もう一つの未来 (蒲鉾侍)
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プロローグ
開かされた もう一つのストーリー


どうも、蒲鉾侍です。
初の投稿となります。
おかしな部分が多々有りますが、悪しからず。


突然だが、ドラゴンボールと言う、漫画を皆は知っているだろうか?

主人公 孫悟空 が強敵を倒していき、心身共に成長していく日本を代表する漫画である。

そのドラゴンボールには、人造人間編と言うエピソードがある。

今回は、それを取りあげて行こう。

この、人造人間編のラストを飾ったボスの名はセル、人造人間セルだ。

その生物は、人間の生態エネルギー蓄え、その力で人造人間を吸収して、完全体になって、孫悟空達を苦しめた。

 

元々、セルはその時空間では、まだ幼虫の状態だった、しかし成長を終えたセルが未来から、タイムマシンに乗ってはるばるやって来たのだ。

セルが元々いた世界は、人造人間のおかげで、街は崩壊し人間達は行き場を失っていた。

そこで孫悟空達は立ち上がったが、肝心の孫悟空は、人造三年前にウイルス性の心臓病で死亡していた。

主力を失った、残された戦士達は、人造人間に果敢に挑んだが破れ去っていた。

もう、人造人間に勝てる見込みのある戦士は居ないと見られていた。

しかし、戦士は残っていた。

一人は孫悟空の息子である、孫悟飯。

そして、孫悟空のライバル、ベジータの息子、トランクス。

孫悟飯がトランクスを鍛え、人造人間達に挑むため準備していた。

しかし、孫悟飯は人造人間達に挑み、片腕を無くしてしまう。

修行をしなおして、挑むが人造人間達に無惨にも殺されてしまう。

トランクスだけでは、無理があると判断した、トランクスの母 ブルマはタイムマシンを完成させ、過去の、孫悟空のいる次元に助けを求めた。

その次元には、セルはいなかった。

それによって難易度がぐっと下がった、人造人間編は神と融合をした、ピッコロによって納められた。

トランクスは過去に行っても人造人間を倒す程のパワーアップは出来なかったが、人造人間を停める、緊急停止装置の設計図を手にいれた。

未来に戻って装置を使い、人造人間を停め破壊した。

作戦の成功を過去の孫悟空達に伝えようと、タイムマシンに乗り込もうとする、が、何者かが襲いかかってきた。

 

「ほう、避けたか、流石はベジータの息子、トランクス」

 

「き、貴様!何者だっ!」

 

トランクスの目の前に現れたのはセル。

セルはトランクスを殺し、過去に行ったことによって人造人間 セル編が起こったのだ。

しかし、トランクスはそんなことは知らない。

 

「私の名は人造人間セル、私は過去に用事があるのでね、貸してもらおう」

 

「人造人間だとっ!?まだ生き残りがいたのかっ!過去になんの用事があるんだっ!」

 

トランクスは『人造人間』の言葉に反応し、背中にかけてある、刀に手をかける。

 

「特別だ、教えてやろう。私は人造人間17,18号を吸収することによって、究極でパーフェクトな力を持った完全体になることできるのだ。しかし、この次元には17号18号はいないようなのでね。

過去に行って吸収するのだ」

 

そう告げると、セルはトランクスの正面に立って構えをとった。

 

「そんなこと……!させないっ!」

 

刀を抜き、金色に輝く戦士『超サイヤ人』に変身する。

『超サイヤ人』になることによって、元の戦闘力の50倍の力を得ることが出来る。

しかし、そのことを知っているセルは変化には驚かない。

 

「なかなかのスピードだが……私の方が速いようだ」

 

「なっ!いつの間にっ!?」

 

セルはトランクスの後ろに立っている。

トランクスは油断したわけではない、セルのスピードにトランクスが追いつけなかったのだ。

 

(こいつ!強い!恐らく人造人間達と同格の強さだ。でも、過去に危険な奴を行かせるわけには、いかないっ!)

 

トランクスは心の中で誓い、再びセルに向き直った。

 

「そうだ!飛び切りの面白い技を披露しよう」

 

手をポンッ、と叩き、今までとは違う構えをとる。

 

「なんだ?何をする気だっ!」

 

トランクスは、セルの妙な発言に警戒を強めた。

 

「かぁ!」

 

「ん?その構え……」

 

「めぇ!」

 

「見たことが……」

 

「はぁ!」

 

「ま、まさかっ!?」

 

「めぇ!」

 

「や、ヤバイっ!ファイナルッ!」

 

「波ッーー!」

 

「フラーッシュ!」

 

セルの合わせた手から漏れる青い閃光。

悟空の愛用技をかめはめ波。

悟飯の使っている所を見ていた、トランクスはそれに気づき、過去でベジータに教えて貰っていた、ファイナルフラッシュで撃ち合いをすることにした。

 

しかし、実力の差は歴然。

ぐんぐんと青い閃光がトランクスの黄色い閃光を押し退け、トランクスを飲み込んだ。

 

「がはっ!」

 

かめはめ波に押され、岩盤にぶつがったトランクスは気絶した。

 

「では、過去に行くとするか…」

 

セルがタイムマシンに乗ろうとすると、空に二人の影が見える。

一人の正体は、サイヤ人の王子ベジータと宇宙の帝王フリーザの血液によって、瞬時に分かった。

 

「ふあぁぁ、気まぐれに起きてみたら、タイムマシンを使おうとしてる奴がいるなんてねぇ。なーぁ、ウイス」

 

「はい、ビルス様、どなたが作ったのかは知りませんが規則違反で犯罪です」

 

ネコのような容姿をしているのは、破壊神ビルス。

そして、その付き人ウイス。

 

「くっ!くそーーっ!」

 

セルはビルスに反応し、タイムマシンに乗り込み、過去に逃げようとする。

 

「面倒だな、この星ごと破壊するよ」

 

ビルスは瞬時に赤いマグマのように煮えたぎる、気功波を作り出した。

 

「う、うわーっ!」

 

ビルスはこの気功波を地球に向かって投げた。

それはどんどんと地球に近づいた。

 

トランクスがうっすら、目を開けるとタイムマシンがタイムスリップをしようとしている。

ビルスなどには目もくれず、セルを行かせまいとタイムマシンにしがみついた。

 

そして、地球は破壊された。

 

「これで、完了だね。帰るよ、ウイス」

 

「はい、ビルス様」

 

二人は知らない。

もう、セルとトランクスはタイムスリップしてしまったことを……。

 

セルが過去に着いたとき、トランクスはいなかった。

途中でタイムスリップ中の、どこかの時間に落ちてしまったのだ。

 

トランクスが落ちたのは、孫悟飯が生きていて、まだ片手を失ってしない時。

 

その時代の、少年のトランクスと体と心も完璧に合わさり、ベットに寝転がっていた。

 

 




続けたら続くと思います。


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人造人間編
7年前にタイムスリップ


トランクスは本当に苦労人ですね。
戦闘力はドラゴンボールだから、書いた方がいいのかな?
一応、後書きに書いておきます。いらない と言うことでしたら、コメントなどでお願いします。


ここは何処だろう。

どこか見馴れたはずの天井。

見馴れたベット。

 

目に映る女性は、優しい顔をしている。

母さんに似ているが、どこか若い感じがする。

母さんに言ったら、怒られるだろうな。

 

あっ、目が合った。

 

「……トラン……クス」

 

自分の名前を呼ばれた。

若い感じがするけど、やっぱり母さんなんだ。

俺は生きているのか…。

 

「ご、悟飯くん!トランクスが目を覚ましたわよっ!」

 

悟飯さん……?そんなはず…悟飯さんは数年前に……。

もしかして、俺は過去に来たのか?

悟飯さんは、俺より小さい方の悟飯さんで…。

階段を転げ落ちるような音が聞こえる。

どんどんと走っているような音が聞こえる。

それはこちらに、音を立てて近づき、ドアを開けた。

 

「はぁ、はぁ、トランクス!大丈夫かっ!」

 

悟飯さんだ……!!小さい方の悟飯さんじゃない!なんで、生きているかは、分からないけど、俺の目の前にいるのは、間違いなく、俺を鍛えてくれた師匠だ!

 

「…悟飯…さん」

 

精一杯、声を出したつもりだったが、かすれて弱った声になっていた。

だか、そんなことよりも俺にとっては目の前の悟飯さんのことの方が重要だ。

 

「悟飯さん…」

 

「ど、どうしたんだ、?トランクス」

 

思わず涙を流しながら悟飯さんに抱きついた。

もう二度と会えると思えなかった。どんな状況かは理解できないが感情の制御ができず抱きついてしまった。

 

 

「全く、無理しちゃダメだろ。人造人間に一人で挑むなんて」

 

悟飯さんは、人造人間セルを知っているのか…?

ん?なんだ、この腕は……?俺の体…なのか?

まさか……。

 

「トランクス!どこに行くの!」

 

母さんの制止の声が聞こえる、でも止まらない。

確かめないと…!

 

トランクスは洗面所に置いてある、鏡を見た。

そこに写るのは、少し幼さの残る顔。

筋肉の少ない頼りない腕。

間違いなく、若い自分。

鍛え上げた体の面影はない。

 

後ろにいる、孫悟飯は死んだはずの人物。

それに失ったはずの左腕もある。

 

トランクスは確信した。

 

間違いなく、過去に来た。

 

そう、トランクスは過去に来たのだ。

それは7年前の過去に。

トランクスはこの時代のトランクスと合わさり、姿は13歳。

悟飯は20歳。

 

トランクス 20歳 ➡ 13歳

悟飯 死亡(23歳)➡ 20歳

 

「悟飯さん……人造人間は17号と18号ですよね…」

 

「……あぁ、奴等は今の俺達では敵わない実力を持っている」

 

敵はセルではなく、17号と18号。

タイムリミットは3年。

3年で17号と18号を超えないと、トランクスの師匠

孫悟飯は死ぬ。

 

「悟飯さん、俺はもう大丈夫です。修行をしましょう!」

 

「本当に大丈夫なのか…?……分かった。行くぞ、トランクス」

 

トランクスの体は、傷は塞がったとはいえ、動きすぎると傷はまた開いてしまう。

それはお互いに分かっている。

悟飯は、トランクスを目の奧に、メラメラと燃える炎を見たのか、承知した。

 

トランクスは着替えを終え、修行場についた。

人造人間には見つからないように、その場所に向かった。

 

孫悟飯は、2年後に左腕を失う。

そして、3年後に死んでしまう。

 

トランクスはその歴史を変えるために……。

大好きな人に生きてもらうために……。

地球を救うために……。

 

長くて短い、トランクスの闘いが始まった……。

 

修行を開始すると、トランクスは超サイヤ人にはならず、気を解放した。

気を解放しても大丈夫なのは、人造人間達はパワーレーダーを持っていないからだ。

目撃されて見つかる心配はあるが、それ以外で見つかる心配はない。

 

「!…トランクス…腕を上げたな」

 

トランクスが、数年修行した分が少しだけ、パワーアップさせたのだ。

数字的には4が5になったほどだが、大きな進歩である。

 

「まず、超サイヤ人にならずに組み手だ、油断するなよ?俺は本気でいく!」

 

「はいっ!!!」

 

悟飯の言葉に大きく返事をする、トランクス。

死んで、もう会えないはずの師匠と闘えるのが嬉しいのか、トランクスは涙を少し浮かべていた。

泣いてはいられないと、すぐさま涙を拭き取り、悟飯の懐に向かって突き進む。

 

突きだした腕は、悟飯に受け止められ、投げ飛ばそうになると、脚を開き、踏ん張りをつける。

 

「はっ!!」

 

トランクスが、気合いを入れて、足払いをかけようとするが、ジャンプして避ける悟飯。

そして、そのまま、跳び蹴りをするとトランクスは後ろに吹き飛ばされる。

 

「ふぅ、踏ん張ったのはビックリしたぞ、トランクス。昨日とは別人みたいだな」

 

悟飯は、汗を拭き取り、トランクスに手を差し伸べる。

 

「ほら、捕まれトランクス」

 

「……ダッ!」

 

悟飯の手に捕まって、起き上がったトランクスは、そのまま悟飯に蹴りを入れた。

 

「まだ、終わってませんよ。悟飯さん!」

 

「やったな、トランクス。今度は本気でいくぞおおぉ!!」

 

起き上がって、超サイヤ人に変身する悟飯。

それに会わせて、トランクスも超サイヤ人に変身する。

 

「ダァーッ!」

 

「てりゃーっ!」

 

二人の拳が交差する。

 

 

 

 

野原の真ん中に、寝転ぶ、二人。

トランクスはつらそうな顔をしているが、悟飯の方にはまだ余裕が見られる。

トランクスはこのような楽しい日々が続けばいい、と思ったが現実は残酷だ。

この日はニュースはなかったが、数日するば、人造人間による大量虐殺が起こるだろう。

そうなってしまったら、二人は黙って入られない。

 

いち早く、強くならなければいけない。

強く拳を握ったトランクスだった。

 

 




悟飯
戦闘力 300万(通常) 1億5000万(超サイヤ人)
父親、孫悟空と同じくらいの戦闘力。

トランクス
戦闘力210万(通常)1億500万(超サイヤ人)
悟飯と4500万の差。この差は結構大きい。

トランクスは通常は200万にしようと思ったけど、トランクスとトランクスが合わさって二人分なので10万+です。
後々、実力が羽上がると思います。



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休息は突然終わる

さっきに言っておきましょう。
読みにくいです。


俺の名前は孫悟飯。

今は 俺 なんて使ってるけど、昔は一人称は 僕 だったんだ。

昔は弱虫で泣き虫でお父さんやピッコロさんに迷惑を掛けてた。

僕が俺を使うようになったのは、トランクスが弟子になってからだ。

トランクスが僕の弟子になった時には、もう、べジータさんやピッコロさんはいない。ましてや、僕の父さん 孫悟空はいない。

甘えてばかりではいけないんだ。

トランクスが弟子になった頃には、俺 を使うようになった。

たぶん、カッコつけたかったんだろう と思う。

トランクスに心配をかけてはいけない。

稽古をつけて、いつか人造人間を倒せるようになって欲しい。

僕はトランクスのためなら死んでも良いんだ。少しでも希望にかけたいんだ。

トランクスはあれで結構強い。

一人で人造人間に挑んでボロボロに帰って来た時はビックリしたよ。

トランクスはそれから何日も寝込んだ。

ある日、ブルマさんの声が聞こえてきたんだ。

 

 

 

トランクスが目を覚ました……。この言葉で、僕は泣きそうになる気持ちを押さえて階段をかけ下りた。

トランクスは不思議そうな目で僕を見ていた、自分が生きているのに驚いてるのかと思ったがトランクスは急いで、洗面所に行って鏡を見ていた。

鏡から、ゆっくりと振り向いて俺に向かってこういったんだ。

 

修行をしましょう

 

ボロボロの体で心配したけれど、本人は本気だった。

その後に、いつもの修行場に行って修行をした、その時はビックリしたよ。

戦闘力が格段に上がっていたんだ、死にかけたから、サイヤ人の特性でパワーアップしたと思ったけど、そう言う上がり方じゃなかった。

まるで、幾戦を乗り越えてきた戦士のようだった。

 

まぁ、長い話はこれで終わりにして今も修行している。

 

 

 

俺とトランクスは瞑想をしている。

正直いって、人造人間を倒す方法を詳しく考えたことはない。

ずっと、戦闘力だけの力押ししか考えいなかった。

昨日、トランクスと話し合った結果

技量をつけるのも大切だと言う結論に至った。

瞑想しながら、作戦や闘い方を考えている。

 

それにしても、瞑想の修行は初めてだから、どうしたら良いのか良く分からない、トランクスと目が合うんだよな 気まずい。

 

「ご、悟飯さん、普通の組み手の修行にしませんか?瞑想とか良くわからなくて」

 

「そうだな、俺も良くわからなかった。

俺達は本気でぶつかった方がいいな」

 

さぁーて、手軽はなしだっ!

 

「いくぞっ!トランクス!」

 

「はいっ!本気でお願いします!」

 

 

 

お互いに向き合い、超サイヤ人に変身する。

じりじりと、距離を詰める。

先に動いたのは、トランクス。

拳を突き出すが、それを悟飯が蹴りで弾いた。

トランクスは脚を掴もうとするが、悟飯が気功波を打って腕を弾く。

互角に見える闘いだが、実際は悟飯の方が優勢である。

トランクスはそれを知っている。

だから、ある行動にでた。

 

 

 

「ハッ!」

 

「なっ!?くそっ!こんなものっ!」

 

トランクスは巨大な気功波を打ち出した、それ事態に威力はないが、悟飯はとっさに手刀で気功波を半分に斬り倒した。

 

トランクスは悟飯の視界には移らない。

悟飯は気を探って確かめるが、近くにいるのに姿が見えない。

 

「上かっ!?」

 

確かに、上にいた。気功波だけが……。

 

「ダァーーッ!!」

 

「が、がはっ!?」

 

悟飯が上を向いている間に、懐に潜り込んで腹に正拳突きを繰り出しさらに蹴りを入れる。

ダメージを受けた悟飯は起き上がってバックステップして、距離をとる。

 

「かめはめっ!!」

 

幾度となく、使用者を助けてきた、かめはめ波だ。

トランクスも構えとった、かめはめ波の構えだ。

 

「かめはめっ!!」

 

かめはめ波は簡単な技にある上に威力は高い、コスパがいい技なのだ。

 

「「波ーーっ!! 」」

 

ぶつかり合う青い閃光。

それは大きな衝撃を起こして爆発した。

爆風で揺るんだ体勢を立て直して再度構え直す二人。

 

「悟飯さん、どんどん行きますよっ!」

 

「あぁ!こい!」

 

トランクスは、気功波を細かく、たくさん打ち出して、悟飯を追いかける。

 

「ハッ!け、けっこう数多いな」

 

トランクスの気功波を避け続けて、動体視力を鍛えるのに役立つ修行である。

トランクスは気功波のコントロールとスピードを鍛えている、まさに一石二鳥である。

 

「あっ!よ、避けてっ!」

 

 

トランクスが一つの気功波のコントロールをミスして一般人の女性に当たってしまった。

 

 

なぜ、一般人の女性がこんなところにいる?

どう考えてもおかしい。

気功波が当たっても悲鳴を上げないし、動きもしない。

 

二人は戦闘体勢に入った。

 

砂煙が晴れると、そこにたっているのは、やはり女性。

しかし、ただの女性ではない。

金髪の髪を持ち、気功波が当たってもダメージ喰らわないほどの肉体を持つ人間。

 

「人造人間っ!!」

 

そう、二人の前に立っているのは、人造人間18号。

そして、その後ろから来るのは人造人間17号。

先程のかめはめ波の爆破を見て、こちらに来てしまったのだ。

二人が感じた感情は、悲しみ 怒り 恐怖 様々な感情がごちゃごちゃに混ざりあっていた。

今戦っても勝てる見込みは全くない、隙を見て逃げるしかない。

 




人造人間にとうとう見つかってしまった、二人。
どうなる?


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最狂の人造人間達

むぅ、むずかしいでござる。
本文が短いのは気のせいでござる。



 

目の前に現れたのは、自分達より格段に強い二人。

美少年と美少女とても残虐には見えないが、彼らは冷酷で人をいたぶることを楽しんでいる。

子供がオモチャを与えられたかのように、口元を緩ませた。

 

身震いをするトランクスと悟飯、超サイヤ人化をした状態で更に気を高めて緊張を誤魔化す。

 

 

「トランクスそれは超サイヤ人ってやつか?」

 

「今度はちゃんと楽しませてくれるんだろうね」

 

 

どんどんと近づいてくる二人。

トランクスの心臓は張り裂けそうなほど鼓動をはやくする。

 

「だあぁぁ!!」

 

悟飯が近づいてくる二人に向かって真っ向から勝負を挑む。

 

「18号、孫悟飯は貰うぞ」

 

それをこちらも真っ向から突進をする17号。

 

「やあぁーっ!」

 

「おっと」

 

サッと横にステップして17号に飛び蹴りをするが、軽く避けられて脚を掴まれる。

 

「くっ、はなせっ!!魔閃光!」

 

脚を掴まれながら、17号の方に向いて額の前に両手を交差させて作り出し気功波をぶつける。

 

「おっと、あたらないな」

 

しかし悟飯の魔閃光は簡単に避けられ空中で爆発した。

 

「それじゃあ俺には勝てない」

 

今度は17号が悟飯の脚を掴んでる逆の手で気功波を撃ち出す。

小さいがそれでも当たれば悟飯に致命的なダメージを追わせることができる。

 

「波ーーーっ!」

 

悟飯は瞬時にかめはめ波を準備して、気功波と17号に叩きつけた。

その隙に拘束から逃れ後ろ跳んで距離をとる。

 

この程度で相手は死ぬはずがない。

これで倒せるなら、みんなは死んでない。

構え直して、砂煙の奥に写る黒い影を見据える。

 

「全く、鬱陶しいぞ?そろそろ殺してやるよ」

 

埃のついた服を手で叩きながら、砂煙から現れた17号 ダメージは見られない。

殺意の目線を向けられ悟飯は心臓をしめつけられたかのようだった。

 

 

 

──────。

 

 

 

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

残った18号に向かって走るトランクス。今は剣を持っていないため、気で形を作って斬りかかる。

 

「そんなの効かないよっ!」

 

気の刃を手で受け止めて、 ポキッ と音をならして折ると次にトランクスに蹴りを入れた。

 

一発だけでも致命傷の蹴り。

しかし、そんなものはすでに沢山経験している。

だが、トランクスはダメージの逃がし方を知っていた。

わざと攻撃に身を任せダメージを極限まで減らす。

 

 

「甘く……みるなぁ!」

 

「うっ!?」

 

 

体勢を崩した状態の正拳、威力はないが人造人間に対して攻撃を与えた。

 

だが、それは人造人間を怒らせた。

 

 

「もう、手加減しないよ!!!」

 

 

気を感じれなくても、その殺気は見るものを震え上がらせる。

 

「(くっ!まだ、俺はこんなのを相手出来る力は持っていない!どうにか逃げないと)」

 

少しずつ、後退りして距離を取っていく。

 

目の前に人造人間はいない。

 

 

「後ろだよ」

 

「なっ!?」

 

 

声が聞こえて、振り向こうとすると横腹に衝撃が走る。

蹴られた衝撃によって、トランクスは悟飯の所まで吹き飛んだ。

 

これを好機と判断し、トランクスは横腹の痛みをなんとか耐えながら行動にでる。

 

 

「悟飯さん、目を瞑ってください」

 

「?……分かった」

 

 

悟飯もなにか意図があるのだろうと納得し目をつぶる

 

 

「太陽拳っ!!」

 

 

過去の世界でなにかの役に立つだろうと天津飯から教えて貰った技。

額に光を集めて気で爆発させて目を眩ませる。

 

 

「「な、なんだっ!?」」

 

 

人造人間二人の目眩ましを成功した、トランクス。

その人造人間二人の驚いた声に、目を開ける悟飯。

目を押さえてもがいている二人がいる、トランクスは悟飯を向いて頷いた。

 

 

「かめはめ波っ!!!」

 

瞬時に掌を重ねて、気の塊を人造人間に向かってぶつける。

 

「逃げるぞ!トランクス!」

 

「はいっ!」

 

 

戦略的撤退。

人造人間と闘い続ける二人は逃げることは毎回の事である。

手慣れたものだ。

バレないように飛行して、カプセルコーポレーションで疲れをとる。

 

しかし、二人の曇った表情は治らない。

このままでは、勝てないと考えていた。

確かに強くなっている、でも何年かかるのか?

確実に5年以上かかる、それまでに地球が持つのか?

 

「悟飯さん、一つ案があります」

 

無言で気まずい空気を打ち破ったのはトランクス。

その言葉にトランクスのを見つめる悟飯。

 

「超サイヤ人を越えて見ませんか?」

 




太陽拳は過去の天津飯から教えてもらいました という設定です。他にも色んな技を教えて貰っています


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剣の代わりに剣を作ろう

最近、文字数が少ない。
許して下さい。


 

『超サイヤ人を越える』

 

超サイヤ人の上?考えたこともない。

超サイヤ人の上なんてあるのだろうか?

いや、作るのか。より完璧を力を手に入れる変身を。

 

「でも、どうやって越えるんだ?そう簡単に越えれるもんじゃないだろう?」

 

そう、簡単に越えられるのであれば悟飯達は既に越えているはずだ。

なにをすれば越えられる?

 

「無責任で悪いんですが…超サイヤ人を極めていけば先が見える…と思うんです」

 

それで本当に越えられるのか、分からない。

でも、この一つの希望に賭けるしかないのだ。

 

「超サイヤ人を極めるか……よし!トランクスまず、超サイヤ人のままで組み手を1日ずっとするぞ!」

 

いつもとそれほど、大差のない修行が始まった。

ついでに、ブルマによって特別に作られた重たい服を着て。

修行場所は外から、べジータの特訓に使っていた部屋を使うことになった。

トランクスは余分に追加された課題 悟飯を倒すまで飯を食えない を必死になって取りかかる。

 

「ほーら、どうした!トランクス!俺に勝てないようじゃあいつらには絶対に勝てないぞ!」

 

「く、くそっ!これならどうだっ!」

 

高速移動で、悟飯の攻撃を避けながらどんどんと間合いをつめるトランクス。

 

「そこだっ!!」

 

「だぁーっ!!」

 

悟飯が左に手刀振るうが、その手は空を切る。

トランクスは、悟飯の想像していなかった場所から現れて悟飯に蹴りを入れた。

 

「まだまだぁ!!」

 

「な、なぁ!?」

 

倒れている悟飯に向かって、気功波を大量に打ち込む。

 

「だあぁぁ!!」

 

ダメージの少ない大量の気功波が鬱陶しくなって

気の解放で弾き飛ばすして、トランクスに向かって地を蹴る。

 

 

 

悟飯の本気によって2回ほど気絶させられたトランクス。

一日中と行っておきながら二日目に入ってからトランクスはやっと飯にありつけたのであった。

 

トランクスには、思うことがあった。

人造人間との闘いで気で作った剣で闘ったことを。

ここの世界に来るまでの剣はどこに行ったのか?

あれはどこで手に入れたのか?

しかし、無いのには困る。

トランクスは剣があることで更に攻撃範囲を広げることができる。

悟飯に相談することにした。

 

「悟飯さん、 剣が欲しいです」

 

率直な希望。

悟飯は突然の言葉に驚いたが、すぐにその希望を叶える算段思い付いた。

 

「ブルマさんに作って貰ったら良いじゃないか、あの人はなんでも作れるし。俺達は素材を集めたらある程度は大丈夫だと思うぞ?」

 

確かに、ブルマはなんでも作れる。

素材はどうにかするにしても、どこで作るのだろうか?そんな機械はないはず。

金属を曲げるほどの熱は気では出せない。

 

 

「地球の中にあるマグマを使えばいいじゃない」

 

いつの間にか、話を聞いていたブルマ。

それは誰が行くのだ?と言う疑問をぶつけると もちろん貴方達よ と笑顔で答えるブルマ。

 

「大丈夫。やり方は教えるから、素材も研究所の中をかけ集めたら大丈夫よ」

 

自分の発言を公開するトランクスと完全にとばっちりの悟飯は地中に潜って剣を作ったのであった。

 

色々な鉱石が混じりあって、多種多彩の色を輝き出している。

 

「よし、剣も作ったし修行だな!」

 

先程修行を終えたばかりなのにまた修行を始める気らしい。

父親の血が強く遺伝しているからなのか。

 

 

「今度は俺が勝ち越しますよ!」

 

トランクスは意気揚々と返事をして、トレーニングルームに向かった。

 

 




トランクス 220万(通常) 1億1000万 (超サイヤ人)
悟飯 320万(通常) 1億6000万(超サイヤ人)

お互いに戦闘力アップ。
二人とも伸び悩んでいる。
超サイヤ人を越えることが出来れば、かなりのパワーアップが望めるはず。


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修行は続く

今回も修行回てです。 文字数が少ないのはキノセイデスヨ。


 

 

今日も、トランクスと悟飯は修行をしていた。

超サイヤ人のまま組み手をして、筋トレや腹筋のような基礎を0からやり直していた。

 

悟飯は腹筋をして、トランクスは以前に作られた剣を降って素振りをしている。

実はこの剣は色々な鉱石で作っているのでかなり重い、トランクスが持っていた剣よりも。

その重さに馴れるために素振りを重ねている。

 

悟飯がゆっくりと立ち上がり、トランクスに向かって気功波を打つ。

突然。まともに受けてしまってもトランクスを攻める者はいないだろう。

 

しかし、トランクスはそれを。

 

「だあぁ!!」

 

剣で真っ二つに斬って見せたのだ。

 

「なかなか、馴れたんじゃないか?トランクス」

 

「はい、剣は使いやすいので」

 

悟飯とトランクスはその会話が終わるとお互いに向き合って構えた。

 

「トランクスッ!剣を使って俺を倒してみろっ!」

 

雄叫びをあげて、超サイヤ人に変身する悟飯。

 

「剣を使って……はいっ!分かりましたっ!」

 

剣を構えて超サイヤ人に変身するトランクス。

 

この状況だと戦闘力が高くても悟飯の方が不利であるが、悟飯は本気ではなく、殺す気で向かい合っていることで互角に立つことができる。

 

「はあぁぁ!」

 

まるで、イリュージョンをやっているかのように消えるトランクス。

それでじわじわと悟飯に近づく。

 

「殺気を消せっ!見えているぞっ!」

 

殺気によって場所を感じ取って、後ろに回し蹴りをするとトランクスがその場所から現れて吹き飛んでいく。

 

「殺気でバレるなんて思いもしませんでした。

でも、次は…!」

 

今度は殺気を消して、高速移動を始める。

 

「そこだぁ!!」

 

「うおおぉぉ!!」

 

悟飯がトランクスの方向に拳を突き出すとそれを紙一重でトランクスが避けて、悟飯の向かって剣で振るう。

 

 

「俺の勝ち…ですね」

 

「あぁ、本当に実力をあげたな」

 

コツン と悟飯の胸に剣の頭の部分を推し当てると勝負は終わったようだ。

 

今回はトランクス勝利に収まった。

 

組み手を終えると基礎の練習を再開し、それが終わると修行止めて飯を食べる。

 

飯と言っても、海に潜って魚をとって、それを焼くだけの物だが。

ブルマは最初は若干嫌がっていたが、今では文句も言わず食べている。

 

魚を取りに行くときも人造人間に気をつけないといけない。

 

人造人間はじわじわと地球人を殺している。

元々は同じ人間なのになぜ、そのような事をするのだろうか?

 

暇だから楽しむため?

強い人と闘うため?

それとも、自分達を誘拐して改造をしたDr.ゲロのせいで自分達を以外の人間が嫌いになったのか?

恐れているのだろうか?若い頃に自分達を鼠やモルモットのような扱いをしてきたDr.ゲロを…。

もうすでに、Dr.ゲロは殺しているのに…物足りないのか?

 

そうだとすれば、二人は可哀想なのかもしれない。

 

もし、それを知っても トランクスと悟飯は許せないだろう。

自分達の血縁を殺されたのだから。

 

この時代に幸せな者はいないだろう。

 

残された二人はどう闘うのか。

 

二人がこの事を知る事はあるのだろうか?

 

知った所でどうなるかは分からない。

でも、知ってほしい。

この事を……。

 

 

悟飯とトランクスは修行を続ける。

しかし、超サイヤ人を越えるのは容易くない。

二人はずっと修行を続けていても、まだ突破口は見えない。

修行する場所はあるが、時間がない。

時間がない事は二人は分かっているが、それでも急ぐことはない。

焦ることは得策ではない。

一歩一歩ゆっくりと超サイヤ人の壁に近づいているのだ。

 

超サイヤ人を越えるため、日々修行を重ねる悟飯とトランクス。

しかし、修行しているのに戦闘力はそこまで上がらず、伸び悩んでいた。

 

なにかないものか?と二人は精神を統一して気を張り巡らしていた。

 

その時、一つの気を感じ取った。

それは、自分達の戦闘力より低く 並の人間よりかなり高い気を…。

それも邪悪な気ではない。

 

二人はその気を感じる方に向かった。

 

空に………。

 





二人は向かう。
気の方向に……。


人造人間編も折り返し地点です。
がんばって、いきましょー


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神殿の護り人 ポポ

タイトルからもわかる通り、ポポです。
コメントで正解している人多すぎぃ!!

