仮面ライダーディゴッド世界を救う旅 (侍魂)
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登場人物紹介&オリジナル仮面ライダー紹介

仮面ライダーディゴッド世界を救う旅の設定です。他の設定はストーリーが進む事に増やしていきます。


仮面ライダーディゴッド

 

仮面ライダーディゴッド設定

 

主人公

名前

神谷陸

 

ニックネーム

 

性別

 

年齢

15歳

 

スタイル

痩せ型

 

髪形

真っ白な髪に首にあたるぐらいの長さ。

外見的特徴

目の色が赤色。

 

服装

白いさわやかな服。

アクセサリー

ディゴッドバックル

 

性格

冷静

 

職業

中学生(3年生)

旅の役割は各仮面ライダーの世界で変わる。

 

家族

父親、母親

 

趣味

無し。しかし旅の間に入手した写真を見て旅をしてカメラで写真を撮りたいと思っている。

 

特技

料理(とくに洋食が得意)

能力

全体的に高く一を聞いて十を知るいわゆる天才肌

 

短所

人の恋愛には鋭いが自分の事になると鈍感。

 

経歴・・・15歳の少年。仮面ライダーの祖先・世界の救世主仮面ライダーディゴッドの変身者陸の生まれ変わり。

車で旅行に行っているときに陸たちはハイパーショッカーの怪人に違う世界、終焉の世界に飛ばされ、その世界でハイパーショッカーの怪人に襲われた。

その世界で幼馴染の理沙と両親を守るために初めて仮面ライダーディゴッドに変身し、

守護者の一人 奏に世界を救うために旅に出るように頼まれ十二のライダーの世界を廻る旅に出た。

 

 

 

一人称

 

二人称

年上には貴方、名字さん付け。同い年や年下にはお前、名字。親しくなると名前のさん付け

 

セリフ

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」

 

「決めたんだ。世界を救う間に悲しんでいる 人がいたら助けるって」

 

 

目的

十二のライダー世界を旅して力を取り戻し世界を救う為にドラスを倒す。

 

 

本質

冷静で冷たいと思われがちだが仲間を傷つけられると怒る様に仲間思いな一面もある。

 

 

課題

世界を救うために力を取り戻す。

 

 

 

仮面ライダーディゴッド

 

神谷 陸の変身する仮面ライダー。基本色は黄色と白色。目は黄色。

 

 

能力・・・全てのカメンライドカードを持っていてバックルに入れる事で全てのライダーに変身でき、サモンドライバーに入れる事でライダーを召喚できる。

 

ファイナルカメンライドで最終形態に変身・召喚、

 

真・ファイナルカメンライドで最強形態にも変身・召喚出来る。

 

ただし今は陸が力を失っているので変身出来ない。ライダーたちと心を通わせる事で力を取り戻せる。

 

 

基本スペック

身長:195cm

体重:85kg

パンチ力:13t

キック力:17t

ジャンプ力:45メートル

走力:100メートルを4秒

 

 

必殺技・・・

ディゴッドのファイナルアタックライドを装填する事で使える。

 

ゴッドディメンションキック・・・

前方に十三枚のカードで作られたゲートが発生し。ディゴッドが勢いよくジャンプしそのゲートをキックの体制で通りぬける必殺キック。

 

 

ゴッドディメンションシュート・・・

前方に十三枚のカードで作られたゲートが発生し、サモンドライバーで銃弾をゲートに向け放ち、威力を上げながら相手に当てる必殺技

 

 

 

 

 

ゴッドディメンションスラッシュ・・・

前方に十三枚のカードで作られたゲートが発生し。ディゴッドが勢い良くゲートを潜りぬけ威力を上げながら相手を斬る必殺技。

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーディゴッド光状態

ディゴッドのファイナルカメンライドのカードを使う事によって変身できる。ディゴッドの最終形態。

昔ディゴッドがドラスを倒し世界の救世主と呼ばれた伝説の形態。

ただし陸が記憶を失っているので変身できない。カードを使わずに翼が背中に生え空中戦が出来る用になった。

 

 

能力・・・カメンライド、ファイナルカメンライドを使わずにアタックライドだけで全てのライダーの力を使いこなす。ライドセイバーからカードを抜かずにカードの力を使え、更に同じカードを何回でも使えるまさに最強の能力。

 

 

 

必殺技・・・

ディゴッドのファイナルアタックライドを装填する事で使える。

 

シャイニングゴッドディメンションキック・・・

十三枚の白いゲートが相手に向け発生し

翼で空に飛び上がりゲートを突き破りながらキックを決める必殺キック。

 

 

 

シャイニングゴッドディメンションシュート・・・

 

サモンドライバーから前方に十三枚の白いゲートが発生し、ゲートに向け砲撃して威力を上げながら相手に当てる必殺技。

 

 

シャイニングゴッドディメンションスラッシュ・・・

 

白色の十三枚のゲートが相手に向かいディゴッドが潜り抜けながら相手を斬る必殺技。

 

 

基本スペック

身長:195cm

体重:85kg

パンチ力:30t

キック力:50t

ジャンプ力:80メートル

走力:100メートルを2秒

 

 

ファイナルカメンライド・・・

クウガ・・・アルティメットフォーム

 

アギト・・・シャイニングフォーム

 

龍騎・・・サバイブ

 

ファイズ・・・ブラスターフォーム

 

ブレイド・・・キングフォーム

 

響鬼・・・アームド

 

カブト・・・ハイパーフォーム

 

電王・・・ライナーフォーム

 

キバ・・・エンペラーフォーム

 

ディケイド・・・コンプリートフォーム

 

ダブル・・・サイクロンジョーカーエクストリーム

 

オーズ・・・プトティラコンボ

 

ディゴッド・・・光状態

 

真・ファイナルカメンライド

 

クウガ・・・ライジングアルティメット

 

龍騎・・・ユナイト

 

電王・・・スーパークライマックスフォーム

 

キバ・・・ドガバキエンペラーフォーム

 

ディケイド・・・最強コンプリートフォーム

 

ダブル・・・サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム

 

オーズ・・・スーパータトバコンボ

 

ディゴッド・・・光闇状態

 

変身ツール

 

ディゴッドバックル・・・銀色のバックル。ディゴッドのカメンライドカードを装填する事によって仮面ライダーディゴッドに変身できる。

 

ライドセイバー・・・白色と黄色の本。剣型と本型の二種類があり本型からカードを取り出したり出来、剣型で剣として使ったりできる。

 

サモンドライバー・・・白色と黄色で作られた銃。カメンライドカードを装填しライダーを召喚したり、銃として使ったりできる。

 

 

 

 

ヒロイン

名前

海東理沙

ニックネーム

理沙

性別

年齢

十五歳

 

スタイル

痩せ型

 

髪型

黒髪ロングヘアー

 

外見的特徴

特に無し

 

服装

黒色の大人っぽい服

アクセサリー

ペンダント

昔陸に貰い大切にしている。

 

性格

冷静(しかし陸の事になると性格が変わる時がある)

 

職業

中学生(三年生)

 

家族

父親と母親。しかし交通事故で二人とも亡くなる。今は神谷家に居候させてもらっている。

 

趣味

料理

 

特技

料理(特に和食が得意)

 

能力

全体的に高い。陸ほどではないが天才の部類に入る。

 

一人称

 

二人称

貴方、名字の呼び捨て(親しい人には名前の呼び捨て)

 

セリフ

「私は海東理沙です!」

「陸!この世界は誰の世界なの?」

 

目的

陸の旅を助ける事

 

本質

優しくて冷静だけど何処か抜けている。

 

課題

仮面ライダーの力を手に入れ戦闘で力になる事

 

経歴・・・両親が交通事故で亡くなり陸と陸の両親の提案で陸の家で住んでいる。陸をサポートする為に一緒に旅に出る。悲しい時に励ましてくれた陸の事が好きだが新たに陸の事が好きな女の子栞が仲間に加わった事で焦っている。

 

 

 

 

準ヒロイン

雨宮栞//仮面ライダーツヴァイ

ニックネーム

しおりん

性別

年齢

15歳

 

スタイル

瘦せ型

 

髪型

水色の髪でベリーショート

 

外見的特徴

特に無し

 

服装

赤色の少年ぽい服。

 

アクセサリー

ツヴァイドライバー

 

性格

明るい

 

職業

旅人

 

経歴

両親に捨てられ餓死したが栞はオルフェノクとして蘇った。自分を捨てた両親を恨み何も助けてくれなかった人間を恨んでいる。アークオルフェノクに着いていき人間を支配しようと考えるが陸に心を惹かれアークオルフェノクを陸と一緒に倒す。陸の旅に着いて行き人間を少しずつ人間を信じている。

理沙とは陸を巡るライバル同士。

 

 

家族

父親と母親がいたが捨てられる。

 

趣味

お昼寝

 

特技

運動が得意。逆に勉強は苦手。

 

能力

戦闘力が高い

 

一人称

 

二人称

キミ

 

台詞・・・

僕は雨宮栞よろしく

 

 

目的

陸と一緒に旅をして人間の事をもっと知る。

 

本質

常に明るく全てを楽しもうとするムードメーカー的存在。しかし戦闘中は冷静で冷酷になる。

 

課題

自分の中にある人間への恨みを克服する。

 

 

仮面ライダーツヴァイ

変身者・・・

帝王のベルトの一つ海のベルト、ツヴァイベルトとツヴァイフォンを使う事で変身した仮面ライダー。

ファイズブラスターフォームと同等のフォトンブラッドがあり普通のオルフェノクが近づくだけで消滅する。

普通のオルフェノクでは変身出来ない。変身する資格が無い者が変身すると消滅する。

 

変身コードは「281」

 

ツヴァイフォンにコード「103」

を入力すると単発で水色のフォトンブラッド光弾を発射するシングルモード。

「106」を入力すると水色光弾を三発発射するバーストモードがある。

「200」十秒間だけ超速で移動出来るツヴァイアクセルフォームに変身できる。

 

専用武器

ツヴァイランサー

水色の槍、ミッションメモリーを指すと水色のビームの槍になり自在に伸ばしたりできる。

 

ツヴァイポインター

ファイズポインターの色違い。水色のポインター

 

必殺技技・・・

 

スカイブルースマッシュ・・・

足にツヴァイポインターを装備しミッションメモリーを差しEnterを押す。水色のエネルギーを相手に当て拘束しキックを決める必殺キック。

 

ツヴァイランス・・・

ツヴァイランサーにミッションメモリーを差しEnterを押すと槍が分裂し何回も突き刺す必殺技

 

ツヴァイスピアー・・・

ツヴァイランサーにミッションメモリを差しEnterを押す。エネルギーをタメ相手に向け放ち拘束し突き刺す必殺技。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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登場人物紹介(完結後)

完結後の陸たちの紹介です。仮面ライダーディフェンドの紹介もあります。
ディフェンドとツヴァイの最終形態は番外編で出したらこちらにのせます!


仮面ライダーディゴッド世界を救う旅

登場人物紹介(完結後)

 

主人公

神谷  陸 /仮面ライダーディゴッド

 

性格・・・冷静(どんな時も冷静。しかし仲間が傷つくと怒りを見せる仲間思いな一面もある。)

 

得意な事・・・料理(洋食が得意)

 

趣味・・・

写真撮影

ドラスを倒した後、士が自分と同じカメラの黄色バージョンを陸に渡す。

 

能力・・・全体的に高く、初めてする事でも直ぐに出来るいわゆる天才肌。

 

短所・・・人の恋愛には鋭いが自分の事になると鈍感。

 

目的・・・

平和な世の中を理沙と栞と楽しむ。全ての人を助けられる救世主を目指す

 

 

経歴・・・

十二のライダー世界を救い最強の敵ドラスを倒し世界を救った。

守護者の陸の記憶と神谷陸の記憶を持つ。

中学校では神童と呼ばれ陸のファンが多い。

今は人助けをしている。

 

 

仮面ライダーディゴッド

神谷 陸の変身する仮面ライダー。

 

 

能力・・・

 

守護者陸の力を取り戻した事で

全てのライダーのカードが使え、これから誕生するライダーのカードも自動的に更新され使える様になる。

 

 

ファイナルカメンライド・・・

 

クウガ・・・アルティメットフォーム

 

アギト・・・シャイニングフォーム

 

龍騎・・・サバイブ

 

ファイズ・・・ブラスターフォーム

 

ブレイド・・・キングフォーム

 

響鬼・・・アームド

 

カブト・・・ハイパーフォーム

 

電王・・・ライナーフォーム

 

キバ・・・エンペラーフォーム

 

ディケイド・・・コンプリートフォーム

 

ダブル・・・サイクロンジョーカーエクストリーム

 

オーズ・・・プトティラコンボ

 

ディゴッド・・・闇:光状態

 

フォーゼ・・・コズミックスティツ

 

ウィザード・・・インフィニティースタイル

 

鎧武・・・極アームズ

 

ドライブ・・・タイプトライドロン

 

ゴースト・・・ムゲン魂

 

エグゼイド・・・ムテキゲーマー

 

 

真・ファイナルカメンライド

クウガ・・・ライジングアルティメット 

 

龍騎・・・ユナイト

 

電王・・・スーパークライマックスフォーム

 

キバ・・・ドガバキエンペラーフォーム

 

ディケイド・・・最強コンプリートフォーム

 

ダブル・・・サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム

 

オーズ・・・スーパータトバコンボ

 

フォーゼ・・・メテオなでしこフュージョンスティツ

 

ウィザード・・・インフィニティードラゴンゴールド

 

鎧武・・・ドライブアームズ

 

ドライブ・・・タイプスペシャル

 

ゴースト・・・テンカトウイツ魂

 

エグゼイド・・・クリエイターゲーマー

 

 

ヒロイン/語り手

海東理沙/仮面ライダーディフェンド

ニックネーム

理沙

 

性別

 

年齢

十五歳

 

スタイル

痩せ型

 

髪型

黒髪ロングヘアー

 

外見的特徴

特に無し

 

服装

黒色の大人っぽい服

 

アクセサリー

ペンダント

昔陸に貰い大切にしている。

 

ディフェンドドライバー

海里から授かった変身ツール。

 

 

性格

冷静(しかし陸の事になると性格が変わる時がある)

 

職業

中学生(三年生)

 

家族

父親と母親。しかし交通事故で二人とも亡くなる。今は神谷家に居候させてもらっている。

 

 

経歴

完結後・・・

特に旅立つ前と変わりはないが栞が陸のベッドに良く潜り込み困っている。

しかし最近では理沙も照れながら陸と一緒に寝ている。

中学校では学校一の美少女と言われている。栞が入学すると学校の二大美少女と言われる様になる。

 

 

趣味

料理。ショッピング。

 

料理が趣味で文化祭で作ったら大行列が出来るほど。陸とは良く一緒に料理を作っている。

 

元々ショッピングが好きだったが栞がお洒落に気をつける様になって自分も良く出かける様になった。大人っぽい服を着ているが、最近では可愛らしい服だったり少年っぽい服を着たりしている。

理由は栞には負けたくないし陸に好きになってもらうため。

栞とはショッピングを一緒に行ったりもする。

 

特技

料理(特に和食が得意)

 

能力

全体的に高い。陸ほどではないが天才の部類に入る。

 

一人称

 

二人称

貴方、名字の呼び捨て(親しい人には名前の呼び捨て)

 

セリフ

「こら!!栞!!」

 

「えっと私も一緒に寝ても良い//?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーディフェンド

 

海東理沙が変身する仮面ライダー。基本色は黒色と青色。

 

能力・・・全てのサブライダーのカメンライドカードを持っていて仮面ライダーを召喚したりバックルに入れる事によって変身できる。

 

基本スペック

身長:195cm

体重:80kg

キック力:15t

パンチ:10t

ジャンプ力:50メートル

走力:100メートルを2秒

 

必殺技・・・

ディフェンドのファイナルアタックライドを装填する事で使える。

 

ディメンションストライク ・・・

十二枚のゲートが相手に向かい飛び上がりゲートを潜り抜けながら回し蹴りを決める必殺キック。

 

 

 

ディメンションバースト・・・

目の前に十二枚のゲートが現れ相手を捕捉しゲートへと強力な砲撃を放ち、ゲートを威力を上げながら通過して相手を倒す必殺技。

 

 

 

アイテム

ディフェンドドライバー・・・基本色は黒色と青色。ドライバーにディフェンドのカメンライドカードを装填する事によって変身できる

 

カードホルダー・・・白色のホルダー。任意でカードを取り出せる無限に貯蔵可能。

 

ディフェンドバックル・・・白色のバックル。カメンライドカードを入れる事によって他のライダーに変身できる。

 

 

バイク・・・

マシンディフェンダー

 

ディフェンドの専用バイク。色は青色と黒色。

 

スペック・・・

最高時速:520km

 

能力・・・

空中を移動する事が出来るボード型のスライダーモードに変形できる。

マシンライドによって他のサブライダーのバイクを使える。

 

 

 

スライダーモード最高時速:800km

 

 

準ヒロイン

雨宮 栞/仮面ライダーツヴァイ

 

性格・・・明るく能天気。しかし良く笑顔でいるが仮面で隠している。冷酷な部分がある。

 

 

趣味・・・

昼寝とショッピング

 

天気の良い日は良く寝ている所を見かけファンたちの間では天使の寝顔と言われている。

栞に何かしようと近付こうとするとファンに捕まるか、栞に無意識に殴られる。

 

ショッピングでは服を理沙と一緒に良く見に行っている。男の子ぽい服しかなかったが、最近ではスカートをはいたりもしている。

理由は理沙に負けたくないのと陸に好きになってもらうため。

 

趣味ではないが陸と一緒に写真撮影をしている所をたまに見かけるらしい。

 

 

 

経歴(完結後)

旅が終わった後は陸の家に住み陸の両親と陸たちと仲良く暮らしている。何時も陸のベッドに入り込み理沙を悩ませている。

念願の学校に通い陸たちと同じ中学校に通う。

勉強は苦手だが運動が得意で友達も多く出来て楽しく通っている。

理沙と栞で学校の二大美少女と言われファンが多い。

 

 

 

 

 

 



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プロローグ編
第一話始動


初めまして神谷陸です!この話はオリジナルの世界を旅する仮面ライダーです。Pixivでも投稿してます。


プロローグ

過去???の世界・・・

一人の戦士と一体の怪人が戦っていた。そして決着をつけようと戦士は必殺技の体制に入った。

「はぁはぁ、これで終わりだ!」

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「グガァァ!!」

怪人は爆発した。しかし、戦士は怪人を倒すために、全ての力を使い切り変身が解け倒れる。

 

(やっとあいつを倒し、これで世界は平和になった)

 

「陸死なないで!」

海里は陸を抱きしめ泣く。

 

「ごめん海里」

 

「謝らないで!絶対に助けるから!」

 

「ごめん俺はもう無理だ、だけど戦いは終わった。海里、皆幸せに生きろよ」

陸はそう言うと息を引き取った。

 

「いやぁぁ!!!」

 

「すいません貴方を守れなくて……だけど貴方が守ったこの世界と海里さんは僕らが絶対に守ります!」

海里は泣き崩れる。そして奏たちは救えなかった後悔と陸が守った世界、大切だった海里を守る誓いを心に誓った。

そして時が過ぎ、様々な世界で陸の事は世界の救世主と伝説になった。

 

 

第一話

現代・・・

(またあの夢だ、一体あれはどういう夢何だ?)

この少年の名前は神谷 陸、15歳の少年、この物語の主人公。

 

「おはよう陸!」

この少女の名前は海東 理沙。15歳の少女。親が交通事故で亡くなり、神谷家で居候している。この物語のヒロイン。

 

「おはよう!理沙」

 

「今日から京都に旅行よね?凄く楽しみだわ!」

 

「そうだな、京都に旅行に行くって。俺も楽しみだ」

 

「旅行の準備出来た?」

 

「ああ。ちゃんと出来てる。理沙は?」

 

「私も出来てるわ!」

 

陸たちはしばらく話しをしていた。すると部屋の扉が開き女性が入って来た。

 

「二人ともおはよう!そろそろご飯が出来るから下に下りて来なさい!」

この女性は神谷 美空、陸の母親。

 

「おはよう。分かったよ母さん。」

 

「おはようございます!分かりました。お母さん。」

美空はそう言い部屋を出て行った。

 

「理沙俺たちも行こうか?」

 

「えぇ!」

 

二人も部屋を出て行く。リビングに入ると一人の男性がイスに座りながら新聞を読んでいた。

 

「おはよう!二人とも。」

この男性の名前は神谷 翼、陸の父親。

 

「おはよう『ございます』『お』父さん」

二人も挨拶を返す。

 

「そういえば二人とも知ってるか?最近京都で怪物が出たってニュースになってたぞ。」

 

「そうなんですか?怖いですね」

 

「気をつけないとな。今から旅行に行く所だから」

三人は喋っているとご飯が出来食べ終わると。美空は洗い物をしていた。

 

「お母さん洗い物私も手伝います!」

 

「ありがとう助かるわ!」

理沙は美空を手伝い、二人で洗い物をした。

 

「俺たちは車に荷物を乗せるか!」

 

「分かった!」

陸と翼は車に旅行の荷物を乗せた。しばらく経つと美空たちは洗い物が終わり話をしていた。

「ありがとう。助かったわ!」

 

「どういたしまして!」

 

「理沙ちゃん良かったらうちの子のお嫁さんになってくれない?」

 

「えっ//」

 

「ふふ冗談よ!」

 

「やめて下さい!心臓に悪いです!」

美空が理沙をからかい理沙は顔を赤くして慌てた。全員がする事が終わり全員が車に乗って京都に向かう。しばらく走り京都に向かうと突然銀色のカーテンが現れ車を包み違う世界に引き込んだ。

 

???の世界

翼は一度車を止め、陸達は車から降りて周りを見る。

 

(一体ここは何処なんだ?それにさっきの銀色のカーテン見たいなやつは・・・)

陸が考えていると突然怪物が現れ車を攻撃した。

「理沙!危ない!」

 

「キャァァ!!」

理沙にも攻撃が当たりそうになり陸は理沙を押して攻撃をかわした。

 

「陸!理沙!大丈夫か!?」

 

「大丈夫だ[です]!」

 

「 俺はハイパーショッカーのミネルバアンノウン!ディゴッドを渡せ!そうしたら命を取るのは勘弁してやる」

「ディゴッド?」

 

「そうだ!仮面ライダーの祖先ディゴッド。俺達ハイパーショッカーの宿敵だ!そしてそこの餓鬼がディゴッドだ!」

ミネルバアンノウンは陸の事を指差しながら言った。

「答えは?」

 

「断る『わ』大事な息子だからお前には渡せない!」

二人はミネルバに立ち向かった。しかし吹き飛ばされ、ミネルバは陸の所に歩いて行き理沙は陸を守るように立つ。するとミネルバは炎の剣を頭の光の輪から出し理沙に斬りかかった。

 

(陸・・・)

理沙は諦め目を閉じた。

「止めろ!!」

陸は叫んだ。すると銀色のカーテンからディゴッドバックルが出てきた。陸はバックルを持つと頭に仮面ライダーの事とバックルの使い方が流れてくる。

ーーーシュッーーー

陸はカードを一枚投げミネルバアンノウンの動きを止めた。

「お前は一体?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ。覚えておけ」

そう決め台を言いバックルを腰に当てバックルからはベルトが伸び陸の腰に装着された。そして陸は一枚のカードを前方に突き出して言った。

「変身!!」

バックルを開けカード装着した。

<<カメン ライド>>

電子ボイスが鳴るとバックルを閉じる。

<<ディゴッド>>

陸は世界の救世主 仮面ライダーディゴッドに変身する。

「ハアァァ!」

 

変身を終えて、掛け声と同時にミネルバに向かって行き、ベルトのサイドに装備されていたツール ライドセイバーを本型のツールから剣型にし斬りかかる。

そしてライドセイバーから一枚カードをバックルに装填した。

<<アタックライド・・・スラッシュ>>

 

ライドセイバーを強化し強力な力でミネルバアンノウンを斬りさく。

そしてミネルバが倒れているうちに、

ディゴッドは本型ツールを剣型から本型に戻しカードを一枚装填した。

 

<<ファイナル アタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

電子ボイスが鳴ると、ディゴッドの前方に13枚のカードで作られたゲートが発生し。ディゴッドは勢いよくジャンプしそのゲートをキックの体制で通りぬけた。

「ゴッドディメンションキック!」

ディゴッドの必殺技の一つ"ゴッドディメンションキック"がミネルバアンノウンに決まり爆発した。

「終わった。理沙大丈夫か?」

 

「大丈夫よ、ありがとう陸。」

 

「とりあえず父さんたちを起こそう」

陸たちは気絶していた翼と美空を起こした。

 

「大丈夫だったか陸!?」

 

「大丈夫だよ。父さんは?」

 

「俺も大丈夫だ」

 

「お母さんは大丈夫ですか?」

 

「大丈夫よ、ありがとう。理沙ちゃんは?」

 

「私も大丈夫です」

陸達は無事を喜び、翼たちが気絶していた後の状況を教える。

「そうか。あの怪物が言っていたことは本当だったのか」

「陸、仮面ライダーって何なの?」

 

「人間の自由や平和を守る戦士の事らしい」

 

???「その通りです。」

 

「誰だ!?」

陸はサモンドライバーを構える。

 

「警戒しないで下さい。僕の名前は奏。仮面ライダーキバです。」

陸は少し考え聞く。

 

「奏さん一体ここは何処何です?」

 

「ここは全てが終わった世界、終焉の世界です」

 

「全てが終わった世界?」

陸が聞くと。

『僕に着いて来て下さい、違う世界でお話しします。』

奏は笑顔で言い銀色のカーテンを出し入って行った。

「俺たちも行こう」

陸たちも入っていった。

 

 



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第二話伝説

今回の話は世界の守護者である奏たちと生まれ変わる前の陸の話です!


陸たちが中に入ると空に沢山の地球が映っていた。

 

「ここは何処なんですか?」

理沙が奏に聞く。

「ここは守護者の世界。世界を守り監視する者たちがいるところです。では本題に戻ります。陸さん貴方には世界を旅して貰います」

 

「どういう事ですか?」

 

 

「今世界では大ショッカーが復活した組織ハイパーショッカーが世界征服を企んでいます。僕の仲間たちが侵攻を防いでますが、最近ショッカーの首領ドラスが復活したんです。倒すにはディゴッド、陸さんの力が必要です。その為に今からさっきの世界の事、僕たちの過去を話します」

 

「過去ですか?」

 

「はい。まずはさっきいた世界の事を説明します。あの世界は終焉の世界。全てが終わった世界と呼ばれています」

奏は終焉の世界を空に映して話す。

 

過去終焉の世界・・・

 

十一人の人と沢山の怪人がその世界に立っていた。

「終わりだ、ショッカー!」

 

「変身!」

陸が叫びそして全員が叫ぶ。変身が終わると、十一人の戦士が立っていて怪人たちに向かっていた。戦士たちは怪人たちを全て倒しすると一体の怪人が現れた。その怪人は黒色の体をしていて見るだけで体に寒気がした。

???「僕はショッカーの首領ドラス。仮面ライダーたち僕と遊ぼうよ」

ドラスは衝撃波でライダーたちに攻撃してディゴッド以外のライダーは変身が解ける。

「もっと僕と遊ぼうよ!」

 

「仲間がいるこの世界を俺は絶対に守る!」

一枚のカードをバックルに装填する。

<<ファイナル カメンライド・・・ディゴッド>>

ディゴッドバックルから光が放たれた。そして光に包まれたディゴッドは最終形態、ディゴッド光状態に変身した。

「姿が変わったよね。もっと僕を楽しましてよ!」

ドラスはそう言うと強大な黒い玉ダークネスボールをディゴッド光状態に投げた。ベルトのサイドに付いている銃型の武器 サモンドライバーを持ち一枚カードを装填する。

<<アタックライド・・・シャイニングブラスト>>

「はぁ!!」

ブラストより強力な光の砲撃を撃ちダークネスボールを撃ち消す。

「面白い、面白いよ陸」

ドラスは手から黒い剣ダークネスブレードで斬りかかり、ディゴッドもライドセイバーで受け止め、二人は斬り合う。ディゴッドはバックルに一枚のカードを装填した。

<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>

「はぁ!」

スラッシュより強力な光の力で斬りかかった。斬り合うとお互い傷ついていき、そしてドラスは倒れる。

「とどめだ!」

一枚のカードをベルトに装填した。

<<ファイナル アタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「シャイニングゴッドディメンションキック!!」

 

「ガァァ」

陸はドラスを倒すが、全ての力を使いきり息を引き取る



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第三話旅の始まり

奏との戦いと陸がオリジナルの世界へと旅に出ます!最初に巡る世界はオーズの世界です!


(これが奏さんの過去・・・)

 

「一年前、ディケイドがドラスを倒しました。だけど倒せたのは完全に復活したからじゃ無いからです」

 

「もし完全に復活したらどうなるんですか?」

 

「ドラスを倒せず、そして世界はハイパーショッカーに支配されます。だから陸さんの力を貸して下さい!」

奏は頭を下げ、陸に頼む。

 

(ハイパーショッカーのせいで誰かが傷つく、そんなのは見たく無い!だから俺は戦う!)

「頭を上げて下さい。世界を守るために力を貸します。だけど何をしたら良いんですか?」

陸は戦う事を心に決め奏にこれからの事を聞く。

「ありがとうございます。では、まずは僕と手合わせして下さい。キバット!」

 

『よっしゃ!キバッていくぜ!』

一匹のコウモリ、キバットが飛んでくると奏はキバットを右手に持ち、キバットは奏の手に噛みついて、アクティブフォースを流し込む。

『ガブッ』

それによって奏の手から頬にまで伸び、スティンドガラス状の血管が浮かび上がり、腰にベルトが現れる。

「変身!」

キバットをベルトのバックル部分に逆さに装着すると紅い波動が奏を包みこみ仮面ライダーキバに変身した。

陸も、バックルを腰にはめカードを取り出しバックルに装填する。

「変身!」

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

陸も仮面ライダーに変身する。

「では、行きますよ。」

 

「 はい」

キバはディゴッドに拳を当てようとすると。

ーーガッシッ!ーー

ディゴッドは拳を受け止め、それを確認したキバは急いで離れた。

「流石ですね。」

 

「奏さんこそ。 使ってない力をためしてみるか。変身!」

ディゴッドはライドセイバーから一枚のカードをバックルに装填した。

<<カメンライド・・・クウガ>>

電子音が鳴り終わるとディゴッドは赤色の身体になり、炎を司どる戦士、ディゴッド・クウガマイティフォームに変身した。

「行きますよ」

ディクウガは拳をキバに当てる。

「やはりカメンライドは厄介ですね。これならどうですか」

キバはフエストルから青い笛をキバットに渡し、キバットは吹く。

『ガルルセイバー!』

魔獣剣ガルルセイバーが現れ、キバはガルルセイバーを持つと剣に特化したキバガルルフォームに変わり、ガルルセイバーで斬りかかる

「ハアァァ!」

ディクウガはダメージを負う。

「これならどうだ」

ディクウガは一枚バックルに装填する

<<フォームライド・・・クウガ ドラゴン>>

棒型の武器ドラゴンロッドを装備したディゴッド・クウガドラゴンフォームに変身した。

「ハアァァ!」

ーーガッキン!ガッキン!ーー

ディドラゴンとキバガルルの武器同士がぶつかり合い、ディドラゴンがキバを吹き飛ばす

「くっ!次はこれです!」

キバは緑の笛をキバットに渡し、キバットは吹いた。

『バッシャーマグナム!』

魔海銃バッシャーマグナムを持つと近距離に特化したキババッシャーフォームにフォームチェンジした。キバはバッシャーマグナムでディゴッドを撃つ。

ーバンッ!バン!ー

「次はこれだ」

ディゴッドは銃弾を避けながらライドセイバーから一枚取り出しバックルに装填した。

<<フォームライド・・・クウガペガサス>>

ディゴッド・クウガペガサスフォームにフォームチェンジし、ペガサスポウガンを装備した。

「喰らえ!」

ーバンッ!バンッ!ー

二人は撃ち合う。そして銃弾が二人に同時に当たると二人とも倒れる。そして直ぐに立ち上がる。

「次はこれです」

キババッシャーは紫の笛をキバットに渡しキバットは吹いた。

『ドッガハンマー!』

力と防御力に特化したキバドッガフォームにフォームチェンジした。キバはハンマーで攻撃しディゴッドを吹き飛ばす。

「力には力だ。超変身!」

ディゴッドは一枚バックルに装備する。

<<フォームライド・・・クウガ タイタン>>

ディゴッド・クウガタイタンフォームに変身しタイタンソードを装備する。二人は武器をぶつけ合い、二人ともぶつけ合った衝撃で吹き飛ばされる。キバはキバフォームに戻り、ディ・タイタンはディ・マイティーに戻った。

「そろそろ決着を着けませんか?」

 

「そうですね決着を着けましょう!」

ディゴッドは一枚バックルに装填し、キバは紅い笛をキバットに渡しキバットは吹いた。

<<ファイナル アタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>>

「ウエイクアップ!」

ディ・クウガとキバは必殺技のためにジャンプする。

「マイティキック!」

 

「ダークネスムンブレイク!」

二人は必殺技をぶつけ合うと変身が解ける。戦いは引き分けに終わった。戦いが終わるとライドセイバーから12枚のカードが飛び出して来てカードの絵が消えた。

(どういう事なんだ?ライダーたちの力が無くなるなんて)

 

「やはりそうなりますか」

 

「どうして陸のカードは力を失ってしまったんてすか?」

 

「陸さんがドラスとの戦いで全ての力を使い切ったからです。力を取り戻すにはライダーと心を通わせる必要があります。オリジナルの世界を救いながら、力を取り戻して下さい」

 

「オリジナルの世界?」

 

「僕たち守護者が守護する世界の一つですその世界をハイパーショッカーが狙っているらしいのでお願いします」

 

「分かりました」

 

「では、早速旅に出て下さい。世界への旅は陸さんたちの家から出来るようにしときました」

奏は陸たちの家をオーロラから出した。

 

「父さんたちはどうするんだ?」

 

「俺たちは奏さんたちといるよ」

 

「理沙、陸の事をお願いね」

 

「任せて下さい」

 

「陸、理沙をちゃんと守ってやれよ」

 

「理沙は俺が絶対に守るよ」

 

「陸……」

理沙の頬はすこし赤くなる。

「行って来る[きます!]」

二人は家に入る。家の中には何も描かれていない絵が置いてあり、突然その何も描かれて無い絵が変わる。その絵は身体が赤色・黄色・緑色のライダーが怪人と戦っていて、ライダーの周りに色々な色のメダルが書いてあった。そして二人は世界を移動した。

陸は一枚のブランクカードを観て言う。

「オーズの世界…」



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オーズの世界
第四話欲望の王


最初の世界はオーズの世界の話です。


オーズの世界・・・

陸達が来る少し前……

???「蘇りたまえ幻獣グリード!」

謎の長い白髮の青年が謎のグリード、幻獣グリードを復活させた。

 

「お前は?」

 

「俺は???だよ。ハイパーショッカーの最高幹部さ。君にはディゴッドの相手をしてもらいたい」

 

「ディゴッドとは?」

 

「ドラスの宿敵さ」

 

「面白い。相手になってやる」

謎の青年は何処かに消える。そして幻獣グリードも何処かに向かって行った。

 

陸達は最初の世界。オーズの世界に来ていた。

「ねぇ、陸何でこの世界の事分かるの?それに陸の服装が変わっているわ」

陸の服装はオーズの世界に移動した時に何処かの民族の服を着て

いた。

「分からない。この世界に来た時に服が変わってこの世界の事が頭に入ってきた」

陸はポケットの中に手をいれる。するとクスクシエという場所のアルバイトのスケジュール表が入っていた。

 

「とりあえずクスクシエっていう所に行って来る」

 

「私も一緒に行くわ」

理沙は陸の後ろに乗りマシンディゴッダーに乗り走って行く。しばら走ると陸たちはクスクシエに着く。

 

「今日からお世話になります。神谷 陸です。よろしくお願いします」

 

「私は白石 知世子よ、よろしくね、陸君。あら貴方可愛いわね!良かったら店を手伝ってくれない?」

 

「ありがとうございます!大丈夫ですよ。こちらこそよろしくお願いします!」

知世子は理沙に陸とお揃いの民族の服を渡し理沙は違う部屋で着替える。

「似合うじゃない!陸君はどう思う?」

 

「えっ?」

 

「ダメじゃないの!女の子にはちゃんと褒めてあげないと!」

 

「そうですね。理沙似合ってるよ」

 

「ありがとう//陸も似合ってるわ!」

理沙は顔を赤くし返事を返す。

 

「じゃぁ二人ともよろしくね!」

 

「はい!」

二人は返事をしてしばらく仕事をしていると二人の青年と一人の女性が店に入ってきた。

???「ただいま」

 

「おかえり!映司君、ヒナちゃん、アンクちゃん」

 

「あれその子たちは?」

 

「始めまして、今日から働かせてもらう神谷陸です」

 

「海東理沙です。よろしくお願いします!」

 

「俺は火野映司、よろしくね。それでこいつはアンク」

 

「私は泉比奈、よろしくね。」

自己紹介が終わり陸達は働いていると

 

「映司!ヤミーだ!」

 

「あぁ!」

映司とアンクは店を出て走って行った。

 

「理沙俺も行ってくる。すみません少し出かけて行きます!」

 

「気をつけてね!」

陸も二人を追いかけて行く。

 

夕日町・・・

映司たちが町に着くと緑色のヤミー。ドラゴンヤミーが町を襲っていた。

「(あのヤミーは誰のだ?)映司!」

 

「サンキュー!アンク!」

アンクはメダルを三枚投げ、映司は受け取りオーズドライバーを装着しメダルをはめオーズキャナでメダルを読み込んだ。

「変身!」

<<タカ・トラ・バッタ!タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!>>

映司は赤・黄・緑色の身体をした仮面ライダー、仮面ライダーオーズに変身した。

「はぁ!」

オーズは爪トラクロウで切り裂くがダメージが無い。

「グルル!」

ドラゴンヤミーは口からブレスを吐きオーズを吹き飛ばす。オーズは立ち上がりメダジャリバーを使い斬りかかる。

「一気に終わらせる!」

<<トリプル!スキャニングチャージ>>

 

「セイヤー!」

 

「がぁぁ!」

必殺技を決めドラゴンヤミーは爆発した。すると火の球がオーズに飛んできてオーズは変身が解ける。映司が目の前を見ると緑・赤・黒の身体をした怪人が立っていた。

「邪魔をしないでくれオーズ!」

 

「お前は?」

 

「俺は幻獣グリードのゲン。お前には消えてもらう」

そう言うと映司に火の球を投げる。

「はぁ!」

オーズに攻撃が当たりそうになるとディゴッドがライドセイバーで幻獣グリードの攻撃を防いだ。

「助かったよ!だけど君は?」

 

「俺は世界を救いし仮面ライダー。仮面ライダーディゴッド。ライダーは助け合いでしょ」

 

「お前が仮面ライダーディゴッドか?力を見せてもらう」

ゲンは火の球を投げるとディゴッドはライドセイバーで火の球を斬る。

 

「やはり聞いていた通り面白いな。俺が完全に復活したらまた相手になってもらおう!」

幻獣グリードは何処かに逃げて行く。陸達は変身を解く。

「大丈夫でしたか?」

 

「君も仮面ライダーだったのか!だけど君は一体何者なんだ?」

「実は・・・」

 

「色んな仮面ライダーの世界を冒険するか~少し大変そうだけど楽しそうだな!」

 

「はい。そしてこの世界にも危機が迫っています」

 

「もしかしてさっきのグリード?」

 

「あいつは一体何もんだ?」

 

「あいつは幻獣グリード。地球に存在しない空想上の生き物、ドラゴン、フェニックス、ケルベロスの力を持つグリードです」

陸が説明をしていると突然近くに置いてあったテレビから声が聞こえる。

「話は聞かせて貰ったよ!」

 

「貴方は?」

 

「私の名は鴻上光だ!鴻上ファウデーション会長をしている者だよ。君の名は?」

 

「神谷 陸です」

 

「では陸君!映司君、アンク君、是非我が鴻上ファウデーションに来た前!幻獣グリードの話しをしようじゃないか!」

 

「分かりました!行こうか神谷君、アンク」

「はい」

「あぁ」

陸達は鴻上ファウデーションに向かった。

 



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第五話手を伸ばして

今回の話でオーズの世界は終わりです。


鴻上ファウデーション

陸達は鴻上ファウデーションに着く。すると真面目そうな男が近寄ってきた。

 

「お久しぶりです後藤さん!」

 

「来たか火野、アンク。お前が神谷陸か?」

 

「はい。貴方は?」

 

「俺は後藤慎太郎だ。よろしく頼む」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

後藤に案内してもらい陸たちは鴻上のいる部屋に向かう。

 

 

「ハッピーバースデー神谷陸君!キミの初めての世界にようこそ!!」

鴻上はディゴッドの顔が描いてあるケーキを陸に渡す。

「ありがとうございます」

 

「鴻上さん早くあのグリードの説明をお願いします!」

 

「そうだ早くあいつの説明をしろ!」

 

「では、説明しよう。幻獣グリードは先代のオーズが全てのコアメダルを吸収して暴走した時に突然生まれたまさに幻獣種だ。その暴走の時に戦い、その状態でさえ戦いは引き分けに終わった様だ。後はアンク君たちと同じ様に封印されていたみたいだね。しかし……」

 

「封印されていた幻獣グリードの封印を誰かが解いたと?」

 

「その通りだよ!」

 

(俺が封印されていた後の話か。だから俺は奴の事を知らなかったのか。さてこれからどうするかな~)

アンクは疑問が解決しこれからの事を考える。

鴻上が幻獣グリードの説明を終えると男が入ってくる。

「会長!幻獣グリードが人を襲っています!」

男は鴻上に場所を伝えると仕事に戻っていく。

 

「幻獣グリードには今の君たちじゃ勝てない。それでも行くのかね?」

 

「はい。世界を救う為に」

 

「それでも皆が困っているから俺は行きます!」

 

「めんどくさいが俺も手伝ってやる」(幻獣グリードがいたんじゃメダル集めするのにも邪魔だからな)

 

陸と映司は自分の思いを言いアンクも思惑があるが協力することを言う。

 

「そう言ってくれると思っていたよ!後藤君、君も映司君達と一緒に行きたまえ!」

 

「はい!行くぞ火野、アンク、神谷!」

四人は幻獣グリードがいる所に向かった。

「来たか。オーズ、ディゴッド」

 

「お前を倒しに来た」

 

「キミを倒しに来た」

 

「もう少しで完全に復活する。その間こいつと遊んでいてもらおう」

幻獣グリードは赤色の身体をしたヤミーフェニックスヤミーを生みだし陸たちに襲わせ何処に向かう。

「火野、神谷ここは俺に任せてくれ!変身!」

後藤は仮面ライダーバースに変身しフェニックスヤミーに向って行く。

「お願いします後藤さん!アンク!神谷君!今の内に追いかけよう!」

 

「ありがとうございます!はい。追いかけましょう!」

 

「ああ」

三人は幻獣グリードに追いつく。

「追いついてきたか。だが、まだ俺の力は戻っていない。時間稼ぎをさせてもらおう」

幻獣グリードは沢山のクズヤミーを生みだし陸たちに襲わせる。

「行きましょう火野さん!」

 

「あぁ!」

 

「変身!」

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<<タカ・トラ・バッタ!タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!>>

二人はライダーに変身しクズヤミーに立ち向かう。

 

オーズサイド

<<スキャニングチャージ>>

「セイヤー!」

オーズは必殺キックのタトバキックをクズヤミーたちに決める。

「映司!」

 

「サンキューアンク!」

アンクがメダルを投げ受け取るとすぐにメダルを入れ替え。コンボチェンジをする。

<<ライオン・トラ・チーター!

ラタラター!ラトラーター!>>

<<スキャニングチャージ!>>

 

「セイヤー!」

ラトラーターコンボにコンボチェンジし必殺技ガッシュクロスを当てクズヤミーを倒す。

「次はこれだ!」

 

「ああ!」

受け取るとすぐにメダルを変えコンボチェンジする。

<<サイ・ゴリラ・ゾウ!サゴーゾ、サゴーゾ!>>

<<スキャニングチャージ!>>

「セイヤー!」

サゴーゾコンボにコンボチェンジするとクズヤミーたちを重力で引き寄せサゴーゾインパクトを当てクズヤミーたちを倒す。

「アンク!最強コンボで行こう!」

 

「そうだな~倒れるなよ映司!」

様々オーズのコンボの中でも最強と言われるコンボにコンボチェンジした。

<<クワガタ・カマキリ・バッタ!

ガータガタガタキリバ、ガタキリバ!>>

<<スキャニングチャージ!>>

ガタキリバコンボになると五十体に分裂する。そして必殺ワザのガタキリバキックを全てのクズヤミーに決め全てのクズヤミーを倒した。

 

ディゴッドサイド

 

<<アタックライド・・・スピード>>

「はぁぁ!」

ディゴッドはスピードの効果で超スピードで動くとライドセイバーでクズヤミー達を斬る。スピードの効果が切れると新たにカードを装填する。

<<アタックライド・・・ミラージュブラスト>>

「くらえ」

サモンドライバーで数発クズヤミー達に撃つとミラージュブラストの効果で銃弾が分裂し大勢のクズヤミーに当たる。

<<アタックライド・・・イリュージョン>>

イリュージョンの効果でディゴッドは五人に増えそしてサモンドライバーにカードを一枚装填した。

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

「ゴッドディメンションシュート!」

五人が必殺技ゴッドディメンションシュートを決め全てのクズヤミーは爆発した。

 

「全てのクズヤミーを倒した様だな」

 

「あぁ」

 

「お前を止めさせてもらうよ」

 

「俺は完全に復活した。さぁディゴッド約束通り戦うぞ」

ディゴッド達は立ち向かって行くがやはり幻獣グリードは強くディゴッド達は倒れる。ディゴッドは起き上がると聞く。

「何でお前は人間を襲う」

 

「人間なぞ欲望の固まりだ。それにオーズが暴走し世界を破壊するなら同じ事だ。」

 

「確かに昔のオーズは暴走し世界を破壊しようとした。でもこの人は絶対に暴走しない」

 

「何故そう言い切れる?」

 

「この人は困っている人がいたら必ず手を差し伸べる!そういう優しい人だからだ!だから暴走はしない!」

 

「ディゴッドお前は一体?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」

バックルからオーズ関係のカードが飛び出してきて力を取り戻す。

「行こう映司さん!」

 

「行こう陸君!」

 

「ふん!」

幻獣グリードは火の球をディゴッド達に放つ。

<<ファイナルフォームライド・・・オ・オ・オ・オーズ>>

「変われ」

 

「何だこれ!俺タカになった!?」

 

「これが俺と映司さんの力だ!」

ディゴッドがオーズの背中を触ると巨大な赤いタカ、オーズタカに変わり幻獣グリードの攻撃を防ぐ。そしてカードを装填した。

「とどめだ」

<<ファイナルアタックライド・・・オ・オ・オ・オーズ>>

「ディゴッドプロミネンス!」

オーズタカが巨大な炎の形固まりになりディゴッドが幻獣グリードに向け放つ。必殺技ディゴッドプロミネンスを放つ。

「がぁぁぁぁ!!」

そして幻獣グリードは爆発した。

 

 

***

「行くの?」

 

「はい。世界を救う為に。また会いましょう」

 

「ああ!またな!」

陸は理沙を迎えに行き家に帰って行った。二人はご飯を食べゆっくりしていると写真が現れ、絵が突然変わる。そして二人は違う町に移動した。写真は映司、比奈、アンクが仲良く手を繋いでいる写真だった。絵は大きな風車が回っていて、緑と黒のライダーの周りにUSBメモリーが描いてある。

「ダブルの世界か・・・」

 




オーズの世界の話はどうでしたか?次の話はWの世界の話です。ダブルの世界とオーズの世界は同じ世界の設定です。なので陸たちは世界を移動したのではなくてダブルたちが住む風都に移動しました。


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ダブルの世界
第六話二人で一人の仮面ライダー


今回からダブルの世界の話です。ダブルの世界前編です。


???「異世界の仮面ライダーが現れてまさかあんな事が起こるとは思わなかったぜ」

謎の人物はワープロで報告書を打ち込む。

 

 

陸達がダブルの町。風都に来ると陸の服装が探偵の服装に変わっていた。

 

「陸のこの世界での役割って探偵よね」

「あぁ、この世界での役割は探偵みたいだ」

陸は服のポケットから一枚の紙を出し言った。

「何て書いてあるの?」

 

「鳴海探偵事務所、探偵見習いって書いてある」

 

「とりあえず鳴海探偵事務所に行ってくる」

 

「陸、私も着いていくわ!」

陸はマシンディゴッダーの後ろに理沙を乗せ向かった。しばらく走っていると怪人が銀行を襲っているの発見する。

「ハッハッハ!俺はウォータードーバントだ!金を寄越せ!」

「倒してくる。変身!」

 

「気をつけてね!」

陸はバックルを腰にはめカードを装填した。

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

陸は変身してウォータードーバントに向かって行った。

「はあっ!」

ディゴッドはウォータードーバントを殴り飛ばす。

 

「お前は!?」

 

「世界を救いしライダーだ覚えておけ!」

 

「噂の仮面ライダーか!!」

 

ウォータードーバントは水の波動を放つがディゴッドはライドセイバーで防いだ。

 

「新しい力を試すか。変身!」

ディゴッドはバックルに一枚カードを装填した。

<<カメンライド・・・オーズ>

[タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!]

ディゴッドはディゴッド・オーズタトバコンボに変身した。

「姿が変わっただと!?」

ウォータードーバントは驚き、陸はその隙に攻撃した。

「いてぇなぁ!これはどうだ!」

ウォータードーバントは水の分身を十体作りディゴッドを惑わす。

 

「どれが本物か分かるか?」

 

「本物は一体だけだ。なら一気に全員叩く。変身!」

ディ・オーズは冷静に状況を判断しカードを一枚バックルに装填した。

<<フォームライド・・・オーズガタキリバ>>

[ガータガタガタキリバ、ガタキリバ]

 

ディ・オーズはディゴッド・オーズガタキリバコンボに変身し、二十体分身を作り出しカードを一枚装填した。

<<ファイナルアタックライド・・・オ・オ・オ・オーズ>>

 

「セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!」

二十体のディ・ガタキリバはガタキリバキックを決めドーバントの分身は全て爆発し本体も爆発する。そしてドーパントは人間に戻り、身体の中からメモリーが出てきて壊れた。

 

「お疲れ様!」

 

「ありがとう理沙。さて向かうか。」

 

「えぇ!」

 

ディゴッドは変身を解き、マシンディゴッダーの後ろに理沙を乗せ向かった。

陸たちが向かった後・・・

 

「さーてお片付けの時間だ。フィリップ!ドーバントだ!」

 

「翔太郎落ち着きた前。何処にもドーバントは見当たらない。」

 

「おかしいな……」

 

「翔ちゃん!大変だ!」

 

「よぉ!サンタちゃん何かあったか?」

「怪物が銀行を襲っていて、新しい仮面ライダーが現われて倒したんだよ!」

 

「新しい仮面ライダーだって!?どんな仮面ライダーだったんだ?」

「こうバーコードが顔に書いて合って、カードを使う仮面ライダーだった!それに変身をしていたのは少年だったよ!」

 

(カードを使う仮面ライダー?ディケイドか。だけど少年って誰だ……)

 

「サンキューサンタちゃん!」

翔太郎は事務所に帰って行く。

 

鳴海探偵事務所・・・

「こんにちは!」

 

「こんにちは。どうしたんだい?」

 

「探偵見習いとして今日から働かさせてもらう神谷 陸です。よろしくお願いします!」

 

「亜樹子ちゃんが言っていた探偵見習いとして来るって言っていた神谷 陸だね!僕はフィリップ。隣にいるキミは誰だい?」

 

「私は海東理沙っていいます!陸の付き添いで来ました。よろしくお願いします!」

 

「よろしくね二人とも!じゃあまず探偵の仕事は」

 

「フィリップ今帰ったぜ!」

 

「翔太郎、亜樹子ちゃんが言っていた探偵見習いの子が今来てるよ!」

 

「分かったぜ、始めましてだなぁ ~俺は左翔太郎。この鳴海探偵事務所の探偵をしている。お前たちの名前は?」

 

「神谷陸です。よろしくお願いします!」

 

「海東理沙です!探偵の仕事の見学に来ました」

 

「よろしくなぁ!とりあえず説明をするが慣れてもらう為にまずは実戦で慣れてもらう!丁度良い依頼が会ったから行くぞ!」

翔太郎は簡単な説明をして陸たちと依頼に向かった。

 

「どんな依頼何ですか?。」

 

「猫探しだ!今から俺の技を見せるから真似しろよ!ニャーオ、ニャーオ」

翔太郎は猫の真似をして探していた。

「今の真似しないといけないのかしら?」

 

「多分な」

二人は翔太郎に聞こえないように小声で話す。

 

「二人とも早く真似をしろよ!」

 

「ニャーオ 」

二人は猫の真似をする。

すると一匹の猫が出てきて陸と理沙の足元に来た。

「本当に来た!?」

二人は揃って言う。

「来たぜ!早く捕まえろ!」

陸たちが猫を捕まえると一つのメモリーが首にかかっていた。

「ガイアメモリー?何で猫ちゃんにかかっているんだ?」

 

???「そのメモリーを渡せ!」

一体の銀色の刀を持った銀色の怪人が現われ翔太郎に言った。

 

「お前は?」

 

「俺の名は桜井春。テンブレードドーバント 大道様の部下だ!」

 

「大道だと!?前に俺たちが倒したはずだ!」

 

「何の事だ?まあいい。渡さないと言う事だな!」

テンブレードドーバントは翔太郎に刀で攻撃し翔太郎は攻撃を避ける。

「行くぜ!フィリップ!」

腰にベルトを装着しメモリーを出し押す。

[ジョーカー]

「行こう翔太郎!」

[サイクロン]

フィリップもメモリーを出しボタンを押しベルトに差し込んだ。するとフィリップは倒れ込みメモリーが翔太郎のベルトにはまった。

「変身!」

翔太郎もメモリーを差し込みベルトを広げた。

「サイクロン!ジョーカー!」

音声が鳴った。すると風が吹き包み込むと二人で一人の仮面ライダー、仮面ライダーダブルサイクロンジョーカーに変身した。

二人「さぁ!お前の罪を数えろ!」

ダブルは決め台詞を言いテンブレードドーバントに向かって行く。

「第二の剣ファイヤーブレード!」

テンブレードドーバントは炎の刀にしダブルに斬りかかりダブルの近くは燃え上がる。

「何だあのメモリー!?刀が変わった!?」

 

「落ち着きたまえ翔太郎。冷静に行こう」

 

「あぁ!そうだな!」

 

「行くぞ、仮面ライダー!」

ダブルは驚くが冷静になり次々と攻撃を当てていった。

「メモリーブレイクだ!」

ダブルはドライバーからジョーカーメモリーを抜き、ボタンを押しベルトの右サイドに入れた。

「ジョーカー!マキシマムドライブ!」

緑の竜巻を発生させその力で浮かび上がり、分裂しキックを放った。

「ジョーカーエクストリーム!」

緑の竜巻を発生させその力で浮かび上がり、分裂しキックを当てようとした。すると突然吹雪が発生してテンブレードーバントを守った。

「西条さん!」

一人の少女がテンブレードドーバントの目の前にいた。

「桜井君早く逃げなさい!」

 

「ありがとうございます!気をつけて下さい!)

エレキドーバントは逃げていった。「お前は?」

 

「EXAの幹部 西条雪よ!貴方には死んでもらうわ!」

「ブリザード!」

雪はメモリーを取り出しボタンを押し身体に付け身体の中に入ると白色のドーバント、ブリザードドーバントがいた。

「凍りつきなさい!」

ブリザードは強力な吹雪でダブルを凍らし鋭い氷柱で止めを刺そうと攻撃する。

「やばい!!」

 

「翔太郎!早くヒートメモリーを!」

 

「分かってる!けど身体が動かねえ!」

絶対絶命の時、陸がライドセイバーで氷柱を破壊した。

 

「君は一体何者?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

陸はディゴッドに変身しブリザードドーパントにサモンドライバーで攻撃した。

「新しい仮面ライダー?」

 

「神谷がサンタちゃんが言っていた仮面ライダーだったのか!」

 

「新しい仮面ライダーね。二体一じゃきついから今回は避かせてもらうわ!」

ブリザードはダブルに攻撃しディゴッドが防いでいるうちに冷たい霧を出し逃げた。

「逃げたか」

 

「おーい早く助けてくれ!」

 

「助けるか。変身!」

陸は一枚バックルに装填した。

<<フォームライド・・・オーズタジャドル>>

「タージャードルー」

 

ディゴッドオーズタジャドルコンボに変身し、ダブルの氷を溶かした。氷が溶けるとディゴッドとダブルは変身を解き陸は翔太郎に旅の事を話す。

「そういう事だったのか!神谷さっきは助かったぜ」

 

「大丈夫です。ライダーは助けあいでしょ!」

 

 

EXAアジト・・・

 

???「……」

「ただいま夏!今戻ったわよ!」

 

「……」

「夏どうしたの?」

「悪いがお前はもう用済みだ。おい!」

部下A「はい!」

「ちょっと離しなさい!どういう事なの夏!」

 

「悪い」

 

「夏なんで……」

夏は雪の腹を殴り気絶させた。すると部下Aが雪を連れて行き春が夏に話かける。

「本当に良かったんですか?」

 

「あぁ」

 

一週間前回想・・・

夏がEXAの雪以外の部下たちを集め雪を辞めさせる事を部下に行った。

部下A「何で西条さんを辞めさせるんですか!?」

「用済みだからだ」

 

「大道様本当の事を話して下さい!俺たちだって大道様が西条様の事を大切にしているのは分かっています!だから本当の事を話して下さい!」

春は夏が仲間を見捨てず雪の事を大切にしているのを分かっているので本当の事を聞く。すると夏は

 

「一週間後仮面ライダーと本格的に戦うと思う。だからアイツを危険な事に巻き込みたくない!たとえ恨まれ様とも俺はアイツが大切だから」

 

「大道様本当に良いんですか?」

 

「ああ」

こうして一週間後夏は雪にEXAを追放する。

 

 

陸たちは鳴海探偵事務所に戻りフィリップにも旅の事を話した。

「ディケイド以外にも世界を旅しているライダーはいたのか興味ぶかい!」

 

「フィリップ今はEXAの事だ!」

 

「検索を開始する」

 

フィリップは手を横に広げ目をつぶった。すると世界の本棚に入り、フィリップの目の前に沢山の本が置いてあった。

 

「左さん、フィリップさんは何をしているんですか?」

 

「あいつは世界の本棚を見ているんだ!」

 

「世界の本棚?」

 

「ああ。地球の全てが分かる本棚だ」

 

「1つ目のキーワードはEXA」

[シュンシュンシュン]

沢山の本が消えた。しかしまだ残っている。

 

「2つ目のキーワードは西条雪」

また沢山の本が消える。

 

「最後のキーワードは永遠」

すると1つだけ本が残り、フィリップはその本を読み何も書いてない本に写した。

 

「EXAのリーダーの名前は大道夏、大道和巳の親族だ。昔友達に裏切られて命を落としそうになった。西条雪はEXAの幹部で大道夏の幼馴染。お互いが大切に思っているようだ。EXAはガイアメモリーを使いドーバントの力で世界を支配しようとしている組織。結構な数のドーバントがいる見たいだよ。」

 

「理由があるかもしれないけど放って置けないです。だから絶対に止める」

 

「そうだな、例えどんな相手だろうとこの町を泣かせる奴は俺たち仮面ライダーが倒す!フィリップ!」

 

「大丈夫だよ。場所はちゃんと検索ずみさ!」

「気をつけてね陸!」

 

「ああ。ありがとう!」

 

「留守番任せたぞ海東!」

 

「はい、任せて下さい!」

陸たちはアジトに向かった。

 

その頃・・・

雪は目を覚まし思った。

(少しでも夏の心の中にいたと思っていたのにやっぱり私じゃ駄目だったのね・・・)

雪が思っていると春がやって来た。

「春君何の用?私もうEXAのメンバーじゃないんだけど。」

「やっぱり秘密にしとくのは嫌だから本当の事言います。」

夏が雪を守る為に嘘をついた事を話した。

「だから早く来て下さい西条さん!」

 

(私の為だったのね・・・)

「分かったわ!だけど着いたら春を一発殴ってやる!」

 

「優しくお願いします!」

雪たちもアジトに向かった。




ダブルの最終回の時に出てきたEXAを出してみました。クウガ〜ダブルの世界は最終回後の設定です。


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第七話相棒

ダブルの世界後編です。


EXAアジト・・・

「フィリップ!ここに大道たちがいるのか?」

 

「あぁ。ここは今は使われてない工場後だ。ここでEXAのメンバーは何時も集まっているみたいだよ」

 

「行きましょう左さんフィリップさん!」

 

「あぁ!行こう!」

二人は答え三人は変身し中に入って行った。

「良く来たな仮面ライダー共!俺は大道夏。EXAのボスだ。お前らやれ!」

EXAの沢山の部下が現れドーバントになりディゴッドたちを襲った。

 

「翔太郎ヒートメタルで行こう」

 

「あぁ!」

 

「ヒート!メタル!」

メモリーを入れ替えダブルはヒートメタルにフォームチェンジした。

<ヒート!マキシマムドライブ!>

「メタルブランディング!」

ダブルは必殺技メタルブランディングを使い周りのドーバントを倒す。ディゴッドも周りのドーバントを倒していた。

 

「そろそろ俺が相手してやる!」

夏は白色のEのメモリーを身体に刺しメモリーが身体の中に入ると夏の身体は変わり真っ白な姿をしたエターナルドーバントになった。

「死神のショータイムだ!」

 

「あれは!?」

 

「やはり持っていたね」

 

「悪いが本気で行くぞ!」

<<エレメンタル!>>

エターナルはエレメンタルメモリーをを持つとエターナルの身体から風と炎が吹き。ディゴッドたちに当たりディゴッドたちは倒れた。

 

「仮面ライダーどもそろそろ諦めたらどうだ?」

 

「諦めるか!」

 

「なぜそんなに必死になる。人間など裏切ったり、平気で人を傷つけたりする!なら誰かが支配したほうがいいはずだ。お前たちだって自分のためだったら裏切るんじゃないのか?」

 

「そうだな人は裏切ったり傷つけたりするかもしれない」

 

「そうだろう!だから」

 

「だが人は人を信じたり、人を助けたりもできる!この人たちみたいに!

この人たちは自分の足りない所を支え合っている。甘い所があったり、 人の気持ちを考えなかったり。だがその駄目な所を二人で支え合っている!それがこの人達だ!」

 

「何なんだお前は!?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」

するとライドセイバーから力が戻ったダブル関係のカードが出てきた。

「翔太郎!」

 

「あぁ!」

<<エクストリーム!>>

鳥型のメモリーエクストリームメモリーがフィリップを吸い込み、ダブルドライバーに引っ付いた。するとダブルは白色と黒色の真ん中に白色が混ざったダブルの最終形態、仮面ライダーダブルサイクロンジョーカーエクストリームにフォームチェンジした。

「行きましょう翔太郎さん!フィリップさん!」

 

「行くぜ陸!」

 

「陸切り札持っているよね?」

 

「はい!さあ変われ!」

ディゴッドは力を取り戻したカードを装填した。

<<ファイナルフォームライド・・・ダ・ダ・ダ・ダブル>>

 

<<サイクロン・サイクロンエクストリーム!>>

 

<<ジョーカー・ジョーカーエクストリーム!>>

ディゴッドはダブルの背中を触って広げる様にすると、ダブルは黒色と真ん中が白色のジョーカー・ジョーカーエクストリームと緑色と真ん中が白色のサイクロン・サイクロンエクストリームに分かれた

「ご丁寧にプリズムビッカーまで着いてやがるぜ!」

 

「エクストリームの力まで使えるとは興味深い!」

 

「行くよ翔太郎、陸!」

 

「はい!」

 

「行くぜ!」

ディゴッドはカードを一枚装填しダブルたちはプリズムビッカーを構えた。

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

<プリズム・マキシマムドライブ!>

 

電子ボイスが鳴ると、ディゴッドの前方に13枚のカードで作られたゲートが発生し。ディゴッドは勢いよくそのゲートを通りライドセイバーで斬った。ダブル達もプリズムビッカーで斬る

「ゴッドディメンションスラッシュ!」

 

「ビッカーチャージブレイク!」

ディゴッドの必殺技の一つ"ゴッドディメンションスラッシュ"とダブルたちの必殺技ビッカーチャージブレイクがエターナルドーバントに決まりそうになるとブリザードドーバントが攻撃を庇いメモリーが身体から飛び出し雪の姿に戻って倒れた。

「なんで?……」

 

「貴方と一緒よ。夏が私の事を大切に思ってくれている様に私も夏の事が大切だから。」

そう言ウト雪は気絶した。

「うわぁぁ!!」

夏は大声で泣き顔を伏せる。

 

「大道様を守れ!」

 

「おぉぉ!!」

春がそう言うと部下たちは夏を守る為にディゴッドたちに襲いかかった。

 

「大道様!貴方が泣く時間は俺たちが稼ぎます!」

春はそう言いテンブレードドーバントになり向かって行った。

 

「何で俺を助ける!?人何て皆裏切ると思っていたのに!お前らは何で助けるんだ!?」

「俺は貴方に命を救われた!その時からずっと憧れているんです!他の奴らも大道様に憧れている奴らばかりです!だからどんな事があっても大道様に着いて行くって皆も決めてたんです!!」

「お前ら」

 

「受け取って下さい!これは俺たち皆で探しだしたベルトです」

テンブレードドーバントはエターナルドーバントにベルトを渡した。

 

「お前らの思い受け取ったぞ」

エターナルドーバントはメモリーを取り出し、ベルトを巻きエターナルメモリーのボタンを押した。

<<エターナル>>

「変身!!」

夏はメモリーをドライバーに差し込み叫んだ。すると夏は仮面ライダーエターナルに変身した。

こうして風都に仮面ライダーエターナルが蘇る。

「仮面ライダーエターナル!?」

「仲間の思いで蘇ったみたいだね。翔太郎、陸、気を引き締めよう」

「はい!」

 

「大道夏!さぁお前の罪を数えろ!」

ダブル達は決め台詞を言った。

 

「来い!仮面ライダー共!決着をつけるぞ!」

ディゴッドたちとエターナルは斬り合う。

「決着をつける!」

決着をつける為にディゴッドはカードを一枚装填した。

「お前ら俺に力を貸せ!」

 

「はい!俺たちの力を使って下さい!」

夏は部下全員に言うと部下がメモリーを出す。

<<ファイナルアタックライド・・・ダ・ダ・ダ・ダブル>>

 

<<ファイア!サンダー!ハリケーン!ガイア!エスパ!ブリザード!テンブレード!エターナル!ハイパーマキシマムドライブ!>>

「トリプルエクストリーム!!」

「はぁぁ!!」

ディゴッドたちは飛び上がりキックするダブルのファイナルフォームライドの必殺技トリプルエクストリームとエターナルの必殺技ハイパーエターナルヘルがぶつかり合い、ディゴッドたちが打ち勝つとエターナルは変身が解け、ディゴッドたちも変身を解いた。

「負けたか」

 

「夏お前も罪を数えてやり直せ!お前なら出来る!」

 

「君ならやり直せるよ」

 

「ありがとう左さん、フィリップさん!俺はEXAを解散させ、一からやり直す。お前の名前は?」

夏は翔太郎とフィリップに礼を言いもう一度やり直すと誓うと陸に名前を聞いた。

「神谷陸、世界を救いし仮面ライダーだ。よろしく夏」

「俺は大道夏、エターナルだ!よろしくな!」

陸は手を出し夏も手を握り握手した。

「悪いがEXAは解散する!だがいつか復活させ!誰かを助ける様な組織を作る!だからその時はまた一緒に組織で働かないか!?」

 

「もちろんです!」

 

「またよろしくお願いします」

 

「俺は貴方に着いて行く」

部下たちはそう言い何処かに去っていき春は夏の隣に行く。

「じゃあなお前ら!また会おう」

夏はまた部下達と再開し組織を作ろうと誓う。

 

「お前は来れからどうするんだ?」

 

「俺はこれから罪を償う」

 

「鳴海探偵事務所で働かないか?俺たちが本当の仮面ライダーって言うのを教えてやるよ!」

 

「左、フィリップさんよろしくお願いします。」

 

「翔太郎相変わらずのハーフボイルドだね!僕たちの弟子かワクワクするね。夏よろしくね!」

 

「俺も着いて行きます!」

夏と春は翔太郎とフィリップの弟子に成り、仮面ライダーになる為に修行をすることになった。

 

***

「行くのか?」

 

「はい。世界を救う為に」

 

「この借りはまた返させて貰うよ!」

 

「じゃあまた」

 

「ありがとうございました!」

陸はマシンディゴッダーに乗り理沙を乗せ家に向かった。

「ただいま」

 

「ただいま!」

「ご飯は私が作るわ!」

 

「なら俺は食べる用意をする」飯が出来、二人は料理を食べ、食べ終わると写真が一枚出てきて突然絵が変わった。写真の内容は、翔太郎たちと夏たちが仲良く笑顔で働いていた。絵は夜で巨体なドラゴンキャッスルドランが居て、上に仮面ライダーキバが立っている。

「次の世界はキバの世界・・・」

陸はブランクカードを見て言った。



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キバの世界
第八話ファンガイアの王


キバの世界前編です。


キバの世界・・・

「次の世界に着いたわね!」

 

「ああ。この世界はキバの世界だ」

 

「キバの世界?また陸の服が変わっているわ!」

 

「今度の俺の役割は音楽家だな」

陸の服装はスーツを着ていて、バイオリンを持っていた。

 

「とりあえず辺りを見てみるか?」

 

「えぇ!」

二人は歩いて辺りを探索していた。

 

別の場所では・・・

「渡!」

 

「うん!行こうキバット!」

渡はバイクに乗り何処かに向かった。渡が町に着くとファンガイアが人を襲っていた。

 

「キバット!」

 

『キバって行くぜ!』

 

「変身!」

渡は仮面ライダーキバに変身しタートルファンガイアに向かって行った。

「人間を襲うのは止めろ!キングが人間を襲うのは禁止にしていたはずだ!」

 

「そんなこと知った事か!俺様は人間のライフーを食べるのだ!」

 

「そうか。なら倒すしか無いか!」

キバは三つのフエッスルを出しキバットに吹かせた。

『出血大サービスだ!ドッガハンマー!ガルルセイバー!バッシャーマグナム!』

キバはドガバキフォームに変身する。

 

『渡!速攻で決めろよ!』

 

「分かった」

タートルファンガイアに向かって行き、攻撃するがダメージが無く。何回か攻撃をするが時間だけが過ぎる。

「やばい時間が」

キバはキバフォームに戻った。その時バイオリンを引く少年と少女が歩いて来る

 

『あいつバイオリン上手いな!』

 

「そうだねってここは危ないよ!早く逃げて!」

 

「お前からはキバと同じ匂いがする!お前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!変身!」

陸はディゴッドに変身しキバに近ずいた。

「ここは俺に任せて」

 

「ありがとう!だけど君は?」

 

「仮面ライダーディゴッド」

ディゴッドはタートルファンガイアに立ち向った。

「はぁ!」

ライドセイバーでタートルを斬るが全く効かない。

 

「無駄!無駄!」

 

「新しい力を使うか、変身!」

<<ファイナルカメンライド・・・ダブル>>

<<エクストリーム>>

光がディゴッドを包み変身音がなり、光が消えるとディゴッド・ダブルサイクロンジョーカーエクストリームに変身しプリズムビッカーを装備し斬りかかる。傷を負わせ怯んだ隙にカードを装填する。

 

「これで終わらせる」

<<ファイナルアタックライド・・・ダ・ダ・ダ・ダブル>>

 

「ダブルエクストリーム!」

ダブルサイクロンジョーカーエクストリームの必殺技ダブルエクストリームが決まりタートルは爆発した。

「君は一体何者なの?」

渡は変身を解き、何者なのか聞く。

 

(奏さんにそっくりだ…)「俺は神谷陸ですよろしくお願いします」

 

「私は海東理沙です!よろしくお願いします!」

 

「僕の名前は紅渡よろしくね」

 

「実は・・・」

陸が旅の事を説明する。しばらく時間が過ぎ説明が終わった。

 

「そういうことか」

 

「この世界のことを教えてくれませんか?」

 

「この世界では少し前からファンガイアと人間は共存出来る様になったんだ!キングの大河兄さんが人間を襲ってはいけないと掟を作って基本は襲わないけど、さっきの様にライフエナジーをファンガイアが食べようとするやつもいる。けど、今大河兄さんが人工のライフエナジーを開発しているんだ。だからライフエナジーの問題は直ぐに解決出来ると思う。良かったら洋館に来ない?」

 

「はい」

 

「行かさせてもらいます!」

陸たちは洋館に向った。

 

 

 

そのころ違う場所では・・・

 

オーズの世界で幻獣グリードを復活させた謎の男が古代のファンガイア。エンシェントファンガイアを復活させる。

 

「復活しろエンシェントファンガイア!」

 

「がぁ!!」

 

???「目的は達成した。ディゴッドを倒してこい!」

 



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第九話共存

キバの世界後編です。


洋館・・・

陸たちは洋館に着き渡のバイオリンを聞いている

「凄く上手です」

「凄く上手ですね!」

二人は感想を言う。

「ありがとう。神谷君と海東ちゃんにもバイオリンを教えるよ」

渡は二人にバイオリンを教え時間が過ぎると突然町が爆発しファンガイアが町を襲っていた

「町が爆発した!?」

 

「理沙はここにいてくれ。行きましょう紅さん」

 

「えぇ!」

二人が町に着くと巨大なドラゴンが町を襲っていた

『あいつはエンシェントファンガイア!』

 

「キバット あのファンガイアの事を知っているの?」

 

『あぁ!あいつは昔キバとダークキバ二人がかりでやっと封印できたファンガイアだ!厄介だぜ!』

「だけどあいつを倒さないと」

 

「世界を守る為に絶対に倒す」

二人は変身し立ち向かうが衝撃波でキバを吹き飛ばしディゴッドに炎を吐き攻撃し倒れる。二人は直ぐに立ち上がり、キバは最終形態エンペラーフォームに変身し立ち向かう

「何故そこまでして戦う?」

 

「この人はファンガイアとの共存の為に戦うからだ」

 

「人間とファンガイアの共存なぞ不可能だ。ファンガイアは人間のライフエナジーを求める」

 

「それでもこの人は、人とファンガイアとの共存を諦めない。人とファンガイアのために戦っている、それが王の資格だ!」

 

「お前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」

するとライドセイバーからキバ関係のカードが飛びだした

「行こう渡さん」

 

「うん!行こう陸くん!」

ディゴッドはカードを一枚装填した

<<ファイナルフォームライド・・・キ・キ・キ・キバ>>

ディゴッドはキバエンペラーフォームを巨大な弓矢エンペラーボウガンに変形させ構えてからカードを一枚装填する

<<ファイナルアタックライド・・・キ・キ・キ・キバ>>

 

「ディゴッドダーク!」

 

『キバっていくぜ!』

エンシェントファンガイアは必殺技ディゴッドダークをくらい苦しそうにする。

 

「お主には出来るのか?人間とファンガイアの共存を」

 

「僕なりに頑張ってみるよ」

 

「お主達の、人間とファンガイアの未来が平和があるように祈るぞ。がぁぁ!!」

エンシェントファンガイアはそう言って爆発した。

 

***

戦いが終わり陸たちは旅館に戻る

「もう行くの?」

 

「はい。まだ世界を救ってないので」

 

「お世話になりました!」

 

「旅の中で君たちの音色を作っていってね!」

 

「はい!」

 

陸達は家に戻る。家に帰るとご飯を食べ、食べ終わると突然絵が変わり写真が現れる。写真は渡とキバットが笑顔で写っている写真と絵は十三枚のスペードのカードがブレイドとカリスの周りに描いてあった。

 

「次はブレイドの世界・・・」




キバの世界はこれで終わりです!設定についてですが、他のライダーの世界はクウガ〜ダブルまでは数年後の設定です!次の世界はブレイドの世界。剣崎一真がジョーカーになって数年後の話です。


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ブレイドの世界
第十話切り札


今回はブレイドの世界の話です。登場人物とオリジナル仮面ライダーの設定をのせました。良かったら見て下さい。


陸たちがブレイドの世界に着くと陸の服装が変わっていて、私服にエプロンを着ていた。

陸がポケットの中を探るとハカランダーのスケジュール表が入っている。

 

「今度の役割は店員だな。俺は店に行くけど理沙はどうする?」

 

「私は違う場所にこの世界の情報を探してくるわ」

 

「分かった。気をつけて」

 

「ありがとう!陸も気をつけてね!」

 

陸サイド

陸はバイクに乗りハカランダーに向かう。

 

ハカランダ・・・

「貴方が今日からバイトに入ってくれる神谷陸君ね!私は店長の栗原春香よ。よろしく!」

 

「神谷陸です。よろしくお願いします」

二人が仕事をしていると青年と少女が帰って来た。

「ただいま!」

 

「ただいま帰りました」

 

「お帰り!二人とも紹介するわね!今日からバイトしてもらう神谷陸君よ!それでこっちが私の娘の栗原天音と家に居候している相川始さんよ!」

 

「よろしく栗原と相川さん!」

 

???「始!」

 

「(剣崎!?)あぁ」

始は世界と自分を守った友と陸が似ていて驚く。

 

「よろしくね!私の事は天音で良いよ神谷君!」

 

「なら俺のことも陸で良いよ天音!」

三人の紹介も終わり陸たちも働きだした。

 

「店員さんコーヒー 1つお願いします!」

 

「分かりました!」

 

「店員さんショートケーキとホットコーヒー1つ」

 

「分かりました!」

 

「陸君これもお願い!」

 

「はい!」

元から客がいたが陸が働いていたのでいつも以上にお客が来ていた

「あの子カッコ良くない?」

 

「カッコ良いね!」

 

「今日はいつも以上にお客さん多いね!」

 

「陸君がいるからね!」

 

「春香さん俺も手伝います」

 

「よろしく始さん!天音も手伝って!」

 

「はーい!」

始が働く事によってまたさらに客が増え遂には材料が無くなり今日は店を閉めた。

 

「陸君お疲れ様!実は……明日天音の十四歳の誕生日なの。良かったら陸君も誕生日会に出ない?」

 

「はい、俺も参加します。だけど俺の幼馴染も誘って良いですか?」

 

「良いわよ。天音もお祝いしてくれる人が多いほうが嬉しいと思うし、今から明日の材料を買いに行こうと思っているんだけど陸君も手伝ってくれるかしら?」

 

「はい。俺も手伝います」

陸達は町に向かう。

 

 

理沙サイド・・・

 

陸達が働いている間 理沙は本屋によりこの世界の仮面ライダーの情報を探す。そして一冊の本を見つける。この世界のベストセラーの本 [仮面ライダーという名の仮面]という本だ。理沙はその本を読み終わると作家 白井虎太郎の家に向かって行った。

 

ピンポン!

 

「こんにちは!」

 

「こんにちは!どうしたの?」

 

「実は……」

理沙は事情を説明すると

 

「ふーん異世界の仮面ライダーか!興味深いね…分かった協力するよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ただし取材させてもらうよ!最近話のネタが思いつかないからね!」

理沙はどうしようか考え言う。

 

「陸に聞いてからで良いですか?」

 

「聞いてからで良いよ!とりあえず姉さんの所にいる始を当たってみようよ!」

虎太郎は姉の春香に電話するが出なかった

 

「ごめん姉さん電話出ないやぁ。そういえば明日の天音ちゃんの誕生日会の用意を買いにいくって言ってたっけ!今から町に行ってみようよ!」

 

「分かりました!」

理沙は虎太郎と一緒に車に乗り、相川始に会いに行く。

 

 

 

陸サイド

 

陸達は町に着き、買い物の半分が終わると休憩していた。

陸と天音は始達より遠くで話している。

「陸君は好きな人っているの?」

 

「俺はいないよ」

 

「もったいないなぁ~ 陸君の事好きな人いっぱいいそうなのに!」

 

「そんな事無いよ。天音はどう何だ?」

 

「私は始さんだよ!ずーと前から好きなんだ。いつか私が大人になったら好きって言うんだ!」

 

「頑張れよ」

 

「ありがとう!」

二人の話しが終わりまた買い物を開始した。全部の買い物が終わり帰ろうとすると前から理沙と虎太郎が歩いて来た。

 

「陸!何でこの町にいるの!?」

陸と理沙は今の状況を話す。

 

「話しは終わったかな?」

 

「はい。確か貴方は白井さん?」

 

「虎太郎で良いよ!君の事は陸って呼ぶからさ!」

 

「分かりました」

 

「じゃぁ、後で君の事取材させてもらって良いかな?その代わり協力するよ!」

 

「大丈夫ですよ」

陸が答えると突然怪物が町を襲っていた。

 

「あれはアンデッド!皆隠れて!」

 

「カテゴリー2、カテゴリー3、何故あいつ達がいる…天音ちゃん!春香さん!」

始が持っているヒューマンアンデッドのカード以外のカテゴリー2とカテゴリー3が町を襲っていた。始は天音達を安全な所に避難させる

 

「理沙、安全な場所に避難しててくれ。相川さん、理沙達をお願いします」

 

「お前はどうする?」

 

「俺は戦います」

陸はバックルを取り出し腰に装着してカードを装填しバックルを閉じ

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

陸は仮面ライダーディゴッドに変身

する。アンデッド達はディゴッドが危険という事が分かり襲いかかってきた。

 

「はぁっ!」

ディゴッドはライドセイバーで吹き飛ばしアンデッドは封印の状態になる。

 

(この世界のライダーはアンデッドの力を使い戦う。だから倒したらまずいな。どうするか……)

ディゴッドはアンデッドをどうするか考えていると、

始が天音達に見えない様にカードを投げ封印する。陸は変身を解き理沙達のいる所に戻る。

 

「神谷、お前は一体何者だ?」

陸は始達に旅の事を話す。虎太郎も自分達の戦いの事を陸に教える。

「もう一回聞いてもビックリだよ!早く旅の事や陸君の事を取材したいよ!」

 

「陸君も仮面ライダーだったなんてびっくりしたよ!」

陸達が話しをしていると謎の三人組が陸に話しかける。

「君が謎のライダーですか?」

 

「そうですけど貴方たちは?」

 

「僕の名前は志村純一、仮面ライダーグレイブ。そしてこっちが」

 

「三輪夏美、仮面ライダーラルクよ!」

 

「禍木慎、仮面ライダーランスだ!」

 

「俺は仮面ライダーディゴッド、神谷陸です」

 

「そして貴方がジョーカーですか?」

 

「それがどうした」

 

(始さんの事をジョーカーって言うけどジョーカーって一体何なの?)

 

 

「封印させてもらいますよ!変身

!」

<<オープンアップ>>

 

「虎太郎。天音ちゃんと春香さんを頼む!」

 

「理沙の事もお願いします!!」

 

「分かった!姉さんたちを避難させるよ!君たちも気をつけて!」

純一は仮面ライダーグレイブに変身し始に襲いかかるが陸がライドセイバーを使い止める

 

「なぜ相川さんを襲うんですか?」

 

「ジョーカーだからです。この人を放って置いたら世界が大変な事になります」

 

「話しは聞いた。だがこの人を封印したらまたバトルファイトが始まり世界が終わる」

 

「心配には及びません、世界が終わる前にもう一人のジョーカーも封印すればいい。君にも強力して欲しいのですが?」

 

「変身!」

陸はディゴッドに変身し始の前に立つ

「協力してくれますか?」

 

「断る」

グレイブは協力するかをディゴッドに聞くとディゴッドは始を守る様に立ちふさがる。

「なら力ずくで封印させてもらいます。夏美!慎!」

 

「あぁ!変身!」

 

「ええ!変身!」

仮面ライダーラルクと仮面ライダーランスに変身しディゴッドに襲いかかる。

「力ずくか、ならこっちも力ずくでいく」

 

カッキン!カッキン!

ディゴッド達はは斬り合う。ディゴッドはカードを装填する

<<アタックライド・・・スラッシュ>>

「はぁっ!」

ディゴッドはスラッシュでラルクとランスを吹き飛ばし二人は変身が解けた。

「今です!」

そのスキにグレイブがディゴッドに斬りかかった

「くっ!」

ディゴッドは倒れ、グレイブが始に斬りかかろうとすると……

「止めろ!」

ディゴッドは直ぐ立ち上がりライドセイバーで受け止める。

「しつこいですよ!」

 

「絶対にこの人を封印させない。変身!」

ディゴッドはカードを一枚装填する

<<ファイナルカメンライド・・・キバ>>

ディゴッドはディゴッド・キバエンペラーフォームに変身した

「姿が変わった!?」

 

「はぁっ!」

ディ・エンペラーはグレイブに殴りかかる

 

「くっ!」

グレイブに拳が当たり、グレイブは怯む。その隙にディゴッドはカードを一枚装填した

<<アタックライド・・・ザンバットソード>>

魔剣・魔皇ザンバットソードを呼び出し装備する。

「はぁ!」

 

「はぁ!」

二人は斬り合っていると、グレイブの剣が割れる。ディ・エンペラーはザンバットソードをグレイブの身体に当てて止める。

グレイブ達は変身を解きディエンペラーも変身を解いた。

「参りました。今回は封印するのを諦めます。行こう二人とも」

そう言い純一たちは何処かに消えて行ったのだった。

 

「神谷すまない」

 

「貴方は悪い人には見えない。何故なら貴方は人間が好きだから。あの二人が大切だからそうですよね?’’始’’さん」

陸は始に笑いかけると始は剣崎と似ている事にびっくりした。

「始お前は人の中で生きろ!俺は運命と戦う!そして勝ってみせる」

 

「(この子は剣崎に良く似ている。この子なら剣崎を助けれるかも知れない!)そうだな陸」

二人が話をしていると隠れていた天音と春香出てきた。

「始さんは人間じゃないの?」

 

「天音ちゃん!何でその事を!?春香さんも!?」

 

「ごめんね。天音が始さんの所に戻るって言うから着いて来たら話が聞こえて」

陸と始が話をしている時に天音と春香は聞いていた。始は自分の事を全て話しそして始は何処かに去ろうとする。

「すみません。俺は人間じゃないだから貴方達を巻き込みたくないので家を出ます。」

春香が止めようとすると、天音が始に抱きつく

「待って始さん!私は始さんが人間じゃなくても気にしないよ!今は始さんの事を知れて凄く嬉しい!だから一緒にいて!」

「私も天音と同じ気持ちよ」

 

「ありがとう。天音ちゃん、春香さん」

二人は始を受け入れた。そして陸達は避難していた理沙と虎太郎と合流する。

「陸お疲れ様!」

 

「ありがとう理沙」

 

「始これからどうするんだい?」

 

「橘と睦月を呼んで協力してもらう」

 

「二人は僕が呼んどくよ。だから君は姉さんと天音ちゃんと一緒にいてあげてよ!」

 

「あぁ、すまないがそうさせてもらう」

陸と理沙は始達と別れ家に帰った

「今からご飯を作るから待っててね!」

 

「分かった」

陸は待っている間に食べる用意をしてしばらく経つと料理が出来た

「今日はカレーなのか」

 

「今日はカレーにしてみたのよ!味はどう?」

ぱっく

陸は一口食べると

「凄く美味しいよ!」

「良かったわ 陸の口にあって!」

陸はカレーの感想を言い理沙は頬を赤くしながら言う。

「ご馳走様!」

二人はご飯を食べ終わり陸は後片付けをする。

「お休み」

 

「お休み!」

二人は部屋を別れ別々の部屋で眠る。

 

 

二人が眠っている間別の場所では純一達が話をしていた。

???・・・

 

「チーフあの謎のライダーとの交渉は残念ながら決別しました」

 

???「あぁ俺も見ていた。だがあの子の力は絶対に必要になる。だからまた明日交渉してきてくれ。」

 

「分かりました。明日夏美、慎ともう一度交渉してきます!」

 

???「頼む。後始には手を出さないでくれ」

「何故ですかチーフ?ジョーカーを倒したら世界は平和になるのに!」

 

???「命令だ」

 

「…分かりました」

こうして一日は終わった。

 



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第十一話運命

ブレイド後編です。


 

「おはよう理沙」

 

「おはよう陸!」

二人は朝飯を食べハカランダーに向かう

 

ハカランダー・・・

 

「おはようございます」

 

「おはようございます!」

 

「おはよう陸君、理沙ちゃん!」

 

「おはよう陸君、理沙ちゃん!陸君今日もお願いね!」

 

「はい!」

陸は店で仕事をし、理沙は天音と話をしながら陸を手伝っていると、虎太郎が知らない男を連れて来ていた。

 

「陸君、理沙ちゃんおはよう!」

 

「おはようございます」

 

「おはようございます!」

 

「この人は前の戦いで活躍した仮面ライダーレンゲルだよ!」

 

「白井さんそんな活躍なんてしてないですよ!俺は上城睦月よろしく!」

 

「俺は神谷陸です。よろしくお願いします」

 

「私は海東理沙です!よろしくお願いします!」

陸たちは自己紹介が終わり今の状況を話していると町で戦った三人のライダーが店に入り注文をする。陸は注文を持っていった。

 

「何の用ですか?」

 

「陸君僕たちのアジトにきてくれませんか?チーフが君を待っています」

 

「断ります。それに貴方達は始さんを封印するつもりですよね?」

 

「封印する事はもう無いわ」

 

「橘さんから封印するなって言う命令だからな!」

 

「橘さんがアジトにいるんですか!?」

 

「はい、いますよ!橘さんは四年前から今までずっと戦っています!」

 

「陸君どうですかアジトに来てくれませんか?」

 

「……分かりました行きます。でも条件が有ります」

 

「条件は?」

 

「始さん達も連れて行って下さい」

 

「……分かりました。では着いて来て下さい」

陸たちは純一に着いて行く

 

 

BOARD・・・

 

「ここがBOARD…」

 

「久しぶりだな睦月、始」

 

「お久しぶりです橘さん!」

 

「久しぶりだな橘」

 

「君が神谷だな?俺は橘咲夜」

 

「俺は神谷陸です」

 

「橘さん何故アンデッドが復活したんですか?」

 

「四年前俺たちの戦いは終わったはずだった。だが始や剣崎の他にジョーカーがいたとしたら?」

 

「そのジョーカーがアンデッド達の封印を解いたと?」

 

「ああそれであっている。俺達がカードを永久に封印しようとするとジョーカーが現れ、半数以上のアンデッドの封印を解いた」

 

「だがアンデッドの気配は今までしなかった」

 

「あのジョーカーは完全に気配を消し、アンデッドたちを従えている。ジョーカーの目的はカテゴリーKを四枚集めて融合させ最強のアンデッドになる事だ。そしてカテゴリーKの3枚は志村がもっている」

 

「何で俺達を呼んで来れなかったんですか?」

 

「お前たちの変身に必要なカードも封印が解かれている。それにジョーカーの力を余り使わせたく無い。神谷俺たちに力を貸してくれないか?」

 

「分かりました。協力します」

話し合いが終わるとアンデッドサーチャーの警報が鳴る

 

「お前達向かってくれ。睦月!」

橘はベルト、レンゲルクロスを投げる

「ありがとうございます!」

陸達はアンデッドがいる場所に着くと始、睦月以外は変身しアンデッドに向かって行く。

「はぁっ!」

<<アタックライド・・・イリュージョン>>

ディゴッドは分身しアンデッドを斬っていく。アンデッドは封印出来る状態になり始と睦月はカードを投げる

「カテゴリーAこれで俺たちも戦える!変身!」

 

「変身!」

二人もカリスとレンゲルに変身して陸達と一緒に戦い封印していく。だがアンデッドはまだまだ沢山いた

 

「まだこんなにいるのかよ!」

 

「ほらほら弱音吐かない!」

 

「流石に多いです!」

 

「こんな所で諦めるか」

ランス、ラルク、レンゲル、ディゴッドの順に話す。

陸たちが戦っていると突然青いジョーカーがアンデッドたちを封印していく。

「剣崎さん!?」

 

「剣崎……」

青いジョーカー、ブレイドジョーカーはアンデッドを全て封印すると何処かに行き陸達は変身を解いた。

 

「俺 剣崎さんと話して決ます」

 

「頼む」

 

陸はブレイドジョーカーを追いかけ行く。

「相川さん、俺達も行かなくて良いんですか?」

 

「あいつは剣崎に似ている、だからあいつに任せた方が良い。俺たちはカテゴリーKとジョーカーを封印する事を考えるぞ」

「分かりました!」

陸はブレイドジョーカーに追いつき話しかけた。

「貴方が剣崎一真さんですか?」

ブレイドジョーカーは剣崎一真の姿に戻る。

 

「あぁ!だけど君は?」

 

「俺は神谷陸、仮面ライダーディゴッドです。実は……」

陸は旅の事を話す。

 

「色々な仮面ライダーの世界か」

 

「一緒に戦って来れませんか?皆が剣崎さんを待っています」

 

「無理だ俺と始は会っては行けない」

 

「事情は聞きました、だけど皆には剣崎さんが必要何です!」

 

「それでも駄目だ」

 

「俺は貴方の事を英雄だと思っています。始さん達を救い、世界を救った。だけど貴方が救ったのは体だけだ。心を救って無い。本当に救うっていうのは体と心全てを救う事です」

 

「だけど俺が皆の所に戻ったら!」

 

「約束します。もし剣崎さんが暴走したら俺が絶対に止める。それに俺に考えがあります。だから受け取って下さい貴方のベルトを」

陸は橘から預かったブレイバックルを渡す。

 

「ありがとう神谷!」

陸は一真を説得し終わりボードに戻ろうとすると突然スペードのカテゴリーKコーカサスアンデッドが襲いかかってきた。

 

「お前は!?」

 

「久しぶりだねブレイドあの時の借りを返させてもらうよ!」

 

「剣崎さん」

 

「ああ分かってる!でもここは俺に任せてくれ!変身!」

<<タンアップ>>

一真は仮面ライダーブレイドに変身し立ち向かっていく。二人は斬り合いブレイドが一太刀あびせる。

 

「何でカードも使わずにこんなに強いんだ!?」

 

「前にも言ったはずだ!例えカードが一枚も無くても、俺にライダーとしての資格があるならお前を封印出来るはずだと!」

 

「剣崎さん!」

陸はライドセイバーを一真に渡す

「ありがとう!はぁっ!」

ブレイドはブレイラウザーをコーカサスアンデッドに突き刺し、ライドセイバーで斬る。コーカサスアンデッドが封印出来る状態になるとブレイドはカードを投げ封印した。一真は変身を解除し陸の所に戻る。

 

「お疲れ様です」

 

「ありがとう助かったよ!」

一真はライドセイバーを返し陸と一緒にBOARDに戻る。

 

 

 

BOARD・・・

「ただいま戻りました」

 

「久しぶりだな皆!」

始たちは剣崎が帰って来た事に驚き喜んだ。

「剣崎!」

 

「帰って来たのか!?」

 

「おかえりなさい剣崎さん!」

 

「ただいま!」

陸たちはカテゴリーKを封印した事を伝え橘に渡す

「後はもう一人のジョーカーを封印するだけだ」

ダークローチが現れ橘からカテゴリーKを奪い純一に渡す

 

「やっとこの時が来ましたよ!」

 

「何の真似だ志村!」

 

「ずーと待っていたんですよカテゴリーKが揃う日を!」

 

「どう言うことだよ純一!?」

 

「何で純一!?」

 

「やっぱり純一さんがジョーカーだったんですか」

 

「陸君にはやはり分かっていましたか

 

「くそ!」

 

「純一!」

慎と純一は向かって行くが、純一に気絶させられた。

「どうです僕と一緒に世界を支配しませんか?」

 

「断る」

 

「そうですか残念です」

純一はカテゴリーKカードを合わせるとフォーティーンのカードが出来、カードを使いジョーカーの力で純一はフォーティーンになる。陸たちは変身しフォーティーンに立ち向かって行く。

 

「はぁっ!」

ディゴッドたちは立ち向かうがフォーティーンは強く変身が解けた。

 

「俺には勝てないそれが運命だよ?」

 

「この人はずっと運命と戦って来た。世界を親友を守る為に。そんな凄い人がお前に負けるはずが無い!お前に勝てないっていうのが運命なら俺達はその運命と戦い勝ってみせる!」

 

「何者何ですか君は?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ。変身!」

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

陸達はライダーに変身する。ブレイドはカードをアブソーバーに読み込みカリスはカードを使う。

<<エボリューションキング!>>

ブレイドとカリスはキングフォームとワイルドカリスに変身した。

「行こう一真さん、始さん」

 

「あぁ!行こう陸!」

 

「あぁ!」

ディゴッドたちはフォーティーンに攻撃しディゴッドはカードを二枚装填する。

<<ファイナルフォームライド・・・ブ・ブ・ブ・ブレイド>>

 

<<ファイナルフォームライド・・・カ・カ・カ・カリス>>

 

「変われ!」

ディゴッドがブレイドキングフォームとワイルドカリスに触ると変形しブレイドは巨大な金色の剣キングブレード、カリスは巨大な黒色の弓矢ワイルドボウガンになる。キングブレードはディゴッドの手元に、ワイルドボウガンはギャレンの手元に行く。

「ジョーカーの力が無くなっている!?」

「どういう事だ?」

 

「これが俺たちの力です」

陸が狙っていたのはジョーカーより更に強い力で抑える事。ファイナルフォームライドの力でジョーカーの力を無くす事だった。

<<ファイナルアタックライド・・・ブ・ブ・ブ・ブレイド>>

 

<<ファイナルアタックライド・・・カ・カ・カ・カリス>>

「ディゴッドゴールドフラッシュ!」

 

「はぁっ!!」

 

「があっ!!」

ディゴッド達は必殺技を当てフォーティーンを倒し、変身を解いた。

 

***

陸達はフォーティンを倒しハカランダーに戻り天音の誕生日パーティーを開く。

「おめでとう天音ちゃん」

 

「おめでとう天音!」

 

「おめでとう!」

始と陸が言い、最後に皆が言う。

「ありがとう皆!」

皆がプレゼントを渡すと、一真がサプライズみたいに入って来てプレゼントを渡す

「おめでとう天音ちゃん!大きくなったなぁ!」

 

「剣崎さん!?」

皆は驚き再開を喜ぶ。時間が過ぎパーティーも終わり陸達は次の世界に行く為に家に戻ろうとした。

「行くのか?」

 

「まだ世界を救って無いので」

 

「陸ありがとう!俺達は君のおかげで救われた。もし君が危ない時は俺達が助けに行く!だから世界を救う旅がんばれよ!」

 

「ありがとうございます。また何処かで会いましょう」

二人は話し別れようとすると始が手を上げたので、陸も手を上げ家に戻る。

 

神谷家・・・

 

「理沙俺決めたよ」

 

「何を決めたの?」

 

「一真さんを見て思った、世界も救うけど悲しい運命で傷ついた人を俺は助けたいって」

 

「陸らしいわね。良いと思うわ!だから私にも出来ることがあったら言ってね!」

 

「ありがとう理沙」

陸は誓いを言い、理沙はその誓いを聞くと頬を赤く染め協力する事を言う。「行こう次の世界に!」

 

「ええ!」

 

陸が絵を触ると写真が現れる写真の内容は一真と始達が楽しくパーティーで笑っていた。絵が突然変わり絵の内容は暗闇の中にファイズとオートバジンが立っている絵だった。

 

「次はファイズの世界・・・」

 




ブレイドの世界はどうでしたか?次の話はファイズの世界です。ファイズの世界では陸たちの新しい仲間が出て来ます!


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ファイズの世界
第十二話夢を守る戦士と海の帝王


ファイズの世界前編です。この世界では新しい仲間が登場します。


陸達はファイズの世界に着く。今回の陸の服装は私服にエプロンを着ている。

 

「今回の役割はクリーニング屋か」

陸はエプロンの中を見ると西洋洗濯舗菊池クリーニングのシフト表が入っていた。

「何処のクリーニング屋なの?」

陸はシフト表を見せた。

 

「早く行きましょう!」

 

「ああ」

陸達はクリーニング屋に向かう。

 

西洋洗濯舗菊池クリーニング・・・

 

「おはよう君が今日から働く神谷君だよね?僕は菊池啓太郎よろしくね!」

 

「神谷陸です。よろしくお願いします」

 

「よろしくね!後そっちの君は?」

 

「海東理沙です!私もここで働かして下さい!」

 

「分かったお願いするよ!神谷君、海東ちゃんよろしくね!」

陸は挨拶を済ませ働く

 

「神谷君今から配達に行くから一緒に着いて来てね!海東ちゃんは店番お願い!」

 

「わかりました」

 

「分かりました!」

陸と啓太郎は配達に行く。

 

「はい、これお願いね!」

 

「はい!」

陸は最初の配達を渡し、順調に全ての配達も渡し終えた。

「お疲れ凄く評判良かったよ!」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃぁ帰ろうか!」

 

「はい!」

陸達はクリーニング屋に戻ろうとすると少女がオルフェノクに襲われていた。

「お前を殺し新たな仲間を増やすぞ!」

 

???(はぁ……めんどくさいなぁ)

 

「オルフェノク!?早くたっくんに電話しないと!」

啓太郎は助ける為に誰かに電話していると陸が助けに入る。

「止めろ」

 

「ふはは!人間ごときが邪魔をするな!」

ドッグオルフェノクは陸に殴りかかるが陸は受け止め殴り飛ばす。

 

「何者だお前は!?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ。変身!」

 

陸は決め台詞を言い仮面ライダーディゴッドに変身した。

 

「こいつには新しい力を使わなくて良いな」

 

「舐めるなぁ!」

ドッグオルフェノクは殴りかかるが、ディゴッドは全て避け蹴りを決め、怯んだ隙にバックルにカードを装填する

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

「ゴッドディメンションキック!」

必殺技が決まりドッグオルフェノクは青い炎がでると砂になった。ディゴッドは変身を解く。

 

「大丈夫か?」

 

???「ありがとう!君の名前は?」

 

「俺は神谷陸。お前の名前は?」

 

「僕の名前は雨宮栞!よろしくね神谷君!」

 

「陸で良いよ、雨宮」

 

「僕の事も栞で良いよ陸君!」

 

「分かったよ栞」

 

「おーい!神谷君大丈夫だった!?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「神谷君少し話があるんだけど良いかな?」

 

「大丈夫ですよ」

 

「じゃぁクリーニング屋で話をしようか!」

 

「分かりました」

 

「危ないから君も送っていくよ!」

 

「僕は大丈夫。じゃあね陸君!」

 

「またな栞」

栞は手を振り何処かに行った。陸達もクリーニング屋に戻る。

 

クリーニング屋・・・

「ただいま!」

 

???「お帰り啓太郎!」

 

???「ああ」

クリーニング屋に戻ると一人の男と一人の女がいた

 

「お帰り陸!」

 

「ただいま理沙。この人達は?」

 

「紹介するね!今日からアルバイトしてくれる神谷陸君。こっちの男性が乾巧、女性が園田真理ここで居候しながら手伝って貰ってるんだ」

 

「神谷陸ですよろしくお願いします」

 

「園田真理だよ よろしくね!」

 

「乾巧」

自己紹介は終わり陸は旅の事を巧達に話す

「違う世界がいっぱいあるのか、たっくん協力して上げようよ」

 

「嫌だね、俺は世界中の洗濯を真っ白にするので忙しいんだ」

巧はバイクに乗り何処かに行く

「ごめんね神谷君」

 

「大丈夫ですよ。俺も巧さんを追いかけます」

陸も巧を追いかけて行く。

陸が追いかけているころ巧の目の前にキャットオルフェノクが現れ巧に襲いかかる。巧は攻撃を避け、ベルトを装着しファイズフォンに変身コードを入力し閉じる。

<<555、スタディバイ>>

 

「変身!」

巧は変身の掛け声と共にファイズフォンをドライバーに装着し巧は仮面ライダーファイズに変身した。

 

「はぁ!」

ファイズは殴り、蹴りどんどん攻撃を当てていき必殺技クリムゾンスマッシュを当てキャットオルフェノクを倒した。ファイズが去ろうとするとさっき陸と出会った少女栞が現れる

 

「キミが裏切り者のオルフェノク君?」

 

「お前は?」

 

「今から死ぬ人に言っても意味ないよ」

栞はベルトをはめ、ツヴァイフォンを取り出しコードを入力する

<<281、スタディバイ>>

 

「変身!」

ベルトに掛け声と共にツヴァイフォンをはめると栞は仮面ライダーツヴァイに変身した。

「はぁ!」

ツヴァイはファイズに殴りかかる。ファイズも攻撃をするが押されていった。

 

「お前は強いよ!だけどなぁ!俺は負けない!」

ファイズはアクセルフォームにフォームチェンジしボタンを押す。

<<スタートアップ>>

ファイズは高速で動きツヴァイに攻撃を当てていく。

 

「アクセルフォームは君だけが変身出来る訳じゃないよ!」

<<200.スタートアップ>>

コードを入力するとツヴァイもアクセルフォームにフォームチェンジした。

二人は高速で動き拳を当て合う。

ツヴァイはファイズを追い詰めていきファイズのアクセルフォームは解けツヴァイが止めを刺そうとする。

するとディゴッド・オーズラトラータが助けに入りツヴァイのアクセルフォームも解ける。ディ・ラトラータはディゴッドに戻る。

「大丈夫ですか?」

 

「悪い助かった」

 

「邪魔しないでよ陸君!」

 

「お前はもしかして栞か?」

 

「そうだよ」

 

「何で乾さんを襲ったんだ?」

 

「オルフェノクの裏切り者だからだよ」

 

「もしかしてお前も?」

 

「……そうだよ、僕もオルフェノクなのさ!さて話しは終わりだね。邪魔をするならキミにも消えてもらうよ」

ツヴァイはディゴッドとファイズに襲いかかる。

 

「乾さん、ここは俺が戦います」

ディゴッドはそう言ってツヴァイと戦う。しかしファイズブラスターフォームと同じ強さのツヴァイに押されディゴッドは倒れる。

 

「陸君僕の邪魔をしないで!そうしたらキミには何もしないから」

 

「断る絶対にこの人は倒させない」

 

「そっか……残念だよ。なら君には消えてもらうよ」

ツヴァイは悲しげに言うとディゴッドにとどめを刺そうとした。ディゴッドはカードをバックルに装填する。

<<ファイナルカメンライド・・・ブレイド>>

音声が鳴ると金色のゲートがツヴァイを吹き飛ばしディゴッドがゲートを通り抜けるとディゴッド・ブレイドキングフォームに変身する。そしてキンブラウザーを装備した。

 

「俺は世界を救う為に負けるわけにはいかない」

ディ・キングはキングラウザーとライドセイバーの二刀流でツヴァイに斬りかかり、ツヴァイはベルトの横に着いている槍型の武器ツヴァイランサーで受けとめる

「僕だって負ける訳けにはいかないよ」

<<レディー>>

ツヴァイはベルトからツヴァイメモリーを外し、ツヴァイランサーに装備する。するとビーム型の槍になり、変幻自在に伸びる。二人は武器を打ち合い互角の戦いをくり広げた。

「終わらせる!」

 

<<アタックライド・・・フォーカード>>

ディキングの前に四枚のゲートが現れ、キングラウザーでゲートを斬りながらツヴァイを斬る。ツヴァイはガードするが予想外の威力にツヴァイランサーを落とした

「しまった!」

 

「俺の勝ちだ」

 

???「ふん!」

ディゴッドがキングラウザーをツヴァイに当ててると謎のオルフェノクが現れディ・キングを攻撃しディゴッドに戻る。

「助かりましたアーク様!」

ツヴァイは謎のオルフェノクに礼を言う。

「アーク?」

 

「お前はやっぱり生きてやがったのか!?」

 

「久しぶりだな裏切り者のオルフェノクよ」

 

「乾さんあいつは何者ですか?」

 

「あいつはオルフェノクの王。アークオルフェノクだ」

 

「お前達に倒され復活の時を待っていた。そして時間がかかると思っていたがある組織のおかげで復活できた」

 

「ある組織?」

 

「ハイパーショッカーと言う組織だ。ではお前達には消えてもらおう。栞は手を出すな」

 

「分かりました」

アークオルフェノクはディゴッドとファイズに襲いかかりアークオルフェノクの強さに二人は追い詰められる。

「どうします?」

 

「俺が時間を稼ぐその間にお前は逃げろ」

 

「なら俺が時間を稼ぎます。それに今の乾さんの身体じゃ無理だ」

陸が言うよに巧の手からは砂が落ちていた。アークオルフェノクは更にディゴッド達に攻撃しディゴッドは立ち向かいながら言う。

「早く!」

 

「……悪い。生きて帰ってこいよ!」

 

「逃がさぬ!」

 

「お前の相手は俺だ」

アークオルフェノクはファイズに攻撃を仕掛けるがディゴッドがアークオルフェノクに攻撃しファイズはその間に逃げた。

 

「逃げられたか、ならばお前を殺し裏切りのオルフェノクを追いかけるとしよう」

 

「そう思い通りになるかな?」

バックルに一枚カードを装填した

<<真・ファイナルカメンライド・・・ダブル>>

ディゴッドを風が包み込みダブルの最強形態、ディゴッド・ダブルサイクロンジョーカーゴールドエクストリームに変身した。

 

(今の俺だと真・ファイナルカメンライドは三分しか変身出来ない。だから早く勝負をつける)

 

「確かに強い力を感じる。面白い」

ディ・ゴールドは立ち向かうと攻撃を当てていく。

アークオルフェノクを追い詰め、決着を付ける為にディ・ゴールドはカードを装填する。

<<ファイナルアタックライド・・・ダ・ダ・ダ・ダブル>>

 

「ゴールドエクストリーム!」

空に飛び上がり必殺技ゴールドエクストリームをアークオルフェノクに当てた。

 

「直ぐに復活しお前たちを殺しに行く覚えておけ」

 

「じゃぁね陸君!」

アークオルフェノクはそう言って倒れ、ツヴァイは何処かにアークオルフェノクを運んで行った

 

「はあ、はあ、何とかあいつを倒したか」

陸は変身を解くとクリーニング屋に戻る。

「お帰り陸!」

 

「ただいま。乾さんはどうですか?」

 

「今はたっくんベッドで寝てるよ。一体何があったの!?」

 

「オルフェノクの王が復活して乾さんを狙って襲って来たんです。」

 

「オルフェノクの王!?あいつが襲って来たの!?」

「はい。何とか倒せたけど多分復活する」

陸はそう言いながら何処かに行く

 

「神谷君何処に行くの!?たっくんがこんな状態なのに!」

 

「陸には何か考えがあるんですよ」

 

「理沙ちゃん神谷君の考えって?」

 

「分かりません。だけど絶対に大丈夫です」

理沙は迷い無く答える。

 

スマートブレーン秘密研究所・・・

陸はスマートブレーンの秘密研究に忍びこんでいた。。

 

(早く乾さんの薬を見つけないと)

どんどん先に入って行き探索を続ける。陸は目的の物を見つけた。それはオルフェノクの寿命を上げる薬だった。オルフェノクの寿命を上げる薬と注射器を何個かポケットに入れる。

(よし、脱出するか)

 

「僕たちのアジトで何しているのかな?陸くん」

脱出しようとすると栞が現れた。

 

「何でここに栞が?」

 

「ここは僕たちのアジトだよ!まあ良いやぁ。お前達!」

 

「はい!」

三体のオルフェノクが陸に襲いかかり陸はディゴッドに変身し応戦するが動きが鈍く攻撃を何発かくらった。

「やっばりきついな」

 

「やっぱりアーク様との戦いの疲れがあるんだね!今の君だったらこの人たちだけで十分だよ!」

栞は奥に戻って行き、オルフェノク達はディゴッドに襲いかかる。すると外からマシーンディゴッダーがバトルモードになり助けに入る。

「助かった。速攻で終わらせるぞ」

ディゴッドとディゴッダーは三体のオルフェノクを倒しクリーニング屋に戻る。

 

「陸!お帰りなさい!」

 

「理沙これを乾さんに打ってくれ」

 

「分かったわ!」

陸はソファーに座り休み、理沙は陸から受け取った薬を巧に打つ。すると巧はさっきまで苦しそうだったのが嘘の様に楽そうに寝ている。

 

「巧…良かった、もう大丈夫そうね。ありがとう陸君」

真理がソファーの方を見ると陸は疲れが出てきたのか寝ていた。

 




登場人物紹介と仮面ライダー紹介です。設定集にも追加しておきます。良ければ観て下さい。

キャラ&仮面ライダー紹介
雨宮栞//仮面ライダーツヴァイ
ニックネーム
しおりん
性別

年齢
15歳

スタイル
瘦せ型
髪型
水色の髪でベリーショート
外見的特徴
特に無し
服装
赤色の少年ぽい服。
アクセサリー
ツヴァイドライバー

性格
明るい

職業
中学生?

