幻想郷に守り神がいた!? (たみやん)
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第1話 ある1人の少年の日常

どうもです!作者のタンクローンと申します。
前から小説を投稿しようと考えていたのですが文章力が私には少なく1話を書き終えるまでかなりかかりました…。ですので投稿頻度は遅いかと思われますがどうぞよろしくお願いします!
では、本編へどうぞ!



ここは、外の世界と一つの大きな結界により、隔離されている。そして、自然が豊かであり、人間、妖怪、妖精、神、などの多くの種族が共存し、平和な生活をおくっている。

 

そう、ここは幻想郷。そして私の産まれた場所でもある。いや、幼少期を過ごした場所と言った方がいいのかもしれない。 ………。

私は元外来人で小さい頃にあるきっかけにより幻想入りをしてしまい、今の親が私を見つけて拾ってくれたのだ。

そのあるきっかけとは私の能力にあった。私には何故か『結界を破壊する程度の能力』が備わっていたんだ。それによって私は大きな結界、即ち博麗結界を破壊してこの幻想郷に幻想入りしたと聞いている。

 

さらに、私を拾ってくれた家族がたまたま人里で妖怪退治を仕事としている人達で、皆が能力を持っていた。おかげで自分の能力を高めることも出来たし、戦闘技術なども叩き込まれ、幻想郷でも十分通用するようになった。

 

幻想郷ではあまり文明は発達しておらず、外の世界でいう明治時代に近い時代である。

不便と思うかもしれないが、私は幼い頃に幻想入りしたのでこの生活に慣れている…というかこれが普通の生活だ。

私は今の生活がとても気に入っている。

妖怪の友達もいるし、家の関係で能力者とも知り合いだし、なにより弾幕ゲームが楽しい。私は拾ってもらった頃から、かなりの修行をし、家族の中で異常に強くなってしまい、能力を持ってない人になら負けたことはない程までに成長した。

 

さて、申し遅れたが私の名前は結鏡 蓮(ゆきょう れん)。妖怪退治の結鏡家の1人だ。

 

まぁ、話はここまでにしておこう。

 

早速だが私は今、ある妖怪退治を頼まれている。人里のある百姓からの依頼なのだが、ここ数日の間に田畑が荒らされているのだそうだ。所々に人間のものでは無い足跡が残っていたのが妖怪の仕業である証拠と言っていた。実際私も被害地へ直接見に行ったが、それは酷い有様だった。

大きな足跡から小さな足跡まで様々な大きさの足跡があり、指の数は3本。

そして作物は全て無くなっており、これでもかと言わんばかりの荒らし様だった。

依頼者は仕事が失くなり、収入も失くなったため、人里内でどうにかしてもらっている。

 

さて、直接見に行った時に分かったことがいくつかあったので説明しよう。1つ目は今回の犯行はグループでの犯行であること。そして足跡から見るに、構成は親玉、幹部、子分という感じだ。そして幹部は2〜5人。子分は10〜30人というかなりの大グループだ。

 

正直ここまでの規模とは思っていなかったので家族で会議を開くことにした。

結鏡家ではかなり難しい妖怪退治となると家族会議を開き、そこで敵の潜んでいる場所などを考察し、どのように退治するかを毎回考えている。

そんな私の家族は

父・結鏡 亜蓮(ゆきょう あれん)

母・結鏡 桃子(ゆきょう とうこ)

長男・結鏡 匠(ゆきょう たくみ)

次男・私

3男・結鏡 錦(ゆきょう にしき)

長女・結鏡 夏美(ゆきょう なつみ) である。

そして、いつもこの会議で活躍するのが母の桃子と姉の夏美だ。

母の能力は『物事を見透す程度の能力』。そして、姉の能力は『相手の能力を把握する程度の能力』と、2人とも偵察にはもってこいの能力を持っている。

 

家族会議が始まるとまず始めに母が能力を使う。母は能力の精度がとても高いため、1度に多くの霊力を消費してしまうので、2回までが限界となる。

母は目を閉じ、話し始める。

「犯人は…妖怪の森にいるわね。人数は36人。能力は全員持ってないわ。」

母はそれだけ言うとかなり疲れたらしく肩で息をし始めた。

能力を持ってないとすると姉の能力は今回必要なく、それほどこちらから人数を出さなくても良くなった。

だが、依頼されたのは私なので私は退治に向かわなければならない。そして、1人では少し危険なので兄と同行するように父に言われた。

 

さぁ、ようやく妖怪退治だ。

悪さをする妖怪、妖怪に限らず迷惑をかける者には等しく罰を与える。それが、妖怪退治を仕事とする結鏡のやり方だ。

「行くぞ蓮」

「わかった」

2人は家を出て、歩を進める。

 

 

 




どうでしたか?是非感想、評価、お気に入りをお願いします!次回も楽しみにしてもらえると嬉しいです!それでは〜(* ̄▽ ̄)ノ~~


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第2話 妖怪退治屋結鏡家の蓮

はいどーも、小説が全く進まないタンクローン兼たみです(´;ω;`)
今回の戦闘シーン上手くかけてるか分かんないです笑
では、本編へどうぞ!



私は家を出て、外へ出る。

今日は実に清々しく、空は雲一つない青空が広がっている。こんな日は妖怪退治などせず、霧の湖でのんびりしていたいものだ。

しかし、今日は妖怪退治をしなければならない。少し面倒くささを感じながら私は空へと飛び立つ。匠も私の後に続いて地上から飛び立った。母の言っていた妖怪の森まではとても遠く、かなり速いスピードで向かわなければ日が暮れてしまう。私は戦闘の分の霊力を残しながら全速力で向かった。

 

上空を飛行して2時間程経っただろうか。やっとのことで妖怪の森の上空までやってきた。私はそのまま地上に降り立ち、目標地点まで全速力で走った。

かなり体力を消費し、人間には辛いと思うが…まぁなんだ、慣れだ。

修行をして体力を高めて何度もこういうことを繰り返し、慣れてしまえばこんなことなんて疲れたとも感じなくなる。

全速力で目標地点まで向かっている途中に私の視界の端に人影が映った。その人影は私に気づいたらしく、こちらに近づいてきた。

私は走るのをやめ、その人影に歩み寄った。

「あやや、誰かと思えば蓮じゃないですか」

彼女は射命丸 文(しゃめいまる あや)さん。

黒い羽が背中から生えており、頭に箱のようなものを乗せている。まぁ、いわゆる天狗ってやつだ。

当然この人は今回のグループとは全く関係なく、私の友人である。

彼女は不安そうにこちらを見て話してくる。

「蓮が来てるってことは…ここの森の奴らが何かやりましたかね?」

「まぁ…」

私がそう答えると彼女は頭を抱え、落ち込んでしまった。

「多分、農家の畑荒らしとかですよね?グループ犯行の。」

「あれ?よく分かりましたね」

そういうとさらに落ち込んでしまった。

「まぁ、大体分かってますよ。あいつらは本当にいうことを聞かないヤツらですからね…。人里にも迷惑かけてるようですし、1回お灸を据えてやってください。霊夢さんにボコボコにされるより優しくやってやって下さいね。」

「まかせてください」

「では、私は新聞配達があるのでこれで!!」

彼女は苦笑いを浮かべながら鞄の中にある新聞紙を一つ、私に渡してから去っていった。

私は後ろを振り向き、匠を呼ぶ。

「兄ちゃん、さっさと行こう」

「ああ」

私の兄はのんびり屋なので動くのも遅い。

私が話している間に日向へ移動し、のんびり川を眺めていたのである。

そんな兄に私は手を差し伸べ、そして起き上がり、そのまま全速力でまた、走り出した。

 

