『山城』と柱島な日々 (タマモワンコ)
しおりを挟む

設定など
情報まとめ13話時点


犬城「ども。」

山城「…え、なによこれ。」

犬城「色々とまとめてみました。」

山城「…あっそう。」

犬城「まあ、飛ばしても問題はありません。ただ、本編未登場の情報もそれなりにある。」

山城「えぇ…。」

犬城「じゃ、どうぞ!」


主要キャラ・組織等のみ。

名前―本名

 

 

《犬走山城―犬走初 読み:いぬばしりやましろ(はつ)》

 

所属組織 ()内は最終階級

防衛大学校→航空自衛隊(一等空尉)→対特殊生物自衛隊(一佐)→現海軍中将・柱島泊地提督

 

柱島の提督。年齢は34歳。

父親は陸上自衛隊の自衛官であったが、1995年にデストロイアのオキシジェン・デストロイヤー・レイに巻き込まれて死亡している。

母親は、初が自衛隊に入隊した直後に行方不明となっている。しかし、なぜか情報が存在しない。

 

後世(前世)では人ではなく超戦艦日本武尊であり、また後々世(今世)でも日本武尊の記憶を持っている。日本武尊の艤装も艤装の制作の始まった初期に作られており、現在は初が装備している。

なお、実艦の日本武尊も存在しており、『新・旭日の艦隊』の電磁投射砲装備の潜水戦艦となり各地で活躍している。

転生者であるため転生者の集まり『紺碧会』に所属しており、様々な装備などを保有している。

 

空自時代は加賀が隊長のメビウス小隊に配属され、二番機のメビウス2として哨戒や対怪獣戦闘を行った。なお、メビウス小隊は2003年のゴジラ襲撃により加賀と初以外は戦死し、その半年後初が特自へ異動となったためメビウス小隊は解体されている。

 

特自異動後、上陸の兆しが見えたゴジラの幼体の一種と思われる怪獣を撃破し、その功績から三佐となる。

 

深海棲艦出現後、ロシアの救援に単機で派遣される。装備はガルーダ一機と日本武尊の艤装のみ。

 

ロシアで現地の人々と共に二年間以上戦うことになるが、四ヶ月目に通信機が破損、またロシアの各通信機も深海棲艦による電波妨害によって通じなくなり、日本との連絡がとれなくなる。六ヶ月目、日本政府はロシア壊滅と判断、また初はMIA認定され二階級特進し一佐となる。十八ヶ月目、ロシア内陸部を解放。また、深海棲艦となっていたガングートを保護した。その後カラ海を始めとした近海を解放し、艦娘部隊を編成し制海権を維持できるようにし、日本へ帰投した。

 

生存が確認されたため二階級特進は取り消されたが、ロシア解放の功績を称えられ再び一佐となる。

 

その後、深海棲艦化の兆候が確認されたため、それの対処のため二年半の間入院する。

 

退院後海軍へ異動。半年の講義等の後柱島の提督として着任する。

 

泊地着任後も中国戦闘機の迎撃や離反者の処分等を行っていた。

 

現在は特地へ派遣されている。提督の仕事の範疇を飛び出しているが本人は特に気にしていない模様。

 

性格は人によって違う答えが返ってくるため不明である。部下想いのやさしい人だ、と言う人もいれば暴力は当たり前、ミスをすれば殺される、などと言う人もいたりする。

 

ロシアではかなり評価が高い。

 

現メビウス小隊隊長。TACネームは、『ヤマト』。AC-130などの三発以上の機体の際は『トリニティ』。

 

 

《山城》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島泊地所属の艦娘。年齢は24歳。

 

初に恋心を抱いている。

 

柱島の数少ない主力戦艦の一人であり、また秘書艦の一人である。

 

特におかしいところのない普通の艦娘であるため、日常フェイズでしか出番が無い。

 

好物はさばの味噌煮。

 

 

《衣笠》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘。年齢は26歳。

 

衣笠のなかでもかなり素晴らしい歌声と、幸運を持つ。

 

提督とは親友であり、恋情は全く無い。

 

よく体調を崩す。

 

 

《青葉》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘。年齢は26歳。

 

青葉新聞なる新聞を書いている。

 

提督へは、好奇心半分恋情半分。

 

提督の謎を、今日も彼女は追い続ける。

 

 

《霞―八幡霧子(やはたきりこ)》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘。年齢は16歳。

 

両親は10歳の時に深海棲艦に殺されており、たまたま霞の適性があったため艦娘となった。

 

初を父のように敬い、慕っている。

 

戦いが終わったら警官になろうと思っており、すでに勉強を初めている。

 

最近はいつも山風が初にくっついているため不機嫌。

 

 

《龍田》

 

所属組織

海上自衛隊(二等海尉)→海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘。年齢は21歳。

 

8000人に1人の確率でしか生まれない特殊な『イレギュラー』の一人。別に遺伝確率250億分の1とかではない。

 

艦娘の扱える装備であればどんな装備であっても操ることができる。大口径主砲から艦載機、陸上機、超兵器までどんなものであっても操れる。しかし、その代わりに防御性能が弱く、本人曰く7.7mm機銃で大破するほどとのこと。これがあるため前線にはでれず、普段は基本的に技研からの兵装テストの依頼を行っている。

 

また、泊地泊地内の対空兵器はすべて艦娘艤装を巨大化したものであるため、これらの管理と運用も行っている。

 

初はよい友人。

 

 

《加賀―加賀愛(かがあい)》

 

所属組織

航空自衛隊(三等空佐)→海軍・中佐

 

柱島所属の艦娘であり、元空自パイロット。また、日本で一人目の『空母加賀』である。年齢は32歳。

 

元メビウス1。その実力は一機で十個小隊に値するという報告が国連からもたらされている。

 

艦娘としての実力もかなりのものであり、特に戦闘機の扱いが上手い。600機以上の敵機を相手に損失なしで全て撃墜するほど。

 

初期の横須賀鎮守府に所属しており、初が柱島に着任した後移動してきた。

 

初のことは信頼している。

 

基本的にポーカーフェイスだが初と二人きりの時は笑顔になることがある、という情報が青葉からもたらされている。真偽は不明。

 

また、仮面ライダーガタックに変身する。変身すると性格が加賀美みたくなる。

 

あと、ゲーマーである。そして、スツーカ大好き。

 

TACネームは『ラバー』。

 

 

《蒼龍》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は27歳。

 

爆撃機の扱いに長けており、高い命中率を誇る。

 

爆乳。

 

 

《飛龍》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は26歳。

 

雷撃と水平爆撃が上手い。

 

蒼龍ほどではないが十分でかい。

 

 

《瑞鶴》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は20歳。

 

加賀に憧れて艦娘になった。

 

加賀・蒼龍・飛龍の三人にみっちり仕込まれたため、制空戦、対艦攻撃、対地攻撃全てかなりの腕である。墳式機の扱いの基礎は比叡に教えてもらい、加賀と共に修正しつつ伸ばした。

 

胸は着痩せしているだけでそれなりにある。

 

 

《比叡―高杉由香(たかすぎゆか)》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘で、後世比叡が転生した存在。年齢は36歳。

 

初の義姉であり、いまは高杉長官の養子となっている。

 

好きな食べ物は焼き鳥。

 

 

《曙》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘。年齢は15歳。

 

戦闘機オタク。

 

 

《朧》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は15歳。

 

カニは友達。

 

 

《大井》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は25歳。

 

初に恋情を抱いている。また、初が隠している面を結構知っている。

 

最近出番が減ってきている。

 

 

《祥鳳》

 

所属組織

海軍・少佐

 

柱島の艦娘。年齢は23歳。

 

ケッコン艦だが、悲しいことにそこに愛はなかった。

 

振り向いてもらおうと頑張っているが、遅かった。

 

練度はかなりのものである。

 

 

《秋月》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は17歳。

 

シャドームーンに変身する。

 

 

《那珂》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘にして泊地のアイドル。年齢は19歳。

 

艦娘になる前に深海棲艦に襲われ、深海棲艦一歩手前まで深海棲艦化が進んでいた。入院し治療を行ったため深海棲艦にはならなかったが、左腕は戻らず切除された。現在は義腕を着けて生活している。

 

初とは入院時代に知り合っており、互いに理解し会う親友である。

 

普段は那珂の記憶を元に頑張って那珂らしくあろうとおちゃらけているが、真面目で優しい女の子である。疲労がかさむと現れる。

 

 

《千代田―星野千代》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は28歳。

 

艦娘の育成を行う艦娘学校二期生の首席であり、空母全てに適性をもっている。

 

空母建御雷の転生した姿であり、後世の記憶も取り戻した。現在は『ちよだ』と名付けられた改ジェラルド・R・フォード級の艤装も扱う。

 

初の彼女である。

 

胸は蒼龍以上にでかい。泊地内のすべての艦娘の胸を揉みしだいた雪風によると、『マシュマロのように柔らかく、私を包み込んでくれる』とのこと。

 

TACネームは『シナノ』。

 

 

《伊藤獅子(いとうしし)》

 

所属組織

防衛大学校→海軍・大将

 

横須賀鎮守府の提督。年齢は26歳。

 

防衛大学校きっての天才であり、日本で最初の提督。

 

天津風が嫁。

 

《かも》

 

所属組織

海軍・二曹

 

横須賀に送られてきた鶏の中になぜか紛れ込んでいた鴨。

 

鴨でありながら艦娘兵装等を操れる。また、改ズムウォルト級駆逐艦の操縦を担当する。

 

人の言葉を解す。また、ある程度なら意思の疎通がはかれる。理解できるかは別として。

 

八羽おり、いちかも、にかも、さんかも…と名付けられている。

 

一羽ごとに模様が微妙に違う。ただし、見分けられたのは初・千代・加賀の三人のみであった。

 

 

《ル級》

 

所属組織

深海棲艦中庸派→海軍・中尉

 

亡命した深海棲艦。少し抜けているヲ級の補助を行う。

 

かなり頭がいい。また、中枢棲姫にも信頼されているようだ。

 

 

《チ級》

 

所属組織

深海棲艦中庸派→海軍・中尉

 

亡命した深海棲艦。

 

亡命組のなかでは一番初のことを慕っている。

 

 

《ネ級》

 

所属組織

深海棲艦中庸派→海軍・中尉

 

亡命した深海棲艦。

 

猫耳が生えており、人というよりは猫に近いようである。

 

ニャ、としか言わないが、初は何を言ってるのかわかるようだ。

 

最近、執務室に寝床が設置された。

 

 

《富嶽・水神・快竜・爽海》

 

所属組織

海軍・少佐

 

艦娘版紺碧の艦隊のメンバー。スエズからきた敵遠征艦隊を全て撃沈した。

 

 

《犬走扶桑―犬走柊(いぬばしりひいらぎ)》

 

所属組織

海軍・大尉

 

初の実の妹。29歳。

 

日本武尊級戦艦二番艦天照である。

 

意外と設定がない。

 

 

《足利飛鷹―足利唯(あしかがゆい)》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島所属の艦娘であり、また防空軽空母尊氏の転生した姿である。

 

柊の補助を行う。

 

 

《紺碧・旭日の面子》

 

基本的に解説なし。

 

原作とは50年ずれて転生しているため、敗戦を避けられなかった。

 

 

《wizard1―ジョシュア・ブリストー》

 

エスコンZEROより。

 

ウィザード隊隊長。

 

どうやら北上とイイ関係のようだ。

 

 

《能代―大石三咲(おおいしみさき)》

 

所属組織

防衛大学校→航空自衛隊(三佐)→海軍・少佐

 

柱島の艦娘。また、海軍元帥大石蔵良の娘。年齢は31歳。

 

高い空戦技術を持ち、初めての女性のアグレッサーとなった。

 

防衛大学校にいたころに初に一目惚れして、未だに想い続けている。また、ストーカー紛いのこともしていた。

 

愛機はF-15C。TACネームは『ブロッサム』。

 

 

《山風》

 

所属組織

海軍・大尉

 

宿毛の艦娘だったが、初に保護され柱島に移動する。年齢は14歳。

 

初のことをお父さんと呼び、慕っている。

 

普段は基本的に初にしがみついてぶら下がっている。

 

それを見た青葉が思い付いたあだ名は『オナモミ』。

 

 

《大潮》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の艦娘。年齢は18歳。しかし、なぜか成長が遅くまだまだ中学生レベルの体型。

 

初からの評価は高い。

 

 

《吹雪》

 

所属組織

海軍・大尉

 

柱島の初期艦。年齢は18歳。

 

扶桑と山城を先輩と呼び慕う。

 

仲間想いの良い子。

 

かなり砲撃が上手く、水平射撃での命中率は8割程度。

 

 

 

組織など。

 

《柱島》

 

人口500人程度の島。柱島泊地と空軍基地がある。

 

泊地の提督は犬走山城。

 

かなりの戦力を保持する基地である。

 

 

・戦力一覧

 

《艦艇》

ヤタガラス級木造戦艦『オウスノミコト』(日本武尊)

 

改ジェラルド・R・フォード級航空母艦『ちよだ』

 

改ズムウォルト級駆逐艦8隻

 

つねがみ型輸送艦二番艦『つるが』

 

ひるが型補給艦四番艦『いっぺき』

 

《航空機》

不明

 

《部隊》

ガルム隊

サイファー・ピクシー・PJ

 

ラーズグリーズ隊

ブレイズ・ナガセ・ダヴェンポート・グリム・スノー

 

ウィザード隊・ソーサラー隊

ジョシュア以下16名

 

メビウス隊

ヤマト(初)・シナノ(千代)・ラバー(愛)・ブロッサム(三咲)

 

ちよだ艦載機隊

 

《陸上戦力》

不明

 

《艦娘》

約170名




犬城「うい。」

山城「…口数すくないわね。どうしたの?」

犬城「疲れてるんです。本編はそのうちだします。」

山城「まあ、突っ込みは感想ででも入れてくれれば答えるわ。犬城が。」

犬城「矛盾とかも突っ込みまってます。」

山城「それでは!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

19話時点 装備カタログ!

犬城「どうも、犬城です!」

朧「どうも、朧です!」

犬城「というわけで今回は設定ってやつです!」

朧「さてさて、どんなぶっ壊れ性能なのか。私、気になります!」

犬城「よかろう!では早速、レッツゴー!」


《51cm三連装砲》

 

火力45 対空20 命中5 射程超長

 

《新三八弾》

 

対空50 装甲-1

 

主砲 高射装置 弾での対空カットインあり

 

《炉号弾》

 

対空75

 

対空カットインあり

 

《12.7cm単装速射砲複数配備+CIC》

 

火力10 対空45 索敵5 命中10 回避1 射程短

 

戦艦及び航空戦艦のみ装備可能。

日本武尊改の初期装備的な?

 

《高速高精度機関砲複数配備+CIC》

 

火力2 対空50 命中3 射程短

 

《六二式酸素魚雷》

 

雷装24 命中20 射程短

 

《対潜攻撃弾》

 

火力7 対潜20

 

《スタンダード波動砲》

 

火力75 範囲1 対空125 射程中 装甲貫通(極小)

 

装備艦は昼戦及び夜戦にて砲撃可能

 

《拡散波動砲試作型》

 

火力50 範囲3 対空150 命中40 射程中

 

《スタンダード波動砲Ⅱ》

 

火力80 範囲1 対空125 射程中 装甲貫通(小)

 

《スタンダード波動砲Ⅲ》

 

火力90 範囲1 対空125 射程中 装甲貫通(中)

 

《デコイ波動砲》

 

火力45 範囲2 対空30 射程短

 

《デコイ波動砲Ⅱ》

 

火力60 範囲2~4 対空45 射程短

 

ダメージ判定は複数回行われる

 

《デコイ波動砲Ⅲ》

 

火力75 範囲0~6 対空80 射程中

 

《拡散波動砲》

 

火力65 範囲3 対空155 命中50 射程中

 

《メガ波動砲》

 

火力80 範囲1 対空130 射程長(装甲貫通大)

 

《ハイパー波動砲》

 

火力75 対空200 命中60 射程短 20回攻撃

 

一度の砲撃で20回攻撃するが、二順目の砲撃及び夜戦での砲撃が不可能となる。(魚雷は可能)

 

《ギガ波動砲》

 

火力200 範囲6 対空165 命中35 射程長

 

《スタンダード波動砲X》

 

火力75 対空40 射程中

 

着弾時20%の火力で追撃

 

《スタンダード波動砲XX》

 

火力80 対空45 射程中

 

着弾時40%の火力で追撃

 

《灼熱波動砲》

 

火力125 対空15 射程短

 

《灼熱波動砲Ⅱ》

 

火力135 対空18 射程短

 

《ナノマシン波動砲》

 

火力65 対空150 命中100 射程短

 

《分裂波動砲》

 

火力60 対空130 命中25 範囲3 射程中

 

《幻影波動砲》

 

火力80 対空45 射程中

 

《バリア波動砲》

 

火力30 対空50 装甲30 射程短

 

《バリア波動砲Ⅱ》

 

火力45 対空65 装甲50 射程短

 

《圧縮波動砲》

 

火力70 対空135 射程超長

 

《圧縮波動砲Ⅱ》

 

火力85 対空145 射程超長

 

《持続式圧縮波動砲》

 

火力60 対空160 射程超長

 

《持続式圧縮波動砲Ⅱ》

 

火力70 対空175 射程超長

 

《持続式圧縮波動砲Ⅲ》

 

火力80 対空180 回避-3 射程超長

 

《光子バルカン弾(海軍での名称:速射波動砲)》

 

火力30 対空130 命中20 射程短

 

敵の耐久値が低ければ低いほど命中に補正がかかる。

 

《光子バルカン弾Ⅱ》

 

火力35 対空140 命中25 射程短

 

《パイルバンカー(海軍での名称:波動式パイルバンカー)》

 

火力160 命中-50 射程短

 

《パイルバンカー帯電式(海軍での名称:波動式パイルバンカーⅡ)》

 

火力175 命中-45 射程短

 

《パイルバンカー帯電式H型(海軍での名称:波動式パイルバンカーⅢ)》

 

火力205 命中-25 射程短

 

《索敵波動砲》

 

火力55 索敵50 範囲1 射程短

 

《索敵波動砲EX》

 

火力57 索敵65 範囲2 射程短

 

《捕捉追尾波動砲》

 

火力65 索敵20 命中50 範囲4 射程短

 

《衝撃波動砲》

 

火力95 命中40 範囲2 射程短

 

《圧縮炸裂波動砲》

 

火力105 命中40 範囲1 射程短

 

《ロックオン波動砲》

 

火力40 対空175 命中75 範囲2 射程短

 

《ロックオン波動砲Ⅱ》

 

火力45 対空200 命中76 範囲3 射程短

 

《ロックオン波動砲Ⅲ》

 

火力50 対空250 命中77 範囲4 射程短

 

《衝撃波動砲Ⅱ》

 

火力115 命中45 範囲3 射程中

 

《カーニバル波動砲》

 

火力30 対空10 命中10 索敵2 射程中

 

《大砲(海軍での名称:波動キャノン)》

 

火力50 対空2 射程中

 

『地上で用いることが好ましい』…波動キャノン使用マニュアルから抜粋

 

《カーニバル波動砲Ⅱ》

 

火力120 対空25 命中20 索敵5 射程長

 

《バイド砲》

 

火力80 対空30 命中5 範囲2 射程短

 

《クリスタル波動砲》

 

火力90 対空5 射程中

 

命中時40%の威力で追撃

 

《超新星波動砲》

 

火力95 命中20 射程短

 

《バブル波動砲》

 

火力50 対空60 射程短

 

『大気圏内での使用を禁ずる』…高野五十六

 

《ライトニング波動砲試作型》

 

火力70 対空100 命中20 射程短

 

《ライトニング波動砲》

 

火力95 対空175 命中70 射程短

 

《バウンドライトニング波動砲》

 

火力110 対空120 命中100 射程短

 

『友軍施設内での使用を禁ずる』…高野五十六

 

《20インチ三連装砲&高性能射撃装置&無限装填装置》

 

火力45 対空30 命中75 射程超長

 

《20インチ三連装砲&高性能水上対空兼用電探&無限装填装置》

 

火力45 対空50 索敵60 命中5 射程超長

 

《5インチ単装速射砲複数配備&CIC》

 

火力10 対空45 索敵5 命中10 回避1 射程短

 

《20mm高精度機関砲複数配備&CIC》

 

火力2 対空50 命中3 射程短

 

《深海高性能推進機&核融合機関》

 

回避50 装甲10

 

《深海噴式戦闘爆撃機》

 

爆装240 対空72 索敵25 命中20 射程長

 

《深海噴式戦闘爆撃機(熟練)》

 

爆装300 対空120 索敵50 命中25 射程超長

 

《R-9A 『ARROW-HEAD』》

 

火力75 爆装120 対空250 射程中

 

《R-9A2『DELTA』》

 

火力50 爆装125 対空300 命中40 射程中

 

《R-9C『WAR-HEAD』》

 

火力65 爆装180 対空310 命中50 射程中

 

《R-9E『MIDNIGHT EYE』》

 

火力55 爆装10 索敵200 射程短

 

《R-9/0『RAGNAROK』》

 

火力75 爆装200 対空400 命中60 射程中

 

《RX-10『ALBATROSS』》

 

火力95 爆装135 対空50 命中40 射程中

 

《R-13A『CERBEROS』》

 

火力95 爆装140 対空350 命中70 射程中

 

《R-9DP3『KENROKU-EN』》

 

火力205 爆装5 対空50 射程短

 

《Ju-87D-5》

 

火力2 爆装12 対空5 射程短

 

《F-15》

 

火力2 爆装45 対空120 射程長

 

《F-16》

 

火力5 爆装20 対空100 射程長

 

《FA-18》

 

爆装240 対空72 索敵25 命中20 射程長

 

《F-35》

 

爆装245 対空60 射程長

 

 

 

《設定基準》

 

必要なし!その場のノリ!

 

嘘です。はい。波動砲はスタンダード波動砲を基準に数値化をなんとなく。

R戦闘機は波動砲を基準に、対空は波動砲の二倍。それ以外はノリ!

ジェットとかはリアルの機体のペイロード等を基準に適当。

そんな感じ。




犬城「お疲れさまでした!」

朧「なんというか…これはひどい。」

犬城「あ、この数値はゲームだったら…という空想での数値なので、作品内ではさらに強いかもしれません。」

朧「えぇ…。」

犬城「ま、各種ツッコミは感想でお待ちしています!」

朧「あ、じゃあ作品内での私と司令官の関係を教えてほしいな。」

犬城「あー、あれね。えっとですね、朧は初の養子です。つまり娘です。まじな。」

朧「えぇ!?まじ!?」

犬城「はい。名前は『犬走七海』です。初が拾ったのはメビウス小隊に配備されたばかりの頃で、面倒を見れないときには『あの7人』に面倒を見てもらっていました。」

朧「へー。」

犬城「そんな感じです。」

朧「なるほど。ま、これぐらいかな。それじゃ、また次回!さよならー!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

21話時点情報倉庫

犬城「どもども!番外編です!」

山城「これ…投稿する必要ある?次の話の方が読者は嬉しいと思うのだけど。」

犬城「まあ…読まなくても問題はないね。一応ネタとかは仕込んではあるけど。まあ…あれだ。遊戯王5D'sの総集編みたいなもの?」

山城「ああ、ブルーノ初登場の話だったかしら?」

犬城「まあ、そういうこと。ま、適当に読んでおけば良いと思います。それではどぞー。」


 

 

3、2、1、Let's go!(絶望☆)

 

 

 

登場人物

 

犬走山城(犬走初―いぬばしりはつ)

 

階級:大将

 

柱島鎮守府の提督。35歳。

 

父親は死亡、母親は行方不明。

 

ロシアの英雄である。

 

義姉に比叡である高杉由香、妹に犬走柊がいる。また、養子ではあるが娘として朧である犬走七海がいる。また、いとこに野崎維織と川田由良里がいる。

 

前世『日本武尊』の転生した姿であり、もちろん艤装も扱える。山城の艤装の適正もある。

 

柱島所属の航空隊『メビウス小隊』のリーダーでもある。現在のメンバーはメビウス1:犬走山城、メビウス2:千代田、メビウス3:加賀、メビウス4:能代である。

 

深海棲艦化が九割方進行したところで止まったため、実際はほぼ深海棲艦である。識別コードは『航戦水鬼』。

 

最近山城との会話が減って悲しいらしい。

 

好物はカレー。

愛機はF-22、AC-130、A-10。

好きなR戦闘機はR-13AとR-9DP3とR-9/0。

 

…実はバツイチだったりする。

 

 

山城(角田宇莉―かくたうり)

 

柱島所属の艦娘。24歳。

 

柱島の数少ない主力戦艦の一人であり、秘書艦の一人でもある。

 

扶桑曰く、『提督に一番信頼されている艦娘』である。事実、『戦艦・航空戦艦で一番好きな艦』という質問に提督は山城と即答していた。

 

隠していることがたくさんあるとは扶桑の談。

 

好物はさばの味噌煮とカレー。

 

提督と二人でいる時間が減って悲しいらしい。

 

 

千代田(星野千代―ほしのちよ)

 

柱島所属の艦娘。28歳。

 

提督の彼女である。

 

前世『雷御建』であり、現在は改ジェラルド・R・フォード級正規空母の艤装を装備する。

 

ちなみに、最近の本編で提督との絡みがないが、本編外でも無い。さっぱり無い。

 

 

能代(大石三咲―おおいしみさき)

 

階級:中佐

 

柱島所属の艦娘。31歳。

 

戦闘機の操縦技術はかなり高く、空自で初めての女性のアグレッサーとなった。

 

防衛大学校時代に初に一目惚れし、それ以降ずっと初のことを追いかけている。少し前まではストーカー紛いのこともやっていた。最近は少し自重している。

 

炎龍討伐の功績から中佐に昇進した。

 

海軍元帥:大石蔵良の娘である。

 

愛機はF-15C。

好物はカレー。

 

彼女は今日も提督のことを追い続ける。

 

 

比叡(高杉由香―たかすぎゆか)

 

柱島所属の艦娘。また、柱島の数少ない主力戦艦。36歳。

 

もともとは犬走家の拾い子であったが、前世の記憶を取り戻した際に高杉家の養子となった。

 

転生艦であり、前世も今世も比叡である。

 

ガルーダ1:タリズマンと良い関係らしい。

 

好物は大福と焼き鳥。

 

 

青葉(本名はまだ決まってない。いずれ。)

 

柱島所属の艦娘。26歳。

 

提督とは提督がまだメビウス2の時代に知り合い、以降追いかけている。その瞳には好奇心と恋情が秘められている。

 

鎮守府のことを書いた青葉日報を毎日書いて、食堂に貼っている。扶桑曰く、『最近は情報が正しくなってきた』とのこと。

 

転生艦の一人であり、前世では『虎狼型航空戦艦一番艦 虎狼』であった。

 

彼女の情報収集能力はかなりのものであり、どこからともなく情報を仕入れてくる。

 

好物はお好み焼き。

 

 

霞(八幡霧子―やはたきりこ)

 

柱島所属の艦娘。また、駆逐艦筆頭。16歳。

 

10歳のころに両親を深海棲艦に殺され、その後艦娘となった。

 

初のことを父のように慕っている。

 

最高練度に達したことへのお祝いに、ガシャットギアデュアルをもらった。

 

誰かがアホなことをするとどこからともなくスリッパを取りだし、叱ると同時にそれで頭を叩く。とてもいたい。

 

将来警察になるために勉強している。

 

好物はジャガイモのニョッキ。

 

 

加賀(加賀愛―かがあい)

 

柱島所属の艦娘。32歳。

 

元メビウス1であり、現在はメビウス3である。その戦闘能力は単機で十個飛行隊に匹敵するという情報が国連からもたらされている。

 

日本で一人目の空母加賀であり、その空戦技術は恐ろしいものである。

 

彼女の笑顔の写真は裏市場で恐ろしいほどの値段で取引されている。ただしその大体は別の空母加賀であり、加賀愛の笑顔の写真は存在しないとも言われている。

 

仮面ライダーガタックと仮面ライダースナイプに変身する。ガタック変身時は性格が加賀美みたくなるとか。

 

最高練度のお祝いにガシャットギアデュアルβをもらった。

 

好物はスシローの焼きとろサーモン。あれなら五十皿は行けるとか。

愛機はF-22。

 

スツーカを愛する空母である。

 

 

瑞鶴

 

柱島所属の艦娘。20歳。

 

加賀に憧れて艦娘となった。

 

戦闘能力は化け物達(加賀・蒼龍・飛龍)にしっかりと叩き込まれたため、国内でもトップレベルの強さである。

 

噴式機の扱いも、千代田のf-18との一対一の格闘戦ならばほぼ勝利できるほどである。AAM?無理です。

 

提督曰く、『まだ伸びる』そう。おそろしや。

 

他所の瑞鶴は甲板胸とか言われているが、柱島の瑞鶴はそれなりにはある。が、周りがやけにでかいので少し気にしているようである。

 

 

衣笠

 

柱島所属の艦娘。26歳。

 

衣笠のなかでもかなりの歌声と幸運を持っている。

 

提督とは親友である。

 

なにやら提督との間になにかあったようだ。

 

 

那珂

 

柱島所属の艦娘。19歳。

 

昔深海棲艦に撃たれ、深海棲艦一歩手前まで深海棲艦化した。識別コードは『軽巡棲鬼』。

 

初は良い友人である。

 

 

朧(犬走七海―いぬばしりななみ)

 

柱島所属の艦娘。15歳。

 

初の娘。

 

国内で唯一艦娘用の波動砲とR戦闘機を作れる存在。ただし、そのことは秘匿されている。

 

ハイパー波動砲がお気に入りのようだ。

 

最近、小さい生首達を連れているという噂が流れている。

 

 

磯波

 

柱島所属の艦娘。25歳。

 

提督に恋情を抱いている。

 

千代田と同じ方法で旅行に誘おうとしたが、山城によって(本人は無意識だが。)阻止されてしまった。

 

旅行はしっかりと楽しんできた模様。

 

 

赤城

 

柱島所属の艦娘。25歳。

 

どうもネタ要員になりつつある。

 

ボーキを銀蠅しては加賀にボッシュート(海へほんなげる)されている。

 

 

波止場篠和(はとばしのかず)

 

階級:大将

 

佐世保鎮守府の提督。24歳。

 

若くして大将となった。また、宿毛の提督の離反への対応等と同時期に行われたブラ鎮と不正の是正の後に現れた『新貴族』と呼ばれる若い将校たちのリーダー格の存在である。

 

能力は…まあそれなりにはあるようである。

 

航空攻撃のマニュアルを作成して各提督に配布したが、帰ってきたのは文句のみであったとか。

ちなみに初は焼いた。

 

初の35歳で大将は十分おかしいが、こいつの24歳で大将はもっとおかしい。つまり…?

 

 

野崎維織

 

野崎重工業株式会社の社長。42歳。

 

日本の防衛兵器を作っている会社の一つである野崎重工の社長であり、また初のいとこである。

 

迷惑のかけっぷりは原作とそんなに変わらない。

 

 

川田由良里

 

野崎重工の社長秘書。28歳。

 

野崎重工の社長秘書で、ぐうたらな維織を働かせることのできる一人。

 

パワポケ13の麻美ルート…に近いルートを通っている。ちなみに13主は麻美とくっついた。

 

初がロシアでMIAとなったときはさすがのゆらりも錯乱したとか。

 

 

野崎久藤(のざきくどう)

 

野崎維織の専属ボディーガード。

 

察しのいい人はわかっていると思うが9主。また、この小説では9主=レッド説採用です。

 

 

桜井いつき(さくらいいつき)

 

提督研修生。34歳。

 

初の後輩であり、初が目標。あと恋のライバル(一方的ではあるが。)。

 

ちっこくてぴこぴこしている。

 

防衛大学校卒業で、五年前までは特生自衛隊所属だった。

 

 

組織

 

柱島

 

規模は大きくはないが、戦力としては呉と同等の鎮守府。泊地ではなく鎮守府。提督は犬走山城。また、提督の研修に桜井いつきが来ている。

 

基本的には海域の攻略はせず、国内外の問題解決や他鎮の補助、援護及び救助を行う。

 

そこまで大きな島ではないのだが、3000m級の滑走路や空軍基地、各港湾施設に豊富な対空火器、あげくのはてには戦車などもたくさんある。とりあえず大体ある。

 

広場の下にはミサイルサイロがある。初曰くV2(ドイツ産)しかないとのことだが、実際はV2(ベルカ産)もある。

 

試作兵装の試験を行うためのスペースもあり、基本的には立ち入り禁止である。龍田であっても提督の許可が必要。『竜宮城』はこの試験スペースの地下にある。

 

攻撃、防衛どちらにおいてもかなりの実力を誇る。攻撃では弾道ミサイルや爆撃機、所属艦艇による攻撃、防衛では所属している戦闘機隊による迎撃や短SAMや高射砲などの対空攻撃、また対潜哨戒機や各護衛艦による迎撃など。

 

以下、所属戦力

 

艦娘海軍

 

提督:犬走山城大将

 

艦娘

170名(内主力艦66、準主力艦42、練成中62)

 

(秘匿艦:

・伊601『富嶽』

・伊501『水神』

・伊502『快竜』

・伊503『爽海』

・伊701『乙姫』

・伊702『浦島』

・伊703『竜宮』

・特殊潜『鳴門』

・伊900型9隻

・伊1000型16隻

・特呂号潜30隻

・伊3001『亀天』

・伊10001『須佐之男』

・装甲空母『建御雷』

・戦艦『日本武尊』及び潜水戦艦『新日本武尊』

・戦艦『天照』

・航空戦艦『虎狼』

・航空戦艦『海狼』

・軽空母『尊氏』計72隻)

 

海軍

 

所属艦艇

・やたがらす級木造戦艦『おうすのみこと』

・改ジェラルド・R・フォード級正規空母『ちよだ』

・改ズムウォルト級駆逐艦八隻

・つねがみ型輸送艦二番艦『つるが』

・ひるが型補給艦四番艦『いっぺき』

・その他タグボートなど多数

 

柱島空軍基地

 

基地司令官:犬走山城大将

 

所属部隊

・メビウス隊四名(初、千代田、加賀、能代)

・ガルム隊三名(サイファー、ピクシー、PJ)

・ラーズグリーズ隊(ブレイズ、エッジ、チョッパー、アーチャー、ソーズマン)

・ガルーダ隊二名(タリズマン、シャムロック)

・ウォーウルフ隊四名(ビショップ、ガッツ、他二名)

・ウィザード隊八名(ジョシュア他七名)

・ソーサラー隊八名(アンソニー他七名)

・ちよだ艦載機隊五十六名

・ゴルト(現在任務中)八名

・イービス隊(Su-57の部隊)二名

・サヴァー隊(Tu-142MZの部隊)25名

・空中管制機サンフラワー

・迎撃機 マジック

 

所属機

・F-15C×4(ガルム1、ガルム2、能代、初)

・F-15E×2(ガルーダ1、ガルーダ2)

・F-15S/MTD×8(ソーサラー隊)

・F-14×6(ラーズグリーズ隊、初)

・F-16C×2(ガルム3、初)

・F-16XL×4(ウィザード隊)

・F-18C×16(ウィザード隊、ソーサラー隊)

・F-18F×33(ちよだ艦載機隊、千代田、初)

・F-22×6(ウォーウルフ隊、初、加賀)

・YF-23×4(ウィザード隊)

・F-35A×1(初)

・F-35C×25(ちよだ艦載機隊)

・X-02×1(初)

・ADF-01×2(ブレイズ)

・ADFX-02×1(ガルム2)

・CFA-44×2(初)

・fenrir×2(初)

・E-767×1(サンフラワー)

・改E-767『光龍』×1(マジック)

・A-10×10(初、ガルーダ、ウォーウルフ)

・AC-130×2(初)

・B-1B×2(初)

・B-2×1(初)

・Tu-160×1(初)

・Su-33×3(初)

・Su-47×9(ゴルト隊、初)

・Su-57×5(イービス隊、初)

・MIG-1.44×1(初)

・Tu-142MZ×5(サヴァー隊)

・Ju-87D-4×2(初)

・Ju-87D-5×1(初)

・Ju-87G-2×2(初)

・シーホーク×3(初)

 

所属戦車

 

・一○式戦車×5

・一三式自走砲×1

・一五式対空戦車×10

・M1A5×5

・ゲパルト×6

・パーンツィリ-S1×3

・T-90×50

・T-14×50

・ジープ×5

・ハイエース×1

・自走マトリョーシカ×200

 

 

各種説明

 

・改ズムウォルト級駆逐艦

ズムウォルト級駆逐艦の初期案の通りのすごい駆逐艦。アスロックも、艦隊防空もあるんだよ。

 

・改ジェラルド・R・フォード級正規空母

事実上のジェラルド・R・フォード。

 

・つねがみ型輸送艦

おおすみ型輸送艦の後継艦。同型艦は7隻存在。

艦型はひゅうが型と似ているが、少し胴が太い。

基準排水量は14550t、満載時は20050t。

全通甲板であるためヘリコプターの運用も可能である。

戦闘員450名、民間人1500名、戦車は最大25両収容できる。

また、自衛用の武装としてVLSセル8セルとCIWS4基を装備している。

七番艦『いとしま』は艦娘母艦に建造後改装されており、内部に艦娘ドックや工厰機能、そして指令艦としての機能を備えている。

 

・ひるが型補給艦

ましゅう型補給艦の後継艦。同型艦は4隻存在。

ましゅう型をさらに大型化した艦であり、補給機能に関しては搭載量以外に変化は特に無い。搭載量はかなり増えている。

入院設備は強化されており、床数は増えて65床となっている。区分は重傷者用の第一病室が12床、軽症者用の第二病室が44床、女性用または隔離室となる第三病室が9床となっている。

基準排水量は16000t、満載時は29650t。

自衛用の武装としてVLSセル8セルとCIWS8基を装備している。

 

・Ju-87

名前や形はWW2時のスツーカだが、エース仕様(=エースコンバット方式)である。なので高度5000mの水平飛行で2000km/h出たりする。爆弾もたっぷり積めるし、G-2も37mmをガトリングの如く撃ちまくれる。ああ、おそろしい。

 

・改E-767『光龍』

E-767の上部に高性能対空レーダーと高精度迎撃レーザーを装備した弾道ミサイル迎撃機。

自衛用火器に30mmレールガンを装備している。

 

・自走マトリョーシカ

ロシア陸軍と柱島の秘密兵器。

その性能は全て秘匿されている。

一説には周辺の物質を強制的に核融合反応を起こさせ、回りのものを消滅させる兵器だという。

柱島に送られたものは初専用の倉庫に厳重に保管されている。

 

・竜宮城

転生者達が集う施設。柱島の試験スペースの地下に存在する。

潜水艦ドックを持ち、紺碧、旭日艦隊の拠点にもなっている。

さらに、転生者の記憶を取り戻す装置もあるようだ。

…あるのだろうか?




犬城「お疲れさまでした!」

山城「いや…うん、なによこれ。」

犬城「ころころと設定が増えました。あと山城に名前がついた。」

山城「そんなことはどうでも良いのよ。なによこの戦力は!」

犬城「まじめに書き出したらこうなりました。はい。」

山城「えぇ…。」

犬城「ま、そういうことです。それではまた本編でお会いしましょう。さよならー。」

山城「え、マトリョーシカには触れないの?あ、ちょ、フェードアウトしないで…」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

本編
はじまりはじまり/第1話


犬走山城「どうも、筆者の犬走山城です。この作品は艦隊これくしょんの二次創作です。文才はナッシングなので生暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。では、どうぞ!」


20XX年。世界中の海は、ハワイを中心として発生した深海棲艦によって制圧され、人類は制海権を失った。

 

各国は沿岸部を占領され、内陸部へ撤退、又は他国へ脱出し、亡命政府を作り、国の名だけを残していた。(但しアメリカは除く。あいつらはおかしい。)

 

そんな中日本はというと、ゴジラが来なくなったことをいいことに各地に陸自の駐屯地を増やしゴジラがどこに来てもすぐに大規模の部隊を展開できるようにしたり、海自の港を各地に置いたり、レーダーを増やしたり、メカゴジラをガルーダとともに完全に修理したり、MOGERAをロマンの元量産したりしたあげく、なんか空から降ってきたマグロ食ってるようなやつを吹き飛ばしたり、銀座に開いたゲートから出てきた異世界人を難なく撃退したあげく異世界とのんびりと外交をしていたりと結構自由に過ごしていた。

 

が、やはり海洋国家故、深海棲艦の脅威にはさらされた。だが、日本ではほぼ日常茶飯事の襲撃。メーサーやメカゴジラ、MOGERAそして各地の自衛隊やスーパーX3を動員し迎撃を行った。通常兵器は効果のなかったものの、対G兵器は過剰と言えるほどの効果を発揮したため、陸地や人的な被害はほぼなく、領海までは守ることに成功した。しかし、シーレーンの封鎖は深刻な問題となり、空路による輸送が確立するまでは各地で物資不足が進んだ。

 

深海棲艦の登場から2年。日本、アメリカ、そしてアメリカにて亡命政府を構えていたイギリス、ドイツ、イタリアに、第二次世界大戦時の軍用艦の『記憶』を持つ者が出現した。深海棲艦への対抗策を喉から手が出るほど欲していた各国は、迷わずに『Fleet girls』を実戦へと投入した。しかし日本では、元々対抗策はあり、またその扱いや環境、法整備、『艦娘』を指揮する『提督』の育成、そして艦娘についての研究やその武装の更なる改良の余地の模索などで実戦への投入は遅れ、投入を開始したのは各国から遅れた二年後であった。

 

最初の鎮守府となったのは横須賀。ここには防衛大学校きっての天才が提督として着任した。ここには『初期艦』と呼ばれる五人も着任し、艦娘としての仕事を横須賀鎮守府提督とともに作り上げていった。

 

横須賀鎮守府での一年の試験運用の結果、艦娘の兵装の開発に必要な『工廠』、艦娘の装備の修理に特化した施設『入渠ドック』、艦娘の現地への移動に使う輸送艦及び高練度の部隊の空挺による高速展開に用いる輸送機などが必要と言うこと、また艦娘の疲労抜きや休息のために、ある程度の休暇や娯楽施設が必要なことがわかった。

 

その情報を元に各地にあった海自の港を利用して、海自から独立した艦娘部隊を指揮する『大本営』は鎮守府を作成し、艦娘部隊を各地に正式配備していった。

 

初期の頃には多少国民から反対はあったものの、それも物資の不足がひどくなるにつれて収まっていった。なお自衛隊は、ゴジラへの対応でかなり手一杯なのに、更に変なのの処理まではやってられないから代わってくれるのはうれしい、と初期から賛成していた。当時の防衛大臣が艦娘の電を見て一目惚れしたからだ、という噂はいまだにまことしやかにささやかれてはいるが。

 

そんなこんなで深海棲艦の襲撃から六年目。山口県に属する柱島に、新しい泊地を作った。それが柱島泊地である。

 

そこに、私、犬走山城は提督として着任した。

 

その頃各鎮守府では北方への迎撃作戦『礼号作戦』が行われており、そんな中での着任はかなり大変であった。

 

そんな中で着任し一年半。戦力も充実し、毎日をのんびりと過ごしている。

 

そんな日々を、色々と紹介しようと思う。

 

…台本形式で。

 

 

~戦力~

 

山城「提督、暇です。」

 

犬城「いや、そう言われても困るよ。もうすぐ大規模作戦なんだから我慢してくれ。」

 

山城「大規模作戦にしては育成が適当すぎませんか?うちでまともに戦力になる駆逐艦が少なすぎます。」

 

犬城「うーん、確かに駆逐艦は少ないねぇ。戦力に数えれそうなのは9隻しかいないね。」

 

山城「輸送作戦と札が来たらもう駄目ですよ。」

 

犬城「んー、でも、駆逐っ子育てる気が起きないんだよねぇ。」

 

山城「大潮ちゃんのときみたいに3-2-1ブートキャンプでいいじゃないですか。」

 

犬城「あれ結構ボーキ食うのよ。鉄しかないうちの鎮守府だときついんよ。」

 

山城「でも駆逐不足は問題です。」

 

犬城「なんだよねぇ。というか、そういうことを言い出したら足りないものだらけだしね。重巡は摩耶と衣笠だよりだし、低速戦艦は長門しか動けないんだよねぇ。」

 

山城「なら育てればいいじゃないですか。」

 

犬城「うちの低速戦艦役は山城と日向が担ってるからねぇ。」

 

山城「大和型いるのに。」

 

犬城「航宙戦艦になったら…。」

 

山城「ないですね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

山城「でも空母は充分育ってますね。大鷹はまあ仕方ないとして、少し練度が劣るのはアクィラと葛城ですか。あと…」

 

犬城「赤城だな。空母唯一の40レベル代。」

 

山城「赤城さんって一人目の戦艦の長門さんと同期でしょう?なんでここまで練度が低いのですか?」

 

赤城「そうですよ提督!なぜこの一航戦、赤城を使ってくださらないのですか!」モグモグ

 

犬城「一つ目、出撃すると三分の二は大破して帰ってくるから。二つ目、当たり前のように銀蠅してるから。OK?」

 

赤城「いいえ、納得できません!私が出れば加賀さん並の戦果だって!」

 

犬城「却下。大人しく寝てろ。」

 

赤城「そんなぁぁぁ!」

 

バタン

 

犬城「…平和だな。」

 

山城「そうですか。」

 

 

~主砲~

 

大和「あの、質問なんですけど!」

 

長門「んー?なんだー?」

 

大和「主砲って、どれが一番いいんでしょうか。」

 

伊勢「そりゃあ貴女の46cm三連装砲でしょ?」

 

日向「いや、そうだろうか。」

 

伊勢「え、どういうことよ日向。」

 

日向「確かに46cm砲は火力においては最高の火力だろう。確かに『強い』。だが、弾丸の互換性等を考えると、正直現地では砲を統一してくれたほうが楽だ。わざわざ二種類の大きさの弾丸をもってくなんざ無駄だからな。そうなると、35.6cm砲が『良い』のではないだろうか。」

 

武蔵「ふむ。確かに当時ならそうかもしれんが、今の我々は艦娘だから、別に弾薬の規格なぞないぞ?全員同じだからな。」

 

日向「む、そういえばそうだったな。やはり当時のことを元に考えてしまうな。直さなければ。」

 

長門「しかし、そうなると最高火力の46cm砲でいいんじゃないか?」

 

扶桑「いいえ、違いますよ。」

 

長門「どう言うことだ?」

 

扶桑「確かに当時の我々の中では46cm砲が実戦に出た中ではおそらく一番でしょう。しかし、今の時代には更にでかい砲があるんです。」

 

武蔵「な、我々大和型よりもか!?」

 

扶桑「はい。『日本武尊』という戦艦です。初期及び第一次、第二次改装の時点では51cm三連装砲を積んでいました。初期と第二次改装後は二基、第一次改装後は三基も。」

 

大和「す、すごいですね。どれ程の大きさなのでしょうか。」

 

扶桑「それが大きさは初期の時点では大和さんより一回り小さいんです。」

 

大和「え?」

 

扶桑「ただ、なぜか第一次改装後は40mほど艦が伸びているんですよね。よくわかりません。なにせ秘匿艦でしたから。」

 

長門「そういえばその艦はいまどこに?」

 

扶桑「わかりません。公式では既に戦没しているはずなのですが、海自でも深海棲艦との戦いのときに目撃情報が相次いで出ていたりしています。」

 

長門「そうなのか。だが、その日本武尊の艤装があれば戦局も少しは良くなるかもな!」

 

大和「そうなんですかー。なら、私は提督に51cm三連装砲を積んでもらえるように話してみます!」

 

犬城「んー?呼んだか?」

 

大和「あ!提督!私の艤装の砲、話し合って決まりました!」

 

犬城「ん?あああれか。何になったんだ?」

 

大和「51cm三連装砲三基で!」

 

犬城「却下。そんな一品物の砲なんかうちにはありません。」

 

大和「えー。」

 

犬城「えー、じゃない。火力がほしいなら46cm三連装砲で我慢してくれ。」

 

大和「ぶー。はーい。」

 

 

犬城「51cm三連装砲か。日本武尊の艤装、どこ行ったんだろうなぁ。」

 

 

 

~カラオケ大会~

 

ナッカチャーン

キーヅーイテルワーアナターガーワータシーヲーハートノシセンデーミテールーコートニー

 

犬城「どうしてこうなった。」

 

山城「いつの間にかすごい大規模になってますね。海自の方もいますねこれ。呉から来られてましたものねぇ…。」

 

衣笠「え、なにこれ。なにこれ!」

 

犬城「カラオケ大会、らしい。完全に那珂のライブになってるが。」

 

加賀「…ふむ。彼女しか歌っていないカラオケ大会というのは気に入りませんね。ちょっと次に入れてきます。」

 

犬城「お、おう。」

 

ビスマルク「なによこれ…。」

 

犬城「大規模なカラオケです。」

 

ビスマルク「えぇ…?」

 

衣笠「んー、よし!次に入れてくる!」

 

犬城「…。」

 

山城「提督、歌いたいんですね?」

 

犬城「歌いたいけど…、ここまで人がいるとなぁ。俺みたいな下手な人間には厳しいです。」

 

デデン!

 

犬城「お、加賀さん始まったな。さすがだな。」

 

山城「…、勝手に入れてやろうかしら。」

 

青葉「ていとくぅー。がっさ知りませんかぁー?」

 

犬城「…おまえはなんでもう酔ってるんだ?」

 

青葉「びぃるが、美味しかったんですぅ。」

 

犬城「…そか。」

 

山城「あ、加賀さん終わりましたね。」

 

青葉「ていとくでもいいですぅ。いっしょにのみましょー?」

 

犬城「ほら、探してた衣笠が歌ってるぞ。」

 

青葉「…へ?」

 

キラッ☆

 

犬城「…上手いな。」

 

山城「そうね。加賀さん以上かしら。」

 

青葉「が、がっさってこんなに歌が上手かったのですか!?あとでインタビューしなければ!」

 

犬城「…すげえな。」

 

ビスマルク「…。」

 

犬城「ん?ビスマルクどした?」

 

ビスマルク「ちょっといってくるわ。」

 

犬城「お、おう。いってら。」

 

衣笠『みんな、ありがとー!衣笠で、星間飛行でした!じゃ、次の人に…』

 

ビスマルク『ちょっと待ったぁ!まだ舞台を降りるには早いわ、ガッサ!二人で歌うわよ!』

 

衣笠『え、ちょ、ビスマルク!?』

 

ビスマルク『衣笠とビスマルクで、ライオン、私たちの歌を聞けぇ!』

 

~♪

 

ワーワー

 

犬城「おお、あのコンビすげぇな。まるでランカとシェリルだ。」

 

山城「ほら提督、私たちも行きますよ。」

 

犬城「へ?何処に?」

 

山城「そりゃ、舞台にですよ。ほらほら!」

 

犬城「え、ちょい、まって、まってぇぇぇ!」

ズルズル

 

青葉「一人取り残されてしまいましたぁ。こうなりゃ一人で飲みますかねぇ。」

 

ウワァァァ!イイゾー!

 

衣笠『つ、疲れたわ。』

 

ビスマルク『お疲れさま!という訳で、衣笠とビスマルクでライオンでした!では、次の方、どうぞ!』

 

山城『どもどもー!柱島秘書官No.2の山城です!』

 

犬城『提督の山城ですー!』

 

『『二人会わせて山城です!』』

ケッキョクヤマシロジャネーカ!アッハッハ

 

山城『では早速歌わせてもらいます!W山城で、革命デュアリズム!レッツゴー!』

 

デンセツノアサニ

チカアタコトバ

ワカチアウコエニ

キセキヲテラセ

カクメイヲレッツシャウト!

カクメイヲレッツシャウト!

 

青葉「…結構提督と山城さんも上手いなぁ。今度特集でも組んでみますかね。」

 

この後海自の方々と一緒にJAMプロを歌い続けたそうな。

 

 

~ゴジラ~

 

霞「そういえば、よく海自の人がゴジラゴジラ言ってるけど、ゴジラってなんなの?」

 

犬城「んー、ゴジラはなぁ。ま、一言で言えば怪獣だ。最強クラスのな。」

 

霞「ふーん。強いの?」

 

犬城「ああ。正直日本中の自衛隊が集まっても勝てん。」

 

霞「…へ?深海棲艦を簡単に潰すあの自衛隊が!?」

 

犬城「ああ。そもそも、自衛隊が深海棲艦に対して使っている兵器は元々そのゴジラへの対抗兵器、対G兵器というものだからな。」

 

霞「それどんな化け物なのよ…。」

 

犬城「怪獣だ。一応、今までも迎撃はできているが、いつなにが起こるかわからないからな。最近は自衛隊イコール対G部隊みたいな扱いだからな。彼らも大変だよ。」

 

霞「私たちで何かできないかしら。」

 

犬城「んー、無理だな。艦娘の兵器じゃゴジラにゃ効かないし、チョロチョロされても自衛隊の邪魔だからな。あっても民間人の避難誘導程度だろうな。」

 

霞「自衛隊って、すごかったのね…。」

 

犬城「日本もおかしいがなぁ。」

 

霞「まあ、ねぇ。」

 

オチはない。




山城「なぜか後書きを任された山城よ。いくつか補足を。」

山城「まず、犬城は男よ。そこんところはわかっておいて。」

山城「そして、この世界では艦娘は複数人存在するわ。例えば横鎮の吹雪、呉鎮の吹雪みたいな感じで。ゲームでの複数隻所持については、艤装が複数個あるということになってるわ。ソフトは同じだけどハードが違う、といったところかしら。」

山城「練度は、本人の技量と、艤装との適合率を表した数字よ。これが高いと、反応が良くなったり恐ろしい速度での移動なんかもできるわ。」

山城「入渠は、お風呂よ。」

山城「ま、今回はこのくらいかしらね。ではまた次回ー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

犬城「どうも、筆者兼提督の犬走山城です!」

祥鳳「ケッコン艦なのに未だに出番のない祥鳳です。」

犬城「さて第2話ですが…!」

祥鳳「その前に。なんと、投稿初めて1日ちょいでUAが200を越えました!しかもお気に入りも一人してくださいました!」

犬城「なんというか、すごいですね。もうひとつの投稿作は初日はUA15だけだったのに…。」

祥鳳「それだけ『艦これ』が多くの人に愛されているってことですね!艦娘として嬉しいです。」

犬城「ま、他の方の作品に比べればまだまだ上手くない作品ですが、読んでくださると嬉しいです!」

祥鳳「それでは前置きはこの程度に。第2話、どうぞ!」


~鉄~

 

山城「大変です提督、鋼材倉庫が完全に満杯です!」

 

犬城「はあ!?あそこには大和を500隻も作れる量の鋼材が入りきるようにできてるんだぞ!?んなばかな!」

 

山城「その大和を500隻も作れる量が貯まってしまったんですよ!どうするんですか!?」

 

犬城「…んー、とりあえず遠征計画を考え直そう。第二艦隊は引き続きバケツとボーキを集めさせる。第三、第四艦隊は東京へ行くのを一旦止めさせて、第四艦隊は編成を変更、水上機母艦を二隻いれて水上機の前線輸送へ行かせよう。第三艦隊は帰ってきしだい南西への鼠輸送へ切り替える。」

 

山城「了解。通達しておきます。」

 

犬城「…しっかし、まさか鋼材が満杯とはねぇ。」

 

山城「燃料弾薬は最大備蓄のの5分の1、ボーキは10分の1しかありませんけどね。これ大規模作戦きついんじゃ?」

 

犬城「ま、そのときはそのときよ!今作戦では雲龍が着任してくれるといいな!」

 

山城「いつまでも601空を零戦に乗っけておくのは勿体無いですものね。」

 

犬城「だな!」

 

 

 

~古参その1~

 

山城「そういえば、家の古参ってどんな人たちでしたっけ?」

 

犬城「んー?古参?それは初期メンバーか?それとも各艦種の一人目のことか?」

 

山城「初期メンバーですね。」

 

犬城「んー、初期はなぁ…。」

 

山城「?なにかあるんですか?」

 

犬城「異動したやつらがいるんだが、その資料がないんだ。」

 

山城「え?」

 

犬城「春の大規模作戦の時の空襲で鎮守府ごと燃えた。」

 

山城「あー、あのときのですか。大体の施設が吹き飛びましたものね。」

 

犬城「ああ。だから今となってはわからん。ただ、当時の主力級は全員残っているぞ。」

 

山城「じゃあ、今残っている人の中の古参メンバーは誰なんですか?」

 

犬城「んーと、初期艦から順に、『吹雪』『時雨』『神通』『龍田』『鳥海』『千代田』『祥鳳』『千歳』『木曾』『隼鷹』だな。」

 

山城「へー。意外な人もいますね。」

 

犬城「へ?そうか?」

 

山城「ええ。だって、龍田さんとかいつも提督に絡みながらお酒を呑んでるだけじゃないですか。」

 

犬城「ちゃんと仕事してるが?」

 

山城「え?いつもお酒呑んでるだけじゃないんですか?」

 

龍田「あらー?ちょっとそれはひどいんじゃないかしらー?」

 

山城「へっ!?龍田さん!?い、いつの間に!」

 

龍田「うふふ、ずっと。」

 

犬城「どこのストーカーだ。というかホントにいつでも近くにいるからこえぇんだよ龍田よう。ま、龍田は前線や遠征には出ないが、その代わりに新兵装や試作兵装のテストをしてもらってるんだ。」

 

山城「へー。…あれ?でも軽巡だと装備に限界があるのでは?大口径砲とか。」

 

犬城「ああ、普通の龍田はそうなんだが、家の龍田はすべての兵装を装備できるんだわ。」

 

山城「え、それ最強じゃないですか。」

 

犬城「その代わりに燃費が悪いのと、攻撃に弱いんだわ。うん。」

 

山城「弱い?どのぐらいですか?」

 

龍田「んー、7.7mm機銃で大破するぐらいかしら。」

 

山城「よわっ!?」

 

犬城「ま、その代わり航空機だろうと陸爆だろうと超兵器だろうと扱えるから、大抵は後方支援だな。基地航空隊の管理運営も龍田の仕事だ。」

 

山城「ああ、だから大規模作戦の間は酒を飲みに来なかったのですね。」

 

龍田「そーいうことー。」

 

山城「…ちょっとまってください。さりげなく流れてますけどなんでそんな特殊な能力を持ってるんですか?」

 

犬城「んー、ま、俗にいうイレギュラーだな。大体艦娘八千人に一人位だそうだ。」

 

山城「みんなこんな感じなんですか?」

 

龍田「違うわよー?大体は他の子に比べて劣っていることが多いわ。ただ、その分変なところで優秀だったりもするわ。」

 

山城「変なところ?」

 

龍田「そうねぇ。とあるところの吹雪は、運動能力が他の子に比べて数段劣っていたわ。ただ、指揮能力や勘がすごかったから、とても活躍したそうよ。」

 

山城「へぇ。」

 

龍田「他には、運が低い代わりに回避がすごくうまい雪風ちゃんとかもいたみたいね。探せば結構いるわよ。」

 

山城「へー。」

 

犬城「あ、そうそう。二式水戦をやっと配備出来たから、試験おねがい。」

 

龍田「わかったわー。じゃねー。」

 

 

~古参その2!~

 

山城「そういえば、この前の古参メンバーの話でいた意外な人のことを聞きたいんですけど。」

 

犬城「んー?誰のことだ?」

 

山城「鳥海さんです。」

 

犬城「んー?そうか?」

 

山城「ええ。だって鳥海さん、少し前までもう関取かって位コロコロしてたじゃないですか!」

 

犬城「あー、まあ昔はなぁ。『重巡?軽巡?そんなのより戦艦だろ!』って時だったからなぁ。最近も、対空の摩耶と衣笠が中心だったしなぁ。」

 

山城「それが古参なんですか…。」

 

犬城「…ちなみに、あのコロコロから頑張って痩せたら、バストが5ほど増えたそうだ。」

 

山城「太りたくはないです。」

 

犬城「そか。」

 

 

鳥海「へぷちっ!…誰でしょう、私の噂をしているのは…。」

 

 

 

~空母ごとの役割~

 

蒼龍「加賀さーん、私のとこの烈風隊の相手をお願いできますかー?」

 

加賀「ええ、いいわよ。」

 

 

葛城「…あの、瑞鶴先輩。」

 

瑞鶴「んー?なーにー?」

 

葛城「なんでみんな、対戦闘機戦演習は加賀さんに、対爆撃機戦演習は蒼龍さんに、対攻撃機戦演習は飛龍さんに頼むんですか?他にも空母は居るのに。」

 

瑞鶴「 それはね、三人とも正規空母だから搭載機数が多いでしょ?」

 

葛城「それはわかります。でも、それなら瑞鶴先輩や翔鶴さん、それに赤城さんでも良いじゃないですか。」

 

瑞鶴「そういえばそうね。慣わしみたいなものだったから私は特に疑問に思っていなかったわ。」

 

葛城「うーん、なんででしょうか。」

 

瑞鶴「なんでかしらねぇ。」

 

翔鶴「あら、瑞鶴に葛城ちゃん、おはよう。二人とも何をうんうん唸っているの?」

 

瑞鶴「あ、翔鶴ねぇ!おはよ!」

 

葛城「おはようございます!」

 

瑞鶴「えっと、なんで対航空機の演習を加賀さんや蒼龍さん、それと飛龍さんに頼むのかなって。」

 

翔鶴「ああ、それはね瑞鶴。三人がそのエキスパートだからよ。」

 

葛城「エキスパート?」

 

翔鶴「ええ。加賀さんは戦闘機での空中戦が、蒼龍さんは爆撃機での対艦と対地の急降下爆撃が、飛龍さんは攻撃機での対艦雷撃や対地攻撃、水平爆撃が上手なの。」

 

葛城「んー、でも、翔鶴さんだって雷撃は上手いじゃないですか。」

 

翔鶴「ありがとう、葛城ちゃん。でもね、あの三人はただ上手いだけじゃないの。」

 

葛城「どういうことですか?」

 

翔鶴「あの三人はね、演習相手の練度に合わせて強さを変えてくれるのよ。」

 

葛城「え、どの程度にですか?」

 

翔鶴「例えば加賀さんならキルレシオが必ず最初に決まった値になるそうだし、蒼龍さんと飛龍さんは命中率を5%単位で変えられるそうよ。」

 

瑞鶴「え、でも実戦だと結構はずしてない?」

 

翔鶴「加賀さん曰く、『万全の状態で挑める演習と、なにが起こるかもわからない実戦とは全く違うから。』だそうよ。」

 

瑞鶴「なによその言い訳。なら加賀さんは演習ならキルレシオ500対0とかできるのかしら。」

 

翔鶴「残念だけど瑞鶴。それなら昔やったわ。」

 

瑞鶴「…へ?」

 

翔鶴「二人が着任する前にあった、春の大規模作戦。その作戦の前に、空母の練度上げのために、提督が『大規模空中戦演習』を行ったの。この演習では、空母は祥鳳さん以外が艦戦を目一杯に積んで、その子達を使ってバトルロイヤル形式で空中戦をして、最終的に生き残った機体の母艦は優勝、というルールだったわ。」

 

葛城「なんで祥鳳さんは出なかったんですか?」

 

翔鶴「当時、秘書艦を代われる人が居なかったのよ。」

 

葛城「え、山城さんは?」

 

翔鶴「あの頃は不幸に見舞われ過ぎたせいで引きこもってたわ。」

 

瑞鶴「なにそれ!詳しく聞きたいかも!」

 

翔鶴「やめてあげてちょうだい。この話は山城さんの心の傷が開くから。」

 

瑞鶴「ちぇ。あ、その演習はどうなったの?」

 

翔鶴「そのころから加賀さんは空中戦が強かったから、みなまずは加賀さんの機体を落とそうとしたの。勿論私もそうしたわ。だけど、加賀さんの子達はそれらをことごとく撃ち落として、なんと最終的にキルレシオ653対0という恐ろしい結果を残して、優勝したの。」

 

葛城「へー!すごいですね!」

 

瑞鶴「でもいまは私達もいるし!きっと加賀さんだって倒せるはずよ!」

 

加賀「あら、そう。でも、そういうことを言うのは貴女自身の強さを引き出せるようになってからにしなさい。貴女はその三つ全ての才能も延び白もそして貴女だけの強さもあるのだから。」

 

瑞鶴「…へ、あ、はい!」

 

葛城「やりましたね瑞鶴先輩!加賀さんに認めてもらえましたよ!」

 

瑞鶴「う、うん。えへへ。」

 

加賀「ま、大規模作戦の前ですから提督に提案すれば『第二回大規模空中戦演習』もあり得るかもしれないですね。提案しましょうか?」

 

蒼龍「あ、なら大規模急降下爆撃演習もやりたい!」

 

加賀「それは貴女が命中率100%を出して終わりでしょうに。」

 

蒼龍「いやいや。外すかもしれないじゃん?」

 

瑞鶴「あ、加賀さん!空中戦演習お願いします!」

 

加賀「ええ、いいわよ。全力で来なさい。」

 

瑞鶴「はい!」

 

 

 

蒼龍「でもさ、今大規模空中戦演習をしてもどうせ加賀さんがキルレシオ1025対0とか叩き出すでしょ。」

 

翔鶴「いや、今なら祥鳳さんが出れますから1073対1くらいは…。」

 

蒼龍「その時点で意味無いじゃん。」

 

葛城「逆にその状況で1とれる祥鳳さんって何者なんですか!?」

 

蒼龍「私と加賀さんと飛龍の強みの八割をそれぞれ持った猛者だね。特に艦爆の扱いは私に迫るものがあるね。あれは怖い。」

 

葛城「こわっ!」




犬城「はい、というわけで第2話でした。どうでしたでしょうか…?」

祥鳳「正直なところ前回ほど面白いネタができなかった気がしますね。」

犬城「あと鳥海が好きな提督さん、すいません。」

祥鳳「あやまるのなら最初からやらないでください。」

犬城「他の人の鎮守府ですから皆様の元にいる艦娘とは別の子です…。」

祥鳳「はぁ…。というかなんですかこの、私の過大評価は?」

犬城「いやまあ祥鳳さんの逸話から尾ひれがついた結果とでも。そのうち本編で出します。」

祥鳳「そうですか。そういえば、本編では架空兵器とかは出すんですか?あと戦闘シーンとか。」

犬城「架空兵器は、対G兵器の時点で遅いです。もう各駐屯地にMOGERAが一機は居ます。架空の艤装や艦娘兵装は、出すつもりです。というか旭日の艦隊の日本武尊の艤装が有ることを私が1話で明言していますね。戦闘シーンはないです。正直書ける気がしません。」

祥鳳「そうですか。ま、のんびりと続けていきましょう。では、また次回!」

犬城「さいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

犬城「どもども、筆者兼提督の犬走山城です。」

祥鳳「祥鳳です。という訳で第3話です。」

犬城「今のうちに。えー、この話の中の私と、リアルの私は、全く関係はありません。」

祥鳳「あたりまえでしょうに。」

犬城「ま、いちおうね。では第3話どぞ!」


 

~駆逐~

 

朝潮「提督、これは…戦車ですか?」

 

犬城「ああ。旧西ドイツのカノーネンヤークトパンツァー4-5だ。駆逐戦車だな。」

 

朝潮「これも駆逐なんですね。どんな活躍をしたんですか?」

 

犬城「んー、冷戦期の西ドイツの防衛を担ったな。といっても、戦闘はなかったとは思うが。」

 

朝潮「というかなんでこんなものを?」

 

犬城「知り合いのドイツの人がくれたのよ。何かに役立つかもしれないって。」

 

朝潮「…どうするですか?これ。」

 

犬城「…砲を外してヤグアル1にでも改造しようか。正直なところ、戦車は間に合ってる。…ランドモゲラーで。」

 

朝潮「でも、普通の戦車もいていいんじゃないでしょうか?」

 

犬城「ここに攻めてくるのは深海棲艦だからねぇ。こいつの砲じゃ効かんのよ。」

 

龍田「あらあらぁ。いい戦車じゃない。どうしたのこれ?」

 

犬城「ドイツからやってきた。ヤグアル1にでもしようと。」

 

龍田「あら。だったら技研に送ってあげれば?艦娘の揚陸兵器の強化に戦車が欲しいって言ってたから。」

 

犬城「上陸戦に駆逐戦車とか要らんだろ…。ま、送ってやるかな。」

 

龍田「じゃあ、代わりにA-10もらっておいてー?あれ一回乗ってみたいのよー。」

 

犬城「…今度乗っけてやる。」

 

龍田「やったー♪」

 

朝潮「…あれ?もらうんじゃないんでしょうか。」

 

 

 

~試作兵装そのいち~

 

明石「提督ー、また工廠になんか変なのが届きましたよー?」

 

犬城「んー?わかった、すぐいく。」

 

山城「なんですか変なのって。」

 

犬城「また技研だろ。」

 

山城「技研?」

 

犬城「ありゃ、知らんのか?」

 

山城「ええ。」

 

犬城「ま、移動しながら説明する。行くぞ。」

 

山城「はい。」

 

 

山城「で、技研って?」

 

犬城「技研は、『新技術研究開発部門』の略で、艦娘の兵装や対G兵器の開発を担っていて、日本の国防の要でもあるな。」

 

山城「へー。」

 

犬城「艦娘兵装はそこの艦娘部門が作っているんだ。んで、今回うちにテストをしてもらいに来たってことだろうな。」

 

山城「あれ?でもなんでこんな末端にそんな大事なことを?」

 

犬城「龍田がいるからな。あいつならほぼ全ての装備の試験ができる。」

 

山城「なるほど。」

 

犬城「お、ついたついた。んで…これか。」

 

山城「これは…砲弾ですね。それも35.6cm砲の。」

 

犬城「んー、そうなると、あれかな?」

 

龍田「多分その予想はあってるわー。」

 

犬城「やっぱり、『新三八弾』か。」

 

龍田「ええ。といっても、まだ試作の試作だから実戦配備はまだまだ先よ。」

 

山城「しんさんぱちだん?なんですかそれは。」

 

比叡「今新三八弾って言いましたか!?」

 

山城「え、ええ。どうしたのよ比叡。」

 

比叡「うっわー!懐かしい!昔は高杉長官と一緒にこれで敵を叩き落としたものです!」

 

山城「…へ?そんな兵器知らないわよ?どういうことよ提督。」

 

犬城「あー、比叡も、例のイレギュラーなんだ。それも特殊な。」

 

山城「…またですか。」

 

比叡「あー、記憶の話ですね?私は、どうもこの世界とはまた別の日本の『比叡』の記憶を持っているんです。なので、色々と皆さんとは違ったんです。」

 

山城「…そう。もうなんかわけわからないわ。」

 

龍田「ま、ちょっとテストをしてくるわー。」

 

比叡「あ、私も手伝います!」

 

 

 

~提督の秘密~

 

青葉「…はい、青葉です。現在私は、鎮守府横の空自さんの格納庫の方に忍び込んでいます。」

 

青葉「…今回、『空自の格納庫のなかにいくつかよその格納庫がひっそり紛れている』という情報を得たので、調べに来てみました。」

 

青葉「…しかし、どこまで行ってもイーグルばかりです。つまらないですね…あれ?」

 

青葉「…あれは提督ですね。あの格納庫から出てきました。なぜでしょう。」

 

青葉「…まあ、見てみましょうか。おや。かなり大きい格納庫がここから五つほど続いています。では中を拝見…。」

 

青葉「…なんということでしょう。ここは航空機の博物館でしょうか。何機もの軍用機が、多国籍に渡って格納してあります。」

 

青葉「…A-10に、F-22に、FA-18に、F-35に、MIG-1.44に、T-50に、あれはSu-47!?つ、次の格納庫を…。」

 

青葉「こ、これはB-52!?しかもTu-160まで!じゃあ次の格納庫は…?」

 

青葉「B-2!?なんでこんなものが!ああもう!次です!」

 

青葉「AC-130が三機も!こっわ!」

 

青葉「そして最後は…、うわぁ。A-10がいっぱい。地上目標を絶対に殺すつもりですね。」

 

「貴様!そこでなにをしている!」

 

青葉「ひえっ!見っかってしまいました!逃げます!」

ダダダダダダ

 

マテェ!

