もしアイドル達にオリ兄弟がいたら? (雨乃谷 飴人)
しおりを挟む

本作についての説明

説明になっております。


皆様こんにちは。飴と雨でございます。

今回は短編集という形で投稿してみようと思います。完全な思いつきであり、自分の欲望を垂れ流ししたものになると思います。健全、またはストーリー性のあるしっかりしたいものを読みたい方がいれば、すぐさまブラウザバックすることをおすすめします。それでもいいという方はまあ、暇つぶし程度にでも見てください。それで見ていただければ自分はとても嬉しいです。

どのキャラの話にするか、また投稿頻度は全ての自分の気分に依存してしまいますのでその点はご理解下さい。

なお、この文はとりあえず投稿を始めますよ、という報告のみになっていますので、本編というか、ちゃんとした内容のものが投稿されるのはもっとあとになると思います。気長にお待ち下さい。

感想は大歓迎です。ご指摘、アドバイスなどは完全な欲望の垂れ流しであるため参考にはしても、それが作品反映されるかはわかりません。誹謗中傷は勘弁して下さい。

以上、連絡および自分からのお知らせでした。

 

そしてこれからは、どんなキャラの兄弟を作っていくかの説明に入ろうとは思います。とりあえず書いてく順序としては

1 シンデレラプロジェクトメンバー

2 自分の書きたいキャラ

 

みたいな順序でいきたいと思っています。その中には既に兄弟がいるキャラがいます。その場合、その兄弟くん達には申し訳ないのですが、完全なオリジナルとしてこちらから兄弟を加え、元の兄弟くん達は出さない方向で行きます。

あとは…あ!そうでした!オリ兄弟達がどんな性格になるかは、姉または妹にしたキャラによって変わると思います。それに伴い、シスコンかシスコンじゃないか、実兄弟か義兄弟かもその場の思いつきで書こうと思っています。

ルビにも書かれてはいますが、捏造設定やキャラ崩壊か激しいものになっていきます。重度のブラコンだったり、実はコミュ症じゃなかったり、実は変態だったりと元からあるキャラの個性やいいところを完全に潰してしまう可能性もございますので、ご注意下さい。

…そろそろ1000文字いったかな?あ、まだ?あと150?えーと、では関係はないですが、自分の押しキャラは幸子はです。可愛いですよね?リズムゲームの方は出る気配が欠片も感じられないので、魔法のカードで手に入れました。皆様は押しキャラはどんな娘ですか?もしそのキャラを書く機会があったら是非目を通してみてください。望むようなストーリーにはならいないかも知れませんが頑張ります。

それでは長々失礼しました。次は本編で会いましょう。では



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

花屋の女の子に弟がいたら?

こんにちは。本編です。
オリ弟くんの名前は琉兎「ると」です。
容姿、年齢、性格などは全て皆様におまかせします。
では、どうぞ。


最近姉さんが楽しそうだ。と言ってもその原因は分かりきっているんだけれど。

その原因が何のなか、僕が知ることとなった経緯から説明しよう。確か春頃だったと思う。ある日を境に姉さんがやたら疲れた顔で家に帰って来るようになった。つまらなそうな顔をしていることはあっても、疲れた顔はなかったから少し心配になって聞いてみたんだ。そしたら

 

「大丈夫、何でもないよ」

 

って後ろから抱きしめられながら言われたんだよ。その声色には疲れは感じたけど嫌な感じや思い詰めた感じはなかったから僕はそこで問いかけるをやめて、大人しく抱きしめられてることにしたんだ。なんでも、姉さん曰く

 

「琉兎は癒し効果があるから」

 

との事らしい。まあ、僕も嫌じゃないからそのままにしてるだけどね。

そんな姉さんの状態が続いてからある日のことだ。

 

「琉兎」

「んー?」

 

僕は姉さんから呼ばれたのをハナコ(飼っている犬だよ)を抱っこして棒付きアイスを食べながら返事をした。

 

「いいなぁ…」

「?冷凍庫にアイスならあるよ?」

「ああ、アイスじゃなくてハナコが」

「???」

「何でもないよ」ナデナデ

 

何故か頭を撫でられた。

 

「あ、私アイドルになることになったから」

「へぇ〜…へぁ!?」

『 キャン!!』

 

びっくりしすぎてアイスをハナコの上落としたけど、僕は悪くないと思います。

まあ、これが僕が姉さんの楽しそうな原因を知るまでの経緯だよ。その姉さんがアイドルになってからは表情が柔らかくなって、よく笑うようになった。笑うと言っても微笑むくらいだけれど。

それに僕と話す時の話題に人の名前が出てくることが増えた。

「今日卯月がね…」

「琉兎!聞いてよ!未央が…」

「プロデューサーがさ〜…」

 

みたいな感じで。その話をする姉さんはすごく楽しそうで、例えるなら…僕が姉さんのお下がりの服をいた時くらい楽しそうだったよ。でも…

 

「姉さん」

「どうしたの?」

 

僕は姉さんに抱きしめられながら店番をしている。姉さんは今日はオフらしい。なんでも大きなイベントが近々あるらしい。姉さんはアイドルとしてすっかり人気になっている。どうやら組んでいるユニット内で一悶着あったようだけどそれを乗り越え、今も活動を続けている。僕としてはとても嬉しい。だけど…

 

「姉さんは、さ…アイドル、楽しい?」

「ん…まだ楽しくなる途中かな。」

「そっか…」

「琉兎?どうしたの?」

 

僕は後ろから伸びている姉さんの腕をギュッと抱きしめた。

 

「//////!!??ど、どどどどうしたの!?今日は積極的だね!?いいの!?もう少し凄いことしていいの!!?」

「やめて」

「……はい」

 

全く、人が真面目に話そうとしてる時にこの姉は…

 

(え、え?どういうこと?遂に琉兎から求めて来たとか思ったのに?ええ?焦らしなの?それとも焦らせて楽しんでるの?どちらにしろ可愛い!!)

 

どうしようかな……でもなーこれを言って姉さんの楽しめることの邪魔をしたくはないし…嫌でもなぁ

 

(ていうか、この位置からだと丁度琉兎の鎖骨が…もう少し腕を動かせば服の中が!!桃源郷が!!ヤバッハナジガ)

 

よし!やっぱり言う!!

 

「姉さん!!」

「はい!ごめんなさい服の中とかみてませんむしろ見えません鎖骨でガマンしますああいやでもやっぱり中が…」

「あのね?」

「あ、スミマセン」

「全く……え〜とね?今姉さんはすごく忙しそうだよね?」

「えっと、まあ少しずつだけどさ」

「それってさ、これからもアイドル続けていくともっと忙しくなるってことだよね?」

「ま、まあ多分」

「てことはさ、家にいられる時間も減るってことだよね?」

「う、うん」

「だかさ?その…え〜と応援はするよ?歌ってる姉さんすごく綺麗だからさ?(グハァ!?)え?なに!?」

「い、いや何でも…。それで?ほんとにどうしたの?」

「いや、だからその〜…だから」

 

こ、この姉は…こんな時ばっかり察しがわるいんだから。

 

「だから!!察してよ!!」

「え?え?」

「〜〜〜!!もう!!寂しいの!!ずっと一緒に過ごしてきた姉さんが遠くに行っちゃいそうで!!」

「ブハァ!?あ、いやそれはプロデューサーに……」

「それも!!」

「ええ!?」

「なんかその、そのプロデューサーっ人男の人でしょ!?キモイとかブラコンとか思うかもしれないけど!なかこう……面白くないの!!」

「……」

 

い、言ってしまった……。姉さんの活動の邪魔はしたくないだけどやっぱり……。姉さん怒ったかな?

 

「……」プルプルプル!!

「え、あの?姉さん?」

 

ふ、震えてる?めっちゃ怒ってる!?

 

「その、ご、ごめ「お客様のみなさーん!!!わ、私の弟が可愛いんです!!!!!いやもうそれは半端なく!!」っちょっと姉さん!?」

 

暴走した姉を母とともに落ち着かせてから数分……

 

「落ち着いた?」

「スミマセンデシタ」

 

はぁ、やっと落ちついた。まさか店から出てまで叫ぼうとするとは……

 

「琉兎」

「あ、な、なに?」

 

いつになく真剣な目をしている姉さんが目の前にいた。そうそれはもう目の前に……

 

「って近い!」

「あ、ごめん。それでね、琉兎。」

「うん」

「ごめんね」

「え?」

 

何で謝られたの?

 

「琉兎が寂しい思いをしてることに気付いてあげられなかったね」

「いや、それは」

「琉兎はいつも私の話を楽しそうに聞いてくれてさ、誰よりも応援してくれてて、誰よりも強く背中をおしてくれるんだ。」

「……うん」

「だから、まさか寂しい思いをさせているなんて全然気づかなくて……お姉ちゃん失格だね。」

「!?そんなことは!」

「でも、大丈夫。確かに今はすごく楽しい。これからもっと忙しくなるかもしれない。でもね?琉兎に寂しい思いは絶対させないから。どんなに忙しくても、時間は作るし、何ならレッスンの途中でも……」

「それはダメでしょ!?」

「あと、できるだけプロデューサーの話題は控える」

「うっ……それは……」

「知らなかったなー。まさか琉兎があんなに嫉妬してくれているなんて。」ニヤニヤ

「ううう〜〜…」

 

ほんっとにはずい!!死ねる!!

 

「まあ、とにかく!そんなに心配しなくても大丈夫だよ?だって……」

「?」

「琉兎成分がないと私動けないから」

「はい??」

「さっき叫んだので切れたから今日は一緒に寝ようか。」

「ええ?成分って何さ?この前言ってた癒し効果ってやつなの!?」

「ほんとに一家に1人はいた方がいいね。」

「僕はマイナスイオンかなにかなの!?」

「ほら、早く寝るよ」

「え?今から!?店番は!?」

「それはなハナコに任せたから大丈夫。」

「うそでしょお!?」

『 ワンッ!!』

 

ほんとに姉さんはなんというか……でもまあ!不安も解消されたし、姉さんもこれから頑張って欲しいし!!応援はしっかりして!適度に甘えて行こうかな!!

 

「琉兎〜?早く〜」

「あ!うん!今行くー」

 

そいえば最近知ったんだけど姉さんみたいな人を確か【 ブラコン】って言うみたいだね?でもあれぐらい弟が好きっていのは普通じゃないなのかな?ま、いいか!!

 

そういう感じで、最近の姉さんは楽しそうです。

 

おしまい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子達ほんとに姉弟よね?凛はブラコン自覚してあんなだし、琉兎は姉に毒されすぎて自分がシスコンなことに気づいてないし……どうしよう?ねえハナコ?」

『 クゥ〜ン……』

おしまい……?




しぶりん可愛いですね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

笑顔の女の子に弟がいたら?

今回はしまむーです。
年齢は話の都合上中学3年生となります。
では、どうぞ。


卯月が最近楽しそうにしている。

まあ?あの姉の楽しそうにする理由なんて一つしかないけどな。俺がその理由を初めて聞いた時はすげえ喜……違う、びっくりした。

 

「さっちゃん!!聞いてください!」ドアバーン!

「おわあぁ!?」

「さささ、さっちゃん!聞いてください、聞いてください!」

「ちょ、待て、落ち着け!つか、ノックしろ!」

「いいから、聞いてください!」

「よくねえよ!?てか、聞く!聞くから落ち着け!」

「あ、すみません……」

「ったく……。で?どした?」

「実は…さっちゃん専用写真集が完成しました!!」

「はい?」

「あっ……私アイドルになれるんです!!!」

「え!?マジ!?マジなのか!?やった、やったな!」

「はい!!」

 

……こんな感じ。いや、まて!こ、こんなに喜んでない!!あ、違う!!びっくりしてない!ホントだぞ?ホントだからな!

と、まあこんな感じで卯月は念願のアイドルになることが出来て、今は凄く楽しそうにしている。良かったよ、マジで。ずっと頑張ってたから、俺も嬉し…いや、安心した。

確か…シンデレラプロジェクト?って言うのに参加してるらしい。すごくいい子が沢山いるって言ってたな。15人だったっけ?そんの中でも一番早くデビューしてたし。それは素直に凄いと思う。ニュージェネだったか?いやこれは略称か?まあ、3人でのデビューだ。俺も全部の……できるだけのライブは見に行ったけどやっぱ卯月が1番かわ…笑顔が似合ってたな。

ちなみに、その姉は今はアイドルの仕事で家にいない。なんでも今日はニュージェネとしての初のラジオの仕事らしい。朝から張り切ってたな。そのおかげで部屋に突撃してくることも、侵入してくることもなく落ち着いて受験勉強出来るってわけだな。

ただ、朝に卯月に

 

「今日は初めてのラジオのお仕事なので絶対聞いてくださいね!!聞いてくれなかったら。メッですよ?」

 

とのことなので俺は聞かなくてはいけない。ま、まあ?勉強の息抜きとして聞いてやる分にはいいけどな?

あと……「メッ」が怖い。

 

「…………とヤバイヤバイ。もうラジオの時間だ。ん〜と、イヤホンとー、スマホとー、あ、音はMAXで……うるさ!?MAXは駄目だ。……このくらいでいいかな?うし!準備完璧おっけい!…いや、楽しみな訳じゃないぞ!?ただ、聞けって言うから……」

 

誰に言い訳してるんだ俺は?

 

〜〜♪

 

お?

 

『はいはーい!ラジオをお聞きの皆さん、こんにちは!本日からこの時間はニュージェネレーションズがお送りするラジオ!!略してニューラジ!が放送されます!司会進行は私!リーダーの本田未央です!』

 

『渋谷凛だよ。』

 

『あ、えっと島村卯月、頑張ります!』

 

もうアガってる……。(次から卯、凛、未をつけます。)

 

未『あはは!しまむーは相変わらずだねぇ?』

 

凛『まあ、それも卯月のいい所だから』

 

卯『あ、あうう……』

 

俺もあううって言いたいわ……

 

凛『ふふっ。あっ、えーっと、このラジオでは346プロからの最新の情報を提供したり、皆さんから質問を募集してそれに私たちが答えていくっていう内容でお送りします。でいいのかな?』

 

卯『でも今回は最初なので情報も質問もないんですよね?』

 

なぜあらかじめ募集をかけなかった……。かけてたら間違いなく送ったのに……

 

未『そうなんだよね〜、どうしよう?』

 

凛『どうしようって……。あ、えーと、今日は3人のフリートークで。だって。』

 

未『おお?なんかラジオっぽい!』

 

卯『フリートークですか〜……何についてがいいでしょう?』

 

凛『まずは3人の好きなものとかから話題を膨らませていきましょう。だって』

 

なんか、渋谷って人、最初以外カンペ見てない?

 

卯『凛ちゃん、ずっとカンペ見てますね……』

 

あ、やっぱり

 

未『好きなものかー……やっぱりフライドチキンかな?』

 

卯『ずっと言ってますもんね!』

 

未『あ!あと〜兄……凛『ストップ』?どしたの?』

 

凛『なんか、それはダメな気がする。』

 

未『え〜?じゃあしぶりんは?』

 

卯『やっぱりチョコレートですか?』

 

渋谷さんチョコ好きなのね……子供っぽい。

 

凛『後は飼ってる犬のハナコかな?』

 

卯『ああ!!可愛いですよね、、ハナコちゃん!』

 

未『え!?しまむー見たことあるの!?いいーなー!なんか私だけ知らないみたいじゃん……』

 

凛『まあまあ、また今度ね?卯月は?』

 

卯『私は生ハムメロンですね!』

 

未・凛『……』

 

卯『あ、あれ?』

 

凛『ねえ卯月、それってさ美味しいの?』

 

未『確かに不思議な組み合わせだよね……』

 

生ハムメロン……美味しいよ?

 

卯『え?とっても美味しいですよ!さっちゃんも美味しいって言ってますし!』

 

凛『へぇ〜……ん?さっちゃんって?』

 

卯『私の自慢の弟です!』

 

未『しまむーって弟いたんだね?どんな子なの?』

 

あっその質問は……

 

卯『よく聞いてくれました!!!』ツクエバーン!

 

凛・未『!?』

 

あちゃ〜……。

 

卯『それはもう!すごく可愛いんですよ!!まず男の子なのに皐月って名前が可愛いですよね!でも皐月っいう名前が似合うくらい可愛くて、目とかつぶらで幼い顔してて、髪はすごく綺麗ですし、最近は大きくなってお姉ちゃんじゃなくて卯月って呼ぶようになっちゃったのが少し寂しいですけど、なんだかこう卯月って呼ばれるのも悪くないかなぁって思いますし!あ、あと口は悪いことがあるんですけど実はすごく優しかったり、私がアイドルになれることを報告した時は凄く喜んでくれて!!雨の日とか用事もないのに用事があるって言って迎えに来てくれたり!!それと……』

 

未『ちょっとしまむー!?お、落ち着いて!?し、しぶりん!しぶりんも落ち着かせるの……』

 

凛『わかる!!』

 

未『あれーーーー?』

 

卯『あと、すごく頼りがいがあって、はにかむ笑顔が可愛くて!あ、写真あるんですよ!見てください!』

 

凛『見る見る。』

 

未『あれー!?しぶりん!?なんか今日おかしくない?ていうかまだ放送中……え!?時間が来た!?いや、でも2人が話聞いてないし……。私が締める!?あ、えーといろいろハプニングがありましたが、これからもニューラジは続きますので応援お願いします!それではまた、次回!バイバーイ!……チョットフタリトモナニシテンノサ!』

 

卯・凛『シャシンミテマス』イヤ!ダカラサー!!

 

〜〜♪

 

俺はそっとイヤホンを机の上に置いて……頭を抱えた。

 

「あの、アホ卯月……」

 

……何してくれちゃってんの!?ラジオで俺のこと話すとかアホなの!?このラジオ全国放送なのに!……明日の学校行きたくねえ……

 

そんな感じで少し……というかかなり心配な姉のことですが最近はやっぱり楽しそうです。

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、まあ?頼りがいがあるとか?優しいとか言われても別に嬉しくともなんともないけど?……ケーキ2つ買えるお金あったかな……?」

 

おわり?




しまむー可愛いですよね?
今回は変態ではなく、溺愛しすぎって感じにしました。
私も溺愛されたいなぁ……。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュージェネリーダーの女の子に兄がいたら?

どうも皆様。今回はちゃんみおです。
オリ兄の名前は未来です。
ではどうぞ


最近妹の未央が楽しそうにしている。と言ってもその理由がわからない訳ではない。それは当然、アイドルだろう。前からアイドルになりたいと言う思いは聞いていた。しかし、まさか本当にアイドルになるなんて考えもしていなかった。確かに未央は何気に高スペックではある。それでも本当になるとは思わないだろう。しかも今ではグループのリーダーを務めているらしい。未央がアイドルになってからは驚かされっぱなしだ。

 

「もしもし!!お兄だよね!?」

「お、おお、未央か?なんだ、そんな焦って?」

「あのね!わ、私ね!?あ、あああ……」

「待て待て。落ち着きなさい。」

「あ、ごめん……。それでね!私アイドルになれるんだよ!!」

「だから落ち着けと……What?」

 

とか

 

ピンポーン!!

 

「あん?」

 

ピンポーン!!

 

「こんな時間に誰だよ……。夕飯の途中……」

 

ピピピピピンポーン!!ピンポーン!!ピンポーン!!

 

「だぁぁぁ!!出るから!出ればいいんだろ!」ガチャ

「お兄!」

「未央!?どした?」

「わ、私ね?りり、りりり……」

「おお、落ち着け……あれ?なんかデジャヴ」

「あ、ごめん……。それで!私、グループのリーダーになるんだよ!」

「 」カタマリ

「あれ?お兄?お兄ーー!」

 

こんな感じだった。あいつはいつも急に知らせてくるから心の準備とかできないままなんだよな……。

でも最近は電話をかけてくることも、突然家に押しかけて来ることも減った。おそらくではあるが仕事が忙しくなってきたのだろう。おかげで少し寂しいが落ち着いた日々を送れている。ああ、言い忘れていたが俺は1人暮らしだ。大学に通う都合上親元を離れた方が通学しやすいからな。生活費は知り合いの人からの勧めのバイトをしながら稼いでいる。ちなみにシフトは親とかには連絡はしていない。何が言いたいかわかるか?

そう、未央は何故か俺が家にいる時、または暇な時に電話やら家に来たりする。シフトを教えていないのにだぞ?なぜわかるのか本人に聞いたら……

 

「ん〜…勘?」

 

と言われてしまった。勘って…今のところ外したことはないとのこと。なにそれこわい。

そしてその勘でこちらの予定を当ててくる妹はというと……

 

「お兄、この漫画の続きどこ?」

 

……俺の部屋のソファで寝そべりながら漫画を読んでいる。今回も例のごとく俺の予定を当て、家にのり込んできたのだ。

 

「ねえお兄ってば〜」

「そこの本棚の上だ」

「え〜っと〜……お、あったあった。」

「……」

 

俺の休みが……(泣)

確かに妹といるのは嫌いではない。嫌いではないが、なんせバイト5連勤のあとの休みだ。できればゆっくり1人でくつろいでいたかったのだが……。

 

「あ。そういえば」

「ん?」

「お兄、私達のラジオ聞いてくれた?」

「ああ、後半グダグダになったやつか?」

「いや〜……あれはねしまむーが暴走したんだよ?しかも、しぶりんまで暴走しちゃうし。」

「すごかったなぁあの2人」

「そうなんだよ〜私もびっくりしたよ。」

 

そう、未央を含めたニュージェネのメンバーでラジオをしたのだがなんか凄いことになったのだ。

 

「確か弟の話になってからだったよな?」

「そうそう、しまむーに弟がいるなんて知らなくて弟君のこと聞いてみようと思ったらあれだからねー」

「あれは俺も腰が抜けるかと思ったぞ。しかも相当のブラコンだなあれ。」

「あと、しぶりんにも弟がいるっぽいね。」

「しかもブラコンという」

「まさか私のグループメンバーがブラコンだったとは……」

「もうグループ名、ブラコンジェネレーションにしたらどうだ?」

「いやいや!それじゃぁ私までブラコンになるじゃん!」

「……」

「あれ?なんで黙るの?」

 

ブラコンだろ。

 

「ブラコンだろ」

「え!?」

 

おっと心の声が

 

「私のどこがブラコンなのさ!」

「ふむ、俺限定で電話にでないとやたら不機嫌になったり」

「う!!」

「暇あれば家に来て膝枕要求したり」

「はぅ!」

「俺がサークルの女子といることを知るとすごい顔になる」

「うはぁ!?」

 

今挙げたもの以外にもあるがこれぐらいにしておこう。

 

「ワタシガブラコン?イヤイヤ…エ?フツウジャナイノ?」

 

なんかブツブツ言ってるな……

まあ未央のブラコンはそこまで酷くないか。仲のいい兄に対する家族愛的なものだろう。俺?俺は普通に未央は好きだがシスコンかと言われるとそこまでではないって感じだな。こう見ると俺達兄妹は健全かつ普通の関係だな。

……ふむ

 

「未央」

「デモデモ…え?あ、なに?」

「今、楽しいか?」

「?」

 

そう俺は本人に楽しいかどうかを聞いたことがなかったのだ。確かに楽しいから続けているのだろう。ただ未央はアイドルなりたての時に一悶着あった。その時の未央は見ていてつらいものだった。それこそアイドルをやめてしまうのではないのかと思えるくらいに。ただ俺はその時に未央に対してアドバイスも励ましもしなかった。あの出来事は未央にとっては必要なものだと思ったから。俺が口を出せば確かに解決は速くなっただろう。だがそれではダメなんだ。未央とそしてプロデューサー、ニュージェネの2人それぞれが乗り越えなくてはいけない問題で、それに俺が何か言うのは筋違いだから。

だから気になってしまう。今の未央ははたして楽しめているのか。

 

「もちろん!楽しいよ!でもなんで急に?」

「いや……何でもないよ。」

「???」

 

どうやら俺の気にしすぎだったらしい。未央はいつも元気で明るい子だが時々脆くなる。そこを心配していたがいい仲間達に出会えたようだ。

 

「未央、これからも頑張れよ。」アタマナデナデ

「わっ!え?え?本当にどしたの?」

 

やっぱり妹の未央は最近楽しそうです。

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと未央。ソファで寝そべるのはいいがさっきからずっとパンツ見てるぞ。」

「ちょおっ!?先に言ってよ!!!」

「黒か……。マセすぎじゃないか?」

「うっさーい!!!!!」

 

おしまい?