走り出して数十分ほど経つと、森の雰囲気が一層悪くなり、何やら周りに違和感を感じた。その中を兄がさらに進もうとすると、何かにぶつかり、吹っ飛ばされた。

「いって…。これは…結界?しかも多重結界かよ。厄介だな。」

兄はそのまま私を見ていう。

「蓮、いけるか?」

「いけるよ」

私は結界に触れ、その中に手を突っ込み、こじ開けるようにして結界を破壊する。

結界を壊しながら先に進んでいくと奴らがいた。

「ほう…お前が有名な妖怪退治一家の奴か」

鬼の様な姿をしており、背中から羽が生えている。そして、異様な雰囲気により、私達は1歩下がってしまった。

親玉のような奴が1人、私達の目の前に立ちはだかった。

「なんだ、私はそんなに有名なのか」

「まて、俺もいるぞ」

「兄ちゃんは見てるだけでいいよ」

私は腰にさしてある双剣を取り出し、構えて相手の目をしっかりと見る。

「さっさと終わらせよう。」

「随分余裕じゃないか。お前ら!出てきな!」

相手がそう叫ぶと、周りからそいつの小さい奴らがどんどん出てきて私達の周りを囲んだ。

「数は30…35?しっかり当たってるな!とりあえず数を減らそう」

私はしっかりと地面を踏みしめる。

「さぁ、妖怪退治だ!!」

私は1枚のカードを取り出し、そのカードを高く振り上げ叫ぶ。

「スペルカード!砕符『大地粉砕』!」

私がそう叫ぶと、カードは光り、周りがゆれ始めた。

「地面が…割れてる!」

「それだけじゃないぞ!地面が砕けて足場が無くなっている!」

私のスペルカードの一枚目「砕符『大地粉砕』」は地殻変動を起こし、多くの敵を潰す範囲型のスペルカードである。当然くらった敵は動けなくなる。

「数がだいぶ減ったが…まぁ、お前は残るよな」

私が見上げる先には先ほどの妖怪が羽を使い、宙に浮いていた。

「そんなスペルカードなど飛んでしまえば意味は無いのだ!!」

自慢げに笑う妖怪に私は少し腹を立ててしまった。

「ああ、そう。」

私は足に力を入れ、思いっきり地面を蹴って空へと飛び上がり、妖怪の懐にもぐりこむ。

「な…!」

妖怪が言葉を発すると同時に、私は妖怪の腹にみねうちをしてから思いっきり顔面をけった。

そして、地面に落ちた妖怪にさらに追い打ちをかける。

「相手を甘く見すぎだ。1度地獄を見てこい!」

私は少し特殊なスペルカードを取り出し、唱える。

「想符『地獄の体験日記』!」

そのスペルカードを唱えると妖怪達は眠り、動かなくなった。

その様子を匠が見ると私の方へ近づいてきた。

「蓮、少し荒っぽいんじゃないか?」

「兄ちゃんのやり方が少し甘いんだよ。まだ殺してないだけいいでしょ。迷惑をかけてるやつには等しく罰を…」

「わかったよ。とりあえず報告をしに帰ろうか」

「うん」

さっき私が使用したスペルカード「想符『地獄の体験日記』は名前の通り地獄を夢で見るスペルカードである。

このスペルカードをくらうと、強制的に眠りに入り、地獄のように辛い夢を見るのである。目覚めは最悪。地味なスペルカードに聞こえるが、これが案外効果的なのだ。

実際、大体の妖怪はこれをくらうと更生し、人里などで真面目に働くことが多いのだが、稀に更生せずに再び悪さをする妖怪がいるのだ。

その時はこの幻想郷を創ったとも言われている賢者妖怪の八雲 紫(やくもゆかり)さんや博麗の巫女の博麗 霊夢(はくれい れいむ)さんなどに後を任せるようにしている。

 

私と匠はすぐ家に帰り、場所や相手の数、攻撃手段、どのように退治したのかを報告した。所詮格下だろうが体力は消費する。

私は疲れきっていて少し疲れを癒すことにした。

辺りはもう日が沈み暗くなっていた。

空には月が登り、暗い夜空を照らしていた。

私の疲れの癒し方は家から少し歩いたところにある団子屋で休憩するか、家の近くの森にたまに来るミスティアの屋台で酒を飲むことだ。

外の世界では酒を飲むのは20歳にならないと飲んではいけないようだが、幻想郷ではそんなことはない。むしろ飲めないとおかしい。

今日はたまたまミスティアの屋台があったのでそこへ行く所にした。

「こんばんわ〜」

屋台の巻き簾をかきあげ、席に座った。

「いらっしゃい」

中に入るとミスティアが笑顔で向かい入れてくれた。

そんな笑顔に私は癒されながら、いつもの酒とヤツメウナギを頼んだ。

かなり疲れていたのだろうか。疲れが顔に出ていたらしく、ミスティアが私に一言「お疲れ様」と言って、ヤツメウナギを1匹おまけしてくれた。

私は酒を1口飲み、ヤツメウナギをかじった。

私にとってこの瞬間が至福のひとときだ。

「ミスティアさん…最高です。」

「ありがとうございます」

私がそう言うと笑顔で礼を言われた。

この屋台はとても落ち着ける。この屋台が出ている場所は森の中で、辺りはとても静かである。ミスティアさんも優しいし、酒もヤツメウナギも美味い。私がそんな余韻に浸っているとミスティアさんに質問された。

「今日妖怪退治でもされたのですか?」

「まぁ…しましたよ。今回は戦闘よりも移動に疲れましたね」

私は苦笑いをしながら答えた。

妖怪退治の話はミスティアさんの前では正直少ない。だって彼女も妖怪なのだから。

でも、私には妖怪の友達、知り合いが多いのでそういうのは慣れっこだがね。

「そうですか、お疲れ様です。今日は飲んで言ってくださいね!」

私はその言葉で目覚めるようにして酒を飲み始めた。お金は…大丈夫大丈夫。

そこから眠くなり、次第に頭が回らなくなり寝てしまった。

 

目を覚ますと、家の近くのベンチで座っていた。おそらくミスティアさんがここまで送ってくれたのだろう。そしてポッケの中には紙が入っていて『お代は今度いただきます』と書いてあった。私はそのまま家に帰り、布団で寝た。

 

 

目を覚まして私は布団から出た。窓を見ると鳥がチュンチュンと鳴いており、昨日と同じような雲一つない青空が広がっていた。私がそのまま居間へ行くと朝食が置いてあり、それを食べた。

「今日は何をしようか…」

はっきりいって依頼がない日の幻想郷は暇である。

「勉強でもしに行くか…」

私はそのまま人里に向かって歩を進めた。

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか!
戦闘を中心にしたいので頑張って書きます!
それでは最後まで見てくれてありがとうございました!
お気に入り、感想、評価お願いします!
(*´∇`)ノシ ではでは~



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第3話 ある日、少年は地獄を見る

最近寒くなってきましたね〜。
自分はおふとぅんから出られません!w
では、本編へどうぞ


しばらく歩くと人里中心の図書館に着いた。

私は定期的にこの図書館に来ては外界の勉強をしている。内容は様々だ。外の世界、いわゆる日本の地理や歴史を始め、世界の国々やその国で話されている言語なども調べている。かなり正確に書かれている理由はわたしにはわからない。

外の世界で例えるならば大学生とやらと同じぐらいの知能は持ってるつもりだ。

それはさておき、今日図書館にきた目的は一つだ。それは外の世界と幻想郷の繋がりについて調べること。

外の世界の人間が幻想郷に来ること…いわゆる幻想入りの現象についてだ。

なんでこういうことを調べたいかと言うと、 私は最近妙に自分のことが気になるんだ。

紫さんに聞けばすぐ分かるだろうが最近忙しそうで話を聞こうにも聞けなかった。

それにしてもこの図書館は広すぎる。

外から流れてくるありとあらゆる本をジャンル分けされて置いてあるし、昔から幻想郷にある本だって数え切れないほどある。

 

「さて、どれから手をつければ良いものか」

 

私が悩んでいると声をかけられた。

 

「あれ?蓮じゃないですか」

 

私は声が聞こえた方へ振り向くと着物姿の紫髪の稗田阿求さんだった。

 

「あ、どうも」

 

「何か探し物ですか?」

 

「ええっと、外の世界と幻想郷の関係ついて調べたいのですが…」

 

阿求さんは手を顎に当てて少し考えたあと「付いてきて」と一言いって歩き始めた。

私は阿求さんの後ろについて行った。

 

連れられてきたのは図書館の中心の読書スペースだ。

 

「これは阿求家が代々書き足していった特別な書物よ」

 

阿求さんのバッグから1冊の厚い本がでてきた。

 

「ここを見てみて」

 

それをみると阿求さんが広げた厚い本に大きく『結界異変』と書いてあった。

 

「異変ですか。……え?結界異変!?」

 

 

 

『異変』

主に通常ではない異常な現象や状況を指すものである。

幻想郷では稀にこの『異変』が発生する。

この『異変』には必ず原因となる者が存在し、これを博麗の巫女が対処にあたることとなっている。

だが、博麗 霊夢の代になると霧雨 魔理沙と共に異変解決へと向かう様になり、異変解決組とも呼ばれている。

 

 

私は妖怪退治屋という事もあって幼い頃に異変については勉強している。

ただし、『異変』についてはどのようなものか分かるが、『結界異変』の内容については全く勉強していない。いや、させてもらえなかったと言えば良いのだろうか。

昔、私の両親は私が勉強している事にとても関心していた。

ある日、私は異変について勉強をしていると紅霧異変や永夜異変などが書かれている本を見つけた。そして中の内容を読んでいるとあるページが破られており、私はそれを両親に聞いたが教えてもらえなかったことがあるのだ。

 

「結界異変…?いえ、聞いたことのない異変だったの少し驚いてしまいました。」

 

阿求さんはゆっくりと話し始める。

 

「結界異変とは、異変の中で唯一『許されていない異変』なのよ」

 

「『許されていない異変』?」

 

「異変には必ず原因となる者がいるのを知っているでしょ?」

 

「はい。紅霧異変ではレミリアさん、永夜異変では永琳さんの様な人物の事ですよね」

 

「そうよ」

 

「結界異変での人物は…?」

 

それを言った瞬間、阿求さんの表情は変わった。

 

「外来人よ」

 

「…!?」

 

阿求さんがその言葉を発すると私たちの話を聞いていた老人が1人、話しかけてきた。

 

「お嬢さんよ、その話はしてはいけないことを知っておるじゃろ?」

 

「そうですが、私の話し相手を見て下さい。」

 

その老人は私を見てハッとして「失礼」と言い、その場を去った。

 

「今の事、説明してもらえますか?」

 

「最初からそのつもりよ…。長くなるけどちゃんと聞き取ってね?」

 

「はい」

 

 

