グリモア 疾風の刃とともに生きゆく (ウァルヅ)
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ガンドイル覚醒~第七侵攻
プロローグ ガンドイル覚醒


カッ・・・コッ・・・カッ・・・コッ・・・

 

古くさびれた街に一人の男性がやってきた。

 

ここが依頼があった場所か・・・。

 

トランシーバー「応答せよ。」

 

???「こちらガンドイル。目的地へ到着した。」

 

トランシーバー「了解。今回のミッションは霧の魔物の討伐だ。」

 

ガンドイル「・・・今なんと?」

 

トランシーバー「霧の魔物の討伐だ。」

 

ガンドイル「・・・魔法使いじゃないんだが。」

 

トランシーバー「それはわかっている。しかし、ほどんとソロで討伐できてると仲間から

     報告をらっている。今回はその確認だ。そして、討伐できたなら昇給も

     考えよう。」

 

ガンドイル「・・・やらせてもらう。」

 

トランシーバー「(チョロイナ・・・)住民は避難してある。・・・健闘を祈る。」ザザッ

 

ガンドイル「さて・・・情報・・・」

 

ズドン!!!!

 

ガンドイル「!? な・・・なんだ?」

 

バキバキバキ・・・・

 

ガンドイル「・・・なんっつーデカさだよこれ・・・。山かと思ったら霧の魔物

      だと!?」

 

ガンドイル「本部応答せよ!応答せよ!」

 

トランシーバー「」ザーザー

 

 

その瞬間、霧の魔物の雄たけびがこだまする!

 

 

 

グォオオオオ!!!

 

ガンドイル「いくらこの規模はヤバいな・・・。しかし、討伐しなければ・・・。・・・仕方あるまい。」

ガンドイルの背中に背負った大剣を抜き出す!

 

霧の魔物はガンドイルを見つけ、いきなり攻撃を仕掛けてきた!

 

ガンドイル「ぐぅっ!」キィン!

 

ガンドイルのもつ大剣で魔物のしっぽによる攻撃をはじくが吹き飛ばされた!

 

 

ガンドイル「くっ・・・これまでなの・・・か・・・」

 

だんだんと意識が薄れていく中突然力が急激にわいてくる!

 

 

ガンドイル「な・・・なんだ!?この光は!」

 

ガンドイル「くっ・・・おさえ・・・きれん・・・ウォォォォオオオオ!」

 

ガンドイルの周囲から風の刃が無数に発生し、霧の魔物に襲いかかる!

 

ギャオオオ!!

 

 

当り散らした風の刃は魔物を霧に変え、そして消え去ったのと同時にガンドイルの意識は薄れた。

 

 

ガンドイル「なんだ・・・このちか・・ら・・・は」バタッ

 

~~~~~~~~~~~~~数時間後~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ガンドイルが目覚めた時は見知らぬ白い壁だった。

 

ガンドイル「ここは・・・?」

 

医者A「お、起きたかい?早速ですまないが精密検査をするから車いすに

    乗ってくれたまえ。」

 

ガンドイル「・・・わかった」

 

 

医者A「はい。ここに手を当てて・・・そう。そのまましばらくね」

 

ガンドイル「・・・?」

 

医者A「これは・・・・!キミ。すまないが病室で待っててくれ。」

 

ガンドイル「わかった。」

 

 

【病室】

 

ガンドイル「なんだったんだ・・・?」

 

~~~~~~~~~~~~~30分後~~~~~~~~~~~~~

 

???「お前がガンドイルか?」

 

ガンドイル「ん?そうだが・・・名は?」

 

???「失礼。私はこう言うものだ」名刺スッ

 

ガンドイル「私立グリモワール書記 結城 聖奈・・・?」

 

聖奈「お前は魔法使いに覚醒したんだ。」

 

ガンドイル「え?魔法使い?」

 

聖奈「そうだ。明日グリモアに来い。これが地図だ。それでは。」

 

ガンドイル「・・・そうだ。大佐の連絡は・・・。ん?手紙?」

 

手紙

「ガンドイル起きたか?これを読んでるということはそうなんだな。

 霧の魔物の規模がでかすぎたことは謝る。今回の魔物の討伐は成功だが、

 魔法使いに覚醒した以上、学園に通うことが決まっているからな。

 そして、覚醒したということは強制的に軍を脱退することになっている。

 それまでの給料は俺があずかっておく。じゃあ、時間作れたらそっちに

 来てくれ。待ってるぞ。 大佐」

 

ガンドイル「・・・軍を強制脱退・・・か。」

 

 

こうして俺は病室を後にし、自宅に帰ってゆっくり休んだ。

 

しかし、準備を忘れてたことに気付いたときはもう出発する時間だった・・・。

 

 

ガンドイル「しまった・・・・。あらかじめ用意しておくんだった・・・。

      ん?手紙?」ペラッ

 

手紙「制服の納期が遅れてます。明日までには納期いたします。」

 

ガンドイル「・・・クッ。」

 

 

 

 




初めての作品なので最初はオリジナルストーリーを差し込んでみたのですが、どうなんでしょうか・・・。
主人公は私が中二病のときに作ったキャラクターから登場させてみました。

主人公は
年齢 30
特化魔法 風・氷・炎・電気(すべての大剣につけることができる)
魔法譲渡

しかし、通常の単体魔法は
火はライター並み・氷は小粒だが
風と雷は最初から相性がぴったりなので勢力がすごいです。
思ったことを思わず言ってしまう癖がある。
孤独を好むが、子供をみると人が変わったようになる。【特にツンデレ】
極度のネコ好き。
何故か女子力が高いのが悩み(お菓子作り・料理がめっちゃうまい。)

孤独を望む人なのですが、女子力の高い料理で恋愛対象になってしまいます。

軍人にいるため、メアリー・エレンのことをよく知っています。


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1-1空中に浮くウサギ~そして初クエストへ~

・・・ここか。

 

ガンドイル「ったく30になって学校とか正気かよ・・・。魔法が使えるってそんなに

      制御できないもんかね。」

 

半端あきれ顔で校門に向かう。

 

 

校門の出入り口にウサギのぬいぐるみがふよふよと浮いている。

 

「ん?なんだありゃ・・・。」

 

といった瞬間、うさぎのぬいぐるみが気付き、こっちに近寄ってくる。

 

???

「君がガンドイルか。名前には聞いていたが・・・。制服は?」

 

ガンドイル

「一応手配はしているが、諸事情により納品が遅くなるそうだ。そもそも・・・」

 

「貴方は?」

 

うのすけ「俺はうのすけ。進路指導官だ。」

 

ガンドイル「ガンドイル。よろしく。」

 

うのすけ「さて、自己紹介も終わったところで学園の案内を行うんだが、

     あいにく俺は指導上の関係でここを離れることができない。

     そこで、学園生に案内をお願いしている。それと、君のデバイス

     を渡しておく。」

 

ガンドイル「デバイス・・・?まあいずれにせよ使わない手はないな。」

 

デバイスを受け取り操作してると1人の少女がこちらへ向かってきた。

 

???「すみません!遅くなりました!えっと・・・転校生さんですよね?」

 

ガンドイル「ああ。ガンドイル・ジョウイ・ハーノイルドだ。

      好きな名前で呼んでくれて構わない。」

 

???「私は南智香です!よろしくお願いしますね!

    あの・・・お名前・・・長いので転校生さん

    でいいですか・・・?」

 

ピピピ!ピピピ

 

デバイスが鳴り、二人はデバイスを見る。

 

うのすけ「クエスト発令か。転校生。今日は案内だけなんだが、今回はクエスト

     を受けることはできない。制服も届いてないしな・・・」

 

ガンドイル「問題ない。軍服ならまだ持っている。

      んでどうやってクエストを受けるんだ?」

 

うのすけ「え?クエスト受けるの?マジ?」

 

ガンドイルはうなずく。

 

ガンドイル「問題ない。討伐経験はある。」

 

南智香「えっと・・・わ、わかりました!危ない時は私が守ります!

    それじゃあクエストに行きましょう!」

 

ガンドイルと南智香は討伐現場まで走っていく。

 

 

うのすけ「おいてけぼり・・・か。ん?」ペラッペラッ

 

転校生の資料をみてうのすけは驚く

 

うのすけ「あいつ・・・タンコンテロガを一人で討伐しただと・・・

     魔法学園でやっていけれるのか・・・?単独を好むって書いて

     あるし・・・。」

 

そのとき、うのすけの携帯が鳴った。

 

うのすけ「はい。うのすけです。」

 

???「転校生がまだ来ないんだが心当たりはあるのか?」

 

うのすけ「ああ、転校生なら南智香とクエストにいったよ。」

 

???「なんだと・・・?制服もまだ届いてないのに・・・!」

 

うのすけ「まあ大丈夫だろう南智香がいるんだから。」

 

???「くっ・・・あとで生徒会室へ呼ぶように声かけてくれ。」

 

うのすけ「覚えていたら伝えるよ。」



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1-2 その魔物の名はミノタロウス

南智香・ガンドイル移動中・・・

 

ガンドイル「・・・・・。」タンッタンタタタタンッ

 

南「ま、待ってください転校生さん!」

 

ガンドイルは木の枝を伝わり南は地上でガンドイルを追いかける。

 

ガンドイル「・・・遅い。」スタッ

 

南の呼びかけに反応し、目の前に降り、南に話しかける。

 

南「て、転校生さん早すぎません?私、陸上部なのに追いつかないって・・・・。」

 

ガンドイル「別に普通だが。・・・休憩は終わりか?じゃあいくぞ。」タンッ

 

南「えっ・・・。ちょっと待ってください!転校生さん!」タタッ

 

ガンドイルが一足先に牛らしき魔物を発券し遅れて南が到着した。

 

ガンドイル「ターゲット確認。あれが・・・霧の魔物?思ったより小さいんだな。」

 

南「ハァ・・・ハァ・・・転校生さん早すぎ・・・」

 

ガンドイルは呆れ顔で

ガンドイル「これぐらいはついてもらわないと困るんだが・・・。

      まあいい。情報を頼む。」

 

南「えっ・・・?」

ガンドイル「・・・デバイスの使い方がよくわからんのだ。

      説明を受けてないしな・・・」

「えっ、あ!そ、そうですよね。えっと今回の討伐対象はあの魔物です。牛の魔物なんですけれども・・・。」

「ミノタロウス。」

「?」

「あの魔物の名前だ。パワーは大きいから接近は注意しないとならないな。遠距離ならどうにかなるかな。」

「えっと、私がやってみます。討伐は慣れていますから!」

「じゃあ、いきま・・・(ポトッ)えっ・・・?ひゃぁぁぁぁ!?ケムシ!?」

南の方にケムシが止まっており、その叫び声によりミノタロウスが気付いた。

そして叫んだ方向に突進してくる!

「・・・フン!」(ビュオッ!

彼の背負った大剣を一振りすると風が発生し刃に代わってミノタロウスに当たる!

「モ”ォォォォッ!!」

 

苦しんでいるが完全に霧に戻っていない。その時、南に向かって突進してくる!

その様子を見て南に指示を与える。

「南!スカートを押さえろ!」

「え?えっ!?」

風の力よ我に力を貸し対象者を風の盾で守りたまえ!

【ストームバリア!】

南の周りに細長い台風が4つ発生し、南の周りをぐるぐるとまわっている。風が強すぎるため、スカートを押さえてなければ下着が見えてしまうのが欠点だが。

 

ストームバリアを発動し、ミノタロウスは驚いた隙を見逃ず、一刀両断にて霧を散らせた。

 

「・・・ミッションコンプリート。」キャーキャー!

まだ南が慌てており、ケムシも落ちまいと踏ん張っている。

「・・・南。こっち見ろ。」ヒュォッ!

「えっ・・・きゃぁ!?」

ガンドイルはストームバリアを解除し、風の魔法を利用しケムシを吹き飛ばした。

 

「あ、ありがとうございます・・・。うう・・・クエストでは先輩なのに失敗しちゃった・・・。あ、あとなんであの魔法なんですか?」

「守るにはあれが一番だが・・・次回からはスパッツを着用しておいてくれ。ともかく帰るぞ。」

「えっ。待っ・・・キャッ!?て、転校生さん!?」

そういいつつ、南をお姫様抱っこで運びながら学園前まで戻るのであった。

「は、恥ずかしいです・・・」

「舌噛むぞ。学園から少し距離を取ったところで降ろす。」

「」

こうしてガンドイルのクエストは成功をおさめた。

 




魔法解説
【ストームバリア】
対象者の周りを風の障壁で守ることができる。しかし、風量が強いためスカートをはいていると簡単にスカートがめくれてしまうので要注意。


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1-3 学園案内女子寮~南智香の場合~

1-2で疑問に思った方に追記を。

ガンドイルは覚醒前は特殊ソルジャーとして勤めていた。
主に偵察・狙撃・魔物が現れた時の避難誘導を行っていた。
特殊ソルジャーは木を利用し、早く動く必要があるため、木を伝っていけるのです。

移動中に途中で到着した時の位置を記載してみました。
セリフを誰か話しているかを簡略してあります。
例南智香の場合

南「転校生さん!」という感じです。



南智香・ガンドイル報告のために学園へ移動中・・・

 

南「クエストが終わったらすぐどっか行っちゃうんですから・・・もう!」

ガ「とはいっても寮に戻るだけなんだが。」

南「寮に帰るくらいはご一緒にしてもかまわないですよね?」

ガ「それは一向に構わないのだが授業に行かなくていいのか?」

南「クエストは非常に疲れるので、基本的に受けた日の授業は免除されるんです。

まあ、今回は転校生さんのおかげでぜんぜんつかれてないんですけどね。えへへ・・・。」

ガ「そうか。」

学園内~廊下~

南「クエストの流れはだいたいあんな感じです。」

ガ「理解した。今日はすまなかったな。案内役だったのにいきなりクエストなんてな。」

南「正直魔物がたくさん来たときは先が不安でいっぱいでしたけど・・・

先輩がほどんと倒しちゃったんですよね。すごいです。ちょっと恥ずかしかったけど・・・。」

 

ガ「魔法譲渡のほかに風の刃を起こすことはできるのは判明してるんだが・・・たまたまうまくいっただけだ。」

南「これから先、また一緒になることがあると思うので、その時もお願いしますね♪

そうそう、クエスト中でもご説明したとおり、魔法は学内でも使用禁止です。」

ガ「なんだと?」クワッ

南「な、なので、魔法の実技授業やクエストのときくらいしか機会がないのですけ    ど・・・。 他の人の魔法もよく見ておいた方がいいですよ。とても参考になる

  と思います。」

ガ「私は風の魔法と魔法譲渡しか使えんのだが。まあいい。相手を知るのにも必要だしな。」

南「わたしも、日頃から勉強するようにしていますが・・・

成績は・・・あはは・・・まだまだ、ですね。その辺りも、一緒に学ぶことができたらいいですね。」

ガ[一応、一通りの魔法学を中心に学んだ方がいいな・・・何か新しい技をひらめくかもしれん]ブツブツ

南「転校生さん?どうしたんですか?」

ガ「なんでもない。魔法の練習はクエストと魔法学以外で使うにはどこに申請すればいいんだ?」

南「えっと、デバイスで闘技場を予約すればいいんですけれど、今の時間は精鋭部隊が利用してますね。精鋭部隊が使っているときは基本的に貸切となっているんです。」

ガ「ふむ。それは後ほど確認してみるか。とりあえず電話かけるので少し待ってくれ。」プルルル・・・

 

水「・・・はい。風子でごぜーますが。」

ガ「ブリーティングを行うため、女子寮に行くことは認められているのか?」

水「その声は転校生さんですか?いつの間にか電話番号を知っているとは・・・まーいーです。今回は大目に見ましょう。いちおー本人の許可があればいーんですが。

  女子寮に応接室があったのでそこで使ってくれるとありがてーんですがね。」

ガ「了解。デバイスに聾録された電話番号で風紀委員とかいてあったからな。」

水「その心がけいーことですね。おーいにけっこーです。では後で様子をみにいきますがいーですかね?」

ガ「ああ。そうしてくれると助かる。転校したばかりだから信頼を少しでも築かないといけないからね。」

水「わかりました。それではまた後で。」ピッ

 

ガ「待たせた。早速で申し訳ないが、女子寮にある応接室で学習を重ねブリーティングをやろうと思う。

南「え!?い、今ですか?」ドウシヨウヘヤノカタヅケ・・・

ガ「簡単なおやつも用意するが?」テヅクリダガ。

南「やります。」テンコウセイサンノテヅクリオカシ!?

 

女子寮 応接室

南「とはいったけど・・・」

ガ「どうした?」

南「これ・・・簡単なおかしじゃないですよね!?タルトチーズケーキって・・・。」

ガ「一応、材料を混ぜてタルトに載せて焼くだけなんだが。味に合うかわからんがな。」サクッ

南「じゃあ・・・いただきます。」サクッ

 「あ・・・おいしい。ほんのり香るチーズフルーツとあって美味しいです!」

ガ「それはよかった。じゃあ、今回の反省点。」

南「うっ・・・苦手な毛虫に驚いてしまって敵に気付かれたこと・・・です。」

ガ「範囲攻撃を持ってない自分だが守る技を習得して正解だった。

  下手してたら大怪我の可能性も拒めない。まあ・・・無事でよかった。」

南「あとは・・・転校生さんも悪いところあります。」

ガ「協調性のないところか?」

南「知っていたんですね・・・。なんで単独行動が多かったんですか?」

ガ「うーむ・・・今は言えん。ケムシを克服するのは・・・」

南「」ブンブンブンブン

ガ「無理そうだな。わかった。」コンコン

南「はーい。どうぞ。」

水「どーも清く正しく生きてます?」カララ

ガ「ちょうどブリーティングが終わったところだ。」

水「おや。反省点はまとまったよーで。ところで・・・。この臭いはなんですかね?」

  スンスン

ガ「ああ、このお菓子のことか?よかったら持って行ってくれ。7個しかないが。」

水「ほー。タルトチーズケーキ・・・。アンタさん女子力高いですねー。ありがたく

  もらいますよ。」

ガ「・・・感想は後で聞かせてくれ。参考にする。では、俺は寮に戻る。」

水「待ってくだせー。寮に戻る前に研究室に寄ってもらいます。」

ガ「・・・了解。南。今日は助かった。ありがとう。」

南「は、はい。ではまた明日!」

ガ「ああ。また明日な。」




一応南智香の「完遂」にはサンドイッチを作るというフラグを作ってますがその話は後程・・・。


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転校生の研究・魔法について

次回更新予定は中国イベントが終わりましたらすぐ作成に映ります。


風紀委員達とガンドイルは研究所へ着き、自動ドアには『研究所』と書かれている。

ドアが開いた瞬間、ロングヘアーの女の子が飛び出してきた。

 

???「うわっぷ!?ど、どこみてるんだよ!?」

 

ガンドイル「・・・すまない。飛び出してくると思わなかったが。」

 

???「き、気をつけろよ!!じゃあボクはここで帰る!じゃな!」

 

そういいつつ、慌てた様子で寮の方へ走っていく。

 

風子「やれやれ。災難でしたね。あの子は楯野望っていうんですが、霧の影響を受けやすいんで定期的に検査してるんです。めったに外に出れないんで、寮で引きこもってゲームばっかり・・・授業には出てもらいてーんですが・・・。」

 

結希「お話は終わったかしら。あら?風紀委員が来るなんて珍しいわね。」

 

風子

「すみませんねー風紀委員として、転校生の力を把握しておく必要があるんでねーてんこーせーさん申し訳ないけど検査に付き合ってくだせー。最初だけですよ。それに、ちょーっと危険ですということを把握してもらいてーんですよ。」

 

ガンドイル「俺の魔法が危険なのか?」

 

怜「委員長・・・そのような言い方は・・・」

 

風子「いーえ。言っておきましょーね。自覚がないのはいけません。アンタさんの力は、とっても危険なんですよ・・・検査しながらお話しましょ。」

 

結希

「今回の検査はキルリアン法を使うわ。アナログな方法だけど・・・どれぐらい魔力が充実しているか一目でわかる。このフィルムに手を乗せて。電気を流して写真を撮る。聞いていたよりもずっと多い、貴方の魔力量がこれではっきりするわ。」

 

風子「・・・他人に魔力を渡すという力。前代未聞だと、きーてますね?」

 

ガンドイル「確かにそのような話を聞いている。」

 

風子

「アンタさんとクエストに行った、南智香の反応も知ってますね?アンタさんといれば、お手軽に高威力の魔法が打てる。時には自分のキャパシティを超えて。それはとっても危険なんですよ。」

 

結希「結果が出たわ・・・。手のひらを映したものだけど、真っ白になっているのがわかるわね?」

 

怜「影も薄いところもないな・・・それで魔法力は?」

 

結希「測定不能ね。」

 

怜・風子「・・・・はぁ?」

 

風子「結希さんどーいうことか説明できますか?」

 

結希「言葉どおりよ。彼の魔力は最低でも2000人の魔力を持つわ。最大は・・・わからないわね。」

 

ガンドイル「かなりの魔力を持ってると聞いたがこれほどまでとは・・・。(ふむ・・・後でやってみるか。)」

 

 

 

風子「測定が終わったのでひとまず闘技場へいきましょーか。こっちです。」

 

      ~闘技場~

 

風子「とーちゃく。今日は精鋭部隊が練習していますがまぁ、気にせずに。」

 

ガンドイル「確かここは魔法OKだった・・・よな?」

 

風子「さいです基本的には授業はここだけです。クエストは別ですが。そーいえば、風紀委員の全員の自己紹介忘れてましたね。氷川からどーぞ。」

氷川「わ、私ですか!?・・・コホン。風紀委員氷川です。よろしく。」

 

梓「にんにん。ヨロシクっす。センパイ。自分は梓と申します。」

 

イヴ「・・・イヴ。よろしく。」

 

風紀委員メンバーの挨拶が済み、本題に入る

 

風子「それじゃーはじめましょーか。まずは私から。」

 

ガンドイルは風子の背中に手を触れ魔力を送る。そして風子の魔法が発動し通常よりも強い魔法を実感する。

 

風子

「んっ・・・ちょっとくすぐってーですが、魔力はかなり上がってますね。次。氷川」

 

氷川「わ、私ですか?背中触られるのはちょっと・・・。」

 

ガンドイル「少し距離を離しても渡せるが、魔力譲渡の質が下がるんでな。無理強いはしない。」

 

氷川「じゃ、じゃあそれで・・・。」

 

ガンドイルの魔力が球になり氷川の背中に当たり、氷川の魔法が格段に上がった魔法を見て驚く。

 

氷川

「これでこの威力・・・なるほど。直だったらもっとすごいんでしょうか・・・。イヴさん」

 

イヴ「結構です。弱点も大体把握しましたから。転校生さん」

 

梓「以下同文ッス。確かにこれはすごい能力ッスね。」

 

風子

「さて、ガンドイルさんの魔力譲渡はなんとなく把握しましたが、ガンドイルさんの魔法は見てませんでしたね。ひととーり見せてもらいましょうか。」

 

ガンドイル「一応風と雷は相性がいいが、それ以外はダメだそうだ。」

 

風子「では風と雷は後にしてそれ以外を試しに出してみましょーか。」

 

ガンドイルは詠唱を唱え、発動するが・・・明確なのは指先かライター並みの火が出る程度だった。

 

風子「ほんとーに使えないんですね。まーいーです。では風と雷を。」

 

ガンドイル「その前に。スカートは押さえておけ。」

 

そう言いつつ、構えをとり地面を払いのけ15mの竜巻と雷雲を起こす!

 

 

 

風紀委員達「わわっ!?キャァっ!」抑えられずスカートがめくれるが、ガンドイルは見えないため解除の呪文を唱える。竜巻が消えた後、氷川が近付き、怒鳴り込む。

 

氷川「あ、貴方ねぇ!なんて破廉恥な技を!?」

 

ガンドイル「だからスカート押さえておけって言ったのに。あ、風子さん」

 

風子「なんでごぜーますか?」

 

ガンドイル「今後俺とクエスト行く人は必ずスパッツ着用厳守で。」

 

風子「いーでしょ。伝えておきます。でなきゃクエストに支障が出ては困りますからね。」

 

ガンドイル「ありがとう。ああ、そうだ氷川。発動時は自分の目の前が見えなくなるから実際見えてないけどな。」

 

 

 

氷川「」

 

 

 

ガンドイル【フム。30%でこれぐらいなのか。加減が難しいな。】

 

 

 

風子「さて。お疲れ様です。これで用件はすべて終わりです。お疲れ様です。後は寮で休んでくだせー。」

 

 

 

ガンドイルは解散し、寮へ戻った。

 

 

 

その後ろ姿を見た二人はニヤリと笑う。

 

 

 

???「アイツの風と雷の魔法なかなかやるじゃねぇか。」

 

???「・・・まだ技術はないがな。まだまだスキが多いが、鍛えればより伸びるな。」

 

 

 



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守屋月詠の部屋で起きたこと

守屋月詠のへやで雑談するほのぼのシーンです。
次話からバトルシーンを入れる予定です。


~~守屋月詠の部屋~~

 

ガンドイル「到着。守屋。守屋。起きろ。」

 

守屋「うう~ん・・・ん?ここは・・・あれ?転校生!?なんでアンタがここにいるのよ!?」

 

ガンドイル「エレンと訓練でずっと気絶しっぱなしだったぞ。」

 

守屋「それって・・・いつから?」

 

ガンドイル「エレンがとどめを刺してからだな。その後俺と特訓してもらったが。」ガザゴゾ

 

守屋「ふーん・・・結果は?」ナニシテルノ?

 

ガンドイル「惨敗だ」コレトコレト・・・

 

守屋「転校生でも負けるんだ・・・。」

 

ガンドイル「意外か?またせたな。」

 

守屋「なにこれ?・・・ってチョコレートケーキじゃない!!買ったの?」パァァァァ

 

ガンドイル「いや、作ったんだが。購買部のチョコの件もあったしな。」

 

守屋「女子力高すぎるでしょアンタ・・・・」ア、オイシイ。

 

ガンドイル「ちなみに、チョコレートケーキの上にのっかている削りチョコなんだが。」

 

守屋「?」モグモグ

 

ガンドイル「購買の限定チョコを全部使いました。」トッピングトシテ

 

守屋「えっ!?・・・ってことは転校生は限定チョコ食べてないの?」

 

ガンドイル「そうなるな。美味いだろ?」コウチャドウゾ

 

守屋「うん・・・ありがと・・・。」ズルイジャナイ・・・

 

ガンドイル「なんか言ったか?」

 

守屋「え!?な、なんでもないわよ!とりあえず用事は終わったんだから出てって!」

 

ガンドイル「そ、そうだな。長居してしまった。すまない。」

 

守屋「ちょ、ちょっと!待ちなさいよ!」

 

ガンドイル「ん?なんだ?」

 

守屋「ま、また作ってくれるならき、来てもいいわよ。///」

 

ガンドイル「ん。考えておく。」パタン

 

ガンドイルは男性寮に戻り、守屋は部屋着に着替え、ベットに潜り込む。

 

守屋「て、転校生のケーキ凄いとろけた・・・。どこのお店よりも・・・。なんであんなの作れるのよ・・・

   あんなの食べたらお店のチョコケーキ食べれないじゃない・・・。」

 

ガンドイル「ふむ。反応はよし・・・と。今度はカロリー控えめのチョコを検討してみるか。あとは

      精鋭部隊の訓練になれないとな。今からでも訓練するか。」ピッポッパ

プルルルルガチャ

 

氷川「はい。氷川です。」

 

ガンドイル「すまないが、本日夜間にコロシアムの使用をするため、承諾をお願いしたいんだが。」

 

氷川「それは申請していただければ構いませんが予定時間は?」

 

ガンドイル「19時~21時までの予定だ。」

 

氷川「わかりました。承諾しておきます。終わりましたら風紀委員に連絡をお願いしますね。」

 

ガンドイル「ああ。そのようにしよう」ピッ

 

ガンドイルは食堂へ向かい、早めの夕飯をとりコロシアムへ向かった・・・。

 



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ー精鋭部隊の覚悟とはー

スタジアムでガンドイルの魔法の威力を確認と精鋭部隊のだれかが正体を隠して襲いかかってきます。

ネタも入れてますので少しでも楽しんでいただければと思います。


スタジアム前

 

ガンドイル「予約はたしか・・・。ん?誰か予約してるな。まあいい。」イヨォォォッ!!

     「ん?メール・・・あて先不明か。」

 

メール「スタジアムに来い。テメーの覚悟を見せてもらおーか。おっと、拒否権は

    ないぜ。精鋭部隊なら覚悟を決めな。時間は20時だ。遅れるなよ?」

 

ガンドイル「口調で誰かかは特定しづらいな・・・。まあいい。精鋭部隊の誰かは

      すぐにわかるが。特訓するか。」

 

そう言いつつ控室で変身し、スタジアムへ向かう。そして、デクを設置し

 

 

ガンドイル「まずはなじみの剣に魔法を入れられるかどうかだな・・・。

      まずは風・・・。」フォン

 

剣の周りに小さい竜巻が見える。ひと振りすると風の刃が発生し

デクを真っ二つにする。

 

ガンドイル「フム。暴走時はこれが連発されてたのか。遠距離攻撃にはピッタリだな」

     「次は火・・・」ボゥッ!

剣の周りには炎はみえ、自分で出した炎とは思えない威力となっていた。

 

ガンドイル「・・・剣だとかなりの威力になる・・。自分で出したときは

      ライターの火並みだったのに。まさか・・・。」ブンッ

 

そう言いつつ剣を振ると火球がボールのような飛び方をしている。

 

ガンドイル「・・・パイプのお兄さんだな。この技は。まあいい。

      使いようによっては・・・ん?この炎待機できるのか。

      これは訓練自体では使えそうだが後の課題だな。」

 

ガンドイル「次は電気・・・うぉっ!?」バチッ

 

突然雲行きが怪しくなり雷が剣に落ち黄色く輝いている。

 

ガンドイル「雷雲を利用して電気を作っているのか。この音にはなれないな。

      昔子供の保育してる時にいつも雷の技を発動するのにびっくり

      している女の子がいたな。今ならあの子の気持ちがわかるな。」ブン

 

そう言いつつ剣を振ると電気の球が生まれる。

 

ガンドイル「・・・・四方にやってみるか。」ブンブンブン

 

四方に電気の球体ができた瞬間電気の波が発生する!

 

ガンドイル「うぉっ!?」

 

ガンドイルはよけきれずアフロになってしまった。

 

ガンドイル「・・・トラップ系としては合格だが問題はコントロールだな。」ブスブス

 

謎の女「よう。時間通りにきたな。チェリーボーイ。いや、今はアフロボーイか?」

 

ガンドイル「もうそんな時間か。まあいい。アンタさんが誰だか知らんがあのメールは      なんだ?」

謎の女「アタイから精鋭部隊の資格があるかを見極めてやるんだよ。言ってとくが

    アイツのように甘くはないぜぇ?」ジャキッ

 

ガンドイル「・・・コインが落ちた瞬間スタートだ。」ピンッ!

 

謎の女「上等だ。」

 

・・・・・カツゥン!

 

謎の女「先手はもらった!」ドドン!

 

謎の女が放つ銃から無数の銃弾が放たれる!

 

ガンドイル「フム」ギギギン!

 

しかしガンドイルはそれをいとも簡単に大剣で受け流す。そして間合いをつめ謎の女の腹を殴りアッパーを繰り出す!

 

謎の女「グゥッ!なかなかやるな。だがまだまだアタイを満足できてねぇ」バキッ

 

謎の女が殴りかかり、ガンドイルの肩を銃で撃ちぬく!

 

ガンドイル「グッ!」

 

謎の女「へぇ。こんなのでも人体は貫通しないんだな。形勢逆転だな。

    精鋭部隊はあきら」ヒュン

 

ドゴォン!!

 

謎の女が話しかけてる途中で殴り掛かり、剣先を謎の女の首先に向ける

 

ガンドイル「チェックメイト。」

 

謎の女「っつ!ずりぃぞお前!話してる時はきちんとk」

 

ガンドイル「油断するアンタが悪い。それに真剣勝負に情けはかけん。

      そうだろ。メアリー。」

 

メアリー「っつ!わかったよ。アタイの負けでいい。降参だ。」

 

ガンドイル「フム。変わらないな。軍でいるときよりかなり強くなってるようだが、

      ここに来てから反応がかなり遅い。」

 

メアリー「〇ack!お前の方が早くなってんだよ。」

 

ガンドイル「ああ。魔法使いに覚醒してからな。もはや化け物と言われても

      いいくらいだ。」

 

メアリー「お前がそういうと冗談に聞こえないな。まあいい。ほれ」クイクイ

 

ガンドイル「ん?」

 

メアリー「罰ゲームだよ。早く決めろ。なんでもいいぞ。」

 

ガンドイル「今何でもいいといったな。」ニヤリ

 

メアリー「うっ・・・」

 

メアリー「・・・で、何でガンドイルの部屋に招かれたんだ?」

 

ガンドイルはコロシアムを出るときに氷川に連絡を入れ、

メアリーとともに寮へ戻った。

 

ガンドイル「またせたな。罰ゲームはこれを食うことだ。」コトッ

 

メアリー「あん?なんだこれ。」

 

ガンドイル「食えばわかる。」

 

メアリー「・・・!!」

 

ガンドイル「どうだ?美味いだろ。Dチーズバーガー。」

 

メアリー「・・・ウメェな。ちくしょう。」オカワリ。

 

ガンドイル「また作るよ。時間があるときにな。」

 

メアリー「精鋭部隊の入団だがアタイはまだ認めてないけどな。」

 

ガンドイル「認めさせるさ。絶対に。」

 

メアリー「ま、期待しないでおくよ。お前は単独行動が好みだしな。

     精鋭部隊はチームワークだ。」

 

ガンドイル「ああ・・・わかっているよ。」

 

ガンドイルは星空を眺めつぶやく。

 

