていた。ひとまずどうするか考えようとして下の方に通気孔があるのを見付けたので、ボールからピカチュウを出す。

 

「ピカチュウこの通気孔を通って先の部屋に子供がいるか確認して来てくれ。」

 

「ピカッチュー」とピカチュウが通気孔に入っていくの確認する。そして俺は、ワイヤーと細長い針金をだす。

 

「二人とも少しの間、周りを警戒していてくれ。少し時間があれば開けてみせる。」と言い意識を集中して鍵をピッキングし始めた。

 

 

ラグナサイド

 

俺たちがここに来てどれぐらいになるだろうか?

 

毎日実験で薬を飲まされたり変な機械で色々調べられたりしている。弟のジンと妹のサヤにもやっていて、食事も多くないのでジンとサヤに分けて生きている。

 

二人は外に出てみたいと言っていたが、そんな日が来るのかわからない毎日を過ごしている。今日も同じ日々が続くかと思っていたら、

 

部屋の出口の近くの通気孔から何か音が聞こえてきた。

 

俺とジンは身構えたがサヤは好奇心で通気孔に近付いて行き、唐突に通気孔が開いたので近寄ったサヤを引き寄せようとした。

 

「ピカチュー」しかし出てきたのは、小さい動物だった。

 

「かわいい~おいで。」と言って、サヤはその黄色い動物を抱えようとしたが重かったからか、頭を撫でていた。そしてサヤが撫で終わると、扉に向かって何か言っているようで、「ピカチュピカ」といっていた。

 

そしてまた俺たちの方に向いて、場を和ませようとしたのか

 

「ピーカッチュ!!」と何かの物真似をし始めた。

 

サヤは凄い、凄いと喜んでいてジンも笑っていて俺も顔には出さなかったが、面白いと思った。

 

ひととおり物真似をやり終えたとき、

カチャッと鍵の開く音がした。

 

また実験かと思ったが、俺たちはまず黄色い動物を急いで隠れられるところに移動させようと行動しようとしたが、

 

入ってきたのは、猫とコートみたいなのを着た女と脇に剣を差した男だった。そして黄色い動物が、男の方に向かって抱きついていたので、

 

こいつが飼い主なのかと納得したが、男たちが何をしに来たのかわからなかったので、二人を後ろに庇いながら

 

 

「何なんだあんたら。今度はどんな実験をしに来たんだ!」と言うと、猫の方がお前たちを助けに来たと言っていたが、俺はまだこいつらを信用することはできなかった。

 

そんなことをいってまた俺たちを騙すつもりなんだ。そしたら女の方が、「今まで痛いこととかあっただろうけどもうそんなことしなくて良いように、外に出ましょ。」と言っていたので、

 

俺は「あんたらに俺らの何がわかるって言うんだよ!!」といったら、

 

「わかるわ。私も昔貴女たちと同じようなことをされていたから。貴女たちが大人を信用できないのは、良くわかるわ。私も最初そこの男の人、祐希さんって言うんだけどね、 助けてもらった時私は誰も信じられなかったわ。

 

でも祐希さんは生まれた命には必ずしも意味が有るって言ってくれたの。それに外の世界にはまだ知らないことや楽しいこともあるのよ。今まで辛いこともあったけどその分良いことがないとおかしいでしょ。」

 

その言葉に、ラグナは幾分か警戒を解いて、此処から出るか二人に聞こうとしたがその前に

 

サヤは、女の方に抱き付いていてお外に行きたいと言い、ジンも外の世界に興味を示しているようで猫と話をしていた。

 

そして剣を腰に差している男が

 

「弟と妹を守りたい気持ちは解る。でも二人の気持ちも大事だが、お前の意思はどうなんだ。外の世界に出て自分の目で世界を見たいのか。お前の素直な気持ちを教えてほしい。」と聞いてきた。

 

俺は「二人を守りたい。俺自身まだ世界を見たことがないから出てみたいんだ。」

と言ったら、任せろと言った。

 

こうして俺たちは研究所を出ることになった。

 

 

祐希サイド

鍵を開けた俺が最初見たのは兄だと思われる子供が二人の弟妹を守ろうとしている光景だった。此方を警戒しているのでどう警戒を解こうかと考える前に、

 

サクラが兄だと思われる子供に近寄りサクラにとっても思い出したくないことを話始めて警戒を解いていた。

 

娘が成長する姿を見た親のような気持ちが俺の中を駆け巡った。そうしてサクラは妹と思われる子供に抱きつかれていて、獣兵衛の方は弟が話をしていたので、俺は兄の方へ話し掛けて本人の強い意思を聞かせてもらった。

 

そしてポリゴン2をボールに戻したときに、警報が鳴り響いた。どうやら侵入したのがバレたようだ。とりあえず獣兵衛は弟のジンを背負い、

 

サクラが妹の方サヤを背負ったので、兄のラグナを俺は担ぎ上げ出口に向かって走り始めた。しかし電子ロックが一斉に閉まりだして、

 

俺たちの走っていたところも閉まってしまい、閉じ込められてしまった。そしてこのままだと子供たちだけでなくサクラや獣兵衛も危険になると考えた俺はラグナを獣兵衛に任せて、

 

壁の方に向かって詠唱破棄で鬼道を放つ。

 

破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲!!!

 

ドォカーンと研究所の外にまで貫通させた穴が出来上がる。

 

そして俺は

 

「獣兵衛、サクラ二人は子供たちと一緒に逃げてくれ。ここは俺が足止めをする。」と言うと

 

獣兵衛は「バカを言うな。ここにいる衛士の数は調べていたときだけでも500人はいた。今は警報のせいでもっと増えてるかもしれない。そんな大量の衛士をお前一人にさせることはできない。俺も残る。」

 

「獣兵衛、俺たちの目的はその子供たちの救助だ。何心配はいらない。危なくなったら俺も離脱する。それで良いだろ。」

 

だか獣兵衛はまだ納得していない様子で「イヤしかし」というがそこでサクラが「獣兵衛さん行きましょう。

 

祐希さんなら大丈夫です。信じてあげてください。それに祐希さんが負けるはずないですから。」と言うとようやく獣兵衛も

 

「分かった。絶対生きて帰ってこい。またあとで合流しよう。」と言った。

 

「待ってくれ。あんたは行かないのか?」とラグナが言うので

 

「このまま行くと追っ手が来るからな。俺が少し足止めしてから合流する。大丈夫だ。この二人も強いから追手程度は容易く撃退できる。」

 

それでもラグナは信じきれていなかったので俺は

 

「許せ、ラグナまた会いに行くから少し待っていてくれ。」と言いラグナも約束だからなと言ってくれた。こうして二人と子供たちを逃がした俺は即座に仮面を被って足音のする方に体を向ける。

 

「いたぞ侵入者だ。」

 

「待てあれはまさかヴァイザード!?何故やつがここにいるんだ。」と衛士が言っている間に斬魄刀を持ち一気に始解する。

 

「霜天に坐せ氷輪丸」

 

そして俺は氷輪丸の能力である天相従臨を使い研究所周辺の天候を変えてそして、手加減をしてある技を放つ。

 

「氷天百華葬」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数時間後に到着した、応援部隊が目にしたのは研究所全てと衛士500人が氷漬けにされている光景であった。

 

祐希サイドアウト

 

 

サクラサイド

 

時は遡り獣兵衛と一緒に逃げているサクラは獣兵衛に目的地には空からでも行けるのかを聞いてみると、可能だと言っていたので途中で少し停まってもらい祐希さんにもらったむげんのふえを吹いた。

 

そして大空から二匹のポケモンが来てくれた。ラティオスとラティアスの兄妹の姿だった。

 

「ラティオス、ラティアス私たちを乗せてある場所にまで連れていって」と言うと快く引き受けてくれた。

 

ラティオスの方に獣兵衛とラグナとジンが乗りラティアスには私とサヤが乗った。そして道案内は獣兵衛に任せることにしたので、

 

ラティオスに着いていくことした。二匹が大空を飛び綺麗な景色が眼前に広がっていた。サヤは、お外ってこんなに広いの?と聞いてきたので、

 

「えぇこの他にも海というのがあってとても綺麗と聞いたことがあるわ。」と言うと、凄い綺麗なんだねと言っていた。

 

そうして色々な話をしていたらサヤにどうやら私は物凄くなつかれたようで、姉様と呼ばれるようになった。

 

そしてはしゃぎ疲れたのかサヤは眠ってしまったのでサヤが落ちないように抱えてあげる体勢になった。

 

そして何時間か飛んでいると目的地に着いたようでラティオスが高度を落としていたのでラティアスにも高度を落としてもらった。

 

そうして降りた先は森が深くなっていて、迷いやすい印象が出てきたが獣兵衛にとってはそうでもないようで、俺についてきてくれと言いジンを背負って歩き始めた。

 

ラグナはサヤは俺が連れていくと言いサヤをおんぶして獣兵衛の後について行った。私は周りを気にして追っ手がいないかの確認をしつつ後をついていった。そうして15分位歩くと拓けているところに出た。

 

そこには小さいながらも立派な教会が建っていた。その教会の外に人影が見えてどうやらこちらに気付いたようで近付いて来た。

 

「久しぶりね。獣兵衛さんどうしたの?そこの子供たちは一体?」

 

と言い獣兵衛は

「悪いが説明している時間がない。この子達を預かってはくれないか?この教会で育ててやってほしい。」

 

と背負っていたジンを渡そうとした時にラグナが獣兵衛さんの肩を掴んでいた。

 

「大丈夫だ。シスターならいや…シスターでないといけないんだ。ここ以上に安全な所はない。心配するなラグナ。」と言うと

 

そのシスターという人物は驚いたようで、ラグナの名前を呟いていた。そうしてラグナと目線を合わせてもう一度ラグナの名前を聞いていた。

 

そしてラグナもその人が自分達を害さない人だとわかったらしく警戒を解いていた。そして獣兵衛からジンを預かり腕に抱く。

 

そして獣兵衛がジンたちの名前を言うと、まだ言っていないのに弟と妹だと気付いていたようだ。

 

そして私の方を向くと更に驚いたような顔をしていた。

私はこの人とは初めて会うので何故そんなに驚かれるのかわからなかったが、

 

シスターは小声で「そういうことだったのね。」と言っていた。

 

そしてシスターは獣兵衛さんにこの子たちを守る役目を私にちょうだい」と言っていた。そして獣兵衛さんはまたどこかにいくようで、

 

私にこれからどうするか聞いてきたので、祐希さんが来るまでここにいますと言いそこで獣兵衛さんと別れた。

 

そしてシスターにしばらくここで待たせてもらっても良いか聞いたところ

むしろ大歓迎と言われたので好意に甘えることにした。

 

そうして教会に上がらせてもらった。暫くすると祐希さんがこちらに着いたようで、シスターと話をしていた。

 

話し終わったのかこちらに来ると、暫くシスターと一緒に三人の面倒を見てもらっていても良いかと聞かれたので何故かと聞くと、

 

シスターだけでも平気だろうがもしもという不足の事態があっても大丈夫のように護衛をしてほしいと言われた。

 

どうしようかと考えていたが、ふと服を引っ張られる感覚を感じて、振り向くと眠っているサヤが私の服を掴んでいた。

 

それを見て私は決意した。わかりました。任せてください。と了承した。こうして私は暫く教会で手伝いをしながら暮らすことになった。

 

 

サクラサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

俺は研究所と衛士を全て氷漬けにしたあとライブキャスターのGPS機能を使いサクラがいるであろう場所にリザードンを出して向かっていた。

 

暫くするとサクラの反応が停まったのでそこに居ると思いリザードンに近くまで行くように頼んだ。そうして近くまで行って途中の森でリザードンに降りるように言い、

 

ボールに戻した。そして暫くすると教会が見えてきて、外に人がいたので声をかける。

 

 

「すいません。こちらに、サクラと言う子が来てないですか?」と聞くとその声に気付いたのか此方を向くと、ひどく驚いた様子で

 

「もしかして祐希さん……なの?久しぶりね。元気にしてた。今までどこにいたの?」と言われた。俺はこの人にであったことはないはずなのに、

 

何故かあちらは此方を知っているようであった。そこで俺はある可能性に気付いたので時空を操る程度の能力で自分の未来の記憶を覗いてみると、俺はこの女性と会っていたのが分かった。

 

「久しぶりだな。と言ってもいいのかはわからないな。セリカ。」と言うとどう言うことかと聞いてきたので俺は

 

「多分セリカが昔に会った俺は今の俺よりも未来の存在で今俺はその未来の記憶を同調させたんだ。」と言うとそうなのねとセリカは言った。

 

「それにしてもまたラグナと会えるなんて夢にも思わなかったわ。」

 

「これからラグナやジン、サヤには多くの困難が待っていると思う。だから今はセリカあの三人のこと任せても良いか?」

 

「もちろん任せて、この子たちは私が守って見せるから。」と言うが

正直何かしら不足の事態があるといけないからとサクラの方に行ってシスターと三人のことを暫く頼めるかと聞くと了承してくれた。

 

そして俺は一度反転世界に戻ってサクラのガイアメモリを完成させるため反転世界内に作った工房に行き作成を始めて更に試作段階中の自動人形の作製も平行して行い始めた。

 

そしてガイアメモリを4つほど完成させてもう一度、

 

教会に戻ってサクラにロストドライバーと4本のガイアメモリ、ナスカ、スカル

タイム、エターナルを渡し使い方を教えた。

 

そして俺は元気になった子供たちと遊んでいた。ラグナはサヤがよほど心配なのかずっと側にいてジンが寂しそうな気配を出していたので俺はジンに声を掛けて教会の裏側に来た。

 

「ジン今からちょっとしたものを作るから手伝ってくれるか?」と言うと何を作るんですかと聞いてきたので、まず俺は結構でかい氷を氷輪丸を使い作り出した。

 

そして「今からみんなの彫刻を作ろうと思ってな。ジンには今そこに置いた道具をとって俺に渡してほしいんだ」と言い、

 

アイスピックとハンマーを出して作り始めた。作ってる途中で何で彫刻を作るのかをジンが聞いてきたので、俺は

 

「お前たちもここにきてから、2ヶ月はたつだろう。だから記念に何かを作ろうと思ってな。

 

ジンに手伝ってもらったのはお前は手先が器用だからこういう細かい事が得意だと思ったのさ。ラグナだと派手に壊しそうだからな。」と言うと

 

ジンも笑いながら

「そうですね。兄さんはなんでも大雑把にやるし不器用ですしね。」と言った。

 

「やっと笑ったな。」と言うと

 

「えっ、どういうことですか?」と言った。

 

「ジンは気づいてなかったかもしれないが最近ラグナはサヤにばっかり構っているだろう。だからかな。

 

お前もラグナに迷惑を掛けないようにずっと感情を押し込んでいたように見えてな。ジン。シスターにも言いづらくて、本当に辛いなら俺に言いな。そしたらお前も気分的に楽になるだろ。」

 

と言うと本当敵わないなとジンは言い、それから何かある度に俺のところに来ては色々話してくれるようになった。

 

後日氷の彫刻を二人で作ったと皆に見せたところ皆嬉しそうにしていてジンはラグナやサヤにシスター、サクラに誉められていた。

 

そして記念にと俺はカメラを出して皆で写真を撮った。

 

そして人数分写真を全員に渡した。それからラグナにはサヤだけではなくしっかりとジンも見てやりなと言ったら、

 

それからはジンもしっかりと気にかけながら毎日を過ごすようになった。そして暫くして俺が試しに木刀を出してジンに剣道を教えてみた所、ジンは飲み込みが早くて、俺の技術をどんどん吸収していった。

 

たまにラグナにも稽古をつけたりして二人とも切磋琢磨して己を磨いていった。

こうして俺は三人の子供を助けることに成功した。

 

しかし平穏というのはつかの間で、非日常はすぐそこまで忍び寄っていたことに俺はまだ気づいていなかった。




今回も読んでくださりありがとうございます。生徒会長月光です。祐希がガイアメモリを作っていた期間は大体2ヶ月ほどです。

その間サクラはセリカ=シスターと生活して子供たちを見守っていました。特にサヤはサクラになつき一緒に寝ていたりとしていて、とても仲が良いです。

ジンは上に兄がいて下に妹がいるので、自分が迷惑をかけてはいけないと感情を押し込んでいましたが祐希のお陰で少し本音で話せるようになりました。

ジャスタウェイは銀魂に出てきていたものです。


それからラグナにもポケモンを持たせようと思っています。今のところ3体は決まってます。
何かご要望あればアンケート設置するのでそちらまでお願いします。
次回は少し日常を挟んでから少しずつ進めていこうと思います。

感想、コメントなどしてもらえると助かります。それではまた読んでいただけると嬉しいです。


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キャラ紹介

今回は第7話時点でのキャラ設定となります。キャラ設定は話しが進んでいくごとに更新していきます。そしてココノエの将来的な手持ち結構考えました。そしてBLEACHからもキャラを出します。さて皆さん誰か解りますかな?
BLEACH からスターク&リリネット参戦。詳細を追加しました。


出雲 祐希

年齢28(精神年齢128)

身長175㎝

顔立ち

(フェアリーテイルのグレイのような感じ)

 

外見 

ブリーチの山本総隊長の着ていた

隊長羽織を身に纏っている。その下は

ラフな格好をしている。服装は色々変わるがほとんど隊長羽織は身に纏っている。

 

能力

 

高い術式適性。属性は雷でフェアリーテイルのラクサスのように雷速で動いたり攻撃することができる。 

 

全ての斬魄刀と鬼道を扱える能力。

但し天鎖斬月は原作の無月撃つ前の状態

 

 

終わりのクロニクルの概念を作りだし扱い

武器に付与する

 

虚化

 

ありとあらゆる武器と

道具を作成する程度の能力

 

影を司る程度の能力

 

共有し分け与える程度の能力

 

創造する程度の能力

 

生前のゲームのボックスのポケモンと

道具を持つ(メガストーンとキーストーンも)

 

時空を操る程度の能力

 

秩序を操る程度の能力

 

ありとあらゆるものをリングの先の空間に

移動させる程度の能力

 

天使を操る程度の能力

 

地球の記憶を内封し操る程度の能力

 

封解を操る程度の能力

 

ロストドライバー、アクセルドライバー

ダブルドライバー

 

ガイアメモリ

アクセル、トライアル、ジョーカー、メタル

トリガー、サイクロン、ヒート、  ルナ、

バード、 エクストリームなど

 

程度の能力は今後もまだ増える予定。

 

性格

普段は温厚で困っている人を見るとついつい助けてしまうほどのお人好し。

しかし理不尽や命を冒涜する行為をする者

たちには容赦がない。

あとサクラに対してとても過保護になって

いてサクラに何かあると流刃若火で

灰にしようとする。

(大抵はソーナンスが止めにはいる)

 

立ち位置

物語の中で原作キャラたちにそれとなく

アドバイスをしたり、

手助けや場合によっては

ポケモンをあげる場合もある。

 

戦闘スタイル

斬魄刀を使う斬術や鬼道特に縛道で足止めして、遠距離攻撃や概念核兵器を使ったりと

かなり変則的でたまに思い付きの武器などで戦うこともある。

 

趣味

ポケモンとのコミュニケーション、

概念についての研究

機殼(カウリング)兵器の製造

ガイアメモリの作成

修行

密かに一人で歌うこと

創作料理をする事

 

出雲 サクラ

 

年齢15

 

身長145㎝

 

顔立ち (東方の十六夜咲夜にそっくり)

 

外見(主に祐希が趣味で作る和服の上に

赤いコートを大体着ている)

 

能力

銀の魔道書(普段は祐希の作った制御の概念を宿した賢石で封じてある。ON /OFF可能)

 

天使を操る程度の能力(ザフキエル、

ラファエル、カマエルの再生能力のみ)

 

ロストドライバーとガイアメモリ

(タイム、ナスカ、スカル、エターナル)

 

主にナイフを扱う程度の能力

(祐希の側にいたことで能力が開花した。)

ナイフに関する技術を使うことができる。

ナイフにワイヤーをつけたりナイフに

炎などの属性をつけて放つこともできる。

 

ヴァルケンハイン仕込みの格闘術

 

念動力を操る程度の能力

(ミュウツーの加護)

 

時を操る程度の能力(セレビィの加護)

 

命の炎を操る程度の能力(エンテイの加護)

 

程度の能力は伝説のポケモン達との交流で

更に増えていく。

 

性格

誰にでも礼儀正しい物腰で話し物事も冷静に見ることができる。祐希のことが大好きで

大抵の物事の優先順位は祐希である。

 

祐希の影響でお人好しであるので大抵の

困ったことに首を突っ込んだりして、

事件に巻き込まれることもある。

祐希を慕っているがそれが恋心なのかは

本人もまだわかっていない

 

命を大切にしないものや冒涜する行為には

感情を剥き出しにして説教するかそのまま

戦闘に入ることもある。

 

立ち位置

物語上原作キャラと共に行動して直接的に

アドバイスをしたりする。

また祐希から教わった知識を活用して、状況を好転させたりする。

 

戦闘スタイル

ナイフを使った近接格闘とヴァルケンハイン仕込みの体術を組み合わせて戦いラファエルの風の力をナイフに込めることでカマイタチを擬似的に発生させたり自分の移動速度をあげたりする。

 

銀の魔道書で自分にとって致命傷になる攻撃を避けてその間にナイフを設置するなどの

咲夜さん戦術を使い相手を翻弄する。

ザフキエルは主に補助的にしか使わず大体が隠密行動の際に使ったりする。

 

趣味

ポケモンとのコミュニケーション、

ソーナンスから紅茶の入れ方を教わること

祐希の身の回りの世話をしたりすること。

祐希との修行

 

原作キャラ

 

ココノエ

原作遵守

 

変更点

獣兵衛との仲が少し改善した。

原作ほど手段を選ばない行動をしない。

祐希からポケモンをもらい祐希の言う

強化方法を聞いて独自にポケモンたちを強くしている、いわゆるガチ勢でもある。

 

パートナーは今のところマネネである。

その他の手持ちとして、メタグロスや

サーナイトなどエスパーを中心に揃えていて飛行要員としてピジョットもいる。

後の手持ち

手持ち 通常時    本気  

バリヤード      ガブリアス

メタグロス      メタグロス 

サーナイト      クレセリア 

ピジョット      ケッキング 

ヤドラン       ラティオス(メガ) 

ランクルス      ニンフィア

 

テルミを殺すために研究に没頭していて、

最近では祐希と概念の研究を共同でやってたりする。

 

現時点でEX-stを所持している。

祐希にたいしては、今のところ気になると言った感情がある。

祐希の創作料理の第二被害者

 

ラグナ、ジン、サヤ<少年期>

原作と比べジンはそこまで強烈にラグナを

敵視、依存していない。

ラグナもサヤだけではなく、ジンにも良く構っている。

サヤはラグナに適度に甘えるがサクラに

対して姉様と読んでいて少し依存気味に

甘えたりしている。

 

ラグナは祐希とサクラに対して、俺に力の

意味を教えてくれた人達である思っている。

祐希の創作料理の第一被害者。

 

ジンはサクラは優しい姉のような存在で料理がしっかりできる人と思っている。

祐希は自分にとって剣の師であり、

力に対する心構えを教わった。

創作料理を作る祐希の側で手伝いをすることで被害を免れている。

 

サヤは祐希を父のような人と思っていて

たまに連れてきているポケモンと一緒に遊んでいる。たまに料理を教えてくれるので

教わりに行くのだがラグナとジンは

必死に止めようと頑張っている。

 

サクラは自分にとって姉のような存在で

いつまでも側に居たいと心の中で思っている。その邪魔をするなら容赦しないという

若干ヤンデレみたいになっている。

これが数年後に悪化してサクラに対しての

依存度がとてつもないことになる。

 

スターク&リリネット 

原作遵守

変更点

空座町決戦で京楽さんの色鬼を受けて死亡したかと思っていたら、空間の亀裂に

巻き込まれて、第8階層都市ワダツミの下層にいた所を祐希に拾われる。

スタークたちの祐希に対しては印象は

スタークが命の恩人で仲間思いで

お節介でお人好し見ていて危なっかしい。

リリネット自分たちに居場所をもう一度

くれた人、ポケモンをくれた人であり時々

お節介をやきにくる変わった人。

スタークたちにも程度の能力を祐希は

分け与えた。

スタークは

魂を定着させ固定させる程度の能力

リリネットは

自分の魂をあらゆる武器に変える程度の能力

ぶっちゃけると

ソウルイーターの魔武器である。

そのうち魂の共鳴とか出すかもしれません。

原作では使わなかった。

王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)黒虚閃(セロ・オスキュロス)も使ったり、第10話で使った無限装弾黒虚閃(ネグロ・セロ・メトラジェッタ)など時々オリジナルの技を使ったりもします。<ネグロはスペイン語で黒を意味します>




少し物語が進んできたので祐希とサクラ、原作キャラの変更点を作ってみました。キャラ紹介はどんどん追加していくと思うので見てくださると嬉しいです。あと結構改編しているのはココノエとサヤでココノエに関してはこれからも祐希と行動することが多くなってくると思います。

少女期サヤは原作のこの時間軸にて性格的には変わり無さそうにしますが、サクラが絡むと途端にヤンデレに早変わりして、サクラと例外として祐希とラグナ、ジン以外を排除しようとしはじめると言った具合です。

次回からは日常を挟んでまた新たな局面に物語が移っていきます。これから出そうと思っている、BLEACHキャラも出てくると思うので批評やコメントを気軽にしてくれると助かります。それではまた次回できるだけ早めに投稿できるように頑張ます。こんな駄文を読んでくださりありがとうございます。


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第8話 束の間の平穏

いつも作品を見ていただきありがとうございます。

生徒会長月光です。
今回は日常編となっています。

幼きラグナたちは何を思い何を為すのか?ラグナたちの明日は何処へと向かうのか。


それでは第8話始まります。

全速前進だ!!!!!!!!!!!!


祐希とサクラが子供たちを連れて、教会で暮しはじめて早くて1年経った。    

 

 

あれからラグナたちは良く笑うようにな色々なことに興味を持つようになった。

 

例えばラグナは俺が剣を振ったり、白打の特訓で木に向かって拳をぶつけているのを見て、稽古をつけてくれと頼んできた。

 

 

ラグナはジンとサヤを守れるようにしたいと思ったがまだその力がないことに気が付いていた。

 

なので身近にいて色々知っている俺に頼みにきたというわけらしい。そして俺はラグナに力だけじゃ守れないものがあり、それは何か分かるかと問いかける。

 

 

ラグナは「力があれば何でも守れるんじゃないのか?」と聞き返す。

 

 

「いや。何でもかんでも力に頼ってはいけない。時に力のないものであっても人を救うことはできる。何故ならば人には心がある。力では心を救うことはできない。」

 

 

「ならどうすれば心を救えるんだ?」

 

 

「とても難しいことではあるがその人の考えを理解するんだ。何故こんなことをしたのか、理由と動機を見つけられればその人を救うヒントがみえてくるはずだ。そして根気よくその人を待つというのも時として必要になるだろう。」

 

 

「なんか難しいけど、わかった。やってみるぜ。」

 

「よし早速鍛練を始める。まずはこの森を走ることから始めてそれから足腰のトレーニングをやってから剣を振る心構えを教えよう。」

 

 

「よしゃぁー。やってやるぜ。」

 

 

祐希サイドアウト

 

 

 

ラグナサイド

 

1時間後

 

 

チーン

ラグナは想像以上にきついトレーニングに体が着いていかず途中で倒れてしまった。その横で祐希は森で取った果物をシスターの所に届けにいった。息一つ乱さずにだ。追いかける背中は遠いなとラグナは思ったが、諦めるといったことはなくむしろ心に火がついたようであった。そうして待ちに待った剣を振る心構えを教えてくれる時間になった。

 

「今から剣を振る心構えを教える訳なんだがどういった心構えが必要かラグナは想像できるか?」

 

「考えたことがないから、わかんねぇ。」

 

 

「普通はそうだ。じゃあ今から真剣の刀を持ってみてくれ。何か感じられたら、教えてくれ。」

 

「わかった。」と俺は祐希から渡された剣を握った。

 

 

チャキそして最初に感じたのは嬉しさであった。これでジンやサヤを守れると思っていた。

 

しかし次第に嬉しさとはまた別に恐怖も感じた。

 

もし守れなかったら、人の命を自分の身勝手で奪って良いのか?そして祐希がどうだったか聞いてくる。俺は今感じたことを素直に言う。

 

そして祐希に聞く。祐希はどう思って剣を振ってるんだ?祐希は、

 

 

「俺は覚悟をもって振っている。人の命を奪う覚悟、振った力が起こす悲しみを背負う覚悟、斬った相手の命を背負う覚悟、あとは自分の剣に恐怖を持つことだ。」

 

 

祐希がどれだけの思いで剣を振ってるのかがわかった気がした。しかしわからないことが一つあった。

 

「何で自分の剣に恐怖を持つことが重要なんだ?恐怖があったら相手を斬れないんじゃないか?」

 

「それはなラグナ人と言うのは必ずしも何かをしようとするとき、少なからずそこには恐怖がある。剣を握るときは人を殺さなければならないといった恐怖、人を傷つける恐怖というふうに様々だ。

 

だからこそ恐怖を持つことを恐れるな。その恐怖を受け入れて剣を振るうんだ。ある者が前にこう言っていた。

 

 

自分の剣に怯えぬ者に剣を握る資格はないってな。それを俺は聞いて、その剣で恐怖に怯える者たちは救えないと少なくとも俺は思った。」と言った。

 

俺はその言葉を忘れないように胸に刻み込んだ。そして祐希は今日はこの辺で終わりにしようと言った。

 

「そろそろ腹も減っただろう。シスターの代わりに何か作ってやる。」

 

と言っていたのでどんな料理が出てくるのか楽しみにして教会に戻った。そして料理が出てきた瞬間俺は楽しみにしていたことを後悔した。

 

 

出てきたのは何か紫色の毒々しい色の料理であった。前にサヤが作ったような料理と同じ感じがした俺はすぐさま逃げようとしたが祐希からは逃げられず結局食べることになった。

 

 

そして料理を食った俺は以外にも味が良かったことに満足はしたのだが、その見た目に反した味と見た目のギャップが凄すぎる余りに俺は気を失った。

 

 

後日聞いた話だと祐希は味は良いが見た目がとてつもないってソーナンスに聞いた。俺が食べたのは、色々と改良を加えていた物だったらしい。

 

 

そんなもの人に食わすなと言いたいが、味は良かったのでまた食べたいとは思った。それから俺は修行のノルマを達成出来なかった時に毎回祐希の料理を食わされることになった。毎回味は良いため、

 

 

文句は言えないがせめて見た目を何とかしてほしいと願った。それからサヤが料理を祐希に教わりに行こうとする度に俺とジンは必死に止めに入るのは後のことである。

 

 

こうしてラグナは祐希から剣を振る心構えを学び、後々の戦いのなかでも決して忘れることなく自分の力を使っていくことになる。

 

 

そしてラグナは祐希の

創作料理の第一被害者にもなった。

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

ジンサイド

 

僕は今祐希さんに剣道というものを教わっている。

 

何でも僕には剣に関する才能があるらしい。なのでいつもこうして稽古をつけてもらっている。そしていつものノルマが終わって休憩していると、

 

シスターと一緒に買い物に行っていたサクラさんが水とタオルを持ってきてくれた。思えばサクラさん達には感謝してもしきれないほどの恩がある。

 

僕たちがあの研究所から出られたのは祐希さんとサクラさんがいたからだ。もう一人いた気がするがまぁ良いか。

 

 

祐希さんとは今では色々と相談や知識を教えてくれるので、毎日が楽しい。たまに創作料理を食べさせられそうになるけど、そこは兄さんに丸投げして何とかなっている。

 

 

料理は祐希さんの側にいるソーナンスに教わっている。ソーナンスはとても料理上手でシスターもソーナンスに料理のことは聞いているぐらいだ。

 

シスターは僕たちに生きていくための暖かい居場所をくれ安心と優しい心をくれた。

 

 

サクラさんは自分が辛い目にあったのに、僕たちに真摯に向き合ってくれて僕たちに生きる希望をくれ、僕たちを変えてくれた人だ。

 

 

僕はいつか成長したらこの恩を返すことができるようになりたいと思っている。サクラさんたちは気にしないでと言っていたが、こんなに一杯もらったのだから、何かしら役に立つことをしたいと思っている。

 

 

そのために僕は今日も祐希さんとの鍛練を続けている。あとサヤが祐希さんに料理を教わりに行こうとするのを兄さんと一緒に止めに行くのも、もはや日常になっている。

 

 

この数年後、皆の元を離れることになるとはこの時の僕は思ってもいなかった。

 

 

ジンサイドアウト

 

 

 

サヤサイド

 

私たちが教会に来てから結構過ぎた。研究所の外には色んな景色が拡がっていた。

 

ここではシスターの手伝いをして美味しいご飯を食べたりして、片付けも手伝ってたりする。それからサクラ姉様が洗濯物を干そうとしてたりするのを手伝ったり森に果物を取りに祐希さんと一緒に行ったりする。

 

 

それからは、祐希さんはいつも連れてきているポケモンと、遊ばせてくれたりする。

 

特にピカチュウと遊ぶことが多くていつも毛繕いとかも祐希さんに教わったりしてやっている。

 

あとはたまにお料理も教えてくれるけどラグナ兄様とジン兄様に止められている。何でだろ?あとはピカチュウと一緒にチルタリスっていうポケモンの羽根でお昼寝したりしている。

 

チルタリスは嫌がることなく私たちと一緒にいてくれている。チルタリスと一緒にお昼寝するのも良いけど一番はサクラ姉様の膝枕だもん。

 

 

サクラ姉様は私に外で見てきたこととか、祐希さんと一緒に旅をして面白かったことや楽しかったことを話してくれた。いつか私も姉様と一緒に世界を見て回りたい。

 

 

今日も姉様が来てくれた。

 

いつも私に笑顔を向けてくれる。

 

誰にも渡したくない。

 

あぁ姉様を独り占めしたい。

 

ずっと一緒に生きていたい。

 

姉様と祐希さんとラグナ兄様とジン兄様とシスターか居ればあとは要らない。

 

どうすれば姉様は振り向いてくれるかな。

 

姉様の何もかもがほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシダケノモノニシタイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アハッ ダイスキダヨ ネェサマ

 

 

サヤサイドアウト

 

 

 

 

サクラサイド

 

クシュンとシスターの側で食事を作る手伝いをしていた私はくしゃみをした。

 

 

シスターは「大丈夫?風邪引いてない?」と心配してくれが

 

「大丈夫ですよ。多分誰かが噂をしてたんじゃないでしょうか。」

 

 

と笑いながら冗談を言う。さっきから寒気がするような気はするけど大丈夫でしょう。

 

 

「それにしても私たちと子供たちが来てからもう1年経つんですね。

時が過ぎるのは本当に早いですね。」というと

 

 

シスターは「そうね。1年前まで一人でここにいたことを思えばとても充実したものになったわ。祐希さんとサクラちゃんには感謝してるわ。」と言われたので、

 

 

私は照れくさくなって顔が少し暑くなってるのがわかったが、食事の準備に戻った。「フフッ照れなくてもいいのに。(そういうところは昔から変わらないのね。)」

 

そして暫くするとサヤが手伝いに来てくれて、テーブルにお皿を乗せてくれたりしてくれた頃に祐希さんとラグナ、ジンがきたので、

 

みんなで夕食を食べた。そして寝る時間になって、祐希さんは一度反転世界に戻ってココノエ博士のところに行くと言って戻っていった。

 

 

そしてラグナとジンは一緒の部屋で寝てシスターの部屋で私とサヤは寝ることにした。そうして皆か寝始めた頃、サヤが何かに魘されているのか、

苦しそうにしていた。

 

 

 

「イヤ 姉様おいていかないで。サヤを独りにしないで。一人はもうイヤだよ。」魘されているサヤを私は抱きしめて、子守唄代わりに祐希さんから教わった歌を小声で唄った。

ユーラリ ユールレリ~

 

 

一通り歌い、サヤを見ると安らいだ顔をしていたので、私はそのままサヤを抱きしめたまま、眠りについた。

 

 

 

サクラサイドアウト

 

 

 

祐希&ココノエサイド

 

俺は一度反転世界に入って武器の手入れをしていた。一通り済むとココノエの研究室に反転世界から繋げる。

 

そしてココノエがいるのを確認して研究室に入る。そこにはマネネをちょうど寝かしつけた様子のココノエがいた。

 

 

「なんだ祐希来ていたのか。何か用事か?」

 

「イヤ、一通りこっちの作業が終わったから来てみただけで、しいていうのならこれを一緒に飲もうかと思ってな。」と取り出したのは酒であった。

 

 

「なんだ。酒盛りか。他にも酒盛り相手ならいるだろう。こんな研究室に籠ってばかりの私とじゃなくても。」

 

「今日はお前と飲みたい気分だったんだよ」

 

「そうか。なら頂こう。」

 

 

とコップも用意していたようなので

そこに注いで酒を飲む。ちょうどいい喉が焼けるような感じがまた良かった。後で聞いたところ祐希の能力で熟成させたやつと言っていた。

 

 

そうして飲んでいると、酔いが回り始めたからか、私たち二人とも普段よりも饒舌に話した。普段の第7機関のやつらの愚痴や祐希は最近育てているガキどもの話をしていた。そして私は初めて祐希に会ったときを思い出した。

 

 

あの時の私は少なくともテルミ殺すためならどんなこともすると思っていた。だが祐希に会って色んなことを考えさせられた。

 

 

今では良き友人で研究仲間でもある。そうして考えてみると私は祐希に惹かれていたかもしれない。祐希がいたから親父とも多少仲が改善してさらに私を何回も助けてくれた。

 

まさか私は祐希のことが好きなのか?

 

今まで意識したことがなかった分、気にし始めると、途端に祐希のことで頭が一杯になって前にいる祐希の顔を直視できなくなっていた。

 

 

そんな私を見て祐希は「ココノエ顔色が悪いが大丈夫か?」と言いそれに私は大丈夫だと言った。

 

 

こうして祐希をじっくり見ると、確かに顔はなかなか良いし性格もこちらを気遣ってくれる心遣いがあるが如何せん私はそういう恋愛事には無縁であったため、どうすれば良いのかわからなかった。

 

 

そして俯いていると、祐希に呼ばれたので前を向くと私の額に祐希の額をくっつけていた。「熱は無さそうだな。良かった。」

 

 良くない。非常に良くない。

 

 

おかげで私の顔はさっきより赤くなってるし心臓も煩いほどに高鳴っている。そうして私はさっきの行為に思考が止まり気付けば朝になっていた。

 

 

どうやら私は気を失っていたようで、祐希に膝枕してもらった状態で気が付いた。起きたとき祐希の顔が近くにあったため、また顔が熱くなったが、

 

二日酔いのためか頭痛が酷くて起き上がることができないでいると、

 

 

祐希が酔い醒ましを持ってきてくれて大分良くなった。それを見た祐希は体調には気を付けろよ。と言い反転世界に帰っていった。暫く私は呆然としていたが、

 

起きてきたマネネが私を心配して見上げていたそしてマネネを抱き上げて、

 

 

「なぁマネネ、どうやら私は祐希に恋をしてしまったかもしれないな。」そして私はいつもの研究に戻っていった。今度祐希が来たときはどんなことをして気を引こうかと考えながら。

 

 

その頃の祐希

 

やべぇな

 

途中からココノエが物凄い綺麗で妖絶に見えた。膝枕したときも寝顔が可愛かったし。まさかココノエを好きになったのかな?

 

 

人を好きになったかとがないからわかんないな。とりあえず今度はいつ会いに行こうかと考え始める祐希であった。

 

どうやらこの二人両想いのようだがまだ自覚していない。

 

 

これから二人の仲はどう発展していくのか?

 

 

二人はいつ結ばれるのか楽しみである。




今回は祐希たちの日常を書いてみました。ラグナとジンの二人はそれぞれ強さに関するものや心構えを教わりました。

これから二人がどういう道を歩んでいくか楽しみにしていてほしいです。サヤは、サクラへの依存の片鱗が出てきました。これが後にどういう影響を与えるかしっかり書けるようにしたいと思います。

サヤが魘されていたのはサクラが自分の前から消えてしまうといった悪夢を見ていたからです。

それをサクラは歌を唄い落ち着かせてそして抱きしめたのでサヤは良い夢をみられました。また最近ファイアーエムブレムifをやり始めました。

アクアの歌がとても良かったのが印象に残っています。


ココノエは祐希が好きだと自覚しました。祐希もココノエが好きという両想いではあるのですが、それに気づいていないです。

これから二人の掛け合いを面白く書けるように頑張っていこうと思います。作者はお酒は飲まないのでこんな中途半端な感じになりました。

次からまた物語が動いていくと思います。気軽にコメントや批評してくれる助かります。それではまた次回楽しく読んでもらえると嬉しいです。


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第9話 男の決意そして予想外の出逢い

今回も読んでくださりありがとうございます。作者の月光です。今回は後に重要な戦争のキーパーソンと会います。そして教会での一時。

そして今回あのキャラが登場します。気になる方は是非とも本編をお楽しみください。それでは第9話始まります。


俺は今教会を出てある場所に久しぶりに来ていた。

 

前に観光しに行って以来訪れていなかったワダツミにである。そこである人物に会う約束をしている。

 

4年前に立ち寄った団子屋に行くとそこにはあの時と同じく団子を食べている、現帝でありワダツミの城主のテンジョウがいた。

 

「久しぶりだなテンジョウ少し老けたか?」

 

「そういう其方は逆に若返ったか?」と軽い挨拶をすると本題に入る。

 

「どういうわけで俺を呼んだんだ?」

 

「実は其方に頼みたいことがある。もしこの先妾がが死ぬことになったら、ワダツミの民達をを守ってほしいのだ。」

 

「どういうことだ。まるで自分が死ぬみたいなことを言い出すなんて。」

 

「実は近々妾たちは他の階層都市と連合を組んで、統制機構から独立しようと思っている。一応妾は話し合いで解り合えれば良いと思っている。

 

だが統制機構など様々な組織は好機とみて新しい術式を試そうと戦争を仕掛けると思う。

最近の統制機構は多くの術式と魔道書を蓄えていたりと最近おかしいからやりかねないと思う。

 

妾も死ぬ気はないが、奴等は暗殺という手段を使うかもしれない。妾が死んだあともパングやカグラがいるかもしれないが、それでも救える命は少ないと思う。妾は民を愛している。だからこそ救える命を救いたいんだ。

 

あの時の其方は争いなんてないほうが良いと言っていた。そして力の意味を正しく理解している。だからこそ其方にしか頼めないんだ。妾に其方の力を貸してくれ。頼む!!!」と頭を下げた。

 

それを見た俺は

 

「あんたの覚悟確かに見せてもらった。約束しよう。もしあんたが死んだときはあんたの代わりにワダツミの民

 

そして連合を組んだ他の階層都市の民もできるだけ守ることを誓おう。頭を上げてくれ。」

 

「ありがとう。あともう一つ見て欲しいものがあるから妾の城に来てくれないか。」

「あぁわかった。」

 

こうして俺はテンジョウの城に向かうことになったので、

 

テンジョウについて行くことにしたのだがその途中子供たちが集まったり、お年寄りなど、テンジョウを慕うものたちが話しに来て、そうして城に着いたのが、団子屋を出てから1時間経った頃だった。

 

「普通に団子屋から城に行くなら10分も掛からないと聞いていたんだがな。」

 

「済まぬな。まぁ気を取り直して、其方に見てもらいたいのはこれのことなんだ。」と部屋の隅に置いてあったデカイ釘を見せてきた。

 

「このデカイ釘がどうしたんだ?」

 

「実はこれはアークエネミーでのう。名を鳳翼 烈天上という。妾が調べた限りだと、どうやら魔素を断つ能力があるようで、

 

言ってしまえば、アンチアークエネミーとも言えるものだ。

 

それからもう一つはこの城の地下に封じてある。」

 

封じてある?それほどに危険なものなのかと俺は思った。

 

そうして地下に続く階段を降りて行くとそこには、さらにデカイ釘イヤ、楔のようなものが存在していた。

 

「テンジョウこれは何なんだ?」

 

「これは櫛灘の楔(クシナダのくさび)」

 

 

「古い文献には魔素に干渉して魔素の動きを一時的に止めることができるとあった。これを境界に向けてこれを打ち込めば世界中の魔素を止めることができる。

 

起動キーがさっき見せた鳳翼 烈天上だ。

 

 

序でに言うとこのままだとこれは起動しない。

 

クシナダの楔に特殊な人間の魂がセットされないと効力を発揮しないと書かれていた。

 

だが鳳翼 烈天上とセットで使えば、普通の人間の魂で作動するらしい」

 

魂だと?それだと誰かを犠牲にしなければいけないがまさか!?