 

 

 

青葉「…ふぅ。なんとか逃げ切れました。いやあ、いいネタがとれました。」

 

犬城「あれ、青葉じゃねぇか。どした?」

 

青葉「あ、提督!ちょっと取材に行ってました!!」

 

犬城「ふーん。どんなの撮れたか見せてくれよ!」

 

青葉「駄目です!いくら提督でもそれは!」

 

犬城「うーん、そっか。なら仕方ない。」

 

青葉「わかってくれて嬉しいです!」

 

犬城「…ほれ、青葉。こっち見てー。」

 

青葉「はい?」

パシャ

ピカッ

 

青葉「きゃっ…」

バタッ

 

 

 

 

 

 

衣笠「…て、お…て!起きて!」

 

青葉「むにゃ…あれ?おはようございます、がっさ。」

 

衣笠「なにがおはようよ!執務室で提督に延々と質問を浴びせ続けたあげく仮眠室でぐっすり熟睡するなんてなに考えてるのよ!それにもう夕方よ!」

 

青葉「あー、仮眠室、かなり寝心地いいんですよ。」

 

衣笠「言い分け無用!というか一日中寝てるなんて言語道断よ!部屋に運んできた提督も苦笑いだったわよ!」

 

青葉「うー、がっさごめんなさいー!」

 

衣笠「謝るのは私じゃなくて提督でしょ!謝ってらっしゃい!」

 

青葉「はーい。」

ガチャパタン

 

衣笠「はぁ、全く。提督を怒らせるなんて滅多におこらないことをやらかしちゃって。もうやだ。」

 

 

 

空自さんイ「にしてもさ、なんで犬走さんはこんなに軍用機を持ってるんだ?」

 

空自さんロ「たしか、『部下だけに戦わせるのは嫌だからな。』って言ってたな。」

 

空自さんハ「でもちょっと過剰戦力じゃないか?特にA-10とか多すぎるだろ。なんだ?敵地でも耕すのか?」

 

空自さんイ「A-10式農業かw」

 

空自さんロ「まああの人いろんなとこと繋がりがあるからな。敵に回したくないな。」

 

空自さんイ「犬走さん空自の元エースパイロットって話もあるしな。俺らがF-22に乗って挑んでもA-10で返り討ちにされるぜ。きっと。」

 

空自さんハ「おお、怖い怖い。」

 

 

 

 

 

※もちろんリアルの筆者はそんなことはありません。

 

 

 

~カレー~

 

山城「うん。やっぱり、カレーは美味しいわね。」

 

犬城「うぇーい。やっと晩飯だー。」

 

山城「あら、提督。もう間宮さんはお休みですから、自分でよそってくださいね。」

 

犬城「うい。」

ガラガラ

 

山城「?提督、何してるの?」

 

犬城「んー?チーズかけてんの。」

 

山城「へー。チーズですか。」

 

犬城「ん。結構うまいぞ。ここに卵をいれると味がまろやかめになる。 」

 

山城「そういうのもあるんですね。」

 

犬城「ま、好みの問題だから他人にはあまり言えないし、見せもしないけどな。」

 

山城「あら?じゃあ私には見せてもいいんですか?」

 

犬城「ま、いいだろ。山城だし。」

 

山城「ふふ、そうですか。」

 

犬城「いただきます。ん、やっぱうまい。」

 

 

 

~7砲身30cmガトリング砲?~

 

龍田「提督、これって…。」

 

犬城「…だねぇ。」

 

金剛「あ!テイトクゥ!どーしたんですか!?」

 

榛名「こんにちは、提督。どうなさいましたか?」

 

犬城「おお、金剛に榛名。いや、試作兵装が届いたんだけどさ…。」

 

金剛「試作兵装?なになに?『7砲身30cmガトリング砲』…?なんというか、強そうデスネ!」

 

榛名「へぇ。七砲身ガトリング、それも30ですか。まるでA-10のアヴェンジャーみたいですね!」

 

犬城「残念だが榛名。多分アヴェンジャーそのものだ。」

 

榛名「…へ!?」

 

犬城「技研のやつらどんだけA-10好きなんだよ…。家に何機も寄越してくるしよ…。」

 

龍田「確かにロマンはわかるんだけどねぇ。本物の艦ならともかく、人間の形をした私達にこれは撃てないわねぇ。」

 

金剛「これが試作兵装…。おお、軽いデスネ。」

 

犬城「…は?軽い?あれは全部まとめたら2t近くある代物だぞ!?」

 

金剛「よし!撃ってみましょ!ほら、龍田!テイトク!榛名!行きますよ!」

 

 

 

 

犬城「えー、30cm砲とのことなので目標の固さは重巡レベルにしておく。」

 

金剛「リョーカイデス!さあ!ぶっぱなしますよ!」

 

犬城「開始!」

 

金剛「ひゃっはー!」

ボン ボン ボン ボン ボン

ドン ドン ドン ドン ドン

 

犬城「…。」

 

龍田「…。」

 

榛名「?どうされました?ふたりとも。」

 

犬城「金剛。中止だ。」

 

金剛「えー?なんでデスカ!」

 

犬城「こんなのはアヴェンジャーじゃねぇ!ただの砲だ!」

 

龍田「ええそうよ!アヴェンジャーはあの発砲音と、あの着弾音がいいんでしょう!こんな音じゃあ満足できないわ!それに火力も足りないわ!人間ぐらい霧にできなきゃ!こんなんじゃ殺せもしないわ!」

 

犬城「こいつは送り返して、ちゃんとアヴェンジャーにしてこいって言ってくる。」

 

龍田「ええ。お願い。」

 

金剛「えぇ…?」

 

榛名「アヴェンジャー好き多いですねぇ。」

 

金剛「榛名。現実逃避してる場合では無いネ。というかこれが現実ってことでしょうし。頑張れ。」

 

榛名「…はい。榛名はアヴェンジャー狂でも大丈夫です!」

 

金剛「その意気ネ!」




犬城「という訳で第3話でした。」

祥鳳「また私は出れなかった…。」

犬城「ちょっとした設定。艦娘の武器は、艦娘での1cm=実際の1mmとなります。」

祥鳳「つまり、今回の話で出たアヴェンジャー擬きは30mmよ。」

犬城「ま、こんぐらいだな!では、ありがとうございました!」

祥鳳「また次回!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話

犬城「どもども、筆者兼提督の犬走山城です。」

熊野「やっと改二になった熊野ですわ。」

犬城「なお鈴谷はまだ改にもなっていない模様。」

熊野「頑張りましょう。」

犬城「では、第4話、どうぞ!」


~七駆とのんびり。~

 

曙「…ねえ、クソ提」

 

潮「曙ちゃん。」

 

曙「…ねえ、提督。なんで急に私達にアイスをおごってくれたの?」

 

犬城「んー、なんとなく。」

 

漣「はっ!わかりましたよ!?この後四人ともまとめてさらわれて、一人づつねっとりと…」

 

犬城「岩山!両斬波ぁ!」

 

漣「むぎゅ!?」

 

朧「critical。1024ダメージ。漣轟沈。」

 

漣「勝手に殺すな!」

 

犬城「はぁ。そう言うことは公共の場で言うもんじゃありません。二度と連れてこんぞ。」

 

漣「すいませんでした。」

 

犬城「ま、本当に何となく、たまたまお前らがいたからついででつれてきたんだ。」

 

潮「暑かったですし、ちょうどよかったです。」

 

曙「…そうね。ありがと、提督。」

 

朧「おいしい。」

 

犬城「そうか。ならよかった。」

 

 

 

鎮守府は今日も平和です。

 

 

 

 

 

~今日の秘書艦~

 

犬城「大井っちー。今日山城休みだから秘書艦お願いー。」

 

大井「いいですけどその代わりそのぐでぐでするのを 直してください。普段みたいにもっとピシッとしてください。」

 

犬城「やーだー。気を抜けるのは大井っちと二人きりの時ぐらいだもーん。」

 

大井「はぁ…どうしてこうなったんでしょう。」

 

犬城「んー、大井はちょっと知りすぎてるからねぇ。」

 

大井「提督が隠していることが多すぎるんです。」

 

犬城「そうかなー?あははははは。」

 

大井「ほんと、なんでそんなに隠し事が多いんですか?皆を信用していないわけではないでしょうに。」

 

犬城「うーん、今のぐでぐでは、皆はそんな提督を望んではいないだろうと考えて隠してた。」

 

大井「たまたま私がそれを見てしまったのがきっかけでこうなったわけですか。不幸ですね。」

 

犬城「一つでも私の事を多く知ろうとしている連中からすればとてもでかい情報だろうけどねぇ。」

 

大井「で、あのしまってある『羽』はいったい?」

 

犬城「んー、あれについてはあまり話したくないんだけどなぁ。」

 

大井「そうなんですか。ならまあ、いいです。」

 

犬城「そか。よし!んじゃあぐでぐでと仕事を進めますかね!」

 

大井「やる気があるのか無いのかはっきりしてください。」

 

犬城「50:50ぐらいかな。」

 

大井「そうですか。」

 

 

コンコン

霞「第三艦隊旗艦、霞です。遠征の報告に来ました。」

 

犬城「入れ。」ピシッ

 

霞「失礼します。」

 

犬城「北方への輸送ご苦労だった。あっちの様子はどうだった?」

 

霞「少々敵の偵察機が多かった気がするわ。多分、また敵の空母が集まりつつあるのかもしれないわ。」

 

犬城「わかった。ありがとう。」

 

霞「これが報告書よ。」

 

犬城「お疲れさま。第三艦隊は今日明日は休みでいいぞ。」

 

霞「了解。では失礼するわ。」

 

犬城「おう。」

 

 

犬城「…ふぃー。」グデー

 

大井「戻るのが早すぎます。あと30時間はもたせてください。」

 

犬城「いいじゃん今ぐらい…。常に仮面を被ってるようなものなんだよい。というか大井っちと二人きりの時間は休みの無い俺にとっての休暇のようなものなんだー。満喫させてくれー。」

 

大井「はぁ。ならいっそ私も気を抜いてぐでぐでします。二人でぐでぐでです。」

 

犬城「おお、いいねぇ。ぐでぐでとぐでぐででぐでぐでぐでぐでだなー。」

 

大井「」グデー

 

犬城「」グデー

 

 

 

 

 

コンコン

加賀「提督。加賀です。」

 

犬城「入れ。」ピシッ

 

加賀「失礼します。」

ガチャ パタン

 

大井「あれ、加賀さんは今日はお休みのはずでは?」ピシッ

 

加賀「はい。ただ話がありまして。」

 

犬城「話?なんだ、不満があったならもっと早くに言ってくれれば改善したのに。」

 

加賀「いえ、違います。第二回大規模空中戦演習の提案に来ました。瑞鶴達が話しているのを聞いて懐かしく思ったので。」

 

犬城「ふむ。確かにいいかもしれんな。よし、こちらで計画を練っておく。草案ができたら意見を聞きに行く。」

 

加賀「わかりました。では失礼します。」

ガチャパタン

 

犬城「…ふぃー。」グデー

 

大井「…うなー。」グデー

 

大井「ああ、たしかにこれは少し気持ちいいですね。気を張っていた後の脱力。」グデグデー

 

犬城「分かってくれて嬉しいよ大井っちー。」グッデグデー

 

ぐでぐでと一日は過ぎていきましたとさ。

 

 

~会議~

 

祥鳳「さて、それでは『第1回提督情報交換大会議』を始めたいと思います。」

 

霞「いや、なにやってんのよケッコン艦。」

 

祥鳳「提督曰くケッコンカッコカリは今まで鎮守府を支えてきたことの功績を讃えて贈るものだとのことです。愛は完全に確認できていません。」

 

朝潮「つまり、ケッコン艦じゃなくても妻ポジ嫁ポジに入ることができる、ということですか。」

 

祥鳳「そういうことです。なお今回の会議は、提督に関する情報の共有、及び更なる情報を引き出すための今後の行動を決めるものです。では欠席者の報告をお願いします。」

 

扶桑「山城が曙ちゃんと朧ちゃんを連れて遊びにいったわ。」

 

潮「野球を見に行くって言ってました。多分カープの試合だと思います。」

 

北上「大井っちが提督室に行ってから帰ってきてないよー。」

 

加賀「大井さんなら秘書艦をやっていました。」

 

北上「あ、やっぱり?結構大井っち秘書艦やってるんだよね。」

 

天龍「龍田は陸攻の整備に行ったぞ。あと、木曾は龍田に連れていかれてた。」

 

青葉「がっさが胃痛で休みです。」

 

荒潮「大潮ちゃんと霰ちゃんはどっかへ行ってしまったわー。」

 

伊勢「日向は広島に遊びに行ったよー。」

 

鳥海「摩耶は蒼龍さんと対空演習に行きました。」

 

千歳「千代田は買い物に行ったわ。」

 

金剛「比叡は龍田さんに頼まれた兵装試験をやってマース!」

 

祥鳳「わかりました。では早速はじめていきましょう。なにか、提督に関する情報、なんでもいいです。」

 

榛名「はい。提督は、GAU-8 アヴェンジャーが好きなようです。」

 

大和「アヴェンジャーというと、あのアメリカの雷撃機ですか?」

 

榛名「いいえ、アメリカのジェット攻撃機であるA-10に積んであるガトリング砲です。提督曰く、『アヴェンジャーはあの火力がいいのよ、火力が。』とのことでした。」

 

朝潮「あ、そういえば、不確定な情報ではあるんですけど、いいですか?」

 

祥鳳「ええ。いいですよ。」

 

朝潮「どうも提督は、そのA-10を所持しているようです。」

 

金剛「その情報はどこから?」

 

朝潮「どこではなく、言動から何となく感じたことではあるんですが、龍田さんが提督に、『技研からA-10をもらっておいて、あれに一度乗ってみたい。』という話への返答に、『今度乗っけてやる。』と返したんですよ。だからもしかしたら持ってるのではと。」

 

鳥海「確かに変な返答ですが、もしかしたら借りるあてがあったのかもしれませんね。どちらにせよ証拠がないのでなんとも。」

 

鳳翔「あ、そういえば、この前のカレーの日、提督は、間宮さん達がもうお休みになっていたので自分でカレーをよそったそうなのですが、次の日に間宮さんと冷蔵庫の中身を確認したところ、りんご10個、食べるラー油一瓶、冷凍ご飯3合分、あとチーズが少々無くなっていました。提督が食べたものも含まれているかもしれません。」

 

秋雲「そういえば、提督は私達が見てない時はとてもぐでぐでしてるっていう噂を聞いたことがあるよ。」

 

祥鳳「まさか。一度も見たことがありませんよ?」

 

秋雲「ありゃ、祥鳳さんが見たことないなら嘘情報かなぁ。」

 

青葉「あ、そういえばちょっと前に、『もしケッコンカッコマジをするなら誰を選ぶか』って聞いたことがあったんですけど、そのときは候補ならって教えてくれました。」

 

榛名「だ、誰でしたか!?」

 

青葉「えっと、大井、山城、龍田、衣笠、祥鳳、加賀、那珂、能代、千代田、伊14、比叡、龍驤、五十鈴で、将来も含めていいなら朧、霞、曙、神風、磯波、照月、野分、卯月、荒潮。それと、これとは別に『あと大潮だな。大潮は将来別嬪さんになる。』とのコメントもありました。」

 

千歳「え、これもう絞られてるってことですよね。」

 

青葉「いえ、この後に『こいつらならなんだかんだでいい妻になれると思う。俺以外の男んとこでもな。もちろん他のもいい子ばっかだからな、誰でも十分すぎると思う。あと俺だと、正直場の雰囲気に流されるから状況を作って告白とかすりゃ流れるかもしれんな。』と笑いながら言ってました。」

 

鳥海「うーん、社交辞令的な発言なのか、それとも本心なのかわかりませんね。本心ならまだ可能性はありますが…。」

 

青葉「結構提督は取材には正直に答えてくれますから、多分本心だとは思います。」

 

川内「はいはーい!提督は竹本泉っていう漫画家さんが好きみたいだよ。」

 

秋雲「ほう。ソースは?」

 

川内「私は醤油が好き。んで根拠は、この前提督の私室に忍び込んだら、本棚にその竹本泉さんの漫画がびっしりあったの。ちなみに少女漫画みたい。ちょっと違和感はあったけど。」

 

秋雲「なんだって!(宝塚口調)」

 

川内「どうしたの急に。」

 

秋雲「なにかが降りてきました。」

 

祥鳳「さて、他にありますか?」

 

………

 

祥鳳「無さそうですね。では今後の方針を。」

 

愛宕「はーい。提督がR-18な事に興味があるのか気になるわー。出来るならどういう趣向なのかもー。」

 

秋雲「あ、じゃああたしが聞いてみるよ。今度の同人誌のネタが無いとか理由つけて。」

 

愛宕「あら、じゃあお願いねー。」

 

加賀「知りたいことと言えば、提督の趣味ではないですか?どうもなんというか、私たちは提督の公私の公しか見ていないような気がします。」

 

青葉「あ、なら私が取材してみます!」

 

川内「私は適当に忍び込んでおくよ。」

 

祥鳳「では、そういうことで、今回の会議は終わりにしたいと思います。では、お疲れさまでした。」

 

 

 

 

犬城「あ、ねこめの四巻がいつのまにかでてる。買いにいこうかな。」

 

大井「ああ、竹本泉さんの?」

 

犬城「そうそう。竹本泉さんの漫画は読んでて楽しいし何より飽きない。」

 

大井「あのふわふわした感じがいいんですよね。」

 

犬城「わかってくれるか。流石だ大井っち。」

 

大井「勿論です。私ですから。」

 

犬城・大井「あははははは。」

 

 

 

 

~怪談~

 

朧「そこにはなんと…その女性がいたのよ。」

 

潮「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!?」

 

朧「はい、おしまい。やっぱ怪談はたのしいね。」

 

漣「おーこわ。じゃ、ラストはご主人様だね!」

 

犬城「んー、そうだな。じゃあ、あの話にしよう。その名も、『わんわんらんど』。」

 

曙「あれ?そんな怖い話じゃ無さそうね。」

 

潮「よ、よかった…。」

 

犬城「んじゃ、はじめるぞ。

 

少し昔、あるところに各地の不思議スポットなんかを調査して回っている男がいた。

 

その男は、こんな話をある町で聞いた。

 

『入ると誰も帰ってこない集合住宅のメンテナンスハッチがある』と。

 

その男はそれに興味を持ち、大家さんに許可をもらって調査の記録のためのボイスレコーダーを持ってそこへ入った。

 

『…なぜか俺は少し古い店のなかに出た。

 

店のなかには棚と、檻がいくつか並んでいる。だが、棚はほぼ割られ、檻は全て蓋が開いているな。

 

窓の外は田舎で、草がぼうぼうと生えた庭と畑、そして錆び付いた『わんわんらんど』とかかれたポールぐらいしか特に無いな。

 

二階へ続く階段をみつけた。

 

階段を上ると、そこには…

 

犬がいた

 

いや、犬じゃない

 

犬がこっちに来た

 

いや、あれは犬じゃない

 

犬から逃げる

 

犬じゃない

 

誰かたちが歌う

 

ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン

 

僕らは イヌだぞ 元気だぞ 檻の中には 戻らない

僕らは イヌだぞ 元気だぞ 不幸はどっかに 飛んでった

僕らは イヌだぞ 元気だぞ 幸せいっぱい イヌだから

ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン

 

入ってきた穴を探す

 

無い

 

犬が降りてくる

 

犬じゃない

 

入り口のドアノブを回す

 

開かない

 

犬が来る

 

犬じゃない

 

犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃない犬じゃ―――

 

 

 

 

 

 

ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン』

 

 

 

 

その男が帰ってくることはなかった。

 

 

ってとこだ。どうだ?そこまで怖くはなかっただろ?」

 

潮「きゅう…。」

 

曙「潮は駄目だったみたい。」

 

朧「にしても怪談というには異質な話だったかも。そのイヌ?ってなんなの?」

 

犬城「さあ。まだ判明していないな。」

 

漣「え、『判明』?」

 

犬城「そういえば家ってけっこうメンテナンスハッチあるよな。」

 

朧「ちょ、提督?」

 

曙「いやいや、まさかね。ない、わよね?」

 

犬城「ははははは。」

 

漣「もうハッチに入れないわこれ。」

 

犬城「はっはっはっは。あ、わんこ。」

 

朧・漣・曙「「「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!?」」」

 

犬城「冗談だ…あれ?」

 

漣「むきゅ…。」

 

曙「にゅー…。」

 

朧「」

 

犬城「…なんてこった。というかにゅーってなんだ?」

 

 

 

~仮面ライダーごっこ~

 

犬城「は?仮面ライダーごっこ?」

 

扶桑「はい。最初は長門さんと陸奥さんを巻き込んだ駆逐の子達がやるだけだったんですけど、いつの間にかこんなに大規模になってて、ならいっそ提督も誘おう、と。」

 

大井「面白そうですね。」

 

犬城「ふーん。どんなもんなんだ?」

 

扶桑「正義と悪に別れて、団体で戦う感じです。例えるならライダー大戦のわちゃわちゃですね。艤装の召喚機能を使って明石さんの作った特製スーツを呼び出して変身して、わちゃわちゃって感じです。」

 

犬城「ありゃ、明石も似たようなの作ってたのか。」ボソッ

 

扶桑「合計二回行われて、二回目はライダーと怪人を入れ替わる感じです。」

 

犬城「よし!面白そうだし参加しよう!大井はどうする?」

 

大井「勿論参加します。で、私たちは最初はどっちですか?」

 

扶桑「ライダーですね。開始は正午だそうです。」

 

犬城「了解。適当に乱入するよ。」

 

扶桑「わかりました。では失礼しますね。」

ガチャパタン

 

犬城「おう。」

 

大井「あれ、でも私たちそんなスーツなんて持ってませんよ?」

 

犬城「それなら問題ないよん。実は似たようなのを作ってあるのさ。しかも人間でも使えるやつを。」

 

大井「え、なにそれすごい。」

 

犬城「ま、やるなら派手にやろうか!一回目は…で、二回目は…で行こう。」

 

大井「確かにそれは面白そうですね。」

 

犬城「さて、では始まるのを待ちますかね。」

 

 

 

 

睦月「…提督、こないなー。」

 

如月「…そうね。」

 

加賀「…時間よ。」

 

カチャ カチャ カチャ カチャ…

 

龍鳳「この、足音は…!」

 

秋月「…」

 

島風「シャドームーン!?」

 

睦月「くそっ!変身!」

Open up

 

如月「最初からラスボスね!」

スリー…ツー…ワン

 

如月「変身!」

 

如月「宇宙…キターーーーーーーーッ!」

 

加賀「変身!」

hen shin

 

ウォォォ

 

犬城「お、始まったな。って、あれはシャドームーンか。いいねいいね。」

 

大井「ピンチになるまで現れないってどうなんですか…?ま、面白いので参加しますけど。」

 

犬城「のんびりのんびり。」

 

 

 

オータムーン「ふん!」

 

睦月「うわぁぁぁ!」

 

Limit break!

如月「うぉぉぉ!ライダーロケットドリルキィィィク!」

 

加賀「クロックアップ!」

Clock up

1…2…3…

 

加賀「ライダーキック!」

Rider kick

加賀「うおりゃぁぁ!」

 

オータムーン「シャドーセイバー!ジョアァ!」

 

加賀みん「ぐあぁ!」

Clock over

 

如月「きゃあぁぁぁぁ!」

 

オータムーン「ふん。ライダーなど口ほどにもないな。」

 

島風「くそ!誰か、誰か!」

 

ザッザッザッザッ…

 

島風「あ、あれは…!」

 

加賀みん「提督!それに大井さん!」

 

犬城「待たせたな。」

 

大井「遅れたわ。さあ、いくわよ山城!」

 

犬城「わかった、大井!」

 

 

犬城「変…身!」

キュィィィィィン

 

ギチギチギチギチ

 

シュインシュイン

大井「変……身!」

 

犬城「俺は太陽の子!仮面ライダーBlack!RX!」

 

大井「仮面ライダー Black!」

 

龍鳳「あ、勝ったわ。」

 

オータムーン「何!?ブラックサンが二人だと!?」

 

犬城「いくら信彦であっても、鎮守府の平和を乱すのならば容赦はせん!」

 

大井「行くぞ!」

 

(地面叩き)

犬城「トゥア!」

 

大井「キングストーンフラッシュ!」

 

オータムーン「くっ、シャドービーム!」

ドカーン

 

犬城「トゥア!」

チョップ

 

オータムーン「ぐあぁ!」

 

犬城「よし、行くぞBlack!」

 

大井「ああ!」

 

犬城・大井「「ライダーダブルキック!」」

 

オータムーン「ぐあぁぁぁぁ!」

 

犬城「止めだ!リボルケイン!」

 

バチバチバチバチ

オータムーン「ぐあぁぁぁぁ…、流石だ、ブラックサン…。」

 

一欠

 

ドカァァァァン

 

放送「あー、あー。ただいま怪人側が降参しましたのでライダー側の勝利となります。」

 

睦月「えぇ…。」

 

秋月「いやぁ、流石に二人がかりはどうしようもないですね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

大井「流石に大人げなかったかしら。ハイパームテキとパーフェクトノックアウトの方が良かったかも。」

 

犬城「どちらにせよあれだな。」

 

大井「まあ、怪人のはそこまで強くないからなんとかなるわよ。」

 

秋月「そうですかねぇ?」

 

 

この後ウルフオルフェノクとホースオルフェノクに変身して、大暴れしたそうな。

なに?手抜き?気のせいだ。




犬城「はい、という訳で第4話でした!手抜き?気のせいだ。」

大井「なんか私が山城さんよりもいい感じのところについちゃってるわね。」

犬城「別にヒロインとか決めてませんし。まあ近い子はいますけど。」

大井「というか山城さん今回出てない?」

犬城「あ、ほんとだ。」

大井「今回は七駆が登場、二回も話があったわね。」

犬城「私は七駆が駆逐隊では一番好きですね。」

大井「『わんわんらんど』はSCPね。」

犬城「ああ。『SCP-070-JP』だな。つっても、少々変えてはあるがな。」

大井「あのまま乗っけるわけにもいかないもの。でも『犬じゃない』多いわね。」

犬城「最初は少なかったけどインパクトがないような気がしたので。」

大井「というか探索ログ、もう一個あるけどそっちは?」

犬城「切りがいいのでカットです。」

大井「竹本泉、良いわよね。」

犬城「ああ。うじゃうじゃ」

大井「で、最後のライダーのやつはなによ。」

犬城「ちょっとふざけた。そのうちホウジョウエムゥ!&パラド版も書くかも?」

大井「いらないわ。」

犬城「そんなー。」

大井「はぁ。ま、読んでくださり、ありがとうございました。また次回、お会いしましょう。」

犬城「さいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 千代田ばっか。

犬城「どもども、犬城です。」

犬城「今回は千代田がいっぱいです。」

犬城「あとこれだけは。」

犬城《やっとR-15らしくなってきたな!》

犬城「ではどうぞー。」


~千代田と まえのひ~

 

犬城「休暇?俺がか?」

 

山城「ええ。たまには休むことも大切ですよ?」

 

大井「執務の方は私たち秘書艦sがやっとくから、来週一週間のんびりしてらっしゃい。」

 

犬城「いや、一週間も急な休暇は困る。やることない。」

 

那珂「じゃあカラオケでも行ってくればー?」

 

千代田「失礼しまーす。提督ー、休暇の申請に来たー。」

 

犬城「休暇か。いつからだ?」

 

千代田「来週いっぱい。ちょっと旅行にー。」

 

犬城「へぇ、いいな。俺も来週まるまる休暇にされてしまったからな。何をするか迷ってるんだわ。」

 

千代田「え、提督も来週休暇なの?」

 

犬城「ああ。」

 

千代田「なにするの?」

 

犬城「うーん、自室に引きこもって漫画読んだりゲームしたりかな。『よみきりもの』をまとめて読んだり、あとメタルマックス4もやるかねぇ。」

 

千代田「要するに未定?」

 

犬城「そういうこった。」

 

千代田「ふーん。あ!じゃあ一緒に旅行行かない?」

 

犬城「え、でも旅館とかもう遅いだろ?」

 

千代田「いやー、元々は千歳お姉と一緒にいくはずだったんだけど、なんかその期間の水曜日に好きな芸人さんの講演があるからって行けないって。だから、ちゃんと二人分あるから問題ないよ!」

 

犬城「ほう。…よし、ならその旅行にお供させてもらおうかな。」

 

千代田「やったー!提督と二人で旅行~♪」

 

犬城「んで、何処に行くんだ?」

 

千代田「首都圏!」

 

犬城「何てアバウトな。」

 

千代田「一週間かけて色々回るの。東京の方はすごいからね!」

 

犬城「わかった。じゃ、準備しておくよ。来週の月曜朝何時だ?」

 

千代田「えっと、朝の6時に家の飛行場。そっから9時に出るリムジンバスで福山駅まで行って、11時10分発の新幹線で東京まで行くわ。で、ホテルはなんと帝国ホテル!一週間ここを中心にいろんなところを適当に見ていくよ。」

 

犬城「よくとれたな。」

 

千代田「頑張ったからね。」

 

犬城「そか。」

 

千代田「ま、そんな感じ。にしても提督と一緒かー。楽しめそう!」

 

山城「…パルッ」

 

大井「まあ千代ちゃんだしあれなことは起きないわよ。落ち着きなさい山城。」

 

那珂「提督が楽しめるならいいじゃん?」

 

山城「そうね。…そういえば祥鳳さんはどうしたのかしら。」

 

千代田「え、祥鳳さんならさっき食堂にいたよ?トンカツほおばってた。」

 

山城「祥鳳さん…。」

 

犬城「あ、そういえば飛行機はとってあるのか?」

 

千代田「…あ。」

 

犬城「用意しておくから、安心しろ。ちょうどいいしな。千代田、飛行機の操縦経験は?」

 

千代田「一応複葉機も単葉機もターボプロップも操縦出来るよ。流石に正規パイロット並みではないけど。」

 

犬城「なら大丈夫か。んじゃ、当日はC-130で行くぞ。」

 

千代田「え?」

 

犬城「特殊仕様で操縦が2人のみのC-130が家の飛行場にあるから、それで行く。んで、一週間ほど荷物を積み込むために空港に置いておいて、最後は乗って帰る。どうだ、完璧だろ?」

 

千代田「まあ、うん?うん!」

 

犬城「よっしゃ。んじゃ、そういうことで。あ、山城。ちょっと散歩に行ってくる。」

 

山城「はいはい。暗くなる前に帰ってきてくださいね。」

 

犬城「うーい。」

 

ガチャパタン

 

犬城「さて、あれの整備でもしますかねぇ。」

 

 

 

~お風呂~

 

《鎮守府 お風呂 露天》

 

犬城「ヤーヤーヤーヤーヤーヤーヤー♪」

 

ガラッ

大井「あら。やっぱり居たわね。」

 

千代田「あ、ほんとだ。提督ー♪」

 

犬城「大井に千代田…。おまえらな、俺が風呂入ってるのをわかってて入ってくるのはもういいにしても、せめて前ぐらい隠せよ…。」

 

大井「そんなの今更でしょうに。」

 

千代田「それにどうせすぐ取るんだから関係ないよ?」

 

犬城「もういいよ…。」

 

大井「というか、女性が風呂に入ってきて逃げも狼狽えもしない提督も十分あれよ。少しぐらい変な反応してくれてもいいのに。」

 

犬城「ここで山城が入ってくるとかだったらビビるが、おまえらとは何度も入ってるしなぁ。」

 

千代田「でも、あの空襲でお風呂が吹き飛ばなかったらこんな状況なかったわね。そう考えるとよかったかも。」

 

犬城「いや、 普通は混浴なんざしないだろ…。あの時は仕方なかったけど。」

 

大井「でも、いま二人の美女とお風呂に入っているのに。なーんもないの?」

 

犬城「流石になれた。」

 

千代田「えー。大井っちの素晴らしい体を見慣れるなんて他の人見れないよ?」

 

大井「見慣れられた…。なんか悲しいわね。」

 

千代田「あー。提督大井っちなかせたー。」

 

犬城「えぇー。」

 

大井「くそう!ならばいっそ体にも覚え込ませてやるー!」

 

千代田「えっ?」

 

犬城「ちょ、大井!?」

 

ギュウ

 

大井「…///」

 

千代田「抱き、ついた?」

 

犬城「なーー!?」

 

千代田「そして提督が顔真っ赤にしながら対岸へ逃げた!」

 

犬城「さ、流石にそれは無理!理性が持たんわ!」

 

大井「え、うそ?」

 

犬城「流石に直は無理だ。服を挟んでならよくされるが、それは、無理。」

 

千代田「あらー。」

 

大井「…なら、まあいいか。」

 

犬城「はぁ。俺は上がるわ。」

 

大井「じゃあ私も。」

 

千代田「わたしもー。」

 

 

 

~千代田と さいしょのほう!~

 

千代田「ねぇ、提督。これさ。C-130じゃないよね?」

 

犬城「ああ。AC-130だな。」

 

千代田「いやいやいやいや。なんでこうなったのよ。」

 

犬城「色々あったのだよ。気にするな。」

 

千代田「えぇ…。」

 

犬城「ほら、荷物積め。行くぞ。」

 

千代田「はーい。」

 

 

 

バババババババババ

 

千代田「あ、そうだ提督。旅行の間は私は『星野 千代』だから、千代って呼んでね。」

 

犬城「偽名か?」

 

千代田「どちらかと言うと本名かな。艦娘になる前の名前。」

 

犬城「へえ。艦娘になる前の名前を教えてもらうのははじめてだな。」

 

千代「あれ、意外。全員のを把握してるのかと思ってた。」

 

犬城「そもそも俺が知りようが無い情報だからな。」

 

千代「へぇ。」

 

犬城「…じゃ、旅行の間は俺のことは初と呼べ。」

 

千代「はつ?それは偽名?」

 

犬城「…本名だ。他のやつには言うんじゃないぞ。」

 

千代「わかった!へー。犬走初が提督の本名なんだー。あれ?じゃあ『山城』ってどっから来たの?」

 

初「色々あったんだ。ま、旅の途中で話してやるよ。」

 

千代「やった♪よし!じゃ、レッツゴー!」

 

 

 

 

 

《柱島―広島間 上空》

 

千代「そういえば提督、このAC-130どうしたの?」

 

初「俺の所有物だ。空自の格納庫の中に隠してある。」

 

千代「なんで隠すの?」

 

初「下手に知られると延々と飛ばさせられるのが目に見えてるから。」

 

千代「あー、そういうこと。」

 

初「ちなみにAC-130だけじゃなくていろいろな機体が置いてある。」

 

千代「んー、なんか提督、」

 

初「初だ。」

 

千代「初、やけに色々と喋ってくれるね。いつもは教えてくれないのに。」

 

初「いまは答えても特に問題ないからな。鎮守府だとどこで聞かれるかわからん。」

 

千代「ああ、そういうことだったんだ。」

 

初「ああ。ここなら問題はないし、千代を信用しているからな。」

 

千代「勿論教えないわよ。」

 

初「ならばよし。」

 

 

 

 

《広島空港》

 

千代「広島だー!」

 

初「千代、うるさい。」

 

千代「だって初!鎮守府の外だよ!初めてだよ!」

 

初「そういえば千代は鎮守府から出ることがなかったもんな。出身は何処なんだ?」

 

千代「福井の山奥。」

 

初「あ、そうなんだ。にしちゃ関西弁は出ないな。」

 

千代「頑張って覚えたからね!初は何処の出身はなの?」

 

初「俺か?俺は福山だ。」

 

千代「ありゃ、じゃあ地元なんだ。」

 

初「まあな。ほれ荷物持て。さっさと行くぞ。」

 

千代「はーい!」

 

 

 

《福山駅》

 

千代「ふっくやまー!」

 

初「うるさい。んー、まだ時間はあるな。お弁当でも買いにいくか。」

 

千代「あれ?食べないの?」

 

初「そこまでの時間はないからな。多少余裕をもって動きたいし、新幹線で食べればいいしな。」

 

千代「わかった!じゃ、行こ?」

 

初「おう。」

 

 

 

初「んで、悩んだあげくカツ丼と。」

 

千代「うぅ…。やっぱあっちにしとけばよかったかな…?」

 

初「もう遅い。」

 

日向「おや、提督に千代田じゃないか。そんな大荷物で何処に行くんだ?」

 

初「ん、日向じゃん。ちょっと千代と一週間旅行に行ってくる。」

 

日向「ほう。二人きりでか?」

 

初「ああ。」

 

日向「ふーん。ふーん?」

 

初「なんだそのジト目は」

 

日向「いいや?やっと射止めたやつがでたのかぁ、と。ま、頑張ってこい。色々な。」

 

初「ああ。あ、なんか土産いるか?」

 

日向「ラーメン。」

 

初「わかった。」

 

日向「じゃあな。千代田、夜の営みはほどほどにな?」

 

千代「…へっ!?」

 

初「じゃなー。」

 

千代「…あ。」

 

初「千代どした?」

 

千代「たぶん、日向さん大きな勘違いをしているかも。」

 

初「どんな勘違いだ?」

 

千代「私たちが結婚したんだと。」

 

初「…oh…。」

 

千代「…行こっか。」

 

初「…だな。」

 

 

 

《新幹線》

 

千代「新幹線ー。」

 

初「三時間ほどかかるから、のんびりするかね。」

 

千代「ねーねー、初には特別な人っているのー?」

 

初「それは、そういうことについての質問でいいのか?」

 

千代「うん。」

 

初「んー、特に居ないな。」

 

千代「そっかー。」

 

初「ほら、飯食うぞ。カツ丼。」

 

千代「カッツドゥーン!」

 

初「ん、結構うまい。」

 

千代「さすが和幸。」

 

 

 

 

《東京駅》

 

初「東京だー。」

 

千代「先に言われたー!」

 

初「とりあえずホテルにチェックインするか?」

 

千代「うん。荷物おかないと辛いね。」

 

 

 

千代「ホテルきれいだった。」

 

初「そら帝国ホテルやし。さて、今日はどうする?」

 

千代「まずは皇居の周りを歩こ!その後は神宮球場に行ってカープの試合を見るよ!」

 

初「りょーかい。」

 

 

《流石にリアルで歩いてきたわけではないのでダイジェストなのです》

 

 

初「おお、あれが国会議事堂か。やっぱ映像で見るのとは違うなぁ。」

 

 

千代「おお!これが噂に聞く最高裁判所!」

 

 

千代「結構歩いたね。」

 

初「お、コンビニ。適当になんか買ってこうか?」

 

千代「うん!」

 

 

千代「おお!久しぶりにコンビニに入ったよ。」

 

初「俺もだ。お、午後ティー。」

 

千代「おにぎり一個…200円!?たっか!」

 

初「いくらだからな。 」

 

千代「やっぱ、食堂のやつは安いんだねぇ。」

 

初「そりゃな。」

 

 

 

《神宮球場》

 

キクチ!キクチ!キクチ!キクチ!キクチー!キクチー!イダテンキクーチー!カットバセーキクチ!

 

千代「おお!やっぱ生は違うねぇ!」

 

初「だな!」

 

カキーン!

 

千代「お?」

 

初「おお!?」

 

ワアァァァァァ!

初千代「「入ったー!」」

 

カープサヨナラガチデス!

 

 

 

《帝国ホテル》

 

初「いやー、疲れた疲れた。」

 

千代「あ、お風呂先入っておいてー。」

 

初「うーい。」

 

………

 

初「いい湯だなぁ、いい湯だなぁ♪」

 

ガラッ

千代「入るわねー。」

 

初「…へっ!?」

 

千代「ありゃ、変な反応。この前も大井っちと三人で入ったのに。」

 

初「いや、提督スイッチ入ってないときはただの男だから。というかまて。この風呂は触れずに入れるほど広くは…」

 

千代「うん、知ってる。」

 

初「えー?」

 

千代「ふふふふ。初、私は貴方とひとつになるためにこの風呂に来たのよ…。」

 

初「あ、あの千代?落ち着こう?な?」

 

千代「ふふふふ。もう遅い!脱出不可能よ!諦めなさい!」

 

初「だー!もう!受けてたとうじゃねぇか!」

 

 

ヤー!

ナー!

 

 

《何があったかは皆さんの想像にお任せするのです。ただの肌が触れ合うだけの混浴でもよし、ピーでもよしなのです。》

 

初「…。」

 

千代「あははは…。ごめん初、頼むから機嫌直してよぅ…。」

 

初「…はぁ。ま、若気の至りってやつだな。仕掛けた千代も、受けた俺も悪い。取り敢えず、旅行中は言ってからにしてくれ。突然はきつい。」

 

千代「…へ?」

 

初「帰ってからは…、うーん。無理だな。たまに二人で旅行にでも行くかね。」

 

《あ、これはもうピーやっちゃったみたいなのです。救いようがないのです。爆発しろなのです。》

 

千代「まっ、待って!?じゃあ、私と?」

 

初「…ああ、そうか。こういうのは俺から言わなきゃな。『星野千代さん。私と付き合ってほしい。』」

 

千代「…急に、なんで?」」

 

初「そもそも好きでなきゃ二人きりの旅行も混浴もせんよ。」

 

千代「…や、やったぁぁぁぁ!」

 

初「お、おう、そこまでか?」

 

千代「うん…うん!」

 

初「そっか。ま、明日もあるんだから、寝ようか。」

 

千代「一緒のベッドで寝ていい?」

 

初「んー。ま、いいか。いいぞ。」

 

千代「わーい!」

ギュウ

 

初「ははは。ま、ゆっくり、ゆっくりな。」

 

 

こうして一日が終わった。




犬城「はい、という訳で第5話、千代田編!まだまだ続く、かも。」

祥鳳「少なくともあと1話は続きますね。そしてヒロインは居ない発言は何処へ。」

犬城「まさかの千代田でした。ただ、このカップルは『初と千代』であって『犬城と千代田』の関係は変わらないと言うややこしさ」

祥鳳「えっと、つまり?」

犬城「二人は付き合って入るけど、基本的に表には出さないから他の人からは普通の関係に見えるってだけ。なので、これ以降ももうないポジションを取るための戦いは続きます。」

祥鳳「えぇ…。」

犬城「あと、筆者とこれの提督はこれ以降完全に別人です。はい。なんで同じ名前にしたんだろうね。」

祥鳳「考えるのが面倒だったからとかでしょう。どうせ。」

犬城「それに合わせて、前書き後書きの艦娘も本編とは別次元の艦娘となります。」

祥鳳「ま、それでいいでしょ。で、初の『なー!』って」

犬城「はい。パワプロの六道聖からですね。」

祥鳳「ま、本編はフィクションですから、難しいことを考えてはいけません。ok?」

犬城「ok!(ズドン)」

祥鳳「グアァ」

犬城「…例えば柱島の飛行場とかな。ま、読んでくださり、ありがとうございました。また次回、お会いしましょう。それではー!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第六話 旅編

犬城「どもども、犬城です?」

霞「犬城でしょう。霞よ。」

犬城「いやはや、始まりましたね夏イベ。私は第一海域から丙で始めました。」

霞「えぇ…。」

犬城「だって甲クリアとかいう苦行は望んでないです。新規の子を迎えることができれば良いのです。」

霞「一応初参加の春イベ以外は新規艦は皆迎えてるものね。」

犬城「春イベは…改二艦北上しかいなかったし。あれはしゃーない。」

霞「ま、雑談はここまでにして本編行くわよ。」

犬城「初の設定がどんどんおかしくなって行く…。」

霞「自業自得だ!どうぞ!」


~大騒ぎ~

 

日向「んで、やはり提督は千代田を選んだのか?」

 

山城「え、どういうこと?」

 

日向「だって、あの提督が千代田と一週間も旅行だぞ?どう考えてもハネムーンか何かだろう?どうなんだ山城。」

 

山城「いや、たまたまよ、たまたま。たまたま二人の休暇の時期がぴったり重なって、たまたま千歳が旅行に行けなくなって、たまたま千代田が提督を誘って…あれ、偶然が多いわね。」

 

大井「…たしかに出来すぎてるわね。」

 

那珂「こういうのはやっぱり青葉さんじゃない?それと一応千歳さんも。」

 

祥鳳「そうね。『えー、青葉さん、千歳さん、至急執務室まで来てください。少し話があります。』」

 

ガチャ

青葉「はいはいー!呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!」

 

千歳「はいはい、千歳ですー。何かありましたか?」

 

大井「ええ。提督と千代ちゃんについて。」

 

千歳「千代田?今旅行にいってるわね。提督と。」

 

青葉「え、えぇ!?二人で旅行ですか!?」

 

千歳「ええ。」

 

青葉「それってあれですか、ハネムーンとかですか!?」

 

千歳「違うわ。二人は付き合ってすらないもの。」

 

青葉「じゃあ、アレなことはないと?」

 

大井「…それは分からないわね。だって、千代ちゃんは提督のことが好きだもの。それに、提督も千代ちゃんをかなり気に入ってるもの。アレなことが起きてもおかしくはないわ。」

 

千歳「あら。ならよかった。」

 

山城「…よかった?なにがですか?」

 

千歳「あ、しまった。」

 

青葉「なにを企んでいたのか話してもらえますか?私、きになります!」

 

千歳「…ま、いっか。いいわよ。私が仕組んだのは、『千代田を旅行にいかせること』と『提督をその同時期に休ませること』よ。」

 

那珂「いやいやいや。千代田さんの方はどうにかできても、提督の方は無理じゃない?」

 

祥鳳「…そういうことだったんですね、千歳さん。」

 

青葉「なに!?知っているのかSHO-HO!」

 

祥鳳「ええ。元々、提督の休暇の話は千歳さんの案だったんです。大規模作戦の前だから、提督にサプライズで一週間程休暇をあげたらどうかって。」

 

千歳「ま、ある意味賭けでもあったんだけどね。見事に当たったわけだ。うんうん。」

 

日向「しかし、なんでそんな事を?」

 

千歳「そんなの決まってるでしょう?妹である千代田のためよ。あの二人は元々仲がいいから、あとひとつきっかけさえあればくっつくだろうなぁ、と思ってね。」

 

山城「…千代田はその事は?」

 

千歳「知らないわ。完全に私の独断だから、あとは千代田の気持ちと行動次第ね。」

 

大井「…そう。でもまあ、あの二人ならアレなことは無いとは思うけどね。特に提督。」

 

千歳「そうなのよねー。そこが一番の問題なのよね。うまいこと千代田が崩せればいいのだけど。」

 

山城「結果は帰ってくるまで分からない、ということね。のんびり待ちましょうか。」

 

大井「そうね。」

 

 

那珂「別に提督が幸せならいいと思うんだけどなー。なんでみんな深刻そうな顔してるんだろ?」

 

 

 

~横須賀鎮守府 一般公開の巻~

 

初「おー。そういや今日は横鎮の一般公開の日だったな。」

 

千代「すごい人だねぇ。」

 

初「ま、のんびりと回るかねぇ。」

 

 

舞台のお姉さん『はいはーい!次に艦娘シュミレーターやってみたい人ー!』

 

千代「あ!ねーねー初!シュミレーターがあるよ!艦娘シュミレーター!あれかなりリアルで楽しいのよね!」

 

初「へぇ。こいつはすげえ。かなり大規模だな。お、艤装まで選べるのか。おお、日本武尊まである。」

 

千代「やろやろ!」

 

初「本職のものがやっていいのか…?」

 

千代「いいじゃん!今はただの人だよ!」

 

初「まあ、そうか。」

 

千代「はいはーい!やってみたーい!」

 

舞台のお姉さん『じゃあそこの女性の方!舞台にどうぞ!』

 

千代「やった!行ってくるね!」

 

舞台のお姉さん『彼氏さんもどうぞー!』

 

初「どうやら俺もみたいだな。」

 

舞台のお姉さん「お二人の名前を教えてください!」

 

千代「星野千代です!」

 

初「犬走初です。」

 

舞台のお姉さん「じゃあ、まずは千代さんから!シュミレーターをやったことはありますか?」

 

千代「一度だけあります!」

 

舞台のお姉さん「じゃあ、操作とかは大丈夫?」

 

千代「はい!」

 

お姉さん『じゃ、早速はじめてもらいましょう!レッツゴー!』

 

千代「えーっと、艤装はー、千代田で。」

 

お姉さん『おお!さすが経験者!艤装はなんと難易度の高い軽空母の千代田をチョイスしました!これはみものですね!』

 

千代「さあ、始めるわよー!出撃!」

シュゴォォォ

 

お姉『カタパルトで出撃です!さあ、すでに敵は広範囲に広がっています!一人でどこまで横須賀鎮守府を守れるのでしょうか!』

 

千代「さあいくわよ!戦闘機隊発艦!続いて爆撃機隊及び雷撃機隊発艦!」

 

お『早速最新鋭戦闘機の烈風、そして彗星と流星を発艦させました!さすがですね!』

 

千代「さあさあ!いくわよー!第一次攻撃隊いっけー!」

 

o『すごい!爆撃と雷撃でどんどん敵を撃沈していきます!もう40隻も撃沈しました!しかし、ここからは敵に空母が現れます!自身を守りきれるんでしょうか!』

 

千代「!敵機!烈風隊、一撃離脱よ!正確に行きなさい!対空機銃、敵の牽制!」

 

O『すごい!敵機をどんどん落としていきます!…あれ、どこからか雷撃が?』

 

千代「え、雷撃!?きゃあ!」

 

お姉『おおっと!ついに初ダメージ!どうやら雷撃は潜水艦からのようです!さらに二本!放射状に広がっていきました!』

 

千代「軸ブレーキ脱!最大戦速!…なんて無理かー。」

ドーン

 

お姉さん『残念!いいところまでいったのですが、潜水艦にやられてしまいましたー。』

 

千代「むー。悔しい!よし、初、あとは頼んだ!」

 

初「へ?俺?」

 

お姉さん『おお!彼氏さんもやりますか!どうぞどうぞ!』

 

初「えー?」

 

お姉さん「やり方は大丈夫ですか?」

 

初「まあ、千代のを見てたので。」

 

お姉さん「それじゃあ、お願いします!」

 

初「はぁ…。まあ、やるからには本気でいきますかね!」

 

お姉さん『おお!?なんと日本武尊の艤装を選びました!日本武尊の艤装は、武装の数が多すぎて本職の方でも操作するのは難しいと聞きます!さあ、彼氏さんはどこまで行けるのでしょうか!』

 

千代『初ー!がんばれー!』

 

初「よし、ヤマトタケル、出撃する!」

 

お姉さん『さて、かっこよく飛び出しましたが周りは敵だらけ!どうするのでしょう!』

 

初「駆逐軽巡は副砲で片付けろ!重巡は噴進弾で潰せ!戦艦は主砲の零式弾!ただし一撃で仕留めろ!」

バババババババババドーンバババババババババシュゴォォォ

 

お姉さん『すごい!すべての武装を適切に使っています!どんどん敵が沈んでいきます!』

 

千代『だけど、ここからだよ!ここから空母と潜水艦が来る!』

 

初「!敵機か!主砲炉号弾装填!敵機群の先頭を狙え!ってぇー!」

ドゴーン

 

初「弾着まで3…2…近接信管作動!今!」

ドカァァァン

 

お姉さん『おお!敵機が一瞬で蒸発しました!』

 

千代『なにこれこわっ!…!初、左から魚雷!』

 

初「!迎撃用意!マ式豆爆雷ってぇー!」

ポンポンポン

 

ドドドカァァァン

 

初「よし、主砲Z弾装填!ってぇー!」

ドーン

ドボォォォン

 

お姉さん『な、なんとクラスター弾で潜水艦を撃沈しました!』

 

初「迎撃成功!敵の殲滅に移る!主砲零式弾、ってぇー!」

ドーン

 

お姉さん『空母轟沈!さあ、ラスボスの登場です!ラスボスは飛行場姫!』

 

千代『飛行場…あっ(察し)』

 

初「飛行場を確認した。主砲、B型弾装填!主砲、撃て!」

ドドドカァァァン

 

\ウワァァァ/

 

お姉さん『げ、撃破!撃破です!おめでとうございます!』

 

初「っしゃあ!」

 

千代「やったー!」

 

初「いえーい。」

 

お姉さん「すごいですね!今までにやったことが?」

 

初「いや、無いです。ただ、日本武尊は好きで色々調べたので。」

 

お姉さん「ああ、わかりますかあのロマン!あの伝説の戦艦はやっぱ調べますよね!」

 

初「ですね!」

 

お姉さん「あ、写真とっていいですかー?広報紙に使いたいんですけども。」

 

千代「いいですよ!」

 

初「え、ちょ。」

 

お姉さん「はいはーい!こっち見てー!ほらほら、せっかくだからもっと近くに!よし!はい、チーズ、サンドイッチ!」

パシャ

 

お姉さん「はい!ありがとうございました!では、見事クリアした犬走初さんとその彼女さんの星野千代さんのカップルに拍手ー!」

パチパチパチパチスエナガクバクハツシロー!

 

千代「いえーい!クリアおめでと!」

 

初「さーんきゅ!なんてな。」

 

千代「にしても、よくあんなに動けたね。」

 

初「ふっふっふっー。意外と優秀な初って言われるくま。」

 

千代「球磨じゃん。」

 

初「くま。」

 

「やっぱお前か。山城。」

 

初「ん?お前は…。」

 

獅子「ああそうだ。ここの提督の獅子だ。というかお前はこんなところで何やってんだ。しかも…隣の子は千代田か?」

 

初「ああ。今は二人で休暇とって旅行中だ。」

 

獅子「え、仕事は?」

 

初「部下に任せた。」

 

獅子「そうか。あと何日ほどこっちに?」

 

初「あと5日丸々いて、六日後に帰る。」

 

獅子「長いな。じゃ、明日うちに来てくれないか?遊びに来てくれ。」

 

初「だってさ。どうする?」

 

千代「行く行く!楽しそうだし!」

 

初「だそうだ。んじゃ、明日も来るよ。」

 

獅子「了解した。」

 

横天津風「貴方ー!?どこー!次のツアー始まるわよー!」

 

獅子「お、天津風が呼んでるな。んじゃ、また明日な!」

タッタッタッタッ…

 

千代「明日やること決まった!」

 

初「なんだそのフィニアスチックな言い方は。」

 

千代「あっはっは!ま、もっと見て回ろ!」

 

初「へーへー。」

 

 

 

 

~超騒ぎ~

 

山城「ちょっと!青葉!なんでよりによってあれを丸々記事にしちゃうのよ!」

 

青葉「ジャーナリストとしてこの特ダネはせざるを得ないでしょう!」

 

山城「おかげで何人も体調不良で休んじゃってるのよ!あーもう!不幸だわ!くっそ不幸だわ!」

 

那珂「ねーねー!あの艦娘シュミレータークリアした人がはじめて出たんだってー!」

 

祥鳳「え、あれをですか。どんな変態ですか。」

 

那珂「えーっと、旅行で来ていた犬走初さんと星野千代さんのカップルだって。初さんは日本武尊の艤装でクリア、千代さんも大体8割ほどクリアしたんだって。あ、写真乗ってる。…これって。ねえ、これって提督と千代田さんじゃない?」

 

祥鳳「…ほんとだ。え、カップル!?」

 

山城「なんですってぇ!?」

 

大井「ナンテコッタ」

 

山城「提督が…。」

 

 

このあと数日間鎮守府はほぼ機能不全となった。さすがに那珂ちゃんだけではきつかったそうな。

 

 

 

~横須賀鎮守府 訪問の巻~

 

初「んで、再び来たぞ横鎮!」

 

千代「いえーい!」

 

獅子「ま、取り敢えずようこそ横須賀鎮守府へ。取り敢えず執務室の方で話そう。」

 

初「あ、もしかして仕事な感じ?」

 

獅子「ああ。」

 

犬城「ならここからは山城に千代田だ。」

 

千代田「わかったわ。」

 

獅子「…なんか雰囲気が変わった気がするんだが気のせいか?」

 

犬城「ああ。提督スイッチいれたからな。」

 

千代田「私も艦娘スイッチをいれたからね。さあ、行きましょう。」

 

獅子「お、おう。」

 

 

 

獅子「まあ千代田ちゃんとは初めて会うことになるからな。一応自己紹介を。俺は横須賀鎮守府の提督の伊藤獅子。」

 

横天津風「私は秘書艦の天津風よ。」

 

犬城「んじゃ俺らからも。俺は柱島泊地の提督の犬走山城だ。」

 

千代田「一緒に旅行に来てた千代田です。」

 

獅子「そういやお前のケッコン艦は祥鳳じゃなかったか?」

 

犬城「うちはケッコンというより勲章扱いだからな。」

 

獅子「そうなのか。」

 

犬城「ああ。」

 

獅子「まあ、本題に入る。いい加減に色々なものをそっちで引き取ってほしい。」

 

犬城「色々なもの?なんのことだ?」

 

獅子「…まさか連絡がいってなかったのか?色んな所からお前んとこに色々と送られてくるんだけどよ、それが全部うちになぜか来るんだよ。いい加減うちじゃ管理できないから持って帰ってくれ。」

 

犬城「あー、もしかして昔ここ所属だったからこっちに送ってんのか。次からはうちに送ってくれるか?」

 

獅子「できる限りはそうする。」

 

犬城「頼む。んで、何があるんだ?」

 

獅子「えーっと、艦艇十隻、航空機30機、車両25両、砲40門、ヘリ三機、機関銃120個、艤装四個、艦娘装備15、3DS三つ、謎のベルト六つ、刀一振、鶏35羽だな。」

 

千代田「…へ?」

 

横天津風「あ、懐かしい反応。」

 

犬城「結構あるな。細かい内訳もらっていいか?」

 

獅子「ほれ。」

 

犬城「なになに…。改ジェラルド・R・フォード級航空母艦一隻、改ズムウォルト級ミサイル駆逐艦八隻、そしてヤタガラス級木造戦艦二番艦『オウスノミコト』!?なんでこいつがいるんだよ!」

 

獅子「知るか。」

 

犬城「えぇ…。なんで家なんだよ。」

 

獅子「お前だからだろう。」

 

犬城「なるほど。ま、続き行くぞ。航空機は全部F-35Cの改良型か。ま、空母だしなぁ。」

 

獅子「少ないんじゃないか?あの航空母艦は75機は積めたはずだが。」

 

犬城「あとは自前で用意しろってことだろ。流石にC型だけだと機銃掃射にガンポッドが必要だし、スパホでも乗っけるか。…それとA-10。」

 

獅子「ほんとお前A-10好きだな。」

 

犬城「勿論シーフランカーも仕様をあわせて乗っける。」

 

獅子「まさかの混載である。」

 

犬城「ま、今の世界じゃいがみ合うこともないしなぁ。軍事では。で、次は車両か。なに、M1A4が五両に戦車運搬車五両、パーンツィリ-S1三両にゲパルトが六両、ジープが五両にハイエースが一台。対空戦車多いな。」

 

獅子「なんでこんなに最新鋭なのが来るんだ?」

 

犬城「一つに、俺の過去の行い。二つに、日本、それも瀬戸内なら確実に安全だし、自衛隊なら撃沈されることもない。で、こんな新鋭艦や新鋭戦車とかなら迷わず使うはずだから、損失もなく実践データが得られる。アメリカの近海で自分達でやるよりも安全だろうからな。ま、実際はガルーダとかMOGERAでなんとかなるんだが。」

 

獅子「あー、そういうことか。確かに近海にいるのは強硬偵察の潜水艦位だしな。」

 

犬城「ああ。砲は…ああ、ヤタガラスの換装用か。まあ百発限りだしな。ヘリはまあシーホークよな。で、機関銃は全部AK-12だな。作りすぎたのか?」

 

獅子「それは手紙つきで来たぞ。『余ったからやる』とのこと。」

 

犬城「最近裕福になったからっていろいろ作りすぎだと思う。」

 

獅子「俺もだ。」

 

犬城「んで、艤装は…うお、また『オウスノミコト』か。」

 

獅子「それはお前のだ。」

 

犬城「こんなところにあったのか。てことは改修は済んだってことか。」

 

獅子「ま、そういうことだろう。」

 

犬城「んでもうひとつも『オウスノミコト』か。んで最後の二つは…お、千歳型航空母艦改装試作艤装『千歳航改紺』と『千代田航改紺二』か。ふむ、千歳と千代田でタイプが違うのか。要するに試してみて良い方を改良して採用しようと。」

 

千代田「え、私の艤装?」

 

犬城「ああ。試作だがな。」

 

千代田「やった!じゃあ、帰ったら早速試してみよっと!」

 

犬城「おう。んで装備は…うん、近代兵装たっぷり!」

 

獅子「まあ、そうなるな。」

 

横日向「呼んだか?」

 

獅子「呼んでないよ師匠。」

 

横日向「そうか。おや、初めて見る顔だな。取り敢えず君たちにもこの特別な瑞雲をやろう。大切にしろよ。」

 

犬城「お、おう。」

 

千代田「あ、ありがとう?」

 

横日向「じゃあな。」

 

犬城「なんだいまの。」

 

千代田「さあ。」

 

犬城「はぁ。DSはいいか。んでベルトは…ゲーマドライバーか。あとバグルドライバーとⅡ。んで刀は…ああ、日向のか。んで鶏?」

 

獅子「ああ。」

 

犬城「飼うか。」

 

千代田「あはは。だね。」

 

犬城「ま、帰りに持って、というか乗って帰るか。」

 

千代田「あ、じゃあ新幹線キャンセルしておくね。」

 

犬城「頼む。」

 

獅子「じゃ、5日後の朝に来てくれ。んでこのあとなんだが、うちのに稽古をつけてやってくんねぇか?千代田ちゃんも試作艤装のテストもかねて、さ。」

 

犬城「いいか、千代田?」

 

千代田「ええ。いいわよ。」

 

獅子「よっしゃ!じゃ、人集めてくるわ。ちょっとのんびりしていてくれ。」

 

犬城「いや、艤装のチェックをしておきたい。」

 

獅子「わかった。じゃあ天津風、案内してやってくれ。」

 

天津風「わかったわ貴方。こっちよ。」

 

犬城「おう。」

 

 

天津風「で、艤装はどうかしら?」

 

犬城「問題ない。というか前よりも良いかもな。」

 

天津風「前…?」

 

犬城「ははは。気にすんな。千代田はどうだ?」

 

千代田「これすごいよ!電磁カタパルトにジェット艦載機に多目的ヘリに機関なんて原子炉だよ!それにCIWSにSAM!しかもLaWSまで!すごい!」

 

犬城「それジェラルド・R・フォードのじゃねぇか?」

 

天津風「みたいですね。ちなみに千歳さんの方はジョージ・H・W・ブッシュですね。」

 

犬城「アメリカ艦じゃねぇか?」

 

天津風「主がちとちよなので日本艦です。いいですか?」

 

犬城「アッハイ。」

 

天津風「よろしい。では行きましょう。」

 

犬城「おう。」

 

 

 

獅子「お、やっと来たか。へー。意外と似合ってるな。」

 

犬城「旅行中は制服を着るつもりはなかったが、持ってきておいてよかった。」

 

千代田「私もだよ。んでメンバーは…」

 

犬城「扶桑、時雨、夕立、赤城、金剛、大鳳、神通、天城、雲竜、利根、筑摩、それと天津風か?」

 

獅子「ああ。」

 

犬城「んで、俺らはなにをすれば良いんだ?」

 

獅子「そりゃあ演習相手よ。二対十二で。」

 

犬城「こんだけでよかった。」

 

千代田「同意。」

 

犬城「あー、今回演習の相手になる柱島の提督の犬走山城と千代田だ。休暇でこっち来てたんだが捕まっちまったんでこうなった。ま、全力でこい。」

 

『ハイ!』

 

犬城「よろしい。では、30分後に演習を開始する。配置に就いておけ。」

 

『了解しました!』

 

犬城「さて、こっちも行きますかね。」

 

千代田「提督、それ木なんでしょ?大丈夫なの?」

 

犬城「ああ。大丈夫だ。特殊な金属を使った木で出来ているからな。」

 

千代田「…へ?」

 

犬城「行くぞ。」

 

千代田「あ、はい。」

 

 

獅子『うーい、では開始の合図はさせてもらうよー。では、演習開始!』

 

千代田「艦載機発艦!急いで!」

シュゴォォォ

 

犬城「お、早速艦載機が来たな。こっちの艦載機は高高度に退避させてくれ。」

 

千代田「了解。」

 

犬城「主砲炉号弾装填。電探と連動。主砲、撃ち方始め!」

ドドドドドドドドドォーン

 

千代田「え、全門斉射!?」

 

犬城「弾着まであと10…9…8…7…6…5…4…3…2…近接信管作動!今!」

ドカァァァァン

 

千代田「!敵数機生存!」

 

犬城「了解。対空噴進弾、発射!サルボー!」

シュゴォォォ

ドドドーン

 

千代田「…全機撃墜!そして偵察機から入電!敵艦隊発見!」

 

犬城「航空機を向かわせろ。直俺にホーネットを十機残しておけ。」

 

千代田「了解!よし、ライトニングⅡにスーパーホーネット!れっつごー!」

ゴォォォォォ…

 

犬城「長距離対艦噴進弾、五本発射!」

ゴォォォォォ

 

犬城「着弾まであと30………20………10…9…8…7…6…5…4…3…2…弾着、今!」

 

千代田「着弾!金剛、天城、筑摩轟沈判定!敵艦隊が乱れた!よし、第一航空隊、対艦ミサイル発射!」

《対艦ミサイル発射。》

 

千代田「時雨、夕立、神通に着弾!轟沈判定!」

 

犬城「まもなく主砲の射程範囲内に入る。入り次第射撃を開始する。」

 

千代田「了解!第二航空隊、JDAM投下!他の機は対空ミサイルで直俺機を落として!」

《ボムズアウェイ》

《fox2!fox2!》

 

犬城「主砲の射程に入った。データリンク。」

 

千代田「JDAMにて赤城、雲竜、利根轟沈判定!」

 

犬城「主砲零式弾装填。主砲、撃ち方始め!」

ドドドーンドドドーンドドドーン

 

犬城「着弾まであと10…9…8…7…6…5…4…3…2…弾着、今!」

 

千代田「…大鳳に二発直撃!轟沈判定!扶桑に至近弾!天津風回避!」

 

犬城「了解。主砲再装填。対艦ミサイル発射!」

シュゴォォォ

 

千代田「!天津風、対空ミサイルにて迎撃!また対艦ミサイル発射!」

 

犬城「む、隠していたか。千代田、スーパーホーネットで天津風に機銃掃射。ミサイルには気を付けろ。対空ミサイル発射。」

シュゴォォォ

 

千代田「了解!さあ、空襲よ!」

ヴォォォォン

ガガガガガガ

 

犬城「インターセプトまで10秒、9…8…7…6…5…4…3…2…1…マークインターセプト!」

ドーン

 

犬城「迎撃成功!」

 

千代田「天津風速射砲にて迎撃を開始。扶桑発砲!」

 

犬城「主砲、撃て!」

ドドドーンドドドーンドドドーン

 

 

千代田「扶桑に直撃弾!扶桑轟沈判定!」

 

犬城「まもなく天津風が副砲の射程に入る。」

ドーン

 

犬城「おお、扶桑の弾が直撃。第一装甲板で防いだ!被害微少!」

 

千代田「敵の速度が落ちた!機関にダメージが入ったと思われる!」

 

犬城「了解。Z弾装填。主砲、ってぇー!」

 

千代田「直撃でいいのかな?天津風大破!」

 

犬城「止めだ!副砲斉射!打ちまくれ!」

ドドドドドドドドドン

 

千代田「天津風撃沈!」

 

獅子『はーい、演習終了です。お疲れさまでしたー。』

 

犬城『了解、帰投する。』

 

 

犬城「はい、お疲れさまー。」

 

横夕立「現代兵器のオンパレードなんてずるいっぽい!」

 

横雲竜「というかうちの航空隊、全滅…。」

 

横赤城「まさか水平爆撃にやられるなんて…。」

 

横金剛「索敵では勝ってたのに。」

 

犬城「航空機が密集しすぎだな。あれだと普通の三式弾でも運が悪いと八割落ちるぞ。もう少し広がれ。」

 

横天城「わかりました。」

 

犬城「あと、天津風と夕立と時雨はミサイルとかがあるんならさっさと使え。出し惜しんだら死ぬからな。」

 

横天津風「はい。」

 

犬城「扶桑は十分だ。あそこまで回避して、しかも反撃までしたからな。威力的にもルフラなら沈んでただろうから、ほんと十分だと思う。」

 

横扶桑「ほんとうですか!嬉しいです!」

 

犬城「神通はしゃーない。流石にな。」

 

横神通「あははは。」

 

 

 

犬城「んじゃ、失礼する。」

 

千代田「失礼しました。」

 

獅子「ああ。また来てくれよ。」

 

犬城「いやまあ来るんだがな。」

 

獅子「ああそうだったな。じゃ、準備しておくからな。」

 

犬城「ああ、頼む。」

 

獅子「…スイッチ切っていいぞ?」

 

初「あ、ほんと?わーい。」

 

千代「初、疲れた。早く帰ろ!」

 

初「ああ。じゃ、さいならー。」

 

獅子「お、おう。じゃあな。」

 

 

横天津風「…え、雰囲気変わりすぎじゃない?」

 

獅子「それな。公私をきっかり分けてるんだろうな。あれは真似できん。」

 

横天津風「普通無理よ。」

 

獅子「だろうな。ある意味お似合いのカップルかもな。公私どちらも。」

 

横天津風「まあ、そうかも?」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

霞「初がおかしくなってくわね。なんで個人にアメリカから新鋭艦が贈られるのよ。」

犬城「まあ作中でも言われた通り、アメリカは思惑があってのこと。ロシアは、初だから。」

霞「ロシアのが理由になってないわよ!」

犬城「それは、また、おいおい。日本武尊の艤装に関しても同じときかな。」

霞「というか鎮守府も大変なことになってるわね。」

犬城「提督LOVE勢は全滅ですね。そこまででなかったりする子はまともに働いてました。」

霞「というかいつまで続けるのよ。」

犬城「正直これ以上たらたら続けても意味ないので、次回の始めに出港します。」

霞「あら、そう。」

犬城「おう。というわけでまた、次回!さいならー!」

霞「そういえば祥鳳さん初めて出たわね。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第七話 大規模作戦開始

犬城「どもども!筆者の犬城です!」

比叡「高速戦艦筆頭!比叡です!」

犬城「というわけで、今回は色々すっ飛ばして帰ります。」

比叡「流石に千代田さんが過労で倒れてしまいますものね!」

犬城「そして、夏のイベントが開始です。」

比叡「今作品ではちょっと変わってるかも。」

犬城「リアルではうちはE-4の一本目を落としました。これからリシュリー棲艦を殴り倒しにいきます。」

比叡「まあ、丙ですしなんとかなるでしょう。」

犬城「あ、あと雲竜じゃなくて天城が来ました。」

比叡「任務が進みませんねぇ。」

犬城「6-3とかもういきたくないでち…。」

比叡「視野に入れておきましょう。では本編どうぞ!」


~帰ろう。~

 

初「というわけで受け取りに来たぞー。」

 

千代「来たー。」

 

獅子「おう。旅行は楽しめたか?」

 

初「ああ。勿論。」

 

千代「そりゃそーじゃん!」

 

獅子「そうか。じゃ、荷物は『オウスノミコト』に積んでくれ。ほぼすべて荷物は空母に積んである。勿論特別な瑞雲も。」

 

初「了解。ありがとうな。」

 

獅子「今度はこっちから行かせてもらうよ。またな。」

 

初「ああ。いつでもこいよ。それでは失礼しました!」

 

千代「しました!」

 

 

千代田『あーあー、提督、こちら空母《ちよだ》。聞こえてるー?』

 

犬城『こちら戦艦《オウスノミコト》。問題なく聞こえている。駆逐艦達もついてきているな。』

 

千代田『うん。ついてきてるよー。なんかカモの列みたい。可愛いかも?』

 

犬城『実際潜水艦のカモだからな。対潜警戒厳にせよ!』

 

千代田『了解。』

 

 

………

 

 

千代田『ふーふーふーふふふっふっふふふふ♪…ん、提督、潜水艦!方位305、距離27000、艦数3!』

 

犬城『推進音はどうだ?』

 

千代田『んー…、うん、カ級で間違いないよ!どうする?こがもちゃんたちにアスロック撃たせる?』

 

犬城『いや、アレを使う。』

 

千代田『アレをですか!?しかしあれは秘匿兵装です!』

 

犬城『なに、問題ない。』

 

千代田『了解しました。…こんなんでいいですか?』

 

犬城『ナイスな演技だ、千代田。よし、一番二番主砲Z弾装填!方位305、距離27000!よし、ってぇー!』

ドドドドドドォーン

 

犬城『弾着まであと10…9…8…7…6…5…4…3…2…時限信管作動、今!』

 

千代田『…船体の断裂音を確認。撃沈と思われます。』

 

犬城『了解。対潜戦闘、用具収め。引き続き柱島へ向かい航行を続ける。』

 

千代田『了解。』

\クエー/

\クワックワックワッ/

\クエー/

 

千代田『あ、こがもちゃんからも了解って。』

 

犬城『…え?』

 

 

 

~占領?~

 

ヲ級「ヲッヲッヲー!やっとやって来たぞ柱島!」

 

イ級「キュー!」

 

ル級「本当にたまたまだがな。我々だけがなんとかここまでこれた感じだ。」

 

チ級「でも、ここは柱島。艦娘の本拠地。12人?じゃ足りないと思う。」

 

ヲ級「ヲッヲッヲー。実は、ここの提督がいなくてみんなやる気がないって話なんだ。だから、これだけでも簡単に占領できる!はず!」

 

イ級「キュー!」

 

ヲ級「おうおうイ級は可愛いな。」

 

ル級「はぁ。ま、もう退くに退けないからな。前進あるのみだ。」

 

 

………

 

 

ヲ級「え、すごい簡単に上陸できてしまった。なんで?」

 

イ級「キュー?」

 

ル級「ん、あそこの酔っぱらいに聞いてみよう。なああんた、どうしたんだ?」

 

隼鷹「あー?どうしたもこうしたもあるかい!みーんな提督が千代田とくっついちまったって知って自棄になって酒飲んだ挙げ句つぶれちまってんのよ!ま、あたしゃ結婚を祝うために取っておくはずの酒を飲んじまっただけだけどね!あっはっは!」

 

ル級「え、そんな事でか?」

 

隼鷹「ま、提督への愛が原動力の奴が多すぎたってことさね!ん、あんた深海棲艦か?じゃ亡命か占領かい?あっはっは!こんなところに来るとは物好きだね!ま、なんなりとしていきな。なんかしてもどうせ提督が帰ってくりゃ元通りさ!あっはっは!」

 

ル級「提督は何時帰ってくるのだ?」

 

隼鷹「んーと、1900だな!船で帰ってくるとか言ってたな!」

 

ル級「そうか。ありがとう。あ、そうだ。この深海の銘酒をやろう。これは上手いぞ!」

 

隼鷹「おお、ほんとか!?ありがとさん!」

 

ル級「なに、話を聞くだけと言うのは主義に反するのでな。私なりの貴女へのお返しさ。」

 

隼鷹「あっはっは!面白いやつだな!美味しく頂くよ!」

 

ル級「じゃな。」

 

隼鷹「じゃーなー。」

 

 

隼鷹「…船だし間違っちゃないな、うん。」

 

 

 

ル級「ヲ級、ここの提督は1900に船で帰ってくるそうだ。」

 

ヲ級「ほう!なら、船着き場に深海の旗を掲げ、占領したことを知らしめたあとに砲撃で沈めてやろう!さあ、あと二時間しかない!準備するぞ!」

 

イ級「キュー!」

 

 

………

 

 

犬城『あー、長旅ご苦労様でした。まもなく柱島、柱島です。お忘れものなどございませんようご確認ください。…ん、あれは…。』

 

千代田『どうしたの、提督?』

 

犬城『うちの港に深海の旗が立ってる。占領されたのかもしれない。千代田、ライトニングにガンポッドを満載で全機上げろ。こがも!全艦主砲での戦闘用意!場合によってはCIWSとLaWSの使用も許可する!指示を元に攻撃しろ!』

\クエー/

\クワックワックワッ/

\クエー/

 

犬城『全艦、我ニ続ケ!左回頭82!全艦、単縦陣で行くぞ!』

 

千代田『了解!』

 

 

 

ヲ級「…なあ、ル級。確かにあれは船だけどさ。」

 

ル級「戦艦…。それに正規空母に重巡クラスが八隻。しかもしっかりとこっちに砲がすべて向いているうえ、上空にはジェットが…んーと、30は飛んでるな。しかも機関砲を四つもぶら下げてる。」

 

チ級「リ級ちゃん…白い布あったよね?早く振ろう。」

 

ヲ級「ま、まだ負けた訳じゃないじゃん!やってみたら倒せるかもよ!ほら、ル級砲撃!」

 

ル級「…わかった。主砲、てー。」

ドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーン

 

 

 

犬城『む、敵発砲。』

 

千代田『当たる?』

 

犬城『もう当たった。被害無し。…各種ガトリングにペイント弾装填。』

\クエー!/

 

\クエックエー!/

犬城『了解。全艦、ガトリングにてやつらを撃て。』

\クエー!/

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

 

 

 

ル級「…全く被害がないみたいだ。」

 

チ級「やっぱ白旗…」

 

ヲ級「な、敵がガトリングで撃ってきた!うわぁぁぁ!?避けられない!」

 

パパパパパ

ピチャピチャピチャピチャ…

 

ル級「…へ、ペンキ?」

 

隼鷹「あっはっは!流石提督だ!『提督、もう撃たなくていいぞ!』」

 

犬城『了解した。これより接岸する。』

 

隼鷹「『りょーかい。』ほらほら、提督が来るよ、並びな。」

 

ヲ級「へ、あ、はい。」

 

 

 

犬城「ただいまー。そして、はじめまして、かな。深海の諸君。」

 

ヲ級「今ならやれるんじゃないか?」

 

リ級「かも?」

 

千代田「たっだいまー!提督、一応これ装備しといたよ!」

 

犬城「おう、ありがとさん。」

 

ヲ級「前言撤回。」

 

リ級「同じく。」

 

犬城「んで、君たちはどうするんだ?帰るなら護衛を付けて外海まで送る。残りたいのなら亡命扱いで残ってもいい。」

 

チ級「え、残っていいの?」

 

犬城「亡命だからな。」

 

チ級「する。」

 

犬城「決めるの早いな!?」

 

チ級「だって戻っても殺されるか実験対象にされるだけだもん。戻りたくない。」

 

犬城「そりゃひどいな。」

 

チ級「だって、上のやつらのほとんどは私たちを駒程度にしか思ってないもの。」

 

犬城「ふむ。そうか…。他の子達はどうするんだ?」

 

ル級「衣食住は大丈夫なのか?あと、実験に使われたりとかは無いのか?」

 

犬城「衣食住は恐らくうちに住むことになるから問題はない。実験は、させない。多少話は聞くかもしれんがな。」

 

ル級「させない?ということはやはり…」

 

犬城「ああ。上層部では話が出るだろうな。まあ、そんな話が来てもさせん。大丈夫だ。」

 

ル級「だが、起きてしまったら?」

 

犬城「そんときゃ日本が不幸なことになるだけだ。問題ない。」

 

千代田「いや問題大有りよ。なんで日本が不幸なことになるのよ。」

 

犬城「そりゃあロシアさんに圧力をかけてもらうからな。」

 

千代田「あー。うん。そういうことね。」

 

犬城「ロシアは深海棲艦の亡命にもかなり寛容だからな。頼まなくとも情報さえ流せばいい。あとはテレビ局にでも情報を流せばおしまいよ。」

 

千代田「うわぁ。」

 

ル級「かなりすごいことをやろうとしているのはわかったような気がする。わかった。私も亡命させてくれ。」

 

犬城「了解。他の子は?」

 

ヌ級「ヌ。」

 

チ級「残るって。」

 

犬城「お、おう?」

 

ホ級「あたしは残る!楽しそうだし!」

 

ツ級「私も亡命させてください。1日24時間労働はもう嫌なんです…。」

 

犬城「おおう、それは辛いな。」

 

ネ級「ニャ。」

 

犬城「わかった。」

 

千代田「かわいいかも。」

 

隼鷹「え?え?」

 

リ級「私も亡命する。」

 

犬城「了解。んで、お前らはどうする?」

 

イ級「キュー!」

 

ロ級「キュー!」

 

ハ級「キュッキュキュー!」

 

二級「キュキュッキュキュッキュキュッキュキュー!」

 

犬城「…そうか。ヲ級に付いていくのか。ヲ級、どうする?」

 

ヲ級「…亡命、させてくれ。こいつらを死なせるわけにはいかん。」

 

犬城「了解した。じゃ、手続きしに行くぞー。」

 

いちかも「クエー?」

 

犬城「お前らは…鶏たちの面倒を見ておいてくれ。後で連れていくから。」

 

いちかも「クエー!」

 

犬城「よし、頼んだぞ!」

 

那珂「あぁ…提督…。お帰り…。」

 

犬城「お、おうただいま。那珂、アイドルがしちゃいけない顔をしてるぞ。」

 

那珂「あははは。流石に一人で五日間も全部やるのは厳しかったよ…。」

 

犬城「なに?山城に大井に祥鳳はどうしたんだ?」

 

那珂「寝込んじゃった。『提督が千代田と付き合っちゃったぁぁぁ!』とかいって熱出して。」

 

犬城「はぁ?なんでそんなデマが流れてるんだ?」

 

那珂「え、デマ?」

 

千代田「ええ。付き合ってなんかいないわよ?そりゃ二人で旅行に行ったから勘違いされるような気はしてはいたけど。」

 

那珂「え、でも艦娘シュミレーターの記事に犬走初と星野千代のカップルって…。」

 

犬城「は?犬走初って誰だ?」

 

千代田「星野千代?」

 

那珂「え、あれ提督じゃないの?」

 

犬城「ああ。」

 

那珂「…ああああああ!もう!」

 

犬城「な、なんだ!?どうした!?」

 

那珂「ならなんで私がこんな苦労しなきゃいけないのよ!」

 

犬城「那珂、落ち着け。休暇とアイスやるから!」

 

那珂「団子とケーキもお願い!」

 

犬城「わ、わかった。」

 

 

 

数日後、付き合ってないという情報が広がり、やっと元の鎮守府に戻ったそうな。

 

 

 

~突然の比叡回~

 

犬城「大規模作戦は地中海から出てくる敵艦隊の撃滅、及び地中海に突入、欧州解放の足がかりを作る、か。」

 

比叡「インド洋を通って紅海を抜け、地中海ですか…。インド洋、行きたくないです…。」

 

犬城「…ああ、そうか。比叡はインド洋で沈んだんだったな。」

 

比叡「はい。潜水艦からのミサイルにやられて…。そのせいで高杉長官も覇気を無くしてしまったと聞きますし…。あのとき沈まなければ…!」

 

犬城「もう過ぎたことだ。過去の事を悔やんでも仕方ない。それよりも同じ事を起こさないために努力しよう。」

 

比叡「…はい!そういえば、先行して潜水艦たちを出撃させた、と言ってましたが、うちの子達は誰も出ていませんよ?」

 

犬城「…お前なら分かるんじゃないか?居ない潜水艦、そして紅海からくる艦隊。」

 

比叡「…な!まさか提督!紅海雷撃作戦をこの世界でやるつもりですか!?」

 

犬城「ふふふ。そういうことだ。」

 

比叡「提督、流石です!あの世界の戦術や作戦は大抵奇策ですからね。相手にも読めませんよ!」

 

犬城「だな!あっはっはっはっ!」

 

比叡「にしても、なぜ私の世界の事を?紅海雷撃作戦は話してないはずですが。それに…X艦隊についても。」

 

犬城「…実はな、俺は日本武尊なんだ。」

 

比叡「…ガチですか。」

 

犬城「ああ。基本的にはヤタガラス級木造戦艦『オウスノミコト』となってる。ただ、一部のやつらはこの事は知ってる。」

 

比叡「そうなんですか。この鎮守府には?」

 

犬城「千代田とX艦隊、そしてお前だけだ。」

 

比叡「わかりました。できる限り秘匿します。」

 

犬城「頼んだ。」

 

比叡「さて!あの子達はどうなりましたかね!」

 

犬城「連絡を待つしかないさ。あ、この資料しまっといて。」

 

比叡「あ、はい。」

 

 

~紅海雷撃作戦~

 

富嶽『こちら富嶽。敵は気づいていないわ。全艦、無音浮上。』

 

水神『こちら水神。あのときと一緒でいいのかしら?』

 

快龍『そういう指令だ。やるぞ。』

 

富嶽『よし、これより心臓作戦と連動した作戦である紅海雷撃作戦を開始する!全艦USM、てー!』

 

爽海『てー!』

 

快龍『全弾発射完了!』

 

富嶽『よし!全艦最大船速!…全艦誘導魚雷、ってぇー!』

 

水神『てー!』

 

爽海『発射完了!』

 

富嶽『よし!急速潜航!敵の下を通って逃げるわよ!』

 

快龍『了解!』

 

 

 

 

尊氏「…!天照!富嶽号から入電!『ワレ紅海ニテ雷撃ス。敵遠征艦隊全艦沈没。コレヨリ帰投スル。』とのこと。」

 

天照「そうですか。流石ですね。さて、私もやりますかね。ニ式誘導噴進弾発射用意!…発射!」

シュゴォォォシュゴォォォシュゴォォォシュゴォォォシュゴォォォ…

 

天照「…よし、鎮守府に打電!『ワレ噴進弾ヲ敵列車砲陣地ヘ発射。』」

 

尊氏「打電しました。」

 

天照「さて、あとは待ちましょう。対潜警戒厳にせよ!」

 

尊氏「了解しました!」

 

天照「…はぁ。早くお兄様に会いたいです。」

 

尊氏「これが終わったら帰れますから、あと一踏ん張りです。」

 

天照「…はーい。…!観測機から入電!敵列車砲陣地壊滅!よし、帰りましょう!」

 

尊氏「観測機を回収してからですよ。」

 

天照「はーい。」

 

 

~時間は少し遡り、列車砲陣地~

 

列車砲姫A「なに?またフランスの艦娘がジブラルタルから来ただと?」

 

列車砲姫B「ははは!あいつらも学習しないな!我々がいる限り地中海は墜ちんよ!」

 

列車砲姫C「その通りだ!さあ!沈めてやろうではないか!」

 

列車砲姫D「砲用意!ってぇー!」

ドドドドドドドドドォーンドドドドドドドドドォーンドドドドドドドドドォーン…

 

 

列車砲姫A「おや、戦艦が一隻生き残ったか。よし、全員でそいつを集中砲火だ!」

 

列車砲姫B「よっしゃ!いくぞ!」

 

列車砲姫C「な!北から敵機来襲!」

 

列車砲姫D「なにぃ!?総員、トンネル内へ退避!」

 

列車砲姫A「駄目だ!間に合わない!う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ボン

ボンボンボンボンボン

ゴォォォォォォォォォォ

 

列車砲姫B「ギャァァァァァ!」

 

ドカァァァァン

 

 

尊氏観測機「…敵列車砲陣地は完全に吹き飛んだ。トンネル内の弾薬が爆発したようだ。おお、山が完全に吹き飛んでしまった。やはりサーモバリックは最高だな!」

 

 

映像で見たい方はニコニコ動画のキーワード検索で『旭日のチート艦隊』と調べるといいかも?5話あたりで見れるよ!このシーンはかなり作画がすごいので見てみてほしいっぽい!『紺碧のチート艦隊』も投稿してくださっているのでOVA版紺碧の艦隊、旭日の艦隊すべてみれるかも!ただコメントがアレなのでNG共有強かコメントを消すといいです。




犬城「はい、お疲れさまでした。」

比叡「いやはや、紺碧の艦隊これくしょんになってきましたねえ。」

犬城「ちなみに帰宅から比叡回までは二週間ほど空いてます。」

比叡「オリジナル(?)な娘も出てきましたね!」

犬城「まあ紺碧旭日なんだが。OVAは見ていて楽しいからおすすめです。あのなんでもありな感じが楽しい。」

比叡「私も活躍しますよ!」

犬城「やっぱ銀河万丈さんは最高だな!」

比叡「ですね!にしても、なんで本編の犬城と千代田は付き合ってないって言ったんですか?告白したじゃないですか。」

犬城「知りたい?んじゃ、後書きを使って番外編、『千代と初の約束』をやります。」

比叡「まさかの後書きでである。」



~千代と初の約束~

初「んで、晴れて恋人同士となったわけだが。」

千代「んー?なんかあるの?」

初「恋人になったのは初と千代だ。だから、スイッチを入れたあとは」

千代「仕事中は勿論、鎮守府に居る間は部下と上司である山城と千代田ってことでしょ?」

初「…ああ。そこは徹底したい。」

千代「ま、提督が色々隠してるのは薄々前から気付いてたから。わかった。外でしった初のことは基本的には話さないよ。あんまり意味のないことは話してもいい?」

初「まあ、いいだろう。」

千代「わかった。私だってスイッチの切り替えぐらいできるんだから。ただ、たまにでいいから旅行に行こうね?」

初「ああ。勿論だ。」

千代「あ、そうだ!なんで山城なのか教えてよ!」

初「ああ、いいぞ。それはな、俺が山城の艤装の初めての適合者だからだ。」

千代「え、そうなの!?」

初「ああ。もともと、艤装は男の自衛官が装備して、深海棲艦へ立ち向かうためのものだったんだ。そして、敵の装備が二次大戦チックだったので二次大戦の時の軍艦を元に艤装は作られた。そして、その中の山城の艤装に初めて適合したのが俺なんだ。だから山城の名がついた。ま、そのあとに艦娘が現れたからそれで出撃することはなかった。」

千代「へー。艤装ってもともとはそういうものだったんだ。」

初「ああ。だがな、初期の艤装の中でひとつだけ艦娘が現れなかった艤装があった。それは、『日本武尊』だ。」

千代「え、あの伝説の戦艦の?」

初「ああ。で、それにも適合したから、俺は日本武尊の艤装を装備して各地を飛び回った。」

千代「各地?」

初「ああ。その頃は深海棲艦のせいで世界中が大変なことになっててな。日本から国連軍として世界中の解放へ向かったんだ。それは知ってるだろ?」

千代「うん。欧州、アフリカ、南米、米国、そしてロシアへ出撃したんだよね。」

初「ああ。ま、欧州、アフリカ、南米は撤退戦になってしまったがな。俺は最初はロシアに単機で向かわされた。対深海棲艦改修をされたガルーダと日本武尊の艤装を与えられて、残された土地はモスクワ周辺のみとなってたロシアを救いに行ったんだ。」

千代「え、単機で!?」

初「ああ。どうも米国から圧力がかかったらしくてな。俺のみだった。」

千代「ひどい!死にに行けといってるようなものじゃない!」

初「ああ。だから俺は死に物狂いでロシアの人たちと数ヶ月戦ったよ。ガルーダで敵を撃って撃って撃って、爆弾を落とし、下がる兵を援護し、ガルーダから降りてロシアの人たちに加勢して艤装で敵を潰し、ガルーダの援護に共に喜び、共に敵を吹き飛ばして行ったんだ。」

千代「え、すごい。」

初「たった一人とはいえ日本の自衛官が飛行機に乗ってやって来て共に戦ってくれたからだろうか。皆の士気もどんどん上がっていってな。終いには大統領とも肩を並べて敵を撃っていったものさ。そんななかで、降伏してくるものも現れた。だがな、ロシアの人たちは本当に素晴らしかったよ。そいつらに恨み辛みをぶつけるでもなく、ただ共に戦い、平和に暮らそうと持ちかけたんだ。」

千代「え、すごい。」

初「自分達も追い詰められ、そして今も敵を撃っているからだろうかね。互いに生きることを選んだんだ。それ以降はどんどん土地を取り戻していって、今に至るわけだ。だから、ロシアにはロシア国籍を持った深海棲艦もたくさん居るし、亡命した深海棲艦もたくさん居るんだ。それに、当時ロシアを占領していた深海棲艦たちが捕虜等を殺さなかったのも評価が良かったようだ。それでもやはり多少の禍根は有るようだが。」

千代「え、日本からの支援は初だけなの?」

初「実は物資支援だけはこっそりしていたがな。だが、人員は俺だけだったな。大変だった。」

千代「へー。じゃ、初はロシアの英雄だね!」

初「あっはっは。まあな。ただ、おかげで当時はアメリカにはかなり疎まれたがな。」

千代「ま、当時はまだいがみ合ってた頃だしね。逆に今こうしてては取り合わずとも協力してるのが不思議なくらいに。」

初「ほんとそれ。」

千代「まあ、世界はすこし、平和になったのかもね!」

初「だな!」





犬城「はい、というわけで番外編でした。」

比叡「約束が全体の大体五分の一も無いんですが。」

犬城「忘れていた伏線を回収したらこうなりました。」

比叡「というか初は元自衛官なんですね。」

犬城「ああ。んでロシアの英雄だ。」

比叡「だからAK-12があんなに。」

犬城「そういうこと。格納庫に有った機体も、米国からは買った物だけど、ロシアの物は全部いただいたものだよ。」

比叡「いまロシアはどうなってるの?」

犬城「ロシアはいま世界で一番裕福な国、となっているよ。深海棲艦とも仲良くなったからあっちの技術もあるから、とくに鉄や油の生産技術がはねあがって、今や世界一の原油の精製国だよ。」

比叡「へー。じゃあ日本の扱いは?」

犬城「世界一安全な国、だね。国内の治安についても、深海棲艦に対しても。ただしゴジラは自然災害扱いです。」

比叡「じゃ、アメリカは?」

犬城「小さな2000年の地球、だな。」

比叡「え、なにそれ。世界一の軍事大国とかかと思ったのに。」

犬城「あー、いまアメリカには英、仏、独、伊、その他もろもろの亡命政権やその国民が逃げ込んで来ているんだ。それ故に人間同士で小競り合いも起きているし、治安もかなり悪い。だから、2000年の地球を小さくしたような感じってわけだ。」

比叡「え、日本とかロシアは助けないの?」

犬城「ロシアは同盟などは結んでいないからな。基本的には助けない。日本は、移民だと色々と手続きが大変だからあまりこれないんだ。年に50人程度だな。」

比叡「へー。少ないね。」

犬城「まあ、そういうことのキャパは日本にはないからな。仕方ない。他の土地は大体深海棲艦に占領されてるしな。」

比叡「そっかー。大変ですねぇ。」

犬城「ああ。ま、これ以上長くなるのもあれだし、ここで終わりにしよう。」

比叡「ほんとだ!後書きが2700字越えてる!」

犬城「それでは、さいならー。」

比叡「また次回です!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話

犬城「ぱんぱかぱーん!それ行け丙提督!犬走山城です!」

龍驤「軽空母二番手の龍驤や!」

犬城「いやはや、大規模作戦はきついですね。やっとE-6の輸送作戦が終わりそうです。なんですかTP1250って。冗談は甲だけにしやがれ!」

龍驤「甲は甲でルフラが四隻でルフォースやな!こらひどい。」

犬城「E-6前半だけで燃料が10000は吹き飛びました。なおレア泥はなしです。」

龍驤「永遠の二番手は落ちへんかったな。緑色の爆乳空母はよう落ちたのにな。」

犬城「対空改修が進みます。今のところの新着任艦は、『旗風、天城、天霧、風雲、リシュリー』ですね。消費に対しての取得が少ない。」

龍驤「まあなんか運悪いしな。E-4の戦力でも地味に沼りかけたし。」

犬城「六番に置いた霞の魚雷カットインでリシュリー棲艦をなかなか撃沈できなくて自棄で五番の吹雪を連撃装備から魚雷魚雷見張員にしたらまさかの吹雪がカットインで決めるという。霞は結局E-4ではあまり役に立たなかった。」

龍驤「というかE-5ラスダンでなぜかリットリオがドロップしたな。うちの鎮守府は二艦持ちはしないようにしとるさかい泣く泣く装備剥ぎ取って改修に回したわ…。」

犬城「不幸だわ…。」

龍驤「はぁ…。まあ、これ投稿したら夏を満喫しとる爆乳大要塞にとどめ刺してくるわ。じゃ、本編や。どうぞ。」

追記:8/16 会議に居ないはずの加賀さんが会議に居たので、すり替えておきました。


~妹~

 

犬城「あー、皆、インド洋の制海、制空権奪取ご苦労だった。次の地中海突入に向けて頑張ろう!」

 

山城「そういえば、地中海からの敵艦隊はどうなったのですか?新型の大型艦が出たという話も聞きますが。」

 

犬城「ああ、それなら先遣部隊が全て撃沈したそうだ。」

 

山城「おお、それはすごいですね。」

 

「おーにーいーさーまー!」

 

犬城「む、この声はぐあっ!」

ガシイッ!