ガンドイル「あんな繰り返しは二度と起こさん。」



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2-1突撃!夏海ちゃん!特派員は見た!

~~~男性寮 浴室~~~

 

カポーン

 

ガンドイル「ふむ。なかなかのいい湯加減だ。」

男性1「うぁっち!?」

男性2「あちい!?」

男性3「オスナヨ!オスナヨ!ゼッタイオスナヨ!!!」ギャー

 

ガンドイル「せっかくの朝風呂なんだが・・・うるさいな。」湯温47度

 

その後ガンドイル専用の風呂ができたとか・・・

 

ガンドイル※1「・・・47度は高いのか。ふむ。」

 

ガンドイル「ふぅ・・・さっぱりした。」ピピピ!

 

デバイスから着信音が鳴り電話に出る。

 

夏海「おっそい!なんでもっと早く電話に出ないのよ!?

 

ガンドイル「・・・・耳痛いんだが。夏海もう少し落ちt」

 

夏海「そんなこと言ってる場合じゃないの!!街に魔物が出たのよ!」

 

ガンドイル「なんだと・・・!?すぐ行く。」

 

ガンドイルは急ぎ自分の部屋に戻り武器を回収し、校門前に向かう。

 

???「待ってくれないか?ガンドイルくん。」

 

ガンドイル「急いでいるんだが。」

 

???「夏海のことだろう?申し遅れたね。報道部長 鳴子だ。」

 

ガンドイル「夏海・・・ああ、そういえば報道部員だったんだな。」

 

鳴子「行く前にメモリーカードとバッテリーを夏海に渡してほしい。もう少しでいっぱいになると思うんだ。」

 

ガンドイル「・・・」

 

鳴子「・・・そんなに引かないでくれよ。たまたま夏海のカメラの表示を見たんだ。」

 

ガンドイル「わかった。引き受けよう。」

 

鳴子「よろしく頼むよ。」

 

――――――――校門前――――――――

 

夏海「あ!いたいた!転校生!おっそいわよ!もう!」

 

ガンドイル「それに関してはすまなかった。報道部長に足止めされてな。預かり物だ」

 

夏海「えっ?部長から?メモリーカードとバッテリー・・・本当だ。容量が全くない・・・。

   てゆーか部長、何であたしのカメラの容量まで・・・バッテリーも!?うわ!忘れていた!」ブチョウアリガトウ

 

ガンドイル「町に向かうぞ。このまま被害が拡大されては困る。」ヒヨイ

 

夏海「えっ何するの?」チョッ・・・

 

ガンドイル「こうするんだよ!」ダンッ!

 

そういいつつ夏海をお姫様抱っこで町の前まで飛んで向かった。

 

夏海「キャアアアア!?」

 

――――――――商店街――――――――

 

ガンドイル「よし。ついt」バキッ

 

夏海「着いたじゃないわよ!?いきなり女の子を持ち上げて運ぶって!?」プンスカ

 

ガンドイル「どっちにしろ、ジャーナリストは新鮮が大事なんだろ。

      だったら被害が出る前に片づけて吉報を出すことが先だ。」

 

夏海「~~~!わかったわよ!やってやろうじゃない!その代り終わったら独占取材よろしくね!」

 

ガンドイル「無論だ。行くぞ。」

 



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2-2特盛スライムの居場所を探せ!

6/1更新 ・・・文章が思いっきりおかしくなってるorz 修正しました。


町中にはスライムが壁に張り付いて攻撃してくるが、ガンドイル・夏海はひらりと避け魔法で倒していくが・・・

 

ガンドイル「きりがないな・・・。よし。あれを使うか。夏海!後ろへ!」

 

夏海「え?わ、わかったわ」

 

そう言いつつガンドイルの後ろへ。ガンドイルは大剣から双剣に切り替え風を切るように振り回す!

 

ガンドイル「鎌鼬!」ヒュッ!

 

そう叫んだ瞬間スライムたちが破裂し、霧になる。

 

夏海「転校生!後ろ!」

 

夏海の言葉に気付き、ガンドイルの後ろを見たら通常のスライムよりかなりでかい魔物が攻撃を仕掛けるが、

ガンドイルはそれをいとも容易く避け双剣でスライムを切り刻む!

 

ガンドイル「暴風の刃!」キィンッ!

 

ガンドイルが双剣を鞘に納めるとスライムはスライスされ、一部は霧になって消えたが、逃げられた。

 

ガンドイル「・・・逃げられたか。」

 

夏海「転校生・・・あんた凄い戦い慣れてるわね・・・。」

 

ガンドイル「・・・昔軍人やってたしな・・。しかし、支配地が広いな。」

 

夏海「支配地の広さイコール強さかな。魔物って時間がたつほどに強くなるから、

   それにつれて支配域も広がるの。普通は街中で実体化した魔物ってすぐ見

   つかるから対応も早いのよ。だからこんな風にスライムが街にあふれるっ

   てことはないんだけど・・・多分、下水とかでゆーっくり力を蓄えていっ

   たのね」

 

ガンドイル「まあ、女性とスライムっていろいろ最悪なのになんで参加したんだ?」

 

夏海「・・・たしかに女の子対スライムなんて嫌な予感しかないけど・・・あたしは女の子である前に真実の探求者だから!」

 

―――――夏海・ガンドイル移動中―――――

 

 

 

ガンドイル「・・・夏海。」

 

夏海「なによ。」

 

ガンドイル「俺の後ろにいてくれ。スライムを炸裂する。」

 

夏海「それってあたしじゃ頼りないってこと?」ジトー

 

ガンドイル「・・・じゃあスライムまみれになって脱出できる見込みはあるのか?」

 

夏海「えっと・・・だ、大丈夫よ!」タブン

 

ガンドイル「弱点の属性は?」

 

夏海「えっと・・・炎?」

 

ガンドイル「スライムは水でできてるため耐火がつくのは基本だが・・・。」

 

夏海「」ピ~ピピ~

 

ガンドイル「・・・・」

 

夏海「わかったわよ・・・。ともかく、転校生の力を借りながらつぶす

   しかないのね。」

 

ガンドイル「それが賢明だ。」

 

ガンドイル夏海は引き続き商店街に張り付いているスライムを破壊する。

 

夏海「うっわ、べとべと。なにかやるたびに破裂するのやめてほしいわ・・・

   カメラは大丈夫ね。死守しているから濡れてないよ!」

 

ガンドイル「そうか。」

 

夏海「・・・そこはさぁ、もっと安心した顔を見せる所じゃないの?スライム

   と戦いながら写真撮るの大変なんだからね。」

 

ガンドイル「写真撮らなかったらもっと楽に戦えるだろ・・・。」

 

夏海「そこは報道に携する者としてそこは譲れないの!写真も撮る!敵も倒す!

   両立してこそパパラッチよ!スクープのためならたとえ火の中、森の中・・・」

 

ガンドイル「スライムの中も?」

 

夏海「いやさすがにスライム中は・・・は、はいるわよ行ってやろうじゃないの!

   報道部ゴジップネタ班副部長の実力、見せてやるわ!」

 

夏海がそう叫び、前を向いた瞬間スライムの中に入って行った。

 

ガンドイル「・・・・本当に入ってどうする。」

 

夏海「ガボボボボボ!ガボボ!ガボボボ!」(転校生!早く!助けて)

 

ガンドイルは手首に風をまといスライムに攻撃する!

 

その瞬間スライムがはじけ飛び夏海は助かった。

 

夏海「ゲホッ!ゲホッ!た、助かったの?」

 

ガンドイル「まさか真正面に出てくるとはなぁ。」ハオッテオケ

 

夏海「言ってくれればよかったじゃないの!!」ナンデマント?

 

ガンドイル「結果的に助かったんだろ。怪我がなくて何よりだ。それよりも夏海。」

 

夏海「なによ?」

 

ガンドイル「俺はあっち向いている。変身して服を直せ。」

 

夏海はスライムの攻撃により服が溶けかけていた。

 

夏海「転校生・・・アンタ・・・見たの?」

 

夏海はデバイスを操作し再変身し、ガンドイルへ近づく。

 

ガンドイル「・・・少しはな。さすがにヤバいと判断し、マントを羽織らせた。」

 

夏海「あ、ありがと。変身終わったから返すわね。」ハイ

 

ガンドイル「・・・いくぞ。」

 

夏海・ガンドイルはスーパーへ向かう。デバイスに討伐モンスターの居場所が特定されたためだ。



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2-3炸裂!特盛スライムを討伐せよ!

 

 

 

 

デパート内はかなり広くスライムもところどころにうごめいている

 

 

 

夏海「ちょっとまって・・・これ、討伐するの・・・?」

 

 

 

ガンドイル「・・・・」詠唱中・・・

 

 

 

夏海「転校生・・・?何してるの?」

 

 

 

ガンドイルが呪文を詠唱していると目の前に魔方陣が現れ、何重のも魔方陣が現れる!

 

 

 

ガンドイル「・・・・フン!」ドゴォン

 

 

 

魔方陣を殴るとその衝撃を伝わり、無数の矢となり魔物に当たる!

 

 

 

ガンドイル「ま、こんなもんか。」パンパン

 

 

 

ガンドイルの放った魔法はスライムたちにヒットし、1階のスライムをすべて倒した。

 

 

 

夏海「すごいじゃない!今度取材させてね!」

 

 

 

ガンドイル「この状況で取材申し込みかよ・・・まあいいけど。」

 

 

 

両者は2階へ向かった、その目の前に入ったのは精鋭部隊の守屋月詠とエレンが黒いスライムと戦っていた。

 

 

 

エレン「・・・くっ。まずいなこのままでは。」ドドン!

 

 

 

守屋月詠は援護攻撃を行ってるがなかなか当たらない。

 

 

 

守屋「うう~・・・なんで当たんないのよ・・・。」

 

 

 

ガンドイルが守屋に魔力譲渡をし、エレンの支援攻撃を開始する。

 

 

 

風の刃よ悪しきものを切り刻め!『真空斬エアスラッシュ!』

 

 

 

エレン「なかなかやるな。一気にたたみかける!はぁぁっ!」

 

 

 

二人のコンビネーションを夏海と守屋は見るしかできなかった。

 

 

 

守屋「うう~なんであんなにコンビネーションうまいのよ・・・。もし転校生が

 

   あたしの・・・」

 

 

 

夏海「あたしの・・・?」

 

 

 

守屋「な、なんでもないわよ!!」

 

 

 

ガンドイル「このエリアの討伐は終わった。最上階に行くぞ。夏海。」

 

 

 

夏海「わかったわ。行きましょう。」

 

 

 

エレン「私たちは残骸を探してくる。また何かあったら連絡してくれ。」

 

 

 

ガンドイル「了解。」

 

 

 

ガンドイルと夏海は屋上へ向うと巨大なスライムがサンドバックのごとく右へ左へ揺れている。

 

 

 

夏海「うぇ・・・あんなにでかいの・・・?スライムなのになんで左右に揺れて・・・あっ。」

 

 

 

ガンドイル「どうした?」

 

 

 

夏海「て、転校生あそこ!」

 

 

 

???「フン!」ドゴォッ!

 

 

 

ガンドイル「あの子を知っているのか?」

 

 

 

夏海「あの子は生田目つかさ。格闘技をメインに戦っているんだけど・・・。気をつけなさいよ。

 

   転校生。あの子に目つけられたら厄介なことになりそうだからね。」

 

 

 

ガンドイル「ああ。」ダッ

 

 

 

返事をし、特盛スライムの脇腹に近づき魔法を発動させる!

 

 

 

「風の聖霊よ雷の聖霊よそれぞれの力を貸したまえ!」キィィン!

 

 

 

エレキストーム!

 

 

 

特盛スライムは膨らみ続け、最後は破裂して消えた。

 

 

 

つかさ「・・・・余計なことを。」

 

 

 

ガンドイル「衝撃を吸収するゲルのモンスターを打撃程度で倒すのは得策ではないがな。」

 

 

 

つかさ「・・・・お前は?」

 

 

 

ガンドイル「ガンドイル・ホーエンハイム。・・・・生田目つかさ・・・か。覚えておこう。」

 

 

 

つかさ「なんだ。私のことを知っているのか。まあいい。私は他の残骸をつぶす。じゃあな。」

 

 

 

そういい、つかさは最上階から飛び降りてゆく。

 

 

 

ガンドイル「・・・ミッションコンプリート。」

 

 

 

夏海「・・・はっ!?二人の戦いを見てたらもう討伐してるじゃない・・・。」

 

 

 

ガンドイル「夏海。」

 

 

 

夏海「・・・・えっと。」

 

 

 

ガンドイル「学園に戻るぞ。」

 

 

 

夏海「うん。ねえ転校生。」

 

 

 

ガンドイル「なんだ。報告と取材なら学園に戻らないといけないだろ。」

 

 

 

夏海「う、うん!いきましょ!転校生!」

 

 

 

ガンドイル「ああ。」

 

 

 

こうして夏海とガンドイルは学園へ向かった。しかし、この後地獄を味わうことを彼は知らない・・・・。

 



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学園新聞は徹夜明け!?~夏海の場合~

学園についた夏海とガンドイルは報告を終え、取材を受ける。

 

 

 

          -----報道部室------

 

 

 

夏海「・・・ということで夏海ちゃんの取材始めるわよ。」

 

 

 

ボイスレコーダーとカメラを設置し、ガンドイルにマイクを向ける。

 

 

 

夏海「転校生の趣味ってお菓子作りって書いてあるけど・・・どんなお菓子が得意なの?」

 

 

 

ガンドイル「大半は。大体はレシピを見ながら作ってるがな。少しはアレンジはする。」

 

 

 

夏海「えっ・・・そ、それって変なのって入れない・・・よね?」

 

 

 

ガンドイル「どういう意味だ。それは。」

 

 

 

夏海「い、いや、なんでもないわ。えっと、特技は?」

 

 

 

ガンドイル「・・・・走ることなら。」リクジョウブダシ

 

 

 

夏海「あ、そ、そうよね・・・。」

 

 

 

ガンドイル「他は?」

 

 

 

夏海「・・・・もしかして怒ってる?」

 

 

 

ガンドイル「怒っているように見えるか?」ドドドドドド

 

 

 

夏海「ごごごごごめんなさい!」メッチャオコッテルー!

 

 

 

ガンドイル「お菓子作りにはある程度工夫はするが必ず試食はする。」

 

 

 

夏海「お菓子作りのこだわりがあるのね・・・。智香は・・・」

 

 

 

ガンドイル「ああ、あのまずい弁当か?アドバイスはしたが・・・。」

 

 

 

夏海「え?食べたの?あれを?」

 

 

 

ガンドイル「イギリスのミリメシと比べればまだましな方だな。」

 

 

 

夏海「どんだけまずいのよイギリスのミリメシ・・・。」

 

 

 

ガンドイル「まあ機会があったら食ってみるか?水で作ると味気ないがな。」

 

 

 

夏海「遠慮するわ・・・。さて・・・と。大体インタビューはまとまったしちょっと息抜きしない?」

 

 

 

ガンドイル「賛成だ。」イヨォォッ!

 

 

 

夏海「ブハッ!?何よその着信音っ」

 

 

 

ガンドイル「お気に入りなんだが・・・まあいい。・・・ん?報道部長からだぞ。」

 

 

 

夏海「え?なになに?」

 

 

 

遊佐「締切明日の9時までには仕上げてきてほしいんだ。夏海を頼んだよ。

 

   後、充電するように。」

 

 

 

ガンドイル「・・・だと。充電忘れてたのか?」

 

 

 

夏海「あ・・・忘れてたわ。転校生モバイルバッテリーないかしら?」

 

 

 

ガンドイル「ほらよ。あとは新聞の記事を考えることか。

 

      なにか簡単につまめるのを作るが何が食べたい?」

 

 

 

夏海「あんぱん。」

 

 

 

ガンドイル「即答だな・・・。まあいい。夕方だし・・・。申請しておくか。」

 

 

 

夏海「あ、あたしのもお願い。一緒に申請できると思うから。」

 

 

 

ガンドイル「・・・よし。申請通ったぞ。終わる時間は何時の予定かわかるか?」

 

 

 

夏海「翌日の4時くらい?」(〇∀〇)

 

 

 

ガンドイル「翌じ・・・・ちょっとまて。なんでそんなに時間かかるんだ?」

 

 

 

夏海「記事のタイトルがうまくまとまらないのよ・・・。ねぇ・・・転校生。」

 

 

 

ガンドイル「なんだ?」イヤナヨカン

 

 

 

夏海「なんでもするから・・・手伝って?」

 

 

 

ガンドイル「安易に何でもするからって言うな。それで変なことされたらどうするんだ。」

 

 

 

夏海「その時はその時よ。」

 

 

 

ガンドイル「・・・わかった手伝う。ただし条件が2つ。」

 

 

 

夏海「何?」ドキドキ

 

 

 

ガンドイル「1つ、その記事とテーマを手伝う。2つ10時までには終わらせる。以上の2つだ。」

 

 

 

夏海「えっ?それだけ?何かイヤーンとかアハーンとかいうのかなって思ってたんだけど。」

 

 

 

ガンドイル「・・・・あんぱん作らないぞ。」スタスタ

 

 

 

夏海「あっ!ウソウソ!ごめんって転校生!」

 

 

 

ガンドイルと夏海は記事とテーマを一緒に考え、できたてのあんぱんをほおばる。

 

 

 

夏海「ん~!おいしい!?こんなにおいしいのはじめてよ転校生!」

 

 

 

ガンドイル「喜んでいただけて何より」モムモム

 

 

 

夏海「特にこのパンがしっとりしていてあんぱんの餡もぴったり!」

 

 

 

ガンドイル「んで、テーマだけど・・・

 

    『夏海ちゃんのスライムまみれ!?』

 

    『ドキッ☆スライムだらけのデパート』

 

         ・・・・・・・なんだこれ。」

 

 

 

夏海「どれも力作よ!さぁえr」

 

 

 

ガンドイル「ボツ。」ビリッ

 

 

 

夏海「あー!ちょっと!?何するのよ!?これが一番いいテーマかと思ったのに!?」

 

 

 

ガンドイル「討伐したのは俺と生田目だ。それをテーマにしたらいいんじゃないか?」

 

 

 

夏海「んー・・・・『恐怖!最恐のコンビがスライム討伐!』かしら」

 

 

 

ガンドイル「な ん で そ う な る」ガシッ

 

 

 

夏海「ストップ!?ストップ!?じょ、じょうdいたたたたた!」

 

 

 

ガンドイル「・・・そうだな。「特盛スライム!特派員夏海ちゃんは見た!」でいいんじゃないか?」

 

 

 

夏海「それよ!!!!これなら、記事にしやすいわ!早速部長にもあっとを・・・」

 

 

 

遊佐「その必要はないよ。夏海。そのタイトルで記事を作ってくれ。後で清書しておく。」

 

 

 

ガンドイル「遊佐か。どうしたんだ?」

 

 

 

遊佐「時間がかかると思ってね。差し入れ・・・とおもったが、いいにおいがするからつられてね。

 

   転校生。このあんぱんいただいてもいいかい?」

 

 

 

ガンドイル「好きにしろ。」

 

 

 

遊佐「・・・・うん、うまい。なかなかいい材料を使ってるね。」ナンコカモッテカエッテイイカイ?

 

 

 

ガンドイル「ん。どうも。」10コアルシナドウゾ

 

 

 

夏海「あ、あたしも!欲しい!」

 

 

 

ガンドイル「まあいいが、記事はできてるのか?」

 

 

 

夏海「もちろんよ!」

 

 

 

遊佐「・・・・うん、これなら修正はいくつかあるけど終わったら印刷してよし。」

 

 

 

夏海「ホ、ホントですか!?ぶちょぉぉぉぉぉ」ギュゥゥゥゥ

 

 

 

遊佐「今回は珍しく徹夜じゃなかったね。」

 

 

 

夏海「転校生が手伝ってくれたからよ!」

 

 

 

遊佐「いつもこんな感じに余裕ができればいいんだけれどね。」

 

 

 

夏海「うっ・・・が、頑張ります・・・」

 

 

 

ガンドイル「もうこんな時間か。23時って・・・。一応風紀委員には連絡しておくか。」

 

 

 

プルルルルル

 

 

 

ガンドイル「もしもし。記者室あと1時間で切りあがる予定だ。」

 

 

 

風子「おや?もうおわったんですか?今回はやけに早いですねー。」

 

 

 

ガンドイル「いつも明け方までやってたのか?」

 

 

 

風子「そーです。だからいつも困ってたんですが今回は早めに終わったので見回りも早く終わりそーですね。」

 

 

 

ガンドイル「・・・マジだったのか。」

 

 

 

風子「報告ありがとうごぜーます。」ピッ

 

 

 

ガンドイル「さてと。仕上げ手伝うよ。印刷まで終わったら遊佐におく・・・いない!?」

 

 

 

夏海「部長なら電話してる間に出ちゃったよ?」カタカタ

 

 

 

ガンドイル「・・・終わったら女子寮まで見送るから。学園内とはいえど油断できないしね。」カタカタ

 

 

 

夏海「・・・・ありがと。」クスッ

 

 

 

             --------玄関---------

 

夏海「今日は助かっちゃった。ありがとね転校生。」

 

 

 

ガンドイル「無事早く終わってよかったな。」

 

 

 

夏海「ねぇ。転校生」

 

 

 

ガンドイル「なんだ?」

 

 

 

夏海「困ったら部長かあたしを頼りなさい。助けるから。」

 

 

 

ガンドイル「・・・・ああ。」

 

 

 

 

 

二人は女子寮へ着き、夏海と別れガンドイルは大木のなかへもぐりこみそのまま眠りについた。

 

 

 

ガンドイル「やはりここが一番落ち着く。男子寮の部屋は使いたくないしな。」

 

 

 



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3-1怜、推して参る

---------体育館---------

 

体育館の中心には、巫女装束を着た女の子が目をつぶり、剣を構えている。

目の前にはゴザをまいたカカシが5体置いている。

 

「はぁぁあっ!」

 

カカシがみるみるうちに切られ倒れる。しかし、1体だけ着られずに立っている。

 

神凪「・・・・私もまだ未熟だな。」

 

ピピピ!ピピピ!

 

神凪「クエストか・・・。場所は・・・何っ!?急がねばっ!」ダッ!

 

 

廊下

 

智花「・・・町であんなに魔物があばれまわるなんてほどんとないことなんです。」

ガンドイル「何故だ?」

智花「魔物は発生直後はとても弱く、街には人の目がたくさんあります。なので、

   魔物は町などの人がいる所では成長しにくいんですね。」

ガンドイル「つまり、街で発生した魔物はほどんとが成長した姿・・・か。」

智花「そういうことなんです。」

 

ピピピ!ピピピ!   ヒュ~ドロドロドロ・・・

 

お互いのデバイスからクエスト着信音が鳴る。

 

智花「て、転校生さん・・・。なんですか着信音・・・。」

 

ガンドイル「夏だしな。変えてみた。」

 

智花「は、はぁ・・・・クエストは・・・あれ?た、大変です!転校生さん!」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

智花「クエストの場所・・・神凪神社です!神凪ちゃんの実家です!」

 

神凪「智花・・・!すまない!手伝ってくれないか!?」

 

智花「ガンドイルさんも一緒にお願いしてもいいですか!?」

 

ガンドイルは智花の強い押しに負け、神凪とともにクエストへ向かう・・・が。

 

ガンドイル「木が多いな・・・神凪!口閉じてろ」ガシッ

 

神凪「なにっ・・・・ひゃあああ!?」

 

ガンドイルは神凪を抱え木をわたっていく。

 

ガンドイル「神凪。高いところが苦手なら目をつぶってろ。すぐ着く。」タンッタンッタタタンッ

 

神凪「」ギュウウウウウ

 

 

ガンドイルの服を思いっきりつかんでいるが、ガンドイルは我慢し、目的地へ向かう・・・。

 

――――――――――――――――神凪神社敷地―――――――――――――――

 

ガンドイル「到着っと。」

 

神凪「お、思ったより早く着いたな。しかし、あのような運び方は・・・」ドキドキ

 

ガンドイル「ターゲットは・・・ム。木が魔物化したのか・・・。困ったな。」

 

神凪「どうしてだ?」

 

ガンドイル「私の魔法は風を出すことだが、刃が大きいから遠距離向きなのだが。

      炎も操れるが火事になると厄介だな・・・。魔法弾に切り替えるか。」

 

ガンドイル「チェンジモード『ガンマン』」

 

大剣は半分に割れ、さらに変形し両手銃になる。

 

神凪「これなら被害を最小限に抑えられるのか?」

 

ガンドイル「少なくともな。弾は無限大だから問題はないが念のため刀を用意しておくか。短刀だが。」

 

神凪「それなら私がフォローする。お前は私をフォローしてくれ。」

 

ガンドイル「それならお互い安心だな。」

 

ガンドイル・神凪は森の中に入り周りを見渡す。

 

 



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3-2 木の魔物

――――――――――――――――神凪神社敷地―――――――――――――――

ガンドイルと神凪は作戦を練っている。

 

ガンドイル「つまり、木に紛れ込んでいる魔物か。」

 

神凪「少々厄介だが、擬態するのがかなりうまい。油断は禁物だ。」

 

ガンドイル「・・・!」ジャコン

 

神凪「どうした?」

 

ガンドイル「これとこれとこれか?」ドンドンドン!

 

ガンドイルはペイント銃を木にぶつける。すると当てた木が動き始める。

 

ガンドイル「思った通りだな。これならある程度はわかるか。」ジャキッ

 

神凪「すごいな。なんでわかるんだ?」

 

そういいつつ神凪は魔物を一刀両断した。

 

 

ガンドイル「地面に嫌な感じを感じ取っただけ。これならある程度は狙い撃てると思う。」

 

神凪「頼む。私でさえ苦戦しやすい。」

 

ガンドイル「ああ。わかった。」

 

そういうとガンドイルは風の魔法を利用し、高く舞い上がりペイント弾を発射する!

 

ガンドイル「・・・あ。」

 

ガンドイルは攻撃中に何かに気づいた瞬間魔物はガンドイルにめがけ攻撃する。

 

ガンドイル「遅い。」

 

ガンドイルは長剣を取出し、魔物を滅多切りした。

 

神凪「すごい・・・。」

 

ガンドイル「神凪!前!」

 

神凪「・・・!しまっ」ビリッ

 

間一髪避けれたが神凪の戦争服が破れ肌があらわになってしまった。

 

ガンドイル「疾風斬!」ズバッ

 

ガンドイルは技を出すのと同時に背後にいる神凪に上着を投げる!

 

神凪「うわっぷ!?な、なにをする転校生!?」

 

ガンドイル「いーから早く再変身してくれ。肌のところ見えてるんだから。」

 

神凪「う、うわぁっ!?この上着は見せないために投げたのか・・・。」

 

ガンドイル「そういうことだ。」

 

神凪は一度変身を解除し、再変身をして服も元通りに戻り、上着を転校生に返す。

 

神凪「すまない。助かった。」

 

ガンドイル「ああ・・・。さあて・・・大きい気も感じるし前に向かうか。」

 

ピピピ!ピピピ!

 

神凪「すまない。電話だ。」

 

―――――――――――――10分後――――――――――――

 

神凪「・・・・ありがとうございます。」ピッ

 

ガンドイル「家族と連絡とれたようだな。」

 

神凪「ああ。全員無事だそうだ。まずは安心した。」

 

ガンドイル「この先かなり大きい瘴気を感じる。多分それが親玉だろうな・・・。」

 

神凪「それをたたけばいいが攻撃スピードが速くなる可能性は拒めないな。」

 

ガンドイル「準備はいいか?」

 

神凪「ああ。」

 

 

ガンドイル・神凪「「行こう。」」

 

ガンドイルと神凪は森深くへ進んでいった・・・。

 

 

 




8月5日~9日まで夏季休暇をいただきます。
毎年行っている広島と長崎に原爆投下の追悼式に行ってるのですが今回広島の地区でまだボランティアが必要なところがあるのでそこに行ってきます。



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3-3 人面樹討伐完了

森の深くでガンドイルは霧の魔物にマーキングをつけその間に神凪が素早く切る。

 

ガンドイル「霧の魔物が多くなってるな。この先に討伐ターゲットがいそうだな。」

 

神凪「確かに。あの失態をまた起こさないようにしっかりお仕置きしないと」ゴゴゴ

 

ガンドイル「霧の魔物のボス・・・ご愁傷様だな・・・。ムッ?」

 

ガンドイルの目の前に人の面があちこちに浮き出ている樹がたっている。

 

ガンドイル「(・・・・こいつか)」

 

神凪「どうした?てん」ムグッ

 

ガンドイル「(静かに)」クイクイ

 

ガンドイルは神凪に人面樹があることを教える。

 

神凪「(あれか。)」

 

ガンドイルと神凪は少し距離をとり、作戦を練る

 

ガンドイル「思ったより擬態がうまい・・・。不意を打たれるところだった。」

 

神凪「急に口をふさぐからあわててしまったぞ。」オソワレルトオモッタ

 

ガンドイル「襲うつもりはなかったんだがな。あのまましゃべってたら先手を打つことができなかった。」

 

神凪「な…なななんで私の考えてることが分かったんだ!」

 

ガンドイル「行動からして推測できるが・・・。ともあれ、空中から攻撃して神凪は地上から切ってくれ。」

 

そういい、神凪に魔力を渡す。

 

神凪「わかった。」アリガトウ

 

ガンドイルは風の魔法をつかい、空から攻撃を準備し構える。

 

ガンドイル「疾風輪」

 

人面樹にリング状の輪が襲い掛かり、ガンドイルに反撃をしようと木を伸ばしてくる!

 

ガンドイルは人面樹に向かう前に何かを呟き、追撃のために人面樹へ向かう!

 

神凪「神戯一刀・風裂!」

 

ガンドイルに向けた人面樹の腕を切断し、さらに人面樹の顔に傷をつけ、怯んだ。

 

ガンドイル「疾風の槍!」

 

そう叫び魔物の顔に当たり、魔物は叫ぶ

 

魔物「グオアアアアアアア!」

 

魔物が叫び人面樹の周りを囲むように防御をとる。

 

神凪「あれでは攻撃ができない・・・!」

 

ガンドイル「そろそろだな。」バチッ

 

ガンドイルは空中に向け電気の球体を撃つ。

 

神凪「なんだ?あれは・・・渦巻いているが。」

 

ガンドイル「さっさと逃げるぞ。こいつの技はかなり強力だからな。」

 

神凪「なっ・・・!?それでは森が!」

 

ガンドイル「人面樹が防御に特化して動かない可能性を考えた技だからな。問題ない。」

 

ガンドイルは神凪をお姫様抱っこし、素早く逃げる!

 

一方、雷の球体が天に届き、雷雲の音が響き・・・霧の魔物に向け、雷が落ちる!

 

ガンドイル「暴雷風」ズドォン!

 

天空からすさまじい風の槍が発生し、人面樹を守るつたをいともたやすく破壊する!

 

さらに雷が人面樹に当たり、霧となる・・・。

 

 

ガンドイル「討伐確認。missioncomplete・・・」

 

神凪「す、すごいな・・・。」

 

ガンドイル「条件がかなり重なるけどな。クリアしてたら発動は簡単さ。」

 

神凪「そうなのか・・・。よし、学園に戻って報告するぞ。」

 

ガンドイル「了解。家族を信じているんだな。」

 

神凪「魔物を討伐する技を身に着けているからな。大丈夫だろう。今度お礼させてくれ。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ガンドイルと神凪は学園に戻り報告へ向かう。

 



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家族への紹介~神凪怜の場合その1~

神凪「礼を言うぞ。お前のおかげで神社の損傷も小規模ですんだ。家族も無事だしな。」

 

ガンドイル「早めに倒せれたしな。その成果もあったと思う。」

 

神凪「謙遜するな。私たちが全力で戦えるのはお前が莫大な魔力を持っているからだ。」

 

ガンドイル「この魔力が暴発しないか不安もあるがな。」

 

神凪「それもそうだな。今度研究所で相談してみたらどうだ?さあ、報告に行こう。

   いつもこんな晴れ晴れした気分で終えたいものだな。」

 

ガンドイル「ああ。気分良く終えるのは次の戦いにもつながるしな。」

 

神凪「・・・そういえば、家族が、お前に会いたがっている。改めて礼を言いたいそうだ。」

 

ガンドイル「礼?そこまでしなくてもいいと思うが。」

 

神凪「そういうな・・・。そうだ、質素ですまないが、昼飯でも食べに来ないか?

   自慢の転校生だと紹介しよう。ここ最近は行事もないし、休日でもすいているからな」

 

ガンドイル「それは楽しみだな・・・。・・・ん?誰が作るんだ?神凪の母上か?」

 

神凪「いや、休日のときは、私が作るから・・・そ、そうなる。私の料理だ。」

 

ガンドイル「それは興味ある。私も料理を作っているしな。今度お弁当を作っておこう。」ライシュウナ

 

神凪「ム・・・それは本当か?楽しみにしておく。」

 

ガンドイル「智花も評判だったしな。サンドイッチであのまずさは・・・どうやったらああなるんだ・・・」ブツブツ

 

神凪「た、食べたのか・・・。」キノドクナ・・・

 

ガンドイル「外国のミリメシよりまずいってはっきり言ったわ。全部食ったけど。」フォローハシタガナ

 

神凪「サンドイッチを?しかも全部食ったのか。」

 

ガンドイル「出されたものはすべて食う。毒であってもだ。」クンレンハシテルカラヘイキダガ

 

神凪「一応、言っておくが私の料理はうまいからな。精進料理だが。」

 

ガンドイル「精進料理か。それはもっと楽しみだな。」

 

神凪「そそ、そんなに期待されると・・・まいったな・・・あまり自信はないが・・・

   ともあれ、日程が決まったら連絡する。」

 

ガンドイル「ああ。待っている。」

 

――――――――――放課後――――――――――――

ガンドイルは帰り支度をすると神凪が近寄ってくる。

 

神凪「て、転校生。すまないがちょっといいか・・・?」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

神凪「いや・・・食事のことを家族に話したら・・・ずいぶんとからかわれてな。も、もしかしたら家族が

   お前に迷惑をかけるかも・・・。気分を害した時は遠慮なく言ってくれ。」

 

ガンドイル「わかった。」

 

神凪「・・・うむ。家族は・・・まあ、見たらわかるだろう。そんな変な連中じゃない。ほんのちょっと・・・

   噂好きなだけだ。そ、そのお、お前の想像通りだと思う。」

 

ガンドイル「いやな予感しかないと思ったのが的中したのか・・・」

 

神凪「昔から霜世話の話で盛り上がるのだ。神職にある者が情けない・・・だからその・・・

   げ、下品なことを言われてもどうか、嫌わないでほしい。・・・うむ。それほどひどいかも、しれん・・・」

 

ガンドイル「苦労してるんだな・・・。」

 

神凪「最初から不安にさせることを言ってしまったな。さ、来い。案内しよう。」

 

ガンドイルと神凪は神凪の事務所へ入り、家族とあいさつをした。

 



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家族への紹介~神凪怜の場合その2~

神凪父「おう、いらっしゃい!キミが怜の彼氏かい?」

 

ガンドイル「お初にお目にかかります。ガンドイルと申します。以後良しなに・・・」

 

神凪父「かぁ~っ!かったいねぇ。それで彼氏なのか?」

 

ガンドイル「友達ですね。剣術の技術上では怜さんのほうが上ですね。」イタダキマス

 

神凪父「ほう・・・そうだ。怜とキスしたのか?」ムグムグ

 

ガンドイル「・・・それもしてませんね」モグモグ

 

神凪父「それなら・・・手をつないだのか?」

 

ガンドイル「それもしてませんね。下世話では結構ですが、食事の場。もう少し控え願います。」モグモグ

 

神凪父「ううむ・・・。」

 

神凪母「あらあら。ガンドイルさん。私の父をいじめないでくださいな。」

 

ガンドイル「いじめたつもりはないんだが。むしろ、下世話を普通としないでもらい

      たいんですが」スッパリ

 

神凪父「ほう・・・言うじゃないか。ならば、決闘でもするかい?勝った方が正しいということで!」ガタッ

 

ガンドイル「構いませんよ。怜さん。審判をお願いします。」

 

怜「て、転校生!?・・・わかった。お前が言うなら審判を務めよう。」

 

――――――――――――神凪神社道場―――――――――――

 

ガンドイルと神凪父は準備を終え、構え位置に立つ。

 

神凪父「頭の防具はつけないのか?」

 

ガンドイル「不要だ。片手でお相手致す。」スッ

 

神凪父「ほう・・・。」スッ

 

怜「両者・・・始め!」

 

ヒュッ!スパァン!!!!

 

風が通り過ぎるようにガンドイルが神凪父の防具に胴を打つ”

 

怜「・・・!ど、胴あり!勝者転校生!」

 

神凪父「は、はええ・・・。」

 

ガンドイル「ありがとうございました。」ペコリ

 

神凪父「1回じゃねえぞ。3回先取だ!」

 

ガンドイル「・・・引き受けた。」

 

怜「な・・・父上!?転校生!そんなこと引き受けなくていい!」

 

ガンドイル「問題ない。始めよう。」スッ

 

神凪父「そうだ。歳の差ハンデとして幼稚用の竹刀でやってくれ!」

 

ガンドイル「・・・承知」

 

怜「な・・・」

 

ガンドイル「審判。はじめてくれ。」

 

怜「わ、わかった・・・。」

 

この後、一瞬の出来事だった。どちらも結果は転校生の勝ちだった。

 

怜「3-0でガンドイルの勝利。礼。」

 

ガンドイル・神凪父「ありがとうございました。」

 

神凪父「怜よりうまいじゃないか・・・。」

 

ガンドイル「しなやかさは怜さんの方がうまいですよ。そこの技術面は格段上ですね。では失礼します。」

―――――――――――神社前―――――――――――――――――

怜「て、転校生!その・・・す、すまなかった。父はああでな・・・。気を害したことを謝る。」

 

ガンドイル「なんのことだ?俺は怜の昼ご飯を頂き、怜の父と戦えた。ただそれだけだよ。」

 

怜「それならいいのだが・・・。転校生・・・その・・・しなやかさって・・・み、みてたのか?」

 

ガンドイル「朝早くからな。鍛錬の帰りによく見かけるが・・・。」

 

怜「・・・こんどはガンドイルと稽古をつけてもらいたいんだが。」

 

ガンドイル「すまん。個人の鍛錬の方が優先なんだ。だが、それが終わった後なら手伝おう。」

 

怜「ほ、本当か!?ありがとう。転校生。今日はお前に家族を紹介してよかったと思う。」

 

ガンドイル「家族・・・か。」

 

怜「どうかしたのか?」

 

ガンドイル「なんでもない。じゃあ俺は学園に戻る。じゃあ明日な。お弁当作るから昼は抜いておけ。」

 

怜「あ、ああ。」

 

 

 

―――――――――――――――――翌日――――――――――――――――――

 

          体育館

 

怜「・・・・・」ヒュン

 

怜が竹を5連続で切りすべてきれいに切れた。

 

ガンドイル「お見事。」

 

怜「その声は転校・・・生?どこだ?」キョロキョロ

 

ガンドイル「天井。」ブラーン

 

怜「・・・・いつからいたんだろう。」

 

ガンドイル「瞑想しているあたりかな。邪魔したら悪いから天井で見ていたんだよ。」

 

怜「そうか。早速だが稽古をお願いできるか?」

 

ガンドイル「ああ。」

 

 

ガンドイルと怜は竹刀を構え、互いに見つめあう。

 

ガンドイル&怜「・・・・・・」

 

ガンドイル「いくぞ。」ヒュッ

 

怜「・・・!くっ!」パァン!

 

ガンドイル「ほう。じゃあこれは・・・?」ヒュヒュン

 

怜「これなら!」パパァン!

 

怜「めぇん!」パァン!

 

ガンドイル「まずは第一段階クリア。か。」

 

怜「え?まだあるのか?」

 

ガンドイル「・・・言い忘れてたが5段階あるからな。最初は10%の力でやったんだが。」

 

怜「10%でこの重さ・・・か。きついな。」

 

ガンドイル「4段いければどこでも通用する最強の剣士に近づくけどな。だが、5段は別だ。」

 

怜「となると?」

 

ガンドイル「・・・まあその時は来ないだろうな。今までもいなかったし。」

 

怜「そこまで厳しいのか・・・。」

 

ガンドイル「怜。精進しろ。そうでなければ進むこともままならん。」

 

怜「・・・わかった。」

 

ガンドイルと怜は制服に着替え、昼休みになり、怜は智花と夏海で屋上へ行った。

 

夏海「あれ?怜。お弁当は?」

 

智花「忘れたの?」

 

怜「いや、転校生が作ってくれるって言ってたからな。持ってきてないんだ。」

 

智花・夏海「なんだってー!?」

 

夏海「ス、スクープよ!これは取z」ガン!

 

ガンドイル「またせたな。」ハイ。レイノブン。

 

怜「あ、ああ。ありがとう。」

 

夏海「なんでゲンコツなのよ・・・」ヒリヒリ

 

ガンドイル「俺の手料理をスクープされても困るんだが。」

 

怜「む・・・ちょっと量が多いな。」

 

ガンドイル「ああ。量が多かったら夏海と智花に分けてあげてくれ。」ホイトリザラ

 

いろどりどりの盛り付けに卵焼きやサラダがきらびらかに輝いている。

 

夏海&智花「うまそう・・・。」

 

怜「そ、そうじっとみるな。取り分けるから。」ハイ

 

智花&夏海「ありがとう!」

 

それでは・・・

 

一同「いただきます!」

 

夏海「んー!」

智花「んー!」

怜 「ん!」

 

夏海・智花・怜「おいしい!」

 

こうしてガンドイルとのランチは和気あいあいで終わったのであった・・・。



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4-1もも!行きます!

――――MOMOYA――――

もも「いらっしゃいませ!先輩!」

ガンドイル「ああ。」

 

もも「あたしのこと、覚えてくれてます?一度学校案内で会った桃世ももです!」

 

ガンドイル「ああ。きちんと覚えているさ。」

 

もも「先輩のお話、聞いてますよ。転校早々、クエストを3回こなしたって。」

 

ガンドイル「?それがどうかしたのか?」

 

もも「最初はみんな、魔物と戦うのを怖がるんですよね・・・大けがの危険があるので。

   だから先輩、とっても勇気があると思うんです!」

 

ガンドイル「そうか。ところでもも。なんで【先輩】なんだ?魔法歴はももの方が

      上だろ?」

 

もも「・・・あ、【先輩】って、この学園ではよくあるよび方なんですよ。」

 

ガンドイル「どういうことだ?」

 

もも「魔法使いに覚醒する人ってみんなバラバラだったりするんです。だから年上だったら「先輩」って

   言ったりして区別をしているんですよ。」

 

ガンドイル「・・・てことは全員から先輩と言われるのか。生徒会以外は。」

 

もも「あはは・・・。そういえば、荷物ツクちゃんに届けましたよ!」

 

ガンドイル「ああ。助った。」

 

もも「食堂のデザートが取れなくて不機嫌だったせいか、荷物をお届けした翌日すごく喜んでましたよ?」

 

ガンドイル「そうか。」

 

もも「人気あるんですよね。先輩のケーキ。販売後10分もたたずに売り切れるとか。」

 

ガンドイル「一応いい素材を使ってるからだと思う。」

 

もも「え!?先輩・・・。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

もも「もしかして・・・ゴ〇ィバとか使ったりしてます?」

 

ガンドイル「企業秘密だ。」ズルドイ・・・

 

もも「むー・・・。」

 

ピピピ!ピピピ!

アニキッアニキッアニキトワタシッ!

 

もも「・・・今の着信音・・・先輩ですか?」

 

ガンドイル「・・・まぁな////」

 

もも「・・・・聞かなかったことにしますね。メールの内容は・・・。!」

 

ガンドイル「またオフィス街か・・・ん?」

 

もも「すみません・・・先輩・・・!あたし行きます!」ダッ!

 

ガンドイル「・・・そういうことか。ならおれも行くか。」

 

バン!

勢いよくあけたツクが叫ぶ。

 

ツク「ももー!あんたのバイト先の近くに魔物が・・・っていない?」

 

ガンドイル「守屋か。ももなら先に行ったぞ。俺も受ける。じゃあな。」

 

ツク「あっ!ちょっと待ちなさいよ!」

 

守屋はガンドイルにしがみつき、樹海へ向かった。

 

         ――――樹海――――

 

ガンドイル「目的地はもう少しか・・・」タンタンッタタタンッ!

 

ツク「ひぃぃぃぃ!?おろしてぇぇぇ!?」

 

――――オフィス街――――

 

ガンドイル「ふむ。まだ被害は大きくないな。」

 

守屋「や、やっとついた・・・」ゲッソリ

 

ガンドイル「急に抱き着くのが悪い。ある程度鍛えているからよかったもの・・・。」

 

守屋「だって、夏海が急ぐなら転校生にしがみついた方が早いよって言ってたから・・・。」

 

ガンドイル「あいつか・・・。」

 

―――――スパッツの意味―――――

 

ツク「ともあれ、転校生とクエストのときはスポッツ着用必須と聞いたけど、

   あんた変なことしないでしょうね?」スコシウゴキニクイ

 

ガンドイル「ああ、いつ暴走するかわからないからな。俺から生徒会に通して変身時にスカートタイプの

      人のみスパッツ強制着用のコマンドを入れておいたんだよ。」

ツク「(小言)まあ、転校生なら見られてもいいんだけど・・・」ボソッ

 

ガンドイル「・・・・」キコエナイフリシテオコウ

 

ツク「ともかく精鋭部隊まだ来てないみたいだからあたしはここで待機してるわ。」

 

ガンドイル「了解。後援頼む。」

 

ガンドイルはツクと別れを告げ、もものところへ向かう。



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4-2ももの苦手なもの

空気銃(エアキャノン)ガンドイルはももを見つけ声をかける。

 

ガンドイル「待たせた。」

 

もも「あ!先輩ありがとうございます・・・。」

 

ガンドイル「どうした?元気がなさそうだが。」

 

もも 「先輩・・・あたし苦手なんですよね。ネズミ。飲食店で働いている人全員苦手だと思います。」

 

ガンドイル「衛生上最悪の生き物2番目だしな・・・。」

 

もも

「でもすごく大きいから、急に死角から出てくるということはないのでそういう意味では心配はありませんね・・・心臓に悪いんですよ。」

 

ガンドイル「急に飛び出したりするからなぁ・・・。慌てて行ったけど勤務先って・・・?」

 

もも「あ、はい。勤務先はファミレスです。ちょっと大通りから外れたところの。チェーン店なので知ってると思いますよ。意外とおいしいあの店です。店長さんたち、どうでしょうか。避難できたでしょうか・・・。」

 

ガンドイル「心配なら電話で確認したらいいのでは?」

 

もも「したんですけどなかなかつながらなくって・・・。ネズミって動きが速いんで、今回は、犠牲者も出てると聞きました。大丈夫かな・・・ひゃっ!?あ、な、なんでいきなり手を・・・」

 

ガンドイル「(静かに。あそこを見て。)」チョイチョイ

 

もも「大ネズミがいる・・・。すいません。気づきませんでした。行きます!」ブゥン

 

ももの手からトレーが召喚され大ネズミに向かって投げる!

 

ガンドイル「・・・まあ武器にはなるけどな・・・。」ジャコン

 

そう言いつつガンドイルは銃を構え風の球を装填する。

 

空気銃(エアキャノン)! ネズミの子分に当たり散霧する。

 

ガンドイル「数が多いな・・・。」

 

もも「先輩危ない!」

 

ガンドイル「好都合だな。」ジャコッ

 

空気散弾!(エアスプレッド)

ガンドイルの放った散弾が魔物中で爆発し、散霧する。

 

もも「・・・すごいです。戦闘慣れしているんですね。」

 

ガンドイル「ああ。しかし奥にいる魔物・・・でかいな。おそらくあれがターゲットだろう。」

 

ももの携帯「」ブーッブーッ

 

もも「・・・あ。先輩。もう大丈夫です。バイト先の皆さん避難できたそうです。これで心無く戦えます!」

 

ガンドイル「それはよかった。じゃあ早速行くぞ。」

 

もも「はい!」

 

ガンドイル「風の聖霊よ貴殿の力を貸したまえ!暴風銃(ハリケーンショット)!」

 

ジャイアントマウスは間一髪避けガンドイルの間合いに入る!

 

ガンドイル「くっ!」

 

もも「先輩!あぶな・・・きゃぁっ!」

 

ジャイアントマウスはももを持ち上げふりまわす!

 

もも「~~っ!」

 

その時ガンドイルの目つきが変わり周囲に黒い霧がガンドイルにまとわりつく。

 

大ネズミ「ヂュツ!?」

 

ガンドイルは獣のように駆け抜け、ジャイアントマウスが鳴き声を

出すのと同時にジャイアントマウスの腹に深いパンチを当てる!

 

ズドム!!!!

 

ジャイアントマウス「ヂィィィィィッ!?」

 

ガンドイルはジャイアントマウスの首元を手刀で首を切り、散霧させた。

 

ガンドイル「・・・・チッ」ヨワスギル・・・・!!!

 

ガンドイルは舌打ちをし、黒い霧を解除させた。

 

ガンドイル「ももは・・・気絶してるな。・・・・ともかく学園に戻るか。」

 

ガンドイルはももを抱え、学園へ戻った。

 

             ―――――グリモア学園―――――

 

                ~~校門前~~

 

ガンドイル「到着・・・。ん?」

 

虎「戻ってきたか。転校生。あまり抵抗はしないでもらいたい。」

 

ガンドイル「・・・まさか見たのか…?」

 

虎「ああ。説明してもらうぞ。」

 

ガンドイルはももを保健室へ運び、生徒会室へ向かう。

 

 

            ―――――生徒会室―――――

 

虎「きたか。まあ座れ。幸い私以外に誰もいない。遠慮なくしゃべれ。」

 

ガンドイル「・・・・」

 

虎「単刀直入に言う。お前は魔物なのか人間なのか。」

 

ガンドイル「・・・どちらでもない。と言っておこう。」

 

虎「・・・と言うと?」

 

ガンドイル「魔獣だ。魔法と獣を組み合わせた変身魔法。」

 

虎「ほう・・・。霧をまとっていたがあれはなんだ?」

 

ガンドイル「私が怪我したのは資料に書かれている。そこに訂正がある。」

 

虎「・・・そのようなものは見当たらないが?」

 

ガンドイル「それより最重要は特殊なインクを用いる・・・。」ブラックライトON

 

虎「・・・これは!」

 

報告書

「追記 ガンドイル・ウァルヅは体内に霧が入っている可能性高し。初期覚醒時に確認したところ空気中にある霧を利用しまとうことができる。我々はこれを『魔獣』と名付けた。身体能力向上・知能も向上するが、意識を保てるタイムリミットがある。使用時は要注意とする。」

 

「・・・たしかにグリモアは魔法使いを育てるところであり霧の魔物は討伐対象。なぜそれを隠してた!?」ダンッ

 

ガンドイル「周りの視線が変わることを拒んでいるからな。ともあれ、これは厳密にしてもらいたい。」

 

虎「・・・わかった。だが、どうしようもない時は私が説明する。それでいいな?」

 

ガンドイル「心得た。」

 

 

ガンドイルは知らない・・・第6侵略でその時がくることを・・・。



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クエスト完了 ももの場合その1

ちょっとオリジナルを加えてるので、長くなったので2話分に分けました。


生徒会室から退出し、ガンドイルは保健室へ向かう。

 