 

「テンジョウお前自分が死んだらさっきの烈天上に自分の魂を込める気じゃないよな?」と聞くと

 

「あぁそのつもりである。多分だが妾は生き残れないと思う。実は夢を見たんだ。代々帝になるものは予知夢を見ることがあるらしくてな、

 

そのときの妾は誰かはわからないが統制機構の奴に殺される所だった。ならば死ぬのなら、この命最期まで燃やそうと思っている。」

 

「だがそれをやったらテンジョウお前の魂が境界をずっとさまようことになるんだぞ!!」

 

「それで民を守ることができるのならば、この命惜しくはない!!!!」と言いはなった。

 

俺はその気迫とも言える決意に

 

「わかった。それで俺はどうすれば良いんだ?」

 

「妾はこのクシナダの楔を境界の、狭間と呼ばれる場所のこの空間に封印することにしている。

 

肝心の居場所は俺の信用できる奴に託すことにしている。だがもしそれが伝わらなかったら、お主がクシナダの楔を起動させてくれ。鳳翼 烈天上は妾の弟子に託す予定だ。祐希頼んだぞ。」

 

テンジョウがそう言い俺は了承した。このあと、ワダツミでも上手い蕎麦屋に行きテンジョウと蕎麦を食べた。そして俺はワダツミを出た。

 

これがテンジョウとの今生の別れになるとはこの時の俺は思ってもいなかった。

 

祐希サイドアウト

 

 

サクラサイド

 

今日は祐希さんは人と会う予定があるようで教会の方には居ません。なので、今日はラグナの鍛練に付き合っています。

 

とはいっても、筋トレや素振りだけですので私はただ見ているだけの状態になっています。一通り鍛練が終わったのを見計らって私はタオルを渡します。「ありがとう。姐さん」とラグナは言います。

 

何故かラグナから私は姐さんと呼ばれている何でなのか聞いても何となくと言われてしまいます。まぁ呼び方はどうでも良いので今は置いておきましょう。

 

 

 

「なぁ姐さん、祐希はこれで強くなれるって言ってたけどこんな地味なことで本当に強くなれるのか?」とラグナは言った。

 

確かに今ラグナがやっているのは筋トレや素振りといった地味で面白くないことなのかもしれない。

 

それでも「確かに地味で退屈なのかもしれないけど、まず基礎ができてないと、必ず将来的に困ることになるのよ。

 

私も祐希さんに色々教えてもらったとき、ラグナみたいに地味なこともやったわ。

 

でもそれをやったからこういうことも出来るようになったわ。」私は遠くの木に向かってナイフを素早く振る。

 

すると木には何かで斬ったような痕がついていた。

 

「姐さん一体何をしたんだ?」

 

「今のはナイフを素早く振る事によってその振ったときの風圧で遠くにカマイタチをおこしたの。これをやるには腕の力と素早く振るために足腰の力も必要になってくるわ。

 

ラグナが今やってる地味な筋トレをやり続けて身に付いたわ。だからねラグナ不安なこととかあったら祐希さんに直接言った方が良いわよ。」

 

「ありがとう。姐さん俺、頑張るよ。」と言い教会に戻った。

 

 

ジンサイド

 

唐突だが、僕は今最大のピンチに立たされている。

 

それは今サヤが料理を作ろうとしているからだ。

 

僕は止めようとしたのだが、光の写っていない目で、

 

「サクラ姉様に作ろうとしてるのに、ジン兄様はジャマヲスルノ?」と言われてしまい止めることができなくなってしまった。

 

このままではサクラさんがサヤの料理の餌食になってしまう。とりあえず一旦落ち着き、考えを最大限に働かせる。

 

 

どうすれば、被害が出ないようにするかではなく、今サヤの料理を改良できる人に頼んで何とかしてもらうしかない。

 

だがそんな人がいるのか?祐希さんは料理の味は良いが、見た目があれだからダメだ。シスターは今町に出て買い物している。

 

兄さんは鍛練に行ってる。サクラさんなら行けそうだが、僕が呼んだとサヤにバレたらとてつもない目に合いそうだ

 

 

どうすれば良いんだ!!?

 

 

と考えていると扉が開いて、ソーナンスが入ってきた。

 

「サヤは今何やっているんだい?」と聞かれたので、

 

サクラさんに料理を作っていることを言ったらソーナンスがサヤの前まで行った。今行ったら危ないですよという前にソーナンスは話しかけていた。

 

「やぁサヤ。その料理は誰に作ってるんだい?」と聞いた。

 

「サクラネェサマニ、ヒゴロノカンシャヲコメテツクッテルノ。ソーナンスモワタシノジャマヲスルノ?」

 

「邪魔なんてとんでもない。でもサクラの好きな味とか知ってるから、一緒に作らないかなと思ってね。」

 

「ホントウニ?ウソジャナイヨネ」

 

「勿論だよ。」と言うと

 

「わかった。一緒に作ろう。」とさっきまでの雰囲気と一転していつも通りのサヤに戻っていた。

 

こうしてソーナンスのおかげでサヤの料理をそのままサクラさんに食べさせずに済んだ。

 

この後サクラさんにサヤが作ったのを持っていくととても美味しかったようで、サクラさんに誉めてもらって頭を撫でてもらっているサヤを目撃した。

 

あの時のサヤの豹変をソーナンスに後で聞いてみたところ

 

「世の中知らない方が幸せなこともある。」と教えてはくれなかった。これ以来サヤがサクラさんと一緒に過ごすのを邪魔しないようにした。

 

 

ジンサイドアウト

 

 

シスターサイド

ラグナたちと祐希さん、サクラちゃんが来てから早いものでもう1年半になる。

 

以前までは、この教会で一人で暮らしていたけど、今は鮮やかになった。

 

ラグナはジンとサヤを守ろうといつも無茶をするので見てるこっちもハラハラするけど、何事にも真っ直ぐ向き合ってる。

 

祐希さんの修行にも懸命についていってて祐希さんも感心していた。

 

ジンは手先が器用で、いつも私やサクラちゃんの手伝いをしてくれて祐希さんに色々修行をつけてもらっているらしい。

 

祐希さんの手伝いでポケモンの毛繕いもしていて祐希さんは俺より上手いかもしれないと誉めていた。

 

サヤは二人のお兄さんよりも私とサクラちゃんの手伝いをしてくれている。ラグナとジンの二人とも仲良く遊んでいてポケモンたちとも上手くコミュニケーションを取れていて、色々な子達からなつかれている。

 

ただ心配なのは時々サクラちゃんを見る目が何て言うか、怖いようなそれでいて誰にも渡さないっていうオーラが出ている。

 

サクラちゃん本人は気付いてないみたいだけど祐希さんとソーナンスと私は時々暴走するサヤを止めたりしている。

 

まぁそれだけサクラちゃんが好きなんだろうと私は思っているからあまり心配はしていない。

 

今私は町に出て久しぶりに買い物をしている。

 

前は町から食料を届けてもらっていたけど、祐希さんたちが来てからは祐希さんが町に買い出しに行ってくれていて助かっている。

 

たまには私も行こうと思い町までの道のりを行きは祐希さんに送ってもらって町に来た。教会にはサクラちゃんがいるから何かあっても大丈夫だと思う。

 

勿論一人ではなく付き添いとして祐希さんからポケモンを渡された。

 

そのポケモンとは

 

「シスター。あとは何を買うの?」と私の隣にいる女の子がテレパシーというもので頭の中に話しかけてくる。

 

この女の子はラティアスというポケモンで何でも光の屈折で人の姿に見せていると祐希さんに聞いた。

 

「えぇあとはそのお店で、砂糖を買えば終わりよ。」

 

「ハーイ」

 

とお店に入り砂糖を探すとちょうど最後の一袋のようでお店の端にあったので、

 

私が取ろうと手を伸ばすと他の方から伸びてきた手とぶつかった。

 

「すいません。大丈夫ですか?」と聞くと

 

「あぁ。こちらこそ済まない ってもしかしてシスターか?どうしてこんなところに?」

 

とそちらに顔を向けるとそこにはブカブカの帽子を頭にのせた私の姉と獣兵衛さんの子供であるココノエの姿があった。

 

「あらココノエじゃない!久しぶりね。元気にしてた?ちゃんとご飯とか食べてる?」と聞くと

 

 

「あぁしっかり元気でやってるよ。今日は研究も一段落したから息抜きに、少しお菓子を作ろうと思ったんだが、生憎砂糖がなくてな。

 

この町の砂糖は一番美味しくお菓子を作ることができるからわざわざ遠出したのだが、最後の一袋ならシスターに譲るさ。」と言う。

 

「それならココノエ。教会に来てくれたら砂糖を分けられるわ。」

 

「イヤ、さすがにそこまでしてもらうのは」と言うと帽子の中から小さい何かが飛び出してきて、「マネネー」と可愛らしく挨拶してきた。

 

「こら、マネネ町の中では帽子の中にいろと言ったろ。」と慌てているココノエだが

 

「あら、可愛い子ね。もしかしてこの子ポケモン?」とシスターは言う。

 

「シスター、ポケモンのこと知ってたのか?」

 

「えぇ昔から知ってるわよ。とりあえずここから出ましょう。」とココノエが驚いていたので

 

私はとりあえず砂糖を買って、町の外れの森までココノエを連れてきた。そして「

 

それじゃあラティアスお願いね。」と言うとラティアスは少女の姿から本来の姿へと戻った。

 

 

そうしてラティアスが変化した姿を見たココノエとマネネは、

 

「まさかポケモンが人になれたというのか!?しかし一体どうやって。」とココノエが呟いている最中、

 

マネネはラティアスに挨拶していて、ラティアスもマネネに目線を合わせて、挨拶していた。

 

 

「ほらココノエ考えるのは後ででもできるんだから今は教会に戻りましょ。」

 

 

とココノエの背中を押してシスターはラティアスに乗って次にココノエもシスターの後ろに乗る。

 

マネネはココノエが抱き抱えているそうしてラティアスは全員乗ったのを確認すると教会に向かって大空に飛び出した。

 

大空を飛んだことのないココノエとマネネは空から見た大地の姿を見た。そこには地上を覆うように魔素が拡がっている光景が見えた。

 

その中でも教会のある場所は透き通ったような感じで他のところと大違いだと思った。

 

「ところでココノエはもしかして祐希さんと知り合いなの?」

 

「シスターは祐希を知っているのか?」

 

今は私の教会に結構な頻度で来てることを言うと、

 

「シスターは祐希がどんな味が好きか知ってるか」と唐突にココノエが聞いてきた。

 

「どうして私にそんなことを聞くの?」

 

「実は祐希に研究の手伝いをしてもらっていてそのお礼をしようと思って」とココノエが顔を赤くして言っているので、

 

「もしかして、祐希さんのこと好きになったの?」と試しに聞いたところ、

 

「そ、そそそんなことはないぞ。日頃から私に気を使って、身の回りのことや体調を気にしてくれていたりして私を助けてくれている祐希を好きになるだなんて」と取り乱して自分が墓穴を掘っていることに気付かないココノエの様子を見て

 

「あらあら、ようやくココノエにも春が来たのね。良かったわ。祐希さんなら安心してココノエを任せられるわ。」と私が言うと照れているのか

 

「だから祐希とはまだそういう関係じゃないんだ。」

 

「フフフフッまだっていうことはいつかは恋仲になりたいってことでしょう。」

 

「うっ そ、それはできればそうなりたいんだが今いちそういうことに関しては私も何も知らないからどうすれば良いのかわからないんだ。」と言うので、

 

「なら私が協力するわ。モタモタしてると誰かに盗られちゃうわよ。」と言うと

 

「それは困る。頼むシスター私に祐希をどうやったら振り向いてくれるのか一緒に考えてくれ。」

 

「えぇ可愛い姪の頼みですもの。喜んで手を貸すわ。」と話している内に教会に到着した。

 

そしてラティアスはまた人の姿になって

荷物を運んでくれた。そして外でいつも通り、訓練しているラグナとそれを見ているサクラちゃんを見つけたので近くまで行き声をかける。

 

「ただいま、ラグナは今日も訓練頑張って偉いわね。」と言うと、

 

「あぁシスターか、おかえり。まぁ修行は頑張って付いて行ってるよ。

祐希は一緒じゃないのか?」

 

「祐希さんなら私を送ったあと用事があるって言ってそのままリザードンに乗って行っちゃったわ。夕方過ぎに帰るとは言ってたわ。」

 

「そうか。ところでそっちの奴はなんなんだ?」

 

「そっちの奴とは失礼だな小僧

私はお前より年上だぞ。年上を敬うことも知らないのか?」

 

「うるせぇな。そんなもん知らねぇよ。」とラグナが言うがここでサクラちゃんが

 

「お久しぶりです。ココノエ博士今日はどうされたんですか?」と言ったのを聞いたラグナは

 

「姐さんの知り合いなのか?」

 

「私の知り合いと言うよりも祐希さんが知り合ってその流れで私も知り合ったのよ。この人はココノエさん、結構偉い博士で祐希さんと共同で研究とかしてるのよ。」

 

「へぇ。祐希はこいつと仕事してるのか。祐希って仕事の時とかどんな感じなんだ?俺が修行付けて貰ってるときは結構真面目だけと時々ふざけておれがひどい目に合うんだよ。そんでもっていつも決まって」

 

「研究の時も大体そんな感じだな。私もふざけたときの行いでひどい目にあった。それが」

 

 

「「あいつが料理を作って大体俺(私)が実験台になる時だ。」」

 

 

と言うと二人は顔を見合わせて、がっしりと握手をした。

 

「そうだよな。祐希の奴自分で考えた料理を俺たちで大丈夫か実験するんだぜ。」

 

「私も最初、研究終わりで疲れていたときに作って貰ったが味は良いんだがその見た目が悪すぎるのと変にアレンジをしたりして更に見た目が悪くなっていったりして、どうやったらそこまで見た目を悪くできるのかわからん。」

 

「それに俺が修行のノルマをクリアできないとその創作料理を食べさせるって感じだ。」

 

「そうか。それは大変だな。困ったら私でよければ相談に乗ろう。改めて私はココノエだ。お前名前は何て言うんだ?」

 

「ラグナだ。宜しく。ココノエ」といつの間にか仲良くなっていた。

 

そしてそんな二人をおいて私はキッチンへと向かい夕御飯を作ろうと向かったけれど、そこでは

 

「いい感じだよ。サヤあとは焦げ付かないように良くかき混ぜたら出来上がりだよ。」

 

「ありがとソーナンス。」とキッチンでソーナンスとサヤがどうやらカレーを作っていた。

 

その側でジンは手伝いで食器を洗っていた。ただいまと言うと三人とも振り返りおかえりと言った。

 

「シスター今日はカレーでも良いかな?僕が手伝ったとはいえサヤが作ってくれたんだ。」とソーナンスが言いサヤが、

 

頑張ったんだよと言っているので、頑張ったのねとサヤを誉めた。そしてラグナたちが話しているのを見ていたサクラちゃんがキッチンへと来たのを見たサヤが、

 

サクラちゃんに「おかえり。サクラ姉様。見てみて、今日はソーナンスに手伝ってもらって、カレー作ったんだよ。」と言うと

 

サクラちゃんが「凄いわサヤ良く頑張ったのね。偉い偉い」とサクラちゃんがサヤの頭を撫でていた。

 

サヤは気持ち良さそうに、くすぐったいよ。姉様と言っていたけど、その顔はもっと撫でてと言っているようであった。

 

そしてその後に、ラグナとココノエもきて折角だからココノエも夕御飯を食べていくように言うと、

 

最初は断っていたが一緒にいたマネネが引き留めたので、最終的にはココノエも食べていくことになった。

 

その後に祐希さんも帰ってきたけれどなぜか服がボロボロになっていて怪我をしているかと思ったらどこも怪我をしておらず本人も何でもないと言っていたので大丈夫だと思う。

 

そうして私たちは夕御飯を食べた。結構な大人数で食べたのでとても鮮やかな食事になりラグナはココノエとまだしゃべっていてココノエも満更じゃないようで、時々普段の祐希さんについて聞いてたりもしていた。

 

サヤはマネネとサクラちゃんと一緒に

食べていて、気が合うようで、仲良くなっていてサクラちゃんにベッタリと甘えていた。

 

 

ジンは祐希さんに今日あったことを言ったり、訓練中に疑問に思ったことを聞いたりして祐希さんもそれに答えながら話をしていた。

 

昔の静けさが嘘のようにとても鮮やかな食事になったけど、今の暮らしに私は満足している。出来ることならこんな暮らしが続けば良いのにと私は願わずにはいられなかった。

 

この約2年後その願いがむしくも砕け散ってしまうとは今の私には想像できなかった。

 

 

シスターサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

俺は今、純粋に驚いている。

それは目の前で傷だらけで倒れている二人の男女が生前の漫画に出てくる、キャラだったからだ。

 

あれは俺がテンジョウと別れて、階層都市の下層の方を歩いていたとき、魔素に侵された獣たちが何かに群がっているのが見えたのでとりあえず、久しぶりに術式を使い物理的に獣達を消した。

 

俺の術式の属性は雷で術式で雷を纏い攻撃しただけである。(要するにナルトの雷影のような感じだ。)こうジュッと焼けたような音がした。

 

そうして群がっていたものに目を向けると見たことのある姿であったわけだ。とりあえず、二人を反転世界の中に連れていき治療をする。

 

その時にハピナスとチリーンにも協力をしてもらって何とか二人とも助けることが出来た。しかしなぜこの世界にいたのかわからず俺は二人が起きるまで待つことにした。

 

祐希サイドアウト

 

 

????サイド

「ここは一体。確か俺は斬られて!!!!傷口がないそれに少しばかりか霊圧も回復している。

 

どういうことだ?そうだ。あいつはどこに!?」と思っていると横からスピーと聞こえそちらに向くとそこにはあいつが寝ていた。

 

ひとまず俺は安心したのでここがどこか探ろうと体を起こすと

 

 

「目が覚めたようだな。身体の具合はどうだ?」と言うのが聞こえたので、そちらを向くと、そこには白い羽織を着た男が立っていた。

 

「あんたが治してくれたのか?」

 

「あぁあとそこの二匹も手伝ってくれた。あの二匹がいなかったらヤバかったよ。礼はそっちに言ってくれ。」と言ったので、

 

俺は「見ず知らずの俺たちを助けてくれて済まない。ありがとう。」と言うとその二匹は頭を下げていた。

 

そして俺は少しでも自分達の状況を知るため男に話しかけた。

 

「悪いんだがここは一体どこなんだ?俺たちは確か空座町ってところにいたはずなんだが?」と言うと男は、

 

「ここは第8階層都市のワダツミの下層に当たる場所さ。」と男の言った場所に覚えがなく混乱していると、

 

「俺からも聞いて言いか?何であんたらがここにいるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1十刃(プリメーラエスパーダ)

スターク。」

 

「なぜ俺らを知っている!?まさかあんた死神の仲間か?」

 

「イヤ違う。だがあんたらの現状を多分良く知ってる者と言えるな。俺は出雲祐希。祐希と呼んでくれ。

 

簡単に言うとここはあんたらのいた世界ではない。ようするに異世界と言ったところかな。こっちに来た原因があるはずなんだが、何か心当たりはないか?」

 

「んなこと言われてもな。俺は斬られて地面に落下してたし意識も朦朧としててあんまり覚えて…………イヤそう言えば落ちるとき何か黒膣(ガルガンダ)に似た裂け目が見えたような気がする。」

 

「多分それは空間の裂け目だったんだろう。あんたらの戦いで空間の一部耐えられずに空間が裂けてこちらの世界に繋がったんだと思う。」と祐希は言う。

 

「なぁあんたは俺たちの戦いの後のことを知っているか?出来れば藍染様がどうなったのか気になるんだが?」

 

「俺の知ってる限りの話では

 

 

祐希説明中

 

 

「成る程。藍染様は負けたと言うことか。」

 

「それでスタークあんたこれからどうするんだ?」

 

「そうだな。面倒くせぇけどこれから生きていくしかないだろうな。」

 

「そこで俺から提案があるんだが、どうだろう。俺と一緒に来る気はないか?」

 

「何でだ?あんたは強そうに見える。あんたなら一人でも大丈夫なんじゃないのか?」

 

「イヤ俺一人じゃできることなんてたかが知れている。これからこの世界は大変になっていく。だからこそ一人でも多くの仲間が俺には必要なんだ。

 

だからこそ言わせてもらう。俺にお前たちの力を貸してくれ。そして共に行こうスターク。

 

その言葉と共に俺に手を差し出してくる祐希俺を必要と言ってくれた奴に興味が湧いた俺はその手を取った。

 

こうして俺、第1刃スタークとリリネットは祐希の仲間となった。後にスターク達の孤独を埋めてくれる者達のお陰で徐々に馴染んでいくことになるのは先のことである。

 

????改めスタークサイドアウト

 

 

祐希サイド

俺はスターク達にしばらく傷の治療のために反転世界にいてもらうことにした。そうして反転世界から戻るともう夕方になっていたので急いで教会に戻るとそこにはココノエがいた。

 

 

何故いるのかを聞くとシスター連れてきたからだというのがわかった。前回の出来事の性でまだちゃんとココノエの顔を正面に見れなかった俺は食事中ジンに話しかけられるまで、呆然としていた。

 

そして食事の片付けをして少し涼もうと外に出た。辺り一面綺麗な夜空が広がっている中俺は考えていた。これから訪れるだろう未来を思っていると隣に誰かが座った気配がしたのでそちらを見るとココノエがいた。

 

「どうしたんだ祐希?何か考え事でもしていたのか?」と心配するココノエに

 

「今の生活が平和でこの平和がいつまで続くかを考えていた。」と言うと、

 

 

「そうか。でも未来なんて誰にもわからないものだ。大事なのは明日をどう生きるかなんじゃないかと思うぞ。」と言った。

 

その言葉で色々考えていた俺は少しスッキリした。

 

「ありがとうココノエ少し気が楽になった。そうだな難しく考えず明日を生きていくしかないよな。」と言うと

 

ココノエが「スッキリしたようで何よりだ。所で日頃のお礼と思ってクッキーを作ってみたんだ。」と言い手に持っていたであろうそれを渡してきた。

 

「そんな礼なんて要らないっていうのにまぁありがたく頂こう」と一口食べるとサクッとした歯応えと絶妙な甘さが口に広がった。

 

「うまいな。ありがとうココノエクッキー旨かった。」と笑顔で言うと、

 

ココノエが顔を赤くして「そうか。失敗してなくて良かった。」と言った。その後二人で世間話をして教会に戻るとシスターがココノエの分の布団を用意していた。

 

 

俺の横に。

 

空いてるところが祐希さんの横しかないから宜しくねと言われた。何でさと思いつつ、ココノエの方に向くと、顔が赤いまま俯いていたが決心したのか、布団に入っていった。俺もそうして布団に入る。

 

 

そうして30分ほど経っても俺は眠れずにいた。理由はココノエの寝顔が可愛すぎて眠れず心臓が煩いくらいに鳴っているのがわかった。

 

思えばいつも研究では助けられ、日常の中でも相談に乗ってもらったりとしているし寝顔も可愛いし今日のクッキー旨かったしなと思った。

 

いつかこの思いを告げたいと密かに思いながら俺は眠りについた。

 

翌日起きてみるとココノエに抱きついていた自分がいた。とりあえず離れようとしたのだがココノエが離してくれず、

 

 

そして遅いと思って起こしに来た子供達に見られ暫くからかわれるようになるのは余談である。




今回も読んでくださった読者の皆様ありがとうございます。さて今回はテンジョウとの話し合いとスタークとの邂逅となりました。

本来は後の戦争でクシナダの楔は発見されますがこの時点でテンジョウが所持していることにしました。テンジョウとの約束は後にとても重要なフラグになっています。

そして口調が少し変かもしれませんがそこは気にしないでいただけると助かります。そしてスタークとリリネットの参戦。

これは前から入れようと考えていました。サヤは今回は軽いヤンデレの片鱗を出しているのをジンは感じ取りました。

これからジンはしっかりヤンデレサヤに遭遇しないよう頑張れるかしっかり描写していきたいです。そして感想などありましたら気軽にお願いします。それでは次回投稿早めに出来るように頑張ります。


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第10話 迫りくる蛇の魔の手 教会襲撃

今回からはスタークたちも本格的に参戦します。そして祐希がスタークたちに能力を渡します。更にあの蛇が遂に動き始めます。果たしてどうなるのか?それでは第10話始まります。


スターク達の傷が完全に癒えてからシスター達に紹介をした。二人とも以外と子供好きのようで良く面倒を見てくれていた。

 

スタークは普段は面倒くさがったりしてるが三人の面倒を見てくれていてたまにシスターの手伝いもしてくれている。そしてポケモンたちへの面倒見も良く昼寝をするときに特になつかれているヤドランも側で昼寝をしているのを見かける。

 

 

リリネットは三人と良く遊ぶのでラグナとジンはもう一人妹が出来たように世話を焼きサヤは姉が増えたように感じているようで、一緒に修行したりポケモン達の毛繕いを一生懸命にやっている。

 

良くガルーラがリリネットのことを見ていて様々なことを教えていたりするのを見かける。そうして時間は過ぎていった。

 

祐希サイドアウト

 

 

スターク&リリネットサイド

 

俺たちは祐希の治療を受けて身体と霊圧も完全に回復した。

 

そして俺たちは祐希からあるものをもらった。何でも制御と抑制の概念を込めた賢石という石で持っていれば俺たちの霊圧で周りを殺さなくて済むとのことだ。

 

 

それだけでも感謝するのに俺たちが刀剣解放(レスレクシオン)をして全力で戦ったとしてもどちらとも消えないようにしてくれたらしい。

 

何でも祐希の能力を少し譲渡したらしく確か

 

魂を定着させ固定させる程度の能力

 

というものらしい。これで俺たちの魂という概念を固定させて身体に定着させることで俺たちの能力である自身の魂を引き裂き分かち合い同胞のように連れ従うでリリネットの人格が消滅しないようになったという。

 

更にリリネットには

 

自分の魂をあらゆる武器に変える程度の能力

 

を渡していた。

 

 

これはリリネットの魂を文字通り武器にして相手を攻撃したり俺が武器となったリリネットを使うことでリリネットが狙われるリスクを無くすことができる。

 

これを聞いたリリネットは珍しく素直に祐希に礼を行っていた。そして俺らは祐希の仲間がいる教会とやらに向かっている。

 

俺的には祐希の仲間がどういった奴等なのか気になるんだが、リリネットの方は今頭に乗せているポケモン、

 

名前は確かヌメラだったかに夢中で話を聞いてないので俺は再度説明をするために口を開く。

 

「おいリリネット。祐希の話をちゃんと聞いてたか?」

 

「うるさいなスタークは。しっかり聞いてたよ。」

 

「じゃあ何言ってたかわかるよな。」

 

「当たり前じゃん。あれだろ。……………ご飯食べに行くんだろ。」その答えに俺は呆れてリリネットに拳骨をいれる。

 

「痛ったいな~何すんだよスターク」

 

「ちゃんと聞いてないお前が悪い。今から祐希の仲間がいるところに行くって言ってただろう。リリネット」

 

「え~ご飯食べれないの。」と言ってるのを聞いていたのか。前を歩いていた祐希が

 

 

「教会に行けば何か作るから心配しないでくれ。」と言うので

 

「ほらあたしの言った通りご飯食べに行くんじゃん。スタークのバーカ」

 

 

「バカなのはどっちなんだかハァー、所で教会とやらはまだなのか?」

 

「あと少し歩けば着くぜ。本来は普通に上から入ればいいんだがお前たちが結界を通れるかわからないから一緒に結界を通って異常がなければ良し、結界を通れないなら俺が何とかする。」

 

「結界ってどんな種類のものなんだ?」

 

「悪しきものを入れないように、普通の結界と転移で中に入れないほど強固な結界の二重になっている。」

 

悪しきものって言うと確か黒き獣の躰が霧散して高濃度の魔素が地上を覆った影響で魔素中毒になっちまった奴とかが当てはまるとかだったな。

 

俺たち虚もそれに引っ掛かる可能性が高いと祐希は言っていた。そうして暫く歩いていると明らかに空気が澄んでいるのが分かるくらいの空間に入った。

 

「どうやらスタークたちは大丈夫だったようだな。もう少し歩けば教会は見えてくる」と言うとまた歩き出した。

 

そして歩いていると少年が木刀で素振りをしているのが見えた。その側には見守っているのだろう少し年の離れた少女がいる。

 

 

そして祐希がその二人に声をかけた。どうやら俺たちに紹介する仲間だったようだ。そうして近付いてきて改めて二人を見る少年の方はまだ未熟ではあるがまだまだ伸びる要素があると言うのが分かり、

 

少女の方は霊圧というかこっちの世界でいう魔力が高いのと見ただけでも分かるくらい戦闘慣れしているのがわかった。

 

「よう祐希。やっと来たな。今日こそは一本入れてなるからな。」

 

「お帰りなさい。祐希さんそちらのお二人は一体?」

 

と少女が俺たちを見ると少し警戒をしていた。成る程、実力の差もしっかりわかるようだ。これは将来隊長格に匹敵するぐらいに強くなると俺は感じた。

 

「この二人は行き倒れていたところを拾ってな簡単に言えば仲間になったんだ。」と祐希がいうので俺たちは自己紹介をする。

 

「俺はコヨーテ・スターク。こっちのちっこいのがリリネット・ジンジャーバックだ。それぞれスタークとリリネットと呼んでくれ。」

 

「ちっこいっ言うな。」とリリネットから蹴りをくらった。人でいう弁慶の泣き所に

 

「いってぇ。リリネット、そんなところ蹴るんじゃねぇ。」

 

「フン。スタークが悪いんだぞ。」といつものやり取りをしていると少女の方が笑っていて、少年は俺らのやり取りを茫然と見ていた。

 

「仲が良いんですね。私は出雲サクラと申します。祐希さんと被るのでサクラと呼んで下さい。こちらは、ラグナです。ほらラグナ挨拶して。」

 

「ラグナだ。なぁあんた強いのか?」

 

「どうだろな。強いかもしれないしそんなに強くはないかもしれない。まぁ好きに考えてくれ。」

 

「んなこといってどうすんだよスターク。あんた凄い強いじゃんか。祐希には負けちゃったけどさ。」

 

 

スターク回想

 

俺たちは回復したあと祐希がどれだけ強いか確かめるために勝負をした。

 

刀剣解放もして全力で無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)を撃っても全弾を3rdギアの概念核を宿した神砕雷(ケラヴノス)っていう武器で完全に相殺され

 

(しかも祐希曰く本来は武神というのに乗って撃つため本来の威力の4分の1程度だと後で聞いた。本来の威力だと1,5キロの範囲の物体を空気ごと消滅させる破壊力だとも言っていた。)

 

さらに狼の弾頭は近付く前に全て祐希の放つ空間ごと斬る斬撃のせいで届かず王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)も撃ち

 

更には解放後のエスパーダが使える黒虚閃(セロ・オスキュロス)も使ったが今度は4つの玉みたいのを出して

 

     ーー力は無限となる

 

と聞こえたときには全て相殺されていた。(この時に聞こえたのが概念空間を展開して概念条文を加えたもので何でも武器と名の付くものなら全て無限大の攻撃力になるとのことだ。)

 

 

そして最後に俺は無限装弾虚閃に黒虚閃を加えたものである無限装弾黒虚閃(ネグロ・セロ・メトラジェッタ)を放つが

 

これは最後に反物質で作り出したと言っていた槍をこちらに投げて一つのセロに当たったときに周りを巻き込んで大爆発して全て無効化され気付けば後ろに回り込まれて斬魄刀を首に添えられていた。

 

こうして祐希と戦ったのだがまだ斬魄刀も使ってない状態でこれなので斬魄刀を使えばこれ以上に強いのかと思った。それと同時にこれほど強いならば俺たちといても大丈夫と安堵した。

 

 

スターク回想終了

 

 

俺が物思いに吹けているといつの間にかラグナとリリネットが取っ組み合いの喧嘩をしていて祐希が二人に拳骨を落としているのが見えた。

 

「煩い位に鮮やかだかこういうのも悪くないな」と言うと

 

その呟きが聞こえていたのか、

「あの子たちを見守って1年半ですが私たちもあの子達の元気に励まされた位です。」とサクラが答えた。

 

 

そして俺はそのあとジンとサヤにシスターと会って(シスターは俺たちを見て驚いていた。)食事も食べて(リリネットはラグナと食べ物の取り合いをしていた)何気なく散歩していると丁度良い木漏れ日の当たる木が有ったのでそこで俺は昼寝をした。

 

 

目が覚めたとき横にヤドランがいた。ヤドランは俺が治療中に会ったポケモンでマイペースなのかゆっくりとした動作をしているが何だか俺と気が合うので大体いつも側にいる。

 

 

どうやらヤドランは夕食の時間になったのを知らせに来てくれたようなので俺は教会に向かう。そしてまたいつもの煩い位に鮮やかな食事になった。

 

 

俺はこういう戦いのない平和な時間も悪くないと思っている。前の世界では、エスパーダ同士牽制しあって殺伐とした感じもあるしリリネットが襲撃されたりと落ち着かない時間が多かった。

 

願わくばこの時間が続けば良いと思うしこの平穏を守るために力を使うと決意した。そうして時は過ぎていった。

 

 

シスターサイド

 

祐希さんたちがきてから3年スタークさん

たちがきて1年半になる。

 

最近私は良く夢を見る。それは今住んでる教会が襲われて、私が死にジンとサヤが拐われて、ラグナは右腕を失い倒れ伏している光景だ。

 

そしてまた場面は代わり大きくなったラグナが私やジンとサヤを失い復讐へはしるところだった。

 

そして最後は決まってラグナが女の子と一緒に窯に落ちて行くというのが夢の内容である。最初はただの夢だと思っていたけど、

 

流石に2週間も同じ夢を見ているとなると偶然とはとても思えなかったので、

 

祐希さんに相談してみた。そして祐希さんは念のためにとお守りとして指輪をくれた。どういう効果かは教えてくれなかったけど、いざというときは、指輪が守ってくれると言っていた。

 

 

指輪の内側に諭命と書かれていたのでこれがお守りの代わりなのかと思い取り敢えず鎖に通して首に掛けておいた。そしてその晩にまた夢を見た。

 

 

今度は大きな鳥が私に何か話しかけているようであったが聞き取れなくてまた場面が代わり今度は焼け果てた塔で鳥が3匹の何かを甦らせたところを見た。

 

そして最後に私に聞こえたのは、心清いお前には資格があるという声だった。そうして目が覚めると側には虹色に輝く羽があった。

 

そうして私はその羽を持っていつもの通り朝食を作った。この数時間後に教会が襲撃されるとは思わなかった。

 

シスターサイドアウト

 

 

ラグナサイド

 

俺はいつものように近くの湖に水を汲みに来ていた。その日は祐希とスターク、リリネットは用事があるといって、教会にはいなくて姐さんだけがいた。

 

そして何時も通り教会に戻ると、教会が燃えていた。

 

一瞬何がおきたのかわからずに茫然としていると後ろから

 

「自分の居場所がなくなってて気分はどうだ。ヒャハハハハハー」と聞こえそちらを向くと

シスターと怪しい奴がいた。

 

そしてシスターが「ラグナ早く逃げなさい。」と言った瞬間に奴は

 

「俺に背を向けるとは油断しすぎなんじゃねぇか。」

 

ザシュッ次の瞬間シスターを刃のついた鎖が貫いていた。

 

「シスターァァァ。てめぇよくも」

 

そして奴は俺にも鎖を放っていて気が付いたときには、俺の右腕が消し飛んでいた。

 

「アアアアアアアアァ」

痛みが全身に回り俺はその場で倒れ付してしまった。そして俺はその場にジンがいるのを見ると、

 

サヤを連れて逃げろと言い放つがジンはこちらを向いたまま動こうとはしなかった。

 

「無駄だぜ。今のそいつに何を言ってもよー。そいつにはマインドイーターかけられてるから俺の思うがままなんだよ。そういうわけで、そこの子犬ちゃんにとどめ刺しちゃいな。ヒャハハハハハー」

 

と訳のわからないことを言っていたが次の瞬間にはジンが俺の背中を刺していた。

 

「グァアアアアー」「痛い痛いか。もっと憎めもっと恨め子犬ちゃんよ~」と奴が言っていると、

 

サクッ奴にナイフが刺さる。

 

 

「チッしつけぇな、まだやんのかいい加減あのババァみたいに死ねや。」

 

とそちらを見ると姐さんがボロボロになりながらも立っていた。

 

「悪いけどその子達は渡さないわ。」

 

「あぁそうかい。だがてめぇじゃ俺には勝てねぇよ。

 

おとなしくくたばっちまいな。ウロボロス!!」

 

シュイーンと刃のついた鎖を姐さんに投げつける。

 

しかし姐さんはそれを交わすと見たことのない機械を取り出して腰に巻き付けた。そして

 

「悪いけどまだ死ぬ気はないわよ変身」「TIME <タイム>」

 

そして姐さんは全身に装甲を着けた姿なった。

 

「さっきはよくも不意打ちしてくれたわね。ユウキ=テルミ貴方の罪を数えなさい!!」

 

「んなもん、数えたこともねぇな。それによぉ姿が変わったぐらいで俺に勝てるとでも本気で思ってるのかよ。これだからテメェらはゴミは」と言った

 

次の瞬間には姐さんが後ろに回り込んで

 

ドガッ後頭部に蹴りを入れていた。

 

「バカな。てめぇ何をした。」

 

「素直に教えるわけないでしょう。」

 

「上等だ。ウロボロス!!」とシュイーンまた鎖を投げるがまた姐さんはそこにはおらず今度は奴の左横にいてナイフを振っていた。

 

それでも奴は掠りながらも交わして距離を取った。

 

「成る程な。てめぇ時を止めてやがるな。そのUSBメモリただの飾りじゃねぇと見える。」

 

「それで種がわかったからといってあなたに何ができるというの。」

 

「良く言うぜ。さっきの時止め体に負担が掛かるだろう。それをボロボロの体で使ってるんだからあと時止めが出来て1回か2回何じゃねぇかおい。」

 

姐さんはなにも言わずにナイフを構える。

 

「図星か。まぁいい。てめぇはここで殺しておいた方が良さそうだな。」とこちらに向かって歩き出そうとした瞬間奴は鎖を大量にだして即座に地面に転がって大幅に距離を取った。

 

「啼け、紅姫」ヒューゥンその刹那に赤い斬撃が奴のいた場所に放たれて鎖も斬り裂かれていた。そちらを見ると、荒い息でテルミというのを睨み付けている祐希がいた。

 

「もう来たのか。チッ時間切れか。まぁいい目的は果たしたしな。」と言いその肩にはサヤが担がれていて側にはジンがいた。

 

「逃がすと思うか。テルミ。」

 

「てめぇと戦うメリットがねぇんでな。ズラからせてもらうぜ。ファントム。」と言うと

 

 

テルミはそのままジンたちと消えてしまった。そこで俺の意識は途切れた。

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

サクラサイド

 

時は遡り

私は何時ものように目を覚ますと横には私に抱きついたサヤがまだ眠っていた。私はサヤを起こしてキッチンへ向かうとシスターがすでにいて朝食の準備をしていた。

 

「おはようサクラちゃん。」

 

「おはようシスター。何か手伝うことはある?」

 

「テーブルにお皿を並べてくれるかしら。」そうして手伝っているとラグナたちも起きて来たので一緒に朝食を食べる。

 

今日はサヤと一緒に遊ぶ約束をしていたので外に出て、鬼ごっこをしたりしていて、少し休憩をしようと手頃な木に寄りかかった。

 

「姉様。次は何して遊ぶ?」「そうね。じゃあ」と言った時外側で爆発音が鳴り響く。

 

そして次に内側でもパキーンと何かが割れる音がした。

 

その瞬間異変を感じた。シスターも急いでそちらに行くのが見えたので、私はサヤにここで待っててと言い、シスターを追いかけた。

 

そして人影が見えてきて良く見るとそれは4年前にあった統制機構の衛士であった。

 

「テルミ…さん!?なぜここに!!ここは結界で守られていた場所であなたでは侵入できないはず。」とシスターがいうと

 

テルミは「確かに体のない俺にはここに侵入はできねぇ。だが外側と内側から同時に衝撃を与えれば簡単に結界は壊れるもんだぜぇ。

 

内側の結界は協力者のお陰で破壊できたからな。」

 

と言うとその側にジンがいたが様子が可笑しかった。

 

何というか正気を失っているように見えた。そしてそれはシスターもわかったようで

 

「テルミさん、ジンに何をしたの!?」

 

「結界の外に偶々いたこいつに有るものをやったのさ。

それと念入りにマインドイーターもな」

 

とジンの手に持つものを見ると剣を持っていた。私はそれがなにかわからなかったがシスターはわかったようで、

 

「事象兵器(アークエネミー)ユキアネサ」

 

「正解。今のこいつはユキアネサの怨念に取り憑かれているようなものさ。」

 

「さてあとはもう一人連れていかねぇとな。取り敢えずてめぇは今後の計画に邪魔だからここで殺す。」と言いナイフを構えたので私もナイフを両手で持ちテルミに斬りかかる。

 