阿求さんから聞くには、結界異変の首謀者は外の世界の人間、つまり外来人であること。

特に重要なのはこの外来人が幻想郷を攻撃し、甚大な被害が出たこと。

この事から幻想郷の住民は外来人のことを嫌い、同時にその悪夢を忘れたいが為に結界異変と言う事を消そうとしていたのだ。

そして、先ほどの老人が私を見てその場を去った理由は簡単なことだった。

私は妖怪退治屋であり、異変については知る事が必要になるからその老人も納得したのであろう。

私が両親に教えてもらえなかったのも、その当時私は幼かったのでそんな残虐な異変は教えたくなかったからだと思う。

 

「なるほど。だから『許されていない異変』ですか。ですが、人間にそのような力があるとは思いませんが…」

 

「それ、あなたが言っちゃう?」

 

阿求はクスクスと笑いながら答えた

 

「あ…」

 

少し恥ずかしくなって、思わず目線をそらしてしまった。

 

「じゃあ、人間にも能力は備わるということですね?」

 

「そうね、現に自殺をしようとしてたまたま結界を裂いて幻想郷に来てしまった外来人も人里にはいるわよ?」

 

知らなかった…。

私はそのまま頷きながら阿求さんの話を聞いた。

 

「まぁ、これからも調べたいものがあったら私に聞いてね。沢山あるから分からなくなるでしょ?」

 

「はい、ありがとうございます。でも、なんで阿求さんはここにある本を全部記憶してるのですか?」

 

阿求さんは不思議そうな顔をして答えた

 

「ここ、私が作ったのよ?」

 

「ふぇ!?」

 

話を聞くとこの図書館は最初、阿求さんが保存しきれなくなった本を入れておく場所だったらしいが、幻想郷の住民の悩みが解決すればと思い建てたらしい、

そして、阿求さんが見せてくれた本は阿求家が代々引き継ぎながら書き足している異変についての本らしい。

 

「それに私の能力は『一度見たものを忘れない程度の能力』よ。覚えるなんて簡単よ」

 

親指を立ててグーをしてる阿求さんを見て私は少し和んでいた。

 

「じゃあ、私はこれd「大変だぁ!!」

 

私が席を去ろうとした瞬間図書館の中に5人ほどの男が叫びながら入ってきた。

 

「外で妖怪が暴れているぞ!早く皆さん早く避難を!」

 

5人ほどの男達はかなり混乱している。

男達の話を聞いた図書館内の人達は悲鳴をあげ非常口から避難を始めた。

そして、先ほどの男達の1人が私を呼んだ。

 

「蓮さん!?いますか?」

 

「ここにいますよ」

 

「はやく!はやく!倒してください!そうしないと…」

 

男の顔は走ったにもかかわらず、青ざめており汗を大量にかいている。ところどころに転んだりしてできたような傷まである。

相当やられてるな…

 

「わかりました。あなた達は避難と同時に皆を誘導してください。」

 

「「「「「はい」」」」」

 

「では、阿求さん行ってきますので」

 

「気をつけてね…」

 

私は全速力で図書館を抜け、上空へ飛び上がった。周りを見渡すと倒壊した住宅や避難している住民が沢山いた。さらに目を住民が逃げている逆の方向を見ると昨日退治した妖怪が暴れていた。

 

「あいつは…」

 

私は普段では出さないほどのスピードを出して降下した。そのまま顔面に蹴りを入れようとしたが

 

ガキッ!

 

鉄のように硬い手で防がれた。

外したと思った瞬間目の前に奴の足が飛んできた。

 

「ゴブァ!」

 

そのまま地面に突っ込んだ。

 

立ち上がろうとするが、だめだ、意識は朦朧としてるし呼吸は整わない。

 

「簡易展開型治癒装置!」

 

腰につけてあるカプセルの一つを投げる。

そのカプセルは煙とともに膜のようなものが生成され私を治癒する。

 

「ふぅ」

 

危なかった。顔面に蹴りをもろにくらった挙句、後頭部から思いっきり地面に突っ込んでしまった。それにやつの力がこの前の比にならない。

 

「てめぇ、よく人里に荒らしに来やがったな。覚悟はできてんだろうなぁ?」

 

妖怪に問う

 

「殺ス…殺ス…復シュウヲ…」

 

こいつはやばい。本能がそう言ってる。

 

「周りの状況はっ…は?」

 

私は周りを見渡した瞬間、絶望した。

周りには私の家族や住民ご皆倒れていた。倒れているだけなのか?…いや、認めたくはないが死んでいる。傷ついてボロボロで…。だが、母と姉の姿は見えない。

色んな感情が渦のように回る中、私の感情は無くなった。いわゆる無心ってやつだ。

というかよくわかんない状態になった。

 

「死ネ…シネエエエエエエエ!!!!」

 

当然妖怪は待ってはくれない。

こいつを再び戦闘不能にすればいいのか?…否!殺す!!

 

「うおらぁぁぁぁ!!」

 

妖怪は殺傷性のある弾幕を放ちながら殴りや蹴りで物理攻撃もしてくる。

でも、なめてもらっては困る。私は弾幕をかわす修行なんて死ぬほどやっている。こんな程度の弾幕、目を瞑ってでも避けられる。

だが、やつの物理攻撃はかなり厄介だ。一撃が重いし、何より早い。こんなスピードで殴られたり蹴られたりしたら確実に死ぬ。

 

「チッ…あれを使うか」

 

私は手を高くあげ、叫ぶ。

 

「転送!妖刀『ガクロ』を我が元に!!」

 

私の手には刃渡り3メートルはある黒い刀。妖刀『ガクロ』が転送された。

 

「妖刀『ガクロ』今、その力を発動せよ!」

 

妖刀『ガクロ』はどす黒く光り、波動のようなものを発射し、私の手に戻ってくる。

 

「さぁ、どうよ」

 

「ア、アガガ」

 

妖怪は固まっている。

こいつが固まったのは私の武器、妖刀『ガクロ』の能力である。

妖刀『ガクロ』は妖怪達の怨念で出来ており、『妖怪』だけに限るが数秒間動きを封じる効果がある。

この刀は私がやってきた中で最も辛かった妖怪退治の時に妖怪が隠していた刀だ。

その時倒した妖怪は妖怪同士で殺し合い、その武器を生成したと言っていた。

当然、こんな能力を秘めていれば誰もが欲しがるし、私から奪って悪用するものもいるだろう。そのために私は異空間にこの刀を保存しているのだ。

 

「さぁ、死んでもらおうか」

 

私は刀を大きく振りあげ、妖怪の頭から一刀両断した。

気持ちの悪い音と共に、妖怪は2つに別れて絶命した。

 

「気持ち悪ぃな…」

 

返り血を拭きながらゴミを見るような目で私は妖怪の死体をしばらくの間見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第4話 異変の予感

どうもたみやんです〜
投稿遅れて申し訳ございません!┏○┓
学校で考査がありまして…でも終わったのでこれからは1週間投稿目指していきます!
見てくれる方!寒くなったのでお体にお気を付けて下さい!
それでは本編へどうぞ!


気分が悪い…。

今私の前には妖怪の死体と周りには死んでしまった住人や私の家族が倒れている。

気持ちの整理がつかない。

私がボーっとしていると上空から霊夢さんと魔理沙さんが降りてきた。

 

「おい!大丈夫なのか!?」

 

「見ての通りですよ」

 

霊夢さんと魔理沙さんは周りを見て、表情を変えた

 

「…ごめんなさい。私達が遅れたせいで…」

 

霊夢さんはかなり落ち込んでいた。

だが、彼女は妖怪の山のあたりから来ているので時間がかかるのは仕方がない。

むしろ、人里の妖怪退治は私達結鏡家がやっているので私達が悪い。

 

「いえ、人里の警備はこちらがやらなければならなかったので悪いのはこっちです」

 

「…」

 

「私が…私がもっと早く対処にあたっていれば!!」

 

涙が両目から少しづつ出てきた。

 

「蓮…」

 

しばらく沈黙が続いた。

家族が死んだ。妖怪退治とは常に死と隣合わせの職業。死ぬぐらいのことは覚悟しているが…やはり家族が居なくなるのは寂しいし、悲しい。

 

すると、霊夢さんは突然私の肩をガシッと掴んだ。

 

「いい蓮?妖怪退治は自分の命を危険に晒しながら仕事をしているのは分かっているわね?。だから、気の毒だけど死んでしまうのは仕方ないわ。私だってそういう経験があるもの…。だけど蓮、今日は仕方ないけどいつまでも落ち込んでちゃ駄目よ?」

 

霊夢さんはそう言うとニコッと笑顔を私に向けて「強くなりなさい」と言って私に背を向けた。

 

「霊夢の言う通りだぜ。今日は仕方ないが、クヨクヨしてたら先には進めないぜ」

 

魔理沙さんも私の肩をポンと叩きながらそう言ってくれた。

 

「…はい」

 

私が返事をすると2人は頷いて遺体を運び始めた

 

「あの、そういえば避難した人たちは…?」

 

「皆無事だぜ。慧音の奴が守ってた。」

 

「そうですか」

 

慧音さん 上白沢慧音(かみしらさわ けいね)さんは人里を守ってくれたりしている妖怪である。こういう非常時にはとても頼りのある人で寺子屋で勉強を教えている人だ。。

 