ちゃんみお可愛いですよね。
膝枕してあげたいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュージェネ兄弟ズの座談会があったら?

申し訳ございません。今回は座談会というか番外編となります。本編を待ってくださっていた方々申し訳ございません。
それではメタ発言などにご注意ください。ではどうぞ。


未「はーい皆さんこんにちは!ニュージェネリーダー兄本田未来です!」

 

皐「ニュージェネ弟島村皐月です。」

 

琉「同じくニュージェネ弟の渋谷琉兎です!」

 

未「えー今回は俺達弟ズの座談会となっております。」

 

琉「本編を楽しみにしてくださっていた皆さんごめんなさい!」

 

皐「このようにある程度の節目で座談会を挟んでいくそうだ」

 

未「どうぞ皆さん最後までお付き合い下さい。それではさっそく……何について話そうか?」

 

皐「決めてねえのかよ……」

 

琉「それなら、まずは僕達について話すのはどうでしょう!」

 

未「じゃあそうしようか。ではまずは言い出しっぺの琉兎から。」

 

琉「僕ですか!?僕は……あれ?思ったより話すことないです。」

 

皐「そりゃそうだ。この作品の俺達は設定がほぼないんだからな。」

 

未「それに琉兎に至っては年齢さえわからないもんな。」

 

皐「年齢のわからない主人公ってなんだよ……」

 

未「作者曰く読者の皆さんに自由な妄想をしてもらうためらしいぞ。」

 

皐「それは人任せって言うんだよ。」

 

琉「ま、まあ!僕のことはいいじゃないですか!次は皐月君だよ!」

 

皐「俺か?島村皐月、15歳。受験生だ。」

 

琉・未「あとツンデレ」

 

皐「そうそう、ツンデレ……って違うわ!誰がツンデレだ!」

 

未「ツンデレは自分を、ツンデレと言わないらしいな。ってか琉兎はよくツンデレって言葉を知っていたな。」

 

琉「あ、いえ台本に皐月君が自己紹介したら言えって書いてあったので。」

 

皐「無視すんな!もういいだろ次!」

 

未「俺か。大学1年だ。あとは1人暮らしをしている。…あれ?もうないな。」

 

皐「んだよ皆言うこと特にねえじゃん。意味なかったな。」

 

琉「うう、すみません……」グスッ

 

皐「え!?あ、いやそうじゃなくて……ほ、ほら!俺も提案できなかったから凄く助かったぞ?」

 

琉「ほ、ほんとですか……?」

 

皐「ほ、ほんとほんと!」

 

未「(やっぱツンデレ)」

 

皐「んん!!次はこの世界の姉についてにしようぜ!なっ?」

 

未「くくくっ……そうだなそうしようか?」

 

琉「それじゃあ、今度は未来さんからにしましょう!」

 

未「ふむ。未央は…そうだな二人の姉に比べたらいたって普通の妹だな。とはいえそれでもブラコンであることに変わりはないが。」

 

琉「あれもブラコンっていうんですね?」

 

未「ん?まあそうなるな」

 

琉「へえ~。」

 

皐「次は俺だな。卯月は溺愛しすぎの超ブラコンだ。」

 

未・琉「よかったな(ですね)」

 

皐「はぁ!?なんでそうなるんだよ!」

 

琉「だってすごくうれしそうな顔してましたよ?」

 

未「ツンデレにシスコンか…個性豊かだなさっちゃん?」

 

皐「うっせえ!てかその名前で呼ぶな!」

 

琉「皐月さんはシスコンなんですか?」

 

未「そうだ」

 

皐「なんでお前が答えるんだ!!」

 

琉「シスコン…あ、次は僕の姉さんですね。姉さんはすごく優しくて僕のことを気にかけてくれるいい姉ですよ」

 

未・皐「……」

 

琉「あ、あれ?」

 

未「(なあ、あれどう思う?)」

皐「(どうも何もあれは…)」

未「(そうだよな)」

皐「(ああ)」

未・皐「(姉に毒されている)」

 

琉「あの~」

 

未「なあ琉兎?」

 

琉「はい?」

 

未「朝最初に見るのは?」

 

琉「姉さんです。」

 

皐「寝る前最後に見るのは?」

 

琉「姉さんです。」

 

未「一緒に出掛ける回数の多い人は?」

 

琉「?姉さんです。」

 

皐「結婚するならどんな人?」

 

琉「ええ!?け、結婚ですか…ん~姉さんみたいな人ですかね。」

 

未・皐「……」

 

琉「何の質問ですか?」

 

未「話題を変えようか。」

 

琉「え?」

 

皐「そうだな。」

 

琉「ええ!?せ、せめて何の質問かだけでも教えてくださいよ!!」

 

未「気を取り直して次の話題だ。軽いこの作品の説明にするか」

 

皐「それは最初にするべきだったんじゃないか?」

 

琉「言われてみればそうですね……」

 

未「まあ、いいだろ。この作品はブラコン、シスコン好きの人はたまた、キャラ崩壊の変態化が好きな人におすすめだ。とは言え作者の欲望垂れ流しの趣味の範疇でしかない。悪くいえば暇つぶしで書いているようなものだが、それでも読んでくれたらうれしいな。」

 

皐「俺はシスコンじゃない。」

 

琉「僕も違いますよ?」

 

未「……何を言っているんだ、皐月」

 

皐「俺だけか!?俺だけなのか!?琉兎だって同じ事いってるだろ!」

 

未「琉兎は……あれだ…琉兎は悪くない。姉が悪い。」

 

皐「納得してしまった自分がいる。」

 

琉「ちょっ!?どういう意味ですか!」

 

未「ああ、いやいや琉兎は気にするな」

 

皐「そうだな、琉兎は悪くない。」

 

琉「またはぐらかすんですか!?」

 

未「おっと楽しい時間も終わりのようだ。それでは最後に自分の姉に向かって一言。」

 

皐「は!?聞いてねえぞ!」

 

未「それでは作品順で琉兎から。」

 

琉「あ、はい!!えーと……姉さん、いつも優しくしてくれてありがとう。んっと……大好き!」

 

未「(多分鼻血出して興奮してるな……)次」

 

皐「あ、えー……まあ、そのなんだアイドル頑張れよ。その卯月のアイドルの姿は嫌いじゃない。」

 

未「(ツンデレ)最後は俺だな。えー、未央、お前が努力してるのは知ってる。だから最後まで頑張れ。苦しくなったらいつでも来い。話くらいは聞いてやるから。……あと、やっぱ黒はマセすぎじゃないか?」

 

皐・琉「(黒?)」

 

未「それでは以上、弟ズの座談会でした!」

 

皐「今後ともこの作品を暇つぶし程度にでも見てくれ。」

 

琉「最後までお付き合い下さりありがとうございました!」

 

未・皐・琉「バイバーイ!」

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜一言時の姉たち〜

 

凛の場合

「ブハァ!!お姉ちゃん世界相手に戦える。」

 

卯月の場合

「さっちゃん可愛いです!島村卯月がんばれます!」

 

未央の場合

「応援は嬉しいけど……最後は余計だーーー!!!!」

 

おしまい?

 

 




ありがとうございしました。
このような感じでグループごとまたグループ+αの度に座談会をはさんでいこうと思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

中二病の女の子に兄がいたら?

なんとなく筆が進んだので出します。
可愛いですよね。らんらん。


最近蘭子がとても楽しそうにしている。何でも、アイドルとしてのデビューが決まったそうだ。僕がその報告を受けた時もすごく嬉しそうにしていたから、さぞかし楽しいだろう。明確な目標があり、それが自分の成し遂げたいものであるならなおさらだ。

しかし……妹のデビューとは兄として喜ばしいことではある。ではあるのだが、いくらか早すぎやしないか?僕が蘭子からアイドルになることを聞いたのはつい最近のことのような気がするのだ。僕がアイドルの世界に疎いだけなのかもしれないがやはり早く感じてしまう。まあ、デビューするというのは事実なので理由や期間などは気にすることはないだろう。それにあの妹だ、デビュー出来て当然だ。

なぜ僕がこれ程までに自信を持っているかというと蘭子は身内目線から見ても美少女であるからだ。どのような容姿をしているかは皆さんも知っているだろう。あの容姿でデビューできないはずが無い。スタイルも年齢にそぐわない凶器を持っている。また、声も素晴らしだろう。

ただその中で唯一不安を感じてしまうのはあの病気だろう。病気と言っても体調などに変化が出るもではなく、なんというか……こう…精神の病というか避けて通れないというか。まあ、歯に着せぬ言い方をするとすれば…

ピンポーン!!

 

む?まだ話の…

 

ピンポーン!!ピンポーン!!ピピピンポーン!!

 

ああ……このチャイムの鳴らし方は……

 

「ふえええええん!!!!おにいちゃーん!!!」ガバチョ

「お、おおどうしたんだい?蘭子」

「ううううぅぅ……」

 

(あらら…これはなんかあったな?)

 

ここでご登場の我が妹だ。服装からして事務所帰りだろう。事務所帰りでうちに来るのもそう珍しくはないが、この様子では何かしらあったようだ。それも蘭子にとってはあまり喜ばしくない何かが。

とりあえず話を聞くにもまずは…

 

「とりあえず落ち着きなさい?」

「う、うん……」

 

そして蘭子を落ち着かせること数分

 

「落ち着いた?」

「うん、だいじょぶ…」

 

ようやく落ち着いたようだ。まさか落ち着かせるのにずっと頭と背中をなで続けることになるとは……ちなみに今も頭をなでている。

 

「とりあえず話聞くからなでるの止めていい?」

「ダメッ」

「いやでもね?蘭子も話ずらくなるし、僕の腕が……」

「いやっ」

「あ、はい…」

 

ははは…妹のお願いには勝てなかったよ。

 

「それで?一体どうしたんだい?」

「うん…実は……」

 

そう言ってぽつりぽつりと話し始めた蘭子。

話を聞く限りでは今日はデビューする時のコンセプトについてプロデューサーから説明があったらしいんだが、そのコンセプトというかデビュー内容がホラーによってしまっているらしい。日頃の言動からダークなものにしようとしたらしく、その結果蘭子の苦手なホラーになってしまったらしい。その場で拒否はしなかったのか?と聞いたところ自分のために時間を使って考えてくれたのに拒否をするのは申し訳なくて……とのことだ。優しい。結局最後までホラーが苦手である事を伝えられないままミーティングが終わってしまったのこと。そして耐えきれなくなり家に飛び込んできたというわけだ。

この間僕は頭を撫で続けている。

 

「なるほどね〜まあ、蘭子の普段の言動でそう取られちゃうのも仕方ないかな〜」

「う、うぅぅ……で、でもわたしはホラーが、その」

「苦手なんだよね〜」

「うん」

「明日にでもホラーが苦手なこと話してみたら?」

「うっ、いやそのでも」

「ふむ……」

 

実のところ蘭子は普段の会話があまり得意ではない。そこが蘭子にとっての足枷となっているのだろう。

 

「あっ!!」

「ん?」

「そ、それなら明日おにいちゃんもついてきて」

「え?」

「おにいちゃんが隣にいてくれたら話せると思う……」

 

ふーむ…それも一つの手ではあるけれど……あるけれど

 

「それはできないなー」

「……グスッ」

「え!?あ、泣かないで!?ちゃんとした理由があるんだって!!」

「……どんな?」

「バイト」

「あっ……」

 

まあ、バイトもあるがそれ以上に僕がついていくことは蘭子のためにならないからでもあるんだけど。それ言うと今度こそ大泣きするので言わない。

 

「じゃ、じゃあどうしたら……」

「う〜ん……蘭子の得意な絵で伝えるって言うのは?」

「絵で?」

「うん、話すのがダメかなって思うならほかの手段を使うんだよ。幸い蘭子は絵がうまいから伝えられると思うな。」

「で、でもなんて言って絵を見せたら……」

「それは……」

「それは?」

「ガンバ!」

「ふええええ……」

 

いい手だと思うんだけどな

 

「わたしにできるかな……」

 

いつもの蘭子は自信ありげなんだけど僕の前だとこんなになってしまう。僕のことを信頼し頼りにしてくれている証拠のようなんだけど、この状態の蘭子を元気づけるには''あの方法''しかない。でもしたくない。でもやらなくてはいけないようだ。

 

「スウー……ハァー」

「おにいちゃん?」

「情けないぞ、血を分けた我が同胞よ!!」

「おお!!」キラキラ

 

うっ蘭子の輝く目が痛い!し、しかしこれも蘭子の、妹のためだ!

 

「我ら闇の統べるもの弱き姿を見せてはいけないという心得を忘れたか!今の同胞は見るに耐えん!いいか同胞よ。汝は決して弱きものではない!この我と同じ血を、そして血による盟約によって結ばれているのだ!!さあ!立ち上がるのだ!闇より洗練を受けこの地に舞い降りた堕天使よ!今こそ仮初の姿を捨て、真なる姿を知らしめるのだ!!」

「おお〜」パチパチ

 

…………しにたい。

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!しにたい!穴があったら埋まりたい!!!!!

 

「おにいちゃん!」

「蘭子ちゃん?ちょっとねおにいちゃん自分の人生の終わり方について考えているからちょっと」

「わたし頑張ってみるね!」

「……ん、頑張れ」

 

死にたいけど、蘭子が元気になったならいいかな。

 

「だ、だからさおにいちゃん?その〜頑張れたら……えっと」

「?」

「ご、ご褒美ちょうだい?」

「ん、考えとくよ。」

 

この間僕は頭を撫で続けている。

 

それから後日時間はかかったけどちゃんと伝えられたと蘭子からの連絡を受け、またあのような発言をすることになったのは別の話。

それと言い忘れていたけど蘭子は中二病ってやつです。

 

やっぱり最近妹は楽しそうです。

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ〜」カチッ

 

『情けないぞ、血を分けた我が同胞よ!!我ら闇の統べるもの弱き姿を見せてはいけないというか心得を忘れたか!今の同胞は見るに耐えん!いいか同胞よ。汝は決して弱きものではない!この我と同じ血を、そして血による盟約によって結ばれているのだ!!さあ!立ち上がるのだ!闇より洗練を受けこの地に舞い降りた堕天使よ!今こそ仮初の姿を捨て、真なる姿を知らしめるのだ!!』

 

「やっぱりおにいちゃんはかっこいいな〜わたしももっと頑張らなきゃ!」

 

蘭子が今までに発した中二病発言をしっかりとレコーダーによって保存していること、そして中二病の原因が自分にあることを繚は知らない……

 

おわり?




らんらんの頭を顔が真っ赤になるまで撫でたい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ロシアハーフの女の子に兄のような人がいたら?

最初に、この話に出てくるロシア語はほぼがエキサイト翻訳によるコピペです。わたしはロシア語がわかりませんのでどうか許してください。それぞれ言葉の意味ははあとがきにのせておきますので。
では、どうぞ



なんでもアーニャがアイドルになるためにこちらに来るらしい。その知らせは俺をイスから落とすだけの衝撃を与えた。アーニャがアイドル、それはわかる。むしろなるべくして成ると言ってもいいくらいだ。彼女は幼い頃からさながら妖精のような神秘的な印象を受ける容姿をしている。しかし1度笑えば花が咲くような可憐な笑顔を見せるのだ。…クサイことを言っているのはわかっている。たが、俺にクサいセリフを言わせれるだけの人材なのだ彼女は。

……ん?なぜ幼い頃を知っているかって?それは……え、聞いてない?いいから語らせてくれ、彼女を迎えに空港に来ているが彼女が来るまで暇なんだ。

俺は今でこそ東京に腰を落ち着かせてるが、8年前までは転勤族だった。その転勤を繰り返す中で北海道にいる期間があった。そしてその北海道に引っ越した時とほぼ同じタイミングで引っ越してきたのがアーニャ一家なのだ。引っ越してきたタイミングも同じ、さらに家まで隣ということから彼女とはすぐに仲良くなり、妹のようにかわいがっていたのを覚えている。彼女は親が日本人とロシア人と言うハーフであるが日本に来たのは当時が初めてだったため日本語が苦手だった。そのため俺が必死になりながら教えていたのも仲良くなった理由一つだ。

まあ、そんな誰もが羨ましがるような展開でも長くは続かない。おわかりかと思うが親の転勤が決まってしまった。俺もその時に限っては拒否したのだがそれが最後の転勤らしく親は意思を固めていたため俺の訴えは受け容れられなかった。当時はアーニャと共によく泣いたものだ。

ただその時にアーニャの発した言葉が印象深かった。

 

「Звезды……アナタの星に、なります。」

 

あの時は何を言われているかわからなかったが、今だとわかる気がする。皆はわかるか?おそらくではあるが……

星はどこからでも見えるだろ?アイドルで名前を上げればテレビやラジオ他にもいろいろな場面で目にすることになる。だからアイドルになる=星になるって事だと思う。これで違っていたら恥ずか死する。

 

「カイト!」

 

お?来たかな?

おお……電話やらLINEやらで話はしていたが実際に合うのは8年ぶりだけど……すごいな

 

「はぁ、ふぅ……」

 

…………

 

「После долгого времени……久しぶり、ですねカイト」

「あ、ああ……」

「……どうか、しましたか?」

「あ、いや…」

 

驚いた。ここまで綺麗になっているとは思わなかった。一瞬頭の中のアーニャと一致しなかったくらいだ。いや、8年だぞ?一致しなくなるもの仕方無いはずだ。うん。

 

「あっと、久しぶりだな。アーニャ。」

「Да!会えて、嬉しいです!」

 

笑顔が眩しい…

 

「ふむ……」

「?」

 

しかしあれだな。ジャケットにショートパンツか……美脚が素晴らしい

 

「変わらず、足が好きですね?」

「ファ!?い、いや何のことかね?」

「Спокойствие、安心、しました。この服にして、正解、でしたね?」

「いや、ちが……」

 

8年ぶりの再会で何の話をしているんだ……

あれ?というか……

 

「8年ぶりなのによく俺のことわかったな?」

「Да。カイトのこと、忘れるはずありません。」

「お、おう……」

「もちろん、足が好きなことも、ですよ?」

「それはちがーう!!!」

「フフフ……」

 

危ねえ、もう少しで足好きのレッテルが……いやそれはいい。それよりもドキッとしたぜ……

 

「ほら、荷物」

「Спасибо、ありがとうございます。」

 

うむ、何気に重い……

 

「そいで、どうする?」

「Туризм、観光、したいですね。」

「観光ね……」

「ダメ、ですか?」ウルウル

「あ、いや、大丈夫だから!!いこう!な!?」

「!」パァ!

 

涙目はずるいよ……

 

「んじゃ何処行きたい?」

「ん〜…お任せします♪」

「お、おう!任せろ!」

 

さて……どこに行こうかな?

 

以下ダイジェスト

 

 

「хорошо!!見てください!カニが動いてます!」

「お、おおそうね……」

「カイト!あれは食べれますか?」

「いや、無理だから!?」(動くカニの看板)

 

「хорошо……大きいですね」

「まあ、スカイツリーだからね」

「東京タワー……小さい、ですね」

「東京タワーが聞いたら泣きそうだな」

 

「カイト!ゲイシャやマイコサンはいないんですか?」

「東京ではなかなか見られないな」

「Извините……残念です……」

「また今度な」

「!はい!」

 

「カイト!」

「はいはい」

「ディ〇ニーランドはどこですか?」

「東京にないぞ。」

「Ложь……」

「ん?なんて?」

「嘘です……」

「嘘じゃないよ、てかそれは北海道にいてもわかるはずだぞ?」

 

「хорошо!!メイドさんです!」

「そうだな」

「たしか、萌え萌えキュン!ですね?」

「……アーニャの知識の偏りに疑問を感じる。」

 

「Вкусный、美味しい、です!」

「そうだな。(なぜたこ焼き……?)」

「カイト」

「はふぁっあつっん?何?」

「たこ焼きはタコを焼いていないです。」

「ん?まあ、そうだな」

「どうしてたこ焼きというのですか?」

「ええ〜……」

 

「Ой……建物、全部大きいですね」

「それ最初に言うべきじゃない?」

 

他にも他愛のない話や思い出話をしながら観光し……

そしてすっかり日は落ちて、場所はこれからアーニャが所属する事務所の寮の前。

 

「どうだ?楽しめてもらえたか?」

「Да!凄く楽しかったです!」

「そいつは良かった。」

「……」

「……」

 

気まずい……。本来であればここでバイバイで終わりなのだか、お互い別れを切り出さないというか出したくないせいかさっきから会話しては黙りを繰り返している。

 

「ほ、ほら!夜も遅くなるし荷解きもあるだろうから今日はこのへんでな……」

「……」

「あ、あの……?」

 

どうしたらいいの?言葉が返ってこないし、俺は服の裾をつかまれていて動けない。こういう時はなんて声をかければいい?

 

「あの、アーニャさん?」

「カイト!」

「ひゃ、ひゃい!」

 

変な声が

 

「えっと、私は、これからアイドルになります。それで、その、周りには知らない人ばかりで、それに、私は話すことがあまり得意ではありません。それでちゃんと他の人と仲良くなれるか不安です。本当は少し怖いです。だから、私に勇気を下さい。」

 

多分これを伝えるのに必死に考えていたんだろう。いつも最初に出てくるロシア語がなく日本語オンリーだ。これはきっと彼女の本音だから勇気が欲しいのも本当なんだろう。それなら俺も本音で話さなくてはいけない。

 

「アーニャは」

「はい。」

「アーニャは凄く綺麗で可愛い。日本語は確かに苦手かもしれないけどそれは言葉にして話すことだけだ。聞くことも書くこともできる。それは教えた俺が言うんだから間違いない。それにアーニャの笑顔は人を幸せに出来るものだからきっと他の人とも仲良くなれる。だから大丈夫だ」

「……」

 

いつになく真面目な話をしてみたが伝わっただろうか。

 

「カイト!」ガバッ

「うお!?」

 

だだだ抱き着いてきたーーー!?どどどどうすれば!?抱きしめかえす!?ああああ、可愛いいい匂い柔らかい煩悩退散!!

 

「やっぱりカイトは優しい、ですね。変わりないです。」

「お、おお。」

「だからわたしはあの頃から……」

「ど、どうした?」

「カイト」

「はい!」

「Мой дорогой народ.」

「え、え?」

 

今なんて言った!?

 

「今の言葉、言ってもらえませんか?」

「え、ええ?」

「勇気、ください」

「わ、わかった、えっと……Мой дорогой народ.……であってる?」

「Да、上手ですね」

「いまのどういう意味なんだ?」

「応援してる、という意味ですよ。」

「そ、そっか」

 

ならいいんだけど

 

「それじゃぁカイト、До свидания、さようなら、です」

「ん、あ、ああまたな」

 

そして笑顔で寮の中に入っていくアーニャ。何だったんだろう最後のは?

