とある神様に転生させられた青年の物語 (あさ霧)
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とある青年の始まりの物語
1話 プロローグみたいなもの


初投稿です。

できるだけ読みやすいように頑張りますので、アドバイスなどあればお願いします
とても喜びます(* • ω • )b

それと今回はセリフが多いと思います。

では、いざ開幕です!


プロローグ

 

 

 

「・・ここ、どこだ?」

 

 

気づけば俺は奇妙なところにいた

一面真っ白、上も下も曖昧でその場に立っていると言うより浮いてる感覚に近い

 

 

「一旦落ち着こう・・えっと、さっきまで何やってたっけ?」

 

 

確かいつもの様に夜道を散歩してた

あまりにも月が綺麗だなーと思いながら歩いていたら

 

何故か急に倒れたんだよな

 

 

「・・・石に躓いて転んで頭の打ち所が悪かった」

 

その結果しか出なかった、あまりにも変な死に方に頭を抱えていたら、

 

 

「いやいや、そんなわけないじゃろ、青年よ」

 

 

「うわっ!びっくりした〜」

 

 

急に声が聞こえ、気付けば目の前に髭もじゃの老人がいた

 

 

「そう驚かなくてもいいじゃろ。わしは神様じゃ」

 

 

(しかも神様とか言い始めた。大丈夫かこの老人)

 

その歳で厨二とかもうボケ末期だろ、これを手遅れというんだな

 

「おい、今失礼な事考えとったじゃろ」

 

 

「な、何も失礼な事なんて考えてないですよ、ハハハ」

(今こいつ俺の心を読んだのか?)

 

 

「人の心を読むなんて簡単な事じゃぞ、なんせわしは神様じゃからなフォフォフォ」

 

 

(まさか、また読まれたのか?)

 

一先ずこれ以上考えを読まれるのは嫌だな

 

「はー、わかった。あなたが神様だと信じるので、心を読むのはやめてくれ」

 

 

「いいじゃろ、もう少し」

 

 

「やめてくれ」イラッ

 

 

「キツイ奴じゃな〜。まっ、いじるのもこの辺にして本題に入るかの」ヨッコイショ

 

 

(いじってたのかよ。まずいまずい、また読まれる。)

 

心を読む自称神様にイラつきつつ本題に入った

 

 

「それで、なぜ俺なんかにわざわざ神様が来てくれたんだ?」

 

 

「そのな、お主の死因があまりにもあれじゃったんで、チャンスをやろうかと思ったんじゃ」

 

 

「俺って転んで死んだんじゃないのか?」

 

 

「さっきも言った通りそれは違うんじゃ、ただの手ちg…不運な事故じゃったんじゃ(汗」

 

 

(ん?なんか言いかけた?しかもなんで汗かいてるんだ?)

 

 

「そこで、テンプレ過ぎる展開じゃか、お主を転生させる事にしたんだじゃ!」ビシッ

 

 

「おい、今メタイ発言が聞こえたぞ?それと、俺よりも不運なやつなんて大勢居るだろ。」

 

 

「それはのぅ、お主の人生に理由があるのじゃ」

 

 

「・・・俺の人生ねえ」

 

 

「そうじゃ、お主顔は悪くないくせに”やる事”やっとるしな。妬ましい。」ジー

 

 

「あんたに褒められても嬉しくねえし、今は関係ないだろ。しかも、”それ”は俺がやりたかったからやっただけだ。他にどう思われてもな。」

 

 

 

 

 

 

「そこじゃよ!他の目なんて気にしないで、やることをやる!その根性があったからお主にしたんじゃ。」

 

 

「最近の神様は頭が相当ぶっ飛んでるみたいだな。んで、それこそわからなくなった。なんで”それ”をやった俺が転生するんだ。地獄の方が断然似合ってるんじゃないのか。」フンッ

 

 

「少しぐらい素直になればいいじゃろ。"それ"のお陰で何十何百の人か助かったと思っとるんじゃ?」

 

 

「そんなのは知らない。あんな世界から不運ながらやっと解放できたんだ。俺はおとなしく地獄でも行ってやる。」

 

 

「残念ながら転生することは決定したのでな、転生する場所以外お主の行くあてなんてないんじゃぞ……ってやばい、あと十数分で強制転生じゃ!」ヤッチャッター

 

 

「おい、ちょっと待て!」マジデマテ

 

 

「もう待てん、いい加減に話進めないと、観てる人が飽きるではないか!青年と老人の会話なんて誰得なんじゃ」

 

 

「だからメタイ発言はやめろ!」

 

 

「うるさいぞ、少しは黙らんか!あと、3つだけお主に話すことがあるんじゃ!」ビシッ

 

 

「おい、もう膝から下が消えてるじゃないか!」アタフタ

 

 

「まず1つ目は、改めてお主を選んだ理由じゃが、お主の《何事にも気にしない(干渉されないようにする)》強い気持ち、そしてそのためなら《ほとんどの事を可能にも不可能にもしてきた》その根性があったからじゃ!」

 

 

「やばい、腹まで消えたぞ!」バタバタ

 

 

「次に2つ目は、お主にある2つの能力をやる!1つは《あらゆるものを無効にする程度の能力》さらに、《可能と不可能を操る程度の能力》お主にぴったりな能力じゃ!詳細はお主自身で調べるんじゃ!」

 

 

「残りが首しかない。もう、消える」モウアキラメ

 

 

「最後の3つ目、・・・お主の行く世界はわしが1から作った世界じゃ、何かあったらお主の力で守ってやってくれ」

 

 

「!」

 

 

「では、行ってくるがいい!そして存分に楽しんで生きて来い!」

 

 

その時最後に見た神様は老人ではなく、まるで龍。そう龍神だった。

 

 

 

 

こうして、不運な事故で死んだ青年はとある神様によって、転生することとなった。

 

 

そして、その青年が再び龍神と会えるのはそこから数万年あとの話である

 

 

 

 

 




どうでしたか?
最後はとてつもなく速足になってしまいました。
もしよろしければアドバイス、感想等お願いします。


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1.5話 プロローグみたいなもの②

前回のあらすじ

事故で死んだ青年が、半強制的に転生させられた
以上!




「いてっ!」ドスン!

 

 

開幕早々尻餅をついた俺、霧神〈キリガミ〉は前世で不運な事故死を遂げ、神様に出会い、なぜか転生する羽目になった。

 

 

「ここどこだ〜?」

 

 

尻の痛さを我慢しながら、辺りを見回す。しかし、周りには背の高い木が何本か生えてる程度だった。

 

 

「ったく、せめて村とかの近くに落としてくれればよかったのに」

 

 

不貞腐れながら再度辺りをみると、どこからか紙が飛んで来た。

 

 

「何で紙なんか。ん?なんか書いてある」

 

 

内容は、

「そんな所に落として人目にでも付けば大騒ぎじゃろ。」

 

 

「・・・なに、あの神様。どこかで見てんのか?普通に怖いんだけど…あれ?まだ、何か書いてある」

 

 

手紙のつづき、

「それと、早めに能力の研究でもしたらどうじゃ?どうせ暇じゃろ笑。それと伝え忘れたんじゃが、儂の作った世界、他に2つあるんじゃがいずれ見て回ってもらおうと思っとるよ。それまでは、貧弱な体を鍛えておくんじゃよ〜」

 

 

「あいつ、どんだけ世界作ってんだよ。ま、楽しみにすっかな」

 

 

俺は他の世界があることにちょっとした好奇心が動いた。しかし、

 

 

手紙の最後に、

「それとこの紙は証拠隠滅の為に爆発するんじゃ。そこはしょうがないじゃろ。だからの見たら直ぐに逃げたほうがいいぞ。もう遅いかな?ではでは〜 by神様」

 

 

「・・・・・。」アセ ダラダラ

 

手紙「キュイーーーン」ピカー

 

「この!くそったれの!神野郎ーーー!」オォォォ

 

手紙「ドガーーーーーーーーーーン!!!!」

 

 

 

 

例の場所・・・

「ん?なんか聞こえたか?・・・・気のせいじゃな。さて、一仕事したし昼寝でもするかのぅ」

 

 

 

 

 

一方戻って俺は、

「あの野郎、絶対に許さん、、、」プスプス

 

 

 

 

しばらくして俺はあの憎たらしい奴からもらった能力を研究することにした。

 

 

「えーと、確か【あらゆるものを無効にする程度の能力】と【可能と不可能を操るて能力】だったかな。」

 

 

(ひとまず、《身体能力の限界突破》と、《常に全力》を【可能】にして、さらに《疲れる事》を【不可能】にしてっと、、、)

 

 

これで俺は常に100%の力が出せて、鍛えれば鍛えるほど強くなっていくようになった。しかも、疲れ知らずの体だ。

 

 

「これで、どのくらいかな」

 

 

試しに木に向かって普通の力で殴って見た。

 

 

バキバキバキッ!ズドーーーン!

 

 

「今の全力はこんなもんか」

 

 

目の前には木が数本倒れていた。そのうち一本はほとんど粉々になっていた。

 

 

(足の方はどうかな?)

 

 

その場で跳んでみた。

 

 

「足もそこそこかな」

 

 

そこそこといっても、実際は5、6メートル程だった

 

 

そんな感じに色々試していると、あたりが暗くなってきた。森の中にいる為ほとんど月明かりが入ってこない。

 

 

「今後のためにもやっておくか。」

 

 

俺は、さらに《視覚、聴覚、嗅覚を過敏にする事》それと《不老不死》を可能にし、いつ何かどんな時襲ってきても対応できるようにした。

 

 

 

 

そうして、俺は修行し始めた。

 

 

 

 




どうでしたか?

途中から何書いてるのかわからなくなったり、色々やったせいで文がおかしくなったりしてるかもしれないです。

それでも見ていただければ幸いです。


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1.7話 プロローグみたいなもの③

前回のあらすじ

なんとか神様が作った世界に来れた霧神《キリガミ》、そして能力を使い身体能力の土台を作り、修行に出たのであった。

今回まであまり物語に進展はありません。
しかも、今回に至っては国語力ゼロの作者の技術が存分に出て来ます。
だから、期待しないでください。



前回から、俺は100年位(多分)修行していた。

時間が経つのは早いな〜

 

 

始めの50年は只々基礎能力を増やし続けた。その結果リミッターをかけないと、日常生活に支障をきたす程になった。因みに今は全力の内1割以下で生活している。それでも結構やっていけてる。

 

 

残りの50年の内30年である発見をした。それは霊力と妖力だ。修行のため色んな所を行ってきたが、その度に妖怪と出くわしたりしていた。その妖怪と戦っていくうちに、俺の体に別の力が出てきた。それが妖力だった。

 

 

どうゆう訳か妖怪の攻撃を受けてるうちに、妖力が俺の体に入ってきていたらしい。妖力は人の体に毒みたいな作用があったみたいでしばらくの間、痛みに悩まされていた。俺の能力で妖力を外に出すことはできたんだけど、せっかくの新しい力を手にするために1年中耐えてきた。

そのおかげで、妖力は制御できたし、その応用で霊力も発現する事ができた。

 

 

もちろん、せっかくの力をものにするために《霊力、妖力の容量の限界突破》を【可能】にしたり、《霊力、妖力が減少する》事を【不可能】にした。

 

 

霊力、妖力の制御は意外と簡単にできたからそこは、あまり苦にはならなかった。

 

 

 

残りの20年は能力の研究かな。

ずっと前に来たあいつの手紙にまだ2つあいつが作った世界があるみたいだから、行き来できるように、《異世界と異世界を移動できる》事を【可能】にした。

 

 

あと気付いたのは【可能と不可能を操る程度の能力】は自分自身にしか使えない事、植物や動物に試しても何も変化がなかった。

 

 

それと【可能と不可能を操る程度の能力】を応用して《瞬時に物質を出せる》、《一瞬で物質を加工する》事を【可能】にした。結果ほとんどのものは即時出せる事ができた。

 

 

(でも、実際武器も使わないし、服と左目の眼帯だけなんだよな〜)

 

 

因みに左目は修行中に少し見せられない事になってしまった。能力で《すぐに治る》事を【可能】にしても、元には戻らなかった。

 

 

 

 

さっきと全く変わって、もう1つの【あらゆるものを無効にする程度の能力】あれは、外部から干渉されないと言う能力みたいだ。だから、精神攻撃や呪いとか俺にとっては影響も何もなかった。

あとは、実際にやって見ないとわからない事の方が多く、結局この能力はあまり使いなれてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「今思えば、100年なんてあっというまだったな〜」

昔の事を思いふけていたら、ある事を思い出した。

 

 

(そう言えば、あいつが作った世界がまだあるんだったな、・・・行ってみるか)

 

 

早速俺の能力で別の世界に行く事にした。

 

 

(意識を集中して、くっ!結構疲れるなこれ)

 

 

シュン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッ!

 

 

(ふぅ、成功したのはいいんだが、流石に世界を行き来する力だ。精神を消耗する量が桁違いだ。)

 

 

来たばっかりの俺は、精神を使いすぎたのかすぐに動く事ができなかった。

 

 

(だめだ、少し休憩しよう。)

 

 

すぐ近くにあった、木を背に座り込んだ。そしていつの間にか気を失ったように寝てしまった。

 

 

 




今回はこれまでです。

最後まで見ていただきありがとうございました!
何か要望や意見などがあれば、お願いします!

次からやっと物語が進んでいきます。ほとんど見たことあるような展開かもしれないですが、ぜひ見ていってください!


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とある古代都市と天才少女の物語
第2話 のどかで発展した都市の1人の少女


前回のあらすじ

別世界に来た霧神は、来たのと同時に精神を使いすぎたのか現在気絶中

今回からやっと物語が進んでいきます。

ではどうぞお楽しみに・・・


少女視点

 

私は近くの都市に住んでるごく普通の女の子

 

今日はお母さんに内緒で都市の外に出ちゃった。お母さんが、都市の外は怖い動物がいっぱいいるから出ちゃいけないよ。って言ってたけど、別に私は怖いのへいきだしきっと大丈夫!と、思ってたんだけど…

 

 

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁーーー!」

 

今なんかとても変なまるで妖怪みたいなのに追われています

 

「来ないでーー!」

 

「ギャハハ、 待てよー」

 

「グヘヘ、止まれよー」

 

「コワクナイカラ、コッチニコイ」

 

 

 

私は無我夢中で逃げた。

 

 

 

 

 

そしてしばらくしてやっと巻くことができたけど、

 

「ここどこ?」

 

めちゃくちゃな道を走っちゃったせいで、道に迷ってしまった

 

「う〜怖いよ〜」

 

帰り道を探しながら私は、いつまたさっきの妖怪達が襲ってくるかわからず、怯えながら歩きまわっていた。そしたら...

 

 

 

(だれだろう、だれかいる)ゴシゴシ

 

涙目になってる目を擦り、前の方を確認してみた。よく見ると奥の方で木にもたれかかっている人がいた。

 

 

 

 

(なんでここにいるんだろう?)ヒョコ

 

私は茂みからその人を覗くようにみていた

 

(寝てるのかな?)

 

さっきのことがあったのか、恐怖を紛らわそうとその人に近づいた

 

 

その時改めて気づいたけど、あまり見ない人だった。白い髪に黒の着物、赤の帯、左目に眼帯も付けてる。この辺の人ではないとすぐにわかった

 

そう思いながらその人のすぐ近くまで近寄った

 

 

 

 

 

近寄った瞬間...

 

 

 

「み〜つけた〜」ギャハハ

 

 

 

「?!」

 

後ろからさっきの妖怪達が出て来た。

 

(やばい!見つかった!)

 

私はそのまま逃げようかと思ったけど、さっき見たその人はまだ寝ていた

 

その時私はなぜ見捨てる選択をしなかったのか、気がついたら...

 

「おきて!起きて!」

 

その人を起こそうとしていた

 

「はやく!おきて!」

 

「う〜ん」

 

私は必死に起こしたけど全然起きなかった。そんなことしてたらもちろん...

 

「ツカマエタ」グヘヘ

 

あっけなく捕まった。

 

「ったく、手間とらせやがって」

 

「あとでたっぷり可愛がったあと」

 

「ユックリ、クッテヤル」

 

「ひっ!」

 

私は恐怖で何も考えられなかった。さらに、

 

「アソコニ、モウイッピキイル」

 

「お?ほんとだ。ついでに持ってくか」グヘヘ!

 

「男か、あんまうまくねえが別にいいか」ギャハハ!

 

妖怪達はさっきの人をみつけたみたい。でももう手遅れ。あとは死ぬしかないと思い諦めた

 

 

 

 

 

 

 

そしたら...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせーなー」怒

 

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

何かの悲鳴で我に帰った。そして悲鳴のした方に目を向けるとそこには、片腕を切断された妖怪とさっきまで寝ていたはずの人がその妖怪を睨みつけていた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

この世界に来て数時間経った。相当精神を使ったのか、はたまた慣れないことをしたからなのかいまだに疲れが残ってる。能力で疲れをなくしたと思ったけど、あくまで肉体的疲労だけだったらしい

 

(やばい、只々眠い。もうちょっとだけ寝よう)

 

そう思いまた寝ようとしたら、遠くの方で誰かが何かに追われている気配を感じた

 

(でも、なんだろう。気のせいか?いや、気のせいであってほしいなー)

 

その気配達がこっちに向かってくるような感じがした。別にもう動けることはできるんだけど中々眠気が強くて、

 

(あ〜ダメだ。ねむい)

 

そしてまた寝付くことができた。そしたら急に...

 

「おきて!起きて!」

 

なぜか起こされてる

 

「はやく!おきて!」

 

「う〜ん」

 

その時はまだ寝ぼけていたのかすぐに起きることができなかった

 

それで静かになったと思ったら、すげ〜大声で笑ってる奴らが来た。ほんとに勘弁してくれ

なんで寝てる人の前でうるさくするかな〜

 

そのままやり過ごそうとおもったら恐らく妖怪かな?そいつらのうちの1人が俺に気づいた

 

(いや、ほんとに関わんないで、無視してくれ)

 

その微かな祈りも虚しく、少ししたらまた大声で笑い始めた。

 

(イライラ)

 

さらに妖怪達のさっきとは別の奴が俺に触れようとする気配がした

 

 

もー怒った

さっきの人は別にいいが、寝てる人の前で大声で笑い始めたり、挙げ句の果てには寝込みを襲おうとしていやがって

 

怒りが頂点に達した俺は、俺を掴もうとしている妖怪の腕をバッサリと切り落とし、こう一言...

 

「うるせーなー」怒

 

そして今に戻る。

 

 

 

(状況確認、まず妖怪が3人さらに1人の少女、・・・てかなんでこんなところにいるんだ?)

 

簡単に状況確認したら、恐らくあの少女は妖怪達に追いかけられここまで来たのだろう。そしてあの妖怪達は下級妖怪か?近くまで来ないと妖力が感じないほど弱い。ただ力の強い動物程度か

 

 

めんどくさい事は嫌な俺は、一応忠告はした

 

「その人を放して、すぐ引き返すなら見逃してやる」

 

いかにもバカにされそうなセリフだ。そして案の定

 

「ギャハハ!誰がお前の言うことを聞くかよ人間」

 

「腕を切り落としたぐらいで調子にのんじゃねえよ」グ.グヘヘッ

 

お前は強がんなくていいって、

 

「センテヒッショウ!」

 

カタカナ妖怪が急に俺の顔面を殴ろうとして来た。もちろん軽く躱すが、人の忠告を聞かなかった奴らに少しだけ痛い目に合わせてやる。その前に、

 

「おーい、そこの人〜」

 

「ひえっ!あ、わ、私ですか?」

 

「そうそう、少しの間だけでいいから目を瞑ってくれ」

 

そして少女に目を瞑ってくれてるあいだに、

 

「よし、最後の忠告だ。今すぐその人を解放してさっさと帰れ、でないと殺す」

 

殺気を含めて妖怪達にいいかける。

 

「クッ、カクゴスルノハ、オマエノホウダ」

 

「グヘヘ、片腕の恨み晴らしてやる」

 

「ギャハハ、八つ裂きにしてやるぜ」

 

「満場一致で帰ってはくれないと」ハァ~

 

俺はため息をついて最後にこういった

 

「めんどくさいから、一瞬で終わらせてやるよ」

 

 

 

 

 

その瞬間俺は右手を霊力で硬めた。まずは片腕を切断したやつの左胸を貫き心臓を握り潰した。

 

「がはっ!」

 

「1人目」

 

「おい!お前何しやがっ・・・」

 

何喋ってるかは無視してそいつの頭を拳で吹き飛ばした。

 

「2人目」

 

「クソッタレガー!」

 

最後に残ったカタカナ妖怪の腕を切り落とし、少女を解放した

少女は目を手で覆い何かブツブツ言っているのは聞こえた。

 

「さて、お前で最後だ」

 

「クソ!オボエテヤガレ!」サッ!

 

 

 

 

「あ、逃げられた。まーいっか、さて、この後は・・・」

 

 

 

「私は何も見てない、私は何も見てない」ブツブツ

 

 

(何してんだ?)

「おーい、終わったぞ〜」

 

「ブツブツ」

 

俺の声が聞こえなかったのか、まだブツブツ言ってる

 

「おい」ビシッ!

 

「いたい!ってあれ私は・・・」

 

「やっと戻ってきたか」

 

「あ、えーっとどうなったんですか?」

 

「あー、妖怪達は退治?した。だからひとまず安心しな」

 

ひとまず安心しなの言葉で本当に安心したのか・・・

 

「う、うぇーーん」泣

 

急に泣き始め、そして俺に抱きついてきた

 

「おい抱きついて来るな」

 

「うぇーん、こわがっだよー」大泣

 

泣きすぎて言葉が少し崩れていた。そして泣き疲れたのかそのまま寝てしまった。

 

「はぁ、まーこの子も疲れたんだろうな」ナデナデ

 

俺は少女の頭を撫でながら夜を明かすことになった。

 

こうして別世界にきた初日はこうして終わりを告げるのだった

 

 

 

 




今回は視点変更を入れました。

視点変更のタイミングって中々難しいものですね。

それと前回から少し間が空いてしまいました。できれば週一のペースで、やっていこうかと思いましたが、文を作るのにすごく悩んでしまいました。

なので誤字や変なところがあるかもしれないです。

では良い年越しを〜ヾ(・ω・`)


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第3話 ようやく都市に来たと思ったら俺は・・・

前回のあらすじ

1人の少女を妖怪から救った朝霧、そして少女に懐かれたようで

正月から風邪を引いたあさ霧です。

皆さんはお年玉はもらいましたか?自分は今年から渡す方に回ってしまいました

今回はやっとあさ霧が例の都市に入って来ます

さて、どうぞお楽しみに


霧神視点

 

 

 

朝が来た

 

 

 

昨日助けた少女は俺に抱きついたまま寝てる。恥じらいってのがないのか?

 

しかもまた襲われるかも知れないから一晩中起きてたし、ねみ〜

 

とにかく今日はこの少女を、家に帰らせないと・・・

 

「おーい、起きろー」

 

「う〜ん」

 

ひとまず起こしてからだな

 

「おーきーろー」

 

「いやだ〜」

 

は?今なんて言った?

 

「おい、起きてくれ」

 

「い〜や〜だ〜」バタバタ

 

なんで〜?どうして〜?

 

「なんで、起きたくないんだ?」

 

「あの時・・・」

 

「あの時って?」

 

「私があなたを起こそうとした時」

 

あの時ってあれか、めちゃくちゃ眠かった時に起こしてきたあの時か

 

「あーあの時か」

 

「あの時すぐ起きてくれれば怖い目に合わなかった」グスッ

 

やっぱり、てかやばい涙目になってる・・・、しょうがない

 

「あー、わかった。なんでもしてやるから機嫌なおしてくれ」

 

「え?なんでも?」

 

「あぁ、なんでもだ」

(どうせ家に帰して欲しいとかそんな感じのヤツだろ)

 

「えーっと、じゃあ、だっこして」

 

「はいはい・・・っては?」

(なに?だっこ?なんで?)