経歴
両親に捨てられ餓死したが栞はオルフェノクとして蘇った。自分を捨てた両親を恨み何も助けてくれなかった人間を恨んでいる。アークオルフェノクに着いていき人間を支配しようと考えるが陸に心を惹かれアークオルフェノクを陸と一緒に倒す。陸の旅に着いて行き人間を少しずつ人間を信じている

家族
父親と母親がいたが捨てられる。

趣味
お昼寝

特技
運動が得意。逆に勉強は苦手。
能力
戦闘力が高い
一人称

二人称
キミ
セリフ
僕は雨宮栞よろしく

目的
陸と一緒に旅をして人間の事をもっと知る。
本質
常に明るく全てを楽しもうとするマードメーカー的存在。しかし戦闘中は冷静で冷酷になる。
課題
自分の中にある人間への恨みを克服する。











仮面ライダーツヴァイ
変身者・・・
帝王のベルトの一つ海のベルト、ツヴァイベルトとツヴァイフォンを使う事で変身した仮面ライダー。ファイズブラスターフォームと一緒ぐらいのフォトンブラッドがあり普通のオルフェノクが近づくだけで消滅する。普通のオルフェノクでは変身出来ない。変身する資格が無い者が変身すると消滅する。
変身コードは「281」
ツヴァイフォンにコード「103」を入力すると単発で水色のフォトンブラッド光弾を発射するシングルモードと「106」を入力すると水色光弾を三発発射するバーストモードがある。「200」十秒間だけ超速で移動出来るツヴァイアクセルフォームに変身できる。
専用武器
ツヴァイランサー
水色の槍、ミッションメモリーを指すと水色のビームの槍になり自在に伸ばしたりできる。
ツヴァイポインター
ファイズポインターの色違い。水色のポインター
必殺技技
スカイブルースマッシュ
足にツヴァイポインターを装備しミッションメモリーを差しEnterを押す。水色のエネルギーを相手に当て拘束しキックを決める必殺キック。
スカイブルーランス
ツヴァイランサーにミッションメモリーを差しEnterを押すと槍が分裂し何回も突き刺す必殺技

スカイブルースピアー
ツヴァイランサーにミッションメモリを差しEnterを押す。エネルギーをタメ相手に向け放ち拘束し突き刺す必殺技。



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第十三話戦う事が罪なら

ファイズの世界後編です。


何時間が過ぎ、復活した巧と陸は研究所に向かう。

研究所に着くと栞が待ち構えていた。

 

「やっぱり来たね、陸君」

 

「栞……乾さん、ここは俺が戦います。乾さんはアークオルフェノクを倒しに行って下さい」

 

「分かったぜ。ここは任せた神谷!」

巧は研究所の奥に入って行き、陸と栞は変身し二人は戦う。

 

「何でお前はそんなに泣いているんだ?」

変身前の時栞は笑顔だったが、陸には栞がまるで泣いている様に見えていた。

「別に僕は泣いてないよ」

ツヴァイは拳を振り上げる。しかしディゴッドは拳を避けずに受ける。

「何で避けないのさ!」

 

「お前は戦いたくないんだろ」

 

「何を……」

ツヴァイの動きが止まる。

 

「お前は本当は人と仲良くしたいんだろ!」

 

「うるさい!うるさい!うるさい!じゃぁ僕はどうしたらよかったのさ!人間に僕の正体が分かったら恐れ嫌われる!」

ツヴァイは泣き、がむしゃらに攻撃しディゴッドは攻撃を受け傷を負いながらも前に進みツヴァイを抱きしめる。

 

「大丈夫だ。例え世界が人間が嫌っても、恐れても俺が絶対に栞を守る」

 

「……何で僕の為に傷つきながらそこまでしてくれるの?」

 

「友達だからだ」

 

「友達か……陸君ありがとう」

ディゴッドとツヴァイは戦いを止め研究所の奥に行くとファイズとアークオルフェノクが戦っていた

「大丈夫ですか乾さん?」

 

「あぁ!それよりもういいのかよ?」

 

「はい。後はこいつを倒すだけです」

 

「アーク様ごめん、僕は陸君と人間として一緒に生きて行くよ!」

 

「そうか、お前も人と生きていくのか。ならばここで裏切り者共々殺す」

「はぁぁ!」

三人はアークオルフェノクに立ち向かうが吹き飛ばされる。

 

「人間は弱すぎる。やはりオルフェノクが世界を支配するべきだ」

 

「確かに人間は弱い」

 

「ふん」

 

「でも人間は夢を叶える為に努力し強くなれる この人の様に。この人は人の夢を守る為に戦っている、例え戦う事が罪でも、その罪を背負い戦うそんな人が、人間が弱いわけない!」

 

 

「お前は一体何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ」

 

「お前!」

 

「行こう巧さん」

 

「あぁ、行くぜ陸」

ファイズはブラスターフォームに変身する。するとカードが力を取り戻した。ディゴッドは一枚カードを装填した。

<<ファイナルフォームライド・・・ファイズ>>

 

「変われ」

ディゴッドがファイズに触るとブラスターブラスターに変形する。

「何だこりゃぁ!」

 

「これが俺と巧さんの力だ」

 

「悪あがきを!」

アークオルフェノクが襲いかかって来ると、ディゴッドはブラスターブラスターで冷静に撃ちながらカードを装填する。

<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ>>

 

「ディゴッドブレイカー!」

 

「がぁぁぁ!!!」

ディゴッドが必殺技ディゴッドブレイカーを放ちアークオルフェノクから青い炎が表れ灰になって消えた。

「さようなら、アーク様」

栞は悲しそうに言う。

 

***

戦いが終わり三人は変身を解きクリーニング屋に戻る。

「行くのか?」

 

「はい。次の世界に行きます。世界を救う為に」

 

「雨宮も着いて行くのか?」

 

「うん。僕も陸君の旅に着いて行くよ!」

 

 

「この世界はお前の世界だ。だからまた戻って来いよ」

 

「ありがとう!乾さん!」

 

 

「陸、色々助かったぜ。またな」

 

「はい。また会いましょう」

 

 

 

理沙を連れて二人は家に戻る。

家・・,

「何で雨宮がここにいるのかしら?」

 

「栞も一緒に旅に着いて行く事になった」

 

「僕も陸君達と色々な世界を見て見たいからね」

 

「そういう事ね。分かったわ!これからよろしくね雨宮!」

 

「よろしくね、海東ちゃん!僕の事は栞で良いよ!」

 

「分かったわ栞!私の事も理沙で良いわよ」

 

「分かったよ理沙ちゃん!でもこの勝負は負けないからね」

栞は陸を見ながら言う。

 

「なっ//私も負けないんだから!」

すると写真が現れて絵が変わる。巧達が働いている写真。そして次の世界を表す絵は龍騎とナイトが立ち、回りにドラグレッターとブラックウイングがいる。

 

「龍騎の世界・・・」

陸はブランクカードを見ながら言う。



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龍騎の世界
第十四話戦いを止める戦士と神の怒り


龍騎の世界前編です。この話ではディゴッドのオリジナルフォームが出ます。



何時も通り陸の服装が変わっている。白色のスエット、黄色いジャンバー、白色のジーパンを着ていた。

「今度の役割はジャーナリストか」

 

「陸君の服装毎回変わるの?」

 

「ええ!その世界に合った服装に

変わるのよ!」

 

「OREジャーナルに行って来る」

 

「分かったわ!私達もこの世界の事を調べてみるわ!」

 

「また後でね陸君!」

 

 

陸サイド

OREジャーナル・・・

「今日からバイトで働く神谷陸です。よろしくお願いします。」

 

「俺は大久保だ!よろしくな!陸!」

挨拶が終わり仕事の説明をしようとすると一人の青年が慌ててドアから入って来る。

???「遅れてすいません!」

 

 

「真司!今何時だと思ってやがる!」

大久保はそういうと首を絞めた。

 

「編集長!ギブ!ギブって!」

 

「今日はこれぐらいにしといてやるか。真司この子は今日からバイトしてもらう神谷陸だ!」

 

 

「神谷陸です。よろしくお願いします」

 

「俺は城戸真司!よろしくな神谷!」

 

自己紹介が終わり大久保は陸と真司に仕事内容を説明した。

「真司、陸。この行方不明事件の取材に行ってきてくれ」

 

 

「はい!」

二人は目的地に向かい着くと大家さんに取材をする。

「じゃあ手がかりは無いんですね?」

 

 

「そうですよ」

 

「分かりました。ありがとうございます!」

二人は取材を終え戻ろうとするとキーンという音が聞こえた。すると鏡の中から怪人が現れ人を襲う。

「危ない!」

真司と陸が怪人を突き飛ばし襲われていた人を助ける。

陸は真司を少し見てディゴッドに変身し鏡の中に入った。

「あいつライダーだったのか!?俺も行かなきゃ!変身!」

真司は驚きながら龍騎に変身して陸を追いかける。

 

ディゴッドは怪人三体と戦っていた。

「新しい力使ってみるか。変身!」

<<ファイナルカメンライド・・・ファイズ>>

ディゴッド・ファイズブラスターフォームに変身する。

<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ>>

「ブラスタークリムゾンスマッシュ!」

ディ・ブラスターは三体のミラーモンスターを倒し終わるとミラーワールドから出て行き龍騎も出る。

「神谷!お前ライダーだったのか?」

 

「はい。実は……」

陸は旅の事を話す。

 

「色んな世界があるんだな!それにしても他の世界ではライダーが人を守っているのか!」

真司は驚くも嬉しそうに言う。

 

「この世界の事を教えて下さい」

 

「分かった場所を移動してから話すよ」

陸達は場所を移動する。

 

理沙&栞サイド

陸がオレジャーナルに行った頃。

「ねぇ何で栞はこの旅に着いて来たの?」

 

「僕は幼い時に親に捨てられたんだそして餓死した。」

 

「栞…」

 

「色々な世界を旅して人間の汚さを見て来たんだ。だから人間が憎かったり信用出来ない」

 

「だったら何で?」

 

「陸君に会ってもう一度人間を信じて見たくなったんだ。だから僕は陸君たちと旅して人間の生き方を見るんだ」

理由と目的を話す。

「栞の旅の理由分かったわ!栞、何か困った事があったら言ってね。私たち仲間何だから」

 

 

「ありがとう理沙ちゃん!」

 

「陸にはもう言ったの?」

 

「陸君にはもう言ったよ!」

栞はアークオルフェノクとの戦いを話す。

「陸らしいわね」

 

「陸君優しいからね」

 

 

「陸は何時も無表情でいるから人の事何にも考えて無いと思うけど、優しくて一番人の事を考えているのよ」

 

「そうだね。だから僕も救われたんだ。理沙ちゃんはいつから陸君と会ったの?」

 

「私はお母さんとお父さんが事故で亡くなった時よ」

理沙は過去の事を話しだす。

「理沙ちゃんも何か困った事があったら言ってね」

 

「ありがとう」

二人が探索を続けていると二体のミラーモンスターが現れ理沙達を襲う。

「理沙ちゃん!離れていて。変身!」

栞はツヴァイに変身しミラーモンスターに殴りかかった。

<<レディー>>

「はぁっ!」

ツヴァイランサーにミッションメモリーを指し一体のミラーモンスターに突き倒す。

「ぎゃあ」

 

「しまった!」

もう一体のミラーモンスターが理沙を襲おうとしていた。すると金色のフェニックスがミラーモンスターを鏡の中に引き込む。

「あれは?」

ツヴァイが不思議に思っていると金色のライダーがツヴァイを驚く様に見てから鏡の中に入って行く。何分か過ぎると金色のライダーは鏡の中から出て変身を解く。

???「お前は何者だ?」

 

 

「名前を聞く時は自分からでしょ?」

 

「俺の名前は神崎士郎」

 

「僕は雨宮栞だよ」

 

「さっきはありがとうございました。私は海東理沙です」

理沙は旅の事を話す。

「そういう事か。君たち着いて来てもらって良いか?そこでこの世界の事を話す」

 

「はい!」

理沙たちは士郎に着いていく。

 

喫茶店・・・

陸と真司は喫茶店に来ていた。そして理沙、栞、士郎も喫茶店に着く。

 

「理沙、栞」

 

「陸!どうしてここに?」

 

「陸君!」

陸たちと真司たちは自己紹介と状況を説明する。

「城戸さん。この世界の事を教えて下さい」

 

「この世界ではライダーバトルっていうライダー同士の戦いがあったんだ」

真司は話しだす

「ライダーバトルですか?」

 

「あぁ!」

真司は自分たちの戦いを話す。

 

「こっからは俺が話す。ナイトとの戦いの後、俺はタイムベントで過去に戻った。すると幼くなった俺と妹の結衣が炎の中に閉じ込められていた。そして俺は結衣と家から脱出し親は警察に捕まった。それからは祖母に育ててもらっていた」

「そうするとライダーバトルが起こらずライダーがいないはずじゃ?」

 

「あぁ。本当ならな。だが最近ミラーモンスターが急に現れ人を襲っている。だからカードデッキを作り」

 

 

 

 

「俺がもう一度ライダーに選ばれたんだ。今まで記憶が無かったけど、デッキを触ってから記憶が戻ったんだ!」

するとミラーモンスターが現れる音が聞こえる。

「真司!」

 

「あぁ!神谷行こう!」

 

「行きましょう」

陸たちはミラーモンスターを倒しに行く。

 

「これで終わりですね」

 

「そうだな!」

陸たちは変身してミラーモンスターを倒す。すると音が聞こえる。

<<アドベント>>

ベノムスネーカーが現れディゴッドと龍騎に襲いかる。ディゴッドたちは上手く避ける。

「このモンスターは!?」

 

「久しぶりだな城戸」

 

「浅倉!?」

 

「気をつけろ神谷!そいつは危ないぞ!」

王蛇はディゴッドに殴りかかるがディゴッドは全て避ける。

「お前やっぱり聞いていたとうり面白い。なぁ!もっと本気で来い」

<<ソードベント>>

ディゴッドと王蛇は斬り合う。するとミラーワールドの外に理沙たちが見えた

「あいつらを傷つけたら少しは本気だすか」

王蛇はミラーワールドから出て行く。

「待て!」

ディゴッドと龍騎は王蛇を追いかけようとする。するとミラーモンスターの大群が現れ邪魔をする。

「邪魔をするな!」

<<アタックライド・・・ブラスト>>

ブラストを使いミラーモンスターを倒す。龍騎もミラーモンスターを倒し二人は追いかけた。

外に出ると理沙と栞がボロボロになり倒れている

「遅かったな」

 

「浅倉!」

 

「お前が理沙と栞を傷つけたのか?」

王蛇が答えを出す様に笑う

 

「お前!」

 

「許さない……」

龍騎は怒りディゴッドの様子はおかしかった

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

ディゴッドが黒色のカードを装填すると普段よりバックルの音が低い声がする。そして闇が身体を包み込むとディゴッド闇状態に変身した。

姿は身体全体が黒色になり、黄色が少し入っている。背中には黒色の翼が生えていた。

 

「お前を殺す」

 

「ついに本気になったか。面白い」

 

「落ち着け神谷!」

<<アタックライド・・・シャドウムーブ>>

ディゴッド闇状態は影の中に入り王蛇の影の中から現れライドセイバーで斬りかかり王蛇は受け止める

 

「かかって来い」

 

<<アタックライド・・・オーガストランザー>>

ファイズの世界で復活したカードを使う。ディゴッド闇状態はカメンライドを使わずにアタックライドだけで武器を呼び出し王蛇を斬ると隙が出来カードを装填した。

<<ファイナルアタックライド・・・オ・オ・オ・オーガ>>

「はぁ!」

必殺技を決め王蛇は倒れる。ディゴッド闇状態は止めを刺そうとすると龍騎が止める。

「戦いは止めろって!」

 

「邪魔だ!!」

ディゴッド闇状態を止める龍騎を斬ると龍騎も倒れる。そして王蛇に止めを刺そうとする。

「陸、落ち着いて」

 

「理沙……」

 

「僕たちは大丈夫だから」

 

「栞……」

理沙と栞が止める様に抱きつき陸を説得した。ディゴッド闇状態は変身を解き倒れた。

 

「神谷!」

 

「陸!」

 

「陸君!」

理沙たちが駆け寄ると陸の手にはバックルが握りしめられ、握っていた手は震えていた。



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第十五話戦わなければ生き残れない!

龍騎の世界後編です。ディゴッドの最終形態が出ます。


第十五話戦わなければ生き残れない!

 

 

陸は喫茶店に運びこまれ何時間が過ぎ目を覚ます

「大丈夫か?」

 

「城戸さん……すいません」

 

「大丈夫だ気にするなよ!でも神谷これだけは覚えておいてくれ。誰か一人でも倒したらお前は後戻りが出来なくなる」

 

「はい……」

真司はかって一緒に戦った友の事を思い出しながら話す。

 

ドアが開き理沙たちが入ってくる。

「大丈夫陸!?」

 

「大丈夫陸君!?」

 

「あぁ、ありがとう。大丈夫だ 。 ミラーモンスター……」

 

「あぁ!急ごう!」

 

「分かりました」

するとミラーモンスターが現れる音が聞こえ陸と真司は向かおうとする。

「真司受けとれ」

神崎は青色の翼が描かれているカードを渡す。

「これは!?サンキュー!」

陸と真司は向かう。

「僕も行くよ!」

 

「私も行くわ」

理沙たちも追いかけて行った。

 

陸たちが向かっている頃・・・

「姿を見せろ」

 

「流石だね仮面ライダーオーディン!」

神崎が当たりを指すと謎のフードの男が現れた

「お前が神谷が言っていたハイパーショッカーか?」

 

「僕はハイパーショッカーの最高幹部???だよ。じゃぁディゴッドの力を蘇らせる為に協力してもらうよ」

謎の男は神崎が持っていたオーディンのデッキを触るとデッキが光出す。

「お前は?」

 

「仮面ライダーオーディンだ。ライダーバトルを再開させる!」

そう言うとオーディンは消える

「貴様!」

神崎が見ると謎の男は居なくなっていた。

 

真司サイド

「よっしゃー!」

別の場所にミラーモンスターがいたから神谷たちと別れ俺はモンスターを倒す為にミラーワールドに入って行く。そしてミラーモンスターを倒し終わり外に出ようとするとオーディンが俺を攻撃してきた

「いてぇ!おい!士郎何するんだよ!?」

「俺は神崎士郎じゃない」

 

「どういう事だよ!」

 

「カードデッキに意思を宿したのが俺だ」

奴はニヤリと笑いながら言う

「ライダーバトルを始める」

 

「何で他のデッキをお前が持っているんだよ!?」

俺は叫ぶ。あんな思いはもう二度としたくないから

「俺は神崎士郎のデッキから作られた意識だ。だからデッキの作りかたも分かる」

オーディンは俺に攻撃をしてきた。

「変身!」

俺はライダーバトルを止める為に龍騎に変身し更にカードを装填する。

<<サバイブ>>

サバイブに変身してライダーバトルをもう一度起こさせない為に俺は最強のライダーに挑む。しかしオーディンは強かった。

「この程度か?」

 

「俺は諦めない。絶対にお前を止める。蓮、力借りるぞ!」

サバイブ烈火とかっての友のカードサバイブ疾風を絵柄を合わせる様に持つとユナイト風火に変わる。

「変身!」

<<ユナイト>>

「俺は負けない!お前を止めてライダーバトルを起こさせない!

ユナイト風火を装填し、仮面ライダー龍騎ユナイトに変身した。

(待ってるぜ神谷)

 

陸サイド

陸は現実世界に現れたミラーモンスターたちと戦う為に変身しようとするが手が震えバックルを落とす。

「陸君!

ツヴァイは陸を襲おうとしていたミラーモンスターを倒しミラーモンスターを引き付ける。

「陸大丈夫?」

 

「怖いんだ」

 

「戦うのが怖いの?」

 

「違う。戦うのが怖いんじゃない。仲間を傷つけるこの力が怖いんだ」

陸は真司を傷つけた事を思い出しながら言う。

「貴方は私や色々な人を助けて来た。だから絶対に大丈夫」

 

「理沙…」

 

「もし今陸が戦えないなら私が陸を守る」

陸からサモンドライバーを取りミラーモンスターたちを倒していく。理沙は過去の事を思い出す。

 

過去・・・

「……」

 

「あの子のお父さんとお母さん亡くなったらしいわよ」

 

「可哀想よね」

理沙は死んだ様な目をし暗い顔で公園に着く

 

「お父さん、お母さん…」

 

「大丈夫か海東?」

 

「神谷君…」

陸は理沙の事を心配して追いかけてきた。

「元気だしてくれ」

 

「貴方に」

 

「笑顔でいた方が海東のお父さんとお母さんも絶対に喜ぶはずだ」

 

「何が分かるのよ!お父さんとお母さんがいる貴方に何が分かるの!」

 

「分からない」

 

「ふざけないで!」

理沙は怒りの表情でそう言うと公園から出ようとするが陸は理沙の手を掴む。

「何よ!」

 

「だけどお前を放っとけない!今は苦しいかもしれない。でも俺は海東に笑っていて欲しいんだ」

陸は自分の思いを言う

 

「何で私の事を気にしてくれるの?」

 

「友達だからだ」

 

「ありがとう”陸”」

 

「今から家でご飯を一緒に食べよう」

 

「うん!」

陸は理沙が寂しく無い様家に誘う。そしてその後理沙は陸の家で暮らす事になる。

 

「私はあの時からずっと陸に助けられてきた。だから今度は私が助ける番よ!」

ミラーモンスターを倒しながら言う。王蛇が現れカードを装填した

「ならお前から死んでもらう」

<<アドベント>>

理沙にベノスネーカーが襲いかかるが陸がライドセイバーで受け止める。

「理沙ありがとう!でも俺もあの時から理沙に助けられてきた。」

 

「俺の仲間は二度と傷つけさせない」

陸は王蛇に言う

「だったらどうする?」

 

「俺はお前を倒す。それは怒りや憎しみじゃない。仲間を、世界を守る為に俺は戦う!」

 

闇状態に変身する黒色のカードを取り出し持つとカードは白色に変わった。そしてバックルに装填する。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

ディゴッドは世界の救世主とされるディゴッド光状態に変身した。姿は身体が白色になり黄色がすこし入り。背中には白色の翼が生えている。

「かかって来い」

<<サーティンユナイトベント>>

かって龍騎が戦った十三人のライダーの契約モンスターを呼び出し融合させジェノサバイバーになる。

「ならこれだ」

<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>

 

ディゴッド光状態はカードを取り出さずに能力を発動させる。ライドセイバーに光が集まり強化する。

<<アドベント>>

「はぁぁ!」

 

「ギャオオ!!」

ジェノサバイバーを倒し更に必殺技の体制に入る。

「終わりだ」

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

「シャイニングゴッドディメンションキック!」

ディゴッド光状態は空に飛び上がり翼を広げ十三枚の白いディメンションを突き破りながら王蛇に必殺キックを決め王蛇は変身が解け倒れる。

「終わったか」

神崎から電話がかかってきてオーディンの事を聞くとまたミラーモンスターが一体現れる。

「陸ここは」

 

「僕たちに任せてよ」

 

「二人ともここは任せた。理沙これを使ってくれ」

<<アイテムライド・・・ナイト>>

ナイトのカードデッキを呼び出し理沙に渡すと龍騎の元に急ぐ

「理沙ちゃん一緒に戦おう」

 

「ええ!行くわよ栞!」

 

「変身!」

二人はツヴァイとナイトに変身しミラーモンスターに向かって行く。

 

「良い加減諦めたらどうだ?」

 

「諦めるかよ!」

龍騎はオーディンと互角に戦っていたが時間制限がきてユナイトからサバイブに戻ると追い詰められていた。するとディゴッドが来る

「お待たせしました」

 

「待ってたぜ神谷!」

 

 

「一人増えた所で変わらん。龍騎と貴様がいた所でライダーバトルは起こる」

 

「ライダーバトルは起こらない」

 

「何?」

 

「この人がいる限り。この人は人を守る為にライダーになった。そしてライダーバトルを止める為に最後まで戦った。だからそんな人がいるこの世界は絶対にライダーバトルは起こらない!」

 

「何者だ貴様?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ。真司さん!」

 

「あぁ!一緒に戦うぞ陸!」

 

<<ファイナルフォームライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

ディゴッドが龍騎に触れるとサバイブドラグレッダーに変形する。

 

「かかって来るが良い」

<<ソードベント>>

ディゴッド光状態とオーディンは斬り合い、サバイブドラグレッダーとゴールドフェニックスは攻撃しあう。オーディンはカードを装填し必殺技の体制に入る。

<<ファイナルベント>>

オーディンはゴールドフェニックスを背負い突っ込む。ディゴッドもカードを装填する。

<<ファイナルアタックライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

「ディゴッドファイヤーブレイク!」

サバイブドラグレッダーがバイクに変わりディゴッドが乗ると炎のたまを放ちながら突っ込んでいく。

「がぁぁ!」

必殺技が決まりオーディンは爆発し戦いは終わった。

***

「ありがとなぁ!助かったぜ!」

 

「どういたしまして」

 

「次の世界に行くのか?」

 

「はい。世界を救うために」

 

「またな陸!」

 

「また会いましょう真司さん」

二人は別れ陸は理沙たちと合流し家に帰る。

「やっと終わったね!」

 

「疲れたたわね!」

 

「少し休んだら次の世界に行こう」

三人が家に入ろうとすると謎の男が話しかけてくる。

「力を取り戻したみたいだね陸!」

 

「お前は?」

 

「僕の名は初夏。ハイパーショッカーの最高幹部さ」

 

「変身!」

陸はディゴッドに変身し殴りかかるが受け止められる。

「陸君僕も戦うよ!」

 

「駄目だ!こいつは危険だ」

初夏は大剣を使いディゴッドはライドセイバーで斬り合った。

「お前が色んな世界で起こるはずが無かった事を起こした奴か?」

 

「あぁ!僕が各世界で君の力を取り戻す為にしたことさ」

 

「なんの為に?」

 

「それは力を取り戻してドラスともう一度戦ってもらう為さ。前の戦いは相打ちに終わったからね」

 

「なら今ここでお前を倒す」

 

「今の君じゃドラスは愚か僕にさえ勝てない。だから早く強くなってよ陸」

初夏はそう言うと銀色のオーロラの中に入って行く。

「初夏俺は絶対に負けない」

陸たちは家に入り身体を休める。しばらく休むと絵が変わり写真が現れる。絵はクウガがサムーズアップしていて、巨大なクワガタ虫が飛んでいた。写真は真司がOREジャーナルで笑いながら働いている。

「次はどんな世界かな!」

 

「そうねどんな世界かしら」

 

「クウガの世界…」

陸はクウガのブランクカードを見ながら答える。

 




龍騎の世界はどうでしたか?今回の話ではディゴッドの最終形態、光状態が出ました。光状態は全体のスペックが高くスピードが高いです。



仮面ライダーディゴッド光状態
ディゴッドのファイナルカメンライドのカードを使う事によって変身できるディゴッドの最終形態。昔ディゴッドがドラスを倒し世界の救世主と呼ばれた伝説の形態。ただし陸が力を失っているので変身できない。カードを使わずに翼が背中に生え空中戦が出来る用になった。

能力・・・カメンライド、ファイナルカメンライドを使わずにアタックライドだけで全てのライダーの力を使いこなす。ライドセイバーからカードを抜かずにカードの力を使え、更に同じカードを何回でも使えるまさに最強の能力。

必殺技・・・
シャイニングゴッドディメンションキック
シャイニングゴッドディメンションシュート
シャイニングゴッドディメンションスラッシュ

基本スペック
身長:195cm
体重:85kg
パンチ力:30t
キック力:50t
ジャンプ力:80メートル
走力:100メートルを2秒


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クウガの世界
第十六話笑顔を守る戦士


クウガの世界前編です。


陸たちが違う世界に着くと陸の服装が変わっていた。服装は警察の制服を着ている。

「今度は警察官だよね?」

 

「あぁ」

 

「じゃぁ行きましょうか。陸、私たちは別の場所から情報を探してみるわ」

 

「分かった」

陸たちは外に出て別々に歩いて行くのだった。

 

 

警察

陸は警察に着くと未確認生命体対策本部で会議に出て話を聞いていた。

「それでは会議を始める。一条刑事」

 

「はい。最近復活した未確認生命体の事です。」

 

「何故ひか未確認生命体は蘇ったのですか?」

 

「それは分かりません。ですが四号と協力して倒すべきです」

一条が話しているとアラームがなる

「二カ所で未確認生命体が現れました!」

一条は電話をかけグロンギが現れた事を伝える。

[聞こえるか五代!]

 

[はい!一条さん!]

 

[私は青区に向かう。五代は緑区に向かってくれ!]

 

[分かりました!]

一条は電話を切りグロンギがいる場所に向かう。

陸はグロンギの事を聞くと電話をかける

[怪人が現れた見たいだ。俺は緑区に向かうから栞は青区に向かってくれ]

[分かった!気をつけてね!]

 

「ありがとう。栞も気をつけて」

電話を切り陸も現場に向かう。

 

緑区

「ふう!終わったかな。急いで次の場所に向かわないと!」

クウガがグロンギを倒し別の場所にいるもう一体のほうに向かおうとすると

「お前は!」

 

「久しぶりだねクウガ!」

未確認生命体0号。究極の闇と呼ばれるダグバが立っていた。

「超変身!」

クウガは凄まじき戦士アルティメットフォームに変身する。

「じゃ始めようか」

 

「皆の笑顔を守る為にお前をもう一度倒す!」

クウガとダグバは過去に戦った様に殴り合う。しかし変わった事が一つだけあった。

「この石を使ってみるよ」

ダグバは地の石を取り出す

「その石は?」

 

「僕たちを蘇らせてくれたドラスがくれた地の石だよ。これで僕は更に強くなる」

ダグバは地の石を使いダグバ ライジングアルティメットに変わる。するとさっきまで互角だった戦いが嘘の様にクウガは押されていく。

「これでとどめだよ!」

ダグバはクウガに闇の波動を放つ。

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>>

ディゴッド光状態が防御系のカード バリヤーを使いダグバの攻撃を防ぐ。

「君は?」

 

「話は後だ」

 

「君はドラスが言っていたディゴッドだね。君も僕を笑顔にしてくれるの?」

 

「いや、今回は退かせてもらう」

サモンドライバーに一枚装填する。

<<アタックライド・・・シャイニングブラスト>>

光の強力な砲撃を撃ちダグバの動きを止めクウガの隣に行くとバックルにカードを装填した。

<<アタックライド・・・インジブル>>

ディゴッドとクウガはこの場所から退く。

 

「助かったよ!俺は五代雄介!君は?」

 

「俺は神谷陸です。」

陸は旅の事を話す。

「世界って他の国の事?」

 

「違います。俺が言っている世界は地球と同じ場所がいくつもある世界の事です」

 

「そのいくつもある世界のうちの一つがこの世界って事?」

 

「はい!そして世界には人々を守る仮面の選士がいます。その戦士の事を仮面ライダーと呼びます」

 

「俺も仮面ライダー?」

 

「はい。あなたは仮面ライダークウガです」

 

「何かいいなそれ!仮面ライダークウガか! なら今度は俺の話をするよ!だけど場所を変えて良いかな?」

 

「はい。大丈夫ですよ」

陸たちは話す場所を変える為に移動する

 

ダグバと戦っている頃…

理沙と栞は陸が言っていた青区に来ていた。目の前にはグロンギと警察が戦っていた。

「理沙ちゃん!行ってくるね」

 

「気をつけて」

 

「うん!変身!」

ツヴァイはグロンギに立ち向かう。

「ダグガバクウガ?」(貴様はクウガか?)

「何を言っているか分からないけど僕はクウガじゃないよ!」

ツヴァイは答えながらツヴァイランサー

でダメージを与えていく。

「これで終わりだよ!ツヴァイランス!」

ツヴァイランサーにミッションメモリーを指しビームの槍にするとEnterを押した。

<<エクシードチャージ>>

ツヴァイランサーにミッションメモリーを差しこみ、エンターを押すと槍が分裂し何回も突き刺す必殺技ツヴァイランスを発動させグロンギを倒した。ツヴァイは変身を解く。

「私は一条薫。君たちは人間の味方なのか?」

一条が来て尋ねる。

「僕は雨宮栞」

 

「私は海東理沙です!実は……」

理沙は旅の事を話す。

「そういう事か。驚いたよ五代以外にも人間の味方がいたとは。話の続きは五代も呼んで違う場所で話そう」

理沙たちは話を聞く為に場所を移動する。



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第十七話空我

陸はたちは喫茶店ポレポレで集まる。

「この世界の事を聞いてもいいですか?」

 

「うん!だけどもうちょっと待っててもらっていいかな?俺と一緒に戦ってくれた警察の人が来てくれるからさ」

 

「分かりました。俺も旅の仲間をここに呼んであるので」

しばらく時間が過ぎ三人の人が店に入って来る

「陸君!」

 

「お待たせ。陸!」

 

「大丈夫だ。今俺たちも来た所だ」

 

「すまない五代待たせたか?」

 

「大丈夫ですよ!一条さん!」

五人は自己紹介をし自己紹介が終わると五代と一条がこの世界の事を教える。

「じゃぁこの世界の事を説明するよ!一年前未確認生命体が人を襲ってたんだ!」

 

「五代が四号に変身して人間を守り、そして最後の未確認生命体0号と戦った」

 

「俺は0号を倒したけどその時の戦いでベルトが壊れたんだ!俺は世界中を旅をしていたんだけど、一ヶ月前 未確認生命体が復活したから日本に帰って来たんだ!帰って来た時にベルトも元通りに戻っていたんだ!」

説明も終わり陸たちがテレビを見ると…

 

「見て下さい!黒色の霧を吸った人が未確認生命体に変わっています!」

キャスターが言う通りに黒い霧をすった人間がグロンギに変わっていた。

「人間がグロンギに変わっている?」

 

「俺は皆の笑顔を守れなかったのか…」

 

「五代さん!」

ドカッ

陸は五代を殴り気絶させる

「貴方が皆の笑顔を守るなら俺が貴方の笑顔を守る。理沙たちはここで待っていてくれ」

 

「分かったわ!」

 

「陸君!僕も行くよ!」

 

「神谷君私も行かせてもらう!」

 

「栞と一条さんはここにいて理沙を守ってくれ」

陸はそう言いながら店を出てダグバがいる所に向かう

「来たみたいだね!ディゴッド!」

 

「お前を倒しに来た」

 

「楽しみにしているよ!それよりクウガは?」

 

「五代さんの役目は無い俺がお前を倒す」

ディゴッドはダグバに立ち向かうとグロンギになった人が襲いかかって来た。

「君も僕を笑顔にしてよ」

 

「この人たちを倒すのはまずい…ならこれだ!」

<<真ファイナルカメンライド・・・龍騎>>

ディゴッド龍騎ユナイトに変身する。変身と同時に炎と風がグロンギたちを足止めした。

 

「後はお前だけだ」

 

「もっと僕を笑顔にしてよ!」

ディ龍騎ユナイトとダグバは殴り合う

 

その頃…

雄介は目を覚ましテレビを見るとニュースキャスターが人を映す。それは子供がクウガにに助けを求めていた。

「四号お母さんとお父さんを助けて!」

 

「行くんですか?」

 

「俺行かなきゃ!もう誰かの涙は見たくない!だから俺は戦う!」

雄介はダグバがいる所に向かう。

 

「これならどうだ」

<<ソードベント>>

ウインドドラグランザーツバイの剣先を相手に振り上げると風の斬撃がダグバに向かう。

「ふん!」

ダグバは斬撃を受け止めた。ディ・龍騎ユナイトはどうしようか考えているとクウガがやって来た。

「お待たせ神谷君!」

 

「もういいんですか?」

 

「あぁ!俺は戦う!あんな奴の為に誰かの涙は見たくない!」

 

「そうですね。一緒に戦いましょう。雄介さん!」

 

「うん!行こう陸君!」

バックルからクウガ関連のカードが飛び出す。ディゴッドはバックルにカードを装填した。

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

ディゴッド光状態に変身し更にカードを装填した。

<<真・ファイナルカメンライド・・・クウガ>>

「変われ」

ディゴッドがクウガを触ると伝説を超えた形態クウガライジングアルティメット ホワイトアイに変身した。

 

ライジングアルティメットホワイトアイ・・・

クウガが正義の心を持った状態で変身した形態。通常のレッドアイやブラックアイを超える力を出せ、まさに伝説を超えた存在。

 

「この姿は!?」

 

「これが俺と雄介さんの力です。雄介さん!」

 

「うん!分かってるよ!」

ディゴッドが言うとクウガは手を前に出すと白色の霧を発生させ、辺りにいたグロンギたちを包み元の人間の姿に戻る。そして元に戻った人たちを安全な場所に瞬間移動させた。

「やるね!」

ダグバはクウガに殴りかかる。

「はぁ!」

クウガとディゴッドも殴りかかった。そして必殺技の体制に入る。

「そろそろ終わらせましょう」

 

「うん!」

<<ファイナルアタックライド・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「シャイニングゴッドディメンションキック!」

 

「おりゃぁ!」

ディゴッド光状態はシャイニングゴッドディメンションキックを、クウガライジングアルティメットホワイトアイはライジングアルティメットキックをダグバに決める。

「ガァァ!」

二人の必殺キックを決め爆発した。

 

***

「ありがとう助かったよ!おかげで0号を倒せたよ!」

笑顔でサムズアップをしながら言う。

「大丈夫ですよ」

 

「陸君たちはもう次の世界に行くの?」

 

「はい。世界を救う為に俺たちはもう行きます。また何処かで会いましょう」

 

「うん!また何処かで会おう!」

二人はサムズアップをして別れる。陸は理沙たちを迎えに行きそして家に帰る。

 

陸家・・・

陸たちはゆっくり休みご飯を食べる。そして絵を見ると絵が突然変わり、写真が現れる。絵はアギト、ギルス、G3Xがバイクに乗っていた。写真は雄介が笑顔でサムズアップをしていた。

「三人のライダーがいる世界?」

 

「何か青色の仮面ライダー クウガに似ているね!」

 

「アギトの世界…」



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アギトの世界
第十八話目覚めろその魂!


陸たちはクウガの世界を救い次の世界アギトの世界に来ていた。

「陸君!今度の役割も警察官?」

陸が家の外に出ると服装が変わり、服装は前の世界で来ていた服に似ている。しかし変わっているのは腕の所にG5と書かれ、背中にはG5ユニットとと書かれていた。

「あぁ。今度の役割は警察官の中にあるG5ユニットの隊員だ」

 

「そのG5ユニットにこの世界の仮面ライダーがいるの?」

 

「この世界には三人の仮面ライダーがいる。その内の一人がG5ユニットに関わりがあると思う。じゃあ行って来る」

 

「僕たちも情報を集めてくるよ!」

 

「あぁ、頼む!」

陸たちは別々に別れ情報を集めに向かった。

 

陸サイド

警察前・・・

「君が神谷陸君だね?」

陸がG5ユニットがある場所に着くと陸と同じ制服を着た冷静そうな青色の髪の少年が近寄ってくる

「貴方は?」

 

「僕は青井冷。G5ユニットのリーダーだよ。よろしく!」

 

「俺は神谷陸です。よろしくお願いします!」

 

「今からG5ユニットのメンバーを紹介するよ!」

冷は陸を中に入れ部屋まで案内するとまたもや同じ服装をきた、活発そうな赤髪の少年と能天気そうな黄髪の少年がいた。

「この二人がG5ユニットのメンバーだよ!」

 

「俺は黄金崎進。よろしく!」

黄髪の少年が自己紹介する

「神谷陸です。よろしくお願いします!」

 

「こっちが君と同い年の…」

 

「俺は赤間正義!よろしくな神谷!」

赤髪の少年が自己紹介した。

「俺は神谷陸。よろしく赤間!」

二人は握手する。

「自己紹介も終わった所だし今からグラウンドに集合して訓練だよ」

陸たちは外に向かった。

グラウンド・・・

一人の警察官が陸に言う

「私は教官の尾室隆弘だ!それでは訓練を開始する!諸君が尊敬している氷川誠は日頃のトレーニングを欠かさずにやっていた!だから君たちも日頃から精進をし訓練を頑張ってほしい!」

 

「はい!」

訓練が始まり何時間が過ぎる…

トレーニングが終わり陸と正義は試合をしていた。

「はぁ!」

 

「やあ!」

陸と正義は竹刀で打ち合う。

 

「本当にすごいな神谷は!うちのエース正義と互角、いやそれ以上なんて!」

 

「そうだね。正義は特別に入隊したんだけどね」

 

「たしかG5ユニットに入るには高校生以上だったけ?」

 

「あぁ。本当ならその通り何だけど、正義は中学三年生、でも実力が高いから特別に入隊出来たんだ」

バシッ!

「しまった!」

 

「俺の勝ちだ」

陸と正義は何度か打ち合う。そして陸は正義は持っている竹刀を吹き飛ばすと竹刀を突きつけ試合は終わった。

全ての訓練が終わった後・・・

「俺の事は正義で良いぜ!」

 

「俺の事も陸で良い」

二人は試合で友情を感じ下の名前を呼ぶほどに認め合う。

「なら僕たちの事も下の名前で良いよ」

 

「そうだね俺たちは仲間だからね」

 

 

警報がなりアナウンスが入る。

「アンノウン出現です!G5ユニット至急現場に向かってください!」

 

「分かりました!お前たち聞いたな!G5ユニット初出動だ!気合いれて行こう!」

 

陸たちは訓練していた近くに止まっているG5トレーラーの中にかけ込む。

「これがG5…」

正義が吹く。

G5はG3を赤色にし目の色はG3と同じ。誰でも使えるG3マイルドを四機作りだし改造して作った。

陸たちはG5を装着する。そしてG5トレーラーは目的の場所に急ぐ。

「貴様はここで死んでもらう!」

「うわぁ!」

アンノウンは一人の人間を狙っていた。

バン!

「がぁ!」

すると一つの銃弾がアンノウンに当たる。

「早く逃げろ!」

陸は襲いかかろうとしていたアンノウンを射撃し人を助ける。

「ありがとうございます!」

襲いかかられていた人は礼を言うとあわてて逃げて行く。

「流石だな!俺も負けてられない!行くぜ!」

 

「待て正義!闇雲に突っ込むな!」

冷が止めるが正義はアンノウンに挑むが逆に攻撃をくらい倒れる。

「次は貴様だ」

 

「それはどうかな?」

アンノウンは陸にも襲いかかるが陸は攻撃を受け止め拳をくらわせる。

「皆!聞いてくれ!陸が時間を稼いでる間に体制を立て直すよ!後正義!まずは落ち着いてくれ」

 

「はい!!汚名挽回してやるっす!」

 

「…汚名挽回してもらったら困るよ。正解は名誉挽回か汚名返上だよ。行くよ!」

陸が時間を稼いでる間に冷の指示で援護射撃や近距離武器を使いアンノウンにダメージを与えていき遂に頭の上に光の輪が現れアンノウンは爆発した。

「終わった…」

 

「俺たち倒したのか?」

 

「本当に倒したんだな!」

 

「当然の結果だよ」

陸、正義、進、冷の準番に話す。

「おっと連絡が入ったよ」

冷の携帯に教官から連絡がはいる。

「諸君初任務ご苦労だった!」

 

「はい!」

 

「それでは今から次の戦いに備えて焼肉屋に行こう!」

教官は戦いが終わったので陸たちを焼肉屋に連れて行く。

 

理沙&栞サイド

陸がG5ユニットに着き訓練を受けている頃…

レストランAGITO・・・

「すいません!」

 

「どうしましたか?」

天然そうな青年が聞く

「このチラシを見て来たんですけど、アギトに会わせてください!」

理沙はチラシを見せこの店に来た理由を言う。

内容は…

[アギトの会!アギトの力で困っている事を一緒に相談しましょう!

レストランAGITO 店長 津上翔一]

「実は…俺がアギトなんです!」

 

「君が?」

 

「真面目に教えてください!私たちアギトを探しているんです!」

 

「俺アギトなんだけどなぁ…それより今料理を教えているんだけど君たちも参加しない?」

 

「すいません…私たちはどうしても探さなきゃいけない人がいるので!」

理沙は店から出ようとするとドアに張り紙がしてあった

[恋する女の子集まれ!好きな人に手料理をご馳走しよう!]

理沙は店を出ようとするが途中で止まる

「理沙ちゃん?」

 

「…やっぱりさっきの人に話を聞かないかしら?」

理沙は張り紙を凝視しながら言う

「陸君に作って上げるの?」

 

「ええ//」

頬を赤く染め恥ずかしそうに言う

「僕も陸君に手料理を作って上げたいし話を聞こうよ!それに、あの人から強い力を感じる…」

 

「強い力って?」

 

「上手く言葉に出来ないんだけど…僕たちと同じ力を感じるんだ!」

栞の言葉を聞き理沙は少し考えると

「すいません!やっぱり私たちにも料理を教えて下さい!」

 

「分かった!君たちの名前は?」

 

「私は海東理沙です!」

 

「僕は雨宮栞だよ!」

 

「二人ともよろしく!俺は津上翔一!じゃあ今から料理を教えるよ!」

翔一が料理を教え理沙たちは料理を作る。

何時間が過ぎる…

「出来たわ!」

理沙が作ったシチューは真っ白で良い匂いがする。

「出来たよ!」

栞が作ったシチューは紫色で何処かのガキ大将が作ったシチューに似ている。

「えっと…この料理は?」

 

「栄養たっぷりのシチューだよ!」

 

「栞…料理のレシピはちゃんと見たのかしら!?」

 

「ちゃんと見たよ!少し僕流のオリジナルを加えたけどね!陸君に食べてもらえるのが楽しみだよ!」

栞は実は料理が下手だったのだ。

(陸…この料理を食べて大丈夫かしら?)

理沙が陸の事を心配しているとドアが開き女性が入ってくる

「翔一君!」

 

「真魚ちゃん!今日はどうしたの?」

 

「叔父さんに翔一君が料理教室を開いてるって聞いたから私も教えてもらいにきたの!」

 

「分かった!真魚ちゃんにも教えるよ!」

 

「翔一君!その子たちは?」

 

「今俺が教えている子たちだよ!」

 

「始めまして!私は風谷真魚。よろしくね!」

 

「私は海東理沙です!よろしくお願いします!」

 

「僕は雨宮栞!よろしく!」

 

「私の事は真魚で良いよ!」

 

「じゃあ私も理沙で良いです!」

 

「僕も栞で良いよ!」

三人は自己紹介をする。

「じゃあ真魚ちゃんも加えてもう一度料理を作ってみようか!」

「・・・・!」

翔一がそう言うと突然何かを感じた

「どうしたの翔一君?」

 

「ごめん三人とも!料理は後で教えるよ!」

翔一はそう言うと慌てて店を飛び出す。

「気をつけてね翔一君!」

 

「理沙ちゃん!僕も!」

 

「ええ!気をつけてね!」

栞は追いかける。

 

栞が追いつくとアギトとアンノウンが戦っていた。

「はぁ!」

アギトは足元にアギトの紋章を出し必殺技の体制にはいる

「がぁ!!」

アンノウンはアギトに襲いかかる、

「はぁぁ!」

アンノウンに冷静にライダーキックを決め倒した。そしてアギトは立ちさろうとすると新たなアンノウンが襲いかかる。

(まだいたのか!?)

不意打ちをくらいピンチになると

<<エクシードチャージ>>

「はぁ!!」

 

「がぁ!」

ツヴァイは必殺技ツヴァイランスを使いアンノウンを刺し倒す。

「お前は一体?」

 

「僕は仮面ライダーツヴァイ。世界を救いし仮面ライダーだよ!」

そう言い変身を解く

「栞ちゃん!?」

 

「そうだよ!それより君がやっぱりアギトだったんだね!」

 

「あぁ!栞ちゃんもアギトだったのか?」

 

「違うよ。僕はアギトじゃ無い。その事はレストランに着いたらちゃんと説明するよ!」

 

「あぁ!分かった!」

栞と翔一はレストランに戻る。

 

レストランAGITΩ・・・

「じゃあ君たちの事を説明してくれよ!」

 

「私たちの事を説明しますね!」

理沙は翔一と真魚に旅の事を話す。

「違う世界にもアギトと同じ存在がいるんだなぁ!何だか不思議だなぁ~」

 

「翔一君と同じで人を守る存在がいるんだね!」

 

「理沙ちゃん、これからどうする?」

 

「まずは陸と合流しましょう」

 

焼肉屋・・・

「では乾杯!」

 

「乾杯!」

陸たちは焼肉を食べていると尾室に二人が話しかける。

「久しぶりね。尾室君!」

 

「久しぶりですね!尾室さん!」

 

「久しぶりです!小沢さん!氷川さん!二人はどうしてここに?」

 

「アンノウンがまた人を襲いだしたから私たち元G3ユニットを復活させてまた戦う為よ。その為に今焼肉を食べながら話していたのよ」

 

「尾室さんもう一度僕たちと戦いませんか?」

尾室は考え答える

「すみません。僕には新しい居場所があります!」

 

「…そうね貴方にはやるべき事があるのよね。ならとことんやりなさい!」

 

「はい!」

三人が話しが終わると陸が話しかける。

「貴方が仮面ライダーになろうとする男…仮面ライダーG3Xですか?」

 

「仮面ライダー?それに君は一体?」

 

「俺は神谷陸です。世界を救いし仮面ライダー 。仮面ライダーディゴッド」

ディゴッドのカメンライドカードを見せながら名乗る。

 

「僕は氷川誠です!」

 

「実は…」

旅の事を話そうとすると尾室の携帯がなる

[アンノウンがですか!?分かりました!]

尾室は店の近くでアンノウンが出現したのを聞くと慌ててG5ユニットのメンバーに言う。

「皆!アンノウンが近くで出現したみたいだ!いきなりだが速やかに向かい倒しに行ってくれ!」

 

「分かりました!」

 

「私はG5トレーラーを呼ぶ!小沢さん!お勘定お願いします!」」

 

「分かったわ!気をつけていってきなさい!」

G5ユニットのメンバーは慌てて現地に向かう。

「小沢さん!僕も行きます!」

 

「落ち着きなさい氷川君」

 

「しかし!?」

 

「G3Xの許可が降りるのは明日よ。今はあの子たちに任せなさい。それにいざっていう時は津上君たちもいるわ」

 

「……はい」

氷川たちの会話が終わる頃…陸たちは目的の場所にたどり着き、ちょうどG5トレーラーも来る。そして慌てて乗り込みG5を装着する。

 

陸たちが場所にたどり着くとアンノウンが人を襲っていた。

「正義!陸!あのアンノウンを引き寄せてくれ!」

「はい!」

陸と正義は銃撃をしアンノウンを引き寄せる

「お前はミネルバアンノウン!生きていたのか?」

陸たちが戦っているアンノウンは陸が終焉の世界で始めて変身して倒した敵ミネルバアンノウンだった。

「何故私の名前を知っているんですか?貴方とは初対面のはずですが?」

 

(俺の事を知らない?という事は違う個体か…)

 

「陸!こいつの事を知ってるのかよ?」

 

「あぁ。だけど後で説明する」

 

「私の邪魔をするなら貴方たちから消す!」

ミネルバアンノウンは頭の上に光の輪っかを出現させ炎の剣と盾を出現させる。

「行くぜ陸!」

 

「あぁ」

正義は銃型の武器ガンを持ち、陸は剣型の武器ブレードとガンを持ちミネルバアンノウンに立ち向かう。

「僕たちは援護をしよう!」

 

「そうだな!」

冷と進は援護をする。

「うざったいですね!!」

ミネルバアンノウンは炎を操り当たり一面を攻撃する。

[エネルギーゼロ!早く離脱したまえ!!]

陸たちはアーマーを脱ぐが正義はブレードを構え立ち向かおうとしていた

「俺はG5になれなくても絶対に諦めねぇ!!」

 

「死になさい!」

強大な炎の球を放つ

「正義!」

 

「逃げろ!」

二人は叫ぶが段々と正義に迫る。陸はライドセイバーで防ぐ。

「陸……」

 

「お前はあの世界のミネルバアンノウンより強い……それでも俺は仲間を守る!」

 

「貴方は何者ですか?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!

陸はディゴッドに変身する。

ミネルバアンノウンは炎をディゴッドに放つ。

「炎には烈火だ!」

<<ファイナルカメンライド・・・龍騎>>

火がミネルバアンノウンが放った炎を押し返し、ディゴッドを包み込み、ディゴッド・龍騎サバイブに変身する。

右手にはドラグバイザツバイが装備される。

<<アタックライド・・・ソードベント>>

二人は斬り合う。ディゴッドはライドセイバーとドラグバイザツバイの二刀流で受けながら斬る。ミネルバアンノウンは炎剣と炎盾を上手く使いながら斬る。

「貴方は私たちの神に似ています」

 

「神っていうのは?」

 

「良いでしょう。お答えしましょう!」

二人は斬り合うのを止めミネルバアンノウンは語りだす。

「世界には二人の神がいます。まずは人間を生み出した闇の力。そして人間にアギトの力を与えた光の力」

 

「光の力と闇の力…」

 

「そして二人の神は人を愛していました。しかしもう一人の神、大地の力は人を滅ぼそうとします」

 

「そして二人の神に封印されたと?」

 

「はい。その通りです。封印されていましたが大地の力は二人の神がいない事で封印は解け、復活した大地の力は人間を滅ぼそうとしています。話は以上です!」

二人は話をやめると武器を構え戦闘体制に入る。

<<アタックライド・・・アドベント>>

ドラグランザーツバイを召喚する。

「すげぇ!本物のドラゴンっすよ!」

 

「落ちつきなよ正義!」

 

「本当にいたんだな」

ドラグランザーツバイに攻撃させ隙が生まれる

<<ファイナルアタックライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

ドラグランザーツバイがバイクに変形しディ・サバイブは乗り、ドラグランザーツバイは炎を吐きながら突っ込んでいった。

「バーニングファイヤーストーム!」

 

「私を倒しても人間は滅びますよ」

 

「人間は滅びないさ」

 

「そうですか……ならば人間がどうなるかあの世から見物させてもらいます」

ミネルバアンノウンは捨て台詞を残し爆発した。陸は変身を解除すると正義たちの元に歩いて行く。

「陸お前は何者何だ?」

 

「俺はこの世界を救う為に来た」

 

「世界を救いに来た?外国とかの事かな?」

 

「違います。俺が言う世界は、地球と同じ場所がいくつもある事です」

 

「世界がいくつもあるだって?…という事は僕たちの世界や陸の世界、他にも色んな世界があるって事かい?」

 

「はい。それであっています」

 

「世界がいくつもある?訳わかんねぇ!」

 

「後で俺が説明するよ!」

陸が説明し冷が世界の事を覚える。すると空から神が降りてくる

「我は大地の力。貴様ら人間を滅ぼす神だ」

 

「お前がミネルバアンノウンが言っていた神…」

 

「何で神様が人間を滅ぼそうとするんだよ!」

 

「我らにとって貴様らが虫を踏み潰すと一緒だ。」

 

「命はそんなに軽くねぇ!たとえ虫だろうとどんな生き物にも命は大事だ!」

 

「我には関係ない」

大地の力は重力を操り陸たちを潰そうとする。

「くらいなよ!」

 

「はぁぁ!」

絶体絶命のピンチにツヴァイとアギトが現れ大地の力を攻撃する。

「興ざめだ」

大地の力は何処かに飛んでいった。

「陸君大丈夫!?」

 

「ありがとう。大丈夫だ」

 

「ありがとうございます。仮面ライダーになった男アギト」

 

「どういたしまして!俺は津上翔一!よろしく!」

 

「俺は神谷陸です。よろしくお願いします!」

陸と翔一は自己紹介をした。

「神谷さっきの奴は何者何だ?」

 

「あいつは大地の力……神です」

 

「大地の力?それに神だって!?」

 

「はい。説明は長くなるので場所を変えて良いですか?」

 

「ああ!俺の店で説明してくれよ!」

 

「分かりました。氷川さんとギルスも呼んで下さい」

 

「話を聞いた見たいに二人の事を知っているんだな。分かった!」

 

「陸!さっきの炎のアンノウンを知っていたのかよ!?それにさっきのアギトは!?」

 

「話は津上さんの店でする。着いて来てくれ」

 

「分かった。俺たちも着いてくぜ!」

正義は着いていこうとするが。

 

「僕たちは一旦教官に伝えてから行くよ!」

 

「分かりました」

陸たちはレストランAGITΩに向かう



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第十九話AGITΩ

レストランAGITΩ・・・

陸たちはメンバーが集まるのを待っていると氷川と小沢が入って来た。

「お待たせしました!」

 

「久しぶりですね! 氷川さん!」

 

「お久しぶりです! 津上さん!」

 

「あら私には挨拶は無しなのかしら?」

 

「小沢さんも久しぶりです!」

 

「久しぶりね!津上君!ところで貴方が神谷君?」

 

「はい。神谷陸です。よろしくお願いします」

 

「私は小沢澄子よ! よろしく頼むわ!」

陸たちが自己紹介が終わり旅の事を氷川や小沢に説明する。説明が終わった頃 冷と進も遅れてやって来た。

「待たせたね陸! 正義!」

 

「お待たせ! 二人とも!」

陸はメンバーが集まったのを確認すると敵の事を話す。

 

「さっき俺たちが戦っていた奴は神です」

 

「神だって!? 俺たちが倒したはず!」

 

「神は三人います。一人目は人間にアギトの力を与えた光の力」

 

「そんな神がいたのか~」

 

「二人目は闇の力。津上さんたちが倒した神です」

 

「僕たちが倒した敵ですか……」

陸は二人の神を紹介する。

「二人の神は人間を愛していたみたいです。そして昨日戦った三人目の神は……」

陸は重要な事を言う為に言葉の間を空け話す。

「人間を滅ぼそうとしたみたいです」

 

「人間を滅ぼすだって!?」

全員が驚いた。

「だけど人間を愛した二人の神に封印されていたみたいです」

 

「封印されていたのに何で急に封印が解けたんですか?」

氷川が聞いかける。

「封印が解けたのは闇の力を倒したからです」

 

「あいつは!アギトになる人をアンノウンに襲わせてたんだ!」

翔一はアンノウンに襲われ亡くなった人たちの事を思いだしながら怒鳴る。

 

「分かっています。津上さんたちが闇の力を倒していなければアギトの力を持った人たちはアンノウンに襲われ全員亡くなっていました」

 

 

「神谷君。大地の力の目的は人類を滅ぼす事ですか?」

 

「はい。あいつの目的は人類を滅ぼすと言っていました。それが今日なのか、明日なのかは分かりません」

アナウンスが鳴り町を沢山のアンノウンが襲っている事を知る。

「もう襲ってきたのかよ!?」

 

「小沢さん!」

 

「ええ!G3Xは何時でも出動出来るわ!」

正義、氷川、小沢の順に話す。

「陸! 栞! 気をつけてね!」

 

「ありがとう行ってくる」

 

「ありがとう行ってくるよ!」

 

 

 

陸たちは町に急いで向かう。陸たちが向かった後店の中では危険を知らせる様にアラームが鳴り響いていた。

 

町・・・

町にたどり着くと目の前にはアンノウンの大群がいて、人を襲っていた。陸たちは直ぐに変身とG3XとG5を装着し立ち向かう。

「陸君たちは先に行って!」

 

「ここは僕たちが倒します!」

 

「正義この世界を頼むよ!」

ツヴァイとG3XとG5言う

 

「ありがとう。任せる!」

 

「ありがとうございます!」

 

「任せて下さいっす!」

 

陸、翔一、正義はバイクに乗り大地の力がいる場所に向かう。

栞サイド・・・

「さて僕たちも戦おうか!」

ツヴァイは短い槍ツヴァイランサーを構えアンノウンに刺す。すると刺されたアンノウンは輪っかが出現し爆発した。

「雨宮さん凄いですね!」

 

「僕たちも負けてられないね」

 

「ああ!」

G3XはGXランチャーを構え、G5はバズカー型の必殺武器ギガンテスを構え放つ

ドッカン!ドッカン!

何体かのアンノウンは爆発した。

「やるねえ~じゃあ僕も!」

<<レディ>>

ミッションメモリーを装着した。すると槍がビーム上になりツヴァイは鞭を振るう様に上からや横から変幻自在にアンノウンに突き刺していく。何体か倒すとボタンを押す。

<<エクシードチャージ!>>

分裂させずエネルギーを溜めアンノウンに向け放つ。するとアンノウンたちを捕らえる様に水色の三角のマークがマークした。

「ブルースカイスピアー!」

 

必殺技ブルースカイスピアーを使いアンノウンたちを倒す。するとバイクが走って来て止めバイクから下り歩いて来る。

「キミは?」

 

「葦原さん!」

 

「久しぶりだな氷川。俺は葦原涼。津上から話しは聞いた。俺も戦う。変身!」

走りながら腕を交差させ叫ぶと緑色の身体になる。カミキリ虫をイメージさせる仮面ライダー。仮面ライダーギルスへと変身した。

「オオオオオ!!」

ギルスクロウを伸ばすと叫び声を上げアンノウンを切り裂きアンノウンは爆発した。

「あの人が陸君が言ってた三人目の仮面ライダーか~そろそろ終わらせるよ!」

<<アクセル>>

コードを入力しアクセルフォームに変身する。

超スピードで動きながら足にツヴァイポインターをはめミッショメモリーを装備しエンターキーを押した。

<<エクシードチャージ!>>

「はあぁ!!」

全てのアンノウンに水色のポインターがロックオンされ拘束する。ツヴァイはポインター目掛けてキックをする必殺技 超スカイブルースマッシュを決めアンノウンは爆発した。

アンノウンをを倒し終わると変身を解き栞は話しかける。

「陸君といっしょに戦った人だから聞きたい。君たちは何の為に戦うの?世界を守る為に?」

栞は戦う理由を知る為に問いかけた。

 

「世界を守る為に?違う。僕はただ友が欲しかっただけさ。命を一緒にかけれる様な友を!」

冷は大企業の御曹司で能力が高く学校では話す人はいたが命をかけれる様な友達はいなかった。本当の友達を見つけるために親の反対を押し切りG5ユニットに参加した。

 

「何ていうかな~俺が戦う理由か~

成り行きかな。でも今は本当に入隊して良かったよ!冷や正義たちに会えたからな!」

進は流されてG5ユニットに参加した。しかし大切な仲間に出会えた。

「陸君と仲の良い正義君だっけ? あの人は何の為に?」

 

「正義か。あいつは何も考えて無いと思うよ」

 

「いえてるな!」

笑いながら答える。

「何も考えてない……?」

 

「ああ。正義はただ、目の前で困っていた人がいたら助けるし。嬉しい事があったら喜ぶ。ムカついたら怒る。悲しい事があったら泣く」

 

「うん。本当に何も考えて無い素直な奴だよ!」

正義の事を教える。

「氷川さんと葦原さんは何で戦うの?」

 

「僕はただ困っている人がいたら助けたいだけです」

氷川は助けた人たちの笑顔を思い出しながら話す。

 

「俺は大切な人たちをこいつらから守れなかった。だが今度こそ守ってやる!」

涼は大切だった人たちを思い出しながら言う。

「雨宮。キミこそ何で旅に着いて行ってるんだ?」

 

「……僕は親に捨てられ誰にも助けられず死んだんだ。そしてオルフェノクとして蘇った」

オルフェノクに変身し元の姿に戻ると答える。

「人間に復讐するのかい?」

 

「まさか!ただ、陸君たちと旅に出て世界を見てみたい。人間の事を好きになりたい!」

栞は過去の所為で人を信じれずにいた。旅に出て人を信じれる様になる為に戦う理由を聞いたのだった。

「僕が言えた事じゃ無い。でも正義に良く言われるみたいに言うよ。考え過ぎだ!君はさっき人を救った。感謝されているはずだよ」

その言葉通り小さな女の子が歩いてきてお礼を言う。

「おねえちゃん!たすけてくれてありがとう!」

 

「ほらね!」

 

「うん!」

栞は涙を流し答える。

「どこかいたいの?」

 

「ううん。痛くないよ。嬉しいんだ!ありがとうね!」

 

「うん!」

 

(陸君……僕少しだけ前に進めたよ……だから陸君も絶対に帰って来てね!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陸サイド

「来たか下等生物」

 

「お前を倒しに来た」

 

「神である我を下等生物が倒すだと?」

 

「たとえ神様だろうと!」

 

「俺たちは戦う!人間の為に!アギトの為に!」

アギトは拳を振り上げ、G5はブレードで斬りかかる。

「ふん!」

大地の力が手を向けると二人は重力が襲い地面に倒れた。

「ここは俺に任せてくれ。変身!」

<<ファイナルカメンライド・・・クウガ>>

カードを装填するとクウガのカメンライドより低い音声がなり

ディゴッド・クウガアルティメットフォームレッドアイに変身する

「アギト!?黒いG3!?」

 

「違う!あれは黒い4号!!」

翔一が言うようにアギトとG3に似ている。

正義が驚く。過去にこの世界ではグロンギから五代雄介ではないクウガが世界を救ったのだった。

「はぁ!」

二人は殴り合う。重力をかけられて動けなかったアギトとG5も襲っていた重力が無くなると加勢に入る。

「邪魔をするな」

アギトとG5に向け衝撃波を飛ばすとアギトは変身が解けG5はマスクが壊れエネルギーが尽きかけていた。

「津上さん、正義ありがとう。これで終わらせる!」

ディ・アルティメットはカードを装填する

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>>

「おりゃぁ!」

飛び上がり必殺技アルティメットキックを決める。しかし大地の力は生きていた。

「この程度か?」

衝撃波をくらいディ・アルティメットも変身が解けてしまう。しかし三人は諦めず立ち上がる。

「下等生物共。何故諦めない?」

 

「この人は何も考えていないように思える。だけど、人間の為にアギトの為に出来る事を考え行動している優しい人だ」

翔一は笑顔を浮かべ。

「こいつはバカだ」

 

「おい!」

正義は慌てて陸に駆け寄った

「でも、心に熱いものを持っている!誰かが傷ついてほしくないから戦える!そう思える熱い奴だ!」

胸を押さえながら言う、

「この子は!/こいつは!無口で冷たい印象だった、だけど世界の為と言ってるが仲間の為に!世界中にいる人の為に戦っている 凄い奴だ!」

翔一と正義は言う。陸は言葉を繋ぎ答えた。

「人間にはそういう人たちがいる。だから人間は下等生物なんかじゃない!」

 

「……貴様は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

 

「かかって来るがいい!」

 

「翔一さん!正義行こう!」

 

「あぁ! 行こう! 陸!」

 

「行くぜ陸! 俺は俺の正義を貫く!」

力を取り戻したアギト関連のカードが飛び出す。

「変身!」

ディゴッド光状態とアギトシャイニングフォームに変身する。

<<ファイナルフォームライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

「変われ!」

カードを装填しディゴッド光状態がアギトシャイニングフォームに触ると変形する。

 

「何だこれ!? 俺変形した!?」

 

「これが俺と翔一さんの力だ!」

大地の力は黄色のエネルギー弾をディゴッド光状態に向けて放つ。

「陸危ねえ!!」

ディゴッドはアギトシャイニングトルネイダーに飛び乗りかわす。

「正義!」

 

「おう!」

G5はディゴッドの後ろに飛び乗ると、シャイニングトルネイダーは空に浮かび上がる。

「正義!これを使え!」

 

「ならこれ使ってくれ!」

二人は武器を交換しディゴッドはガンを、G5はライドセイバーを持つ。

「はああっ!」

ディゴッドはガンでG5はライドセイバーでときには撃ち。ときには斬る。そして大地の力の動きが鈍るとディゴッドはその隙に光状態の能力でライドセイバーからカードを取り出さずにカードの能力を使う。

<<ファイナルアタックライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

シャイニングトルネイダーは超スピードで空高く上がり、ディゴッドとG5は飛び上がる。

「ディゴッドオメガ!」

シャイニングトルネイダーが大地の力に回転しながらぶつかり、後ろからはアギトの紋章が大地の力に向けて浮かび上がる。そして二人は紋章に向けてキックを放つ。必殺技ディゴッドオメガを決め大地の力は倒れる。

三人は変身を解く。

「まさか人間にやられるとは……」

 

「お前も人を知ればいい。そうしたら人の良さが、人の強さが分かるから」

陸が大地の力に言うと何も返事をせず大地の力は何処かに消えていった。

***

「行くのか?」

 

「はい。俺たちはまだ世界を救わなきゃいけないので」

 

「がんばれよ陸!」

 

「ありがとうございます! また何処かで!」

陸は立ち去ろうとするとG5トレーラーが到着した。

 

「神谷陸!君はG5ユニットを卒業する!冷!」

 

「はい。陸、キミはG5ユニットで短い間だが勇敢に戦ってくれた。よってG5ユニットを卒業する!」

紙に正義たちが手書きで書いた表彰を渡す。

「ありがとうございます」

 

「陸ちょっといいか?」

正義は陸に竹刀を渡すと。二人は会話をする。

「陸戦う前に一つだけ聞かせてくれ? 本当の正義っていうのはあると思うか? 」

 

「それは俺にも分からない。でもこれだけは言える。正義っていうのは誰にでもあると思う。それは俺にも、ミネルバアンノウンにも、もしかしたら大地の力にも……」

 

「正義は誰にでもある……?」

 

「ああ。だからもし誰かの正義と自分の正義がぶつかり合うなら戦っていた時に言っていたみたいに自分の正義を貫けばいい」

 

「俺の正義を貫く……分かったぜ!ありがとう!」

会話も終わると二人は少し距離を取り離れた。

「陸君勝ってね!」

 

「陸頑張って!」

 

「正義頑張れよ!」

 

「正義勝ちなよ!」

陸と正義は竹刀を構え、試合開始の合図が聞こえると同時に二人は竹刀を打ち合う。

「陸!今回は俺が勝つ!」

 

「俺も負けない」

 

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!」

 

今回も陸の勝ちと思う。しかし前とは違い状況を見て攻める時は攻め、退く時は退いていた。

(成長してる……?)

陸が考えてる様に正義は成長していた。陸たちと一緒に戦った事や大地の力との戦いで成長していた。そして陸の竹刀を吹き飛した。

「俺の負けだ」

 

「俺の勝ちだ!」

正義が竹刀を突きつけ勝利に終わった。

「陸が負けた……?」

 

「陸君が負けるなんて!凄いね正義君は!」

 

***後日談 1

 

「陸絶対に負けるなよ!お前を倒していいのはライバルの俺だけだからな!」

 

「次の世界もその次の世界でも俺は負けない。もちろんお前にも負けるつもりはない。俺はお前のライバルだから」

陸は正義がライバルだと認め二人は握手し別れる。

 

陸たちは家に帰宅した。しばらくゆっくり休むと絵を観る。すると絵が突然新しい絵に変わり写真が飛び出す。絵は影の怪人たちと紫色の狼に似ている怪人に立ち向かう巫女装束の女性とディゴッド光状態が描かれていた。写真はレストランAGITΩで翔一たちと正義たちが笑いながら食事をしていた。

「ディゴッドの絵だよね?なんか今までの絵と違うね~」

 

(俺はこの世界に一度来てる……?)「ああ。そうだな……

絵を観て陸は少し考えていた。一度この世界に来ていると。

「陸?大丈夫?」

 

「ああ。大丈夫だ。次の世界に行こう」

 

***後日談2

陸が旅を出て数日が過ぎる……

正義はレストランAGITΩに食べに行くと正義が知っている人?ではなく知っている神が働いていた。

「お前は!?」

 

「久しぶりだな……虫ケラ」

 

「こら大地!」

翔一が叩く

 

「翔一さん!こいつは!?」

 

「今日から働く事になった大地だよ。よろしくしてやってね!」

 

「説明してやる人間!我は人間を知る為に貴様らの側にいる事にした」

 

(陸お前が言いたかったのはこの事だったのか?)「これからよろしくな!大地!」

 



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神楽の世界とデート編
第十九、五話神楽の世界


アギトの世界を救い陸たちは次の世界、神楽の世界に辿り着く。

 

「次はどんな世界かしら?」

 

「どんな世界なの陸君?」

 

「分からない」

 

「陸が世界の事を分からないなんて珍しいわね」

 

「一つ分かる事は、この世界にはライダーが存在しない事だ」

 

「ライダーがいない世界って事?」

 

 

「ああ」

陸たちが外に出ると、この世界の怪人、紫色の身体をした影の戦闘員、シャドウ兵が人を襲っていた。

 

「ライダーがいなくても怪人はどの世界にもいるみたいだな。変身!」

ディゴッドに変身するとシャドウ兵は襲いかかってくる。

「こいつらには新しい力は必要なさそうだ」

 

<<アタックライド・・・スラッシュ>>

ライドセイバーを強化し怪人たちに斬りかかる。そして斬られた怪人たちは爆発した。倒したのを確認し変身を解除する。

「救世主様よ!」

 

「救世主様が来てくれたんだ!」

助けた人たちが陸を見て言う。

(救世主?一体どういう事なんだ)

 

「お主が救世主か?」

疑問に思っていると巫女装束を着ている女の子が問いかける。

「お前は?」

 

「妾は神楽月夜!この国の巫女じゃ!」

 

「俺は神谷陸」

 

「私は海東理沙!」

 

「僕は雨宮栞だよ!」

自己紹介が終わるとお爺さんが慌てて駆け寄る。

「巫女様!勝手に行かれては困ります!」

 

「民の為じゃ!許せ。それより爺、この世界に救世主様が再び来てくれたぞ!」

 

「何と!この子供が伝説に出てくる救世主様と!」

 

「あの!さっきから陸の事を救世主ってどういうことなん何ですか?」

 

「では説明いたします。二百年前、魔人ガルムが世界を支配しようとシャドウ兵を使い国を襲ったのです。

人々が魔人ガルムに立ち向かったのですが、歯が立たず諦めかけていた時に、救世主様が現れ、封印の魔術が使える初代巫女様と協力して魔人ガルムを封印しこの世界を救ったと伝説ではそうなっています」

書物を見ながら説明する

 

「でも魔人を封印したんだからさっきの影の怪人がいるのは可笑しいよね?」

「それは…」

 

「ここからは妾が説明するのじゃ。封印は月日が経つごとに弱まり遂に一年前魔人の封印が解けかけたのじゃ。その時はお母様が命がけで封印をかけ直したのじゃが。でも……」

「誰かが封印を解いたと?」

 

「その通りじゃ!流石は救世主様じゃな」

 

「俺はその伝説に出てくる救世主じゃないよ」

陸は生まれ変わりの事を説明する。

「そうじゃろうな二百年前の話じゃ。でも救世主様の生まれ代わりが来てくれたそれだけで十分じゃ。この世界を救う為に力を貸してほしいのじゃ」

 

「あぁ。力を貸すよ」

 

「助かるわ。ならば今から魔人が封印されていた場所に行くのじゃ」

陸たちは魔人ガルムが封印されていた場所に向かう。

 

陸たちが来る少し前……

「封印を解いてもらって助かったぞドラス!」

 

「気にしないでよガルム!それより僕らの組織、ハイパーショッカーに入ってくれるの?」

 

「入らないと言ったらどうする?」

 

「あんまり調子に乗るなよガルム」

 

「いいよ初夏。でも……その時は覚悟しなよ」

 

「悪い。調子に乗りすぎた。俺たちはハイパーショッカーの支配下に入るぞ!」

ドラスは初夏を止めるとガルムに力を見せる様に威圧しガルムはビビりながら話す。

「この世界に陸が来ているんだったら気をつけた方がいいよ」

 

「大丈夫だ!俺には秘策がある」

 

(君が思っているほど陸は弱く無いよ)

ドラスと初夏は銀色のオーロラを出し何処かに消える。

 

 

 

陸たちは魔神ガルム封印されていた場所、魔人城に着く。すると目の前には魔人を守る様にシャドウ兵の大群がいた

「ここは僕たちが引き付けるよ!」

 

「ここは任せて!」

 

「ここは任せる。理沙、栞」

 

<<アイテムライド・・・G3X>>

栞はツヴァイに変身し理沙は呼び出したG3Xを装着する。

 

理沙&栞サイド

「理沙ちゃん!準備は良い?」

 

「ええ!戦いましょう!」

二人はシャドウ兵に立ち向かう。

「やぁぁ!!」

 

「はぁぁ!!」

ツヴァイが刺し倒していく。そして残った敵はG3Xが銃撃し倒していった。

「一気に決めよう!」

 

「ええ!これで終わりよ!」

 

<<エクシードチャージ>>

 

「スカイブルースマッシュ!」

 

「くらいなさい!」

ツヴァイの必殺キック。スカイブルースマッシュとG3Xはケルベロスを使い全滅させる。しかしまたぞろぞろとシャドウ兵は現れる。

「また出て来たわね!」

 

「もううざいな!良い加減にしてよ!」

 

「魔神ガルムを倒さないと駄目みたいね……陸、頼むわよ!」

二人はまた現れたシャドウ兵に立ち向かっていった。

 

陸サイド

陸はシャドウ兵の大群を二人に任せ月夜と先に急ぐ

「もうすぐで着くのじゃ」

 

「ああ」

 

「俺はガルム様の幹部シャドウガルダ!ここから先は行かせないぜ!」

そう言うとシャドウガルダが襲いかかってくる。

「神楽は隠れていてくれ。変身!」

 

「分かったのじゃ!」

陸は攻撃を避けながらディゴッドに変身した。

「影には陽だ」

カードを一枚バックルに装填する。

<<ファイナルカメンライド・・・アギト>

ディゴッド・アギトシャイニングフォームに変身し立ち向かうと二人は殴り合う。ディゴッドの言う通り太陽の力は弱点の様で普通より効いていた。

 

「思った通りだ」

 

「太陽の力か……やはりやるな!」

シャドウガルダは紫の炎の剣を呼び出し構え斬りかかる。

「剣か。ならこれだ」

<<アタックライド・・・シャイニングカリバー>>

ディ・シャイニングフォームも武器を呼びだし斬りかかる。二人は斬り合っているとわずかにシャドウガルダに隙が出来る。ディゴッドはその隙にカードを装填した。

「これで終わらせる!」

<<ファイナルアタックライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

シャイニングカリバーを高速で振るい連続で斬り裂く必殺技。シャイニングクラッシュを決める。そしてシャドウガルダは爆発した。

 

陸と月夜は急いで走り城の最上階にたどり着く。

魔神城最上階・・・

「待っていたぞ救世主ディゴッドの生まれ変わりと初代巫女の子孫!」

 

「お前が魔人ガルム……」

陸の目の前には紫色の人型狼が立っていた。

「あの時の借りを返させてもらうぞ!」

ガルムは爪で斬りかかる。陸はライドセイバーで受け止めながらバックルを装備しカードを一枚装填した

<<ファイナルカメンライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

ディゴッド光状態に変身した。

「お前をもう一度封印する」

 

「やってみろ救世主!」

 

「陸!奴を封印するには時間がかかるその間時間稼ぎを頼むのじゃ!」

 

「分かった」

二人は斬り合う。その間に月夜は封印の準備をしていた。

 

「一気に終わらせる」

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディ・ゴッド>>

ディゴッドは必殺キックを決め魔神ガルムは倒れる。そしてちょうど月夜も封印の準備が終わり倒れたガルムに封印の魔術を放つ。

「これで終わりなのじゃ!!」

 

「効かん!」

ガルムは封印の魔術を当たるが何事も無いように起き上がる。

「何故封印の魔術が効かないのじゃ!」

 

「過去に救世主の攻撃をくらい光の力も身につけたからな」

ガルムは先ほどまで黒かった爪を白くする

「封印の魔術は陰の力。それを光の力で打ち消したのか」

 

「その通りだ貴様らには勝機はない!」

 

「なら封印じゃなく直接倒す」

ディゴッド光状態とガルムは斬り合うがさっきより強くなったガルムに押されディゴッド光状態は変身が解ける。

「お前達は終わりだ!」

 

「諦めるか!」

すると目の前に月夜が歩いて来る。

「陸!こいつは妾が命をかけて封印する!」

月夜の身体は紫色に輝き、まるで命を燃やしている様に輝やいていた。

「止めろ!」

 

「陸ありがとう!この世界を守ろうとしてくれて!これが巫女の……貴様を封印する為に代々受け継がれて来た巫女の力じゃ!!」

月夜が命をかけ放とうとすると陸が月夜の腕を掴み止めさせた。

「何をする!こいつを倒せる唯一の方法なのじゃぞ!」

 

「俺は夢でみた。救世主が仲間の為に命をかけて世界を守った。そして死ぬ直前に見た奏さん達や名前も分からないけど女の人がすごく悲しんでいた」

陸は思い出す。仲間を守る為に世界を守る為に自分を犠牲にして世界を救ったが、仲間の最後に見た言葉じゃ表せられない程の悲しそうな顔を。

「陸……」

 

「お前は死にたいのか?」

 

「違う」

 

「友達やこの国の人を悲しませたいのか?」

 

「違う!」

 

「ならお前の本当の想いを教えてくれ」

 

「私は生きたい!こいつを倒し友や民と笑っていたい!」

 

「分かった。俺と月夜二人で魔神ガルムを倒すぞ」

 

「えぇ!」

 

「悪いが終わりなのはお前達だ!」

ガルムは爪で二人を切り裂こうとするとライドセイバーで受け止める。

「それでも俺たちは諦めない」

 

「陸!」

陸はライドセイバーで受け止めていると陸の想いが奇跡を起こす様に突然陸の身体が金色に輝きだす。そして腕を前に向け金色の衝撃波を出しガルムを吹き飛ばす。

「久しぶりだな魔人ガルム」

 

「陸じゃない?」

月夜が陸を見るとさっきと雰囲気が違い、今の陸はまるで神の様に神秘的な雰囲気をだしていたのであった。

「お前はあの時の!?」

 

「俺は世界の守護者のリーダー陸だ。変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・ディゴッド>>

陸はディゴッド光状態に変身する。

「いくら貴様でも今の俺を倒す事は不可能だぞ!」

 

「やってみなきゃ分からない」

ディゴッド光状態はライドセイバーでガルムを斬る。ガルムは先ほど効いていなかったのが嘘の様にダメージを負っていた。

「何故俺にダメージがくらう!?」

 

「お前の闇の力より俺の光の力の方が強いだけだ」

陸の身体を包み込んでいた金色の光がだんだんと無くなりかける。

「もう時間か……神楽月夜!」

 

「はい!」

 

「魔人に勝つには陸とお前の力を合わせろ。そうしたら必ず魔人に勝てる」

陸はそう言うと身体中から発していた光が無くなり元の陸に戻った。

「俺は一体……?」

陸が手元を見ると一枚の絵柄が消えたカードを握りしめていた。

「陸!妾の力を受け取るのじゃ!」

月夜は封印の魔術をカードに向け放つ。すると何も描かれてなかったカードに力が宿る。光をイメージさせる白と闇を連想させる黒のカードが誕生した。

「ありがとう。使わせてもらう」

<<真・ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

カードを装填するとディゴッドは光と闇の両方の力を扱う事が出来る最強形態、光闇状態に変身した。身体は真っ白で腕と脚は黒色。そして翼が白色の翼と黒色の翼が生えている。

「その姿は!?」

 

「お前と同じ力だ。でも、一つだけ違う。これが友達との協力した力。俺と月夜の力だ!」

 

「お前は一体何者だ!?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」

ディゴッド光闇状態はガルムに斬りかかりガルムも爪で切り合う。

<<アタックライド・・・ダークスラッシュ>>

闇状態しか使えなかったが、光闇状態になった事によって使える様になったカード、ダークスラッシュを発動させた。剣先が紫色に光ると強力な力でガルムに斬りかかる。

「くそ!!」

ガルムは近距離じゃ勝てないと思い慌てて距離を置く。すぐにカードの能力を発動させる。

<<アタックライド・・・シャイニングブラスト>>

「はぁぁ!!」

距離を置いたガルムにサモンドライバーから光の砲撃が放たれ当たる。

「がぁ!!」

そしてガルムは倒れ隙が出来る。

 

「とどめだ」

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

「こんな攻撃!貴様が攻撃する前に抜ければいいだろ!!」

ガルムが言う通りディメンションを避ければいいが、黒色のディメンションがガルムを拘束した。

「シャイニングダークゴッドディメンションキック!」

 

「がぁぁ!」

最後に白のディメンションが黒のディメンションに重なる様に現れ。ディゴッド光闇状態は白と黒のディメンションを通り抜けキックを決め爆発した。

 

「終わった」

 

「流石だね。陸」

ディゴッドが変身を解く。すると初夏が現れる。初夏の横には気絶した月夜がいた。

「月夜!」

 

「大丈夫だよ。気絶してもらっただけだから」

 

「初夏……やっぱり魔神ガルムの封印を解いたのはお前だったのか?」

 

「正確にいえば違うね。今回はドラスが解いたのさ」

 

「ドラス……」

 

「キミの因縁の相手だ。さて戦おうか?僕がどれぐらい強くなったか確かめてあげるよ!」

 

「初夏……お前を倒す」

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

陸はディゴッドに変身する。

「さっきの姿じゃないんだ?今のキミなら時間とか関係なく無制限に使えるはずだけど?」

 

「あの姿は反動が大きい。だから相手にあわせた力か少し上ぐらいの力で戦った方がいい」

 

「流石だ。キミはやはり陸だね。だけどその姿じゃ僕的に役不足だと思うけどね!!」

超スピードで近づき後ろから初夏は大剣を振り下ろす。しかしディゴッドは前を向いたままライドセイバーを背中に合わせる様にして受け止める。

「やるねぇ~じゃあこれならどうかな?はぁぁぁ!!!」

初夏が力を込め出すとさっきまで人型だった身体が大きくなり獣型になる。ビースト形態に変身する。

「変身する怪人だったのか?」

 

「その通り。後一回は変身が出来るね。さて第二ラウンド開始だね!」

拳を振り下ろす。ディゴッドはライドセイバーで受け止めようとした。しかし予想以上に力が強く受け止めきれず吹き飛ばされる。

「どうかな?あの姿になるべきだと思うけどね」

 

「まだ大丈夫だ。力には力だ。変身!」

真っ黒なカードを装填する。

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

光闇状態に変身出来る様になり、闇状態にも変身出来る様になった。パワーが高いディゴッド闇状態に変身する。

身体全体がが真っ黒になり黒の翼が生えていた。

「はぁぁぁ!!!」

さっきまで力の差があったのが嘘の様に埋まる。二人は拳を振り上げ殴り殴られる。

「キミとの戦いはドラスが言うみたいに面白いね〜これならどうかな?」

エネルギーの固まりを放つ。ディ・闇状態はサモンドライバーにカードを装填する。

「はぁぁ!」

<<アタックライド・・・ダークブラスト>>

サモンドライバーから病みの紫色の強力な砲撃を放つ。そしてエネルギーの固まりを粉砕する。

 

「きりが無いな。これを使うか」

 

「ついにやる気になったね。じゃあ僕も!」

 

「ストップだよ~」

二人は最強の姿に変身しようとする。しかし何者かが止める

「お前は?」

 

「僕はドラス!久しぶりだね陸!」

見た者を恐怖にする威圧を持った真っ黒な姿をした怪人 ハイパーショッカーの首領ドラスが現れる。

「何故色んな世界で他の怪人を復活させたりする?」

 

「僕はゲームをしているのさ」

 

「ゲームだと?」

 

「うん。僕たちが勇者のキミの力を取り戻し魔王である僕と戦わせるゲームかな!前の戦いでは負けたからリベンジマッチだね!」

 

「ふざけるな。なら俺が今倒す!」

ディゴッド闇状態はライドセイバーで斬りかかるが軽く受け止められる。

「陸。キミ、手が震えてるよ!」

 

「……!?」

陸はドラスが言うように話している時も手は震えていた。しかし気力で恐怖を超えドラスに挑んでいたのだった。

「キミは確かに強くなった。だけどまだ僕レベルじゃない。だから眠りなよ」

ドラスは真っ黒な波動をディゴッドに当て、ディゴッドは変身が解け倒れる。

「さて行こうか!」

 

「そうだね!」

銀色のオーロラを出し初夏は先に入るが、ドラスは陸を少し見ると入って行った。

(陸……早く強くなって僕を楽しませてよ!)

少し時間が経つとガルムを倒したことによってシャドウ兵が消え、理沙たちが追いつき倒れていた陸と月夜を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

戦いが終わり陸たちは月夜が住んでいる神社に向かった。

「俺たちはそろそろ次の世界に行くよ」

 

「妾も着いて行くのじゃ」

 

「行けません!まだこの国では民が不安でいます!魔神ガルムを倒した事を報告せねば!」

 

「分かっておる!だけど……」

 

「月夜」

 

「陸!妾も旅に着いて行きたいのじゃ!」

 

「月夜にはまだこの世界でする事がある」

 

「陸……」

 

「月夜、俺たちは次の世界も救う。そして全ての世界を救いまた会いに来るよ」

 

「陸……ならば待っているぞ!」

 

「ああ。またな」

 

「お主たちもまた会おうぞ!」

 

「えぇ!また会いましょう!」

 

「うん!またね!」

三人は家に帰って行く。

(また会ったら今度は気持ちを伝えたいのものじゃ!)

 

陸の家・・・

三人はご飯を食べ終わりゆっくりしていた。

「次の世界に着いたら明日と明後日はゆっくり休もう」

 

「そうね。たまにはゆっくり休みましょう!」

栞は考え事をしていた。すると突然栞が話しだす。

「陸君!僕お願いがあるんだ!」

 

「どうした栞?」

 

「ボクと付き合ってほしいんだ!」

 

「栞!?」

栞は突然告白?をし理沙は驚き陸は考え話す。

「何処に付き合えば良いんだ?」

 

「うーんとね!水族館!僕一回行ってみたかったんだ〜」

 

「分かった。明日行こう」

 

(良かった。告白じゃ無かったんだわ。だけどデートよね?私も誘わなきゃ!)

「陸!?明後日も休むのよね!?」

 

「ああ」

 

「じゃあ私と映画に付き合って!」

 

「ああ行こうか」

 

「理沙ちゃんも何だね?」

 

「私も負けないから!」

 

「ボクも負けないよ!」

二人は対抗意識を燃やしていた。

少し時間が経ち・・・

「終わったね~この世界も!」

 

「そうね!次はどんな世界かしら?」

絵を観ると絵が突然変わる。それと同時に写真が飛び出す。絵は広い砂の世界を赤い電車が止まっていて、近くには仮面ライダー電王がいた。写真は神楽親子と爺が仲良くしている所が写っていた。

「次の世界は電王の世界……」

 

 



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デート栞編

 

僕たちはアギトの世界を救って次の世界電王の世界に着いた。僕らは今日と明日はゆっくり休むみたいだ。

今日は陸君とのデート♪楽しみだな~

「陸君!早く行こうよ!」

 

「ああ」

 

「陸君の後ろに乗せてよ!」

 

「分かった。しっかり掴まっててくれ」

 

「うん♪」

僕は後ろに座り抱きつく。僕が乗ったのを確認したら陸君はバイクを走らせる。

僕らが水族館に着くと陸君は入場券を買いに行ってくれて僕らは水族館に入場する。

「チケットありがとう!」

 

「全然大丈夫だ」

 

「水族館なんて僕初めて来たよ~」

 

「今日は旅の事を忘れて楽しもう」

 

「うん!今日は楽しもうね!」

水族館なんて初めてだから陸君と来れて凄く嬉しいな♪

 

「あははは!見て見て!変な魚だよ!」

 

「本当だな」

フグを見て笑い、陸くんも僕につられて笑ってた。

 

 

「あのペンギン可愛いね!」

 

「あのペンギン手を振ってるな」

 

「本当だ!ペンギンが手を振ってる!?」

ボクらはある程度見終わり近くの椅子に座りお昼ご飯にする。

「そろそろ昼ご飯にしよう」

 

「ふふん♪見て!お弁当作ってきたんだよ!」

僕は自慢気に弁当箱を取り出す。

「美味しそうだ。食べてもいいか?」

 

「もちろん!」

 

「えっと……?」

フタを開ける。するととてつもない紫色のおかずが入っていた。

「僕の自身作だよ!早く食べてみてよ!」

 

「食べるか。頂きます!」

陸がおかずを一口食べるとガリ、クチャなど様々な感覚が陸を襲う。

「味はどうかな?」

僕は期待の眼差しで見つめる。

(ここで本当の事を言ったら栞が傷つく……)「凄く美味しいよ。作ってくれてありがとう」

 

「本当!?いっぱいあるから召し上がれ!」

陸君は急いで食べる。そんなに慌てて食べなくてもまた作って上げるのにさ~

「そんなに急がなくてもいいのに!」

 

「ご馳走様。凄く美味しかった」

 

「そう言ってもらえたら嬉しいな!」

 

「ごめんトイレに行ってくる」

陸君はそう言うと慌ててトイレに走ってた。

 

「ちょっとだけ付き合ってよ~」

 

「嫌だよ!」

陸君を待ってると男が僕にナンパをしてくる。僕は断ってるんだけどしつこく、あげくに僕の手を掴もうとしてきた。

「俺の友だちに何かようか?」

 

「陸君!」

 

「何だ男連れかよ!」

陸君が手を掴み言うとナンパをしていた男は諦め何処かにいく。

 

「ありがとう。でも前にもこんな事があったね」

 

「オルフェノクに襲われてた時か?」

 

「うん。もし、もしだよ……僕がキミを殺そうとしてたら、人間を本気で恨んでたらどうしてたの?」

僕は怖いけど陸君に聞いてみた。だけど本当に怖い、怖いよ拒絶されたらどうしよう……

 

 

「倒す」

 

「……!?」

だよね……いくら陸君でも倒そうとするよね……あれ?涙が出てきた

 

「でも、栞だから助けたかった。俺は栞だから分かってくれるって信じてた。たとえボロボロになって倒れようと俺は何度だって立ち上がってお前を止める」

 

 

(そんな人だから僕は好きになったんだよ……)

僕はさっきまで悲しくて涙が出そうだった。けど今度は嬉しくて涙が出そう……やっぱり僕は本当にキミの事が好きなんだ//

 

「どうした?」

 

「ううん何でもない//ありがとう陸君!今からもっと楽しもうね♪」

僕は陸君の腕に抱きつき、まだ観てない水族館を観て回わって行く。

 

帰宅する時間になり……

「栞!」

 

「なに陸君?」

 

「弁当ありがとう。これ受け取ってくれ」

陸は小さな紙袋を渡す。

「わぁー!ありがとう陸君!開けてもいい?」

 

「ああ」

袋を開けるとペンギンのキーホルダーが入っていた。

「可愛いーありがとう!」

ペンギンのキーホルダーか~陸君からの初めてのプレゼントだから大切にしたいな♪そうだ!ツヴァイフォンに着けよう♪

「陸君!」

陸が振り向くと栞の顔が近づき頬にキスをした

「栞……?」

「今日のお礼だよ//」

僕は頬を赤く染め笑顔で言いながら走る。

「陸君早く!早く!」

 

「ああ!」

 

 

 

家・・・

 

「はい」

理沙はお茶を渡す

「ありがとう」

 

「だから顔色が悪いのね。本当の事を教えてあげたら良かったのに」

 

「だけど栞の悲しい顔は見たくなかった。それに俺の為に一生懸命作ってくれたのが嬉しいんだ」

 

「ふふっ。陸らしいわね」

 

 

「明日観たい映画決まったのか?」

 

「まだ決まってないわ。だから明日一緒に映画館で決めましょう」

 

「分かった。一緒に決めよう。俺は少し休むよ」

 

「分かったわ!」

時間が過ぎ栞が風呂から出る。

「お先!あれ~陸君は?」

 

「さっき部屋に戻ったわ。デートどうだった?」

 

「凄く楽しかったよ!陸君の事が余計好きになっちゃった//」

ボクは幸せそうに答える。

「理沙ちゃん!僕負けないからね!!」

 

「私だって負けないわ!」

二人は決意を言う。

 

「明日楽しんで来てね!でも約束通り抜け駆けはなしだよ~」

 

「さてどうだったかしら~?」

 

「理沙ちゃん!?」

 

「冗談よ」

僕は理沙ちゃんと仲良く話し初めてのデートは終わる。旅が終わったらまた一緒に何処か出かけたいなぁ~

 

 



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デート編理沙

 

「おはよう!」

 

「おはよう!」

 

「用意が出来たら一緒に出かけよう」

 

「えぇ!楽しみだわ!」

二人は用意が終わると駅に向かい電車に乗って隣町に向かう。

隣町

二人町に着くと歩きショッピングセンターに着く。

「すごい人ね!」

土日なのですごい人が混雑している。

「理沙!」

陸は手を指しだす

「えっ//」

 

「はぐれたらいけないから手をつないで行こう」

 

「……つないで行きましょう//」

二人は手をつなぎ映画館に向かう。

 

 

「まずは映画のチケットを買おう。理沙は何の映画を見たい?」

 

「恋愛ものが見たいけど色々あって迷うわね……」

二人は映画の時刻表を見て何かを見ようか決めていた。

「これ何てどうだ?」

 

「いいわね!これにしましょう!」

二人が選んだのは仮面の戦士が悪者にさらわれた恋人を救う話だった

「チケット買ってくるよ」

「ありがとう陸!」

陸はチケットを買いに行く。

 

「映画が始まるまでこれからどうする?」

 

「ショッピングしましょう!」

 

「ああ」

 

「ちょっとごめん!大丈夫か?」

 

「どうしたの陸?」

陸目の前には迷子の子供がいて泣いていた。陸はすぐに駆け寄る。

「お兄ちゃん!」

 

「一緒にお母さんとお父さんを探そう」

 

「ありがとうお兄ちゃん!お兄ちゃんの名前は?」

 

「俺の名前は神谷陸だよ。」

 

「お姉ちゃんは?」

 

「私の名前は海東理沙よ。よろしくね!」

子供を泣きやまし二人は子供を真ん中にして手を繋ぎ親を探す。

「すいません!この子の保護者はいませんか!」

ら、

「陸!こうしてると私たち家族に見えるわよね//」

 

「俺たちは一緒に生活してる家族だろ」

 

「はぁーそう言うことじゃなくて(鈍感……)」

 

「お姉ちゃんたちラブラブだね~」

 

「こら!からかわないの!」

しばらく探すと保護者が見つかる。

 

「ありがとうございます!」

 

「ありがとうお兄ちゃん!」

 

「またな」

 

「またね!」

母親は頭を下げ子供はお礼を言う。

「迷子の子供の保護者を探すなんてやっぱり陸は優しいわね!」

 

「誰かが困ってたら助けたい。だから助けた?だ」

 

「陸……やっぱり優しいわ。だから私も助けられたのよ。あっ!?そろそろ映画の上映時間よ!?」

 

「そうだな急ぐか!」

二人は急いで走り映画館に着く。そして席に着くとちょうど映画仮面の騎士が上映された。

(楽しみだわ!)

理沙は隣を見ると陸は寝かけていた

(こら陸!寝ちゃ駄目でしょ。ふふ。疲れてるんだわ)

理沙は寝かけていた陸の顔を肩に乗せ枕替わりにすると陸は気持ち良さそうに寝始める。

映画の上映時間も終わり。理沙は陸を起こす。

「陸起きて!」

 

「ふぁぁ~おはよう」

 

「おはよう!ずっと寝てたわね~」

 

「……!?ごめん!」

陸は映画を観ていたのを思い出し慌てて謝る。

「いいわよ。だけど買い物に付き合ってもらうわよ!」

 

「分かった。付き合うよ」

ショッピングをするために服屋に入る。理沙は服を選び何着か着る。

「どう?似合うかしら?」

 

「可愛いよ」

 

「ありがとう//」

 

「さっきのお詫びに服俺がプレゼントするよ」

 

「良いの?」

 

「ああ」

 

「ありがとう陸!」

服を選び終わり、ちょうど昼になった。

「陸!そこの公園で弁当食べましょう!」

 

「作ってきてくれたのか?」

 

「ええ!楽しみにしてなさい!」

ベンチに座り弁当箱を取り出す。

「いい匂いがする」

陸が言う様に弁当箱からは凄く美味しそうな匂いがしていた。陸は弁当箱のフタを開けオカズを一口食べる。

「いただきます」

 

「どう?」

 

「凄く美味しいよ。ありがとう」

 

「どういたしまして。どんどん食べてね」

 

「ああ」

陸たちは弁当を食べると少し休憩する事にした。

「ふぁー」

 

「大きいあくび……あれだけ寝たのにまだ眠たいのね。よかったら私の膝貸してあげるわよ?」

 

「良いのか?」

 

「ええ//じゃあ横になって♪」

陸が普段と違って子供ぽくて理沙は少し笑い。陸は言われた通り横になり、理沙の膝の上に頭を乗せる。すると陸はすぐに寝た。

「陸……何時も助けてくれてありがとう!」

そして理沙は眠っている陸のオデコにキスをする

「いつか絶対に思いを伝えるからね!」

日も暮れて来て二人は帰る。

陸は袋の中に入っている三つの箱の一つを取り出す。

「これ受け取ってくれ!」

 

「それは?」

 

「三人でお揃いの物を買ってみたんだ」

 

 

「三人でね……ありがとう!開けてももいいかしら?」

 

「ああ」

返事をもらうと理沙は開ける。すると可愛らしい犬が描かれているマグカップが入っていた。

「ありがとう。可愛いわ。だけど何で犬なのかしら?」

 

「理沙は犬みたいな感じがする」

 

「……ありがとう。ワンワン//」

恥ずかしそうに犬の鳴き声真似をして陸に抱きつく。

「理沙?」

 

「じゃあ帰りましょうか!」

 

「ああ帰ろう」

陸たちは電車に乗り帰宅する。

「僕の分もあるの!」

栞が袋を開けると猫の描かれているマグカップが入っていた。

「わーい!ありがとう陸君!猫可愛いね!

ニャー!ニャー!」

栞は陸に抱きつく。すぐに理沙が引き離し聞く。

「そういえばもう一つマグカップあるのよね?」

紙袋にはもう一つ入っていた。

「ああこれは俺の分だ。みんなでお揃いの物を買おうと思った」

 

「理沙ちゃんが犬で僕が猫。じゃあ陸君は何の動物かなー?」

二人は気になりマグカップを見る。陸の上マグカップには狐の絵が描いてあった。

「これって狐?」

 

「可愛いなー何だか陸君ぽいね!」

 

「そうね陸みたいな感じがするわね」

三人はさっそくマグカップを使いコーヒーを飲む。

こうして一日が終わり、陸たちの短い休みは終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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電王の世界
第二十話俺、参上!


陸たちは二日間休むと探索に出かける。

「今回の役割は旅人?」

 

「ああ。電王だからかな」

 

「電王って旅をするライダーなの?」

 

「時間を旅するライダーだ」

 

「ふーん何だか面白そうな世界だね~」

するとディメンションの様なものが陸を飲み込む。

「陸!?」

 

「陸君!?」

陸は出てくると二十歳の姿になっていた。

「陸よね?凄くかっこいい//」

 

「陸君めちゃくちゃかっこいいよ//」

 

「ありがとう」

 

「陸……身体はなんともないの?」

 

「大丈夫だ。ただ大人の姿に成長しただけだ」

 

「ちゃんと元の姿に戻れるの?」

 

「多分この世界を救ったら戻ると思う。だけど何でだ」

 

「何でも無いよ~」(言える訳ないよ……元の姿に戻らないとつき合った時に歳がだいぶ離れるから戻れないと嫌だよって)

ただでさえかっこよかった陸は大人の姿になった事によって十人中十人振り返るほどのイケメンになっていた。しかし陸には自覚がないようだ。

しばらく町を探索する。するとイマジンが契約しようとしていた。

「さあお前の願いを言え!どんな望みでも叶えてやる。ただしお前が払う代償は一つ」

 

「イマジンか……倒して来る変身!」

 

「お前は電王か?」

 

「俺は仮面ライダーディゴッド。世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

 

「まだ使ってない力使ってみるか……変身!」

カードを装填した。

<<カメンライド・・・ファイズ>>

「姿が変わっただと!?」

ディ・ファイズは手首を振る。

「こけおどしだろ!」

 

「行くぞ。はぁぁ!」

イマジンは殴りかかるが逆にパンチを入れ腹を殴り蹴り飛ばした。

「くっ強いな。ならせめて仲間を狙う」

ディ・ファイズを倒せないと思ったのか理沙たちのいる方に攻撃しに行く

栞は構え理沙は驚く。

「お前の相手は俺だ。頼むオートバジン!」

<<マシンライド・・・オートバジン>>

マシンディゴッダーをオートバジンバトルモードに変身させる。オートバジンは理沙たちのいる所に飛んで行き銃撃し理沙と栞を守る。そしてイマジンを抱えディ・ファイズのいる所に飛んで行った。

「ヒューさすが陸君!」

 

「ありがとう陸!」

 

「ああ。どういたしまして。ありがとうオートバジン」

ディ・ファイズはオートバジンの胸部にあるボタンを押し、バトルモードから通常形態のビークルモードに変形させた。

「オートバジン使わせて貰うぞ」

オートバジンの左ハンドルからファイズエッジを引っこ抜く。イマジンはもう逃げれないと観念したのか走って来て襲いかかる

「クソ!」

<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ>>

「はぁぁ!」

さっきまでファイズエッジに装填されてなかったファイズメモリーが装填され、そしてファイズエッジにエネルギーが溜まる。エネルギーが溜まったファイズエッジをディゴッドー・ファイズはイマジンに向けて振り上げる。するとイマジンは拘束された。

「スパークルカット!」

拘束されたイマジンを斬り裂きイマジンは爆発した。

イマジンを倒し終わると砂の鬼が現れ陸に取り憑く

「俺!参上!」

陸は髪が逆立ち、瞳は赤くなり性格はワイルドになっていた。決め台詞とポーズを決める。何時もと様子が可笑しいので理沙は驚き栞は面白がる。

「陸一体どうしたの?」

 

「何だか普段の陸君と違って面白いね~」

 

するとまた陸の中に入る。今度の陸は瞳が青くなり、眼鏡をかけ、青いメッシュがはいっていた。

「お嬢さんたち僕に釣られてみる?」

栞と理沙にいう。理沙は慌て出し栞は冷静に問う。

「ふちゅちゅか者ですがよろしくお願いしまちゅ!」

 

「キミは誰?僕は鼻がいいんだ。だから陸君の匂いは分かるよ。陸君からははさっきの怪人と同じ匂いがする」

手刀を入れると今度は髪が伸び黄色の瞳になる。

「泣けるで~リュウタ変わるの早いって!」

また姿が変わる。瞳が紫色になり紫のメッシュが入る。そしてDJ風の服装になる。そして踊りだす。

「答えは聞いてない!」

 

「一体何なの?」

 

「この世界の怪人が取り憑いてるみたいだよ」

 

「いい加減にしてくれ!」

陸はイマジンたちを気力で自分の中から追い出す。

「おめぇ!やるじゃねえか!」

 

「電王に会いたい」

 

「いいぜ来いよ!」

ライダーパスを見せながら言う。

 

デンライナー

陸たちはモモタロスに行き方を教えてもらいデンライナーに辿り着く。

 

「ここがデンライナー……」

 

「凄いわね」

 

「陸君!理沙ちゃん!砂の上を電車が走ってるよ!」

陸たちは感想を言う。すると電車の中に入るとボロボロの少年がベッドで寝ていた。

「この人が電王?」

 

「おっ!来たか!俺はモモタロス!よろしくな!」

 

「俺は神谷陸。よろしくモモタロスさん」

 

「俺をさん付けか~お前見る目あるじゃねえか!気に入ったぜ!よろしくな陸!お前らは?」

 

「私は海東理沙。よろしく頼むわ」

 

「僕は雨宮栞よろしくね!」

二人も自己紹介する。

「へえー先輩をさん付け?別にさん付けじゃくても良いのに。そんな価値はないと思うけどね!僕はウラタロスよろしく」

 

「そうそう俺をさん付けで呼ぶ価値はないって……何だとカメ!?」

からかうウラタロスにモモタロスは詰め寄る。

「俺ははキンタロスって言うんや~よろしくな」

 

「僕はリュウタロス!よろしくねお兄ちゃんたち!」

陸たちとモモタロスは自己紹介する。

 

「うるさいわよ!あんたち!あれ貴方たちは?」

 

「あっ!お客さんですね!チケット見せて下さいね!」

ハナとウエイトレス姿の女性ナオミが話しかける。理沙はアギトの世界の真魚と同じ顔なので驚く。

 

(真魚さんにそっくりだわ!)

陸はライダーパスを見せた。

「これで良いですか?」

 

「三人分ですね!旅を楽しんでください!」

 

 

陸たちは自己紹介し旅の事を話す。

「そう言う事だったんですね。門矢さんたち以外にもライダーの世界を旅しているライダーはいたんですね。貴方方にお願いがあります。私たちに力を貸して下さい!」

 

「頭を上げてくれ。俺たちはこの世界を救いに来た。だから力を貸すよ。だけどこの世界で何があったんだ?」

 

「ありがとうございます!私たちはイマジンを倒していたのですが急に紫色の電王が襲って来て良太郎は怪我をおって今はベッドで休養中です」

 

「そう言う事か」

 

「これからよろしくな陸!」

モモタロスと握手をする。すると栞が手を上げて言う。

「協力するのには条件があるんだ~」

 

「栞?」

 

「陸君ごめんね。これだけは譲れないよ」

 

「条件って言うのは?」

 

「うん。ウラタロスが陸君に取り憑かないで欲しいんだ!」

栞は条件を言う。理沙は説明をした。

「陸に取り付いてナンパなんかしたら女の人たちが群がって大騒ぎになるわ(それに陸がナンパしてるのを見るのなんか嫌だし)」

理沙は説明し最後だけは小声で言う。

 

「確かにウラタロスがついたらそうなりますね!」

「え~そんな事言わないでよ!」

理沙の肩を触りながら言う

パッチン!

「嫌!!」

 

「はは!振られてやがんの~!」

 

「モテない先輩よりはマシだよ〜!」

二人は言い合いをすると花が条件を飲む

「分かりました!条件を飲みます!」

 

「ありがとう二人とも。大丈夫だ。もし取り憑いて変な事をしたら止めるから」

 

「陸(君)……」

 

「へえー僕たちが取り憑いて振り払う自信あるんだーじゃあ試してみようかな!」

ウラタロスは陸に取り憑く。そして理沙と栞に何か言おうと近ずこうとするが別の方向にいき更にはウラタロスを追い出す。

「陸!やっぱりやるじゃねえか!流石俺の見込んだ男だぜ!」

栞と理沙は近づき小声で言う。

「ごめんねウラタロス!私たち陸の事が好きだから」

 

「ウラタロスごめん僕もだよー」

 

「良いよ。僕もからかい過ぎたからね!ってギブギブ!」

 

「だけどセクハラは許さないよ!」

仲良く終わろうとするとまたもやウラタロスがセクハラをしようと栞の肩を触り栞は腕を掴み曲げる。

「陸イマジンの匂いだ!」

 

「分かった行こう!」

陸は外に出てイマジンの所に行く。

 

「俺を捕まえてみやがれ!」

 

「へっ!上等だぜ!」

イマジンは逃げ陸に取り憑いたモモタロスは追いかける

[モモタロスさん。先回りしよう]

 

「おう!案内よろしくな!」

陸が道案内しモモタロスはその通りに走る。そしてイマジンを追い込む。

 

「今度は力ずくだ!」

 

「力ずくか!そっちの方が楽だぜ!変身!」

 

「俺、参上!」

 

「お前電王か!?」

 

「言っとくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」

電王は荒くワイルドにデンガッシャーで斬りかかる。しかし受け止められる。

「その程度か!?」

しかし電王は剣だけじゃなく受け止められた瞬間蹴りを入れる。

「いてて」

<<フルチャージ>>

隙が出来るとフルチャージする。

「俺の必殺技パート2!」

剣先を飛ばし十字に斬る必殺技、俺の必殺技パート2を決めイマジンが爆発する。倒し終わると紫色の電王が現れる。

「俺の名はネガ電王。悪の仮面ライダーだ」

ネガ電王は電王に襲いかかる、

「てめえ!よくも良太郎を!」

電王は斬りかかるが全て防がれ逆に斬られる。

[モモタロスさん。ロッドフォームで行こう]

 

「しょうがねえ!カメ!」

電王ソードフォームは青色のボタンを押す。すると青色の身体をした電王ロッドフォームに変身した。

<<ロッドフォーム>>

「キミ僕に釣られてみる?」

 

「釣られるか。逆に釣ってやる」

ネガ電王はデンガッシャーを組み立てる。するとロッドに変わる。

「うっそー!そんなのあり!?」

二人は武器をぶつけ合う。

[カメ!もう一度俺に変われ!]

 

「しょうがないなーほら先輩」

<<ソードフォーム>>

赤いボタンを押し電王ソードフォームに戻る

「見せてやる。これが悪の力だ!」

 

<<ネガライナーフォーム>>

ネガ電王は真っ黒な盾型のネガライナーシールドと真っ黒な剣型のネガライナーソードを呼び出す。そしてライダーパスを盾に装填するとネガ電王ネガライナーフォームに変身した。

 

ネガ電王ネガライナーフォームは真っ黒な鎧を着たまるで黒騎士みたいな姿をしていた。

「ライナーフォームだと!?このパクリ野郎!」

がむしゃらに攻撃するが全てネガライナーシールドに防がれる。

[モモタロスさん。俺に変わってくれ]

 

「頼むぜ!陸!」

意識を陸に戻す。

「行くか」

 

[おいおいそんなんじゃ駄目だ]

 

「何がだ?」

 

「セリフだよ!セリフ!かっこよくセリフを言わねえーと駄目だろうが!」

 

「今こういう状況なんだけど」

 

「こういう状況だからだろうが!」

 

「分かった。俺、参上」

ワイルドにモモタロスが言った時とは違い冷静にいう。

[何か違うが、まあいいか。次は]

 

「お前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ」

 

「違うだろうがー!」

 

「ディゴッドバージョンだ」

 

「しょうがねえなー行け陸!」

 

 

「あぁ。はぁ!!」

 

「ふん!」

電王はさっきの様に荒々しく戦わず、冷静にデンガッシャー攻撃する。するとさっきまで防いでいただけのネガ電王も反撃をし始める。

電王はライドセイバーを持ち二刀流になる。そして二つの剣で斬りかかる。

「はぁぁ!!」

 

「その程度か?」

しかし全てネガライナーシールドに防がれる。

 

「もっと、もっと速く!じゃないとドラスたちに勝てない……)

「はぁぁ!!」

更に剣の斬るスピードが上がり。ネガ電王に一振り入れた。

「お前の名前は?」

 

「俺は神谷陸。仮面ライダーディゴッド」

 

「俺はネガタロス。仮面ライダーネガ電王だ」

二人はは名乗り合う。

「陸。お前はメインディッシュだ!」

<<オーバーチャージ>>

ライダーパスを抜きもう一度装填すると限界を超えたエネルギーがネガライナーソードに溜まる。そして電王に向かって放つ。

「当たるか」

電王が避けるとその隙にネガ電王は何処かに消える。

「一旦戻ろうか」

[そうだな!]

陸たちは一旦デンライナーに戻る。

 

 

 

 

 

 

 



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第二十一話超電王&ディゴッド

陸たちはデンライナーに戻るするとベッドで休んでいた少年、良太郎は起き上り自分も戦うと言う。

「モモタロス!僕も行くよ!」

 

「良太郎!その身体じゃ無茶だぜ!」

 

「でも!」

 

「何でそんなに必死になるんですか?」

 

「キミは神谷君だっけ?」

 

「俺は神谷陸です」

 

「僕は野上良太郎!よろしくね!」

 

「はい。よろしくお願いします」

自己紹介が終わる

「僕は生まれつき不幸体質なんだ……でもだからこそ誰かが不幸になるのは嫌だ!」

 

「敵が自分よりも強くてもですか?」

神楽の世界で戦った宿敵ドラスを思い出し答える。

 

「それでもだよ!それにキミが巡ってきた世界の人たちもそうだったでしょ?」

 

「……!?そうでしたね……みんな凄い人たちだった」

陸は巡って来た世界の戦士たちを思い出す

 

たとえ戦うことが嫌で自分が泣きそうでも歯を食いしばって人の笑顔を守るために戦った戦士

 

記憶を無くしていても人間とアギトの居場所を守る為に戦った戦士

 

その戦いに正義は無く全ての戦士が自分の願いの為に戦うライダーバトル。それでも人を守る為に、ライダーの戦いを止める為に戦った戦士

 

不器用で無愛想。それでも人の夢を守るために戦う罪を背負って戦った戦士

 

自分を犠牲にしてジョーカーとなり世界と友を守った戦士

 

人間とファンガイアの共存の為に戦った戦士

 

どんなときも二人で協力して町を泣かせる敵と戦った戦士

 

無欲でお人好し。今もなお戦い続けている戦士

 

「勝てるか勝てないかじゃない理沙や栞を守る為に、世界を守る為に戦うんだ。俺もあの人たちみたいに仮面ライダーだから!」

 

陸は折れかけていた心を良太郎の意思の強さと今まで巡ってきた仮面ライダーたちを思いだし持ち直す。そして決意を新たにする。

モモタロスたちは言う

「しょうがねえなーなら俺たちが支えてやるよ!」

 

「僕も支えてあげるよ〜」

 

「俺も支えたるでぇー」

 

「しょうがないから良太郎支えてあげる〜答えは聞いてない!」

 

「モモタロス、みんなありがとう!」

 

「野上さん……貴方は強いよ」

 

「ありがとう。神谷君」

 

「へへ!そうだろうそうだろう!良太郎は強えんだよ!ここがな!」

 

「そうだな」

 

「それによ!陸、おめえも強いんだぜ!」

 

「俺が強い?」

 

「ああ!俺にも真似出来ねえ剣さばきだったじゃねえかーおめえはいちいち考えるすぎなんだよ!だからよ、先輩として一つ良いこと教えてやるよ」

 

「俺は最初っから最後までクライマックスだぜ!」

 

「俺は最初っから最後までクライマックス?」

 

「それでいいんだよ!後の事なんか後で考えればよ!最初っから最後まで全力でクライマックスで行けば良いんだぜ!」

 

「ありがとう……モモタロスさん」

 

「おうよ!」

イマジンがデンライナーを襲う。

「栞ここは任せて良いか?」

 

「良いよ。陸君たちは?」

 

「俺たちはネガ電王を倒す」

栞は外に出る。

栞サイド

「こんな女子供が相手かよー?」

イマジンたちは栞を馬鹿にした。しかし栞は相手が逆に強いと思ったのかワクワクしていた。

「へーキミたちそんなに強いんだー?楽しみだなー変身!」

ツヴァイに変身した。そしてすぐにツヴァイランサーを突き刺し一体を倒す。

「はぁ。あんまり強くないね〜残念だよ〜」

 

「こうなったらお前ら集合!」

五体だったイマジンが三十体集まる

「これだけの数だったらいくらお前でも無理だろ?」

 

「それだけいたら面白そうだよ〜はぁぁ!」

ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填した。そしてビームになったツヴァイランサーをムチを振るう様に突き刺す。

「くっ!なんて強さだならば突撃!」

そして一体のイマジンがツヴァイに近づき攻撃しようとすると消滅した。

「何故だ!」

 

「ツヴァイの力は……常に凄い毒が周りをおおってるんだよ〜だから弱い敵なら触れなくても消滅しちゃうってわけ♪」

その説明を聞くとイマジンたちの悲鳴が辺りに響く

「ぎゃあ!化け物!!」

 

「失礼な!女の子に化け物はないでしょ!」

 

陸サイド

「あの嬢ちゃんそんなに強いのかよ?」

 

「ああ。本気出さないと俺でも勝てない」

 

「へへ!そんなに強いのかよ!」

戦うのが楽しみの様に笑う

 

「野上さん。行こう」

 

「うん!モモタロス!」

 

[行くぜ良太郎!]

外に出てネガ電王がいる場所に着く。

「来たな陸!電王!」

 

「ネガ電王お前を倒しに来た」

 

[キミを倒しに来たよ!]

二人はディゴッドと電王に変身する。

「はぁぁ!」

 

「行くぜ!行くぜ!」

ディゴッドと電王はライドセイバーとデンガッシャーソードモードでネガタロスに斬りかかる。

「はぁぁ!」

ネガタロスもデンガッシャーソードモードで斬り合う。そしてしばらく斬り合いになり。ネガ電王が押されていた。

「やはり二対一はきついな」

<<ネガライナーフォーム>>

ネガライナーソードとネガライナーシールドを呼び出し、ネガライナーシールドにライダーパスを装填する。ネガ電王ネガライナーフォームに変身した。

[姿が変わった?]

 

「野上さん!気をつけて下さい。そのフォームは強いです」

その言葉通りさっきまで押していたのがウソの様に形勢は逆転されていた。

<<オーバーチャージ>>

ネガ電王はネガライナーシールドからライダーパスを抜きもう一度さす。そして必殺技の体制に入る。

「はぁぁ!」

強力なエネルギーを放ち二人は防ぐがディゴッドたちは膝を着く。

 

「お前らは弱い。仲間に頼るからお前らは弱いんだ」

陸は迷いなく答える。


「確かに俺たちは弱い…だけど恥じることじゃない。それは本当の弱さじゃないから!本当の強さはどんな時も仲間と協力し乗り越えるそれが本当の強さだ!」

陸は良太郎とモモタロスの事を見て答える。

「神谷君…」

 

「陸!分かってるじゃねえか!!」

「行きますよ!良太郎さん!モモタロスさん!」

「うん。行くよ!陸君!モモタロス!」

 

「あぁ!俺たちの強さあいつに見せてやろうぜ!

「陸、お前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

陸が言うと陸と良太郎の身体が光りだす。

「元に戻ったか」

 

「やっと戻ったよ」

陸は中学生の姿に戻り、良太郎は大人の姿に戻る。

「ウイングフォーム」

すると何故かジークが憑依した。

「降臨、満を持して」

 

[ジーク!何でこんな所にいるの!?]

 

「姫の命だ。家臣供光栄に思え」

デンライナーが近くに走って来てハナが窓から言う。

「良太郎!ジーク連れて来たわよ!鬼の時の姿で決着つけなさい!」

 

[ありがとうハナさん!]

[行くよ!みんな!]

<<モモ・ウラ・キン・リュウ・ クライマックスフォーム>>

過去に一度だけ鬼と戦った時に電王はジークを入れクライマックスフォームを超えた最強形態、スーパークライマックスフォームに変身したのだった

「俺たち参上!最初っから最後までクライマックスで行くぜー!」

 

「モモタロスさん。まだ始まってない」

<<ファイナルフォームライド・・・電・電・電・電王>>

「変われ」

電王に触ると分解され、ディゴッドの右肩にロッドフォーム、左方にアックスフォーム、胸にガンフォームの電仮面が、背中にはウイングフォームの羽が付いた。更に色は黄色だったがソードフォームを意識した赤色になる。頬にはソードフォーム〜ウイングフォームのマークが描かれていた。ディゴッドスーパークライマックスフォームに変身する。

[うお!?なんだ!?なんだ!?]

 

[これは?]