私達は死体を運び、その後墓に埋めた。

後からわかったことだが、私の母と姉もその妖怪が連れていた子分らに殺されていたらしい。

絶望していた私に霊夢さんと魔理沙さんが励ましてくれたが、やはり負の感情はそう簡単には消えない。

そして何より害をもたらす妖怪にはかなりの恨みを持った。

これからは1人で生きていかなければならない。そして、こういう妖怪を対処するためにも、もっと強くならなければならい。

 

「はぁ…」

 

強くならなくちゃ駄目だ

 

その日1日、私はその場所から離れなかった。

いや、離れたくなかった。

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

その事件の3日後、私は家の片付けや何やらで忙しい時に連絡用の隙間から手紙が届けられた。

 

「これは紫さんの隙間?」

 

内容は博麗神社に至急来て欲しいと言う事だった。

私は急いで今やっていることを片付けて、外へ出て、空へと飛び出した。上空をフルスピードで博麗神社方向に飛行した。

 

「やっぱ距離あるなぁ…」

 

博麗神社に着くと何やら人が多い。

地面に降り立ち玄関まで行くと霊夢さんが迎えてくれた。

 

「いらっしゃい。ほら、上がって。」

 

「お邪魔します」

 

「今日は皆で話し合った後であんただけに話があるから残りなさいよ」

 

「わ、分かりました」

 

中に入るとそこには紅魔館、白玉楼、永遠亭、地霊殿、の主達とその従者達や妖怪の森から文さんも来ていた。当然だが、霊夢さんや紫さんもおり、魔理沙さんやアリスさんもいる。

 

「霊夢さん。守矢神社や命蓮寺の方とかはいないんですか?」

 

そう聞くと霊夢さんは手を顎に当てた。

 

「急だったから来れてない人もいるのよ」

 

「なるほど」

 

私が皆が集まっているところに私が顔を出すとレミリアさんが声を掛けてきてくれた。

 

「あら蓮。久しぶりね」

 

冷たい表情と禍々しいオーラが常に付いている彼女の前に立つと、とてつもない威圧が感じられる。

そんな彼女の隣には従者の十六夜 咲夜(いざよい さくや)さんがいる。

 

「お久しぶりです。レミリアさん。咲夜さん」

 

私がそう言うとレミリアさんは少し笑った。

 

「そんなに固くならなくてもいいのよ。一応私はあなたに借りがあるもの。」

 

「あぁ、結界の件ですか」

 

私は以前レミリアさんの住んでいる紅魔館の結界が消えなくなったと依頼が来てそれを解決したことがある。

原因はレミリアさんの親友のパチュリー・ノーレッジさんが魔法の研究に失敗したとかで魔力が暴走したことにあるらしい。

 

「いやいや、借りなんてそんな…」

 

「私は借りは嫌いなのよ。さっさと払ってしまいたいわ」

 

レミリアさんは笑みを浮かべながらそう言った。

 

「蓮、今度またお手合わせを願いたいわ」

 

「今少し取り込んでいるので、少し待ってくれればいつでもいいですよ」

 

咲夜さんは私の師とでも言えばいいのだろうか。私が剣術を上達させられたのはこの人のお陰でもある。

 

「じゃあ、またこちらから連絡するわ」

 

その後私は一通り挨拶をした。だが、地霊殿の方達とはあまり関わりがないためほんとに

挨拶だけになってしまった。

 

 

 

私が座ると霊夢さんが周りを見渡して話を始めた。

 

「はい。皆に集まってもらった理由は分かっているわね?」

 

「妖怪達の暴走の事かしら?」

 

アリスさんが少し不安そうに答えた。

 

「そうよ。という訳でそれぞれの被害状況を教えてくれるかしら」

 

霊夢さんがそう言うと咲夜さんは立ち上がって話をする。

 

「わかったわ。じゃあ紅魔館からの被害状況を。夕方17時頃に霧の湖で発光。後に下級妖怪達が暴走したように紅魔館に突入してきました。パチュリー様の結界の防衛と私、十六夜咲夜とお嬢様、紅美鈴の攻撃でこれに対処。鎮圧しました。」

 

私は疑問に思った。

確か美鈴さんは妖怪なはず。それだけではないここにいる紫さんも、さとりさんも妖怪である。

 

「発言失礼します。なぜ、美鈴さんは妖怪なのに暴走しなかったのでしょうか。」

 

私がそう言うと霊夢さんが答えてくれた。

 

「今回は下級妖怪。または自分の意思をあまり持たない妖怪の暴走なの。上級妖怪の暴走はあまり確認されてないわ」

 

なるほど。今回暴走したのは雑魚妖怪ってことか。

 

「分かりました」

 

…ん?じゃあ、人里で暴れていたあいつは下級妖怪なのか?

 

「じゃあ、次は永遠亭から」

 

永遠亭から報告に来たのは八意永琳(やごころ えいりん)さんと鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん うどんげ いなばさんだ。

私は薬などを貰うために永遠亭には良く行くから仲はいい方だと思っている。

 

「永遠亭の被害はなし。妖怪の姿もあまり見えなかったわ。唯一妖怪の森から来たと見られる鳥妖怪が少し来た程度だわ。」

 

「地霊殿も地下の妖怪も誰1人として暴走しなかったわ。」

 

霊夢さんはメモを取りながら話を聞いている。紫さんは目を瞑って座っている。

 

「じゃあ、白玉楼は?」

 

「白玉楼は何もありませんでした。何より冥界には妖怪はいませんからね」

 

白玉楼からは私の知らない人が来ていた。

白髪でバンダナをしていて緑の服を着ている。私と同じぐらいの歳だろうか?

 

「次は蓮よ。辛いかもしれないけど全部教えて」

 

「はい」

 

皆が私を見ている。涙を流しながら話す訳にはいかない。

私は涙をこらえてゆっくり話した。

 

「人里は私が退治した妖怪に加え、複数の妖怪が暴走。そのうちの1体が巨大な力を持っており、私を除く結鏡家が全滅。人里の住民も10人殺されました。私は巨大な妖怪と対峙、これを始末しました。住民の安全とほかの妖怪は慧音さんが片付けてくれました。」

 

「そんな…」

 

アリスさんが可哀想な目でこちらを見てくる。当然アリスさんだけではない紅魔館、白玉楼、永遠亭、地霊殿の人達もこちらを見ている。

 

もういい、霊夢さんに言われた通りいつまでも悔やんでいても仕方がない。

 

私は心を強く持った

 

「ありがとう。蓮。次は魔理沙とアリス」

 

「そ、そうだな」

 

魔理沙さんは慌てて話す

 

「私とアリスは丁度アリスの家にいたんだぜ。その時霧の湖が光って地鳴りの様な音がしたと思ったら妖怪達が大量に来たんだぜ」

 

「その妖怪を魔理沙がマスタースパークで全部倒しちゃったわ」

 

アリスさんは呆れた顔でそう言った。

 

「なんだよその顔!私が全部倒したんだからいいじゃないか!」

 

魔理沙さんは立ち上がってアリスさんを指さす。

 

「はいはい。そうね」

 

「ぬ〜!!」

 

そのやり取りで場の緊張感が少し緩まり、笑いが起きた。

 




最後に、霊夢さんから蓮さんへ質問があるようです。

霊夢「蓮ってなんで一人称が私なの?女なの?」
蓮「男ですよ!私ってのは親にそうしろと言われたのです!」

以上です。それではまた〜


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第5話 結界の守り神

どうも!たみやんです!
いよいよ台風21号が近づいて来ましたね。私は学校が休校になることを願っています(笑)
今回は少し長いですが、どうぞ最後までお読みください!
それでは本編へどうぞ!



一通り話が終わり、気になるところを霊夢さんが聞いていた。

 

「話をまとめると霧の湖付近で光が起きて、その瞬間妖怪達が暴走したという事ね。」

 

皆それぞれの反応をする。

 

「そうすると原因はその光にあると考えるのが妥当ね。明日から私と魔理沙と紫が霧の湖に何か手がかりがあるか探すわ。」

 

「ええ!?私も参加するのぜ?」

 

魔理沙さんは不満そうに霊夢さんを見つめる

 

「どうせ暇でしょ」

 

「う…」

 

「あとの人は参加してくれると嬉しいわ。と、言うことで今日は解散!お疲れ!」

 

霊夢さんそう言うと各々で話をしだした。

私も解散のあとレミリアさんや永琳さん、さとりさんと話をしていた。

皆慰めてくれた。やはり幻想郷にはいい人が多いと改めて感じた。

レミリアさんが今度紅魔館で修行も兼ねて執事の仕事をしないかと誘われた。

当然、私は了解して今度行かせてもらうことにした。レミリアさんだけでなく色々なところから遊びに来てと誘われた。

 

そして私は少し皆の輪から離れてお茶を啜っていたら声をかけられた。

 

「あの…蓮さん?ですよね?」

 

声をした方向に目を向けると冥界の人?がそこにいた。

 

「あ、初めまして。結鏡 蓮と言います。」

 

私がそう言うとその人は慌てて頭を下げて自己紹介してくれた。

 

「あ、は、初めまして!白玉楼の庭師を務めております魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)と申します!」

 

顔を上げるとニコッと笑顔を向けてきた。

 

なんかいい子そうだなぁ…

 

「えーと、何でしたか?」

 

「突然なんですが、咲夜から蓮は剣術が凄いと聞いたので手合わせ願おうかと」

 

「それはいいわね!」

 

私が後ろを振り向くとさっきまで談笑していた皆が立って私たちを見ていた。

 