テルミは確実に私の急所を狙って来るので、急所の部分は避けて私は腕と首そして隙が有れば足の健を狙うが今のところ両者ともに急所には当たっていない。

 

そうして何度か斬りあっていると後ろから

 

「姉様!!!」とサヤの声が聞こえた。

 

テルミは好機と見てサヤの方へ向かってウロボロスを投げた。シュイーン私は咄嗟にサヤの前に出てウロボロスからサヤを庇ったが、

 

その直後にドッとテルミに顎へのアッパー受けてしまい、脳震盪を起こしてしまいそのまま意識が朦朧としていたが、

 

次に聞こえてきた絶叫に意識がハッキリとして周りを見るとラグナが倒れているのが見えた。そしてその先にテルミがいたので

ナイフを投げる。

 

そしてテルミがウロボロスをまた投げてきたので今度は回避して私は祐希さんからもらったガイアメモリを使う。

 

TIME <タイム>

 

 

そうして私は変身して、直ぐに時を止めて背後に回り込んで後頭部に蹴りを入れた。

 

そしてすかさずウロボロスを此方へ放つのでまた時を止めて今度は左横に移動してナイフを振るが掠りながらも交わされてしまった。

 

 

そして今の状態で時止めできる限界を見破られてしまったが、それでもやるしかないと思いナイフを構え直したがその直後に祐希さんが来てくれてそれを察知したテルミはジンとサヤを連れ去り姿を消してしまった。

 

私は守ることができなかった。

 

無念の気持ちで一杯になっていると

 

祐希さんが「まだシスターもラグナも生きがある。目の前に救える命があるんだ。後悔するならその後にするんだ。」

 

というのが聞こえ私は痛む体に鞭をうちシスターに近付き命の炎を操る程度の能力でシスターに命の炎を分けて始めた。

 

そして私がある程度シスターを治療し終えてラグナの方を向くと祐希さんの治療が終わったようで眠っていた。それを見て安心した私は意識を失った。

 

 

サクラサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

俺が着いたときにはすでに教会が襲撃された後であった。

 

俺は急いで他の皆を探すとサクラが倒れているラグナを庇いながらテルミと戦っていた。俺は紅姫を始解して剃刀紅姫を放つが、

 

テルミに避けられてしまいそのまま逃走を許してしまった。

 

すぐさま追い掛けようかと思ったがまずは治療が先だと思い、傷を負っているサクラに酷かもしれないがまだ助けられることをいうとシスターの方を治療し始めた。

 

そうして俺はラグナの方を見るが出血も酷くどうするかと考えていると

 

「お久しぶりね祐希」と声を掛けられそちらを向くとレイチェルがいた。

 

「何のようだレイチェル今は忙しいんだ後にしてくれ」と言うと

 

「あら、折角その子を助ける術を持ってきたというのに。」

 

ということを聞くとレイチェルに

 

「ラグナを助けられるのか」と聞いたところ、

 

「これをその子に同化させればいいわ」と、何かを取り出した。それは禍々しい気を放つものであった。

 

「これは蒼の魔道書(ブレイブルー)黒き獣の躰だった部分よ、これならばその子の命を繋ぐことができるわ。」

 

とラグナに近付き勝手に同化させてしまった。

 

途中までは上手く同化していたがいきなり暴走を始めてフュオーンと辺りの命を無差別に吸い込み始めた。

 

「不味いわね。拒絶反応が起きてるわ。今まではこんなことなかったのに。」と言っていて、

 

何とかしなければと考えていると、俺の影からV-swが飛び出してきてラグナの右手、目掛けて「オトナシクスルノ」と表面に文字が表示されて、

 

ズゲシッ!!!!!と鈍い音をたて剣の平で蒼の魔道書を叩き一時的にブレイブルーの機能を停めた。

 

 

そして「ヨウヤクニナイテヲミツケタノ」とV-swは

 

そのままラグナの右手に同化しているブレイブルーもろとも同化し始めたがラグナの体が持たないようなので俺に「ユウキナントカシテ」と助けを求められたので、

 

ブレイブルーにもV-swにも耐えられるようにするにはあれしかないな。レイチェル今からやることは誰にも言うなよ。」

 

「何をする気なの?」

 

「まぁ俺の持つ奥の手の一つを使うんだよ。

 

 

卍解 観音開紅姫改メ(かんのんびらきべにひめあらため)

 

 

そうして俺の後ろに巨大な髪の長い女が出現しレイチェルは「これは一体なにかしら?」と疑問を浮かべているが、

 

取り敢えず放置して紅姫をラグナに触らせて体を作り変える。ブレイブルーに耐えられるようにV-swを使っても影響がでないように、

 

あとはオマケで体の治りが早くなるようにしたり、蒼の魔道書に幾つか機能を追加したりした。

 

こうしてラグナを治療<改造>し終わって、サクラの方を見るとシスターの方も何とか一命をとりとめたようであった。

 

サクラは安堵したからかその場で気を失ってしまったが、スタークが受け止めたので大丈夫であった。

 

「これからどうするの?」とレイチェルが言う。

 

「まずはラグナが目を覚ますまで待つ。それとシスターとサクラは反転世界へ連れていく。そっちの方が設備もあるからな。悪いがスターク、ラグナを頼む。」

 

「任せておけ。」と俺はシスターを連れ反転世界に跳んだ。

 

教会を襲撃されジンとサヤを連れさらわれシスターは意識不明の重症ラグナは右腕欠損、出血多量で死にかけたが命をレイチェルおよび祐希に助けられ生存、サクラも全治1ヶ月の怪我をした。

 

こうして平和な日常は容易く壊れてしまった。

 

これからのラグナの運命は!祐希が取るべき選択とは!?そして意識不明のシスターの容態はどうなのか。

 

 

次回へ続く。




どうも皆様今回も読んでくださりありがとうございます。

今回はスタークがセロ・オスキュラスを無限装弾(セロ・メトラジェッタ)でやったりとできると捏造しました。

原作見てて絶対できるだろうと思っていたのですが、でないまま終わってしまったので、今回書いてみました。

ネグロとはスペイン語で黒と言う意味です。

祐希の空間斬りはパルキアのあくうせつだんのようなものです。そして紅姫の卍解も出しました。漫画で最初見たとき浦原さんらしい能力だなと思いました。そしてシスターの夢に出てきたある鳥は簡単にいうとあるポケモンです。

多分多くの人は予想がつくと思いますが、この鳥が今後重要なキーワードとなります。そしてラグナを少し強化しました。

ブレイブルーにV-swが追加されたことにより概念空間も自力で展開できるようになりある程度のブレイブルーの暴走も押さえられています。

今後ラグナには概念核兵器の使い方をマスターさせるために祐希が修行をさせます。あとハザマは調整の為今回は登場していません。

一目見ただけではハザマかテルミかわからないのでサクラは前に会ったと勘違いしています。

そして時系列的にはまだファントムはいなかったと思いますがそこは捏造しています。

教会襲撃編は少しばかり飛ばしたところが、あり、それは作者の技量不足です。今後とも文才を磨いていき面白い作品を書けるようにしたいと思っています。

そして次回は閑話という教会襲撃の後日談とレイチェルへの説明などを書いて過去編であるフェイズシフトへ移行しようと思います。それではまた次回も読んでいただけると
嬉しいです。


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導入 未来へ向けての決意と覚悟
閑話 襲撃の爪痕 立ち向かう希望の道筋


さて今回は前回の後日談となっています。原作ではシスターは死亡していましたがこの作品では生存とさせてもらいます。


因みにテルミはシスターを殺したと勘違いしています。
何故なら何回も同じ事象を繰り返してきたために今回も殺したと思い本当に死んだかを確かめなかったからです。


これが後に自分の首を締めることになるとも知らずに。そして祐希がこれからやるべきことを決めます。果たして祐希の行動は閉ざされた未来に風穴を開けることができるのか!?それでは閑話始まります。


 教会が襲撃されてから5日程経った。反転世界へ移動した俺はシスターとサクラの治療をしてサクラの方は2日前に目を覚まして、怪我も そこまで酷くはなかったが疲労が蓄積していたようなのでまだベットの上で休ませている。

 

 

サクラはジンとサヤを守れなかった事からもっと強くなろうと目を覚まして直ぐに修行しようとしていた。俺は休むのも修行のうちと言ったが本人は納得していない様子だったので、サクラに今の心持ちでは本当に守りたいものを守れないと言うと、

 

 

サ「私にはもう守るものなんて…………」

 

 

祐「まだラグナが生きている。だからこそ、ラグナをあいつが強くなるまで守ってやればいい。そのためにもまずは休まないといけない。」

 

 

と言うとサクラは頷いてくれた。そしてシスターなのだが、傷が深いのと治りが遅かったからなのか未だに目を覚ましていない。

 

さらに本当ならば致命傷になっていたであろう攻撃も俺の渡した指輪のお守りで防御していたお陰で、指輪は砕けてしまったがシスターは死なずに済んだ。

 

 

ちなみに指輪には2ndギアの概念のーー名は力を与えるを付与していて、諭命という命を守る最大の守りという意味を指輪に刻んでおいた。

 

 

しかしそれでも予断を許さない状況でありチリーンなどの回復技を使えるポケモンたちに側に居てもらっていて今はハピナスが看ている。

 

 

 そして俺は今、反転世界に付いてきていたレイチェルのところに向かっていた。

 何でも俺が反転世界の入り口を作ったときに、興味深そうなのとラグナに何をしたのかを説明させるために来たそうだ。

 

 

 

 そうしてレイチェルのいる拓けた場所につくと、そこではソーナンスが紅茶とお菓子を作ってレイチェルやポケモンたちに配っている所であった。

 

 

レ「あら、漸く来たのね。貴方が中々来ないからソーナンスに通訳をしてもらってこの子たちと話していたのよ。」

 

 

祐「悪かった。今度何か手伝えることが有ったら無償でやるよ。」レ「そうね。それではいつか貴方に働いてもらうわ。それよりシスターの容態はどうなのかしら?」

 

 

祐「まだ目を覚ましていない。傷は治せたがそれでも時間が掛かりすぎたから結構予断を許さない状況だ。」

 

 レ「そうわかったわ。なら本題に入りましょう。貴方はラグナに何をしたの?あの時、蒼の魔道書はラグナを一度拒絶したわ。

 

 

でも貴方の影から出てきた大剣が蒼の魔道書を一時的に停止させて担い手を見つけたと言い今度は大剣自体が融合を始めた。

 

その後に貴方が使った不思議な力でラグナを救った。私が思うにはあの不思議な力は治癒系の能力だと思うのだけれどもあの大剣は一体なにかしら?」

 

 

祐「そうだな。まずあの大剣は

 V-Sw正式には<ヴァジュラ・ヴリトラ・ソード>っていって簡単にいうと、世界一つを構成していた概念核を搭載した概念核兵器だ。

 

 

その司っている概念は輪廻転生。破壊と再生を司っている。だからこそ蒼の魔道書が暴走し出したときに蒼の魔道書の吸収しようとしていた生命力を周りを活性化させる再生の力で防いで破壊の能力で一時的に機能を壊したんだ。

 

 

 そして一番重要なのが概念核にはそれぞれ意志が宿っていて、概念核兵器を使うには概念核に認められる又は気に入られないといけない。

 

 

そして俺の影からラグナを見ていたであろうV-Swはなぜかは知らないがラグナを気に入り、助けたんだろう。しかし蒼の魔道書とV-Swが同時に融合をしはじめてしまったのでそこで俺はラグナの身体がその二つに耐えられるように身体そのものを作り変えた。

 

 

 俺が使ったあれは治癒系の能力ではない。触れた範囲の物を作り変える力だラグナが蒼の魔道書に耐えられるように身体の構造を作り変え概念核兵器を使えるように作り変えて、傷もなかったかのように作り変えた。他にもブレイブルーの機能を弄ったりした」

 

 

 レ「成る程ね。V-Swはラグナを気に入って死なせないためにしたと言うわけね。

 それにしても作り変える能力ね。

 

 凄い能力だけれども同時に恐ろしい能力ね。場合によっては相手を弱体化させたりもできることでしょう。」

 

 

祐「確かに出来なくもないんだがただ相手に触れなければならないから遠距離の相手には少し不利になるかもしれないな。」

 

 

 レ「それはそうとこれから貴方はどうするの?これから時代が動き出そうとする中何を為すのかしらね?」

 

 

祐「そうだな。まずはラグナが目を覚ましてからだが概念核兵器の特性とそれを用いた戦闘技術も教えないといけない。あとは有るものをラグナに渡そうと考えている。そしていずれ来るであろう戦いに備えなければいけない。」

 

 

レ「そうね。でもまたやり直すかもしれないのよ。そんなことしても無意味なんじゃないかしら?」

 

 祐「無意味なんかじゃないさ。可能性が0じゃなければそれは必ずしも起こるものだ。だからこそラグナやサクラたちを死なせないために幾ら準備をしても足らないぐらいだ。」

 

 

 レ「そう。私にはわからないわ。いつも私は見ているだけなのだから。舞台の外から見ているしかないのよ。」

 

 

祐「そうか。だか人は必ず決断をしなければならないときがある。だからその決断だけは間違えないでくれよ。」

 

 

レ「覚えておくわ。ナゴ ギィ遊んでないでそろそろ帰るわよ。」

 

 

ギ「姫様もう少し、いさせて欲しいっす。このマフィン美味しくてもっと食べてたいっす。」

 

 

ナ「あんたさっきから食べてばかりじゃないの。さっさと姫様と帰るわよん。」レ「そうよ。ギィ食べてないで帰るわよ。」

 

 

ギ「姫様も食べたら良いじゃないっすか。それともこの間体重が増えたのを気にして。」

 

バシッ、ドゲシッ

「姫様痛いっす。」「な……何であたしまで」

 

 

レ「お黙り。つべこべ言わずに行くわよ。」

 

 

「「ハァーイ姫様。」」

 

 

レ「また会いましょう。祐希。今度のお茶会は貴方も招待するわ。それから紅茶とお菓子美味しかったわソーナンス。また機会が有ったらお願いするわ。」

 

 

ソ「いつでも僕は大丈夫だよ。」

 

 レ「それではごきげんよう。」

 

 

 

 ヒューゥゥゥゥンと薔薇の香りを残しながら転移していった。祐「ソーナンスそろそろラグナの様子を見に行こうと思う。その間シスターの容態を看ていて欲しい。」ソ「任せておいて。何か有ればライブキャスターで知らせるよ。」

 

 

祐「頼んだぜ。」そして俺は反転世界から教会の出入り口を暫く探して見つけるとそこに入ってラグナを看ているであろうスタークのところに向かった。この時シスターのそばで虹色の羽が僅かに光っていた。

 

 

そして教会跡地に着くとそこではスタークが何故か獣兵衛と戦っていた。祐「何で戦っているんだ?」

 

 

 祐希サイドアウト

 

 

 スタークサイド

 

 時は遡り

 

 あの教会襲撃からすでに5日経っているがまだラグナは目を覚ましていない。出血多量にそのあとの変なもの(後で聞くと魔道書だったようだ。)と祐希の持っていた武器が融合して更に祐希が卍解してラグナを治療(俺には改造というか作り変えているようにも見えたのだが)

 

 

したりと身体に負担が掛かったからまだ目を覚まさないと考えている。そして暫く俺はヤドランと寛ぎリリネットはヌメラと遊んだりしてガルーラがその様子を見て、飯を作っていると、探査回路(ペスキス)に反応があり、そちらを向くと猫が立っていた。

 

 

 ス「あんた何者だ。教会に何か用でもあるのか?」

 

 

獣「俺は獣兵衛だ。ここにはシスターに会いに来たんだが一体何があったんだ!?」

 

 

ス「簡単に言えば襲撃されたんだよ。テルミって言う奴にな。ジンとサヤは奴に拐われてラグナは右腕を切断される重傷だったが

 

レイチェルって奴がラグナに何かを埋め込んでそれから祐希が治療したお陰か命に別状はない。そしてシスターは意識不明の重体、サクラは全治一ヶ月の怪我だ。今はここにはいない。」

 

 

獣「とりあえずラグナに埋め込んだのと言うのは何か特徴はないのか。」

 

 

ス「なんと言うか。獣みたいな気配が有って周りの生命を吸いとろうとしていたな。」

 

 

獣「それは蒼の魔道書だな。

 

昔にそれが核になっていた黒き獣を討ったときに教会に封じたのををレイチェルが解き放ったんだろう。所でシスターたちは今どこにいるんだ?」

 

 

 ス「此処ではない世界とだけ言っておこう。下手に言うとまたシスターが狙われる可能性があると祐希が言っていた。」

 

 

獣「そうか。では俺もそろそろ行くとしよう。」

 

 

ス「まちな。あんたが考えていることに当ててやろうか。テルミの居場所を突き止めてジンとサヤを助けるために結構危ない橋を渡る気なんだろ。」

 

 

 獣「そうだ。そうでもしないとジンとサヤを助けられない。」

 

 

ス「悪いが行かせられないな。今のあんたが行ったって、無駄死にすることになるぞ。」

 

 

獣「なら試してみるか?」

 

 

ス「戦うのはめんどくさいが…………仕方ないか。リリネットお前はラグナを観ていてくれ。」

 

 

リ「わかったよ。」

 

 

チャキッと俺は斬魄刀を抜き

 

 

スッ相手は二振りの小太刀を構える。

 

 最初に獣兵衛が斬りかかって来たので、まずは斬魄刀で右の太刀を受け止める

 

 

もう一方の太刀はキン霊圧を右腕に集中させ受け止める。

 

 

まさか腕で防がれるとは思っていなかったようで、一瞬反応が遅れたので二振りとも弾き返して今度はこちらから斬りかかるがシュキィン

 

 

二振りの小太刀を交差させて受け止める。そこから鍔迫り合いになり、一度どちらとも距離を取りズォン

 

 

俺は響転(ソニード)で獣兵衛の後ろを取り気絶させる程度に首筋目掛けて手刀を振り落とすも寸前で地面を転がりながら回避された。

 

 ス「驚いたな。今のを避けるとは。どうやらあんたの強さの認識を改めないと

 いけないな。」

 

 

獣「避けられたのは運が良かったからだ。次は避けられないだろう。」

 

 

ス「ならどうする?」

 

 

獣「こうするのさ。」と二刀の小太刀を連結させて両方に刃のある剣に変化させてまた斬りかかって来た。

 

 俺は斬魄刀で防ぐが身軽な体を生かしてそのまま流れるように受け流し連続で攻撃してきたので、

 

 

俺は斬魄刀を振るのと同時に腕に霊圧を集中させ斬魄刀で防ぎきれない部分を防いだりして俺も獣兵衛に反撃をして応戦してまた鍔迫り合いになったところで、隣の空間が歪んで祐希が出てきたのを俺ら二人が確認したと同時に、

 

 

祐「何で戦っているんだ」と聞いてきた。獣兵衛を何とか祐希が説得してくれるのを俺は期待することにした。

 

 

 スタークサイドアウト

 

 祐希サイド

 

 祐「二人とも何で戦っていたんだ?」

 

 

ス「獣兵衛が死ぬ気でジンとサヤを探しにテルミを追おうとしてたから止めようとしたら戦いになったんだ。」

 

 

獣「祐希か止めないでくれ。俺がテルミを早々に殺していたらこんなことにはならなかったんだ。だからけじめとして奴を追わせてくれ。」

 

 

祐「ダメだ。今お前が行ってもテルミのことだ。それぐらい予想して罠を張っているかもしれない。だからこそ今は世界の様子を見なければいけない。」

 

 

 獣「何を悠長なことを言っているんだ。今こうしている間にもジンとサヤがどんな目に合っているのかお前は心配じゃないのか!?」

 

 

祐「心配に決まっているじゃないか!!!だがジンとサヤは目的が有って連れ去られた。だからこそ命の保証はできていると思う。そもそも俺が教会から離れなければこんなことにはならなかったかもしれないんだ。後悔があるのはお前だけじゃないんだよ。」

 

 

そうして言い合うと暫く静寂がその場を支配した。このまま続くかと思った静寂は唐突に破られた。

 

 

ス「とりあえず二人とも頭は冷えたか?俺が言うのもなんだが、俺たちが此れからしなければいけない事を話し合った方が良いんじゃないか?」

 

 

 祐「そうだな。悪いなスタークお陰で少し頭が冷えた。獣兵衛もすまないな。お前も辛いことだと思うが今は冷静にならないといけないことは解って欲しい。」

 

 

 獣「イヤ此方こそ悪かったな。お前の気持ちを考えていなかった。すまない。」

 

 

 ス「まぁこれからの方針としてはまずはラグナが目を覚ましてからの修行だな。俺らで分担させて修行させた方が良いと俺は思うんだがどうだろう。」

 

 

 祐「そうだな。その方が幅広い範囲で色々教えられるし、模擬戦もワンパターン可しないで済むと思うが獣兵衛はどうだ?」

 

 

獣「俺もそれで良いと思う。あとは三人でどういった分担にするかだがこれはラグナが目を覚ましてからの方が良いと思う。」

 

 

 

祐「それじゃあ決まりだな。スタークも5日もラグナを任せて悪いな。もう暫く頼んでも良いか?」

 

 

ス「それぐらい御安いご用だ。」

 

 

獣「俺も暫く此処でラグナが目を覚ますのを待つことにする。」

 

 

「わかった。くれぐれも無茶だけはしないでくれよ。俺はまた反転世界に行く。シスターの容態もまだ安心できるものじゃないからな。」と話している間に反転世界世界の入口を作る。

 

 

 祐「じゃあスターク、獣兵衛また何かあったら連絡を寄越す。それじゃあまた。」と俺は反転世界に入った。そうしてシスターの容態を診ながら薬を調合したりしているうちにまた5日経っていたようで、

 

 

少し休憩にしようと思ったときにスタークからライブキャスターを通して連絡が来た。ラグナが目を覚ましたと。   To be continued......




今回もこの作品を読んでいただきありがとうございます。皆さんが読んでくださっているお陰でUA3000を越えました。まだまだ文章構成など拙いですが楽しんで読んでもらえていると嬉しいです。

さて今回はラグナが目覚めるまで大人組が何をしているのかを書いてみました。
戦闘描写など作者の技量不足のため少しつまらなく感じてしまいそうですがこれからも精進していこうと思います。

そしてラグナと融合したV-Swはこれからラグナが出る度に意思疏通をしたりしていきどんどん力が解放されていく仕組みにしています。さらに後々にですがラグナにガイアメモリを渡す予定としています。

一応渡すメモリは仮面ライダーWの何かと境遇が似ている赤い人が使っているものです。次回はサクラの立ち直りとシスターの様子、ラグナの心情を中心にしていこうと思います。少しだけ次回への伏線が張ってあります。


次回もまた閑話を挟んでからフェイズシフト編へと移ろうと思います。今のところ過去編であるフェイズシフトへは祐希、サクラ、スターク&リリネット、ココノエが行く予定としています。それではまた次回も楽しく読んでもらえると


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閑話2 未来への決意 廻り始める運命

今回で教会襲撃編の後日談が終わり次の物語へとステージが移ります。ラグナとサクラはもう一度立ち上がることができるのだろうか?それとも......今回も楽しく読んでもらえていると嬉しいです。それでは閑話2始まります。


ラグナサイド

教会が炎に包まれて右腕のない身体を起こして動かないシスターを見て何で、こんなことになったのか。俺から何もかも奪い去った奴が何が目的だったのかなんてどうだって良い。

 

 

でもこんな理不尽で何もかも失うなんて俺は納得ができなかった。そうして場面が代わりそこは何処かの町のようなところだった。

 

そこではでかい竜が世界を救うために今いる世界を滅ぼそうとしているというのはラグナは知らなかった。

 

そしてそこでは命が次々に喪われていく様子が見てとれた。しかしそんな理不尽に立ち向かうように武器を持った人々は向かっていく。

 

どうしてこんなに頑張れるのか。世界が滅ぶような理不尽に立ち向かうことができるのかラグナは不思議でならなかった。

 

そしてラグナの近くで白い籠手を填めた二人の男女がいることに気が付く。そして男の方が周りに聞こえるように声を張り上げた。

 

 

 

「ーーー諸君!」

「今こそ証明しよう。・・・佐山の性は悪役を任ずると。」「私は命令する。彼らを失わせるな。そして彼らを失うな。誰かが失われればその分世界は寂しくなるのだかからだ。解るな!?ならば進撃せよ(アヘッド)進撃せよ(アヘッド)進撃せよ(ゴーアヘッド)馬鹿どもが馬鹿をする前に強く殴って言い聞かせろ!そして此方に連れてこい。それが解ったら言うがいい!「さあ・・・理解し合おうではないか。」「Testament!!!!!!」そうして各々で戦闘をして行く。

 

 

こんな理不尽で暴力的で絶望的な場面で、戦うことができるのかと俺は思った。

 

 

「それはな誰も諦めてないからさ。」

 

 

俺の後ろから急に声が聞こえたのでそちらを向くと2メートルを越えるだろう金髪の男が立っていた。

 

「あんたは誰だ。それにここは一体?」

 

 

「今は俺のことは別に良いだろ。とりあえずここは何て言うか夢みたいな所っていうかあれだ。記憶の世界とでもいうかな。」

 

「記憶の世界?」

 

 

「そうだ。ここは概念の入り交じった法則の世界で今やっているのは概念戦争というものでな。え~とな簡単に言うと10の異世界が自分の世界が滅びちまって残った世界で自分達の主張をしていてな。

 

それを有る奴が交渉で自分達の世界で仲良く暮らそうと言って交渉してたわけだ。それで全部の世界を理解したんだが何やかんやで別の世界にあった世界を救おうとした奴が暴走し出して止めようとしているところだな。」

 

 

「何やかんやってなんだよ。」

 

「まぁその部分は今はどうでも良い。重要なのは皆が諦めていないってことだ。どんなに理不尽なことがあってもどんなに不幸なことがあっても最後には立ち上がって前に進むそうじゃないとそこまでに至るまでに死んでった奴か報われないからな。」

 

 

ラ「何であんたはそんなことが言えるんだ。俺は只ジンやサヤにシスターそれから祐希とサクラの姐さんがいた平穏な毎日が続くと思っていた。

 

それなのにいきなりその日常を壊されて壊した奴に復讐するのは悪いことなのかよ!!」

 

 

「別に復讐をするなとは言ってない。復讐っていう一つのけじめをつけるためにもな。でもな憎しみにとらわれちゃダメだろ。だからこそ、お前だけの答えを見つけるんだ。」

 

 

「俺だけの答えって何だよ。」

 

 

「例えば自分の周りを守るとか、大切な人を守るためだって良い。あとは自分のような理不尽なことで不幸になっていく者たちを守るだって良いだろう。」

 

 

「じゃああんたは何か目的が有るのかよ?」「俺か?俺はな自分の嫁とイチャイチャして 子供に囲まれて最後を迎えるために家族を守るために戦ってる。」

 

 

「それにな少年。この世の中じゃ理不尽なんてどこでだって起こっている。自分だけがこんな理不尽にあってるとか考えるな。

 

理不尽つうものはな誰にでも起こるものだ。だがな人はその理不尽に立ち向かわないといけない。それはどこの現場でも同じことだ。

 

もしかしたら死んじまう奴もいるかもしれない。でもなそれはどこだって同じことなんだよ。死ぬときは死ぬ。だったら思う存分楽しんだ方が良い。何もせず楽しい現場はない。本当に楽しいところがあると言うのなら。」

 

「言うのなら?」

 

「それは大事な奴と一緒にいるときだ。そして理不尽に対抗するなら理不尽に立ち向かう勇気と守りたいものを背負う覚悟だ。」

 

 

「それがあれば俺は守れるのか?」

 

 

「それはお前次第だ少年。だからこそ力の使い方を学べ。力をもつ責任を知るんだそれができたらお前の大切なものを守れるはずだ。」

 

 

「わかったよ。俺はもう挫けない。そして拐われたジンとサヤを取り返してみせる。」「ちょうど良かった。お前が起きる前にこう話せたのは。あとは相棒を宜しく頼むぜ。「相棒って?」

 

 

「目が覚めれば自ずとわかるさ。じゃあな少年。その心意気忘れるなよ。」「待ってくれあんたの名前を聞いてない。頼む教えてくれ。」「俺は出雲覚 嫁一筋の会社の社長だ。」 

 

 

その言葉と共に俺の意識は途切れた。そして目が覚めるとそこは教会があったところの跡地のようなところだった。辺りを見回すとスタークがいて体が重いと思ったリリネットが俺に寄りかかっていた。

 

 

俺が起き上がったタイミングでスタークも気付いたようで誰かに連絡していた。暫くすると祐希がやって来た。そして俺に何があったのかそしてシスターの様子も話し出した。 

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

スタークからラグナが目を覚ましたという連絡がきた俺は反転世界からすぐに教会跡地に向かった。そしてスタークの姿を確認すると同時にラグナが起き上がっている姿も見えた。祐

 

 

「体の具合はどうだラグナ何処か不自然なところはないか?」ラ「体は何ともないんだが俺の記憶だと確か右腕をなくしたはずだ。なのに右腕がある。あれは夢だったのか?」祐「夢じゃない。

 

 

今のお前の右腕は蒼の魔道書というものが擬態したものだ。まぁあともうひとつお前の右腕に同化したものがある。」V-Sw「オキタ?」

 

 

ラ「おぃぃぃぃぃぃぃ何か虚空で喋りだしたんですけどまさか幽霊か。一体どこにいる。出てこい(^_^;)」

 

 

祐「落ち着け。ラグナ今の声はお前の右腕からだぞ。」

 

 

ラ「何言ってんだ。祐希、腕がしゃべるわけV-Sw「ヨンダ?」ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーう、

腕が喋ったーーーーなんじゃこれ呪いか呪いなのか」

 

 

祐「だから落ち着けって。そいつはお前の命の恩人でもあるんだぞ。死にかけのお前の命を繋いでさらに暴走していた蒼の魔道書を停止させて自分が同化することによってお前を助けたんだよ。」

 

 

ラ「そうだったのか。えっとV-Swだったかサンキューな。」

V-Sw「ドウイタシマシテ。」

 

 

祐「さてラグナ。あのとき何があったのか大まかだが説明しよう。あの日教会に攻めてきた奴の名はユウキ=テルミかつて黒き獣を滅ぼした六英雄の一人。詳細は知らないが此れからの実験に邪魔なシスターを殺しに来たらしい。

 

 

正直なんでジンとサヤが拐われたかはわからない。だが奴を追えばあの二人に辿り着けるかもしれない。そこでラグナお前が強くなりたいなら今までの修行にここにいるスタークと獣兵衛もお前を鍛えようと思う。」

 

 

ラ「なぁ祐希その修行をすれば今度こそ俺は守りたいものを理不尽なものから守れるのか?」祐「それはお前次第だ。だが確実なことは俺たちの修行を受ければ今よりも強くなれる。それだけは保証する。」

 

 

ラ「頼む祐希。俺を強くしてくれ。もう大事なものを失わないようにしたいんだ。」

 

 

祐「わかった。だがまずは体を休めることだ。完全に体が治ったら修行を始めよう。その前にシスターに会いたいか?」ガバッ

 

 

ラ「シスターは無事なのか!?」

祐「傷は癒えたんだがまだ意識は戻ってない

それでも会いに行くか?」ラ「当たり前だ。」

 

 

祐「それならここにいる全員を連れていこう。今入り口を開ける。」そして俺は反転世界の入り口を作りそこにその場にいたスターク、リリネット、獣兵衛、ラグナそして最後に俺が入り反転世界の入り口を閉じた。

 

 

祐希サイドアウト

 

 

ラグナサイド

 

俺は祐希から大まかな説明を聞きそれからシスターの居るところに向かっていた。途中で道が逆さまになってたり上と下が反対になってたりと疲れたがようやくシスターの居るところに辿り着けた。

 

 

祐「ここからはラグナだけ連れていく。まだ大人数で行っても迷惑だからな。」

と言い俺と祐希だけが建物の中に入る。

 

 

 

入ってすぐの手前の扉にシスターがいると聞いた俺は建物に入った瞬間に走り出して扉を乱暴に開けた。そこにはシスターの周りで看病しているポケモンたちがいた。

 

 

祐「今、回復技を使える子達に見てもらっているがまだ目を覚まさないんだ。ラグナもしかしたらお前の声で微かに意識が戻るかもはしれない。」

 

 

 

祐希が言葉を言い切る前に俺はシスターに話しかけていた。

 

 

ラ「シスター俺だ。ラグナだ。シスターのお陰で生きてるよ。まだ俺はあんたに何も返せてないんだ。だから起きてくれよ。起きてまた俺の名前を呼んでくれよシスター。」ポタッポタッと涙を流すラグナが声をかけた時、シスターの指が微かに動く。そして

 

 

シ「そ…の声は……ラグナ…なの?」

 

 

ラ「シスター!?」

 

 

祐「意識が戻ったのか!!よしハピナスはたまごうみでシスターの体力の回復をルカリオは波動を使ってシスターの精神が衰弱しないようにするんだ。」

 

 

そう言って慌ただしくなる室内でラグナはシスターに声をかけた。ラ「シスター俺守れなかった。兄貴なのにジンとサヤをまもれながっだ。」

 

 

シ「フフフ、ラグナったら……泣き虫なのね。…良いラグナ…あなた一人で背負おうと……しないで…私もあの子達を…守れなかった。だからあなた一人……の責任じゃないのだから…もっと私たち……大人を頼って。」

 

ラ「シスター俺はジンとサヤを助ける。そしてシスターをこんな目に合わせたユウキ=テルミは絶対に許さない。見つけたらぶっ飛ばしてやる。」

 

シ「ラグナきつい…言い方をするだろう………けれども絶対に……復讐に囚われてはいけ……ないわ。そうでな…いと自分の視野………が狭くなって大事な……ことを忘れてしま…うからでもね。私も復…讐っていうけじめを……つけて、前に進むの…は止めないわ。だか…らこそ自分を…見失わな…いように…するの……よ。」ラ「わかったよ。シスター俺頑張るからだから早く良くなってくれよ。」

 

 

シ「大丈夫よ…ラグナを…おいていったり…しないから。」と言いシスターはまた意識を失った。

 

ラ「シスター。おいシスター。」

 

 

祐「まだ体力が戻ってないから今は意識を失ったが大丈夫だ。ラグナ。俺が責任を持って治す。信じてくれ。」

 

 

ラ「わかった。祐希を信じる。それと俺意識がないときに夢を見たんだ。そこでどうしようもないぐらいの理不尽に立ち向かう人たちを見てあとそこで金髪のでかい男で出雲 覚って奴に会って色々話しをして決めたことがあるんだ。」

 

 

 

祐「何を決めたんだ?」

 

 

ラ「俺強くなって、俺みたいに理不尽に会う奴等を少しでも減らしたい。そして、いつかまたジンやサヤと仲良く暮らしたい。勿論シスターやサクラの姐さんに祐希たちもだけど。そのためにまずは自分の周りを守れるようにしたい。」

 

 

祐「そうか。その気持ちを絶対に忘れないようにしてくれ。」

 

 

ラ「あとその出雲 覚が相棒を宜しくとか言ってたんだけどもしかして。」

 

 

祐「そうだ。出雲 覚はV-Swの

前の担い手だ。だからこそお前も負けないようにしないといけない。」

 

ラ「当たり前だ。絶対に強くなってやる。」そして俺にとって強くなるという意思を再確認したその日から祐希たちの修行が始まった。

 

 

そして俺はこの数年後に統制機構から

指名手配されSS級賞金首不殺の死神と

呼ばれることになるのだがそれは今の時点では、誰も知らないことである。

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

サクラサイド

私はラグナたちを守ると会ったときに約束したのに守れなかった。あれから私は色んな人に修行をしてもらい強くなったと思っていた。

 

 

少なくとも自惚れていなかったし努力も怠らなかった。それでも守るには足りなかった。考えれば考えるほど分からなくなってくる。そんなとき部屋にスタークさんが入ってきた。

 

 

ス「怪我は大丈夫か?」

 

 

サ「はい。もう大分怪我は治ってきました。これならあと1週間あれば完治するので修行することができます。」

 

 

ス「そうか。ひとつ聞いても良いか?」

 

 

サ「なんでしょうか?」

 

 

ス「何でそんなに強くなろうとイヤ何でそんなに生き急いでるんだ?俺からしたらもっとゆっくり生きて強くなっていけば良いと思うんだがな。」

 

 

サ「元々私は祐希さんに助けてもらわなければ死んでいました。だから私は強くならないといけないんです。強くならないと私は何のために生きているのか判らなくなってしまうんです。スタークさんは元から強いからそんなことが言えるんですよ。それに比べて私は……」

 

 

普段の私なら絶対言わないであろう言葉をこの時言っていた。普通ならこんなことを言われれば誰だって怒ると思う。けれどもスタークさんは怒るわけでもなくまるで諭すような言い方で

 

 

「確かに俺は生まれた時から強かった。

それは間違いない。でもなサクラそれで

何か守れたかって言うとそうでもない。

 

 

俺の周りに居た奴等は俺の強すぎる霊圧に耐えられず皆死んでいった。それから俺は自分の魂を二つに分けた。そのときに生まれたのがリリネットだ。」

 

 

サ「リリネットさんが!?と言うことはスタークさんはリリネットさんの父親のようなものなんですか?」

 

 

ス「いや。正確に言うと同じ魂を二つに分けたから人に例えるなら双子みたいなものさそれでな俺はリリネットがいたから他に仲間がいなくても良いって考えたときがあったんだ。だってよ俺の周りにいる奴等は俺らをおいて死んでいく。

 

 

だから俺はリリネットがいれば良いと考えた。そんなときだ。俺はあるお方に出会った。そのお方はとても強くてな俺が戦っても勝てないぐらい強かったんだよ。

 

 

そんなお方が仲間を探しているって言って俺を誘ったんだよ。それでな俺はそのお方に付いていってある組織に入った。

 

 

そしてそのお方がある組織に戦争を仕掛けて俺も戦った。だが俺は敵に敗れて死んだはずだった。だがおれ次に目を覚ました時に目の前には祐希がいた。その時に俺の力を貸してほしいって言われたんだよ。

 

 

一度死んだ命だ。救ってくれた礼もあったし何よりあのお方以外に俺を必要と言ってくれた。

 

 

まぁそれから俺たちの霊圧で周りを殺さないように祐希が俺たちに作ってくれた賢石のお陰で普通に暮らせている。

 

 

つまり何が言いたいかと言うと強さって言うのは人によって違うが必ずしもそこには意思がある。自分の野望の為や何かを守りたいやそれらは様々だ。だけど例え相手より劣っていたとしても気持ちや覚悟で負けちゃいけない。

 

 

どんなときも諦めない気持ちが大切だ。だが生き急いで自分の体を壊しちゃいけないたまには立ち止まって周りを見渡すのも必要ってことだな。さて長々と話して悪かったな。」

 

 

サ「そんなことありません。確かに私は生き急いでいたのかもしれません。ジンやサヤを守れなかったと暗い気持ちが私の心を占めていました。

 

 

私はあの子達を救えるように強くなります。それにラグナも守れるようになりたい。なので今は体調と体を休めて万全の状況にして修行することができるようにします。」

 

 

ス「それが良いと俺は思うぜ。じゃあ俺はそろそろ帰るぜ。退院したら俺もサクラとラグナの修行を見るからそのつもりで頼むぞ。それじゃあ また。」と言いスタークさんは行ってしまいました。

 

 

先程まで悩んでいた時に感じた虚無感はなくなっていました。スタークさんが言った言葉のお陰で私はまた、前を向くことが出来た。こうして私は自分の体を大事にする大切さを教わった。

 

 

そして1週間がたって私にとって新たな一歩をである修行が始まった。

 

 

サクラサイドアウト




今回で閑話は終わりになり次回から新章である過去編であるフェイズシフトへと移っていきます。そしてラグナはV-Swの所有者であった出雲と出逢いました。

ただあの独特な価値観を出せたのかが不安なところです。あと出雲は原作だともっとエロにこだわりを持っていますが、作者の想像で原作から数年後を予想して、結婚してたら性格も少し丸くなるかなと思いました。

それでも嫁にゾッコンな気はします。あと佐山も特徴的というか終わクロのメンバーは大分キャラが濃いと思いますが。

まだキャラの特徴を上手く掴めないところがあり違和感があるところがありますがそれは作者の技量不足のためです。


すいません。フェイズシフトの他に祐希ともう一人はあるところにまずは向かいます。なので祐希ともう一人は後から合流することになります。今回も駄文ですが読んでくださりありがとうございました。


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過去への旅路 古代編&暗黒大戦
第11話 神からの頼み事 新たな局面


今回は次回への導入です。突然祐希のもとにやって来たのはあの人!?なにやら頼み事があるようだが果たしてそれは。それでは第11話始まります。


祐希サイド

 ラグナとサクラに修行をつけてから数ヶ月が経った。俺たち三人はそれぞれ分担して担当していて俺が基礎と戦いの時に気を付ける点や、ポケモンについて教え、スタークはラグナとサクラにひたすら戦いその都度悪いところを指摘して何回も体に覚えさせていた。

 

 

 更にスタークは響転(ソニード)を何回も見せてラグナとサクラの動体視力も鍛えていた。獣兵衛は役に立つサバイバル術や魔道書について教えていた。あとはたまに戦ってもいた。時折現れるレイチェルはラグナに辛辣な言葉をかけたりするがいつもラグナを心配してるのがわかる。

 

 そしてそれは俺がいつもの通りラグナに修行をつけ終わり拠点で寝ているときにおきた。

 ~夢~

 ……………希 出…………祐…………

 さっさと起きんかいこのバカ弟子が!!!!