 

「これが俺と良太郎さんたちの力だ!」

 

「それがどうした?はぁ!!」

 

「わい!」

さっきまで圧倒されていたディゴッドたちはディゴッドスーパークライマックスフォームになるとダンスを踊る様なステップで全て攻撃を流しきる

「泣けるで!」

ネガ電王は盾で防ぐがディゴッドが突っ張りをしてネガ電王を吹き飛ばす。

 

「ネガ電王、何でお前は悪のライダーや電王にこだわる?」

 

「この声は陸か?いいだろう答えてやる。俺は電王、お前たちの欠陥品だ」

ネガ電王は語り出す。それは電王に憧れを抱いた人間が電王をイメージして創り出した。しかし電王と違っていて欠陥品と言うのだった

 

「俺は何故そんな事を言われなければいけない!勝手に生み出され挙げ句の果てに欠陥品だと!?そんなに正義が大切か!?」

ネガ電王は声を荒げ怒鳴る。

「そんな事どうでもいい」

 

「陸君!?」

 

「陸……お前もか!?」

 

「あるイマジンが言った。最初っから最後までクライマックスだって。俺たちは最初っから最後まで全力でクライマックスで戦った。その戦った時の気持ちに本物とか偽物とか関係ない!」

 

「陸……」

 

「お前もそうじゃないのか?ネガタロス?」

 

「そうだな。お前との戦いは楽しかったな」

ネガ電王は陸との戦いを思い出す。

「ネガタロス。お前も全力で来い。俺たちも全力で戦う」

 

「いいだろう来い陸!」

<<ファイナルアタックライド・・・電・電・電・電王>>

 

<<デッドオーバーチャージ>>

 

[行くぜ!俺たちの必殺!ディゴッドバージョン!!]

右足に電仮面が移動し、右足に電仮面が集結した。ディゴッドは羽根で飛び上がると黄色のディメンションがネガ電王へと繋がりそしてディメンションへとキックする。必殺技、スーパーディメンションポイターズキックとネガ電王ライダーフォームの命をかけた超必殺技、スーパーネガライナーキックがぶつかる

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!」

そして勝ったのはディゴッドだった。キックを受けたネガ電王は変身が解け砂が落ちていた。陸たちは変身を解き駆け寄る。

「ネガタロス……次に生まれ変わったら一緒に旅をしよう」

 

「旅か……面白そうだ。またな陸」

 

「またなネガタロス……」

そして完全に砂になり消滅した。陸はしばらく砂を眺めていた。

陸たちはデンライナーに戻る。

***

「陸よ!俺たちと戦わねえか?」

 

「良いね!僕に釣られてみる?」

 

「お前の強さに俺が泣いた!」

 

「お兄ちゃんと戦うけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

「えー止めようよ」

モモタロスたちは良太郎に詰め寄る。モモタロスは良太郎の肩に腕を掛けながら言う。

「なぁ〜良太郎。俺たちめちゃくちゃ頑張ったよな?」

 

「わかったよ。陸君手合わせお願い出来る?」

 

「はい良いですよ」

二人は仮面ライダーに変身する。そして全てのフォームと戦い手合わせは終わる。

 

「陸君もう行くの?」

 

「はい。世界を救う為に次の世界に行きます」

 

「陸また会おうぜ!」

 

「じゃあね!」

 

「さよならやー」

 

「バイバイお兄ちゃん」

 

「また会いましょう」

陸は良太郎たちに手を上げ理沙たちと一緒に家に帰る。

 

***

 

「今回の世界は騒がしかったわね」

 

「そうだね!でも楽しかったよ〜」

 

「最初っから最後までクライマックスか……」

 

「どうしたの陸君?陸君!?」

 

「髪が紫色よ!」

陸の髪を栞と理沙がみると紫色になっていた。陸が鏡でみると何時もと同じ白色だった。しかし陸の身体からは少しだけ砂が落ちていた。

「気のせいだったのかしら?」

 

「僕も見たんだけどなぁ〜」

すると写真が飛び出し絵が突然変わる。絵はカブトが空を指指していた。写真はデンライナーの中で良太郎たちとモモタロスたちが笑顔で写っていた。

 

「次の世界はカブトの世界……」

 




次の話は一緒に書くと長いので省略した電王との手合わせです。その次がカブトの世界の話です。


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ディゴッドVS電王

 

「陸よ!俺たちと戦わねえか?」

 

「良いね!僕に釣られてみる?」

 

「お前の強さに俺が泣いた!」

 

「お兄ちゃんと戦うけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

「えー止めようよ」

モモタロスたちは良太郎に詰め寄る。モモタロスは良太郎の肩に腕を掛けながら言う。

「なぁ〜良太郎。俺たちめちゃくちゃ頑張ったよな?」

 

「わかったよ。陸君手合わせお願い出来る?」

 

「はい良いですよ」

二人は外に出て仮面ライダーに変身する。

「行くぜ!行くぜ!」

 

 

 

「剣には剣だ変身!」

<<カメンライド・・・ブレイド>>

ディゴッド・ブレイドに変身する。そして変身と同時に装備したブレイラウザーを構え斬りかかる。

「へっ!すきありだぜ!」

二人は斬り合う。すると電王は隙を見つけディ・ブレイドの隙を突く。しかしディ・ブレイドは動きを読んでいたように冷静にカードを装填した

「モモタロスさんならこう来るって分かってた」

<<アタックライド・・・メタル>>

身体を鋼鉄化させ電王の剣を弾く。

「うお!?固え!」

 

「次はこれだ」

<<アタックライド・・・ライトニング>>

ブレイラウザーに雷をまとわせるライトニングを発動させるとブレイラウザーを振り下ろす。すると電気が電王を痺れさせる。

「はぁ!」

 

「うお!痺れ〜負けるかこんちくしょー!」

痺れていたが電王も負けじと振り下ろす。二人は何度も斬り合う。電王は少し距離を空き必殺技の体制に入る。

<<フルチャージ>>

「俺の必殺技パート2!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ブレイド>>

「ライトニングスラッシュ!」

 

「おいおい!これを防ぐのかよ!」

ディ・ブレイドはブレイラウザーに雷をまとわせ強化する、ライトニングスラッシュを発動させ電王の必殺技を全て弾く。

「まだ終わってない。はぁぁ!」

しかしディ・ブレイドの技は電王と違い終わっておらずそのまま電王に向かって走りきり電王にライトニングスラッシュを決める。電王は倒れる。

「先輩!そろそろ変わろうよ!」

 

「しょうがねえなー」

電王はすぐ起き上がり青いボタンを押す。

 

<<ロッドフォーム>>

 

「僕に釣られてみる?」

 

「今度はこれだ。栞、力借りるぞ」

<<カメンライド・・・ツヴァイ>>

ディゴッド・ツヴァイに変身する。

 

「あっ!僕の力だ!陸君僕の力も使えたのか〜」

栞は驚きそして嬉しそうに言う。

 

電王はデンガッシャーロッドを使い攻撃する。ディゴッドは不利だと思い距離を取るとカードを装填した。

「武器を呼び出すか」

 

<<アタックライド・・・ツヴァイランサー>>

ミッションメモリーが装備されたツヴァイランサーを呼び出す。そして遠くから伸ばし刺そうとする。しかしロッドで防がれた。

「へーその武器伸びたりするんだー」

 

「ああ。行きますよウラタロスさん」

二人は武器をぶつけ合うと金属がぶつかる音が鳴り響く。二人は一旦距離を取り必殺技の準備に入った。

<<ファイナルアタックライド・・・ツ・ツ・ツ・ツヴァイ>>

 

<<フルチャージ>>

ディ・ツヴァイはいつの間にか足に装備されたツヴァイポインターを。電王はフルチャージさせたロッドを相手に向けポインターとロードを放つ。すると空中で止まる。

「スカイブルースマッシュ!」

 

「はぁぁ!」

ポインターとロードに向け必殺キックを放つ。するとキック同士がぶつかる。

「負けない」

 

「僕も負けないよ」

そしてディ・ツヴァイが押し切る。電王は吹き飛ばされた。

「負けちゃったか……残念!」

 

[亀の字。そろそろ交代や!]

 

[よろしくねキンちゃん!]

 

<<アックスフォーム>>

黄色のボタンを押すと電王アックスフォームに変身した。

 

「俺の強さにお前が泣いた!」

 

 

「キンには金だ」

<<カメンライド・・・アギト>>>

ディゴッド・アギトに変身する。

「はぁ!!」

二人は拳をぶつけ合う。しかしパワー差がありディ・アギトは吹き飛ばされる。

「どうや?わいの力泣けるぐらい強いやろー」

 

「ああ強いよ。力が足りないか……ならこれだ。変身!」

<<フォームライド・・・アギトバーニング>>

ディ・アギトバーニングフォームに変身する。

二人はまた拳をぶつけ合う。今度はディ・バーニングの方が強く吹き飛ばした。

「はぁぁ!」

電王は起き上がるとアックスで斬りかかる。ディ・バーニングは腕をクロスさせアックスを防ぐ。そして拳を入れ隙が出来るとバックルにカードを装填した。

「次はこれだ」

<<アタックライド・・・シャイニングカリバー>>

シャイニングカリバーツインモードを呼び出す。そして電王と武器をぶつけ合う。しばらくぶつけ合うと。お互い必殺技を放つ為に準備する。

<<フルチャージ>>

 

<<ファイナルアタックライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

「ダイナミックチョップ」

 

「バーニングボンバー!」

電王はフルチャージしアックスを空に放り投げる。そして自分もジャンプし振り下ろす。ディ・バーニングは振り下ろされたアックスをシャイニングカリバーで防ぎ必殺技バーニングボンバーを決める。エネルギー同士がぶつかった事によって爆発した。立っていたのはディ・バーニングだった。元のディゴッドに戻る。

 

「クマちゃん!そろそろ交代しよ!」

 

「頼むでぇーリュウタ!」

紫色のボタンを押す。

<<ガンフォーム>>

 

「お兄ちゃん倒すけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

「リュウには龍だ。変身」

<<カメンライド・・・龍騎>>

ディゴッド・龍騎に変身した。

「うりゃ!うりゃ!」

電王はステップを踏みながらめちゃくちゃにガンで撃つ。ディゴッドは冷静に銃弾を避けながらバックルにカードを装填しドラグクローを装備する

 

<<アタックライド・・・ストライクベント>>

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!」

 

二人は避けながら、ディ・龍騎はサモンドライバーとドラグクローで銃弾と炎を放ち、電王デンガッシャーガンモードで銃弾を放つ。そして二人とも当たる。

 

「もお!怒ったもんねー!」

 

<<フルチャージ>>

 

「くらえ!!」

 

「させるか」

フルチャージしエネルギーをため放とうとする。しかしディ・龍騎はドラグクローで火を近くに放つと砂ホコリが舞い視界を悪くさせた。

「何処!?」

<<ファイナルアタックライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

「ドラゴンライダーキック!」

 

「見つけた!くらえ〜!」

ドラグレッダーがディ・龍騎に向かって炎を吐き勢いよくキックを放つドラゴンライダーキックを放つ。二人の必殺技がぶつかり合うとディ・龍騎がエネルギーを粉砕しドラゴンライダーキックを決めた。

 

[今度はみんなで戦おう!]

ケータロスを使いクライマックスフォームに変身した。

<<モモ・ウラ・キン・リュウ・ クライマックスフォーム>>

 

「俺たち参上!」

 

「クライマックスフォームか……ならこれだ」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

電王はクライマックスフォームにディゴッドは光状態に変身する。

「これで行くか」

 

<<アタックライド・・・メダガブリュー>>

メダガブリューを呼び出す。

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!

メダガブリューアックスモードとデンガッシャーをぶつけ合う。

「これで決める」

 

[モモタロス!僕の必殺技で行こうよ〜]

 

「ああ行くぜ!ハナタレ小僧!」

そして距離を取るとディ・光状態はメダガブリューをバズーカモードにしてファイナルアタックライドの能力をつかう。電王クライマックスフォームはフルチャージを二回した。

<<ファイナルアタックライド・・・>>

 

<<チャージアンドアップ>>

 

「ストレインドゥーム!」

 

「はぁぁ!」

ドッカン!ドッカン!

電王はガンフォームの電仮面がオープンし複数のミサイルを放つ必殺技ボイスターズシャウトを使う。ディゴッドはメダガブリューから強力な砲撃を撃つ、ストレインドゥームを使い、飛んできた全てのミサイルをディゴッドは撃ち落とす。しかしその衝撃で二人は吹き飛ばされた。ディゴッドは起き上がると空に飛び一旦距離をとる。

 

(やっぱりクライマックスフォームは強い。みんなの絆の力を感じる)

近距離だとモモタロスとキンタロスが、頭脳はウラタロスが遠距離だとリュウタロスの力を使い。まるで弱点をカバーしてるような強力な強さだった

 

「ずりーぞ陸!」

 

「モモタロスさんたちも飛べばいいだろ」

 

「その手があったか……嫌駄……」

モモタロスは考えて無かったのかびっくりした。駄目だと言おうとするとジークも憑依する。

[家臣共苦しゅうない!]

 

「手羽先やろうやっぱり来やがったか!苦しいんだよ!」

[先輩もっとつめてよ]

 

[クマちゃん!場所とりすぎ]

 

[しょうがないやんかー]

 

[みんな!落ち着いて!]

モモタロスは騒ぎ良太郎が落ち着かせる。

 

「しょうがねえな!もう一度俺たち参上!俺たちは最初っから最後までクライマックスで行くぜー!」

 

「スーパークライマックスフォームか。ならこれで行く」

<<キングラウザー、ザンバットソード>>

キングラウザーとザンバットソードを呼び出す。

「はぁぁ!!」

 

「行くぜー!行くぜー!」

ディゴッド光状態はキングラウザーとザンバットソードの二刀流で電王スーパークライマックスフォームはデンガッシャーを使い空中で斬り合う。そして距離を空け・・・

<<ファイナルアタックライド・・・ブ・ブ・ブ・ブレイド>>

 

<<チャージ&アップ>>

「ロイヤルストレートフラッシュ!」

ディゴッドは前方に向かって出現したゲートに向かって片手でキングラウザーを振り下ろし金色のエネルギーが電王に向かって降り注ぐ。

「俺たちの必殺技、スーパークライマックスバージョン」

虹色に光るデンガッシャーで向かって来たロイヤルストレートフラッシュを切り裂く

<<ファイナルアタックライド・・・キ・キ・キ・キバ>>

ディゴッドは防がれるとキングラウザーを消し。エンペラーソードを両手で持ち直しカードの能力を発動させる。ザンバットソードを研ぎ刀身を赤く光らせ電王に向かって飛ぶ。

「へへ!どうだ!」

 

[モモタロス!次来てる!!]

 

「分かってるぜ!これで終わりだぜ!!」

モモタロスは喜ぶが良太郎が言う通り次の攻撃が迫っていた。

「ファイナルザンバット斬!」

 

「俺たちの必殺技スーパークライマックスバージョン!!」

二人は空中ですれ違い樣に斬る。そして……落ちて行ったのは電王だった。地面に落ちた電王は変身が解けていた。

「勝った」

ディゴッドもゆっくり降りて行く。そして変身を解く。

電王との手合わせはディゴッドの勝ちだったら。



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カブトの世界
第二十二話太陽の神


陸たちは次の世界カブトの世界にたどり着く。

「次の役割は中学生?」

 

「ああ」

 

「やった!僕学校に行ってみたかったんだ!」

 

「私たちも行けるのかしら?」

 

「無理だと思う」

 

「そっかー残念だよー」

 

「また何処かで一緒に学校に行こう」

陸は栞の頭を撫でながら言う。

「うん!」

その言葉通り近い未来、栞は陸たちと学校に通う事になる。

「じゃあ俺は学校に行ってくるよ」

 

「ええ。私たちは違う場所からこの世界の仮面ライダーの情報を集めてみるわ!」

 

「また後でね陸君!」

 

「ああ」

そして別れ別々に行動する。

 

陸サイド

陸は学校に向かっていると、三体のワームが人を襲っていた。

「逃げろ」

陸はディゴッドに変身してワームを攻撃し人を逃す。

「新しい力使ってみるか、変身!」

<<ファイナルカメンライド・・・電王>>

ディゴッド・電王ライナーフォームに変身しデンカメンソードを装備していた。

「はぁ!!」

襲って来たワームを斬り払い、下にあるレバーを引き電仮面を回転させる。ガンフォームの電仮面に変えガンモードにすると剣先にエネルギーが溜まる。そして倒れている一体のワームにエネルギーを放ち一体のワームは倒す。すると二体のワームが脱皮しようとする

「クロックアップは厄介だ。速攻で決める」

<<ファイナルアタックライド・・・電・電・電・電王>>

「電車斬り!」

ディ・ライナー金色のレールを呼び出し、滑る様に移動しワームたち二体にデンカメンソードで斬り裂く。

強力な技だが周りからセンス悪いと聞こえそうな技名を叫び倒した。

「急ぐか」

 

学校・・・

「転校生を紹介します。入って来て!」

陸は入る

「俺は神谷陸。よろしく」

自己紹介する。そして一番後ろの席に案内され席に着く。そして授業が始まる。最初は国語。

「神谷君、この問題解いてね」

 

「はい」

陸は問題を解く。更に先生が中学生では難しい問題を間違えて出してしまう。しかし中学生では難しい問題も陸は解き陸の力が分かった。そして授業を終わると質問責めに会う。

すげえな転校生!何であの問題分かるんだよ?

 

神谷君かっこいい!モテそうだけど神谷君って付き合っている人いるの?

 

何処から引っ越して来たの?

質問責めを受け陸は一つずつ返していく。

二限目は数学、三限目は英語順調に終わり。

そして4限目は体育を受ける。

男子はバスケ。女子はバレーボール。

 

ずるいぞ!五人ともバスケ部で固めるなんて

 

いいだろ。友達と組んでるだけなんだから

二チームに別れるがクラスにいたバスケ部が片方に集まり、片方のチームは圧倒的差で負けていた。

そしてベンチにいた陸に頼む。

 

なあ?神谷お前も参加してくれないか?

 

「分かった。頑張ろう」

陸は頼みを聞きコートに立つ。

転校生!勉強じゃ負けたけどバスケじゃ負けないぜ!

陸はボールを持つとドリブルして軽々とディフェンスを抜きジャンプし直接ボールを叩き込むダンクをする。

 

すげー!初めてダンク見たよ!?

 

俺たちバスケ部に勝てるんじゃないのか!?

 

バスケ部も本気になりドリブルで抜こうとするが何度も怪人と戦って来た陸にとっては遅く感じボールをカットし奪う。そして遠くからシュートを打ち三点決める。今の点数は5対10。するとバスケ部は一対一では陸に勝てないと思い二人ディフェンスにつく。陸はそれを見て空いている人にパスをする。そしてパスをもらった人はシュートを決め2点入った。7対10。試合が終わる頃には陸のチームは逆転する。

 

体育が終わり昼ご飯の時間になる。すると横の席の人が話しかける。

 

「神谷君!運動も凄いんだね!」

 

「お前は?」

 

「私は天の道を往き、樹と花を慈しむ少女。私は天道樹花!私の事は樹花で良いよ!」

 

「俺は神谷陸。陸で良いよ樹花」

 

「よろしくね陸君!良かったら一緒にお昼ご飯食べようよ!」

 

「ああよろしく樹花。一緒に食べよう」

 

昼ご飯を一緒に食べる事になり屋上に行くと売店販売があった。優しい笑みを浮かべた青年が樹花に話しかけ焼きそばパンを渡す。

「樹花。お前も食べろ」

 

「お兄ちゃん!友達の分も貰って良い?」

 

「ああ。良いぞ」

 

「ありがとうございます」

礼を言うと焼きそばパンを食べる。

「凄く美味しい」

 

「お兄ちゃん!神谷君凄かったんだよ!もしかして料理も得意だったりする?」

 

「料理は得意だ」

 

「お前の名は?」

 

「神谷陸です。貴方は?」

 

「神か……俺は天の道を行き全てを司る男、天道総司」

陸は総司から強い力を感じ、

総司は陸から何かを感じ、更に神という苗字に何かを感じていた。

「もしかして貴方は仮面ライダーカブトですか?」

 

「俺はカブトだ」

陸は旅の事を説明する。

「この世界の事を教えて下さい」

 

「良いだろ。だが条件がある。神谷、俺と勝負しろ」

 

「良いですよ」

二人は料理勝負する事になる。

 

 

[加賀美、俺だ。食材を買ってきてくれ]

 

[なにいー!?]

 

「その代わり俺たちの料理をお前にも食わせてやる」

 

「分かった。買ってくるから少し待ってろ!」

 

「ああ」

 

栞&理沙サイド

ビストロ・サルのチラシを持ち店に向かっていると、途中にスケッチブックに絵を描いている女の人がいて栞はその女の人から自分と同じ様な匂いがして気になり話しかける。

「上手な絵だね!」

 

「お前たちは?」

 

「僕は雨宮栞だよ!よろしくね!」

 

「私は海東理沙です!」

 

「僕は日下部ひよりだ。よろしく」

 

「私の事は理沙で良いですよ!」

 

「じゃあ僕も栞で良いよ!」

 

「僕もひよりで良い」

三人は自己紹介する。

「ひよりさんは何時もここで絵を描いてるんですか?」

 

「ああ僕この場所好きだから」

 

「天使の絵本当に上手いよ!」

 

「ありがとう」

 

「ひよりさん、この場所分かりますか?」

ビストロ・サルのチラシを見せる。

「僕の働いている店だ。そろそろ休憩も終わるし着いて来るか?」

 

「うん!ありがとう!着いて行くよ!」

理沙と栞はひよりに着いて行く。

理沙たちは店に着く。ひよりは仕事に戻り、あいた時間は理沙たちと話す。しばらく話すと警察の制服を来た男性がはいって来る

「ひよりなんか食わせてくれ〜」

 

「新か全くしょうがないな」

サバ味噌定食を作って持って来る。

「やっぱりひよりの料理は美味いぜ!」

 

「そうか」

新は笑顔で言うとひよりは少し頬を赤く染める。

「あれ?お前たちは?」

 

「私は海東理沙です!」

 

「僕は雨宮栞だよ!」

 

「俺は加賀美新よろしくな!それにしても雨宮は何だかひよりに似てるな」

 

「そうですよね。栞とひよりさんは何だか似てますね」

二人が言うように言葉遣いや雰囲気が似ていた。

しばらく話すと小さな箱を持ち新の様子が可笑しかった

「あのさひおり……」

 

「どうした新?」

 

「俺たち二年ぐらい付き合ってるよな!」

 

「そうだな」

 

「だからさ、俺とけっ、けっ、けつ」

 

(これってプロポーズ!?加賀美さん!頑張って下さい!)

 

(これがプロポーズかー頑張ってね加賀美君!)

理沙と、栞は拳を握り心の中で応援する。

 

「けっこうこのサバ味噌美味いなー!」

ドサッ

二人はずっこける。すると陸が店に入ってくる

「陸!何でこの店の事分かったの?」

 

「理沙たちの事は分かるよ」

 

「陸//」

 

「じゃあ3人で遊びに行こうか」

 

「この世界はどうするの?」

 

「どうでもいいだろ」

 

「陸!?何言ってるの!?」

普段の陸からは絶対に出ない言葉を言い驚き怒る

「おいお前!?」

新はこの世界をどうでも良いと言った陸に掴みかかり。ひよりが止める

「新、僕 暴力は嫌いだ」

 

「ふーんそうだね。じゃあ行こうか。理沙ちゃん少し遊んで来るよ!ひおりちゃん案内してくれてありがとう」

 

「ちょっと栞!」

栞は賛成し礼を言うと出て行く

「何だよあいつ!」

 

「新。落ち着け」

 

「ごめんなさい!陸は何時もはあんな事は言わないんです。絶対に困っている人がいたら誰かを助けるそういう人なんです!」

 

「新」

 

「ああ!海東がそこまで言う奴が悪い奴に思えない!様子見てくるよ」

新も追いかける。

 

「さて、陸君手合わせしようか?」

 

「え?」

 

「手合わせだよ。早くディゴッドに変身してよ!」

しかしいつまで経っても変身せず。

「そうだよね。変身出来ないよね?キミ陸君じゃないからね」

そして殴ると陸はワームのになる。今話していた陸はこの世界の怪人ワームが擬態した姿だった。

「何故分かった?」

 

「匂いが違うのもそうだけど、舐めないでよ。陸君は困っている人がいるかも知れないのにあんな事絶対に言わない。キミは絶対に許さないよ僕の大好きな人を侮辱した。変身!」

ツヴァイに変身する。するとワームはクロックアップしツヴァイに攻撃する。

「正体がバレたのは驚いたがクロックアップ出来ないライダーなど相手にならん」

ツヴァイはあまりのスピードに攻撃されっぱなしになる。

 

「速いね〜でもこれぐらいのスピードなら僕でも出せるよ!」

<<2.0.0スタートアップ>>

ツヴァイはアクセルフォームに変身する。するとさっきまでのスピードが嘘の様に互角になる

「10秒で決めるよ!」

その言葉を通りツヴァイの猛反撃が起こる。腹を殴りそして蹴りを決め吹き飛ばす。そして倒れている内にツヴァイポインターを装備する。

<<3.2.1>>

 

「超スカイブルースマッシュ!」

必殺技を決める。

<<0.タイムアップ>>

カウントが0になると元のツヴァイに戻りそして変身を解く。

(偽物でも陸君を傷つけるのはやっぱり嫌だな……)

さっきまでの怒りとは別に偽物でも傷つけた事に落ち込む。

「お前マスクドライダーだったのか?」

 

「加賀美君つけてたんだね」

 

「ごめん様子を見に来た。でも良かったよ!さっきの奴がワームで!」

 

「そうだね。陸君はねこんな僕を助けてくれたんだ」

 

「そうなのか!まだ会った事は無いけど

なおさら雨宮たちが言ってるような奴でいてほしいな!」

 

「そうだね」

 

「雨宮!」

頭を撫でる

「えっ!?」

 

「ひよりに似ているお前が元気ないと落ち着かない!」

新はひよりに似ているしおりが泣きそうだと落ち着かず頭を撫で元気にさせる。

「ぷっあははは!あんまり撫でてるとひよりちゃんに加賀美君が僕に浮気してるって言いつけるよ!」

 

「なっ!?」

 

「冗談だよ!ありがとう加賀美君!僕の事は栞で良いよ」

 

「分かった!栞!俺の事も新でいいぞ!」

 

「うん!分かったよ新君。新君!」

 

「何だ?」

 

「ひよりちゃんへのプロポーズ頑張ってね!」

 

「なっ!?何で分かったんだよ!」

 

「いや、僕たち店にいたしそれに分かりやすいよ」

 

「ありがとう!頑張るよ!」

そして二人は店に戻りワームの事を説明する

 

 

「この世界の怪人だったのね!でも陸じゃなくて本当によかったわ!栞はこの世界の怪人の事知ってたの?」

 

「うん!陸君に聞いていたんだ。この世界の怪人について。後は匂いと陸君はあんな事は言わない事かな」

 

「あのさ!そろそろ説明してくれないか?何で栞はマスクドライダーシステムを持ってるんだ?それにさっきのワームが言っていたこの世界っていうのは?」

新は疑問に思い聞く。

「実は……」

 

「そういう事か!」

 

「加賀美さん次はこの世界の事を教えて下さい!」

 

「分かった!教えるよ!」

新はこの世界の事を教える。そしてしばらく話すと、新はひよりに近づく。

「あのさひより!」

 

「何だ?」

 

「俺とバッテリーを組んでくれ!」

 

「バッテリーでもいかれたのか?」

 

「そう言う意味じゃなくて……」

新が栞たちを見ると言葉にはしてないが応援していた。

(そうだよな!ここで言わないと男じゃないよな!)「ひより!」

 

「だからなんだ?」

新は男らしく決心をしてひよりは優しく待っている。

「ひよりを絶対に幸せにするから!俺と結婚してくれ!」

 

(プロポーズ!?おめでとう!加賀美さん!私もいつか陸に//)

 

(良かったね!ひよりちゃん!新君!)

 

「ごめん新……」

新は男らしく言い栞たちは祝福する。しかしひよりはプロポーズを断る

「そっか……すこし俺外出てくる」

 

「加賀美さん!?栞!私新さんを追いかけるわ!」

新は飛び出し理沙は追いかける。残されたのはひよりと栞だった。

「ごめん新……新!」

栞は黙って泣いているひおりを抱きしめる。

「ありがとう栞」

 

「どういたしまして」

 

「僕は……栞が戦ったワームと一緒何だ」

ひよりは自分の事を栞に話す。

「ひよりさんがプロポーズを断ったのはワームだから?」

 

「ああ。僕が新と結婚したら不幸になる気がする。それに僕なんかより人間の女の子と結婚する方が新の為だと思う」

 

「キミはそれで良いの?」

 

「良いんだ」

 

「本当に良いの?」

 

「僕だって結婚したいよ!?新と家族になりたい!だけど僕がワームだからその事で新に嫌われたら僕は嫌なんだ!」

ひよりは新の事も考え、自分がワームだからと嫌われる事を怖く断った事を伝える。

「僕もね、ひおりちゃんと同じ何だ」

栞は優しく手を握って言う。そしてオルフェノクに変身する。直ぐに人間に戻る。

「えっ?」

 

「僕はファイズの世界の怪人だよ。一度死んで僕は蘇った……オルフェノクとして」

 

「お前は怖くないのか?」

 

「最初は怖かったよ。正体をバレたら人間に傷つけられるって恐れられるって。だから人間を支配しようと思った。でも止められたんだ。陸君に……」

ひよりは黙って聞いている。

「自分がボロボロになりながらでも世界が人間が僕の敵に回ったとしても味方でいてくれるって言って止めてくれた」

 

「栞……」

 

「それにね、旅に出て色んな人に出会った。人間の色んな事を知ったんだ。そして分かったんだ」

栞は今までの冒険で知った。怪人を悪く思う人ばかりじゃなく、怪人とも協力したりする人がいる事を。

「何をだ?」

 

「僕も人間として生きてて良いんだって

 

「新も僕の事を受け入れてくれるかな?」

 

「大丈夫。新君もそういう人だと思うよ」

 

「ありがとう栞……」

 

「うん!」

 

「栞たちの冒険を聞かせてくれないか?」

 

「うん。だけど僕にも料理教えてね?」

「ああ」

栞は自分の感じたライダー世界の冒険と、陸たちから聞いた栞が参加する前の冒険の話をする。そしてひよりには料理を教えてもらう。

 

 

 

「加賀美さん!待って下さい!」

 

「断られたな……ひおり俺の事好きじゃなかったのかな?」

 

「加賀美さんは本気で言ってるんですか?」

 

「だけど断られただろ!」

 

「ひおりさん新さんといた時私たちといる時より笑ってました。あんな笑顔で笑えるのは加賀美さんが好きだからですよ!」

 

「だったら何で?」

 

「それは分かりません。だけど絶対何か理由があるはずです!女の子が好きでもない人にあんな笑顔で笑えませんよ!」

理沙は断言する。

(そうだよな。悩むのは俺らしくない!断られたら何度だってプロポーズすれば良い!)「ありがとう海東!俺頑張るよ!」

 

「ええ!」

 

「少し気分転換したいな!仕事サボっちゃうか!」

 

「サボるのは駄目ですよ!でも分かりました私も付き合います!」

すると電話が鳴る。

[俺だ。神谷陸と勝負するから材料を買って来てほしい]

 

[何ー!?]

 

[その代わり俺たちの料理を食わせてやる]

 

[分かった!待ってろ!]

「神谷と天道が料理で勝負するらしい」

 

「そうなんですか!私も着いて行きます!」

 

「分かった行こうか!その前にひよりたちにも聞いて来る!」

新はひおりに伝えに行く。

「ひより!」

 

「新……どうした?」

 

「あのさ、天道が料理をするらしいから今から材料を買ってくるよ!ひよりたちも来るか?」

 

「ごめん、僕はまだ店の事しないと」

 

「僕もひよりちゃんといるよ!」

 

「そっか……分かった!また明日な!」

 

「うん!また明日!」

 

「また後でね栞!」

 

「うんまた後で理沙ちゃん!」

理沙と新は材料を買いに行く。

 

陸サイド2

学校が終わり料理勝負をする為に樹花の家に来た。しばらく待つと加賀美と理沙が材料を買って来る。

「理沙、何で天道さんの家に?」

 

「私は加賀美さんに着いて来たの。陸と天道さんが勝負するって聞いて。陸の方こそ何で勝負する事になったの?」

 

「この世界の事を教えてもらうかわりに勝負する事になった」

 

「そうなのね。でも陸なら大丈夫よ!私も陸に料理を教えてもらってたんだから」

実は理沙も昔陸に料理を習っていた。

 

「材料ありがとうございます」

 

「天道と勝負する奴だからどんな変な奴かと思ったけど、良い奴で良かった俺は加賀美新よろしくな」

 

「俺は神谷陸です」

 

「お前が神谷陸か……栞が落ち込んでたぞ」

 

「どういう事ですか?」

 

「お前に擬態したワームを倒したのを気にしてた」

 

「そうですか…。すみません電話して来ます」

 

「ああ!」

陸は電話をかける

 

[どうしたの陸君?]

 

[加賀美さんから話しは聞いたよ。俺に擬態したワームを倒した事気にしなくて良い]

 

「陸君……」

 

[理沙を守ってくれてありがとう。俺ももし、栞たちに擬態したワームだったら倒す。栞たちを守るために。栞もそうだろ?]

 

「うん。だけどね僕が落ちこんでいたのはね、陸君だからだよ」

 

「俺の事を思ってくれてありがとう」

 

[うん!」

二人はしばらく楽しく話す。

 

「ごめんそろそろ電話切るよ。天道さんと勝負しないと」

 

「分かった。頑張ってね陸君!」

最後には他愛のない話しをして電話を切る。すると新が聞いていた。

「聞いていたんですね?」

 

「悪い!栞の大切な人がどんな奴か気になってな!」

 

「栞の事好きなんですか?」

 

「もしかして俺に妬いたのか?」

 

(妬いた?まあいいか)

「大切な友だちだから、栞に大切な人が出来たなら応援したいんです」

 

「俺には好きな子がいる。その子に栞が似ていたから放ってけなかっただけだ」

(栞!確かに良い奴だ!だけど鈍すぎないか!?)

 

 

陸と総司は料理をする。陸は洋食を作り、総司は和食を作ることになった。しばらく経ち……二人の料理が出来た。理沙、、樹花、新は食べる。

「凄く美味しい」

 

「うん!凄く美味しいよ」

 

「天道のは美味いってて分かってたけど陸のも美味しいな!」

 

「うん!どっちも美味しいよ!」

判定は同点だった。

「陸!お前は凄い、この俺と互角とは。認めるよ」

 

「総司さんの方こそ凄いです」

 

「後片付けは私がします!」

 

「俺もするよ!」

 

「お兄ちゃん!私も!私も!」

二人は料理対決した事によって認め合う。後片付けは理沙たちがする。そして終わると陸は聞く。

「総司さん。この世界について教えて下さい」

 

「何だ天道まだ教えてなかったのか?」

 

「ああ。陸と勝負をする事で試した。おばあちゃんが言っていた、不味い飯屋と悪の栄えた試しはない。陸の料理は俺と互角だ。そいつは大丈夫だ」

陸と勝負する事で総司は味方か試していた。自分と同じ美味しい料理を作れる人に悪い人はいないと思い陸を認める。

「二年前俺たちはワームのボスを倒した、それからはワームの被害は無かったんだ。でも急に二、三週間前からワームが人をを襲いだした」

総司の代わりに新が説明する。

「原因は分かったんですか?」

 

「それが分からないんだよなー」

困った様に笑う。総司は陸に聞く。

「陸、お前は原因が分かったんじゃないのか?」

 

「本当かよ!神谷!」

 

「はい。三つあります。だけど可能性です。一つはこの世界にワームの生き残りがいた」

 

「そうだな!」

 

二つ目はハイパーショッカーがこの世界を支配する為に違うカブトの世界から連れて来たか」

 

「ハイパーショッカー?」

新が聞き、天道も答えを待つ。

「ハイパーショッカーは全ての仮面ライダーの世界の怪人たちが集まった組織です」

 

「俺たちの世界以外にもワームがいると?」

 

「はい。三つ目は両方です」

 

「両方っていうのは?」

 

「違うカブトの世界のワームがこの世界を支配する為にこの世界のワームと協力したとか」

 

「そういう事か。天道はどっちだと思う」

 

「さあな。だがその中のどれかだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栞サイド

栞はひよりに料理を指導してもらっていた。

「栞……お前はメニューを見た事があるか?」

 

「無いよ!栄養が高そうな物を入れて見たんだ」

 

「そうか……一回食べて見てくれ」

ひおりは栞に食べさせる。

「うげえ!これ何?」

 

「お前が作った料理だ」

 

「陸君僕の料理褒めてくれたのにー」

 

「それはそいつが優しいからだ」

 

(陸君のバカ!だけど僕の為に気を使ってくれてありがとう!僕、頑張るからね)

「ひよりちゃん僕に料理を教えて!」

 

「分かった。教える」

しばらく作る。するとひよりに言われた通りに作ると今まで紫色だった料理が普通の色になっていた。

「凄い!さっきと全然違う!」

 

「そうだろ。栞がちゃんとレシピを観ながら作ったからだ」

栞は喜び、ひよりは冷静に説明する。

「栞!少し触ってみて良いか?」

 

「うん!大丈夫だよ!」

ツヴァイフォンを見ていう。ひおりは触る。

「栞はこの電話とベルトを使って戦うんだな?」

 

「うん♪そうだよ!ツヴァイフォンは僕の大切な相棒何だ♪」

 

「ああ。ちゃんとツヴァイフォンも大切な相棒だって言ってるよ」

 

「ひよりちゃんって、機械と話せるの?」

 

「ああ。話せる。ツヴァイフォンが言ってるんだ。栞が持っている物以外にもまだツヴァイのアイテムがあるって」

 

「そうなんだ!場所分かる?」

 

「詳しくは分からない。でも、栞が住んでいた所だ」

 

「分かった!ありがとうひよりちゃん!」(僕が住んでいた所か……僕もっと強くなれるんだ!陸君の為にこの旅が終わったら探しに行って来よう!)

しばらく話し二人は店を閉める。

「じゃあねひよりちゃんまた明日ね!」

 

「ああ!また明日な!」

栞が外に出ようとすると三体のワームが栞たちに襲いかかる。

「離せ!」

 

「ひよりちゃん!?」

栞はライダーに変身しようとするがワームたちに隙が無く変身が出来ない。

「しょうがないか……うおおおお!!!」

雄叫びをあげると栞の身体が変わる。灰色の身体になり、見た目はシュモクサメのような姿。ハンマーヘッドオルフェノクに変身する。

「この店で戦うのは不味い……はぁぁ!」

ハンマーヘッドオルフェノクは三体のワームを店の外に殴り飛ばす。

ワームたちはハンマーヘッドオルフェノクにクロックアップを使い襲いかかる。

「速いね。でもこれで決めるよ」

灰色のハンマー。シュモクハンマーを呼び出し地面へと思い切り振り下ろす。すると周りにいたワームに衝撃波が当たる。そして爆発する。

「終わったかな。くっ!?」

 

「栞!」

栞がオルフェノクから人に戻ろうとすると何かがお腹に刺さる。そして意識が無くなる。二人は何物かにさらわれた。

 

陸サイド

料理勝負も終わり家に着く

「まだかな栞」

 

「気持ちは分かるけど心配し過ぎよ!栞は強いでしょ!」

 

「そうだけど」

チャイムがなると陸は直ぐに開ける。しかし栞ではなく怪しい黒いローブを着た男だった。

「お前は?」

 

「これを見ろ」

水晶のような物を陸に見せる。そこに写っていたのは……

「痛い!痛いよ!何でこんな事をするの?」

 

「お前が怪人だからだ」

 

「陸君助けて……」

カブトはそういうとライダーキックを決め栞は死ぬ。

「これは何だ?」

 

「落ち着いて。これは未来の話です。では私はこれで」

黒いローブの男は消えた。

「俺は少し出てくる。理沙は今から総司さんの家で樹花と一緒にいてくれ!」

 

「どう言う事陸!?」

陸はそれ以上何も言わず走りだす。

(本当に馬鹿な人だ)

さっき消えた黒いローブの怪しい男は走って行く陸の姿を屋根の上で陸を見ながら言う。

 

 

 



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第二十三話天の道を往き総てを司る男

陸は謎の男が見せた通りの場所に行く。

 

「やっぱり来たんですね」

 

「それはこっちの台詞だ。おばあちゃんが言っていた。正義とは俺自身。俺が正義だ」

 

「例えこの世界の仮面ライダーでも友だちを傷つける奴は俺が倒す」

 

二人は戦う。大切な人を守る為に。

 

(陸君!やめて!罠だよ!)

 

(天道!やめろ!)

二人は叫ぶが声が出ず心の中でいう

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<ヘンシン>>

 

陸はカードをバックルに装填し、総司は赤いカブト虫のメカカブトゼクターをベルトにはめる。そして叫ぶと二人はディゴッドとカブトに変身する。

 

「はぁぁ!」

 

「はぁ!」

 

二人は殴り合う。その場面を建物の上から眺める怪人がいた

 

「馬鹿な奴らだ!」

 

(陸君!罠だよ!あれ?声が出ない?)

 

その怪人の横には捕まった栞とひおりがいると。

 

「お前たちの身体には声が出ない様に毒が打ち込んである」

 

怪人はそういうと戦いを楽しむ様に眺めていた。

 

「キャストオフ!」

 

<<キャストオフ>>

 

カブトマスクドフォームからカブトライダーフォームに変身した。

 

「クロックアップ!」

 

<<クロックアップ>>

 

総司が吹くと周りが遅くなるそしてディゴッドに攻撃を当てて行く。

 

「クロックアップか……ならこれだ」

 

<<アタックライド・・・スピード>>

 

ディゴッドはカードを装填する。するとさっきまで攻撃されていたのが嘘の様にクロックアップと同じスピードで戦う。

 

「これで決める」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

<<1.2.3>>

 

「ゴッドディメンションキック!」

 

「ライダーキック」

 

<<ライダーキック>>

 

ディゴッドはカブトにゴッドディメンションキックを放つ。カブトはカウンターを狙う様に回し蹴りを決める技、ライダーキックを決めた。二人は必殺技を当てあい変身が解ける。そして同時に倒れた。

 

「陸君!!」

 

「天道!!」

毒の効果が切れ二人は叫ぶ。

「あはは、馬鹿な奴らだな!罠だと知らずにな!」

 

「天道!神谷!」

 

「ライダーがもう一人来たか!」

 

「お前!変身!」

 

ガタックマスクドフォームに変身する。

 

「良いのか。こっちには人質がいるんだぞ」

 

「卑怯だぞ!!」

 

セアカゴケグモワームはガタックに攻撃する。ガタックも反撃しようとするが人質がいて攻撃が出来ない。

 

「新、僕は良いよ。ワームだから……だから反撃しろ!」

 

「馬鹿な事言うな!人間とかワームとかどうだって良い!!俺はひよりが好きなんだ!!俺ひよりを好きな気持ちは誰にも負けない!!だから俺にひよりを守らせてくれ!!」

 

「新!うん!」

 

「泣けますね!でもこれでお別れだ」

 

「新!!」

 

「新君!やめろ!!!」

とどめを刺そうと針を飛ばそうとする。

 

バン!バン!

 

二つの銃声が鳴る。二つの銃弾が当たりセアカゴケグモワームの動きが止まる。撃ったのはさっきまで倒れてるいた陸と総司だった。

 

「生きていたのか!?」

 

陸と総司がサモンドライバーとカブトクナイガンで銃撃した。

そして捕らえられていた二人をカブトゼクターとディゴッダーバトルモードが助けていた。

 

「俺たちは騙されたフリをしていた」

 

「だが何故だ!会って話す暇はなかったはずだ!」

 

「俺たちは会話してない」

 

「だったら何故だ!」

 

「この世界の仮面ライダーが怪人だからの理由で殺そうとする訳ないだろ」

 

陸はこの世界の仮面ライダーが怪人という理由だけで殺さないそう信じ。

 

「俺と同じぐらいの実力を持つ奴がこんな分かりきった嘘に騙されるものか」

 

総司は自分と同じ実力の奴がこんな分かりきった嘘に騙されないと信じていた。

そして二人はお互いを信じて芝居をし騙されたフリをしていた。

 

「お前たちは何者だ!?」

 

「おばあちゃんが言っていた天の道を往き総てを司る男。天道総司」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

二人は仮面ライダーに変身する。

 

「新さんたち少し近づいて」

 

ディゴッドは栞たちを近づけカードを装填した。

 

<<ディフェンスライド・・・リカバリー>>

 

緑色の優しい光が新たちを包み込む。するとさっきまでボロボロだった身体が元通りになっていた。更に栞たちが受けていた毒は完全に消える。

 

「身体が治った?」

 

「サンキュー陸!これで俺も戦える!」

 

「ありがとう陸君!これで僕も戦えるよ!」

 

二人は変身しようとすると陸が止める。

 

「二人は休んでいてくれ!俺たちはあいつを倒す」

 

「陸君でも!」

 

「大丈夫だ。俺たちに任せろ」

 

陸は栞の頭を撫でながら優しく言う。

そして厳しい目付きでセアカゴケグモワームに向き合う。

 

「おばあちゃんが言っていた。人は人を愛すると弱くなる」

 

「そうだ人間は弱い」

 

「だけど恥ずかしいことじゃない。それは本当の弱さじゃないから」

 

 

「この人たちはただひよりさんが大切なんだ。人間とかワームとか関係無しに。俺もそうだ。栞が人間とかそうじゃないとか関係ない!大切な友だちだから守る」

 

「陸君……」

 

「借りは返させてもらう」

 

「行くぞ陸!」

 

「はい」

 

二人はセアカゴケグモワームに立ち向かう。

 

「絶対に許さないぞお前ら!」

 

毒のトゲを飛ばす。

 

「はぁぁ!」

 

サモンドライバーで飛んで来たトゲを全て撃ち落とし。その隙にカブトがカブトクナイガン・クナイモードで斬り裂く。

 

「がぁぁー!」

 

そしてサモンドライバーで銃撃しダメージを与える。サモンドライバーにカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・デイ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「ゴッドディメンションシュート!」

 

電子ボイスが鳴ると、ディゴッドの前方に13枚のカードで作られたゲートが発生し。ディゴッドはサモンドライバーでゲートに向け銃撃するゴッドディメンションシュートを決めセアカゴケグモワームを倒した。戦いは終わった様に見えたがまだ終わってなかった。

 

「そこにいるんだろ?」

 

陸が言うと総司も分かっていた様に目を向ける。謎の黒いローブの男が現れる。

 

「私がいる事を見抜くとは舐めていました」

 

「お前は何者だ?目的は?」

 

「私たちはハイパーショッカー。目的はこの世界……カブトの世界を支配する事です。邪魔なライダーたちを倒す為に、この世界のワームと協力して同士討ちさせようと思ったのですが、失敗したみたいですね」

 

陸たちはこの世界の敵の正体と目的を知る。やはり陸が予想していた通りだった。

 

「しかしいいのですか?私の正体を見たら死にますよ」

「俺たちは負けない」

 

「ならば良いでしょう」

金色の身体をした三本角のワーム、コーカサスワームに変身する。

 

<<クロックアップ>>

 

「クロックアップ」

 

カブトはクロックアップするがそれ以上の速さでコーカサスワームはディゴッドとカブトを攻撃した。

 

「クロックアップより速いハイパークロックアップか。でも対策はある」

 

「速いな。だが俺の進化は光より速い」

陸はカードをを装填し、総司はハイパーゼクターを呼び出しベルトの横に装着する。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<ハイパーキャストオフ>>

ディゴッド光状態とカブトハイパーフォームに変身した。

「行くぞ」

 

<<アタックライド・・・ハイパースピード>>

 

<<ハイパークロックアップ>>

 

「ハイパークロックアップ」

 

ディゴッド光はスピードより速く動く事が出来るハイパースピードの能力を使い、カブトハイパーはコーカサスワームと同じハイパークロックアップを使った。

 

「はぁ!!」

三人は殴り合う。さっきまでのスピード差が嘘の様に互角になる。

 

「総司さんが天を司るなら俺が陸を司る!」

 

「面白い!行くぞ陸!」

 

「はい!」

復活したカブト関係のカードの能力を使う。

 

<<ファイナルフォームライド・・・カ・カ・カ・カブト>>

 

「変われ」

カブトに触れると巨大な銀色のカブト虫ハイパーゼクターカブトに変形した。

 

「この姿は?」

 

「これが俺と総司さんの力だ!」

 

「そう言う事か」

 

「それがどうしました!」

ハイパーゼクターカブトが向かって来るコーカサスワームにツノで突き攻撃する。

ディゴッドはカードを装填した。

 

「これで終わりだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・カ・カ・カ・カブト>>

 

ハイパーゼクターカブトが超スピードを出しコーカサスワームを突き上げながら空中に行く。

<<マキシマムライダーパワー>>

 

「ハイパーキック」

 

そして元の姿に戻ったカブトハイパーフォームが必殺技ハイパーキックをしてコーカサスワームごと下にいるディゴッドへと急降下する。

「我が魂はハイパーショッカーと共にあり!!!」

 

「ディゴッドスカイ!」

 

そしてカブトがハイパーキックをして落ちて来たワームをディゴッドは回し蹴りをして蹴り飛ばす。コーカサスワームは爆発した。

 

***

「ひよりさっきの話だけど、一生ひよりを守る!だから俺と結婚してくれ!」

 

「新、僕を守ってくれてありがとう!僕の事を想ってくれてありがとう。不束者ですがよろしくたのむ!」

 

「よっしゃぁー!!!」

 

新はガッツポーズをしてひよりに抱きつく。

「新恥ずかしいだろー!」

 

新が落ち着くとひよりは話す。

 

「新、僕結婚式明日したいんだ」

 

「明日?」

 

「ああ。栞に僕たちの結婚式を見せたいんだ!」

 

「良いんじゃないのか!場所は?」

 

「ビストロ・サルだ。僕あの場所が好きだから」

 

「分かった。今から明日貸切に出来るか聞いてみるよ!」

 

新はオーナーに電話する。

 

「栞!僕たち明日結婚式をするんだ。だからお前も見ていってくれないか?」

 

「陸君?」

 

陸は頷く。

 

「うん!僕もひよりちゃんの晴れ姿見てみたいよ!」

 

「ああ。僕も栞に見て欲しい」

 

「僕ひよりちゃんにお願いがあるんだ」

 

「何だ?」

 

「ひよりちゃんの事姉ちゃんって呼んでいいかな?」

 

「……ああ。良いぞ!」

 

「姉ちゃん!」

 

栞は抱きつく。

 

「手のかかる妹だな」

 

しかし言葉の割には優しく撫でる。

 

(お母さん。僕にもね家族が二人出来たんだよ)

 

「ひよりの妹っていう事は俺の妹にもなるんだよな!」

 

「兄ちゃん?」

 

「兄ちゃんか~むかし弟はいたけど妹か!凄く嬉しいな!」

 

「兄ちゃん!」

 

(良かったな栞。家族が出来て)

 

陸は栞たちを優しく見守る

 

 

 

神谷家・・・

 

家に帰ると陸は直ぐに風呂に入り自分の部屋に行く。

 

トントン

 

ノックの音がなり栞が部屋に入って来る。

 

「陸君……もう寝ちゃったの?」

 

返事は無く陸はもう寝ていた。

 

「陸君……今日はありがとう!僕、陸君の言葉凄く嬉しかったよ! 」

 

 

「ふぁぁ。僕も眠たくなって来ちゃったなー そうだ!僕もここで寝よう♪おやすみ陸君!」

 

栞は陸のベッドに潜り込み添い寝する。陸のオデコにキスをすると栞も眠る。

次の日の朝になると陸を起こしに来た理沙の悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。

 

次の日……

 

結婚式場であるビストロ・サルに陸たちは行く。

 

「おはようございます」

 

「おはよう!」

 

「陸。料理を作るのを手伝え。どうせなら俺たちで美味い料理を作るぞ」

 

「分かりました。美味しい料理作りましょう!」

 

「私も手伝います!」

 

「じゃあ僕は飾りをつけるよ~」

 

陸たちは結婚式の用意をする。

 

「店貸切にしてもらってありがとうございます!」

 

「良いのよ!だけど二人ともこの店で良かったの?」

 

「うん。僕この店好きだから」

 

「俺もです!」

新とひよりはこの店のオーナーに礼を言う。

料理も完成し飾り付けも終わると新とひよりが入場する。

 

総司が真っ白な服を来て神父の様に2人に問いかける。

 

「二人が共にいる限り痛める時も、貧しい時も、一緒にいる時も互いに寄り添い助け励まし合いながら生きる事を誓いますか?」

 

「誓います!」

 

「誓います」

 

「では誓いの口づけを」

 

「新……」

 

「ひより……」

 

二人は口づけをする。

 

パチパチ

 

拍手が起こる。

 

退場しようとすると、ひよりには茶髪の青年が、新には黒髪の青年が見える。

 

「我が大切な友、カ・ガーミンを頼む」

 

「僕の大切な妹、ひよりを頼むよ」

 

二人は驚くも頷く。すると二人は満足そうな顔をして消えて行く。新とひよりは今度こそ退場する。

 

「加賀美。ひよりを頼む」

 

「ひよりさん!加賀美さん!結婚おめでとう!」

 

「新さん、ひよりさんおめでとう!」

 

「兄ちゃん!姉ちゃん!結婚おめでとう!」

 

「加賀美さん!ひよりさん!おめでとうございます!」

 

総司、樹花、陸、栞、理沙の順に祝福する。

 

結婚式が終わり陸たちは話す。

 

「陸」

 

「おい!陸!」

 

新とひより二人は同時に言う

 

「もし栞を泣かせたら許さないぞ」

 

「大丈夫です。俺、栞の事好きですから。絶対に泣かせません。俺が絶対に栞を守ります」

 

「陸君、そそそそれって告白!?」

 

「何がだ?」

 

「だって僕の事好きって……それに守るって……」

 

「大事な友だちだから。理沙も栞もちゃんと守るよ」

 

「これは別の意味で泣かせそうだな!」

 

「そうだな」

 

「はぁー陸君は……この鈍感 」

 

「昔からそうなのよね陸は~この鈍感」

 

陸以外の人が陸が鈍感の事にため息を吐く

 

「行くのか?」

 

「はい。まだ救ってない世界があるので」

 

「俺が天の道を往くように、お前も陸の道を往け」

 

「はい。また何処かで!」

 

「栞。またこの世界に来てくれ」

 

「栞!また来いよ!」

 

「ありがとう!兄ちゃん!姉ちゃん!絶対に来るよ!」

 

「理沙ちゃん!またね!」

 

「また会いましょう!樹花!」

 

別れを言うと陸たちは家に戻る。

 

 

 

神谷家……

 

「結婚式良かったわね!」

 

「俺もいつか誰かと結婚したいな。でも俺には相手がいないかな」

 

「いると思うわ!例えば近くいる幼馴染の女の子とか!」

 

「そうだよね!近くにいる新しく旅に加わった女の子とかね!」

 

「そうだと良いな」

 

(この鈍感!)

 

二人は陸にアピールするが陸は全く気づかない。理沙と栞は同じ事を陸に思っていた。

すると写真が飛び出し絵が変わる。

写真は新とひよりの結婚式で参加しているみんなが笑顔でいる写真だった。

絵は響鬼が魔化魍と戦う絵だった。

 

「響鬼の世界……」

 

 

 



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響鬼の世界
第二十四話響く鬼


陸たちは響鬼の世界に着く。

「ここが響鬼の世界ね!」

 

「どれどれ今度の陸君の服装は和服?」

陸の服装は黄色の和服を着ていた。

 

「この世界の俺の役割は関東支部に配属された鬼だ」

陸は猛士のシフト表を見せる。

 

「この世界の仮面ライダーは仕事なの?」

 

「みたいだな」

 

「そろそろ行こうよ!」

 

陸たちは関東支部がある場所に向かう。

 

「陸!あれ!?」

 

理沙が指を指す方向を見るとブロックの上を子供が歩いていて海に落ちそうになっていた。

 

「危ない!」

 

遂には子供が海に落ちる。陸は直ぐに助けようとすると男性が飛び込み助ける。

 

「おーい!そこの少年!助けてくれ!」

 

「捕まって下さい」

 

近くにあった浮き輪を渡し陸は二人を引き上げる。

 

「いやあー助かったよ少年!さっき助けた子は?」

 

「向こうで俺の友だちが見ています」

 

「そうか!そうか!」

 

「さっきの動き凄かったですね。俺は神谷陸。貴方は?」

 

陸は今子供を助けた人がこの世界の仮面ライダーだと思い聞く。

 

「ヒビキです。鍛えてます!」

予想通りこの世界の仮面ライダー、仮面ライダー響鬼だった。

 

「陸!」

 

「さっきの子は?」

 

「うん。怪我は大丈夫だったみたい。保護者が近くにいたみたいだから預けておいたよ!」

 

「分かった。ありがとう」

 

「所でそこの人は?」

 

「俺はヒビキです!」

 

「この人がこの世界の仮面ライダー?私は海東理沙です!よろしくお願いします!」

 

「僕は雨宮栞だよ!よろしくね!」

 

「よろしく!少年!少女A!少女B!」

 

「少女Aじゃなくて私は海東理沙です!」

 

「僕も少女Bじゃなくて雨宮栞だよ!」

 

「分かった分かった!少女A、少女B」

 

陸たちは自己紹介するがヒビキはマイペースにスルーした。

 

 

関東支部から連絡が入る。それは魔化魍が大量発生している事だった。

 

「よし行くか!」

 

「俺たちも行きます」

 

「何を言ってるんだ少年!危ないぞ!」

 

陸は書類を見せる。

 

「それは!?」

 

「俺も関東支部に配属された鬼です」

 

「分かった。少年!お前も着いて来い!」

「はい!理沙は関東支部に行っててくれ!」

「分かったわ!二人共気をつけて!」

 

「ああ」

 

「うん♪」

 

理沙は関東支部へと向かう。

陸たちは魔化魍が大量発生しているという場所に向かった。

 

人ぐらいの大きさをした魔化魍が大量発生している森に着く。

 

「さて行きますか!」

ヒビキは仮面ライダー響鬼に変身した。

 

「陸君僕たちも行こうよ!」

 

「ああ変身!」

二人も仮面ライダーに変身する。

 

「さて、一番槍は僕が貰うよ!」

ツヴァイランサーを構えいの一番に魔化魍に攻撃する。しかし・・・

 

「うっそぉ……」

 

ツヴァイランサーを突き刺すがダメージを負ってはいるが倒せない。

 

「俺に任せろ!」

 

その間に響鬼が音撃を使い魔化魍を倒す。

 

「栞、魔化魍に普通の攻撃では倒せない」

 

「えー!?そんなー!」

 

 

「俺たちの音撃で魔化魍を倒す」

 

ディゴッドはカードを二枚装填する。

 

<<アイテムライド・・・音撃棒光、音撃棒水>>

 

二組の音撃棒を呼び出す。一組は黄色の音撃棒。二組目は水色の音撃棒。

ディゴッドは黄色の音撃棒を持ち、ツヴァイは水色の音撃棒を持つ。

「行くぞ栞!」

 

「うん!」

ドン!ドン!ドン!

二人はリズムにノリながら音撃棒で魔化魍を叩く。叩くたびに黄色と水色の音撃が魔化魍を襲う。

 

 

「グギャァァ!!」

 

「この音撃棒で攻撃すると攻撃が効いているみたいだね!」

 

魔化魍は苦しみ二人が叩き切ると魔化魍は爆発した。

 

「陸君!デュエットしようよ♪」

 

栞はふざけ出すと魔化魍が大量に現れた。

 

「うん、やっぱりデュエットはまた今度だね!」

 

「魔化魍の数が何時もより多いな」

 

ヒビキが言うように魔化魍の数が多く苦戦する。

すると一体の魔化魍がクロックアップと同じスピードで動きディゴッドたちに攻撃する

 

「僕も本気で行くよ~」

 

「いや、俺が倒す。変身!」

 

ツヴァイはアクセルフォームに変身しようとすると、ディゴッドが止める。そしてカードをバックルに装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・カブト>>

電子音が鳴り光がディゴッドを包み込むとディゴッド・カブトハイパーフォームに変身する。

 

「スピードには超スピードだ」

 

直ぐにもう一枚カードを装填した。

 

<<アタックライド・・・ハイパークロックアップ>>

 

カードを装填するとカブテクターが展開しハイパークロックアップが発動する。

さっきまでクロックアップと同じスピードで動きが見えなかった魔化魍だが、ディ・ハイパーがクロックアップ以上の速度で動く事が出来る 、ハイパークロックアップをした事によってディ・ハイパーからは魔化魍の動きが止まって見えていた。

 

<<アタックライド・・・パーフェクトゼクター>>

 

パーフェクトゼクターを呼び出す。パーフェクトゼクターソードモードにして、そしてカードを装填する。

 

<<アタックライド・・・ハイパースラッシュ>>

 

「ハイパースラッシュ!」

 

サソードパワーを発動させ刀身を強化し魔化魍にパーフェクトゼクターを振り下ろし魔化魍を一刀両断した。

 

「はぁぁ!」

 

魔化魍を斬ると直ぐに大量にいた魔化魍をキックやパンチなどで一か所に空中へと打ち上げパーフェクトゼクターをガンモードにしてカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・カブト>>

「マキシマムハイパーサイクロン!」

 

カードを装填すると高エネルギーがたくわえられる。そして魔化魍に向けて引き金を引く。

ディ・ハイパーは竜巻上のエネルギーを進路上にいた魔化魍たちに当て魔化魍たちは消滅した。カブテクターが展開され威力を押さえているが、それでも威力が強く反動で後ろに退がった。

そして倒した証拠の様にディゴッド・ハイパーの必殺技によって目の前にあった木々たちが欠けていた。

 

「魔化魍たちがいなくなった?」

 

「あれ?怪人たちはどうなったの?あっ!さっきまであった木が無くなってる!?」

 

ツヴァイたちが気づく頃には全滅していた。三人は変身を解く。

 

「少年!お前たちは何者なんだ?ベルトで変身する鬼なんて聞いた事ない」

 

「俺たちは仮面ライダーです。貴方もその中の一人仮面ライダー響鬼」

陸はヒビキに旅のことを話す。

 

「ふーん俺もその中の一人ってわけね!」

 

納得すると質問をする。

 

「少年と少女は何で音撃が使えたんだ?」

 

ヒビキは疑問に思った事を聞く。

 

「俺はヒビキさんの音撃を見たからです」

 

 

「僕は勘で振ってみたら出来たよ♪」

 

武器を使ったとしても鍛えないと音撃は使えないが、二人の戦いのセンスがものをいうように簡単に使えていた。

 

「凄いな少年たちは……電話だ」

 

ヒビキは二人の才能に驚く。電話が鳴り電話に出ると巨大な魔化魍が現れた事を聞く。

 

「分かった。今から向かうよ!少年たち魔化魍が現れたらしい!」

 

「分かりました」

 

「うん!レッツゴー♪」

 

海に向かうと巨大な身体をした八つの頭と八つの尻尾がある蛇型の大型魔化魍が現れる。三人は直ぐにライダーに変身した。

「大きいね~」

 

「栞、のんきに言ってる場合じゃない」

 

「こいつはオロチ!」

 

「あいつの事を知ってるんですか?」

 

「ああ!後で話すよ。今はこいつをどうにかしないとな」

 

巨大な体型でディゴッドたちに攻撃する。三人は避けるが地面が叩き割れる。

 

「響鬼装甲!」

 

アームド響鬼に変身しオロチに斬りかかる。

 

「陸君!」

 

「ああ。俺たちも加勢しよう」

 

二人が加勢しようとすると、オロチがアームド響鬼に噛みつこうとする。響鬼はアームドセイバーでオロチの攻撃伏せぐ、しかしアームドセイバーは砕ける。

 

「アームドセイバーが壊れただと!?」

 

オロチはアームドセイバーを噛み砕いてしまう。するとアームド響鬼から通常の響鬼に戻ってしまう。

 

「これはまずいね~」

 

「とりあえず追い返す」

 

<<真・ファイナルカメンライド・・・クウガ>>

 

黒色の光が包み込むと、身体全体が金色になり眼は白色になったディゴッド・クウガライジングアルティメット ホワイトアイに変身する。

 

「危ないぞ!少年!」

響鬼が危険を知らせるようにオロチがディ・ライジングアルティメットへと迫り踏み潰そうとする。

 

ガシッー!

 

「その程度か?」

 

ディ・ライジングアルティメットはオロチの巨大な身体を片手で受け止めた。

ディ・ライジングアルティメットを危険と判断したヤマタのオロチは距離を空け八つの口から遠距離からの攻撃に変更し火炎弾を放つ。

 

「グギャァァ!」

「はぁぁ!」

 

右手を前に向けて暗黒掌波動を放ち全ての火炎弾を粉砕しオロチに超スピードで近づき拳を振るう。

 

「ギャァァ!」

殴られた痛みによってオロチは苦しみ海に潜り逃げようとした。

 

「逃すか」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>>

 

「ライジングアルティメットマイティーキック!」

右足に膨大な封印エネルギーがたまりオロチへとぶつける。

必殺キックをを受けたオロチは八つあった頭は一つになる。オロチは水辺に潜り行方をくらます。

 

「少年!助かったよ!」

 

「はい。ヒビキさんあの魔化魍は?」

 

「あいつはオロチだ。戦国時代最強の魔化魍って言われている。一旦関東支部に戻ろう」

 

関東支部・・・

陸たちは関東支部に着き理沙と合流する。

 

「どうでした?」

 

「アームドセイバーの修理にはしばらくかかるらしい」

 

壊れたアームドセイバーを直してもらうために連絡するが直るまでに時間がかかる。

 

「しかし困ったよ。アームドセイバーが使えないのは」

 

「そうですね。ヒビキさん、昔の書物見せてもらってもいいですか?」

 

「ああ良いぞ。書物は奥の部屋に置いてある。好きにみてくれ」

 

陸は礼を言い書物室に向かう。そして着くと理沙と栞がいた。

 

「陸君……また一人で解決しようと思ってるよね?」

 

「私たちも協力するわ!」

 

「頼む」

 

「何を探せば良いの?」

 

「オロチについての書物だ」

 

陸が探しているのは戦国時代の人たちはオロチをどう倒したかを調べようとしていた。

 

「うわぁ~漢字だらけだ~僕無理!」

 

栞は開いていると文字だらけの書物を慌てて閉じる。

 

「栞はそこで待っててくれ。調べるのは俺と理沙でやる」

 

「ええ!そうね!」

 

「ごめん任せるよ」

 

二人は調べ始める。理沙は問いかける。

 

「ねえ陸、オロチって日本神話に出てくるスサノオが退治したっていう八岐大蛇がモチフになっているの?」

 

「そうだと思う。大きい蛇で頭が八つあったから」

 

陸は戦ったオロチを思い出しながら言う。

 

「何処かの世界に味方でスサノオとかのモチフになった仮面ライダーもいるかも知れないわね」

 

「そうだな。世界は広いから。もしかしたら出会うかもな」

 

理沙が言うように数年後……スサノオを含め三貴子の力を宿した仮面ライダーが現れる。しかし理沙の想いとは違う事になるとはこの時の陸たちは知らなかった。

 

話しながら陸と理沙は全ての書物を調べる。

 

「見つからないな」

 

「全部調べて見たけどオロチについての書物が無いわね」

 

陸たちは全ての書物を観るが何処にも書いてなかった。

スーウスーウと寝息が聞こえその方向を視ると……

 

「栞、その書物は?」

 

栞は書物に顔を伏せて寝ていた。陸はその書物に気づき声をかける。

 

「うーん」

 

「もしかしてそれって……」

 

「ああ。俺たちが探していた書物だ」

実は最初に栞が観ていた書物が陸たちが探していた書物だった。

 

 

「こら!栞!本を枕がわりにしないの!それに私たちが探してた書物よ!」

 

「ごめんごめん!字を見てるとつい眠たくなっちゃって!」

理沙は栞を起こすと怒る。

栞は謝りながら書物を理沙に渡す。陸と理沙は書物を読み戦国時代、オロチをどう倒したのかを知る。

 

「そういうことがあったのね!」

 

 

「そういう事か……栞、手伝ってくれ」

 

「うん!任せてよ!」

 

元気よく頷いた。

 

「理沙はオロチ対策が分かったから俺たちはさっきオロチが現れた場所に行くってヒビキさんに伝えておいてくれ!」

 

「ええ!分かったわ!」

 

理沙はヒビキに伝えに行き陸たちはオロチに対抗する為に何かを探しに海に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第二十五話戦国の想い

 

浜辺・・・

 

陸と栞はオロチと戦った浜辺に来ていた。

 

「オロチが現れても陸君なら倒せるんじゃないの?」

 

栞は陸とオロチの戦いを見ていて疑問に思った事を聞く。

 

「倒せると思う。だけどオロチを倒したとしてもこの世界でヒビキさんたち鬼の戦いは終わらない。ヒビキさんにはアームドセイバーが直る間、アームドセイバーと同等の武器が必要だ」

 

陸は自分たちが違う世界に行っても大丈夫の様に戦国時代にオロチを倒した武器を探そうとしていた。

 

「ふーんじゃあ僕たちはその刀を探せば良いんだね!」

 

「ああ。俺は海に潜って刀を探すから、栞はオロチの相手をしてくれ」

 

ザバーン!ザバーン!

 

音が聞こえる方を見ると水面から飛び跳ねているオロチがいた。オロチは陸との戦いで無くなった頭が再生し元の状態に戻っている。

 

「栞あいつの相手を頼む」

 

「僕に任せて♪変身!」

ツヴァイに変身しオロチに立ち向かう。

 

 

「さて僕がキミを躾けてあげるよ~」

 

ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填しビーム上にするとオロチへと鞭のように振る。

陸はその間にオロチに気づかれない様に海の中に潜った。

 

「ギャオオオ!!!」

 

八つの口から八つの炎をツヴァイへと放つ。

 

<<エクシードチャージ>>

 

「エイヤー!」

 

エクシードチャージしツヴァイランサーを分裂させ飛んできた炎を全て貫通させる。そして八つの頭に必殺技ツヴァイランスを決める。

 

「やっぱり普通の攻撃じゃ倒せないか」

 

オロチに傷を負わせてはいるが直ぐに回復していく。

 

「よっ!苦戦してるみたいだな」

 

「ヒビキ君!」

 

「助けに来たぞ!」

 

シュッ!と敬礼し響鬼が加勢に入る

 

「烈火弾!」

 

 

音撃棒から火炎弾を放つがダメージが無い。

オロチはディゴッドへと気づき海に潜る。

 

 

(早く探さないと)

陸は二人が戦っている間に海に潜り探していた。

 

「何処にある?」

 

ザバーン!

 

「ごめん!!陸君そっちにオロチが逃げたよ!!」

 

ツヴァイが地上から大声で言うと海の中にオロチが潜りディゴッドへと襲いかかる。尻尾でディゴッドに巻きつき更に海の底へと連れて行く。

 

(息が……水の中じゃ奴の方が有利か。ならこれだ。変身!)

 

<<フォームライド・・・オーズシャウタ>>

 

シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ,シャウタ!

 

シャチ・ウナギ・タコの力を宿した水棲コンボ。

ディゴッド・オーズシャウタコンボに変身した。

 

巻きつかれていた尻尾から抜け出すとディ・シャウタはタコのコアメダルの力、タコレッグを使い超スピードで泳ぎオロチと戦う。

 

「セイヤー!」

ムチ型の武器、電気ウナギウィップで巻きつかせ電気で痺れさせると気合いを入れながら地上へと放り投げる。

 

「ナイス!パス!」

 

ツヴァイは地上へと飛ばされて来たオロチをツヴァイランサーで巻きつけ地上に引き寄せた。

 

「響鬼紅!」

炎の気を限界まで高め真っ赤な身体をした響鬼紅へと変身する。

 

「はぁぁ!!」

 

響鬼紅は音撃棒で叩く。さっきよりは効くがそれでも倒せない。

 

「見つけた!」

 

ディ・シャウタは探していた刀を見つけると引っこ抜く。そして地上に戻るとディゴッドに戻った。直ぐに海の底で見つけた刀を響鬼に渡した。

 

「ヒビキさん。これを」

 

「それは?」

 

「ずっと前からの貴方の刀です」

 

「ありがとう……使わせて貰うよ」

 

海深く沈んでいた刀はディゴッドが持っても何も反応がなかったが、響鬼が持つと本当の持ち主に戻った様にアームドセイバーに変化する。

 

「響鬼装甲!」

 

炎が響鬼を包み込み響鬼アームドに変身する。

オロチは前の戦いの様にアームドセイバー噛み砕こうとするが……噛み砕けず。響鬼アームドはそのまま斬りつける。

 

「ギャオオオ!?」

 

「その刀は砕けない。猛士さんが師匠の為に刀を作った想いが、アスムさんがヒビキさんを信じる想いがつまっている最強の刀だから!」

 

陸は文書を観て戦国時代の人たちの想いを知る。そしてオロチに言う。

響鬼アームドはディゴッドに何者なのか聞く。

 

「少年お前は何者なんだ?」

 

「俺は世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

 

「行きますよ!仁志さん!」

 

「何で俺の本名を知っているんだ?……まあいいか行くぞ陸!」

 

<<ファイナルフォームライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

「変われ」

 

アームド響鬼をアームドセイバーに変化させる。

オロチは嚙みつこうとするがディゴッドはアームドセイバーで全て防ぐ。

 

「とどめだ!」

 

決着を付ける為にカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

「ディゴッドブレイズ!」

バックルにカードを装填すると

アームドセイバーが激しく燃え上がり、燃え上がった炎で全てのオロチの頭を斬り裂いた。そして斬り裂かれたオロチは爆発する。

 

***

オロチとの戦いが終わると陸たちは猛士関東支部に戻る。

 

「行くのか?陸」

 

「はい次の世界を救うために」

 

「また会おう少年!」

 

「また会いましょうヒビキさん!」

 

 

陸たちは家に戻る。

 

陸の家・・・

 

「次で旅も終わりね!気を引き締めましょう!」

 

「最後の世界かーどんな世界かな?〜?楽しみだよ♪」

 

絵が変わり写真が飛び出す。写真はヒビキが自分を鍛えている写真。絵は九つの地球がディケイドを囲むように浮かび上がるように描かれていた。

 

「ディケイドの世界……」

 

 

 

 



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ディケイドの世界
第二十六話 世界の破壊者


ディケイドの世界前編です。この小説ではディケイドに出て来た紅渡と剣崎一真は世界の守護者のメンバーでオリジナルキャラになっています!


第二十六話 世界の破壊者

 

陸たちが響鬼の世界を救った頃……

様々な世界を旅をしていたディケイド一行は強制的に銀色のオーロラに飲み込まれ守護者の世界に連れていかれる。目の前には真っ白な円卓が置いてある。

 

「この世界は……?」

 

「またここですか……」

小野寺ユウスケと光夏美は言う

 

「俺たちをこの世界に呼んだのはお前だろ!紅渡!」

 

士が声を荒げると陸たちを旅に行かせた奏が現れる。

 

「紅渡俺たちに何の様だ?」

 

「まずはあの時の事を謝らせてください」

 

奏は頭を下げる。ディケイドを破壊者だと言い襲った事と士に世界を救う為にライダーを破壊させた事を謝罪する。

 

「しかし大切な人が命をかけて守ったこの世界を僕たちはどんな手段を使ってでも守ろうと思っています」

 

「そういう事か……俺様は偉大だからな許してやる」

 

奏たちは生まれ変わる前の陸が命をかけて世界を救ったこの世界を絶対に守ろうと誓っていた。

奏の覚悟を聞き士は上から目線だが奏たちを許す。

 

「だが剣崎一真だけは一発殴らせろ。それで今までの事はチャラだ」

 

士は剣崎一真に絶望させられ、挙句には海に落とされた。士は剣崎一真だけは許してない様だ。

 

 

「本当の名前を言います。僕の名前は(かなで)

 

「偽名だったのか?」

 

「はい。ディケイド貴方にお願いがあります」

 

「断る」

 

「貴方ならそう言うと分かってました。しかし貴方はこの頼みを断れない」

 

「何故だ?」

 

「貴方を助けた仮面ライダーディゴッド。陸さんの事を覚えてますか?」

 

「しっかりと覚えてる。俺の世界……俺を含めオールライダーと大ショッカーが戦った戦いで突然現れた仮面ライダーディゴッド。陸に俺と妹は助けられた」

 

「陸さんはその戦いで貴方を助け……ハイパーショッカーに生きている事を知られてしまい命を狙われたんです。もっとも僕たちもその戦いで陸さんが生まれ変わってる事に気付いたのですが」

 

陸は過去にあったオールライダー対大ショッカーとの戦いで生まれ変わっている事を知られてしまう。そして現代、陸はハイパーショッカーに命を狙われ戦いに巻き込まれたのであった。

 

「降参だ。しょうがない頼みを聞いてやる。だが知っている事全て吐いてもらうぞ」

 

白旗を振っているように手をヒラヒラさせ協力する事を言う。

 

「分かりました。まずは僕たちの事を話します。僕たちは世界の守護者、またはガーディアンと呼ばれています」

 

説明の為に空に地球と似た十二個の球体を映し。球体の一つ一つにオリジナルのクウガ~オーズの世界を映しだす。

 

「俺がいたクウガの世界?でも違う……」

 

「あれは!?士君の世界!」

 

ユウスケと夏美は言う。

 

「世界の守護者とは世界を守護する人です。例えば僕ならオリジナルのキバの世界と貴方たちが旅したリーマジネーションのキバを守護しています。世界の守護者は全部で十人いてクウガ~オーズまでの世界を守護しています」

 

「えーっとようするに守護者っていうのは神様みたいなものなのか?」

 

「はい。その解釈で合っています」

 

頷く

 

「守護者の結成者は陸さんです」

 

「陸…。ディゴッドの事か?」

 

「はい。僕たちは元は別々の世界にいた普通の人間でした。戦争や災害や難民。様々な理由で居場所を失ったり、命を失くしかけていました。その時に旅をしていた陸さんに僕らは助けられ恩を感じた僕たちは旅に着いて行き。ライダーに変身する力を貰い。

陸さんがこの世界、守護者の世界を生み出し。更にはオリジナルのライダー世界やリーマジネーションの世界を生み出し今では僕たちは世界の守護者とよばれています」

 

「俺たちの世界はお前たちに生み出されたのか」

 

「私がいたライダーのいない世界はどうなんですか?」

 

「それは……元からもありますし生み出したかもしれません。さて本題に戻ります」

 

 

奏は過去にあった終焉の世界での陸とドラスの戦いを話す。

 

「ドラスなら俺たちだけでも倒せるんじゃないのか?」

 

士は思い出す。自分を含めクウガ~ダブルと協力してドラスを倒した戦いを。

 

 

「何が可笑しい剣崎一真!」

 

笑い声が聴こえるその方向を見るとさっきまで座ってなかった椅子に剣崎一真?が座っていた。

 

「久しぶりだなディケイド。俺の本当の名は(つるぎ)

可笑しいんじゃない。呆れてるんだ。お前たちとリーマジネーションのライダーだけで倒せるなら俺たちも苦労はしない」

 

「やはりお前も偽名だったか。だが、ドラスはそこまで強いのか?」

 

「はい。僕たちはオリジナルのライダー世界やリーマジネーションのライダー世界より強い力を引き出せます。

しかしドラスには勝てないと思います。なのでディゴッドに力を取り戻す手助けをしてほしいのです」

 

「だいたい分かった」

 

「分かりました!」

 

「ライダーは助け合いだ!その子の笑顔は俺たちが守る!」

 

士、夏美、ユウスケの順に言う。

 

「これが陸さんが旅をして救ってくれた世界です」

 

 

さっきまで映っていた世界に陸がディケイド以外の救った世界の事を映す。

 

「凄いな」

 

「あんな子供が……」

 

「中学生ぐらいですよね……」

 

「違う。アスムやワタルの方が年は下だ。だが俺が言った凄いのはこいつらが巡っている世界の敵が俺たちが過去に巡った世界よりレベルが高い事だ」

 

「どう言う事だよ士?」

 

「こいつが巡ってる世界のボスはダグバだ。強さはお前が変身したアルティメットフォームと同等だ。しかも他の世界の敵もダグバと同等の強さの様だな」

 

「ユウスケのアルティメットフォームと同じ強さですか!?」

 

「甘くみていたが一筋縄ではいかないみたいだな」

 

「ではお願いします」

 

士たちは光写真館に戻ろうとすると陸の父親、神谷翼と母親、神谷美空が話しかける。

 

「陸の事と理沙ちゃんの事お願いします!」

 

「理沙はしっかりしていて。陸は天才です。でも二人とも抜けている所があるから心配で」

 

「任せろ。俺様がいたら百人力だ。大船に乗ったつもりでいろ」

 

「士くん。調子に乗りすぎです。二人の事は任せてください!」

 

「二人のことは俺たちに任せてください!」

 

こうして士たちは士が住んでいた世界。ディケイドの世界へと向かう。

 

ディケイドの世界・・・

 

陸たちは響鬼の世界を救い最後の世界ディケイドの世界に来た。

 

「ここが最後の世界、ディケイドの世界……」

 

「最後の世界ね!でも陸の服装はまた旅人の服ね!」

 

陸は電王の時と同じで旅をしている様な服装になっていた。

 

「ディケイドは他のライダーの世界を旅するからな」

 

「僕たちと同じだね!でもこの世界にディケイドたちは来ているのかな?」

 

「分からない。とりあえず探してみよう!」

 

陸たちが外に出ると人がショッカーに襲われていた。

 

「いきなりか……変身!」

 

ディゴッドに変身しショッカーを倒す。襲われていた人はお礼を言い逃げて行く。ディゴッドが変身を解こうとすると攻撃が飛んでくる。

 

「陸危ない!!」

 

理沙は陸を庇い代わりに攻撃を受けたおれる。すると謎の怪人の攻撃の所為で理沙の生命が失われていく。

 

「理沙!?」

 

「罠にかかったな!ディゴッド!」

 

そしてゾロゾロとグロンギやオルフェノク、ファンガイア。今まで陸が巡って来た世界の怪人が現れる。

 

「陸君!僕が足止めするから早く理沙ちゃんを安全な所に!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディケイド>>

 

「はぁぁ!」

 

「おりゃあ!」

 

音声音が鳴り響くとディメンションがオルフェノクへと進みディケイドがディメンションキックで怪人を倒し、

クウガがマイティーキックで怪人を倒す。キバーラはセイバーで斬り裂く。

ディケイドたちが現れて陸たちを助けに入る。

 

「貴方たちは?」

 

「ディゴッド……自己紹介は後だ」

 

「貴様はディケイド!」

 

「アポロガイスト……また復活したのか?」

 

「私の今の名はハイパーアポロガイストなのだ!」

 

「スーパーもハイパーも違いは無いだろ。全く迷惑な奴だ」

 

 

「ディゴッドだけじゃなくお前たちの相手は面倒だ。今回は退いてやる!さらばなのだ!」

 

銀色のオーロラを出す。

 

「待て!理沙を治せ!!」

陸の叫びも虚しく、ハイパーアポロガイストは銀色のオーロラに入り何処かへと消える。

 

 

光写真館・・・

陸たちは理沙を光写真館へと運びベッドに寝かせる。

 

「俺は門矢士だ」

 

「俺は小野寺ユウスケ!よろしくな!」

 

「私は光夏美です!よろしくお願いします!」

 

「俺は神谷陸です。さっきは助けてくれてありがとうございます」

 

「僕は雨宮栞だよ!よろしくね!」

陸たちと士たちは自己紹介をする。

 

「まずは礼を言う。あの時は助かった」

 

「何の事ですか?」

 

士は陸に助けられたことを話す

 

回想・・・

 

「助けて」

 

(誰かが呼んでいる……)

 

陸は眠っていると誰かの声が聞こえる。そして起き上がると銀色のオーロラを呼び出し声が聞こえた世界に向かう。

呼ばれた世界に向かうと、 ディケイドとクウガライジングアルティメットが戦っていた。

しかしディケイドは歯が立たずとどめさせられそうになり絶対絶命の時、

銀色のオーロラからディゴッドが現れ拳を受け止めクウガを殴り飛ばした。

 

「大丈夫か?」

 

「助かった。お前は?」

 

「仮面ライダーディゴッド。陸だ」

 

ディゴッドはライジングアルティメットに立ち向かう。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

バックルにカードを装填し光状態に変身した。

 

<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>

 

超強化されたライドセイバーでクウガを斬る。ディゴッドは戦いながら言う。

 

「ディケイド、妹に語りかけろ」

 

「何だと?」

 

「お前の妹は苦しんでいる。俺はお前の妹の声が聞こえたから来た」

 

「小夜が苦しんでいるのか?……

俺はお前にこう言うべきだった!小夜お前は飛べる!」

 

「私は……」

 

「早く倒させなさい!」

 

しかしディケイドの説得で小夜は迷い戸惑う

 

「もういい!私が倒させる!」

 

「止めて!!!」

 

地の石を叩き割るとクウガの変身が解ける。

シャドームーンは怒り小夜に攻撃しようとすると外にいたディゴッドが助けにはいる。

クロックアップ以上のスピードを出せるハイパースピードを使い助けに入ったのだった

 

「お前は!?」

 

ディゴッドはシャドームーンを外に吹き飛ばす。

 

「貴方は?」

 

「ディゴッド」

 

それだけ言うと外に向かう。

 

「ディケイド。お前は破壊者じゃなく仮面ライダーだ。忘れるな全ての仮面ライダーはお前に協力してくれる」

 

「ディゴッド助かった礼を言う」

 

滅多に礼を言わないディケイドも礼を言った。ディゴッドの光が弱りかけていた。

 

「時間か……」

 

 

「また会えるか?」

 

答えず手を上げ元の世界に帰る。

そしてダブルが現れディケイドは全ての仮面ライダーと協力して大ショッカーを滅ぼした。しかしこの戦いでディゴッドが生きている事を知られてしまい、近い未来ハイパーショッカーは命を狙う。

士は語り出す。全ての仮面ライダーと大ショッカーが激突した時にディゴッドに助けられた事を。

 

 

「次の事だが」

 

「分かっています。理沙を助ける為にはハイパーアポロガイストが持っていたパーフェクターを奪う」

 

「その通り!流石は神少年君だ!」

謎の青年が写真館に入り答える。

 

「マスター!コーヒーを一つ」

 

「ここは喫茶店じゃないんだけどね!」

青年は夏美のお爺さんにコーヒーを注文する

お爺さんは言いながらもカップにコーヒーを入れ青年に渡す。

 

「貴方は?」

 

「僕の名前は海東大樹。トレジャーハンターだ」

 

「かっこよく言ってるがただの盗人だ」

 

「士。盗人っていうのは酷いな~キミたちも間違えないでくれたまえ!僕はロマンあふれるトレジャーハンターだ!」

 

 

「海東今度は何を狙っている?」」

 

「士、キミは知っているか?この世界最高のお宝を」

 

「最高のお宝だと?知らん早く教えろ」

 

「全くせっかちだな士は。ディケイドドライバーとディエンドライバーは大ショッカーが作り出した。その事はキミたちも知っているはずだ!」

 

「ああ」

 

 

「大ショッカーが仮面ライダーの祖先であるディゴッドの力を参考にして作り出したのがディケイドドライバーなのさ!しかし余りにも強力すぎて一部しか引き出せなかったみたいだけどね」

 

大ショッカーはディゴッドとドラスが過去に戦ったデータを参考にしてディケイドドライバーを作り出した様だ。しかし余りにも強力過ぎて一部しか引き出せなかった。

 

「だいたい分かった。海東お前が狙っているのはディゴッドバックルだな?」

 

「その通り。僕が狙っているのはこの世界で一つのお宝ディゴッドバックルさ!」

 

海東が狙っているのは陸が持つディゴッドバックルだった。

 

「さて、士!神少年君!パーフェクターを早く取れるか勝負といこうじゃないか!もし僕が早く取ったらディゴッドバックルと交換してもらうよ!」

 

海東は理沙の命がかかっているのにどちらかが早く取れるか勝負しようとしていた。更にはディゴッドバックルと交換しようとしていた。

 

「海東またお前は!?」

 

「理沙ちゃんの命がかかってるんだよ!?」

小野寺と栞は叫ぶ。

「分かった。受けて立つ」

 

「陸君!?」

 

「どっちにしてもこの勝負は絶対に負けれない」

陸は覚悟を決め答える。

 

「いい返事だ。勝負が楽しみだ」

海東は何処かへと行く。

 

 

「陸!命がかかってるんだぞ!?」

 

「陸君!?分かっているんですか!理沙ちゃんの命の事!?」

栞は驚き他の二人は責め。士は黙っている。

 

「だからこそだ。この勝負は理沙の命がかかっている絶対に負けちゃ駄目だ」

 

 

(陸君のその顔なんか僕、嫌だな……)

 

陸は目を閉じ何かを考えている。何時もと表情が違う。

 

「今回の俺たちの役割は陸を助ける事だな」

 

「すいません。お願いします」

 

「さて、まずはあいつを探さないとな。神谷どうする?お前がこれからどうするか決めろ」

 

「分かりました。じゃあ、俺と門矢さんはアポロガイストを探します。栞たちは理沙の事を頼む」

 

「陸君!僕も行くよ!」

 

「ありがとう。でも大丈夫だ。栞は理沙の事を頼む」

 

 

「うん。分かったよ!でも……」

 

プニョと頬っぺたを引っ張る。

 

「……栞?」

 

「僕、陸君の今の顔は嫌いだよ。だから笑って!!」

 

栞が言うように陸の顔は何時もと違い全てを見通してる様な表情をしている。

 

「栞……ごめん」

 

「陸君……」

 

陸は栞の頭を撫で答える。

 

「俺は絶対に理沙を助ける。その時は何時もの俺に戻るから待っててくれ」

 

「うん!待ってる!だから頑張ってね!」

 

 

「ああ」

 

「もう良いのか?」

 

「はい」

 

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<カメンライド・・・ディケイド>>

 

二人はディゴッドとディケイドに変身した。

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・オーディン>>

 

 

<<カメンライド・・・龍騎>>

 

そしてアポロガイストを探す為に

ディゴッド・オーディンとディケイド・龍騎に変身し鏡からミラーワールドに入り込み、アポロガイストを探しに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第二十七話通りすがりの仮面ライダー

 

陸たちはハイパーアポロガイストを見つける為にディゴッド・オーディンとディケイド・龍騎にカメンライドしてミラーワールドから探す。

 

キャァ!!

 

助けてくれ!!

 

人の悲鳴が響き渡る。アポロガイストが人々から命を吸い取ろうとしていた。

 

悲鳴はミラーワールドにも聞こえると……

ディケイド・龍騎はミラーワールドから飛び出し右腕に装着されていたドラグクローを使いアポロガイストに炎を飛ばす。

 

「効かないのだ!」

 

炎は防がれる。しかし直ぐにディゴッド・オーディンはミラーワールドワールドから飛び出し

二本一対の剣ゴルドセイバーを使い後ろから現れ斬りかかる。

 

「隙ありだ。はぁぁ!!」

 

「分かってるのだ!」

 

しかし受け止められた。直ぐにもう一度ゴルドセイバーを振り下ろすが怪人たちが邪魔をする。

 

「お前たちかかれ!」

 

アンデット、イマジン、ファンガイアが二人に襲いかかる。

 

ディゴッドとディケイドは通常形態に戻り立ち向かう。

 

「行くぞ神谷!」

 

「はい!」

 

<<カメンライド・・・電王、キバ、ブレイド>>

 

<<ファイナルカメンライド・・・電王>>

 

ディゴッドはサモンドライバーに四枚のカードを装填し、電王ソードフォーム、キバ、ブレイド、電王ライナーフォームを召喚する。

 

「俺参……」

 

<<ファイナルフォームライド電・電・電・電王>>

 

「ちょっとくすぐったいぞ!」

 

ディケイドは直ぐに電王ソードフォームに触れデンオウモモタロスに変形させる。

 

「テメー!俺のかっこいい決め台詞を邪魔すんじゃねえー!」

 

<<ファイナルフォームライド・・・ブ・ブ・ブ・ブレイド ファ・ファ・ファ・ファイズ>>

 

<<ファイナルフォームライド・・・電・電・電・電王>>

 

「ちょっとくすぐったいぞ!」

 

「変われ!」

 

「無視かよ」

 

二人がカードを装填すると、ブレイドはブレイドブレード、ファイズはファイズブラスター、電王ライナーフォームはライナーソードに変形した。

モモタロスはブレイドブレード

ディケイドはファイズブラスター

ディゴッドはライナーソードを装備する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ ブ・ブ・ブ・ブレイド>>

 

<<ファイナルアタックライド・・・電・電・電・電王>>

 

ディゴッドとディケイドはカードを装備し必殺技を発動させる。そしてモモタロスは技名を叫び三人同時に必殺技を放つ。

 

「俺たちの必殺技。超ライダーバージョン!!」

 

モモタロスは青白い光、ディケイドは赤色の砲撃、そしてディゴッドはレールを呼びそこに乗り滑るように相手に向かい斬りつけると怪人たちは全滅した。

 

「次はこいつたちなのだ!」

 

全ての怪人たちを倒すと更にアポロガイストは強力な怪人二体を呼び出す。一体はディケイドが最初に旅をした世界のボス怪人、

ン・ガミオ・ゼダともう一体はディゴッドが最初に変身した時に戦った怪人、ミネルバアンノウン。

 

「門矢さんはン・ガミオ・ゼダをお願いします。俺はミネルバアンノウンを倒す」

 

「ああ。任せておけ!」

 

ディケイドサイド・・・

 

ディケイドはライドブッカーで斬りかかるが防がれる。

 

「その程度か人間?」

 

「クウガのの世界では苦戦したが…俺はあの時より成長している」

ディケイドはバックルの横からケータッチを取り出しケータッチにカードを装填した。

 

<<クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイド・響鬼・カブト・電王・キバ >>

<<ファイナルカメンライド・・・ディケイド>>

 

ケータッチのライダークレストを順番に押し、最後に自分のクレストを押すと

ディケイドコンプリートフォームに変身した。バックルをスライドさせベルトの横につけ、ケータッチをバックルを外した部分に装備する。

 

「ふん。消えろ人間!!」

 

ガミオは超自然発火能力でディケイドを燃やす。

 

「たしか究極の闇をもたらす者だったか?だが悪いな。俺はすでに究極を超えている」

 

ディケイドは身体中から燃えている炎を振り払う。

 

「グロンギにはこいつを使うか」

 

<<クウガ・カメンライド・アルティメット>>

 

クウガの紋章を押し、最後にFを押すと横に

クウガアルティメットフォームの幻影を呼び出す。

バックルにカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ククウガ>>

 

「はぁぁ!!」

 

「がぁぁ!」

 

右手を前に出しクウガと動きがシンクロし

超自然発火能力でガミオを燃やし動きを止めクウガと同時に飛び上がり、右足に溜めた膨大な封印エネルギーで蹴る必殺技アルティメットキックを決めガミオは爆発した。

 

 

ディゴッドサイド ・・・

 

ディケイドが戦っている頃・・・

ディゴッドが最初に戦った怪人、ミネルバアンノウンと戦う。

 

「久しぶりだな!ディゴッド!」

 

「お前はあの時のミネルバアンノウンか?」

 

「お前に復讐する為に地獄から蘇って来たぞ!」

 

終焉の世界で陸に倒されたがハイパーショッカーの力によって蘇る。

頭の上に出現した光の輪から炎の剣と炎の盾を呼び出し、更には背中には炎で出来た翼が生えていた。

蘇った事によって陸と過去に戦った時より強くなり

ミネルバアンノウン最終形態へと進化していた。

 

ディゴッドはライドセイバーで斬りかかるが、盾で受け止められ驚異的なスピードで斬りつけられる。

 

「俺様は蘇った事によって更に強くなったぞ!がっはは!」

 

「確かにあの時より確かに強くなった。でも俺はお前に時間をかけられない!変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

ディゴッド・響鬼アームドに変身する。変身と同時にアームドセイバーを装備した。

 

「変身しようと俺様の敵じゃない!!」

 

ミネルバアンノウンは超スピードで斬りかかるがアームドセイバーで受け止められる。

 

「何故だ!?俺様はあの時よりも強くなったはず!」

 

「強くなったのはお前だけじゃない。俺も、いや、俺たちも旅をして強くなった」

 

陸は理沙や栞とこの世界を含め十二のライダー世界を旅をした事を思い出しながら応える。

 

ディゴッド・アームドはミネルバアンノウンをアームドセイバーとライドセイバーの二刀流で斬り裂く。そしてカードを装填する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

「鬼神覚醒!」

アームドセイバーは燃え上がりミネルバアンノウンも炎の剣を使い二人は何度も斬り合う。

そして打ち勝ったのディゴッドだった。

 

「また負けるとわぁ!!がぁぁぁ!!」

 

アームドセイバーでミネルバアンノウンを一刀両断しミネルバアンノウンは爆発した。

ディケイドと合流しアポロガイストの元に行く。

 

「あの二体の怪人を倒すとは、流石破壊者と救世主なのだ!次は我らの切り札を見せてやる!」

 

全ての怪人を倒すとアポロガイストは陸が巡って来た世界のボス怪人たちのコピーを呼び出

す。

 

クウガの世界のボス。禁断の闇へと進化した・・・ダグバ ライジングアルティメット

 

アギトの世界のボス。三人目の神・・・大地の力

 

龍騎の世界のボス。十三人目の仮面ライダーで龍騎の世界、最強のライダー・・・オーディン

 

ファイズの世界のボス。オルフェノクの王でディゴッドとファイズが力を合わせ倒したオルフェノク。・・・アークオルフェノク

 

ブレイドの世界のボス。全てのキングの力を使い変身したアンデット・・・フォーティーン

 

響鬼の世界のボス。戦国時代最強の魔化魍・・・オロチ完全体

 

カブトの世界のボス。ハイパークロックアップを使えるワーム・・・コーカサスワーム

 

電王の世界のボス。電王とそっくりだが自分の意思を持ち最後はディゴッドと激闘を繰り広げた・・・ネガ電王ネガライナーフォーム

 

キバの世界のボス。古代ファンガイアでキバとダークキバに封印されていたファンガイア。・・・エンシェントファンガイア

 

ダブルの世界のボス。過去に風都を地獄に変えようとした力を持つドーパント。・・・エターナルドーパント

 

オーズの世界のボス。この世界には存在しない空想上の生き物をモデルにしたグリード。・・・幻獣グリード

 

 

「全く面倒な連中を呼ぶ……」

 

 

「邪魔をするな!」

 

ディゴッドとディケイドは挑む。しかしコピーといえど敵は陸が苦戦した世界のボスたち。ディゴッドとディケイドは倒れてしまう。

こうしている今も理沙の命の灯火は段々と無くなっていった。

 

「陸……助けて」

陸には写真館で眠っている理沙の助けを呼ぶ声が聞こえた。

 

「俺は守るんだ……あの子を絶対に守るんだ!!」

すると陸の守りたいという想いが今まで巡って来た世界の十二のライダーカードがディゴッドの周りに浮かび上がり、ディゴッドに配合され銀色の鎧をまとった謎のフォームに変身する。

変身と同時にライドセイバーとサモンドライバーは強化され究極の武器になる。

 

(何だあのフォームは?コンプリートフォーム?違う!すげえ力を感じやがる!)

 

<<>???アタックライド・・・???スラッシュ>

 

ディゴッドはバックルにカードを装填した。

バックルから音声が鳴ると???ライドセイバーに銀色の光が宿る。

そしてディゴッドが一振り振るうと半数のボス怪人たちが消える。

生き残っていた怪人たちは危険だと判断し襲いかかるがディゴッドは更にカードを装填した

 

<<???アタックライド・・・???ブラスト>>

 

???サモンドライバーに力が宿り引き金を引くと強力な銀色の砲撃が放たれ生き残った怪人たちを全滅させる。

そして全ての敵を倒し終わると元のディゴッドに戻る。

 

「俺は一体?……今は良いか。あいつを追いかけないと」

 

(あの姿の事は気づいてないのか?)

 

「破壊者と世界の救世主。あの怪人たちを倒したのは褒めてやるのだ!だがディゴッドお前は大切な人誰一人守れないのだ!」

 

陸は自分を庇い倒れた理沙の事を思い出し俯く。

 

「違うな。こいつはちゃんと守れてる!こいつの友だちや今まで出会って来た奴とかな!その証拠にこいつの周りは皆が笑顔でいる!何故守れているかって?そいつはなんたって世界の救世主らしいからな!」

 

「門矢さん……」

 

「破壊者が何を言っているのだ!!」

 

「それも違う!門矢さんは破壊者じゃない。この人が破壊するのはお前たちの様な悪を破壊し、そしてディケイドの役目は他の仮面ライダーの物語を繋げる事だ!この人は十人目の仮面ライダーで俺たち仮面ライダーの仲間だ!」

 

「神谷……やはりお前はあいつに似ているな」

 

士は昔陸に言われた事を思い出す。

 

「お前たちは何者だ!?」

 

「通りすがりの」 「世界を救いし」

 

「仮面ライダーだ!覚えておけ!」

二人は決め台詞を言う。すると復活した三枚のディケイド関連のカードが飛び出す。

 

「士さん!いきますよ!」

 

「ああ行くぞ陸!」

 

バックルに復活したカードを装填した。

 

<<ファイナルフォームライド・・・ディ・ディ・ディ・ディケイド>>

 

「ちょっとくすぐったいぞ!」

何時もと違う台詞を言うと、ディゴッドはディケイドに触れ背中を開く様にすると

ディケイドはライドブッカーの形をしたマゼンター色をした武器、コンプリートライドブッカーに変形する。

アポロガイストにコンプリートライドブッカーソードモードでアポロガイストと斬り合う。

 

「終わりだ!」

カードを装填する。

 

「ファイナルアタックライド・・・ディ・ディディディケイド>>」

 

「ディゴッド強化ディメンションスラッシュ!」

 

十枚のディメンションがアポロガイストに向かって進みディゴッドはディメンションを突き抜けながら斬り裂く。

 

「私はディゴッドとディケイドにとって迷惑な存在として蘇るのだ!!がぁぁ!!」

 

必殺技が決まるとアポロガイストは爆発した。

パーフェクターが地面に落ちる。陸は拾おうとすると海東が現れパーフェクターを奪う。

 

「貰って行くよ!」

 

「海東!」

 

 

陸たちがハイパーアポロガイストを倒すと横から奪い取る。そしてカードを装填して逃げようとするとグレイブ、G電王が邪魔をして奪う。

 

「何でグレイブとG電王が!?」

 

「ありがとう拾ってくれて。お前が何処に隠れているのか分かっていた。言ったはずだ絶対にこの勝負は負けちゃ駄目だって」

 

陸は全ての事を読んでいた。そして海東が奪う事を想定してグレイブとG電王を近くに隠し配置していた。

 

「僕からお宝を奪うとはやるね!陸、キミの名前ちゃんと覚えておくよ」

指鉄砲で撃つような仕草をするとインビジブルで消える。

 

「陸!急げ時間が無いぞ!」

 

「はい!」

 

二人はバイクに乗り写真館に急ぐ。

 

写真館・・・

陸たちは写真館に着く。

 

「陸君!」

 

「栞!理沙は?」

 

「今は落ち着いてるけど早く何とかしないとやばいよ!」

 

陸は理沙が眠っているベッドに近づきパーフェクターを自分に突き刺す。

 

「陸君!何してるんだよ!?」

 

「命を奪う事が出来るなら、渡す事も出来るはずだ」

 

「やはりお前は過去に俺がした様に考えていたんだな……」

 

「士がしたみたいに……」

 

「士君……私に命を分けたんですか!何で私の為にそこまで!?」

 

「それは多分陸と同じ理由だ」

 

陸は理沙が奪われた命を自分の命で補おうとしていた。そしてギリギリまで命を分け与え理沙の顔色は良くなる。

 

「馬鹿馬鹿!何でこんな無茶するのさ!!陸君の大馬鹿!!」

 

「大切な友だちだから。自分の命を分けてでも助けたかったんだ」

 

陸はそう言うと疲れたのか眠っていた。

しかし理沙を助けれた事によって安心の表情で眠っている。

 

「全く、こんな表情で寝ていたら怒れないよ……理沙ちゃんが助かって、陸君が何時もの陸君に戻ってくれて本当に良かったよ。お疲れ様陸君。大好きだよ……」

 

「栞ちゃんは陸君の事が大好きなんですね!」

 

「ああ!良い笑顔だ!」

 

「たまにはこういうのも悪くないな」

 

士たちは三人を微笑ましく見守る。

 

こうして陸たちは最後のライダー世界。ディケイドの世界は終わった。

陸たちが次に向かう世界は全てが終わったとされる世界、終焉の世界。陸たちは果たしてドラスを倒し、ハイパーショッカーを倒し世界を救う事が出来るのだろうか?

 

 

 



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終焉の世界
第二十八話世界の守護者


投稿遅れました!仮面ライダーディゴッド二十八話です!

昨日ルビを使う為に試していたら間違えて何回か投稿してしまった。気をつけないと。


 

ディケイドの世界・・・

 

陸が理沙を救ってから数時間が経つ……

 

「うーんここは?」

 

「陸君!?目覚めたんだね!良かった!」

 

「栞……理沙は?」

 

「あっちで士君たちと話してるよ!」

 

「そっか……良かった治ってくれて」

 

「陸!目覚めたのね!」

 

「ああ」

 

理沙は陸が目覚めたことが分かると直ぐに駆け寄る。栞は空気を読んで離れる。

 

「ありがとう!私を助けてくれて!」

 

「ああ。栞から聞いたのか?」

 

「ええ。陸が私の為にアポロガイストからパーフェクタを取ってくれたのよね?」

 

「ああ」(俺が理沙に命を分けた事は隠してくれたのか……)

 

 

「でもね貴方が助けてくれたのは分かってた。だって貴方はあの時からいつだって私を助けてくれるヒーローだから!」

 

「……俺はヒーローなんかじゃない。今回だって理沙に命を助けられた。ごめん俺を庇った所為で危険な目にあわせて」

 

「お互い様よ。大切な人だから身体が勝手に動くのよ!陸だって私と栞が危なかったら助けるでしょ?」

 

「ああ。絶対に助ける」

 

「だから貴方は私のヒーローなのよ!」

 

 

「ありがとう理沙」

 

「どういたしまして」

 

理沙は士たちの所に戻る。

陸は少し離れこちらの話しが終わるのを伺っていた栞に話しかける。

 

「栞少し話したい事があるけど良いか?」

 

「うん!僕も陸君に伝える事があるから……」

 

陸と栞は理沙に気づかれない様に外に出る。

 

「理沙の事ずっと看病しててくれてありがとう。理沙に俺の事黙っててくれてありがとう」

 

「どういたしまして!僕も理沙ちゃんの事を看病したかったから。伝えなかったのはキミなら黙ってると思ったからね。でもね……二つ言う事があるんだ 」

 

陸が答えようとする前に……

 

パン!!

 

「……栞?」

 

「どんだけ無茶するんだよ!僕がどれだけ心配したと思ってるの!?」

 

「ごめん」

 

「キミが誰かの為に無茶するのは分かってる。でもね、誰かを救う為にキミが死んで良い理由にはならないよ!」

 

「……」

 

「お願いだから約束して!もうあんな無茶をしないって!!キミが死んでしまったら僕は……」

栞は涙を流しながら陸に言う。

 

「ごめん栞。約束は出来ない。栞や理沙。誰かが困っていたら無茶をしてでも助けたい」

 

「陸君……」

 

「だけどこれだけは約束する!どんな時でも必ず生きて帰って来るって」

 

栞の涙を手で拭き取りながら決意を込め答える

 

「だから栞、俺を信じてくれ!」

 

「……分かった……僕、陸君の事信じるよ!」

 

栞は笑顔を浮かべ答える。

 

「後一つは何だ?」

 

「もう一つは"僕を心配させた"お詫びで戦いが終わったら二人きりで何処かに遊びに行こう!」

 

「分かった。楽しみにしてる」

 

「うん♪」

 

陸たちは話し終わると写真館に戻る。陸と栞は士たちのがいる所に行く。

 

「目覚めたんだな?」

 

「すいません心配おかけしました」

 

 

「陸君!これからどうするの?ドラスと戦う?」

 

「俺は終焉の世界で戦っている奏さんたちと合流する。栞と理沙は雄介さんたちオリジナルのライダーたちを呼んで来てほしい」

 

「分かったわ!」

 

「了解だよ!」

 

「俺も陸に着いて行く」

 

「士さん」

 

「夏ミカンとユウスケは栞と理沙に着いていってやれ」

 

「夏美です!!分かりました!二人とも行きましょう」

 

「ああ!行こうか二人共!」

 

理沙、栞、夏美、ユウスケの四人はオリジナルの世界に行く為に陸の家に向かう。

 

「そろそろ俺たちも行くぞ」

 

「はい。行きましょう」

 

写真館の絵が変わる。絵はディゴッドとドラスが戦っている所が描かれている。

 

終焉の世界・・・

 

「終焉の世界……」

 

「全てが終わったといわれる世界だったか?」

 

 

「はい」

 

陸たちは守護者だった頃の陸とドラスが戦い、全てが終わった世界という呼ばれる終焉の世界に辿り着いた。

 

「奏さんたちと合流しないと」

 

「なら話しは早いな。あっちに行くぞ」

 

「そうですね。行きましょう」

 

士が指を指す方向を視ると銃声や怪人の唸り声が聞こえる。そして陸たちは音の聞こえる方に向かう。奏たち守護者が怪人を倒した後だった。

 

「お久しぶりです。奏さん」

 

「陸さん!旅を終えたんですね」

 

陸は話しかける。奏の周りには九人の男女がいた。

「久しぶりだね!陸君!俺は(そら)よろしく!クウガの世界を守護しているんだ!」

 

(雄介さんに似ているな……)「俺は神谷陸です。よろしく」

 

 

「俺天晴(たかはる)!よろしく陸!俺はアギトの世界を守護してるよ」

 

(翔一さんに似ているな)「よろしく天晴さん」

 

 

 

「俺は龍!よろしくな陸!俺は龍騎の世界を守護しているんだ!」

 

(真司さんに似ているな)「よろしく龍さん」

 

 

「紅星だ。久しぶりだな陸。俺はファイズの世界を守護してる」

 

(巧さんに似ている……)「よろしく赤星さん」

 

 

「久しぶりだな陸。俺は剣よろしく。俺はブレイドの世界を守護している」

 

(一真さんに似ているな……)「よろしく剣さん」

 

「俺は(たけし)!よろしく陸!俺は響鬼の世界を守護してるよ」

 

(ヒビキさんに似ている……)「よろしく武さん」

 

「久しぶりだ陸。創造神が言っていた。俺の名前は(のぼる)!太陽が昇だ!俺はカブトの世界を守護している」

 

(総司さんに似ている……)「よろしく昇さん」

 

 

(すすむ)だよ!よろしくね陸君!僕は電王の世界を守護しているよ!」

 

(良太郎さんに似ている……)「よろしく進さん!」

 

「僕は良いですね。旅ご苦労様です!陸さん」

 

「ありがとうございます。奏さん」

 

九人は自己紹介する。陸が思っている様に守護者たちは陸が旅をした世界オリジナルのライダーたちと同じ外見をしていた。

一人の女性は中々口を開かずに陸をボーッと眺めていた。

 

「海里さん!」

 

「ほら、行けよ」

 

仲間たちは女性の背中を押し陸の元に行かせる。

 

「私は海里(かいり)。今は守護者のリーダーをしていてクウガ~キバ以外の世界を守護しているわ。

えーっと…久しぶりね陸!」

 

長い黒髮で理沙に似ている女性が惑い気味に話しかける。

 

「あれっ?何で涙が溢れてくるんだ……初めて会ったはずなのに……」

 

陸は無意識に涙を流す。まるでずっと会いたかった人に出会えた様に。

 

「陸!!ずっと会いたかった!!」

 

海里も涙を流す。そして陸に抱きつく。

 

「良かったですね海里さん!」

 

「良かったな陸。だが、栞や海里が知ったら怒るな」

 

まるで周りの人からは長年会えなかった恋人に出会えた様に抱きついていて微笑ましく見守っているのだった。

 

しばらく時間が経ち……

 

「これからどうしますか?」

 

「陸が旅を終えたからハイパーショッカーのアジトに乗り込みましょう!決着をつけるわよ!」

 

守護者のサブリーダーである海里が答える。

陸たちは乗り込もうとすると・・・

 

「良くここまで来たな!ディケイド!」

 

銀色のオーロラから謎の中年が現れる。

 

「またお前か!鳴滝!」

 

「久しぶりだね。守護者たち」

 

「鳴滝……やっぱり貴方はディケイドを……」

 

「私は絶対に諦めないよ……

初めまして世界の救世主。私は鳴滝。早速だが破壊者ディケイドを倒してくれないか……」

 

「断る。この人は破壊者じゃない!俺たち仮面ライダーの仲間だ!」

 

「……今はだがね。残念だよ。ならば私の力で倒すとしようか」

 

<<カメンライド・・・ダークライダー>>

 

鳴滝はディケイドライバーに似ている黒色のバックルを持ちカードを装填し十人のダークライダーたちを召喚する。

クウガアルティメットフォームダークアイ

 

アナザーアギト

 

リュウガ

 

オーガ

 

グレイブ

 

歌舞鬼

 

ダークカブト

 

ネガ電王

 

ダークキバ

 

エターナルの順番に並んでいた。

 

 

「さて、わたしは行くとするかな」

 

「待て!!鳴滝!!」

 

士は追いかけようとするが、ダークライダーたちが士の行く手を阻む。鳴滝は直ぐに銀色のオーロラを出現させ中に入り消える。

 

「陸、ディケイド。ここは任せて」

 

「良いのか?」

 

「ええ!決着着けて来なさい!」

 

「貴方にはリーマジネーションのライダーを救ってもらいました……なので借りをここで返させてもらいます」

 

「助かる。だが一つだけ教えろ。あいつ、鳴滝は何者だ?」

 

「それは、直接鳴滝に聞くべきだ。だが一つだけ教えてやる。あいつはお前に深く関係する。この問題を解決するか、解決しないかでお前の未来は大幅に変わる」

 

海里、奏、士、剣が話す。

 

「大体分かった。ここは任せる」

 

「ここはお願いします!」

 

陸と士は鳴滝を追いかける。

 

「陸君に頼まれたね」

 

「そうだな」

 

 

「おっしゃぁー!気合い入れて行くぞ!」

 

「めんどくさいが……頑張るか」

 

「おっ?みんな気合い入ってるな~俺もだけどな!」

 

「俺の力を見せてやる」

 

「みんな!頑張ろう!」

 

空、天晴、龍、紅星、武、昇、進。の順で話す。

 

「変身!」

守護者たちはライダーに変身する。しかし海里だけは変身せず陸の背中を見守っていた。

 

「海里さん!早く変身をして下さい!」

 

「ごめんなさい!変身!」

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

海里は銃型のドライバー ディフェンドドライバーにディフェンドのカメンライドカードを装填する。そして音声が鳴りトリガーを引くと青色の身体をした仮面ライダーディフェンドに変身する。

 

(陸……絶対に生きて帰って来てね!)