頭の回転の早い読者を持てて光栄です。
ありがとうございます。




 

 

 

悟飯とトランクスは超サイヤ人を越えるための突破口を見つけるために気を張り巡らしていた。

すると、普通の人間の気とは思えない大きな気を見つけた。

その気を感じる方に二人は向かった。

 

それは、空。

 

進んでも進んでも、まだまだ上に気を感じる。

悟飯は何か覚えがあったが思い出せない。

 

上に登っていくと塔のような物が見えてきた。

 

そこで、悟飯が叫んだ。

 

「カリン様っ!!それにヤジロベーさん!」

 

トランクスはその名前は分からないが、悟飯が喜んでいるのを見て相手が邪悪な者ではないと分かって肩の力を抜く。

 

「お主は……そうか!孫悟空の息子じゃな!そっちはべジータの息子じゃな!ワシらの気をやっと見つけてくれたのか」

 

自分達の事を知っている、この喋る猫をトランクスは不思議そうに見た。

 

「安心せい。ワシは悪いやつじゃないぞ、こやつも頭は悪いがいいやつじゃ」

 

「おめゃあさんも人のこと言えねえだろ」

 

仲の良さが伺える会話である。

 

「ヤジロベーさん、その目の傷 どうしたんですか?」

 

「んぁ。ちょっと前に色々あってよ」

 

昔はなかった、ヤジロベーの目の傷に悟飯は問いかけるが、深くは答えなかった。

 

喋る猫と小太りの男が気の持ち主なのか?

いや、それ以上に高い気がまだ上の方にある。

 

「上におるのはポポ という者じゃ。元々は神様に仕える付き人じゃったが今はその神はおらんがのう」

 

「え?心を…読んだ…?」

 

自分の思った疑問を言葉に出していないのに次々と答えていく猫。

 

「ワシはカリン様じゃ、仙猫じゃよ」

 

カリン様ともう一人の……。

 

「ヤジロベーだ」

 

ヤジロベーに見送られて、二人は更に上を目指した。

 

しばらくさると、宮殿のような物が見えてきた。

空に浮かび上がっている。

そこに着地すると黒い影が襲いかかってきた。

 

「神様の神殿荒らすもの ポポ 許さない!」

 

打ち出された手刀を悟飯が受け止めると優しい言葉でこう言った。

 

「ポポさん、僕です。孫悟空の息子の孫悟飯です!」

 

「孫悟空の息子……悟飯…悟飯なのか?」

 

トランクスは目の前に状況を理解できずに戸惑っていた。

悟飯に関しては遠い昔に面識がある。

ポポは神殿を荒らす者ではないと確信して構えを解いて話をはじめた。

 

「急に攻撃したの謝る。神様死んでからポポ この神殿守るの必死になってた。来るものはみんな思い出した。カリンの所のヤジロベーの目にもそれで怪我させた。今回は怪我させなくて良かった」

 

どういやら、心配してきたヤジロベーを敵だと勘違いして攻撃してしまったらしい。

神様がいなくなって不安になっていたのだろう。

 

「ポポさん、僕達は人造人間を倒すために修行しているんですが…良い修行場所なんかはありませんよね……」

 

期待をするはずもなく、最後の方は声が小さくなってしまう。

 

「あるぞ、1日で一年分修行が出きるところだ」

 

「そうですよね、ありませんよね……ってええ!?」

 

「あ、あるんですか!?そんなところ」

 

悟飯とトランクスが驚いているのを他所にポポはゆっくりと神殿の中に向かってあるきだした。

 

「こっちにある。ついてこい」

 

まだ、驚きを隠せないままにポポについていくと、一つの扉が現れた。

 

「ここは精神と時部屋だ。外では1日だけど、この中では1年。

重力10倍 昼は40度 夜は-60度。それに空気も薄い。それでもやるか?」

 

普通の扉に見えるのに、その先に待ち構えているのは過酷な条件の部屋だという。

 

「トランクス」

 

トランクスは悟飯の声に呼ばれて振り向くと、後ろには決心の表情をした悟飯がいた。

そして、トランクスも決心の表情をしている。

二人は扉についている ドアノブに手をかけて部屋の中に入っていった。

 

 




精神と時の部屋の設定はあやふやです。
間違っている所があったら、優しく指摘お願いします。


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ポポの日記

神様の付き人をやってる ポポだ。

ポポ 腕には自信あるけど神様には勝てない。

でも、神様の近くに入れるだけで良い。

ポポは前の神様から付き人をやってる。

前の付き人は誰か知らないけど、ポポはポポ。

自分のやり方で神様守る。

ポポ 今日から日記をつける。頑張るぞ。

 

 

神様の付き人になってから、けっこう時間が過ぎた。

神様は下界を見下ろして、ポポは花に水やりをする。

こういうのは、毎日やってるけど楽しい。

 

ある日に神様になりたいって奴等が来た。

一人はガーリック もう一人は名前が分からないって言うから神様が名前をつけて上げた。

名前は「ピッコロ」 神様 ネーミングセンスいい。

 

ピッコロには悪の心がある って神様が言ってた。

神様は悪の心をピッコロから剥がしたら悪の心が下界には落ちていった。

 

それから、ピッコロとガーリックは神になるために色んな闘いをして、ピッコロが勝った。

 

ピッコロは神様になった。

前の神様はもっと前の神様のお墓参りに行って帰って来なかった。

きっと、きっと、いつか帰ってくる。

それまでは、今の神様に頑張って貰う。

 

 

下界で悪い方のピッコロが暴れるらしい。

神様の名前も元々はピッコロだからややこしい。

ポポが退治しに行こうと思ったら、人間が封印した。

人間すごい。見直した。

 

 

 

 

 

また、ピッコロが出てきた。

人間が言っていた ピッコロ大魔王だ。

ポポ 今度こそ退治しに行こうとしたら、今度は孫悟空って奴が倒したらしい。

退治じゃなくて、ちゃん倒した、すごい!

でも、ピッコロ大魔王は神様と一心同体だから、ピッコロ大魔王死んだら神様も死んじゃうのに神様が生きているってことはまだピッコロ大魔王の生まれ変わりがいる。

 

 

 

 

孫悟空が来た。

面白いやつだ。

ここで修行したい って言い出したときポポ ビックリした。

ポポ 孫悟空沢山鍛えた。

 

孫悟空がピッコロ大魔王に勝った。

でも、孫悟空はピッコロ大魔王殺さなかった。

おかげで神様生きてる。

孫悟空 良いやつ。

 

 

地球にサイヤ人が来た。

孫悟空とピッコロが協力して戦った。

ピッコロが孫悟空と一緒に戦うなんてびっくりした。

 

 

また、サイヤ人がやってきた。

ピッコロ死んだ。

神様も死んだ……………………………。

孫悟空の息子の孫悟飯と出会った。

父親ににて良いやつ、それにクリリンも良いやつ

また遊びにくるといい。

 

 

寂しい。

神様がいない。

花に水あげてからずっとボーッとしてた。

 

 

神様が生き返った。

ポポ 嬉しい。

 

 

地球にフリーザが来た。

孫悟空が倒してくれた。

 

 

孫悟空死んだ。

心臓病で。

仙豆は通用しない。

 

 

人造人間がでてきた。

孫悟空いない。

べジータ死んだ。

クリリン死んだ。

みんな死んだ。

ピッコロ死んだ

神様死んだ。

 

 

ドラゴンボールないから、生き返らない。

ナメック星に行く宇宙船もない。

 

生きてるのは孫悟飯とべジータの息子だけ。

二人には荷が重い。

人造人間とっても強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神様がいると思って神殿の中探した。

 

神様いない。

 

神様いない。

 

神様いない。

 

神様いない。

 

神様いない。

 

そうだ、神様の代わりに神殿守らないと。

 

神様の神殿を荒らす者許さない。

 

 

「おーい、おみゃあ 全然飯くってねぇでしょ!飯持ってき「神様の神殿を荒らす者許さない」

 

 

神殿を荒らそうとしたやつ。追い払った。

目の傷つけたから、もうこない。

 

 

 

カリンの所にいる奴だ…。

あいつ。

 

ポポに差し入れ持ってきた。

悪いことした。

 

 

 

 

今度はカリンの所の奴じゃない。

二人組の男だ。

 

「神様の神殿を荒らす者許さない!」

 

!?ポポの手刀受け止められた。

ポポ 死ぬかもしれない。

 

「ポポさん!僕です!孫悟飯です!」

 

……孫悟飯?

孫悟空の息子?

あの小さいけどいいやつ。

横のはべジータの息子。

 

ポポ とっても嬉しい。

もう、寂しくない。

 

修行場所はあるぞ。

人造人間を倒して欲しい。

 

二人には頑張って欲しい。

 

 



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精神と時の部屋

いつもどうりの修行回。


扉と生きるために必要な設備。

ベットに風呂そして、本当にこれが食料か?と聞きたくなる粉。

そして、大きな砂時計だけの空間。

後は全て真っ白な世界、なにも存在しない。

 

そして、一番最初にのし掛かるのは地球の10倍の重力と40度の暑さ。

 

10倍の重力に二人は膝をついていた。

 

「くっ、暑いな。それに重力で立てないな」

 

「悟飯さん、まず超サイヤ人で動きませんか?この状態だと時間がかかりそうです」

 

超サイヤ人の状態で行動を始めるつもりのようだ。

 

そして、二人は超サイヤ人に変身する。

髪の毛が逆立ち、金色に染まる。

 

「超サイヤ人でもちょっとこの空間はキツいですね」

 

「でも、良い修行になりそうだ」

 

ゆっくりと距離をとる二人。

さっそく、修行に取りかかる。

組み手から始まり組み手で終わる修行。

悟飯が組み手中心の修行をするのは、実戦経験を増やすためだ。

例えばここに二人の同じ人物がいる。

戦闘力は同じ。

しかし、実戦経験1と10だとどちらか。

もちろん、実戦経験の多い10である。

戦闘力が低くても実戦経験で補えるように手数増やすためにしている。

それに、人造人間との戦いは2対2だ。

チームワークが大切になるだろう。

組み手ではお互いの弱点が分かる、それを互いに分かり合っていれば集中的に鍛えることができるしそれにカバーすることだって出来る。

このように利点が多い事から悟飯は組み手を中心に修行のメニューを作っている。

 

トランクスは悟飯とは違い。

組み手ではなく、一人で出来る修行を中心にしようとしている。

個々の力を鍛えるためだ。

悟飯の実力を5とする、トランクスは3。

チーム戦になって、5+3では人造人間に勝てない。

5×3にならないといけないのだ。

 

修行時間が少なかった今までは、お互い理論の修行を公平にすることが出来なかった。

しかし、今回は1年の有余がある。

お互い意見を尊重できる時が来た。

 

この一年はとても力の付く修行が出来るだろう。

 

「だあああぁ!!」

 

「はあああぁ!!」

 

爆発音をあげてぶつかり合うお互いの拳。

それはどこまでも響き、そして何度も響き渡る。

衝撃波を生み出して空気を震撼させる。

 

 

 

組み手を終えると、今度は筋トレや腹筋のような体力作りを始める。

 

半年たって、トランクスが新たな変身に成功した。

 

「悟飯さん!見てください!超サイヤ人ですが今までの超サイヤ人より、凄いパワーです!これが超サイヤ人の壁を越えた変身ですよ!」

 

トランクスが見せた超サイヤ人は、通常の超サイヤ人よりも筋肉を膨張させて、身体が一回り大きい。

 

「……その変身は……いや、トランクス それで俺と勝負をしよう。俺は普通の超サイヤ人でやる」

 

「え?普通の超サイヤ人で…?わ、分かりました」

 

超サイヤ人の悟飯に対して2mを越える大柄の超サイヤ人が相打つ。

端から見れば、子供と大人のように見える。

どちらが勝つ?と聞かれれば全員トランクスだ。

と答えるだろう、しかし、勝負はそう簡単ではない。

 

トランクスが何度攻撃を仕掛けても全て避けられてしまう。

最初は避けるが精一杯だと思っていたが、悟飯も攻撃を仕掛けてきた。

避けようと思っても思ったように体が動かずにダメージを受けてしまう。

 

「な、なぜ…?」

 

「その変身は俺も気づいた。パワーはあるがスピードが無い。スピードが無いおかげで攻撃を避けれずにダメージを受けてしまう。それは確かに超サイヤ人の壁を越えているかも知れないが中間地点に過ぎない」

 

「悟飯…見つけたんですか…超サイヤ人を越える変身を…」

 

「あぁ、超サイヤ人と変わらないが、これまでよりも思ったとおりに動ける。恐らくこれが超サイヤ人の限界だ」

 

そういうと悟飯は再び超サイヤ人に変身する。

姿はこれまでの超サイヤ人と変わらないが気の高まり方が違うようだ。

原作でいう超サイヤ人1-4の状態。

 

「トランクスもこれになれるように修行をする。

トランクスも出来るようになったら、超サイヤ人の状態で日常生活を行うぞ」

 

「はいっ!!」

 

後半年、修行は続く。

 

 



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ポポ 神様になる

どうです?タイトルのインパクト凄いんじゃないですか?
そして、ネタバレも凄いだろうけど。


いつもどうり花に水をやって落ち葉の掃除をしていると二人は出てきた。

悟飯とトランクスだ。

 

「ポポさん!修行終わりました!」

 

トランクスは本当にべジータの子なのか?

感情豊かで素直だ。

孫悟飯が二人いるみたいだ。

ピッコロがいたら泣くんじゃないか?

 

「ポポさん、お腹が減ったので……。」

 

悟飯が顔を赤らめて、腹の虫を鳴らす。

 

「わかった、飯だな!悟空とそっくりだ。用意してくる」

 

悟空とそっくりだ と言われて更に赤らめる悟飯と神殿の中に入って料理の仕度を始める。

 

「トランクス、今日で終わるんだな」

 

「はいっ!!」

 

二人は完全に人造人間を越えた。

一人でも相手出来るだろう。

それだけ、一年の修行は役に立った。

 

「飯持ってきたぞー」

 

ポポは自分の身長の倍近くある大漁の皿に盛り付けられた料理を持ってきた。

 

「ありがとうございます。いただきます!」

 

「いただきまーす!」

 

ガツガツと皿に盛り付けられた料理を口の中に放り込んで、空になったら皿をポポがせっせと運んでいる。

 

 

 

すぐに食事を終えた二人は休憩をしている。

ちなみにまだ食事を取っただけで他はなにもしていない。

 

「行かなくて良いのか…?人造人間暴れてるぞ?」

 

ポポの言葉に跳ね起きるトランクスと悟飯は下界に飛びたそうとする。

 

「まって!」

 

「え?なんですか、ポポさん」

 

ポポの制止の声をかけて二人を止める。

 

「ポポ、ずって一人で神様のいない神殿守るの意味ないき気がするどうすればいい…?」

 

涙目になって二人に問いかける。

確かに神様のいない神殿のなんてもはや、神殿ではない。

空に浮いているただの城だ。

 

 

「じゃあ、ポポさんが神様になれば良いですよ!」

 

「と、トランクス……?」

 

「ポ、ポポが神様になる…?」

 

トランクスの言葉にポポと悟飯は驚いている。

しかし、それで解決出来たようだ。

 

 

 

 

 

 

「二人ともいってらしゃい。ちゃんと倒してくるんだぞー」

 

二人を見送る頃になるとポポは何処からか引っ張り出してきた、○の中に神とかかれたデザインの服を着ていた。

 

「神様、ポポ 神様になった」

 

二人を見送り終わると、ポポは静かに空を見上げそう言った。

 

 

 

二人は人造人間の暴れている街に向かった。

 

そこはもう、瓦礫の山と化していた。

目の前にいる二人をにらみつける悟飯とトランクス。

 

「よう、悟飯 トランクス 殺されに来たのか?」

 

「私はイライラしてんだよ!悟飯は私が殺すからね!」

 

18号は悟飯に飛びかかるが、簡単に跳ね返される。

 

「な、なんでっ!!?」

 

何度も攻撃をしても全て受け流させてしまう。

 

「お前達はいくつの人を殺したか分かっているのか?」

 

悟飯の静かな言葉と共に行った膝蹴りによって18号の体が く の字に折れ曲がる。

 

「くっ!ならお前だっ!」

 

「邪魔だ」

 

17号がトランクスに攻撃を仕掛けるが、トランクスの回し蹴りで吹き飛ばさせて瓦礫に埋もれる。

 

「な、こいつら何時の間にこんな力を…!」

 

ゆっくりと近づいていく悟飯。

 

「俺達の仲間になれ、そうすれば許してやる」

 

悟飯の口から漏れた言葉は想像外の言葉だった。

トランクスも驚きを隠せずにいる。

 

「……良いのか…こんな俺達を…お前たちの仲間を殺してきたんだぞ!?」

 

そして、人造人間も予想外の行動をしてきた。

人造人間17号は仲間なれ と言う言葉に涙している。

18号の方はこちらも泣いているのか目を擦っている。

 

「…その涙が本当がどうかは知らんが…まぁいいさ。

これからは復興に手を貸してもらう」

 

トランクスと悟飯は超サイヤ人の変身を解いて、背を向ける。

 

「「嘘だよ!バカーっ!」」

 

人造人間二人は勢いよく、その場から飛び去る。

トランクスと悟飯は分かっていたのか、すぐに追いかける。

 

 

「全く、あいつらバカだね!」

 

「そうだな!俺達は気をもって無いから隠れれば逃げ切れるぞ」

 

この二人は逃げ切れると思っているらしい。

 

「いたっ!?誰だよ!」

 

「ブラアアアァァ!見つけたぞ」

 

人造人間二人の前に現れたのは、緑色の虫のような化け物だった。

 

 




はてさて、緑色の虫のような化け物ってなんでしょうかね?
そこまで、出す必要なかったけど、これも次の章に繋げるためです。



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セルゲーム編
パーフェクトなボディ


タイトルから、分かるとうりシリアス回じゃない、完全に茶番回だ。



「フハハハ!吸収吸収っ!」

 

悟飯とトランクスの前で人造人間二人を尻尾のような物で取り込んだのはセル。

 

「なんだ…こいつは…!」

 

「セルッ!貴様どうしてこの時代にっ!!」

 

トランクスはセルの存在を知っている。

だからこそ、人造人間を吸収しての変身を止めようとしている。

セルは以前に言っていた。

「人造人間を吸収することで、パーフェクトなパワーを手に入れることができる」と。

どれほどパワーアップするかは分からないが、わざわざパワーアップさせる訳にはいかない。変身を止めようと攻撃をする。

 

「ブラアアアァァ!もうおそい!私はもうパーフェクトボディを手に入れるっ!」

 

「ぬあぁっ!?」

 

セルの気の開放によって、トランクスは弾き返される。

そして、セルは光に包まれていく。

 

「トランクス!どういう事だっ!?あいつの様子が…!」

 

悟飯は混乱してトランクスに聞いているが、トランクスはどう説明したらいいか、こちらも混乱している。

 

「ブラアアァァ!!パーフェクトボディッー!!」

 

おめでとう!セルは気持ち悪い第一形態からパーフェクトボディの最終形態に進化したよ!

 

セルの姿を変えていた。

顔は虫から人間の様になっている。

そして、溢れ出す膨大な気。

思わず、二人は後退りする。

 

悟飯も何となく、状況を理解できたようだ。

 

「人造人間を取り込んで、パワーアップしたのか…

それにしても、パワーアップし過ぎだ!」

 

セルはニヤリと笑い、二人に近づく。

 

「来るなっ!」

 

トランクスが剣を引き抜いて威嚇をするがセルは動じない所かどんどん近づいてくる。

 

「トランクス、なぜ私がここにいるか説明しよう。

悟飯貴様にも分かるように説明してやる」

 

セルはそう言って、岩の上に座った。

 

「悟飯、私とトランクスは元々はこの時空には居なかった。少し前にトランクスの様子が変わった時があっただろう。それはこの時空にいたトランクスと違う時空からきたトランクスが合わさったからだ。

私とトランクスは元々はこの時代より未来に住んでいた。

未来には、人造人間は居なかった。トランクスが緊急停止装置を使って壊していたからな。

私達人造人間は8号以降は孫悟空を殺すために作られている。

私は孫悟空が生きている過去で、人造人間を吸収するために、トランクスのタイムマシンを奪いとった。

しかし、トランクスはタイムマシンに必死に捕まっていた。

私が過去につくともう居なかったがな。

トランクスはこの時代に落ちてこの時代のトランクスと合わさった。なぜ、合わさったのかは私もいまいち分からんが、恐らく時間の修正力でそうなったのだろうな。

そのころ、私は迷っていた。

なぜ、わざわざこんな過去に来てしまったのかと。

今のお前達がいる頃にタイムスリップすれば、敵は少なく簡単に吸収出来るのでは無いかと。

そして私はこの時代にきて完全体を手にいれた。

お分かりかね?トランクス、悟飯」

 

長い説明を終えて、二人に問いかける。

 

「分かるかぁ!」

 

「おっと」

 

トランクスの蹴りを受け止めるセル、

悟飯は必死に頭を回らせて、納得できるようにしている。

 

ここで、セルの説明をまとめよう。

 

原作ルート

 

セルが未来のトランクス殺害➡悟空達のいる過去に来て、人造人間吸収。これが原作の人造人間セル編。

 

もう一つの未来ルート

 

セルが未来のトランクスを殺そうとするが、破壊神ビルスに邪魔させて、トランクスを殺せなかった。

 

➡タイムスリップをすると途中までトランクスが捕まっていたが、落ちてしまって再び悟飯と修行できるようになる。

 

➡セル、考えると悟空やべジータのいない時代の方が、完全体になりやすい!

➡セル完全体 (いまここ)

 

原作ルートとはパラレルワールドなのでご理解いただきたい。

 

「それにしても、今思ったがこの時代に邪魔者が居ないのはいいが……私の目的の孫悟空もいないではないかあぁ!!」

 

勝手にキレだす、セル。

トランクスと悟飯は呆れている。

 

「もう、良い!貴様を殺してから、また過去に行くぞぉ!」

 

殺すと言う言葉に反応して、二人は構えて、トランクスは再び剣を構える。

 

「しかし、それではつまらんな…………そうだ!7日後だっ!7日後に私が主催の武道大会セルゲームを開くぞぉ!決めたあぁ!」

 

勢いが凄いセルについていけない、二人は今度は口を開けて驚いている。

 

「セルゲームのルールは殺害は無し!そして場外ありだぁ!私は宣伝してくるぞぉ!!」

 

嵐のようなセルはもう街に向かって飛んでいった。

一瞬街の方と言うのに、反応したがあの化け物が街を壊すのは無いだろうと疲れた体を座って休め始めた。

 

「その大会、私も参加して宜しいですかね…?」

 

突然、目の前に現れたのは、モヒカンの青年。

気は自分達と同じ位の大きさだ。

しかし、そんな見知らぬ者に警戒しないわけはなく。

 

「誰だっ!」

 

「ぶ、無礼者っ!」

 

青年の横には赤顔の大男が立っている。

 

「いいのですよ、キビト。私の名前はシン 素性は明かせませんが、あなた達の味方ですよ」

 




キビトとシン……大丈夫。
ピンクのふとちょはまだだから。


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シンの実力

しばらく、登場する界王神はシンと言う名前で行動します。
キビトはそのままです。


「シン…さん。この星になんのようですか…」

 

悟飯の前に立つ人物は赤肌を持つキビトと言う人物とシンと名乗る小柄の人物。

明らかにこの星の者ではない。

敵ではない、味方だ。とい言葉の意味を察するにセル側の人間ではないの出はないのだろう。

しかし、それなら、なおさらここにきた意味がわからない。

 

「さっきほども、言いましたがセルゲームに参加するためです」

 

セルゲームに参加をする。

それは、このシンの気を感じとると頼もしい事だがそんなに早く情報が回るのが早いだろうか?

いくら、セルとはいえそこまで早いはずがない。

ここまで、情報が早いのはさっきほどまでずっと見ていたと言うことだ。

 

「そうです、ずっと見ていました。

セルの変身を止めれなかったのは謝ります」

 

二人の心を読んで、疑問に答えるだけではなく、謝罪もしている。トランクスと悟飯は混乱してしまう。

 

「えーと、では悟飯さん お手並みを拝見したいので少し組み手をしましょう」

 

「え、いいですけど」

 

「超サイヤ人でお願いします」

 

「わ、分かりました」

 

なぜ、超サイヤ人を知っているのだろうと思ったが先程の会話を思いだし、超サイヤ人の事も見ていたからだろう。と納得し超サイヤ人に変身する。

 

「では、そちらからどうぞ」

 

少し、見下した態度をするシン。

それにムッとなった悟飯は手を抜かず本気で攻撃を仕掛けた。

 

「だあぁ!」

 

「はぁっ!」

 

「くっ!」

 

悟飯の攻撃を軽々避けると、隙間を縫って気功波を当てる。

そして、わざと威力を弱められた気功波によって、悟飯の火に油がそそがれた。

 

「そこだあぁ!!」

 

「むっ!?たあ!」

 

悟飯の拳はシンの頬をかすっただけだか、シンはぐっと睨み付けてカウンター攻撃を悟飯に喰らわせる。

 

「かあぁ!!」

 

「うっ!?」

 

しかし、その攻撃をモロともせずにシンの横腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。

 

「超サイヤ人…かなり強い。こちらも本気でいきましょう」

 

「……まだ、本気じゃなかったんですか」

 

瓦礫から出てきたシンは構え直して、悟飯に向かって走る。

 

「はあぁ!!」

 

「くっ!早い!」

 

シンは真っ直ぐ突っ込んで来たが、攻撃が来るのは悟飯を取り巻く全方位。

それも、相手の場所を察知するのに時間がかかるほどのスピードで行っている。

 

「ぐっ!く、くそ!どこだっ!?」

 

気を解放して、この状況を抜け出すことは可能だが、同じことをやられてはこちらが不利になるだけ、この技を完全に破ることが最善の道である。

 

「……!そこかあぁ!!」

 

「なっ!?」

 

悟飯がゆっくり目を閉じると場所を特定したのか、空間に向かって拳を放つとその場からシンが出てきた。

 

「くらえ!!波ーーっ!」

 

「がはっ!?」

 

かめはめ波をシンの腹に向かって放った。

至近距離で一発によって、かなりの痛手を負ってしまうシン。

しかし、顔に焦りは出ていない。

 

「これで最後だっ!」

 

悟飯はシンに最後の一撃を入れる為に踏み出す。

 

「終わりだぁ!」

 

 

「ハッ!」

 

 

「ぐ、ぐわあぁ!?」

 

悟飯の拳がシンの顔に当りかけた時、悟飯は遥か後方に吹きとんだ。

 

シンは悟飯の向かって、強力な衝撃波を放って吹き飛ばしたのだ。

 

「私は、気功波よりこちらの方が使いやすいので

悟飯さん、組み手はここまでにしましょう。そうしないとお互いに危険ですから」

 

「シンさん、とても強いですね、僕びっくりしましたよ!」

 

悟飯とシンは組み手に満足したのか、二人とも笑顔だ。

 

「もしかして、トランクスさんもこれほどの実力を持っているのですか?」

 

「い、いえ、流石に二人には敵いませんよ!」

 

悟飯とシンの白熱する戦いを見て、改めて力の差を実感したトランクス。

シンはトランクスに興味を示して、悟飯はキビトに興味を示している。

 

「キビトさんはどれぐらい強いんですか?」

 

悟飯の質問にビクッと肩を揺らすキビト。

若干顔の色が青くなっている。

 

「もしかしたら、キビトは一番弱いかも知れませんね」

 

「な、なんですっと!私だって力はありますよ!」

 

シンの言葉にまた肩を揺らすキビト。

今度は赤顔が更に赤くなっている。

 

 

「悟飯、提案があるのですが…」

 

「なんでしょう」

 

「7日後のセルゲームに備えて、私と悟飯さんでトランクスさんを鍛えましょう」

 

その言葉を聞いた途端にトランクスは地獄を見たよ

うな、表情をしたという。

 




戦闘力

悟飯 10億(通常) 500億(超サイヤ人1-4)

トランクス 8億(通常)400億(超サイヤ人1-4)

シン 530億(最大)

この時空の界王神優秀。
そして、トランクス可哀想。
トランクスまだ、14歳。
悟飯は21歳そして界王神のシンは何千年と生きている。
戦闘力の開きはすぐに縮まるよっ!

だって、トランクスは主人公だから(小声)


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界王神 成長記録

 

こんにちは。私は宇宙を管理している。

大界王神と言う者だ。

まぁ、見た目は太ったおじさんだがそれはどうでもいい。

先日、私の所に界王神がやって来た。

これで、4人目だな。

3人は立派な界王神なんじゃが、なにぶん新しくきた界王神のシンは来たばかりで界王神の事を何にも知らないようじゃ。勉強をしてもらわんとな。

 

まぁ、のんびり教えるとするか ワシら界王神は長生きじゃからな。

 

まず、何から教えるかの?

優しさからかの?厳しさからかの?

強さからにするか。

 

この子は覚えがいいぞ!

他の界王神達にも色々教えて貰ってるようじゃ。

料理だったり、釣りだったり、それに修行つけて貰ってるようじゃ。

 

出来たら、界王神の事を教えて欲しいんじゃが…。

 

まぁよい、明日はなにを教えるかのう。

 

 

それから、修行をしたり、遊んだり、勉強したりとっても楽しい日々じゃった。

その内界王神の事を教えるのを忘れてしまってのう。

危うく、教えれなかった所じゃった。

 

界王神と対となる破壊神の事を教えるとすごく驚いていたのう。

宇宙が12個ある事を知った時も驚いておった。

全王様の事を教えると震えておったよ。

 

それからも色々と教えてやった。

 

しかし、楽しい日々は突然終わるものなんじゃよ。

 

あんなものが生まれるなんて許される事ではない。

でも、ワシは愛してしまう。

それが命取りになったんじゃな。

 

ワシらの前に現れたのは魔人ブウと魔導師ビビディじゃった。

魔導師ビビディは姑息な手を使ってワシらを苦しめてきた。

そして、魔導師ビビディが作った魔人ブウも恐ろしい強さじゃった。

 

女界王神 西の界王神 が魔人ブウを倒すために一人で挑んで

死んでしまった。

釣り好きな 北の界王神はワシの留守中にやってきた魔人ブウに挑んで

死んだ。

 

仇打ちに出ていった南の界王神も惜しいところで吸収されてしまった。

 

そして、シン 東の界王神までも手にかけようとしたときにワシはやっと助けにこれた。

もう少し早く来ることが出来れば、全員助けれたかも知れない。

 

魔人ブウは殺人をしてきたと言えど、同じ宇宙に生まれて育った兄弟。

魔人ブウはワシの甘さをついて、ワシを吸収した。

 

シンを生かすために、ワシは魔人ブウの大部分を乗っ取った。

しかし、ワシの意識は薄れていく。

恐らく、魔人ブウと完全に一体化するのじゃろう。

シンよ、仇打ちなんかしなくてもいい。

でも、同じ宇宙に生まれきた兄弟達を守ってあげてくれ………。

 

 

 

 

僕はそれから必死に修行を重ねた。

絶対に仇をとってやる!

大界王神様がいたら、止めるだろうけど

僕は絶対に魔人ブウを倒すっ!!

 

 

キビトと言う者が現れた。

どうやら、僕の付き人になりたいらしい。

これも、一流の界王神になれた証拠ですかね?

大界王神様のおかげで僕は未熟なままの界王神から抜け出せた。

大界王神様のためにも自分のためにもこの宇宙を守るぞ!

 

 

宇宙の様子を見ていると、地球にセルと言うのが現れた。

あの星の人を守らなくては!

 

「キビト 行きますよ!」

 

私が地球につくと、セルは完全体という者に進化していた。

くっ、なんて力なんだっ!もう少し早くこれれば!

進化を止められたのにっ!

 

悔やんでも仕方ない。

セルの言っていたセルゲームに参加をして、倒すんだ!

あれは?そうだ!あの人達もスゴい気を持っている。

恐らく、セルゲームに参加するのだろう!協力をしないと!