意味を考えながら俺は家に向かって足を進めるのだった。

 

そして、どうやらアーニャがアイドルになるようです。

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある寮の一室で……

 

「やっぱりカイトは優しくてかっこいい、ですね。」

 

そう言って少女はバッグの中にあったロケットペンダントの写真を愛おしそうに見る。そこには幼い男の子と外国人のような幼い少女が仲良さそうに手をつないでいる写真があった。

 

「私がアナタの星になれたらМой дорогой народ.、今度は日本語で伝えますからね」

 

少女はそう言って窓から夜空を見上げ、成長した男の子に向けて言葉をつぶやくのだった。

 

おしまい?




ありがとうございます。それではロシア語の意味です。
(エキサイト翻訳から)
Звезды 星
После долгого времени 久しぶり
Спасибо ありがとう
Спокойствие 安心
Извините 残念
Туризм 観光
Ложь 嘘
Вкусный 美味しい
Ой おお
Да はい
До свидания さようなら
Мой дорогой народ. 私の愛しい人。

ロシア語がわかる人の中で使い方違くね?や、意味的におかしい、などと言う思いを抱く人もいると思います。
それについてはほんとすみません。ロシア語わかりません。許してください。

アーニャ天使


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロジェクト最年長の女の子に弟がいたら?

みなみんの口調が難しいです。なので無理やりアーニャ出したりしました。許してください。
あと、キャラ崩壊です。
ではどうぞ。


変態が最近楽しそうにしています。……失礼、かみました。

おねぇ(変態)が最近楽しそうにしています。……あってますよ?なんせおねぇは変態ですからね。

……まあ、それはさておき。おねぇがアイドルになりました。楽しそうにしているのはそれが理由でしょう。身内を贔屓してるように聞こえるかも知れませんが、おねぇは美人です。19歳でありながら放つあの色気や様々なスポーツによって作られた抜群のプロポーション。アイドルになれる要素は充分に持っています。性格も良いものでよく気遣いができ、人に頼られるようです。高校では生徒会を務めるなど人望もあり、大学ではミスコンで1位を取ったとか。これらのような要素があればアイドルになれるのは当然でしょう。

……それはあくまで周囲の人々から見て、ですが。

もちろん、身内の人間であるボクから見ても容姿は完璧です。それは認めましょう。しかし、しかしですね!性格に納得がいかないのです!なんですか、あの変わりようは!いや、あれも確かにおねぇのありのままの姿であり、嘘偽りはないでしょう。ですが、家では、さらに言えばボクに対してはあのような姿ではないのです!自分が自惚れている訳ではありません。事実なのです。……と言っても信じられないでしょうから、これから見せてあげましょう。おねぇのもう一つの姿を。

 

「ただいまーー」

 

帰ってきましたね。

 

トントントン……コンコン

 

ボクの部屋は階段を上った先にあります。おねぇの部屋はその隣です。さて、おねぇは今どちらの扉の前にいるでしょう?

……自分の部屋の扉にノックはしませんよね?これでわかりましたか?

 

「綾く〜ん、いる〜?」

 

ああボクの名前は綾夏です。まあ、それはいいでしょう。

 

「いますよ。」

「あ、よかった〜……それじゃぁ」

 

あ、来ますよ

 

「綾くーん!!」ガチャ!!カバッ

「だー!!いきなり抱きつくのはやめてくださいと言ってるじゃないですか!!」

「えへへ〜」

 

今の僕はこんな感じ

(´・ω・`))´ω`)スリスリ

どっちかボクかは言わなくてもわかると思います。

 

「んー、今日もいい香りだね」

「嗅がないでください!」

「無理かな!」

「即答ですか!?」

 

わかりますか?これがあの新田美波です。変態でしょ?

しかし変態はとどまるところを知りません。

 

「ところで綾くん」

「なんですか?」

「今日のお姉ちゃんの下着は綾くんの好きな色なんだけど」

「黙りなさい!!」

「見てくれない?」

「言い切るんですか!?……って何脱ごうとしてるんですか!」

「?」

「その『え?何言ってるの?』みたいな顔はやめてください!!」

「む〜わかったわ……じゃあ今日の綾くんの下着……」

「だらっしゃー!」パカン!

「いったーいっ!!」

 

ふう……これで理解してもらえましたか?これがおねぇのもう一つの姿です。

ボクが納得いかないのもわかるはずです。

 

「(まあ、綾くんの朝風呂の時に洗濯に出した下着と綾くんの持っている下着の種類でだいたいわかっちゃうのよね)」

 

なんか寒気が…朝風呂やめようかな……

 

「全く……」

「あの〜綾くん?」

「なんですか?」

「できればもう1回……」

「……」

 

もうやだ

 

「ところでおねぇ」

「なあに?」

「レッスン帰り?」

「そうなの!今日もアーニャちゃんが……」

 

アーニャちゃんとはおねぇのユニットの相方さんらしいです。その方には是非お礼と謝罪をしたいですね。

こんな姉と仲良くしてくれていることと、変態ですみませんと……

 

「おねぇ」

「それで……ん?どうしたの?」

「シャワー浴びないの?」

「あっ!忘れてた!」

「あのねえ、おねぇも一応女性なんだからそういのは気をつけないと」

「そうね……あれ?今一応ってつけなかった?」

 

気のせい気のせい

 

「ボクが汗だくでおねぇに抱きついたらヤでしょ?」

「いやぜんぜん?」

「だから……って、は?」

「汗だくの綾くん……薄らと頬は上気して息は荒らげてあり首筋から流れる汗は綾くんの色気のムンムンの鎖骨へと流れ、綾くんの綺麗で長い髪からは汗だくとは思えない甘い香りが……そんな状態で抱きつかれるんなんて」

「ちょ、ちょっと?」

「むしろご褒美よ!」

 

だからいい精神科を知りませんか?知っていたら連絡をください。

 

「綾くん!」

「は、はい!」

「実践しましょう!」

「何をですか!?」

「汗だく抱きつきに決まってるじゃない!」

「決まってるんですか!?というか嫌ですから!汗かくの以外と大変ですし!」

「大丈夫!」

 

あ、嫌な予感が……

 

「今からお姉ちゃんとベッ……」

「黙れぇ!!」

 

いいですか皆さん。19歳でありながら色気を放ち、しかしながら初心である。それがおねぇの一般的評価です。しかし蓋を開けたらこれですからね!?

男女共に見かけに騙されてはいけませんよ?

 

「む〜、ちょっとくらい、いいじゃない」

「ダメです。」

「そこをなんとか……」

「あまりしつこいと喋り方と髪型変えますよ?」

「それはダメ!」

 

おねぇがしつこい時はだいたいこれで撃退できます。どうやらボクがこの喋り方と髪型を変えるのは自分の欲望を無視してでも止めたいようなので。あ、ちなみ髪型はサイドテールです。……これでも男なんですけどね。

 

「綾くんダメだからね!?その可愛い姿を変えてしまうなんて……世界が許してもお姉ちゃんは許しません!」

「はいはい、わかりました。」

「それでね?そんな可愛い綾くんにしてもらいたいことが……」

「なんですか?」

「ここに私のソロ曲の衣装があるんだけど……」

「嫌です。」

「そんな!?」

 

どうせ、その衣装を着て写真撮らせてとか言うんでしょう。

 

「この衣装を着てこのポーズで写真撮らせてくれるだけでいいの!」

「ポーズの要求もあるんですね……」

 

この姉はなんというか、本当に……まあ嫌いではないんですがね。

そんなこんなでこの姉は最近楽しそうです。

 

あ、衣装は着ました。

 

おわり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あとおねぇ」

「むふふふ、可愛いい……え?何?」

「次朝風呂覗いたら、口聞かないからね」

「!?」

 

おわり?

 

 

 

 




ありがとうございます。
美波に膝枕されたい……


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラブライカ兄弟ズ+蘭子兄の座談会があったら?

飴と雨です。
お待たせしたあげく、番外編で申し訳ございません。
可能な限り早く本編出しますので。
では、どうぞ。


繚「どうもー!蘭子兄の神崎繚です!」

 

カ「カイトだ。」

 

綾「ボクの前の人短くないですか?美波弟の新田綾夏です。」

 

繚「やって参りました皆さまお待ちかね!……え?待ってない?まあそう言わずに!兄弟ズ座談会ー!」

 

カ「キャラどうした?」

 

綾「壊れてますね。」

 

繚「おやー?テンション低いぞ2人とも!」

 

カ・綾「お前(あなた)が高いんだ。(です。)」

 

繚「……さてさて今回は短めで行くらしいから早速俺達についてのお話だ!まずはカイト!」

 

カ「俺か!?あ〜アーニャの幼なじみだ。」

 

繚・綾「……」

 

カ「以上だ。」

 

繚・綾「ええ!?」

 

カ「なんだよ。」

 

繚「短めとは言ったけど短すぎるだろう!」

 

綾「そうですよ!いくら一番設定の少ない人だからといって!」

 

カ「綾夏?言葉は時として人に大ダメージをあたえるんだぞ?」

 

繚「もういいよ!次!」

 

綾「新田美波の……いや、あの変態の弟で世間一般でいう男の娘です。髪はサイドテールにしています。それと繚さんとは区別がつくように一人称がカタカナでボクとなっています。」

 

繚「そう!これだよ、これ!カイトのみじかすぎるんだ!」

 

カ「はいはい、すみませんでしたね。」

 

綾「でも仕方ないですよ。今までの話で唯一兄でも弟でもない人ですから。」

 

カ「……なんかなー心に来るんだよなー」

 

繚「最後は僕だな!大学生の一人暮らしで場所はアイドル達の住む寮の近くだ。」

 

カ・綾「あと中二病」

 

繚「黙れ。」

 

カ「マジギレかよ!?」

 

綾「事実を指摘されたからってそんな怒らないでください!」

 

繚「……」

 

カ「どうだ?」

 

繚「あれだね。年下である分心へのダメージが……」

 

カ「だよな?」

 

繚「うん。綾夏ちゃんは無意識に毒を吐くね……」

 

カ「ああ、全くだ……」

 

綾「いつの間にかボクが標的にされている!?そ、それより!ボクはカイトさんに言いたいことがあります!」

 

カ「な、なんだよ?」

 

綾「もっとロシア語を勉強してください!なんであの言葉の意味が伝わらないのですか!」

 

カ「え?いや、そんなこと言われても……」

 

綾「黙りなさい!!足フェチが!」

 

カ「」

 

繚「あ、死んだ。」

 

綾「そもそもですね……」

 

繚「あ、これ長くなるヤツだ。一旦休憩入りマース。」

 

 

 

〜しばらくお待ちください〜

 

 

カ「すみませんでした。」

 

綾「わかればいいんです。」

 

繚「あ、蘭子のソロ曲フルコンできた。……あ、終わった?」

 

綾「お待たせしました。」

 

カ「すみませんでした。」

 

繚「いや、まあいいけどさ。しかしまさか30回復7本も使うくらい説教してたね。」

 

綾「カイトさんが悪いんです。」

 

カ「本当すみません。」

 

繚「カイトさっきからすみませんしか言ってないね。」

 

カ「同じセリフですみません。」

 

綾「女性の心をわからないカイトさんが悪いです。」

 

カ「女心がわからなくてすみません。」

 

繚「……すまないさんみたいだな。」

 

綾「繚さん!それはダメですよ!」

 

繚「あ、ごめんね」

 

カ「すまないさんみたいですみません。」

 

繚「これ以上は叩かれるからもう終わりにしよう!な?」

 

綾「そうですね。」

 

カ「すみま……は!俺は何を?」

 

繚「それじゃぁ一言ずつまずは綾夏ちゃん!」

 

綾「え?えーと、おねぇ、おねぇはすごく綺麗で可愛い人です。これからも頑張ってください。あと夜ベッドに忍び込むのはやめてください。」

 

カ「俺か?えと、アーニャ、またどこか遊びに行こう。その時までにロシア語勉強しておくから。」

 

繚「蘭子、ファイト!……以上兄弟ズ座談会でした!」

 

繚・カ・綾「バイバーイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

「ハァハァ……綾くん……これであと1週間の夜のピー(一部不適切な表現があるため控えさて頂きます。)」

 

 

「むぅ……いつものがよかった。それに短いし……」

 

 

「Да。楽しみに、していますね。ただ、ロシア語、勉強されちゃうのは困ります……」

 




ありがとうございます。
最近リズムゲームのSSがようやく8枚になりました。確率がえぐくて大変です。
皆さんはフェス、何か出ましたか?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロジェクト最年少の女の子に兄がいたら?

【閲覧注意】【閲覧注意】
大切なことなので2回言いました。
今回のお話は人によっては不快感を感じてしまうかも知れません。キャラ崩壊、オリ設定、時系列ガン無視のオンパレードです。
それでもいいと言ってくださる方、どうぞ。


最近我が妹が楽しそうだ。普段から元気いっぱいで向日葵のように明るい印象を持つ子ではあるがそれが最近ではさらに明るくなったと言える。そうしてくれた要因は間違いなくアイドルになったからだろう。最初は驚いたものだ。何せ妹はまだ小学生であり、まだまだ親離れ出来ない年頃なのだ。そんな妹が東京でアイドルになると言った時はスイカが野菜であると知った時よりもはるかに超える驚きだった。

それだけではない。妹が1人でその事務所に行くと言い出したのだ。俺は妹を溺愛しているという自覚はあるが可愛い子には旅をさせよの精神を持っている。しかし、いくら何でも1人で行かせるのには心配であるため俺も同伴でその事務所へと行った。まあ、そこでまた大きさやら待遇やらで驚いたのだがその話はいいだろう。

なぜ同伴したのが兄なのか気にならないか?気にならない?まあ聞いてくれ。家は両親ともに忙しい身で基本的な妹の面倒は俺が見ていた。そのため家では俺と妹しかいないことが多いから妹が事務所に行く日も両親が仕事で俺が同伴するといういつもの流れになった訳だ。ああそうそう、別に親が放任主義ってわけではなく俺が面倒見れる年であることから安心して任せ自分達は俺達を養うために働いている。だから親としての愛はきちんとあるので問題は無い。しかし、ほぼが毎日俺と2人で過ごしているせいか俺によく懐いてしまい、親よりも俺と一緒にいることが多くなってしまった。その事実を知った時の親の顔は忘れられない。

 

母(゚д゚) 父(゚д゚)→母(´・ω・`) 父(´;ω;`)

 

こんな感じだった。

まあ、俺達兄妹が仲良くしてることは喜ばしいことだとブツブツ言っていたから大丈夫だろう。知らんけど。

聞いていてわかるだろうが俺と妹はとても仲がいい。仲はいいのだがいささか妹の行動が最近おかしいのだ。歩く時に手を繋ぐのはいい。しかし、テレビを見る時に膝の上に座ったり、俺が女友達と話しをしているのを知るとこう……なんというか……な?他には何故か俺のスマホのパスワードを知っていたり、俺の秘蔵本の在り処を知っていたり、俺のパソコンに送られてくるメールの内容を知っていたり……。

いや、まあな?パスワードは俺の誕生日だし、秘蔵本の在処はよく妹が部屋にいるのでバレるのも仕方ないし、パソコンは興味本位で、というのもあるから考えすぎだろう。

……だよな?

ああ、どうでもいい情報かもしれないが俺が妹について語っている間俺は自分のスマホを探している。何故か今日の朝から姿見えないのだ。何処へ……

 

「おにーちゃーん!」

「ん?」

 

俺がスマホを探していると俺の部屋に『俺のスマホ』を持った妹がきた。……なぜ?

 

「おにいちゃんはいこれ!」

「……あのみりあちゃん?」

「なあに?」

「なんでみりあちゃんが俺のスマホをもっているの?」

「えー?それはおにいちゃんが昨日お風呂場に置きっぱなしにしてたからだよー!」

「お、おう?そうか、ありがとう……」

 

そうだったかな……?俺は寝る前には必ず充電するのだが……

 

「あ!そうだった!」

「どうした?」

「なんかねーおにいちゃんの携帯によくわからない人からメール来てたから消しておいたよ!」

「お、そうなのか?ありがとう。」

「エヘヘー」

 

まあ、いいか!

 

「なでてなでてー!」

「おーし!よく出来ました!」

「わーい!!」

 

可愛ええのぉ……。

てか、よくわからないメールか……今日メールが来るとしたら友人からの飲み会の出席確認くらいだが……まあ、迷惑メールだろう

 

「ねえねえ、おにいちゃん!」

「んー?」

「愛子って誰?」

「……」

 

あれー?さっきまでの元気なみりあちゃんどこいったー?急に声のトーンの低くなったみりあちゃんがあらわれたんですけど。

 

「答えられないの?」

「え!?あ、いや、友達だよ友達!」

「ほんとに?」

「ほんとほんと!」

「……そっかー!」

 

そう最近こんな感じで怖いみりあが姿をあらわすようになったのだ。理由はわからない。しかしこれではまるでヤンデレとかいう代物みたいではないか。

ん?なぜみりあが愛子のことを知ってるんだ?愛子は今日の飲み会に参加する1人なんだけど……

 

「あ、聞いて聞いて!昨日ね……」

 

……まあ、いいか。今は普通のみりあだ。元気に昨日事務所で会ったこと楽しそうに話している。いったいなんなのだろうか、あのみりあは。

 

「……ってことがあったの!」

「そっか!みりあはいい人達に囲まれてるな!」

「うん!皆とっても優しくて可愛い人がいっぱい!」

「可愛い人かー俺も会ってみたいな!」

「え、なんで?」

「……」

 

あれー(泣)

 

「ねえ、なんで会いたいの?」

「え、えとそりゃお兄ちゃん男の子だし、女の子とお話とかしたいなーなんて……」

「みりあじゃダメなの?」

「え?それは……ほら!みりあは妹だし毎日いっぱい話してるでしょ?」

「それなら必要ないよね?」

「……な、なーんて!お兄ちゃんはみりあがいればいいかなー!!!」

「みりあもおにいちゃんがいいー!!」

 

冷や汗ががががが……。

どうしてこうなった……。

 

「この調子じゃ今日の飲み会も不参加かな……」

「どうしたのー?」

「何でもないよ。」

「???」

 

こうしていれば可愛いみりあなんだけどなー?

 

「ねえみりあちゃん?」

「なになにー?」

「今日ねお兄ちゃん飲み会っていうのがあってそれに参加したいから今日の夜はほかのアイドルの子達と……」

「え?」

「ほら、流石に8回目も参加しないとなるといい加減誘いが来なくなるというか……」

「おにいちゃんはみりあよりも飲み会っていうのが大切なの?」

「いや、そんなことないよ?ただその友人も大切にしないと……」

「みりあね?本当はパパとママがいなくて少し寂しいんだ……。でもね!おにいちゃんがずっと一緒に居てくれるから全然寂しくないよ!おにいちゃんは優しくてかっこよくてみりあのこと大切にしてくれてるもん!」

「みりあ……」

 

あ、あれ?話が……いや、それよりもそんなことを思っていたなんて……。

普段から楽しそうにしていて寂しい素振りなんて見せなかったのに。

 

「でも、でもおにいちゃんまでいなくなっちゃったらみりあは……」

「……大丈夫だ!」

「ふえ?」

 

気付いたら俺はみりあを抱きしめていた。

 

「大丈夫だ!俺はどこにも行かないし、みりあを1人になんてしない!ずっと一緒だ!」

「……本当に?」

「ああ!」

「本当に本当?」

「本当に本当だ!」

「おにいちゃん大好き!みりあもおにいちゃんとずっと一緒にいる!」

 

俺の大馬鹿野郎。何が飲み会だ。何が友人だ。俺の目の前になによりも大切な子がいるじゃないか。

 

「今日も一緒にいてくれる?」

「もちろん!飲み会は断るよ。」

「そっかぁ……よかったぁ!」

 

やっぱりみりあは笑顔がいいな!もうあんな顔させないようにしないと。

 

「そうだった!」

「うお!?ど、どうした?」

「今日みんなでレッスンするんだった!」

「そうなのか?なら急がないと!」

「うん!」

「1人で大丈夫か?」

「大丈夫!でもおにいちゃんみりあが帰ってくるまでお家にいてね?」

「ああ、もちろん!いってらっしゃい。」

「えへへ〜いってきまーす!」バタン!

 

……ふう。それじゃあみりあが帰ってくるまで買い物なりいろいろしておこうかな。

そういえば飲み会のメール、今日の10時までには来るはずなんだけどなー……。実は来てたり……。

あれ?もう11時じゃないか。だとしたらもうメールが来ていてもおかしくないはずなんだけどな。友人ともメアドの交換はしてあるからフィルターに引っかかることはないし、一斉送信をしているはずだから誰か1人に届かないことはないと思うし……あれ?

 

 

 

 

とりあえず妹が楽しそうです。

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタン!

「……」

 

ドアを閉めた少女の口は三日月のように弧をえがいていた。

 

「ふふ、ふふふ……」

 

その顔は小学生がするにしては余りにも妖艶でいて歪んでいるように見える。

 

「ずっと一緒……そう、ずっと……」

 

少女は振り返りドアの向こうにいる今頃メールのことについて考えているであろう自分の愛しい人(おにいちゃん)に向けて言った。

 

「おにいちゃんは……みりあのモノ。……みりあはおにいちゃんのモノ。そうだよね?おにーちゃん?」

 

ドアノブに少女の愛らしい顔が小さく映る。

その瞳は……。

 

 

 

 

 

 

おしまい?




ありがとうございます。不快感は感じませんでしたか?
今回は完全な俺の願望が混じっております。
みりあちゃんに依存される……羨ましぃ!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

カリスマJCに兄がいたら?

お久しぶりです。まだ生きてます。
今回は急いで書いたので内容が薄いです。
それでも良ければ、どうぞ。


ふむ……ん?おっと失礼。少々考え事をしていたんだ。

それでは…ンンッ、近頃僕の妹の機嫌がやたら良い。どういうわけなのか聞いてみたが本人は

 

「えへへ〜、内緒っ!」

 

と、ウインクをしながら言ってきた。かわいい。それ以上は何を聞いても同じ反応しか返ってこないと思い、もう1人の妹、最初の妹の姉で僕の妹に聴いたところ

 

「んふふ〜、内緒だよ★」

 

と、同じことを言ってきた。もちろんウインク付きで。

2人そろって僕に隠し事をしているんなんていつぶりだろうか。それこそまだ妹たちが幼い時にサプライズのプレゼントを貰ったとき以来だ。ちなみにプレゼントの中身は2人で買った髪留めだった。男の僕に髪留めはどうか悩んだようだが兄妹でおそろいにしたかったらしい。もちろん今でも付けている。

……いや、思い出に浸っている場合ではない。妹たちの秘密も気にはなるがまずはレポートを完成させなくては。

 

「ん〜っと、『今回の質問紙から取った統計結果に基づいて考察をしていくことにする。』……どう繋げるかな。」

 

ふーむ……繋ぎ、繋ぎ、繋ぎ……そう言えばサプライズの夜は手を繋いで3人で寝たな……って違う!今はレポートに集中しなくては!期限はまだあるが早めに提出する事に越したことは無い。

 

「……」

 

思った以上に妹たちの秘密が気になっているようだ。頭が回らん。少し時間を置いてからやることにしよう。

 

ダダダッ!!