「妖夢と蓮か、面白い戦いになりそうじゃない!」

 

「博麗神社の敷地を使ってくれて構わないわよ。神社を壊さなければね」

 

「さあ、蓮さん受けてくれますか!?」

 

「えぇ…」

 

ここまで皆が見てる中で断ることなんか出来るわけないだろうと心の中で思いながら「分かりました。受けて立ちましょう」そう言ってしまった。

 

ーーーーー

 

そしてその流れで今は博麗神社の外で妖夢さんが前にいて周りに皆がいる状態なのだが…。

さっきまでの妖夢さんと雰囲気が違う。

移動中に咲夜さんから聞いたのだが彼女の能力は『剣術を扱う程度の能力』だという。

私がそんなの勝てる訳が無いと言ったが、彼女はまだ半人前らしい。ならば勝つ見込みは十分にある。

 

そんな事を考えていると霊夢さんが前に出てきた。

「では、これから妖夢と蓮の真剣勝負を始めます。ルールは弾幕無し、手持ちの武器だけで戦ってね。相手に1回でも攻撃を当てれば勝ちよ」

 

そう言うと霊夢さんは右手を高く上げ、「それでは始め!」と言って手を勢いよく下ろした。

 

その声とほぼ同時に妖夢が地面を蹴り、間合いを詰めてくる。腰につけた剣を引き抜こうとしているあたり抜刀して斬りに来るとわかった。

私は最低限の動きでその攻撃をかわす。

 

「なっ!?」

 

妖夢は驚いているようだ。

 

「惜しい、惜しい」

 

ギャラリーが一瞬ザワッとした。

 

「流石蓮だぜ」

 

「身軽な動きねぇ」

 

私は腰から二本の短刀を取り出し、妖夢に向かって1本を投げる。

 

 

妖夢は当然投げた刀を刀で弾こうとするが、それよりも早く私は前に走り、投げた短刀が空中に浮いている時に掴んで妖夢が刀を振り下ろしたと同時に私は体制を低くして妖夢の背後に回り込む。

 

「なっ…」

 

「勝負ありですね」

 

私はそのままそっと妖夢の背中に短刀を当てた。

 

「勝者蓮!」

 

霊夢さんがそう言うと歓声が上がった。

 

拍手が上がっているのに妖夢さんはそのまま棒のように立っている。

 

「妖夢さん?」

 

「ふぇ!」

 

妖夢さんははっとして私の方を振り向く。

 

「いやぁ、負けてしまいましたね…。何から何まで私は蓮さんより劣っていますね」

 

「いやいや、こんな差は修行次第でどうにかなりますよ」

 

「そうかなぁ…」

 

私達がそんな事を話していると皆がこっちに来た。

 

「蓮、あの速さは何かしら?」

 

レミリアさんに睨まれながら聞かれた。

なんか怖い

 

「何って言われても…」

 

レミリアさんの横から咲夜さんも出てきた

 

「あの刀の投げ方…私の真似よね?」

 

「そうですね、相手は剣術を扱う程度の能力なので普通の斬り合いじゃ負けますからね。要は工夫ですよ。」

 

その後皆に色々聞かれて全部答えるのに疲れた。なんでそんなに速いのかとか強いのかと聞かれたが、修行と才能としか答えられない。

 

皆は私に色々聞いたりしてからその場で談笑を少しして帰っていった。

 

そう言えば霊夢さんに後で残れと言われたのを思い出して、私は博麗神社に戻ろうとした。

 

「あの…蓮さん?」

 

「ん?」

 

後ろを振り向くと妖夢さんが立っていた。

 

「ああ、妖夢さん。どうしました?」

 

「今度白玉楼に来て私の修行をしてくれない?」

 

なんか少し照れてる。

まぁ、今の事とか片付けばまた暇な毎日になるし、全然いいのだが…。

 

「全然大丈夫ですよ。ですが、私なんかより咲夜さんとかの方がいいのでは?」

 

私がそう言うと妖夢さんは少し下を向いて少し小さな声で話した。

 

「咲夜は私と貴方は武器が違うから修行は教えられないって言われたの!」

 

あ〜、絶対咲夜さんそう言いそうだわ。

 

「だからお願い!私一向につよくなれないの!」

 

「まぁ、全然大丈夫ですけど」

 

「ありがとう!じゃあ再来週の土曜日に白玉楼で待ってるわね!」

 

「分かりました。お邪魔させてもらいます!」

 

私がそう言うと妖夢さんは手を振って走り出した。少し走って私の方をもう1度振り返った。

 

「あと、敬語じゃなくていいよ!」

 

「分かりま…分かった」

 

妖夢はそう言うと笑って、帰っていった。

私はその姿を見届けてから博麗神社に入っていく。

 

中に入ると雰囲気はさっきと全く違い寂しげな雰囲気だ。

居間へ行くと霊夢さんがお茶を飲んでいて、私が来たのに気づくと座るように言われた。

 

私は言われた通りに座り、出されたお茶を飲みながら霊夢さんに話を聞く。

 

「霊夢さん、話とは何ですか?」

 

霊夢さんはお茶を一口飲んで私を見る。

 

「貴方は結界異変というものを知っているかしら?」

 

「結界異変なら先週阿求さんから話聞きました」

 

私がそう言うと霊夢さんは少し驚いたように目を見開いた。

 

「なるほど、あいつも今の状況を理解してるのね」

 

「…?」

 

「なら話は早いわ」

 

霊夢さんは立ち上がりどこかへ行ったと思ったら何やら古びた本を持って来た。

霊夢さんはそれを広げ、話し始める。

 

「これはね、昔幻想郷に居た結界の守り神について書かれたものよ」

 

「結界の守り神…」

 

「そう、その神は紫と共に幻想郷の創造を手伝ったり、その強大な力で結界の防衛、修復や幻想郷の住民を助けたりしていたらしいわ。」

 

そして霊夢さんは本の一部分を指差す。

そこには紫と共に幻想郷を手伝ったという文章の所だった。

 

「これは紫から話してもらいましょ」

 

霊夢さんがそう言うと、突如私の横に隙間が出てそこから紫さんが出てきた。

 

「久しぶりね。蓮」

 

「紫さん…」

 

「この結界の守り神について話してくれないかしら」

 

その問に紫さんは少し笑い、全てを話してくれた。

 

内容は幻想郷を共に作った者を紫さんは『幻想郷の神』として幻想郷を守らせたらしい。

そしてその神は元は神々の中で唯一何も持っていない。何も与えられていない神だったのだ。この世にはあらゆる神が存在している。

水の神、海の神ポセイドンや大地の神、ガイアなど〜の神と付いてるが、その神には何も無かったのだ。

ただ、強大な力を持っていただけだった。

そんなとき紫さんはその神に手を差し伸べ、私の世界の神になってはくれないか?、とその神を幻想郷に連れてきたのが始まりらしい。

 

そして数千年が経ち、ある日幻想郷で結界異変が起こりその神は自分の命を犠牲にすることで、幻想郷の結界に自身の神力を注ぎ結界を強化してその異変は無事解決されたという。

 

「結界が破壊されなくなっても中にまだ敵勢力が残っているのでは?」

 

「敵の戦略は結界を使って戦力を次から次へと幻想郷に持ってきて数で戦う戦法だったのよ。だから結界を完全に塞ぐことで出入りは出来なくなって他は私たちが殲滅したってことよ」

 

「なるほど」

 

私はまだ結界異変について調べてないし、結界の守り神なんてわけがわからない。

 

何か言いたそうな霊夢さんに紫さんは質問をした。

 

「で、貴方は結局何が言いたいのかしら?」

「……」

 

 




どうでしたか?
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第6話 人生

はい、どうも作者のたみやんです。
最近考査があったので全くかけませんでした…。そしてまた考査あります。11月終盤あたりから安定して投稿出来ると思います!
それでは本編へどうぞ!


少し間を開けてから霊夢さんが話し始める。

 

「おかしいのよ…。実は、蓮がこの幻想郷に来てから結界の安定具合が完全に良くなったのよ」

 

その話を聞いて紫さんはうなづきながら答えている。

 

「そうね…確かに結界は安定している。私も何かしら蓮と関係があるかと思っていたのよ」

 

「え?なんですか?」

 

正直あんまり話についていけていない。私にとっては、ただでさえ情報の少ない話なのに理解できるわけが無い。

 

「そう、蓮は結界の守り神と何かしら関係があるかもしれないのよ」

 

勝手に話を進める2人に私は戸惑った。

 

「ちょ、待ってくださいよ…別に私とは限らないじゃないですか」

 

そう言う私を紫さんは少し怖い目で見てくる。

 

「貴方がこっちにきたと同時に結界が安定して、それ以降も安定してるということは貴方しかいないでしょう」

 

「う…」

 

私はそのまま下を向いて考える。

 

「でも、私が結界を安定させているとしてそれと結界の守り神は関係ないですよね?」

 

紫さんは私の言葉に対してもうなづく。

 

「そう、そこなのよ」

 

「うーん…」

 

そこから暫く沈黙が続き。

5分ぐらいは個人で考えていた。

霊夢さんはお茶を一杯飲み終えてから急に本を見た。

 

「気になるのがね。ここを見てくれるかしら」

 

霊夢さんが指さしたところには結界の守り神が消失した年が書かれている。

 

この年は蓮がこっち来てから何年前になるか分かるわね?