 

 

 ゴン!!!!と鈍い音とともに俺の意識は覚醒した。頭が異様に痛く暫くうずくまっていたが少し収まったので周りを見ると辺り一面が真っ白な空間にいた。そして目の前に俺を転生させたじいさんであり師匠がいた。

 

 

「ようやく目覚めたか祐希。何回起こしても起きんから心配したわい。」

 

 

「久し振り師匠。どうしたんだ一体?」

 

 

「実はお主に頼みたいことがあるんじゃ。」

 

「頼みたいことって一体?」

 

 

「それはのぅお主の世界で大規模な歪みが起こり、ほおっておくと下手したら世界が壊れるかもしれなくてのぅ。儂ら神は世界に干渉してはいけないことになっているのじゃ。そこでお主にその歪みを正してほしいのじゃ。」

 

 

「歪みを正すにはどうすれば良いんだ?」

 

 

「何簡単なことじゃ。概念核兵器のフルパワー又はパルキアの加護のあるお主はあくうせつだんでとにかく莫大な力をぶつけてその歪んだ空間を相殺すればよい。」

 

 

「わかった。」

 

 

「あと確認された歪みは二つ有ってのぅ。お主の信頼できるものと一緒に行っても大丈夫じゃからな。」

 

 

「その二つの歪みは一体何処に?」

 

 

「一つは遥か昔地球で恐竜がまだ出現しだした時期にもう一つは今から大体百年前の2100年ぐらいなのじゃが発生する時期にズレがあるのか詳しい場所がわからない。危険を伴うがやってくれるかのぅ?」

 

 

「任せてくれ。師匠。危険なのは百も承知だ。それにちゃんと生きて帰ってくるって。」

 

 

「ならば。頼んだぞ。」

 

 

 

 その言葉を最後に俺の意識は遠退いていった。目がさめるといつもの拠点であった。

 

 

 そして俺はすぐにスタークとリリネット

 そしてサクラにちょうど来ていたココノエを連れて今朝方あった話をした。

(神様云々は話さなかったが)

 

 

そして俺はスタークたちを二手に別けて調査することにしたので戦力的な意味で俺とココノエ、そしてスタークとリリネット、サクラで別れることとなった。そしてまずはスタークたちを2100年代に飛ばすために前から作っていた、時の回廊のある場所に来ていた。

 

 

 本当ならば時空を操る程度の能力でタイムスリップさせれば良かったのだが、時の回廊を通った方が正確に跳ばすことができるので安全な方を選ぶ。

 

 

そして三人にはそれぞれボケモンを持たせ更に3日分の食糧にボケモンの回復薬などをカバンの中を無限に拡げて何でも入るようにした異次元カバンを全員に渡す。

 

 

 更にサクラに二丁拳銃と書いた文字が20秒で消えるペンと2ndギアの概念を刻印した銃弾を2000発程渡す。

 

 

この拳銃は1stギアと2ndギアの概念を展開させることができ、銃弾には一発一発に炎や雷、水更には煙幕や閃光など意表をつけるようなものを刻印してある。まだ種類は沢山あるがここでは割愛しておく。

 

 

弾切れして、リロードする手間を省くため異次元空間に弾をストックしてそこから接続して自分の使いたい弾を瞬時に出せるようにして出来るだけ隙が出来にくいようにした。

 

 

更に銃弾にペンで文字を書けば2ndギアの概念と混ざりあって複合した属性にもなる。例えば炎と刻印した銃弾に風と書いたり煙幕と刻印した銃弾に暗闇と書いたりと様々な方法がある。

 

 

 それぞれが準備が整ったようなので時の回廊をセレビィの協力で動かす。三人が同時に入っていったのを確認してから、時の回廊に厳重にロックをかける。

 

 

 そして俺とココノエも準備が整っていたので時空を操る程度の能力で恐竜のいた時代へとタイムスリップする。そして次の瞬間にはそこには誰も居なかった

 

 

祐希サイドアウト

 

 

サクラサイド

 教会襲撃の時に受けたダメージが完全に回復した私は祐希さんとスタークさんそれから獣兵衛さんからラグナと一緒に修行を受けていた。祐希さんからは魔力による身体強化や覇気というものを教わり

 

スタークさんからは相手の気配の感じ方や自分より速い敵との戦闘での先読みの方法を教わりつつ模擬戦をして今まで教わった応用をどう繰り出すかということをやった。

 

 

獣兵衛さんからは身軽な者たちの戦い方ということで小回りのきく動き方や小太刀といった武器の間合いの取り方を教わった。

 

 

 そしてガイアメモリに馴れるために祐希さんとお互いが変身した状態で組み手をした。

 

 

タイムはナイフを中心にした戦闘や時を止めるタイミングから自分の動きを加速させたり相手の動きを減速させることが新たにわかり

 

 

ナスカは高速で動くことができるのでまずは速さに慣れながら武器であるナスカブレードを振れるようにして

 

 

エターナルは徒手空拳とナイフによる攻撃をメインにし他のメモリの能力を付与することができるのでメモリの特徴を覚えるようにし、

 

 

スカルも徒手空拳をメインにして、拳銃による射撃を訓練した。

 

 

 かなり過酷な修行ではあったけれども、

 大切なものを二度となくさないためにも、そしていつかジンとサヤを取り戻すために私は修行を続けた。

 

 

ラグナも最初は修行に体がついていってなかったけど次第に三人の修行についていけるようになっていた。

 

それを見て私もラグナに負けないように努力し続けた。

 

 

 そして偶然ココノエさんが訪ねてきたときに祐希さんが話があるとその場にいた

スタークさんとリリネットさんとココノエさんと私を連れて拠点から少し離れた場所に移動して話を始めました。

 

 

 何でも空間の大規模な歪みが過去で発生したみたいでそれを正すために力を貸してほしいということでした。祐希さんから頼み事をするのを珍しいと思うと同時に頼ってきてくれることを嬉しく思い私は二つ返事で了承した。

 

 

他の人たちも了承して過去へと行くために準備をして行くことにして祐希さんから様々な道具を収納した異次元カバンを貰い私に二丁拳銃と2000発の銃弾をくれました。

 

 

二丁拳銃には1stギアと2ndギアの概念である

 ーー文字は力をもつと

 ーー名は力を与えるを展開することができて銃弾に文字が刻印されていてその種類は祐希さんが紙に書いてくれていたので覚えられるものだけ覚えて残りは後でじっくりと読むことにした。

 

 

 そして二つの歪みの場所に行くので二手に別れることにして祐希さんとココノエさんスタークさん、リリネットさんに私という組み合わせになった。

 

 

祐希さんが作っていた時の回廊というもので過去へと行くことになり私たちはどんなことがあるか解らないので自分の手持ちで最も強い6体を選んで行くことにして準備が整えた。そしてスタークさんとリリネットさんと一緒に時の回廊に飛び込んだ。そこで私たちの意識は一度遠退いた。

 

 

 …………少女時渡り中…………

 

 

 私が目を覚ますと既にスタークさんは

 起き上がっていてリリネットさんはまだ寝ていた。

 

 

スタークさんがリリネットさんを起こしている間に私は周辺を調べてみることにした。

 

 

暫く歩いていると遠目に人の姿が見えたので近付いてみるとそこには木に寄りかかっている青年と一人の少女がいた。

 

 

「そこの貴方たちどうしたの?」

 

 

「あっ実はこの人怪我をしていて何処か休めるところにつれていこうと思ってて。」

 

 

「じゃあその人を運ぶの手伝いましょう。」

 

 

「ありがとうございます。あの私セリカ=A=マーキュリーと言います。セリカって呼んでください。」

 

 

「私は出雲 サクラって言うわ。あともっと砕けた口調で良いわよ。」

 

 

「わかった。よろしくね。サクラちゃん。」

 

 

 こうして私はタイムスリップしてこれからの生涯の友人となるセリカとの出会いだった




今回もこんな駄作を読んでくださりありがとうございます。今回は導入のため少し短いです。サクラたちが暗黒大戦の時代にまで行き、小説版のヒロインとも言われるセリカと邂逅しました。
果たしてこの出逢いが何をもたらすのか。そして祐希たちが行く場所はどこなのかは次回にて判明します。そして原作キャラも登場します。次回もこんな駄作を楽しみにしてくれていると幸いです。それではまた次回もお願いします。


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第12話 薬師との出逢い いざ目的地へ     全速前進だ!!!

今回は祐希たちの向かった所の詳細とある原作キャラが登場します。そしてサクラたちがセリカから聞いた世界の状況と目的とは!?それでは第12話始まります。


 祐希サイド

 俺は今恐竜のいた時代まで時間移動俗にいうタイムスリップをした。そうだて辺りを見渡せばまだ、恐竜の姿を多数確認することができたので無事に恐竜時代には来れたこととなる。

 

 

 コ「祐希。タイムスリップした原理を聞くのはまた今度にするんだが、これからどうするんた?こんなに大昔ならばまだ人は存在していないと思うのだが。」

 

 祐「そうだな。ひとまずここら辺を探索して安全そうなところで情報を整理しよう。」そして俺たちは周辺を見ていき、2時間程調べたので少し休息をとることにした。

 

 改めて判ったことはここではどうやら恐竜の他にも妖怪といった存在がいて力の多いものほど自分より弱いものたちを支配して群れを作っているということで単純な弱肉強食の世界ということが判った。

 

 

 そして驚いたことにこの時代に既に人が存在していたということだ。何故判ったかというと妖怪が俺たちを襲ってきたときに、この近くに人間がいることや都市があることを聞いてもいないのに喋ってくれたからである。

 

 

その妖怪は流刃若火ですぐに塵にした。理由はココノエを猫の妖怪だと思ったのか簡潔に言うとそんな奴より自分のが相応しいとか抜かすので「ココノエのことをロクに知らない奴なんかに俺のココノエを渡すとでも思っているのか(怒)」

 

 

と言い一太刀のもとに消え去ってもらった。そのあとココノエが顔を真っ赤にしていたのでさっきの奴のことは気にするなと言うがココノエは別に気にしていないそうであった。(因みにこの言葉をいった祐希本人は無自覚に言っていたので、見方によっては俺の嫁に何をすると言う発言に聞こえなくもない笑)

 

 

 そんなことがあり、ひとまず休息を取っていると「キャァーーーーーー」と近場から悲鳴が聞こえたので、悲鳴が聞こえた場所にすぐ行くとでかい妖怪が女性を潰そうと足を掲げているのが見えたので瞬歩で一気に距離を詰めて、ガキン 

 

 

斬魄刀で受け止める。祐「もう大丈夫だぞ。少し待っててくれ。すぐに片付ける。」

 

 

と言い俺は斬魄刀氷輪丸を始解する。パキィン

 

そして相手を氷漬けにすると同時に「破道の六十三 雷吼炮」

 

チュドーンと木っ端微塵に吹き飛ばした。そうして襲われていた女性のもとに行く。女性は怪我をしていたようだがココノエが応急処置で治療をしていたようである。

 

 

「俺は出雲祐希。そっちのはココノエって言う。怪我は大丈夫か?何だってあんなところにいたんだ?」

 

 ???「えぇ手当てをしてもらったから平気よ。あそこにいたのはここから少しいったところに薬草が生えていて薬を作るのにそれが必要だったのよ。

 

 

ここ最近は妖怪も少なかったから一人で平気と思っていたら運悪く襲われてしまってね。本当に助かったわ。早く薬草を取っていかないと私の住む都市の門が閉まってしまうからそろそろ行かないと。」と女性は言うがさっき襲われたときに足を痛めたようで歩きづらそうにしていた。

 

 

 祐「俺も一緒についていこう。その方が早くその薬草も取りに行けるし場所を教えてくれればその都市にも護衛として送っていこう。ココノエもそれで良いか?」

 コ「別に構わないぞ。あとその都市に私たちも入ることはできるか?この周辺で変わったことがないかを調べたいのだが。」

 

 

「それぐらいなら大丈夫よ。私のことを助けてくれた恩人といえば中には入れるわ。でもココノエさんの格好を衛兵が見ると少し不味いかもしれないわ。」

 

 

 さっきもココノエは猫の妖怪だと間違われたのであり得ない話ではないと思い、俺は影を司る程度の能力で影の中にあるモンスターボールを取り出しポケモンをだす。

 

 

祐「ならココノエはメタモンに顔を変身させてもらえば大丈夫だ。尻尾は俺の着てる羽織を着ればある程度は隠せる。」と言いココノエに羽織を着せる。

 

「それなら大丈夫そうだわ。早速薬草を取りに行きましょう。」

 

 

祐「わかった。ところであんたの名前を聞いてなかったんだけど教えてくれるか?」「そうだったわね。私は八意永琳。都市で薬師をしているわ。」

 

 

 こうして俺たちはタイムスリップした先で都市に住んでいるという八意永琳に出会ったこの出会いが何を意味するのかはまだ誰も知らないことである。

 

 

 祐希サイドアウト

 

 

 サクラサイド

 私は今セリカと名乗る少女とともに傷だらけで倒れていた青年を近くの山小屋で休ませている。

 

スタークさんたちはあのあとここら一体を調べたらしくそれによるとこの周辺には人の姿がなく町も遠いところにあるとのことである。

 

 

 今は二人とも山小屋で休んでいて私が皆の分の食事を簡単に作り手渡す。スタークさんは祐希さんからもらったバックから紅茶のもとを出して皆の分を注いでくれた。スタークさんの入れる紅茶は料理上手なソーナンスも美味しいというぐらいである。

 

 

 一通り食べ終わった所でセリカに何故こんなところにいたのかを聞いてみると、

 

 

 セ「私の父さんがね。生きてるかもしれないから会いに行こうと思ったの。知ってるかもしれないけど6年前に日本に黒き獣っていうのが現れてその時、黒き獣を倒そうとあちこちの国が核を日本に撃ち込んだの。それでも黒き獣は倒せなかった。

 

 

その時、まだ父さんは日本に居たみたいでそれでもう死んじゃってると思ってたんだけど、ニュースで日本で生存者が見つかったって聞いてもしかしたら父さんもまだ生きてるかもしれない。そう思って、お姉ちゃんに内緒で一人で住んでる町を飛び出してきたの。」

 

 

 ス「そうだったのか。だけどなお嬢ちゃんその父親が死んでたらどうするんだ?

 その生き残っていた奴なんて運が良かっただけかもしれないだろ。それにお嬢ちゃんの姉ちゃんだって心配してるんじゃないのか?」

 

 

 セ「確かにそうかもしれません。でももしかしたら生きてるかもしれないしだから会いにいって怪我をしてたら治してあげてまた一緒に暮らしたいんです。だって父さんは私の家族だから。」

 

 

 サ「その心意気は立派よ。でもセリカ一人で向かうリスクを考えれば今すぐにでも引き返すべきだわ。セリカが死んだらお姉さんだって悲しむわ」

 

 

 セ「うっ……それは……そうだけど、でも」

 

 

 サ「だから私たちも付いていくわ。」

 

 

 セ「えっ…でもサクラちゃんたちも行くところがあるんじゃ?」

 

 

 ス「確かに行くところがあるがそんな急いでいくわけでもないからな。多少寄り道しても平気だ。サクラが言わなかったら俺も言おうと思っていたところだしな。」

 

 

 サ「一緒にセリカのお父さんを探しに

 行きましょう。」

 

 

セ「ありがとうサクラちゃん!!!!!!!!」とセリカは感極まったのかサクラに抱きつく

 

 

 サ「もう急に抱きつかないの。ビックリしたわ。そうと決まれば早速行動しないといけないけど、怪我してた人がまだ目を覚ましてないからもう少しここにいましょう。」

 

 

とサクラはセリカに言うと祐希からもらった2丁拳銃の説明書を読む。

 因みにスタークはリリネットに珍しく良いこというじゃんと言われ珍しくとは

 

 

 失礼な。と言いリリネットに拳骨を落としリリネットがいつも通りの反応をする前に、

 

 

 青年「どこだ、ここ?」と声がしてその方を向くと倒れていた青年が起き上がっていた。

 

 

 セ「あ、気がついたんだ。何処か痛いところとかない?気分は悪くない?」

 

 

 青年「嫌特には。……つーかお前誰だ?

 それと俺は何でこんなところに

 寝ているんだ?」

 

 

 セ「私は、セリカ=A=マーキュリー。お兄さんこの小屋の周りのでかい木に寄り掛かる形で倒れてたの。結構怪我とか服も汚れてたからここまで運んで治療したの。」

 

 

 青年「そうだったのか。何だか悪いな。

 あんたが運んでくれたのか?」

 

 

 セ「私とそこにいるサクラちゃんの二人で運んだの。そっちの人がサクラちゃんだよ。所でお兄さんの名前は?」とセリカが訪ねるが、青年からの返事がないので、どうしたか訪ねようとしたが

 

 

 青年「サクラ!?まさか姐さんなのか?それにスタークとリリネットまで何だってこんなところにいるんだ!?」と言う。

 

 

 サクラはにとってみれば目の前の青年に会うのは初めてで自分の名前を知っていることに驚き何故なのか聞こうとしたら青年が

 

 

 青年「俺だ。ラグナだ。覚えてないのか!?」

 

 

 と言い私とスタークさん、リリネットさんは驚愕したと同時に自分達の名前を知っていることに納得した。

 

 

 こうして私たちは本来はあり得ないはずの成長したラグナと出会った。この出会いが何を意味するのかは後々にわかることだが今のサクラたちには知るよしもなかった。

 

 

 

 サクラサイドアウト

 




何とか今回も投稿できま古代編では祐希たちは都市の薬師である永琳に出会いました。古代編では祐希たちと最も関わるキャラとなっていきます。

サクラたちはセリカと行動を共にすることになりました。そして青年ことラグナも参戦しました。自分としてはブレイブルーはラグセリが一番良いと思っているのでラグナのヒロインはブレイブルーからはセリカとなっています。

もしかしたら後々他の作品からヒロインを出すかもしれません。次回は祐希たちは都市に入るまでサクラたちはラグナとの話し合いをして漸く目的地に向かいます。そこで発覚するセリカの弱点とは!?それでは今回も読んでくださりありがとうございました。


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予告

大分先になると思いますがこれからの物語の流れを予告という形でやります。ネタバレが嫌な人はブラウザバックを推奨します。それでも良いという方はどうぞお読みください。それでは始まります。


 これはこれから起こる事象の一つである。必ずしも未来への道筋は決まっていないが最後の結末は一緒。やり直しを繰り返し続けて誰もが諦めた世界の未来を一人の男が風穴をあける。その名は、出雲祐希又の名を仮面の男(ヴァイザード)と呼ばれていた。

 

 

「わかってるよ師匠 蒼の魔道書《ブレイブルー》を自分の力と思うなだろ。」SS級賞金首ラグナ=ザ=ブラッドエッジ

 

 

「統制機構です。大人しく武器を捨てて投降なさい。」統制機構所属の衛士ノエル=ヴァーミリオン 

 

 

 彼らの物語が交差するとき歯車は動き出す。

 

 

「今度もまたやり直すのね。後何回繰り返せばよろしいのかしら」アルカード家当主であり傍観者の吸血鬼レイチェル=アルカード 

 

 

 

「俺はこの繰り返しを終わらせるためにありとあらゆることをした。今回こそは抜けてやるぜぇヒャハハハハハハ」裏切りの六英雄でループを抜け出す方法を探るユウキ=テルミ 

 

 

「兄さんは僕が殺すんだ。誰にも邪魔はさせない。」狂気に呑まれた弟であり

 統制機構所属イカルガの英雄ジン=キサラギ 

 

 

 様々な思惑と人が集まりだした。第十三階層都市カグツチそこで巻き起こる様々な事象それらは絡まり合いやがては一つの集約点へ辿り着く。

 

 

「会いたかったよラグナ。さぁν(ニュー)と一つになろう。」カグツチで待ち受ける素体の少女ν-13(ニュー=サーティーン)

 

 

 「悪いけど私の弟には手を出させないわ。そのためにも貴方はここで止める。」祐希に拾われ様々な者に鍛えられた本来は存在しない第七素体の少女であり祐希の娘、出雲サクラ

 

 

 物語はいつも同じ決して変わることのないものだと思っていた。「手を伸ばしなさい。貴方はまだ死んではいけないわ。」「諦めちゃダメー」二人の少女の選択により物語は未来へと歯車を回し始めた。

 

 

 しかし「さぁ俺を観測しろノエル=ヴァーミリオン」その身を観測され現世へ甦ったユウキ=テルミ。そしてノエルへと迫り来る魔の手。

 

 

「私はノエルの友達だから。ずっと一緒だよ。」士官学校時代の友人マコト=ナナヤ、

 

 

「ノエル=ヴァーミリオン貴殿には投降命令が下ってます。命令に従わないのであれば帝の名において断罪します。」ノエルとジンを帝の命にて拘束、又は殺害のため現れた友人のツバキ=ヤヨイ

 

 

「めんどくせぇがここから先には行かせられないんだよ。」怠惰な嘗ての#1十刃(プリメーラエスパーダ)コヨーテスターク

 

 

 そして覚醒する蒼の少女「対象を確認。危険度最大、ムラクモユニット起動。対象を殲滅します。」ノエルが精錬され覚醒した存在μ-12(ミュー=トゥエルブ)

 

 

 そしてノエルを取り戻すため嘗ての六英雄に挑む死神「てめぇに何ができるってんだ。こいぬちゃんよぉー」「今ここで俺自身の過去に終止符を討つ。変......身、アクセル さぁ振り切るぜ。」

 

 

 そして世界を滅ぼそうとする黒幕の登場。

 

 

「さぁ滅日(ほろび)を始めよう。」サヤの身体を触媒に現世へ顕現せし者 帝」

 

 

「世界は滅ぼさせやしないさ。

それに何時だって世界を形作るのは人間の強い 意思なんだ。

それをお前たちが壊そうとするなら、

 

 

まずはそのふざけた幻想をぶち殺す。」

帝との敵対の道を取る祐希

 

 

各々の選択により本来の道筋を外れた世界。

この世界で祐希は何を見て何を為すのか。

そして死神は未来へと進めるのか?

 

 

第六六六拘束機関解放、次元干渉虚数方陣展開、蒼の魔道書(ブレイブルー)起動!!!

 

 

BLAZBLUE 蒼の継承者(カラミティトリガー)&確率事象(コンティニュアムシフト)

 

 

来年始動予定、




今回は後の物語を断片的にまとめたものです。


多分ですがそこにいくまでに結構時間が掛かるので書けても来年からになると思います。それまでお待ちしていただけると嬉しいです。


それではまた本編にて。今回も読んでくださりありがとうございました。


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第13話 祐希のルーツ 仲間の友情 そして迷い込んだ血の刃の行く末

今回も読んでくださりありがとうございます。生徒会長月光です。前回は東方から永琳が登場しました。


今回は永琳に都市の方にまで連れられてあるお方に会います。そして祐希がココノエにあることを話します。


そして暗黒大戦の方は目覚めたラグナと共にセリカの父親のいた日本を目指しますが道中トラブルが......それでは第13話始まります。


祐希サイド

 

 俺たちは恐竜のいた時代にタイムスリップしそこで妖怪に襲われていた八意永琳を助け、彼女の目的である薬草を取りに行き都市へと向かうことになった。

 

 

祐「なぁ永琳今からいくところにある薬草はどんなものなんだ?」

 

 

永「その薬草は単体だとそこら辺に生えている草と同じなのだけれども私の作った薬と合わせると人の体の中にある臓器の働きを活性化することができるの。

 

 

もっと研究が進めば薬だけで癌や心臓病を治すことができるのよ。」

 

 

 俺たちの時代の医療からみると既にもう

 オーバーテクノロジーになっているのに加えて更に聞けば副作用もあまりないとのことらしい。

 

 

ココノエもその医療技術の高さに、驚いていた。ココノエが言うには術式が繁栄されてからは医療もそういった術式に頼るようになり元来の医療技術は廃れていく一方だとのことである。

 

 

 コ「本当ならば術式を使った治療はあまり推奨できないものだ。

 

 

なぜなら術式を使って内部の怪我を治すとき、術式に使う魔素も同時に吸収をするから

魔素をを体に溜め込むことになる。

 

 

年月が経つことにそれは溜まり体にガタがくる。だから私たちの時代の人間は魔素の影響で寿命が昔よりも短くなっているんだ。」

 

 

 そうして話している間に薬草のある場所に到着して永琳がそれらを採取し終わり、都市へと向かい始めた。

 

 

 永「そういえば、貴方達に言ってないことがあったのだけれども私たちの間で絶対に戦ってはいけない妖怪がいるの。」

 

 

 祐「それは何故なんだ?」

 

 

 永「一つは実力的な問題。都市の兵士たちが束になっても勝てないわ。それでも都市の、トップたちならば渡り合えるわ。

 

 

もう一つはその妖怪の持っている能力が影響しているの。その能力で当時の10人いたトップの内、5人が殺されているの。辛うじてその妖怪の能力だけは生き延びた者のお陰で判明しているわ。」

 

 

 祐「一体何なんだ?そいつの能力は?」

 

 

 永「闇を司る程度の能力よ。」

 

 

 祐「闇ってどれだけ広範囲なんだよ。」

 

 

 コ「確かにな。闇と言うと夜も闇と言え、影ですら拡大解釈すれば闇とも言えるしな。」

 

 

 永「それに戦った者たちが言うには一時的に能力を使えなくすることもできるようなの。だからこそもしその妖怪に会ったら戦おうとせずに逃げてちょうだい。」

 

 

 その言葉に俺たちは頷く。下手したら光とかも吸収して周りの見えない中を、奇襲されるとかも考えたが今はその考えを隅におき永琳の住む都市へと向かう。

 

 

 そうして30分ほどすると都市が見えてきた。そして門のようなところに向かうと、

 

 

「そこの者何をしている。所属を言え。」

 

 

その声に俺が答える前に

 

 

永「月読様直属の研究機関の八意永琳よ側にいる二人は私の護衛よ。」

 

 

 というと「し、失礼しました。どうぞお通りください。」

 

 

永「二人ともまず私の上司の月読様のところへ行きましょう。あの人からここでの滞在の許可をもらえたらこの都市にいても平気だから。」

 

 

祐「その月読って人は偉い人なのか?」

 

 

 永「勿論よ。この都市の最高責任者でもあるのよ。私はその直属の研究機関を任されているのよ。」

 

 

そしてその話を聞いた俺とココノエは永琳に聞こえないよう小さい声で、

 

 

祐「ヤバイないきなりトップに会えるとか何か上手く行きすぎて罠かと思うのは俺だけか?」

 

 

コ「いや私も正直ここまで上手く事が進むとは思ってなかった。最悪都市に入った瞬間私たちの身柄を拘束されると思ってたぞ。」

 

 

こうして喋って永琳の姿を追いながら歩いていると、月読のいるという部屋に着いた。

 

 

 コンコンコンコン

 

 

 永「失礼します。月読様。八意です。今お時間よろしいでしょうか?」

 

 

 月「仕事が一段落したから少し時間がある。入れ。」

 

 

 と言われ永琳が扉を開けて中に入っていくのに続き俺たちも中に入る。

 

 

 そしてそこには眼鏡をかけた女性が座っていた。月「永琳今日は帰るのが結構遅かったが何か有ったのか?」

 

 

 永「薬草を取りに行く途中に妖怪に襲われたのよ。その時にこの人たちに助けてもらったの。そっちの男性が祐希で女性の方がココノエさんよ。」

 

 

祐「初めまして俺の名前は出雲祐希だ。」

 

 

コ「ココノエ=A=マーキュリーだ。」

 

 

 月「初めまして私がこの都市の最高責任者の月読だ。永琳を助けてくれてありがとう。君たちがいなかったらどうなっていたか。」

 

 

 祐「偶々あそこにいたから良かったが、今度からは護衛をつけるとかをした方が良いと思うぞ。」

 

 

 月「あぁそうするよ。ところで君達は一体どこから来たんだい?永琳のいった周辺の地域には君のような実力者がいるといった報告がないんだ。」

 

 

 さてここはどう答えようか。月読のいった通りならばあの周辺には実力者が居なかった。しかし俺のような実力者が突然現れたんだ。下手なことを言って怪しまれるよりはここは正直に言った方が良いかもしれない。

 

 

 祐「そうだな。その前にこの部屋は防音になってるのか?ここでの会話が他に知られないなら話そう。」

 

 

 月「この部屋で重要な会議や報告が行われているから普通に喋る分なら外には何も聞こえないよ。」

 

 祐「そうか。これから話すことは到底信じられないようなことだが、事実だということを理解していて欲しい。俺たち二人はある目的のために未来から来たんだ。」

 

 

 月「未来からだって!?まだ私たちの技術でも時を渡る術は開発できてないというのに。未来ではそこまで技術が発展してるのかい?」

 

 

 コ「イヤ私たちの技術でもまだそこまでは開発できていない。そして未来の技術よりもこちらの技術の方が遥かに優れている。

 

 

それに人類は今地表ではなく山を階段状に区画化して建設した高層都市、通称階層都市と呼ばれるところに住んでいる。」

 

 

 祐「それよりも俺は未来から来たってところを疑わないことに驚いたよ。まぁ今の技術だと過去へは来れないから俺の能力で来たんだ。」

 

 

 八「祐希の能力ってどんなものなの?」

 

 

 祐「時空を操る程度の能力さ。」

 

 月「なるほど時と空間を操れるのか。ならば確かに過去へ来ることができるね。

 

原理としては、時を戻しながらその戻した時間軸に空間移動できるようなものかな。」

 

 

祐「そこまで見抜かれるとは。さすがは神様やっぱり他とは違うな。」

 

 

コ「神?どういうことだ祐希?」

 

 祐「簡単なことさ、ここにいる月読は月を司る神様だってことだよ。」

 

 

 月「初見で私の正体を見破るなんて、すごいわね。やっぱり未来だと私の存在は伝わっているのかしら?」

 

 

 コ「イヤ私たちの歴史とか全て見る限りだと記録はないと思う。それに神というものは少なくとも私のいた時代ではある存在しかいないと思うが。何故祐希は知っていたんだ?」

 

 

 祐「それはな、俺の元いた世界だと月読を含む三人の神様が有名だったからなんだ。」

 

 

 月「元いた世界ってココノエと同じ世界出身ではないのかい?」

 

 

 祐「いや俺のいた世界は科学力もそれほどでもないが平和な世界だった。俺はあるとき道を走っていた車って言う乗り物に轢かれそうな猫を助けて死んだんだよ。

 

 

その時に世界を見守る神様がもう一度俺に生きてみないかと言われて転生したんだ。その人の名前は××××って言ってたよ。」

 

 

 月「その神は多分世界を統治している者だな噂では聞いたことがあったが

 

 

まさか実在していただなんて。それにしても人間を転生させるだなんて。並大抵の力ではできないことだ。少なくとも私ではできないな。」

 

 

 コ「祐希昔私に言ったのは嘘だったということか?」

 

 

 祐「済まないココノエ。あのときの俺は別次元から転生してきた人間といっても信じてくれないだろうと考えていた。」

 

 

 コ「それでも本当のことを言うタイミングはあったんじゃないか?」

 

 

 祐「確かに何回か言おうとは思った。だが俺は怖かったんだ。ココノエに信じてもらえずそのまま離れていってしまうのではないかと。そう考えると言えなかったんだ。」

 

 

 コ「私がそんなことで離れるとでも思ったのか!!確かに荒唐無稽な話しかも知れない。だがお前は意味もなくそんなことは言わないと私は信じるぞ。

 

私は祐希に何回も助けられた。それに、私たちは仲間なんだ。その仲間の言うことを信じるに決まっているだろう。」

 

 

祐「すまなかった。ココノエこれからはお前たちに頼らせてもらう。これからも宜しく頼む。」

 

 月「さて二人とも仲直りしたことだし過去に来た目的を聞いても良いかい?」

 

 

 祐「あぁ済まない話しが脱線して。俺たちが来たのは俺を転生させた神がこの時代で空間の歪みが出ていてそれをこのままにしておくと空間同士がぶつかり合って消滅してこの世界が崩壊するって言われてそれを何とかするために来たんだ。」

 

 

 月「そうだったのか。実は私たちもその空間が歪む現象は確認できているんだけどそれを正す方法がなくて困っていたんだ。

 

 

それと私たち人類は近々月に移住しようと考えている。この地上の至るところの障気の影響で今の人類は皆恐れている。だから障気のない月に住民を避難させようと考えていたのだ。」

 

 

 

 祐「ならこうしよう。空間の歪みを関知したら俺らに教えて俺らが対処する。そして月に住民を送るまでの間この都市で俺とココノエを住まわせてくれないか?」

 

 

 月「それぐらいならお安いご用さ。こちらこそ空間の歪みの対処をお願いするよ。住むところだけど永琳に案内してもらうよ。」

 

 

 永「それじゃあ私に着いてきて。今から案内するわ。」

 

 

 祐「悪いな。これから宜しく頼む。二人とも。」

 

 

 

 こうして祐希は永琳と月の神、月読に協力を取り付けるのに成功した。果たして祐希とココノエは空間の歪みを正すことができるであろうか?

 

 

 

 ????サイド

 結構霊力の高い人間の気配がするわね。しかも都市の方から。決めたわ今度都市に行って気配の主を食べましょう。

 

 

あぁどんな味がするのかしら?今までの人間より美味しいのかしらね。

 

 

アハハハハハァァァァァ。とても楽しみだわ。と笑う女の傍らには既に絶命している恐竜の亡骸が無惨に放置されていた。

 

 

<暗黒大戦前回までは>

 私たちはセリカの父親を探す協力をすることになったのだけれども怪我をしていた青年が起き上がり自分はラグナだと言った。果たして本当にラグナなのだろうか。

 

 

 サクラサイド

 

 倒れていた青年の名前がラグナだと知り唖然としている私たちをよそにセリカは

 

 

 セ「もしかしてサクラちゃんたちの知り合いなの?」という。確かに知り合いではあるが私たちの知っているラグナはもっと背丈も小さかった筈である。

 

 

 なので他人の空似かと思っていたがラグナの右腕に擬態している蒼の魔道書がそれを否定する。

 

それと決定的だったのは祐希さんが前に使っていた武器であるV-Swもその右腕に擬態しているのを見たからである。

 

 

V-Sw「サンニントモ、サッキブリナノ」ス「あぁV-Swさっきぶりではないがまぁそれはおいておこう。どうやってお前たちはここに来たんだ?」V-Sw「ワカラナイノ。」

 

 

ラ「実は俺も何でここにいるのかわからないんだ。自分の名前と姐さんとスタークたちのことぐらいしか記憶にないんだ。」

 

 

 サ「それにしても未来のラグナは大きいのね。私の身長も抜かされちゃったわね。」

 

 

 ラ「あぁ成長期で一気に伸びたんでな。それより姐さんたちは何でここにいるんだ?」

 

 

 サ「私たちは大規模な空間の歪みを正す為にここにいるのよ。これからこの世界を回ってその原因が何かを調べるのよ。

 

 

その前にセリカのお父さんを探しに日本と言うところに向かうわ。ラグナはどうするの?」

 

 

 ラ「俺もついていくぜ。もしかしたら途中で何か思い出すかもしれないしな。」

 

 

 セ「ねぇラグナさんのその右手のそれってどうしたの?」

 

 

 

 ラ「あー別に俺のことは呼び捨てで良いぞ。あとこれは何て言うかアレだ。義手みたいなもので一応人工知能みたいなのがついてる。

 

 

只いまは動作不良なのか少し動かしづらい感があるな。それとさっきの話だと俺は怪我してたって言ってたけどそれらしい傷もないし誰か治療してくれたのか?」

 

 

 セ「ラグナの傷は治癒魔法っていう魔法で私が治療したっていったら信じてくれるかな?」

 

 

 ラ「へー治癒魔法か。セリカは魔道士なのか。治癒魔法って確か結構高度な魔法だったよな?」セ「信じてくれるの?」

 

 

 ラ「そりゃそうだろ。治癒魔法ってあんま聞かないが魔法ってたくさんあるんだろ。」

 

 

 セ「サクラちゃんたちもだけど信じてくれてありがとう。魔法とかも説明しなくても大丈夫で安心しちゃった。それからラグナの右目ってどうしたの?」

 

 

 ラ「わからねぇ。自分の名前と姐さんたちのことしか覚えてねぇんだ。」

 

 

 サ「まぁその内記憶は戻ると思うわ。それよりそろそろ目的地の日本に向かいましょう。」

 

 

 セ「それじゃあ私地図持ってるから道案内できるよ。」

 

 

 サ「それなら宜しく頼むわ。スタークさんもそれで大丈夫ですか?」

 

 

 ス「あぁ問題ないぞ。ところでさっき外に行ったきり帰ってこないバカ知らないか?」

 

 

 サ「リリネットさんは確か………

 

 

 リ「バカってなんだよスターク。バカっていう方がバカなんだぞ。」

 

 

 ス「うるさいぞ。ここは俺たちのいたところじゃないんだぞ。それを無警戒に外に出るやつなんかバカで充分だ。」

 

 

 いつも通りの言い合いになるスタークさんとリリネットさんたちを見てセリカは止めようかとしていたが、ラグナがいつものことだからとほおっておくように言うとそれに頷き、見守っていた。そしてそれから私たちは身支度をして、セリカを先頭に日本に向けて出発した。

 

 

しかし……

 

 

 サ「ねぇセリカちょっと良いかしら?」

 

 

 セ「どうしたのサクラちゃん?」

 

 

 サ「本当にこっちの道であってるのよね?」

 

 

 セ「大丈夫だよ。地図があるんだから迷うわけないよ。もうサクラちゃんは心配性だなぁ。」

 

 

 サ「なら何でさっきの小屋のところまで戻ってきているのかしら?」

 

 

 セリカ「………アレ?おかしいな?」

 

 

 ラ「いや。おかしいなじゃないだろ。テメェ馬鹿か!?さっきから変な道ばっか通っててしかもここに戻ってくるの3回目だぞ。

 

 

最初は気のせいかと思ってたが3回目となると偶然じゃないしっていうかセリカお前方向音痴だろしかも重度の。」

 

 

 

 セ「ひどいなぁラグナは。私は方向音痴なんかじゃないよ。ちゃんと地図を見て歩いてるよ。」

 

 

 

 ス「ところでお嬢ちゃんの持ってるそれってここら周辺の地図じゃなくて世界地図なんじゃないか?」

 

 

 セ「でもスタークさんこれも立派な地図だよ。」との言葉に俺たち4人は溜め息を吐いてしまう。

 

 

今わかったのだがセリカは凄まじい方向音痴だということだ。こんな山奥にいたのも多分だが道に迷っていたからだろう。本人はどうやら自覚してないようだが。

 

 

 

これなら自分達が人のいる町を探した方が良いのではないかと考えてしまう。

 

 

 ス「とりあえず俺が上から町の方角を見てくるから少しここで待っていてくれ。」と言いスタークさんは上空へと飛び上がった。そうして暫くするとスタークさんが戻ってきた。

 

 

ス「ここから東に向かったところに港が見えた。とりあえず俺が先頭を行くからついてきてくれ。」とスタークさんが歩き始めたので私たちもそれに倣って歩き出す。

 

 

 そして暫くすると良くない気配を感じて構えると10体ほどの獣が前後からこちらを睨んでいた。

 

 ラ「なんだこいつらは?」

 

 

 セ「黒き獣の影響で凶暴化した動物たちだよ。」と言いサクラたちにも言った説明をラグナにいうと、

 

 

ラ「んなバカな」

 

 

 ラグナの記憶では黒き獣はとうに討伐されたと思っている。

 

 

それなのにどう言うことかと問い掛けようとしたが、10体のうち4体がラグナに向かってくるのでラグナはまだ動きづらい右手ではなく左手で腰につけておいた

 

 

V-Swを持ち、獣を弾き飛ばしそこへ追撃とばかりに斬撃を放つ。

 

 サクラたちの方を見るとサクラは銃で2体を撃ち抜いていて、3体はスタークが剣で既に切り払っていた。

 

 

そして周りを見ると最初にいた数より一体少なく、どこにいるかと見渡すとセリカの方へと向かっているのが見えた。

 

 

サクラたちはセリカから少し離れていてスタークも響転(ソニード)で直ぐに助けようと向かうが、獣が接近しすぎていてセリカの前に行く前に獣が襲うのが数瞬早かった。

 

 

 ラグナもセリカを庇おうとそちらに向かうが、それよりも早くラグナの腰に装着していたあるものから、何かがセリカの前に出てきて獣の攻撃から身を守る。そして獣に火を吹いて黒こげにした。

 

 

 ラ「良くやったぞ。セリカを守ってくれてサンキューなリザードン。」「グオォォォォ」

 と鳴く。

 

 

 セ「ラグナこの子どうしたの?」

 

 

 ラ「こいつはリザードンっていって、ポケモンと呼ばれてる生き物だ。そして俺の仲間の一体だ。そうだ。少しだが思い出してきたぞ。」

 

 

 サ「思い出したのってポケモンのこと?」

 

 

ラ「あぁ少なくとも自分の手持ちのことは思い出したぜ。」

 

 

 セ「ありがとねリザードン。私を助けてくれて。あなたって強いのね。」リ「グオォ」

 

 

 

と仲良く話すセリカと照れるリザードンは置いといてラグナはサクラたちに聞こうと思っていたことを聞く。

 

 

 ラ「なぁ姐さん。確か俺の記憶だと黒き獣は六英雄が倒したと思うんだが。何でまだいるんだ?」

 

 

 サ「そういえば言ってなかったわね。ここはまだ黒き獣が討伐されていない時代よ。」

 

 

 ス「そんでもって俺たちはある目的のためにこの時代に来ているわけだが、ラグナお前がどうやってここに来たのかは知らないんだよ。」

 

 

 ラ「なら俺は一体何のためにこの時代に来たんだ?」

 

 

 こうして目的地に向かい始めたラグナたちだったが、自分が過去へ何故来たのかを知らないラグナ。果たして彼は何のために過去へと来たのか?

 

 

その理由はまだ彼自身もわからないことであった。果たして彼らは無事に目的地につくことができるのか?    

       

        to.be continued.