 

「うん?」

 

階段の駆け上がる音が聞こえた。しかもかなり急いでいる。音の軽さからしておそらく莉嘉だとは思うが……しかしあの子は確か今日大切な用事があると言っていたはずだが……

 

ダダダッ…ガッ!ビターン!!……

 

転んだな。……いや待て!音からして顔面からいっている!女の子が顔を怪我してしまうのはまずい!あの可愛らし莉嘉の顔に傷が……グフッ(吐血)

……ふざけてる場合ではない。

 

「り、莉嘉!だいじょっへぶっ!」バーン!

「お兄ちゃん聞いて聞いて!て、あれ?」

 

……いたい。余りにもタイミングが悪すぎた。どうやら莉嘉は転んだ後すぐに復活し僕の部屋に来たらしい。そこに心配した僕がドアノブに手をかけようとしたと同時にドアを開けたもんだから僕の顔面にクリティカル確定攻撃が入ったのだ。

しかしいたい。ひらがな表記にしてしまうくらいいたい。鼻…潰れてないよね?

 

「お、おかえり莉嘉……」

「た、ただいま……」

「「……」」

 

く、空気が……

 

「え〜と、お兄ちゃん大丈夫?」

「う、うむ。大丈夫だ。」

「そ、そっか。」

「それより何か聞いて欲しいんじゃないのか?」

「あ!そうだった!お兄ちゃん実はね……」

「うん。」

「アタシね……」

「うん。」

「なんとね……」

「うん。」

 

やたら溜めるな。こういう時は基本的にそこまで重要じゃない内容なのだ。

 

「なんと!アイドルになります!」

「ほ〜、頑張りな」

「あ、あれ?それだけ?」

「ん?他に何かあるのか?」

「い、いや何も無いけど……」

 

何を落ち込んでいるんだ莉嘉は?アイドルになることを報告しただけだろうに。……アイドルになる。

…………『アイドル』になる。莉嘉が、美嘉と同じようになるんだろう?特別驚くようなことは……

 

「……」

「せっかく驚かせようかと思ってお姉ちゃんにも内緒にしてもらったのになー。」

 

アイドル?歌って踊ってテレビに出るやつ?莉嘉が?

あれー…………?

 

「……ヴエエエェェ!?!?」

「うわぁ!?」

「そ、それホントか!?凄いじゃないか!」

「遅くない!?」

 

凄いことだ!姉妹でアイドルだって!?

 

「な、何かお祝いを……!」

「だ、だいじょうぶだよ!驚いてくれたんでしょ?」

「あ、ああそれはもう。」

「えへへぇ……よかった!」

「……」

「んっ……どうしたのー?」

 

(`・ω・)ノ( ´꒳​`*)なでなで

 

可愛ええ……僕の妹天使……

 

「見ててね、お兄ちゃん!アタシお姉ちゃんみたいな立派なカリスマギャルアイドルになるから!」

「うんうん、頑張れ!」

 

莉嘉の場合カリスマ(笑)がつきそう。現に美嘉は1部ではそうよばれている。

でも、莉嘉なら大丈夫だろう。何たって可愛いからな!

 

「それじゃぁお兄ちゃん!アタシ外で遊んでくるね!」

「あ、ああ言ってらっしゃい。」

「行ってきマース!」バタン!

「……」

 

カリスマギャルは元気よく外で走り回るのだろうか?まだまだ道は遠そうだな……。

 

「さてっと!」

 

ある程度の休憩もできたし莉嘉から元気も分けてもらったし、レポートやりますかね!

 

「えーと……『妹がアイドルになる』……あれ?」

 

レポートの内容……どうしようとしたんだっけ?

……ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!か!き!な!お!し!だ!(´;ω;`)

 

 

 

 

 

そんなこんなで最近妹の機嫌がやたらいい。

 

 

 

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、イヤホンを耳に入れあるプロダクションのあるアイドルのソロ曲とユニット曲を聞きながら再提出用のレポートを泣く泣く書いている男がいるとかいないとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?




ありがとうございます。
大学生活が再開したおかげで書く暇がなかなかありません。
莉嘉ちゃんなでたい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

はぴはぴなアイドルに弟がいたら?

こんばんは。
今回は前々からきらりを書くならこれと決めていたので少し長くなりました。もしかしたらみなさんが求めていたのとは違うかもしれませんが、私の欲望ですのでご容赦ください。
では、どうぞ。


最近姉さんがより楽しそう。

姉さんは普段から楽しそうにしてはいるが最近ではそれが数段レベルアップしている気がする。

……そのおかげでタダでさえ鬱陶しく感じているのに、それが増してしまった。レッスンや仕事から帰ってくるなり俺の部屋に来て、やれ今日はPちゃんが~だの、みんなハピハピだにぃ~だの、その日あったことすべてを話しまくってはニコニコしている。

俺は何にも言葉は返さないし、目線もむけることもない。それでもひたすら話しているのだ。それを俺が引きこもりもどきになってからずっとだ。……ああ、一応伝えておく。俺は引きこもりもどきだ。完全に部屋から出ないわけではないぞ?夜限定でコンビニにはいくから”もどき”だ。その経緯?普通だよ。学校に行きづらくなって、休みがちになって、それで引きこもった。

……それだけ。ただそれだけだ。

だから今の姉さんは眩しい(鬱陶しい)。姉さんは俺とは違う。その名前に恥じないような……「ただいまー!!!」……帰ってきた。

そしてたぶんそのまま俺の部屋に来る。

 

「ただいまだにぃ、光ちゃん」

 

……ほらね?

 

「光ちゃん、ちゃんとご飯は食べたのぉ?」

「……」

「光ちゃん?」

「……」

「ひーかーるちゃーん!!」

 

耳元で叫ばないでくれ。

と、いうかこれは返さないと延々と叫ばれることになりそうだ。そんなことされたら俺の耳が昇天する。

 

「食べた。」

「やーと返事してくれたねぇ♪」

「……」

「でもそっかー!ちゃんと食べたならよかったにぃ!」

「……」

「それでねそれでねぇ、今日はレッスンだったんだけどぉ……」

「……」

 

今日も懲りずに話し続けてる。返事が返ってこないことはとっくに知っているはずなのに。

おかげで知りたくもない姉さんの活動状況もアイドルの基礎知識も頭に入ってしまった。

どうやら姉さんは充実したアイドル活動をしているらしい。アイドルのことを話す姉さんは輝いているように見えてそれが姉さんのアイドルとしての姿のようにも見えてしまう。だから姉さんは俺とは違う。

 

”きらり”

 

姉さんの名前。さっき言いかけたけどその名の通り今の姉さんはきらりと輝く星のようだ。それに比べて俺はどうだ?

 

”光”

 

……笑わせる。薄暗い部屋で黒いパーカーかぶってパソコンにかじりついているやつが”光”?……は。

 

「それでねぇ……」

「……」

 

だからこんな風に楽しそうにしているねえさんが鬱陶しい(眩しい)

 

「まーたむむむ~って顔になってるよぉ?ほら、はっぴはっぴだにぃ?」

「……姉さんは」

「んー?」

 

なんで

 

「なんで俺にかまう?」

「なんでってぇ?」

「話しかけても俺は返事してないし、頼んだわけでもない。なのになんで……」

「それはもちろんおねえちゃんだからだよぉ。」

「それだけで……」

「きらりはね、光ちゃんにははぴはぴしててほしいの。でもね?だからってお外に出るのはいやでしょお?だったらせめてきらりの一日のことを話してそれで少しでも楽しい思いをできたらなぁって思うの。」

「そのために毎日飽きもせず話してるのか?」

「もちろんそれもあるけどぉ……なにより光ちゃんのことが大好きだから!……きゃあ言っちゃったぁ!」

「……」

 

結局姉さんはそういう人だ。無償の愛、見返りを求めない、ただ自分がそうしたいから、そんなきれいごとのようなものを素でやってしまう。

なら俺は?俺に何が出来る?何を与えられる?

 

「あ!!そうそう!」

「……」

「もうすぐねおっきなイベントがあるんだぁ。そこではね346のみーんなが歌って踊ってお客さんと一緒にはっぴはっぴするんだぁ♪」

「……」

「きらりもでるから今はいっぱいいっぱい練習してるんだよぉ。」

「……」

「だからぁ光ちゃんも応援してくれると嬉しいにぃ♪」

「……」

 

来てほしい、とは言わないんだな。

俺に気を使っているのか、本当に応援だけでいいのか、それはわからない。

それでもたぶん……

 

「よぉ~し!明日もたくさんレッスンするから今日は寝るね!」

「……」

 

……もうそんな時間か。

いろいろ考えてたら思っていたより時間が過ぎいていたらしい。

 

「それじゃあ光ちゃん!おやすみぃ!」

「……」

 

そういって姉さんは出て行った。おそらく今から風呂に入って寝るんだろう。ふと時計を見てみるとすでに10時を回っていた。明日も早いはずなのに、俺なんかのこと考えて遅くまで話していく。そんなことを平然とできてしまうから姉さんは眩しい。

……俺も今からでも姉さんみたいになれるだろうか。いや無理だろう。自分の性格をほかの人に似せて変えるなんてできやしない。だから俺はきっと死ぬまでこんな性格のままだ。これから先も姉さんに負担をかけていくのだろう。何もしてあげられない。何かを与えることもできない。

でも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠意を見せるくらいなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~after days~

 

 

いよいよイベントも終わっちゃう。美波ちゃんが倒れたり、雨が降ってきたりで大変だったけどそれも全部含めていいイベントにできたと思う。合宿でたくさん練習したダンスをみんなで踊り、歌を歌って、雨の中戻ってきてくれたお客さんもそうじゃない人もみんなはっぴはっぴになってほしい。そう思いながら最後のポーズを決める。そこできらりはいるはずがないけれどある男の子の姿を探してしまう。きらりの大切な大切な弟の姿を。

 

『ありがとうございました!!!!!』

 

最後まで見てくれたお客さんたちに心からの感謝を伝える。

そうだ、今はみんなに感謝しなくちゃ。それで家に帰ったら今日のこといっぱいお話しよう。そう決めて頭を上げる。みんなが拍手を手を振ってくれている。シンデレラガールズのみんなも笑顔で未央ちゃんや智絵里ちゃんは目に涙を浮かべている。それにつられてきらりの目にも……

いろいろな感情に包まれながらあたりを見渡すと……奥に何もせずただこちらを見ている人がいた。その人は黒いパーカーを着て手をポケットに入れている。

 

「うそ……」

 

涙も止まってしまった。だってあれは!見間違いじゃない、きらりが光ちゃんを見間違うはずがない。

それならあれは……!

 

「きらりちゃん?」

「え?あ、うん今行くにぃ!」

 

どうやらいつの間にか退場する時間になっていたらしい。みりあちゃんに呼ばれて慌ててステージから退場する。去り際にもう一度その人の姿を探すとその人は帰ろうとしていた。

 

「皆さんお疲れさまでし「ごめん!!Pちゃん!!」諸星さん!?」

「きらり!?どうした!?」

 

Pちゃんや杏ちゃんに声をかけられるけど今のきらりはそれどころじゃなかった。

衣装のまま外に出る。あたりを見渡すけどその人はどこにもいない。

 

「そうだ!携帯!」

 

イベント後の疲れなんて忘れて携帯を取りに控室へ走る。

控室のドアを開けたままにして自分がデコレーションしたポーチから携帯を出し電話帳の一番上の人に電話を掛ける。

 

 

 

トゥルルルルル……トゥルルルルル……

 

「お願い…!出て!…!」

 

みんなが控室に来たようだけどきらりは電話に集中する。

 

 

トゥルル…ピッ

 

「もしもし!?光ちゃん!?」

『……』

 

みんなが驚いている。きらりがこんなに切羽詰まった声を上げたのは初めてだからだと思う。

 

『……』

「光ちゃん…」

『……すごく眩しかった。お疲れ様。』ピッ……ツーー

「!!」

 

その言葉を聞いた時きらりは声を上げて泣いてしまった。

光ちゃんが来てくれた。それだけでも嬉しいのに感想まで言ってくれた。今までで一番うれしい。

みんなが心配そうに見ているけれどきらりはみんなに向かっていった。

 

「さいっこうに、はっぴはっぴだにぃ!!!!」

 

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう……」

 

俺は携帯の通話を切りため息をつく。まさかばれるとは……

……すごく眩しかった。ただそれだけの感想だけど自分にとっては大きな意味があったと思う。

だから少しだけ、ほんの少しだけ輝きを借りるね、姉さん。

俺はもう使わないと思っていた電話番号を探す。たぶん電話を掛けるのは二度目になる。一回目は拒絶だったけど……

そう思いながら震える指で掛ける。

 

「……こんばんは。二年三組の諸星です。あの……」

 

俺もほんの少しでも輝けるのなら。

 

 

 

 

おしまい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




みなさんライブには行きましたか?
私は宮城の一日目に行きました。
控えめに言って……最高で最高で最高でした。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

凸レーション兄弟ズの座談会があったら?

お待たせしております雨乃谷 飴人です。
そして待たせてなおこんな駄作であることをお許しください。
さらに最後にアンケートのご協力をお願いたします。
詳しくは最後に。ではどうぞ。


みりあ兄「はい!やって参りました恒例になりつつある兄弟ズ座談会!司会進行のみりあ兄です!」

 

兄ヶ崎「大学の専攻分野は心理学。最近は萌えの心理状態とは何かについて研究中の兄ヶ崎です。」

 

光 ピコン『画面越しにこんにちは。光です。』

 

みりあ兄「はい。皆さんも知っているかもしれませんが訳あって光はチャットによる参加です。」

 

光 ピコン『ヾ(`・ω・´)ノ』

 

兄ヶ崎「……なんかキャラ違くない?」

 

みりあ兄「……ふむ、確かに」

 

光 ピコン『(´>∀<`)ゝ』

 

みりあ兄「いや!完全に違う!何なんだその顔文字連発は!本編の自分以外みんな敵みたいなお前はどこに行った!?」

 

光 ピコン『光の彼方へ(((っ・ω・)っ』

 

兄ヶ崎「(……上手いな)」

 

みりあ兄「光だけにってか!?なんなの!?ネットだとパリピな感じなの!?」

 

兄ヶ崎「Party People。意味としては成り立ちませんよね」

 

みりあ兄「マジレスはいいんだよ!」

 

光 ピコン『\(°∀° )/ヤーイ』

 

みりあ兄「黙れぇ!そもそもなんでお前にだけ名前があるんだ!俺なんてみりあ兄だぞ!?」

 

兄ヶ崎「それは僕も気になりますね」

 

光 ピコン『((((;゚Д゚))))』

 

みりあ兄「え、何その反応?なんで震えてるの?聞いちゃいけないかんじだった?」

 

光 ピコン『((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ』

 

みりあ兄「わー!!ごめんごめんごめん!もう聞かない!もう聞かないからぁ!」

 

兄ヶ崎「(話が進まない……というか顔文字だけで意思疎通出来るんだ……。)」

 

 

※名前が無いことについては作者が思いつかなかっただけです。

 

 

みりあ兄「……まあいい。本編について触れよう。」

 

兄ヶ崎「あ、進む?」トキメッキドコマーデモーエスカレェトー

 

みりあ兄「何デレ〇テやってんだァ!」

 

光 ピコン『⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン』

 

みりあ兄「光ー!何遊んでんだァ!?」

 

兄ヶ崎「いいから速く進めてくれる?これでも忙しい身なんだよ」

 

光 ピコン『m9(^Д^)プギャー』

 

みりあ兄「(#^ω^)ピキピキ」

 

兄ヶ崎「あ、みりあ兄まで顔文字になった。じゃあ僕も」

 

みりあ兄「( ゚Д゚)オラァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

光 ピコン『Σ(;´Д`)』

 

兄ヶ崎「おわぁ!?」

 

みりあ兄「話が進まねえ!いい加減キレるぞ!」

 

光 ピコン『俺の姉はいつも俺に優しくしようとする。意味が無いことだと思っていてもだ。最初は鬱陶しかったけど今となっては感謝している。作者は俺の話はこのシリーズを書く時から決めていたらしいぞ。』

 

兄ヶ崎「確かに1番字数多いよね。それに比べ僕の方は困ったらしい。それが字数にもよく出ている。」

 

光 ピコン『それは作者の力不足だ。』

 

兄ヶ崎「そう言ってやるな。みりあ兄の話も割と速く内容は決定していたらしい。あとは本人の欲望とも言っていた。」

 

光 ピコン『おーこわいこわい』

 

みりあ兄「急にしっかりやってんじゃねぇー!」

 

光 ピコン『∑(´゚ω゚`;)!!!!』

 

兄ヶ崎「∑(´゚ω゚`;)!!!!」

 

みりあ兄「しかも俺の話までしっかり説明してくれやがって!……あれ?これはいいのか。いやまて!俺の話す時間が……え?終わり?作者が眠いからって?ちょっ……まっ」

 

光 ピコン『ばいばーいヾ(*´∀`*)ノ』

 

兄ヶ崎「今後ともこのシリーズをよろしくお願いします。」

 

 

おしまい!

 

 

 

 

一方その頃

 

 

 

「おにいちゃん……また女から誘われてる。……削除。これも削除。これも。これもこれも。これもこれもこれも。……おにいちゃんに必要な女の人みりあだけなんだから……。」カチカチカチカチカチカチカチカチ

 

 

 

「にょわー!光ちゃん凄く元気だにぃ!可愛いにぃ♪」

 

 

 

 

 

「……(。-ω-)zzz」




ありがとうございました。
それではアンケートについてです。現在、こういった座談会を書き続けるか迷っております。当初の予定はグループが終わる事に書いていましたが私の活動を知っている友人から「対して面白くないしやめたら?」との言葉をいただきました。もしかしたら皆様もそう感じているかも知れません。元は欲望の垂れ流しですのでこういったものはいらないのではと思っているのも事実です。ですので、皆さんからの助言を求めたいと思います。
集計内容は座談会を続投することを希望する方のみその理由もそえて感想をお願いたします。その内容、感想数によって続投するかを判断致します。
感想がない場合は座談会の削除に賛成という方向で取らせていただきます。
皆様ご協力のほどよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

働きたくないアイドルに弟がいたら?

皆さんどうも。雨乃谷 飴人です。
連続投稿です。
前話のアンケートの締切はこのグループのメンバーの話を書き終えるまでとしたいと思います。
ご協力よろしくお願いします。
では、どうぞ。


姉貴が相変わらずなんですが。助けてくれませんか?

あ、どうも双葉胡桃です。はじめまして。突然ですがボクの話を聞いてもらっていいですか?姉貴がぐうたらで相変わらずなんです。最近になってアイドルとかを始めたので少しはマシなるかと期待していたんですが、その期待も虚しく、家でぐうたらしっぱなしです。

百歩譲ってだらけるのは構いません。ですが身の回りの世話までボクにやらせるのは花の女子高生としていかがなものかと。普通下着の洗濯を仮にも男のボクにやらせますか?いくら弟とは言え少しは恥じらいを持って欲しいものです。

そんなんでは嫁の貰い手がいなくなるぞ?と言ってみたことがあります。あれでも女の端くれ。それを聞けば少しは改善すると思いました。しかしそれに対し姉貴は

 

「ん〜いなかったら胡桃がもらって」

 

と言ったのです。さすがのボクも耳を疑いました。いくらぐうたらで仕事嫌いで恋愛なんて面倒臭いとか思う人でもまさかそんな返答で来るなんて思いもしませんから。

 

「胡桃〜」

 

姉貴が呼んでいますね。行くとしましょう。こういう時に無視をすればいいのでしょうが、素直に反応してしまうあたりボクも姉貴に対して甘いのでしょう。

 

「何?」

「テレビのリモコンとって」

「……はぁ。」

 

リモコンをとるためにボクはキッチンから呼び出されたようです。

 

「はい。」

「ありがとおー」

 

今の姉貴はソファに横になっています。頭には幼い時にボクがあげたうさぎをしいてリモコンを操作しています。

……しかし珍しいですね。姉貴がテレビを見たいとは。今は基本的にゲームかネットをしている時間帯ですし。

 

「お?」

「……」

 

どうやら自分の出ている番組をかけたようです。

たしか、珍しく疲れた顔をして帰ってきた日の収録のでしょう。しかしなんでまた……。

 

「……ああ、なるほど。」

「……」プイッ

 

その画面には姉貴が高難易度問題を次々と答え、自分達を勝利に導いている姿でした。

……ほーん?

 

「ふ〜ん……」

「……何さ?」

 

顔だけこちらに向けて少し不機嫌そうな目で見てきます。ですがボクの目は誤魔化せませんよ?

 

「三村さん、よく頑張ってるね。」

「むっ……」

 

いつもの仕返しです。

 

「おお!緒方さんもよく耐えるなぁ」

「むむっ……」

「あ、姫川さん落ちちゃった。結構問題答えられてたのに。」

「むむむっ……」

「幸子ちゃんって可愛いよね!」

「むっ!」

「十時さんおっきいなぁ(何がとは言わない。)」

「……ふんっ!」プイッ

 

おっと。やり過ぎたかな?すっかり怒ってしまったようですね。

このように、姉貴は時折自分の出ている番組をかけてはそれをボクに見せてきます。最初は全く意図が伝わってきませんでしたが、最近になって気がつきました。要するに彼女は褒めてもらいたいのです。自分はこんなに頑張ってるんだぞ、凄いんだぞ、と。けれど、それを姉貴は自分で口にしません。それでは自分の行動に矛盾が生じてしまうからです。だから、ごく自然にかつボクが自発的に褒める状況を作ろうとします。

……まったく。いじらしくて可愛いではありませんか。そのような態度をもっと普段から出していけば貰い手など腐るほどいるでしょうに。

 

「むー……」

「ふふっ」

「む?何笑ってるだよ。」

「何でもないよ?」

「嘘だね。胡桃がそうやって杏を見ながら笑う時はだいたい変なことを考えてるもん。杏の目は誤魔化せないよ?」

「いやー姉貴は可愛いなーって」

「かわっ!?なんだよ、いきなり!」

「何でもなーいよー」

「うー……ふんっ」プイッ

 

あらら、またそっぽを向いてしまいました。

そろそろからかうのもやめましょう。もしかしたら泣いてしまうかもしれませんし。

 

「泣かないよ!」

「……なぜわかったし」

「胡桃はわかりやすいんだ!」

「……ふむ。姉貴この放送よく頑張ってるじゃん。」

「……別に、杏は速く終わらせてぐうたらしたかっただけだもん。」

「その割には結構ガチで勝ちに行ってるよね?」

「……そ、それは他の二人が頑張りたいからって……」

「ふふっ、姉貴は偉いなー」ナデナデ

「うわぁ!?なんだよ!?」

「いやー?いつも頑張ってる優しい姉貴へのご褒美だよ。」

「や、やめろぉ!」

「ほれほれー」

「うーわー!」

 

ジタバタと姉貴がソファの上で暴れています。それでもそれは本気ではなく、せいぜい手と足を動かす程度です。やろうと思えばボクの手なんて一瞬で振りほどけるのにそれをしないあたりが可愛いですよね。

姉貴はいつもぐうたらしているのは褒められたい感情の裏返しなんじゃないかと時折思います。

姉貴は褒められるというかことがあまりありませんでした。出来て当然。それが姉貴に対して与えられてきた評価です。

もしかしたらそれが原因でこんなぐうたらな感じになったのかなって思います。それならせめて、ボクだけは素直に褒めてやることにします。まあ、日頃の鬱憤も込めて多少焦らしますがね。

 

「い、いいかげんにしろぉ!」

「ん?やめていいの?それならやめようかなー」

「あっ……」

「……」ニヤニヤ

「う、う〜」カー///

「冗談だよ」

「……胡桃のくせに」

 

やっぱり可愛いですね。

 

「ホント、よくやってるよ」

「……別に〜、杏は印税欲しいだけ〜」

「そか。」

「そ」

「なら、もう少し頑張ってアイドル活動しないとな〜」

「うっ……。働きたくない。」

 

 

まあ今でも頑張ってるのは事実ですし、これからは少しくらいのわがままは大目に見てあげるとしましょうかね。

 

「胡桃」

「ん?」

「飴なくなった。買ってきて〜。」

「……自分で行きなよ。」

「え〜……杏、アイドル活動で疲れてるから動きたくなーい。」

「……」

 

前言撤回。やっぱり大目に見てやらん。

そんなこんなで姉貴は相変わらずです。

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

飴を買いに行った弟の事を考えてみる。

いつも杏に自分でやれ、ボクにやらせるな。とか言うけど最終的にはやってくれる弟。我が弟ながらなかなかにいい男だと思う。

……と言っても杏には恋愛経験なんてないしどこからがいい男かもわからないけどね。

 

「よっと……んー!はぁー……」

 

ソファに座り直して伸びをする。

こういう時弟がいたら飲み物を持って来てくれたりする。本当に気が利く弟だ。嫁の貰い手がどうとか言われた時に弟にもらって、と言ったことがあるけど割と本気で考えて見てもいいかもしれない。杏が稼いで胡桃が家事。

……なんてね。

 

ガチャ

 

「お?」

 

どうやら帰ってきたようだ。

飴を買いに行くにしては少し時間がかかっている気がする。

 

「ただいま〜」

「おかえり。遅かったね?」

「ん、飴のついでにシャンプーとトイレットペーパー、あと卵も買ってきたからね」

「……主婦だね」

「?なんか言った?」

「いや〜」

「あ、そうそう。明日布団干したいから早めに起きてね」

「……」

 

やっぱりもらってくれないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?