~~~~保健室~~~~

 

コンコン

 

ガンドイル「入るぞ」

 

ゆかり「あら転校生さん。ちょうどももちゃん起きた頃よ。」

 

ガンドイル「そうか。なら少し待つとしよう。」

 

ゆかり「・・・?」ドウイウコト?

 

ガンドイル「(寝癖とかついてたら恥ずかしいだろ?)」ボソボソ

 

ゆかり「(ああ、なるほどね・・・。優しいわね。)」ボソボソ

 

もも「先輩・・・大丈夫ですよ。入って。」

 

ガンドイル「もも。具合はどうだ?」

 

もも「あ、ありがとうございます。私気絶しちゃって・・・。」

 

ガンドイル「なに。仕方ないことだ。ももは頑張ってたからな。」

 

もも「それで・・・先輩・・・」モジモジ

 

ガンドイル「ん?なんだ。」

 

もも「あの・・・重くなかったですか?」

 

ガンドイル「?・・・ああ。軽かったな。お姫様抱っこで運んだけどな。」

 

もも「お、お姫さま////」ボンッ  キュ~ボフッ

 

ガンドイル「・・・?」

 

ゆかり「あらあら・・・。想像して気絶しちゃったのね。でもなんでお姫様抱っこなの?」

 

ガンドイル「人を運搬するならこっちの方がかなり楽なんだが・・・。」

 

ゆかり「あらそうなの?まあいいわ。とりあえず寮へ運ぶから手伝ってほしいんだけれどもいいかしら?」

 

ガンドイル「了解。とりあえず氷川に連絡しておくか。」

 

ゆかり「ああ、あの子かなり厳しすぎるからねぇ・・・。」

 

―――――風紀委員室―――――

 

氷川「クチュン!」

 

風子「おや、風邪ですか?」

 

氷川「・・・噂だと思います。」ブーッブーッ

 

氷川「失礼します・・・。もしもし。」

 

ガンドイル「氷川。ガンドイルだ。」

 

氷川「ああ、転校生さん。どうしました?」

 

ガンドイル「ももが気絶したため女子寮まで運ぶ。見つけても取り締まりを行わないように。」

 

氷川「・・・えっ?そそそそそれって!」

 

ガンドイル「・・・こうなると思ったよ。ゆかりさん頼む。」

 

ゆかり「氷川さん私も一緒にいるので大丈夫。誤解を生まないようにわざわざ電話しているのよ。」

 

氷川「あ・・・そうなんですか。わかりました。はい。では失礼します。」ピッ

 

風子「ずいぶんとあわてよーですが、大丈夫そーですね。」

 

氷川「わざわざ電話してくるのってなんでですかね・・・・」

 

風子「氷川がせっかちだからでしょーね。」キッパリ

 

氷川「」

 

 

―――――女子寮前―――――

 

ゆかり「それにしても転校生君は簡単に軽々と持ち上げるわねぇ・・・。」テクテク

 

ガンドイル「ある程度は鍛えないと思うようには動けないからな。」

 

ゆかり「じゃあ私も軽々と持ち上げられたり?」ナンテネ

 

ガンドイル「できるぞ?」

 

ゆかり「あはは・・・できるわけない・・・ってホント?私結構重いよ?」

 

ガンドイル「大丈夫だと思うがな。」

 

ゆかり「・・・(転校生君後でやってもらってもいい?)」

 

ガンドイル「」コクリ

 

その後ゆかりを簡単にお姫様抱っこできたことは言うまでもない。

 

―――――ももの部屋―――――

 

         ~~~~ももの夢の中~~~~

 

 

もも「ここは・・・?」

 

ガンドイル「もも。どうした?ボーっとしていて。」

 

もも「ひゃ!?せ、先輩!?」

 

ガンドイル「おいおい。まだ学生気分が抜けてないのかよ・・・。」ハァ

 

もも「え?え?え?」

 

ガンドイル「俺とももとのお店MOMOYAがついにオープンするのにそんな学生気分でどうすんだ?」ドンッ

 

もも「せ、せんぱい・・・」

 

ガンドイル「まったく俺がいないとだめだな・・・。」スッ

 

もも「・・・・・////」ンン~

 

          ――――ももの部屋―――――

 

もも「せぇんぱぁい・・・えへへ・・・」ムニャムニャ

 

ガンドイル「・・・・(聞かなかったことにしよう。)」トントントントン

 

もも「んん~?いいにおい・・・」クンクン

 

ガンドイル「あ、起きたか?いつ起きてもいいように夕飯作ったぞ。」

 

もも「え!?せ、先輩の手料理・・・おいしそう・・・。」

 

ガンドイル「ゆかりは保険の仕事が残ってると言って先に帰ったが。」

 

もも「うわぁ・・・どれもおいしそう・・・。」

 

牛肉の生姜焼き・卵焼き・サラダ・ごはん・きんぴらごぼう・味噌汁がきらびやかに並んでいる。

 

もも&ガンドイル「いただきます。」

 

もも「そういえば先輩。クエスト終了後の報告って済ませたんですか?」

 

ガンドイル

「ああ。済ませてある。その後見舞いに行ったがお姫様抱っこで運んだこと話したらまた気絶したが?」

 

もも「お姫様抱っこしてもらえるなんて・・・夢だと思ったんですが本当にしてたんですね////」

 

ガンドイル「ああ。それがどうかしたか?」

 

もも

「い、いえ。なんでもないです。あ!そうだ!助けてもらったお礼にこのクーポン券差し上げます!ぜひ使ってください!」

 

ガンドイル「・・・ああ。ありがたくいただこう。」

 

もも「ご馳走様でした。」

 

ガンドイル「お粗末様。」カチャカチャ

 

もも「あ、手伝いますよ!」

 

ガンドイル「いや、いい。すぐ終わるしな。ももは明日も忙しいんだろう?ゆっくり休め。」

 

もも「先輩・・・ありがとうございます。」

 

ガンドイル「・・・おし。終わり。じゃああとはゆっくり休んでくれ。じゃあな。」パタン

 

もも「先輩ありがとうございました。おやすみなさい。」

 

もも「明日も先輩来てくれないかなぁ・・・なんてね。さてと、シャワー・・・ってお風呂が沸いてる。センパイそこまでやってくれたんだ・・・。」

 

もも入浴中・・・

 

ボフッ

 

もも「先輩がいろいろやってくれたおかげですぐ寝られそう・・・。ふわぁ・・・」

 

続く

 

 



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クエスト完了 ももの場合その2

今回はバイト編のその1です。
ももちゃんはバイト沢山やっているんですよ。
貯金いくらなんだろう・・・?


もも「昨日は先輩にかばってもらって・・・それでお姫様抱っこされて・・・///」

 

もも「な、なんだか恥ずかしくなっちゃった。寝よ・・・。」

 

 

翌日

 

もも「あんまり寝れなかった・・・あっ!新聞配達に送れちゃう!」

 

―――――もも爆走中―――――

 

もも「す、すみません遅れました!」

 

上司「ももちゃんいいところに来た!」

 

もも「はい?」

 

上司「実は担当する人が1人休んでしまって手が回らないんだ。すまないがお願いできるかな?」

 

もも「えっと…学校あるんですけれどやってみます!」

 

 

上司「助かるよ。はい。これが担当の地図と新聞。よろしくー!」

 

もも

「えっと・・・うわぁ・・・結構広い・・・。間に合うかな。ううん。期待してるんだもんね。頑張らなきゃ。」

 

―――――もも配達中―――――

 

もも

「ふう。私の地区は終わったけどちょっとギリギリかも。がんばらなきゃ。・・・あれ?」

 

ガンドイル「・・・・」ニャーニャーニャー

 

もも「・・・先輩?」

 

ガンドイル「その声はももか。」ゴロゴロゴロゴロ

 

もも「なんで猫まみれなんですか?」

 

ガンドイル「なんか俺のマッサージが気持ちいいらしいが・・・。」

 

もも「・・・はっ!いけない。休んだ人の分までやらないといけないんだった!」

 

ガンドイル「手伝うぞ。」

 

もも「えっ・・・」

 

ガンドイル「地図を見せてくれ。・・・この広さなら半分に分ければ何とか間に合うな。半分もらうぞ。集中しているエリアを中心にやる。」

 

もも「先輩・・・お願いします!」

 

ガンドイル「・・・・」ヒュン!

 

ガンドイルは風を切り屋根を乗り越えていく・・・

 

もも「えっ・・・・あ、やらなきゃ!」

 

ももとガンドイルは分担したおかげですぐに終わり、新聞配達店に戻った。

 

もも「ただ今戻りました!」

 

上司「はやっ!?魔法使いの足ってそんなに速くできるのかい?」

 

もも

「いいえ。いつもよりペースを上げて頑張りました。ですが、事前に連絡入れてほしいです。」

 

上司「その分の賃金は上乗せしておくよ。ありがとう。助かった。」

 

もも「ではお先に失礼します!」

 

上司「いや~いい働き手だなぁ・・・いつかは俺の手に・・・グヘヘ」

 

ガンドイル「そんなことだと思ってましたよ。セクハラ上司。」

 

上司「え・・・誰だお前は!」

 

ガンドイル「学園生のガンドイルと申す。よろしく。その発言聞き捨てならんな。」

 

上司「俺が言った証拠はどこに」

 

ガンドイル「ここにあるが。」イツカハオレノテニ・・・グヘヘ

 

上司「んなっ・・・」

 

ガンドイル「後、苦情もいくつか来てるけどな。監査役としては聞き捨てならない。」

 

上司「え・・・・」

 

ガンドイル「申し訳ないが今日かぎりで処分させていただく。あ、セクハラで退職した人に慰謝料も本部から請求来るので。ヨロシク。」

 

上司「監査なんてウソだろ?騙されないぞ!」

 

ガンドイル「・・・」メイシスッ

 

上司「・・・・んなっ!?本当に監査だったのか・・・。」

 

ガンドイル「数々の無礼も重ねきちんと猛省できないと判断した。残念だったな。」

 

上司「」ガタガタガタガタ

 

この後上司は自己都合の退職となり、多大な請求が来たのは後の話・・・。

 

ガンドイル「【いつしか作った名刺が役に立つとはなぁ・・・。偽物だけどな。】」

 



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5-1 生徒会長虎千代の誘い

―――――――――-校門前――――――――――――――-

 

ガンドイル「・・・気のせいかピリピリしてるな。」

 

虎千代「まってたぞ。転校生。」

 

そこには仁王立ちで立っている武田虎千代がいた。

 

ガンドイル「何の用だ?」

 

虎千代

「あたしとクエストにいくぞ。魔物が出た。正確には機能出たんだが・・・。どうやらタイコンデロガらしくてな・・・いや、まだ正体不明なんだ。情報が全くない状態でクエストが発令した。様子がおかしいだろ?」

 

ガンドイル

「確かにふつうはある程度調査が分かり依頼が来るのが当たり前なのにそれすらもないというのもおかしな話ですね。」

 

虎千代

「しかも出現場所は洞窟の奥深く・人的被害はまだ出ていない。こういう魔物は、軍が余裕を持ってあたるものだ。ただ、国軍は第7次侵攻に手を取られているから・・・」

 

ガンドイル

「出撃優先が変更され、後回しにされるんだな。」

 

虎千代

「平たく言うとそうなる。だから転校生。私と一緒に討伐に行くぞ。後々被害が大きくなっては困るからな。」

 

ガンドイル

「・・・わかった。引き受けよう。だが準備が必要だ。」

 

虎千代「ああ。待とう。」

 

ガンドイル

「30分後ここで再集合。それで。」

 

虎千代「・・・随分と時間がかかるんだな。」

 

ガンドイル

「洞窟は何かが起こるかわからん。それゆえ万全の準備が必要だ。」

 

虎千代「わかった。」

 

ガンドイルは準備を済ませ、MOMOYAに向かう。

 

   ―――――――――――MOMOYA―――――――――――――

 

もも「いらっしゃいませ!あ、センパイ!おはようございます!」

 

ガンドイル「もも?なぜここに。授業は?」

 

もも「それが売店の人手がたりなくって・・・。」

 

ガンドイル「ああ、なるほど。(侵攻が近づいてるからか?)もも。ルミカはあるか?」

 

もも「ルミカって・・・サイリウムですか?」

 

ガンドイル「ああ。非常用のサイリウムだ。こないだ注文したと思うんだが。」

 

もも「ああ、それなら・・・あ、ありました!えっと結構ありますね・・・。」

 

ガンドイル「それを10本もらえるだろうか?」

 

もも「はい!センパイこれって・・・。」ピラッ

 

ももはリクエストに書いてあった用紙を見せる。

 

仕入理由

「非常物資用として仕入れてほしい場合によっては購入もできるようにしてほしい」

 

ガンドイル「まさか購入する日が来るとは思わなかったよ。それにしてもよくわかったな匿名なのに。」

 

もも

「センパイの字だからすぐにわかりましたよ。っていつもこんな風に物資を依頼してるんですか?リクエストに軍で使うような食事もありますけど。」

 

ガンドイル

「ああ、それは近くなりそうだからな。念のため仕入れておいてくれ。ここの場所に俺の名前を使えばある程度は優遇をつけてくれる。」

 

もも

「わかりました。ちょっと掛け合ってみますね!」

 

ガンドイルはMOMOYAを出て、校門前に向かう。

 

虎千代「来たか。すぐ行くぞ。」

 

ガンドイル「場所はどこだ?」

 

虎千代「ん・・・ここだな。わかるか?」

 

ガンドイル「それなら行ったことがあるな。この板に乗ればすぐだ。」

 

そういうとガンドイルは空を飛ぶ円盤を召喚し、虎千代を誘う。

 

虎千代「・・・若干不安だが、転校生を信じよう。行くぞ。」

 

ガンドイル「話が速くて助かる。行くぞ。」ヒュイン!

 

虎千代「速い・・・!ってことは・・・」ヒュイン

 

ガンドイル「あ、スマン・・・操作方法・・・って使いこなしてる!?」

 

虎千代「これ面白いな。転校生。さあ行くぞ!」

 

ガンドイル「・・・生徒会長だからなのか?」

 

ガンドイルはすぐになれる虎千代を不思議に思い、目的地へ向かう。

 

 



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5-2 虎千代閉じ込められる。

ヒィイイイイイン!

 

ガンドイルと虎千代はウィンドボードから降り、洞窟前で一緒に行く部隊を待つ。

 

虎千代「かなり大きい洞窟だな。光源が心配だが・・・・。」

 

ガンドイル「それは問題ない。」スッ

 

ガンドイルはMOMOYAで買った非常用のルミカを出す。

 

虎千代「なんだそれは?」

 

ガンドイル「非常用ルミカ。サイリウムはわかるか?」

 

虎千代「うむ。わからん!」

 

ガンドイル「・・・・簡単に言えば二つの薬剤が中に入っていて折ると混ざって光る。」

 

虎千代「ほう・・・これは便利だな。今回は2部隊だが、何本持っていくんだ?」

 

ガンドイル「とりあえず俺と虎千代は4本。もう1部隊は6本持ってもらうつもりだ。」

 

虎千代「わかった。しかし、やけに長いな。」ブンブン

 

ガンドイル「振り回すな。折れたら・・・」ポキッ

 

虎千代&ガンドイル「・・・・・・」

 

エレン「すまない遅くなった。・・・なんで正座してるんですか生徒会長・・・?」

 

ガンドイル「ああ、来たか。洞窟内はかなり暗いことが分かったからこれを支給する。」スッ

 

エレン「これはサイリウム・・・長時間タイプか。助かる。使うときがあったら使わせてもらおう。」

 

ガンドイル「光魔法を継続で使うにはさすがに大変だからな。節約のためにも使うべきかと。」

 

エレン「なるほど。気遣い感謝する。・・・で。本題に入らせてもらう。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

エレン「武田虎千代がなぜ正座をしているのか。」

 

ガンドイル「非常用のサイリウムを振って1本お陀仏にしてしまったから。」

 

エレン「・・・・納得した。では先に行ってる。無事を祈る」

 

ガンドイル「エレンこそ。・・・さてと」

 

虎千代「・・・本当にすまない。」シュン

 

ガンドイル

「資源は限られているのはわかっている。だからこそこういうトラブルも想定しないといけない。だからって・・・なんで折って光らせるのに手刀で折ろうとするかなぁ・・・しかも全部。」

 

虎千代「」シュン

 

ガンドイル「まぁいいか・・・。いざとなれば秘策はあるしな。さあ行くぞ。虎千代。」

 

虎千代「ああ。」

 

ガンドイル「(立ち直り早いなそこも大事だがな。)」

 

ガンドイルは洞窟の中を捜索する。途中でガンドイルが気配を感じ、虎千代に合図する。

 

ちなみに光源はガンドイルがあらかじめ用意していたランタンでなんとかなっている。(燃料は魔力)

 

ガンドイル「虎千代。あそこを。」

 

虎千代「なんだ・・・?ドラゴン・・・?」

 

ガンドイル

「おそらくあれが討伐対象。しかし、周りの状況を考えると壁がもろいから細心の注意を払って

戦わないといけない。」

 

虎千代「ああ。」スッ

 

そういいつつ虎千代は構え、光線を魔物に向けて撃つがよけられ、逃げられる。

 

ガンドイル「あっ・・・。」

 

ズドゥン!ガラガラガラガラ・・・・

 

 

虎千代の撃った弾が天井に当たったのと同時に洞窟全体が揺れる・・・!

 

ガンドイル「エアシールド。」

 

ガンドイルがそういうと風の魔法で落ちてくる岩石をいとも簡単にはじく。

 

虎千代「・・・・なんかスマン。」

 

ガンドイル「事前に説明しなかった俺も悪いんだけど、今の衝撃で崩壊が大きい。たぶん・・・。」

 

PIPIPI!

 

虎千代「虎千代だ。・・・なに!?わかった。そっちは全員無事なんだな?」

 

ガンドイル「なにがあった?まさか・・・・」

 

虎千代「出入り口がふさがれた。まずいことになったな・・・。」

 

二人は嫌な予感が当たったが、そこまであわてずに座り込む。

 



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5-3 虎千代と一夜を空かす。

ガンドイル

「さて、現状確認で共有事項があるから伝える。精鋭部隊が崩壊による落石でけが人発生。詳細不明。」

 

虎千代「なんだと?それじゃあ精鋭部隊が死亡の可能性は・・・」

 

ガンドイル

「詳細不明といっただろう。何人生き埋めになったかも不明だが連絡できたということは幸い無事な人もいるからそれは救助要請を出しておけばいいだろう。」

 

虎千代「・・・わかった。」パカッ

 

虎千代がデバイスを開き、時間を確認する。そのとき違和感に気付く。

 

虎千代「・・・おい。圏外だぞ。どうやって連絡取ったんだ?」

 

ガンドイル

「それは、非常用トランシーバーを利用したんだ。デバイスと似ているが、同じ空間にいるならどこでも連絡は取れる。通信は魔力を少し使うがな。」

 

(エレン)「応答せよ。応答せよ。」ザザッ

 

(ガンドイル)「こちらガンドイル。どうぞ。」ザザッ

 

(エレン)

「現状では怪我人2名死亡者なし。重症ではないが、脱出には時間がかかる模様。どうぞ。」ザザッ

 

(ガンドイル)

「了解。夜も遅いため、見張りを行い、交代で休みを行うように頼む。どうぞ。」ザザッ

 

(エレン)「了解。そちらは怪我はないか?」ザザッ

 

(ガンドイル)「問題ない。では朝に連絡を頼む。オーバー」

 

虎千代

「便利だな。まあ、ゆっくり休むか。転校生。先に休め。お前は疲れてないだろうが、休むことも仕事だ。」

 

ガンドイル「その心配はいらないですよ。」ポゥッ

 

ガンドイルは風の球体に光の魔法を入れ、浮かばせる。

 

虎千代「おお・・・きれいだな。」

 

ガンドイル「警告蛍という魔法です。今は俺と虎千代で登録している。魔物に反応すると、攻撃します。」

 

虎千代「ほう。便利だな。これは・・・」

 

ガンドイル「触らないでいただけますか?触ると破裂するので人間の手だと簡単に吹き飛ぶので。」

 

虎千代「す、すまない・・・。」

 

ガンドイル

「ったく・・・。テントも用意しましたからまぶしいと思ったら中に遮光シートがあるのでそれを使ってください。ある程度は光を抑えられますから。」

 

虎千代「・・・いつの間に。」

 

ガンドイル「ワンタッチ式ですからね。必要であればシャワーも作れるが・・・。」

 

虎千代「それは助かる。ぜひお願いしよう。」

 

ガンドイル「わかった。」

 

ガンドイルはすぐにシャワー室を組み立てる。

 

虎千代「そこはワンタッチじゃないんだな・・・」

 

ガンドイル「防災用だからねぇ・・・。」テキパキ

 

        ――――――――10分後――――――――――――

 

ガンドイル「すぐ入るなら入ったほうがいい。温かいお湯を入れてあるからな。」

 

虎千代「わかった。ありがとう。ああ、それと・・・・」

 

ガンドイル「?」

 

虎千代「のぞくなよ?」ニヤリ

 

ガンドイル「内側から鍵をかけるワイヤーロックがあるのでそれを使えば問題ない。」スンッ

 

虎千代「・・・冗談が通じん奴だ。」

 

ガンドイル「よく言われるよ。」

 

ガンドイルはそう言い、テントに入る。

 

虎千代はシャワーを浴びながら考える。

 

虎千代「・・・転校生はなんであんなに冷たいのだろうか?ううむ・・・ん?」

 

虎千代がふと下を見ると※フナムシがいた。

※ゴキブリと間違われやすいが、ダンゴ虫の仲間。海の近くに生息してるくせに海に落ちると溺れるらしい。

 

 

虎千代「うわああああ!!」

 

虎千代はシャワー室を飛び出し、ガンドイルがいるテントに入る。

 

ガンドイル「どうし・・・!?」

 

ガンドイルは虎千代を見て判断し、毛布をすぐかぶせる。

 

虎千代「わぷっ!?」

 

ガンドイル「理由は落ち着いてから聞く。まずは深呼吸だ。というか、服着ろ。」

 

虎千代を見ないようにし、コートを渡し着替えさせる。もちろん俺はアイマスクをしているため見えない。

 

虎千代「・・・すまなかった。アイマスクをとっていいぞ。」

 

ガンドイルはアイマスクを外し虎千代を見る。

 

虎千代の豊満な胸がコート越しに見えるがガンドイルは気にせず話しかける。

 

ガンドイル「・・・で、なんでこうなった?」

 

虎千代「虫があまり好きでないんだが、ゴキブリみたいなのがいてな・・・。とはいえ、すまなかった。」

 

ガンドイル

「ああ、それってフナムシだろ?見た目になれればいいんだけど無理なら大きい音でたいていは逃げる。」

 

虎千代「な、なるほど・・・・・・でみ、見たのか?アタシの・・・」カァァァァ

 

思い出すのも恥ずかしいせいか顔が赤くなっている。

 

ガンドイル

「一瞬だが、大まか予想はしていたからすぐ毛布をかぶせた。とりあえず着替えておけ。その姿だと冷えるだろ?」

 

虎千代に渡したコートは薄手のため冷えやすい。そうなると風邪をひいてはまずい。

 

虎千代「ああ。わかった。邪魔したな。」

 

ガンドイル「やれやれ・・・。」ジャキン

 

ガンドイルはため息をつき、魔銃弾の手入れを再開した。

 

ガンドイル

「学校には緊急用の要請を頼んだが・・・まずはみんなのメンタルだな・・・。うのすけがうまくやってればいいんだが・・・。」

 

そのころ校門前では・・・

 

うのすけ「へっきし!誰だ・・・俺の噂をする奴は。」

 

風子「たぶん転校生さんだと思いますよ。」

 

うのすけ「おわぁっ!?ふ、風子!?」

 

風子「どーも。うのすけさん。清く正しく生活してますかね?」

 

うのすけ「あ、ああ。気をつけているが・・・。」

 

風子「・・・のわりには女子からの苦情が多いんですがねー。」

 

うのすけ「うぐっ・・・」

 

風子

「まぁ、冗談はここまでにして、虎千代が行方不明になったので、いまから私たちが向かいます。」

 

うのすけ「なんだと!?こ、こうしちゃいられん!」

 

風子「お待ちくだせー」グィッ

 

うのすけ「うぉぁっ!?」ドゥルン

 

風子がうのすけを引っ張ったため、脱皮のように脱げた。

 

風子「・・・・新手のかくし芸ですか?」

 

うのすけ「違うっ!生徒会長がいないということは学園が危ない!行かせてくれ!」

 

風子

「だからお待ちくだせーって言ってるでしょーが。風紀委員3人で今向かうところです。」

 

うのすけ「しかし・・・」

 

風子

「気持ちはわかりますが、アンタさんは生徒のケアを引き続きおねげーしたいんですよ。これはアンタさんしかできないことです。」

 

うのすけ「・・・わかった。無事戻ってくれよ。」

 

風子「第七侵攻も近いですからね。頼みますよ。」



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5-4 虎千代負傷する

朝・・・といっても洞窟の中だからよくわからんがな。警戒蛍のおかげで朝が分かる。

 

ガンドイル「・・・。」

 

なぜ私がここまでだんまりかというと・・・・。

 

虎千代「zzzむにゃむにゃ・・・。」

 

ガンドイル「なぜいる・・・。確か別々のテントで寝たはずだよな?」ハァ・・・

 

虎千代「ふああ・・・。」

 

ガンドイル「虎千代。おい。」ユッサユッサ

 

虎千代「ん~・・・」

 

虎千代の寝巻がはだけ胸が見えそうになる。

 

ガンドイル「・・・ハァ。」

 

ガンドイルはそんな虎千代を気にせず、業務連絡をする。

 

ガンドイル「こちらガンドイル。応答願う。」

 

エレン「エレンだ。そっちは無事のようだな。」

 

ガンドイル「ああ。しかしここは霧が濃い。怪我でもすればそこを狙って入ってくるだろう。」

 

エレン「となると遠距離を得意とする私と焔か。守屋は・・・」

 

ガンドイル「守屋はサポートとして焔と同時に魔法を出せるようにしておけ。威力が増す。」

 

エレン「わかった。そっちも無事でいろ。それが訓練だ。」

 

ガンドイル「ああ。そっちもな。お互い無事で出るぞ。」ピッ

 

 

ガンドイルの通信を聞き虎千代が起きる。

 

虎千代「ふぁあ・・・ん?ガンドイルなんでそこで通信してるんだ?」

 

虎千代の服がはだけ、肌が見えたのですぐに目をそらすガンドイル。

 

ガンドイル「おはようございます。まず自分の身なりを見てから言ってください。」

 

虎千代「ん?身なり?・・・なんだ無問題じゃないか。」スッポンポン

 

ガンドイル「服を着ていただけますか?」ゴゴゴゴ

 

ガンドイルは後ろ向きのまま銃を抜く。

 

虎千代「!?わ、わかったからそんなに怒らないでくれ・・・・。」

 

ガンドイル「・・・ったく。」

 

虎千代は身なりを整え、戦闘服に変身しテントをたたむ。

 

ガンドイル「収納はまかせてください。」

 

ガンドイルが手を差し出すと異空間が生み出される。

 

虎千代「便利だな・・・。」

 

ガンドイル「あくまで運搬用ですけどね。」

 

虎千代「あたしの荷物も運べるのは便利だな。」

 

ガンドイル「必要な時は言ってくれ。すぐに出す。」

 

ズズゥン・・・

 

ガンドイル「地響き・・・?近いな。」

 

虎千代「ああ。ヤツだ。」

 

ガンドイルと虎千代はドラゴンを確認し、作戦を練る。

 

虎千代「でかいな・・・。タンゴンデロガ・・・か。」

 

ガンドイル「・・・・気になったんだが、何故空想であるモンスターがここにいるんだ?」

 

虎千代「アタシに詳しいことはわからんが、人々が怖がるものを具現化する・・・らしい。」

 

ガンドイル「・・・ふぅん。」

 

虎千代「ともあれ討伐しないといけない。行くぞ。」

 

ガンドイル「ああ。」ジャキッ

 

ガンドイルは銃を構え、敵の足元に撃った。

 

虎千代「居場所がばれr」メヲトジロ!!

 

バシュン!

 

破裂音とともに強い光が放たれ、霧の魔物の目が見えなくなった。

 

ガンドイル「今だ。」

 

ガンドイルと虎千代は死角に入り、攻撃のタイミングを狙うが・・・

 

ガンドイルが一足先に気付き、虎千代を突き出す!

 

虎千代「転校生・・・!?」ブォン!

 

押し出したガンドイルはドラゴンの尻尾にあたり、吹き飛ばされる!

 

ガンドイル「・・・っつ!」

 

虎千代はすぐに反撃をしようと構えるが、押さえられ少しずつ爪が虎千代の皮膚に食い込む。

 

虎千代「ぐああああっ!」

 

ガンドイル「今助ける!」ズドン!

 

ガンドイルはバズーカを放ち、ドラゴンをよろめかせた隙に助ける。

 

虎千代「す、すまない。」

 

ガンドイルはすぐに障壁を貼り、虎千代を安全なところに移動させるが・・・!

 

ドラゴン「ゴアアアアアァァァァァ!!!」

 

先回りされた・・・もはやここまでか?と思った瞬間横から銃撃と魔法が当たる。援軍だ!