 

「ひ、百年前…」

 

2人は私の顔をまじまじと見つめる

 

「これは確定ね」

 

「ええ…」

 

私はここまでの話は大体理解出来た。

ここまで話が繋がると、もはや認める以外ないだろう。

 

「私が結界の守り神ですか」

 

「別にそう決まったわけでもないわよ」

 

紫さんはお茶を啜りながら話す。

 

「貴方の記憶が戻るまでは分からないけど、まだ関係があると言っただけで結界の守り神とは言ってないわよ」

 

「あ、そっか」

 

少し自意識過剰だったのかもしれない。

ともあれ、私は、その結界の守り神とやらに関係がある人間らしい。

心当たりはない、幼い頃の記憶がないしな。

 

「紫さんの話を聞いてると、記憶を取り戻せばいいってことになりますけど」

 

「結論から言えばそうね。だけど、それは出来ないでしょう?」

 

「まさか、なにか手があるんですか?」

 

私が真剣な顔をして聞くと、紫さんは「?」みたいな顔をした。

 

「そんなのある訳ないわよ。そのうち戻るんじゃないかしら?」

 

適当だ。実に適当だ。

まぁ、こんな所が紫さんらしいと言えばそうだが本当に何も無いとは思えない。

あの賢者妖怪の八雲 紫だ。何か策は持っているはずだ。

 

「本当に何も無いんですか?」

 

「だから、ないってば。でも、貴方にはこれから先、幻想郷のバランスを保つ人物となって貰うからそれなりに力は付けてほしいわね。」

 

幻想郷のバランス…幻想郷のパワーバランスを破壊するぐらいの力を私は付けるのか…。

 

「今のあなたは実に貧弱だわ。一応私が紅魔館や白玉楼、永遠亭とかに貴方の修行を依頼したから、そこで修行しながら力を付けて、記憶探しの旅みたいなのもしてもいいんじゃないかしら?」

 

旅…か…。

私はこの幻想郷に来てもう10年は経つが全ての場所に行ったわけでもないし、そこにいる人と顔見知りでもない。

 

「旅か。面白そうですね」

 

「ならやってみなさい」

 

少し考えたが、正直不安でしかない。だが、なんだろうこの湧き上がってくるようなワクワク感は。

今の紫さんや霊夢さんの話を聞いて、私は自分の事が凄く気になり始めた。

自分の記憶を探しながら修行か…悪くない。

 

「いい顔になったね」

 

霊夢さんの顔を見ると少し笑みを浮かべていて、なぜか心が和んだ。

 

「よし、私決めました。記憶探しの旅に出ます」

 

私はその場を立ち、霊夢さんと紫さんに背を向けて外へ出ていく。

 

「何かあったら神社に戻ってきなさいよ」

 

「はい!」

 

玄関を出るとそこには雲一つない快晴の空が広がっていて、優しい風が私を包むように流れていく。

「ふぅ」

私はため息を一つだけ吐いた。

そのあと、今までの悲しみ、絶望をすべて吐き出し、希望を吸うように呼吸をする。

正直、これからどうしようとかは全く考えていないが、一つだけ決めていることがある。それは、私の記憶の完全修復だ。

自分は1体何者でどこから来たのかなど、全部を知りたい。

それを叶えるために!私は今、旅に出る!

私は地面を蹴って空へと飛び上がり、そのまま家に向かう。

 

「さぁ、旅に出よう!」

 

舞い上がった私はペースも考えずに全力で飛行した。

 




この後は…分かりますね?


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第7話 記憶の欠損

皆様お久しぶりです。たみやんでございます!
私はのんびり投稿と言いつつ、もはや失踪レベルで投稿してませんでした┏○┓
これからもこんな感じで投稿していくのでお願いします!
では本編へどうぞ!


 

「ハァハァ…ゲホッゲホゲホ」

 

私は今、息を切らしながら妖怪の森をさまよっている。なんで私がこうなっているのかと言うと…。

駄目だ、考えると凄い馬鹿みたいだ。

ペース配分をミスって妖怪の森に落ちたなんて言えない。

 

1度歩を止めて辺りを見渡すと薄暗く、見えるのは木々が生い茂っているだけだ。

今の私に戦闘をする力はない。とういことは今、例え下級妖怪であろうとも私は抵抗できずに殺されてしまうということだ。

 

「なるべく隠れながら。……!?」

 

木々の間から黒くて細長い影が見える。

はい、終わった。

 

私はすぐさま体制を低くして草陰へと身を隠す。

そして草木の間から影をよく見るとやはり妖怪だった。しかも下級妖怪ではなく中級妖怪と言ったところか。

 

「(まずいな…)」

 

私はそのまま妖怪が過ぎるのを待っていたのだが私の呼吸音に気づいたのか辺りをうろうろしている。

 

こうなったら仕方ない。余っている霊力でどうにかしよう。

 

私は石に光を加え、光石にしてからそれを遠くに投げる。すると妖怪はそれに気を取られ私から離れる。それを確認してから私は走り出した。

 

「よし!うまくいt…うおっと!!」

バッターン!!

 

そうだ、忘れていた。走る分の霊力を考えていなかった。

 

「@jvgj!??¥@」

 

妖怪は私を見つけたと同時に両手を剣のように変形させ、私を襲ってくる。

 

「くっ…」

 

完全にやられたと思った瞬間

 

「てやー!」

 

妖怪は私の目の前でぶっ倒れて気絶した。

 

「あややや、蓮危ないですよぉ」

 

文さんだ。

 

「すみません。ありがとうございます。」

 

私がそういうと文さんは微笑んだ。

 

「久しぶりに博麗神社に行こうとしたら蓮が妖怪に襲われてるんですもん」

 

少し呆れた顔をされた。

 

「まったく、貴方とあろう人がなぜこんな所で霊力も少なくしてふらふらしてるんですか!」

 

「すみません。ちょっと霊力の消費を考えてなくて」

 

恥ずかしすぎて言い訳もできない

 

文さんは私の顔をまじまじと見つめてくるから私は少し顔を赤くする。

 

「ん〜?この前あった時より顔つきが良くなったですね。家族の事とか大丈夫なんですか?」

 

私はもう家族の事は悔やまない。そう心に決めたんだ。

 

「大丈夫です。過去を引きずるよりも切り離して前を向いた方が家族も喜ぶと思います。」

 

私がそういうと文さんは頷きながら笑っている。妖怪退治屋と天狗。傍から見たらなんとも言えない関係だが、私と文さんは昔からの友人であり、私から見たら親みたいなところもある。

 

天狗ってどうやって幻想郷に連れてきたんだっけ?…ん?なんで今『連れてきた』って考えたんだ?

 

 

 

 

ズキン

 

 

 

 

 

私がそう考えると頭が割れるような痛みが走った。

 

「痛って!!」

 

私は頭を抱えながらその場で倒れた。

 

「蓮!?大丈夫ですか!?」

 

あぁ、意識が遠くなっていく…。

何かを思い出したはず…なのに…。

 

私はもう何も考えられなくなった。

 

 




最後まで閲覧いただきありがとうございました!
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第8話 再確認

どうもたみやんです!
なんか最近色々忙しいんですよね。勉強勉強勉強オロロロロロロ
これからものんびり投稿して行くつもりです!
では本編へどうぞ!


タッタッタッタッ

「ん…?」

 

誰かの足音で私は目覚めた。

 

確か何かを思い出そうとしたら頭に痛みが走って…意識が無くなったのか。

 

布団から起き上がり、周りを見渡し状況を確認する。

私は今どこかの和室にいて、枕元には冷やしたタオルと薬のようなものと水が置いてある。

 

「ここはどこだ?」

 

タッタッタッタッ

 

先程の足音が段々大きくなり私の部屋に来ているのがわかった。

障子に影が映り、障子窓が開く。

 

「あ、目が覚めたんですね。良かったです。」

 

優曇華さんだった。

 

「私は…?」

 

私が状況が理解出来ていない事を分かっているような感じで優曇華さんは話してくれた。

 

「昼頃に文さんが蓮さんを連れて永遠亭に来たんですよ。突然倒れたとかで」

 

あぁ、そうか。あそこで私は倒れてしまったんだな。

大体の状況は理解出来た。

 

「そうですか」

 

私が立ち上がろうとすると優曇華さんは慌てて止めた。

 

「まだダメですよ!今は安静にしててくたさい。」

 

「え、えと…」

 

「身体が第一です!」

 

優曇華さんは少し怒ったような顔で私を見てくる。

 

「う…。わかりました」

 

私がもう1度布団に戻ると優曇華さんはにっこり笑い、「それでは、師匠の所に報告してきますので」と言って部屋から出て行った。

 

旅をしようと意気込んだはいいが、いきなりこんな形になってしまうとは…。

なんとも情けないとしか言いようがない。

まぁ、なんにも考えずに旅なんてするものじゃないな。こういう時は計画を立てておくべきなのかもしれない。

 

………

 

とりあえず今日は火曜日だ。

そして、土曜日には白玉楼に行くことになっているから、明日ぐらいから紅魔館にお邪魔してそこから白玉楼に行こうかな。

 

そんな事を考えているとまた足音がこちらに向かってきているのが聞こえてくる。

 

今度は2人。優曇華さんと永琳さんだ。

 