 

「なんで、いや、それ「なんでもって言った!」ムー

 

「・・・」

 

(はぁ、まー別にいいか、すぐ帰らせれば)

「わかった、ほら背中にのれ」

 

「お姫様抱っこっていうのやってー」

 

なんか遠慮なくなってないか?まあいいけど、

 

「わかった、ほら乗れ」

 

「うん!」ニコッ

 

(てか、さっきまで涙目だったのにもう笑顔になってる)

 

「そーいえば名前まだだったな。俺は霧神って言う。君は?」

 

「私は桜、大原桜です」

 

「よし大原桜、家まで案内頼むぞ」

 

「はい!」

 

こうして桜を家に帰して一件落着!めでたし、めでたし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

の予定だったのにまさかの出来事が・・・

 

 

まー簡単に言うと現在俺はとある場所にいるわけです

 

 

さて、なぜとある場所なのか続きをどうぞ〜、

 

 

 

 

 

「よし、着いたー」

 

俺は今都市の門の近くまで来た。そこで桜とは別れる予定だったのだが、お礼がしたいらしくて家まで行く事になった。

 

門を通り歩く事数分、桜の家の前まで来た。

でもなぜか立ち止まる桜。

 

「どうしたんだ?」

 

「一晩帰ってこなかったから、きっとお母さん怒ってると思って・・・」

 

いかにも子供っぽい理由だな

 

「ほら、大丈夫だって、きっとお母さん心配してるだろうし」

 

「でも・・・」

 

その時桜の家の扉がバンッと開きお母さんさんらしき人が出て来た

 

 

 

これからが問題の一部です

では、どうぞ〜

 

「桜!」

 

「お母さん」

 

ダキッ!

 

「お母さん心配してたんだから」

 

「うっ、ごめんなさい〜」泣

 

ギロッ!

 

「あなたが桜を誘拐したのね!」

 

「え?」

 

「最近この都市を不法浸入してるのもあなたでしょ!」

 

「はい?」

 

「お母さん、ちがう!その人は・・・」

 

「桜、怖かったでしょう。もう大丈夫だからね。

あ、警衛隊の人!この人誘拐と不法浸入者よ!」

 

「なに?!わかった!応援要請!」

 

「だからお母さん!この人は私を・・・」

 

「桜!危ないから下がって!」

 

「お前だな!おとなしく捕まれ!」

 

手錠ガチャン!

 

「署まで来てもらうからな!」

 

 

 

 

ここまでの間俺は考える暇もなく物事が進んでいき、今とある場所つまり牢屋の中にいます

 

こうして少女を助けた霧神は、犯罪者となり少しの間牢屋生活をするのでした〜

めでたし、めでたし!

 




さて、どうでしたか?

あの桜のお母さんは何か勘違いしてるみたいですね

この牢屋入りもあるふせんとして繋げる予定です。てか、この場合のふせんの使い方があってるのかいまいちわからない。

霧神「じゃあ使うなよ」

あさ霧「それ以外のそれっぽい言葉が思いつかなかった」

霧神「国語力がない結果だな」

あさ霧「うるせい」ベシッ

霧神「痛った!てか、なんで牢屋の中に入れたんだよ」

あさ霧「自分はどこにだって入れるんだ〜」

霧神「そうかよ、見つかっても知らないからな」

あさ霧「その時はその時だ、それじゃあ締めの言葉やるぞー」

霧神「今回だけな」

あさ霧「今後もやらせるから安心しな」

霧神「おい、ちょっとまて」

あさ霧「はい、せーのっ!」

「「次回も、よろしく(な)!」」


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第4話 犯罪者の霧神と都市の神様

前回のあらすじ

人助けした霧神が犯罪者になりました

(;つд⊂)ゴシゴシ(∥´。・д・)パッ お気に入り8件!

見てくださる皆さん(*´∀人)ありがとうございます!


本編も着々進んでいきます

では、お楽しみに〜


桜視点

 

久しぶりに家に帰ってきた私は今お母さんを説教しています

 

「さっきはなんであんな事言ったの!」

 

「だって、桜が帰ってこないし、最近不法浸入してる人がいるって聞くし・・・」

 

「だからって霧神さんを誘拐犯って言わないでよ!黙って外に出たのは行けなかったけど、迷ってたところを助けてくれたのが霧神さんなんだから!」

 

「あら、そうだったの?!どうしましょう、今すぐ警衛隊の方に行ってくるわね。」

 

「はやく行ってきて!」

(はぁ〜霧神さん大丈夫かな〜、まだお礼してないのに・・・)

 

 

霧神視点

 

「牢屋って案外快適なんだな」

 

牢屋に入っての第一声がこれだ

地下にあるもんだからすげ〜冷えた空気とかが充満しててなんかあれかなーって思ったけど丁度いい温度にベッドもフカフカ、思わず飛び乗ってしまった

 

 

 

まー快適って言っても

 

「手首足首に拘束具つけられてなければの話なんだがな」

 

(まーすぐに取れるんだけど素直に捕まっておかないと、下手なことして罪が重くなっても困るし、てかただの濡れ衣だから罪も何もない・・・はず・・)

 

改めて自分に罪は無いと言い聞かせていたら奥の方から誰か来る音が聞こえた

 

「おい、そこのお前」

 

「ん?俺か?」

 

「お前だ、お前にいくつか質問に答えてもらう」

 

看守ぽい人から急に質問に答えてくれって言われた

いや、別にいいんだけどどうせ質問の内容なんて

 

 

「まず・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・以上だ」

 

やっぱり誘拐と侵入のことだった

どっちも関係ないんだけどなー

 

「なあ、俺っていつ出れるんだ?」

 

「罪の1つも認められないんじゃどうしようもないな」

 

「だから、どれも俺じゃないって」

 

「そうか、それじゃまた来る」

 

そう一言言いその看守は奥に去って行った

 

 

 

「せめて俺の話を聞いてくれないかな」

 

その言葉は誰かに向かって言ったわけでもなく静かな牢屋に虚しく響いた

 

 

 

 

 

 

 

「とんだ災難に会いましたね」

 

しばらくして別の人がいきなり目の前に現れた

どこからか来たわけでもなく本当に目の前にパッと現れた

 

「ああ、全くだ」

 

と言ってもこんなの妖怪と戦っていた時に何度もあった

別に驚きはしない

 

「あなたは驚かないのですね」

 

「そのくらいじゃ驚かないぞ」

 

「ふーん、そうですか」

 

その人?は俺を驚かせたかったのかいたずらに失敗した子供のように少し不機嫌なようすだった

 

「それであんた誰だ、ただ霊力が高い人ってわけでもないな、それ以前に人って言うのも疑わしい」

 

「あらら、そこまで気づいていたんですか。あなたも中々鋭い人ですね」

 

「別にそう思っただけだ」

 

俺の勘は囁いている、この人は只者ではないと

 

そんなことを考えつつ話をしていたら、その人は急に手を叩いて

 

「はい、では本題に入りましょうか」

 

ゾクッ!

 

その瞬間周りに奇妙な力が渦巻きはじめた

俺は感じたことのないその力に身構え、それに対抗するように霊力を俺の終わりに纏わせた

 

「そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。別に危害を加える為に来たわけじゃありません」

 

「じゃあなんだよ、この奇妙な力は」

 

「それについても話しますよ。私は月読命、この都市の神としてあなたに聞きたいことがあります」

 

「神?」

 

「はい、それとその力は神力と言い唯一神が持てる力のことです」

 

だから前の世界では感じた来なかったのか、そういえばあの神様(クソ野郎)は出してなかったな

 

「まず、あなたはどこから来たのですか?あなたの気配が現れたのは昨日の朝、しかもいきなりこの世界に出て来たみたいな・・・」

 

「あー、それはあれですよ。その時面倒なことに巻き込まれたから抑えてた力を少し解放しただけ」

(恐らく世界を移動したから、気配が急に現れたように感じたんだろう。でもそんなこと言ってもめんどくさい事になるから言わなくていいかそれと相手は神様だから言葉遣いも気をつけよう)

 

「そうですか、それでは次に、恐らくさっきの面倒なことと関係してると思うのですけど、昨日この都市から少し離れたところに妖怪の死体が2体発見されました。それはあなたの仕業ですか?いえ、あなたの仕業ですね?」

 

(なぜほぼ確信してるんだ?別にこれは隠してるわけでもないし言ってもいいか)

「あぁ、多分俺だと思う」

 

「そ、そうですか」

 

その答えに月読命は少し嬉しそうな顔をしていた。隠してるつもりなのか口を隠しているが丸わかりだ

なんだこの神様は天然でも入ってんのか?

 

「では最後にあなたは何者ですか?」

 

「・・・何者って言われてもただの人間ですよ」

 

「ジーーッ」

 

「な、なんですか?」

 

「何か隠してますね」

 

「別に隠してることなんてありませんよ」

 

「本当ですか?」

 

「・・・いずれ話しますよ」

 

「約束ですよ?」

 

「はいはい、約束です」

 

いうつもりはないけどな、多分

 

「では、要件は終わりましたので私は失礼します」

 

「ん?出してくれるんじゃないのか?」

 

「いえいえ、私は話を聞きに来ただけですから、それと私が出さなくてももう少しであなたは釈放されますし」

 

「それってどうゆう・・・」

 

「それでは私はこの辺で、あ!もし出てきましたらこの建物まで来てください。それでは」

 

そう言い一枚の写真を残して月読命は消えてった

 

「ふー、あと少しで出れるって本当なのか?」

 

それよりもやばいな、早速バレるところだったな

 

流石に言えるわけがない、半分妖怪だってことは

 

 

数分後、奥からさっきの看守が歩いて来た

 

「霧神、お前の無実が証明された。よって今から釈放する」

 

(月読命の言ってたのって、こうゆうことだっだのか)

 

俺はそのまま釈放され、数時間ぶりの外の空気を吸った。

 

 

 

 

同じく霧神視点

 

(?誰だ?)

 

遠くの方から誰か来た。しかし、どこかで見たことがあるような

 

「こ、こんにちは」

 

「こんにちは」

 

「・・・・・」

 

その人は俺に挨拶するや否や黙り込んだ

一先ずこの場をなんとかしようと話しかける

 

「えっと、どうしたんですか?」

 

「あ、あの、すいませんでした!」

 

急に謝られてもどんな反応をしていいかわからず、なぜ謝られたのか尋ねてみた

 

「急にどうしたんですか?」

 

「あの時は娘の事が心配でやっと帰って来たと思ったら、見知らぬ人と一緒に来たものでして、てっきり娘を誘拐した人なんではないかと勝手に思ってしまって・・・」

 

その一言で思い出した。そう、この人は桜のお母さんだ。俺を誘拐、侵入者と勘違いして、牢屋に送る原因を作った人

 

(別にひどいこともされてないし、誤解が解けたからもう気にしてないんだけど)

「もう気にしてないので大丈夫です」

 

こうゆう系の人はあとがめんどくさい。はやく立ち去ろう

 

「では、俺はこの辺で・・・」

 

「待ってください。お詫びと娘のお礼をしたいので是非家に寄ってください」

 

「いえ、別にお礼は・・」

 

「いや、お礼させていただきます」

 

結局そのまま連れていかれた。俺って押しに弱いみたいです

 

 

さて、お礼がしたいからと言って家に上がらせてもらいましたがどんなお礼でしょうか?

勘のいい人はわかると思いますが、それは・・・

 

 

 

 

 

 

「いっぱい作ったので遠慮しないで食べてくださいね」

 

「やったー!お母さんの料理はすごく美味しんだよ」

 

もちろん食事ですよ、それ以外に何がありますか?ないですよね

 

「ありがとうございます。では、」

 

「「「いただきます」」」

 

そのあとは他愛のない話をしていたが、すこしあることを確認したくて一枚の写真を見せて聞いてみた

 

「この場所ってどう行けばいいですか?」

 

それはさっき月読命からもらった写真、忘れてたけど出たら来てくれって言ってたな

 

「そこは月読命様のいるところじゃないですか!どうしたんですか?」

 

「本人から来てくれって言われた。でもこの都市の地形がわからなくて」

 

「そうゆうことなら、桜あとで道案内してあげなさい」

 

「わかった!」

 

「桜もいいみたいですし、いつ出発する予定ですか?」

 

「この食事が終わればすぐ行く予定です」

 

「あら、もう少しゆっくりしていけばいいのに」

 

「いえいえ、食事だけでも嬉しいですよ」

 

 

その後少し話をしながら食事を済ませて・・・

 

「またよってくださいね」

 

「はい、また時間があれば伺います」

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

「今回はまっすぐ帰って来るのよ」

 

「はーい」

 

ここで桜のお母さんと別れて、桜と写真の建物に向かった

 

「お母さんの料理美味しかったでしょ」

 

「あぁ、美味しかった。人の料理なんて何年ぶりか」

 

(今思えば人の手料理を食べたのは転生してから初めてか。

今まで動物の肉とか魚とか焼いただけだったし、今度料理にも挑戦してみるかな)

 

そんなことを考えていたら桜からとある質問がきた

 

「そーいえば霧神の下の名前ってなに?」

 

「下の名前?」

 

「そう、名前聞いてなかったから」

 

「名前か、無いな。正確には忘れた」

 

そう、俺は転生してから自分の名前を覚えていない。なぜかはわからないけど多分あの神様が何かしたんだろう

 

「それじゃあ私が考えてあげる」

 

「ちゃんとした名前考えられるのか?」

 

「ふん、名前くらいちゃんと考えれるよ」

 

「そうか、楽しみにしてるからな」

 

「うん♪」

 

(名前くらい別にいいか)

 

桜と話をしてるとようやく写真の建物に着いた

 

「ここか、案内ありがとな」

 

「・・・・・」

 

何故か静かになる桜

 

「どうした?」

 

「また会える?」

 

「なんだ、そんなことか。俺はしばらくこの都市にいるからまた会えるぞ」

 

「ほんと!?」

 

「本当だ、それまで俺の名前考えてくれよ?」

 

「わかった!バイバイ!」

 

「じゃあな」

 

こうして桜とも別れて、俺は写真の建物に入っていった。

 




今回月読命を登場させました。
一応お姉さん+少し傷つきやすい性格にしました。これも中々難しかったです。

それにしても霧神の誤解が解けてよかったですね〜

月読命「はぁー」

あさ霧「どうしたんですか?」

月読命「出たらすぐ来るように言ったのに来てくれない、私のこと忘れてしまったのでしょうか?」

あさ霧「忘れてるわけじゃないですよ。多分なにか用事があったんだと思いますよ。」

月読命「本当ですか?」

あさ霧「きっとそうですよ、なので少し手伝ってもらいませんか?」

月読命「手伝い?何をするのですか?」

あさ霧「一緒に言ってもらいたい事があります。自分に合わせてください」

月読命「わ、わかりました」

あさ霧「いきますよ?せーのっ」

「「次回も、よろしく(お願いします)」」

月読命「これでよかったですか?」

あさ霧「えぇ、バッチリです!」





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第5話 まさかの神様からの頼みごと

前回のあらすじ

なんとか誤解が解け釈放出来た霧神、今度は月読命に会いに例の建物に行くのでした

前回の投稿から間が空いてしまいすいませんでした

次からはまた週一で投稿できると思いますので、できれば待っていって下さい

では、お楽しみに〜


霧神視点

 

俺は今桜に案内してもらった建物に来ている

 

(それにしてもでかいな、他の建物と比べて頭一個分出てる)

 

流石神様のいるところか、と思いながら中の受付の人に最上階まで案内してもらった

 

受付の人「そこの扉の向こうに月読命様がいらっしゃいます。では私はこの辺で」

 

霧神「あぁ、案内ありがとう」

 

受付の人「あと1つ、気をつけてくださいね」

 

霧神「ん?それはどうゆう・・・」

 

受付の人「ふふっ、私はこの辺で」

 

霧神「?」

 

たしかに気をつけてと言われたけど、その時俺はどうゆう意味かまだわからなかった

 

(改めて思うとあいつ神様なんだよな、なんか緊張してきた)

 

俺は少し気を引き締めてから月読命のいる部屋に入って行った

 

霧神「・・・失礼します」ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

月読命視点

 

[時は戻って昨日の朝]

 

あの時不思議な気配を感じました

 

それはいきなりこの世界に現れたように、しかしそれは一瞬で消えたのです

 

月読命「今のはなんだったのでしょうか」

 

その時私はただの気のせいかと思っていました

 

警衛隊A「失礼します!」バンッ

 

月読命「どうしたのですか?そんなに慌てて」

 

急に開く扉に少し驚きましたが、その警衛隊の人の話でさらに驚きました

 

警衛隊A「この都市に住んでる大原家の子供、大原桜さんが行方不明、門付近に足跡を確認したため1人で外に出てしまった可能性があります!」

 

この都市は警衛隊の人と軍の人たちで守られていますが、都市の外は多くの危険な動物や妖怪などが生息しているため、子供はおろか戦闘経験のない大人でさえ半日で命を落とします。

 

月読命「今すぐその子供の行方を捜索して下さい!最近都市に侵入してくる人影は後回しで、捜索を最優先に」

 

警衛隊A「はっ!」

 

今この都市には不審な人影が侵入しているとの報告が何度も来ている。でも、

 

(そんなことよりも1人の命の方が大事、お願い見つかって)

 

その日大人数での捜索が開始しましたが、結局子供が見つかった報告がなく眠れぬ夜が過ぎ1日が終わってしまった。

 

 

 

次の日・・・

 

警衛隊B「失礼します」

 

月読命「また何かあったのですか?」

 

昨日のことがあったので、朝からあまり気分が優れていなかった。

 

警衛隊B「昨日行方不明の子供を捜索した部隊が、捜索中妖怪の死体を確認しました。これを」

 

私は渡された写真を見てみた。そこには片腕が無くなり左胸に穴が空いてる妖怪と、頭だけが無くなっている妖怪が写されていた。

 

月読命「別の妖怪の仕業なんですか?」

 

警衛隊B「まだわかりませんが、今のところ妖怪の仕業だとみています」

 

月読命「でもなぜ・・・」

 

その答えは直ぐに出てきた。

 

月読命「まさか!」

 

警衛隊B「はい、恐らく・・・」

 

その時点で察した。妖怪のほとんどは人を喰べる。しかしなかなか手に入らない獲物を取り合うのが妖怪、だからその子供はもう・・・

 

月読命「すみません。少し休みます」

 

結局助けることができなかった。その悔しい気持ちで部屋をあとにしようとした時、

 

警衛隊C「失礼します!」

 

また何かの報告がきた。しかし、さっきのことで疲れがドッと来てしまい、正直聞く気になれなかった

 

月読命「申し訳ないですが、後ででよろしいですか、今はあまり気分が・・・」

 

警衛隊C「昨日行方不明だった大原桜さんが見つかりました!」

 

その瞬間耳を疑った。もうダメだと思っていた子供が見つかったと、

 

月読命「ほ、本当ですか!」

 

警衛隊C「はい、それと桜さんを誘拐したと思われる男を捕らえました。最近都市に侵入している者と思われるためそのまま捜査を続けていきます。」

 

(え?誘拐?確か1人で出てしまったと昨日の報告で・・・)

月読命「わ、わかりました。報告ありがとうございます」

 

 

月読命「・・・・・」

 

(んー、昨日の出来事といい、このタイミングといい何か引っかかりますね。・・・実際に会ってみましょうか。)

 

私はその引っかかってる原因を解くため捕まった者のところに向かった

 

 

 

〈神様お話中・・・〉

 

 

 

さて、私は今勝手に外出していたところを見られたせいで説教を受けています

 

受付の人「なぜ何も言わずに外出されるんですか!何かあったらどうするんですか?!」

 

月読命「うー、す、すいません」

 

受付の人「今後外出される時は一度私に言ってからにしてください」

 

月読命「わかりました〜」

 

受付の人「はー、それでどこに言ってたのですか?」

 

月読命「ちょっと会ってみたい者がいたので、それと後で訪問者が来ますので案内してあげてください」

 

受付の人「訪問者?もしかしてその会ってきた人ですか?」

 

月読命「ええ、まだ人かどうかは〜〜〜ですが、その人です」

 

受付の人「?承知しました。」

 

月読命「あと・・・と、・・・さんを呼んできてください」

 

受付の人「少しお時間がかかりますがよろしいですか?」

 

月読命「大丈夫です。お願いしますね」フフッ♪

 

受付の人「はい、では失礼します」

(やけに機嫌がいいですね。何かいいことでもあったのかな?)

 

月読命「よし、あとは待つだけです」

 

 

〈神様待機中・・・〉

 

 

月読命「・・・来ない」

 

理事長「来ませんね」

 

月読命「なぜこんなに遅いのですか」

 

理事長「何か事情があるのではないですか?」

 

月読命「だからと言ってここまで待たせるのはどうなのですか」

 

理事長「まあまあ、あと少し待ちましょう。月読命様」

 

今話していたのはとある学園の理事長。年は20代ほど、とても若いが霊力の知識はかなりのもの

 

理事長「あと少しですよ」

 

総隊長「それにしてもその方の実力は確かなのですかな?」

 

次に話をしているのはこの都市を守っている軍隊の総隊長、こっちの年は50代と年はとっているがまだまだ現役、警衛隊とは違い妖怪を専門に戦う部隊に所属している

 

月読命「それについては彼が来てからです」

 

総隊長「わしも楽しみになってきましたよ」

 

 

それから1時間・・・

 

 

月読命「グス・・・もう私のことを忘れてしまったのでしょうか」

 

理事長「そんなことはないですよ月読命様、きっと外せない用事があったに決まってますよ」

 

総隊長「ほーう、だからと言ってこのわしまで待たせるとはなかなかのやつだな」

 

理事長「総隊長さんも落ち着いてください」

 

総隊長「なーにわしは常に冷静だぞ」

 

理事長「それじゃあその殺気を抑えてください。普通の人なら軽く気絶してますよ。」

 

総隊長「これからくるやつは中々の実力者だろう。この位で倒れるなら期待はずれだ」

 

理事長(ダメだこの人、完全に怒ってる)

 

月読命「む、2人とも私のことを無視するのですか〜。泣きますよ。泣いちゃいますよ」

 

理事長「月読命様は泣こうとしないでください」

 

総隊長「さてあやつをどうしてやろうか」

 

理事長「あーもういい加減にしてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

霧神「失礼します」

 

ガチャ・・・

 

「あ」「え?」「ん?」「は?」

 

 

 

霧神視点

 

 

さてさて、今の状況を整理してみましょうか

 

入った部屋には20代ぐらいの女性が疲れ切った顔をして、50代の男性が俺に殺気を放って、月読命にいたっては今にも泣きそうな顔をしていた

 

(さっきの気をつけてはこのことだったのか?)

 

来るときに言われた受付の人の言葉、ようやく意味がわかった

 

しかもあの時月読命は「もし出てきましたらこの建物まで来て下さい」そう言って去って行った。恐らく来るのを待っていたのだろう

 

俺は出たあと桜のお母さんにお礼がしたいと言われ食事をいただいていた。その間も待っていたとしたらそれは不機嫌にはなるな

 

霧神「あの〜」

 

俺はひとまず声をかけようとしたら、いきなり何かが飛んで来た

 

ヒュン!

 

それをかわすがその何かが当たった後の扉は無残な木片とかしていた

 

総隊長「ほーう、今のをかわすか」

 

今のは殺気を放っていた男の仕業らしい

 

理事長「な、何してんですか、当たったらどうするつもりだったんですか」

 

そう、もし当たったらひとたまりもない攻撃だった

 

総隊長「別にどうもしない、当たったら所詮その程度のやつだと思うだけだ」

 

霧神(この人危ない人だ)

 

俺は一瞬でこの人が嫌いになった

 

 

霧神「それで月読命・・・様?俺を呼んだのはなぜですか?」

 

月読命「・・・・・」

 

霧神「おーい?」

 

月読命「その前に言うことはないのですか?私はずっと待っていたのですよ」

 

霧神(あ、やっぱり気にしていたのか)

 

今にも泣きそうな月読命は俺に何かを言わせたいみたいだ。と言っても言うのは1つしか浮かばないけど

 

霧神「・・・遅れてすいませんでした」

 

月読命「ふん、特別に許してあげます」

 

(上から目線かよ・・・あ、神様だから当たり前か)

 

月読命「それと私のことはさん付けでもいいですよ、なんならちゃんでもいいです」

 

霧神「・・・月読命さんで」

 

月読命「ぶーー」

 

霧神(一体何がしたいんだこの神様は)

 

急に機嫌がよくなった月読命の変なやりとりのせいで質問を忘れるところだった

 

霧神「それで改めて聞きますが、なぜ俺を呼んだんですか?」

 

月読命「それは簡単なことです。あなたに頼みごとがしたかったからです」

 

霧神(頼みごと?会って数時間しか経ってないのに何を頼まれるんだ?)