 

犬走扶桑「お兄様ー!会いたかったですー!」

 

祥鳳「え、お兄様!?」

 

犬走扶桑「はい!犬走山城は私の兄です!」

 

足利飛鷹「待ってください扶桑さま…。はやいです…。」

 

犬走扶桑「あら、飛鷹が遅いのよ。」

 

犬城「あー、うん。二人とも自己紹介。」

 

犬走扶桑「あ、そうですね。私の名前は犬走扶桑です。もちろん扶桑の艤装の適合者ですよ。そして犬走山城の妹です!」フンスッ

 

足利飛鷹「私の名前は足利飛鷹。扶桑さまの付き人です。そして飛鷹の艤装の適合者です。」

 

山城「うーん。でも扶桑ねえさまも飛鷹さんもうちには居るんですよね…。」

 

犬走扶桑「あー、たしかにそうだね。じゃあ、妹さんとでも呼んでくれればいいよ!」

 

足利飛鷹「私のことは尊氏とでもお呼びください。」

 

山城「妹さんに、尊氏ね。わかったわ。」

 

犬桑「よろしくね!」

 

足利「よろしくお願いします。」

 

 

 

~魚雷挺~

 

PT小鬼「キャハハ、キャハハ!」

 

ドーンドーン

山城「くそっ、あたらない!」

 

日向「ああもう!鬱陶しいなこいつらは!」

 

PT小鬼「キャハハー!」

パシュパシュ

 

古鷹「な、比叡さん魚雷!」

 

ドーン

比叡「この程度問題ないよ!でも、こいつらうざいわね!提督!電探連動射撃の許可を!」

 

犬城『許可する。』

 

比叡「了解!ほらほら小鬼め!豆を喰らって帰りなさいな!」

バババババババババ…

 

PT小鬼「キャァァァァ」

 

摩耶「…そうか!別に砲に頼らなくても良いのか!よし、機銃!あいつら潰すぞ!」

ブウゥゥゥゥゥゥゥン

 

山城「なるほど!」

バババババババババ…

 

龍驤「機銃掃射や!流星!その20mmの威力見したり!」

 

 

………

 

 

山城「やったわ!あの忌々しい魚雷挺どもを全て沈めてやったわッ

!」

 

日向「疲れた。」

 

比叡「艦隊を地中海へ行かせるためですから、頑張りましょう!」

 

山城「まあ、そうね!」

 

 

 

PT小鬼「キャハハハ。」

 

 

 

~基地航空隊~

 

犬城「おう龍田。基地航空隊の調子はどうだ?」

 

龍田「あら提督。いい感じよ。で、なんのようかしら?」

 

犬城「ああ、こいつを置きに来た。」

 

龍田「あら。スツーカじゃない。でもこれ艦載機じゃないの?」

 

犬城「それはJu-87 C。これはJu-87 D-5。20mm機関砲、それもマウザー砲を積んだ急降下爆撃機だ。」

 

龍田「あら、それは凄いわね。」

 

犬城「まあドイツだからな。」

 

龍田「そういえばまだ四式戦は配備されないの?」

 

犬城「ああ。技研は結構手間取って居るようだ。」

 

龍田「そう。早くしないとジェットが置かれ始めちゃうわねぇ。」

 

犬城「もうできてるんだよなぁ。試作ではあるが。」

 

龍田「あら、そうなの?」

 

犬城「ああ。陸上機だとうちにも2機づつF-15とF-16が配備されている。艦載機は千歳と千代田のFA-18とF-35があるな。」

 

龍田「うーん。四機だと心許ないわね。それがB-1とかならすごいんだけど。」

 

犬城「まあ、試作だしな。そのうち本配備が始まるさ。」

 

龍田「まあ、そうね。」

 

 

~ガングート~

 

ガングート「おお、初殿。おはようございます。」

 

犬城「だから今の俺は山城だから。」

 

ガングート「逆になぜ隠すのだ?提督はロシアの英雄だ。誇っていいことだ!」

 

犬城「よく考えてみろ。その事を知って、変な慢心や過信が生まれたらどうする。それに、艦娘にはできる限り知られたくないんだ。もう過去の事を根掘り葉掘り聞かれるのは嫌なんだ。」

 

ガングート「むう。ならば仕方あるまい。隠しておこう。」

 

犬城「頼む。」

 

ガングート「了解した。」

 

 

 

青葉「初?それにロシアの英雄?どういうことでしょう。調べてみますかねぇ。」

 

 

 

~会議 そのに!~

 

祥鳳「はい、それでは『第二回提督情報交換大会議』を始めたいと思います。ではまず、欠席者の報告を。」

 

千歳「千代田は提督と一緒に試作艤装のテストに行ってるわ。」

 

山城「扶桑ねえさまは妹さんと一緒に遊びに行きました。」

 

潮「曙ちゃんと朧ちゃんは執務室で寝ています。」

 

北上「大井っちは今日は秘書艦だよー。」

 

天龍「龍田は基地航空隊の整備をしてるぜ。」

 

鳥海「摩耶は飛龍さんと対空演習です。」

 

赤城「加賀さんと蒼龍さんは食べ物を食べに行きました。」

 

サラトガ「ガングートは煙草を買いに行くと言い残して三日間帰ってきてません。」

 

伊勢「日向は龍田のとこで新しい水上機のテストとかなんとか。」

 

青葉「がっさは頭痛で休みです。」

 

金剛「比叡は尊氏さんと遊びにいったでーす。」

 

祥鳳「了解しました。では始めましょう。最初に、前回の最後に調査することになったことの報告を。」

 

秋雲「はいはーい。提督のアレな趣味なんだけど、無いって。うん。」

 

愛宕「え、どういうこと?」

 

秋雲「全くわからなかった。もしかしたら提督、すごい純粋なのかも。」

 

愛宕「えぇ…。」

 

川内「あ、提督の趣味なんだけど、どうもゲームみたいだね。提督の部屋をちょっと漁ったら、ゲームがわさわさと出てきた。」

 

北上「ふむ。なら今度ドラクエについて語り合いますかね。」

 

青葉「提督への取材でもゲームと返されました。」

 

川内「なら確定だね!」

 

青葉「あ、で提督なんですが、提督はやはり『犬走初』のようです。また、ガングートさん曰く『ロシアの英雄』なのだそうです。」

 

ヴェールヌイ「ロシアの英雄?だが私はそんなことは知らないが。」

 

青葉「はい。これについて調べた所、提督は元自衛官、それも対G部隊である特生自衛隊所属だったようです。あ、そのときはまだ犬走初ですね。で、当時滅びかかっていたロシアに単機で派遣され、そしてロシアを救っていますね。」

 

祥鳳「え、単独でですか!?」

 

青葉「いえ、現地の人と協力してですね。ですが、持たされた装備は戦闘機一機と自衛用装備、それと多少の必要物資のみのようです。」

 

神通「それはまるで…死ににいかせているような。」

 

青葉「ただまあ、その後土地を取り戻しているところから見ると、提督の力量を評価して、なのかもしれませんね。」

 

神通「なるほど。それだけ提督が化け物じみていたと。」

 

青葉「まあ…そうなのでしょう。」

 

那珂「あれー?でも前に提督に犬走初なのかって聞いたら、明確に否定されたよ?それに、千代田ちゃんも星野千代ではないって。」

 

夕張「あ、それなんですけど、少し思い当たるところがあって調べてみました。その星野千代さんは、二年前に艦娘学校を首席で卒業している人です。なんとその千代さん、空母系の艤装全てに適合していたすごい人なんですよ。」

 

那珂「ってことは、やっぱり二人ともそうなんじゃん!なんで嘘ついたんだろ!むー!」

 

祥鳳「…はっ!まさか、提督はとてつもない悪人だとか!隠さないと表の世界で生きていけないような事を抱えてるとか?」

 

川内「…なら、余計に提督の事を探らなきゃだね。それも、提督に怪しまれないように。」

 

山城「…そうね。そうなると、その妹の犬走扶桑や尊氏なんかも怪しいわね。そして、千代田も。」

 

千歳「妹を怪しむのは嫌だけど…、正義のためよ。頑張るわ!」

 

雷「面白そうね!駆逐艦でも頑張りましょ!」

 

電「なのです!」

 

 

…………

 

 

千代田「あのー、提督?」

 

犬城「ああ、ここでは初でいいぞ。」

 

千代「あ、じゃあ私も千代ね。で、初。」

 

初「なんだ?」

 

千代「その…、ここ、何処?」

 

比叡「ふっふっふー!それは私がお教えしよう!」

 

千代「え、比叡さん!?」

 

比叡「ここは、柱島泊地地下にある転生者の集う秘密基地、その名も『竜宮城』だよ!」

 

千代「え、転生者!?」

 

尊氏「はい。我々の居た世界では、日本はアメリカやドイツと戦い、最終的に平和を手にしました。ですから、もうあの世界にあまり未練はありません。しかし、この世界はこのまま行けば確実に深海棲艦に負け、人類は滅びてしまいます。それを回避するために集い、戦っているのが私たち転生者なのです。」

 

比叡「もちろん、いままでも滅ぶような状況にはあったんだ。日本人なら誰もが知っているあいつのせいでね。」

 

千代「…ゴジラですか。」

 

比叡「うん。だから、転生者たちは国を守るために対G兵器や特生自衛隊を作った。それのおかげでゴジラによって国が滅ぶのは回避したんだけど…。」

 

千代「深海棲艦が現れてしまった。」

 

比叡「そう。通常兵器が効かないことはわかっていたから、上層部は大慌てだったよ。すぐに艤装の作成に取り掛かったしね。まあ、対G兵器があまりにも過剰な威力を出したおかげでそこまでのことにはならなかったけど。」

 

尊氏「さて、ここまでは艦娘が現れるまでです。現れるまではただ単に別世界の記憶を持った人間だったのです。だけど、艦娘になれた転生者はまた特殊だったのでした。」

 

千代「…特殊?」

 

尊氏「はい。転生者かつ艤装の適合者は、なんと前世の艦の記憶を持っていたのです。人間ではなく。」

 

千代「…つまり、その前世の『艦艇』が転生して、人の体をもったってこと?」

 

尊氏「はい。それが、前世の艦の艤装に適合した転生者なのです。前世で超戦艦日本武尊であった犬走山城もとい犬走初、その二番艦の天照であった犬走扶桑もとい犬走柊(ひいらぎ)、前世で防空軽航空母艦尊氏であった私、足利飛鷹もとい足利唯、前世で戦艦比叡であった比叡もとい高杉由香。そして、前世では超巨大航空母艦、建御雷であった。それが星野千代、貴女なの。」

 

千代「…え!?私!?」

 

唯「はい。とはいっても、まだ記憶は無いようですが。」

 

千代「う、うん。前世の記憶はないよ?」

 

唯「転生者にも二種類居ます。一つに記憶を持った状態である程度育った状態で目覚める場合。もう一つに、その世界で一から生まれる場合。二つ目の場合、大抵は前世の記憶は思い出しません。ただ、何かしらのきっかけが原因で思い出すことはあります。それは前世での強烈な出来事だったり、些細な違和感だったりと色々です。」

 

千代「へー。」

 

唯「そして、千代さん。貴女にもこれから記憶を取り戻していただきます。」

 

千代「…うぇ!?どうやって!?」

 

由香「というわけでここに建御雷の艤装があります!」

 

千代「あー、まさか。」

 

由香「はい!さあさあ、直ちに装備したまえ!」

 

千代「え、記憶を取り戻すって大丈夫なの!?例えばほら、いままでの記憶が消えちゃうとか!」

 

唯「それなら問題ありません。少しひどい頭痛が起こる程度です。私も経験しましたが、意外となんとかなりましたよ。」

 

千代「少しひどい頭痛!?やりたくないー!」

 

初「諦めてやれ。後でアイス奢ってやるから。」

 

千代「…じゃあ、やるから後で御褒美ちょうだい?」

 

初「褒美だと?はっはっはっ!良いだろう!成功の暁には大判を三百枚やろうではないか!」

 

千代「ははー!ありがたきしあわせ!ってそうじゃない!わかってよ!」

 

初「わかってるわかってる。後でな。じゃ、頑張れ!」

 

千代「うん!」

 

 

………

 

 

千代「というわけで取り戻したー!」

 

初「おめでとう。これで転生者の仲間入りってわけだ。」

 

千代「じゃ、御褒美!」

 

初「はいはい、わかった。ほら、行くぞ。」

 

千代「うん!」

 

 

由香「順調に転生者が集まりつつありますねぇ。」

 

唯「だけど、転生者の事を知られてはいけません。日本が優位に立っていられるためにも。」

 

由香「ですね。特にアメリカなんかに知られてしまっては、何をしてくるかわかりません。あっちはひどいことになってますからね。」

 

唯「あっちの動き次第では手を切ることも考えなければいけないかもしれませんね。まあ、前世と違ってロシアが味方であってくれるのでなんとかはなりそうではありますが。」

 

由香「どちらにせよ慎重に、ですね。」

 

唯「ええ。頑張りましょう。」

 

由香「はい!」




犬城「はい、第8話でした。」

龍驤「なあ、提督。今な、E-7の情報見たんやけど、なんやこの糞マップ!姫ばっかや!やる気失せるわ!」

犬城「だけどドロップもいいのよね。グラーフとかユーちゃんとかアイオワとかプリンツとか。」

龍驤「せやけどこんなとこいったら大破祭りや!せめて広範囲攻撃とか寄越しいや!それか現代兵器!」

犬城「無い物ねだりはしても意味無い。諦めろ。にしても、どんどん『質で攻める深海棲艦』と『数で攻める艦娘』の構図が出来てきてる気がするな。」

龍驤「まあ…姫級がおかしいんよ。殴っても殴っても沈まへんから、沈むまで殴るしかあらへん。」

犬城「そうなんだよねぇ。どうにかならへんかねぇ。」

龍驤「はぁ…。ま、リアルの話はこれくらいにして本編の話や。で、まさかの初に妹やな。」

犬城「ちなみに日本武尊二番艦天照はオリジナルです。」

龍驤「まあ、そうやろな。そして比叡と尊氏の本名もわかったな。」

犬城「高杉由香に足利唯ですね。」

龍驤「なんでこないな名前になったん?」

犬城「まあ…比叡は名字は高杉長官からです。二人の名前は適当。意味なんて無い。」

龍驤「ええ…。じゃあ妹の犬走柊は?」

犬城「もともとは『犬走終』だったんだけど、シュウだとなんか男みたいなので似た漢字のひいらぎにしました。」

龍驤「もともとは初めと終わりだったわけか。」

犬城「そゆこと。にしても、千代を転生者にするんだったら星野千代じゃなくて高野千代にしておけば良かった…。」

龍驤「確かにそうやな。なんでそうしなかったん?」

犬城「そもそもそのときに書きたいことを書いているだけだから、次の展開なんて誰にもわからないのよ。一話を書いた頃の考えではのんびりした日々をつらつらと書いていくだけのはずだったし。」

龍驤「こんな紺碧な事にはなるはずではなかったんか。」

犬城「そういうこと。犬走初も、ギャグ回以外はこんな超人じゃなくて普通の人間のはずだったし。」

龍驤「なにも考えずに書くからやな。ま、がんばり。」

犬城「広げた風呂敷は頑張って畳みます。ええ、やってやりますとも!」

龍驤「で、祥鳳達の勘違いやな。」

犬城「ここから大変なことに…なるかなぁ。」

龍驤「キミの書く小説次第や。頑張りな。」

犬城「うい。そういえば初めて感想をいただきました!」

龍驤「もうひとつの小説に比べてUAの伸びも良いしなぁ。艦これは凄いな。」

犬城「ああ、あっちも少しずつ書いています。」

龍驤「さっさと書かんかい!」

犬城「へーい。ではまた次回、さいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9話 波乱

犬城「はい!という訳で第9話でち!」

大鷹「」(無言の先制対潜攻撃)

犬城「でちぃぃぃ…」

大鷹「はい、第9話です。今回は紺碧というよりはACE COMBATですね。エース艦バットのタグを追加しておきますね。」

犬城「リザレクション!いきなりの設定説明!この前の秘書艦全滅のあと、秘書艦はトップ組21人によるローテーション制になりました。秘書艦は祥鳳、木曾、蒼龍、飛龍、山城、瑞鶴、加賀、日向、霞、大井、比叡、摩耶、龍驤、衣笠、朝潮、熊野、千代田、千歳、曙、朧、龍田で回していきます。」

大鷹「私の本編登場はいつでしょうか。」

犬城「わからん!というわけで本編どうぞ!」


~開戦、そして襲撃~

 

犬城「ドラクエで一番のヒロインはバーバラだろJK。」

 

加賀「いいえ、違いますね。ドラクエ最高のヒロインはビアンカです。これは譲れません。というかあんな終わり方をしているヒロインはよくありません。」

 

犬城「あのラストだからいいのだよ。ハッピーエンドよりもビターエンドの方がいいって白瀬さんもいってた。というかこっちは生存が確定してるんだから、この先のストーリーだってあるさ。実際漫画はifストーリーでいったし。」

 

加賀「漫画は別次元の話なのでノーカンです。むう。ヒロイン談義はやめておいた方が良かったですね。」

 

犬城「答えが出にくい口論は色々と不幸を招くからねぇ。」

 

プルルルルルル

 

犬城「お、電話だ。ちょっとすまんな。」

ガチャ

 

犬城『はい、柱島の犬走です。』

 

黒田『飛行場担当の黒田です、隊長。』

 

犬城『おお、どうしたんだ?』

 

黒田『中国機が、緊急着陸の許可を求めています。どういたしましょうか?』

 

犬城『…ふむ。緊急着陸の許可を出せ。飛行場の兵は対歩兵装備、第一種戦闘配備。』

 

黒田『了解しました。』

 

 

犬城「加賀さん、俺が居ない間仕事を頼む。」

 

加賀「わかりました。気をつけて。」

 

犬城「ああ、ありがとう。」

 

 

 

初「で、何があったんだ?」

 

黒田「隊長!?敬礼!」

 

初「うむ。現状の報告を。」

 

黒田「はい。着陸した機に乗っていたのは、中国の閣僚の方でした。」

 

初「ほう?なぜ日本に脱出を?」

 

黒田「彼らの言うには、中国でクーデターが起こり親深海棲艦の政権がたってしまったとのことです。」

 

初「ふむ。確かに親深海棲艦派を抑えていた彼らは脱出するしかないだろうな。」

 

黒田「また、その新政権は深海棲艦にとって最大の敵である日本を深海棲艦とともに滅ぼす、と掲げているそうです。」

 

初「つまり、深海棲艦のみならず中国軍も攻めてくる、ということか。」

 

黒田「はい。」

 

初「…とりあえず、この情報はすぐに大高首相へ伝えろ。彼らは輸送機にて東京へ送れ。」

 

黒田「了解しました!」

 

初「頼んだ。ああ、それと航空隊はいつでも迎撃に出れるように準備しておけ。もちろん装備は対人だ。彼らにも仕事をしてもらおう。」

 

黒田「了解しました。」

 

 

 

犬城「たっだいまー。」

 

加賀「て、提督!大変です!」

 

犬城「おおう!?加賀さんがここまで取り乱すなんて珍しいな。どした?」

 

加賀「そんなのんきなことを言っている場合ですか!中国が日本に宣戦布告しました!」

 

犬城「そいつぁ律儀なことで。開戦理由は?」

 

加賀「深海棲艦の敵だから、だそうです。訳がわかりません。」

 

犬城「お、大高首相の会見だな。あ、そうだ。『あー、あー、千代田、妹の方の扶桑…めんどいな、柊!あと龍田、執務室へ直ちに来てくれ。』さて、会見を見るかね。」

 

加賀「はあ。」

 

 

大高『えー、本日8月16日午前8時15分、中華人民共和国が我が国日本国に対して宣戦布告を行いました。深海棲艦の敵であるため、深海棲艦の同盟国中華人民共和国は宣戦布告する、とのことであります。』

 

記者『なぜ中国はそのような理由で我が国に宣戦布告したのですか?』

 

大高『はい。どうやら、中華人民共和国は過激派の親深海棲艦組織によるクーデター政権が樹立されてしまったようなのです。』

 

記者『では、今までの政権はどうなったのですか?』

 

大高『三割はそのクーデターの際に殺されたそうです。残りの人たちは飛行機にて脱出し、先ほど日本の柱島の飛行場に不時着しました。現在空自の輸送機にて東京へ向かっています。』

 

記者『では、そのクーデター政権は正当な中華人民共和国の政権ではないのですか?』

 

大高『はい。前政権のものが譲り渡すでもなく、また正式な政権樹立ではない、と現在こちらに向かっている閣僚の方に確認できています。そのため、本日宣戦布告をおこなったのは中華人民共和国を騙るテロリストであると言えます。』

 

記者『今までは深海棲艦に対し、対特殊生物法を元に戦って来ましたが、これが中国軍に対して適用出来るのですか?』

 

大高『いいえ、出来ません。なので、中国軍が攻めてきた場合は、自衛権を元に特生自衛隊を除く自衛隊による迎撃となります。ただし、もし中国での調査によって現クーデター政権が過激派深海棲艦の傀儡政権であると判明した場合、中国閣僚の要請があれば国連決議第1570番、『深海棲艦に関する決議』で決まったことを元に、中国の解放のため進軍することはあり得ます。』

 

記者『そのときは中国軍とも…?』

 

大高『すいません。少し待ってください。なに?…わかった。えー、現在、中国軍の戦闘爆撃機500機以上が日本に向かって来ています。各基地から迎撃機がスクランブルしています。また、ロシア軍にも応援を要請しています。』

 

 

千代田「ただいま来ましたー。どうしましたー?」

 

犬城「遅い!中国軍の戦闘爆撃機が日本に向かっている!今すぐ『ちよだ』を動かせ!艦載機を対空装備で上に上げろ!あとこがも達もズムウォルトに乗せろ!長距離対空ミサイルによる敵機迎撃の準備だ!一機たりとも国土を攻撃させるな!柊は俺の代わりにオウスノミコトに乗れ!全兵装使用を許可する!龍田は鎮守府内の対空兵器を管理しろ!近づく敵機は全て落とせ!加賀は鎮守府を頼む!」

 

加賀「提督は!?」

 

犬城「俺は空に上がる!急げ!敵は待ってはくれんぞ!」

 

ピーピーピーピー

犬城「どうした!」

 

黒田「敵機群領空侵入まであと30分です!今から迎撃部隊をあげます!」

 

犬城「了解した!俺も上がる!」

 

黒田「どれでですか!」

 

犬城「F-22だ!リボン付き!」

 

黒田「了解!準備しておきます!」

 

加賀「提督!お気をつけて!」

 

犬城「ああ!」

 

 

 

黒田『こちら管制塔!隊長、離陸を許可します!』

 

初『了解。犬走初、TACネーム『ヤマト』、コールサイン『メビウス1』、出撃する。』

 

 

 

Sunflower『こちら空中管制機サンフラワー。本土防衛に上がった君たちの指揮を取らせてもらう。各機、状況を報告してくれ。』

 

omega1『こちらオメガ小隊、スタンバイオーケーだ。』

 

wizard1『ウィザード隊及びソーサラー隊、いつでも行ける。』

 

blaze『ラーズグリーズ隊、五機とも問題ない。』

 

Chiyoda1『『ちよだ』艦載機隊、全機問題ありません!』

 

yamato『mobius1 on standby.』

 

Sunflower『ヤマト、お前はまだ中隊詐欺をやってるのか。』

 

yamato『中隊を組むような余りが居ないから仕方ないだろう。』

 

omega11『ははは!皆お前と組むと戦果を皆持ってかれるってわかってるからな!給料のために組まんだろうよ!』

 

yamato『んなもん横取りしてでもおとしゃいいじゃねえか。』

 

Sunflower『はぁ…。おまえらなぁ…。…ん、そこの…白鳥に数字のゼロのFA-18。貴様のTACネームと所属を答えろ。』

 

shinano『私?TACネームはシナノよ。』

 

Sunflower『女性パイロットか。所属は?』

 

shinano『空母ちよだよ。ただ、勝手に上がったから小隊には入れてもらえてないわ。』

 

yamato『あー、シナノ、船はどうしたんだ?』

 

shinano『比叡に任せたわ。』

 

yamato『…さよか。』

 

Sunflower『ほう、知り合いなのか?ならちょうどいい。シナノ、君はヤマトの二番機だ。これ以降、君のコールサインはmobius2だ。』

 

shinano『了解!メビウス2、小隊に加わるわ。』

 

omega11『ひゅーひゅー!お似合いのカップルだな!』

 

shinano『え、よく付き合ってるってわかったわね。』

 

omega11『…え?』

 

Sunflower『はぁ…。ほら、もうすぐ接敵する。気を引き締めろ。』

 

yamato『了解。』

 

Sunflower『あー、こちらは航空自衛隊所属のJ-WACS、サンフラワーだ。貴機群は日本の領空を侵犯している。直ちに引き返せ。さもなくば進攻とみなし撃墜も辞さない。繰り返す。直ちに…』

 

enemy captain『全機、行くぞ!日本を叩き潰せ!中国、そして深海棲艦に栄光を!』

 

enemy『オーッ!』

 

Sunflower『…駄目なようだな。よし、全機交戦を許可する。全て叩き落とせ!一機も取り逃がすな!』

 

wizard1『ウィザード1、エンゲージ!』

 

omega1『オメガ1、fox2!』

 

yamato『よし、シナノ!花火の中に突っ込むぞ!』

 

shinano『了解!さあ、ボムズアウェイ!』

ボーン

 

yamato『さあ!6AAM、翼下ポッド合わせて18射線!食らえ!』

 

chopper『おいおい!なんだあのコンビは!一瞬で30機以上落としやがった!』

 

schwarze leader『ハハハッ。化け物海兵が化け物海兵カップルに格上げだな!』

 

pixy『二人組なら俺達も負けてないぜ?』

 

wizard1『ラリー。お前らはおまけがついて番犬トリオだろう?』

 

PJ『おまけとはなんですかおまけとは!』

 

cipher『ハハハ!確かにそうだな!PJはおまけだな!』

 

PJ『サイファーまで!ひどい!』

 

garuda2『俺達はコンビだけど…あいつらには敵わないな。』

 

garuda1『対地ならワンチャンあるかもな。』

 

enemy captain『なぜだ!なぜ一機も落とせんのだ!』

 

edge『敵の大体がひよっこね。20機に一機程度それなりに動ける…といっても空自じゃ下の下以下だけど、ましなのがいるわね。』

 

swordsman『落とすのが可哀想だが、国のためだ。』

 

edge『そう、ね。』

 

yamato『6AAM18射線に加えおまけのサイドワインダー二発!食らえ!』

ババババババババババババババババババババシュゥゥゥ

 

shinano『ひゃっはー!FAEB祭りよー!』

ボーン ボーン ボーン ボーン

 

archer『正直…あの二人は容赦が無さすぎませんか?』

 

blaze『そうだな。もう少し容赦無くてもいいかもな。』(ファルケンでレーザーを撃ちつつ

 

archer『隊長…。』

 

warwolf2『いや、そういうことよりもさ、ミサイル20本を全て別目標に誘導して当ててる事とかさ、当たり前のようにFAEBを空中の高速目標に当てていることに疑問は持たないのかい?』

 

blaze『当たり前だろ?』

 

archer『当たり前ですね。』

 

warwolf2『…なあ、ウォーウルフ1。これって俺がおかしいのかな?』

 

warwolf1『アメリカに居るときに教官によく言われた。『日本のエースに常識は通用しない。だから目指すな。理解しようとするな。』ってな。諦めろガッツ。』

 

warwolf2『…日本こえぇ。』

 

Sunflower『私としては、戦闘開始5分足らずで562機いた敵機があと10機しか居ないことに驚きだよ。』

 

warwolf1『正直、ミサイルとレーザーと気化爆弾が大量に飛んで来る戦場で新人に生き残れと言うのは酷だと思う。』

 

Sunflower『まあ、そうか。』

 

yamato『こんな戦場で生き残った君たちにはミサイルを二本づつやろう。』

 

shinano『FAEBドーーーーーーン!』

ボーンドカァァァァァン

 

garuda1『こいつぁひでぇや。』

 

garuda2『…ひえー、だな。』

 

Sunflower『あー、敵機全て撃墜。これより帰投するぞ。…!潜水艦発射ミサイル!?』

 

edge『まさか、散弾ミサイル!?』

 

chopper『全機、高度5000フィート(1500メートル)以上に上昇しろ!死ぬぞ!』

 

shinano『なになに?炉号弾?』

 

yamato『どちらかというとZ弾だ!上昇するぞ!』

 

ドォォォン

 

Sunflower『全機無事か!?』

 

Chiyoda1『もちろん!』

 

omega5『ストーンヘンジに比べればましだな。』

 

Sunflower『よかった。しかし潜水艦だと、浮上しないと我々ではどうにもできんな。』

 

ドォォォン ドーン

 

schwarze leader『なんだ?水の柱が二本も立ったぞ?』

 

wizard1『何があった、サンフラワー?』

 

Sunflower『今確認を…む?暗号電だ。なに、『我、雷撃ニテ所属不明潜水艦二隻ヲ撃沈ス 竜宮ノ亀』…どういうことだ?』

 

PJ『竜宮ノ亀ってあれですよね?艦娘がピンチになると、どこからともなく敵を雷撃で全滅させる謎の潜水艦!実在したんだ!すげぇ!』

 

Sunflower『…まあ、我々はそれに救われたようだ。よし、全機帰投しよう。』

 

pixy『了解。さ、PJ。帰るぞ。』

 

PJ『えー!竜宮ノ亀を探したいんですけどー。』

 

cipher『駄目だ。』

 

PJ『そんなー。』

 

 

 

 

 

pixy「んで、撃墜数はヤマト、シナノ、ブレイズの虐殺トリオがトップスリーか。」

 

wizard1「お前の相棒も結構落としていたが、まああれには敵わんな。」

 

PJ「レーザー積んだらあれぐらい落とせるんですかねぇ…?」

 

pixy「そうでもないから、F-16にレーザー載っけようとするなよ。」

 

PJ「はーい。」

 

pixy「んで、その 三人はどこに?」

 

cipher「ヤマトとシナノは鎮守府へ帰ったぞ。」

 

PJ「え、もしかしてシナノさんって艦娘!?」

 

pixy「なるほど。ならヤマトと付き合っていてもおかしくはないな。」

 

cipher「ちなみに結構かわいかった。」

 

pixy「艦娘は皆標準以上だろう?」

 

wizard1「北上さんはいい人だ。」

 

PJ「みんなかわいすぎますね!で、ブレイズはどこに?」

 

cipher「そこで漫才やってるが。」

 

PJ「え?」

 

ナガセ「確かにあれは敵だけど、あんな落とし方をする必要はなかったでしょう!?」

 

ブレイズ「『はい▶』」ピピー

 

ナガセ「もう少し、優しく、ベイルアウトしやすいように撃ってあげるとかもできたでしょう!?」

 

ブレイズ「『はい▶』」ピピー

 

ナガセ「真面目に答えなさい!」

 

ブレイズ「『はい▶』」ピピー

 

pixy「ははは。ありゃたしかに漫才だ。」

 

wizard1「見ていて面白いな。」

 

cipher「はぁ。ま、次の出撃があるかもしれん。よく休んでおけ。」

 

PJ「了解ッス!」

 

 

 

犬城「ただいまー。」

 

千代田「帰投しましたー。」

 

加賀「おかえりなさい。そしてお疲れさまでした。」

 

犬桑「私いらなかったわね。」

 

犬城「まあ、最悪の場合を考えてな。」

 

犬桑「わかってます!」

 

加賀「しかし、あのリボンのエンブレムの機体と、白鳥のエンブレムの機体と、あの黒いレーザーの機体はすごかったですね。」

 

犬城「…え、まさかテレビにでも映ってたの?」

 

加賀「ふふふ。艦娘は艦載機の映像も選んで見ることが出来るのですよ?」

 

犬城「なるほど。」

 

龍田「ただいま~。もういいわよね?」

 

犬城「ああ。」

 

龍田「にしても、中国は諦めてくれるかしら?」

 

犬城「無理だな。たぶんエース部隊は温存しているな。今回はこちらの戦力の確認だろう。」

 

龍田「じゃあ、また来るかもしれないの?」

 

犬城「かも、ではなく来るな。そして、狙いはおそらくここだろう。今回の撃墜トップスリーが固まっているからな。」

 

龍田「なら、防備の強化が必要ね。」

 

犬城「ああ。頼む。」

 

 

 

~ニンジャ?~

 

犬城「ねーねー大井っちー。最近俺の部屋が少し荒らされてるんだけどさ、心当たりない?」

 

大井「あるわけないでしょうに。というか気のせいでは?」

 

犬城「いいや、それはないな。俺が竹本泉さんの読み切り漫画の発売順を間違うはずがない。」

 

大井「それは確かに無いですね。提督に探りを入れる者。何者でしょうか。」

 

犬城「わからん。ただ、あの部屋にはゲームと漫画位しかないから、政治的な意味はないと思う。」

 

大井「じゃあ艦娘ですかねぇ?」

 

犬城「かねぇ。でもあそこに忍び込むとなると、忍者でもないと厳しいだろうな!ははは!」

 

大井「私でも行けそうですけどねぇ。あ、今度漫画を読みに行って良いですか?」

 

犬城「おう。徹夜で読みに来てもいいぞ。」

 

大井「じゃ、今日の仕事が終わったら一緒に行きましょう?」

 

犬城「了解した。じゃ、さっさと仕事を終わらせちまおう。」

 

大井「はーい。」

 

 

 

~ガチャ~

 

犬城「なーなー衣笠~。パワプロのガチャ代わりに引いてくれー。」

 

衣笠「え、なんで?自分で引けばいいじゃん?」

 

犬城「いやー、なんかさ、他人に引いてもらった方がいいの出るんだよね。少し前に加賀さんに引いてもらったらPSRのハッチ引いてくれたし。あれは嬉しかった。」

 

衣笠「提督ハッチ好きだもんね。この前の着物ハッチ逃した時とか泣き崩れてたもんね。いいよ、回したげる。」

 

犬城「頼む!」

 

衣笠「よーし、まわすよー!」

 

犬城「羅針盤は回すものじゃないです。」

 

衣笠「お、虹色の野球ボール。SRは確定だね。」

 

犬城「っしゃあ!」

 

衣笠「え、喜びすぎ。」

 

犬城「俺が回したらPR祭りだから…。」

 

衣笠「あー、うん。心中お察しします。おぉ?…え、SR3つ!?」

 

犬城「なんとっ!?」

 

衣笠「あー、でも目玉の大谷投手はPRだね。」

 

犬城「SRが3つもあるだけで十分なのです…。」

 

衣笠「えーっと、SRは須藤…ああ、あのディレイドアームくれる投手と、あ、新しい高校の野手だね。おお、コツがパワヒと打球ノビしかない。でラストは…うぇ!?」

 

犬城「…え、PSRの大谷投手!?ナイス衣笠!」

 

衣笠「やったー!すごいね、他人のだと出るね!今度私のガチャも回してよ!」

 

犬城「おう!いいの出してやるぜ!」

 

 

後日衣笠のを回したところ、PR祭りだったのは言うまでもない。

 

…あ、これ筆者のリアルの話です。運がない人はガチャを他人に回してもらうといいよ!




犬城「はい、お疲れさまでした。」

大鷹「見事に04からAHまでエースが入り乱れていますね。確かにこれは深海棲艦も歯が立たないのも理解できます。」

犬城「ちなみにまだゴルトやらシュネーやらロトやら8492やら黄色中隊やらがいるんだよねー。」

大鷹「なんでそんなに化け物が集まってるんですか。大体が日本人じゃないですよね?」

犬城「なぜいるかについては、説明する。深海棲艦が現れた当時、日本では各地のエースを集めた空戦大会を行っていたんだ。で、深海棲艦が現れたせいで二年ほど一年ほど日本に閉じ込められて、その間に雇われたり気に入って住み着いたりした人もいる。残りの、ロト隊やウォーウルフ隊は祖国の解放のために、自衛隊とともに戦っている。アメリカはひどいことになってるから帰れてないけど。」

大鷹「結構適当な設定ですねぇ?」

犬城「気にしたら負け。ま、そういうことです。」

大鷹「で、突然のほのぼのですね。」

犬城「最近ほのぼのが足りなかったからね。」

大鷹「もう遅いと思います。」

犬城「まあ、そうなるな。横須賀辺りからおかしくなった。うん。」

大鷹「諦めてこの路線でいきましょう。ではまた次回!さよなら!」

犬城「ちなみに筆者はE-7は諦めたよ!なんだよあの姫祭り!くそが!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第10話 カガウスワン

犬城「どもども!筆者です。」

加賀「どうも、加賀です。で、なんですかカガウスワンって。」

犬城「カガウスワン、エンゲージ。」

加賀「エスコン知らない人にはわからないネタは止めましょう?」

犬城「むう。あと、今話は紺碧ましましです。ちなみに政治フェイズです。」

加賀「まあ、まだ戦闘ではないだけましでしょう。」

犬城「そう、なのかな?ま、本編どうぞ!」


~これがほんとの犬城~

 

犬城「加賀さん、前方からヤク!」

 

加賀「機関砲で段幕張ります!」

ガガガガガガガ

 

ボン ボン ボン ボン

 

加賀「あ、落ちました。」

 

犬城「くそっ!おのれyak-9T!くらえ、20mm6門!スツーカの底力を見せてやらあ!」

ガガガガガガガ

 

ドーン

犬城「え、やられた。」

 

加賀「あ、スピットに見事にやられましたね。」

 

犬城「おのれブリテンんんんんんんん!」

 

加賀「むう。勝てませんね。」

 

犬城「だねぇ。ウォーサンダー面白いんだけど、勝てない。」

 

加賀「火力は足りてるはずなんですけどね。」

 

犬城「ま、本職と格闘戦をするのがそもそも間違ってるのかもな。」

 

加賀「何を言いますか。スツーカの無限の可能性は果てることはありませんよ。ほら、もう一戦行きましょう。」

 

犬城「だといいんだがなぁ。」

 

ドタドタドタドタガチャ

 

山城「てっ、提督!提督!大変です!」

 

犬城「んー?どうしんだ山城、そんなにあわて…て…。」

 

加賀「提督?どうしたんですか、絶句し…て…。」

 

山城「その…耳と…尻尾が…。」

 

犬城加賀「「山城がわんこになっちゃったぁぁぁぁ!?」」

 

 

 

犬城「…で、なにがあった?」

 

山城「知りません!起きたらこんな姿になってました!」

 

加賀「山城、お手。」

 

山城「しませんよ!」

 

加賀( ´・ω・`)

 

犬城「むう。原因がわからないとどうしようもないな。とりあえず尻尾もふっていいか?」

 

山城「駄目です。」

 

犬城( ´・ω・`)

 

山城「とりあえずどうにかしてください!」

 

犬城「無理。」

 

山城「そんなぁ…。」

 

犬城「だってどうしようもないし。ま、コーヒーでも飲め。」

 

山城「有難うございます…。はぁ。」

 

加賀(耳が閉じた。かわいい…)

モフッ

 

山城「ひゃうぅぅぅぅ!?」

 

加賀「おお、すごいモフモフです。」

 

山城「あっ、やんっ、か、加賀さん、あん、尻尾、揉ま、ないで、いやんっ」

 

犬城「おー、俺も触っていいか?」

 

山城「だ、あんっ、ダメです!ていと、んっ、提督はだめ!絶対に!」

 

犬城「そんなー。」

 

山城「加賀さ、んっ、揉むの、やめてっ!」

 

加賀「嫌です。」

 

山城「こっちはっ、んっ、胸を鷲掴みにっ、されて激しく揉ま、ああんっ、揉まれているようなか、ん、感覚なんです!やめ、やめてください加賀さん!」

 

加賀「むう、それならやめます。」

 

山城「はあ、はあ、はあ…」

 

犬城「…犬耳と尻尾が生えて、着物が少し崩れた山城が顔を赤くして息を荒げながら座り込んでいる。なんというか凄い扇情的だな。」

 

加賀「女の私でもそういう感情が芽生えるあたり、かなりの色気ですね。」

 

山城「はあ、はあ、もう、知りません!ふん!」

ガチャパタン

 

加賀「あーあ、行ってしまいましたね。」

 

犬城「もう少し見ていたかったがな、犬耳山城。」

 

加賀「ですね。」

 

 

山城「きゃあぁぁぁぁぁぁ!」

 

犬城「!今のは山城の声か!?行くぞ加賀!」

 

加賀「はい!あのモフモフは守らねばなりません!」

 

犬城「そうじゃないが…まあ行くぞ!」

 

 

犬城「!居たぞ!こっちに倒れてる!山城、大丈夫か!」

 

山城「…提督…今まで…ありがとう…。ガクッ」

 

犬城「山城!?応答しろ山城!山城ぉぉぉぉ!」

 

加賀「そんな…山城が…モフモフが…あぁ…」

 

犬城「やましろぉぉぉ…、あぁぁぁ…。」

 

 

 

摩耶「…なあ、あんたらなにやってんだ?」

 

犬城「摩耶!山城が、山城がぁ!」

 

加賀「モフモフが…。戻っている…。ぐすっ」

 

摩耶「…山城笑ってるけど。」

 

犬城「山城が…え?」

 

加賀「モフモフ…。」

 

山城「…ぶふっ。あはははははは!」

 

犬城「…へ?」

 

加賀「モフモフが…ない…。」

 

山城「あはははは!あー、面白かった!二人ともガチな反応してくれて笑いをこらえるのが大変だったわ。」

 

犬城「山城…。」

 

加賀「モフモフ…ない…。」

 

山城「?」

 

犬城「よかったぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁん!」

 

山城「ちょ、提督!?うわぁぁぁ!?なに!?スイッチ入っちゃったぁぁ!?」

 

摩耶「…へ!?提督ガチ泣きだし!ちょ、妹さーん!尊氏さーん!だれかぁぁぁ!?」

 

加賀「モフモフ…。」

 

大井「提督を泣かせたのは誰だぁ!」

 

摩耶「うわぁ!?大井さん、どっから出てきた!?」

 

大井「床下よ!それよりなにをしたぁ!摩耶ぁ!」

 

摩耶「アタシじゃねぇ!山城が死んだふりして提督騙したんだ!」

 

大井「やーまーしーろー?」

 

山城「加賀さんに尻尾をもふられた仕返しにやったのよぉぉぉ!今はすごく後悔してるわ!」

 

大井「はぁ…。提督隠してたのに、見事に公開しちゃったわね。」

 

摩耶「え、隠していた?」

 

大井「ええ。皆にとって良い提督である『犬走山城』であるために、弱い部分は全て隠して今までやって来たのよ。その隠していたもののひとつがそれ。」

 

摩耶「…なんで大井さんはそれを知ってんだ?」

 

大井「おそらくそういう部分を鎮守府で一番知っているのは私よ。まあ、たまたま、ね。」

 

摩耶「そうか。ま、深くは追及しないでおく。んで、あれどうすればいいんだ?」

 

大井「ほおっておきなさい。それより加賀さんの方が深刻じゃないかしら?」

 

加賀「モフモフ…。」

 

摩耶「…毛皮でも握らすか。どうぞ、加賀さん。」

 

加賀「あぁ…!モフモフ…!はっ!山城は!?」

 

大井「大丈夫、生きてるわ。」

 

加賀「はぁ…。よかった…!」

 

 

 

犬城「…あー、すまなかった。取り乱した。」

 

摩耶「あっはっは!面白いものが見れたから別にいいぜ!」

 

山城「もともと私のいたずらのせいだから…。ごめんなさい。」

 

犬城「うん…大丈夫だ。…ごめん、少し風に当たってくる。」

 

山城「あ…はい。」

 

加賀「…パワプロなら評価が10ほど上がるイベントでしょうか。体力とやる気、精神ポイントダウンで。」

 

大井「まあ、そうなるわね。」

 

 

 

~会合~

 

《大高首相宅》

 

大高「さて、皆さん。今日はお集まりいただきありがとうございます。今回は色々と議題はありますが、まずは報告から。何かありますかな?」

 

海軍少将:前原一征「はい。中国の海軍力ですが、水上戦力に関しては張りぼてとしか言いようがありません。どれも旧式艦ばかりであり、こちらの水上艦隊との艦隊決戦となれば勝利できるでしょう。しかし、その代わりに潜水艦戦力がかなり充実しています。通常の潜水艦だけでも100隻以上。さらに、シンファクシ級ミサイル潜水空母という潜水艦が数隻あるようです。」

 

大高「ほお。潜水空母ですか。」

 

前原「はい。どうやら無人ジェット戦闘機を十機程度搭載しているようです。また、弾道ミサイルはかなりの脅威になりえます。まず、この弾頭は再突入後3000メートル前後で中弾をばら蒔き、さらにその中弾は1500メートル前後で破裂、子弾をばらまくという面及び空間制圧兵器です。これの範囲かつ1500メートル以下の航空機は確実に撃墜されます。また、対地攻撃に使用された場合、かなりの被害を広範囲に及ぼすことになります。よって、このシンファクシ級ミサイル潜水空母を最重要目標のひとつとするべきであると思います。また、これの対策に各地に弾道ミサイル迎撃を常に用意しておく必要があります。」

 

初「この弾道ミサイルですが、今回は散弾頭でしたがこの弾頭を炉号弾頭のようなサーモバリック弾頭に変えられてしまうと、対応が混乱することになります。特に、今回の迎撃の時のようにエース部隊が固まっている際にこれを撃ち込まれた場合、最悪全滅しかねません。」

 

大高「ふむ…。早急に対応策を練る必要がありますな。本土だけでなく、部隊も守る方法もですな。」

 

秦山航空工業株式会社社長:東野源一郎「あの、それなのですが、こちらですでに対応兵器の試作が済んでおります。」

 

大高「おお、本当ですか。」

 

東野「はい。空中管制機に随伴して行動する機体で、前世の『斜銃』の発想を元に、E-767と言われていた『星龍』の上面に最新レーダーシステム及び迎撃用全天候高精度プラズマレーザーを一門搭載、また自衛火器として航空機搭載30mmレールガンを二門搭載しております。早ければ再来月にでも一号機を納入できるかと。」

 

大高「早いですな。いや、少し早すぎませんかな?」

 

東野「実はですな、深海棲艦による被害での星龍喪失の可能性を考えて十機ほど作っておいたのですが、そのときは全く被害も出ず手持ちぶさたとなっていたのです。ですが、こんなところで役に立つとは。十機全てを納入するのに半年もかからないかと。」

 

大高「それはすばらしい。では早速お願い致します。」

 

東野「了解です。」

 

大高「他に、何かありますかな?」

 

軍令部総長:高野五十六「はい。どうやら、一部の鎮守府及び泊地にて提督や艦娘によって強姦や暴行、なかには監禁や拷問等が行われているようなのです。特に幌筵や単冠、宿毛の状況はかなり酷いそうです。また、他の泊地でも提督が関与しないところでの艦娘による暴行などがあるそうです。ただ、どれも尻尾を出さないために対応しづらいというのが現状です。」

 

千代『え、そんなのあるの?』(ボソボソ

 

初『うちは結構いいほうだ。他所は酷いとこはほんと酷い。』(ボソボソ

 

大高「ふむ…。それは由々しき事態ですね。対深海棲艦の要のひとつである艦娘がそのような状況では、中国への対応にも支障が出るかもしれませんな。」

 

初「…艦娘による探りを入れますか?」

 

大高「…いや、ここは陸軍に任せてもらおう。本郷くん。東機関で調査をしてくれ。」

 

諜報機関『東機関』指揮官、陸軍少将:本郷義昭「わかりました。すぐに行います。」

 

大高「あとは…中国ですな。」

 

高野「はい。中国海軍はそこまでではありませんが、空軍、そして陸軍が問題です。」

 

海軍元帥:大石蔵良「現在中国陸軍は300万人程度のようです。また、空軍は戦闘機及び爆撃機は三千機程度のようです。特に戦闘機パイロットはエース揃いのようで、通常の空自パイロットだと多少苦労することになると思われます。」

 

大高「そうか。やはり数が多いな。」

 

大石「ですがしっかりと手を打てば倒すことは容易です。手を間違えないこと、そして敵の奇策に嵌まらぬようにすればこの戦、負けることは無いでしょう。」

 

大高「そうですな。ふう。さあ、難しい話はここまでにして、夕食としましょう!旨い魚を取り寄せてありますからな!」

 

 

高野「星野くん、いや、今は千代田かな?」

 

千代「た、高野総長!お久し振りです!」

 

高野「ははは!そんなに畏まらなくていい。やはり君も転生者だったのか。」

 

千代「はい。前世では建御雷でした。」

 

高野「おお、建御雷だったのか。なら高杉君と川崎君も呼ぼう。高杉君、川崎君、建御雷が居るぞ!」

 

海軍元帥:川崎弘「なに、建御雷ですと?」

 

海軍元帥:高杉英作「どれどれ、おお、千代君ではないか!久しいな!」

 

千代「高杉教官!お久し振りです!」

 

高杉「うむ、元気そうで何よりだ。」

 

川崎「…ううむ、艦の転生は聞いてはいたが、あの巨大で堂々としていた建御雷がこんな小娘になっているのは、なんというか…複雑ですな。」

 

高杉「ははは。そのうち慣れる。私も比叡が艦娘の姿になって私の前に現れたときは絶句しましたからな!」

 

高野「まあ、そうだろうな。星野くん、初のやつとは上手くやっていけてるかね?」

 

千代「はい!付き合い始めてもう二ヶ月になりますが、楽しくやっていけています!」

 

高野「ほう?付き合っているのか。ははは。若さというのは良いものだな。」

 

高杉「なに!?付き合っているだと!?犬走!」

 

初「はい!?なんでしょうか!」

 

高杉「貴様!建御雷に手を出したのかぁ!」

 

初「ヒエェェェ!?」

 

川崎「ふふ、鬼高杉の特訓コースだな。」

 

高杉「根性を叩き直してやる!表に出ろぉ!」

 

千代「きょ、教官!落ち着いてぇ!」

 

高杉「貴様なんぞに建御雷はやらぁん!」

 

千代「教官んんんんんんん!?」

 

ワーワーギャーギャー

 

大高「ははは、高杉さんもまだまだいけますな。」

 

前原「あれは上司というより父親見たいですがね。」

 

大高「ははは、そうですな。」

 

ヒエェェェェ!?

 

 

 

~私の提督はパイロット、そしてわたしもパイロット~

 

大井「そういえば、なんで提督はF-22に乗って迎撃に行ったんですか?提督は海兵でしょう?」

 

犬城「ああ、俺は元々空自パイロットだったんだ。そのあと特自行って、ここに来た。」

 

大井「へー。昔からエースだったんですか?」

 

犬城「いいや?俺がここまで強くなれたのは隊長のお陰なんだ。」

 

大井「隊長とは?」

 

犬城「ん、俺はメビウス小隊に配属されたんだが、そのときにメビウス1をやっていたのが隊長だ。F-22乗りなんだが、国連の評価では一機で十個小隊分の戦力になる、と言われるほどだったな。」

 

大井「ちょっと待ってください。十個小隊ですか!?」

 

犬城「ああ。だから、今の俺でも全く及ばないよ。その人は今は別のところに配属されてる。で、その後にメビウス1になったのが俺。ま、今となってはメビウス小隊も俺と千代田だけなんだがな。」

 

大井「へぇ…。」

 

加賀「その事なんですが『メビウス2』。上の許可が降りたので復帰します。」

 

犬城「え、まじですか加賀さん、いや、隊長?」

 

大井「…え、え!?隊長って加賀さん!?」

 

加賀「はい。私は一人目の加賀にして初代メビウス1です。で、高野総長から兼職の許可が降りたので、本日付でメビウス3としてメビウス小隊に参加します。一番機は頼みますよ?泣き虫ヤマト?」

 

犬城「が、がんばります…。ひえー。」

 

大井「…なんか、色々ありすぎ。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

加賀「まさかの初代メビウス1が私とは。」

犬城「故のカガウスワンでござる。」

加賀「そうですか。というか高杉さん暴走してません?」

犬城「そうですね。まあ、平時ですから。お酒も入ってますしね。」

加賀「それと、ちよちゃんの交友広くないですか?」

犬城「まあ艦娘学校の主席ですし。これぐらいはあっても良いでしょう。」

加賀「というか大石元帥や高杉さんは普段何を?」

犬城「高杉元帥は艦娘学校の教官です。大石さんは、潜水戦艦日本武尊の艦長兼司令長官やってます。」

加賀「じゃあ前原閣下は?」

犬城「もちろんスサノオに乗ってます。というか亀天も働いています。」

加賀「竜宮ノ亀、ですか。それと後ひとつ。わたしにゲーマー属性が付いているような気がするのですが。」

犬城「気のせいじゃないです。そのうちゲーマドライバーあげます。」

加賀「そのときはスナイプでお願いします。これくらいですね。」

犬城「了解。では、また次回!ほなさいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第11話

犬城「どもども、提督です。」

瑞鶴「掘り作業をしている瑞鶴よー。」

犬城「ついに燃料が枯渇しました。」

瑞鶴「待ちなさい。イベ開始時には60000はあったでしょう?」

犬城「E-6までの攻略で30000、永遠の二番手掘りで40000程使いました。なおまだルイージは落ちていません。不幸だわ。」

瑞鶴「しかもこの後に松輪掘りも、狭霧掘りもあるのよね。これ…無理じゃない?」

犬城「せめて松輪とルイージは欲しい。」

瑞鶴「なんかいつぞやのクロスロードの時のプリンツ掘りを思い出すわね。」

犬城「あの時も最後まで粘ったけど落ちなかったなぁ。代わりにポーラが来たけど。」

瑞鶴「ま、頑張りなさい。じゃ、本編よ。」

犬城「今話では能代が出るが、キャラ崩壊しているから能代提督は注意するか今すぐ読むのをやめることをおすすめするっぽい。」


~艦戦談義~

 

赤城「さて、空母の皆さん。今回集まってもらったのは、最強の艦戦を決めるためであります。」

 

加賀「そうですか赤城さん。それはとても面白そうですね。帰っていいですか?」

 

赤城「だめです!」

 

千歳「最強の艦戦、ですか?」

 

赤城「はい。艦載機を扱うものとして、これだけは決めておきたいと。」

 

瑞鶴「ならさ、最強の艦爆も決めるべきじゃないですか?」

 

飛龍「なら最強の艦攻も!」

 

赤城「面白いですね!では早速あればどうぞ!」

 

加賀「…ならば、その3つすべての部門にドイツのJu-87を推薦します。」

 

瑞鶴「え、3つ全部!?スツーカが!?」

 

加賀「はい。スツーカは、瑞鳳さんがいままさに推薦しようとしていた九九艦爆よりも古い機体であり、また大戦を通して終戦まで使われた機体です。」

 

瑞鳳「なっ!で、でもでも、そんな古い機体なら九九艦爆の方が勝っているわ!それに艦載機じゃないわ!」

 

加賀「甘いですね。スツーカには艦載機型も存在していて、800kg魚雷を一本積めました。また、爆撃機としては戦果が示す通りですし、後期においては固定武装に20mm機関砲を搭載しており、十分な火力もあります。また、対地攻撃機型のG型もありバリエーションは豊富です。」

 

飛龍「待った!さりげなーくスツーカで一括りにしているけど、艦載機じゃない機体も混ざっているわ!それに、魚雷搭載機は実戦配備されてなかったはずよ!それは無いわ!」

 

加賀「むう。押しきれると思ったのですが。」

 

飛龍「ふふーん。どうよ!」

 

赤城「うーん、まあこれは残念ながら無し、という事で…。」

 

瑞鶴「はいはーい!じゃあ橘花が最強よ!あの速度ならどの戦闘機だって追い付けないわ!」

 

葛城「たしかに、そうですね。艦載機?ですし。」

 

千代田「…なら、FA-18が最強じゃないかしら?」

 

赤城「そんな現代兵器、艦娘の装備にはないので無しです。」

 

千代田「え、でも」

 

加賀「そうですね。あったとしてもこんな末端には来ない秘匿兵装でしょうね。」

 

千代田「!あはは、確かにそうですね。」

 

加賀「全く…。」

 

尊氏「あのー、そもそも試作機しかないような機体が艦娘の装備になっているのですから、比較は難しいかと…?」

 

赤城「あ。」

 

尊氏「あはははは。」

 

 

~比叡と提督~

 

犬城「…なあ、比叡。」

 

比叡「はーつー?二人きりの時ぐらいお姉ちゃんと呼んでくださいー。」

 

犬城「…はぁ。姉さん。仕事の邪魔だから膝から降りてくれ。」

 

比叡「いーやっ!」

 

犬城「…不幸だ。」

 

比叡「…んー。昔はもっと甘えてくれたのにー。」

 

犬城「俺ももう大人だ。それに、今は仕事中だ。」

 

比叡「あー、そっか。初は仕事中はほぼ別人格に近いもんね。いやあ、弟が気持ち悪いよ。」

 

犬城「あぁん?なんでだ。」

 

比叡「だってさ、提督の仕事中の初が山城二人で二種類、パイロットの初がヤマトで一種類、軍人としての初が一種類、そして本当の初が一種類。合計五種類の顔を持ってるんだよ?ここまでくると気持ち悪いよ。」

 

犬城「…たしかに、言われてみればそうだが…。それぞれに適した顔を作るのはもう癖に近くなってるからな。どうしようもないんだ。」

 

比叡「そっかー。いつかは本当の初で居られるようになるといいね!」

 

犬城「…まあ、そうだな。」

 

比叡「そういうことは千代ちゃんにも期待だね!」

 

犬城「千代は…うーん。まあ特に気にしないと思うが。」

 

比叡「そうかなぁ。にしてもあれだよね。よく初が好きだー、って言っている人も居るけどさ、大体の人はその初のことを全く知らないんだよね。」

 

犬城「まあ、そうだな。ある意味お見合い結婚が近いかもな。」

 

比叡「ま、もう千代ちゃんがいるから遅いけどね!」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

 

 

青葉「ふふふ。壁に青葉障子に青葉、どこであろうと青葉です。色々と情報がてに入りましたねぇ。まだまだ手に入れて、悪人を表に出してやりましょう!」

 

 

~団体~

 

犬城「うーん、やっぱり滑走路が一つだと足りんか。」

 

ピクシー(pixy)「ああ。迎撃に上がるのならやはり二本あった方が早く上がれるだろう。」

 

犬城「けど、土地がね…。」

 

サイファー(cipher)「ま、今のままでも小隊ずつは上がれるんだからいいんじゃないか?」

 

犬城「戦闘機は良くても爆撃機がねぇ。」

 

黒田『隊長、民間機が緊急着陸を求めています。』

 

犬城『そりゃまたなんでだ?』

 

黒田『燃料漏れだそうです。』

 

犬城『そうか。んじゃ、着陸を許可してやれ。民間人はC-130で呉に送ってやれ。』

 

黒田『了解、着陸を許可します。』

 

犬城「うーん、そもそもうちの飛行場は島をまったいらにして無理やり3kmの滑走路を作った物だからねぇ。これ以上増やすとなると、完全に戦闘機用か、島の外にメガフロートで作るか、だねぇ。」

 

PJ「でもちよだがありますから、艦載機はそっちから飛ばせばいいんじゃ?」

 

犬城「まあ、ペイロードに問題がなくなった今の日本ならなんとかなるが…。お前らや俺らは飛べんぞ。」

 

PJ「あ。」

 

サイファー「いつぞやのヴァレーの時みたいに、XB-Oが来て滑走路を壊されたらどうしようもないな。ま、敵討ちはシナノがやってくれそうだが。」

 

犬城「即行で治せばA-10とかC-130なら飛べるが、戦闘機とかはちょっと怖いな。」

 

ピクシー「ん?なあ、あれって民間機か?」

 

犬城「ん?ああ。燃料漏れで緊急着陸を求めてきた。ま、直ぐ帰ってくれるだろ。というか送り返す。」

 

ピクシー「じゃあなんで機体を滑走路のど真ん中に置いたまま乗員が降りてきてんだ?」

 

犬城「は?」

 

黒田『隊長!民間機がこちらの誘導に従いません!』

 

犬城『はぁ!?なんでだ!』

 

黒田『不明です!滑走路のちょうど中心で民間人が固まっています!』

 

ドカーン

 

犬城『次はなんだ!テロか!』

 

ピクシー「違う。あの民間人ども、自分達の飛行機を吹き飛ばしやがった。」

 

ビショップ(warwolf1)「なんだ!敵襲か!?」

 

サイファー「いや、敵襲ではなく暴動、かな?ま、ゲームの言葉を引用するなら『騙して悪いが』ってやつか?」

 

ピクシー「サイファー、少なくとも俺らはあいつらと仲間だとは思っていなかったし、あいつらも依頼ではないな。あとACに乗ってない。」

 

PJ「じゃ、AC-130でも飛ばしますか?」

 

犬城「駄目だ。1500mでは飛ばしてはならん。」

 

ガッツ(warwolf2)「まあ、なんかあったときにあの人たち潰してしまうかもしれないしな。」

 

黒田『隊長。なんなんでしょうか、あれ。座り込みを始めましたよ?』

 

犬城『わからん。得体の知れない以上、様子見だ。基地のやつには近付かないよう言っておけ。』

 

黒田『了解です。』

 

ブレイズ(blaze)「なんだ、まだ朝だが。なにがあった?」

 

グリム(archer)「敵襲…ではないですね。なんでしょう。」

 

ピクシー「ん?あいつらなんか広げ始めたな。何か書いてあるな…なになに…?」

 

《戦争反対!》

《日本の平和を乱すな!》

《戦闘機はいらない!》

《世界は変わった!戦いは要らない!》

 

ガッツ「…なんだありゃ。」

 

ビショップ「アメリカで言う白人史上主義者のようなものだ。現実が見えていないんだ。だからあんなことが出来る。」

 

ピクシー「ははは!『世界は変わった』か!笑えるな!とりあえず核を落としていいか!?」

 

サイファー「やめろ。もう落ちた。」

 

ピクシー「ああ、そうか。そうだったな。」

 

犬城「むう。仕方ない。空母からの離着艦が出来るやつは空母ちよだの方へ移ってくれ。機体は多少制限されるが、上がれないよりはましだろう。」

 

ブレイズ「了解した。」

 

ビショップ「了解。俺たちもいく。」

 

犬城「頼んだ。…はぁ。俺はあいつらの説得に向かうかねぇ。不幸だ。」

 

サイファー「頼んだぞ、基地司令官?」

 

犬城「善処する。」

 

 

 

犬城「あー、私は柱島航空自衛隊基地司令官の犬走山城です。貴方達は航空機の離陸を妨害していますので、今すぐ滑走路上から退いて下さい。」

 

団体A「ふざけるな!戦争するための飛行機を飛ばさせてたまるか!」

 

団体B「日本に戦闘機は要らない!」

 

団体C「日本から出ていけ!」

 

犬城「聞く耳持たず、か。どうするかねぇ。」

 

団体A「お前らが出ていけばいいんだ!」

 

団体B「そーだそーだ!」

 

犬城「はぁ。わかりました。我々は出ていくつもりなど毛頭ないので、いつまでも座り込みを続けていて下さい。じゃ、そういうことで。」

 

団体C「はぁ!?ふざけるな!出ていけ!」

 

ワーワーギャーギャー

 

 

 

ピクシー「んで、どうするんだ?」

 

犬城「彼らが諦めるか全員餓死するまでは飛行場は使えないので、ちよだで防空艦及び臨時の飛行場として使う。陸上機は、当分お休みだ。ただし、整備は怠るな。」

 

サイファー「了解。いやはや、面倒なこった。」

 

犬城「ま、意味のないことだと示すために、ちよだは彼らから見える位置で艦載機を飛ばしてもらおう。それを見れば諦める…かも?」

 

サイファー「諦めてくれたらいいがな。」

 

ブーブーブーブー

 

PJ「スクランブル!行きましょうサイファー!」

 

ピクシー「落ち着けPJ。俺達は飛べん。」

 

PJ「あ、そうでした。むー。」

 

 

ゴォォォォォ…

 

ピクシー「お、ちよだの機体だな。」

 

犬城「敵機は少数らしい。問題は無さそうだな。」

 

サイファー「お、あいつらざわつき始めたな。」

 

犬城「そりゃ、滑走路は占拠したはずなのにどこからか戦闘機が飛び立ったわけだからな。お、ちよだが見えたな。」

 

PJ「…やっぱ、空母ってでかいっすね。」

 

ピクシー「そりゃ、移動空軍基地だしな。」

 

サイファー「おや、一人こっちに来たな。」

 

団体代表「貴様!なぜ日本に空母があるのだ!自衛隊は空母を持たないはずだろう!」

 

犬城「あー、あの艦は対深海棲艦兵器としてアメリカ軍と共同運用しているものであり、決して自衛隊のものではありません。はい。」

 

代表「ふざけるな!あれを今すぐ止めろ!」

 

犬城「ふむ。ならば、貴方達は今すぐ滑走路から立ち退き、広島へお帰りください。そうすれば、あの艦は止めましょう。また、緊急時以外動かさないことも誓いましょう。」

 

代表「…待ってろ。皆と話し合ってくる。」

 

 

ピクシー「いいのか?」

 

犬城「ああ。要求は艦を止めることだからな。艦載機は陸上で使ってやればいい。次の大規模戦闘の後に空母に下ろして、あとは使ってやれ。」

 

PJ「うわぁ。ひどい。」

 

犬城「生きて帰れるだけましだろ。」

 

サイファー「おや、答えが出たようだな。」

 

 

代表「…わかった。我々は立ち退く。今すぐあの艦を止めろ!」

 

犬城「へーへー。じゃ、旅客機を用意しますのでそれにのって帰ってくださいね。『あー、こちらヤマト。ちよだ、艦を停止してくれ。』」

 

千代田『りょーかーい。』

 

代表「…止まらんではないか!」

 

犬城「何万トンもある物体が一瞬で止まると思うのであれば今すぐ高校の物理を勉強することをお勧めします。では、誘導にしたがって旅客機にお乗りください。」

 

代表「…くっ!わかった。」

 

 

 

PJ「で、普通に帰しちゃうんですか?」

 

犬城「まっさかー。広島空港には警官が待機していて、降り立った瞬間確保よ。」

 

ピクシー「まあ、色々やらかしたからな。仕方無いだろう。」

 

 

 

 

アナウンサー『本日午前11時頃、高校生3名を含む36名を、滑走路占拠及び殺人未遂、器物破損の疑いで逮捕しました…』

 

 

犬城「これでこういうことをやるやつが減ってくれればいいんだがなぁ。」

 

加賀「無理でしょう。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

 

~取材~

 

記者「では、早速色々と聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いしますね、犬走さん、千代田さん、山城さん。」

 

犬城「はい。よろしくお願いします。」

 

千代田「お願いします。」

 

山城「お願いします。」

 

記者「ではまず、犬走提督は艦娘と同じように艤装を付けることができる、という噂があるのですが、これは本当なのでしょうか?」

 

犬城「ふむ。まず、私に関して言えば、付けることができます。しかし、これすなわち私が特別である、と言うわけではありません。」

 

記者「と言いますと?」

 

犬城「元々、艦娘の付けている艤装は男性の自衛官が装備して深海棲艦と戦うはずだったのです。しかし、艦娘として覚醒する女性が現れたことにより外から艦の記憶をインプットしなければならない男性よりも、元々記憶を持っている艦娘の方が安全であるとされて、男性が艤装を装備することは無くなったのです。ですから、私も装備できますし、もちろん貴方も装備できます。」

 

記者「そうだったのですか。では、犬走提督は装備したことはおありですか?」

 

犬城「いいえ、ありません。」

 

記者「そうなのですか。では次に、艦娘のお二人になのですが、艦娘の仕事はやはり大変なのですか?」

 

千代田「うーん、私はそうでもないかな。そりゃまあ戦うのは大変だけど、みんな優しいからね。問題ないよ。」

 

山城「大変ね。元々不幸なせいで、仕事をしていても不幸なことがガンガン起きるせいで大変。ほんと大変!あーもう!」

 

犬城「落ち着け山城。」

 

記者「では、犬走提督はどうですか?」

 

犬城「そうですねぇ。提督の仕事は皆が手伝ってくれるので、そこまでではないですね。まあ、書類との戦いですのでなんとかなります。」

 

記者「ふむ。そうなのですか。では、次の質問です。この柱島には先日存在が公表された空母ちよだをはじめとしてかなりの戦力がこの小さな島にありますが、これはなぜなのですか?」

 

犬城「それはですね、一つに柱島は呉軍港の補助であります。故に、呉が壊滅した場合であってもこの瀬戸内を守れるように戦力があるのです。また、呉から出る船の護衛も請け負っているため、艦娘戦力もあるのです。ただまあ、ちよだに関しては米国の気まぐれのほうが正しいですが。」

 

記者「ふむふむ…。では次に、…

 

 

 

 

 

 

記者「はい、いじょうです!ご協力ありがとうございました!」

 

犬城「うい。一応、できた記事は上を通してね。では、お疲れさまでした。」

 

記者「はい!ありがとうございました!」

 

 

 

千代田「ふいー。つかれたー。」

 

山城「正直一番疲れるわねー。」

 

犬城「まあしゃーない。さ、能代がカレー作ってくれたらしいし食べに行くかね。」

 

山城「え、能代カレー!?私も食べたいです!」

 

千代田「能代ちゃんのカレー美味しいんだよね!」

 

ガチャ

能代「ふふふ。大丈夫です!たっぷり作ってありますから!」

 

犬城「能代…いつからいたんだ?」

 

能代「ふっふっふっ。ずっとです!」

 

犬城「龍田といいおまえといい、なんで某ストーカーの真似をするんだ?」

 

能代「流石に服装とかまで揃えたり同居したりはしませんよ?」

 

犬城「わかっとるわい。」

 

能代「あってもずっと近くに居るだけです。」

 

犬城「…え?」

 

能代「もちろん千代さんといたしたときも隣の部屋に居ました。」

 

犬城「…まじかよ。」

 

能代「おおまじです。この能代、提督にどこへでも着いていくつもりです!」

 

犬城「空にも?」

 

能代「行っていいのなら。」

 

犬城「今度二人で話し合いな?」

 

能代「はーい♪」

 

千代田「二人とも!カレーカレー!」

 

能代「はーい!」

 

犬城「うーい。」

 

 

~視線~

 

バキッ!

犬城「あー、また折れてしまった。」

 

霞「またなの!?これで今日三本目よ!もうあんまり更のえんぴつないんだから、大事にしてよ!」

 

龍田「そうよー?物は大切にしなきゃー。」

 

千代田「そうよ。ま、シャーペンでも使う?」

 

霞「いや、さりげなく居るけど、二人とも仕事はどうしたのよ。」

 

龍田「今日はお休みよー。」

 

千代田「私はここにいる方が仕事がやりやすいの。」

 

霞「…そう。で、司令官はどうしたのよ。あんたがえんぴつを折るなんておかしいわ。」

 

犬城「…あーうん、ずっと視線を感じてな。どうも気になるんだ。」

 

霞「視線?別に感じないけど。」

 

龍田「そうねー。」

 

千代田「んー、確かに見られてるような気はするけど、そこまで気にするほどじゃないんじゃない?」

 

犬城「むう。…はっ、まさか!」

 

霞「え、どうしたの?」

 

犬城「能代!能代はいるか!」

 

スタッ

能代「はい、ここに!」

 

龍田「ひゃあ!?どこからでてきたの!?」

 

能代「天井裏です!」(キリッ

 

霞「バカもーん!」スパーン

 

能代「いたーい!なに!?スリッパ!?」

 

霞「なんで天井裏なんかにいるのよ!」

 

能代「ふふふ!提督有るところにこの能代あり!提督の近くに私は居なければならないのよ!」

 

霞「司令官!このバカどうにかして!」

 

犬城「…まだ居るな。」

 

霞「司令官!?ちょっと!?」

 

犬城「能代。もう一人ここに聞き耳を立てている奴が居る。見つけれるか?」

 

能代「提督のご命令とあらば!」

ダダダダダガチャバタン

 

龍田「え、行動早い!」

 

…ダダダダダガチャバタン

 

能代「捕まえました!」

 

青葉「いたい!能代さんいたいですぅ!」

 

千代田「はやっ!?」

 

犬城「青葉だったのか。こういうことはするなと言ったはずだが?」

 

青葉「確かに言われました。ですが、提督の隠し事が多すぎるのでやりました!後悔はしていません!」

 

犬城「もちろん公開もしていないよな?」

 

青葉「ええ!まだ。」

 

犬城「そうか。ま、それの記事は一応俺を通してくれ。あと、こういうのはやめてくれ。気が散る。」

 

青葉「むう。わかりました。ただし!今度取材をさせてもらいますからね!たっぷり聞きますから覚悟していてください!」

 

犬城「わかった。」

 

能代「能代にご褒美。くれます?」

 

犬城「あー、なにがほしい?」

 

能代「提督。」

 

犬城「却下で。」

 

能代「えー。じゃあ、メビウス小隊への参加は?」

 

犬城「は?」

 

千代田「へ?」

 

犬城「あー、戦闘機乗れるの?」

 

能代「乗れるもなにも元パイロットよ?そうね、名前を言えば提督は思い出してくれるかしら?私の名前は『大石三咲』よ。どう?思い出したかしら?」

 

犬城「…。」

 

能代「…おーい?提督ー?」

 

犬城「…。」

 

能代「ちょ、ねえ、なんで無視するの?え、なんで電話取り出したの?」

 

犬城「…。」

プルルルルルル

 

能代「え、いったいどこに電話してるの?」

 

大石『はい、大石ですが。』

 

犬城『大石長官!なんでうちに長官の娘さんがいるんですか!』

 

大石『おお!?おお、犬走君か。ということはやっと三咲はカミングアウトしたんだな?ま、うちの娘を頼むぞ。三咲のやつ、昔から貴様にお熱でな。ま、幸せにしてやってくれ。結婚はしなくてもいいからな。』

 

犬城『いや、ちょっと待ってください長官!?なんであんなに変わってるんですか!主に髪型と色!』

 

大石『君に気に入って欲しくて、だそうだ!はっはっは!ま、頑張れ!』

プツッ

 

犬城「長官!?長官!なー!切られた!」

 

能代「提督!無視しないで!」

 

犬城「あー!もう!わかったから!大石三咲!貴官をメビウス小隊の四番機、メビウス4として合流することを認める!」

 

能代「やった!これで空でも一緒だ!」

 

千代田「ちょ、提督!大丈夫なの?」

 

犬城「ああ。こいつは腕は確かだ。」

 

千代田「へぇ。提督が認めるなら確かなんだろうけど…。」

 

能代「そして私はここで宣戦布告するわ!」

 

犬城「なにをだ?」

 

能代「星野千代!私、大石三咲はいつか初を奪い取って見せるわ!首を洗って待ってなさい!」

 

千代田「なに?…ふふふ、いいわ!いつでも受けてたつわ!初は私のものなんだから!」

 

青葉「あ、そういえば提督。なんで千代さんと提督は本名を隠したんですか?」

 

犬城「んー、隠した、というよりはスイッチを入れ換えた、というのが正しいかな。いつまでも提督でない、艦娘でない気分ではいかんからな。」

 

青葉「つまり特に特別なことはないと?」

 

犬城「ああ。だから初でもいいが、出来れば山城で。」

 

青葉「わかりました。」

 

ブーブーブーブー

 

犬城「!スクランブルだ!」

 

ガチャ

加賀「提督!」

 

犬城「わかっている!千代田、能代、行くぞ!」

 

千代田能代「了解!」

ダダダダダ…

 

青葉「んー、提督達は大変そうですねぇ。ね、霞ちゃん?」

 

霞「そうね。ま、やっぱり司令官は悪人なんかじゃなかったのよ。よかったわ。」

 

青葉「ですね。」




犬城「はい。お疲れさまでした。」

瑞鶴「…ねえ、能代も転生者なの?」

犬城「さあ。」

瑞鶴「は?」

犬城「未来のことは未来の人しかわかりません。基本その時のノリで書いているので、全体のプロットとかもないし。どうなるかは未定。もしかしたら能代とくっつくことだってあるかもしれない。千代田が裏切ったとかで。」

瑞鶴「なんて酷い展開なのだろうか。」

犬城「ま、多分無いけどね。」

瑞鶴「そういえば、艦娘の本名に命名基準ってあるの?」

犬城「特に無いです。ノリです。ふむ。ちょうどいいし、名前の出ている子達の経歴とかも書きますかね。まず星野千代。これは、千代は千代田から。んで、星野はふと思い浮かんだとある監督さんからです。で、千代は艦娘学校二期生首席で、空母艤装全てとの適合のあるイレギュラーだよ。まあ、これは実際は建御雷だったからなんだけど。」

瑞鶴「へー、千代ちゃんは結構なエリートなのね。」

犬城「次に足利唯。これは、軽空母尊氏経由で足利尊氏から足利。唯はパワポケの彼女候補だったかな?〇><の子。んで、唯は特に特殊な経歴はないよ。柊の付き人になったのも艦娘になってからです。」

瑞鶴「パワポケかー。あれやってて辛いわよね。」

犬城「その分グッドが嬉しいんだがな。次、高杉由香。高杉はもちろん高杉元帥から。そして、由香は…うん。SCPからです。」

瑞鶴「…え、まさかあれ?」

犬城「はい。気になった方は『SCP ユカ』とでも検索すれば出るかと。微エロ注意かも?んで、由香ちゃんは初の義姉です。赤子の頃捨てられていた所を初の両親が拾い、育てました。艦娘に成るときに高杉元帥のところへ引き取られ、高杉姓となりました。故のお姉ちゃんです。」

瑞鶴「なんか、すごい人生だねぇ。」

犬城「書いてて思った。次、本編では出ていないけど加賀さん。名前は加賀愛。もちろんさよなら絶望先生からです。んで、元空自のパイロットであり、初代メビウス1、そして日本で一人目の加賀です。」

瑞鶴「え、そうなの?」

犬城「はい。高野総長の意見で初の所へ移動となりました。」

瑞鶴「へー。初ってすごいわね。何者なの?」

犬城「超戦艦日本武尊の適合者にしてロシアの英雄。」

瑞鶴「そんだけ?」

犬城「そんだけ。で、次。能代の大石三咲。大石なのは、実際の能代の缶が『ロ号艦本式缶』だったからです。ロ号→炉号弾→大石長官と連想しました。三咲はなんとなくです。三咲は空自のパイロットです。それなりの練度もありました。三咲の頃に初に一目惚れして、以降追いかけて回っています。なお初は当時は満更でもなかったもよう。今は彼女がいるから駄目だけどね。」

瑞鶴「へー。それがいまやストーカーに。」

犬城「まあ、そうなるな。」

瑞鶴「にしても、これでメビウスが四機ね!来るぞ遊馬!」

犬城「来ないと思う。ま、頑張っていきます。ではまた次回!ほなさいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第12話

犬城「どうも、犬城です。」

能代「どうも、能代です。」

犬城「…うん、少し遅くなりました。」

能代「まあ、リアルがあったんです。というか毎日更新は厳しいです。」

犬城「本編はどんどんひどくなっていくしなぁ。」

能代「キャラ崩壊もひどくなってきましたしね。私とか。」

犬城「今話でもそれなりに。一応理由付けをするなら、艦としての性格と、元々の人間としての性格との二つがあり、それが混ざっているが故に違うのだ、とでも。皆さんがブラウザで見て、聞いている艦娘の声やセリフは艦としての性格のものだけである、であるとでもしましょう。」

能代「じゃあ、例えば本編の私は能代の性格より大石三咲の性格の方が強いと。」

犬城「そういうこと。逆に本編で艦としての性格が強いのは…長門とか、山城とかかな?他にも、艦としての性格と元々の性格を切り替えている艦娘もいる。まあ、公私を分けているとでも。」

能代「例えば?」

犬城「んー、本編ではまだ見れてないけど那珂とか、あとは加賀さん。他にもこれはそれなりにはいる。何より本編の犬走初はそうだな。」

能代「あー、まあたしかに。切り替えてるもんね。」

犬城「まあ、そういうことなので皆さんの持つイメージとの差はその子とは違う子だからです。那珂が普通の女の子だったり、大潮がアゲアゲじゃなくても、それはおかしいことではないのです!」

能代「それでも無茶苦茶なキャラはだめです。では本編、どうぞ!」


~宿毛攻略作戦~

 

犬城「山城、一週間ほど、鎮守府を頼んでいいか?」

 

山城「はぁ。別にいいですけど、何でですか?」

 

犬城「宿毛攻略作戦に参加することになった。」

 

山城「…は?提督、寝言は寝ていってください。宿毛は我々の軍の泊地ですよ?なんでそこを攻撃するんですか。」

 

犬城「宿毛の提督が裏切った。元々あそこは艦娘への強姦やら監禁やらを提督がやっていたから他のそういった鎮守府と共に捜査されてたんだが、単冠の提督が捕まったのを見て危機感を覚えたんだろうな。その宿毛の提督、『矢野知立』はなんと宿毛を要塞化して立て籠りやがったんだ。」

 

山城「えー。なんて面倒な。」

 

犬城「だからうちの部隊も動くんだ。矢野から逃げてきた艦娘によると、ほぼすべての艦娘は矢野に洗脳に近いことをされているそうで、大体のやつは矢野を狂信しているとのことだ。まともなやつはみな、といっても六名だけだが、命からがら逃げ出したそうだ。五名は今うちの飛行場の方で治療している。残りの一人は現在捜索中だ。」

 

山城「…やっぱりその子達も?」

 

犬城「ああ。酷かった。」

 

山城「そう、なの。」

 

犬城「ま、そんな状況なので、うちの空海戦力も出ることになった。なのでいってくる。ちなみに千代田と比叡、あと能代も連れていく。」

 

山城「了解。頑張ってね。」

 

犬城「ああ。」

 

 

 

 

《宿毛湾沖》

 

犬城『あーあー、比叡、聞こえるかな?』

 

比叡『はい!聞こえてますよ!すごいですねオウスノミコト!比叡よりも舵の効きがいいですよ!』

 

犬城『そうか。千代田はどうだ?』

 

千代田『大丈夫だけど…、友軍を撃つの?』

 

犬城『裏切った以上、撃つしかあるまい。まともなやつは死ぬか逃げた。もうあそこには敵のみだ。ちよだ艦載機による空爆と、俺の乗るAC-130による対地攻撃、最悪の場合オウスノミコトで止めを刺す。』

 

千代田『…了解。』

 

犬城『では作戦開始。千代田、艦載機を上げろ。』

 

千代田『了解。艦載機発艦始め!』

 

犬城『さて、こちらAC-130、コールサイン『トリニティ』。これより地上目標への攻撃を開始する。三咲!頼むぞ!』

 

能代『了解!さあ、AC-130の力!見せてあげるわ!』

 

ババババババババババババババババ…

 

犬城『対空砲火ァ!潰せ!』

 

能代『了解!105mm砲、ファイア!』

 

ドカァン

 

Chiyoda1『こちらちよだ艦載機!これより無誘導爆弾による一斉空爆を開始する!』

 

犬城『よっしゃ!頼むぞ!』

 

Chiyoda1『チヨダ1!ボムズアウェイ!』

 

ドカァァァァァァン!