 




ありがとうございました。
杏を膝にのせてのんびりしたい……。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クローバーの女子に兄がいたら?

どうも。雨乃谷です。
アンケート回答ありがとうございます。まだ期間は続きいているのでご協力お願いします。
では、どうぞ。


い、妹がガが……お、おっと失礼。

最近妹が……い、妹が……。

 

 

 

 

 

 

こわい。

 

怖いんだよ〜!!なんか家に帰ってくるとブツブツいいながら部屋に向かうし、ご飯食べてる時もテレビの凝視してるし、何故か俺の行動把握されてるし!!

なんなの!?思春期の女の子にはよくあることなの!?怖いんだけど!

最近なんて俺の部屋の隣が妹の部屋なんだが、夜になると

 

「……で……ん!な……や……!」

 

とか聞こえるし!

出かける前なんか絶対俺に抱きついてブツブツ言ってるし!俺は1人の兄としてどうしたらいいんだ!?

 

「……おにいちゃん?」

「ほわぁぁぁ!?」

「ひっ!」ビクッ

 

い、いつの間に後ろに……。ここ俺の部屋だよ?いくら机に突っ伏していたとはいえ入ってきたことに気づかなかったんだけど。

 

「お、おかえり智絵里」

「うん……ただいま、おにいちゃん。」

 

智絵里。俺の妹の名前だ。凄く人見知りな性格で引っ込み思案だけれど心優しい子だ。小さい頃はいつも後ろをちょこちょこついて来てそれはそれは可愛いものだった。……あ、いまも可愛いよ?大天使チエリエルだよ?

それはいいとして、俺の大切な妹だ。時々、というか頻繁に四つ葉のクローバーを持ってきては俺にくれるんだ。おかげで押し花の栞から花瓶など俺の部屋にはクローバーが溢れている。もちろん、妹からの貰い物だからいくら貰っても嫌なんてことは無い。

いつからくれるようになったんだが……確か俺が貸した花言葉全集みたいな本を見てからくれるようになったんだ。その本は智絵里にあげたからもう内容は覚えてないけど。

 

「今日はレッスンか?」

「う、ううん。今日はテレビの収録。」

「なにぃ!?智絵里テレビに出るのか!?凄いじゃないか!!」

「えへへ///」

「……あ!もしかして最近ブツブツ言ってたりすることがあったのって」

「あ……そ、それはその……つ、ツッコミの練習?」

「え?あ、ツッコミ?なんで?」

「ミクちゃんがツッコミは大事だからって」

「お、おう……。成果はあったか?」

「う、うん!うまく出来たよ……!」

「そ、それは良かった」

 

ミクちゃん……?何者なんだ?

 

「おにいちゃん……。」

「ん?」

「そ、その……明日何か用事ある?」

「明日か?明日は確か……」

 

明日は友人から遊びのお誘いが来ていたはずだ。妹について考えている時に送られてきたもんだからまだ返していないけど……。久しぶりに会いたいかな。

 

「すまん。明日は用事が……」

「……嘘。」

「え?」

「う、嘘だよね?よ、用事なんてないんじゃ……」

「いやーそれが……さっき友達から連絡があって久しぶりに遊ぼうかなって」

「……友達?」

「そうそう!しばらく会ってないから……」

「おにいちゃんは友達が大切?」

「え?ま、まあ、それなりに」

「……わたしは?わたしは大切じゃないの?」

「は?」

「……友達が大切だから、わたしを置いていくの?」

「置いていくって……智絵里が知らない人だぞ?」

「……見捨てられちゃんうだ。……わたし。わたしにはおにいちゃんしか……だっておにいちゃんはわたし……」

「え?は?なんでそうなる?別に見捨てるとかじゃないだろ?ただ遊ぶだけ……」

 

これだ。智絵里にある謎の執着というか考え方。

世間一般ではこれをヤンデレという。しかもおそらくは依存系と呼ばれるものだ。相手に過度な依存をし、少しでも不安要素があるとすぐに悲観的になる。

いつからこうなってしまったんだろうか……。クローバーをくれるようになった時期からか?まあ、支配系、妄想系、崇拝系とかよりはいいが……。

いや、まて。智絵里はまるで俺が元々明日予定がないことを知っているような言い方をしていたような……。

 

「……ダッテオニイチャンハワタシノ」ボソッ

「え?なんて?」

「……何でもないよ?それより……」

「あ、あー明日はやっぱり用事なかったなー!!」

「ほ、ほんとに……?」

「ほんとほんと!」

 

こうしないと俺の身が危険な気がする。

いろんな意味で

 

「そ、そうだよね……!やっぱりおにいちゃんは……」

 

……選択肢間違えた?

 

「そ、それはそうと!どこに行くんだ?」

「あ、えっと……最近収録とかレッスンとかでおにいちゃんと遊べてなかったから……」

「ああ、なるほど。なら、智絵里のテレビ出演のお祝いもかねて遊ぶとするか。」

「あ、えへへ///」

 

これだけなら可愛い妹なんだけどねー……。

ま、友達は会おうと思えば会えるしいいかな。

 

「お、おにいちゃん!」

「うん?」

「四つ葉のクローバー……また見つけたから、あげる……」

「お!ありがとう。智絵里はクローバー見つけるのが上手いなー」

「えへへ……おにいちゃんもいつも受け取ってくれてありがとう」

「いやいや、こちらこそ」

 

ふむ次はどこに飾るかな……。ガラスに入れてアクセサリーも有りだな。

 

「……んふふ。」

「?智絵里?」

「え!?あ、何でもないよ?そ、それじゃあ明日ね」

「お、おう。明日な」

 

そう言って智絵里は部屋から出ていってしまった。

最後に笑ってたのか?……まあ、いいか、友達には断りの連絡をっと……。

 

あ、最近妹が怖い気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」バタン

 

自室へと戻った少女は部屋と中央で止まる。

 

「……ふふっ♪また、受け取ってくれた……」

 

彼女は俯いたままつぶやく。

 

「……んふ。」

 

頬に手を当て微笑む。いや微笑むなんて可愛いものではない。目に光がない。口は不自然に弧を描いている。

それを一言で表すなら……歪。

 

「……友達って誰だろう。おにいちゃんは少しでもわたしより優先にしようとした……。あ〜だれなのかなぁ?わたしからおにいちゃんを取ろうとする人は……。おにいちゃんはわたしの。わたしだけのおにいちゃん。そうだよね?」

 

彼女は壁を見て話している。

いや、壁ではない。その先にいる兄を見ているのだ。

 

「だって……クローバー受け取ってくれるもんね……」

 

おもむろにクローゼットを開ける。そこには自分で取り付けたのであろうカーテンがひかれていた。

静かに手を掛けカーテンを開けていく。

左側は可愛らしい服がかけられている。タンスもクローゼットに入っているようだ。

右側は……写真。写真写真写真写真写真写真写真写真写真写真だ。いたるところに貼ってある。沢山あるが写っている人間は1人。

 

「あはぁ……。おにいちゃんはわたしのもの。ママでもパパでもない。その友達さんでもない。わたしの。」

 

笑っている。いや、ほほえんでいる?

その表情は恍惚に染まっている。

 

「だって四つ葉のクローバー、受け取ってくれるもねェ」

 

彼女が手にしたのは一冊の本だ。その本は兄が智絵里にあげた花言葉が書いてある事典のようなもの。なかなかの厚さだ。

 

「……」

 

智絵里はその本を開くが、分厚い表紙であるにも関わらずその中身は1ページしかない。それ以外のページは破られたかのようになっている。

そのページはクローバーだろうか。クローバーの中でも特に四つ葉のクローバーをメインに扱ったページだろう。

ページの中で1箇所だけ明らかに歪な部分がある。おそらくはマーカーで何重ににもなぞったのだろう。色は黒く変色している。

知っている通り四つ葉のクローバーの花言葉のひとつは『幸運』

 

そしてもう一つ。なぞられた部分

 

 

 

 

 

『私のものになって』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは依存ではない。それは……

 

 

 

「アハッ♪」

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ていう智絵里を考えてみたんだけど?」

「……」

「まあ、そんなことあるわけ……」

「わ、わたしそんなことしないもん!おにいちゃんのばかぁ!!!!!」バタン!

「え!?智絵里!冗談!冗談なんだー!!……行っちゃった……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アハッ♪」

 

 

 

 




ありがとうございました。
智絵里ってヤンデレが似合いますよね?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お菓子が好きな女の子に兄がいたら?

どうも、SSAライビュでテンション爆上がりの雨乃谷飴人です。そしてお久しぶりです。お待たせしました。
では、どうぞ。


最近かな子の食べる量が増えた気がする。

何を言ってるのか分からないって?大丈夫。俺もわからん。

なんて冗談はさておき、俺には一人の妹がいる。最近になってアイドルを始め、段々テレビや雑誌などのメディアにも取り上げられるようになった。それは兄としても鼻が高いし、自分の妹が楽しくやっていることもまた嬉しく感じている。

……がしかし。日が経つにつれて元々お菓子好きだった彼女の食欲に拍車がかかっている気がする。体型こそ変わっていないものの、明らかに食べる量が増えた。しかも甘いもの。そもそも、アイドルになったことで普段の運動量の倍はあるはずのレッスンを受けているにも関わらず体型が変わらないとはいかがなものだろうか。確かに甘いものを美味しそうに食べるのは彼女の可愛さの一つでもある。でもあるのだか……。

その事について本人に聞いてみたところ……

 

「大丈夫だよ〜。食べたぶんしっかり消費してるから!」

 

だ、そうだ。まあ、本人がそれでいいのなら構わないのだが。特別太っている訳では無いし。

なんて事考えながら俺はソファーに寝転がりテレビをボーっと眺めていると……。

 

「ただいま〜。」

 

我が家のお姫様のご帰宅だ。なんてくさいセリフを使ってみる。

 

「おか〜」

「あ〜、お兄ちゃんまたソファー陣取ってるの?」

「ん〜……この体制楽なのよ。こう、ダラ〜っと」

「ふふっ♪なんだか杏ちゃんみたいだね?」

 

……杏?ああ、確か同じユニットの子か。

 

「あ、そうそう!お仕事でシュークリーム貰ったんだ〜。お兄ちゃんも食べない?」

「食べる。」

 

もちろんいただきますとも。なんせわたくし甘党ですから。

 

「冷蔵庫に入れといてくれ」

「は〜い。」

 

シュークリームは冷えている方が好きだ。理由はない。シュークリームを冷蔵庫に入れたかな子はそのまま俺の寝転んでいるソファーへと歩いてきた。

 

「お兄ちゃん、私も座りたいな?」

「座れば?」

 

何を言っているのだこの妹は。そんなこと確認をとる必要も無いだろうに。

 

「……いや、あのソファーに座りたいなーって」

「残念ながら空いている席はございません。」

「……」イラッ

 

ふっふっふ。悪いな我が妹よ。このソファーはわたしの……ってかな子さん?何してるの?なんで屈伸?え?何が「よしっ!」なの?あ、ちょっと待っ……!

 

「とう!」ビョン!

「ごはぁ!!!」

 

ぐえぇ!こ、こやつ俺の上に飛び乗ってきやがった!いくら女の子といえどお前の体重は……っていたたたた!脇腹つねらないで!

 

「……なんか失礼なこと言われたぎかしたから」

「……」

 

女の子はみんなエスパー。

 

「てか、なんで飛びついてきた?」

「そこにお兄ちゃんがいたから?」

「あ、そう……」

 

登山家みたいなこと言ってるんだけど。

とかなんとか言う俺も妹には甘いようで俺の胸板に頬乗せて上機嫌なかな子の頭を撫でながらテレビを見る。

 

「ん〜♪」

 

それが嬉しいのかどうか、頬ずりしてくる。やめて、ただてさえあなたは柔らかそうな身体してるのにそれがダイレクトでつたわってきちゃうでしょ。

 

「んふふ〜……」

 

ま、まあ?俺は妹に興奮するような変態さんではないので問題はないけれど?……だから足と足絡めようとするのやめようね?

 

「今日はやたらくっついてくるな?」

「そうかな?」

「ああ」

「ダメ?」

「いや、別に構わんが。」

 

ふむ。下から見上げてくるかな子の破壊力。

 

「……」

「……」

 

お互いに黙りこむ。俺はテレビ見てるし、かな子もテレビ見てるからだな。兄妹だからか、こんな沈黙も苦痛では無い。ただ……

 

「ちょっとかな子さん?」

「なぁに?」

 

顔が蕩けてらっしゃる。いや、それはどうでもいい。

 

「あなた少し……」

「……!あー!やめて!そこ先は聞きたくないよお!」

「体重が……」

「わー!わー!聞こえなーい!」

 

そう言いながら耳を塞いで声を上げる。俺の上に乗ったまま。……構わんけどもう少しボリューム落として?お兄ちゃん鼓膜死んじゃう。

それでもこれは言わないといけないきがする。

 

「お増えになられたのではありませんか?」

「いやー!やめてー!」

「いや、多分増えてるぞ?肺とか胃への圧迫感が前より大きい。」

「そ、そんなことないよぁ!だ、だってレッスンもしっかり受けてるし……」

「……事務所についたら?」

「え?みんなでお菓子を食べてるよ?」

「レッスンの後は?」

「んーと、ドーナツとかプロダクション内にあるカフェでお茶するかな」

「家に帰ってきたら?」

「お菓子をたべるよ」

「……」

「……」

 

あー……うん。

 

「そりゃ太るわ!!」

「うわーん!」

 

運動した分だけ食べてるじゃないか!いや、家に帰ってきて食べる時点で運動量超えてる!

 

「そ、そんなことないもん!……ちょっとお風呂場行ってくる」

「……」

 

そう言って足早に風呂場へと向かうかな子を眺めながら俺はふと思う。

太ったんじゃなくて、胸が成長したのでは……?と。

ま、そんなこんなで最近かな子の食べる量が増えた気がする。

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後涙を目に浮かべながら自分の分のシュークリームを食べている兄を見つめる女の子がいたとかいないとか。

 

 

 

 

 

おしまい?




ありがとうございました。
皆さんはセレンディピティいきましたか?私は宮城公演に現地参加とSSAライブュ参加でした。いやー、最高ですね。来年の6thライブ行きたいですねぇ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

CANDY ISLAND兄弟ズの座談会があったら?

皆さんお久しぶりです。
座談会ですが続けてほしとの感想を頂きました。ですのでこれからも続けていこうと思います。
感想をくれた方ありがとうございました。
では、どうぞ。


胡「はーい!第何回か忘れたけど兄弟ズ座談会!司会進行の双葉胡桃です!」

 

智兄「最近寝付けない智絵里兄です。」

 

か兄「妹のダイブの攻撃力が増してきているのを体感しています。かな子兄です。」

 

胡「えー、今回もやってまいりましたね!」

 

智兄「確に前回の投稿が8月の中盤か?」

 

か兄「1ヶ月くらいかかってるな、サボりか」

 

胡「ちょっとお2人とも!この作品は欲望垂れ流しなんですよ!サボりとかありませんから!」

 

智兄「でもお気に入り数が200を超えているよな?そんなに応援してくれる人がいるのに……」

 

胡「それは作者の同士です!」

 

か兄「……作者事情は取り敢えず置いておこうよ。今回は俺達の座談会なんだから」

 

胡「そ、そうですね。では何から話しますか?」

 

か兄・智兄「…………」

 

胡「……ないんですか」

 

か兄「いや、だってなあ?」

 

智兄「俺達は名前ないし……話も割とありきたりじゃないか」

 

胡「ありきたりとか言っちゃダメですよ!足りない脳みそ振り絞ったんですから!」

 

か兄「俺の話は短いし」

 

胡「認めます」

 

智兄「即答か!?」

 

か兄「はぁあーいいよなー2人はそれなりで」

 

胡「まあ僕の話は作者がすぐ思いついたそうですし。名前も杏からとったみたいですし。」

 

智兄「俺の話も……まあ……うん……。」

 

か兄「それに対して俺はー?妹とのスキンシップこそ多けれど中身かなさすぎたよなー」

 

胡「認めます」

 

智兄「まあ、うん……」

 

か兄「いいんだー……どうせ……。」

 

胡「……まあ、落ち込むんでいるか兄さんは捨て置き、いよいよシンデレラプロジェクトのメンバーも残すところあと2人ですね!」

 

智兄「捨てっ……!?」

 

か兄「そうだな。CPメンバーが終わり次第作者の担当やら推しやらが書かれるわけだな。」

 

智兄「え!?君が無反応なの!?」

 

胡「ある程度書いたら皆さんにもリクエストを募集するそうですよ?」

 

か兄「欲望の垂れ流しなのにリクエストとはこれいかに……」

 

智兄「えっちょっと……」

 

胡「他には1度の書いたアイドルをもう1度とか、僕達の座談会メンバーシャッフルとか!」

 

か兄「割と考えているんだな。」

 

智兄「……そ、それでも投稿は遅いよね!」

 

か兄・胡「いたのか(ですか)」

 

智兄「ええ……」

 

胡「話は変わりますが皆さんは一番くじ引きました?」

 

か兄「俺は引いてないな。」

 

智兄「……引いてないよ。」

 

胡「まあ、僕も引いてないんですけどね?」

 

智兄「じゃあなんでこの話題振ったの!?」

 

胡「いやー作者が前回は40、今回は30引いたらしくてね」

 

か兄「620×40……24,400円か」

 

智兄「んで18,600円だね」

 

胡「まあ、だから?って感じですけど」

 

か兄「それな」

 

智兄「え!?結果は言わないの!?」

 

胡「それは尺がないからそんな感じの感想とか来たら言いましょう。」

 

か兄「だな。えーそれでは残すところあと2人。」

 

胡「いつ投稿されるかわかりませんが、これからも応援のほどよろしくおねがいします!」

 

智兄「え?俺、結果気になるんだけど?俺の感想は無視なの?一応この作品の主人公……?え?ちょっおー……」

 

 

 

おわり?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お〜胡桃頑張ってるねえ……杏の話出てこなかったけど」

 

 

 

「…………お兄ちゃん」

 

 

 

 

 

「ひえーん(><)痩せられないー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?




ありがとうございました。
一番くじ結果はまあ気になる人がいたら感想ください。話の中でお答えします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

猫系アイドルに兄がいたら?

お待たせいたしました。雨乃谷飴人です。
皆さんはデレステ2周年、楽しみましたか?今回私は魔法のカードでダリーを迎えました。ようこそ。我がプロダクションへ。
では、どうぞ。


前川みくには少し変わった兄がいる。

双子で名は駿。普通の名で、普通の家庭で育ち、普通の兄妹として生活してきた。

ただ少し性格が変わっているだけの自分と瓜二つの兄。

みくにとってその兄はかけてはならない大切な存在であり、近くにいるのが当たり前の存在であった。今のアイドルとしてのみくを形作ったのも元は兄が原因である。

今回はそんなに兄妹の日常を覗いていこう。

 

「いたずら〜して〜♪」

 

茶髪で眼鏡をかけ、高校の制服に身を包んだ胸部の成長が著しい女の子が歌いながらマンションの廊下を歩いている。

彼女が前川みく。今ではすっかり名も広がり、猫系アイドルの先駆者だ。

 

「ごほおび〜がほしぃ〜もん♪」

 

上機嫌だ。足ではステップを踏み声のトーンはいつもよりも高い。それもそのはず、今日はレッスンもお休みで学校も職員会議のため午前授業。ならば家に早く帰ることができる。しかし、ただ早く帰るだけならばここまで上機嫌にはならない。

兄がいるからだ。みくにとって兄と過ごす時間は何事にも変え難いものであり、みくの生活にとって必要不可欠だ。

 

「スキありっ♪」

 

今はどう甘えようか、どんな話をしようか考えているのだろう。

 

「んふふふ〜。」

 

立ち止まった。どうやら自分が生活している部屋についたようだ。

 

「ただいまにゃー!!」

 

彼女はニッコニコで玄関をくぐると……。

 

「おお、帰ったかマイシスターよ。」

 

ネコ耳をつけた男がいた。

 

「……」

「今日は早いじゃないか、どうしたんだ?」

「……」

 

みく絶句。彼女の時間だけが止まったかのようだ。それだけ彼女にとってネコ耳をつけた兄は衝撃的だったのだろう。

 

「……( ゚д゚)ハッ!」

「それで、今日はスーパーで……」

 

そして時は動き出す。が、兄はみくの挙動を気にせず何食わぬ顔で話し続けている。

 

「……うん!今日は午前授業でレッスンもお休みなの!」

「おお、そうか。ならば共にいる時間が増えるな。」

 

……スルーした。いや、無かったことにしたようだ。

 

「ふむ、とは言えいつも通りに炊事洗濯はほとんど終わってしまっていて、してもらうことは無いが……」

「ん!大丈夫にゃ!今日は駿チャンといっぱい遊ぶの!」

「おお、それはいい。最近ミクニャン成分が足りなくてな」

「何その成分」

「急に声を低くするんじゃない。」

 

登場こそインパクトが強かったがいい兄だ。これならばみくが懐くのも納得できる。

 

「ところでこの耳はどうだろう?私の頭に合うやつを買ってみたんだが」

「なんでスルーしたことをまた持ってくるの!?」

「いや、ミクがスルーしようとしたから……」

「そこまで察したらみくの思いを汲み取ってよ!」

「まあ、知ってて持ってきたんだが。」

「ふざっけんな!」

 

……いい兄、か?