 

不思議に思った俺は今後の生活を揺るがす頼みごとだとはまだ知らない

 

 

 

総隊長視点

 

(こいつわしの不意打ちを見破ったのか)

 

わしは今長い時間待たされたためそいつに不意打ちの斬撃を放った

 

(しかしこうも簡単に躱されるとは)

 

まさか躱されるとは思わなかった。はっ、少し興味が出てきたぞ

 

月読命「その辺にしてください、総隊長」

 

総隊長「わかりました」

 

ここは落ち着いて月読命様の言葉を聞くことにするか

 

月読命「この人は霧神という名前で、まだあまり素性は知らないですが、最近都市の近くの森で妖怪の死体を発見しましたが、ここにいる霧神がやったものみたいです。」

 

総隊長「ほーう、それは確かなのですか?」

 

言葉ではそっけないが内心驚いていた。こんなひよっこか妖怪を倒したのかと

 

月読命「ええ、疑わしければ後で手合わせをしてみてはいかがですか?」

 

総隊長「ほほう、それは楽しみですな」

 

久しぶりに体を動かせると思うと居ても立っても居られなかなったが、ここで月読命様の頼みごとが出てきた

 

月読命「霧神さん、あなたにはこの都市の妖怪専門の部隊に入ってもらいます。」

 

それは急な頼みごとだった

 

総隊長「月読命様、意見よろしいですかな?」

 

月読命「ええ、いいですよ」

 

総隊長「恐らく月読命様はその部隊が人手不足ですからこの者を入れようと考えてるのですか?」

 

月読命「そうですが?」

 

今のわしの部隊は少数なため全ての妖怪事案は対応出来ない。増えるのはいいが、1つ問題があった

 

総隊長「まだ実力もわからないこの者を入れるなど少しおかしいのではないですか」

 

そう、実力のわからないやつが入ってもそいつが危険な目に合ってしまったら、それは

 

月読命「総隊長の言いたいことはわかります。そのための先ほどの手合わせをお願いしたのですよ」

 

霧神「えっとーさっきから何を話してるんですか?部隊とか手合わせとか」

 

総隊長「あぁ、自己紹介がまだだったな、わしはこの都市の軍隊の総隊長だ」

 

霧神「は?」

 

総隊長「それと手合わせとはわしと霧神殿の手合わせのことですぞ」

 

霧神「ちょっと待ってください、なぜこんなことに・・」

 

月読命「散々人(神)を待たせといて何を言ってるのですか?霧神さん」

 

霧神「・・・・・」

 

総隊長(月読命様も中々の性格をしていらっしゃる)

 

総隊長「わかりました。実力が確かなら快く向かい入れますが、実力がなければこの話は無しということで」

 

月読命「いいですよ。霧神さんもわかりましたね?」

 

霧神「俺に拒否権がないことだけわかった」

 

月読命「よし、両者同意の上ということでこの件はまた後で」

 

これでわしの用件は以上かな。それじゃあ、わしは一足先に行きますか

 

月読命「どこに行くのですか?」

 

総隊長「先に手合わせの場所に行ってますぞ。では霧神殿またあとで」

 

わしは手合わせの楽しみを抱え、その部屋を後にした。

 

 

 

 

理事長視点

 

まさか総隊長の不意打ちを躱すなんて、しかも妖怪を倒したのもこの人・・・

 

月読命「さて、次の頼みごとですが・・・」

 

霧神「まだあるんですか」

 

月読命「むしろこっちが本命ですよ」

 

理事長「あ、あの!」

 

思わず声を出してしまった

 

霧神「ん?」

 

理事長「あ、えっと、その、あのー」

 

思わず出してしまったため言いたいことが出てこなかった

 

霧神「どうしたんですか?」

 

理事長「あ、思い出しました。自己紹介いいですか」

 

霧神「いいですよ」フフッ

 

笑われた。恥ずかしい。そう思いながら私の自己紹介をした

 

理事長「んっんん、えー、私はこの都市にある学園の理事長をしています。恐らく月読命様の依頼に関係していると思いますので、もしご縁があればよろしくお願いします」

 

理事長(よし、変なことは言ってない流石私)

 

霧神「はい、よろしくお願いします」

 

なんとか噛まずに言えてよかった。その後軽く会釈してから月読命様の依頼へ

 

月読命「では次の頼みごとは、学園のとある生徒の護衛を任せたい」

 

霧神「護衛?」

 

月読命「もしその生徒に何かあれば助けてほしいというものです」

 

霧神「何かあればってそれほど重要な人なのか?」

 

月読命「その生徒の説明は後ほど理事長からお願いします」

 

理事長「わかりました」

 

(でもどうして護衛なんて・・)

 

私はそこが疑問でした。学園の防犯システムは完璧ですし、ただの護衛だけなんてわざわざ私が来ることもないはず・・・

 

月読命「あらあら、理事長さんはなぜ呼ばれたのか不思議に思っていますね、顔に書いてありますよ」

 

気づかれてしまった

 

月読命「それは理事長さんにもお願いがあるからですよ」

 

理事長「お願い?」

 

総隊長(月読命様のお願いならいいですが、このタイミングで何をお願いするのだろう)

 

そう思いながら月読命様の話を聞いてみたが、それはあまりにも急なことだった

 

 

月読命「ええ、それは霧神さんをあなたの学園に入学させることです!」

 

 

 

 

理事長「へ?」

 

霧神「は?」

 

まさか霧神さんを学園に入学させるなんてそんなこと全然思いもよらないお願いだった

 

私と霧神さんが呆然としてる間に月読命様は、

 

月読命「さて、続きは総隊長さんのいるところまで歩きながら説明しますか」

 

月読命様は勝手に話を進めて行く

 

霧神「ちょっと待て、俺はまだやるとも・・・」

 

月読命「どうしても、ダメですか?」ウルウル

 

理事長(うわー)

 

私は上目遣いで頼み込んでる月読命様を見て少し引いたけど、

 

霧神「くっ・・・・わかりましたから、そんな顔しないで下さい」

 

理事長(まさか通じるとは、それとも霧神さんがちょろいだけ?・・・今度試してみようかな?)

 

月読命「ありがとう霧神さん、あとでそれなりのお礼はさせていただきますね」

 

霧神「はいはい、はやく行きますよ」

 

そこで私と月読命様と霧神さんはさっきまでいた部屋を後にし、総隊長のいるところに向かい足を進めて行くのでした

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございました

今回の月読命の回想は何度か見直しても違和感がありましたが皆さんはどうでしたか?
できればもうちょっと早めに出せばよかったのですけど、入る場所か無かったです

いや〜まさかこんなことになるなんて、霧神も思わなかったでしょうね

総隊長「はやく手合わせしてみたいぞ」

あさ霧「おっ、楽しそうですね」

総隊長「当たり前だろ、最近の奴はいつでも弱気になりおって」

あさ霧「ははは、それはそうですよ。総隊長さんに睨まれたら誰だって逃げたくなりますよ」

総隊長「それでお主はなぜここに?」

あさ霧「小さな頼みごとをしにきたんです」

総隊長「また頼みごとか?」

あさ霧「そんなこと言わないで下さいよ。これを自分と合わせて言ってくれるだけです」

総隊長「お、それなら簡単だな」

あさ霧「じゃあいきますよー、せーのっ」

「次回もよろしく」
「ん、次回もよろしく」

あさ霧「あはは、少しずれてるじゃないですか」

総隊長「しょうがないだろ、急だったんだから」

あさ霧「別に大丈夫ですよ、はいありがとうございました」




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第6話 とても厳しい手合わせと新しい技

前回のあらすじ

月読命に頼み事をされ、結果総隊長を手合わせするはめになった

どうも、あさ霧です

今回は前回と比べ大分短いです。
それと技名が出てきますがネーミングセンスのない自分じゃ今のアレが精一杯です泣

と、いうことで今回もお楽しみに〜


霧神視点

 

 

 

俺たちは今、総隊長の手合わせのためその場所に向かっているところです

 

霧神「それでさっきの続きお願いしたいんだけど?」

 

理事長「ええ、学園のことですね、いいですよ」

 

ただ歩いて行くのもつまんないので前回話に出てた学園のことについての続きを聞くことにした

 

理事長「私の学園は主に霊力を扱った教育をしています。もちろん人によっては霊力の量や操り方色々ありますし、才能がある人そうでない人がいます。しかし、たまに能力を持った生徒が入ってきたりするのです。」

 

霧神「能力?」

 

ここでも使える奴いるのか・・・そーいえばこの世界作ったのもあの神様だったな

 

理事長「はい、その能力を持っている者は霊力の量も他と比べとても多いです」

 

つまり能力がない人はある人に比べてすでに大きな力の差があるのか

 

霧神「その能力持ちは生まれながらの天才ってことですね」

 

霊力が多い+能力持ちは持ってない奴に比べ差が大きすぎる

 

理事長「そうですけど、要は使い方です。たとえ霊力が多くても扱えなければ宝の持ち腐れですよ。最近の生徒はそんな人が多くて、中には能力の有無で差別するような生徒も出てきて・・・」ブツブツ

 

途中からなんか愚痴みたくなったけど大まかなことはわかった

 

霧神「だとしたらその護衛する生徒も能力持ちなんですか?」

 

理事長「ええ、そうですよ。詳しく言うと次の入学で入ってくる生徒ですけど、重要な生徒ってことで月読命様から護衛の生徒をつけてくれと」

 

霧神「それで丁度フリーな奴が見つかったと」

 

理事長「そんな感じです」

 

 

 

 

霧神「別にそれはいいんですが、もし俺が悪いやつでその重要な生徒を誘拐したらどうするんですか?」

 

理事長「ふふっ、ああ見えて月読命様は人を見る目があるんですよ。月読命様は霧神さんがそんなことはしないと言う確信があったからじゃないですか?」

 

 

 

確信ねぇ、そもそも人は見かけじゃないって言葉があるんだけど月読命もある意味危なげないな

 

霧神「・・そう言うことにしておきます。話を逸らしてすいません、さっきの続きですが、その生徒は何かが重要なんですか?」

 

理事長「それは能力に関することなのですが、その能力がとても珍しいものでして・・・」

 

能力が珍しいってこともあるのか?そもそも、

 

霧神「珍しければ何かあるのか?」

 

理事長「その能力を妬む人、狙う人、そういう人が出てきたりするのです」

 

霧神(だからそいつらから守るための護衛か)

 

霧神「だから護衛を頼みたいってことだったのですか」

 

理事長「はい、ですから私からもお願いします」

 

これで話の全体がわかった

てか、ここまで聞いといて断るなんて言えるわけない、俺は無駄にお人好しのようだな

 

霧神「ここまで聞かされたらやるしかないじゃないですか」

 

理事長「やっぱり難し・・・え?今なんて」

 

霧神「やってやりますって言ったんですよ」

 

平穏な暮らしじゃなくなると思うけどちょっとした頼み事を聞くのもいいか

 

理事長「本当ですか!ありがとうございます!」

 

月読命「私からもお礼を言いますよ」

 

そーいえば月読命もいたのか、すっかり忘れてた

 

月読命「むっ、なんか失礼なことを考えてます?」

 

霧神「カンガエテマセン」

 

月読命「ジーーーーッ」

 

霧神「きっと気のせいですよ。それより今はあの総隊長の手合わせです」

 

そこから数分歩いてやっと手合わせの場所に着いた

 

 

 

この建物広すぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総隊長「お待ちしていましたよ、霧神殿」

 

霧神霧「ああ、また待たせてしまいました」

 

それなりの気迫を出してる総隊長は腰に刀を差したままその場に立っていた

 

総隊長「早速ですがやりますかな」

 

霧神「やりますか。理事長さん審判お願いします」

 

理事長「いいですよ。ルールは相手を殺さないでいいですか?」

 

霧神「それだけでいいのか?」

 

理事長「怪我したら私が治しますので」

 

霧神「なら大丈夫ですね」

 

理事長「それでは位置についてください」

 

そして俺は総隊長の正面からある程度離れた場所に立った

 

総隊長「霧神殿は何も武器を使わないのですか?」

 

霧神「ん?あぁ、そういえば何も使わないですね」

 

今まで霊力や妖力でなんとかしてたしな

 

理事長「ではいきます。よーい・・・始め!」

 

その瞬間総隊長の姿が消え、いつの間にか俺は横に吹っ飛ばされ壁に激突していた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

霧神「いってー」

 

最初何が起きたかわからなかった。気づいたら壁に強く当たっていた

 

総隊長「この程度ですか?先ほどみたいなのはなんだったのですかな」

 

攻撃を食らったのは何十年振りか、そんなことを思いながら今はすぐに体制を戻した

 

霧神「まさか急にくるなんてな」

 

総隊長「手合わせと言っても霧神殿の力量を図るためですので、こちらは始めから全力で行きますぞ」

 

霧神(俺の力量ねぇ、どれまで力を出せばいいのか)

 

もし本当の全力でいけばたちまちこの世界のほとんどが大変なことになるだろう

人を壊さない程度の全力・・・1割くらいか

 

総隊長「ほう、ここまでの力を隠していたとは」

 

霧神(よし、違和感はないみたいだ)

 

霧神「俺も全力でやりますよ」

 

総隊長「もちろんです」

 

総隊長「飛斬『音速の斬撃』」

 

言った瞬間総隊長はさっきの斬撃を放った。俺は軽く避けた後相手の背後を取り蹴りを食らわした。

 

総隊長「くっ」

 

総隊長が怯んでる間、体に霊力で固めた拳で殴りかかった。しかし相手は刀でその拳を受け止め、かかと落としで俺を地面に落とした。その後背中めがけて斬りかかろうとしていた。すぐに横に避け相手と距離をとる

 

霧神(あまり隙がないな、どうする)

 

総隊長「飛斬『五月雨の舞』」

 

さっき距離をとったせいで総隊長はあの斬撃をいくつも俺に向かって放っていた。避けながら考えた

 

霧神(俺もああゆう遠距離攻撃があれば・・・やってみるか)

 

総隊長の斬撃が止んだ後、俺は手のひらに霊力を溜め相手に向かって放った。

 

霧神「霊弾『無の単弾』」

 

総隊長「なにっ」

 

威力は小石見たいな大きさでダイヤ並みの硬さの個体が猛スピードでぶつかる程度

総隊長はギリギリで避けたが、かすれた部分は切り傷がはいり血が垂れていた。

 

総隊長「まさかこんなことまでできるとは、面白いですな」

 

霧神「喜んでくれて嬉しいですよ」

 

霧神(やればできるもんだな)

 

でも、さっきのをみた総隊長はもう打たせまいと距離を詰めた。そのあとは近距離戦、斬りかかる所を避け隙に殴りかかるも受け止められ、そんな攻防を続けた。そして、

 

 

 

総隊長「はあはあ」

 

霧神「ぜえぜえ」

 

かれこれ1時間くらい続けていた

身体に制限つけてるとはいえそれについてくる総隊長は中々人間離れした身体能力があるな

 

霧神「もう・・・決着・・つけないですか?」

 

総隊長「いいだろう・・次の技がわしの最大の技・・・受け止められますかな?」

 

次で決着がつく。両者ともそれはわかっていた。だから互いに全力の一撃で決めようとしていた。

 

総隊長「か・覚悟はいいですか、霧神殿」

 

霧神「いつ・・でもいいですよ、総隊長」

 

これの一撃で終わる。だから今持てる力全てを相手に、

 

霧&総「「ウォォォォォーーーー!!」」

 

ぶつける!

 

 

 

総隊長「居合『獣王の一閃』」

 

 

 

霧神「霊砲『覇竜の咆哮』」

 

 

 

ズドォォォォーーーン!!!

 

互いの技がぶつかった瞬間、辺りに衝撃波が生じた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

理事長視点

 

理事長「キャッ!」

 

私はさっきの衝撃波で吹き飛ばされそうになったけど、月読命様の結界でなんとか無事にすんだ

 

理事長「まさかこんな戦いになるなんて」

 

私はただの組手程度の戦いになると思っていたのに、想像以上に滅茶苦茶なものだった

 

月読命「どちらが勝ったのでしょう」

 

理事長「まだ確認できません」

 

数分後辺りにあった煙がようやく晴れてきた時、1人だけ姿が見えた

 

理事長「あっ、あれは・・・」

 

その時その場に立っていたのは...

 

 

 

理事長「総隊長!」

 

 

 

総隊長だった。

 

 

霧神「さ、さす・・が・ですね。総隊長」ガクッ

 

総隊長「わしも・・・もう・・げ、限界・・ですな」バタッ

 

 

理事長「霧神さん!総隊長!」

 

 

(総=-ω-)スヤー ( 霧-_-) zzZZ

 

 

理事長「もう、驚かせないでくださいよ」クスッ

 

急に倒れたので死んだのかと思ったら唯寝ただけみたいでした

 

月読命「さて、2人を安静な場所に運びましょうか」

 

理事長「わかりました」

 

こうして霧神さんと総隊長手合わせの時間は終わった。結果は最後まで立っていたということで総隊長の勝ちだった

でも、霧神さんの実力は確認できたし、きっと総隊長も認めてくれるでしょう

 

理事長(あとは学園の手続きを進めて、って今思えば霧神さん程の実力で学生とかズルにも程があるでしょう。そこも誤魔化さないと)

 

私はこれから始まる学園生活がとても楽しみでしょうがなかった

 

 

 

 

 

 

 




バトルシーンを書くのは結構難しいです。結果あんな風になってしまいました。あれが限界です
m(_ _)mスイマセン

まさか総隊長が勝つなんて主人公スキルは何処へやら

それと誰が何言ってるかわかるようにセリフの前に言ってる本人の名前を入れましたが、違和感があれば直すかもしれないです。

誤字や意見等あればよろしくお願いします


理事長「〜♪」

あさ霧「おっ、機嫌がいいですね。理事長さん」

理事長「ええ、これからのことを思うと楽しくて」

あさ霧「それは良かったですね、ということで少しお願いがあるのですがいいですか?」

理事長「何かの挨拶ですか?いいですよ」

あさ霧「ん?なぜわかったのですか?」

理事長「フフッ、なんとなくです」

あさ霧「そうですか、ではこれを一緒に言って下さい」

理事長「わかりました」

あさ霧「いきますよ、せーのっ」

「「次回もよろしく(です)」」

理事長「変なとこなかったですか?」

あさ霧「全然ないですよ、大丈夫です」
(次回から少し変えるかな?)


7/17
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第7話 ざっくりと決まった、俺の名(仮)は・・・

前回のあらすじ

総隊長と手合わせ、勝者総隊長

また投稿間隔が開いてしまいました。
言い訳すると仕事が辛いのと新作のモン◯ンに向けて腕を磨いていたため

今回は少し速足になってしまいました。もう少し地の分のバランス考えないとです

ではお楽しみに〜


霧神視点

 

 

 

霧神「知らない天井だ」

 

一度は行ってみたいセリフ、リアルで言えるなんて思わなかった

 

 

そんなことは置いといて、目が覚めたら俺は見知らぬベッドで横になっていた。

おそらくさっきの手合わせで気絶したからここまで運ばれたのか、傷の手当てもされている

 

霧神(てか、これだけ鍛えてもある程度ダメージくらうと気絶するのか、それとも力を制限したからか?)

 

なんともめんどくさい身体だなと思い再び横になろうとしたら、隣のベッドから声が聞こえた

 

総隊長「起きたのか?」

 

話しかけたのは総隊長、俺と同じく体に手当てされた所が何箇所かあった

そういえばさっきの手合わせは総隊長が勝ったんだな

 

霧神「あーあ、負けちゃいました」

 

俺はため息混じりで言った。いくら力を制限したからと言って対人で負けるなんて俺もまだまだだな

 

総隊長「逆にわしが負ければ切腹でもするつもりだったけどな」

 

霧神「ぶ、物騒なこと言わないで下さい」

 

今の発言で負けてよかったと思った。本当は冗談だよな?総隊長が言うと冗談に聞こえない

とは言っても負けは負け。総隊長に認められない今じゃ月読命の言ってた部隊入りも難しいだろうな

 

霧神「それで、俺は負けましたがどうするんですか?」

 

総隊長「力と霊力だけ見れば充分いいが、技術が足りん。すぐに入るのは難しいな」

 

そうだよな。月読命にはなんて言い訳するかな、すると総隊長とある提案が出てきた

 

総隊長「ものは相談なんだが、わしの元で修行してみないか?」

 

霧神「修行ですか」

 

まさか修行を進められるとは今の俺には新しい技を得られる絶好のチャンス、でもそうなると月読命の件はどうしようか

 

ふいに悩んでいる顔をしてたのか、それをみて察したのか総隊長から

 

総隊長「月読命様にはその事を伝えたぞ。だから問題はない。時間もないから短期集中で半年間みっちりやってやる」

 

霧神「そ、そうですか。もうそこまで話ができていたとは」

 

どうやら俺が、寝てる間に話が終わっていたみたいだ

今更だが俺の動向が勝手に決められてるような気がする。別にいいけど

 

霧神「わかりました。総隊長の修行に付き合いますよ」

 

総隊長「おぉ、霧神殿ならそう言ってくれると思ったわ」

 

ここまで話を進められてるなら断りにくいし、そもそも今より強くなれるなら断る理由もない

 

霧神「総隊長、これからよろしくお願いしますよ」

 

総隊長「うむ、よろしくな」

 

 

こうして俺は月読命の頼みごとや総隊長の修行を受ける事となり、残念ながら決して静かな日々を送ることはできないがそれなりに楽しめる日常を過ごしていくのでした。

 

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

その後すぐに完治した俺と総隊長は理事長にはやく治りすぎと驚かれたが、帰れる許可をもらえた

 

そして俺はまだ家が無いため月読命が準備してくれてる間に総隊長の家でお世話になるところです

それで今はその帰り道・・・

 

霧神「そーいえば総隊長って1人暮らしなんですか?」

 

総隊長「いや、わしの娘と可愛い孫と一緒に住んでいる」

 

霧神「そうなんですか、その可愛い孫さんのお父さんはどうされたんですか?」

 

総隊長「あー、警衛隊に入っていたんだが、勤務中妖怪に襲われて亡くなってしまってな」

 

しまった、聞いちゃいけない事を聞いちゃった

 

霧神「す、すいません、嫌な事を聞いてしまいました」

 

総隊長「いや、別に気にすることではない。部隊に入ればそういうこともある。亡くなってしまったのはしょうがない。だから今あるものを失わないようにすればいいと思ってる」

 

霧神「・・・強いですね、総隊長」

 

大切なものを失い、それを乗り越えれる人なんて数少ない

 

総隊長「そのくらいじゃないと、総隊長なんてやってられんわ」

 

それから総隊長の家に着くまで軽く話をしながら歩いて行った

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

そんなこんなで総隊長の家に着きました

 

 

 

着いたのはいいのだが、どうも見覚えのある家だ

まさかそんなことはないと思ったのだが、1つ総隊長に質問をした

 

霧神「総隊長、失礼ですが、総隊長の名前って・・・」

 

総隊長「ん?言ってなかったか?わしの名前は・・・」

 

総隊長の名前を聞いて俺は驚いた

 

 

 

 

 

 

 

「わしの名前は大原 郷次郎じゃ」

 

 

 

 

 

 

 

あー完璧に一致しましたわー、まさかあの大原家の爺ちゃんだったとは、世間が狭いにも程があるだろ

 

総隊長「急に名前を聞くとは何かあるのか?」

 

霧神「まーちょっとした確認です」

 

総隊長「変なやつじゃな、まあいいか。ただいまー」

 

総隊長が家に入っていくと1人の少女が出てきた

 

霧神「おじいちゃんおかえり!」

 

恐らく総隊長のお孫さんなんだろう。しかしその少女が・・・

 

 

 

 

 

桜「あれ?もしかして霧神さん?」

 

霧神「・・・・・」

 

まさか大原桜さんだったなんて

 

 

 

 

 

 

 

総隊長「そういえばお礼がまだだったな。わしの孫、桜を助けてくれてありがとう」

 

霧神「知ってたのかよ」

 

総隊長は孫を助けてくれたのが俺だと知ってたみたいだ

 

桜「おじいちゃんがお客さん呼ぶっていうから誰かと思ったら、まさか霧神さんだったなんてね。さあ、早く入って入って」

 

そう言って総隊長と俺は桜に連れてかれた

まさか1日に同じ家にお世話になるなんてそんなこと全然思ってなかった

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

総隊長の家にお邪魔した俺はみんなと夕食を楽しく済ませ、空き部屋だった部屋を借りて休むことにした

 

霧神「今日も大変な1日だったな」

 

俺は今日の出来事をふいに思い返した

 

少女を助けたと思ったら牢屋に入れられたり、出たと思ったら月読命の頼みごとなんて聞くことになったり、都市の軍の総隊長との手合わせ、さらにその総隊長が助けた少女の祖父だったなんて

 

霧神(色々あり過ぎるだろ、まあいいや寝よ)

 

心の中でツッコミを入れてたらコンコンと扉からノックが聞こえた

 

霧神(こんな時間に誰だ?)