 

能代『うひゃあ!なにも見えない!』

 

犬城『ぬおぉ!凄い衝撃波だ!』

 

Chiyoda1『こちらチヨダ1!うちらで大体吹き飛ばしてやったぞ!』

 

能代『初!地上には特に目標は見えないよ!』

 

犬城『了解した。全機、全艦帰投せよ。』

 

比叡『了解。』

 

千代田『了解。』

 

 

犬城「それで、どうしてまたここに、しかも陸で私が来なければならんのですか?」

 

陸軍水陸両用特殊師団『霞部隊』指揮官 陸軍少将:千葉州作「わかりません。というか初さん。貴方は軍は違えど中将なのですから、敬語でなくても良いのですよ?」

 

犬城「まあ、なんとなくです。」

 

能代「でも、なんで海の人の初が来なきゃならなかったんでしょうか。」

 

犬城「知らん。」

 

能代「でしょうね。」

 

千葉「おそらく全滅しているとは思いますが、一応警戒してくださいね。」

 

犬城「了解。」

 

 

 

犬城「…何も、居ませんな。」

 

千葉「…ですね。遺体すら見当たりません。」

 

能代「凄い爆発だったから…、みんな吹き飛んじゃったんだと思う。」

 

犬城「2000ポンドのゲリラ豪雨だからな。」

 

千葉「遠くから見ていましたが、あれは酷かったですね。」

 

ガラッ

 

千葉「!誰だ!」

 

宿毛鹿島「ヒィ!」

ダッダッダッダッ

 

能代「逃げた?」

 

犬城「千葉少将。この状況で生きているということは出撃や遠征に出ていた艦がいるか、もしくはあの爆発から逃れられるシェルターがあるのか。どちらにせよ追うべきです。前者なら保護。後者なら」

 

千葉「逮捕、または殺害ですな。」

 

犬城「はい。行きましょう。」

タタタタタタタタタタ…

 

 

《宿毛泊地・地下》

 

宿毛鹿島「て、提督!他所の人間が上に!」

 

矢野「なに!?全員!艤装展開!すべて殺すぞ!くそっ!もうすぐ迎えが来るというのに!」

 

「ほおう?迎えねぇ。どこから来るんだ?」

 

矢野「な、何者だ!」

 

犬城「なあに、通りすがりの提督さ。覚えておけ。」

 

千葉「むう、三十人は居ますな。」

 

能代「なにカッコつけてるのよ提督!貴方たち!武器を捨てて投降しなさい!そうすれば死ぬことは無いわ!」

 

矢野「ふざけるな!撃て撃て!」

 

宿毛金剛「撃ちます!ファイアー!」

 

能代「ちょ、うわぁ!提督、退避、退避ー!」

 

犬城「当たらんよ!」

 

千葉「んな分けないでしょう!下がりますよ!」

 

 

宿毛金剛「やつらは下がりマシタ。どうしますかー?」

 

矢野「ここから出ず、次に来たときすぐ撃てるようにしておけ。」

 

 

犬城「さて、どうしようか。やつらは迎えを待っているみたいだが。」

 

千葉「とすると、中国、それも潜水艦でしょうか。」

 

犬城「…ふむ。ならばうちの基地から対潜哨戒機をあげよう。しかし、ここはどうする?」

 

千葉「この深さなら、バンカーバスターでも潰せるかと。」

 

犬城「…よし、柱島飛行場のガルーダ隊にストライクイーグルでの発進を伝達。5時間後にここにGBU-28が着弾するようにしろ。我々は退避だ。」

 

能代「まさか国土に爆撃するなんてね。」

 

犬城「占領された土地を取り戻すための軍事作戦だ。仕方ない。」

 

千葉「退避しましょう。いつ敵が来るかわかりません。」

 

犬城「分かっている。」

 

 

 

《宿毛泊地・地上》

 

千葉「…まさか、もう迎えが来ているとは。」

 

犬城「…千葉少将、能代。二人は脱出しろ。」

 

能代「提督は?」

 

犬城「残って囮になる。今柱島からAC-130とA-10、あとズムウォルト達が向かっている。そいつらが来るまでは持たせる。」

 

千葉「…了解。頼みます!」

 

犬城「ああ。…また会おう。」

 

能代「初、私も…」

 

犬城「駄目だ。行け。」

 

能代「…はい。帰って来て、くださいね。」

 

犬城「当たり前だ。ほら、行け。…千葉少将。能代を、三咲のことを頼みます。」

 

千葉「了解です。それでは。」

 

犬城「ああ。…さて艤装展開。…敵は…広場に固まっているな。主砲、炉号弾装填…。」

 

日本武尊妖精「了解、主砲炉号弾装填。」

 

犬城「副砲、高角砲はいつでも撃てるようにしておけ。」

 

妖精「主砲炉号弾装填完了。」

 

犬城「了解。一斉射で行く。目標、敵上陸部隊。撃て。」

 

妖精「撃て!」

ドドドドドドドドドォーン…

 

妖精「弾着まであと3…2…弾着、今。」

 

ドカァァァァァァン!

 

犬城「むぅ、凄い爆風だ。電探、周辺警戒。」

 

妖精「了解。」

 

犬城「さて、他にいるのか。それともあいつらが釣れるのか。」

 

妖精「どうやら、周辺には誰もおらんようです。」

 

犬城「了解した。取り敢えず航空機が来るまでは待機だ。主砲は零式弾を装填しておけ。」

 

妖精「了解。」

 

 

タタタタタタタタタタ

 

矢野「友軍だ!迎えに来てくれたぞ!」

 

宿毛金剛「ヤッタ!これで楽園へ行けマース!」

 

宿毛鹿島「あの潜水艦ね!おーい!おーい!」

 

 

犬城「おやおや。あいつ全員で出てきおった。待ち伏せされてるとも知らずに。」

 

warwolf1『こちらウォーウルフ1。A-10で来たが…目標は戦車か?』

 

犬城『いや、潜水艦がいる。撃沈、又は潜航不能にしてくれ。目標はそれだけだ。』

 

warwolf1『了解。行くぞガッツ。』

 

warwolf2『了解。』

 

 

ゴオォォォォォ…

 

矢野「ん?なんの音だ?」

 

宿毛金剛「上を通る旅客機デショー!それより早く!発光信号!」

 

矢野「おう。『我矢野知立。収容を求む。我矢野…」

 

バババババババババババババババ!

ヴオォォォォォン…

 

矢野「な!なんだ!?」

 

宿毛鹿島「提督、潜水艦が!」

 

矢野「わかっている!」

 

宿毛照月「提督、あれ!A-10!」

 

矢野「なんだとぉ!?な、また来る!」

 

バババババババババババババババ!

ヴオォォォォォン…

 

宿毛鹿島「ああ!?潜水艦、潜水艦がやられてる!」

 

矢野「くそっ!全艦、艤装で対空射撃!潜水艦を守れ!」

 

宿毛照月「ってぇー!」

 

 

犬城「おお、流石だな。」

 

千代田『こちらシナノ、AC-130。やっと着いたわ。どうすればいい?』

 

犬城『120mmを潜水艦にぶちこんでやれ。沈めてしまっていいぞ。』

 

千代田『了解!』

 

 

バタバタバタバタバタバタバタバタバタ…

 

宿毛照月「!提督!次はAC-130だよ!ヤバイよ!あんな空飛ぶ戦車やら空飛ぶトーチカなんて艦娘じゃ落とせないよ!」

 

ドォォォン

 

 

ドカァァァァァァン!

 

宿毛鹿島「ああ、潜水艦の艦橋が…。」

 

ドォォォン

 

ドカァァァァァァン!

バババババババババババババババ

ヴオォォォォォン…

 

千代田『潜水艦撃沈!』

 

犬城『よくやった。AC-130はこのまま命令あるまで待機。』

 

千代田『了解。』

 

矢野「そんな…。潜水艦が…。」

 

犬城「貴様ら。」

 

宿毛金剛「!貴方はさっきの!」

 

宿毛鹿島「なんのようですか!」

 

犬城「なに。最後に聞きに来ただけさ。さて、君たちはいま分岐点に立たされていることは分かるな。降伏して生きるか。あくまで裏切り者として死ぬか。」

 

宿毛鹿島「そうですね。」

 

犬城「さて、君たちはどうする?」

 

宿毛金剛「…そんなの、決まってマス。貴方を殺して皆でニゲマス!」

ドン

 

犬城「うおっ、あぶね。そうか。ならば仕方ない。貴様らは祖国を裏切った!艤装再展開!」

 

妖精「展開完了!」

 

宿毛照月「な、男が艤装を!?」

 

犬城『千代田!交渉は決裂だ!撃て撃て!』

 

千代田『了解!バルカァァァン、ゴー!』

ヴオォォォォォ…

バババババババババババババババ

 

宿毛照月「ぎゃっ!」

 

宿毛金剛「照月!demn it!」

 

犬城「各砲自由射撃!撃て!」

 

妖精「ってぇー!」

ドォォォン

 

 

千代田『提督!120mmぶちこむから逃げて!』

 

犬城『ちょ、え!?うわぁぁぁぁ!?』

 

ドォォォン

 

 

 

ドカァァァァァァン!

 

犬城『はぁ、はぁ、俺死んでるんじゃないか?』

 

千代田『生きてますよ。敵全滅。終わりです。』

 

犬城『了解。全機帰投せよ。』

 

warwolf1『了解。帰投する。』

 

千代田『さっさと帰って来てね。』

 

犬城『わかっている。』

 

ガラッ

 

「やっと、外に出れた…。なに、これ。敵襲でもあったのかな…?」

 

犬城「誰だ!」

 

山風「ひぃ!誰!?」

 

犬城「…待て、落ち着きなさい。私は柱島泊地の提督の犬走山城だ。そしてここは宿毛泊地跡だ。君は?」

 

山風「え…、て、提督…?」

 

犬城「ああ、そうだ。取り敢えず落ち着け。話をしよう。」

 

山風「わ、わかった。」

 

犬城「はい、息を吸ってー、吐いてー。」

 

山風「すぅー、はぁー。」

 

犬城「どうだ?落ち着いたか?」

 

山風「う、うん。私は…宿毛泊地の山風。でも…これは、どうなってるの?」

 

犬城「…君の提督は、日本を裏切ったんだ。そして、最後まで降伏せずに、彼に味方する者と共に死んだ。」

 

山風「そう…なんだ。その、死んだ中には不知火さんとかも居たの?」

 

犬城「不知火?不知火ならばこちらで保護している。あと天津風、春雨、海風、野分もだ。」

 

山風「ほんとに!?天津風も春雨も海風も野分も、みんな大丈夫なの!?」

 

犬城「…まあ、生きてはいる。傷は酷いが。」

 

山風「そうなんだ…よかった…!」

 

犬城「…取り敢えず私と一緒に来てくれ。」

 

山風「わかった…『お父さん』。」

 

犬城「…what?」

 

山風「え?」

 

犬城「いや、俺はお父さんじゃないよ?」

 

山風「だって不知火さん達が、『本当の提督はお父さんみたいに優しい人だ』って言ってた。だから…お父さん。」

 

犬城「うん?うん、まあいいか。」

 

 

能代「提督!大丈夫!?」

 

千葉「犬走さん!無事でしたか!」

 

犬城「ああ、千代田に120mm榴弾砲で殺されかけたが、無事だ。あと、行方不明者も保護した。」

 

能代「それって…その子?」

 

山風「宿毛泊地所属の駆逐艦、山風…。放っておいていいよ。」

 

千葉「ふむ、またダウナーな艦娘ですな。」

 

能代「ふーん。」

 

山風「お父さん…この人たちは?」

 

能代「お父さん!?どういうことよ初!」

 

犬城「待て能代。」

 

能代「なら私はお母さんよ!よろしくね!」

 

犬城「なんでやねん。」

 

能代「だって私は初の妻でしょ?」

 

犬城「そのような事実はありませぬ。」

 

山風「うん…お母さんじゃない。だって提督じゃないから。」

 

千葉「ははは!残念でしたな。」

 

能代「がっかり。外堀も深かったかぁ。」

 

犬城「ま、帰るぞ。これ以上空けていたらいつまた鎮守府が壊滅するかわからん。」

 

能代「あははは…。」

 

 

 

犬城「帰投だー!」

 

能代「我が家だー!」

 

山風「新しい…おうち。」

 

犬城「さて、千葉少将は部隊へ戻ったし、取り敢えず不知火達に会いに行くか。」

 

能代「あ、じゃあ私は山城に帰還の報告をしておくね!」

 

犬城「頼む。じゃ、山風。行こうか。」

 

山風「わかった。」

 

 

 

コンコン

犬城「不知火、犬走だ。話と、あとお客さんが一人だ。」

 

不知火「わかりました。どうぞ。」

 

ガチャ

犬城「皆、調子はどうだ?」

 

天津風「提督さん?ええ、みんな完治したわ。でも…いいの?私たち駆逐艦なんかにこんな…」

 

犬城「うちじゃそれが当たり前だ。女子供がそんな傷を残していて言い訳がなかろう。」

 

天津風「…そう。ありがとう、提督。」

 

海風「それで、お客さんとは?」

 

犬城「ん、おお。入ってくれ。」

 

山風「…!海風姉!不知火さんに天津風さんに野分さんに春雨姉さん!」

 

海風「山風!?よかった!生きてたのね!」

 

山風「うん…!地下にあいつらに閉じ込められてたから、逆に助かったみたい。」

 

不知火「な、鎮守府に戻ったのですか!?」

 

山風「ううん。はぐれたあと、捕まったの。それで、地下の部屋に一人で閉じ込められてた。」

 

犬城「地下でよかった。地上だったら今ごろは形も残っていなかった。」

 

不知火「地下でよかったって、一体なにをしたのですか?」

 

犬城「ははっ。」

 

天津風「え、いやなにをしたのよ。」

 

犬城「なに、2000ポンドのゲリラ豪雨と120mm榴弾の雨が降っただけさ。」

 

野分「一応聞いていいですか?何ポンド落としたんですか?」

 

犬城「えーっと、12機で各四個だから…合計約100000ポンド。約50tだな。」

 

春雨「ひえぇ…。」

 

天津風「それ、もうクレーターでもできたんじゃないの?」

 

犬城「意外と更地になっただけだった。」

 

山風「でも…あいつらは地下にいたはず…。どうしたの?」

 

犬城「迎えが来たから油断して全員で出てきたところをAC-130でまとめてどーん。迎えに来ていた中国潜水艦もA-10とAC-130で吹き飛ばした。」

 

山風「生き残りは?」

 

犬城「ゼロだ。」

 

山風「そうなんだ…。ちょっと、かわいそうかな。」

 

犬城「敵だからな。仕方あるまい。」

 

不知火「…その、我々はどうなるのですか?処分、ですか?」

 

犬城「まさか。うちの所属になると思う。見事に六人ともうちにはいないからな。」

 

春雨「本当ですか!じゃあ、六人とも一緒にいられるんですか!?」

 

犬城「確定ではないが、出来る限りそうする。」

 

山風「お父さん…ありがとう。」

 

不知火「…提督、いえお父様。その、これからよろしくお願いします。」

 

犬城「うん、なんでみんな俺を父親にしようとするのさ。」

 

天津風「だって、貴方は私たちを守ってくれる父親のようなものでしょ?だから、お父さん。」

 

犬城「はぁ…。ま、呼ぶのは構わんが本当の父親にはなれんからな。それに、守りきれるかもわからん。そこだけはわかっておけ。」

 

山風「わかった。」

 

 

ジー

犬城「ん?誰だ?」

 

日向「ジー」

 

犬城「日向か。ドアの隙間から見てどうした?」

 

日向「…結婚もしていないのに子持ちの提督が居るらしい。」(ボソッ

 

犬城「うっさいわ!」

 

 

この日の後から、駆逐艦の中で提督をお父さんと呼ぶのが流行ったそうな。

 

 

 

 

~ルイージ掘り~

 

犬城『あー、敵艦隊の撃滅後すぐですまないのだが、君たちにはジブラルタル近海にて行方不明となっている潜水艦の捜索に向かって欲しい。』

 

比叡『編成はどうしますか?』

 

犬城『いや、そのままでいい。第一艦隊は旗艦比叡、瑞鶴、加賀、熊野、最上、摩耶。第二艦隊は旗艦衣笠、大井、木曾、霞、五十鈴、朝潮での機動艦隊だ。』

 

比叡『それで、潜水艦って…』

 

犬城『"永遠の二番手"だな。』

 

比叡『いや、ルイージでしょ?』

 

犬城『いわゆる日陰者だ。』

 

比叡『そんなに悪く言わなくてもいいじゃないですか!』

 

犬城『甘いぞ、比叡!401に勝る潜水艦などいない!』

 

比叡『ど、どうしたんですか!?提督?』

 

犬城『らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!』

 

比叡『提督!しっかりして!提督!!提督ーーーっ!』

ブツッ

ザザザザザザ…

 

 

 

欧州棲姫「…ナンダコレ。」

 

…艦これ。

 

 

 

山城「提督…。無線でふざけるのはやめてください。」

 

犬城「いやー、傍受されてる気がしたからふざけてみた。必要なことは連絡したし、命令書は紙で届くからいいかなぁ、と。」

 

山城「はぁ…。そうですか。」

 

 

~石油危機~

 

山城「提督。燃料がありません。」

 

犬城「知ってる。」

 

山城「このままだとジブラルタル近海でのルイージ捜索のみではなく、キプロス沖での松輪の捜索にも支障が出ます。どうしますか。」

 

犬城「取り敢えず、燃料優先で遠征に出てもらおう。あとは、出来る限り早く二人が見つかることを願うのみだな。」

 

山城「…ドーバーには、いかないんですか?」

 

犬城「行きません。」

 

山城「そうですか。」

 

大潮「帰還しましたー。燃料いっぱいですー。」

 

犬城「これが一瞬でなくなるんだからやってられんよなぁ。」

 

山城「全くです。」

 

大潮「無くなるならもう一度いけばいいんですよ、司令官!」

 

犬城「そうだな。…そういや大潮は俺のことお父さんとか呼ばんのな。」

 

大潮「あ、呼んだ方がいいですか?」

 

犬城「大潮の自由でいい。ただ、意外だっただけだ。」

 

山城「確かに真っ先に呼びそうだと思っていたけど。」

 

大潮「司令官、公私はある程度は分けるべきだと思います。」

 

犬城「ほう。つまり俺はまだまだ艦娘のことを知らんということか…。精進せねば。」

 

山城「提督、それ以上はプライバシーに関わるのでいけません。」

 

大潮「正直なところ、艦娘も提督のことを知れなすぎるので、もう少し隠し事を減らしてもいいと思います。」

 

犬城「最近気にしてる。だが、場合によって顔を作るのはもう癖みたいなもんなんだ。これ以上作らんようにはしているが。」

 

大潮「顔?」

 

犬城「ああ。比叡曰く少なくとも五つはあるそうだ。提督として二つ、パイロットとして一つ、軍人として一つ、そして元々の俺が一つ。」

 

山城「それ、どうやって管理しているのよ。」

 

犬城「うーん、服装と、状況かねぇ。鎮守府にいるなら基本提督のスイッチは入ってるし、スクランブルの警報がなりゃあパイロット、迷彩服を着て武器を持てば兵士、どれでもなければ本体、みたいに。」

 

大潮「あ、それわかります。制服着て、艤装をつけるともうスイッチが入りますよね。」

 

山城「大潮ちゃん、なんか喋り方変よ?」

 

大潮「今は公私の私の方なので。」

 

山城「あ、そうなの。」

 

大潮「…でも、司令官はいつも鎮守府にいますし、居ないときは空に上がってますよね。本当の司令官はいつ出てきているのですか?」

 

犬城「…全く出てきていないな。最後は千代田との旅行の時だから一ヶ月前。その前はロシア解放の時だから2年ほど前か。」

 

山城「それ…本当の貴方は生きているの?」

 

犬城「いや、ここにいるだろ?」

 

山城「体じゃないわ。精神よ。このままじゃ本当の貴方は死んでしまうわ。」

 

大潮「そ、それは大変です!司令官が死んでしまいます!」

 

犬城「勝手に殺すな。まあ、そのうちな。」

 

大潮「じゃあ、こんど一緒に旅行に行きましょう!休暇取って!」

 

犬城「まあ…そのうち。」

 

大潮「約束ですからね!」

 

犬城「おう。」




犬城「うい、お疲れさまで…」

能代「チェストォォォォ!」
バキッ

犬城「ぐあぁぁぁぁ!」
バタッ

能代「なんで宿毛が謀反を起こすのよ!」

犬城「ぐぅ。え、エスコン5の8492みたいなものです…。」

能代「それはなんか違う気がします。」

犬城「俺も思った。まあ、リアルの宿毛の提督さんて矢野さんがもしいたら、本当に申し訳ございません。連絡をくだされば比叡カレーを10倍に濃縮したものをお送りします。」

能代「さりげなく殺そうとするのは止めて。んで、久々のリアルとリンクした話ね。」

犬城「そろそろ百出撃いきます。なおドロップの三割は長波な模様。」

能代「そういえば、いつかに参加イベの新規艦は全員迎えているとかドヤ顔で言ってたけど、藤波掘れて無いじゃない。」

犬城「忘れてました。無事今イベで迎えました。今イベでのいまのところの新規艦は、旗風、天城、天霧、風雲、リシュリー、朝霜、春雨、藤波、ローマです。イタリア艦がいい感じに集まってきてるので、是非ともルイージは欲しい。」

能代「今イベ追加の7隻のうち、まだ3隻しか迎えてないものねぇ…。」

犬城「だけど燃料が無くて困っています。一出撃で燃料が750近く…。」

能代「まあ、燃料はいいとしても、なんでスマブラのネタを持ってきたんですか。」

犬城「なんかやらなきゃいけない気がした。」

能代「それに、なんで伊401なんですか?スサノオとかいるでしょうに。」

犬城「それは、本編で言ってる通り傍受されてるから。秘匿艦は秘匿しなきゃね。」

能代「さいですか。んで、大潮ちゃんは前書きで言っていたスイッチ型ですか。」

犬城「はい。大潮は普通の女の子です。」

能代「はぁ。こんな感じでキャラ崩壊は正当化されるんですねぇ…。」

犬城「ソーナンス!んじゃ、また次回。さいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第13話 炎龍編

犬城「どうも、犬城です。」

最上「最上だよ!それで、炎龍ってことは…やっと銀座のゲートが開くの?」

犬城「そういうこと。今回の炎龍編はちょっと長くなるかも。2話ぐらいかな。」

最上「それでも千代田編に比べると少ない辺り悲しいね!」

犬城「まあ、そうなるな。あ、そういえば感想、いただきました!」

最上「ありがとうございます!内容はしっかりと参考にさせていただきます!」

犬城「UAも1500を越えたし、すごいね!」

最上「ただ、話ごとのUAを見るとすごいですけどね。一話が600に対して12話は50だよ。十二人に一人しか残らない。」

犬城「まあ、こんな小説ですが、楽しく読んでいただけたら幸いです。では本編、どうぞー!」

最上「ルイージはまだなの?」

犬城「まだ落ちません。」


~特地へ そのいち~

 

山城「は?また出張ですか?」

 

犬城「ああ。次は特地だそうだ。」

 

山城「なんでまたそんなところに。」

 

犬城「竜が出たんだと。」

 

山城「竜?それならたしか特地派遣の部隊が倒したでしょう?」

 

犬城「前の奴より強いのが出たんだと。んでなぜか俺。」

 

山城「断ってください。うちにそんな余裕はありません。」

 

犬城「ちなみにこれを断るとロシアへ栄転だそうで。能代と一緒に。」

 

山城「なにがなんでも行けと。というかなんで能代。」

 

犬城「どちらかと言うと逝けだな。うちにある戦力が欲しいんだろうな。」

 

山城「どういうことですか。」

 

犬城「海軍上層部にもそういうやつはいるのさ。上手く根回しした上で、俺が消えれば国を潰せるほどの力を手に入れれる。高野総長もやらせまいと頑張っていたみたいだが、無理だったみたいだな。」

 

山城「でも、どうやってそんな竜を倒すんですか?現地の人たちは恐ろしく苦労したと聞きますし。」

 

犬城「なに、上の一部がそんなことをするなら俺は全力で遂行してやるだけさ。」

 

山城「わかりました。…後ろから撃たれたりしないように気を付けてくださいね。」

 

犬城「うーん、どちらかと言うと危険なのは俺よりみんなだな。」

 

山城「え?」

 

犬城「俺がいない間にここを攻めてくるかもしれん。その間、頼む。最悪鎮守府を吹き飛ばしても構わん。命を最優先に動け。」

 

山城「…はぁ…。わかりました。全力で守ります。」

 

犬城「頼んだ。じゃ、早速行ってくる。」

 

山城「はい。いってらっしゃい。」

 

 

《柱島空軍基地》

 

ピクシー「んで、お前さんどうするんだ?F-15か?」

 

犬城「いいや。ムカついたから一瞬で吹き飛ばす。ノスフェラトで行こう。」

 

ピクシー「いや、あれは秘匿機体じゃないのか?航空機搭載レールガンとか。」

 

犬城「ああ、それならもう大丈夫だ。この前ミサイル迎撃機の『嵐龍Ⅱ』がロールアウトしたからな。もうレールガンは問題ない。さすがにモルガンはまだあれだがな。」

 

ピクシー「あのECMはなぁ…。」

 

犬城「ま、そういうことだから。あともし変なやつが来たら注意しておけ。」

 

ピクシー「了解。生きて帰ってこいよ。」

 

犬城「おうともよ。」

 

 

《土浦航空基地》

 

犬城「…は?なぜノスフェラトを持っていってはいかんのですか?」

 

軍令部所属海軍大将:大島大介「当たり前だろう!今は戦時中だぞ!こんな最新鋭の機体を国防に使わずしてどうする!別でF-4を用意してあるからそれで行け!」

 

犬城「わかりました。じゃあ、一度柱島へ戻ってノスフェラトを置いて、再度F-15辺りで来ます。」

 

大島「いや、それはならん!今すぐ特地へ迎え!ノスフェラトは私が責任を持って預かる!」

 

犬城「いやいや、こんな最新鋭の機体を放置するわけにもいかんでしょう?ぱっぱと戻ってきますので。」

 

大島「だめだ!今すぐ行くのだ!現地で何が起こっているのかすぐにはわからんのだから急げ!」

 

犬城「…ですが、F-4は複座機でありますが、後席に乗せる相方がおりません。」

 

大島「それならば問題ない。私が連れてきている。宮西大雅2等空佐だ。腕は私が保証しよう。」

 

宮西「よろしくお願いします、犬走中将。」ニコッ

 

犬城「…その、すいません。私は今までずっと単座機が中心で、複座機に乗るときも後席には信頼できる人しか乗せていなかったので、どうもよく知らん人を後席に乗せる気になれんのです。」

 

大島「だがそれしかないのだ!諦めていきたまえ!」

 

高野「ほおう?随分と無理矢理な理論だな、大島?」

 

大島「誰だ…な、高野総長!?」

 

高野「久しぶりだな、初。」

 

犬城「お久しぶりです、高野総長!」

 

高野「それで、だ。確かに大島の言うとおり、最新鋭の機体を基本平和なあっちへ持っていくのは惜しい。」

 

犬城「ですが、知らん人を後席に乗せて飛べるほど人として私はできてはおりません。」

 

高野「ああ、わかっている。だから、連れてきた。」

 

犬城「へ?」

 

能代「はーつー!」

 

犬城「はぁ!?な、なぜ能代がここにいるのですか?」

 

高野「ははは!なに、なんとなくこんなことになる気がしてな!鎮守府から拐ってきたのだ。(あと、ついでにおまけも置いてきた。ボソッ)」

 

犬城「(…有難うございます。ボソッ)ということは、やはりF-4に乗らなければならんのですか。」

 

高野「ああ。すまないがF-4だ。ただ、ACE仕様に改造はしてある。機種番号を与えるならF-4EJ改S、と言ったところか。」

 

犬城「それだけでも十分です。Sはズィルバーからですか。」

 

高野「ああ。F-4Eと言えば元ドイツ空軍のケラーマン中佐だからな。あの方は恐ろしい腕だった。」

 

犬城「伝説のエースの一人でありましたからな。しかし、ノスフェラトはどうするのですか?」

 

高野「ああ、それなら私が柱島へ運ばせておこう。ちょうど三日後に柱島基地に配備される輸送艦と補給艦が横須賀を発つからな。それに載せて運ばせる。」

 

犬城「輸送艦と補給艦…ああ、つねがみ型輸送艦2番艦『つるが』とひるが型補給艦4番艦『いっぺき』ですか。わかりました。よろしくお願いします。」

 

高野「ああ。ちょうどいいから、F-4と共にいまから運んでしまおう。F-4は銀座、ノスフェラトは乗れるパイロットがいないから陸路で運ぶことになる。陸路ゆえちと荒っぽい移動にはなってしまうが。」

 

犬城「お願いします。」

 

能代「え、なになに?私どうなるの?」

 

犬城「特地の空でドラゴン狩りだ。」

 

能代「え、え?F-4で!?」

 

犬城「ああ。」

 

能代「まじですかい…。」

 

犬城「まじです。ほんとはレールガンで消し飛ばすつもりだったんだが、装備制限のあるミッションでした。」

 

能代「ああ、だからノスフェラトなのね。」

 

高野「よし、少ししたら積込を行う。大島、手伝ってくれ。」

 

大島「…わかりました。」

 

宮西「よろしいのですか大将。みすみす最新鋭の機体を逃がすのですか?」ボソボソ

 

大島「高野総長が相手ではどうしようもあるまい。なに、あの機体は手に入らずとも鎮守府を落とせばよい。」ボソボソ

 

宮西「わかりました。」ボソボソ

 

高野「特地に出発するのは5日後だ。色々と準備があるのでな。それまでは銀座でのんびりとしていてくれ。」

 

犬城「了解しました!」

 

能代「了解!」

 

 

 

《東京・銀座》

 

犬城「ここが銀座か。やはり東京はすごいな。ビルしかない。」

 

能代「いやまあ都心部だけだけどね。」

 

犬城「…能代、最近口調が完全に昔に戻ったな。」

 

能代「ま、今は艦娘というより空自の人間のような気がするし。あ、今は三咲でいいよ。」

 

犬城「じゃあ俺は初なのか。ま、あと5日か。訓練ぐらいしたかったんだが。」

 

三咲「今回の任務は長くなりそうだねぇ。」

 

初「ああ。面倒なことにな。ん?」

 

三咲「どうしたの?」

 

初「…いや、なんかやけに見られてるなあ、と。」

 

三咲「んー?あー、確かになーんか見られてるね。なんだろ。」

 

初「さあ?というかほんと自衛官しかいねーなぁ。」

 

三咲「だね。たまーにここら辺で働いてる人がいるぐらいで、9割方自衛官さんだねぇ。」

 

男性自衛官「あ、あの!」

 

初「ん、はい?どうしました?」

 

男性自衛官「も、もしかして犬走初一等空佐でありますか!」

 

初「あー、元ですが。今は海軍中将なので。」

 

男性自衛官「中将というと自衛隊では将レベルではありませんか!あ、あの、サインをいただけますか!」

 

初「ん、いいですよ。何に書きます?」

 

男性自衛官「えっと…えっと…あ!このカバンにお願いします!」

 

初「あいよ。………ほい。」

 

男性自衛官「ああ…!有難うございます!家宝にします!」

 

初「あははは…。ありがとさん。」

 

男性自衛官「はい!有難うございました!」

 

三咲「…元気な人だねぇ。」

 

初「だな。さて、腹も減ったし飯でも食いにいくか。」

 

三咲「おお、いいね、いいね!いこいこ!」

 

初「わかったから引っ張るな。」

 

 

 

三咲「にしてもなんで初が行かなきゃならないんだろーね。」

 

初「んなもん決まってるだろ。俺に死んでほしいやつが上にいるのさ。総長と能代がいなかったら多分あの宮西とか言うのに後ろから撃たれてたな。」

 

三咲「えぇ…。なんでそんな。」

 

初「まあ、うちの戦力はおかしいからな。奪えば国を一つくらい簡単に潰せるしな。」

 

三咲「そう考えるとうちっておかしいねぇ…。」

 

初「だな。」

 

三咲「というかF-4でドラゴンを倒せるの?」

 

初「さあ?少なくともノスフェラトを行かせまいとしたところから、レールガンならあっさりと倒せるんじゃないか?」

 

三咲「でもF-4、そこまで対空性能はすごいわけじゃないでしょ?20mmにAAM-3ぐらいでしょ?もし装甲目標だったら、厳しいんじゃないの?」

 

初「そうなんだよなぁ。鱗とかがゴジラ並の強度を持っていたりしたら、その時は20mmガンポッドをうまいこと隙間狙ってスナイプするしかないな。ううむ、辛いな。」

 

三咲「うーん。どうするかねぇ。」

 

初「最悪の場合は、『重装甲』、『高機動』、『高速度』、『高火力』。正直これだと、F-4どころかF-15やF-35とかでも厳しいとおもう。ノスフェラトやモルガンレベルでやっと殴り会えるレベルだ。または核。」

 

三咲「前に出たでかいやつは、えーっと、『速力はF-4と同等、またはそれ以上』、『旋回半径は一次大戦の複葉機以下』、『機動力はハリアーか戦闘ヘリ並』、『装甲は戦車以上』。全部あるわね。」

 

初「…。これの上位個体だろ?無理じゃね?」

 

三咲「んー、ミサイルの飽和攻撃なら?」

 

初「ははは。ガルーダでも盗んでこようか。」

 

「コーヒーのおかわりはいかかですかな?」

 

初「あ、いただきます。」

 

三咲「私も。」

 

初「…うん。旨い。」

 

三咲「だね。んで、オキシジェンデストロイアーでも作る?」

 

初「歴史を繰り返してはならん。うーむ、どうするかねぇ。」

 

「なら、酸素を奪ってやればいい。相手は生物だからな。」

 

初「なるほど。確かにそれなら殺せるかもしれん…ん?」

 

三咲「え、私じゃないわよ?」

 

大石「ははは。ま、燃料気化爆弾なんかはいいんじゃないかな?初くん。」

 

初「のわぁぁぁぁぁ!?大石長官!?え!?なんで!?」

 

三咲「え、ちょ、お父さん!?何してるのよ!」

 

大石「はっはっは!ちょっとした遊び心さ。ま、相手は生物だ。鉄の塊じゃあない。そこも考えていいとおもう。」

 

初「ふむ。有難うございます。それで、なんでここに当たり前のようにおられるのですか?」

 

大石「ん?そりゃ、ここは俺の店だからな。内地にいるときだけ開いているんだ。」

 

三咲「お父さん…、なにやってるのよ…。」

 

大石「ま、ちょっとした息抜きだ。お前らも頑張れよ?」

 

初「はい。」

 

三咲「あったりまえよー。」

 

………

 

 

初「さて、どうする?燃料気化爆弾はひとつの手だが…。」

 

三咲「正直対空ボムキルなんて無理よねぇ。」

 

初「というか燃料気化爆弾でボムキルなんざ出来るのは千代田ぐらいだ。というか千代田だけでいい。そんなやつが何人もいてたまるか。」

 

三咲「むー。」

 

初「ぬー。」

 

カランカラン

大石「いらっしゃい。おお、高野総長。どうされましたかな?」

 

高野「ああ、ここに初と三咲くんはいるかね?」

 

大石「ええ、いますよ。あそこの席です。」

 

高野「ふむ。よかったよかった。ああ、コーヒーを頼む。」

 

大石「わかりました。」

 

 

高野「…ふむ。二人とも困っているようだな?」

 

初「ああ、高野総長。そうなんですよ。どうやっても龍を倒すイメージが沸かんのです。」

 

三咲「そうなんですよー。F-4の装備じゃ勝てる気がしませんー。」

 

高野「それなのだが、対ドラゴン用、対戦車用の装備として120mmキャノンポッドを試作したんだ。」

 

初「…は?すいません。もう一度言っていただいても?」

 

高野「いや、120mmキャノンポッドをだな…。」

 

初「…そのー、あのー、なんでこうそんな使い道に困るような装備をポンポンと作るんですか…?120mmとか撃ったらパイロンごと、いや羽ごと砲が吹き飛ぶと思うのですが。」

 

高野「それなら問題ない。無反動砲だから、そこまで酷いことにはならん。ただ、HADは役に立たんが。」

 

三咲「無反動砲だと、射程も短いからヘッドオンか、後ろをとっての射撃って感じかしらね。」

 

高野「ただまあ、重いから増曹すら積めなくなるのが欠点だな。それと、運動性がかなり悪くなる。」

 

初「それはあれですか。さしずめ現代のカノーネンフォーゲルと言ったところですか?」

 

高野「まあ、そうだな。ただ、これなら確実に龍を葬れるだろう。」

 

初「だといいんですが…。どちらにせよ現地部隊に敵情報を聞くことが必要ですね。一応ノスフェラトの出撃も視野にいれておいてください。今のところ航空機で最大の単発火力はあれのレールガンなので。」

 

三咲「それか核。」

 

高野「核はならん。」

 

三咲「知ってますー。」

 

初「一応モルガンやフェンリルもありますけど、あれは秘匿機体故あっちに持ってくのは厳しいですね。」

 

高野「…あれはどうだ?特殊燃料気化弾頭のLSWM。あれならば高度や天候によってはどんなやつでも叩き落とせる。」

 

初「ただ、それをやるには付近に誰もいないようにしなければなりません。そうなると、使える状況は少ないですね。」

 

高野「…まあそうだな。むむむ。対空かつ高火力となると難しいな。」

 

三咲「うーん。もう、いっそ一度キャノンポッドでやってみて、駄目だったらまた考えよ。多分このまま考えても無駄。」

 

初「そうかも、しれん。」

 

高野「うーむ。レールガンユニットをどの機体でも使えるようにできればいいのだがなあ。」

 

初「ですねぇ。」

 

三咲「…あれ、もう日が沈み始めてる。」

 

初「本当だ。…ホテルに行くかな。」

 

高野「ふむ。俺も仕事をせねばならんな。じゃあこれでお開きだ。おお、そういえば三日間はのんびりしていていいからな。仕事は忘れて一旦リラックスしてこい。」

 

初「はい。わかりました。」

 

高野「じゃあな。」

 

三咲「ありがとうございました!」

 

 

 

《ホテル》

 

初「んで、当たり前のように同じ部屋なのな。」

 

三咲「そりゃ、夫婦だからね!」

 

初「寝言は寝て言え。」

 

三咲( ´・ω・`)

 

初「しょぼんとしても認めません。」

 

三咲「ならば既成事実を作ってやるこんちくしょー!」

 

初「うお!?ちょ、まて!落ち着け!思い止まれ!」

 

三咲「バァァァァァニング、ラァァァブ!」

 

初「それは金剛のセリフだぁぁぁぁ…」

 

 

 

 

 

~吹雪~

 

吹雪「山城さん!資料持ってきました!」

 

山城「あら、吹雪ちゃんありがとう。でも、着任は貴女の方が早いんだからさん付けで呼ばなくていいのよ?」

 

吹雪「いいえ、私にとって憧れの人ですから!」

 

山城「そう、ありがとう。嬉しいわ。」

 

扶桑「山城、氷小豆もらってきたわよー。」

 

吹雪「扶桑さん!こんにちは!」

 

扶桑「あら、吹雪ちゃん。こんにちは。今日も元気ね。」

 

吹雪「だって憧れの二人と一緒に仕事ができるのですから!元気になりますよ!」

 

扶桑「ふふ。かわいいわねぇ。」

 

夕立「ふーぶーきーちゃーん、遊ぼー。」

 

吹雪「夕立ちゃん!んー、いまは山城さんのお手伝いをしているから…」

 

山城「行ってきなさい、吹雪。友達は大切よ。」

 

吹雪「山城さん…!はい!夕立ちゃん、行こ!」

 

夕立「うん!じゃ、広場にいきましょ!みんな居るわ!」

タッタッタッタッ…

 

山城「元気ねぇ…。」

 

扶桑「貴女は元気が無さすぎよ。」

 

山城「…でも、姉さま。提督は死地へ行っているのです。元気に笑ってなど居られませんよ…。」

 

ダダダダダダダダガチャ

 

吹雪「や、や、や、山城さん!お、お客さんです!」

 

山城「客?どなた?」

 

吹雪「た、高野軍令部総長です!」

 

山城「…不幸だわ。」

 

高野「失礼するよ。」

 

山城「総員、敬礼!」ビシッ

 

高野「うむ。楽にしてくれ。」

 

山城「えっと、その…、どんなご用でしょうか?」

 

高野「ああ。まずひとつに、輸送艦『つるが』と補給艦『いっぺき』の受け渡しだ。あと、勝手に拐った能代だが、彼女は犬走くんとともに龍の討伐に向かわせた。事後報告ですまんな。」

 

山城「え、二人で、ですか?」

 

高野「ああ。あのままだと犬走くんは後ろから撃たれかねんかったからな。メビウス小隊の一員だった彼女を連れていった。」

 

山城「そうですか。なにもなければいいのですが…。」

 

高野「ははは!犬走くんは女を襲うようなやつじゃないさ!」

 

山城「いや、能代の方が提督を襲うような気がして。提督は押しに弱いですし。」

 

高野「まさか!三咲くんはそんな娘じゃあないさ。」

 

山城「だといいのですが。」

 

高野「んで、もうひとつ。おそらく犬走くんのいない間に友軍が攻めてくるか、占領してこようとすると思われる。」

 

山城「やはり、ですか。」

 

高野「ふむ、その反応は犬走くんも予想していたのか。」

 

山城「はい。」

 

高野「そうか、なら話は早い。ここの防衛は私に任せてほしい。また、犬走くんが不在の間はこのリストに載っている者以外は敷地内に入れてはならん。この命令は大高首相直々のものだし、もちろん天皇陛下の許可も降りている。これを破るものは朝敵である、と言って脅してやれ。」

 

山城「このリストに載っている人物は…?」

 

高野「なに、私が信頼できるとした人物だ。それも特に、な。」

 

山城「わかりました。遂行します。」

 

高野「頼んだ。もちろん、敵が武力に頼ったとしても我々が守る。もちろん君たちにも手伝っては貰うがな。」

 

山城「わかりました。よろしくお願いします!」

 

高野「うむ。あと、もし犬走くんが戦死した場合、柱島泊地は放棄する。所属戦力は、艦艇及び陸上戦力は横須賀、航空機及び航空隊は土浦、艦娘は宿毛配備となる。」

 

山城「…了解、しました。」

 

吹雪「…え、司令官が…戦死?」

 

高野「以上だ。では、俺はすぐに帝都に戻らねばならんのでな。失礼する。」

山城「はい。お疲れさまでした。」

 

高野「じゃあな。」

ガチャ パタン

 

 

山城「…。」

 

吹雪「や、山城さん?司令官が、戦死ってどういうことなんですか?」

 

扶桑「えーっと、その、吹雪ちゃん。これはそのー、」

 

吹雪「教えて下さい、山城さん!」

 

山城「…いま、提督は特地に龍退治に行っているわ。」

 

吹雪「龍?龍って、あの火を吐くあれですか!?そんな!ただの人間の提督がそんなのと戦ったら、殺されてしまいます!なんで提督を止めなかったんですか!」

 

山城「わかっているわよ!でも、行かなければ提督はシベリア送りにされて、ここは糞野郎どものものになる!行っても死んだら糞野郎どもの思う壺!でも、提督は糞野郎どもが私たちを苦しめないように死地へ行く道を選んだ!」

 

扶桑「ただ、かなり高野総長も色々としてくれてるみたいだからなんとかなるかもしれないけど…。」

 

吹雪「でも!」

 

山城「…吹雪ちゃん、わかって。提督は、皆を守るために特地へ行ったの。 私はそれを止めることは出来なかった。今は、提督の帰還を祈るしかないのよ。」

 

吹雪「山城さん…。」

 

扶桑「…にしても二人ともさっぱり触れないけど、提督が死ぬと能代さんも一緒に死んじゃうのよね。」

 

山城「能代は、大丈夫だと思うわ。彼女はたくましいから。」

 

扶桑「…そう。」

 

 

 

 

~犬と戦車と人~

 

三咲「あれ、初それ3DS?」

 

初「ああ。特地は娯楽が少ないそうだからな。一応持ってきた。」

 

三咲「なにやってるの?」

 

初「メタルマックス4。」

 

三咲「なにそれ。」

 

初「犬と戦車と人が織り成すrpgだっけか。初代の謳い文句は、『龍退治はもう飽きた!』だったな。」

 

三咲「へー。龍って、やっぱドラクエ?」

 

初「ああ。だがまああれほどは売れなかったが、それでも未だに根強いファンのいる作品だな。ファミコン、スーパーファミコン、PS、PS2、DS、3DS、スマホゲームなどなど多くの個体で出ているしな。」

 

三咲「へー。にしても…戦車?」

 

初「ああ。世界観はドラクエはファンタジーだが、メタマは…世紀末だな。北斗の拳みたいな世界。」

 

三咲「へー、文明の滅んだ未來、みたいな?」

 

初「ああ。その通りだ。んで、世界中に異常な進化をした生物やら、人を殺すようにプログラミングされたマシーンやらがいる。んで、それを倒して金を稼いでいるのがハンターだな。主人公は大抵これだ。」

 

三咲「まあ要するに、おもしろいのね?」

 

初「ああ。」

 

三咲「じゃあ、今度おすすめのやつ貸して!やってみたい!」

 

初「おう。なら、メタルマックス3がおすすめかな。あれは多少操作性やストーリーに難はあるが、ある程度道が決まっているからやりやすいと思う。」

 

三咲「じゃあ、それ!」

 

初「ほれ。これだ。」

 

三咲「え、3DSがもうひとつ?なんで二つも持ってるの?」

 

初「二つあればできることが増えるからな。」

 

三咲「あ、うん。そう。ありがと。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

最上「あれだね。どんどん一話ごとの文字数が増えていってるね。一話の頃は四千字ぐらいだったのに、いまや八千字だよ。」

犬城「いつの間にか増えているんですよね。ちなみに初期の頃はssが五つで一話、としようとしていました。できてないけども。」

最上「んで、また初は襲われたんだね。」

犬城「旅行で、押し倒せば初は確実にヤれます。」

最上「どうなんだ彼女持ち。」

犬城「まあ、愛の言葉は初からは出てませんから。千代一筋です。というかそこは双方わかった上での行動です。」

最上「というかさ、高野さんすごい初に協力するね。」

犬城「一応初は転生者のなかでも特殊な人物ですから。守る価値があるということです。」

最上「でもさ、120mmキャノンポッドって…」

犬城「まあ、フィクションなので気にしてはいけない。というか、ゲート原作の炎龍がかなりの装甲なので、こんなもんでもないと無理です。」

最上「チートじゃん。」

犬城「いやまあそうなんだけど。どうしても話を書いているとバットエンドまっしぐらな感じになっていっちゃうのよ。それをチートでなんとか修正してる感じ。」

最上「どうなのさ、それ。」

犬城「まあほら、チートっていうと悪く聞こえるけどさ、例のアレっていえばネタになるから。うん。」

最上「根本的な解決にはなってないけどね。んで、次回はこれの続きかい?」

犬城「んにゃ、感想であった深海棲艦のお話を書こうかな、と思っている。」

最上「じゃあ番外編なの?」

犬城「ああ。」

最上「そっかー。ま、またあいましょう。しーゆーあげいん!ばいばーい!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第14話 二つの戦い

犬城「どもども、犬城で」

龍驤「艦載機の皆、お仕事お仕事ー!」
ブウゥゥゥゥン…
ドカァァァァン!

犬城「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

龍驤「…よっしゃ!沈んだな!…遅れてすいませんでした。少し忙しかったそうや。許してくれると嬉しいわぁ。」

犬城「リザレクショ」

龍驤「第二次攻撃隊!攻撃開始!」
ドカァァァァン!

犬城「うわぁぁぁぁぁ…」

龍驤「ふぅ。んで、今回は戦闘ばっかや。のんびりしてないのはもうあきらめてぇな。ほな、第14話や。どぞー。」


~特地へ そのに!~

 

三咲「…はぁ。ついに行くのね…。」

 

初「…不幸だわ…。」

 

高野「すまないな。ただ、これをできそうなのはあまりいなくてな。」

 

初「…わかりました。行って参ります。」

 

高野「特地の平和を、頼む。」

 

初「はい。我が家を、私の家族を頼みます。」

 

高野「ああ。」

 

初「よし!行くか!」

 

三咲「…うん!よっしゃー!レッツゴー!」

 

 

 

初「…ここが、特地か。」

 

三咲「すごい、自然だね。ふぁんたじー、って感じ。」

 

「あー、すいません。」

 

初「はい!なんでしょうか?」

 

伊丹「どちらさまですか?特地には許可の降りた人しか来れないのですが…。」

 

初「…もしや、貴方は『二重橋の英雄』の伊丹一等陸尉でありますか?」

 

伊丹「あ、はい。陸上自衛隊所属、一等陸尉の伊丹耀司であります。」

 

初「はじめまして。今回特地甲種害獣の討伐のために本土から派遣されました、犬走初と、」

 

三咲「大石三咲であります!」

 

伊丹「ああ、本土からの増援でしたか!わかりました。あ、トラック載せてもらっていいですか?誘導しますんで。」

 

初「はい、大丈夫です。」

 

伊丹「んじゃ、失礼します。積み荷はなんですか?」

 

初「F-4と、対ドラゴン用試作兵装、予備パーツ、燃料と弾薬、あと食料ですね。」

 

伊丹「おお、F-4ですか。こっちにあるF-4はそのドラゴンのせいでどれも修理中だったので、嬉しいです。」

 

初「にしても、龍はどんな感じですかね?航空機で倒せますか?」

 

伊丹「正直、AC-130レベルの火力かつF-15並の速度と機動性がないと被害は免れない、です。」

 

初「そうですか…。試作の武器が効けばいいのですが。」

 

伊丹「そういえば、その試作兵装ってのはどんなものなんですか?」

 

初「120mm無反動キャノンポッドだそうです。」

 

伊丹「…いやいやいや。そんなものあるわけないじゃないですか。航空機に積めませんよ?」

 

初「『大丈夫だ、問題ない』って高野軍令部総長が。」

 

伊丹「ははは、大変ですね。あ、ここに止めておいてください。後で荷下ろしします。」

 

初「了解しました。」

 

レレイ「伊丹、栗林が休憩終わっても戻ってこないって怒ってる。早く戻るべき。」

 

伊丹「うわお、さっさと戻ろ。」

 

レレイ「…?伊丹、この人たちは?」

 

初「ん、ああはじめまして。龍討伐のため日本本土から派遣された犬走初です。」

 

三咲「大石三咲よ。…子供?」

 

レレイ「大人だ。そして伊丹の配偶者。」

 

初「…伊丹さん…。」

 

伊丹「…文化の差って恐ろしいですよね。ははは。」

 

三咲「…ドンマイ。」

 

伊丹「ほら、それより行きましょう。」

 

レレイ「またな。」

 

三咲「またねー。」

 

 

伊丹「あー、戻ったぞー。」

 

栗林「遅い!一体どこほっつき歩いてたんですか!仕事です仕事!」

 

伊丹「ちょ、まて栗林!」

 

栗林「待ってられるか!座って仕事しろ!」

 

伊丹「なー!もう!内地から派遣された人たちが来たから迎えてたの!」

 

初「あははは…」

 

栗林「あ、し、失礼しました!一等陸曹で伊丹の秘書の栗林志乃です!」

 

初「どうも、内地から派遣されました、犬走初です。」

 

三咲「大石三咲です。よろしくお願いします。」

 

栗林「へ?」

 

伊丹「というわけだから栗林ー、二人の案内してく」

 

栗林「ええぇぇぇぇ!?」

 

伊丹「ぬおぉ!?なんだ、どうした栗林!?」

 

栗林「いや、なんであんたは当たり前のように接してるのよ!『ロシアの英雄』犬走初さんに、『女性自衛官初のアグレッサー』の大石三咲さんよ!?驚かない方がおかしいでしょ!」

 

伊丹「え?え、まじすか?」

 

初「あっはっは!まじまじ。本当。いやー、ちょっとした意地悪かな?改めまして、元航空自衛隊一等空佐、現海軍中将の犬走初であります。」

 

三咲「元航空自衛隊三等空佐、現海軍少佐の大石三咲です。艦娘の時の名前は能代です。」

 

伊丹「へ、えっ!?空佐!?めっちゃ上の階級じゃないですか!す、すいません!」

 

初「あははは!いいよいいよ。どうせいまは自衛官じゃないからね。んで、早速だけど機体をおろして調整したあと、少し飛びたい。いいか?」

 

伊丹「わかりました!すぐ準備させます!」

 

栗林「うわぁ、すごい。本物だぁ…。」

 

初「うわぁ、すごい目がキラキラしてる…まあたしかに、いつも柱島に引きこもってるからねぇ…。そんなに祭り上げられたくもないし。」

 

栗林「あ、あの、あとで手合わせしてもらってもいいですか?」

 

初「あー、ごめん。俺肉弾戦はそんな強くないからから…」

 

伊丹「あー、ならやめといたほうがいいですね。栗林はこっちじゃ神に近い生き物扱いされてますから。」

 

栗林「ちょ、言わないでよ!」

 

初「うわぉ。俺じゃ死んじまうな。」

 

栗林「むぅ…。」

 

初「すまんな。」

 

伊丹「あ、荷下ろし終わったそうです、」

 

初「了解。んじゃ、機体の調整するかね。」

 

三咲「こんな青い空を飛べるのかー。楽しみ。」

 

初「だな。」

 

 

 

《夜。夜だ。誰がなんと言おうと夜だ!そしてアルウスの酒場だ!》

 

ロゥリィ「へぇー。つまりその人はロシアって国の英雄なんだぁ。」

 

栗林「ええ。すごい強いんだと思う。」

 

ロゥリィ「でもお誘いには乗らなかったんでしょう?」

 

栗林「うん。」

 

ロゥリィ「じゃあさ、後ろから攻撃してみたらどうかしら?本当に強いならそれぐらいかわしてみせるわ、きっと。」

 

栗林「あ、いいわねそれ。じゃあ、ちょっと行ってく…」

 

ロゥリィ「あら、どうしたのぉ?」

 

栗林「こっち見てた…。聞こえてたのかも。」

 

ロゥリィ「え、でも私でもここのなかじゃこの距離では聞き取れないわよ?」

 

栗林「…もしかして、なんか感じたとか?」

 

ロゥリィ「第六感ってやつ?」

 

栗林「かも。」

 

 

 

伊丹「初さん、どうしました?」

 

初「んー、あの黒い服の女性、なんかオー…雰囲気が違うなぁ、と。」

 

伊丹「ああ、ロゥリィですか。彼女は亜神って言って、まあ神様見習いみたいな種族なんです。」

 

初「へぇ。神様ですか。」

 

三咲「…うん、雰囲気の違いなんてわからないよ初。」

 

初「そうか?」

 

三咲「うん。」

 

初「そっかー。ま、そのうちわかるようになるさ。」

 

伊丹(多分無理だと思う。)

 

 

その後一週間、キャノンポッドでの砲撃の練習や対ドラゴンを想定した演習を行った。それはまさしく、月月火水木金金の毎日であった。

 

 

そして特地へついてから八日目。

 

 

伊丹「それでな、栗林のやつがさー」

 

栗林「初さん!出ました!」

 

初「ん、なにがですか?」

 

栗林「ドラゴンです!いま、イタリカの町にまっすぐ向かっていると報告が!」

 

伊丹「な、イタリカだって!?」

 

初「人口密集地だな。よし、出撃する。行くぞ三咲。」

 

三咲「らじゃー!」

 

 

 

管制塔『メビウス1、離陸を許可します。』

 

初『了解。メビウス1、離陸する。』

ゴオォォォォォ…

 

 

伊丹「…頼むぞ、犬走さん…。」

 

 

 

初『レーダーに反応は?』

 

三咲『無い。…ん、あれ!』

 

初『…おお、黙視で確認。でかいな。』

 

三咲『あの大きさ、そして固さ。まさしく空の要塞ってところなのかしら。』

 

初『なに、要塞なら戦車で落とせる。攻城戦だ!いくぞ!』

 

三咲『了解!地に落としてやろうじゃない!』

 

龍「グオォォォォ!」

 

初『よーし、ヘッドオン!』

 

三咲『進路そのまま!よーそろー、よーそろー、ってぇー!』

ボォン

 

初『Miss!』

 

三咲『Demn it!』

 

初『くそ、あいつ避けやがる』

 

三咲『初、ヘッドオンで600まで近づいて下さい。確実に当てます。』

 

初『わかった。よし、もう一度正面からだ!』

 

龍「グオォォォォ!」

ボオッ

 

三咲『敵機発砲!』

 

初『回避する!カウンターマニューバじゃあい!』

ギュオォォォン

 

三咲『回避成功!』

 

初『よし、ヘッドオン!』

 

三咲『よーそろー!』

 

初『1000…800…700…今!』

 

三咲『ファイア!』

ボォン

 

ドォン

 

龍「グオォォォォ!!!」

 

三咲『命中!羽が片方もげた!』

 

初『おお、落ちた。よし、これより追撃戦に移行する。』

 

三咲『オーラァイ!』

 

龍「グオォォォ…」

 

 

蜻蛉………………

 

 

初『いやはや、少しやり過ぎたかな?』

 

三咲『頭が吹き飛んじゃったね。』

 

伊丹『あー、あー。メビウス1、こちら伊丹。現在そちらへ向かっている。どのような状況か?』

 

初『こちらメビウス1。龍の頭と左羽を吹き飛ばした。どうやら活動を停止した模様。』

 

伊丹『了解。メビウス1、帰投して下さい。』

 

初『了解。帰投する。』

 

 

一同『『『『かんぱーい!』』』』

 

伊丹「いやー、流石ですね!あの龍を簡単に倒すなんて!」

 

初「いやいや、高野長官の試作兵装がきれいに決まったからですよ。」

 

伊丹「でもあんな航空機に戦車砲をぽん付けした、それこそ現代のシュトゥーカとも言えるような機体であの龍を倒したんですから、誇って良いですよ!」

 

倉田「それなら犬走さんは魔王でありますな!」

 

桑原「そして嫌がる大石さんに言うわけか。」

 

倉田桑原「『休んでる暇はないぞ三咲、出撃だ!』あっはっはっは!」

 

初「はははは…」

 

 

 

《二日後》

 

初「それでは、お世話になりました!」

 

三咲「なりました!」

 

伊丹「また来てくださいね。できれば仕事以外で。」

 

栗林「次こそは手合わせを…」

 

初「やだ!」

 

栗林「そんなー。」

 

伊丹「あっはっはっは!」

 

初「それでは!」

 

三咲「さよーならー!」

 

 

 

 

~激闘 柱島~

 

扶桑「山城、ミサイルが来たわ!」

 

山城「了解!龍田、SAMで迎撃して!」

 

龍田「はいは~い!」

 

吹雪「敵揚陸艦接近します!」

 

山城「航空支援お願い!」

 

blaze『了解。』

ビイィィィィ…

 

千代田『こがもたちが敵潜発見!』

 

山城「アスロックでの撃沈を許可するわ!』

 

千代田『了解!』

 

シュゴォォォォォ…

 

山城「くそっ、なんでこんなに断続的に来るのよ!もう五日目よ!」

 

那珂「潜水艦での潜入みたいだね。対潜哨戒機はどうしたの?」

 

山城「それが、どこの飛行場もまともに取り合ってくれないのよ。『そんな事実が有るわけ無い』って。」

 

吹雪「なんでですか!実際に今こうして戦闘が起きているというのに!」

 

山城「保身よ、保身。どうせそんなやつらしか居ないのよ。うちに対潜哨戒機があれば…!」

 

吹雪「保身って何からですか!?」

 

山城「上の方にいる糞野郎よ!糞が!」

 

『お困りのようだな、同志諸君!』

 

山城「な、その声は!」

 

ガングート『はっはっは!そうだ!日本の一番の友好国たるロシアの艦娘、ガング』

 

Saratoga「ガングート!一体一ヶ月も何処に行っていたのですか!サラは心配していたんですよ!?」

 

ガングート『え、ちょ、いや、そのだな?』

 

Saratoga「言い訳なんていりません!サラは…サラは心配で…!グスッ」

 

山城「襲撃されてるなかでおまえらはなにやっとんじゃあ!」

 

Saratoga「きゃあ!?S,Sorry山城。」

 

ガングート『あー、それでなんだが。』

 

山城「なにかしら!?」

 

ガングート『お、怒るな山城。』

 

山城「じゃああんたは何してるのよ!」

 

ガングート『ロシアから帰って来たんだ!大統領の贈り物もある!』

 

山城「なにを貰ったの?」

 

ガングート『あー、Su-57が二機と、Tu-142MZが五機!それとT-14が50両だ!あとマトリョーシカが200個!』

 

扶桑「マトリョーシカ…?」

 

山城「Tu-142MZって対潜哨戒機じゃない!ちょうど良いわ!燃料はもつ?」

 

ガングート『勿論だ。』

 

山城「なら、柱島周辺と各水道を索敵して!潜水艦がわらわらいるみたいなのよ!」

 

ガングート『はっはっは!任せておけ!』

ブオォォォン…

 

warwolf1『山城。敵軍戦闘機を発見した。どうすれば良い?撃墜か?』

 

山城「ええ!お願い!」

 

warwolf1『了解。よし、ガッツ行くぞ!』

 

warwolf2『了解!』

 

ガングート『各哨戒機からデータが来た!千代田、データリンクする!』

 

千代田『ええ!こがもたち!土竜狩りよ!』

\クエー!/

 

blaze『おお、潜水艦撃沈だ。』

 

swordsman『こっちでも確認した。』

 

chopper『こっちでも確認だぁ!良いね良いねぇ!ロックが似合いそうな快進撃だ!』

 

archer『じゃあ、EDFが優勢な時のアレでも流しますか?』

 

edge『グリム、それはフラグになるからダメよ。』

 

archer『そうですか…。あれ好きなんですけどねぇ。』

 

シュゴォォォォォ!

 

edge『な、潜水艦発射ミサイル!?』

 

chopper『不味い!対潜哨戒機を狙ってやがる!』

 

ガングート『何!?戦闘機ならともかくTu-142MZでは上がれん!』

 

Saratoga「ガングート!逃げて!」

 

magic『ならば私に任せてもらおう。』

 

warwolf1『な、マジック!?日本にまだいたのか!てっきりアメリカへ帰ったのかと思っていたぞ!』

 

magic『ははは!いや、色々あったのさ!それよりもいまはミサイルだ!』

 

山城『何をする気!?』

 

magic『なに、ただレーザーで打ち落とすだけさ!それ、ロックオン!』

 

warwolf2『レーザー!?マジック、お前まで!』

 

magic『ファイア!』

ビィィィィィ…

 

ドカァァァン…

 

magic『…迎撃成功!』

 

千代田『データリンク!目標敵シンファクシ級潜水艦!アスロックファイア!』

シュゴォォォォォ

 

ドカァァァン!

 

ガングート『よし、敵潜に直撃と思われる爆発音を探知!敵潜、浮上する!』

 

magic『ディスイズナイアーッド なんてな』

 

archer『浮上を確認!糞、やっぱりこいつはでかい!』

 

garuda1『対地なら任せておけ。行くぞシャムロック!』

 

garuda2『ああ!やってやろうタリズマン!ガルーダ2、fox2!』

 

garuda1『ガルーダ1、ボムズアウェイ。』

ドンドーン ボォォォン

 

chopper『対艦攻撃なら俺らだろう?よし、対艦ミサイル発射!』

 

edge『発射、発射!』

 

blaze『TLSファイア。』

 

swordsman『なんて風情の無い。よし、対艦ミサイルファイア!』

ドンドーン ドドォォン ドカァァァァン!

 

ガングート『…、撃沈確認!よし!』

 

山城「よし、このまま押しきるわよ!」

 

那珂「山城!大島海軍大将から連絡!『救援は要るか』だって!」

 

山城「くたばれ糞野郎、とでも返しといて!」

 

那珂「了解!」

 

 

《大阪港》

 

大島「『クタバレクソヤロウ』だとぉ!?」

 

宮西「どうも調子にのっているようですね。艦娘風情が。」

 

大島「我慢ならん!今なら大高のやつも旅行で居ない!行くぞ!15.5mm砲の威力を見せてやろうではないか!」

 

宮西「出撃する!」

 

「…」

 

 

 

 

《柱島》

 

Sunflower『…ん?接近する艦を発見。友軍艦だな。山城どうする?』

 

山城『回線を繋げるかしら?』

 

Sunflower『ふむ…繋がった。どうぞ。』

 

山城『こちらは柱島鎮守府提督代理の山城です。現在柱島は襲撃下にあるため、今すぐ180度回頭し、大阪湾へ向かってください。繰り返します。現在柱島は…』

 

大島『黙れ!貴様なんぞの命令に私が従う理由など無い!今すぐ鎮守府と武装を引き渡せ!さもなくば武力行使も辞さん!』

 

山城『拒否します。柱島への入港等は許可された人物のみしか出来ないように現在なっています。』

 

大島『ふざけるな!私は海軍大将だぞ!艦娘ごときが私に逆らうのか!』

 

山城『この命令は天皇陛下及び大高総理大臣、そして高野軍令部総長三名による命令です。大将レベルでは覆すことは出来ません。今すぐ回頭しないのであれば命令違反及び利敵行為として貴艦を撃沈します!』

 

大島『そんな嘘などに騙されるか!砲撃するぞ!』

 

大高「山城さん。代わってくれるかな?」

 

山城「…はい。お願いします。」

 

大高『代わりました、大高です。大島くん。君はやはり中国の方と繋がっていたのだね。悲しいです。』

 

大島『な、大高首相!?』

 

大高『ええ、その通りです。今はたまたま柱島の方に旅行に来ていましてな。このような状況なので柱島鎮守府へ避難させてもらっていたのです。それで…まだやるのかね?』

 

大島『首相…いや、こんなところに大高がいるわけがない!主砲砲撃用意!』

 

大高「…駄目だったようです。すいませんな。」

 

山城「…いえ、仕方のないことです。敵艦の撃沈を命令します。」

 

Sunflower『了解。全機、あの艦を…ん!?なんだ、高速で接近する機を確認!コールサインは…メビウス1!』

 

ウゥゥゥゥゥゥゥ…

 

山城「なに?サイレン音?」

 

Sunflower『回線繋がった!』

 

初『あああああああああ!ジェットで急降下とかするんじゃなかったぁああああああああ!』

 

三咲『初のばかぁぁぁぁぁ!いくら鎮守府が砲撃されそうだからってジェットで75度の急降下とか死ぬわよぉぉぉぉ!』

 

初『くそおおおお!食らえ、120mm砲うううう!』

ボォンボォンボォンボォンボォン

 

三咲『機首あげて、機首!』

 

初『ぬおおおおお!』

 

三咲『あ、当たったの!?どうなの!?』

 

Sunflower『め、命中!敵艦轟沈!』

 

三咲『よっしゃ!ざまあみやがれ裏切り者!』

 

山城「…え、なんとかなったの?」

 

大高「…そのようですな。はっはっは!流石は初!思いもしないところから恐ろしいことをしてくれますな!」

 

山城「は、はぁ…。よかった…。」

 

 

 

 

 

《その後少し経って、執務室》

 

山城「お帰りなさい、提督。」

 

犬城「ああ。ただいま。お疲れさまだな。」

 

山城「お互いね。龍は倒せたの?」

 

犬城「ああ。初見で倒せた。」

 

山城「ならよかったわ。」

 

犬城「そっちはどうだったんだ?」

 

山城「もう大変だったわよ!五日間もずっと敵が来るんだもの!被弾より先に疲労で死にそうだったわ!」

 

犬城「そうか。お疲れさん。なんか欲しいもんあるか?」

 

山城「そうね。まずは寝かせてちょうだい。そのあと考えるわ。」

 

犬城「そうか。んじゃ、もう上がっていいぞ?」

 

山城「…そうさせてもらうわ。おやすみ。」

 

犬城「ああ。おやすみ。」

 

 

 

 

《今回の敵軍撃退及び特地甲種害獣の撃破の功績を称え、大将への昇進とする。これからの活躍を期待している。》




犬城「お連れ様でした。」

龍驤「反省したか?」

犬城「はい。とっても。」

龍驤「ならええ。んで、うちとしてはタイトル詐欺になっとるんはどうかと思うんやけど。」

犬城「それは今さらですしおすし。」

龍驤「…まあ、今からの急な路線変更は見てくれとる人たちに悪いし、このまま行こう。でも、たまにはというか一話に一ストーリーぐらいはいれてな?あと、できる限りキャラにバリエーションを持たせような?」

犬城「うい。」

龍驤「やりたいほうだいなんはいまさらや。このまま突っ切ってくさかい、これからもよろしくな!」

犬城「よろしくお願いします!」

龍驤「んじゃ、こんぐらいやな!ほな、さいなら!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第15話

犬城「ども、犬城です。」

霞「最高練度組の仲間入りを果たした霞よ。」

犬城「という訳で15話です。」

霞「今回は少ないわね?」

犬城「うんまあ、最近が少し多かっただけだと。」

霞「まあ…そうなのかしら?」

犬城「ま、今回はほのぼのしてる…はずです。」

霞「なんで言い切らないのよ。」

犬城「最近ほのぼのがどんなものかわからなくなってきました。」

霞「タイトル詐欺はダメでしょ…。」

犬城「今さらだけどね。感想でも『ほのぼのしてない』って言われてたし。」

霞「でも開き直るのは駄目だと思うんだけど。」

犬城「できる限り修正していきます。」

霞「頑張って。では本編、どうぞ。」


~ドーバーへ~

 

犬城「あー、ドーバーに展開している横須賀の部隊から救援要請があった。これを受けて、急遽うちから支援を送ることになった。」

 

加賀「それで私たちですか。ですが、この子は…」

 

照月「そ、そうですよ!私はまだあの戦場にいくには早いです!」

 

犬城「だが、摩耶を連れていく余裕がないんだ。そうなると対空艦が居なくてな…。」

 

瑞鶴「なら、私たち空母が戦闘機をたっぷり積めば!」

 

Saratoga「…うーん、そうすると次は打撃力が足りないのでは?敵はかなり奥地に居るみたいですし、弾薬が足りるかどうか…。」

 

翔鶴「そうなると少しでも打撃力を高めるしかない…のですか。」

 

犬城「ああ。」

 

照月「うぅ…なら、仕方ありません。まだ練度の低い身ですが、精一杯頑張ります!」

 

犬城「すまんな。編成は、まず本隊として第一、第二艦隊。そしてそれの支援に第三艦隊を出す。」

 

衣笠「合計18隻、すごい大艦隊ね。」

 

犬城「あっちまで行くからな。まず第一主力航空艦隊は旗艦照月、比叡、加賀、Saratoga、瑞鶴、翔鶴。五人は照月をできる限り守ってやってくれ。」

 

比叡「了解です!」

 

犬城「次に第二前衛水雷船隊は旗艦衣笠、大井、五十鈴、木曾、霞、朝潮。基本は五十鈴と朝潮と木曾は対潜攻撃、大井と衣笠と霞は夜戦での止めをやってもらう。」

 

大井「ま、つまりはいつも通りね。」

 

犬城「そういうこと。」

 

衣笠「うーん、今回はカットインが出ない気がする…。ごめん提督、今回は役に立たないかも。」

 

犬城「去年の夏もそんなことを言いながら8割以上カットイン叩き出してたじゃねーか。大丈夫大丈夫。」

 

霞「見張り員込みでカットイン率四割切ってる私って一体…。」

 

朝潮「霞、多分それはあなたがダメなんじゃなくて衣笠さんがおかしいんだと思うわ。うん。」

 

木曾「去年の夏は敵の海月が可哀想だったもんなぁ…。うん、あれはひどかった。撃った弾が全部海月の顔に直撃するとかあったもんな。」

 

犬城「絶対誤認だってそれ。まあ第三支援艦隊も発表するぞ?第三支援艦隊は、旗艦山城、日向、千代田、千歳、夕立、吹雪だ。」

 

夕立「出撃っぽい!」

 

吹雪「そうだねー。ですが司令官、砲撃支援なら私よりも火力が出る大潮ちゃんの方が良いんじゃないですか?」

 

犬城「大潮はだな…」

 

大潮「大潮、帰投しましたよー!油たっぷりです!」

 

山城「なるほど。霞ちゃんも朝潮ちゃんも出撃すると、大発を積める駆逐艦は大潮ちゃんだけですものね。」

 

犬城「ああ。睦月や如月、それと阿武隈が改二になれば代わってもらえるんだが…。」

 

千代田「三人とも少し足りないんだよね。ま、少ししたら代われるようになるから、それまでの辛抱だね。」

 

犬城「ああ。まあ、その編成で頼む。では、出撃!敵不明艦を撃沈せよ!」

 

一同「了解!」

 

 

 

~曙と提督~

 

曙「ねえ、クソ提督。」

 

犬城「んー?」

 

曙「クソ提督がファイターパイロットってほんとなの?」

 

犬城「青葉が新聞で公表してたじゃん。まじまじ。」

 

曙「じゃ、じゃあさ、戦闘機を見せてくれない?見てみたいの!」

 

犬城「んー、じゃあ、仕事が終わって、山風をなんとか引き剥がしたらな。」

 

曙「やった!ありがと、お父さ…いや、クソ提督!」

 

犬城「罵倒された!?」

 

山風「Zzz…」

 

 

 

~一区切り~

 

《ドーバー海峡》

 

比叡「敵艦は敵不明艦と戦艦棲姫のみです!これが最後!夜戦で止めをお願いします!」

 

衣笠「了解!さあ!衣笠達の夜戦、見せてあげる!」

 

 

《夜 戦 突 入 ! !》

 

衣笠「ごめん!夜偵が不調で飛ばせない!」

 

五十鈴「駄目!照明弾不発だわ!」

 

朝潮「探照灯照射します。」

 

衣笠「逃げても無駄よ!」

ドーン ドンドーン

 

朝潮「…駄目です!戦艦棲姫に当たりましたが効果なしです!」

 

衣笠「ごめん!大井っち、木曾っちお願い!」

 

大井「わかったわ!さあ、新しい副砲の力、見せてもらうわ!海のもずくとなりなさいな!」

 

霞「大井さん、もずくじゃなくて藻屑よ!」

 

大井「え、もずくでしょ?」

 

朝潮「私ももずくだと思うわ。」

 

霞「あーもう!バカばっか!」

 

大井「まあいいわ!うりゃ!」

ドンドンドーン ドンドンドーン

 

朝潮「数発命中!敵艦…未だ健在!」

 

大井「そんな!?」

 

木曾「任せておけ!」

ドーン

 

朝潮「駄目!回避された!」

 

五十鈴「嘘!もうダメじゃ」

 

木曾「ははは!お前らの指揮官は無能だな!」

ドドーンドドドーン

 

ドカーン ドカァァァン

 

朝潮「な、全弾命中!敵不明艦轟沈!」

 

木曾「っしゃあ!」

 

衣笠「敵戦艦撤退していくわ!」

 

霞「逃がさないわ!魚雷、ってー!」

 

ドカーン

 

朝潮「一本命中!…だめ、敵速変わらず!海域から離脱しました…。」

 

五十鈴「追撃をしましょうか?」

 

山城『こちら山城、敵不明艦の撃沈が我々の任務よ。無理な追撃はせず、前線基地に帰投しましょう。』

 

衣笠「了解。みんな、帰投するよ。」

 

大井「了解だ。」

 

 

 

《ジブラルタル基地》

 

犬城『あーあー。これ聞こえてる?』

 

比叡「聞こえてますよ!」

 

犬城『それならよかった。まず最初に、敵不明艦の撃沈、ご苦労だった!この後なのだが、その海域に現在行方不明となっている独国空母が居るそうなのだ。それを捜索してほしい。』

 

比叡「独国空母というと、フォン・リヒトフォーヘン級ですか?」

 

瑞鶴「え、なにそれ?」

 

犬城『いや、グラーフ・ツェッペリンだそうだ。』

 

比叡「ああ、あの装甲空母ですか。」

 

加賀「いえ、グラーフ・ツェッペリンは赤城さんを参考にした普通の空母ですよ?」

 

比叡「あれ?あれー?」

 

犬城『んー、まあ、そいつの捜索をたのむ。』

 

衣笠「りょーかいー。」

 

犬城『たのむぞ。では以上!』

 

比叡「うーん、うーん?」

 

瑞鶴「んでさ、フォン・リヒトフォーヘン?ってなんなの?」

 

比叡「ドイツの急造空母です。ニミッツと同レベルの大きさで同型艦が16隻ほどいたはずです。」

 

瑞鶴「それはすごいわね。やっぱ戦果もすごかったの?」

 

比叡「…アイスランド沖海戦では三隻が敵に被害を与えられず他の艦とともに轟沈、その後もほとんど戦果なくどんどん撃沈されました。ちなみに搭乗員曰く『塵バケツのような船』だそうです。」

 

瑞鶴「えぇ…?」

 

比叡「まあ、そういうことです。急造はいかんです。」

 

瑞鶴「そうね。うん。」

 

Saratoga「…そんな船ありましたっけ?」

 

山城「知らないわよ。」

 

Saratoga「まあ、そうなりますか。」

 

 

 

 

~新たな空母改二~

 

犬城「ふーん、ふーん?」

 

摩耶「提督、なにふーふーいってんだ?」

 

犬城「んー、いやこれこれ」

 

摩耶「ん、なになに?『海外大型正規空母の改二及びそれに伴う新艦載機の実装』?おお。また改二か!」

 

犬城「ああ。しかし誰だろうな?」

 

摩耶「んー、今のところいる海外正規空母っつーと、アクィラ、サラトガ、この前保護したアークロイヤル、現在捜索中のグラーフ・ツェッペリンの四隻だな。」

 

犬城「ただ、アクィラとグラーフは未成艦、特にグラーフは艦載機が更にifを重ねることになりそうだな。」

 

摩耶「だな。あるとしたらスツーカのD-4とかE型、あとは墳式機としてMe262の艦載機型とかだろうかねぇ。」

 

犬城「スツーカはあってもシュヴァルベはきびしいだろうなぁ。」

 

摩耶「アクィラはわからないな。イタリアには詳しくない。」

 

犬城「どちらにせよイタリアだと計画機だろうな。」

 

摩耶「デスヨネー。んで、アークロイヤルは…あとまだできていない艦載機?はウォーラスとロックだな。載っけてないやつも含めていいならシーファイアとかファイアフライとかシーハリケーンとかだな。」

 

犬城「まあ有り得なくはないな。大きさはサラと変わらんしなぁ。」

 

摩耶「そのサラトガは…改二だとすると夜戦空母かねぇ?」

 

犬城「まあ一番可能性のあるのはサラだろうな。横須賀に試験的に夜間艦上戦闘機が配備されたって話だし。」

 

摩耶「ほーん。…また設計図かね?」

 

犬城「それどころかカタパルトもかもしれん。実際に1944年にカタパルトを装備しているからな。」

 

摩耶「へー。じゃあジェットも使えるのかね?」

 

犬城「木製甲板でジェットは駄目だろ…。あってもF6FかF8F、FH-1それかA-1ぐらいだろ。」

 

摩耶「スカイレイダー…それはやばいだろ。」

 

犬城「まああれは化け物だから…。まあどうせ夜間型のF6Fだろ。」

 

摩耶「ま、情報もそのうちくるだろ。のんびり待とうぜ!」

 

犬城「だな。」

 

 

~Lv.99~

 

《仮面ライダーごっこ第二回》

 

青葉(2号)「くぅっ!なんなんですかあれは!ダメージが入りません!」

 

野分(V3)「一体どうなってるんでしょうか。」

 

翔鶴(ゲンム)「アッハッハッハッハ!私は不滅です!」

 

加賀(スナイプ)「くそ、さすがデンジャラスな『ゾンビ』ですね。RPG的に言うなら高防御・毎ターンHP全回復でしょうか。」

 

如月(フォーゼ)「なにそのチート!ずるい!」

 

翔鶴「ははははははは!神の才能に不可能は無いのだぁぁぁぁぁ!」

 

野分「いけない、翔鶴さんがおかしくなってます!」

 

青葉「早く止めないと!」

 

加賀「無理です!私たちにはアレを止められません!ああ、Lv.50があれば!」

 

「なら任せてもらおうかしら?」

 

如月「その声は…霞!?」

 

霞「その通り。んで、そいつが敵?」

 

翔鶴「アッハッハッハッハ!」

 

加賀「ええ。ですがどうも高防御かつ全回復するせいで倒せないんです。」

 

霞「へぇ…。面白い。心が踊るわ!」

デュアル ガシャット‼

 

The strongest fist! What's the next stage?