 

エレン「らしくないな。転校生。だが、よく頑張ったといっておこう。」

 

ガンドイル「救助を頼む。生徒会長の皮膚に爪が入った。」

 

エレン「わかった。守屋。すぐに回復を。」

 

守屋「いいけどアタシそこまでうまくないわよ!?」

 

エレン「大丈夫だ。転校生がサポートする。」

 

ガンドイル「それは後だな。今はこいつをどうにかしないと・・・。」

 

ガンドイルは目をつぶり、呪文を唱える。

 

「空中に舞う霧よ我に力をささげよ。わが力を糧に魔物を滅する力を。」

 

      ―――――――――――――魔獣化――――――――――――――――-

 

エレン

 

「私は夢を見ているのだろうか?転校生が変身した瞬間ドラゴンの尾がちぎれた。

いや、引きちぎったというほうが正しいか。」

 

「アイツの目は・・・百獣の王のように鋭く・・・あっという間に切り刻んだ。」

 

ズズウン・・・

 

ウァルヅ「遅すぎる。大した敵じゃなかったな。」

 

エレン「転校生。単独で討伐する力はすごいが自分の力でやろうとするな。周りを頼れ。」

 

ウァルヅ「我に指図するのか?少なくとも主はずっと孤独でやってたのに巻き込もうとするのか?」」

 

エレン「どういうことだ?」

 

ウァルヅ「それはこいつに聞け。じゃあな。」

 

そういうとウァルヅの周りにまとっていた霧が消えてガンドイルが見えてくる。

 

ガンドイル「・・・ふう。守屋。会長の様子は?」

 

守屋「何とか回復はできてるけど魔力がそろそろなくなりそうよ。」

 

ガンドイルは守屋の手を握る。

 

守屋「ひゃっ!?」

 

ガンドイルは目をつぶり守屋に魔力をあげる。

 

守屋「てててててんこうせい!!手をつかむなら一言言いなさいよね!?」カアアアア

 

ガンドイル「ム。そういってられんと思ってな。スマン。」

 

守屋「…あ、でも結構魔力がわいているわね。これなら・・・!」ヒィィン!

 

虎千代の傷がふさがるがまだ細かい怪我が多い。

 

ガンドイル「残りは学園で治癒だな。・・・待てよ。これがあったな。」

 

ガンドイルはポケットから魔方陣が書かれたシートを虎千代の下に敷き、術式を起動させる。

 

ガンドイル(治療術式「ヒールウォール」)

 

そのあとガンドイルは虎千代を浮遊呪文で浮かせ、収納空間に入れた。

 

エレン「便利だなそれ。」

 

ガンドイル「荷物があるからギリギリだけどな。」

 

ガンドイルたちは出口に向かう。そしてガンドイルは感じる。

 

「・・・・魔物の量が多い。けた違いだな・・・・ってことは始まるのか。」

 

エレン「どうした?」

 

ガンドイル「・・・いや。なんでもない。」

 

ガンドイルは出口を見つけ、水鉄砲で破壊し固定させた。(クエスト完了後確認が必要のため)

 

ガンドイル「・・・1日ぶりか。ただ、空気がよどんている。すぐにでも戻ったほうがいいな。」

 

ガンドイルは一枚の布をだし、みんなに座らせるように指示をする。

 

焔「ンだこれ?柔らかい布・・・どぉわっ!?」

 

エレン「これはなかなか柔らかい布だ・・・おおっ!?」

 

守屋「へぇ。こんな柔らかい布で何をする・・・きゃぁっ!?」

 

ガンドイルは浮遊呪文で布ごと浮かべ、学園へ直行する。

 

ガンドイル「さあ行くぞ。しっかりつかまってろ。」

 

ガンドイルは出発する前に蔓を生徒たちに縛り付け出発する。

 

 

守屋が気絶したことは言うまでもない。

焔は炎の魔法を発生させようとしたが密封されてるから日は起きてもすぐ鎮火するだろうし

何より肝が据わっているのはエレン・・・・

 

エレン「・・・・」ガクガク

 

・・・・なんでもない。見なかったことにしておこう。

 

そうして俺たちは学園へ到着した。次の戦いのために。



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5-5 虎千代の休暇

――――虎千代の部屋―――-

コンコン

ガンドイル「会長いるか?」

 

虎千代「うう~ん・・・」

 

ガンドイル「ピッピッ」

 

ガンドイルは副会長薫子に連絡する。

 

テレレン♫

 

ガンドイル「訪問したがまだ眠そうだ。」

 

薫子「そうですか・・・まだ寝かせておいたほうがいいと思いますわ。」

 

ガンドイル「まあ、ゆっくり休んでもらえばそれでいいんだがな。」

 

薫子「モンスターが大量発生が見られてるので対策を練ろうと考えてますが」

 

ガンドイル「まあその点は抜かりない。警戒は怠らないよう軍団を手配済だ。」

 

薫子「流石というか…よく動かせましたね。」

 

ガンドイル「元軍隊だからな。まあ、何かあれば撤退するようにはしてるが。」

 

薫子「それだと被害が大きくなるのでは?」

 

ガンドイル「それはない。俺が作ったネットランチャーを30台用意してある。」

 

薫子「それだけで封じることができるのですか?」

 

ガンドイル「あのネットには毒作用が入っててな。」

 

薫子「毒?なんで毒を・・・?そもそもどこから毒を手に入れたんですの?」

 

ガンドイル「あー・・・。南智香のカレー。」

 

薫子「納得しましたわ。」

 

ガンドイル「それに対する容器がなかなか見つからなくてな。」

 

薫子「デスカレーですからねぇ・・・」

 

ガンドイル「なんで普通の食材しか渡してないのに毒要素が出るんだよ・・・」

 

薫子「私にはわかりかねません。では起きたら連絡を。」

 

ガンドイル「それはそうと、薫子。なぜ俺なんだ?」

 

薫子

「手が空いてるのは貴方だけですから。今日は一日オフという形で虎千代を休ませてください。起きたらすぐに何かしようとする人ですから。」

 

ガンドイル「・・・わかった。」

 

ゴトッ

 

ガンドイル「ん?起きたか。」

 

コンコン

 

ガンドイル「虎千代。おはよう。ドアを開けずに聞いてくれ。」

 

虎千代「なんだ?転校生。服なら着ているぞ」

 

ガンドイル「(そういう問題じゃないんだよなぁ・・・)」

 

ちょっと前の薫子のもあっとで・・・・

 

薫子

「あ、念のため言いますけど、『服を着てる』といっても開けないでくださいね。」

 

ガンドイル「なぜだ?」

 

薫子「えっと・・・下着姿になってることが多いので・・・。」

 

ガンドイル「だからか・・・・。」

 

薫子「心当たりありそうですね・・・。」

 

ガンドイル「テントに潜り込んで寝てたからな。あわてて外に出て別の部隊に連絡したしな。」

 

薫子「・・・・ともあれ、気を付けてください。」

 

 

ガンドイル「制服に着替え終わったら教えてください。今日の仕事を預かってます。」

 

虎千代「制服に着替えたぞ。」

 

ガンドイル「開けますね」ガチャ

 

そこにはいつもの白い制服を着た虎千代が立っていた。

 

生徒会長・副会長は見分けがつきやすいよう白い制服を着用している。

 

虎千代「・・・で、今日の仕事は?」

 

ガンドイル

「ありません。クエスト終了後の休暇を取るために必要なので休むように。と言われました。」

 

虎千代「・・・アタシはそんなウソを聞きたくないと思ってるんだけどな。」

 

ガンドイル

「嘘だと思うなら確認したらいいじゃないですが。でなければここにいませんし。」

 

虎千代「・・・わかった。信じよう。」

 

ガンドイル

「まあ、検査とかあるのでそれが終わったら私がいつも行っているカフェに行きましょう。」

 

虎千代「カフェ・・・?学園にもあるぞ。カフェは。」

 

ガンドイル「疲れが取れやすくなるカフェですよ。」

 

 



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5-6虎千代復活

研究所

宍戸「来たわね。早速検査を始めるわ。」

 

ガンドイル「ああ。終わったら連絡を。」

 

宍戸「なに言ってるの。転校生。あなたもうけるのよ。」

 

ガンドイル「・・・わかった。」

 

宍戸「まずは会長からね。制服のままでいいからそこに横になって。」

 

虎千代「なあ。宍戸。ガンドイルもいるんだから・・・」

 

宍戸「すぐ終わるわ。」

 

虎千代が恥ずかしそうにしているが、問題ない。なぜなら・・・。

 

ガンドイル「スパッツはいてるのに恥ずかしがる必要ないだろ。」

 

ガンドイルのクエストや近くにいるときは自動的にスパッツが装着されるようになってるのだ。

 

宍戸「下着じゃないんだから安心しなさい。貴女トレーニングでも使ってるでしょ。」

 

虎千代「だからって白のスパッツは恥ずかしいんだが。」

 

宍戸「下着みられるよりはマシじゃない。」

 

ガンドイル「男性がいる時点でその話は控えてもらいたいのだが。」

 

ガンドイルは呆れ顔で言う。

 

虎千代「ううむ・・・」

 

宍戸「あら。盲点だったわね。じゃあ始めるわね。」カタカタ

 

ガンドイルは【羞恥心に関するところがどこかが抜けているんじゃ・・・】と思ったが口には出さなかった。

 

宍戸「検査終了。特に異常はないわ。」

 

虎千代「ふう。普段よく動いてるせいか落ち着かなかった。」コキコキ

 

宍戸「じゃあ転校生君。あなたの番よ。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

・・・・・・

 

宍戸「検査終了。やっぱりレベル7ね。」

 

ガンドイル「適度に放出はしてるんだが。」

 

宍戸「体内に入っている霧の魔物が反応してるけどここまで抑えられてるほうがすごいわよ・・・。」

 

虎千代「????」

 

宍戸「会長。普段の魔法使いは0。感染したら1~10まであるのよ。」

 

虎千代「つまり、10になると?」

 

宍戸「5から意識障害が始まって、6からだんだん魔物になる可能性が高まるの。」

 

ガンドイル

「霧汚染レベルは10が最大だが、その時はほぼ99%の確率で魔物化する。」

 

宍戸「人間としての意識もまったくないといえるの。」

 

ガンドイル「レベル7だと魔物になる確率は75%。魔力を使いすぎるとコントロールできなくなる。」

 

宍戸「でも、転校生は無限の魔力を持ってるからその心配もいらないんだけどね。」

 

虎千代「つまり魔力タンクであるお前がいるから魔物化にはならなくて済むんだな。」

 

ガンドイル

「そうとも言えん。魔獣化は自分の意識と戦いだからな。ノーダメージならば1時間は持つがダメージを食らうとさらに短くなる。致命傷だと即死だな。」

 

虎千代「ふむ・・・。まあ守りは私たちに任せておけ。今後もお前を守ると誓おう。」

 

ガンドイル「気遣いは感謝するが自分の身は自分で守る。」

 

虎千代「ほほう。大した自身だ。じゃあいつか手合わせしよう。」

 

ガンドイル「生田目も来そうだなぁ…」

 

虎千代「その時は私がとめるさ。じゃあ行こうか。」

 

ガンドイルたちは酸素カプセルカフェに入る。

 

店員A「いらっしゃい!お。ガンドイルさんお久しぶりですね!」

 

ガンドイル「ああ。いつものとお客さんの分も同様に頼む。」

 

店員B「いつものですねー。じゃあ先に御代をいただきます。」

 

ガンドイル「ああ。回数券何枚だっけ?」

 

店員B「本来なら二人で4枚ですが、今回紹介としてなので2枚で大丈夫です。」

 

ガンドイル「ああ。丁寧に頼む。」

 

虎千代「・・・ここにはよく来るのか?」

 

ガンドイル「ああ。ここは第2の家みたいなもんだ。」

 

店員B「お待たせしました部屋着を用意しましたのでお着替えください。」

 

ガンドイル「いろんな色があるから選んでくれ。じゃあまたあとで。」

 

虎千代「(とはいえど・・・この色はかなり派手だな。まあいい。)」

 

ガンドイルと虎千代はパジャマに近い服に着替え、部屋に入る。

 

ガンドイル「ここが酸素カプセル。」

 

虎千代「意外に広いな。あと4人は入れそうだ。」

 

ガンドイル「ああ。そんなもんさ。本来は6人用だがな。貸し切った。」

 

虎千代「ふむ・・・というと?」

 

ガンドイル「俺の魔獣化はトップシークレット扱いにしてほしい。」

 

虎千代「確かに公にするといろいろまずいな。わかった約束しよう。だが、あまり使うな。」

 

ガンドイル「つかわざぬを得ない場合だけはな。」

 

虎千代「判断はまかす。」

 

ガンドイル「そういってくれるとありがたいよ。」ポチッ

 

ガンドイルがボタンを押すとどこからか噴出音が聞こえる。

 

虎千代「ガンドイル何を・・・・」スヤァ

 

ガンドイル「ただ寝るだけ・・・さ」スヤァ

 

2時間後

 

店員A「おはようございます。よく眠れましたか?」

 

ガンドイル・虎千代「ああ。」ツヤツヤ

 

虎千代「すごい効果だな。はまりそうだ。」

 

ガンドイル「まあ、ほどほどに。普通の睡眠で物足りなくなると困るので。」

 

ガンドイルたちは学園に戻ったが生徒会長がすごいお肌がツヤツヤのため、

生徒会一同に質問攻めにされたのは言うまでもない。

 

 



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第7次侵攻の前触れ

やっと第6次侵攻へはいりました。
ガンドイルがある変化に入ります。

野薔薇はガンドイルのことを覚えてませんが、小さい時にお世話になってもらったことを忘れてます。その話はまたいずれ・・・。
自由と刀子はそのことを知りません。


・・・・・・・・

 

 

ここはどこだ?

 

周りは真っ暗な景色の先にわずかに光る景色が見える・・・。

 

なんだ・・・・っ!

 

 

ガンドイルはトラウマのフラッシュバックを引き起こし悶える!

 

「うわぁぁぁっ!?」

 

「ハァ・・・ハァ・・・またこの夢を見るのか・・・。」

 

氷川「転校生さん!開けてください!」ドンドンドン!!

 

ガチャ

 

ガンドイル「なん」

 

氷川「呻き声が聞こえると連絡があり、きまし・・・・」バタン

 

ガンドイル「・・・すまん。」

 

氷川「・・・ふ、不潔です!!!」

 

ガンドイル「すまん・・・服を着なかったのはわるかった。」

 

氷川「・・・で、何で呻き声を?」

 

ガンドイル「なんでもない。悪夢にうなされていたんだ」チャクイカンリョウ

 

氷川「そうですか。何か困ったときは相談してくださいね。」

 

ガンドイル「・・・・また悪夢が始まるのか。」

 

         ~~~野薔薇現れる~~~

 

廊下にてガンドイルが資料を見ながら歩いているといかにもお嬢様な女の子が近付いてきた。

メイドらしき人もいるが、

 

姫「お待ちなさいな。そこの殿方・・・貴方のことですわ。噂の転校生さん。」

 

ガンドイル「・・・・」スー

 

姫「私、貴方とお話しするために、わざわざ足を運んで差し上げましたのよ?学園1の天才、学園最強の魔術師とよば・・・」

 

自由「お嬢。もういないですけど・・・。しかも音もなく静かに行っちゃったです。」

 

「な、ななななんですって!?この野薔薇の話を無視するなんて!いい度胸じゃないの!!自由!なぜ貴女が引き止めなかったのです!?・・・次は刀子も一緒に行くわよ!」

 

自由「ええ~・・・めんd」

 

姫「なにかおっしゃいまして?」ギロッ

 

自由「なんでもないです。」

 

      ~~~翌日~~~

 

ガンドイルが天井を歩いている・・・。

 

姫「転校生さんこないわね・・・。」

 

刀子「姫殿がわざわざ待っておるのに・・・!けしからん!そんな腑抜けは切る!」

 

自由「ちょっ・・・長刀を振り回さないで下さいよ・・・。ん?」

 

姫「・・・来ないですわね。」

 

キーンコーンカーンコーン

 

姫「まずいですわ。授業に遅れてはなりませんわね。行きましょう。」

 

ガンドイル

「何とかやり過ごしたな。あの野薔薇って・・・アイツの娘だったのか・・・。性格全く変わってないな。」

 

自由「(天井を歩いていたのはびっくりしたけど・・・お嬢そういうところ鈍いんですよね・・・。)」

 

         ~~さらに3日後~~

 

姫「やっと見つけましたわよ!!転校生さん!」

 

刀子「今までどこに行ってたのだ!?」

 

ガンドイル「・・・・天井と気配を消していたんだけどな。何度かすれ違っているが。」

 

姫「・・・・貴方なぜそこまで・・・まさか、野薔薇が怖いからでしょう!?」

 

ガンドイル「んなわけないだろ。時間がないから失礼する。」

 

姫「あっ!待ちなさい!」

 

ガンドイル「昼ごはんの時くらいゆっくりさせてろ・・・。」

 

氷川「あ!転校生さん!ちょっとおはなs・・・きゃっ!?」

 

ガンドイルは氷川の腰を抱え、屋上へ向かう!

 

         ~~屋上~~

 

ガンドイル「・・・ふう。」

 

氷川「お、降ろしてください!」ジタバタ

 

ガンドイル「すまん。で何か用か?」

 

氷川「貴方魔法を使ってませんか?タレこみがありまして、事実を確認をしにきましたが。」

 

ガンドイル「・・・ああ天井を歩いてる時の術か?あれは・・・反省文だな・・・。」

 

氷川「魔法なんですか?」

 

ガンドイル「最近編み出した技でな。重力を変動して磁石みたいにくっつけることができる。」

 

氷川「・・・今回は素直に申し出たので反省文は書かなくてもいいでしょう。ですが、警告としておきます。」

 

ガンドイル「・・・感謝する。」ヒュォォォォ

 

不気味な風を感じ、ガンドイルは空を見上げる・・・!

 

ガンドイル「・・・・きたか。」

 

氷川「え?何がですか?」

 

ガンドイル「警戒態勢用意してくれ。すぐわかる。・・・ぐっ!?」

 

ガンドイルが膝をつき、脳内に響く・・・!

 

???「タタカエ・・・・!」ドクン

 

???「ヨクボウノママニ・・・!!」ドクンドクン

 

???「サア・・・・」ドクンドクンドクン

 

???「獣トナリ欲望ヲウケイレロ・・・・!」

 

ガンドイル「(・・・まだその時じゃない・・・!)」

 

???「(イイカゲンウケイレロ・・・)」

 

ガンドイル「(その力は近いうちにやる。それまで待て。時は近い。)」

 

氷川「・・・さん!転校生さん!!大丈夫ですか!?」

 

ガンドイル「ああ。大丈夫だ。じゃあな。」タンッ

 

氷川「え!?ちょっ・・・ココ屋上・・・」

 

ガンドイルは屋上から降り、バラ園へ向かう。

 

ガンドイル「思ったより霧が濃い・・・。」

 

ボンボン~ボンカレ~

 

ガンドイル「・・・クエストか。場所もここだな。ちょうどいい。」

 

~~サンフラワー教室~~

 

野薔薇「自由!刀子!早くしなさいな!」

 

自由「ちょっと待ってくださいよ!お嬢。クエスト出てないのに行っちゃまずいって・・・。」

 

刀子「しかし、姫殿の大事な薔薇を見捨てるわけにもいかん。校則など知ったことか!」

 

ピリリピリリ!

 

自由「お嬢ー!クエスト発令されたので申請しておきます!」

 

野薔薇「結構!それでは行きますわよ!」

 

 



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野薔薇の怒り 第7次侵略

ガンドイル「思った通りだ。この霧・・・・。手ごわいな。」

 

ガンドイルが臭いをかぎ闘志を押さえつつバラ園の中へ入る。

 

ガンドイル「ム?このクエストほかにいるのか。どれ・・・・」

 

デバイス「野薔薇・自由・刀k」パタン

 

ガンドイル「・・・見なかったことにしよう。」

 

ガンドイル

「よりによってあのじゃじゃ馬・・・・昔から変わってないがまさか学園で一緒か・・・。避けられねぇな。こりゃ・・・。致し方あるまい。『霧よわが幻惑となり我を女子にせよ』幻惑魔法!」

 

ガンドイルは女騎士に変身し、クエストへ向かう!

 

一方野薔薇たちは・・・

 

 

野薔薇「ああ・・・私が手塩にかけた薔薇が・・・許せませんわ!」ギリギリ

 

自由「あーあ・・・霧の魔物ご愁傷様ですね。」

 

刀子「無論。姫殿が手塩かけた薔薇をぼろぼろにするとは・・・斬ってくれる!」

 

ベラ「あら。ここね。」(頼むからデバイス見るなよ・・・)

 

刀子「む?お主は何者だ!」

 

ベラ「申し遅れました。私はベラ・ホーエンハイム。イギリスから転校してきたものよ。以後よろしくお願いしますわ。」

 

野薔薇

「ベラ・ホーエンハイム・・・初めて聞くわね。まあいいわ。よろしくお願いしますわ。ベル・ホーエンハイムさん」

 

ベラ「よろしく。薔薇の魔物を確認しているわ。こっちよ。」

 

自由「・・・・どっかで見たような気がするのは気のせいかな・・・?」

 

ベル「気のせいよ。初めて会うんだから。あ、私のことはベラと呼んでください。」

 

野薔薇「野薔薇と呼んでくださいまし。なぎなたを持ってる方が刀子。メイド服が自由ですわ。」

 

刀子「よろしく頼む。」

 

自由「ヨロシクっす。」

 

ベラ「(さて。かかわりは最小限にしたいものだが・・・どうしたものか)」

 

野薔薇

「とはいえど・・・どこにいるかわからないわね・・・・。本当にここに魔物がいるのかしら?」

 

ベラ「私に任せて。ブラックベル!」

 

自由「ベル?」

 

ベラ「耳をふさいでて。」

 

ブラックベル「(この世とは思えないほどの音が鳴る)」

 

自由・刀子・野薔薇「!?」

 

ベルを鳴らした音で植物の根っこが動き襲い掛かってくる!

 

ベラ「甘い!レッドベル!」

 

ベラが持つベルが瞬時に代わり、ベルの音色から炎が噴き出す!

 

野薔薇「ちょっと・・・!」

 

その瞬間!その炎が蛇の形をし、根っこに入った。

 

ベラ「ヒート・ショック」パチン

 

植物の根っこは暴れだし、そのまま枯れ果てた。

 

ベラ「手塩かけた薔薇には危害を与えませんわ。薔薇の美しさはどの花よりも繊細なのでしてよ!」

 

野薔薇「・・・結構!やりますわねベラさん!」

 

ベラ「さん付けしなくていいわ。」

 

自由「(・・・!ほほう・・・。)」ニンマリ

 

刀子「(できるなこやつ・・・今度手合わせ願おうか・・・。ううむ。)」

 

自由は何かに気づき、刀子は試合を挑もうか悩んでいる。

 

ベラ「ここならまだ大丈夫そうね。魔方陣に入って。回復魔法をかけるわよ。」

 

自由・野薔薇・刀子は魔方陣の上に乗り、ベラが術式をかける。

 

風よこの魔法陣の上に立ちし者を癒せ。

「ヒーリングエアー」

 

魔方陣が光りだし下から風が吹き出るがスカートがひらひら舞い上がってしまう!

 

自由と野薔薇はスカートのため、しゃがんでガードする。

 

野薔薇「ちょっとベラ。下から風が吹くなんて聞いてなくってよ!」

 

ベラ「あれ・・・?ごめんあそばせ。説明してなかったわね。」

 

自由「まーまー女同士ッスから大丈夫でしょ」ニヤニヤ

 

野薔薇「・・・確かに。しかし、いい臭いですわね。」スンスン

 

ベラ「カモミールとミントをブレントしてますの。香りを抑えるために椿の香りを加えてますわ。」

 

野薔薇「貴方は入らないのかしら?」

 

ベラ「術者は入れないのよ。解除するためには外から解除呪文を唱えないといけないし。」

 

刀子「心なしか魔力も上がっている・・・。転校生みたいだな・・・。」

 

ベラ「転校生・・・?」ギクッ

 

自由「魔力譲渡できる人っすよ。わかりやすく言えばチートキャラっぽい人です。」

 

ベラ「ますますわかりませんわ・・・。」・・・バレテル?

 

野薔薇「自由。ベラを困らせないの。」

 

ベラ「術式を解くわよ。そろそろ向かった方がよさそうね。」

 

野薔薇「ええそうね。行きましょう。」




ベラが初登場です。
この話で自由はもうばれてますw

ちょっと混乱しそうなので次のお話はキャラクター紹介・設定を教えたいと思います。

今後の設定も入れておりますので時々確認してくれるとうれしいです。


更新の時は(〇月〇日更新)と書き加えます。


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第7侵攻 ローズバトラー現れる!

野薔薇「敵も薔薇、そしてボスも・・・頭に薔薇が入ってますわね・・・」

 

ベラ「・・・この子格闘技メインね。なら・・・!」

 

野薔薇

「おやめなさい。ベラ。私の庭場を荒らした魔物を私の手でつぶさなければなりません。よろしくって?」

 

ベラ「・・・もしもの時は手伝うわよ。」

 

野薔薇「結構!自由!刀子!行きますわよ!」

 

刀子「承知!」

 

自由「へーい・・・。」

 

野薔薇の魔法がローズバトラーの動きを制限する!

 

自由「ブリザード!」

 

刀子「ふんっ!」ザクッ

 

自由が氷魔法をだし、刀子が凍った部分を切断する!

 

ローズバトラーは痛みと苦しみで激しく抵抗するが刀子がなぎなたで受け止める!

 

刀子「ふんっ!」

 

その時!

 

ベラ「自由!野薔薇!危ないですわ!」

 

野薔薇「え?キャァ!?」

 

自由「へ?うぉっ!?」

 

もう1体のローズバトラーが現れ、自由と野薔薇を捕獲し、握りつぶそうとする。

 

その瞬間!

 

ベラ「ブルーベル!」

 

ベルの音色が奏でられ、魔物はリラックスし、手が緩む。その隙に二人は脱出した。

 

自由「助かったッス。ベラさん。」

 

野薔薇「ありがとうございます。ベラさん。」

 

二人は感謝するが胸のところが見えそうなくらい破けている。

 

ベラ「・・・・二人とももう一度変身してきなさい。その間は私が守るわ。」

 

二人「・・・へ?」

 

二人は服装を見て、落ち着いたそぶりで

 

自由「乙女ですねー。ま、変身しなおしますね。」

 

野薔薇「殿方だったらどうしようかと思いましたわ・・・。」

 

ベラ「(一応男なんだけどなぁ・・・。)」ギギン!

 

そう思いながらベラは2体のローズバトラーに立ち向かう!

 

ベラ「・・・二体ともかなりの格闘技に長けている・・・。どこで覚えたんだろうが・・・。」

 

刀子「助太刀致す!」

 

ベラ「パンチの力を利用して切るのよ!」

 

刀子「承知。・・・・・奥義!!百花両断!」

 

刀子の流れるような切断でローズバトラーの腕が切り刻まれた。

 

ベラ「上等よ。落ち着いてやれば倒せるわ。」

 

ローズバトラーがベラにめがけて殴り掛かるがあっさり避けられる。

 

ベラ「レッドベルダブル!サラマンダ―!」

 

赤いベルが二つ出現しその音色が合わさって、炎の龍を生み出しローズバトラーを捕縛する!

 

野薔薇&自由「留めは私たちに任せて!(ッス!)」

 

野薔薇のムチと自由の氷の槍で二体同時に殲滅する!

 

ベラ「・・・・討伐完了。報告は私がやるわ。先に休んでも構わないわ。」

 

自由「お疲れ様っす。さて戻って少し休みますか。」

刀子「そうだな。侵攻が近いと聞く。休める時に休もう。」

野薔薇「お願いします。それと・・・・」

 

野薔薇はベルに近づく。

 

野薔薇「貴方が殿方だったらといいのにと思ってしまいましたわ。」

 

自由「いっ!?」

 

刀子「ほぁっ!?」

 

ベラ「・・・そうね。男だったらどんなにいいか。」

 

野薔薇「やめましょう。今は第7侵攻に向けて休みますわ。」

 

刀子「姫殿つきあいます。」

 

ベラ「・・・なにかしら?」

 

自由「・・・転校生ですよね?」

 

ベラ「ええ。」

 

自由「・・・ガンドイルと書いてありますが?」

 

ベラ「・・・やはり見てたか。仕方あるまい。」

 

ベラは変身を解き、正体を現す。

 

ガンドイル「御察しの通り、ベラは変身術だ。なぜわかった?」

 

自由「癖がよく出てたのですぐわかりましたよー。お嬢には言いませんけど。」

 

ガンドイル「さすがだ。」

 

自由「・・・胸のことは貸しにしておきますね。」

 

ガンドイル「・・・・」

 

自由「あり?私のおっぱい見てコーフンしなかったですか?結構自信あったんですけどね。」タユン

 

ガンドイル「自由。野薔薇が呼んでいる。」

 

野薔薇「自由ここにいたんですか!急いで準備しますわよ!あ、転校生さんごきげんよう。」

 

ガンドイル「・・・ごきげんよう。ではな。」

 

――――ガンドイルの部屋―――――

 

ガンドイル

 

「・・・時期的に考えて学園に出没した敵を考えると明日あたりか?ともあれ、準備は万端にしないとな。」

 

ドクン!

 

ガンドイル

「・・・またか。この疼き・・・近いな。」

 

???「タタカエ・・・・!タタカエ・・・・!ヨクボウノママニ・・・・!」

 

ガンドイル「明日だ。それを約束しよう。」

 

???「ソノトキヲマテヌノダ・・・・」

 

ガンドイル

「・・・ああ。魔獣化したいんだろ?だが許可しない。この力を間違えた方向に使ってはならんのだ。」

 

???「マァイイダロウ・・・」

 

 



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第7侵攻  第1話『黒き獣』

ドンドンドン!

 

氷川「起きてください!転校生さん!」

 

風子「おや?転校生さんまだ寝てるんですか。しかたねーですね。」

 

氷川「あ、委員長・・・。」

 

風子「風紀委員の特権で部屋のカギを借りました。転校生さんおきてくだせー。」カチッ

 

氷川「あ、委員長待ってくださ」ガチャ

 

風子「・・・・!?誰です!?アンタさんは!?」

 

氷川「え?どうしたんですか?」

 

黒い獣がうなり声をあげ吠える。

 

???「チカヅクナ・・・・!」

 

そう言いつつ獣は窓から逃げ出した!

 

氷川「待ちなさい!」

 

風子「・・・なんですかあの黒い物体は・・・獣の形をしてましたが。」

 

氷川「あれ?手紙があります。」

 

『手紙』

 

「これを読んでいるということは黒い獣にあったようだな。安心しろ。俺はこいつの正体を知っている。だが今はそれどころではない。後で説明する。第7侵攻も近づいているのはわかっている。早朝から見回りに行ってるので定期的に連絡を入れる。」

 

その時、緊急連絡用のチャイムが鳴り、アナウンスが流れる。

 

『報道部から緊急連絡。全生徒は戦闘の準備をしてすぐに校門前へ集合してくれ。』

 

 

氷川・風子「行きましょう」

 

校門前

 

虎千代

「生徒諸君!生徒会長武田虎千代だ。みんなニュースで霧の魔物が大量発生したことが報道されているが、報道はあくまで避難命令だけだ。だが、ついさっき政府から霧の魔物が近付いていると連絡を受けた。よってここに第6侵攻を宣言する!

 

生徒たち「マジかよ・・・」「ついに来たんですね・・・」「大丈夫かなぁ・・・。」

 

虎千代

「静かに!現在、転校生と腹部が先に偵察している。報告によると「規模は50倍。タンコンテロガ多数あり。」とのことだ。この先厳しい戦いとなるが、生徒一人絶対に死なせはしない。危なくなったら私の名前を呼べ。すぐに駆け抜ける。以上だ!各部隊戦闘準備の上、持ち場へ着け!解散!」

 

――――――――――――精鋭部隊待機室―――――――――――――――――

 

守屋

「ちょっと!エレン!転校生を先に行かせるってどういうことよ!?前までは精鋭部隊が確認するんじゃなかったの!?」

 

エレン「なんだ守屋。心配なのか?」

 

守屋「なっ!?し、心配なんてしてないわよ!」

 

エレン「心配してないならいい。早速だが、新しい転校生を紹介する。」

 

円野

「円野真理佳です!よろしくお願いします!ボクが来たからには魔物をあっという間に全滅させます!」

 

守屋「大した自信だけど・・・クエスト初めてよね?」

 

エレン

「今回は先に偵察している転校生と腹部の補助を精鋭部隊でサポートする。タンコンテロガが多く発生してるからな。それまでは守屋。お前がリーダーとなって指揮してみろ。これまでの訓練のまとめとして確かめてやる。」

 

守屋「・・・わかったわ。」

 

メアリー「このヒョッコがリーダー?納得いかねぇな。なんでアタイじゃないんだ?」

 

エレン「転校生と合流後、チームをさらに分ける。その時にお前と私で指揮を執る。守屋。お前は転校生と一緒にいろ。今のところ相性がいいのはお前だけだ。」

 

月詠「円野はどうするの?」

 

エレン「必要であれば一緒につれていってもいい。どうする?」

 

月詠「・・・わかったわ。連れて行く。」

 

エレン「よし。ミーティングは終わりだ。各自準備の上、校門前で待機。全員揃ったら出発するぞ。」

 

メアリー「焔。オメーは朝梨の監視な。」ニヤニヤ

 

焔「・・・なんで俺が。」チッ

 

守屋「焔・・・気を付けてね。」

 

メアリー「ああん?問題あんのか?オメーが適任なんだよ。」

 

焔「・・・・わかったよ。」ナンデダ?

 

――――――――10分後―――――――――――

 

校門前

 

朝梨「お待たせしました。」

 

焔「」ゼーハーゼーハー

 

エレン「・・・遅いぞ。体制を整えすぐに出る。」

 

守屋「アタシの苦労わかった?」

 

焔「なんで近道で森に入るんだよ・・・くそっ。」

 

メアリー「さあ始めるぞお前ら。きちんとついてこい!」

 

精鋭部隊と円野はガンドイルのいる持ち場へ向かった・・・・



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第7侵攻  第2話『黒き獣現れる』

腹部

「先輩大丈夫っスかね・・・。急いで報告しないといけないんですけどデバイスの電波がおかしいですし。」

 

 

       ――――――――――――10分前――――――――――――

 

ガンドイル「・・・・何?規模がさらに増えた?その上で防衛ラインを下げるだと?」

 

腹部「かなり壊滅に近いと聞いてるっす。先輩も危ないから・・・!」

 

ガンドイル「腹部。防衛を広げる。精鋭部隊に伝えるんだ。『回復できる部隊を結成し行動せよ。』」

 

腹部「えっ!?先輩・・・一人で大丈夫っスか?」

 

ガンドイル「やらねば死亡者が増える。頼む。」

 

ガンドイルは腹部に頭を下げる。

 

腹部「っ!先輩。無理だけはしないで下さいよ!」

 

ガンドイル「・・・善処する。」

 

――――――――

 

夏海

「なによ!なによ!最初はよわっちいと思ったら急に強い魔物が出るなんて…こっちの力を考えなさいよね!」

 

南「夏海ちゃん・・・それは無理があるかなぁ・・・。」

 

神凪「しかし、急激に強くなっているということは霧がかなり濃いということだ。油断するな。いつ来るかわからない・・・。っ!」

 

夏海「怜?どうしたの?」

 

神凪「囲まれている・・・!タンコンテロガだ・・・!」

 

南「ええっ・・・!?私たちも魔力が少ないのに・・・。」

 

その時遠くから刃が飛びタンコンテロガを切り刻む!

 

グギャアアアアアアアアアアア!

 

ガンドイル「無事か?」

 

夏海「転校生!助かった・・・」

 

神凪「すまない。助かった。」

 

南「転校生さん!ありがとうございます!」

 

ガンドイル

「・・・この先かなりの規模で危険になる。一時撤退の上、生徒会長への指示を待ってほしい。」

 

夏海「わかったわ。転校生。魔力が少ししかないから分けてほしいの。」

 

ガンドイルは手を重ねドーム状の球体を生み出し球体に入った3人の魔力を回復させた。

 

夏海「ありがとう!助かったわ!」

 

ガンドイル「すぐに援軍が来るからこっちは心配いらない。気を付けて行けよ。」

 

 

ガンドイルは木の上を飛び乗り、防衛ラインに向かう。

 

――――――――学園臨時休憩所―――――――――――

 

精鋭部隊は準備のために一時休憩を取っていた。

 

守屋「・・・」ソワソワ

 

エレン

「守屋。心配なのはわかるが、転校生はかなり強い。特急クエストで一緒に行っていたが、単独でタンコンテロガを倒してしまうほどだからな。」

 

守屋「べ、別に心配なんかしてないわよ!」ワタワタ

 

メアリー

「だったらきちんと準備しておけ。万端にしないといけないとあらゆる行動に対応できないぜ?」

 

円野「転校生?守屋先輩。なんで転校生って言ってるんですか?」

 

守屋

「転校生の名前・・・?(そういえば転校生の名前を知らないわね・・・。)みんなそう言っているから私もそう呼んでいるけど・・・。」

 

エレン「円野。準備は済んだか?すぐ行くぞ。」

 

円野「はい!すぐに・・・うわぁぁっ!?」

 

円野の目の前に腹部が現れる。

 

腹部「あ、すみませんッス。転校生から精鋭部隊に通達っす。」

 

ボイスレコーダー「防衛ラインが狭くなった。回復部隊を結成し、合流してくれ。」

 

エレン「・・・わかった。会長聞いたな?」

 

武田「ああ生徒は全員居るな?緊急の連絡があった。エレンの話を聞いてくれ。」

 

エレン

「転校生が防衛ラインを立て直すと通達があった。負傷者あり。回復できる人を集めてくれ。」

 

武田「・・・なんだと!?なんで勝手なことをしてるんだ!?」

 

エレン

「落ち着け。転校生は防衛ライン近くにいる。衛星写真で撮影すればどこまでかわかるだろう。」

 

武田「・・・わかった。手配しよう。」

 

PIPIPI!

 

水瀬「写真のデータが届きましたわ。すぐに。」

 

武田「モニターに映す・・・!?」

 

エレン「誰だこいつは・・・」

 

守屋「獣・・・にしては黒すぎるわね。」

 

風子「・・・朝のと似てますねー。」

 

武田「知っているのか・・・?」

 

風子「転校生さんの部屋にいたんですよ。手紙には知っているよーですが・・・。」

 

武田「・・・アイツは味方なのか。(・・・しかし誰なんだ?)」

 

もも「回復部隊全員揃いました!」

 

武田

「よし。精鋭部隊と回復部隊全員転校生のところへ!合流ポイントはあらかじめデバイスで配信してある。救護人はすぐに助けるように!アタシも行く。」

 

―――――――――――防衛ライン付近――――――――――――――――

 

ガンドイル「・・・・これほどまでとはな。」

 

ガンドイルは防衛ラインの近くにいる霧の魔物を倒し、負傷者を確認する。重傷者はいるが死亡者はいないようだ。

 

ガンドイル「仮設テントは・・・あるな。よし。」

 

ガンドイルは手を高く振り上げ振り落すと十字架の光がテントの周りを囲む!