 

今は夜遅くほとんどの人は寝てるはずだ。もしかして総隊長かな?と思い扉は開いてると言った。しかし、

 

桜「こんばんは〜」バタン

 

入ってきたのは桜だった

 

霧神「どうしたの?こんな時間に」

 

桜「ちょっとお話がしたくて、いい?」

 

改めて言うが今はもう深夜に近い、そんな時間に1つの部屋に2人の男女がいたらどうだろうか、間違いなく間違いが起きる

 

・・・どっちだよ

 

と言っても残念ながら前の世界で約100年ただ戦いまくった結果、そう言うのに鈍くなってしまった

小さな欲望はあるが自信が狂うまでの欲望はもうない

 

つまりなんの間違いも起こらない

 

霧神「はぁ〜本当は寝ないといけない時間だけど、しょうがない少しならいいよ」

 

・:*+.(( ° ▽ ° ))/.:+パァァ…

 

桜がなんか可愛い顔してるけど、それは置いといてひとまず椅子に座らせた

 

霧神「それで話ってなに?」

 

桜「えっと、霧神さんの名前なんだけど全然思いつかなくて・・・」

 

霧神(そーいえばそんなこと言っちゃってたな)

 

 

 

すると桜がなぜか俺の顔をジッと見てきた。顔に何かついてるのかなと思ったら逆にあるものを付け忘れた

 

 

みんなは忘れかけてるかもしれないけどいつもは左目に眼帯を付けている。しかし寝るときだけとっていたので、眼帯は今机の上に置いてある。つまり左目を見られた。

 

桜「霧神さん、左目見えてるの?」

 

桜は俺の左目が見えてないと思っていたみたいだ。それはそうだろう。眼帯なんて怪我したときくらいしか付けない。でも俺は目が見えないほどの怪我なんてしてないし傷1つついてない

 

「それに不思議な目をしてる、黒い目に紅い瞳」

 

人が半妖化したら身体に何かしらの変化がある。人目に付かない所なら良かったのに

 

 

俺の左目は妖力のせいで妖怪化していた。

 

 

 

(やばい見つかった!)

 

俺はすぐに手で左目を覆った。しかしもう手遅れだろう、今通報されたらもうこの都市にはいられないだろう、すると桜から意外な反応が返って来た。

 

桜「なんかカッコイイ!」

 

霧神「え?」

(まさかわからないのか?)

 

霧神「桜さん、他に思うことってある?」

 

桜「ううん、ただ珍しいなって思っただけだよ」

 

霧神「・・・・・」

(もしかしてこの都市だとこういうのはあまり知らないのかな?)

 

桜「どうして隠してるの?何かあるの?」

 

霧神「あ、あまり目立つのは好きじゃないんだ、だから隠してたんだよ」

 

桜「ふーん、でも眼帯してる方が目立つような」

 

霧神(確かに・・)汗

 

まー一先ずやり過ごせたみたいだ。

するとまた桜さんが俺の顔をジッっと見てきた

 

霧神「次はどうしたの?」

 

桜「霧神さんの名前」

 

霧神「俺の名前がどうしたの?」

 

桜「えっと、左の目が赤いから・・

 

 

 

アカメってどう?」

 

 

 

(今このタイミングで言うのか)

 

霧神「アカメ、なんか単純すぎないか?」

 

桜「えー、いいじゃん。カッコイイいいよアカメ」

 

霧神「うーん、でもせっかく考えてくれたんだしな、じゃあ元の名前思い出すまで俺の名前はアカメな」

 

桜「ずっと使えば良いのに・・」シブシブ

 

あっという間だったけど俺の名前(仮)が決まった。でも名前があるってなんかしっくりくるな。

 

霧神「一応お礼言わないとね。名前考えてくれてありがとう」

 

桜「えへへ、どういたしまして」

(*´∀`*)えへへ

 

 

改めて俺の名前は霧神 アカメ(仮)になった

 

 

 

 

さてもう日をまたいでしまった。いい加減桜を帰さないと

 

(桜 ̄□ヾ)ファ

 

霧神「もう遅いから部屋に戻りな」

 

桜「え〜ここで寝る〜」

 

いやそれはまずい。別に何もしないけど、一緒に寝てる所を見られたらなんて言われるか

 

霧神「ダメだよ。ほら部屋まで送ってあげるから」

 

(´-ε-`)ぶー

 

霧神「そんな顔しない。行くよ」

 

桜「はーい」

 

それで桜を部屋まで送った後自分の部屋に戻りそのまま眠りについた

 

 

 

 

 

[夢の中]

 

(ん?ここはどこだ?なんだか見覚えのある場所だな)

 

今俺は上下が曖昧でそれでいてその場に浮いているみたいな感覚

 

(そうか、ここは俺があの神様と初めて出会った場所)

 

?「おぉ久しぶりじゃの」

 

どこからか声が聞こえる。しかし姿は見えない。でも、この声に聞き覚えがある。転生前最後に聞いた声・・

 

霧神「久しぶりだな、神様」

 

そう俺を転生させた神様

 

霧神「それでここはどこだ。あの場所に似てるってことはもしかしてまた死んだのか?」

 

神様「なわけないじゃろ、ここはお主の夢の中じゃ」

 

霧神「なんだびっくりした。また死んだのかと思った」

 

神様「ほーう、あの時は転生したく無いと駄々こねてたのに随分と思い入れがあるようじゃな」

 

霧神「別にそんなんじゃねえよ、それはともかく姿は見せないのか?」

 

神様「それはある事情で見せることはできん、まーそのうちまた会うことがあるかもな」

 

なんて能天気な神様だか

 

霧神「それで何か用があるのか?」

 

神様「そうじゃった。うっかり忘れる所だった」

 

霧神「なんだもうボケ始めたか」

 

神様「違うわい、一々茶化すでない」

 

怒られた

 

霧神「わかったわかった、それで用はなんだ?」

 

神様「まーちょっとしたアドバイスじゃ」

 

霧神「アドバイス?」

 

神様「まずはお主いつの間にか半分妖怪化しとるな、」

 

霧神「あぁ、成り行きでなそれがどうした?」

 

神様「めんどくさい事をしてくれたのう、今お主のいる都市では妖怪=穢れ、となっておる、普通は門に入った瞬間妖怪だとバレとる」

 

霧神「ん?それじゃあなんで俺は大丈夫だったんだ?」

 

神様「お主から穢れをなくしたんじゃ、わしの力でな。感謝するがいいぞ」

 

偉そうなやつだな、あ、神様だからか

 

霧神「そんなことがあったのか、一応お礼言っとく」

 

神様「別によい、それともう1つ、お主この世界で1番の年長者だからな」

 

霧神「は?」

 

神様「いやー初めて作った世界だからな、それぞれの世界の時間の流れがバラバラなってしまってな、お主が初めて来た世界で100年ほどいたと思うがこの世界だと数万年経ってるってことじゃ

そういえば月読命にはあったか?あいつもお主より年下だからのう、年下には優しくするんじゃぞ」

 

霧神「頭がこんがらがって来た」

 

神様「さてこんなもんかのう、伝えることは伝えたから後は帰る」

 

霧神「ったく、急に人の夢にはいってきては色々言いやがって」

 

神様「そんなこと言うな、次会う時は姿くらい出してやるぞ」

 

霧神「ほんと、憎たらしい神様だな」

 

神様「ははっ、それじゃ引き続きこの世界を頼んだぞ」

 

霧神「あぁわかったよ。それじゃまたな」

 

久しぶりに神様と話したが何も変わってないみたいだ。それにしても中々めんどくさい立ち位置になったな、と思いながら俺は夢から目が覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




7話目にしてようやく霧神の名前が決まったみたいですね

でもあくまで仮なので本当の名前を知るのはもっと後になる予定

次回かその次かようやく学園入りするかもしれないですが、どんな感じにするかまだ考えてる途中です


最近この小説の始めの方を見ましたが、半分黒歴史になってます

アドバイス、評価、コメント等よろしくお願いします

では次回もよろしくです



7/18
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第8話 半年間の稽古

前回のあらすじ

霧神の名前が決まりました

今回で学園のところまで進めようと思いましたが切れが悪くなるためあえなく諦めました。

そういえば人物紹介をしていなかったので、最後の方に簡単に載せておきます。
よかったら見てください。

ではお楽しみに〜


霧神視点

 

一夜明けた今俺は早速総隊長と稽古をしている。俺の要望で刀の扱いを教えてもらうことにした。しかし・・・

 

 

 

総隊長「ほらまた剣先が曲がっておるぞ?真っ直ぐ振り下ろすんじゃ!次曲がったらペナルティーで千回追加するぞ!」

 

 

 

 

めっちゃ厳しい

総隊長だから稽古は厳しいと思ったけど、なぜか不機嫌なせいでこんなことになってる。まー理由は・・

 

 

 

 

 

[遡って今日目覚めた時]

 

俺は夢から覚めた

 

 

いい目覚めだと思ったら不自然に布団か盛り上がってる。めちゃくちゃ不思議に思い布団をめくったらそこには昨日部屋に帰したはずの”桜”がいた。

 

何故ここにいるんだと思いながら、俺はすぐに桜を起こそうとした。しかし中々起きてくれない。肩を揺すってもほっぺたをペチペチしても起きない。

 

観念して先に起きようとしたらいつの間にか桜さんの腕が俺の体をがっしり掴んでる。どうしようかと頭を抱えながら、まず桜の腕を解こうとした。そしたら急にドアが開いた

 

総隊長「霧神殿、朝のけいk・・ってどうしたのだその左目!」

 

やばっ!総隊長にも見られた

 

霧神「いやこれはその・・」

 

俺はすぐに弁明しようとするが何を言えばいいのか言葉が出てこない

 

総隊長「まさかお主・・・ってぬああぁぁぁぁ!ななな、何故お主が桜と寝ておるんじゃぁぁぁ!」

 

総隊長が桜を瞬間急に怒り出した。そのうちに俺は眼帯をつけた

ひとまず目の話はそれたのは良かったがなんだかさらにめんどくさくなりそうだったので、桜がなぜここにいるかわからないことを総隊長に言おうとした

 

霧神「いやこれは俺にも・・ 総隊長「ままま、まさか桜をたぶらかしたのか!くそぉ、いくら霧神殿とはいえわしの可愛い孫をやるつもりなどないわぁぁぁ!」

 

総隊長は怒ると人の話を聞かないみたいだ

そして孫思いの爺ちゃんのせいで桜が起きてしまった

 

桜「・・うるさいな〜・・ってあれここは・・」(寝ボケ)

霧神「起きたな桜、ところでなんでここで寝てたのかな?」

桜「霧神さんおはよ〜、なんでって霧神さんがあったかいからつい入って来ちゃって〜」

総隊長「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

桜の一言によって総隊長がもう何言ってるのかわからない声を上げていた

 

総隊長「霧神、お主は朝の地獄の稽古をつけてやる。すぐに来るのだ!」ドタドタ

 

そう言って総隊長は部屋から出て言った・・・

 

 

 

 

[時は戻って朝稽古終了]

 

霧神「はぁー終わったー!」

 

結局素振り1万回やる羽目になってしまった。

さらにあれやれだのこれやれだのやっていくうちにもう昼過ぎだ。流石に疲れた

 

因みに疲れについての能力は解除した。あれほどやったのに疲れないってのは自分で頑張ってないように思ってなんか嫌だ

 

そして俺は稽古の疲れを癒すため縁側で横になっていた。すると奥の方から誰か来たみたいだ

 

桜「お、お疲れ様です。霧神さん」

 

そこには少しおどおどした桜さんがいた

 

総隊長「ん?あぁ桜か、どうしたんだ」

 

何故か元気がない桜にどうしたと聞いてみた

 

桜「えっと、朝のことであ、謝りに来たっていいますか、なんというか・・・」

 

今朝俺の布団に潜り込んでたことみたいだ、もう気にしてないからいいんだが、それよりも1人の少女が大人の男の人の布団に入ってくるもんじゃないんだけどな

 

霧神「もう気にしてないから大丈夫だ」

桜「でもそのせいで朝からこんな厳しい稽古になってしまって」

霧神「いや、いいんだ。このくらいしないと身につかないし」

桜「でも〜・・」

 

これじゃラチがあかない、ひとまず何かやらせて心を落ち着かせよう

そんな感じで桜には何かをやらせるため言葉で誘導させた

 

霧神「別にいいから、それよりお母さんの手伝いでもしてきな、俺はもう少し休んでるから」

桜「う、うんわかったー」

 

桜さんは少し暗い顔をしながら部屋の奥に行こうとした。これは後々気まずい雰囲気になるため、推しの一声をかけた。

 

霧神「またこのあと時間があれば話し相手になるからね」

 

すると元気のなかった桜は

 

桜「わ、わかった!ありがとう!」

 

と嬉しそうにお母さんのところに向かって行った。

 

 

 

そこから少しして庭で稽古を終えた総隊長が帰って来た。数時間体を動かしたにも関わらず息1つ上がってない。

 

総隊長「よっこいしょっと」

 

総隊長は俺の隣に腰を下ろした。

 

 

「「・・・」」

 

 

・・・沈黙が続く。朝の件があるため少し気まずい。

 

数分後先に言葉を発したのは総隊長からだった

 

総隊長「お主は相当桜に好かれてるようじゃな」

霧神「そうみたいですね」

 

「・・・」「・・・」

 

((気まずい))

 

き、気まずい。それより話題が出てこない。何を話せばいいかとか何も思いつかない

 

俺が思いつめているとまた総隊長から話しかけられた。しかし、内容はあまりにもストレート過ぎる内容だった

 

 

 

 

 

 

 

総隊長「お主半分妖怪じゃな?」

 

 

 

 

 

((( °Д°))?!

 

霧神「!!!ななな、何いってるんですか?!総隊長!お俺か妖怪なわけないじゃないですか!」

総隊長「実際手合わせ中から怪しかったのじゃが、微弱ながら妖力を感じたぞ」

 

( °Д°)マジカ

 

総隊長「それにな朝のあの時お主の目を見て確信した」

 

霧神(やっぱりか、はぁこうなっては仕方がないか)

 

やっぱりすぐバレるものなのかと、俺はもうここにはいられないなと思い

 

霧神「それで俺はどうなりますか?今の立場ならこの都市から追い出されても文句は言えないですが」

 

この都市から出ようかと思った。でも帰って来た言葉は意外なものだった

 

総隊長「馬鹿者、怪しい奴にわざわざわしの稽古までつけるわけないじゃろ」

霧神「ん?どういう事ですか?」

 

総隊長「わしらが妖怪を畏れるのは穢れがあるなんじゃ、その穢れは人にとって悪影響があるのでな。しかしお主にはその穢れがない、なら問題ないと話し合って決めたんじゃ」

 

まさかここであの神様がやってくれたことが良い方向に運ぶなんて、と恐らく初めて神様を良い奴だと思った

 

霧神「そうなんですが、なら良かっt・・って話し合ったって誰とですか!?」

総隊長「あぁ言い忘れとったが今の所お主が妖怪だと知ってるのは月読命様と理事長だけじゃ。因みに月読命様はお主と会った時点で勘付いていたみたいなんじゃ」

 

俺の知らない間に色々と勝手に話が進んでることがよくあるような、でも今回はよしとしておこう

 

総隊長「さて今日の稽古は終わりじゃ、あとはゆっくり体を休めておくんじゃ」

霧神「あれもう終わりですか?」

総隊長「なんじゃまだやり足りないのか?」

霧神「イエ、ソンナコトハナイデス」

 

これ以上やったら体がおかしくなる。正直これで終わるのは嬉しい

 

総隊長「明日から本格的に稽古をつける。久々にわしの能力も使ってな」

霧神「総隊長さんはなんの能力があるんですか?」

 

総隊長にも能力があるなんて初耳だ、だからあの手合わせであんな霊力があったのか

 

総隊長「わしの能力は《武術・剣術を教える程度の能力》じゃ、戦闘には不向きじゃが教える相手がいればそいつに合った武術・剣術を教えれるそんな能力じゃ」

霧神「それじゃあ総隊長のあの戦い方もご自分でですか?」

総隊長「あぁわしは能力を使って独学で学んだ。あれ以外わしに合ったやり方は無い」

霧神「そうでしたか、だったら俺も自分に合ったやり方があるわけですか?」

総隊長「そうじゃ、それを明日からやるんじゃ、せいぜい楽しみにしておくんじゃな」

霧神「わかりました!」

 

 

 

 

そして毎日総隊長の厳しい稽古が始まった。

時には大怪我しそうになったり、死にそうな場面もあった(死なないけど)

 

途中理事長からようやく俺の家ができたと連絡がきた。総隊長と似たような屋敷風の家にしてもらった。総隊長の家から離れた時桜から猛烈に足止めを食らわされたが、毎日会いに行くという条件でなんとかなった。

 

また稽古中片目だけだと何かと不自由なため総隊長の提案でカラコンというものをつけた。ただそれを目につけただけなのに妖怪の目を簡単に隠せた。ビックリだぜ

 

時には総隊長の仕事場、妖怪専門の部隊に見学しに行ったりもした。部隊の人と総隊長と同じく手合わせしたが全力(1割を)出さずに勝てた。その時は周りがめちゃくちゃ盛り上がってたな

 

何回か理事長や月読命も稽古の見学をしに来たりしていた。桜のお母さんもさぞ驚いただろうな

 

 

 

 

 

そこから半年ついに稽古終了日・・・

 

総隊長「これで稽古は終わりじゃ」

霧神「ありがとうございました」

 

理事長「おめでとうございます」桜「おめでと〜」月読命「よくここまで頑張りましたね。お疲れ様でした」

 

やっと半年の稽古が終わった。そのことで理事長や月読命が総隊長の家に来ていた。

 

月読命「やっと終わりましたね」

霧神「なんだかあっというまだったな」

理事長「そういうものですよ」

 

この半年は本当にあっというまだった。この世界に来たのが昨日のような感覚だ。

 

総隊長「さてお主は一週間後正式にわしの部隊に入る。それまで気を引き締めておくんじゃな」

理事長「あれ、こちらの学園の入学も一週間後なのに、霧神さん大変ですが頑張ってください」

霧神「一週間あれば余裕ですよ。もう少し休んだら準備に取り掛かりますよ」

 

そう言い俺は少しの間横になっていた。確か稽古初日もこんな感じだったな。今まではただ力をつけようと100年努力したが、技術は人によるが短期間でこれほど強くなれるんだなとしみじみ思った

 

 

数分後・・・

霧神「さて、疲れも取れたから、早速準備に取り掛かります。総隊長今までありがとうございました、次会う時は部隊で」

総隊長「そうじゃな、楽しみにしておるぞ」

霧神「それじゃあ失礼します」

 

そう行って俺は自分の家に向かった

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介

霧神 アカメ(仮)

身長:170後半
体重:約60くらい
年齢:この時点で数万歳(この世界では)
※わからない人は前話参照
能力:可能と不可能を操る程度、あらゆるものを無効にする程度
性格:平穏が好き、推しに弱い
詳細
とある神様の手違いで死んでしまった霧神。転生させようとするが前世で何かあったのか断ってしまう。結果、半強制的に転生してしまった。転生してからしばらくは自分の能力の研究・修行をして、大妖怪程度なら手加減して相手できるくらいまで強くなった。
これも前世の影響なのかうるさい所やめんどくさいことをきらい、静かで平穏な所を強く好んでいる。
なのに他人の頼み事は中々断れず下手に目立つことがある。


題名変えました

アドバイス、評価、コメント等お願いします

次回もよろしくです

7/23
手直し終了



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第9話 こんにちは、初めまして

前回のあらすじ

半年の稽古があっという間に終わりましたー

長らくお待たせしまってすいませんでした。
文章を考えては消え、考えては消えの繰り返しで、やっと入力できたと思ったらその文が全部消えてしまったりそれで発狂したりとしていました

さて言い訳はこのくらいで今回も恐らく早足になってしまったかもしれないです。最近タグに早足を入れるか悩んでます

それと今回は6000字近くなって大変長くなっちゃいました
2つに分けようかなと思いましたが、そうなるとさらに時間がかかってしまうため、あえなくこんな形になりました

最後まで見ていただければ幸いです

ではお楽しみに


霧神時点

 

総隊長の家から歩いて10分ほどのところにあるのが俺の家、木造平屋で大き過ぎず小さ過ぎない家

半年の稽古の間から一人暮らしを始めたんだが、俺にはもったいないくらいいい家だ

 

それはさておき早速入学やら入隊とかの準備があるため、さっさと家に入った

すると玄関前にダンボールが2つと大きな封筒があった。よく見るとダンボールの方は学園と部隊関連と書いてあるが、封筒には何も書いてない。

ひとまずそれらを家に入れ先にダンボールの中身を開けて見た。中身は制服と思われるブレザーやら必要なものやら色々入っていた

 

(これ特に準備するものなくないか?)

 

ダンボール関連は別にまとめといて、次に封筒を開ける。すると中から何かの文章と1人の写真が入っていた

 

霧神「なんだこれ?」

月読命「それは霧神さんが護衛する人ですよ」

霧神「ふーん、そうか・・・って月読命さんいたのですか」

月読命「反応薄いですね〜、それとまださん付けですか?良い加減言葉使い変えてください。別にタメでも良いのですよ」

霧神「流石にそれはまずいですよ」

月読命「敬語使われるとなんだか、距離があるようで嫌なんです。だから変えてください。因みに総隊長や理事長も同意見です」

霧神「はぁーわかった、これでいいか?」

月読命「ええ、いいですよ」

 

突然現れた月読命にも慣れた。慣れって怖いんだなー

 

 

っと、色々と話が逸れたが一旦戻そう

 

再び封筒に入っていた写真を見ると、そこには顔が綺麗に整った黒髪の少女が写っていた

 

霧神「それでこの人が護衛する人なんだな」

月読命「そうですよ。名前は八意XX」

霧神「なんて?」

 

護衛者の名前を聞いたが苗字しか読み取れなかった

 

月読命「あ失礼、名前が特殊で普通の人は発音もできない名前なんです。周りの人は”八意永琳”と呼んでいます」

霧神「なんて名前つけるんだか、まぁいいや。それでこれにはこの少女のことが書いてあるのか」

月読命「そうですが、重要なところだけですので、身長や体重などは載っていませんので」

霧神「別にそんなの見なくたっていいだろ。重要なのは能力だ、どこに載ってるんだ?」

 

俺は彼女の能力が載ってる書類をさがしている。すると月読命から質問がきた。

 

月読命「そういえば霧神さんの能力、どんなのか聞いてもいいですか?」

霧神「あれ?言ってなかったっけ?」

月読命「それ以前にあるかも知らなかったです。その反応はあるんですね」

 

まーあるにはあるんだけど、こう言うのってペラペラ喋るもんじゃないと思うんだけどな

・・・別にいいけど

でも聞いた話2つ能力があるのは今まで一度も無かったみたいだから、どっちの能力を言おうか

 

考えた結果当たり障りのない能力の方を言った

 

「俺は《あらゆるものを無効にする程度の能力 》がある」

 

ガタッ!

 

俺の能力を聞いた月読命はなぜか急に立ち上がった

 

月読命「ななな、なんて能力なんですか!」

 

驚いてるみたいだ

 

 

 

 

 

ちょっとびっくりした

 

 

霧神「一旦落ち着け、そんな驚くもんか?」

月読命「おお落ち着いてます。そ、それでその無効ってどのくらいできるんですか!?」

霧神「うーんあまり試したことないけど精神攻撃や呪いとかの間接的な攻撃は無効にできる。それと物によっては触れたものの何かを無効にもできたかな?」

月読命「なんですかそれ、あんな身体能力でチートみたいな能力もあって、あっでも学園では・・」

霧神「そこら辺は大丈夫だ、あまり目立ちたくないから、ってあった能力の紙」

 

能力の紙を見つけ、一通り手を通した

 

ペラッ、ペラッ、?!