 



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完全生命体vs世界チャンピオン

どうも、あけましておめでとうございます。
今年もこの小説をよろしくお願いします。



 

トランクスにとって地獄の7日が終わった。

自分より戦闘力が高い、シンと悟飯を相手に修行をしていたのだ。

二人は手加減をすることなく、そして容赦なくトランクスに襲いかかる。

 

死にもの狂いでその修行を乗り越えると戦闘力は伸びたが、それでも二度とやりたくない修行方法である。

7日が過ぎたと言うことは本日はセルゲーム。

トランクスと悟飯とシン、そして、忘れられているキビトがセルゲームの会場に向かった。

 

セルゲームの会場は綺麗に作られたリングがあった。

4人が来たのに築いたセルはリングを見てからドヤ顔をしている。

 

それにしても、トランクス達より先にきた先客がいた。

それは巷で世界一強いと言われるミスターサタン。

記者やカメラマンは見当たらない。

一人で挑戦しに来たようだ。

 

 

「むっ?…あ、あなた達はっ!?」

 

サタンは悟飯達を見て驚いている。

しかし、初対面のはず。

 

「あなた達は、人造人間を圧倒した黄金の戦士!」

 

なんと、悟飯とトランクスは黄金の戦士と呼ばれているらしい。

 

「もしかして、都で噂になっています…?」

 

トランクスは少し心配そうな顔をで質問をした。

 

「いや、大丈夫ですよ!私が人造人間との戦いを見ていただけですので」

 

サタンはトランクス達と人造人間の戦いを見ていたというのだ。

 

「いやー、私感動しましたっ!あ、もしかして、貴方達もセルゲームに来たんですかっ!?実は私もなんです!」

 

やはり、サタンはセルゲームに参加するらしい。

そして、自慢気にシャドウボクシングをし始めた。

 

「早くしろおぉ!私始めに戦うのはだれなんだあぁ!」

 

「あ、私です」

 

痺れを切らしたセルの怒号に反応して、ゆっくりとミスターサタンが手を上げた。

 

「え?さ、サタンさん、あいつ強いですよ!」

 

「分かっています、でもルールでは殺人はなしでしょう?実力を試したいだけです」

 

そういって、サタンはリングにのぼって、セルと向き合って構える。

 

「私に挑戦すると言うのか?まぁいい、来るがいい」

 

「ほっ!!」

 

「人間しては早いなっ!」

 

「ぐぅ!?」

 

サタンが、人間とは思えないスピードでセルに攻撃を仕掛けるが、その前に鼻を殴られてしまう。

 

「う、うう!」

 

サタンは鼻を殴られた事によって、鼻が折れてしまったようだ。

 

「分かっただろう。リングから降りろ」

 

サタンの前に立って、見下ろしている。太陽の逆光でセルの顔はよく見えない。

 

「だあああぁぁぁ!!」

 

「ぬおっ!?」

 

しかし、サタンはそれを利用してセルの油断ついて足払いをかけた。

セルはそれに反応することが出来ずに尻餅をつく。

 

「なっ!?セルに尻餅をつかせたっ!?」

 

思わず、これに驚きの声を上げるシン。

 

「き、貴様ぁ!!私を転ばずだとおぉ!!」

 

セルは怒りの表情を浮かべている。

セルが完全に油断していたとはいえ、戦闘力が10程度のサタンに転ばされたのだ。

 

「次は手加減しないぞおぉ!!さぁ!!来い!」

 

「あ、降参します」

 

「なっ!?舐めているのかあ!?」

 

「いや、これ以上は私では敵わないので」

 

サタンはそういって、リング降りていった。

 

「黄金の戦士さん達 後はお願いします」

 




セルが弱いのではなくて、サタンの戦闘スキルが高すぎるだけです。
界王神の次はサタンが優秀になりました。


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油断と本気

 

 

「……」

 

「おい、セル!セルゲームを続けないのか!?」

 

サタンに一本とられたセルは無言のまま、セルゲームのリングの周りを見ている。

長い時間そうしているため、悟飯がセルに話しかけた。

 

「そうか!分かったぞ!足りない間ものが!」

 

セルはポンと手を叩いて、建物のような物をたくさん作り出した。

 

「この、セルゲーム会場足りないものは!…屋台なのだあぁ!!」

 

周りを見ると、焼きそば わたあめ 金魚すくい 等々

色々な看板が出ている。

 

「そして、店員は!私の子供達!セルJr.だあぁ!」

 

セルは尻尾からセルに似た小さな生物を生み出した。

 

「さぁいけ!仕事をするだ!セルJr!!」

 

そして、セルJrは屋台の中に入って商売を始めた。

 

「……意味が分からない。何がやりたいんだ」

 

この行動にシンは頭の上に?をたくさん浮かべている。

トランクスは既にリンゴアメを購入していた。

 

「さぁ!セルゲームを再開するぞ!次に私と闘うのは誰だあぁ?」

 

屋台を作って、やりきった感のある顔で トランクス達の方を見た。

 

「俺がやる」

 

名乗り出たのは、悟飯。

既に超サイヤ人に変身している。

 

「ほう、貴様か。良いだろう来るがいぃ!!」

 

悟飯はリングに上がってセルをにらみつける。

セルは悟飯の気を感じ取って口元をにやりと歪ませた。

 

「だああぁ!!」

 

「ぶらあぁ!!」

 

悟飯が攻撃を仕掛けるとセルも同じように攻撃を仕掛ける。

腕はクロスし、お互いの顔に拳をえぐりあう。

 

「くらえっ!」

 

「ぬあっ!?」

 

悟飯は握りこぶしを開き、セルの顔に向かって気功波を打ち込む。

 

「かめはめっ!!」

 

そして、セルから距離を離してかめはめ波の構えをとる。

 

「ぬぅ!見ろ悟飯。パーフェクトスマイル☆」

 

セルは体から、トカゲの尻尾のようにして顔を再生する。

そして、笑顔を悟飯に見せつける。

 

「波っー!!」

 

「ぐうっ!?」

 

容赦ない悟飯のかめはめ波にぶつかって、セルは後ろにのけ反る。

 

「全く、ギャグも分からんのか」

 

「……まだまだ、余裕そうだな」

 

二人とも冷静を乱さずに、戦っている。

そして、二人は構え直してお互いの様子を伺っている。

 

「(セルのやつ、どれだけ強いんだ?しかし、あいつは油断している!本気でいくぞ!セルっ!)」

 

「(それにしても、トランクスの横にいるやつは誰だ?気は悟飯並みにあるから仲間か?それにしてもトランクスとモヒカンのやつリンゴアメをずっと、舐めているな。それほど旨いのか?セルJr頑張ったんだな)」

 

悟飯はセルとの戦いの事を考えて、セルはトランクスとシンの事を考えている。

悟飯はその隙をついて攻撃を仕掛けた。

 

「だあぁ!!」

 

「ぐっ!?はやいっ!!」

 

よそ見をしていたセルは悟飯の蹴りを避けることは出来ずにまともにくらう。

 

「おい!セル!お前油断しすぎじゃないか?」

 

「む?確かにそうだな。真面目にやろう」

 

悟飯の指摘を受けたセルは今度はしっかりと構えをとって、悟飯と向き合う。

 

「はああぁ!」

 

「ぬおおぉ!!」

 

悟飯が手刀で攻撃をしようとすると それよりも早く悟飯に手刀で攻撃した。

 

「ぐっ!は、早い!」

 

「まだまだ、いくぞおぉ!!」

 

セルの攻撃によって、悟飯は後ろに吹っ飛ぶとそれを追う様にセルが走っていく。

 

「ぶらあぁ!!」

 

「はああぁ!」

 

セルが拳を突き出すと、悟飯はそれに合わして気を開放して防御した。

 

「消しにいくぞ!セルッ!!」

 

「ぶらあぁ!!やってみろお!!孫悟飯!!」

 



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神の余裕

モンハン4に今頃ハマってしまった…。
そのせいで更新遅れました。すみません。


「消しにいくぞ!セルッ!!」

 

「ぶらあぁ!!やってみろお!!孫悟飯!!」

 

悟飯は金色の気を倍増させると、これまでにはなかった威圧感 圧迫感が悟飯から感じられる。

 

セルも負けず劣らず、気を倍増させて悟飯の正面に仁王立ち。

これを見ている、トランクスとシンは思わず ゴクリと唾を飲み込む。

 

「うおおおぉ!!」

 

「ぬうっ!?だあぁ!!」

 

悟飯が拳を突き出すと、セルの頬を小さく切り裂いた。

そこから血が垂れ落ちるのを見たセルは反撃に尻尾を悟飯に叩きつける。

 

「ぐっ!はあっ!」

 

「かっ!!」

 

尻尾の攻撃によって、ダメージを受けた悟飯はのけ反りながら気功波を打ち出す。

セルはそれを瞬時に打ち消した。

 

まさに、一進一退の攻防。

互角に見える戦いだが、悟飯は汗をかいているがセルは汗を一つもかいていない。

優勢なのはセル。悟飯は少しばかり スピードが落ちてきている。

 

「ぶらあぁ!どうした!孫悟飯っ!貴様はそれ程度なのかあぁ!!?」

 

「う、うるさい!お前は俺が倒すっ!!」

 

セルの挑発に苛立った 悟飯は真っ直ぐに突っ込んでいく。

 

「終わりだ、孫悟飯」

 

その事を予想していたセルは、悟飯の背後に回り込み首筋に手刀を叩き込んだ。

 

「が、がはっ!!?」

 

悟飯はその攻撃によって、気絶して地面に倒れ込んだ。

 

「やけにならなければ、この様な負け方はしなかっただろうな」

 

「お、おっと」

 

セルは残念そうな顔で、悟飯を持ち上げてトランクスに渡した 。

「気をとり直して、ゲームを再開するとしよう。次の私の相手は誰だ?」

 

「私です」

 

「し、シンさん!」

 

セルとの次の戦いに名乗りをあげたのは、シン。

 

「ほう、貴様か リングに上がるがいい」

 

「分かりました。お手柔らかに」

 

リングに上がって、セルはシンの様子を見ている。

セルは、シンの気を感じ取って悟飯と同じ程度の戦闘力と予想している。

戦闘力はセルが上かも知れないが、油断は出来ない。

シンの戦いを見たことのない、セル。

セルと悟飯の戦いを見た、シン。

シンはまず、情報でセルに勝っている。

これは勝負にとっては肝心な事である。もちろん、それはセルも分かっている。

 

「まずは小手調べです」

 

「なっ!!?」

 

シンがゆっくりと手を前に出すと、その途端にセルは後方に吹き飛ぶ。

 

「…衝撃波か…」

 

「よく、分かりましたね」

 

セルが後方に吹き飛んだとは、シンが衝撃波を放ったからだ。

シンの得意な攻撃方法である。

 

「今度はこちらからだあぁ!!」

 

セルは、シンに近づき拳を突き出す。

 

「ハッ!」

 

「ぬっ!!?」

 

今度は弱めの衝撃波で、セルをほんの少し後ろに戻してその隙に拳を突き出してセルを殴る。

 

「きさまあぁ!小賢しい手をっ!」

 

「ふふふ、どんどん行きますよ」

 

衝撃波というのは防ぎにくく、セルは苛立ちを隠せない。

 

「ハアッ!」

 

「む?今度は気功波かっ!しかし遅いぞ!」

 

シンは、気功波を5つほど、自分の前に作り出したが、そのスピードはお世辞にも早いとはいえない。

 

「油断し過ぎですよっ!」

 

「なっ!!?」

 

セル向かって次々と気功波を衝撃波を弾き、攻撃をする。

元々は遅かった気功波は衝撃波によって加速し目にも止まらぬスピードでセルに迫る。

 

「かめはめ波っ!!」

 

「なっ!?くっ!!」

 

しかし、セルはそれをすべて避けて シンに向かってかめはめ波を放つ。

シンはそれに対して焦ったが、ギリギリの所で衝撃波でかめはめ波を弾いた。

 

「次は格闘戦といこうじゃないかあぁ!」

 

「手加減はしませんよ!!」

 




終わり方が前回と同じ感じ……すみません。


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王子の息子

戦術と技術でセルを圧倒した シン。

パワーやスピードでは確実に勝っている セル。

セルにとってシンは相性が悪く、実力差があっても巧妙な作戦で実力差を物ともしない。

そこで、肉弾戦を申し出る。

シンは、軽くそれを受け入れた。

 

「後悔するなよ…?」

 

「あなたこそ」

 

セルが挑発をすると、シンは挑発を仕返してくる。

セルは額にいくつもの青筋を浮かび上がらせ、シンに向かって走る。

 

「ハッ!」

 

「いつまでも、それが通じると思うなよ!!」

 

「がはっ!!?」

 

セルが拳を突き出すと、シンはそれを衝撃波で邪魔しようとするが、それを知っていたかのように膝蹴りをシンの腹に打ち込む。

 

「私にはそれはもう通じん、私の勝ちだあぁ!!」

 

「くっ!くそおぉ!!」

 

衝撃波が通じなくなると、シンは焦りを隠せずにセルに攻撃を仕掛け続ける。

 

「どうしたあぁ?当たらんなあ。それにしても、メンタルが弱いんじゃあないかあ?」

 

「……油断し過ぎなんですよ」

 

焦っているシンに、迫り見下すセル。

しかし、シンは本当は焦ってはいなかった。

セルに向かって手刀を降り下ろす。

 

「ぬ、ぬああっ!?腕がっ!」

 

鈍い音を立てて、地面に落ちたのはセルの腕。

シンはそれを見てニヤリと笑みを浮かべる。

 

「……なあんちゃってっ!」

 

「!?」

 

「俺の中にはピッコロというナメック星人の細胞も入っていてな。腕なら簡単に再生出来るんだっ!」

 

悶絶していたセルは、急に立ち止まり腕を再生させた。

その姿にシンは唖然としている。

 

「な、なんだと……?」

 

「もう貴様に戦える気力なんぞないだろう。降参しろ。まぁ、その時点で私はこの星を滅ぼすが」

 

「おい!セルっ!俺の事を忘れてないか?」

 

「貴様は、悟飯やこいつより弱いだろう。今頃出てきてどうなる?」

 

シンは呆気に取られて戦意喪失に近い状態。

もう、楽しみがなくなったセルは地球破壊を宣言するが、トランクスがそれを止める。

セルがトランクスを見ると余裕の笑みを浮かべている。

 

「このセルゲームを終わりにするのさ」

 

「貴様が負けてか?」

 

「お前を倒すっ!」

 

トランクスはシンと入れ替わりでリングに登ってセルをにらみつける。

 

「最初から本気でくるんだな。私もフルパワーでいこう、めんどくさいのでな」

 

「あぁ、そうするさ!」

 

もう、セルの眼中にトランクスはなく。

早い終わらせたい様子だ。

 

「はああぁぁぁ!!!」

 

「ぬっ!!?」

トランクスは、剣を引き抜きセルを真っ二つに切り裂いた。

セルは真っ二つにされても再生出来るが、油断していた訳ではない。

 

「どうした?驚いているようだな。俺は7日間、悟飯さんとシンさんと組み手をしていたからな。

嫌でも強くなるよ」

 

セルがその言葉を聞いて、トランクスの顔を見るとクマが出来ているのが確認できた。

 

「なるほど、私も本気で殺りたいからな。ルールはすべて取り消す!殺すのもありだっ!そして場外もなしだあぁ!!」

 

「くっ!悟飯さん!シンさん!伏せてっ!」

 

セルがそう叫ぶとリングから距離を離し、気功波を打ち込む。

トランクスがその考えを読んで、悟飯とシンに危険を告げる。

 

「悟飯さん!私に掴まってください!」

 

「は、はい!」

 

シンの言葉に悟飯が応じて、シンの肩を掴むと二人はその場から消えた。

それと同時にセルの気功波がリングに着弾する。

 

「セルッ!お前地球を壊す気なのかあ!!」

 

「ぶらああぁ!!私にとって地球なんぞどうでもいい!!さぁ!こい!!私を楽しませろぉ!」

 

「ま、間に合った!こっちは大丈夫ですよ!トランクスさん!」

 

セルとトランクスが話していると先程消えたシンと悟飯が違う所から現れた。

瞬間移動で避けたのだ。

トランクスはそれに安心してセルの方に向き直る。

 

「かめはめっ!!」

 

「ほう、かめはめ波か良いだろう!!かめはめっ!!」

 

「「波あーーっ!!」」

 

お互いに、かめはめ波を打ち合う。

青い閃光がぶつかり合うと、爆発を起こした。

 

「だあぁ!!」

 

「ぬおおっ!!」

 

かめはめ波が散った瞬間に走り、お互いに拳を振りかぶり突き出す。

 

そして、負けても勝っても最後の試合が幕を開けた。




ま、マンネリ化…じゃないよね… ?
とりあえず、セルゲーム編は後 1話か2話で終わると思います。


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究極の技


や、やっと、出したい技が出せたぁぁぁ!
その技のおかげで10分で書きれたぜ!
クオリティ?……


 

 

「セルッ!!」

 

「トランクスっ!!」

 

二人の拳は重なり、ぶつかり合う。

その瞬間に大きな爆発音が辺りに響き渡る。

 

「やりおるなぁ。トランクス!」

 

「喋っていると舌を噛むぞっ!」

 

「ぬうっ!?」

 

セルが喋っていると、その瞬間に間合いを詰めアゴをアッパーが打ち抜いた。

 

「ぐぬぅ!!貴様っ!」

 

「がっ!?だあぁ!!」

 

あまりの痛さに驚いたセルは、トランクスに向かって拳を叩きつけた。

その攻撃でダメージを受けたものの、体勢を立て直し仕返しの蹴りを入れると、二人は距離を離し様子を見る。

 

今の状況では、トランクスが優勢に見える。

しかし、セルはそれでもまだ笑っていた。

 

「ふははは、楽しいぞ!トランクスっ!貴様なら本気を出せそうだ!」

 

「…なに…?まだ本気じゃなかったのか…なら俺も本気でいこう」

 

お互いこれほどの戦いをして、まだ本気ではないようだ。

 

「だあぁぁぁぁ!!」

 

「ぬあぁぁぁぁ!!」

 

二人は距離を置いたまま、気を高め始めた。

トランクスは黄金の気に包み込まれ、セルは紫色の気に包み込まれた。

 

「さあぁ!!こい!」

 

「だあぁ!!」

 

どちらかが攻撃を仕掛けると防御し、こんどは違う方が攻撃をする。

 

「そこだあぁ!!」

 

「遅いっ!」

 

いっこうに確実なダメージが入らない。

拳を拳で相殺して、気功波は気功波で防ぐ。

攻防戦が続く。

 

「トランクス!貴様私と互角の力を持っているようだな!しかし!私には技量がある!見せてやろう!」

 

「良いだろう!全て防いでやる!」

 

攻防戦に痺れを切らし、距離をあける。

そして、技での攻撃をするようだ。

 

「これはちょっと危ないぞぉ?……太陽拳!」

 

「なっ!??め、目が!?」

 

セルの太陽拳をまともに受けてしまった、トランクスは目を押さえている。

これではセルの位置は掴めない。

 

「しねぇ!トランクスっ!」

 

「………そこだあぁ!!」

 

「なあっ!!?」

 

目を使えないトランクスに蹴りを仕掛けるが、後ろに回られて手刀で叩き落とされる。

トランクスは気を読み取りセルの位置を特定したのだ。

 

「くっ!次だっ!」

 

「そうはさせるかっ!」

 

セルが次の技を仕掛けようとすると、視力が戻ったトランクスがそれを止めにかかる。

 

「ふっ、もう遅い!気功砲っ!」

 

「がっ!?」

 

次にセルの仕掛けた技は、天津飯の使う技気功砲。

動きを封じ、ダメージを与える技。

本来は命と体力を削り取る技だが、セルは汗一つかいていない。

 

「確かに天津飯の技だが、自己流に改造を加えたのさ」

 

「な、なんだとっ!く、くそっ!」

 

「ふん、そんな気功波無駄だ」

 

セルの気功砲から抜け出そうと、気功波を打つがそれは気功砲によって作られた奈落の底に沈んでいった。

 

「このまま終わらせてやろう」

 

「く、くそおおぉ!!……残念だったな!操気弾っ!」

 

「ぬ、ぬうっ!?」

 

Z戦士達の技を使えるのは、セルだけではない。

未来に一度行ったことのある、トランクスだって使えるのだ。

トランクスは未来にいった際に、Z戦士達に色々な技を教えて貰っていたのだ。

しかし、気功砲を何発か受けてしまって、もう体はボロボロになっている。

 

「ふははは!良いだろう!やはり使いやすいのはこの技だっ!」

 

「その構えは…かめはめ波かっ!」

 

セルが次にとった構えは、亀仙流奥義 かめはめ波。

実力のあるものなら、簡単に真似できて威力も高い技。

 

「そうだ!貴様も撃ってくるがいい!かめはめっ!!」

 

セルの手のひらには、青い球体が作り上げられている。

「…父さんの技と悟飯さんから教えて貰った技」

 

手のひらを前に突き出し、そして、後ろに引く。

 

「ふっ!なんだか知らんが!喰らうがいい!波っー!!」

 

セルは、トランクスの技など気にせずにかめはめ波を放った。

 

 

 

 

 

 

 

『ファイナル……かめはめ波ぁーー!!!』

 

トランクスの手から放たれたのは、父 べジータのファイナルフラッシュと師匠 孫悟飯のかめはめ波を合わせた必殺技。

蒼の閃光と紫の閃光が混じり幻想的な色の閃光が生み出される。

 

セルのかめはめ波とぶつかるが、どんどんと押してゆく。

 

「なっ!!?私のかめはめ波を越えるだとっ!?その技は、なんなんだっー!!?」

 

セルの言葉はトランクスの放ったファイナルかめはめ波に飲み込まれた。

 

ファイナルかめはめ波が過ぎ去った後には、ボロボロになったセルが立っていた。

 

「俺の勝ちだ セル」

 





いやー、良いですねぇ。ファイナルかめはめ波。
この作品を書き始めた頃から出すって決めてたんです。
なんというか、夢が叶いました!


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覚醒


賛否両論が多くになりそう。
気に入らないかも知れないですが、ご了承ください。



 

 

「俺の勝ちだ セル」

 

「ち、ちくしょーっ!!」

 

まだ少し体力の余裕があるトランクスともうボロボロで動くこともままならないセル。

勝負はついた。

 

「……早く殺せ…」

 

「……あぁ、そうさせてもらう。貴様が生きていても良いことが無さそうだ」

 

セルに向かって、手を開き気功波を放つ。

その気功波はセルを飲み込み、セルは死んだ。

 

 

 

 

 

そうなるはずだった。

トランクスの放った気功波は、空に打ち上がり爆発した。

 

その事をやってのけた張本人は……。

 

「キキッー!」

 

「お前は!セルJr!」

 

青い小さなセル、セルJrだった。

ぞろぞろと屋台から現れるセルJr 数は20近く。

忘れていた、セルが生み出した仲間を。

 

「残念だったな、トランクス!今度こそ絶望を見せてやろう!あれを持ってこい!」

 

「キャキャ!」

 

「な、なんだ!?あれは!」

 

セルの呼びかけで、セルJr.達が持ってきたのはモヒカンの青年と白い肥満の男の人形のようなもの。

 

「あれは、人造人間16号と19号 私の中には人造人間17号 18号。こいつらも吸収してパワーアップしてやる!どちらも完全なロボットのようだが人造人間であれば問題ないっ!」

 

「人造人間はま、まだこんなに!く、させるかっ!」

 

「キっ!!」

 

「なっ!?」

 

セルの吸収を止めようとするが、それをセルJr達に邪魔されてしまう。

セルJr.は小さいが、それでもシンや悟飯と近い力を持っている。

 

「私が究極生命体セルだあぁ!!」

 

人造人間二体を吸収して、発光を始めるセル。

その気は禍々しく巨大に変化してゆく。

 

「セルの姿が変わっていく!?」

 

「ふぅ」

 

角が伸び、尻尾が2本に別れ そしてなによりも目立つのは光沢を帯びた銀色の体。

 

「名付けるなら……メタル…セル としておこう」

 

「くっ!すごい気だ」

 

セルが歩く度に、衝撃波が響き渡り地面が削れていく。

 

「じゃあな。トランクス」

 

「なっ!?かはあぁ!!?」

 

トランクスの目の前にくると、手をゆっくりと開く。

その瞬間にトランクスは後方に吹き飛んだ。

 

セルが使ったのは、シンの衝撃波。

コンピュータがセルの脳に侵入して記憶を読み取り使えるようになったのだろう。

しかし、威力は桁外れだった。

 

「くっ!もうセルゲームなんて関係ないっ!!シンさん!セルを倒しましょう」

 

「はいっ!キビトも行きますよ!」

 

「わかりました!」

 

もうセルは、トランクス一人で相手に出来る存在ではない。

ここはなんとしてでも、セルを倒さなければいけない。

シンの付き人も現れセルに向かって走っていく。

 

「お前らの相手は私ではない」

 

「キャキャ!」

 

「くっ!邪魔だ!どけっ!!」

 

3人を取り囲むセルJr。

悟飯とシンは、時間がかかっても処理出来るだろうが数が多い。

キビトに関してはセルJr一匹に勝つのがやっとだろう。

「「「キキッー!」」」

 

「が、がはっ!?」

 

「く、くそ!!」

 

「シン様!」

 

大量のセルJrの攻撃はまさに蜂の巣。

次々と攻撃を受けてダメージを受けていく。

 

 

「さぁ、トランクス起きろ。まだ立てるだろう?」

 

「せ、セル!お前がいくらパワーアップしようと俺は何度でも立ち上がってお前を殺してやるっ!!」

 

セルが瓦礫に近づくとそこから血塗れのトランクスが起き上がった。

 

「ふははは、それにしても攻撃はしないんだな。

いや、もう腕を上げる力もないのか?」

 

ダメージを負っていたとはいえ、トランクスはセルの一撃で動けなくなってしまった。

しかし、それでもトランクスはセルに向かって足を進める。

 

「ここまで実力の差が大きく離れるとはな。

もう、死んで良いぞ」

 

「がはっ!!?」

 

歩いてきたトランクスに、横蹴りを入れ吹き飛ばした。

 

「せ、セル……!」

 

「ほう、まだ生きているのか。セルJr!とどめをさせ!」

 

「キー!」

 

「くっ!待て!」

 

ボロボロになっても起き上がろうとするトランクス。

それにとどめを刺すためにセルJrが気功波を打つ。

悟飯が制止の声をかけるが気功波はトランクスに向かうのをやめない。

 

「トランクスッーー!!!」

 

辺りに爆発音が響いた。

砂ぼこりでトランクスの生死を確認できない。

 

「だ、誰か立ってますよ!悟飯さん!」

 

砂ぼこりが晴れ始め、人影が見え始める。

そこから、聞き覚えのある声がきこえてくる。

 

「だ、大丈夫ですか!黄金の戦士さん!」

 

「あ、ありが……とうござい…ます。サ…タンさん」

 

トランクスはサタンに助けられていた。

おそらく、トランクスを抱えて気功波を避けたのだろう。

 

「おい!貴様 何度邪魔したらすむんだっ!」

 

「が、がはっ!?」

 

邪魔をするサタンに激怒したセルは、気功波でサタンを貫いた。

血を吐きその場に倒れこむ。

 

「サタンさーん!!」

 

「さ、……サタン…さん…?」

 

トランクスは目の前で起こった出来事を信じられずにいる。

 

 

 

なぜ、サタンさんは死んだ?

自分を庇ったせいで…? もう少し自分に力があれば守れた?セルを倒せた?

セルが許せない。自分が許せない。

許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。

 

「セルーッ!!!!」

 

セルへの怒り 自分への怒りがトランクスに火をつけた。

超サイヤ人で逆立った髪の毛がさらに逆立つ。

そして、トランクスを気のスパークが覆う。

ゆっくりと立ち上がり、セルに向かって歩き出す。

 

「ふっ、なんとういう気だ。これは面白くなりそうだな」

 

「これで、終わりだ」

 

 





セルゲーム編はあと1、2話で終わる?
はて?そんなこと言いましたかな?



ごめんなさい。


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師弟の絆


原作に追い付いたアニメみたいに引き延ばしてしまった。
本当に申し訳ないです。



 

 

「これで、終わりだ」

 

ゆっくりとトランクスはセルに向かって歩いていく。

そして、トランクスがセルの視界から消えた。

 

「ぬ?消えた…か」

 

油断していた訳ではないが、見失ってしまった。

辺りを見渡すがトランクスの気配はない。

 

「ぎ、ギェーーッ!」

 

「ギッー!」

 

突然、セルJrの悲鳴が聞こえる。

セルJrのいる場所を見ると、一匹ずつ数が減っていく。

断末魔は聞こえるのに、死体は見当たらない。

ただ単に数が減っていくだけ。

 

「そいつらなどどうでもいい!私と闘え!!」

 

セルが気を開放して叫ぶ。

すると、セルの頬に水のようなものが落ちる。

 

「む?なん………だと」

 

その瞬間に、空から落ちてくるなにか。

音をたてて落ちた物をみると……それはセルJrの残骸。

 

「次にこうなるのはお前だ」

 

「?…フハハハ!面白い事を言うものだな!冗談はそれぐらいにしとくんだなっ!!」

 

トランクスはセルと間合いをつめ、セルを指差し言い放つとセルがトランクスに殴りつける。

しかし、それに反応して拳を拳で防いだ。

 

「なるほど、反応スピードはなかなかのようだな。

実力は上がってもダメージは残っているらしいなっ!」

 

「ぐぅ!!?やめ…ろっ!」

 

超サイヤ2に覚醒したとはいえ、覚醒する前のダメージは残ったままなのだ。

セルは、トランクスの傷口をえぐり ダメージを与える まさに傷口に塩を塗るである。

トランクスはあまりの傷みに我慢できず、セルに蹴りをいれて距離を離した。

 

「私の戦闘力と同じ程度になったのは認めよう。しかし疲労やダメージで戦闘力はかなり下がったようだ」

 

「それでも…俺は!…お前を倒すっ!!」

 

「なにが、なにがお前をそうさせる?」

 

もう起き上がれる状態でもない関わらず何度でも立ち上がってくるトランクスに疑問を覚えたセルは問いかける。

 

「俺が死ぬこと、お前を倒せなかったことは父さんが許さないだろう。そして!なにより!俺がお前を倒さないと地球の人々を助けられないんだっ!!」

 

「泣かせてくれるなあぁ。しかしそんなことは私に関係ない!」

 

トランクスが声を張り上げ、気を高めるが セルはそれを気にせずに気功波を放つ。

 

「終わりだ。トランクス」

 

 

 

「させるかあぁぁぁぁ!!!」

 

トランクスに命中する寸前に悟飯が気功波を弾いた。

 

「悟飯…さん!」

 

「…俺はお前より弱い…だからと言って黙ってはおけない!トランクス!力をかすぞ!」

 

悟飯の頼もしい背中に涙を流しながら立ち上がる。

そして、剣を引き抜いて構えをとる。

 

「キビト、トランクスを回復してあげなさい」

 

「わ、分かりました」

 

「あ、ありがとうございます。…き、傷が塞がっていく…」

 

キビトがトランクスに手を当てて、回復させていく。

回復を終えると大きな傷などは塞がったものの、小さな傷はまだ残っている。

 

「すまない。体力が残っていなくてな これが限界のようだ」

 

キビトやシンはセルJrとの戦闘力でボロボロになっているが、それでもトランクスを回復して全てを任せた。

 

トランクスと悟飯はセルに向き直り、叫ぶ。

 

『この地球は俺達が守る』

 

二人の声が重なり合う。

 

「そうか……守ってみろっ!この私からなあぁぁ!!」

 

地面を蹴り、距離をつめる。そして拳をトランクスに向かって振り抜く。

 

「ぐぅ!!トランクス!」

 

「やああぁぁぁぁ!!」

 

悟飯は腕をクロスさせて、セルの攻撃を防いだ。

そして、トランクスがセルに向かって剣を降り下ろす。

 

「ぐっ!……なっ!?」

 

「「残念!フェイクだっ!!」」

 

その剣をガードしたセルだが、それは二人の作戦であった。

隙だらけになった腹に拳が炸裂した。

二人のコンビネーションのなせる技だ。

 

「流石に二人は厄介だなぁ。しかしそれでも私は止めれん!」

 

「がはっ!?」

 

「悟飯さんっ!!」

 

悟飯に回し蹴りをぶつけて吹き飛ばした。

そして、一人になったトランクスに向かい合った。

 

「孫悟飯は貴様のようにパワーアップしていない 戦闘に復活するのはしばらく後になるだろう」

 

「……それまでに決着をつけるさ」

 

「そうだな。もう終わりにするとしよう」

 

セルの言葉を合図に二人は気を高め始めた。

 

間違いなくこれで決着がつく。

トランクスに地球全土の運命が託される。




次回でセルとの戦いは終わります。
投稿早めにしたいと思います。


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決着

セル編長かった……… 。


「さぁ、決着をつけよう」

 

「あぁ、決めてやる」

 