「……よし!行くわよ!みんな!」

 

ディフェンドが掛け声を発すると守護者たちはダークライダーたちに立ち向かう。すると銀色のオーロラが現れて守護者やダークライダーたちを飲み込み別々の場所に連れ去る。

 

 

クウガ&アギトサイド

 

空と天晴はクウガアルティメットフォームダークアイとアナザーアギトと戦っていた。

 

「空!どうする?」

 

「相手はアルティメットフォームにアナザーアギトかぁ~」

空たちはどうしようか考えようとするとクウガアルティメットフォームたちは考える時間を与えずに攻撃してくる。

 

「負けないよ!」

 

「はぁぁ!!」

 

二人は立ち向かうが強く倒れてしまう。

 

「イタタタ!」

 

「天晴!俺たちも最強形態に変身しよう!」

 

「そうだな!」

 

「変身!!」

 

空と天晴は最強形態と最終形態、ライジングアルティメットホワイトアイとシャイニングフォームに変身した。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

さっきまで押されていたが二人が最強形態に変身した事によって戦況は変わる。

 

「空!」

 

「ああ!動き止めさせてもらうよ!」

 

クウガは暗黒掌波動で二人の動きを止める。

 

「今だ!はぁぁ!!」

 

シャイニングカリバーを呼び出し高速で二人に斬りかかる。必殺技シャイニングクラッシュを決め二人は消える。

 

「早くみんなと合流しよう!」

 

「ああ!!」

 

通常形態に戻るとオーロラの中に入り仲間たちを探しに行く。

 

 

 

龍騎&ファイズサイド

龍と紅星はリュウガとオーガと戦う。

 

「行くぞ紅星!」

 

「ああ」

 

二人はリュウガたちに立ち向かうとリュウガは鏡の中に入り込む。

そして黒色のドラグセイバーを構えて外に飛び出すと同時に斬りかかる。

ファイズは受け止め反撃しようとするがリュウガは直ぐに鏡の中に入り込んでしまう。

 

「龍騎の世界のライダー相手すんのやっぱ面倒だな」

 

「俺が行ってくる!」

 

ファイズは龍騎の世界の特殊能力に悪態を吐き、龍騎はミラーワールドに入り込みリュウガと戦う。

 

<<ソードベント>>

 

龍騎は剣を呼び出し二人は何度か斬り合うがリュウガの方が押していた。そして蹴りをいれられ吹き飛ぶ。

 

「もう怒った!本気で行くぞ!」

 

龍騎はサバイブ烈火とサバイブ疾風をデッキから取り出し絵柄を揃えると一枚のカードになる。そして召喚機ドラグバイザーは疾風をイメージさせる青のハンドガン型の召喚機ウインドドラグバイザーツバイに進化する。

龍騎は銃口部分にユナイト風火のカードを装填した。

 

<<ユナイト>>

 

音声が鳴ると辺りを風と炎が吹き荒れ。疾風と烈火の力を合わせた最強形態。龍騎ユナイトに変身する。

 

<<ソードベント>>

 

「はぁぁ!!」

 

ウイングドラグランザーツバイに刃が飛び出し。そして振り上げると刃から風の斬撃が放たれる。

リュウガは何とか防ぎ。直ぐにカードを装填する。

 

<<ファイナルベント>>

 

リュウガは必殺技を放とうとし、防ぐ為に龍騎はカードを装填する。

 

<<ガードベント>>

 

龍騎は赤色の丸い盾を召喚し装備した。

リュウガにドラグレッターが黒色の炎を放ち、空中を浮くようにキックを放つ。龍騎は必殺技を盾で防ぐと攻撃が反射しリュウガにダメージを与える。そしてその隙にカードを装填した。

 

「お返しだ!!」

 

<<ファイナルベント>>

カードを装填するとウイングドラグランザーツバイがバイクに変形して龍騎は飛び乗る。

そして炎を吐きながらバイクは風をまとい突撃しリュウガは消える。

 

 

「あっちも終わったみたいだな。こっちも終わらせるか。変身!」

 

最終形態、ファイズ・ブラスターフォームに変身する。

 

「終わりだ!はぁぁ!!」

 

ファイズブラスターフォームはブラスタークリムゾンスマッシュを決めオーガは消える。倒したと同時に龍騎がミラーワールドから飛び出てくる。

 

「みんなと合流するぞ!」

 

「そうだな」

龍騎とファイズは銀色のオーロラを出して中に入る。

 

ブレイド&響鬼

 

グレイブ、歌舞鬼と戦う。

 

ブレイラウザーと音叉刀で斬りかかるが全て防がれ逆に斬りつけられる。

 

「武!」

 

「ああ!分かってるよ!」

 

<<アブゾーブクイーン エボリューションキング>>

 

「響鬼装甲!」

 

最終形態キングフォームとアームド響鬼に変身する。

 

アブゾーバにカードが自動で読み込まれた。

<<スペード10 スペードJ スペードQ

スペードK スペードA ロイヤルストレートフラッシュ!>>

 

「くらえ!」

 

金色のゲートに向け剣を振りかざすと光を放つ。何とかグレイブと歌舞鬼は耐えるがまだ必殺技が残っていた。

 

「耐えた所悪いがまだ残っているぞ!武!」

 

 

「ああ!任せろ剣!鬼神覚醒!」

 

アームドセイバーから炎が溢れ出し。グレイブたちを斬り裂く。そして二人は消える。ブレイドたちは通常形態に戻る。

 

「みんなと合流するぞ」

 

「そうだな!」

 

ブレイドと響鬼はオーロラの中に入る。

 

 

カブト&電王

カブトと電王ソードフォームはダークカブトとネガ電王と戦う。

 

「行くよ!登君!」

 

「ああ」

 

二人は立ち向かう。電王とネガ電王は斬り合い、カブトとダークカブトは拳を当て合う。

鉄のぶつかる音と拳を当て合う音が辺りに鳴り響く。

すると音声が聞こえる。

 

<<クロックアップ>>

 

音声が鳴るとダークカブトが消える。するとカブトと電王は突然攻撃を受ける。

 

「クロックアップ……昇君!」

 

「進。任せておけ。クロックアップ!」

 

<<クロックアップ>>

 

カブトも消えると電王とネガ電王からは見えはしないが、超スピードで戦っていた。カブトは蹴りをいれダークカブトはクロックアップが終わり元の速さに戻る。

 

「進!一気に終わらせるぞ」

 

「うん!」

 

二人はハイパーフォームとスーパークライマックスフォームに変身する。

 

<<1.2.3.ライダーキック>>

 

<<チャージ&アップ>>

 

カブトはベルトのボタンを順番に押し最後にハイパーゼクターのレバーを下ろす。電王はベルトにライダーパスをかざす。

 

「はぁぁ!!」

 

ハイパーキックとスーパーポイターズキックのダブルライダーキックを決めるとダークカブトとネガ電王は消える。

 

「登君!みんなと合流しよう!」

 

「そうだな」

 

銀色のオーロラを出して中に入る。

 

 

キバ&ディフェンド

 

キバとディフェンドはダークキバとエターナルと戦う。

 

「行きますよ!海里さん!」

 

「ええ!行きましょう奏!!」

 

キバがダークキバに攻撃し海里は銃撃し援護する。

するとダークキバはザンバットソードを呼び出す

「ザンバットソード?」

 

「ダークキバもザンバットソードを使えるみたいです。厄介ですね」

 

ただでさえ強い能力を持つダークキバがザンバットソードを持つ事によって更に厄介な相手になった。ダークキバはザンバットソードで斬りかかる。

 

「奏!」

 

「分かりました」

 

キバはザンバットソードを呼びだしダークキバの斬撃を受け止める。

 

<<アタックライド・・・インビジブル>>

 

ディフェンドはカードを装填する。すると透明になり姿が見えなくなる。ダークキバは警戒し距離を置きキバに向けて構えると突然現れたディフェンドにザンバットソードを盗まれる。

 

「ごめんね♪私元泥棒だから♪」

 

「ナイスです!海里さん!」

 

ディフェンドは奪い取ったザンバットソードを銀色のオーロラで何処かに送る。

ダークキバは返事をする代わりにディフェンドとキバを紋章で拘束してエターナルは二人が拘束されている間に斬りかかろうとする。

 

「させない!」

 

ディフェンドは二枚のカードをディフェンドドライバーに装填した。

 

<<カメンライド・・・イクサ、アクセル>>

 

その命神に返しなさい!

 

振り切るぜ!

 

ディフェンドドライバーからイクサとアクセルを召喚し二体はダークキバとエターナルにイクサはイクサナックル、アクセルはエンジンブレードで攻撃する。

 

<<ウェイクアップ>>

 

<<エターナル!マキシマムドライブ!>>

 

二人は必殺技でイクサとアクセルを消す。しかしその隙を見逃すキバたちではなかった。

 

「今です!変身!」

 

キバは最強形態、キバ・ドガバキエンペラーフォームに変身すると直ぐに必殺技を放つ。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

キバ・ドガバキエンペラーフォームは必殺技・・・ドガバキエンペラーブレイカーをダークキバたちに決める。しかし耐えていた。

 

「流石に耐えますね!でも……もう一人いる事を忘れていますよ!」

 

「次は私の番ね!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディディディディフェンド>>

 

ディフェンドはドライバーにカードを装填する

 

「ディメンションバースト!」

 

青色のディメンションが十二枚出現しエターナルたちへと続く。そしてディフェンドドライバーのトリガーを引くと銃口からディメンション目掛け強力な砲撃が放たれる。

必殺技”ディメンションバースト”を放ち二体は消える。

 

「終わりましたね。海里さん」

 

「ええ。早くみんなと合流しましょう!」

 

言葉ではみんなと合流しようと言うが心配そうに陸が向かった先に視線を向け動かずにいた。

 

「陸さんの事が心配なんですか?」

 

「ええ……昔の時の様に死んでしまったら……」

 

「大丈夫ですよ。陸さんなら!それに僕達もあの戦いの時よりも強くなったんです!だからドラスとの戦いでも助けになるはずです!」

 

「そうよね。もう二度とあんな結末にはさせない為に私たちは強くなったのよ!早くみんなの所に戻りましょう!」

 

海里の想いが共鳴する様に右腕に着けていた金色の腕輪が光輝く。そして海里たちは仲間の元に急ぐ。

 

 

 

 

 




仮面ライダーディゴッド最終章に入りました。もう少しで本編は完結します。本編が完結したらしばらく番外編を書きたいと思っています。


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第二十九話オリジナルの世界 前編

バミュ(司馬謙太郎)さん誤字報告ありがとうございます!




陸と士が終焉の世界に着いた頃……理沙たちは陸の頼みで、仲間を集める為に今まで巡って来た世界へと戻る。

 

「まずはクウガの世界に行きましょう!」

 

「そうだね!」

 

「ユウスケと同じクウガの世界ですか」

 

「ああ!ワクワクして来たよ!」

 

陸の家に置いてある絵が変わり、クウガの世界の絵に変わる。

 

 

クウガの世界・・・

理沙たちはクウガの世界に着き外に出るとグロンギが人を襲っていた。

 

「グロンギなら俺が戦う!変身!」

 

ユウスケはクウガに変身し対等する。グロンギはこの世界のクウガではない事を本能が感じ取り驚く。

 

「ゴラゲダヂパバビロボザ?」

(お前たちは何者だ?)

 

グロンギ語を話し問いかける。

 

「確かグロンギ言だったけ?」

 

「分かりませんね。士君なら分かったかも知れないですが……」

 

栞たちは分からず戸惑うが理沙が理解出来ていた様で答える。

 

「パダギパリントザベゾ、ボンジドダヂパクウガビヂバギパベ!」

(私はリントだけど、この人たちはクウガに近いわね!)

 

バビザド!?クウガギガギビロリントゾラロスゲンギギダドギグボバ!?

(何だと!?クウガ以外にもリントを守る戦士がいたと言うのか!?)

 

 

「理沙ちゃんいつの間にあの怪人の言葉分かるようになったの?」

 

「旅の間、陸に教えてもらったのよ」

 

「凄いですね理沙ちゃん!グロンギ語を話せるなんて。まるで士君みたいですね!」

 

三人が話しているといつの間にか戦っていたクウガとグロンギの戦いは終わりに近付いていた。

 

「はぁぁ!!」

クウガの必殺キック。マイティーキックを決めてグロンギを倒す。戦いが終わると現場に駆けつけたパトカーが来て止まる。

「五代!終わったみたいだな」

 

パトカーからは理沙と栞が出会った一条が降りて来る。そしてクウガに話しかける。

 

(五代?この世界のクウガの人かなー?)

 

ユウスケは変身を解いた。すると一条は驚く。

 

「五代じゃないだと?」

 

「俺は小野寺ユウスケ!よろしく!」

 

ユウスケはこの世界のクウガ、、五代雄介と同じ笑顔を浮かべていた。

 

「私は光夏美です。よろしくお願いします!」

 

「私は一条薫だ。よろしく頼む」

 

「一条さん!」

 

「久しぶりだね~」

 

「キミたちは海東に雨宮!?この世界に戻って来ていたのか?

 

「陸からの頼みで雄介さんの力を貸して欲しいんです!」

 

「何だか事情がありそうだな?もうすぐ五代が来る。五代とゆっくり話せば良い」

 

「はい!」

 

雄介と合流する。

 

「久しぶり!二人とも!」

 

「お久しぶりです!」

 

「久しぶり〜」

 

「所でそこの人たちは?」

 

「私は光夏美です!」

 

「俺は小野寺ユウスケ!」

 

「えっ!キミもユウスケなんだ?俺は五代雄介、クウガです!よろしく!」

 

「よろしく!俺もクウガ何だ!」

 

「キミも!?」

 

 

三人は自己紹介する。特に同じクウガ同士雄介とユウスケは話しが合うようだ。

 

「所で二人が来るってなにかあったの?」

 

「陸君が雄介君たちの力が必要だから連れに来たんだよ!」

 

理沙たちは雄介に事情を説明した。

 

「陸君が困ってるんだね?分かった協力するよ!一条さん!」

 

「分かった!キミがいない間私たちがこの世界を守る。安心して行って来てくれ」

 

「ありがとうございます一条さん!」

 

雄介を連れ次の世界に向かう。

 

 

 

アギトの世界・・・

 

クウガの世界の絵が変わり次の世界・・・アギトの世界に着く。

理沙と栞はレストランAGITΩに向かう。

 

「いらっしゃいませ。フン、招かれざる客が来たみたいだな」

 

「驚いたよ……まさか神様がここで働いているなんて!」

 

「人間を知るにはここにいた方が良いと思ったからだ」

 

「そうなんだ~何か分かったの?」

 

「分からない。」

理沙たちの目の前には、この世界で陸たちと激闘を繰り広げた第三の神、大地の力が働いていた。

 

「翔一さんを呼んで来てほしいんだけど」

 

「しょうがない。呼んで来てやろう。翔一」

 

大地の力は厨房にいた翔一を呼びに行き、理沙たちの所に翔一を連れて来る。

 

「お久しぶりです!翔一さん!」

 

「キミたちは理沙ちゃんに栞ちゃん!」

 

「陸君の為に翔一君の力を貸して欲しいんだ!」

 

二人は何故翔一が必要なのか事情を説明する。

 

「分かった。喜んで協力するよ!」

 

「俺も行く!」

 

ランチを食べていた正義が話しかける。

 

「えーっと?キミは正義君だったけ?」

 

 

「俺は赤間正義!陸が困ってるんだろ?助けに行くぜ!」

 

「ありがとう!助かるわ!私は海東理沙。よろしく!」

 

理沙は冷静に名前を告げ

 

「ありがとう助かるよ!僕は雨宮栞!これからよろしくね陸君のライバル君!」

栞はイタズラぽくウインクして紹介する。

 

(可愛いな//……)「ああ!任せろ!俺の事は正義で良いぜ!」

 

正義は栞に惚れてしまったようだ。

 

「うんよろしくね♪正義君!僕の事は栞で良いよ!」

 

「私の事も理沙で良いわ!」

 

「分かった!よろしく栞と理沙!」

 

理沙たちは翔一と正義を連れ次の世界に向かう。

 

 

龍騎の世界……

陸の家の絵が変わり理沙たちは次の世界龍騎の世界に辿り着く。二人は直ぐに喫茶店に行く

 

「いらっしゃいませ。海東に雨宮?戻って来ていたのか」

 

「はい!お久しぶりです士郎さん!」

 

「陸君の頼みで真司君の力を借りに来たんだ!」

 

理沙たちは事情を説明する。

 

「そういう事か……真司ならもうすぐ休憩でこの店に来るはずだ」

 

バンッとドアが開く音が聞こえ真司が喫茶店に入って来る。

 

「はーあ疲れた!士郎!コーヒー1つ!」

 

「もう入れてある。それよりお前にお客さんだ」

 

「久しぶりです真司さん!」

 

「久しぶり真司君!」

 

「お前らは!?理沙ちゃんに栞ちゃん!」

 

「陸君の頼みで真司くんたちの力を借りたいんだ!」

 

「陸が困ってるのか~分かった協力するよ!」

 

真司は理由を聞かず二つ返事で答える。

 

「えーっと理由は聞かないんですか?」

 

「陸が困ってるんだろ?俺たちの世界ではライダー同士助け合いじゃなくて戦う事しか出来なかった……だから違う世界だろうと助けを呼んでいるライダーがいたら俺は助けたい!」

 

「真司さんありがとうございます!でも理由は話させて貰いますね」

 

「ああ!分かった。その前に編集長に電話させてもらうよ!」

 

真司はそう良い電話をかける

 

[よお真司!どうした?なーに?休みたいだ!?理由は?]

 

[すいません!理由は話せません!ただ凄く困っている人がいるんすよ!だから俺は助けたい!]

 

[真司お前らしいな。分かった休む事許してやる。だが今度俺に飯奢れよ!]

 

[ありがとうございます!編集長!]

 

 

「俺は行くけど士郎お前はどうする?」

 

「俺は残る。まだミラーモンスターがいるかもしれない。この世界にライダーがいないと不味い」

 

「分かった。じゃあ行こうぜ!二人とも」

 

「はい!/うん!」

 

理沙たたちは次の世界に移動する。

 

 

 

 

ファイズの世界・・・

陸の絵が変わりファイズの世界の絵に変わる。そしてクリーニング屋に行く。

 

「私は光夏美です!世界の為に士君と陸君に協力してください!!」

 

「断る」

 

「何でですか!?」

 

「お前が気に入らねー。昔俺を勝手に委員に入れやがった委員長に似てるからだ」

 

「何だかそのふてぶてしさ士君に似ている人ですね……こうなったら、笑いのツボ!!」

 

「ふっ、ふははは!!」

 

「たっ君が笑ってる……?」

 

「凄いわね。あの巧が笑ってるなんて」

 

「はぁ、はぁ、……絶ってえーに嫌だ」

 

「巧さん!力を貸して下さい!」

 

「そんな事言わないでさーお願いだよ!」

 

「面倒くせえ」

 

「たっくん!行って来てあげなよ!」

 

「陸は貴方の命の恩人でもあるんでしょ?」

 

巧がオルフェノクとして寿命が無くなりかけていた時、陸が薬をスマートブレーンから盗み出し死ぬことをまぬがれたのであった。

 

「ああ!分かったよ!助けてやるよ!だがこれで貸し借りはなしだからな?」

 

「はい!じゃあ行きましょうか!」

 

理沙たちは嫌がる巧を渋々納得させ次の世界に移動する。

 

 

ブレイドの世界・・・

絵が変わり次の世界ブレイドの世界の絵に変わる。

理沙は虎井に電話をかけ一真の居場所を聞く。

二人は一真が働いているゴミ処理の仕事場所に着く。

 

「お久しぶりです!一真さん!」

 

「久しぶりだな理沙ちゃん!この世界に戻って来ていたのか?そっちの人たちは?」

 

「僕は新しく仲間に加わった雨宮栞!よろしくね!」

 

「私は光夏美です!よろしくお願いします!」

 

「俺は小野寺ユウスケよろしく!」(剣にそっくりだ)

 

三人は自己紹介する。そして事情を説明する。

 

「陸が困ってるのか?分かった助けにいくよ!陸には俺と始を助けてもらったから!今度は俺が助けるばんだ!」

 

一真は仕事を急いで片付け理沙たちに着いて行く。

 

 

 

響鬼の世界・・・

 

響鬼の世界の絵に変わる。そして響鬼の世界に移動する。

 

「少年が困ってるのか?助けにいくよ」

 

事情を説明してヒビキと陸の家に戻ろうとすると

 

バン!

 

「行かせないよ!」

 

銀色のオーロラから海東が現れて栞たちの足元に発泡する。

 

「ライダーたちを集めているんだって?邪魔させてもらうよ!」

 

「海東!?またお前は!?」

ユウスケは怒り、栞が静かに語りかける。

 

「海東君だったけ?」

 

「何だい?少女君?」

 

「あは、アハハハ!」

 

「栞?」

 

栞は狂った様に突然笑う。普段と変わらない笑みだが、理沙たちは恐怖や狂気を感じた。

 

 

「良かったよ……今から僕がキミをボコボコにするから間違っていたらどうしようかなって

。陸君にあんな顔をさせたキミを僕は許さない!」

 

 

「……変身」

 

「変身!」

 

二人はライダーに変身する。片方は大切な人を傷つけた事を怒り、もう片方は世界でも一つしかないお宝を奪う事を邪魔をされた腹いせに戦う。

 

「さて小手調べと行こうかな?」

 

ディエンドは戦う相手の実力を測る為に素早く動き拳を三回突きつける。しかし……

 

 

「速いね~でも、僕もスピードには自信があるんだよ」

ツヴァイは全て見切り受け止める。

 

「確かに素早いみたいだ」

 

ディエンドは一旦距離をとる。

 

 

「さて、怒れる姫君にプレゼントといこうかな」

 

<<カメンライド・・・サイガ>>

 

ファイズの世界では帝王のベルト、天のベルトと呼ばれる仮面ライダーサイガを召喚する。

 

「プレゼントありがとう。帝王のベルトか~僕のも帝王のベルトの一つだからどっちが強いか勝負って所だね♪」

 

「頼むよ!兵隊君!」

 

<<1.0.3 シングルモード>>

 

サイガはサイガフォンを使い銃撃する。

サイガの銃撃は弱いオルフェノクであれば数発当たるだけでも灰化してしまう。 しかし攻撃を受けたツヴァイは何も無かったように平然と立っていた。

効果が薄いと判断したサイガは接近してツヴァイを掴み背中に装備されたフライングアタッカーで空へと飛び上がる。

 

「離せ」

 

ツヴァイフォンをフォンブラスターに変えてサイガへと命中させ、怯んだ隙にサイガはツヴァイを離してしまう。離されたツヴァイは地上へと落下して行く。

 

「ふうー、危なかった。さて次はこれで行くよ」

 

<<2.0.0アクセル>>

 

落ちながら冷静にコードを入力していきツヴァイアクセルフォームに変身する。

変身が完了すると、元から速かったスピードが更に上がり、

ぐん、と反動のついた様な加速とともに周りが止まって見え、そしてツヴァイは上手く着地した。

サイガもツヴイの姿がかすかに見えたのか背中に背負ったフライングアタッカーをブースターライフルモードに変形させ空中からツヴァイへと120発の銃弾を放つ。

 

「その空を飛べる武器、邪魔だよ!」

 

ツヴァイは超スピードで辺り一面に放たれた銃弾を避けながらサイガの後ろをとり、ジャンプをして接近する。そしてツヴァイランサーでフライングアタッカーを破壊した。

しかしその衝撃でツヴァイランサーを落としてしまう。

二人は落下して行く。二人とも着地するとサイガはフライングアタッカーにミッションメモリーを装填しハンドルを抜き取るとトンファーに変形した。

 

<<エクシードチャージ>>

 

フォットンプラッドを貯め、トンファーを力強く振り下ろす。

 

「栞!」

 

「ありがとう理沙ちゃん!はぁぁ!!」

 

落としていたツヴァイランサーを受け取りミッションメモリーを装填しサイガがトンファーを振り下ろす瞬間より速くツヴァイランサーを突きつける。

 

<<エクシードチャージ>>

 

突きつけたツヴァイランサーにエネルギーが溜まり、そして……

サイガを貫き消えていった。

 

 

「帝王のベルトの力ってこんな物なの?」

 

サイガが弱いのではなく、

唯でさえ帝王の中のベルトの中でも強い部類に入る海のベルト、更に栞の高い戦闘能力と旅の中で戦って得た経験によって生半可な敵では相手にならなくなったのであった。

 

「これはまずいね!これぐらいで退くとするかな!」

 

「逃さないよ……」

 

ツヴァイウォンでディエンドが装填しようとしていたカードを撃ち落とす。

ディエンドは逃げる事が出来なかった。

 

「退却は失敗かな~戦うしかないみたいだね。ならこれなんてどうかな?」

 

<<カメンライド・・・ガタック>>

 

「兄ちゃんが変身するライダーまで呼び出す何て僕完全にキレたよ……」

 

栞はカブトの世界の加賀美新を兄と慕っていて自分と戦わせ様としたことで更に怒る。

 

「海東!これ以上栞ちゃんを刺激するな!」

 

「僕とした事がこれは失敗だね……」

 

ガタックはクロックアップし超スピードでツヴァイに攻撃する。しかしツヴァイは見えているようで受け止める。

 

「ごめんね、兄ちゃん。倒させてもらうよ……はぁぁ!!」

 

ツヴァイがガタックを蹴ると一瞬だが動きが止まる。その一瞬が命取りだった。

エンターキーを押しツヴァイランサーにエクシードチャージをする。

 

<<エクシードチャージ>>

 

「ツヴァイランス!!!」

 

ガタックはすぐに速く動いたがツヴァイの必殺技ツヴァイランスで槍が分裂しガタックは避ける場所が無く受ける。ガタックは消えて行った。

 

「この程度かな?もっと本気にさせてよ」

 

「陸といいキミといい厄介な人たちがいるなかまただ」

 

<<アタックライド・・・ブラスト>>

 

ディエンドライバーに装填するとカードの効果で超スピードで銃弾を撃ちだす。

 

キン!キン!

 

全てツヴァイランサーで弾く。驚くヒマもなくディエンドに近づき腹を殴り、怯んでいる隙に蹴り飛ばす。

 

 

「まだ立てるよね?立てなくても攻撃するけどね♪」

 

 

「ユウスケ!栞ちゃんを止めれますか!」

 

「無理!!俺には絶対無理!!」

 

余りの迫力に二人は怖気づいていると理沙が近づき止めに入る。

 

「栞!それぐらいで止めなさい!!」

 

「邪魔しないで理沙ちゃん」

 

「栞、自分の為に人を傷つけたって知ったら陸が悲しむわ」

 

「分かってる。分かってるよ!そんな事!でもね、初めてなんだこんなに好きになった人は。僕を命がけで止めてくれた陸君の事が大好きなんだ……あんな表情にさせたこの人を許せないよ」

 

(栞がここまで感情を表すなんて!!)

理沙は驚く。

栞はどんな時も笑っていた。戦いの時でさえ。それは自分を守る為や、誰かを心配させない為に仮面を被っているのだと陸や理沙は考えていた。しかし陸を傷つけられ普段隠していた仮面が外れ感情が爆発していた。

 

 

「ならなおさらやめなさい!栞が自分の為に誰かを傷つけたら陸は悲しむわ」

 

「分かったよ。……そうだよね。陸君なら悲しむよね。覚えておいてよ!もしまた陸君をあんな表情にさせるなら絶対許さないよ」

 

 

「ふっ。覚えておくよ」

 

<<アタックライド・・・インビシブル>>

 

ディエンドはカードを使い何処かに消えていく。

 

 

「じゃあ次の世界に行こうか♪」

 

「はい!」(栞ちゃん怖ええ!!)

 

栞はさっきの事は無かったように可愛らしく笑い次の世界に行こうとする。理沙たちは次の世界カブトの世界へと向かう



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第三十話オリジナルの世界後編

カブトの世界・・・

 

カブトの世界に着き理沙と栞は直ぐにひよりが働くビストロ・サルに向かう。

 

「姉ちゃん!兄ちゃん!」

 

「お久しぶりです!ひよりさん!新さん」

 

「栞。それに理沙、戻って来たのか?」

 

「久しぶりだな!二人とも!」

 

店では栞が姉と慕うひよりが働いていて、兄と慕う新が定食を食べていた。

 

「どうしたんだ?この世界に戻ってくるなんて?」

 

「うん!総司君に頼みたいことがあって!」

 

「天道ならそこにいるけど」

 

天道は普段通りひよりのまかないを食べに来ていた。事情を説明すると……

 

「事情は分かった。陸に伝えておけ!自分で何とかしろと」

 

「天道!?協力してやれよ!」

 

新は怒鳴りひよりは天道が食べているまかないを下げる

「何のつもりだ」

 

「天道……もし栞に協力しないなら僕はもうまかないを作らない」

 

「……それは困るな。世界一美味しいひよりシェフのまかないが食べれなくなるのは。しょうがない協力してやる」

 

総司はは協力を約束し理沙たちは総司を連れて次の世界に向かう。

 

 

 

 

 

電王の世界・・・

 

陸の家とデンライナーが繋がる。

 

「ここはデンライナー?陸の家と直接繋がるなんて……」

 

「電王の世界だね~」

 

「この世界に来るのも久しぶりですね」

 

「夏美ちゃんたちはこの世界に来た事があるの?」

 

「ああ。前に九つの世界を救う為に来た事があるんだ!だけど酷い目にあったよ」

 

士たちはこの世界に来たようだ。しかしユウスケにとっては災難な世界であったみたいだ。

 

「じゃあ行きましょうか」

 

理沙たちは良太郎たちがいる車両にはいる。

 

 

「お久しぶりです!良太郎さん!みなさん!」

 

「久しぶり!みんな!」

 

「久しぶりですね!」

 

「久しぶりだな!」

 

 

「キミたちは!久しぶり!」

 

 

「おめえらは!理沙!栞!それにディケイドの仲間!またこの世界に来たのかよ?それに陸の野郎はどうした?」

 

「実は……」

 

ハイパーショッカーとの決戦と良太郎たちの力を借りたい事を伝える。

 

「怪人たちとの決戦か!みんなを守る為に僕たちも協力するよ!ねっ!モモタロス!みんな!」

 

「しょうがねえな後輩の頼みだ助けに行ってやるよ!行くぜ良太郎!おめえら!」

 

「うん行こう!/うん/行くでえー/わーい戦いだ!」

 

イマジンたちや良太郎は戦う気満々だった。

 

「分かりました。でも、条件があります」

 

「条件は?」

 

「良太郎と陸で必ず世界を救って下さい!」

 

「分かりました!」

 

理沙たちは良太郎とイマジンたちを連れて次の世界に向かう。

 

 

キバの世界・・・

絵はキバの世界の絵に変わる。理沙たちは洋館に行く。

 

「お久しぶりです!渡さん!」

 

「理沙ちゃん!久しぶりだね!」

 

「僕は雨宮栞!陸君の仲間だよ!よろしく!」

 

「私は光夏美です!本当にそっくりですね」

 

「何がそっくり何ですか?」

 

「俺は小野寺ユウスケ!ごめんキミが俺たちの知っている人で渡にそっくりな奴がいるんだ」

 

「そうなんだ。……理沙ちゃん、僕も戦うよ。自分のバイオリンを作る為に」

 

「どう言う意味ですか?」

 

「えーっと……色んな人たちが陸君を助けに来てくれるんでしょ?」

 

「はい!」

 

「僕の夢は父さんを超える事なんだ。だから色んな人たちの戦う姿を見て自分だけのバイオリンを作りたいんだ!戦う理由があんまり良くないかも知れないけど」

 

「そんな事ないです!自分だけのバイオリン良いですね!渡さん!力を借して下さい!」

 

「ありがとう。うん。喜んで協力するよ!」

 

渡は理沙たちに着いていく。そして違うライダーの世界に向かう。

 

 

 

 

ダブル世界・・・

 

理沙たちはダブルの世界に着く。

 

「ここがダブルの世界ですか」

 

「大きい風車だな」

 

「風が気持ちいね♪」

 

ユウスケと栞が言う様に風都では巨大な風車があり町のシンボルになっていて気持ちいい風が吹く町と言われる。

 

「それじゃあ行きましょうか」

 

理沙が案内をして鳴海探偵事務所に着く。

 

鳴海探偵事務所・・・

 

「それはそこに置いといてくれ!」

 

「分かった/はいっす!/分かりました」

 

忙しく書類の整理をしていた。

 

「フィリップ!お前も手伝えよ!」

 

「すまない。翔太郎。僕は今検索をしていて手が離せない」

 

「全くお前は……」

 

理沙たちは鳴海探偵事務所に入る。

 

「お久しぶりです!」

 

「お前は!理沙!それにお前らは確かディケイドの仲間!」

 

「はい。私はディケイド。士君と旅をしている光夏美です。あの時はお世話になりました」

 

「俺は小野寺ユウスケ!よろしく!あの時は助かったよ!」

 

 

「俺はハードボイルド探偵の左翔太郎だ。ライダーは助け合いだろ?」

 

「そうですね」

 

「そうだな!」

 

「それに俺たちは依頼を受けてお前らを助けただけだ」

 

「誰から何だ?」

 

「海里とか言ったけな?その女性からお前らの事を頼まれた。そう言えば理沙に良く似ていたな」

 

「私にですか?」

 

世界の守護者である海里は大ショッカーとの戦いでは世界を守る為にダブルに依頼をしていた様だ。海里が奏や生まれ変わる前の陸の仲間である事はこの時点では理沙たちは知らなかった。

 

「そんでこっちがダブルの片割れで俺の相棒の」

 

「僕はフィリップ。よろしく」

 

ディケイドたちは何度か翔太郎とフィリップ。仮面ライダーWに助けられた。そして改めて自己紹介する。

 

「お前は?」

 

「僕は陸君のガールフレンドの雨宮栞だよ♪」

 

「陸の野郎!もうガールフレンドを作ったのか!?」(てっきり理沙と引っ付くと思ってたのによー!)

 

「こら!栞。嘘つかないの!」

 

「良いじゃん。どうせ直ぐに僕のボーイフレンドになるんだからさぁ♪」

 

「ずるい!それだったら私も……お久しぶりです皆さん!私は陸の彼女の海東理沙です//」

 

「あー!ずるい!」

 

「貴方から始めたんでしょう!」

 

「そうだけどさぁ!真似しないでよ!」

 

「自己紹介を初めからやり直しなさい!」

 

「ちぇー分かったよ。ごめんごめん嘘だよ♪新しく仲間に加わった雨宮栞だよ!よろしく♪」

 

「何だか面白い奴だな」

 

「そうだね。理沙と栞。修羅場が起こりそうな感じがするね」

 

「陸。凄くモテるみたいだな」

 

「あら?夏はモテたいのかしら?」

 

「いや、俺は雪だけいてくれたらいい」

 

「夏//」

 

(夏さんたちは相変わらず仲良いな)

 

パンパン

 

翔太郎は手を叩き空気を変える。

 

「とにかくよ!お前ら俺たちに何か用があるんだろ?」

 

「忘れてたよー全く理沙ちゃんは~」

 

「また栞は!まあいいわ。翔太郎さんたちにお願いがあります」

 

事情を説明する。

 

「そう言う事か。悪いが断るぜ」

 

「どうしてですか?」

 

「俺たちが行くとこの町を守る仮面ライダーがいなくなる」

 

翔太郎は自分たちが離れた時の風都を心配して行けない事を言う。

 

「翔太郎。この町には半人前だけど僕たちの弟子がいるだろ?弟子を信じて陸たちを助けに行こう。それにいざという時はこの町から離れている照井竜を呼べばいい」

 

「そうだな。分かった。協力するぜ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「夏、雪、春、この町の事頼むぜ!」

 

「ああ」

 

「分かりました」

 

「はいっす!」

 

「翔太郎、ライダーを集めているならあのライダーを忘れてはいけない」

 

「あのライダー?そうか。あいつがいたなぁ!」

 

二人がいうそのライダーにルナドーパント戦では助けてもらい、仮面ライダーコアとの戦いでは共に協力して戦った。更に後々そのライダーとは白い宇宙ライダーと一緒に戦う事になる。

 

「私たちも最後にそのライダーに会いに行こうと思ってました!」

 

 

翔太郎とフィリップは理沙たちに着いて行く。世界を移動せずに風都から離れた町に向かう。

 

 

オーズの世界

 

 

タカ・トラ・バッタ。タトバ、タトバ、タトバ!

 

「セイヤ!」

 

オーズタトバコンボはヤミー二体と戦う。ダブルが現れる。

 

<<ジョーカー!マキシマムドライブ!>>

 

「ジョーカーエクストリーム!」

 

ダブルは必殺技を決めヤミーは爆発する。

しかし一体まだ残っていた。

 

<<エクシードチャージ>>

 

「翔太郎君そこにいると危ないよ♪ツヴァイランス!」

 

[翔太郎。背後を気をつけたまえ]

 

「どうしたフィリップ?うおっと危ねえ!おい!栞危ねえだろうが!」

 

 

「ごめんね♪危ないって言ったんだけどね」

分裂する槍がダブルとオーズを器用に避けながら敵に当たる。そしてヤミーは爆発した

 

 

「久しぶだな映司!今度は俺たちが助けてやったぜ!」

 

「久しぶりだねー映司」

 

「貴方たちは!お久しぶりです。翔太郎さん。フィリップさん!助かりました!」

 

「理沙ちゃんも久しぶり!」

 

「お久しぶりです!」

 

「所でキミは?」

 

「僕は雨宮栞。陸君のガール……」

 

「栞!」

 

「ごめんごめん。新しく仲間に加わった雨宮栞。よろしくねー」

 

「俺は火野映司!よろしく!助けてくれてありがとう!」

 

自己紹介も終わり……

 

「陸を助ける為に映司さんの力を借りたいんです!」

 

「陸君を助ける?どういう事?」

 

「実は……」

 

 

「分かった!喜んで助けにいくよ!」

 

「映司!何言ってやがる!メダル集めはどうするんだ!?」

 

「アンク!ライダーは助け合いだろ?それに陸君には借りがあるだろ?」

 

「そんな事知るか」

 

「分かった。お前は来なくて良いから、メダル貸してくれよ!」

 

アンクを激しく揺らす。

 

「ちっ!しょうがない。お前に死なれたら困るからな。持ってけ!」

 

メダルが入ったケースを投げる。

 

「サンキュー!アンク!」

 

「お前が駄々をこねられるとめんどくさいからなー メダル一枚も無くすなよ!」

 

こうして映司も仲間に加わり陸たちが巡ったライダーは全て仲間に加わった。

 

陸の家・・・

 

「これで全員揃ったね♪」

 

「ええ!」

 

二人が言う様に陸の家にはクウガ~オーズまでの変身者が揃っていた。

 

「へーこんなに人の笑顔を守ってる人たちがいたんですねー俺五代雄介よろしく!クウガです!」

 

雄介はサマーズアップする。

 

「俺は津上翔一です!アギトです!四号に会えるなんてびっくりだなー」

 

「えっ!四号って……キミも俺と同じ世界出身なの!?」

 

「そうみたいですね~俺はアンノウンと戦ったんだ!」

 

「アンノウン?聞いた事ないな」

 

アギトの世界では過去にグロンギの脅威からクウガが守った。しかしそのクウガは雄介ではないクウガだった。

 

 

「俺は城戸真司!よろしくな!」

 

「乾巧」

 

「俺は剣崎一真!よろしくな!」

 

 

「ヒビキです!よろしく! 」

 

 

「おばあちゃんが言っていた。天の道を行き全てを司る男、天道総司」

 

「よろしくな!みんな!」

 

「お前、加賀美に似ているな」

 

「俺と加賀美っていう人に似ているのか?」

 

「ああ。馬鹿な所がな」

 

「何だと!」

 

「まあまあ」

 

「落ち着けって青年!」

 

真司が総司に掴みかかり、一真とヒビキがなだめる。

 

「僕は野上良太郎!よろしく!」

 

「俺の名前はモモ……」

 

「怪人か!?」

 

真司が騒ぎモモタロスの自己紹介は中断された。

 

「この怪人は僕の仲間で大丈夫ですよ」

 

「騒いでごめんな!モモタロス!」

 

「分かれば良いんだよ」

 

真司の世界では人間をモンスターが捕食していたのでモモタロスを警戒するのは無理ないだろう。

 

「僕は紅渡です!よろしく!」

 

「俺はハードボイルド探偵左翔太郎だ。よろしく頼む!」

 

「僕はフィリップ。よろしく」

 

「俺は火野映司です!よろしくお願いします!」

 

「自己紹介も終わった事ですし皆さん!行きましょうか!」

 

こうして理沙たちは陸と士を助ける為にディケイド以外のオリジナルライダーたちと共に終焉の世界へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第三十一話現代と未来

陸たちは銀色のオーロラの中に入ると鳴滝を追いかけそして違う世界に辿り着く。

 

夏美の世界・・・

 

「ここは、夏ミカンの世界……」

 

「夏美さんの世界なんですか?」

 

「ああ。ここは夏ミカンの世界だ。俺が少しの間世話になった世界でもある」

 

陸には来た事無い世界だったが士には見覚えがある世界だった様だ。

 

陸たちの目の先には鳴滝がボーッと辺りを眺めていた。

二人は鳴滝と対面する。

 

「鳴滝!お前は何者だ?」

 

「追いついて来たのか。良いだろう教えてやる。私は未来のお前だ!」

 

鳴滝は正体を表す。驚くことに門矢士とそっくりの容姿になった。

 

「未来の俺だと!?」

 

「俺は愛する人も、仲間も破壊してしまった」

 

「貴方が破壊したんですか?」

 

「そうだ……」

 

(何か隠している)

 

鳴滝は歯切れが悪そうに答える。陸は何か可笑しいと感じていた。

 

「お前の目的は?」

 

「俺は過去の俺を殺し未来を変える」

 

「なら俺はお前を止める」

 

「やってみろ!」

 

鳴滝はディケイドとは真逆の色のバックル、黒色のダークディケイドバックルを装着してカードを装填する。

 

<<カメンライド・・・ダークディケイド>>

 

カードが装填されるとダークディケイドに変身する。

ディケイドに似てはいるが、バックルの色が黒に変わり

全身の色も黒みがかかった灰色になっており、アーマーが金色になっていた。

陸もディゴッドに変身する。

 

「陸!」

 

士もディケイドに変身し加勢しようとするが鳴滝が呼び出した銀色のオーロラが行く手をふさぎ前に進めない。

 

「士さん!」

 

「ディケイドお前は後でゆっくり相手してやる。世界の救世主、まずはお前から破壊する」

 

二人はライドセイバーとライドブッカーソードモードで二、三回斬り合い距離を取る。

 

「この力で地獄に落としてやる」

 

ダークディケイドはバックルにカードを装填する。

 

<<カメンライド・・・エターナル>>

 

ダークディケイドはダークディケイド・エターナルブルーフレアーに変身した。

 

「夏が変身したライダーか……そのライダーにはこれだ」

 

ダブルの世界で戦った事を思い出しながらカードを装填した。

 

<<カメンライド・・・ダブル>>

 

格闘能力に優れた、ディゴッド・ダブルサイクロンジョーカーに変身する。

 

<<アタックライド・・・サア、オマエノツミヲカゾエロ!>>

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

「今更数えきれるか!」

 

二人は渾身の力を込めて殴り合う。しかしエターナルの方が強く、ディゴッドは負けてしまう。

「ならこれだ!変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ダブル>>

 

バックルにカードを装填した。

ディゴッド・サイクロンジョーカーエクストリームに変身する。

 

<<アタックライド・・・プリズムビッカー>>

 

「はぁぁ!!」

 

ディ・エクストリームはプリズムビッカーを呼び出しダークディ・エターナルに斬りかかる。

 

 

「ふん!」

ダークディ・エターナルはナイフ型の武器エターナルエッジを使いディ・エクストリームの攻撃を受け止める。ディゴッドは距離を取ると直ぐにカードを装填した。

 

「これで決める!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ダ・ダ・ダ・ダブル>>

 

「ビッカーチャージブレイクー!!」

 

盾から剣を引き抜きエターナルへと斬りかかる。

 

「俺もだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・エターナル>>

 

エターナルエッジに長大な緑色刃が伸びエターナルも斬りかかり

二人の剣が激しく火花を散らしぶつかり合う。そしてダークディ・エターナルはディ・エクストリームを斬りつけ、ディゴッドは通常形態に戻ってしまう。

ダークディケイドも通常形態に戻った。

 

「俺は未来から来た……過去のお前たちが勝てるはずがないだろ?」

 

「お前は本当に世界を破壊したのか?」

 

「何が言いたい?」

 

「剣を交えてみて俺にはお前が破壊者には見えない。何か理由があるんじゃないのか?」

 

「そうだな。話してやるか」

 

鳴滝は未来の事を語りだす。

 

「……俺は夏美と一緒に暮らし幸せだった。ユウスケや他の仲間と会うのも楽しかった。だが急に世界が俺を残し崩壊した」

 

鳴滝は苦しそうに思い出しながら話す。

 

回想・・・

 

「士君!今日は何処に遊びに行きましょうか?」

 

「夏ミカンの行きたい所で良いんじゃないか?」

 

「士君!私は夏美です!結婚してもうだいぶ経つんですよ!良い加減私の名前を呼んで下さい!」

 

「良いじゃないか。減るもんじゃないんだし」

 

「減りますよ!色々と!笑いのツボ!」

 

「あはは!笑いのツボは反則だろう」

 

「フン」

 

「士!また夏美ちゃんを怒らせたのか?」

 

「ユウスケまたお前この世界に来たのか」

 

「良いじゃんか。仲間の家に遊びに来ても」

 

いつも通り平和な日常を過ごしていると突然世界が止まる。

そして崩壊していく。

 

「士君!助け」

 

「夏美!!」

 

士は手を伸ばすが夏美は消える。

 

「俺が破壊したのか!!ディケイドがこの世界を破壊したのか!!」

 

未来の士は崩壊した世界を力無く渡り歩き、そして"謎の世界"に着く。そこから過去に辿り着きディケイドを抹殺し未来を変えようとしたのだった。

 

 

「俺は夏美が消えた後。直ぐにディケイドドライバーを見ると赤黒く光、そして俺が持っているドライバーに変化していた」

 

「……急に世界が崩壊したのか?」

 

「ああ。近い未来ディケイドが世界を破壊する。その前に俺が過去の俺を殺し未来を変える」

 

「話は分かった。士さんは破壊者じゃない。鳴滝、貴方もだ」

 

「俺は破壊者だ」

 

「なら俺が絶対に過去の貴方に、士さんに世界を破壊させない」

 

「笑わせるな。俺を今止めれないお前が俺に破壊させないだと?」

 

「俺は諦めない。士さんの力で!ディケイドの力でお前を止める!」

 

「やってみろ!!」

 

「変身!!」

 

ディゴッドは士を殺させない為に、鳴滝に自分を殺させない為に戦う気持ちを高める。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディケイド>>

 

ディゴッド・ディケイドコンプリートフォームに変身した。

 

<<アタックライド・・・ライドブッカー>>

 

ライドブッカーを呼び出しソードモードに変える。

 

「行け」

 

<<カメンライド・・・リュウガ>>

 

ダークディケイドはバックルにカードを装填しリュウガを召喚する。

召喚されたリュウガが襲いかかってくる。拳を突きつけると、ディ・コンプリートフォームは受け止め、ライドブッカーを使い斬りとばす。

 

「リュウガにはこのライダーだ」

 

<<アタックライド・・・龍騎>>

 

アタックライドの力を使い龍騎サバイブの幻影を呼び出した。

 

<<ファイナルベント>>

 

リュウガはファイナルベントを装填して暗黒龍ドラグブラッカーが召還される。

自らの体を空中に浮かせ、ドラグブラッカーが放つドラグブレスをまとい跳び蹴りを叩き込む。ドラゴンライダーキックを放つ。

龍騎とは逆で左足で使用していた。

 

<<ファイナルアタックライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

 

リュウガのドラゴンライダーキックが迫ってくる。だがディゴッドは冷静にカードを装填する。龍騎サバイブもディゴッドと同時に動きがシンクロされる。

 

「はぁぁ!!」

 

ディゴッドと龍騎サバイブの動きがシンクロしライドブッカーを振り下ろし二人は炎の刃を放つ。

リュウガとドラグブラッカーは同時に消滅する。

 

 

「何故私にそこまで構う!?お前とは関わり合いがないはずだ!?」

 

「話しを聞いてお前は悪い奴じゃない」

 

「それだけの理由でか!?」

 

「理由はそれだけで十分だ」

 

鳴滝は解う。何故破壊者である自分をそこまでして助けようとするのか。何故関わりのない自分を助けようとするのか。

 

陸は答える。鳴滝は悪い奴じゃない、だから助けると。陸は困っている人がいたら必ず助けるだろう。理沙や栞を助けた様に。そしてオリジナルの世界を救った時の様に。

 

二人は決着を着けるためにカードをを装填する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ,ディケイド>>

 

<<ファイナルアタックライド・・・ダ・ダ・ダ・ダークディケイド>>

 

二人の目の前にはディメンションが現れ、

飛び上がりディメンションを突き抜けながらキックをする。二人のキック同士が激しくぶつかり合う。実力は鳴滝の方が上で負けそうになる。しかし……

 

「絶対に止める。はぁぁ!!」

 

ディゴッド・コンプリートは想いを込めると……段々と力が上がっていく。遂にはダークディケイドを打ち負かした。

キックをくらわせその衝撃でダークディケイドドライバーは砕けダークディケイドの変身が解けた。そしてディゴッドも変身を解く。

 

「鳴滝さん。貴方は夏美さんや小野寺さんたちの分も幸せに生きるべきだ」

 

「陸君……」

 

「士君幸せに生きて下さい!」

 

「士!俺たちの事は気にするな!」

 

「夏美……ユウスケ……分かったよ」

 

鳴滝には夏美やユウスケの声が聞こえた様な感じがした。そして過去の自分を消し自分も消えようとしていた気持ちが薄れていくのを感じていた。まるで冷たく凍っていた氷が春の暖かい日によって溶ける様に。

 

 

「陸。過去の俺、その先を真っ直ぐ行け。そうすれば終焉の世界に辿り着ける」

 

鳴滝は銀色のオーロラを呼び出す。

 

「分かった。ありがとう」

 

「陸君。これを持っていけ!」

 

ダークディケイドが持っていた黒色のケータッチを渡す。

 

「鳴滝さん。ありがとう」

 

陸が持つと黒色のケータッチは変化する。ディゴッドをモチフにする様に黄色のケータッチに変化した。

陸は銀色のオーロラに入っていく。士も入ろうとすると鳴滝が話しかける。

 

「過去の俺、色々すまなかった」

 

「全くだ。だがしょうがないから許してやる。今度ディケイドの事を教えろ!それで許してやる」

 

「過去の俺、ディケイドドライバーには気をつけろ」

 

「どういう事だ?」

 

「ディケイドドライバーは大ショッカーが作り上げたのは知っているな?」

 

「ああ」

 

「大ショッカーは俺が裏切った保険の為にディケイドドライバーにある機能付けた。それは……世界を破壊する機能だ」

 

「何だと!?そんな機能を!?だがそれだったら俺を殺そうとするよりディケイドドライバーを破壊すれば良かったんじゃないのか?」

 

「それは俺も考えたさ。だが駄目なんだ。ディケイドドライバーを破壊しても直ぐに再生する」

 

「だいたい分かった。先ずは世界を守る。そしてお前の仇をついでに取っといてやるよ」

 

「ありがとう。ディケイドドライバーの事はどうするんだ?」

 

「おいおい考えるさ」

そう答えると銀色のオーロラに入る。

陸と士はハイパーショッカーとの決戦の場所、終焉の世界に急ぐ。

 

そして着くと……

守護者たちとオリジナルのライダーたちが金色のドラスに敗北していた。

 

「理沙!!」

 

ドラスは変身が解除された理沙に追撃しようとしていた。

 

 

 




仮面ライダーディゴッドを読んでくださってる皆様ありがとうございます。
SOURさんの作品、仮面ライダークライム〜世界を旅する男〜とのコラボをさせて頂く事になりました。本編が終わったら書いていきたいと思います。


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第三十二話 守護者対守護者

陸と士鳴滝が戦っている頃・・・

 

守護者たちの目の前には巨大な城があり、その城はハイパーショッカーの本拠であった。

 

「はぁぁ!!」

 

守護者たちは次々と現れるクウガ~オーズまでの怪人たちを倒していく。

 

「切りがないわね」

 

「そうですね」

 

海里と奏、二人が悪態を吐くのはしかたないだろう。陸と士と別れダークライダーたちを倒し終わった後、守護者たちは集まり何十体、何百体と現れてくる怪人を次々と倒していたのであった。

 

「また援軍!勘弁してよ!」

 

「いや、今度は味方みたいだぞ」

 

怪人たちではなく、違う世界から来た理沙たちだった。

 

「お久しぶりです!奏さん!陸のお願いでオリジナルの世界のライダーたちを集めて来ました!」

 

「お久しぶりです。理沙さん。助かります。敵の数が多くて困ってました」

 

「貴方が理沙ね?」

 

(私に似ている……この人が翔太郎さんが言っていた人)「はい。私は海東理沙です。貴方は?」

 

「私は海里。世界の守護者の一人で今は陸の代わりにリーダーをしているわ」

 

海里を筆頭に守護者たちは次々と挨拶をしていく。

 

「僕は雨宮栞!陸君の」

 

「まさか彼女とか言わないわよね?」

 

「うん。そのまさかだよ♪」

 

(怖えー!!)

軽い修羅場が起こり海里、理沙、栞以外は巻き込まれない様にそそくさと離れる

海里は嘘くさい栞の紹介を真実か確認する為に視線を理沙に向ける。

 

「本当はどうなの?」

 

「ただの友だちです。どちらかというと私の方が//いいえ何でもありません」

 

「だいたい分かったわ。貴方たち2人の事が。二人共陸の事が好きなのね?」

 

「もしかして海里さんも……」

 

「ええ。私も陸の事が好き。あの鈍感ずーっとアピールしてるのに気づいてくれないから」

 

「陸君らしいね~」

 

「そのくせ、側にいてほしい時にはいてくれたり、悲しい時に言って欲しい言葉を言うからたちが悪いのよね」

 

「分かります。陸は昔からなんですね」

 

「ということは今もそうなの?」

 

「ええ。そうですね」

 

「だからこそ僕は好きになったんだけどね♪」

 

三人は最初は睨みあっていたが陸の愚痴を言い

合い、陸の好きな所を言い絆を深めた様だ。

 

「貴方たちに負けないから」

 

「私もです!絶対に負けません!」

 

「僕もだよ!例え神様でも譲れないよ♪」

ライバル

そして戦線布告した。そう三人は恋敵なのだ。

 

 

しばらく和やかなムード。になるがここは戦場。さっきまでの空気が変化し、辺りにはピリピリした空気がただよう。魔王が襲来して来た様な緊張感が理沙たちを襲う。

城からハイパーショッカー最高幹部の初夏が出陣してきたのだ。

 

「全く……僕たちの仲間を次々と殺して」

 

「なら貴方が最初っから出てこれば良かったんじゃないかしら?ハイパーショッカー最高幹部。ドラスの右腕の初夏」

 

「これは痛いね。海里。じゃあ始めようか守護者たち。僕たち因縁の決着をつけるために。ハァァ!」

 

初夏は怪人体、ショッカーガーディアンフューマンタイプに変身する。

 

「やれ!お前たち!」

 

ショッカーガーディアンは銀色のオーロラから怪人たちを呼び出し理沙たちに襲わせる。

 

「陸から受け取った力使わせてもらうわ!変身!」

 

<<カメンライド・・・ディエンド>>

理沙はディエンドライバーを使い仮面ライダーディエンドに変身する。

陸はディケイドの世界で復活したカードアイテムライドを使い、ディエンドドライバーを呼び出し理沙に渡したのだった。

 

「行くよ!変身!」

 

<<タカ・トラ・バッタ・タトバ・タトバタトバ!>>

 

「さーてお片付けの時間だ。行くぜ!フィリップ!」

 

<<ジョーカー!>>

 

「ああ!ゾクゾクするね」

 

<<サイクロン!>>

 

「変身!」

 

<<サイクロン!ジョーカー!>>

 

他の人たちもライダーに変身し怪人たちに必殺技を当て倒して行く。

 

「やるねライダーたち。じゃあ僕も本気で行こうかな。ハァァ!!」

スピードが速く魔術をあやつる事が出来るヒューマンタイプと力が強いビーストタイプ

そしてその二つを合わせ持つ最強形態を超えた強さを持つ人獣形態ガーゴイルタイプに変身した。

 

「大将は貰うよ♪」

ツヴァイがツヴァイランサーを構え突撃した。

素早い槍がショッカーグリードを襲うが簡単に受け止められてしまう。

 

「栞!!」

 

受け止められるのを確認すると掴まれた腕を銃撃しショッカーグリードからツヴァイを引き離す。

 

「ありがとう!助かったよ」

 

「ええ。慎重に行きましょう」

 

「そうだね。陸君が言っていたショッカーグリード。あの怪人凄く強いよ」

 

栞が言う通り、ハイパーショッカーの中でドラスの次に強く今の姿は最強形態でも倒せない程の強さを持つ。

 

「キミたちが陸と旅をしている理沙と栞か。やっぱり陸の仲間は面白い。栞は天才的な戦闘センスがあるね~理沙はセンスより努力かな?キミからは積み重ねた強さを感じるよ」

 

「褒められたのかな?ありがとう♪」

 

(あの一瞬で実力が分かったなんて……)「栞!こいつは危険よ!気を引き締めて行きましょう!」

 

「うん!」

 

「俺たちも行くよ」

 

「ああ!皆行こうぜ!」

 

オリジナルライダーたちもショッカーガーディアンに攻撃する。

 

「これだけのライダーを相手にするのは初めてかな」

 

ショッカーガーディアンは全ての攻撃を防ぐとライダーたちに爪や剣。または回し蹴りなどを使い攻撃しライダーたちは地面に倒れる。

絶対絶命のピンチに守護者たちが間に入る。

 

「ここは僕たちに任せてください」

 

「そうね。私たちも本気で行くわ。行くわよ!皆!」

 

守護者たちの腕輪が金色に光る。

 

「変身!!」

 

最強形態を超えた強さを持つ形態。

超最終形態、ガーディアンフォームに変身した。

姿は通常形態を金色にした姿。更に武器は最終形態や最強形態を金色にした武器を持つ。

 

「僕と同じぐらいの強さを持っているね」

 

「ええ。私たちも貴方たちとの戦いが終わった後鍛えたからね」

 

「おりゃぁ!!」

 

「はぁぁ!!」

守護者たちのライダーキック

クウガのガーディアンマイティーキック

アギトのガーディアンライダーキック

龍騎のガーディアンドラゴンライダーキック

ファイズのガーディアンクリムゾンスマッシュ

ブレイドのガーディアンライトニングソニック

響鬼のガーディアンライダーキック

電王のガーディアンライダーキック

キバのガーディアンダークネスムーンブレイク

 

九人のライダーキックがショッカーガーディアンに当たる。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

「これで終わりよ!ガーディアンディメンションバースト!!」

そして最後にディフェンドガーディアンフォームの必殺技。ガーディアンディメンションバーストが放たれる。

前方に金色のディメンション十三枚が現れガーディアンディフェンドドライバーから強力な砲撃を放ちディメンションを潜り抜けながら当たる。

そしてショッカーガーディアンは倒れる。タイミング良く城からドラスが現れる。

 

「ドラス。ちゃんと足止めしといたよ」

 

「初夏、足止めありがとう。僕の中に眠れ」

 

初夏の魂がドラスに吸い取られる。

ドラスの身体に異変が生じる。黒だった身体が金色に変化する。

 

「キミ達風に言うならこう言うべきかな。ドラスカオスフォーム」

 

 

カオス(混沌)……ギリシア神話では世界の始まりの原初の神とされ全てはカオスから始まったともされる。そしてドラスはカオスの力を持ち全ての始まりの神の姿に変身した。ディゴッドがライダーの神ならドラスは怪人の神。

強さはガーディアンフォームを圧倒的に超えていて、超最終形態でも勝てない程の強さを持つ。そう名付けるなら究極形態。超最終を超え究極の力を手に入れた形態。

 

「どれぐらいの力があるか試してみようかな」

 

金色の衝撃波を出しライダーたちに向け放つ。余りの威力にガーディアンフォームに変身していた守護者たち以外の変身が解けてしまう。

 

「次は誰を狙おうかな~うん。決めた」

 

変身が解除された理沙に追撃し理沙に向け金色のエネルギーの球を投げる。

この世界に来た陸の叫びが聞こえる。

 

 

 



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第三十三話世界の救世主

第三十三話世界の救世主

 

終焉の世界・・・

 

「理沙!!」

陸の叫びが辺りに響く。

理沙にドラスの攻撃が迫る。しかし誰かが間に入り攻撃から庇う。

 

「何で……?……私を助けてくれたの?」

 

理沙が目を開けるとディフェンド、海里が盾になり攻撃を庇っていた。

 

「何でかしら。いいえ。理由は分かってるわ……私は陸が生まれ変わった事ずーっと前から知ってた。それからは陸が成長するのを楽しみに見てた。私にそっくりな女の子と仲良くなって。何だか悔しい様な嬉しい様な気持ちだった。私が貴方を庇ったのは陸には貴方が必要だから」

 

海里は守護者の仲間たちより早く気づいていた。そして陸の成長を見ていた。自分と似ている理沙との出会いを知りまるで運命を感じていた様だ。そして自分よりも理沙が陸にとって必要だと。

 

「これを受け取って」

 

海里はディフェンドドライバーを理沙に渡す。

 

「私には……」

 

「大丈夫。ディフェンドの力はディゴッドを、陸を守る力。ずっと陸の側にいた貴方にしか任せられないわ」

 

ドックン、ドックン

海里が死にかけている事によって陸は何かを感じる。しかし今はそれどころじゃないと考え直ぐに振り払い海里に駆け寄る。

 

 

 

「海里死ぬな!」(あれ?何で勝手に言葉が)

 

「ごめんなさい陸」

 

「謝らないでくれ!絶対に助ける」

 

「何だか私と同じ事を言ってるわね」

 

過去のやりとりが再現される。

 

 

<<ディフェンスライド・・・リカーバリ>>

 

海里の身体を優しい緑色の光が包み込み重症だった身体が治っていく。

 

「奏さん!」

 

「はい!」

 

銀色のオーロラを呼び出し海里を安全な守護者の世界に送る。

 

「陸、私も一緒に戦う」

 

「だけど……」

 

「大丈夫。私は死なない。ディフェンドとして海東理沙として貴方を守る」

 

「分かった。力を合わせよう」

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

二人は同時にカードを装填して

仮面ライダーディゴッドと仮面ライダーディフェンドに変身した。

 

「行こう理沙。援護任せた」

 

「ええ。任せて」

 

ディゴッドとディフェンドはドラスに向かって行く。

守護者たちと戦っていたドラスはディゴッドに気づく。

 

「来たみたいだね陸~面白くなって来たよ」

 

ドラスは守護者たちの事を気にせずディゴッドに向け走り金色の剣。カオスソードで斬りかかる。

ディゴッドはライドセイバーで振り下ろされた剣を受け流し、その隙にディフェンドの銃弾がドラスを襲う。しかし銃弾が当たった筈なのに無傷であった。

この二人でさえ相手にならず陸は対抗する為光闇状態に変身するカードを装填しようとする。

 

ドクンドクン

謎の初動と共に陸の身体が光り輝き意識が無くなる。

 

目の前には白いフード付きのコートを羽織った白髪の青年が立っていた。

 

「貴方は?」

 

「俺は陸。守護者のリーダーだ。ドラスを倒す方法を知りたいか?」

 

「ああ。教えてくれ」

 

「俺とお前が融合。そうすれば倒せる」

 

「俺と貴方が融合……」

 

「だがデメリットもある。お前は守護者としての力を取り戻し。不老になり永遠に生きなければいけない」

 

「俺にとってはメリットじゃないのか?」

 

「俺と融合すればお前は友だちや大切な人たちが亡くなる所を何回も、何百回も見なければならない」

 

守護者の陸は語る。

陸は理沙に寿命を分けた事によって数年しか生きれない。しかし一つになる事によって守護者の力を取り戻すと、

ドラスに対抗出来る力を取り戻し、不老になり永遠に生きれる様になるが、寿命によって理沙や栞、陸にとって大切な人たちが亡くなる所を何回も何百回も見なければならないと。

 

「お前はそれでも一つになりたいか?」

 

「過去の俺なら答えは分かってるはずだ」

 

守護者の陸は笑みを浮かべ

 

「そうだな。俺なら答えは決まってるな」

 

「皆を守る為に。世界を守る為に力を貸してくれ」

守護者の陸は返事の代わりに陸に重なる様にぶつかる。二人の陸が融合した。

 

光が晴れると

 

「キミはどっちの陸なの?」

 

「俺は守護者の陸でも神谷陸でもない。お前を倒す者だ」

 

ディゴッドはケータッチを空にかざし守護者たちに叫ぶ。

 

「皆力を貸してくれ!」

 

「受け取って下さい!」

 

「俺たちの力を!」

 

守護者たちの腕輪から金色の光がケータッチに集まりケータッチは銀色のケータッチ。カオスケータッチに進化した。力を使い果たしたのか守護者たちの変身は解ける

 

<<クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイド・響鬼・カブト・電王・キバ・ディケイド・ダブル・オーズ >>

 

ディゴッドはカオスカードをカオスケータッチに装填して順番にボタンを押す。

 

<<カオスカメンライド・・・ディゴッド>>

 

銀色の光がディゴッドを包み込み光が見え晴れるとディケイドの世界で見せた謎の形態に変身した。銀色の鎧をまとい、武器はライドセイバーが進化したカオスセイバーとサモンドライバーが進化したカオスドライバー。

 

「その姿は?」

 

「お前と同じ始まりの力。ディゴッドカオスフォーム」

 

「あはは、最高だよ陸。さあ楽しもうか!」

 

ディゴッドとドラスはカオスセイバーとカオスソードを使い激しく斬り合う。

 

「今だ」

 

剣と剣がぶつかり合う中ディゴッドは左手でカオスドライバーを構え銃弾を撃ち込む。

 

「お返しだよ」

ドラスは銃弾を受けながらも金色のエネルギーの固まりを放つ。ディゴッドはカオスセイバーで防ぐが余りの威力に少し後ろに下がる。

 

「陸君!僕たちもそろそろ行けるよ!」

 

「俺たちも戦うぜ!」

 

「うん。俺たちも助太刀させてもらうよ」

 

変身が解除されたオリジナルのライダーたちと栞は少し休んで体力が回復したので直ぐに変身しディゴッドの横に並ぶ。

 

「はぁーキミたちじゃ相手にならないよ」

 

ドラスは落胆し金色の衝撃波をだしオリジナルのライダーたちに放つ。

 

<<カオスアタックライド・・・カオススラッシュ>>

 

「はぁぁ!!」

 

カオスセイバーが強化され銀色のエネルギー波でドラスの攻撃を切り裂く。

 

<<カオスアタックライド・・・エボリューション>>

 

更にカードを装填した。

 

 

「変われ!」

 

銀色のディメンションがオリジナルのライダーたちを潜りぬけエボリューションの効果でライダーたちは究極形態に変身した。

 

究極の空と呼ばれる"クウガ・スカイアルティメット"

 

太陽の神の力を持つアギト・アポロンフォーム

 

三つのサバイブの力を手にした龍騎トリニティー

 

宇宙の力を扱う事が出来るファイズコスモフォーム

 

ジョーカーの力を完全にコントロールする事によって変身したブレイドレボリューションフォーム

 

過去と現代二つのアームドセイバーを扱える響鬼超装甲(スーパーアームド)

 

 

ハイパーフォーム以上のクロックアップが出来る。カブトマスターフォーム

 

スーパークライマックスフォームとライナーフォームをプラスした電王の超超てんこ盛り。電王・スーパークライマックスライナー

 

 

王と皇帝の力を宿すキバ・キングエンペラーフォーム

 

ライダーたちを二体同時に呼び出せる。

ディケイド・ツインフォーム

 

切り札力を最大限に活かせるダブル・サイクロンジョーカーエクストリームブラック

 

ドラゴン・フェニックス・ケルベロス、

幻獣の力を宿したコンボ。

オーズ・ドフロスコンボ

 

ライダーたちはドラスに向け必殺技を使う。

 

クウガはスカイアルティメットパンチ

 

アギトはアポロンシュート

 

龍騎は

トリニティバレット

 

ファイズは

コスモレーザー

 

ブレイドは

レボリューションスラッシュ

 

響鬼は

超鬼神覚醒

 

カブトは

マスターマキシマムスラッシュ

 

電王は

スーパー電車斬り

 

キバは

アルティメットザンバット斬

 

ディケイドは

ツインディメンションシュート

 

ダブルは

ダブルエクストリーム

 

オーズは

ダークフレイム

 

ツヴァイは

ツヴァイランス

 

ディフェンドは

ディメンションバースト

 

ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ツヴァイが近距離。アギト、龍騎、ファイズ、ディケイド、オーズ、ディフェンドが遠距離。ダブルとクウガがキックとパンチそれぞれの必殺技を決め最後に

 

「とどめだ!」

 

<<ファイナルカオスアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「カオスディメンションキック!」

 

銀色の十三枚のディメンションがドラスに向かいディゴッドは通り抜けながらキックを決める必殺キック。カオスディメンションキックを当てた。

 

「僕は何度だって蘇るよ……キミが生きている限りね」

 

「なら俺はお前を何度だって倒す」

 

「キミとずっと戦うか面白そうだね」

 

ドラスは爆発した。

 

「ドラス。まだ倒れるには早いんじゃないのかい?」

その言葉と共にドラスは復活した。

初夏の魂が消えた様にドラスの姿は最初に見た黒色の姿をしていた。

 

(初夏ありがとう)「陸。もっと僕と遊ぼうよ」

 

(みんなを巻き込むのはまずい!)「ドラス!こっちだ!」

力を使い果たしたのかディゴッド以外のライダーたちは変身が解ける。

マシンディゴッダーに乗りドラスから離れる。ドラスもバイクを呼び出しディゴッドを追いかける。

 

 

 

 

 

 




仮面ライダーディゴッドを読んで頂きありがとうございます。
次の話で仮面ライダーディゴッドは最終回です。次の作品のライダーを出したいと思います。


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最終回 ディゴッド&ソウル

時の狭間の世界・・・

 

ドラスと戦っている間にディゴッドは違う世界に来ていた。

陸は知らないがその世界には過去に鳴滝がさまよいたどり着いた謎の世界。

 

「時の狭間の世界…」

 

「陸考え事とは余裕だね」

 

「危ねえ!」

攻撃を受けそうになるが銀色の謎のライダーが助けに入る

 

「陸さん!?何でここに!(もしかしてここは過去の世界!)

 

「仮面ライダーソウル助かった。だけど何で俺の名前を知っている?」

 

ディゴッドと仮面ライダーソウルは疑問に思いながらもドラスに向き合う。

 

「話は後にしよう。ソウル力を貸してくれ」

 

「はいっす!力を合わせましょう!」

 

「新しいライダーだね?キミも僕を楽しませてよ!」

 

「行くっすよ陸さん!」

 

「あぁ行くぞソウル!」

 

「俺たちの(つるぎ)受けてみやがれ!!」

 

ディゴッドはサモンドライバーで銃撃しソウルは銀色の剣ソウルカリバーで斬りかかる。

 

「へえーキミ結構やるね」

 

「そいつはどうも!」

 

ソウルは受け止められるとドラスを押し返しバックステップで距離を取る。

 

「こいつで行くぜ!スタイルチェンジ青龍!」

 

銀色のスマートフォン、ソウルフォンを取り出し青龍のボタンを押す。

 

<<青龍スタイル!>>

音声が鳴ると

青の鎧をまとった水中戦が得意な青龍の力を宿したスタイル。青龍スタイルにスタイルチェンジした。槍型の武器セイリュウスピアーを装備する。

 

「陸さん!」

 

「ああ。栞、力借りるぞ。変身!」

 

<<カメンライド・・・ツヴァイ>>

 

<<アタックライド・・・ツヴァイランサー>>

 

ディゴッド・ツヴァイに変身しツヴァイランサーを装備する。

 

「はぁぁ!!」

 

二人は槍で攻撃する。

 

「これで終わらせるよ」

 

ドラスは全て避けディゴッドとソウルに拳で貫くとディゴッドたちの身体がすり抜け水になり消える。

 

「幻!?」

 

「こっちだドラス!」

 

<<ファイナルアタック>>

 

「貫け!ウェーブスラッシャー!!」

 

下からセイリュウスピアーを投げ波の様に相手に勢いよく迫り突く必殺技ウェーブスラッシャーが決まり更に

 

<<ファイナルアタックライド・・・ツ・ツ・ツ・ツヴァイ>>

 

「ツヴァイランス!」

 

槍が分裂しドラスを突く。必殺技が決まるがドラスは耐え。ダークネスボールを放ちディゴッドは受け止める。だが威力があり後ろに下がる。

 

「次はこいつだ!スタイルチェンジ朱雀!」

 

ソウルフォンを取り出し朱雀のボタンを押しソウルドライバーに近づける。

 

<<朱雀スタイル!>>

 

赤色の身体をしていて赤の翼が生え空中戦が得意な朱雀の力を宿したスタイル。朱雀スタイルに変身する。武器は2丁拳銃スザクリボルバーを持つ。

 

「理沙、力借りるぞ。変身!」

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

ディゴッド・ディフェンドに変身した。

 

「狙い撃つぜ!」

 

二人は銃弾を放つ。ドラスは全て避け、受け止める。

 

ソウルフォンをソウルドライバーに近づける。

 

<<ファイナルアタック!>>

 

「燃え尽きろ!バーニングブレイザー!!」

 

二つの拳銃に炎が集まり炎の砲撃を放った。ドラスは防いでいるが……

 

「今度は俺だ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

「ディメンションバースト!」

 

ディメンションが13枚のディメンションが浮かび上がりディメンションへと向けディフェンドドライバーのトリガーを引き強力な砲撃を放ちドラスに向かう。受け止めてはいるが二つの強力な砲撃がドラスを飲み込む。

 

「勝ったのか?」

 

「ソウル。油断するな。まだみたいだ」

 

ソウルは安心していたがディゴッドはドラスの脅威を知っていたので油断せず煙の先を見ている。そしてドラスの影が映り警戒を強める。

 

「やるねーお返しだよ」

 

ドラスは超スピードでディゴッドたちに迫り黒の剣ダークネスブレードで斬りつけディゴッドとソウルは地面に伏せてしまう。

 

「終わりだよ陸!」

 

ドラスがとどめを刺そうとすると

 

ディゴッドとソウルの周りにシャボン玉飛び二人以外の時間が止まる

 

「このシャボン玉は?」

 

「この世界は、時の狭間の世界。色んな人の思い、願い。時間が集まる場所だ」

 

ディゴッドがそう言うとシャボン玉にディゴッドが経験した喜びや苦しみ、ソウルが経験し楽しかった事や辛かった事がシャボン玉に映る。

 

「これはあの時か!」

 

「色んな事があった」

 

最後にディゴッドやソウルの一番辛い出来事が映しだされる。

 

「皆…」

 

ディゴッドは終焉の世界で陸が亡くなり、守護者の皆が悲しむ事だった。

 

 

「父さん、母さん、星奈」

 

家に帰ると家族が殺されていて銀河がその現場をみて泣き叫ぶ所が映しだされる。

そして最後にディゴッドやソウル達の仲間が応援しているのが映しだされた。

 

「友だちが待っている」

 

「だから」

 

「諦め[ねえ!]ない!今度こそ守ってやる[ぜ]!」

 

ディゴッド達は一番の悲劇や仲間達が応援しているのを見ると、立ち上がり。

ディゴッドは光状態に変身し、ソウルは通常形態のソウルスタイルに変身した。

そしてドラスに立ち向かう。

 

「ディゴッド決着をつけよう」

 

「ドラス、今日で長い因縁を終わらせる」

 

「絶対にお前を倒すぜ!陸さん!切り札持ってるよな?」

 

「ああ。行くぞソウル」

 

ディゴッドはカードを一枚バックルに装填する。

 

<<ファイナルフォームライド・・・ソ・ソ・ソ・ソウル>>

 

「変われ」

 

ディゴッドがソウルに触ると巨体な銀色の剣ソウルソウルカリバーに変形しディゴッドは装備する。

 

「決着をつけるぞドラス!」

 

「来なよディゴッド!」

 

二人は剣で激しく斬り合う。

ディゴッドとドラスは互角だが仲間の応援が仲間を守りたい想いが少しだがドラスを上回る

 

 

<<ファイナルアタックライド・・・ソ・ソ・ソ・ソウル>>

 

「しまった!」

 

「とどめだ」

 

「ディゴッドエレメンタルスラッシュ!!」

 

ソウルソウルカリバーに六つの色が集まり、火、水、風、自然、雷の斬撃を放つ。

 

「エイヤー!!」

 

最後に銀色の斬撃を当てた。

 

「グッガァァァァ!!」

 

ドラスは大爆発する。爆発の威力が他の怪人とは違うそう思うぐらいの威力がある。

ディゴッドとソウルの戦いが終わった。そしてディゴッド達は変身を解く。

 

陸の目の前にはRと書かれた制服を着た銀髪ツンツン頭の少年がいた。

 

「ありがとう助かった。ソウル」

 

「借りを返しただけっすよ陸さん」

 

「知っているみたいだけど改めて自己紹介する。俺の名前は神谷陸。お前の名前は?」

 

「俺の名前は結城銀河っす!」

 

「よろしく銀河」

 

「よろしくっす陸さん!陸さんは何でそんなに強いんですか?何の為に戦っているんですか?」

 

銀河は陸に強さの源を聞く。

 

「俺は強くないただ……」

 

大切な事だからか言葉を区切りそして繋げて話す。

 

「友だちを守る為に世界を守る為に戦っただけだ」

 

「ダチを守る為……世界を守る為」

 

「お前にもいるだろ?」

 

「ああ。俺にも守りたいダチたちがいるっす」

 

「ならそのダチの為に戦えば良い。そうすれば誰にも負けないしお前は今よりもっと強くなれる」

 

「分かったっす。ありがとう陸さん」

 

銀河はバイクに乗り元の世界に帰ろうとする。

 

「俺そろそろ行くっす」

 

「未来に帰るのか?」

 

「何で分かったんすか!?」

 

「この世界は様々な時間と繋がっている当然未来と過去にも」

 

「それだけで未来から来たっていうのは?」

 

「銀河が俺の事を"陸"さんって言ったからかな。俺は一度見た事ある人を忘れない銀河みたいな奴は俺は知らないからだ」

 

「流石っす!」

 

陸は色んな人の事を覚えている。しかし会った事はないし守護者の時代の時も会った事はない、そして未来に会う人物なら知らないと推理した。銀河はそんな陸を尊敬の眼差しで見る。

 

「いつかの明日で」

 

「いつかの未来で」

 

二人は握手し別々の道を行く。陸と銀河はいつかの未来で出会うだろう。

そして二人は別々の出口から自分の世界(時間)に帰る。

 

終焉の世界・・・

 

「ただいま」

 

「陸!」

 

「陸君!」

 

「お帰り!」

 

理沙と栞は陸が無事に帰って来たことで嬉しさの余り陸に抱き着く。

陸たちはドラスを倒した事によって平和な世の中を取り戻したのであった。

 

「今から宴しましょうよ!」

「いいな!それ!」

 

「宴かゾクゾクするね。何をするか検索してみよう」

 

雄介、翔太郎、フィリップが乗り気で他の人たちも宴をする事に賛成の様だ

 

「おばあちゃんが言っていた食事の時間には天使が降りてくる、そう言う神聖な時間だ」

 

「いいですね!俺も作りますよ!」

 

料理上手な総司と翔一が料理を作る。

 

陸達は宴をする。

そして宴が終わると写真を撮りオリジナルのライダーたちや守護者たちは自分の世界に帰って行く。

 

「旅はこれで終わりなのね!貴方たちと旅が出来て良かったわ」

 

「僕は途中からだったけど楽しかったよ~♪」

 

「そうだな。辛い事もあったけど楽しかった」

 

三人は旅の感想を言う。

 

「俺たちは元の世界に戻るけど栞はこれからどうするんだ?」

 

「僕は陸君たちの世界で暮らす事にするよ♪学校も行ってみたいしね~」

 

「そうかこれからもよろしくな」

 

「これからもよろしくね栞!」

 

「うん♪よろしくね二人とも!」

 

「栞良かったら……俺の家で暮らさないか?」

 

陸は自分の家で住む事を提案する。

 

「えっ!?良いの!?お願いするよ~♪これでまた陸君と"二人で"一緒にいれるね!」

 

「栞!私もいるからね!?」

 

「あはは」

 

陸たちのこの関係は旅が終わった後も変わらない。

 

 

***

ドラスを倒し世界を救って数日後……

 

[こうして仮面ライダーディゴッド神谷陸の物語は終わった]

 

理沙は自分の部屋で旅の経験を本に書く

 

「理沙、そろそろ学校に行こう」

 

「理沙ちゃん早く行こうよ♪」

 

学ランを着た陸とセーラー服を着た栞がそろそろ学校だと呼びに来る。

 

「ええ!すぐに行くわ!」

 

理沙は書いていた本を閉じ陸と栞と一緒に学校に行く。

 

仮面ライダーディゴッド世界を救う旅 完

 




仮面ライダーディゴッド世界を救う旅を見て頂きありがとうございます。これでディゴッドの本編は終わりです。最初にコラボの話をさせて頂き、次にディゴッドに登場するキャラたちの番外編や続編に繋げる為の話を書いていきたいと思っています。


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コラボ始まりの神と創造のライダー
前編


SOURさんの仮面ライダークライム〜世界を旅する男〜とのコラボです。前編と後編に分けさせてもらいます。


「今回の話は創造のライダーと始まりの神が出会った話だよ。えっ?お前は誰だって……私の名前はジョン・ドゥという。以後よろしく頼むよ。さて二人の物語の開演と行こうか!」

 

 

 

過去の終焉の世界・・・

 

ドラス様がやられたぞ!?

 

何だって!?

 

初夏様は!?

ドラスと初夏が倒された事によって戦力が落ち

その後守護者によってハイパーショッカーは滅ぼされる。

 

数日後・・・

 

「ドラス様……ディゴッド絶対に許さない」

 

「良いのか?ショッカー戦闘兵よ」

 

「やってくれ」

 

「覚悟が決まったのなら良い」

 

ハイパーショッカーの科学者は

ショッカー戦闘兵に謎の液体を打ち込む。

 

「ガァァァ!!!!」(絶対に許さんぞ!!!ディゴッド!!!)

 

苦しみに耐え数時間が過ぎる・・・

 

「ドラス様の細胞は上手く馴染んだ様だ実験は成功だ!」

 

ハイパーショッカーほ科学者の喜ぶ声が辺り一面に鳴り響く。

 

「新たな戦闘兵よ!お主の名は?」

 

「ハイパーショッカーを守護していた初夏様の名を受け継いだ戦士????ガーディアン」

 

「これからどうするのじゃ?」

 

「決まっている復讐だ」

 

 

陸が世界を救って数週間……

 

ディゴッドの世界・・・

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「ゴッドディメンションキック!」

 

ディゴッドは目の前の怪人たちを倒す。しかしまだまだ沢山の怪人がいた。

 

「何故この世界に怪人がいる?」

 

「この世界に怪人はいないんだったけ?」

 

「ええ。この世界に怪人がいるなんてありえないわ!」

 

ディゴッド、ツヴァイ、ディフェンドが怪人たちを倒しながら話す。

 

「陸君!後ろ!」

 

背後から怪人がディゴッドに向け攻撃しようとする。

襲いかかろうとした怪人を突然銃弾が襲い消える。

 

「助けはいらなかったか?ディゴッド」

 

「ありがとう。助かったクライム」

 

二人は肩を並べ話す。

 

「えっ!?見たことないライダーだよ!ディケイド?ディエンド?どっちにも似てるね!」

 

「落ち着いて栞!」

 

 

「少しお前と話しがしたい」

 

「ああ。俺もだ」

 

「だったらこれだな」

 

<<サモンライド・・・ロードバロン>>

 

話しをする為にクライムはディエンドライバーに似た灰色の銃型の変身ツール。クライムドライバーにカードを装填した。

駆紋戒斗がオーバーロード化し仮面ライダー鎧武の最強の敵で主人公のライバルであるロードバロンを召還する。

 

「だったら俺も」

 

<<ファイナルカメンライド・・・鎧武>>

 

仮面ライダー鎧武の主人公葛葉絋汰が変身した仮面ライダー、鎧武極アームズを呼び出す。

 

「戒斗」

 

「葛葉」

 

「今は協力しよう」

 

「足を引っ張るなよ」

 

二人は怪人たちに挑み倒して行く。

その間にディゴッドたちとクライムは自己紹介をする。

 

「俺は神谷陸。よろしく」

 

「海東理沙よ!よろしくね!」

 

「雨宮栞だよ!よろしくね♪」

 

「神崎朧だ。よろしく」

 

自己紹介は終わり情報交換をする。

 

「神崎は世界を旅しているのか?」

 

「ああ。無限の世界を旅している。仮面ライダーの世界だったり、五色の色の戦士がいる世界だったり。光の巨人がいる世界だったりな」

 

「仮面ライダーの世界は行った事あるけど、五色の戦士だったり光の巨人の世界か……何だか楽しそうな世界だね♪」

 

「そうね。私たちもいつか行ってみたいわね!」

 

「次は俺の番だ。この世界について教えてくれ」

 

「分かった。俺たちは世界を救って平和な時間を過ごしていた。だが突然怪人が現れ町を襲い出したんだ。そして俺たちは今戦っている」

 

「神谷。お前なら怪人が現れた原因は分かっているんだろ?」

 

「ああ。多分だけど原因はあの変な穴だ」

 

陸が指を指す方を見ると不気味な穴があり怪人を生み出していた。

 

「ふーん怪人たちを生み出す穴か。名付けるならクリエイターホールって所だな。閉じれるか?」

 

「分からない」

 

「そうか。なら一応近寄ってみるか」

 

四人は空に浮かんだクリエイターホールに近づこうとすると銀色のオーロラから謎の怪人が現れる。

陸はその怪人を見るとドラスや初夏と対面した時の様な寒気が襲う。

 

「お前がディゴッドか?」

 

「ああ。お前は?」

 

「俺はドラス様の左腕ドラゴンガーディアン。ドラス様と初夏様の仇を討たせてもらう」

 

「お前にとってドラスは?」

 

「俺にとってドラス様は尊敬出来る主君だ!落ちこぼれだった俺を大事に育ててくれていた。ドラス様を倒したお前を俺は許さない!」

 

「そうか。分かった。ドラスを倒した事は後悔してない。でも、俺はお前と向き合わなければいけないみたいだ。来い、勝負だ」

 

ディゴッドは光闇状態に変身すると立ち向かう。しかし圧倒敵強さに追い込まれる。

 

「ここは退くぞ!」

クライムは今の自分たちでは勝てないと思い、ディゴッドに退却する事を言う。しかしディゴッドはクライムの言葉を聞かずに立ち向かおうとする。

 

「お前なら分かってるはずだあいつの強さを。今お前が挑んでも無駄に命を落とすと」

 

「……」

 

「お前は悲しませるつもりかこの子たちを。残された奴の事をちゃんと考えろ」

 

朧は旅立ちの日に残して来た家族を思い出しながら陸に怒る。陸の事を理沙と栞は心配そうな顔で見る。

 

「そうだな。ごめん理沙、栞。ありがとう神崎」

 

「ああ」

 

陸は礼を言う。

 

「作戦を考えるのはお前の方が上手そうだ。どうする?」

 

「クライムの能力は分かる。俺はこのライダーを呼ぶ」

 

<<カメンライド・・・バロン>>

 

仮面ライダーバロンを呼び出す。

 

「だいたい分かった。俺はこれだな」

 

<<フュージョンライド・・・バロン>>

 

フュージョンライドの効果でロードバロンと仮面ライダーバロンが融合した。光が晴れると仮面ライダーバロンロードアームズに変身する。

 

「うお!?戒斗と戒斗が融合した!?」

 

「無駄口を叩くな。行くぞ!」

 

「おっおう。行くぜ!ここからは俺のステージだ!」

 

極アームズと仮面ライダーバロンロードアームズはドラゴンガーディアンに挑む。

 

「今の内に撤退するぞ」

 

「ああ」

 

「分かったわ!」

 

<<アタックライド・・・インビジブル>>

 

透明になり四人は戦場から離れる。

 

「何処に行ったー!ディゴッド!!」

 

鎧武とバロンは倒され残ったのは憎しみに囚われ怒り狂っているドラゴンガーディアン一人だけだった。

 

 

 

陸の家・・・

 

朧たちは陸の家に着く。

目の前には世界を移動する度に変わっていた絵がある。今はディゴッドとクライムの絵が描かれていた。

 

「あいつを倒す方法はあるか?」

 

陸以外の人は考える。そして陸が口を開く。

 

「神崎まずは何も絵が描かれないクリエイトカードを二枚貸して欲しい」

 

「陸君や理沙ちゃんが持っているカードとは違うの?」

 

「ああ。クライムしか持ってないカードだ」

 

「これで良いのか?」

 

朧は二枚のクリエイトカードを渡す。

 

「ありがとう。今度は俺の番だ」

 

陸はクリエイトカードにディゴッドとクライム、二人のライダーの力を流し込む。そして何も描かれてなかったカードにはディゴッドとクライムの絵が描かれ新たなカードが誕生した。

陸はクライムのカードを朧はディゴッドのカードを持つ。

 

「これならあいつに勝てるな」

 

「そうだな。じゃあ行こう」

「ああ」

 

「ええ!」

 

「うん♪」

 

陸たちはクリエイターホールを閉じに向かう。

 



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後編

仮面ライダークライムとのコラボはこれで終わりです。


陸たちはクリエイターホールに向かうと怪人たちが現れる。

 

「また現れたか」

 

「そうみたいだ」

 

「陸、神崎ここは私たちが」

 

「戦うよ♪」

 

朧たちはバックルとドライバーにカードを装填し栞は変身ツールにコードを入力しドライバーに装填した

 

<<カメンライド・・・クライム>>

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

<<2.8.1 スタディバイ.コピー>>

 

朧たち四人は同時にライダーに変身した。

 

 

「二人共任せる」

 

「ええ!」

 

「頼んだぞ」

 

「うん♪任せてよ!」

 

 

 

ディフェンドとツヴァイに任せ二人はバイクに乗り怪人たちに突っ込み

ディゴッドとクライムはクリエイターホールをふさぐ為に急いでバイクを走らせて行く。

 

しかしまた怪人たちが現れクライムたちに襲いかかる。二人はバイクから降り別々に怪人たちに立ち向かう。

 

クライムサイド・・・

 

アンデッドたちがクライムの行く手をはばむ

 

「ひと暴れするか。変身!」

 

<<カメンライド・・・ディアック>>

 

クライムが巡って来た世界の一つ仮面ライダーディアックのカメンライドカードを使いクライム・ディアークに変身した。

 

「数が多いなまずはこのカードだ」

 

<<アタックライド・・・エアースプレッド3>>

 

クライムが銃撃し敵に当たると辺り一面が爆発する。そして三体のアンデッド以外は消えていた。

 

<<ヒートアッパー3>>

 

「ハァァ!!」

 

炎の拳で生き残った三体のアンデッドを空に打ち上げた。

 

「これで終わりだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディアック>>

 

「ストームメテオ!!」

 

落ちて来たアンデッドたちに接近し流星の如く殴りアンデッドたちは消えていく。

 

 

「次はファントムか。なら、このライダーだ。変身!」

 

今度はファントムたちが現れる。

 

<<カメンライド・・・ライフ>>

 

クライムが巡ってきた世界の一つ仮面ライダーライフのカメンライドカードを使う。

クライム・ライフゴーストスタイルに変身する。

 

ファントムたちはクライムに攻撃するが……

 

「当たらないぞ」

 

ライフの能力で影の中に移動して攻撃を避ける。

 

<<ウエポンライド・・・ハーメルケイン>>

 

横笛と槍を組み合わせた様な形状で白い魔法使いの武器に似ている。ライフの剣ハーメルンケインを呼び出す。

 

「くらえ!」

 

クライムはファントムたちの影に移動して影の外に飛び出し直ぐに斬りつけ倒す。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ラ・ラ・ラ・ライフ>>

 

「影に消えろ!シャドウタイム!」

 

当たり一面が暗黒世界になり空高くジャンプして急降下しながら飛び蹴りを当てる。ファントムは爆発した。

 

「次はミネルバアンノウンか」

 

「ハッハハハハ!俺は蘇ったぞ!!」

 

通常形態に戻ったクライムの目の前には

ディゴッドと何度も戦って来た怪人。ミネルバアンノウンが現れる。

 

「復活した所悪いが直ぐに消えてもらう!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クライム>>

 

前方に十枚のディメンションが現れミネルバアンノウンを捕らえる。クライムドライバーのトリガーを引きカードのエネルギー込めた巨大なビームを放つ。

グライムの必殺技ディメンションシュートを当てる。

ミネルバアンノウンは叫ぶ事も出来ず消滅した。

 

ディゴッドサイド・・・

 

ゾディアーツたちと戦う。

 

「ゾディアーツにはこいつだ。変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・フォーゼ>>

 

ディゴッド・フォーゼコズミックスティツに変身した。

 

<<アタックライド・・・バリズンソード>>

バリズンソードを装備する。

 

「ハァァ!!」

 

<<アタックライド・・・ランチャー、フリーズ>>

 

足にランチャーが装備されゾディアーツたちに向けてミサイルを放つ。命中したゾディアーツたちはフリーズの効果で凍る。

 

「今だ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・フォ・フォ・フォ・フォーゼ>>

 

「ライダー超銀河フィニッシュ!」

 

ディゴッドはコズミックエナジーをまとった斬撃を放ち凍っていたゾディアーツたちを倒す。

 

「次はファントムか。変身!」

 

目の前にはファントムが現れ。ディゴッドはカードを一枚装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ウィザード>>

 

「ショータイムだ」

 

ディゴッド・ウィザードインフィニティーに変身する。

ファントムたちはディ・インフィニティーに攻撃するがダイヤモンドを超える強度を持っていた為ディ・インフィニティーには効かなかった。

 

<<アタックライド・・・アックスカリバー>>

 

アックスカリバーを呼び出し更にカードを装填した。

 

<<アタックライド・・・インフィニティー>>

 

インフィニティーリングの能力を使い超高速移動で動きアックスカリバーを剣型カリバーモードにしてファントムたちを斬り裂く。

 

「フィナーレだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ウ・ウ・ウ・ウィザード>>

 

アックスカリバーカリバーモードにすると巨大化しウィザードラゴンの幻影をまとったアックスカリバーで辺りを叩き斬る。

その場所に立っていたのはディゴッドだけだった。

 

 

全ての怪人を倒すとディゴッドとクライムは合流する。

 

「神谷倒して来たみたいだな」

 

「ああ。そっちも終わったみたいだな」

 

「ディゴッド!!!!!!」

 

ドラゴンガーディアンが雄叫び共に現れる。まるで龍の吠えている様に見える。

 

「行くぞ神谷」

 

「行こう」

 

二人はドラゴンガーディアンに立ち向かう。

しかしディゴッドが斬りかかると鋭い爪で斬り裂き、クライムが銃撃すると口から炎の咆哮を吐きディゴッドたちは追い込まれ変身が解ける。しかし二人はそれでも諦めてはいない。

 

「俺は負けられない。やっと掴んだ平和だ。理沙や栞と笑顔でいたい。もっと色々な所を見てみたい」

 

「そうだな。俺も家族と別れ無限の世界に旅に出た。納得するまで旅をして、そして家族の所に帰る。こんな所で終わる訳にはいかない!」

 

ドラゴンガーディアンは余りの諦めの悪さに二人に問いかける

 

「ディゴッド、クライム。お前たちは何者だ?」

 

 

「世界を救いし」

「おーっと決め台詞貰うぞ。俺の龍が轟くぜ!」

 

顎の下に刻まれた龍の紋様が光、決め台詞を言う。

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<カメンライド・・・クライム>>

 

二人は全ての仮面ライダーの祖先、世界の救世主と呼ばれる仮面ライダーディゴッドと無限の世界を旅し全ての物語を修正する仮面ライダークライムに変身した。

 

「陸!今こそ切り札を使うぞ!」

 

「ああ。行くぞ朧!」

 

二人は新たに誕生したカードを構える。

 

「これが」

「俺と陸」

 

 

創造(クリエイト)(ゴッド)の力だ!!」

 

ディゴッドはクライムの、クライムはディゴッドのファイナルカメンライドカードを装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・クライム>>

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

 

仮面ライダークライム光状態と仮面ライダーディゴッドクリエイトドラゴンに変身する。

 

クライム光状態

真っ白の身体して背中には翼が生える。

武器は剣型の武器ライドセイバーと銃型の武器サモンドライバー

 

ディゴッドクリエイトドラゴン

 

灰色の身体をしていて頭に龍の紋章がある。

武器は銃型の武器、クライムドライバー

 

「こけおどしめ!」

 

「こけおどしじゃない。これが俺と朧の力だ」

 

ディゴッドは向かって来たドラゴンに爪で切り裂きクライムドライバーで銃撃する

 

 

「新たな力試してみるか」

 

<<アタックライド・・・ザンバットソード、タイタンソード>>

 

クライムはザンバットソードとライジングタイタンソード

を呼び出し斬りつける。

ドラゴンガーディアンはたまらずに距離を空け遠距離攻撃に切り替え口から炎の咆哮を吐く。

 

<<アタックライド・・・ディフェンドドライバー>>

 

ディフェンドドライバーとサモンドライバーを装備し二丁銃で構える。

 

 

「ハァァ!!」

 

迫り来る炎をクライムは冷静に粉砕して更にドラゴンに銃撃した。

 

 

二人はとどめを刺すためにカードを装填した。

 

「これで」

 

「終わりだ!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クライム>>

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「ダブルライダーキック!!」

 

灰色と白色のディメンションがドラゴンガーディアンを拘束し二人はエネルギーを右足と左足に貯める。そして飛び上がりライダーキックを決める。

二人のライダーキックが決まりドラゴンガーディアンは倒れる。

 

「こんな所で!!」(ドラス様……)

 

過去のドラスが倒された時笑っている様に見える

 

(ドラス様は無念ではなかったのか)「ガァァァ!!!」

 

ドラスが納得して倒されたのを悟るとドラゴンガーディアンは雄叫びをあげ爆発した。

怪人を生み出していたクリエイターホールはドラゴンが消えると同時に消滅した。

戦いは終わったと思うが……まだクライムとディゴッドは変身を解かず何処かに向かう。

 

「ドラゴンガーディアンめ!やられおって!また次の怪人を作るとするかのー」

 

近くで戦いを見ていたショッカーの科学者である怪人がいた。

 

「陸の言った通りだ」

 

クライムとディゴッドが目の前に立つ

 

「何故分かった!?」

 

「ドラゴンガーディアンは強かった。だけど今回の騒動は絶対に裏で誰かがいるのは分かった。だから辺りに誰かいないか探ってみたら正解だった訳だ」

 

「クッソ!!」

 

怪人はディゴッドに襲いかかるがサモンドライバーでクライムが銃撃して倒した。

二人は変身を解除した。

本当にこれで戦いは終わった様だ。

 

***

 

朧たちは理沙たちと合流する。

 

「陸!これを受け取ってくれ」

 

「なら俺も」

 

戦いが終わるとクライムは何枚かある自分のクライムのカメンライドカードを渡す。そして陸もディゴッドのカメンライドカードを渡した。

 

 

「さーて俺の演奏聴いてもらおうか!」

 

空は暗くなり星空が見え辺り一面は桜並木になる。

 

「辺り一面暗くなったよ!それに星空が見える!」

 

「綺麗な桜ね!」

 

「特殊な空間を作ったのか。流石だ」

 

「先ずはこの曲だ」

 

朧は作り出した出したピアノを弾き演奏する。

 

「この曲って彼方の面影だったかしら?」

 

「悲しい曲だね」

 

朧は気持ちを込めて歌う。そして彼方の面影を歌い切る。

 

「次はこれだ」

 

最初は暗く歌うが段々とテンションが上げ歌う。

 

「今度はサクラ、散るね」

 

「イエイ!」

 

 

「最後はこの曲だ。陸!一緒に歌うぞ!」

 

「ああ」

 

朧と陸はデュエットをする。

 

「今度はShade And Darknessね」

 

「創造と神のデュエットか~轟くね♪」

 

戦士が誰かを守るそう感じる曲。

二人は楽しそうに歌い曲は終わる。

 

朧は特殊な空間を消し元の状態に戻した。

 

「行くのか?」

 

「ああ。俺はまだ旅の途中だからな。無限の世界を修正する為に次の世界に向かう。 陸、皆また何処かで相見えよう!! See you again!!」

 

執事のような礼をして一瞬で世界を移動して消える。

 

「行ったわね」

 

「へえーオーロラを出さなくても世界を移動出来るんだ~」

 

「助かった朧。また何処かで相見えよう仮面ライダークライム。See you again」

陸たちはクライムが行くのを見届けると家に帰って行く。

 

 

 

 

仮面ライダーディゴッドと仮面ライダークライムの戦いは終わった。しかしまた何処かで相見えるだろう二人が仮面ライダーである限り。

 

 

「これでコラボは終演だよ。皆また何処かで相見えよう!! See you again!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




SOURさんコラボさせて頂きありがとうございました。


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世界の救世主たちのその後
後日談


陸たちの旅が終わってから数日後の話で栞が中学校に通う話です。



陸たちが世界を救って数日……

 

「えっ!?僕も明日から学校に行けるの!?」

 

陸君といつかの約束。僕はずっと学校に行ってみたかった。僕と同じ年齢の人がいて賑やかなそんな場所、陸君たちと勉強して笑いながら他愛のない話しをするそんな日常に憧れていた。本当に僕も行けるんなんて夢みたいだ……

 

「いつから行けるの?」

 

「明日から行けるみたいだ」

 

陸君の話では明日から僕も学校に行けるらしい。どんな所なんだろう?

 

 

日付が変わり次の日の朝・・・

 

栞の部屋・・・

 

僕は朝起きるとセーラー服を着て見た目を整え最後に持ち物の確認をする。うんこれでOKかな~

するとトントンとノックの音が聞こえドアを開けると陸君が入ってきた。

 

 

「おはよう準備出来たか?」

 

「おはよう!うん!昨日の内に準備しといたよ!それよりどうかな?僕のセーラー服姿♪」

 

「凄く似合ってる可愛いよ」

 

「えっ!?うん//ありがとう//」

 

まさか冗談で聞いてみたら凄く似合っていて可愛いって//駄目だ恥ずかしくて今陸君の顔を見れないよ//絶対僕の顔真っ赤だ//

 

しばらく時間が過ぎてやっと顔の火照りが冷めてきたよ。それと同時にもう少しで学校に行けると思うと緊張が襲ってくる。

 

「緊張するな~」

 

「大丈夫。何時通りの栞でいれば」

 

「うん!ありがとう陸君!」

 

陸君に抱きつく。陸君も満更でもないみたい。やっぱり陸君に引っ付くと落ち着くなぁー

ノックがされてドアが開く。あーあ来ちゃったか……

 

「はいはい。落ち着いたら離れましょうか」

 

「理沙ちゃん!もう少しだけ!」

 

「駄目!!」

 

「あはは」

 

こういう日だけど何時も通りの日常みたいだ。陸君たちとの旅が終わってからの。あっ!そろそろ学校に行く時間だ。

 

「そろそろ行こうか」

 

「ええ!」

 

「う、うん!」

 

あっ……やっぱり緊張する。陸君は僕のそんな心情に気づいているみたい。そっと優しく手を繋いでくれた。

 

「ありがとう♪」

 

「だ・か・ら!私の前でラブコメするのやめてくれるかしら!?」

 

理沙ちゃんはそう叫んでいるけど今回は僕の事を思って引き離さない。本当に僕には勿体無いぐらいの大切な友達だよ

 

神白中学校・・・

 

今日から僕が通う学校、神白中学校。

生徒数は多くもないし少なくもない。平凡な人数の学校みたいだ。

 

確か昔、白色の神様が現れて独裁者の国王から国を救った事で呼ばれているらしい。

 

「転校生を紹介します!入ってきて!」

 

スーウ・ハーア・スーウ・ハーア

僕は息を整え

 

「は、初めまして!僕の名前は雨宮栞だよ!よろしくね♪」

 

僕は自己紹介をして最後にウインクして終わる。ちょっとふざけすぎたかな?でも僕らしく自己紹介は出来たと思うけど……

 

「ボクっ娘キターッ!!」

 

「めちゃくちゃ可愛い!!」

 

「何処から来たの!」

 

「今何処に住んでるの!」

 

「運動は得意?良かったら部活入ってよ!」

 

 

「えっ!ちょっ、ちょっと待って!」

 

あわあわ、凄い勢いで質問攻めを受ける。何から話せば良いやら

 

「ストップ。一人ずつ質問してやってくれ」

 

「分かった!」

 

 

「うん、そうだね」

 

「分かったわ」

 

さっきまであんなに騒いでいた人たちが嘘の様に静かになり一人ずつ質問してくる。凄いや!やっぱり陸君は!陸君のことをぼーっと眺めていると

 

「何処から来たの?」

 

いけない、いけない見惚れてる場合じゃないよね

 

「隣町から転校してきたよ!」

 

うん我ながらちゃんと答えれたと思う。

 

「雨宮は好きな人はいるのか!」

 

「うん♪いるよ!」

 

チラッと陸君を見るけど気づいてなさそうだ。

馬鹿!鈍感!やっぱり僕の気持ちが伝わるまで時間がかかりそうだね。

自己紹介が終わり先生は僕が座る席を指示しようとすると

 

「じゃあ席は…」

 

「はい!はい!こっちに来てよ!あっ!お前変われよ!」

 

「嫌だよ!お前が変われよ!雨宮さんは僕の横に座るんだ!」

 

 

「本当に男子って馬鹿ね…。あっ雨宮さん。神谷君の横が空いてるから座ってね」

 

「分かった。ありがとう」

 

「あっ!?」

 

男子の悲鳴が聞こえその男子たちを見つめる女子たちの冷ややかな視線。

あはは!何だか面白いクラスだな。でも何で男子は叫んでるんだろ?不思議だな

 

 

男子たちは自分と仲良くなる為座って欲しかったが栞には伝わらない。

他人の事には鋭いが自分への好意になると鈍感になる。陸と栞二人はやはり良く似ている似た者同士の様だ。

 

 

 

 

一限目国語

授業、授業最初は国語だったたよね♪うん、何とか分かるかな

 

 

 

二限目数学

 

疲れた~二限目の授業は数学だね

駄目だ~全然分からない!

何これ!暗号!暗号なの!?Xって何!?

Yって何!?分解するの!?

はぁー全然駄目だ。僕は陸君の方を見るとスラスラとノートを書き問題は簡単に答えを書いていた。うん。流石だ。

理沙ちゃんの方を見ると陸君程ではないけど答えを書いてる。

あれ!?もしかして僕ってお馬鹿なの!?

 

 

三限目英語

英語かー僕違う国にも行ったこあるから英語は得意だ……と思う。えっ?英語はどんな結果だったかって?問題なかったよ……はぁー

 

 

四限目体育

 

今から体育!身体を動かせるんだよね!

今回は運動部にいっぱい誘われるぐらい大活躍だったよ♪断ったけど運動部に入るのも悪くないのかもれない……

 

 

 

昼休み……

 

「雨宮さん!一緒に食べようよ!」

 

「ごめん僕陸君たちと」

 

「ごめん今から俺たち用事がある」

 

「ええ。ごめんね!」

 

陸君と理沙ちゃんは怪しくそわそわしていた。

 

 

「……怪しいけど、うん分かった。ごめんねそう言うことだから僕も一緒に食べさせて貰っても良い?」

 

二人っきりで怪しいけどクラスメイトと仲良くなる為だ今は良いかな。はぁー やっぱり羨ましいなー

僕はせっかくクラスメイトが誘ってくれてるのに心の中でつい溜息を吐いてしまう。

 

「うん!一緒に食べよう!」

 

「なら俺たちも!」

 

「男子は向こうに行ってて邪魔よ」

 

「えっ!何だよそれ!」

 

「私たちは雨宮さんと食べるんだから!」

 

あはは!面白いクラスだなぁー仲良くやっていけそう。

やっぱりみんなと一緒に食べたいな。うん決めた!

 

「皆で食べようよ!」

 

「雨宮もそうやって言ってるんだからさ!良いよなぁ?」

 

「仕方ないわね。変な事するんじゃないわよ!」

 

 

うん!これで皆と食べれるよね。だけど何で男の子たちは僕の近くに座りたがるんだろ?不思議だ。

 

 

 

栞はそんな風に思うが男子たちは牽制しあってようやく栞の近くに場所を取れたみたいだ。

女子たちは純粋に栞と仲良くなりたいのもあるが陸と仲良いのを女の勘が告げ陸の事をもっと教えて貰おうとしていた。

 

 

 

 

 

 

頂きますっと誰かが言うと皆が一斉に弁当を食べ出す。

 

やっぱり転校初日だから質問攻めだけど皆と仲良く話せた。

もちろん僕からもちゃんと質問したけどね♪

だけどねやっぱり学校での陸君の事ばかり聞いちゃった//

陸君の事を聞く度に 血の涙を流すだったけ?

そんな感じの言葉通り男の子たちは涙を流していた。何でだろう?

女の子たちは逆にキラキラした顔でキャァーって黄色い声援をしていて、

中には悔しそうな顔をしている子もいたかなー

やっぱり陸君は人気あるなー

他の子には絶対負けられない!そう心に誓う僕であった。

こうして僕の昼までの出来事は終わる。

 

(あーあ陸君と一緒に食べたかったな~明日こそは一緒に食べるぞ!)

 

栞は気づいてないが……

隠れながらドアから覗いている白髪の少年と黒髮の少女がいた。

 

「良かった……大丈夫そうだな」

 

「全く陸は……栞なら大丈夫なのに……まあ私は陸と二人っきりでお弁当を食べれるから良いんだけど」

 

そうは言っているが理沙も心配なのかチラチラ栞の状況を確認している。

 

「じゃあ屋上で弁当を食べようか」

 

「ええ!」

 

 

二人は屋上に行き弁当を食べ仲良く教室に戻る。その後栞が不貞腐れ怒っていたのは言うまでもない。

 

 

 

五限目、六限目。

 

授業は順調に終わった。

 

「栞また明日な!」

 

「雨宮さんまたね!」

 

「うん!バイバイまた明日!」

 

僕はクラスメイトや新しく出来た友達に別れを言い、陸君たちもクラスメイトに別れを言っていた。そして陸君たちと家に帰宅する。

 

「栞今日はどうだった?」

 

「うん!凄く楽しかったよ♪」

 

こうして僕のワクワクドキドキの一日が終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

栞が学校に通い始めて一週間後の放課後・・・

 

 

「陸君!僕と一緒に帰ろうよ♪」

 

「陸!私と帰りましょう!」

 

「昨日は理沙ちゃんが帰ったよね?」

 

「一昨日は栞が帰ったわよね?」

 

穏やかだったクラスの空気がピリピリし始める

 

「今日はわたし(僕)と帰る(んだ)の!!」

 

「三人で帰れば良いんじゃないのか?」

 

「却下!!」

 

(あーあまたやってるな……それにしてもなんでここまで分かりやすいアピールしてるのに神谷君は何で気づかないんだろう?)

 

クラスメイトは皆々思っていた。

今では陸を巡って二人が争う風景が日常になる

 

 

「ごめん今日は用事がある。先に帰っていてくれ」

 

「えっー!」

 

「何かあったの?」

 

「何もないよ。ただ大事な用事があるだけだ」

 

「……分かったわ。先に帰ってるから。行きましょう栞!」

 

「ごめん少しだけ陸君と話してから帰るよ」

 

「分かったわ」

 

理沙は何かある事を察して家に帰って行く。クラスメイトたちは次々に帰宅しクラスには陸と栞二人っきりになる。

 

「陸君……もしかして僕の所為?」

 

「何がだ?」

 

「最近怪しいスーツの人たちが陸君を監視しているよね?」

 

「気づいていたのか……」(誤魔化しきれないか)

 

陸は誤魔化し切れないと観念して栞に話す。

 

「俺たちがドラスを倒して数日……俺は守護者の力を使い栞の生活に必要な物を作ろうと思ってた…だけど使う前に俺の家にある物が届いた」

 

守護者の力……陸たちが旅をしていた時、家が違う世界に移動したり、世界を移動した時服が変わったり、役割、職業がついたりそれは守護者の誰かが力を使ったか過去の陸が力を使ったのだと陸は考えていた。

 

「もしかしてそれって……」

 

 

「戸籍や住民票。中学校に通う為の証類や制服。この世界で生きる為に必要な事が用意されていた」

 

「それをしてくれたのがあのいかにも敵って感じのスーツの男たち?」

 

「ああ」

 

「大丈夫なの?」

 

「大丈夫だ」

 

「もし陸君に迷惑かけるなら僕は学校何て行かなくても良いよ」

 

「駄目だ!!」

 

(……!?)

 

普段は冷静で友達に絶対に怒鳴らない陸が大声をあげる。

 

「ごめん怒鳴って」

 

「僕はキミにこれ以上迷惑かけたくないよ」

 

陸は栞の頭に手を乗せ優しく言葉をかける。

 

「栞……俺は迷惑じゃない。嬉しいんだ。まだ数日だけど栞が楽しそうに笑って本当に嬉しそうに毎日学校に行って。そんな顔みてたら全然迷惑じゃない」

 

「陸君……ありがとう」

 

「ああ」

 

「でもね陸君!僕も陸君が苦しんでいるんだったら、悲しんでいるんだったらどんな所でもどんな世界でも直ぐに駆けつけて助けるよ!」

 

「はは」

 

「あっ!!陸君今笑ったでしょ!?酷いなー僕真剣に言ったのに」

 

「ごめんごめん。ありがとうもし困った事があったら必ず栞を呼ぶよ」

 

「うん」

 

陸は撫でていた手を離そうとすると栞は手を掴み止める

 

「もう少しだけ…撫でてて」

 

「分かった」

 

数分後・・・

 

「じゃあ俺は行くよ」

 

「うん!気をつけてね!」

 

陸は栞と別れると何処かに歩いて行く。

わざと人の少なそうな道を通ると謎の黒いスーツを着た男たちが陸に群がる。

 

「ずっと監視していたみたいけど俺に何の様だ?」

 

「お前の力を見せてもらう」

 

スーツの男たちは突然殴りかかり陸は拳を受け止めると一人ずつ拳や蹴りを決めて倒していく。

 

「良い加減出て来たらどうだ?」

 

隠れていた人物が現れる。さっきのスーツの男たちを従える赤髪の男が現れた。

 

「すまない。君を確かめさせてもらった。流石だな。雨宮栞だったなその女の子の制服が届いただろ?」

 

「お前が栞に贈ってくれたのか?」

 

「そうだ。我々が雨宮に必要な物を作り用意した。まあ君なら助けなどなくても何とでも出来まと思うがね」

 

 

 

「ありがとう。余り力を使いたくなかったから助かった。だけど何で助けてくれたんだ?」

 

「君に借りを作りたかったからだ。自己紹介をする。私は"ソードの長官"天王寺獅凰(しおん)だ!」

「俺は神谷陸。仮面ライダーディゴッド。世界を救いし仮面ライダーだ」

 

 

この出会いはとある"高校"の誕生と三年後の世界の滅亡の危機を解決する為に、強大な力を持つライダーたちを一つに集めたチーム"を結成する為に必要な最初の出会いだった。

 

 



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ドラス編
ドラス編


今回の番外編はドラスの話と初夏誕生の話です。


宇宙の始まりは混沌から始まった。確か誰かが言っていた様な感じがする。

光の存在と闇の存在が生まれ光が宇宙や星を創造して行く。

闇は何処の生まれた星で眠りに着き目覚めると旅をしていた。

後に光と闇をカオスと呼び。光は守護者のリーダー陸 仮面ライダーの神であり、祖先であるディゴッドと闇はショッカーのリーダードラス 怪人の神であり祖先であるドラスと呼ばれる。

 

 

「どれぐらいの年月旅をして来たんだろう?」

 

闇の存在である僕は目覚めると様々な世界を旅して来た。でも人類は争いが絶えない。

早く陸に会いたいよ。まあ僕の事陸は知らないと思うけどね。

そう思っていると目の前には戦争後のせいか辺り一面は炎に囲まれていて炎に焼かれた動物が死んでいた。

 

「可哀想だけど僕には関係ない」

 

僕には関係無い、そう思い去ろうとする。でも帰れなかった。動物からは涙が流れていた。生きたい、もっと生きたい!そう僕には思える。しょうがないか。

 

「はぁ!!」

 

僕が命を与えると。動物は生き返るが動物とは違う人の形をした異形の存在に変化する。

 

「僕は何で生き返ったの?」

 

「僕が命を与えたんだ」

 

「キミは?」

 

「ドラス。キミの名前は僕がつけてあげるよ。そうだなーキミは初夏だ」

 

 

「初夏……?」

 

「理由は人間たちの言葉で今は初夏らしいからね」

 

 

これが僕と初夏の最初の出会いだった。まさかこんなに付き合いが長くなるなんて思わなかったよ

 

 

 

年月が過ぎ……

 

僕は陸が作ったとされる組織の真似をしてみる事にした

 

「ドラス新しい組織の名前は決まったのかい?」

 

「決まっているよ。初夏から始まった組織。だからショッカーにしようか」

 

「いいねえーショッカーか」

 

僕は組織ショッカーを作る。後々守護者たちと争い仮面ライダーたちの因縁の組織になる。

 

 

 

 

更に年月が過ぎ……

十一人の守護者と沢山の僕たちショッカーの怪人たちが世界に立っていた。後にその世界は終焉の世界と呼ばれる。

何度も戦ってきた僕たちショッカーと守護者たちの最終決戦が始まる。

 

「終わりだ、ショッカー!」

 

「変身!」

 

陸が叫びそして守護者たち全員が叫ぶ。

ライダーたちの変身が終わると、

十一人の戦士が立っていて怪人たちに向かっていく。

守護者たちは怪人たちを全て倒し終わってみたいだ。そろそろ僕の出番だな。皆の仇は僕がとってあげるよーさて出陣だー!

僕が現れると守護者たちは様々反応していた。震えていたり、怯えていたり、恐怖を表す。

でも陸だけは恐怖?というよりは闘士を燃やしている様だった。それでこそ陸だ。さて名乗りを上げようか

 

「僕はショッカーの首領ドラス。仮面ライダーたち僕と遊ぼうよ」

 

衝撃波を生み出し守護者たちに当てる。その衝撃波で陸以外の変身は解けた様だ。やっぱり陸と戦うのは面白い。

 

「もっと僕と遊ぼうよ!」

 

「仲間がいるこの世界を俺は絶対に守る!」

 

陸はそう言うとカードを一枚バックルに装填した。本気を出すみたいだ。

音声が鳴り光が放たれ晴れるとディゴッド光状態に変身していた。

光の存在……正にその通りの存在になったみたいだね。僕とは正反対だ。

 

「姿が変わったよね。もっと僕を楽しましてよ!」

 

僕は姿が変わり強くなった陸にワクワクする。試しに強大な黒いエネルギーの玉ダークネスボールを陸に投げる。陸はカードを装填してサモンドライバーの威力を上げ撃ち消した。流石だ。

 

「面白い、面白いよ陸」

 

僕は手を前に出しエネルギーで出来た黒い剣ダークネスブレードで斬りかかり、陸もライドセイバーで受け止め僕たちは何度も何度も斬り合う。陸はきりがないと判断したのかバックルにカードを装填した。

ライドセイバーを強化したみたいだ。

叫びを上げると振り下ろし僕の身体は傷ついた

 

「しまった!?」

 

つい隙を見せてしまい、すかさずにカードを装填していた。あーあもっと陸と遊びたかったな~

そう思い僕は必殺キックを受けこの世界から消えた。

しかしこの時の僕はこの戦いは僕の負けだと思っていたが後々この戦いは引き分けに終わった事を知る。

 

 

 

 

更に年月が過ぎて……

 

ここは?うん状況は分かった。僕はショッカーから誕生した組織スーパーショッカーに生き返させられたらしい。陸は何処にいるかな?気配を探ってみるが分からない。でも力は弱いけど遠い世界に陸の様な気配はするけど

僕の力もあの時より落ちているしお腹すいたな。うん今生き返らさせた怪人を食べようかな?

 

「ネオ生命体よ!ディケイドを倒して!」

 

「うん!分かったよ!ママ!」

 

僕はそう吹くと蜂女を飲み込み食べた。蜂女は抵抗するけど完全に消滅した。少しは力を取り戻したみたいだ。

僕は近くにいたディケイドに襲いかかった。ディケイドはバイクで逃げ僕は追いかける。途中で仮面ライダーダブルと合流し僕とディケイドたちは戦う。そして二人に敗れ僕は二度目の死を向かえる。

 

 

更に年月が過ぎまた僕は蘇る

今度はハイパーショッカーに生き返らされみたいだ。

今の内に力を取り戻そうかな?そして僕は驚くべき事を知る。

何と陸はあの時僕との戦いで死んだみたいだ……

でもディケイドとの戦いで感じた気配はなんだったんだろう?