 

霧神「ふっ、これは狙われるだろうな、この能力」

 

そしてその紙にあった一文を見てそう思った

 

 

 

 

八意永琳

 

あらゆる薬を作る程度の能力

 

あらゆる薬を作ることのできる能力。

ただしあくまで「作り方がわかり、元となる物があれば作れる」能力であり、無から作り出せるわけではない。薬の材料や道具、場合によっては他人の能力が必要となる。

 

※東方大百科一部抜粋

 

 

 

 

霧神「なるほどなー」

月読命「何がですか?」

霧神「いやなんでもない、さて見るものも見たし残りのものを片付けてっと、もう夕方か。・・・月読命よかったら夕飯食べてくか?」

月読命「いいのですか?是非お願いします」

霧神「わかった。少し待っててくれ、作ってくる」

月読命「はーい、待ってまーす」

 

後のことは後で考えよう、そう言い俺は今日の夕飯のメニューを考えながらキッチンへ向かって行った

 

 

 

 

〜〜〜1週間後〜〜〜

 

 

 

 

霧神「ここが学園か」

 

俺は今ブレザーを着て'青のネクタイ'をつけた格好をしている

学園までの地図を片手にようやく目的地に着いた。迷って20分くらいロスしたのは内緒ということで...

学園内はもう人集りが出来、教師たちの誘導によってどんどん奥へと入って行く

 

そこから数分後、今回入学する生徒たちが集まった。説明によるとこれから入学式をするということで一旦荷物を置き会場に向かう。

 

会場は大きなホールのようなもので、既にこの学園の在籍者もいた。周りの新入生にも知り合いがいるみたいで楽しげに会話している生徒たちがいた。あまり邪魔にならないように後ろの方に行く

 

 

『これより入学式を挙行いたします。まずはじめに・・』

 

 

 

そういえば同じ学年の知り合いなんていないんだったな、・・・そりゃあ当たり前か、そもそも誰かといると護衛の仕事もままならないし、別にいいのか。今思うとめちゃくちゃめんどくさいなこの仕事・・・

 

でも他にやることもないから引き受けたんだし、今更どうにもできないだろ

 

 

 

『以上で入学式を終了いたします。新入生は適正検査の会場へ向かって下さい』

 

 

考え事をしていたらいつの間にか式が終わってた。まー何かあった時に動けばいいしそれまでは適当に過ごすか

 

 

そして俺は適正検査を受けるため別の会場へ足を運んだ

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

適正検査の会場に着いた時すぐに目に付いたのは何かの機械だった

 

「なんだこれ」「さあ?分かんねぇ」 「なんだか怖いような・・」「へーきでしょ、こんなの」

ガヤガヤ、ザワザワ

 

それを見た時から周りが騒がしい。するとある1人の教師らしき人が話し始めた

 

教師「はい静かにしろ〜、これからお前たちには3つの適正検査を受けてもらう。1つ目は霊力の量を測ること、2つ目は筆記試験、最後に自分たちにあった武器を見つけることだ。やり方はその都度教える。なんか質問あるか?」

 

シーーン

 

教師「ないみたいだな、よしそれぞれの場所につけ」

 

教師「・・・(あれ?こんなのあったっけ?もうちょっと書類確認すればよかったな)」

 

けどあまり気にせず初めの検査を受けにいった。しかし前もって確認しなかった俺はこの後散々な目にあうとは思いもよらなかった

 

 

教師「よし、集まったな。まず1つ目の検査を始める。やり方はこの機械に手をかざすだけ、それだけでその人の霊力の量がわかる。量が多ければ'高'少なければ'低'と表示される。この中に何人かは能力持ちがいると思うがほとんどは'高'になるだろう。能力持ちでないやつは'中'まで行けばいい方だ。しかし中には例外のものもいる。それは出て来た時に言おう。それじゃ始め」

 

教師が説明を終えると我先にと自分の霊力の量を測りたがる奴が出る

 

 

まー自分の実力が目に見えるからしょうがないか

 

「お、中だったぜ」「あー俺低だ〜」「わっ、うち高だ!」「俺も高だ」

 

もう何人かは測り終え満足そうな人、不満な人、色々な反応する人が多い。すると、奥の方でざわざわしてるのを見かけた。

 

 

「おいおいマジか」「すげー」「やっべーまじぱねぇ」

 

 

教師「・・・やっぱり出て来たか。みんな話聞けー」

 

さっきの教師が出てきた、みんなそちらの方に目を向ける

 

教師「さっき説明した例外の話をする。君名前は?」

 

それは騒ぎの元となった生徒に聞いたみたいだ。俺は別に気にはしなかった、名前を聞くまでは・・

 

永琳「八意永琳と言います」

 

霧神(あ、見つけた、彼女が護衛の対象者、・・でもすぐに接触するのは不自然か)

 

俺は一旦落ち着いて教師の話を聞く

 

教師「さっき測った八意の結果は'最高'だ。こんな結果はこの学園の1%にも満たない結果だ。これは能力の関係もある。だから同じ'高'でも違いがあるってことだから、結果が良かったからって努力とか怠るとあっという間に抜かされるからな、以上だ。さあ元の場所に戻って測ってないやつは早く測って来い」

 

話を聞き終え、測ってない生徒は継続、終えたものは別の場所に固まってる

 

霧神(あんな結果だったら俺いらなくないか?)

 

そう思いながらやっと俺の測る番になった

 

霧神(確かここに手を当てて・・)

ウィーーーン パッ!

霧神(出た!)

 

 

 

 

 

結果:測定不能

 

 

 

 

霧神「は?(なんだ?故障か?)

 

この時は単なる故障かと思ったが、後で考えたがただ単に霊力が多すぎてこんな結果になったんだろうと思った

 

試験官「どうしたんだ?」

霧神「なんか測定不能って出てきたので」

試験官「故障か?わかった、他のところでやっててくれ」

霧神「わかりました」

 

霧神(よし、次こそは・・)

 

結果:測定不能

 

霧神「・・・(やばい、みんなの視線が・・)」

 

 

試験官「またか、何かしたのか?」

霧神「いや、何もしてないです」

試験官「また別のところで、もし結果が出なかったらまた後日な」

霧神「わ、わかりました」

 

こんなことしているうちにほとんどの生徒が測り終え俺を含めあと数人しかいなくなってしまった

もっと書類に目をどうしていれば良かったと思ってももう遅い、一先ずこの場をうまく過ごさないと

 

霧神(・・しょうがない、能力を使うか)

(《あらゆるものを無効にする程度の能力》これを使えばなんとかなるだろう)

 

 

その時何故俺は少し霊力に制御をかけようとしなかったのか、何故能力を使ってしまったのか、俺はその日この時だけ運がとてつもなく悪かったのだろう、後日そう思い続けた

 

霧神(3度目の正直、いけ!)

 

俺の能力《あらゆるもの無効にする程度の能力》はその名の通り無効にする能力だ。俺はこの機械のある部分を無効にした。そもそも無効というのは100が一気に0に近くなる能力だ。つまり0に近くなったということは・・

 

 

 

 

 

結果:最低

 

 

 

 

 

霧神「・・・」

周りの人「「「「・・・・」」」」

 

周りの雰囲気が沈黙で包まれた。最低それはほとんど霊力がないということ、俺のことを知ってる人ならそんなことはないとわかるが、この学園で俺のことを知ってるのは理事長だけつまり・・

 

教師「みんな集まれ」

 

霧神(やってしまった)

 

教師「ここにも例外がいた、名前は?」

 

霧神(もう泣きたい)

「き、霧神アカメです」

 

教師「この霧神は'最低'という結果を出した。このケースになったのは初めて見た。が、努力次第でどうにでもなる。多分」

 

霧神(おい)

 

教師「まーきっと大丈夫だ、霧神」

霧神「は、はあ」

 

もうため息しか出てこない

 

教師「よしみんな測り終わったな、次は筆記試験だ、ついて来い」

 

不満を残しながら次の場所に向かった。途中後ろの方で馬鹿にされた気がした

 

 

 

 

 

〜〜〜試験終了〜〜〜

 

筆記試験の結果は散々だった

霊力はどうやって使われているかとかそんなの感覚でしか使ったことしかないから知るわけがないだろ

 

 

 

俺のメンタルは徐々に崩壊の一途をたどっていった。もう帰りたい、そう思いながら最後の検査を受けにいく

 

 

 

 

教師「これが最後の検査だ。内容は恐らく一生変わることのない自分にあった武器を見つけることだ。これも機械で見てもらい審査する。結果出てきたのが自分にあった武器だ、さあ始め」

 

これも始めの検査と同じく早く武器を見つけたい生徒から一目散に見てもらっていた

 

「俺2丁拳銃だ」「へっへー俺はバズーカだぜ」「私は杖が出た、まるで魔法使いみたい」

 

これも1人ひとり違う武器が出てくる。俺はとある生徒の武器を見ていた

 

霧神(っとあの生徒は・・・)

 

あの生徒というのは八意永琳のことだ、気になって見てみたが彼女の武器は・・

 

霧神(あれは・・弓か?)

 

弓、それは矢を飛ばす武器、実際霊力をあまり使わなくても済む武器だが

 

霧神(あそこまで霊力があるならもっといい武器が出てくると思ったが意外だな)

 

意外なものもあるんだなと考えながら俺の番がきた。

 

適正武器:刀

 

霧神(お、あたりだ)

 

1週間前まで刀の稽古をしてたのに適正武器が違うのだったら、なんか今までのやつが無駄になるところだったとヒヤヒヤしていたがなんとかなったみたいだ。しかし周りの声が・・

 

「あいつ刀だってよ」ククッ「おい、笑ってやるなよ」ププッ「俺たちみたいな武器出ても霊力が無ければ弾も出ないしな、丁度いいんじゃね」フッ

 

霧神(随分下に見られたな、別に気にはしないけど)

 

そんな銃みたいなやつじゃなくても弾なんて手のひらから出せるしな、これで全部の検査が終わった。他の生徒も全員武器を見つけたみたいで周りの生徒と武器の見せ合いをしていた

 

教師「よし、全員終わったな。後の時間は自由だ。帰るのもよし、新しく友達を作るのもよし。では解散」

 

その言葉と共に周りにいたほとんどの人は「やっと終わったー」とかの声を上げていた。そこから話を始める人がほとんどだ。あまり騒がしいのは好きじゃない俺はせっかくだから学園内を見て回ることにした

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

 

霧神「広いなーこの学園」

 

この学園を見て回ったらいつの間にか迷子になっていたがその時の俺は迷子の自覚はなかった

 

??「どうですか、この学園」

 

すると後ろから声が聞こえた。なんとなく雰囲気で誰だかわかった

 

霧神「久しぶりですね、理事長さん」

 

この学園の最高責任者、理事長だ

 

理事長「もーう、もっと普通でいいんですよ。月読命様から言われませんでした?」

霧神「そういえばそうだったな、けどこの場合学園の最高責任者と普通の生徒で敬語を使うのは当たり前なんじゃないか?」

理事長「別にそんなの気にしなくてもいいんですよ、それよりどうですかこの学園」

 

理事長は目を輝かせこちらを見ている。・・・・・・可愛いな

 

霧神「うーん騒がしいところもあれば静かな場所がある、明るいところもあれば暗いところもある、まるでこの学園だけ別世界みたいだ」

「それって褒め言葉ですか?」

「そう受け止めてもらっていい」

 

そうわかると理事長は機嫌が良くなった

 

理事長「あ、そういえば彼女とは会いましたか?」

 

彼女というのは”八意永琳”の事だろうな

 

霧神「いやまだ会ってはいないが検査する場所で何度かは見た」

理事長「そうですか。ちゃんと守って上げてくださいよ」

霧神「あんなに霊力があれば普通に敵なんていないんじゃないか?」

理事長「チッチッチ、甘いですね霧神さん、その油断かまさかの事に繋がるんですよ」

 

俺は知っていた、今まで妖怪と戦っていた時1つの油断で命の危機にあったりした。言葉ではこうだが油断なんてしない

 

霧神「知ってますよ、どんな時でも油断はしない。そう決めているので」

理事長「ならいいんですよ。では私はこの辺で。こんなとこ見つかったらどうなるか」

霧神「そうだな、それじゃあまた」

理事長「ええ、では失礼します」

 

理事長と別れた後戻り道を探していたら奥の方で誰かがいる気配を感じた。よく見ると'青のリボン'をつけた生徒だ

 

霧神(色が同じって事は同じ新入生か?ならなんでここで隠れてるんだ?)

 

怪しかったので声をかけて見る事にした

 

霧神「おーい何してるんだってあれ?」

??「み、みつかった!ってあれ?あなたは」

 

まさかの偶然だった。そこにいたのは”八意永琳”だった

 

 

「・・・」「・・・」

 

 

 

気まずい空気が流れる。この雰囲気に耐えかねた俺は一先ず声をかける。ただ声をかけるのではなくちょっとした挨拶を・・

 

 

 

 

「こんにちは、初めまして・・・」

 

 

 

これが八意永琳に向けた初めての挨拶になった・・・

 

 

 




人物紹介

月読命

身長:160程度
体重:ヒ・ミ・ツ by月読命
年齢:この都市が生まれた時から
能力:※物語に出てないため伏せ
性格:人思い、傷つきやすい、
詳細
都市にいる神様。外見はとても美しく月のような銀色の髪に誰にでも親しみやすい顔をしている。勿論都市の住人を大切にしており、何かあると夜も眠れなくなるほどまでになる。
心が純粋なのか時々子供みたいになることも、そのため人一倍傷つきやすくなんともめんど・・可愛らしい神様だ


総隊長(大原 郷次郎)

身長:170程度
体重:70くらい
年齢:50代
能力:武術・剣術を教える程度の能力
性格:孫バカ、真面目
詳細
都市の部隊の総隊長をしている。年齢は50くらいだが実力は確かだ、能力で自分独自の剣術で幾多の妖怪を倒してきた。仕事で息子を亡くしてから今では息子の妻とその娘と暮らしている。仕事では真面目なのに家では緩みきった顔で孫の相手をしている。


理事長

身長:160程度
体重:お、教えないですby理事長
年齢:20代
能力:物語に出てないため伏せ
性格:しっかり者、所々抜けてる
詳細
霧神が入学した学園の理事長。年齢は20代と若いが霊力の知識がとても豊富で戦闘はあまりしないが多少実力がある。理事長の仕事をしつつ、プライベートでは月読命の話し相手になったり、とてもしっかりしている。時々抜ける所があり、そこら辺は月読命と似てることがある

どうでしたか?

コメント、評価、アドバイス、批判なんでも待ってます

次回も楽しみに



7/29
手直し終了


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第10話 こんにちは、初めまして②

前回のあらすじ

霧神、適正試験でやらかしまくる


今回は永琳視点でやっていきます。永琳の過去から前回のところまでで物語自体進まないですが是非見ていって下さい。恐らく全体的にシリアスな場面です
それと今回は月読命の能力もほんの少し出てきます

ついに新しいモンハンもあと少しで出てきますね。もちろん買いますが皆さんはどうですか?それよりモンハンをやってる人がこの小説をみる確率って中々低い・・かな?



小話はこれくらいで、今回もお楽しみに


永琳視点

 

[永琳の過去]

 

生まれた時から人より霊力が多く特殊な能力を持っていた。そのため小さい頃から周りの人たちに注目されていたし、色々とちやほやされていた。けど欲に塗れずに済んだのは親のおかげだった。私の父は少しだらしないけどやる時はきちんとやってくれるしっかり者、母は優しいし、困っている事があればどんな悩みでも一緒に考えてくれる、それと怒るととても怖い。本当にいい親を持ったと今でも思っている。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、私が15の時に両親は殺された。

 

 

 

 

 

 

 

警衛隊の人によると死因は窒息死、外部に傷が無くなぜ窒息したの誰もわからなかった。それと聞いた話で、襲った目的は私、詳しく言うと私の能力《あらゆる薬を作る程度の能力》が目当てだった。

 

私の霊力が多かったのはこの能力のおかげだったけど、今ではこれが原因で私の両親は殺された。つまり私のせいで両親は殺された。その時私はどんな気持ちだったのだろう。悲しみ、怒り、他にも色々な感情が頭の中でごちゃごちゃになってとても正気ではなかった。

 

それと両親が亡くなった今私は住む場所がない。親戚達は私の両親みたいに殺されるかもしれないと言う恐怖から引き取ってもらえず、施設にも行けない。結局ホームレス生活ををすることになった。始めのうちは貯金をなんとかやりくりしていたが、次第にお金も無くなり数ヶ月で心身ともに疲労で倒れてしまった。

 

 

この前まで周りの人は歓喜や好奇心な目で私をみていたけど、道ですれ違う人たちはおぞましいもの、恐怖の目で見られる。その時私は思った。周りの人は”私の霊力、能力”を見ていただけで誰も”私”を見ていなかった。

 

 

それじゃ”私”ってなんだったのだろう。自分がなんだかわからなくなってしまった。

 

 

 

・・・でも見つけようにももう手遅れ

 

 

 

薄れゆく意識の中で最後に私の人生を振り返った

 

(楽しかった15年間、とても辛かった数ヶ月、もし願ってもいいのならみんなと同じ普通な生活ができたら。・・・ははっ最後に何考えてるんだろうな私。お父さん、お母さん今そっちに行くね)

 

そのまま意識を手放し暗闇の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチッ、キョロキョロ

 

(・・・見たことない部屋だ)

 

気づいたら私は広い部屋にあるふかふかなベットにいた。

 

(確かあの時倒れて・・・)

 

後のことを思い出そうとすると、扉の向こうから声が聞こえた

 

??「起きましたか?入りますよ」

 

そう言いその人が部屋に入ってきた。とても綺麗な人、それになんだか優しそうと思ったが、どうせこの人も"周りの人"と同じ、そう自分に言い聞かせた

 

??「気分はどうですか?どこか痛いところとかないですか?」

永琳「・・・」ブンブン

 

言葉は出さない、私は首を横に振った。決して心は許さない。でも恐らく私を助けてくれた人、どう接していいかわからなかった。するとまたその人から話しかけられた。

 

??「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は・・」

 

 

 

 

その名前を聞いて驚いた。この都市では知らない人などいない有名な名前

 

 

 

 

??「私は月読命と言います。この都市で神様をしています」

 

 

 

聞いた瞬間私は驚きのあまり勢いよく後ずさりした。そのせいで壁に頭を強打してしまった

 

永琳「いった〜」

月読命「だ、大丈夫ですか?」

 

後頭部を抑えながら、痛みに耐える。神様はどうしようと困った顔をしていたけど私から大丈夫ですと言い落ち着かせた。

 

痛みが引いて、一旦落ち着いた時に神様から質問が来た

 

月読命「あなた八意永琳でしょう。あなたのことは知っているけど、どうして倒れていたのですか?」

 

神様からの質問に答えようかどうか悩んだけど、今更どうしようもないので全てを話した。

私の両親は殺されたこと、周りからどんな目で見られているか、全部を話した。話してる途中我慢していた涙が少しずつこぼれていく。

 

全てを話し終え、高ぶった感情を落ち着かせるため大きく深呼吸をした。そして話し終えたことを確認した神様は優しい声で話しかけてきた

 

月読命「大体のことはわかりました。あなたも大変だったのですね。」

永琳「いえ、そんなことないですよ」

 

涙を拭いてそう答える。

 

月読命「それであなたの今後の事なのだけれど 永琳「あの・・・」・・?」

 

神様の話を遮ってしまったけど、変に気を使われるのは嫌なので私から話す

 

永琳「わ、私は大丈夫なので、色々助けてくださりありがとうございました。これで失礼します」

 

そう言いベットから降り、扉の方に足を運ぶ。すると神様から・・

 

月読命「あら、どこに行くのですか?」

永琳「ここにいたら神様にも迷惑がかかっちゃうので、本当にありがとうございました」

月読命「行くあてはあるの」

永琳「・・・きっと大丈夫です」

 

「きっと大丈夫」それはなんの根拠もない言葉、でもここから出る口実としてはいい、それでも神様は話しかけてくる

 

月読命「私になんの迷惑がかかるのですか?」

 

あんなに話したのにまだわからないのかと、半ば怒り気味に話す

 

「まだわからないのですか!私といると神様も変な目で見られるんですよ!そんなの私が気にしないと思ってるのですか?!こんな私どうせ神様だって嫌いになるはずです!だったら私から・・私から・・」

 

 

言いたいことを勢いに任せて色々言った。そしてそのままこの場から去ろうとしたら・・

 

 

 

月読命「・・そしたらなぜ」

 

 

 

また神様から話が、もう無視していこうとしたら、その言葉がなぜか心にささった

 

 

 

月読命「なぜそんな寂しそうな顔をするのですか?」

 

 

 

え?と思い、顔をペタペタ触る。寂しそうな顔なんて触ってもわかるはずなかったけど、なぜか手が濡れる感触があった。気づくといつの間にか私は涙を流していた。

 

月読命「あなたが私をどう思うか別だけど、勘違いしないで下さい。私は神様ですよ。しかもこの都市を治めている神様がその都市の人を守らないでどうするのですか」

 

予想外の言葉に私は神様の方を向いた

 

 

 

月読命「今のあなたの本当の気持ちを教えて下さい。誤魔化さないで本当に今欲しいものを聞かせて下さい」

 

 

 

私が本当に欲しいもの、それはあの時薄れゆく意識の中で思った密かな願い

 

 

 

永琳「・・私は・・・霊力なんて人並みでよかった。・・能力なんてなければよかった。それにもっと家族といたかったし、友達も欲しかった。何より・・・っ」

 

あの時諦めた。しかし本当に望んでいいのなら

 

永琳「みんなと同じ普通が欲しい!」

 

今まで我慢していた涙が溢れ出すように私の顔を濡らしていく

 

月読命「あなたの願い確かに聞きましたよ。あなたを育て守った両親の代わりに次は私があなたを守ります。今まで本当に辛かったですね。もう大丈夫です。安心して下さい」

 

神様は私を抱きしめながらそう言った。抱きしめられている時涙が止まらなかった。「もう大丈夫なので安心して下さい」この言葉が私を心から安心させた。涙の止まらない私に神様はずっと強く抱きしめてくれた

 

 

 

 

 

 

 

その後は真剣に私の今後のことを考えてくれた。私のあの騒動については月読命様の能力《記憶を忘れさせる程度の能力》で私と月読命様以外その騒動を忘れさせた

 

ちなみに私が落ち着いた後神様が「私のことは月読命と呼んで下さい」と言われたので月読命様と呼ぶことにした。そしたら月読命様は少し寂しそうな顔をした、なんでだろう?