 

         『ホーリーランス』

 

霧の魔物が攻撃をしようとすると十字架の光が魔物を包みあっというまに消滅させた。

 

ガンドイル「負傷者は・・・これで全員か。書置きをして・・・っと。」

 

キシャアアアアア!グルァアアアアアアア!

 

ホーリーランスに触れ霧に戻る魔物だがホーリーランスの効能が薄くなるところを狙ってくる。

 

ガンドイルは取り乱すこともなく、叫ぶ。

 

ガンドイル「・・・最後の審判(ジャッジメント)負傷者を守るか否か!!」

 

ガンドイルが叫ぶとどこからともなく天秤が落ちてきた。そして問いにそのはかりが傾く。傾いたのは・・・<守る>

 

その瞬間ガンドイルがいたテントはバリアが張られ、霧の魔物は破壊しようとするがびくともしない。

 

さらにガンドイルは変身魔法を発動し、メディに変身する。

 

メディ「ここにいるものよすべての傷を癒したまえ!」

 

   『ヒールレイン』

 

メディがそう叫ぶと雨雲があつまり、テントの上で緑色の雨を降らす。

 

先発部隊1「・・・私はいったい・・・魔物にやられたのに・・・。」

先発部隊2「まさか助かったのか?また家族に会える・・・!」

先発部隊3「まだ痛いが・・・少しずつ力が湧いてくるようだ!」

 

防衛ラインにいた部隊が活性を出し始めた時テントに衝撃が響く。

 

メディ「しばらくはここにいて。テントは私がバリアを貼っているから大丈夫よ。しばらくここで待機して。学園性が来たらすぐに助けを呼ぶこと。」

 

メディはテントを出て目を閉じる。

 

その瞬間・・・ガンドイルの周りに黒い霧がまとわりつく。

 

         『魔獣人化<ビーストモード>』

 

黒い霧がガンドイルをまとわりつかせ、獣人に変化していく。

 

ウァルヅ 「・・・我が名はウァルヅ。わが爪のさびになりたいものからまとめてこい。」

 

グルァアアアアアアア!

 

数々の魔物がウァルヅを襲う・・・・が!

 

グルォォォォォォォォ

 

一瞬で霧の魔物をあっさりと霧に返した・・・。

 

腹部「先輩!おまた・・・誰っスか?」

 

デバイスの位置情報を頼りにたどり着いた腹部が言う。

 

武田「転校・・・・!?お前は誰だ!?転校生をどこにやった!」

 

ウァルヅ「・・・・」

 

ウァルヅは一瞬で武田虎千代の後ろに回りこむ。武田も振り向き、ウァルヅを攻撃しようとするが目の前に霧の魔物がいたがウァルヅが撃退した。

 

武田「・・・・まさか。お前、転校生か?」

 

ウァルヅは無言で霧の魔物を切り刻む。

 

PIPIPI

 

虎千代の携帯が鳴る。

 

武田「私だ。」

 

モモ「ケガ人を見つけました!入ろうとしても、十字架があって中に入れないんです!」

 

武田「本当か?わかった。私が破壊に行く。」(アイツはほっといてもよさそうだな・・・。)

 

武田はテントへ向かうが十字架が周囲を囲み中に入れないことを確認し、破壊しようとこぶしをふるいあげる!

 

もも「でも、中にいる人はあまり怪我してないみたいで・・・。」

 

武田「・・・なんだと?」

 

腹部「御取込み中申し訳ないッスけど、あの黒い獣もしかしたら転校生では?」

 

武田「・・・転校生が持っていたデバイスの場所にいる同じエリア・・・。風の魔法・・・。」

 

ウァルヅ「・・・・グッ。」

 

一掃したエリアでウァルヅはひざをつき苦しそうにしている。その瞬間ウァルヅは変身を解除され、ガンドイルに戻ってしまった。

 

武田「・・・!転校生!お前だったのか!?」

 

エレン「・・・武田。防衛ラインはもう必要ない。」

 

メアリー「全部こいつが倒したからな。後は雑魚しか残ってねぇ。」

 

エレン「あとでこいつのことを聞かないとならんが今は規模を乗り越えている。」

 

メアリー

「とりあえずは休めそうだ。学園に戻るぞテメーら!防衛ラインがさらに広がったおかげで少しゆっくり休めるぞ!」

 

ガンドイルが気絶したところで十字架は消え去り、テントにいる人々たちはけがもなく、防衛ラインを作っていった。

 

 

虎千代は気絶したガンドイルを背負い学園へ戻る・・・。

 

虎千代「・・・なんで無茶するんだ・・・。」

 



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第7侵攻  第3話『黒き獣の正体』

――――――――――グリモア校門前――――――――――――

 

ガンドイル「・・・っ」

 

虎千代「起きたか転校生?」

 

ガンドイル「・・・!魔物は!?」

 

虎千代「あわてるな。防衛ラインは無事復帰した。死亡者もいない。」

 

ガンドイル「・・・また気絶していたのか。」

 

虎千代「また?前にも使っていたのか?」

 

ガンドイル「説明したいが・・・何故私は背負われているんだ・・・。」

 

虎千代「気絶していたからな。お姫様抱っこの方がよかったか?」

 

ガンドイル「・・・ともかく説明はする。見られていたからな。」ソレダケハカンベンシテクレ

 

虎千代「そうしてくれ。先発メンバーと精鋭部隊が納得できるようにな。」フム。オモシロイノニナ

 

―――――――――――精鋭部隊控室―――――――――――

 

虎千代と精鋭部隊がそろい虎千代が確認する。

 

虎千代「ここにいるメンバーは黒い獣を見たもので間違いないな。」

 

エレン「無論だ。しかし、あの黒き獣に転校生がかかわっているのか?」

 

メアリー「ハッ!転校生がなんであろうが魔力タンクには違いないしな。」

 

メアリーは挑発をしかけてくるが・・・

 

ガンドイル「魔力タンク・・・ねぇ。まあいい。黒き獣のことだったな。」

 

スルーされた。

 

ガンドイル

「あの黒き獣は私自身だ。正しくは魔獣化と言う。霧を利用し、魔法による獣を自分に乗り移らせる。」

 

虎千代「・・・と言うことは転校生。お前・・・霧が体内に入っているのか?」

 

ガンドイル

「察しが速くて助かる。私の体内には霧が入っている。覚醒する前に遭遇した霧の魔物に傷をつけられた。」

 

守屋「なんであんな危ないことをしてるの!?」

 

ガンドイル「任務だ。」ギロッ

 

メアリー「一般人が霧の魔物を鍛錬代わりに討伐している部隊がいると聞いてはいたが・・・まさかお前も?」

 

ガンドイル

「ああ。俺はそこで一人で討伐するつもりだったが、タンコンテロガ並みの大きさで撤退する途中でな。」

 

ガンドイルは服を脱ぎ、背中を向ける。

 

ガンドイルには背中に大きな怪我の痕が見える。

 

エレン「覚醒した時に暴走と同時に回復もしていたのか。」

 

ガンドイル

「ああ。歩けなくなってもおかしくないというレベルだったが、異変を感じたのは転校する3週間前。リハビリ中のときに脳内に声が聞こえてな。」

 

焔「・・・中二病?」

 

ガンドイル

「そうであったらまだよかったんだけどな。はっきり聞こえてたからさすがにそうじゃないとわかったよ。身をゆだねて単独で行ってみたら黒い獣になっていた。もちろんそれは報告したさ。」

 

虎千代「魔獣化というのはなっている感覚があるのか?」

 

ガンドイル「ある。だから敵味方はっきり区別つけていた。」

 

PIPIPI! 虎千代のデバイスが鳴る。

 

虎千代「私だ。ん?わかった。」ピッ

 

虎千代「魔物がまた増えてきている。精鋭部隊はすぐに準備の上出撃。」

 

ガンドイル「俺もいく。」

 

虎千代「駄目だ。お前はまだ怪我をしているだろう。疲労もある。休め。」

 

ガンドイル

「魔獣化してなければまだ平気だ。今まで魔獣化に頼らずにやってきたからな。」

 

虎千代「・・・わかった。無理はするな。これだけは約束するなら認める。」

 

ガンドイル「・・・ああ。」

 

ガンドイルは武装服に切り替え、駆け抜けていく。

 

虎千代「さて。私も・・・うぉっ!?」

 

ガンドイル「念のためな。」

 

ガンドイルは虎千代を抱え、木の上を駆け上っていく!

 

 

 

 



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第7侵攻  第4話『反撃開始』

ガンドイルは虎千代を抱え、先発の近くへ追いつく。

 

虎千代「おお・・・速い・・・」

 

ガンドイル「・・・そろそろ近いな。」

 

ガンドイルは虎千代をおろし、武器を構える。

 

ガンドイル「今の俺にはこれがちょうどいいかもしれん。」ジャキン

 

虎千代「なんだそれは?」

 

ガンドイル「魔散弾銃(魔導銃)だ。言いにくいから魔導銃ってつけているがな。」

 

虎千代「・・・あたしでも使えるのか?」

 

ガンドイル「ああ。誰でも使えるように設計している。まあ訓練所で練習してからだけどな。」

 

虎千代「アタシは先に行く。お前は後からこい。」

 

そういいつつ先立つ虎千代を見て、ガンドイルは戦闘服へ変換する。

 

ガンドイル「・ ・ ・」スゥ

 

ガンドイルは目をつぶり無言で気配を消す・・・・。

 

ガンドイル「・・・行くか。」

 

――――――――――前戦地域1――――――――

 

メアリー「くっ・・・!なんだこのバケモン多さは・・・!」

 

メアリーと焔は大勢の霧の魔物を撃退している。

 

その時、いきなり魔物が苦しんで散霧した。

 

焔「!?」

 

メアリー「・・・エレ・・・転校生か?」

 

メアリーはエレンが援護したと思い声かけるがそこに立っていたのはガンドイルだった。

 

ガンドイル「魔力譲渡を始める。」

 

メアリーと焔の肩をつかみ目をつぶり魔力を注ぐ。

 

メアリー「・・・来るのがおせぇよ。」

 

焔「・・・勝手なことしやがって。」

 

ガンドイルは二人が再び霧の魔物に向かっていく姿を狙い撃った。

 

メアリー・焔「!?」

 

メアリー「(なんだ・・・?体が軽い。)」

 

焔「(余計なことを・・・でもこれなら・・・!)」

 

ガンドイル「(これなら大丈夫だろう。すぐに他のところにも向かわねば。)」

 

虎千代「ほう・・・。」

 

ガンドイル「・・・見ていたのか。」

 

虎千代「強化魔法を弾に込めたのか。」

 

ガンドイル「まあ3割ほどだがな。」

 

虎千代「後で私にかけてくれ。試してみたい。」

 

ガンドイル「わかった。」

 

――――――――――前戦地域2――――――――

 

ここでは円香と守屋が戦っていた。

 

守屋「もー!なんでこんなに強いのよ!もうちょっと弱いのきなさいよ!」

 

円香「確かにこの霧の魔物・・・かなり手ごわいですね。」

 

魔物たちが守屋に集中しかけ、攻撃する!

 

守屋「ちょっ!?」

 

円香「センパイ!危ない!!」

 

その瞬間に霧の魔物は消え去った。

 

守屋「・・・えっ!?」

 

ガンドイル「・・・間に合ったようだな。」

 

円香「センパイ!助かりました。」

 

ガンドイル「円香。もう少し力を押さえろ。全力で戦ってはこの先危ない。」

 

円香「だって初クエストですよ!?それに私だって役立ってる・・・」

 

守屋「あんたバカじゃないの!?」

 

虎千代「・・・守屋。それ以上は言うな。」

 

守屋

「関係ないわよ!この戦いは1日で終わると思ってるの!?長くても1週間ううん。もっとかかるかもしれないのよ!?」

 

円香「守屋センパイ・・・すみません。私いてもたってもいられなくって・・・。」

 

ガンドイル「・・・(俺が言おうと思ったが・・・言われたな。)」

 

そう言いつつ霧の魔物を黙々と倒す。

 

ガンドイル「まあ、そういうことだ。まだ複数の魔物がかなり奥にいるのは確認している・・・。でかいぞ。」

 

ガンドイルは目を閉じ守屋と円香の魔力を回復させた。

 

守屋「あ、ありがと。いい!!転校生!絶対生きて帰るのよ!またチョコケーキを作ってもらうんだからね!」

 

ガンドイル「言われなくとも。虎千代。」

 

虎千代「ああ・・・。この奥に嫌な気配を感じる。行くぞ。」

 

 

ガンドイルと虎千代はエレンと我妻がいる所に向かっていった・・・。



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第7侵攻  第4話『決着』

ガンドイルと虎千代は巨大な霧の魔物へ向かい、その先ではエレンとイヴが戦っていた。

 

ガンドイル「・・・・」

ガンドイルは巨大な霧の魔物を観察し、銃を装填し、魔物に狙い撃つ。

 

しかし、ガンドイルが撃った者はマーキングに使う銃で魔物には無意味だった。

魔物に色を付けるだけだったが・・・。

 

エレン「(・・・可動箇所にマーキングしてる?)」

 

イヴ「(・・・そこをねらえばいいんでしょうか?)」

 

 

ガンドイルが撃った弾には魔物の腕にはピンク、脚部は青の色を付け終え、叫ぶ。

 

ガンドイル「エレン!イヴ!マーキングした色を覚えて攻撃を!」

 

エレン「・・・!そういうことか!」

 

イヴ「・・・なるほど。足だと思ってたところが違っていたと・・・。」

 

 

虎千代「・・・なんでわかるんだ?転校生。お前の能力なのか?」

 

ガンドイル

「・・・もともと魔物にはつながれるコアがあるからこそその道が見える。そこを裁断すれば・・・」

 

エレン「魔物の動きを封じることができる上」

 

イヴ「退治が楽になるんですね。」

 

ガンドイル「・・・(俺のセリフをとるなよなぁ・・・)」

 

虎千代「・・・しかし、数が多いここはホワイトプラズマを使う。転校生魔力を。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ガンドイルは虎千代の背中に手を当て魔力を込める。

 

その時、ガンドイルの腕に書いてあった刻印がひとつ消えた。

 

 

ガンドイル「・・・!これならいけるな。」

 

虎千代「エレン!イヴ!避けろ!」

 

ガンドイル「俺も助太刀する。」

 

銃を捨てガンドイルは風の聖霊を召喚すると天空から風の刃が降ってくる!

 

ガンドイル「足止めはした!放て!」

 

虎千代「はあああっ!ホワイトプラズマァ!」

 

ガンドイルが足止めをしたおかげで魔物は全部消え去った。

 

虎千代「・・・やったか?」

 

ガンドイル「・・・・気配は感じない。」

 

そういいつつ虎千代に魔力譲渡を行う。

 

PIPIPI!PIPIPI!

 

虎千代のデバイスが鳴る。

 

虎千代「アタシだ。・・・そうか。わかった。すぐ学園に戻る。」

 

ガンドイル「あれで最後だったみたいだな。」

 

虎千代「ああ。長く語りたいことだが・・・みんなも疲れているだろうしな。」

 

ガンドイル「苦労をねぎらう一言で十分だろうな。」

 

エレン「乗り越えられたか。ガンドイル。また時間があるときに組み手を見させてもらうぞ。」

 

メアリー「その後は軍人式ブートキャンプをやるからな。are you ready?」

 

守屋「やっと終わったのね。転校生。後でパーティやるわよ。もちろん参加しないとかないんだからね!」

 

焔「・・・。」

 

ガンドイル達は学園に戻り、到着した時、虎千代はこうつぶやいた。

 

虎千代

「生徒諸君。これまでご苦労だった。いろいろ言いたいが・・・

一言で終わらせるぞ。」

 

           「戦いは終わった。私たちの勝利だ。」

 

虎千代の発言にみんな笑顔で喜び合う。

 

ガンドイルはそれを見ずに実習連へ戻る。それを見た風子は追いかけるがガンドイルから申請を受け取る。

 

風子「・・・で、早速魔法を使う許可って・・・。ま、いーでしょ。申請は申請。許可します。」

 

ガンドイル「ああ。感謝する。」

 

風子「まーったく。申請理由がこれじゃぁね・・・。許可しないほうが鬼ですよ。」

 

   『申請理由:今日まで戦った戦友たちにねぎらいのケーキを作るため。』

 

そして夕方、夕飯には一人一人にケーキが配られた。

 

ガンドイルは・・・調理室で幸せそうに寝ていた。

 

 



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キャラクター設定集 [4/2更新]

主人公・これから出るサブキャラクターを紹介しておきます。

4/2更新
主人公の術技と魔法を追加しました!

途中で切れていた魔獣化を更新しました!


ガンドイル・ウァルヅ(31歳)身長167cm体重62kg

 

 

主人公・・・ではあるが、なぜか女子力が高めなのが悩み。

 

子供がもともと好きなため、保育を任されることもしばしば。

そのせいか料理スキルと栄養計算が得意になってしまうほど。

 

霧が体内に入っているため、「魔獣化」をすることができる。その時は意識はあるが、コントロールが難しくなる。(活動限界は1時間。それ以上だと『死』を意味する。すなわち魔物化となってしまう。)

 

得意魔法は『風』と『炎』。そのほか魔法は使えるがあまりうまくはない。

 

鎌鼬(カマイタチ)

ガンドイルの基本技。風を刃のようにし、相手を切り刻む。最大2個出せる

 

風の爪(エアスラッシュ)

鎌鼬の進化。4つの刃を生み出し、風の爪を生み出す。生み出したものはとどまることができるため、トラップなどに使える。

 

暴風の爪(ギガスラッシュ)

風の爪の最終進化。8つの刃を生み出し人間だと耐えられるものはいない。

この技は自分にもダメージがいくのであまり使わない。

 

メテオレイン

合体魔法で最強の技。

番外版ではあっさり出したが基本的には広範囲のためあまり使わない技。

隕石を作り出すため、攻撃には時間がかかる。

 

 

術技

 

ガンドイルの基本技を強力にしたもの。もとは台風などを相殺するために編み出した技だが、使いようによっては範囲のみ発動し、盾にすることもできる。

 

Tailwind(追い風)

狭いところで使うと空気砲のように押し出すことができる。罠を発動してもたいていは防がれる戦では便利な魔法。

 

 

幻覚魔法

 

女性に変化したり、潜入するときによくつかわれる。しかし、変身してもスカートでないとすぐ男とばれてしまう。股間のみうまく擬態できないため。

解除条件は変身前の名前を言われると解除される。

現在では2種類の変身を持つ。

 

『幻覚魔法』

主に欺くために使われる。お化け屋敷では別世界にいるような感覚を生み出したが、幻覚魔法による仕業である。

 

『魔獣化』

体内にある霧を外にだし自分の身体をゆだね変化する。魔力強化などあらゆるステータスを上げるが時間がたちすぎると霧の魔物化になってしまう。魔獣化した場合は討伐しないといけないが、強力すぎるため倒せる者はいないと言われるが・・・?

 

 

変身魔法その1

 

ベラ・ホーエンハイム

 

ガンドイルの変身体型1

[共有事項]

女性に変身できるが、仮変身のためスカートでないとすぐばれる。

変身に伴い得意技も変わる。ちなみにベラは【闇属性】だ

 

ブラックベル

気持ちが落ち込むほどのひどい音を鳴らす。(霧の魔物はこの音が一番苦手)

 

レッドベル

ベルの音色が炎に代わり、炎の蛇に変化する。霧の魔物を体内から高温にするため、「別名地獄の蛇」と言われる。

 

ブルーベル

音の音色でリフレッシュ効果を生み出す。

 

グリーンベル

回復効果+魔力回復の効果を持っているがこの技を繰り出すことで、

勘がいい生徒はすぐばれる。

 

レインボーベル

 

いたぶるためのベル。

回復しては攻撃し回復しては攻撃しの繰り返しのため、霧の魔物にとってこの技は拷問の一種でしかないだろう。

 

メディ・ホーエンハイム

 

回復魔法に特化した変身技の一つ。手術や集団治療の時は子この変身が一番有効である。

 

 

得意属性は『風』と『炎』戦闘向きではないため武器は医療道具を具現化したものしかできない。

 

ヒールショット

回復銃を相手に打ち込み当たったものを回復する。また、怪我しているところから霧が入ることができなくする障壁も入っているためある人物にとっては有効な技だと言える。

 

ヒールレイン

回復物質を大量に含まれた雨が範囲で降ることができる。

(使用に制限有。『敵・味方関係なく回復するため。』)

 

ヒールボール

 

持ち運びできる球を作り出す。最大6個まで作り出すことができ、大きさによって回復量が違う。ある人物のコアにもなることも・・・?

 




メディは第6侵攻で出します。

ベラは第6侵攻前に出しています。

新しい技も出てきた場合ここに書き込みます。

さらに新しいペットも考えています(これは第7侵攻で公開します。)



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ガンドイルの異変
霧の魔物に蝕しもの


ここでやっとテーマの理由がわかります。
どうぞお楽しみください。


第7侵攻後・・・ガンドイルがふるまったケーキは大好評の上、ガンドイルは目覚め、大木の上に上り、遠くに見える風飛を眺める。

 

ガンドイル「・・・・」

 

スリラー♫スリラーナイト♪ ピッ

 

ガンドイル「なんだ?」

 

風子「転校生さん部屋にいないんですがなんででしょーね?」

 

ガンドイル「大木の上にいる。すぐそっちへ向かう。」

 

風子「さいですか。行かなくてもいーんでそのまま聞いててください。みんなが捜していたから多分そんなことだろうだと思ってましたが。」

 

ガンドイル「にぎやかなのは好きじゃないんだがな。」

 

風子

「お菓子作りの腕はうまいのにちやほやされるのは苦手なのはもったいねーですね。」

 

ガンドイル「・・・。切るぞ。」

 

風子

「明日きちんとみんなに顔出しておいてくださいねー。ケーキごちそー様でした。特にリンゴケーキ美味かったです。」ピッ

 

ガンドイル「・・・ふぅ。」

 

鳴子「お疲れのようだね。転校生君」

 

鳴子がガンドイルの上の木に乗っかっている。

 

ガンドイル「本当に気配なく来るんだな。」

 

鳴子「ふふ。お褒めの言葉として受け取っておこう。」

 

ガンドイル「・・・それで何の用だ?」

 

鳴子「単刀直入に聞こう。転校生。キミは霧が身体にいるんだね?」

 

ガンドイル「・・・誰から聞いた。」

 

鳴子

「・・・最初に謝っておくべきだったね。精鋭部隊の部屋で盗聴していたんだ。」

 

ガンドイル

「・・・いやいい。鳴子にも伝えるべきだと思っていたところだ。」スッ

 

鳴子

「・・・これは?カクテルのようだが、僕はまだ未成年・・・」

 

ガンドイル

「アルコールは入ってないぞ?メロンボールと言うノンアルコールカクテルだ。」

 

鳴子「・・・こんなにきれいな色なんだね。いただくよ。」

 

ガンドイル

「・・・確かに俺は霧が入っている。でもな。それとは別に魔法の相性が良すぎるのは知っているよな?」ア、ヨクマゼテカラノンデ

 

鳴子「ああ。風が一番相性がいいんだろ?」カランカラン

 

ガンドイル「ああ。霧のせいでな。」

 

鳴子「・・・どういうことだい?」

 

ガンドイル「俺の魔法は『霧の魔物』による攻撃だ。」

 

鳴子「・・・・。」

 

鳴子は驚きのあまり黙ってしまう。

 

ガンドイル

「・・・だが、このグリモアはかばってくれた。魔力譲渡もあるが、大きな戦力になるとみて、入れてくれたんだろう。他のところでは人体実験する気満々だったしな・・・。」

 

鳴子「驚きをまだ隠せれないけれど、この話は聞かなかったことにしておこう。ただし、時が来たら伝える。」

 

ガンドイル

「それで頼む。今は魔法の障壁を作って防いでいるが・・・・。ひとつ気になる人がいる。」

 

鳴子「誰だい?」

 

ガンドイル「・・・瑠璃川。確信は持てんが、感じるんだよな。」

 

鳴子「なんで確信がもて・・・ああ、なるほどね。過保護すぎるのか。」

 

鳴子は困った顔して納得する。

 

ガンドイル

「・・・過保護にもほどがありすぎるだろ。だが、それを防ぐためなら一緒にいないといけないと考えるとつじつまがあう。」

 

鳴子「あとはアイラも調べてみたらどうだい?何か知ることもできると思うよ。それじゃ。」

 

鳴子はそういうと降りた。

 

ガンドイルは星空を見てつぶやいた。

 

「ここに二人いるのか・・・。だから受け入れたのか?」

 

そういいつつガンドイルはメロンボールを飲みほし、部屋へ戻った。




メロンボールの材 料(1人分)
メロンシロップ
35cc
パインジュースかオレンジジュース
70cc
ジンジャーエールか炭酸水
60cc

上から順にスプーンを当てて入れる。そうするときれいな層が生まれる。
飲むときは混ぜてから飲んでくれ。


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ミナとの出会い

ガンドイルは廊下を歩いていると一人の少女がたちふさいでいる。

銀髪で眼帯をしているが・・・

 

???

「止まれ。我が魔力により生み出された、猛き風風の槍で貫かれたくなければな。」

 

ガンドイル「・・・」スタスタスタ

 

銀髪の少女はポーズをとり目をつぶりながらしゃべっているため、ガンドイルはスルーした。

 

???

「・・・貴様が噂の転校生か?クックック・・・なるほど。たしかに特異点たる資格は持っていそうな面構えだな。」

 

???「あ、あれ!?いない!?」

 

???「これ。ミナなにをしとるんじゃ。さっさと次の授業に向かうぞ。」

 

???「あ、う、うん行こう。」

 

放課後・・・

 

ガンドイル「・・・・」(下駄箱に靴がないと思ったら置手紙・・・。ったく。関係ないがな。)

 

ガンドイルは大樹へとびのり、部屋へ向かう。

 

 

ミナ「・・・・遅い!」

 

???「靴を持って行ったのはいいんじゃが、何であやつはこないんじゃ?」

 

腹部「あ、転校生なら帰ったッスよ?」

 

ミナ「・・・えっ?どういうことだ!?」

 

腹部「そのままの意味ッス。」

 

ミナ「・・・恋どうしよう・・・」

 

恋「詫び文でも書いておこうかの。」サラサラ

 

―――――――――翌日――――――――――――

 

ガンドイル「・・・ん?手紙?」

 

転校生へ

「昨日はすまなかったの。ミナが天文部に入部してほしいんじゃが、

時間を作れたら天文部へ来てくれんか?」恋より

 

ガンドイル「・・・・まあ行ってみるか。」

――――――――天文部室――――――――

ガチャ

 

ガンドイル「・・・ん?さっきの銀髪少女・・・。寝てるな。」

 

ミナ「zzz・・・むにゃ・・・」ゴロン

 

寝返りを打つがその瞬間ガンドイルはマントをかぶせる。

 

ガンドイル「・・・(危なくスカートの中身が見える所だった・・・。)」

 

さて。待つのも暇だし・・・ん?

 

 

ガンドイルがふと壁をみると腹部と目が合った。

 

腹部「あっ。」

 

ガンドイル「・・・・。」チョイチョイ

 

腹部を呼び出し、ひそひそ話で話す。

 

腹部「すまないッス。起きてなかったのでこっそり見てましたが。センパイ優しいッスね。」

 

ガンドイル「・・・お前なぁ。」

 

ガチャッ

 

恋「ミナ?おるかの?ん?お主が転校生か。」

 

ガンドイル「ミナなら寝てるぞ。すっごい気持ちよさそうにな。」

 

ミナ「う~ん・・・ふぁぁぁ。」

 

恋「あ、起きたの。」

 

ミナ「う~ん・・・あれ?・・・うわぁ!?お、お前いつの間にいたんだ!?」

 

ミナが周りを見るとガンドイルが即にいたことに驚く。

 

ガンドイル「・・・やっとお目覚めか。」

 

ミナ「あ、あれ?もしかして寝てたのか?」

 

ガンドイル「無防備すぎるほどな。」

 

恋「マント・・・お主のか?」

 

ガンドイル「ああ。無防備すぎて寝返りを打つ前にかけさせてもらった。」

 

ミナ「え・・・これサーヴァントの?」

 

ガンドイル「・・・サーヴァント?」

 

恋「これ。ミナ。転校生が混乱しとるじゃないか。困らすな。」

 

ガンドイル

「・・・ああ。我は風切りを背負い生きてゆくもの。そしてお前の団結の契りを・・・。」

(私はカマイタチを操り生きていく者そして天文部へ入部を希望する。)

 

ミナ「え・・・?入ってくれるの?いよっしゃー!・・・はっ。こ、こほん」

 

ガンドイル「契約の結びはいずこに?」(入部届はどこだ?)

 

恋「・・・ほれ。まさかお主まで中二病とはのう・・・」ハァ

 

ガンドイル「(・・・昔の話だ。過去の自分を思い出していっただけだ。)」ヒソヒソ

 

恋「(合わせてくれてたのか。すまんの。あとで梅干しやろう」」

 

ガンドイル「(楽しみにしている。)」

 

ミナ「と、ともかくこれで我が天文部に入部が決まった!今いるのは・・・」

 

ガンドイル「ミナ・恋・腹部の3人だな。まだいるのか?」

 

恋「双美と立夏がいる。今日は先約があるからこれないんじゃがな。」

 

ミナ「我が半身よ。これからも共に行こうぞ。」(部員としてこれからもよろしく)

 

ガンドイル「ああ。我が主人よ。これからもよろしく。」

 

ミナ「・・・」

 

恋「ミナ?」

 

ミナ「サーヴァント・・・。いい響きだなぁ・・・。いえる人がいてうれしい・・・」

 

ガンドイル「(・・・保育の子に中二病の子がいたなんて言えないしなぁ・・・。)」

 

「ミナ?おーい・・・いかん。自分の世界に入っておる。しばらくは戻らんのう。」

 

腹部「しかし、何で中二病の対応ができるんッスかね?」

 

ガンドイル「昔いろいろあった。それだけさ。」

 

遠い目でガンドイルは見る。

 

恋「お主・・・苦労してたんじゃな。ほれ、梅干し食べるか?」

 

ガンドイル「おお。ありがたくいただこう。」パクッ

 

ガンドイルは梅干しを頬張った瞬間口をきゅっとしてしまう。

 

ガンドイル「~~~~!!!!!酸っぱくて疲れが取れるな。また作るとき教えてくれ。1瓶欲しい。」

 

恋はそれを聞いて喜ぶ

 

「誠か!?うれしいのう・・・そういってくれる人がいなくっての。今度作るときは声かけるぞ。ふふ・・・楽しみじゃ。」

 

腹部は驚いた顔で

「あんな酸っぱい梅干を喜ぶ先輩って・・・すごいッス・・・。」

 

ガンドイルはこうして天文部の部員入りとなった。




中二病・・・ゲームに影響されてなったことあります。
PSのゲームでドカポンのキャラにいたヴァルツというキャラがいたんですよね。あれがすっごくかっこいいと思って・・・続編も期待したんですが・・・。いない。orz


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調査クエスト 愚者の檻―ガンドイル撃たれる―

久しぶりのうのすけ参上です。


兎ノ助「お、お前ホントに行くのか?・・・転校してすぐだぞ・・・」

 

兎ノ助は第七次侵攻が終わった後、転校してきた天に話しかける。

 

「アンタが言いたいのは【魔法使いじゃないから】でしょ?旧科研の話は知っているわ。【部外者】に荒らされないよう、私が来たんだから。」

 

兎ノ助「ああ、科研の隠ぺい体質はそのままか・・・自分たちで始末できねぇくせに。」

 

「かつて旧科研では魔物を洗脳し、人類側の兵器として運用する企画があった。けれども結果は失敗。魔物は暴

走し、施設を放棄せざるを得なくなった。その魔物は【人類の兵器を装備させられた魔物】・・・哀れね。」

 

兎ノ助「ああ、魔物とはいえ、なんか可哀そう・・・。」

 

天「違うわよ。理解できないまま危険なものを運用しようとした哀れな科学者よ。」

 

ガンドイル「それもあるが中途半端な進化を遂げたほうが魔物にとっては苦痛だろ。」

 

突然話に割り込み、反論する。

 

天「・・・誰?」

 

ガンドイル「ガンドイルホーエンハイム。皆からはなぜか【転校生】と言われているがな。」

 

「・・・変なの。まぁいいわ。今回は探索と魔物の討伐。できればその証拠も取りたいけどさすがにそんなことはできないと思うしね。」

 

ガンドイル「・・・でその腕はなんだ?」

 

天「ああ、これ?デウステグス。科学の力を集めて一般人でも魔法を使えるようになるアイテムよ。」

 

ガンドイル「・・・待て。それじゃあアンタは・・・。」

 

天「そうよ。私は魔法使いに覚醒していない。でもこれがあるから魔法を使えるのよ。」

 

ガンドイル「そうなると体の負荷が大きくなるうえ、身体が持たんぞ。」

 

天「それを承知の上でつけているのよ。さあ行くわよ。科研に。」

 

 

――――――――――――――――――旧魔道科学研究所――――――――――――――――――

 

生徒たちが現場に到着し、ガンドイルが周りの状況を確認している。

 

結希「・・・ひさしぶりね。最後にあったのは半年前・・・かしら?」

 

天「ちょうど200日よ。あんたが科研を出て行ってからね。再開してすぐに旧科研だなんて皮肉なものね。」

 

結希

「・・・あなたは出向扱いになっていると聞いたわ。正確には学園せいではない。クエストを設ける義務はないのだけど。」

 

天「アンタね、そんなに私を戦闘させたくないのね。」

 

結希「あなたの才能は素晴らしいわ。覚醒してない状態で魔法を使えるようにする・・・でもその代償は大きい。あなたはまだ戦うべきではないわ。」

 

「余計なお世話よ。自分の面倒くらい見られるわ。人口の魔法線を用い、魔力を魔法に変換。やってみたら大したことなかったわ。」

 

結希「・・・誰もそれを【実現しようとしなかった】理由はわかってるでしょう?」

 

天「人の心配する前に、自分のやるべきことやりなさい。科研の汚点ともいえるこの施設。もし一般市民に被害が出たら・・・魔法使いの評判は底抜けだものね。」

 

天は呆れたように言う。

 

結希

「・・・しかたないわね。できるだけ私たちが戦うわ。あなたはまだ魔法学園に来て間もない。先に私たちのやり方を見て。」

 

天「・・・ま、いいわ。私もようやく魔法使いと接触できる。データはどんどんとらせてもらうわよ。」

 

結希「好きにしなさい。隠すことは何もない。」

 

ガンドイル「(・・・知り合いか。仲が悪いといったところでもなさそうだな。)」

 

ガンドイルは見回りを終え、報告しようと後ろを振り向く。そのとき

 

                 『パァン』

 

ガンドイル「ぐっ・・・!?」

 

発砲した音を見ると頭が二つ生えた頭の犬そして、身体には銃が装備されている。

 

ガンドイルが銃を構え素早く魔物を撃退し、治癒魔法を自分にかける。

 

ガンドイル「・・・・(傷が塞がない・・・か。)」

 

夏美「ちょっとちょっと!?転校生どうしたの!?銃声が聞こえたんだけど!?」

 

ガンドイル「ああ、問題ない。魔物を見つけてな。討伐は完了している。ただ・・・銃を持ってる。」

 

夏美「・・・銃!?」

 

ガンドイルがいた周りには銃が落ちている。夏美は驚きを隠せないが、この人は違った。

 

宇佐「裏では何やら怪しい組織とつながっていそうだね。調査する余地がありそうだ。」

 

夏美「それより、部長・・・助けないと。」

 

宇佐「ああ、心配はいらない。」

 

ガンドイル「知っていたか。-癒風(ヒーリング)-」

 

ガンドイルの体内に入っていた弾が出てき、傷がふさがる。

 

天「・・・興味深いわね。転校生!」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

天「後でメディカルチェックを受けなさい。これは命令よ。」

 

ガンドイル「・・・」

 

結希「入学のときにメディカルチェックを受けている。不要よ。」

 

ガンドイル「いや、受けよう。」

 

そういいつつガンドイルはさらなる奥へ歩いて行った。

 



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調査クエスト 愚者の檻―魔獣化の秘密―

結希「転校生。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

結希「どうして検査を受けることに?いつもは定期的に検査してるじゃない。」

 

ガンドイル「ああ、天が気になるんだったら納得させたほうが楽だからな。」

 

天「ちょっと!?」

 

ガンドイル「ん?この扉・・・違和感があるな。」

 

夏美「あたしが行くわ。ちょっと気になるのよ。」タタッ

 

ガンドイル「待て!」ヒュッ

 

ガンドイルは夏美に足払いをかけるとその瞬間罠が発動し、夏美の鼻をかすめた。

 

夏美「いったぁ・・・転校生助かったわ・・・。」

 

宇佐

「夏美。ジャーナリストでも先駆けることはいいことだがあらゆる予測を忘れないこと。君の課題がまた増えたね。」

 

夏美「うう・・・」

 

ガンドイル「ったく。術技(Tailwind)」

 

ガンドイルが呪文を言うと追い風がふき罠が発動するがガンドイルに当たらず落ちていく。

 

そして風が吹き終わると、隠れていた扉が見えた。

 

夏美が率先し、安全を確認してはいる。すると、様々な機械と資料があり夏美は驚く。

 

夏美「これ・・・動物・・・よね?動いてるってことは生きてるの?」

 

宇佐「それだけじゃない。この資料・・・動物実験をしているな。」

 

ガンドイル「・・・・!これは・・・。」

 

宇佐「どうしたんだい?顔色が悪いけど・・・。」

 

ガンドイル「・・・ここだったのか。」

 

宇佐「・・・もしかして研究所にいたことがあるのかい?」

 

ガンドイル

「ここは人体実験で人と霧を融合できると考え研究した場所。それが人体研究所だった。俺は最初の戦いのときに傷つけられ、霧に侵されたときに病院の後に人体研究所に入った。1週間だったかな。その結果が「魔獣化」だった。・・・俺はすぐに使いこなした。ほかのメンバーもいたんだが・・・そいつは霧の魔物になってそのまま討伐した。あのときの感触は今でも忘れない。」

 

「それだったらアンタは危険人物じゃないの?なんであんたは霧の魔物を使いこなせてるのよ。意味わかんない。」

 

そういいつつ不機嫌で大型モニターに残っているデータ採取している。

 

 

ガンドイル「・・・その霧は動物から作ったものだからだろうな・・・。」

 

夏美「・・・・えっ?」

 

宇佐「詳しく聞かせてくれるかい?」

 

ガンドイル

「簡単だ。霧汚染した動物を限界まで溜め込め、霧の魔物になる寸前で殺される。散霧したものをルームに流し込むだけだ。超濃度の霧を吸い込んだものは血管に霧が入り込み、霧の魔物として徐々になっていく。短いものは1日で。長いものは3日でなる。俺の場合は2日で発症したが意識を取り戻すのは大変だったがな。」

 

宇佐「・・・これはまだ極秘にしておいたほうがよさそうだね。夏美。これは公表禁止だ。」

 

夏美「・・・わかりましたぶちょー。」

 

天「データ採取完了。とりあえずこれでミッションはクリアかしら。さあ学園へ戻るわよ。」

 

ガンドイル「(やけにあっさりだったな・・・。だが、嫌な予感がする。)」

 

 

           ――――――――――学園前――――――――――――

 

ガンドイル「・・・確かに協力するとは言ったけどさ。」

 

天「なによ?」

 

ガンドイル「注射太くないか?しかもそれでかいし。」

 

天「こうでもしなければ採取できないのよ。髄骨にも浸透してるのか確認しておきたいし。」

 

ガンドイル「それって医師免許がひつy」

 

天「あるわよ。じゃあ入れるわね♪」

 

ガンドイル「ちょっ!まt!」アッー!