霞「MAX大変身!」

ガッチャーン! マザルアップ!

 

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!

PERFECT KNOCK OUT~♪

 

霞「パーフェクトノックアウトLv.99!さあ、楽しませてもらうわよ?」

 

翔鶴「貴様なんぞに私が倒せるかぁ!」

 

霞「遅い遅い!」

 

翔鶴「くそぉ!」

 

犬城『霞ー、聞こえるー?ご飯だからそろそろ帰ってきてねー。』

 

霞「…もう少し遊ぶつもりだったけど、気が変わったわ。とどめよ。」

ガッチョーン ウラワザ!

ガッチャーン!

PERFECT KNOCK OUT! CRITICAL BONBER!

 

霞「うおらぁ!」

 

翔鶴「ぐあぁぁぁぁぁ!?」

ドカァァァン

K.O.

 

霞「これで終わりよ。さて、ご飯ご飯。」

 

加賀「それはガシャットギアデュアル!どこでそれを!?」

 

霞「最高練度のお祝いにって司令官にもらったの。」

 

加賀「ふむ…なら私はβを頼んでおきますかね。」

 

霞「じゃ、頑張ってね。…ふふふ、ご飯、ごっはんー♪」

 

加賀(かわいい。)




犬城「はい、お疲れさまでした。」

霞「今回はやけにリアルとリンクした話が多かったわね。E-7然り、改二然り。」

犬城「あ、E-7クリアしました。」

霞「行かないとか言ってたのにどうしたのよ。」

犬城「まあいかなくてもよかったんですが、ルイージ掘りも松輪掘りも終わって、狭霧掘りは挫折したからすることがなくなったので。」

霞「あら、やっとルイージ出たのね。」

犬城「やっとです。おそらく100週は越えてたね。松輪は三回で出たのに…。」

霞「なんで狭霧は諦めたのよ。」

犬城「三連ガチャンで心がおれた。安定もしないし。」

霞「そんな精神で掘りができるか!」

犬城「豆腐メンタルには辛いんだよ!」

霞「甘ったれるなぁ!」

犬城「うわぁぁぁん!」

山城『うるさい!』

霞「…。」

犬城「…。」

霞「…はぁ。んで、現在の新規艦は?」

犬城「あ、はい。今のところ旗風、天城、天霧、風雲、リシュリー、朝霜、春雨、藤波、ローマ、ルイージ、松輪、ユーちゃん、アークロイヤルの13隻だな。あとは狙うはグラーフのみ。頑張ります。」

霞「んで、改二。やっぱサラトガかしら?」

犬城「まあそうだろうな。ランカー報酬で夜間戦闘機も出たしな。」

霞「レベル…足りるかしら。」

犬城「85レベルだしなんとかなるとは思うが。」

霞「どうかしら。長門とかアハトアハトよ?90ぐらいにあげとくべきじゃない?」

犬城「ま、そんときはそんときよ。多分カタパルトも使うかね。」

霞「配ったしね。ま、このぐらいかしら。」

犬城「そうだな。ではまた次回、しーゆーあげいん!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第16話 とても平和

犬城「ぱんぱかぱーん!」

北上「おおう!?なんだ、提督か。驚かせないでよ。」

犬城「はっはっは。んで、第16話です。」

北上「またすくないねぇ。」

犬城「あまり戦闘ばっかりでもいかんからね。ほのぼのよ、ほのぼの。」

北上「ほの…ぼの…?」

犬城「ああ!」

北上「…提督、あんた疲れてるんだよ。休暇とっとくから休みな。」

犬城「あはははは!なにを言ってるんだい北上よ。ワタシハコンナニゲンキダヨ?」

北上「や、山城ー!提督が、提督がー!」

犬城「ソレデハダイジュウロクワ、ドウゾ!」


~そういえば戦時下だった~

 

犬城「いやー、なんというか、平和だねぇ。」

…ドカァァァン…

 

山城「そうですねぇ。」

…ドカァァァン…

 

犬城「弾道ミサイルの雨が降ってなければもっと平和なんだけどねぇ。」

…ドカァァァン…

 

山城「ミサイル迎撃機の改E-747の『光龍』の増産も決まりましたし、ミサイルはあまり怖くありませんね。」

…ドカァァァン…

 

犬城「これが日常になりつつあるのが怖いね。でもさ、こんだけ撃ってくるなら二割ほど核を混ぜてもいいと思うんだけどね。」

…ドカァァァン…

 

山城「確かにそうですね。実は本命は別とか?」

…ドカァァァン…

 

犬城「潜水艦か航空機だろうねぇ。でも海も空も敵さん全く動かないしねぇ。」

…ドカァァァンドカァァァン…

 

青葉「しれーかーん。面白い情報を手に入れましたよー。」

…ドカァァァン…

 

犬城「どんな情報だー?」

…ドカァァァン…

 

青葉「それがですね」

…ドカァァァン…

 

山城「待って。」

…ドカァァァン…

 

青葉「はい?」

…ドカァァァン…

 

山城「窓閉めるわ。」

…ドカァァバタン

 

山城「台詞ごとにこれはさすがにくどいわ。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

青葉「あ、それで情報です。」

 

犬城「おう。」

 

青葉「まず、横須賀の艦娘が『竜宮ノ亀』から電文を受け取ったそうです。」

 

犬城「内容は?」

 

青葉「えーっと、『敵本命は潜水艦と思われる。十分注意されたし。』だそうです。」

 

犬城「ふむ。なら航空機は捨て駒にされる可能性もあるか。」

 

山城「それが本当の情報ならね。敵の撹乱かもしれないわ。」

 

犬城「かもな。ま、頭の片隅に入れておこう。で、他にもあるんだろ?」

 

青葉「はい。なんと隕石騒ぎです。」

 

犬城「ふむ。どこに落ちたんだ?」

 

青葉「ウイグルと、カナダだそうです。」

 

犬城「うーん、なんか嫌な感じがするな。」

 

青葉「そうなんですよ。なんというか、どうしても嫌な感じが拭えなくて。」

 

比叡「しっつれいしまーす!あれ?提督と青葉ちゃんはなにを怖い顔をしてなやんでるの?」

 

山城「いや、なんかウイグルとカナダに隕石が落ちたらしいんだけど、嫌な感じがするんだそうよ。」

 

比叡「ウイグルとカナダ…?うーん、わかんないかな。あ、そうだ!ちょっとネットで聞いてみる!」

 

青葉「ネットですか…。うーん、便利になったものですねぇ。」

 

犬城「だな。」

 

比叡「んー、だめですね。わかりません。」

 

犬城「そか。ならしゃーない。んで、なんか用事があったんじゃないのか?」

 

比叡「おお、そうでしたそうでした!提督、新三八弾の試験が終わったので、最後に提督に見ていただこうかと!」

 

青葉「ああ、あの新対空砲弾ですか!新聞にのせたいので私も見ていいですか?」

 

比叡「見てもいいけどすごい光だからカメラは多分無理だよ?」

 

青葉「ありゃ、そうなんですか。でも、見たことを書くこともできますから!」

 

比叡「じゃあ、行こう行こう!ほら提督も!」

 

犬城「わかったからグイグイ引っ張るな。山城、執務室を頼むー。」

 

山城「わかりました。いってらっしゃい。」

 

 

 

《兵装試験場》

 

 

青葉「いやー!初めて入りましたよ、ここ!」

 

比叡「…さて、ここなら人は居ませんね、初。」

 

犬城「ということは、なにかあったんだな?姉さん。」

 

青葉「え、なになに?どういうこと?」

 

比叡「さっきの隕石です。青葉ちゃん、隕石は先に落ちたのはウイグルの方?」

 

青葉「はい!あれ、でもなんでそれを?」

 

比叡「その隕石の場所なんだけど、前世の『マヴラブ』っていう作品で隕石が落ちた場所と同じなの。」

 

青葉「前世というと、比叡さんの?」

 

比叡「まあそうね。それで、その隕石にはとある生物が着いていたの。」

 

犬城「…あー、思い出した。あれか。」

 

青葉「え、なんで提督が思い出すんですか?」

 

犬城「Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race、和訳は『人類に敵対的な地球外起源種』通称BETA。それが隕石とともにやって来た。」

 

青葉「…あ、あの提督。何をいって…?」

 

比叡「多分青葉ちゃんも思い出すんじゃないかな。」

 

犬城「なにかインパクトがあれば…。」

 

青葉「え、え?」

 

比叡「インパクト…うーん。あ。」

 

犬城「あ、もしかして同じ事を思い付いた?」

 

比叡「多分。じゃあせーのでいきましょう。せーの、」

 

犬叡「「まりもちゃ」」

 

青葉「おもいだしました。はい。」

 

比叡「ということは、やっぱり青葉も転生者なのね。」

 

青葉「へ、転生?」

 

比叡「よし、じゃあ早速記憶を取り戻しに行こうそうしよう!」

 

青葉「え、え、え!?」

 

犬城「大丈夫大丈夫。痛くしないから。」

 

青葉「え、え?うーん、提督になら…」

 

犬城「ちょっと頭痛で気を失う程度だから。」

 

青葉「いやだぁぁぁぁぁ!」

 

比叡「あっはっはっはー!」

 

青葉「た゛す゛け゛て゛か゛っ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

 

*But nobody came.

 

青葉「あああああぁぁぁぁ…」

 

 

蜻蛉……………

 

 

《柱島泊地地下・竜宮城》

 

 

青葉「うぅ…。まだ少し頭が痛いです…。」

 

犬城「まあしゃあない。んで、青葉は前世はなんだったんだ?」

 

青葉「あ、はい。前世では『虎狼型航空巡洋艦一番艦虎狼』でした!」

 

犬城「え、まさかの旭日艦隊の面子かよ。」

 

青葉「そういう提督はなんなのですか?」

 

犬城「日本武尊だ。」

 

青葉「失礼しました。」

 

犬城「許す。」

 

青葉「やったー。」

 

犬城「ま、これからもよろしくな。」

 

比叡「よろしくー!」

 

青葉「はい!これからもよろしくおねがいしますね!」

 

 

~料亭会議~

 

《いつもの神楽坂の料亭》

 

大高「皆さん、お久しぶりです。今回は火急の内容のため集まれる方のみ集まってもらいました。木戸外相はいまロシアへ渡っています。今回の会議はかなり長いものとなると思いますので、無理はしないようにしてください。では、高野さんお願いします。」

 

高野「はい。まず最初に中国の行動ですが、最近は毎日のように弾道ミサイルを打ち込んできています。が、量は少しずつ減ってきております。無意味だと考えたのか、それとも残りの球数が減ってきているのかは不明です。」

 

前原「その事なのですがどうやら内陸での戦闘に向けられているため日本へ来るものが減っているようです。」

 

大高「内陸というとやはり?」

 

前原「はい。例のBETAです。核もそっちに向けられているようです。」

 

大高「ふむ…。自国内で核を使うほどとは。BETAとはどのようなものなのでしょう。」

 

高野「それなのですが、見事に前世にこれの出る作品があったのです。が…。」

 

大高「?どうされましたか?」

 

高野「いや、そのですね。その作品は一応すべて確認したのですが、正直なところMOGERAを用いればほぼ問題なく対処が可能です。ただ、敵の数が多いため現在の配備数だと押しきられてしまう可能性があります。」

 

大高「ふむ、ではMOGERAを増産しますか?」

 

高野「はい。特地からの資源のお陰でいくらでも作れます。」

東野「では光龍の生産と平行して大急ぎでつくりましょう。」

 

大高「お願いします。そのBETAですが、どうやらウイグルから東進して中国中心部へ向かっておるそうなのです。」

 

大石「これは…三つ巴になりますか。」

 

高野「そうだな。人と深海と宇宙の三つ巴だ。まるでSFだ。」

 

大高「どちらにせよ対策は立てておきましょう。」

 

高野「ですな。」

 

 

 

~恋するPJ~

 

PJ「」ボー

 

サイファー「なあラリー。あいつどうしたんだ?」

 

ピクシー「ん?PJか?」

 

サイファー「ああ。最近ボーッとしていることが多いからな。」

 

ピクシー「あいつ、恋をしたんだそうだ。」

 

サイファー「…は?すまん。聞き間違いか?」

 

ピクシー「まじだ。しかもその相手は名前も素性もわからんそうだ。」

 

サイファー「おいおい…。そりゃないだろ。どういうことだ?」

 

ピクシー「この前の襲撃の時、迎撃戦に参加していた女性と仲良くなったんだそうだ。ま、そのあとは会えてないんだがな。」

 

サイファー「…いくら失恋したからって、空想の女性を作るのはどうなんだ?」

 

ピクシー「だよなぁ。」

 

 

PJ「」ボー

 

 

~くそ魚雷挺~

 

霞「ああああああ!もう!鬱陶しい魚雷挺ね!」

 

比叡「紅海でもこいつらはかなり鬱陶しかったです!」

 

照月「…うーん。」

 

加賀「どうしたの照月ちゃん?」

 

照月「いや、たしか、ここにいる魚雷挺の数は情報では3群か5群のはずなんですが、明らかに三分の五倍じゃないですよね。」

 

加賀「たしかに九倍近くいるわね。」

 

比叡「もしかしてあれかな、群の数が一増えると三倍とか。」

 

山城「たしかにそのレベルの差よね。群の数が多いとどれだけ撃ってもいなくならないのよ!ああ!不幸だわ!」

 

瑞鶴「ひゃっはー!機銃掃射じゃーい!」

 

翔鶴「不滅だぁぁぁぁぁ!ヴァァァアアアアアアアアアアハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

Saratoga「加賀さん!加賀さん!お二人がおかしくなってます!」

 

加賀「放っておきなさい。」

 

Saratoga「えぇ…?」

 




山城「えー、提督は精神病院の方へ送りました。」

北上「初めてあんな提督見たよ…。」

山城「最近忙しかったみたいです。提督には霞ちゃんを付けました。」

北上「あー、霞なら問題ないね。」

山城「ですね。では本編。まず、まさかのミサイルの雨霰。」

北上「しかもそれがあってなお平和と言う。」

山城「狂った世の中です。しかも、それを全て迎撃している。訳がわかりません。」

北上「そして…BETAかー。」

山城「正直やりすぎよ。さっさとゴジラを出してほしいわね。」

北上「…ピキーン!もしかしてゴジラとBETAを戦わせる気とか?」

山城「深海棲艦は一体何処へw」

北上「ま、提督の考えることはよくわかんないや。というか提督最近おかしいよね。」

山城「え、そうですか?」

北上「うん。この前はなんかぶつぶつ呟きながら歩いてると思ったら、たまたま近くを通った阿武隈の肩を掴んで揺すりながら『ホッケをよこせえええええ!』って叫んだあげく、驚いた阿武隈と一緒に気絶してたし。」

山城「あー、多分それは過労よ。提督、疲れすぎると変になるのよ。」

北上「というかホッケってなにさ。」

山城「Fw190のことよ。フォッケが言いづらいからホッケなんだって。」

北上「ホッケをよこせ…あ、もしかしてグラーフでてきやがれこのやろうばかやろうってことか!」

山城「たぶん。もう燃料もボーキも無いからね。鉄とか70000も減ってるわ。」

北上「逆によくそこまで減らせたよ…。そういや青葉も転生者?なんだね。」

山城「そのようね。これで転生艦は比叡、日本武尊、尊氏、天照、虎狼、建御雷の六人。艦隊が作れるわね。」

北上「にしてもさ、転生艦の艤装ってどんなのなのさ。どいつもこいつもぶっ飛んだ艦ばっかりだけど。」

山城「んー、イメージはあるんだけど本人の画力が壊滅的なのよね。誰か書いてくれないかしら。情報は渡すから。」

北上「番外編でそういう設定をかきゃいいのに。」

山城「なるほど、その手があったか。」

北上「また番外編なの?」

山城「もともと自由にやってるものよ。今更よ。」

北上「えぇ…。」

山城「そうそう、そういえばPJが恋をしたわね。」

北上「あー、うん。空想の女性にね。」

山城「これ伏線です。よく覚えておきましょう。」

北上「自分でばらしていくスタイル」

山城「言っとかないと回収しない気がして。」

北上「いったいなにに繋がるのやら。そして…翔鶴さんがクロト化してきてるわね。」

山城「まあ…そのうちなおるかと。」

北上「ほんとかなー?ま、いいか。んじゃ、これぐらい。」

山城「ではまた次回!さよーならー!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第17話 二人目

犬城「ドうも、目が覚めタら世界が琥珀色になっていた犬走山城でス。」

霞「提督の看病をしている霞よ。んで、このタイトルは何?」

犬城「そうデすねぇ、一人しか居ナかった存在ガ増えタ、トでも。」

霞「…?よくわからないわ。」

犬城「…ソうか。マア、第17話、どウぞ!」


~那珂と提督~

 

那珂「今日は私が秘書をするよ。」

 

犬城「おう。今日は元の性格なのな。」

 

那珂「んー?別に提督とならいいし。」

 

犬城「そか。ん、なになに、『中国と休戦、日露中協力でのBETA殲滅へ』。はは、はっやい休戦だな。」

 

那珂「それだけBETAがヤバイってことでしょ。」

 

犬城「だろうな。ん、なになに?『ゴジラ出現か?13年ぶりの第一種警戒体制発令』。ほう、『昨日、日本政府に匿名の人物から情報が届いた。それによると、『深海棲艦占領下の○○島の放射線濃度が急激に高まっている』とのことである。防衛大臣によると現在調査のための立ち入りを亡命深海棲艦を通して深海棲艦と交渉しているとのことである。』…匿名の人誰だろうな。」

 

那珂「深海棲艦じゃない?結構いるみたいよ?」

 

犬城「まじかよ…。テロとか起こされたらひとたまりもないな。」

 

那珂「うーん、それはないらしいよ。人間にほぼ完璧に変装できるのは姫級だけらしいし。」

 

犬城「ならいいんだがなぁ…。」

 

ネ級「ニャ。(ただいま。)」

 

犬城「おうおかえり。」

 

那珂「おかえりネっちゃん。」

 

ネ級「ニャ?(なにしてるの?)」

 

犬城「新聞読んでる。」

 

那珂「今日の秘書だから居るの。」

 

ネ級「ニャ。ニャン?(へー。あ、膝の上に座っていい?)」

 

犬城「ん?いいぞ。」

 

ネ級「ニャ!(やった!)」

ピョン ストン

 

ガチャ

山風「おはよう、お父さん…。」

 

犬城「おはよう。」

 

那珂「おはよう、山風ちゃん。」

 

山風「おはよう、那珂さ…ちゃん。」

 

那珂「なんで言い直したの?わたしはどっちでもいいのに。」

 

山風「那珂ちゃんって呼ばないと…神通さんが怖い。」

 

那珂「…ああ、ごめんね。あとで叱っておくよ。」

 

山風「お願い…。あ、お父さん、膝に乗せ…」

 

ネ級「」デーン

 

山風「あ…。」

 

犬城「ざんねん、ネ級がもういるのよ。」

 

ネ級「ニャ。(ごめんね。)」

 

山風「…じゃあ、腕で我慢する。」

ガシィ

 

犬城「あう。」

 

那珂「あー、それ左腕使えるの?」

 

犬城「むり。がっちりホールドされてる。」

 

那珂「仕事は?」

 

犬城「右腕と文鎮でなんとか。」

 

ネ級「ニャア?(手伝おうか?)」

 

犬城「んにゃ、いいよ。」

 

那珂「私がいるしね。」

 

ネ級「ニャー。(そっか。)」

 

犬城「ありがとな。」

 

山風「…ねえ、なんでお父さんと那珂さ…ちゃんはネ級が何て言ってるかわかるの?」

 

那珂「あー、それはね。」

 

犬城「俺と那珂は昔深海棲艦化したんだ。だから深海棲艦達が何て言ってるかわかる。」

 

山風「え、深海棲艦に?」

 

那珂「うん。たまーにいるんだけど、深海棲艦の組織に侵食されたりして、深海棲艦化してしまう人が居るの。」

 

山風「どうやって?」

 

那珂「大抵は深海棲艦の弾丸だね。あれにたまについてる組織が体内で融合してしまうパターン。だいたい千発に一発、そういう弾があるの。私はまだ艦娘じゃないときに当たって、深海棲艦化がおこったの。」

 

犬城「深海棲艦と戦闘したあとに必ず入渠するのはそれがあるからなんだ。修復材には浄化作用があるからな。」

 

山風「そう、だったんだ。」

 

犬城「ああ。んで、俺は特殊な例で長期に渡って深海棲艦の血を浴び続けたせいで深海棲艦化がおこった。長い期間かけて溜め込んだものだったから、処置は大変だった。」

 

山風「もう、大丈夫なの?深海棲艦になったりしない?」

 

犬城「ん?もう完全な深海棲艦にはならんよ?」

 

那珂「そうだねー。処置はできてるしね。」

 

山風「え、『完全な』って?」

 

犬城「んー、これは見てもらった方がはやいかな。」

 

那珂「あ、じゃあ変身するの?」

 

犬城「ああ。ネ級、降りてくれるか?あと山風も離して?」

 

ネ級「ニャア。(わかった。)」

ピョン

 

山風「ん。」

 

犬城「ありがとう。よし、いくぞ那珂!」

 

那珂「わかった!」

 

犬珂「ライダー……変、身!」

シュピッ

 

ピカーン!

 

山風「うわ、まぶしい!」

 

ネ級「ニャ。(遊びに行ってくる。)」

トテテテテ…

 

戦艦水鬼?「…ふう。この姿になるのは久しぶりだな。」

 

山風「え、誰?なんで…戦艦水鬼?の男バージョンがいるの?」

 

軽巡棲鬼?「だねー。うーん、ロングはやっぱり邪魔かなー。」

 

山風「それに…軽巡棲鬼も!な、那珂ちゃんとお父さんはどこ!?」

 

犬城(航戦水鬼)「俺だ俺だ。山城だ。」

 

那珂(軽巡棲鬼)「私は那珂だよー?」

 

山風「え、え?どういうこと!?」

 

航戦水鬼「んー、深海棲艦化ってのは、止めることはできても治すことはできないんだ。」

 

山風「止めることはできても治すことはできない…?」

 

軽巡棲鬼「うん。そして、深海棲艦化は段階的に進んでいくから、止まった時点までの変化はもう戻らないの。」

 

航戦水鬼「完全な深海棲艦化は脳が深海棲艦の組織に侵食された状態を言うんだが、俺と那珂はそのひとつ前の段階で止めることができたんだ。だから、人間の中で生きていられる。」

 

軽巡棲鬼「完全に深海棲艦になっちゃうと思考がぐっちゃぐちゃになって、殺すことしかかんがえられなくなるんだって。」

 

山風「そう、なんだ。でも、なんでそれなのにいつもの姿でいたり、その姿に変身したりできたの?」

 

航戦水鬼「それはだな、いつもの姿はあくまで元の姿を再現したに過ぎないからだ。」

 

山風「…どういうこと?」

 

軽巡棲鬼「えっとね、艤装には使用者の記憶や、艦娘の記憶があるのはしってるよね?」

 

山風「うん。」

 

軽巡棲鬼「その記憶の中に、使用者の姿の記憶もあるの。それを元に艤装が元の姿を『再現』して、『形作って』いるの。だから、自分の意思でこうして深海棲艦の姿になることもできるの。」

 

山風「そう…だったんだ。」

 

航戦水鬼「ま、そういうこった。」

 

軽巡棲鬼「じゃ、戻ろっかー。」

 

航戦水鬼「だな。」

\change/

 

犬城「…ふう。やっぱこっちの方がいいかな。」

 

那珂「そうだねー。」

 

山風「お、お父さんは色々すごいね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

 

~提督のタマゴ~

 

山城「提督のタマゴ…ですか?」

 

犬城「ああ。提督になる人は普通は三年間現場、というか鎮守府で 研修を受けることになってるんだ。」

 

山城「へぇ。提督は受けたんですか?」

 

犬城「んにゃ。とっとといけこのばかやろうこのやろうって言われて最低限のことを詰め込まれてここに飛ばされた。」

 

山城「えぇ…。」

 

犬城「んで、今日その新人ちゃんが来るってわけよ。」

 

山城「へー。どんな人なんですか?」

 

犬城「知らん。」

 

山城「…へ?」

 

犬城「軍令部の遊び心の溢れた御方が当日まで情報を一切くれないんだ。」

 

山城「えぇ…。」

 

ガチャ

高野五十六「はっはっは!その方が面白いだろう?」

 

犬城「ぬわぁ!?け、敬礼!」

 

山城「高野総長!?ど、どうされましたか!?」

 

高野「いや、どうもなにも新人君をつれてきたんだ。ついでに情報も。」

 

犬城「まさか総長直々にですか?」

 

高野「ああ。ま、これぐらいいいだろう?さてでは御対面といこうか。桜井くん。」

 

桜井「はい。」

 

山城「あれ、女性の方なんですね。気が合うかな…って提督!?なんで窓から逃げようとしてるんですか!」

ガシィ

 

犬城「やめろ!離せ山城!俺はもうあの生活は嫌なんだぁぁぁぁ!」

 

山城「ちょ、提督!?いったいなにを言っているんですか!?」

 

高野「そ、そうだ初くん!いったいどうしたのだね!?」

 

犬城「離してくださいぃぃ!あいつらが、あいつらがやってくるぅぅぅ!」

 

桜井「…えーっと、失礼します。」

ガチャ

 

犬城「あ゛。」

 

桜井「…え?」

 

桜井「あああああああぁぁぁぁぁぁ!」

犬城「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

高野「な、桜井くんまでいったいどうしたんだ!?」

 

桜井「な、な、な!なんで先輩がここにいるんですか!」

 

犬城「モウダメダー、オシマイダァァァ」

 

高野「な、先輩だと?」

 

桜井「はい!初先輩は私の高校と大学の先輩で、そして私の目標の人なんです…けど。」

 

犬城「ヤメロー,シニタクナーイ,シニタクナーイ!」

 

山城「それがこんな状態と。」

 

桜井「なんででしょうか。あ、そうだ!姉御達に相談でもしてみますか!発見の報告と一緒に…」

 

犬城「やめて!いつきちゃんそれだけはやめて!今あいつらに居場所がばれたらここが火の海になる!ただでさえ最近表舞台に立ちすぎてたのに特定までされたら俺死ぬからぁ!」

 

桜井いつき「ひ、必死ですね先輩。」

 

犬城「初でいいよ…。あの7人に会ったら絞り尽くされるよ。全ての面で。」

 

山城「いったいどういうことなの…?」

 

高野「さあな。学生時代のことだろうからわからんな。」

 

犬城「アハハ、不幸だわ…。」

 

いつき「その口癖まだ直ってないんですか…。ま、これから三年間よろしくお願いしますね、初さん!」

 

犬城「ああ…よろしくな。」

 

 

???「ふっふっふ、私の手にかかればいつきの監視なんてお手の物です。さて、みんなに教えてあげますかねぇ♪」

 

 

犬城「!?」キュピーン

 

いつき「?どうしたんですか初さん。急に振り向いて。」

 

犬城「なんか不幸を感じた。ああ、不幸だわ…!」

 

山城「はいはい不幸不幸。」

 

高野「あー、うん。とりあえず自己紹介といこうか?」

 

いつき「あっ、はい。親切高校卒業生、提督候補の桜井いつきです。よろしくお願いします。」

 

山城「今日の秘書艦の山城よ。よろしくね。」

 

いつき「はい!」

 

 

 

~ジュース~

 

いつき「にしても、提督の仕事ってあんまり忙しくないね。」

 

犬城「まあ、うちは基本暇な鎮守府だからな。最前線とか横須賀呉のようなでかいところだとこれの400倍は忙しいだろうな。」

 

いつき「うへぇ。小さいとこでいいから楽な方がいいな。」

 

犬城「高野総長にでも頼め。」

 

いつき「うー。」

 

蒼龍「あ、当たり前のようにタメ語なんですね。」

 

いつき「そりゃあ、先輩後輩の前に私と初はライバルだからね!」

 

蒼龍「ライバル?なんのですか?」

 

いつき「もちろん恋のライバルだよ!姉御をめぐっての!」

 

蒼龍「え、提督高校のころ誰かを追いかけていたんですか!?」

 

犬城「いいや?まったく。どちらかと言うと追いかけ回されてた。」

 

いつき「…まあ、実際のところそうなんだよね。初、校内でもヤバイ部類の人たちにやけに好かれたもんね。」

 

犬城「いつあいつらがここに来るかわからんからな…。来たら終わりだな。」

 

蒼龍「いったいなにが…?」

 

ガチャ

皐月「しれーかーん!」

 

江風「失礼するぜー。」

 

犬城「ん、どうしたんだ?」

 

皐月「うーんとね、三人に聞きたいことがあってきたんだ!」

 

江風「三人はなにジュースが一番好きだ?」

 

いつき「また不思議な質問だね。なんで?」

 

皐月「えっとね、駆逐のみんなでジュースを一杯つくって、パーティーをしようって話をしてるんだ!」

 

犬城「なるほど。」

 

蒼龍「ジュースかー。私は桃かな。」

 

いつき「んー、私はグレープフルーツかな。」

 

犬城「俺はオレンジだな。あ、リンゴはやめてくれ。」

 

江風「うぉーたーさーばーってのを使うからだいじょうぶだ。」

 

犬城「ならよかった。」

 

蒼龍「なになに?提督、リンゴ嫌いなの?」

 

犬城「いや、リンゴジュースが嫌いなんだ。」

 

いつき「へー。意外ね。トマトとキノコが苦手なのは知ってたけど、リンゴジュースかー。なんで?」

 

犬城「…昔な、ホテルに泊まったときにディナーで出た飲み物があったんだが、お茶だと思って飲んだらリンゴジュースだったんだ。しかもめっちゃ不味いやつ。」

 

皐月「うわぁ。確かにそれは辛いね。」

 

犬城「それいこうどうしてもリンゴジュースは駄目でな…。」

 

江風「…え、そんなことでか!?」

 

犬城「ああ。」

 

江風「まじかよ!もったいねぇ!」

 

いつき「」ピコーン

 

いつき「ねえねえさつきちゃん。」ボソボソ

 

皐月「ん?なんだいいつきちゃん。」ボソボソ

 

いつき「初のリンゴジュース嫌いを治すために、とびっきりのリンゴジュースをつくらない?」ボソボソ

 

皐月「いいね!わかった、話しておくよ!」ボソボソ

 

いつき「お願いね!」ボソボソ

 

犬城「二人ともどうした?」

 

皐月「いいや、なんでもないよ!」

 

いつき「うんうん。」

 

犬城「ならいいんだが。」

 

皐月「じゃ、今度ね!」

 

いつき「うん!頑張ってね!」

 

江風「もちろんさー。」

 

 

~第五拾戦術~

 

加賀「やりました。」

 

犬城「最高練度おめでとう!という訳でどうぞ。」

 

加賀「やりました!」

 

いつき「…え、そんなおもちゃでいいの?」

 

犬城「おもちゃじゃないぞ?」

 

いつき「いやいや、どう見ても仮面ライダーの変身アイテムのおもちゃでしょ。」

 

犬城「なに言ってるんだ。俺お手製のガシャットギアデュアルβだぜ?もちろん変身もできる。」

 

加賀「いわれるよりも見る方が早いと思います。では早速。」

キュイーン

BANG BANG SIMULATION!

I ready for Battleship!

加賀「第五拾戦術!」

 

デュアルアップ!

スクランブルだ!出撃発進バンバンシミュレーショーン!発進!

 

加賀「これが…レベル50ですか。なんだかガタックとそこまで変わりませんね。」

 

犬城「その感想はひでぇや。」

 

いつき「いやいやいや。なんで当たり前のように変身してるのよ。」

 

加賀「うちでは普通ですよ?」

 

いつき「えぇ…?」

 

犬城「気にしたら負けだ。あと、あんまガタックと同じ同じ言ってるとウンメイノーするぞ?」

 

加賀「すいません。」

 

犬城「ならよし。んじゃ、たのしめよ。」

 

加賀「はい。」




犬城「はイ、お疲レ様でしタ。」

霞「今回はなかなか遅かったわね。」

犬城「リアルがカなり忙シかったノです。」

霞「そう。んで、やっと番外の伏線が回収され始めたわね。」

犬城「はイ。提督と那珂ハ深海棲艦となッていマした。」

霞「にしても航戦水鬼ってなによ。」

犬城「そレはでスね」

霞「ちょっとまって。」

犬城「ハイ?」

霞「いい加減そのしゃべり方鬱陶しいからやめて?」

犬城「あっはい。ここからは普通に喋ります。」

霞「よろしい。」

犬城「それで、航戦水鬼はまあ…近いものだと虎狼型航空戦艦や、航空戦艦近江でしょうか。ちなみに、日本武尊と建御雷2隻分みたいなイメージです。装備は、『20インチ三連装砲&高性能射撃装置&無限装填装置』、『20インチ三連装砲&高性能水上対空兼用電探&無限装填装置』、『5インチ単装速射砲複数配備&CIC』、『深海噴式戦闘爆撃機(熟練)×200機』、『20mm高精度機関砲複数配備&CIC』で、増設スロットに『深海高機動推進機&核融合機関』です。』

霞「突っ込みどころが多すぎないかしら?まあ突っ込んでくんだけど。まず主砲。51cm三連装砲に射撃装置と電探、さらに無限装填装置ってどういうことよ。」

犬城「射撃装置と電探はまあ無理矢理ですかねぇ。一応艤装は生体機関という設定なので、それゆえとでも。どこにあっても情報が同期できるという仕組みです。無限装填装置は、装備が生きているので弾も中で作れるという設定ゆえです。」

霞「そう。じゃあ、速射砲と機関砲は?」

犬城「これは近江とかよりも日本武尊ですね。OVAでは速射砲やら機関砲やらがバカスカ撃ってましたから。んで、あそこまでの統制射撃となるとCICもかなー、と。」

霞「じゃあ爆戦は?」

犬城「これは実質ホーネットです。近代戦闘機は実質爆戦ですし。200機なのはバランス調整です。」

霞「バランスってなんだっけ。まあいいわ。次の推進機と核融合炉は?」

犬城「これは日本武尊ですね。それも新のほう。OVAの超絶機動やらを考えるとこれぐらいかなぁと。」

霞「…うん。もういいか。それでタイトルは新しい提督のことだったのね。」

犬城「まだタマゴだけどね。ちなみにキャラ自体の元ネタはパワポケ10の桜井いつきです。いつきが攻略できないのはバグだと思う。」

霞「13のゆらりはアルバムがないし、8のリンはバグだし、9の准も攻略できない。緑髪とセットの金髪は救われないわね。」

犬城「筆者はその金髪組が好きなんですよね…。」

霞「15でも待ってなさい。にしても、本編から考えるに犬城の出身校は親切高校なのね。」

犬城「その通りです。といっても、パワポケの世界線とは全く違った世界なので原作みたいなことにはなっていません。HEIWAです。」

霞「んで、あの7人ってだれ?」

犬城「んー、『いつき』、『親切高校』、『パワポケ10』当たりから予想してください。」

霞「…あ、だいたいわかったわ。うん。」

犬城「まあ、そうなるな。ここからはパワポケのキャラも多少出るかも。というか多岐に渡りすぎてるから少しずつ絞っては行きたいけど…」

霞「増える一方ね。」

犬城「あう。」

霞「ま、のんびりね。それで、リンゴジュースだめなの?」

犬城「はい。ダメです。」

霞「トマトとキノコも?」

犬城「はい。」

霞「…晩御飯、楽しみにしていなさい?」

犬城「ひえー。」

霞「あと…ラストのは?」

犬城「加賀が99レベルになりました。」

霞「そういえばわたしのときもパラドォ!だったしその時に加賀さんはちゃんと宣言してたわね。まあ、いっか。」

犬城「こんぐらいかな?」

霞「このくらいね。じゃあ、お疲れさまでした。」

犬城「しーゆーねくすとあげいん!ばいばーい!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第18話 メンテ明け

犬城「どうも、好きな機体はAC-130!犬城です!」

曙「好きな機体はF-15C、曙よ。」

犬城「というわけで今回はメンテの内容盛りだくさんな話です。」

曙「その代わりに少し短めね。」

犬城「まあ、二時間ほどで書いたので。」

曙「今日平日なのに。ま、いいわ。18話よ。れっつごー!」


~新たなる改二~

 

犬城「というわけでサラ改二ばんざーい!」

 

加賀「夜戦空母ですか…面白い。」

 

サラトガ「はい!夜間発艦しての攻撃ができるようになりました!ただ…。」

 

蒼龍「んー?どしたん?」

 

犬城「その夜間攻撃隊とともにに配備される夜間戦闘機と夜間攻撃機が大本営から来るはずだったんだが、条件にこんな任務がな。」

 

飛龍「なになに…?え、軽巡と駆逐2隻を含む艦隊で5-5!?ふざけてるの?」

 

サラトガ「まじってやつです。6-2はなんとか突破したんですが…。」

 

犬城「うちは5-5は出撃経験がないからノウハウがないんだよなぁ。だからレ級が怖い怖い。」

 

赤城「私はボーキがこわいです!」

 

加賀「ボッシュートとなります。」

 

赤城「そんなあああああぁぁぁぁぁぁぁ…」

 

加賀「ただでさえ少ないボーキを食べるとは。少しは自重してほしいものです。」

 

アークロイヤル「なんだ、今のは?」

 

アクィラ「いつものことです。そのうちなれますよ?」

 

アークロイヤル「えぇ…?」

 

サラトガ「私だけでは夜間攻撃ができないんですよね…。航空隊がいないので…。」

 

加賀「一航戦の子達なら出撃できます。」

 

蒼龍「二航戦も!」

 

瑞鶴「五航戦もいけるわ!」

 

日向「四航戦もいけるが?」

 

サラトガ「あら?あらあら?これは…夜間戦闘機隊とかいらないのでは?提督。」

 

犬城「こいつらは中身がおかしいんだ。中身が。ただまあそうなんだよなぁ。なぜかできそうな化け物パイロットどもでも夜間戦闘はできないんだよな。」

 

明石「あ、それは艤装の都合だそうですよ。」

 

犬城「どういうことだ?」

 

明石「空母の艦載機はどうしても本体の艤装から離れてしまうため、動くためのエネルギーを太陽エネルギーで賄っているのです。それゆえ夜間は行動ができません。」

 

加賀「では、夜間戦闘機はどうしているのですか?」

 

明石「はい。今回の夜間戦闘機は、太陽エネルギーに加えて母艦からの赤外線によるエネルギー補給が可能となったのです。ですから、夜間であっても補給機構を持った母艦が近くにいれば行動ができるのです!」

 

犬城「なるほど。だからサラトガはその機構を積んでいるから夜間航空攻撃ができるわけか。では、普通の艦はどうするんだ?そんな機構は積んでいないと思うが。」

 

明石「そこで『夜間作戦航空要員』です!彼らのもつ誘導灯からなんか色々あってエネルギーが送れるんです!」

 

犬城「なんか色々って?」

 

明石「なんか色々です!」

 

犬城「なるほど。」

 

蒼龍「…まあ、エネルギーは送れるわけだね。うん。」

 

明石「はい!」

 

犬城「まあ、夜戦前提なら選択肢の一つとしてあっても良いかな。ま、のんびりと進めるかね。」

 

サラトガ「ですね。レ級は強いですから。」

 

 

~磯波新グラヒャッハアアアアア!~

 

犬城「休暇?何日だ?」

 

磯波「5日ほどです。少し旅行に行ってこようかなぁ、と思って。」

 

犬城「どこに行ってくるんだ?東京?」

 

磯波「いいえ、石川県の加賀温泉にでも行こうかなぁと。写真を撮りながら、青春18きっぷでのんびりと楽しみながら。」

 

犬城「写真?それに加賀温泉となると横須賀の加賀さんみたいに自撮り旅か?」

 

磯波「わ、私なんて写っても誰も嬉しくありませんよ。加賀さんみたいにきれいなわけではありませんから。えっと、青葉さんにカメラの使い方を教わったので、実践もかねて風景を撮ってこようかなー、なんて。」

 

犬城「なるほど。そりゃあいい練習になるな。にしても温泉かぁ。行きたいなぁ。」

 

磯波「…あ、あの、なら一緒に行きませんか?」

 

犬城「え、いいの?宿とか…」

 

磯波「まだまだ先なので、取り直しはできると思います。」

 

犬城「ふむ…じゃあ」

 

山城「だめです。」

 

犬&波「えー。」

 

山城「提督が休暇を取ると毎回毎回何かが起こるじゃないですか。もうそれの対処するのは嫌なので。」

 

犬城「むー。だそうだ。すまんな。」

 

磯波「い、いえ。私が誘ったのが原因ですから。それでは、失礼しますね。」

 

犬城「おう。」

 

ガチャ パタン

 

 

磯波「…はぁ。失敗です。」

 

吹雪「だね。山城先輩がまさか障害になるとは思ってもいなかったよ。」

 

深雪「ま、まだまだチャンスはあるって!取り敢えず旅行を楽しんできな!」

 

初雪「その間私は引きこもっておく、から。」

 

浦波「いや、遠征だよ、遠征。ほらいこー!」

 

初雪「ああああああ!はなしてぇぇぇ…」

 

磯波「そう…ですね!楽しんで、気分転換してきます!」

 

吹雪「うん!楽しんできてね!」

 

 

~空母がカットイン?~

 

犬城「戦爆連合攻撃?なんだそりゃ。」

 

祥鳳「大本営が採用した航空攻撃の戦術の一つだそうです。いくつか種類があって、FBA攻撃やBA攻撃などがあります。」

 

犬城「FBA…?なるほど、Fighter・Bomber・Attackerか。」

 

祥鳳「はい。マニュアルによると、『戦闘機が道を開きつつ対空兵装を機関砲で潰し、爆撃機が砲を急降下爆撃で潰し、雷撃機が雷撃にて撃沈する』とのことです。」

 

犬城「なるほど、理にはかなっているが実戦で行うのは難しそうだな。」

 

祥鳳「はい。ゼロや烈風の機関砲ではしっかりと守られた対空砲を壊すことはできませんし、あのときのように機銃掃射で敵兵が死ぬわけではありませんから対空兵装の無力化は難しいでしょう。それに、この戦術での要は雷撃ですから、雷撃機に対空砲火が向いてしまうと沈められない可能性もあります。」

 

犬城「つまり、雷撃を決めるための囮に戦爆隊はされるわけだ。ふむ、戦爆『隊を囮とした雷撃機による』連合攻撃なんてところかね?」

 

祥鳳「FBA攻撃ではそうですね。BA攻撃は…」

 

犬城「ミッドウェー海戦でのアメリカ海軍の戦いみたいなところか?雷撃機が囮になり、急降下爆撃でとどめをさす。」

 

祥鳳「…はい。『雷撃機の被撃墜は確実なれど、確実かつ多大なる戦果が得られるであろう』とも書いてあります。」

 

犬城「どこのどいつだ、そんなマニュアルを作ったのは…。戦果よりも帰ってくることの方が重要だろうに。」

 

祥鳳「えっと、『波止場 篠和大将』ですね。」

 

犬城「波止場というと…あの『新貴族』とか名乗ってるアホな若造どもの筆頭か。なんだろう、なんか頭を抱えている高野総長の姿が思い浮かぶ。」

 

祥鳳「…それで、どうしますか?このマニュアル。」

 

犬城「焼こう。べつにその程度の考えなら当たり前のようにしていたしな。」

 

祥鳳「ですね。」

 

 

 

~本筋にかかわらない~

 

犬城パラパラ

 

朧「おはようございます。今日の秘書艦の朧です。」

 

犬城「おう、よろしくな。」

パラパラパラドォ!

 

朧「なにかニュースはあります?」

 

犬城「ああ。いつぞやのBETAが全滅したそうだ。今は地下施設の破壊中だそうだ。」

 

朧「ああ、中国の。…あれ、アメリカのやつはどうなったんですか?」

 

犬城「あっちはただの隕石だったそうだ。一応核で焼却したそうだが。」

 

朧「当たり前のように核をつかいますね…。」

 

犬城「ま、中国の二の舞にはなりたくないだろうしな。あとは…『島吹き飛ぶ、ゴジラ出現か』か。」

 

朧「ゴジラ…来るんでしょうか。」

 

犬城「さあな。現在捜索中としか書かれていないからわからん。次は…『日本の内陸部に広い範囲に時空の歪み、隔たれた世界が存在か。』…なんだそりゃ。」

 

朧「時空の歪み…バイドでもいるのでしょうか。」

 

犬城「なら波動兵器を実用化しなきゃならんな。」

 

朧「ですね。」

 

 

これだけ。

 

 

~グラーフツェッペリン~

 

比叡「…どうやら、行方不明となっていたグラーフツェッペリンは既に撃沈されていたようです。捜索の結果、彼女と思われる遺体を発見しました。遺体は彼女の部隊へ移送済みです。」

 

犬城「…了解した。悲しいことだな。」

 

比叡「…はい。あと、照月ちゃんは少しトラウマになってしまったようです。ああいうものをみた経験がありませんでしたから…。」

 

犬城「そう…か。それは完全に俺のミスだな。こういった場合を全く想定していなかった。」

 

比叡「この予想は難しいとは思います。まさか、亡くなっているとは…。」

 

犬城「だが、こうしてあったのだ。次回以降無いよう気を付ける。それと、照月は?」

 

比叡「霞ちゃんや朝潮ちゃんが面倒を見ています。多少は回復傾向にあるようです。それと、彼女の所属していた部隊の部隊長から、伝言が。」

 

犬城「なんと?」

 

比叡「『彼女を帰投させてくれて、ありがとう。』、と。」

 

犬城「…そうか。わかった。報告ご苦労だった。」

 

比叡「はい。失礼します。」

 

ガチャ パタン

 

 

犬城「…精進せねば、ならんな。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

曙「なんというか…まとも?」

犬城「バイドですけどね。というかネタはメンテとグラーフ掘り成功ならず、っていう報告だけですけどね。ハハッ」

曙「にしても、5-5かー。」

犬城「そのあとに6-5も控えているという情報がwikiから…。6-4突破を面倒臭がって行ってない私がここにいる。」

曙「運営からすると『昔より簡単なんだからこれくらいできるでしょー』ってことなのかしらね。」

犬城「ほんと冗談きついぜ…。」

曙「やるしかないでしょ。あんまぐだぐだいってるとコントロールロッドぶっさすわよ?」

犬城「やめて。フォースになっちゃう。」

曙「はぁ。ま、がんばりなさい。それじゃ、また次回。さよならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第19話 バイド『は』出ないよ!

犬城「どうも、犬城です!」

朧「おはこんばんにちわ!朧です!」

犬城「はい、19話です!」

朧「あの、なんですかこのタイトルは?」

犬城「タイトルの通りです。」

朧「一体何が出るのでしょう。」

犬城「読んでいけばそのうち。それではいきましょう!どうぞ!」


~親~

 

龍驤「失礼するでー、装備開発の報告にーって提督、どないしたんそれ?」

 

霞「Zzz…」

 

犬城「いや、眠そうにしてたから膝枕をしてあげたら寝ちゃった。」

 

龍驤「男の膝枕とか誰も喜ばへんやろ。」

 

犬城「それは…思った。」

 

龍驤「そういえば、山風はどしたん?」

 

犬城「宿毛の子達と遊びにいってる。」

 

龍驤「なるほど。」

 

霞「んみゅ…」

 

犬城「ありゃ、起こしちゃったかな?」

 

霞「お父さん… お母さん… 行かないで…」

 

龍驤「…なんや。この寝言は?両親にでも捨てられた夢か?」

 

犬城「…いや、違うだろうな。霞は艦娘になる前に両親を深海棲艦に殺されているんだ。多分…その時の夢かもしれん。」

 

龍驤「…それは、辛いな。にしても結構艦娘にはそういう子が多いなぁ…。」

 

犬城「…戦争だからな。仕方あるまい。」

 

龍驤「…そうやな。そういえば提督の両親はどうしとるん?」

 

犬城「…父さんは、1995年に死んだ。母さんは、防衛大に入学した日に行方不明になった。」

 

龍驤「…すまん、悪いこと聞いた。」

 

犬城「いや、もう十年以上経ったことだ。大丈夫だ。」

 

龍驤「そう、か。…もし、無理をしとるんやったら相談しいや?うちとか、お衣とかおるさかい。」

 

犬城「ああ。ありがとうな、龍驤。」

 

霞「うにゅう…。」

 

 

 

《どこか、遠くて近い場所》

 

?「あの子は、元気でしょうか。」

 

?「どうしました?」

 

?「…いえ、なんでもありませんよ。さっさとどっか行って下さい。」

 

?「はいはい、わかりましたよー。」

 

 

 

 

~おのレ級~

 

サラトガ「やられました!」

 

犬城「んなあぁぁぁぁ!なんなんだあのレ級!固いし強いしなんなんだよ!」

 

瑞鶴「5-5…恐ろしい海域だね。」

 

翔鶴「うーん、せめてもう一機噴式機があればいいのですが…。」

 

犬城「景雲の改修は進めてないのだ!主にネジがない!」

 

明石「ちょっと計算してみましたが、ネジが89個は必要ですね。」

 

犬城「36個しかねぇ!ええい!明石、ネジを出せ!ネジを出せぇぇぇぇ!」

 

明石「そんな!?私には出来ませんよぉぉ!?」

 

犬城「とにかく拷問だ、拷問にかけろ!ネジの在処を吐くまで拷問にかけろぉぉぉ!」

 

明石「いやぁぁぁ!?」

 

霞「落ち着かんかぁい!」

バシーン

 

犬城「ぎゃあぁぁぁ!」

バタッ

 

朝潮「ちょ、霞!?司令官をスリッパで殴るとはどういうことですか!」

 

霞「明石さんが拷問にかけられるよりはいいでしょう!?取り敢えず装備を見直してもう一回出撃するわよ!」

 

サラトガ「ですね!頑張っていきましょう!」

 

 

~地球の平和を守るためー♪~

 

《神楽坂の料亭。いつものところってやつ。》

 

高野五十六「今回集まってもらったのは他でもない。本州全域にて確認された『時空の歪み』についてだ。」

 

犬走山城「先日報道されておりましたな。大体の人は気にしてはいないようですが、一部の人間が騒いでいますね。」

 

川崎弘「騒いでいた?なにをかね。」

 

犬城「はい。一部の人間が『バイドだ、バイドが来る』とネットで。」

 

川崎「バイド?なんだそれは。」

 

犬城「えーっと、『R-type』というシューティングゲームに出てくる敵キャラの総称です。極めて強い排他的攻撃衝動に支配された本体が異層次元空間に存在する超束積高エネルギー生命体とのことで、有機物、無機物問わず融合捕食する能力があります。」

 

川崎「なんと、それは恐ろしい。」

 

高野「まあ、それの可能性もなきにしもあらず、というわけだ。」

 

高杉英作「ですがこの世界はゲームではない。いったいどうするのですか?」

 

高野「そこでだ。取り敢えず賢議院の若いのにR-typeシリーズをすべてやってもらい、また資料を全て集めた上で情報を時系列に並べて提出してもらった。」

 

大高弥三郎「待ってください高野さん。なぜ賢議院に?情報部でいいではありませんか。」

 

高野「私もそう考えていたのですが、どこから聞き付けたのか私のところまでやって来てやらせてくれ、といわれましてな。やる気がある方が楽しめますでしょうから、彼らに頼んだのです。」

 

大高「ふむ、そういうことでしたか。ううむ、やはり賢議院の方々は少し…不思議なところがありますな。それで、成果はありましたかね?」

 

高野「はい。まず、バイドは本体が異次元に存在するため、その異次元の本体に干渉し撃破するには『波動兵器』と呼ばれる兵器かバイドを利用して作られた『フォース』と呼ばれる兵器が必要となる。ただ、バイドはまだ確認していませんのでフォースの作成は不可能だ。」

 

大石蔵良「となると、対抗できる兵器は波動兵器しかないわけですか。」

 

高野「そういうことだ。現在製作チームを立てて作ろうとはしているが、いかんせん手探りゆえに進まん。」

 

大高「ただ、それがなければ日本はたちまちバイドによって蹂躙されてしまうでしょう。出来る限り早い完成をお願いします。」

 

高野「わかりました。全力を持ってあたります。」

 

プルルルルル

犬城「うお、すいません。電話が。」

 

大高「いいですよ。出てきなさい。」

 

犬城「はい。すいません。」

 

 

犬城「はい、犬走です。」

 

朧「てっ、てっ、てっ、提督!大変!」

 

犬城「ん、朧か?どうした。」

 

朧「デイリーの開発、鉄多めで回したら波動砲できた!スタンダート波動砲!」

 

犬城「…はぁ!?まてまて!んなわけあるか!どうせあれだろ?謎機関の間違いとか!」

 

朧「波動砲なんだって!生首の妖精さんもそういってる!」

 

犬城「なんだよ生首の妖精さんって!」

 

朧「いつの間にか居たの!ゆっ、ゆっ、って鳴いてる!」

 

犬城「なにそれかわいいな!?わかった、データをこっちに送れるか?」

 

朧「うん!すぐ送るね!じゃあ切りまーす!」

 

犬城「頼むぞー!」

 

 

大高「おお、犬走くん、戻りましたか。大きな声を出していましたがどうかしたのですかな?」

 

犬城「それがですね、うちの艦娘が波動砲の開発に成功したというのです。しかも工厰で、です。」

 

高野「なんだと!?それは、本当か!?」

 

犬城「みたいですが…。いま情報をこっちに送ってもらっています…お、来ました。」

 

大高「おお、どのような感じですかな?」

 

犬城「えーっと…、名前はスタンダード波動砲、艦種問わず装備可能で、火力プラス75、範囲プラス1、対空プラス125、昼戦及び夜戦にて砲撃可能…だそうです。」

 

大石「…ひどいな。なんだこのステータスは。」

 

高野「ふむ、まあ納得できる範囲の数値ではあるな。波動砲は戦艦の主砲クラスの火力だというし、光学兵器だから貫通するしな。それにR-typeでは水中でもぶっぱなしていたことから潜水艦でも撃てるのだろうな。」

 

犬城「あ、開発の時の数値も送られてきました。えー、燃料30、弾薬50、鋼材100、ボーキ10だそうです。」

 

高野「な、少ないな!?」

 

犬城「いやデイリー開発なら多いんですけどね。」

 

高野「だがこのデータが得れたことは大きい!すぐ技研に送って検証する!」

 

大高「ふむ、では今日のところはここまでにいたしましょうか。高野さんも今すぐ試したくてうずうずしているようですしな!」

 

犬城「では私も、開発した艦娘とともにもう少し試してみようと思います。」

 

高野「ああ!頼む!」

 

 

 

~波動は我にあり~

 

朧「まじで出来ちゃったんです!波動砲!」

 

犬城「マジだったよ…。」

 

朧「どう?お父さん!」

 

犬城「…流石だ、朧。」

 

朧「むー。こういうときぐらい名前で読んでほしいかな。他に人いないんだし。」

 

犬城「わかった。よくやったな、七海。」

 

朧「えへへー。」

 

犬城「よし!んじゃあガンガン作るか!」

 

朧「うん!ガンガンいくよ!」

 

 

蜻蛉……………

 

 

 

朧「…うん!たくさんできた!」

 

犬城「合計150本。これだけあればなんとかなるかね。」

 

朧「だね!そうだ!ついでに艦載機も作らない?今ならRシリーズが作れる気がする!」

 

犬城「んー、今はボーキが少ないから五回だけな?」

 

朧「よっし!はりきっていくね!」

 

《一回目》

 

朧「てりゃ!できたよ!」

 

犬城「これは…R-9A2 『DELTA』か。ついでに生首妖精もいるな。」

 

朧「ほんとに出来ちゃった!よし、どんどんいくよ!」

 

《二回目》

 

朧「そいやっ!できた!」

 

犬城「ん、次は…R-9C 『WAR-HEAD』か。おや、これの妖精は…青い生首妖精と円柱?だな。あ、これエンジェルパックか。」

 

朧「にしても生首妖精ってなんなんだろうね。まあ次いこう!」

 

《三回目》

 

朧「せいやー!どうよ!」

 

犬城「お、R-9/0 『RAGNAROK』だな。妖精はなんかうざい顔をしてるな。」

 

朧「そう?かわいいと思うけど。ま、次次!」

 

《四回目》

 

朧「せいはー!よっしゃ!」

 

犬城「RX-10 『ALBATROSS』。アホウドリだな。生首は…おや、眼鏡をかけているな。それもザマス眼鏡。」

 

朧「にあってるね。じゃあ、次はラスト!」

 

《五回目》

 

朧「会心の一発!きたこれ!」

 

犬城「…R-13A 『CERBEROS』だな。帰らぬ英雄、暗黒の森の番犬。」

 

朧「絶対に異次元には送らないようにしなきゃね。にしてもいい感じに主役機だね。」

 

犬城「…朧、あと三回回そう。」

 

朧「え、なんで?もう十分じゃない?」

 

犬城「始まりの矢が出ていない。」

 

朧「なるほど。たしかにアローヘッドはほしいね!よーし、開発装置回すよー!」

 

《六回目》

 

朧「うおりゃー!いい感じ!」

 

犬城「これはR-9E 『MIDNIGHT EYE』だな。生首は…赤リボンに黄色いリボンの切れ端がついているな。それとなんか不幸そうな琥珀色の目をした妖精。」

 

朧「おお!よめだね!」

 

犬城「嫁?」

 

朧「お父さん、多分漢字が違う。夜目だよ夜目!」

 

犬城「ああ、直訳ね。なるほど。」

 

《七回目》

 

朧「K.O.!上々ね!」

 

犬城「これはまた…R-9DP3 『KENROKU-EN』だな。とっつきか。これは完全に使えんだろ。」

 

朧「フォースがあるしなんとか?」

 

犬城「フォース…汚染は起きないことを祈ろう。次がラストだ。」

 

朧「了解!」

 

《八回目》

 

朧「とぅあっ!終わりよ!」

 

犬城「よっしゃ!R-9A 『ARROW-HEAD』!始まりの矢!」

 

朧「ゆっくりは黄色リボン、そして琥珀色の目!」

 

犬城「ん?ゆっくりってなんだ?」

 

朧「この生首ちゃん!さっきからたまに『ゆっくりしていってね!』って言ってるから、ゆっくり!」

 

犬城「ふーん。ま、かわいいしいいか。よろしくな、ゆっくり。」

 

ゆっくり妖精達『ゆっ!』

 

犬城&朧(かわいい…)




犬城「はい、お疲れさまでした!」

朧「R戦闘機が出てしまいましたけど…大丈夫ですか?これ。」

犬城「大丈夫大丈夫。あってもTAC2みたいなことになるだけだから。」

朧「いえ、そうではなくて深海棲艦の方です。」

犬城「…あ。」

朧「もしかして考えていなかったとか?」

犬城「はい。全く考えていませんでした。」

朧「…大丈夫なんですかこれ。」

犬城「…多分?」

朧「…まあ、頑張ってください。それで、霞ちゃんのは…」

犬城「あー、これは『13話時点での情報』での霞の欄の回収だな。だから別に新情報とかは無い。」

朧「じゃあ、最後の会話はなんですか?」

犬城「さあ?いつの間にか増えてた。」

朧「えぇ…?」

犬城「いつの間にかだからしゃーない。」

朧「…そうですか。それで5-5は?」

犬城「沼ってます。たどり着けません。勝てません。」

朧「レ級エリートが強いんですよね。」

犬城「せめて大型艦だけならなんとかなるんだが…。」

朧「まあ、どうにかしないといけませんね。編成と装備はどんな感じなんですか?」

犬城「えーっと、編成と装備はSaratogaMk.2Mod.2Lv89(友永天山、江草彗星、岩本53、岩井52)、翔鶴甲改二Lv98(村田天山、F4U、烈風、彩雲)、瑞鶴甲改二Lv99(橘花改、六○一流星、零戦62、烈風)、霞改二Lv99(10cm高射、10cm高射、13号対空改)、朝潮改二丁Lv93(四式ソナー、三式爆雷、二式爆雷)、五十鈴改二Lv89(三式ソナー、三式爆雷、九五式爆雷)だな。」

朧「あー、そっか。S勝利が必須だから対潜も必要なのかー。」

犬城「制空権は優勢です。多分?」

朧「大丈夫なんですかそれ。」

犬城「もし読者の方でアドバイスくださるかたはお願いします…。」

朧「私からも、お願いします。」

犬城「はい!それではまた次回!」

朧「次回はバイドとの決戦ですか?」

犬城「いや、バイドでないからね?次回は今作品での波動砲とかの数値を出そうかなー、と。まあ、番外編かな。」

朧「もちろん他の装備も説明しますよね?」

犬城「もちろん。色々と書くから少し長くなるかも。」

朧「まあ、頑張ってください。それでは次回!さよならー!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第20話 よーし、伏線張ってくよー!

犬城「どもども!犬城ですぅ!」

龍田「龍田よー。それで?このふざけたタイトルはなにかしらー?」

犬城「いやー、なんとなくエンディングを思い付いたのでその決意も込めてー、なんて。」

龍田「エンディングー?このノロノロ話にエンディングなんてあるのー?」

犬城「思い付いちゃったんだから仕方ない。」

龍田「そうー。じゃあその首、落としますねー?」

犬城「やめて。」

龍田「そうねぇ、まあ、今日のところは勘弁してあげるわー。あ、もし読者の方でラストを感想で当てられた人がいたら、感想で私が全部ばらしてあげるわぁ。あ、もちろんばらしたらそれのエンディングにはならないわー。」

犬城「もし当てられたらほのぼのとやっていこうかと。」

龍田「ま、そういうことらしいわー。それじゃ、フタマル話。どうぞー♪」


~山城の悩み~

 

山城「うーん。」

 

扶桑「あら、山城?秘書艦の仕事はどうしたの?」

 

吹雪「サボりはいけないですよ!」

 

山城「いや…提督と朧ちゃんが『拷問だ、とにかく拷問にかけろ!』とか言いながら工厰に走って行っちゃったのよ。仕方がないからいつきさんに任せてちょっと休みに来たの。」

 

扶桑「あらら。提督はいつも通りね。」

 

吹雪「むう!ちょっと提督と朧ちゃんを叱ってきます!」

タッタッタッタッ…

 

山城「元気ねぇ…。」

 

扶桑「それで?それ以外にもあるのでしょう?」

 

山城「う、わかりますか。」

 

扶桑「伊達に貴女の姉をやってないわ。」

 

山城「…その、ですね。どうも最近、提督が私に構ってくれる時間が減ったなぁ、と思って。」

 

扶桑「あら。…確かに山城は仕事も減って、フリーでいることが多くなったわね。」

 

山城「そうなんですよ。どうも、なんというか二人きりでいれることが少なくなって…。」

 

扶桑「提督の色々な情報が公になってきて、いろんな子と関わるようになっているものね。まさか提督に娘がいるとは思ってもいなかったわ。」

 

山城「…は!?娘!?どういうことですかねえ様!?」

 

扶桑「あら、昨日の青葉日報に書いてあったわ。読んでないの?」

 

山城「え、でもあれはガセがたくさんあったじゃないですか。信用できません。」

 

扶桑「それなら問題ないわ。最近提督の検閲が入るようになって、情報の信頼性は上がったから。…まあ、だいたい提督のことなんだけどね。」

 

山城「…それで、その娘って?」

 

扶桑「そう!それがなんと朧ちゃんなのよ!びっくりだわ。」

 

山城「…わけがわからないです。提督の人間関係は色々とおかしくないですか?」

 

扶桑「…たしかにそうねぇ。でも、まだまだ隠しているだろうから今気にすることではないわ。」

 

山城「隠さないでほしいですけどね。」

 

扶桑「…貴女も隠していることはたっぷりとあるのだから、人のことは言えないわ。」

 

山城「うぐっ。」

 

 

ドカァァァァン…

 

 

山城「な、何の音!?」

 

扶桑「…あら、工厰が吹き飛んでるわね。」

 

山城「なにしたのよあの二人…いや親子は!ねえ様、行ってきます!」

 

扶桑「行ってらっしゃい。」

 

ダダダダダダ…

 

扶桑「…少なくとも、一番信頼されているのは貴女よ、山城。頑張りなさい。」

 

 

《工厰》

 

犬城「…いやー、やっちまったな。」

 

朧「だから言ったじゃん。下手に装備しない方がいいって。」

 

犬城「まさか集中を解いたら発射しちゃうとは思ってもなかった。」

 

朧「いやそもそもチャージしなきゃよかったじゃん?」

 

犬城「いやほら、やっぱやってみたいじゃん?」

 

朧「その気持ちはすごいわかるけど…。はあ。カーニバル波動砲だったからよかったけど、これがライトニング波動砲とかだったら工厰壊滅だったよ。」

 

犬城「あははは…。反省してます。」

 

山城「そこの親子!なにやらかした!」

 

犬城「ぬおう!?山城!?」

 

朧「親子…親子かぁ…。初めて言われたかも。なんか…嬉しい。」

 

山城「なにをしたの提督!」

 

犬城「い、いやそのな、この前EDFから送られてきたかんしゃく玉を手違いで天井に投げてしまっただけだ。被害は天井だけだ!」

 

山城「はぁ…。なにをしてるんですか。反省してください。」

 

犬城「します!」

 

山城「もう。ほら!さっさと執務に戻りますよ!サボりは厳禁!」

 

犬城「はーい。」

 

山城「朧ちゃんもほら!曙ちゃんが置いてかれて少し涙目だったから戻ってあげなさい!」

 

朧「はい!」

 

 

 

~来客~

 

犬城「山城ー。いつきー。今日お客さんが来るから執務、おねがいねー。」

 

山城「お客さん?誰ですか?」

 

犬城「んー?なに、野崎重工の人が来るだけさ。」

 

いつき「え、野崎重工?それって確か秦山航空と双璧をなす大企業じゃん!?な、なんでうちなんかに来るの!?」

 

犬城「…ま、ちょっとな。」

 

山城「て、提督…。なにをやらかしたんですか?」

 

犬城「はぁ…。覚悟を決めねばならんな。ま、行ってくる。」

 

山城「え、ちょ!?なにをやったんですか!?」

 

いつき「…行っちゃった。」

 

山城「な、なんなのよ!もー!不幸だわぁぁぁぁ!」

 

 

 

《柱島飛行場》

 

ピクシー「んで、結局どれくらいのレベルのお偉いさんがくるんだ?」

 

犬城「どれぐらいだと思う?」

 

ピクシー「幹部クラスか?」

 

犬城「答えはこの後すぐ!」

 

ピクシー「おい。」

 

…ゴオォォォォ……

 

犬城「…お、来たな。」

 

ビショップ「自家用ジェットとは…どこの金持ちだ?」

 

犬城「…野崎重工の、社長だ。」

 

ピクシー「…まじか。」

 

ビショップ「大丈夫なのか?会社の方も、暗殺とかの危険の方も。」

 

犬城「…問題ない。手配済みだ。」

 

ビショップ「ならいいのだが…。」

 

ピクシー「…降りてきたな。」

 

野崎重工業株式会社社長:野崎 維織「…お久しぶりです、犬走大将。」

 

秘書:川田 由良里「お久しぶりです。ふむ、ここは開けていて少し危険ですね。犬走大将、中へ移動できますか?」

 

犬城「ああ。車に乗ってくれ。…ボディーガードさん、あんたも。」

 

ボディーガード「了解しました。」ビシッ

 

犬城「ピクシー、一応スクランブル出来るようにしておいてくれ。」

 

ピクシー「わかった。」

 

 

蜻蛉……………

 

 

《鎮守府・応接室》

 

パタン

 

犬城「…はあ。ここなら盗聴とか狙撃の心配もない。安心していい。」

 

ボディーガード:野崎 久藤「ふぃー。やっとか。」

 

維織「全く…世の中物騒。」

 

ゆらり「ですが、なにがあるかわかりませんから。」

 

犬城「そうなんだよなぁ。まあ、久しぶりです。維織さん、久藤さん、由良里ちゃん。」

 

維織「ええ、久しぶり、初。」

 

久藤「久しぶりだな、初くん。」

 

ゆらり「お久しぶりです、初さん。」

 

犬城「皆元気そうですね。会社の方はどうですか?」

 

維織「准が頑張ってくれてるおかげで順調。」

 

久藤「ただ准はかなり大変みたいだけどな。社長はこんなだし、ピエロとかには未だにまとわりつかれてるしな。」

 

犬城「まだあの人たちはつきまとっているんですか…。あ、そういえば縁ちゃんは?」

 

維織「お留守番。」

 

犬城「大丈夫なんですか?」

 

維織「大丈夫。世納に任せたから。」

 

犬城「なるほど。」

 

ゆらり「二人とも縁ちゃんの世話を世納さんに任せっきりで、しかも二人きりのときはイチャイチャしだすのでもう大変です。そういえば、初さんは『彼女』とはどうなんですか?」

 

犬城「ん?ああ、順調だ。」

 

ゆらり「ならよかった。このまま、頑張ってください。」

 

犬城「ああ、わかっている。…さて、では本題に入りますか。」

 

維織「ええ。まず、波動砲。あれの作成はかなり難航していたけど、七海ちゃんが作った波動砲のおかげでかなり進展した。ただ、どうやっても出力が足りない。核融合クラスでなんとか。」

 

犬城「ふむ、そうか。そうなると基本は地上での砲台としての使用、搭載するとなると戦艦・空母となるな。」

 

維織「核融合炉の小型化ができればいける。これをきっかけに進めばいいのだけど。」

 

犬城「そうですね。」

 

ゆらり「それと、秦山さんの方ではR-9Aの開発が順調に進んでいるそうです。スタンダード波動砲の試作型も完成して、さらに艦娘装備型のデータを元にザイオング慣性制御システムの開発も成功したそうです。今年度中にはR-9Aの一号機をロールアウトできるとのことです。」

 

犬城「早いな…。」

 

維織「データがあるだけで進みが違う。本当に。」

 

犬城「なら、役に立ててよかったです。」

 

維織「ええ。助かった。そして、私も頑張ったからゆらり、お姉ちゃんって呼んで。」

 

ゆらり「維織様、まだ仕事は残っています。」

 

犬城「同じ事を何度も何度も言っていると嫌われますよ、維織様。」

 

維織「な、初まで…。」

 

久藤「あー、そこまでにしといてやってくれ。あとが面倒だ。」

 

ゆらり「面倒?どうせイチャコラするだけじゃないですか。そのせいで私や准様はどれだけ苦労しているか…。ああ、いっそ逃げようか。夜逃げしましょうか。」

 

犬城「あ、そのときは言ってくれ。手伝う。」

 

維織「え、ゆらり逃げないで…。謝る、もうあまり言わないから…。」

 

ゆらり「冗談ですよ。ですが、次に言うのはせめてプロトタイプが完成してからにしてください。」

 

維織「うぅ…。わかった。」

 

久藤「…にしても、維織と初くんは従姉弟なのに、全く似てないな。」

 

犬城「ああ、それは僕が母親に似たからだと。」

 

久藤「母親か。会ったこと無いな。」

 

犬城「僕が大学に入学したのと同時に行方不明になりましたから…。」

 

久藤「…そうなのか、すまない。」

 

犬城「いえ、かなり昔のことなので。」

 

維織「椛さん、どこへいったのかしら。」

 

犬城「わかりません。ただ、生存は望めないでしょう。」

 

維織「そう…。椛さんのカレー、好きだったのだけど。」

 

犬城「ですね。あれは、美味しかった。」

 

久藤「ふむ、カレーか。維織さん、初くん。今度カレーを食べにでも行かないか?」

 

維織「カレー?どこの店?」

 

久藤「遠前町にある『カシミール』っていうカレー屋だ。美味いぞ。」

 

維織「…帰ったらすぐ行く。」

 

犬城「僕は今からは流石に…」

 

ゆらり「帰ったら仕事です。ほら、帰りますよ。」

 

犬城「送るよ。」

 

ゆらり「お願いします。」

 

維織「そ、そんな…。」

 

久藤「ま、今度な?」

 

維織「…うん。」

 

 

 

~波動砲と言えば~

 

犬城「やっぱり、量産するならスタンダード波動砲Ⅲじゃないか?扱いやすいし火力も十分ある。それに変な軌道をしないから誤射しにくい。」

 

朧「いやいや、やっぱりハイパードライブのっけたハイパー波動砲でしょ!ロマンがないよ、ロマンが!」

 

犬城「冷却が必要なのがネックだから、扱いづらいんだよ。というかロマンでいくならパイルバンカー帯電式H型だろ。」

 

朧「むう。確かに。」

 

犬城「ハイパー波動砲は特性を知らん他のやつらには中々に厳しいだろうから、七海が使えばいい。普通のやつらにはスタンダード波動砲でいいだろう。」

 

朧「そうだね。なら早くビットを作らないと。」

 

犬城「そうだな。」

 

ガチャ

大和「提督!今波動砲って言いましたか!?」

 

犬城「ぬおぉ!?急に入ってくるな!せめてノックしろ!」

 

大和「そんなことはどうでもいいんです!波動砲ができたのですか!?」

 

犬城「いや、(ヤマトの波動砲は)できてないが。」

 

大和「そ、そうですか…。ついに航宙戦艦になれるかと思ったのですが…。」

 

犬城「ははは、まあいつかなれるさ。」

 

大和「そうですかねぇ…。」

 

 

 

 

~いぬだけどいぬじゃない~

 

衣笠「うーん、どうしてこうなった?」

 

犬城「ミサイルサイロに修理に来たら自動ロックの誤作動で閉じ込められた。」

 

衣笠「いや、色々おかしいでしょ。なんでうちにこんなのがあるの?」

 

犬城「昔、ピクシーからの要望をうけて作った。ちなみにV2もあるぞ?」

 

衣笠「へ、核が!?」

 

犬城「いや、ドイツ産のあれ。」

 

衣笠「び、びっくりした…ただのミサイルの方かぁ。というかなんでこれの存在を隠してるのよ。」

 

犬城「ん?別に隠してはないぞ?ただ単にお前らが気にしてなかっただけだ。」

 

衣笠「え、そうなの?」

 

犬城「ああ。聞かれれば答えたし、そもそも発射口とかおもいっきり見えてるし。」

 

衣笠「ちょっとまって、発射口見えてるの?」

 

犬城「ああ。広場にある石畳のところ。」

 

衣笠「あ、あそこなんだ。…んで、どうやってここから私たちは出るの?」

 

犬城「そうだなぁ。ミサイルに掴まって出るか?」

 

衣笠「却下で。」

 

犬城「だろうな。じゃ、だれかが気づいて助けに来るのを待つか。一応大淀には行き先は教えてあるしな。」

 

衣笠「やっぱそうなるかー。じゃ、暇だし話そ?なんか話無い?」

 

犬城「その話の振り方ははじめてだよ。うん。そうだなぁ。じゃあ、あの話でもしようか。」

 

衣笠「あの話?」

 

犬城「ああ。この前七駆の四人に怪談として話した『わんわんらんど』っていう話だ。」

 

衣笠「へー。あまり怖くなさそうね。」

 

犬城「聞いた後もそんな事を言っていられるかな…?」

 

衣笠「よっしゃ、ばっちこい!」

 

 

 

《五時間後、地上・ハッチ前》

 

潮「ここが…大淀さんの言っていた司令官と衣笠さんが行ったところ、ですか。」

 

曙「でもこれ…どう見てもメンテナンスハッチよね。」

 

漣「メンテナンスハッチ…あう。」

 

霧島「あらあら?四人ともどうしたの?」

 

朧「えっと、そのー。」

 

 

\七駆説明中/

 

 

霧島「…なるほど。それでメンテナンスハッチが怖いと。」

 

潮「はい…。」

 

曙「提督、あの後何度聞いても冗談だとか作り話であるとか言わないのよ。大抵『さあ?』か『わからん。』ばっか。」

 

霧島「うふふ、そんな非常識的なことなんて無いわよ。ほら、あけるわよ。」

 

…わんわんわん わんわんわん…

 

霧島「…?この声は…提督と衣笠?」

 

朧「提督!?何て言ってるの!?」

 

霧島「その…わんわん言ってるわ。」

 

漣「ひ、ひえええええ!」

 

潮「きゅう…」バタン

 

曙「ちょ、ちょっと!?まずいじゃない!提督も衣笠さんも帰ってこれないの!?そんな、そんなぁ…」

 

朧「お父さん…嘘…」

 

霧島「…いえ、そんなわけがありません!ハッチを開けます!」

 

ガチャ

 

犬城「ぬおわぁぁぁ!」

 

衣笠「うひゃああああ!」

 

霧島「ひゃああああああ!?」

 

ドサッ

 

犬城「は、はぁ…助かった…。」

 

衣笠「危ない危ない…、もうちょっとで取り込まれるところだったよ…。」

 

曙「て…提督?」

 

漣「無事…なの?本物?」

 

朧「お父さん…ああ、よかった…。」

 

犬城「アブナイトコロダッタ。」

 

衣笠「あ、修理は無事に終わったよ。」

 

霧島「…そうですか。ほら、四人は…そういえば非番だったわね。つれてきてごめんなさいね。」

 

漣「あ、はい。ボーノ、ボーロ、潮っち運ぶの手伝って。」

 

曙「うん。わかったわ。」

 

朧「お父さん…大丈夫?」

 

犬城「ああ、大丈夫だ。とりあえず潮を運んでやれ。」

 

朧「わかった。ほら、二人とも行くよ!」

 

漣「ちょ、引っ張っちゃダメ、潮っちちぎれる!」

 

曙「ちょ、ちょっと!待ってよ!」

ワーワーギャーギャー…

 

 

霧島「それで、実際はどうなんですか?」

 

犬城「んー?何の話だ?ヨクワカラナイナー。」

 

霧島「わんわんらんどの話です。」

 

犬城「んー、とりあえずこのハッチは大丈夫だ。ただ、そのハッチが本当にあるのか、それとも無いのかは不明だ。」

 

霧島「はあ、そうなのですか。」

 

犬城「ま、多分作り話だが。」

 

霧島「ならいいのですが。」

 