 

それはさておき、あとは住む場所、一人暮らしの案もあったけど、どうも家無し生活のトラウマで1人でいるのが少し怖い。その結果、月読命様と同じ家にすることにした。そしてこの建物が都市で1番大きいビルだと気付いたのは少し後の話

 

次に霊力のこと、私の霊力は人以上にあるということで、霊力の使い方を学んだ。できれば月読命様に教えてもらいたかったけど、月読命様は仕事で忙しいため別の人に頼んだらしい。その人はどこかの学園の理事長をしてるらしい。理事長も仕事が忙しそうだけど、「他の人に任せてきた」と言っていた。

その時霊力の他に勉学も教わった。はじめ理事長で大丈夫なのかと思ったら、予想以上に教えるのか上手くてすぐに頭に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜2年後〜〜〜

 

 

 

 

17になった私は理事長の提案で学園に入らないかと言われた。正直他の人と関わるのは少しためらう、しかしこのままではいけないってのもわかる、少し悩んで私は学園に入ることを決めた。

 

そのあとは入学の準備やら何やらで時間があっという間に過ぎていった。

 

 

〜〜〜入学当日〜〜〜

 

 

月読命様に見送ってもらい家を出た。この歳でと思うかもしれないけど、私にとってはとても幸せなひと時だった。

 

そして学園の校門前、そこには人が多くいて少したじろいだけど、私はもう一人じゃないと自信を付け”青いリボン”をたなびかせ校門をくぐっていった。

 

 

 

 

 

入学式、適正試験実施中・・・

 

 

 

 

 

 

そこから数時間で入学式や適正試験を終え帰ろうとしたら、急に私の周りに人が集まった。あの適正試験の時変な風に目立ってしまったため、「なぜそんなに霊力が多いの」とか「筆記試験も満点だったみたいじゃん」とか「友達にならない?」とか色々言われた。

 

その時小さい時の記憶が出てきた、周りの人から注目されていた時の記憶、やっぱりまだトラウマとして残っていた。少し気分が悪くなり「ごめんなさい」そう言いその場から逃げた。

 

それでも何人かは追ってくるので物陰に隠れた。

 

「クソォ、仲良くなれるチャンスだったのに」「それにしてもさっきの子結構可愛くなかったか」「それな、また見かけたら話しかけようぜ」

 

そう言ってその人達はどこかに行っていた。

 

永琳(もうあなた達には会いたくないわ)

 

そして物陰から出ようとしたら、奥の方で男と女の人が話しているのを聞こえた。

 

永琳(男の方はわからないけど女の人の声は聞いたことある)

 

声は聞こえるだけで何を話してるかはわからなかった。そしてその二人が話し終えたのか声が聞こえなくなった。次こそはと思い物陰から出ようとしたら、話をしていた男の人がこっちにきた。

 

私は慌てて別のところに隠れようとしたけど隠れる場所がなく・・・

 

「おーい何してるんだってあれ?」

「み、見つかった!ってあれ?あなたは」

 

どこかで見たことある。他の人と少し印象が違う。少し考えてたら・・・思い出した。

霊力の量が”最低”で筆記試験もダントツで低かった人

 

 

「・・・」「・・・」

 

 

沈黙が続く。誰だか知らない人ならすぐ帰るところだったけど、この人は周りの人と何か違う、そう思った。話しかけたいと自分から思ったのは初めてだったけど、どう話せばいいのかわからない。

 

(どどど、どうしよう、どう挨拶したらいいのかな、何か普通のう〜ん・・・)

 

 

 

私が色々悩んでいたらあっちから話しかけてきた。それはさっき悩んでいた普通の挨拶。でもそれは私が望んだ普通、それをこの人はあっさり見つけ、話してきた。

 

 

 

「こんにちは、初めまして」

 

 

 

それは月読命様や理事長以外で初めて会った人の初めての挨拶だった

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介

大原 桜

身長:150程度
体重:教えないでーす by桜
年齢:15歳
能力:物語に出てないため伏せ
性格:甘えたがり、多少小悪魔
詳細
第2話に出てきた少女。唯の好奇心で都市から出てしまい妖怪に襲われそうになったが霧神が助けたおかげでなんとか無事に済んだ。仕事で亡くなってしまった父が原因なのか15歳なのに未だに甘えたがりな所がある。しかし最近では孫バカ祖父の総隊長に可愛くおねだりをした後影でやったぜみたいな顔をしており、小悪魔属性が追加しつつある


※追加
月読命

能力:記憶を忘れさせる程度の能力


今回もどうでしたか?

コメント、評価、アドバイス、批判、なんでも受け付けます

次回もお楽しみに〜


7/30
手直し終了


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第11話 手助けしたいと思ったのはこの時からだろう


前回のあらすじ

永琳の過去

投稿遅れてすいませんでした!物語の流れが掴めなくて数日迷走しておりました。
それと1つ、試験なんて大っ嫌いだー

今回は場面の変更が多々あります。

ではお楽しみに〜


 

霧神視点

 

「は、初めまして」

 

永琳は少しおどおどした感じだけど返事は返してくれた。

もし返事がなかったら心が折れるどころか粉砕するところだった。それより少し気になることがあった

 

「どうしてこんなところにいるんだ?」

(しかも、試験受けたところと大分離れてるし、俺みたいに学園の中でも見学してたのか?でもなんで隠れてたんだ?)

 

「わ、私はさっきまで男子達にしつこく追いかけられてたから、ここで隠れてたの」

 

「そ、そうか・・それは辛いな」

 

どうせ可愛くて勉強もできる女子と仲良くなりたいからとか下心があったからだろうなと、まだ見ぬ男子達に落胆していると、なんか永琳がジッと見てくる

 

永∥ 。・_・)ジー・・・→ (・ω・霧)ん?

 

「ん?どうした?俺の顔になにかついてるのか?」

「あなたは他の人となにか違う気がする。なんで?」

 

(なんでって、何か違うのか?)

「・・多分それは気のせいだ」

 

「んー、気のせいかなー」

 

(まー心当たりはいくつかあるけど、どれも言えるものじゃないしな)

 

そう思い周りを見てみるともう帰宅しようとしている生徒が何人かいた

 

(俺ももうそろそろ帰るかな)

 

その場から立とうとしたら、永琳に強く袖を掴まれた。

 

「どうした?急に」

「え、えっーと・・ひとつお願いなんだけど・・」

 

永琳を見てみると顔がほんのり赤くなっていたり、体をなぜかモジモジしていた

 

「わ、私と友達になって下さい」

 

 

 

 

 

永琳視点

 

(わーわー、言っちゃったー)

 

 

今思えば不思議な人だと思う

初めて見たのは適正試験の時、霧神さんの霊力が少ないのにまるで気にして無いような感じだったし、試験が終わった後1人だけ教室から出てったし、冷たい感じの人かと思ったら今は普通に会話できてるし、それになんとなくちゃんと'私'を見てくれてる気がした

 

(だだだ、だからって急に友達になって下さいって・・・め、迷惑じゃ無いかな〜)

 

恐る恐る霧神さんの方を向いたら、なにか悩んだ顔をしていた

 

(・・・や、やっぱり迷惑だよね・・・やばい泣きそう・・)

「ご、ごめんね、急に変な事言っちゃって、私帰るね」

 

そのまま帰ろうとしたら、足がもつれて転びそうになりとっさに目を瞑る。けどいつまでも痛みがこないので目をかけてみると霧神さんが支えてくれていた

 

「危なかったな」

「な、なんで・・」

「俺の返事を聞かないで行くからだろ」

「だ、だって・・」

「なんでもできそうなのに所々抜けてるんだな」

 

え?っと思い霧神さんの方に顔を向けた

 

 

 

「いいよ、友達になろう」

 

 

 

聞いた瞬間驚きと嬉しさで頭がいっぱいになった

 

「本当に、本当にいいの!?」

「も、もちろんだ」

「ありがとう!・・えっーと」

「ん?」

「名前なんて呼べばいい?」

「あー、霧神でもアカメでもなんでもいいよ」

「むっ、なんかテキトーになってる。いいからあなたが決めて」

「じゃあ霧神って呼んでくれ」

「わかった、じゃあ私のことは永琳って呼んで」

「わかった。それじゃあ帰るか」

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜学園の校門付近〜〜〜

 

 

「私こっちの道だから」

「ああ、わかった」

「それじゃあまた明日!」

「また明日な」

 

別れちゃったけどなんだか不安になり後ろを振り向くと丁度霧神も振り向いていた。

 

ちょっと恥ずかしかったけど、霧神に見えるように手を振った。すると霧神からも軽く手を振り返してくれた。

 

それだけでも私は嬉しかった。帰り道多分無意識にスキップでもしてたかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜永琳の家(月読命の家)〜〜〜

 

 

それにしても今日は色々な事があった

 

「ただいまー」

 

初めはとても不安だった

 

「お帰りなさい、永琳」

 

「あ、月読命様!ただいま!」

 

適正試験のときは目立っちゃって大変だったし、男子達には追いかけられたけど、

 

「あらあら、今日はとても機嫌がいいですね。なにかあったのですか?」

 

「えへへ、あのね今日私・・」

 

一番嬉しかった事があった、それは・・

 

 

「初めて友達ができたの!」

 

 

 

 

この友達と言う関係がどのくらい続くかはわからないけど、とにかく今という時の楽しさを感じていたいと思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして本当の彼を知り、無残に2人が離ればなれになるのはもっと先の話・・・

 

 

 

 

 

霧神視点

 

初めて友達になって下さいって言われた時、最初は悩んだ。

永琳はあくまで護衛対象、一応護衛の件は極秘扱い、バレるような事はあってはならない

 

悩んだ末断ろうと決め永琳の方を向いたら悲しそうな顔をしてどこかに行こうとした。別にこれでいいんだと思ったら、永琳が勝手に転びそうになり、とっさに永琳の身体を支えた。

 

支えた身体はとても小さくて少し力を入れると壊れそうな感じだった。

 

(はぁー、これはあれだ。友達になった方が何かあればすぐ駆けつけれるし、なんの不自然も無いから友達になるだけだ)

 

そう自分に言い聞かせた

 

「いいよ、友達になろう」

 

するとさっきまで悲しそうな顔をしていた永琳はパッと明るい顔になり嬉しいんだなって言うのがわかる

 

その後は永琳と門の所まで案内してもらった。多分1人で行くと1時間かかる(道に迷って)

 

校門で永琳と別れたあとたまたま振り返ると丁度永琳と目が合った。そしたら永琳が手を振ってきた。

 

(ちくしょう、少し可愛いと思ってしまった)

 

そのまま見ぬふりをするのは流石にあれだなと思い(て言うかがっつり見てしまった)軽く手を振り返した。それが嬉しかったのか、なんだかスキップしているように見えた

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜霧神の家〜〜〜

 

「はぁー」

(学園初日で色々やらかしたな、月読命には目立たないようにと言われたけど今後どうしようか)

 

帰ってきて早々俺はやってしまったと言う気持ちでいっぱいだった

「一旦落ち着こう。そういえばこのあと軍の入隊式もあったな。その準備もしないと」

 

入学式と入隊式どちらも被るなんて思ったがもうぐちぐち言ってもどうしようもない。諦めて俺は軍の施設に向かった

 

 

 

 

 

 

〜〜〜軍の施設〜〜〜

 

 

 

「おう!こっちじゃこっち」

「すいません、少し遅れました」

 

施設の門の前に総隊長こと大原郷次郎と待ち合わせをしていた。なんでも入隊式とは名前だけで改めて同じ部隊の人と顔合わせが目的らしい

 

「さてそれじゃあ行くかのう」

「はい、わかりました」

 

そして俺と総隊長は部隊のみんなのいるところへ向かった

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

 

 

建物に入って数分総隊長と色々話しながら目的地に向かっている

 

「総隊長、精鋭部隊の人数って何人なんですか?」

「人数か?わしとお主を含めて8人じゃの」

「やっぱり少ないですね」

「そういうもんじゃ、妖怪と戦う人なんてわずかしかいないのでな」

 

だから急きょ俺を部隊に入れようとしたんだなと思った

 

「お主は一度会ってて知ってると思うが、根はいい奴ばかりだから仲良くするんじゃぞ」

「できる範囲で努力はしますよ」

「その粋じゃ、それと後でお主に話すことがある。些細なことじゃが今日中に言わないといけないのでな」

「わかりました」

 

話をしているといつの間にかみんなのいる部屋に着いた

 

「そういえばお主酒は大丈夫か?」

「一応学生なのでやめときます」

「それは残念だ。まー飲めるときまで気長に待つかのう」

「ですね。その時を楽しみにしてますよ」

 

そして俺と総隊長は部屋の中に入っていった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

1時間後・・・

 

男「おい!その酒は俺のだ!勝手に取ってんじゃねー!」

 

男2「こんなところに置いとくお前が悪い」

 

男「なんだとー!」

 

 

女「ったく、酒なんていっぱいあんだからケチケチすんじゃねえよ。おーい酒おかわりー」

 

男3「こらこら、飲み過ぎも注意ですよ。少しは休んだらどうです?」

 

女「別にへばってねえから大丈夫だ〜」

 

 

女2「いつ食べても男4さんの料理は美味しいなー」

 

男4「ホッホッホ、作った料理で褒められるなんて感謝の極みですな」

 

???「(( _ _ ))..zzzZZ」

 

 

うん、みんな自由だなー

てか、見覚えのある人が1人いる

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

一旦時は遡り俺と総隊長が部屋に入った時

 

 

総「みんな、待たせたのう」

 

女2「あ、総隊長!」男3「お疲れ様です、総隊長」男「待ってたぜ総隊長。おっ、霧神も来たか」

男4「もう料理はできてますぞ、霧神殿もどうそこちらへ」男2「久しぶりだな霧神」女「久しぶり霧神」

 

俺が総隊長と稽古をしていた時に一度来たきりだったけど、みんなは覚えててくれてるみたいだ

 

霧「みなさんお久しぶりです」

 

 

 

 

 

そして総隊長と俺は用意された席に座り、総隊長が乾杯の音頭をとる

 

総「今日は正式に新しい仲間が増えた。その歓迎会だ!みんな仲良くするんじゃぞ!それじゃあカンパーイ!」

 

「「「「「「「カンパーイ」」」」」」」

 

カチャーン

 

こうして歓迎会は始まった

 

 

 

 

 

 

総「一応この部隊のことを軽く説明するかのう。

まずこの都市には大きく分けて2つの部隊がある。1つはこの都市の中の警備や門の番をする警衛隊。

もう1つは都市の外に関係する都市外偵察部隊がある。

わしらのいる部隊は知っての通り都市外偵察部隊だか、実際は2つの部隊をまとめてる部隊それがこの対妖怪討伐部隊及び総司令部なんじゃ」

 

(なんか急にやばいところだと思ってきた)

 

総「と言ってもめんどくさいことは下の方が処理してるのでな、ほとんど妖怪討伐が本職じゃな」

 

霧「そ、そうなんですか」

 

そんな話をしていると男の人が声をかけてきた

 

男「なあ、難しい話は後にして一先ず自己紹介とかしないか?」

男2「お、男のくせに気がきくじゃないか」

男「なんだと!」

男3「まあまあ落ち着いて、それで誰からやるの?」

男「言い出しの俺からやる」

 

 

自己紹介が始まった

 

男「俺の名前は荒山剛(あらやま ごう)、武器は拳の装甲でひたすら殴る。能力はなし。よろしく」

 

男2「次は俺だな。俺は風間駿(かざま しゅん)、武器は小銃で、能力は《一瞬だけ怯ませる程度の能力》だ。ちなみに剛とはパートナーということになってる。一応な」

 

剛「一応ってなんだ、一応って」

 

駿「気にするな」

 

(パートナーとかがあるのか、それじゃあ俺にもパートナーはいるのか?)

 

そして次の人の自己紹介へ

 

女「次私やる〜。私は佐々木鈴奈(ささき れいな)、武器は斧を使っている。能力はないかなー。まーよろしくな」

 

男3「次は私が、私は夜鷹蓮(よだか れん)と言います。武器はスナイパーライフル、能力は《気配を薄くする程度の能力》を持っています。そしてパートナーは先程紹介していた鈴奈です。ではこれからよろしく」

 

霧「よろしくお願いします」

 

男4「次はわしがやりますかな。わしの名前は高塚丈助(こうつか じょうすけ)、武器はガトリングガンを使用しております。能力はありませんな。初めはわからないことだらけですが、きっとうまくいきますぞ、霧神殿。これからよろしくですな」

 

女2「それじゃあ最後に私がやりまーす。私は東城(とうじょう)あかねです。武器はレーザー銃を使ってます。能力は無いです。パートナーは丈助さんです。それと丈助さんの料理はとても美味しいので是非食べてみて下さい。それじゃあこれからよろしくね」

 

霧「はい、よろしくお願いします」

(あかねさん、見た目は結構若いけどいくつなんだ?)

 

見た目は俺より若いけど、女性の年齢を聞くのもあれかと思い何も言わないでおく

 

そんなこと考えてたら剛さんからお前も自己紹介しろーと言われた。あまり自己紹介とか慣れてないけどみんなやっちゃったしやらないとダメか、としぶしぶ自己紹介

 

霧「えー自己紹介します。名前は霧神アカメと言います。武器は刀を使っています。能力は《あらゆるものを無効にする程度》です。今後やっていけるか不安ですが、頑張っていくのでみなさんよろしくお願いします」

 

 

「イェーイ」「よろしくー」「いいぞー!」「うるさい」「なんだと!」「そこ喧嘩しない」

 

 

 

総「さあ、堅っ苦しいことは終わりじゃ。あとは自由にやっててくれ。霧神少しだけ来い」

 

霧「わかりました」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

 

 

総「さて、さっき言っていた些細なことなんじゃが、この対妖怪討伐部隊は極秘の情報が多くてな所属している人は公開されるんじゃがそれ以外全て秘密なんじゃ。

そこで学生であるお主が公開されると色々面倒なことになるんじゃ、お主だけ公開しないというのもあったんじゃが、それじゃあ部隊の信用に関わるとめんどくさい奴から言われてな。

鈴奈とあかねから聞いたんじゃがお主の顔は目立つらしいしな、そこで学園に行ってる間変装をして欲しんじゃよ」

 

霧「顔が目立つっていうのはなんだが気になりますが、別にいいですよ。俺もめんどくさい事になるのは嫌なので」

 

総「それは良かった。それと1つ聞きたいんじゃが、お主学園の適正試験で変に目立つことはしておらんじゃろうな?」

 

霧「あー・・・」

 

総「なんじゃ、そのやってしまいましたって顔は」

 

霧「じ、実は変に悪目立ちしてしまいまして・・」

 

総「そ、そうか。まーそこら辺は月読命様に頼んでみるかのう」

 

霧「月読命に頼んで何かなるんですか?」

 

総「月読命様は《記憶を忘れさせる程度の能力》を持っておる。あまり頼るのは失礼じゃが今回はしょうがない」

 

霧「そんな能力があったなんて」

 

総「さて、話は以上じゃ。部屋に戻るかのう」

 

霧「わかりました」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして始めの1時間後のあの状況に戻る

 

剛「おい!その酒は俺のだ!勝手に取ってんじゃねー!」

 

駿「こんなところに置いとくお前が悪い」

 

剛「なんだとー!」

 

 

鈴奈「ったく、酒なんていっぱいあんだからケチケチすんじゃねえよ。おーい酒おかわりー」

 

蓮「こらこら、飲み過ぎも注意ですよ。少しは休んだらどうです?」

 

鈴奈「別にへばってねえから大丈夫だ〜」

 

 

あかね「いつ食べても丈助さんの料理は美味しいなー」

 

丈助「ホッホッホ、作った料理で褒められるなんて感謝の極みですな」

 

???「(( _ _ ))..zzzZZ」

 

 

みんな自由に飲み食いしていた。しかしあそこで寝てる人すごく見覚えがある。今は気にしないでおこう

 

 

剛「おら、霧神もこっちきて飲め飲め」

 

鈴奈「そうだ〜こっちこ〜い」ヒック

 

 

蓮「鈴奈も剛もそんなこと言わない。霧神はまだお酒は飲めないから」

 

駿「そうだ霧神、あんな奴らの話なんて聞かないほうがいい」

 

 

あかね「霧神くん、こっちにおいで。丈助さんの料理美味しいよ」

 

丈助「霧神殿も是非どうぞ」

 

???「(-_-)zzz」

 

 

でもこの雰囲気は結構好きだ。一緒にいるだけで楽しくなる。こんなの前世で感じたことはなかったがこれが仲間っていうのかな、そう思った。

 

 

 

 

 

 





人物紹介

八意 永琳

身長:160前後
体重:人にそんなこと聞くのは失礼ですby永琳
年齢:17歳
能力:あらゆる薬を作る程度の能力
性格:内気(親しい人には明るい)、所々抜けている

どうでしたか?

コメント、評価、アドバイス、批判なんでも受け付けます

次回どうぞ見てください


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第12話 上手く事がいかないのは俺のせいか?


前回のあらすじ

永琳と友達になった

やっと投稿できましたー!
まさか1ヶ月以上空くとは思わなかったです。

本当にすいませんでした

今回もあまり物語が進んでないと思いますがそこらへんはどうか目を瞑ってやってください

では、お楽しみに〜


 

霧神視点

 

夜もふけ、更に宴会は盛り上がっていく

 

剛さんと鈴奈さんは飲み比べを始めて1時間も経つ。

 

「おいおい、もうそろそろやめたほうがいいんじゃないか?」ヒック

「あんたこそ、早く負けを認めないと体壊すわよ?」ヒャック

 

もう2人の顔は真っ赤でどちらもフラフラしている。これじゃあ、いつ倒れてもわからない

 

他はと言うと駿さんは飲み物を酒と間違えて飲んでしまい、今丈助さんに愚痴をこぼしている

 

「本当によ〜やめてほしんだよな〜」

「ホッホッホ、そうですか、そうですか」

 

丈助さんは酔ってる人の相手が上手い、何度かこんなことがあったのだろうか。それにしても駿さんは酒癖が少々悪いみたいだ

 

そして蓮さんとあかねさんは新しくできたカフェの話をしている

 

「最近できたカフェのカップケーキとっても美味しんですよ!今度一緒に行きましょー」

「そうですねー、今の仕事がひと段落ついたら行きますか」

 

そこだけ何かほのぼのした雰囲気になっていた。これが凶暴な妖怪たちを相手にしてる人たちだと言うと疑うこともあるかもしれない。

 

(でも堅っ苦しいよりはいいか、それよりも・・)

 

(=-_-)zzZZ乙乙

 

さっきからそこで寝てる神はいつの間にここに来てたんだか、俺は呆れつつその神を起こしにいった

 

 

「ほら、こんなところで寝てると体が痛くなるぞ。月読命」

 

「ん〜?ありぇ〜霧神さんじゃにゃいでしゅか〜」

 

そう、そこに酔いつぶれていたのは月読命だった。

 

「そうだ、俺だ。それでなんでこんなところにいるんだ?」

 

「ん〜?にゃ!そ、そういえば!」

 

そういった瞬間、月読命が急に起き出して俺の両肩を掴みかかってきた

 

「霧神さん聞いてくだしゃいよ!私今日とってもとーっても嬉しいことがあったんでしゅよ」にへへへ

 

アルコールが回っているのか所々呂律が回っていなかった。それよりも今の月読命はとても無邪気なまるで子供のような笑顔でいる。不覚にも可愛いと思ってしまった

 

「それでその嬉しいことってなんなんだ?それと少し呂律が回ってないからちゃんと喋ってくれ」

 

「あら、ごめんなしゃい。それで嬉しいことっていうのがですね〜今日入学式だったじゃないですか〜それでまさか永琳がその日に友達ができるなんて〜聞いた時すごく驚いたけど後から思うととても嬉しくて〜・・」

 

俺は聞いた瞬間固まった。今さらっと言ってたが、なぜ永琳に友達ができたことが月読命が知っているのか。そんなこと考えていると月読命はさらに話を進めていく

 

「小さい時から見てきたけど、まさか初日でできるなんて私とても嬉しくて」

 

さらなる話に頭が混乱してきた。今の話を聞くとまるで永琳を育てたのは月読命だって言ってるようなものだ。

 

(でもあの時見た書類の家族構成にはなかったし・・あれ〜?)