 

結希「だから言ったのに・・・。」

 

天「実験体にしては興味深いのよ。」

 

ガンドイル「・・・・嫌な予感はこれかよっ・・・。」

 

 

 




脊髄麻酔やったことあるんですけどガチで太い注射をするんです。2本。

麻酔を入れた後別の麻酔を入れて完了という感じ。

エビぞりしていれるんですが痛くて伸びるんですよ。


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6-1クエスト エミリア寝坊する

何か忘れていたと思ったら武田虎千代を忘れてました・・・。エミリアが終わりましたらすぐ作成します。


―――――――――――-校門前――――――――――――-

 

ガンドイルが帰ろうとするとエミリアが校門前に立っていた。

 

 

エミリア

「転校生君。第7次侵攻、お疲れ様でした。現役学園性にとっての初めての大規模な作戦・・・学ぶことが多かったです。」

 

ガンドイル

「ああ。まだまだ鍛えなければならないところがたくさんあったな。課題は山ほどあるが・・・。」

 

エミリア

「転校生君とは別の配置でしたけど、走り回ってたの、見ましたよ。あんなに頑張っているのを見て、私も頑張らなきゃって思ったんです。」

 

ガンドイル

「そう思ってくれるのはありがたい。しかし、訓練をしっかりしないといけないのはわかっているよな。」

 

エミリア

「『勝って兜の緒を締めよ』とあやせさんに教えてもらいました。日本のことわざにならい油断することなく訓練するつもりです!」

 

ガンドイル

「で、用件は?」

 

エミリア

「あ、ごめんなさい。よかったら一緒に訓練しませんか?何度か歓談部には来てもらってるけど、訓練やクエストはまだですもんね。あ、もちろん今日じゃなくて大丈夫ですよ。時間のある時に・・・」

 

PIPIPI!PIPIPI!

初音屋ァ!電話屋ァ!

 

二人のデバイスが鳴る。

 

エミリア「・・・ああ、ちょうどクエストですね!明日・・・一緒にどうですか?」トコロデソノチャクシンオンは・・・

 

ガンドイル「ああ。構わんぞ。」キニスルナ

 

エミリア「ありがとうございます!では明日8時にここで集合で。」

 

---------翌日--------

 

ガンドイル「フム。こんな感じか。」

 

ガンドイルの服装が変化し、ガンマンスタイルになっている。

 

ガンドイル「時間は・・・まだあるな。一応もあっとで連絡しておくか。」

 

----------訓練所----------

 

ドガガガガガガガガ!

 

ガンドイルは銃撃を繰り出し、調整している。

 

ガンドイル「銃に異常はなさそうだ。」ジャコッ

 

ガンドイルが一息つくとメアリーが話しかける。

 

メアリー「ん?デスゴットじゃねえか。もしやお前か?」

 

ガンドイル「何の話だ。」

 

メアリー「なーに昔の戦争で絶体絶命の時に突風が吹いたと思ったら相手が全員気絶していたからな。」

 

ガンドイル「・・・ああ。たぶん俺だが、なぜ「デスゴット」なんだ?」

 

メアリー「ああ、裁きの天秤使ってただろ。あれを使っているときの顔が兵隊共が恐れてつけた名前なんだよ。」

 

ガンドイル「・・・・」

 

メアリー「まーこれだけは言わせてくれ。あの時は助かった。ありがとな。」

 

ガンドイル「そうか。メアリー。お前の部隊を全員助けられなくてすまなかった。」

 

メアリー「・・・知ってたのか。」

 

ガンドイル

「全部隊の救助がミッションだった。それをクリアできなかったのは俺が弱かったからだ。すまない。」

 

メアリー

「謝ることはねえ。今度の戦いでそれを証明する。私が強くなったことをな。」

 

ガンドイル「ああ。・・・おっと集合時間だ。じゃあな。」

 

メアリー「たまには訓練にも来いよな。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

 

----------校門前-------------

 

ガンドイル「・・・遅い。もあっとも既読になってないし。電話してみるか。」

 

エミリア「・・・ふぁい。」

 

ガンドイル「・・・何か忘れてないか?」

 

エミリア「・・・・あああ!!」

 

エミリアが叫ぶと寄宿舎から大きな音が鳴る。

 

ガンドイル「・・・完全に寝坊だな。やれやれ。」

 

エミリア「ご、ごめんなさい。私転校生君と一緒に行けるからって楽しみにしてなかなか寝れなかったのよ。」

 

ガンドイル「・・・まあいい。ほれ。サンドイッチ。」

 

エミリア「えっ・・・あ、おいしそう。」

 

ガンドイル「移動までは時間ある。途中で食べるぞ。」

 

エミリア「はい。行きましょう!」

 

ガンドイル「この板に乗って俺の腰をつかんで。」

 

エミリア「?」ギュッ

 

ガンドイル「行くぞ。」ヒィィィィィン!

 

エミリア「えっ!?ちょっ!?キャアアアアアアア」

 

ガンドイルが乗ったのは飛行板にのり、空を飛んでいる。

 

ガンドイル「まずまず・・・っと目的地はあそこか。」

 

エミリア「おおおおおおおろしてえええ!?」

 

ガンドイル「・・・・今下ろしたら大けがだぞ?」

 

エミリア「いいからおろしてぇええええ!」

 

ガンドイル「・・・ほら。」

 

目的地から100m離れたところに着陸し、エミリアは崩れ落ちるように降りた。

 

ガンドイル「少し休憩だな。さすがにその状態では無理だろう。」

 

エミリア「助かります・・・。ん?」

 

ガンドイル「どうした?」

 

エミリア「・・・あれは!人型の霧の魔物・・・!」

 

ガンドイル「なんだと・・・!?学園へ連絡する。待機してくれ。」

 

エミリア「一刻も被害が出る前にいくしか・・・!」

 

ガンドイル「待て!エミリア!」

 

 

 



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6-2 クエスト エミリア校則を破る

ガンドイルはエミリアを追いかけ、立ち止まったエミリアに声をかける。

 

ガンドイル「勝手な行動は慎め。今やるべきミッションはコウモリの霧の魔物だろう。」

 

エミリア「でも・・・!」ガン!

 

ガンドイル「ミッションが第一優先だ。」シュゥゥゥ

 

エミリア「いったぁい・・・何するんですか!」

 

ガンドイル

「   But he who is greatest among you will be your servant

(主人というのは最終的に周りを見回し、全ての役回りをこなさなければならない)」

 

ガンドイル

「加えて言うならば、クエストは依頼主がいて成り立つがそれをこなさなければ結果としてついてこない。」

 

エミリア「・・・!わ、わかりました、でも、どこに行ったんでしょう・・・。」

 

ガンドイル「・・・たまたま偶然だが、あの鎧の霧の魔物にマーキングできている。行くか?」

 

エミリア「・・・!はい!あ、でも・・・校則を破ってしまう・・・。」

 

ガンドイル「・・・俺がすべて責任を負う。行くぞ。」

 

エミリア「はい!」

 

ガンドイル「ここの街か。近いな。」

 

ハツネy

 

ガンドイル「ずいぶん早いな・・・。」

 

風子「どーも転校生さん。さっき連絡があって確認したんですが、本来の目的地とは離れてるよーですが?」

 

ガンドイル「ああ。霧の魔物を新しく発見した。鎧の姿をした霧の魔物だ。」

 

風子

「・・・それはそれは。報告はきーてますが、何故その鎧を追っているんです?校則違反だってことわすれてねーですよね?」

 

ガンドイル

「すまん。洞窟のは俺が見逃してしまった。しかし、罠をいくつか仕掛けてあるから引っかかったら連絡する。

だが、一番被害が出そうな鎧の魔物を討伐しなければならないと思い、判断を仰ぐ前に動いてしまった。」

 

風子「・・・はー。かえったらせっきょーですよ。それだけはご覚悟を。」

 

ガンドイル「すまない。」ピッ

 

エミリア「えっと・・・」

 

ガンドイル「とりあえず怒られるのは確定だ。まあ、鎧の霧の魔物を討伐してから撤退だな。」

 

エミリア「すみません。わたしのせいで・・・。」

 

ガンドイル

「It is more important to keep in mind the lessons of failure.

   (失敗の教訓を心に留め置くことの方が大事だ。)            」

 

 

エミリア「・・・はい!」

 

ガンドイル「さあ・・・行くぞ。」

 

ガンドイルは街に向かって走り出す。

 

エミリア「ところで転校生君って・・・英語うまいんですね。」

 

ガンドイル「うまく伝わってるか怪しいがな。」

 

エミリア「大丈夫ですよ。っと・・・魔物ですね。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ガンドイルとエミリアは目をつぶり黙祷する・・・。

 

ガンドイル「よし行くぞ。」

 

エミリア「はい!」

 



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6-3 霧の魔物が弱い・・・?

ガンドイルはエミリアを追いかけ、立ち止まったエミリアに声をかける。

 

ガンドイル「勝手な行動は慎め。今やるべきミッションはコウモリの霧の魔物だろう。」

 

エミリア「でも・・・!」ガン!

 

ガンドイル「ミッションが第一優先だ。」シュゥゥゥ

 

エミリア「いったぁい・・・何するんですか!」

 

ガンドイル

「   But he who is greatest among you will be your servant

(主人というのは最終的に周りを見回し、全ての役回りをこなさなければならない)」

 

ガンドイル

「加えて言うならば、クエストは依頼主がいて成り立つがそれをこなさなければ結果としてついてこない。」

 

エミリア「・・・!わ、わかりました、でも、どこに行ったんでしょう・・・。」

 

ガンドイル「・・・たまたま偶然だが、あの鎧の霧の魔物にマーキングできている。行くか?」

 

エミリア「・・・!はい!あ、でも・・・校則を破ってしまう・・・。」

 

ガンドイル「・・・俺がすべて責任を負う。行くぞ。」

 

エミリア「はい!」

 

ガンドイル「ここの街か。近いな。」

 

ハツネy

 

ガンドイル「ずいぶん早いな・・・。」

 

風子「どーも転校生さん。さっき連絡があって確認したんですが、本来の目的地とは離れてるよーですが?」

 

ガンドイル「ああ。霧の魔物を新しく発見した。鎧の姿をした人型の霧の魔物だ。」

 

風子

「・・・それはそれは。報告はきーてますが、何故人型の魔物を追っているんです?校則違反だってことわすれてねーですよね?」

 

ガンドイル

「すまん。洞窟のは俺が見逃してしまった。しかし、罠をいくつか仕掛けてあるから引っかかったら連絡する。

だが、一番被害が出そうな人型の魔物を討伐しなければならないと思い、判断を仰ぐ前に動いてしまった。」

 

風子「・・・はー。かえったらせっきょーですよ。それだけはご覚悟を。」

 

ガンドイル「すまない。」ピッ

 

エミリア「えっと・・・」

 

ガンドイル「とりあえず怒られるのは確定だ。まあ、鎧の霧の魔物を討伐してから撤退だな。」

 

エミリア「すみません。わたしのせいで・・・。」

 

ガンドイル

「It is more important to keep in mind the lessons of failure.

   (失敗の教訓を心に留め置くことの方が大事だ。)            」

 

 

エミリア「・・・はい!」

 

ガンドイル「さあ・・・行くぞ。」

 

ガンドイルは街に向かって走り出す。

 

エミリア「ところで転校生君って・・・英語うまいんですね。」

 

ガンドイル「うまく伝わってるか怪しいがな。」

 

エミリア「大丈夫ですよ。っと・・・魔物ですね。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ガンドイルとエミリアは目をつぶり黙祷をし、戦いの祈りを始める。

 

エミリアがいた国イギリスでは魔物は人間が変化したものと考えられ、戦う前に必ず、追悼するという決まりがある。

 

エミリア「イギリス行ったことあるんですか?」

 

ガンドイル「クエストの時にな。その時の案内人から教わった。」

 

エミリア・ガンドイル

「すでに魔物になった人間が、討伐後、せめて安らかに眠れるように。」

 

エミリア「そこまで知っているんですね。ありがとうございます。」

 

ガンドイル「ああ。まだ魔物は気づいていないな。やるぞ。」

 

ガンドイルは弾を込め鎧の魔物を狙い撃つ。しかし、鎧は堅いせいかはじかれる。

 

エミリア

「固い・・・ですね。」

 

ガンドイル

「魔銃弾でも通さないのか。なら・・・」

 

ガンドイルは風を起こし、霧の魔物に近づき鎧を抑え撃ちこむ

 

ガンドイル「いくら頑丈でも0距離ならどうにもならんだろう。」ズドォン!

 

ガンドイルの表情が一瞬変わったところをエミリアは見逃さなかった。

 

ガンドイル「ふむ・・・まだいるな。人型は珍しいがこいつは弱すぎるな。」

 

エミリア「発見が浅いからなんでしょうか?」

 

ガンドイル「それもあるが・・・。知能がない。」

 

エミリア「えっ?」

 

ガンドイル「基本形は獣が多いんだよ。でも人型は人間と同じように知能を持ち、武器を持ったりする。」

 

エミリア「そうなると、連携とかもとることになるんですよね?」

 

ガンドイル「そうなるが、こいつはただ突入しただけ。それを考えるとまだ弱すぎると判断しかねん。」

 

エミリア「もし、この先・・・連携をとるとしたら、私たちは勝てるんでしょうか・・・。」

 

ガンドイル「それを考えるから弱気になる。それだったら俺たちが強くなればいいだけの話さ。」

 

そういいつつ街を探索する・・・・



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6-4 ガンドイル再び魔獣化する

街を探索しているとガンドイルがふと気づく。

 

ガンドイル「・・・・」クィクィ

 

エミリアの肩章を引っ張りエミリアを呼ぶ。

 

エミリア「・・・なに?」

 

ガンドイル「」チョイチョイ

 

霧の魔物に指を指し教える。

 

エミリア「あれね・・・転校生君魔力お願い。」

 

ガンドイルは手をかざし、エミリアに魔力を注ぐ。

 

エミリア「んっ・・・ちょっとくすぐったいけどこれなら・・・・!」

 

エミリアが駆け上がり霧の魔物を討伐しようとするが・・・!

霧の魔物が二体いたこと気づかず突撃するエミリアは戸惑いを隠せれず、攻撃をしたが

よけられた。霧の魔物が剣をエミリアに向け刺そうとする。

 

その瞬間!

 

「タァン!」「タァン!」

 

まるで銃撃のような音が鳴り響きエミリアの意識が薄れていく。

 

エミリア「ああ、私ここで死んでしまうんだな・・・レティ・・・ごめんね・・・」

 

 

その後静かな時間が経っただろうか。

 

エミリア「ううん・・・・あれ?私・・・生きて・・・ええええ!?」

 

エミリアが目覚め気づいたらなぜかガンドイルがおんぶしている。

 

ガンドイル

「やっと起きたか。まさか魔散弾でエミリアが気絶するとは・・・。スマン。」

 

そう。ガンドイルが魔法の散弾銃を使って討伐していたのだ。あの発砲音に私はびっくりして意識をなくした・・・。

 

エミリア「それはそうと!!下してください!は、恥ずかしいですから!」ジダバタ

 

ガンドイル「そんなに暴れるな。攻撃くらうぞ。」

 

エミリア「えっ?」ヒュイン

 

ガンドイルは最後のボスと戦っていた。

 

ガンドイル

「起きるまで待っていたらボスが自ら来てな。いきなり攻撃したからこのままだと危険だからおんぶして戦っていた。」

 

エミリア

「そ、それってきついんじゃないんですか!?」

 

ガンドイル

「ああ。きついが俺が軍隊にいた訓練とはまだ軽いもんだしなぁ。」ヒョイ

 

エミリア「しゃべりながらよけてるって・・・しかも私をおんぶしたまま・・・」

 

ガンドイル

「だがこいつはかなり固くてな。戦い方を変えないと倒せそうにない。そろそろおろすぞ。」ブォン!

 

そういいつつガンドイルは無詠唱で風の壁を作りエミリアをおろす。

 

エミリア「わ、私も戦います!」

 

ガンドイル「離れてろ。魔獣化は俺の人格をなくすからな。」

 

エミリアはガンドイルの鋭い目つきに固まってしまった。

 

そして風の壁がなくなった瞬間ガンドイルが消えた。いや、のそばにいたが・・・

 

エミリアの発した声は「・・・えっ・・・?な、何あれ?」だった。

 

それもそうだ。ガンドイルの姿はなく、獣のような魔物が1体いるのだ。

 

ガンドイルは『魔獣化』していたのだ。

 

ガンドイル「ウォォオオーン!」

 

ガンドイルが吠えるとまばゆい光が周囲に浮き出て鎧の霧の魔物に集まってくる。

 

まばゆい光が鎖となって霧の魔物を縛りガンドイルは霧の魔物の鎧をいともたやすく噛み砕き、とどめをさした。

 

魔物はガンドイルの首を絞めたが、霧が散るスピードが速く、そのまま消えていった。

 

その瞬間にガンドイルは魔獣化を解除した。

 

ガンドイル「・・・ふう。」

 

エミリア「・・・終わったんですよね?転校生さん。」

 

ガンドイル「驚かせてすまなかった。ミッションコンプリートだ。」

 

エミリア「は、はい!」

 

ガンドイル「・・・ああ、そうだ。」

 

エミリア「ひゃ、ひゃい!?」

 

ガンドイル「この魔獣化はまだ内緒にしてくれ。頼む。」

 

ガンドイルは頭を下げ、エミリアに頼み込んだ。

 

エミリア「え、ええっと・・・後で詳しく教えてくださいね。そしたら内緒にしますから。」

 

ガンドイル「ああ。報告終わったら話そうと思っていたからな。じゃあ、さっそく報告に戻るか。行くぞ。」

 

エミリア「はい!」

 

ガンドイル「よし、行くぞ。深いところまではいってしまったからな。」

 

そういうとエミリアをお姫様抱っこし、運んでいく

 

エミリア「きゃっ!?て、転校生さん!?ちょっ・・・!はやいいいい!!!」

 

エミリアの悲鳴がこだまし、ガンドイルたちは学園のところへ戻っていった。

 

 

ガンドイルはこの先強くなってくる魔物をどう対処すればいいかを考えていた。

 

 

 



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緊急出動~鐘の音は遠く~

クリスマス。

 

まあ俺には縁がないんだがな・・・。

とおもったんだが・・・。

 

             ――――――――廊下―――――――-

 

ツク「いい?絶対クリスマスパーティに参加しなさいよ!!」

 

ガンドイル「・・・なんで行く必要が・・・。」

 

ツク「グリモアのパーティの規模を見て驚くんじゃないわよ!!あたしもおめかし・・・なんでもない!////」

 

           ―――――――――――男子寮前―――――――――-

 

ありす「てんこぅせい・・・さん。クリスマスパーティきて・・・くだぁい」

 

クレプリ「俺からもお願いするぜ!なんだってありすがたのしm」モガモガ

 

ありす「おにんぎょ・・・めっ」

 

ガンドイル「・・・考えておく。」

 

―――――――――スタジアム前――――――――-

 

ノエル「あ、お兄さんだ!やっほー!クリスマスパーティ参加するよね?よね?」ズイッ

 

ガンドイル「近い。近すぎる。わかったわかった!行くから。」

 

ノエル「いやったー!」

 

 

というわけで参加することに。

俺は一人でクリスマスを過ごすことが好きなんだがなぁ・・・。楽だし。

 

・・・で。

 

ガンドイル「クリスマスパーティってこんなに規模がでかいのかよ・・・・」

 

でかいツリーにおいしそうな料理もたっぷり。そして大食いな少女が・・・ん?

 

よく見ると少女が料理をすごい勢いで食べている。

 

???「ウマいアル!これおいしいのだー!」

 

???「!もう少し食べるのを抑えないと・・・。」

 

どうやらこの子達転入生らしい。聞くと中国から編入生として転入したとか。

 

「あれ?もうなくなったのか―。ちぇー・・・」

 

ガンドイル「・・・後で組み手を・・・」ブーッブーッ

 

ガンドイルはデバイスを開くと「緊急招集 生徒会室へ」とメッセージが出ていた。

 

ガンドイル「・・・いくか。」

 

ガンドイルはパーティを後にし、生徒会室へ向かう。

 

         ―――――――――生徒会室――――――――――-

虎千代「来たか。転校生。急な話で申し訳ないが、さっそくクエストに行ってくれ。魔物が出た。」

 

風子

「おや、転校生さんじゃねーですか。緊急招集で来てもらって申し訳ねーですけどさっさと行きますよ。」

 

虎千代「おい待て。説明もしないでいくのk」

 

ガンドイル「クエスト詳細はなんとなくわかる。行くぞ」スタスタ

 

虎千代「・・・・」ショボーン(・ω・)

 

―――――――イルミネーション会場――――――――――――

氷川「お客さん避難終わりました。イルミネーションだけですと不気味ですね。」

 

風子「ご苦労様です。しっかし、いーんですかね?」

 

ガンドイル「なにがだ?」

 

風子「仮にも会長の話を無下にして。」

 

ガンドイル「このクエストには何か嫌な予感がするしな。」

 

風子「さいですか。というわけで腹部。アンタさんにお願いがあります。」

 

腹部「にんにん♪なんでしょうか?」

 

風子「私らが前線行っている間に見回りして貰いてーんですよ。」

 

腹部「い゛っ!?だってここまで片道30分ですよ!?」

 

風子「アンタさんなら片道10分で往復30分あればじゅーぶんでしょ。」

 

腹部「に、忍者扱いが荒いッスね・・・わかりました。」

 

冬樹「・・・・」

 

風子「どーも。すみませんね。成績で釣ってしまって。」

 

冬樹「かまわないわ。いつでも行けれるし。」

 

風子「つれねーですね。まあ、クリスマスパーティーも楽しめれずすみませんね。」

 

冬樹「興味がありませんので。では先に行きます。」

 

風子

「あっ・・・まったく。単独で行くのはご法度なんですがねー。まあいーでしょ。あとで私らも追いかけます。」

 

ガンドイル「・・・ああ。今回のメンバーは精鋭部隊とわっちと風紀委員のメンバーで間違いないんだな。」

 

風子「そーです。で、今回の魔物なんですが・・・」

 

ガンドイル「雪が降っているのはわかるんだが、なんで雪だるま・・・。」シカモサンタミタイナノササッテルシ

 

風子「顔のところが溶けかかって軽くホラーですけどね。」ナンデデショウネ?

 

ガンドイル

「どう考えても防御面が高くはなさそうだ。銃タイプが有効だな。」

 

ガンドイルは武装を変え、大剣から銃に変える。

 

風子「おー便利ですね。」

 

ガンドイル「まあ、ちょっと不便なところはあるけどな。出したら30分は出せないし。」

 

風子「でもかなりのんびりできると岸田に聞きましたが。」

 

ガンドイル「・・・あいつは・・・。」ハァ

 

風子

「さて、さっさと討伐しましょーかね。もしかしたらクリスマスパーティの残り物食べれるかもしれませんし。」

 

ガンドイル「ああ。少しは腹を膨らせたいしな。」グゥゥゥゥゥ

 

風子「・・・えっと。なんかすみませんね。」

 

ガンドイル「・・・/////」カァァァァ

 

ガンドイルは恥ずかしさのあまり、前線を突っぱねて行った。

 

風子「あんがいかわいーとこあるじゃねーですか。」クスクス

 



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緊急出動~鐘の音は遠く~冬樹イヴ負傷する

ガンドイルは駆け上がり前線に着く。

 

その先には精鋭部隊と冬樹イヴが敵と戦っていた。

 

その中でガンドイルは状況を確認するために高く舞い上がったが・・・・

 

ガンドイル「っ!?」ガガガガン!

 

メアリー「なんだテメーかよ。」

 

ガンドイル「メアリー・・・。」

 

メアリー「全弾当たったかと思ったら避けてるとはなぁ…」

 

エレン「メアリーその辺にしておけ。いくら転校生が訓練に来ないからって八つ当たりしてるんじゃない。」

 

メアリー「う、うるせー!今度訓練に来いよ!!血反吐はくまでやらせるからな!」

 

ガンドイル「そのうちな。」

 

メアリーを後にし、ガンドイルはわずかに顔をしかめつく。

 

ガンドイル「あいつ…いつの間にか命中率上がってんのかよ。」マエハマッタクアタラナカッタノニ

 

ガンドイルの脇腹に銃弾が残っているが気にせずにイヴの元へ向かう。

 

イヴ「・・・大丈夫ですか。」

 

ガンドイル「他人の心配より前の敵を倒せ。」

 

グォオオオオオ!

 

イヴ「っ!?」ピキィン!!

 

イヴの魔法が発動し、魔物を凍らせる。

 

ガンドイル「かすり傷だ。気にするな。」

 

イヴ「そうですか。では。」

 

ガンドイル「冬樹イヴ・・・か。入学の時はノエルと一緒だったらしいが・・・。」ピロロン

 

デバイスに連絡が入る。

 

ノエル「やっほー!いまどこにいるの?おにーさんがいないからもあっとしちゃったんだけど・・・」

 

ガンドイル「クエスト中だ。」

 

ノエル「あ、ご、ごめん。あれ?ってことは風紀委員も?」

 

ガンドイル「ああ。ノエルの姉もいる。」

 

ノエル「えーなんでお姉ちゃんと一緒にクエストに行ってるのー・・・(’・3・)」

 

ガンドイル「・・・とりあえず後で対応する。」

 

ノエル「わかったー!」

 

 

ガンドイルがデバイスから目を上げたら魔物が攻撃しそうになるが・・・・

 

ガンドイル「エアシールド。」

 

風の盾が目の前に出てきた。当然魔物ははじかれる。

 

グォッ!?

 

ガンドイルはエアシールドを小さくし魔物にぶんなげると魔物が真っ二つに切れる。

 

ガンドイル「・・・某漫画を読んで正解だったな。さすがに技名はつけないけどな。」

 

イヴ「・・・・」

 

ガンドイルの余裕を見てイヴは顔をしかめる。

 

イヴ「私だって転校生のような俊敏さがあれば・・・」

 

イヴは考え込み、目の前の雪だるまが襲い掛かる!

 

ガンドイル「イヴ!!」

 

イヴ「!?きゃっ!!」

 

雪だるまの魔物の攻撃が決まり、イヴは気絶する。

 

イヴを背おい、一瞬消えたと思ったが魔物の後ろに立ち、引き金を引く。

 

ズドゥン!

 

ガンドイルの放った魔法弾が雪だるまの中に入り、爆発する。

 

その爆発音を聞きつけ、風子と氷川が駆けつけてきた。

 

風子「てんこーせいじゃないですか。今の銃声はいったい・・・」

 

ガンドイル「俺だ。怒りがたまってたんでな。」

 

氷川「と、ともかくおろしてあげてください!ふ、不純・・・」

 

風子「おちついてくだせー。氷川。転校生さんは異世界につなげる扉があるんですから。」

 

ガンドイル「それなんだが本人の意識が戻らないと入れられないからな。」

 

氷川「すぐ治療を・・・あ、転校生さんすみませんが私は治療が苦手です。すぐ魔力がなくなるので補充を・・・」

 

ガンドイル「ああ。」パァァァァ

 

イヴ「う、ぅう~ん・・・ノ、ノエル・・・」

 

氷川「イヴさん?あ・・・意識はあるそうですね。」

 

ガンドイル「なら大丈夫だろう。」

 

ガンドイルはイヴを異次元の中に入れる。

 

氷川「わ、わたしも・・・!」

 

ガンドイル「その間は戦闘に参加できなくなるが・・・?」

 

風子「心配性なのはわかりますけどねー。氷川。転校生さんを信じてあげてくだせー。」

 

ガンドイル「・・・通信機入れておく。」

 

イヴはベットの上ですやすや寝ている。

 

風子「さて、転校生さんの銃声の音について聞いておきましょ。」

 

ガンドイル「銃弾は自分の心の怒りで作る。つまり、すごく怒っていると本当の銃弾と同じ精度になる。」

 

風子「なるほど。それは便利ですねー。」

 

その時服部が戻ってきた。

 

服部「ひぃ・・・ひぃ・・・じ、時間通りに戻ってきました・・・。」

 

ガンドイル「お疲れ。スポーツドリング飲むか?」カキョッ

 

ガンドイルはスポドリをだし開けて渡す。

 

服部「んぐっ・・・んぐっ・・・・ぷはぁっ!あ、センパイ魔力もお願いするッス。そのほうが戻りが速いので」

 

ガンドイル「ああ。お疲れ。」パァァァァ

 

風子「おつかれのところもーしわけないですが、報告をおねげーします。」

 

服部「あ、はい。特に異常はなかったっす。不純しそうな人はカツを入れておいたッス。」

 

冬樹「わかりました。」

 

風子「ごくろーさんです。あとは学園はいいので前線へお願いします。」

 

服部「・・・あれ?冬樹は?」

 

ガンドイル「異世界にいる。」

 

腹部「あー・・・アレっすか。」

 

ガンドイル「説明が面倒だが、理化してくれて何より。」

 

服部「夏美の記事をみていいなぁと思ってたんっすよね。」

 

ガンドイル「・・・???」

 

風子「学級新聞で書いてありますよ?後でバックナンバーを見せますがね。」

 

ガンドイル「ああ。助かる。新聞は読まないしな・・・。」

 

冬樹「少しは読みましょうよ・・・。」

 

ガンドイルたちはボスがいそうな所へ向かい、駆けていく。



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緊急出動~鐘の音は遠く~討伐完了          ガンドイルが孤独を好む理由~

ガンドイルたちは森の近くにかなり大きい雪だるまを見つける。

 

ガンドイル「・・・・でかいな。」

 

風子「それにしてもなぜサンタクロースまででかくなってるんでしょーね。」

 

ガンドイル「さあな。」ズドン!!

 

ガンドイルは不意打ちで雪だるまを狙って撃ったが、はじかれる。

 

ガンドイル「・・・ブレイクショット。」ドゴン!

 

ガギィン!

 

ガンドイルのうった弾がいともたやすくはじかれる。

 

風子が魔法で強化した拳法で攻撃するが・・・

 

風子「・・・かてーですね。」

 

ガンドイル「ああ。だが・・・・」

 

ガンドイルは無詠唱で竜巻を起こす

 

風子(なっ・・・あんなすごい魔法を無詠唱で・・・!?)

 

ガンドイル「そして燃やす。いとも霧の魔物とはいえど、中はかなり地獄の暑さだ。」

 

ガンドイルは振り向き銃を構え、狙い撃つ。

 

ドゥン!

 

雪だるまはいとも簡単に破壊し、爆発するように消えた。

 

ガンドイル「ミッションコンプリート。」

 

風子「ふしょーしゃ3名、骨折って怪我に入るんですねー・・・重傷者じゃねーんですか・・・」

 

風子はちょっと納得いかない顔であるが、その時ガンドイルのトランシーバーが鳴る。

 

ガンドイル「起きたか。」

 

イヴ「ここはどこなんですか?なんでぬいぐるみがたくさんあるんですか?」

 

ガンドイル「異世界。というか、イヴの思ったものが出るようになってるんだが、ぬいぐるみを思ってたな。」

 

イヴ「なっ・・・!!と、ともかく出してください!私まだ戦えます!」

 

ガンドイル「残念だがそれはできない。」

 

イヴ「なんでですか!?」

 

ガンドイル「終わってるんだよ。すべて。もうバスに乗っている。」

 

イヴ「・・・っ!!」

 

ガンドイル「イヴ。姉妹のことをとやかく言うつもりはないが、妹を思ってないんだろ?」

 

イヴ「・・・」

 

ガンドイル「俺はそれで構わねえ。」

 

イヴ「あなたは・・・おせっかいなんですね。」

 

ガンドイル「・・・そう思って結構だ。だがな。」

 

イヴ「・・・・」

 

ガンドイル「妹を大事にしないと後々後悔することになる。どんな結果であろうが絶対に後悔する。」

 

イヴ「・・・ほっといてください。貴方には関係ないでしょう。」

 

ガンドイル「フン。まあ次はがんばれよ。」ブッ

 

氷川「転校生さん!言いすぎです!あなたはどうしてそんなことを・・・!」

 

ガンドイル「・・・・経験してるからだよ。」

 

氷川「・・・もしかして。」

 

ガンドイル「仲間がそうだったんだ。喧嘩して、集団行動をとらなかった結果、自分で足を滑らせ死んだ。」

 

氷川「・・・・」

 

ガンドイル「救助はしたが、手遅れだった。兄はひどく病んでしまった。その後は引退だったな。」

 

風子「だから厳しい言い方をしてるんですね。」

 

ガンドイル

「だからこそ姉妹であるならなおさら協力して向上したほうがいいんだ。2人でも4人分の働きを見せるからな。」

 

ガンドイルはバスに揺られながら帽子を深くかぶる。

 

――――――――――――――-校門前――――――――――――-

 

ガンドイル「報告はこっちでやっておく。風紀委員と精鋭部隊はクリスマスパーティーに向かってくれ。」

 

風子「わかりました。お手数をかけますがよろしくおねげーします。」

 

服部「おいしそうなのがあったら取り置きしておくッス!待ってますからね!」

 

ガンドイルは職員に報告し、会場に向かわず自室に戻った。

 

ガンドイル「・・・もう仲間は信じたくもねぇんだ・・・。」

 

・・・・デバイスには何件か通知があった。服部のもあっとも来ている。俺は服部のもあっとだけ返した。

 

「飯はいらん。すまないが適当に楽しんでくれ。俺はもう寝る。」

 

ガンドイルはふと夜空を見上げ、ふと感情に浸っていたが・・・。

 

服部「センパイ。」ヌッ

 

ガンドイル「・・・・服部か。もう寝るんだがな。」

 

服部「そのことなんですが、イヴセンパイのこと忘れてないッスか?」

 

ガンドイル「・・・・あ。」

 

ガンドイルは異空間を呼び出し、イヴを出す。

 

イヴは待っている間にまた寝ているせいか、ぬいぐるみを抱きしめて寝ている。

 

ガンドイル「・・・・(これはこれでかわいいんだがな。)」

 

服部「センパイ。襲わないでくださいね。」

 

ガンドイル「んなことするか。」

 

ガンドイルは風船を膨らまし、ボアボートにとりつけ、イヴをのせる。

 

服部「なんていうか・・・センパイ準備良すぎじゃないッスか?」

 

ガンドイル「あらゆる手段を考えているからな。あ、部屋に入れたらそのピンを抜いておけ。」

 

服部「パァンってならないッスよね?」

 

服部は不安な顔を見せる。

 

ガンドイル「んなことするか。」

 

服部「・・・わかったッス。じゃあ届けてきますので!」

 

ガンドイル「・・・まあボアボートの空気口だしなあ。実際。風船は軽く上に上がるから大丈夫だと思・・・」

 

もあっとですよーニンニン♫

 

服部「センパイ。これ、面白いですね。風船が冬樹センパイに乗っかってるっす!」

 

ガンドイル「ああ、しばらくほっとくか結び口にピンが挟まってるから抜くと・・・」

 

服部「これっすね!」

 

パァン!!!

 

風船が破裂し、イヴが布団に落ちる。

 

服部はびっくりして気絶したらしい。

 

万が一音をカットする魔法を設定して正解だったな。

 

ちなみにイヴには耳栓してある。衝撃は・・・ぬいぐるみで吸収してるから問題ないか。

 

 

          ―――――翌日――――

 

スタジアムでイヴと戦っているが・・・・。

 

メチャメチャ怒ってるなぁ・・・。

 

魔法がいつもよりはげ・・・おっとっと

 

イヴ「ちょこちょこと逃げないでください!」

 

ガンドイル「もう少しよく見てねらえよ!」

 

服部「う~ん・・・いつみてもすごいッスね。」

 




やっと終わりました。

ちょっと理由が弱めだったかなー・・・。

後付けだけどガンドイルは仲間を裏切られてしまい、単独行動を基本としてたのです。

覚醒の時に助けてくれたのはガンドイルの部下です。


人間不信を察されないようにわざと嫌われるような行動をとってますが、女子力が高すぎるゆえ、好意をもっているということにはガンドイルは気づいておりません。

アンケートは7月15日まで受け付けております。

(7/2現在)双剣が多いそうですが、武器によってストーリーも少しずつ変えていく予定です!


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テスタメントグリモアール~潜入開始~

ーーーーーーーーー生徒会室-----------

 

生徒会室にはフードを被った女の子が虎千代と会話している。

 

???「・・・・・・この学園の地下、ですか。」

 

虎千代「転校早々、こちらの都合で悪い。だがお前の魔法が必要だ。」

 

???