 

「せめて似合ってるか似合っていないかくらい言ってくれてもいいんじゃないか?」

「駿チャンさ……それわかってて聞いてる?」

「ふむ?人から言われた方がわかりやすいと思ってな。」

「あ……そう……。」

 

何を言ってるのだろうかこの男は。いくら容姿がみくと瓜二つ、女の子のような顔しいるからと言って流石に似合っているということは……。

 

「似合ってるに決まってるにゃ!」

「嬉しいにゃん。」

 

……なんだこの兄妹。

いや、忘れていたのだ。この兄してこの妹あり。兄がシスコンであるって妹はブラコンではないということはない。

シスコンブラコン兄妹なのだ。この家は。

……手遅れである。

 

「やっぱり駿チャンも一緒にに猫系アイドルでデビューしようよ!駿チャン可愛いし絶対人気出るよ!」

「それは遠慮させてくれ。いくら私でも人前でこれをやるのは恥ずかしい。」

「え〜……残念。ネコちゃん兄妹でデビュー出来るも思ったのに。」

「悪いな。」

「じゃあ全力でにゃん!って言って。」

「?それくらいな構わないが。」

「あ、ちょっと待ってねー……。はい、いいよー。」ピッ

「あー……ん、んん!……にゃん♡」

「……」

「あ?ミク?」

 

待たしても時が止まった。

 

「くっ!」

「ミ、ミク!!」

 

みくが胸を抑えてうずくまってしまった。これには流石に駿も焦ったようだ。心配そうにミクのそばに近づいている。

 

「……ボソボソ」

「え!?なんだ?どうした!」

「……」

「おい!ミク!」

「家の駿チャンが可愛すぎてつらい。」

「……」

 

手遅れである。これはどんなに腕のいい医者でも治すことは出来ないだろう。

病名は『アホで症』

 

「……」

「痛っ!何するの!」

「いや、つい……。しかし、妹よ1つ言わなくては行けないことがある。」

「な、何?ミクはまだオニイニャンの余韻に浸っていたいんだけど。」

「お前の方が可愛い。」

「ハァ!!!??」

 

……もう何も言うまい。

 

「ちょ!駿チャン、もう一回!もう一回言って!ろ、録音が……。」

「今日の夕飯は鯖の味噌煮だ。」

「いや、ちがっ!……ってさかな!?なんで!?ミクは魚が嫌いなんたけど!?」

「いい加減直せ。魚が食べられないのは人生の9割5分損してるぞ。」

「魚の占める割合が多い!……いや!そんなとこよりなんで魚?昨日も魚だったんじゃん!」

「昨日はイカだ。あれは魚ではない。ほら、行くぞ。」

「待ってよ!こ、交渉しよう!今日はお風呂突撃しないから!」

「もうなれた。」

「お兄チャンが着て欲しい服着るから!」

「それもいつも来てくれてるだろう。」

「ネコ耳つけて甘えてあげるから!」

「それもいつもやっている。」

「結婚してあげるから!」

「魅力的な相談がそれは難しい。」

「お嫁にもらってあげるから!」

「だから……いや、まて。何かがおかしい。」

「駿チャンのワイシャツ返すから〜!!」

「やっぱりお前か!!」

 

ネエ~ッタラー!!

ハイハイ。

……!!

……

 

……まあ、ある一点を除けばいい兄妹だ。

仲が良く、お互いを大切にしている。この兄妹の縁は切れることはないだろう。彼らこれからもこのような楽しい日常を送っていく。そう願うことにしよう。

 

……。

 

 

 

あれ?さっきまでのやり取り全部玄関でやってたのか?

 

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『にゃん♡にゃん♡にゃん♡にゃん♡』

 

「……でへへ。」

 

 

 

 

 

 

おわり?

 

 

 




ありがとうございました。
気づきたらお気に入りが200件を超えていました。こんな思いつきの見切り発車をありがとうございます。
これからも応援して頂けますと調子に乗って書くので、よろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ロック(にわか)なアイドルに兄がいたら?

どうも、雨乃谷です。
いよいよプロジェクト最後のひとりとなりました。しかも一番長いです。
今回のお話しは前話を見てからだとちょうどいいと思います。
では、どうぞ。


これはロックがとても好きな彼女がロックで可愛いアイドルとして知られる少し前のお話。

「〜♪」

 

鼻歌スキップという、いかにも私、楽しいです!という感情が伝わってくるような状態の女の子と、

 

「おーいあんまり先に行くなよー。」

 

そんな彼女を見守りながらついていく男の娘……あ、いや、男の子がいる。

 

「わかってるよー!」

「わかってるなら止まってくれー。」

「は〜い。」

 

シュタ!と、女の子、多田李衣菜がスキップをやめて止まる。

 

「はい、よく出来ましたーいい子ですねー。」

「えへへぇ……じゃなくて子供扱いしないでよ!もう高校生だよ私!」

「はいはい、怒らない怒らない。」

「怒ってないもん!」プクッ

「……」

 

やっぱ、子供じゃん……と、溜め息を吐きながら李衣菜の頭をポンポンしている男の娘。彼氏だろうか?

 

「そもそも!褒めてくれるならもう少し心を込めてよ!」

「怒るとこそこなのかー……じゃあ心込められないからこれもやめる。」スッ...

「それは続けて!」

「え〜……。」

「嫌なら手繋いで!」

「……ほら、買い物する時間なくなるから行くよ。」

「え?手は?」

「繋ぎません。」

「え?あ、待ってよ兄さん!」

 

なんということか。このイチャイチャなやりとりをしている相手は兄だったようだ。まあ、確かに彼氏にしては距離が近い。兄と言われれば納得もいく気がする。

この男の娘の名は多田衣瑠香。妹の李衣菜とよく似ていて、彼女が髪を腰まで伸ばし、身長を高くしたら衣瑠香になる。周りから見れば、可愛い女の子とクールビューティの女の子がじゃれあっているように見えるだろう。

ん〜眼福。何人かは手を合わせて拝んでいる。

 

「せいや!」

「おうっ……なにする。」

「兄さんが繋いでくれないから拗ねました〜。」

「拗ねたら腕に飛びつくのか?」

「ぷい!」

「はい、可愛い可愛い」

「ひぅ!かわ、かわわわ……」

「置いてくぞー」

「え?あ!いつの間に!待ってったら!」

 

先に行く衣瑠香を慌てて追いかける李衣菜。なんだかんで言って追いつけるようにゆっくり歩く衣瑠香。これだけ見ても2人が仲のいい兄弟なのはわかる。

 

「ふう……。ところで何買うの?」

「夕飯の食材。何がいい?」

「ん〜……兄さんが作るならなんでもいい。」

「そう言ってくれるのは嬉しいがなんでもいいは困るな。」

「じゃあ、ボルシチ!」

「なぜそのチョイス……あ、いやさてはなんかの番組見たな?」

「うん!」

「めんどいからパス。」

「ええ?聞いたのは兄さんじゃん!」

「聞いたけどまさかボルシチが返ってくるとは思わなかった。めんどいから鍋で。」

「お、いいね!キムチがいい!」

「塩な。」

「なんでよ!美味しいじゃん!キムチ!」

「キムチは濃い。塩で締めがラーメン。決まり。」

「むーん……まあ、いいか、兄さんが作るし。」

 

……夫婦?

 

「あ、待って待って!」

「うん?」

「あのお店行ってきてもいい?」

「あ〜またヘッドホン買うのか?」

「か、買わないよ!見るだけ!」

「その台詞8回目」

「こ、今回はほんとだよ!お小遣いも節約しないとだし。」

「それも8回目。」

「ね?お願い!」

「はいはい。」

「やったぁ!」

 

そう言って2人はヘッドホンの売っている音楽関係専門のお店へと入っていく。知ってのとおり彼女は無類のロック好き。同時にヘッドホンを見るのも好きなのだ。

 

「へえ〜このデザインいいなー……あ!こっちは凄いロックだね!んー!!いいのばっかり!」

「どれも同じに見えるけどなー……。」

「全然違うよ!」

「でもいつもつけてるやつは同じだよね?」

「こ、これは兄さんが誕生日にくれたやつだし……。」

「あんまいいもんじゃないから取り替えればいいのに。」

「それはダメ!」

「あ、そう……。」

 

李衣菜にとってそのヘッドホンは性能や品質関係なしに大事なものがあるようだ。

 

「李衣菜はロックが好きなんだよね。」

「うん?そうだよ、かっこいいし、こうなんか心が震えるっていうか?」

「そんなに好きならバンドとか組んだらいいのに。」

「う!!だ、だって私楽器弾けないし。」

「あー……でも楽器は弾けなくても歌えれはいいんじゃない?李衣菜、歌うまいし。」

「んー、でもどうやって?」

「ふむ……。楽器が引けなくてもよくて、歌が歌えるとこねー……。」

 

ふと衣瑠香の目にはアイドルのポスターが映る。

 

「アイドルとか?」

「えー!アイドルって可愛いのばっかじゃない?」

「そんなことないと思うけどな。かっこいい人はいるし、いいんじゃない?ロックで、可愛いいアイドル。」

「ロックで、可愛いアイドル……。」

「流石に無理やりか?」

「いや!それいいかも!」

「え?まじ?」

「うん!ロックなアイドル!凄くいい!ロックだよ!」

「(半分冗談なんだけどな……)」

「うわーいいなー!!それならユニットとかで出たいな!ロックなユニット!」

「気が早いよ。そもそもオーディションとかあるでしょ。……まあ、李衣菜なら余裕だろうけど。」

「それでもいいーの!組むならロックが好きな人がいいな〜。」

「それはどうかね〜。」

「?なんで?」

「多分李衣菜が最初に組む人はロックが好きな人じゃないと思うよ。」

「???なんでわかるの?」

「なんとなく。」

「わ、出た。兄さんのなんとなく。でも当たるんだよね。」

「しかも李衣菜のロック好きはイマイチ理解できない相手で、でも相手にも李衣菜のロックと同じくらい入れ込むものがあって、でもそれを李衣菜が理解出来なくて。ことある事に反発し合うような人。」

「え〜それじゃぁ上手く行かないじゃん。」

「ところでどっこい。反発し合う中でお互いのいい所が見つかって、好き物に対する思いの強さは同じなことを理解して、相手のことを肯定できるようになって、そんでもって壁にぶつかる。んで、その壁を2人で壊す。そんでお互いのことをより信頼し理解する。でも根っこが似ているせいか、いっつも反発して、いっつも『解散だー!』とか言うんじゃないか?」

「……なんかすごい具体的だね?みてきたの?」

「まさか。今の科学じゃあ未来に行くことなんて出来やしないさ。ただの直感だよ。でもきっとその子が李衣菜にとって1番大切な相方になるかもね。」

「ふーん……」

「ほら、そろそろ行くぞ。あんまり遅いと母さんに怒られる。」

「あ、うん!」

アッソウイバワタシネカレイノニツケツクレルヨウニナッタヨ!

スゴイスゴイ

ツギハニクジャガオシエテ!!

コンドナー

 

2人はお店を後にして食材を買い行ってしまった。

また、李衣菜が兄の腕に飛びつている。兄は苦笑しながら頭を撫でている。いい兄妹だ。

 

 

ちなみに、後日李衣菜はオーディションに受かりアイドルとなった。

その時の衣瑠香はビックリしすぎて軽く記憶が飛んだらしい。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜現在〜〜

 

今日は私達の初ライブ。色々とイレギュラーが重なったけど上手くいってよかった……。あとは……。

 

「……」ソワソワ

「リイナちゃ〜ん、寝ないのー?」

「あ、も、もう少しだけ」

「先寝るからねー?」

「う、うん。」

 

ま、まだかな?もう寝ちゃってるのかな?で、でも兄さんは来てくれるって言ってたし。

 

「……」ゴロゴロ

 

ピコン

 

「!!」カバッ

 

き、きた!

 

「スー……ふぅ〜……。よし!」

 

『李衣菜へ。今日のライブはよく出来ていたと思う。しっかりと見てたから、お前の可愛い姿とロックのとこも。これからも頑張って。』

 

「え、えへへ……。」

 

や、やた!褒められた!

 

「ふふふ……えへへぇ」ゴロゴロ

 

可愛いって!頑張ってって!

 

「えへへへへへ/////」パタパタ

「……だー!!!うるさいにゃー!リイナちゃん!」

「わっ!?ご、ごめん!」

「もーさっきからスマホ見てソワソワしてると思ったら今度はニヤニヤして……正直怖いにゃ。」

「うっ……うるさくしたのは悪かったけど、そこまで言わなくてもいいじゃん!」

「いーや!言うよ!どーせ愛しのおニーサンなんでしょ?」

「い、いいい愛し!?そ、そうだけどそうじゃないよ!そんのこといったらミクちゃんだって電話してくる時の声甘すぎて砂糖吐くかと思ったよ!」

「あまっ!?ふ、ふーんミクは駿チャン好きだしぃ?結婚したいし?」

「け、けけけけ結婚!? 」

 

な、何言っててるこの人!?

 

「そ、そんなのおかしいよ!だって兄妹だよ!?」

「愛に血縁は関係ないの!そんなこと気にするなんてリイナちゃんの兄愛はたかが知れてるにゃ!」

 

『最初に組む人はロックが好きな人じゃないと思うよ。』

 

「んな!?わ、私だって兄さん好きだし!ロックのこと理解してくれてるし!」

「リイナちゃんのロックは基準が全くわからないよ!」

 

『李衣菜のロック好きはイマイチ理解できない相手で』

 

「み、ミクちゃんのネコも、いっつも謎だよ!」

「ふ〜ん駿チャンは理解してくれるもんねー!リイナちゃん勉強が足りないんじゃないかにゃ?」

 

『相手にも李衣菜のロックと同じくらい入れ込むものがあって、でもそれを李衣菜が理解出来なくて』

 

「だいたいミクちゃんはーーー」

「リイナちゃんだってーーー」

 

『反発し合う中でお互いのいい所が見つかって、好き物に対する思いの強さは同じなことを理解して、相手のことを肯定できるようになって』

 

「ぐむむむ……」

「うぎぎぎき……」

 

『いっつも『解散だー!』とか言うんじゃないか?』

 

「「解散だよ(だにゃ!)!」」

 

『でもその子が李衣菜にとって1番大切な相方になるかもね』

 

絶対に違う!!

 

 

 

 

 

おしまい?




ありがとうございます。
次に座談会を挟みまして、いよいよ自分の好きなアイドルが登場します。もし自分の妄想と独断と偏見でもよければ読んでいってください。
それでは。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

*兄ズの座談会があったら?

お久しぶりです、雨乃谷です。
いよいよプロジェクト最後の座談会。今回はPCを使って見ました。普段と違うところがあるかもしれませんがお気になさらず。
では、どうぞ。


衣「やってまいりました~」

 

駿「毎度恒例の。」

 

衣「*兄ズの~」

 

駿「座談会。」

 

衣・駿「イエ~~……」

 

衣・駿「……」

 

駿「盛り上がらんな。」

 

衣「だねぇ。もともと無理があるよ、この組み合わせは。」

 

駿「それには同意せざる得ないな。私もそこまで騒ぐタイプではない」

 

衣「僕もだよ」

 

駿「ふむ……ならやめるか。」

 

衣「賛成。」

 

駿「それでは以上。」

 

衣「*兄ズ座談会でした~」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣「やっぱだめだって。」

 

駿「だろうな、知ってた。」

 

衣「しかし何しようか?」

 

駿「ふむ……一応私たちが最後の組だ。それらしいことをしよう。」

 

衣「例えば?」

 

駿「今まで出てきたオリ兄弟に対して私たちがコメント。」

 

衣「お~いいんじゃない?(それらしいかな……?)」

 

駿「では最初は彼だ」

 

    弟【渋谷琉兎】

 

衣「たしか、年齢不詳だよねえ」

 

駿「洗脳シスコンショタ。以上。次。」

 

衣「え……?」

 

    弟【島村皐月】

 

衣「今度は年齢がはっきりしてるね。中学三年生。」

 

駿「ツンデレシスコン。以上。」

 

衣「……(そのスタンスでいくんだ)」

 

    兄【本田未来】

 

衣「大学生だね。」

 

駿「どこにでもいる兄。以上。」

 

衣「ソフトだね……」

 

    兄【神崎繚】

 

衣「中二だね。」

 

駿「中二ではあるがいい兄だ。以上。」

 

衣「褒めた……?」

 

    兄【カイト】

 

衣「今のところ唯一の何でもない人だね。」

 

駿「むっつり鈍感。爆散せよ。」

 

衣「ばくっ……!?」

 

    弟【新田綾夏】

 

衣「二人目の年齢不詳だね。」

 

駿「被害者だ。以上。」

 

衣「それは同意。」

 

    兄【赤城兄】

 

衣「ここで名前なし。」

 

駿「……。」

 

衣「まさかのノーコメント。」

 

    兄【城ヶ崎兄】

 

衣「上に同じ。」

 

駿「シスコン。以上」

 

衣「(雑になってきたな~)」

 

    弟【諸星光】

 

衣「この子な話は珍しく真面目だったよね。」

 

駿「君のその一歩は大きな成長だ。無理はせず少しつでいい。」

 

衣「君も真面目だね。」

 

    弟【双葉胡桃】

 

衣「地の文と口調が違う子だね。」

 

駿「良妻系弟。次。」

 

衣「なにそれ」

 

    兄【緒方兄】

 

衣・駿「「強く生きて。次。」」

 

    兄【三村兄】

 

衣・駿「「コメントしづらい。」」

 

駿「よし。全員終わったな。では、私はマイシスターに夕飯を作らなくてはいけない。失礼する。」

 

衣「あ、僕もだわ。一緒に行こうよ。」

 

駿「うむ。まずは買い出しだ。」

 

衣「了解。」

 

チナミニキョウノコンダテハ?

ギョーザダ

ホーイイネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え!?あっお、おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みく「駿チャン……」

 

李「兄さん……」

 

み・李「さすがにそれはない(にゃ)。」

 

 

 

 

 

 

 

オール兄弟ズ「ぜったい!あいつらに!最後を任せるのは!」

 

 

 

      間違ってる!!!!!

 

 

 

 




ありがとうございます。
これにてCP編は終了し、いよいよ無作為編です。
皆様の担当が出てきた時は期待せずに眺めていただけると幸いです。
ともかく、ここまで継続できたのは読んでくれている皆様のおかげです。最初はただの妄想の垂れ流しでしたが、なんだかんだで皆様の評価、感想は励みになりました。
本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

きのこのアイドルに兄がいたら?

お久しぶりです。雨乃谷です。
限定飛鳥君欲しかった。
今回はキャラ崩壊、もしくはキャラ改変の可能性があります。それでもいいという方はどうぞよろしくお願いします。
では、どうぞ。


皆さんこんにちは!ご機嫌いかがですか?僕はとても元気です!

何でそんなにテンションが高いのかって?聴きたいですか?聴きたいですよね!

それはもちろん、妹に会えるからですよ!妹がアイドルにスカウトされてから早二ヶ月……ようやくこのときがきました!

なんたって妹は寮生活。まだまだ家で家族に囲まれて過ごすような年齢だというのに、寮で生活しているんです。あの子はただでさえ人付き合いが苦手なのに、とても心配です。

と、思っていたんですが電話やメールで状況を聴くと、気の合う友人も出来たとか。確か幽霊と話せる子、とか言ってましたね。その子とはどうやら波長があったらしく、仲良くやれているそうです。それに、大好きなキノコを育てられて暮らしはとても充実しているようです。

そして今日は妹とお出かけの日。家にいるときは他愛のないおしゃべりをしながら妹と過ごしていましたが、今日はなんと!あの妹から外で遊ぼうというお誘いがあったのです!

今はその待ち合わせ場所に向かっているんですが……

 

「いない……。」

 

いないのです!あの子は時間にルーズではないで、待ち合わせ時間の前にはいるはずですが……。

 

「っ!!まさか誘拐!?」

 

ど、どうしましょう!一大事です!!!

 

「フヒ……に、にいさん……。」

 

あ、あ、どうしたら……!!!ま、まず警察に!

 

「あ、あれ……?聞こえてないのか……?」

 

あ、いや、まずは両親に!

 

「あの……。」

 

いや、まだその周辺にいるかもしれない!!探さなくては!!

 

「に、にいさんに無視されるようになった……?こ、これからわたしは誰を心の支えに生きていけば……。」

 

クッソ!もっと早く来ていれば!!!!

 

「フヒ、フヒヒヒヒヒ……(泣)」

 

は!?こ、この特徴のある笑い方は!!!

 

「しょ、輝子?」

「フ、フヒヒヒ……。あ……や、やあにいさん」

 

「輝子?」

 

「そ、そうだぞ?」

 

「……」

 

「あの……?」

 

あ、あああああああ……

 

「しょうこーーーーーーーーー!!!!!!」ダキッ!

 

「ふひっ!?」

 

「よかったーーーーー!!」

 

「ちょ、ちょ……」

 

「おおおおおーん!!!」

 

「あ、ちょ……。」

 

「ふわーーーーん!!!」

 

「ヒャ、ヒャッハーーーーーーーー!!何が起こってるかわかんねーぜえ!どうすりゃあいいんだぁ!」

 

「「ヒャーーーーーー!!!!」」

 

~周りに人がいなくなり数分~

 

「すまん」

 

「い、いやこちらこそ……。」

 

しまった。安心のあまり我を忘れちまった。

せっかくの妹との時間が……。

 

「と、とりあえず……久しぶり、にいさん。」

 

「んん!久しぶりだな、輝子。元気そうでよかった。」

 

「にいさんこそ、お変わりないようで……。」

 

俺と輝子は笑い合いながら挨拶を交わした。

会っていないといっても二ヶ月。されど二ヶ月。長く感じていたのはお互い様のようだ。

 

「さ、どこいこうか?」

 

「あ、そ、そうだな……。」

 

忘れそうだったけど、今日はお出かけだからな。

 

「そ、そのな?外で遊ぼうって言ったんだけど……。」

 

「うんうん。」

 

「や、やっぱり、外は辛い……。」

 

おや。

 

「日差しが?」

 

この子、日差しというか、きのこに悪い場所が苦手だから……。

「あ、あとリア充が……。」

 

あ、そっちもあったね。

 

「あ、相変わらずダメなのね。」

 

「だ、だから、今日は家で、にいさんの部屋でジメジメしたいなー……と。だ、ダメか?」

 

「ジメジメ……。」

 

言い方はあれだけど悪くないな。

 

「あ、そうだよな、やっぱり……。」

 

「いやいや、構わんよ。俺達らしいしね。」

 

「そ、そっか。よかった……。」

 

よーし、ならば時は金なりってね。

 

「んじゃ、さっそく……。」ヒョイッ

 

「ヒエッ!?な、何してるんだ……!」

 

「何って、抱っこ。」

 

「そ、それはわかる……!なんで抱っこなんだ……!」

 

「そっちの方が早いからな。」

 

「そ、それは……。わたしが恥ずかし……ホァ!?」

 

俺の脚力をフルバーストで移動開始!

 

「レッツラゴー!!!!!」

 

「ちょっ……!!」

 

 

 

〜自宅、兄の部屋〜

 

「ごめんって!」

 

「(-ω-´ )」プイッ

 

現在、めっちゃ謝ってます。そりゃもうめっちゃペコペコしてます。

 

「ほら、少しでも長く一緒にいたいからさ!」

 

「( ˘ ˘)」

 

ど、どうしようね……。

 

「……恥ずかしかった。」

 

「ん?」

 

「おんぶならわかる。でも抱っこはない。」

 

おおう……いつになく饒舌。

 

「でも途中から服握る手に力こもってニヤニヤしてなかった?」

 

「スーパーきのこパンチ!」ビュッ

 

「あぶなっ!?」

 

い、今風切ったよね!?