 

もう何が何だか分からなくなった時その話に総隊長が入ってきた

 

「もう月読命様は何をおっしゃっているのやら。霧神殿先ほどの話は今詳しく話します。これは後々重要なことですので・・。ほら月読命様これを飲んで酔いを覚ましてくだされ」

 

「ありがと〜」ゴクゴク

 

「それで重要なことって、さっきのこととどう関係があるんですか?」

 

「それは月読命様から聞かれた方がよろしいかと」

 

「でも月読命はまだ酔いが回って・・」

 

そう言いながら月読命の方を見たら

 

「わー///私は今まで何を///」ブツブツ

 

顔を赤くして何かブツブツ言っていた。まだ酔ってると思ったけど、酔ってる時と様子が違う。

総隊長に聞いたら、さっき飲ませたのは瞬時に酔いを覚ます薬だったみたいだ。

それはさておき・・

 

「それで月読命、さっきのことを覚えているんだったら丁度良い。月読命と永琳の関係を詳しく聞かせてくれないか?総隊長はそのことが後々重要なことっていってたから」

 

「へ?あ、はいわかりました。それではまず・・・」

 

 

そこから永琳の過去や両親の事、月読命と会うまでのつらい生活、そして月読命とあってから最近までの事を聞かせてくれた。

 

 

(まじか、まだあんな年でこんな経験をしていたのか。てか、月読命さっきの話少し盛ったな)

 

「そういえば霧神さん、聞きたいことがあるんですけど」

 

「何ですか?」

 

「その、永琳の友達がどういう人なのか知りたくて・・」

 

「ああ、それはおれ・・」

と言おうとしたのだが途中で言葉を止めた。

 

(・・・そもそも俺と永琳は守る守られる関係でしかない。月読命も俺と永琳が友達関係なんて望んでいないはずだ。)

 

※注:霧神の勝手な判断です

 

「どうしたんですか?」

 

月読命は不思議そうな顔をしながら俺の顔を覗き込んだ

 

「いや、何でもない。永琳の友達については俺も分からない。明日ぐらいにでも調べてみますよ。それも"護衛"の務めですから。」

 

「そ、そう。あまり無理をしないでね」

 

あえて護衛の言葉を強く言ったことに月読命は少し険しい顔をしていた

 

「それでは私はこの辺で。霧神さん永琳をよろしくお願いしますね」

 

去り際に言った言葉を俺は'護衛の事をよろしく'と言う意味に捉えた。しかしそれは月読命の言った意味とは少し違っていた事に俺は気付くよしもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月読命視点

 

「ふぅ、まだ頭が痛いわ」

 

家に着いた私は薬で酔いが覚めたといえ、まだ頭がクラクラしていた

 

「あと一仕事してから寝ましょうか」

 

そして私は能力《記憶を忘れさせる程度の能力》を使った

 

(えーっと、範囲は理事長と霧神さん、永琳も・・別にいいかしら。)

 

「『3人を除く昨日学園にいた人から霧神さんの顔を忘れさせる』っとこれでいいかしらね」

 

仕事を終えこの疲れ切った体を休めようと寝床についた

 

「ふふっ、いつも見ても可愛い寝顔ね」

 

私の横には永琳が寝ていた

あの時から1人で寝るのが怖くて今でもこうして一緒に寝ている

 

「本当にあなたは頑張ったわ、だからこれからはゆっくり学園生活を楽しみなさい」

そう言って私は永琳を強く柔らかく抱きしめた

永琳は少ししかめた顔をしたがすぐに安心した顔になった

 

(できれば永琳の初めての友達は霧神さんが良かったなー)

 

その思いは儚く消えそして私はゆっくり眠りについた

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

「ふーやっと家に着いた」

 

あの後みんなと話をしたり、無駄に酒を勧められそれから逃げたりとかで家に着いたのはもううっすら空が明るくなっていた

 

(んー軽く朝稽古してから少し仮眠とるかな)

 

俺は毎日欠かさず朝稽古をしている。総隊長が「継続は力になる」って言ってたから欠かすことは許されない。

そして軽く汗を流した後シャワーを浴び椅子にもたれながら仮眠をとった

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

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ーーーーーー

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今俺はまた一つやらかしてしまった

 

空を見上げると太陽があがっていた。時計を確認すると・・

10時10分

遅刻確定

 

「あー確か今日はクラス発表だっけか、全く何してるんだか俺は」

 

そう言って俺は制服に着替えゆっくり昼飯を食べ学園の行く準備をした

 

(まーやってしまったことはしょうがないし、切りのいい時間に行くか・・)

 

そして今回だけ空を飛んで学園に向かう事にした。

 

 

 

 

 

〜〜〜学園の職員室〜〜〜

 

昼過ぎ・・・

 

「まさか2日目で遅刻をするなんて」

「す、すいません」

「はぁーまあいい、ほれこれがクラス表だ。これで自分のクラスを確認しとけよー」

「わかりました」

「あと何かあるか?」

「あとは大丈夫です。ありがとうございます。」

「・・それと霧神お前って」

「ん?どうしたんですか?」

「いやなんでもない」

「わかりました、失礼しました」

(・・霧神ってあんな感じだったか?)

 

 

俺は職員室から出て先生にもらったクラス表を確認した

 

(んーとクラスはAか。あ、永琳と同じクラスだ)

 

そこから自分の教室に向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく教室を見つけた。この学園本当に広いなどこがどこだか分からない。職員室はすぐに見つかったのは幸いだったけど

 

一旦それは置いといて俺は教室のドアを開けた、その瞬間教室にいた生徒全員の視線がこちらに向いてきた

 

 

(あーーーーーー)ヤッチャッター

 

 

(そりゃあそうだよな。もうほとんど昼食食べ終わってて友達とおしゃべりしてるところに見覚えのない奴が急に来たらみんな見るよな。)

 

心の中ではめちゃくちゃ焦ってる

しかしそれを表に出さないようにひとまず俺の席を確認して席に座り、担任の先生が来るまで落ち着こうと寝たふりのように腕に顔をうずめた

でも周りからの声が、

 

「なあ、あの地味なやつ朝の時いたっけ?」「あれじゃね?遅刻してきたやつ」「あいつの名前知ってるやついる?」「座ってる席を見ると霧神ってやつだな」「霧神って確か昨日の試験で1番下だったやつじゃんw」「まじ?!よかったー俺ビリにならねぇじゃんw」「A組当たりじゃんwビリになんねーし、可愛い娘いっぱいいるし」「それに永琳ちゃんもいるしな」

 

(周りがすごくうるさい)

 

能力で聴覚が強化されたためクラスのひそひそ話しがよく聞こえる

そして誰かきたのかドアの開く音が聞こえた。俺には関係ないと思いこの後どう目立たないようにしようか悩んでいると俺の前に気配を感じた。

 

 

顔を上げて見るとそこには永琳がいた。

 

 

「もー霧神君!なんで今日遅れたの!せっかく『また明日』って昨日言ったのになかなか来ないから心配したじゃない!」

 

怒られた

 

「悪い悪い、今日はちょっと寝坊した」

「昼前まで寝てたの?」

「いや、どうせ遅刻は確定してたから昼飯食べてからでいいかなーとおもいま・・して・・」

「ふーんそういう事だったのー」

「あのー永琳さん?笑顔が怖いんだけど・・」

「気のせいじゃない?今心配して損したなーなんて思ってないわよ?」

「それじゃあその右手の拳はどうしてそんなに力を入れてるのかな?」

「こ、れ、は、どこかの誰かさんが心配をかけたからその制裁をと思って」

「待ってくれ、痛いのは嫌だから一旦落ち着いてくれ」

「・・・もー今回だけだからね、それより気になったんだけどどうしてそんな地味な感じになってるの?」

「?!」

(あれ?なんで覚えてるんだ?ってどうせ永琳に甘い月読命がなんかしたんだろう)

「髪もボサボサだし、変な黒縁メガネなんてつけて、昨日の方がカッコよかっ」

 

「おーい席に座れー」ガラッ

 

「っと先生が来ちゃった。それじゃあまた後でね」

 

そう言って永琳は席の方に戻っていった

あれ以上話が進んでたらなんか危なかった気がする

そしてさっきまで永琳と話をしていてあれだったが、さらに周りの状況が悪化した

 

「なんであいつが永琳ちゃんと」「昨日って俺らが必死に探してたときか?」「きっと永琳ちゃんの弱みを握ってるんだな」「うわーひでーな」「くっそー調子乗りやがって」

 

勝手な事ばかり言いやがって

 

「おーい静かにしろー担任の俺がここにいる時は静かにするもんだぞ」

 

てかさっきの先生が担任だったのか

 

「それで今から1年間の予定を話すぞー、めんどくさいから1度しか言わないからな」

 

(1度しか言わない理由が酷いな)

 

「まず一つ目は半年後みんなに模擬の妖怪と戦ってもらう。二つ目は1年後、2年生になるための試験でチームを作って妖怪を討伐してもらう。以上だ」

 

(結構簡単だな、それまでは授業やら訓練やらするのかな)

 

俺からすればとてもカンタンな事なのだが、周りの生徒からは不満があったらしく色々といって来る生徒がいた

 

「ちょっと待ってください!私たちにはまだ早いじゃないですか」

「そ、そうだ!まだ霊力もまともに使えないのに・・」

「俺たちを殺す気か」

 

今ごちゃごちゃ言ってる人は努力と言う言葉を知らないのか。そしたら、

 

 

バンッ!

 

 

急に大きな音が聞こえた。音のなった方を見たら先生が教卓に手を付いていた。さっきの音は先生が教卓を叩いた音だったみたいだ。

その音で騒いでいた生徒が一瞬で静かになった

静かになったとこで先生の口が開いた

 

「お前らなんか勘違いしてないか?別に今から戦闘しろって言ってるわけじゃない。始めの戦闘まで半年間もあるんだぞ。まさかお前ら努力もしないでこの学園を卒業するなんて思ってないよな?そもそも妖怪も倒せない奴がこの学園に入学なんでできない。お前らには素質があったから入学できたんだ。昨日の適正試験で自分の今の状況を確認したはずだ。それはあくまで今の自分のスタートラインだ。そこから卒業までの間努力した分がお前らの進んだ距離だ。始めの戦闘までまだ半年もある。死にたくなければ必死こいて努力しろ。それがお前らの成長に繋がるんだ」

 

先生が発した言葉がクラスにいた生徒全員に響いた

 

「さてもうこんな時間だ。すぐにグラウンドに集合しろ。お前らのために今の2年生が模擬戦闘を行う。努力を怠らないで1年間頑張った先輩方の姿を目に焼き付けろ」

「「「はい!」」」

 

(他の人の戦い方、少し興味あるな)

 

そして俺たちは2年生たちがいるグラウンドに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 





人物紹介

荒山 剛

身長:180くらい
体重:70前半
年齢:28歳
能力:無し
性格:熱い、うるさい、人情深い


風間 駿

身長:170後半
体重:60後半
年齢:26歳
能力:一瞬だけ怯ませる程度の能力
性格:冷静、酒を飲むとめんどくさい


どうでしたか?

今思ったんですけど、今回の古代編あまりにも長くなるかもしれないです
それでもいい人は次回もよろしくお願いします

それとコメント等も受け付けてます




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第13話 完全に誤算だった

前回のあらすじ

先生からありがたい言葉をもらいました

お待たせしました。最近また忙しくなってきましたが前回みたいに1ヶ月以上開けないように頑張ります

もうそろそろ物語が進みそうです

飽きてしまったら申し訳ないです。まだ見続けてる人がいるならとても嬉しいです

では、どうぞお楽しみに


 

霧神視点

 

〜〜〜グラウンド〜〜〜

 

教室から出てきて数分ようやくグラウンドが見えてきた。そこにはもう他のクラスが並んでいてグラウンド中央にはもう模擬戦闘の準備ができていた。

 

(てかグラウンドっていうよりコロシアムみたいだな、ちゃんと観客席もあるし)

 

担任「まーこの観客席はボタン一つで出来上がるやつだ。元々は真っ平らなグラウンドだし、今の科学はなんでもありだ」

 

霧神「ナチュラルに心を読まないでください。先生」

 

担任「そんな顔してれば考えてることも丸わかりだぞ」

 

勝手に心を読んで話しかけてきたのは担任の先生だ

 

担任「おーいお前らもっと前に来い」

 

クラス「「「はーい」」」

 

 

 

そしてクラスのみんなが集まったところで2年生達の模擬戦闘が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後・・・

 

 

 

すごい、この一言に尽きる

霊力と武器を上手く使って模擬の妖怪を倒していく

大胆に攻撃したり、華麗に攻撃を避けたり、霊力を使って相手を無効化したり、思わず見入ってしまう

 

 

どこかの誰かさんはただ手の周りに霊力をまとって殴ったり手刀で捌いたりとか、そんな脳筋なやつがいたりする

 

・・・まーちょっと前の俺なんだけども

 

 

モブA「せんせー、あの何個かある的みたいなのってなんですか?」

担任「あれはダミー妖怪、通称ダミ、設定で霊力の弾を発射する間隔や範囲、ダミ自体も移動できる。お前らが半年後に相手する的だ」

モブB「あれが相手なんですか、てっきり本物の妖怪を相手にするのかと思いましたよー」

担任「1年後の試験では本物のやつを相手にするけどな」

「「えっ!」」

担任「おいさっき言ったばかりだろう」

 

 

あっちの方が騒がしい。俺はみんなから少し離れた場所で見ていた。一方永琳は新しくできた同性の友だちと話をしていた

 

そっちの方が俺的には都合がいい

 

(だけど俺の見えないところで何かあったらまずいから早めに対策しとかないとな)

 

考えているうちに模擬戦の見学が終わった。クラスのみんなは2年生達の戦闘を見て自信がついたのか不安な顔をしてるやつはいなかった

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜教室〜〜〜

 

担任「みんな戻ってきたなー、これからの時間は自由にする。学校を見て回ったりなんなりしてろ。ただし勝手に帰るなよ」

 

「「「はーい」」」

 

自由時間がもらえた。早速ある場所に行こうと思ったが、目の前に立ちはだかる人物が1人

 

永琳「霧神君はどこに行くの?」

 

永琳がいた。先生の話が終わったと同時に俺の席にきたみたいだ

 

 

さっき話してた女子達と行かないのかと思ったら、後ろの方で永琳を呼ぶ声が聞こえた。「ほら呼んでるぞ」と小声で言ったらなんか困ったような顔をしていた

よく見ると永琳を呼んでいたのはクラスの男子達だった

 

 

男子達「永琳ちゃんこのあと暇かな?」「よかったら俺らと回ろうよ」「他の女子達と一緒にさー」

 

完全に下心が見えまくりな言葉で永琳を誘っていた

俺は呆れながらどうしようか悩んでいるとさっきの女子達が永琳を誘ってきた

 

女子達「えーりん一緒にまわろー」「さっきの話の続きもしたいし」

 

永琳「え、えーっとー」

 

永琳はどうしていいかわからず言葉が出ない

 

 

それに気づいた男子達が「本当は俺たちと回りたいけど・・」などと自分たちに都合のいいような解釈をし女子達と口論になった

 

男子「おい、俺たちが最初に誘ったんだ。後からきたお前らは誘う権利はない」

女子「何よそれ、そんなの関係ないじゃない」

男子「しかもなんで俺たちより誘うのが遅かったんだ?」

女子「そ、それは・・」

その女子は俺に何か言いたそうな目線を向けてくる

 

俺はめんどくさいことは関わりたくないためその場から離れようとする。でもなぜか永琳が俺の袖を掴んだまま動かない。それもかすかに震えている

 

昨日月読命から聞いた永琳の過去でそんなことがあったのだろう。ただの予想だけど…

 

 

それでも口論が終わらない

 

男子「そもそも永琳ちゃんは俺たちと回りたいんだ」

女子「そ、そんなのわからないじゃない」

男子「いや、そうに決まってる!なあ、永琳ちゃん」

永琳「!?」ビクッ!

 

急に話を振られて驚いたのか身体をビクつかせた

これじゃあ埒があかない。俺はこの口論を終わらせる。いい加減男子にもイラついてきた

 

霧神「あの、少し静かにしてくれませんか?」

 

ただし言葉は優しく相手を刺激しないように・・

 

男子「あ?急に話に入ってくんじゃねぇ」「てめぇには関係ないだろ」

 

落ち着け俺、落ち着いて対処するんだ

 

霧神「まあまあ少し落ち着い「うるせえ!」」イラッ

 

・・・心の中で深呼吸をしよう。スーハースーハー、フゥー

早く終わらせよ

 

霧神「まず聞いてくれ、そもそも永琳は物じゃない。さっきから取り合いになっているが、それを決めるのは永琳だ。勝手な決めつけはよくない」

 

男子「だからてめぇには関係ないって言ってんだろ」「いい加減しつけえな」

 

どっちがだよ、この野郎

 

霧神「わかった。じゃあ実際に永琳に聞いてみよう。もし選ばれたら俺は何も言わない。ただし選ばれなかったら諦めてくれ、恨みっこ無しだ」

 

男子「へっ!別にいいぜ。もう結果は決まってるがな」

 

自信がある男子達は置いといて、俺は永琳にささやく

 

霧神「ここまではやった。あとは自分で男子か女子か決めろ。時にははっきり言ってやることも大切だ」

永琳「う、うん。わかった。ありがとう」

 

そして永琳は勇気を出して言った

 

 

 

永琳「わ、私は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳視点

 

〜〜〜図書室〜〜〜

 

私は今は図書室にいます

え?今誰といるかって?それは・・

 

 

 

 

 

霧神「おい、永琳。お前の友達が・・って何やってんだ?」

永琳「ううん、なんでもない」

 

霧神君と一緒にいます

あの後私は霧神君を選んで、一緒に回ることになった

その時は男子も女子も霧神君も驚いていたなー。驚いた時の霧神君の顔は面白かった

 

結局後から女子達も一緒に回ることになって今にいたる

 

永琳「霧神君、なんの本を読んでるの?」

霧神「ん?あぁ、ちょっとした霊力の使い方をね」

永琳「ふーん」

霧神「聞いた割にはあまり興味なさそうだな」

永琳「てっきり凄い本でも読んでるのかと思ったんだもの」

霧神「まぁ、見た感じ凄そうだけどな」ボソッ

永琳「ん?何か言った?」

霧神「なんでもない。それよりあの2人はどうしたんだ?見当たらないが」

永琳「本当だ。ちょっと探してくるね」

 

一緒についてきた友達を探しにその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

永琳「うーんいないなー」

 

探すこと数分まだ見つからない

 

永琳「それよりこの図書室大きすぎ、もうどこがどこだか・・って見つけた!」

 

ようやく見つけたと思ったら、その2人は高いところにある本を取ろうと奮闘していた

 

永琳「何してるの?」

女子1「本が取れない」

永琳「脚立とか使わないの」

女子2「探したんだけどどこにもなくて」

永琳「あらら、そうだったの」

女子1「も、もうだめ。疲れた。少し休憩」

 

私たちは近くの椅子に座り落ち着くことにした

 

女子1「それよりごめんね。無理言って一緒に来ちゃって」

永琳「いいよ、霧神君もいいって言ってたし」

女子2「それよりあの時凄かったよね、男子数人にあれだけ言えるなんて」

 

2人と一緒になったのはここにくる途中・・

 

 

 

 

 

 

[図書室に行く途中の廊下]

 

霧神「あーやっと動ける」

永琳「ご、ごめんなさい。あんな事に巻き込んちゃって」

霧神「気にするな、それよりさっきから後ろについてくる女子2人を相手してくれ」

永琳「え?」

 

 

女子1「ば、バレちゃった。どど、どうしよう」

女子2「いい、一旦落ち着くのよ」

永琳「何してるの?」

女子1.2「「ひゃーーっ!」」

 

慌てすぎな女子たちには一旦落ち着いてもらった

 

永琳「それでどうしたの?」

女子1「えっと、さっきのことがあったばかりでアレなんだけど」

女子2「やっぱり一緒に回りたいなって・・」

永琳「うーん、私は別にいいんだけど」チラッ

霧神「俺を見るな、別にうるさくしなければいい」

永琳「だって、一緒に回ろう」

女子1「あ、ありがとう。あ、あの私、赤間恵美(あかま えみ)と言います」

女子2「私は三上綾(みかみ あや)です。よろしくお願いします」

霧神「霧神 アカメっていう。適当によろしく」

 

 

 

[時は戻り図書室]

 

恵美「そういえばアカメ君、男子と言い合ってた時と私たちと話してた時口調が違かったね」

綾「本当だ、今思い出すと・・なんでだろ」

 

2人は霧神君の口調が気になったみたい

私の予想だと…

 

永琳「多分男子達を刺激しないようにしたんじゃないかな?」

綾「あー、アカメ君喧嘩弱そうだもんね」

恵美「でもあれだけ言えるのは凄いと思うなー、成績はあれだけど」

永琳「もう2人とも霧神君をバカにしすぎ」

 

霧神君をバカにされたのは少しムッとしたけど、2人との話は楽しかった。あっという間に時間が過ぎていき、戻らないといけない時間になった

 

永琳「もうそろそろ戻ろうか」

綾「うん戻ろうか、けど何か忘れてるような」

恵美「んー?あっ!本取ってない」

綾「そういえばそうだった!って取れないんだった」

永琳「しょうがないからまた今度にする?」

恵美「うん、そうしようか」

 

つい話に夢中で本を取ることを忘れていた

私たちは諦めてその場を後にしようとしたら前から霧神君がきた

 

霧神「やっと見つけた。今まで何してたんだ?」

永琳「2人とおしゃべりしてた。気がついたらこんな時間になっちゃった。心配してくれたの?」

霧神「多少はな」

 

そこで照れながら言ってくれれば良かったなー

すると恵美が…

 

恵美「あ、アカメ君丁度良かった」

霧神「ん?」

恵美「取ってほしい本があるんだけど」

 

まさか代わりに本を取ってもらおうなんて、一緒に回ってくれるわがままを聞いてくれたのに、私はそのことを言おうと思ったら先に綾が言っていた

 

綾「ちょっとそれは悪いよ。一緒に行ってくれた時点で十分なのに」

 

けど霧神君はあまり気にしていなくて

 

霧神「本?別にいいけど、どれだ?」

 

簡単に了承してくれた

 

恵美「いいのいいの。あ、その本棚の上のアレです」

霧神「結構高いな。脚立とかは?」

恵美「それが見当たらなくて・・」

 

流石に高すぎだと思い諦めるかなと思ったら

 

霧神「しょうがない、面倒だけど・・」

永琳「どうするの?」

霧神「どうするって飛ぶ」

 

その言葉と同時に霧神君はその場から宙に浮いて本を取ってきた

 

霧神「これであってるか?」

恵美「ああ、ありがとう」

霧神「?」

 

私を含め3人は唖然とした。霊力を使って空を飛ぶのは上級者クラスじゃないとできない

それを霊力の少ない霧神君が使えるなんて

 

霧神「やばい!時間がない!みんな走るぞ!」

永琳「え?本当だ!」

恵美「急がないと!」

綾「後少ししかない!」

 

霧神君については後で聞いてみようと思ったけど今はとにかく時間がない

私たちは急いで教室に戻って行った

 

 

 

 

 

 

〜〜〜教室〜〜〜

 

担任「おいお前ら遅かったな」

 

やっぱり遅れてしまった

 

担任「まあいいか、もうみんなは帰ったからお前らもすぐに帰れよ」

 

永琳「わ、わかりました。ありがとうございます」

恵美、綾「「ありがとうございます」」

 

続いて2人もお礼を言っていた

 

担任「そして霧神お前は今日2回も遅刻したな」

霧神「はい、そうです」

担任「仏の顔も三度までだか俺の場合はもう限界だ、明日は遅れるなよ」

霧神「は、はい、わかりました」

 

霧神は朝と今回で2回も遅刻してしまった。今回のは私たちのせいで申し訳ない

 

担任「教室閉めるから早く帰れ」

「「「はーい」」」

 

そして私たちはそれぞれの家へと帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

霧神「あーメガネ邪魔くせー」

 

ようやく家に着いた俺は邪魔くさいメガネと髪を戻し、早速実験をしてみた

因みに部隊の方は週に一回来る程度でいいらしい

 

霧神「よしまずはこれからだ」

 

今日俺がみた本

 

 

「あらゆる結界術について」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

〜〜〜森の中〜〜〜

 

「クソッ、チカラガ、チカラガホシイ」

 

 

 

 

「お前は力が欲しいか?」

 

 

 

 

「ダレダ、オマエハ」

 

 

 

 

 

「力をやる代わりに俺の命令を聞け、断るのであれば死ね」

 

 

 

 

 

「クッ、ワカッタ、ソノカワリ サイキョウノ チカラヲヨコセ」

 

 

 

 

 

「交渉成立だ」

 

ブウゥゥーーーン

 

「グアァァァーー」

 

 

 

 

 

 

 

「そうだなぁ、始めの命令は、手始めに

 

 

 

 

強力な能力を持つものを攫ってこい。抵抗するなら

 

 

 

 

 

 

 

 

"殺せ"」

 

 

 

 

 

 




人物紹介

佐々木鈴奈

身長:175くらい
体重:そんなの教えるかby鈴奈
年齢:同じく
能力:無し
性格:男勝り、強気、酒飲み


夜鷹蓮

身長:180前半
体重:70くらい
年齢:30半ば
能力:気配を薄くする程度の能力
性格:冷静、聞き上手



どうでしたか?
次回で物語が進んでいくと思います

コメント、評価、アドバイス、批判受け付けます



※6月1日追加
コメントについて・・
コメントの返信で色々言い訳をしたいところがどうしてもあるので、表設定は'霧神'に裏設定は'あさ霧'がお答えしたいと思います

それと今更ですが95%飾りの題名ですがとても地味な遊びごころがあります




次回もよろしくお願いします


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第14話 たまにこうゆうのも悪くないかも

前回のあらすじ

霧神が新しいことを覚えた

前回1ヶ月以上開けない様に頑張ると言いましたが、すいません。無理でした
しかもこの状態が8月下旬まで続くかもしれないので、さらに投稿間隔が広がってしまうかもしれません
この件に至ってはどんな批判を受けても仕方がないと思っています
理解していただけると幸いです

さて今回も十分な駄文となっております
ご注意しながら読んでください

では、お楽しみに〜


霧神視点

 

あれから数ヶ月が経ち模擬戦闘まで1週間を切った

 

それまでに起きた出来事といえば、

 

1つは、永琳に自作のお守り(ブレスレット)を渡した。危険な目に遭いそうになったらお守りの効果が発動する。これで一先ず安心だ。

 

 

 

2つ目は、あの時永琳達の目の前で飛んでるところを見せてしまい、後日しつこく質問された。その時は少量の霊力と飛ぶイメージしてやったらできたと言った。しかしそれが裏目に出て永琳達(他:恵美、綾)に教えることになってしまった。

永琳はすぐにコツを掴んでいたけど恵美と綾は中々苦戦していた。

因みに月読命には恵美と綾が友達だと伝えておいた

 

 

3つ目は、部隊についてなんだが最近凶暴な妖怪が少なくなってきたらしい。都市の偵察部隊の人達から言われたみたいなんだが、俺のいる討伐部隊も何度か見回っているが、以前より森が静かな感じがする。

別に凶暴な妖怪が少なくなっているのはいいのだが、なんの前触れもなく少なくなるのはおかしいと俺も含めみんながそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

そして今日も外の見回りをしている。

2人1組で行動しているのだが、パートナーのいない俺は総隊長とペアで行動している。

 

霧神「今日も全然見かけないですね。こんな感じになったのって4.5ヶ月前からですよね」

 

総隊長「うむ、そうじゃ。ただ単に減っているのなら問題ないのじゃが何かきな臭くてのう、例の侵入者の件もどうするか」

 

例の侵入者というのは俺がこの都市に来る前から何度か目撃されている。俺も一度だけ見たがそいつは人の形をして動きはそれ以上、能力なのか何なのかはわからないが早く対処しなくてはならない件だ

 

総隊長「よし今日はここまでにするかのう。一旦戻るぞ」

 

霧神「わかりました」

 

そして見回りも終わり一旦都市に戻った。

他のみんなも特にこれといった原因がわからず、今日はそのまま解散という形になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜霧神の家〜〜

 

今は昼過ぎ

 

俺が家に着いたのは午前10時くらい、今日は休日だから学園に行く必要もないので日課の朝練をした後すぐに寝た

 

しばらくして家の前にやたら動き回っている気配を感じる。もしそれが知らない奴なら無視するんだが、その気配はよく知っている。

でもなんでこんなとこにいるんだろうと思いながら、俺は玄関の戸をあけ、ため息まじりに話しかけた

 

霧神「こんなところで何してるんだ?