「ゆえ子の魔法は近い未来を具体的に予知するのには不向きです。レネイ女史やアンクル・ツォフのような預言者とは違います。ご期待には添えられないかもしれませんが。」

 

虎千代

「もともとお前は覚醒してそんなに日が経っていない。承知の上だ。アタシは年内にやっておきたことがあった。お前をダシに使ったようなものだ。」

 

そういうとゆえ子は目をつぶる。

 

ゆえ子

「…むにゃむにゃ…生徒会長さん。あなたの先は辛く険しいです。ですがその先にある光を見失わないよう。これをどうぞ。」

 

そういうと金色の半透明の球を虎千代に渡す。

 

ゆえ子「ゴールデンカルサイト…栄光と繁栄の力を持つ石です。」

 

虎千代

「ふむ・・・せっかくだがそれは受け取らないでおこう。アタシに目標は国造だ。それを成し遂げるための力をつけねばならん。自分の限界までやってみて、それでもだめだったら使ってみるとするよ。」

 

虎千代は自信ありげにゆえ子に言う。

 

ゆえこ「そうですか。お強いのですね。」ニッコリ

 

虎千代「そして覚醒したてのお前には護衛をつける。」

 

コンコン「失礼します。」

 

虎千代「入れ。・・・噂をすればちょうど来たな。紹介しよう。転校生だ。」

 

ガンドイル「緊急の用事と聞いてきたが・・・。」

 

ゆえ子「・・・はて?転校生は私なのですが・・・。」

 

虎千代「なぜか転校生と言ったらこいつなんだ。なぜかあだ名がそうなってる。本名は忘れたがな。」

 

ガンドイル「まあ、気軽に転校生って呼んでくれ。」

 

ゆえ子「そこは問題にしないんですか・・・。」

 

虎千代「ともかく、転校生。今日のクエストだが、こいつの護衛だ。」

 

ガンドイル「・・・ああ、予知能力者の?随分と貴重な魔法使いだな。」

 

ゆえ子「よろしくお願いします。・・・ゆえ子のこと知っているんですか?」

 

ガンドイル「ちょっと知り合いがいてな。レネィだっけな。」

 

ゆえ子「!」

 

レネィ「近いうちにゆえ子という日本人がここに来る。力が弱いので護衛をしっかりと。」

 

ガンドイルはボイスメッセージを流す。わざわざ日本語というのは虎千代に対しての配慮だろう。

 

虎千代「話が早くて助かる。・・・それで、護衛はお前に任せようと思う。ただ一つだけ注意してくれ。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

虎千代「必ずその日までに戻ってこい。これは『絶対命令』だ。」

 

ガンドイル「ああ。その日のうちに戻れるようにする。」

 

ガンドイルは精鋭部隊から焔と守屋を選択し、準備を済ませる。

 

ガンドイル「今日は魔法剣を持っていくか。」

 

ガンドイルは緑の宝飾がきらめく双剣を持っていく。

 

洞窟入口

 

洞窟入口には瑠璃川姉妹・さら・龍季・ノエルが準備している。

 

秋保「…すごい。コロシアムの地下がこんな風になってたなんて。」

 

春野「秋保危ない。お姉ちゃんに任せて。」

 

シロー「ワンッ!ワンワン!」

 

さら「シロー、どうしましたか?怖いですか?大丈夫ですよぉ。龍季ちゃんも春野さんも来てくれましたし。」

 

ノエル「ノエルちゃんもいるからね!ばっちりサポートするよ!」

 

龍季

「…クソ。来なきゃよかったぜ。瑠璃川とかめんどくせーヤツがいたもんだ・・・おいさら!お前、わざわざ参加する必要なかっただろーが。」

 

さら「私、十年学園にいますから!」

 

龍季「・・・だから?」

 

さら「学園のことは何でも知ってるんですぅ!」

 

龍季「…この地下のことも?」

 

さら「いいえ…初めて知りました。」シュン

 

ガンドイル「・・・緊迫感がないな。」

 

守屋「・・・ふぅん・・・あんたが転校生?」

 

ゆえ子「ゆえ子です・・・。よろしくお願いします。」

 

焔「・・・・」

 

ガンドイル「作戦はブリーディングで話した通り。メインはゆえ子の防衛。サブは調査を。」

 

焔「歯向かう敵は?」

 

ガンドイル「殺ってよし。」

 

焔「それさえできればいい。」

 

ガンドイル「ああ、それと。焔・守屋。1日で戻るぞ。」

 

焔「はぁ?なんで1日で?長めに捜索したほうが得策だろ?」

 

守屋「ツクもそう思うわ。なんでそうなってるのよ?」

 

ガンドイル「虎千代から『絶対命令』だ。拒否はできん。」

 

守屋「虎千代がそういうなら・・・。」

 

焔「チッ・・・わかったよ。」スタスタ

 

ガンドイル「ああ、それと。」

 

焔「まだあんのかよ。」

 

守屋「なによ。」

 

ガンドイル「ゆえ子は遅いぞ。」

 

ゆえ子「ひぃひぃ・・・ま、待ってください・・・。」

 

ガンドイル「よっと。」

 

ガンドイルはゆえ子を背負い洞窟の中を捜索していく。

 

 



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テスタメントグリモアール~魔法使いの町~

              —————洞窟—————

 

里奈「うわーっ!この魔物キモイのだー!戦いたくないのだ!」

 

萌木「だ、大丈夫だよリナちゃん!ほかの魔物と何も変わらないから!」

 

里奈「見た目が違うだろーっ!」

 

里奈が指さす魔物はまるでイソギンチャクのような触角をウネウネと動かし攻撃するときは触角を伸ばしてくるから厄介だ。

 

萌木「うっ…言い返せない…どうしよ、わたしもちょっと気持ち悪い…(。´・ω・)ん?あれは…まさか!」ダッ

 

萌木は魔物の攻撃をすり抜けて洞窟の奥に行ってしまう。

 

里奈「あ、お、おい!萌木、待てーっ!魔物押し付けて行くなーっ!」

 

—————魔法使いの村—————

 

里奈「ひぃ、ひぃ…も、萌木お前酷い奴だな…おい?おーい?」

 

里奈は萌木を揺さぶっているが動じない。

 

萌木「…魔法使いの村だ…」

 

里奈「魔法使いの村?なんじゃそりゃ。」

 

萌木

「昔、魔物は地下からくると考えられてたんだよ。最初に現れた魔物がそうだったし、地獄の悪魔だって認識だったから。だから魔法使いは、地下に防衛地点を作って戦っていたの。」

 

里奈「・・・ふーん・・・ん?でも魔物は霧から生まれるんだろ?」

 

萌木

「それが判明するまでに時間がかかったんだ。

地上で魔物が現れたときは・・・魔法使いが止められなかったと非難を受けた。

そして霧から生まれることがわかったら、地下の防衛拠点は引き払われた。

ずっと前のことだし破壊していったから遺跡みたいになってるのが普通なの。

でもここは・・・風化しているとはいえ、ほぼ原形を保っている。

風は入らなくても湿度が高いのに…不思議…」ウットリ

 

里奈「…おーい里奈?・・・あちゃあ。こうなったらしばらく動かないな…」

 

萌木「魔法でコーティングされているのかな。でもそれだったら術者は…」ブツブツ

 

里奈「…仕方ないなー。こちら里奈。萌木があっち行ったからしばらく足止めだー。」

 

守屋

「…了解。(ピッ)まったくもう、萌木ったら!ただの古い家じゃない。てゆーかなんで魔物が出るのよ!学園でしょここ!?」

 

焔「…………」

 

守屋「…焔、アンタなにか知ってそうね。」

 

焔「てめーには関係ねぇよ。」

 

ゆえ子「止めていた人がいたんですね。」

 

ガンドイルの背中にいるゆえ子が話しかける。

 

守屋「え?」

 

ゆえ子

「会長さんから聞きました。精鋭部隊の一部優秀者だけがここに入れると。ゆえはよく知りませんが、たまに魔物退治に来てたのですね、きっと。」

 

守屋「・・・そんな、ツク聞いてないわよ!」

 

ガンドイル

「(まだまだ実力が足りない二人だからこそ成長を期待して護衛を決めたが・・・選抜間違えたか?)」

 

焔「・・・クソっ!アノヤローが許可されてアタシはダメだってのかよ・・・!」

 

その時聞き覚えのある生徒の声が聞こえた。男の娘の我妻だ。

 

我妻「みなさーん!」

 

守屋「あ、アンタ・・・何でここに!?討伐パーティには入ってなかったでしょ!?」

 

我妻「ええと、そうなんですけど…寮に帰ろうとしたらここを通らないといけなくって・・・」

 

守屋「何でよ!?・・・はっ!?アンタ、いつも通る洞窟ってここのことだったの!?」

 

我妻「そうですよ?皆さんも通りますよね?」

 

ガンドイル「通らねえよ。」

 

守屋「どうやったら通るのよ!?いつもは封印されてて入れないじゃない!」

 

我妻「そうなんですか?」

 

その時ゆえ子の魔法が発動する。

 

ゆえ子「…むにゃむにゃ。魔物は悪魔の使者。扉を抜けて現夜を姿に現し、人に害をなす。」

 

ガンドイル「真野の脅威から人々を守るには最終儀式が必要ってことか?」

 

ゆえ子「・・・何でゆえ子の言おうとしたことがわかるんですか?」

 

ガンドイル「俺も霧の魔物の一部といえばわかるな。」

 

ゆえ子

「・・・・転校生さん。確かにあなたの中に魔物が見えます。ですが、光となってるところもあるみたいです。」

 

ガンドイル「・・・そうなれるようにするさ。」

 

ゆえ子「こほん。改めましてこれを。」

 

ゆえ子から我妻に可愛い人形を渡される。受け取った我妻は嬉しそうに喜ぶ。

 

ゆえ子「身代わり人形といいます。持ち主にふりかかる災厄を代わりに受けてくれます。」

 

我妻「災厄?」

 

ゆえ子

「はい。いつかはわかりませんが最終儀式のときにあなたの身に危険が迫るのです。その時のために持っててください。」

 

ガンドイル「話は終わったか?行くぞ。我妻は同行すること。そのために巻いておく。」

 

ガンドイルは瞬時に我妻をミノムシのように巻き、風の魔法で浮かばす。

 

守屋「あっ!ちょっと待ちなさい!」

 

焔「・・・・なんでアタシを防衛に選んだんだ・・・?」

      

我妻「あの~なんで私巻かれてるんですか・・・?」

 

ガンドイル「迷子防止。我妻なら異空間を迷う可能性は拒めないからな・・・。」  

 

こうして5人は洞窟の深くへ向かっていく。



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テスタメントグリモアール~『見える』景色~

———————魔法使いの村————————

 

春野が霧の魔物を討伐し、秋穂に声をかける。

 

春野「ふうっ…秋穂!怪我はない?」

 

秋穂「あ、うん。ええと…お姉ちゃんが倒しちゃったから。」

 

春野

「よしっ!さあ進むわよ!こんなところに秋穂を少しでもいさせたくない!

(…キナ臭い…さっさと退散させたほうがよさそうだけど…なんか…変な予感がするわね…」

 

龍季「クッソ、あのヤロウ…つえーのはいいが、独断が過ぎるぜ。」

 

さら「はるのさんはあきほちゃんのことがしんぱいなんですよぉ。」

 

ノエル「うんうん、それに春乃さんとっても強いから楽できるんだよねぇ。」

と余裕そうな顔で笑う。

 

龍季

「アイツ、そんなに強かったのかよ。なんでどこにも所属してないんだ?精鋭部隊でもイケるだろ。」

 

さら「ですから、あきほちゃんのことがしんぱいなんですぅ。」

 

龍季「あん?どういうことだ?」

 

さら「はるのさん、てんこうしてきたときは、ええと…ちゅうくらいでした。」

 

ノエル「成績がってこと?」

 

さら「はいぃ!でもあきほちゃんのことまもるためにつよくなったんですよ。」

 

ノエル「そ、そうなんだ…秋穂ちゃんの側にいるために、どこも所属しないんだね。」

 

さら「はい!いちど、おはなししてくれました!」フンス

さらは自慢げに言う。

 

ノエル「・・・守るために・・・。」

ノエルは姉を思い出し、ぎゅっとこぶしを握り締める。

 

龍季「おい冬樹、どうした。気分悪そうだぞ。」

 

ノエル「えっ?あ、「ううん?なんでもないです!」アタフタ

 

龍季「ならいいけどよ・・・」ナンデアセッテルンダ?

 

ノエル「心配してくれてありがとうございますっ!」

 

龍季「は、はぁ!?俺が心配するわけねぇだろ!動けなかったら邪魔だから帰れってんだよ!」

そう照れながら怒鳴る。

 

ノエル「(不器用だなぁ・・・こっちも人のこと言えないか・・・。)」

 

一方精鋭部隊待機所では・・・

 

メアリー「ったく・・・待機かよ。」ブスー

 

エレン「なんだ?不満か?」

 

メアリー「ったりまえだろ。転校生の技を見切れるヒントがあるしな。」

 

エレン「ああ、確かお前と転校生では転校生が圧勝だっけか?」

 

メアリー「全敗だ。1回勝ったが、あたしにとってアレは負けだ。」

 

エレン「・・・。そんなにも強くなってるならタッグを組んでやるか?」

 

メアリー「マジ?2対1のカードなんてやるわけねーだろ。」

 

エレン「多数組手をそろそろお願いしたいと前に転校生から頼まれてな。」

 

メアリー「・・・乗った。あいつが負けたら高級バーガーをおごってもらうって約束だしな。」

 

エレン「お前がいつも悔しがっていた理由がわかったよ・・・。」

 

メアリー「だって転校生の食べるハンバーガーめっちゃ高いんだぞ!?The Burgerだぞ!?」

 

エレン「・・・なんだと?The Burger・・・・!?」

 

ピンポーン(実際にあるハンバーガーです。日本円で1万6000円くらい)

 

メアリー「ここ日本だろ?アタイも驚いたんだが、できたてホカホカだったぜ・・・。」

 

エレン「イギリスのウエストロンドンにあるバーガーキングにあるんだけど・・・。」

 

メアリー「二人で本気でやろう。何が何でも。」

 

エレン「無論だ。」

 

——————————洞窟—————————

 

ガンドイル「・・・?なんか悪寒が・・・。」



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テスタメントグリモアール「ガンドイルは天然・・・?」

大変長らくお待たせしました。


焔「…クソっ。魔物が強くなってきやがった。霧が集まってんだ・・・。」

 

守屋「この奥から、霧が?どこかに通じてるのかしら?」

 

ゆえ子「ふう…ふう…」

 

守屋「ん?…あ、アンタもうへばったの?」

 

ゆえ子「すいません…ゆえはずっと寝ていたので…体力がないのです…」

 

我妻「寝てた?お寝坊さんなんですね。」

 

ガンドイル「我妻。それ以上言うなら俺が強制的に黙らせるが?」

 

ゆえ子

「ふう…あまり自分から言うことではないのですが、ご迷惑をかけてますね。ゆえ子は生まれつき虚弱だったのです。ニュージーランドに住めるほど。」

 

守屋「…ニュージーランドにいたの?」

 

ゆえ子「はい。なぜかこの300年で、1度も魔物が現れてない国…ゆえが生まれてすぐに家族のニュージーランドの移住許可がでたのです。ゆえは…日本では生きられないと判断されたんです。」

 

ガンドイル「魔法使いに覚醒して入居を解除されたのか。魔法使いは体力がつくからな。」

 

ゆえ子「そうです。よく知ってますね。転校生さん。」

 

ガンドイル「知り合いがいるんだよ。魔法使いに覚醒したけど体力が心配な子がいるって。」

 

ゆえ子「あ・・・多分私とよくお話していた子ですか?」

 

ガンドイル「ああ。おそらくな。元隊長で師匠でもある。俺が魔法使いに覚醒しても一度も勝ったことない。」

 

ゆえ子「お強いのですね。」

 

ガンドイル「ああ。できれば会いたくない人だしな。ん?おい。ゆえ子。魔力漏れてないか?」

 

焔「確かに漏れてんな・・・。だから体力があまりないといわれても仕方ないだろうけどよ…。」

 

ガンドイル「なら補充しておく。焔。先に守屋と行け。補充終わり事態すぐに行く。」

 

焔「・・・わかった。」

 

守屋「早く来なさいよ!!待ってるんだからね!」

 

ゆえ子「・・・すみません。私のために。」

 

ガンドイル「じきになれる。」ポォォォォ

 

ゆえ子「んっ・・・ちょっとくすぐったいですが、かなり元気になりますね。」

 

ガンドイル「ああ。さてと・・・。よいしょ。」

 

ガンドイルはゆえ子を背負う。

 

ゆえ子「あ、あの・・・重くないですか?」

 

ガンドイル「軽すぎるんだが。」

 

【ピンポーン】ゆえ子は28kg(公式サイトより)

 

ガンドイル「とりあえず行くぞ。つかまってろ」ヒュイン

 

ゆえ子「おぉぉぉぉぉぉ!?」

 

ガンドイル「舌噛むから黙ってr」ビダーン!

 

守屋「・・・・よそ見して魔物にぶつかったのはびっくりしたけど、アンタってそんなにドジだっけ?」

 

焔「もう少し遅かったら燃やしてたぞ・・・。まあぶつかったおかげで消霧したが。」

 

ガンドイル「・・・・。」

 

守屋「転校生?」

 

焔「・・・・」ジー

 

ガンドイル「・・・(カァァァァァ)」

 

焔「・・・こいつ照れてんぞ。」

 

守屋「それよりゆえ子は?」

 

ゆえ子「ここです・・・・」

 

ガンドイル「無事だったか。何とか障壁が間に合ってよかった。」

 

焔「(ごまかしたな・・・)」

守屋「(ごまかしたわね・・・。)」

 

ゆえ子「ふわふわのもふもふでした・・・。」

 

ガンドイル「・・・・?」

 

(ガンドイルは何かを感じ取り、ツクと焔を呼ぶ。)

 

ガンドイル「あそこに魔物。挟み込みで行く。チームだが、俺は我妻と一緒に行く。」

 

ゆえ子「むにゃむにゃ・・・転校生さんあれはお二人に任せても大丈夫だと思います。」

 

ガンドイル「・・・・そのつもりだ。」

 

ガンドイルが合図をし、ガンドイルが魔物を固定する。そのすきに焔が火球をだし散霧した。

 

ガンドイル「(・・・やるな。今度からトレーニング内容変えてみるか。)」

 

守屋「ふう・・・。」

 

ガンドイル「・・・・む?そっちに行くか。行くぞ。」

 

ガンドイルは霧の魔物が向かう先に駆け出していく。



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テスタメントグリモアール「封印されし魔導書」

春乃「・・・なんだこれは。」

 

秋穂「窪み・・・ですかね?のぞき穴があるみたいですけど。。」

 

春乃「ふぅん・・・ちょっと秋穂離れてて。」

 

秋穂「え?うん・・・。」

 

瑠璃川姉が構え魔法を放つ!

 

龍季「・・・ったくよくこんな穴が開いててどうもねぇもんだぜ。」

 

さら「すごいですねぇ。おちちゃったりしないんですねぇ。」

 

龍季「落ちたらたまったもんじゃねえよ。あんまり大きぼな魔法使えねぇな。」

 

ズズゥン!

 

龍季「うぉっ!?」

 

春乃の魔法がさく裂し洞窟全体に揺れが生じる。

 

春乃「・・・これでも壊れないの?」

 

龍季「オラッ!瑠璃川!テメー、どこもかしこ爆発してんじゃねぇぞ!ここが崩れたらどうすんだ!」

 

春乃「は?」

 

春乃はあきれたように続けて言う。

 

春乃「いい?アンタとアンタは馴れ合うような仲じゃない。命令するな。」

 

龍季「ああ?」ギロッ

 

春乃

「でもうるさいから1つだけ言っておくわ。この村は最前線だった。規模から見るに、常時100人…緊急時は300人が住めるようになっている。その魔法使いたちが魔力と戦うときにアタシより威力を抑えてたと思う?」

 

龍季「はぁ?何がいいてーんだ。」

 

春乃「つまり、ここは頑丈なのよ。全体が魔力でコーティングされてるんでしょうね。」

 

ガンドイル「そういうことだ。」

 

龍季「・・・おめー知ってたのか?」

 

ガンドイル「いや。似たようなところを見たことがある。ちょっとこれを見てくれ。」

 

ガンドイルが壁をなでると撫でたところが紫色に光る。

 

龍季「・・・!?なんだそれは。」

 

ガンドイル「コーディングを目で見えるようにしただけの事。あいにく俺の魔法じゃ穴をあけられないが・・・」

 

そういい、ガンドイルは風と爆発の魔法を作動し双剣に宿す!

 

ガンドイル「はぁあああっ!爆風斬!」ズドォォン!!!!

 

龍季「うわぁぁっ!?」

 

春乃「くっ・・・!」

 

秋穂「きゃぁっ!?」

 

大きな爆音が発生するが誰もけがを負ってない。

 

ガンドイル「ふぅ。こんなもんだ。おっと障壁の調整して換気しないとな・・・ム?」

 

春乃「はああああっ!」ブォン!!

 

ガンドイル「・・・」ガキィン!

 

春乃「なにすんだお前は・・・秋穂に怪我したらどうするんだ!!!」

 

ガンドイル「障壁を出してるにもかかわらずお前は攻撃するのか?」

 

春乃「くっ・・・!」

 

実際、春乃は障壁を出さずに秋穂を遠ざけて攻撃した。

 

ガンドイル「妹を守る姿はいいが・・・。遠ざけて魔物が襲ってきたらどうするんだ?」

 

春乃「そしたら私が倒す」

 

ガンドイル「スピードタイプだったら?妹の反応が遅れて怪我したらどうするんだ!?」

 

春乃「アタシがそれより早く動けばいいだけの話だ!」

 

さら「て・・・転校生さん春乃さんケンカしないでくださいぃぃ・・・」

 

龍季「春乃。転校生の言うとおりだ。転校生の強さは知ってるだろ?」

 

春乃「・・・チッ。興ざめだ。帰る。行くわよ秋穂。」グィッ

 

秋穂「お、おねえちゃん!!まぁあああああ~・・・」ズルズル

 

ガンドイル「・・・引きずられた・・・ん?」

 

ガンドイルは何かに気づき探す。

 

ガンドイル「これは・・・。」

 

ゆえ「おそらく魔導書ですね。カギの代わりに魔法がかかっているのが見えます。」

 

ガンドイル「・・・うちの技量じゃ無理だな。なら・・・・ふんっ!」

 

しかしびくともしない。

 

ゆえ「力じゃあきませんよ・・・。ただ・・・不思議な文字が出てますね。」

 

ガンドイル「・・・・とりあえずこれは持ち帰ろう。岩場に埋もれてたってことは重要なものだろう。」

 

アイラ「それをする必要はないぞ少年。」

 

ガンドイル「・・・妙な気配を感じてたが、アイラだったか。」

 

アイラ「なんじゃ気づいておったのか。ふむ・・・」

 

ガンドイル「『地下に潜めし魔物は空から生まれる。』・・・なんのことだ?」

 

アイラ「!おぬし・・・なぜ読める?」

 

ガンドイル「透視して読んだ。」

 

アイラ「じゃが・・・内容は気になる・・・確かにこれを持ち帰って調べる必要はあるな。」

 

ガンドイル「ああ。クエストクリア・・・でいいな。これは。」

 

アイラ「そうじゃの。この本の解読はわしでもできる。後程電話するぞ。」

 

ガンドイル「ああ。じゃあな。先に行って・・・うぉっ!?」

 

アイラ「お主がいないとわしが楽できんじゃろ。」

 

ガンドイル「・・・・そういうことかよ。はぁ。」

 

ガンドイルは異空間を出し、絨毯を出す。

 

ガンドイル「全員乗れ。一気に抜け出す。」

 

・・・・ガンドイルが念じると絨毯が浮き、洞窟を抜け出していく。

 

アイラ「やはり噂通りじゃったの。一度は乗ってみたかったんじゃよ♪」

 

ガンドイル「・・・」

 

学園前

 

ガンドイル

「・・・ふう。さっさとレポートを出さないとな・・・。歓談部にいる。アイラ。後で合流しよう。」

 

アイラ「ふむ。後で行くさっさと解明しないと気が進まん。」

 

生徒会室

 

コンコン

ガンドイル「入るぞ。」

 

虎千代

「ああ。報告の件か。精鋭部隊の報告も含め、いろいろな情報があってアタシもちょっと手が離せないんだ。」

 

ガンドイル

「かまわん。後で目を通してくれればそれで十分だ。ある程度まとめてある。魔導書は後日送る。」

 

虎千代「・・・転校生。」

 

ガンドイル「なんだ。」

 

虎千代「報告書の最後に魔法の絨毯と書いてあるがどういうことだ?」

 

ガンドイル「・・・試運転で学園周りをまわっていたんだよ。夜遅くに実行してたんだが・・・。」

 

虎千代「アタシでも飛べるのか?」

 

ガンドイル「車を操作するイメージだ。難しいから俺が使っている。」

 

虎千代「・・・今度時間があったら乗せてくれ。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ガンドイルは歓談部へ向かい歩んでいく・・・。

 



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魔導書の解明

~歓談部~

 

ガンドイル「・・・・」

 

エミリア「転校生さん。どうしたんですか?」

 

ガンドイル「ああ。ちょっと考え事をな。」

 

エミリア「ふふふ。普段はいらないところだから緊張してるんじゃないんですか?」

 

ガンドイル「・・・鋭いな。」

 

エミリア「私もそうでしたので。今は・・・ハァ・・・。」

 

ガンドイル「・・・ああ、なんとなく察した。まだ希望はある。」

 

エミリア「!そ、そんなこと言わないでください!セ、セクハラですよ!」

 

ガンドイル「? 学業のほうだぞ?」

 

エミリア「えっ・・・」(*ノωノ)カァァァァァ

 

ガンドイル「(かわいい)」

 

アイラ「なにやっとるんじゃ。歓談部の前で。」

 

ガンドイル「ああ、悪い。すぐ入る。」

 

ガンドイルが入るとそこにはエレン・メアリー・虎千代・宍戸・風子がいた。

 

 

ガンドイル

「遅くなってすまない。さっそく本題に入ろうか。今回のクエストで見つけた魔導書だが、結論から言うと霧の魔物のことが書いてあった。」

 

メアリー「what?現に開けてないのにどうやって中身見たんだよ。」

 

エレン「実際に私たちも見ないと納得はできんと思うが。」

 

ガンドイル「それを解読するためにこれが必要なんだよね。」ヴォン

 

ガンドイルは手を高く上げるとその手には鍵を持っていた。

 

風子「どこから鍵を出したんですか。まさか、転校生さんの私物ですか?」

 

ガンドイル

「魔鍵という。魔法で空ける場合はこういうスキルがないと空けることができない。」

 

アイラ

「じゃが、それは今から100年前の古代魔法の一つじゃぞ?何故お前が知っている?」

 

ガンドイル「それに関してはノーコメントだ。開けるぞ。」カチッ

 

アイラ「むー・・・」

 

うまくはぐらかされたためか不機嫌だ。

 

エレン「・・・・どこの文字だ?これは・・・。」

 

メアリー「見たことない文語だな・・・読めねえ。」

 

ガンドイル「たいてい開けたとしても誰でも読めるわけじゃない。特殊な文言だしな。」

 

アイラ「確かにこれは癖があるが・・・。読むにはそう時間かからんの。」

 

虎千代「・・・で、なんて書いてあるんだ?アタシにはさっぱりだぞ?」

 

ガンドイル

「・・・・!なるほどな・・・読むぞ。

「魔物は地下から出てくるためと思い、あの地下に町を作った。しかし、過去の本を探ると気になる本があった。それは・・・魔物は空からやってくる。だが、それを信じようとした者はいなかったが、私はふと気になっている。霧の魔物はいったいどこからやってきているのか。空からなら何かが見えるはずなのか。それを知らぬままここに記す。」

 

メアリー「・・・はぁ?空から?大気中の霧が集まって魔物化するんじゃないのか?」

 

風子「一般的にそーですが・・・。」

 

シャルロット「すみません遅くなりました。」

 

そこにはシスター服を着たシャルロットが現れたが、アイラの顔は引きつっている。

 

アイラ「ゲッ・・・」

 

シャルロット「ところで、この解読ですが・・・ほかのページはあけれそうにないですね・・・。」

 

ガンドイル「それも含めて解読中だ。だが・・・」

 

宍戸「何か感じるっていう事?」

 

ずっと黙って聞いていた宍戸が問いかける。

 

ガンドイル「ああ。術者の魔力がかなり残っている。危険だと思うが・・・調べてみるしかない。」

 

アイラ「それをせんとも図書室に行けばあるぞ。持ち出し禁止貸出禁止のな。」

 

ガンドイル「・・・?」

 

全員は図書室に移動する。

 

萌木「・・・ふぇ?ななななんでこんな大勢にいいいぃぃぃ!?」

 

ガンドイル「萌木落ち着け。」ズィッ

 

萌木「ひゃ、ひゃい・・・・!?」

 

閲覧禁止の場所まで案内してくれないか?許可をもらっている。

 

ガンドイルは「閲覧許可証」を差し出し、萌木の確認スタンプを押してもらう。

 

萌木「えっと・・・こっちです・・・。」

 

アイラ「ふむ。確かこっちじゃの。」トテトテ

 

ガンドイル「場所がわかるのか?」カッカッ

 

アイラ「多分じゃが、わっちが作った本にも似たような文言を作った覚えがあってな。ホレ。」

 

ガンドイル「ム・・・?【アイラの歴史魔法学のすべて 】」

 

アイラ「自信作じゃぞ。」ドヤッ

 

ガンドイル「・・・」(っ'-')╮ =͟͟͞͞ ブォン

 

アイラ「おいい!?投げるんじゃない!大事な古文書じゃぞ!?」ダッ!

 

風子「騒がしーですが何があったんですかねー。」

 

アイラ「風子か。ちょうどよかったわっちが作った本をこやつが投げるんじゃよ!」ピー

 

ガンドイル「・・・本のタイトルを見たらわかる。」

 

風子「どれどれ・・・」(っ'Α')╮ =͟͟͞͞ ブォン

 

アイラ「お主もかぁぁぁぁあああ!」ダッ!

 

風子「気が抜けるタイトルつけねーでくだせー。」

 

萌木「あ・・・あの・・・図書室はお静かに・・・。」

 

ガンドイル「スマン。」

 

アイラ「ったく・・・。あった。歴史の中でもここが引っかかると思うんじゃが。」

 

ガンドイル「・・・確かに。」

 

1720年 天から降りし悪魔の襲来のため大勢の人たちが死亡した。

 

ガンドイル「・・・ん?なんで300年もたっているのにこんなにきれいなんだ?」

 

アイラ「始祖といえばわかるかの?」

 

エレン「ヴァンパイア・・・?噂には聞いていたがまさかアイラがそうなのか?」

 

メアリー「・・・んなわけねーだろ。中二病だっけか?そういう設定なら納得いくがな。」

 

アイラ「どーせ誰も信じないんじゃし。」ショボン

 

ガンドイル「・・・!アイラ。この絵お前じゃないのか?」

 

アイラにそっくりな絵をみつけ一同は驚く。

 

アイラ「だから言っとるじゃろ。始祖と。ともかくこれ以上の情報はまだわからん。」

 

宍戸「私も時間を見つけて引き続き調べてみるわ。とにかくこれは預かるわね。」

 

エレン「私もある程度はまとまりそうだ。今日は解散だな。」

 

虎千代「さっぱりわからんがまあ、魔物については調べておく価値がありそうだ・・・。」

 

ガンドイル「あとで議事録送っておきますね。会長のは。」

 

虎千代「助かる。」

 

風子「しっかし・・・魔物ってのはどこから出てきてるんでしょーね。本当に。」

 

             ~夜~

 

ガンドイル「・・・・さすがに寝れんな。」

 

ガンドイルは大樹に上り天を見る。ふと何かが動いたがガンドイルは気にとどめなかった。

 

ガンドイル「・・・・まさかな。寝るか。」

 

 

 

 



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~真実を求めて~

お、遅くなりました(;´・ω・)

前週金曜に出すって言ったのに・・・


キーンコーンカーンコーン

 

 

ガンドイル「・・・・」

 

ガンドイルの机に手紙が入ってた。内容は「報道部室に来てくれ。詳しい話をしたい。」

 

と書いてあったから来てみたんだが・・・

 

鳴子「やぁ、転校生君。クエストに行こう。」

 

突然鳴子からクエストの誘いに驚き黙ってしまった。

ガンドイル「・・・・」

 

鳴子「行かないかい?」

 

ガンドイル「・・・何を企んでる?」

 

鳴子「ふふ、何も企んでないさ。僕も一度くらい君を独占したいだけだよ。」

 

ガンドイル「・・・・」

 

鳴子

「それに今は、君も少し学園から離れたほうがいいと思う。第7次信仰からこっち、科研、魔導書と随分いろんなことがあった。」

 

ガンドイル「ああ。いろんなことがあったな。」

 

鳴子

「頭が混乱してると思ってね。たまにはいつものクエストでリフレッシュしよう。

 僕は君のことをよく知っているけど、君は僕のことをそれほど知らないと思うし。」

 

ガンドイル「・・・・(一番驚いたのは下着の色まで当てられた事だな)」

 

鳴子

「ちょうど今はひと休み時期だ。改めて自己紹介しようよ。これを期に仲良くしてくれ。

 お互いのためにね。」

 

ガンドイル「・・・ああ。」

 

鳴子「・・・フフ、実のところ、君の実力を間近にみておきたいっていうのもあるんだ。」

 

ガンドイル「実力なら選抜戦で見せてるだろ。」

 

鳴子

「確かにそうだね。ところで・・・僕が卒業したら次の部長は夏海にしようと思っている。

 ただし、夏海は少し力不足だ。今はまだ、誰かの協力が必要だからね。」

 

ガンドイル「ああ。夏海の力不足は俺も思っていた。」

 

鳴子

「・・・君は夏海のいい友人だ。だからとりあえず、僕が姑の役をしようとってわけさ。

 といっても、最優先は魔物。ミスティックの大事にかわりにない。だからもののついでだよ。

気負わないでくれ。」

 

ガンドイル「わかった。すぐクエストの準備に取り掛かろう。」

 

鳴子「クエストはこっちで申し込んでおく。すぐ集合してくれ。」

 

服部

「・・・ホントにクエスト行っちゃったッス。なんで今、わざわざ・・・う~ん・・・

 一応報告しとくかなぁ・・・でも、誰にしよう?一番カドが立たないのは・・・やっぱ

 宍戸先輩っスね・・・。」

 

                ~サンフラワー~

 

夏海「くちゅん!」

 

もも「夏海ちゃん大丈夫?」

 

夏海「これは誰かが噂してるわね・・・。」

 

怜「悪い噂じゃないのか?」

 

夏海「怜ちゃん・・・ひどいよぉ・・・」

 

もも「(夏海ちゃんが普段あんな捜索してるからじゃ・・・)」

 

怜「(私もそう思う)」

 

もも「よしよしヾ(・ω・`)夏海ちゃん今日は部活は?」

 

夏海「部長から締め切りを終わらせるまで活動できないって・・・」

 

怜「それは・・・まあいつもの事か。」

 

もも「またいつものようにに手伝いましょうか?」

 

怜「私は見回りがあるからそれが終わってからなら手伝うぞ。」

 

夏海「もも・・・怜・・・ありがとぉ~!」

 

もも「きゃっ!?もう・・・夏海ちゃん。」

 

怜「おっと。とにかく早く終われるように頑張ろう。」

 

              ~宍戸の研究室~

 

宍戸「・・・彼女が転校生を連れてクエストに・・どうして今なのかしら。」

 

服部

「確かに遊佐先輩、あの人に対して興味津々でしたけど・・・今はもっと知りたいこと

 があるはずなんですよねぇ。」

 

宍戸

「考えられるのは、科研のことも魔導書も知っているのかしら。だから転校生を【調べ始めた】・・・」

 

服部

「ええと・・・ちょっと理解が追い付いてないんスけど・・・」

 

宍戸

「魔導書の件でわかったことは霧の魔物の居場所に関することそして時間停止の魔法がかかっている事。

 そして行使に莫大な魔力が必要であること。問題は【その魔力を誰が用意したのか】・・・」

 

服部

「莫大な魔力・・・ハハハ、まさか遊佐先輩、それがあの人だって思ってるっスか?さすがに先輩

 が300歳っていうのは無理があるっすよ。」

 

宍戸

「そこまでは言わないわ。けれど彼女は理由がなければ動かない。しばらくは様子見ね。

 ・・・待って。転校生に関係なさそうで、でも共通点がある・・・」

 

服部「朱鷹坂先輩っスな。自分があたりましょ。」

 

宍戸「随分と積極的なのね。」

 

服部「いやぁ、自分的に興味があるだけっスよ。遊佐先輩、面白いっスからね。」

 

宍戸「・・・里つながり・・・かしら?」

 

服部

「まっさかぁ、里とおじん達と遊佐先輩にどんなつながりが・・・あるんスかぁ。

 ほんじゃ行ってきます。にんにん。」

 

宍戸「・・・」

 

 



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怪奇!赤子の霊の正体を暴け!