それぞれの構えをとる。

それは格闘戦の構えではなく気功波の類いの構え。

手のひらに気を溜め形を作ってゆく。

 

「かめはめっ!!」

 

「ギャリックッ!」

 

セルとトランクスの構えは似ているが、どこか違う。

蒼い気功波と紫の気功波。

悟空とベジータが初めてぶつかり合った光景に似ている。

 

腕を前に突きだし気功波を放つ。

 

「波あぁーーーっ!!」

 

「砲ーーッ!!!」

 

バチバチと爆発音をあげながら ぶつかり合う閃光。

 

「やはり、体力はあまり残っていないらしいな!私の勝ちだあぁ!!」

 

「うるさいっ!負けてたまるかあぁ!!!」

 

押し合いが続くとセルのかめはめ波が押し始めた。

トランクスが叫ぶとギャリック砲がスパークし始め盛り返した。

 

「無駄な抵抗だっ!!」

 

「く、くそっ!」

 

しかし、それがあってもセルのかめはめ波が強いらしく、トランクスに近づいていく。

 

「波ッーー!!」

 

「力をお貸しします!!」

 

「悟飯さん!シンさん!」

 

トランクスが押し負けそうになると、悟飯とシンが現れ肩を並べて気の押し合いに参加する。

 

「小賢しい!!私が最強なのだあぁぁ!!!!」

 

「く、押されるっ!」

 

「この間までは持ちませんっ!!」

 

セルのかめはめ波はまた威力を増してギャリック砲を押す。

 

「俺達は死んでしまうのか…!?」

 

トランクスが悲痛の叫びを漏らすと変化が起きる。

 

『トランクスっ!!それでも俺の子供かあぁぁぁぁ!!!』

 

『悟飯っ!!この地球を救えんのはおめえらしかいねんだぞおおぉ!!』

 

トランクスと悟飯は唖然としてしまう。

なぜなら、もう聞けるはずのない 悟空とベジータの声が聞こえたのだから。

 

「父さん……?」

 

「ベジータさんにお父さんの声だっ!!」

 

トランクスはベジータの声をあまり知らないが、身体が覚えている。

そして、悟飯の言葉で決定付けられた。

 

「でも、僕達じゃこれが限界です!!」

 

「どうした!貴様らとうとう頭が可笑しくなったか!」

 

セルには聞こえていないらしく、二人が幻聴を聞いていると思ったらしい。

シンも聞こえていないようだ、二人の顔を見て ?を浮かべている。

 

『限界がどうしたっ!限界を越えればいいだろう!!!』

 

『そうだぞ!!限界なんかぶち破れ!!』

 

無茶ぶりに思える言葉。しかしそんな事はなんどもやってきた。

悟飯とトランクスの顔は決心の表情に変った。

 

「限界を越える……わかりました」

 

「トランクス!やってやるぞ!」

 

身体中の中の気をかき集め、手に集中させて開放する。

 

「むぅ、この程度!!」

 

「負けるかあぁ!!!」

 

「うおおおおぉ!!」

 

トランクスと悟飯の気で巨大になった気がセルに迫る。

 

「ぶ、ぶらああぁぁぁぁぁ!!!?」

 

その気がセルを飲み込んだ。

 

 

 

 

「た、耐えたぞおぉ!!!私の勝………」

 

「セルぅッ!!」

 

「な、ち、ちくしょおおおおおぉぉぉ………!!」

 

3人超絶パワーを耐えきったセル。

勝ちを宣言しようと空を見上げると、目の前には剣先が現れた。

そのまま、セルは真っ二つに切り裂かれ気功波によってこの世から消えた。

 

巨大の気を受けきったセルだが、最後はちっぽけなひとつの気功波だった。

 

セルは、死んだ。

セルゲームは終わったのだ。

一人だけの死者を………。

 

「いやー、すごい戦いでした!黄金の戦士さん!」

 

「さ、サタンさん…?」

 

トランクスの目に映るのは死んだはずのサタンだった。

 

「死んだはずじゃ……?」

 

「そうなんですけど、キビトさんに助けられちゃって」

 

サタンはキビトに助けられたと言った。

確かに、キビトには回復能力がある。

サタンが死ぬ前に回復したのだろう。

 

なにはともあれ、セルは倒した。

 

トランクス達が勝利を収めたのだ。

 




サタンは本当は死なせるはずなんですけど、キビトがいたから復活しちゃいました。
英雄は死なないのだ。
悟空とベジータは界王様に協力を得て声だけ下界に送っています。


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伝説のサイヤ人編
平穏は訪れぬ


あぁ、テスト近い………しかし書いてしまった。
間をおかずに新章開幕しそう……。


「終わりましたね。トランクスさん、悟飯さん」

 

セルはトランクスによって、たおされた。

シンは笑顔で二人に声をかけた。

 

「はい、やっと、やっと終わったんです」

 

トランクスはゆっくりと立ち上がり、シンの手を握る。

「これから、シンさんとキビトさんはどうするですか?」

 

「私達は自分達の星に帰ろうと思います」

 

「そう…ですか…」

 

「暇があればまた来ますよ」

 

シンとキビトが帰ってしまうのをしって、トランクスは悲しそうな顔をするが、シンがそれを見てまた来る約束をした。

 

「トランクスさん、悟飯さんありがとうございました。」

 

「世話になった」

 

「ありがとうございました」

 

「また、会いましょうー!」

 

シンとキビトは別れの言葉を告げて空に舞い上がった。

悟飯とトランクスは二人に手を振りこちらも別れを告げた。

 

「カイカイ」

 

シンがそう言うと二人はフッと消えた。

瞬間移動の一種だろう。

 

 

セルとの戦いは終わった。

トランクスと悟飯は人造人間との戦いが終わったことを、ブルマに知らせに帰った。

翌日、ニュース速報でその事が知らされた。

人造人間の大虐殺が終わったことは、世界中にすぐに広まった。

本来は、トランクス達が倒したのだが目立つ事が苦手な為 ミスターサタンが倒した事となった。

平和な日々が取り戻された。

 

悟飯は学者を目指して勉強をしているが、勉強の合間に修行をしている。

トランクスもカプセルコーポレーションの社長になるため、勉強をしているがこちらも修行をしている。

ミスターサタンもこの間まではいけないと、二人に稽古をつけてもらう事もあった。

悟飯とトランクスはゆっくりと修行を続けた。

その事もあり、トランクスは超サイヤ人2に自由に変身出来るようになった。

 

なにか起こった時から修行しては遅い、その事を知っているからこそ続けている。

なにより、この地球は邪悪な強敵に何度も襲われている。

ときどき、二人は街に出向き復興を手伝った。

街は元の姿を取り戻していった。

 

そして、人造人間の危機が終った記念に花見が開催された。

 

大きなブルーシートの上に座るのは、セルを倒したトランクス 悟飯。 それに貢献した ミスターサタン。トランクスの母 ブルマ 悟空が死んでしまってから、すっかり元気をなくした チチ 今は元気を取り戻している。そして、久しぶりに下界に降りてきた カリン ヤジロベー。 神様になった ポポ。

戦士達を鍛え上げた 武天老師。

 

ミスターサタンを中心に片手に酒をもちどんちゃん騒ぎ。

ブルマとチチは息子達の成長に感動している。

悟飯はミスターサタンの一人娘 ビーデルと話している。

 

そして、トランクスは同じ年齢ぐらいの女性と話している。

相手の名前は マイ。

 

両組は初対面だが、セルをとの戦いの話で盛り上がっている。

 

チチとブルマはそれを見て感動している。

 

そして、久しぶりにシンとキビトが現れた。

それを見たトランクスと悟飯は二人に話しかけにいく。

 

放っていかれた、ビーデルとマイは頬を膨らませて不機嫌そうにしている。

 

「シンさん!キビトさん!久しぶりです!」

 

「悟飯さん!トランクスさん!大変です!」

 

悟飯とトランクスがうっすらと涙を浮かべて二人に近づき話しかけると、シンは焦ったようすで話をし始めた。

 

「この宇宙のある星で、伝説のサイヤ人が暴れているんです!」

 

「伝説の……サイヤ人?」

 

サイヤ人と言う言葉に驚いたが、その前に伝説と着くのが気になってしまう。

 

「二人のように超サイヤ人に変身をするですが、戦闘力の上がり方が以上なのです!おそらく、あのセルを上回るほどです!」

 

「なっ!?」

 

「あのセルよりもっ!?」

 

シンの言葉に悟飯とトランクスだけでなく、周りにいる仲間達も驚きの声をあげる。

 

「花見の途中で悪いのですが……奴を倒す事を手伝って頂けますか?」

 

「もちろんですっ!」

 

シンの不安そうな言葉を聞いた二人は即答をすると、シンの表情が明るくなる。

 

「ありがとうございます。では行きましょう」

 




トランクス 20億(通常)1000億(超サイヤ人) 2000億(超サイヤ人2)

悟飯 15億(通常)750億(超サイヤ人)

シン 730億(最大)

キビト 10億

セル 1300億(最大)➡メタルセル 2500億

ミスターサタン 10

7日間の修行で劇的なパワーアップ果たした4人。
トランクス、やっぱり君が主人公だ。


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父の宿敵

 

「では、行きましょう」

 

「はいっ!」

 

シンが手を伸ばすとそれにトランクスと悟飯が掴まる。

更にその上に赤い手が被さる。

 

「私も、忘れないで頂きたい」

 

「キビト……頼りにしています」

 

その手の主はキビト、この中では一番戦闘力が低いがシンにとっては大切な仲間である。

 

 

『カイカイ』

 

4人は伝説のサイヤ人が破壊活動を続ける南の銀河に飛んだ。

 

 

 

 

 

「ここは……」

 

4人がついた惑星では自然が破壊されたくさんの動物が死んでいた。

 

「誰なんだあぁ?お前らわぁ?」

 

声の聞こえる方向を見ると、逆立つ黄緑色の髪をもつ 2mはある大きい男だった。

その男からはおぞましい大きな気を感じ、この男が伝説のサイヤ人だ と判断した4人は距離を離す。

 

「人に名前を聞くなら、自分から名乗るのが普通だろう」

 

「……ブロリーです」

 

「俺は孫悟飯」

 

「俺はトランクスです」

 

「……なに普通に自己紹介してるんですかっ!」

 

ブロリーの自己紹介が終わると、悟飯とトランクスも自己紹介を始めた。

その姿にシンは注意を呼びかける。

 

「お前はこの星をどうするつもりなんだ?」

 

「破壊するだけだあぁ!」

 

ブロリーの言葉を聞き、やはり敵だと確信し さらに距離を離す。

 

「やはり、倒すしかないようだな!」

 

トランクスと悟飯は超サイヤ人に変身して、シンは気を開放する。

 

「貴様サイヤ人だったのかあ?貴様の親父は誰なんだあぁ?」

 

「俺の親は孫悟空っ!サイヤ人の名前では確かカカロ…「そうかぁ」

 

ブロリーの質問に悟飯が答えると言い終わる前に割って入ってきた。

 

「カカロットの息子かあぁ!!」

 

「なら…なんなんだっ!」

 

ブロリーの表情は笑っているように見えた、しかしそれを見て訳が分からない悟飯は疑問を投げた。

 

「殺すだけだ」

 

「なっ!?うああぁぁぁぁ!!!」

 

その言葉が聞こえてくると同時に悟飯は後方に弾き飛ばされた。

 

「悟飯さん!くそっ!!」

 

「その程度の攻撃なんぞ!効かぬっ!」

 

トランクスが蹴りを仕掛けると、それを片手で防ぎ 気の開放でトランクスを後方へ吹き飛ばした。

 

「次は貴様だあぁ!」

 

「なっ!?ハッ!!!」

 

「……?ぬう!!」

 

シンにブロリーが攻撃を仕掛けようとした時に衝撃波で防いだと思ったが、それはブロリーに通じたがそれでも 無理矢理シンを殴った。

その攻撃によって、シンは遥か彼方に飛ばされ一時的に戦線離脱となった。

その間に悟飯とトランクスが前線に復活。

キビトはシンを助けにいった。

 

ここに残るのはサイヤ人が三人となった。

超サイヤ人が二人が伝説の超サイヤ人に立ち向かっている。

しかし、伝説はそこまで安い名前ではないようで超サイヤ人二人を圧倒している。

 

「さあぁ!こい!血祭りに上げてやる!」

 

「……チッ、やってみろ!」

 

トランクスは背中に手を伸ばして剣を引き抜こうとしたが、花見の途中でできたのでそんなものは持ってきていなかった。

剣で戦闘力が上がることはないが、戦い易くなると考えていたトランクスだが その剣がないのなら仕方ないと超サイヤ人2に変身した。

超サイヤ人2に自由に変身出来るようになったのはいいが、あまり長続きはしないだろう。

 

悟飯もトランクスの変身を見て超サイヤ人2に変身することは出来ないが、気合いを入れ直して二度ブロリーに向き合い 構えをとった。

 

「なんでそんなに光ってるんだあぁ?」

 

ブロリーは超サイヤ人2に変身したトランクスを指をさして言っている。

トランクス自体は光っていないが、周りの気や気と気の摩擦で起こすスパーク などの光を見て言っているのだろう。

 

「舌を噛むぞ?ッ!!」

 

「がはっ!!?」

 

その質問にトランクスは答えることなく、ブロリーの顎をアッパーカットで打ち抜いた。

 

「ただでは死なさんぞおぉ!!」

 

「波あぁーーっ!!」

 

トランクスの攻撃に怒り狂うブロリーに向かって悟飯がかめはめ波を打ち抜いた。

 

「なんなんだあぁ?今のわぁ!?」

 

しかし、怒り狂ったブロリーの身体にその攻撃を受け付けなかった。

いくら戦闘力が離れているとはいえ、かめはめ波がここまで通じないことにトランクスと悟飯は驚いて黙り混んでしまった。

 

「絶望するがいい!俺は最強だあぁ!」

 

伝説の超サイヤ人(ブロリー)が二人に襲いかかる。



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本当の神


火曜日…テスト…?
なんの事じゃい?よくわからんのう。


 

 

「俺は最強だあぁ!」

 

ブロリーの雄叫びにより、大気が震え空気がピリピリと音を立てる。

 

「トランクスッ!攻め続けるぞ!」

 

「はいっ!!」

 

仁王立ちするブロリーに向かって二人が走る。

片手に気功波を作り同時に撃つ。

 

「「ハッ!」」

 

「ぬう!!」

 

二つの気功波を弾き、トランクスと悟飯がブロリーを殴るために動かした腕を掴む。

 

「ハハハハハッ!!」

 

「ぐっ!やめろっ!!」

 

「離せっ!」

 

腕を掴んだ状態で二人をぐるぐると回し始めるブロリー。

あまりの回転の速さに苛ついたトランクスと悟飯がブロリーの左右の頬に拳をめり込ませる。

 

「くっ!吹き飛べっ!!」

 

「ぐあぁぁ!!!」

 

「ぬあぁぁ!!」

 

生半可な攻撃ではなく、首が折れそうになるほどの威力に耐えかねたブロリーが二人を別々に飛ばした。

飛ばされた場所には瓦礫があり、それに当たりさらにダメージが追加される。

 

「フハハハハ!いくらカカロットの息子がべジータの息子と力を合わせたところでこの俺を越えることはできぬうぅ!!!」

 

「「があぁぁぁ!!」」

 

動きが鈍くなった二人に気功波を打ち付けると トランクスと悟飯の悲痛な叫び声が当たりに響き渡った。

 

「終わりだあぁ!!」

 

悟飯とトランクスに止めをさすためにブロリーは巨大な気功波を作り上げて撃つ。

 

「させるかあぁぁぁ!!」

 

「なんだぁ?ほう、まだ生きていたかぁ」

 

その気功波の前に現れたのはシン。

全力の衝撃波を何度も繰り出してブロリーの気功波を弾いた。

ブロリーはその弾かれた気功波を軽く避けて シンに近づく。

 

「私は界王神!!この命に変えても貴方を倒さなければこの宇宙に住む人々が安心して眠れないのです!!」

 

シンは乱れる息をなんとか整え、大声で叫ぶ。

 

「お前が神?ハハハ!ならば俺は破壊神だっ!!」

 

「破壊神?笑わせないで下さい。破壊神はもっと強いですよっ!!!」

 

破壊神と言う言葉を聞き思わず笑うシン。

しかしすぐに笑うのを止めブロリーに向かって拳を突き出す。

 

「これ程度の攻撃で俺を殺せると思うなよ!!」

 

「ぐうっ!ま、まだまだっ!!」

 

反撃を受けても、耐えてまた拳を突き出す。

 

「面倒なやつだなぁ」

 

ブロリーが面倒になり、反撃を止めるとシンはがら空きの腹に攻撃をし続けた。

殴り、蹴り 、気功波を打ちつける。

 

「ハアァァァァ!!!」

 

「鬱陶しい!!」

 

「ぐあぁぁ!!!」

 

しかしその攻撃もブロリーの大きな腕から繰り出される拳によって中断された。

その衝撃であばら骨が折れてしまい血を吐く シン。

それでもブロリーを睨み続ける。

 

「貴様もこれで終わりだ」

 

「く、くそおぉぉ!!!」

 

痺れを切らした ブロリーの巨大な気功波にシンは飲み込まれた。

 

 

 

 

 

「なんなんだあぁ?お前はっ!?」

 

「き、キビトッ!!」

 

しかし、その気功波を全身に浴びたのはシンではなく、キビトだった。

 

「こ、これ…ぐらいでないと……やくにたてない…もの…ですか…ら……」

 

赤肌をその上から更に赤く染める血。

致死量の血がキビトから溢れだしている。

シンに言葉を告げた後に力を失い地表に落ちていく。

 

「キビトおぉぉぉ!!!」

 

シンの叫び声と共に涙が落ちていく。

 

「私は、界王神でありながら付き人も守れないのですかっ!?やはり私は未熟なままなのですかっ!?

私はっ!……界王神だ」

 

涙がぼろぼろと流れるのを唇を噛んで悔しむ。

己の力の無さに怒りを覚える。

未熟なままなのに哀しみを覚える。

この男のせいで 苦しんでいる人を助けたい。

せめて、死んでいった人達が成仏出来るように…。

 

シンの終盤の言葉には決心が浮かび上がっていた。

シンを覆う気が消えて濃い桃色のオーラが身体を覆った。

 

 

「むっ?貴様の気が無くなったぞ…?どうした?そこまで弱っているのか?」

 

シンから気は感じ取れなくなった、しかし神々しいオーラを放っている。

 

シンは本当の神になったのだ。

 

「貴方は醜い闇を心に宿しています。私が貴方を救いましょう」

 

「お前が俺を救う…?フハハハハ!面白い冗談だなぁ!!」

 

 





破壊神と同じステージに界王神が足をかけました。
濃い桃色は超サイヤ人ロゼの色をモデルにしました。
ドラゴンボール超は賛否が完全に別れますね。
この小説はドラゴンボール超ルートです。
ご了承ください。


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本能と理性

更新が出来なくてすみませんでした。
言い訳になってしまうのですが、色々用事が重なってしまい書く時間がありませんでした。
それにほとんど進んでおりません。
本当に申し訳ないです。


 

伝説のサイヤ人と神の力を宿した界王神が相打つ。

両者構える事無く間合いをつめる。

 

「はあぁぁぁ!!!」

 

先に仕掛けたのはブロリー 大きな腕をシンに降り下ろした。

 

「ハッ!!」

 

しかし、その攻撃が来ることを分かっていたと思わせるほどに素早く避けブロリーの顔に拳をめり込ませた。

 

「ぐうぅ!!貴様あぁ!!!」

 

「頭に血が昇っていますよ。頭を冷やしなさい!」

 

「なんなんだこれはっ!?」

 

シンの攻撃に苛立ったブロリーだが、上から降ってきた冷水に驚きを隠せずにいる。

 

「今のは私の召喚術によって出したものです。生物は出すことが出来ませんが……どうです?頭は冷えましたか?」

 

「やはり貴様がやったのかあ!!死ねえぇぇ!!」

 

ブロリーはシンに向かって巨大な気功波を打ち出した。

しかし、その巨大な気功波を前にしても動く事をしない。

 

「ハッ!!お返しします!!」

 

「ぬ、ぬああぁぁ!!!」

 

シンが両手を気功波に向かって突き出すと、その瞬間に気功波が押し戻されブロリーを飲み込んだ。

 

「衝撃波も随分強力になったようですね。それにしても、貴方のタフさは異常ですね」

 

「覚悟はいいんだろうなあぁ!?」

 

ブロリーの身体には細かい傷がたくさんある しかし、大きなダメージの後は見られない。

異常なタフさが見られる。

 

「いいでしょう!私が貴方の相手をしますよ!」

 

ブロリーが拳を突き出すと、シンがそれを押さえつけ、殴り付ける。

 

「ぐぅ、だあぁ!!」

 

「くっ!!」

 

シンの攻撃で身体がのけ反ったものの、その状態から蹴りを入れる。

 

「ふふふ、お互いに本気を出しましょうか」

 

「いいだろう!ぬおおおぉぉ!!」

 

距離をあけ、お互いに気を高める。

 

「気が高まるゥ!!溢れるゥ!!」

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

ブロリーの緑色の気が油を得た炎のように、天高く吹き出す。

シンを自身の桃色の気が覆い何重にも重なり合う。

 

「では、行きますよ!!」

 

「さあ!!来るがいい!!」

 

シンがブロリーに向かって走り拳を振り上げた。

その瞬間にシンは消え、突然ブロリーの背後に現れた。

 

「ぬうぅ!!!瞬間移動かあ?」

 

シンの瞬間移動を使った攻撃も腕でガードし、気功波を作る。

 

「意識している状態での気功波は効きませんよ!」

 

「ぐっ!鬱陶しい!!」

 

ブロリーが気功波を投げるために振りかぶると、その気功波が後ろに戻っていきブロリーの顔に着弾した。

しかし、そこまでダメージは見られず

振りかぶっていた腕を利用して、そのままシンを殴りつけた。

 

「やはり、一筋縄では行きませんね」

 

「勝つのは俺だァ!!」

 

ブロリーの攻撃をシンが腕をクロスさせて防御するが、そんなことは気にとめず 無理矢理拳をねじ込む。

 

「くっ!痛いじゃないですかッ!!」

 

「ぬ!?き、貴様ァ!!」

 

その状況から抜け出すために、シンはブロリーの鼻に頭突きをして、怯んだ間に距離をおく。

 

「……ふっ」

 

「なにを笑っているのです」

 

ニヤリと不適な笑みを溢すブロリー。

その様子を見ると誰でも気味悪がるだろう。

 

「あいつはお前の仲間だったなァ!」

 

「……!?」

 

ブロリーは永遠の眠りについたキビトに向かって巨大な気功波を撃つ。

 

「キビトッ!!!」

 

気功波はキビトの死体を庇ったシンに着弾した。

 

「フハハハ!!バカめ!!貴様とて耐えることはできぬゥ!!」

 

最悪の笑い声が辺りに響き渡る。

しかし、砂埃な晴れるとシンの姿はあった。

 

「ブロリー!!」

 

「なんだァ生きていたのかァ」

 

ボロボロになりながら、青筋を浮かべて怒りを露にしているシン。

 

「これ以上キビトを侮辱するような行為は許しません!!あなたはこの私が倒します!!」

 

そこには、威厳に満ち溢れた神の姿があった。

 





シンの能力は 衝撃波 召喚術 瞬間移動 そして、戦闘力を底上げした感じです。


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不老不死

 

「俺を倒すだとォ?」

 

「私が間違いでした。ブロリー、生まれ変わって罪を償ってください」

 

二人が大地を揺らす闘いを繰り広げる中二人のサイヤ人、悟飯とトランクスは様子を伺っていた。

 

「悟飯さん、シンさんのおかげで体力は回復しましたけど…」

 

「あぁ、シンさんは強い…でも気を抜くな、さっきから、ブロリーの気が一行に減らない」

 

そう、シンと対峙するブロリーの気はまだ、減っていない。

シンの気は悟飯やトランクスでは感知することが出来ないため、ブロリーの異常さが目立つのだ。

 

「しねえぇ!!」

 

「私は負けません!」

 

ブロリーがシンに向かって、大量の気功波を打ち続けるが、シンはそれを避けながら間合いを詰めていく。

 

「はあぁ!!」

 

「グァ!?」

 

衝撃波を纏わせたボディブローがブロリーに炸裂する。

 

「があぁ!!」

 

「くっ!まだだぁ!!」

 

ブロリーは辺り一面に気を散らし、シンを蹴散らそうとするが、それはかなわない。

 

「これで、終わりですよ!!」

 

「く、くそがあぁ!!」

 

全身の"神の気"を全て腕に集中させる様子に焦りを見せ逃げまどうブロリー。

しかし、神の前ではそんなことは無意味。

 

「おわりですよ、ブロリーさん」

 

「く、くるなぁ!!」

 

自分の最高スピードを出し逃げたと言うのに、瞬間移動で目の前に出現するシン。

その手は濃い桃色の気を放っている。

 

「はあぁぁぁ!!」

 

「があぁぁぁ!!くそがあぁ!!」

 

 

シンの拳はブロリーの体に突き刺さり、そこから神の気が溢れだした。

 

シンの勝利。

ブロリーの敗北。

 

 

その場にいる全員が確信した。

 

ただ一人を除いて。

 

「!?」

 

この瞬間、シンは違和感を感じた。

ブロリーの気が減らないことに。

 

 

「くくく、残念だったなぁ」

 

「なぜ、なぜまだ生きているのですか!!?」

 

「俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不死身だ」

 

「ぐあ!?」

 

ブロリーのその言葉と同時にシンは地面に叩きつけられた。

シンは落ちていく瞬間目の辺りにした。

 

さきほど、ブロリーの腹に空いたはずの風穴が塞がっていくのを。

シンはそのまま、意識を闇に落とした。

 

 

 

「ブロリーが…不死身…だと」

 

「くっ!それより!逃げるぞ!」

 

トランクスの震える声をブロリーの様子を見た悟飯が遮断する。

 

ブロリーは自分の手に巨大な気功波を掲げていた。

この星ごとトランクス達を消す気なのだ。

 

「フハハハ!!俺が最強だあぁ!!」

 

迫る気功波。

地表に近づくにつれ、爆音と爆風を巻き起こしていく。

 

「シンさん!キビトさん!起きてください!!」

 

もはや、シンとキビトの瞬間移動でなければ、これほどの巨大な気功波から逃げ出すことは不可能。

しかし、二人に起きる気配はない。

 

「くっ!もう、間に合わない!!」

 

悟飯が諦めかけた、その時。

 

「掴まるんだあぁ!!」

 

聞き慣れぬ声の主を探すと、髭を生やした男がこちらに手を伸ばしているが確認できた。

 

「あなたは!?」

 

「そんなことは、どうでもいい!はやくつかまれぇ!!」

 

「は、はい!悟飯さん!」

 

「あ、あぁ!!」

 

訳もわからず、トランクスと悟飯はキビトとシンを抱えながら男の手を握った。

その瞬間に男を合わせた5人が星から消えた。

5人が消えたと同時ブロリーの星を破壊する気功波が着弾した。

 

 

────────────。

 

名もなき星。

 

5人はこの星に来ていた。

キビトとシンは安静に寝かせ、悟飯とトランクスは男と向き合っていた。

 

「助けて頂いたのはありがとうございます…しかし、ここはどこなんですか、貴方は誰なんですか」

 

無言を斬って捨てたのはトランクス。

この星もそんだが、疑問に思っていたことを聞いていかことにした。

 

「ここは、私が拠点とする星 ヤードラット 貴方達を助けたのはここの住人たちの技の一つ瞬間移動という技だ。まぁ、気を探らないと使うことはできんがね」

 

「ヤードラット、聞いたことがあるような…」

 

「それはそうだ。貴方の父 カカロット…いや、孫悟空もここに来たことがあったからな」

 

悟飯は父の話が出てきて驚いたが、カカロットとこの男がいったのを聞き逃さなかった。

 

「あなたは…サイヤ人ですか?」

 

「あぁ、私は"パラガス"と言うんだ宜しく頼むよ」

 

 

 



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私の息子は……

 

 

私はパラガス。

サイヤ人であり、ブロリーの父親だ。

この事を知らせると二人は驚き身構えてしまった。

確かに身構えるのは当たり前だ。

なぜなら、この二人…いや、四人か。

この四人はブロリーに殺されかけたのだ。

そして、私はブロリーの父 ブロリーの仲間だと思うのが普通だろう。

しかし、それは違う。

私はブロリーの父ではあるが、私はブロリーを"殺したいのだ"。

なに?息子を恨んでいるのかって? いや、そうではない。

えーと、君は…すまない、自己紹介をしてもらっていいだろうか?

 

 

そうか、君はトランクスと言うのか。

なに?父親がサイヤ人だった?

…一応、聞いておこう。

父の名は?

 

べジータ!?

す、すまない、取り乱してしまった。

まさか、サイヤ人の王子が地球人の女を選ぶとはな。

そして、君が悟飯だろう。

君の父 孫悟空とは仲良くさせてもらっているよ。

私の息子はそうは思っていないようだが。

元気にしているかい?悟空は?

 

なっ!?死んだ!?