 

 

 

 

 

 

永琳」

 

 

 

永琳視点

 

永琳「うーん上手くいかない」

 

今日は休日、模擬戦闘まで1週間を切ったので今はそれに向けて特訓してた。

しかし、どうも調子が悪いのか霊力を思うように動かせないでいた

 

永琳「どうしよう」

 

(あと1週間もないのにどうしよ)

 

悩んでいたら後ろから声をかけられた。後ろを振り返ると

 

月読命「永琳、今日は早いのね」

 

月読命様がいた

 

永琳「あ、月読命様!おはようございます!」

 

月読命「ええ、おはよう。それよりどうしたの?さっきまで見てたけど霊力の扱いが鈍っていたのだけど」

 

永琳「それがですね、あと少しで模擬戦闘の試験があるのですが、緊張しちゃって・・」

 

月読命「んー、それなら気分転換で外出でもしなさい。最近妙に気が張ってたのはそのせいだったのね。焦らずにゆっくりするのも1つの手よ」

 

永琳「わかりました!」

 

月読命「それじゃあ私は用事があるから行くわ」

 

永琳「頑張ってください!」

 

月読命「ええ、永琳も頑張るのよ」

 

永琳「はい!」

 

そして月読命様は消えるようにどこかに行った

 

永琳「外出かー1人で行くのもなー恵美は用事があるって言ってたし、綾も特訓するからって言ってたし・・」

 

永琳「彼なら今日暇かな・・」

 

(んー、考えるのもあれだし、決めた!)

 

 

そして私は出かける準備をして彼の家に行く事にした

 

 

 

 

〜〜霧神の家〜〜

 

 

 

到着〜って事で早速霧神くんを呼ぼうとしたんだけど

 

(そういえば、思いつきで急に来たけど迷惑かな、

・・・何の連絡もしないで来たら普通は迷惑だよね)

 

そう思い帰ろうとした、しかし

 

(でもこのまま帰っても変わらないし、折角だから霧神くんに会いたいし、

この前飛び方だって教えてもらったから、そのお礼もしたいし・・)

 

そしてまた霧神くんの家の前まで戻った

 

(うーん、でもなー)

 

さっきからずっと同じような葛藤をしながら家の前を行ったり来たりしていた

そしたら急に玄関の戸が開いて、そして中からは、

 

霧神「こんなところで何してるんだ?永琳」

 

永琳「き、霧神くん!」

 

なんと霧神くんが出て来た

 

 

 

 

私は急に出て来た霧神くんに驚いたけど平常心を保ちながら、、、

 

永琳「こ、こんにちは、今日は良い天気ね」

 

霧神「ああ、空一面の曇りだけどな」

 

永琳「・・・さ、散歩してたらたまたま霧神くんの家に着いちゃって」

 

霧神「その割には家の前を行ったり来たりしてたな」

 

永琳「・・・」

 

とても保てていなかった。それより

 

永琳「・・霧神くん、いじわる」ボソッ

 

霧神「一応聞こえてるぞ」

 

永琳「!」ギクッ

 

霧神「はぁ、それでなんか用でもあるのか?」

 

それを聞いて本来の目的を思い出した

 

永琳「あ、そうだ!霧神くん、今日暇?」

 

霧神「暇じゃない」キッパリ

 

永琳「え?何かやる事でもあるの」

 

霧神「睡眠という予定が「じゃあ一緒に出かけようよ!ちょっとした気分転換で」・・」

 

霧神「あのな、今日は・・」

 

永琳「ダメなの?」ウワメヅカイ

 

霧神「・・・・・」

 

永琳「( ・_・̥̥̥ )」ウルウル

 

霧神「・・・はぁ、わかった。準備するから少し待ってろ」

 

永琳「本当に!ありがと!」

 

まさか本当に来てくれるなんて思わなかった

 

永琳(でも少し強引だったかな。後で謝らないと)

 

 

 

数分後再び戸が開いた音が聞こえたので振り向いた

 

永琳「よし来たみたいね、じゃあさっそ・・く・・・」

 

私の目の前にいたのはさらさらな白銀の髪、キリッとした目、整った顔、明らかに学校の時の霧神くんとは別人が出て来た、だから思わず

 

永琳「霧神君の兄弟さんですか?」

 

あまりにも別人だったからとっさに霧神君の兄弟と聞いてしまった

 

霧神「おい、俺だ。なんだ?他の人と間違えるくらい違うのか?」

 

永琳「霧神君だったの!だって学校の時と全然違うじゃん」

 

学校の時の霧神君はボサボサの髪を目の当たりまで隠して変な黒縁メガネかけてるし、周りから見ると唯の根暗な人にしか見えない・・」

 

霧神「考えてることが口に出てるぞ、それでどこに行くんだ?」

 

永琳「んー、そうだ!霧神君起きたばかりだからお昼まだだよね、どこか食べれるところにしよ!」

 

霧神「はいはい、わかったから、そんなに急ぐと転ぶぞ」

 

そして私は霧神君と一緒に中心街に向かっていった

 

永琳(やっぱり一緒にいると楽しいな)エヘヘ♪

 

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

〜〜〜中心街〜〜〜

 

霧神(うわー改めて見るとほとんど背の高い建物ばかりだな)

 

中心街に来た俺たちだが無駄にでかい建物に呆れ半分で見渡していた

 

永琳「霧神君周りキョロキョロしてるけどここに来るの初めてなの?」

 

霧神「うーん、あまり行かないな」

 

あまりっていうのは、部隊の駐屯地がここら辺にあるからだ。けど行くまでの周りの目線が気になりすぎて建物まで気にしてられない

 

永琳「じゃあ私が案内してあげる!ちゃんと付いてきてね、霧神君方向音痴だから」

 

霧神「俺は方向音痴じゃない、・・ただ単にアレがアレだからだ」

 

永琳「んーアレってわかんないけどその割には毎日ギリギリに学校に来るよね、

たまに園内図の前にいたりするけどその時って学園内を迷ってる途中だったりしてたの?」

 

霧神「・・えっとな、ギリギリに学校に来るのは気分だ。それと学園内を迷うのはは俺のせいじゃない。広すぎる学園が悪い」

 

永琳「霧神君変なとこ捻くれてるよね」

 

霧神「ほっとけ」

 

永琳「はいはい、それじゃあ改めてしゅっぱーつ!」

 

 

 

 

そのあとは永琳のお気に入りの店で

 

永琳「はい霧神君、あーん」

 

霧神「恥ずかしいからやめろ」

 

昼食をとり、

 

近くのショッピングモールで

 

永琳「どっちが似合う?」

 

霧神「右のほうがいいんじゃないか?」

 

永琳「もー、ちゃんと見てよー」

 

永琳の買い物に付き合ったり、

 

休憩がてら、

 

永琳「よくそんなに食べれるね」

 

霧神「案外いける」

 

特大パフェを平らげた。

 

(俺って結構甘党なのかもな)

 

 

 

 

気がつくともう太陽は沈みかけ街には電灯がつき始めた

 

霧神「暗くなるが、帰るなら送って行くぞ」

 

永琳「んー、もうちょっとお話がしたいかなー」

 

霧神「じゃあどこで・・」

 

永琳「あ、あっちに公園があるからそこに行こ」

 

永琳は少し焦った様子で俺の手を引っ張り公園の方へと向かった

 

 

〜〜〜公園〜〜〜

 

霧神「ほら、これでも飲んどけ」

 

永琳「ありがとう」

 

今俺と永琳は公園のベンチに座っている

永琳は考えごとをしているのか俺のあげた飲み物をチビチビ飲んで、俺はボーっとしながら今日1日を思い出していた

出て来るのは永琳の楽しんでいる顔ばかりだが、時より無理やり作ったような笑顔や不安な顔、一体どんな経緯でそんな顔をしているのか気になった

 

 

 

数分後

何も話してこない永琳にしびれを切らし俺から話しかけて見た

 

霧神「なあ永琳「ひゃっ!?」・・」

 

そんなに驚くか?まあいいか

 

霧神「今何を考えてるかわからないんだが、どうしたんだ?俺とのお出かけはつまらなかったか?」

 

永琳「そ、そんなことないよ!霧神君は優しいし、文句は言うけど気を使ってくれるし、いつもと違うところも見れたし・・」

 

霧神「聞いといてあれだが一旦やめてくれ。誉められるのはちょっと慣れてない」

 

永琳「ご、ごめんなさい」

 

霧神「別に謝らなくていい。それで話の続きだが今日1日永琳を見て見たが時々不安そうな顔をしてるのはなんでだ?」

 

永琳「そ、それは・・・霧神が私のこと嫌いになったかもって」

 

は?なに言ってんだ

 

霧神「はぁ?なんで俺が永琳を嫌いになるんだ?」

 

永琳「だって今日は少し強引に呼んじゃったし、買い物中に少し迷惑もかけちゃったし・・」

 

まさかそのくらいで嫌われるかもって、どれだけ謙虚なんだか、それより・・

 

霧神「そんくらいで永琳の事を嫌いになんかなるか、むしろ誘ってくれて良かったと思ってる」

 

永琳「なんで?」

 

霧神「俺はな、この都市でこんなに楽しんだのは初めてかもしれない。それに色々見て初めてわかったこともある」

 

永琳「初めてわかったこと?」

 

霧神「ああ、例えば永琳は少し油断するとおっちょこちょいな性格になったり、何かをごまかす時にする癖があったり、食べ方が可愛かったり、それと・・」

 

永琳「ス、ストップ!ストップ!恥ずかしいから一旦ストップ!///」

 

永琳の顔を見ると顔全体が真っ赤になっていた

 

霧神「あはは、悪い、でもさっきと逆だな」

 

永琳「//////」ムー

 

なんか可愛い顔してるが一旦置いといて

 

霧神「それでだ、別に俺は永琳を嫌いになんかならない、これでわかったか?」

 

永琳「わ、わかった////」

 

霧神「よし、俺からは以上だ。永琳は何かあるか?」

 

永琳「わ、わたしは何も無いよ」アセアセ

 

おーい、永琳さーん、早速ごまかす癖が出てるぞ

 

霧神「はぁ〜またごまかす癖が出てるぞ、いいから話してみろ」

 

永琳「うっ・・じ、じゃあ霧神君、霧神君は模擬戦闘の試験に向けて何かしてる?」

 

霧神「んー特になにもしてないな」

 

永琳「え!なにもしてないの?!」ズイ

 

ちょっと待て、顔が近い、一旦離れてくれ

 

霧神「あぁ、別に合格とかになれば良いかなって、何か問題でもあるのか?それと顔が近い」

 

言葉では冷静だが心は動揺します

 

永琳「あ///ってそうじゃない!問題です!問題過ぎます!問題過ぎて、試験まで私と一緒に特訓しないといけないくらいです////」

 

霧神「あ・・え?なんだって?」

 

早口過ぎて聞きそびれた。別にどこかの難聴な主人公じゃないからな

 

永琳「だから、一緒に特訓です!勿論、霧神君に拒否権は・・一応ありますがどうします?」フタタビウワメヅカイ

 

くっ、ま、またそれを使うなんて卑怯だ。しかも

 

霧神(わざと断りにくくしてるな、まー別に特訓に付き合うくらいはいいか)

「特訓くらいいつでも付き合ってやる、力になれればだけどな」

 

永琳「本当ですか!霧神君なら大丈夫です!その場にいるだけでもいいので!あ、でもどうしよう、連絡手段がないです」

 

連絡手段か、ならあれ使えるかな

 

霧神「それなら、この前永琳にあげたブレスレットあるか?」

 

永琳「ええ、それならずっと肌に離さずつけてますよ、ほらここに」ウデミセル

 

霧神「ちょっと失礼」ガシッ

 

永琳「?!!」

 

永琳は右腕につけているブレスレットを見せ、俺はその腕を掴みブレスレットにある細工をした。それにしても綺麗な手をしている」

 

永琳「//////」

 

霧神「よしこれなら・・ってどうしたそんなに顔が赤くなって」

 

永琳「え?な、なんでもないです///」

 

霧神「まーいいや、これで連絡手段が確保できた。よく見ろ、この1つだけ大きい珠を3回軽く叩くと俺と会話ができる、俺とタイミングが合えばだけどな」

 

永琳「・・と言うことはタイミングが合えば、いつでも霧神と話ができること?」

 

霧神「まーそうなるな」

永琳「・・えへへ♪・・(;・ω・)ハッ!・・・わかった!ありがとう!早速家に帰ったら使ってみるよ」

 

霧神「ああ、それで不安は無くなったか?」

 

永琳「うん!本当は一緒に特訓に付き合ってもらおうと思ってたから」

 

霧神「まさかこんな流れでなるとはな。まあ、よかった、もう遅いし帰るか」

 

永琳「うん!一緒に帰ろ!」

 

霧神「わかった。それじゃあ行くか」

 

 

そして途中まで永琳を送った後は自分の家に帰って行った。帰る途中視線を感じたのは気のせいであってほしい

 

それと家に着いた途端に永琳から連絡が来て夜遅くまで話をしていたため、次の日めちゃくちゃ眠くなったのは別の話・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験1日前・・

 

永琳「きーりがーみ君!一緒に帰ろ!」

 

霧神(またか・・)

 

あの時以来永琳は毎日放課後訓練に付き合っている。別にそこはいい、だけどみんなのいる教室の中でそれは勘弁してほしい。ほら、周りからの目線がこっちに向いてる。

男子に至っては嫉妬の目線しか向けてこない。

 

霧神「わかったから、教室で誘うのはやめてくれ、周りの目線が痛い」ボソッ

 

永琳「え?・・あっ///」

 

頼む、そこで赤くならないでください、さらに周りが酷くなります。いつか後ろからナイフ刺されるんじゃないですか?まーそのくらいじゃ死なないけど

 

霧神「ほら、早く行くぞ、じゃないと置いてくぞ」

 

永琳「わわ、待って待って」

 

俺たちは教室を後にした

 

 

〜〜靴箱〜〜

 

永琳「♪〜♫〜」ハナウタ

 

結局ここまで来る途中、みんなの目線が俺たちに向いていた。

なに?いつの間に俺は見世物になったんだ

・・くだらない冗談を考えてないで現実に戻ろ

 

永琳は今日も機嫌が良い、まーあんな過去と比べればましか。それより最近は永琳の頼みごとが断れない。

なにあの上目遣い、一体誰から学んだんだ、ってあいつしかいないな。あとで文句言ってやる

 

永琳「霧神君まーだー?」

 

霧神「ちょっと待ってr「あの!」?」

 

後ろから急に声をかけられ、振り返ると小柄な男子が1人そこにいた

いかにも気弱そうな雰囲気を醸し出してる

 

霧神「えっとどうしたんですか?」

 

基本学園にいる間はみんなに敬語を使うようにしてる。冴えない奴が急に口が悪いと変な噂になりかねない。俺は目立ちたくない!

 

男子「せ、先生が霧神君のことを呼んでいるので、来ました」

 

霧神「あ、わざわざありがとうございます」

 

永琳「どうしたの?」

 

霧神「先生に呼ばれた、ちょっと行ってくる」

 

永琳「わかった。ここで待ってるね」

 

霧神「ああ、わかった」

 

霧神「先生のところまで案内してくれますか?」

 

男子「わ、わかりました」アセアセ

 

霧神(なんだ?こいつ少し落ち着きが無いな、まぁいいか)

 

この男子に少し違和感を感じたが、特に気にせずついて行った。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜理科室前〜〜

 

霧神「ここに先生がいるんですか?」

 

男子「はい、ぼ、僕はこの辺で失礼します」タッタッタッ

 

そう言い男子はそそくさと去ってしまった

 

霧神「少しぐらい落ち着けばいいのにな」

 

そしてドアの前に立ったが、妙に違和感がある。理由はないが俺の勘がそう囁いている。

 

霧神(絶対めんどくさいことが起きる)

 

今すぐ帰りたいが、ただの勘だし先生が相手なら逃げれない。しょうがないと思い永琳に連絡を入れる

 

霧神「永琳か?」

 

永琳『霧神君?どうしたの急に』

 

霧神「悪い、大分長引くかもしれないから先に帰ってくれ」

 

永琳『今日の特訓はどうするの?』

 

霧神「今日は無しだ。1日前だし、ゆっくり身体を休めるのも特訓の1つだ」

 

永琳『うーん、わかった、それじゃあ、また明日ね』

 

霧神「ああ、また明日」

 

永琳と連絡を切りドアの取っ手に触れた。瞬間、急にドアが開き中にひきづりこまれた。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜???〜〜〜

 

霧神「いってぇー」

 

あたりは真っ暗、理科室かと思ったがいつの間にか外に場所が移っている。でも真っ暗だとしても俺の能力でほとんど見える。

そして感じる。周りに何人か隠れている。どこかでこの気配を感じたなって思ったら同じクラスの男子数人だ。

なぜこんなことをするかわからないが、ここからが俺の演技力なにも知らない風に装って穏便に済まそう

 

霧神「だ、誰かいないですか?」

 

俺の声で相手は自分たちはまだ見つかってないと思い物の陰から出て来た。しかし、唯出て来たわけでなくすぐに俺に近寄って来た。そして俺の足を触れる。

 

霧神「は?」

 

すると触れられた足が急に麻痺し俺はその場に倒れこむ、そこに追い打ちをかけるかの様に俺に太縄で縛り上げる。これなら身動きが取れない。一切なにもしなければだけどな

 

霧神「ワーツカマッター」

 

少しふざけてみた

 

??1「ははっ、いい気味だな、きりがみぃ」

 

霧神「だ、誰だ」

 

身動きが取れないと分かったのかクラスの男子たちが出て来た。だいたい5人くらい、少なっ!

 

俺の質問に反応したのか、それとも無視なのか俺の腹部を思いっきり蹴り飛ばす

 

霧神「ぐはっ」

 

??1「お前は質問するな、俺様の質問だけ答えろ」

 

霧神「くっ」

 

自分のことを俺様とか、さては痛いやつだな。思わず「くっ」て笑ってしまった

さっきの蹴りは別に痛くない。その歳にしては力が強いかもしれないが、俺にとっては幼児の蹴りにしかダメージがいかない

 

??2「どうするこいつ、処す?処す?」

 

??1「まぁ待て、まずはお話をしないとな、すぐに暴力なんて野蛮だろ」

 

??3「きゃはは、おいさっきこいつのこと思いっきり蹴り飛ばしてなかったか、十分にお前が野蛮だろ」

 

??1「ははっ、俺はいいんだよ」

 

??1「それよりきりがみぃ、お前永琳と近づくのをやめろ。今後一切な」

 

はぁ?なにいってんだこいつ。やばい奴確定だな、まずは言葉から勉強し直した方がいいぞ。今のお前は野蛮な人より野蛮な猿だ

 

霧神「こ、断る」

 

ガシッ

 

??1「おい俺様はな、お願いを言ってるわけじゃねぇ。これは命令だ。力も霊力もねぇお前が俺様に指図をするな」

 

そう言い俺の髪を掴み上げる。地味に痛いからやめてほしい。

 

??1「もう一度言うぞ。永琳に近づくのをやめろ」

 

霧神「ぜ、絶対に嫌だ!」

 

??1「こ、こいつ!おい、お前ら!やれ!」

 

??2「処してやる〜」

 

??3「きゃはは!」

 

??4「しょうがないですねぇ〜」

 

??5「・・・・・」

 

その瞬間他の4人が俺に暴行を始めた

 

 

ドコッ、ガシッ、ドンドンッ、バンッ、ガラガラッ、パリーン、ズムッ、ズシャァ

 

 

霧神「がはっ」

 

??1「どうだ?少しは素直になったか?」

 

霧神「くっ・・絶対に断る」

 

??1「この野郎!」ブンッ

 

パシッ

 

??4「少しお待ちを、この霧神さんおそらく我々の要求を頑なに拒みます」

 

??1「ならどうすんだ?」

 

??4「でしたら、勝負といきますか」

 

霧神「しょう・・ぶ・・だと・・?」

 

??4「ええ、明日の模擬戦闘試験で我々全員に点数で勝てれば、手を引きます」

 

??4「もし、我々が勝てば霧神さんは今後永琳さんとの接触はやめていただきます」

 

??1「あっははは、おいおい、お前こいつが俺らに勝てるわけないだろ」

 

??4「だからこそですよ、私もこんな奴が我々に勝てるなんて思わないですよ。でも少しぐらいの希望をあげてもいいじゃないですか、その希望に無様に足掻く姿を見るのもいいですよ」ニャァ

 

??1「くははは、お前中々の性格してるな」

 

??4「それほどでも、それでどうしますか?我々と勝負しますか?」

 

霧神「・・・そ、その勝負・・う・・けて・や・・・る」

 

??4「はい決まりました。では我々はこの辺で、また明日お会いしましょう」

 

??2「もっと処したかったけど、また今度だな」

 

??3「次会うとき、また遊ぼうなー、一方的に」

 

??5「・・・・」

 

??1「命拾いしたな、明日まで永琳との会話を楽しむことだな、最後になるんだからな、あっはっはっはー」

 

 

ズゥーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチブチブチッ

 

 

霧神「はぁーやっと行ったか、ったく俺の制服汚しやがって、今度倍返しにしてやる」

 

ようやく去って行ったのを確認して、縛ってある太縄を引きちぎった

 

霧神「あー、身体随分凝ったなー、帰ったら風呂に入ってマッサージでもするかな。それより」

 

あいつらの勝負内容を思い出して、思わず笑みがこぼれる

 

霧神「最高にいいシチュエーションを準備してくれるなあいつら、それでこそ楽しめる勝負だ」

 

霧神「あ、一応総隊長と月読命にも伝えておくか」

 

明日の模擬戦闘試験に向けて、俺は心を踊らせながら家へと帰って行った

 

 

 

 




人物紹介

高塚丈助

身長:185くらい
体重:60後半
年齢:50代前半
能力:無し
性格:聞き上手、冷静


東城あかね

身長:150半ば
体重:教えなーいbyあかね
年齢:20半ば
能力:無し
性格:やんちゃ、見た目のことを言うと怒る



書いてて思ったのですが霧神のクラスの男子悪いやつ多過ぎますね
すこし自重します


そしてどうでしたか?今回の駄文っぷりは、改善の余地ありです
それと1話から地道に変更する点が出てくると思います。ごめんなさい


コメント、評価、アドバイス、批判なんでも受け付けます

次回もよろしくお願いします





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