 

「調べてほしい事があるんだ!」

 

僕は部下に陸の事を調べさせる。すると陸が生き返っているって事が分かった。やった!!これでまたあの時の戦いが出来るね!こうしちゃいられない。直ぐに向かおうとする。でも良い報告だけでは無く悪い報告もあった。

 

(はあー)

 

まさか生まれ変わっているとは……今の彼じゃ僕の相手愚か初夏にも勝てず更に悪いと変身出来ないかもしれない。さてどうしようか?

 

「ドラスこうすれば良いんじゃないのか?」

 

僕と同時期に生き返った初夏は陸を育ててみればと提案する。それだ!!初夏流石僕の右腕だよ!

 

「直ぐに向かって拐って来る!」

 

「待て初夏」

 

僕は直ぐに走り去ろうとする。しかし初夏に止められる。僕は不満そうに初夏を睨むけど

初夏は何食わぬ顔で言う。組織として僕直々に出向くのは不味いらしい。それにいくら首領の君だといっても建前は必要らしい。

組織って面倒だ。

 

「じゃあミネルバアンノウンにこの世界に陸を連れて来て消せって命令しようか。この世界には守護者たちもいるしね」

 

「そうだな。そうミネルバアンノウンに命令しとくよ」

 

うん♪我ながらナイスアイディアだ。この作戦なら陸も力を取り戻すし部下たちの不満もない完璧な作戦だ。

陸を連れて始末しようとしていたミネルバは逆に倒され陸たちは守護者の世界に連れて行かれる。そして力を取り戻す旅に出かけたみたいだ。早く力を取り戻して僕を楽しませてよ!

 

時間が過ぎる……

初夏に頼んでライダーの世界に細工をしてもらった。そのお陰なのか順調に力を取り戻しているみたいだ。そうじゃないと困るけどね。

今は龍騎の世界にいるんだっけ?初夏が丁度戻って来たみたいだ。

 

「どうだった?」

 

「うん順調に力を取り戻しているよ。龍騎の世界では君と戦った形態、光状態に変身出来る様になったみたいだ」

 

やった!!あの時の戦いで変身した形態に変身出来る様になったらしい。

 

更に時間が過ぎ……

 

今僕は新しい仲間を増やす為に神楽の世界に来ていた。ちょうど陸たちも到着したみたいだね

 

「封印を解いてもらって助かったぞドラス!」

 

「気にしないでよガルム!それより僕らの組織、ハイパーショッカーに入ってくれるの?」

 

「入らないと言ったらどうする?」

 

「あんまり調子に乗るなよガルム」

 

「いいよ初夏。でも……その時は覚悟しなよ」

 

「悪い。調子に乗りすぎた。俺たちはハイパーショッカーの支配下に入るぞ!」

 

一触即発の雰囲気だった。僕が初夏を止め力を見せる様に殺気をガルムに向ける。ガルムはビビリながら仲間になる事を誓う。うん最初っからこうしとけば良かったかな。

一応こいつも仲間になるんだから忠告だけはしといてあげるかな。

 

「この世界に陸が来ているんだったら気をつけた方がいいよ」

 

「大丈夫だ!俺には秘策がある」

 

(君が思っているほど陸は弱く無いよ)

 

余り僕の忠告は聞いてないみたいだ。陸はそんなに甘い奴じゃないのにまあお手並み拝見といこうかな。

僕たちは銀色のオーロラを使い違う場所に行く。

 

戦いを見ているとガルムが光の力と影の力を使い陸は追い込まれていた。こんな所で終わらないよね?僕がそう思っていると陸の身体が光りだす。この気配は!?さっきまでの雰囲気じゃなく神々しい守護者の陸に変わる。

 

(完全に生まれ変わった訳じゃ無かったんだ)

 

さっきまで追い込まれていた時とは状況が変わり圧倒的強さでガルムを追い込む。陸は何かを女の子に伝えているみたいだ。何々?お前と陸の力を合わせろ。そうすれば魔神ガルムを倒せる。そう伝えると陸の光が消え元の陸、いや僕から見たら違うけど、生まれ変わった後の陸に戻る。

 

「倒したみたいだね!」

 

「うん!伝説を超えた形態か……戦うのが楽しみになって来たよ!」

 

光と闇の力を合わせた新しい変身でガルムを倒した。新しいか~戦うのが楽しみだよ。

初夏は今の陸の力を確かめるみたいだ~

 

 

 

「流石だね。陸」

 

陸が変身を解くと初夏が現れ初夏の横には気絶したこの世界の巫女月夜がいた。

 

「月夜!」

 

「大丈夫だよ。気絶してもらっただけだから」

 

「初夏……やっぱり魔神ガルムの封印を解いたのはお前だったのか?」

 

「正確にいえば違うね。今回はドラスが解いたのさ」

 

「ドラス……」

 

「キミの因縁の相手だ。さて戦おうか?僕がどれぐらい強くなったか確かめてあげるよ!」

 

「初夏……お前を倒す」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

おっ!始まったみたいだ。だけど陸は通常のディゴッドに変身しただけだった。

 

「さっきの姿じゃないんだ?今のキミなら時間とか関係なく無制限に使えるはずだけど?」

 

「あの姿は反動が大きい。だから相手に合わせた力か少し上ぐらいの力で戦った方がいい」

 

「流石だ。キミはやはり陸だね。だけどその姿じゃ僕的に役不足だと思うけどね!!」

 

確かにその通りだね。今の陸なら制限時間は気にしないで使えるけどさっきの力は反動が大きそうだ。うん昔の陸みたいに冷静だ。本質は変わってないのかも知れない。

超スピードで近づき後ろから初夏は大剣を振り下ろす。

あれ?もう終わりと思ったけど陸は前を向いたままライドセイバーを背中に合わせる様にして受け止める。

 

「やるねぇ~じゃあこれならどうかな?はぁぁぁ!!!」

 

初夏が力を込め出すとさっきまで人型だった身体が大きくなり獣型になる。ビースト形態に変身する。

あの形態は力が強くなるんだよね。

 

「変身する怪人だったのか?」

 

「その通り。後一回は変身が出来るね。さて第二ラウンド開始だね!」

 

拳を振り下ろす。陸はライドセイバーで受け止めようとしたけどしかし予想以上に力が強く受け止めきれず吹き飛ばされる。

 

「どうかな?あの姿になるべきだと思うけどね」

 

「まだ大丈夫だ。力には力だ。変身!」

陸は真っ黒なカードをバックルに装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

音声が鳴ると違う形態に変身する。光状態じゃないね。あの姿は見た事ない。どちらかというと僕に近い姿なのかも知れない。

 

「はぁぁぁ!!!」

さっきまで力の差があったのが嘘の様に埋まっていた。二人は拳を振り上げ殴り殴られる。

 

「キミとの戦いはドラスが言うみたいに面白いね~これならどうかな?」

 

初夏はエネルギーの固まりを放つ。陸はサモンドライバーにカードを装填していた。

 

「はぁぁ!」

 

<<アタックライド・・・ダークブラスト>>

サモンドライバーから闇の紫色の強力な砲撃を放つ。そしてエネルギーの固まりを粉砕する。

この形態は力が強くなるみたいだね~

 

「きりが無いな。これを使うか」

 

「ついにやる気になったね。じゃあ僕も!」

 

「ストップだよ~」

はあーそろそろ時間だよねー面白くなって来たんだけどなぁー

二人は最強の姿に変身しようとするけど僕が戦いを止める。

 

「お前は?」

 

「僕はドラス!久しぶりだね陸!」

 

やっぱり陸は覚えてないみたいだ。まあ別人だからしょうがないけど。

 

「何故色んな世界で他の怪人を復活させたりする?」

 

「僕はゲームをしているのさ」

 

「ゲームだと?」

 

「うん。僕たちが勇者のキミの力を取り戻し魔王である僕と戦わせるゲームかな!前の戦いでは負けたからリベンジマッチだね!」

 

「ふざけるな。なら俺が今倒す!」

 

陸はライドセイバーで僕に斬りかかるが軽く受け止める。

やっぱりまだまだだね。

「陸。キミ、手が震えてるよ!」

 

「……!?」

 

僕は指摘する。陸と話した時からずっと手が震えていた。精神力で抑えていたみたいだけど。

 

「キミは確かに強くなった。だけどまだ僕レベルじゃない。だから眠りなよ」

 

僕は真っ黒な衝撃波で陸に当て眠らせる。

 

 

「さて行こうか!」

 

「そうだね!」

 

銀色のオーロラを出し初夏は先に入るが、僕はは陸を少し見て中に入って行く。

 

(陸……早く強くなって僕を楽しませてよ!)

僕はそう願いこの世界を立ち去る。

 

 

終焉の世界ハイパーショッカーアジト・・・

 

「後は任せるよ」

 

「分かった任せてくれ」

 

僕は全て初夏に任せ陸が来るまで力を蓄える事にした。着実に僕たちハイパーショッカーと守護者たちの全面衝突する時間が迫って来ていた。

 

 

 

 

 

 




エグゼイド最終回しましたね。最後にパラドやポッピーが復活してくれて良かったです。


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守護者編
一話 泥棒少女とコロシアム


今回から守護者者編です。陸と守護者たちとの出会いを書きたいと思います。


休みの日理沙と栞は陸の部屋に来ていた。

 

「ねえ?陸、守護者について教えてくれないかしら?」

 

「僕も陸君の昔の話聞きたい!」

 

「ああ分かった。まずはこの話をする」

 

二人は陸が守護者時代の話しを聞くために部屋に来ていたのであった。

陸は昔を思い出しながら話す。

理沙はメモを持ち真剣に聞き、栞はワクワクしながら聞く。

陸は最初の守護者との出会いを話し出す。

こうして守護者たちの伝説が話された。それは陸や守護者たちしか知らない守護者が集まるまでの話である。

 

 

 

???の世界・・・

まだライダーも存在せず何の世界かは分からないそんな世界に陸は来ていた。

 

 

「ここが人が住む世界か……」

陸が生まれ何百年、何千年が過ぎる。いくつもの世界を生み出し、人を何度も見る。だが自分の目で見て見たいと思い人を知る為に旅に出たのであった。

 

 

「賑やかな街だ……」

 

陸がこの世界に来て街を見ると賑やかで楽しそうな雰囲気だった。

感動しているとドンと誰かがぶつかる。

 

「ごめんなさい!お兄さん!私急いでいるので」

 

「ああ大丈夫だ」

 

少女は陸にぶつかり慌てて謝りながら走っていく。すると街の人が話しかける。

 

「そこの人。荷物は大丈夫ですか?」

 

「荷物?」

 

「はい。さっきの子供はこの辺でも有名なスリの女の子ですよ。」

 

陸はポケットを見ると金色の腕輪が無く不審に思う。さっきの少女に腕輪が盗まれていたのだ。すぐにさっきの少女を追いかける。

 

 

「ふーんけっこう綺麗な腕輪ね……いくらぐらいで売れるのかしら?」

 

「その腕輪返してくれないか?」

 

 

「貴方私を探しだすってやるわね!私は海里。貴方は何者なの?」

 

「俺は陸。何て言えば良いのか……神様みたいなものかな?」

 

陸から腕輪を盗んだ少女の名前は海里。黒髮ショートで年齢は15歳の女の子だった。

これが後に守護者の一人になる海里との最初の出会いであった。

 

「ふーん神様ね……なら私たちを救える?この国の人たちを救える?無理よね神様なんかいる訳無いもの。それにいたら絶対に許さない」

 

海里は神様を信じていない。いや信じないというより憎しみを感じる。

 

「救うっていうのは?」

 

「そのままの意味よ……貴方ならいいかな……着いて来て」

 

「ああ」

 

陸は海里に着いて行く。街外れに出てスラム街に着く。

 

「ここは……?」

 

陸と少女が着いた場所はさっきの街と違い、人は横たわり笑顔が消えまるで死んでいる様な雰囲気と全てに絶望している陸にはそう見える。

 

 

「ここが私が住んでいる場所。ママ!帰ったわ!」

 

「ゲホゲホ。海里……お帰りなさい!」

 

海里を出迎えた女性は咳をして苦しそうにしていた。

 

「ママ!早く横になって!」

 

「大丈夫よ」

 

「いいから早く横になって!今からお薬飲ませるから」

 

海里は母親を横にさせ寝させる。そして薬を飲ませた。

 

「あの子のお友達ですか?」

 

「俺は……」

 

「違うみたいですね……私はこんな身体でもう長くありません。だから貴方にお願いがあります」

 

「何だ?」

 

「あの子を頼みます。この国は人にランクがあり私の様な病気持ちの家族がいる人は働けず。苦しみながら死んで行くんです」

 

母親は語る。この世界の人々にははランクがあり全部でA~Dランクがある。

 

Aランクは国に使える人々で優雅に暮らせる。

 

Bランクは普通に働く人々。普通に暮らせる。

 

Cランクは難病を持つ人やその家族が対象。

働けず収入が無く苦しみながら死んでいく。

 

 

「私の所為であの子は苦しんでいる……あの子の事をお願いします」

 

頭を下げお願いする。

 

「頭を上げてくれ。あの子の事は俺に任せてくれ」

 

陸は人を知るために旅に出た。しかし、誰かが苦しんでいるのを放っとけず海里たちを助けようと決心する。

 

「ありがとうございます!ゲホゲホ」

 

「ママ!?」

 

長く話した事で苦しむ。陸はバックルを装備しカードを装填した。

 

「大丈夫だ」

 

<<ディフェンスライド・・・リカバリー>>

 

リカバリーを使うと優しい緑色の光が母親を包み込む。するとさっきまで苦しそうだったのが嘘の様に見える。

 

「楽になった?もしかして私治ったのですか?」

 

「ママは治ったの?」

 

「ああもう大丈夫だ」

 

「海里!!」

 

「ママ!!」

 

感動の場面そうなるはずだったが邪魔が入った。

 

「ここに泥棒女はいるな!」

 

「離して!ママがやっと治ったのに!!」

 

「海里を連れてかないで下さい!!」

 

「連れていけ!」

 

「待て」

 

王国の兵士が乱暴に部屋に入る。そして海里の腕を引っ張り連れて行く。陸は海里を取り返そうとするが兵士たちの隊長が邪魔をする。

 

 

少女を何処かに連れていく母親はショックの余り気絶した。

 

「あの子を何処に連れていく?」

 

「貴様には関係ない事だ」

 

「関係ある。あの子とは友だちだから」

 

「友だちか。ならばお前も同罪だ死ね!」

 

兵士は陸に剣で斬りかかる。陸は迫り来る剣をライドセイバーで受け止めた。

 

「ここで戦うのは不味い場所を移動するぞ」

 

銀色のオーロラを使い兵士たちを飲み込み誰もいない平原に着く。

 

「ここは町外れにある平原!貴様は何者だ!?」

 

「俺は世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ」

 

陸はそう言うとライドセイバーで兵士に斬りかかり周りには兵士たちは全て倒れていた。

兵士の隊長の首に剣を突き立て問いかける。

 

「あの子の場所を教えろ」

 

「あそこにコロシアムがあるだろ?あの女はコロシアムに奴隷として剣闘士にされ売られたらしいぞ。何だあの女が欲しかったのか?」

 

陸は表情は変わらず冷静だが内心苛ついていた

。他の情報が欲しい為に黙って聞くしかし兵隊の隊長は話さない事を図星だと思い更に陸を苛つかせる。

 

 

「図星みたいだな?どうだ。俺の部下にならないか?そうすれば国王にあの女や、あの女の母親を貰える様に掛け合ってやる!」

 

「お前はもう話すな」

 

ドカッ

兵隊は海里と海里の母親を道具の様に話し

陸は遂に我慢が出来ず兵士の隊長の腹を殴り気絶させる。

 

(コロシアムだったか?)

 

コロシアムの方に向かって急ぎ走る。

 

コロシアム・・・

 

陸はコロシアムに着くと門番と話す。

 

「何?剣闘士になりたいだと?」

 

「ああ」

 

「物好きな奴だな。良いだろ」

 

剣闘士になり中に入れてもらえる。周りを見ると沢山の奴隷剣闘士がいた。

 

「行きたくない!」

 

奴隷の一人はそう叫びながら連れていかれる。しばらく経つとボロボロの状態で連れて来られる。

 

「こいつはもう駄目だな」

 

「残念だ」

 

剣闘士たちは連れて行かれた剣闘士がボロボロに戻って来たのを確認するともう助からないと言う。中には手を合わせている者も現れた。

 

「少し道を開けてくれ」

 

「兄ちゃん。何する気だ?」

 

陸は金色の光をボロボロの奴隷に当てると治る。周りは大騒ぎになった。

 

「静かにしろ!次は貴様の番だ。」

 

「嫌よ!離して!!」

 

次の戦いに海里を連れて行こうとする

 

「俺が行く」

 

「貴方!?何でここに!?」

 

「良いだろ」

 

海里の代わりに連れていかれる。

 

「ルールのおさらいだ!剣闘士には今から戦ってもらい五連勝すると奴隷から解放される。そして賞金は一億貰える」

 

「うお!!!」

 

説明が終わると歓声が響き渡り試合……命がけの戦いが始まる。

 

「お前には恨みはないが自由になる為に死んで貰う!!」

 

相手は陸を殺そうと剣を振り下ろす。陸はライドセイバーで剣を受け止め直ぐに陸は峰打ちをして剣闘士は倒れる。

 

「強い!新たな剣闘士強いぞ!難なく一回戦突破!二回戦!槍を使う剣闘士!」

 

陸はさっきと同じで峰打ちで倒して行く。そして決勝まで上がる。

 

 

「決勝戦!誰が予想したか!決勝戦!相手は狐の化け物!」

 

四足歩行の狐の姿をした怪人。

狐の怪人は陸に爪で斬りかかる。陸はライドセイバーで受け止めるが力が強く受け止められず壁に叩きつけられる。

 

「流石に強いな俺も本気で行く。変身!」

 

バックルを装着してカードを装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

ディゴッド光状態に変身する。しかし神谷陸が変身したディゴッド光状態とは少し違い金色のオーラーをまとっていた。これは守護者の力を完全に使いこなした為に変身出来たディゴッド光状態フルパワーである。

 

「第二ラウンドといこうか」

 

「グルルルー」

超スピードでディゴッドの背後を取り爪を振り下ろす。ディゴッドは読んでいて直ぐに背後に振り返り攻撃を防ぐ。

怪人は危険と判断し距離を取る。

 

「直ぐに終わらせる」

 

<<アタックライド・・・ハイパースピード>>

 

超スピードを使い怪人に接近して攻撃し怪人は倒れる。

 

「……だ」

 

陸は怪人を直し何かを吹く。怪人は驚いた表情をして連れて行かれる。

 

優勝した事によって観戦していた国王に呼ばれた

 

「優勝おめでとう!キミには剣闘士を卒業してもらい私の兵士になってもらう」

 

「聞きたい事がある」

 

「何だね?何でも聞くが良い」

 

「スラム街の事だ。何であそこの町に住む人は働いてはいけない?」

 

国王は酷く醜い顔で答える。

 

「あの町に住む市民はゴミ。我が国に協力せずお金だけを奪う不良品だ。そんなゴミに生きていてもらっても仕方ないだろ」

 

「そうか。次の質問だ。奴隷たちは何故こんな戦いをさせた」

 

「奴隷供はスラムのゴミよりは働くが所詮は奴隷だ。我が国民ではなく道具だ。これで質問は良かったかな?」

 

 

「良く分かった」

 

国王はまた酷い顔で話す。話しが終わると陸に手を差し伸ばす。陸も手を伸ばす。国王は手を取るかと思うと国王の悲鳴が響き渡る。何と陸は国王の腕を切り落とした。

 

「来てくれ」

 

銀色のオーロラを呼び出し奴隷たちはスタジアムに入ってくる。

 

「奴隷たちを止めろ!!」

 

兵士たちは奴隷たちを止めようとするがコロシアムでずっと闘って来た剣闘士には勝てず地べたにはいずくわる

 

「陸の旦那!こいつらは抑えやしたぜ」

 

「ありがとう」

 

陸は国王に目線を向けると怒り狂っていた。

 

「何故貴様はこんな事をする!?」

 

「あの女の子をあの人たち救いたかった」

 

「私の為……?」

 

陸は海里に顔を向けて話す。海里は顔を赤くして陸の話を聞く。

 

 

「お前が欲しいのはその女か!?俺の協力者にならないか?そうすれば好きなだけ持っていけばいい!」

 

「違う。俺はただ困っていた。苦しんでいたから助けるそれだけだ!」

 

「お前は国家反逆者だ!!この犯罪者め!貴様が助けた女や、奴隷は必ず殺す!その家族もだ!」

 

 

「犯罪者?それでいい。俺は正義の味方じゃない。ただ困っている人がいる。だから助ける。もし、それがお前の所為なら……俺はお前を倒して国を救う」

 

陸はその言葉通り王を捉え戦いは終わった。

 

 

***

「陸の旦那。あんたが国王にならないのかい?」

 

奴隷だった剣闘士たちは陸が国王になる事を求めるが陸は断る。

 

「俺はまだ旅をしていたい、だからやめとくよ。二つ頼みがある」

 

「なんだい?」

 

「新しい王は良い人を選んでくれ」

 

「分かったぜ。もう一つは」

 

「……だ」

 

「へい!任せてくれ!」

 

陸は新たな王は良い人を選ぶ様にお願いする。そしてもう一つは……

 

 

新たな王が誕生し、そしてスラムにも笑顔が戻る。好きな仕事につけそして暮らしは少しずつ楽になる。

 

「これは……?」

海里の家には王からお金が贈られてくる。

 

「この世界を救った人からのお願いらしいです」

 

 

 

陸の二つ目の願いは海里たちの暮らしがもっと楽になる様に頼んだのであった。

 

「ママ私!」

 

「分かってる!行って来なさい!気をつけてね」

 

「ありがとうママ!」

 

海里は母親に抱きつき離れる。

 

「じゃあ行ってくるね!」

 

「行ってらっしゃい!」

 

海里は母親と別れると陸の元に急ぎ近くにある草原に向かう。陸が気持ちよさそうにフォックスにもたれかかり寝ていた。海里が来ると陸は起き上がる。

 

「お母さんと私を助けてくれてありがとう!」

 

「ああ。ママと仲良くな」

 

「もう行っちゃうの?」

 

「海里たちや他の人たちは救われた。後の事はこの世界の人たちがするべきだ」

 

陸は後の事は人間たちでするべきだと考える。

たとえ世の中が良くなっても悪くなったとしても。

 

「何だか貴方神様みたいな事言うのね……陸貴方は一体何者なの?」

 

「神様みたいなものかな」

 

「うん。今なら信じられるわ!」

 

最初に出会った時に比べ神様のことを恨んでないみたいだ。

 

「じゃあ俺は行くよ」

 

陸は銀色のオーロラを出し違う世界に向かおうとすると……

 

「陸!私も貴方の旅に連れて行って!」

 

「良いのか?」

 

「ええ!貴方は私とお母さんの命の恩人。それに……いえ今は良いわね。そう言う事だからよろしくね!」

 

こうして海里とフォックスは仲間になり二人と一匹は違う世界に向かう。

 

 

「これが俺と海里とフォックスの出会いだ」

 

「陸と海里さんとフォックスの出会い」

 

「ふーん陸君はその時から陸君何だねー」

 

二人は陸が昔から誰かを助ける為なら無茶を平気でする事を知る。

 

 

「ごめん少し用事が出来た」

陸は銀色のカーテンを呼び出し違う世界に行こうとする。

 

「私も行くわ!」

 

「僕も行くよ♪」

二人は陸の事を察して着いていく。三人は守護者の世界に行く、

 

守護者の世界・・・

 

守護者の世界に着くと海里に会いに行く。

 

「陸!久しぶりね!どうやってこの世界に?」

 

「これを奏から預かっているから」

 

「そういう事ね。確かにその腕輪は貴方が持つべきね」

 

「どういうことですか?」

 

「この世界に来るには守護者の腕輪を持つ者か守護者の腕輪を持つ者の近くにいる人しか来れないわ。もしそれ以外の人が来ようとすると結界にはばまれ来れなくなる」

 

海里の話しでは守護者の腕輪を持つ者か守護者の近い存在しか来れずそれ以外の人が来ると結界に阻まれる。

 

「海里、フォックスは今どうしている?」

 

「フォー君は亡くなったわ。ずーっと貴方を待ってたけど寿命でね」

 

「……案内してくれ」

 

「ええ!」

 

海里はフォックスのお墓に案内した。そこは森の深い場所だった。

 

(フォックス……遅くなった今までありがとう)

 

(初めまして私は海東理沙。フォー君、陸の事助けてくれててありがとう!陸は私たちが守るから心配しないでゆっくり休んで)

 

「初めましてフォー君。僕は雨宮栞。陸君の事守ってくれててありがとうゆっくりお休み」

 

三人は心の中で言う。するとお墓が光り死んだはずのフォックスが見える。

安心した様に満足した顔で成仏していく。

 

「フォックス待っててくれたんだな。ありがとう」

 

「フォー君!今までありがとう!フォー君と旅出来て楽しかったわ!」

 

海里の涙と陸の悲しんでいる顔がしばらく見られた。

 

「じゃあ行くか」

 

「もう良いの陸?」

 

「ああ」

 

すると狐の怪人たちが沢山現れまるで陸たちを歓迎してくれている様だった。

 

「フォー君そっくり可愛い!」

 

「わぁー!狐がいっぱい!可愛い♪」

 

 

「この子たちはフォー君の一族よ」

 

「またフォックスに会いに来ても良いか?」

 

コン!っと返事をして森に入って行く。

 

(相棒の事は任せろ。ゆっくり休め)

 

陸の髪は一瞬だが紫になり砂が溢れ落ちていた。しかし気づく者はいなかった。

 

「ありがとう。陸の事よろしくね」

 

修正。確かに気づいた人はいた様だ。

 

 

「じゃあ俺たちは帰ろうか」

 

「ええ!うん!」

 

「わたしも陸の世界に行くわ」

 

「何でだ?」

 

「陸の世界には私のママのお墓があるから」

 

「もしかして?」

 

「ええ。貴方が救ってくれた世界よ」

 

「だから神白って言うんだねー謎が解けたよ!」

 

「もしかして私と海里さんが似ているのって……?」

 

「そうね。もしかしたら私は理沙の遠い先祖なのかも知れないわね」

 

陸たちが住んでいる場所や通っている学校は神白。陸が海里たちを救った事でこの地名が名付けられた。更に理沙の容姿が海里とそっくりだったのはもしかしたら遠い先祖かも知れない事が判明した。

 

 

陸たちは一緒に着いて行き海里の母親のお墓参りも終わると陸たちは家に帰る。

 

 

「こんにちは。初めまして海里と言いますお母様。お父様」

 

「守護者の世界ではお世話になりました」

 

「こちらこそ陸たちには凄く助けてもらいました」

 

「良かったら泊まって行きませんか?」

 

「良いんですか!ありがとうございます!」

 

「でも困ったわねー部屋が余ってないわ。そうだ!陸の部屋で寝てもらっても良いですか?」

 

「はい!大丈夫です。むしろ嬉しいです」

普段はクールな海里も陸と一緒の部屋で寝れる事にテンションが上がる。

しかしその事を許さないここには恋する二人がいる。

 

「お義母さん!海里ちゃんには僕の部屋で寝てもらって僕が陸君の部屋で寝るよ!」

 

「私もそれが良いと思います!」

 

「貴方たち私の邪魔する気?」

 

「うん絶対陸君の部屋で寝るのを譲らないよ!」

 

「私も譲りません!」

 

「理沙たち三人で寝れば良いんじゃないのか?」

 

「却下!!」

 

三人は直ぐに拒否する。陸はやはり鈍感であった。三人は陸と一緒に寝たいのに全く伝わらない。こうしている今も三人の陸争奪戦は白熱を増していた。

 

「しょうがないわね……面に出なさい!私が貴方たちを倒して陸の部屋で寝るわ」

 

「上等だよ!」

 

「負けません!」

 

(何で喧嘩してるんだ?)

 

(駄目だこの子何とかしないと……)

 

三人は誰もいない世界に行く。

残された陸は不思議そうに首を傾げ母親と父親はそんな陸を呆れた様に見ていた。

 

しばらく時間が過ぎ……

 

「勝って来たわ。陸の部屋で寝るのは私よ」

 

勝利して帰って来たのはやはり守護者である海里だった。栞は善戦してはいたが海里がガーディアンフォームになると敗北した。理沙は経験不足と元々ディフェンドであった海里に真っ先に落とされる

こうして争奪戦は海里の勝利で終わった。

 

 

 

陸の部屋・・・

お風呂に入り海里は陸の母親からパジャマを借りベッドに入り陸は布団を敷くそして布団の中に入る。

 

 

「ねえ?陸あの時ドラスと戦って亡くなった時何を考えていたの?」

 

「何を考えていたかか。あの時俺は海里たちを守れて良かったと思った。多分それは海里も理沙を守った時に思ったはずだ」

 

「確かにそうね」

 

海里は聞きその通りだと頷く。

 

「でも皆の泣き顔を見ていたら本当に正しかったのかって疑問に思たな。もっとやり方はあったんじゃないかって……」

 

 

時の狭間の世界でシャボン玉が陸に見せた様に

後悔していた。もっとやり方を考え仲間を哀しい顔をさせなくて良いように出来たんじゃないのかと。

 

「確かにね。私たちは陸が亡くなった時絶望した。私もそうだしね。剣なんか世界を守る為に何だってする様な人になっちゃた。最近では士にも襲いかかったしね」

 

「士さんに……」

 

 

「でもあの時陸が戦わなかったら私たちは居

ないし世界は救えなかった。

だから私たちはもう二度と大切な人を亡くさない様に、犠牲にならないように特訓した」

 

「海里……」

 

「それに今陸は生きてるそれで良いでしょ?」

 

「そうだな」

 

「また守護者の世界に遊びに来なさい。みんな喜ぶと思うから」

 

「ああ。また遊びに行くよ」

 

「そっちに行っても良い……?」

 

「ああ」

 

海里は陸に抱きつき添い寝する。陸は直ぐに眠り夢の世界へと行く。

 

(おやすみ陸。大好きよ)

 

寝ている陸の頬にそっと優しくキスをする

そして眠りに着く。

こうして一日が終わる。

 

 

 

 

 

小話・・・

 

これは理沙、栞、海里の女の戦い……

 

場所は変わり誰も居ず動物さえいない何処かの世界。

 

「海里さんは私にドライバーを譲ってくれたから変身出来ませんよね?」

 

「安心しなさい私の新しい力見せてあげるわ」

 

剣型の武器にカメンライドカードを装填した。

 

<<カメンライド・・・ディソード>>

 

海里は新たな仮面ライダー。仮面ライダーディソードに変身する。ディフェンドとは違い黒色の身体をしていた。

 

「ふーんなら安心だね。守護者の人と戦うのは初めてだから楽しませてもらうよ♪」

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

<<2.8.1.スタディバイ・コピー>>

 

理沙たちもライダーに変身する。三人の戦闘準備が整う。

 

「勝負の方法は?まさか殺しあう訳ないよね?」

 

「そんな事したら確実に陸に嫌われるわ。変身が解けたら負けでいいわよね?」

 

「はい!それで大丈夫です。」

 

「うん♪それで良いよ♪」

 

数秒だけ静けさが辺りを漂う。そして

 

「絶対に負けない!!」

 

三人の真剣勝負が開幕した。ディソードはディフェンドに接近する。ディフェンドは接近されない様に銃撃しながら後ろに下がる。

 

「貴方は加勢しないの?」

 

「うん。しないよ今回は敵同士だし、海里ちゃんの戦い方を見ときたいからね♪」

 

(冷静ね。やっぱり栞が一番厄介そうね……)

 

ディソードの武器は剣一本。近づかないと戦えない。ディフェンドはその事を分かっていて接近させないように気をつける。

 

(先ずは距離を取りましょう!)

 

<<アタックライド・・・インビシブル>>

 

姿を消すがディソードはカードを装填し対抗する。

 

<<アタックライド・・・サーチ>>

 

ディソードは辺りを見渡すと透明になり見えなかったディフェンドへと迫る。

 

「見えてるの!?お願い!」

 

<<カメンライド・・・ギルス、カリス>>

 

接近戦に強いライダーを二体呼び出しディソードを近づけない様にする。

 

(まあそうするわね。それでも私は近づくだけよ)

 

ライドソードにカードを装填する。

 

<<カメンライド・・・一号、二号>>

 

「あのライダーたちの相手をお願い!」

 

ディソードはダブルライダーを呼び出しギルスとカリスの相手をさせ。その間に接近する。

 

「不味い!」

 

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>>

 

ディフェンドは接近を許してしまい慌ててカードを装填する。バリヤーを使い迫り来る剣を防ごうとするがディソードは足を止めずにカードを装填した

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディソード>>

 

ディメンションがバリヤーへと向かいディメンションに剣を振り下ろす。そして剣を潜らせながらバリヤーに剣を斬りつけた。

 

(防いだ!)

 

バリヤーで必殺技を防いでいたがヒビが入り最終的に崩れ落ちる。

 

 

「貴方が負けた原因は二つ。一つは経験不足。もう一つは私の方がディフェンドの力を良く知っているからよ」

 

ディソードが言う様にディフェンドと経験が圧倒的に違い更にディソードの方がディフェンドの力を知っていた。バリヤーを使ってはいたが何処が薄いのかを知っていたので迷わずに攻撃をしたのだった。必殺技を受けたディフェンドは変身が解ける。

ディフェンドとの戦いが終わるとツヴァイに問いかける。

 

「私対策は出来たのかしら?」

 

「うーんどうだろうね。まあ戦ってみたら分かると思うよ!」

 

「違いないわね」

 

「見た事ないけどさっきのライダーは何なの?」

 

「さっきのライダーは昭和ライダー。

仮面ライダー 一号と仮面ライダー二号よ。ディソードはダークライダーと昭和ライダーの力が使えるのよ」

 

「へえー凄いんだね!でも良いの?僕に能力を教えて」

 

「ええ!私だけ貴方の能力を知っているのは不公平だから。これでハンデは無しよ!」

 

二人は距離を詰めライドソードとツヴァイランサーを使い打ち合う火柱が散る程の白熱した戦いが始まっていた。

 

「取った!」

 

ディソードは背後を取り一撃を当てたと思うが相手はあの栞だそんなに甘い訳がない。

 

「残念♪罠だよ!」

 

背後から斬らせるように罠を張っていた。ツヴァイは振りからず背中にツヴァイランサーを当て攻撃を防ぐ。直ぐに追撃をしようと回し蹴りしようとする。

しかしバン!バン!っと銃声がなりツヴァイを吹き飛ばす。剣しかないと思っていたツヴァイは不意打ち気味に受ける。ディソードを見るとディフェンドドライバーを持っていた。

 

「貴方のその戦法陸が良く使っていたわね」

 

「そういう海里ちゃんこそ陸君と同じバトルスタイルだね!しかも理沙ちゃんからディフェンドドライバーを盗んで」

 

「昔スリをしていたからかしら?でも盗んだって人聞きの悪い、少し借りただけよ!」

 

「えっ!そういうの盗んだって言わない?」

 

二人の言葉の応酬がしばらく続く。やはり今回の戦いは栞の方が有利だった。理由はやはり海里がディソードに変身してそんなに経って無いのと戦闘スタイルがディフェンドと違っていたからだった。

 

「貴方やっぱり強いわね」

 

「えへへ♪やっぱり陸君と同じ部屋で寝るのは僕みたいだね~」

 

 

<<エクシードチャージ>>

 

ツヴァイランサーから放たれたポインターを当て拘束した。

 

「一気に終わらせるよ!ツヴァイスピアー!!」

 

「大人気ないけどしょうがないわね……」

 

拘束されたディソードにツヴァイの必殺技ツヴァイスピアーを決め勝負は決まったかと思われたが

ディソードの身体から金色の光が溢れ、光が晴れると無傷の状態で金色の姿に変えたディソードが現れる。

仮面ライダーディソード ガーディアンフォームに変身した。

 

「ごめんね。本気で行くわ」

 

「ガーディアンフォームか……まさかディフェンドじゃなくても変身出来るなんてね」

 

「ガーディアンフォームは守護者の腕輪と訓練をしたら誰でも変身出来るわ」

 

「へえーそうなんだ~じゃあ行くよ」

 

「ええ!」

 

ディソードはガーディアンライドソードを使いツヴァイに斬りかかる。ツヴァイは防ごうとするがガーディアンフォームに変身した事で威力が強くなり吹き飛ばされそうになり後ろにバックステップをし威力を半減させ対応した。

 

「流石ね。今ので決めたと思ったのに……

ガーディアンフォームに変身出来なかったら確実に負けていたわ」

 

「まだまだ余裕だよ♪」(って強がってるけどきついかな。パワーと防御力じゃまず勝てない。スピードだったら何とか対抗出来るかな)

 

素早いスピードで突く

 

「エイヤ!!」

 

「遅い!」

ディソードは攻撃をいなして速い動きでツヴァイに斬りかかりツヴァイは大ダメージを負う。

 

 

「はぁ、はぁ」(スピードでも勝てない……どうしようかな……?)

 

「諦めなさい!今の貴方じゃ倒せないわ!」

 

降伏するように進めるがツヴァイの闘志は消えていなかった。

 

「嫌だ!僕は絶対に諦めない!」

 

「何で貴方は諦めないの?」

 

「僕はいつも馬鹿みたいに無茶する陸君を守りたい。もしここで僕が諦めたらこういうピンチの時に諦める。だから僕は絶対に諦めないよ!!」

 

 

「分かった。貴方が何で諦めないのか。でもね気持ちだけじゃ勝敗は変わらないわ」(この子は強い。戦闘力だけじゃなく心が!)

 

ツヴァイは自分の想いを言う。ディソードは気持ちだけじゃ勝てないと否定するが内心はツヴァイの強さを認めていた。

 

「大丈夫だよ。勝敗を変えてみせるから」

 

「楽しみにしているわ」

 

二人の戦いはヒートアップしていく。ディソードが剣を振り下ろすとツヴァイが避け、ツヴァイが槍を突き刺そうとすると受け止める。ディソードはきりがないと考えライドソードにカードを装填した。

 

<<アタックライド・・・スピード>>

 

ツヴァイはカードを装填される前に危険と判断しアクセルフォームに変身した。

 

<<アクセル>>

 

「10秒で決めるよ」

 

「来なさい!」

 

二人の攻防は超スピードで行われる。しかしツヴァイは10秒間だけしか動けない。時間が刻々と迫り最後の一秒になるとツヴァイは必殺技スカイブルースマッシュを使いディソードも必殺技ガーディアンディメンションストライクを使う。

二つの必殺キックがが激しくぶつかり合う。

 

<<エクシードチャージ>>

 

<<ファイナルアタックライドディ・ディ・ディ・ディソード>>

 

<<絶対に負けない!スカイブルースマッシュ!!>>

 

「ガーディアンディメンションストライク!」

 

元のスピードに戻ると必殺技の当て合いの勝者が分かる。勝者はディソードだった。

必殺技を受けたツヴァイは変身が解け意識を失う。

完璧勝利だと思われたがしかしディソードの装甲に傷が入っていた

 

「前言撤回するわ。貴方の気持ちは凄くて強い。貴方なら陸を守れる」

栞にそう優しく言うのだった。

こうして戦いは海里の勝利で終わった。

敗北した理沙と栞を海里は運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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二話 笑顔の冒険家

陸が目を覚ますと海里が顔を覗き込んでいた。

 

「おはよう陸」

 

「おはよう海里」

 

「よく眠ってたわね」

 

コンコンとノックの音が聞こえ扉の外から理沙が話しかける

 

「おはよう! 陸、海里さん。部屋に入っても良いかしら?」

 

「おはよう。大丈夫だ」

 

理沙は陸の部屋に入る。

 

「おはよう理沙」

 

「海里さんにお願いがあって来ました!」

 

理沙は突然膝を着き頭を下げる。

 

「えっ!! 何!?」

 

海里は驚いた声を上げる。 陸は理沙を何をお願いするのか冷静に様子を見る。

そして理沙の口から頼みたい事が聞かされた。

 

「私に……私にディフェンドの! ディフェンドの戦い方を教えて下さい!!」

 

「まずは頭を上げて」

理沙は膝は着いたまま頭を上げる。

 

「何で私に戦い方を教えてもらいたいのかしら?」

 

「私は大切な友だちを、大切な幼馴染を守りたいんです。もう二度と大切な人たちを失いたくないから」

 

(大切な友だちと幼馴染を守りたいね……)

 

理沙は自分の想いを言う。

そして少しの時間が過ぎ……海里の口から言葉が話された。

 

「分かった貴方に戦い方を教えるわ」

 

「守護者の方は大丈夫なのか?」

 

「ええ! 奏たちには少しは休んだらどうだって よく言われたから、理沙を鍛えながらこの世界でゆっくり休ませてもらうわ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「でも私の特訓は厳しいから覚悟しなさい」

 

「望む所です!」

 

三人は一階に下りて行く。

 

「お母様とお父様は?」

 

「今日は仕事みたいだ」

 

「じゃあ私が手料理を作ってあげるわ!」

 

「良いんですか!」

 

「じゃあ待ってなさい!」

 

「待て海里」

 

キッチンに入っていこうとしたので止める

 

「何?」

 

「今日は俺が作るよ」

 

「良いって。貴方はゆっくりしてて」

 

「久しぶりに海里に食べて欲しいんだ俺の手料理」

 

「えっ? うん分かったそういう事ならよろしくね」

 

(素で言う何て凄いわね! でも私も言われたいな)

海里は陸の言葉に喜び、理沙は心の中で羨ましがっていた。

「作ってくる。理沙たちは栞を起こして来てくれ」

 

「分かったわ」

 

二人は二階にある栞の部屋に向かう。

部屋に入り気持ちよく眠っている栞を起こそうと奮闘するが中々起きない。

 

「栞って何時もこんなに寝相が悪いの?」

 

「はい何時も私と陸が起こしに来るんですけど中々起きないですよね。こうなったら」

 

理沙は栞が包まっていた布団を引っぺがし栞をベッドから落とす。

 

「ふぁぁーおはよう理沙ちゃん」

 

「おはよう気持ちよく寝てたわね」

 

「海里ちゃんもおはよう!」

 

「おはよう! もうそろそろ陸がご飯を作り終わりそうだから早く下りて来て」

 

「えっ!? 今日陸君が作ったの!?」

理沙と海里は栞が起きたのを確認すると一階に行く。

後ろからはドタドタ、バタバタと慌てる音が聞こえてきていた。

 

「美味しそう!」

 

「陸、また腕上げたみたいね!」

二人がリビングに入ると凄く美味しそうな匂いがしてお腹がなりそうだった。

ご飯、味噌汁、卵焼き。シンプルな日本料理がよそわれている。

バン! と扉が開き大きな音がと共に栞が入って来る。

 

「おはよう陸君!!」

 

「おはよう! ご飯出来たから座っていてくれ」

 

「うん! ありがとう! 凄くお腹減ったよ!」

少しの時間が過ぎ……ご飯が食べ終わる。

 

「凄く美味しかったよ! ご馳走様!」

 

「ああ」

栞は抱きつきながら言うと

 

「ご馳走様! 栞離れなさい!」

 

「嫌だ!!」

 

理沙が引き離そうとするが栞は抵抗する。

 

「陸、後片付けは私たちがするからゆっくりしてて」

 

「ああ。ありがとう。少し休ませてもらうよ」

三人は食べ終わった後の片付けをした。

海里が陸に話しかける。

 

「陸しばらくこの世界でお世話になるわ。理沙に戦いを教えたいからね!」

 

「分かった。その間俺の家に泊まっていってくれ」

 

「ええ! しばらくよろしくね!!」

 

「よろしくお願いします!」

 

「海里ちゃん! 僕にも戦い方を教えてよ~」

 

「貴方には私が教える事何もないわ」

 

「えー! そんな!ぶう!」

 

海里が教える事が無いと言うと栞は不貞腐れ口を膨らませた。

 

「貴方は実力だけでいえば守護者に負けないわ! アドバイスするなら、まず優先する事は強化アイテムを探す事ね。そうすれば多分私たち守護者にも負けないと思うわ」

 

「強化アイテムを探すか……ありがとう海里ちゃん! ツヴァイの強化アイテム探して見るよ♪」

 

「ええ」

 

「ありがとう。理沙と栞に教えてもらって」

 

「いいえ。貴方の為ならこれぐらい。それに理沙と栞は個人的に気に入ったから。流石貴方の仲間って所ね」

 

「ああ。あの二人は強いよ。俺は何度も助けてもらったから」

 

海里はドラスとの戦いで理沙を気に入り、昨日の戦いで栞の事も気に入った様だ。

 

「陸、また守護者の話聞いても良い?」

 

「僕も聞きたい!」

 

「ああ分かった。今日は冒険家だった守護者の話をする」

 

「冒険家? あの人ね!」

 

陸は話し出す二人目に仲間になった守護者の話を。

 

 

 

 

???の世界

 

「次の世界に着いたな」

 

「ここが違う世界? あんまり変わらないみたいだけど」

 

陸たちは銀色のオーロラから出ると違う世界に着く。

海里は辺りを見渡すがしかし自分がいた世界と余り変わらない事に不思議に思う。

「きゃあ!!」

 

フォックスを見ると驚き悲鳴をあげる町の人たち。

 

「フォックス、もうちょっと小さくなれないか?」

 

コンっと鳴き声をあげると豆柴ぐらいの大きさになる。

さっきまで驚いていた人々は見間違いと思い去って行った。

 

「可愛い!フォーちゃん凄く可愛いよ!」

 

海里はフォちゃんを気に入り抱きしめる。

コンっと嬉しそうに鳴くと陸にどう? っと聞く様に視線を向ける。

「ああ 可愛いよ」

陸は頭を撫でてあげフォックスは喜びを表す様に尻尾を振っていた。

 

「じゃあ何処か見て回ろうか」

 

「うん!あの店に入りましょう」

 

「分かった」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「このお金使えるか?」

 

「はい? はい! 大丈夫ですよ!」

 

海里の世界で陸は国を救ったお礼として沢山のお金を貰っていた。

幸いの事にこの世界でも使える様だ。

 

「ご注文は決まりましたか?」

 

「えーっと何にしようかな?」

 

「お姉さんに任せる」

 

「分かりました!」

料理が次々と運ばれてきた。二人が口に運ぶと余りの美味しさに感動していた。

陸は生まれてからずっと人間の料理を食べた事がなく、海里は自分の世界では少しのパンしか食べれなかったので初めての料理に余計感動した様だ。

近くにいるフォックスにも食べさせてあげると尻尾をこれでもかと振っている。

 

「これ美味しいな」

 

「ええ!」

 

「ありがとう! お兄さんかっこいいね!私彼氏募集中なんだ~」

 

店員は陸に抱きつき上目遣いで言う。

 

「えっと」

 

「陸!デレデレしない!」

海里は嫉妬しながら直ぐに引き離す。

 

「お兄さんいくつなの?」

 

(そういえば陸の年齢って何歳ぐらい何だろ?二十歳ぐらいかな?)

海里は疑問に思う。陸の上見た目は二十歳ぐらいなのでそれぐらいと思っている。

 

「俺の年齢か……1億歳ぐらいかな?」

 

「お兄さん!そんな年齢いる訳ないじゃない!変な事言う人だねー」

 

陸が生まれてそれぐらいの月日が経つがやはり通用せず可笑しな事を言っている様に思われる。

食事を再開して陸はデザートを食べる。

すると表情が変わる。

 

「陸どうしたの?」

 

「凄く美味しい」

 

「ありがとうかっこいいお兄さん。それはケーキっていって今女の子たちの間では流行っているんですよ~」

 

「ケーキ……?」

 

「はい!他にも種類があるので頼んで下さいね♪」

 

「説明してくれてありがとう! でも陸から離れて!!」

店員は陸の横に引っ付くと説明する。海里は店員を引き離す。

 

陸はケーキを頼み幸せそうな表情で食べていた。

 

「美味しかった」

 

「けっ、結構食べたよね?」

最初の方は海里もニコニコしながら食べていたが、次第に気持ち悪くなってきた様だ。

目の前には山盛りになっている皿が置いてある。

 

 

「陸さっきの年の話って本当なの?」

自分の世界で助けてくれた事や余り人の事を分かっていなさそうで海里からは陸が普通の人ではないと思っている。

海里は陸が嘘ついている様に思えず問いかける。

「俺ともう一人はこの世界……いや違うな宇宙が誕生する以前に生まれたんだ」

 

「ということは貴方本当に神様なの!?」

 

「多分な。でも信じるのかこんな嘘みたいな話しを?」

 

「私は陸を信じているよ! 陸は誰かを傷つける嘘は吐かない。それに陸は普通の人に思えないから」

陸が普通の人とは思えないのもあるが、海里は自分を助けてくれた陸を心の底から信じている様だ。

 

「私は神様なんか信じてなかったけど、確か昔盗んだ本に書いてあったわ! 宇宙を誕生させた神様がいるって! その神様の名前はカオスっていう神様みたいね」

 

「カオス」

 

「ええ! もう一人の神様は何処に行ったの?」

 

「今何処にいるのかは分からない。俺ともう一人は別々の場所で生まれたから。でも何処かの世界で眠っているのは感じる」

陸ともう一人は別々の場所で生まれる。

そしてもう一人の存在は生まれると何処かの世界で眠っている様だ。

 

「陸の目的ってその人を探す事?」

 

「違うよ。俺の目的は人を知る為に旅をする事だ。もう一人とは関係ない。それにもう一人と会っちゃいけない様な感じがするんだ」

 

曖昧な答えを聞きもう一度問いかけ様とすると……

 

ドッカン!!

 

「なっ! なっ! 何!?」

 

突然大きな音が聞こえ海里は外を見ると、遠くに見える火山が噴火していた。

 

「空の奴がいねえ!」

 

「あの馬鹿!! もしかしてあの山に登ったのか!?」

陸たち以外の客が騒ぎ出す。

話を聞いていると空という人が危険と言われている山に登ってしまった様だ。

陸は席を立つ。

 

「海里、少し出てくる」

 

「まさかあの山に向かう気!? 貴方でも無理よ。それにもう間に合わないわ!」

海里は陸の事を心配しているのもあるが、冷静に状況を判断して陸に無理だと伝える。

 

「大丈夫だ。フォックス海里の事頼む」

 

「コンッ!!」

 

「待って!!フォーちゃん離して!」

 

陸を追いかけ様とした海里をフォックスは口でくわえ止める。海里はジタバタと暴れるがフォックスからは逃げられない。

 

 

 

「あはは失敗だったかな」

この少年は空。仲間に今日はやめとけと言われていたがつい登ってしまった

 

「やばいな」

何故やばいというと火山が噴火していた。こう言っている今もマグマがどんどん近づいてくる。もう駄目だと諦めていると金色の光がマグマを弾き空を助ける。

 

「大丈夫か?」

 

「ああ。ありがとう。でももう逃げられないみたいだ」

 

空たちの周りはマグマに囲まれ絶体絶命の状況だった。

 

「大丈夫だ」

陸は銀色のオーロラを呼び出し町に戻っていた。

 

「だから今日は止めとけって言っただろ!」

 

「あははは。ごめんごめん」

 

空は気楽に笑っているその姿を見て仲間のリーダーはゲンコツを落とす。

 

「痛っ!!」

 

「これぐらいで済んで良かっただろ? 後お前これから正座な」

 

「えっ!?」

仲間たちは空を正座させる。

そして陸に話しかける。

 

「俺の仲間を助けてくれてありがとう! 」

リーダーと思わしき男が陸に頭を下げる

 

「頭を上げてくれ大丈夫だ」

 

「そう言ってもらえると助かる! 今日は俺の奢りだ! いっぱい食べてってくれ!!」

 

陸たちは空を助けてくれたお礼にご馳走になる

 

「お嬢ちゃん! 可愛いな」

 

「ありがとう!」

 

海里と空の仲間たちは仲良く話す。

陸は正座から解放され店の外にいる空に話しかけていた

 

 

「何であんな無茶をした?」

 

「あっ! さっきはありがとう! 俺は空! よろしく!」

 

「俺は陸よろしく。質問に答えてくれ何であんな無茶をした」

 

「俺は色んな場所を旅してこの目で見てみたい。さっきの場所とかね!」

 

陸は黙って聞いていたが何か腑に落ちず疑わしそうな視線を向ける。

 

「それにこの子を助けたかったんだ!」

空の服の中から怪我をした小鳥が現れる。

 

「この子は俺たちがあの山に登った時に怪我をしていたんだ~ だから心配になって助けに向かったって訳」

陸は自分とよく似た何かを感じ言葉をかける

 

「空俺たちと世界を旅しないか?」

 

「世界? 俺たちは色んな場所を旅したけど」

 

陸は周りに様々な小さい球体を浮かせ説明する。

 

「これは?」

 

「世界はここだけじゃない。色んな世界があって俺たちは知る為に旅をしているんだ」

 

「うわぁ!! まだ俺たちが知らない世界がいっぱいあるのか!!」

 

空は興奮してワクワクしていた。

少しすると興奮冷め冷静に陸に話す。

 

「陸、誘ってもらって嬉しいんだけど、俺仲間を離れたくないんだ! 家族みたいなものだからさ!」

 

「分かった」

 

空は陸の誘いを断る。しかし二人は気づかなかった今の言葉を誰かが聞いている事を。

そして事件が起きる。

「何で!?」

 

「分からないのか! お前みたいなクレイジー野郎がいると仲間が危険に巻き込まれる! お前には仲間を辞めてもらう!」

 

「分かったもう良いよ」

空は静かに言うと何処かに行く。陸は空の寂しそうな背中を見つめていた。

 

「空が邪魔なのか」

 

「邪魔な訳ないだろ。あいつは俺たちの大切な仲間だ」

 

「だったら何故あんな事を言ったんだ?」

 

「あんたには話しとくか。空の夢は世界中を旅する事だ。俺たちは色んな場所を旅して来た。だけどあんたの話では世界は無限にあるんだろ?」

 

「聞いていたのか?」

 

「悪いな。あんたの仲間になればあいつの夢は叶う。でもあいつは俺たちの為に仲間になる誘い断るだろ?」

陸は無言で頷く。

 

「だからだ。俺たちがあいつを追い出せば空は気にせずにあんたの仲間になれる。空の事をよろしく頼む」

 

「分かった。空の事は任せてくれ」

陸はリーダーに空の事を任される。

何をすれば空たちの為になるのか考えるが分からず考えていたが時間だけが過ぎていく……

 

「凄く広いわね! それにベッドがふかふかしてる!」

陸たちは近くにあった宿屋に泊まる事になった。

海里と部屋を別々にしよつと言うが海里は陸と同じ部屋がいいと言って同じ部屋になった。

ある程度時間が経つと陸は海里に問いかける

 

「海里」

 

「どうしたの陸?」

 

「聞きたい事があるんだ」

 

陸は先ほど聞いた話しをする

 

「俺にはこういう時どうしたら良いのか分からない……海里、空たちの為に俺はどうしたら良いと思う?」

 

「難しいわね。互いが大切に想っているから。空は仲間の為に離れたくないだろうし、仲間たちは空の夢の為に離れてほしいと思っているみたいだから」

 

陸はどうすれば良いか分からず海里に問いかける。

陸は何千年、何百年人間を見て来たが今回の様なお互いに想いあう事をどうすれば良いのか分からず海里に聞いたのだった。

しかし海里にも解決策が見つからない少し考えると自分の想いを言う。

 

「でも、貴方のやりたい様にすれば良いわ!

私とママを助けてくれたみたいに、いいえみんなを助けてくれたみたいにすれば空たちを助けれると思うわ 」

 

 

自分たちを助けてくれた陸なら自分のやりたい様にすれば助けたい人たちを助けれると言う。 海里は陸の事を信じている様だ。

 

「ありがとう海里のお陰でするべき事が分かった」

 

「頑張って!」

礼を告げると空の所に走って行く。海里はそんな陸を応援する。

 

「空、少し付き合ってくれ」

 

「えっ!」

陸は無理やり手を引っ張り連れて行く。

 

「空に話しをしてやってほしい」

 

「陸よ、前にも言ったが空の夢の為に告げれねえよ」

近くのガサガサっと茂みがゆれる。

陸は目でまだ早いと合図し止める。

 

「もう一度聞くお前たちは空が迷惑だから追い出したのか?」

 

「そんな訳ねえだろ! 俺たちは空が大切だ!

大切な仲間だ! 大切な家族だ!」

胸に秘めた想いを言う。そして茂みから空が現れる。

 

「俺の事迷惑じゃなかったの?」

 

「聞いていたのか?」

 

「うん! ごめん俺陸と旅するの止めるよ! まだみんなと一緒にいたいよ!」

 

「甘ったれるな!!」

怒鳴り胸ぐらを掴んで問いかける。

「お前の夢は何だ!? 俺たちといる事だと? 違うだろ!? お前の夢は何処までも続く世界を旅する事だろうが!!」

 

「分かったよ……俺陸の旅について行くよ!」

「それで良いんだよ」

そして次の日……

 

「挨拶は良いのか?」

 

「ああ。昨日の内に済ましたよ。さあ! 行こう! 世界を巡る旅に!」

空は明るく言い次の世界に行こうとする。

陸がオーロラを呼び出すと空の仲間たちが出迎えに来た。

 

「みんな!!」

 

「空、元気でな!!」

 

「あんま無茶するなよ!!」

 

「何だよ! 俺が何時も無茶してるみたいじゃないか!」

 

「してるだろ~!」

 

「酷いなぁ~もう」

空と仲間たちは笑い会う。

そして最後にリーダーが話す

 

「また戻って来いよ」

 

「みんなありがとう! 俺みんなと旅出来て楽しかった! また戻って来るよ!!」

こうして新しく空が仲間に加わり次の世界に向かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空はこうして俺たちの仲間に加わったんだ」

 

 

「あの時は本当に死ぬかと思ったよ~ 」

 

「そうみたいねって……何で空が陸の部屋にいるのかしら!?」

 

「海里が陸の世界に遊びに来ているって聞いたから少しだけ俺もこの世界に遊びに来たんだ」

 

「空、不法侵入だ」

 

「まあまあ細かい事は言わないでよ」

 

空は銀色のオーロラを使い陸の部屋に来たみたいだ。

しかし勝手に許可なく入り不法侵入をしているが、空はどこ吹く風で笑っていた。

 

「仲間とは悲しい別れだったけど、新しい仲間との旅はワクワクして楽しかったよ!」

 

「仲間との別れは悲しそうですね。でも陸たちとの旅は楽しそうです!」

 

「空君は旅に出てから昔の仲間には会ったの?」

 

「うん! 何度か会ったよ! いやー嬉しかったな!」空は今までの事を語りそして真面目な顔をすると

大事な事を話す。

 

「陸、理沙、栞!仲間を大切にしてくれよ」

 

「ああ!」

 

「はい!」

 

「うん♪」

 

こうして二人目の守護者の話は終わる。

 

 

 

「陸、久しぶりに手合わせしようよ!」

 

「分かった。場所を変えよう」

陸と空は手合わせする為に誰もいない世界に移動し理沙たちも着いて行く。

 

「さて準備は良いよね?」

 

 

「ああ。いつでも来い」

 

二人の周りに風が吹く。そして陸はバックルを装着し、空はアークルを出現させた。

 

「変身!」

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・・ディゴッド>>

バックルの音声がなり、アークルが赤色に光ると陸は世界の救世主、仮面ライダーディゴッドと空は笑顔を守る戦士、仮面ライダークウガマイティーフォームに変身した。

 

「理沙、この戦いは接近戦がメインだからちゃんと見ときなさい」

 

「はい! 分かりました!」

 

「二人の戦い楽しみだよ♪」

二人の師弟コンビと栞は話しをする。

そしてディゴッドとクウガの激しい戦いの幕が開ける。

 

 

「何処からでもかかって来てくれ」

 

「うん! お言葉に甘えて」

 

クウガは得意の接近戦を仕掛け拳を使い猛攻する。

しかしディゴッドは全て受け止めカウンター気味にパンチを一発当てた。

クウガは不味いと判断したのか直ぐに距離を取る。

 

「流石だね陸」

 

「ああ。空も実力を上げたみたいだな」

 

「陸が死んでから俺たちは鍛えたからね! 今なら陸に勝てるかもよ?」

 

「そうなのか」

 

「あんまり信じてなさそうだね! まあ良いや!見せてあげるよ俺の力! 変身!」

 

クウガの身体から金色のオーラーの様な物が現れるとクウガの最強形態ライジングアルティメットに変身した。

 

「行くよ!」

 

クウガはライジングアルティメットになった事によって上がったスピードでディゴッドに接近しパンチを放つ。

ディゴッドは受け止め様とするが余りの威力に吹き飛ばされてしまった。

 

「禁断の闇ライジングアルティメットやっぱり強いな。ならこれだ」

 

起き上がり直ぐにディゴッドは対策を練る。

そしてバックルにカードを装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・・1号>>

 

ディゴッド・ネオ1号に変身する。

体格は1号の時よりも大きくなり長年の苦しい戦いを思わせる力強さを感じる姿だ。

二人は近づき拳を振り下ろし殴り合う。

さっきとは違いディゴッドの方が形勢は有利になっていた。

二人は一旦距離を取るとディゴッドはバックルにカードを装填しクウガはエネルギーを右足に込める。

 

<<ファイナルアタックライド・・・1・1・1・

1号>>

 

「ライダーキック!」

 

「うおりゃー!」

 

二人の必殺技、ライダーキックとライジングアルティメットマイティーキックが激しくぶつかり合う。

勝ったのはディゴッドだった。

 

「いててて、やっぱりやるなぁー」

 

「まだ戦うのか?」

 

「うん。もう少し付き合ってもらうよ」

 

バチバチっとクウガのアークルから稲妻が走った。

 

「変身」

 

身体全体にも稲妻が走っていき姿を変える。

身体全体が金色になりアマダムも金色に変わる。

一番の特徴は身体から稲妻が常にバチバチと現れていた。

 

「スーパーライジングアルティメットか」

 

「えっ? そういう名前なの? 俺はてっきりアメイジングアルティメットと思ってたよ~

まあスーパーライジングアルティメットの方が良いかー」

 

空は気楽に話してはいるが陸にはこの姿の強さを心の底から感じていた。

 

「どうやってその姿になれるようになったんだ?」

 

「雷に打たれたんだよね」

 

「えっ?」

 

 

「任務である雷が多い世界に行っていたら人が雷に討たれそうだったから庇ったんだ。死にそうになったけど、お陰でこの姿に変身出来る様になったんだ」

 

陸は何時もの無表情じゃなく不思議そうにキョトンとしていた。空の説明ではこうだ。

守護者の任務で雷が多い世界に来ていて目の前に人がいて自分が庇って雷受ける。

そして雷に打たれた影響でライジングアルティメットが強化されたようだ。

 

 

「空らしいよ」

陸は話しを聞くと空に呆れていた。

誰かの笑顔を守る為なら自分を犠牲に出来る事に。

しかし陸も空と余り変わらない事を常に行っているので陸が呆れているのを見ていた理沙たちは陸に呆れていた。

お前が言えないだろと。

 

「この姿にはあんまり変身しないけどねーでもガーディアンフォームに変身せずに何処まで戦えるか試して見たいんだ! 陸も本気で来てよ!」

 

「分かった」

 

ディゴッド・ネオ1号とスーパーライジングアルティメット、二人の仮面ライダーが睨み合う。

 

 

 

 

見学していた栞たちは海里に質問する。

 

「ねえ? 海里ちゃん!」

 

「何かしら栞?」

 

「確かにあの金ピカフォーム強いと思うけど

ガーディアンフォームの方が強いよね?

何で空君はガーディアンフォームに変身しないの?」

 

「多分ガーディアンフォームに変身せずに何処まで戦えるか試したいんだと思うわ」

 

 

「もし空さんがガーディアンフォームに変身したら陸は勝てないんですか?」

 

「それは絶対に無いわね。陸はこの世界最強の仮面ライダー。仮面ライダーディゴッドよ。

貴方たちは陸が負ける姿が想像出来る?」

 

「想像出来ないです!/想像出来ないね!」

理沙と栞は迷いなく答える。

いくつもの戦いを二人が側で見て来たからだ。

 

 

「そう言う事よ。それにディゴッドにもガーディアンフォームがあるしね」

 

「あるの!?」

 

「貴方たちも見てきたディゴッド光状態よ」

 

「光状態がガーディアンフォーム? でもそんなに力を感じないけど?」

 

栞が言うようにディゴッドの最終形態光状態からは力を感じられなかった様だ。

もしガーディアンフォームと同等の力を持っていたとしたら初夏にも勝てていただろう。

 

「前は陸が力を失ってたからよ。今なら変身出来ると思うわ」

 

海里が言う様に陸が力を取り戻した事でガーディアンフォームと同等の力や全てのライダーに変身出来、これから誕生するライダーたちの力も自動的に更新されていく。

まさにチートライダーだ。

 

「行くよ陸~」

 

「来い」

 

クウガは超自然発火能力を使いディゴッドの身体からメラメラ炎が燃え上がる。

しかしディゴッドは腕を振り炎を振り払い接近して拳を振るいクウガも負けじと拳を振り先程の戦いと同じ状態だった。

一旦クウガは距離を空ける。

 

「流石だね!これならどうかな?」

金色のボウガン。スーパーライジングアルティメットペカザスボウカンを呼び出しディゴッドに発射する。

ディゴッドは防ぐが遠距離戦ではネオ一号のままでは不利だと考える。

状況を打倒する為にカードを装填しようとすると、クウガは必殺技の体制に入っていた。

 

「今だ!」

クウガの右足に電気エネルギーを込める。

そして飛び上がりディゴッドに向けキックを放つ

「うりゃあ!!」

 

必殺技スーパーライジングアルティメットピンポイントキックを決め辺りにスパークが走り周りにいた人の視界を遮り見失う。

 

「陸!!?」

 

「陸君!?」

<<真ファイナルカメンライド・・・・ディゴッド>>

<<ディフエンスライド・・・・バリヤー>>

視界もよくなり見える様になると、ディゴッドは最強形態ディゴッド光闇状態に変身していて更にバリヤーを使い攻撃を防いでいた。

 

「あの状況からよく守ったわね」

二人は心配するが海里は冷静に状況を判断していた。

 

「はあ、はあ、まだ倒せてないのかー」

 

「借りは返す」

 

<<アタックライド・・・・ディフェンドドライバー、ツヴァイランサー、ライドソード>>

クウガは必殺技を使った所為で疲れている。

ディゴッドはカードの能力を使い槍型の武器や銃型の武器、更には剣型の武器を呼び出し空中に浮かせる。

 

「あれは僕のツヴァイランサーだよ!」

 

「私のディフェンドドライバー!」

 

「私のライドソード。陸は何をするのかしら?」

 

三人はディゴッドが呼び出した武器で一体何をするか不思議がっていると三人のライダーたちの武器を空中に浮かせクウガに一斉に放った。

 

 

「そんなのあり!?」

 

「ありだ」

空中に浮かんだディフェンドドライバーから放たれた銃弾やツヴァイランサーが突き刺そうとしライドソードが振り下ろされた。

クウガは残った力を使い超自然発火能力で銃弾や武器を破壊するがその隙に黒のディメンションに拘束された。

 

「シャイニングダークゴッドディメンションキック!」

ディゴッドは白のディメンションを突き破りながらキックを決めた。

必殺技が決まりクウガの変身が解け激しい戦いが終わる。

勝者は陸であった。

 

「今日は泊めてもらっても良いかな?」

 

「ああ」

 

「駄目に決まってるでしょ!」(空がいたら陸は私とじゃなく空と同じ部屋で寝るじゃない!)

 

「何ですか海里別に良いじゃないですか?」

 

「だって……」(そういえば空も陸と同じで鈍感だったんだわ)

 

海里は否定的だ。陸と空が同じ部屋で寝るのは明らかだからだ。せっかくしばらく泊まるのに違う部屋なのは嫌な様だ。

打倒策を考えていると

 

「ならしょうがないよね♪」

 

「海里さんは私の部屋に来てください!」

 

「ちょっと! 理沙! 栞! 」

理沙と栞が海里の腕を引っ張り部屋から出て行った。

次の日に行われた訓練は海里の憂さ晴らしをする様にきつくなったのは言うまでもない。

 

「なら空は俺の部屋で寝てくれ」

 

「うん! 分かったよ! 今日は昔の事を話そう!」

 

こうして空の話が終わる。次の日には空は守護者の世界に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

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三話 世界一の料理人と天下一料理大会

空は守護者の世界に帰っていった。

朝になり陸たち三人は平日なので学校に行く。

時間が過ぎ……三人は帰宅した

 

「陸君! また守護者の話を教えて!」

 

「私も聞きたいわ」

 

「分かった。今度は料理人だった守護者の話だ」

 

「料理人? あの世界ね!」

陸は話しだした。

 

 

 

???の世界・・・

 

陸たちは次の世界に辿り着く。

 

「ここが新しい世界? 俺がいた世界と何も変わってないけど?」

 

「それ! わたしも最初思ってたわ!」

 

「違う世界に移動した。何が違うかは分からないけど空の世界と変わっていると思う」

 

 

陸たちの目の前には様々出店が並んでいる。しかしまだ閉まっていて明日から始める様だ。

 

[天下一料理大会! 開幕!]

 

「天下一料理大会?」

海里が大きく書かれた紙を読むと明日この世界で一番を決める料理大会が開催される事が分かる。

 

「料理大会? 俺がいた世界には無かったよ。面白そうだ!」

 

「陸!この料理大会、見物していきましょうよ!」

 

「そうだな。見ていこうか」

 

「フォーくんも色んな美味しい物食べてみたいよね?」

 

「コンっ!」

コンっと返事をし自分も食べたい事を伝える。

三人は天下一料理大会を観戦する事にした。

 

「大会は明日の午後からだ。何処かで泊まろう」

 

「そうね。あのホテル何ていいんじゃないかしら?」

しかし大会は明日なので陸たちは近くにあるホテルで一泊する事にした様だ。

このホテルは料理人が泊まる前提なのか部屋に台所があり料理を自分たちで作らなければいけなかった。

 

「材料は俺たちが買ってくる」

 

「そうだね!」

 

 

陸と空は材料を買いに行く。

しばらく時間が過ぎ買い物が終わり戻って来た。

 

「じゃあご飯にしましょう」

 

「海里は料理出来るの?」

 

「わ、私は女の子よ! つ、作れるに決まってるじゃない!」

 

テンパりながら答える。

あっこれは駄目なやつだと空は思っていた。

 

「よっ、よっし! 頑張るわよ!」

 

しばらく時間が経ち……料理が出来る。

上手に焼けました! 何処かのゲームの音楽が聞こえる。しかし陸たちの目の前にはダークマター、丸焦げの料理が皿に盛られている。

 

「えーっと個性的な料理だね?」

 

「あはは、ごめんね。私本当は料理した事ないの」

 

「まあしょうがないって! 俺が作るから気にするなよ!」

 

「ありがとう! 陸も下げるから皿を貸して」

 

陸は口の中に入れ噛むとバキバキと音が鳴る。

 

「確かに見た目は悪いし味も良くない」

 

「陸!! 言い過ぎだろ!? 海里は俺たちの為に作ったんだよ!!」

陸は思った事を言いそれを聞いた空は怒る。

しかし料理を飲み込みと言葉を繋げて話す。

 

「でも凄く美味しいよ。海里が俺たちの為に一生懸命作ってくれた気持ちが伝わる」

 

 

 

ドックンドックン

 

(私はやっぱり貴方の事が……)

胸を押さえ海里は陸の事を好きな事を改めて思うのであった。

 

「陸……ありがとう! また私が料理を美味しく作れるようになったら……食べてくれる?」

 

「ああ! いつでも食べるよ。楽しみにしてる」

陸は残さずに食べる。

その後残った材料で普通の料理を空が作り晩ご飯は何とか終える。

 

「こう考えると仲間に料理が出来る人がほしいわね!」

 

「俺も旅をしている時仲間に料理出来る奴がいたからね」

 

「ちょうどいい。明日の大会で誰か仲間に誘おう」

 

「うん!」

 

「そうだね!」

 

時間が過ぎ陸と空は部屋に戻る。

部屋割りは

陸と空

海里とフォックス

最初海里は陸と同じ部屋がいいと言って譲らなかったが空が男同士陸と同じ部屋にしようと言い陸が頷いた為、渋々納得して部屋割りが決まってしまった。

 

「陸」

 

「何だ?」

 

「色んな世界旅してきたけど世界って広いんだな〜 知らない世界を見れて楽しいよ。俺を旅に誘ってくれてありがとう! 」

 

「こっちこそ仲間になってくれてありがとう。これからも世界を旅して見て行こう」

 

「ああ。これからもよろしく!」

 

「これからもよろしく」

 

「じゃあ俺は先に寝るよ! おやすみ!」

 

「おやすみ」

 

陸と空は話しが終わると眠る。

 

「少し風に当たるか」

朝方になり陸は目覚めると部屋の外に出て

そして近くのベンチに座り空を見上げ星を眺めていた 。

 

「陸?」

 

「おはよう海里」

 

「おはよう! こんな時間に何しているの?」

 

「少し風に当たりたくて」

 

「私と同じね!」

「陸、今から一緒に少し辺りを散歩しない?」

 

「ああ行こう」

二人はホテルの周りをのんびり散歩をする。

 

「はぁー気持ちいい空気! それにすっごく綺麗な星空ね!」

 

「そうだな」

空気が良く満点の星空が見える

二人が星空を眺めていると

突然ボー!ボー!っと音が鳴り赤い光が見えた。

 

「もしかして! あれって幽霊!?」

 

「違う」

 

「ちょっ! ちょっと陸!? ストップ! ストップ!」

海里はビビりながら陸に引っ付く。 陸は冷静に赤い光の場所に向かう。

海里は驚き止めようとするが構わずに先に進んで行ってしまう。

二人が光の場所に着くと誰かが火を使って料理をしていた

「お前が謎の光の正体だな」

 

「ごめん! びっくりさせたみたいだね!」

 

「大丈夫だ 俺は陸。よろしく」

 

「幽霊じゃなくて良かった! 私は海里! よろしくね!」

 

「俺は天晴! よろしく」

三人は自己紹介をする。

 

 

「天晴はこんな時間に何をしてるの?」

 

「俺は明日の大会の練習をしてるんですよー」

 

「明日の大会出場するの?」

 

「ああ! 俺の夢は世界一の料理人になる事だからね! この大会で優勝すれば夢に一歩近づくんですよー」

 

「夢か頑張れ応援してる」

 

「頑張ってね天晴!」

 

「 ありがとう二人共! 陸たちはこんな時間に何をしてるんだ?」

 

「私たちはデー」

 

「散歩していたんだ」

 

「陸」

 

「どうした?」

 

「べーつーにー」

海里はデートしていると言おうとするが陸はただ散歩していると言い海里は不貞腐れていた。

 

「何だか大変そうだね」

 

「本当によ!」

天晴がそう言うと海里は力強く頷いた。陸は首を傾げ分かってなさそうだが。

 

「俺はこの街に住んでいますけど陸たちは何処から来たんです?」

 

「俺たちは世界を旅しているんだ」

 

「へえー! じゃあ何か美味しい料理とか知りません?」

 

「美味しい料理? ケーキ何てどうだ?」

陸はケーキを教える

 

「凄い! そんなお菓子が世の中にはあるんだなー! 作り方って分かりますか?」

 

「確か」

 

 

「陸は何で作り方知ってるの?」

 

「ケーキを食べた後店員さんが教えてもらったんだ」

 

「材料はあれとこれかーうん今から作れそうだ! 陸、海里! 今からケーキって奴を作るけど試食してくれないですか?」

 

「喜んで食べさせてもらうよ」

 

「私も!」

陸からレシピを聞いた天晴はケーキを作り陸と海里に出す。

二人は食べると感想を言う。

「美味しい」

 

「凄く美味しい!」

 

「もっと食べますか?」

 

「ああ」

 

「ご馳走様! 私はこれ以上は遠慮しとくわ」(陸と一緒に食べてると体重が……)

天晴が練習で作り陸が食べていく。

海里は体重を気にし断っていた。

しばらくの時間が過ぎ……

 

「ご馳走様。凄く美味しかった」

 

「いえいえこっちこそ凄く美味しいデザートの作り方教えてもらってありがとう!」

陸の目の前には時間を経過させた事を告げるように沢山の皿が重なっていた。

「海里も眠っているしそろそろ帰るよ」

 

「分かりました! お休み!」

 

「お休み。明日の試合頑張ってくれ。俺たちも応援しているから」

 

「ありがとう! 頑張るよ」

海里は陸に持たれて眠っていたので陸は海里を背負いホテルに帰って行く。

朝……

 

トントンっとノックをする。

ガッチャと扉が開いた。

「おはようフォックス。海里は起きているか?」

 

「コンッ」

首を横に振り寝ている事を伝える。

 

「分かった。ありがとう」

陸は部屋に上がり海里を起こしに行く。

 

「海里起きろ」

 

「もう少し……えっ?」

 

「おはよう朝だ」

 

「……!? ごめんなさい! すぐに着替えるから!」

 

海里は慌ててパジャマを脱ぎ着替えようとする。

しかし陸がいる事を思い出す。

 

「陸、着替えたいから外で待っててもらってもいい?」(危なかった//)

 

「分かった。ゆっくりでいいよ」

 

「うんありがとう!」

 

こうして海里も準備が終わり陸たちはホテルを後にする。

 

 

 

「ふぁー」

 

「大きい欠伸だけどどうしたの?」

 

空は海里の欠伸を聞いて問いかける。海里は朝方の事を話す。

「へえー! 俺が寝ている間にそんな事があったんだー 世界一の料理人を目指すか凄い人なんだねー」

 

陸たちが昨日の場所に着くと沢山の出店が並んでいた。

 

「陸! 陸! 早く行きましょう! 」

 

「ああ行こうか」

 

「待ってよ! 二人共!」

 

「コンッ!」

海里は初めての出店にはしゃいでいた。そんな海里を陸は微笑ましく見る。

陸たちは様々美味しそうな料理を食べていった。

「もうお腹一杯」

 

「ああ」

 

「そうだね」

 

「コンッ」

アナウンスが鳴る。

 

「まもなく第二回天下一料理大会始まります!!」

 

「そろそろ時間だ」

 

「ええ! 行きましょう!」

陸たちは会場に入場する。

 

「俺たち天晴に少し会って来るよ」

 

「分かった! 俺とフォックスで場所取っておくよ」

 

「ありがとう助かる」

 

「また後でねフォー君、空」

 

「コンッ!」

陸と海里は一旦別れる。

 

「あっ! 陸、海里見に来てくれたんですね!」

 

「頑張れよ」

 

「試合頑張ってね!」

 

「ありがとう! 優勝してくるよ!」

陸たちは天晴と別れると空を探し取ってくれてあった席を探し見つけ座る。

 

「始まったみたいだ」

 

「そうね。天晴は優勝出来るかしら?」

 

「天晴なら大丈夫だ」

 

「天晴っていう人そんなに凄いの?」

 

「凄く美味しい料理を作れる奴だよ」

 

「そんなに凄いやつなんだね! 食べれないのは残念だけど大会が楽しみだよ!」

天晴は順調に勝ち上がり決勝まで上がる。

決勝戦は三名で行われる。

 

そして選手たちは料理を出し優勝が決まるのであった。

 

 

「優勝者は果たして誰なのでしょうか!?」

順位を発表される。

 

「3位はモブ選手!」

 

三位は天晴ではなかった。

 

 

「二位は最年少の料理人! 天晴選手!」

二位は天晴であった。こうして天晴の料理大会は終わったのであった。

 

 

 

料理大会の後・・・・

 

「残念だったな」

 

「いいえ! 次に出場して優勝すればいいだけだよ!」

後一歩で優勝だったがしかし相手の経験の方がわずかだが上だった様だ。

 

「じゃあ俺は行くよ」

 

「よかったら俺たちの仲間にならないか?」

 

「えっ?」

 

「俺たちは前にも言ったけど様々世界を旅している。世界は広いから天晴が知らない料理もあるはずだ」

 

「そうだな……うん俺も仲間に入れてもらおうかな!」

 

「これからよろしく」

 

「こっちこそよろしく」

二人は握手する。

天晴が仲間に加わった。

 

 

 

 

 

「こうやって俺たちと天晴は出会ったんだ」

 

「あの世界の料理美味しかったな〜」

「陸君! 陸君! 僕も美味しい料理食べたい!」

 

「料理人が天下一を目指す世界……私もその世界に行きたいわね!」

 

「いつか二人も俺の世界に来てよ!」

 

「また来たわね」

 

「天晴、不法侵入だ」

 

「まあまあ気にしないで!」

天晴は銀色のオーロラから陸の部屋に入って来た様だ。

 

「天晴さんは料理大会で優勝出来たんですか?」

 

「旅が終わった後、大会に出場する為に俺の世界に一旦戻って今度こそ優勝出来たよ!」

 

「おめでとう! 夢を叶えたなんて凄いね! 」

 

「ありがとう! でもまだまだ俺の夢は叶ってないよ! 俺の夢は世界の料理人だからね! 料理が上手い人は守護者にいくらでもいるからさ〜 海里とか登とかね」

 

「えっ!? 海里ちゃん料理作るの上手くなったの!?」

 

「あれからどれぐらいの年月が経っていると思っているの? 私も頑張ったから」

 

「最初の方は真っ黒になったり、料理が爆発してたけどね」

 

「あっ!? それ言わないでよ! まあ陸がどんな時も食べてくれたお陰で私も頑張れたんだけどね!」

 

 

「そうなんだー 陸君らしいね〜 僕が作った料理も残さずに食べてくれるからね」

 

「もしかして栞も?」

 

「うん♪ 料理苦手かな〜」

 

「そっか〜 頑張んなさい。私にも出来たんだから貴方もきっと美味しく作れる様になるわ!もし分からない事があったら私も協力するから!」

 

「ありがとう海里ちゃん!」

 

「じゃあ俺が今から料理のコツ教えますよ!」

 

「ありが……」

 

「いいえ! 貴方は帰りなさい! 今すぐ!」

 

「えーっ! 何でですか!?」

 

「だって…… 天晴が泊まったら私と陸がまた離れちゃうじゃない……」

海里は同じ部屋で寝たいみたいだ。

しかし天晴が泊まるって事はまた陸と部屋が離れる事は目に見えて分かる事だ。なのですぐに帰ってほしい様だ。

 

「そういう事か。分かったよ!栞ちゃんに料理教えたら帰りますよ!」

 

「分かったわ……ありがとう」

 

「礼はいいよ。 俺たちは仲間だから。それにみんな海里の恋が実る事応援してる」

小声で陸に聞こえない様に言う。

海里が陸の事を好きな事は守護者の仲間たちの間では知っている様だ鈍感な空を除いてだが。

 

 

「栞、俺も協力するよ!」

 

「ありがとう! 陸君!」

 

「一つだけ教えてほしい。何で三人共俺に料理を作ってくれるんだ?」

 

「えっと……」

 

「あはは! 何でかしらね?」

理沙と海里はは困った様に笑いはぐらかそうとするが

 

「それはね、僕たちが陸君の事が大好きだから食べてほしいんだよ♪」

 

(言ったあ!!)

栞は料理を作っている理由を大胆に言うと栞以外の三人は心の中で叫ぶ。

 

「ありがとう俺も三人の事大好きだ」

 

(あっこれ伝わってない奴だ)

 

「陸は相変わらず鈍感みたいですね!」

 

「天晴俺は鋭い方だと思うけど」

 

「陸は鈍感よ!」

 

「陸君は鈍感だよ♪」

 

「陸は鈍感ね」

三人が一斉に突っ込む。

こうして天晴が仲間に加わる話は終わったのであった。

 

 

 

「陸、手合わせしよう!」

 

「分かった」

 

「待って陸」

 

「どうした?」

 

「今回は理沙に戦わせてあげて」

 

「私ですか?」

 

「ええ! 天晴との戦いは絶対に貴方の為になると思うから」

 

「分かりました! 天晴さん! 手合わせよろしくお願いします!」

 

「ああ! よろしく!」

 

「理沙ちゃん! がんばってね」

 

「ええ! 頑張るわ!」

二人は拳と拳を合わせた。

 

「理沙、頑張れ」

 

「ありがとう! 頑張るわね! 陸にお願いがあるんだけど」

 

「どうした?」

 

「貸してほしいカードがあるの!」

 

「何のカードだ?」

 

「???のカードを一枚貸して欲しい」

 

「分かった」

陸は頼まれたカードをライドセイバーから抜き取り渡す。

そのカードは今回の戦いのキーになるのだった。

理沙と天晴が準備が出来ると二人は向かい合う。

 

「変身!」

理沙はディフェンドドライバーにカードを装填しトリガーを引き、天晴は腰にオルタリングを出現させ両方に着いているスイッチを同時に押す。

そして理沙は(ディゴッド)を守る盾仮面ライダーディフェンドに天晴はみんなの居場所を守る仮面ライダー、仮面ライダーアギトに変身した。

変身が完了すると二人は睨み合う。

先に動いたのはアギトだ。

 

「はぁぁ!」

アギトは接近し拳を振り上げた。

ディフェンドは拳を受け止めるとお返しに回し蹴りをアギトに当てる。

 

 

「理沙ちゃん接近戦上手くなったね~」

 

「何せ私が教えたからね」

戦いを見物していた栞と海里は話していた。

 

 

 

 

「いてて! やるじゃないか」

 

「ありがとうございます! まだまだ行きますよ!」

 

<<カメンライド・・・・ゼロノス、バース>>

 

「最初に言っておく! 俺はかーなーりー強い!」

 

「さーて稼がせてもらいますか!」

銃型の武器を装備している仮面ライダーゼロノスアルタイルフォームと仮面ライダーバース(伊達バージョン)を召喚した。

 

「行くわよ!」

ディフェンドドライバーで銃撃し、召喚したゼロノス、バースも装備していた武器、ゼロガッシャーホウガンモードとバースバスターで一斉射撃をする。

 

「そんな数は避け切れないよな~こうなったら! 変身!」

 

オルタリングのボタンの右を押し、更に続けて左を押す。

すると真ん中はグランドフォームの力を宿した金色、右腕にフレイムフォームの力を宿した赤、左腕にはストームフォームの力を宿した青

三つの力を使えるアギトトリニティフォームに変身した。

装備した武器フレイムセイバーとストームハルバードで自分へと放たれた銃撃の嵐を弾きながらディフェンドに接近する。

 

 

 

 

「天晴君あれだけの銃撃よく弾けるね~」

 

「あのフォームはトリニティフォーム。格闘戦が得意なグランドフォームに超絶感覚のフレイムフォーム、素早い戦闘が出来るストームフォーム三つの力を使える三位一体のフォームだ」

 

「超絶感覚っていうのは?」

 

「感覚が鋭くなり、姿が見えない敵や動きが素早い敵を見える様になる。」

 

「へえーじゃあ姿を消すインビジブルや速く動く事が出来るスピードは通用しないんだね!」

 

「ああ」

陸たちはアギトが変身したトリニティフォームについて話す。

 

 

 

 

 

 

(あれだけの銃撃を避ける何て、あの電王に似たてんこ盛りフォーム感覚が鋭くなるのかしら?)

 

理沙は何故あれだけの銃撃を弾く事が出来るのかゼロノスたちに戦わせ冷静に分析する。

 

「お願い!」

 

<<アタックライド・・・・クロスアタック>>

クロスアタックの効果でゼロノスはVの字型のエネルギーの矢を連続発射する必殺技グランドストライクを放ち。

バースはチャージしたセルメダルのパワーを極限まで高めたエネルギー弾を放つ必殺技セルバーストを放つ。

しかし必殺技はアギトに簡単に防がれてしまい攻撃を受けてしまう。

そしてゼロノスたちは倒されてしまった。

 

「さーて次の相手は理沙ちゃんだよな?」

 

(感覚が鋭くなるならこの手で行きましょう)

「勿論です! 変身!」

ドライバーにカードを装填した。

 

<<カメンライド・・・ナイト>>

ディフェンド・ナイトに変身する。変身と同時にレイピア状の召喚器、翼召剣ダークバイザーを装備した。

 

 

 

 

「ディフェンドって召喚だけじゃなくて他のライダーにも変身出来たの? それにあのライダーは前に理沙ちゃんが変身したライダーだよね? 」

 

「ディフェンドはドライバーに入れる事で他のサブライダーに変身と召喚が出来るのよ!」

 

「理沙が変身したライダーは俺たちが巡った世界。龍騎の世界のサブライダー、仮面ライダーナイトだ」

 

「ディフェンドはサブライダーに変身も出来るんだ♪

それにあのライダーは僕たちが巡った世界、龍騎の世界のサブライダー何だね〜 ありがとう!

分かったよ!」

栞の質問を元仮面ライダーディフェンドだった 海里と龍騎の世界を旅をした陸が答える。

栞は納得した様子だ。

 

「陸君、理沙ちゃんはナイトに変身していったい何をするのかな?」

 

「そういう事か。流石だ」

 

「そういう事ね」

 

「そういう事じゃなくて分かってるなら教えてよ!」

 

「理沙が何をするかすぐに分かる」

 

「勿体ぶらないで早く教えてよ陸君の意地悪! ふんだ!」

栞は頬を膨らませ不機嫌ですとアピールする。

 

「えへへ!」

 

(現金な子ね!)

しかし陸が頭を撫でると機嫌が直る。

現金な子だと海里は思っていた。

 

 

 

 

「私の考えがちゃんとあっているか確かめさせてもらうわ」

 

<<アタックライド・・・ナスティベント>>

ソニックブレイカーを発動させる。

ナイトの契約モンスターであるコウモリ型の

モンスター闇の翼ダークウイングが現れ超音波が放たれた。

 

「うわぁぁ! 頭が割れそうだ!」

 

「やっぱりね」

アギトトリニティフォームは感覚と聴覚が鋭くなった事によって超音波を受けて苦しむ。

狙い通り効果抜群の様だ。

 

「一気にたたみかけるわ!」

 

<<アタックライド・・・トリックベント>>

シャドーイリュージョンを発動させ自分の分身を二体出現させた。

本体と一緒にダークバイザーで斬りかかる。

 

「変身!」

アギトのフォームの中でパンチ力が一番高いフォーム、アギトバーニングフォームに変身した。

炎が分身を飲み込み、本体はパンチを受けて吹き飛ぶ。

「やるな! 理沙ちゃん!次は俺から攻めるよ!」

アギトは接近しパンチやキックを連続で放つ。

ディフェンドは上手く防御するが一撃一撃が重く次第に追い込まれていた。

 

「接近戦に強いフォーム……ならこれよ! 変身!」

迫り来る拳を避けながらドライバーにカードを装填する。

 

<<カメンライド・・・・メテオ>>

格闘戦が得意な仮面ライダーメテオに変身した。

「貴方の運命(さだめ)は私が決める。ほわっちゃー!」

メテオとアギトの格闘ラッシュが始まり

拳、蹴りが何度も、何度もぶつかり合う。

 

「炎には火星の力よ!」

 

<<アタックライド・・・マーズ>>

火星を右手に具現化させる。

灼熱の拳対燃えている拳二人の灼熱の殴り合いが始まる。

 

「次はこれ! 吹っ飛びなさい!」

<<アタックライド・・・・ジュピター>>

木星の力を右手に具現化させ大きくなる。そしてアギトを吹き飛ばす。

 

「続けていくわよ!!」

 

<<アタックライド・・・・サターン>>

土星の力を右手に具現化させ輪っかをアギトに飛ばす。

 

「これでとどめよ!!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・・メ・メ・メ・メテオ>>

 

一撃目でアギトを浮かせ連続でパンチを繰り出しそしてとどめに強烈なパンチを入れて吹き飛ばす。必殺技スターライトシャワーを当てた。

アギトの変身が解けディフェンドは勝ったと思っていたが変身は解けておらず耐えていた。

 

「変身!」

アギトは太陽を浴び精神を統一する事に寄って アギトシャイニングフォームに変身した。

真っ白になりアギトの中でパンチ力以外は全てのスペックが高くなった最終形態だ。

 

「行きますよ!!はぁぁー!」

 

「やばいわね」

 

アギトはシャイニングカリバーを高速で振りディフェンドに斬りかかる。ディフェンドはすれすれで何とか避わす。しかし次の一撃も迫って来ていた。

慌ててカードをドライバーに装填する。

 

「次はこれよ! 変身!」

 

<<カメンライド・・・・ガタック>>

戦いの神と呼ばれる仮面ライダーガタックに変身した。

迫り来る攻撃を装備していたガタックカリバーで受け止め斬り合いになり凄まじい剣技の応酬が始まる。しかしスペック差なのかディフェンドが追い込まれる。

 

「クロックアップ!」

 

<<アタックライド・・・・クロックアップ>>

 

クロックアップを発動し超スピードで動きアギトに斬りかかる。

 

「クロックアップ対策はしていますよ!」

超スピードで動くディフェンドに攻撃を当てる為に、シャイニングカリバーに光を溜め自分の周りを円を描く様一気に斬り裂く。

避けきれずに攻撃を受けたディフェンドは地面に倒れ通常形態に戻る。

 

「終わりだ。はぁぁ!」

アギトは空中に発生させた六本のクロスホーン型のエネルギーの紋章を潜り抜けて飛び蹴りを決める必殺キック、シャイニングライダーキックを倒れているディフェンドに向かって放つ。

ディフェンドは迫り来る必殺技を防ぐ為慌ててカードを装填してバリヤーをはり必殺技から自分を守った。

 

 

 

「私と戦った時と同じ状況ね、理沙はどう対処するのかしら」

 

「そうだな」

 

バリバリとヒビが入る。

そして後一歩でバリヤーが割れるという所で……ディフェンドはドライバーにカードを装填した。

 

「今よ!!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ギルス>>

 

理沙は持ってないはずのファイナルカメンライドギルスのカードを使う。

ギルスの最終形態、エクシードギルスに変身した。

変身した事によってバリヤーが強制的に解除される。

 

「横からだったらいくら守護者っていっても防げないはずよ!」

人間は横からの攻撃に弱い。それは守護者である天晴、海里、そして例え陸であったとしても

迫り来るアギトにギルススティンガーを巻きつけ拘束する。

 

「一気に終わらせるわ! 」

 

<<ファイナルアタックライド・・・・ギ・ギ・ギ・ギルス>>

両足に出現したかぎ爪ヒールクロウで突き刺す必殺技、エクシードダブルヒールクロウをアギトに命中させた。

必殺技が命中したアギトは倒れ通常形態のグランドフォームに戻る。

 

「何でギルスのファイナルカメンライドのカードを持っているんですか!?」

 

「"私"は持ってないですよ」

 

「"私は"? そういう事ですか」

アギトは勝負の行方を見守っていた陸に視線を向ける。

 

「陸にカードを借りたんですね」

 

「はい!」

ディフェンドはファイナルカメンライドのカードを持っていないが使えない訳ではない。

その事を知っていた理沙は戦う前に陸から借りたようだ。

 

「参ったよ」

変身を解いて降参する。こうしてディフェンド対アギトの戦いはディフェンドの勝利で終わったのであった。

 

「やった!」

 

「理沙ちゃんおめでとう!」

ディフェンドも変身を解いて喜びを表す様にガッツポーズをしそんな理沙に栞は駆け寄り抱きついた。

 

 

少し離れた所で

 

「まだ戦えたんじゃないのか?」

 

「いやこれ以上は無理ですねー」

 

「陸、海里。理沙は貴方たちに負けないぐらい強くなりますよ! 今は小さい芽だけどいつか必ず 」

 

「当たり前よ! 私の弟子で陸の幼馴染なんだから」

 

「ああ。成長が楽しみだ」

三人の守護者が理沙と栞を優しく見守りながら話していた。

 

陸たちは家に帰り天晴は栞に料理のコツを教えると守護者の世界に帰っていった。

 

 

 

 

 

 



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四話 熱血ジャーナリスト

 

陸たちは学校が終わり帰宅する。

 

「陸君! また守護者の話し聞かせて!」

 

「私も聞きたいわ」

 

「分かった。今回の話しは熱血ジャーナリストの話だ」

 

「熱血ジャーナリスト? あの人ね!」

陸は語り出す。四人目に仲間となった守護者の事を……

 

 

 

???の世界

 

「着いたな新しい世界に」

 

「ここが新しい世界ですか?」

 

「俺はもうニ回目だな」

 

「私は三回目ね!」

陸、天晴、空、海里の順に話す。

 

 

「陸! これからどうする?」

 

「そうだな。まずは泊まる所を探そう」

 

「活動拠点がそろそろ欲しいわね!」

 

「そうだね!」

 

「いくら陸でも無理だよね?」

 

「そうか。その手があったのか……」

陸は何かを考えていると男が慌てて走って来て陸にぶつかる。

陸は考え事をしていたので急な事で倒れてしまう。

 

「ごめん!! 俺今急いでるんだ!!」

 

「こら!! 止まりなさい!!」

海里は陸が倒れたのを見て声を荒げ止まる様に言うが聞かず走っていった。

 

「全く! 一体誰なのよ!」

 

「大丈夫か陸?」

 

「コンっ……」

 

「ああ。ありがとう」

 

「さっきの人凄く急いでいたみたいですね〜」

 

「そうだな。じゃあ近くの町に行くか」

陸たちは近くにある町に向かう。

 

「わぁ! 陸、屋台があるわ!」

 

「美味しそうだ食べてってみるか」

陸たちは焼きそばを食べる

「駄目ですね」

 

「どうしたんだ?天晴……って!駄目だよ! 勝手に入ったら!」

空が天晴を止めようとするが止まらず焼きそばの屋台に侵入して勝手に焼きそばを作っていた。

 

「えっと……空たちは忙しそうだから二人で出店回りましょうか?」(これってデートよね!?)

 

「そうだな」

陸と海里は二人で祭りを楽しむ事にした。

陸と海里とフォックスは祭りを楽しむ。

 

「コンっ!!」

 

「どうしたフォックス?」

フォックスは何かを伝えるように陸の服を口にくわえ引っ張る。陸が引っ張った先を見ると海里が物欲しそうに射的の景品であるクマのぬいぐるみを見ていたのであった。

 

「欲しいのか?」

 

「えっ!? ううん私には似合わないから」

 

「そんな事ないと思うけど。おじさん俺もするよ」

 

「あいよ! 一回百円だよ!」

陸はおじさんにお金を渡す。

 

「おいおい!そんな構えじゃ当てれないよ」

射的のおじさんが言う様に陸は両手で銃を持たずに片手で持ち狙いを定めていた。

 

「今だ」

引き金を引くと弾が放たれぬいぐるみが落ちる。

 

「海里これ」

 

「ありがとう!! 陸! 大切にするね!!」

海里は喜び大切そうに抱えている。

ドスッと誰かがぶつかる。

 

「ごめん! 大丈夫か?」

 

「あっうん。ってまた貴方ね!!」

陸とさっきぶつかった男が海里にまたぶつかる。

 

「大丈夫か?」

 

「うん。大丈夫よ」

 

「本当にごめんな!」

 

「もういいわ」

 

「そっちの人もさっきはごめんな!」

 

「大丈夫だ」

 

「俺は龍! ジャーナリストの龍だ!」

 

「俺は陸。世界を旅している」

 

「私は海里! 私も陸と同じで旅をしているわ!」

自己紹介が終わる。

 

「よーし! さっきのお詫びに祭りは俺が奢るよ!」

陸たちはぶつかったお詫びに奢ってもらった。

 

「美味しかった。ご馳走様」

 

「うん凄く美味しかったわ!ご馳走様!」

 

「ああ! 」

 

すると目の前では喧嘩をしている人がいた。

周りには沢山の人がいたが関わりたくないのか知らんぷりをする。

 

「謝れよ!!」

 

「お前から当たったんだろうが!!」

 

「俺止めてくる!!」

龍は止めに入る。

 

「落ち着けって!」

 

「うるさい!!」

 

「邪魔だ!!」

喧嘩をしていた人たちは止めに入った龍を殴ってしまった。

 

「もう怒った!!」

止めに入った龍も喧嘩に参加してしまう。

 

「落ち着け」

 

「そうよ」

陸が二人の喧嘩を止め、海里は龍をなだめる。

 

「ごめんな! つい熱くなっちゃったよ!」

 

「大丈夫だ」

 

「俺、良く言われるんだよなー 俺は祭りにいったら熱くなってみこしをかつぐタイプだって」

 

「そうね! 龍だったらありそうね!」

 

「ああ。でも」

 

「うん?」

 

「龍が間違っていたら友達や家族が止めてくれる。だから今の龍のままでいいと思う」

 

「そうだよな! ありがとう! さーてもう一店回ろうぜ!! おっ? あの行列の店いいじゃないか!」

陸たちは行列が出来ている出店に行く。

 

「ここって……」

 

「陸! 海里!」

 

「フォッー君も来てくれたんですねー」

天晴が侵入していった焼きそば屋さんであった。

「天晴たちが侵入していった店だったのね」

 

「天晴たちの友達か?」

 

「はい!」

 

「そうか。四つ作ってやってくれ。俺の奢りだ」

「ありがとうございます!」

 

「いやいやこっちこそ手伝ってもらって助かる」

天晴は四つ作り陸たちに渡す。

 

「ありがとう。天晴、空」

 

「礼ならおじさんに言ってやってよ」

 

「そうね。ありがとうおじさん!」

 

「ありがとなぁ! おじさん!」

 

「コンっ!」

 

「どういたしまして」

陸たち四人は礼を言う。そして場所を移動した。

 

「うわぁー! 凄く綺麗な花火ね」

龍が教えてくれた穴場であった

 

「ここで祭りの最終日好きな人と花火を見ると永遠に結ばれるらしいぞ!」

(好きな人と見ると永遠に結ばれるか〜)

チラッとと陸を見る。

 

「永遠に結ばれるか……みんなと来たいな」

ドッカ

海里と龍はずっこける。

 

「違うぞ! 陸! 好きな」

海里は龍の言葉を遮り話す。

 

「陸! 明日二人で来ない!?」

 

「みんなで」

 

「二・人・で!!」

 

「分かった」

 

「ふふ♪ 明日が楽しみね♪」

 

(そう言う事かー 面白い記事が書けそうだ! 書くなら、伝説は本当か! ?鈍感な男にアプローチする女の子だな)

龍は面白がり二人の事を記事のネタにしようとしている。

 

陸たちは龍と別れると空たちと合流し龍に教えてもらったホテルに行き泊まる。

次の日……

 

「陸! 俺たちは昨日の屋台で手伝うよ!」

 

「分かった。俺も今日の夜は用事がある」

 

「何かあるの?」

 

「ふふ♪ 秘密よ!」

 

「えっ! 教えてくれないなんて酷いですね。 じゃあ俺たちは行ってきますね!」

 

「ああ。気をつけて」

 

「ありがとう! 陸たちも気をつけて」

空と天晴は昨日の出店を手伝いに行く。

するとピンポンとチャイムがなりドアを開けると龍だった。

「陸! 今から取材があるけど付き合ってくれないか?」

 

「分かった。付き合うよ」

 

「ありがとう! ごめん少し陸借りてくぜ!」

 

「ええ! 陸、夜に昨日の場所に集合ね!」

 

「分かった。また後で」

 

「うん! また後で!」

陸と龍は部屋を出る。二人は取材を始める。

 

「……という事ですね!」

しばらくの時間が過ぎ二人は取材を終わらせた。

 

「今日はありがとなぁ! 陸のお陰で無事に取材終わったよ!さっき取材した人イケメンじゃないと取材してくれないんって言うんだぜ! 全く俺だって少しはイケメンだと思うんだけどなぁー」

 

「龍はかっこいいと思うけど、それに俺はイケメンじゃないよ」

 

「いやいやイケメンだろ! 陸、お前自分に鈍感なのか?」

 

「俺は結構鋭いと思う」

 

(うん。陸は鈍感みたいだな。理沙が苦労する訳だな!)

 

「陸あの喫茶店で休憩しようぜ!」

 

「ああ」

二人は喫茶店で休憩をする事にした。

 

 

「手を上げろ!!」

銃を持った男たちが陸たちや客を人質に取り引き篭もる

 

「陸」

 

「チャンスを待とう」

飛び出そうとする龍を抑え陸はチャンスが現れるのを待っていた。

しかし親を傷つけられた子供が強盗の一人を殴ってしまう。激怒した強盗は子供に銃を向ける。

 

「やめろ!!」

龍は飛び出し強盗を殴る

 

「てめえ! よくもやりやがったな!」

銃を持っていた強盗のリーダーは激怒してしまい銃を発射する。

 

(ここまでか)

龍は諦めていると……放たれた銃弾を陸はサモンドライバーを使い銃弾を銃弾で当て弾いた。

 

「陸!?」

 

「大丈夫みんなは俺が守る」

 

「ふざけるな!!」

強盗の仲間たちは激怒し陸に殴りかかる。陸は受け止め殴り襲って来た強盗たちは気絶する。

 

「こっちに来るな!! 人質がどうなってもいいのか!?」

最期に残ったリーダー格は陸に勝てないと見ると人質を盾にしようとするしかし

 

「おい! 人質何て何処にいるんだよ!」

 

「何? 人質はいくらでもいるだろ? ……いないだと!?」

 

「人質はお前たちが俺と戦っている間に逃した」

陸は強盗たちと戦っている間に銀色のオーロラを使い外に逃がした様だ。そしてリーダー格を気絶させ二人は気絶した強盗たちを外に運ぶと警察が来て逮捕し連れて行く。

 

[助けてくれてありがとう!!]

 

[助かりました!!]

 

[お兄ちゃん! お母さんと僕を助けてくれてありがとう!!]

 

「ああ。無事で良かったよ」

 

[よろしければ名前を教えて頂けないでしょうか]

 

「ただの通りすがりの旅人だ」

陸は名乗らずに去って行く。

龍は陸の後ろ姿を見て思う。

(陸凄いぜ! 俺あいつの記事を書きたいな! よーし!決めた! 俺も陸の旅に着いて行こう!! )

こうして強盗事件は終わる。

龍は陸の戦いを見て目的を決めた様だ。

 

夜……

陸は海里を待っていた。

黒色の浴衣を着た海里が走って来る。

 

「陸! お待たせ!待たせたかしら?」

 

「いや、今来たところだ」

 

「そう。良かった。所でどうかしら?」

 

「何がだ?」

 

「もう! 服装よ! 服装! 浴衣着て見たんだけど似合うかな?」

 

「ああ。凄く綺麗だ海里に似合ってるよ」

 

「ありがとう! 陸も浴衣似合ってるわよ!」(凄く綺麗って// 私に似合ってるって// えへへ♪)

海里は白色の浴衣を着ている陸を褒め冷静に話してはいるが内心は凄く照れていた。

 

ドン! ドン!

 

花火が打ち上がり二人は空を見上げる。

 

「ねえ、陸 一つ聞きたいんだけど?」

 

「どうした?」

 

「貴方が持っている金色の腕輪、もし私が着けたら貴方と同じ力が使えるの?」

 

海里は問いかける。

陸は様々な世界で人を助ける為に平気で無茶をする。海里を助ける為にコロシアムに乗り込み剣闘士や国の兵士戦ったり、空を助ける為に火山が噴火している場所に向かったり。今回も強盗から人質を助ける為に戦ったり。

もし自分が陸と同じ力が使えるなら助ける事が出来ると思ったようだ。

 

「もし使えたとしても止めた方がいい」

「何で駄目なの!?」

 

「この腕輪を使うと不老になる」

 

「不老の何がいけないの? ずっと生きれるって事でしょう?」

 

「確かにそうだ。だけど大切な人たちが亡くなるのを何回も見ないといけない」

海里は陸の話しを聞きためらう。しかしためらいながらも陸に噛みつこうとするが陸は頷かない。

 

「ッ!? 私は……それでも貴方と!!」

 

「ありがとう気持ちだけ受け取るよ。海里この話は終わりだ」

陸は話を無理やり終わらせる。そしてしばらくの間沈黙し気まずいまま花火が終わったのであった。

 

 

 

話しを聞いていた理沙と栞は思った事を話す。

 

「私は誰かを助ける為なら無茶を平気でする陸を助けたいと思った」

 

「そうですねー私もライダーたちの世界を旅している時平気で無茶をする陸を助けたいと思ってました!」

 

「俺はあの時海里に辛い思いをしてほしくなかった。 俺は人を何百年何千年も見てきた。笑い、泣き、喜びそして成長していく姿も。最後には大切な人が亡くなる所も」

 

「ふーんその気持ちは分かる様な感じがするよ。でも悲しい事があったとしてもそれでも僕は大切な人を守れる力がほしいかな」

 

「私も!」

二人は例え辛い事があったとしても守れる力がほしいみたいだ。

 

「じゃあ話しを戻すわね!」

 

「花火が終わった後俺たちはホテルに戻った」

話は戻り花火が終わった後……陸たちはホテルに戻り部屋に行き眠る。

そして次の日

 

「海里元気ないけどどうしたの?」

空が心配し声をかける。

すると海里は何かを決意して陸に話しかける。

 

「よーし! 陸少し良い?」

 

「ああ」

 

「場所移動するわよ!」

 

「分かった」

 

「陸! 海里! 何処に行くんですか!?」

 

「ごめん。空、天晴。少し待っててくれ」

陸と海里は場所を移動し昨日の花火を見た場所に来たのであった。

 

 

「昨日の話しなんだけど」

 

「ああ」

 

「私やっぱり腕輪を使いたい!」

 

「何度も言うけどあの腕輪を使ったらずっと大切な人の死を見ないといけない」

 

「私はそれでも貴方を守りたい! 貴方を守る為ならママの死だって! 大切な人の死だって乗り越えて見せる! もし貴方が腕輪を渡さないなら奪い取るからね!」

海里は陸に自分の決意を言う。

 

(俺はあの何もない世界でずっと人を見てきた。人は喜び、怒り、哀しみ、楽しむ。そして最後には死んで行く。

そして人を知る為に俺は旅をして大切な人たちを見つけたいってその為に旅に出た。

海里や空たちが仲間になって嬉しかった。

でも俺は海里たちとは違うだからずっと一人だと思ってた……だけど俺にも大切な友達が出来たんだな)

 

「盗まれるのは困る。あの腕輪俺にとって大切な物だから」

海里は黙って陸の話しを聞く。

 

「だから腕輪を海里に預ける。使うか使わないのかは海里に任せる」

陸は金色の腕輪を海里に渡す。

 

「陸」

 

「もし使うのなら……ずっと一緒にいてほしい!」

 

「えっ? ……ごめんもう一回言ってほしいんだけど」

 

「ああ。使うのならずっと一緒にいてほしい」

 

「ええっ!? それって私にプロポーズ!?」

 

「プロポーズ?」

 

「だって//ずっと私と一緒にいてほしいんでしょ!?」

 

「ああ。友達として一緒にいてほしいな」

 

「……そう言う事ね……陸の馬鹿!!」

パッチん!っとビンタをして不機嫌そうに海里は立ち去る。

やはり陸は鈍くプロポーズの意味を知らず海里の気持ちが分からない様だ。

 

「陸!!」

陸は振り返ると戻って来ていた海里が陸を呼ぶ。

 

「私の事を考えてくれてありがとう! でもね、貴方を守れるなら私は迷わないわ!」

海里は迷わず金色の腕輪を使う。

そして力を使った事で後に守護者全員が着ている白色のフード付きのコートを羽織っていた。

好きな人とずっと一緒にいれると言われる伝説を海里は再現するドラスと戦い陸が亡くなるまでは……

 

「陸」

 

「陸君」

 

「それはないわよ!」

 

「それはないよ!」

二人は陸の鈍感さに呆れる。

しかし陸は首を傾げ分かってなさそうだった。

 

「大切な人を守るための決意か〜 海里ちゃんかっこいいな〜僕も海里ちゃんみたいな人になりたいよ!」

 

「栞ならなれるわよ。貴方は昔の私に似ているから」

 

「私も海里さんみたいに迷わずに力を使える人になりたいです!」

 

「貴方だってなれるわ。何たって私の子孫で弟子だもの!」

 

そして話は戻る。二人がホテルに戻ると龍が陸を訪ねてくる。

 

「俺も陸の旅に着いて行く!」

 

「何で着いて来るんだ?」

 

「強盗との戦いを見てお前の記事を書きたいって思ったんだ! だからお前の旅に着いて行くって決めたんだ!」

 

「そうか分かった。これからよろしく龍」

 

「これからよろしくな! 陸!」

陸と龍は握手をする。こうして龍が仲間に加わる。

陸たちは仲間が増えた事によって活動拠点が必要だと思う。

陸は金色の腕輪を使うと目の前に巨大な家が創られる。

 

「お前何でもありかよ!」

 

「陸こんな大きい家どうやって世界を移動させるの?」

 

「これだ」

陸は何も描かれてない絵を見せる。

「この絵何ですか?」

 

「世界を移動させる事が出来る絵だ」

 

「へえー これで移動出来るんだね〜」

陸が見せた絵は世界を移動させる事が出来る絵だ。

後に陸の家に飾られライダーの世界を移動する時に使っていた絵だ。

陸たちは世界を去り次の世界に向かう。後にこの世界は龍の世界と呼ばれる。

 

 

「こうやって龍は俺たちの仲間になったんだ」

陸の過去の話しが終わるとピンポンっとチャイムが鳴り陸が玄関を開けると今回の話しに出てきた守護者がドアの前に立っていた。

 

 

「やっぱり貴方ね」

 

「久しぶりだな陸! 」

龍であった。

 

「久しぶり龍」

 

「海里も元気そうだな!」

 

「ええ! 龍も相変わらず元気ね」

三人は挨拶を済ませる。

 

「龍さんが撮った写真と記事見せて下さい!」

 

「いいぜ! 見てくれよ!」

龍は銀色のオーロラからケースを取り出し中には龍が今まで撮った写真や書いた記事があり二人に見せる。

 

「わぁ!! 海里ちゃんたちの写真や陸君の写真がいっぱいある!」

(めちゃくちゃかっこいい//将来が楽しみだよ♪)

 

「本当に電王の世界で見た年齢なのね」

(凄くかっこいい// 大人になったらこんなにかっこよくなるのね!)

 

話しでは聞いていた陸の二十歳の年齢の姿で二人は頰を紅く染めていた。

 

「ねえ! この写真ちょうだい!」

 

「ずるいわよ! 私にも下さい!」

 

「えっ? ああ。いいぞ……そうだなー条件がある」

 

「条件? なんですか?」

 

「どっちかが俺と手合わせして勝てたらやるよ! 」

 

「分かったよ!」

 

「分かりました!」

 

「でも負けたら海里と陸二人で何処かに遊びに行ってもらうぜ!」

 

「えっ!?」

 

「そんなの駄目だよ〜」

 

「じゃあ写真は渡せないな!」

 

「どうする理沙ちゃん?」

 

「写真をゲットするには戦うしかないわよね」

 

「うんそうだね! 分かったその勝負引き受けるよ!」

 

「ああ! 分かった! どっちが戦うんだ? 」

 

「僕が戦ってもいい?」

 

「私は前に戦ったし、それに栞の方が強いから任せるわ」

 

「うん!僕に任せてよ! ということで僕がキミと戦うよ♪」

 

理沙たちは写真を貰うために手合わせを受け今回の戦いは栞が戦う事になった。

 

「龍ありがとう!」

 

「どういたしまして。だけど勝てるか分からないぞ」

 

「そうね」

 

「おいおい否定してくれないのかよ!」

 

「栞強いから。それに龍はどうせガーディアンフォームにならないんでしょう?」

 

「ああ!正々堂々戦いたいからなぁー 栞が守護者でガーディアンフォームに変身出来たら別だけど」

龍は正々堂々戦う為に守護者の力、ガーディアンフォームを使わない様だ。

 

 

 

 

何処かの世界の川辺・・・

 

陸たちは場所を移動する。

 

「陸から見てこの戦いはどっちが勝つと思う?」

 

「栞が勝つと思う」

 

「根拠は?」

 

「もし同じ条件で俺と戦ったら栞の方が強い。栞は戦いの天才だ」

 

陸から見てもこの戦いは栞の勝利すると思っているようだ。

 

<<2.81.スタディバイ>>

二人の準幅が整うと栞はツヴァイフォンに変身コードを入力し龍は川に向けデッキをかざすと腰にVバックルが装着された。

 

「変身!」

 

「変身!」

 

<<コピー>>

二人は変身と叫び、栞はツヴァイドドライバーにツヴァイフォンを装填し、龍は装備されたVバックルに龍騎のデッキを装填した。

栞は帝王のベルトの一つ海のベルトで変身した仮面ライダーツヴァイに変身し龍は人を守る為にライダーたちの争いを止める為に最後まで戦った戦士仮面ライダー龍騎に変身した。

 

「じゃあ俺から行くぞ!」

 

<<ソードベント、ガードベント、ストライクベント>>

三枚のアドベントカードを装填し全ての武器を装備するとドラグセイバーでツヴァイに斬りかかる。

 

「へへん!お返しだよ!」

しかし簡単にツヴァイランサーを使い防ぎ、逆に突き刺そうとする。

すると龍騎は川に飛び込み鏡の世界ミラーワールドに入り攻撃を避ける。

龍騎たちの世界のライダーだけが入れるとされる能力を上手く使い攻撃を避けたのだった。

 

「あっ!? ずるい!!」

 

「どうだ? 見切れるか?」

龍騎はミラーワールドから飛び出ては入り 入っては飛び込む。ツヴァイをほんろうして隙ができると攻撃する。

 

「くっ!」

 

ツヴァイは受け止めながら耐えていた。

 

 

戦いを観ていた陸たちは話す。

「ディゴッドやディフェンドならミラーワールドの中に入って戦えるけど、ツヴァイは入れないから不利ね」

 

「そうだな確かに不利だ。でも栞なら何とかするはずだ」

陸の言葉通りツヴァイは何かを狙っていた。

 

「守ってばかりじゃ勝てないぞ!」

 

ドラグセイバーでツヴァイに斬りかかる。

 

「今だよ!!」

するとツヴァイは動きを読んだのか攻撃を防ぎ直ぐにツヴァイランサーで突き刺す。

龍騎は慌ててミラーワールドに飛び込み回避した。

しかしドラグセイバーは弾かれて落としてしまう。

 

「確かに僕は鏡の中には入れないよ。でもこれならどう? ツヴァイシュート!!」

 

ツヴァイは龍騎が落としたドラグセイバーを持つと川に向け勢い良く投げる。

ドラグセイバーは川の中に沈むだけだと思われたがミラーモンスターであるドラグレッダーの"身体の一部を武器"にしたドラグセイバーなのでミラーワールドの中に入って行く。

栞はその事を知らないはずだが本能的に分かった様だ。

そしてミラーワールドの中では安全だと思い油断していた龍騎へと一直線に飛んでいく。

 

ガキッン!!