犬城「あ、衣笠。この後ちょっと付き合ってくれ。」

 

衣笠「わかった!」

 

 




犬城「お疲れさまでしたー。」

龍田「パワポケは…キャラだけかしら?」

犬城「まあ…そうですね。ただ、キャラクターに関してはできる限り原作に沿ったものにしようと思っています。」

龍田「そうなの。にしても、さりげなくEDFの名前が出ているわね。」

犬城「はい。フォーリナーもしっかりとやって来ています。日本に。」

龍田「全滅?」

犬城「全滅。」

龍田「…ひえー。」

犬城「あはは、その反応がたぶん正しい。」

龍田「…にしても、秦山も野崎もおかしくない?なんですぐにあんなものが作れるのよ。」

犬城「秦山航空工業と野崎重工は対G兵器なんかも作っていたので、オーバーテクノロジーでもどうとでもなります。」

龍田「うわあ。」

犬城「まあ、そういうことです。もし疑問があればガシガシ感想でツッコミを入れてください。」

龍田「それでは、またねー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第21話 遂に

犬城「どうも、犬城です。」

伊勢「一話以降出番のない伊勢です。」

犬城「という訳で遂にやってきます。」

伊勢「なにが?敵?」

犬城「まあ、すぐわかります。」

伊勢「ふーん。あ、そういえば今回は遅かったね。」

犬城「忙しさはどこまでも付きまとってくる…。石の下に下敷きにしても這い出してくる…。ぐふっ」

伊勢「あ、提督が死んじゃった。ま、いっか。それでは21話、どぞー。」


~始まりの『杭』~

 

犬城「…あの、東野社長。」

 

秦山航空工業株式会社社長:東野源一郎「なんですかな?」

 

犬城「私は、R戦闘機の一号機が完成したと聞いてやって来たのですよ。」

 

東野「そうですな。」

 

犬城「私は、てっきりR-9Aがあるもんだと思っていたのですよ。」

 

東野「そうでしょうな。」

 

犬城「それでは…なぜR-9DP『HAKUSAN』があるんですか!」

 

東野「いやー、実はですな、波動砲のデータが来るまでは波動砲の開発、というよりは波動の収束とそのベクトル変更にかなり手間取っていたのですよ。そこに波動砲ではなく波動をまとったパイルバンカーを装備した機体があるという情報が入ってきて、一部の…まあロマンを追い求めている技術者たちがやる気を出して作り始めてしまいましてな。結果、ザイオング慣性制御システムの完成と共に本機体も完成したのです。」

 

犬城「…確かにロマンはかなりのものですが…アローヘッドよりも早くできてしまったのですか。」

 

東野「はい。まあ…我々はデータを再現しているに過ぎず、R-typeの世界のように一から開発しているわけではありませんからな。こういうことがあっても良いのではないかと。やる気があることはいいことですしな。」

 

犬城「…まあ、そうですね。ですが…この世界の空ではこんな近接戦闘機なんて使えませんよ。」

 

東野「機体の強度もそこまでではありませんからな。R-typeの世界のように敵機をぶつかって撃墜する、なんてことはこのハクサンでも、現在九割九分完成しているアサノガワでもむずかしいでしょう。」

 

犬城「待ってください!?アサノガワもほぼ完成しているんですか!?」

 

東野「ええ。前方防御を大幅に増やし、さらにパイルバンカーの射出に波動エネルギーを使用して更なる高速射出及び高火力化、弾頭の高硬度化による波動エネルギー容量の増加、そしてTLシリーズのハイブリッド波動砲システムを応用してパイルバンカー使用後の砲部分に試作型のスタンダード波動砲も仕込んであります。まあ…アサノガワというよりはアサノガワⅡ、と言ったところでしょうか。形は元と同じですからな。」

 

犬城「なんというか…詰め込みましたね。」

 

東野「やりすぎだと私は思いますがね。ただ、試験運用の上では全く問題がありませんでした。強いて言うならパイルバンカー射出時の反動が殺しきれていないため、戦闘機動を取りながらの攻撃が少々難しい、というところですかな。直進しながらであれば確実に当たるのですが。」

 

犬城「かなり強い機体ですね。この調子だとケンロクエンなんかはすごいことになりそうですね?」

 

東野「そのケンロクエンもすでに50%は完成しておるのですが…、まず前方防御がアサノガワのパイルバンカーを50回、ケンロクエン自身のパイルバンカーであっても10回は受け止めることができるそうです。また射出に使用する波動エネルギーを増やしてさらに火力を上げ、反動も後方へ余剰エネルギーを噴射することで解決しました。現在は、スタンダード波動砲試作型をメガ波動砲かハイパー波動砲に換装する作業をしています。」

 

犬城「もうなんというか…強いですね。それしか言葉が浮かばないほどには。」

 

東野「ただまあ…コストは恐ろしいことになりましたが。」

 

犬城「…して、いくらで?」

 

東野「900億円。米国のF-22制空戦闘機の約6倍ですな。」

 

犬城「…確かに、恐ろしいですね。ここまで高価だとエース専用機になりそうですね。」

 

東野「まあ、パイルバンカーなんてエース中のエースしか扱えないものですから、問題は多分ないとは思うのですがね。全体に配備していくであろうR-9Aはイーグルと同レベルのコストになる予定なので大丈夫ですし。」

 

犬城「ならまあ…。ただ、あまり変なシステムはつけないでくださいね。」

 

東野「わかっておりますとも。」

 

 

 

~好きな艦~

 

青葉「司令官、質問です!」

 

犬城「おうっ!?なんだ、青葉か。なんだ?」

 

青葉「とりあえず今作っているプラモの詳細を!」

 

犬城「これか?R-9/0『RAGNAROK』のプラモだ。地形すら貫通するメガ波動砲、波動砲の連射を可能にしたハイパードライブシステム、完全に一から人が編み出したシャドウフォース。それらを装備しているのがこの機体なんだ。」

 

青葉「R-9…というとR-typeですか。」

 

犬城「ああ。波動砲の連射というロマンを成し遂げた機体だ。」

 

青葉「ふむふむ。司令官はこの機体が一番好きなのですか?」

 

犬城「うーむ、一番はやっぱR-13A『CERBEROS』かな。あの機体は強いしかっこいいしなにより悲劇の機体だ。アイレムらしさもあって良い機体だと俺は思うな。」

 

青葉「なるほどなるほど。」

 

犬城「…それで?他に質問があるんだろ?」

 

青葉「おお!よくお分かりで!」

 

犬城「まあ長い付き合いだからな。」

 

青葉「最初の頃は私が追いかけ回してただけですけどね。それで質問なんですが…ズバリ、各艦種で一番好きな艦を教えてください!」

 

犬城「また変な質問だな。それは…艦娘としてか?それとも艦としてか?」

 

青葉「もちろん艦娘です!」

 

犬城「ですよねー。」

 

青葉「では、まずは砲撃戦の華、戦艦から一人!」

 

犬城「山城。」

 

青葉「即答!?」

 

犬城「ああ。戦艦では戦力としても、部下としてもトップだな。制空能力はあり、砲撃も十分。仕事の態度も固すぎず適当すぎずのちょうど良いバランスだ。」

 

青葉「なるほどなるほど…、では…例えば長門さんや大和さん、武蔵さんはどうでしょうか?」

 

犬城「うーん、長門は少々固いかな。もう少し柔軟に動ければ良いんだが、予想外の事が起きるとフリーズするのは少し良くないな。大和と武蔵は…たしかに強いんだが、燃費がきつい。それにまだ練度は中の下レベルだからな。」

 

青葉「なるほど。たしかに大和さんは艦娘になってから日が浅いですしね。では次に空の支配者、正規空母から一人お願いします。」

 

犬城「正規空母だと…瑞鶴だな。今はまだ加賀やサラトガの影に隠れがちだが、素質は十分すぎるほどある。あと一年もすれば最強の空母となるだろうな。」

 

青葉「それほどですか!?」

 

犬城「ああ。時代が進めば装備も更に強くなるからな、おそらく敵うものはいなくなるだろう。」

 

青葉「それはすごいですね。ふむふむ…。では、次に軽空母から一人お願いします。」

 

犬城「軽空母なら祥鳳だな。全ての能力が高レベルだから、何を任せても大丈夫だしな。」

 

青葉「ありゃ、千代田さんじゃないんですか?」

 

犬城「千代田はかなりおっちょこちょいだし、戦闘技術も艤装に頼るところが大きいからな。」

 

青葉「そうなんですか…。では次に…航巡と重巡から一人お願いします。」

 

犬城「うーん、まあトップは衣笠だな。あの幸運と歌声はすごいな。それに、親友だしな。」

 

青葉「なるほどなるほど。あ、青葉は何位ぐらいですか?」

 

犬城「んー、二位かな。」

 

青葉「へ!?高いですね。」

 

犬城「そりゃ長い付き合いだし、なによりその情報収集能力は他に類を見ないからな。」

 

青葉「え、えへへ。嬉しいです。えへへ。」

 

犬城(青葉の照れがお可愛い。めっちゃ可愛い。)

 

青葉「はっ!自分の世界に浸ってしまってました!えーっと、そうそう!提督の好きな艦でした!じゃあ次は軽巡と雷巡から一人!」

 

犬城「んー、軽巡雷巡だと大井だな。あいつは強い。」

 

青葉「なるほど、それは納得です。では次に一番人数の多い駆逐艦から一人!」

 

犬城「駆逐艦なら霞だな。霞には戦闘も仕事も普段の生活でも色々と頼りにさせてもらってるからな。ちなみに霞の作るお菓子はかなり美味しいから一度は食べさせてもらうといい。」

 

青葉「ほう、それほど美味しいのですか。こんど頼んでみます!それでは…以上ですね。ありがとうございました!」

 

犬城「おう。」

 

青葉「それでは!」

ガチャバタン

 

 

~艦隊これくしょん ―提督の謎―~

 

漣「提督が死んだ!」

 

曙「この人でなし!」

 

犬城「殺すな殺すな。」

 

潮「皆の愛した提督は死んだ!何故だ!」

 

朧「坊やだからさ…。」

 

犬城「ザビ家の人間でもないからな。うん。」

 

漣「つれないなぁ、ご主人。」

 

犬城「まだ死にたかねぇからな。それで?呼び出したのは他にも用事があるからだろ?」

 

曙「ええ。このゲームがクリアできないのよ。」

 

犬城「んー?…トランスフォーマー、コンボイの謎か。うーん、どこで詰まってるんだ?」

 

潮「一面です。」

 

犬城「早いな!?」

 

朧「だって、弾がちっちゃいからよけれないんだもん。」

 

犬城「…とりあえず漣、やってみろ。」

 

漣「ほいほーい。」

 

 

デーレレーレーンテレレレレン♪(スタートの時の音楽)

テーレーレレレレレー(ステージBGMの入り)

デーン(被弾)

デーレレーレーンテレレレレン♪

 

犬城「…三歩も歩いてないな。」

 

曙「正直に言うわ。これ無理でしょ。」

 

犬城「ふむ、ならば俺からクリアのためのヒントを二つ。」

 

漣「おお!なんですか?」

 

犬城「一つ、止まるな、走り続けろ。二つ、死んで覚えろ。以上。」

 

潮「…ねえ、朧ちゃん。私たち、かなり大変なものに手を出しちゃったんじゃない?」

 

朧「みたい、だね。R-typeの七面後半復活ぐらいの難易度かな?」

 

犬城「ちなみに、最速クリア記録はたしか4分25秒だ。頑張れよ。」

 

曙「うう、頑張るわ…やってやるわ!」

 

 

《一方そのころ。》

 

熊野「トランスフォーム!」

 

鈴谷「うわぁ!?く、熊野が軽空母に!?て、提督ー!」

 

 

~ゆらゆら~

 

由良「提督さん、私に用?」

 

犬城「ああ。…第五回キス島ブートキャンプ、旗艦に由良、君が選ばれた。おめでとう。改二まで、頑張ってくれ。」

 

由良「…え?う、嘘でしょ?提督さん?」

 

犬城「…。」

 

由良「嘘だと言ってよ提督!」

 

犬城「…そこはバーニィで良かったんじゃないか?」

 

由良「それは…少し思いました。」

 

犬城「まあ、すまんな。由良の改二はかなり魅力的でな。」

 

由良「うぅ…。頑張ります!」

 

犬城「頼む。」

 

 

 

いつき「ねー、キス島ブートキャンプってなに?」

 

犬城「ああ、キス島ブートキャンプは、キス島周辺にいる水雷戦隊と延々と戦闘を繰り返して、一気に改装できる練度まで上げる方法だ。ちなみに、かなり大変だ。」

 

いつき「うへぇ。…あれ?第五回ってことは、これまでにも何回かやったの?」

 

犬城「ああ。今までに四人。一人目は大潮、二人目は蒼龍、三人目は飛龍、四人目は祥鳳だな。それ以降は特にキス島にはいかなかったな。」

 

いつき「へー。あれ?じゃあなんで今回はキス島なの?」

 

犬城「キス島は、編成さえしっかりすれば消費する資材が少なくてすむんだ。それに対してサーモンはきついからな。」

 

いつき「…でもさ、由良ちゃんのレベル上げならリランカでよくない?」

 

犬城「…俺運悪いから、高確率で戦艦と遭遇するんだよね…。まあ、ちょっと試してみて効率の良い方をやるか。」

 

いつき「そうしたほうがいいね。うん。」

 

 

 

~さんまさんまさんま~

 

犬城「ついに、この時期が来たな…。」

 

山城「そう、ですね。あの時期ですね。」

 

いつき「え、なになに?なにがあるのさ。」

 

犬城「そりゃあ決まってるだろ。」

 

いつき「え?う、運動会とか?」

 

山城「違うわ。秋刀魚漁よ。」

 

いつき「へ?秋刀魚?」

 

犬城「ああ。この時期は秋刀魚漁船の護衛を行うんだ。ついでに漁の手伝いもな。」

 

いつき「…軍艦が?」

 

犬城「それも戦艦とか空母がな。」

 

いつき「えぇ…。」

 

山城「しかも、護衛した漁船の収穫量によっては特別報酬も出るわ。例えばなかなか手に入らないネジとか。」

 

いつき「それは、参加しなきゃ。」

 

犬城「当たり前よぅ。」

 

 




伊勢「はい!お疲れさまでした!」

日向「まさかのハクサンだったな。」

伊勢「そしてアサノガワもほぼ完成、ケンロクエンは半分。恐ろしいね!」

日向「逆にアローヘッドがいつ登場するのやら。」

伊勢「最終型はあれだよ。スレイブニルにPOWアーマーを常にくっつけた機体。」

日向「バルムンク撃ち放題だな。」

伊勢「それで、謎のトランスフォーマーだね。」

日向「謎だな。なぜこんな話ができたのやら。」

伊勢「…はっ!これが提督の謎か!」

日向「なるほど、わからん。」

伊勢「だよねー。あとは…由良ちゃんはレベリング行きですか。」

日向「ああ。どの攻略にも由良が良い由良が良いとかいてあるから遂に育成に乗り出したようだ。」

伊勢「遅い。」

日向「ま、そもそもの水戦が二機しかないからあまり意味ない気もするがな。」

伊勢「二式水戦高いのよ。ネジが。」

日向「任務でもやってろ。」

伊勢「はーい。…で、提督どうする?血を吐いて倒れたままだけど。」

日向「放っておけばいい。そのうち治るさ。」

伊勢「ひでぇ。あ、次回投稿は情報まとめみたいな感じになると思うって言ってたわ。」

日向「おいおい。まだ21話なのにまたか?」

伊勢「筆者曰く、『情報をたまにまとめないと忘れるから』だそうよ。あ、多分ついでに伏線とか本編では触れないようなことも書くはず。」

日向「そうか。まあ、あまり期待せずに待っていてほしい。それでは、さよならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第22話 動き出す鉄の塊

犬城「どもども!犬城ですぅ!」

168「イムヤよ!」

犬城「いやはや、22です。ふたふたです。」

168「今回はどんな話?」

犬城「んー、戦闘機できたよ、秋刀魚とるよ、裏切り者いるかもっぽいよ、メタマだよ!」

168「うん!わからないわね!それじゃ本編どうぞ!」

犬城「秋刀魚…釣れない…。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

 

~政治フェイズwith山城~

 

山城「おはようございますー。」

 

犬城「おう、おはよう。今日の秘書艦頼むよ。」

 

山城「まかせてください。」

 

いつき「ううー、おはようございますぅ…」

 

犬城「おはよう。とりあえず目を覚ませ。」

 

いつき「ううー。ねむいー」

 

犬城「あ、山城。冷蔵庫から午後ティー取ってー。」

 

山城「提督、毎日のように午後ティーを3Lも飲むのは体に悪いのでせめて1.5Lにまずは減らしてください。」

 

犬城「無理だ。俺の体の七割はミルクティーでできているからな!」

 

山城「なにアホなことを言ってるんですか…。」

 

犬城「ははは、まあいいのさ。んじゃ、日誌を書く…じゃない、新聞でも読むかねぇ…。」

 

山城「日誌は提督違いでしょう…。」

 

いつき「うにゅー。」

 

山城「はぁ…。それで?今日はなにがのってますか?どっかの議員の汚職ですか?それとも著名人の不倫ですか?」

 

犬城「んー、良いことに違うな。『大高首相、次期主力戦闘機計画として《R計画》を発表』だそうだ。」

 

山城「《R計画》?なんですかそれは。」

 

犬城「新技術を盛り込んだ最新式、最先端の戦闘機としか新聞には書いてないな。細かいことは知ってはいるが…んー、ここでは話せないな。いつきがいるし。」

 

山城「あー。」

 

いつき「…Zzz…」

 

犬城「いつきー。起きろー。仕事中だぞー。」

 

いつき「はっ!ね、寝てません!寝てませんよ!」

 

犬城「嘘つけ絶対寝てた。」

 

いつき「うー。」

 

山城「まぁ…それ以外には?」

 

犬城「んー、ん?『新しい政党あらわる、政界に新たな風か?』だそうだ。」

 

山城「また新党ですか。次はどこの離党者ですか?」

 

犬城「んー、帝都の都知事だそうだ。」

 

山城「は?いや都知事って大変な仕事でしょうに、さらに仕事を増やすんですか?」

 

犬城「ようやるわ。『日本をリセットする』だと。まあ確かに今の国会は与党が強いが…。どうやってリセットするのかね?核ミサイルでも撃つのかな。」

 

山城「そんなことしたら大変なことになりますよ。まあ、しっかりとした信念のある政党なら歓迎すべきです。意見は多い方が議論も深まるでしょうし。」

 

犬城「だな。金と名誉のためでないことを祈ろう。」

 

コンコン

「衣笠です。」

 

犬城「入って良いぞい。」

 

ガチャ

衣笠「失礼しますっと。なんですかぞいって。」

 

犬城「とある国の大王の語尾だな。それで…ああ、演習か。」

 

衣笠「はい。」

 

犬城「内容は昨日伝えた通り、水雷戦隊同士の戦闘の演習だ。六隻編成で、紅白戦を行う。紅軍は監督官衣笠、旗艦古鷹、五十鈴、神通、陽炎、如月、文月。白軍は監督官…そうだな、いつきにしよう。監督官いつき、旗艦加古、由良、那珂、不知火、睦月、皐月でいこう。演習終了後は反省会を行い、それをもとに訓練をやってくれ。」

 

いつき「…Zzz…」

 

犬城「いつき!起きろ!」

 

いつき「ひゃあ!?な、なに!?敵襲!?」

 

犬城「ばかもん仕事だ!演習で、白軍の監督官をしてくれ。」

 

いつき「は、はい!わかりました!」

 

犬城「頼むぞ。」

 

衣笠「りょーかーい♪ほら、いつきさん、行くよ!」

 

いつき「う、うん。わかった。」

 

トテテテテテテガチャパタン

 

 

犬城「…あれ?演習開始は一時間後なんだが。」

 

山城「衣笠さんのことですし、演習前に航海練習とかがあるんだと思います。」

 

犬城「なるほど。」

 

山城「…それで、R計画ってなんなんですか?」

 

犬城「国家機密だから他言無用な?あ、あと青葉、こそこそ聞くくらいなら出てこい。」

 

「あちゃー、ばれてましたか。」

 

山城「え、どこから声が?」

 

犬城「たりめーだ。そのぐらいわからなきゃ今頃ロシアの雪の下だ。」

 

パタン

青葉「うへ、ロシアでの戦いってそんなにやばかったんですか。」

 

山城「…当たり前のように天井から降りてきたわね。」

 

青葉「壁に青葉障子に青葉、どこであろうと青葉です!」

 

犬城「嫌な言葉だなおい。ま、青葉も聞いても良いが他言無用だ。新聞もだめ。」

 

青葉「えー。ちょっとだけでも?」

 

犬城「だーめ。」

 

青葉「ちぇっ。」

 

犬城「漏れると俺が死ぬから。ま、お前らなら口も固いし話しても大丈夫だろう。」

 

山城「そんなに固いかしら?」

 

青葉「いや、山城さんはめちゃくちゃ固いです。ほんと喋ってくれないですし。ポロリとも。」

 

山城「そうかしら?うーん。」

 

犬城「ま、お前らは信頼しているからな。」

 

青葉「国家機密を話しても問題ないと思うほどの信頼ってすごいですね。」

 

山城「確かに。」

 

犬城「…確かに。」

 

青葉「あはは、あ、それでR計画ってどんなものなんですか?」

 

犬城「んー、簡単に言うと、『ゲームの戦闘機リアルで作ってみようぜ!』だな。」

 

山城「…は?」

 

青葉「…へ?いやいやいや。おかしいでしょう!?なんですか、SFを実現しようとしているってことですか!?」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

青葉「えええええ…」

 

山城「…いや、まだよ。いくら元がゲームでもリアル寄りなものだってあるもの。それならまだ可能性はあるわ。その戦闘機の性能とかのデータはある?」

 

犬城「もちろん。えーっと、機隊の型番はR-9Aで機隊名はアロー・ヘッド。全高10.8m、全長16.2m、全幅5.1m、最高速度秒速208km、巡航速度秒速51km。装備は120mmレールキャノン二門、スタンダード波動砲一門だな。」

 

青葉「…うへぇ。」

 

山城「ひどいわね。なによ巡航速度秒速51kmって。」

 

犬城「ちなみに巡航速度でなら67時間連続飛行が可能だ。」

 

山城「うわぁ。」

 

青葉「というかそんな速度だとGがやばいのでは?」

 

犬城「ああ、それなら問題ない。G制御…というか慣性とかベクトルの操作技術が盛り込まれていてな、搭乗者や機隊にかかる負荷をほぼ打ち消すことができるんだ。まあ…それでも最高速度は10Gぐらいはかかるが。」

 

山城「なにそれすごいわね。それで…武装のレールキャノンとスタンダード波動砲?ってなによ。」

 

青葉「波動砲というと、宇宙戦艦ヤマトのあれですか?」

 

犬城「いや、あれとはまた違ったタイプだな。あれはたしかタキオン粒子がうんたらかんたらってやつだった。こっちは、力場を機体の前に作ってエネルギーを凝縮して、貯まったら方向を与えてドーン!ってかんじなんだ。」

 

青葉「ヤマトはタキオン粒子をなんかしてエネルギーを貯めて解放して撃つ!Rはエネルギーを前方に貯めて解放して撃つ!そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!」

 

犬城「違うのだ!」

 

山城「なにをいっているんですか…。」

 

青葉「なんか言わなければならない気がしました!」

 

犬城「いや、クリボーが勝手に…」

 

山城「クリボー?」

 

犬城「いや、なんでもない。」

 

青葉「ま、まあ!強い戦闘機ってことなんですね!」

 

犬城「ああ。ちなみに一機あたりの値段はF-15EJと変わらない。」

 

山城「はぁ!?こんな高性能機がですか!?」

 

犬城「ああ。少なくとも東野社長はそう言っていたな。」

 

青葉「ひぇー。あ、うちへの配備はどうなるんですか?」

 

犬城「んー、パイロットの練成が必要になるから、航空隊の配備はかなり先だろうな。あ、ただ近い内に試作機がうちに一機届くことになっているな。」

 

青葉「ほうほう!そのときは取材させてくださいね!」

 

犬城「まあいいだろう。さて、そろそろ仕事にうつるか。」

 

山城「あ、本当ね。もうこんなに時間がたってる。」

 

青葉「じゃあ、おひらきということで!それでは!」

 

 

 

~秋刀魚秋刀魚たっぷり秋刀魚~

 

犬城「あー!もー!秋刀魚とれねぇ!」

 

山城「30尾とか厳しいです…。」

 

大鷹「提督、疲れました。」

 

犬城「あー、大鷹はずっと秋刀魚を追いかけ続けてもらってたものなぁ。」

 

山城「まさか近海の秋刀魚が爆雷攻撃に巻き込まれて全滅するなんて思ってもなかったわ…。」

 

大鷹「だからといって空母六隻のみの艦隊を北方へ出撃させるのは如何なものかと思います。」

 

犬城「うう、受ける被害はかなり少ないんだよ?」

 

大鷹「その分消費資材が多いのでは意味がありません。それに、ル級を取りこぼして被害もらってるじゃないですか。」

 

犬城「ぐふっ。」

 

山城「14尾…まだ折り返しかぁ…。」

 

大鷹「はぁ…まあ、練度上げと思ってがんばってきます。」

 

犬城「頼みます…。」

 

ザーッ

択捉『提督、秋刀魚いたよ!』

 

犬城「でかした!どこでだ!?」

 

択捉『鎮守府正面海域!』

 

犬城「は!?ここ瀬戸内だぞ!?」

 

択捉『そもそも鎮守府の周辺に野良のくちくいきゅうがいっぱいいる時点で何でもアリだと思います!』

 

犬城「たしかに!」

 

山城「納得するんですか!?」

 

犬城「…まあ、秋刀魚を追いかけて釣れそうだったら釣ってくれ。」

 

択捉『了解です!』

 

 

 

 

~スパイ?~

 

犬城「うーん。またやられたか。」

 

千代田「んー?どしたの提督?」

 

犬城「いや、最近敵に待ち伏せされていることが多い気がしてな。」

 

千代田「気のせいじゃない?それか偶然とか。」

 

犬城「それにしては多いんだよなぁ。なんか怪電波とかも受信してるとか明石がいってたし。」

 

千代田「それって、鎮守府内にスパイが居るってこと?」

 

犬城「…まあなきいしにもあらず、ってところだな。」

 

千代田「そうなると…誰かなぁ。やっぱ深海棲艦の子達かな。」

 

犬城「いや、無いな。少なくとも出撃先やルートを知る方法がない。基本作戦終了までは部外者へ話すことは禁じているからな。皆が守っているならあり得ない。」

 

千代田「え、でも盗聴機とか…」

 

犬城「無いな。この部屋は電波は全て遮断するし、ローテクな録音機機は青葉や能代に定期的に捜索させてるからあり得ない。」

 

千代田「なんでその二人なの…?」

 

犬城「あいつらの…まあ情報収集能力というか、ストーキング能力はすごいからな。それを応用して探してもらっている。…天井裏とかを。」

 

千代田「それ、女の子にやらせることじゃないでしょ…。あれ、でも執務室で普通にスマホ使ってなかった?」

 

犬城「そのときはドアか窓を開けている。」

 

千代田「そういえば…そうだね。あ、でもほら、コンセントとか…」

 

犬城「そんなものはない。ライトも全て電池式だし、冷蔵庫はドアで隔てた別室だ。テレビは有線で別の部屋から引いている。」

 

千代田「…じゃあ、テレビの中とかは?」

 

犬城「たまにばらして直したりしているから、無い。」

 

千代田「何でそんなことしてるのよ…。」

 

犬城「楽しいからだ。」

 

千代田「えぇ…。」

 

犬城「ま、そういうことで深海棲艦の線は無いな。」

 

千代田「あ、でもネ級は?」

 

ネ級「ニャ?(なにさ。)」

 

犬城「なんでもない。基本的にネ級はそういう話をするときは龍田とかチ級に食堂で面倒を見てもらっている。」

 

千代田「ふーん。…じゃあ、裏切り者は艦娘だと言いたいの?」

 

犬城「…いや、無いな。うちの艦娘にそんなやつはいない。」

 

千代田「ま、そうよね。」

 

犬城「やっぱ俺の不幸のせいかなぁ…。」

 

千代田「不幸不幸言ってるから不幸になるんじゃない?とりあえず小さな幸せを探そうよ!」

 

犬城「小さな幸せ…そうだな、千代田が隣にいてくれること、かねぇ?」

 

千代田「提督、それは小さな幸せじゃないと思うな。すごい幸せだと思うよ。」

 

犬城「あー、たしかにな。」

 

千代田「あ!もうこんな時間!これから千歳おねぇとお昼ごはんなんだ!じゃ、行ってくるね!」

 

犬城「おう、いってらー。」

 

トテテテテテテ…

 

 

 

犬城「…手を打つべきかねぇ。不幸な存在になる前に。」

 

ネ級「ニャ?(何に?)」

 

犬城「着ぐるみ野郎に、な。」

 

 

 

千代田「~♪」

 

 

 

~猫と人外と戦車のRPG~

 

《提督用ガレージ》

 

山城「提督ー?居ますかー?」

 

ネ級「ニャー。(いるよー。)」

 

山城「あら、ネ級じゃない。ふむ、提督もいるのね。提督ー!」

 

犬城「あーい、なんだー?」

 

山城「あ、いたいた。もうお昼ですしお昼ご飯一緒に食べません?」

 

犬城「おうわかった。ちょっとシャワー浴びてくるから待っててくれ。」

 

山城「わかりましたー。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

 

犬城「待たせたな。」

 

山城「10分も経ってないですから大丈夫ですよ。ほら、行きましょう?」

 

犬城「おう。あ、ネ級は…」

 

山城「散歩に行ったみたいよ?」

 

犬城「ふむ、なら大丈夫か。よし、じゃあ行くか。」

 

山城「じゃ、食堂へ!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

山城「そういえば、ガレージでなにしてたんですか?」

 

犬城「んー?クルマの整備だ。」

 

山城「車?というといつぞやのハイエースかしら?」

 

犬城「あ、それは既に改造済みだ。」

 

山城「…改造?」

 

犬城「ああ。ダブルCユニット改造済みで、フル超改造済みのX-トルネード★7を五つとフル超改造済みのポプコーンメーカー★7を2つ、エンジンにはフル超改造済みのモルフェウスC★7を乗っけてある。」

 

山城「…ごめんなさい、なにをいっているかよくわからないわ。」

 

犬城「まあ、そうなるな。メタルマックスシリーズをやってるとわかるんだがなぁ。」

 

山城「めたるまっくすしりーず?なにそれ。」

 

犬城「ゲームだゲーム。犬と戦車と人間のRPG、とか、龍退治はもう飽きた!とかが売り文句ってやつだったな。」

 

山城「…犬?」

 

犬城「ああ。犬。」

 

山城「へ、へー。面白そうね。」

 

犬城「お、じゃあやってみるか?まださらのやつがあるから、それをあげよう。」

 

山城「んー、うん!やってみるわ!」

 

犬城「よっしゃ!ゲーム機の本体はなにを持ってる?」

 

山城「私は3DSだけですね。」

 

犬城「ならMM2Re.がおすすめだ。」

 

山城「え、えむえむつーりー?」

 

犬城「あー、メタルマックス2リローデッドだ。」

 

山城「へー。」

 

犬城「おそらく始めてやる人には良いと思うな。まどろっこしいストーリーもそこまでないし、自由にやれるからな。メタルマックスらしさがわかる作品だ。」

 

山城「じゃあ、明後日の休みの日に一緒にやりましょう?」

 

犬城「わかった。」

 

山城「…そういえば、結局なんの整備をしていたのですか?」

 

犬城「ん?ああ、バイドタンク…じゃない、バイオタンクの整備だ。」

 

山城「バイオタンク?」

 

犬城「ああ。生きた戦車だ。恐竜の姿をしちゃいるが、かわいいやつだよ。」

 

山城「へえ、今度会わせてくれます?」

 

犬城「ああいいぞ。」

 

山城「やった♪よし、じゃあ、ご飯早く食べに行きましょう!ほらほら!」

 

犬城「おう、わかったから引っ張るなー」




犬城「お疲れさまでした!」

イムヤ「うん、ひどいわね!」

犬城「デスヨネー」

イムヤ「それで?裏切り者は誰?」

犬城「言うか!」

イムヤ「でしょうね。まあ、裏切り者はいるのね。」

犬城「しまった!」

イムヤ「ふふふ、甘いわね。」

犬城「ぐうう!」

イムヤ「それで?試作機はなにが来るの?」

犬城「それは、まあお楽しみということで。」

イムヤ「そう。ま、これくらいね。それじゃあまた次回!じゃあね!」

犬城「あ、筆者が旅行なのでもしかすると遅くなるかも…です!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第23話 おい、デュエルしろよ。

犬城「どもども!犬城です!」

曙「曙よ。タイトルはなによ。」

犬城「いやー、遊戯王ネタを出したので。」

曙「本筋に関係は?」

犬城「たぶん無いです。」

曙「えぇ…。」

犬城「そもそもこの作品、筆者が好きな作品とかキャラをぶちこんでグツグツ煮つつ、途中からさらに具を追加している作品ですからね。」

曙「いいのかそれで。」

犬城「着地点は一応用意してあるから。うん。」

曙「着地するのは一体いつ頃か。まあいいわ。本編どうぞ。」

犬城「前書きが邪魔なんじゃないかと思い始めた今日この頃、消してほしいと思ったら感想ででもいってください。ウェルカムです!」


3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~飲み物~

 

《柱島・執務室》

 

犬城「山城ー。ミルクティーとってー。」

 

千代田「あ、私もレモンティーお願いー。」

 

龍田「私はお茶でいいわー。」

 

山城「自分で取りに行け!」

 

犬城「えー。」

 

山城「えー、じゃない!というか仕事中ならまだしももう終わらせたのなら自分で行け!」

 

犬城「はーい。」

 

千代田「あ、ねーねー、みんなが好きな飲み物ってなに?私はレモンティー。」

 

龍田「うーん、私はブラックのコーヒーかしら。」

 

犬城「俺はミルクティーだな。甘めのやつ。」

 

山城「私も甘めのミルクティーね。というか午後ティー。」

 

犬城「んー、なにかと山城と好物が合うな。」

 

山城「そうね。色々と楽でいいわ。」

 

龍田「三人とも、そんな甘い飲み物が好きなのね。私はあまり沢山はのめないわー。」

 

千代田「んー、でも私はたぶんこの二人には負けるかな。レモンティーはそこまで甘くはないし、ブラックのコーヒーも普通に好きだし。」

 

犬城「俺は甘めの飲み物なら大体のやつは好きだな。ただ、一部例外ありだが。」

 

山城「例外?」

 

犬城「…リンゴジュース。」

 

山城「あー。」

 

千代田「いつきさんがパーティーのときにリンゴジュース飲まそうとしてましたけど、あれはどうだったんですか?」

 

犬城「飲んだ途端にじんましんが出た。」

 

龍田「あらー。アレルギーかしら?」

 

千代田「ただの思い込みでしょ。」

 

山城「ぷらしーぼ、ってやつ?」

 

犬城「なのかなー。」

 

龍田「お医者さんに看てもらうといいわ。何かあってからじゃ遅いものー。」

 

犬城「まあ、そうするかな。」

 

 

~杭は硬い敵に撃て~

 

《秦山航空重工・倉庫》

 

犬城「あの、東野社長。」

 

東野「なんですかな?」

 

犬城「私は完成した試作機が届いたと聞いて受け取りに来たのですよ。」

 

東野「ですな。」

 

犬城「私は、てっきりR-9Aのプロトタイプ辺りがあると思っていたのですよ。」

 

東野「でしょうなあ。」

 

犬城「では…なぜR-9DP3『KENROKU-EN』があるのですか!?」

 

東野「できてしまったからですな。」

 

犬城「できてしまったからですか…。」

 

東野「というのは冗談でして、しっかりと理由はありますよ。」

 

犬城「はあ、その理由は?」

 

東野「簡単なことです。通常の航空力学などの点からこの機体を見ると、どう考えても飛ぶとは思えませんでしょう?」

 

犬城「まあ…そうですね。こんな前面に盾くっつけた羽の無い訳のわからない物体が飛ぶとは思えませんね。」

 

東野「R戦闘機はどれもなかなか飛びそうにない形をしておりますが、このケンロクエンはそのなかでも特に常軌を逸した形状をしとります。」

 

犬城「そうですね。」

 

東野「そして、R計画は各国…特に米国は注目、いえ警戒しとります。そこで、試作機ができたとなれば…」

 

犬城「スパイをいれて、データを奪いに来ますかね。」

 

東野「場合によっては機体の奪取もあり得ます。」

 

犬城「…ふむ、なるほど。そこでこのケンロクエンを見せ札に使うわけですか。」

 

東野「はい。」

 

犬城「そうなると…しまいっぱなしですか。」

 

東野「ええ。エンジンもかけずに放置です。ただし、有事の際はあなたに判断を任せる、とのことです。」

 

犬城「そうですか…。わかりました。責任をもって預かります。」

 

東野「お願いします。」

 

 

~提督の倉庫~

 

《とある倉庫》

 

古鷹「どうも、古鷹です。」

 

古鷹「今回は、とある倉庫にこっそりと調査に来ています。」

 

古鷹「何の調査か?それはもちろん、今週の古鷹日報のための調査です!」

 

犬城「こっそりなのにでかい声出してちゃ意味ねえだろ。」

 

古鷹「ひゃあぁぁぁぁ!?」

 

犬城「ぐあぁ、耳が、耳がー!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

古鷹「すいません!」

 

犬城「いやまあ、俺が後ろから話しかけたのが悪いんだから、いいよ。」

 

古鷹「うう、すいません…。」

 

犬城「というか、この倉庫も別に隠しているわけでもないから言ってくれれば案内するよ?」

 

古鷹「え、そうだったんですか?」

 

犬城「ああ。」

 

古鷹「じゃあ、お願いしてもいいですか?」

 

犬城「いいぞ。それじゃレッツゴー!」

ダダダダダダ…

 

古鷹「ちょ、ちょっと待ってくださいー!?」

 

 

蜻蛉………………

 

 

《第一倉庫》

 

古鷹「ここは?」

 

犬城「第一倉庫だ。主にクルマ関連だな。」

 

古鷹「車?」

 

犬城「たぶん違う。…違わないのか?うーん。ま、『クルマ』っていう種類の乗り物だ。」

 

古鷹「へぇ…。」

 

犬城「第一倉庫は大抵はガレージって呼んでるな。出入りは俺が居ないときは基本禁止。」

 

古鷹「なんでですか?」

 

犬城「危ないから。ただそれだけ。」

 

古鷹「はぁ…。」

 

犬城「ま、入るぞ。」

 

 

《第一倉庫・内部》

 

古鷹「すごいですね、これは車とかの改造のための施設なんですか?そこらじゅうに部品とか色々な道具とかマシーンとかがあります。」

 

犬城「その通りだ。ここはクルマの改造や整備、補給とクルマの格納のための施設だ。」

 

古鷹「格納ですか?でも…どこにも車は見えませんよ?」

 

犬城「ふふふ…。ここは地下にも施設を備えているのだよ。」

 

古鷹「つまり、地下駐車場ですか?」

 

犬城「ああ。俺が持ってるのは12台。クルマの個人所有のできる台数一杯だ。」

 

古鷹「へー。」

 

犬城「んー、一台出そうか?」

 

古鷹「あ、お願いします!」

 

犬城「おう。タッチパネルをぺちぺち叩いてドーン!」

ガンッ!

 

古鷹「使い方が荒いっ!?」

 

ウィーン ガゴンガゴンガゴン…

 

古鷹「あ、すごい。床が開いて…バイクが上がってきました。」

 

犬城「これが日本驚異のメカニズムだ!どうよ!」

 

古鷹「まあ…けっこう地下駐車場ではあるような気もします。」

 

犬城「がーん。」

 

古鷹「にしても、カッコいいバイクですね。黒くて、しかもサイドカーまでついています。 しかも…大砲にミサイル!?」

 

犬城「ああ。」

 

古鷹「いやいやいや、なんでこんなものがバイクについてるんですか!?」

 

犬城「クルマでは普通だ。そもそもクルマってのは個人所有が認められている対怪獣車両だからな。」

 

古鷹「ええ…?」

 

犬城「ま、気にすんな。」

 

古鷹「は、はぁ…。あれ?この地下駐車場にしまってないバイクはなんですか?」

 

犬城「ああ、それはだな…」

 

古鷹「あれ、これってD-ホイールじゃないですか!?実在したんですか!?」

 

犬城「ああ。…まあ、世界にこの一台しかないし、技研や秦山、野崎の力をもってしても作ることも複製することも全て不可能だ、とのことだが。」

 

古鷹「…じゃあ、なぜこの一台は存在しているんですか?」

 

犬城「簡単なことだ。遊戯王の世界からこいつは来たんだ。」

 

古鷹「え!?いやいやいや!あれはアニメの話ではないんですか!?」

 

犬城「この世界ではアニメだが、あれがまじな世界もあるんだ。んで、俺はその世界に自衛隊に入隊してすぐの時に飛ばされた。」

 

古鷹「いや、なんでですか。」

 

犬城「んー、これは最近やっとわかったことなんだが、少し前に時空の歪みが見つかっただろ?」

 

古鷹「はい。たしか、隔たれた世界とやらがある、と新聞には書いてありましたが…」

 

犬城「その世界とうちの世界の狭間に落っこちて、なぜか遊戯王の世界にたどり着いた。」

 

古鷹「ま、まるで意味がわかりません!?」

 

犬城「理解するな!感じろ!」

 

古鷹「えぇ…?」

 

犬城「それでまああっちの世界に行ったんだが、あっちで死んだらこっちに戻ってきたんだよね。D-ホイールと、冷蔵庫とかと一緒に。」

 

古鷹「そ、そうなんですか…。」

 

犬城「ああ。…んじゃ、次行くか。」

 

古鷹「は、はい。」

 

《第二倉庫》

 

犬城「ここは第二倉庫だ。中には歩兵用の兵器がてんこ盛り。見る?」

 

古鷹「はい!」

 

《第二倉庫・内部》

 

犬城「触るなよ。もしかしたら暴発するかもしれん。」

 

古鷹「は、はい。…あれ、あれはリバーサーですか?」

 

犬城「ああ。昔自衛隊がEDFと共同でフォーリナー退治をしたことがあってな。それ以来色々と交流があるんだ。」

 

古鷹「へー。あれ、これは…20mm機銃ですか?あれ、でもあれって艦載兵器じゃ…?」

 

犬城「んー、それはひぼたんバルカンだな。弾薬を含めても70kgしかない軽い機関砲だな。」

 

古鷹「ちょ、ちょっとまってください!?歩兵にはきついですよ!」

 

犬城「んー?2tまでは問題ないだろ?」

 

古鷹「え…?」

 

犬城「まあ、普通に殴った方がいいんだけどな。」

 

古鷹「」アタマカカエ

 

犬城「ん?どうした、古鷹。」

 

古鷹「いえ、なんでもないです。次行けます?」

 

犬城「んー、これで終わりだな。第三倉庫は今度青葉と一緒でいいか?まだ見せれないんだ。」

 

古鷹「はぁ。あ、第四倉庫は?」

 

犬城「古鷹。」

 

古鷹「はい?」

 

犬城「あそこはだめだ。絶対に入るな。」

 

古鷹「へ?なんでですか?」

 

犬城「あそこは…封印してあるんだ。」

 

古鷹「封印?なにをですか?」

 

犬城「お化け。」

 

古鷹「…本当ですか?」

 

犬城「嘘だったらどれだけいいか。」

 

古鷹「…わかりました。」

 

犬城「よし!んじゃお開きだ。」

 

古鷹「はい!それじゃ、記事にさせてもらいますね!」

 

犬城「いちおう、完成したやつは見せてくれよ。」

 

古鷹「わかっています!それでは!」

 

犬城「おう。じゃなー。」

 

タッタッタッタッタッタッ…

 

 

「嘘をついてよかったの?」

 

犬城「ははは、お化けがいるのは間違っちゃあいないだろ?」

 

「僕をお化け呼ばわりとはひどいんじゃないかな。」

 

犬城「その姿で言われても説得力がないよ。」

 

「うぐっ。」

 

犬城「はは、さて、俺も飯でも食いに行くかな。」

 

「じゃあ、ずっとそばにいるよ。」

 

犬城「ああ。…ずっと、な。」

 

 

~いつもの新聞タイム~

 

山城「…。」パラパラ

 

龍田「失礼するわー。あら?山城、提督はー?」

 

山城「『ちょっとUUバースト砲厳選してくる』とかいって特大発に機銃ガン積みした10式戦車乗っけてどっか行ったわ。ま、そのうち帰ってくるでしょ。」

 

龍田「そ、そうなのー。」

 

千代田「しっつれいしまーす!あれ?山城さん、提督は?」

 

山城「…怪獣退治よ。」

 

千代田「ふーん。あ、今日の新聞はなにが書いてあるの?」

 

山城「えーっと、『R計画、その全貌が明らかに』だそうよ。」

 

龍田「あらあら。どんなものなのかしらー。」

 

山城「えっと、マッハ10を越える高速性能をもつ戦闘爆撃機だそうよ。諸元は詳しくは載ってないけど。」

 

千代田「待って、マッハ10!?」

 

山城「…ええ。」

 

千代田「なによそれ…。」

 

龍田「流石ね。うん。」

 

山城「次いきましょう。『新しいタイプの艦娘か?』えっと、『昨日、真珠湾近海で艦娘とおぼしき艦隊を複数横須賀遠征艦隊が発見した。しかし、どれもIFFにはデータはなく、また各国も関与を否定しているため、未確認の艦娘による艦隊であると考えられている。』ふーん。」

 

千代田「へー、また新しい娘が増えるのかな?」

 

龍田「…おかしいわね。」

 

山城「あ、やっぱりそう思う?」

 

龍田「ええ。」

 

千代田「へ?なんで?」

 

龍田「よく考えて。新しい艦が増えるのは大抵春夏秋冬のにある特殊作戦の時が大抵よ。だけど、いまはそういったものはないわ。それに、新しい艦だとしても日本の艦ならば確実に情報がくるわ。それも大本営のお膝元、横須賀なら特にね。つまり、その未確認の存在は日本艦ではない。そうなるとあり得るのは他国の秘密艦隊か、深海棲艦か、未知の存在。だけど、深海棲艦ならほぼ確実に識別できるから、他国の秘密艦隊か未知の存在。さらに絞ると、他国の艦隊ならイギリスか、アメリカか、ロシアでしょうね。ただ、ロシアには利点がないから英米のどちらか。」

 

千代田「へー。でも別におかしくはなくない?こっそり動くために隠してたのかもよ?ほら、敵を欺くにはまず味方から、っていうし。」

 

山城「…その敵が深海棲艦とは限らないから困るのよ。日本とかロシアになんかするためかもしれないてしょう。アメリカとしてはこれ以上日露が強大にはなってほしくないでしょうし。」

 

龍田「未知の存在ならそれはそれでまた大変ね。ひょんなことでその存在が敵になるかもしれない。」

 

千代田「うーん、大変なんだね!」

 

山城「…ええ、まあそうね。次いきましょうか。『CONMAI(コンマイ)社、空中投影に成功!』」

 

千代田「空中投影!?それってつまりソリットビジョン!?」

 

山城「なのかしら?」

 

千代田「すっごーい!遊戯王の世界が本物になるんだ!」

 

龍田「とりあえずモーメントを作らないといけないわねー。」

 

山城「私は今の環境にはついていけないから…」

 

千代田「えー、やろうよ、遊戯王!一緒に満足しようよ!」

 

龍田「正直マスタールール4はよくわからないわー。」

 

山城「リンクとかよくわからないわ。」

 

千代田「むー。面白いのにー。」

 

山城「…んー、それ以外は特に面白そうなものはないわね。」

 

千代田「そっかー。ありがと!」

 

古鷹「失礼します…」

 

山城「あら、古鷹。どうしたの?」

 

古鷹「提督はいますか?記事を見ていただこうかと思ってきたのですが。」

 

千代田「記事?見たいみたい!」

 

古鷹「うーん、大丈夫、かな?これです。」

 

千代田「おー、あの倉庫、私も気になってたんだよねー。…あれ?これD-ホイールじゃない?」

 

山城「…あら、本当だわ。」

 

龍田「提督、デュエリストだったのねー。」

 

千代田「よし、今度挑んでみようっと!私の幻獣機が火を噴くわ!」

 

龍田「がんばってねー。」




犬城「はい、お疲れさまでした!」

曙「また設定を増やしおって!」

犬城「思い付いちゃったからにはしょうがないやん!」

曙「あーもー!とりあえずセルフツッコミやってくわよ!」

犬城「はーい。」

曙「まずミルクティー。あんたどんだけミルクティー好きなのよ。」

犬城「作品内はミルクティー狂です。リアルのほうは、ミルクティーとかストレートティーとか、雪印のコーヒーとかイチゴオレとかバナナオレとか。そういうのが好きです。」

曙「そう。(メモメモ)次ね。なんでケンロクエンなのよ。」

犬城「ロマンがあるから。活躍させたいから。以上。」

曙「まあ、そんなもんでしょうね。つまり活躍させると。」

犬城「ちかいうちに。」

曙「次。なんで古鷹が新聞を書いているのよ。」

犬城「だってほら、競争相手がいないと伸びないでしょう?そこで、なんとなーく古鷹を。それに、青葉が完全に提督の側に着いてしまったので、中立にあたる新聞屋がほしくて。」

曙「ふむ。じゃあ次ね。クルマはなにがあるの?」

犬城「クルマは、『10式・ストレイドッグ・レッドウルフ・チハ・ゲパルト・ソイヤウォーカー・ラスプーチン・バギー・バイオタンク・ゼロ・パトカー・野バス』だな。ちなみにハイエースは提督による改造の結果なので、これにはカウントされない。」

曙「凶悪なのが揃ってるわね。」

犬城「まあ、そうなるな。」

曙「次。提督はD-ホイールのほかに何を持って帰ってきたの?」

犬城「えっと、今挙げられるものだとアポリア改造の冷蔵庫、デッキ3つ、カード4万枚前後、デュエルディスク2つだな。」

曙「デッキって?」

犬城「真・六部集のデッキが2つと、ファンデッキのビックバイパーデッキがひとつ。」

曙「あ、そう。次。第二倉庫にはなにがあるの?」

犬城「メタルマックス、地球防衛軍、艦これ、自衛隊、ロシア軍、仮面ライダーなど多岐にわたるものからたっぷり。」

曙「うわぁ。…うん、次いきましょう。提督は誰と最後に話していたの?」

犬城「妻です。ただし、魂のみですが。」

曙「は?」

犬城「ちなみに提督は遊戯王世界でかなり幸せな一生を過ごしました。結婚もして、子供も設けました。」

曙「…つまり、その相手ってこと?」

犬城「そういうこと。まだ誰かは明言はしないけど…この後書きを読んでいる人で賢い人かつ遊戯王全般の知識がある人ならわかるんじゃないかな。」

曙「ヒントがかなり雑だから、ひらめきの方が重要な気もするわね。それで、次。未確認艦って?」

犬城「ああ!…じゃない。まあ、これはおいおい。」

曙「わかったわ。それで、最後に。なんで私が前書きと後書き役なのよ。」

犬城「A.筆者がツンデレとか素直じゃないキャラが好きだから。」

曙「な、誰がツンデレよ!」

犬城「比叡とか山城とかもこれに入ってる。」

曙「どこがよ。」

犬城「こう、ねえさまねえさま言ってるけど実は…みたいなのがあったらええやん?」

曙「妄想乙。あなたになんて振り向いてはくれないわよ。」

犬城「ひどい!」

曙「全く。はい、これでおしまいよー。それではまた次回~。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第24話 ちょっとした平行世界

犬城「どもども、24話です。」

綾波?「綾波なのです。」

犬城「あれ?綾波雰囲気変わったか?」

綾波?「気のせいなのです。」

犬城「ふーん。まあいいか。今回も暴走していきまっせー。」

綾波?「頑張ってくださいなのです。」

犬城「んー?んー。まあ、第24話、どうぞ。」

綾波?「綾波の耳が気になるんですか?」

犬城「うん。すごく気になるね。」


3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~矢は放たれた…ついでに杭も~

 

《柱島鎮守府・執務室》

 

テレビ『日本近海に現れたゴジラ亜種に対し、大高首相は特生自衛隊へ出撃を要請。また、土浦に配備されているR計画によって作られたR戦闘機の試作機にも出撃を要請しました。今回のゴジラはこれまでのゴジラと異なり、異常な速度で進化をしているとのことであり…』

プチッ

 

犬城「今日も特に大きなニュースは無いな。」

 

漣「え?いやいや、ご主人様?今かなりすごいこといっていたような気がするんですけど?」

 

犬城「…ああ、なるほど。確かにもうR戦闘機を公開するとは思っていなかったな。予定より三ヶ月程早いし。まあ、俺としてはその試作機のR-9Aの中に当たり前のようにデルタとアルバトロスとケルベロスが混ざっていた方が驚きだがな。」

 

曙「いやいやいや!?ゴジラが来てるんでしょ!?ゴジラ!」

 

犬城「亜種だがな。たぶん俺が特自にいた頃に倒したゴジラの幼体の成長した姿だろう(情報まとめ13話時点参照)。あれはすぐに適応進化するから一瞬でとどめをささないと厳しいだろう。あとキモい。」

 

潮「でもゴジラ…」

 

犬城「だから大丈夫だって。というか、怪獣がニュースになってるのはR戦闘機が公開されたからだろうしな。」

 

朧「どういうこと?」

 

犬城「んなもん怪獣なんて一月に一、二匹はやって来てるからな。ニュースにもならんよ。」

 

漣「え、一月に?」

 

曙「こ、この国おかしいわ…。」

 

プルルルルルルルル…

 

潮「あ、提督、電話です。」

 

犬城「ういうい。…はい、こちら柱島鎮守府執務室です。」

 

東野『どうも、初さん。東野です。』

 

犬城「東野社長でしたか。10日ぶりですね。」

 

東野『ええ。それで、早速用件なのですが、ケンロクエンの使用制限を解除いたします。』

 

犬城「もう、ですか?」

 

東野『はい。本来は三ヶ月は眠っていてもらうはずだったのですが、今回のゴジラ出現に関連してR戦闘機を公開したので、隠す必要も無くなってしまいましたからな。』

 

犬城「まあ…そうですか。公開を早めたのは対G兵器として使えるかどうかの判断のためですかね?」

 

東野『はい。怪獣はよく来ますが、ゴジラは滅多に来ませんからな。それに、ゴジラに効けば大抵の怪獣には効きますから。』

 

犬城「ですね。では…ケンロクエンはどうしますかねぇ…。」

 

東野『初さんが乗ればいいのでは?なんとかなるとは思いますが。』

 

犬城「うーむ。まあ、考えておきます。」

 

東野『まあ、そちらにお任せします。それでは。』

 

犬城「はい。」

 

ツーツーツー

 

朧「何の用事だったの?」

 

犬城「新兵器の使用許可。」

 

漣「新兵器!?どんなやつですか!?」

 

犬城「さっきの試作機と同じ類い。」

 

潮「ってことはR戦闘機ですか!?」

 

犬城「ああ。…ロマン溢れる素晴らしい機体だ。」

 

曙「ロマン?」

 

漣「ってことはロケット機とか?」

 

潮「いや、きっと船なんだよ!宇宙戦艦みたいな!」

 

朧「意外とまともなんじゃないかな?空を飛ぶんだし。」

 

曙「確かに。力学というものがある以上狂った形は出来ないだろうしね。」

 

漣「あ、ご主人様!その機体を見せてもらえますか?」

 

犬城「ああ、もう問題ないぞ。あ、青葉と古鷹も呼ぶか。」

 

潮「なんでですか?」

 

犬城「取材。『青葉ー、古鷹ー、執務室に来てくれー。』…よし。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

青葉「はいはい!呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!」

 

古鷹「提督、どうしましたか?」

 

犬城「おう、この前の第三倉庫の取材だ。」

 

古鷹「なるほど。」

 

青葉「でも私も呼ばれたってことは…」

 

犬城「ああ。その第三倉庫にR戦闘機の試作機が格納してあるんだ。んで、公開できる状態になったから呼んだってわけ。」

 

青葉「なるほどなるほど!じゃあさっそく行きましょう!すぐ行きましょう!ゴーゴー!」

 

古鷹「ちょ、青葉待ってー!?」

 

犬城「ま、待たんか!俺が居ないと開かんぞ!」

 

 

曙「置いてかれた。」

 

漣「…うん、歩いていこう。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

《第三倉庫》

 

曙「着いたー。」

 

青葉「みんな、遅いですよ!」

 

犬城「お前らが先走りすぎなんだよ!」

 

古鷹「あう、すいません…。」

 

朧「あー、ま、早く見せてほしいかな。」

 

犬城「おう。タッチパネルで暗証番号をいれて、ポチっとな。」

 

グオォォォォォォン…

 

犬城「お、開いたな。」

 

曙「うわ、真っ暗ね。」

 

青葉「電気って着きますよね?」

 

犬城「逆につかなかったらどうしろと。ほれ、つけるぞ。」

パチッ

 

潮「うひゃっ、眩しい。」

 

古鷹「…これは…?」

 

青葉「え、なんですかこれは。戦闘機では無いですよね?これ。」

 

朧「赤いです。」

 

漣「つまり三倍!」

 

潮「大佐、邪魔です!」

 

曙「何を言ってるのよ…。」

 

漣「だって赤いんだよ!?真っ赤だよ!?絶対シャア専用機だよこれ!」

 

潮「ということはこれの次は金色ですね!間違いない!」

 

青葉「あー、それで、これは一体?」

 

犬城「R-9Aの後継機の一つでありパイルバンカー装備型機体の最終型、R-9DP3『KENROKU-EN』を後世技術でさらに…まあ魔改造したR-9DP3改『KENROKU-ENⅡ』だ。」

 

古鷹「パイルバンカー?」

 

漣「ぱ、パイルバンカーですか!?あの杭のやつ!?」

 

犬城「ああ。最高速度秒速174km、巡航速度は最高で秒速40km、装備は120mmレールキャノン二門、波動パイルバンカー、ハイパー波動砲とメガ波動砲と拡散波動砲の切り替えが可能で機体の前方に力場を作るハイブリッド波動砲αと、パイルバンカー射出後の砲部分を使い、超絶波動砲と凝縮波動砲と圧縮波動砲の三つを切り替えられるハイブリッド波動砲β、パイルバンカー下部にあるAAMランチャー。そして何よりも前部にある盾だな。」

 

朧「ぶっ壊れね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

青葉「ふむ、もっとはなしてもらいますよ!」

 

古鷹「お、お願いしますね!」

 

犬城「あいあい。」

 

 

 

~ねこ~

 

暁「しれーかん!野良猫拾った!」

 

電「飼ってもいいですか?」

 

犬城「んー、どれどれ…」

 

ねこ「シャーッ!」

ズバッ

 

犬城「うおっ、あぶねっ!」

 

暁「こら!ひっかいちゃだめ!」

 

ねこ「フシャーッ!」

 

犬城「ん?このねこ首輪がついてるな。ってことは飼い猫だな。拾ったところに返してきなさい。」

 

暁「えー。…はーい。」

 

犬城「にしても気の荒いねこだな。」

 

電「捕まえるのに苦労したのです。」

 

犬城「誰もひっかかれてないか?」

 

雷「当たり前じゃない!この程度の動き、見切れなきゃ艦娘やってられないわ!」

 

響「暁はけっこう危なかったけどね。」

 

暁「い、言わないでよ!」

 

犬城「ならよかった。野良猫にひっかかれるのは野良犬に噛まれるのと同じぐらい怖いからな。」

 

電「なんでですか?確かに大きい犬さんに噛まれるのは怖いですけど、ねこにひっかかれるのはちょっといたいぐらいなのです。」

 

響「それに、犬だとそのまま体を食いちぎられることもあるし、なにより狂犬病もあるからね。でも、ねこでそういうことは聞いたことがないよ?」

 

犬城「まあ、そうだろうな。だが、ねこのやつでは『ねこひっかき病』ってのがあるんだ。」

 

雷「かわいい名前ね。」

 

犬城「まあ、狂犬病程ではないがな。感染症の一種で、ひっかかれたところが膿むんだ。うん。」

 

電「しれいかん、その先はやめてほしいのです。」

 

犬城「あっ、はい。…まあ、そのねこは返してきなさい。」

 

暁「はーい!」

 

 

 

~似て非なるもの~

 

山城「提督、本営から緊急電です。」

 

犬城「内容は?」

 

山城「ハワイ諸島が謎の艦娘集団に占領された、とのことです。」

 

いつき「なにそれこわい。」

 

犬城「あそこはアメリカの自治領だろ?…まあ被害は?」

 

山城「皆無だそうです。三ヶ月以上前に米軍はハワイ諸島を放棄していて、住民も本土へ移住していたそうです。」

 

犬城「よく深海棲艦に占領されなかったな…。それで?その集団についての情報は?」

 

山城「皆無だそうです。ただ、どうもその集団のなかでも小競り合いをしているみたいですね。」

 

犬城「うーん、よくわからんがとりあえず接触してみるか?」

 

高野「そう言うと思っていたぞ!」

 

いつき「うひゃあ!?」

 

犬城「のわぁ!?高野長官!?」

 

高野「さあ、輸送機は用意してある!ここは俺といつきくんに任せていきたまえ!」

 

犬城「ちょ、ちょっとまってください!?」

 

高野「時間はないぞ!明日にでも面子を揃えて出撃だ!オアフ島に飛行場はあるからそこに降りろ!」

 

犬城「だー!もう!わかりましたよ!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

千代田「なになに?出撃?」

 

犬城「緊急出撃だ。今回の目的はオアフ島における不明艦娘集団との接触、良ければ保護、収容。最悪の場合は排除だ。」

 

衣笠「オアフ島!?普通にいったらかなりかかるよ!?」

 

犬城「ああ。だから今回は空路でいく。艦娘輸送型のC-2をメビウス小隊が護衛、オアフ島の飛行場まで飛ぶ。また、今回の出撃は試作R戦闘機の試験および新艦娘兵装の試験も兼ねている。今回出撃する艦娘は、16名だ。」

 

朧「多いね。」

 

犬城「まあ、交代人員だ。まず第一艦隊は旗艦山城、日向、瑞鶴、翔鶴、サラトガ、摩耶。」

 

サラ「頑張りましょう!」

 

瑞鶴「だね!」

 

摩耶「っしゃあ!やってやるぜ!」

 

犬城「次に第二艦隊。旗艦比叡、衣笠、川内、神通、霞、夕立。」

 

夕立「夕立、出撃っぽい!」

 

比叡「不明艦娘…一体何者なんでしょう。」

 

霞「なんにせよ、敵なら倒すだけね。」

 

犬城「次に第三艦隊。旗艦榛名、蒼龍、飛龍、大井朧、吹雪だ。」

 

朧「がんばりましょー!」

 

吹雪「おー!」

 

榛名「お、おー!」

 

犬城「最後の六隻は補助などだ。加賀、千代田、能代、明石、龍田、青葉だ。」

 

龍田「後方支援かしらー?」

 

加賀「私たちは戦闘機ですか。」

 

能代「ですね。」

 

青葉「え、私は従軍記者(おまけ)扱いですか!?」

 

犬城「いや、補欠だな。」

 

青葉「ならいいのですが…。」

 

犬城「出撃は明日マルロクマルマル!飛行場にて集合、点呼を行う!以上!」

 

「「「了解!」」」

 

 

青葉「そういえば、提督も山城さんもいなくなるなら、提督の代わりは誰がやるんですか?」

 

犬城「高野長官がやってくださります。はい。」

 

青葉「…あまり深くは追求しないでおきます。」

 

犬城「高野長官…はっちゃけすぎです…。」

 

青葉「は、はははは…。」

 

 

《次の日》

 

山城「提督!全員点呼終了しました!」

 

黒田『荷物の積み込み終了しました!』

 

犬城「わかった!よし、全員輸送機へ乗り込め!」

 

加賀『こちら加賀、TACネーム《やきとり》、F-22。いつでも出撃できます。』

 

能代『こちら能代!TACネーム《チロル》、F-15C!こっちもオッケーよ!』

 

千代田『千代田、TACネーム《シナノ》。F-18F。大丈夫よー。』

 

犬城「わかった。先に上がっておいてくれ。」

 

千代田『了解!』

 

犬城「さて。」

 

ビショップ「なあ、初。これ…本当に飛ぶのか?」

 

犬城「わからん!」

 

ピクシー「おいおい!いいのかよそれで!」

 

犬城「ま、なんとかなるさ!さて、んじゃいくかね。」

 

管制塔『メビウス1、離陸を許可します。』

 

犬城「了解。メビウス1、TACネーム《トリニティ》。R-9DP3改、出撃する!」

 

 

ピクシー「おいおいおい、あんなものが本当に飛んじまったぜ。」

 

ビショップ「これは夢だ。きっと夢だ。」

 

ピクシー「夢ならどれだけいいか。」

 

 

 

Mobius1(犬城)『あー、あー。全機、聞こえるか?』

 

Mobius2(千代田)『ええ、聞こえているわ。』

 

Mobius3(加賀)『こちらも大丈夫です。』

 

Mobius4(能代)『大丈夫だよー。』

 

Crab1(サイファー)『こちらCrab1、荷物の方のC-2だ。問題はない。』

 

Crab2(タリズマン)『こちらCrab2、艦娘の方だ。こっちも問題ない。』

 

Crab3(シャムロック)『こちらCrab3、空中給油機だな。聞こえてるよ。』

 

Mobius1『よし、これからハワイ、オアフ島へ向かう。先導は俺がしよう。』

 

Crab2『了解した。頼むぞ。』

 

 

 

《オアフ島近海上空》

 

Mobius1『そろそろ着陸準備かね…』

 

Mobius3『ん?な、Mobius1!下方より敵機です!』

 

Mobius1『タイプは!?深海か!?それとも有人か!?』

 

Mobius3『艦娘の装備と同じ類いです!』

 

Mobius1『了解した!Crab2、艦娘用艦載機の射出準備!龍田!例の装備、試してみてくれ!』

 

Crab2『了解。左右発射機展開。』

 

龍田『わかったわ。朧ちゃん、手伝って!』

 

朧『はい!』

 

 

ゴウンゴウンゴウンゴウン…

ガーン

 

 

Crab2『発射機展開完了、いつでも射出可能だ!』

 

朧『R-9A、R-9A2、R-13A、R-9/0の順で射出します!』

 

龍田『R-9E、RX-10、R-9C、R-9DP3の順で射出するわ!』

 

オレンジのゆっくり『ゆっ!』

 

朧『頑張ってね!よし、第一射出機、射出準備完了!』

 

龍田『第二射出機、大丈夫よ!』

 

Crab2『よし、カタパルト起動、射出!』

 

バシュ バシュウ!

 

Mobius1『R-9Eは偵察を、それ以外の機は各機迎撃に当たれ!ただし、撃たれるまでは撃つなよ!まだ敵とは限らん!』

 

ゆっくり『ゆっ!』

 

Mobius1『それは了解ってことでいいのか…?まあいい!全機、一旦高度をあげよう。Mobius2から4は引き続き輸送機の護衛を頼む。俺は下の偵察に行く。指揮権はMobius3へ一時的に移譲。』

 

Mobius3『了解。…Crab1、右フラップが出っぱなしですよ。』

 

Crab1『なに?…ふむ、故障のようだ。右フラップが上がらない。』

 

Mobius3『わかりました。…Mobius1、強硬着陸を具申します。おそらくこのままだとCrab1の燃料も厳しくなるかと。』

 

朧『R-9Aが攻撃を受けました!迎撃を開始します!』

 

Mobius1『損害は?』

 

朧『もちろんかわしました!』

 

Mobius1『わかった。R部隊は輸送機を守りつつ敵機を撃墜してくれ。Mobius3、輸送機の護衛を引き続き頼む。輸送機は右旋回して再度着陸シークエンスに入ってくれ。俺は先に飛行場へ向かい、安全を確保しておく。』

 

Mobius3『了解。』

 

Crab1『了解した。』

 

Mobius1『頼むぞ。』

 

龍田『全機発進完了よ!』

 

Mobius1『よし、これよりオアフ島奪還作戦を開始する!全機、行くぞ!』

ゴオッ

 

 

Crab3『…なあ、Mobius1の機体が回転しながら下の敵機群に突っ込んで行ったんだが。』

 

Crab2『しかも…かなりの数、敵機が巻き込まれているな。可哀想に。』

 

Crab1『轢き逃げか。酷いな。』

 

朧『ねーねー、ゆっくり達が敵機のおかわりを求めてるんだけど…。』

 

Mobius2『うわ、もう全滅してるよ!?』

 

龍田『R-13Aのライトニング波動砲でかなり落ちたものねー。』

 

Mobius4『鴨撃ち位?』

 

Mobius3『七面鳥撃ち…』

 

瑞鶴『誰が七面鳥ですか!?』

 

Mobius3『敵機よ。大丈夫。貴女の子達は鷹より強いわよ。』

 

瑞鶴『へ!?あ、ありがとうございます…。』

 

夕立『瑞鶴さん顔が真っ赤っぽい!』

 

瑞鶴『う、うるさい!言わないで!』

 

Mobius3『…ふふっ。』

 

Crab2『あー、ゆっくり?達には護衛を頼む。敵機はだいたいMobius1のとこに行ったからな。』

 

ゆっくり『ゆー。』

 

朧『えー、だって。』

 

Crab1『あの中で被弾なしで行けるなら行っていいんじゃないか?あの敵機がどんどん轢き殺されていくなかで。』

 

Mobius1『突撃ケンロクエーン!ひゃっはー!』

 

ゆっくり『…ゆっ!』

 

朧『護衛を務めさせていただきます!だって。』

 

Crab2『おう、頼むぞ。』

 

 

《オアフ島・元米海軍飛行場》

 

Mobius1『こちらメビウス1、滑走路も周辺施設も問題無しだ。データの通りに着陸してくれ。』

 

Crab1『了解。』

 

朧『提督、夜目ちゃんが敵艦隊を発見したよ。』

 

Mobius1『位置は?』

 

朧『だいたい接敵したところの真下だね。今は…こっちに向かっているみたい。』

 

Mobius1『了解した。第一、第二艦隊は降りてすぐに地上戦闘ができるように準備しておけ。龍田、カタパルトで彩雲を12機、30度ごとに出してくれ。』

 

龍田『了解。』

 

朧『ん?提督、真珠湾に多数の反応。敵かな?』

 

Mobius1『ふむ、俺が行ってみよう。』

 

Mobius3『お願いします。』

 

 

蜻蛉………………

 

 

Mobius1『んー?ありゃ艦娘か?』

 

 

 

アズールレーン:ホーネット「な、ヨークタウン、エンタープライズ!さっきの赤いやつよ!」

 

アズールレ:ヨークタウン「まずいわね、さっきの戦闘で戦闘機は全滅してしまったわ。」

 

アズール:エンタープライズ「くそ、重桜のやつらめ…。」

 

アズレ:ハムマン「な、まずい!沖の方、重桜の艦隊に…セイレーンまで!?」

 

 

 

Mobius1『ん、ありゃ深海棲艦か。それに…艦娘も混ざってるな。面倒な。』

 

 

 

アズ:ウォースパイト「無い物ねだりをしても仕方ないわ。撃つしかない!」

 

ア:PoW「全艦、撃て!」

 

 

 

Mobius1『ありゃ、真珠湾のやつらと深海棲艦の方で砲撃戦が始まったな?…うーむ、よし!敵の敵は味方ってことで真珠湾側に加勢するか。α波動砲チャージ開始。』

キュイィィン…

 

 

 

ア:サフォーク「な、なんですか!?あの赤い変なやつに光が集まってます!」

 

ア:ホーネット「ああ、もう!なんなのよあいつは!」

 

 

 

Mobius1『ハイパー波動砲チャージ完了。目標は…先頭の深海棲艦の駆逐艦でいいか。ハイパー波動砲…ファイア!』

シュイン ババババババババ

 

 

 

ア:ヨークタウン「…あら?なぜ…重桜が重桜を?」

 

ア:エンタープライズ「わ、わけがわからん。」

 

 

 

ア:加賀「なんだあれは。」

 

ア:赤城「わからないわ。ただ…気に入らないわね。」

 

 

 

Mobius1「さて、スピーカーをオンにして…『両軍に告ぐ。こちら日本海軍大将、犬走山城である。直ちに戦闘を中止せよ。指示に従わない艦は撃沈も辞さない。…文句があるなら無線で言ってきやがれ!以上!』」

 

 

 

ア:エンタープライズ「…は?」

 

 

 

ア:赤城「…え?」

 

ア:加賀「…なら文句をつけてやるか。…あ、そういえば周波数がわからん。」

 

ア:祥鳳「意外とあの大将さんアホなんかな?まあ、全周波数でええやろ。聞かれても困るものちゃうし。」

 

ア:加賀「祥鳳…、なにか話し方が変わってないか?」

 

ア:祥鳳「んー、電波(筆者)が『エセ関西弁は多少はいけるけど京都弁はわからん!』って言うとる。」

 

ア:加賀「なんだそれは…。まあいい。『おい、犬走とやら!』」

 

犬城『…何だ?』

 

ア:加賀「『貴様が上から見下しているのが気に入らん。降りてこい。』」

 

犬城『…いや、俺ただの人間だから水の上とか立てんよ?』

 

ア:ホーネット『はあ!?じゃあ、ただの人間に私たちの艦載機は全滅させられたの!?なんてこと!?』

 

ア:加賀「ならば陸に上がるしかないか。姉さん。」

 

ア:赤城「…ええ。あっちも戦闘を続ける気は無いみたいだし、下手に大将さんを刺激しちゃうと…多分こっちが跡形もなく消し飛ぶわね。なら、せめて勝ち目のある方へ持っていきましょうか。」

 

ア:加賀「わかりました。『犬走とやら。ならば陸で話をしたい。』」

 

犬城『陸となると…まあ真珠湾か。』

 

ア:加賀「『ああ。お前らもいいか?』」

 

ア:エンタープライズ『そのお前らは私たちか?』

 

ア:加賀「『当たり前だ。』」

 

ア:エンタープライズ『…くっ。仕方あるまい。重桜が上陸するのは認めよう。だが、セイレーンのやつらを上げるのは許可できん!』

 

ア:赤城「まあ、仕方ないわね。解散よー。」

 

ア:加賀「『わかった。これから上陸する。』」

 

 

 

犬城「…なんか面倒事を呼び込んでしまったかもしれない。まあ…なんとかなるか。『あー、あー。山城、聞こえるか?』」

 

山城『ええ、聞こえているわ。』

 

犬城「『紆余曲折あって陸上で不明艦娘と生身で接触することになった。位置はCrab1の積み荷(クルマ)でわかるから、それで来てくれ。』」

 

山城『はぁ!?なにアホなことをしてるんですか!わかりました、すぐに皆で向かいますから絶対にバカな真似はしないでくださいよ!』

 

犬城「『はっはっは。Lv.999のハンターなめんな!』」

 

山城『その慢心が怖いんですよ!もう!』

 

犬城「『ま、頼むよ。』…さて、降りるか。」

 

 

 

《地上やねん。》

 

 

ア:加賀「貴様が…犬走か。」

 

犬城「ああ。日本海軍大将で…あと柱島の提督もやってる。」

 

ア:赤城「へえ…。なかなかいい男ね。」

 

ア:加賀「姉さん!?」

 

ア:赤城「冗談よ。」

 

ア:ホーネット「貴方が艦載機たちを落としたのね。なぜ?」

 

犬城「いや、なぜもなにも先に撃ってきたのはそっちだろうに。確か…シーファイア。」

 

ア:ヨークタウン「…ユニコーン?」

 

ア:ユニコーン「ご、ごめんなさい…。」

 

ア:ホーネット「全く。まあいいわ。それで犬走。いくつか質問させて。」

 

犬城「別に構わんが…君たちの故郷では銃を向けながら質問するのが礼儀なのか?」

 

ア:ホーネット「まだ、信用はしてないから。」

 

ア:加賀「なにかあればすぐ殺せるからな。」

 

犬城「なぁるほどね。それで、質問は?」

 

ア:ホーネット「まず、ここはパールハーバーであっているのか?」

 

犬城「ああ。」

 

ア:ホーネット「なら…なぜだれも居ないの?」

 

犬城「三ヶ月以上前に米軍がハワイ諸島を放棄したからだ。民間人も本土へ移動したそうだ。」

 

ア:ホーネット「…米軍?なに、それは。」

 

犬城「アメリカ軍だ。」

 

ア:ホーネット「…アメリカ?」

 

犬城「まて、アメリカを知らんのか?」

 

ア:エンタープライズ「知らないもなにもそんな国は無いだろう?」

 

犬城「あー、うわー。」

 

ア:ホーネット「?どうしたの?」

 

犬城「いや、これ面倒なやつだなー、と思ってな。」

 

ア:ホーネット「面倒とはどういうことよ。」

 

犬城「いろいろな。一度そっちからの質問を保留して、こっちから質問をしていっていいか?」

 

ア:加賀「駄目だ。我々が先だ。」

 

犬城「おそらくお前らが聞いても情報は繋がらんし、いちいち説明をするのが面倒くさい。」

 

ア:エンタープライズ「…いいだろう。」

 

ア:ホーネット「エンタープライズ!?」

 

ア:赤城「いいわ。」

 

ア:加賀「姉さん!?」

 

犬城「では早速。まず、…そこの六人の艦名を教えてくれ。」

 

ア:ホーネット「ああ、名乗るのを忘れていたわね。私はホーネットよ。」

 

ア:ヨークタウン「ヨークタウンです。」

 

ア:エンタープライズ「エンタープライズだ。」

 

ア:赤城「私は赤城よ。よろしくねー?」

 

ア:加賀「加賀。」

 

ア:祥鳳「うちは祥鳳や!よろしゅうな!」

 

犬城「ふむ。次に所属国。」

 

ア:ホーネット「私たちはユニオンの艦よ。」

 

ア:赤城「私たちは重桜ね。」

 

犬城「なるほど。だいたい分かった。」

 

ア:ホーネット「え、たった二つの質問で?」

 

犬城「ああ。んで結論から言うと、この世界はお前らのいた、生きていた世界とは似ていて、そして別の世界だ。」

 

ア:赤城「どういうことかしら?」

 

犬城「まあ、俗に言う平行世界、パラレルワールドってやつだ。」

 

ア:祥鳳「…?」

 

犬城「んで、この世界ではそっちの世界で『重桜』と呼ばれている国が俺のいる『日本』という国で、『ユニオン』と呼ばれている国は『アメリカ合衆国』となっているんだ。」

 

ア:ホーネット「つまり貴方も重桜の人間ってこと?」

 

犬城「いや、違う。俺は日本の人間だ。まあ、別の国と思ってくれ。それで、お前らはこっちの世界へ何らかの理由で移動してしまったんだ。」

 

ア:加賀「…すまん。なにを言っているのかわからん。」

 

犬城「まあ…そうなるな。んー、SFとか読んでれば多少はわかるとおもうんだけどなぁ。」

 

ア:赤城「まあ、続きをおねがい。」

 

犬城「ああ。んで、この世界ではいま、主に深海棲艦という敵の脅威がある。そして、それに対抗しているのが艦娘、そして提督なんだ。」

 

ア:ホーネット「シンカイセイカン?なによそれ。」

 

犬城「へ?さっき赤城たちの側についていたじゃないか。」

 

ア:ホーネット「…あれはセイレーンでしょう?」

 

犬城「セイレーン?」

 

ア:ホーネット「ええ。海を脅かす人類の敵、それがセイレーン。」

 

犬城「なるほど、セイレーンと深海棲艦は同じようなものなのか。」

 

ア:ホーネット「へー。」

 

ア:加賀「艦娘…ということは、私以外の『加賀』がこの世界にもいるのですか?」

 

犬城「ああ。というか、複数名いるな。この世界では艦娘は『艦の記憶を持ち、艦の力を以て戦う人間』だからな。」

 

ア:加賀「つまり、純粋な艦の我々とはちがう、と。」

 

犬城「ほう、純粋な艦とな?」

 

ア:加賀「え、ええ。そうですが。」

 

犬城「…まあ、いまはやめておくか。」

 

ア:加賀「い、一体なにをしようと…?」

 

犬城「ははは、気にするな。んじゃあ、いい加減に銃を下ろしてほしいんだが…」

 

「貴様ら、全員武器を地面に置いて両手を上げろ。」

 

ア:加賀「誰だ!?」

 

山城in十式戦車「もう一度だけ言う。武器を地面に置いて両手を上げろ。」

 

犬城「あー、大丈夫だよ?」

 

山城「だめです。全員…」

 

犬城「山城。」

 

山城「…わかりました。」

 

犬城「すまん。あー、皆も銃を下ろしてくれると助かる。」

 

ア:赤城「みたいね。みんな、銃を下ろして。」

 

ア:ホーネット「こっちもだ。」

 

犬城「ふう。」

 

加賀「提督、大丈夫ですか?」

 

犬城「加賀か。ああ。問題ない。」

 

ア:加賀「彼女がこの世界の加賀か。」

 

山城「提督、説明をお願いします。」

 

犬城「了解した。」

 

 

提督説明中……

 

 

山城「…つまり、平行世界の存在ってことですか。」

 

犬城「まあ、(ざっくり言うと)そうなるな。」

 

山城「…もう、提督!こんな無茶はしないでください!下手をすれば殺されていてもおかしくなかったんですよ!?」

 

犬城「大丈夫大丈夫。死んでも電気を流せば生き返るから。」

 

山城「んなわけないでしょう!もー!」

 

犬城「あー、まあ君たちアズールレーンは、帰還の方法が見つかるまではハワイ諸島で生活できるように手配しておく。だが、くれぐれも問題は起こさないでくれよ。」

 

ア:赤城「善処はするわ。」

 

犬城「頼む。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

ア:綾波「まさかのアズールレーンなのでした。」

犬城「最近山城のイラストを見て始めました。」

ア:綾波「どれだけ山城が好きなんですか…。」

犬城「大好きです。はい。」

ア:綾波「そうですか。では、毎回恒例のセルフツッコミです。」

犬城「どんとこい!」

ア:綾波「まず、最初のゴジラって…」

犬城「はい。シンゴジです。」

ア:綾波「次。ケンロクエンぶっ壊れ。」

犬城「思った。だが私は後悔していない!」

ア:綾波「公開するのが間違ってると思うのです。次。なんで急にねこ?」

犬城「ねこだからです。よろしくおねがいします。」

ア:綾波「収容違反なのです!…次。アズールレーン混ぜて大丈夫?」

犬城「大丈夫だ、問題ない。」

ア:綾波「フラグ立った。まあ、それぐらいです。」

犬城「じゃあ、また次回!さいならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第25話 山城、山城、山城。

犬城「どもども、犬城です!」

不知火「不知火です。」

犬城「いやー、秋刀魚終わりましたね。」

不知火「ですね。これからどうするんですか?」

犬城「中断していた由良のレベリングをやっていきます。あと、扶桑もついでで。」

不知火「そうですか。」

犬城「あ、そういえば「秋の私服」modeが追加されましたね。」

不知火「不知火もゲットです。」

犬城「不知火を見たとき、『…少し昔の少女マンガの男の子かな?』と思った。こう、ポッケに手を突っ込んで、あと頬が少し赤いのも。」

不知火「なんですか?不知火が男みたいだと?」

犬城「そういうこっちゃねえです。…まあ、本編いきますか。」

不知火「了解です。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~秋刀魚漁お疲れさまでした~

 

犬城「…。」

 

山城「…。」

 

犬城「なあ、山城。」

 

山城「なんですか?」

 

犬城「秋刀魚、いくら数えても28匹しかいないんだが。」

 

山城「ですね。」

 

犬城「…まじかー。」

 

山城「20匹越えた辺りから全く捕れなくなりましたから…。」

 

犬城「ああ…報酬、もらえないのかぁ。」

 

山城「そうですね。新しいソナー、魅力的でしたからね。」

 

犬城「大漁旗…。」

 

山城「は?旗?」

 

犬城「ああ。あれ魅力的じゃん?」

 

山城「いや、ソナー…」

 

犬城「それはまあいいんよ。四式ソナー作ればいいから。それよりも家具…。」

 

山城「…さいですか。」

 

犬城「」ガーン

 

 

 

~山城が三人…くるぞ霞!~

 

霞「来ないと思うわ。」

 

犬城「ん?なにいってんだ?」

 

霞「いや、言わなきゃいけない気がして。」

 

犬城「ふーん。」

 

山城「提督、この書類にサインお願いします。」

 

犬城「うい。」

 

霞「何の書類?」

 

山城「秋刀魚漁の報告書よ。うちはギリギリまで粘ってたからね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

能代「はーつー。」

 

犬城「なんだー?」

 

能代「なんか…けもみみ生えた娘をつかまえた。」

 

犬城「けもみみ?なんだそ」

 

ア:山城「殿様!?その声は殿様ですね!」

 

犬城「…だいたい分かった。」

 

山城「あら、重桜の山城じゃない。なんでこっちにいるの?」

 

ア:山城「それはもちろん、殿様と遊ぶためです!」

 

霞「待ちなさい。どうやってこっちに来たのよ。」

 

ア:山城「それは、荷物に紛れて輸送機にのって来ました!」

 

霞「…司令官、後でお話ね?」

 

犬城「…はい。」

 

ア:山城「というわけで殿様殿様!遊びま、うわぁぁぁ!(←転ぶ)」

 

犬城「うわあああああ!?」

ドカーン

 

 

犬城「きゅう…」

 

ア:山城「いたた…ああ!?殿様、殿様!?大丈夫ですか!?」

 

山城「うわあ、資料が床じゅうに…」

 

霞「…山城、私も拾うの手伝うわ。」

 

ア:山城「え、お二人とも殿様は!?」

 

山城「大丈夫よ。ほっとけばそのうち帰ってくるわ。」

 

霞「それよりもこの資料のほうが大事よ。」

 

ア:山城「え、え?」

 

 

ガチャ

不知火「失礼します。提督、今度の休みに…?」

 

 

タラーン

☆不知火視点☆

 

山城←書類整理してる

 

霞←書類を拾っている

 

提督←床に倒れて動かない

 

謎のけもみみさん←倒れた提督の横であたふた

 

能代←提督のプリン(3300円)を勝手に食べている

 

 

提督が倒れていても山城が慌てない→そこまでの問題じゃない→つまり叩き起こしても問題ない

 

 

この間0.3秒!