すまいない。これは失礼な事を聞いてしまったね。

悟空とべジータ王子の事も含めてブロリーの事を話そう。

あそこに寝ている二人が起きてからね。

 

 

──────────。

 

よし、では話そうか。

これは私がまだ若いときの話だ。

私はよき妻に恵まれ、息子もすぐに産まれた。

そう、その息子がブロリー。

のちに伝説の超サイヤ人…いや、破壊行動にしか目のない悪魔だ。

ブロリーは生まれながらに戦闘力1万という驚異の数値を叩き出した。

その同日にカカロットは生まれたんだ。

よく、カカロットの泣き声にブロリーは泣かされていたよ。

ブロリーはそれを恨んでいるようだがね。

そのブロリーを惑星べジータの王 べジータ王はよくは思わなかった。

なぜならば、べジータ王の戦闘力は1万と2000。

このまま、ブロリーをほうっておけばいつか自分の驚異になる。そう思ったべジータ王はブロリーを処刑しようとした。

私はまだ赤子のブロリーを守ろうとべジータ王の刺客に刃向かったがたやすくやられてしまったよ。

そのまま、瀕死状態の私とブロリーは宇宙に放り出されしまった。

その時だ。

ブロリーは私と己の体を気のカプセルで覆い込み九死に一生をえた。

惑星べジータから離れた遠い星で、私はブロリーを育てながらべジータ王も同じ目に合わせてやると決心した。

大丈夫。トランクスくん、もう恨んじゃいない。

ブロリーの戦闘力は成長と共に倍増していった。

もう、私の手には押さえきれないほどに。

制御装置を造ろうとも考えたが、ブロリーを無理矢理制御したくはなかった。制御装置は造らないままに時は過ぎていった。

少しでも、ブロリーが幸せに生きていけるよう私はドラゴンボールという物を集めブロリーに不老不死を与えた。

それはやはり、間違いだったのだな。

ブロリーは破壊行動を始めた。

私はなんとしてでも、止めようとしたのだが…この目にある傷のとおり止めることは出来なかった。

ブロリーは罪のない命を滅ぼし、なぜかカカロットへの恨みを倍増させていった。

恐らく、べジータ王も恨んでいただろうが、それ以上にカカロットを恨んでいた。

これ以上の罪のない命を無駄にするわけにはいかない。私は科学者達に制御装置を作らせ 更に12年の昏睡状態に至らせることに成功した。

私はブロリーが眠る間に宇宙を旅しながら、修行をしていつか、ブロリーが目覚めたら日には私が止めようと思ったのだ。

私はいつの日かこのヤードラット星を拠点に置くことにしていた。

修行を続けていた時、悟飯くん、君の父孫悟空がこの星にやってきた。

ブロリーと悟空は同歳だから、第二の息子が出来たような気分だった。

悟空はブロリーとは真逆の性格であり、話していてとても楽しかったよ。

悟空は私よりも何倍も強くこの星にいる間だけ修行をつけてもらった。

まぁ、超サイヤ人を身につけることは出来なかったが。

悟空が地球に帰って何年か修行続けているとブロリーの気が現れた事に気がついた。

とうとう、ブロリーと戦う日が来た。

ブロリーは12年前と同じように星を破壊していた。

 

「止まれ!ブロリー!!」

 

「親父イィ!!」

 

しかし、修行を何年してもブロリーに勝つことは出来なかった。

もう、ブロリーを止めることは出来ない。

誰にもだ。

私がブロリーに不老不死を与えてしまったから、ブロリーは死ぬことも出来ず、苦しみ続け破壊行動をしていく…。

私はそれから、ブロリーを止めるためではなく、楽にするため…殺すために…修行を続けた…。

 

そんな、ある日君達が現れた。

ブロリーと互角の戦いを繰り広げ、最終的には不老不死がなければ勝利を納めていたはずの所までいった。この希望を簡単に死なせてはならない。

だから、私は助けたんだ。

 

これは、私の頼みだ。

引き受けてくれなくてもいい。

 

 

 

 

ブロリーを倒してくれないか。

 

 

 



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リベンジ

 

突然現れ、俺達を助けてくれたパラガスさんはブロリー父親だったようだ。

一瞬身構えたが、それはいらぬ心配だったようだ。

悟飯さんと一緒にシンさんやキビトさんが起きるのを待ってパラガスさんの話を聞いた。

途中、父さんや父さんの(つまりお祖父)の話や悟空さんの話が入ってきたので、のめり込むように聞いた。

 

 

「息子を……ブロリーを倒してくれないか」

 

パラガスさんの頭を下げてそう言ってきた。

断るはずはない。

パラガスさんのため、この宇宙のために…。

 

「「もちろんです!」」

 

悟飯さんと俺は力強くパラガスさんの手を握りしめた。

 

「お二人はそう言うと思ってましたよ、ここにいる全員でブロリーの倒すための作戦を考えましょう」

 

作戦を立てるため、シンがその場を仕切り作戦会議が始まった。

 

 

────────────────。

 

「では、私がブロリーを封印します。しかしそのためにはある程度ブロリーを弱らせる必要があるので、それを悟飯さん トランクスさん パラガスさん よろしくお願いします」

 

「わ、私は?」

 

「キビト、貴方はまだ傷が癒えていません、ここに残っていてください」

 

「…わかりました。今の私では足を引っ張るばかりです…勝って帰ってきてくださいよ」

 

「では、私に掴まってくれ、瞬間移動でブロリーの所に行く」

 

作戦は決まり、皆はパラガスに掴まりブロリーの元に再び向かった。

 

─────。

 

星が次々に大規模な爆発を起こし滅びていく。

その中心部にいるのはブロリー。

ブロリーは手頃な星に降りると気を解放した。

 

「…やはり、生きていたか」

 

その瞬間パラガスの瞬間移動によって現れるトランクス達。

 

「親父ィ」

 

「あぁ、お前を止めにきた」

 

パラガスはブロリーの前に降り立ち気を解放する。

 

「では、頼みますよ!みなさん!」

 

シンは戦線から封印の準備をするため一時離脱し、トランクスと悟飯がパラガスの隣に立つ。

 

「いくら、雑魚が増えようが俺に勝つことはできぬゥ!!!」

 

「最初から飛ばしてくぞ!!」

 

「はい!」

 

悟飯は超サイヤ人に変身し、続くようにトランクスが超サイヤ人2に変身する。

 

「ブロリーィ!!」

 

「クソ親父がァ!!」

 

お互いそれぞれの意思を込めた拳で意識を狙う。

 

「ぐああぁ!!」

 

鈍い音をたて、パラガスの体が折れ曲がる。

しかし、ダメージを負ったのはパラガスだけではない。

 

「くっ!消えろォ!」

 

パラガスはブロリーの攻撃を生かしカウンターで攻撃をした。

しかし、それはブロリーの怒りの炎に油を注いでしまった。

ブロリーの振り上げた拳をパラガスの脳天に振り落とした。

 

「させかぁ!!」

 

「チィッ!!なら貴様だあぁ!!」

 

トランクスがブロリーの攻撃を妨げる。

盛大な舌打ちを鳴らし標的を即座に切り換える。

 

「波ァー!!」

 

「ぬゥ!カカロットの息子ォ!!」

 

そこに、悟飯も参戦する。

 

「決めたぞ!まず、貴様から殺してやる!」

 

「こい!ブロリー!」

 

ブロリーと悟飯が向き合い、距離をジリジリと詰めていく。

トランクスとパラガスは参戦の隙をうかがっている。

 

「だあぁ!!」

 

「ふっ、効かんなぁ!!」

 

「くそ!魔閃功!!」

 

「ザコめ!!!」

 

悟飯の攻撃はブロリーの強靭な肉体に弾き返され、ブロリーの拳が目の前に現れる。

 

「悟飯さん!!」

 

「ぐっ!邪魔だァ!」

 

トランクスが助けによって、悟飯は九死に一生を得る。

 

「ククク!良いことを考えたぞ!べジータの息子ォ!貴様を血祭りにあげてやる!」

 

「ぐあっ!?」

 

「トランクス!!」

 

ブロリーは悟飯の事を攻撃するのをやめ、トランクスを攻撃しはじめた。

 

「はああぁ!!」

 

「死ねい!」

 

トランクスが気功波で反撃しようとするも、ブロリーの蹴りにより、地面に叩きつけられてしまう。

 

「ブロリーイィ!!」

 

「貴様もだ!親父ィ!!!」

 

パラガスがトランクスを助けてようとするも、トランクスと同じように蹴りを受け吹き飛ばされてしまう。

 

「どうだぁ!貴様の仲間が痛めつけられるのは!?フハハ!怨むなら貴様の父にするんだなぁ!!」

 

「いい加減にしろよォ!!」

 

「フンッ!」

 

「がはあぁぁ!!」

 

悟飯の抵抗は空しく、ブロリーによって地面に叩きつけられそのダメージによって身動きがとれない状態になってしまった。

 

「…飽きたな…とどめをさしてやる…まずは…親父ィ!」

 

ブロリーはパラガスの倒れている場所を向き、手のひらに気を溜め始める。

この星を滅ぼしかねない威力の気がブロリーに集まっていく。

 

 

 

====

なぜ、俺はこんなに無力なんだ。

弟子であるトランクスに助けられ、ブロリーに自分の力は通用しない。

シンさんを除いてもうすでに壊滅状態だ。

俺にもう少し力があれば…いや、少しじゃない。

もっと、強くないと…。

ブロリーのあの気功波を防がないと。

トランクスなら、あれを吹き飛ばせる……なにを考えているんだ。

俺は…人に頼ってばっかりで…それに今のトランクスの体力じゃ無理だ。

俺が…俺が食い止めるんだ…!

俺が…ブロリーを倒すんだ…!

俺が…俺が…!

 

力を全て出すんだ…!

隠れている潜在能力も…!

全てを出しきるんだっ!!!

====

 

「去らばだ!親父ィ!!!」

 

星を滅ぼす程の気功波がブロリーの手のひらから、放たれる。

それは、爆音をあげ地表に接近していく。

 

「むぅ?なんなんだぁ?」

 

落ちていくはずの気功波が徐々に徐々に押し返されている。

 

巨大な気功波を蒼い閃光が切り裂いた。

 

「…カカロットの息子かぁ」

 

巨大な気功波を切り裂いたのは悟飯のかめはめ波であった。

悟飯はさっきまでとは違い髪の毛の色は通常の黒に戻っている。

 

違うところといえば、纏う気の質量が違う。

 

 

「…簡単には死なせんぞ」

 

ブロリーは悟飯をきつく睨み付ける。

しかし、悟飯はそれに動じることなく、口元を緩める。

 

 

 

 

 

「お前じゃ勝てんぜ」

 





孫悟飯 覚醒!!!!


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"魔の異空間"


ブロリー編なかなか、手が進まない。
なぜだろう。
そして、前回の更新を見てみるとなんと5月、そして今は10月。
約5ヶ月更新をしていたなかった……。
本当に申し訳ない。


 

 

「お前じゃ……勝てんぜ!」

 

悟飯の髪は超サイヤ人のように黄金ではなく、黒に戻っているが神の気とは違う蒼白い気が身体中から吹き出している。

悟飯は自分の隠された全ての潜在能力を引き出したのだ。

目の前に立つ 伝説の超サイヤ人に怯むことなくブロリーに立ちはだかる。

 

「俺が貴様にかァ?調子にのるなァ!」

 

ブロリーは手のひらから、気功波を打ち出し悟飯を狙う。

 

しかし、悟飯はそれを手刀で弾いた。

 

「俺をなめすぎだぜ?」

 

「なら、これでどうだ」

 

さっきほどと同じように気を手のひらに集め気功波を作り出した。

しかし、その気功波はさきほどの比ではなく、周りの景色を変え反響音を響き渡らせた。

 

「この星を滅ぼす気か?」

 

「あぁ、そうかもなァ!」

 

ブロリーの掌から、打ち出された気功波は徐々に膨張していき 破壊力を上げていく。

 

「かぁ!めぇ!はぁ!めぇ!」

 

「ブラスタァーーキャノン!」

 

「波ァァァ!!!」

 

球体状のブロリーのブラスターキャノンはゆっくりと、しかし、確実に辺りを破壊しながら進む。

それを悟飯は渾身のかめはめ波で─────

 

 

 

 

撃ち抜いた。

 

「ぬおおぉぉぉぉぉっ!!?」

 

かめはめ波はブラスターキャノンだけではなく、ブロリーさえも貫く。

 

「こんなっ!こんなものでぇぇ!!!」

 

「終わりだ……!」

 

体を貫かれても、まだ抵抗するブロリーを見て悟飯は更にかめはめ波の火力を上げブロリーを飲み込む。

 

「くっ、やつめ。まだ消滅していない…!かめはめ波に抗っている…!ブロリーは不死身そして時間が経つほどに強くなっていく そろそろかめはめ波から脱出するぞ!」

 

かめはめ波と共に吹き飛ばされながらも、ブロリーの気は消滅しない。

徐々に、ブロリーの気が膨れ上がるのを感じるほどだ。

 

「「悟飯さん!」」

 

「トランクス……!シンさん!封印の準備は出来たんですか…!」

 

「はい、トランクスと私そして悟飯にも協力してもらって封印術を使います!」

 

どうやら、3人の気をあわせないと出来ぬ程の難技のようだ。

 

「俺は…不死身だ…!」

 

ブロリーはかめはめ波から脱出し、更に上がった気を開放する。

今度こそ、三人まとめて葬りさると怒りに染まったその顔は破壊神を思わせる。

 

「すべて…!終わりにするんだっ!」

 

「私に動きをあわせてください!」

 

「気を開放しろォー!」

 

トランクスが腹をくくり、超サイヤ人2に変身する。

シンも神の姿へと変化し封印術の動きを始める。

悟飯は潜在能力が開放された状態で更に気を高めシンの動きについていく。

 

神になったもの、もしくは神を目指すもののみが知る究極封印技術。

使い手の力が影響され、高ければ高いほどに効力を増す。

過去に使ったことのある魔族もいたが、己がそれに封印された。一人でも出来る技だが、本来複数人でやるのが本来の効力を発揮することに繋がる。

 

その技の名は─────

 

 

 

「「「デッドォ!!ゾーンッ!!」」」

 

「なっ!?なにをっ!?」

 

神に伝わる文書には闇の根源 闇の異空間と記され。最強の封印魔術とされている。

 

3人が作り出したのはデッドゾーンへの入り口。

それはブラックホールのように近くの者を全て飲み込んでいく。

ブロリーはその禍々しさに気が付いたのか、必死逃走する。

しかし、いくら気を開放して速く飛んでも距離は縮まるばかり。

 

「ブロリーっ!おとなしく…この中に入れ…!」

 

これほど効力のある魔術にリスクが無いわけが無い。

この技は使うものの気ばかりでなく命を消費する。

もってあと10秒。ブロリーはまだ諦めず逃げ続ける。

 

「……ブロリー…あっちで共暮らそう」

 

「パ、パラガスさんっ!?」

 

血塗れの体をなんとか支えながら、トランクス達の横に現れたのはパラガス。

 

ブロリーもそれを見て、悲しげ顔を浮かべる。

 

「親父ィ!助けてくれ……!」

 

「あぁ、今助けてやるさ……」

 

 

パラガスはデッドゾーンへと飛び込んでいく、途中でブロリーを捕まえ二人で…。

 

「パラガスさんっ!」

 

「じゃあな、トランクスくん 悟飯くん」

 

「きィ、貴様ァーー!!」

 

パラガスとブロリーを吸い込んだデッドゾーンは静かに、閉じていった。

 

「パラガス……さん…!」

 





デッドゾーンが究極の技となった。
悟飯くんが覚醒していたのに活躍があんまりなかった。
自分の力のなさ がよくわかってしまう。


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閑話
タイムマシン


話は前に進んでない……。
しょうがない。
あと数話挟んで新章行くからそれまで待っててー。


ブロリーはトランクス 悟飯 シンの力を合わせた『デッドゾーン』により封印された。

ブロリーとの戦いは終わったのだ。

一人の犠牲を払って……。

 

「なぜ……パラガスさんはあんなことを…」

 

トランクスは途中で止めれなかった事を悔い、地面に拳をぶつける。

 

「パラガスさんは……きっと責任を感じていたのでしょう。ブロリーをあのようにしてしまった事……ブロリーを愛せなかったこと…」

 

シンも悔しい表情を出さないために必死に唇を血が滲むほどに噛んでいる。

 

「……帰ろう、トランクス。戦いは終わったんだ…母さん達に無事な姿を見せるんだ」

 

「……はい」

 

悟飯とトランクスはシンの瞬間移動によりキビトと合流し、地球に帰還する。

終始パラガスの事を考えながら。

 

「悟飯さん、シンさん……俺もっと強くなります…!皆を守るために…!」

 

今回の戦いでトランクス以外の二人は新たな力に覚醒し、その間を広げた。

ブロリー相手に何も出来なかった事を思いだし、更に力を高めることを誓う。

 

 

「あぁ……!もっともっと強くなろう…!」

 

シンも静かに頷き、今回の戦いの決戦地周辺の星への報告をするために瞬間移動で戻っていった。

 

「さぁ、母さん達に会いに行こう」

 

 

 

二人がカプセルコーポレーションに帰還すると、急いだ様子でブルマが出てくる。

 

「おかえりっ!トランクス 悟飯くん」

 

「はい、母さん」

 

「二日も帰ってこないから心配したのよ…ってすごい怪我!」

 

「トランクス、早くこっちにきて治療するから」

 

ブロリーとの戦いは2日という短い期間だったのにも関わらず、とても長い戦いのように感じた。

そう思っていると、カプセルコーポレーションの奥からビーデルとマイが出てくるではないか。

 

「び、ビーデルさんっ!?」

 

「ま、マイっ!?」

 

同じような反応をしながら、腕を掴まれ傷などを治療してもらう。

 

その間、息子の成長と悟飯の成長を感じて、もうそんな歳になったか。としみじみと思いながら 若い者だけにして奥の部屋に戻っていった。

 

 

力を磨くために修行をしているとマイとビーデルがやって来て舞空術を教えろ などど色々とあったが早くも3年が過ぎた頃、ブルマが大騒ぎして、トランクスと悟飯の元にやって来た。

 

「ど、どうしたんですか…母さん?」

 

「タイムマシンが完成したのよ~!」

 

「…!なら…悟空さんに心臓病の薬を!」

 

「えっ!父さん!?」

 

タイムマシンという言葉が耳に入ると悟飯とトランクスは大慌て、悟飯からすれば久しぶりに父の顔や仲間の顔を見るチャンスであり、トランクスからは写真でしか見たことがない父親を実際にみるチャンスなのだ。

 

「最近、二人が人造人間を倒してくれたおかげで物資が大分手に入るようになったから、燃料は十分あるわよ!これ孫くんの心臓病の特効薬」

 

トランクスは特効薬を受け取り、ポケットに入れ準備を整えタイムマシンのそばに走っていく。

 

「さぁさぁ、早く乗って!あとはそこのボタンを押したらいいだけになってるから、二人とも頭いいから大丈夫!」

 

ブルマに無理矢理押し込められ、悟飯とトランクスはワクワクしながらボタンを押す。

 

「孫くんによろしくねー!」

 

ブルマは笑顔で手を振りながら二人を見送った。

 

「さぁーてと、すこし休憩と」

 

 




ブロリー編

トランクス 20億(通常)1000億(超サイヤ人)2000億(超サイヤ人2)

悟飯 15億(通常)750億(超サイヤ人)3750億(自力で潜在能力解放)

シン 730億(通常)3650億(神化)

パラガス 9000万(最大)

ブロリー 3000億~4500億(伝説の超サイヤ人 戦闘での上昇)

戦闘力はっておきますね。


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不死身と不死身()

今回はデッドゾーン内部での話。
この未来世界でもあいつはいると思う。



 

一筋の光もささぬ、暗黒漂う異空間 そこにあるものはかつて ここに入り込んだものの遺骨そして不死身の身で自分の技を逆手にとられ二度も封印された男

ガーリックJr. そうここは"デッドゾーン内部"。

 

彼が何度も何度も気功波を辺り一面に放つものの、着弾音は聞こえてくるものの、破壊された様子はない。

 

今の彼の姿は以前までの小さな姿ではなく、背丈と体型がピッコロほどの状態だ。

 

以前は魔族である自分の故郷 魔凶星の接近により一時的にパワーアップを果たし抜け出すことが出来たが今は違う。

ここに閉じ込められて十数年、もしかすると二十年近くここにいる彼は、ここで修行を重ねてきた。

今の彼の戦闘力は以前のフリーザ最終形態を上回る2億まで達しているが未だに破壊することはできない。

前回、デッドゾーンを打ち破った時は現在のフルパワーの1%にも満たなかったが破壊することができた。

そこで彼はある仮説をたてた。

 

この異空間の耐久性は私の戦闘力で比例してるのではないか。

 

とそう考えた。

急激なパワーアップならば、破壊することは容易いであろうが徐々にパワーアップしていれば それに合わせてデッドゾーンも強化される。

どうすることもできない。

しかし、諦める訳にはいかない。

今の強さがあれば、ピッコロを簡単に倒すことができると考えているからだ。

 

「わたしは父を既に越えている!私はガーリックJrなどではない!ガーリックだっ!」

 

雄叫びをあげ、更に戦闘力向上に努力するが所詮は井の中の蛙。

デッドゾーンを抜け出した所でいるのは本気を出さずともガーリックの戦闘力の10倍の戦闘力を持つトランクス達なのだから。

 

 

修行を続け、戦闘力がトランクスの通常と互角程度になった時。

異変は起きた。

 

光が見えるではないか。幻覚がそれとも現実か。

戸惑いながらも光の穴に近づいていくと、見えるとはピッコロと同じく自分の邪魔をしてきた子供が成長した姿ではないか。

憎しみのこもった目は瞬時にそう判断した。

復讐を果たしてやろうと歩を進めると 凄い勢いで筋肉質の男と髭を生やした血まみれの男が飛んでくるではないか。

一瞬の出来事で回避などできるはずもなく、ぶつかり引き飛ばされる。

 

「なっ!くそ!閉じやがった!キサマァ!」

 

こんなもの気にしている場合ではない、と立ち上がった時には光が小さくなり消滅した。

穴は塞がり出口はなくなったと分かるとガーリックの怒りや悟飯達に対する恨みはすべて飛んできた筋肉質の男に移った。

 

「許さんぞぉ……!あいつらァ!」

 

むくり と筋肉質の男……ブロリーが立ち上がるとガーリックは思わず後退りする。

今のガーリックならばわかる。この男は自分の何百倍も強いと。

すぐさま逃げの体勢に入るが首もとを捕まれ、逃げることは叶わない。

 

「ここはどこだァ?貴様はだれなんだぁ」

 

「うるさいっ!離せ!」

 

「……できぬゥ!!」

 

ブロリーが気を解放しガーリックを威嚇する。

以前までのデッドゾーンの結界ならば、既に崩壊しているであろうがトランクス達によって強化された結界はブロリーでも破ることはできない。

 

「俺を…!どうするつもりだ!」

 

「暇潰し……」

 

拳に気を練り込み、ガーリックの腹を突き破る。

ガーリックは顔を歪めながらもその部分を再生させる。

 

「ほう、貴様"も"不死身かぁ!すこしは楽しめそうだぁ!」

 

「キサマ"も"だとっ!?キサマのようなバケモノが不死身でたまるか!」

 

「バケモノ…?違う。俺は悪魔だ」

 

「どっちでもいいわっ!」

 

不死身と言えど自身より何十倍もの戦闘力を持つブロリーが恐ろしくないはずがない。そしてその者は自分と同じく不死身だという。ガーリックは幼い子供のように暴れ ブロリーの手を引き剥がそうとするがなかなか話してもらえない。

 

「ここはデッドゾーン!キサマでもここを抜け出すことはできん!」

 

「なら、抜けますまでお前を破壊するだけだァ!」

 

「おい!そこの男!どうにかしろ!」

 

ブロリーの相手をしていれば、不死身で体は耐えれても精神が耐えることができない。ブロリーと共にここに封印されたパラガスに助けを求める。

 

「おやじィ!貴様も暇潰しとして楽しんでやる!」

 

「そうだ…!キサマ!俺は弱い!だから鍛えてくるからこの手を離せ!」

 

ガーリックはなんとか口実をつけ、この場から逃げようと試みる。

 

「なら、俺が鍛えてやる!それで強くなるがいい!」

 

「ぐはっ!?」

 

「おやじィ!お前もだァ!」

 

「ブロリーィ!落ち着けぇ!」

 

ブロリーは二人を暇潰しの相手にするため、不死身でたるガーリックには一切手加減せず、パラガスに対してはギリギリ死なない程度に手加減しながら。

 

ブロリーもデッドゾーンを脱出するまで、これを続ける。

 

そう 脱出 するまで。





ガーリック 2億


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過去の世界にて


なかなか、28巻が見つからなかった……。
原作沿いにすると難しい。


 

悟飯とトランクスは現在過去、つまり原作時空に来ていた。

それはまだ孫悟空が心臓病に倒れ、悪夢が訪れる前のこと。

二人はタイムマシンをホイポイカプセルに戻し、木陰に隠れて孫悟空の帰還を待っていた。

孫悟空は現在フリーザを撃破し、ヤードラット星で修行をつみ今日地球に帰ってくるのだ。

 

しかし、孫悟空に止めをさされなかったフリーザは体を半分以上機械化して更に自身と近い力を持つ父親 コルド大王を連れ地球に着陸した。

本来ならば、地球にフリーザやコルド大王を倒せる実力を持つのはいない。

 

"本来"なら。

 

地球人を殲滅しようと飛び立とうとするフリーザ軍の兵士達の前にトランクスと悟飯が立ち塞がる。

 

「お前たちにはここで死んでもらう」

 

「へへっ!戦闘力5の野郎が調子に──「はっ!」

 

スカウターでしか戦闘力を感知できない兵士達を呆れながら、気功波で消し去る。

 

「俺はフリーザをトランクスはもう一人の方を頼む」

 

「あなた達、意外とやるようですねぇ。私の部下になりませんか?」

 

兵士を蹴散らしながら、悟飯がフリーザ近づくと相手もこちらを見ながら問いかける。

 

「遠慮しておこう。フリーザ…あんたより、俺の方が強いからな 」

 

「ほう、貴方は私をご存知ですか。貴方が私より強い?面白いジョークですねぇ……しかし貴方どこかで見たような…?」

 

フリーザは悟飯の顔をじーっと見つめ、目を丸める。

 

「そうだろうな…俺は孫悟空の息子!孫悟飯の未来の姿だからだ!」

 

「なにっ!?──ぐはっ!?」

 

フリーザはナメック星での悟飯の姿を未来の悟飯に当てはめ、外見はあまり似てないものの、雰囲気は似ている。嘘ではない可能性が高い…そう判断し不意打ちをしようと身体を動かしたと同時。

悟飯の拳がフリーザの胸元を貫いた。

 

「じゃあなフリーザ…!」

 

「ぐあぁぁ!!」

 

悟飯は逆の手で気功波を打ち込み、フリーザを確実に消滅させる。

 

 

 

「さぁ、コルド大王お前も終わりだ」

 

悟飯がフリーザを消滅させたのを確認すると、コルド大王に向き直り 剣を引き抜く。

 

「ふっふっふ、私の今の状態は第一形態、変身をあと3回残している!」

 

「……だからどうした?」

 

「最終形態になれば貴様を簡単に始末できる!」

 

トランクスが剣を戻したのを見て、コルド大王は変身しようと気を溜めるが、そこでトランクスが言葉で遮る。

 

「これでもか?」

 

超サイヤ人へ変身し、コルドに質問するが既にコルドは腰を抜かし後退していく。

もともと、相手を変身させるつもりはなかったが超サイヤ人を見てどのような顔をするか見てみたかったのだ。

 

「はァ!!」

 

「ぐぬあぁ!!」

 

後退していくコルドに気効波を打ち、地獄へとおくる。

 

「よし、悟空さんの降りてくる場所に向かいましょう!」

 

「あぁ、みんなにも教えてあげた方がいいだろうな」

 

フリーザとコルドをそして兵士も含め、全てを倒した二人は遠くで観戦していたべジータやピッコロの元へ向かう。

 

「いまから、悟空さんを出迎えにいきます!一緒に来ませんか?」

 

べジータ達からすれば、名前も知らぬ青年二人が悟空の名前を出したことに驚き、戦いの中での戦闘力でもいまだに驚いている。

しかし、聴覚の優れているピッコロだけはフリーザと話でいた青年が孫悟飯だと言うことは聞こえていたがそれでも驚きを隠せない。

 

悟飯とトランクスはそんなことは知らず、ゆっくりと悟空の降りてくるはずの場所に向かう。

 

そして、トランクスはホイポイカプセルから冷蔵庫を出して飲み物を勧める。

 

トランクスと悟飯は自分達の正体を隠しながら、悟空が帰ってくるのを待つ。

 

 

「そろそろ来ます」

 

腕時計を確認しながら、空を見上げ気を探る。

すると、悟空の乗った一人用の宇宙船が着陸しようとする場所に向かう。

 

「悟空さん、お話しがあります」

 

トランクス達は悟空を呼び、少し距離の離れた場所に移動する。

 

「お話しをする前に……超サイヤ人になっていただけませんか?」

 

「わかった……これでいいのか?」

 

トランクスがそう言うと悟空は快く引き受け、超サイヤ人になる。

 

「では…俺"たち"も……ハッ!」

 

「ん……たち?」

 

トランクスが超サイヤ人へとなったことしか、知らさせていない悟空は目の前でトランクスと悟空のが超サイヤ人に変化したのを目を見開く。

 

「なっ、なにっ!?あっちの野郎もか!(くそっ!超サイヤ人が3人もだと…?ふざけやがって!)」

 

べジータは心の中で不満をためながら、様子を伺う。

 

「俺の名前はトランクス。20年後の未来からきたべジータさんと……ブルマさんの子供です。そしてこっちが……」

 

「いいっ!?そっちは……ま、まさか……悟飯け?」

 

「はいっ!父さん!」

 

「いいっ!?」

 

「なんだ?悟空のやつ、すごく驚いてるぞ」

 

信じられない事実を同時に言われて驚きを隠せないがなんとか冷静さを取り、気を少し開放する。

 

「ちょっと、すまねぇな……!」

 

「…!」

 

不意を突いてきた悟空の一撃を悟飯は手でキャッチする。

悟空はこれにかなり驚き、悟飯はニヤリと笑った。

 

「すごいですよ!父さん!以前の俺達よりも強いです!」

 

「いや……おめー強くなったんだな。悟飯」

 

そして三人は超サイヤ人を解き、未来であった人造人間の出来事を話し、心臓病への特効薬を渡す。

 

「三年後には出来れば、手伝いに来たいのですが生憎復旧工事で忙しい事もあって……これは置き土産とは言ってはなんですが……」

 

トランクスがそう言い、気を溜め始める。

それを感じて、悟空はすごいパワーだと思いながらも見守る。

 

「はぁぁっ!!……これは超サイヤ人の壁を越えた超サイヤ人、超サイヤ人2です!」

 

「す、すげぇ気だ…!わかった!それを目指して……いや、越えるつもりで修行する!」

 

悟空は明確な目標を見つけ、ピッコロ達は圧倒的なパワーに震え、べジータは怒りを覚えた。

 

3年後には人造人間……。

しかし、未来では更なる危機が待っていた……。

 



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平和を愛する16号

31話 不死身と不死身()あとがき にてガーリックの戦闘力を追加いたしました。よければ、ご覧あれ。


これは、トランクス達と同じような世界。

つまり、孫悟空が心臓病で死んでしまい 凶暴な人造人間17号 18号によって勇敢なZ戦士達は次々と倒れていった。

 

トランクスや悟飯も殺害した 17号 18号は暇を持て余し、Dr.ゲロの研究所に戻り自分達と同じような人造人間にはいないかと調べてみると 人造人間16号 が収納されたカプセルを見つけた。

二人はそれを開け、16号を起動させた。

これが、トランクス達の世界とは違う点だ。

 

3人は最初は行動を共にしていた。

しかし、残虐な二人は罪のない人間や生き物を容赦なく攻撃するのを見て16号が声を荒げたのだ。

 

「やめろっ!!それ以上すれば俺がお前達を破壊する!」

 

「珍しくおしゃべりしたと思えば……俺達を破壊する?冗談もほどほどにしておけ、観測ではお前のパワー値は俺達より下だぞ」

 

しかし、"表面上の"は二人にパワーが劣るとされる16号の言葉を二人は聞かないだけではなく、逆に16号を破壊するとまで言い出した。

 

「不愉快だ、あんたが消えな!………なにっ!?」

 

「交渉の余地はないようだ……!」

 

痺れを切らした18号が16号に襲いかかる……が16号はそれを容易く防ぎ、18号を17号に向かって殴りつける。

 

「くっ!?そんなパワーを隠して持っていたのか…!ま、まて!話せばわか──「ヘルズフラッシュ!!」

 

17号が必死に命乞いをしている間に腕を取り外し、強大なエネルギー波で18号もろとも消し去る。

 

「もう少し早くこうしていれば……!」

 

16号は今まで二人に殺された生き物達に謝りながら、"隠れている者"に矛先を向ける。

 

「貴様も人間達から生体エネルギーを奪い取ったようだな……!」

 

「………フッ、気づいていたかァ」

 

隙を見て二人を吸収しようと見ていた セル。

生き残りの人間から生体エネルギーを吸いとり、命を奪い取った。それを16号が見抜き、矛先がセルに向いたのだ。

 

「貴様は完全な機械なようだ……エネルギーは奪い取れないのは残念だが、貴様が居なくなれば この世界では私が一番強いことになる。さぁ!私に倒されるがいい!それから他に完全体になる方法がないか調べることにしよう」

 

「残念だが、貴様では俺には勝てん。この人間の少ない世界では貴様のパワーはそれが限度だろう」

 

複数の者の気を放ち、生体エネルギーを吸いとったセルだが17号達に減らされた人類を見つけることは難しく16号を越えるほどのパワーはないようだ。

 

「貴様も人造人間のようだ…それも他の人造人間とは違うタイプの」

 

「そう、私はDr.ゲロが生み出した究極生命体セル!貴様は14号や15号のような完全なアンドロイドだな」

 

Dr.ゲロの造った人造人間はセルを含めて3種類に分かれる。

8号.13号.14号.15号.16号のような完全なアンドロイドタイプ。

17号.18号.のような人間を改造して出来上がったサイボーグタイプ。

そして、戦いによって成長し 果てには究極のパワーを手にいれることのできる可能性を秘めた セル

バイオタイプ。

他の人造人間は資料が残されおらず、不明である。

 

「俺は知っているぞ セル。貴様はDr.ゲロが生み出した人造人間だと言うことを…! そして人造人間13号から15号までは合体して格段のパワーアップを遂げる。セル、貴様の試作品だ……今は俺の中にいる!」

 

「なにっ!?私にも試作品がいたとは…貴様の中に…?どういうことだ」

 

13号は14号.15号のデータチップとエネルギー炉を取り入れセル第2形態ほどのパワーを得ることができ、Dr.ゲロはセルの試作品 と16号に言っていた。

 

「Dr.ゲロは13号達のデータチップや回路を俺の中に組み込んだ。本気を出せば貴様を気功波で一つで消し去ることができる」

 

「な、なぜだ…!Dr.ゲロは貴様にそこまで…?」

 

「どうやら、戦死した自分の息子に似せて俺を造ったらしい だから、俺を強化したそれが理由だろう」

そう言い終わると、16号は膨大なエネルギーを凝縮した赤い気功波を作り出した。

 

「デッドリィボンバー!」

 

「ま、まっ──────」

 

その気功波はセルだけを消し去り、もともとセルなど存在しなかったように綺麗に消え去った。

 

「確か、トランクスが殺されたとき近くにタイムマシンのような物があったはずだ」

 

16号は今回のように人造人間やセルが自然の動物達を根絶するのを防ぐためタイムマシンに乗り込む。

 

タイムマシンは"未来"へ向かった。

 




16号は好きなキャラ 13号も好きなキャラ
なので、16号に機能を搭載しました。
青くはなりません。

17号 18号 セル
10億 7億 15億

13号 14号 15号
23億 14億 15億

合体人造人間13号
160億

16号
180億


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驚異の魔人編
天下一武道会



トランクス、悟飯の就職会。
後半は天下一武道会なりー。


 

 

トランクスと悟飯は過去から帰宅し、己の先を考えていた。

もちろん、修行を怠る気は全くないが 就職という試練があった。

トランクスはカプセルコーポレーション次期社長として勉強を続ければ将来は明るい。正式に付き合うことになったマイはカプセルコーポレーションの社員としてブルマやトランクスを手伝っている。

 

問題は悟飯だったのだが……それも解決したようだ。

小さな時から学者を目指していた悟飯は現在ほとんど勉強をしておらず学者を目指すのは時間が必要となる。その間の就職をどうすればいいかと こちらも正式に付き合うことになったビーデルに相談すると父親Mr.サタンに連れられてキングキャスルに向かった。

Mrサタンのコネと自分の実力そして国王が父 孫悟空を知っていたこともあり なんと 特別防衛大臣という職を手に入れた。

悟飯も最初は戸惑っていたが、かなり都合の良い仕事に首を縦にふった。

人望のあるサタンから、人造人間を倒したのは悟飯である(トランクスの名前を出さなかったのは話を素早く進めるため)と言うと国王は昔ピッコロ大魔王と戦った少年 孫悟空と(部下達には名前を調べさせていた)重ね合わせていた。

そこで父の名前を聞くと案の定 悟飯の父は悟空だと判明。

この事から悟飯を信頼し、国の戦争を止めること 地球に危機が迫ったときにそれを退けること。そして気が向いたときに兵士を鍛えることを条件に地位を与えた。

つまり、平和が訪れている今現在はなんとほとんど働いていないのに給料が入ってきて 更に学者との掛け持ちも許可をもらったのだ。

勉強をして学者になるのも容易くなったのだ。

そして後日、サタンは人造人間を倒したのは悟飯と自分だと発表した。

サタンは自分はなにもしていないと言うつもりだったが、ここまでしてくれた人に恥をかかせる訳にはいかないと 悟飯がそれをさせなかった。

 

ビーデルの件についてはサタンは大満足であり、悟飯ならば 嫁にもらってくれててもいい と言うのとを通り越えて ぜひ嫁にもらってくれ! と笑顔で言っていたそうだ。

ビーデルと悟飯は顔を赤らめ、まだ先の事だと慌てたそうな。

 

トランクスは次期社長 。

悟飯は特別防衛大臣。

勉強をしながら、息抜きで修行を続けているらしく、時々 シンも組み手をするため遊びにくる。

充実した日々を送っていた。

 

 

 

 

トランクスが20歳 悟飯が24歳になる三年後、地球に危機が迫る。

 

いつもと同じ平和な日。

 

久し振りに開催される天下一武道会にビーデルやマイに言われ参加することになった トランクスと悟飯。

二人が参加するならば、私も参加するとシン。

ならば私もとキビト。

チャンピオン引退しないよう頑張るしかあるまいと冷や汗をかく Mrサタン。

カリンの使いのついでに参加したヤジロベー。

 

天下一武道会 本選は上記の6名と額に M のマークがかかれている スポポビッチとヤムー の計8名。

 

1回戦 Mrサタンvsヤジロベー

 

2回戦 キビトvsスポポビッチ

 

3回戦 シンvsヤムー

 

4回戦 トランクスvs悟飯

 

1回戦突破確実と歓喜するヤジロベー。それを聞こえないふりをするMrサタン。

 

こやつらなにかありますね とキビトとシン。

 

なにかを企む ヤムーとスポポビッチ。

 

全力で戦わせていただきますと久しぶりのフルパワーでの師弟対決となる トランクスと悟飯。

 

 

 

互いの思いを胸に 本選は始まる。

 

 

「第一回戦勝者!Mrサタン!」

 

「うぉー!今回も優勝するぞー」

 

(どうして、こうなったのよー?)