 

「危ねえ! 盾があったから助かった」

 

「ちぇー! もう少しだったんだけどな〜」

 

龍騎は両肩に装備されていたドラグシールドを使い間一髪防いだ。

外から様子を見ていたツヴァイは悔しがる。

 

「めちゃくちゃだわ!」

 

「あははは! あんな戦い方があるなんて面白い!」

 

「流石だ。栞らしいよ」

理沙は呆れ海里は腹を抱えて笑い陸は関心していた。

龍騎は直ぐにミラーワールドから抜け出しツヴァイに向き合った。

 

「ミラーワールドも安全じゃないんだな! じゃあ小手先だけじゃなくて男らしく正々堂々ぶつかろうぜ!」

 

「うん♪ そっちの方がシンプルでいいよねー でも一つ修正させてもらうよ! 僕女の子だよ!?」

 

「ごめんごめん! じゃあ男と女正々堂々戦おうぜ!」

 

「うん! それならいいかな♪ 行くよ!」

二人は話しが終わると戦闘を再開する。

 

「はぁぁ!!」

 

「効かないよ!」

ドラグクローから放たれた炎をツヴァイはツヴァイランサーで防ぐ。

すぐにドラグセイバーで斬りかかる。

 

「まだまだ!! はぁぁ!!」

 

「えいやー!!」

ツヴァイはドラグセイバーを受け止め逆に攻撃して龍騎は吹き飛んだ。龍騎は直ぐに起き上がる。

 

 

「聞いていた通りやるなー 次はこいつだ!」

デッキからサバイブ烈火を取り出し持つと辺りは炎に包まれる。更にドラグバイザーは進化し龍召機甲ドラグバイザーツバイへと進化した。

 

<<サバイブ>>

ドラグバイザーツバイにサバイブ烈火を装填すると最終形態、龍騎サバイブに変身した。

 

「行くぞ!」

 

<<ソードベント>>

 

「はぁ!!」

ドラグバイザーツバイから刃が飛び出る。そして二人は武器ぶつけ合う。

 

「熱い炎をおみまいしてやる!」

龍騎はカードを装填した。

 

<<シュートベント>>

 

ドラグランザーが現れドラゴンブレスを放つ。

ツヴァイはツヴァイランサーを盾にして防ぎ龍騎に問いかける。

 

「ねえ? 知ってる?」

 

「何がだよ?」

 

「僕、学校の友だちとゲームをしたんだ! でね、そのゲームのみず対ほのおの相性を知ってる?」

ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填し水色のビームの槍になり自在に伸ばし龍騎の身体に巻きつける。

 

「効果は抜群だ!」

あの国民的ゲームの相性を答え巻きつけていた龍騎を放り投げる。

 

「そういえば前に栞の友だちが家に遊びに来ていたわよね」

 

「そうだな。だけど何でか分からないけど俺のモンスターを交換してほしいってしつこく言われたな」

 

「そうね。何でかしら?」(理由は分かってるけどね。陸が育てたモンスターが欲しいのと陸と話すきっかけが欲しかったのよね)

栞の友だちが何故陸に交換を頼むのか鈍感な陸は気づかなかったが、理沙は気づいていた様だ。

 

「いてて。でもまだまだいけるぞ!」

 

「今度は僕の番だね! 行くよ〜 変身!」

 

<<2.0.0アクセル>>

ツヴァイフォンにコードを入力しツヴァイアクセルフォームに変身する。

変身が完了すると、元から速かったスピードが更に上がり、ぐんと反動のついた様な加速とともに周りが止まって見える。

 

「アクセルフォームか! だったらこっちもアクセルだ!」

 

<<ストレンジベント>>

龍騎はストレンジベントを装填する。すると装填されたカードはアクセルベントのカードに変わりそのまま装填した。

 

<<アクセルベント>>

龍騎もアクセルベントの効果で超スピードで動きツヴァイと互角の速さで拳をぶつけ合う。

 

「まだまだ行くよ!」

 

「行くぞ!!はぉぁ!!」

 

<<3>>

二人の超スピードの拳のぶつけ合いは激しく凄まじかった。

 

<<2>>

時間が刻々と迫る。

 

<<1>>

そして最期の時間になるまで激しくぶつかり合い。

 

 

<<タイムアウト>>

制限時間の十秒が過ぎツヴァイアクセルフォームは通常形態に戻り、龍騎サバイブもタイミングよく元の速さに戻った。

 

「本気で行くぞ!!」

龍騎は決着を付ける為に通常形態に戻り、デッキからさっき使ったカードサバイブ烈火と新たにサバイブ疾風のカードを抜き取る。

 

<<ユナイト>>

サバイブ烈火とサバイブ疾風のカードを重ねる様に持つと一枚のカードに変わる。

炎と風が吹き荒れそして召喚機に装填した。

すると龍騎は最強形態、龍騎ユナイトに変身する。

 

「その姿は?確か前に見た龍騎の最強形態だよね……」

 

「ああ!サバイブ同士を融合させた形態だ!

じゃあ行くぞ!」

 

「うん!行くよ!」

<<1.0.3 シングルモード>>

 

ツヴァイは実力を確かめる為にドライバーからツヴァイフォンを抜きコードを入力しシングルモードにして銃撃する。

 

「守るならこのカードだ!」

<<ガードベント>>

烈火の力をイメージさせる赤色の盾が装備され攻撃を防ぐと炎を追加して相手に跳ね返る。

 

「はぁぁ!」

ツヴァイは跳ね返ってきた攻撃を冷静に狙撃して粉砕する。

 

「次はこれだ!!」

 

<<ストライクベント>>

カードを装填しトリガーを引くとウイングドラグバイザーツバイから炎と風の弾が放たれる。

 

<<1.0.6>>

ツヴァイフォンにコードを入力し三連射型のバーストモードに変え粉砕した。

 

「これで終わりだ!!」

 

<<ファイナルベント>>

風火龍ドラグランザーツバイが現れ、龍騎は空中に飛び上がりドラグランザーツバイが龍騎に向け炎と風のドラゴンブレスを吐き、龍騎はツヴァイに炎の竜巻をまとったキック、必殺技ドラゴンファイヤーストームを放つ。

 

「僕の新しい技で決める!」

迫り来る必殺技を前にツヴァイはエネルギーを右足に溜める。

通常よりも強大なエネルギーがツヴァイポインターに集まり強化された必殺技、特大スカイブルースマッシュを放つ。

 

「特大スカイブルースマッシュ!」

 

「ハァァァ!!!」

二人の必殺キック同士がぶつかり合う。余りの威力に近くにあった川の水は吹き飛び衝撃波が遠くから観戦していた陸たちの所まで届く。

 

「この勝負僕が勝つよ!」

 

「いや! 俺が勝つ!」

 

 

「この勝負勝つのは僕(俺)だ!」

二人の気持ちがぶつかりエネルギーは限界までぶつかり合いそして……

ドッカン!!

遂に爆発した。

煙が晴れると戦場に立っていたのはツヴァイであった。

「やったあー!! 勝ったよ!!」

 

「お疲れ様栞」

栞はVサインをして喜びを表すようにはしゃぎ理沙が駆け寄る。近くには変身が解け倒れている龍がいたのであった。

こうして龍騎との戦いはツヴァイの勝利で終わったのであった。

 

時間が過ぎ……

「じゃあ俺はそろそろ戻るよ!」

 

「またな龍」

 

「またな陸! また守護者の世界に遊びに来てくれよ!」

 

「ああ。また遊びに行くよ」

 

「私ももう少ししたら戻るわ」

 

「分かった!」

三人は挨拶を済ませる。

 

「理沙。また本が完成したら見せてくれよ!」

 

「はい! 分かりました!」

 

「栞! 陸の事任せたぞ!」

 

「うん! 陸君の事僕に任せてよ♪」

龍は銀色のオーロラを使い守護者の世界に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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五話 兄貴と奴隷商人

 

理沙と栞は守護者の物語を聞く為に陸の部屋に行く。

 

「陸、また守護者の物語を聞きたいんだけど」

 

「分かった」

 

「今度はどんなお話なの?」

 

「次の話は俺たち守護者の兄貴分の話だ」

 

「兄貴分? あの人の話ね!」

 

「守護者の兄貴分って事は陸も頼りにしていたのかしら?」

 

「ああ。俺も頼りにしていた」

 

「へえー陸君が頼りにする守護者か。なんだか凄そうな人だね」

 

陸は五人目に仲間となりそして守護者たちからは兄として頼られ慕われている人の物語を語る。……

 

 

???の世界…

陸たちは次の世界に着く。

???の世界に陸たちが新しく拠点にしている家が現れるのであった。

 

「次の世界に着いたのか?」

 

「ああ次の世界に着いた。ここは龍がいた世界じゃない」

 

「へえ! 早くこの世界を探索して取材したいぜ!」

龍は初めての世界でワクワクしている様子だ。

 

「さてじゃあ町に行きましょうか」

 

「そうだな。フォックス留守番頼んでもいいか?」

 

「コンッ!」

フォックスは家で留守番をし陸たちは家を出て近くの町に行く。

 

「陸俺たちは家に必要そうな物買ってくるよ」

 

「また後で会いましょう」

 

「分かった。任せる」

空と翔と別れる。

 

「お兄ちゃんどこにいるの!?」

三人が街を探索していると迷子の子供がいた。気づいた陸はすぐに話しかける。

 

「大丈夫か?」

 

「うん」

 

「えっと……迷子なの?」

遅れてやってきた海里が質問した。

 

「お兄ちゃんとはぐれちゃったの!」

 

「そうか。じゃあ俺たちと探そうぜ! きっとお兄さんもキミの事探していると思うから」

 

「ありがとう! かっこいいお兄ちゃんに可愛いお姉ちゃんにお馬鹿なお兄ちゃん!」

 

「ああ」

 

「うん!」

 

「ああ! って俺馬鹿じゃないぞ!」

陸と海里は頷き、龍は頷きかけるが反論する。

子供が元気になり陸たちは兄を探しに行く。

そしてしばらく探すと子供の保護者と思われる男が見つかる。

 

「こら! 凄く探したんだぞ!」

 

「ごめんなさい」

 

「でも良かったお前が無事で。ところでお前たちは?」

 

「このお兄ちゃんたちが連れて来てくれたの!」

 

「すまない礼が遅れた。妹を連れて来てくれて助かった 」

 

「再会出来て良かった」

 

「そう言ってもらえると助かる。俺は武よろしくな」

 

「俺は陸よろしく」

 

「私は海里! よろしくね!」

 

「俺は龍! よろしくな!」

自己紹介が終わる。

女の子が探していた兄の名前は武。二十歳の青年で後に守護者の一人となり海里たち守護者の中では最年長そして兄貴分として頼られる男である。

 

 

「陸たちに妹を連れてきてくれたお礼がしたい。よかったら俺たちが暮らす所に来ないか?」

陸は二人の顔を見ると賛成の様に二人とも頷く。

 

「お邪魔させてもらうよ」

陸たちは武が住む場所に着くが家では無く施設であった

 

「武お兄ちゃん!お帰り!」

 

「ただいまみんな」

施設に入ると沢山の子供たちが武を取り囲む。

 

「わぁ! お姉ちゃんたちお客さん!?」

 

「きゃぁー! 少し落ち着いて!」

 

「お兄ちゃん! 遊ぼうよ!」

 

「ちょっ! 落ち着けって」

 

子供たちは海里と龍の袖を引っ張り連れて行く。

 

「ごめんなお客さんって珍しいから弟と妹たちもはしゃいでいるんだ」

 

「大丈夫だ。 二人とも面倒見が良いから任せといてくれ」

さっきまで慌てていた二人は落ち着いたのか子供たちと楽しく遊びその姿を陸と武は微笑ましく見守っている。

 

「陸少し買い物に付き合ってもらってもいいか?」

 

「ああ」

 

 

武が先程買えなかった食材を陸と武は買いに行く。

 

「これで買い物は終わりだな。陸、付き合ってくれて助かった」

 

「ああ」

 

 

「俺たちは施設で住んでいるんだ。陸も最近まで戦争があった事は知っているだろ?」

 

「戦争?」

 

「知らないのか? 分かった説明するよ」

武から数年前に大きな戦争があった事を聞く。

「 俺の両親は戦争の所為で死んだ……そして俺は一人になった」

 

「武……」

 

 

「でも大丈夫だ今は一人じゃない。血は繋がってないが……それでも俺の大切な弟と妹たちがいるから」

 

「大切なんだな?」

 

「ああ! でも戦争は大切なひとを奪う。俺は戦う事はいけない事だと思う」

 

「武それは」

 

武が話し陸が何かを伝えようとすると銃声が施設の方から聞こえた。

 

「みんな!!」

 

「海里、龍」

武と陸は急いで施設に向かう。

二人が着くとボロボロで倒れている龍と何とか気力だけで立っている海里がいた。

しかし子供たちの姿は見えなかった。

 

「ごめん陸、あの子たちを……守れなかった」

 

「大丈夫。後は俺に任せてくれ」

 

「子供たちの事お願い」

海里は倒れてしまうが陸が支える。

 

「お疲れ様。後は任せてくれ」

陸は手を前に向け金色の腕輪を使い金色の光を海里たちに当てる。ボロボロだった傷がふさがりスヤスヤと海里と龍は眠る。

 

「何で子供たちをさらった!?」

 

「俺たちは奴隷商人。餓鬼どもは奴隷として売る」

 

「ふざけるな! あの子たちは」

 

しかし武の言葉を聞かず敵は武器を振り上げる。

 

(ここまでか……)

 

武が目をふさぐと陸が攻撃を受け止めていた。

 

「陸!?」

 

「武……さっき言っていたな? 戦う事はいけないって?」

 

「あっああ!」

 

「でも俺はそうは思わない」

 

「何でだ!? 戦争が! 戦いが俺の両親を奪った! あの戦争が弟たちの両親を奪ったんだぞ!? それでもお前は戦争が! 戦う事が正しいと言えるのか!?」

武は今まで抑えていた感情のタグが外れた様に怒鳴る。

 

「たしかに戦争や戦う事が正しいとは言えない」

 

「だったら!?」

 

「さっき戦っていた海里と龍みたいに戦う事で誰かを守れる事もあるんじゃないのか?」

 

(……!?)

 

「少なくとも俺は仲間を守る為に戦う。武、お前はどうしたい?」

 

「俺は……」

 

「見てほしいお前の弟たちの助けを呼ぶ姿を」

 

陸の腕輪が金色に輝き力を使いさっきの戦いの様子を目の前に映像を見せる様に映す。

 

 

 

陸たちが来る少し前の出来事……

 

「陸たち遅いわね」

 

「そうだな」

 

「お兄ちゃん! お姉ちゃん! 遊ぼうよ!」

 

「そうね! 遊びましょうか!」

 

「おう! 遊ぼうぜ!」

休憩か終わり遊びを再開しようとすると……

 

「手を上げろ!!」

突然武装した集団が施設の中に入り海里たちに怒鳴る。

 

「何貴方たちは!?」

 

「俺たちは奴隷商人だ。そこの餓鬼たちは俺たちが預かる」

 

「ふざけるな! そんなことさせるか!!」

龍が怒鳴ると足元に銃を発砲する。

 

「これは警告だ。大人しくしていろ!」

 

「勝手な事言わないで! この子たちは絶対に渡さない!」

 

「女に何が出来る? まあいい見せしめだ……死ね!!」

 

「海里!!」

海里に向け銃弾が迫る。

しかし海里に当たった銃弾は弾かれる。

 

「海里……その力は?……」

 

「私がこの子たちを守る」

腕輪が金色に光り海里の服装は変わる。真っ白のパーカーを羽織っている。

 

「行け! お前たち!!」

海里に銃弾を放つがまたもや銃弾は弾かれる。

 

「はぁぁ!!」

拳に金色のエネルギーをまといながら気合いをいれ敵を殴り敵は吹き飛ぶ。

 

「化け物!」

 

「失礼ね。私は普通の女の子よ」

そう言いながらも敵を気絶させていく。しかし時間としては二、三分経っただろうか?

海里からは疲れ切った表情がうかがえる。

 

「はぁ、はぁ」(凄い力少し力を使っただけで疲れる。陸はこんな力を平気で使っていたの!)

 

海里は初めて金色の腕輪を使い強大な力を感じた。また今の自分では使いこなす事は出来ないと思い陸がこの力を当たり前の様に使っている事に驚く。

 

「海里! 危ない!!」

敵が海里を後ろから殴りかかり龍が攻撃を庇う

 

「龍!?」

 

「何処見ている!」

 

(……!?)

敵は海里に銃弾を放つ。

さっきまで弾かれていた銃弾が力の限界なのか銃弾を受けてしまい命中した部位からは血が流れる。

そして元から着ていた服装に戻る。

 

「その子たちを連れて行かないで!!」

 

「武お兄ちゃん! 助けて!!」

 

「たけ兄!!」

敵は子供たちを連れて行き陸たちが辿り着く。

 

 

「ごめん俺駄目な兄ちゃんだ……陸頼みがある……俺の弟と妹を助ける手伝いをしてほしい」

 

「当たり前だ」

 

「俺を無視するな!!」

 

「邪魔だ」

腹を殴り気絶させる。

 

「手がかりはあるのか?」

 

「……無い」

 

「分かった。子供たちの匂いがする物はあるか?」

 

「ああ」

 

「フォックス頼む」

陸は銀色のオーロラを使い家で待っているフォックスを呼び出し子供たちの匂いを嗅がせ場所を探させる。

 

「場所分かるか?」

 

「コンっ!」

 

フォックスは鳴き声を上げ分かった事を伝えた。

 

「ありがとう。行くぞ」

 

「ああ」

 

「コンっ!」

 

二人はフォックスの力を借りアジトに乗り込む。

 

アジト・・・

陸たちはアジトに着くしかし頑丈そうな扉があり二人の行く手をふさぐ。

 

「鍵がかかっているのか」

 

「大丈夫だ」

陸はポケットから鍵を出しドアを開ける。

 

「陸、何で鍵持っているんだ?」

 

「海里が戦っていた敵から鍵を奪ってくれてたみたいだ」

海里は戦っている途中に敵から鍵を奪い倒れる直前に陸へと鍵を渡していた。二人は扉を開けアジトの中に進む。

 

 

「弟と妹を返せ!」

 

「お前は施設の子供か? アジトに乗り込むとはいい度胸だな。お前たちやれ!」

陸たちの目の前には二十人くらいの団員がいた。そして陸たちに襲いかかる。

 

「武。お前はこいつたちのボスを倒して弟と妹たちを救え」

 

「良いのか?」

 

「ああ。ここは任せてくれ」

 

「ありがとう」

 

陸とフォックスは一緒に敵たちを足止めし武はその間に急いで走りボスがいる部屋に向かう。

 

陸サイド

 

「フォックス! 殺すな!」

海里の世界で戦った四足歩行の怪人の姿に戻ったフォックスは敵を噛み殺そうとするが陸が止める。

 

「フォックスも怒っているんだな」

陸の言う通りフォックスからは激しい怒りを感じる。懐いていた海里を傷つけられ、仲間である龍を傷つけられた事で激しく怒っていた。

 

「その化け物は倒せない!! こいつからだ!!」

フォックスを倒せないと思った団員は弱そうだと判断した陸に向け銃弾を放つ。

しかしその判断は甘く簡単にライドセイバーで弾を防がれる。

 

「降伏するなら早くした方がいい」

 

「ふざけるな! 俺たちに降伏の二文字は無い! 何!?」

陸は叫んだ敵に目で捉えられないスピードで近づきライドセイバーを首元に当てる。

 

「大切な仲間を傷つけられて俺も怒っている。殺しはしないが……痛い目にあってもらう」

陸がそう言うとしばらく敵の悲鳴が響き渡り団員たちは完全敗北し地面に倒れるのであった。

 

 

 

武サイド・・・

武は奥の部屋に着き敵のボスと対面していた。目の前には捕らえられた弟たちと妹たちがいる。

 

「武兄ちゃん!」

 

「助けて!」

 

「心配するなすぐに助けるからな! お前!弟たちを解放しろ!」

 

「嫌だね! 子供は高く売れ金になる」

 

「話し合いじゃ解決出来ないのか?」

 

「死ね!」

 

(陸、守るべき戦い……今なんだな)

ナイフを突き刺そうとするが手首を受け止めナイフを落とさせる。

 

「邪魔をするな!!」

 

「はぁぁ!!!!」

拳を振り上げボスと殴り合う。

しかし武は倒れてしまう。ボスはトドメを刺そうと落ちていたナイフを拾い武を刺す。

「たけ兄!!」

 

「大丈夫絶対に助けるから」

苦痛の表情をするが武は怯まずにボスを殴りつける。

 

「弟たちは俺が絶対に守る!!」

何度倒されようと武は立ち上がる。

大切な弟分と妹分を助ける為に。

そして遂にボスは倒れる。

 

「よかった弟たちを守れて」

敵を倒したが疲労の所為で倒れてしまう。武の周りには守り抜いた弟たちと妹たちが心配して集まっている。

陸とフォックスも追いつき駆け寄る。

「お疲れ」

陸は腕輪の力を使いナイフが刺さった箇所を止血する。そして全てが終わった頃国の兵が着き

陸たちが倒した奴隷商人たちを捕らえ連行していく。

こうして陸と武の戦いは終わった。

 

 

 

 

***

夜も遅く陸たちは武たちが住む施設に泊まる。

そして一日が過ぎる。

 

「おはよう」

 

「おはよう。陸少し話しがあるんだが今いいか?」

 

「大丈夫だ」

 

「俺、弟たちを守れる様な男になる為に陸の旅に着いて行こうと思う」

 

「弟たちには話したのか?」

 

「話したよ。大泣きされた。でも必要な事だ。あの子たちを守れる様な男になるには」

 

「分かった。これからよろしく」

 

「ああ。これからよろしく」

二人は握手する。施設を出ようとすると弟と妹たちが集まり武に声援を送る。

 

「たけ兄! いつでも帰って来てくれよ!」

 

「怪我に気をつけてね!」

 

「ああ! 絶対に帰ってくる。またなみんな!」

陸たちは施設を後にしたのであった。

陸の家に着きそして次の世界に旅立つ。

武が住んでいた世界は後に武の世界と呼ばれる。

 

 

 

「こうやって武は仲間になった」

 

「守る為の戦いか。武君かっこいい人なんだね。でもその後の冒険でも戦う事に迷いはなかったのかな?」

 

「ああ。武はそれからも戦う事を悩みそれでも前に進んでいった。あいつは本当に強いよ」

栞は武の物語を聞き武の覚悟をカッコいいと思い陸は武を強いと評価する。

 

「あの腕輪そんなに疲れるんですか?」

 

「ええ! この金色の腕輪、守護者の腕輪には凄い力が宿っていたから使いこなすまで大変だったわね!」

海里は腕輪を見せ昔を思い出しながら話す。

 

「どうやって使いこなせる様になったんですか?」

 

「またその話しはするわね」

 

チャイムが鳴る

 

「私出てくるわね!」

理沙は玄関に行きドアを開ける。理沙と一緒に陸の部屋に入って来たのは今回の物語の主人公である武であった。

 

「やっぱり貴方ね」

 

「久しぶり陸、海里」

 

「久しぶりだな武」

 

「ええ! 久しぶりね!」

 

「ねえ 武君」

 

「どうした?」

 

「武君は旅立った後、弟や妹と会ったの?」

 

「会ったよ。陸たちの旅が終わった後俺は一旦自分の世界に帰って弟たちが成長するまでは一緒にいた」

 

「そうなんだ!武君と兄弟たちが会えて良かったよ♪ 」

 

「陸、少し手合わせしないか?」

 

「ああ手合わせしよう」

陸たちは誰もいない世界の川辺に移動する。

 

 

手合わせ

 

誰もいない世界の川辺・・・

陸と武は少し離れ理沙たちは遠くから観戦していた。

 

 

「変身!」

 

「変身!」

陸はディゴッドに、武は身体と心を鍛える事によって変身出来る鬼。仮面ライダー響鬼に変身する。

 

「和風ライダーには和風ライダーだ」

 

<<カメンライド・・・鎧武>>

カードを装填すると頭上に開いたクラックから大きな丸いオレンジが現れる。

ディゴッドと響鬼は拳をぶつけ合う。

そして頭上に現れていた大きなオレンジがディゴッドに装着される。

<<オレンジアームズ! 花道オンステージ!>>

ディゴッド・鎧武オレンジアームズに変身し武器は無双セイバーと大橙丸を装備していた。

 

 

 

 

「そのライダーは海里が守護している世界のライダーだな?」

 

「ああ。オーズ以降の新しい力だ」

陸が守護者としての力を取り戻した事でオーズ以降のこれから誕生するであろうライダーたちの力を全て使える様になったようだ。

 

 

遠くで見学している理沙たちは陸がカメンライドして変身したライダーについて話す。

 

「海里さん、私たちが旅をした時には見なかったんですけど陸が変身した鎧のライダーは?」

 

「あのライダーは陸たちに旅をしてもらったダブルとオーズたちが活躍する平成二期の世界に新しく誕生したライダーの一人、仮面ライダー鎧武」

 

「そんなライダーがいたんですね! 他にはどんなライダーがいるんですか?」

 

「えーっと宇宙飛行士のライダーだったり、魔法を使うライダーだったり、車に乗るライダーだったり、お化けのライダーだったり、ゲームで戦うライダーよ!」

 

「へぇー!結構色んなライダーがいるんだね♪戦ってみたいなぁー!」

理沙は旅をした時には見なかったライダーなので海里に質問し海里は答える。

栞は見たことないライダーと戦う事を想像しワクワクしているようだ。

 

戦いの場に話は戻る。

陸はバックルにカードを装填していた。

 

<<アタックライド・・・ココカラハオレノステージダ!>>

 

「ここからは俺のステージだ!」

 

「行くぞ陸!」

響鬼は装備していた二本の赤いバチ音撃棒烈火を使い、音撃棒の先に炎のエネルギーを貯め斬りかかり

ディゴッドは無双セイバーと大橙丸の二刀流で受け止める。

二人は距離を空け攻撃するようだ。

 

「はぁ!!」

 

「はぁあぁ!!」

 

音撃棒を振り炎の弾をディゴッドに向け放つ。

迫り来る焔の弾を無双セイバーで銃撃をし粉砕する。しかし無双セイバーに弾を装填する前に次の攻撃が来てしまい防げず攻撃を受けてしまう。

 

(遠距離じゃ不利だな)「これならどうだ。変身!」

遠距離では不利だとディゴッドは考えバックルにカードを装填した。

 

<<フォームライド・・・鎧武ジンバーレモン>>

<<ミックス! オレンジアームズ! 花道・オンステージ! ジンバーレモン! ハハーッ!>>

またもやクラックが開きオレンジとレモンがミックスされディゴッドに装着されるそしてディゴッド・鎧武ジンバーレモンアームズに変身した。

武器は弓形の武器ソニックアローを装備する。

 

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!!」

ディゴッドはエネルギーで出来た弓矢を、響鬼は音撃棒から炎の弾を放つ。

弓矢と炎弾が打ち消しあう。

 

<<アタックライド・・・ソニックボレー>>

ディゴッドは必殺技を発動させる為にカードを装填した。

 

「ソニックボレー!」

自分と相手の間にオレンジとレモンのエネルギーが出現しソニックアローから放たれた光矢が潜りながら響鬼に当たる。

 

「響鬼紅!」

響鬼は炎の気を最大限まで溜め中間形態である響鬼紅に変身する。

 

「響鬼紅か。こっちも変身!」

ディゴッドはバックルにカードを装填する。

 

<<フォームライド・・・鎧武カチドキ >>

<<カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!>>

ディゴッド・鎧武カチドキに変身した。火縄大橙DJ銃を装備する。

 

「勝手にカチドキを上げるな」

 

「俺が勝つから先にカチドキを上げとく」

 

「それはどうだろうな?」

二人は先ほどの様に遠距離の攻撃で攻める。しかしさっきとは違うのは中間形態になった事で威力が上がった炎の弾と炎の弾二つの力がぶつかり粉砕される。

 

「次はこれだ」

 

「そうだな。行くぞ」

ディゴッドは火縄大橙DJ銃と無双セイバーを合わせ大剣モードに変え、響鬼は音撃棒にエネルギーを溜め剣にする。

二人は激しく斬り合う。

 

<<アタックライド・・・火縄大橙無双斬>>

ディゴッドはバックルにカードを装填しカチドキロックシードの力を発動させる。

 

「輪切りにしてやる」

 

「くらえ!」

 

ディゴッドは火縄大橙DJ銃・大剣を振り下ろし炎の斬撃を2連撃放った。

響鬼は迫り来る炎の斬撃を音撃棒で防ぐ。

 

 

「陸! 本気で行くぞ!」

 

「ああ。来い」

 

 

「響鬼!装甲!」

アームドセイバーに響鬼装甲と叫び、発生された音波でディスクアニマルを鎧として扱う。

響鬼の最終形態、アームド響鬼に変身した。

 

「行くぞ陸!」

アームド響鬼はディゴッドに近づき拳を振り上げディゴッドは防ぐが最終形態の力は強く吹き飛ばされる。

 

「流石に強いな。こっちも最終形態だ。変身!」

ディゴッドはバックルにカードを装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・鎧武>>

様々フルーツの姿をしたアームズが響鬼に向かい当たる。

そしてディゴッド・カチドキアームズに配合され

ディゴッド・鎧武極アームズに変身する。

 

「行くぞ」

響鬼はアームドセイバーで斬りかかる。

 

<<アタックライド・・・アームズウエポン>>

 

<<メロンディフェンダー、ブドウ龍砲>>

 

ディゴッド・極はカードを装填し二つのアームズウエポンを呼び出す。

盾型のアームズウエポン、メロンディフェンダーを使い迫り来る響鬼の攻撃を防ぎ、銃型のアームズウエポン、ブドウ龍砲で撃ち後退させた。

 

「その形態は様々な武器を使えるんだな?」

 

「ああ。次はこれだ」

 

<<バナスピアー>>

槍型のアームズウエポン、バナスピアーを呼び出す。

 

「鬼神覚醒!!」

アームドセイバーから炎が燃え上がるそして振り下ろそうとするとディゴッドは響鬼の足元からヘルヘイムの植物を操り拘束する。

 

「こんな物!」

鬼火を使いヘルヘイムの植物を燃やす。しかし一瞬の隙が出来てしまう。

その隙を見逃すディゴッドではなく素早くカードを装填し必殺技の準備に入っていた。

 

「終わりだ」

バナスピアーを地面に突き刺しバナナ型のエネルギーが響鬼に向かって進んでいき響鬼に当たり爆発した。

 

「二人ともこっちきて」

海里は理沙と栞二人を呼び直ぐに目をふさぐ

 

「えっと海里さんどうしたんですか?」

 

「目を開けちゃ駄目よ」

 

「そういう事だね」

煙が晴れると変身が解け全裸で武が倒れていたのだ。

変身の際に衣服は燃えてしまい武が服を着ていない事に気づいた海里は素早く二人の目を隠し武が用意していた服を羽織わせる。

こうして武との戦いは陸の勝利で終わった。

 

「俺はそろそろ行くよ」

 

「ごめんねみんなに迷惑かけて」

 

「海里は充分頑張ってきた。だからゆっくり休んでくれ」

 

「うんありがとう! そうさせてもらうわ!」

 

「理沙、栞」

理沙と栞は武の話しを聞く。

 

「陸の事を頼む。陸は平気で誰かの為に無茶をするから支えてやってほしい」

 

「はい!任せてください!」

 

「うん!任せてよ♪」

 

「陸、またみんなでゆっくり話そう」

 

「ああ。またな」

 

「また会おう」

武は銀色のオーロラを出し守護者の世界に帰っていた。

こうして五人目の守護者の物語は終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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六話 盗賊と元スリの女の子

 

「今回の物語は盗賊だった守護者の話だ」

 

「盗賊の物語? あいつの事ね」

 

「あいつ? 海里さんがそんな事言うなんて嫌な人なんですか?」

 

「いいえ。根は良い人だと思うけど私とは合わないのよ」

理沙と栞は陸に視線を向けると陸は口を開き話す。

 

「海里と今回の物語に出てくる守護者は海里と仲が良くて一番相性が良いよ」

 

「ふーん海里ちゃんってツンデレなんだね! その人と付き合ったらいいのに!」

 

「栞、貴方私の気持ち分かってて言ってるでしょ?」

 

「えへへバレたか!」

 

「本当はどうなんですか?」

 

「陸が勝手に言ってるだけよ。まあ息が合うのは否定しないけど」

海里は渋々だが納得していた。

 

「俺たち守護者は任務の時二人で行動する相性が良いベストマッチな組み合わせがある」

 

「どういう組み合わせなの?」

 

「まずは俺と空と剣」

 

「その三人は最強のチームだったわね」

守護者のリーダーで一番強い陸。守護者最強と呼ばれる剣。その二人に引けを取らない空。

この三人がいれば敗北はないと守護者の皆は声を揃え言っていた。

 

「へえー!空君のお話しは聞いて戦う姿は見て強い事は知っているけど、守護者最強の剣君かー僕戦ってみたいなぁ♪」

 

「剣は強いよ。栞でも勝てるかどうか分からない」

 

「陸君が強いって言うって事はそんなに強いんだ! 余計に戦いたくなってきたよ~♪」

栞の身体全体から剣と戦いたいそう感じる様にワクワクしているのが伺える。

 

 

「次は海里と紅星」

 

「あんまり言いたくないけど紅星と私ならどんな物も盗めるわね」

元スリの女の子と元盗賊の男。守護者が必要な物はこの二人がいれば必ず敵から奪うと言われる。

 

「同族嫌悪って奴なんですね」

 

「それもあるけど、私とは性格が合わないのよね」

理沙は海里が紅星の事を苦手な理由を言うと海里は答える。

 

「次は龍と天晴」

 

「ちょっと危なっかしいけどこの二人は真っ直ぐね」

 

「次は武と昇」

 

「自身過剰だけど潜在能力が高い昇とみんなを支えてくれるお兄さんの武ね。この組み合わせはバランスがいいわね」

 

「昇が自信を持ってくれて良かったよ」

 

「たしかにその通りだけど……変わりすぎよ!」

 

「そんなに昇君は昔自分に自信持ってなかったの?」

 

「ええ。また昇の物語は陸が話すと思うけど自信を持って無かったわね。

たしか陸が自分の事を信じれないなら俺の言葉を信じてほしいって言ったのよね?」

 

「ああ。昇にはすごい才能を感じたし、それに自分を信じてほしかったから」

 

「陸君らしいね」(僕はそんな優しい陸君が大好きだよ//)

栞は頬を赤く染めながら心の中で言う。そして陸に抱きつく。

 

「どうした?」

 

「少しだけこうさせて!」

 

「ああ」

 

「はいはい次の人の組み合わせがあるから早く離れましょうね!」

 

「ええ!? もう少しだけ!」

 

「駄目! 抜け駆け禁止!」

理沙は抱きついていた栞を慣れた手つきで引き離す。

 

「最後の守護者たちの組み合わせを言いましょうか」

 

「そうだな次は進と奏」

 

「この二人は守護者たちの中では最年少だけど、どんな時も諦めない進に陸が亡くなった時サブリーダーになって私とみんなを支えてくれた奏二人共本当に頼りになるわ。

とくに二人は息がぴったりよ。流石兄弟よね!」

守護者の中では昇と同じで最年少組の二人だが段々と頼りにされ、陸が亡くなった後は奏が海里のサポートをするサブリーダーを務めていた。

 

「奏さんって私たちを旅に導いた人よね? 進さんと兄弟だったの!?」

 

「ああ。またこの話はするよ。じゃあ六人目の物語を話す」

 

「わーい! 早く聞かせて!」

 

「どんな物語なのかしら?」

栞はワクワクしているのが丸分かりだ。

理沙はメモ帳を持ち真剣な表情で聞く。

陸は話す六人目に仲間になった守護者の物語を。

 

 

???の世界・・・

陸たちは次の世界に着くとドアを開け家の外に出る。

 

「のどかな良い村だな」

 

「そうですね~」

空や翔が言うように周りは都会の様に建物は無く自然豊かな村であった。

 

「陸、今からどうする?」

 

「そうだな。村を探索しよう」

 

「そうね! 村をぶらぶらしましょう!」

 

「助けてくれ!!」

悲鳴の場所に着くとナイフを突きつけられお金を奪われようとしている。

 

「はっはっは! 助けは来ないぜ! 早く金目の物を寄越せ!」

 

「助けならある」

 

「痛い目みたくないなら邪魔するな!」

 

「そうはいかない」

 

「なら痛い目にあってもらうぜ!!」

拳を振り上げる。陸は簡単に受け止めた。

 

「何もんだお前!?」

 

「ただの旅人だ」

 

「邪魔をするな!!」

 

「そういう訳には行かない」

 

「なら死ね!!」

盗賊はナイフを突きつける。

 

バッシッ!

陸は簡単に受け止める。

 

「何!?」

 

「終わりだ」

拳を決め盗賊は倒れる。

 

「覚えてろ!」

仲間の盗賊が倒れた仲間に肩を貸して逃げて行く。

助けた村人は陸に話しかける。

「ありがとうございます」

 

「ああ」

 

「お礼がしたいのです。よろしければ家に来ください」

 

「礼は良い」

 

「そんな事言わずに!」

 

「分かった。お邪魔させてもらう」

 

村長は話す盗賊ウルフの事を

 

「よろしければ盗賊の狩猟をお願いしたいのですが」

 

「任せてくれ」

 

「陸、あんまり無茶しない方がいいんじゃない?」

 

「困っている人たちがいるから助けたいんだ」

陸は村長や村人たちの不安そうな顔を見ながら海里に答える。

 

「分かったわ。でも無茶しないでね」

 

「ああ大丈夫だ無茶はしない。ありがとう」

 

「ええ!」(陸は無茶をしないって言ったけど絶対に一人で解決しようとする……私が何とかしないと)

 

 

陸たちが村長と話している頃……

 

「でやられて帰って来たと?」

 

「すいませんお頭!」

 

「いや、気にするな。お前らの借りは俺が返してやる」

 

「お頭!!」

 

「白髪の男には連れたちがいたそうだな?」

 

「へい!」

 

「女の方を連れて来い」

 

「分かりやした!!」

 

 

「盗賊ウルフたちのアジトは分かるか?」

 

「すいません分かりません」

 

「陸、どうするんだ?」

 

「そうだな……龍」

 

「分かったぜ! 盗賊たちのアジトは俺が見つける!」

元ジャーナリストの龍はアジトを見つける為に飛び出して行く。

 

「陸俺たちはどうするの?」

 

「アジトの事は龍に任せて俺たちは待機しよう」

 

「ああ」

 

「うん」

 

「そうですね~ 俺じゃあ何か作ってきますよ!」

 

「頼む」

陸たちは待機する事にしたようだ

 

「海里どうした?」

 

「えっ!? 別に何でもないわ!」

陸は海里の様子が可笑しい事に気づき聞く。海里は何でもないと答える。

 

「陸、ごめんなさい少し村を散歩してくるわ」

 

「……分かった気をつけて」

 

「ええ! ありがとう!」

海里は家の外に出る。

 

 

「女が現れました!」

 

「捕まえろ!」

隠れていた盗賊たちは海里を攫う。

突然の事に海里は悲鳴を出せずに連れ攫われてしまう。

 

「お頭攫って来やしたぜ!」

 

「ああ。ご苦労」

 

「う!う!」

 

「声が出せねえよな? おい外してやれ」

 

「へい!」

口につけられていた紐を外す。

 

「貴方が盗賊の頭領ね!?」

 

「初めましてだな俺は紅星。盗賊ウルフの頭領だ」

 

「何で村を襲うの?」

 

「こいつらを食わすためだ」

紅星の周りには盗賊の一味たちが集まっていた。

 

「私もママと自分が生きる為に盗んでたわ」

 

「お前もか」

二人は話すとお互い似ている事を感じる。

 

「盗賊ウルフを解散出来ないの?」

 

「ああ出来ねえ! こいつらを食わす為だ」

 

「そう……なら仕方ないわね私が貴方たちを倒す」

 

「はっ! その状態のお前がどう倒すっていうんだ?」

 

「はは! けっさくだ!!」

紅星たちは馬鹿にする様に笑う。

海里は笑われた事を気にせずに金色の腕輪を使い真っ白な守護者の服装に変わる。

 

「服が変わっただと……?」

 

「こんな物」

簡単に縄を振り解きそして構える。

 

「お前わざと捕まりやがったな」

 

「ええ。大切な人が無茶をする前に貴方たちを捕まえる為にね」

 

「ふんお前の名前は?」

 

「私は海里ただの旅人よ」

 

「そうかよ……行けお前たち!」

 

「へい!」

 

「任せて下さいっすお頭!」

盗賊たちは海里を取り囲む。

 

「やばいわね……なんてね!」

金色の光を盗賊たちに当てる。そして全滅した。

 

「お前海里だったか……やるじゃねえか」

 

「まあね」

 

「今度は俺がやる」

 

紅星はダガーナイフを持ち切りつける。

 

「危ないわね!」

受け止め反撃しようとすると時間が過ぎる

 

「もう時間!?」

力を使い果たし元の服装に戻る。

 

「お前のその力もう限界みたいだな」

蹴りを入れ転がる。

 

「諦めたらどうだ? 今なら勘弁してやるよ」

 

「冗談! 私は諦めない! 平気で無茶をする大切な人を助けたいから」

海里は自分の想いを言葉にして諦めない事を誓う。

 

「心が強い女だなぁ~ 海里……お前俺の女にならないか?」

 

「嫌よ!! 私好きな人がいるから!!」

 

「残念だな……死ね!!」

ダガーナイフを突きつける。

絶対絶命のピンチに海里は目をふさぐ

 

(ここまでね……陸ごめんなさい)

ドカン!!!

壁が吹き飛ぶ

穴が空いた場所からはフォックスに乗った陸が現れる

 

「陸どうしてここが?」

 

「話しは後だ」

 

「お前が俺の仲間を可愛がってくれたのは?」

 

「お前こそ海里を傷つけたな」

二人は睨み合い言葉を交わす。

 

「俺たちの目的は同じみたいだな!」

 

「ああ。これ以上言葉はいらない」

陸は海里を傷つけた紅星に怒り、紅星も仲間を陸に傷つけられた事を怒る。

 

「行くぜ!!」

持っているダガーナイフを突きつける。

 

「効かない」

陸は突きつけられたダガーナイフをライドセイバーで受け止める。

 

「やるじゃねえか」

 

「お前もな」

 

「でもよ俺は負ける訳にはいけねえ!」

 

「何の為に戦う?」

 

「俺は仲間の為に戦う」

 

「仲間の為にか……なら俺はお前の想いを打ち破る」

陸はサモンドライバーを高速で撃つ。

 

「こんな物!!」

 

「終わりだ」

紅星は全て弾くが銃弾に目に貼り付けになり陸が接近している事に気付かない、そして陸はライドセイバーで斬りつけ紅星は地面に伏せる。

 

「海里無茶をするな……」

 

「ごめんなさい!でも私は貴方を助けたくて……」

陸は海里を抱きしめる。

 

「陸恥ずかしいよ//」

 

「良かった海里が無事で……本当に良かった」

 

「陸ごめんなさい」

しばらくの間陸と海里は抱きしめ合う。陸が落ち着き海里は渋々離れる。

 

「どうしてここが分かったの?」

 

「ごめん海里の様子が可笑しいから発信機を着けた」

陸は直ぐに見つけれた理由を話す。

 

村長の家・・・

海里たちが紅星たちと戦う頃……

「海里は遅いね」

 

「そうですね~」

 

「陸様子を見て来た方が良いんじゃないのか?」

 

「様子を見てくるこっちは任せた。フォックス来てくれ」

 

「コンっ!」

 

「そうだったのね。だから私の居場所分かったの……陸お願いがあるわ」

 

「どうした?」

 

「紅星たちを助けて上げてほしい」

 

「本気なのか?」

 

「ええ! 紅星たちは私と同じだから。陸と出会わなかった頃の私と……」

海里は昔の事を語る。

 

「私はママと自分の為に……生きる為に盗みを働いていたわ! でも陸と出会わなければずっと同じ事を繰り返してきた……

いいえもしかしたら奴隷になりコロシアムで死んでいたかもしれない」

 

「海里……」

 

「陸なら私を助けてくれたみたいに助けれる。貴方は神様、世界の救世主だもの!」

 

「分かった。紅星たちを助けよう」

 

「ありがとう陸!」

 

***

盗賊ウルフとの戦いが終わり村長の家に行く…。

 

「陸!! 盗賊たちのアジトが分かったぜ! ってもう終わってるのかよ!?」

 

「ありがとう。でももう終わったよ」

 

「ありがとうございます! して盗賊ウルフたちは?」

 

「頼みがある……盗賊ウルフたちを許して上げてほしい」

海里とフォックス以外は驚き声を上げる

 

「ええ!?」

 

「陸本気なのかよ!?」

 

「陸本気なのか?」

 

「ああ。あいつらは少なくとも紅星はそこまで悪いやつじゃない」

 

「しかし村人たちが何と言うか……」

 

「頼む」

陸はもう一度頭を下げる

 

「分かりました。しかし盗賊たちは嫌われております村人たちとは仲良くなれないと思われますよ」

 

「ああ。分かってる。それも罪滅ぼしだ……それに盗賊たちが頑張ればいつかは和解出来る。俺はそう信じている」

 

「分かりました。 頭領の紅星は?」

 

「紅星は俺が責任を持って連れて行く」

 

「分かりました。盗賊たちの事私が確かに承りました」

こうして盗賊たちは解散し村に住む事を許される。

しかし村人にした事は簡単には許されずこれから先許されるかどうかは盗賊たちの頑張り次第だ。

 

「じゃあ俺たちは行くよ」

 

「ありがとうございました」

 

「こっちこそありがとう」

陸たちは家に戻ると縄でぐるぐる巻きにされた紅星がいた。

 

「お前!? 俺を離しやがれ!!」

陸は縄を解く。

 

「あいつらはどうなった?」

 

「盗賊たちは陸のお陰で許されたわ」

海里はさっきの出来事を話す。

 

「そう言う事か……陸って言ったか?」

 

「ああ」

 

「そのありがとよあいつらを助けてくれて」

 

「礼なら海里に言って上げてくれ」

 

「そうかよ。ありがとうなぁ海里」

 

「ええ! 貴方は私に似ているから大丈夫と思うけどこれからはちゃんと罪を」

 

「でも俺は罪なんか犯してねえからな」

 

「償って……はぁ~?」

 

「生きる為にやった事だからよ!」

海里は紅星にこれから罪を償う様に言うが紅星は悪びれた様子もない。

 

「貴方ねえ!? 村人たちに悪いとは思わないの!?」

 

「はん取られる方が悪いんだよ!」

 

「貴方のその考え方嫌いだわ!!」

 

「俺もお前みたいな真面目大嫌いだぜ!!」

二人は睨み合う。

陸はパンパンと手を叩き話しを変える。

 

「ともかくこれからはお前も仲間だ。よろしく」

陸は手を差し出す。

パン!

しかし振り払われる。

 

「何度も行ったはずだ。俺は間違った事はしてねえーだからよ旅には着いていかねえ!!」

 

「何て言い草なの!? 陸に助けてもらって!」

 

「へん礼は言ったはずだぜ! 俺は帰る!」

 

「何処にでも行きなさい!」

 

「言われなくても……ここは何処だよ」

紅星が家の外に出ると違う世界に移動していた。

後に陸たちが先程いた世界は紅星の世界と呼ばれる。

 

 

「これが俺たちと紅星との出会いだった」

 

「えっと何だか今までの守護者とは何か違うわね……私は紅星さんとは合わないわね」

 

「ええーそうかな僕は紅星君とは仲良くなれなそうな感じするけどなぁー」

二人は紅星の印象を語る。

海里に似て真面目な理沙は紅星とは合わなそうだ、栞は理沙とは逆に性格が合うのかも知れない。

すると銀色のオーロラの中から紅星が現れる。

 

「邪魔するぜ」

 

「久しぶりだな紅星」

 

「ああお前も元気そうだな」

二人は話す。

「久しぶりね紅星! ちゃんとドアから入りなさいって前にも話したわよね?」

 

「久しぶりだな海里……相変わらず

口うるさい奴だな」

 

「何ですって!? 離しなさい理沙!」

 

「海里さん落ち着いて下さい!!」

 

「相変わらずだな二人共」

 

「へえー本当に仲良いんだね♪」

(真面目な海里ちゃんと不真面目な紅星君、陸君が言ってた様本当にベストマッチな組み合わせだね♪)

今にも飛びかかりそうな海里を理沙は抑え陸は微笑ましく見守り栞は陸がさっき言った言葉に納得していた。

 

 

手合わせ・・・

 

「陸俺と戦え」

 

「ああ」

 

「貴方が陸に勝てるわけないでしょ」

 

「どうだかな? それに勝てないのはお前のほうだろ」

 

「何よ!」

 

「ふん」

 

 

「海里さんのこんな姿始めてみたわ」

 

「やっぱり仲がいいな」

 

「これを仲が良いっていえるのかな?」

 

「まあいいかってこい」

 

「ああ」

 

陸たちは場所を移動した。

今度の手合わせする場所は誰も住んでいない世界の森の川辺である。

 

「変身!」

 

「変身!」

陸はディゴッドに変身し紅星は戦う罪を背負い夢を守る為に戦った戦士仮面ライダーファイズに変身する。

 

「ファイズにはこの力だ変身!」

バックルにカードを装填する。

 

<<カメンライド・・・フォーゼ>>

ディゴッド・フォーゼベーススティッツに変身した。

直ぐにバックルにカードを装填する。

<<アタックライド・・・ウチュウキタッ!!>>

 

「宇宙キター!」

ディゴッドは溜める様なポーズをし一気にポーズを決め叫ぶ。

 

「宇宙キター♪」

 

遠くで観戦している栞も同じポーズを決めながら叫ぶ。

理沙と海里はいきなり突然叫んだ陸と栞の様子を見て目をパチクリさせていた。

 

「栞どうしたの?」

 

「なんか言わないといけないと思って♪」

 

「あはは」

 

「海里さんあの宇宙飛行士のライダーは?」

 

「あのライダーも平成二期の世界に新しく誕生したライダーの一人仮面ライダーフォーゼよ。宇宙の力コズミックエナジーを使って戦うわ」

海里の説明が終わると戦いが再開される。

 

「行くぜ陸」

 

「ああ。タイマン張らせてもらう」

ディゴッドとファイズ拳と蹴りの応酬が繰り広げられる。

 

「流石だな! 来いよオートバジン」

銀色のオーロラからファイズの愛機オートバジンが現れ、自動的に戦闘形態のバトルモードに変形しディゴッドに銃撃する。

 

「オートバジンか…… 来てくれディゴッダー」

 

ディゴッドはオートバジンの攻撃を避けながら銀色のオーロラを出し中からはマシンディゴッダーが現れそして戦闘モードに切り替わりオートバジンに立ち向かって行く。

 

「次はこいつで行くぜ!」

<<コンプリート>>

右腕に装着されているリストウォッチ型の強化ツールファイズアクセルからアクセルメモリーを抜き取りファイズフォンのスロット口に装填しファイズアクセルフォームに変身した。

 

「付き合ってやる10秒間だけな!」

 

<<スタートアップ>>

ファイズアクセルのスイッチを押すと周りはゆっくりになりファイズは超スピードで動きディゴッドに向かう。

 

「アクセルフォームか……ならこれだ変身!」

 

<<フォームライド・・・フォーゼロケット>>

機動力に優れたフォーゼロケットスティッツに変身する。

 

「行くぞ」

ディゴッドは両腕に装備されたロケットで空中を飛び回る。

10秒間の間二人は何度もぶつかり合った。

そしてファイズアクセルフォームに変身可能時間が段々と近づく。

ファイズはミッションメモリーが装填されているファイズポインターを右足のエナジーホルスターに装備し必殺技を使う。

「こいつは避けきれねえだろ?」

空中には沢山のポインターが浮かびディゴッドに全てのポインターがロックオンされ避けきる事は不可能である。

「全て打ち破る」

その様子を見たディゴッドは両腕に装備されていた右腕のロケットを元の腕に変えカードを装填する。

 

<<アタックライド・・・ライダーきりもみクラッシャー>>

 

「ライダーきりもみクラッシャー!」

 

「はぁぁ!!」

二人の必殺技、ディゴッドのライダーきりもみクラッシャーとファイズのアクセルクリムゾンスマッシュがぶつかり沢山確認出来たポインターが消える。

<<3.2.1タイムアウト>>

そして変身可能時間が過ぎアクセルフォームの変身が解ける。

 

「次はこいつだ」

トランクボックス型の強化ツールファイズブラスターのスロット部分にファイズフォンを装填し5.5.5と変身コードを入力する。

<<アウェイク二ング>>

紅色の光がファイズを包み込みファイズブラスターフォームに変身した。

 

「最終形態か。ならこれだ」

 

<<フォームライド・・・フォーゼメテオフュージョン>>

フォーゼ全ての力とメテオ全ての力を合わせたもう一つの最強形態……ディゴッド・フォーゼメテオフュージョンスティッツに変身する。

 

(あれが僕の求める力……)

栞はファイズブラスターフォームの姿を見ていつか自分が使う事になるであろう力を真剣に観察し分析していた。

 

「あのフォームはメテオに似ていますね」

 

「ええ。さっきから陸が使っていたフォーゼの力と貴方が翔との戦いで使ったメテオの力を絆の力で融合させた最強形態フォーゼメテオフュージョンスティッツよ」

理沙はメテオの姿に似ているフォーゼの姿に驚き海里はメテオフュージョンスティッツの説明をする。

 

二人の激しい攻撃が何度も、何度もぶつかり合う。

 

「熱い拳をくらわせてやる」

<<アタックライド・・・マーズ>>

火星の力を右手に具現化させファイズに叩き込む。

 

「お返しだ」

ファイズもディゴッドに拳を叩きつける。

二人の距離は空く。

 

「遠距離で行くか。くらえ!」

<<1.0.3エンター>>

<<ブラスターモード>>

ボックスのアンダーパートを上方向へ180°展開・接合させて巨大な銃、

フォトンバスターモードに切り替え撃つ。

 

<<アタックライド・・・バリズンソード>>

カードを装填してディゴッドはコズミックスティッツの専用武器である大剣型のバリズンソードを呼び出す。

呼び出したと同時に外装を展開し刀身を露出した大剣形態スラッシュモードに変形している。

 

「もう一枚だ」

 

<<アタックライド・・・ライダー超銀河フィニッシュ>>

 

「ライダー超銀河フィニッシュ!」

コズミックエナジーをまとった斬撃を放ちファイズの攻撃を粉砕する。

 

「次はこいつで攻めるぜ」

 

<<1.4.3エンター>>

<<ブレードモード>>

コードを入力するとフォトンバスターモード時の砲身部に刀身が生成され完成した大型フォトンブラッド剣。

フォトンブレイカーモードに切り替わる。

砲身部分はボックス内のサーバーに格納された。

ファイズはディゴッドに斬りかかる。

 

<<エレキ>>

バリズンソードにエレキスイッチの力、電気エネルギーを纏わせファイズと斬り合う。

そして二人に重たい一撃が入り吹き飛ばされる。

 

「そろそろ終わらせる」

 

「いいぜ! 来いよ陸!」

ディゴッドはカードを装填する。

<<ファイナルアタックライド・・・フォ・フォ・フォ・フォーゼ>>

 

<<5.5.3.2エンター>>

ファイズはミッションメモリーが装填されているファイズポインターを右足のエナジーホルスターに装備しファイズブラスターにコードを入力しエンターを押す。

 

「ライダーフュージョンドリルキック!」

 

「はぁぁ!!」

フォーゼベーススティッツとメテオの幻影と共に飛び蹴りを決める必殺キック、ライダーフュージョンドリルキックとフォトン・フィールド・フローターで上空へ飛行し、急降下しながら跳び蹴りを叩き込むブラスタークリムゾンスマッシュ。

二人の必殺技がぶつかり合いファイズの強力な攻撃性を持つフォトンブラッドが渦巻き周囲を薙ぎ払う。

 

「はぁぁ!!」

 

「絶対に負けねえ!!」

 

 

 

 

 

白熱した戦いは終わる……

ファイズの変身が解け最後まで立っていたのはディゴッドであった。

こうして紅星との戦いはディゴッドの勝利で終わる。

「お疲れ様陸!」

 

「お疲れ陸君!」

 

「ありがとう二人共」

二人は陸に近づき労う陸も返事を返す。

 

「まあ惜しかったんじゃない」

海里はチラチラと目線を向けながら手を差し出す

 

「ありがとよ。でもよお前が俺に手を差し出すなんて似合わねえな」

 

「全く素直じゃないわね!」

 

「それはお前もだろ」

紅星も差し出された手を掴み起き上がる。

 

「海里ちゃんってやっぱりツンデレだね~」

 

「ふふそうよね」

二人の様子を見守る陸たちであった。

 

 

***

陸の家に戻る。

 

「俺は任務があるから長居は出来ねえ。陸!」

 

「どうした?」

 

「海里の事頼むぜ」(俺の惚れた女はお前にしか任せられねえからな)

 

「任せてくれ。絶対に守る」

 

「陸//」

陸に守ると言われた海里は頬を赤く染め見られない様に顔を隠す。

 

「安心したじゃあまたな」

 

「また会おう」

 

「じゃあねー♪」

 

「また会いましょう!」

 

銀色のオーロラを使い守護者の世界に帰っていった

三人は別れを言う。そして一番の相棒の海里は

(ありがとう紅星また会いましょう)

自分の事を案じてくれた紅星に心の中で礼を言い別れを言うのであった。

こうして六人目の守護者で盗賊の頭領であった紅星の物語は終わる。

 

 

 

 

 

 

 



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七話前編 特訓と手の心

すいません投稿遅くなりました!
今回の話は紅星が本当の意味で仲間になった物語です!
最後の手合わせはツヴァイ対ブレイドキングフォームです!



七話前編 特訓と手の心

 

放課後……陸は学校の門を出ようとすると守護者である剣がいた。

 

「剣?」

 

「久しぶりだな陸!」

 

「この世界に来ていたのか?」

 

「ああ。みんな陸の世界に遊びに行ったって言ってたから俺も遊びに来たよ」

 

「学校の場所知っていたのか?」

 

「陸の家は前に教えてもらったから家に遊びに行ったら海里がこの場所を教えてくれたんだ」

 

「そういう事か……」

陸は納得していると栞と理沙が慌てて追いかけて来た。

 

「陸君!! 待ってよ~!」

 

「陸、私たちを放って行くなんて酷いわよ!」

 

「ごめん二人の喧嘩長引きそうだったから」

 

理沙と栞はどっちが二人っきりで帰るか言い争いをしていて気づいた頃には陸が居なかったので慌てて追いかけて来た様だ。

 

「全く理沙ちゃんが僕に譲らないからだよー!」

 

「それは栞もでしょう!!」

 

栞は怒っている事をアピールした様に頬っぺを膨らまし文句を言い理沙もムッとした表情で栞に言い返していた。

 

「陸、何時も二人はこんな感じなのか?」

 

「ああ。普段は仲が良いんだけど何で何だろうな?」

 

「……相変わらず鈍感みたいだな」

 

陸は二人の好意に何も分かってなさそうだ。

そしてその様子をみた剣は相変わらずな鈍感に苦笑いしていた。

 

「陸その人は守護者の人よね?」

 

「ああ。理沙たちも知っていると思うけど俺や海里の仲間、剣だ」

 

「久しぶりだな二人とも!」

 

「お久しぶりです!」

 

「久しぶりだね!」

 

「あの時はお世話になりました!」

 

「こっちこそ助かった!」

 

「積もる話もあるし俺の家に来てくれ」

 

「ああ。お邪魔させてもらうよ!」

挨拶が終わると陸の家に向かう。

 

「ただいま!」

 

「お帰りなさい! 剣、陸たちと無事に合流出来たみたいね!」

 

「ああ! ちゃんと合流出来たよ!」

 

 

「陸、次の守護者の物語聞いても良いかしら?」

 

「ああ大丈夫だ」

 

「守護者の物語?」

 

「ええ! 私たち守護者が歩んで来た物語を理沙と栞に説明しているのよ!」

 

「へぇー面白そうだなー 俺も聞かせてくれよ!」

 

「そうだよねワクワクするよね♪ 次はどんな物語なの~?」

 

「最強の守護者の物語だ」

 

「最強の守護者ね…… ジイッー」

海里はジト目で剣を見る。

 

「俺の物語か?」

 

「ああ。今回は剣の物語だ」

 

「へぇー守護者最強と言われる剣君の物語か~早く聞かせて♪」

 

「でもその前に紅星が本当の意味で仲間になった話をするよ」

 

「紅星の話か? そういえば聞いた事ないな」

 

「陸君が無理矢理連れて行ってたからね~」

 

「どうしたんですか? 海里さん!」

 

「えっと……」

 

「あの時の事を気にしているのか?」

「……うん」

陸は海里に抱きつき頭を優しく撫でる。

 

「えっ// ちょっと陸!」

 

「もう終わった事だ気にするな」

 

「……ありがとう陸」

しばらく海里が撫でられていると我慢出来ない栞が動く。

 

「海里ちゃんもう良いよねー 陸君から離れてよ♪」

 

「栞! 後もう少しだけ!!」

 

「だーめ♪」

栞は海里を陸から引き離す。

そんな中陸と理沙は今回の物語の事を話していた。

 

「海里さんに何かあったの?」

 

「その事はこの物語で分かる」

陸は新たな世界で紅星が本当の意味で仲間になった物語を話し出す。

 

 

???の世界

違う世界に着くと海里は陸に頼み事をしていた。

 

「陸にお願いがあるの……」

 

「お願い? どうしたんだ?」

 

「陸……私を鍛えて欲しい!」

 

「理由を教えてくれ」

海里は頭を下げながら理由を語る。

 

「武の時、紅星の時私は何も出来なかった! 」

 

「そんな事ないと思うけど」

 

「私がそう思うの! みんなを守る為に! そして……大好きな貴方を守る為に力が欲しい」

前半の方は力強く言うが後半は恥ずかしいのか小声で言う。

 

「分かった。今から裏山に行こう」

 

「ええ!」

 

裏山・・・

陸と海里は被害が出ないように人里離れた山に移動した。

 

「陸、今から何をすれば良いの?」

 

「何をしようか……」

 

「えっ? 何時もあれだけ力を使いこなしているのに訓練とかしなかったの?」

 

「ああ。俺は最初から使えたから……

そうだな、まずは使用出来る時間を増やす為に慣れる事から始めよう」

 

「どうやって?」

 

「今日からしばらく生活する時や、特訓の時にその力を使ってくれ。そうすれば身体に順応して使用出来る時間が増えるはずだ」

 

「ええ! 分かったわ!」

陸は海里にしばらく腕輪を使用する事を言い海里は素直に言う事を聞き白いパーカを羽織る。

そして制限時間が過ぎ元の姿に戻ってしまうとすぐにまた羽織る。

何度も同じ様に特訓する。

 

「そろそろ終わりにしようか」

 

「はぁ、はぁ。ええ! 分かったわ!」

特訓をして疲れてしまい息が乱れている。

息を整えると礼を言う。

 

「陸今日は教えてくれてありがとう!」

 

「ああ」

 

「また明日もよろしくね!」

 

「任せてくれ」

 

時間も遅くなり訓練を終わりにする。

そして二人は家に帰宅する。

 

 

「ただいま」

 

「ただいま!」

 

「お帰り二人共!」

空が出迎え翔がご飯を盛り付け武が運ぶ。

 

「ご飯出来てますよ」

 

「ありがとう」

 

「相変わらず美味しそうね~」

 

 

 

 

 

陸の部屋・・・・

夜……

スヤスヤと寝息が聞こえ気持ち良さそうに寝ている。

しかし何者かが陸の部屋に忍び込み腕輪に手を伸ばしていた。

異変に気付いた海里はその手を掴み問いかける。

 

「紅星何をしているのかしら?……」

 

 

「起きてやがったのか?海里」

 

「質問に答えなさい! 貴方何をしていたのよ!?」

 

「こいつを奪おうとしただけだ」

金色の腕輪を指差し答える。

 

「それは陸の大切な物よ! そんな事はさせないわ!」

 

「ふん、ならどうするってんだ?」

 

「戦うだけよ」

拳銃を取り出し構える。

 

「お前いつの間に銃なんて持ったんだよ?」

 

「今日陸が創ってくれたのよ。今の私じゃ腕輪の力には使用時間があるから戦闘時はなるべく力を使わず銃で戦う事にするわ!」

 

「そういう事か。だけどお前に撃てるのかよ?」

カチ

バン! バン!

 

馬鹿にする様に問いかけると容赦なく海里は引き金を引く。

 

「うお!? 本当に撃ちやがったな!?」

 

「大丈夫。少し痛いだけだから」

二人の攻防が激しく続く。

 

「おいおい! どうした!?」

 

「落ち着け二人とも!」

 

他の仲間たちが慌てて来て止める。しかし止まらず戦っていると……

 

「うるさい」

 

陸が寝ぼけながら二人を衝撃波で吹き飛ばしてしまった。

 

「もう嫌……貴方といるとろくな事がないわ」

 

「それは俺の台詞だ……」

そう吹くと二人は仲良く目を回し気絶していた。

 

 

 

 

 

海里の訓練、紅星が夜に陸の腕輪を盗もうとし海里が守ろうとして戦闘になり仲間たちが止め最終的に寝ぼけた陸に気絶させられる。

そんな当たり前の日常が続きしばらくの月日が流れていった……

紅星も仲間に慣れ陸たちも少しずつ認めているいく。

しかし平和だった時間はいつまでも続く訳はなく事件が起きてしまう。

海里の訓練が終わり家に戻るとリビングの方から悲鳴が聞こえる。

 

「きゃっ!!」

 

「紅星お前!!」

 

「落ち着けって!」

陸と海里が目の前を見ると服を斬り裂かれ胸を抑えて隠している女と、紅星に掴みかかっている龍、女を守る様に空と翔、

みんなを止めようとしている武の姿が見える。

 

「何かあったの!?」

 

「どうもこうもない! こいつが女の子を襲ったんだ!」

 

「紅星今の話し本当なの?」

 

「……」

 

「黙ってないで何か言いなさい!!」

 

(海里お前も信じてくれないのかよ……)

 

バッシン!

 

「……見損なったわ! 」

海里はビンタをすると部屋を飛び出して行く。

 

(紅星が襲った?……あの女は何処かで見たような……そういう事か……)

 

「紅星……お前はもう仲間じゃない……出て行ってくれ」

陸は紅星の姿と女の姿を見ると冷酷に言い放つ。

 

「そうかよ……こんな所こっちから願い下げだ!」

紅星は何もかも失った様な絶望の表情を表し元気のない姿で家を出て行く。

 

「陸これで本当に良かったのか?」

 

「武……話は後だ。ここは任せる」

 

「お前はどうするんだ?」

 

「俺は海里を探して来るよ」

陸は家を飛び出し海里を探しに行った。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ありがとうございます! 私の名前は亜矢って言います! 本当に怖かったです~」

亜矢は自己紹介するとわざとらしく泣き真似をする。

 

 

 

「探したぞ」

陸が海里を見ると目元が腫れ泣いていたのであった。

 

「陸、紅星は本当にあんな事したのかな……」

 

「海里聞いてくれ」

陸は海里に自分の考えを言う。

 

「前の世界で紅星と戦った時あいつは大事な仲間を守るって想いを背負って戦っていた」

 

「仲間を守る為に?」

 

「ああ。あいつは理由もなく誰かを傷つける奴じゃない。海里は紅星と戦った時何かを感じなかったか?」

 

「私も陸と同じ事を思ったわ。うん! 決めたわ! 私紅星にちゃんと謝って理由を聞きださないと!!」

陸は紅星から感じた事を話す。

海里も同じ事を感じ紅星に謝り理由を問い詰める決意をする。

 

「海里聞いてくれ」

 

 

「……!? 急がないと!!」

 

「ああ。でも先ずはみんなを説得しないと」

何を話したかは分からないが陸は何かを考えていた様だ。

陸たちは家に急ぐ。

 

 

家・・・

陸は海里と家に戻り仲間たちを集める。

 

「陸、話って何だよ?」

 

「単刀直入に言う紅星を信じてやってほしい」

 

「信じるも何も紅星は女性を襲ったんですよ?」

 

「お前たちがその現場を見た訳じゃない」

 

「でもあの女の子泣いてたよ!」

 

「俺にはそうは見えなかった……どっちかというと紅星の方が悲しそうだったよ」

陸は紅星の表情を思い出し答える。

 

「陸だったら何であの時紅星に出て行けって言ったんだ?」

 

「あの女は何かを隠している。その為に紅星には一旦出て行ってもらった」

 

「囮っていう事か?」

 

「ああ。俺は仲間を、紅星を信じている。だから頼む紅星を信じてやってほしい!」

陸は頭を下げ頼み込む。

 

「ごめんお前の頼みだけど俺たちはあいつを信じれない!」

 

「そうか、なら……紅星を信じれないなら俺の事を信じてほしい」

 

「私からもお願い!」

 

「陸……海里……」

 

「分かった! 俺たちは陸と海里を信じるよ!」

こうして渋々だが着いて行く。

そしてその後仲間たちは本当の出来事を知ったのであった。

 

 

 

 

 

 

別の場所では……

紅星は一人町外れにある荒谷に来ている。

周りを見渡すとさっきの女、亜矢と数十人の男たちが待ち構えている。

 

「来てやったぞ」

 

亜矢に呼び出され紅星は呼び出しに応じたのである。

 

「何で俺をはめやがった?」

 

「それはですね……貴方が私たちの計画を聞いてしまったからですよ~」

 

「計画……確かお前たちテロリストが近々町を襲うってやつか?」

 

「ええ! 貴方が言いふらさない様芝居を打ったんですけどね~ 貴方の仲間たちは馬鹿みたいに騙されてくれて助かりましたよ~」

 

たまたま紅星は亜矢の町を襲う計画を聞いてしまったようだ。

亜矢は紅星に言わせない為に襲われたと芝居を

打つ。

 

「それにしても 一人で来るなんて見上げた根性ですね」

 

 

「お前がはめてくれたお陰でな! でもよう……」

 

「何ですか?」

 

「例え信じてもらえなかったとしてもあいつらは俺のダチだ!! 俺はダチを守る為に戦う!! 」

 

ダガーナイフで兵士たちを切る。

しかし多勢に無勢。いつまでも押し切る事は出来ず背後を取られてしまう。

 

「ここまでですね~ さあやっちゃって下さい!!」

 

「ここまでか……」

 

女の言葉通り兵士たちは武器を振り下ろす。

紅星は目を瞑ると……

銃声が鳴り響き兵士が倒れていた。

銃弾が放たれた方を見ると拳銃を構えた海里がいたのであった。

 

「……」

 

「海里! 何で来た?」

 

「ごめんなさい! 貴方の事を信じなくて!」

 

「海里……」

 

「私は今度こそ貴方の事を信じる! だから……後でちゃんと理由を教えて!」

 

「ああ! ちゃんと教えてやる! 海里、背中任せたぜ!」

 

「ええ! 行くわよ」

海里は腕輪を使い白いパーカーを羽織る。そして二人はテロリストたちに向かっていく。

 

「やりますね~でもまだまだ兵士たちはいますよ! さぁー皆さん来てください!」

海里たちはこの場にいる兵士たちを全て倒す。

それでも余裕を見せている亜矢は待機させていた兵士を呼び海里たちに襲わせようとする。

しかし……

 

「何で来ないんですか!?」

 

「お前の仲間は俺が全員倒したよ。海里、一人で突っ走るな」

遅れ陸たちも着く。

 

 

「陸……? 何で……?」

 

「ごめん紅星、俺は騙されたフリをしていた。お前を一人にしたらこの女が動くと思ってたから」

 

「私の行動を見破っていたと?」

 

「ああ」

 

「陸、俺は」

 

「俺たちの為に戦ってくれてありがとう。お前は俺たちの大切な仲間だ! 俺は仲間を紅星の事信じてるよ」

陸は紅星に何かを伝える為に手を向け握り開く。

 

 

「ごめん紅星!」

 

「俺たちが悪かったよ!」

 

「ごめんな!」

空たちは謝罪する。そして……

 

「俺たちは紅星を信じる!!」

仲間たちも手を握り開く。

 

(陸、前にお前が言っていた事か)

手の心。握れば拳、開けば掌心。

陸や他の仲間たちが紅星を信じ心を開いた事を表していた。

 

「俺もお前らダチを信じるぜ!」

紅星も手を握り開く。

こうして紅星は本当の意味で陸たちの仲間に加わったのであった。

 

「お前たちは近い未来後悔する!」

 

「後悔はしない。俺は仲間を絶対に守る」

 

「ふーんせいぜい頑張って下さいね……新たな世界を!! ゼロ様万歳!!」

 

「あいつ何する気だ!!」

 

「やめなさい!!」

女は誰かの名前を呼ぶと持っていた槍で自殺しようとした。

その事に気付いた紅星と海里は慌てて止めようとするしかし間に合わない。

 

バン!

 

「何!?」

 

「死なせない。お前は仲間を傷つけた。ちゃんと牢の中で罪を償ってもらう!」

陸はサモンドライバーで槍を狙撃し吹き飛ばす。そして女を捕まえ王国の兵士に引き渡す。

 

(ゼロ……それにいつか後悔するか……何があるか分からないけど仲間は俺が守る)

 

「陸、そんな難しい顔してないで帰りましょう!」

 

「ああ」

こうしてテロリストたちとの戦いは終わる。しかしゼロと呼ばれた人物や陸たちがいつか後悔するだろうとはどういう事だろうか? 謎を残し物語は終わる。

 

 

陸たちがテロリストたちを倒した数日後……

 

「???、 テロリストの一味を陸と名乗る人物とその仲間たちが倒したみたいよ!」

 

「ああ。俺も聞いてる。さて行くかな」

 

「???、何処に行くの?」

???は何処かに行こうとし女は問いかける。

 

「陸がどんな奴か見てくる」

 

「私も行くわ!」

 

「君は一国のお姫様だろ? 何かあったら不味い」

 

「はぁ、分かりましたよーだ!」

 

 

 

「陸!!」

謎の人物と戦い今まで無敗を誇った陸が地面に倒れている。そして仲間たちの悲鳴と助けようと駆け出して行く海里の姿が見られた。

 

 

「一旦ここまでだな」

 

「ええっ!? 陸君が倒れてその後何があったの!? めちゃくちゃ気になるよ!!」

 

「そうよね。陸もう少しだけ話を聞かせて欲しいわ!」

 

「理沙も栞もその話は休憩してから話すわ!」

陸が話しを一旦終わらせると栞と理沙がもう少し聞きたいと言う。

 

(懐かしいな……小夜に会いたいな……)

海里がそんな二人をなだめていた。剣

は苦笑いしながら昔を思い出していた。

 

 

剣が陸にある提案をする。

 

「陸、休憩がてら俺と手合わせしないか?」

 

「ああ。手合わせしようか」

陸たちは家から誰も存在しない他の世界に行く。

 

 

「行くぞ陸!」

 

「ああ」

 

「ちょっとストップ!!」

栞が間に入り戦いを止める。

 

「どうした?」

 

「今回は僕が戦うよ~! 相手は最強の守護者だからね♪ 一度戦ってみたかったんだ~♪」

陸が視線を向けると剣は頷く。

 

「分かった。剣は強い頑張ってくれ栞」

 

「うん♪ ありがとう頑張るね~ という事でよろしくね剣君♪」

 

「ああ」

二人は距離を空ける。

 

「俺の名は剣。又の名を仮面ライダーブレイド」

 

「僕の名は雨宮栞! 仮面ライダーツヴァイだよ♪」

二人は名乗り合う。

緊張感が二人を襲いポタっとかすかに水の音が聞こえた。

「変身!」

栞はツヴァイに変身する。

 

「変身」

剣は金色のゲートを潜り直接ブレイドキングフォームに変身した。

 

「強化アイテムを使わずに変身した?」

 

理沙が疑問に思う様に通常なら強化アイテムであるラウズアブゾーバーを使い変身するのだが

剣は過去にライダー大戦の世界でディケイドと戦った時に変身している。

今回も守護者としての力なのかラウズアブゾーバーを使わずに直接キングフォームに変身した。

 

「行くよ~!」

戦いが始まるとツヴァイランサーにミッションメモリーを装填し神速のスピードで五回突く。

しかしブレイドには見えていたようでキングラウザーで全ての突きを簡単に防がれてしまう。

 

「うっそー!? 今のは決めたと思ったのに!」

 

「悪いがお前より速い敵とは何度も戦ってる」

 

「ふーん。流石は最強の守護者って言われる訳だね~でも、もっとスピード上げてくよ!」

先程と同じ様にツヴァイランサーで突くがさっきより更にスピードが上がっていた。

そしてブレイドキングフォームに直撃した。

 

「今のスピードは防げないな。流石陸が認めているだけはある」

 

「ふふん♪」

陸が認めていると言われ自慢げに胸を張っている。

しかし……突然の殺気がツヴァイを襲う。

 

(……!?)

 

「はぁぁ!!」

 

一連撃、二連撃と先程のお返しとばかりに斬りかかる。

ツヴァイは一連撃目は何とか防ぐが二連撃目は防げずに攻撃を受けてしまって余りの威力に膝を着いてしまった。

 

「強い……たった一撃でこんなにダメージ食らうなんて……でも負けないよ!!」

 

<<エクシードチャージ>>

 

「ツヴァイランス!!」

ツヴァイランサーが分裂しブレイドに突きつける。

 

「この数は防げないな。だったらこれだ!」

 

ブレイドは迫り来る必殺技を前にも冷静であり、手を空中にかざすと五枚のカードが自動的にキングラウザーにラウズされる。

 

<<スペード2 スペード3 スペード4 スペード5 スペード6 ストレートフラッシュ>>

 

「剣が二本!?」

 

「行くぞ! ウエィー!」

ツヴァイが驚いているようにブレイドはブレイラウザーを召喚し、元から持っていたキングラウザーと今召喚したブレイラウザーを持ち二刀流となる。

そしてツヴァイランスを軽々しく防ぎお返しだとばかりにツヴァイを斬りつけて行く。

 

<<エラー>>

ドライバーが吹き飛び変身が解けてしまった。

 

「これが守護者最強の力……参ったよ」

こうしてツヴァイVSブレイドキングフォームはブレイドの勝利で終わったのであった。

 

手合わせが終わった後理沙は話しかけていた。

 

「惜しかったわね」

 

「ううん! 惜しくないよ……僕と剣君とは凄い実力の差があるよー」

 

「でも諦めてないんでしょ?」

 

「うん♪ いつかもっともーっと強くなって絶対にリベンジするよ!」

 

「流石ね! 私も栞に負けないように精進しないと!」

理沙は慰めようとするが栞は心が折れていないようだ。強くなって剣にリベンジマッチを挑む事を誓っていた。

 

 

少し離れた所で陸と海里と剣は話す。

 

「栞との手合わせどうだった?」

 

「俺とあそこまで戦えるなんて強いよ……正直びっくりした」

 

「そうよねー 栞、剣とあそこまで戦える何て凄いわね」

 

「そうだな」

剣は自分と戦える栞にに内心驚いていた。

海里は栞の事を褒め

陸は栞の事を認められ嬉しそうにしている。

 

 

「栞を守護者に入れて見たらどうだ? あいつは強い……いつかは俺と同じ……いや、俺以上に強くなる」

最強と言われた守護者剣は栞の事を認め守護者に入れる様に言う。

 

「私も同じ事を考えていたわ! 栞の実力なら今でも守護者として私たちの助けになるわ! それに理沙も今はまだ無理だけど才能はあるし何時か絶対に私たちの助けになる!」

 

守護者のサブリーダーである海里も栞の今回の戦いと数回の戦いを見て栞を守護者の仲間に入れようと考えていた様だ。

理沙の事は自分が鍛えている中で可能性を見て何時か絶対に助けになると言い仲間に入れる事を言う。

「駄目だ。栞や理沙には普通に生きて欲しい」

 

守護者になるという事は不老になり永遠の時間を生きなければならない。

永遠の時間に栞と理沙を巻き込みたくなく悲しい思いをさせたくない陸は二人を守護者に入れる事を反対の様だ。

 

「そうね。陸がそう言うなら分かったわ!」

 

「俺も分かったよ。お前が俺たちを集めたんだ。ならお前が決めた事なら俺たちは従うよ!」

二人にも思う所があるのか頷く。

 

「ありがとう」

 

「でもね……」

 

「どうした?」

 

「前にも言ったと思うけど例え不老になって大切な人を亡くす苦しみを味わったとしても乗り越えて見せる! 理沙や栞もきっとそう思ってる筈だわ!」

 

「……もし二人がそう言うなら考えておくよ」

陸は海里から何かを感じたのかもし理沙と栞が守護者になりたいと言ったら考えると答える。

 

こうして海里の訓練や紅星が本当の意味で仲間になった物語は終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次の話は七話後編、剣の話です!
手合わせはディゴッドVSブレイドで希望対運命の戦いをしたいと思います!


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七話後編 最強の騎士と革命者

遅くなりました! 七話後編です!今回の話で剣の物語は終わります。
最後の手合わせはディゴッドVSブレイドです。
ディゴッドは指輪の魔法使いにカメンライドさせます。



 

 

テロリストである亜矢との戦いが終わり紅星が本当の仲間になって数日が過ぎる。

いつも通りの平和な日常ではなく、今日は陸の家に謎の騎士が訪問していた。

 

「お前たちが最近噂になっている陸とその仲間だな?」

 

「何の用だ?」

 

「……お前を捕まえる」

謎の騎士はいきなり剣を振り下ろし陸に襲いかかる。

陸はライドセイバーを使い迫り来る剣を防ぐ。

 

「いきなり襲いかかって来て何のつもりだ?」

 

「お前には容疑がかかっている。罪を認め大人しく着いて来い」

 

「何の罪だ?」

 

「……窃盗罪だ」

 

「俺は何も盗んでないんだけど」

 

「本当か嘘かは後で牢で聞く」

 

騎士は陸の言葉を全く聞こうとはせず問答無用で剣を振るう。

 

(話し合いじゃ無理か……実力行使だ。

 

ここじゃ破壊してしまうだから場所を変えさせてもらう!)

陸は銀色のオーロラを使い騎士と海里たちを飲み込み場所を移動する。

 

「変な魔法を使うみたいだな」

(ここは? 草原!? ここからじゃだいぶ距離があるぞ!?)

騎士は銀色のオーロラを越えた先に町外れにある草原があった事に冷静に装うが内心驚く。

それは騎士から見たらまるで魔法を使っているように感じた。

 

「どうせ話し合いはしないんだろ?」

 

「ああ。分かってるみたいだな! 行くぞ!」

 

騎士はまたもや剣を振り下ろす。

陸はライドセイバーで攻撃を防ぎ、追撃する為にサモンドライバーで撃つ。

命中したと思われた銃弾が全て剣で弾かれていた。

 

「全部弾いた?」

 

「次はこっちの番だ!」

 

(速い!?)

 

謎の騎士の動きは陸の予想より速く動き急接近し、そして剣を打ち付け陸は倒れてしまった。

 

「陸が負けた……?」

 

「はっ!? 陸!? 今助けるから!!」

仲間たちは陸が初めて敗北した事に驚き一歩遅れる。

直ぐに我に帰った海里は謎の騎士から陸を助けようと動く。

 

「大丈夫。峰打ちだよ」

騎士は突然剣を収めると陸の仲間たちに安心させる為に笑顔で話しかける。

 

「何が大丈夫よ!! いきなり襲いかかって来て何のつもり!?」

 

「ごめん陸の実力を少し試させてもらった」

 

「実力を試させてもらった? 一体どういう意味よ!?」

海里は大好きな陸が傷つけられた事に腹を立て怒鳴りながら問いかける。

 

「俺の名は剣 この国の騎士をしている!

悪いけど話の続きは城でさせてくれ」

 

「……分かったわ。みんなもそれで良いわね?」

仲間たちは頷く、そして陸を抱え町の中央にそびえ立つ城に連れて行く。

 

城・・・

海里たちは城の中に入る。そして奥にある王室に招き入れられる。

 

 

「小夜! 陸たちを連れて来たぞ!」

 

「剣様!? 姫様を呼び捨てなど無礼ですぞ!!」

 

「爺!! 剣とは幼馴染なんだから別に良いじゃない!!」

 

先程戦った騎士の名前は剣。後に守護者最強と呼ばれる男。

 

怒っているお爺さんは姫様の付き人。

 

そして爺に文句を言っている女性はこの国のお姫様、小夜と呼ばれるお姫様。

小夜の見た目は姫様らしく大和撫子の様に上品そうで物静かの様に思えるが、話し方なのかお姫様らしくなく活発なイメージも持てる。

 

「ごめんなさい! お待たせました! 私は小夜。この国の姫です! よろしくお願いします」

 

「私は海里。一体何で急に陸に襲いかかって来たの?」

 

「襲って来た……剣! ちゃんとこの人たちに説明したの!?」

 

剣は図星なのか顔を背ける。

 

「はぁー、ごめんなさいこの人昔から不器用だから。私が説明しますね!」

 

「小夜俺が説明するよ」

 

「剣は休んでなさい! もう少ししたら嫌でも働かなきゃいけないんだから!!」

 

「分かった。何かあったら呼んでくれ」

 

「うん! 頼りにしてる」

 

剣は下がって良いと言われると部屋を出て行く。

 

「その前に聞きたい事があるわ」

 

「どうしました?」

 

「貴方……」

 

緊張感が辺りを包み海里は一声を発する。

 

「さっきの騎士の事が好きなんでしょ!!」

 

緊迫した雰囲気で聞いていた仲間たちは予想外の質問にずっこける

 

 

「えっ!! えっ!?私が剣の事好き!? 彼とは何でもないわ//」

 

しかし質問を受けた小夜は顔を赤くして狼狽えていた。

 

 

「じゃあ嫌いなの?」

 

「それは……その話しは後でしませんか?」

 

「分かったわ! 貴方の事は何て呼べばいいかしら? お姫様とか?」

 

「いいえ、私の事は小夜で良いですよ! 貴方の事は何て呼べばよろしいですか?」

 

「私の事は海里で良いわ! 後敬語じゃなくても良いわよ!」

 

「分かりま……分かった! よろしくね海里!」

 

「ええ!よろしく小夜!」

 

先程まで険悪の空気だったのが嘘の様に剣と小夜のやり取りを見た海里は自分と陸を重ねたのか小夜と仲良くなる。

 

 

「では話しますね。その前に陸を起こしてもらっても良い?」

 

「何で陸の事を知っているの?」

 

「貴方たちの事は国中で噂になってるの。白髪の青年陸とその仲間たちが町を襲おうとしていたテロリストたちを倒したってね」

 

「姫様! また城を勝手に抜け出したんですか!?」

 

「もう! うるさいわよ爺!」

 

小夜は勝手に城を抜け出す事がある様だ、最近も抜け出し町で陸たちの噂を耳にした。

爺は小夜に説教をしている。

 

「何ですか!その態度は!」

表情は面倒くさいやだるそうな感じで聞いている。

 

「海里、今から私たちが何故貴方たちを連れて来たか訳を話すから陸を起こしてほしい!」

 

「分かったわ! 陸起きて!!」

 

「起きてるよ」

 

海里が起こそうとすると陸の目が開く。

 

「陸起きていたの!?」

 

「ごめん話しの途中で気がついた」

 

「陸も気がついた事ですし、では話しますね。剣が何で貴方たちをこの城に連れて来たのか」

 

小夜は理由を話しだす。

 

「最近国中を脅かしているテロリストが攻めて来ると情報がありました。この事は貴方たちも無関係ではないはずです」

 

「ああ。俺たちは少し前にテロリストの幹部とその一味を倒した。その時にいつかテロリストが攻めて来るって言っていたな」

 

「貴方たちはテロリストの標的に入ってる筈です! だから協力した方が良いと思います。まあそれは建前ですが……」

 

「建前?」

 

先程までは友人に話す様に柔らかく話していたが王の気迫を見せ自分の想いを言う。

 

「一人でも多くの国の人々を守る為に力を貸して欲しいんです!」

 

(人の為か……)

 

陸は仲間を一人ずつ見ていくと仲間たちは頷く。

 

「分かった協力するよ」

 

「ありがとうございます!」

 

「でも一つ聞かせてくれ。剣だったか?何で急に襲いかかってきたんだ? 」

 

陸は疑問に思っていた。

話しの通りなら連れて来るだけで良かった筈だが剣は陸に急に襲いかかったからだ。

 

「それは剣と話して見たら分かると思うわ! 不器用だけど悪い人じゃないから」

 

「あいつの事信じてるんだな」

 

「うん。私たちは幼馴染でずっと一緒だったから!」

 

「分かった。俺たちはテロリストが動くまでは待機でいいのか?」

 

「うん! じゃあお願いしますね!」

 

陸たちと小夜の話しは終わる一旦城の外に向かおうとすると海里が話しかける。

 

「ごめん陸! 私、小夜と話してから帰るわね!」

 

「分かった」

 

海里は小夜と話しをする為残る。

陸たちは王室から出るとこれからの事を話す。

 

 

「俺たちは町を見学してくるよ! 陸はどうするんだ? 」

 

「俺は用事がある」

 

「分かった! また後で会いましょう!」

 

「俺は遠慮」

 

「紅星も来い」

 

「行くぞ!」

 

空たちは城下町を見学しに行く様だ。

嫌がる紅星を武と龍は引っ張って行く。

 

「俺たちも行くか」

 

「コンッ!」

陸は城の何処かにいるであろう人物を探しに行く。

フォックスは陸に着いて行く様だ。

 

海里サイド……

 

「やっと話せるわね」

 

「うん! 私も貴方と話したいと思ってたの! 陸とはもう付き合ってるの?」

 

「えっ// 何で私が陸の事を好きって分かったの!?」

 

「見てたら分かるわよ! 貴方が陸の事好きって事ぐらい! で! で! どうなの!! 」

 

「まだ付き合えてないわ……」

 

「えっ!つまんない! 」

 

「だってアピールしても気づいてくれないんだもの! そういう小夜はどうなの?」

 

「私もアピールしてるんだけどね……はぁー 鈍感な人を好きになると苦労するね」

 

「全く本当よ」

 

海里と小夜は同じ苦労をしているのか愚痴り合いながらどうやって気づいてもらえるか話し合っていた。

 

 

 

陸サイド……

陸は目的の人物をを見つけると話しかける。

 

「剣」

 

探していた人は前の戦闘で戦った騎士、剣であった。

 

「陸か……もう大丈夫なのか?」

 

「ああ」

 

「ごめん急に襲いかかって。陸の実力と人柄を知りたかったから」

 

剣は陸の人柄と実力を図る為に急に襲いかかった様だ。

信頼して背中を任せられるのか、そして戦いが始まっても大丈夫なのか実力を測った様だ

 

「大丈夫だ。お前から見て俺は合格なのか?」

 

「ああ! 人柄は陸の仲間たちの様子を見て大丈夫だと思った。実力は俺とあれだけ戦えれば文句ないよ!」

 

「そうか。剣、一つ聞きたい……お前は何の為に戦う?」

 

「俺が戦う理由? それは……みんなを守る為だ! 俺、この国の人が好きだから戦えない人たちの為に戦うって誓ったんだ!」

 

「人の為か……小夜と同じ事言うんだな」

 

「そうなのか? 小夜も同じ理由なのか……だったら嬉しいな! ならもっと強くならないとな……陸少し訓練に付き合ってくれ!」

 

剣は小夜と同じ事を考えていて喜びをあらわにする。

そして人々を守る為強くなる為に訓練をしようと陸を誘う。

 

「分かった」

 

陸が頷くと陸たちは場所を移動し城にある訓練所に行く。

 

 

訓練所・・・

 

陸たちが訓練所に着くと先客がいた。

剣に気づくと少年が話しかけてくる。

見たところ剣と同い年の様だ。

 

「剣! いまから訓練するの?」

 

「ああ 弓もか?」

 

「ううんー僕はもうこれぐらいで終わろうとしてるよ。所でそこの人はだれ?」

 

「俺は陸。よろしく」

 

「僕は弓!騎士たちの副団長をしているんだ! よろしく!」

 

自己紹介をすると握手をする。

 

「さて僕はそろそろ行こうかなー剣!」

 

「この国の事や姫様の事どう思う?」

 

「えっ?」

 

「何でもない……じゃあまたね!」

 

「ああ待たな」

 

弓は去って行く。

剣は謎の事を発した弓に少し戸惑うが挨拶を返し、陸はその姿を疑いながら見る。

 

「陸、じゃあ訓練をしようか」

 

「ああ」

 

二人は少しの間手合わせをしていると兵士たちが剣に慌てて何かを知らせる。

 

「申し伝えます! 町を何者かたちが襲っています!!」

 

町が襲われているようだ。

 

「早く町に行かないと!!」

 

「剣……話しがある」

陸は何かが分かったのか話す。

 

「嘘だろ!?」

 

「本当か嘘かは分からない。だが、町の事は俺に任せて剣は小夜の所に一旦戻った方が良い」

 

「分かった。ごめん町の事任せる。でも陸の予想が間違ってたら直ぐに追いかけるから」

 

「ああ」

 

剣は急いで城に向かう。

 

「海里に伝えないと」

 

陸は剣が向かったのを確認すると腕輪が光る。

 

[海里聞こえるか]

 

[陸!? 一体何処から話してるの!? ]

辺りを見渡すが発見出来ず。陸に問いかける。

 

[腕輪の力を使えば腕輪を持っている者同士遠くにいたとしても話せる]

 

陸は腕輪の力の事を話す。

腕輪の力を使えば腕輪を所有している者同士遠く離れた所からテレパシーの様に頭の中で会話する事が出来る様だ。

 

[俺は今から町を守りに行く]

 

[私も一緒に町を守りに行けば良いのね!!]

 

[違う……海里には頼みたい事がある]

 

陸は剣にも話した内容を伝える。

 

[本当なのその話?]

 

[もしもの時剣と小夜を頼む]

 

[ええ! 分かったわ! 陸、気をつけてね]

 

[ありがとう。海里も気をつけて]

 

会話が終わると陸は町に急いで向かう。

 

陸と剣が町が襲われていると聞いた頃……

海里と小夜も爺から事態を聞く。

 

「姫様!! 町がテロリストと思われるものたちに襲われております!!」

 

「ええ分かったわ。直ぐに騎士たちに町に向かい守れと伝えて」

 

「はっ!!」

 

爺は直ぐに騎士を集め町に向かう。

 

「小夜私も町に向かうわ!」

 

「ええ! お願い!!」

 

海里は向かおうとすると頭に声が響く。

 

[聞こえるか海里]

 

[陸!? 一体何処から!?]

 

「ごめん小夜少しだけ待って」

 

少し離れた所で頭の中に聞こえた声を聞く。

そして陸との話は終わり小夜の元に戻ろうとすると……

兵士たちが海里に襲いかかる。

 

「陸の言った通りね……良いわ、相手して上げる!」

 

海里は拳銃を構え撃ち抜く。

その銃声が合図の様に兵士たちは襲いかかる。

 

 

「ねえ?」

 

「ごめんなさい話しはまた後で! 何のつもりですか副団長?」

 

弓は剣を小夜に向ける

 

「質問は僕からだ何の為に戦うの?」

 

「質問の意図が分からないですが……私はみんなを守る為に戦います」

 

「みんなを守るか……何も知らないくせに良く言うよ……やっぱり君みたいな小娘じゃこの国を任せられない……質問の答えだ……死んでもらう」

 

「そんな事はさせない!!」

 

「剣!!」

 

「陸の言った通りだったな……」

 

「剣、何故僕が裏切り者って分かったんだい?」

 

「陸が、お前が何かを企んでるって教えてくれたよ。余り信じてなかったがまさか本当だったとは……何で裏切ったんだ!?」

 

「この国の為だ」

 

「……この国の為だと?」

 

「知ってるかい? 君が守るって言った国の人の中には食べ物が無く食べれずに餓死している人たちがいる事を」

 

「……本当なのか?」

 

「本当さ。そんな事を知らずに守るか。そんな口だけのお姫様にこの国を任せられない」

 

「だからお前がこの国を乗っ取るって事か?」

 

「ああ。でも王様になるのは君でも良いんだけどね! 君は口だけじゃ無くみんなを守る為に必死に戦い、幾たびの戦場を乗り越えてきたからね。じゃあ答えを聞こうかな?」

 

「断る。俺は小夜に付いて行くって決めている」

 

「君ならそう言うって思ってたよ。

改めて名乗る! 僕は仲間たちからはゼロと呼ばれてる。

全てをゼロにし終わらせ新しく国を立て直す為に僕たちは今日革命を起こす!」

 

「させない!お前は俺が止める!」

 

「止めてみろ!!」

 

二人の剣がぶつかり合う。

次第に経験と実力の差で剣が押していた。

 

「やっぱり強いね……来いお前たち!!」

 

弓は他の仲間たちを呼び剣に襲わせる。

 

「邪魔をするな!!」

 

兵士を倒していくが余りの多さに時間がかかる。

その間に弓は小夜に向けて歩いて行く。

 

「今度こそ終わりだ。」

 

「うわぁー!!」

 

兵士たちの叫び声が聞こえ何事かと弓は視線を向けると銃弾が兵士たちに当たり、更に小夜と弓の間を通過した。

 

「ごめん遅くなったわ」

 

「ありがとう助かるよ!」

 

海里が兵士たちと弓に向け銃弾を放ったのであった。

 

「ここは任せて」

 

「ごめん任せる」

 

剣は直ぐに弓に剣を振り下ろし弓は受け止める。

 

 

「弓、お前はさっき言ったな? 小夜じゃこの国を任せれないって」

 

「ああ! 餓死をしている民たちがいるのに、解決しようとはせず外に出て遊んでばかりだ」

 

弓は思い浮かべる。

 

「そんなうつけ姫には任せられない!!」

 

「 小夜はそんなうつけ姫じゃない!」

 

「だったら何故城を抜け出していた!?」

 

「民の生活を、現状を知る為にお忍びで行っていた筈だ!!」

 

剣は小夜の行動を考えて答える。

小夜の性格なら民が苦しんでいる時にのんきにに遊びに行くとは思えず更に爺の説教があんなに軽く済むとは思えなかった。

最終的な結論は最新の噂である陸たちの活躍が町で噂になっている事を知っていた事だ。

 

「剣……」

 

「何故信じきれるんだ?」

 

「そんなの決まってる幼馴染だから」

 

「君が言うならそうなのかもしれない……それでも僕は止まれない……やれ!!」

 

「……!? 小夜!!」

 

弓は誰かに叫ぶ。

剣は何かに気づき慌てて小夜に近づく。

同時に銃声が鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっななんで……?」

小夜が見ると身代わりになり銃弾を受け倒れていた。

 

「剣、ごめん……次はお前だ!!」

剣を少し見て謝り小夜に視線を向けると凄まじい殺気を放ち今度こそ狙いを定め剣を振り下ろす。

 

「小夜!? 退きなさい!!」

 

海里は狙われている小夜を助ける為に周りの敵を倒すが間に合わない。

 

「剣……ごめんね」

 

目を閉じ諦めるていると、銀色のオーロラから陸が剣をライドセイバーで受け止めていた。

 

「ごめん遅れた」

 

 

「陸!?」

 

「お前はあの時の!?」

 

陸は腹に拳を入れ気絶させ弓を捕える。

 

「陸!! まだ狙撃手が何処かにいるわ!!」

 

「大丈夫」

 

悲鳴と共に銃を持っている兵士が飛ばされて来る。

 

「フォー君!」

 

「グルルー!!」

 

落ちて来た所を見ると巨大化したフォックスがいる。

 

陸が何処に兵士が隠れ狙撃したのか考え、銀色のオーロラを使いフォックスをその場所に送り指示してフォックスが兵士を倒したのであった。

 

海里が戦っていた騎士たちはリーダーである弓が敗北したのを見ると降参する。

こうしてテロリストたちとの戦いは終わる。

 

「負けてしまったか……殺せ」

 

「貴方方全員殺しません」

 

「何を言ってるんだ!? 剣を殺した僕たちが、剣を殺した僕が憎く無いのか!?」

 

「剣は死んでないです」

 

「何だと!?」

 

陸たちがテロリストを倒した直後、陸は腕輪の力を使い金色の光が剣を包む。

するとさっきまでは血が止まらなかったが、傷口がふさがり苦しそうな表情から楽そうな表情になり意識を取り戻す。

 

「小夜……?」

 

「剣!! 本当に良かった!!」

安心からなのか剣を抱きしめる。

 

 

 

次の日……

陸たちと剣たちは面会する。

すると最初に口を開いたのは小夜であった。

 

「剣……貴方陸たちの旅に着いて行きなさい!」

 

「小夜……?」

 

「陸に命を救われた借りを返したいんでしょ? 見てれば分かるわ……だから一緒に行きなさい」

 

「大丈夫なのか?」

 

「私は大丈夫だから! 剣がいなくてもこの国の姫として国を守るから! だから……安心して行って来て」

 

「分かった! もし必要になったら呼んでくれ! 何処に居ても絶対に駆けつけるから!」

 

「ありがとう」

 

剣が去ろうとすると小夜は駆け寄る

 

「剣!!」

 

「えっ?」

 

「キャア!!」

小夜と剣の影が重なり合う。

海里はその姿を見て黄色い悲鳴を上げた。

 

「剣! 私貴方の事が好き!!」

 

「小夜俺は」

 

「返事はまた会った時で言いわ。だからまた会いましょう! その時までに私は立派なお姫様になってるから」

 

「ああ。分かったよ。また会おう小夜」

 

 

「またね剣!」

 

そして二人は別れる

こうして剣が仲間に加わり陸たちは次の世界に向かう。

この世界は後に剣の世界と呼ばれる事になる。

 

 

 

「これが俺たちと剣との出会いの物語だ」

 

「あの時はびっくりしたわ 」

 

「剣さん! 小夜さんとはその後どうなったんですか?」

 

「俺が守護者になってから直ぐに俺の世界に戻って小夜と結婚した 」

 

「ちゃんと結婚出来たんだねー 結婚か……何かいいねー あーあ! 僕も好きな人と結婚したいなー」

 

「そうね~ 私も好きな人と結婚したいわ!」

 

「そうだな」

 

 

栞と理沙は陸の事をチラッと見て言うが陸は何食わぬ顔でいた。

 

「はぁーやっぱり伝わらないかな」

 

「そうね……陸の馬鹿」

 

「あはは! やっぱり陸ね! 全く鈍感なんだから」

 

「相変わらずなんだな」

 

 

 

少し休憩すると陸と剣は距離を空け睨み合う。

今まで理沙や栞は陸と守護者の戦いを見てきたが今までの比ではなく緊迫した緊張感を理沙たちは感じていた。

 

 

「行くぞ陸」

 

「来い、剣」

 

剣は開始早々ブレイラウザーで斬りかかる。

陸はライドセイバーで受け止め前に押し返すと追撃するためサモンドライバーで銃撃した。

剣は迫り来る銃弾を弾き素早い動きで接近しブレイラウザーを振り下ろす。

 

「今のは決めたと思ったんだけどな」

 

「お前なら銃撃を避けて直ぐに反撃すると思ってた」

 

陸は迫り来るブレイラウザーをライドセイバーで受け止めていた。

 

「あれこれって?」

 

「さっき陸たちから聞いた戦いよね?」

 

「ふふ懐かしい……」

 

物語で聞いた陸と剣の出会いのシーン。

まるで三人には過去の出来事を映画で見ている様であった。

過去の再現を表す様な戦い栞と理沙はすぐに気づき海里は昔を懐かしむ。

しかし少しだけ違う所がある。

剣の実力を知っていて反撃すると考え、更に陸が様々戦いの経験を積み強くなった事で剣の動きに着いて行けたからだ。

 

「変身!」

 

<<タンアップ>>

 

プレイバックルにカードを装填しベルトを腰に装備した。

するとベルトがトランプと共に巻かれていくそしてレバーを下ろすと青いカブトムシの模様をしたゲートが陸に向かう。

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

陸はディゴッドに変身する。

ゲートがディゴッドに向かって来るとライドセイバーで弾き返す。

弾き返されたゲートを剣は潜るそして……

悲しい運命を背負った友だちを助けるため自分をジョーカーに変え最後まで運命と戦った戦士。仮面ライダーブレイドに変身した。

 

「運命には希望だ。変身!」

 

<<カメンライド・・・ウィザード>>

<<ヒー・ヒー・ヒー・ヒー・ヒー!>>

 

赤い魔法陣が現れ左手から潜り体全体を潜り抜けるとディゴッド・ウィザードフレイムスタイルに変身した。

 

<<アタックライド・・・ショータイムだ!>>

 

「ショータイムだ!」

 

華麗に舞いながら決め台詞を言い放つ。

 

 

遠く離れ場所で観戦している理沙たちは見たことないライダーに変身したディゴッドの事を海里に聞いていた。

 

 

 

「海里さん、あのライダーって?」

 

「あのライダーも平成二期の世界に新しく誕生したライダーの内の一人。人々の希望を守る指輪の魔法使い。仮面ライダーウィザードよ!」

 

「魔法を使う仮面ライダーか~約束する! 僕が最後の希望だ! なーんてね~♪」

 

理沙は海里に質問すると海里はウィザードについて説明する。

栞はふざけてはいるがウィザードの台詞を知らないはずだが何故か言い当てたのである。

 

 

 

 

視点はディゴッドたちの方に戻り……

 

「魔法のライダー……? 何処かで会ったような……」

 

ブレイドはディゴッド・ウィザードフレイムスタイルを見て何かを思い返す。

 

(あの子の事覚えてないのか……?)

 

「どうしたんだ陸?」

 

「……何でもない」

 

「そうか……行くぞ!」

ディ・フレイムはバックルにカードを装填する。

 

<<アタックライド・・・ウィザーソードガン>>

 

魔法陣からウィザーソードガンを取り出し装備する。

両者は同時に動きウィザーソードガンとブレイラウザーを同時に振り下ろす。

武器同士がぶつかると……

鉄と鉄の弾く音が聞こえ更には衝撃が起こり二人は一旦距離を空けた。

 

「魔法を見せてやる」

 

<<アタックライド・・・ビック>>

魔法陣に腕を入れると手が大きくなる。

ディ・フレイムは振り払う様にブレイドに攻撃した。

「これが魔法か……このカードで防ぐ!」

 

<<メタル>>

 

カードをラウズさせ身体を鉄と同じ様に固くしてビックの魔法を防ぐ。

 

「次はこれだ。変身!」

 

ディ・フレイムはバックルにカードを一枚装填した。

 

<<フォームライド・・・ウィザードフレイムドラゴン>>

<<ボー・ボー・ボー・ボー・ボー!>>

 

ディゴッド・ウィザードフレイムドラゴンに変身する。

 

「フレイムドラゴン? 炎の竜か」

 

<<アタックライド・・・ドラゴタイマー>>

 

ディゴッドは時計型の強化ツールドラゴタイマーを装備し針を赤いマークに調整すると使用する。

 

<<セットアップ>>

 

針の動く音が鳴りそして青色のマークに針が重なるとレバーを押す。

 

<<ウォータードラゴン>>

 

青色の魔法陣からディゴッド・ウィザードウォータードラゴンが出現し迫り来るブレイドに銃撃をして足止めした。

 

「陸が二人? あの時計は分身を呼び出すのか」

 

ブレイドは冷静に状況を判断している。

 

「三人だったりして」

 

緑色のマークに止まるとレバーを押した。

 

<<ハリケーンドラゴン>>

 

緑色の魔法陣からディゴッド・ハリケーンドラゴンが出現し斬りかかる。

 

 

「この!」

 

ブレイドは受け止め斬り倒そうとすると、更に黄色のマークに止まるとレバーを押す。

 

<<ランドドラゴン>>

 

黄色の魔法陣からディゴッド・ランドドラゴンが出現し受け止める。

合計四体のディ・ドラゴンたちはウィザーソードガン、ソードモードとガンモードを使い攻撃をする。

ブレイドは体制を整える為に一旦距離を空ける。

 

「四体か……次は俺の番だ!」

 

<<アブゾーブクイン フュージョンジャック>>

 

左腕に装備されているラウズアブゾーバーにスペードQアブゾーブを装填し起動させた。

そして続け様にスペードJフュージョンをラウズする。

中間形態であるブレイドジャックフォームに変身した。

 

「一気に終わらせてやる」

 

<<サンダー スラッシュ ライトニングスラッシュ>>

 

カードをラウズし、背中の翼で空中に飛び上がり急降下しながら四人のディゴッド・ウィザードたちを次々と斬りつける。

必殺技を受けたディゴッド・ウィザードたちは地面に倒れてしまった。

 

「強いな。ならドラゴンの力を一つにして対抗する」

 

<<ファイナルタイム>>

<<フォームライド・・・ウィザードオールドラゴン>>

 

ドラゴタイマーの針が一周回るとカードを一枚バックルに装填する。

四人のディゴッド・ウィザードたちが融合し、ディゴッド・ウィザードオールドラゴンに変身する。

 

「次は空中戦だ」

 

「望む所だ」

 

二人は空を飛行し空中戦とばかりにディゴッドは爪、ブレイドは剣を使いぶつかり合う。

そして最後のぶつかり合いで鋭い一撃が互いに入り二人は地上に落下していった。

 

「流石だな剣。前より強くなってる」

 

「陸、やっぱりお前は凄いよ」

 

<<真ファイナルカメンライド・・・ウィザード>>

 

ウィザードインフィニティースタイルにウィザードラゴンの力を加わえた最強形態、ディゴッド・ウィザードインフィニティードラゴンゴールドに変身する

 

<<アブゾーブクイーン エボリューションキング>>

 

ラウズアブゾーバーにスペードQアブゾーブを装填し起動させる。

そして最後にスペードKエボリューションをラウズするとブレイドに十三体のアンデットが配合され黄金の鎧をまとったブレイドの最終形態、ブレイドキングフォームに変身した。

 

「はぁぁ!!」

 

「はぁぁ!!」

 

さっきの戦いと同じ様に金色の爪と金色の剣キングラウザーがぶつかり合う。

しかし先程とは違うのは圧倒威力の差であった。

 

「これで終わらせる!」

 

ブレイドキングフォームの意思で五枚のラウズカードが手元に飛んでくる。

 

<<スペード10.スペードJ.スペードQ

スペードK スペードA

ロイヤルストレートフラッシュ>>

 

「ハァァァ!!」

 

装填したカード五枚が前方に出現しキングラウザーから放ったれた光線が潜り抜けてディゴッドに向かう。

 

「はぁぁ!!」

 

気合いと共に胸に装備されたドラゴンスカルから炎を放出して粉砕した。

 

「何だと!?」

 

「次はこっちの番だ」

 

ブレイドが驚いてる隙を見逃さずカードを装填する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ウ・ウ・ウ・ウイザード>>

 

「ゴールドインフィニティーエンド!」

 

右足にエネルギーを溜めそして飛び上がり必殺キックを当てた。

 

「負けるか!」

 

ブレイドはキングラウザーを盾がわりにして全力で防ぐ。

 

「フィナレーだ! ハァァ!!」

 

ディゴッドは回転し防御を貫く。

ディゴッドウィザードインフィニティードラゴンゴールドの必殺技、ゴールドインフィニティーエンドを決め勝利した……

と思われたが……

突然ブレイドの身体が金色の光に包まれ衝撃波がディゴッドを吹き飛ばす。

ディゴッドはダメージを受け過ぎた為、カメンライドが解け元の状態に戻ってしまった。

 

「ガーディアンフォームか」

 

ディゴッドが目の前を見ると終焉の世界で初夏との戦いで見せた最強形態の上の強さを持つ形態……

超最強形態、ブレイドガーディアンフォームに変身したのであった。

 

見た目は通常形態のブレイドを金色にした姿。

キングフォームの姿が元から金色だからか余り見た目は変わらないがキングラウザーを更に強化された武器ガーディアンキングラウザーを装備する。

 

「本当の戦いはここからだ」

 

「俺も全力で行く。変身!」

 

<<真ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

ディゴッド光闇状態に変身すると腕輪が光り金色のオーラーを身体にまとう。

 

二人は挨拶代わりにライドセイバーとガーディアンキングラウザーをぶつける。

 

するとたった一太刀ぶつかりあっただけで凄まじい衝撃が辺り一面を襲う。

 

「あれは…… ガーディアンフォーム!?」

 

「凄い力だね! ここまで戦いの衝撃が伝わってくるよ~」

 

「陸も剣も本気になったみたいね」

 

 

<<アタックライド・・・ シャイニングブラスト ダークスラッシュ>>

 

ディゴッドの意思でアタックライドのカードが自動的に装填され能力を発動させる。

 

「俺から攻める」

 

シャイニングブラストの効果でサモンドライバーから強力な光のエネルギーの砲撃を放ち、ダークスラッシュの効果でライドセイバーの肩身が紫色に光り強化されると斬りかかる。

 

<<スペード2 スペード3 スペード4 スペード5 スペード6 ストレートフラッシュ>>>>

 

「ハァァ!!」

 

キングラウザーを呼び出し左手に装備し、ガーディアンキングラウザーとキングラウザーの二刀流になる。

ブレイドは迫り来る光の砲撃をキングラウザーで斬り裂き、ダークスラッシュをガーディアンキングラウザーで受け止める。

 

 

「陸! そろそろ終わらすぞ」

 

「ああ。これで終わりだ」

 

白と黒のカードが自動的に装填され能力を発動し必殺技の体制に入る。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

黒のディメンションがブレイドを拘束する。

 

「こんな物!!」

ブレイドは力ずくで拘束されたディメンションを破ると三枚のカードが手元に飛び出して来てカードを装填する。

 

<<キック サンダーマッハ ライトニングソニック>>

 

「シャイニングダークゴッドディメンションキック!」

 

「ガーディアンライトニングソニック!」

ディゴッドは白のディメンションが黒のディメンションに重なると背中に生えた白の翼と黒の翼で飛び上がり、ディメンションを潜りながらキックをする必殺技、シャイニングダークゴッドディメンションキック。

 

ブレイドはガーディアンキングラウザーを地面に突き刺すとマッハの効果で速く動き、加速をつけて飛び上がり、サンダーとキック二つの効果で蹴りを強化し、キックをする必殺技ガーディアンライトニングソニック。

 

二人の必殺キック、シャイニングダークゴッドディメンションキックとガーディアンライトニングソニックがぶつかり合う。

凄まじいエネルギー同士がぶつかり合った。

 

それらは言葉で表せれない威力のぶつかり合

いが起こり辺りにあった島は消し飛んていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレイドの変身が解け、戦場に立っていたのはディゴッドだけであった

こうしてディゴッドとブレイドの手合わせはディゴッドの勝利で終わる。

 

「島一帯が消えてる……」

 

「陸君たちの戦い凄かったね♪」(僕もいつかこの領域に行かないと……陸君を守れないよね)

 

「陸!! 剣やり過ぎよ!!」

驚いている者やおちゃらけているが目標を見つけ決意を固める者、腕輪の力を使い変わってしまった地形を直しながらこの現状を作り出した二人に叫んでいる者などが見られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「俺はそろそろ行くよ! 陸何か困った事があったら呼んでくれ。必ず向かうから」

 

「ありがとう。剣も何かあったら呼んでくれ」

 

「ごめんね! 私ももう少ししたら守護者の世界に戻るから」

 

「気にするなゆっくり休んでくれ」

 

「ありがとう!」

 

 

「またな二人共」

 

「またな剣」

 

「また会いましょう!」

 

剣は別れを告げると銀色のオーロラを呼び出し中に入ろうとしたが振り返り話しかける。

 

「理沙、栞。陸の事頼む。こいつは平気で無茶する奴だ。でも、それでも俺たちにとって大切な仲間だ」

 

「任せて下さい!」

 

「陸君は絶対に僕たちが守るよ!」

 

「ありがとう」

今度こそ剣は銀色のオーロラの中に入り守護者の世界に帰って行く。

こうして七人目の守護者で最強の守護者と呼ばれた物語は終わる。

 

 

 




見ていただきありがとうございます!
剣たち守護者が忘れ、陸だけが覚えている魔法のライダーは近々物語に出てきます。


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八話 双子と憧れ

「陸君次の話聞かせて!」

 

「私も聞きたいわ!」

 

「分かった。次の物語は双子の話だ」

 

「双子の話……あの二人ね!」

陸は語る。

後に海里のサポートをして守護者をまとめ、陸たちを旅に向かわせた守護者。

その兄で最後まで諦めない心を持つ守護者。双子の守護者の物語を話しだす……

 

恐竜の世界・・・

 

陸たちはまだ恐竜が生きているとされる世界を旅してあるいる。

 

「へえー恐竜が生きている世界なんてあるんだな」

 

「可愛いわねー」

今回は恐竜の世界を旅しているようだ。

特に元旅人であった空は感激し、海里は赤ちゃんの恐竜を見て頭を撫で可愛がっている。

そんな中陸は真剣な表情をしていた。

 

「どうした陸?」

 

「ごめんみんな俺行かないと」

 

「行くって何処に? って!陸、後ろ!! 後ろ!!」

剣は様子が可笑しい陸に何があったのかを聞き。

海里は陸が急に何処かに行くという事に疑問に思い問いかけようとすると、陸の背後から巨大な肉食恐竜ティラノザウルスが迫っていた。

 

「邪魔だ」

 

「うそっんー」

陸は金色の衝撃波を使い遥か先まで吹き飛ばし。

簡単にティラノサウルスを撃退した事にびっくりしていた。

 

「みんなは先に家に戻っていてくれ。勝手に俺が向かう世界に移動するから」

それだけ言うと陸は何処かの世界に移動するため銀色のオーロラを呼び出し何処かの世界に行く。

 

「待って陸!!」

 

「……二人共何処かに行ってしまったし俺たちも一旦戻ろうか」

海里も着いて行ってしまった。

残された仲間はしばらく動けずにいたが、年長者である武が仕切り直し家に戻っていく。

 

 

 

 

 

???の世界

 

(助けて)

 

「早く買って来いコラ」

 

「分かった」

双子は親に無理矢理買いに行かされ。

 

「敬語で話せ。何度言ったら分かる!? もうお前らは要らない!」

何度も何度も殴られそして挙句の果てには……包丁突き刺す

 

「奏!?」

 

進は奏を庇い代わりに受けてしまう。

 

「兄さん!! 誰か助けて!!」

父親は奏にゆっくりと迫るすると銀色のオーロラが現れ中からは陸と海里が現れる。

 

「助けを呼んだのはお前たちか?」

 

「何だてめえ!!」

父親は包丁を持つと陸に突き刺す。

しかし様々世界を旅して来た陸には止まって見え簡単に受け止め壁に叩きつける。

壁に叩きつけられた男には見向きもせず進に近づく。

「良く頑張った。すぐに治すから」

 

「兄さんは助かるの!?」

 

「ああ。安心してしてくれ」

陸は腕輪の力を使い進を治すそして銀色のオーロラを出して二人を何処かに連れて行く。

 

「うーんここは?」

 

「兄さん良かった気がついたんだね! この人が僕たちを助けてくれたんだ!」

 

「えっと貴方たちは?」

 

「俺は陸。仲間と世界を旅している旅人だ」

 

「私は海里! 陸たちと一緒に旅をしているわ!」

 

「お前たちはこれからどうしたい?」

 

「僕たちは……」

 

「兄さん! この人に着いて行こう!」

 

「奏……」

 

「あんな人がいる所にいたら僕たちは殺される。それにこの人と旅をしてみたいよ!」

 

「分かった。これからよろしくお願いします! 俺は進。こっちが弟の」

 

「奏だよ!」

 

「これからよろしく」

 

「よろしくね二人共!」

 

 

 

 

 

「こうして進と奏は仲間に加わった」

 

「奏君たちは僕と一緒なんだ……親から虐待を受けてたんだね……」

 

「栞……大丈夫。栞には俺たちがいる」

 

「陸君……大丈夫だよ! 僕もう気にしてないから♪ でもありがとう僕の事心配してくれて! 」

栞は笑顔で言うと抱きつく。

 

「栞を引き離さなくて良いの?」

 

「栞は大切な友達だから今は陸に任せます!」

 

「そうね」

 

優しく微笑み理沙と海里は栞を見守っていた。

するとチャイムがなる

 

「久しぶり! 陸! みんなが来たって言ってたから俺たちも遊びに来たよ!」

 

「お邪魔しますね陸さん」

 

「久しぶり進、奏。遠慮なく上がってくれ」

 

「何の話をされていたんですか?」

 

「今回は奏たちの話だ」

 

「僕たちの話か……」

 

「あの時貴方に救ってもらって僕たちは貴方に憧れました」

 

「陸、僕たちと手合わせしようよ!」

 

「分かった」

 

陸たちは誰もいない世界に行く。

 

 

「僕たちは陸さんに二人で挑みます」

 

「陸は誰と組んで一緒に戦うの?」

 

今回の手合わせは二対二のタッグバトルの様だ。

進と奏は兄弟で組み、陸は誰と組むのか……

その事に気付いた観客からは、僕が! 私が! と言う声が聞こえる事を陸は知らない。

陸は少し考えると話す。

 

「使って見たいカードもあるし 俺一人で良い」

 

 

「変身!」

陸はディゴッドに変身する。

 

「変身!」

 

「変身!」

 

<<ソードフォーム!>>

 

「俺、参上!」

 

 

進は自分は不幸だがそれでもみんなの時間を守るために戦った、時を守る戦士仮面ライダー電王ソードフォーム、奏は人間とファンガイアのハーフで迷いながらも最後まで戦い抜いたキバキバフォームに変身した。

 

「キバにはこのカードだ。大変身!」

 

 

<<カメンライド・エグゼイド>>

<<マイティジャンプ! マイティキック!