 

 

山城「あら、不知火じゃない。どうしたの?」

 

不知火「提督に話があってきました。」

 

山城「そう。でも提督はいま気絶してるから…」

 

不知火「大丈夫です。問題ありません。」

トテテテテテ…

 

…テテテテテト

 

霞「…不知火、そのバケツは一体?」

 

ア:山城「ふえ?なんですか?」

 

不知火「アイスバケツチャレーンジ!」

バッシャアアアアン

 

ア:山城「にゃあああああ!?」

 

犬城「ぬわあああああああ!?つめたっ!さむっ!?」

 

不知火「おはようございます、提督。」

 

犬城「お、おはよう不知火…。」

 

ア:山城「いや、普通に対応するんですか!?せめて叱るとか…」

 

犬城「いやまあいつもこんな感じだし。」

 

ア:山城「…か、艦娘怖い。」

 

犬城「まあ、そうなるな。んで、不知火は何の用事だ?」

 

不知火「ああ、そうですそうです。今度の休みに少し買い物を手伝ってほしいんです。」

 

犬城「ちょっとまってね…うん。その日は大丈夫だな。」

 

不知火「では、お願いします。…やりました。

 

ア:山城「あ、殿様!部屋の端に書類がありました!」

 

犬城「ん、ありがとう。」

 

 

~さむい。~

 

犬城「さむい!くっそさむい!」

 

明石「うるさいですよ提督。」

 

犬城「でも寒いんだよ!というか明石はそんな服装で寒くないのか!?」

 

明石「寒いですよ!でも私はこれが制服なんです!どうしようもないんですよ!」

 

犬城「ああ…すまん。」

 

明石「はあ…。提督、どうにかできませんか?」

 

犬城「んー、鎮守府内なら別にいいんだが、外では…やめてほしいなぁ。」

 

明石「えー。なんでですか?」

 

犬城「一部の人間がうるさいんだよ。それも、口だけならまだしもひどいと当たり前のようにFF(フレンドリーファイア)してくるんだよ。」

 

明石「うっわ…頭のネジ飛んでますね。」

 

犬城「まあ、 鎮守府でならいいかな。後で全体に周知しておこう。」

 

明石「それで…なんで工厰に来られたんですか?」

 

犬城「そうそう、適当に十回ほど開発しようと思ってな。」

 

明石「あ、そうでしたか!ではこっちへどうぞ!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

犬城「さて、ではやっていきますか。」

 

明石「準備オッケーです!」

 

 

《一回目》

 

明石「なんですかこれ?カードケース見たいですけど。」

 

犬城「んー、どれどれ。……これ遊戯王のデッキだな。エクストラ15枚サイド20枚付きの。」

 

明石「テーマはどんなんですか?」

 

犬城「…これ、こっちの世界には存在しないカードだ。R-typeデッキだな。」

 

明石「…なんでそんなものが?」

 

犬城「しらん。まあ、次いこう。」

 

《二回目》

 

犬城「…またデッキか。」

 

明石「次はなんですか?」

 

犬城「上から一枚めくってみるか。…『バイドバーガー』。…うん、これバイドデッキだね。」

 

明石「次で。」

 

《三回目》

 

犬城「お、普通だ。」

 

明石「155mm単装速射砲のどこが普通なのか教えてほしいです。」

 

犬城「だって…まだ普通じゃん?他のと比べると。」

 

明石「納得してしまった。」

 

《四回目》

 

犬城「む、これは…」

 

明石「なんですかこれ。」

 

犬城「THw-01『HEKTOL』だな。超絶波動砲、圧縮波動砲、衝撃波動砲を装備していて、人形形態と戦闘機形態に変形できる。」

 

明石「それはまた、ロマンのある機体ですね。」

 

犬城「ふつーにつえーしな。」

 

明石「でしょうね。」

 

《五回目》

 

明石「これは、ミサイルですか?かなりでかいですけど。」

 

犬城「こいつは…あ、バルムンクだこれ。」

 

明石「ばるむんく?なんですかそれ?」

 

犬城「すいばくみっそー。」

 

明石「処分で。」

 

犬城「はーい。」

 

《六回目》

 

明石「…置物?」

 

犬城「それも…あれだ、『日常』のひよこ?すずめ?のやつだな。」

 

明石「どうします、これ。」

 

犬城「まあ、もらっておくかな。」

 

明石「そうですか。」

 

《七回目》

 

明石「…冷蔵庫?」

 

犬城「中身は…オロナミンCがたっぷり…というよりぎっしり。」

 

明石「全員に配ってもあまりそうですね、これ。」

 

犬城「まあ、まともな冷蔵庫がひとつ増えるのは嬉しいからな。あとで執務室に移動しておこう。」

 

明石「とりあえず温くなっても嫌ですしコンセント指しておきますね。」

 

《八回目》

 

犬城「…服?」

 

明石「…パーカーですね。」

 

犬城「今日は変だな。」

 

明石「ですね。…あ、タグに『不知火用』って書いてありますね。」

 

犬城「…開発は実は別次元から物を持ってきているだけの可能性が?」

 

明石「でもこれ新品ですよ。まあ、不知火ちゃんにでもプレゼントしてあげたらどうです?」

 

犬城「まあ、そうするかな。」

 

《九回目》

 

犬城「…デュエルディスク?」

 

明石「また変なものが…。」

 

犬城「自前のものはあるんだが…まあ予備に持っておくか。」

 

明石「そうですか。」

 

《十回目》

 

犬城「ラストは…あ、これは…」

 

明石「なんですかこれ?」

 

犬城「『サイビット改』だな。かなり強い。」

 

明石「へー。」

 

犬城「たださ、これ明らかに大きさが人間用だよな。」

 

明石「ですねぇ。」

 

犬城「…ちょっと装備してみるか。」

 

明石「え、できるんですか?」

 

犬城「これでも山城の端くれだ。ふむ…やはり艦娘装備だな。後でちょっと使ってみるかな。」

 

明石「なんか最後の最後ですごいのができましたね。」

 

犬城「ヘクトールも結構なものだと思うが。まあ…まともなのは三つか。ひどいな。」

 

明石「素直に山城さんにやってもらったらいいんじゃないですか?」

 

犬城「でもほら、こういうの楽しいじゃん?」

 

明石「確かにそうですけど、毎回毎回変なもの作られても困ります。」

 

犬城「むー。まあ、とりあえず冷蔵庫と置物とデッキ、あとデュエルディスクを持ってくか。」

 

明石「ですね。…あれ?」

 

犬城「どした?」

 

明石「さっき、十本ほど冷蔵庫からオロナミンCを取り出したんですけど、復活してます。」

 

犬城「外に出したやつは?」

 

明石「あります。」

 

犬城「…二つ目か…」

 

明石「へ?二つ目?」

 

犬城「ああ。執務室の二つの冷蔵庫うち、ひとつはプリンがぎっしり詰まってるだろ?」

 

明石「あー、あの『トリシューラプリン』でしたっけ?3300円のとても美味しいやつ。」

 

犬城「あれ、冷蔵庫がプリンを自動補充…というより自動生成するんだよ。」

 

明石「…仕組みは?」

 

犬城「わからん。遥か未来の技術だとか。」

 

明石「ばらばらにばらしたら…」

 

犬城「だめ。」

 

明石「はーい…。」

 

 

 

~演習~

 

いつき「初さんー、明日は佐世保の子達と演習だよー。」

 

犬城「…あー、忘れてたわ。」

 

いつき「明日は私と同じ提督見習いの人が来るんだってー。」

 

犬城「ほう、じゃあいつきが相手をしてみるか?」

 

いつき「んー、やめとく。初を差し置いて私が出るとか相手に失礼だよ。」

 

犬城「そか。んじゃ、接客は頼む。」

 

いつき「はーい。」

 

曙「んで、パーティー…じゃない。編成はどうするの?」

 

犬城「ドラクエのやりすぎだ。んー、旗艦長門、榛名、蒼龍、千歳、不知火、潮でいいかな。」

 

曙「わかったわ。連絡しておく。」

 

犬城「頼むよー。」

 

 

《次の日》

 

長門「なあ、いつき。」

 

いつき「なにー?」

 

長門「私が迎えに付いてくる必要はあったか?」

 

いつき「一人だと怖いし。」

 

長門「そうか。」

 

いつき「あ、来たね。」

 

長門「あれは…駆逐艦か。艦娘出撃用に改造された艦だな。流石佐世保だ。」

 

いつき「うちにも駆逐艦はあるけど、あれ艦娘仕様ではないもんね。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

長門「接弦せずとも水上を来れば良かったんじゃないか?」

 

いつき「提督見習いさんが降りれないからね。」

 

長門「なるほど。」

 

いつき「あ、降りてきたね。」

 

長門「ふむ…陸奥、霧島、赤城、飛鷹、若葉、厳雲か。」

 

いつき「だね…え?」

 

長門「ん?どうしたいつき。…あれが提督見習いか。緑色の髪か。…いいなぁ。

 

いつき「さ、さらちゃん?」

 

長門「ん、どうした?いつき?」

 

さら「…え、本当にいつきなの?」

 

パシャ

 

さら「ひゃっ!?」

 

ナオ「んふふー、さらのびっくりした顔ゲットです。」

 

いつき「うぇ、姉御まで!?」

 

長門「な、緑色の髪の女性が二人!来るぞいつき!」

 

いつき「いや、何が来るのよ。」

 

さら「あー、うん。まあ、久しぶり、いつき。今日はよろしくおねがいします。」

 

ナオ「さらの相手をよろしくね、いつき!」

 

いつき「久しぶりです。でも、私はただの迎えで、戦闘指揮はここの提督がやってくれるよ。」

 

長門「…ん?どっちも提督見習いなのか?」

 

ナオ「あ、私は違いますよ。私は記者の高科奈桜です。」

 

さら「私が提督見習いの芳槻さらです。」

 

長門「ふむ…芳槻さんは良いが、高科さんは提督の許可がないとこれ以上先には通すことはできんな。まあ…提督もすぐ来るとは思うが。」

 

ナオ「え、そうなんですか?むう、じゃあ今のうちに写真を撮っておかないとですかねぇ。」

 

長門「おや、噂をすればなんとやら、というやつだな。提督が来た。」

 

いつき「…なんか全力で走ってない?いや、逃げてる?」

 

ナオ「え、あれって…。」

 

さら「皆さん目がよすぎませんか…?見えない…。」

 

 

 

犬城「ぬおおおおおおおお!なんでお前がここにいるんだよおおおおおお!?」

ダダダダダダダダダダダダ

 

警視総監:神条紫杏「そんなもの決まっているだろう!リコさんに教えてもらったんだ!そして今から!6年以上私の事を放置した分を取り戻すのだ!」

 

犬城「俺今仕事中なんだよ!というかお前仕事はどうした!?」

 

紫杏「溜めに溜めた有給さ!大人しく捕まれ!」

 

犬城「うわああああああ!」

 

 

 

さら「あ、あれは…初くんですか?」

 

ナオ「んー、あれは明らかに初だねぇ。……つまりいつきは長い間初のことを独り占めしてたわけかー。」

 

さら「そうなるわね。そんないつきには…」

 

ナオ「おしおきが必要だねぇ?」

キュピーン!

 

いつき「ひぇ!?ゆ、許してください!」

 

さら「嫌です。」

 

ナオ「やーだ。」

 

いつき「いやあああああああ!?」

ガシッ ダダダダダダダダダダダダ…

 

 

長門「…なんなんだこれは…。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

犬城「くそう…リコさんなんてことを…」

セイザ

 

いつき「」

 

紫杏「それで?なんで六年以上帰ってこなかったんだ?」

 

犬城「いや…五年ほどは戦闘とか入院とかでどうしようもなかったし…」

 

ナオ「ではその後は?」

 

犬城「鎮守府のことでてんてこ舞だったし…」

 

長門「…だが、提督は結構休暇を取ってるではないか。」

 

さら「へえ…。会えたんですね?」

 

犬城「まあ…そうです。」

 

紫杏「初。」

 

犬城「はい。」

 

紫杏「今度一度帰ってこい。話はその時だ。」

 

犬城「…はい。」

 

さら「さて、では演習に行きましょうか。」

 

犬城「…長門。」

 

長門「なんだ?」

 

犬城「指揮は頼んだ。俺ちょっと執務室で倒れてくる。」

 

長門「わかった。」

 

紫杏「なら、私が連れていこう。その状態で一人で行かせるのは嫌だからな。」

 

犬城「ありがたい。…ああ、幸せはどこへやら…」

 

紫杏「しあわせ草ならたまに生えていると思うが…使うか?」

 

犬城「…パスで。」

 

紫杏「だろうな。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

不知火「なんというか、今回は他作品ネタが多いですね。」

犬城「…ほんとだ。」

不知火「まあ、セルフツッコミへ入りますね。まず、この作品、山城ばっかりですね。」

犬城「いやまあ、主人公が犬走『山城』ですし、私の好きなリアル艦艇も『山城』ですし、艦娘でも『山城』が好きですし、アズールレーンを始めたのも『山城』目当てですし…。」

不知火「もういいです。次。私のキャラ、なにか変では?」

犬城「はい、変です。不知火は原作通りではなくて、かなりアレンジ…というより崩壊させてます。鬼灯の冷徹の鬼灯様とか、とある方の書く不知火漫画とかに影響も受けてます。あ、本編不知火はガンダムとかが好きです。」

不知火「そうですか。次。オリカですか。」

犬城「オリカですね。まあ、本編で内容が出るかは…」

不知火「まあ、気が向いたらってことですね。次。プリンの冷蔵庫ってもしかして…」

犬城「はい。遊戯王のTF6、アポリアのストーリーで出てくる冷蔵庫です。」

不知火「ニコニコで『お菓子を奪われた絶望』『毎日お菓子を食べられる絶望』『飽きてもお菓子が永遠に作られる絶望』とかタグが付いてましたね。」

犬城「はい、それです。」

不知火「…つまり、初はTF6の世界に行っていたと?」

犬城「まあ、そうなるな。」

不知火「…これで初の妻とやらがだいたいわかりますね。」

犬城「本編へのまともな登場はいつになるかはわからないけどねー。」

不知火「それでラストは…パワポケのキャラですね。」

犬城「出るまで長かった。」

不知火「出すのを忘れていたの間違いでは?」

犬城「うっ」

不知火「…ま、それぐらいですね。では、また次回です。」

犬城「次回は不知火回かな?」

不知火「まーた旅行ですか…」

犬城「…千代田編レベルではないから。うん。」

不知火「なるほど、提督にとって不知火は千代田以下だったと。」

犬城「いや、そういうことでは…」

不知火「はぁ…まあいいです。次回!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第26話 最近平和。

犬城「おはこんばんにちディエゴ、犬城です。」

吹雪「いあ!いあ!やましろ ふたぐん!特型駆逐艦、吹雪です!」

犬城「はい、26話です。」

吹雪「投稿ペースが落ちていますね。」

犬城「んー、なかなかネタが浮かばなくてね。忙しいのもあってなかなか執筆が進まないんだよねー。」

吹雪「とりあえず…一発どっかでドンパチやりません?」

犬城「んな物騒な。」

吹雪「え?」

犬城「え?」

吹雪「…この小説ってそういうのじゃないんですか?」

犬城「いや、違います。…たぶん。」

吹雪「言い切れない時点であれだと思います。あ、そういえば秋イベ告知来ましたね!」

犬城「レイテだそうです。これは栗田ターン不可避。」

吹雪「やめてください。でもそうなると…扶桑先輩と山城先輩が大活躍ですね!」

犬城「だといいね。まあ、うちだと扶桑よりも日向が練度が高いから山城と日向の妹コンビになるとおもうけどね。」

吹雪「…司令官にはロマンがありませんね。」

犬城「いや、ロマニはわかるんだけど西村艦隊の子達はあんまり育ってないからね…。」

吹雪「あー…。まあ、頑張りましょう!では本編、どうぞ!」

犬城「そろそろ番外編の時期な気がする…!」

吹雪「ご自由にどうぞ。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

 

~雷巡の悩み~

 

犬城「…どうもオロナミンCが美味く感じるな…だが飲み過ぎは体には良くないかなぁ…だけど沢山…というか無限にあるしなぁ。うーむ。」

 

北上「やっほーていとくー。」

 

犬城「おお、北上か。その持参せし大量のゲームから察するに…大井は休みか。」

 

北上「ご名答。大井っちは風邪をひいてしまったので、今日の秘書艦は北上サマがやるよー。ちなみに大井っちの看病は球磨ねぇと多摩ねぇ、あとキソーがやってるから心配しなくていいよ。」

 

犬城「わかった。一応後で見舞いに行ってくるかな。」

 

北上「んー、やめといたげて。心配なのはわかるけどさ。大井っち提督の前だと無理していつも通り振る舞おうとするだろうし。」

 

犬城「そうなのか?」

 

北上「うん。大井っちと一番長い間一緒にいる北上サマが間違うわけないじゃん。」

 

犬城「それもそうか。…まあ、見舞いにいくとしてもある程度よくなってからだな。」

 

北上「そうしたげてー。」

 

ガチャ

ア:山城「殿様殿様!でっかい蜘蛛を捕まえました!」

 

犬城「は?蜘蛛…うわああああ!?でかい!足含めて30cm近くあるじゃねえか!?そ、そんなものをもってくるな!もといた世界に返してきなさい!」

 

ア:山城「で、でも殿様!捕まえたのはこの敷地内…というかここの建物の入り口横です!」

 

犬城「…まじかよ…。え、これどうするの?」

 

北上「…保健所に連絡、とか?」

 

犬城「でもここ島だよ?なんでいるのさ。誰か飼ってるとかか?」

 

ア:山城「あ、タランチュラの唐揚げって食べ物を聞いたことがあります!殿様、やってみませんか!?」

 

犬城「それ、維織さんですら二度と食べたくないって言ってた食べ物な気がするんだが。どちらにせよだめ。というかあれだ。重桜の山城よ、俺はたしかお前を輸送機に詰め込んでオアフ島へ送り返したと記憶しているんだが。」

 

ア:山城「もちろんもう一度忍び込んで来ました!」

 

犬城「…一度あっちの扶桑と話し合うか…。」

 

北上「あ、そういえばアズールレーンと柱島艦娘との演習見させてもらったよー。あれだね。まるで3D弾幕シューティングだったね。」

 

ア:山城「すりーでぃーだんまくしゅーてぃんぐ、というのはあまりよくわかりませんが、艦娘の人たちもすごいと思います!だってほぼ確実に射撃を当ててきますし、クリティカルヒットも沢山出ますし!それにあれです!航空攻撃が上手すぎますね!」

 

北上「あの航空隊はたぶん日本でもトップクラスよん。んー、でもそっちの綾波ちゃんの肉薄雷撃は見事だったね。5発全弾命中してたし。それに、ロイヤルの子達の統制雷撃も凄かったね。あ、あと愛宕と高雄の全ての武装をばらまきながら接近しての雷撃も見事だったね。」

 

ア:山城「す、すごいですね。雷撃は発射もあまり見えないのによく見てますね。」

 

北上「そりゃ、あたしは雷撃屋だからね。魚雷については右に出るのは大井っちぐらいなものよ。」

 

ア:山城「雷撃屋?ということは北上さんは魚雷挺とかなのですか?」

 

北上「魚雷挺なんかとあたしを一緒にしてほしくないかな。あたしは重雷装巡洋艦だよ。片舷20門、全40門の魚雷発射管を持つ艦は後にも先にもあたしと大井っちしかいないだろうね。」

 

ア:山城「よ、よんじゅう!?それだけで十分敵艦隊を殲滅できますよ!?」

 

北上「へー。あたしってやっぱりそのレベルの強さなんだー。なんだか誇らしいかな。そっちのあたしはどんな感じなの?」

 

ア:山城「えっと…重桜には北上さんはいませんね。」

 

北上「ありゃ、そうなんだー。ちょっと別世界のあたしがどんななのか気になってたけど、残念かな。」

 

ア:山城「まあ…40射線も魚雷をばらまかれたらたまったもんじゃないですね。」

 

北上「んー、やっぱそうなんだろうね。あたしたち重雷装艦の全力を出させてくれるゲームもなかなか無いんだよねー。悲しいことに。」

 

犬城「いやまあ…ね。どこぞの海戦ゲーとかなかったことにされたもんね。」

 

北上「くそう。ちょっと扶桑タワー建ててくる。あー!まともなゲームで出たいなー!」

 

犬城「本当にまともというかリアリスティックなら航空攻撃で終わりだと思うんです。」

 

北上「…まあ、そうなるよねー。」

 

 

~加賀と加賀~

 

加賀「おや、貴女はたしか…そう、重桜の赤城さん。」

 

ア:加賀「そういう貴女は…日本の赤城。」

 

加賀・ア:加賀「……。」

 

ヒュオォォォ…(謎の風)

 

加賀・ア:加賀「加賀です。(だ。)」

 

加賀「でしょうね。」

 

ア:加賀「いや、知っていたのか。」

 

加賀「ハワイの時の通信、聞こえてましたし。それに雰囲気も加賀っぽいですし。」

 

ア:加賀「加賀っぽいというのはよく分からないが、よろしく頼む。」

 

加賀「ええ。よろしく。」

 

ア:加賀「あの指揮官の所の加賀なら…貴様も強者なのか?強きものなら手合わせをお願いしたいのだが。」

 

加賀「…私は、自分のことを強いとは思っていません。いえ、私は弱い人間です。提督…初がいなければ既に死んでましたし、その時に小隊の皆を守ることができませんでした。艦娘になってからも、皆を守ることで精一杯ですしね。」

 

ア:加賀「そうか。まあ、それならばいいだろう。姉さまはここの艦娘の加賀は強いと言っていたのだが…。」

 

加賀「…『姉さま』?加賀には艦として生きていけた姉妹艦は居ないはずですが。」

 

ア:加賀「む?赤城姉さまが居るだろう?」

 

加賀「あー、赤城さんですか…。」

 

ア:加賀「日本の赤城も姉さまのようにさぞ強いんだろうな!ああ、楽しみだ!今すぐ会えるか?」

 

加賀「強いかは別として、もうすぐここに来ると思いますよ。」

 

ア:加賀「流石加賀だな。やはり赤城とは心通いあっていると言うことか。」

 

加賀「いや、赤城さん(あんなの)とは心を通わせたくないですね。今日はたぶん、このルートで来るだろうなー、と予想しただけですし。」

 

ア:加賀「このルート?何のルートだ?かーなびとか言うやつか?」

 

加賀「何のルートかと言うと…」

 

 

龍驤「待たんか赤城ぃ!今日と言う今日はお縄についてもらうで!というかなんで毎度毎度盗み食いするんや!その精神がわからん!」

 

赤城「そりゃ、盗み食いすると美味しいからですよ!それに、ちっこい龍驤さんなんかには捕まりませんよー!」

 

 

ア:加賀「…なあ、加賀よ。あれはなんだ?」

 

加賀「いつものことです。大方鳳翔さんの料理を盗み食いでもしたのでしょう。さて、艤装展開…ではあまり面白くないですか。では、『変身』!」

 

光と共に異次元からパーツが現れ、加賀へと装備されていく。

 

加賀「変身完了!」

 

ア:加賀「なんだ、その…白黒の装備は。」

 

加賀「『試作艤装第112番・R-11B PEACE MAKER』です。さて…赤城さん。」

 

赤城「な、加賀さん!?一体何故毎回毎回私の前に立ちふさがるのですか!」

 

加賀「赤城さん。私はもう一航戦の誇り(艦の記憶)に囚われることはありませんし、そんなものはどうでもいいとすら思っています。ですが!一航戦の埃等と言われているのを見ているのは私は嫌なんです!もういい加減にしてくれませんか!?」

 

赤城「加賀さん…。…いいえ、できません。私にとって盗み食いとは、銀蠅とは生き甲斐なのです!止めないでください!」

 

加賀「そう、ですか。なら、仕方ありません。航空母艦赤城!合計1548回の窃盗の罪で、ジャジメント!」

 

ア:加賀「なあ、加賀よ。なにか性格がおかしくなってないか?」

 

\Judgement Time/

チッチッチッチッチッチッチッ…

 

極悪人に対しては、PEACE MAKER装備者の要請により遥か東海道の彼方にある帝都最高裁判所から判決が下される!(ナレーション

 

赤城「な、デカレンジャーですか!?」

 

…チッチッチッ デーレーン

 

ア:加賀「なんだ?バツ印が出てきたが。」

 

加賀「デリート許可!ロックオン!」

 

赤城「ちょ、デリート!?」

 

加賀「圧縮炸裂波動砲、ファイア!」

ドーン

 

赤城「うわあああああああ!?」

 

加賀「…。」

 

ア:加賀「…。」

 

加賀「悪は、滅びた!」

 

ア:加賀「いや、だめだろう。」

 

加賀「大丈夫ですよ。どうせ明日にはけろっとしてます。」

 

ア:加賀「…すごいやつだな。」

 

加賀「戦場だとチキンハート丸出しになるのさえ治ればいい兵士になれると思うんですがねー。」

 

ア:加賀「…そうか。」

 

加賀「そういえば、何故貴女はここに?」

 

ア:加賀「ああ、そうだった。姉さまを探しに来たんだ。」

 

加賀「重桜の赤城を?ですが私は見てはいませんが…」

 

 

ア:赤城「指揮官様?何故逃げるのかしらー?しかも…私以外の女を抱えてだなんて。」

 

犬城「いやいやいや!絶対お前俺か山城を刺すだろ!絶対刺すだろ!?その包丁で!」

 

ア:赤城「あら、なにをおっしゃるかと思えば。指揮官様は私のものですもの。なら寄り付く虫は払うのも持ち主の仕事でしょう?」

 

犬城「お前の物になった覚えはない!それに、山城を巻き込む理由なぞ無いだろう!」

 

ア:赤城「その女は指揮官様から飲み物を頂いたんですよ。私ですら頂いたことがないと言うのに…!ああ、妬ましい!」

 

犬城「んな無茶苦茶な!山城もなんか言ってやれ!」

 

山城「え!?えー、えと、提督は皆の物ですから、貴女だけの物ではないわよ!」

 

犬城「山城まで物扱いか!?ひでえ!」

 

山城「あ、ごめんなさい…。」

 

犬城「不幸だー!」

 

ア:赤城「もういいわ、いつまでも逃げるつもりなら霊《ゼロ》を使わざるをえませんわ!」

ブーン ブーン ブーン

 

犬城「ぬおっ!?艦載機か!ならば仕方あるまい、来い、ヘクトール!」

ゴオォォォォ…

 

 

加賀「…なんですかあれは。」

 

ア:加賀「…あー、姉さまは気に入ったらどんなことをしてでも自分だけの物にしようとする方なんだ。」

 

加賀「あーあー、撃ち合いを始めましたよ。というか提督、艦載機扱えたんですか。なんでもできるわね、あいつ。」

 

ア:加賀「…ん?いま素が出たか?」

 

加賀「気のせいです。」

 

 

犬城「超絶波動砲、ってー!」

ドガーン

 

ア:赤城「きゃああああ!?」

 

 

犬城「…はあ、なんとかなった…。」

 

ア:赤城「くっ、今日のところは退いてあげるわ。だけど、いつか貴方を私の物にするわ!」

 

ア:加賀「あ、姉さま帰るのですか?」

 

ア:赤城「ええ。帰るわよ。さよなら愛しき人。また来るわ!」

 

犬城「来なくていいです。じゃあな。」

 

加賀「さようなら、重桜の私。また会いましょう。」

 

ア:加賀「ああ。日本の私よ、また会おう。」

 

 

 

犬城「…はあ、やっと帰ったか。」

 

加賀「にしても提督、いくら被害を及ばせないためとはいえ山城をお姫様抱っこして逃げるとは大胆ですね。」

 

犬城「…あー。」

 

加賀「どうやら結構な距離逃げていたようですし…明日の新聞、楽しみですね。」

 

犬城「…あう。」

 

山城「えう…提督、いい加減に下ろして…。」

 

 

~ぬいぬいー、ぬいぬいー!~

 

不知火「久々の本州です。」

 

犬城「あー、そういえば不知火は長いこと柱島から出てないもんねぇ。」

 

不知火「だいたいのものは明石さんのところとAmazonをポチれば手に入りますからね。それでもたまにはお店で色々見たいですから、今日はやって来た感じです。」

 

犬城「なるほどねー。んで、何処に行くの?」

 

不知火「んー、まずはショッピングモールにでも行きましょう。」

 

犬城「りょーかい。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

不知火「本土はやっぱりすごいですね。」

 

犬城「戦時中といっても、今は特に被害が民間に出ては居ないからね。」

 

不知火「はじめの頃も、明確な被害は食料が多少足りなかっただけですしね。他国に比べるとかわいいものです。」

 

犬城「ロシアは首都まで追い詰められ、アメリカは軍の八割がやられ…おっそろしい状況だなぁ。」

 

不知火「ですね…。まあとりあえず今日はショッピングを楽しみましょう。」

 

犬城「だな。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

不知火「ふむ…沢山のゲームがありますね…。」

 

犬城「多いな…。」

 

不知火「提督、なにかおすすめはありませんか?」

 

犬城「んー…、…閃乱カグラとか?」

 

不知火「提督…そのゲームを女性に勧めるのはどうかと。」

 

犬城「まあ、そうなるな。冗談はさておき、新作マリオとゼル伝は面白いと思うぞ。あとは…メタルマックスかな。」

 

不知火「オデッセイとブレスオブザワイルドですか。メタルマックスは…千代田さんにも山城さんにも布教してましたね。どれだけ好きなんですか…。」

 

犬城「事実面白いもの。」

 

不知火「そうですか。」

 

犬城「んー。あ、このぬいぐるみ可愛い。」

 

不知火「え…、そのマイクラの羊のぬいぐるみですか?」

 

犬城「ああ。なんか気に入ったし買おう。」

 

不知火「そうですか。にしても提督はぬいぐるみが好きなのですか?」

 

犬城「うん。母さんがぬいぐるみが好きで、それに釣られて俺もなった感じかな。家の俺の部屋とかぬいぐるみだらけだしね。」

 

不知火「ふむ、一度見てみたいですね。」

 

犬城「見せてあげたいけど…いまは厳しいかなぁ…。」

 

不知火「そうですか…。まあ、いつか。」

 

犬城「ああ。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

不知火「提督、プラモ、プラモです!」

 

吹雪「誰がパンツですか!」

 

犬城「…気のせいか?気のせいだな。吹雪の声なんて聞こえなかった。うん。」

 

不知火「提督、見てください!デンドロです!デンドロビウムが置いてあります!」

 

犬城「まじか!?うわ、本当にあったんだ!でけえ!そして高え!」

 

不知火「適当に払ったら諭吉が一人お亡くなりになりますね。ですが…ここで逃せば二度と会えない気がします。」

 

犬城「…買う?」

 

不知火「はい。手伝ってください。」

 

犬城「わかった。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

不知火「いやー、買いました。」

 

犬城「クルマで来てよかったよ。荷物がすごいことに…。」

 

不知火「にしても、まだお昼ですか。」

 

犬城「だねぇ。時間もちょうどいいし昼御飯にする?」

 

不知火「あ、なら尾道ラーメンが食べたいです。」

 

犬城「了解!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

不知火「ご馳走さまでした。やはりたまに食べるラーメンは格別ですね。」

 

犬城「だねぇ。うーむ、午後はどうする?」

 

不知火「んー、まあのんびりと行きましょう。」

 

犬城「うーい。」

 

 

この後カラオケ行ったりゲーセン行ったりして遊んできましたとさ。

 

 

~オナモミ2号~

 

犬城「…なあ、二人とも?」

 

山風「なに?お父さん。」

 

松輪「なんですか?司令。」

 

犬城「あのさ、いま仕事中だから腕にしがみつくのをやめてほしいんだが。」

 

山風「嫌。」

 

松輪「あ…、ごめんなさい司令。」

 

犬城「ん、素直でよろしい。」

グリグリ

 

山風「な…。」

 

山城「いや、艦娘なんですから頭撫でても…」

 

松輪「♪」

 

山城「…ああ、そういえばまだ子供でしたね。」

 

山風「ん。」

 

犬城「ん?急に離れてどうした?」

 

山風「ん。」

 

犬城「?」

 

山風「なでて。」

 

犬城「…ふふ、わかった。」

 

今日も鎮守府は平和です。




犬城「はい、お疲れさまでした。」

吹雪「いやはや、今回は平和でしたね。」

犬城「いやまあ加賀が波動砲ブッパしたりしてたけどね。」

吹雪「あれはギャグパートなのでノーカンです。」

犬城「さよか。」

吹雪「さて、では毎回恒例のセルフツッコミ行きますか!」

犬城「よっしゃ、どんとこい。」

吹雪「では。結局あの蜘蛛はなんだったんですか?」

犬城「明石がふざけて作った蜘蛛スポナー(マイクラのやつ)から産まれた蜘蛛です。扶桑タワーを建てに行った北上が現場を抑え、提督が明石を叱ったあと処分しました。」

吹雪「謎の明石の技術力は健在ですね。次。扶桑タワーって?」

犬城「ああ!じゃなくて…扶桑タワーは、明石が作成した何処でも召喚できる壁です。」

吹雪「…へ?」

犬城「艤装召喚の技術を応用して何処でも壁を召喚できるアイテムです。」

吹雪「そ、そうですか。次いきます。試作艤装って?」

犬城「まだ量産型が実戦に投入されていない艤装です。試作艤装扱いであっても実戦に投入されることはあります。例えば…試作艤装第1番・日本武尊とか。」

吹雪「え、あれ試作なんですか?」

犬城「まあ…量産されてないので。」

吹雪「というか、R戦闘機なのに艤装なんですか。」

犬城「はい。艤装です。」

吹雪「…まあいいです。試作艤装は他に何があるんですか?」

犬城「いまのところ、R-9DP3、R-9A、R-9A2、RX-10、R-13A、あとはかが、しらぬい、ひゅうが、尊氏、比叡(紺碧ver)、天照などなど。」

吹雪「要するに、紺碧、R-type、自衛艦と言ったところですか。」

犬城「まあ、そうなるな。」

吹雪「なるほど…。次いきます。赤城さん、どれだけ盗み食いしてるんですか…。」

犬城「まあ…1日二回から四回ぐらいですね。」

吹雪「うわぁ…。」

犬城「腹ペコキャラをこじらせた結果がこれです。」

吹雪「…次です。これは読者の方からのツッコミですね。『R-11B…?だけど圧縮炸裂波動砲…?でも圧縮炸裂波動砲はRw-11Bだし…?だけど加賀さんロックオンって言ってるけど…?』」

犬城「あー、これは完全に説明不足ですね。怠惰ですね。はい。えっとですね、まず、加賀さんが言った『ロックオン!』はただの掛け声です。はい。」

吹雪「ということは、加賀さんの『R-11B』は実質圧縮炸裂波動砲装備の『Rw-11B』ということなんですか?」

犬城「いいえ、違います。これについてはこの世界でのRについての説明も必要ですね。この世界ではR戦闘機はフォースデバイスとビットデバイスを取り除いています。そうするとスペースが出来るわけです。」

吹雪「そりゃあ、オミットしたわけですしね。」

犬城「そこで日本の開発者がそのスペースをどうしたかというと…まあ波動砲を詰め込んだわけです。例えばこの世界のR-9Aはスタンダード波動砲に加えてデコイ波動砲も積んでます。んで、肝心のR-11Bはというと、圧縮炸裂波動砲とロックオン波動砲に加えてバリア波動砲を積んでいます。なのでまあ、こいつはR-11BともRw-11Bともいえるっちゃいえます。」

吹雪「はて、ならなんで名前はTAC形式に統一しないんですか?そっちの方が最新ですし。」

犬城「んー、私としては名前はできるかぎりFINAL形式でいきたいですねー。」

吹雪「なんでですか?」

犬城「…メタい話なんですけど、大文字と小文字のローマ字が混ざると打つのがだるいんですよ。パソコンで打つのならこれは問題にならないんですけど、この小説は基本的にスマホ打ちなので。あと、Rwf-9AよりもR-9Aのほうがかっこいい…気がする。」

吹雪「それは個人的な感性によるものだと思いますけど。私はRwf-9Aのほうが好きですね。」

犬城「あ、今の二回の『Rwf-9A』だけで五回ほど打ちミスしました。はい。つらい…。」

吹雪「それはRwf-9Aが悪いんじゃなくて提督が悪いんでは…?」

犬城「…まあ、この先もFINAL形式で基本的に行きます。あ、設定は混ざりに混ざってますのであしからず。」

吹雪「そうですか。…まあ、それぐらいですね。お疲れ様です。」

犬城「という訳でまた次回お会いしましょう!」

吹雪「さようなら!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第27話 もうすぐ秋イベ

犬城「どもども、犬城ですぅ!」

伊勢「伊勢型航空戦艦一番艦、伊勢です。」

犬城「いやー、DeNA、負けましたねぇ。」

伊勢「日本シリーズ?」

犬城「ああ。」

伊勢「んー、阪神負けてるしどうでもいいかな。」

犬城「まあ確かにカープ負けてるからどうでもいいな。」

伊勢「…うん、27話どぞー。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

 

~次元を越えて 時を越えて~

 

犬城「…あの、高野総長。」

 

高野「なんだね?」

 

犬城「本当にこれを実行するんですか?」

 

高野「ああ。今回の任務は試作艤装の使用も許可する。君が信用している部下を連れていけ。」

 

犬城「…先遣隊はどうなったのですか?」

 

高野「皆、命からがら逃げ帰ってきた。特異な力を持った人間に殺されかけたそうだ。」

 

犬城「うへぇ。…拒否権ってあったりします?」

 

高野「無いな。」

 

犬城「ですよねー。…解りました。犬走初、異層次元の調査に行って参ります。…少し先ではありますが。」

 

高野「頼む。…少し先だがな。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

犬城「はい、という訳で柱島で異層次元の調査に行くことになりました。」

 

山城「…いや、なんでですか。」

 

犬城「しらん。なんでか高野さん直々に命令された。」

 

山城「…面子は?」

 

犬城「なんと、俺と山城だけです。」

 

山城「…は?」

 

犬城「二人だけです。」

 

山城「はあぁぁぁぁ!?」

 

犬城「はっはっはっ。いやー、どうしてこうなった。まじで。」

 

山城「笑い事じゃないですよ!なんで二人だけで未開の地に突入しなきゃ駄目なんですか!?」

 

犬城「わからん!俺にもわからん!正直死んでこいっていう命令にしか聞こえないな!」

 

山城「…つまり、死ねと?」

 

犬城「そう簡単に死なせると思う?少なくとも俺は死にたかないね。」

 

山城「そりゃ、私も死にたくはないですけど…どうあがいてもこの命令は特攻命令です!」

 

犬城「さて、ここに新作の試作艤装と試作装備、さらにはクルマの投入があるとしたら?」

 

山城「…新手の殺戮ですか?」

 

犬城「んー、残念。これだけあってなんとかなるかなー、程度だと思われる。」

 

山城「は?一体どんな場所なんですか、異層次元。」

 

犬城「んー、バイドでも居るんじゃない?それかマザーバイド。」

 

山城「それ、帰ってこれないんじゃ?」

 

犬城「だいじょぶだいじょぶ。波動砲の使用は許可されてるよ。」

 

山城「…はあ。慌てた私が馬鹿みたいじゃないですか。」

 

犬城「でも…これでも厳しいかもしれないからねえ。」

 

山城「まじですか。」

 

犬城「ん。先遣隊は命からがら逃げ帰ってきたんだってさ。一応特生自衛隊のエリート達だったみたいだけど。」

 

山城「…うわぁ。」

 

犬城「ちなみに、出発は少し先だから。今のうちに試作艤装とか装備に慣れておけー。」

 

山城「あ、その試作艤装とか試作装備ってなんなのですか?」

 

犬城「えーっと…あったあった。艤装が、試作艤装124番・KENROKU-ENⅡと試作艤装129番・RAGNAROKⅢだな。」

 

山城「ちょっと待ってください。ラグナロックスリー?」

 

犬城「Да.」

 

山城「…存在しない機体ですよね?」

 

犬城「ああ。また秦山の発明家達がやらかした。ちなみに普通の機体もうちの格納庫にある。」

 

山城「…性能のほどは?」

 

犬城「んー、最高速度265km/s、巡航速度65km/s、んで武装はいつもの120mmレールガン、ハイパー波動砲を改良して威力・速射力を強化し冷却を必要としなくなったハイパー波動砲Ⅱ、ギガ波動砲、光子ミサイル、ここまででも十分だが、何よりこの艤装は初めてビットとフォースを実用化したんだ。」

 

山城「待ってください。フォースは駄目でしょう。バイドですよ、あれ。」

 

犬城「だいじょぶ。ビットはストラグル・ビット、そしてフォースはシャドウフォースだからな。」

 

山城「あー、そういえばラグナロックはそんなのもありましたね。」

 

犬城「ああ。というわけだ。あとは、装備だが、こっちはサイビット改とハイパー波動砲、拡散波動砲、ギガ波動砲、超絶波動砲だな。」

 

山城「うわあ波動砲いっぱい。」

 

犬城「ま、そういうこった。あ、クルマはバギーでいくからな。」

 

山城「わかったわ。よろしくね。」

 

 

 

~佐世保の青葉の柱島旅行日記~

 

《1日目》

 

どうも、佐世保の青葉です。私は今回、国内で唯一泊地から鎮守府へ昇格した鎮守府である柱島鎮守府へ来ています。

 

なぜ今回柱島へ来たかと言うと…まあ、旅行兼他鎮の見学です。日報を書いている以上知見は広い方が良いですしね。それでよその鎮守府にいきたいなー、と提督に言ったら、なんと柱島一週間の旅を計画、実行してくれました。

 

さて当日。私はてっきり広島空港まで行ってから船なのかと思っていたら、なんと柱島の提督の犬走山城提督が秘書艦の山城さんと一緒に佐世保鎮守府まで迎えに来てくれていました。それも零観で。いやー、まさか平成の世になって零観に乗れるとは思っていませんでした。…まあ、その零観はしっかりと魔改造してありましたが。

 

遮音バッチリで、しかも20mm機関砲が機首から伸びている零観のなかで色々と鎮守府について犬走提督に話を聞きました。犬走提督曰く、『大体変わり者』なんだそうです。各地に一人居るか居ないかというイレギュラーも複数人いるとのことです。これは取材が楽しみです。

 

柱島が近付いてきて、空から最初に目に留まったのは島の大体を使って作られている滑走路でした。本土ではあまり大きくは感じない3000mの滑走路も、この小さな島ではとても大きいものです。

 

滑走路から目を離すと、次に目に入ったのは沢山の艦でした。いや、最初は駆逐艦と、護衛空母と、あとはまあ魚雷挺かなー?と思っていたんですが…あれ、大和型レベルの戦艦と原子力空母、そして8隻もの駆逐艦でした。…え?いや、おかしいでしょう。しかも、聞いてみれば戦艦は日本武尊だと言うではありませんか。…あれ?たしか日本武尊って海自で伝説レベルにされてる艦のような気がするんですが。犬走提督には『一応木造戦艦オウスノミコトってことになってるからよろしく。下手に漏らすと…数十人が行方不明になる(消される)かな☆』って言われました。日本の闇は深い。

 

柱島鎮守府の中はそれなりに普通の鎮守府でした。ただ、明石さんのいる酒保は佐世保や呉とは比べ物にならないくらいの規模でした。なんとその品揃えはスーパーマーケットどころかデパート並み。しかも本土からのお取り寄せもできるっていう。すごい。あと、やけにゲームの品揃えが良かったです。スラもりとかメタルマックスとかはかなりマイナーな部類だと思っていたのですが、しっかりと全作品定価で置いてありました。ただ、プラモコーナーがなかったのが青葉としてはマイナスポイントですね。

 

スーパー明石(仮称)のあとは艦娘寮を見せていただきました。一人部屋か二人部屋を選べるそうで、大抵は姉妹や仲の良い子で二人部屋に住んでいるんだそうです。寮に居た方々と話をしたのですが、けっこう、いやかなりどの子も私の知っている子とは違った感じでした。例えば吹雪ちゃん。佐世保の吹雪ちゃんは赤城先輩加賀先輩と言っていますが、柱島の吹雪ちゃんは扶桑先輩山城先輩と言っていました。なんというか似たようなことを言ってはいますが柱島の吹雪ちゃんはなんだろう、なんか瞳の奥に…んー、漆黒というか、殺意の波動?みたいなのが感じられて少し怖かったです。殺るときは容赦なく殺る、みたいな?うん、騙して悪いが、仕事なんでな。とか言って容赦なく殺してきそう。

 

そのあとはもう時間も遅くなってきていたので、執務室の場所だけ教えてもらったあと食堂で晩御飯を食べて、客室でお休みです。

 

明日はどんなものが見れるのか…楽しみです。

 

 

《2日目》

 

さて、2日目です。朝起きたら、目の前に…私がいました。布団の中に向かい合って寝ていました。いやあ、驚きましたね。あれは。びっくりしすぎて叫びましたもの。叫び声を聞いた犬走提督がすごい勢いで突入してきましたし。

 

冷静になって話したところ、その青葉は柱島の青葉だそうです。朝犬走提督から私のことを聞いて、私の部屋に忍び込んだは良いものの眠くなって布団になんとなくはいったら寝落ちたそうです。

 

そんなびっくりなことはありましたが、2日目の観光が始まりました。最初に向かったのは執務室や各種通信施設のある鎮守府の要、執務棟。通称本丸だそうです。

 

それで棟の中を見ていて思ったのは…なにも、ありません。本当に何もないんです。ただ、空き部屋がたくさんあるだけで、そして誰も居ませんでした。一階はなにもなく、ただ一部屋、二階の中心にある部屋が執務室として使われているだけでした。その執務室も、おいてあるのは執務机とテレビが一台、それとソファーとテーブルだけでした。給湯室もあるにはありますが、冷蔵庫が3つとポットがあるだけでとても簡素…いや冷蔵庫が3つあるのはおかしいですが、本当にものがありませんでした。

 

佐世保とか、呉とか、あとは各地泊地ような普通の執務棟ではどの部屋にも沢山の書類とか、トレーニングルームとか、通信室とかの重要なものが詰め込まれています。ですが、柱島の執務棟にはなにもありません。疑問に思って聞いてみたら、『そういった大事な施設は別の場所に移してある。ただ、そこは見せられないかな。』と言われました。なぜみせられないのでしょう。すごい気になりますが、諦めます。

 

執務棟のあとは工廠を見せてもらいました。ここは大体は他の所と同じだったのですが、なぜか開発を行う機械だけは大きかったです。一度試しに回して貰ったところ、リアルサイズのF-4戦闘機が出てきましたが特に問題はありませんですね!…あれ?

 

…まあ、今日はもう疲れたのでここまでにします。

 

 

《3日目》

 

3日目です。今日から三日間は柱島の艦娘の皆さんとの交流がメインになるそうです。

 

という訳で交流1日目。今日は主に戦艦や空母の皆さんと色々とお話をしました。

 

そのなかでも特に記憶に残っているのは…まずはあれですね。長門さん。佐世保の長門さんはなんというかザ・軍人って感じなのですが、こっちの長門さんはなんというか…佐世保の長門さんが戦士ならこっちは遊び人って感じで、楽しければやる、つまらないならやらない。誰にでもフレンドリーで、すごく人生を楽しんでいる感じでした。陸奥さんによると仕事の時は真面目にやるんだそうです。公と私はしっかりと分けているのでしょう。

 

ケッコン艦である祥鳳さんともお話をしました。祥鳳さんの話によると、柱島の艦娘は『記憶持ち』の割合が多いのだそうです。艦娘には海軍軍令部にある建造の機械で召喚される召喚艦と艦の記憶を持った人間が艦娘となる記憶持ちの二種類がありますが、普通は記憶持ちなんて三百人に一人いる程度です。が、柱島にはなんと記憶持ちが二十人近くもいるのだそうです。んー、どんどん疑問が増えますねぇ。

 

 

《4日目》

 

さてさて交流2日目。今日は適当に駆逐の子達と話をしてきました。

 

どうも柱島の駆逐艦は練度の差が激しく、主力レベルの子は少ないみたいで主力の子達は忙しそうでした。逆に、練度が低い子達はある程度の訓練をしつつ楽しく遊んでいました。

 

そういえば駆逐艦の子達はなぜ犬走提督のことを『お父さん』と呼んでいたのか、結局わからずじまいでした。一応軍隊なんですし提督と呼ぶべきではないのでしょうか。というかこんな呼び方を広めたのは一体誰なのでしょうか。不知火ちゃんとかだったら面白いですねぇ。…ないか。

 

あ、あともうひとつ。睦月型の子達が愉悦愉悦言ってたのは一体何だったのでしょう。多分意味は解ってないんだとは思うのですが…ああ、日記が疑問メモになっている。今日はここまでにしておこう。

 

 

《5日目》

 

交流最終日。今日は秘書艦の皆さんとお話をしました。

 

なんと柱島では秘書艦のローテーションが組まれているのだそうです。佐世保では長門さんがほぼ提督兼秘書艦みたいな感じなのでびっくりしました。聞くと、昔は基本山城さんが秘書艦で、那珂さんと大井さんと祥鳳さんがたまに手伝うって感じだったそうなのですが、一度全滅する事件があってからは人数を増やしてのローテーションにしたんだそうです。

 

にしても、なんだか千代田さんと能代さんは雰囲気がすこし違う感じがしました。なんでしょう、…色気?んー、わからないですねぇ。まあ、そんな感じがしました。共通点が見つかれば分かりそうな気はするんですが…。

 

あ、明日は演習を見せていただけるそうです。せっかくですし、柱島の練度、見極めさせて頂きます!

 

…あ、犬走提督がくださったプリンがとても美味しかったです。また食べたいなー。

 

 

《6日目》

 

…いやー、すごいものを見てしまいました。

 

艦娘って、人間って空を飛べるんですねぇ。

 

今日は加賀さんと山城さんとの演習を見せていただいたんですが…ええ。すごい空中戦でした。ドッグファイトでした。

 

二人とも量産はされていない、一部では幻であるとも言われている『試作艤装』を装備して演習をしていました。それも、船をもとにしたものではなくいま話題の『R戦闘機』をもとにした艤装を装備して、です。そこ、『戦闘機なら艤装じゃねえだろwww』とか言わない。

 

加賀さんは敵を追尾するロックオンレーザーとあっしゅくさくれつはどーほーってのを装備したピースメーカーっていうもので、速度と威力よりも旋回性能と命中率を重視した機体なのだそうです。

 

山城さんは逆に火力ましまし、速度もたっぷり。そして最強の盾であるフォースを装備したラグナロックⅢという機体だそうです。

 

…さて、その演習を見ていた私から言わせていただきましょう。

 

どうしてこんなものを作った!言え!

 

ええい、秦山の開発陣は化け物か!すべての国を滅ぼすつもりか!あんな化け物この世にはいらんじゃろて!

 

はあ、はあ、はあ…。もうやだこの国…。

 

 

《7日目》

 

はあ…。

 

昨日は取り乱してしまいました。あ、無事に佐世保に帰ってこれました!

 

帰りも犬走提督と山城さんに送っていただきました。帰りの機体は瑞雲でした。もう驚きません。

 

あ、そうそう!犬走提督がお土産にあの美味しいプリン(トリシューラプリン)を沢山くれました!みんなにも配ってあげようかと思います。

 

いやー、長い旅でした。ほんと。ただまあ、柱島は魔境ですね。あそこは恐ろしい。高野総長の息がかかっているから余計に。

 

にしても…さらさんは一体犬走提督とどのような関係なのでしょう。かなり仲の良い感じでしたが…あ、あと柱島の千代田さんとか能代さんとさらさんは同じような雰囲気がします。んー、なんなんでしょう。よし、明日さらさんに聞いてみますかね!

 

そうと決まれば明日のために寝ます!

 

おやすみなさい。

 

 

 

~レイテへ~

 

犬城「…。」

 

山城「提督、どうされましたか?」

 

犬城「…来た。」

 

山城「なにがですか。」

 

犬城「秋イベ。」

 

山城「ああ、そういえばそんな季節でしたね。今回はどこですか?ロシアですか?それともパナマですか?」

 

犬城「…レイテだ。」

 

山城「…え?」

 

犬城「レイテだ。」

 

山城「っ…、そう、ですか。」

 

犬城「…大丈夫か?」

 

山城「…大丈夫じゃ、ないです。とても…怖いです。」

 

犬城「山城…。」

 

山城「大切な人がいるから、余計に…帰れなくなるかも知れないのが、怖いです。誰かが帰ってこれないかもしれないのが、怖いです!」

 

犬城「…大丈夫だ。絶対に皆帰ってこさせる。それが、俺の、提督の役目だ。」

 

山城「提督…。お願い、しますね?」

 

犬城「ああ。約束する。絶対だ。」

 

山城「お願い…します。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

伊勢「んー、なんだか今回はいつもとは違った感じだったねぇ。」

犬城「ゲストとして佐世保の青葉に来ていただきました。」

伊勢「なんで急に?」

犬城「なんとなく。」

伊勢「あっそう。にしても、秋イベまさかのレイテだねぇ。」

犬城「だな。最上と山城が主力のうちとしては絶対にクリアしたいイベントだな。」

伊勢「山城もすごいやる気だしね。」

犬城「だけど…これで山城が沈んだりしたら多分俺立ち直れないよ…。」

日向「まあ、そうなるな。」

伊勢「うわあ!?どっからでてきたのさ日向!?」

日向「ちょっとそこから、だ。」

犬城「うう。」

伊勢「まあ、山城がやばそうだったら日向が支えて逃げれば良いじゃん?」

日向「まあ、それでも良いが…別に、倒してしまっても構わんのだろう?」

犬城「その台詞はこのタイミングで言うべきではないよ日向…。」

伊勢「あ、せっかくだし『エミヤ』掛けておくね♪」

日向「やめてくれ…。」

伊勢「あはは。ま、頑張りましょ?あんたがしっかりしてればなんとかなるんだから。ただし!誤進撃ダメ絶対!よ!」

犬城「わかった。」

伊勢「よろしい!ではセルフツッコミいくわよー!」

日向「なんで二人だけで異層次元に?」

犬城「大人数で行ったところすぐに発見されて襲撃されたからです。少人数で高速での移動のために二人となりました。」

伊勢「ラグナロックⅢとかふざけてるの?」

犬城「その場のノリです。まあ、ケンロクエンⅡの時点であれですしおすしおかし。」

日向「なんだこの魔改造零観は?」

犬城「さあ?」

日向「おい。」

犬城「正直本編に関わらないのでどうでも良いと思います。まあ、レシプロの皮を被った化け物です。はい。」

伊勢「酒保ってなんだっけ…?」

犬城「明石の店です。」

日向「赤城先輩加賀先輩って言ってる吹雪ってもしかして…?」

犬城「んー、ご想像にお任せします。」

伊勢「なんで執務棟はほぼからっぽなの?」

犬城「過去の空襲で執務棟が燃えたせいで大変なことになったのを教訓に出来る限り施設をばらけさせたからというのがひとつと、何かあったときに使える部屋として置いておくためです。」

日向「召喚艦?記憶持ち?」

犬城「んー、見分け方は簡単、名前があるかどうか。艦娘になる前のエピソードがあるかどうか。それだけ。だからもっと増えるかも。」

伊勢「愉悦愉悦。」

犬城「自害せよランサー。」

日向「ランサーが死んだ。」

伊勢「この人でなし!」

日向「…色気?」

犬城「…察してくだせえ。」

伊勢「え、Rの艤装って飛べるの?」

犬城「はい。飛べます。それこそガンダムの如く、ウェーブライダーのごとく!」

日向「それで、山城の大切な人って?」

犬城「そりゃ、姉様でしょ。」

日向「…まあ、そうなるな。」

伊勢「うん、こんぐらいだね!」

犬城「最近筆が進みません…。」

日向「書け。それが貴様の義務であろう?」

伊勢「…んー、ま、がんばれ。」

犬城「がんばります…。」

伊勢「それではまた次回!」

日向「またな。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第28話 R成分多め

犬城「どもども、犬城です!」

由良「やっと改二になれた由良です。」

犬城「なんと、UAが5000を越えました!」

由良「30話近く投稿してこれとは…流石提督ですね。」

犬城「さらっと貶されたね。精進します。いやー
にしてももう11月も中盤です。」

由良「もうすぐ秋イベですが…では問いましょう。『行くぞ提督、資源の貯蔵は十分か?』」

犬城「正直きついです。」

由良「えー。」

犬城「弾薬が40000ちょいしかない。ボーキも50000後半しかない。厳しいな。」

由良「今回中規模らしいし、厳しいですね。」

犬城「あと5日。貯めるかなぁ…。」

由良「由良も頑張りますから、頑張りましょ?ね?あ、そろそろ本編ですね。では本編、どうぞ!」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~ゆらーん~

 

…ガチャッ

 

犬城「ふへー。」

 

山城「やけに長い電話でしたね。」

 

犬城「ああ…。しかも訳のわからないところからの勧誘だった。魔術だとか死徒だとか言ってたし。」

 

山城「魔術って…ファンタジーやメルヘンじゃないんだから。」

 

犬城「…いや、艤装の召喚とか艦載機の展開とか艦娘が一人で艦を操縦できたりするのは十分に魔法じみてると思うんだ。うん。」

 

山城「そうですか?」

 

犬城「正直なにもないところから召喚できるのは魔法だとおもう。」

 

山城「確かに。…あれってどういう仕組みなんですか?」

 

犬城「もう一つ上の次元の空間軸をずらして認知できない空間に収納しているんだとか。」

 

山城「…?」

 

犬城「そうだな…、まず、俺達が認識している世界をx軸とy軸のみの二次元空間としよう。さて、そこに点Pを置きます。」

 

山城「なんか数学みたいになってきましたね。」

 

犬城「さて、その点Pがz軸方向にずれました。そうすると?」

 

山城「えーっと、認識できるのはx軸とy軸のみの平面上だから…点Pは認識できなくなってしまう?」

 

犬城「そういうこと…らしい。結局認識できるわけではないからどういうものかはわからん。」

 

山城「見えたら見えたで大変ですけどね。…バイドなら見えるんですかね。」

 

犬城「あれは少なくとも26次元はあるみたいだし。でもまあ、バイドは居ないに越したことはないな。」

 

山城「ですねー。」

 

…ダダダダダガチャ

 

由良「提督さん!提督さん!やりました!」

 

犬城「おお!?おお、由良か、どうした?」

 

由良「みて、この服!」

 

犬城「お、いい服だな。似合ってるよ。」

 

由良「…提督さん?」

 

犬城「ん?」

 

由良「誉めてくださいよ!改二になったのに!」

 

犬城「…あれ?予定ではあと一、二ヵ月かかるはずじゃ?」

 

山城「リランカでの練度上げに切り替えたからでは?」

 

犬城「…ああ、なるほど。おめでとう、由良。これで君も主力の仲間入りだ。これからの活躍、期待している。」

 

由良「はい!頑張りますね♪」

 

犬城「ああ、頼む。」

 

 

 

CROSS・THE・RUBICON(ルビコン川を渡れ)

 

犬城「…。」

 

朧「あれ、お父さん怖い顔してどうしたの?」

 

犬城「…ああ、朧か。いや、これを読んでみてくれ。」

 

朧「んー?なになに…?『BシリーズR戦闘機の開発について』?…ちょっとまって。Bシリーズって…」

 

犬城「ああ。バイドを利用した機体(ほぼバイド)がほぼ全てだ。」

 

朧「いや、だめでしょ!?あんな恐ろしいものを作るなんて!というかバイドは存在しないんだから無理でしょ?」

 

犬城「あはは…。どっかのバカが『疑似バイド』なるものを作ってしまったそうだ。一応浸食は起こらないようではあるが…真偽は微妙だそうだ。だが、B系統はハイリスクではあれどハイリターンだからな。…上手く行けばだが。」

 

朧「それでも…それでもだめでしょ。何かあったら遅いでしょ!」

 

犬城「まあ、閣僚でも軍令部でもそんな感じだ。ただまあ、バイドと関係ないB-5BからB-5Dは一応候補としてはあるそうだ。…実用性は別として、だが。」

 

朧「ヒュロスでも量産してればいいのに。」

 

犬城「あれはあれでコストがかかるし…なにより人型とかあかん。一部のロマンチスト(大馬鹿)が暴走してしまう。」

 

朧「あー、前例があるもんねぇ…。うちに。」

 

犬城「ケンロクエンⅡにラグナロックⅢだな。あれはおかしい。うん。」

 

朧「…そういえば、バイドもどきがあるならフォースも作れるのかな?」

 

犬城「さあ?あれはバイドのなかでもかなりエネルギーを溜め込ませたやつだからなぁ。もどきが耐えられるかどうか。」

 

朧「…まあ、吹き飛んだら大変だしね。」

 

犬城「そういうこった。それに、ケンロクエンⅡにあんなに詰め込めたのはフォースとビットを装備しなかったからだしな。ビットやフォースを積めばそのぶん別のところが削られるだろうな。」

 

朧「んー、この世界ではいらないね。」

 

犬城「ああ。…ま、量産するならカロンぐらいで十分だろ。それ以上の化け物はいらんよ。」

 

朧「だねー。」

 

 

 

~いつもの新聞フェイズ~

 

千代田「おはよー、初!」

 

犬城「千代か。おはよう。」

 

千代田「お、今日も新聞読んでるね!どんな内容?」

 

犬城「えーっと、…また神戸(冬木)で大火災だそうだ。」

 

千代田「へ?いや、そんなの知らなかったんだけど。」

 

犬城「俺も知らなかった。…何かしらの工作かねぇ。ま、あとで高野さんに聞いておくかね。」

 

千代田「なんか巷では『神戸(冬木)は燃えるもの』とか言われてるらしいけど…」

 

犬城「ひどい言いようだ。あとは…『太平洋上にて小規模の時空の歪み、国内のものとはまた別物か』だそうだ。」

 

千代田「また?」

 

犬城「ああ。しかも、一部では向こう側からこっちへ来たものもいるようなんだ。」

 

千代田「へ、なにそれ。」

 

犬城「…その次元の歪みの中から戦闘艦が現れたんだ。今のところ確認したのは二隻。一隻は横須賀が鹵獲したが、乗組員は一人も確認できず。調査の結果時空移動の際に消滅したと見られているそうだ。艦は横須賀で除染の後引き続き調査をしている。」

 

千代田「…乗組員の人たちはどうなっちゃったの?」

 

犬城「…よくてあちら側に放り出されて取り残された、または別の世界へ人間だけ出てしまった。一番嫌なのは…別次元に取り残されたか、ばらばらになったか、だな。」

 

千代田「生存は…」

 

犬城「絶望的だろうな。次元を越えるための装備なんかを持っていればまた別だが。」

 

千代田「…そう、なんだ。もう一隻は?」

 

犬城「現在逃亡中だ。横須賀と佐世保が捜索している。」

 

千代田「やばめな艦?」

 

犬城「ああ。大和型レベルの艦だそうだ。今は紺碧・旭日両艦隊も鹵獲または撃沈のために動いている。」

 

千代田「それ結構ガチだね。」

 

犬城「ああ。場合によっちゃうちにもお声がかかるだろうな。次は…ああ、これか。『日本武尊帰還!本土防衛に合流!』」

 

千代田「…あれ?うちの艦?」

 

犬城「ああ。一応行方不明扱いだったからな。」

 

千代田「…でも、うちにいるよ?」

 

犬城「あれ本物のおうすのみことだ。」

 

千代田「…?」

 

犬城「あー、日本武尊をおうすのみこととして配備していたけど、日本武尊が横須賀に改装に行ったから代わりに本物の『木造戦艦おうすのみこと』が来たんだ。」

 

千代田「え、じゃああれ木製?」

 

犬城「ああ。」

 

千代田「…よし、あとで見にいこうっと。」

 

犬城「いってら。…それくらいかな?」

 

千代田「あ、そういえばさ、試作艤装って見せてもらえる?」

 

犬城「…なんでだ?」

 

千代田「だってほら、気になるじゃん?」

 

犬城「…駄目だ。一応機密扱いだからな。こればかりはお前でも駄目だ。演習してるところを遠目に見る程度ならまあいいが。」

 

千代田「えー、いいじゃん?減るもんでもないし。」

 

犬城「だーめ。」

 

千代田「ぶー、けち!」

 

犬城「なんとでもいいやがれ。」

 

山城「…何をしているんですか…。」

 

犬城「お、山城おはよう。」

 

千代田「山城おはよー!」

 

山城「ええ、おはようございます。イチャイチャしてないでさっさと仕事に取りかかってください。」

 

犬城「はーい。ほれ、仕事するぞ。」

 

千代田「むー、わかった。」

 

 

~波動砲とは…人類の生み出した希望…のはず。~

 

犬城「あー、みんな揃ったかー?」

 

山城「はい、揃いましたね。」

 

加古「提督ー、艦娘を全員講堂に集めてなにすんだー?」

 

古鷹「加古、この前の放送聞いてなかったの?新しいタイプの装備が実戦配備されるから、それについての説明があるのよ。」

 

加古「へー。でもさ、ならなんで全員なんだ?そんななんでも誰でも装備出来るようなものなんて無いだろ?」

 

犬城「まあ、加古の言うとおりそういうのは滅多になかったが、今回それができたわけだ。という訳で今回は新装備の説明をしていくからなー。」

 

吹雪「はーい。」

 

犬城「えー、今回配備が進むことになった装備の総称は、『波動砲』だ。」

 

大和「波動砲!?波動砲ですか!?やった!やりました!遂に私が宇宙戦艦となる時がやって来たのですね!」

 

犬城「残念、その波動砲とはまた別のやつなんだ。」

 

大和「…?どういうことですか?」

 

犬城「まあ、宇宙戦艦ヤマトの波動砲とはまた別の種類の波動砲ということだ。」

 

大和「…そんなぁ。」

 

武蔵「だがどちらも同じ波動砲なのだろう?提督よ、何が違うのだ?」

 

犬城「ふむ、まずヤマトの波動砲は波動エンジンにて宇宙空間からタキオン粒子として得たエネルギーをチャージして打ち出すものだ。タキオン粒子の不安定さにより空間自体へのダメージを与えることで誘爆等も起こせるが、これを使うには前提として波動エンジンが必要であり、またエネルギーをチャージするための入れ物も必要だ。それゆえに大規模なものになってしまうし、そもそも波動エンジンが存在しないのでどうしようもない。また異次元空間では使いようがない。ここまではいいか?」

 

武蔵「ああ。」

 

犬城「さて、今回配備される波動砲は、これもしっかりと『元ネタ』が存在する。知ってる人は知ってると思うが、R-typeだ。各地でR-9Aが配備されているが、あれに装備されている波動砲がこれだ。」

 

武蔵「…つまり、艦載機に装備するようなものを我々が装備するということか?」

 

犬城「まあ、そうなるが…」

 

扶桑「提督、私は装備するのは嫌です。」

 

犬城「…何故だ?」

 

扶桑「私はあくまで戦艦です。それ故に艦としての誇りがあります。戦艦が戦闘機の装備するようなものを主兵装として装備するなんて、私には受け入れられません。」

 

犬城「…なるほど。確かにそれはあるか。わかった。別にこれを装備しろと強制はしない。だが、装備したものとの連携のためにも一応今回は聞いておいてくれ。」

 

扶桑「わかりました。」

 

犬城「んでだ。このR-typeの波動砲は機体の前方に特殊な力場を形成、エネルギーを収束させてぶっぱなすって代物だ。とても簡単な仕組みだな。それに、異次元でも使える。」

 

武蔵「…それだけ聞くと余り強そうに思えないな。」

 

犬城「ところがどっこい、こいつが恐ろしいものなんだな。まず一つにこれは一番威力の低いとされる試作型スタンダード波動砲でも2100年代の戦艦の主砲並の威力だ。そして、このエネルギー、波動エネルギーは純粋なエネルギーだ。ヤマトの波動砲はあくまで『波動性物質』故に応用は効きづらいが、こっちはただの波でありエネルギーだ。それ故に応用が効く。」

 

瑞鶴「応用が効くって言われてもどんなのかわからないわ。」

 

大和「そうですよ!ヤマトの波動砲だって拡散させたり(拡散波動砲)連射したり(トランジッション波動砲)主砲弾にエネルギーを充填したり(波動カートリッジ弾)できますよ!」

 

犬城「そうだな…例を出すとすると、広範囲に拡散させたり(拡散波動砲)圧縮して超長距離での狙撃をしたり、(圧縮波動砲)|着弾時に拡散した余剰エネルギーを着弾点に再び収束させたり、《スタンダード波動砲Ⅲ》全て貫通させたり、(メガ波動砲)敵の内部で爆発させたり、(衝撃波動砲)電気エネルギーに変換したり、(ライトニング波動砲)炎に変換したり、(灼熱波動砲)速射したり、(ハイパー波動砲)パイルとかレールガンの弾頭に纏わせたり、(パイルバンカーとかレールガン)天災と呼ばれるものを引き起こしたり、(災害型波動砲)防護壁を作ったり、(バリア波動砲)バルカンの弾のようにしてばら蒔いたり、(光子バルカン弾)敵を追尾したり、(ロックオン波動砲)けつから敵を追尾するのを撃ったり、(デビルウェーブ砲)ってところか。あ、あと空間を引き裂いたりも別にできるぞ。」

 

大和「お、多い…。」

 

赤城「ふむ、それはたしかに応用が効きますね。」

 

犬城「んで、この波動砲はなによりも『その存在自体に衝撃をあたえる』んだ。」

 

祥鳳「どういうことですか?」

 

犬城「もともとこの波動砲はバイドを倒すためのものだったんだが、そのバイドってのは我々のいる四次元時空の存在ではなく、少なくとも26次元時空以上の存在だ。そして、その存在はそこまでのすべての時空に存在する。だが、我々の時空からは四次元までのバイドしか通常兵器では殺せない。しかし、波動砲はその存在自体に衝撃…波動による揺れを与えて全ての次元から消すことができるんだ。まあ、結局うち漏らしがあるとまた増えるから戦いは終わることは無かったんだが。」

 

祥鳳「…ですが、それが一体なんの得があるんですか?」

 

犬城「それはだな、どんなものでもこれなら撃てる、ということだ。通常触れたりできない時空の歪み…というかその空間にも衝撃を与えられるし、もし殺しても復活するような存在がいたとしても確実に、全ての次元から消し飛ばせる。…まあ、あまり想像はできないだろうけど。」

 

鈴谷「んー、よくわかんないけど、要するに強いわけだ。」

 

犬城「ああ。ただ、少し扱いが難しいのが難点だな。それじゃ、一旦休憩。三十分後に再開するからなー。」

 

ニム「はいはーい、次の時間は何をするのー?」

 

犬城「次の時間は簡単な使い方の説明だ。ちゃんと時間にはこいよー。」

 

 

 

扶桑「…。」

 

山城「扶桑姉様、どうされました?」

 

扶桑「あら、山城。…その、ね。波動砲がすごいというのはわかるのだけれど、やっぱり戦艦としてのプライドというものが、ね。」

 

霧島「私も同意見です。それに、そんな未知のものよりも実弾の方が信頼できます。」

 

扶桑「…山城は?」

 

山城「あー、私はもう装備しちゃってるので…。」

 

長門「たしか…試作艤装のやつか。あれは空も飛んでいたな。…山城、お前には艦としての誇りはないのか?」

 

山城「うっ、…そりゃ、戦艦としてはどうかと思いますけど、なんというかあの艤装とか波動砲とかには…なにか懐かしさ?みたいなのを感じるの。だから…。」

 

加賀「おや、奇遇ですね。私もあの艤装に同じような感情を持ちました。…あれになにかあるんですかね。」

 

長門「そうか。…どちらにせよ私は装備しない。私は死ぬ最後まで戦艦として在りたいからな。」

 

山城「…そうですか。あ、もう時間ね。」

 

加賀「本当ですね。では行きましょうか。」

 

山城「ええ。」

 

 

長門「…なあ、扶桑よ。」

 

扶桑「なに?長門。」

 

長門「山城と加賀の瞳は…何色だった?」

 

扶桑「…赤と、茶色だったはずよ?」

 

長門「今の二人の瞳…黄色に見えたのは私だけか?」

 

霧島「気のせいでは?瞳の色が変わるなんてほぼあり得ませんよ?」

 

扶桑「そうよ。疲れているんじゃない?しっかりと休んでる?