今回もこのような駄文を読んでくださりありがとうございます。
さて今回は祐希サイドでは東方で時々出てくる月読を出しました。口調とかわからないので捏造しています。

更に凶悪な妖怪としてある東方キャラを出そうと思います。そして縮まっていく祐希とココノエの仲を上手く書けるようにしたいです。

そしてサクラサイドでラグナがサクラたちと行動を共にすることになりました。そしてラグナもポケモンを持っています。一体目はリザードンです。リザードン以外にラグナの使うポケモンとしてはあと2匹は決めています。


もしラグナにこういったポケモンを使わせたいなどあれば感想の方に気軽に書いて頂けると嬉しいです。そしてタイトルの血の刃はラグナの名前ブラッドエッジを指しています。


あと前の話にこれからの話しの予告を作りました。ネタバレが結構あるのでネタバレが嫌な人はブラウザバックを推奨します。UAが5000を突破しました。これも読んでくださった皆様のお陰です。ありがとうございました。それではまた次回も読んでくださると幸いです。


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第14話 常闇との出逢い 迫る妖怪大戦争

今回は前回の伏線で出したあるキャラが出ます。そして次の戦いのための小休止でもありますので少し短いです。それでは第14話始まります。


祐希サイド

 月読の所に世話になりだして丁度2ヶ月がたった。

 

 

あれから永琳に最近の資料を見せてもらったが、何も異常はないので都市の防衛軍に稽古をつけている。最初に来たときは余所者である俺に今まで都市を守ってきた自分達に、稽古などいらないと言っていたが戦ってみると、

 

 

殆どが武器に頼りすぎていて個人の実力が低かった。しかしある一人の少女はまだ未熟ではあったが他に比べると確りとした意思を持っていると感じられた。

 

 

 それから度々俺の所にきては勝負を挑んでくる。毎回良かった所と長所を言い悪かったところと短所を指摘している。その度に言われたところを直してきて挑んでくるのでこちらとしても教える価値があり最近の楽しみにもなっている。

 

 

 そしてココノエは永琳の造っていた武器を見るなり自分も手伝おうと言い永琳の所で研究をしている。

 

 

あとで聞いたところどうやら事象兵器(アークエネミー)の雛形のようなものだったらしい。昔に事象兵器を造った大魔道士ナインが過去の資料を元に、幾つかそれに似たものを造っていたというのをココノエは聞いたらしく、

 

 

その技術のノウハウを得ようと頑張っている。因みに家事のほうは俺はソーナンスに、ココノエは家事と研究の手伝いでバリヤードに手伝ってもらっている。

 

 

 バリヤードはマネネがココノエになつき、研究の合間にバトルなどしていたら進化したらしく、

 

それ以来バリヤードはココノエの周りの掃除などをやったり食事も、ソーナンスに教わるなどして家事のスペックがどんどん上がっていっている。

 

 

 そして今日は永琳がまた薬の材料を外に取りに行くらしいので俺が護衛としてついていくことになった。

 

 永「悪いわね。祐希貴方にもやるべき事があるのに私の用事に付き合わせてしまって。」

 

 

 祐「今は何も異常がないからな。余り気を張っても疲れるし此方としても気分転換になるから丁度良かったから気にするな。」

 

 

 こうして話していると薬の材料となる薬草を見つけて十分な数を確保して都市に帰ろうとしたとき後ろに何者かが降り立つ。

 

 

俺は永琳を抱えてその場を飛び退くとさっきまでいた位置に大剣が刺さっていた。

 

 

 ????「へぇこれぐらいは避けれるのね。今までの奴は不意打ちに気づかないで死んでいく奴ばっかりで詰まらなかったのよね。」

 

 

 永「貴方は常闇の妖怪!!!!何故ここに!?貴方の縄張りはここより離れているはずでしょう。」

 

 

 ????「あらあなた都市の薬師じゃない。それはね、ここ最近この周辺でバカでかい霊力を感じられたから見に来たのよ。そしたら目の前にその霊力を感じられたのよ。

 

 

だから実力を計る目的も含めて不意打ちしたのよ。結果は大当たり霊力も大きく実力も高いあんたを食べれば私は更に強くなれて満たされるわ。」

 

 

 なるほど。前に永琳の言っていた戦ってはいけない妖怪か。確かに実力も俺に気配を感じさせずに近づきその上で不意打ちでき相手の実力も計れる。一番厄介な相手だな。

 

 

 祐「ところであんたの名前は何なんだ?常闇の妖怪なんてあんたの通り名みたいなものだろう。」

 

 ????「あら、そこに気付くなんてやっぱり今までの奴とは違うのね。私の名は常闇の妖怪ルーミアよ。そこの貴方は?」

 

 

 祐「俺は出雲祐希だ。」

 

 

 ル「そう。それじゃあ挨拶も終わったことだし殺し合いましょう!!!!」と言い大剣を振りかざしてきたので、此方も斬魄刀で受け止める。

 

 

そしてその受け止めた瞬間に霊力を纏った足でルーミアの胴目掛けて蹴りを放つ。しかしルーミアはそれを何かで受け止めた。俺は瞬歩ですぐに距離をとる。

 

 

 ル「あら良い判断ね。そのままだったら足を食べれたのに。」

 

 

 祐「それはあんたの能力か。確か闇を司る程度の能力だったか。」

 

 

 ル「その通りよ。私の能力はどんな形にでも変えることもできるの。だから服に能力を纏わせればそのまま攻撃にも転用させることもできるわ。」

 

 

 祐「応用の効く能力だなそれは。なら今度はこっちからいこう。」と祐希はルーミアに向かって左半身を後ろに捻り、左手を限界まで引き絞り左足を前にし、剣を水平にし右手を添え、重心を少し下にした。そしてそのままルーミアに狙いをつけて放つ。

 

 

祐希「牙突」

 

 

 その一撃に脅威を感じたルーミアは迎撃しようとしたが、すぐに回避に専念した。そのあまりにも速すぎる一撃で心臓付近を狙い済ましたかのような放たれたものは、

 

 

回避したことにより受けずには済んだが肩に浅い傷を負うことになった。

 

 

 ル「随分速い一撃ね。避けていなかったら危なかったわ。私が傷を負うだなんて久しぶりだわ。」

 

 

 祐「良く言うぜ。交わしたと同時にこっちに反撃してきたくせに。」という祐希の右肩に浅い切り傷ができていた。

 

 

 ル「貴方とはもっと戦っていたいけどそれはまた今度にするわ。次会ったときは存分に死合いましょう。」と言い闇と同化していき、姿を消した。

 

 

 永「祐希大丈夫だった!?っ肩のところ怪我してるわ。少し待ってて今治療するから。」と永琳の治療を受ける。

 

 

 祐「治療してもらって悪いな。永琳やっぱりあのルーミアって妖怪只者じゃなかった。それに応用の効く能力も厄介だ。これは帰ってから対策を練らないと次会ったときは不味いかもしれない。」

 

 

 永「そうね。はい。治療し終わったわ。それにしてもあの常闇の妖怪と互角に戦えるなんて凄いわ。」

 

 

 祐「まぁあっちはまだ実力の1割も出していなかったみたいだがな。様子見できてた分まだ良かった。都市まで急いで帰ろう。月読がまた心配するだろうからな。」そうして都市まで帰った俺たちは月読に道中有ったことを報告し自分の部屋に戻る。

 

 

 

 祐希(今回はまだ様子見だったから良かったが次来るときは本気で来る。その前にあれを完成させなければいけないな。)そうして部屋に入ると部屋の中は凄まじいほどの機材と書類の山で埋め尽くされていた。その中でココノエは作業をしていた。

 

 

 

 祐「ココノエまだ作業していたのか。少しぐらい休んだ方が良いんじゃないか?」

 

 

 コ「ん、あぁ祐希か。今漸くなぜこの時代で事象兵器が必要なのか解りそうでな。」

 

 

 祐「事象兵器は黒き獣対策で造られたものなんじゃないのか?」

 

 

 コ「暗黒大戦のときはそれであっている。しかしこの時代ではまだ黒き獣は確認されていない。しかしそれとは別にあるものが確認されている。

 

 

障気といわれるものらしい。これは私たちの世界の魔素よりも濃度が高く、1時間もその障気当てられていると死に瀕するほどだ。そしてその障気はある存在が出しているようなんだ。」

 

 

 祐「その存在って何なんだ?」

 

 

 コ「まだそこまでは把握できていない。だか、このまま行くとあと数年でここら一帯は障気に包まれた死の都市になるだろう。

 

 

だから私は月読たちにここでの研究を手伝う代わりに月にまで行けるロケットの開発を手伝っている。」

 

 

 祐「まぁ作業も程々にするんだぞ。俺も造らないといけないものがあるからそんなこといってる場合でもないけどな。」

 

 

 コ「何かあったのか?」

 

 

 祐「実はな常闇の妖怪に遭遇してな。その時に奴の能力を見る機会があったんだがかなり応用の効く能力でな。だからそれ対策であるものを造るのさ。」

 

 

 コ「祐希がそこまで言うとなるとかなりの強敵というわけか。勝算は当然あるだろう。」

 

 

 祐「対策をとらなければ5割対策すれば7割に上がるな。」

 

 

コ「………祐希絶対に死ぬなよ。お前がいなくなると悲しむやつがいるからな。勿論私もその一人だ。」

 

 

 祐「わかってるよ。十分気を付けるさ。」

 

 

コ「わかっているのなら良い。」

 バリリーとコーヒーを持って部屋にバリヤードが入ってきた。

 

 

コ「おぉバリヤード悪いな。そこに置いておいてくれ。」バリバリとバリヤードはそこへコーヒーを置く。そして続いてソーナンスも料理を持って入ってきたので作業を1回止めてご飯にする。

 

 今回はどうやら2種類の麻婆豆腐のようであった。4人で食べ始めたが一つの皿ばかりが減りもう一つの方が減ってないことに気付いた俺はもう片方を口に含む。

 

 

「辛っっっら」すると口のなかで辛さが拡がり始めハバネロや唐辛子に、何か更に辛いものが合わさりすぐに水を飲むが一向に辛さが取れず何を入れたかをソーナンスにいうと、

 

 

「ハバネロや唐辛子を刷ったものにデスソースを混ぜたんだよ。ちょっとアレンジをしてみたけど予想以上に辛くて普通の奴も作ったんだ。」とのことだ。

 

 

因みにココノエが食べなかった理由は見た目と匂いで分かったそうだ。そうして食事も終わり俺はまだ完成していないあるものを造り始めた。

 

 人間以外のものなら何でも切れるように改造した対人外専用武器、妖刀心渡りと調整中のG-Sp2の製作、

 

ガイアメモリの強化アダプターの出力調整と、あるメモリの開発に取りかかる。

 

G-Sp2 は全体の強度を上げて概念核の出力に耐えられるように、そして心渡りはもし斬魄刀の能力と概念の力を無効化されたときの保険と確実に止めをさせるように造っている。

 

強化アダプターはこの先の敵を予想しメモリを使える俺やサクラが耐えれるような出力へと調整する。

 

 こうして俺とココノエの二人は研究を進めていき遂に月読主導の月移住計画の日を迎えるそして妖怪と人間の最後の決戦の日となる。

 

祐希サイドアウト




さて今回は祐希たちサイドである古代編を書きました。あと2、3話で古代編を終わりにし暗黒大戦へと合流する予定です。


因みに祐希は神様に様々な武術を習いその中には牙突なども入っていてこれからもアニメの技など出していこうと思います。


東方からルーミアEXを出しました。実際ルーミアは封印前はとても強かったと思いますのでこの時点では斬魄刀卍解前の祐希と互角の実力としています。


EXルーミアは書いていた当初から出そうと思っていたキャラのひとつです。今後も読んでくださっている皆様に楽しんで見てもらえるように頑張っていきます。


デスソースは一度かけて食べてみましたが、余りの辛さに悶絶し30分は辛さが残るほどでした。


それではまた次回も読んでもらえると嬉しく思います。


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第15話 妖怪大戦争 前編

今回から遂に妖怪側と人間たちの戦争に突入します。果たしてどんな結末を迎えるのか?


そして最後の方に少しだけ伏線を入れました。それでは第15話始まります。


祐希サイド

 月移住計画当日。最初に都市の要人たちをロケットで月に運びそこから後に、民間人を乗せる予定となっている。

 

 

そして俺とココノエは都市の外にいる。元々月には行かず空間の歪みを正せば、居なくなるとは予め月読と永琳には伝えてある。

 

 

そして俺らの前には目測で1万はいるであろう妖怪たちがいる。

 

 

 妖怪は畏れを糧にして存在している。だからこそ人間がいなくなれば、妖怪たちは存在を保てなくなる可能性がある。

 

それを本能で悟っているのかロケットの発射日に、こうして総力戦にうってでたのであろう。

 

対するこちらはロケットを防衛する都市の兵士300人と、最新の兵器であるレーザー兵器などを持っているが数の暴力の前だと心許ないが、そこら辺は俺とココノエでカバーをするとしよう。

 

そして永琳は最後のロケットに乗ると言って聞かなかった。

 

 本来は最初のロケットに乗るはずなのに最後まで、残った兵士が怪我をしたら治療をする回復役で残っている。

 

なので俺は永琳に2ndギアの機殼弓(カウリングアロー)月天弓(げってんきゅう)を渡した。

 

弓には月読の名を彫りさらに永琳は月読の加護を受けているので2ndギアの概念空間を発生させると、月光を収束させて矢にして打ち出すことが可能である。

 

まだ機能はあるがそれはお楽しみとしておく。

 

 

 最後のロケットは今から1時間後に発射される。その間に出来るだけ数を減らし適度に、減ったら兵士たちを引き上げさせロケットに乗せなければいけない。勿論永琳もだ。

 

 

 

 永「ねぇ、祐希、ココノエ私たちが引き上げたあと、本当に二人だけであの妖怪たちを相手にするの?貴方たちもやることがあるのだから、私たちが待避したら逃げても良いのよ。」

 

 祐「雑魚妖怪ならいくらいたとしても、俺たちは平気さ。それにもし俺たちが逃げたら永琳たちが無事にロケットで飛び立てなくなる可能性があるんだ。だから逃げはしない。」

 

 コ「その通りだ。それにいざとなれば都市の防衛機能を全てこちらに回して迎撃すれば良いだけだ。

 

それに祐希が負けるところが想像できないからな。余程のことがなければ無事ですむ。」

 

 

 永「ありがとう。二人とも、私も引き上げる前までは援護するわ。」

 

 祐「頼むぜ。っと奴ら普通に正面突破する気らしいな。なら最初から飛ばすとしよう。

 

都市の連中は右側を頼む。こっちは正面と左側をやる。」

 

 

と言い祐希は左側に行く。正面はココノエと永琳に任せた。

 

 

「お前たち妖怪には恨みはないがこれから旅立とうとする友のためだ。悪く思うな。

 万象一切灰塵と為せ、流刃若火。」

 

 

 

 始解した流刃若火の炎が左側に陣取っていた妖怪たちに次々と襲い掛かる。

 

 

前方にいた妖怪たちは何が起きたか判らずに焼き尽くされそれを見た後方の妖怪たちは炎から逃れようとしたがそこを祐希は追撃する。

 

 

流刃若火の炎が後方の妖怪たちを囲み逃げられないように包み込んでいき、完全なドーム状の炎が形成される。

 

 

 祐「城郭炎上。数が多いから一々相手をするわけにはいけないからな。閉じ込めさせてもらった。さて都市の防衛軍のほうに加勢にいくか。」

 

 

 その頃のココノエ&永琳

 

 

 さて祐希から中央を任されたがどうしたものか。

 

 

コ「如何せん数が多いな。これだと幾ら倒してもキリがなさそうだな。」

 

 

永「そうみたいだけど、やらなければ都市の民間人たちがロケットに無事に乗りきれなくなるわ。」

 

 

コ「ならさっさと片付けるとしよう。」

 

 

永「そうしましょう。なら作戦とかは考えてるかしら?この数相手だと消耗戦になるから私たちが不利になるわよ。」

 

 

コ「なに心配するな。こんなこともあろうかと祐希から色々なものをもらっておいた。」

 

 

永「あら、それは頼りになるわね。どんなものなの?」

 

 

コ「あぁまずはかえんだまという投げて相手にぶつければあっという間に爆発する。さて投げて威力を確認するとしよう。たーまやー」

 

 

と言いココノエが投げつけると前方の妖怪の腹にめり込みながら爆発する。そして煙が晴れると妖怪の数が40程減っていた。

 

 

 

コ「思ったより火力が少ないな。では次のこの、こおりだまを使ってみるか。」とまたもココノエは投げつけると今度は爆発せずに周囲を氷付けにしていた。これで漸く中央の妖怪の数が3割りほど減った。

 

 

コ「フム、こっちのほうが使い勝手は良いな。……というよりも永琳、私が動いているのだからお前も何かしないか?」

 

 

永「ごめんなさいね。何か楽しそうにしていたから。なら私も祐希にもらった月天弓を使ってみましょう。」と2ndギアの概念空間を展開し、弓の弦を左腕の肘に固定してそのまま月の光を収束させ放つ。

 

 

 矢はそのまま妖怪の頭を貫くと永琳は、次に月の光を収束させ5本ぐらいの矢を作り放つ。そうして流れ作業のように繰り返し相手の妖怪が6割りほど減った頃に、中央の妖怪たちが引き始めた。撤退かと思えば後ろから他の妖怪よりもでかいのが出てきた。

 

 

コ「今度は奴らのボスが出てきたということか?随分とでかいな。」

 

 

永「あの妖怪は…鬼ね。鬼は力が強くて殆どの攻撃が通じない。だけど真っ正面からしか突っ込んでこないから避け損ねなければ私たちでも倒すことが出来るわ。」

 

 

コ「鬼か。丁度良い。昔採ったサンプルよりも鮮度も良いし、それなりに力も持ってるから捕まえて解剖するとしよう。」

 

 

永「解剖の前にまずは倒さないといけないわよ。」

 

 

 

コ「私を誰だと思っている。あの程度なら問題はないぞ。だが確実にサンプルを採るのなら少し手伝ってもらうとしよう。メタグロス頼むぞ。」と言い腰につけているベルトに固定化されているボールから繰り出す。

 

 

「メタァ」コ「メタグロス悪いがあのでかいのを捕まえるのに手を貸してもらうぞ。まずはラスターカノンだ。」

 

 

「メェタッァー」と銀色の光線を鬼へと放つ。鬼はそれを受け止めるが後ろへと後退する。

 

 

コ「フム、ラッキーだな。奴の耐久が今ので下がった。

それにしても祐希が私の眼鏡を改造して相手のステータスが上がったのか下がったのか見分けられるようになったから戦いやすくなったものだ。

 

 

さてあとは彼方がどうでるかだな。」

 

 

永「あの鬼を後退させるほどの光線すごいわね。私は援護で良いわよね。」

 

 

コ「あぁ頼んだぞ。」こうして中央の戦いも激化する。

 

 

 ~都市防衛軍~

 

 こちらも都市製のレーザー兵器や一部の高官たちは永琳が造った[[rb:事象兵器> アークエネミー]]を用いて戦う。

 

 

その威力は凄まじく妖怪たちの半分を削る勢いで攻撃していた。防衛軍の士気も上がりこのまま行けるかと思うなかそれは突然現れた。

 

 

 残りの妖怪たちの半分が突如として消えた。いや呑まれたと言うべきだろう。闇に。

「何だか楽しそうにしてるじゃない。私も混ぜてもらおうかしら?」その声の出所にありったけのレーザーを放つ。

 

 

「あらこんなもので私に傷を付けられるとでも思ったのかしら?」

 

 

そして事象兵器を持った高官はある者は蛇のような鎖を放ち、ある者は具象化した兵器を放ち、ある者は冷気を帯びた剣で斬りかかる。それら全ては闇に呑まれ妖怪、ルーミアの力へと変換される。

 

 

 ル「その程度かしら.今度はこっちの番ね。簡単に死なないでちょうだいね。」と言い大剣を生み出し振るった。

 

 

その瞬間、兵士の3分の1が吹き飛ばされる。次いで前線で戦っていた高官たちに斬りかかる。

 

 

冷気を帯びた剣を持った者は、冷気を凝縮し弓の形にして打ち出すも避けられその隙を突かれて真っ二つにされる。

 

 そして後ろから迫る蛇のような鎖を闇で覆い、呑み込み鎖を放った所有者を斬撃を飛ばし殺す。

 

 

そして最後に残った高官も超電磁砲やミサイルに爆弾など、あらゆる兵器を具象化するも、能力で防がれたり剣で相殺され、そうしてルーミアの能力の餌食となった。

 

 

高官が死んだことにより命令系統に支障が出て防衛軍はパニックに陥る。

 

 

 ル「これ以上は期待できそうにないわね。全員食べちゃいましょう。」

 

 

と言い行動しようとした時、私に向かって炎が迫ってきた。

 

 

いつもと同じように闇で防ごうとしたが一瞬の攻防の末私の闇が押し負けた。私は何とか炎を回避し、炎の出所を見るとそこには前に会った人間、祐希がいた。

 

 

祐「全防衛軍に告ぐ。急いでロケットへと撤退しろ。そしてすぐに此処を離れろ。」

 

 

「しかし祐希殿まだ我々は戦えます。」

 

 

祐「バカ野郎お前たちは無駄死にする気か?お前たちにはまだ家族が、帰るべき場所がある。ここで死ぬべきじゃない。わかったならさっさと行け。」

 

 

「祐希殿。すいません。全軍撤退!!!!それでは祐希殿、御武運を。」

 

 

祐「律儀に待ってくれて悪いな。」

 

 

ル「それはそうよ。あんな弱い奴らよりもあなたの方を食べた方が満足するんですもの」

 

 

祐「さて悪いがルーミアお前はここで倒させてもらうぞ。」

 

 

ル「あら貴方に私を......闇その物になれる私を倒すことができるかしら?」

 

 

祐「なら証明しようじゃないか。お前を倒してな。」

 

 

そしてその刹那闇と炎がぶつかり合う。

 

 

奪う力と生み出す力、果たして軍配はどちらに上がるのか?

 

 

ココノエ&永琳V.S鬼  戦闘中盤

 

 

祐希V.Sルーミア    戦闘開始

 

 

 

 

 ロケット発射まで残り38分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ????

 さぁ人間という、塵を掃除し[[rb:滅日 > ほろび]]を始めるとしよう。

 

 

幸い此処には高濃度の障気もある。充分に全てを滅ぼすことが出来る。地上を殲滅したあとは次は月かのう滑稽だのう。

 

 

死を免れたいと月に逃げたにもかかわらず追ってくる死の恐怖に歪む塵の顔が目に浮かぶ。

 

 

全ての存在に等しく死を与えなければのう。

 

 

????サイドアウト




今回も読んでくださりありがとうございます。


BLAZBLUE最新作が発売されもうラグナたちの活躍を見れなくなると思うと寂しいものです。

今回はスーファミ時代のマリオRPGのアイテムかえんだまとこおりだまを出しました。あの当時は安定してダメージを与えられるので重宝してました。

これからもポーション系なども出していこうと思います。そして次回か次々回にて、多分古代編を終わらせて暗黒大戦へと移っていきます。


暗黒大戦ではラグナたちを活躍させられるように頑張りたいと思います。そしてラグナの手持ちを活動報告の方でアンケートしているので良かったら参加していただけると嬉しいです。


そして溜めていたストックがなくなりましたので次回以降は書けたら随時投稿という形になります。

不定期になりますが次回も遅くならないうちに投稿したいと思います。それでは今回も読んでくださりありがとうございました。


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第16話 妖怪大戦争 中編 闇を照らす光

結構早めに書けたので投稿します。今回はココノエサイドと祐希サイドの戦いが終わります。そして最後に立ちふさがる最凶の敵。それでは第16話始まります。


鬼と戦闘し始めて5分たつ。今はまだ此方が有利であるが先程から鬼の能力が上がり始めたのが気になる。永琳の攻撃も最初は避けられず受けていたが今は援護射撃を全て避けられメタグロスと戦っている。

 

 

コ「フム、奴は何かしらの条件で能力が上がるのかそれとも時間経過で上がるのか。どちらにせよ早めに決着をつけなければならないな。」ドスッ メタグロスが鬼の攻撃を諸に食らったものの倒れることはなかった。

 

 

しかしメタグロスにも疲れが見え始めておりこのままだと手に終えなくなると判断し次の手に出る。

 

 

コ「永琳奴の動きを一時的に停める。その間にデカイのを叩き込め。メタグロスサイコキネシスで奴の動きを停めろ。」「メェター」と鬼の動きをサイコキネシスで拘束して動けなくするが、力付くで解こうと体に力を入れていた。このままだとサイコキネシスを振り払えるだろう。だがその停まった瞬間に永琳が月天弓で狙いを定める。

 

 

永「知ってるかしら。月天弓には光を凝縮させて打ち出すけどそれ以外にも隠された機能があるのよ。それはねタ・メ・撃・ちよ。」

 

 

その瞬間今までの矢よりもデカイ矢が鬼へと降り注ぐ。月天弓の玄を肘で固定することによりより強力に力を蓄えられるようにしていて、それらを解放することにより速度、デカさ共に先程よりも桁違いの威力となった。

 

 

そうして鬼が怯んだ隙にココノエはメガネ組み込まれたものに触る。

 

 

コ「立ちはだかるものを鋼の拳で粉砕しろ。メタグロス、メガシンカ。」そしてメタグロスとココノエを繋ぐように光の線が現れメタグロスを包み込む。そして光が収まるとメガシンカを果たしたメタグロスがいた。

 

 

コ「メタグロス、コメットパンチだ。」

 

 

「メタ」そしてメガシンカしたことで腕を同時に4つ使えるようになり4つの腕に力を込めて鬼へと突撃する。

 

 

鬼はさっきまでと同じだと思い受け止めようとするもののメタグロスがメガシンカしたことによる特性鉄の拳によりパンチ系の技の威力が上がっているためドゴッ

 

 

鬼は受け止めきれず吹き飛ばされる。そこへ追撃に永琳が光の矢を放つ。

 

 

コ「これで終わりだ。メタグロス、アームハンマー+ジャイロボール」「メェタッー」と鬼へと向かう。鬼は最後の抵抗として妖力を全身に纏いメタグロスに襲いかかる。鬼の拳とメタグロスの拳がぶつかり合う。

 

 

力では鬼の方へと軍配は上がるがメタグロスはジャイロボールで回転してアームハンマーを撃っているため拮抗している。そして数度ぶつかり合うと、メタグロスの方が押し始める。

 

 

アームハンマーは素早さを下げるが今はジャイロボールを同時に発動しているためどんどんジャイロボールの威力が上がってきていた。

 

 

そしてジャイロボールが鬼を上空に吹き飛ばしメタグロスも一緒に飛ぶ。そして最後とばかりにコメットパンチを真上から叩き込む。ズドンと地面に激突し土煙が舞う。そして土煙が晴れるとメタグロスが立ち鬼が倒れていた。コ「良くやった。メタグロス。」とココノエが言うと「メタ」と返事をする。そしてメガシンカが解ける。

 

 

永「何とか倒せたわね。とてもタフな相手だったわ。」コ「そうだな。どれ」とココノエが鬼だったものに近付くと注射器と試験管を数本と細胞を保管するタイプの保存ケースを取りだし、細胞と血を抜き始める。ある程度サンプルを取ると

 

 

コ「ところで永琳お前ロケットに乗る時間は大丈夫なのか?」

永「そうね。あとロケット発射まで15分しかないわ。

 

 

そろそろ戻るわ。さすがに防衛軍も戻っていると思うから急ぐわ。ココノエ色々とお世話になったわ。それじゃあ元気でね。祐希にも宜しく言っておいて。」と言いロケットへと向かって走り出した。

 

 

コ「ふん。お前との時間は有意義だった。元気でやっていくと良い。さらばだ。」

 

 

ココノエ&永琳v.s鬼

 

 

ココノエ&永琳 WIN

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

ゴォォォォォ、ズズズズズッ、と炎と闇がぶつかり合う。祐希は流刃若火より無数の炎を生み出してはルーミアへとぶつけている。

 

 

それに対してルーミアは闇を凝縮させ盾を作りそれを防ぐ。しかも盾の形も外側に衝撃を逃がすように工夫しているため、当たりはするがルーミア本人にダメージはない。そうしてぶつかり合うこと数分、お互いが一度距離をとる。

 

 

ル「アハハハハッッやっぱり貴方は強いわ。大抵の奴はすぐに終わるから詰まらないのよね。こうやって満足して、戦えるなんて生まれて初めてだわ。」

 

 

祐「そりゃどうも。出来ればそのまま満足してロケットの奴等の事は諦めてくれないか」

 

 

ル「それとこれとは別よ。人間が居なくなれば私達妖怪は人間から得られる畏れを供給できなくなる。そうなれば私達妖怪は滅ぶわ。

だからこそ逃がすわけにはいかないのよ。」

 

 

祐「ハァ。俺にもあそこにいる奴等には世話になったからな。悪いが引くことはできない。」ル「なら戦うしかないわね。私は妖怪として存続するために。貴方は人を守るためという目的のために。」

 

 

その言葉を皮切りに戦いを再開した。ルーミアは炎の放たれる前に俺の懐に入り接近戦に持ち込む。ルーミアは近くならば自分も巻き込む可能性から大規模な炎を出せないと判断してのことだ。

 

 

そして大剣とは別に地上からも闇から作り出した無数の槍を投擲する。その数は100にも及ぶもので流石の祐希でもこれを受ければ只では済まないと思い、まずは槍に向かって流刃若火を振るう。そして槍が消え前を向くとそこにはルーミアがいなかった。すぐに気配を探ると背後からルーミアが迫っているのを感じた。

 

 

ル「闇剣の爆風(シュヴェルツェサープルブラスト)」ズサァァァァァ

 

 

背後から放たれたそれは風だ。

 

 

しかしそれは只の風ではなく闇の力の合わさったものである。それに対して祐希は流刃若火を鞘に戻しすぐさま抜刀する。

 

 

祐「流刃若火一つ目、撫斬り」シュオンッ

 

 

その刹那不可視にも近い速さで振りきられたそれはルーミアの放った技と激突する。

 

 

その技の直後今度は祐希がルーミアに接近戦を仕掛ける。しかしルーミアは闇を球体状に展開し、

 

 

ル「球体の闇棘(スフェールオプスキュリテシュタッヘル)」フォン、シュキキキィーン

 

 

此方に無数の棘として飛んできた。それをかわすが少しだけ服を掠める。その瞬間その部分を中心に闇が侵食し始めた。すぐさま闇に侵食された羽織を脱ぎ捨てる。そして羽織は数秒後には闇へと消えた。

 

ル「へぇ今の一瞬で何が起きたのか理解できたのね。この技は昔に都市の奴等にも使ったけれども掠っただけだからとそのままにして闇に呑まれたわ。」

 

 

祐「お前自身の能力を上乗せして放った一撃だ。警戒するに決まっているだろ。それに闇からなら何でも作れるというのは思った以上に随分と厄介だな。 どこから攻撃してくるのか判りにくいな。」

 

 

ル「そう思うのなら、そこを退いてくれないかしら?」

 

 

祐「悪いがそれはできないな。ここを退けば多くの人の命が失われる。そんな結末にはさせん!!!」

 

 

ル「なら良いわ。私の最強をもって貴方を倒させてもらうわ。」と言うと無数の闇が様々な形を作っていく。鳥や剣、斧、槍などに姿を替えさらには一際でかいドラゴンの姿が現れる。

 

 

ル「暗黒の創造(テネブルクレアシオン)今までに私が喰らったものを具現化したわ。強さはドラゴン以外ははっきり言って弱いけどドラゴンは私の力の半分が注がれているわ。そしてドラゴンを一瞬で倒さなければ何度でも甦るわ。勿論他の物もね。」

 

 

祐「なるほどな。確かに強力な技だな。これは骨がおれそうだ。」という。そしてまた流刃若火を振るうものの全てを焼き尽くすことは出来ず更に数は増えていく。更にルーミア自身も闇剣の爆風、球体の闇棘と技を放っていく。瞬歩でかわすもののいつ当たっても可笑しくない物量のため祐希は少し手札を切ることにした。

 

 

祐「流刃若火、終の目 紅蓮」そして襲いかかる闇に向かってズサッ

 

一閃する。そして斬った切り口から爆炎が上がり、3分の1が巻き込まれ消滅する。更に詠唱破棄で鬼道を放つ。「破道の八十八飛竜撃賊震天雷砲」フォォォン

 

 

ビームのように直進するそれはドラゴン以外を消滅させる。

 

 

最後に残ったドラゴンとルーミアに対して、「縛道の六十一 六杖光牢」と一時的にルーミアの動きを封じる。詠唱破棄で放ったもののためすぐに解けると思うがその一瞬でドラゴンを倒せる。そして瞬歩で接近し影を司る程度の能力で足を縫い付け逃げられないようにし、

 

 

流刃若火を振るいそれでも倒れなかった。

 

 

そこで祐希は流刃若火を納刀し、ドラゴンに再接近すると両の拳を突きだし

 

 

祐「これで終わりだ。双骨。」バキョッと

 

 

ドラゴンは砕け散った。後に残ったのは拘束を解いたルーミアだけとなった。

 

 

祐「さぁ後はお前だけだ。」

 

 

ル「まさか私の最強の技を破るなんて。それでも私は負けるわけにはいかないのよ。」

 

 

祐「そこまでして人を襲うのか?」

 

 

ル「そうよ。でなければ妖怪は...... 」

 

 

祐「言い方を変えよう。ルーミアお前のそれは妖怪としての意見だろう。ならばお前個人の意見としてはどうなんだ?」

ル「それは私は自分が消えないために。」

 

 

祐「ならなんでさっき俺に対して引くように言ったんだ?消えないためなら俺を殺して存在を食らえばいいのに。」そう言うとルーミアは沈黙する。

 

 

祐「答えは多分だがお前自身本当は殺そうと思ってなかったんじゃないか?だから引くように言った。」

 

 

ル「えぇそうよ!!私は貴方を殺したくなかった。だって初めて私の前から居なくならなかったから。私の力は生まれつき強力なものだった。

 

私の力を得ようとするもの、殺して奪おうとするもの、私を怖れるもの。様々な連中が寄ってきた。でも結局いつも私の周りには誰もいなかった。

 

強力すぎる能力のせいで、暴走して全て飲み込んだ。だから私は探した!!!自分を受け入れてくれて私の力でいなくならない者を。でも結果は残酷だった。

 

だから妖怪がダメなら人間でも良いと思って近付いたわ。でも人間もダメだった。私はもう諦めたわ。自分は一人で生きていくしかないと思って。でもある日に祐希貴方にあった。貴方は私を恐れずに向かってきた。

 

初めてだったわ。大抵の奴等は逃げていくから。そして興味をもったわ。貴方なら私を受け入れてくるんじゃないかって。でも貴方たち人間は月に逃げようとした。冗談じゃないわ。

 

折角受け入れてくれるかもしれない者に出逢えたのに。だから私は人間たちを逃がさないよう襲撃した。そうすれば貴方を引き止められると思って。」

 

 

ルーミアの話を聞いたこの時の祐希の心情としては(俺は都市に暮らしてた訳じゃないからロケットには乗らないし、用事が終わったら今度はサクラたちのいる時代に跳ばないといけないのは永琳と月読にしか話してなかったな。)である。

 

 

(そうか。ルーミアは唯、仲間いや、自分を理解してくれる者を探していたんだな。独りぼっちは寂しいからな。)

 

 

祐「そうか。その話を聞いてよくわかった。やはりお前はここで止めさせてもらう。」

 

 

ル「止められるものなら止めてみなさい。私が何百年もの間溜めた恨みを。」と言い闇を球体状のエネルギーに凝縮したレーザーを放とうとする。

 

 

祐「お前の闇はわかった。ならば俺はお前の闇を封じよう。」

 

ル「闇の終焉(ラ・ファンオプスキュリテ)」闇をそのまま凝縮した一撃は全てを飲み込むようであった。事実周りの地面や空間を飲み込むながら此方に進んでくる一撃に対して祐希、流刃若火を納刀し、居合いの構えで対応する。そして祐希に当たると思われた、その一撃を

 

 

祐「一刀流居合い 獅子炎斬」

 

 

ザシュッズァァァァァァァン

 

 

光線を真っ二つに斬り裂いた。斬り裂いたその先には涙を探したルーミアの姿が見えた。そうして祐希は自分の身体に雷を纏い両手の先と左肘の先に圧縮して鋭い刃物のように尖らせる。

 

 

祐「ウォォォォォォ雷刃十八連舞」

ザン、シュパッ祐希の技がルーミアへと決まり身体を空中に投げ出されるルーミア。そして地面に激突する前に、祐希がその身体をキャッチする。

 

 

ル「何で、私を殺さないの?今なら私を殺せるわよ。」

 

 

祐「俺は止めると言ったんだ。ルーミアを殺すために戦ったんじゃない。お前を救うために戦ったのさ。それにな泣いて助けを求めている奴をほおっておけなかったんだよ。」

 

 

この言葉を聞いたルーミアは祐希へと抱きつく。ル「本当はいやだった。妖怪だって人だって殺したくなかった。でも、私の本能は殺せと囁くの。

 

 

頭の中で何回も何回も。最初は抵抗していたけど、段々とその声に蝕まれて私は抗うことを諦めてしまった。こんな私に生きる意味なんて。」

 

 

祐「生まれてきたものには意味がある。どんな些細なことであっても生きているんだ。確かにルーミアは諦めてしまったかもしれない。

 

 

ならもう一度だけ頑張ってみないか?昔は一人だけだったが今度は俺もいる。そして俺の仲間もいる。だから一緒に頑張らないか?」

 

 

ル「本当に良いの?私が頑張って生きてみても。」

 

 

祐「良いんだよ。生きたって。まだお前が自分を信じられないなら

 

 

まずはその不安という幻想をぶち殺そう。そして俺を信じろ。」その言葉を聞いたルーミアは今までの溜まっていた感情を吐き出すかのように泣いた。祐希はルーミアの頭を自分の胸の前に持ってきて優しく撫でた。こうして祐希とルーミアの戦いはルーミアの心を開いた祐希の勝利で終わった。

 

 

祐希v.sルーミア 祐希WIN

 

 

ロケット発射まで残り15分

 

 

殆どの戦場での戦いが終わり後はロケットが発射するのを待つだけとなった。戦闘が終わった後泣いていたルーミアであるが今は泣き止んでいる。

 

 

ル「ねぇ祐希はロケットには乗らないのかしら?貴方も都市の人間なら早めに乗らなければならないんじゃないかしら?」

 

 

祐「あーその事なんだが実はな。」と祐希は月読に話したのと同じことを話す。

 

 

ル「それじゃあ祐希はその空間の歪みを消したら未来に帰ってしまうの?」

 

 

祐「あぁそうだ。だからルーミアとも一緒に居ることができないんだ。」

 

 

ル「なら私も祐希に付いていく。ここにいても死ぬのを待つことになるし。」

祐「でもなぁ。」

 

 

コ「連れていってやればいいじゃないか。」

 

 

祐「ココノエ良かった無事だったんだな。」

 

 

コ「あれぐらいじゃ私は死なんさ。それより付いていきたいなら一緒に連れて行けば良いだろう。」

 

 

祐「だか、ルーミアを連れていってタイムパラドックスを起こす可能性だってあるんだぞ。」

 

コ「その時は祐希が何とかすれば良いだろう。仮にも女を泣かせていたのだから責任は取るべきじゃないか?」

 

 

祐「なぁココノエ気のせいだと思いたいが何か怒ってるか?」

 

 

コ「当たり前だ。こっちは大変だったというのにそっちは何だか甘い雰囲気になっているし私の心配を返せ。」

 

 

ル「あのー結局私はどうすれば?」

 

 

祐「ハァー全くどうなっても知らないぞ。じゃあルーミアも一緒に行くか。」

 

 

ル「ありがとう。そっちの猫の貴女もありがとう。」

 

 

コ「私は何もしていないさ。」

 

 

ズドンッ。突然地面が揺れ出す。俺は咄嗟に二人を抱えると空中に飛び霊子を固めて空中に立つ。そして辺りを見渡すと各方面で地面から障気が溢れ出していた。

 

 

ピピピッピピピッと祐希の持つライブキャスターにツウシンガ入る。

祐「どうしたんだ永琳何かあったのか?」

 

 

永「祐希。大変なことがわかったの。実は今障気が凄い勢いで地表に溢れ出しているの。」

 

 

コ「なんだって!?どういうことだ?」

 

 

月「祐希わたしだ。聞こえるか?不味いことになった。」

 

 

祐「その声は月読か確か月に着いたんじゃ?」

 

 

月「遠隔操作して回線に割り込んだんだ。それより今地上にある方が顕現しようとしているのだとわかった。その神は私の親にあたる人で名をイザナミという。そして特徴的なのが死を操る力を持っている。

 

 

しかも本人は死そのもののため不死身のようなものだから殺すことも出来ない。祐希たちも早くそこから逃げるんだ。」

 

 

祐「その前に永琳たちはあとどれぐらいで向かうんだ?」

 

 

永「あと13分で発射するわ。」

 

 

祐「ならロケット発射までの時間を俺が稼ぐそして発射したらすぐに離脱する方向でいこう。」

 

 

永「無理よ。いくら貴方が強くても相手は神なのよ。勝てるはずがないわ。」

 

 

祐「永琳。例え負ける可能性が高くても、お前たちを助けるのを諦めることはないんだよ。それに俺は一人じゃない。だから信じてくれ。」

 

 

永「……絶対よ。ちゃんと生きて帰ってきて。私は信じて待ってるわ。」

 

 

それを最後に連絡は切れる。

 

 

祐「悪いな二人とも、巻き込んで。今回は相当危険な戦いになる。俺としてはどこか安全なところにいてほしいんだが。」

 

 

コ「バカをいうな。お前が言っただろう。一人ではないと。当然私はお前と共に戦うぞ。」ル「私も祐希の力になりたいから協力するわ。」

 

 

祐「わかった。それじゃあ行こう。」

 

 

そう言って障気の中心へと向かう祐希とその後ろを付いていくココノエとルーミア。

そうして中心へと辿り着く。

 

 

祐「ここが中心か。」

 

 

コ「だが肝心のイザナミがいないな。」

 

 

ル「隠れているのか。それとも何か別の理由があるのか分からないわね。」

 

 

????「人間と妖怪と獣が何のようだ?」

 

 

祐「!誰だ。何処にいる。」

 

 

????「そう喚くな。特別に姿を見せよう。」とそう言い障気が渦巻き始める。そしてその中心から人が現れる。その身に禍々しい力を張り巡らせながら。

 

 

????「余はイザナミ。この世の全てを死へと導くもの。其方らは何故ここへ来た?」

 

 

祐「ここに来たのは障気の拡散を止めにきたからだ。あんたの目的を聞きたいんだが。」

 

 

イ「神である余に向かってそのようなことを申すとはのぅ、無礼であるが特別に答えよう。この世の全てを死に包むそれだけである。」

 

 

コ「そんなことをすれば生物が生きていきなくなるのではないか?」

 

 

イ「余の存在は死だ。等しく全てに訪れるものである。全ての人間や妖怪という、塵を等しく平等に余の傘下へ入れるのだ。光栄なものだろう。」

 

 

祐「悪いが俺はお断りだな。そんな死者の国何かになったら詰まらないし停まったままの中を生きるなんて苦痛なだけだ。」

 

 

ル「そうよ。私たちは生きている。それをあんたの勝手な都合に私らを巻き込まないでちょうだい。」

 

 

イ「そうであるか。ならばまずは貴様たちから死を与えるとしよう。」

 

 

コ「生憎まだ終わってない研究もあるから死ぬのはお断りだな。」

 

 

ル「研究って今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」

 

 

コ「まぁ落ち着け。確かに勝ち目は薄そうに見えるがまだ絶望的と言える状況ではない。そうだろ。祐希。」

 

 

祐「まぁな。多分だがイザナミに効く武器はあるがそれを奴に当てられるかが問題だな。」

 

 

コ「それなら作戦はどうする?」

 

 

祐「俺とルーミアで撹乱と隙を作るからその隙にココノエは俺の作った対人外用の刀心渡で奴を斬る又は刺してくれ。」と言い妖刀心渡をポキッと3つに折る。

 

 

コ「おい、祐希何故折っているんだ。それじゃあ使い物に!こ、これは」

 

 

祐「心渡は元を媒介にして何本かに複製することができるのさ。只6本以上に分割すると効力が薄れるからそのつもりで頼む。」

そうして心渡を二人に其々渡す。

 

 

祐「隙があるならココノエじゃなくてもいいから奴を斬ってくれ。それじゃあいくぞ。」

 

 

イ「来るが良い。だか、貴様らでは余を殺すことはできぬ。精々余を楽しませてみよ。」

 

 

こうして始まった冥王イザナミとの戦い。果たして死を操るイザナミに対してどう戦うというのか。そして祐希たちはロケット発射迄の時間を稼げるのか?