マイティマイティアクションX>>

ディゴッド・エグゼイドレベル2に変身する。

 

「更にこれだ」

 

<<アタックライド・・・ノーコンティニューでクリアーしてやるぜ!>>

 

「ノーコンティニューでクリアーしてやるぜ!」

 

 

 

 

 

「胸にはコントローラのボタンにゲージはHPかな? ゲーム関係の仮面ライダーかな?~」

 

「海里さん、あのライダーは?」

 

「あのライダーも平成ニ期の世界に新しく誕生したライダー。ゲームの力を使ってバグスターウイルスから患者の命を救う仮面ライダーよ!」

 

「患者の運命は僕が変える! 」

栞はディゴッドが変身したライダーについて考え、理沙はライダーの事を質問し海里が答える。

栞はふざけているがエグゼイドの決め台詞を知らないはずなのに何故か言い当てたのであった。

 

 

 

 

 

「見た事ないライダーですね……海里さんが守護している世界のライダーですか?」

 

「ああ。見せてやる天才ゲーマーの力を」

 

「面白えじゃねえか! 陸、最初に言っておくぜ! 俺は最初っから最後まで」

 

「クライマックスだろ?」

 

「合ってるけどよ、俺の台詞を取るんじゃねえ!!」

 

 

「兄さん! モモタロス! 待って下さい!」

 

電王は考えずに闇雲にディゴッドに突撃し、そんな電王をキバは止めるが向かって行ってしまう。

 

<<アタックライド・・・ガチャコンブレイカー>>

 

ディゴッド・エグゼイドは攻撃を避けながらバックルにカードを装填し剣とハンマー型の武器、ガチャコンブレイカーを呼び出す。

そしてAボタンを押しソードモードに変形させ直ぐさま斬りつけ電王は倒れた。

 

「背後ががら空きですよ!」

 

背後からいつのまにかドッガフォームに変身したキバが、ドッガハンマーを使い奇襲する。

 

「分かってる。ハンマーならこっちもハンマーだ」

 

ディゴッドは分かっていたらしくガチャコンブレイカーのAボタンを押し、ソードモードからハンマーモードに変えドッガハンマーを受け止める。

 

「はあ!!!」

 

二人はハンマーを何度も、何度も力を込めてぶつけ合う。

そしてディゴッド・エグゼイドはキバドッガフォームを電王の側へと吹き飛ばした。

 

「モモタロス、兄さん。僕たちは二人。ここは二対一のアドバンテージ使うために連携して行くべきです」

 

「悪い! そうだな行くぜ奏!」

 

「はい」

キバはすぐに起き上がり電王を説得する。

そしてこれからどう戦うか作戦を立て、電王は謝ると承諾し二人は兄弟同士抜群のコンビネーションで攻撃して行く。

二人の息のあった攻撃にディゴッド・エグゼイドは苦戦する。

 

「流石二人だ。息が合っていて隙がない……」

 

「今からでも海里さんたちに協力してもらった方が良いのでは?」

 

「大丈夫だ。兄弟には兄弟だ。

だーーーーい変身!」

 

<<フォームライド・・・エグゼイドダブルアクション>>

<<俺がお前で! お前が俺で!(ウィーアー!)マイティ!マイティ!ブラザーズ (ヘイ!) XX!>>

 

カードを装填するとディゴッド・エグゼイドダブルアクションゲーマーレベルXXに変身しRとL二人に分裂する。

 

「俺様参上!」

片方は普段の陸からは想像出来ない俺様キャラ。

 

「超キョウリョクプレイでクリアーしてやる」

 

もう片方はクールな普段の陸。

 

「分裂かー 二対二! これでハンデ無しって所だな! じゃあ俺はお前と戦うぜ!」

 

「良いだろう。格の違いを見せてやる」

電王はR側のディゴッドに襲いかかりディゴッドもやる気を出して立ち向かう。

 

 

ディゴッド・ダブルアクションゲーマーL VSキバ

 

「全く兄さんたちは。じゃあ僕は貴方ですね」

 

「来い奏」

 

キバは接近してディゴッドに殴りかかり、

ディゴッドは拳を受け止めると拳を振るう。そしてキバも受け止める。

 

 

「次はこれです!」

キバはドガバキフォームに変身する。

ディゴッドは攻撃するが効かず、キバから逆に三フォームの武器を使い、剣やハンマーや銃で攻撃を受けてしまう。

この状況を変えるためにカードを装填した。

 

「これならどうだ。マキシマム大変身!」

 

<<フォームライド・・・エグゼイドマキシマムマイティX>>

<<レベルマーックス! 最大級のパワフルボディー! ダリラガン! ダゴズバン!マキシマムパワーX!>>

 

「今度はこっちの番だ」

ディゴッド・エグゼイドマキシマムマイティーXに変身する。

キバは殴りかかるが全て受け止められ強力なパンチを受けてしまった。

ディゴッドは先程まで押されていたのが嘘の様に戦況が変わりディゴッドの有利になる。

 

「力では勝てませんね。スピードならどうですか?」

 

「どうかな?」

 

力では勝てないと思ったキバは素早く動くがディゴッド・マキシマムマイティーXはその見た目とは裏腹に超スピードで動く。

 

「流石です陸さん……陸さんを旅に送った時に手合わせした時は互角に戦えたのですが」

奏が陸を旅に導いた時、陸と手合わせをした。

勝敗は引き分けで終わったが奏は本気を出していなかった。

陸は旅に出て力を取り戻した事により奏たちでは勝てない程の強さを取り戻した。

 

「諦めるのか?」

 

「いいえ。貴方は僕の、僕たち兄弟の憧れです。僕たちがどれだけ強くなったか見て下さい」

 

「分かった。来い奏」

 

キバは最終形態、キバエンペラーフォームに変身した。

 

「こっちも最終形態だ。ハイパー大変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・エグゼイド>>

マキシマムマイティーアクションXの鎧を脱ぎ黄金のエグゼイド、ディゴッド・エグゼイドムテキゲーマーに変身する。

 

「行きますよ! いない……?」

 

「後ろだ!」

ディゴッドエグゼイドムテキはショートワープを使い 背後に回り蹴り飛ばす。

 

「ワープですか……その形態凄まじい力を感じます」

 

「ああ。この最終形態はムテキゲーマーだ」

 

「ムテキですか……本当に無敵なのか戦いながら確かめて見ます」

ムテキとエンペラーは拳や蹴りの応酬を繰り返す。

 

「ザンバットソード!」

キバはザンバットソードを装備し斬りかかる。

 

「こっちもだ!」

 

<<アタックライド・・・ガチャコンキースラッシャー>>

 

ディゴッドはガチャコンキースラッシャーを装備しキバの攻撃を受け止めた。

二人は激しく斬り合いディゴッドは一撃決める。

 

「陸さんには勝てないかも知れない……でも僕たちは強くなったって認めて貰うために今力を証明する!!」

キバの気持ちが高まるとエンペラーは巨大な黄金のコウモリの姿、飛翔体に変化した。

通称エンペラーバットと呼ばれる。

 

「はぁぁ!!」

 

 

「こっちも変……今はいいな」

真・ファイナルカメンライドのカードを構えるがライドセイバーに戻す。

 

「行きます」

 

口からビームを出しムテキの周りは破壊される。

煙が辺りに舞いキバからは確認出来ない。

 

 

(陸さんをこの程度では倒せない……何処にいる?)

飛翔体は周りを見渡すが、ディゴッド・

ムテキの姿は見えない。

 

「こっちだ」

 

「上!?」

 

ディゴッドはショートワープを使い攻撃を避けていたのであった。

身体中が発光し全ての能力が二倍に増えるその能力は数いるライダーの中でもトップクラスだ。

そして飛翔体の上を取ると頭のハイパーライドヘアーで巻きつけて飛翔体を地上に落とす。

 

「とどめだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・エ・エエ・エグゼイド>>

ディゴッドエグゼイドムテキは超高速移動で連続でキックを決める必殺技、ハイパークリティカルスパーキングを決める。

 

(ダメージを受けていない?)

 

キバは必殺キックを受けたはずだが何もダメージを受けていない事に疑問を抱く。

しかし突然

HIT!GREAT !PERFECT !の文字と共にダメージがキバを襲う。

そして変身が解除されてしまった。

ムテキの必殺技は時間差でやってくるようだ。

 

「奏、強くなった……何時も海里をサポートしてくれてありがとう」

気を失い倒れそうになるとディゴッドが抱き抱え奏に礼を言う。

 

「あっちも終わったみたいだ」

もう一人のディゴッドの方を見ると戦いが終わったようである。

ディゴッドは変身を解く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディゴッド・ダブルアクションゲーマーR VS電王

 

「まさか電王お前らが相手だとわな」

 

「あっ? 何言ってやがる陸」

 

「いいや何でもない。こっちも始めるぞ」

 

「そうだな行くぜ!」

 

「鬼にはこいつだ」

 

「誰が鬼だ!!」

 

「変身」

 

「無視かよ」

 

<<カメンライド・・・ゴースト>>

<<レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ!・ゴースト!>>

ディゴッド・ゴーストオレ魂に変身する。

 

 

「お化けみたいなパーカーが飛んで来たよ!?」

 

「海里さんあのライダーも平成ニ期のライダーですか?」

 

「ええ! 死んでしまってゴーストになったけど、誰かを守る為に命を燃やして戦う仮面ライダーよ!」

 

「命燃やすぜ!」

 

「何時も思うんだけど、栞は何で決め台詞分かるの?」

 

「あはは感かな? 何となく分かるんだよね~ そういえば! 理沙ちゃん少し顔青いよ?」

 

「えっ……そうかしら? 普通だと思うのだけど」

栞が指摘する様に理沙の顔は普段より真っ青であった。

 

「あっ!! 分かった!!理沙ちゃんお化けが怖いんだね~」

 

「そっそっそんな事無いわ!? 幽霊なんてぜ・ぜ・全然怖くないから!!」

 

「理沙ちゃん、動揺してるよ~」

栞が理沙をからかい理沙は図星なのか動揺する。どうやらお化けが苦手であるようだ

 

 

「俺様も武器を使うか」

 

<<アタックライド・・・ガンガンセイバー>>>

 

「剣同士か! おもしれえ! 行くぜ!」

電王はデンガッシャーを使い斬りかかりディゴッド・ゴーストはガンガンセイバーで受け止める。

そして二人は激しく斬り合い、その激しさを表すように剣同士がぶつかるたびに火花が散る。

 

「へへ流石陸だぜやるじゃねえか~」

 

「当たり前だ。格の違いを見せてやる」

 

「見せてもらおうじゃねえか!」

ディゴッドと電王は武器同士がぶつかり合って鍔迫り合いが起こり押し合いながら話す。

そして一旦二人は距離を取る。

 

「もう一度行くぜ!!」

 

電王はもう一度接近して斬りかかろうとすると、声が聞こえる。

 

先輩! 僕達も!!

俺らもいくでー

僕も戦いたい! 答えは聞いてない!

 

「しょうがねえな~ 行くぜお前ら!!」

 

<<モモ・ウラ・キン・リュウ クライマックスフォーム>>

 

「てんこ盛りか~ こっちもだ」

 

<<フォームライド・・・ゴーストグレイトフル>>

<<ケンゴウ、ハッケン、キョショウニ、オウサマ、サムライ、ボウズニ、スナイパー!大変化!>>

ディゴッド・グレイトフル魂に変身した。

 

「お前たちにはこいつたちを呼んでやる」

 

「アタックライド・・・ ムサシ、ノブナガ」

ムサシとノブナガを呼び出し襲わせる。

電王は二体をデンガッシャーで斬りつけ倒れている間にパスを読み込ませ必殺技の体制に入り必殺技をぶつけ二体を倒した。

 

「進! 次はおめえが行け!!」

 

「ああ」

 

電王クライマックスフォームは変身を解いてベルトにケータロスを装填しデンカメンソードを呼び出す。

 

「変身!」

<<ライナーフォーム>>

デンカメンソードにパスを装填すると最終形態である電王ライナーフォームに変身した。

 

「変身」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ゴースト>>

ディゴッド・ゴーストムゲン魂に変身する。

ディゴッド・ムゲンはガンガンセイバー、電王ライナーフォームはデンカメンソードを構える。

 

「一気に終わらせるよ!」

 

「決着を着けてやる」

<<ファイナルアタックライド・・・ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト>>

必殺技を発動させるためにカードを装填する。

ガンガンセイバーに悲しみを想像させる水色のエネルギーが蓄積され電王に勢いよく振り下ろす。

 

<<モモソード・ウラロッド・キンアックス・リュウガン>>

レールがディゴッドに向かい電王は乗り滑りながら全力のスピードで突撃し斬りかかる。

 

「はぁぁ!!」

 

「電車斬り!!」

二人は全力で剣を振る。

必殺技がぶつかりそして立っていたのは……

 

「俺様の勝ちだ」

電王の変身が解除され、立っていたのはディゴッドであった。

勝者はディゴッドである。

 

「あっちも終わった様だな……また会おう陸」

満足そうな表情を浮かべたディゴッドは役目を終わらせた様に消える

こうして双子との手合わせは終わる。

 

***

 

「ではそろそろ僕たちは行きます。またお会いしましょう」

 

「バイバイ陸!」

 

「ああ。またな奏、進」

 

「もう少ししたら私も帰るわ。二人ともそれまで任せるわね」

 

「ええ。任せて下さい」

 

「理沙さん、陸さんの事お任せします」

 

「はい! 任せてください!」

 

「栞ちゃんも陸の事任せるね」

 

「うん♪ 任せて! 陸君は僕が守るから♪」

 

二人は銀色のオーロラを出して元の世界に帰って行く。

こうして双子の守護者の物語は終わる。

 

 

 

 

 



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九話自信がない弟分

 

神白中学校・・・

陸たちは授業を受け4限目が終了し昼食の時間になる。

 

「陸!」

 

「一緒にご飯食べようよ♪」

 

「そうだな一緒に食べよう。今日は天気も良いから屋上で食べないか?」

 

「ええ! それで良いわ!」

 

「うん! 僕も大丈夫だよ~」

 

三人は弁当を食べる為に屋上に行く。

 

「うわぁ! あの屋台凄い行列だね~」

 

「本当ね! 今日って何かあったかしら?」

 

焼きそばパンを販売している屋台があり凄い数の学生の行列が並んでいる。

匂いを嗅ぐと美味しそうな匂いが辺りに広がっていて行列が出来ている理由も頷ける。

 

「それにしても良い匂いだね~僕食べたいなぁ~」

 

「お弁当食べれなくなるわよ?」

 

「大丈夫大丈夫!全部ちゃんと食べるから~じゃあボク並んで来るね~」

 

「あっ! 栞……全く……陸、私たちも並びましょうか」

 

「ああ」

栞は理沙の言葉を聞かず先に並びに行ってしまい陸たちも跡を追う。

 

 

「あれは、海里に昇?」

 

「久しぶりだな陸」

 

「三人共授業お疲れ様!」

販売しているのは陸の家にいるはずの海里と守護者の一人である昇であった。

 

 

「何をしているんだ二人共?」

 

「創造神が言っていた飯の時には天使が降りてくる。陸の学友たちに俺特製の焼きそばパンを食べて貰い授業を頑張ってもらおうと思っただけだ」

昇は何故焼きそばパンを売っているのか理由を言う。

陸と同じ学校の人に自分たちの作った焼きそばパンを食べてもらい午後からも勉強を頑張ってもらおうというみたいだ。

 

「と言う訳よ。私は昇が行くって言ったから着いてきただけ

私は……陸が通う学校に行ってみたかったのもあるけど」

海里も理由を言う。

後半は恥ずかしいのか小声になってしまった。

 

「陸! お前たちも食べろ!」

「そうね。まだまだあるから食べなさい」

二人は陸たちに渡し食べる。

 

 

「凄く美味しい♪」

 

「そうね!凄く美味しい!」

 

「昇、腕を上げたな」

 

「当たりまえだ。さて店じまいだ」

話している間に焼きそばパンも残り一つとなり最後の一人が買って全て売り切れた。

陸たちは休み時間が終わるまで食べながら話す。

 

「俺たちはお前の家に先に戻っている」

 

「三人共授業頑張ってね!」

海里と昇は陸の家に帰って行く。

 

「俺たちも教室に戻るか」

 

「ええ!」

 

「うん!」

陸たちも教室に戻る。

 

 

陸の家・・・

陸たちは全ての授業が終わり家に帰宅する

 

「陸! 最後の物語を聞かせて欲しい」

 

「うん♪ 僕も聞きたいな!」

 

「分かった話すよ。最後の仲間になった守護者の物語。自信が無かった弟分の話を」

陸は最後の守護者、自信がなかった弟分の物語を話しだす。

 

 

 

???の世界

奏と進が仲間に加わった後、様々世界を旅をする。

そして休憩をする為に争いや危険な生き物がいなさそうなこの世界に決めたどり着く。

 

「やーいやーい落ちる!」

 

少年は友だちに虐められている。

トボトボと歩いていると馬が暴れていた。

危ないっと誰かが叫ぶが少年は気付かず暴れ馬のいる方向に歩いて行ってしまった。

 

(うそっ!?もう駄目だ!!)

 

少年が気づいた頃には遅くもう駄目だと目を閉じ迫り来る衝撃に構えていると誰かに突き飛ばされ九死に一生を得る。

 

「誰?」

 

少年が突き飛ばした人物を確認すると、白髪の青年が立っていた。

白髪の青年は少年を安心させる様に微笑む。

暴れ馬が青年に向かって突撃して来た。

突然殺気の様なものが辺りに舞、暴れ馬は止まる。

白髪の青年は馬の頭を撫で大人しくさせる。

馬が落ち着いた事を確認すると少年に話しかける。

 

「大丈夫か?」

 

「ありがとう……あの貴方は?」

 

「俺は陸。よろしく」

 

「僕は」

 

少年は名前を言おうとすると……

 

「陸!!また無茶をして!!」

 

怒り心頭な海里が走って来る。

 

「貴方がこんな事で死なないと思うけど、無茶はしないで!!」

 

「ごめん。でもそれは約束出来ない。誰かが困っていたら俺は絶対に助けに行く」

 

「はぁー相変わらずね……分かったわよ。でもちゃんと私たちを頼ってよ」

 

「ああ。分かった必ずみんなを頼る。ありがとう海里」

 

「ええ! どういたしまして! そっちの子大丈夫?」

 

「え? うん大丈夫だよ」

 

「良かった。気をつけないと駄目よ」

 

「うん」

 

「じゃあ行きましょうか」

 

「ああ」

陸と海里はこの場から離れようとする。

 

「あっ! あの!!」

 

「どうした?」

 

「僕を鍛えてほしいんだ!!」

 

「名前は?」

 

「僕は昇! よろしくお願いします!」

 

「……ああ。分かった。よろしく」

 

陸と昇の初めての出会いであった。

陸は昇から何かを感じたのか名前を聞くと昇を連れて仲間たちが待つ家に戻る。

 

「ただいま」

 

「ただいま!!」

 

「陸!海里お帰り!あれその子は?」

空は陸と海里の後ろにいる少年の事を聞く。

 

「僕は昇です」

 

「昇か! 俺は空! よろしく!」

空が自己紹介し他の仲間も続く。

 

「翔です! よろしく!」

 

「俺は龍! よろしくな!」

 

「紅星だ。よろしくな」

 

「俺は剣!よろしく!」

 

「俺は武! よろしく!」

 

「俺は進!多分キミと同い年だと思う!よろしく! こっちが双子の弟の」

 

「奏だよ!よろしくね昇君!」

 

「よろしくお願いします」

仲間たちと昇は自己紹介をする。

 

「陸この子を連れて来てどうしたの?」

 

「この子を鍛えてやってほしい」

 

「えっとどういう事?」

 

「昇に頼まれた。自分を鍛えてほしいって」

 

「何か訳ありみたいだね。分かった俺たちに任せてよ!」

 

「ありがとう」

 

「空兄さん! 俺たちにも教えてよ!」

 

「空お兄さん僕も教えてほしいです」

 

「分かった! 進たちにも教えるよ!」

陸は昇に鍛えてほしいと頼まれた事を伝え、

空たちは昇、進、奏に今まで経験して来た事を教える。

空、剣、翔からは旅の仕方や戦い方や料理。

 

龍、紅星からは情報の仕入れ方や盗み方。

紅星が昇たちに盗み方を教え盗賊にしようとすると三人を弟の様に可愛がっていた海里が

怒り大喧嘩になっていたのは別の話。

 

武と海里からは特に教えられてないが陸を除けば最年長者の武、仲間たちより長く陸と旅をして来たサブリーダー的存在である海里は三人の世話をしていた。

 

そして陸からは……

 

「陸兄ちゃんからも何か教えてよ!」

 

「俺からもか?」

 

「うん!陸お兄さんからも教えて下さい!」

昇は何も言わなかったが進たちと同じの様だ。

 

「戦い方は剣が教えてくれてるし….ごめん俺からは特に教えれる事はないかな」

三人は頬を膨らませ不満そうな顔をしていた。

 

「ならさ、陸兄ちゃんの冒険を聞かせてよ!」

 

「俺の冒険? 分かった。話すよ」

 

陸からは進や奏たちが仲間になる前の話を話す様だ。

仲間たちから教わり、終わった後陸からは旅の話しを聞く。

 

それから一カ月経つ……

 

「昇たちはどうだ?」

 

「進と奏は筋が良いわ! 昇は凄い才能を秘めているわね!」

 

海里たちの話では進と奏は筋が良く普通に才能があるが、昇は天才的才能を秘めていて教えられた事をすぐに覚えていく。

しかし何か大事な物が足りておらず海里はその事を陸に伝える。

 

「でもね、一番大切な物が欠けているのよね」

 

「欠けている物? それって一体?」

 

「自信がないのよね〜」

 

「分かった。何とかしてみる」

海里たちの話では昇には自信が余り感じられない様だ。

陸は何か考えがあるのか頷く。

 

「フォックス少し頼みがある」

 

「コンッ? コンッ!!」

 

陸は何かを頼みフォックスは分かったと力強く鳴き声を上げる。

 

学び舎の帰り道

 

「落ちる!少し凄くなったからって調子に乗るなよな!!」

 

「やめてよ!調子になんて乗ってないよ!僕なんか何も出来ないし」

何時も通り虐められる。

 

 

「グルルルーー!!」

 

巨大な狐の姿をした怪人が現れる。

怪人が子供たちを襲う為に近く。

いじめっ子たちは余りの恐怖に動けない。

 

「危ない!!」

 

昇は虐めていた子供たちを助ける。

 

「昇! 何で助けた?……俺たちはお前を虐めてたのに……」

 

「困っている友だちがいたら僕は助ける! 早く逃げて!」

 

「でも!!」

 

「良いから早く行けよ!! 馬鹿!!」

 

「分かった!!大人を呼んでくるから無事でいてくれ!!」

いじめっ子たちは大人を呼ぶ為に走って行く

 

(もう無理だよね! )

昇は諦め目を閉じるしかし一向に怪人からの攻撃が来ず恐る恐る目を開けると陸が立っていた。

 

「良く頑張ったな」

 

「兄ちゃん?」

 

「何でここにいるの?」

 

「ありがとうフォックス」

 

「コンッ♪」

陸が狐の怪人フォックスに礼を言うとフォックスは気分良く鳴き声を上げ小さいサイズに戻り陸の側に駆け寄る。

 

「あの怪物がフォックス? お兄ちゃん一体どういう事なの!?」

 

「ごめんフォックスに協力してもらって芝居を打った」

 

「何でそんな事を」

 

「前に俺に何かを教えてくれって言った筈だ」

 

「うん」

 

「今回芝居を打ったのは昇に教える事があるからだ。だからあの時教えられなかった事を今伝えるよ。 昇、お前は強い。自分の命を考えず誰かを助けようとする事は誰にでも出来る事じゃない」

昇は黙って聞く。陸は更に言葉を繋げた

 

「お前は昇。太陽が昇るようにお前は何処までも先に行ける」

 

「兄ちゃんでも僕は……」

 

「もし今自分の事を信じれないなら……俺の事を、俺の言葉を信じてくれ」

 

「兄ちゃん……分かったよ!僕には自信がないけど、兄ちゃんの事は信じてる! だから兄ちゃんが信じてくれた僕を信じてみるよ!!」

昇はこうして少しだけ自信をつける。

次の日いじめっ子たちと仲直りして昇は陸たちの旅について行く事になる、

 

 

「こうして昇は仲間になった」

 

「今の昇君からは考えれない程自信がなかったんだね〜」

 

「陸や守護者のみんなのおかげで強くなったのね!」

 

「あの時の三人は可愛かったわぁ〜」

 

「昔の事だ……陸、手合わせをするぞ」

 

「分かった」

 

 

手合わせ編

陸たちは手合わせをする為いつもと同じ

世界に移動する。

違う世界に着き陸と昇は距離を空け力強い視線が交差して向かい合った

 

「創造神が言っていたオレの名は昇。太陽が昇るようにオレは常に何処までも先に登って行く」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

昇は天に指を指し、陸はディゴッドのカメンライドカードを見せながら二人は決め台詞を言う。

陸はバックルを装着しカードを装填する。

昇もバックルを装着して飛んできたカブトゼクターを取ると装填した。

 

「変身!」

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<ヘンシン>>

陸は仮面ライダーディゴッド、昇は太陽の神と呼ばれワームと戦った戦士、仮面ライダーカブトマスクドフォームに変身した。

 

 

「スピードにはスピードだ」

 

<<カメンライド・・・ドライブ>>

<<タイプスピード!>>

 

音声がなり何処からかタイヤが飛んで来て身体に装着される。

赤い身体をしていてタイヤが装備されていた。

左腕にはシフト型のブレス、シフトブレスが装着されている。

ディゴッド・ドライブタイプスピードに変身する。

 

「理沙ちゃん、理沙ちゃん! あのライダー見て!タイヤ抱えてるよ!」

 

「タイヤを抱えてるライダー? 本当に抱えてるわね! 海里さんあのライダーは?」

 

「あのライダーも平成二期の世界のライダーよ。人々の安全を守る為に戦った、車に乗る警察官ライダー、仮面ライダードライブよ」

 

 

「脳細胞がトップギアだぜ~」

 

理沙は旅をしてきて様々ライダーを見て来たが、ディゴッドが変身したライダーを見たことのないライダーなので海里に問いかける。

海里は理沙からの質問を受けてドライブについて説明する。

栞はドライブの台詞を言う。

何故栞が知っているかはやはり感なのだろう。

 

 

 

 

 

<<アタックライド・・・ひとっ走り付き合えよ!>>

 

「ひとっ走りつき合えよ!」

 

「良いだろ。陸、俺のスピードに置いてかれるなよ」

 

 

 

 

「陸君! 陸君! 僕がひとっ走り付き合うよ♪」

 

「……私がひとっ走り付き合うから栞はゆっくりしときなさい」

 

「ずるい〜!僕が先に言ったのに!」

 

「栞が言う前に私の方が先に心の中で思ってたわ!」

軽く修羅場が発生していた。

 

「三人で交代してバイクに乗せてもらったら良いんじゃないのかしら?」

 

「それだ!」

 

「三人? 海里さんも人数に入っているんですね!」

 

「当たり前よ」

三人が交代して陸が運転するバイクの後ろに乗せてもらう様だ。

ちゃっかり海里も人数に入っていた。

 

 

 

「はぁぁ!!」

 

「はぁぁ!」

 

二人は挨拶がわりに拳や蹴りを使い拳と蹴りの応酬が繰り返される。

二人は一歩下がり距離を取る。

ディゴッド・ドライブはカードを1枚装填した。

 

<<アタックライド・・・ハンドル剣>>

 

ディゴッド・ドライブはハンドル型の剣、ハンドル剣を装備し構えた。

カブトはクナイ、銃、斧、三つのモードに変形出来るカブトクナイを装備しアックスモードにして構える。

二人は装備したハンドル剣とカブトクナイ

を使い攻撃する。

ハンドル剣とカブトクナイ斧が激しく何度も、何度もぶつかり合う。

 

 

「次はこれだ!」

 

<<ドア銃>>

 

ディゴッド・ドライブがドア型の銃を呼び出すと構えてカブトに向けて撃ち。

カブトもカブトクナイガンをガンモードにして負けじと撃ち反撃する。

激しい銃撃戦となる。

 

「戦い方を変える」

カブトは戦略を変える為にゼクターホンを右に展開してキャストオフする。

 

「キャストオフ!」

 

<<キャストオフ チェンジビードル>>

カブトは纏っていたアーマーを脱ぎ捨て、カブトライダーフォームに変身した。

 

「クロックアップ!」

クロックアップを使い超スピードで動く。

 

「遅いな」

 

クロックアップした事によりディゴッドが放った銃弾はカブトからは止まって見える。

銃弾を避けながら超スピードでディゴッド・ドライブに攻撃を仕掛ける。

 

「クロックアップか……ならこれだ!」

 

 

「陸は何をするつもりなのかしら?」

 

「さあーね? でもクロックアップ対策か~面白くなってきた!」

 

ディゴッド・ドライブはドライブたちが使う事が出来る能力、重加速を引き起こす

 

「何これ!?」

 

「動きがゆっくりなってるね〜」

 

「これはどんよりね」

周囲の重力は変化してディゴッド・ドライブとクロックアップしているカブト以外は重加速現象、通称どんよりと呼ばれる。

スロー再生の様にゆっくり動く事になってしまう。

 

 

「クロックアップ対策か」

 

「ああ。ドライブは周囲の重力を操れる」

 

「そういう事か」

二人はその後も何度も拳をぶつけ合う。

 

<<クロックオーバー>>

制限時間が過ぎ音声が鳴りカブトのクロックアップが解ける。

クロックアップが解けた事を確認するとディゴッド・ドライブはどんよりを解き通常の重力に戻す。

 

「あ! びっくりした! やっと元のスピードに戻ったよ〜」

 

「そうね。でもあんな力があるのね!」

二人はどんよりに驚く。

 

「理沙、貴方にも使えるわよマッハの力を使えばね」

 

「マッハですか?」

 

「ええ。追跡、 撲滅、 いずれもマッハ!仮面ライダーマッハ!」

 

「えっと……個性的なライダーですね」

 

「あはは!海里ちゃんそれ面白いよ!」

 

海里が教える為にポーズを決めノリノリでマッハの名言を言う。

理沙は少し困った顔をしながら頬をかく。

栞はそんな姿を見て楽しそうに笑っていた。

 

 

「次はこれだ」

 

<<フォームライド・・・ドライブフォーミュラ>>

<<タイプフォーミュラ!>>

 

ディゴッド・ドライブタイプフォーミュラに変身する。

風の戦士と呼ばれ、見た目は青く、F1マシーンのようである。

ディゴッド・タイプフォーミュラは風をまとい超スピードでカブトに迫り攻撃する。

 

「こちらもだ」

 

<<クロックアップ>>

カブトもクロックアップをしてディゴッド・タイプフォーミュラと同じスピードで動く。

二人は超スピードで拳やハンドル剣とカブトクナイクナイをぶつけ合う。

 

「今度は超スピード同士のバトルか♪」

 

「クロックアップとアクセルフォームは何度も見たけど、あの形態のスピード互角なのね」

 

さっきとは違い重加速を使用していないので理沙たちの動きはゆっくりではなく通常通りの動きをしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「次はこれだ」

ディゴッド・フォーミュラはカードをバックルに装填した。

 

<<ファイナルカメンライド・・・ドライブ>>

ディゴッド・ドライブタイプトライドロンに変身する。

 

「ならば俺もだ」

ハイパーゼクターを呼び出してベルトの横に装着した。

 

「ハイパーキャストオフ」

 

<<ハイパーキャストオフ! チェンジ ハイパービートル>>

カブトハイパーフォームに変身する。

二人は最終形態に変身した。

 

「こっちから行く」

ディゴッド・トライドロンはアタックライドカードを一枚装填する。

 

<<アタックライド・・・タイヤーカキマゼール!>>

 

三台のシフトカーがシフトブレスに装填される。

そして召喚された三つのタイヤ、マックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーが出現してかき混ぜられ一つのタイヤに変化する。

ディゴッド・トライドロンは出来上がったタイヤを装着した。

 

「タイヤカキマゼールって……本当にタイヤが混ざったよ!?」

 

「本当ね! あの最終形態は他のタイヤを混ぜて何十倍もの力に変えて戦うのかしら?」

 

 

ディゴッドトライドロンはシャドーの力で四人に分身してフレアの炎とスパイクの棘を飛ばす。

 

カブトハイパーは四つのゼクターが装備されている専用武器、パーフェクトゼクターソードモードを召喚する。

パーフェクトゼクターをガンモードにして柄の部分にある青いボタン押す。

<<ドレイクパワー ハイパーシューテング>>

 

ドレイクパワーを発動して誘導弾であるエネルギー弾を放ちディゴッド・トライドロンの攻撃を粉砕した。

 

「次はこちらからだ。ハイパークロックアップ!」

 

<<ハイパークロックアップ!>>

 

 

カブトハイパー以外の動きは完全にゆっくりとなる。その隙にカブトハイパーは装備していたパーフェクトゼクターソードモードで何度も斬りつける。

 

<<ハイパークロックオーバー>>

ハイパークロックアップが解けると同時にディゴッド・トライドロンはダメージを受け過ぎたのか膝をついてしまう。

 

 

「ハイパークロックアップ……」

 

「クロックアップより速い力ね。陸はどう対抗するのかしら?」

 

「分からない普通の力じゃ昇君が使った力には勝てないよ……陸君、キミはどうやって攻略するのかな?」

 

栞はカブトの世界でハイパークロックアップの力を経験しその力の恐ろしさや強さを知っていた。

理沙は陸から話は聞いていたが実際に凄さを見て陸はどうやって対策するのか考える。

 

 

「ハイパークロックアップか……だったらこの力だ」

 

<<真ファイナルカメンライド・・・ドライブ>>

ディゴッド・ドライブはカブトのハイパークロックアップに対抗する為に真ファイナルカメンライドのカードを装填する。

音声が鳴るとドライブと似ていて、黒い姿をし水色のラインが入った未来のドライブ、ダークドライブと重なるようにドライブと一つになる。

そして最強形態、ディゴッド・ドライブタイプスペシャルに変身する。

 

「何をしようと終わりだ陸。ハイパークロックアップ!」

 

<<ハイパークロックアップ>>

 

カブトハイパーはもう一度ハイパークロックアップを使用する。

カブトハイパー以外の時間はゆっくりとなり

ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒し、

ベルトのボタンを順番に押していく。

<<マキシマムライダーパワー>>

<<1.2.3ライダーキック>>

 

「ハイパーライダーキック」

 

ディゴッドに向かって飛び上がり必殺技、ハイパーライダーキックを当てようとしていた。

見えはしなかったがディゴッドの敗北と思われる。

しかし……

 

「嘘でしょ!?」

 

「陸君どう攻略したんだろ~」

 

二人が言う様にディゴッドがハイパークロックアップを攻略した様だ。

その証拠に突然カブト・ハイパーの変身が解けていて側には黒いトライドロン、ネクストトライドロンとディゴッド・タイプスペシャルが立っていたからだ。

 

「どういう事だ?」

 

「このドライブは未来から来た事によって使える力、永遠のグローバルフリーズ。全ての時間を止める能力だ」

ディゴッド・タイプスペシャルは未来から来た事により使える能力。

永遠のグローバルフリーズを使い、カブトがハイパークロックアップを使う前に自分以外の時間を止めて攻撃したようだ。

 

 

 

数分前……

 

「終わりだ陸」

カブトハイパーは必殺技を使う。

勝利したと思われたがディゴッド・タイプスペシャル以外の時間は完全に止まる。

 

「来てくれディゴッダー」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ドドドドライブ>>

ディゴッダーが現れると、ディゴッド・スペシャルはファイナルアタックライドのカードを装填する。

ディゴッダーはネクストトライドロンに変身した。

 

「これで終わりだ。スペシャルドロップ」

 

拳でカブトを上空に打ち上げ、ネクストトライドロンがカブトハイパーの周囲を走り回り青い球体の様な物が発生し拘束する。

ディゴッド・タイプスペシャルは足に黄色いエネルギーを溜めてカブトハイパーに向け飛び上がり蹴りを決める必殺キック、スペシャルドロップを決めた。

カブトハイパーは地面に落ちていき変身は解ける。

これがカブトハイパーがハイパークロックアップをした瞬間に起きた出来事であった。

 

こうしてディゴッドVSカブトはディゴッドの勝利で終わる。

 

***

戦いが終わり昇と共に陸たちは家に戻る。

 

「さて俺はそろそろ行く」

 

「登。お前は強くなったよ」

 

「当然だ……だが俺が強くなれたのは、海里たちが鍛えお前が俺を信じ導いてくれたからだ……礼を言う」

 

「それは違う。昇が頑張ったからだ」

 

「それでもだ……また会おう……お兄ちゃん」

 

(……!?)

銀色のオーロラを通り昇は帰って行く。

 

「また会おう……俺たちの弟」

こうして最後の守護者の物語は終わった。

 

***

 

「陸、私もそろそろ守護者の世界に戻るわ!」

 

「また一緒にいれて楽しかったよ」

 

「ええ!私も楽しかった! また守護者の世界に遊びに来てね」

 

「ああ。必ず行くよ」

 

「栞。貴方は強い。後はツヴァイの強化アイテム、貴方だけの力を見つけなさい」

 

「うん!必ず見つけるよ♪」

 

「陸の事お願いね。この人放っとくと相当無茶するから」

「うん任せて♪でも本当そうだよね~困っちゃうよね〜」

海里は栞にアドバイスし陸の事をお願いする。最後は愚痴であったが。

 

「理沙」

 

「海里さん……」

 

「貴方はこの中で一番弱い」

 

「はい」

理沙は図星なのか顔を伏せる。

海里はにっこり笑って師匠らしく言う。

 

「でもね。貴方は私の子孫ですごい努力家よそんな貴方だから無限の可能性を秘めているわ!」

 

「海里さん……」

 

「陸の事頼むわね」

 

「はい!!海里さん今まで鍛えてくれてありがとうございました!!」

理沙は頭を下げ礼を言う。

海里は返事を返す様ににっこり微笑む

 

「陸、余り無茶しないで」

 

「ごめん海」

海里は陸の唇に人差し指を当て言葉を止めさせる。

 

「分かってる。貴方が無茶を止めない事は。でもせめて友だちを頼って」

 

海里がそう言うと理沙は笑顔で頷き、栞はサムーズアップをしていた。

 

「ああ。分かったもし何かあったら頼るよ」

 

「うん。じゃあ私は行くわね! また会いましょう三人共!!」

陸の言葉を安心したのか笑顔になった。

こうして海里も別れる。

もっとも陸と長く旅をし、もっとも心が繋がっている守護者、海里はこの世界を去る。

 

 

***

これが陸と守護者たちが出会った物語である。

私たちもいつかこの物語みたいに伝説になるのであろうか?

 

「理沙」

 

「理沙ちゃん何しているの? 早く学校行こうよー」

 

「ええ!今行くわ!」

理沙は書いていたノートを閉じる。

<<守護者編完結>>

 

 

 

 

 

 



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十話 幻の守護者

守護者編はこの話で終わりです。


これは陸しか覚えていない十二人目の守護者の物語である

 

 

 

 

???の世界・・・

この世界は魔法が存在する世界……

 

この世界では人間と魔物が存在する。

 

ある町では処刑が進められている。

 

処刑されそうになっているのは見た目は普通の女の子である。

しかし実は魔物と人間の娘でハーフの女の子であった。

 

この世界では人間と魔物の子供は禁忌と言い伝えられ災いを呼ぶとも言い伝えられている。

人ではない異形の女の子は火に油れそうなっていた。

 

「遂に化け物を殺せる!」

 

「これで村は平和に!」

 

(何で私は殺されなきゃいけないの? 誰か助けて)

 

 

「お前が助けを呼んだのか?」

 

銀色のオーロラから陸が現れ縄を解き助ける。

 

 

 

「貴様!! その化け物を返せ!!」

 

「断る」

女の子を殺そうとしていた村人たちは陸が女の子を助けたので襲いかかる。

様々属性の魔法を使い陸に攻撃する。

女の子は迫り来る魔法に恐怖して目を閉じた。

 

「大丈夫。絶対にお前を守るから」

 

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>>

 

陸はそういうとサモンドライバーにカードを装填しバリヤーを使い全ての魔法を防ぐ。

 

「アタックライド・・・ブラスト」

 

そしてアタックライドブラストを使い、砲撃を放ち村人たちを怯ませその隙に銀色のオーロラを使い逃げ出した。

「私なんかが生きていいの?こんな化け物の私なんかが……」

 

「自分の事を化け物とか言うな。お前も一つの命だ。たとえ怪人だろうと関係ない。お前は生きて良いんだ

それに……」

 

「それに?」

 

「何処からどう見ても可愛い女の子だよ」

 

「ッ// 名前……」

 

 

「どうした?」

 

「貴方の名前教えてよ!!」

 

「俺は陸」

 

「私は……摩耶」

 

 

 

 

 

終焉の世界・・・

摩耶が仲間になり長い年月が流れる……

十二人の人間と沢山の怪人がその世界に立っていた。

 

「終わりだ、ショッカー!」

 

「変身!」

陸が叫びそして他の仲間たちが変身と叫ぶ。

変身が終わると、十二人の戦士が立っていた。

陸たち守護者が変身した十二人の仮面ライダー

 

陸が変身するディゴッド

 

海里が変身するディフェンド

 

空が変身するクウガ

 

翔が変身するアギト

 

龍が変身する龍騎

 

紅星が変身するファイズ

 

剣が変身するブレイド

 

武が変身する響鬼

 

昇が変身するカブト

 

進が変身する電王

 

奏が変身するキバ

 

そして魔人と呼ばれる十二人目の守護者、摩耶が変身したライダー、仮面ライダーマジシャン

真っ白なローブを羽織り魔法を操る仮面ライダーマジシャン。

そして手には専用武器である杖型の武器、マジシャンロッドを装備している。

 

 

 

 

 

 

陸はドラスを倒すが、全ての力を使いきり息を引き取る

「ごめん」

 

「謝らないで!! 絶対に助けるから!!」

しかし海里の願いは虚しく陸は目を閉じこの世を去ってしまう。

 

「嫌!!」

海里の悲鳴が当たりに鳴り響く。

仲間たちも陸の死を悲しんでいた。

しかし直ぐに動き出す人物がいた。

 

(陸様が居ない世界なんてどうでも良い)

 

摩耶は紫色の魔法を泣き崩れていた海里に当て、海里は意識を失い倒れた。

 

「摩耶何を!?」

 

「私はもう戦わない。お前達には忘れてもらう」

そして次々と仲間に紫色の光を当て仲間たちは意識を失い倒れて行く。

 

「ごめんね」

 

そして摩耶は陸が亡くなった近くに魔法の杖を突き刺し、いつか陸に会えます様にそう願い……自分を封印して眠りに着く。

その後守護者たちの記憶から摩耶という人物の記憶が消える。

摩耶の事を覚えているのは陸だけであった。

 

 

 




守護者編を読んでいただきありがとうございます!
次からは三部作の話を書きます。
最初は栞編です!


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三部作 栞編
一話 里帰り


今回から三部作、栞編、陸編、理沙編を書きたいと思います!
最初は栞編からです!



ファイズの世界・・・

 

「久しぶりだなここに来るのも」

 

僕は陸君から理沙ちゃんと一緒に教えてもらった世界を超える橋、銀色のオーロラを使い久しぶりにファイズの世界に里帰りする。

まずはクリーニング屋に行こう。

 

「おはよう♪」

 

「お前……また面倒事か?」

 

「ううん新しい暮らしにも慣れてきたから里帰りしに来ただけだよ♪」

 

「そうか……まあゆっくりしてけよ」

 

「うん♪ ありがとう!」

 

巧君は僕らの事を厄介ごとを持ってくる厄病神の様に言う。

でも間違ってないかも知れないね。

一回目に陸君がこの世界に来たのは、ファイズの世界を救う為にアーク様と戦い。

二回目に来たのは、ドラスから世界を守る為に巧君の力を借りに来たからだ。

今回はただ単に里帰りに来ただけだから面倒事は無いはずだよ……多分

巧君は無愛想ながらも僕がこの世界に帰って来た事を喜んでくれた。

 

「じゃあ僕その辺を見て来るよ」

 

「ああ」

 

僕は懐かしい場所をもう一度見るために外に出て歩く。

先ずは海かな……僕と陸君が初めてあった場所。

 

(懐かしいな)

 

あれからそんなに時間は経ってないけど、遥か昔の様な感じがする。

 

回想・・・

それは僕と陸君が初めて出会った日……

 

気晴らしに僕は町を散歩をしていると。

 

「陸君! 次行こう!」

 

「はい」

 

クリーニング屋の配達をしている白髪のカッコイイ男の子とすれ違う。

今思えば僕の顔は赤くなり胸はドキドキしていた。

一目惚れって奴かな……

でもオルフェノクの僕とは住む世界が違う。

波風が吹き地面には砂浜がある場所。

周りは静けさが漂っている。

さっきのドキドキした気持ちを消すため風にひたっていると人影がゆっくりこっちに向かって歩いて来る。

 

「僕に何か用?」

 

「お前の命をもらう!」

 

突然僕と同じ怪物、人類の進化体、オルフェノク。

犬の姿をモチフにしたオルフェノク、ドッグオルフェノクに変身する。

ドッグオルフェノクが僕に襲いかかる。

 

(ふーんオルフェノクとしての仕事ちゃんとしてるんだね。だけど倒すのは簡単だけど……面倒くさいな)

 

面倒くさそうにしているとさっき見かけた白髪の男の子が助けに入る。

 

「やめろ」

 

「ふはは!人間ごときが邪魔をするな!」

 

ドッグオルフェノクは殴りかかるが白髪の男の子は攻撃を簡単に受け止め逆に殴り飛ばす。

へえーあんな簡単にオルフェノクを殴り飛ばすなんてあの男の子、凄く強いんだね♪

 

「何者だお前は!?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ」

 

仮面ライダー? 何だろう? それにあのベルト、新しいスマートブレーン社のライダーズギアかな?

白髪の男の子は決め台詞を言うと、僕が変身するツヴァイに似た謎の黄色い戦士に変身した。

 

 

「こいつには新しい力を使わなくて良いな」

 

「舐めるなぁ!」

 

新しい力? 多分だけどあの黄色い戦士は本気を出さず実力を隠している。

ドッグオルフェノクは殴りかかるが、黄色の戦士は全ての攻撃を読んでいたのか、全ての攻撃を軽やかに避けて腹に蹴りを決める。

そして怯んだ隙にバックルにカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

「ゴッドディメンションキック!」

 

黄色の戦士の必殺技が決まりドッグオルフェノクの身体から青い炎が出て廃化した。

そして黄色の戦士は変身を解く。

 

「大丈夫か?」

 

「ありがとう!キミの名前は?」

 

「俺は神谷陸。お前の名前は?」

 

「僕の名前は雨宮栞!よろしくね神谷君!」

 

「陸で良いよ、雨宮」

 

「僕の事も栞で良いよ陸君!」

 

「分かったよ栞」

 

「おーい!神谷君大丈夫だった!?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「神谷君少し話があるんだけど良いかな?」

 

「大丈夫ですよ」

 

「じゃあクリーニング屋で話をしようか!」

 

「分かりました」

 

「そうだ、危ないから君も家に送っていくよ!」

 

「はぁー 僕は大丈夫。じゃあね陸君♪」

 

「またなあ栞」

 

陸君の手前だから少しうざかったけど話しかけて来たクリーニング屋の人には返事だけは返しておいた。

何でかこの男の子に僕は嫌われたくないみたいだからね。

もちろん陸君にはちゃんと笑顔で返す。

 

これが僕と陸君の初めての出会い……

それからは陸君たちと色んなライダーたちの世界へと旅に出て、最終的にドラスから世界を救った。

今は陸君の家で幸せに暮らしている。

 

 

 

 

 




今回の話は栞視点からの陸との出会いでした!
次は栞がツヴァイのアイテムを取る為研究所に忍び込みます。


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二話義兄妹

スマートブレーン秘密の研究所・・・

 

僕がこの世界に来たのは里帰りもあるけどカブトの世界で姉ちゃんが言っていた事を思い出したからだ。

それは故郷にツヴァイの()()()()()()()()()()()があるみたい。

だからそれをこの研究所に取りに来た。

僕は陸君を守る為にもっと、もーっと強くなる必要があるから……

 

「あった!!」

 

ツヴァイの追加武器、

デジタルカメラ型パンチグユニット、ツヴァイショットを見つける。

これで戦い方に幅が広がるね♪

しかもこれがあれば陸君と一緒に写真を撮れるよ~

陸君、旅が終わった後、士君から貰った黄色のカメラで写真を撮ることに夢中になっているみたいだからねー

 

でも一番欲しい物はこれじゃない……

 

「うーん何処にも無いな」

 

「何を探しているんだ?」

 

「ツヴァイの強化アイテムを……って誰!?」

 

「俺だよ栞!久しぶりだな!」

 

「颯君!? 何でここに!?」

この少年は雨宮(はやて)。僕と同じで親に捨てられアーク様に拾われた。

雨宮の名字を名乗っているのは僕がアーク様の所にいた時に僕と颯君が兄弟の盃を交わし義理の兄妹になり颯君は雨宮の苗字を名乗る事にしたらしい。

同い年だからかどっちが兄か妹かでよく揉めたのは懐かしいな。

 

 

「栞を見たって奴がいたからそれより着いて来てほしい所がある」

 

「分かった着いて行くよ」

 

僕は颯君に着いて行く。

勿論研究所で見つけたツヴァイショットは貰って行くよ♪

 

 

「栞……」

 

「何でこの人がいるの……」

 

「驚いたか?」

 

僕の目の前には僕を捨てた母親が縄にくぐられ捕まっていた。

消耗しきっているのか声が小さく聞き取れない。

 

「でもこいつは酷いやつだよ栞を捨てたくせに別の娘と幸せに暮らしてたんだぜ! 栞がオルフェノクになって苦しんでたのによ」

颯君は壊れた写真棚を僕に見せる。

中には僕に容姿が似ている小さな女の子とこの人が笑顔で写っていた。

 

「ずっと言っていただろ? この母親に復讐したいって。人間を支配したいって」

 

「颯君ありがとう。でもごめんね」

 

海君は僕の為に母親を捕まえてくれたみたい。

そして僕の為に身勝手なこの人に怒ってくれてるみたい。

でも僕の気持ちは旅をする前と違ってる。

ツヴァイランサーを使いこの人の縄を解く。

 

「栞!? 何でだよ! 殺したいほど恨んでたんじゃないのか!」

 

「うん。この人を恨んでいたよ。僕がオルフェノクになったのはこの人の所為だから」

 

「人間を支配したいって言ってたよな!?」

 

「うん。僕たちオルフェノクは嫌われるって思ってたから。なら支配するすれば良いと思ってた」

 

「だったら何でだよ!?」

 

「大好きな人と大切な友だちが出来たからかな?」

 

「大好きな人と大切な友だち……?」

 

「オルフェノクである僕の事を命懸けで止めてくれた大好きな人……こんな僕を友だちと言ってくれた大切な友だち……復讐した先に二人はいないから!! だから僕は復讐しないよ」

僕は颯君に自分の今の想いを言う。

 

「栞……お前変わったな」

 

「いろんな世界を見て来たからね」

 

「分かった……お前は俺が殺す」

 

颯君は鷹をモチフにしたホークオルフェノクに変身する。

 

「キミじゃ僕には勝てないよ」

 

「どうだろうな?」

 

ホークオルフェノクは僕の予想と違ったスピードで接近して拳を振り下ろす。

 

「危な!?」

 

僕は転がり間一髪避ける。

 

「たしかに前より強くなってるね~」

 

「当たり前だ。あの時より時間経っているからな!」

 

「そうなんだ……はぁぁぁ!!」

僕は気合を入れると共にオルフェノクに変身する。

シュモクサメをモチフにしたオルフェノク。ハンマーヘッドオルフェノクだ。

 

「ツヴァイに変身しないのか?」

 

「うん。キミとはツヴァイの力を使わず。僕自身の力で、オルフェノクの力で正々堂々戦いたいからね」

 

「相変わらずだなお前」

 

颯君は呆れているようだ。

でも颯君とは僕の想いを伝える為に正々堂々戦うべきだと思う。

だから今回はツヴァイに変身しない。

 

「行くぞ」

 

ホークオルフェノクは羽根を使い空中に飛び上がり僕に向けて小さな羽を乱射する

 

「こんな物!! これは不味い!?」

 

僕は迫り来る沢山の羽根を受け止め様と防御の構えをするが嫌な予感がして反射的に避ける。

 

ドッカン!!

 

僕の予想通り羽根が地面に触れると突然爆発した。

 

「よく分かったな!」

 

「何となくだけどね~」

 

「相変わらず感が鋭い奴だなー だがお前は空中への敵対策はないだろ?」

 

ホークオルフェノクは僕が空中戦が出来ない事を知っているから空から羽根を撒き散らし攻撃する。

僕は迫り来る羽根を避ける。しかしいつまでも避けきれず当たりそうになる。

 

「これは避けきれない!?」

 

体力の限界がきてしまい、避けきれないことを直感してハンマーを呼び出し防ぐ。

しかし爆発してダメージを受けてしまう。

 

「降参してもう一度俺たちの仲間になろうぜ?」

 

「いーだ!!」

仲間に誘うホークオルフェノクにあっかんべして拒否を伝える。

 

「そうかよ残念だ! ……終わりだ!!」

とどめを刺すために羽根を乱射する。

 

「確かに空中への敵に対しての対策はない……だったらこれならどう? うおりゃ!!」

 

「何だと!?」

 

僕はハンマーを力任せに振り回して投げる。

ホークオルフェノクは驚愕しガードをする暇もなくハンマーを受ける。

そしてその隙に僕は背後へとジャンプして叩き落とす。

 

「くっ! もう一度空に飛べば!!」

 

「いや、終わりだよ」

空に羽ばたこうとするホークオルフェノクに僕は全力で殴り気絶させた。

気絶した事でホークオルフェノクの変身は解ける。

こうして僕対ホークオルフェノクとの勝負は圧倒的差で僕の勝利で終わった。

えっ!圧倒的差じゃなかったって?

圧倒的差だったよ!

……うん。確かに違うね!

颯君は予想外に強くなってたよ!

 

 

「うーんここは……」

 

「目覚めた?」

 

「栞……そうか俺負けたんだな……とどめ刺さないのか?」

 

「うん。だってキミは僕の義兄妹でしょ? とどめ刺せれる訳ないよ〜 でもそれはキミもでしょ?」

 

今回の戦い僕がツヴァイに変身しなかった様に颯君も本気を出してなかった。

理由は何となく分かる。

僕と同じ様に義兄弟だから本気出せなかったんだ〜

あれ? なんか颯君に溜息つかれたような感じがする。気のせいだよね?

 

「栞。一つだけ聞かせてくれ! お前の大好きな人について教えてくれ!」

 

「恥ずかしいけどいいよ〜 名前は神谷陸君。優しくて強い僕と同い年の男の子だよ♪」

僕は顔が赤くなるのを感じながら陸君について説明した。

 

「……神谷陸って奴が大好きなんだな?」

 

「えへへ//陸君と話してたらドキドキして、陸君が女の子と話してたらイライラするこんな気持ち初めてだよ♪」

 

「そっか……」

 

「颯君また今度陸君と理沙ちゃんに会ってほしいんだ! きっと良い友だちになれると思うんだよ!」

 

「理沙って奴とは友だちになれると思う……でも神谷陸とは友だちになれないと思うな」

 

「えっ!? 何で!?」

 

「ふっ鈍感な栞には分からないだろ」

 

「ぶう〜僕が鈍感って何だよ〜鈍感なのは陸君だけだよ〜」

 

「栞頑張れよ!」

(栞……お前は本当に好きな人を見つけたんだな……バイバイ俺の初恋)

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は颯君と話しを終わらせるとあの人に近づく。

颯君は気を使ってくれたのか遠くから様子を窺ってくれてる。

 

「栞・・・」

 

「僕はキミの事が許せない……僕が死んでオルフェノクになったのは……キミの所為だ。だからずっと復讐しようと思ってた。でもね」

 

栞は言葉を区切ると繋げる。

 

「僕にも大切な友だちが出来た。僕をボロボロになりながら、命をかけてくれて止めてくれた大好きな人が出来た。

だから復讐はしないよ。もし復讐してしまったら二人に会わせる顔がないからね」

 

「栞……ごめんなさい」

 

「絶対に許さないよ。だけどこれだけは言わせてもらうよ。僕を産んでくれて大切な友だちと大好きな人に会わせてくれてありがとう! ……お母さん」

 

栞は自分を産んでくれた母親に感謝する。大好きな陸と大切な友だちの理沙に会わせてくれた事に感謝した。

 

栞は泣きながらこの場所を去る。

残された母親も泣いていた。

二人は親子になれる事はもう二度とないだろう。しかしこの一瞬だけは、この瞬間だけは確かに二人には親子の絆が見えたのだった。

 

 

 

***

あの人と別れた後僕は颯君と話す。

 

「栞、この世界から早く出て行った方がいいぞ」

 

「出て行った方がいいって何でなの颯君?」

 

「真ラッキークローバーって知ってるか?

お前とファイズは狙われてる」

 

ツヴァイの新しい力を探そうとしていたけど、僕の戦いはまだ終わってないみたいだ!!

 



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三話 真ラッキークローバー

 

 

「真ラッキークローバーについて教えてほしいんだ!」

 

僕は母親と別れた後、颯君から新たな敵、真ラッキークローバーについて聞いていた。

 

「俺たちは世界を支配する為にオルフェノクを集めている。

そして集まったオルフェノクの中でも強力な力を持つ4体のオルフェノクを真ラッキークローバーと呼んでいるんだ」

 

「真ラッキークローバーか……メンバーは?」

 

「それは俺にも分からない。ただもうすぐファイズを抹殺する為に真ラッキークローバーを招集して動き出すらしい」

 

「ありがとう!分かったよ!」

 

僕はツヴァイウォンの電話帳を開く。

 

ダーリン

 

りさりさ

 

たっくん

 

兄ちゃん

 

姉ちゃん

 

お義父さん

 

お義母さん

 

ダーリン……違う違う今回は違う人に電話掛けるんだった。今回の目的の人物を選択して電話を掛ける。

 

[もしもし]

 

「栞誰に電話かけているんだ?」

 

「この世界の頼りになる助っ人だよ♪ 」

 

僕はツヴァイフォンを使い電話を掛けこの世界で頼りになる助っ人を呼ぶ。

嫌々だけど何とか協力してくれるみたいだ。

 

僕の電話が終わると颯君はある人に電話を掛ける

 

[久しぶりだな???さん]

 

[久しぶりね颯の坊や!どうしたのかしら?]

 

[真ラッキークローバーたちを呼んでほしい]

 

[理由を教えてちょうだい]

 

[栞が帰ってきている]

 

[栞ちゃんがねぇー ……分かったわ他のメンバーたちを集めておくわ]

 

「助かる」

 

疾君は頼み事が終わるとすぐに電話を切った。

 

 

「これで良いんだろう?」

「ありがとう……真ラッキークローバーは僕が潰す! 」

 

僕は拳を握りしめて決意を言葉にする。

 

 

 

 

少しの時間が過ぎる……

僕と颯君は浜辺に着く。

研究所から少し行った先にある場所だ。

ここは前に陸君と初めて会った場所でもある。

 

「待たせたわね颯の坊や」

 

「大丈夫だ冴子さん」

 

「それにしても久しぶりね栞ちゃん」

 

「うん久しぶり冴子さん」

 

この人は影山冴子さん。

前ラッキークローバーの一人で紅一点だ。

僕や颯君はよくお世話になった。

 

「そうじゃあ裏切り者の貴方たち二人には消えてもらうわ!」

 

「……何で俺が裏切ったって分かった?」

 

「そんなの簡単ね……貴方が大好きな栞ちゃんを裏切る筈ないもの」

 

そう言うと冴子さんを含めた三体のオルフェノクが僕と颯君に襲いかかる。

 

「変身!」

 

「はぁぁ!!」

 

僕はツヴァイに颯君はホークオルフェノクに変身し迎え撃つ。

 

「栞!?」

 

「颯君心配しなくても大丈夫だよ」

 

ライオンをモチフにしたと思うオルフェノクが僕の背後から攻撃しようとしていた。

颯君は僕に危険を知らせる為に叫ぶ。

僕は大丈夫だと確信していた。

何故かって?

それは陸君も頼りにしたライダーたちの一人がこの世界にいるからだ。

そして僕の予想通り背後の敵に赤いフォトンブラッド光弾がオルフェノクを襲う。

 

「誰だ!?」

 

「待たせたな栞!」

 

「ううんグッドタイミングだよ~ たっくん♪」

 

「たっくん言うな!」

 

ファイズに変身した巧君が援軍に来てくれる。

これで僕たちと真ラッキークローバーの戦力は五分と五分。

本当の戦いはここからだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイズVSレオオルフェノク

 

ファイズはライオンの力を持つオルフェノク、レオオルフェノクと戦う。

 

「栞から聞いてるぜ。お前たちが新しいラッキークローバーだってな?」

 

「ラッキークローバー? 違うな俺様は真ラッキークローバーだ」

 

「真ラッキークローバーだ〜?前と何が違うってんだよ?」

 

「圧倒的に実力が違う!」

 

レオオルフェノクはそう答えるとファイズに鋭い爪を使い襲いかかる。

ファイズは攻撃を軽やかに避けた。

 

「その程度かよ」

 

「舐めるな!!」

 

「悪いが一気に終わらせてやるよ!」

 

<<555 スタンディングバイ>>

 

「変身!」

 

<<アフェイク二ング>>

 

ファイズはトランクボックス型のファイズブラスターにもう一度変身コードを入力して、ファイズフォンを装填して再起動させる。

身体中にフォトンブラッドが駆け巡り、最終形であるファイズ ブラスターフォームに変身する。

 

 

「赤くなったからってこの俺様がビビるか!!」

 

レオオルフェノクは先程までの勢いで鋭い爪を使い攻撃した。

 

「行くぜ」

 

ファイズブラスターフォームは迫り来る鋭い、爪を上手くガードして隙が出来るとパンチをいれカウンターを決める

 

「くそ!この俺様が!! 俺様は強いんだ!! こんな奴に!!」

 

「どっかの誰かも言ってたっけな? 俺は強いってな」

 

 

<<5214 エンター>>

<<ファイズブラスター ディス・チャージ>>

 

ファイズはそう言いながらも迫り来るレオオルフェノクに対応する為にファイズブラスターにコードを入力する。

両肩にキャノン砲を出現させ圧縮したフォトンブラッドエネルギー光弾を放ち吹き飛ばす。

その威力はフォトンブラスター300発分に相当する。

 

「舐めるな!!」

 

レオオルフェノクはダメージを負いながらファイズへと接近する。

 

 

<<5246 エンター>>

<<ファイズブラスターテイク・オフ>>

 

ファイズはファイズブラスターにコードを入力しエンターを押すと、背部に装備されたフォトン・フィールド・フィールドユニットによるジェット噴射で空へと飛行する。

 

<<143エンター>>

<<ブレードモード>>

 

ファイズブラスターをフォトンブレイカーモードに変形させ、続けて必殺技を発動させる為にエンターを押す。

 

「これで終わりだ」

 

<<エンター エクシードチャージ>>

 

空中を飛行していたファイズはファイズブラスターフォトンブレイカーモードにエクシードチャージするとフォトンブラッドの刃を伸ばして急降下してレオオルフェノクを斬り裂く。

 

 

「ガァァ!!」

 

必殺技を受けたレオオルフェノクの身体は半部に切れ廃化する。

 

「栞の援護に……無理そうだな。栞頑張れよ」

 

ファイズブラスターフォームの目の前には100体以上の量産型ライダー、ライオトルーパーが立っていた。

そしてファイズに襲いかかる。

 

「来いよ!一人残らず倒してやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホークオルフェノクVSオルカオルフェノク

 

「俺はオルカオルフェノク。海の王者シャチの力を持つオルフェノク!」

 

強力な力をで攻撃するオルカオルフェノク。

ホークオルフェノクは振り下ろされた拳をガードするが余りの力強さに吹き飛ばされる。

 

「どうだ俺の力は!」

 

「いてて強いなお前。でも俺は負けねえ」

 

ホークオルフェノクは空中に飛び小さな羽根をオルカオルフェノクに放つ。

しかし攻撃が全く効いていない。

 

「その程度か? ならこれで終わりだ」

 

オルカオルフェノクは水で出来た小さなエネルギーをホークオルフェノクに放つ。

 

「危ねえ!」

 

間一髪避ける。

しかし次々と放たれ遂には当たってしまい墜落していく。

 

「だったらこれだ!!」

ホークオルフェノクは起き上がると剣を呼び出す。

 

「はぁぁ!!」

 

追い討ちを掛けるように次々と放たれる水の波動を全て斬り裂き接近する。

そしてオルカオルフェノクを全力で斬り裂くと青い炎が身体から発生して廃化した。

 

「冴子さん俺を舐めすぎだろ……まあいいやお前らを倒してさっさと栞を助けに行くぜ!」

 

ホークオルフェノクの目の前にはライオトルーパーが数十体いる。

何故こんなに数が少ないのかは冴子が前回の戦いで一番危険と判断したファイズに多くのライオトルーパーを派遣したからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツヴァイVSロブスターオルフェノク

 

僕は冴子さんが変身したロブスターオルフェノクと戦う。

 

 

「貴方には期待していたのよ。本当わね、真ラッキークローバーには颯君じゃなくて貴方に入ってほしかったのよ」

 

「……ごめんね」

 

「でももう良いわ……殺して上げる」

 

ロブスターオルフェノク

はロブスターサーベルを装備してフェイシングの要領で僕に攻撃する。

 

<<レディー>>

 

僕はツヴァイランサーにミッションメモリーを装填するとロブスターオルフェノクの攻撃を何度も受け流す。

カウンターを決めようとしてるんだけどやっぱり冴子さんは強く隙がない。

何とか隙を作らせないとなぁ〜

 

「今だ!」

 

一瞬だが隙が出来た僕はその時を待っていた様にすぐにエンターを押す。

 

<<エクシードチャージ>>

 

エクシードチャージさせると必殺技の体制に入る。

僕は必殺技ツヴァイランスを使い分裂した槍はロブスターオルフェノクを何度も突き刺す。

少し疑問に思う事がある。

冴子さん、何でノーガードで受けたんだろう?

 

「その程度? 前に何度も言ったはずよ。私は不死身になったと」

 

そういう事か……

疑問は解決した。

確か前に冴子さんが言ってたけ私は王のお陰で不死身になったて……

ロブスターオルフェノクには僕の必殺技がまるで効いていない。

 

「うん? ふふ!」

 

「いきなり笑って気でも触れたのかしら?」

 

僕はロブスターオルフェノクを見てある事を見逃さなかった。

 

「そろそろ貴方を始末しようかしら」

 

「それはどうかな♪」

 

 

突き刺さってるツヴァイランサーからミッションメモリーを抜きこの世界で新しく手に入れたツヴァイショットに装填する。

 

<<レディー エクシードチャージ>>

 

「グランインパクト!!」

 

エンターを押すと、ツヴァイショットにフォトンブラッドが集まる。

 

僕は渾身の力を込めゼロ距離からロブスターオルフェノクに叩き込んだ。

必殺技を受けたロブスターオルフェノクは青い炎が身体から発生する。

 

「何故私は不死身であるはずなのに!?」

 

「冴子さんは確かに不死身だった……でもアーク様は陸君と僕たちが倒したからもう貴方は不死身じゃないよ。

今はただアーク様の力の残っているお陰で少し頑丈になっただけだよ」

 

「そんな!? この裏切り者め!!」

 

ロブスターオルフェノクは僕に恨み言を言いながら青い炎と共に廃化する。

 

「裏切り者か……アーク様を倒した時からそんな事は覚悟してるよ……」

 

陸君たちと一緒にアーク様を倒した時から裏切り者と呼ばれる覚悟は出来ていた。

大切な人を守れるなら僕は何て呼ばれ様と構わないよ♪

 

さて他の人たちの助けにでも行こうかな♪

 

うん?

 

「まだまだ終われないみたいだね♪さーて第二ラウンド開始だー!」

 

颯君とは違う鳥の姿をしたオルフェノクが僕を待っていた。

 



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四話 ツヴァイ2

この話で栞編は終わりです!



僕の目の前に優雅に佇んでいるオルフェノクがいた。

オルフェノクの見た目は鳥の様なオルフェノク。

颯君が変身したホークオルフェノクと似ている。

でも直感だけどこのオルフェノクは真ラッキークローバーの誰よりも一番やばいと思う。

 

 

「ラッキークローバーは四人のはずだけど? それとも真ラッキークローバーは五人なの?」

 

僕の記憶ではラッキークローバーは四人の筈だ。

でも真ラッキークローバーはこのオルフェノクを含めて五人いる。

 

「……」

 

「え~無視なの?まあ良いけどね~ はぁぁ!!」

 

「……」

 

「ぐっ!?」

 

僕は全力で殴りかかる。

でも簡単に拳を受け止められ逆にお腹に一発重たいカウンターを決められてしまった。

 

「だったらこれならどう!!」

 

<<000 エンター >>

<<アクセル>>

 

コードを入力しエンターを押すと音声が鳴りツヴァイアクセルフォームに変身する。

十秒間だけだが通常の千倍の速度で動く事が出来る。

 

「一気に行くよ!!」

 

僕は認識出来ない程の超スピードで移動しお腹に拳をを打ち込む。

今度は効いているみたいだ!

このまま一気に攻める!

拳や蹴りを決めていき

変身が解除されるカウントが始まる。

そろそろトドメを刺すためにツヴァイポインターにミッションメモリーを装填してエンターを押す。

いくつものポインターがオルフェノクにロックオンされ僕は全部のポインターにキックを決めた。

 

「アクセルスカイブルースマッシュ!!」

 

オルフェノクに必殺技、アクセルスカイブルースマッシュを決める。

青い炎と共に灰化しこの勝負は僕の勝ちだ。

さあて変身を解こうかな。

ツヴァイフォンを取り出しキャンセルボタンを押そうとする……

何かが可笑しい……

嫌な予感がして目の前を見ると辺りに散らばった灰の中から青い炎が浮かび上がり今倒したオルフェノクはもう一度復活する。

 

「私は不死鳥のオルフェノク。フェニックスオルフェノクです」

 

優雅に佇むオルフェノクはがむしゃらに全力の攻撃を叩き込んだ僕に残酷に宣言した。

 

このオルフェノクは、フェニックスオルフェノクっていうみたいだ~

不死鳥って不死身ってこと!?

 

「やっと話したね! 話せないのかと思ったよ」

 

僕はそう軽口を言いながら攻撃する。

さっきの戦闘で力を使い過ぎてもうほとんど力残ってないやー

最後の力も使い切ってしまい僕は遂に地面に膝を着いてしまった、

 

「貴方を倒したら残りの裏切り者のオルフェノク二体を倒し仲間のオルフェノクたちと共にこの世界を支配します」

 

フェニックスオルフェノクは僕に掌を向け青色の炎を放つ。

僕はツヴァイランサーを使い何とか防ぐ。

 

「ミッションメモリーを装填する体力も残ってないとわ」

 

「キミなんかこれだけで充分だよ」

 

「強がりを……冥土の土産に教えて差し上げましょう……この世界を支配したら前王を殺した人間の世界を支配しに行こうと思います」

 

何だって?……陸君の世界を支配しに行く?

……あーあ余計負けれなくなっちゃったな

 

「終わりだ……何!?」

 

僕は迫り来る炎をもう一度ツヴァイランサーで防ぎお返しにツヴァイフォンでフォトンブラッド光弾を放ち攻撃した。

 

「キミが陸君の世界を支配しようとするなら、絶対に負けれなくなっちゃったよ」

 

‪「何故です?」

 

「陸君はどんだけ自分がボロボロになっても僕たちが止めても誰かを守る為に戦ってた!

ただでさえ違う世界もそんな状態で助けているのに……もしそんな人がいる世界に攻めていったら絶対にまた陸君は自分が傷ついてでも守ろうとする!

僕はキミに負けれない!!」

 

「貴方は何者ですか?」

 

フェニックスオルフェノクは僕の覚悟を感じたのか問いかける。

何者か問いけられたらあの言葉言うしかないよね♪

 

「僕は世界を救いし仮面ライダーだ! 覚えとけ!」

 

僕はずっと聞いていた大好きな人の言葉を言う。

不思議だけどこの言葉を言うと勇気が湧き負ける気がしない。

僕はあの大好きな救世主みたいに世界を脅かす敵を倒して大事な人たちが居る世界を救う。

 

 

突然エンジン音が鳴り響く。

音がする方を見ると水上をウォーターバイクが走って来て僕の目の前で止まる。

シートが急に開くとトランクボックス型のツールが入っていた。

このバイクはどうやら僕にこのトランクボックスを届けてくれたみたいだ。

 

「これは……ううん分かるよありがとうアクア君」

 

ツヴァイの説明書に記載されていた。

このバイクはツヴァイの専用マシーン、アクアバジン。

 

オートバジンをモチフに作られた事でバイク状態のモビルモード。

戦闘形態のバトルモード。

 

そして海の王のベルトの相棒にふさわしく、ウォーターバイクに変形して水の上を走る事が出来るアクアモードがある。

 

僕は新しい愛機アクアバジンに礼を言うと、ツヴァイフォンを取り出しツヴァイブラスターにコードを入力してツヴァイフォンを装填する。

 

<<2.8.1.エンター.スタンディングバイ>>

<<アウェイクニング>>

 

人工衛生に変身コードが打ち込まれる。

 

281ー2

アクセプト

 

人工衛星から受信され水色のフォトンブラッドが全身に広がり新たなツヴァイに変身する。

僕が求めていた力、ツヴァイブラスターフォームに変身した。

 

「姿が変わった?」

 

「姿だけじゃないよ……力が溢れてくる!! 今の僕は負ける気がしない!!」

 

僕は自信満々に言うとフェニックスオルフェノクに殴りかかる。

さっきまでは簡単に攻撃を受け止められていたけど、最終形態に変身した事でスペックが上がったのか今回はガード事吹き飛ばした。

フェニックスオルフェノクの攻撃は逆に簡単に避ける。

 

「何故私が押されている!こんな事があるはずが!!」

 

ブラスターフォームに変身してあらゆる面で圧倒され焦りを覚えたのかさっきまでの冷静さを忘れ全力で走り接近する。

僕は荒々しい攻撃を冷静に受け止めてカウンターを決め吹き飛ばす。

 

<<103エンター>>

<<ブラスターモード>>

 

倒れた隙にツヴァイブラスターにコードを入力してフォトンバスターモードに変形させ引き金を引いてフォトンブラッドの光弾を放つ。

 

「くらえ!!」

 

「そんな!馬鹿な!!」

 

気合いと共に放つとフェニックスオルフェノクに青い炎と共に灰化する。

少しの時間と共に青い炎が現れてフェニックスオルフェノクは復活した。

 

「忘れていました……私は不死鳥のオルフェノクです。貴方に勝ち目はない」

 

「そーれはどうかな?」

フォトンバスターにポンプアクションをして弾を装填する。

そしてもう一度撃ちフェニックスオルフェノクは灰化するが復活した。

 

「何度も言ったはずですよ私は不死鳥だと!」

 

僕は何度も同じ事を繰り返す。

何故こんな事を繰り返すかって?

昔陸君から聞いた事を思い出したんだ!

もし不死身の敵と戦ったら冷静に考えたら良いってね♪

 

 

回想

これは何気無い日常。

理沙ちゃんがご飯を作ってくれてて食器や飲み物の用意が終わった僕と陸君はソファーでくつろいでいた。

 

陸君はソファーに座りテレビを見ていた

見ている番組はニュースだよ。

僕は陸君の膝を枕にしながら横になり携帯型のゲームをする。

台所から殺気が飛んで来ているのは言うまでもないね♪無視しようっと

 

「ねえ不死身の敵が現れたらどう戦えば良いと思う」

 

「どうしたんだ急に?」

 

「いやーこのゲームの事何だけどね敵が不死身で倒せないんだよ〜キミならどうするのか聞きたくて」

 

「不死身の敵か……俺は倒せない敵なんかいないと思う」

 

「えーっとどういう事かな?」

不死身なのに倒せない敵はいない?駄目だ僕の頭じゃ分からないやー

 

 

 

「不死身=無敵じゃないって事だ。どんな敵にも弱点は必ず存在する。俺たちライダーにも怪人にも」

 

陸君はそう言うとコントローラを握りキャラクターを操作して不死身の敵と戦う。

敵キャラは亀型のモンスター2体。

防御力が高くてどんな攻撃をしてもダメージが無くまさに不死身だ。

 

「やってみるか」

陸君が扱うキャラは亀型のモンスターを持ち上げるともう1体の方に向けて投げてぶつける。

HITと表示されるとさっきまでは倒せなかった敵がダメージを受け消える。

陸君が扱うキャラが勝利した。

 

「うそっんー!?」

 

「もし不死身の敵って奴がいたら冷静にどう戦えば良いか考えてみたらいい。そうしたら必ず倒せるはずだ」

 

「分かったよ♪ありがとう陸君!」

 

「ほらご飯出来たわよ!早く離れて!!」

 

「もう少しだけ!!」

理沙ちゃんは僕を引き離そうとするけど僕も負けじと粘る陸君は苦笑いをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は不死身の敵に対して対抗策を持っている。

でもさっきまでの僕の力じゃとても出来ない戦法だった。

 

今の僕なら(ブラスターフォーム)この不死身の敵を倒せる!

 

フェニックスオルフェノクを何度も倒すうちに僕の攻撃に耐える程強くなってしまう。

 

「言い忘れていましたが私は死んで復活する度に強くなります」

 

僕は仮面をしていて向こうから表情は分からないがニヤとする。

何かを考え悪巧みしているそんな顔をしてるんだろうな〜

 

 

「そっかこれならどうかな?」

 

<<エクシードチャージ>>

フォトンバスターをエクシードチャージさせてフォトンブラッドの強力な光弾を放ち灰化させるが復活する。

やっぱり駄目か!

すぐに復活してしまった。

 

「キミとの戦いは楽しかったけどそろそろ終わりにしようか♪」

僕はツヴァイポインターを装備しコードを入力してツヴァイポインターを起動させる。

 

 

<<2232エンター>>

<<ツヴァイポインターエクシードチャージ>>

 

ツヴァイブラスターを放り投げ迫って来ているフェニックスオルフェノクをアッパーで空中に打ち上げると僕は思いっきり空高く飛び上がる。

 

「ブラスタースカイブルースマッシュ!!」

僕は必殺キック、ブラスタースカイブルースマッシュを決めて遠く、遥か遠くまで蹴り飛ばす。

 

「こんな事をしても私は何度でも……ここは太陽?」

 

僕の狙い通りフェニックスオルフェノクは太陽まで飛ばされていった。

 

「この私が!? この私が!?」

 

「そこで永遠に再生と死を繰り返しなよ♪」

 

「絶対に私はここから抜け出し帰ってくる!! 覚えていろツヴイ!!」

 

フェニックスオルフェノクは太陽に焼かれ永遠に死と再生を繰り返す事になる。

もしかしたらフェニックスオルフェノクが言うように太陽から抜け出して更に強くなって戻ってくるかも知れない。

その時はもっと強くなって今以上の力で迎え撃つつもりだ。

僕の大好きな人や大切な人たちを守るために。

 

「太陽に蹴り飛ばすなんてよ相変わらずエグい奴だな」

 

「流石栞だな!」

 

巧君たちの戦いも終わり集まってくる。

 

 

 

「栞俺は旅に出るよお前が世界を見てきたみたいに」

 

「分かった……また会おうね♪颯君!」

 

「ああ! またな栞!」

最後に握手をして別れる。

また颯君は強くなるんだろうな〜僕も負けないように頑張らないと!

 

***

颯君と別れた僕たちはクリーニング屋に戻る。

 

 

「帰るのかよ?」

 

「うん♪目的の物も手に入ったし敵も倒せたからそろそろ行くよ! 」

 

「まったく、相変わらず面倒事を持ってくる奴だな」

 

「へへまた遊びに来るね〜」

 

「もう二度と来るんじゃねえ!」

 

「助っ人に来てくれてありがとう。お陰で助かったよ♪」

 

「ああ……またな」

 

「うん♪バイバイ!」

 

‪「栞」

 

‪「どうしたの?」

 

‪「また困った事があったら来い助けてやるよ。陸には命を助けてもらった借りがあるからよ」

 

‪「ふふ! ありがとうたっ君!」

 

‪「たっ君言うな!!」

相変わらずツンデレだな〜

陸君の事が無くても必ず助けてくれるのにさ〜

 

今度こそ巧君と別れ僕はクリーニング屋を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***2

巧君たちと別れた僕は元の世界に帰ろうとする。

銀色のオーロラから誰かが現れた。

 

僕は敵と思い構える。

 

「お疲れ栞」

中から現れたのは僕の大好きな白髪の少年だ。

無表情だけど僕には分かる何か焦ってる。

 

「陸君!? 焦ってるようだけどどうしたの?」

 

「理沙が行方不明になった……力を貸して欲しい」

 

「ええっ!?」

 

陸君から理沙ちゃんが行方不明になった事を聞いた。

何があったんだろ?

 

 

 

 




最後まで見ていただきありがとうございました!
今回登場したツヴァイブラスターフォームと追加装備、アクアバジンの設定は後程投稿します!
次の話は陸編です。リーマジネーションのゲンムの世界の話です!
栞編と陸編と理沙編は繋がっています。
陸編は栞がファイズの世界に着いた所からスタートします!


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三部作陸編ゲンムの世界リーマジネーションバットエンド
一話 守護者の世界


今回からは三部作の一つ陸編 ゲンムの世界リーマジネーションバットエンドです。
時系列は栞がファイズの世界に里帰りした直後ぐらいです。


 

「お前の所為で俺たちは死んだ」

 

「エム先輩」

 

「絶対に許さない」

 

「お前たちの相手は俺だ」

 

俺は黄金のエグゼイド、ハデスと向かい合い睨み合う。

背後には新しくこの世界で友だちになった二人。

 

「……お前から攻略する」

 

 

「ふはは! 我がゲンムコーポレーションの邪魔をする者を……我が直々に処刑してやろう!」

 

俺は黄金のエグゼイドに首を掴まれて動けずにいた。

ハデスは大鎌の武器を構えそして……

 

 

 

 

「陸先輩!?」

 

「リー君!?」

 

二人の叫び声と共に振り下ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故この状況になったのか少し前の出来事から始まる……

 

 

 

「守護者の世界……」

 

俺は海里に呼ばれ守護者の世界に来ている。

空を見上げるといくつもの世界、並行世界の地球が浮かんでいた。

過去に俺たちが旅をしたオリジナルのライダーたちの世界やライダーがいない世界である神楽の世界もある。

 

近くには大きな円卓があり十三の椅子がある。

 

一つ一つの地球を深刻そうな顔で観察している海里がいた。

俺に気づくと話しかけてくる。

 

「陸、来てくれてありがとう」

 

「ああ。海理、何かあったのか?」

 

「今世界中を謎の敵が襲ってるわ」

 

「謎の敵?」

 

「正体が分からないのよね……みんなはその敵の対処に追われているの。だから陸にも手伝ってほしいのよ」

 

「分かった。俺は何処の世界に向かえばいい?」

 

「陸にはこの世界、ゲンムの世界をお願いするわ」

 

海里は一つの地球の立体映像を目の前に出現させ行ってほしい世界を言う。

 

「ああ。それより……」

 

「どうしたの?」

 

俺が見たことない女の子が背後から海理に抱きつく。

 

「海理様!」

 

「こら!またはいってきたのね!」

 

「……その子は? もしかして海里の娘?」

 

「……私に娘はいないわよ!! この娘は近くにある町に住んでいる娘よ」

 

どこか少しムッとした仕草で俺の質問に答える。

 

 

「ねえ?海理様、その人は」

 

「陸よ」

 

「ええ!?この人が陸様!?」

 

「ああ。俺は神谷陸。様は止めてくれ。普通に陸で良いよ」

 

「駄目ですよ!もしそんな話し方したらお母さんたちに怒られちゃいますよ!」

 

「覚えている? この子はね陸が居場所がなかった人たちをこの世界に連れて来て救った人達の子孫なの。そして貴方はこの世界の神様、いや、創造神と呼ばれているわね!」

 

「うん!お母さんがよく話してくれるの! 私たちを救ってくれた陸様の話や、この世界や色んな世界を守ってくれている海里様たち守護者様の事を!私たちが頑張って、それでも無理なら守護者様たちが助けてくれるって!」

 

昔俺は世界を旅している時に、戦争や災害で居場所を失った人たちを助けこの世界に連れて来た。

 

良かったあの人たちは子孫を作り幸せになってくれたんだな

 

「陸少し笑ってない?」

 

「ああ。あの人たちがちゃんと幸せに暮らしてくれて嬉しいんだ。ありがとう生きてくれて」

 

俺は女の子の頭を撫で礼を言う。

 

「さて、ゲンムの世界に行って来るよ」

 

「行ってらっしゃい陸様」

 

「ごめんね陸。私が動けなくて」

 

「大丈夫。ゲンムの世界は俺に任せてくれ」

 

俺は銀色のオーロラを出しゲンムの世界に向かった。

 

俺は後に知る……

最悪な結末を終え、世界の救世主ともてはやされ一人苦しんだ女の子がいた事を。

 



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二話ゲンムの世界

陸編二話です。
ジオウ熱かったですね〜ソウゴとゲイツの友情に感動しました。
あの二人が組んだら誰にも負けないような気がしますね。
来週には海東やブレイドのメンバーも出るし楽しみです。


二話ゲンムの世界

 

「ここがゲンムの世界……」

ゲンムのライダーカードを持ち周りを見渡すと俺の世界に無い建物があり世界を移動した事が分かる。

 

「学校の制服か」

 

世界を移動すると守護者の腕輪が輝き着ていた服が変化する。

服を確認すると普通の中学生が着ている制服にGのロゴが入った学生制服。

胸元には名札が付けてあり上の方に幻夢中学と書かれ下の方に俺の名前が書かれている。

 

「学生証?」

 

ポケットの中には何かが入っていて確認すると幻夢中学の俺の学生手帳だった。

 

「まずは学校に行ってみるか」

 

「誰か助けて」

俺は目的地である幻夢中学に向かおうとすると誰かが助けを呼んでいる声がする。

助けに行かないと。

ディゴッドに変身して助けを呼ぶ声の方に向かうと真っ黒な髪の大人しそうな女の子がミラーモンスターに襲われていた。

大切な友だちを傷つけたライダーだから余り気は乗らないがミラーモンスターにはあのライダーの方が有効だ。

 

「変身!」

龍騎の世界で戦った凶悪なライダーに変身し鏡の中に入り助けに向かう。

 

イチカサイド

 

「はぁはぁ……何で….私を追いかけて来るの」

 

私はバグスターウイルスとは違う謎の怪物に追われている。

 

「逃げ切れた? クロコに早く電話しないと……何この音」

親友に助けを呼ぶために電話しようとすると頭の中にキーンと何かが現れる前兆のような音が聞こえる。

鏡の中から黄色の身体したクモの巨大な怪物が現れた。

私を追いかけていた怪物だ。

 

「鏡の中から……誰か助けて」

 

<<カメンライド・・・王蛇>>

音が聞こえると鏡の中から紫色の蛇のすがたをした戦士が現れた。

 

「ミラーモンスターか」

 

紫色の戦士は怪人の種族? を答えながらカードをバックルに装填する。

 

<<アタックライド・・・ソードベント>>

 

サーベルを持つと叩きつけ怪物にダメージを与える。

 

「来ないで」

怪物は戦士を危険と考え私にターゲットを変えて襲いかかる。

 

「させるか」

 

<<アドベント>>

 

鏡の中から紫色のコブラが現れ私をクモの怪物から守ってくれた。

だけど様子がおかしく唸りながら私を睨みつけつる。

 

「ベノスネーカー俺に力を貸せ」

 

コブラは大人しくなり私を守るようにそびえ立つ。

 

「次だ」

 

<<ユナイトベント>>

 

紫色の戦士は続けてカードを装填する。

コブラ以外にもピンクのエイ、銀色のサイが鏡の中から現れ融合する。

皇帝の様なモンスターが誕生した。

 

「終わりだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・王・王・王・王蛇>>

 

皇帝の様なモンスターのお腹の辺りにブラックホールが発生し戦士はクモの怪物にキックで蹴り込み吸い込まれた怪物は消滅する。

銀色のオーロラから更に怪物たちが現れる。

白と黒の身体の色してクモ型の怪物と黒豹の姿をして首元に黄色のマフラーを巻いている怪物だ。

 

「ワームにアンノウンやっぱり海里が言っていたみたいに怪人たちが世界中を襲っているのか……先ずはワームからだ」

 

<<カメンライド・・・サソード>>

 

紫色の戦士がカードを装填すると姿が変わる。

色は変わっていないけどサソリのような姿をしている。

クモの化け物が急に視界から消え戦士が攻撃される。

戦士も黙ってやられてばかりではなく対応する為にバックルにカードを装填した。

 

<<アタックライド・・・クロックアップ>>

 

「クロックアップ」

 

戦士も消えた。

私の目からは認識出来ない速度で戦闘を続けているみたいだ。

 

<<ファイナルアタックライド・・・サ・サ・サ・サソード>>

私に認識が出来る速度に戻ると連続で斬られた怪物は影が消える様に消滅する。

 

「次だ」

 

<<ファイナルカメンライド・・・G3>>

戦士は青い姿に変身した。

黒豹の怪物は頭上に光の輪を出現させ槍を呼び出し装備する。

 

<<アタックライド・・・ランチャー>>

ロケットランチャーを持ち構える。

 

<<ファイナルアタックライドG・G・G・G3>>

 

「終わりだ」

黒豹が槍で突く為に接近しようとすると戦士がロケットランチャーのトリガーを引き弾が放たれた

怪物に命中して辺りは爆発し怪物は影が消える様に消滅する。

 

「本物じゃない影の怪人……やっぱりあいつの仕業か?だけど俺と月詠で倒した筈だ……」

 

戦士は何かを考えているようだ。

 

「大丈夫か?」

 

戦士が変身を解くと人の姿に戻る。

首元に届くぐらいの真っ白な髪に綺麗な赤い瞳をしていた。

 

「うん大丈夫だよ。助けてくれてありがとう。貴方は?」

 

「俺は神谷陸。」

 

「私は宝生イチカ。陸は仮面ライダーなの?」

 

「ああ。イチカはこの世界の仮面ライダー。ゲンムの事を知っているのか?」

 

「うん知ってるよ……私の親友だから」

 

「教えてほしい」

 

「分かっ……イッタ!」

 

教えようとすると急に足に痛みがする。

化け物から逃げていた時にどこかひねったのかな。

 

「すぐに治す」

 

<<ディフェンスライド・・・リカーバリ>>

カードを銃に装填すると緑色の光が私を包み込む。

さっきまでの足の痛みが嘘のように無くなった。

 

「ありがとう。陸には助けてもらってばかりだね」

 

 

「大丈夫だ。立てるか?」

 

「ごめんまだ立てそうにない」

痛みは和らいだけど、さっきまでの恐怖で足が震えていて上手く立てそうになかった。

 

「少しごめん」

 

「えっ? きゃあ//」

 

陸は私を抱き抱えるといつのまにか置いてあったバイクの後部座席に座らせる。

 

「俺もお前と同じ学校に用事があるから乗せて行くよ」

そう言いながら陸は私にヘルメットを貸してくれた。

 

「陸は幻夢中学の生徒なの?」

 

「ああ。今日から転校してきたよ」

 

「そうなんだ」

 

「しっかり掴まっててくれ」

 

「うっうん//」

 

そして陸はバイクに乗ると走らせる。

私はさっきまでの恐怖を消す為に抱きついた。

ヘルメットを被っているから顔は見られないと思うけど多分私の顔赤くなっていると思う。

陸は私の親友と同じ仮面ライダー。

後でクロコに紹介しないと。

 

 

陸サイド

 

幻夢中学・・・

幻夢中学のはゲームを作る大企業の幻夢コーポレーションが援助し創立された学校。

中学だけではなく高校もあるみたいだ。

 

「初めまして神谷陸です。よろしくお願いします」

 

自己紹介も終わり授業が始まり1限~4限までを順調に終わっていく。

そして昼休みになると朝に助けた女の子イチカと昼休みに会う約束をしていたので食堂に向かう。

 

 

食堂・・・

 

食堂に着いた俺はご飯を頼みイチカを探す。

見つけるとイチカともう一人知らない女生徒が話していた。

 

 

「知ってますか? 今日転校生が来たみたいですよ!」

 

「うん知ってるよ」

 

「情報早いですね! どんな人なんですか?」

 

「かっこいい白髪の男の子だった」

 

「イチカちゃんはその人と会ったことあるんですか?」

 

「うん。危ないところを助けてくれた。その人をクロコに紹介したいんだ」

 

「へえー私も気になっていたんですよー」

 

「ごめん遅れた」

 

「ううん大丈夫」

 

「へえー貴方が転校生ですかー」

 

「ああ。俺は今日転校してきた神谷陸。お前は?」

 

「私は壇クロコです! よろしくお願いしますね陸先輩!」

 

「ああ。よろしくクロコ」

 

「陸先輩の噂で学校は持ちきり何ですよ~」

 

「俺の噂?」

 

「はい! 白髪のかっこいい男の子が転校してきたって!」

 

「俺はそんなにかっこよくないよ」

 

 

「リー君は自分の事に鈍感なんだね」

 

「俺は結構鋭いと思うけどってリー君?」

 

「うん。神谷陸だからリー君。駄目だった?」

 

「大丈夫だ。初めて言われたから少し驚いただけだ」

 

「よかった//」

 

リー君何て始めて言われた少し照れるかな。

イチカはの頬は何故か赤かった。

何でだろう? 風邪なのか?

 

「クロコ……リー君もクロコと同じ仮面ライダーだよ」

 

「私と同じ仮面ライダーですか?」

仮面ライダーと聞くとクロコの笑顔は曇る。

 

「私危ない所を助けてもらったって言ったよね? 怪物に襲われていた所を助けてもらった」

 

「怪物? バグスターウイルスの事?」

 

「違うよ……えーっと……」

 

「ミラーモンスター、ワーム、アンノウンだ」

「陸先輩、貴方は何者なんですか?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ。覚えておけ」

カードを見せ決め台詞を言う。

 

「世界を救いし仮面ライダーですか? 」

 

A君大丈夫!?

 

まずは保健室に連れてかないと!

 

「何かあったんですかね~」

 

「あっちの方」

 

うわぁ!?

 

友だちを心配する声が聞こえ俺たちが声の方に振り向くと昼飯を食べていた生徒が突然叫び声を上げ倒れてしまいノイズのようなものが体中から発生していた。

 

「黒子あれって」

 

「間違いないですゲーム病!」

 

ゲーム病。

確かエグゼイドの世界で発生するバグスターウイルスに感染した人が発症する病気だ。

 

「この気配は……二人共早くこの場所から離れた方が良い」

 

「リー君大丈夫だよ。ここに人類の救世主がいるから」

 

「人類の救世主?」

 

「うん。ゲーム病から人々を守る為に仮面ライダーを開発し尚且つ自分がプレイして人類を救ったのがこのクロコなんだよ」

 

「私はそんな事言われる人じゃないです……」

 

「ううんクロコは凄いよ 」

 

倒れた生徒からバグスターウイルスが現れる。

 

 

「久しぶりだなゲンム」

 

「グラファイト!?」

 

「ふん!」

 

「えっ? キャァァ!?」

 

 

グラファイトと呼ばれるバグスターは剣を使い挨拶代わりと衝撃波を二人に向けて放つ。

クロコがイチカを前に押し攻撃を避けた。

 

「危ない!」

 

「クロコありがとう ……クロコ?」

 

 

「私が戦わないと……」

 

「どうした来ないのか?」

 

イチカはお礼を言っていたが、クロコはどこか上の空で聞いておらず、この世界の仮面ライダーが変身に使うゲーマードライバーを持ち使う事を迷っている。

 

「私は……」

 

「……期待外れだ。ブレイブやスナイプがいずに唯一俺と互角に戦えそうなゲンムはこの有様だとわな……消えろゲンム」

 

グラファイトがクロコを殺そうとするが俺はサモンドライバーで銃撃し阻止する。

 

「俺の戦いの邪魔をするお前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ! 変身!」

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

バックルにカードを装填して仮面ライダーディゴッドに変身する。

 

「イチカが言っていた私以外の仮面ライダー!?」

 

「私が見た姿と違う」

 

「剣には刀だ」

 

<<カメンライド・・・斬月>>

 

バックルにカードを装填すると上空に出現した穴クラックからメロンが現れディゴッドに装着された。

 

「空中に穴が!?それに大きいメロンが頭に!?」

 

<<メロンアームズ! 天・下・御・免!>>

 

「また違う姿に変身した。今度の姿は武将の鎧みたいでかっこいい」

 

「別の仮面ライダーに変身したんですか?」

 

ディゴッド・斬月に変身する。

武器は鎧武も装備していた刀型の無双セイバーと盾型の武器メロンディフェンダーを装備した。

 

 

 

「行くぞ謎の仮面ライダー」

 

グラファイトはグレングラファイトファングを使い振り下ろし攻撃する。

ディゴッド・斬月はメロンディフェンダーを使い攻撃を受け止めた。

 

「お返しだ」

 

ディゴッド・斬月は攻撃を受け止めるとすぐに無双セイバーで斬る。

 

「ふん」

 

グラファイトは斬撃を受けると何も効いていないようにディゴッド・斬月に拳を使い殴る。

ディゴッド・斬月は動きをよんでいたように軽やかに避け距離を空けた。

 

「やはりお前だったか強者の気配は」

 

「俺の事を知っているのか?」

 

「お前の事は知らない。だが普通ではない強さを感じた。 俺は本来なら復活するつもりは無かったがお前と戦う為に復活した」

 

「分かった。そういうことなら俺も本気で行く……変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・斬月>>

 

「くらえ」

 

ディゴッド・斬月・真に変身するとソニックアローを装備された。

 

「そうこなくてはな!」

 

グラファイトは接近して剣を振り下ろしディゴッド・真もソニックアローで受け止める。

武器同士を激しくぶつけ合うとディゴッド・真はバックステップで少し距離を取りソニックアローの弓を引く。

 

「これならどうだ」

 

「遠距離かならばこちらもだ!」

 

ソニックアローからエネルギーの矢を放ちグラファイトに向け放つ。

グラファイトも遠距離攻撃の衝撃波を使い粉砕する。

 

「終わりだ」

 

「謎の仮面ライダー! そろそろ決着を着けるぞ!」

 

戦いに決着を着ける為バックルにカードを装填した。

 

 

<<ファイナルアタックライド・・・斬・斬・斬・斬月>>

 

「はぁ!!」

 

「奥義、ドドド紅蓮波!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・斬・斬・斬・斬月>>

 

<<ドドド紅蓮波>>

 

 

俺たちの必殺技がまるでゲームのようにエフェクトになりファイナルアタックライド斬月、ドドド紅蓮波と頭上に表示される。

 

「はぁ!!」

 

「ドドド紅蓮波!!」

 

ソニックアローの剣先にエネルギーが溜まり

何度も振り下ろす。

グラファイトも同じ様に武器にエネルギーが

溜まり何度も振り下ろす。

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激しい激闘の末俺の必殺技が命中した。

 

「貴様の名は?」

 

「神谷陸。仮面ライダーディゴッド」

 

「見事だディゴッド! ガァァ!!」

 

<<ゲームクリアー!>>

 

グラファイトを倒すと激しい戦いが終わった事を示すようにゲームクリアーと表示される。

 

「陸先輩は一体?」

 

「俺は世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ」

 

 

「この世界について教えてほしい」

 

「この世界? 意味が分かりませんよ。それよりも陸先輩の事を教えて下さい」

 

「二人共一旦話しは終わりにして違う場所で話そう」

 

「ああ」

 

「そうですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・幻夢高校・ゲーム部

グラファイトの戦いの所為で午後の授業は無くなり帰宅する事になった。

俺はクロコに案内してもらいこの世界のライダーたちが活動していた幻夢高校ゲーム部に着く。

この高校は中学と同じで幻夢コーポレーションが支持しているみたいだ。

そしてゲーム部の部室に入る。

 

「陸先輩。そろそろ先輩が何者なのか教えて下さい!」

 

「分かった説明する。俺は違う世界からこの世界に来た」

 

「違う世界からこの世界に来たんですか?」

 

「ああ。だけど俺が言う世界は無数に存在している平行世界の事だ」

腕輪を光らせて目の前に地球と同じ立体映像を無数に映し出す。

 

 

「これは……」

 

「これが陸先輩が話していた無数の世界ですか。世界については分かりました。陸先輩がこの世界に来た理由は?」

 

「この世界を救う為だ」

 

「救う?どう意味ですか?」

 

「今世界中で怪人たちが暴れているらしい」

 

「あれってバクスターだよね?」

 

「見た事ない怪人。でも私を襲った奴もいる」

 

この世界の怪人であるバクスターや俺たちが旅をした各ライダーたちの世界に存在している怪人たち、そしてまだ行った事のない世界の怪人たちが世界を襲っている。

 

「この世界を襲うバグスターたちを倒しに来たんですか?」

 

「ああ」

 

「だったら陸先輩のする事は終わったんですよね~」

 

「それは分からない。何か嫌な予感がする」

 

「嫌な予感? 何か分かったの?」

 

「……ただの俺の勘だ」

 

「勘ですか……ふざけないで下さい!! エム先輩たちが命がけで守ったのにまたこの世界が危ないってそんな事あるわけないじゃないですか!」

 

「クロコ……落ち着こうよ」

 

勘でこの世界が危ないって言ったらそれは怒るはずだ。

だけど何かこの世界で起こると思う。

 

「緊急速報です! 幻夢コーポレーションから新たなゲームが発売されるみたいです!そのゲームの名前は……ライダークロニクルII(ツバイ)

 

「嘘……」

 

数ヶ月前に沢山のプレイヤーたちの命を奪った悪魔のゲームが蘇る。

 




見ていただきありがとうございます!
陸が変身したライダーは王蛇、サソード、G3X、斬月、斬月・真です。
次の話ではオリジナルライダーであるハデスやエグゼイドが登場します。


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三話 再来のクロニクル

五等分の花嫁と仮面ライダーディケイドのクロスオーバーを作品を書き始めました。
そちらも見てくれると嬉しいです!



ライダークロニクルIIが発売されて数時間が過ぎる。

 

[貴方は亡くなった人に会いたいですか?

消滅した人に会えるかも知れない!

ライダークロニクルIIゲームスタート!!]

 

 

 

「ゲームを辞めて下さい!!」

クロコが止めるがプレイヤーたちが聞くはずもなくライダークロニクルIIをプレイしている。

プレイヤーたちの目的はゲームをプレイしたい事や暇つぶし。

でも一番の目的は前作、ライダークロニクルやゼロデイでゲームオーバーやストレスにより消滅した人に会うためだ。

 

だけどそれでも止めないといけない。

例え辛くて悲しい想いをするかもしれない。

だけどこのゲームは命賭けのゲームだから。

 

「ゲームをプレイするのはやめてくれ」

 

「邪魔をするな!!」

 

「お前たちの気持ちは分かる……でもこのゲームは危険だ」

 

「お前みたいなガキが何を分かるんだよ!!」

 

「陸先輩!? 」

 

プレイヤーの一人が怒り俺に銃撃をする。

黒子は俺を心配して叫ぶ。

俺はライドセイバーで銃弾を防ぎすぐにバックルを装着した。

 

「分かった……言って駄目なら……力ずくだ」

 

「リー君ストップ!」

 

「大丈夫。ゲームオーバーにはしない」

俺はプレイヤーたちを動けなくする為にバックルにカードを装填し変身しようとすると……

 

「その必要はない」

 

<<ライダークロニクルIIフィニッシュ!!>>

 

何処からか声と共に音声が聞こえる。

周りを見渡すが姿が見えない……

何処だ…… 不味い!!

 

「逃げろ!!」

 

「えっ?」

 

「消えろ」

大鎌で周りを薙ぎ払う様にライドプレイヤーたちに必殺技が当たる。

 

<<ゲームオーバー>>

 

「うわぁ!!」

 

「きゃあ!!」

 

ライドプレイヤーたちは見えない敵からの攻撃を受けて消滅してまった。

 

「そんな!?プレイヤーたちが!」

 

「ステルス……でもこんなに長い事使えるエナジーアイテムは無いはず」

 

見えない敵は姿を現した。

灰色の骨の姿をした仮面ライダー。

確か仮面ライダーハデスだったか?

強さは分からないが一筋縄ではいかないと思う。

変身を解いたハデスの正体はクロコの知っている人のようだ。

 

「兄さん」

 

「兄さん? この人クロコのお兄さんなの?」

 

「うん。この人は壇マサト。マサムネの息子で……私の兄だよ」

 

 

「久しぶりだな黒子。貴様には父上に変わり社長になった我の会社でゲーム作りをしてもらう」

 

「兄さん私はもうゲーム作りは……」

 

「無論貴様に拒否権はない。変身!」

 

マサトはバグルバイザIIと仮面ライダークロニクルIIガチャットを使う。

 

<<バグルアップ! 冥府の守護神!再来の仮面ライダークロニクル! 今こそ死者を操れ!>>

 

仮面ライダーハデスに変身すると手を掴み無理矢理連れて行こうとする。

 

「待て」

 

「貴様! 我の邪魔をするな!」

 

「黒子は連れて行かせない」

 

俺はハデスの手を掴み黒子を連れて行かせないようにする。

 

「ならば……死ね!!」

 

「陸先輩!?」

大きい鎌型の武器、ガチャコンサイズを振り下ろす。

 

<<カメンライド・・・ディゴッド>>

 

ディゴッドに変身した俺は振り下ろされたガチャコンサイズをライドセイバーで受け止めてカウンターでパンチを叩き込んだ。

ハデスは怯みクロコを掴んでいた手を離す。

俺はその隙を見逃さずに手を掴み引っ張り黒子を助け出した。

 

「そうか……貴様が奴の言っていた世界の救世主か……」

 

「奴? 誰の事だ?」

 

「貴様が知ることではない。何故なら貴様はこの世界でゲームオーバーになるのだからな」

 

<<リバイブ>>

ハデスはバクルバイザーIIのAボタンとBボタンを同時に押して特殊能力、リバイブを発動させた。

ハデスはこの世界の仮面ライダーの一人エグゼイドを蘇らせる。

 

「エグゼイド」

 

「エム?」

 

「エム先輩を蘇らせた……リバイブ?

ゲームで確かあった……死者蘇生?

ハデスはゲームオーバーになった人たちを蘇らせる事が出来るの?」

 

「エグゼイドよ我が命令する。世界の救世主を倒せ」

 

「ノーコンティニューでクリアーしてやるぜ!」

 

「相手になる」

 

ハデスが命令するとエグゼイドは俺に襲いかかる。

俺とエグゼイドは挨拶代わりと拳を打ち込む。

拳同士が当った衝撃で俺とエグゼイドは吹き飛ばされる。

すぐに立ち上がり二人は戦う。

 

「背後がガラ空きだ」

 

俺はエグゼイドと戦うとハデスは透明になり背後から攻撃する。

いきなりの奇襲に対応出来ずまともに攻撃を受けてしまい膝をつく。

 

「二対一でしかも背後からなんてずるい」

 

「ゲームでは何でもありだよ」

 

「こんなのゲームじゃないよ。そうだ。クロコが一緒に戦えばすむ」

 

「私は無理です」

 

「 クロコ今こそ救世主の出番だよ」

 

「イチカ……私はそんな言われる人じゃ……」

 

「どうだ救世主我の配下にならぬか?」

 

「まだ終わってない。お前たちが二人ならこっちもだ!」

 

<<アタックライド・・・イリュージョン>>

俺はイリュージョンの効果で二人に分身しエグゼイドとハデスに立ち向かう。

 

「これで五分五分だ」

 

「ピンクかならこっちもピンクだ。変身!」

 

<<カメンライド・・・ディケイド>>

 

<<アタックライド・・・ライドブッカー>>

 

俺は世界の破壊者と呼ばれ様々ライダーの力を使いこなす仮面ライダーディケイドに変身した。

多分士さんにディケイドはピンクって言ったらマゼンタだってツッコミが入りそうだ。

 

俺はライドブッカーソードモードを変形させてエグゼイドと斬り合う。

 

「ふんならば我は消えるだけだ」

 

ハデスはステルス能力を使い透明になり奇襲をかけようとする。

 

「ステルスか……悪いが対抗作はある」

 

<<アタックライド・・・サーチ>>

ディゴッドの目が光り周りを見渡すと

ハデスが透明になり奇襲しようと動き出した所を発見した。

 

「そこだ」

 

「何!?」

 

サモンドライバーで銃撃しハデスの動きを止める

「我のステルスを見破るとはな! だがハデスの力はステルスだけではない」

 

ハデスはガチャコンサイズを構え接近して何度か振り下ろす。

俺はライドセイバーで攻撃をさばきながらカードを取り出す。

 

「冥府の神ハデスかならこっちは海の神だ」

 

バックルにカードを装填した。

 

<<カメンライド・・・ポセイドン>>

音声が鳴ると

ディゴッド・ポセイドンに変身する。

 

「コロコロと姿を変えおって!!」

 

「命乞いはするな。時間の無駄だ」

 

「命乞いをするな時間の無駄だと……我を侮辱するとは……許さぬ!!」

 

槍型の武器ディーペストハープーンを構えハデスに攻撃する。

ハデスも負けじとガチャコンサイズで反撃した。

 

「変身!」

 

「マックス大変身!」

 

俺はカードを装填しエグゼイドはガチャットを装填する。

 

 

<<真・ファイナルカメンライド・・・ディケイド>>

 

<<レベルマックス! 最大級のパワフルボディー ! ダリラガン!ダゴズバン!マキシマムパワーX!>>

 

俺はディゴッド・ディケイド最強コンプリートフォームに

エグゼイドはエグゼイドマキシマムマイティーアクションXに変身する。

 

<<アタックライド・・・クウガ>>

カードを装填するとディゴッド・最強コンプリートフォームはクウガライジングアルティメットの幻影を横に召喚する。

そして召喚されたクウガもシンクロしてディゴッド・最強コンプリートと同じ動きをしカードを装填する。

 

<<>ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>

 

カードを装填するとディゴッド・最強コンプリートとクウガライジングアルティメットの右足に莫大なエネルギーが集まりディゴッド・最強コンプリートとクウガライジングアルティメットはシンクロして同時に飛び上がる。

 

<<分裂化!>>

 

エグゼイドマキシマムはエナジーアイテム分裂化を取り二人になる。

 

<<マキシマムクリティカルブレイク!>>

エグゼイドマキシマムもゲーマードライバーを開閉させ必殺技を発動させる。

 

ディゴッド・最強コンプリートと、クウガライジングアルティメット。

エグゼイドマキシマムが分裂した二人。

 

ディゴッドとエグゼイドたちの必殺キック。ライジングアルティメットキックとマキシマムクリティカルブレイクがぶつかり合う。

 

ドカン! っと凄まじい音と共に爆発した。

爆炎が晴れると二人のライダーが立っていた。

ディゴッド・最強コンプリートとエグゼイドマキシマムであった。

二人はまだ睨み合いどちらかが動くのを待っているようである。

 

「エグゼイド! そろそろ本気を我に見せてみろ!!」

 

「……ハイパー大変身!」

ハイパームテキガチャットをマキシマムマイティXガチャットに連結させガチャット上部のスイッチを押すと前面の扉が開く。

 

<<ドッキーング! パッカーン! ムーテーキー! 輝け! 流星の如く! 黄金の最強ゲーマー! ハイパームテキエグゼイド!>>

 

エグゼイドはハデスから命令されるとエグゼイドムテキゲーマーに変身した

 

「先ずはお前からだ」

エグゼイドムテキはショートワープしてディゴッド・ポセイドンに

攻撃する。

 

<<ハイパークリティカルストライク>>

 

俺にとっては一瞬だが何回も何十回も必殺キックを受けディゴッド・ポセイドンは消える。

 

「ムテキ……やっぱり強いな」

 

 

「お前の所為で俺たちは死んだ」

 

「エム先輩」

 

「絶対に許さない」

 

「お前たちの相手は俺だ。変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

俺はカードを装填してディゴッド・最強コンプリートからディゴッド光状態に変身する。

そしてエグゼイドムテキとハデスと向かい合い睨み合う。

背後には新しくこの世界で友だちになったクロコとイチカ。

二人は俺が絶対に守る

 

「……お前から攻略する」

 

「ふはは! 我がゲンムコーポレーションの邪魔をする者を……我が直々に処刑してやろう!」

 

エグゼイドムテキは俺に接近して首元を掴み持ち上げられた俺は動けずにいた。

そしてハデスは無情にも大鎌の武器を構えそして……

 

「陸先輩!?」

 

「リー君!?」

 

二人の叫び声と共に大鎌は振り下ろされた。

 

 

<<アタックライド・・・インビジブル>>

 

「何!?」

ハデスは抵抗出来ないと思っていた俺が突然消えた事に驚く。

 

「エグゼイド!」

 

「分かってる」

 

<<アタックライド・・・シャイニングブラスト>>

 

(……!?)

 

エグゼイドがクロコを捉えようと歩き出すと強力な光の砲撃が飛んでくるガチャコンブレイカーで防ぐがクロコとイチカは消えていた。

 

「逃したか……まあいい我の邪魔をする奴は消えた」

ハデスとエグゼイドは何処かへと去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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四話 トウルエンドを目指して

すいません投稿遅くなりました。
今回の話で陸編が終わります!