「あら、ほんとに目を覚ましてるじゃない」

 

永琳さんは少し驚いている。

 

「すみません、助かりました」

 

そういうと永琳さんは笑い出した。

 

「お礼なんて要らないわよ。幻想郷の住民は怪我するのが日常茶飯事だからねぇ。久しぶりに感謝の言葉を言われた気がするよ。」

 

「あはは…」

 

そこから色々永琳さんから話を聞いた。

頭痛の原因は分からないが、私の話から、記憶が関係しているのかもしれないと言われた。

そこから色々永琳さんや優曇華さんと話をして後日伝えたいことがあるからまた来てくれと言われ、薬を受け取って私は永遠亭を出た。

 

「さて、明日は紅魔館に行くから今日は里でゆっくりするかな」

 

私はそのまま人里へ飛び立った。

 

 

ーーーーーー

 

 

家に着くと私はドアを開ける

 

「ただいま〜」

 

つい、いつも通りに言ってしまった。

いつもなら誰かしら「おかえり」って言ってくれる人がいるんだけどな…。

私はそのまま家の置くに進んで周りの部屋を見渡す。

まだ、整理できていない物が沢山ある。

それが余計に私に負担をかける。

肉体的にも精神的にも。

 

「はぁ…。皆いなくなっちゃうんだもんな」

 

勝手に涙が溢れてくる。

「あの時俺がもっと早く行っていれば…。どうして…どうして…」

後ろを振り返らないと心に決めたのに…私の心はそんなに強くなかったのか。

その涙を拭いながらも私はものを乱雑に整理始める。

正直この量を自分一人でやるには時間がかかり過ぎる。

でも、やるしかないよな…。

そう思っていると

 

コンコンコン

「蓮?蓮さん?いる?」

 

「はーい」

 

誰だろうと私は返事をしながら玄関のドアを開ける。

そこには人里の皆が集まっていた。

 

「ど、どうしたんですか皆さん」

 

「いや、蓮さんの家族が亡くなったから遺品整理大丈夫かなって思ってさ」

 

「蓮さん大丈夫?」

 

「この度は残念だっわね…」

 

皆が私を慰めてくれる。

凄く嬉しい気持ちが溢れてきて、零れそうなそうな涙をこらえて、私は皆の方を向いて言った。

 

「ありがとうございます!もう、私は大丈夫です!」

 

私がそういうと皆の顔が少し明るくなった。

 

お隣さんが

「じゃあ、皆失礼のないようにな。」と言うと、皆は顔を合わせてうなづいていた。

そのあと人里の皆さんが遺品整理を手伝ってくれてだいぶ早く終わった。

最後に皆と色々な話をして、皆帰っていった。

改めて幻想郷の人の優しさに感動した。

私は夕暮れを見て少し黄昏ていた。

そんな時、声をかけられた。

 

「蓮、ちょっといいか?」

 

私の家のお向かいさんの百済(ひゃくさい)さんだった。

この人は昔からうちの家族や私と仲が良くて、一緒にご飯を食べたりなんてことは日常茶飯事だった。

 

「はい、何ですか?」

 

「道端だと話しにくいからわしの家で話そう」

 

私はそのまま百済さんの背中を追いながら家に入っていく。

太陽はもう間もなく落ちようとしている。

 




最近ふと思いました。
これって東方要素少なすぎね?と。
なのでオリジナルも書いてみたいな〜っと。
まぁ、こんなことを思っていたら寒くなってきました!皆様お体にお気をつけください!
最後まで閲覧いただきありがとうございました!是非感想、お気に入り、評価お願いします!
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あけましておめでとうございます!

蓮「あけましておめでとうございます!」

 

作者「あけましておめでとうございます」

 

蓮「もう2日になってるけどな」

 

作者「遅れてすみませぬ…(´;ω;`)」

 

蓮「ところでこの小説はいつから始めてたっけ?」

 

作者「は、8月ぐらいかな?」

 

蓮「おい…いくらゆっくり投稿でも4ヶ月で8話は少なすぎるんじゃないか?」

 

作者「ひいいいい!お許しを、どうかお許しを!」

 

蓮「そもそもお前は小説を書くのが楽しんだろ?ならなんでもっと投稿頻度を早くしないんだ?」

 

作者「それには理由が二つほどありまして」

 

蓮「なんだ、言ってみろ」

 

作者「へへえ、一つ目はパソコンをまだ買ってなくてですね、スマホで書いてるんですが2時間ほど書くと目がおかしくなるんですよ」

 

蓮「パソコンはいつ買う予定なんだ?」

 

作者「今年の四月に買えればいいかなって」

 

蓮「そうか、二つ目は?」

 

作者「二つ目はですね、考査勉強とか課題とか勉強面ですね。前回の考査でとんでもない点数を取ってしまったので次良くなければ…」

 

蓮「お前も苦労してるんだな」

 

作者「まぁ、ゲームはいつもやってますけどね!」

 

バキッ

 

作者「ず、ずびばてん」

 

蓮「てなわけで、今年も投稿ペースが遅くなりそうだ。すまないな」

 

作者「でも、パソコン買えばもっと早くなりますよ!タブン…」

 

蓮「おい、聞こえてんぞ。」

 

作者「ふぇ!?…。まぁ、今年もよろしくお願いします!」

 

???「待てええぇぇい!」

 

蓮「ん?」

 

霊夢「私から一つ目聞きたいことが!」

 

作者「なんですか?」

 

霊夢「この小説のヒロインは誰なの!?小説にはヒロインが必要でしょ?」

 

作者「あー、そうですね。そのへんは言えませんが霊夢さんじゃないのでご安心をw」

 

霊夢「え…」

 

蓮「霊夢さん、どんまい」

 

作者、蓮「ということで、今年もよろしくお願いします!今後とも『幻想郷に守り神がいた!?』をよろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

作者「あ、これ1000文字超えてねえ」

 

蓮「どうするんだよ」

 

作者「ネタバレ言っちゃう」

 

蓮「馬鹿か、そんな事したら見てもらえなくなるぞ」

 

作者「あ、じゃあ幻想郷の設定だけ説明しようか!」

 

蓮「それならいいんじゃないか?」

 

作者「とりあえず1話から幻想郷は外の世界の明治時代をそのまま持ってきた感じね。あと外の世界で5年経つと幻想郷で1年経ちます。あとなんか説明することある?」

 

蓮「俺が使っていた簡易展開型治癒装置について」

 

作者「あ、そうだ。あれは説明なかったな。簡易展開型治癒装置はにとりちゃんが作った装置よ。設定としてにとりちゃんはとんでもない技術者としています!」

 

蓮「これでもういいんじゃないか?」

 

作者「そうだね。では、また次の話で会いましょう( ´ ▽ ` )ノ」

 

 

 

 



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第9話 再復帰

どうもたみやんでございます!
ちょっと量は減りますが頑張って週1投稿頑張ります!
それでは本編へどうぞ!


 

「まぁ、そこに座りな」

 

私は百済さんの言われるがまま、座布団の上に座った。

 

「少し此処で待っていてくれ」

 

そのまま百済さんは隣の部屋に入っていった。

部屋の中を見渡すと色々な武器や防具の様なものがある。そう、百済さんは武器屋なのである。

私の持っている2つの短刀もここで作ってもらったものだ。

 

「ほら、これじゃこれ」

 

百済さんが大事そうに持ってきたものは一冊の本と一つの鍵だった。

 

「これは?」

 

「これはな、お前の親がもし死んでしまった時に渡してくれと言われたものだ」

 

私は本に手をかけてその一枚目をめくる。

そこには父親の字で『蓮へ』と書かれていた。

それを読み進めるとある事実が書かれていた。

『私達、つまりお前以外が死ぬことは私達自身知っていた。なぜなら私の能力「千里眼を使う程度の能力」で未来を見通したからだ。これについてはお前は悔やむ必要は無い。私達はそういう運命だったのだ。』

 

私は衝撃を受けた。父の能力は千里眼を使う程度の能力。…そうか、皆は死ぬことを知っていたのか。

複雑な感情を持ちながら読み続ける。

その続きは家族からの遺言や財産について色々書かれていた。

そして、最後の1ページをめくった時、私は目を大きく見開いた。

 

『最後に。お前を拾った時のことを書いておくとする。

お前は霧の湖の最も大きい木の下に居て、鍵を持っていたんだ。私達はそれが何故か全く分からなかった。

その鍵を本と共に百済さんに渡しておくから受け取ってくれ。』

 

私は先ほど受け取った鍵をまじまじと見つめる。よくよく見ると何か文字が書かれているがよく読めない。

 

「これが…」

 

私はこの本を読んでますます自分を知りたくなった。もう後悔はない、してはいけない。

 

「百済さん、ありがとうございました。

この本と鍵は貰っていいですね?」

 

私がそういうと百済さんは笑顔で答えてくれた。

 

「ああ、それは君のだからね。

また何かあったら武器の事じゃなくても相談しておくれ」

 

私は一礼してから百済さんの家を出て自分の家へ入った。昼間の皆の働きのおかげでだいぶ部屋は片付き、自分だけの空間を作ろうとした。

 

部屋を見渡しても家族の物はない。

私が後悔しないように別室へ運んでおいたのだ。

 

「気をしっかり持つんだ。俺は妖怪退治屋の結鏡 蓮だ。」

 

自分に再び言い聞かせる。

私はしばらく目を閉じて瞑想を行う。

 

………

 

15分は経っただろうか。

腹が減った。飯を作らなければ。

 

私は立ち上がり、キッチンへ向かい料理を始める。

肉の焼くと香ばしい匂いが私の鼻の奥へと伝わっていく。

今日はごちそうだ。とびっきりのうまい飯で悪いことは全部忘れてしまおう!