 

 

祐希&ココノエ&ルーミアv.s冥王イザナミ

開戦

 

 

ロケット発射迄残り10分




今回も読んでくださりありがとうございます。前から書いてましたが特にルーミアの技を考えたりなど大変でした。


ルーミアの技の名前はフランス語から採りました。祐希は他作品の技を自分用にしたり、流刃若火でオリジナルの技を出しました。


総隊長の千年前の卍解が斬った相手を爆炎と共に焼き付くすとユーハバッハが言っていたのと一つ目があるなら終わりの終の目があっても可笑しくないと思い出してみました。完全に捏造です。更に雷刃十六連舞はフェアリーテイルのグレイの氷刃七連舞を参考にしています。


そして次回でイザナミ戦と空間の歪みを正して古代編が終わると思います。そこからは暗黒大戦へ移っていきます。


因みに永琳は祐希の側にルーミアが居ることは知らないです。居たことを知っていれば何かしろ言うと思います。心渡は化物語にて出てくる怪異に対して真価を発揮する刀ですがここでは祐希が改造して人間以外なら斬れる対人外用となっています。そして鬼の細胞は後々あるキャラへと受け継がれます。


BLAZBLUEを知ってる人なら察すると思います。さて次回は3人がイザナミと戦います。展開として卍解を出そうか迷うところです。


又はガイアメモリでの変身も捨てがたいです。変身するとしたら最強形態じゃないとイザナミと対等に戦えないと思うので卍解を出すかそれともガイアメモリを出すか活動報告の方でコメントもらえると助かります。


因みにガイアメモリの名はHERO(ヒーロー)


それには大抵の者を1撃で倒すことの出来る者の記憶が封じられています。
ヒントハゲ頭(大抵これで察すると思います)使うとしてもジョーカーの強化体になると思います。あれは身体強化を限界までしないと肉体の方が耐えられないと思うので。


そしてルーミアをヒロインにするかどうか活動報告の方でアンケートします。多くの人の参加をお待ちしています。


それでは次回も遅くならないよう投稿します。今回も読んでくださりありがとうございました。


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第17話 妖怪大戦争 後編 イザナミの絶対的な力 祐希逆転の一手

今回も読んでくださりありがとうございます。月光です。

久しぶりの投稿となります。過去最大量の文字数になりました。

今回はイザナミを前に三人が挑むこととなります。
しかし三人に待ち受けていたのは圧倒的な実力差であった。

それでは第17話始まります。




イザナミと戦い始めてから3分程過ぎた。まだ3分しか経っていないというのに祐希たちは追い詰められていた。

 

イザナミの放つ攻撃や自分の時を加速させることにより攻撃を仕掛けたとしてもいつの間にか攻撃を受けていたりと、戦況的に劣性であった。

 

祐希も斬魄刀を幾つか卍解して迎え撃ったが何れも防がれるか卍解を壊されるなどしている。

 

ルーミアも闇を展開し隙を狙っては背後からの奇襲をしているものの全てかわされている。

 

更には祐希とルーミアは先程まで戦っていたため霊圧、妖力共に全力を出せる状況ではなく、

 

かといってココノエの攻撃はイザナミが自分の周りに張っている障壁で全て防がれている。

 

3分という短い時間だが祐希たちにとっては数時間戦っているかのように錯覚させるほどイザナミは強かった。

 

イ「先程までの威勢はどうしたのだ?余を倒すのではなかったのか?」

 

祐「まさかここまで出鱈目な強さを持っているとはな。万全の状況で戦っても厳しすぎるな。」

 

コ「私や常闇の攻撃が当たらないのはまだ良いが決定打を持っているはずの祐希の攻撃も効かないのは想定外だ。」

 

ル「私は妖力を祐希と戦っている時に使いすぎたから援護ぐらいしか出来ないけどそれでもこの強さは異常よ。」

 

イ「余が強いのは当たり前のこと。全ての者は最終的に死ぬ。死とは絶対的なもの。

 

故に逃れる術など在りはしない。そして死は時を経過するごとに早く迫る。

 

その逆に経過するのを遅らせればその分遅くなる。死とはそういうものだ。」

 

コ「つまり貴様は時を早め私たちよりも早く動け、かつ私たちの攻撃を遅くすることも出来るということか。

 

これでは攻撃を通すことが限りなく0に近いというわけではないか!!」

 

イ「理解したのならば早々に死を受け入れるが良い。後から月へと逃れたものたちを死して待つと良い。」

 

祐「悪いがそういう訳にもいかないからな。可能性が0でないなら諦めるわけにはいかないんでな。」

 

イ「往生際の悪いことだ。ならば更なる絶望を見せよう。」

 

イザナミの背後に門が現れる。ズズズッその中からおびただしい数の何かが現れる。

 

イ「この者たちは死の国に住まう者たち故にこの者たちは死ぬことはない。何故なら既に死んでおるからのぅ。さぁ死なぬ兵を相手にどれ程持つかのぅ。」

 

そうしてイザナミに召喚された亡者たちはゆっくりとしかし確実に距離を詰めて祐希たちへと迫ってくる。

 

ル「どうするの祐希。あいつら死なないから私たちが攻撃しても、切りがないんじゃ。」

 

コ「まぁ待て。確かに既に死んでいるから攻撃をしても殺すことは出来ない。ならば発想を変えればいい。奴等の動きは止めればいい。幸い動きは遅いから何とかなるはずだ。」

 

そうしてココノエは懐から祐希から貰い使っていなかったこおりだまを投げる。これにより足を止められると思ったココノエだが、亡者たちは氷を気にすることなく歩き続けている。

 

コ「バカな!?あれでは足止めにもならないというのか。」

 

祐「俺に任せろ。卍解大紅蓮氷輪丸!!」

 

祐希が氷輪丸を卍解しその能力で作った氷を龍に変え亡者たちへと向かう。

パキィーン

亡者たちは全身を氷漬けにされ身動きを取れないようにされた。更に祐希は氷を多重に展開したためもし氷を壊されてもまた次の氷が亡者を閉じ込める役割を果す。

 

そして祐希はそのままイザナミへと向かう。

祐「群鳥氷柱(ぐんちょうつらら)

 

ヒュン、ヒュン

 

無数の氷のつららがイザナミに殺到する。しかしイザナミはそれを避けずにつららに向かって手をかざす。

 

するとイザナミに向かっていたつららは全て水へと還り地面へと落ちた。

 

しかし祐希はその水を氷柱へと作り直しイザナミの周辺の水分もかき集め更に氷柱を作り出す。そして、

 

祐「千年氷牢」

ドッドッダーン

 

そうしてイザナミを閉じ込めた祐希は一息つこうとするがその瞬間、シュゥゥンと

千年氷牢が崩れイザナミが姿を現す。

 

そしてそのまま自身の召喚した亡者たちを囲む氷へ手を向ける。

 

次の瞬間パキパキピキッと氷は砕けて無くなりまた亡者たちは動き出した。

 

イ「無駄なことを、氷の時間を早めればそれは溶けてなくなる。

 

余にとってそれぐらいは手をかざせば十分なこと。さぁ次はどうするのだ?

 

余は貴様らの策を全て破るまで待つぞ。全てを出しきってから絶望し、死ぬが良い。」

 

まだ余裕を保っているイザナミに対して祐希たちは既に余裕などない。

 

しかも死ぬことのない兵に例え動きを封じてもイザナミによってすぐに動き出してしまう。しかもまだロケット発射までの時間を正確に言うと5分稼がなければならない。

 

最早時間稼ぎのために戦う余裕もなく全力で殺す気でやっているにも拘わらず未だに攻略の糸口すら掴めていない。ここで祐希が大紅蓮氷輪丸を元の斬魄刀の状態に戻す。

 

そして

祐「万象一切灰塵と為せ。流刃若火。」

 

ゴォォォォォォォ

次に祐希は流刃若火を始解し圧倒的な火力で亡者たちを跡形もなく焼いていく。

 

それでも亡者たちは死なないが圧倒的な火力で焼かれたために体が崩壊しているため再生には時間がかかるだろう。

 

そして亡者を焼いた次はイザナミへと向かう。

 

イ「氷の次は炎か。随分と芸達者だのぅ。」

 

またイザナミは手をかざすが今度はその手から障気が放たれ流刃若火と拮抗する。そしてその衝突は相殺という、形で終わる。

 

イ「中々の火力であったがまだ足りんのぅ。そして気づいているぞ。」

 

とイザナミの背後から斬りかかるココノエを紙一重で避けるとココノエに向かって弾幕を張る。

 

それは辺り一面を埋め尽くす勢いのあるものであった。

 

迫り来る弾幕の嵐の中ルーミアはココノエを守るように闇を展開し自分の周りへも展開する。祐希は再び流刃若火を振るい弾幕を消そうとするがそれでも弾幕は残りココノエとルーミアへと殺到する。

 

ピチュッ チュドーン

 

凄まじい轟音が鳴り響くなか土煙が晴れるとそこには傷を負いながらも無事な二人がいた。

 

祐「ココノエ、ルーミア無事か?」

 

ル「何とかね。でも今のかもう一度来たら今度は防げないわ。」

 

コ「しかも奴はまだ余力を残している。考えられる限り最悪な展開だ。」

 

祐「二人とも少し離れていてくれ。今から流刃若火の卍解をつかう。だが、これは余りにも周りへの被害と威力が違う。

 

だからこそ卍解を解くまでは絶対に近寄らないでくれ。」

 

二人を一時的に遠ざけた祐希は道祖土イザナミに向かい合う。

 

イ「今度は一人で余に立ち向かうか。既に貴様たちの負けは決まっている。早く負けを認めれば楽になれるぞ。」

 

祐「悪いが俺に諦めるという選択はないんでな。それにあんたを止めないと月にいる友人たちも危ないんでな。だから切り札を切らせてもらう。」

 

イ「愚かなことだ。余に攻撃を届かせることなど不可能である。」

 

祐「それはこれを受けてから言うことだ。」

 

その瞬間祐希の周りを渦巻いていた炎が

シュオン消え失せた。

 

そして祐希の手には小さな焼け焦げた刀身の刀が握られていた。

 

祐「卍解 残火の太刀」

 

イ「何をするかと思えばまさかその焼け焦げた刀で余を倒すと申すか。そんな刀で何が出来ると言うのだ?」

 

祐「御託は良い。さっさと掛かってきな。」

 

イ「フッ自分の生きられる時間をわざわざ短くするか。滑稽だのぅ。ならばお望み通り行くぞ。」

 

イザナミが自分の周りにピットのようなものを浮かばせそこからレーザーを飛ばしながら接近してくる。それをかわしながら接近する祐希。

 

イ(先程から一切炎を感じることが出来ない。強大な炎を刀身に込めたかと思えばそうでもない。ならば炎はどこへ?)

 

疑問を浮かべたイザナミであるが残火の太刀の鋒がピットの一部を掠める。

ズォォッ掠めたピットが焼失する。

 

イ「成るほど。先程までの炎を刃先に集中させたのか。」

 

祐「その通りだ。

残火の太刀東 旭日刃(きょくじつじん)派手な炎や爆炎は出ないが刃先に触れればあらゆるものを跡形もなく焼き尽くす。」

 

イ「ならば刃先に触れなければ良いだけの話であろう。」

 

イザナミは障気を手元に集約させて槍へと形を変え祐希へと斬りかかる。

 

しかし、次の瞬間障気が霧散する。これには驚きを隠せなかったイザナミ。

 

祐「そう早まるな。東があれば当然西も存在している。今の状態だと見えにくいから少し見やすいようにしよう。」

 

ドォォォォォォォ

 

「残火の太刀西 残日獄衣

今の俺は刀とその身に一万五千度つまり太陽そのものを纏っている。」

 

イ「ならばその太陽もろとも殺せば良いだけだ。」

 

そしてイザナミは大量に障気を集めて先程よりも圧縮した塊を投げつける。

 

しかしイザナミの放ったものは祐希には届かなかった。

 

イザナミは力をさらに溜めようと亡者をまた召喚して足止めしようとする。

 

祐「本当はあまり使いたくなかったが、そうも言ってられないな。」

 

そうして祐希は刀を地面を刺す。

 

祐「残火の太刀南 火火十万億死大葬陣」

 

祐希の刺した地面を中心に黒い骸骨のようなものを模した姿が無数に現れる。

 

祐「この技は流刃若火の炎に焼かれた者たちの灰に刃の熱を与えて操るもの。

 

俺個人としては死者を冒涜するものだから使いたくはなかったがあんたを止めるにはこれしかないと思ってな。」

 

そうしてイザナミの召喚した亡者と祐希の操る死者たちがぶつかり合う。

そうして亡者を押さえている間に祐希はイザナミへと技を放つ。

 

祐「これで終わりだ。イザナミ。

残火の太刀北 天地灰尽。」

 

そうして斬魄刀を振り払いイザナミに当たり砂煙が上がる。

 

確実に直撃したのを確信した祐希は残火の太刀を解除し膝をつく。無理もない。

 

あまり霊圧も残っていない中で卍解をしたのだ。しかしイザナミ程の実力者でも今のを食らい深手を負っているであろうと祐希は思う。

 

 

 

しかし現実は残酷であった。

 

 

ココノエサイド

 

ココノエとルーミアは残火の太刀発動前に祐希より距離を保ちギリギリ戦場を見渡せるであろう場所にいた。

 

ル「祐希は大丈夫なのかしら?幾らなんでもあれを相手にするのは厳しいと思うわ。」

 

コ「祐希にも何か考えがあるんだろう。今は見守るしかない。」

 

そうココノエたちが話していると急に周りの温度が上昇し始めた。

 

コ「何だこれは!?気温がどんどん上がっていっている。しかも凄まじい速さでだと。」

 

ル「もしかしたら祐希の言っていた卍解っていうものの力なんじゃないかしら?もし私たちが離れていなかったら諸にこれの影響を受けていたでしょうね。」

 

そうして話していると祐希はイザナミに斬りかかっていた。そしてその刃先がイザナミが出したピットのようなものを掠めると

 

それが跡形もなく焼失しているのが見える。

 

コ「凄まじい威力だな。見たところ攻撃に使っていた炎を全て刃先に集中させて、威力が桁違いになっている。」

 

ル「これならあいつも倒せるのかしら?」

 

コ「まだ、わからん。だが今倒せる可能性があるのは祐希だけだろう。」

 

そして戦闘は進み亡者v.s死者の戦いのあと祐希が残火の太刀北を放った。イザナミの周りを土煙が包む。

 

コ「今のは直撃したな。流石にあれを受けたのなら相当な深手は間違いないと思うのだが。何だこの妙な胸騒ぎは?」

 

ル「ココノエも感じているのね。私もあれを喰らって深手は負っていると信じたいのだけれども奇妙な違和感があるのよ。

 

まるでまだ本気を出していないっていう感じが。」

 

そして土煙が晴れると僅かに傷を負ったであろうイザナミが其処にはいた。

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

祐希の放った天地灰尽は確かにイザナミに直撃していた。しかしそれはイザナミを倒すには至らずましてや深手を負わすこともできていなかったという結果であった。

 

これには祐希も驚きを隠せなかった。

 

祐「バカな!?残火の太刀が通用していないというのか。有り得ない。確かに直撃していたはずだ。」

 

イ「久方ぶりだのぅ。余が傷を負うとは。確かに先程までの炎は良かった。

 

しかしそれだけじゃ。余を殺すには足りなかった。それが事実じゃ。」

 

未だに傷らしい傷を負っていないイザナミと既に残火の太刀を発動させ霊圧も空の状態の祐希。

 

もうこの時点で勝負は決まっているようなものである。

 

そしてイザナミの次に発した言葉が祐希を戦慄させる。

 

イ「さて。余興はこれぐらいとしよう。早く終わらせて滅びを始めなければならぬ。」

 

何とイザナミはまだ本気ではなかった。ましてや余興つまり先程までのは遊んでいる感覚で戦っていた、いや、それすらもイザナミにとっては戦いと呼べるものではなかったという認識なのかもしれない。

 

イ「呆けているところ悪いが、行くぞ。早々と終わっては詰まらないからのぅ。精々耐えてみせよ。」

 

その言い終わった瞬間イザナミから先程の弾幕の3倍もの物量が殺到する。

 

祐希はすぐさま思考を切り替え回避に専念するものの先程までの戦闘の疲労と霊圧がほとんど残されていないため

 

ドォーン避けきれず一発が当たると連鎖的に次の弾幕が押し寄せる。

 

 

ズォーンパァァーンドッドッドッドッ

 

 

更にイザナミは追撃に骸の形をしたものを更に召喚し祐希へと差し向ける。

 

ドオォォォォォーン

 

辺りを土煙が包む。それが晴れると其処には全身から血を流し意識も朦朧としながらも立つ祐希の姿があった。

 

イ「あれを受けてまだ意識があるとは。だが、既に限界であろう。直ぐに楽にしてやろう。」

 

イザナミは満身創痍の祐希へトドメを刺そうと手を向けようとする。

 

しかし、その前に、スゥゥーンイザナミの周辺が闇に包まれる。

 

イ「フンこの程度の闇で余を足止めできるとでも思っているのか。」

 

しかしイザナミの周辺の闇が晴れた頃、其処には祐希はいなかった。

 

イ「フム、勝てぬとみて逃げたか。まぁ良かろう。どこまで行こうが同じことではあるがまずはこちらが先か。」

 

イザナミの見た方向にはまだ発射していないロケットがあった。

 

 

間一髪逃げれ、傷だらけの祐希を手当てするココノエとこれ以上の出血を防ぐため闇で傷口を覆いココノエを手伝うルーミア。

 

あのとき遠くで見ていた二人は祐希を助けるためにルーミアが闇でイザナミの視覚を遮断しその間にココノエがもうスピードで祐希を抱えて離脱。

 

ココノエは白衣が血で濡れるのも気にせず祐希を治療する。

 

コ「思った以上に傷が深い上に塞がる速度も遅い!!急いで血を補給し傷を塞がなければ!!!」

 

ル「ココノエこれはどうすれば!!?」

 

コ「こっちへくれ。それから祐希の腰辺りにある小型のボールを出してくれ。」

 

ル「こ、これのこと?」

 

コ「そうだ。それの真ん中のスイッチを触って」ココノエが言い切る前にボールが勝手に開きそこからソーナンスが飛び出す。

 

ソ「祐希のポケットに増血剤の瓶があるからそれを飲ませれば血は補給できる。」

 

そしてソーナンスは祐希のもつボールからポケモンを出す。

 

ソ「ラッキーはたまごうみ、ドレディアはアロマセラピーを。」

 

コ「おい、ソーナンス!!増血剤はあったがどうやって飲ませるんだ!!?意識のない状態だと飲み込めないぞ。」

 

ソ「一番良いのは口移しで飲ませた方が良いんだけど。」

 

コ「今は緊急事態だ。四の五の言ってられん。」

 

とココノエは側に置いてある水を手に取り増血剤と水を口に含み祐希へ口移しで飲ませる。

 

コ(祐希死ぬんじゃない。お前が死んだら私のこの思いはどうなるんだ。だから帰ってこい!!!!!)

 

そしてその思いが通じたのか、祐希の容態が落ち着く。

 

ソ「取りあえず傷は塞いだけどあくまで応急処置だからあとで確りと治療しないと。」

 

コ「わかった。すまないソーナンス。正直一人だったら危なかったかもしれない。」

 

ソ「気にしないで。僕は一旦ボールに戻るよ。」とソーナンスは自らボールに戻る。ドレディアもボールに戻るが、ラッキーは体力を消耗させないようにたまごうみで祐希に体力を分けている。

 

ル「ねぇココノエ。逃げましょう。祐希も死にかけて私たちが行っても勝てるわけがない。ならいっそのこと。」

 

コ「もし逃げたとしても祐希は絶対に後悔する。そんなことになれば自分を責める。そんなことはさせない。」

 

そう言いココノエは立ち上がる。

 

コ「常闇いや、ルーミア悪いが祐希を頼む。私はイザナミを追う。」

 

ル「正気なの?行っても殺されるだけよ!!それならまだ生きている内に逃げた方が良いわ。」

 

コ「確かにそうかもしれんな。いつもの私なら勝ち目のない戦いなどしたいさ。だが祐希が頑張ったのだ。ならば私も最後まで足掻く例えこの命がなくなろうともな。」

 

とココノエはイザナミの向かった方向すなわちロケットへと向け走り出す。

 

ル「ココノエ!!!!!不味いわ。このままだとココノエが死んでしまうわ。何とかしないでもどうしたら」

 

その時祐希の意識が戻る。

 

祐「ここは?確か俺はイザナミと戦って。それからは?」

 

ル「!祐希気がついたのね。イザナミが貴方を集中して攻撃して祐希が傷だらけになってそれから私たちは貴方を連れて一度引いたの。」

 

祐「ルーミア。ココノエの奴は一緒じゃないのか?」

 

ル「ココノエはロケットへと向かったイザナミを追いかけていったわ。まだロケット発射まで時間があるからまだ時間を稼がないといけないみたいで。」

 

祐「おかしい。時計を確認したがロケットの発射の時間は過ぎているはすなのに。何かトラブルがあったのか?それよりもココノエを追いかけないと。グッ」

 

立ち上がろうとした祐希であるが先程まで生死の境をさまよっていた影響からか足元が落ち着かず崩れ落ちそうになる。しかし寸でのところでルーミアが祐希を支える。

 

ル「無茶よ。その体で行くのは危険すぎるわ。それに行ったとしてもイザナミに勝てるわけがないわ。」

 

祐「だが行かなければココノエが死ぬ。例え勝てなくてもそれが諦める理由にはならない。」

 

そうして祐希はラッキーをボールに戻しふらつく足でロケットへと向かおうとする。その時祐希のポケットから何かが落ちる。

 

ル「?祐希何か落としたけどこれは?」

 

とルーミアが拾ったのはHと書かれたUSBメモリだった。

 

祐「これは!!そうか、もしかしたらこれならば。ルーミア急いでココノエを追うぞ。」

 

こうして祐希とルーミアも遅れながらもロケットへと向かい始めた。

 

 

ロケット付近

 

イザナミがゆっくりとした足取りではあるが確実にロケットへと近付いていた。

 

ロケット内部では予想外のエンジントラブルのために未だに発射できずにいた。

 

永「急いで原因の部分を取り替えて。早くしなければ私たち全員死ぬわよ。」

 

永琳は素早くトラブルのあった部分を発見し直していたのだが、それでもまだ時間が掛かる。

 

祐希たちが時間を稼いでいる内に早く脱出しなければならない。

 

しかし永琳はまだ知らない。すぐそこに絶望が迫ってきていることに。

 

「八意様!!船外に異常なエネルギー反応が。」

 

永「まさか。祐希たちが負けたというの!?」

 

「そしてそのエネルギー反応はこちらを真っ直ぐに目指しています。」

 

永「貴方たちは急いでシステムを復旧させて。私はそれまで足止めするわ。」

 

「危険です。幾らなんでも無茶です。」

 

永「口を動かす暇があるのなら早く復旧させて。」

 

そして永琳は素早く外に出る。

そして目的の人物はこちらへと近付いていた。永琳は月天弓を構えるとヒュン、ヒュン無数の光の矢を放つ。しかし、

 

イ「それで終わりか?人間よ。先程までの者たちはもう少し強く余に対してそれなりに粘ってみせたぞ」

 

シューゥゥンと完璧に防ぐ。

 

永「その人たちはどうしたの?」

 

イ「さぁ。傷を塞がれていなければ今頃死んでおるのではないか?」

 

永琳はその言葉を聞いて無数の霊力弾と光の矢を混ぜてイザナミへと放つ。しかしそれでもイザナミは全てを難なく防ぐ。

 

永琳は続けざまに放つが無傷で未だに余力のあるイザナミに対してどんどん消耗していった。

 

イ「何度やっても同じだ。」

 

イザナミがいうが、突如としてイザナミの周りを重力が発生し身動きを少し取れなくする。その間に永琳の放った攻撃が命中する。

 

そして永琳の側にココノエが並び立つ。

 

永「ココノエ!!無事だったのね。それと祐希の姿が見えないけれど。」

 

コ「イザナミと戦って満身創痍になるまで戦ったからここから離れた場所で休ませている。あとどれくらいで発射できるんだ?」

 

永「あと10分も掛からずに発射できるはずよ。それまで持ちこたえないと。」

 

イ「また来たのか?懲りぬやつだのぅ。貴様では余を止めることなど出来ぬ。」

 

コ「例えそうだとしても少しだけでも時間を稼げれば充分なんでな。」

 

イ「先は逃げられたが、今度は逃がさぬ。

滅べ。」

 

その一言を言った直後、辺りを弾幕の嵐とも例えられるほどの物量を展開する。

 

 

ココノエたちはある程度は避け、当たりそうなものはココノエは心渡で斬り払い永琳は霊力弾と矢で打ち落とす。

 

それでも避けきれないものはココノエが重力魔法で押し潰し避けていく。そのやり取りが5分ほど続いたあと、

 

「八意様、準備ができました。急いでお戻りください。」

 

永(今離れたら均衡が崩れてココノエへの負担が!)

 

コ「永琳早く行け。少しだけなら私だけでも持つ。その間にロケットで月へ行け。」

 

永「でも、そんなことをしたら貴女が。」

 

コ「私の心配よりも早く行け。月で待っているやつがいるんじゃないか?」

 

永「ご免なさい。ココノエ行かせて貰うわ。絶対にいつかまた生きて会いましょう。」

 

永琳はロケットへと戻っていった。その間イザナミは何故か攻撃をしてこなかった。

 

コ「どういうつもりだ。お前なら何時でも攻撃できただろうに?」

 

イ「何、最後の別れぐらいはさせてやろうと思ってのぅ。

 

貴様はここで死ぬ。しかし安心するが良い。直ぐに他の人間どもも行くからのぅ。先に逝って待っているが良い。」

 

手を挙げると骸の形をしたものが召喚される。その数は10程である。

 

オオォォォーン

 

それは明らかにココノエを確実に殺すための物であった。

 

イ「これで終わりじゃ。」

 

そうしてココノエに向かって手を降ろす。全ての骸が一斉に殺到する。

 

ココノエも仕舞ってあった科学兵装をありったけぶつけるが勢いは止まることはなくココノエへ迫る。

 

コ(ここまでか。永琳たちが無事に月へ向かえれば良いのだが。母様の仇も取れず研究もまだ終わってないものがあるというのにな。

 

あぁ一番未練なのは祐希に思いを伝えられなかったことか。こんなことなら早く伝えておけば良かった。

 

だが人を好きになるという感情を知れて良かった。最後に祐希の顔を見たかったな。)

 

迫り来る骸の大群の衝撃に目を閉じながら備えたココノエ。しかし、何時までも衝撃はやって来なかった。

 

むしろ自分の身体が宙を浮いているかのような感覚を覚え目を開けると其処には自分の思い人である

 

 

 

「初めて会ったときもこうやって担いだな。ココノエ迷惑を掛けた。そして助けに来たぞ。」

 

 

祐希の姿があった。

 

 

ココノエサイドアウト

 

 

時は少し遡り

 

 

祐希たちはロケットの方向へ向かって走っていた。祐希の傷と疲労は4thギアの草の獣が治療していた。

 

ル「祐希。どうするの?何か秘策があるみたいだけど。それで確実に勝てるの?」

 

祐「正直言ってこれでも五分五分に持ち込むのがやっとだろう。だからルーミアとココノエの力が必要だ。

 

作戦は………………という感じだ。ココノエに会ったらルーミアが説明してくれ。頼むぞ」

 

そう言いながらロケットへ向かう祐希たち。そしてロケットが見えたと同時にイザナミがココノエを殺そうとして骸が一斉に殺到していた。

 

祐希は全速力でココノエの方へ向かうとココノエを抱えて骸をすべて避ける。

 

そして

「初めて会ったときもこうやって担いだな。ココノエ迷惑を掛けた。そして助けに来たぞ。」

 

 

そして今に至る。

 

 

コ「祐希身体は平気なのか!!?まだ傷を塞いだとはいえ動けるようなものではないはずだぞ。」

 

祐「ココノエが頑張っているのに俺だけ寝てるわけにはいかないんでな。」

 

コ「バカっ心配したんだぞ。お前が居なくなると本気で死んでしまうかと思ったんだぞ」ポタッポタッ

 

祐「ごめんココノエ。泣かないでくれ。俺はどこにもいかないし死ぬ気もない。だからあいつを倒すのに力を貸してくれ。」

 

コ「泣いてなんかいない。全く、約束してくれ祐希。絶対に死なないと。生きて戻ってくると。」

 

祐「勿論だ。だからあいつを倒してサクラたちを迎えにいこう。」

 

イ「余を倒すと申すか。貴様は先程までのことを忘れたのか?それともまだそんな希望染みたことに縋るのか?」

 

祐「確かに俺一人なら勝てないだろう。だが俺には仲間がいる。仲間の力を人間の底力を舐めんじゃねぇ。」

 

イ「面白いことをいうな。良いぞ。貴様の名前を今一度聞いておこう。

 

祐「出雲 祐希だ。そしてあんたを倒す者の一人で笑顔を守る仮面ライダーだ。」

 

そうして祐希はポケットに入っていた、レッドヨッシーエキスをを飲み干してから、

 

Wドライバーを出し腰に巻き付ける。そして、二つのメモリとひとつの機械を取り出す。

 

HERO JOKER キュイン  キュイン

 

二つのメモリをセットする。このとき機械をJOKER側にセットし

 

そして二つをを外側に倒し。

 

「変身」

 

HERO JOKER Upgrade

 

JOKER側に取り付けた機械は反対側のHEROの方にも接続される。(Wファングジョーカーのような形。)

 

そして装甲が展開され、純白のマントが羽織われ変身が完了する。祐希の変身した姿

 

仮面ライダーヒーロー モードワンパンマン

  

イ「姿が変わった所で余に勝つことなど出来ぬ。」

 

イザナミが再度、弾幕や骸に更には黒い炎も出す。先程までよりも明らかに桁の違う攻撃に対して祐希は

 

祐「両手・連続普通のパンチ」

 

パァーン

 

全ての攻撃を迎撃した。イザナミは先程までの祐希とは違うと警戒し祐希の方へ向くが既に其処にはおらず、

 

祐「連続普通のパンチ」

ドガガガガガガガガッ

 

背後から祐希の技がイザナミへ拳の嵐となり降り注ぐ。

 

それを防ごうとするが圧倒的な威力のため防御の上から攻撃が降り注ぐせいでダメージを逃がすことができなかった。

 

漸くここでイザナミは本気の戦闘体制へと移る。そして拳による攻撃を拳で相殺する。

ドガーン

 

そして二つの拳の衝撃で周りの風景が壊れていく。イザナミは攻撃が祐希に押し返されていると感じたために最初に出てきた

 

障気の一番濃い場所へと戻る。祐希もそれを追いかける。

 

イ「一体どこでその力を手に入れたか気になるがそろそろ決着を着けるとしよう。」

 

祐「それには同意するぜ。もうこの姿を保っていられる時間が来るんでな。」

 

イ「全ての生きとし生けるものに死を与えるこの奥義防げるものなら防いでみるが良い。」

 

そしてイザナミは辺りの障気をありったけ集めて更には自分の存在である死の概念も混ぜる。

 

イ「消え失せるが良い。混沌の爆裂(カオスバースト)

 

祐希へと死の概念を伴った世界その物を滅ぼしかねない一撃が迫る。対する祐希は、今までの転生してきた人生を思い浮かべる。

 

祐(人間は確かに脆くて弱いのかもしれない。だが、人との繋がりで力を発揮する種族なんだ。)

 

故に祐希は戦うのだ。

自分を信じるものたちがいる限り、

そして子供たちの未来を守るために。

 

祐「確かにあんたは強い。俺なんかよりも遥かにな。今だって借り物の力を使わなければあんたを倒すことも出来ない。

 

でもな、俺は一人で戦っているんじゃない。皆の想いを背負っているんだ。だから負けてやるわけにはいかないんだよ。」

 

そして祐希はHEROとJOKERのスイッチを二回押す。それに伴い電子音が鳴り響く。

 

必殺マジシリーズ

 

祐希へと迫るイザナミの最高の一撃へと放たれる。

 

祐「マジ殴り!!!!!」

 

ゴォォォォォバシャーン

 

祐希の一撃とイザナミの一撃が攻めぎ合う。それでもイザナミの方が僅かにだが威力を上回っている。

 

イ「余をここまで追い込んだことは誉めよう。だがここまでじゃ。

 

貴様程度に負ける神ではない。諦めよ。其方らの行く末は死だ。フフフアッハハハハ」

 

グサッドスッ

 

攻撃を続けていたイザナミを三振りの刀が貫く。

 

イ「ガハッ何が起きたというのだ。」

 

背後をよく見ると其処にはココノエとルーミアが心渡をそれぞれ突き刺していた。

 

攻撃が中断され光線が無くなったことにより祐希は光線を防いでいる必要がなくなりイザナミへと近づく。

 

祐「悪いな。イザナミ、正攻法だと勝てないと思ってな。少し卑怯だが奇襲させてもらった。それに俺は一人で戦うなんて一言も言ってないしな。」

 

そうこれこそが祐希がルーミアへと伝えた作戦であった。

 

回想

 

ルーミア聞いてくれ。

俺がイザナミと戦い、奴に大技を出させる。

 

そしてその技を放った瞬間が最初で最後のチャンスだ。

 

ココノエとルーミアで心渡を使って奴を斬ってくれ。そうすれば奴の霊格というか神格を削ることができるはずだ。

 

そして奴を最初に出現した場所へ還して封印する。これしか奴に勝つ方法はない。

 

だが半分は賭けに近い。賭けに失敗したら俺達全員死ぬだろう。

 

ココノエに会ったらルーミアが説明してくれ。」

 

回想終了

 

イ「なるほどのぅ。先程の戦いは其方らの手の内であったというわけか。

 

ハハハ人間というのも少しはやるのだな。良いだろう。

 

此度の戦いは余の負けとしよう。

 

出雲祐希その名前然りと覚えておこう。

 

だが、忘れるな。余が再び地上に現れたときこそが滅びの始まりであることを。」

 

と言い残しイザナミは元の場所へと還る。そして祐希が封解を操る程度の能力で簡単には地上に出てこれないように封印した。

 

漸くイザナミを封印という形で倒すことに成功した祐希たち。そして遠くからロケットの発射する音が聞こえた。

 

 

そして祐希がベルトからガイアメモリを抜くとその場に座り込んでしまった。

 

コ「祐希大丈夫か!!?やはりまだ怪我も塞がりきってなかったんじゃ。」

 

祐「いや、傷は大丈夫なんだが、メモリの副作用みたいでな暫くは動くことも出来ないかもしれん。」

 

祐希の使ったHEROメモリは普通に使用する分には問題はないのだが、

 

強化アダプターを使用して変身すると身体に掛かる負荷が桁違いであり、

 

負傷した状態で使ったこともあり、変身解除後に座り込んでしまったというわけである。

 

本来なら意識を失うぐらいのことであるが、変身前に飲んだ3~5分程攻撃や負荷を一時的に無くせる無敵状態になるレッドヨッシーエキスを飲んだお陰で症状は軽くで済んだ。

 

ル「でもこれで漸く終わったのね。後は少し休んでから目的地に向かうのでしょ。」

 

祐「そうだな。俺が動けるようになったら出発しよう。」

 

漸く終わったかと思わり一息つけると思ったら、まだ一つ問題が残っていた。そうたった今、発生した空間の歪みの処理である。

 

どうやらイザナミの力が空間そのものに相当な負荷をかけていたようで結構でかい規模となっていた。

 

しかし現状対処できるはずの祐希は変身が解けた上にメモリの力の副作用で動けない。

 

コ「祐希どうする?!このままだと私たちも歪みに巻き込まれるぞ。」

 

祐「一応大丈夫だ。まだ対処できる奴を連れてるからな。」

 

祐希は影からマスターボールを出しそこからあるポケモンが飛び出す。

 

パルルルゥゥゥ

 

空間の神と呼ばれるポケモン

パルキアである。

 

祐「パルキア歪みに向かってあくうせつだん。」

 

右手に力を溜めてそれは放たれた。

 

赤い斬撃のように歪みへと進むと歪みとぶつかり合い、辺りを衝撃波が包む。

 

祐希たちにも衝撃波が来るが、祐希はカビゴン

ココノエはメタグロスとバリヤードが出てきてそれぞれ守るにひかりのかべで祐希たちを守る。

 

衝撃波が収まると辺りは静寂が支配した。

 

コ「今度こそ終わったな。ともかく一件落着だな。」

 

祐「あぁそうだな。今回ばかりは死ぬかと思った。それに俺もまだまだ修行が足りないと実感したな。」

 

ル「そういえば、そこの子たちはどういう存在なの?人ではないし妖怪と思ったら全く妖力もないし。」

 

祐「カビゴンたちはポケモンっていう生命体だ。今の所確認されているだけでも700種類はいるな。」

 

ル「へぇそうなのね。そういえばさっきのぱるきあっていうのもポケモンなの?

その割りには神格みたいなのを感じられたのだけど。」

 

祐「さっきのはパルキアって言って伝説と呼ばれるポケモンだ。

 

伝説は普通のポケモンよりも特殊な力を持っているのが多い。

 

パルキアなら空間を操る力を持っている。それに一説では空間を作り出した神とも呼ばれているらしい。」

 

コ「祐希、あとどれぐらいで動けそうか?」

 

祐「そうだな。多分あと2時間もすれば動けるようにはなる。只、霊圧を回復させないといけないから完全回復までには1週間は掛かるな。」

 

コ「そうか。あと心配させた罰としていつか一緒に出掛けてもらう。拒否権はない。」

 

祐「今回ばかりは俺が悪いからな。了解した。」

 

ル「ねぇ祐希あれってなにかしら?あの光ってる物。」

 

ドバァーン

遠くではあるが何かが落ちてきた音がした。

 

コ「祐希、まさかとは思うがあれは。」

 

祐「そのまさかだ。あれは隕石だ。」

 

立て続けに隕石が地上に降り注ぐ。辺り一面は隕石の衝突でクレーターがいくつもできている。そして祐希たちの方へも隕石が落ちてくる。しかしそれはカビゴンとメタグロスが破壊する。

 

祐「何時までもここにいると洒落にならないから回復はしてないが跳ぶしかないな。」

 

祐希はカビゴンを戻し、ココノエもメタグロスを戻そうとするが何かを持っているのが見え

 

それを見ると隕石を6個程持っていた。

 

コ「メタグロス出かしたぞ。これを調べれば隕石がどのような物質でできていたか分かるぞ。」

 

ル「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。」

 

祐「とりあえず俺に捕まってくれ。すぐに跳ぶぞ。」

 

コ「良し捕まったぞ。」

 

ル「私も大丈夫よ。」

 

祐「それじゃあ行くぞ。」

 

スフォン

 

祐希たちがいなくなった直後、辺りを隕石が飛び交い恐竜も逃げ惑い、大地は火山が噴火しマグマが覆い尽くす。

 

こうして古い人間の文明は滅び、月へとその生活を移した。

 

祐希は神からの頼みをイレギュラーがあったものの、無事に果たすことができた。

 

そして物語はサクラたちのいる暗黒大戦へと移っていく。

 

そこで祐希はその手で何を掴むのか。

 

 

 

 

古代編END

 

 




今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。更新遅れて申し訳ありません。月光です。今回は過去最大の文字数となりました。

古代編も終わり次回からは暗黒大戦へと舞台が移ります。

今回で祐希は流刃若火、氷輪丸、紅姫、斬月
野晒、花天狂骨、千本桜以外を折られたため今後使える斬魄刀が減ります。

黒縄天譴明王は自己回復中です。

今回出てきたイザナミは神様というわけで滅茶苦茶強いです。正直万全の祐希でも勝つことが出来ません。今回は油断と慢心があったためギリギリ勝つことができました。

最初から本気で来ていたら負けていました。

BLEACH本編で京楽さんの卍解が、星十字騎士団の完聖体リジェに効いていなかったのと

本人も死神の卍解では神は死なないと言っているため、卍解が神であるイザナミにあまり効かないといった感じにしました。

空間の歪みは結構あっさりといきました。実質パルキアがいれば楽勝なので。

そしてレッドヨッシーエキスはスーファミのマリオRPGに出てきた使用すると3ターンの間無敵状態になれる代物です。ここでは人に依りますが3分~5分といった感じです。

祐希はこれを飲まなければHEROのメモリの副作用で倒れていました。

今回出てきたガイアメモリHEROはワンパンマンのS級とサイタマの力が宿っています。

サイタマの力は強力過ぎるので強化アダプターを使用しなければ変身出来ないのと

最大で15分しか持たず、

マキシマムドライブを使用するほど持続時間は減り時間を過ぎると

変身が強制解除され凄まじい負荷が掛かり暫く動けなくなります。

そして、サイタマの力はまだ6割程しか祐希は引き出せていません。

通常はHEROとその他のメモリを合わせることによりS級ヒーローの力を再現するものです。

例えば、JOKERでシルバーファング、クロビカリ超合金といった肉弾戦の専門家たち、

METALで金属バット等の武器を持つ者、

TRIGGERでメタルナイト、鬼サイボーグことジェノスといった遠距離攻撃専門という感じです。

少しご都合主義となってしまった感がありますが後悔はしていません。

その他にもメモリを使用すればタツマキやアトミック侍などにもなれます。勿論キングにもなれます。

ワンパンマン風にいうならばイザナミは災害レベル神といった感じです。多分原作のサイタマなら一人でどうにかすると思いますが、

祐希は、人外を殺すために造った心渡で神格を削り封印するしかありませんでした。

祐希も大分強いですが流石に神には勝てません。 

そしてココノエの祐希への好感度がMAXとなり、デートに行く算段を付けました。

何気に非常事態とはいえファーストキスをしました。

あと隕石と言えばあるポケモンたちです。

4つの隕石と隕石の中の水晶体、食べる隕石、キーワードとしてはこんな感じです。

旅のお供にルーミアが加わりました。ルーミアにもポケモンを持たせます。

能力の関係上、主に悪やゴーストタイプを中心にしようかと考えています。

そして次回からは漸く暗黒大戦の時間軸で、サクラたちに視点が移っていきます。

祐希たちを合流させるのはもう少し先になると思います。


それではまた次回も読んでくださると嬉しく思います。


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暗黒大戦序盤
第18話 日本への道筋 そして錬金術師との出会い


今回からは暗黒大戦の時代からのスタートです。

ラグナたちは今回ある人物と出会いその人物の導きで日本へと向かいます。

祐希たちもこの時代に跳び、そこで後に暗黒大戦のキーマンとなる人物と出会います。

それでは第18話始まります。


2106年人類は黒き獣によりその人口の大半が死滅していた。

 

そんな中サクラ、スターク、リリネットは祐希の頼みでタイムスリップしたその先で、

 

父親を探す少女セリカと青年へと成長した記憶喪失のラグナと出会う。

 

セリカの父親のいるであろう日本へと向かう最中、黒き獣による影響で魔物と化したものと戦闘した。

 

そこでラグナ自分が過去へ来たこと、そして何故ここにいるかという疑問を抱いたのであった。

 

そしてそんなラグナだが今彼は酷い誤解を受けている。それは、

 

「少女に襲いかかろうとする、悪党め。自身の罪を認めろ。」

 

ラ「だから誤解だっつうの。俺はセリカを襲おうなんてしてねぇよ!」

 

「言い訳など聞かんぞ。」

 

さて何故こんな事態になっているかというと、魔物と戦い森を進み少し休憩を取ろうとして、スタークは辺りに何か獲物がいないか探しににいき、

 

サクラは川が近くにあるようでリリネットと共に汲みに行って、ラグナはセリカと留守番をしていた。

 

そんな中セリカの持っている地図を見ようとし、それを拒否したセリカから地図を取ろうとしたラグナは

 

行きなりやって来た獣人にセリカを襲いかかろうとする山賊のようなものに間違われ冒頭の出来事に戻る。

 

「さっさと観念して大人しくしろ。」

 

ラ「クソッめんどくせぇな。話は聞かねぇし、それなりに強えししかも良く見りゃあんた獣兵衛か?」

 

「獣兵衛?知らん名だな。俺の名はミツヨシだが?」

 

ラ「何?獣兵衛じゃないだと。あの六英雄を知らねぇのか。黒き獣を打ち倒す連中を?」

 

(イヤ待てよ。そういや師匠は六英雄は最初個々で戦っていてなんだかんだあって共闘したって言ってたな。

 

ってことは今は六英雄と呼ばれている連中はバラバラに活動してる時期ってことなのか?)