 

「なー、許してくれよ。」

 

「……。」

 

ダメかー……。

 

「……ん。」

 

「ん?」

 

両手広げて近いてきたんだけど……。

 

「えっと……?」

 

「も、もういっかい……。」

 

「え、いや、さっき抱っこは嫌って……。」

 

あかん。鼻から愛がでそう。

 

「い、嫌とは言ってない……。恥ずかしいからないって言ったんだ……。」

 

「そう?それじゃぁ……」

 

脇の下に手を入れて……。俺の左膝に乗せて、左腕を方にまわして落ちないように……。

 

「こ、これでどうでしょう?」

 

「……ん、ゆるしてやろう……。」

 

「ありがとうございます?」

 

とりあえず許してくたらしい。

んー……いいね。

 

「ふへ。フへへぇ……。あ、変な声が……。」

 

「今日はこのまま過ごすかー。」

 

「そうしよう……。」

 

あー……しかし。

 

「輝子さんや。」

 

「な、なんだいにいさんや。」

 

「……。」

 

「……え?な、なんだ?」

 

ふぬ……。

 

「少し太った?」

 

「フヒッ!?」

 

いやー、なんか2ヶ月前に乗せた時より思い気がするんだよなぁ。

 

「やっぱりダンスレッスンとかで筋肉ついてるのかなー。」

 

「……。」ガスッ

 

「くぼぉあ!?」

 

いった!一撃重っ!

 

「ふ、ふつーは思ってても言わないんだぞ……。」

 

「あ、ぐぐ……すんません。」

 

痛え……。

 

「も、もう怒ったぞ……。兄さんのベットの下をキノコ栽培所にしてやる……。」

 

おわぁ!?し、下はやばい!

 

「へ、へーい輝子さん!下は誇り……あ、ホコリだらけだぜ!?やめといた方がいいんじゃないかい!?」

 

「……も、もしかして、わたしがいない間に増やしたな……?」

 

うぐっ……。

 

「い、いやそんなことあらへんよ?」

 

「……」

 

あ、やばっ!

 

「お、おちつ「ヒャアッハーーー!!!!アンダーザ、べェェッド!!チェックタイムだぜぇぇぇ!!」オワタ……。」

 

このあと、発狂した輝子に人生の参考書を破られながら小一時間説教を受けたのでした……。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説教の後、どういう訳かはわかりませんが、妹がメインになっている人生の参考書と銀髪メインの参考書は丁寧に返されたのでした。

 

 

 

おしまい?

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。
また、期間が空いてしまうかも知れませんが、どうか気長にお待ちください。
アリスギアアイギス、おもしろいですよね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

25歳児に弟がいたら?

お久しぶりです。
雨乃谷です。
総選挙来ましたね。みなさんは誰に投票しますか?
では、どうぞ。


さ、酒臭い……。

あ、みなさんこんにちは。僕です。本来なら例にならってここで姉との関係性を語るべきなんですが、それどころではないので省略させてもらいますね。

 

え?じゃあ今何してるのかって?それは……。

 

「ねえさーん……?」

 

「Zzzz……。」

 

「……。」

 

姉さんの家に来てます。別に何ヶ月ぶりの再会とかではないです。むしろ、姉さんがアイドルになって一人暮らしを始めてから週一くらいのペースで会ってます。

なんせ、僕の姉はほっておくと空き缶やら空き瓶やらを溜め込み、着替えをほっぽり出すなんて状態になるんです。

 

「寝るときはせめてパジャマ着てよ……。」

 

「Zzz……うへへぇ……おしゃけぇ(*´﹃`*)」

 

信じられますか?今僕の目の前には、あの!高垣楓がいるんですよ!若葉色の下着姿でヨダレ垂らしながらですが……。

これはファンの方にはとてもじゃないがお見せできないです。……下着姿がどうのではなく、この醜態を、ですが。

 

「姉さん!起きて!」

 

「芋かのかぁ……一刻者……純米大吟醸ぉ…… 」

 

「(・-・ )」

 

せめて可愛らしい寝言なら怒りはそう生まれません。

みなさん聞きました?わかります?何言ってるか。わからない人は調べてみてくださいね!

 

「スゥ〜……どっせぇぇい!!!」

 

「ぷぎゃ!」

 

いい加減おきてもらわないと掃除ができませんので、必殺のシーツ返し。顔面から床に落ちて何か言ってますが無視です。

 

「あれぇ……?私の富乃宝山は……?」

 

「寝言と違うんかい。」

 

「んー?なんで紅葉くんがここにぃ?」

 

「……。」

 

実はこの台詞週一で言ってます。

 

「あっ、寂しいのね……?もぉ〜お姉ちゃんっ子なんだから……」

 

「あ〜はいはい速く着替えてね。」

 

「はぁ〜い。」

 

ようやく動き出しましね。もう昼の12時過ぎですよ。

 

「こんなんじゃ嫁の貰い手が心配だよ……。」

 

洗面所へ向かった姉の背を眺めながら、僕はそうもらします。

実は過去に、姉のプロデューサーにお願いしたことがあったんですが……。

 

『私にはとても……。』

 

と、やんわり断られてしまった。

だらしない面除けば容姿端麗ですし、アイドルとしてなら名を知らぬ者はいないレベルなんですが。

 

「まったく……。あ!缶は分けてっていってるのに!」

 

もー!こういうとこだよ!

ブツブツいいながら床の缶を拾う自分……。僕の婿の貰い手も見つからなそうだよ……。

 

「とぉ〜」ガバッ

 

「グエッ!」

 

「んふふ〜紅葉君はいい匂いがしますね〜。」

 

「そりゃ昼食作ってたしね……。」

 

僕の上に姉がのしかかってます。一応姉の香りだとか、吐息が耳に当たるとか、豊満な丘がぎゅむっと潰れてるとかいろいろあるんですけど、それで興奮するなら姉の世話なんか出来ません。

し、しかし重い……、まさかふとっいでででで!!!!

耳が!

 

「いったいよ!!耳噛まないで!」

 

「太ってないよ?」

 

「いや、わかるけど」

 

「重くもないよ?」

 

「いや、だから……。」

 

「太ってないし、重くないよ?」

 

「アッハイ。」

 

「よろしい。」

 

耳痛い……。ていうか僕何も言ってないのに……。

そういえば友達も同じ体験したことあるみたいなこと言ってたなぁ……。

 

「……ふむ。」

 

「何?ていうかそろそろ避けて欲しいんだけど。」

 

「私、少し胸が大きくなりました。」

 

え、何急に?

 

「うん。知ってる。」

 

そりゃ毎週抱きつかれてたら変化にも気づくよ。

 

「何も感じないの?」

 

「別に?」

 

姉だし。

 

「……最近下着がきついです。」

 

「それは太っ「ん?」いえ、何も。」

 

怖っ。

 

「お姉ちゃん、その反応は少し傷つく。」

 

「負傷の勢いで酒癖解消してくれない?」

 

「負傷ですか……ふ、しょうがないですね!」

 

「……。」

 

「(ワクワク)」

 

「25点」

 

「!?」

 

「てか、どけて!」

 

「ぬぬぬ……お昼は?」

 

「テーブルの上にあるよ!」

 

「何?」

 

「パエリア。」

 

「パエリア……紅葉君生まれる性別間違ってませんか?」

 

「うるさいよ。食べるなら食べちゃって。洗濯してる間に洗い物するから。」

 

「はぁーい!まま!」

 

「せめてパパ。」

 

ほんとに手のかかる娘を相手にしている気分です。……子供はおろか、彼女さえいたことありませんがね!

……つらっ。

 

「この服は白いからこっち、これは〜……。」

 

今頃姉さんはパエリアを食べながら、アホな事考えているでしょうね。下着はネットに入れて……。

 

「紅葉君!紅葉君!」

 

「あ〜はいはい何?」

 

「私思いつきました!」

 

「またダジャレ?」

 

「それはまだです。」

 

「(まだってことは考えてたのね……。)じゃあ何?」

 

「私の嫁の貰い手がいない。紅葉君の婿の貰い手もいない。それなら私と紅葉君が、嫁婿になればいいんじゃないですか!」

 

「寝言は寝て言ってください。」

 

「え〜……」

 

何言ってんだこの姉は。姉弟でなんてます無理だし、可能であってもこの姉は勘弁。

 

「姉さん本気ですよ?」

 

「面白いね〜。」

 

「むむむ……。」

 

姉さんが頬をふくらませてすねてますね。可愛いのは間違いないんですけどねえ……。

せめて酒癖がなければ考ることもなくはないですが。

おっとすみません。これからいろいろ家のことしなくてはいけないので今日はこの辺で。

これからも姉のことよろしくおねかいしますね?

 

 

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、今から3年以内に紅葉君に彼女ができなかったらお嫁にもらって?」

 

「あ〜はいはい3年ね〜。」

 

「言いましたね?言質取りましたからね?」

 

「3年ね〜。」

 

3年後どうなったかはみなさんの妄想の中で……。

 




ありがとうございました。
私は総合の中に多田ちゃんが入ってると予想します。
では、また。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

存在証明する子に兄がいたら?

こんにちは。雨乃谷です。
総選挙、終わりましたね。皆さんは誰に投票しましたか?
最後に少しお知らせがあります。
ではどうぞ。


自分は何故この世界に存在しているのか?そんなことを考えたことはあるだろうか。俺はある。思い出すのもつらいが本気で考え、世界のあらゆるものに対して疑問だき、それを言葉にしてきた。自分の存在はこの世界とって意味はあるのか、どんな意味を持って生まれてきたのかなど……。痛かった。ただ、ただ痛かった。

……?結論だって?それは後で語ろう。結局何が言いたいかと言うと……。

 

「ふっ……。雨は好きになれないね。あらゆるものを洗い流してくれるが、その先に見えるものは自分とって必ずしもいいものとは限らないから……。」

 

「ずぶ濡れで何言ってるんだ。」

 

……。妹に伝染っちゃった(´>∀<`)ゝ

予想はしてた。家庭で歳の近い兄があんなこと言い続けていればそれが伝染してしまうことくらいは分かってたんだ。

だからって……。

 

「ただいま兄さん。やはりボクは君の元へと無意識のうちに、足を運んでいたらしい。これが性ってものなのかもしれないね。」

 

「プロダクションから徒歩8分だからな。家に帰るより近い。」

 

「それもまた君の元へやってくる理由の…へくちっ!」

 

「あーあー、ちょっと待ってろ。タオルもってくるから。」

 

「……ありがとう。」

 

今はタオルが最優先だな……。

タオルと後着替えも……。

 

「いつもすまないね。」

 

「それは別に構わないけど、傘はどうした?予報では100パーだぞ?」

 

「この世界に絶対はあるのか、それを試したかったのさ。」

 

「……最初からうちに来るつもりだったな?」

 

「結果といてそうなっただけさ。あくまでボクは僅かな可能性を見出したく……へくちっ!」

 

「まあ、いいや。シャワー浴びてこい。」

 

「では失礼して……覗かないでくれよ?」

 

「はっ!5年早いわ。」

 

「やはり年上好きか……。」

 

バタン。

 

「やはり?俺言ったことあったっけ?」

 

それはさておき、ココアでも作っておくかー。あいつ苦いの飲めないし。コーヒーがいいとか言う割にはいつも顔しかめてるからなー。

 

「あっ」

 

やべ、着替え出したはいいけど渡してなかった。

……仕方ない。

 

「おーい、着替え渡すの……」

 

「えっ」

 

「あっ」

 

あらー……。どうしよう。

 

「あ……え……」

 

みるみる顔が赤く染まって、いやピンクか。エクステと同じ色だ。どうやら服を脱ぐのに苦戦していたらしい。現在飛鳥は半裸だ。下はショーツのみ。……赤か。しかもワインレッドとか言うやつ。……最近の中学生は進んでんなー。

 

「ほい、着替え」

 

スルーしよう。

 

「あ、ありがとう……?」

 

「早く入れよー」

 

「あ、うん……。」

 

よし、自然に……。

 

「待て。」

 

ダメらしい。

 

「ん?」

 

「ん?じゃない。何か言うことあるだろう。」

 

「いや?」

 

「殴る。」

 

「あ〜……胸、成長しないな。」

 

ガスッ!

 

「いだ!蹴りじゃん! 」

 

「うっさい!違うだろ!」

 

「……ワインレッド。セクシーですね。」

 

「え?あ、そう?そっか……。」

 

あ、え?正解なの?

 

「そっかそっか兄さんはこれがいいのか……。」

 

「それじゃ。」

 

バタン。

 

「ふぅー…。」

 

『覚悟しろ』

 

ドア越しにドスの効いた声が……。

ですよね〜。

 

数分後!!

 

「すみませんでした。」

 

「許す。が、体制はそのままだ。」

 

「はい。」

 

絞られました。ええ、それはもうこってりと。

 

「ココアとって」

 

「はい。」

 

「ん」

 

めっちゃフーフーしとる……。え?俺?今ソファーに座らされて後ろから抱きしめてるよ。そうしないと母さんに報告するって。報告はやばい。母さんはやばい。

 

「時に兄さん。」

 

「んー?」

 

「年上好きの?」

 

「oh......。」

 

口調が戻ってますよ飛鳥さん。いやそれよりなぜバレてる?

 

「まあ……。うん。」

 

「年下は?」

 

「年下?まあ、好きだけど。」

 

なんの質問?

 

「何歳下まで?」

 

「え?んー俺が18だからまあ4つくらい?」

 

「髪は長い?短い?」

 

「まあ、短いほうかな。」

 

「それはエクステとか込み?」

 

「いや、エクステはオシャレだし構わないさ。」

 

「えへ」

 

「なんの質問なのこれ?」

 

「兄さんは知らなくていいのさ。この世界には知らないことの方が多いだろう?」

 

あ、口調戻った。

 

「まあ、いいけどさ。」

 

「そ、いいのさ。ところで。」

 

「ん?」

 

「ボクは左手が冷えた。」

 

「ココアあるじゃん。」

 

「ボクはカップは右手派なんだ。左手は使わない。おかげで冷たくなってしまった。」

 

うわーチラチラ俺の左手見てくるー……。

 

「ハイハイ。」ギュッ

 

「ん♡……これでは兄さんの右手だけ役割がない。不公平だね。しかし困った。ボクは両手が塞がっている。今空いているのは頭くらいか。」

 

「いや、俺もカップ……。」

 

「あ、た、ま!くらいか!」

 

……。

 

「わかったよ。」ナデリ

 

「んふ〜♡」

 

なんだかなぁ、一応この子は普段はクールでどちらかと言えばかっこいい子なんだけどねえ。

 

「ん〜……」( *´ -`))´ω`)スリスリ

 

猫みてぇ。

 

結局、なんの話題だったか忘れてしまったよ。まあ、今回は飛鳥の可愛さに免じてくれ。じゃっ。

 

2時間半この体制でした。

 

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は何故この世界に存在しているのか?そんなことを考えたことはあるかい?ボクはある。

そして、その答えも持っている。とはいえ、ある人の受けおりだけどね。……知りたいかい?構わないよ、好奇心は時に人を成長させるからね。

こうさ。

 

〈そんなのは知らない。ただ、少なくとも(ボク)は世界のために存在しているんじゃない。大切な人のためさ。自分がいなくなった時に悲しんでくれる人、(ボク)を愛してくる人のために存在しているのさ。だから、現状は母さん、父さん、そして……〉

 

 

 

 

 

 

君のために生きるのさ。

 

 

 

終わり?

 

 




ありがとうございます。
飛鳥くん、かわいいよね……。
Twitter開設いたしました。関連する情報はこちらからしたいと思います。
@Hameln_rain


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

天才に兄がいたら?

こんにちは雨乃谷です。
総合6位 キュート2位 ユニット化おめでとうございます。
皆さんは群馬、当たりましたか?
ではどうぞ。


「あたしは天才だ。」

 

だからあらゆる人を凌駕し、おのが道を進む。

 

「私は凡人だ。」

 

だからあらゆる人と同じ道を歩んだ。

 

「あたしは天才だ。」

 

だから努力しなくてもよかった。

 

「私は凡人だ。」

 

だから努力しなくてはいけなかった。

だから天才()は理解出来なかった。

 

「あたしは天才のはずだ。」

 

けれど、凡人()は理解出来なかった。

 

「私は凡人なんだ。」

 

だから、理解するために努力し続けた。

 

あの人()は凡人なの?」

 

あたしにはあの人がわからない。

 

あの子()は天才なのか?」

 

私にはあの子が手に取るように解る。

 

「だからあたしは努力する。」

 

あの人を理解するために。

 

「だから私は努力をやめる。」

 

これ以上あの子の天才を崩さないために。

 

「そのためにあたしは」「そのために私は」

 

『凡人になろう/でいよう。』

 

 

 

「……眠い。」

 

自分のお腹に重みを感じ、目が覚めた。随分懐かしい夢を見ていた気がするが……はて、なんだったか。

しかし、私が夢で起きるとは珍し……いや違う。圧迫感だ。特にお腹に普段感じない程の重みがあるぞ。

 

「……重い。」

 

「_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…」

 

腹に猫がいた。いや、妹がいた。

ベット全体に広がる長い髪、年齢の割には幼い顔つき、女性なら誰もが羨むであろうプロポーション。

そんな妹がそこにいた。

 

「むにゃ〜……」

 

「ちょっと。」

 

「んふ〜……」

 

「起きてほしい。」

 

「_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…」

 

起きる気配がない。

動かせる首であたりを見渡すと至る所に紙が落ちている。その紙には細々と文字が並べられ、データをグラフ化したようなものが書かれている。

普段触れない人にはなんなのか理解するのは難しいだろうが、論文だ。恐らく私の。

 

「そうだよ?」

 

「っ!?」

 

「えへっ♪」

 

驚いた……。私が思考を巡らせているうちにいつの間にか起きていたらしい。寝ていたはずの彼女目は私をしっかり捉えている。

 

「おはよぉアニー?」

 

「おはようシスター。」

 

彼女まだ眠そうにしている。

 

「志希ちゃんね、あの論文理解出来たよ!」

 

「ほぉ?さすが天才。」

 

「んふふ〜撫でてー!」

 

「お〜よしよーし。」

 

いつも通りな会話。変わらない日々。

 

「でもね〜……。」

 

「ん〜?」

 

「アニーは理解出来なかった。」

 

「……そうか。」

 

これも変わらない。

 

「大丈夫さ、すぐに理解する。」

 

「そうかにゃ〜?」

 

「だって君は天才だからね。」

 

「んふ〜なら、志希ちゃん頑張っちゃおうかな!」

 

「おお、頑張れ頑張れ。」

 

この娘は天才だ。18歳にして海外で飛び級なんてこともして見せ、匂いによる研究で彼女を知らない人はいないだろう。。この辺はあのマッド……いや父譲りの才能だ。

 

「ところでシスター。」

 

「なぁに?」

 

「私の部屋に何か焚いたな?」

 

「……」

 

そう、先程から嗅いだことがない匂いが部屋に充満しているのだ。まあ、匂いだけであるため体には無害だとは思うが。

 

「あれ〜?何も感じない?」

 

「感じないが?」

 

「ホントに?あたしを見て?」

 

「見てるが?」

 

……何か怪しい。

 

「なんかこう……ムラッとしない?」

 

「おい。」

 

さてはこの娘……

 

「おかしいな〜プロデューサーには効果あったのに」

 

「待て待てあの人に試したのか?君が?」

 

「あ、心配しないで〜対象はあたしじゃなくて事務の人にしたから♪」

 

「そういう問題ではない!」

 

また、迷惑をかけてしまった……。

私は何回菓子折りを持っていかなくてはならないんだ。

今度は煎餅にするか……。

 

「ま、いいや!」

 

「はぁー」

 

全く良くはないが、この調子ならもうしないだろう。

実は彼女は興味が3分程しかもたない。だから、研究もすぐに飽きてしまう。真剣にやれば相当な成果も残せるバスなのだが……。

そんな飽き性とも言える天才が、唯一人生の課題として調べ続けているのが、

 

「媚薬によるお香は効果なし……。

アニーはやっぱり面白いね!」

 

私の事だ。

彼女にとってこの世の中で唯一理解でない人間らしい。

私は妹とは違い凡人だ。現在は同じ科学者として生きているがここまでたどり着くのには血反吐を吐くような努力をしてきた。

それが彼女にとって理解できない点なのだろう。

と、言うものの彼女の足元程しか届いていないが。

 

「じゃあ今度は媚薬漬けにしてみよう……。」

 

「待ちなさい。」

 

「え?だめ?」

 

「ダメに決まっているだろう。」

 

家の浴槽が……。

 

「え〜アニーを理解するためにはこれくらいしないと」

 

「君の努力の方向性は間違っていると思うが。」

 

「むむ〜……。あ!じゃあ媚薬入のボディソープは?」

 

「まず媚薬から離れなさい。」

 

私を理解するために彼女なりに努力しているらしい。

本人は努力したことがないから新鮮だと言っていた。これが私にとって良いか悪いかは見ればわかる。

 

「まあいい。いや、良くはないが、その話は置いておこう。まずは朝食だ。」

 

「そう言えばお腹すいたにゃあ?」

 

「着替えは……後でいいか。何がいい?」

 

「おっまかせ〜!」

 

「了解」

 

「とうっ!」

 

「うっ」

 

ニコニコしながら私の背中にくっついて引きずられる天才。今の彼女は楽しそうでいい。私が科学者として彼女の前に現れた時はひどい顔をしていたからな。

願わくばずっとニコニコしていて欲しいものだ。

……しれっと媚薬をポケットに入れようするのはやめなさい。

 

 

おわり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありゃ〜バレちゃた。アニーは背中にくっついている時が1番油断していると思ったんだけどねえ。

 

あたしがアニーを研究し始めて1年がたった。未だに彼を理解することは出来ていない。

 

あたしは天才だ。与えられた天才。大抵の事は少しかじればある程度は理解出来る。だから興味がそそられるものはなく、海外に新しいものを探しに行ったけどそれも意味はなかった。

 

はずだった

 

あたしが17歳の時に彼は姿を現した。突然に、前触れもなく。

 

「努力したんだ。」

 

彼はそう言った。周りの人間も天才兄妹だ、と口にしていたが、あたしにとっては人生を揺るがすほどの衝撃だった。

 

ありえない。この人は凡人のはずだ。それは周りも知っているはず。実は天才だった?そんなはずがない。

 

この人は、この凡人()は努力であたしのいる所まで登って来たと?短期間で?

 

努力を知らないあたしにとって、この出来事はどんな論文、どんな研究よりも興味が湧いた。

 

それ以来あたしは彼を研究テーマとして生活している。

慣れない「努力」を重ねながら。

 

今がすごく楽しい。

分からないことが嬉しい。

今、あたしは最高に幸せだ。

 

「シスター」

 

「なぁに?」

 

「後で正座。」

 

「え」

 

幸せだ。

 

 

 

 

 

 

 

おわり?

 

 

 




ありがとうございます。
私?群馬外れました。久々に泣きました。
ではまた次回。

ツイッター
@Hameln_rain


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

読書家の女の子に弟がいたら?

お久しぶりです。雨乃谷です。
本当申し訳ありません。お待たせしました。
反省しています。

ではどうぞ。


…………………。

 

 

…………………。

 

 

…………。

 

 

……。

 

 

…ん?

……ああ、どうも。気づかなくてすみません、少し待っててください、キリのいいところでやめますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……奏汰くん。」

 

「……。」

 

「あ、あの……」

 

「……。」

 

ふー……。お待たせしました、キリがいいとこまで来たので始めましょうか。

僕は鷺沢奏汰。大学生の姉を持つ18歳です。姉同様、読者が好きで本の虫、むしろ本が本体では?と言われるほどです。

まあ、僕のことはいいでしょう。みなさんが聞きたいのは姉のことですよね。

僕の姉は……

 

 

 

「奏汰くん!」

 

「うっ!?」

 

 

!?……驚きました。目の前に姉の顔があります。……なぜ?