 

格下のはずの達人サタンに一瞬で場外に落とされたヤジロベー。

彼は昔の神が一般人に扮装したシェンという人物を思い出していた。

サタンがもう少し歳をとれば、仙人と言われることは確実だろう。

サタンは格闘技では無類の強さを見せる。

今回の戦い サタンは優勝出来ないと思っている人は多いと思うが ルールのある格闘技においてサタンは負けたことがない 引き分けすらもない 全て勝利なのだ。戦った相手には自分のよりも大きな相手や強い相手もいたがそれでも負けなかった。

数年前その驚異の連勝を止めたのがセルゲームでのセルである。

セルに大きく劣るヤジロベーに負けるはずもなかった。

 

キビトvsスポポビッチの2回戦はなんの苦戦もなくキビトの勝ちであった。

それはシンvsヤムーの3回戦も同じ。

途中、シンがヤムーの心の中を読み 魔人ブウという単語に驚きを見せたが、そう簡単に復活しないを知っているのでこの大会が終わってから解決に向かうことにした。

 

そして、第4試合はトランクスと悟飯の師弟対決。

どちらが勝利をつかみとるのか。

 



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師弟決戦

ついに、悟飯とトランクスの本気のぶつかり合い!!
勝つのはどちらなのか!




悟飯とトランクスが舞台の上がり、構えとる。

そこで、長年天下一武道館の審判及び実況を続ける男もこの戦いはスゴくなると判断し カプセルコーポレーションと共同開発した特性のバリアーをはり、試合開始の合図を送る。

 

緊迫間のある会場。

トランクスと悟飯な対面していた。

静かな、にらみ合いだがそれにヤジを飛ばすものはいない。

観客をも飲み込むほどの緊張。

 

「……!ハァ!」

 

「…ハッ!」

 

誰かが音をたて息を飲んだ音が合図になる。

トランクスが先に動き気功波を投げつける、それを遅れて反応した悟飯が手刀で弾く。

しかし、すでに視界のどこにもトランクスは映らない。

以前にもあったような展開、悟飯はそれを思い出していた。

そして、トランクスは以前と同じ場所に回り込む。

 

「そこだっ!」

 

それをよみ、悟飯はトランクスに拳を突き出す。

 

「まだ…です!」

 

トランクスは超サイヤ人に変身し、悟飯の腕を掴み逆の拳で悟飯を殴る。

 

「くっ!超サイヤ人か…!なら、こっちだって!」

 

「スピード上げていきますよ…!」

 

徐々に気を開放していき、その戦いはもはや、姿は見えず衝撃波と爆音だけが伝わってくる。

 

「「ハァァァ!!」」

 

二人の手のひらに気が集中する。

悟飯には青い気がトランクスには紫の気が集まっていく。

 

「かめはめっ!!波っーー!!」

 

「ギャリック砲っ!!」

 

過去、地球で行われた悟空とべジータの戦いのような技が繰り出される。

しかし、そのパワーを遥かに越えて火花が散り相殺しあう。

 

「負けるかァ!!」

 

トランクスはその勢いに任せ、超サイヤ人2にまで覚醒する。

セルやブロリーに見せたときとは違い 超サイヤ人2も超サイヤ人同様に極めた。

ギャリック砲がスパークを始め、雷撃のように悟飯をのみ込んだ。

 

「……な、なんと言うことでしょう!凄まじい闘いです!」

 

「「おおおおおお!!」」

 

固唾を飲んでいた、実況者がマイク喋りだすとそれにあわせて観客達にも熱がはいる。

 

「トランクス選手の勝ちなのでしょうか!」

 

「いえ、まだです…!」

 

観客に問いかけるように言葉を発すると、それにトランクスが否定する。

 

トランクスの言葉どうり煙が晴れるとそこに服がボロボロになり下に着ていた紺色の服が見えるようになった悟飯がそこに立っていた。

確かにダメージは受けているようだが、気は減るどころか更に増している。

 

ブロリーとの戦いで覚醒した 潜在能力を引き出した変身は超サイヤ人2のように気をスパークされ、髪の色は変わらず悟飯独自の進化と言えるだろう。

その戦闘力は超サイヤ人2に簡単に匹敵する。

 

「シンさんに言われたんだ。この状態は自分の気が溢れすぎて、ある程度の実力を持っていなければ使いこなせないと。まだ完全には使いこなせないが……トランクス 俺に勝てるかな…?」

 

「もちろん…!勝ちます!」

 

お互いの気を高め、威嚇しながら距離をつめる。

手を伸ばせば当たる そんな距離をまで来ると二人の気が激しくぶつかり合い 更に大きな音をたてる。

 

「「ハァ!」」

 

拳は交差し、お互いの顔を曲げる。

二人は表情を変えることなく、攻撃を繰り返す。

近距離でのノーガードでの殴り合い。

 

それが3分近く続いた頃、悟飯が口を開く。

 

「いい加減にしろっ!」

 

悟飯の言葉にこもっていたのは怒りであった。

トランクスはそれに困惑し、話を聞く。

 

「まだなにかを隠しているだろう!持っている力を全て使い全力でこいっ!」

 

「……まさか気づいていたんですか…」

 

悟飯はトランクスがまだ力を隠していることを見破った。

トランクスは観念し、自分の全力を見せることにした。

 

「まだ、完成していないんです…ですが使います」

 

そういうと一気に気を開放し更に高めていく。

まだこんなに隠していたのかと顔をしかめるが、悟飯はそれを見守る。

そのうち、超サイヤ人2によるの黄金の気は激しい紅に染まっていく。

 

「Dr.ゲロの研究所で見つけた資料でこの技……悟空さんの界王拳の存在を知りました…自分なりに使うようにしていますが体に負担が大きく2倍の界王拳が限界です…!」

 

「くっ!父さんの技か…!思った以上だ」

 

さすがの悟飯もここまでの戦闘力が上昇するとは思っていなかった。

今まで、悟飯が上だったものの追い抜かれてしまった。

 

「最高の技で終わらせます…!」

 

「あぁ!!手を抜くなよ!」

 

それでも、悟飯は限界など存在せぬと言わんばかりに気を高め かめはめ波の構えをとる。

対して、トランクスはセルを追い詰めた究極の技 ファイナルかめはめ波 の構えをとった。

 

「ファイナルっ!かめはめ波ーっ!!」

 

「かめはめ波っーー!!」

 

界王拳によって紅く染まった強大なファイナルかめはめ波と限界を越える悟飯の渾身のかめはめ波が衝突する。

 

これには、ここまでギリギリ持っていたバリアーも破れ 観客達は吹き飛ばされないよう席にしがみつく。

 

「うおおおぉ!!!」

 

「くっ!ぐわあぁぁぁ!!」

 

鼓膜を直接叩いてくるような爆音が響き、トランクスが悟飯に押し勝った。

悟飯は遥か彼方に倒れ、シンが瞬間移動で連れ戻す。

 

「し、勝者っ!トランクス選手ウゥゥ!!」

 

「「おおおお!!」」

 

実況者がマイクでそう叫ぶと、観客もトランクスに歓声を送る。

トランクスはガッツポーズをし、舞台を降りていく。

 

「悟飯さん!これ仙豆です!」

 

悟空達が死にいく時、カリンは自分を恨み仙豆を作るのに時間を費やした。

そのため、現在仙豆は不足することなく存在する。

そのひとつの仙豆を悟飯の口に運び、再生させる。

 

「強くなったな、トランクス。今回はお前の勝ちだ!次やるときは負けないからな」

 

「はいっ!」

 

超絶フルパワーの最強同士のぶつかり合いの結果はトランクスの勝利となった。

 




命を削る超サイヤ人での界王拳って超サイヤ人ブルー界王拳は大丈夫なの?
しれっと仙豆量産してるカリン様。同じ悪夢を繰り返す訳にはいかんからね。

悟飯くんはこのあと特別観客席(舞台がよく見える場所)でビーデルさんとイチャイチャしながらトランクスを見守ってくれるはず。

戦闘力

悟飯 20億(通常)1000億(超サイヤ人)5000億(潜在能力覚醒)

トランクス 30億(通常)1500億(超サイヤ人) 3000億(超サイヤ人2)6000億(界王拳2倍)

トランクスついに、最強の称号獲得。



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魔導師 バビディ

 

 

第四試合のトランクスと悟飯の戦いは見事トランクスの勝利となり、天下一武道会は第二次試合にまで進んだ。

そして、第五回戦はMrサタンとキビトの戦い。

結果を先に言えば、サタンの勝ちであった。

この戦いで一番の驚きだったのは、サタンの技量だ。

 

サタンはセルゲームが終わってから更に修行を積んだ。

まず、彼が訪れた場所は武天老師……そう、悟空やクリリンの師匠として天下一の武道家とまで言われた男。なんキロとある亀の甲羅を背負っていることから別の名を亀仙人と言われる。

しかし、武天老師は 『お主の格闘センスは悟空達…いや、それ以上じゃろう。よってお主に教えられることなどワシにはない』と断られたが そこをなんとか と何度も頼んだ所 かめはめ波は修得できななかったが、気功波と舞空術を使えるようにはなった。

 

そして、彼が武天老師に言われ 次に訪れたのは神の神殿。

カリン塔を一週間かけ登り、仙豆で腹を満たし 神殿に繋がる如意棒に掴まり また一週間かけ神殿に到着する。

カリンに貰っていた仙豆を食べ、地球の神 ポポに話しかける。

『ポポ、お前に教えることない。蝶のように舞って蜂のように刺す…も出来るみたい。精神と時の部屋に入る。お前強くなれる』

と言われて、精神と時の部屋に入った。

最初は10倍の重力に立つことも出来なかったが、3ヵ月でそれに慣れ6ヵ月修行した。

そして9ヵ月……地上での1日にも満たない間に出てきてしまった。

サタンによると 『これ以上修行しても強くなれる気がしない』との事だ。

 

元から、格闘センスのある彼が精神と時の部屋で手に入れた技は相手の心を読む と言うものでMrサタンが身に付ければ、相手の行動を見切る 神業にも匹敵するものとなった。

しかし、彼自体の戦闘力は上がっているとはいえ、今の平均からすれば決して強いとは言えぬほどであった。

それでも、一般人から見ればとても強い。近い戦闘力を持つ者で例えれば 悟空の兄ラディッツの1500という数値とほぼ同じだ。

 

そんな彼に対して、キビトも油断しているわけではなかった。

何万倍も戦闘力が上でも格闘センスはサタンの方が上。

キビトは全力で攻撃をしかけた。

 

次の瞬間にはキビトが場外に倒れていたのには、トランクス一同は驚きで声も出なかった。

 

しかし、サタンを見慣れている観客達は当然だと言わんばかりに拍手を送る。

 

心をよむ力と格闘センスだけで、キビトとの戦闘力の差を埋めたのはやはり驚きである。

 

Mrサタンの準決勝は確定した。

 

いよいよ、シンとトランクスの試合が始まるというとき 異変が起きた。

 

「ええい!!いつまで無視するんだい!界王神!せっかく正々堂々勝負してやろうってのに!腹のたつやつだな、もーっ!」

 

脳に直接語りかけてるように声が聞こえてくる。

シンはそれに顔を歪め、キビトもそれを見てため息をもらす。

 

「はぁ、トランクスさん、悟飯さん 私についてきてもらってよろしいでしょうか」

 

観客達が、今の声の主は誰なのか辺りを見渡しているとき シンが二人を誘ってどこかに向かって飛び始める。

 

「あ、あの武道会は…?」

 

「そんなものあとです」

 

実況者が質問するが、簡単に切り捨てられトランクス達はどこかに消えた。

サタンの不戦勝。

そう観客が察したときで一気にブーイングが始まる。

それに見かねたサタンがマイクを奪い取る。

 

「わかるぞ、これでは不完全燃焼だ!ならば!予選で落ちた者達よ!一斉に私にかかってこい!全員相手してやる!」

 

予選で苦しくも落ちてしまった選手達がその言葉を聞き、舞台に走ってくる。

総勢200名を越える選手達が舞台の周りを囲む。

 

「さぁ!こい!」

 

サタンなりのパフォーマンスだ。

これにより、観客達は機嫌を直し 歓声をあげた。

 

 

 

そして、シン達は。

 

「さっきの声は誰なんですか?」

 

「声の主は魔導師バビディ。おそらく魔人ブウを復活させるために地球に来たのでしょう。奴はずっと私に話しかけてきていましたが無視していました」

 

シンと戦いたかった気持ちを抑え、先程の声の主の話を始める。

 

「魔人ブウ…?」

 

「はい、トランクスさんの界王拳を使った超サイヤ人2よりも遥かに強い魔人です」

 

「ええ!?そんなのも無視していたんですか!?」

 

悟飯がそれに驚き、正気か と訪ねるほどに困惑していた。

 

「魔人ブウを復活させるには大量のエネルギーが必要になります。悟飯さんやトランクスさんのエネルギーが吸収されない限り復活させる難しいでしょう。天下一武道会にもバビディの部下達が来ていましたが私とキビトが倒しました」

 

「今からそいつを倒しに行くんですか?一体どれ程の力を」

 

「いや、バビディ自体は弱いがその魔術が厄介なのだ」

 

トランクスがバビディの実力を恐れていると、キビトがそれに答えた。

 

「悪意のある人間を操ることができるです、気をつけてくださいね」

 

シンが注意をし、スピードをあげ、バビディの元へ向かう。

 

 

─────────。

 

トランクス達がバビディのいる場所へつくと、そこには魔人ブウが封印されていると思われる球体と3人の戦士とバビディが立っていた。

 

「やっときたな、界王神め!」

 

「暗黒魔界の王ダーブラ……そして"フリーザの兄 クウラ" ナメック星人の汚点 スラッグ" 随分と豪華な面子ですね」

 

「フリーザの兄……!?」

 

そこに立っていた戦士はダーブラ、クウラ、スラッグと言われる強者達。

バビディによって眠った力も引き出され、強化されている。

 

「では……さっそく遊ばせて貰おうか…!出てこい我"分身"達よ!」

 

クウラが体を銀色染め、光沢を見せると同時 メタルクウラと呼ばれる分身がこの平地を多い尽くすほど軍勢が表れる。

 

「「「私達に勝て───「ヘルズフラッシュ!!」

 

メタルクウラ達が喋ろうとしたとき、凄まじい熱量の気功波がそれを阻止する。

それによって20体ほどが破壊される。

 

「まだ、生きていたか」

 

スラッグが口を開くと技を放った本人がでてくる。

 

「じゅ、16号!?」

 

トランクスは思わず、声をもらす。

過去にセルに吸収されたはずの、16号がそこに立っていた。

 

 





次回あたりに、バビディ側の説明をいれようかな。


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バビディ大感激


今回は回想かな。
バビディがクウラたちを部下に経路とか。


 

 

未来に来た16号。

 

タイムマシンを下りた所にはなんと人々が倒れているではないか。

他の人造人間の仕業か、と考えていると人を殺害している者を視界に捉えた。

その者の気を感じることはできず、16号独自のパワーレーダーでなければ感知することはできない。

この銀色の光沢を持つ者も人造人間かと考える間もなく、掴みかかる。

 

「貴様は誰だ…!」

 

「俺か?俺は宇宙の帝王クウラ。バビディ様のためにお前の力も寄越すがいい!」

 

怒りをこめた声を出すが、それに怯むこともなく攻撃を加えてくる男…クウラ 。

その攻撃を避けきれず、首部分を損傷する。

それもそのはず、このメタルクウラの戦闘力は16号を大きく上回っている。

 

「俺は貴様を許さん!デッドリィボンバー!」

 

「貴様の攻撃なんぞ回避するまでも───!」

 

高密度の気功波、クウラはそれに気づかずデッドリィボンバーに当たってしまう。

クウラは完全に破壊され機能を停止する。

この技は遥かに格上の相手も倒すことができる威力を持つ。

16号がこれで平和になるだろうと考えていると、レーダーの警告音が鳴り響く。

何事だ、と辺りを見ると先程の破壊したばかりのメタルクウラ達が3機いるではないか。

 

「大量生産されているのか…!一体誰が作ったんだ」

 

「それは違うぞ。私は元々は生身だ 宇宙を見て回っているとき見つけたのだよ!究極のテクノロジーを持つビッグゲテスターを…!」

 

ビッグゲテスターと聞き、自分のデータベースで検索をかけた結果を見て顔をしかめる。

それはDrゲロでもたどり着くことが出来なかった科学力を持つ巨大マシン星のことだと。

 

「だが、負けるわけにはいかん!ヘルズフラッシュ!」

 

3機一気にヘルズフラッシュによって半壊させる。

簡単に破壊できたことに違和感を感じ、クウラの様子を伺う。

 

「ほう、気づいたか…その違和感は本物だ」

 

「なっ!なにっ!?」

 

16号のヘルズフラッシュで半壊したはずだが、破壊された場所にメタルパーツとコードが伸びていき 何事もなかったかのようにもとどうりとなる。

 

「これこそがビッグゲテスターの最大の利点!戦闘に支障を侵すレベルで破損が起きれば、それを瞬時に分析に更に弱点を補う。そして更にパワーアップを繰り返す。全壊させるしかお前には手はないのだ。しかし、お前は人間ではないか……エネルギーは吸収できんようだ。さっさと始末するしかないな」

 

「なら、その言葉の通り全壊させてやるさ!」

 

驚異の科学力で再生 強化されていく クウラを前に16号は諦めることなく 破壊力の高い デッドリィボンバーを作り出す。

それを次々とメタルクウラに命中させ、三機を塵にまで粉々にする。

 

「……そう、甘くはないようだな」

 

「「「あぁ、お前はこれで終わりだ」」」

 

また新たに現れたメタルクウラに16号は機能を制限され囚われる。

 

 

そして、トランクス達との戦いが始まろうとしたとき脱出した。

 

 

~~~~

 

おーい、おーーい。

聞こえてるかーい?

僕だよ、バビディだよ。

ここからは、僕がどうやってあんな強くて優秀な部下を手に入れることが出来たか教えてあげるよー。

 

まず、ダーブラだけどねー。

暗黒魔界にこっそり行って洗脳をしたんだ。

それで暗黒魔界は大パニック、今から暗黒魔界を建て直すなんてほとんど無理だろうねー。

ダーブラは強いだけでなく、つばをかけた物(者)を石化させれるんだー。

まぁ、"通常時"の戦闘力は今のスラッグやクウラに比べたら大した戦闘力はないけどね。

 

次に僕が部下にしたのはクウラだったんだよ。

元々はダーブラにこてんぱん にやられちゃうぐらい弱かったんだけどね。

ビッグゲテスターっていうすごーい科学力を持つ巨大惑星と一体化していたんだ。

ダーブラが倒していたのはいわゆる 子機 ってことだね。

その科学力とまぁまぁの力を持つ軍勢が手に入るだろうから洗脳したんだけど、これがとっても驚きでね。とってもすごい潜在能力を持っていたんだ。

だから、それを解放してあげるとダーブラなんか簡単には越えちゃったんだー。

 

それからだね、スラッグを味方につけたのは。

仲間にしたときは"普通の"ダーブラより少し弱いぐらいだったんだけど、その後はてんで弱くなっちゃたんだ。

なんでも、魔凶星の接近で強くなってたみたいなんだ。

それでね、ダーブラもすんごく強くなってて今のクウラやスラッグよりも強いんぐらいだったから、ビッグゲテスターに魔凶星が魔族を強化する原因を突き止めてそれを回収してきたんだ。

その魔凶星の一部をスラッグとダーブラに埋め込んだんだ。でも、ダーブラは力が強くなりすぎて普段は魔凶星の力を受けていないよ。スラッグは受けているけどね。

それで、スラッグの潜在能力を解放したら今みたいにすごく強くなったんだ。

 

ボージャックってやつも仲間にしようと思ったんだけど、界王が関わってるからね。

いま、界王神に気づかれちゃうといやなんだよね。

破壊神が出てきちゃうと、流石に負けちゃうからね。

 

これで魔人ブウを復活させれば、僕に怖いものはないんだよ~。

破壊神さえも、手玉にとることが出来るはずだよ~。

今回、界王神を誘い出したのはここで始末すれば、面倒な破壊神を相手しないですむからね。

いらない二人もついてきたみたいだけど、どうせなら面倒なやつは一度に処理することにするよ。

 

いけ~お前らー。僕のために戦えー!

 



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激化の予兆

急いで書いたため、本文の内容が薄いですがお了承ください。

国民的アニメ ドラゴンボールの第一話から登場している ブルマ の声優をしていらっしゃった
「鶴 ひろみ」さんがお亡くなりになりました。
ほん作品の主人公 トランクスの母であり、ドラゴンボール初期ヒロインであるブルマを演じ、ドラゴンボール超でもそれは衰えてはいませんでした。
やはり、幼い時から大好きな作品 ドラゴンボールの聞きなれた声がもう聞くことは出来ないとなると大変寂しいものであります。

鶴ひろみ さんの死はドラゴンボールファンにとって受け入れ難い現実であり 今でも嘘であってくれと思うほどのことであります。

現実にはドラゴンボールは存在するはずもないので、亡くなった人が蘇ることはありません。
目を瞑れば 鶴ひろみさんの演じる ブルマの 元気な声が聞こえてくるようで涙が止まりません。

僕には、鶴さんのご冥福をお祈りすることしか出来ません。
鶴ひろみ さん天国でもお幸せに。



界王神をほぼ強制的に誘い込んだバビディ。

界王神はキビト、悟飯とトランクスをつれ バビディはメタルクウラ軍団とスラッグそしてダーブラたちと界王神達を待っていた。

そこで、捕らわれていた16号がメタルクウラを次々と破壊していく。

 

「あれは…!16号!セルに吸収されたはず…!」

 

(あれは、トランクスと孫悟飯か。この時代では17号や18号を倒せたのか…)

 

トランクスはセルに吸収されたはずの16号を思いだし、16号は自分の事態のトランクスと悟飯を思い出す。

 

「俺は過去からやってきた16号だ。ここは俺も協力する」

 

「過去から…?わかった。頼むぞ」

 

「時を越えてきたのですか……!くっ……これは聞かなかったことにしましょう……」

 

トランクスと悟飯は過去から来たと言うことを聞いて納得する。

しかし、シンはそれに頭を抱える。開き直って聞かなかったことにして悩みの種を無理矢理忘れた。

 

「いつまで、無視するんだい!いけー!お前たち!あいつらにダメージを与えて魔人ブウを復活させるんだよー」

 

「「ハッ!」」

 

クウラとスラッグが返事をして、それぞれがトランクス達に攻撃を仕掛ける。

 

「ダーブラはバビディの護衛ですか、ならば先にこのクウラの軍勢を撃破しましょう!」

 

「スラッグは俺が引き受けます!」

 

「なら、シンさんと16号は俺と一緒にクウラ達を倒しながら、クウラ本体に近づきましょう!」

 

シンは己の気を神の気へと変え、真の界王神となり、トランクスは超サイヤ人2となって16号と共にメタルクウラの軍勢を確実に個々撃破し強化しないように数を減らしていく。

 

そして、悟飯は潜在能力開放してメタルクウラを蹴散らしてスラッグのもとに向かう。

 

「この様子だと、魔人ブウの復活は時間の問題ですな」

 

「そうだね~。嬉しいよ、最強の魔人 ブウに会えるなんて」

 

ダーブラとバビディが観戦しながら、魔人ブウの復活を待つ。

 

───。

 

 

「くっ!一体一体が強いのは厄介ですね」

 

「あぁ、核も存在せんからもとをたたんとダメだろう」

 

「なら、俺が行きます!」

 

16号の分析から、子機を何体倒しても本体を倒さない限り無意味だと判明してトランクスがメタルクウラ本体へと向かう。

 

──。

 

「少々、貴様の子機達 邪魔ではないか?全く俺の相手が来んぞ」

 

「それでいいだろう。まぁ、私はこの戦闘でパワーアップしてバビディ様のお役にたてるのだから なんの文句もないがな」

 

戦場のど真ん中に仁王立ちし、敵を待つ スラッグとクウラ(親機)。

しかし、戦士達はメタルクウラ達によってここにたどりつくのが困難であり まだ戦えていないスラッグが不満げな顔をしている。

 

「む?……ほう、噂をしていれば 誰かが来たようだぞ?」

 

「ふん、貴様のほうもな」

 

これなら文句はあるまいという風にクウラが言うがスラッグがそれを返す。

 

「「はあっ!!」」

 

「なかなかだな、この小僧は俺の獲物だ 手を出すなよ」

 

「貴様のほうこそ、この超サイヤ人のガキは俺の獲物だ」

 

悟飯の拳をスラッグが受けとめ、トランクスの蹴りをクウラがガードする。

 

お互いが、満足のできそうな獲物を見つけ不気味な笑みを浮かべる。

 

 

戦いは更に激化する。

 




メタルクウラ(子機)
180億(最大)

メタルクウラ(本体)
3000億(通常最大)

スラッグ(本体)
3000億(魔凶星パワー常時発動)

ダーブラ
800億(通常最大)
??? (魔凶星パワー発動)

クウラとスラッグはまだパワーアップするかも?
ダーブラがどれほどパワーアップするか それがこの戦いの運命を決める?

シン
1000億(通常最大)
5000億(神化)


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バビディの魔術


今回は、クウラとスラッグの過去。



 

 

ナメック星 ナメック星人 最大の悪 スラッグ。

過去ナメック星が危機に瀕した際にスラッグ星に逃がされたナメック星人の1人。

この際にピッコロが分裂する名も無かった頃 『カタッツの子』も同じ時期にナメック星から逃がされた。

 

悪の心しかもたぬ 名もないナメック星人だったスラッグの名はスラッグ星からとったのだろう。

スラッグ星の魔族を統一し自身の部下にしたスラッグ。

 

彼の本来の姿はサイヤ人の大猿よりも巨体であり、本来は体を縮小している。

ナメック星 最高の戦士 ネイル さえも手も足も出ないほどの戦闘力を持ち その実力は宇宙の帝王フリーザの第一形体ほどの戦闘力を持つ。

 

彼はナメック星のドラゴンボールを使い永遠の若さを手に入れた。

あと二つの願いをどうするか考えていると、ナメック星を確実に滅ぼすであろうサイズの隕石が迫ってくるではないか。

 

スラッグは永遠の若さで全盛期の強さが手に入ったが、外的要因によっては死亡する。

星の衝突を受けてしまえば、スラッグも死んでしまうかもしれない。

スラッグはすぐにナメック語で あの隕石を破壊しろ

とポルンガに言いつける。

 

「残念だが、それは不可能だ。あの隕石……星はエネルギーを纏っている。私では破壊できん」

 

そうポルンガに言われ、次なる策を考える。

そして、次は あの隕石の軌道を反らせ というものだった。

 

「それなら、できる……願いは叶えやった。3つ目の願いを言え」

 

これで、危機はさった。

そして、スラッグは次なる願い 本当の最強になるための願い ナメック星人 全てを私と同化させろ というとんでもない願いを言おうとしたとき 部下が叫び声をあげる。

 

「す、スラッグ様っ!!隕石が戻ってきます!」

 

「なにっ!?おい!ポルンガ!どういうことだ!ちゃんと願いは叶えたのか!」

 

部下が言った言葉に目を見開き、隕石を見やる。

確かに、軌道がこちらに戻っている。

 

「あぁ、叶えてやったぞ。あの隕石は人工惑星だ。

わざと軌道を戻したのだろう」

 

「なにっ!?先に言え!」

 

「どうするんですか?スラッグさま!」

 

うっかりしているポルンガに、怒りを露にするスラッグ。

そして、危機を感じて叫び続ける部下たち。

 

「俺たちをナメック星と隕石の衝突の影響を受けない所へ送れ!(ナメック語)」

 

「わかった……………少し時間がかかるが待て」

 

ポルンガが願いを叶えようとしている間にどんどんと近づいてくる隕石。

 

スラッグと部下たちは不安を増幅させていく。

 

「もういい!俺だけでもいい!早く送れ!」

 

スラッグはナメック語で自分だけ助かるように願いを言う。

 

「い、いまなにを言ったんです…?スラッグさま?」

 

「わかった…願いは叶えてやった…さらばだ」

 

ポルンガが目を赤く光らせると、スラッグの姿が消える。

 

「おい!まて!俺たちは……どうなるんだ!」

 

部下たちが散らばっていくドラゴンボールを見ながら、叫ぶが願いは一向に叶わない。

 

部下たちは絶望へとおちていく。

 

 

 

そして、隕石……星とも言える大きなものの正体はビッグゲテスター。

人工テクノロジーの惑星はナメック星をのみ込んだ。

 

スラッグはナメック星から離れた銀河で星を侵略していった。部下達を失ったがスラッグはそれをどうとも思わない。

 

ナメック星がビッグゲテスターに支配され 数年がたった頃。

それをある人物が見つけた。

 

「ほう、これはいい!"俺が"この科学力を取り入れよう」

 

彼は宇宙の帝王フリーザの兄 クウラ。

わざとビッグゲテスターに吸収され、驚くべき精神力で中心部を乗っ取った。

科学力を手に入れたクウラは自らの細胞を組み込んだら分身を何千体も造り出した。

破損するば、そこを改善し強くなっていく最強の肉体の自分を造り上げたのだ。

当の本人はビッグゲテスターのコアを搭載し、他のメタルクウラとはかけ離れたほどの戦闘力を持った。

 

しかし、それもまた数年後に訪れた バビディによって利用された。

 

「君が、このコンピュータ達の長だね~。さっそくだけど操らせてもらうよ~!」

 

「ぐっ!!?や、やめろ!ぐあぁぁーー!!」

 

バビディの魔術によって、クウラは完全に操られた。

 

「きみ、潜在能力がすごいねー。すぐに解放してあげるよ。ダーブラよりもすごくなっちゃうかもねー」

 

「…はい。お願いします。バビディ様」

 

「な、なんだと!?」

 

バビディの魔術で更にパワーを得たクウラ。

そして、メタルクウラ達を連れ バビディらと共に次の"標的"を目指す。

 

~~~~

 

「俺は今とてつもないパワーアップをしているんだ!実験台となるがいい!」

 

「暗黒魔界の王ダーブラ様が相手してくれるわ!」

 

魔凶星の接近でパワーアップした、スラッグも同じ原因でパワーアップしたダーブラに返り討ちに合い バビディにコントロールされる。

 

そして、プライドの高かった2人は……いや、ダーブラを含め 3人はバビディの部下となってしまった。

 

 



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悪神 スラッグ





 

悟飯はスラッグと間をあけ、様子を伺う。

スラッグと同じナメック星人であったピッコロを思い出す。

 

 

ピッコロさんと同じナメック星人だけど……こいつはその中でも異質な強さを持っていて更に悪の気しか感じられない。

ナメック星人の優しい気は微塵も感じることができない。

こいつは、ナメック星人とは違う次元にいる!