 

ミ「その獣兵衛とやらは随分と俺に似ているのだろうが、少なくともそんな嘘を言う輩のことなど知らんな。

 

黒き獣を倒す?そんなことが出来ていれば世界はもっと平和だろうな。俺の油断を誘おうとでもしているのか。まぁ良い。覚悟を決めてもらうぞ悪党よ。」

 

セ「ちょっと待って、ラグナは悪い人じゃないよ。」

 

ミ「お嬢さん。確かに人は見かけによらないがこうまであからさまな悪人面なんだ。それにお嬢さんの方もこの悪党に騙されているかもしれないんだぞ。」

 

セ「そんなことないよ。確かにラグナは悪人面かもしれないけど、私のことを守ってくれたよ。それに不器用だけど優しいし、私の心配だってしてくれてるもん。」

 

ラ「悪人面で悪かったな。」

 

ミ「しかしな。」

 

と戦うのを止めて話していると水を汲みに行った、サクラとリリネットが帰ってきて、更にはどこで取ったか知らないが熊を担いでスタークも戻ってきた。

 

サ「何かあったのラグナ?」

 

ラ「いや実はな。

 

………ラグナ説明中。

 

サ「なるほど。ミツヨシさんラグナは生き倒れているところをセリカに助けられて、目的地に行くのにラグナの方が付いていくって言ったのよ。」

 

ついでにサクラは自分達の現状も軽く説明する。

 

ミ「そうだったのか?まさか生き倒れと迷子にその保護者だったとは思わなくてな。長く生きていてお前らみたいな面白い連中は初めて見たな。」

 

ラ「俺も突然現れて攻撃してくるわ、勘違いをするやつ何て初めてだぞ。」

 

ミ「だから悪かったといっているだろう。」

 

ス「喋るのも良いが飯が冷めちまうから早めに食ってくれ。」

 

ミ「済まないな。俺までご馳走になって。」

 

ス「何、熊を取っても5人で食える量じゃなかったんでね。此方としても丁度良かった所だ。気にするな。」

 

セ「ところでミツヨシさんは何で此処にいたの?私たちみたいに迷子って訳じゃないと思うけ。」

 

ミ「俺は日本へ人を探しに行く用事があって山の下から日本へと向かう船が出るみたいでな。この道はそこへ行くための近道だからな。」

 

セ「ミツヨシさんも日本へ行くんだ。私たちも日本へ行こうと思ってたの。」

 

ミ「そうなのか。・・・・・ってその顔は一緒に連れていって欲しいという感じか。」

 

サ「すいません。ミツヨシさん。図々しいと思いますがお願いできないでしょうか?」

 

ミ「仕方ないな。遭難者を見捨てたとしたら寝覚めが悪いからな。」

 

セ「ありがとうミツヨシさん。」

 

リ「案外良いところあるじゃん猫のおっさん。」

 

ス「悪いな。迷惑を掛けると思うが船に乗るまで暫く頼む。」

 

ミ「そうだ。セリカは日本に行くということは昔縁があったのだろう。シュウイチロウ=アヤツキという男を知らないか?」

 

セ「えっ・・・・それ私の父さんだよ。」

 

ミ「なんだって!?」

 

セ「ミツヨシさんは父さんのことをどうして探してるの?!もしかして父の研究の関係者なの?お願い。ミツヨシさん父の行方について何か知ってるなら教えて。」

 

サ「セリカ少し落ち着いて。ミツヨシさんもそんな沢山の事にはすぐには答えられないから。」

 

ミ「悪いな。俺も具体的な場所は知らない。それから俺は親父さんの研究の関係者でもない。シュウイチロウ=アヤツキを連れてきてくれという依頼を受けたんだ。」

 

セ「父さんは何も悪いことはしてないよ。」

 

ミ「俺も良くは知らないが奴の実験であれが現れたんだ。この世界をこんな風にした黒き獣が。」

 

セ「そんな、だってあんなもの個人の研究で生み出せるはずがないよ。きっと何かの間違いだよ。」

 

ミ「例えそうだとしてもシュウイチロウ=アヤツキは何らかの実験の途中で黒き獣を呼び起こしてしまった。

 

だから俺はその原因を突き止めるために彼を見つけなければならないんだ。」

 

セ「父さんがそんな危ないことをしてるなんて、嘘だもん。」

 

ス「なぁミツヨシ、さっきは船に乗るまで頼むと言ったが俺らもシュウイチロウ、セリカの親父をを探させてもらえないか?」

 

ミ「ダメだ。危険すぎる。第一俺だって調査の邪魔をするかもしれない奴等と一緒に行くってもな。」

 

ミツヨシも依頼の危険度を解っているためにそんなところに連れていく事がどれだけ無謀なことも知っている。

 

サ「私からもお願いします。セリカは只自分の父親が生きているのか、もし先程の言ったことが本当ならば聞きたいと思うんです。

 

それにセリカは私たちが守ります。なので連れていってください。」

 

ラ「そうだぜ。ミツヨシ。連れていってやってくれ。それにセリカは治癒魔法を使うことができるんだ。怪我とかしたらセリカが治療できる。あと俺も付いていくつもりだ。」

 

ミ「全くとんだ厄介を拾ったな。わかった。連れていこう。但し依頼の邪魔はしないで欲しい。」

 

セ「うん、ありがとう!!!!ミツヨシさんそれにスタークさんにサクラちゃんとラグナも。」

 

こうしてラグナたちはミツヨシの案内で日本へシュウイチロウ=アヤツキを探しに行く。そして数時間後今度は迷わずに港に着くことが出来た。

 

そうして港で腹ごしらえをしていると、ミツヨシが少し困ったことがあるようでセリカたちに話をしていた。

 

ミ「どうやら日本へ行くルートが無数の渦潮の影響で船を出せない状況らしい。だから渦潮が収まるまで待たなければならないんだ。」

 

セ「そんな!?せっかく此処まで来たのに。それにそんなに時間が経っちゃうと、父さんを見付けられなくなっちゃうよ。何とかならないミツヨシさん。」

 

ミ「そう言ってもな、何せ海を渡らなくちゃならないんだ。代わりの船があれば多少無茶をしても行けるんだがな。」

 

ス「船はないが手段はあるから何とかなるぞ。」

 

ラ「本当か?!どうやって行くつもりなんだ?」

 

ス「海を渡れるポケモンに乗っていくんだよ。」

 

セ「海を渡れる子もいるの?」

 

サ「えぇ。私とスタークさんの二人が持ってるわ。」

 

ラ「俺は海を渡れる奴はいねぇな。」

 

ミ「例えそうだとしても、渦潮はどうするんだ?そうでないと俺たちは海のもずくになってしまうぞ。」

 

サ「そっちの方もどうにかするので大丈夫ですよ。」

 

ラ「良いじゃねぇか。ミツヨシ。姐さんが言うんだ。大丈夫に決まってる。」

 

ミ「わかった。なら出発の時間はどうするんだ?」

 

ス「そうだな。人の少ない早朝に出た方がいいだろうな。」

 

ミ「よし。それなら今日は早めに休むとしよう。」

 

サ「そうですね。私は少し武器の整備がありますのでもう少し此方にいます。」

 

そうしてそれぞれ順々にベッドで横になる。

 

 

夜更け前

 

セリカは一人港の高台へと来ていた。彼女は昨日も夜に高台へと来て、生まれ故郷の日本を思い浮かべ、父親のことを考えていた。

 

一緒に来ていたラグナにも日本のことを少し話し、ラグナはそんなセリカに父親を見つけようと言い、その場は宿へと戻ることにした。

 

しかしそれでも父親が心配なセリカはまだ、夜も更ける前に目が覚めてしまい、こうして高台へと来ていた。

 

セ「ふぅ、まだ少しこの辺りは冷えるなぁ。イシャナだと気候の管理もしてたからそういうのも気にしてなかったけど。」

 

彼女の住んでいる魔道都市イシャナは世界中のどこよりも黒き獣の脅威が全くといってないほどの安全な島であり、

 

結界で魔素の流入を防ぎそれと同時に住民にとって快適な温度も保たれているためためである。

 

セ「本当に父さんはいるのかな?日本で生きてる人がいたけど父さんが生きてるとも限らないし、それにお姉ちゃんに黙って来ちゃったから怒ってるかな。」

 

サ「まだ出発の時間には早いわよ。セリカ」

 

セ「あ、サクラちゃん。うんちょっと早く目が覚めちゃってね。サクラちゃんも早く起きてたの?」

 

サ「いつもの習慣でね。やっぱり不安?」

 

セ「そうだね。父さんのこともそうだし、お姉ちゃんが怒ってるかなって。」

 

サ「そうね。お父さんのことは生きてると信じて行くしかないわ。

 

お姉さんの方はちゃんと謝らないといけないわよ。

 

大丈夫。いざとなったら私も一緒に謝るから。」

 

セ「サクラちゃん。うん。そうだよね。ありがとう。」

 

そしてセリカはふと気になったことを訊ねてみた。

 

セ「サクラちゃんのご両親ってどんな人なの?」

 

サ「そうね。わからないわ。私は拾われた身だから。」

 

セ「えっ?あっごめんサクラちゃん。嫌なこと思い出させちゃって。」

 

サ「大丈夫よ。セリカ。えっとね。

あまり事情は話せないんだけど、私は今の父のような人に拾われて育てられたわ。

 

その人は私を本当の娘のように育ててくれて色々なことを教えてくれたの。

 

ポケモンもその人に教えてもらって、今の手持ちの子達もその人に貰って育てたの。」

 

セ「そうだったんだ。その人の名前って何て言うの?」

 

サ「祐希、出雲 祐希って言うの。この二丁拳銃も祐希さんに貰ったものなの。」

 

セ「凄いね。見たところ珍しいタイプの魔道具みたいだったけど結構複雑に作られてるんだよね。」

 

サ「作りは普通の拳銃と同じだけど、少しだけ違うのはこれは概念を発生させて

 

弾をそれにあったものへと変換できるのよ。あとは弾にも少し工夫がされてるの。」

 

とセリカに銃に彫られているものと弾を見せる。そこには文字は力を持つと名は力を与えると

 

あって弾には小さく炎と目を細めて漸く見えるぐらいで彫られていた。

 

セ「これってどういうこと?」

 

サ「セリカも見えたでしょ。そのままよ。

この彫られているのが概念を発生させて、弾が打ち出されたら弾に書かれた概念、

 

これだと炎が発生するわ。

 

文字に力が与えられて炎という文字が力を持つことによりそのまま炎が発生するの

 

それから名前が力を持つは、名前を書かれた弾がこの場合は炎って書いてあるから炎という属性を持つのよ。

 

この二つを組み合わせて色々な事ができるのよ。例えば炎と風や水素と炎とか言う具合に

 

違う種類の弾を交互に撃ったりもできるわ。バリエーションは私次第なんだけどね。」

 

セ「そうなんだ。そこまで精巧に作れる祐希さんって凄いんだね。」

 

サ「そうよ。私にとっての目標でもあるのよ。」

 

サクラとセリカが話していると太陽が昇ってきて朝日が見えた。夜が明けたのだ。

 

サ「さぁそろそろ戻りましょう。そろそろ出発だから。」

 

セ「そうだね。ありがとう。サクラちゃん話を聞いてくれて。少し気分が晴れたよ。」

 

サ「それなら良かったわ。日本についたらお父さんを見つけましょう。」

 

セ「うん!!」

 

こうして二人は仲を深め先を進む。そして遂に日本へと足を踏み入れようと向かい出す。果たしてセリカの父親を見つけることはできるのであろうか?

 

一方その頃の祐希たちは

 

スフォンッ

タイムスリップに成功した祐希たちは町の見える森にいた。

 

祐「っと何とかサクラたちと同じ時代には来れたみたいだな。それにしても一体此処はどこだ?」

 

ル「とりあえず町であることは確かなんだけどね。歩いて其処らの人間に聞こうかしら?」

 

コ「そんなところに無駄なことは必要ない」

 

ル「何でよ。聞かないとこればかりはわからないでしょ。」

 

祐「ココノエ。ここがどこか知っているのか?」

 

コ「話でしか聞いたことはなかったがまず間違いないだろう。此処は魔道都市イシャナだ。」

 

ル「そのイシャナってどんなところなの?」

 

コ「簡単に言うと魔法を学ぶところであり、ここは黒き獣からまだ認識されていない場所だから世界で一番安全なところだ。」

 

祐希たちが話しをしていると、ガサガサッと草むらが揺れる。三人ともそちらを振り向くとそこからヒョイッと一人の少女が顔を出す。「あっどうもこんにちは~」

 

「こ、こんにちは。」

 

あまりの無邪気な挨拶であったため三人は毒気を抜かれた。そしてその挨拶をした本人は、

 

「こんな森の中で一体どうしたんですかぁ?町の人達でもあまりここは近寄らないんですけど」

 

と話しかけてきた。此方もそれに答えようとしたところ、

 

「良く見たら怪我をしてますねぇ。治療するので私の家に来てください。」

 

と有無を言わせずに言い三人は仕方なくそれに従い少女に付いていくことにした。

 

暫く歩くと少女の家らしきものが見えた。少女に促されるままに家へと案内された三人は一先ず入ることにした。

 

そして少女は家の奥へと行くとビーカーに入った液体を飲むように言ってきた。

 

あまりにも毒々しい色の液体で祐希は飲むのを躊躇ったが、ルーミアが祐希を羽交い締めにし、

 

その間にココノエが少女から貰った液体を飲ませる。

 

口の中を薬独特の苦さが広がり一人悶絶している間にルーミアたちは少女に話を聞くことにした。

 

コ「済まないな。家に上がらせてもらった上に治療までしてもらって。」

 

「いえいえ、怪我をしている人を放っておけなかっただけですのでぇ、

あ、私はトリニティ=グラスフィールと申しますぅ。」

 

少女改めトリニティはそう言う。そしてココノエはこの人物が自らの母の友人で後の六英雄の一人となることを知っていたので、自分の名前を偽名で名乗ることにした。

 

もし自分が生まれるときに同じ名前がいたのがバレると何があるかわからないための処置である。

 

コ「私はノワールとでも読んでくれ。こっちはルーミアでそこで一人悶絶しているのが祐希だ。」

 

ト「ところで何故あんな森の中にいたんですかぁ?」

 

コ「実は私は科学者でな。転移を科学的にできるかの実験していたら偶然此方に跳んでしまったのだ。」

 

ト「そうだったんですか。魔法でも高等な魔法使いでないとできないのを科学的にしようとするなんて凄いですねぇ。」

 

と話し込んでいると祐希が顔が真っ青になりながらも少し回復した様子で話し掛ける。

 

祐「世話になったな。立てるぐらいには回復した。感謝する。」

 

ト「いえ、良くなったのなら嬉しいです。まださっきの薬は疲労回復の効果があるのはわかってたのですが、本当に効くかわからなかったものですから。」

 

祐「まぁ効いてるみたいだから効果は本物だと思うぞ。」

 

ト「それにしても大変でしたねぇ。転移を科学的にしようとして巻き込まれるなんて。ノワール博士も気にしていましたよぉ。」

 

祐「ん?あぁ何別に気にしていない。あいつの実験には良く巻き込まれるからな。」

 

そして祐希はトリニティに気付かれないようにココノエと話す。

 

祐「ココノエどういうことだ?ノワールなんて偽名を使って。」

 

コ「実はな。」

 

ココノエ説明中

 

祐「成る程な。確かにもしそれで、タイムパラドクスが起きても困るな。じゃあ人のいるときはノワールと呼ぶ。身内しかいないならココノエって呼ぶぞ。」

 

コ「そうしてくれ。さてとりあえず暫くはトリニティの家で療養してからサクラたちを探すとしよう。」

 

ルーミアがあちこちの液体や薬品に興味を持ち、トリニティもそれに丁寧に一つ一つ答えて言っているのを見つつこれからの予定を立てる。

 

コ「トリニティ、すまないが暫くの間私たちをここにおいてはくれないか?祐希の怪我が治り次第出るつもりだが。」

 

一応自分でも無理を言っているのを承知で頼んでみる。

 

ト「別にそれぐらいなら平気ですよぉ。」

 

コ「そうか。感謝する。」

 

ト「あと実はこの薬品の調合が行き詰まってまして、もし良ければ協力してくれませんかぁ?」

 

コ「あぁそれぐらいならお安いご用だ。」

 

こうして祐希たちはイザナミとの戦いで負った傷を癒すため、暫くトリニティの家に世話になることにした。

 

 

後日、友人で妹を心配して探しにいこうとするシスコンに出会うこととなる。この時はまさか、あんな事態になるとはまだ誰も知らないことであった。

 




今回はサクラたちの日本に向かうまでの道中の出来事です。しかし船は渦潮のために出航することができませんので、ポケモンたちの力を借ります。因みにラグナは港にて過去の時代のレイチェルと邂逅しています。

セリカとサクラが仲良くなっているところをサヤが見るとどう思うでしょうかね。

そして祐希たちはイシャナの近くにへとタイムスリップして後の六英雄トリニティ=グラスフィールに出会いました。

この時代で後々にココノエが生まれるのでタイムパラドクスを気にしてココノエは偽名を使います。

トリニティの口調が思った以上に難しくしっかり表現できているか心配です。

次回にて恐るべきシスコンが祐希たちのもとへ出現します。果たして祐希たちは無事でいられるのだろうか?

祐希たちはサクラたちがセリカと出会うのと同時にトリニティと出会ってます。

時系列としては
セリカ、イシャナを出る。一日目
     ↓ 
祐希たち、トリニティと出会う。一日目
 ↑祐希たち今ココ
     ↓
シスコン、セリカがいないことに気付きトリニティを訪ねる。三日目
     ↓
セリカ、ラグナとサクラたちに出会う。三日目
     ↓
サクラたち港を出発。四日目
といった感じです。

原作ではセリカたちに追い付くのに掛かる日にちが書いていないため、イシャナから迷わなければ2日で着く距離と判断しました。

シスコンの人は十聖の会議などに出席していたために気付くのが遅れたとします。でないと普通いなくなればすぐにでも追い掛けて追い付くものだと思うので。

それではまた次回も遅くならない内に投稿します。


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第19話 日本上陸 そしてシスコン襲来

今回も読んでくださりありがとうございます。

今回はサクラたちは日本へ向けて出発祐希たちはトリニティの家で静養中にある人物が来る所から始まります。

それでは第19話始まります。


早朝

 

スタークたちは港の端へ来ていた。人通りが少ないとはいえあまり出発するところを見られたくないのとポケモンの存在をなるべく隠すためである。

 

サ「出てきて、ラプラス。」

 

ス「頼むぞ。ギャラドス。タブンネ」

 

「フォーン」「ギャァラァ」「タブンネ~」

 

二人はそれぞれ海上を進め、ある程度でかいポケモンを出す。そして海に着水する前に、

 

サ「ラプラス、しんぴのまもり。」

 

ス「タブンネ、ギャラドスにしんぴのまもり、」

 

海も魔素の影響で濁った色をしている。そんな中を対策も無しに、ポケモンで渡ろうにも必ず何処かで限界が来る。

 

だからこそ二人はしんぴのまもりを使いラプラスたちを魔素の影響から守るようにした。

 

以前祐希がソーナンスのしんぴのまもりで魔素からの影響をシャットできたと言っていたからこそできた芸当である。

 

サ「ラプラスには私とセリカとラグナ、ギャラドスにはスタークさんとリリネットさんミツヨシさん、タブンネが乗る感じになりますが良いですか?」

 

ラ「何でそいつも出しておくんだ?さっきしんぴのまもりをかけたから大丈夫なんじゃねぇのか?」

 

ス「しんぴのまもりも万能じゃない。時間が経過すればその効力も切れる。だからタブンネには一緒に乗ってもらって、効力が切れそうになったらまたかけてもらうを繰り返しやってもらう。」

 

サ「その点ラプラスは自分でしんぴのまもりを使えるから人数もそれなりには乗れるのよ。」

 

ラ「へぇーさすがだな、姐さんあとついでにスタークも。」

 

ス「ついでってひでぇな。まぁいい。さっさっと乗ってくれ。」

 

そう言いながらスタークはギャラドスに乗るそのあとをリリネット、タブンネ、ミツヨシが続く。

 

そして一行を乗せて海を進んでいく。途中海の生物も魔素に侵された影響か

 

襲いかかろうとしたがギャラドスの鋭い目付きと破壊光線により撃沈された。

 

ミ「なぁスタークこの調子で行くとどれぐらいで着きそうなんだ?」

 

ス「そうだな。軽く見積もって2時間ぐらいだな。」

 

ミ「そうなのか!船でも4時間掛かるというのに凄いのだな。」

 

ラ「っというか本当に大丈夫なんだよな。前祐希に聞いた話だと昔に沈没した船の乗客のさ迷う姿が確認されたっとか言ってたんだがよ。」

 

サ「大丈夫よ。さすがにそんな幽霊みたいなのがそう都合良く現れたりはしないわ。」

 

タ「タブンネ~」

 

セ「そうだよ。あれ、もしかしてラグナって幽霊とかオバケが恐いの?」

 

ラ「ハッな何をいいっ言ってるんだ。オバケなんざいいるわけがないだろう。」

 

タ「タブンネ~」

 

セ「ほら、タブンネだって、いるわけないって言ってるよ。」

 

ラ「セリカ、さっきからあいつは多分ねしか言ってねぇじゃねぇか。何だ。本当はいるっていうのか?!」

 

タ「タブンネ~」

 

ラ「おいっどっちだ。いるのかいないのかハッキリしろ。」

 

タ「タブンネ~」

 

ラ「どっちなんだよぉぉぉぉぉぉぉー。」

 

 

 

まぁ道中こんな漫才のようなやり取りもあり進むこと1時間、漸く渦潮があると言われたポイントまで来た。

 

ミ「渦潮が近くなってきたが本当に大丈夫なのか?いや、信用してない訳じゃないんだがな、いかんせん心配でな。」

 

ス「心配することはない。もしダメでもその時はその時でなんとかなるさ。」

 

リ「そんな弱気でどうすんだよスターク。っていうかギャラドスなら心配することないぞ猫のおっさん。こいつ見た目は怖いけど良い奴なんだ。」

 

セ「ねぇサクラちゃん結構流れが速い潮の流れだけど大丈夫なの?」

 

ラ「セリカ、大丈夫だ。姐さんが考え無しに進むわけないしあとはラプラスを信じるだけだ。」

 

サ「そうよ。セリカ、ラプラスは本来海を渡って泳いでいく子なの。それは速い海流もそうなんだけど特に群れで移動する傾向があって

 

それ故に危険察知に優れているの。だからラプラスが大丈夫ならちゃんと進めるわ。」

 

セ「うん。わかった。ラプラスも無理しないでね。ダメだと思ったら引き返して良いんだよ。」

 

ラ「フォーン」

とラプラスは首を後ろへ向けるとセリカの顔を舐める。

 

セ「もうラプラスくすぐったいよ。フフフッ」

 

そうしていると前方に渦潮が見えたので全員ギャラドスとラプラスに掴まるようにスタークが声を掛ける。

 

ス「ギャラドスうずしおで前方の渦潮を相殺するんだ。」

 

ギャァラァ

 

ギャラドスは勢い良く雄叫びをあげると渦潮が中和され普通の海流に一時的に戻る。その間にギャラドスは全速力で渦潮のある海域を抜ける。

 

一方のサクラたちは

サ「ラプラス渦潮の流れが遅いところに冷凍ビーム。」

 

フォォォーン

 

と冷凍ビームで海を凍らせて一本線の氷の道が出来上がる。そしてラプラスは勢い良く飛び上がると氷の道を軽やかに滑っていく。そして海域を抜けてギャラドスと合流する。

 

そうして海を渡りきり陸地が見えそこに上陸する。

 

ミ「一時はどうなるかと思ったがどうにかなったな。ここからは俺が案内をしよう。」

 

ス「そういえば、ここからだとどれぐらいで目的地に掛かるんだ?」

 

ミ「そうだな。歩いたら2時間30分はかかるか。」

 

セ「そんなに掛かるの?私歩けるかな。」

 

ス「何大丈夫だ。こういうときこそポケモンの力を借りるのさ。出てこい。ウィンディ。」

 

サ「それなら私も出てきて、ギャロップ。」

 

ラ「今度は俺も手伝うぜ。行くぞ。ロトム」

 

それぞれが陸上を早く走れ人を乗せられるのだが読者の皆さんはロトムは違うだろ。

 

と思いますがこのロトムは突然変異な個体なのかバイクを模した姿であった。

 

ス「ラグナ。ほんとにこいつはロトムなのか?俺の知っている姿にこんな姿はなかったと思うんだが?」

 

ラ「こいつとは会ったときに俺にもっと早く動けるようになりたいって主張したんだよ。

 

それでひとまず祐希のところにいってフォルムチェンジとか色々試したんだけどどれもしっくり来なかったんだよ。

 

そしたら祐希が開発中だった電気で走るバイクを見たら気に入ってバイクに入り込んじまったんだ。そしたら気に入ったみたいで以来この姿なんだよ。

 

祐希曰く電化製品を媒介に姿を変えるって能力で電気で動くからバイクも電化製品と認識したのかもしれないっていってたな。」

 

サ「やっぱりポケモンって不思議な生き物ね。」

 

セ「わぁーカッコいいね。こんなポケモンもいるんだぁ。」とセリカの言葉に気を良くしたのであろう、ロトムはエンジンを噴かす。

 

実際ポケモンは土地によって姿を変える。強い磁場の影響で進化するポケモン、その地方特有の季候に対応し姿を変える。といったものが確認されている。

 

なのでこのバイクフォルムのロトムもいても可笑しくはないだろう。最近では図鑑にすら入れるのだから。

 

因みにタイプはでんき・鋼である。特性はふゆう、専用技はアイアンヘッド

(カットロトムが地面走ってる割りにふゆうなのでこうします。)

 

そうして一同はそれぞれのポケモン、ウィンディはスタークとリリネット、ギャロップにはサクラとミツヨシ、そしてバイクはラグナとセリカが乗る。

 

今現在のラグナの右手は動かない状態であるが運転自体ロトムがするのでラグナは右手をのせてるだけで大丈夫である。

 

そして道を知ってるミツヨシを先頭にシュウイチロウ=アヤツキのいた研究所を目指し走り出す。

 

少し時を遡り祐希サイド

祐希は今斬魄刀の一部をガイアメモリに記憶させようとしていた。威力は始解に届くかどうかであるが折れて使い物にならないよりはましである。

 

しかしなかなか適合できないので、作業を一度止めて辺りを見る。

 

今現在、トリニティの家には祐希とココノエだけがいる。ルーミアは仲良くなったトリニティとイシャナの町を歩いて研究の材料を探しにいっている。

 

トリニティは白銀の錬金術師(プラチナ=ザ=トリニティ)と呼ばれるほどの錬金術の使い手で、それと結界などにも精通している。

 

今は回復薬を作るのに必要な材料を探しているそうで森で会ったときも丁度薬草を探していたからだそうだ。

 

ト「只今帰りました~。」

 

ル「帰ったわよ。」

 

コ「あぁお帰り。昼食を作ったから食べるか?」

 

ト「ありがとうございますぅ。わ~豪華に作ったんですね♪」

 

コ「トリニティには世話になってるからな。これぐらいのことはさせてもらうさ。」

 

そこに並んでいたのは中華を始めとした色々な料理であった。そして紅茶もいれて食事となった。

 

ト「ほんとにおいしいですねぇ。ノワールさんはとても料理上手なのですね。」

 

コ「あぁ。普段は作らないのだが今日は久し振り過ぎて作りすぎた気がするが大丈夫か?」

 

とココノエはそう言いながら紅茶に用意した角砂糖を次々と入れていく。その数は10を越えた辺りから数えていない。

 

ト「そんなに紅茶に砂糖をいれて、まるで私の親友みたいですねぇ。」

 

祐「トリニティの親友か。会ってみたいな。」

 

ト「なんといってもあの十聖の一人に選ばれるほどの魔法の使い手なんですぅ。」

 

祐「へぇーそりゃあ凄いな。まだその親友も学生なんだろ。相当な努力をしたんだな。」

 

ト「それはもちろんですよぉ。彼女は勉強熱心で私の自慢の親友なんですぅ。魔法の腕もかなりの物なんですよぉ。」

 

祐「それを言うならトリニティだって凄いだろ。学生で二つ名を持つほどなんだ。その親友に負けず劣らずの才能と努力をしたんだろうな。」

 

ル「それに町の皆もトリニティのこと誉めていたわ。それだけ慕われるのもあなたの人徳のなせるものだわ。それは自信を持って良いものだわ。」

 

ト「ありがとうございますぅ。私も彼女に負けないように頑張ってるんですぅ。それに余り私誉められるのに慣れていないので恥ずかしいです。」

 

トリニティは照れながらそう言う。そして食事が終わり片付けをしているときに、祐希は気になったことを聞く。

 

祐「ところでその友人の名前は何て言うんだ?」

 

ト「彼女は十聖の九番目で皆からはナインって呼ばれています。」

 

その言葉が言い放たれた時ドアを蹴破るような勢いで誰かが入ってきた。

 

「トリニティ、セリカがここに来てないかしら?」

 

ト「ナイン?どうしたんですかぁ?セリカさんは来ていませんよ。」

 

ナ「ということはやっぱりあの男を探しに行ってしまったのね。」

 

ト「セリカさんがどうかされたんですか?」

 

ナ「ニュースで日本で生存者がいたって流れたでしょう。あれを見てセリカはもしかしたら、父親であるあの男を探しにいこうと、

 

私が十聖の会議でいなかった時に、日本に行ってしまったのよ。早く連れ戻さないとあの娘が危ないわ。トリニティ一緒に付いてきて。」

 

ト「確か日本では黒き獣の出現する率が高いのと放射能の影響がまだ残っているのですよね。」

 

話しが進んでいくなか、祐希の持つライブキャスターに通信が入る。話をしている二人から少し距離を取り、通信に出る。

 

ス「おっ繋がったか。あんたのことだからこっちに来てる頃だと思ってな。連絡をしてみたが正解だったみたいだな。」

 

祐「スタークか。俺たちの行った所の空間の歪みは何とかなったんだがな。その時にメチャクチャ強い奴と戦ってな。

 

今はイシャナってところで知り合った人の所で静養している。スタークたちは今どこにいるんだ?」

 

ス「今俺たちは祐希に送ってもらって着いた場所でお嬢ちゃんと男を拾ってな。

 

そのお嬢ちゃんが日本に父親を探しに一人で行こうとしてるからそれに付いていくところだ。」

 

コ「スターク、日本に行くなら放射能に気を付けろ。お前とリリネットは平気だろうが人間である、サクラとその同行人たちには、体にとって毒になるぞ。」

 

ココノエは祐希から二人がどういう存在であるということを説明されていて、

 

放射能ぐらいならば大丈夫なこともわかっているためそう言った。

 

ス「確か黒き獣が出たときに日本に大量の核ミサイルが発射されただったよな。」

 

コ「そうだ。くれぐれもサクラたちの健康を第一に考えておいてくれ。それと同行する奴の名前はわかるか?」

 

ス「一人は成長したラグナだ。どうやら未来から来たらしい。ただ所々記憶が抜け落ちてるみたいだ。あともう一人はセリカ=A=マーキュリーっていうお嬢ちゃんだ。」

 

祐「なんか今トリニティたちが言ってた話でそんな名前が出てきたような?」

 

コ「スターク、現在地で何か目印になりそうなものはなかったのか?」

 

ス「そういえば近くに港町が見えたな。あとは何もないな。おっと食料、発見これはでかいな。

 

これだけあれば足りるだろう。じゃあまた何か分かったら連絡する。それじゃっ」

 

ピッザザー

 

コ「フム、とりあえず無事が確認できて良かったのだが、何故ラグナがこっちにいるかだな。」

 

祐「それと一緒にいる少女も気に、」

 

ナ「そこのあんた、今セリカの名前を出したわね。どこにいるのか知っているのなら教えなさい!!!」

 

祐希とココノエがスタークたちの近況を話し合おうとしたとき、

 

トリニティと話していたナインが詰め寄るように祐希へと話しかけてきた。

 

祐「俺たちも詳しい場所は知らないんだが、うちの仲間が偶然少女と青年を見つけて、

 

その少女が父親を探しに日本に行こうとしてそれに同行しているらしいんだ。」

 

ナ「間違いないわ。セリカだわ。やっぱり日本に行こうとしていたのね。こうしちゃいられないわ。すぐにでも行かないと。」

 

祐「すぐにでも行こうとする気持ちはわからなくもないが必要なものとかの準備をしないとダメなんじゃないのか。

 

うちの仲間が一緒ならそれを揃えるぐらいの時間はあるぞ?」

 

ナ「もしそれであの子に何かあったらどうするの!!!それにあの子は私のたった一人の家族なのよ。あんたに何がわかるって言うの!!!」

 

興奮した様子で言うナインは祐希へと掴み掛かる。そして外へと投げ飛ばされる。

 

地面へとぶつかる前に着地した祐希だが、そこに追撃とばかりに、魔法が放たれる。

 

祐希は傷が開く可能性を考慮したために一瞬避けるのが遅れ、ナインの放った爆発系の魔法が左腕を掠める。

 

そしてナインは特大の火球を作り出し、祐希へ投げる。

 

もう一度避けようかと思うがここら一体が自然が多いため避ければ間違いなく火事になると判断し迎撃しようとする前に、

 

ト「落ちついてくださいナイン。」と説得しようとするトリニティの姿を捉え、

 

火球のでかさ的にこのままだとトリニティにも当たると祐希はトリニティを庇おうとに前に出た。

 

当たると思われたそれは祐希には当たらずに横から放たれた水の放流により相殺された。

 

放たれた水流の方向を見るとココノエが、

祐希が机においておいたボールの一つにいた

カメックスを率いて立っていた。

 

コ「こんなところで無駄なことをしている場合ではないのだろう。もう少し冷静にならないと、妹のもとに辿り着けなくなるぞ。」

 

ナ「ハァーわかったわよ。少し熱くなりすぎたわ。そこのあんたあとで、事情を聞かせてもらうわよ。それと、トリニティを守ろうとしてくれたことは感謝するわ。」

 

祐「全くもうちょい冷静にならないと危うく友人であるトリニティが怪我をするところだったろ。攻撃するならもう少し周りを見てからにしてくれ。

 

妹が大切なのはわかるが焦ってもなにも変わらない。なら、準備をしっかりとした上で追いかける方が見つけられる可能性も高いだろう。」

 

ト「ナインとりあえず紅茶を飲んで落ち着きましょうねぇ。それからセリカさんを追いかけましょう。」

 

ナ「そうね。トリニティも迷惑かけて悪かったわね。」

 

ト「そんなことありませんよぉ。それと祐希さん先程は庇おうとしてくれてありがとうございますぅ。」

 

祐「何気にしないでくれ。それにトリニティには治療してもらった恩もあるしこれぐらいは当然だ。」

 

ト「あと左腕の治療をするので少し待っててくださいねぇ。」

 

祐「たいした怪我でもないから大丈夫だ。」

 

ト「ダメですよぉ。バイ菌とか入ってしまって感染症にでもなってしまったら大変ですよぉ。」

 

祐「わかったよ。大人しく治療されるよ。」

 

と家の中に入ると、ナインがココノエに抱きついていた。訳を近くにいたルーミアに聞くと、ナインは猫が好きでココノエの耳や尻尾を見て猫の獣人なのがわかり、

 

本人に触って良いか聞くと少しならとのことで、触っていたが、途中からタガが外れたようで抱きつき始めて助けようとしたのだが

 

ココノエも満更でもないようでそのまま抱きつかれたままで今に至る。

 

ト「ほらナイン、いつまでも抱きついていたらダメですよぉ。ノワールさんも苦しくなってしまいますよ。」

 

ナ「私としたことが。悪かったわね。急に抱きついて。」

 

コ「いや、少し驚いただけだ。気にするな。」

 

そしてある程度、祐希の治療を終えて紅茶を飲みこれからの行動を話す。

 

祐「俺たちの仲間が持ってる連絡機器の反応を追えば、そのセリカって娘も見つけることができるはずだろう。」

 

コ「ただ私たちはここら辺の土地勘がないからな。そこはトリニティとナインの二人に案内してもらう。いわゆるwin-winの関係だな。」

 

ナ「私たちはセリカを見つけたい。貴方たちは仲間と合流したい。確かに利害は一致するわね。良いわよ。

 

こっちとしても戦力が多いに越したことはないしね。にしても貴方が科学者でその二人が助手兼護衛だなんてね。」

 

コ「まぁ胡散臭いのは承知であるが仲間と合流したいのは本音だ。」

 

ナ「わかってるわよ。そもそも、トリニティが大丈夫って判断したのなら大丈夫だとは思うし、そこのあんたもトリニティを守ろうとしてくれてたのを見れば悪い奴等だとは思わないわ。」

 

祐「さて、それじゃあ向かうとするか。」

 

ル「ねぇ祐希、怪我は平気なの?」

 

祐「正直身体の怪我は大体治ってるんだが霊圧と魔力はまだ6割ぐらいしか回復してない。だからいざとなればルーミアたちの力を借りるさ。」

 

ル「任せておきなさい。常闇の妖怪の名は伊達じゃないわよ。」

 

こうして祐希たち一行にナインとトリニティが一時的に加わり、セリカの向かった日本へと向かうこととなった。

 

果たして祐希たちは無事にサクラたちに合流できるのであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

????