 

長門「…そう、だな。疲れているのかもしれん。…さて、私達も行くか。」

 

扶桑「そうですね。」




犬城「はい、お疲れさまでしたー。」

由良「また作品を増やすんですか…。」

犬城「まあ、そうなるな。」

由良「もう!知りませんからね!」

犬城「( ´・ω・`)」

由良「うっ、そんなしょぼんとしても知らないものは知りません!」

犬城「( ´;ω;`)」

由良「あっ、あー!な、泣かないで!わかったから、由良も応援するから!ね?ね?」

犬城「ん。」

由良「はあ…。もう。まあ、セルフツッコミに行きましょうか。」

犬城「C'moooooooooon!」

由良「うるさい!まず最初!魔術とか死徒って…。」

犬城「…まあ、そうなるな。」

由良「黙秘…と。次。艤装の召喚の設定って?」

犬城「当作品オリジナルです。アニメでは収納されてましたしね。一つ上の次元軸をずらすことで無くしているだけです。」

由良「まるで魔法ですね。」

犬城「まあ、高度に発展した科学は魔法と変わらないとか言うし。」

由良「次いきますね。疑似バイド?」

犬城「まあ、浸食しないバイドとでも。培養して増やすことはできます。ただ、高次元存在ではなく四次元時空の存在なので普通に死にます。これを使ってフォースをつくると、タクティクスのフォースのように無敵ではないものができます。」

由良「なるほど。…あれ、じゃあラグナロックⅢのシャドウフォースは?」

犬城「あれはシューティング仕様です。基本壊せません。」

由良「壊すことは出来るんですか?」

犬城「衝撃波動砲を当てると壊れます。」

由良「へー。あ、次にいきますね。冬木?」

犬城「神 戸 で す 。」

由良「はあ。聖杯戦争とかはあるの?」

犬城「あります。ただ、提督とかはあっち側ではないので知りません。本筋に関わるかも解りません。」

由良「関わらないことを祈るかな。次ね。時空の歪みに、戦闘艦…もしかして。」

犬城「まあ、お楽しみに。」

由良「また別世界とクロスするんですか。もういいや!次!波動砲、実戦配備するんですか。」

犬城「はい。ただ、各地で扶桑や長門みたいに拒否する人はいるみたい…というか召喚艦の8割は拒否してるそうな。柱島の子は、記憶持ちは普通に受け入れています。んで、召喚艦の5割が反対している感じです。」

由良「あら?反対している人数が少ない?」

犬城「…まあ、色々ぶっとんでますし。柱島。」

由良「…なるほど。次。波動砲の設定も?」

犬城「オリジナルです。バイドの高次元存在という設定も眉唾だったような。」

由良「まあ、オリジナルとしておけば何かあっても困りはしませんね。それで、最後の『瞳』の話って…。」

犬城「カラコンでしょ。」

由良「ならよかった。」

犬城「まあ、バイドだとしてもこの作品では酷いことにはしませんよ。たぶん。」

由良「えー。」

犬城「それに、バイドだと波動砲とかへの懐かしさはおかしいですし。」

由良「…つまり、謎の存在?」

犬城「まあ、ご想像にお任せします。これくらいかな?」

由良「ですね。それでは、長くなってしまいましたし退散しましょうか。」

犬城「だな。では、また次回。さよならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第29話 波動砲が主武装

犬城「ども、犬城です。」

不知火「不知火です。」

犬城「はい、肉話です。」

不知火「肉は出てきませんけどね。」

犬城「まあ、そうなるな。」

不知火「さて…秋イベですね。」

犬城「レイテだから絶対に突破する。…いくら最終海域が夜戦マスだらけであっても!」

不知火「ま、頑張ってください。さて、さっさと本編に行きますか。では、どうぞ。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

 

~波動砲講座そのに!~

 

犬城「はいはーい、第二回波動砲講座はっじめっるよー!」

 

霞「なによそのノリは?」

 

犬城「いやー、だってさ?今回の講座を受けている子はみんな波動砲を受け入れてくれた子でしょ?開発に携わった人間としては嬉しいもんだよ。うん。」

 

衣笠「それでー?今回の講座は何をするの?」

 

犬城「今回は…各種波動砲の特徴とかだな。まあ、細かいところだ。」

 

青葉「各種…ということは一つ一つですか?」

 

犬城「ああ。波動砲も武器と同じで場に応じて選ばないと意味がないからな。」

 

曙「なるほどね。じゃあ、さっさと始めましょう?」

 

犬城「まあ、そうだな。では今回は最初の波動砲についての講義ということで全ての始まりの系列、スタンダード波動砲の系列だ。この系列にはスタンダード波動砲、拡散波動砲、メガ、ギガ、ハイパー波動砲、圧縮波動砲、超絶波動砲なんかがあたるな。」

 

潮「細かくするとどのようなものがあるんですか?」

 

犬城「んー、試作型スタンダード波動砲、スタンダード波動砲、スタンダード波動砲Ⅱ、スタンダード波動砲Ⅲ、スタンダード波動砲X、スタンダード波動砲XX、拡散波動砲試作型…」

 

瑞鶴「多い!もういいからさっさと始めて!?」

 

犬城「あいわかった。まず、スタンダード波動砲のシリーズから行こう。最初に紹介するのは『試作型スタンダード波動砲』だ。Leoなんかに装備されたな。」

 

龍驤「試作型?そないなもの紹介してどないするん?実戦では使わへんやろ?」

 

犬城「いや、以外とそうでもないよ。この試作型スタンダード波動砲はチャージ容量も少ないし、威力も少し低い。だが利点として装置がとても小さいことと、外付けができることが上げられる。これのお陰でもともと波動砲を装備できないような機体にも外付けができるんだ。」

 

加賀「ということは…これは現在配備してあるようなF-15EJなどにも装備できる、ということですか?」

 

犬城「ああ。F-15EJとかF-18Fみたいなハードポイントが外にある機体はガンポッドみたいな形式で、F-22のような兵装を内部収納する機体は少し改修して内部に取り付けることもできるな。尤も、F-22の下部にであれば通常のスタンダード波動砲ものせられるだろうけどな。」

 

加賀「なるほど。つまり波動砲搭載の戦闘機はいくらでも増やせるのですね。」

 

犬城「まあ、そのぶん技術の流出のリスクも増えるけどな。あとコストもね。んで二つ目は『スタンダード波動砲』だ。試作型の完成形だな。これはチャージ容量が試作型の二倍で、破壊力も純粋に二倍になっている。そしてなにより試作型の次に小さいな。ただ、戦闘機にのせるとなると大きめのガンポッドレベルになるから戦闘機動がF-15EJとかだと難しくなる。F-22の下部になら取り付けられるが。原作ではR-9Aを始めとした機体が装備している。」

 

山城「それでも横に並べて一斉射撃とかはできるのならまだ運用はできますね。」

 

犬城「さて、この先なんだが…この先は一気に系列が枝分かれする。スタンダード、ハイパー、ギガ、拡散、圧縮だな。ま、ここからはざっくりいくかね。」

 

那珂「え、それでいいの?適当?」

 

犬城「まあ、大抵は新型とそれのアッパーバージョンだからな。さ、ガンガン行くぞ。まずはスタンダード系列。これはスタンダード波動砲の上位版だな。スタンダード波動砲Ⅱ、スタンダード波動砲Ⅲ、スタンダード波動砲X、スタンダード波動砲XXがこれにあたる。」

 

日向「スタンダード波動砲とはどう違うんだ?」

 

犬城「この四つは着弾後に余剰エネルギーが拡散して追尾、再度着弾するんだ。ⅡとⅢは着弾点に収束する。XとXXは周辺の敵を追尾する。ま、似たようなもんよ。」

 

那珂「いやいやいや!?アバウトすぎでしょ!?」

 

犬城「まあいいのよ。んじゃつぎー。次は拡散波動砲の系列だな。ではまず『拡散波動砲試作型』。」

 

磯波「あ、それってΔのR-9A2の装備していた波動砲ですね?」

 

犬城「おお、よく知っているな。その通りだ。」

 

磯波「えへへ…」

 

犬城「磯波の言っていた通り、この波動砲は『R-type Δ』にてR-9A2『DELTA』の装備していた波動砲だ。2ループチャージで、1ループでスタンダード波動砲、2ループで発射後広範囲に拡散する拡散波動砲を撃てる。ただ、威力は控えめだ。」

 

龍驤「控えめ言うてもF-15とかのレベルなら簡単に消し飛ばせるんやろ?」

 

犬城「もちろん。というか金剛型戦艦のレベルでなんとか浮いていられるぐらいだろうな。」

 

龍驤「…想像以上やったわ。」

 

犬城「ははは。んでそのアッパーバージョン…というか完成形が『拡散波動砲』だ。これは『R-typeⅡ』の自機であるR-9C『WAR-HEAD』の装備していた波動砲だ。」

 

磯波「WAR-HEAD、突き抜ける最強ですね。」

 

犬城「ああ。この波動砲は…まあ試作型を完成しただけだな。」

 

磯波「酷い!?」

 

犬城「そもそもR-9Cが『突き抜ける最強』たる所以は(パイロットが生身では耐えられないほどの)(筒に詰めなきゃいけないような)加速や運動性能故だからな。でもまあ、単機での戦闘ならかなりの戦果を挙げられるだろう。」

 

日向「まて、我々は軍隊だ。単機ではなく小隊なんかではどうなんだ?」

 

犬城「んー、誤射さえ気を付ければある程度の戦果は出ると思う。けど、数があるなら拡散波動砲一択ではなく状況に応じて…って感じになるな。ただ、あまりごちゃごちゃした戦場ではFFの可能性があるから使いにくいな。」

 

日向「そうなのか。…うーむ、誘導できる波動砲などがあればいいのだが。」

 

犬城「あるにはあるけど、それはまたおいおい、ね。さて、拡散波動砲系列はこの2つだけだから、次行こう。次はメガ波動砲、ギガ波動砲、ハイパー波動砲の三つだ。」

 

曙「あら?メガとギガはまだしもハイパー?」

 

犬城「ああ。ま、そこも説明していく。まずはメガ波動砲。これは『R-typeⅢ』の自機であるR-9/0の装備していた波動砲の片方だ。この波動砲の目指すところは貫通力。スタンダード波動砲が榴弾ならばこれは徹甲弾といったところだな。」

 

漣「なるほど。」

 

犬城「んで、それを装備していたR-9/0が装備していたもう一つの波動砲がハイパー波動砲だ。この呼称は『R-type final』のもので、『R-typeⅢ』ではハイパードライブシステムと呼ばれていたな。これは試作型スタンダード波動砲レベルの波動砲を連射する波動砲だ。」

 

漣「…ひえっ。」

 

犬城「まあ、その反応だよなぁ。ま、難点として装置がデカイのと凄まじい出力が必要だが。」

 

野分「凄まじい出力、というと?」

 

犬城「まー、全力だと原子炉ひとつぶんぐらいかな?」

 

野分「…えっ?」

 

比叡「原…子炉?あれ?戦闘機の武装ですよね…?」

 

犬城「まあ、そうなるな。んで、その2つの先にあるのがギガ波動砲だ。これはハイパードライブでチャージしたエネルギーをギガ波動砲の仕様でぶっぱなせるようにした代物だ。ハイパードライブは必須な上エネルギーが半端ないのでさらに機械がごたごた。しかも最大チャージの7ループではバイド化の危険も伴うそうだ。なんでかは知らん。」

 

山城「待って。バイドって存在するの?」

 

犬城「…とあるバカが疑似バイドなるものは作ってしまったが、一応この世界においてはまだ存在していない…はずだ。だが、あれが存在するとしたらいつ来てもおかしくはない。奴等は次元を越えられるからな。」

 

霞「さらっと流してるけどバイド化ってヤバイでしょ!?」

 

龍驤「せや、もちろん対策はあるんやろ?」

 

犬城「…撃たないこと、6ループまででリミッターを掛けること。これくらいしか無いな。」

 

龍驤「…バイド化しないようにするっちゅー考えは?」

 

犬城「不可能と東野さんは言っていた。そもそもバイドをこの世に解き放つわけにもいかないから実験もできん。」

 

龍驤「…なるほど。」

 

犬城「…ま、次に行こうか。次は圧縮波動砲の系列だ。これは破壊力よりも精密射撃や狙撃を目的としたものが大半だ。まずは圧縮波動砲。これはその名の通り波動エネルギーをスタンダード波動砲よりも高い圧力で圧縮し、指向性を持たせてぶっぱなすものだ。ちなみに実機でのテストでは最大射程は38万キロだそうだ。」

 

漣「す、スタンドも月までぶっ飛ぶこの衝撃…」

 

潮「事実月まで吹き飛ばされちゃうね。」

 

朧「その前に消滅するでしょ。」

 

曙「まあそうなるわね。」

 

犬城「んで、そのアッパーバージョンが圧縮波動砲Ⅱだ。ただの改良なので割愛。次。圧縮波動砲の単位時間あたりのエネルギー量を減らして照射時間を増やしたものが持続式圧縮波動砲だ。ま、それだけだな。アッパーバージョンにⅡとⅢがある。うまく使えばうんたら。」

 

由良「…適当ですね。」

 

犬城「正直五つとも同じようなもんだし。さて、本日ラストは超絶波動砲だ。これはシューティング世界ではなくタクティクス世界が発祥だな。ヘクトールにのってるあれだな。これはギガ波動砲の系列でもある。あれのエネルギーを射程と正確性に当てたものとでも考えてくれると簡単だ。」

 

龍驤「待ち。つまりバイド化の可能性があるっちゅうことか?」

 

犬城「いや、あくまであれと同じぐらいのエネルギーを使っているってだけで別物だ。バイド化もない。」

 

龍驤「ならええ。」

 

摩耶「にしてもバイドねぇ。ちょっと怖いもの見たさもあるな。」

 

大井「バイドって一体なんなんですかね。」

 

朧「バイドとは…」

 

曙「人類が生み出した悪夢。」

 

漣「覚めることのない悪夢。」

 

潮「…バイドとは…。」

 

磯波「回収されたボイスレコーダーより?」

 

大井「…。」

 

犬城「うーい、んじゃ今日の講座はここまでー。おつかれー。」

 

山城「締まらないわねー。」

 

大井「いつものことよ…うん。」

 

 

~変態になろう~

 

《柱島鎮守府:広場》

 

犬城「ハットゥッイャッ!」

 

香取「鞭の振りが甘いです!そのような鞭では骨の一匹も倒せませんし浮遊もできませんよ!」

 

犬城「ムムムムムムムムムムムムムムホァイ!」

 

香取「ダメです!それではタロスも倒せませんよ!」

 

犬城「シキソシキソシキソシキソシキソクゼェーッ!?」

 

香取「被弾するなどもっての他!敵との距離を見極めて確実に回避しなさい!」

 

 

龍田「…なにあれ?」

 

山城「…ふと、なんとなく提督がヴァンパイアハンターとか楽しそうだなー、とか呟いちゃったのよ。そしたらたまたまいた香取さんがやる気を出して…ああなっちゃったの。」

 

龍田「…提督も災難ねぇ。」

 

山城「全く。」

 

 

犬城「ユーキャンヒッミー…シャノワァァァァ!」

 

香取「魔力の管理はしっかり!即再走に繋がります!」

 

犬城「ドゥエドゥエドゥエドゥエドゥエ…」

 

香取「遅い!もっと早く進みなさい!具体的には『ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ…』ぐらいです!」

 

 

山城「再走…?RTAなのかしら。」

 

龍田「…にしても、気持ち悪い(変態的な)動きね。なんであれがヴァンパイアハンターなのよ。」

 

山城「日本で一番悪魔城を潰したヴァンパイアハンターの動きだとか。」

 

龍田「訳がわからないわ。というかアルバスってヴァンパイアハンターなのかしら…?」

 

山城「…まあ、そうなるな。」

 

龍田「…あなたは興味あるの?あれ。」

 

山城「…少しはあるかな?」

 

香取「ほう!ならば山城さんも鍛練に参加しなさい!ええ、それがいいですね!さあ!早く!」

ガシッ

 

山城「え!?ちょ、待って!?」

 

犬城「ふふふふ…死なばもろとも…おまえも一緒だ…山城もこっちへ引きずり込んでやる…ふふふふふふ…ふふふふふふふふふふ…!」

ガシイ

 

山城「ちょ!?提督まで!?た、龍田!助けて!龍田!?」

 

龍田「うふふ~。楽しんできてね~♪」

 

山城「龍田ぁぁぁぁ!?」

ズルズルズルズル…

 

龍田「頑張って~」

 

山城「呪ってやるカモノハシ…じゃない軽巡洋艦の龍田ぁぁぁぁ!」

 

 

この日を境に互いの名前を呼び合いながら高速で移動する提督と山城が見られるようになったとかなんとか。

 

 

 

…オチはない。

 

 

~捷号決戦!遊撃、レイテ沖海戦!(前編)~

 

大井「始まりましたね…。」

 

犬城「ああ。捷号作戦というと…前世における決戦作戦だったか。」

 

大井「ですね。捷一号作戦から捷四号作戦まであって、今回のは捷一号作戦です。」

 

犬城「捷一号…確か青葉が大破した作戦だったかな。」

 

大井「青葉大破はよくあることだったでしょ。」

 

犬城「まあ、そうなるな。…日本の機動艦隊が全滅した作戦…であってるのかな。」

 

大井「事実上壊滅ですね。今回は…台湾へ航空攻撃を掛ける空母艦隊を水雷戦隊で撃滅、ルソンへ陸戦勢力を輸送して上陸を防ぎ、比島北方の制海権を奪取、最後にパラワンに巣食う敵を叩き潰す!って感じですかね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。あ、このだんご美味いな。」

 

大井「ですねー。さすが間宮さんです。…それで?提督はなにかこれに思うところはあるんですか?」

 

犬城「そだねぇ。これでも山城の端くれだから一応奴等を叩き潰したいっていう感情はあるけど…そこまででもないな。せいぜいトマホーク(BGM-109A)をぶっぱなせるだけぶっぱなしたくなる衝動に駆られるぐらいだ。なに?核だ?気にするな。些細なことよ。」

 

大井「些細な…こと…?」

 

犬城「ま、たぶん山城の方がつらいんじゃないか?…なあ、山城?」

 

山城「…。」

ドヨーン

 

犬城「山城?おーい?やましろー?」

 

山城「はっ!?な、なんですか?」

 

犬城「大丈夫か?顔色悪いぞ?」

 

山城「だ、大丈夫です。はい。大丈夫、ですから…。」

 

犬城「うん、大丈夫そうに見えないわ。…山城、お前は休んでおけ。まだ出番は先だろうし、バッドコンディションで挑んで勝てるような相手では無いだろう?」

 

山城「そう、ですね。」

 

犬城「それに、お前もそんな状態だ。扶桑や時雨、満潮なんかはもっときついんじゃないか?」

 

山城「それは…まあたぶん。」

 

犬城「なら、せめて出撃まで皆でのんびりと話しておけ。西村艦隊の旗艦はお前なんだから、ぐったりしていちゃ示しがつかん。もし俺にできることがあれば言ってくれ。」

 

山城「…じゃあ、その…えっと…」

 

大井「…ふふっ。提督、私はちょっと席を外しますね。きっと、二人きりの方が山城もやりやすいでしょうし。」

 

犬城「ん?おう、わかった。」

 

ガチャ パタン

 

 

山城「あの、提督…」

 

犬城「なんだ?」

 

山城「その…抱き締めてもらって、いいですか?」

 

犬城「…いいよ。俺の胸でいいのならいくらでも貸すさ。」

 

山城「ありがとう、ございます。」

 

 

 

 

大井「頑張りなさいよ、山城…。………にしても、この(前編)ってなんなのかしら。謎だわ。」




犬城「はい、お疲れさまでしたー。」

不知火「なんというか…だいたい波動砲じゃないですか。しかもどうでもいいことをたらたらと。」

犬城「あははは…。すまない…。」

不知火「全く。ま、セルフツッコミ行きましょうか。まず最初。香取は何者?」

犬城「ただの練習巡洋艦です。はい。ただちょっと変態な動きができるだけです。」

不知火「ただのとは一体…。まあいいです。次。互いの名前を~のやつって…」

犬城「はい、GoLのジョナサンとシャーロットです。本編のキャラでいくと『提督!』『山城!』『提督!』『山城!』って感じですね。うるさい。」

不知火「まあ、そうですよね。次。BGM-109Aって」

犬城「核トマホークです。まあほら、レイテ周辺を燃やし尽くしてしまえば万事オッケーですし。」

不知火「良くないです。ま、こんくらいですね。」

犬城「んじゃ、終わりにしようか。それではまた自害!」

不知火「自害ではなく次回です。さよならー。」

犬城「…令呪を持って命ず、自害せよ、ランサー。」

不知火「流れるようにランサーを殺さないでください。」

犬城「あーい。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第30話 2017年秋イベ!

犬城「どうも、犬城です!」

綾波「綾波です。」

犬城「紆余曲折あってタイトルが変わりました。」

綾波「どうなんですかそれ。」

犬城「そもそも見切り発射のこの作品。もうなんでもいいやと。はい。」

綾波「プライド的なものまで捨ててしまうなんて情けないです。」

犬城「ぐふっ。」

綾波「提督が死にましたが話は進むので問題ありませんね!では本編どうぞ!」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

 

~弾薬欠乏!~

 

山城「艦長!撤退なさるおつもりですか!」

 

犬城「我が祖国よ、永遠なれええええええ!」(自爆)

 

青葉「最初から飛ばしますねぇ。」

 

犬城「弾が無い!どうしよう山城ぉ!?」(ダメコン発動)

 

山城「知りませんよ!夏イベでもすぐに弾切れ起こしたんですから、学習して弾集めておけばよかったじゃないですか!」

 

犬城「だってレベリングで湯水のごとく消えてったんだものー!」

 

山城「ならもう少し計画的にやればよかったじゃないですかー!」

 

犬城「なー!」

 

山城「うがー!」

 

 

吹雪「えっと…なんですか、あれ?」

 

青葉「んー?いつものことだよ。ただの口喧嘩。でも弾切れはまずいなぁ。スリガオに現れた海峡夜悽姫をまだ倒せてないのに。」

 

吹雪「うう、それもこれも魚雷挺が悪いんです。奴等カットインを当たり前のようにぶち当ててくるんですよー。」

 

青葉「わかってるわかってる。でもほんとどうしようかねー。提督と旗艦の山城はあんな精神状態だし。あれで一番ましな想定の丙想定ってんだから泣けるねぇ。」

 

大淀「あの…『遊撃部隊 艦隊司令部』は使わないんですか?」

 

青葉「あー、あれね。んー、提督はそれにスロットを使うなら徹甲弾載せたいって言ってるけど…一度やってみようかー。」

 

大淀「結局たどり着けないのが原因ですから、多少戦力が下がったとしてもたどり着いて殴った方がいいと思います。」

 

吹雪「でも、大破した艦を一人で下げるなんて少し怖いですね。」

 

大淀「一応後方の支援艦隊が回収する手筈とはなっていますが、それでも危険ではありますね。敵本陣ですし。」

 

青葉「でもまあ、そこは妖精の加護を信じるしかないねぇ。」

 

吹雪「そうですね。」

 

 

犬城「うがー!」バタッ

 

山城「うにゃー!」バタッ

 

 

吹雪「…え?寝た?」

 

青葉「…みたい?これははじめてのパターンだなぁ。」

 

大淀「いや…作戦中なのに…。」

 

犬城「Zzz…」

 

山城「Zzz…」

 

大淀「…はぁ。一時的に休息をとります。提督と山城さんが起きるまでゆっくりしていてください。」

 

吹雪「あ、あははは。はーい。」

 

青葉「はぁ…。」

 

 

 

~超戦艦 日本武尊抜錨~

 

犬城「昭和18年4月18日、ブーゲンビル島上空で戦死した連合艦隊長官山本五十六は、後世日本に高野五十六として生まれ変わることになる。」

 

比叡「ちょうかあああああああああん!…ってなにやってるんですか。」

 

犬城「いや、なんとなくあらすじでもと。」

 

比叡「OVAじゃないんですからいりません。というかなんで私は横須賀に連れてこられたんですか?」

 

犬城「そりゃ、日本武尊と比叡がうちに配属となるからだ。受取に来た感じだな。」

 

比叡「え、日本武尊も比叡もこの前ドック入りしたばかりじゃないですか。もうですか?」

 

犬城「ああ。改装は全て済んだそうだ。」

 

比叡「はやっ。一体なにをしたんですか。」

 

犬城「『対超兵器改装』だ。」

 

比叡「超兵器?なんですかそれは。」

 

犬城「太平洋の時空の歪みから出現する不明艦をそう呼称するんだそうだ。超兵器一号が鹵穫された巨大戦艦。超兵器二号が昨日まで逃亡していた戦艦だ。」

 

比叡「ああ、あれですか。にしても昨日までってことは降伏でもしたんですか?」

 

犬城「いや、陰陽両艦隊が撃沈したそうだ。最後まで抵抗していたとかで、生存者は無しだと。」

 

比叡「そうなんですか…。にしても、あの世界最強の潜水艦隊が苦戦するなんて考えられません。」

 

犬城「ああ、それなんだが敵はどうやら重力操作が可能なようで、魚雷がそれてしまっていたんだそうだ。結局X艦隊全艦での飽和雷撃と日本武尊のR砲フルバーストで無理矢理ぶち抜いて沈めたとか。」

 

比叡「…うわあ。」

 

犬城「正直やり過ぎよなぁ。」

 

大石「お前らな…あの現場に居なかったからそんなことが言えるんだ。」

 

犬城「うおう!?大石元帥!」

 

比叡「というと?」

 

大石「あの重力場がかなりのものでな。電算機の計算では一度に50射線はぶちこまないと突破できないというものだった。故にこれでもなんとか突破できたレベルだ。おそろしいことにな。」

 

犬城「まじですか…。」

 

大石「ただ、色々と残骸から有用な物が見つかったからな。特にエンジンや対空バルカン砲なんかが特に役にたつだろう。」

 

比叡「ひえー。」

 

犬城「にしても、対超兵器改装といっても何をしたんですか?」

 

大石「なに、足回りの強化と兵装を強化して奴等とタイマンで殴り会えるようにしただけさ。」

 

犬城「…比叡もですか?」

 

大石「ああ。日本武尊は火力特化、比叡は速力と手数特化といった感じだ。」

 

犬城「兵装と緒言を教えてもらっても…?」

 

大石「ああ。まず日本武尊だが、主砲を51cm三連装砲三基から61cm三連装砲二基に換装した。また、艦首に超兵器一号から手に入れたデータから作成した超音速魚雷発射管四門、VLS64セル、対空対艦両用L砲多数。発動機は核融合炉で巡航速度36ノット、最高速度71ノット、水流憤進を使うと最大87ノットまで加速できる。また最大船速までであれば左舷と右舷にあるバウスラスターで急転身が可能だ。」

 

犬城「…ツッコミどころが多すぎませんか!?61cm!?超音速魚雷!?しかも水上艦で71ノット!?なんですかそれは!?」

 

大石「いやまあ、速度に関してはそこまで上がらなかったというのがこちらの感想なのだが。新日本武尊の時点で55ノット出せたからな。」

 

犬城「…はぁ。えっと、比叡はどんな感じですか?」

 

大石「比叡か?比叡は…60口径41cm連装砲四基、五連装超音速魚雷発射管四基、対空対艦両用L砲多数、VLS32セル。核融合炉搭載で巡航51ノット、最高134ノットに水流憤進で151ノットまで加速できる。こっちも最大船速までならバウスラスターで急転身できる。」

 

比叡「ひえっ。」

 

犬城「…船?要塞?なにこれ。」

 

大石「まあ…目には目を、歯には歯を、超兵器には超兵器を、という理論だろうな。各地の艦も順次改装するとこになっているし、航空機もR戦闘機へと替えていくが…間に合うかどうかはまだわからんな。正直これでも足りるのかどうかわからんのだ。」

 

犬城「まあ…未知の敵ですからね。ま、一番槍は勤めさせていただきますよ。」

 

大石「すまんな。初、由香。頼む。」

 

犬城「任せてください。」

 

比叡「ひえー。ひえー?」

 

 

 

~海峡を抜けて~

 

《C-2改3号機》

 

 

ガガガー

犬城『…作戦内容を再確認する。これより、比島周辺海域の制海権を奪還する!既に敵防備艦隊を誘いだすため第一第二聯合艦隊は降下、戦闘を開始している。君たち第三艦隊は南から進軍、北より来る第四艦隊と合流し13隻による変則連合艦隊にてスリガオ海峡に突入、敵主力艦隊を撃滅してもらう。偵察隊の報告によると主力艦隊には双胴戦艦が1隻と戦艦多数が確認されている。』

 

最上「双胴戦艦って…またふざけたものが出てきたね。」

 

夕立「同じのが2隻並んでるよりは多分ましっぽい。」

 

犬城『また、海峡出口東方50kmの地点に防空悽姫の亜種と思われる艦を含む艦隊と機動艦隊を確認している。こちらは我々柱島機動艦隊で対処する。スリガオの艦隊と合流はおそらくないとは思うが、一応留意しておいてくれ。制空権は既に空母ちよだから発進したR-9K大隊が確保してあるため、敵機の奇襲以外では空襲は無いだろう。一応4機のR-9B3カスタムがそちらの直奄に就くが、場合によっては別戦線へ移動するから無いものと思って行動しておいてくれ。確認は以上だ。三十分後に降下となる。必ず勝とう。以上だ。』

 

山城「一応点呼をとるわ。夕立。」

 

夕立「ぽい。」

 

山城「貴女はいつも通りでいいわ。綾波。」

 

綾波「は、はい!」

 

山城「貴女は今回が初めての特殊作戦だったわね。落ち着いて頑張りなさい。摩耶。」

 

摩耶「おう。」

 

山城「貴女は防空をお願いね。最上。」

 

最上「うん。」

 

山城「最上、貴女は扶桑姉様をお願い。由良。」

 

由良「はい。」

 

山城「貴女は急速錬成を終わらせたばかりなのよね…いつもの演習の通りに頑張りなさい。ただ、気を抜いてはいけないわよ。当たり前のように殺されるからね。最後に姉様。」

 

扶桑「大丈夫よ。航空戦艦の、扶桑型の力を見せてあげましょう。ね?」

 

摩耶「…んで、そういうお前は大丈夫なのか?」

 

山城「…ええ。大丈夫よ。それに、私は帰らなきゃならないから。そりゃ、怖いけどね。」

 

摩耶「まあ、そうだろうな。あたしはこっちの方にたどり着く前に沈んじまったから文章でしか読んだことはないけど、凄まじい海戦だったんだろ?仕方ないさ。」

 

山城「ありがとう。」

 

garuda2『降下六分前だ!』

 

山城「了解。全員、降下用艤装を展開して。」

 

夕立「ぽーい。」

 

綾波「降下艤装装備完了!パラシュートも大丈夫です!」

 

山城「…全員大丈夫ね?」

 

摩耶「もちろん!」

 

garuda2『ハッチ開くぞ!』

 

山城「…降下用意!…降下、降下、降下!」

 

摩耶「エントリィィィィィ!ひゃっはー!」

 

扶桑「…ねえ、最上。私やっぱりこの落ちる感覚は違和感があるわ。なんで船なのに落ちているのかしら?」

 

最上「意外と余裕あるね、扶桑。ま、それは慣れるしかないね。」

 

扶桑「船なのに…。戦艦なのに…。」

 

 

バシャーン

 

山城「みんな、無事!?」

 

摩耶「おうともさ!」

 

扶桑「ああ…やっぱり水の上っていいわね。」

 

綾波「はい!」

 

夕立「夕立、敵潜水艦発見したっぽーい!」

 

最上「まあ、そうなるね。」

 

由良「なんとかなりました!」

 

山城「よし!最上は水戦を上げて直奄に!夕立、潜水艦の位置を教えて!全艦、対潜水艦戦闘用意!」

 

綾波「…あ!敵潜水艦、遠距離から雷撃したあと潜航しました!」

 

山城「雷撃は!?」

 

綾波「えっと…あれだと私たちの後ろを素通りします!」

 

山城「わかったわ!全艦、輪形陣に移行!スリガオ海峡へ向かうわよ!」

 

ガガガー

犬城『あー、あー。こちら日本武尊。状況の報告を。』

 

山城「こちら山城。降下に成功しました。潜水艦に発見されましたが。」

 

犬城『了解した。…既に上空にR-9B3カスタム4機が到着している。そのまま予定通りに進軍してくれ。』

 

山城「了解しました。」

 

由良「…な、対空電探にて敵機を発見!」

 

最上「水戦隊、迎撃に向かわせるね!」

 

山城「全艦、対空戦闘用意!」

 

最上「水戦から入電!敵機は戦闘機が七割に攻撃機が三割!攻撃機は魚雷じゃなくて爆弾を積んでるから恐らく緩降下爆撃だと思う!」

 

摩耶「緩降下ぁ?なら怖かねぇな!主砲三式弾装填!」

 

山城「直奄のスレイブニル、敵戦闘機と戦闘を開始したわ!」

 

最上「水戦隊、攻撃機の迎撃を開始!」

 

扶桑「敵機群、主砲の射程内!」

 

山城「了解!主砲三式弾、ってぇー!」

 

扶桑「てぇー!」

 

ドォォォォン! ドォォォォン!

 

山城「弾着まで20秒!10秒!5、4、3、2、時限信管作動!今!」

 

バァァァァン…

 

由良「敵機…12機抜けました!水平爆撃のコースに入っています!」

 

最上「敵戦闘機群一機を残して壊滅!残りは逃げていったよ!」

 

山城「スレイブニルは再度警戒に戻って!」

 

摩耶「主砲、高角砲対空戦闘始めぇ!オラァ!」

 

夕立「主砲、撃つっぽい!」

 

扶桑「偵察機から入電!…敵空母艦隊を発見!」

 

山城「位置は!?」

 

扶桑「私たちの侵攻ルートとは完全に外れているわ!これは…第四艦隊のルート上!」

 

山城「くっ、日本武尊へ連絡を!」

 

摩耶「よっしゃ!ラスト一機!」

 

バババババ…

 

綾波「敵機、全機撃墜しました!」

 

山城「このまま進むわ!」

 

最上「了解!」

 

 

《日本武尊艦橋》

 

能代「第三艦隊、敵機迎撃に成功。また、敵空母艦隊を発見とのことです。」

 

犬城「位置は?」

 

能代「ポイントV…第四艦隊の侵攻ルートにちょうど重なる位置です。そこから北上しているとのことなので…ポイントTにて接敵すると思われます。」

 

犬城「不味いな…規模は?」

 

能代「中心に護衛空母2隻、重巡1隻、軽巡2隻、駆逐1隻の高速機動艦隊、それの周りに軽巡1隻、駆逐5隻の水雷戦隊が居るとのことです。」

 

犬城「潜水艦による慚撃を警戒したのか…?まあいい。出てきたものは仕方あるまい。第四艦隊はこの高速機動艦隊を迎撃して、第三艦隊の方へ向かわないように惹き付けるように下命。」

 

能代「だけどそれだと第三艦隊が…」

 

犬城「ああ。史実よろしく7隻で突入してもらう。」

 

能代「大丈夫ですか?」

 

犬城「ああ。どうやら第一第二連合艦隊による釣りだしが上手くいったようで、第三艦隊のルート上にはそこまでの艦は居ない。史実の時のような敵艦山盛りなんてことはないだろう。魚雷挺はちと怖いが綾波と夕立に頑張ってもらうしかあるまい。」

 

能代「史実通りにならないといいんだけど。」

 

犬城「史実通りなら制空権は敵のものなんだが。それにまあ、いざとなればちよだに待機しているデルタ部隊を向かわせるし、日本武尊と比叡から砲撃もやるさ。それに、他にもあてはあるからな。」

 

能代「ふーん。まあいいわ。第四艦隊には連絡しておきます。」

 

犬城「頼む。」

 

 

《第三艦隊―ポイントW》

 

ガガガーッ

犬城『こちら日本武尊、聞こえるか?』

 

山城「こちら山城、聞こえています。現在ポイントWを通過しました。第四艦隊の状況は?」

 

犬城『現在敵機動艦隊と戦闘中だ。合流は難しい。』

 

山城「つまり私たちだけで突入しろ、ということですか?」

 

犬城『ああ。』

 

山城「…了解しました。」

 

犬城『…すまない。ポイントYで再度連絡をしてくれ。』

 

山城「はい。」

 

扶桑「どうしたの、山城?」

 

山城「第四艦隊が先程の機動艦隊と交戦したそうです。」

 

摩耶「まてまて。そこまで硬い艦はいないとはいえ数が多いからそれなりに時間かかるんじゃないか?」

 

夕立「もうすぐ合流ポイントっぽいー。」

 

山城「…ええ。私たちだけでの突入となるわ。」

 

最上「うわあ、見事にあのときと同じ7隻での突入だね。」

 

扶桑「抑止力みたいなものでも働いたのかしら…。連合艦隊同士の夜戦なんて大変なだけだものね…。」

 

由良「いや…別に連合艦隊同士でも問題ないと思いますよ?」

 

扶桑「いいえ、ダメなのよ…。主に処理落ちとバグが大変になるのよ、きっと。メンテも延長されるわ…。」

 

由良「一体なにを…?」

 

山城「たまに姉様は電波を受信するのよ…。どこからかは知らないけれど。ま、気にしない方が身のためだと思うわ。」

 

由良「は、はあ…。」

 

綾波「山城さん、まもなくポイントYです。」

 

山城「わかったわ。」

 

ガガガピー

山城「提督、ポイントYにまもなく到着します。」

 

犬城『こちら日本武〔ザー〕艦は現在敵〔ザー〕と交戦中。敵の電波妨害が〔ザー〕ており通信が〔ザー〕R-9Eを通し〔ザー〕に切り替える。チャンネルを157.8に変えてくれ。』

 

山城「了解、チャンネルを157.8に変えます。」

 

ミョーンミョーン

 

山城「変更しました。」

 

犬城『…うむ、聞こえているかね?』

 

山城「ノイズは無くなりました。聞こえています。ばっちりと。」

 

犬城『良し。先程の通信通り合流は難しい。よって第三艦隊のみで突入する。敵戦力は敵主力艦隊に駆逐艦が数隻随伴しているだけで、それ以外の戦力は確認できていない。魚雷挺が沸き出てくる程度だろう。』

 

山城「他の艦は何処へ?まだ居ると思っていたのですが。」

 

犬城『どうやら見事に釣りだされたようだ。それでも用心はしておいてくれ。』

 

山城「了解。これよりスリガオ海峡へ向かいます。」

 

扶桑「やっぱり…?」

 

山城「はい。7隻でスリガオへ突入します。」

 

最上「あ、はははは。うわあ。」

 

摩耶「こりゃまた大変なことになったなぁ…。」

 

綾波「が、頑張って山城さんと扶桑さんは守ります!」

 

山城「ありがとう、綾波ちゃん。よし。第三艦隊、スリガオへ向けて進むわよ!」

 

由良「はい!頑張りましょう!」

 

…ドオーン…

 

夕立「…あれ?魚雷の炸裂音が連続して聞こえるっぽい。方位は進行方向を0として015!」

 

山城「そっちには友軍はいないはずよ。一体なんなのかしら。…確認しようもないし、そのまま進撃しましょう。」

 

 

 

《深海側魚雷挺基地前方(位置はE-4ZZ1マス右下辺り)》

 

時系列は少し巻き戻る―

 

爽海『なんだかデジャブを感じるなぁ。』

 

水神『前世でもやったものねー。 小型挺基地の封鎖ー。』

 

快龍『紅海での雷撃もやったしな。でもまあ、この後世では別にドイツやアメリカが敵って訳ではないからなぁ。同じことができるのは楽だがつまらん。』

 

富嶽『無駄口はここまでよ。全艦、置き土産を撃つわよ。』

 

水神『わかったわー。』

 

爽海『小型海底魚雷、ってー!』

 

快龍『てー!』

 

富嶽『…よし、封鎖完了ね。このまま離脱するわよー。』

 

水神『はーい♪』

 

 

紺碧艦隊が設置していった小型海底魚雷。

これは発射後海底に待機し、あらかじめ設定された推進音に反応して再起動、追尾して敵小型艦艇を撃沈するというものである。

通常魚雷一本分で二十四本設置できるため、海底に4隻8発射管で合計768本もの小型魚雷が設置された。

 

 

時系列はそこから少し進む―

 

《基地内》

 

スリガオ沖魚雷挺指揮官:ヲ級「潜水新悽姫がスリガオへ進む艦娘どもを発見した!スリガオを守るため、出動しろ!」

 

PTボート「きー!」

 

スリヲ級「よし!待ち伏せがあるやもしれん!門を開くと同時に全員一気に飛び出せ!いいな!」

 

PTボート「きー!」

 

スリヲ級「よし!門ひらけ!」

ゴゴゴゴゴ…ガシャーン

 

スリヲ級「全員突撃!」

 

PTボート「きいいいいい!」

 

ドカァァァン

 

スリヲ級「な、なんだ!?」

 

モブホ級「せ、潜水艦です!魚雷挺が出た瞬間に魚雷発射管を開いたと思われる気泡と五十本を越える魚雷が!」

 

スリヲ級「五十本!?一体何隻いるのだ!?」

 

PTボート「きいいいいいい!?」

 

スリヲ級「あ、ああ…。魚雷挺たちが…」

 

ドカァァァン……………………

 

モブホ級「……雷撃、止まりました。」

 

スリヲ級「…残存艦は?」

 

モブホ級「…………ありません。」

 

スリヲ級「…くそぉ!150隻いた魚雷挺が全滅か!おのれ、日本の奴等め!」

 

モブホ級「…ん?」

 

スリヲ級「どうした!?」

 

モブホ級「いえ…あの、遠くになにか見えませんか?あの水平線の少し上辺りなんですけど。」

 

スリヲ級「なに!?……別に何も…ん?」

 

……ゴォォォォ…

 

スリヲ級「あれは…?五つほど見えるが…」

 

モブホ級「……こっちに来ていませんか?」

 

スリヲ級「…はっ、まさか、ミサイルか!?まずい!門を閉めろ!」

 

モブホ級「な、ダメです!間に合いません!うわあああああ!?」

 

スリヲ級「…そんな、ばかな………」

 

ボン

ボンボンボンボン

ドガァァァァァァァン!

 

 

―この時基地を攻撃したのはポイントZ5に待機していた戦艦天照である。天照から発射された憤進弾は比島に上陸していた霞部隊によって無線誘導され、最終的に霞部隊によって設置されていた赤外線ビーコンよって誘導され、基地へと着弾する。

 

無論、弾頭はロ号弾である。(いつもの)

 

 

 

《第三艦隊―ポイントZZ1》

 

ドガァァァァァァァン!

 

夕立「きのこ雲っぽーい!?」

 

最上「ちょ、え?なにあれ!?」

 

山城「…あー、提督?」

 

ガガガー

犬城『なんだ?』ドカーン

 

山城「あの爆発はなに?」

 

犬城『あー、あれか。なに、ただ魚雷挺基地を吹っ飛ばしただけだ。』

 

山城「…そう。」

 

犬城『あー、すまんが切るぞ。』

 

山城「はい。」

 

扶桑「…やっぱり提督?」

 

山城「でした。説教ですね、これは…。」

 

由良「…え、あれって核?」

 

綾波「いや、それはないとおもいます!提督ですし!」

 

山城「おおかた気化弾でしょう…。」

 

摩耶(でも提督、核もしっかりと持ってるんだよなぁ…。V2とか、トマホークとか。この前とかうっかりトマホークぶっぱしかけたとか言ってたし。)

 

山城「はぁ…進むわよ。」

 

 

蜻蛉……………

 

 

犬城『こちら日本武尊。戦闘、終了した。いつでも支援砲撃可能だ。』

 

山城「…提督。」

 

犬城『なんだ?』

 

山城「これより…スリガオ海峡を突破します。」

 

犬城『…了解した。』

 

山城「…。」

 

犬城『山城。』

 

山城「はい?」

 

犬城『必ず帰ってこい。それだけだ。』

 

山城「…はい。」

 

 

夕立「敵艦隊発見!」

 

綾波「イ字有利です!それに、暗いからかまだ見つかってないようです!」

 

山城「了解!全艦、単縦陣へ移行!スリガオを突破するわよ!」

 

扶桑「もちろん!主砲、ってー!」

 

夕立「主砲も魚雷もあるっぽい!戦艦だって私たちの前ではただの雑魚よ!」

 

綾波「魚雷ばらまきます!」

 

由良「よし、敵前衛艦隊全滅!」

 

最上「敵主力艦隊、単縦陣にて反航戦に持ち込もうとしています!」

 

扶桑「どうするの、山城?このまま反航戦、右砲雷撃戦するの?」

 

山城「…いえ、左転進。180度回頭!同航戦に持ち込んで、ここで殲滅します!」

 

摩耶「よっしゃ!やってやろうじゃねえか!」

 

 

海峡夜悽姫『イカセ……ナイ!』

 

 

摩耶「なんか扶桑と山城に似た戦艦だな?」

 

扶桑「やめて、摩耶。一瞬自分でもそう思ってしまって後悔してるんだから…。」

 

山城「…?似てる?私があれにですか?」

 

摩耶「ああ。」

 

山城「まっさかー。」

 

 

海峡夜悽姫『ココ…ハ…トオレナイシ……。……トオサナイ……ヨ……ッ!』

ドーン

 

 

由良「敵双胴戦艦発砲!」

 

最上「回頭完了!T字有利にいつでも移行できる同航戦!」

 

山城「それ後ろに着かれてるっていうのよ!?」

 

摩耶「おらおら!消し飛びやがれ!」

ドーンドーン

 

由良「摩耶が敵戦艦撃沈!私も!よーく狙って…てー!」

ドーン ドドーン

 

夕立「夕立、突撃するっぽい!さあ、素敵なパーティーしましょ?」

ドーンドーン

 

綾波「えっと、夕立ちゃんと由良さんも戦艦を撃沈です!私だって…主砲は手前の重巡、魚雷は後ろの重巡を狙って…てー!」

ドーンドーンパシュゥ

 

ドカーン

 

綾波「やりました!」

 

摩耶「敵艦、残るは双胴戦艦だけだ!」

 

山城「主砲、ってー!」

 

扶桑「主砲、撃て!」

 

ドーンドーンドーンドーン

 

 

海峡夜悽姫『キャアアアア!?』

 

 

最上「やったか!」

 

摩耶「馬鹿!そりゃフラグだ!」

 

 

海峡夜悽姫―壊『………ヨクモ………ヨクモ■■■■ヲ………。……ユルサナイ!ニセモノメ!」

 

 

最上「な、片方生きてる!しかもなんか起こってる!」

 

摩耶「最上のばかやろう!フラグなんか建てるから!」

 

最上「うわぁぁぁ!ごめん!」

 

 

海峡夜悽姫―壊『アアアアアアアアアア!』

ドーンドドーン ドドーン ドドーン ドドーン ドーン

 

 

扶桑「きゃあああああ!?」

 

最上「うわあああああ!?」

 

山城「な、姉様、最上!?」

 

摩耶「まさか、全門斉射を全て当ててきやがった!?」

 

綾波「敵戦艦、装填終了した模様!主砲旋回しています!」

 

山城(ど、どうする!?あれが確実に当ててくるようなやつだったら第三射ともたずに全滅する!なら撤退?だめ、大破した扶桑姉様じゃ逃げ切れない!なら、私が殿になるしか…でも、それで皆が助かるのなら…!)

 

―必ず、帰ってこい。―

 

山城 ハッ

 

山城(そうよ!私は帰らなきゃならないのよ。鎮守府へ!)

 

綾波「敵戦艦、砲がほぼこっちを!」

 

山城「私は…帰らなければならない。」

 

摩耶「な、山城!?あいつに突っ込むつもりか!?」

 

反航戦

 

山城「この海峡を抜けて、提督の元へ!」

 

海峡夜悽姫―壊『アアアアアアアアアア!』

 

山城「邪魔だ………どけぇぇぇぇぇぇぇ!」

ドガァァァァァァァン!

 

海峡夜悽姫―壊『アアアアアアアアアア!?』

 

 

 

最上「……………やっつけ、ちゃった?」

 

由良「………すごい…。」

 

山城「はぁ…はぁ…。」

 

海峡夜悽姫―壊『ク…ソ…、ニセモノ…メ…。』

 

山城「…ニセモノじゃないわ。私は私よ。それ以上でもそれ以下でもないわ。」

 

海峡夜悽姫―壊『…クソ…。』

 

山城「…………みんな、帰投するわよ。この先に提督たちが待っているから…。」

 

扶桑「…やったわね、山城。」

 

山城「…へ?」

 

扶桑「スリガオを、過去を越えたのよ!山城!」

 

山城「え、あ、…はい、そうですね?」

 

最上「山城?どうしたのさ。反応が薄いよ?」

 

山城「…その、なんというかまだ信じられないというか、実感がないというかなんというか…」

 

摩耶「なら、さっさと帰って祝勝パーティーでもやろうぜ!そうすりゃ実感するさ!ほらほら!」

 

摩耶(それに、提督にも早く会いたいだろ?)ボソッ

 

山城「な、ななななな!?」

 

摩耶「あっはっはっはっ!ほら、早く帰るぞ!扶桑と最上は大丈夫か?」

 

扶桑「ええ。もちろん!」

 

最上「なーに、なんとかなるよ!うん!」

 

 

 

 

《日本武尊》

 

能代「第一艦隊、全員回収完了しました。」

 

犬城「了解。…山城たちは大丈夫だろうか…」

 

能代「信じて待つしかないでしょ。」

 

犬城「そうだが…」

 

能代「…あ、レーダーに反応。数7!」

 

犬城「山城!」

 

山城『…提督?』

 

犬城「山城か!無事か!?」

 

山城『はい。無事敵艦隊を撃滅、スリガオを突破しました。扶桑姉様と最上が大破していますが、それ以外に被害はありません。』

 

犬城「了解した!日本武尊にて回収する!」

 

山城『了解です。』

 

犬城「…よかった。」

 

能代「次のときはもうちょっと臨機応変に動けるような作戦にしましょうね。」

 

犬城「…だな。」

 

 

蜻蛉……………

 

 

能代「扶桑さんと最上はいっぺきで入渠しています。」

 

犬城「わかった。」

 

 

夕立「あ!提督さん!」

 

由良「提督さん、艦隊、帰投しました!」

 

犬城「おう、お疲れ様。綾波と由良は初めて参加する作戦だったのにすまなかったな。それに夕立と摩耶もよく頑張ってくれた。疲れているだろう?とりあえず鎮守府につくまでは休んでいていいぞ。」

 

摩耶「おう!提督もお疲れさまな。」

 

犬城「…山城はどうした?」

 

綾波「甲板で風に当たりたい、と言っていました。」

 

犬城「そうか。」

 

摩耶「…提督、山城のことたのむぜー。」

 

犬城「了解した。」

タッタッタッタッ…

 

綾波「…ふう。嘘をつくというのはあまりいい気分はしませんね。」

 

摩耶「巻き込んでごめんな?」

 

綾波「いえ、いいんです。私も山城さんには少しでも幸せであってほしいですし。浮気はやめてほしいですけど。」

 

摩耶「せっかくスリガオを抜けたんだ。もちっと幸せになってもいいだろうし、個人的には提督と千代田が別れてほしい、ってのもあるなぁ。」

 

綾波「…?なんでですか?」

 

摩耶「…そうだな、そうすればあたしが提督と付き合えるかもしれないだろ?」

 

綾波「…協力しなければよかったです。」

 

摩耶「あっはっはっはっ!もっと思考を追うことを覚えな!さて!とりあえず風呂でもはいるか!」

 

 

蜻蛉……………

 

 

犬城「…山城。」

 

山城「…提督ですか。どうしました?」

 

犬城「それは俺の台詞だ。どうした?風に当たりたいなんて。」

 

山城「…?いえ、私は摩耶にここで待ってろと言われて待っていたんですが。」

 

犬城「…?…んー、まあ、いいか。とりあえず…ご苦労様。第三艦隊のみで突入するとなったときはどうなることかと思ったが、無事に突破できてよかった。」

 

山城「そう、ですね。無事に突破できました。」

 

犬城「ああ。……お帰り、山城。」

 

山城「……ただいま、提督!」




犬城「はい、お疲れ様でしたー。」

綾波「え、秋イベ編一話で終了ですか?」

犬城「まあ、そうなるね。」

綾波「えぇ…。」

犬城「まあ、リアルでのイベントはまだまだですがね。雲竜掘りとか。雲竜掘りとか。」

綾波「来ませんけどね。」

犬城「言わないで…。」

綾波「では、恒例のセルフツッコミいきましょうか。」

犬城「ばっちぽーい!」

綾波「丙想定とは?」

犬城「海軍軍令部が出した敵規模の想定です。甲乙丙と三つあり、甲がヤバイ感じで丙が普通って感じです。リアルで言うところの難易度ですね。今回は筆者は丙作戦だったので丙想定ってことに。」

綾波「つまり甲想定は出ることはない、と。」

犬城「たぶん。」

綾波「はぁ。次いきます。なんで急に紺碧の艦隊のあらすじが入るんですか…?」

犬城「日本武尊だし。小タイトルも紺碧っぽくしてみた。なってないけど。」

綾波「次です。超兵器って…」

犬城「はい。鋼鉄の咆哮です。」

綾波「結局クロスオーバーするんですね。」

犬城「はい。ただ、こっちはあくまでもサブストーリー的な感じで行きたい。一応艦これですし。」

綾波「頭に『一応』ってつく時点であれです。んで、陰陽艦隊ってなんですか?」

犬城「紺碧旭日両艦隊を合わせての呼称です。まあ、既にどちらも陰の艦隊なわけですが。」

綾波「日本武尊と比叡にたいしてのツッコミはやめておきます。それで、R-9B3カスタムって?」

犬城「スレイブニルのマイナーチェンジで、バリア波動砲をバルカン波動砲にしてバルムンクをオミットした機体です。」

綾波「次です。突然のナレーション?」

犬城「紺碧っぽく。」

綾波「あ、はい。次です。デルタ部隊って?」

犬城「R-9A2、RX-10、R-13A、TP-2の4機の小隊で、作品内ではトップエースの部隊となっています。」

綾波「それってR-TYPEΔの機体ですね。」

犬城「ああ。多少マイナーチェンジはされているが。」

綾波「一体なにをしたのですか…。まあ、これくらいですね。」

犬城「最近筆が進まない…。」

綾波「FGOやりながらいうことでは無いと思います。」

犬城「スマホ版どう森もでちゃったからさらに遅くなるかも…。」

綾波「書いてください。」

犬城「はーい。」

綾波「それでは、これくらいですかね?」

犬城「だな。それでは、また次回!」

綾波「ありがとうございましたー!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第31話 色々と終わってしまう時期

犬城「どもども!犬城でs」

山城「オラァ!」

犬城「ぐああああ!?」バタッ

山城「はあ、はあ…。やりました、やりましたよ皆さん…。」

山城「この小説投稿をほっぽりだしてどっか行ってたこのバカを殴り倒してやりましたとも!ええ!」

犬城「…痛いです。」

山城「提督…、一体一ヶ月も何をしていたんですか!」

犬城「え、そのー。」

山城「な に を し て い た ん で す か
?」

犬城「えっと…閃乱カグラのスマホ版と、FGOと、SAOIFを…。」

山城「…ゲームばかりじゃないですか!?」

犬城「はい。特にFGOは最近始めたばかりです。はい。」

山城「今はどの辺りなの?」

犬城「6章のガウェイン二戦目っす。現在エウリュアレの育成中です。」

山城「そう。」

犬城「福袋は新宿のアーチャーが当たってほしいです。はい。」

山城「…はあ。ま、本編入るわよ。どぞ。」


 

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~撃沈の代償~

 

 

 

扶桑「…山城?」

 

山城「…はい。」

 

扶桑「…説明してくれるわね?」

 

山城「…はい。」

 

扶桑「当分の間、海に出られないというのはどういうことなの?」

 

山城「えっとですね、私、スリガオ海峡夜戦の時に一撃であの深海棲艦を撃沈したじゃないですか。どかーん、と。」

 

扶桑「ええ。たしかに見たわ。」

 

山城「その時、火薬の量をかなり増やして発砲したんですけど、その衝撃のせいで艤装本体にかなりのダメージが入ってしまったみたいなんです。」

 

扶桑「そう、だったの。だからあんなにすごい音がしたのね。それで、いつ頃艤装の修理が完了するのかしら?」

 

山城「技師さん曰く、そこかしこに被害が出ているから直すなら少なくとも3ヶ月はかかる、正直新調した方が早いし確実ではある、って言われました。」

 

扶桑「新調ではだめなの?」

 

山城「はい。新調すると適合率が下がってしまいます。適合率が下がってしまうともうひとつの『RAGNAROKⅢ』の艤装の方にも影響が出てしまうので、やめておいてほしい、と提督に言われました。」

 

扶桑「そう…。じゃあ、3ヶ月ぐらいはどうするの?」

 

山城「その間は後方での支援や提督の補佐、あとは場合によってはラグナロックでの出撃もあり得ますが…多分それは無いと思います。まだそこまでの練度でもありませんし。」

 

扶桑「つまり、秘書艦業務のみになるのかしら?」

 

山城「まあ…そうですね。あとは船を操縦しての支援ぐらいしかできませんしね。」

 

扶桑「…わかったわ。みんなには貴女の口から説明しなさい?」

 

山城「わかっていますよ、姉様。」

 

扶桑「頑張りなさいよ。」

 

ガチャ

 

満潮「扶桑、山城!パーティー始まるわよ!早く!」

 

扶桑「わかったわ。ほら、山城?行くわよ?」

 

山城「…はい!パーっと騒ぎましょう!ひゃっはー!」

 

満潮「や、山城!?どうしたのよ!?テンションおかしくない!?」

 

山城「私以外の戦艦ぶっとばーす!」

 

満潮「山城ぉ!?」

 

山城「波動の力よ!米国とか英国とか独国とか消し去るべし!ミンナニハナイショダヨ!『秘密波動砲(ひみつカノン)』!」

 

満潮「部屋のなかで波動砲を撃つんじゃないわよ山城ぉぉぉぉ!?」

 

ドカーン

 

 

 

青葉「…爆発オチなんてさいてー。」

 

犬城「…まあ、そうなるな。」

 

 

 

~朝潮が進水日と聞いて~

 

犬城「という訳で…」

 

「「「「「朝潮誕生日おめでとう!」」」」」

 

朝潮「ありがとうございます!」

 

山城「はい、これは秘書艦全員からのプレゼントよ。頑張って精進してね。」

 

朝潮「これは…鉄板?」

 

霞「タブレットPCよ、朝潮姉。鉄板もらってどうするのよ…。」

 

朝潮「いや…焼きそば屋を目指せという暗号なのかと。」

 

霞「いや、確かに焼きそば美味しいけど…」

 

朝潮「たぶれっとぴーしー…」

 

霞「…聞いてない。」

 

山城「ふふっ。それを使えるようになって、もっと頑張れるようになってね?」

 

朝潮「たぶれっとぴーしー…!嬉しいです!ありがとうございます!」

 

 

青葉「…。」

 

大井「あら、青葉?難しい顔をしてどうしたの?」

 

青葉「…いえ、海峡突パーティーはどうしたのかなーって。」

 

大井「…青葉。」

 

青葉「はい?」

 

大井「ひとつ上の話を書いてからそれなりに間が空いちゃったのよ。それで、どうも思い描いていたパーティーの絵を忘れたらしいのよ。」

 

青葉「…?ひとつ上?絵?一体なにを…?」

 

大井「…まあ、メタい話はこれだけしておきましょう。朝潮ちゃんへのプレゼントも渡され終わったみたいだしね。」

 

青葉「はあ。」

 

 

ポーラ「む~。なーんであさしおの誕生日はパーティーもやってくれてるのにポーラは適当なんでしょ~?」

 

リットリオ「あら、それはねー、彼女がまだ未成年だからよ。」

 

ポーラ「ミセイネン?なんですか、それは。」

 

リットリオ「さあ?」

 

ポーラ「えぇ…?」

 

長門「会話の外から失礼する。未成年というのは漢字の通り成人でない人のことだ。満二十歳からが成人で、それ以下は未成年となるな。ちなみに、未成年は飲酒と喫煙は法律で禁止されているからな。間違っても朝潮に酒を飲ますんじゃないぞ?良い子のみんなも駄目だぞ?長門お姉さんとの約束だ!」

 

ポーラ「なぁるほどー。だから駆逐艦の子達はパーティーがあるんだー。」

 

リットリオ「未成年とはそういうことだったんですか…。」

 

長門「そういうことだ。にしても提督はいつになったら私を改二にしてくれるのだろうか。色々とパワーアップした改二なら今まで以上に役に立てるという確信があるんだが…。」

 

リットリオ「わたしもはやくイタリアになりたいです。」

 

ローマ「ねーさーん。」

 

リットリオ「あら、ローマ…?ど、どうしたのローマ、すごいお酒の臭いよ?」

 

ローマ「いやー、提督がくれたお酒がすっっっごい美味しくてねー?みんなで飲んでたらぐでんぐでんー。」

 

長門「うわ、だいたいの戦艦と一部の重巡、あと何人かの軽空母がもう酔っているではないか。めずらしい。そんなに美味しかったのか?」

 

ローマ「ええー。そりゃもうさいっこうの幸せを感じたわー。王様の友達にもらったらしいんだけどー、お酒あんまり飲まないから扱いに困ってたんだってー。」

 

ポーラ「王様の友達ってなんなんだろー?」

 

リットリオ「…さあ?」

 

長門「英国は…女王だったか。王なんていないよなぁ…、うーむ、わからん。」

 

ローマ「うーん、多分気にしてはいけないんだと思うわー。」

 

ポーラ「まぁ、そーなるなー。」

 

 

犬城「さて、だいたいのプレゼントは渡し終えたわけだが…そうだ、何か一つ、買う権利を俺からやろう。なんかあるか?」

 

朝潮「何かを買う、ですか?例えば…その、日本刀とかでもいいのですか?」

 

犬城「…えっと、一応なんでそれを選んだか聞いてもいいか?」

 

朝潮「だって、日向さんとか木曾さんとか格好いいじゃないですか!日本刀でばっさばっさと敵を切るなんて!」

 

木曾「あー、朝潮よ。お前にはまだ早い。」

 

朝潮「えっ。」

 

木曾「西洋剣ならいざ知らず、日本刀は鍛練あってのものだ。素人が持ったところでまともに扱えずに折るか、やられるだけだ。」

 

朝潮「な、ならその西洋剣を…」

 

アークロイヤル「待った。西洋剣もそんな簡単に扱えるようなものではない。鍛練はもちろん必要だし、しっかりと扱うには基礎としてかなりの筋力が必要だが、アサシオはそこまで筋力があるわけではないだろう?」

 

朝潮「う。そ、そうですけど…。」

 

アークロイヤル「ならやめた方がいいな。まあ、飾るだけの剣であればあてはあるぞ?いい刀匠を岐阜で見つけたんだ。」

 

木曾「いや、朝潮が剣を欲しいと言ったのは飾るためではないだろう。というかなぜ刀匠?…まあ、まだ剣を持つには未熟だが俺でよければ稽古をつけてやるよ。」

 

アークロイヤル「私も西洋剣とかレイピアなら多少は教えることができるから、頼っていいぞ。」

 

朝潮「え、いいんですか!?」

 

木曾「ああ。」

 

アークロイヤル「もちろん。ウォースパイトも手伝ってくれるだろうしな。」

 

木曾「…そのウォースパイト本人は酔いつぶれているがな。」

 

朝潮「あ、はははは。」

 

犬城「ま、稽古についてはこちらでも話を進めておこう。んで、どうする?一旦保留、というのでもいいが。」

 

朝潮「うーん…あ!司令官、『ぽけもん』というゲームが欲しいです!」

 

犬城「ポケモンか?ふむ、ポケモンか、懐かしいな…。」

 

北上「ポケモンかい?ならどの作品が欲しいとかはある?」

 

朝潮「え?え、えっと…わからないです!前に大潮がやっていたポケモンが面白そうだったので!」

 

北上「ふむ、なら最新作がいいと思うんだけどどう思うよ提督?」

 

犬城「うぇ?うーん、俺は『ブラック』までしかやってないから最近のはあまりわからないんだが…。」

 

いつき「そもそもブラックっていつのやつ?あたしは『金』までしかやったことないからわからないんだよねー。」

 

北上「いまは『ウルトラサン』と『ウルトラムーン』が一番新しい作品だよ。」

 

犬城「…遂に宝石でも色でも無くなったのか…。」

 

いつき「…ウルトラ?」

 

北上「うん。ウルトラ。」

 

いつき「はは、もうよくわかんないなぁ。」

 

北上「んで、それ今あたし持ってるけど試しに見てみる?」

 

朝潮「はい!」

 

犬城「俺もみたいかな。」

 

いつき「んー、あたしはいいかな。うん。」

 

 

―――蜻蛉

 

 

犬城「ほー、遂にDSでも3Dになったのか。」

 

北上「そういえば黒白はまだ2Dだったね。」

 

朝潮「司令官、司令官!このバシャーモっていうポケモン、すごいかっこいいです!」

 

犬城「うむ、バシャーモはいいぞ。ルビサファエメラルドでのうちの主力だったしな。」

 

北上「あ、提督はアチャモ選んだんだ。あたしはキモリだったな。」

 

犬城「サトシの相棒だな。」

 

朝潮「うん!やっぱりこれが欲しいです!お願いします!」

 

犬城「あいよ。ポケモンなら俺としては是非ともコロシアムをやってほしいな。」

 

北上「あー、あれルギアゲットできるもんね。もとに戻せるかは別にして。」

 

犬城「ああ。懐かしいなぁ。」

 

北上「だねぇ。」

 

朝潮「北上さん、色々と指導をお願いしますね!」

 

北上「あいよー。」

 

 

大井「…オチは?」

 

山城「また波動砲撃つ?」

 

大井「…爆発オチなんてさいてー。」

 

山城「まだ撃ってないのに…。」

 

 

~雲龍来た。~

 

雲龍「よろしくお願いします、提督。」

 

犬城「…。」

 

雲龍「…提督?」

 

犬城「…やりました。」

 

雲龍「へ?」

 

犬城「宴じゃああああああああ!艦娘と妖精たちを集めろおおおおおお!」

 

雲龍「ひゃあ!?」

 

隼鷹「ひゃっはぁぁぁぁ!祭りだー!」

 

犬城「酒を持て!俺が赦す!」

 

千歳「お酒だー!」

 

能代「ついででクリスマスパーティーだぁぁぁぁ!」

 

四人「「「「ひゃっはぁぁぁぁぁぁ!」」」」

 

雲龍「…。」(絶句)

 

葛城「夜中にうるさいなぁ…。うわぁ?なにこれ。」

 

天城「あらら、こんなテンションの四人は初めて見ました。」

 

雲龍「ぁ…天城に葛城?な、なんなのかしら、これ?」

 

葛城「さあ?601烈風が出来ることへの喜びとか?戦闘機足りないからねー。」

 

天城「正規空母が揃ったことへの喜びでしょうか?」

 

葛城「天城ねぇ、まだグラーフさんが来てないよ。」

 

天城「ああ、そうでしたね。そういえばそんな方も居られましたね。」

 

雲龍「ど、どうにかした方がいいのかしら?」

 

 

葛城 →このまま眺めているのもいいか

 

天城 →そんなことよりおなかがすいたよ

 

 

雲龍「天城…。葛城まで…。」

 

葛城「だってさ、このまま放っておいても問題ないと思うよ?」

 

雲龍「それはどういう…」

 

 

山城 →拷問だ、とにかく拷問にかけろ!

 

 

雲龍「…へ?」

 

山城「夜中にきさまらはなに騒いどるんじゃあああああああ!」 E:グリンガムの鞭

 

雲龍「うわぁぁぁぁ!?ちょ、ちょっと山城!?」

 

葛城「…まあ、そうなるよねー。」

 

犬城「…りょっ」

 

雲龍「…りょ?」

 

四人「「「「呂布だぁぁぁぁ!」」」」

 

山城「誰が呂布じゃああああああ!」

 

▼やましろ は むちをふりはらった!

 

ドカーン

 

 

 

青葉「…結局こうなるんですか。」

 

大井「まあ、そうね。」

 

青葉「取り敢えず言いましょう。爆発オチなんてさいてー(またかよ)。」

 

大井「最近よく吹き飛ぶわねー。」

 

青葉「ネタがないんですよ、多分。」

 

大井「ネタがないなら作るのがライターでしょうに。世間の新聞屋を見習うべきね。」

 

青葉「…私が妄想で物を書いているとでも言いたいのですか?」

 

大井「いいえ。貴女はまともな物書きでしょう。…この話はここまでよ。時間もないわ。さっさと駆逐艦たちにプレゼントを配るわよ。」

 

青葉「了解です。さあ、謎の重巡サンタ、出撃です!」

 

大井「謎の雷巡サンタ、出撃します!私たちの戦いはこれからよ!」

 

 

 

~さよならかも達また来てわんこ~

 

《犬城の部屋》

 

 

大井「…ねえ、提督?」

 

犬城「んー?なんだー?」

 

大井「今更なんですけど、なんで二人でマッスル行進曲を延々とやってるんですか?」

 

犬城「そりゃ、大井が不幸にもこれを俺が一人でやってる時に部屋に遊びに来てしまったからさ。」

 

大井「不幸だわ…」

 

犬城「はっはっは…あ゛。」

 

大井「みすってやんのー…あ。」

 

犬城「お前もじゃねーかw」

 

大井「いや、これは提督がみすったのに気を取られたからであって…。」

 

犬城「あっはっはっは!」

 

大井「だー!もう!こんな謎ゲー止めましょう!なんか別のないんですか別の!」

 

犬城「んー、どうする?ナニする?」

 

大井「…。」ササッ

 

犬城「無言で下がらないで…。」

 

大井「提督が変なイントネーションで言うからです。」

 

犬城「すまん。」

 

大井「全く。私だから許しますけど、もし他の娘だったらどうなってたか。」

 

犬城「確かにねー。最悪通報されちゃうかも。」

 

大井「逆に襲われるのもありえますね。」

 

犬城「…誰が?」

 

大井「提督。」

 

犬城「えぇ…。」

 

大井「まあ、そういうことはあまりしないように。」

 

犬城「はーい。」

 

大井「…あ、そういえば提督?」

 

犬城「んー?なんだ?」

 

大井「年末年始って予定はなにか入ってますか?」

 

犬城「んー、まだ特には。あー、いい加減に家に帰らないとヤバイな。殴り殺される。」

 

大井「なにそれ怖い。」

 

犬城「この前帰るって言っちゃったしな。多分帰らないと紫杏とかに半殺しにされる。」

 

大井「…提督が半殺しにされるとか想像がつかないんですが。」

 

犬城「…精神攻撃も混ぜてくるからなおきつい。」

 

大井「うわぁ…。」

 

犬城「ははっ…」

 

大井「…そういえば、最近は山風ちゃんと松輪ちゃんはあまり提督にくっついていないわね。どうしたのかしら。」

 

犬城「んー、親離れとか?」

 

大井「なら良いことね。…その、提督?」

 

犬城「なんだね、大井くん?」

 

大井「なによその…ホームズチック?なしゃべり方は。」

 

犬城「初歩的なことだ、友よ。」

 

大井「どこのルーラーよ。まあいいわ。今度一緒に旅行でも行かない?」

 

犬城「いいぞー。んじゃあそれのついでで家に寄っていいか?」

 

大井「ええ。じゃあ、予定でも考えましょう?」

 

犬城「あいよー。」

 

 

 

千代田「…はっ!」

 

いちかも「?」(どしたん?)

 

千代田「いや…なんか私の立ち位置が奪われるような予感がしただけだよ。」

 

さんかも「!」(なになに?ちよちゃん空飛ぶの!?)

 

千代田「なんでやねん。いやなんでそうなった!?」

 

よんかも「?」(ちよちゃんはなんで飛ぶのんー)

 

千代田「28歳ですけどー。ってなにやらせるのよ。」

 

ごかも「。」(ついできごころでー。)

 

千代田「もう!」

 

 

ネ級「ニャ。」(…なんであの人カモに話しかけてるんだろ。)

 

ポチ「ワン。」(食べるためでしょ。そんなことよりさ、ご主人のところにいかない?」

 

ネ級「ニャン。」(うん。)

 

テテテテテテ…

 

ポチ「…。」

 

ポチ「。」(あ、そうだ。)

 

ポチ「ワン。」(2018年は戌年だよ。間違えると恥ずかしいから注意してね。それじゃ。)

 

トテテテテテテ…




犬城「はい、お疲れ様でしたー。」

山城「…恒例の突っ込みいくわよー。」

犬城「ちょ、はや」

山城「爆発おおいわね。」

犬城「はは。」

山城「次。王様って誰よ。」

犬城「王様です。多分そのうち出てくるんじゃね?」

山城「んな適当な。まあ、次。大井がホームズのやつをルーラーって言ってるってことはこの世界にはFGOはあるのかしら?」

犬城「ざんねん、ありません。fateおよびそれに関連する作品は無いです。まあ、これもおいおい…やるかなぁ。」

山城「出たら出たで原作が艦隊これくしょんじゃ無くなってそうね。」

犬城「正直現時点で既に次元を越えれるし平行世界の旅ってのもできなくはないんだよねー。…しないけど。」

山城「ま、混ざりに混ざってますしねー。」

犬城「まあ、そうなるなー。」

山城「これくらいですね。…次の投稿はどれくらいかかりそうですか?」

犬城「んー、わかんないな。最近かなり忙しくてなかなかかけない。ただ、最低でも一月に一本はあげるようにしようとは考えています。」

山城「そうですか。じゃあ…また2018年に、ですね。それでは、さよならー。」

犬城「平成最後の年が良い年でありますようにー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編
番外編その1 深海なお話し


犬城「うい、番外編でーす。」

扶桑「航空戦艦、扶桑です。あら、今回は4000字しか無いんですね。」

犬城「ああ。正直多すぎたんだ。長ったらしい文章は読むのは大変だと思いますし。」

扶桑「それで、番外編。どんな話ですか?」

犬城「んー、深海側の説明かね?あと、少し深海の人の視点での日記。」

扶桑「日記ですか。」

犬城「ああ。本編とのリンクもあるから、それも楽しんでもらえる、かなぁ?」

扶桑「なんで疑問系なんですか?」

犬城「俺の文章力では…」

扶桑「はい!では番外編です!どうぞ!」

犬城「え、フォローは姉さん!?」

扶桑「…。」(ニコッ

犬城( ´;ω;`)


~チ級は語る~

 

犬城「なあ、チ級。」

 

チ級「なに?」

 

犬城「深海棲艦との和解は可能だと思うか?」

 

チ級「ただの和解は不可能では、ない。だけど、全員との和解は、無理。」

 

犬城「なんでだ?」

 

チ級「深海棲艦は、大体三つの派閥に別れてるの。戦艦水鬼を中心として、ヨーロッパを基点に活動している過激派。中国を占領したのはこいつらの一派。」

 

犬城「ふむ。」

 

チ級「次に、中枢棲姫を中心として、太平洋を基点に活動している中庸派。こいつらは、攻めては行くけど被害を受けたらさっさと撤退してく。所属していた私から見てもよくわからないやつら。」

 

犬城「日本やロシアが戦っているのはこいつらか。」

 

チ級「うん。そして、最後に穏健派。これは港湾棲姫を中心に、太平洋で活動している…はず。」

 

犬城「ん、なんで『はず』?」

 

チ級「わからないの。私は中庸派の一員だったから。穏健派は他の二つの派閥と全く連絡をとらないの。だから、どこにいるかも何をしているかもわからない。」

 

犬城「そうなのか。」

 

チ級「で、過激派は基本的にヨーロッパとかアメリカ相手だから、日本の強さを知らない。だから、一気に潰せば勝機は十分ある。ただ、あいつらは戦力の強化や偵察のための犠牲を厭わないから、長引くと不利かも。」

 

犬城「ふむふむ。ならば、中国解放は戦力を一気に叩き込むべきか。」

 

チ級「うん。ただ、中国のほうの力量がわからないから一応用心はすべき。中庸派はロシアを攻撃したやつら。正直なところ、日本の攻撃でどんどん戦力が失われていってるから、このまま行けば壊滅する。」

 

犬城「捨て身の特効作戦なんてことは?」

 

チ級「無い。中枢棲姫も、幹部もそんなことをさせるような人じゃない。ただ、過激派が吸収するかもしれない。早めに和解なりなんなりをすべき。」

 

犬城「和解に、応じるか?」

 

チ級「それはこっちの行動次第。」

 

犬城「そうか。」

 

チ級「で、穏健派だけど、基本的に戦闘はしない。警告して、それでも退かなければ戦闘にはいるらしい。負傷した艦娘がいたら治療したりもする。」

 

犬城「普通にいいやつらじゃないか。」

 

チ級「そもそも戦う気がないやつら。おそらく大抵はロシアに行ったんだと思う。」

 

犬城「そうか。もしかしたらロシアの人を経由して連絡がとれるかもしれんな。」

 

チ級「うん。和解は穏健派と中庸派しか無理。過激派は放置か、滅ぼすしかない。」

 

犬城「非情だが、そうするしかないか…。」

 

 

 

~中枢棲姫の日記~

()内は時期的に近い話のタイトル

 

○月△日 晴れ(第一話、カラオケ大会)

 

今日、柱島へ偵察に向かわせたカ級が泣きながら帰ってきた。

 

皆何かされたのかと心配したが、そうではなかった。

 

どうやら、柱島のやつらはコンサートをやっていたようなのだが、そのなかでの艦娘の歌った歌が素晴らしかったんだそうだ。その感動で、帰って来た今も涙が止まらないとか。

 

基本ポーカーフェイスなカ級がこんなになるような歌声だ。素晴らしい歌声なのだろう。

 

敵でなければ聞きたかった。

 

 

○月□日 快晴 (第2話、空母ごとの役割)

 

カ級が柱島の偵察から帰ってきた。

 

今回は、敵空母についていくつかの情報が手に入ったそうだ。

 

敵空母で、今回確認できたのはカガとソウリュウとズイカクだそうだ。

 

そのなかでも、カガの戦闘機隊は恐ろしいほど強いのだそうだ。

 

なにせ、ソウリュウやズイカクの戦闘機をばったばったと叩き落としていったそうだ。それも、二人の操る烈風に劣る白いゼロで、である。

 

最重要目標とするに値する空母だろう。どうもあそこの艦娘は化け物じみたやつが多い。その最たるものがタ級を沈めたショウホウだろう。

 

T字有利をとり、確実にやつらを沈めるはずだった。だが、やつの艦爆によって、タ級は一撃で轟沈した。その後も、ショウホウによって艦隊は壊滅、沖ノ鳥沖の制海権を失った。

 

やつらは化け物だ。どうにかせねば。

 

 

○月○日 少し曇り(第4話、仮面ライダーごっこ)

 

偵察に出ていたソ級が驚くべき情報を持ってきた。

 

なんと、柱島の艦娘は仮面ライダーなのだそうだ。実在していたとは。

 

仮面ライダーは深海でもかなりの人気を誇っており、戦時中の今でも古い作品が海底波で放映されているほどだ。

 

しかも、柱島の提督はBlack RXなのだそうだ。

 

…これ、勝てるのか?

 

負けたら降伏して…サインもらおう。

 

 

□月△日 曇り(第5話、千代田と さいしょのほう!)

 

なんと、柱島の提督が艦娘の一人とともに旅行へ行った。…AC-130で。なんでだ。

 

どうも、首都圏へ向かうそうだ。

 

私も、人間に変装してつけて見ようと思う。

 

おもしろそうだしな。

 

部下には柱島攻撃を命令した。

 

うまく行けばいいが…。

 

 

□月□日 晴れ(第6話、横須賀鎮守府 一般公開の巻)

 

柱島の提督、名はたしか『犬走初』か。やはり部下が化け物なら上司も化け物だ。

 

あの艦娘シュミレーターを一発でクリアしていた。

 

あれは私も一度やったことがあるが、クリアは無理だ。できない。

 

それを、あっさりとクリアしたのだ。化け物め。

 

そうそう。私と同じように犬走初を追いかけていた『大石三咲』という女性と仲良くなった。彼女は昔犬走初に一目惚れして、今も追いかけているのだそうだ。

 

彼女の恋が実ることをここで祈ろう。

 

頑張れ、三咲。

 

 

□月○日 快晴(第7話、帰ろう)

 

うん、なんで一介の海兵が戦艦を任されているんだ。しかも、途中で『艦砲で』潜水艦をしずめていた。どういうことだってばよ。

 

にしてもその潜水艦、どうもうちの所属では無いようだった。しかし、攻撃しようとしていたことから戦艦水鬼のところのやつだろうか。

 

やつら、こっちでなにかをするつもりだろうか。一応警戒しておかなければ。

 

柱島まで行くことはできなかった。今は家に帰る途中だ。

 

 

△月△日 雨 (第8話、妹)

 

柱島攻撃艦隊が全滅した。

 

一人も、帰ってこなかった。

 

なんということか。

 

ヲ級の、『上陸成功』という連絡を最後にもう連絡がとれない。

 

おそらく柱島のやつらにやられたのだろう。

 

恐るべし、柱島。

 

 

△月□日 曇り (第9話、襲撃)

 

戦艦水鬼のやつら、やりやがった。

 

中国に傀儡政権を建てて、日本と戦争を始めた。

 

そして、早速返り討ちにあったようだ。

 

しかし、和平の道が閉ざされるのは避けたい。

 

どうにかして外交を行うべきだろうか…?

 

ああ、こんな時にル級がいてくれれば…!

 

 

☆月□日 どんよりと曇り (第12話、宿毛攻略作戦)

 

訳がわからない。

 

なぜか宿毛が日の丸の機隊に爆撃されて、更地にされていた。

 

それも、それをやっているのは柱島のやつらだった。

 

ついに柱島のやつらが祖国を裏切ったのだろうか。

 

一旦様子見をするべきだろう。

 

今出たらヤバイ気がする。

 

 

☆月△日 曇り(第12話、石油危機)

 

確認がとれた。

 

どうやら、日本を裏切った宿毛の提督の始末だったようだ。

 

まあ、あの柱島の提督が裏切るとは思えんしな。

 

よかったよかった。

 

そういえば、最近占領下の島の一つの放射線の値がどんどん上がっているという報告があった。

 

なにかはわからないが、一応警戒、最悪日本と手を組んで対処しようと思う。

 

一応日本は現地人だからな。なにか知っているだろう。

 

それに、これをきっかけに講話なんて話が出てくれれば嬉しい。

 

 

 

~戦艦水鬼の日記~

 

△月□日 雨(第9話、襲撃)

 

空母棲姫から報告があった。

 

なんと、中国を攻撃、傀儡政権を建てて太平洋への足掛かりを手にしたと言うのだ。

 

私の…いや、空母棲姫達の一派は恐怖政治や粛正、暗殺なんかでどんどん反対勢力を消して、いまやヨーロッパのみならず中東までも支配するグループとなっている。

 

今回の中国占領は、列車砲を潰した日本を潰すためだそうだ。

 

もう、あいつらを止めてくれるやつはいないのだろうか。

 

…中枢棲姫に連絡が取れれば…!くそっ!

 

 

☆月□日 雨(12話、ルイージ掘り)

 

空母棲姫から報告があった。

 

日本の艦娘がスエズと地中海を経由してジブラルタルへ攻めてきたそうだ。

 

だが、噂されているほどの力は無く、すべて奇襲にて撃沈とのことだ。本当かねぇ。

 

しかし、スエズか。たしかインド洋へ遠征に向かった艦隊がいたはずだが…、日本の艦娘のルートと被ってるな。ジブラルタルまで来ているということは壊滅したのだろう。列車砲陣地も壊滅しているから悠々と地中海を攻め込んでいったのだろうな。

 

このまま私のところまで来て、殺すなり捕虜にするなりしてほしいものだ。この不自由な生活は飽きた。

 

未知の国日本。行ってみたい。

 

…脱走でもしてやろうか。

 

☆月☆日 けむい。(第13話、犬と戦車と人)

 

くそっ。

 

脱走は失敗した。重巡棲姫のやつ、躊躇い無く撃ちやがった。

 

お陰で左腕が吹き飛んでしまった。治療はされたが。

 

一体、どういう仕組みで吹き飛んだ腕がくっついたのだろう。気になる。

 

部屋に戻されたあと、駆逐古鬼がやって来てなぜ脱走しようとしたのか聞いてきたので、暇だったから、と答えた。

 

そしたら、駆逐古鬼はため息をつきながら日本のゲーム機を持ってきてくれた。3DS、というものらしい。

 

それと、カセットもいくつかくれた。メタルマックスというゲームがみっつと、ドラゴンクエストというゲームをむっつ、それとスライムもりもりドラゴンクエストというやつをみっつくれた。

 

うん、すごい面白い。やはり日本はすごい国なのだろう。駆逐古鬼曰く、これ以外にも面白いゲームがたくさんあるのだそうだ。

 

ああ、やっぱり行ってみたいなぁ。

 

にしても、なぜメタルマックスの発売順は3→2→4なのだろう。気になる。いつか調べてみたい。




扶桑「はい、という訳で番外編でした!いかがでしたでしょうか?」

山城「あのー、扶桑姉さま?なぜ私が呼ばれたのでしょう。提督はどうしたのですか?」

扶桑「少し現実を直視させただけよ。今は提督は自室で泣き崩れているはず。」

山城「なにしたんですか姉さま…。」

扶桑「まあ、後書きね。」

山城「はい。にしても、深海も一枚岩じゃ無いんですね。」

扶桑「そのようね。三つの派閥に別れているなんて思ってもいなかったわ。」

山城「しかも、すでに三つの派閥全部に和解の可能性が見えているような…?」

扶桑「山城、和解させてはだめよ。」

山城「?何故ですか姉さま。」

扶桑「深海との戦いが終わったら、次は宇宙人が攻めてくるわ。」

山城「この世界だとあまり問題ないような。」

扶桑「それに、きっと過激派たちの最終兵器はメガロよ!」

山城「扶桑姉さま、あまりふざけているとMOGERAでドリルアタックをしますよ?」

扶桑「ごめんなさい。」orz

山城「はい。ただ、和解して深海との戦いが終わったら、千代との結婚ENDですかね?」

扶桑「あら、ミサキーヌの可能性もまだ無くはないでしょう?」

山城「そうですかねぇ?ま、まだわからないですね。というか提督にもわかりませんね。」

扶桑「そうね。」

山城「にしても、中枢棲姫、かなりの日本かぶれですね。」

扶桑「というよりは、中庸派は普通に日本に近いのかもね。なんで戦争してるのかしら。」

山城「たぶん理由があったのでしょう。でも、切っ掛けがあれば和解できそうですね。」

扶桑「そういえば、さりげなくゴジラフラグがたってるわね。いつかでるかしら。」

山城「ゴジラ相手に共闘→和解ですかね?」

扶桑「まさか。」

山城「ですよねー。あはははは。」

扶桑「にしても戦艦水鬼の日記、少し違和感がないかしら。」

山城「たしかに、なんというか過激派のトップなのに自分で指揮をしていないみたいですね。」

扶桑「もしかして、戦艦水鬼もただの操り人形なのかしら。」

山城「ああ、またややこしく…。」

扶桑「まあ、これからも展開を見守っていきましょう。」

山城「そうですね!ではまた本編か番外編でお会いしましょう!」

扶桑「さよならー。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。