 

飯を作り終えると料理を机の上において、食べ始める。

今日は行儀なんてものは気にせずにひたすら食った。

 

明日は紅魔館へ行く。

かなりの確率でレミリアさんと勝負することになるだろう。

絶対負けるがそれでも戦えるだけ戦う。今持っているすべての力を試す日だ。

 

さあ!頑張って行こうではないか!

 

 

 

 




最後までご覧頂きありがとうございます!
是非、お気に入り、感想、評価お願いします!
少し文字数減りますが投稿頻度上げますのでよろしくお願いします!


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第10話 吸血鬼の住む紅い城

はい、どもたみやんでござんす。
親にイライラする反抗期がやって参りました。
そしてクソ寒い時期がやって来ました。
皆さん風邪にはお気を付けて!!
それでは本編へどうぞ!


鳥達がさえずる中、私はゆっくりと身体を起こす。

目を瞬かせ、視界が安定するのを確認し、大きく伸びをする。

 

「もう朝か」

 

大きなあくびをしながら廊下を歩き、朝飯を作って食べた。

外へ出てしばらく周りを見渡すと近所の人たちも、数人だが外に出ている。

太陽の光をだいぶ浴びたら昨日まとめた荷物を持って私は紅魔館へ向かう。

疲労をあまりしてはいけないので以前魔理沙さんから貰った札型の魔道具を使うことにした。

背中に貼ると光のような翼が生え、空へ飛び立てた。

 

「おお…」

 

驚きで思わず声が出てしまう

 

「さぁ、行こうか」

 

かなりのスピードが出て霧の湖も、あっという間に通り過ぎた。

霧の湖を通り過ぎてしばらく経つと紅い大きな城が見えてきた。

 

 

 

〜紅魔館〜

 

紅魔館の門の前には少し切り開けた場所があり、そこへ降り立つ。

門の前には門番の紅 美鈴(ほん めいりん)さんがいる。毎度ここに来ると寝ている。

私は美鈴さんの体を揺すって起こした。

 

「美鈴さ〜ん。咲夜さんにまた怒られますよ〜。」

 

「ふぇ〜?」

 

美鈴さんは目を擦りながら私の方を見る。

 

「おおっ!蓮じゃないか。久しぶりだなぁ」

 

私の肩をポンポンと叩きながら1つあくびをする。

 

「まぁ、中に入りな。紅魔館の中に入れば多分咲夜さんがいるから」

 

私はそのままもんを抜けて紅魔館の扉に手をかける。

巨大な扉をグッと力を入れて開く。

中に入るとやはり咲夜さんがいた。

 

「いらっしゃい蓮。早速だけどお嬢様がお呼びよ。」

 

「分かりました」

 

咲夜さんの後に付いていきながら辺りを見渡す。

紅い壁や紅い家具。とりあえず紅い。

 

「久しぶりに蓮と戦ってみたいわねぇ」

 

咲夜さんが私に背中を向けながら話してきた。

 

「いや〜、戦いって程になりますかね?」

 

私がそういうと咲夜さんは少し歩く速度を落として私の横に並んだ。

 

「何言ってるの。私と戦ったのは貴方が10歳の時でしょ?」

 

「あ、あれ?そうでしたっけ?」

 

そんなことを話しているうちにレミリアさんの部屋の前まできた。

 

「ちょっと待ってね」

 

咲夜さんはレミリアさんのドアをノックする。

 

「お嬢様、蓮が来ました。」

 

そう言うと中から声が聞こえてくる。

 

「入りなさい」

 

ドアを開けるとレミリアさんの部屋には階段があり、その上にある玉座に座っていた。その風貌はいかにも『王』を主張しているように見えた。

 

「蓮、心の整理は出来たかしら」

 

「はい、出来ております」

 

「そう、良かったわね…。早速だけど貴方にはこの2週間で『強さ』というものと『忠誠心』というものを学んでもらうわ。」

 

「『強さ』と『忠誠心』ですか…」

 

「そうよ」

 

レミリアさんは立ち上がりながら私の方へ少しづつ近づく。

 

「『強さ』とは何なのか。『忠誠心』を持つとはどういう事なのか。要領のいいあんたなら簡単に答えは見つかると思うわ。」

 

「なら、そんなに期間はいらないんじゃ…」

 

レミリアさんは私の目の前の階段で止まり、私を上から見下ろす。

 

「分かってないわね。答えは見つかってもそれを身につけるのは大変なのよ。更に言うと、身につけても強化することも重要なのよ?」

 

そうか、レミリアさんがそんな簡単なことをやらせるわけが無いか。

 

「もちろん執事としてやるわけだから、家事もしっかりね」

 

「分かりました」

 

レミリアさんはまた玉座に戻り、座る。

 

「さぁ、蓮。今ここで私に忠誠を誓いなさい」

 

私は姿勢を正してゆっくりと誓う。

 

「結鏡 蓮は主レミリアさんに忠誠を誓わせていただきます。」

 

レミリアさんはうんと頷き、しばらくの沈黙の後、また立ち上がる。

 

「最終的には私と勝負してこの修行は終わりよ。」

 

「あ、今日は誰とも戦わなくていいんですね?」

 

レミリアさんの真顔の表情が少しにこやかになった。

 

「そうしたいんだけど…」

 

「?」

 

レミリアさんはゆっくり指を指す。

 

「咲夜がすごい戦いたそうだからやってあげてくれないかしら?」

 

「え、でも」

 

「貴方は今から私の執事なのよ。これは命令。咲夜と戦いなさい。」

 

逆らえない睨みを私にかけられ、強制的に返事をしてしまうように。

 

「はい、分かりました」

 

言ってしまった…。

 

………咲夜さんが後ろですごいウキウキしてる。

 

 

 

 

 

 




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(*´∇`)ノシ ではでは~


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第11話 予感

どうも作者です。
MHWたのちいいいい!
小説もがんばります!
では、本編へどうぞ。


「さあ、外へ出るわよ」

 

「わかりましたよ...」

 

私は渋々咲夜さんの後ろについていく。

 

外へ出ると美鈴さんが大きな傘をさしていてレミリアさんと一緒にいた。

レミリアさんは私を見て優しい笑みを浮かべた。

 

「蓮ー!がんばれよー!」

 

美鈴さんは大きく手を振っている。

私も大きく手を振った。

 

「勝負は妖夢の時とおなじでいいわね?」

「はい」

 

そして、私と咲夜さんは距離をとった。

美鈴さんの「始め!」の合図で勝負が始まる。

 

私は一気に距離を詰めて、右肩にみねうちを入れようとしたが、

すでに見切られかわされた。

かわされた後も追い打ちをするが、すべてかわされる。

 

「さすがですね!」

 

「あんたも大分わかってきてるわね!」

 

位置確認のために咲夜さんから一瞬だけ目を離したすきに

 

「な!?」

 

既に背後を取られた。

 

ナイフを持って思いっきり降り下げてくる。

私は左手のほうの剣でそれを防ぐ。

そして、一旦距離をとる。

 

「みねうちですよね?殺す気ですか?」

 

「何言ってんの、私は常に本気でやるのよ?」

 

咲夜さんはそのまま距離を詰めてくる

 

「ルールは!?」

 

投げてくるナイフを全て叩き落し、咲夜さんをかわし、背後に回転しながら回り込む。

 

「とった!」

 

瞬間、咲夜さんが目の前から消えた。

ハッと後ろを振り向くと咲夜さんがそこにいた。

当然防げるわけもなく、私はその場で倒れてしまった。

 

 

side咲夜

 

昔の蓮とは全く違い、やはり強くなっている。

今日の戦いで蓮はどのようなことを重点的に修行してきたかがわかった。

スピードがかなりあった。おそらくスピードに頼って今までやってきたのだろう。

 

「少し考え方を変えたほうがいいわね」

 

「見事よ。咲夜」

 

私はお嬢様に一礼して蓮に背を向けた。

瞬間、後ろからとんでもない霊力を感じる。

 

「咲夜さん!」

 

後ろを振り向く間もなく、私は霊力の波に吹き飛ばされた。

 

「...」

 

視界を安定させて、蓮を見ると。蓮は何も喋らず、突っ立ったまま。

 

「咲夜!今蓮に近づいてはだめ!死ぬわよ!」

 

私はすぐに距離を置いて、様子を見た。

蓮の足元には霊力の波ができていて、距離をとっているにも関わらず、オーラか何かで

体がすくんで動けない。

瞬間、隙間が開き、霊夢と紫が出てきた。

 

「すごい霊力が出現したと思ったら」

「やっぱり蓮だったのね」

 

霊夢と紫は結界を張り、戦闘態勢に入った。

 

「咲夜は加勢してちょうだい!」

 

「私はパチェ呼んでくるわ」

 

「もういるわよ。これだけの霊力だったら普通の人間にもわかるわよ」

 

「全員蓮を気絶させることだけ考えて!開始!」

 

 




ご覧くださりありがとうございます。
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