ここは万能の願望機を賭けて7人の魔術師がそれぞれサーヴァントを伴い戦う戦争が行われている世界。

 

そして一人の神父に令呪にて自害を命じられたサーヴァントが最後の力でマスターを殺害し、囚われていた少女を解放しいまだ戦う少年の元に行かせ、自分も後始末をするためにルーン文字で火をつけた。

 

「ハァー、俺も運がねぇな。俺はただ、満足できる奴と戦いたかって言うだけなのにな。まぁ良いか。心残りなのはあのお嬢ちゃんと小僧の戦いを見届けられないことか、今度召喚されるならもっとしっかりした奴だと良いんだがな……………まぁ叶うわけないか。」

 

そうして消滅の時を待つ男だが、それは突如として現れた、謎の空間の歪みにより状況が少し変わった。

 

その歪みは消滅を待つその男を飲み込むように辺りのものを吸い込み始めた。

 

「なんだこいつは?!まさか空間が歪んでやがるって言うのか。つくづく運がねぇなオレも。」

 

そして、動くことができない男は、その歪みに飲み込まれた。

 

そして、男はその行く先で漸く念願であった全力の出せる戦場としっかりとしたマスターに出会うこととなる。

 

 




今回もこの作品を読んでくださりありがとうございます。漸くサクラたちは日本に到着しました。そして目的地に向かうため東へ移動することになりました。

そして作者オリジナルのフォルムチェンジ、ロトムバイクフォルムを登場させました。ポケスペだとロボットにすら乗り移れたのでバイクぐらいならばと思い、出しました。

でんき・鋼なのはロトムのフォルムで、なかったのと金属などでバイクが作られているためです。

ラグナにとっては地上の移動要員でもあります。そしてシスコンこと、ナインが登場しました。そして祐希たちはセリカを探すために日本へと向かいます。

ココノエが満更でもなかったのは生前余り、ナインと触れあえなかったのもあり、それを確かめたかったからです。

そして最後のは多分読んだ方はすぐにわかると思いますが、あの英雄です。彼は一体跳ばされた先でどんな出会いをするのか。お楽しみにしていてください。

次回は、サクラたちは研究所にてシュウイチロウを探す所、祐希たちはセリカを追うため、日本へと向かうところから始まります。

それではまた次回も読んでくださると嬉しく思います。


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第20話 最強同士の邂逅

とても久しぶりの投稿となります。
忘れている人たちが多数だと思いますが、これからも不定期に上げていこうと思います。
それでは本編の方どうぞ。


サクラたちが東へ向かうこと2時間。目的地であるシュウイチロウ=アヤツキの研究所と思われる地域なのだが、辺りは黒き獣の影響なのか核ミサイルの影響か草一本生えていない荒れ果てた地となっていた。

 

ラ「本当にこんな所にいるのか?何もかも無茶苦茶じゃねぇか。」

 

セ「昔はもっと緑豊かな普通の国だったの。でも6年前に黒き獣が現れて、それからそれを倒そうと核ミサイルを撃ったけど全く効かなくて、日本は壊滅したの。」

 

ス「とりあえず、何かここら辺に手掛かりが残ってるかもしれない。手分けして探すぞ。」

 

そして各自瓦礫の山となっているところや比較的に更地になっているところなどを汲まなく探す。しかし辺り一面探したものの、何も見つからずこれからの事を話し合おうと一度集まる。

 

サ「ミツヨシさん、本当に研究所はあるのかしら?」

 

ミ「多分あるとは思うのだがもしかしたらここではないのかもしれんな。」

 

リ「なんだ。ここじゃないのかよ。にしてもここに人間が住んでたっていうのが不思議なぐらい荒れてるな。」

 

ス「本来はここも賑わっている場所だったかもしれないが、それだけ黒き獣が凶悪だったのか、

 

核ミサイルの影響でここまで被害が拡大したのかさっぱり分からん。もっとも効かないとわかっているのに撃ち続けた他の国の連中はバカなんだろ。」

 

ラ「なぁスターク。そんなに核ミサイルってのは凄いものなのか?」

 

ス「そうだな。人間側でいう最終兵器ともいわれるものだ。詳しいことはわからないが人に有害な物質を撒き散らす。多分だが黒き獣を倒そうと国一つ滅ぼせるものを連続して撃ったが倒せずに今に至るというところだな。」

そうしてスタークたちは場所を移動しようとしたとき目の前に無数の黒い影のようなものが現れるその数は30を越えてもまだ増える。

 

ス「どうやら敵のようだな。サクラはセリカたちを連れて逃げろ。ここは俺がやる。リリネット!!」

 

リ「OK。やるよ。スターク。」とリリネットは二丁拳銃に変身する。そしてスタークは二丁拳銃に変身したリリネットを用いて黒い影を蹴散らす。

 

セ「スタークさん!!!」

 

サ「ここはスタークさんに任せましょう。ミツヨシさん早く行きましょう。」

 

ミ「だがしかし、あんな大量にいるのに大丈夫なのか?」

 

サ「スタークさんは一対一よりも一対多数のほうがやりやすいんです。」

 

そうしてサクラたちが逃げたことを確認したスタークは

 

ス「さてと、これで遠慮せずに虚閃を放てるな。」

 

リ「OK。スタークいつでも行けるよ。」

 

ス「吹き飛びな。虚閃。」

ヒュォォォォンと一直線に放たれたそれは未だに増え続ける影を直撃し約半数を削る。

 

ス「ったくまだいるのか。早いとこ片付けて合流しなきゃならないってのによ。」

 

リ「んなこと言ったってスターク、まだこいつらうじゃうじゃ出てくるぞ。」

 

そう言いながらも虚閃を乱発するスタークであるが突如としてサクラたちが行った方から高い霊圧の反応が確認できた。

 

ス「これは少し不味いな。サクラだけなら倒せるだろうが今はラグナたちもいる状況だ。庇いながら戦うのは限界がある。」

 

リ「なら早いところこいつらやっつけようぜ。」

 

ス「そうだな。リリネット。」

 

そしてスタークは片方に光、もう片方も霊圧を雷に変換しはじめ虚閃を撃つ準備をする。これは祐希が魔力の性質を変化させ様々な属性に変化させているのを見て、スタークなりにアレンジしたものでありリリネットの協力で完成した技である。

 

スタークが属性変換リリネットが虚閃をそれぞれ制御をするので簡単に合わせることができた。

 

ス「雷光銃虚閃(セロ・トゥルエノ・ルス・フシール)

シュゥゥゥーン

 

放たれたそれは空気を切り裂きながら影を呑み込んだ。

 

ス「良し。どうやら終わったみたいだな。急いでサクラ達のところに行かねぇとな。」

 

そうして響転(ソニード)で移動したスタークであったが突如としてサクラ達の霊圧の反応が消えたことに気付く。そうしてサクラ達のいたところに到着する。

 

ス「可笑しいな。確かにサクラたちがここにいたっつうのは分かるんだがどうやって何の痕跡も残さずに移動したんだ?」

 

リ「なぁスターク。何か変な霊圧みたいなのの残滓が残ってんだけど。」

 

ス「多分だがサクラたちはその魔力の残滓の奴に連れ去られたか付いていかざるを得ない状況だったのかもしれないな。俺は後者の方が有力だと思うがな。」

 

リ「何でそう思うんだよ。スターク。もしかしたら連れ去られてるかもしれないんだろ。」

 

ス「さっき探査神経(ペスキス)で感じた霊圧の一つが徐々に弱くなっていた。サクラたちの誰かが怪我をしたと考えれば一応の辻褄は合う。」

 

リ「なるほど。じゃあこれからどうするんだ?サクラたちがいないと目的地にも行けないし。」

 

ス「地道に探すしかないだろうな。手掛かり無しでな。」

 

リ「うぇ。めんどくさいなぁ。」

 

ス「そうは言われても手掛かり一つない状態だとな。」

 

と歩き出そうとした時、背後の方から何かが歩いて来る音がした。

 

????「先程まであった黒き気配を消したのは貴様か?」

 

それは一言で言えば白だった。全身を鎧で覆い背に大きな太刀を持ち面をした声から察するに男だと思われた。

 

ス「お宅何者だ?ここで何があったのか知ってるのか?」

 

????「否。我は黒き気配を辿り先程着いたところ。逆に問おう。貴様は何者で何故この場所にいる?」

 

ス「俺はスターク。ここにいるのは父親を探している少女の付き添いだったんだが、どうやらここから移動しちまったみたいで、今から探しに行くところだ。」

 

????「成程。だが探しても無駄であろう。この周辺の魔力の残滓から察するに道化の仕業であろう。」

 

ス「道化って誰だ?」

 

????「先程言った少女を連れ去った者だ。道化の住む城はこの世界で唯一安全とも言える場所であろう。」

 

ス「そうかい。無事ならなんとかなるだろう。悪いな。とりあえず俺は行かせてもらうぜ。」

 

????「待て。もう一つ聞こう。此処とは別の場所でも黒き気配があったがそれを消したのは貴様か?」

 

ス「そうだ。と言ったらどうする?」

 

????「ならば試させてもらおう。黒き獣を倒しうる戦士であるか。確かめさせてもらおう。」

 

ス「やれやれ。めんどくせぇな。」

 

リ「んなこといってる場合か。来るぞスターク。今までの奴等なんか比較にならないぐらいに強いぞ。」

 

ス「わかってるさ。リリネット。」

 

????「我は空、我は鋼、我は刃。我は一振りの剣にて悪を滅する!!我が名はハクメン推して参る!!!」

 

今此処に後の六英雄最強と言われたハクメンと十刃(エスパーダ)最強であるスタークが激突した。

 

スターク&リリネットv.sハクメン 開戦

 

祐希サイド

トリニティの自宅での騒動から2日経ち祐希たちはサクラたちが出発した港に到着していた。

 

祐「やはりサクラたちは此処に居たみたいだ。宿舎の方に泊まったって言うことも確認は出来た。」

 

ナ「確かに確認は取れたみたいだけどどこにもいないじゃない!!船はここ数日の渦潮に加えて波だって荒れてる。だからこの港で立ち往生してなければおかしいのよ。」

 

コ「なら考えられるのは、船を使わないで日本に向かったんだろう。どうやら早朝に港を出る人影を見た住人がいたそうだ。」

 

ト「そうなると、私たちもそれを追いかけないといけないですねぇ。でも船を使わないでどうやって日本に向かったんでしょうか?」

 

祐「あぁそれはだな。」

 

ル「祐希頼まれたもの買ってきたのだけれども何に使うのかしら?」

 

ルーミアは買ってきたものを指して言う。それは何かを削るための彫刻刀と針のようなものであった。

 

祐「これから日本に向かう間暇だから色々と作ろうと思ってな。ところでナインたちは認識阻害の魔法とか使えるのか?」

 

ナ「それぐらいなら使えるけど。どうやって向かうのよ。こんな荒波で途中には渦潮だってあるのに。」

 

そう言いながらもナインは周りから不自然に思われないように魔法を掛ける。

 

祐「出てきてくれ。ホエルオー。」

ホエェェェェー

 

祐「ホエルオー、アクアリングだ。」

 

ボールから出てきたホエルオーであったが祐希以外の者はホエルオーのでかさに驚いていた。

 

ト「でかい鯨さんですねぇ。」

 

ナ「それはそうだけど。あのサイズを掌サイズのボールにどう圧縮しているのかしら。」

 

コ「図鑑を見たことは有ったがここまででかいとは。」

 

ル「この子にのって日本に向かうのかしら?」

 

祐「あぁそうだ。ホエルオーなら渦潮程度なら楽に越えられるからな。」

 

ナ「それよりどうやってこの鯨に乗るのかしら?あんな高さ上れないわよ。」

 

コ「なら母、じゃないナインは私が連れて上迄上れば良いとして。」

 

ト「祐希さんすいませんが上までエスコートしてもらえませんかぁ?」

 

祐「良いとも。よっと」

 

ト「わっ。(女の子の憧れるお姫さま抱っこをされてますぅ。それに祐希さん意外と引き締まった身体ですねぇ。フフフッ)

 

トリニティが内心そう思っている間に祐希はトリニティをココノエはナインと共に飛び上がりそれに伴いルーミアもホエルオーに乗る。

 

祐「ホエルオー、出来る限り急いで頼むぞ。全速力で進んでくれ。」

 

ホエェェェェー バッッシャァァァァァン

 

ホエルオーはある程度港から離れた直後尾ひれを勢い良く波に打ち付けるともうスピードで日本へと向かい始めた。

 

祐希は予め風避けさらに体温が奪われないように概念で作った賢石を核とした結界を張る。そのお陰で揺れを感じずに海の上を満喫することができた。

 

祐「あとはチルタリス出てきてくれ。」

 

チルルゥー

 

祐「チルタリス、ホエルオーにしんぴのまもりを掛けてくれ。」

 

チルルルゥ

 

ナ「ねぇこの子の羽少し触ってもいいかしら?」

 

祐「良いぞ。あとチルタリスにも確認を取ってくれよ。」

 

ナ「チルタリスだったわね。あなたの羽少し触らせてもらうけど良いかしら?」

 

チィルゥーとチルタリスも了承しナインは羽を触る。

 

ナ「この羽の柔らかさと程よい弾力そして何よりもこの可愛さ、思わず抱き締めたくなるわ。」

 

ト「チルタリス私も触ってもいいですか?」

 

チルルゥー

 

ト「わぁーナインの言う通りとても良い肌触りですぅ。」

 

二人がチルタリスと戯れている間、祐希は針に一番細い彫刻刀で何かの文字を刻んでいた。

 

コ「祐希、良くこの不安定な場所で作業できるな。その針には何の概念を付与させてるんだ?」

 

祐「これは回復促進と文字を入れてるんだ。良く針治療でツボを刺激して筋肉の疲労を取ったりすることもあってな。そこに回復促進の概念を付与させた針でツボを押せば内側の身体の疲労を効率良く早く治せると思ったんだ。」

 

ル「つまりは自己回復力を上げるってことね。大抵は傷とかは魔法とかで治したりするけど魔力が切れたら治せないのよね。」

 

コ「私たちの時代では術式治療が専らでそういったことはほとんど気遣ってないな。術式に頼らない治療を出来るから後で私に教えろ。」

 

祐「わかったよ。針治療のツボを詳しく描いた本を渡すからそれをまずは見てくれ。」

 

そうして本をココノエに渡した祐希は作業に没頭する。

 

ホエルオーに乗ること1時間。

 

作業に没頭する祐希にナインは話しかける。

 

ナ「あんたって研究者なの?それとも戦うもの?」

 

祐「唐突にどうしたんだ。まぁその質問に答えるなら研究は趣味の範囲でやるのが多いな。本職としては戦うものだ。」

 

ナ「そうなの。でかい物体を小型のボールに入れる技術なんてものはまだできてないわ。それにこの結界も強度はそれほどでもないけど、その分結界内部の効力はとても強力。これほどの技術をどこで身に付けてどこに所属してるとかは今は良いわ。

 

でもセリカを見つけたら貴方にはイシャナに来てもらうわ。貴方の技術、そして私には劣るだろうけどそれでも優秀なノワールがいれば黒き獣に対する何らかの対策が打てると思うのよ。」

 

祐「(話し的には此方に有益だが、如何せん魔道協会の連中の動き、何よりも暗躍しているであろうテルミの存在が気掛かりだ。ここは)悪いがその話の返事は保留で良いか。あんたは確かに信用は出来るがイシャナの組織を俺は良くは知らない。だからこそ結論を出すのをもう少し待ってもらいたい。」

 

ナ「そう。なら良いわ。でもどうするのかははっきりと結論を出してもらうわよ。」

 

そう言いナインはココノエとルーミアが簡易コンロで作ったスープを飲みながら何かしらの作業をする、ココノエのところにいった。

 

そして渦潮の最も強い地点に差し掛かる。

 

祐「全員衝撃に備えてくれ。かなり揺れると思うからな。」

 

そうしてホエルオーは渦に向かって突き進むが潮の流れが速いため渦に引き込まれそうになる。ホエルオーは尾ひれで渦を叩き割り前へと進む。そして他の渦潮より一際でかい渦潮が現れる。

 

ナ「流石にそのでかさは不味いんじゃないかしら!!!」

 

ト「このままだと私たちもそうですが鯨さんも不味いですよ。」

 

と魔法使い二人は言う。

 

祐「ホエルオー水の波動で渦を相殺するんだ。」

 

ホォォエェェェェー

 

水の波動により渦が相殺され道ができる。そこをホエルオーは突き進み遂に渦潮群を抜けることに成功する。

 

祐「渦潮も無事抜けられたから後は日本もそろそろ近いはずだ。気を引き締めていこう。」

 

ト「フゥ、一時はどうなるかと思いましたぁ。」

 

ナ「まぁ無事に抜けられたことだしあとはセリカを見つけないといけないわ。」

 

そうしてサクラたちに遅れる形であったが日本へと上陸する祐希たちであった。

 

 

 

 

祐希たちは無事にサクラたちを見付けられるであろうか。そして消えたサクラたちの行方と最強同士の戦いの行方はどうなるか。




約半年振りの久し振りの投稿となります。待っている人がいてくれたら嬉しい月光です。

この度は更新が大幅に遅れ申し訳ありませんでした。大学のレポートとFGOなどが大分忙しかったため中々執筆ができませんでした。
そしてハクメンv.sスタークの戦いを次回しっかり書けるか不安ですが頑張ろうと思います。

今回のホエルオーの海を渡るところはポケモンアドバンスドジェネレーションの回から引用しました。

活動報告の方に、もしもFGOとコラボするならこんな感じかと言う予告を書いたのでそちらもご覧になられると嬉しいです。

それではまた次回遅くならないよう更新したいと思います。感想、コメントなど気軽にしてくれると嬉しいです。


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第21話 力と力のぶつかり合い。そして孤高発見される。

誰も待っていないとは思いますが続きです。


祐希サイド

 

祐「これは想像以上にヤバイな。」

日本に辿り着いた祐希たち一行。上陸したのは研究所のある東側であり、着いたと同時に冒頭に戻る。

 

祐「魔素が他のところより濃いのは仕方ないとは思う。だが放射能の濃度のほうが濃いとは。これだと黒き獣に滅ぼされたというよりも人間の手で日本という一国家を壊滅させたって言えるな。そしてこの地で生物が生きていられる訳がない。」

 

ナ「そうよ。黒き獣が現れて各国はこれを倒そうとした。でも結果は相手は無傷で日本という狭い範囲から世界へと目を向けてしまった。今じゃ黒き獣に怯える日々を過ごす毎日……とにかく早くセリカを探さないと。あの娘が無茶をする前に。」

 

ト「ですがナイン。セリカさんがどこにいるかわからないのにどうやって探すんですか?

セリカさんが研究所にいるという保証はありませんよ。」

 

いつもは間延びした語調で喋るトリニティであるが日本という、一種の危険地帯に入ってからは周りを警戒しているその姿は正しく魔法使いのそれである。

 

コ「それについては心配ない。セリカはスタークたちと一緒にいるだろうから、あいつに持たせてある通信機の反応を追えば探し出せる。」

 

ル「でも通信機の反応を追ってそこにスタークたちが居なかったら?もしくはスタークたちの誰かがはぐれていた場合はどうするのかしら?」

 

祐「その時はまた探す方法を考えれば良いさ。さて、とりあえず、スタークの反応はここからは北西十数キロってところだな。」

 

ナ「方角は良いけど距離は適当すぎないかしら?本当に大丈夫でしょうね。」

 

コ「急造で作ったものだからな。まだ精度の方は改良の余地があるな。まぁ方角は正確であるから問題はないだろう。」

 

ル「それより早く行きましょう。ここで立ち止まってても意味はないわ。早いところこんなじめじめしたところから移動しないと。

?!祐希気づいてるわよね?」

 

祐「あぁ。力と力がぶつかり合ってるな。一人は知らないが、もう一人は知っている。これはスタークだな。あいつがここまで力を出しているということは相当手強い相手ということだ。急ぐぞ。」

 

そう言われたココノエはピジョットを出し、ナインとトリニティ、ココノエを乗せて飛び立つ。祐希、ルーミアは霊力、妖力で強化した足で地面を蹴りスタークのいるであろう場所に急ぐのであった。

 

祐希サイドアウト

 

スタークサイド

キン、キン ドスッ シュオンッ ザシュッ

金属同士がぶつかり合う音が響き渡るそこでは白い鬼人と孤高の狼が戦闘をしていた。

 

ハクメンが素早い動きでスタークに蓮華という蹴りを放ちスタークは霊圧を自分の体に流し受けとめ、その反動を使いハクメンから離れると空かさず虚閃を放つが、ハクメンはそれを自らの剣で切り裂く。

 

お互い本気ではなく様子見であったが、辺り一面のクレーターや斬撃の後を見ると、何があったのかと思うほどである。

 

そうしたやり取りが数度続いたあと、お互いは一度距離を取る。

 

ハ「やるな。それほどの腕前そして冷静な判断力。私が戦った中でも貴公のような強きものはいなかった。」

 

ス「そりゃどうも。俺もおたくのような強い人間は久しぶりにみたぜ。それにまだ力を隠してると見える。」

 

ハ「そこまで見破るとは。では、我が本気の一太刀どう防ぐ。」

 

ハクメンは自分の持つ剣に白いオーラのようなものを纏わせた。

 

ス「やれやれ。こういうのは柄じゃないんだがな。」

 

そうしてスタークも霊圧を上げ刀に変化したリリネットに纏わせる。

 

そうして睨むこと数瞬二人は同時に地を蹴りぶつかろうとした。

 

グォォォォォ

 

それを邪魔をするかのように突如として黒き獣の残滓が出現する。

 

「「邪魔だ!!」」

 

二人は同時にその残滓へと斬撃を放つ。残滓は跡形もなく消滅する。まさに出落ちである

 

そしてお互いに相手を見据える。

 

そしてハクメンはスタークに背を向けると

ハ「興が冷めた。だが確認できたこともあった。貴公は強いということ。そして黒き獣と渡り合える実力者であること。また何れこの決着は着けるとしよう。さらばだ。」

 

と言いたいことを言い終えたのかその場を去っていった。

 

ス「俺としては勘弁してほしいんだがな。」

 

リ「なぁスターク、どうだったあいつ。」

刀から元の姿に戻ったリリネットが尋ねる。

 

ス「少なくとも解放前の俺と同等だな。それにまだ力を隠してると見える。本気の殺し合いなら解放しなけりゃ不味いな。」

 

リ「この世界に来てからあそこまで強いのは祐希位だよな。」

 

と二人して話していると、探査回路(ペスキス)に見覚えのある反応とそうじゃない反応を捉える。

 

ス「とりあえず来たみたいだな。」

と言うと目の前に祐希と見覚えのない金髪の女が現れる。更にその後にココノエとまた知らない女二人が現れる。

 

 

 

ス「おう。祐希久し振りだな。それとそっちのお嬢さん方は初対面だな。祐希から聞いてるかもしれないがスタークだ。こっちのちっこいのはリリネットだ。」

 

リ「ちっこい言うなバカスターク!!!」

 

ドゲシッ

 

と何時ものようにスタークに蹴りを放つリリネット。

 

祐「あぁ、スターク久し振りだな。無事だったみたいだな。所でサクラたちはどうしたんだ?」

 

ス「ここに来るまでは一緒だったんだが、途中ででかい変なやつに襲われてな。俺が足止め兼迎撃をするためにサクラたちを先に行かせたんだがどこかに消えちまってな。

 

その後に全身白の鎧を纏っているような奴と戦ったんだが、そいつは道化が連れていったとか言ったな。それとそこはこの世界では比較的に安全と呼べるところだとも言ってたな。」

 

その言葉に一同は心当たりがあるものは話を続ける。

 

ナ「この世界で安全と言えて道化とも言えるの何てアルカード家ぐらいね。それとスタークだったかしら。あんたらと一緒に行動していたのってこの娘で会ってるかしら?」

 

とナインは一枚の写真をスタークに見せる。

それを見たスタークは

 

ス「あぁこの娘だ。名前はセリカで合ってるよな。」

 

ナ「私の妹の名前を気安く呼ばないでくれるかしらね。あの娘に怪我をさせていないでしょうね。もしそうなら燃やすわよ。」

 

と魔力を両手に込めながら言う。

 

ス「そうカッカするなよ。俺が一緒の時は怪我なんかしてなかったぜ。」

 

ト「そうですよ。ナイン。そんなに怒らなくても良いじゃないですかぁ。セリカさんが無事だとわかっただけでも収穫ですよぉ。」

 

祐「そうだぞ。後はシュウイチロウの研究所を探せば何れ会えるだろう。」

 

と話している中ルーミアは疑問に思ったことを側にいたココノエに聞く。

 

ル「ねぇ。さっきの道化というのが誰だかわからない以上、連れ去られていったのなら危ないんじゃないのかしら?」

 

コ「あぁ。それに関しては大丈夫だ。私たちの時代のものたちなら道化と聞けば大体ある人物に行き着く。

 

想像通りの人物が連れていったと言うのならばそれはアルカード城に違いない。その場所は他の場所と切り離された空間にあるからな。だからこそ安全だと言えるんだ。」

 

ル「ココノエがそういうのなら大丈夫なんでしょうね。それなら早く研究所に向かった方が良いんじゃないかしら?」

 

コ「それもそうだな。おい祐希話し合うのは良いがそろそろ移動した方が良いんじゃないか?」

 

祐「それもそうか。ここから移動して比較的に安全なところにいったら休憩を挟んでそれから研究所に向かおう。」

 

ナ「何で休憩なんかいれるのよ。そんなことしてる暇あったらセリカを探した方がずっと良いに決まってるでしょ。」

 

祐「妹が心配なのは見ていてわかるが、ここに来るまでは休憩なしで移動してきたんだ。疲労が溜まってるからそれを抜いてから探した方が気持ち的に余裕も少し出る。それに疲れた顔して会うのか?妹に心配されるぞ。」

 

ト「そうですよぉ。ナイン。折角心配してセリカさんを追いかけてきたのに、疲労が溜まった状態であったらセリカさん自分のせいでお姉ちゃんに迷惑を余計に掛けてしまったと悲しみますよぉ。」

 

ナ「…………わかったわよ。それなら仕方ないわね。それならとっととこんなところから離れましょう。」

 

そう言いナインは歩き出す。それにつられるように全員が歩き出した。

 

 

こうしてスターク、リリネットと再会した祐希一同であったがアルカード家が連れ去っていったと言うサクラ、セリカの行方を追うためにも研究所へと向かう。

 

無事にサクラたちと再会することが出きるのだろうか?

 

 




あとがき
先ずは一言。
大変っっっっっ遅くなり申し訳ありません。
大学が忙しかったのと若干スランプに入り更にはFGOの影響で執筆時間が余り取れませんでした。

これからもこんな状態が続きますが時間ができたら執筆作業をしていきたいと思います。

さて今回は漸くスタークが祐希と合流しました。これからナインたちとどう絡ませていこうか悩みどころです。

そして次回は サクラたちの近況説明から入ろうと思います。

後はfateからの登場人物は一人決めてありますが、それ以外で正直悩んでます。
物語の終盤のイザナミといった神相手に祐希以外で誰が上手く立ち回れるか考えています。

更に作者の文才がないため上手く書き表せられないかもしれないので、慎重にお選び頂きたいです。個人的にはカルナを出したいとApocryphaを見て思いました。


こんな作品ですが読んでくださると幸いです。次回も遅くならないよう精進します。


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第22話 吸血鬼との邂逅 そして迫る運命

今回はサクラたちの視点となります。


~時は少し遡り~

 

その頃のサクラたちはと言うと、祐希達の予想通りアルカード城へと連れてこられていた。そこでサクラ、セリカ、ラグナの三人は治療を受けているであろうミツヨシの容態を気にしていた。

 

スタークと別れたサクラ達であったが逃げた先にも黒き獣の残滓が居たため、戦闘を余儀なくされた。

 

ミツヨシが前衛でサクラは後方援護に徹したものの戦う力のないセリカと右腕が満足に動かせないラグナを庇いながらの戦闘にはやはり無理があった。

 

均衡が崩れたのはラグナがセリカを狙った攻撃を受け吹き飛ばされ、同時にミツヨシの気もそちらにいってしまったために残滓からの攻撃を集中して受けてしまい、サクラもセリカを狙う残滓を払うのに一杯一杯になってしまった。

 

そして残滓がミツヨシを連れ去ろうとしたときに咄嗟にミツヨシに駆け寄っていったセリカだが、残滓は無情にもミツヨシを殆ど飲み込んでいた。

 

しかしその時、セリカから何かしらの力が放出された。残滓はそれに充てられたのかミツヨシを放すと一目散に退散していった。

 

そして傷だらけのミツヨシを自身の治癒魔法で癒そうとするセリカだが一向に治る気配がなかった。

 

そこへラグナが先日に見かけたレイチェルが現れ、魔法では治せないことを伝える。そして助けたいのであればアルカード城にて治療をすると言いセリカは即座に願った。

 

そしてラグナも渋々レイチェルに助けを求めるとレイチェルはその場にいた全員を転移させ、今に至る。

 

 

セ「大丈夫かな。ミツヨシさん」

 

サ「獣人の回復力は他の人間よりも高いし治せるって言ってたから信じるしかないわね。」

 

ラ「あぁ。そうだな。それよりさっきこの城の主が会いたいって言ってたな。」

 

先程自分等を案内した獣人、若かりし頃のヴァルケンハインから主が会いたがっていることを伝えられたラグナたちは、暫しの間部屋で待つことにした。

 

ギィ、と扉の開く音が響く。

 

???「お初にお目にかかる。私はアルカード家現当主、クラヴィス=アルカード。此方は執事を勤めてくれているヴァルケンハインという。」

 

ラグナとセリカはそれぞれ異なることを考えていた。

 

ラグナは自分の知る老いた姿の執事を思い浮かべ自分の記憶の齟齬を疑う。

 

サクラは過去の世界の自分の師の一人の若かりし頃を見て、老いる前の自らの知る彼よりも強い実力を目の当たりにしたという感嘆の気持ちであった。

 

ク「すまないがそちらのお嬢さん名前を教えていただけないだろうか?」

 

サ「?私でしょうか。出雲サクラと申します。」

 

ク「うむ。さて、ラグナ殿、セリカ殿、サクラ殿突然このような寂れた場所にお連れして申し訳なかった。本来ならばミツヨシだけを連れ戻すつもりであったが、どうやら娘は君たちのことが気になって仕方なかったようだ。」

 

まだ名乗っていないにも関わらず自分達の名前を知っていることに疑問を覚えるセリカとラグナ。一方のサクラはなぜ二人の名を知っているのに自分だけは知らなかったのだろうと純粋に疑問に思うサクラ。そんな疑問よりもセリカは最も気になっていることを聞く。

 

セ「あの、ミツヨシさんは大丈夫何ですか?」

 

ク「勿論だ。ひどい状態であったが治療が間に合って今は眠っている。」

 

ラ「黒き獣とやりあって生きてるなんて獣人っていうのはしぶといんだな。」

 

ク「ミツヨシも勘違いしていたようだが貴公らが遭遇したのは黒き獣の表層の一部にすぎないのだよ。本体はあの程度の規模の代物ではない。」

 

そしてクラヴィスは語る。ミツヨシにシュウイチロウを探すよう命じたこと。窯を人が見つけ、その中にマスターユニットアマテラスを見つけ、そこからタカマガハラシステムを造りだしマスターユニットに接触しそれを殺そうとし、更にはシュウイチロウはクサナギというものを創造し錬成実験をしようとし、その中から黒き獣が出現したことを。

 

ク「私はヒトとは新しきものを作り育み、その命を終えていくものだと思っている。しかし黒き獣は無差別に破壊をしているだけなのだ。それを止めるためにも、シュウイチロウ博士が何を造り出していたのかを知らねばならない。

 

ミツヨシが治ったら私はもう一度、彼に捜索を頼むつもりだ。

 

それまで今は体を休めると良い。」

 

クラヴィスはそう言い、ヴァルケンハインに部屋を用意させた。

 

そしてサクラはこの周辺を見てくると言い外へと出掛けていった。

 

ラ「セリカお前の親父を見つけたらどうすんだ?」

 

セ「それは……父さんが何を造ろうとしていたのか後は父さんを連れて帰りたいと思うの。」

 

ラ「そんなことしたら生き残った奴らから一斉に非難を浴びるぞ。娘のお前も聞きたくないようなことを言われちまうかもしれないぞ。」

 

セ「それでも私のたった一人の父親なの。父さんだって好きでこんなことした訳じゃないかもしれないし、だからちゃんと理由を聞いてそれから償っていこうと思うの。」

 

ラ「ったくしかたねーな。ここまで来たんだ。さっさと見つけてお前の故郷帰って、それからどうするか、償うって言うなら俺も手伝ってやるよ。」

 

セ「うん。ありがとう。ラグナ。」

 

そうして決意を新たにするセリカとラグナ。この数時間後体の休まった二人はクラヴィスのもとへ行き自分達がミツヨシの代わりにシュウイチロウを連れてくると説得し、

 

シュウイチロウのいる研究所の場所を教えてもらい、外から戻ってきたサクラと共にそこへ向かうのだった。

 

サクラサイド

クラヴィスの話を聞いたあと、サクラは近くの庭園らしき場所へと来ていた。そこは自分の知ってるアルカード城の薔薇が有るわけではなく、蔦で覆われた植物が有るだけだった。

 

そして辺りの植物を見ていると後ろからクラヴィスが車イスを押してやって来た。

 

ク「少し話さないかね。サクラ殿。」

 

サ「私は構いませんが、クラヴィスさんお身体の方は大丈夫なのですか?」

 

ク「何心配入らないさ。今日は調子が良くてね。サクラ殿率直に訪ねよう。君は素体なのだろうか?」

 

突然のクラヴィスの自分の身体のことに気づいたクラヴィスにサクラは驚く。

 

ク「なに。私は長生きしている分様々なことを知っていてね。それと君のような素体の子を見たこともあってな。確信が有ったわけではなかったのだがその様子だと合っていたようだね。」

 

サ「その話しというのは私が素体であるのと関係があるのですか?」

 

ク「時にサクラ殿、この世界ではある年代から先に行こうとすると世界がある一定の年代に戻ってしまう所謂巻き戻りが起こっていることを知っているかな。」

 

それを初めて聞いたサクラは驚愕した。世界が巻き戻るというのは膨大な力で初めて成立するものであり時を停められる魔道書をもつサクラであるが時を停めるだけでも力をかなり使いそう頻繁に何回も多様出来ない程である。

 

そんな桁違いな力を使える存在が気になるサクラであるが、クラヴィスは話しを続ける。

 

ク「そしてそれはもう数えきれない程繰り返されておる。そして詳しくは判らないがどうやらラグナ殿がそれに関わっているようなのだ。」

 

サ「ラグナがその巻き戻りに関係しているんですか?」

 

ク「断定はできないが私はそう思っている。私は毎回ラグナ殿とセリカ殿が来るのを知っていた。しかしサクラ殿。

貴公のことはループするこの世界の中で初めて知ったのだよ。そして私はサクラ殿がこの巻き戻る世界を打破する可能性を持っていると思ったのだよ。

 

それに貴公は恐らく窯を通って未来から来たのであろう。であればこの城にある道具類や部屋のことなど把握していたことにも説明がつくのだよ。」

 

窯を通ってきたわけではなかったが、どうやらクラヴィスは素体であるならば膨大な魔素である窯を通り抜けこの時代に来たと思ったようである。

 

しかしサクラは窯を通り抜けて来たわけではなく、祐希にこの時代に送られてきたのだがサクラは自分のことを知らなかったのであれば祐希のことも知らない可能性があると思い、サクラはクラヴィスの言った言葉を否定せずしかし肯定もせず微笑み返すだけに留めた。

 

サ「クラヴィスさんは人間がお好きなんですね。正直吸血鬼は人間のことなど余り気にしていないと思っていたのですが。」

 

ク「私は滅んでほしくないのだよ。人は人らしく、魚は魚らしく、植物は植物らしく少しでも長く行き続けてほしいのだ。」

 

サクラはその言葉を聞き庭園に背を向け用意された部屋へと戻ろうとする。

 

サ「クラヴィスさん貴重なお話有り難うございました。私がこの時代で何が出来るかはまだ解りませんが出来る限りのことをします」

 

ク「此方こそ長話に付き合わせてしまい申し訳なかった。年寄りの長話に付き合わせてしまった代わりといってはなんであるが一つ頼みを聞こう。」

 

サ「ではお言葉に甘えて一つお願いを。セリカの言うことを聞いてあげてほしいんですけど良いですか?」

 

ク「お安いご用だ。しかしそれだけで良いのかな?」

 

サ「えぇ。多分セリカのことですから数時間したらそちらに行くと思うのとあの娘が言うことは何となくだけど分かりますから。それだけで十分です。」

 

ク「うむ。それならよいのだが。ではサクラ殿ゆっくりと休むと良い。」

 

サ「それではクラヴィスさんお先に失礼します。」

 

そう言いサクラは庭園を後にする。

 

こうしてサクラはこの世界の真実の一端を知り決意を新たにするのであった。

そしてサクラの思った通りセリカがクラヴィスのところへ行き、シュウイチロウを探す手伝いをするから研究所のある場所を教えてほしいと頼みをそれを聞き入れたクラヴィスに近場へと転移してもらえることになり研究所へと向かうことになるのだがその話しはまた次回へと続く。

 

 

???

セリカたちが研究所へと向かうその約3時間後………

 

ここはシュウイチロウ=アヤツキのいた研究所、ここではあるものが作られていたもののその研究の最中に黒き獣が現れ研究所及び日本が壊滅。

 

そして黒き獣の出現した窯からは高濃度の魔素とも魔力とも言えるものが漂っていた。そんな何もない場所に

ドサッ

と何かが落ちた音がする。

 

???「ぅこ、ここは一体どこだ。何で俺はまだ現界してやがる。それに何だって他の俺の記録まで俺に流れてやがるんだ。クソッあの野郎のせいで負った傷も塞がれてない上に見知らねぇとこなんて運がわりぃぜ。まったく。」

 

これは本来はそのまま消えるはずだった戦士は己の運の悪さを嘆くものの、それを帳消しにする出来事と出会うことになる運命(Fate)である。




あとがき
今回もこの作品を読んでいただき有難うございます。今回は早めに投稿できました。不定期ではありますが投稿は続けていこうと思います。

さて今回はサクラたちがスタークと別れた後の話しとなりました。

そしてサクラはBLAZBLUE世界の真実の一端終わらないループを知りました。このループのことをレイチェルが知っていたのでその父のクラヴィスも知っているのではないかと思いこういうオリジナルな展開にしてみました。。因みにサクラとの会話のあとラグナとも話していましたがそこは原作通りなので飛ばしました。

そして次回は研究所までの道のりと祐希たちとの合流まで行けたらと思います。

今回はここで締めさせてもらいます。次も楽しみにしていただけると幸いです。


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第23話 恐るべきシスコン来襲 そして再会の時

今回もラグナたちサイドの話です。短いですがどうぞごゆっくり。


ラグナたちがアルカード城から出て約1時間、今彼らはある危機に陥っていた。

 

ラ「迂闊だった。まさかこんなことになるとは。俺がもっとしっかりしてたなら。この事態は防げたはずだってのに。クソッ」

 

サ「ラグナ、そう悪態をつかないの。これは仕方のない事だったのよ。まぁでも私もこれは予想外だったのだけどね。」

 

セ「うーん次はこっちかな?地図を見た感じ上の方だからあっちかな。」

 

ラ「俺はもっと早く何で止めなかったんだ。そうすりゃ少なくともこんな事態にはなんなかったっつうのに。」

 

何故こんなにもラグナが嘆いているのかは何も決して敵襲が有ったわけではない。クラヴィスに研究所の場所を聞きヴァルケンハインに地図でそこを指してもらい転移場所から30分もしないうちに着くと言われていたのだ。しかし歩いても歩いても目的地には着かない。何故なら、

 

ラ「なぁセリカ。ほんとにそっちなのか?」

 

セ「もう何いってるの。ラグナ。地図だとこっちの方向で合ってるんだから大丈夫だよ。」

 

さっきからセリカが先頭で地図を見ながら歩いているせいで迷ったからである。

 

今も地図を見ながら歩こうとするセリカにラグナも流石に怒りを通り越して飽きれとも諦めとも言える声で言う。

 

ラ「この道はさっきも通っただろう‼️それでここに戻ってきてさっきは道じゃない獣道を歩くは湖みたいな場所に出るはやっぱりお前方向音痴だろ。」

 

セ「そんなことないもん。ちゃんと地図通りの方向に歩いてるから迷わないよ。」

 

サ「ところでセリカその地図の方角を見る限りだと、反対じゃないかしら?」

 

セ「えっだって左の方に目的地が書いてあるからこっちじゃないの?」

 

地図には東西南北を示す矢印があるにも関わらずただ左にあるから左に行ってれば大丈夫と言うセリカにラグナは最初会ったときも世界地図見て近場の港に行こうとしていたことを今さらだが思い出していた。

 

サクラも流石に近場の地図もありそれほど距離もない場所で道のりも書いてあるからとセリカに任せていたのだが完全に失敗だった。

 

ラ「だぁー此のままだと日が暮れちまうからその地図貸せ。」

 

セ「もうラグナは心配性だなぁ。大丈夫今日はちゃんと着けると思うから。」

 

ラ「そう言ってもう一時間は経ってんだ。いい加減俺も姐さんも早く着きたいんだよ。さっさと貸せ。」

 

とラグナはセリカのもつ地図を強引に引き寄せようとした。セリカも頑固に地図を離そうとはせず引っ張り合うことになった。

 

サクラはこれがあとどれくらい続くのかと頭を抱えそうになるが、それは突然の出来事で霧散する。

 

突如としてラグナ目掛けてでかい火球が投げ込まれた。間一髪それに気づいた、ラグナは地図を引っ張るのをやめてセリカを抱えその場を飛び退く。

 

続けざまに今度は雷に氷など様々なバリエーションの攻撃が苛烈にラグナを襲う。流石にこれは右腕を満足に動かせないラグナでは荷が重いと判断したサクラは、二丁拳銃で氷は炎、雷は同じ属性で相殺させつつ応戦する。

 

そうした攻防が続くなかラグナを襲った襲撃者が姿を現す。

 

童話に出てくるような魔女のような姿に大きな三角帽子をかぶった女だった。

 

その姿を見たセリカは驚きの声を上げる。

 

セ「あっ………お」

 

ラ「セリカ!もしかして知り合いなのか?」

 

とセリカを守れるように前に出て聞くと、驚きの声をあげ、

 

セ「お姉ちゃん」

 

ラ サ「はぁ!?」「えぇっ!?」

 

そう襲撃者とはイシャナでも指折りの実力者である十聖のひとりでもありセリカが心配させていると言った、シスコン(ナイン)であった。

 

襲撃者が姉だったと言う事実に一瞬呆けてしまった、ラグナはナインの接近に気付かず、側頭部目掛けて放たれた回し蹴りを避けきれず横に飛んでいく。

 

そうして追撃とばかりに真空波のように空気を圧縮して放ち更に炎を槍のようにした炎槍も投げる。

 

炎槍はかわすものの目に見えない真空波は避けられず、腹部へと直撃し持っていたV-Swを衝撃で落としてしまうラグナ。

 

更に追撃しようとする、ナインをセリカは後ろから抱きつき止めさせようとする。

 

セ「まって。お姉ちゃん。ラグナは悪い人じゃないよ。ちょっと人相は悪人面だけど。」

 

ナ「離しなさいセリカ!!あなたは優しいから騙されやすいしあなたが優しいっていうと誰でも当てはまるわ。それにこんな悪人面なのよ。絶対騙されてるわ。それとあなたまだあの父親面した男が生きてると思ってるの?

 

あいつは私たちを放って研究にかまけておまけにあんなことになったのよ。探そうと思ってももう6年もの月日も経ってる。普通は生きてるような状況じゃないのよ。」

 

セ「でも生存者がいたってニュースであったんだよ。だからもしかしたら父さんだって生きてるかもしれないでしょ。」

 

ナ「それだって確実じゃないしそもそもここは危険なの。だから早く島に帰りましょう。あの男のことは忘れるべきなのよ。」

 

とラグナをフォローしているのか悪口をいっているのか判らないセリカと妹に近付いただけでなく騙したであろう人物絶対許さないとシスコンを拗らせるナイン。

 

二人の意見は対立し、セリカの旅の目的であるシュウイチロウ=アヤツキの話へ移り、セリカは何としても見つけたい、ナインはシュウイチロウのことよりセリカを早く連れ戻したいという話し合っても平行線になってしまっていた。

 

サクラはこのままだと埒が空かないと判断しまずはセリカの姉であろう人物に声を掛ける。

 

サ「えっとセリカのお姉さん、落ち着いて話をしませんか?セリカもお姉さんは心配してたのだから先ずは心配させたことを謝らないとダメでしょう。」

 

ナ「何よ貴女。私は今セリカと話してるの。引っ込んでなさい。っていうか誰よ貴女。」

 

サ「自己紹介がまだでしたね。私はサクラと言います。道中一緒に旅してここまで来たものです。少なくとも私はセリカをここまで連れてきた責任も有るので言わせてもらいますが、セリカも生半可な気持ちで来たのではないということともう少しセリカの言い分も聞いてあげてほしいのです」

 

ナ「そう。サクラって言うのね。私はナイン十聖の一人よ。ここまでセリカを守ってきてくれたのには素直にお礼を言うわ。でも、ここは黒き獣が生まれた所に近い場所なの。だからその残滓も濃くて危険なのよ。セリカには悪いけど、私としてはこんな危険な場所から一刻も早くイシャナに連れ帰りたいのよ。」

 

話を聞くラグナは意外に頑固なセリカと妹を心配するナインの姿に在りし日の自分ともう一人の姿を朧気に思い出しつつも、二人の言い争いを止めようと声を掛けた。

 

ラ「おい。セリカの姉ちゃんだか知らねぇがそんな一方的に否定しなくても良いんじゃねぇか。セリカだって確固たる意思を持ってここまで来たんだ。もう少し言い方ってもんがあるんじゃねぇか。グォッ」

 

そこまで言ったラグナであるがそれを聞いていたナインに鳩尾に蹴りを入れられる。

 

ナ「赤の他人のあんたに何がわかるの?セリカがいなくなって私がどれだけ心配したと思っているか分かる!?私のたった一人の家族で妹よ。やっぱりセリカに寄り付く蛆虫は焼却しなきゃダメね。そこのサクラって娘には悪いけれどもあんたがいなければセリカ一人無理にでも連れていけば良いしね。」

 

再度ラグナに向けて魔法で巨大な炎弾を放とうとし構えるナイン。流石にこれ以上は見過ごせないとサクラも応戦しようとするがナインの後方から久しぶりに聞く声が聞こえる。

 

祐「やりすぎだぞナイン。何で妹連れ帰ろうとしているのに物騒な話になってるんだ?全く妹が心配なのは分かるが後先考えずに唐突に走り出さないでくれ。」

 

それはサクラたちとは別に過去へと向かったはずの祐希であった。

 

 

 




待っていなかったと思いますが第23話です。
最近は日にちがどんどん過ぎていくのが早いと感じる作者であります。
FGOでのイベントもやっていてバレンタインのチョコ礼装がどんどん貯まっていきます。そしてメルトとエレちゃんに続いて邪ンヌに聖杯使おうか迷ってます。
さて今回はサクラたちとの合流するまでを書きました。次回は研究所まで書けたら書きます。次回も早めに投稿出来るようにしたいです。
今回も読んで頂きありがとうございました。


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