 

あっ!ナメック星のドラゴンボールならお父さんたちを甦られせることができるじゃないか!

 

「…あぁ、俺は超ナメック星人だ。ドラゴンボールなら諦めた方が良いぞ、あっちにいるクウラが星ごと破壊したからな」

 

「…!お前…心がよめるのか」

 

「あぁ、スラッグ星の神だからな…神と言っても邪神だが」

 

せっかくの悟飯の考えも、クウラとビックゲテスターによって叶わないようになっているようだ。

 

「さぁ、来るがいい。お前なんぞ すぐにねじ伏せてやろう」

 

「調子にのるな!俺はお前よりも強い!」

 

悟飯は己の気を全開まで開放する。

その悟飯から発せられる気はスラッグの気を上回っている。

 

「ふん!俺が負けるはずが無かろう!」

 

「遅いっ!!」

 

スラッグが後ろから奇襲をかけようとするが、悟飯はそれにあわせ蹴りのカウンターをきめる。

 

「ぐっ!ぬおぉっ!!」

 

「どした!お前の本気はそんなものなのか!」

 

スラッグが何度も不意を突こうとするが、悟飯に隙などない。

悟飯はスラッグの攻撃を避け、その勢いを利用してカウンターでダメージを与えていく。

 

完全に悟飯が圧倒している。

 

「だあぁ!!」

 

「ぐああぁぁっ!!」

 

もうこの戦いを終わらせようと、悟飯がスラッグを最大限の力で殴りつける。

 

それによって、スラッグは吹き飛びトランクスとクウラが戦っている場所まで後退する。

 

「ふん…!茶番はやめろ スラッグ!」

 

「そうだな、そろそろ殻を破るか」

 

トランクスとの戦いを一時止め、クウラがスラッグに怒りをぶつける。

 

「…!?な、なんだ!お前!その顔」

 

「ん?あぁ、剥がれていたか」

 

スラッグの顔の一部が"剥がれている"

緑色の皮膚から、銀色の光沢を持つ金属質な皮膚が見えている。

 

「俺もクウラの様にビッグゲテスターで改造手術を受けているからな、あんなに分身は造っていないが 強化手術は受けたからな」

 

スラッグは緑色の皮膚を剥ぎ、銀色のメタルクウラのような姿に変貌する。

 

「ハアアァァ!!……これが俺のフルパワーだ」

 

「なっ!?さっきの倍はあるぞ!?」

 

スラッグの戦闘力は機械化したことによって倍にまで跳ね上がる。

 

「形勢逆転だな、今は私の方が強い」

 

「だから、どうした!それくらいの差どうってことない!俺は諦めやしない!」

 

戦闘力の差も気にせず、正面から特攻する。

 

「私はコンピューターだ、貴様の行動など簡単に予測できる」

 

「うるさいぞ、スラッグ はやく向こうに行け 邪魔だ」

 

スラッグが悟飯の攻撃を避けていると、クウラからの横槍で先程まで戦っていた位置まで吹き飛ばされる。

 

「っ!てめぇ!なにしやがる!」

 

「貴様が悪い、戦いを邪魔するな」

 

「かめはめ波っー!!」

 

「ギャリック砲ッ!!」

 

スラッグとクウラが言い合いを始め、その隙を突き 悟飯とトランクスが攻撃を仕掛ける。

 

「ぐあっ!?貴様!!」

 

「ほう、これは油断した」

 

スラッグが悟飯に怒り、戦いは再開される。

クウラは冷静に落ち着きながらも、トランクスとの戦いを再開する。

 

「小僧!覚悟するがいい!」

 

「もう随分と前からしているさ!」

 

スラッグと悟飯が正面から激闘し、激しく火花を散らす。

 

「爆力魔閃!!」

 

師匠 ピッコロから受け継いだ 爆力魔波と魔閃光を掛け合わせた強力な技がスラッグに命中する。

 

「があっ!?鬱陶しい!!仮の姿など戦いは憎くてしょうがない!」

 

上半身に着ていた服を破り捨て、スラッグは本来の姿に戻る。

スラッグは20mを越えるほどの巨人への変化する。

これがスラッグの本来の姿だ。

 

「踏み潰してくれる」

 

「くっ!」

 

踏み潰されそうになったのをギリギリで回避し、何とかやり返そうとクリリンの技 気円斬を作り出しスラッグへと投げる。

 

「俺がデカくなって、遅くなったと思っているのかっ!」

 

「なっ!?ぐあぁぁっ!?」

 

突然、スラッグの大きな顔が目に前に現れ 驚いている内に殴りつけられ、大きく後ろに後退する。

 

「さて、こい!小僧!俺を倒してみろ!」

 





トランクス超サイヤ人2=スラッグ(機械強化なし)
悟飯 (自力で)潜在能力開放≦スラッグ(機械強化)


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機械神 クウラ

活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。


「貴様がフリーザを倒した超サイヤ人か」

 

「…あぁ…!俺だけじゃあない、あそこにいる悟飯さんもそしてその父親である悟空さんもフリーザを倒している」

 

トランクスはこの世界にくる前にフリーザを真っ二つに切り裂き、悟空は自分達の住んでいる世界でフリーザを倒し 更に以前 タイムマシンが造られたとき過去で悟飯がフリーザを倒した。

 

トランクスの知るなかでも、フリーザは3度も負けている。

 

「……なるほど、時間操作をしたんだな?俺はあまりそっちの方の研究はしていないな 貴様を倒してじっくりと時間の研究をさせてもらおう」

 

ビッグゲテスターの思考力によってトランクスの言葉に秘められた意味を見抜く。

 

「そんなことはさせない…!俺がお前を倒すからだ!」

 

そう意気込み、爆発させるように気を開放する。

しかし、それを見てもクウラは眉さえ動かさない。

自分の力がトランクスの力を上回っている事を知っているからだ。

 

「戦闘力の差を見れば戦いの結果は分かる…しかし、貴様と遊ぶぐらいは良いだろう 私も最近 張り合いのある相手がいなくてな」

 

「戦いの結果が分かっている……?それは誤算だったな クウラ!」

 

クウラはトランクスの事を甘く見ている。

それは、クウラの予想でもビッグゲテスターのデータでもトランクスの戦闘力がクウラを上回ると予測されていないからだ。

万に一つの可能性もない…そう判断されている。

 

しかし、トランクスはその予測を裏切るように気を紅く染める。

界王拳……Dr.ゲロの研究所に残っていた悟空のついての資料にあった身体能力を急激にあげる技だ。

本来、身体に負担が大きいが自分なりに界王拳を改良し超サイヤ人2での界王拳を可能にした。

超サイヤ人2の界王拳は悟飯を倒せるほどの戦闘力を得ることができる。

 

「ほう…確かにかなりのパワーだか…それでは俺のフルパワーと同じだ!見せてやろう!俺の最終形態を!!」

 

丸みをおびた頭から、角が4つ浮かび上がり 腕の側面にも角が生え そして口元にマスクがせり上がる。

 

クウラはメタル装甲を維持し、最終形態へと変化した。

 

「あぁ、だからどうした!戦闘力は同じでもパワーやスピードが格段に違う!」

 

クウラとトランクスの気の量は同じであっても、界王拳を使ったトランクスの方が身体能力は高い。

 

「はあァァッ!」

 

「くっ!!」

 

直後、現れたトランクスの攻撃を何とかガードするが耐えきれずに腕が吹き飛ぶ。

 

「バカめ…貴様が俺を一気に倒さなければ 俺はパワーアップを重ね貴様を倒すだけだ。それに持久戦は止めておくんだな 貴様のその技がいつまでも持つとは思えん」

 

破損した腕をコードやメタルパーツで再構築しながら、界王拳の分析をする。

 

「いくら貴様がパワーアップをしても、その大切そうに守っている 核 を壊すことが出来れば、俺の勝ちだ」

 

攻撃した際、不自然に防御体制に移ったのを見逃さなかった。

コンピューターは大切な核が存在することが多い、実際 核を破壊されれば 子機のメタルクウラ達も機能を停止しクウラ自身もパワーダウンする。

 

「よく見破ったな…しかし核を破壊させずに貴様を殺せばいい話だ」

 

「あぁ、やってみろ!」

 

腕を完全に修理したクウラはトランクスの前に無防備に核をさらけ出し挑発する。

 

「ふざけるなッ!」

 

「おっと、また腕か…良いだろう すぐに壊せんほどの耐久を手に入れる事が出来るからな」

 

トランクスの攻撃を何度も腕で受け、わざと腕の再構築をする。

その事によって、切断できないほどの耐久性をもった腕を手に入れることが出来るからだ。

 

 

 

界王拳によって有利に見えていた戦いも、限界を迎えた。

 

「いい加減にしろォ!」

 

何度も何度も腕で防がれるのに苛立ちを覚え、力任せに手刀を打ちつける。

 

今までには聴くことの無かった音が響き渡る。

大きな金属音だ。

 

「……おっと、とうとう俺の腕の耐久が貴様の攻撃力を越えたようだな……そして、貴様の技も限界のようだ 」

 

「チッ……そうみたいだな」

 

トランクスを覆っていた紅い気がなくなり、通常の黄金の気に戻っている。

 

「ぐあぁぁ!!?」

 

もはや、ここまでかとトランクスが覚悟したとき悟飯と戦っているはずのスラッグがこちらまで吹き飛んできた。

 

「……茶番はやめろ!スラッグ!」

 

スラッグの姿を見たクウラが呆れながらも、スラッグに渇を入れる。

 

「あ?あぁ…そうだな そろそろ殻を破るか」

 

緑色の肌のはずが、一部金属を思わせる光沢を放っているのを見たトランクスは動揺するがすぐに切り替える。

 

トランクスが考えている内にも会話は進んでおり、クウラがスラッグを蹴り飛ばしていた。

 

「っ!てめぇ!なにしやがる!」

 

「貴様が悪い、戦いを邪魔するな」

 

何を言い争っているんだ と一瞬考えるが、すぐにこれは攻撃のチャンスだと思い、気をためる。

 

悟飯とアイコンタクトをして、同時に技を放つ。

 

「かめはめ波っー!!」

 

「ギャリック砲ッ!!」

 

二つの気功波はスラッグとクウラを巻き込む。

 

少し予想外なダメージを喰らった二人だが、スラッグは、すぐに悟飯に反撃を仕掛け クウラは冷静にトランクスの前に立つ。

 

あまり感情を出さないクウラにトランクスは冷や汗を流していた。

 

 

 

どう戦えば、こいつに勝てるんだ。

 

トランクスは脳を出来るだけ高速で回転させ、勝利をするための算段を考える。

 

 

超サイヤ人2での界王拳ではもう倒しきれない……。

こうなったら、一か八かで…!

 

「ハアァァーーッ!!」

 

「気を膨らませただけではないか」

 

トランクスの黄金の気が、以前に増して膨れ上がる。

しかし、それでもクウラにはとどかない。

 

「…………む?……なにッ!?」

 

クウラの中の戦闘力を感知するメーターが狂ったように回り始める。

それには流石に驚き、数歩後退する。

 

「これが………!お前を倒す力だ!!!」

 

トランクスの気はいつの間にか、天にとどきそうなまでに突き上がっていた。

そして、トランクスの気の色は黄金からオレンジ色に変化している。

 

 

超サイヤ人2と界王拳の完全な一体化。

トランクスはそれを行った。

慣れていない力は命の危険を意味するが、それに怯えていては地球は救えない。

 

超サイヤ人2を完全にマスターしていたトランクスは超サイヤ人のように消費をギリギリまで抑え最大限のスピードとパワーを引き出すことが出来ていた。

そして、超サイヤ人2に界王拳をかけた状態はクウラと同格。

しかし、完全に一体化させることによって気は紅と黄金が混じったオレンジに変化しその戦闘力は超サイヤ人2の四倍 悟空の見出だした超サイヤ人3の戦闘力に匹敵する。

 

今、圧倒的パワーを持っているのはトランクスだ。

 

「さぁ、覚悟しろ クウラ…!」

 

「くっ…!面白い…!」

 




戦闘力

クウラ 3000億(第4形態) 6000億(第5形態)
最終形態に変身したは良いものの2倍にしかなっていない。
やはり、メタル化が原因?

トランクス 30億(通常最大)1500億(超サイヤ人)
3000億(超サイヤ人2) 6000億(超サイヤ人2の状態で界王拳) 1兆2000億(超サイヤ人2と界王拳を一体化)

超サイヤ2と界王拳を一体化することで、
通常の超サイヤ人2の四倍。
魔人ブウ編の悟空の超サイヤ人3に匹敵する。
しかし、そこまで時間は持たないだろうけど。



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友との共闘

活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。


今回は悟飯の おともだち が出てきます。
アニメ版とか見てなかった人は知らないかも、原作には登場しませんからねぇ。




「ぐああぁァァ!?」

 

悟飯が痛みに耐えかね、悲鳴をあげる。

 

巨人と化したスラッグに足を掴まれ、何度も地面に叩きつけられる。

戦闘力は確かにスラッグの方が上だが、圧倒的に差があるわけではない。

元の巨人のナメック星人に戻ったスラッグは戦闘力こそ上がっていないものの、力は増している。

その事もあり、スラッグの巨大な手から抜け出すことは出来ないのだ。

 

「ハアァッ!!」

 

手の回りにクリリンの気円斬の要領で切れ味のある 気功波を作り出し そのまま体ごと一回転する。

 

「ぬおぉッ!?」

 

悟飯を掴んでいた手の指が全て切断される。

激痛に激しく悶えながら、指を再生させる。

 

「ならば、気功波で殺してやる!」

 

これ以上の痛みを味わうことに恐れ、同時に怒りを抱き 巨大な掌から更に巨大な気功波を作り出す。

 

「俺は…お前の弱点を知っている…!」

 

「あぁ?弱点だとォ?何をいってやがる」

 

突拍子もない言葉に思わず スラッグの手が止まる。

しかし、悟飯も嘘を言っている訳ではない。

 

「ピィーーーッ!!」

 

「うがああァァ!?」

 

悟飯が大きく口笛を吹くと、スラッグが耳をおさえ地面にへたりこむ。

 

スラッグの弱点だが、これはナメック星人 由来の弱点だと思われる。

地球人が黒板を爪で引っ掻く音を嫌いなように、ナメック星人は口笛が嫌いなのだ。

そして、聴覚の優れているナメック星人とっては最大の弱点だろう。

 

まだ幼かったとき、ピッコロの前で口笛を吹き こっぴどく怒られた事があった。

 

「き、貴様ァ……!」

 

少しでも、口笛の音を聞かないようにするために体を巨人化する前 悟飯と戦っていた時ほどに縮める。

 

「今だァ!」

 

「ぐぬぅ!?」

 

耳を両手で抑えていたため、体の防御が疎かになる。

そこを悟飯が突き、ボディブローを喰らわせる。

 

しかし、スラッグに多くの骨を砕かれた悟飯は思ったように力が入らない。

がら空きの体に攻撃を入れられ、少し後ずさるがすぐに体勢をたてなおす。

 

「これでもくら───「ピィーーッ!」

 

スラッグが気功波で悟飯を攻撃をしようとした瞬間、もう一度 口笛を吹き スラッグの動きを止める。

 

「ハァッ!」

 

また、がら空きとなった体へ気功波を撃ち放つ。

 

「ふん!」

 

しかし、スラッグはそれを見事に弾いて防ぐ。

 

「…!」

 

「バカめ、貴様は攻撃を仕掛ける瞬間 口笛を止める その一瞬の間で俺は防御をした……二つの事を同時にやるのは難しいようだな」

 

悟飯が攻撃を仕掛けるために一瞬口笛を止める その時を利用し 防御をしたのだ。

このまま行けば、スラッグは反撃もしてくるようになるだろう。

しかし、口笛を吹くしか 悟飯に策はない。

骨を砕かれ戦闘力が落ちているからだ。

 

「ピィーー!」

 

「くっ…」

 

口笛がスラッグの襲う。

不愉快ではあるが、実際にダメージを受けるわけではない。

 

「波ーーッ!」

 

「……!無駄だァ!」

 

悟飯は口笛を吹きながら気を溜め、最低限に隙を抑える。

スラッグの目の前までかめはめ波は迫っているが、避けないことはない。

 

 

 

「ビーーーッ!!」

 

「!?」

 

何処からか、口笛に"似た"音が聞こえてくる。

それにより、スラッグの動きは制限され かめはめ波に呑み込まれる。

 

「ぐ…がはっ…誰だ…!」

 

吐血をしながら、辺りを見渡し 口笛を吹いたものを探す。

口笛を吹いたのは悟飯ではないのだ。

トランクスでもない。

聴覚の優れているスラッグはそれ聞き分け 人間ではないと判断する。

 

悟飯とスラッグに注ぐ、日光が"何者"かに遮られ辺りが少し暗くなる。

 

「やっぱり、来てくれたか。随分と久しぶりだな…来てくれないかと思ったよ

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイヤードラゴン!!」

 

悟飯が空を見上げ、かつての友 ハイヤードラゴンへと言葉をかける。

悟飯も人間として成長したように、ハイヤードラゴンも竜として成長をしていた。

 

突然現れた大きな翼竜(ハイヤードラゴン)の姿にはスラッグも思わず 圧倒される。

 

ウオオオォーーーン!!

 

再会を喜ぶ、あまりハイヤードラゴンは大きく雄叫びをあげる。

 

「あぁ…!あとでじっくり話そう!今は力を貸してくれ」

 

ビーーーィ!!

 

喜びを口笛で表現し、リズムよく踊り出す。

楽しい雰囲気で口笛を吹いてるが、スラッグはそれに苦しまされ 頭に血管を浮かばさせる。

 

「終わりだ…!スラッグ!」

 

「!?」

 

悟飯の気が膨れ上がり、このままでは負けると悟ったスラッグが瞼を開く。

 

そこには、高密度の気で造られた翼を広げた悟飯がいた。

 

 

 

「“竜拳”……爆発ーーーッ!!」

 

「ぐッ!?ぬああぁぁぁ!!!」

 

翼竜 ハイヤードラゴン を模したその一撃はスラッグを貫く。

その姿はまるで、幼いときの悟空とピッコロ大魔王の最終決着を思わせる。

 

「ち"ぐじょオォ─────」

 

竜拳はスラッグを完全に消し去り、後には魔凶星の黒ずんだ石が残された。

 

「……!」

スラッグを仕留め 一息つこうとしたとき、シンの気が感じられなくなっていることに気づいた。

 

「この邪悪な気の持ち主と闘っているんだろう……早くいかないとヤバそうだ」

シンが簡単にやられるとは考え難く、スラッグやクウラよりも強い気を持つ者と闘っているのだろうと予測をつける。

しかし、その気の持ち主は自分やシンが神の気を纏ったときよりも高い事を感じとり、 冷や汗をかきながら 交戦しているであろう場所を目指す。

 

「グァ?グァーォ」

 

事態を知らない ハイヤードラゴンは首をかしげ 話し相手の悟飯がいなくなったのを悲しい顔で惜しみながら、自分の家族が待つ森へと帰っていく。

 

 




悟飯のフレンド ハイヤードラゴン。
成体になった姿はそのまま大きくしてスタイリッシュにした感じ。
龍拳じゃなくて竜拳なのは翼竜であるハイヤードラゴンをモチーフにしたから 性能とか攻撃力は龍拳には劣る。



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俺は貴様に屈しない

タグに『超 ルート』 を追加いたしました。
まぁ、原作の未来だからGTルートは書きにくし 超にした方が広がるからね。

活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。


俺はフロスト族 最強の男 クウラ。

本来 高い戦闘力を持たないフロスト族の突然変異 深い悪の心をもった コルド。

その、コルドの細胞を使い 俺やフリーザは“造られた”

限りなく コルド(オリジナル)に近い遺伝子を持つものが優れた戦闘力を生まれながらに持つことが出来る。

そして、成功物として生きることを許されたのが 俺とフリーザだ。

コルドは高い戦闘力を持つ俺達を可愛がった。

それは単に俺達が可愛いからではない、自分の味方につけ反逆を起こさせないためだ。

その真実はビックゲテスターと一体化し、クローンを造る際に気づいたことだった。

 

俺の細胞や遺伝子を使い クローンを作っている途中、(コルド)(フリーザ)に似た個体が出てきたのだ。

調べてみると 俺の遺伝子とコルドの遺伝子が98%一致した。

2%の差が俺がクウラである証拠なのだろう。

 

別に父を怨みはしなかった。

強いことに意味があるのだから。

 

ある日、俺のデータベースで気になる情報を見つけた。

父と弟を倒した者がいると……。

一族を汚した者がいる事に対して怒りを感じたが、同時に二人を倒した超サイヤ人という者にも興味が湧いた。

 

そして、俺は今 その超サイヤ人と闘っている。

声もでんような、圧倒的な差を見せつけられ。

 

 

 

「さぁ…!こい!サイヤ人…いや、トランクスだったかな」

 

「ふん、貴様ら一族が人を名前で呼ぶとは珍しい やけにでもなったか」

 

クウラは珍しく、自分の以外の人間の強さを認める。

しかし、コルド大王 フリーザの事も知っている トランクスからすれば不気味でしかない。

 

「ただ単に人生最後の戦闘を楽しもうとしているだけだ」

 

サイヤ人(おれたち)にもでも影響されたか」

 

クウラは自分が負けていることを理解しているが、早々に降参するつもりもないようだ。

 

「決着をつけるぞ クウラ」

 

「いいだろう!」

 

お互いに、敵意むき出しで構える。

 

「ハアッ!」

 

先に動いたのはトランクス 拳を強く握り、クウラに向かって突き出す。

 

「ぐあぁ!?」

 

咄嗟に防御をするが、それさえも突き抜けクウラの顎を弾く。

 

「はあぁーーッ!」

 

「ぐぬうおぉ!?」

更に連続でクウラを攻撃する。

もはや、クウラの防御は追いつかず ほとんどが無防備な場所へ命中する。

実力差はやはり圧倒的、超サイヤ人2と界王拳を一体化させたトランクスに手も足もでない。

 

 

「これで、終わりだ これ以上は見るに耐えない」

 

「ふん、ほざけ!俺はバビディ様の優秀な部下…」

 

トランクスがクウラにとどめをさすため、ギャリック砲

をつくりだす中、クウラは自分の発言に違和感を感じた。

 

 

俺は……いま、何と言ったんだ。

バビディ“様”…?ふざけるな この俺が?

やつの部下?

俺よりも弱い あいつの部下?

そうだ、俺はあいつに操られていたんだ。

許せん…俺は一族最強の (クウラ)だぞォ!!

 

 

 

「ギャリック砲ーーッ!!」

 

バビディの洗脳が解け、額のM の字が消える。

しかし、バビディに無理矢理ではあるが解放された戦闘力もなくなり 気の量が格段落ちる。

そして、そこに更に圧倒的な差が生まれた トランクスの

ギャリック砲がやってくる。

 

「くっ……!ぐおおおぉ!!邪魔だあぁぁ!!」

 

「なっ!?」

 

クウラはその一撃を体力と気のほとんどを使いきり、上空へと吹き飛ばした。

 

「くっ!ならば…!」

 

トランクスは動揺をしながらも 再び、ギャリック砲の構えをとり 気を集める。

 

「まって、貴様のその変身も長くは持たんだろう 早く元に戻るんだな。それにもう一度撃たれては敵わん」

 

「そう言われた所で戻るものか!貴様を倒すまで──「俺はバビディを殺しにいく」え?」

 

クウラの策に乗せられてたまるかと超サイヤ人2と界王拳の一体化を解くことはしない。

しかし、バビディに先程まで忠義を誓っていたクウラの異変に気づき動きを止める。

 

「これは、俺の意地だ」

 

クウラの体色は金属の光沢をもった銀から、メタル化する前の元の白と紫に上書きされる。

紫色の気を吹き出しながら、バビディの元へと向かう。

 

「魔術が解けたのか……シンさんと16号に合流しなければ」

 

事態を理解出来ていないが、ひとまず16号達の元へ向かう。

 

 

 

「あとちょっとみたいだねー、ブウの復活が楽しみだよー」

 

気味の悪い笑みを浮かべ、悟飯達の戦闘によって発生するダメージで復活に近づいていくブウの封印された玉を見る。

 

「……バビディ様、私の後ろに」

 

楽しそうなバビディを自分の背後に回らせ 静かに魔凶星の加護を発動させ 自身を今日するダーブラ。

 

「うん…?誰か来たのかい?」

 

「なぁーに、ただの裏切り者です」

 

 

「あぁ、そうだ。久しぶりだな バビディ!」

 

ダーブラの余裕の笑みとは裏腹にバビディはクウラの姿を見て青ざめていた。

 

「な、なんで…!僕の魔術は完璧なはずだ……」

 

「残念だが、俺を支配するのは無理だったようだな 今から俺は貴様らを殺す」

 

自慢の洗脳魔術を解かれたバビディは怯えを露にする。

クウラが敵に回ったのはダーブラがいれば大丈夫だと考えられるが そのダーブラへの洗脳が解ければ命はないと考えてしまう。

 

「さて、出てこい 我が分身達よ!」

 

本体であるクウラが合図をすると、一斉にメタルクウラ達が姿を現し ダーブラとバビディを囲む。

 

「虫けらどもが…消えろ!」

 

「ひえぇーー!」

 

ダーブラが気を開放し、辺りに気功波を飛ばすだけでメタルクウラ達は機能が停止する。

バビディはその爆発をなんとかバリアーで防ぎ 耐える。

 

「やはり、無理だろうな 俺が出るしかあるまい」

 

「ふん、 戦闘が格段に下がっているお前に何が出来る?」

 

今のクウラは気を最大に高めても、ダーブラのフルパワーの20%にも満たないだろう。

 

「はあぁぁぁ!!」

 

クウラの指先に熱が集まっていく。

数秒後 出来上がったのは熱と気の塊。

スーパーノヴァ と言われるクウラの必殺技だ。

 

「太陽ほどの熱量がこの技にはある……俺と共にしねえぇ!!」

 

凝縮された その熱量はクウラの技術によって表面に漏れてはいないもののモロに当たれば命はない。

そして、クウラは確実に命中させるため それを握りこみ 捨て身の攻撃へと出た。

 

「バカめ!スピードは俺の方が早い!一生かかっても俺に当てることは出来んわぁ!」

 

「……だろうな!俺の狙いは バビディ…!貴様だァ!」

 

ダーブラは自信たっぷりにスピードでクウラを撹乱するが、クウラ 狙いはバビディを定められる。

 

「ダーブラ!僕を守れェ!!」

 

「はいっ!」

 

バビディに洗脳されているダーブラはバビディの前に乗りだし、防御の体勢にはいる。

 

「二人諸とも消えろォ!!」

 

 

俺はこいつらを道ずれに死んでやる。

復讐だけのためでやっているのではないかもしれんな、猿共に影響されたかもしれん。

 

 

 

クウラのスーパーノヴァはダーブラとバビディを巻き込み、大爆発を引き起こした。

 

 

 

 

 

「く……!俺があの程度で死ぬはずなかろう」

 

「壊されたとはいえ……バリアが役に立ったね」

 

しかし、クウラの捨て身の一撃もバビディのバリアをダーブラが石化させ 壁にし衝撃や熱を和らげた事によって耐えられてしまった。

 

 

クウラのビックゲテスターのデータチップはそこら中に散らばったが 地面に入り込み消えていった。

 

 

 

(((俺は再び、蘇ってやろう……その時は決着をつけてやろう トランクス…!)))