 

ゲーム部部室・・・

ハデスとエグゼイドとの戦いから退いた俺たちはゲーム部部室にいた。

 

「エムのムテキなんて反則」

 

「……」

 

「クロコ何で変身しなかったの?」

 

「私はゲームを辞めたんです」

 

悲しそうにそして何処か思い詰めた顔をしながらクロコは言う。

 

「クロコ……あの事気にしてるの? エムたちが消えたのはクロコの所為じゃない」

 

「ううん私の所為だよ」

 

「クロコ……」

 

 クロコは部室を出て行く。

 残された俺たちの空気は暗かった。

 どう話しかけようか迷っているとイチカの方から話しかけてくる。

 

「一つ聞かせてほしい」

 

「何だ?」

 

「リー君ならエムやマサトを簡単に倒せたんじゃないの?」

 

「買い被りすぎだハデスたちを簡単には倒せなかった」

 

「"簡単には"でしょ?」

 

「根拠はあるのか?」

 

「根拠なんて無いよ。あえていうなら天才ゲーマーとしての勘……エム程じゃないけど」

 

天才ゲーマーとしての勘か……これは誤魔化せそうにないな

 

 

「その勘は当たってる。多分だけどハデスたちを倒せた」

 

「……何で倒さなかったの?」

 

「この世界を救っていくのはあいつだからだ」

 

「あいつ? クロコの事?」

 

「ああ。この世界のライダーであるクロコ。それに……」

 

「それに?」

 

「そのうち分かる」

 

俺が自分の世界に帰った時にこの世界を守る事が出来るのは、ゲンムの世界のライダーであるクロコしかいない。

クロコには辛いことを乗り越え戦わなければいけない。

 

 

「ありがとうクロコの事を考えてくれて!」

 

「俺も一つ聞きたい。イチカはエムが死ぬ原因を作ったクロコの事を恨んでいるのか?」

 

「私がクロコの事を恨んでいる? そんな事ある訳わけないよ……ゲンムコーポレーション……クロコが作るゲームは私とエム、兄妹にとって大切な絆だから」

 

「絆?」

 

「うん。お父さんとお母さんは仕事で忙しくていつも私とエムだけだったの。

 

「寂しくなかったのか?」

 

「寂しくはなかったかな。私たちには楽しみがあったから」

 

「楽しみ?」

 

「うん。クロコが作る新しいゲームが私たちの楽しみ。いつも発売日に買いに行っていたんだ。たまに学校を休んででも。その時はお母さんたちや先生にたっぷり怒られたな」

 

 懐かしそうに面白かしく話す。

 

 

「だから……私たち兄妹がクロコの事を恨むなんて絶対にないよ。どちらかと言うと私にエムは文句言うかも。ずるいぞお前だけ新作のゲームをプレイしてってね」

 

 イチカは楽しそうに話している。

 でもいつまでもこんな時間は続かなかった。

 

「二回目ののイベントを開始する。ハデスの力を欲しいなら我を倒してみろ」

 

テレビにマサトが映りそして二回目のイベントを開始する事を伝える。

 

「私が行ってくる! 陸はクロコの事をお願い!」

 

「待て! 行ったか……俺は早くクロコを見つけて説得しないと」

 

クロコを探す為に部室を出る。

 

 

1ー1教室・・・

 

教室に入るとクロコがエムの机と思われる場所の椅子に座っていた。

 

「ハデスが新しいイベントを始めるみたいだ」

 

「そうですか……早く行ってあげてください」

 

「あいつは一人戦ってる」

 

 画面の向こうには自分では絶対に勝てない敵であるエグゼイドムテキやハデスと戦うイチカが変身したライドプレイヤーがいる。 

 

「お前はいいのか? あいつ一人に戦わせて」

 

「……」

 

「お前の気持ちは分かる」

 

「分かる……? 陸先輩……大切な人を亡くした経験は?」

 

「ない」

 

「大切な人たちを……亡くした事も無い奴が……簡単に言うな!!」

胸倉を掴み激しい剣幕でまくし立てる。

 

「……だけど託した側の気持ちは分かる」

クロコに掴まれた手を優しく振り解くと自分の過去を思い出す。

海里たちに幸せに生きてもらいそして後の世界を託した事。

 でも託した時の海里たちの顔は忘れれない。

 

 

「あんな思いはもうしたくない」

 

あの時どうしたら良かったのか今だに答えは分からない。

 

「だけど一つだけ分かることは……戦わなきゃいけない。友だちを守るために」

 

「戦わなきゃいけない死んでいった人たちの想いを引き継いで」

 

「エム先輩たちの想いを引き継いで……」

 

「ああ。エムはお前に託したんだ」

 

「私に?」

 

「お前ならゲームオーバーになった人たちを元に戻せるって。それは天才ゲーマーでも出来ない……クロコ、天才ゲームクリエータであるお前にしか出来ないんだ」

 

「陸先輩」

 

「表情が変わったな……行くぞクロコ」

 

「はい!」

 

俺たちはイチカが戦っている場所に急ぐ。

 

 

 

 

 

「何か遺言はあるか」

 

「これで……フィニッシュだ」

 

サモンドライバーで銃撃し怯んだ隙にイチカを助ける。

 

「良く頑張ったな」

 

「リー君」

 

「ごめんねイチカ」

 

「クロコ」

 

「私はイチカが言ってくれた様に救世主じゃなかった」

 

「でも救世主になれるように頑張ってみる」

 

「うん……うん! きっとクロコならなれるよ」

 

 

ボロボロになり今にもゲームオーバーになりそうなイチカを見た俺は怒りを覚えるだけど今はイチカの事が先だ。

 

<<ディフェンスライド・・・リカバリー>>

 

 身体が回復し命を表すゲージであるライフがゼロになる寸前だったが回復し満タンになる。

 

「後は任せてくれ」

 銀色のオーロラを出してイチカを安全な場所に避難させる

 

 

「また我の邪魔を……エグゼイド!! 奴らをゲームオーバーにしろ!!」

 

「ああ」

 

「エム先輩……来ますよ陸先輩!!」

 

エグゼイドムテキゲーマーが俺たちに襲いかかると思いクロコは構える。

 

「大丈夫だ」

 

「何をするエグゼイド!?」

 

 エグゼイドムテキゲーマーは俺たちじゃなくハデスを攻撃する。

 

「やっぱりな」

 

「えっ!? えっ!? どういう事ですか!?」

 

「 俺はお前に操られた振りをしていただけだ!」

 

「ムテキの力でリバイブの支配を逃れたんですね」

 

「貴様!!」

 

ハデスは怒りながらリバイブの効果を消す。

するとエグゼイドムテキゲーマーの姿が透明になり消えかける。

どうやらエグゼイドムテキゲーマーはリバイブの操る能力を打ち消せるようだが復活させる能力だけは消せないようだ。

 

「エム先輩」

 

「クロコ……悪いお前に全部任せて」

 

「気にしないでください。エム先輩が言ってた事……ちゃんと分かりましたから」

 

「そっか……陸……クロコの事頼めるか?」

 

「任せてくれ。クロコは俺の大切な後輩だ。もし困った事があったら必ず助ける」

 

「サンキュー クロコお前に……お前たちに人類の運命を託した」

 

「任せてください」

 

エムはクロコを見ると安心する様に消えていく。

 

「貴様ら!この我を無視しおって!!」

 

ハデスはガチャコンサイズを使い襲いかかる。

 あいつの事は忘れてない。

 振り下ろされたガチャコンサイズをライドセイバーで受け止めながらカードを取り出しバックルに装填した。

 

<<アタックライド・・・スラッシュ>>

 

 スラッシュの効果でライドセイバーを強化しガチャコンサイズを弾くとハデスを斬り付けながら少し前に吹き飛ばす。

 

「グレード3変身!」

 

ゲンムはレベルアップしスポーツアクションゲーマーレベル3にフォームチェンジする。

両肩に装備されているタイヤを投げ攻撃した。

 

「こしゃくな!」

 

 ハデスはガチャコンサイズを使い弾く。

 その間にカードをバックルに装填する。

 

「変身!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

ディゴッド光状態に変身してバックルにカードを装填した。

 

<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>

 

 ライドセイバーの剣先に光のエネルギーを集め振り下ろし一気に放つ。

 ハデスはボタンを押してガチャコンサイズを通常モードから斬撃モードに切り替えてガチャコンサイズを力強く振り下ろし俺が放った光の斬撃を相殺する。

 

「流石は救世主と呼ばれる事はある……ならば我の奥の手をみせてやろう」

 

 俺を見てハデスが言うと何かをしようとする。

 嫌な予感がするな。

 

<<リバイブ>>

 

 ハデスは一体の強力なバクスターを蘇らせる。

 

 

「ゲムデウス!?」

 

 ゲムデウス……イチカから聞いたライダークロニクルのラスボスゲムデウス。

 クロコたちが倒したはずだが復活させてしまった。

 

 

 

「何をするつもり?……兄さんもしかして!?」

 

「そのまさかだ」

 

「陸先輩!!」

 

「ああ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

<<マイティクリティカルフィニッシュ!>>

 

「はぁぁ!!」

 

「はぁ!!!」

 

 俺たちはハデスが何かをする前にこの戦いを終わらす為必殺技の体勢に入る。

 

「遅い」

 

 必殺技が決まり爆発と共にハデスの姿が見えなくなった。

 

「倒したんですか……?」

 

「やっぱり倒せなかったか」

 

煙が晴れ視界が見えるようになると……

そして……ハデスの身体に異変が起きる。

 

ハデスはゲムデウスを吸収し最強最悪の姿に変えたゲムデウスハデスが誕生してしまった。

 

ただでさえ厄介な相手なのにライダークロニクルの最強のバグスターであるゲムデウスの能力まで持ってしまった。

 

 

「ハデス……いや、我はゲムデウスハデス。全知全能の力を持つ冥府の神。このライダークロニクルIIを支配する者」

 

「気をつけて下さい! あいつは、ゲムデウスハデスは全てのバグスターの能力を扱えます!」

 

「ふふふ知ったところでどうなる? みせてやろう全知全能冥府の神の力を」

 

ゲムデウスハデスの胸部分にバグスターの顔が浮かび上がり空中に魔法陣が現れ中から炎、氷、雷が出現して俺たちに襲いかかる。

俺たちは何とか回避する

しかしステルスを使っていつの間に近づいていたゲムデウスハデスに気づかなかったゲンム。

 

「我のことを忘れているぞ」

 

ゲムデウスハデスはドライバーのBボタンを二回押す。

 

<<クリティカルデスエンド!>>

 

ゲンムはハデスの必殺キック。

エネルギーを右足に貯め回し蹴りを放つクリティカルデスエンドを受ける。

 

「きゃぁ!!」

 

「クロコ!」

クリティカルデスエンドを受け倒れたクロコに目を取られた隙に俺にもゲムデウスハデスが迫る。

ゲムデウスハデスはバックルのBボタンを二回押す。

 

<<クリティカルデスエンド!>>

 

 必殺キックを上手くガードするが余りの威力に変身が解けてしまう。

 

「我をここまでさせた事は褒めてやるが終焉の時だ」

 

「……めない」

 

「何を言っている?」

 

「私は諦めない!」

 

「貴様は何故そうまでしてあらがう? そこまでして我を倒し救世主とやらになりたいのか?」

 

「違うなクロコはそんなものになる為に戦ってない」

 

「だったら何故我に刃向かう?」

 

「託されたからだ」

 

「託されただと?」

 

「エムや仲間たちから人類の未来を託されたからだ」

 

「未来を託されただと? 下らない」

 

「下らなくないさ。エムたちはクロコなら人類を救える救世主と信じている。そしてクロコも約束を守る為に諦めない」

 

「信じているとか託されただとかどんな理由があろうと我には勝てぬわ」

 

「だったら俺がクロコを守る」

 

 

「陸先輩……」

 

「貴様は一体何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ! 行くぞクロコ」

 

「はい!」

 

<<真・ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

<<マイティアクションX>>

 

ディゴッド光闇状態とゲンムアクションゲーマーレベル2に変身する。

俺の手元にこのカードを使えと言うように飛び出してきたカードを掴みバックルに装填する。

 

<<ファイナルフォームライド・・・ゲ・ゲ・ゲ・ゲンム>>

 

「変われ」

 

ゲンムの背中を触り開く様な仕草をするとファイナルフォームライドされ"マイティゲンム"に変形する。

見た目はゲンムアクションゲーマーレベル1の姿をしている。

 

ゲムデウスハデスはガチャコンサイズを斬撃モードにして振り下ろしパワーアップした事により強力になった斬撃を何十発と俺たちに放つ。

 

「クロコ俺の後ろに」

 

「はい!」

 

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>

 

 クロコが俺の後ろに立つと俺はバリヤーを使い俺の周りを囲むように球体のような物が現れゲムデウスハデスの攻撃を全て防いだ。

 

<<シャドームーヴ>>

 

攻撃が収まるとバリヤーを消し影を出現させ中に入ったマイティゲンムは背後から現れる。

 

「今です!」

 

マイティゲンムが影から奇襲をかけ拳や蹴りを決めるとハデスとゲムデウスは分離する

やっぱりあの力にはこの世界のライダーたちのレベル1の能力があるみたいだ。

このまま一気にゲムデウスを倒す。

 

「クロコ離れてくれ」

 

「分かりました!」

 

俺の言葉を聞いたクロコはハデスから距離を空ける。

 

<<アタックライド・・・イリュージョン>>

 

<<アタックライド・・・ファイズブラスター キングラウザー パーフェクトゼクター>>

 

イリュージョンを使い三人に分身した俺はファイズ、ブレイド 、カブト最終形態のライダーたちの武器であるファイズブラスター、キングラウザー、パーフェクトゼクターを呼び出し装備する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・

ファ・ファ・ファ・ファイズ、ブ・ブ・ブ・ブレイド、カ・カ・カ・カブト>>

 

ファイズブラスターから強力なフォトンブラッドの光弾を放つフォトンバスター。

前方に5枚の光のカードが現れキングラウザーから斬撃を放ち斬撃はカードを通り抜けながら威力を上げていくロイヤルストレートフラッシュ。

パーフェクトゼクターの銃口から竜巻状のエネルギーを放つマキシマムハイパーサイクロンをゲムデウスに当て消滅する。

 

「後はお前だけだ」

 

「我を……舐めるな」

 

<<ライダークロニクルIIフィニッシュ>>

 

ハデスは離れていた俺に接近するとガチャコンサイズで三人の俺をなぎ払うように攻撃した。二人の分身は消えたが本体である俺は持っていたキングラウザーで防ぐ。

 

<<アタックライド・・・ダークブラスト>>

 

サモンドライバーに紫色の強力なエネルギーが集まり強化された砲撃をぶつける。

ハデスは衝撃で吹き飛ぶが持ち堪えていた。

 

<<アタックライド・・・スピード>>

 

スピードを使い超スピードで動き背後に先回りをした。

 

「何!?」

 

「はぁぁ!!」

 

 ハデスをマイティゲンムがいる場所に蹴り飛ばす。

 

「ナイスパスです!」

 

マイティゲンムは飛ばされてきたハデスを空中に打ち上げる。

 

「行くぞクロコ」

 

「はい! フィニッシュは必殺技で決まりです!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ゲ・ゲ・ゲ・ゲンム>>

 

 カードを装填すると空中に "ファイナルアタックライドゲ・ゲ・ゲ・ゲンム" と映し出される。

 

 ヒット! ヒット! グレート!

 エクセレント! 

 

 マイティゲンムが空中に打ち上げると俺たちは飛び上がり連続でパンチやキックを決めていく。

 そしてとどめに同時にキックを決め倒す。

 

パーフェクト!

 

 必殺技を受けたハデスは変身が解かれ俺たちも変身を解く。

 

「これで……ゲームクリアです」

 

 こうして再来の仮面ライダークロニクルIIは終了した。

 変身が解除され倒れていたマサトは警察に連れて行かれる。

 バッドエンドに終わってしまったこの世界にもクロコが後悔から立ち直った事でハッピーエンドへと続く道が切り開かれる。

 

 

***

戦いが終わり部室に戻る。

 

「リー君私たちを助けてくれてありがとう」

 

「イチカ。こっちこそ助かったありがとう」

 

「行くんですか?」

 

「ああ」

 

この世界にはクロコたちがいるから大丈夫。

俺は安心して銀色のオーロラを出しクロコにたちに振り向く。

 

「クロコ、イチカ。俺たちは友だちだ。例え遠い世界でも世界が離れていて困った事があったら必ず駆けつける」

 

俺は銀色のオーロラの中に入ろうとする

 

「陸先輩!!」

 

振り向くとクロコの顔がゼロ距離まで近づく。

 

「助けてくれたお礼です」

 

「あっ!?」

 

「陸先輩……ありがとうございました!! 私も陸先輩に何かあったら駆けつけますから!!」

 

「クロコまで好きになるなんて……それよりずるいよ……私も必ずリー君の助けになる」

 

クロコとイチカの声を聞き俺は手を上げ今度こそ銀色のオーロラの中に入り俺の住む世界に返って行く。

 

***

 

「帰るか」

 

自分の世界に帰ると右腕にはめている腕輪が光り声が聞こえる。

 

 

「陸!! 聞こえる!!」

 

声の正体は守護者の世界にいる海里だ。

 

「どうした海里?」

 

「理沙が……行方不明になったわ」

 

「……生きているのか?」

 

「ごめんなさい分からないわ……」

 

「……分かった」

 

「ごめんね力になれなくて」

 

「大丈夫。教えてくれてありがとう。俺は理沙の事を調べて見るから海里は他の世界の事を頼む」

 

「分かったわ」

 

海里との会話を終わらせると戦いがあったといわれる場所に向かう。

そして金色の腕輪が光り過去の出来事を映し出す。

 

やはりハデスを倒したからって戦いは終わってなかったか

全てを理解した全ての黒幕を倒す為に俺は栞と合流する事にする。

 

 

 

 

 

 

 

「私が陸の代わりにこの世界を守る!!」

 

「そうだ! 私たちが人々を守るんだ!!」

二人の仮面ライダーが謎の怪人と戦っていた。

一人は理沙が変身した仮面ライダー。

もう一人は忍のような姿をした仮面ライダー。

そして二人が敵対している怪人は人型の狼の様な姿している。

 

 

<<ファイナルアタックライドディディディ・ディフェンド>>

 

<<ファイナルアタック!>>

 

ディフェンドたちの必殺技が怪人に直撃する。

煙が晴れるとオオカミ型の怪人は生きていた。

白色に光る爪と紫色に光る爪を交差させて盾代わりにして防いだようだ。

 

「俺様がこの程度の攻撃でやられるか!」

狼型の怪人は丸い物を取り出すと目の前に投げる。

 

ドッカン!!

 

とてつもない音と共に目の前の空間に穴が空く。

 

「作戦の終焉だ!!」

狼型の怪人は躊躇いもなく穴の中に入り消えていく。

 

「待ちなさい!!」

 一人のライダーが後を追おうとするともう一人のライダーが止め何かを話す。

話が終わったのか二人も怪人を追って穴の中に入っていった。

 

「やはりハデスを倒したからって戦いは終わってなかったか」

 

全ての事を理解し裏で暗躍していた黒幕を倒す為に俺は栞と合流する事にする。

 

 

***2

陸が元の世界に帰り何週間が過ぎる。

 

「クロコ話って?」

部室に呼ばれたイチカはクロコに問いかける。

 

「ふふふ!女神の私が作った新ゲームを発表します!」

 

イチカが覗き込むとパソコンにNewマイティアクションXとNewゲーマドライバーと書かれている。

 

「これって?」

 

「イチカ……私に力を貸してください」

 

「クロコ……うん! 私にも協力させて」

 

「ありがとうございます! 頼りにしてますよ天才ゲーマーさん」

 

「うん任せて天才ゲームクリエイターさん」

 

これは人類の救世主と呼ばれるゲンムと新しいエグゼイドの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次の話からは三部作のラストである理沙編が始まります。



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理沙編 パストフィーリングズ
一話 ディフェンドとニンガ


投稿遅くなりすみませんでした。
今回の話は理沙編の一話です。





 

ディゴッドの世界・・・・

 

私の前に影の様な姿をした怪人たちと新たな仮面ライダーが睨み合っている。

そのライダの姿はまるで昔日本に存在していたと言われる忍びの様な姿をしていた。

 

 

「俺は伊賀魔忍。仮面ライダーニンガ。この世界で最初に誕生したライダーだ」

 

「仮面ライダーニンガ」

 

何でこんな状況になっているというとそれは少し前の時間に遡るわ。

 

 

 

 

 

「はあはあ。今日はこんな所ね」

 

 私は一人日常的に行なっている訓練をする。

 走り込みや筋トレ。陸の家の地下に出来た狙撃場での狙撃訓練。

 いつもなら一緒にいるはずの陸と栞はいない。

 陸は海里さんに呼ばれて守護者の世界に行き栞はファイズの世界に里帰りをしていたからだ。

 

「早く二人に追いつかないと。特に栞には負けたく無いもの」

 

私は大好きな人と負けたく無い大切な友人で好敵手を思い浮かべる。

 

「やっぱりまだ続けましょうか」

 

 私が訓練を再会しようとすると携帯に電話が鳴る。

 

[もしもし理沙ちゃん]

 

「どうしたのハル?」

 

「今から学校に来て」

 

小春は学校に来てほしいと誘う。

 

私はさーっとシャワーで汗を流し私たちの通う神白中学校に向かう。

 

神白中学校

ここは私たちが通う中学校。

人口はそこまで多くないが少なくもないごく普通の中学校。

今日は祝日でお休みなのだが周りを見ると部活で走ってる人たちがいる。

 

「ありがとね理沙ちゃん!」 

 

 この子は星宮小春。

 私たちと同じクラスメートで小学生の時からの付き合い。

 新聞部の部長をしている。

 

「急に呼んでどうしたの?」

 

「見てこれ!最近町に現れたヒーロー」

 

「えっとこれは……」

 

 ハルは私に携帯を見せる。

 そこにはディゴッドが事故や災害から人々を助けている画像。

 

「最近この町神白に現れたヒーロー。仮面ライダーって言うみたい」

 

「そんなのって本当にいるのかしら?」

 

「いるに決まってるじゃない!」

 

私は惚けてみるがハルは強気な姿勢で応える

 

「とにかく私はこの仮面ライダーを探して記事にみるわ!」

 

 気合いを入れる為に拳を握るハル。

 するとバタバタと男の子が走ってくる。

 

「剣心なにしてるのよ」

 

「小春かそれに理沙も! 助けてくれ鬼たちに追いかけられてるんだ!」

 

慌てて教室に入ってきたのは

大空剣心。

ハルの幼馴染で私たちとは小学生の時からの付き合いがある。

 

私が廊下を見ると鬼の剣幕で走る女子剣道部たちがいた。

 

「はぁーまた覗きをしたのね」

 

「仕方ねえだろ! そこにちょうど更衣室があったんだからよ」

 

「全く。覗くんだったら私を覗いてくれたらいいのに」

 

ハルはあきれる様に言うと後半は恥ずかしそうに声を下げる。

 

「えっなんか言ったか?」

 

「何でもないわよ! おーいここにエロ王がいるぞ!」

 

「ちょ!? お前な!?」

 

慌てて走っていく剣心。

ハルを見るとグッジョブしている。

 沢山の足音が聞こえ必死に逃げて行く。 

 

「よしこれで静かになったわね」

 

「相変わらず良い性格してるわね」

 

「てへ」

 

可愛らしく舌を出して誤魔化している。

 

「話も終わったし今からカフェに行かない?」

 

「ええ! 行きましょうか!」

 

私とハルは町のカフェに来ていた。

 

「それでね陸と栞がね」

 

「あはは! あの二人らしいね」

 

他愛のない話をして服屋に行く。

 

「この服なんてどう?」

 

「そっちの服とかもいいんじゃない?」

 

「いいね! じゃあ試着してくる」

 

「じゃあ私も」

 

服を試着して見せ合う。

 

「理沙ちゃん凄く似合ってるよ」

 

「ハルも似合ってるわ。でも少し胸が苦しいかしら」

 

「……相変わらずのおっぱい魔神め!」

 

「あはは!ちょっハルやめて!」 

 

親の仇の目をして私の胸を見ると脇腹をこしょぐる。

 

ちょっとしたハプニングはあったけど無事に服を選び終わる

 

「いい買い物したねじゃあまた明日」

 

「ええ! また明日」

 

「嘘! 何あれ!?」

 

 ハルと別れを言い帰ろうとするとハルが驚いた声を出す。

 視線の先を見ると。

 銀色のオーロラが現れていた。

 

「嘘……」

 

オーロラの中から影が現れ人を襲っていた。

本来ならこの世界に怪人はいないはず。

 

何でいるの…… 今は考えてる場合じゃないわね。

 

「理沙ちゃん早く逃げないと!」

 

「ハル先に逃げなさい」

 

私は銃型の変身アイテムディフェンドドライバーを取り出し影たちに向けて銃撃する。

 

「理沙ちゃん……貴方は一体」

 

「世界を救いし仮面ライダーよ! 覚えておきなさい!」

 

「理沙ちゃんが仮面ライダー」

 

「ハル黙っててごめんなさい。後でちゃんと説明するわ」

 

「分かった。理沙ちゃん気をつけて」

 

 ハルは避難して行く。

 ディフェンドドライバーで怪人たちを銃撃し襲われている人を助ける。

 

「今のうちに逃げて下さい!」

 

「ありがとう!」

 

怪人から解放された人はお礼を言うと慌てて逃げて行く。

 

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

 影たちは吹っ飛び

 私は仮面ライダーディフェンドに変身する。

 立ち上がってきた二体の怪人が向かってくる。

 私たちが巡った世界ファイズの世界と響鬼の世界にいる怪人たちオルフェノクに魔化魍。

 

「オルフェノクに魔化魍……だったらこのライダーたちよ!」

 

<<カメンライド・・・カイザ>>

 

<<カメンライド・・・威吹鬼>>

 

 カードを2枚装填してドライバーの引き金を引くと複数のシルエットが現れ重なりファイズの世界のライダーであるカイザと響鬼の世界のライダー威吹鬼が召喚される。

 

「お願い!」

 

 私の指示でそれぞれオルフェノクの姿をした影と魔化魍の姿をした相手に立ち向かう。

 

 私は銃撃しながらカードを一枚取り出す。

 

「みんな! 一気に決めるわよ!」

 

<<アタックライド・・・クロスアタック>>

 

 クロスアタックの効果でカイザと威吹鬼の必殺技が発動する。

 

 カイザは装備しているカイザブレイガンにエクシードチャージさせ威吹鬼は音撃管烈風に音撃鳴・鳴風を装備させる。

 

 カイザはカイザブレイガンの引き金を引くと影のオルフェノクを捕らえ切り裂く。

必殺技カイザスラッシュを決め。

 

 威吹鬼は音撃管烈風で敵の体内に鬼石を撃ち込み、トランペットのように吹き鳴らして清めの音を送り込む。

必殺技 音撃射・疾風一閃を

くらわせる。

 

 必殺技を受けた影たちは影になって消えた。

 

(消えた……この感じどこかで……)

 

 私は影になり消えた怪人たちの事を知っている。

 この怪人たちの首領は陸が倒したはずなのに!

 

 銀色のオーロラから影の姿をした怪人が現れ襲いかる。

 

「また敵!」

 

<<アタックライド・・・ブラスト>>

 

 カードをディフェンドドライバーに装填してブラストを発動させディフェンドドライバーをスピードで銃弾撃ち動きを止める。

 必殺技を発動させ戦いを終わらすために

 もう一枚ディフェンドドライバーに装填する

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

 

「ディメンションバースト!!」

 

 ディフェンドは目の前に十二枚のゲートが現れ相手を捕捉しゲートへと強力な砲撃を放ちゲートを威力を上げながら通過して当たる必殺技ディメンションバーストを当て怪人たちは影になり消える。

するとまた怪人たちが現れる。

 

「まだ増えるの! しつこいわね! えっ! 何あれ?」

 

 影たちに小さな手裏剣が当たり消える。

 空を見ると凧が飛んでいって謎の戦士が飛び降りてきた。

 

 

「貴方は?……」

 

「俺は伊賀魔忍。仮面ライダーニンガ。この世界で最初に誕生したライダーだ」

 

 私の疑問に答える仮面ライダーニンガ

 この世界に私たち以外のライダーがいたなんて……

 それにこの世界で最初のライダー

 

 

「私は海東理沙。仮面ライダーディフェンドです!」

 

「知ってる。神谷からお前たちの事は聞いてる」

 

「陸の事知ってるんですか!?」

 

「ああ。神谷とは数ヶ月前に出会いその時にお前たちの旅のことを聞いた」

 

「陸は私の事……何て言ってましたか?」

 

「頼りになる大切な幼馴染だと言っていた」

 

「陸が私の事を大切……そうですか//」

 

 私は伊賀魔さんの言葉を聞くと頬が赤くなるのを感じる。

 

「伊賀魔さんは何で来られたんですか?」

 

「神谷から昨日連絡がきてな嫌な予感がするからお前を助けてほしいってな」

 

 陸は敵がやってくるって予想してたなんて。

 相変わらず凄いわね。

 

 

 

「俺からも質問だ。海東この影の怪人たちを操る存在を知ってるな?」

 

「ええでもあいつが生きているはずありません」

 

「あいつ?」

 

「私たちが巡ったライダーがいない世界、神楽の世界にいた魔人と呼ばれる影の魔王です」

 

「そう言う事か……そこに隠れてる奴出てこい!」

 

 

「俺様の気配を気づくとはやるじゃないか」

 

人狼型の怪人が現れる。

影の魔王である魔人ガルム。

鋭い爪や牙を武器にしている。

陸や私たちそして神楽の世界の巫女である月詠を苦しめた。

 

「魔人ガルム何で!? 陸が倒したはずなのに!?」

 

「何でだろうな?」

 

魔人ガルムは鋭い爪で切りかかる。

 

 

「海東! 集中しろ!」

 

「はい! すみません!」

 

クナイ型の武器ニンガクナイで魔人ガルムの攻撃を受け止めると私に注意をする。

 魔人ガルムが復活した理由が気になる。

 だけど今は目の前の事に集中しないと。

 ディフェンドドライバーを持つ手に力を込める。

 

 

 

「お前ら如きに俺様を倒す事は不可能だ」

 

「そうかもしれない……それでも……私が陸の代わりにこの世界を守る!!」

 

「そうだ! 俺たちが人々を守るんだ!!」

 

陸が様々世界を守ってたように私も守る。

 伊賀魔さんも魔人ガルムに向けて叫び気持ちを表す。

 

「行きますよ伊賀魔さん!」

 

「ああ!」

 

<<ファイナルアタックライドディディディ・ディフェンド>>

 

<<ファイナルアタック!>>

 

「ディメンションバースト!!」

 

「ニンガシュリケン!」

 

 ニンガはエネルギーの手裏剣方のエネルギーの固まりを投げ。

 私はディフェンドドライバーから強力なエネルギーを放つ

 

 私たちの必殺技が魔人ガルムに直撃する。

 爆風が辺りを包み煙が晴れると魔人ガルムは生きていた。

 白色に光る爪と紫色に光る爪を交差させて盾代わりにして防いだようね。

 

「俺様がこの程度の攻撃でやられるか!」

 

魔人ガルムは丸い物を取り出すとすぐ目の前に投げる

 

ドッカン!!

 

とてつもない音と共に目の前の空間に穴が空く。

 

「俺様の作戦の終焉の時だ!!」

 

魔人ガルムは躊躇いもなく空間の中に入り消えていく。

先には様々物が浮いている。

 

「待ちなさい!!」

 

私は魔人ガルムを追いかける為に穴の中に入ろうとする。

 伊賀魔さんに行くてを遮られ止められる

 

「待て。この先何処に繋がってるか分からない。それでも行くのか?」

 

「ええ。それでも私は行きます」

 

「理由は?」

 

「あいつを放っておいたら誰かが絶対に悲しみます」

 

「……分かった。行くぞ海東」

 

「はい!」

 

 私たちは空間の中に入り先に進む。

 魔人ガルムが入っていた空間を抜けると目の前には……

 

「ここは神白?」

 

 さっきまでいたはずの私たちが暮らす町神白が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




見て頂きありがとうございました。
今回出てきたクラスメイトのキャラはディゴッドIFからの移入です。
二人はいつか書こうと思ってるディゴッド平成二期(フォーゼ〜ジオウ)編で出そうと思ってます。


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二話 過去の神白

理沙編の二話です。
ディフェンドとニンガが空間の先に出た所から始まります。




 

魔人ガルムが入っていた空間を抜けると目の前には私たちが暮らす町神白が見えた。

 

「ここって……神白?」

 

「俺たちは戻って来たのか」

 

「海東、魔人ガルムを探すぞ」

 

「分かりました!」

 

私たちは魔人ガルムを探す為に神白を探索する事にした。

 

 

数十分後……

 

「魔人ガルム見つかりませんね」

 

「そうだな。海東この町普段と何か違いがあるか?」

 

「違いですか?」

 

「そうだ。あいつが何か企んでいた事は分かる。

そしてあいつが爆弾を使い空間に穴を空け入っていったのを俺たちは追いかけて来た。何もないのは可笑しい」

 

「そうですよね…嘘…!?」

 

 私の視線の先には公園で若い夫婦が赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩している。

 

「あの夫婦がどうしたんだ?」

 

「…私の亡くなった両親です」

 

「悪い嫌な事を話させた」

 

「いいえ大丈夫です」

 

「だが分かった事がある。亡くなったお前の両親……あの赤ちゃん……ここはお前たちが生まれた過去の神白だ」

 

 伊賀魔さんの言葉でハッとする。

 赤ちゃんの私を見て分かった。

 ここは現代から15年前の神白。

 私たちが生まれた時代。

 だからパパやママが生きているんだわ。

 

「おそらく魔人ガルムの目的は」

 

「過去の陸を殺す事ですか?」

 

「そうだ」

 

 魔人ガルムは現代の陸を倒すことは不可能だと考え過去に行き抵抗出来ない赤ん坊の頃の陸を殺す気なんだわ。

 なんて卑怯な奴なの。

 

「だったら急がないと!」

 

「待て何処に行くつもりだ」

 

「何処って急がないと陸が!?」

 

 

「落ち着け。今お前は亡くなった両親と話せるチャンス何だぞ」

 

「でも!!」

 

「ここは素直に年上に甘えろ」

 

「伊賀魔さん」

 

「それにお前たちは一度世界を救っただろ? 今度は俺の番だ」

 

「伊賀魔さん……ありがとうございます!」

 

「ああ行ってくる」

 

「私もパパたちと話したら直ぐに追いかけますから」

 

「ああだがゆっくりでいいぞ。俺一人で十分だからな」

 

伊賀魔さんはそう言うと私が教えた陸が生まれた神白は病院に向かう。

 私も早く追いかけないと。

 

 

「こんにちは! 可愛い赤ちゃんですね!」

 

 私はベビーカーを止めてベンチに座っている過去のママとパパに話しかける。

 突然見知らぬ人に話しかけられたので不思議そうな顔をすると言葉を返す

 

「ありがとう。可愛いでしょ」

 

「やっと僕たちにも娘が生まれたんです」

 

 二人共本当に幸せそうな顔をしている。

 

「娘さんに将来どんな子になってほしいんですか?」

 

 私はどうしても聞きたかった事を聞く。

 

「どんな子ね……パパはどう思う?」

 

「僕は理沙ちゃんには大切な人の為に頑張れるような優しい人になってほしいかな。でも一番は……理沙ちゃん自身が幸せそうならそれでいいと思う」

 

「そうね。私もそう思うわ!」

 

「大切な人の為に……私自身の幸せ」

 

「理沙……貴方はこれから先辛いこともあるわ。でも貴方の側には私の事をいつも守ってれる大切な幼馴染がいる。だから安心して」

 

私は過去の私に語りかけ最後にパパとママに話す。

 

「ママ、パパ。私を育ててくれてありがとう! 私は今とっても幸せよ!」

 

私は頭を下げ感謝してその場を後にする。

 

「えっと……あの子は何を言ってたのかな」

 

「私にも分からない。でもなんだか懐かしい気がする」

 

「ママもかい? 実は僕も何だ うん? 理沙ちゃん何か持ってるこの紙は?」

 

「えっと……車に気をつけて? 何のことかしら?」

 

赤ん坊の手には紙切れが持たされていて車の事故に気をつけてって書かれていた。

もしかしたら過去の悲劇を変えれるようにと未来に希望を残して。

 

忍サイド・・・

 

 海東から聞いた俺は陸が生まれたとされる神白病院に着くと騒ぎが起きていた。

 

 

「何だあの化け物は!?」

 

「助けてくれ!!」

 

 怪物から避難している人たちがいる。

 

「やはりここに魔人が。急がなければ」

 

 俺は陸を助ける為に病院の中に入り急ぐ。

 

 

 

「こいつがあの忌まわしき救世主か……死ね!!」

 

「この子には手を出さないで!!」

 

 

 陸の母、美空が生まれたばかりの陸を庇うが問答無で魔人ガルムは鋭い爪を振り下ろす。

 美空は目を閉じて神様に祈るせめてこの子だけでも助かってほしいと。

 祈りが神様に通じたようにニンガが現れてニンガクナイで受け止める。

 

「貴様! 何故ここに!?」

 

「お前を追いかけて来たぜ!」

 

「あなたは誰?」

 

「俺はニンガ……影となって悪を討ちし者。早くその子を連れて逃げろ」

 

「ありがとうございます!」

 

母親は赤ん坊の陸を抱えて逃げ出す。

 

「貴様俺様の邪魔を!? まあいい貴様を殺してすぐに救世主の息の根を止めてやる」

 

ニンガクナイと鋭い爪がぶつかり合う。

 

「やるじゃねえか」

 

「まだまだいけるぜ……まだまだ行ける」

 

「っがぁ!!」

 

 銃撃が魔人を襲う。

 目の前にはディフェンドに変身した理沙がいた。

 

 

 

理沙サイド・・・

 

「伊賀魔さんお待たせしました」

 

「もういいのか?」

 

「はい! ありがとうございます」

 

「いい表情だな。行くぞ海東!」

 

「何人来ようと俺様に勝てねえよ。だが本気をだしてやるか」

 

 魔人ガルムの体が光りだすと姿を変える。

 

「救世主風に言うなら魔人ガルム日陰状態」

 

ガルムの体は真っ黒になり手足は真っ白になり爪には白と黒の爪を生やす。

まるで陸が使う光と闇の力を扱う事が出来る光闇状態の様な姿だ。

 

「こんなの見かけだけよ!」

 

「待て海東!」

 

私は接近して拳を振り上げるが簡単に受け止められる。

 すぐにニンガがニンガクナイで攻撃し魔人ガルムは防ぎ私はその隙に後退する。

 

「ありがとうございます」

 

「ああだが奴は凄まじくパワーアップしている。油断するなよ」

 

「はい」

 

「ここでは場所が狭えな場所を変えるぞ」

 

 魔人ガルムは銀色のオーロラを使い自分と私たちを飲み込み場所を変える。

 出た場所は町の中。

 幸い騒ぎの後からなのか誰一人いない。

 

「貴様らを倒すのは簡単だがこいつらに任せるか」

 

 魔人ガルムは大勢の影を呼び出す。

 

「例え何体来ようと諦めないそれが俺の忍道だ」

 

「向こうがそう来るならこっちもよ」

 

 忍さんはクナイを構え私はカードケースからカードを取り出しいつでもライダーたちを呼べる様に備える。

 

 

 突然黒いボデーに水色のラインが入っている車が空間を超えて怪人たちを轢き私たちの近くに停車する。

 そして聞き覚えのある音声が流れると車は動き出し影たちの周囲を高速で走り謎のライダーが影たちの周囲を超スピードでキックを決めていく。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ド・ド・ド・ドライブ>>

 

「スペシャルドロップ!」

 

 謎のライダーは影たちを倒し終わるとディゴッドに戻るそして側にはいつのまにかツヴァイもいた。

 

「魔人ガルム……」

 

「貴様は!!」

 

「陸。栞。来てくれたのね」

 

「ごめん遅くなった」

 

「はーい! 理沙ちゃん!

えっとこのライダーは? 

へえー! ニンジャ何だねカッコいいなぁ! ニンニン♪」

 

「俺は仮面ライダーニンガ。影となりて悪を討つ者だ」

 

「仮面ライダーニンガか! よろしくね♪」

 

 

「忍さん。理沙を助けてくれてありがとうございます」

 

「別にいい。俺も海東には助けられたしな」

 

 私たちは他愛のない話をしていると魔人ガルムは怒り出す。

 

 

「貴様ら!! 俺様を無視するな!!」

 

「魔人ガルム……いや、俺たちが倒した方じゃないな」

 

「どういう事?」

 

「多分だけど、違う世界の魔人ガルムが俺たちが倒したこの世界の魔人ガルムの記憶を引き継いだみたいだ」

 

「……流石だな世界の救世主。その通りだ。お前の強さをみた俺様は作戦を考えた。    

 並行世界を襲わせ貴様の目を別に向けさせ。

過去の世界のお前を消し」

 

 魔人ガルムは言葉を区切ると本当の目的を暴露する。

 

「そして現代のお前の存在は消える。復讐は終わりだ。」

 

陸たちが倒した方の魔人ガルムの記憶を別の世界の魔人ガルムに受け継がれ陸たちの戦いを見た別世界の魔人ガルムは計画した。

栞が戦った真ラッキークローバーや陸が戦った仮面ライダーハデス。

 その二つの敵は魔人ガルムが影で操っていた。

 大勢の影が世界を襲い陸や守護者たちの目を向けさせる。

 そして過去に遡り抵抗が出来ない赤ん坊の頃の陸を殺害し現代の陸の存在を消そうと考えていたようだ。

 

「セコ! 陸君に勝てないからって考え方セコ過ぎない?」

 

「何とでも言えばいい! だが来てしまった以上しかたねえな。実力で貴様を殺す」

 

 更に体から影たちを生み出す魔人ガルム。

 私はディフェンドドライバーを構え銃口を向けると三人は私に話す。

 

 

 

「ここは俺たちに任せろ海東」

 

「理沙はガルムを倒してくれ」

 

「うん僕たちに任せてよ♪」

 

「陸、栞、伊賀魔さん……ありがとうございます!」

 

「理沙」

 

 陸は私に青色のケータイ型のアイテムを渡す。

 

 「これは?」

 

 「海里から預かってきた。お前の力だ」

 

 「陸……ありがとう!」

 

 私はディフェンドの強化アイテムである青色の携帯型のアイテムケータッチを握り締める。

 

 「さて準備はいいよな陸、雨宮」

 

「ああ行こう」

 

「うん! いつでもいいよニンジャ君」

 

 陸たちは戦闘を始める。

 近寄って来た影の敵をライドセイバーで斬りつけ私が通れる道を開いてくれる。

 

 「ありがとう!」

 

 私は銃撃しながら魔人ガルムに接近する。

 

 

 

ディゴッドサイド・・・

 

怪人たちと睨み合うディゴッドたち。

 最初に動いたのはツヴァイだった。

 ツヴァイランサーで疾風のごとく素早い動きで一突きするが影たちに全く効いた様子がない。

ゲームで表示されるエフェクトが影たちの頭上に表示されていた。

 

ミス!

 

「えっ!? 何で攻撃が当たらないの!?」

 

「バグスターの力を持った影か」

 

「バグスターってなんなの?」

 

「バグスターウイルス。エグゼイドの世界のライダーの怪人でその世界のライダーじゃないと倒せない」

 

「えっ!? そんなのずるい!」

 

「どうする陸?」

 

「俺が倒す」

 

ライドセイバーで影を一体斬り裂く。

 

ヒット!

 

ディゴッドの攻撃は通用するようで影は消え去る。

そしてライドセイバーからカードを一枚取り出した。

 

 

「力借りるぞ。クロコ。 グレードビリオン」

 

 カードをバックルに装填する。

 

<<真ファイナルカメンライド・・・ゲンム>>

 

ディゴッド・ゲンムゴッドマキシマムゲーマーレベルビリオンに変身した。

 

「最高神の力受けてみろ」

 

ディゴッド・ゴッドマキシマムは重たく力強い拳を振り上げバグスターの影たちに次々と当てていく。

 

ヒット!ヒット!ヒット!

 

攻撃を受けた影たちは次々と消滅していく。

そして続けてカードをバックルに装填した。

 

「終わりだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ゲ・ゲ・ゲ・ゲンム>>

 

ディゴッド・ゴッドマキシマムは飛び上がり超強力な必殺キックを放ち影たちに当てる。

そして影たちは消滅していく。

 

 

ニンガサイド・・・

 

「これは負けてられないな」

 

 ニンガはニンガクナイを握りしめ構える。

 影たちは様々武器を取り出し襲いかかる。

 迫り来る影たちの攻撃をニンガクナイで防ぎながら相手を切り裂く。

 

「影分身の術!」

 

 ニンガは実態がある自分の分身を五体呼び出すそして横に装備されているニンガフォンを取り出しベルトに認証させる。

 

<<ファイナルアタック!>>

 

「ニンガシュリケン!」

 

 五人のニンガたちは手のひらに大きめの手裏剣型のエネルギーを集め怪人たちに向かって勢いよく投げる。

 すると必殺技を受けた怪人たちは消えていく。

 

ディゴッド&ニンガサイド・・・

 

 いつのまにか隣にディゴッドがいて話しかける。

 

「忍さん一気に決めよう」

 

「ああ。行くぞ陸」

 

 

<<ファイナルフォームライド・・・ニ・ニ・ニ・ニンガ>>

 

「変われ」

 カードを装填し音声が流れるとディゴッドはニンガに触れる。

 するとニンガは巨大な手裏剣、ニンガシュリケンに変形した。

 

「この力は?」

 

「これが俺と忍さんとの力だ!」

 

「そうか……行くぜ陸!」

 

「ああ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ニ・ニ・ニ・ニンガ>>

 

「ディゴッドハリケーン」

 

 ニンガシュリケンが輝きだすとディゴッドは力強く投げる。

 するととてつもない風がニンガシュリケンに集まりまるで全てを飲み込むブラックホールの様に影たちを吸い寄せながら進んでいく。

 そして風が収まる頃には影たちは全て消滅していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツヴァイサイド・・・

 

 ツヴァイと影たちは睨み合う。

 そして先に動いたのはツヴァイであった。

 

「行くよ~」

 

 ツヴァイはキックやパンチを連続で決めていく。

 流れるような動作でドライバーの横に装備された新たに入手したツヴァイショットを取り出しミッションメモリーを装填する。

 

<<レディ>>

 

 ツヴァイショットはパンチングユニットに変形しツヴァイは力強く握る。

 そしてツヴァイフォンのエンターキーを押す

 

<<エクシードチャージ>>

 

「グランインパクト!」

 

 影に向かって走り勢いよくパンチを叩き込む。

 そしてゼロ距離から受けた影は消滅する。

 

「次だね!」

 

<<2.0.0.スタートアップ>>

 

 ツヴァイウォーンに十秒間だけだが超スピードで動く事が出来るアクセルフォームに変身する事が可能な変身コードを入力してツヴァイアクセルフォームに変身した。

 ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填するツヴァイランサーはエネルギー状の槍に変形する。

 

 

<<エクシードチャージ>>

 

 「アクセルツヴァイスピアー!」

 

 半分近くの影たちにポインターが当たり拘束されツヴァイアクセルフォームはツヴァイランサーを突き刺す強化必殺技アクセルツヴァイスピアーを決め倒した。

 

 <<タイムアップ。リフォメーション>>

 

ツヴァイアクセルフォームは制限時間を過ぎた事により通常形態に戻る。

 

 

「ファイナルフォームライドか!だったら僕は!」

 

ツヴァイがディゴッドたちの方に視線を向けると決着を着けようとディゴッドはニンガをファイナルフォームライドさせていた。

 ツヴァイは対抗する様にツヴァイブラスターを取り出すともう一度変身コードを打ち込む。

 

 

<<2.8.1 エンター スタンディングバイ>>

 

「変身!」

 

<<アウェイクニング>>

 

ツヴァイウォーンをツヴァイブラスターに装填し最終形態のツヴァイブラスターフォームに変身する。

 

<<153 エンター>>

<<ブレイドモード>>

 

ツヴァイブラスターにコードを入力してツールをフォトンブレイカーモードに変形する。

 

<<2354 エンター>>

 コードを入力するとブラスターフォームの背部ユニットを起動して空中を飛行する。

 

<<エクシードチャージ>>

 

 

「エイヤー!!」

 

 エンターを押すフォトンブレイカーにエクシードチャージされフォトンブレイカーの刃を伸びる。

 空中から急低下しフォトンブレイカーで敵たちを一刀両断する。

 全ての影たちを消滅させた。

 

「よーしこれで全部終わり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての影たちを倒したディゴッドたちは合流する。

 

「はーい陸君たちも終わったみたいだね」

 

「お前もな雨宮。急ぐぞ。海東の加勢に」

 

「うん! 早く理沙ちゃんを助けに!」

 

「その必要はないみたいだ」

 

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

 視線をディフェンドの方に向けると最終形態に変身したディフェンドと召喚された最終形の2号ライダーたちが必殺技を魔人ガルムに決めようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おはようございます! 見て頂きありがとうございます。
次で理沙編が終わりです。
ディフェンドの最終形態が登場します。



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三話歩く完全サブライダー図鑑

理沙編終了です。
理沙の新しい力ディフェンドコンプリートフォームが登場します。



陸たちに道を切り開いてもらった私は魔人ガルムと睨み合っていた。

 

<<アタックライド・・・ブラスト>>

 

 

「はぁ!!」

 

「効かねえよ」

 

 ブラストの効果で銃弾の威力を上げ連続で銃撃するが魔人ガルムは鋭い爪で何事もなかったように弾きながら接近する。

 

「近づかれると厄介ね……だったらこれならどう!」

 

<<アタックライド・・・イリュージョン>>

 

私は五人に分身して射撃しながらドライバーに一枚装填する。

  

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

「ディメンションバースト!」

 

 五人に分身した私たちは魔人ガルムの周囲を囲んで必殺技ディメンションバーストを放つ。

 直撃した魔人ガルムの周りには土煙が上がり視界が悪く安否が確認出来ない。

 

 

「終わったわよね」

 

私は息を整えて半信半疑だが勝利を確信する。

 すると笑い声が聞こえる。

 

「フハハこの程度で俺様を倒せる訳ないだろ! 実力の差を分からせてやる」  

 

魔人ガルムは超スピードで動きながら影の中に移動する。

 

「どこに行ったの!」

 

「こっちだぜ!」

 

 魔人ガルムは私の影から突然現れ奇襲する。

 迫り来る爪を避けるがまた影に隠れる。

 影の移動だけでも厄介なのにそれプラス超スピードで動けるなんて……

 

「だったらこれよ!!」

 

<<アタックライド・・・サーチ スピード>>

 

 私はドライバーに二枚装填する。

 一枚目はサーチ。

 何処にいるのか視覚を強化して魔人ガルムを探す。

 

「いたわ!」

 

 攻撃する為に影から飛び出してきた魔人ガルムを私は確認出来てたから余裕で避け二枚目のスピードの効果で超スピードで動き魔人ガルムを完全に捕らえ銃撃しながら拳を叩き込む。

 

「やるじゃえねかだがこれで終わりだ!」

 

 後退した魔人ガルムはすぐに右爪に光のエネルギー左手に闇のエネルギーを集め斬撃を放つ。

 

「まずい! 防がないと」

 

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>>

 

「きゃあ!!」

 

 バリヤーを使って光と闇二つの斬撃を防ごうとするが余りの威力にバリヤーを破り吹き飛ばされる。

 私は衝撃で変身が解ける。

 

「俺様を倒せるのは救世主ぐれえだよ。さてとお前を消すとするか」

 

 魔人ガルムがとどめを刺す為近づいてくる

 カキンカキンと爪が引きずられてくる音が聞こえる。

 もう私はここまでみたい。

 陸たちともう少し一緒にいたかったな。

 それにちゃんと胸に秘めた気持ちも伝えたかった。

 後悔しているとふっと声が聞こえる。

 

理沙ちゃんには大切な人を守れるような優しい子に育ってほしい

 

だけどお前を放っとけない!今は苦しいかもしれない。でも俺は海東に笑っていて欲しいんだ

 

 

「そうよね……」

 

 私はパパやママそして大切な幼馴染の言葉を思い出す。

 

「はぁ!!」

 

 私は残りわずかの力を振り絞って銃撃した。

 魔人ガルムは私に抵抗する事が出来たのが予想外だったのか直撃を受け後退する。

 

「私は絶対に諦めない。もう二度と大切な人たちを失いたくないから」

 

「一応名を聞いてやる何者だお前?」

 

「世界を救いし仮面ライダーよ!覚えておきなさい! 変身!」

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 ディフェンドに変身すると私の覚悟をまるでカードが読み取ったのかカードケースから一枚のカードが飛び出す。

 

「これは……ううん分かるわ」

 

私は迷いなくカードを取り出し新しく手に入れたケータッチに装填した。

 

<<ギルス・ナイト・カイザ・カリス・イブキ・ガタック・ゼロノス・イクサ・ディエンド>>

 

ケータッチに表示された格サブライダーたちのライダークレストを順番に押していく。

そして最後にディフェンドのライダークレストを押す。

 

「変身!!」

 

<<ファイナルカメンライド・・・ディフェンド>>

 

バックルにケータッチを装着すると最終形態であるディフェンドコンプリートフォームに変身する。

 九人のサブライダーたちのカードが胸に装備されまるでその姿は全てのサブライダーたちの力をまとめたまさに歩く完全サブライダー図鑑である。

 

「ふん! 姿を変えようが俺様の敵じゃねえな!」

 

魔人ガルムは鋭い爪で切り裂こうとするが簡単に受け止めてカウンター気味にドライバーで銃撃し魔人ガルムは体制を崩し倒れる。

 倒れた隙にドライバーにカードを装填する。

 

<<アタックライド・・・サブライダー>>

 

 ギルス~ディエンドまでの通常形態と最終形態のサブライダーたちが私の横に並ぶ様に召喚される。

 

エクシードギルス

 

ナイトサバイブ

 

カイザ

 

ワイルドカリス

 

威吹鬼

 

ガタックハイパーフォーム

 

ゼロノスゼロフォーム

 

ライジングイクサ

 

ディエンドコンプリートフォーム

 

格サブライダーたちは必殺技を同時に使う。

 

エクシードギルスはエクシードダブルヒールクロウ

 

ナイトサバイブは疾風断

 

カイザはカイザスラッシュ

 

 

ワイルドカリスはワイルドスラッシャー

 

威吹鬼は音撃射・疾風一閃

 

 

ガタックハイパーフォームはハイパーライダーキック

 

ゼロノスゼロフォームデネビックバスター

 

 

ライジングイクサはファイナルライジングブラスト。 

 

 

 

ディエンドはディメンションシュートを放つ。

 

 

「ふんこんな攻撃!!」

 

魔人ガルムはサブライダーたちの必殺技を影を呼び出して盾にしたり鋭い爪でガードをして全て防ぐ。

 

「全て防いでやったぞ!!」

 

 ギリギリだったのか息を切らしながら宣言する。

 

「まだ私がいるわ!!」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>

 

「これで終わりよ!! ディメンションフルバースト!!」

 

 ディフェンドは強化必殺技フルディメンションバーストを使う。

 目の前に十二枚のゲートが現れ相手を捕捉しゲートへと強力な砲撃を放ち、ゲートを威力を上げながら通過して相手を倒す強化必殺技。

 

「くそ! 救世主じゃなくこんな奴に!! 覚えてろ!! グッガアア!!!」

 

ドッカン!!!

 

凄まじい大爆発を起こして魔人ガルムは倒される。

 

「終わったわね」

 

 これで終わったのね意識が……

 私は力を使い果たし変身が解け倒れそうになる。

 すると誰かに支えられる。

 

「お疲れ様。よく頑張ったな」

 

「陸……ありがとう」

 

 私の意識は遠のいていく。

 

「理沙ちゃんお疲れ……あー!? ずるい!」

 

「今回は多めに見てやれ。雨宮」

 

 側には変身を解除した栞と忍がいて陸は倒れた理沙を優しく抱き抱えていた。

 栞はお姫様抱っこされている理沙を羨ましそうにしていてそんな栞を忍が落ち着かせている。

 

「ふぁぁ」

 

 可愛らしい欠伸と共に目を覚ます理沙。

 

「えっ// えっ!?」   

 

 私の目の前には大事な人の顔があった。

 もう少し近づくと顔と顔が引っ付く距離であり私は慌てて距離を取る。

 

「お疲れ様。起きたみたいだな」 

 

 えっ!? えっ!?

 落ち着くのよ海東理沙。

 周りを確認するとベンチに座っている陸と気持ちよさそうに頭を肩に持たれさせて眠っている栞がいた。

 私の為に陸は肩を貸してくれてたのね。

 

「そういう事ね。ありがとう陸」

 

「ああ」

 

「だけど勿体なかったわね」

 

「なんか言ったか?」

 

「何でもないわ。それより魔人ガルムはどうなったの?」

 

「それは」

 

「奴は海東が倒した」

 

 陸の言葉を遮り隣のベンチに座る伊賀魔さんが説明してくれる。

 

「お前の新たな力で倒した」

 私はあの戦いを思い出す。

 私は大切な人を守れたのね。

 本当によかった。

 

 

「伊賀魔さん」

 

「忍でいいよ海東」

 

「はい。忍さん。私の事は理沙でお願いします」

 

「分かった。よろしくな理沙」

 

「はい。こちらこそよろしくお願いします。魔人ガルムの事ありがとうございました!」

 

「ああもし困った事があったらいつでも呼んでくれ駆けつける」

 

「私もです! 絶対に駆けつけますから。でもどうしましょうか」

 

「スゥースゥー」

 

 理沙の視線を見ると気持ち良さそうに陸に持たれながら寝息をたてている栞がいる。

 起こすのを少し躊躇わせる。

 

「スゥースゥー」

 

「栞……起きてるだろ?」

 

「スゥースゥーバレてた?」

 

栞は陸のジーッとした視線を感じて悪戯がばれた子供のように舌を出しながら笑っている

 

「起きてたの!? いつから!?」

 

「えーっとね理沙ちゃんが慌てて起きた時かな」

 

「ええ! 最初からじゃない!」

 

「まあまあいいじゃん」

 

「そうね。それよりこれからどうやって元の世界に帰ろうかしら」

 

「あの黒い車だと二人までだもんね」

 

「陸。何か考えがあるか?」

 

「はい。ウィザードの力で帰れます」

 

「流石陸君! じゃあさっさと帰ろうよ」

 

「そうだな」

 

陸はディゴッド光状態に変身してカードを装填する。

 

<<アタックライド・・・タイム>>

 

ディゴッド光状態はウィザードの魔法タイムを使い空間の穴を発生させる。

 

「さて帰ろう帰ろう」

 

「そうだな」

 

 栞と忍は空間の穴に入っていく。

 理沙は過去の神白を眺めている。

 

「理沙そろそろ穴が閉じる」

 

「ええすぐ行くわ」

 

 理沙は頭を下げてから穴の中に入っていく。

 

「理沙のお母さんお父さん。理沙の事は俺に任せて下さい。絶対に守ります」

 

陸もそう言うと入っていく。

 

 

 

現代神白・・・

 

「帰ってきたわね」

 

「空気が美味しいね」

 

「さて帰るかな」

 

「忍さんありがとうございました」

 

「こっちこそ助かったやはり世界の救世主と言われるだけあって流石だな」

 

 

「忍さんこそ凄かったです」

 

「まあな。お前より三年早くヒーロー活動してたからな」

 

二人は互いを健闘し合い硬く握手する

 

「ああまた会おう陸、理沙、雨宮」

 

「はい」

 

「ありがとうございました!」

 

「じゃあね!」

 

 陸が出現させた銀色のオーロラの中に入り自分が住む場所に帰って行った。

 陸と忍はまた出会う事になる今度は時の狭間の世界で共に戦ったソウルや他のライダーたちと一緒にこの世界を守るチームとして。

 

 

「俺たちも帰ろうか」

 

「そうね本当に疲れたわね」 

 

「もうお休み最終日何だね。明日はサボっちゃおうか」

 

「栞」

 

「うそうそ!冗談だよ♪ 何か面白そうな行事ってあったけ?」

 

「家庭科で料理を作る日だったわ」

 

「やりー!僕の手料理を陸君に食べてもらおう」

 

「あ! ずるい! 私もよ!」

 

 三人はいつも通りの会話をしながら家に帰って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして私たちと魔人ガルムとの戦いは終わったのであった。

 様々世界を襲い暗躍していた魔人ガルムを倒し世界は平和になったのでした。

 栞が手にした新たな力ブラスターフォーム。

 陸と新たに出会った仲間クロコ。

 私が手に入れたコンプリートフォーム

 私たちは新たな力と仲間を得て未来に進むのであった。

 

「そろそろ時間だ」

 

「理沙ちゃん早く行こうよ」

 

「ええ!」

 

 大切な幼馴染と大事な親友の言葉を聞きそっと書き始めたノートを閉じて学校に登校する。

 

 

***

 

 放課後陸たち三人と小春と剣心は新聞部の部室で話をしている。

 

 

「と言う訳よ」

 

「この短期間で色んな冒険してきたのね!」

 

 

 理沙は過去の旅の事と今回の魔人ガルムとの戦いを話す。

 

「ごめんね内緒にしてて」

 

「いいわよ。正直に話してくれたし。それにこんな重要な事簡単に話せる訳ないしね」

 

「小春……ありがとう」

 

「それにしてもいろんなライダーたちの世界か……見てみたいわね」

 

「またみんなで行こう」

 

「そうだねまたみんなで冒険に行こう♪」

 

「神谷君に栞ちゃん……ありがとう!」

 

「私も小春と旅に行きたいわ」

 

「そうね! みんなで行きましょうか」

 

 

「俺も負けてられねえな!」

 

「剣心何処いくの!」

 

「ちょっくら竹刀でも振ってくるぜ」

 

 走って行く剣心。

 何分かするとどこからか悲鳴が聞こえる

 

 「キャァ! また覗きよ!」

 

 「いや、俺は竹刀を振りに来ただけだ!!」

 

 「信用出来ないわ!」

 

 「そこは信用してくれよ!?     

 って危ねえ!」

 

 ドタドタと廊下を走り剣心は女生徒に追われていた。

 

「剣心を助けてくるか」

 

「僕も着いていくよ」

 

「ああ頼む。理沙たちはゆっくり話しててくれ」

 

「ええありがとう」

 

「神谷君」

 

「どうした?」

 

「あいつは昔から変態でスケベでどうしようもない奴だけど本当は優しい人だよ」

 

「分かってる。みんな本気であいつの事嫌いな奴はいないさ」

 

「ありがとう。神谷君……ケン君の事お願いします」

 

「ああ」

 

陸と栞は剣心のいる場所に向かう。

 

「本当に好きよね~」

 

「えっと//私と剣心はただの幼馴染よ」

 

「えっ ケン君じゃないの?」

 

「もう理沙ちゃんの意地悪……それを言ったら理沙ちゃんもじゃない」

 

「なっ//」

 

「あはは顔紅くなってるよ~」

 

「そっちだって」

 

 理沙と小春は頬を紅くする。

 

 

「いつかちゃんと気持ち伝わるといいね」

 

「そうよね」

 

 理沙と小春は幼馴染の事を想いながらも自分の事に鈍感な二人にため息をつく。

 

 

 

体育館・・・

 

「こらー!!待ちなさい!」

 

「待たねえよ! おっ! 見えたぜ」

 

「っ!? もう許さないんだから!!」

 

 「危ねえ! お前本気で振りやがったな!?」

 

 「当たり前よ! 悪速斬!」

 

 剣心は逃げながらもちゃっかり女生徒のスカートの中を覗く。

 見られた女生徒は更に激怒して竹刀を振るう

 そんな竹刀を陸は竹刀で受け止める。

 

「もうこれぐらいで許してやってくれないか」

 

「陸君!? ……分かったわ。エロ大王今度覗いたら許さないからね! 」

 

「だから覗いてないっつの! 本当に乱暴な奴だな!」

 

 女生徒は陸がいるので強く出れないのか陸から見えないように鬼の表情で睨んでいる。

 

「コホンまたよかったら一緒に遊びに行かないかな?」

 

「ああまたみんなで行こう」

 

「えーっとそう意味じゃないんだけどな……うんそうねみんなで行きましょう」

 

「ああ」

 

「じゃあまたね陸君」

 

「ああまた明日」

 

 女生徒は会話が終わると帰って行く。

 二人の会話を聞いていた栞はホッとしたような呆れてるような複雑な様子だ。

 剣心は陸と女生徒の会話を唇を噛み締めて聞いていた。

 

 

「相変わらずだな剣心」

 

「何で俺の時は信用しないくせに陸の場合はすぐに言う事を聞くんだよそれにモテるしよ」

 

「あははそれって日頃の行いじゃないの♪」

 

「雨宮か全く。で何かようかよ?」

 

「少し打ち合おうか」

 

 陸はもう一つ竹刀を投げ渡す。

 

「へ! いいぜ! 相手になってやる」

 

 陸と剣心は竹刀を持つと少し距離を空ける。

 陸はディゴッドの時のようなスタイルで片手で竹刀を持ち剣心は最初っから持っていたのと合わせて陸から渡された竹刀を持ち二刀流のスタイル。

 側には栞が見物している。

 

「じゃあ準備はいい? 試合開始だよ!」

 

 二人は試合の合図がなると接近して打ち合う。

 剣心は二つの竹刀を凄まじいスピードで振るい陸は上手くガードする。

 

「お前少し変わったな」

 

「俺がか?」

 

「ああ。まるで前と違う奴と戦ってるみてえだ」

 

「色々あったからな。剣心は……いや何でもない」

 

「何だよその曖昧な答えは言えよ」

 

 陸は答える気がないのか竹刀を打ち込み試合は再開される。

 二人は何度か打ち合うがやは陸様々経験をしている陸の方が上なのか二つの竹刀を弾き竹刀を剣心の首筋に当てて試合は陸の勝利で終わる。

 

「俺の勝ちだ」

 

「くそ!俺の負けか!」

 

 陸はいつもの無表情で勝利を宣言し剣心は悔しがっていた。

 

 

「くそ! 負けたぜ! 俺はもう少しだけ残って行くぜ」

 

「分かった。また明日」

 

「また明日ね♪」

 

「ああ! また明日な!」

 

 陸と栞は体育館を後にする。

 

 

「陸君さっき何を言いかけたの?」

 

「あいつから強い力を感じた」

 

 剣心と打ち合っているととてつもない力を感じた。

 多分だけどあの力は仮面ライダーソウルと同じ力。

 それは部室にいた小春からも感じた。

 あの二人はもしかしたら。

 今はいいな。

 

「帰ろうか」

 

「そうだね♪ 理沙ちゃんを迎えに行こうよ!」

 

 俺たちは部室に向かう。

 

 

 

 

***

 

(ママパパ私大切な人ちゃんと守ったよ)

 

陸と理沙はお墓参りに来ている。

 

「理沙」

 

「大丈夫よ。私どれだけ時間がかかっても絶対にママとパパを見つけるわ」

 

「えっ?」

 

「覚えてないの? お墓にはママたちはいないわ。遺体が発見されてないのよ」

 

(歴史が変わったのか?)

 

 本来なら車の事故で理沙の両親の遺体はすぐに発見されたが歴史が変わったのか遺体を発見出来ず残されていたのは燃え焦げた車だけであった。

 沢山の人が協力して探したのだがまるで二人は神隠しにあったように消えていたのである。

 

「どれだけかかるかもしれないけど絶対にママとパパを探してみせるわ」

 

「ああ。俺も協力する」

 

 決意を固める陸たち。

 

 

 

 




見て頂きありがとうございますディゴッド外伝三部作終了です。
次回ですが柏葉大樹さんの作品仮面ライダー輝龍とコラボさせて頂く事になりました。
僕自身もコラボ楽しみですし皆さんも楽しみにしてて下さい!







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輝龍×ディゴッド NOVEL大戦 輝神撃龍
プロローグ


こんにちは。
今回からは柏葉大樹さんの作品仮面ライダー輝龍とのコラボです。
プロローグ→ディゴッド編→輝龍編→ NOVEL大戦編となってます。
最終話のNOVEL大戦のお話は柏葉大樹大樹さんの方で書いて頂けるので楽しみです。
リンクを貼るので見て頂けると嬉しいです。


プロローグ

 

輝龍の世界・・・

 

 輝龍の世界の何処かにある生命が存在しない星。

そこでは大樹たちが戦う十三異界覇王の一人である獄炎龍覇王ファブニールと謎の仮面ライダー覇道が睨み合っていた。

 

 ファブニールは戦極ドライバーを腰に装着して赤い竜人の姿をしている。

 覇道は戦極ドライバーを腰に装着して

姿は鎧武カチドキアームズの色違いで黒みがかった鉄色のアンダースーツに漆黒に赤色の炎の模様が走っている鎧。

角は巨大で鹿の形状をしていて色は黒曜石。

 

「久しぶりだな炎竜」(覇道)

 

「お前は覇道……何でこのタイミングで……」(ファブニール)

 

「ふん貴様ら十三異界覇王たちが動きだしたのでな。俺も動くことにした……これ以上の言葉は必要ないな」(覇道)

 

 ファブニールは竜炎刀を覇王は覇王剣を構え両者は武器ををぶつけ合う。

 

「この俺に嘘偽りの姿は許さん」(覇道)

 

「くっ!」(ファブニール)

 

 覇道は右手をかざし黄金色の衝撃波を出してファブニールにぶつけると黄金の果実の力でカモフラージュして姿を変えていたファブニールの本当の姿を見せる。

 前作の主人公の変身する仮面ライダー炎竜としての本当の姿を表す。

 炎竜ドラゴンフルーツアームズは武器である竜炎刀をもう一度構える。

 

「やっと本当の姿を見せたな」(覇道)

 

「黄金の果実の力それだけじゃないな……紘汰と同じ始まりの男の力……やっぱりめんどくさいなアンタの相手は」(炎竜)

 

「かかってこい炎竜」(覇道)

 

「行くぞこの戦場は俺が勝ち取る!」(炎竜)

 

「ならばこの戦場は俺が征する」(覇道)

 

 

 キン!キン! キン!

 

炎竜と覇道は何度も何度も竜炎刀と覇王剣をぶつけ合う。

 

(黄金の果実の力で奴の動きの先の未来を見て戦ってるが何て強さだ……)(炎竜)

 

 炎竜ドラゴンフルーツアームズは黄金の果実を持ちその力を使って未来を先読みしているが覇道はそんな相手に仮面で見えないがおそらく余裕の表情している。

 

「十三異界覇王の奴らに力を知られたくないがこうなったら本気で行くしかないな……」(炎竜)

 

<<ファブニール>>

 

ファブニールは仮面ライダー炎竜ファブニールアームズに変身する。

 専用アームズウエポンである邪龍DJ破断剣を構え切り掛かる。

 楽々と受け止める覇道。

 しかし先ほどの余裕は無くなっていた。

 

「やはりお前の相手は面白い」(覇道)

 

「俺は面白くねえよ。いい加減くたばれよ覇王さんよ」(炎竜)

 

「ふんそう簡単には死なないさ」(覇道)

 

覇道は覇王アームズ専用アームズウエポンの究極大黒DJ銃を取り出すとスクラッチ操作をしてマシンガンモードに変え銃弾を撃ち続け炎竜ファブニールアームズは邪龍DJ破断剣を使い迫り来る銃弾を全て斬りつけ破壊する。

 

「流石だなやるじゃないか」(覇道)

 

「お前もな」(炎竜)

 

「この戦いを終わらせるのは忍びないが終焉の時だ」(覇道)

 

「俺はこんな所で負ける訳には行かない」(炎竜)

 

 覇王は究極大黒DJ銃と覇王剣を合体させた大剣型の武器である究極覇王剣に変形させる。

 

<<ロックオン!覇王チャージ!一!十!百!千!万!億!兆!京!>>

 

<<ロックオン!ファブニールチャージ!一!十!百!千!万!億!兆!零!>>

 

 二人はそれぞれの武器にロックシードをセットした。

 邪龍DJ破断剣と究極覇王剣にエネルギーが集中され二人は構える。

 そして……一気に力強く振り下ろしエネルギーはぶつかり合う。

 凄まじい力と力のぶつかり合いで爆発が起こた。

 

ドッカン!!!!

 

 

「まだ倒れないのかよ」(炎竜)

 

「やはり面白い面白いぞファブニール!」(覇道)

 

「面倒な奴だ」(覇道)

 

 覇道は心躍る戦いに楽しそうに笑いファブニールは心底迷惑そうにため息を吐く。

 

「そろそろ俺も本気を出してやる……!? そうか奴が死んだのか……」(覇道)

 

「どうしたんだ?」(炎竜)

 

 楽しそうに笑っていた覇道の声が消えた事にファブニールは問いかけると覇道は不機嫌そうに答える。

 

「俺の宿敵であるゼウスが死んだ」(覇道)

 

「あいつが……ゼウスが死んだのか」(炎竜)

 

「興が覚めたお前の相手は今度にしてやる」(覇道)

 

「とっとと帰れよそして二度と来るな」(炎竜)

 

「オーバーウェンディゴ」(覇道)

 

 覇道が呼ぶと何処かに待機していたオーバーウェンディゴインベスが現れる。

 

「お呼びですかな覇道さま」(オーバーウェンディゴインベス)

 

「この世界の進行の邪魔者である輝龍を殺せ」(覇道)

 

「ホホホ了解ですじゃ」(オーバーウェンディゴインベス)

 

クラックの穴に入っていく氷のオーバーロードオーバーウェンディゴインベス

 

「この世界は俺の部下に任せた……お前は部下を追うかそれとも俺の相手をするか。ふんどっちにする?」(覇道)

 

「どっちも選ばないさこの世界の事はあいつ(俺)に任せる」(炎竜)

 

「そうか……さらばだもう一人の宿敵よ」(覇道)

 

「ああまたな覇道」(炎竜)

 

覇道は銀色のオーロラを呼び出すと中に消えて行く。

 

 

「覇道は強い頑張れよ俺」(炎竜)

 

炎竜は崩壊する星でこれから激戦を繰り広げるであろう大樹を心の中で応援するとクラックを開けて中に入り何処かに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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仮面ライダーディゴッド 進撃の守護者

NOVEL大戦 輝神撃龍ディゴッド編です。



 

ヒーローはどんな時も必ず勝って戻って来る……今までの私はそう思っていた。

でも実際には違った……

ヒーロだって負けたりする事もある……

そんな簡単な事に今までの私は気づかなかった……

陸、私は……貴方に会いたいよ……

 

 

 

 魔人ガルムとの戦いが終わった陸たちは平和な日常をおくっていた。

 

「いい景色だな」

 

 陸は普段趣味でやっているカメラ撮影をする為に山に来ていた。

 首元に紐でぶら下がれているカメラを使い自然の写真を撮る。

 すると突然目の前に銀色のオーロラが現れ中から男が現れる。

 男は陸に話しかけてくる。

 

「久しぶりだな陸」

 

「お前は……ゼウス」

 

「お前に頼みがある」

 

「何だ?」

 

「世界を支配する為にお前の力を貸せ」

 

「支配ってまだお前はそんな事を言ってるのか」

 

「ああ。俺はお前に追放された後国を創った。そして様々世界を支配してきたがある世界を巡ってある仮面ライダーたちと争っている」

 

「ある仮面ライダーたち?」

 

「仮面ライダー覇道そして俺たちの戦いの邪魔を幾たびもしてきた仮面ライダーファブニール」

 

「仮面ライダー覇道……確かヘルヘイムの森の侵食から乗り越えて黄金の果実を手に入れた仮面ライダーだったか?」

 

「そうだ知っているとは流石だな。そしてファブニールに関しては今は問題無い。奴は今は忙しいみたいだからな……やはりお前の力が欲しい……陸……俺たちに力を貸せ」

 

「断る。俺は世界を支配する気はない」

 

「お前ならそう答えると思っていた……」

 

 二人はこれ以上の言葉は必要無いと判断する。

 陸はバックルを腰にはめてカードを持ちゼウスは手を交差させ構え変身と叫ぶ。

 

「変身!」

 

「ファイナルカメンライド・・・ディゴッド」

 

陸は最終形態であるディゴッド光状態に変身し。

 ゼウスはゼウス界神体に変身する。

 

<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>

 

「ハァァァ!!」

 

ディゴッド光状態はライドセイバーに光のエネルギーを溜めゼウスは雷の刀にエネルギーを溜め両者は勢いよくぶつけ合う。

 

<<アタックライド・・・シャイニングブラスト>>

 

ディゴッドはサモンドライバーから光の弾丸を高速で撃ちゼウスは手のひらから雷の球を高速で放つ。

 二つの力はぶつかり合った事で粉砕された。

 

そして二人は近距離や遠距離の攻撃をして激しい空中戦を繰り広げていた。

 

「はぁ!!」

 

「ふんっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーディゴッド進撃の守護者

 

 

 

 

 

場面は変わり理沙と栞は神白にある大型ショッピングモールに買い物をしに来ていた

 

「陸君喜んでくれるかな?」

 

「ええ! 陸なら私たちが選んだ物なら何でも喜んでくれると思うわ」

 

「そうだよね! 陸君優しいからなんでも喜んでくれると思うよね。でもプレゼントするなら本当に欲しい物をプレゼントしたいよ」

 

「そうよね」

 

 二人は意中の相手である陸にプレゼントを買おうと来たようだ。

 

 しばらく時間が過ぎる……

 

「うんこれに決めた♪」

 

「私もこれに決めたわ」

 

「栞は何にしたの?」

 

「うーん内緒かな♪ 理沙ちゃんは?」

 

「じゃあ私も内緒で」

 

「了解! じゃあどっちも恨みっ子なしでね」

 

「ええ! 望む所よ!」

 

二人は陸がどっちのプレゼントを喜ぶか勝負するようだ。

 

ドッカン!!

 

「何今の音!?」

 

「理沙ちゃん外見て!」

 

 二人がガラスから建物の外を確認するとディゴッド光状態とゼウスが激しい空中戦を繰り広げていた。

 二人は慌ててショッピングモールの外に出て行く。

 

 

「お前はやっぱり強いな」

 

「お前も力をつけたな」

 

「陸……答えを変える気はないか?」

 

「ああ」

 

「そうか……ならば本気で行く」

 

ゼウスは激しい稲妻を手のひらに集める。

 

「陸……この世界事消えろ! サンダジャッジメント」

 

「まずい」

 

<<ディフェンスライド・・・バリヤー>>

 

 

ゼウスは激しい稲妻を神白全体に向け放ちディゴッドはバリヤーを使い防ごうとする。

 しかしは余りの威力に徐々にバリヤーが砕けていき

 そして……バリっと嫌な音が聞こえると破壊されてしまう。

 

「絶対にこの世界を守る! ……理沙、栞。ごめん後は頼んだ」

 

 ディゴッドは雷から町を守ろうと身を犠牲にして守る。

 

 ディゴッドは命をかけて町に落ちるはずだった稲妻を防ぐ。

 

 

「陸!?」

 

「陸君!?」

 

 激しい稲妻が消えて理沙と栞が辺りを確認すると戦いの後に残ったのはゼウスと陸が腕にはめていた守護者の腕輪とそして二人の叫び声だけであった。

 

 

 

 

 

 

「陸……いや……嫌!!!!」

 

「陸君……お前よくも!!」

 

理沙は泣き崩れ栞はツヴァイに変身して怒りのままに突っ込んで行く。

 女の怪人が魔法のような障壁を使いツヴァイからゼウスを守る

 

「危なかったですわね」

 

「助かったヘラ」

 

「嫁として当然ですわゼウス様」

 

「陸の仲間か……いい顔をしている。お前俺たちの仲間にならないか?」

 

「いーだ」

 

「そうか」

 

ツヴァイは拒否するとヘラが紫色の魔法を使い吹き飛ばす。

 

「行くぞヘラ」

 

「はいゼウス様」

 

ゼウスは陸が落とした守護者の腕輪を拾うと銀色のオーロラを目の前に出現させ中に入り二人はどこかに去る。

 

 

 

「陸……」

 

「危なかったもう少しガードが遅れてたら不味かったよ。ところでさ理沙ちゃんはいつまで泣いてるつもり?」

 

「栞は陸がいなくなって平気なの!?」

 

「平気ね……平気と言ったら嘘になるかな……でもね。僕たちは陸君に託されたんだ。ここで泣いてたら陸君は喜ぶかな? そうじゃないでしょ。だから僕は戦う。陸君が守りたかった人を。町を。絶対に守る為に...。」

 

「栞……そうよね! こんな所で泣いてる場合じゃないわよね!」

 

「うん! それでこそ理沙ちゃんだよ♪」

 

「ありがとう栞」

 

「うん? 何か言った?」

 

「何でもないわ。それよりこれからどうしましょうか?」

 

「そうだね……

理沙ちゃん携帯にメッセージきてるよ!」

 

 2人の携帯には陸からメッセージが届いていた

 

[ごめんこれを見てるって事は俺はあいつを止められなかった。]

 

「……陸」

 

「理沙ちゃん続き続き」

 

「あっごめんなさい。えーっと」

 

[あいつの名はゼウス俺たち守護者の仲間だった男だ]

 

陸は語り出す過去の話を。

世界の守護者は陸を含めて全員で十二人いたと。

十一人は理沙たちも知る陸と海里たち。

そして十二人目の守護者はゼウス。

今回の首謀者で陸の親友だった男。

陸とは凄く仲が良かったが意見の食い違いがあり二人は激しい喧嘩をした。

陸はこの力はみんなを守る力だと

ゼウスはこの力で世界を支配するべきだと。

そして勝利した陸はゼウスを追放した。

 

[二人に頼みがある。あいつをゼウスを止めてやってほしい。ゼウスは俺の大切な友だちだから]

 

 

「あの人と陸にそんな因縁があったのね」

 

「陸君はやっぱり優しいよ。自分を殺した男を止めてほしいって。ずるいよ。そんな事言われたら……僕たち言う事聞くしか出来ないじゃん」

 

 

ゼウスは神白を金色のバリヤーで包み込む。

そして巨大な塔が現れる

 

「あそこにゼウスが」

 

「行こうか理沙ちゃん」

 

「ええ!!」

 

 二人は覚悟を決めてバイクに乗り走り出す。

 

 

「よくここまで来ましたわね」

 

「ヘラ……」

 

タワーの近くには黒髪の女性のヘラが待ち構えていた。

 

 

「あの方の邪魔はさせませんわ」

 

「絶対に止めるわ……陸の最後の願いだもの」

 

「陸……あいつの願いなんて知りませんわ! ゼウス様を追放された奴の事など!」

 

「それは! でも陸は言ったのゼウスを止めてほしいって貴方に陸の何が分かるの!?」

 

「ふん! それは貴方もでしょう? わたくしにとってゼウス様が全てですわ!」

 

「そうだね……陸君にも違うやり方があったかもしれない」

 

「栞!?」

 

「貴方は話が分かりますわね!」

 

「でもそれはゼウスにも言える事だよ」

 

「貴方までゼウス様を侮辱されますの!?」

 

「僕たちは互いの大事な人の為に戦ってる……だったら決めるには一つしかないよね? 例えば全力でぶつかり合ってどれだけ本気なのかって事とかね 」

 

「つまり勝者が全て正しい……良いですわね! 実にシンプルな答えで!」

 

「変身!」

 

<<カメンライド・・・ディフェンド>>

 

<<281・エンター・スタンディングバイ・コンプリート>>

 

三人は同時にライダーと界神体に変身する。

 

「行くよ理沙ちゃん!」

 

「ええ!」

 

「神々の力見せて上げますわ!」

 

ツヴァイはヘラに向かって行きディフェンドは後ろでディフェンドドライバーを構えている。

ツヴァイはツヴァイランサーを使い攻撃しディフェンドドライバーの射撃で援護する。

 

「この程度なのですか」

 

ツヴァイの鋭い一突を避けるとディフェンドの銃撃を黒色の魔法の障壁でガードする。

 

「速い! それに魔法みたいな壁に弾が弾かれてるわ!」

 

「余りにも弱いですわ。こんな奴らがゼウス様を追放した奴の仲間とは」

 

 

「大丈夫だよ♪ こんな時こそ冷静にいかないとね陸君みたいにさ」

 

「……そうね。陸だったらそうするわね……栞……どうするの?」

 

「大丈夫。僕に考えがある。理沙ちゃんはそのまま銃撃して」

 

「分かったわ」

 

「何か小細工をするみたいですがわたくしには勝てませんわ。何故ならわたくしはゼウス様の妻で神々の女神ですから」

 

「女神様それはどうかしらね? 家の戦女神様は甘くないわよ」

 

ディフェンドは銃撃しヘラは防ぐ。

そのわずかな隙にツヴァイは近づく。

 

<<レディ>>

 

<<エクシードチャージ>>

 

「いつの間に!? ですがわたくしにはこの魔法の障壁がありますわ」

 

「そんなこと読めてるよ……はぁぁ!! ツヴァイランスー!!」 

 

「キャァー!!」

 

ヘラはツヴァイの接近に気づくとすぐに魔法の障壁を使い防ごうとするしかしツヴァイはそんな事は最初っから読んでいてエクシードチャージさせたツヴァイランサーを使い防がれる瞬間に分裂させ背後から何回も突き刺す。

 

「僕たちの勝ちだよ……!?」

 

突然ツヴァイの真上から雷が降り注ぎそれに気付いたツヴァイは慌ててバックステップを踏み距離を空ける。

 間一髪免れたようだ。

 

 

「ゼウス様……」

 

「ヘラ」

 

「ゼウス様私は貴方様と一緒に入れた事幸せでございました……」

 

「俺もだ。ヘラ……ありがとう……ゆっくり休め」

 

ヘラは目を閉じ眠る

ゼウスはヘラを優しく抱き抱えると安全な場所まで移動させディフェンドとツヴァイを睨みつける。

 二人はゼウスの圧倒的な威圧感に飲まれる。

 

「なんて威圧感なの!」

 

「これはやばいかも知れないね〜でも」

 

「分かってるわ。私たちは絶対に諦めない」

 

「お前たちよくヘラを倒したな褒めてやる。俺の部下にならないか?」

 

「部下ですって?」

 

「ヘラを傷つけた僕たちの事怒ってないの?」

 

「当然ヘラを傷つけた貴様らを許した訳ではないが。今は奴に対抗する為戦力がいる。だから部下になれ」

 

「対抗する為の奴っていうのは気になるけどそんなの決まってるわ。お断りよ」

 

「そうだよね♪それに陸君を倒したキミを僕たちは許せそうにないよ」

 

「交渉決別という訳だな……だったらどうする? 俺を殺すか」

 

「ええ本当なら貴方を倒して陸の仇を取りたいわよ。でも」

 

「陸君はそんな事を望んでいなかった……キミを止めて欲しいって陸君の最後の願いだよ。だから僕たちは命懸けでキミを止める事にするよ」

 

「俺を殺せでは無く止めてくれか……相変わらず甘い奴だ……だがだからこそあいつを本気で憎む事は出来なかった」

 

「どういう事? 陸を恨んでいたんじゃないの?」

 

「最初は恨んでいたさ……だが追放された後俺は様々世界を旅してきた。そして俺は理解した。奴の強さをそして俺の強さを……再確認した事で俺は分かった。。俺たちは間違ってなかったと……俺たちはただ別々の道を歩んで来ただけだとな」

 

「ふーんよく分かったよキミが何を考えているのか。だったら言葉はいらないね」

 

「そうだ……何かを得たいなら自らの力で示せ」

 

 ディフェンドたちは向き合い睨み合う。

 

「まずは僕から行くよ!」

 

 ツヴァイは先手必勝とばかりにツヴァイランサーを持ち接近すると一突きする。

 

「中々スピードだ。だが陸はこんな物では無かったぞ」

 

 ゼウスは赤子の手を軽くひねるように簡単に受け止めると反撃しようと拳に雷をまとわせる。

 

「栞!」

 

 ディフェンドはディフェンドドライバーで射撃しゼウスは全て弾く。

 ゼウスが銃弾に気がそれたその隙にツヴァイはバックステップで距離を空ける。

 

 「助かったよ。ありがとう理沙ちゃん!」

 

「ええ! 気を引き締めるわよ!」

 

「流石陸の仲間だ。いい判断にいい動きだ」

 

「新しい力をみせてやる」

 

 金色の腕輪が輝くとゼウスは強化される。

ゼウス界神体は金色のオーラをまといまるで守護者たちが使うガーディアンフォームみたいに金色の鎧をまとっていた。

 

「こっちから行くぞ」

 

ゼウスが拳を振るうとディフェンドたちは地面に倒れる。

 

「強いわね」

 

「理沙ちゃん……僕を信じれる?」

 

「何か考えがあるのね。ええ!信じるわ!」

 

「行くよ」

 

ツヴァイはゼウスに突っ込む

 

「栞!!」

 

ゼウスは近づけないように雷を放ちまくる。

 ツヴァイはツヴァイランサーを使い雷を弾きながら接近していく。

 ディフェンドはツヴァイに迫る雷を相殺し近づけるようにサポートする。

 

 ツヴァイに何発かは当たるがそんな事はお構い無しにツヴァイは動きを止めずに前に進む。

 そしてゼウスの体を押さえつけ羽交い締めする。

 

「貴様」

 

「理沙ちゃん今だよ!」

 

「栞……でも!」

 

「約束したよね僕を信じるって。それに僕たちが陸君の願いを聞くんだ!」

 

「栞……分かったわ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディディディディフェンド>>

 

ディフェンドはカードをゆっくり装填する。

 

「ディメンション……バースト!!」

 

必殺技がツヴァイごとゼウスに向け放たれる。

 

「危なかったぞ……だが俺の勝ちだ」

 

「はぁ、はぁ……それはどうかな」

 

 ツヴァイは必殺技を受けた反動で変身が解け側ではゼウスが勝ち誇っている。

 だが栞の手には金色の腕輪が持たれていた。

 そして同時に神白をおっていた球体は解除される。

 

「貴様ら……やるじゃないか」

 

「させないわ!」

 

 ゼウスは驚くとすぐに取り返そうとするがディフェンドが間に入り防ぐしかし雷をまとった拳を受けたディフェンドは変身が解けてしまう。

 

「もういい消えろ」

 

 理沙たちから距離を取ったゼウスは雷の球を放つ。

 迫り来る攻撃の中二人は守護者の腕輪を持ち願う。

 

 

陸……

 

陸君……

 

すると守護者の腕輪が金色に光り輝き陸が現れ攻撃を防ぐ。

 

「嘘……陸が生きてた」

 

「陸君……?陸君!!」

 

「ごめん二人とも心配かけた」

 

「良かった……陸が生きていて本当によかった」

 

「全く陸君は僕たちをあれだけ心配かけて……後でちゃんと埋め合わせしてよね」

 

 二人は陸が生きていた事に嬉しくて泣く。

 陸は謝罪をすると真剣な様子で目の前のゼウスを見る。

 

 

「貴様生きていたのか?」

 

「ああ。バックアップを取ってこの瞬間を待っていた……信じてた。理沙たちが必ず取り返してくれるって」

 

「相変わらずタダでは転ばない食えないやつだ」

 

<<ディフェンスライド・・・リカーバリ>>

 

緑色の光が理沙たちを包むと傷が癒される。

 

「これで」

 

「僕たちも戦えるよ!」

 

陸は手で制すと言う。

 

「ゼウスとは俺が決着を着ける。選手交代だ。後は俺に任せてくれ」

 

ディゴッドはライドセイバーから一枚カードを取り出し装填する。

カードにはディゴッドが巡ってきた世界のクウガ〜オーズまでの十二人のライダークレストが描かれていて真ん中にはディゴッドのライダークレストが描かれている。

 

<<真・ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>

 

ケータッチを装着させるともう一つの最強形態である。

ディゴッドコンプリートフォーム光状態に変身する。

 

姿はコンプリートフォームを白色にして翼を生やしている。

 

「ゼウスあの時の決着を着けよう」

 

「望むところだ」

 

 二人はライドセイバーと雷の剣をぶつけ合う。

 二人は一旦距離を取る。

 

「流石だ陸」

 

「お前もな。雷には雷だ」

 

 

<<クウガ・・・カメンライド・・・スーパーライジングアルティメット >>

 

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>>

 

 ディゴッドはゼウスの背後にクウガスーパーライジングアルティメットを呼び出し前に拳を振るうと動きがシンクロしてゼウスに必殺の拳を当てる。

 ゼウスは拳を上手くガードする。

 

「召喚かならば俺もだ」

 

 銀色のオーロラから巨大な翼を生えた馬を呼び出しゼウスが乗ると空高く羽ばたく。

 

「ペガサスか」

 

「反則だとか言うなよ。お前も呼んだんだからな」

 

「ああ」 

 

 ディゴッドも翼を羽ばたかせ羽ばたく

 

 

「グルルル!!!」

 

 

「凶暴な馬だ」

 

 ディゴッドコンプリート光は嚙みつこうとするペガサスの口をライドセイバーの刃で防ぐとケータッチのボタンを押す事なくディゴッドの意識だけで他のライダを呼び出す。

 

<<龍騎・・・カメンライド・・・ユナイト>>

 

 サバイブ烈火とサバイブ疾風の力を宿した最強形態龍騎ユナイトを呼び出す。

 

<<ファイナルアタックライド・・・龍・龍・龍・龍騎>>

 

「はぁぁ!!」

 

ディゴッドはライドセイバーに宿った疾風の力を龍騎ユナイトと共にゼウスたちに向けて放つ。

 

 必殺技が当たったペガサスは絶命するがゼウスは雷の剣を使い防いでいた。

 

「決着を着けよう」

 

「望む所だ」

 

ディゴッドはカードを装填する。

 

<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>

 

 ディゴッドの目の前には十三枚のゲートが現れる。

 翼で羽ばたきながら勢いよくゲートを通過しキックをする。

 ゼウスは激しい雷を両足に充填させ飛び上がりキックの体制でディゴッドに向かっていく。

 両者のキック同士がぶつかり合い激しいぶつかり合う音が聞こえる。

 

「はぁ!!!」

 

「ふん!!」

 

 

 ディゴッドとゼウスの激しい蹴り合いになる。

激しい音と共に爆風が当たりを覆い隠し視界が遮られる。

 

 そして爆風が晴れるとゼウスは地面に倒れディゴッドは立っていた。

 

 

「ゼウス……」

 

 

ディゴッドは変身を解除すると手を差し伸べる

 

「陸……ふん」

 

 ゼウスは乱暴に陸の手を取ると起き上がる。

 こうして過去にあった激しい喧嘩は仲直りという結末で終わる。

 本来ならめでたしめでたしで終わるはずだがゼウスとヘラの体が光っている。

 

「やはり時間のようだな」

 

「ゼウス」

 

「俺の寿命は激しい戦いの末尽きかけていた。覚悟の上だ……だがどうしてもやり遂げなければいけない事がある……」

 

「仮面ライダー覇道か」

 

「ああ陸…。お前に頼む」

 

「ゼウス様」

 

「ヘラか……今までご苦労だったな」

 

「私は貴方様と一緒にいれて真に幸せでした」

 

「そうか……」

 

二人は抱き合うと徐々に体が薄くなっていく

 

「陸、後は頼む」

 

「ああ任せてくれ」

 

「貴方たち想い人と幸せになりなさいよ」

 

「ええ」

 

「うん分かったよ」

 

 ゼウスとヘラは消滅する。

 三人は手を合わせあの世でも二人仲良く幸せにと願う。

 

「ゼウス……惜しい男を無くした。せめて安らかに眠れライバルよ」

 

 銀色のオーロラの中から現れた謎の仮面ライダー

 そして謎の仮面ライダーは亡くなったゼウスに敬意を払い花束を投げる。

 

 

「お前が仮面ライダー覇道」

 

「知っているようだな流石は世界の救世主という所か。俺の名は仮面ライダー覇道。全ての世界は俺が頂く」

 

 覇道は陸たちに宣戦布告すると銀色のオーロラの中に消えて行く。

 

(ゼウス任せてくれ必ず奴を倒す)

「二人共あいつを追いかけよう」

 

「ええ!/ 分かったよ!」

 

 銀色のオーロラを出し三人は中に入り追いかけて行く。

 そして違う世界に辿り着く。

 

「ここは?」

 

「僕たちが来たことない世界だね♪」

 

 

「ここは輝龍の世界……」

 

 陸たちは違う世界に辿り着く。

 陸はカードを取り出し黄金の龍の戦士の姿が描かれているカードを見ながら答える。

 そして視線の先には三人の仮面ライダーたちが謎の敵と戦っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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仮面ライダー輝龍 護龍爆誕

NOVEL大戦 輝神撃龍 輝龍編です。


 

 

仮面ライダー輝龍 護龍爆誕

 

 

 

十三異界覇王の一人イーヴィルアギトとの激しい戦いを終えた大樹たちは平和な休日を過ごしていた。

 

(俺はあの力をコントロール出来るのか?)(大樹)

 

「大樹……大樹!」(万夏)

 

「ごめん万夏今なんて?」(大樹)

 

「もう大樹ってば! 凄く広いねって言ったの!」(万夏)

 

大樹と万夏は新しく建設された遊園地に遊びに来ていた。

 万夏は話しかけるが大樹はぼーっとして上の空で話を聞いてなく軽く怒る。

 

大樹はアギトの力を制御出来るのか悩んでいた。

 これから十三異界覇王たちとの戦いが激化する事が分かっていたので新たに得たアギトの力の事を考えていたのであった。

 アギトの力には激しい痛みから怒りを感じてしまい暴走してしまいどうやってコントロールするかを考えていた。

 すると万夏が考えていた大樹の手を繋ぐ。

 

「早く行こうよ!」(万夏)

 

「うわぁ! 万夏落ち着いて」(大樹)

 

 万夏は大樹の手を繋ぎ走って行く

 数時間が過ぎて様々アトラクションに乗る大樹たち。

 

「大樹……何をそんなに悩んでるの」(万夏)

 

「俺は悩んでなんか」(大樹)

 

「悩んでるよ。イーヴィルアギトの戦いからずっと……私が気づかない訳ないよ。アギトの力の事でしょ?」(万夏)

 

「ああ。アギトの力をコントロール出来るか悩んでた」(大樹)

 

 大樹は万夏に悩みを打ち明ける。

 

「あはは!」(万夏)

 

「えっと万夏?」(大樹)

 

「ごめんね。大樹が悩んでるのは分かってるんだけどそんな事なんだて思って」(万夏)

 

「そんな事って」(大樹)

 

「そんな事だよ。大樹はさ少し自分に厳しくて難しく考えすぎだと思うよ! それよりせっかくお姉ちゃんがチケットくれたんだから二人で楽しもうよ!」(万夏)

 

万夏は笑いながら言う。

 馬鹿にしてるわけではないが大樹が自分に厳しすぎる事を伝えていた。

 

 

数時間後……

 

ある程度のアトラクションを乗り終わった大樹たちはある建物に目を奪われる。

その建物の中ではヒーローショーがやっていた。

 

「大樹この中ってヒーローショーがやってるんだよね。ヒーローショーでも見て行こうよ」(大樹)

 

「そうだね」(万夏)

 

(仮面ライダーのショー? でもこの話は知らない)(大樹)

 

大樹は転生者で生まれ変わる前に見た作品にあった仮面ライダーたちの物語を思いだすが今見ているショーの作品のライダーは見たことも聞いたこともない。

 そのショーのヒーローは様々世界を旅し失った力を取り戻しながらライダーたちと協力して悪者を倒していく物語。

 

そしてヒーローショーを見終わり外に出る。

 

「ヒーローショー面白かったね」(万夏)

 

「そうだね。あれって颯斗?」(大樹)

 

「あ! 大樹たちも来てたんだね」(颯斗)

 

 大樹の目の前には同じ学校で仮面ライダー仲間の颯斗がいた

三人で外に出ると大樹の目の前には子供たちと笑顔で話す青年がいた。

 

「やぁ少年!」(???)

 

「貴方はショーで主役を演じていた」(大樹) 

 

「私は桂馬晴翔て言うんだ。よろしく頼む」(晴翔)

 

「俺は柏葉大樹です」(大樹)

 

「私は織斑万夏です」(万夏)

 

「僕は颯斗です」(颯斗)

 

ヒーローショーの主人公を演じていた晴翔と出会う。

 

 

「すまないが君たちに頼みがある」(晴翔)

 

「頼み? 何ですか?」(大樹)

 

「子供たちがどうしてもショーの続きを見たいとアンコールを言ってきてね! 協力してくれないだろうか?」(晴翔)

 

「分かりました。いいですよ!」(大樹)

 

 大樹たちは晴翔に協力する。

 軽いショーのキャスト役で演技をする。

 

 

「何者だ?」(大樹)

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」(晴翔)

 

 怪人役をしていた大樹が言うと主役を演じている晴翔が答える。

 そしてショーは終わる。

 子供たちは満足し盛大な拍手をしていた。

 

「お疲れ様! これよかったら飲んでくれ!」(晴翔)

 

「ありがとうございます!」(万夏)

 

「あの晴翔さんが演じてたヒーロって?」(大樹)

 

「あれは私が創作したヒーローなんだ」(晴翔)

 

「晴翔さんが創作されたんですか! 凄いですね」(万夏)

 

「僕もネットでヒーローショーの事知って面白いって聞いたんでこの遊園地に来たんだ。本当なら簪ちゃんも一緒に来るはずだったんだけど用事が出来たみたいで」(颯斗)

 

「そんなに面白いと言ってもらえると嬉しいね。私はヒーローに憧れていたからね」(晴翔)

 

「ヒーロに憧れていたんですか?」(大樹)

 

「ふふまあ色々とね」(晴翔)

 

 晴翔は大樹たちにお礼に飲み物を渡す。

 大樹たちは他愛のない話をしていた。

 すると突然クラックの穴が現れて中からはインベスが出てくる。

 

「インベス! 何でこんな所に! 今はそんな事はどうでもいいな……」(大樹)

 

 大樹はインベスが現れたことを考えるが今はどうでもいいと考えるのを止め戦極ドライバーを腰にはめ錠前型の変身アイテムを取り出しドライバーに装填する。

 

<<ゴールドドラゴンフルーツ!>>

 

「変身!」(大樹)

 

 

<<ゴールドドラゴンフルーツアームズ!黄龍!アップライジング!>>

 

 大樹は仮面ライダー輝龍に変身した。

 専用アムーズウェポンである光龍剣と竜炎刀を構えて切り掛かる。

光龍剣と竜炎刀の二刀流でインベスに軽々とダメージを与えて行く。

 

「君が仮面ライダーだったのか……」(晴翔)

 

晴翔はそう吹くと真剣に戦いの様子を見ていた。

 

<<ゴールドドラゴンフルーツ!>>

 

輝龍はベルトを操作してエネルギーを溜める。

 

「はぁぁ!!」(輝龍)

 

輝龍は飛び上がり必殺キックを当てインベスは爆発した。

 

「そこにいるんだろ?」(輝龍)

 

 インベスを倒し終えた輝龍は殺気を感じそう言うとクラックの穴から謎の敵が現れる。

 

 

「儂の気配を気づくとは流石はファブニール……儂の名はオーバーウェンディゴじゃ。さてお喋りはここまでとするかの」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 オーバーウェンディゴインベスは氷柱を生み出すと輝龍に向け放つ。

 輝龍は光龍剣を使い防ぐ。

 

「大樹!」(万夏)

 

「僕たちも助太刀に」(颯斗)

 

2人は戦極ドライバーとマッハードライバーを腰に装着した。

 

<<ブルーベリー>>

 

<<シグナルバイクシフトカー>>

 

「変身!」(万夏 颯斗)

 

<<カモン!マスケティアオブサファイア!>>

 

<<ライダーヒート!ハート!>>

 

万夏たちも仮面ライダーヴァルキリーと仮面ライダーロードに変身した。

 輝龍たちは立ち向かう。

 光龍は光龍剣と竜炎刀の二刀流で斬りかかり、ロードは剛腕を生かして強力な腕を振り下ろす。

 ヴァルキリーはブルーライフルで二人を援護射撃する。

 オーバーウェンディゴインベスは息のあった三人の攻撃を氷の力を使いあしらっていく。

 輝龍とロードには氷の剣や拳を使い、ヴァルキリーの射撃は当たる直前で凍らせる。

 戦況は光龍たちが有利で徐々に勝利へと向いていった。

 そして三人は戦いを終わらせる為必殺技の体制に入った。

 輝龍は光龍剣と竜炎刀を合体させ光炎龍剣にさせる。

 ヴァルキリーはブルーライフルを構える。

 

「この戦場俺が勝ち取る! ハァァァ!」(輝龍)

 

「この愛で貴方を終わらせる」(ヴァルキリー)

 

「デッドゾーンの向こう側まで付き合え」(ロード)

 

三人は必殺技である光炎龍斬、サファイアフレア、デッドヒートパニッシュを当てオーバーウェンディゴインベスは煙のように消える。

 

「終わったの?」(ヴァルキリー)

 

「いや、まだみたいだ」(輝龍)

 

「分身を倒すとは中々やりおる……ならばこれならどうじゃ」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 オーバーウェンディゴインベスは辺り一面を凍らせる

 

「これって」(ヴァルキリー)

 

「寒いけど特に変わった事はないよね」(ロード)

 

「これは……まずい! 二人とも早く決着をつけよう!」(輝龍)

 

 輝龍は何かに気づき慌てる。

 

「もう遅い!」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 

うわぁ!!

 

いやぁ!!

 

叫び声が聞こえると周りにいた人たちはオーバーウェンディゴインベスの能力でインベスに変化していた。

 

「行くのじゃ」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 オーバーウェンディゴインベスはインベス化した人たちを無理やり戦わせる。

 中には子連れの父親や母親であったり恋人同士、親友同士が見られる。

 

「酷い」(ヴァルキリー)

 

「……絶対に許さない……変身」(輝龍)

 

オーバーウェンディゴインベスの卑劣さに怒りをあらわにしてアギトボルカニックフォームに変身する。

 

「絶対に許さないグガァ!!!!」(アギト)

 

 オーバーウェンディゴインベスに鋭い爪で切り裂くが避けられ逆に腕を切り落とされる。

 しかしアギトボルカニックフォームの能力で直ぐに再生する。

 理性を無くし感情のままに戦うアギトボルカニックフォーム。

 

 

 

「はぁ、はぁ」(アギト)

 

 痛い…… 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

 

「グルルル!!!!!」(アギト)

 

アギトボルカニックフォームは暴走する。

しかし今回の暴走は自身の痛みだけではなく氷のオーバロードが人々をインベス化させ無理やり戦わせる卑劣さに対して憎しみが爆発し痛みや憎しみにより完全に暴走していた。

 

「暴走してる万夏! 大樹を止めよう!」(ロード)

 

「うん! 大樹絶対止めてあげるからね」(ヴァルキリー)

 

<<シグナルバイク! ライダー! ロード、フォミュラーフリーズ!>>

 

<<チェンジオーシャン!ザブーン、ザブーン、ザブーン!>>

 

 二人はアギトボルカニックフォームを止める為に仮面ライダーウィッチと仮面ライダーロードタイプフォミュラーフリーズに変身する。

 

≪チョーイイカンジ!コネクト!オ~ン!≫

 

指輪をドライバーに読み込ませ魔法陣から仮面ライダーウィッチは杖型の武器ウィッチランスケインを取り出す。

 

 

「大樹、待ってて今楽にしてあげるから」(ウィッチ)

 

≪ルパッチタッチマジック!ハイタッチ!オーシャン!≫

 水がウィッチランスケインの周囲に集まりそのままアギトボルカニックフォームを包み込む。

 

「颯斗!」(ウィッチ)

 

「うん! 僕に任せて!」(ロード)

 

 

 

 ウィッチが水の魔法を使いアギトを足止めしてロードが凍らせ動きを止める

 しかしアギトは炎の拳を叩きつけ氷を溶かし脱出する。

 

「痛みだけじゃなくて凄い憎しみを感じる……大樹」(ウィッチ)

 

本来なら止まってるはずだが今回は止まる気配がなく周りにいる全てを破壊しようとしていた。

 

それでもロードとウィッチは全力でアギトを止めようとする。

 

「暴走か……期待外れじゃの。ワシは他のエリアにでも行き配下でも増やすとするかの」(オーバーウェンディゴインベス)

 

オーバーウェンディゴインベスは放置していてもアギトボルカニックフォームは自分自身で勝手に自滅すると考え他のエリアに消えていく。

 

「大樹……」(ウィッチ)

 

「少年」(晴翔)

 

 晴翔は歩いて行き暴走しているアギトボルカニックフォームに語りかける。

 

「晴翔さん!? 逃げて!!」(ウィッチ)

 

「危ない!?」(ロード)

 

 二人は晴翔を呼び止めるがその力強い歩みを止めない

 

 

精神世界・・・

 

「何をそんなに怒ってるんだい何をそんなに憎んでるんだい?」(晴翔)

 

「全身が痛いそれにあいつが許せない。

晴翔さん……貴方は何でそんなに強いんだ?」(大樹)

 

 大樹の目の前にインベスに姿を変化させかけていて自分と同じ激しい痛みに襲われているはずの晴翔が現れる。

 

「ふふ僕は昔荒れていたのさ」(晴翔)

 

 晴翔は過去の自分の話を語る。

 晴翔の過去の人生それは喧嘩に荒れていて暴力の毎日であった。

 その未来の果てには親からは縁を切られ。助けた人には怖がられる。

 そんな最低最悪の未来であった。

 しかしある日テレビ番組を見たそこには絶望を希望に変えたヒーローや人類が未知の植物により滅亡しかけたが自分が変身して世界を救ったヒーローの物語をしていた。

 晴翔はその時を切っ掛けに変身し今の子供たちに笑顔をさせる仕事に着いたようだ。

 

「俺は……貴方のように強くない!」(大樹)

 

「僕が強いか……それこそないね! キミの方が何十倍いや、なん百倍強いよ! 」(晴翔)

 

 晴翔は何の迷いなく答える

 

「俺が強い……そんな事ある訳……」(大樹)

 

「ふふ。キミは自分を苦しめすぎなんじゃないのかい?人々の為に戦い。そして苦しみながらも前に進んだ。キミには聞こえるだろ仲間たちの声が」(晴翔)

 

大樹戻ってこい! 

 

大樹戻ってきてよ!

 

大樹くん!

 

大ちゃん!

 

大事な友だちに家族……

 

それに……

 

大樹戻ってきて!

 

大事な最愛の子。俺は……この子を……みんなを絶対に守る!!

 

「グルル!! うわぁ!!!!!!! はぁ、はあ」(アギト)

 

 アギトボルカニックフォームは意識を取り戻すと変身が解除される。

 

「晴翔さん」(大樹)

 

「戻ってきたみたいだね……後は任せたよ……僕が憧れた……仮面ライダー」(晴翔)

 

 インベス化していた晴翔は完全に意識が無くなりそして本能的のまま大樹に襲いかかる。

 

「晴翔さん後は俺に……仮面ライダーに任せてくれ!!」(大樹)

 

 大樹は目の前に手をかざすと新たなロックシードが現れ掴む。

 そのロックシードはまるで大樹の決意を表すようにメラメラと燃えていて周辺を燃え上がらさせインベスたちの動きを抑える。

 

「大樹!」(ウィッチ)

 

「万夏、颯斗ここは任せた」(大樹)

 

 大樹は一人オーバーウェンディゴインベスの元に向かっていく。

 

「大樹……」(ウィッチ)

 

「任されちゃったね……行くよ万夏!」(ロード)

 

「うん!」(ウィッチ)

 

 滅多に人に頼らない大樹に言われ2人は嬉しそうにしている。

 二人はインベス化し無理矢理戦わせられている人たちの足止めをする為に立ち向かう。

 

 

 

 

観覧車・・・

 

大樹は氷のオーバロードが居る場所にたどり着く。

 氷のオーバロードは堂々と立ち周辺一帯は氷におおわれている。

そしてインベス化した人たちがウヨウヨといた。

 

「待たせたな」(大樹)

 

「ファブニールまさか……自我を取り戻したのかの?」(オーバーウェンディゴインベス)

 

「ああ。お前が蔑んだみんなのお陰でな」(大樹)

 

「ふん。ならば貴様をあの世に送った後其奴らをあの世にでも送ってやるとしようかの……死ね!!」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 オーバーウェンディゴインベスは氷柱を放つ。

 大樹は腰に戦極ドライバーを装着させ新たに手に入れたボルカニックロックシードの錠前のロックを解除し装填する。

 

<<ボルカニック>>

 

 「変身!」(輝龍)

 

<<ボルカニックアームズ! 護龍! アップライジング>>

 

「新たな力を得たのかの。ホホホ流石はファブニールじゃな」(オーバーウェンディゴインベス)

 

「ファブニール……違うな……俺は仮面ライダー輝龍……仮面ライダー輝龍ボルカニックアームズ……この戦場は俺が勝ち取る!」(輝龍)

 

凄まじい炎が大樹を包み込むすると周囲をおおっていた白銀世界はあっという間に溶け更に向かって来ていた氷柱も溶ける。

 炎が治まり中から新たな力を得た輝龍、仮面ライダー輝龍ボルカニックアームズが姿を表す。

 手にはボルカニックアームズの専用アームズウエポンである全体はオレンジ色で少し黒色が混ざっている弓矢型武器ボルカニックセイバーアローを装備していた。

 

「はぁぁ!!」(輝龍)

 

 輝龍ボルカニックアームズはボルカニックセイバーアローを構えると炎の矢をオーバーウェンディゴインベス向け放つ。

オーバーウェンディゴインベスは氷の冷気で炎の矢を凍らせようとするが余りの熱量に瞬時に解け命中した。

 

「凄まじい熱量じゃな……これならどうじゃ?」(オーバーウェンディゴインベス)

 

辺り一面に氷柱が輝龍に向け放たれる。

 

「……はぁぁ!!」(輝龍)

 

 ボルカニックセイバーアローモードの源を構える。

 そして引くと凄まじいオレンジ色の炎をまとった矢が勢いよく放たれる。

 

「なんじゃと!? がああ!」(オーバーウェンディゴインベス)

 

一瞬で氷柱は溶け余裕を見せていたオーバーウェンディゴインベス命中する。

 

「今だ」(輝龍)

 

 輝龍ボルカニックアームズはわずかの隙が出来るとすぐにボルカニックセイバーアローを双剣型の武器であるセイバーモードに変形させる。

 

<<セイバーモード!>>

 

<<ボルカニックオレ!>>

 

ボルカニックセイバーアローセイバーモードを構えベルトに装填されているロックシードを叩き必殺技を発動させる。

 刃に炎をまとわせ高速で何度も敵を斬りつける必殺技ボルカニッククラッシュを発動させた。

 両手に持つボルカニックアローセイバーモードに炎がまとうと高速で双剣を振るっていく。

 

「ハァァァ!」(輝龍)

 

 そして渾身の力を込め最後の一撃をオーバーウェンディゴインベスに叩き込む。

 

「流石はファブニール……じゃが貴様は必ず圧倒的力を持つあの方に絶望する……覇道様先に行くワシをお許しを!!」(オーバーウェンディゴインベス)

 

 オーバーウェンディゴインベスは謎の人物の名前を言いながら爆発する。

 

(終わったのか……) (輝龍)

 

ボルカニックロックシードは役目を果たしたのか消え変身が解ける。

 

「ありがとう護龍いつか絶対に使いこなすから待っててくれ」

(あいつが俺に言っていたファブニールってどう言う意味だ……それに覇道……一体何者なんだ?) (大樹)

 

「大樹!!」(万夏、颯斗)

 

 遠くからは変身を解いた万夏たちが走ってくる。

 大樹たちと万夏は合流する。

 

 

 

 

 

 

 

**

大樹は万夏たちと合流すると突然クラックの穴から優雅に立つ怪人が現れる。

 

「オーバーウェンディゴ爺を倒すとは流石ファブニールですね」(???)

 

「お前は?」(大樹)

 

「私は偉大なる覇道様の部下であるオーバーアポピス……以後お見知りおきを(オーバーアポピスインベス)

 

 三人は輝龍、ヴァルキリー、ロードに変身する。

 

 変身が完了すると周囲は突然真っ暗になりオーバーアポピスインベスの姿が確認出来ず気づいた時には目の前に大きな口を開け輝龍たちを飲み込もうとする闇のオーバロードがいた。

 

 

「はぁぁ!!」(輝龍)

 

 輝龍は光龍剣を使い目の前を斬り裂きダメージを与えると暗闇が晴れ視界が良くなり目の前を確認するとオーバーアポピスインベスが確認出来た。

 オーバーアポピスインベスは距離を取り両者は睨み合いになる。

 すると銀色のオーロラが大樹たちの目の前に現れる。

 

(また敵か!? だけどあの銀色のオーロラは……)(輝龍)

 

「があっ!!」

 

 銃弾がオーバーアポピスインベスを襲い悲鳴が聞こえる。

 輝龍たちの目の前にはサモンドライバーを構えたディゴッドとディフェンドとツヴァイがいた。

 

「貴方は何者ですか?」(オーバーアポピスインベス)

 

「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ!」(ディゴッド)

 

「ファブニールに救世主ですか……両者を相手にするのは厄介ですね。ここは退かせて頂きましょうか」(オーバーアポピスインベス)

 

オーバーアポピスインベスはクラックの穴を開けて中に消えて行く。

 

「お前は?」(輝龍)

 

輝龍たちは敵か味方か分からないディゴッドたちに警戒する。

 

「俺は神谷陸。仮面ライダーディゴッドです。輝龍。俺たちは共通の敵を追ってるみたいだ。力を貸してくれませんか?」(ディゴッド)

 

別々の物語を歩んできた輝龍とディゴッドは同じ目的を持って遂に巡り合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の話で僕の方のコラボのお話は終わりです。
NOVEL大戦 輝神撃龍の続きの方は柏葉大樹さんの方で見れるのでリンクを貼っておきます。
仮面ライダー輝龍
https://syosetu.org/novel/235813/29.html

よろしくお願いします。

柏葉大樹さんコラボして頂きありがとうございました。
柏葉大樹さんの作品IS×仮面ライダー 炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍もよろしくお願いします。
他にも前作である炎竜やNOVEL大戦 輝神撃龍でも活躍する仮面ライダーキャットレディ新しく始まった仮面ライダーDREXもよろしくお願いします。


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