 

 

 

「なんです?いきなり大声出さないでください。」

 

「……大声ではありませんよ」

 

「しかし耳に響きました。」

 

「それは私が耳元で囁いたからです。」

 

「なるほど。」

 

 

だから、吐息が聞こえたんですね……。

随分近くにいたようですね、いつからでしょう?

 

 

「いつからいたんです?」

 

「奏汰くんが113ページをめくったあたりからです。」

 

「そうですか……」

 

 

いつの事か分かりませんね。なんせ今は456ですし。

しかし、姉がこうして近くにいて、しかも読書を遮ったとなると何用でしょうか?

 

 

「何用で?」

 

「もうすぐ夕飯ですよ。」

 

「おや」

 

本当ですねもう5時をまわっています。

急いて準備をしなくてはいけませんね。今日は何を……おや?

 

「文香姉さん、今日夕飯はいらないはずでは?」

 

「その予定だったのですが……」

 

なるほど。一緒に夕飯を食べる予定だった方が急な撮影が入ってしまったと。

ならばまた別の機会にということになり急遽、夕飯が必要なったということですか。

 

「事情は理解しました。」

 

「……良かったです」

 

「しかし困ったことになりましたね……」

 

「困ったこと?」

 

「今日は文香姉さんがいない予定だったので」

 

「……?つまり?」

 

「文香姉さんの分の夕飯がありません。」

 

「……」

 

 

固まりましたね。

おお、目が理解出来ませんって感じになってます。大きな瞳ですねえ……。

 

「大丈夫ですか?」

 

「……っ!困ります!」

 

帰って来ましたね。

 

「ええ、困りました。」

 

「わ、私は奏汰くんの夕飯が食べられないということですか!?」

 

「いえ、今から買い物に行けばいいだけですので、問題ありません。と、いうか今週一の大声ですね?」

 

「す、すみません……し、しかし私にとって奏汰くんの夕飯が食べられないというのは大問題なのです。大声も出ます。」

 

ありがたい話です。

ありがたいですが文香姉さんは将来大丈夫なのでしょうか。

古い考えかも知れませんが女性はやはり料理はできていた方がいいかと思うのですが……。

 

「大丈夫です。」

 

「はい?何がです?」

 

「私が料理しなくても奏汰くんがいます。」

 

「……」

 

思考を読まれましたね。驚きです。やはり女性はエスパーなのでしょうか?

 

「それでいいのですか?貰い手がなくなりますよ?」

 

「も、貰い手などいりません……!奏汰くんが入れはそれで……」

 

「しかし、いつまでも僕がそばにいるわけではないのですよ?いつか僕も結婚するかもしれませんし。」

 

そうです。もう18歳ですからね。

……まあ、脈など欠片もなさそうですが。

そこの貴方、いい人がいれば紹介してください。

 

「……けっ!?い、いけません!まだ早いですよ!」

 

「早いと言われてももう18ですよ?」

 

「ダメです!いいですか?世の中の女性は怖いんです。奏汰くんのような子はすぐに捕まってしまいます。」

 

「……女性を見る目くらいはあるつもなのですが。」

 

「ダメったらダメです!奏汰くんは本か私と結婚すればいいんです!」

 

「え〜……」

 

なんということでしょう。選択肢がありません。本は人ではありませんし、文香姉さんは実の姉ですし。

……と、いうかプロポーズされましたね。それだけの大胆さをお仕事で生かせればいいのですが。

 

「文香姉さん。プロポーズ紛いなことしてますよ?」

 

「プロポっ!?プロポ……」

 

「あら」

 

顔が熟れたトマトのようになりましたね。黒い髪からは煙が出ているような気もしますね……。

 

 

 

ボーンボーンボーンボーンボーンボーン……

 

 

 

もう6時ですか……先程から1時間?そんなに経ってますか?と、いうか買い出しに行かないといけません。

 

「文香姉さん、起きてください。早くしないと本当に夕飯が食べられなくなりますよ?」

 

「ぷぷぷ……え?」

 

「早く買い出し行きましょう。」

 

「そ、そうですね……まずは夕飯です!」

 

「文香姉さんキャラがおかしいです。まるで腹ぺこキャラですよ?」

 

「は、腹ぺこ……お、お腹が空いているのは事実ですから……!」

 

「まあ、いいです。行きましょう」

 

「あ、は、はい……」

 

 

それでは行ってくるとしましょう。

そこの貴方、申し訳ありません。本当は姉のことを話すべきなのですが、今から予定が入ってしまったのでこの当たりで失礼致します。

また、お会い出来る日を楽しみにしています。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……本は買わないでくださいね。」

 

「!?」

 

そ、そんな……

 

「ほら早く行きますよ」

 

「あ、待ってください」

 

私は奏汰くんあとを追いかけます。

相変わらずいい弟です。私は恵まれていますね。

やはり、奏汰くんにはずっとそばにいて欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこの貴方。

 

 

 

 

 

 

 

 

女性など彼に会わせようとするなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本のサビにしますよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしまい?

 

 

 

 




ありがとうございます。
改めて待ってくださっていた方々本当にお待たせしました。ライブが近くなり、また熱が湧いてきたので書きました。なるべく次も早く出せたらいいなと思います。

それではまた。

埼玉メットライフ両日現地参加します。やりました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

永遠の17歳に弟がいたら?

お久しぶりです雨乃谷です。
6thライブが近くなってきましたね。それに合わせて投稿です。総選挙一位おめでとう。

では、どうぞ。


……みなさん、永遠、って信じますか?

俺は信じてません。ものは有限です。形あるものは朽ちていく。それか自然の摂理であり、俺たちの決まりのようなものです。

…そのはずなんです。

 

『ウサミン星から来た永遠の17歳!ウサミンでーす!!キャハ♪』

 

「……」

 

今テレビの向こうにいる人は何を言ってるのでしょうか。

 

 

”今日の放送出ますから見てくださいね!”

 

 

なんて言うから見てみましたがまさかあの人がアイドルをしているとは思いませんでした。通りで最近会社の同僚にこの人知ってるかと写真を見せられることが多いと思いました。

それにしたって……

 

 

「……いってぇ」

 

 

痛い。痛いです。たしかにこういった路線のアイドルはいました。

……ひと昔前ですけどね。

まあ、あの人はかわいいし、なんだかんだで歌も上手いのでアイドルとしては申し分ない力を持っていると思います。

 

体力を除けば、ですが。

 

 

 

『ナナは〜皆さんを元気にするためにはるばるやってきたんでーす!ウサミンパワー注入しちゃいますよー!』

 

 

 

「いってぇよ」

 

やはり痛い。

いや、これが他人であれば少し思うだけです。しかし、これが身内となるとちょっと……。

 

 

prrrrrrrrrr、prrrrrrrrr

 

 

電話、ですか……

 

「はい」

 

『あっ!もしもし?』

 

「おかけになった電話番号は現在はるか彼方へ飛びました」

 

『飛んだんですか!?』

 

「そのため電話に出れません。」

 

『いやいや、待ってください!ちゃんと出てるじゃないですか!』

 

「………」

 

『あ、あれ?もしもーし?夜々くん?おーい!』

 

嫌だなぁ、これ見たあとに話すの。

 

『ちょっと!聞こえてますよね!?返事して下さーい!』

 

「なに?」

 

『な〜んだ、やっぱ聞こえてるんですね!』

 

「まあうん。」

 

『そ、そうですか!あ、あの見てくれました?』

 

「まあうん。」

 

『良かったです!それでそれで、どうでした?』

 

「まあうん。」

 

『いや〜緊張したんですよ!初テレビですからね!舞台とかライブはあったんですけど違う緊張でしたねー!』

 

「まあうん。」

 

『まあうん機械になってますよ!話聞いてます!?』

 

「!?き、聞いてる聞いてる。てかなんであのキャラなの?」

 

『え?アイドルと言えばあれでしょう!』

 

「……ソウダネー」

 

めっちゃ痛いけどね。

 

『あ!痛いとか思ったでしょ!大変なんですよ!ボロ出さないようにするの!!』

 

エスパーかよ。しかし、ボロね……

 

「ボロは軽く出てたと思うよ。」

 

腰痛いとか体力的にーとか

 

『うぐっ……』

 

「てか永遠17歳は勘弁してよ。職場で聞かれたら誤魔化すの大変じゃん。」

 

『だ、大丈夫です!私と夜々くん似てませんし!』

 

「安部菜々と安部夜々は勘ぐられるよ」

 

『その時は妹っていってください!』

 

「姉さん……それは勘弁してくれ」

 

そうです、何を隠そう俺、安部夜々は安部菜々の弟にして25歳、会社員なのです。

 

「年上の妹……何その属性」

 

『いいですか!くれぐれも姉とは言わないように!』

 

「はいはいわかったよ。」

 

『はい!お願いします!』

 

あ〜明日から大変だこれは……。

何が悲しくて姉を妹と言わないとあかんのじゃ。

 

『あ、それと!近いうちに夜々くんの家に行きますね!』

 

「は?いいの?そんなことアイドルがして」

 

『家族だから大丈夫です!』

 

「あ、そう」

 

いいのかなぁ……

 

「ま、いいや。それで?酒買っとく?」

 

『是非!……ではなく!ナナは17歳なので飲めませーん!』

 

「ここまで持ってくるのね……」

 

しかし、残念。

 

「せっかくいい日本酒が……」

 

『あ、ウサミン星では成人ですので飲めます!大丈夫です!』

 

意思弱っ!

 

「日本とウサミン星の政治は違うんですが。」

 

『大丈夫です!問題ないです!』

 

「左様ですか」

 

雑だな法管理。それでいいのかウサミン星人。

 

『あ、そろそろ切りますね!また、行く日が決まったら連絡します!』

 

「あい。ツマミでも作っとくよ」

 

『いいですねぇ〜お酒は熱燗でお願いしますね!』

 

渋いなぁ相変わらず。

 

「了解」

 

『それじゃまた!』

 

「はーいよ。」

 

……さてと、部屋とか片付けないとなぁ。あとお猪口と徳利も用意しとかなきゃならん。

というわけで、すみませんがこの辺で。

皆様、これからもどうか姉……妹のこと応援よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『夜々くん!ごめんなさい!なんか私のお友達も行くかもしれません!』

 

「……何人?」

 

『えっと、ダジャレが得意な人と元アナウンサーに元警察官、あと元OLさんに、佐藤さんです。』

 

何そのヘンテコ集団。

佐藤さんだけやん、ふつーなの。

 

 

 

 

 

 

 

このあと佐藤さんを普通と思った俺は後悔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございます。
自分はメットライフ両日参加致します。もし自分の妄想話を読んでくれている方でライブに参加される人がいれば、お会いできることを祈っています。
その時は名刺交換かなにかしましょう。
それではまた。
Twitterはじめました→@Hameln_rain


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幽霊が見える子に兄がいたら?

まさかの連投です。
ライブが近いせいか筆が乗りました。変わらずの駄文ではありますが。
では、どうぞ。


「はぁ……はぁ……はぁ!」ザッザッザ

 

やばい

 

「っく……はぁ!」

 

やばいやばい

 

「あの木の影なら……」

 

ここなら大丈夫。後ろを見てはないから来てるかわからんが全力だった。大丈夫、振り切ってるはず……

 

「なんで、俺がこんな目に……」

 

少し山奥に遊びに来たのに、こんなことになるなんて

 

「やっぱあの噂は……」

 

何でもこの山奥では出る、らしい。

見つかったら最後、訳が分からないまま死ぬらしい。

 

ガサッ

 

「!?き、来たのか!?」

 

まさか後ろにいるとかじゃ……

 

「い、ないか、良かった」

 

気のせい……

そうだよな、いるわけがないんだよ幽霊なんて。

 

 

ミツケタァ……

 

 

「はっ!?」バッ

 

いない……やっぱ気のせいか

少し疲れた体制を戻し……

 

 

 

イッショニイコォ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああああああああああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ小梅?」

 

「?、なぁに?」

 

「お兄ちゃん怖いのダメなんだけど」

 

「知ってるよ……?」

 

「じゃあなんでこんなん見せるの!?小梅膝の上から動かないし!僕の腕ホールドしてるし!!」

 

「だ、だって逃げるでしょ……?」

 

「そりゃね!!」

 

「だぁめ♪」

 

「むりぃ!あ、あ、く、首がぁ!!!血がぁ!」

 

「お兄ちゃん、かわいい♪」

 

こ、ここ、こんにちは。

白坂翼起です……。今僕は愛する妹にホラー映画を見せられています……。怖いのダメなのに。

昔からそうです。妹とはどうやら幽霊が見えるとかなんとかでホラーが大好きなんです。いや、そこも可愛いですけどね?

僕がホラー苦手なのは小梅が要因です。ただそれを小梅喜んでいて、何でもかわいい僕の姿が見れるからいいとの事。

いや、勘弁して。

 

「う、ううぅぅぅぅ……」

 

「大丈夫……?」

 

「む〜り〜」

 

「なんだかののちゃんみたい……」

 

相変わらず膝の上にいる小梅はなんだか機嫌がいい。

 

「……うん。可愛いね……。」

 

今誰と喋った?

 

「もしかしているの?”あの子”」

 

「うん。一緒見てたよ」

 

「あ、そう……」

 

”あの子”とは小梅が昔から言う子のことで、何でもいつもそばにいて見守ってくれているとか。

流石に慣れたよ。昔からいすぎてもう怖くない。

……と、いうか

 

「あの〜小梅さん?」

 

「なぁに?」

 

「映画も終わったことですし、そろそろ膝上から降りていただけませんか?」

 

「……わたしと、くっつくのは……いや?」

 

「嫌じゃございませーん!!むしろよろこんで!」

 

「ふふっ……よか、った。」

 

断れるわけなーい!!

 

「しかし、小梅は他にしたいことないのか?」

 

「……ん」

 

お、考えてる?

基本的に小梅が休みの時はこうして僕と映画を見るか、見ないにしても家でなにかしてるイメージだからねえ。

 

「わ、わたしは……。」

 

「うん」

 

「お兄ちゃん、と、一緒なら、なんでもいいんだよ……?」

 

「がっ!?」

 

か、かわいい……あ、鼻血が(心の)。

 

「お兄ちゃん、は、わたしとはいや?」

 

「嫌じゃございませーん!!もー!ずっといっしょにいますよぉ!」

 

「えへへ……」

 

んもー!!かわいいなーこの子は!!

 

「うん、お兄ちゃん、は、優しいよ」

 

「……」

 

あ、”あの子”と話してるのね。突然虚空を見て話すからびっくりする。

 

「え……?そ、それは、ダメだよ……」

 

「……?」

 

え、何が?なんて言ってるんだ?

 

「ダメ、だって、幽霊にしちゃ、めっ……」

 

「……」

 

誰を?話の流れ的に僕?僕なの?

幽霊にするって、どうやって?

 

「あ、あの、小梅さん?」

 

「大、丈夫……お兄ちゃんは、わたしが守るよ……」

 

「あ、はい」

 

やっぱ”あの子”も怖い。

 

「こ、小梅、そろそろお昼にしようか!」

 

「うん……そうだね」

 

さ、さあ!お昼作らないと!

 

「何食べたい?」

 

「お兄ちゃん、が、作ったものなら何でも美味しい…よ」

 

嬉しいこと言ってくれるなぁ!

そう言われたからには腕によりをかけて作るぞ!

と、言うわけで、今日はこの辺で!またね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんがエプロンを付けて台所へ向かいました。

……うん♪お兄ちゃんはなんでも似合うね……。

 

「……?どうしたの?」

 

”あの子”が何か言ってるみたい

 

「……うん、冗談なのはわかってるから……」

 

さっきの幽霊の事だね……

 

「心配、しないで……」

 

優しい子だよね……

 

「あ、でも……」

 

これだけはお願いしないと、ね……。

 

 

 

「わたしが、そばに入れない時は……お兄ちゃんのこと……お願いね?」

 

 

 

なんだか嬉しそう……。

 

 

 

「二人きりが嬉しいの……?顔、赤いよ……?」

 

 

 

 

かわいい……

 

 

 

「小梅ー!皿用意してー!」

 

お兄ちゃんが呼んでる。

 

「さ、行こっか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?




ありがとうございます。
もしかしたらまたかけるかも知れません。
こういう時に書かないとまた書かなくなりますしね。
では、また。

Twitterはじめました→@Hameln_rain


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

もふもふに双子がいたら?

はい、ライブパワーによる連投でございます。
いよいよですね。私も楽しみで筆が進んでしまいます。
それでは、どうぞ。


「来月はテストもあるからちゃんと勉強するように。

ではホームルームを終わります。さようなら。」

 

ガヤガヤ……

 

はぁ〜、やっと終わったよ。あの担任、話すことないくせにダラダラ長引かせるから嫌なんだよなぁ……。

帰ってアニメ見たいし。

 

「今日は木曜〜……いもいも最新話〜」

 

いいよね、いもいも。俺は原作から追ってるからアニメ化嬉しい。

作画?愛で乗り切るんだよ。

 

ラーイン!

 

「おん?」

 

誰?……とか言わなくても分かるわ。

 

nao『こっち終わったぞ〜』

 

やっぱりね。

 

noa『こっちも。昇降口にいて』

 

nao『はいよ〜……てか、雨降ってる』

 

noa『マ?傘は?』

 

nao『聞かなくても分かるだろ。』

 

noa『あっ持ってきてないんですね分かります』

 

nao『うるさいな〜、お前もだろ〜』

 

noa『残念』

 

nao『はっ?ちょっ、どういう……』

 

さ、LINEもこのくらいにして俺も行くかねえ。待ってるマイプリンセスがいるからな。

 

「なんか神谷のやつニヤニヤしてたな」

「多分あれだよ。隣のクラスの」

「ああ、神谷さんか。仲いいよねえあの双子」

「あいつ普段笑わないのに、神谷さん絡むとすげー笑うよなぁ……」

 

 

 

移動中……

 

 

 

どのへんだ〜……っといたいた。あのもふもふヘアーは間違いなく我双子。

 

「んんっ……待たせたな(イケボ)」

 

「遅い」

 

え、スルー?

 

「すまんて、ほらうちの担任、あれだから。」

 

「分かってるよ、冗談だ。」

 

「そっちも今日は割と遅くない?」

 

「まぁな〜提出物とかあったし。」

 

「そいうこと」

 

「ん」

 

神谷奈緒、俺の双子にして超絶美少女。俺は彼女ほどの美少女は見たことがない。きっとアイドルでもやっていける。

……本人目立つの嫌いな恥ずかしがり屋だから嫌だろうけど。

 

「それより!乃亜!」

 

「うわっ!?なんだよ!」

 

「さっきのどう言う意味だ!まさかお前……」

 

さっき?ああ……傘のこと

 

「ふっふっふ……見よ!」バッ

 

オリタタミガサー♪

 

「なにぃ!?お前そういうの持ち歩かないだろ!朝も一緒に出てきたけど、入れてる素振りはなかったぞ!」

 

「まーぁ?これがぁ、デキル男ってやつですよ!」

 

(*´∀`)ドヤァ

 

「嘘つけ!どうせ先週の入れっぱなだけだろ!」

 

「あたり」

 

「ったく……まあいいや乃亜が持ってるなら。」

 

「お?なんですかなんですか?もしかして相合傘ですか?いやん乃亜ちゃん恥ずかしい♪」

 

「キモ」

 

うぐぁ!ガチトーンのキモイは立ち直れない

俺の心は今の天気のように泣いている……

 

「はいはい、くだらないこと考えてないで入れてくれ」

 

「アッハイ」

 

なんで、わかった?エスパーなの?さとりなの?

 

「せまいな」

 

「まあ、折りたたみだから」

 

「もうちょっと寄るぞ」

 

「あい。」

 

流石に高校生の男女が折りたたみで相合傘は厳しいなぁ……

 

「あ、ちょっ!あたしの肩濡れてる!もっと詰めろよ!」

 

「嫌ですぅー!ボクは濡れたくありませーん!」

 

「ふざけんな!女の子濡らす気か!?」

 

「あ、今のセリフちょっとエッチ」

 

「死ね!」

 

「しし、死ね!?そこまで言うか!?」

 

ひでぇよ。こんなかわいいかわいい双子になんて事言うんだ全く……。

 

「あら、あれ神谷さん家の子じゃない?」

「仲いいわねぇー微笑ましい……」

 

なんか言われてるけど気にしない。

いつも通りだからな。

 

「ところで奈緒。」

 

「ん?」

 

「SAO見た?」

 

「見たぞ!いやー!キリトカッコイイよなぁ!ユージオもかわいいし!」

 

「うるさいオタク」

 

「お前から聞いてきたんだろぉ!」

 

うちの奈緒はアニメ好き。あ、もちろん俺も。特にSAOみたいな主人公大活躍系アニメは奈緒が大好きだな。

 

「相変わらずキリト好きね、君。」

 

「なんだよ悪いかよ」

 

「いや〜?悪かないぞ?俺もシノン好きだし。結婚したい。」

 

可愛いよねシノン。クールでありながら唐突に見せるデレの破壊力は半端じゃない。個人的にALOのケモ耳好きです。

 

「むっ……」

 

「もちろんユウキも好きだぞ。ボクっ娘いいよね。」

 

「……」

 

あら?返事がない

 

「奈緒さーん?」

 

「……なんだよ。」

 

なんか不機嫌。……ま、理由はわかるし、こういう時にどうしたらいいかも慣れたものよ。

 

「ヤキモチ?」

 

「〜〜〜〜///うっさい!!」

 

「大丈夫だって。2次と3次は別。現実では奈緒ちゃんこと大好きですよ〜」

 

「なっ!?はっ!?だっ!?」

 

おお顔赤い。可愛いねえ、純情奈緒ちゃんは。

 

「おや?もしかして奈緒ちゃんは2次と3次の区別なし?」

 

「な、なわけあるか!ちゃんと区別してる!」

 

「じゃあ3次で好きな人はだぁれ?」

 

「うぐっ……そ、それは……」

 

俺も意地悪なもんだ。知ってて聞いてるからな。

 

「……だよ」

 

「ん〜?聞こえなーい」

 

「〜〜〜〜!!!」

 

はっはっは、かわいいかわいい。

 

「乃亜だって、言ってんだろバカぁ!!」

 

はい!赤面照れ顔バカぁ!頂きましたーー!!

 

「知ってマース〜」

 

「このやろ〜……」

 

「可愛いですね〜奈緒ちゃん?」

 

「死ね!」

 

「ま、また死ね!?」

 

恥ずかしいとすぐ口悪くなるんだから、この子は。

 

「ほれ、少し急ごう。雨強くなったら笑えない。」

 

「そ、そうだな!アニメも早く見たいし!」

 

「そいじゃレッツゴー!!」

 

つっても傘さしながら走るとか無理だけどね。

本格的に濡れそうだから、この辺で。

そんじゃぁ、またな!

 

 

 

 

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奈緒〜ゲームしよー。」

 

「ん?いいけど何すんだ?」

 

「蜜集め。」

 

「あ、なるほどね。あたしは終わったけどポイント欲しいしいいぞ。」

 

「助かる〜、ちなみになにか育てるの?」

 

「いや、プレステージ回そうかなって」

 

「なる」

 

「そんじゃやるかー」

 

「おー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしまい?




ありがとうございます。
恐らく金曜は本番に向けて早く寝るので投稿はないかと。ではライブに参加される方はライブでお会いしましょう。
では、また。


Twitterはじめました→@Hameln_rain


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。