 

 

何処からか、聞こえた気のする声にトランクスは首を傾げた。

 

 




バビディの魔術を自力で解いたクウラでしたが、バビディとダーブラには敵わず 倒されてしまいました。

盛大なフラグをおいていったぜ あの野郎。
回収はとうぶん先かな。


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魔王 本領発揮

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

あ、そういえば私、小説を書くときスマホのメモ機能で書いているのですが今回なぜか全然コピーが出来ずもう一度ハーメルンにて書き直しました。だから投稿遅れたのはしょうがないよね!( ̄ー ̄)

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「クウラの気が消えた……」

 

俺との戦いをやめ、バビディとダーブラに挑んでいったクウラの気が完全に消えた。

でも、俺は聞こえた気がしたんだ クウラが再び蘇ってみせる と言ったのを。

 

 

「あの人は自力でバビディの魔術を解き、そして命をかけ挑んでいったのですか……それにしても一瞬感じたダーブラの気……とんでもないですよ…恐らくあれが魔凶星の力を得た状態でしょうね」

 

トランクスは今となってはクウラは良い奴だったのではないかと考えている。

シンもバビディの魔術を自力で破った事を称賛したが、ダーブラの強大な気を思いだし 顔をしかめる。

 

「シンさん、俺の剣をだしてくれませんか…?あれがないと落ち着かなくて」

 

シンは召喚術を使い、トランクスの剣を召喚する。

それをトランクスが受け取り、背中に背負う。

 

やはり、トランクスには気で作り出した剣よりも悟飯やブルマと作った自身の剣が似合う。

 

「では、行きましょうか、16号さんとキビトはあまり無理をしないでくださいね」

 

「あぁ、足手まといにならんよう気をつけよう」

 

シンとトランクス キビト 16号は覚悟を決め、バビディとダーブラの元へ向かう。

 

~~。

 

「バビディ様、界王神達が来ましたな 。全員を始末して魔人を復活させてみせましょう」

 

「頼むよ ダーブラ 最初から本気をだしちゃって良いからねぇ」

 

ダーブラはバビディからの許可を得て 再び、体に内蔵されている魔凶星の星屑でパワーアップする。

 

その時のパワーアップの割合は普段のダーブラの10倍ほどだ。

クウラとスラッグのフルパワーも越える。

 

「スゴい気だが、俺達相手に勝てるかな?」

 

トランクスは超サイヤ人2のまま気を高め、シンは神の姿と成り 万全の状態でダーブラに戦いを挑む。

 

「ふん、見たところ貴様らの中で戦闘力が高いのは界王神 そしてクウラと闘っていた貴様 そして、今スラッグと戦っている3人……全員がスラッグやクウラレベル 確かにそれは凄いことかも知れんが…教えてやろう 俺がスラッグとクウラ同時に戦ったときの戦績を…!」

 

「ハアァッ!!……すまないな 随分と隙があったから攻撃させてもらった」

 

ダーブラが喋り終わるのを待たず、トランクスが鋭い蹴りを首元へ繰り出す。

 

「…400試合近くして俺は無敗だぁ!」

 

「なっ!?ぐあぁ!」

 

トランクスの蹴りを受けても、ダーブラの体は微動だにせず 気の開放だけで弾き返す。

 

「くっ!界王拳!!」

 

トランクスの黄金の気が紅く染まり、戦闘力は2倍に膨れ上がる。

同時に増大した筋肉のついた拳でダーブラを叩く。

 

「ほう、少しはマシになったなぁ!」

 

しかし、それも決定打にはならない。

ダーブラが異空間から剣を取りだし、トランクスも界王拳を使い 剣で突きを受け流す。

 

「ハッ!」

 

「チッ!界王神か」

 

シンが二人の戦いに割ってはいり、得意の衝撃波を撃ち放つ。

しかし、それをダーブラの剣が軌道を反らし 再び剣を構える。

 

「ヘルズフラッシュ!!」

 

「鬱陶しいッ!」

 

そこに16号が腕のパーツを外し、強力なヘルズフラッシュを撃つ。

しかし、それも剣で切り裂き 16号を破壊しようと気功波を作り出す。

 

「ギャリック砲ッ!!」

 

「くっ!」

 

それを阻止するため、トランクスがギャリック砲でダーブラを吹き飛ばす。

可能だったのは吹き飛ばすだけで、ダメージはほとんどないだろう。

 

「16号!キビトさん!ここは俺達に任せてください!」

 

まだ何も出来ていない少し顔を歪めるキビトだったが、足手まといになっては困ると16号と共に戦場を離れる。

 

「さぁ、再開しましょうか!ダーブラ!」

 

16号とキビトが去っていくのを確認し、神の気を更に高めダーブラの名を叫ぶ。

 

 

「……ふん、あの程度のやつら見逃しても良いだろう

貴様らから、エネルギーを奪えば良いだけだからな」

 

服についた埃をはらいながら、ダーブラがトランクスとシンの前に立つ。

 

「波あぁぁーーーっ!!」

 

「…また横槍か!」

 

何処からか放たれたかめはめ波を手刀で弾き、横槍をさしてきた人物を睨む。

 

「トランクス!シンさん!俺も手伝います!」

 

スラッグをハイヤードラゴンと共に撃破した悟飯が駆けつけた。

3人に囲まれるダーブラだがいっさい動じる様子はない。逆に笑みを浮かべている。

 

「この俺が戦えることを喜ぶ日がくるとはな…!全力でな!俺も全力で潰してやろう」

 

「俺たちの全力を舐めるなよ…!」

 

ダーブラは剣先を悟飯達に向ける。

お互いに全力でぶつかる覚悟だ。

 

「かめはめ波あぁぁ!!」

 

「はあぁ!!」

 

悟飯がかめはめ波を瞬時に作り出し、シンがそれを衝撃波と気功波で勢いを強める。

 

「避ければすむことだ!」

 

「させません!」

 

避けることが得策と見たダーブラだが、シンの目が光を発すると同時 動きが止まる。

シンの金縛りだ。

一瞬だけでもダーブラの動きを止めることが出来れば避けるという選択肢は消え、正面から防御するという選択肢のみとなる。

 

「んごおぉ!!ペッ!」

 

防御は無駄だと判断したダーブラをかめはめ波に向かって唾を吐く。

すると、かめはめ波がその場で石化し地面に落ちていく。

 

「くっ!忘れていた…!ダーブラの唾は当たったものを石にすることが出来ることを…!

 

シンはダーブラの能力を思いだし、悟飯に注意を呼びかける。

 

「バカめ…!…む?」

 

その時、ダーブラとシンがある人物がいなくなっているのに気づく。

トランクスはどこに行ったのか その疑問を打ち捨てるよう ダーブラの前にオレンジ色の気を纏ったトランクスが現れた。

 

「これが俺の…全力だ!」

 

「ぬおぉっ!?」

 

裏拳がダーブラの顔を連続で叩き、地面に叩き落とす。

 

「クウラが俺に力を使うのをやめさせたことで温存できた…!やつの肩を持つ気はないが…貴様を倒す!」

 

時間制限のある超サイヤ人2と界王拳一体化だが、クウラが洗脳をとき 使う必要がなくなったことで少しではあるが力を温存することに成功した。

ダーブラを倒すのにはじゅうぶんな時間がトランクスには残されている。

 

「だが、遊んでいる暇はない!一瞬で決めてやる!」

 

「カァッ!」

 

トランクスが気を練り始めた瞬間、ダーブラの目が光る。

シンの使った金縛りなのではない。

 

魔凶星の加護をうけパワーアップしたダーブラは気合いを混めて睨みつけた者を一瞬だけ“動きだけを石化”することが可能となったのだ。

 

「死ねぇ!!」

 

動きがとれない間に始末をつけようと、剣を降り下ろす。

トランクスはそれを見つめ身体の自由が戻るのを待つ。

 

「ハッ!」

 

「なにっ!?」

 

シンの衝撃波がダーブラの持っていた剣を弾き飛ばした。

それと同時、トランクスの動きの石化が解ける。

 

「フニッシュバスター!!」

 

トランクスの編み出した必殺技 フニッシュバスター

がダーブラを呑み込む。

 

 

「ぐぬおおおおぉ!!さ、最高のパワーだ…!」

 

 

ダーブラの肌は焼き焦げ、服が焼けていく途中 機械のようなパーツが現れ 紅く光った。

 

「へへーん!ナイスだよ ダーブラ!これで魔人ブウは復活する!」

 

ダーブラは気絶したものの、その機械パーツは独立して動き 魔人ブウの封印されている球に張り付いた。

 

「これはねぇ!万が一の時があった場合の緊急処置 ダーブラのうけた今までのダメージとエネルギーが数値され魔人ブウの復活貢献してくれるんだよぉー! 」

 

つまり、ダーブラが倒れるほどのダメージをくらえば 今までの蓄積ダメージとその時のエネルギーが魔人ブウ復活のために使われるのだ。

ダーブラは今は気絶しているだけだが、もう命は長くないだろう。

 

トランクス達はバビディに対してこれまでにないほどの怒りを抱いていた。

 

いくら悪しき心を持つ戦士達と言えど、命をバビディのために散らずなど本望ではないはずだ。

全てはバビディの洗脳によって心が支配されたせいだ。

 

いち早く動いたのは命を司る神 界王神であるシンだ。

 

「はあぁぁ!!」

 

本気の一撃を魔人ブウの封印された球に向かって撃ち込む。

 

「なっ!?おのれ界王神!でもねぇそれぐらいじゃ死なないよ!お前もこの戦いで多少はダメージを受けたはずだ!」

 

「何が言いたいんだ!バビディ!」

 

シンはバビディの言葉を理解できない、もう一撃撃ち込もうとした時 バビディが汚い笑みを浮かべ界王神を指差し言った。

 

「最初からここは僕の拠点 ここで発生したダメージは魔人ブウの復活のためのエネルギーとして送っていた。その神の気とかいう強力な気も!ブウには含まれているはずだ!パパが復活させた時よりも数段強い魔人ブウの復活さぁぁっ!!」

 

トランクスの超サイヤ人の黄金の気も界王拳の炎のような気も悟飯の限界を超越えした気もそして界王神の神の気を得魔人ブウが今復活する。

 

桃色の煙が球から発生し、形を作り出した。

 

「ブウッー!!」

 

トランクスの超サイヤ人2と界王拳を一体化させた時の爆発的な気よりも巨大な気を持つ魔人ブウが復活した。

 

 




ここで、戦闘力をおさらい。

ダーブラ 800億(通常最大)8000億(魔凶星)
スラッグ 3000億(通常最大)6000億(メタル化)
クウラ 3000億(コア搭載)6000億(最終形態)
メダルクウラ軍団 180億

トランクス 30億(通常最大) 1500億(超サイヤ人)
3000億(超サイヤ人2)6000億(超サイヤ人2+界王拳)
1兆2000億(超サイヤ人2と界王拳を一体化)
悟飯 20億(通常最大)1000億(超サイヤ人)
5000億(潜在能力開放)
シン 1000億(通常最大)5000億(神化)
キビト 15億(最大)
16号 1250億(最大出力)


魔人ブウ 3兆(最大)

原作だと魔人ブウの戦闘力は1兆くらいらしいけど、界王神がダメージ受けたせいで神の気を持ったことにより3倍 やべ、これ勝てねぇわ。


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圧倒的魔人!!

活動報告にてアンケートを募集しております。
ご協力くださいませ。

所々日本語が可笑しいところがありますが、徐々に修正を入れていく予定です。


「やったぞ…!ブウが復活したぞォ!」

 

「……?誰だお前?」

 

喜びの声をあげるバビディ、その様子を見て太った魔人ブウが話しかける。

 

「僕はバビディ、お前を復活させてあげたんだよ 僕の言うことを聞かないとまた封印しちゃうからね」

 

「封印?またあの球に入るのか?それはイヤだ」

 

まったく強そうに見えない目の前の魔人。

しかし、その体から放出される気に圧倒されトランクス達は動くことも出来ない。

 

「僕の言うことを聞けばいいんだ、まずあそこにいる界王神達を殺せ!」

 

「……あそこにいる奴等か?」

 

父の怨みをこめ、界王神に指をさす。

ブウはその指された方向をゆっくりと見た。

 

「わかった、殺してやるからあとで御菓子食べさせろ」

 

声を弾ませ、ステップを踏みながらトランクス達に近寄る。

 

「くっ!はあぁ!!」

 

もうやるしかないと悟飯がブウの顔を殴りつける。

するとその顔は凹み、見えなくなった。

 

「や、やったのか…?」

 

「ばぁ!」

 

「なっ!?」

 

「ほい!」

 

凹んでいた顔は元に戻り、子供のような笑みを浮かべて悟飯を弾き飛ばした。

 

「なっ!?悟飯さん!」

 

「お前もだぞ」

 

「ぐあぁぁっ!?」

 

悟飯を心配する気持ちで魔人ブウの接近に気づかず、トランクスもまた吹き飛ばされる。

 

「たった一撃で二人が瀕死に…!ここは撤退するしかないようですね!」

 

「逃がすな!殺しちゃえ!ブウ!!」

 

シンが二人を瞬間移動で救出し逃げようとすることをバビディは許さない。

瞬時にブウに指示を飛ばすと、シンの前にブウが現れる。

 

「くっ!」

 

シンはここでやられる訳にはいかない と守りを固める。

 

しかし、いっこうに攻撃がこない。

 

「どうした!ブウ!はやくやれ!」

 

「…………イヤだ」

 

「「え…?」」

 

バビディの命令をブヴは拒絶した。

バビディとシンはそれに驚き、思わずだらしのない声をだす。

 

「こいつ、懐かしい匂いがする」

 

「に、においィ?」

 

「…今だ!」

 

ブヴがバビディと話している間、シンはその隙に悟飯とトランクスを連れ界王神界へと瞬間移動で撤退した。

 

「こ、こらぁー!ブウ!逃げられたじゃないか!どうしたっていうんだよーまったく!」

 

「わからない…なんだか殺しちゃいけない気がした」

 

バビディの怒りはブウは受け流しながらも、胸のモヤモヤの原因を考えていた。

 

 

~~~。

 

ここは遥か離れた星。

界王神界。

 

トランクスと悟飯の体力を回復させるため、キビトを呼び その間に何か策がないかとシンは考えていた。

 

「界王神様、二人の回復終わりました。あとは目覚めるのを待つだけです………それにしてもいったいなぜ、魔人ブウは界王神様に攻撃をしなかったのでしょう?」

 

「わかりません……考えることとしたら、私の神の気得たブウ…の中にいる大界王神様達が神の気に反応して阻止してくれたとしか考えられることはありません」

 

シンは大昔魔人ブウに吸収された大界王神と南の界王神のこと散っていた南と西の界王神の事を思い出していた。

 

「……いえ、それより今は魔人ブウを越える策を練らないと」

 

「その事なんですが……Zソードはいかがでしょう?」

 

気を取り直し、強くなる策を考えているとキビトが界王神界の中心に位置する場所に刺さっているZソードを指差した。

 

「Zソードをですか…そういえばZソードについての文書で興味深いものがあったのを思い出しましたよ」

 

「あぁ、『神の剣引き抜きし者現れれば剛力を得、神の剣を砕き者現れれば眠れる力放たれん』というものですな」

 

シンとキビトが依然、過去の文書を整理している時に見つけたものだ。

そして、シンはそれに続けた。

 

「もうひとつ、気づいた事があるんです。それはZソードが現れた時期と15代前の界王神様が行方不明になった時期が同じなんです。その界王神様は引退をする年でもなかった。それにその時の第七宇宙会議でその界王神様と破壊神ビルス様の口喧嘩があったとか……」

 

シンはZソードを調べる内に出てきた恐らく関係のある15代前の界王神の話をキビトに話す。

 

「ま、まさかZソードに……?そ、そんなことがありえるのでしょうか」

 

「わかりません、とりあいず…文書にある通り砕いてみましょうか」

 

キビトはその話を聞いて、シンと同じ考えに至った。

あのZソードの中に15代前の界王神が眠っていると。

 

シンとキビトはZソードのある場所までやってくる。

 

「しかし、どう引き抜くのです?」

 

「引き抜かなくても……こうすればいいんですよ」

 

Zソードに触れ、神の気を開放する。

そして、召喚術を応用しZソードを手元に瞬間移動させる。

 

「っ!?す、すごく重いですよ キビト早く砕いてください」

 

「わ、わかりました!え、えい!」

 

シンがやっとの事で持ちあげたZソードをキビトが気をこめた手で挟むように折る。

 

「……なにも起こりませんね」

 

「し、神聖な剣を折ってしまった…」

 

シンは腕を組み、やはり間違っていたかと考えこみ

キビトは何万にも昔から伝わる伝説の剣を折ってしまったとショックを受けている。

 

「おーい、わしは無視かー?」

 

「なっ!?その服は……も、もしかして15後代前の界王神様…」

 

いつのまにか、チョビヒゲを生やし老いた界王神がシンとキビトの後ろ立っていた。

 

「そうじゃ、それにしてもワシがここに封印されているとわかったの。すごい推理力じゃな」

 

「あ、ありがとうございます……(しかし、強そうには見えませんな 魔人ブウに勝てるとは思えない 無駄な事だったとは……)」

 

「おまえ、失礼なこと考えとるじゃろ」

 

キビトの心の声はいくら老いているとはいえ界王神である者には通じている。

 

「わしはよぉー、体に眠る潜在能力を限界いじょーに開放することが出来るんじゃ!そうじゃのあそこに眠っている小僧達なら簡単に魔人ブウを越えれるじゃろうな」

 

老界王神は遠くに寝ている悟飯とトランクスを見ただけで潜在能力を見破ったのだ。

 

シンは老界王神をつれ、悟飯とトランクスの元に戻り二人を起こした。

 

 

「おぬし、自力で潜在能力を引き出したのか」

 

「は、はい」

 

老界王神は先に悟飯に話しかけていた。

 

「中途半端に開放しよってからに、本来その力を使いこなせば魔人ブウなんぞ指一本で倒せるじゃろうて……そっちのトランクスちゅうのもすごい潜在能力じゃが時間を急ぐならこの小僧を優先した方がええじゃろうな」

 

「どれぐらいで俺の潜在能力は開放されるんでしょう?」

 

魔人ブウを倒すことが出来る潜在能力を持っているのは悟飯とトランクスの二人なようだ。

しかし、時間でいえば悟飯の方が先に終わるらしく 今回は悟飯が先に潜在能力を開放してもらうことにした。

 

「そうじゃの、合計でざっと22時間かの」

 

「に、22時間!?」

 

「ちなみにあっちのトランクスは30時間ってところじゃの」

 

老界王神にすれば中途半端でも、悟飯が自力で潜在能力を開放したことが大きいのだろう。トランクスよりも幾分が早く終わる。

 

「およそ一日……シンさん俺たちは違うところで修行しましょう!悟飯さんだけに任せるのは申し訳ないので」

 

「わ、わかりました!」

 

トランクスは強くなるための向上心で意気込んでシンをつれて地球の精神と時の部屋に向かった。

シンは恨むような表情をする悟飯に苦い顔をしながら界王神界を後にした。

 

 

 

 

 

一方、地球では。

 

 

「あ、そうだ。ブウ この“オルゴール”を鳴らしてくれ、大分前に魔導師ホイってやつから奪ったオルゴールなんだけど ヒルデガーンっていう化け物がいるらしいよ (まぁ、僕のブウには敵わないとは思うけど)」

 

「わかった」

 

バビディの持つオルゴールにブウの触角がペタペタ と触れる

すると、オルゴールから綺麗な音色が流れ始める。

 

「……どうやら、ヒルデガーンじゃないみたいだね」

 

「…誰だ貴様…!なぜ俺を復活させた!?」

 

オルゴールから出てきた目の前の青年を見てバビディが残念そうに顔をしかめる。

 

「おれわかるぞ、こいつの中に強いやついる」

 

「本当かい?よし!ブウ お前の魔法で引っ張りだすんだ」

 

「なっ!?やめろ!」

 

今度はブウの触角からピンク色の波動のようなものが放出され青年を包み込む。

 

「ぐ、ぐあぁぁっ!!」

 

青年が頭を抑えながら、地面に倒れていく。

同時に青年の体から強風が流れ出す。

 

「で、でてきたよ!ヒルデガーンが!」

 

風が一ヶ所に集まり、形を作り出す。

 

「……?上半身だけ?」

 

しかし、現れたのはヒルデガーンの全身ではなく上半身だけ。

 

「この時を待っていた!」

 

影から突然現れたの人物……バビディと同じ魔導師 ホイがヒルデガーンに向かって走っていく。

 

「ぎぇぁぁっ!!」

 

しかし、あっさりとホイはヒルデガーンに踏み潰される。

バビディはそれを見て息をもらした。

 

「ふぅ、なにがしたいのかわからなかったねぇ、あいつ」

 

しかし、これこそホイの狙い。

ホイの体の中にはヒルデガーンの下半身が封印されていたのだ。

ホイが死んだ今、宿主をなくした下半身は上半身と一体化しヒルデガーンの全身を作り出す。

 

「グオオオオオォーー!!!」

 

「くるな!ブウー!僕を守─────」

 

ヒルデガーンが雄叫びを上げ、バビディを踏み潰す。

ブウに助けを求める前にバビディは散った。

 

「おれ、ヤバイかも」

 

悟飯達を圧倒する力を持つ魔人ブウでさえ、冷や汗をかくほど幻魔人の力は驚異的だった。

 

 

 




まぁ、タイトルの圧倒的魔人がブウのことを行っているとは限らんからね。
ヒルデガーンも一応幻“魔人”だし。


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ヒルデガーン編
魔人vs幻魔人


活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。

久しぶりの更新。
色々現実の方で忙しくてね、申し訳ない。


魔人ブウは現在幻魔人ヒルデガーンに圧倒されていた。

体格の差、そして戦闘力の差 全てにおいて劣勢に立たされていた。

 

「だからやめろと言ったんだ……!今のあいつを封じ込めれるほど俺は強くない…!」

 

ヒルデガーンの下半身を我が身に閉じ込めていた青年……タピオンが剣を引き抜きながら立ち上がる。

 

「お前も協力しろ あいつ倒すの …あ、いいこと考えた」

 

ブウは気絶し倒れているダーブラを見つけ、その素へ走っていく。

 

「よっこいしょっと」

 

自分の体の一部をちぎり、それでダーブラを包み込み吸収する。

 

「これでちょっとは強くなったかな」

 

ダーブラを吸収したブウの体格は変化していた。

身長は高くなり、太っていたのが痩せ より戦闘向きにそしてあるかどうかさえ分からなかった目が大きく鋭くなる。その目は界王神達を吸収する前の一番邪悪な魔人ブウの頃に戻っているようだった。

 

そして、この体の異変にブウは気づいた。

 

「戻れるのかな……あ、戻れた でも戦うときは痩せた方が良いな」

 

しかし、その体型はブウの意思で自由自在で太った体型へ戻ることが出来た。

気に入っている姿に戻れることをしったブウは戦闘向きな姿に変形する。

 

「避けろっ!!」

 

「んん?」

 

ヒルデガーンの動きを見てタピオンがブウに向かって咄嗟に叫ぶ。

しかし、ブウはそんなことを気にすることなく腹に刺さったヒルデガーンの尻尾を掴む。

 

「……硬い」

 

「な、何ていうやつだお前は」

 

突然ヒルデガーンの尻尾に噛みつくブウ。

意味のわからない行動にタピオンは本心でブウの頭の心配する。

 

「チョコになっちゃえー!」

 

「グオオオゥ!!」

 

ブウが頭に映えた触角から相手をお菓子にする光線を放つが、ヒルデガーンが突然突風を起こし消えた。

 

「後ろだっ!!」

 

「!!?」

 

再びタピオンがブウに叫ぶが、反応する前に吹き飛ばさせる。

 

「くっ…!一人でやるしかないか」

 

タピオンがヒルデガーンを睨みつけ、剣を構える。

大昔にもこの対決はあっただろう、勇者と幻魔人の戦いは現代にて再びおこる。

 

「おれもまだいるぞ」

 

「い、今のをくらって無事なのか」

 

吹き飛ばされたはずのブウはいつの間にかタピオンの横に立っていた。

 

「でも、おれこいつに勝てない。どうすればいいんだ?」

 

いくらヒルデガーンと同じ魔人といえどスケールが違う。

ブウの方が明らかに劣っている、万に一つもブウとタピオンがヒルデガーンに勝つことはないだろう。

 

[[それは大丈夫]]

 

「ん?誰だ」

 

突然、空から声が聞こえた。

ブウとタピオンは辺りを見渡すが人の気配はない。

 

[[おれはミスター ゴッド ポポ 明日まで時間をかせいでくれればすごく強い戦士がそいつを倒してくれる だから頑張れ]]

 

声の主はミスターポポ、ちゃっかり神になった証か自分の名前にゴッドつけているのは彼のお茶目な部分だろう。

そして、一日の時間稼ぎを二人に任せ さっさとテレパシー切っていった。

 

「一日もこいつと闘うのか…?」

 

「それしかないようだっ!!」

 

ブウでさえ、短いようで長い一日の格闘に冷や汗を流す。

タピオンも冷や汗を流しながら、ヒルデガーンに斬りかかる。

 

「ゴウゥゥン!!」

 

「はあぁぁぁ!!」

 

「す、すごいなあいつ」

 

ヒルデガーンは炎を口から吐き出すがタピオンはそれを剣で反らし再び斬りかかる。

明らかに自分よりも弱いはずの者が大活躍しているのを見てブウも驚いた。

 

 

───────数分前。

 

 

トランクスはシンと共に地球の神殿に来ていた。

 

「お、トランクス 精神と時の部屋使うか」

 

二人が現れたのを察知したポポはトランクスとシンを出迎える。

 

「はい!俺はまだ一日入れるのでシンさんと修行して魔人ブウを倒そうと思いまして 使わせてください!」

 

「いいぞ。………あ、ポポです、地球の神様になりました」

 

「あぁ、どうも」

 

精神と時の部屋の使用許可を出したあと、神の最上位である界王神に一礼する。

 

「あ、そうだ トランクス」

 

「はい、なんでしょう」

 

精神と時の部屋のドアをあけ、入ろうとするトランクスをポポが止めた。

 

「いま、地上には魔人ブウより何倍も強いヒルデガーンっていうのが現れている地球が壊れないでもったとしても1日が限界。だから1日で魔人ブウの何倍も強くならないといけない」

 

「な、なんですって!?い、急ぎましょうトランクスさん!」

 

「はいっ!」

 

ヒルデガーンの伝説を知るシンはトランクスと共に急いで精神と時の部屋に入っていく。

 

────。

 

 

「シンさん、ヒルデガーンというのはなんなんでしょう?」

 

魔人ブウの何倍も強いというヒルデガーンに興味が湧いた。

 

「ヒルデガーンは古代から伝わる幻魔人です。

先程、ポポさんから聞いた情報ですと私たちの何倍も強い魔人ブウを更に上回るほどの戦闘力の持ち主です それを1年で越えなければいけないのです。早速特訓を始めましょう」

 

シンの言葉に表情を変え、トランクスの眼光は鋭くなる。

シンにもその意思は伝わり、二人の目は遥か高い目標を狙い定めていた。

 

「分かりました!ですが、3カ月ほど 個人で修業をしてもいいでしょうか」

 

「3カ月ですか……一帯何をするんです?」

 

12カ月の内4分の1の間 個人で修業をするというトランクスにどのような意思があるのか尋ねた。

 

「超サイヤ人の壁をこえて超サイヤ人2になったように……もう一度超サイヤ人の壁に挑んでみたいと思います。超サイヤ人を精一杯極めたいんです」

 

「なら、私は神の力を極めてみます」

 

シンは気を落ち着かせ神の気を引き出し、トランクスは超サイヤ人2まで一気に開放し、荒々しく黄金の気を高め続ける。

 

己の限界を越えるために。

 

 





魔人ブウがダーブラを吸収してなれるようになった戦闘形体はまさに 魔人ブウ(悪)の姿です。
自由自在に魔人ブウ(善)の姿に戻ることも出来ます。
戦闘形体の方が戦い易いということです。

_戦闘力_
魔人ブウ 3兆(通常最大)➡4兆(ダーブラ吸収)
4兆5000億(戦闘形体)


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勇者と魔人の共同戦線

活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。




古代の英雄 タピオン

1000年ほど前、南の銀河 コナッツ星にて魔術師の身勝手な行為により甦ったヒルデガーンを二つに切り裂き タピオン自身にヒルデガーンの上半身を。

共に戦った弟 ミノシアに下半身を封印しオルゴールの中に眠り 別々の銀河に流された。

 

しかし、そのヒルデガーンを我が手におさめ銀河を支配することを目論んだ魔導士ホイによりヒルデガーンの下半身は封印をとかれた。

まだ力が未熟だったミノシアの封印は弱かったようだ、ミノシアはホイによって殺されヒルデガーンの下半身はホイの体に封印された。

 

更にヒルデガーンの上半身が眠るオルゴールを手に入れた魔導士ホイだったがタピオンの力が“勇者として”完璧だったがためにそう易々とは封印はとかれなかった。

どうしたものかとホイは同じ魔導士のバビディに話を持ちかけた。

だが、ホイはバビディの部下達によって制圧されオルゴールは奪われた。

バビディの部下になりすまし、ホイはオルゴールを奪い返す計画を練った。

 

そして、魔人ブウの復活を成功させたバビディはブウの魔法魔術でオルゴールを鳴らさせる。

 

誰もが虜になるほどのメロディを奏でながら、オルゴールから 勇者タピオン が現れる。

 

ヒルデガーンではないとわかるとバビディは露骨に気持ちを落とすが、ブウはタピオンの中にいるヒルデガーンの気に気づき 魔法により更にヒルデガーンの上半身の封印をといた。

 

上半身しかないのかとバビディが困惑していると、ずっと様子を伺っていたホイが現れる。

バビディを見返すため、ホイはわざとヒルデガーンに殺された。

ホイの中に封印されていたヒルデガーンの下半身は宿主を失い、ヒルデガーンの上半身と一体化し ヒルデガーンの全身を作り上げる。

その力はトランクス達を圧倒した魔人ブウよりも更に強力であった。

 

魔人ブウは近くに倒れていたダーブラを吸収し、戦闘力を上げるヒルデガーンへと向かう。

タピオン自身の戦闘力はヒルデガーンには遠く及ばない…しかし、“勇者”としての優れた剣術と身体能力を加速させる魔術を使いブウ以上にヒルデガーンを足止めした。

 

ミスターポポがテレパシーで1日時間稼ぎをしろ との命令も現実に近づいていた時、ヒルデガーンに異変が起きた。

 

今まで、タピオンに一撃も与えていなかったが突然先を読んだかのようにタピオンに一撃を与えた。

予想だにしない攻撃を反らすことも出来ず、直接受け地面に叩きつけられる。

 

これでは、攻撃の主体が崩れてしまうと息が途切れ途切れなブウがタピオンを助けに向かう。

 

次の瞬間―――――

二人の動きが止まった。

 

驚愕のあまり二人は動けなかったのだ。

ヒルデガーンが突然、死んだように動かなくなったのだ。

本当に死んでしまったのではない、その証拠に気は少しも下がってはいない。

 

それどころか、“気は増加している”。

 

「脱皮だ……くそ…!今の内にたお────「逃げるぞ」

 

再び剣を構え直し、今にもヒルデガーンに攻撃を仕掛けようとするタピオンをいつの間にか戦闘形体からふとっちょに戻ったブウが舞空術でさらっていく。

 

「お前もわかってるはずだぞ、たとえ動いていないアイツを攻撃しても倒せないのは。それにあとちょっとで1日だ。テレパシーが言ってた強い戦士に任せよう」

 

「……たしかにそうだ……でも奴は脱皮をすれば更に強くなってしまうんだ」

 

ブウとタピオンはテレパシーの主 ミスターポポの気を探りあてひとまずその場所に避難することにした。

 

「そのときは、俺がどうにかする」

 

ブウは自分が復活させてしまったことを後悔し、いざとなれば自分の命をかけてヒルデガーンの暴走を止めるつもりのようだ。

 

「強い気が現れたぞ、こいつらがそうかもしれない

急ごう」

 

強大な気が二つ現れたことを察知し、ブウはスピードをあげ天界へ向かう。

 

 

──────天界。

 

「ふぅ……だいぶ強くなれた気がしますね」

 

シンが修行でボロボロになった自分の服とトランクスの服を魔法で元通りにしながら呟いた。

 

「はい、しかしヒルデガーンと予測できる気を感じた限り……あまり勝てる気はしません」

 

「頑張ってくれ。これ仙豆 カリンから預かってきた 9粒ある」

 

トランクスがヒルデガーンの圧倒的な気に弱音をもらし、気休め程度の数ではあるがポポが仙豆を渡す。

 

「とりあいず、一粒ずつ食べておきましょう 修行で消費していますから」

 

「そうですね………来たようです」

 

精神と時の部屋での過酷な修行で消耗した体力を仙豆で癒すと、神殿にタピオンを抱えたブウが降り立つ。

 

「お前たちか?昨日よりずっと強くなってる。でもそれじゃあ俺より弱い」

 

ブウが神殿を見渡し、ポポがテレパシーで言った戦士がこれなのかと少し落胆する。

 

「ちょうどいい、ブウ!俺達の本気とヒルデガーンの力を比べてみてくれ」

 

ヒルデガーンと直接戦ったブウに比べてもらうために一気にフルパワーにまで二人が気を解放する。

 

「まだ完全に使いこなせていませんが、これが神の気を使った今の私限界です」

 

「これが超サイヤ人を極めた…超サイヤ人3…!そして……界王拳ーーッ!」

 

シンの気は神の気によって感じ取れなくなり、ブウは困惑するが自分よりも強いことを確信する。

トランクスの見いだした超サイヤ人3 髪の毛は足元まで伸びそれでもブウを圧倒出来るほどの力を持っているにも関わらず界王拳により更に戦闘力を2倍にする。

 

「すごい、二人とも俺より全然強い……でもあいつの方が強い。俺とこのタピオンも加わっても勝てる可能性は少ない」

 

「そうか……ぐっ…やはり界王拳はキツいか…」

 

超サイヤ人3に界王拳を上乗せすることは体に負担が大きく10秒と持たずに膝をついてしまう。

仙豆をまた食べながら、ブウとタピオンに仙豆を投げる。

 

「それを食べれば、体力が回復する。ブウ…そしてタピオンさん…貴方もヒルデガーンを倒すのを手伝ってください」

 

トランクスは何故かタピオンの顔を見て少し悲しそうな顔をしたが、それに気づいたものはいなかった。

 

「では、私に掴まってください。瞬間移動で行きます」

 

シンの肩にブウ、タピオン、トランクスが手をおき4人は瞬間移動でヒルデガーンの眠る戦場へと向かった。

 

 

「どうしよう…こんなことになってるなんて」

 

4人を見送った後、チラリと下界に目を向けるとほとんどの自然が腐り枯れ変わり果てた地上を見てポポは青ざめた。

 

地球のエネルギーはヒルデガーンの元に吸い寄せられていた……。

 



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