~校門前~

 

鳴子「待たせたね。今回のクエストの確認だけど・・・」

 

ガンドイル「ああ。ここ最近森のはずれから赤ん坊の泣き声がすると聞いてる。」

 

鳴子「知っていたのかい。なら話は早い。【いるはずのない赤ん坊】がいるらしい。」

 

ガンドイル「霊現象は信じてるが・・・その可能性は?」

 

鳴子「おや。めずらしい。どうも幽霊の類かなと僕は思っているよ。」

 

ガンドイル「つまりお化け退治だな。」

 

鳴子

「転校生君が出したい空間と霊はかなり好評だった。そこを含めて取材を

 しながらクエストしてみたいと思う。さあ、いくよ。」

 

そのころ、魔法使い村では・・・・

 

アイラ「ええい!わらわの術式でも解除できぬとは・・・!いっそ・・・」キィィィン

 

アイラがイラつき闇魔法を放とうとする。

 

恋「やめんかバカたれ!」バシッ

 

アイラ「ぬぁっ!?術式の途中で止めるんじゃない!危なかろうか!」

 

恋「それはこっちのセリフじゃ!貴重な本と分かっているんじゃからもっと大切に扱わんか!」

 

アイラ

「うぬぬぬ・・・そもそもおぬしはまだ14じゃろう!?キャラがかぶっとるんじゃ!あんな、ロリでな、ババァ染みたしゃべり方するのはな・・・正真正銘のロリには許されんのじゃ。妾みたいな超長生きじゃないとのう・・・貴様は年相応に子供らしく喋れ!」

 

「何言っとるかようわからんが、物心ついてからずっとこれじゃからの。おぬしも年相応に墓に入ったらどうじゃ。キャラ被りのよしみで世話するぞ。」

 

アイラ「ぶはははは、言うではないか・・・ちょっと意外。」

 

「お主は300年生きとるとかいうとるみたいじゃないか。わっちはそういった妄言とは無縁じゃからな。あんしんせい。」

 

アイラ「なんじゃと!?お主がキャラをやめれば済む話じゃ!」

 

恋「こればかりは治らぬ!癖じゃからのう・・・!」

 

ギャーギャー

 

服部「・・・何の騒ぎっすか?これ・・・。」

 

風子「・・・ほっときましょ。魔法を使っていいと許可したのはうちらですから。」

 

そういいつつ風子は魔導書を解除する

 

アイラ「あっ!抜け駆けはずるいぞ!」

 

風子「仕事が溜まってるんですさっさと終わらせて見回りにいかないといけねーんですよ。」

 

アイラ「ふむ・・・じゃが、なぜ解除方法をお主が知ってる?」

 

風子「ああ、転校生さんに教えてもらったんですよ。私の得意な属性だからって。」

 

アイラ「むう・・・解せぬぞ少年。」ゴゴゴゴ

 

いっぽうそのころ・・・

 

ガンドイル「ゾクッ」

 

鳴子「どうしたんだい?」

 

ガンドイル「いや・・・・。何でもない。行くぞ。」

 

鳴子「・・・もしかして洞窟の調査グループかな?」

 

ガンドイル「・・・多分そうだろうな。アイラかな・・・。」

 

鳴子「君の苦労はよくわかるよ。まあ、素直に怒られに行くわけでもないんだろう?」

 

ガンドイル「わかってるじゃないか。さっさとクエストをこなすぞ。」

 

鳴子

「そうだね。クエストの再確認だけど、ここ最近、森のはずれから赤ん坊の泣き声がするって噂があった。それで調べたところ、いるはずのない赤ん坊がいるらしい。」

 

ガンドイル「幽霊の類か。」

 

鳴子「勘がいいね。・・・ああ、だからお化け役を快く引き受けたんだね?」

 

ガンドイル「ああ。あれは脅かしがいがあったなぁ。」

 

鳴子「今度もお願いするかもしれないけどどうかな?」

 

ガンドイル「その時は検討はする。」

 

鳴子「いい返事をもらえてうれしいよ。しかし、体験した人の話を聞いたけど、すごい仕掛けだね。」

 

ガンドイル「ああ。ところで・・・あれが目的か?」

 

目の前には大きな赤ん坊がふよふよと浮いている。

 

鳴子「どうやらそのようだね。」

 

ガンドイル「・・・でかいな。」

 

鳴子「僕も想像したのよりかなり大きいね。」

 

ガンドイル「・・・切るのに抵抗があるな。まあいい。安らかに・・・眠れ。」ザシュッ

 

ガンドイルは構えると一瞬で散霧させる。

 

鳴子「・・・抵抗あるんじゃなかったのかい?(夏美から聞いてたけどここまで早いとは。)」

 

ガンドイル「霧の魔物は別だ。何より赤ちゃんとはいえどあんな規格外な赤ちゃんがいてたまるか。」

 

鳴子「その気持ちはわかるよ。・・・っと。今度は僕がやるよ。」

 

鳴子がそういうと雷で敵の足を焼き、さらに雷で追撃する。

 

ガンドイル「なかなかやるな。」

 

鳴子「どうも・・・だけど、なんでこんな大きい赤ちゃんになったんだろうね。」

 

ガンドイル「・・・怨念の類かもしれんな。」

 

鳴子「・・・!(作り話を妨げられた!?)そうだね。その可能性も拒めない。」

 

ガンドイル「ああ。さっさと終わらせる。(油断できねぇ・・・いつも見抜かされてるなんてな。)」

 

ガンドイルの宣言通り、ボスらしきミスティックベビーを散霧させる。

 

 

ガンドイル「ミッションコンプリート。さっさと帰るぞ。」

 

鳴子「ああ。この後報告されるだろ?軍隊が確認して、魔物の残柄を確認したりする。」

 

ガンドイル「何のために?」

 

鳴子「理由は簡単さ。魔物の正体を知ること。魔物は急に現れたからね。それを知るのも軍隊の役目。」

 

ガンドイル「・・・ご苦労なこった。まあいい。さっさと報告して、少し遅めのお昼ご飯にするか。」

 

鳴子「賛成。じゃあ、校門前で待っててくれ。時間は20分後。」

 

ガンドイル「ああ。」




お久しぶりです!生きてます!コロナに感染してないんですが、スマホの調子がおかしくてぴえん・・・。


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阿川奈鬼城譚

校門前

 

レナ「にく!にく!まもの、にんげん、くう!にんげん、にく!」

 

花梨

「魔物が人間食う?そったらこと今までなかったべよ?それによ、レナ、どこの魔物のことさ言ってんだべ。」

 

明鈴「ボクにもわかんないのだ。あっちのほう見ながらずっと言ってるアル。」

 

夏海「なになに?なんの話?面白いこと?」

 

明鈴「うわ、出たアル。」

 

夏海

「うわってなによ、うわって。ジャーナリストたるもの、スクープの匂いがすればどこにでも出るわよ。」フフン

 

花梨「人間ば食う魔物が出るってレナが言ってるんじゃよ。」

 

夏海「人間を食う魔物?魔物ってものを食べないんでしょ?」

 

花梨

「んだ。あれんど(あいつら)は生き物の真似してるだけだすけな。ただレナがこったら(こんな)言い張んのも珍しいべよ。」

 

レナ「まもの、くう!にんげん、くう!」

 

花梨「本当にそった(そんな)魔物出んなら、放っとけねぇすけな。」

 

夏海「ふーん・・・人を食う魔物ねえ・・・確かに放っておけないわ!最初の記事は私が書かなきゃ!」

 

ガンドイルが校門を通りかかるが気配を消し呆れてる。

 

ガンドイル&花梨「・・・・」

 

夏海「レナ!案内して!その魔物、どのくらい遠いか知らないけど探しに行くわよ!」

 

レナ「うう・・・いく!れな、なつみ、いく!」

 

 

ガンドイル「そこまでだ。」

 

夏海「げっ。転校生・・・」

 

ガンドイル

「ちょっと聞き捨てならないことを聞いてな。夏美。お前クエスト請けてないだろ。校則違反になるが?」

 

夏海

「ふっふーん。そんなことわかってるわよ。無問題無問題。こんなこともあろうかと、あらかじめそれっぽい方の出現情報持っているから例えばこの阿川奈城砦跡に出てる魔物のクエストを請けて‥・近くを探すってわけ。取材が目的だから戦わないしね♪」

 

花梨&ガンドイル「悪知恵ばっかり逞しくなって…」

 

夏海「処世術と言ってよね。そんじゃレナ借りていくわよ。」

 

花梨「お前、レナの言ってることわかるっきゃ?」

 

夏海「さすがに半年もいればね。最初に比べたらマシよ。」

 

花梨「んー・・・インフルエンザはやってなきゃおらも行くんだけんど・・・」

 

夏海「食堂でしょ?おばちゃんたち大変みたいね。まあまあ、こっちは任せて。ばっちりスクープゲットしてくるから!」

 

花梨「そっちじゃねえ。夏海はあぶなっかしいすけな。怪我しねぇようにきぃつけろじゃ。」

 

夏海「はいはい。わかってるって。じゃレナ!行くわよ!」

 

花梨「・・・やっぱり心配だすけ。明鈴。」

 

明鈴「え?ボク?ボクがついてくアル?」

 

花梨「いんや、お前は小連と転校生で食堂手伝ってもらわねばな。」

 

ガンドイル

「(あ、手伝うこと確定なのね。)・・・わかった。」

 

~阿川奈城砦跡~

 

ミナ「・・・つまり我々の目的は!この愚かな戦いに終止符を打つことだ!」

 

恋「長い!他のものは行ってしもうたぞ!」

 

ミナ「今回は我がサーヴァントも召喚している!聖戦を始めるぞ!」

 

恋「・・・おらんが?」

 

ミナ「!?何故おらぬ!?」

 

ミナがあわててもあっとを開く。

 

ミナ「サーヴァント!なぜいない!?今どこにいる!?」

 

ガンドイル「学園だが?それに招集なんて聞いてないんだがな。」

 

ミナ「え!?そんなはずはない!リストに・・・あれ?入れたと思ったのに…」

 

ガンドイル「・・・大丈夫だ。」

 

ミナ「え?き、来てくれるのか!?」

 

ガンドイル「地獄の切断が終わり時代すぐ行く。」

 

ミナ「え?え?地獄の切断ってなんだ!?」

 

 

 

恋「どうじゃった?」

 

ミナ「・・・地獄の切断が終わったら来るって・・・。」

 

 

恋「はぁ?」

 

卯衣「多分食材の切断だと思う。食堂のおばちゃんがインフルエンザで人手不足だから。」

 

恋「なるほどそれなら納得じゃな。ほれ、ミナさっさと行くぞ。」

 

ミナ「あ、待ってよ!恋ー!」

 

ガンドイル「・・・・」トントントントントントントントントン

 

花梨「転校生今のはミナか?」ストトトトトトトトト

 

ガンドイル「ああ。招集してたはずが、申請漏れしてたらしいな。まあ、終わった後すぐ行くけど。」

 

花梨「そんなら今行けば・・・」

 

ガンドイル「不要だ。ちょっと電話かけるぞ。」ピッ

 

虎千代「虎千代だ。魔法の許可か?」

 

ガンドイル

「察しが早くて助かる。使用目的は調理場の食材切断のみ。終了後のクエストに向かうため。」

 

虎千代「わかった。周知しておく。」

 

ガンドイル「すまない。助かる。」ピッ

 

ガンドイル「花梨❕食材をそこに置いておけ!魔法で切断をする。指示を!」

 

花梨「わかったっきゃ!」

 

・・・・・・・・・・

 

ガンドイル「・・・よし。終わったな。」

 

氷川「お疲れ様です。え、もうおわったんですか!?」

 

ガンドイル「ああ。視察か?わざわざおつかれさん。」

 

花梨「ほんと早すぎ・・・。」

 

ガンドイル「じゃあ行くぞ。」

 

氷川「え!?どこに!?」

 

ガンドイル「周知されてないのか?」

 

氷川

「え!?ちょっと待ってください。魔法の使用目的は食材の切断としか書いてませんが?あとクエ釣りに行くとしか・・・」

 

ガンドイル「クエストに行くってことだよ。じゃあな。」ドヒュン!

 

氷川「え!?ちょっと!!!」

 

花梨「転校生の言ってることは本当だよ。阿川奈城砦跡へ向かっていくって。」

 

氷川「あ…そういうことですか。」

 

花梨「まあまあ、せっかくきたっきゃ。クッキーでも食うか?」

 

氷川「いただきます。」

 

花梨「(スイーツには素直なんだなぁ・・・)」

 

 



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阿川奈城-現場に向かう者たち-

---阿川奈城砦跡城門前---

 

レナと夏海は城についた時レナは匂いを嗅ぎ、夏海に声をかける。

 

レナ

「あっち!あっち!まもの!」ダダッ

夏海

「あっちって・・・ここ阿川奈じゃん・・・え?ここの魔物が人を食うの?

執行部からの情報にはそんなこと書いてないけど・・・。」

 

疑問に思う夏海に気付き近づいてくる女の子が一人。

 

???

「岸田さん。」

夏海

「げっ!ふ、風紀委員がなんでこんなとこに!?」

氷川

「また後ろ暗いことをしているのですか?」

夏海

「またってなによ!ちゃんとクエスト請けてきてんだからね!」

そういいつつデバイスを見せる。

 

氷川

「でしたら驚く必要はないでしょう。私は生徒の監督のために来ています。」

夏海

「監督?どういうことよそれ。」

 

ガンドイル

「それは俺が説明する。阿川奈城砦跡は観光地。安土桃山時代の城砦を再現している。

 生徒たちが討伐のほかにいたずらで書く可能性があるから監督するってことだ。

 ああ、落書きとかはするなよ。」

夏海

「落書きって・・・修学旅行生じゃないんだから。ま、そういうことなら

 オッケー。今日の目的は取材だからね。」

氷川

「取材ではないでしょう。クエストを請けたなら、魔物と戦うのが目的です。」

夏海

「ああいえばこういう!」

氷川

「グリモアの学園性として当然のことです!」

レナ

「むー・・・な、な、なつ、み!いく!はよ、いく!」

夏海

「あ、レナあんた戻ってきたんだ。」

 

レナが戻ってきたところを見て氷川は驚く。

 

氷川

「そ、相馬さんですか?見たところ里中さんも白藤さんもいなようですが・・・。」

夏海

「(おっ?もしかしたら・・・)そーよ。レナも学園に来て結構経つし、

 いつまでもあの二人の世話じゃね。ほかの生徒ともっと交流できるように、

 あたしから始めるってワケ。」

レナ

「ん・・・?なに?」

ガンドイル

「・・・(何かたくらんでいるがレナがいる以上はいや、待て。面白いことになりそうだな。)」

氷川

「なるほど・・・そういうことでしたか。」

夏海

「そういうことなのよ。」

氷川

「では私も行きましょう。」

夏海

「えっ!?なな、なんで?」

夏海は予想外の返答に声を裏返す。

氷川

「心配だからです。岸田さんも、相馬さんも。危なっかしいですからね。」

ガンドイル

「その役目は俺が受ける。」

氷川

「えっ!?し、しかし。あなたはほかのクエストを受けてるでしょう。」

ガンドイル

「氷川はそのまま生徒の監督及び一般人の避難を。」

氷川

「・・・クッキーの恩はここで使わせていただきますね。」

ガンドイル

「ああ。早めに解決しないといけないな。」

 

---阿川奈城砦---

 

服部の周りに鬼の生首が囲まれている。

 

服部

「・・・あちゃー・・・なんかクリスマスからあんまり運河ないッスねぇ・・・

 ひぃふぅみぃ・・・なんで自分の周り、こんな魔物が集まるんでしょ。」

ミナ

「梓ーっ!どこにいるんだー!?」

 

ミナの大声に鬼の生首が近づいてくる

服部

「あっ、まず!ぶちょーっ!こっちは魔物ばっかッス!

 来ちゃダメっす!自分、逃げますから、ちょっと戻って合流しましょ!」

ミナ

「できるか愚か者が!お前は円卓の騎士の一員だ!我は疾風の魔法使い!

 最強にして騎士団のリーダーだぞ!」

服部

「ぶ、ぶちょー、なんで来ちゃったんスか!気持ちはありがたいっスけど・・・」

ガンドイル

「まったくだ。お前が来ることで服部が困ってるじゃないか。」スタッ

ミナ

「遅い!なんですぐに来なかっだ!?」ガンッ!!

ガンドイル

「そう言ってる暇はないだろ。お前が心配なのはわかるが服部のことをもう少し信頼したらどうだ?」シュウウウ

ミナ

「ったー・・・なんで殴るんだ!」

ガンドイル

「先にこの鬼をどうにかしないと・・・な!」ゴォッ!!!

 

ガンドイルが詠唱を唱え鬼たちがいとも簡単に浮かび上がる。

 



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ガンドイルの日常
阿川奈城-現場に残る悲惨な状況・解決-


-阿川奈城裏門前-

 

氷川

「・・・これは。」

 

氷川と夏海が死体を発見するがあまりにも悲惨な姿である。

 

夏海

「う、うぅ・・・気持ち悪い・・・嫌なもの見ちゃった・・・」

 

氷川

「大丈夫ですか?」

 

夏海

「ひ、氷川・・・あんた、あんなの見てよく平気でいられるわね・・・」

 

氷川

「平気なはずがありません・・・とはいえ、私たちの仕事ですから。相馬さん、魔物は近づいてませんね?」

 

レナ

「ない!まものない!まもの、ちがう!」

 

 

氷川

「結構です・・・岸田さん、カメラを貸してください。写真を撮らなければ。」

 

夏海

「え!?ま、マジで」

 

氷川

「おそらく逃げ遅れたのでしょう。隠れていたけど見つかってしまった・・・そんなところでしょう。身元を確認して報告しなければ・・・私たちが送った写真は今回の資料にもなります。」

 

夏海

「…………わかった。あたしが撮るわ。」

 

氷川

「え?で、ですがあの死体をまた見るのは・・・」

 

夏海

「ジャーナリストが自分のカメラ他人に預けてどうすんのよ!カメラを持っている以上、あたしは写真を撮る責任があるの。やるわ。」

 

氷川

「・・・わかりました。ではお願いします。」

 

夏海はいろんな角度から撮影してくるが・・・

 

夏海

「う・・・やっぱグロい・・・」

 

レナ

「すんすん・・・にんげん・・・」

 

夏海

「見りゃわかるわよ。ほら、ちゃんと手を合わせて。」

 

レナ

「て?あわせ?」

 

夏海

「いいからアタシの真似して。」

 

・・・・・・・・・(お互い死体に向け手を合わせる)

 

レナ「なに?」

 

夏海「いーのよ。今は真似で。そのうちわかるでしょ。じゃ、続きを撮るわ。」パシャッ

 

服部

「うおっ。こりゃまた悲惨な・・・おっと、自分は知らない知らない・・・」

 

氷川

「服部さんではないですか。天文部のみなさんはどうしました?」

 

服部

「あ。お疲れ様です・・・ちょっと魔物との戦いが激しくて休憩中っす。かくかくしがじかで、ほかのパーティを回ってる最中っすね。」

 

氷川

「・・・わかりました。私たちも天文部に合流しましょう。」

 

服部

「助かります。そこでそこの・・・逃げ遅れた人ですか?」

 

氷川

「おそらく。魔物とはいえ無残な殺され方です。」

 

服部が顔をしかめる。

 

服部

「……ちょいといいですか?ふぅむ・・・これが魔物に?現場は見ましたか?」

 

氷川

「いいえ。私が到着してかr男性の悲鳴は聞いてませんから・・・」

 

服部

「早朝ッスな・・・。」

 

レナ

「まものない!まもの、ちがう!にんげん、にんげん!」

 

氷川

「相馬さん。もうまものがいないかはいいのですよ。」

 

ガンドイル

「そう言ってないと思うぞ。」

 

氷川

「ひゃっ!?転校生さんいつの間に!?」

 

服部

「・・・そッスな。相馬先輩が正しいッス。」

 

服部&ガンドイル

「おそらくこれは・・・殺された可能性が高い(ッス)」

 

氷川

「・・・は?」

 

服部

「ズダズダになってるんでわかりづらいですけど、よく見ると弾痕があります。

つまり魔物じゃねーッスね。人間ッス。知ってる限り学園から銃を使う人は来てない。」

 

氷川

「そ、それはつまり・・・?」

 

服部

「もういないとは思いますが、注意してください。あと身元確認を急ぎましょう。

執行部に送るとき、一緒に遊佐千雄会うにも送ってください。」

 

氷川

「そ・・・それはダメです!遊佐さんに送ると悪用されかねません!」

 

ガンドイル

「それはないな。少なくとも俺は信用できる。身元確認が一番早いなら遊佐だろうな。」

 

服部

「それがダメなら、ふたみんでもわかると思いますよ。」

 

夏海

「あんた部長のことよく知っているの?」

 

服部

「ごそーぞーにおまかせしまッス」

 

ガンドイル

「(だからあの時レナは人間って言ってたのか・・・ん?)」

 

服部

「センパイ?険しい顔してどうしたッスか?」

 

ガンドイル

「ああ・・・なんでもない。気になることができた。」

 

服部

「(無茶しそうな気がしそうッスねー。)センパイ。困ったら相談に乗ってほしいッス。」

 

ガンドイル「ああ。その時は頼らせてもらう。借り1だな。」

 

服部「律儀ッスねー。」

 

そしてグリモア生徒たちは撤退し学園に向かう。

 

???「・・・・あいつがガンドイルか。今は様子見させてもらおう。」

 



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ガンドイルの日常~小ネタ集①~

~~なんで女子力高いの?~~

――――報道部室――――

夏海「そういえば、転校生」

ガンドイル「なんだ?」

夏海「あのお弁当なんであんなにカラフルなの?しかもおいしいし。」

ガンドイル「ああ、そのことか。保育担当の時の影響だな。」

夏海「え!?アンタが!?」

ガンドイル「一応一般職員の子供だから普通に接したがな。だが、なつくのはなぜか私だけなのだ。」

夏海「どうして?」

ガンドイル「・・・多分これだろ。」つ【写真】

夏海「どれどれ・・・うわぁ・・・転校生以外ゴツイ・・・。顔も怖い・・・。」

ガンドイル「子供の食事も任されてな・・・。計算が大変だった。」エンブントカトウブントカ

夏海「だからあんなに美味いのね。ところでデザートは?」

ガンドイル「あれは趣味だ。」スッ

夏海「趣味でミルクレープが出るの・・・?」モグモグ・・・オイシィ

 

その後新聞に転校生のデザートが話題になり、学食にガンドイル手作りデザートが販売された。

ガンドイル「むう・・・。まさかここまで人気とは・・・。」

 

~~ツクも食べたい~~

 

ツク「転校生!ちょっとこっち来なさい!」

 

ガンドイル「なんだ守屋。」チャカチャカ

 

ツク「いいから!」

 

――――精鋭部隊部室――――

 

ツク「こないだ転校生のデザートコーナーでチョコケーキ出たじゃない!」

 

ガンドイル「ああ、出された瞬間すぐになくなったやつか。」

 

ツク「なんでもっと作らなかったのよ!」

 

ガンドイル「・・・はい?」

 

ツク「毎週毎週できる限り早く来ているのに、売り切れが多いのよ!あたしだって食べたいのに!」

 

ガンドイル「しょーがないだろ・・・。一人で作ってるんだから限度はあるし。」

 

ツク「転校生のチョコレートケーキ・・・チョコミルフィーユ・・・

   ザッハトルテ・・・」ウェェェ~ン

 

ガンドイル「・・・はぁ。おい。ツク」ズィッ

 

ツク「な、なによ・・・近いわよ。」グスッ

 

ガンドイル「明日楽しみに待ってろ。(ニヤリ)」パタン

 

ツク「・・・・???」ヒョットシテオコッテル?

 

――――翌日――――

ツクの部屋

 

ツク「転校生今日は会わなかったけど・・・。ツクのこと嫌いに

   なったのかな・・・。」

 

ピンポーン

 

ツク「・・・・あいてるわよ。」

 

もも「ツクちゃーん!転校生からお届け物です!」ハンコオネガイ

 

ツク「転校生から?(ポンッ)もも!何か聞いてない!?」ズィッ

 

もも「え?ええっと・・・『・・・ツクには悪いことをした。』と言ってましたね。    あ、冷凍です!」

 

ツク「冷凍?ちょうどよかったわ。冷凍庫空いてたし。」

 

もも「じゃあね。ツクちゃん。」パタン

 

ツク「うわぁ・・・転校生から・・・ん?手紙?」

 

ガンドイル(手紙)「こないだのお詫びだ。食べる分だけ解凍して食べろ。冷凍なら1週間持つ。」

 

ツク「・・・食べる分?」ガザガザパカッ

 

転校生から送られてきたものは

チョコレートケーキ×2個

チョコミルフィーユケーキ

ザッハトルテ

チョコロールケーキ

ホワイトチョコケーキ

ホワイトチョコミルフィールケーキ

 

ツク「・・・うわぁ・・・。転校生ありがとう・・・。」モアットデオクラナキャ

 

ヒュ~ドロドロ・・・(着信音)

 

ガンドイル「ム。届いたか。ん?」

 

ツク「明日お昼一緒に食べること!」

 

ガンドイル「・・・クエスト早めに終わらせるか。」

 

ウゴォォォォォォォ!

 

――――翌日――――

 

―――――――――――――屋上―――――――――――

 

ツク「あれ?転校生いない・・・?」キョロキョロ

 

ガンドイル「・・・zzz」

 

ツク「あ・・・いた。」

 

ガンドイル「zzz・・・」

 

ツク「スッ」←転校生の隣に近づく

 

ガンドイル「うぅん・・・」ギュッ

 

ツク「きゃっ!?」ギュゥッ

 

ガンドイル「zzzz」

 

ツク「抱きしめてきたせいで、う、動けない・・・でもなんでだろう。

   嫌じゃないのは。」

 

ガンドイル「ううん・・・!?ツ、ツク来てたのか。」スマンダキツイテタ

 

ツク「あ、う、うん。屋上で寝ていたのはなんでなのよ?」

 

ガンドイル「クエストで夜通し戦ってな。今日の9時に帰ってきたばかりだ。」

 

ツク「ってことは・・・あんまり寝てないの?」

 

ガンドイル「ああ。昼飯だろ?お弁当作ってあるから食べよう。」

 

ツク「え・・・わざわざ作ってくれたの?ツクのために?」キュン

 

ガンドイル「簡単な作り置きはしてあるがな。さ、召し上がれ。」

 

ツク「いただきます。」ムグムグ

 

ガンドイル「うまいか?」

 

ツク「うん!すっごくおいしい!」パァァッ

 

ツク「・・・ねぇ・・・転校生。チョコレートケーキありがとう。」

 

ガンドイル「ああ。」

 

ツク「チョコレートケーキ・・・一緒に食べない?」

 

ガンドイル「いいのか?特別なチョコを使ってるんだが・・・。」

 

ツク「?」

 

ガンドイル「ツクのチョコケーキには全部ゴ〇ィバのチョコを使ってる。

      今回だけな。」

 

ツク「!?あんな高いチョコを!?ちょっと・・・」

 

ガンドイル「遠慮はいらない。さあ召し上がれ。」

 

ツク「あむっ・・・・すっごくおいしい・・・。」

 

ガンドイル「」ニコニコ

 

ガンドイルは食べ終わった後再び休むが、日差しが強いため大木へ潜ったが・・・この後氷川に怒られることを知らない・・・。

 



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ガンドイルの日常~ガンドイルの隠れ住まい~

小ネタ①の続きです。ガンドイルが住んでいるところがわかります。

 

~~なんでそんなところに!?~~

 

-----風紀委員室-----

 

氷川「あ・・・風紀委員長。転校生さん見てませんか?」

 

風子「いーえ。しかし、あっちーですねー」パタパタ

 

氷川「暑いですね・・・」パタパタ

 

風子「相変わらずてんこーせいさんを追いかけてたんですか?」

 

氷川「ええ。不純異性行動が多すぎますからね。全くどこに逃げたんだか・・・。」

 

風子「転校生さんの部屋は?」

 

氷川「最低限の物しか置いてませんでした。あるのは充電器と冷蔵庫とベットだけ・・・。」

 

風子「・・・確か報道部の新聞にヒントがありそーな気がするんですよねー」

 

氷川「あの叫び声がする大木ですか?」

 

風子「さいです。たまたま近くに鳴瀬がいたんですが逃げられましてねー。」

 

ガザガザッ

 

風子「ん?氷川窓のところ見に行ってくれませんか?」グデー

 

氷川「わかりました。」ガラッ「・・・・えっ?」

 

ガンドイル「・・・・」シュタッ

 

風子「ん?氷川どーしましたか?」

 

氷川「ここ3階ですよね・・・?」

 

風子「さいですが?何かありましたか?」

 

氷川「い、いえ。私の見間違いでなければ転校生さんがいたような・・・。」

 

風子「・・・氷川。見つけたら、捕獲魔法を許可します。とっ捕まえてくだせー.」

 

氷川「は、はぁ・・・。」ガチャ

 

ガンドイル「・・・・あ。」

 

氷川「て、転校生さん!な、中に入りなさい!」

 

ガンドイル「・・・致し方あるまい。失礼します。」

 

風子「やっぱりアンタさんですか。時々音がすると思ったら・・・。」

 

ガンドイル「・・・すまん。」

 

氷川「転校生さん!あなたというものは」クドクドクドクド・・・

 

ガンドイル「・・・・」

 

氷川「ともかく!反省文を書いてもらいます!そのあと懲罰室へ・・・」

 

ガンドイル「ほれ。」バサッ

 

氷川「えっ・・・原稿用紙15枚・・・」

 

ガンドイル「次は懲罰部屋だろ?」

 

氷川「・・・あ、はい・・・?」

 

風子「転校生さんお待ちくだせー。」

 

ガンドイル「?」

 

風子「・・・」ジーッ

 

ガンドイル「・・・・?」

 

風子「アンタさん本当に転校生ですか?」

 

氷川「風紀委員長どういうことですか?」

 

風子「実は過去に騙されたことがありましてねー。」(肝試し参照)

 

氷川「でもこの顔転校生ですよね?」

 

風子「そっくりすぎるのがタチわるいんですよねー・・・。弱点はわかってます。」

 

氷川「それは・・・?」

 

風子「ゲンコツ程度の威力で殴ればいーんだそうで。」ドゴォッ!!!

 

氷川「!?」

 

風子「しぼみましたね。案の定まーた騙されました。」ハァ

 

氷川「なんという精巧な・・・。となると彼は・・・。」

 

風子「いちおー心当たりはありますねー。」

 

氷川「それってどこなんですか?」

 

風子「まーまー。変身しないと行けれねーのが癪ですが、変身しましょ。」

 

氷川「え!?は、はぁ・・・」

 

風子と氷川は戦闘服へ変身し、風の魔法で空を飛び、学園の大きい大木へ向かう。

 

氷川「まさか転校生さんはここにいるのですか?」

 

風子「そーいうことです。生活のかけらが全くありませんが彼がいることは確かなはずです。」

 

そういいつつ、木の洞穴を探索する風子。すると風子が見つけたものは意外なものだった。

 

風子「・・・写真?なんですかこの写真は。実験動物のような・・・」

 

ガンドイル「動くな。」

 

氷川「っ!」

 

ガンドイルが氷川の身体を押さえ銃口を風子に向ける。

 

風子「その声は転校生さんですか。」

 

ガンドイル「住処を当てるのはさすがと言いたいが・・・。勝手に漁るのは感心しないな。」

 

風子

「違反しなければ調査もしなくて済むんですがねー。ところでこの写真はなんです?場合によっては調査をする必要があるんですが。」

 

ガンドイル「・・・わかった。話そう。」

 

風子を抱え込み、さらに氷川を抱え、木の上から降りる。

 

風子「え・・・」

 

氷川「ちょっ!?」

 

 

ガンドイルは大木から落りていく。



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ガンドイルの日常~ガンドイルの過去~

~~~ガンドイルの過去~~~

 

―――――ガンドイルの部屋の窓―――――

 

ガンドイル「大丈夫か?」

 

風子「・・・・大丈夫に見えますかねー。」

 

氷川「」キュ~

 

ガンドイル「・・・すまん。」

 

―――――ガンドイルの部屋―――――

 

風子「・・・で。」

 

氷川「・・・」スヤァ・・・

 

風子「なんであんな大樹に住んでいるんですか?アンタさんは。」ハァ

 

ガンドイル「一応高いところが落ち着くしな・・・。たいていはあそこに住んでいる。」

 

風子「他の生徒からも転校生の部屋にいないと言われたことあるんですよ?」

 

ガンドイル「・・・俺は昔標高が高いところで生まれ、10歳までは親がいたが魔物に殺された。」

 

風子「そこまでは聞いてますね。資料に書いてありましたし。」

 

ガンドイル「・・・トップシークレット資料は生徒会長と精鋭部隊だけが知っている。それを今から風紀委員にも伝える。」

 

風子「・・・・まだ秘密があるんですか?」

 

ガンドイル「一人で小規模の霧の魔物を討伐するためだったが、想定外の魔物が現れてな。」

 

風子「それがタンコンテロガだったと?」

 

ガンドイル「ああ。」

 

氷川「でもそれが魔法使いに覚醒したきっかけになったと聞いてますが?」

 

ガンドイル「表向きにはな。俺は魔物を討伐した時大けがを負い、霧に取り込まれた。」

 

風子「なっ・・・!?それが事実だとしたら魔物化になってもおかしくね―ですよ!?」

 

ガンドイル「そう焦るな。俺のいた町には魔法使いがいてな。障壁を作ってもらった。」

 

氷川「転校生さんが魔法使いに覚醒したのって・・・」

 

風子「おや、氷川起きたんですか。」

 

氷川「おかげさまで。あ、スコーンおいしそう・・・。」

 

ガンドイル「・・・話を戻すぞ。」メシアガレ

 

風子「すみませんね―こっちはアップルパイなんて。」モグモグ

 

ガンドイル「一応、作り置きだけどな。」

 

氷川「あ、スコーンおいし・・・このジャムも・・・」

 

ガンドイル「・・・話を進めるぞ。」ハァ・・・

 

ガンドイル「取り込まれているときに魔法使いに覚醒してな。その時の暴発魔法を発動した。」

 

氷川・風子「」ムグムグ

 

ガンドイル

「俺は気絶をしてたから詳細は病院で聞いた。魔物がいたところだけぽっかり穴が開いてたんだとよ。」

 

氷川

「転校生さんは魔法の練習をされていたんですか?初めてのクエストにしてはかなり上達が速かったのですが。」

 

ガンドイル

「学園に入るまではな。師匠に上達が速いと言われて凹んでいたがな。障壁もいくつか改善できたし。」

 

風子「じゃあ、第7次侵攻にいたあの獣はガンドイルということですか。」

 

ガンドイル「正確には魔獣化と言う。」

 

氷川「魔獣化・・・?霧の魔物になって戦うんですか?」

 

ガンドイル「少し違うな。魔獣化は霧の力を防具に変え自分の体内にある霧の力を解放する荒業だ。」

 

風子「自分の体内にある霧の力を使うならいずれはなくなるんじゃありませんか?」

 

ガンドイル

「そう思うだろうな。しかし使った霧はまた自分の体内に戻って暴れるんだよ。だから変身解除はしばらく動けなくなる。」

 

氷川「厄介な能力ですね・・・。」

 

ガンドイル「使いこなせればある程度は戦えるがな。」

 

風子「魔獣化のことはよくわかりました。しかし、転校生さんは相変わらず無茶をしますね。」ヤレヤレ

 

氷川「全治1か月なのに1週間で完治するって・・・。」

 

ガンドイル「(魔法を使って無理やり回復させたことは黙っておこう。)」

風子「ともかく、魔獣化は自由に使えるんですかね?」

 

氷川「一応意識はあるんですか?」

 

ガンドイル「ある程度はな。」

 

風子「いちおう検査だけは受けておいた方がいいでしょーね。」

 

ガンドイル「ああ。即に終わっているが、特に問題ないそうだ。」

 

風子「・・・転校生さん。もし、アンタさんが魔獣化してそのまま意識が完全に消えた時はどうなるんですかね」

 

ガンドイル「わからないが、魔力がほぼ無限にある状態だからまずは巨大化するだろうな。」

 

風子「・・・どこのウル〇〇マンですか・・・。」

 

ガンドイル「まあ、今のところはコントロールは聞いてるからな。よっぽと危険な状態でなければ使わないさ。」

 

風子「ともかく無事でよかったには変わりないですねー。あまり無茶しないでくだせー。」

 

ガンドイル「ああ。精進するよ。」

 

氷川「それともう一つ。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

氷川「寮を使ってください。」

 

ガンドイル「・・・・」

 

氷川「何故そこで無言になるんですか!?」

 

風子「緊急時にいないと困るんですよ。不便かけたら困るんで申し訳ねーですが、協力してくだせー。」

 

ガンドイル「わかった。善処する。」

 

風子「すみませんねー。よろしくおねげーします。」

 

ガンドイルは大木のところに戻り、生活品を寮へ戻した。

 

風子「戻したと聞き、確認しに来たんですが・・・。」

 

氷川「なんで二段ベットとハンモックが・・・?」

 

ガンドイル「ん?ああ、高いところじゃないと何気に落ち着かなくってな。」

 

風子「・・・まあ風紀を乱してないのでよしとしますか。」

 

氷川「そうですね。」

 

ガンドイル「恩に着る。」

 

こうしてガンドイルは寮生活に戻り、一件落着だったが・・・・

 

ガンドイル「・・・・寝れん。トランシーバーでも置いておくか。」コトッ

 

翌朝

 

風子「てんこーせいさんおはよーごぜーます。朝ですよ。・・・ん?トランシーバー?」

 

ガンドイル「呼んだか?」

 

風子「うわぁっ!?いきなりあらわれないでくだせー!」プンスコ

 

ガンドイル「すまん。外で寝てた。やはり外で寝る方がよく寝れるみたいだ。」

 

風子「・・・風紀委員としてはあまりよくないんですがねー。特例を考えておきましょーか。」

 

ガンドイル「ありがとう。助かるよ。」



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ガンドイルの日常 ツクとのキャンプ①

             ~キャンプトレーニング?~

 

――――――――――噴水前――――――――――

 

ツク「おっそいわよ!転校生!遅刻よ!遅刻!」

 

ガンドイルは待ち合わせ5分前に到着していたのだが、ツクはなぜか怒っていた。

 

ガンドイル「5分前に着いているのに、遅刻なのか?」

 

ツク「たとえ5分前でも私を待たせたら遅刻なのよ!ったくもう!いいから買い物に付き合って!」

 

ガンドイル「・・・【なるほどね。】」

 

――――――――――翌日――――――――――

 

ツク「転校生は・・・まだいないわね。」キョロキョロ

 

ガンドイル「いるぞ?」ヌッ

 

ツク「!?キャァ!」バッチーン!

 

ガンドイル「」ドボーン

 

ツクは驚きのあまりガンドイルにビンタをしてしまったため噴水に落ちてしまった。

 

ツク「ちょ、ちょっと!だ、大丈夫!?」

 

ガンドイル「この状況を見て大丈夫だといえるのかよ・・・。」ポタポタ

 

ツク「だって近いんだもの!!・・・ごめんなさい。私のせいで。」

 

ガンドイル「・・・大丈夫だ。さっさと用事を済ませるぞ。」ピッ

 

――――――――――風紀委員室――――――――――

 

PIPIPI!

 

風子「ん?転校生さんですか。なになに・・・。」

 

ガンドイル【諸事情により、ずぶぬれになったため風の魔法を許可願いたい。】

 

風子【何か証拠でもありますか?写真を送ってくだせー。】

 

ガンドイル【濡れシャツの写真を添付する。】『写真』

 

風子【なんで真顔とってるんですか。まーいーでしょ。許可します。】ホゾンシテオキマショ

 

ガンドイル【助かる。】

 

ガンドイル「よし・・・っと。」

 

ツク「どこに連絡取ってたの?」

 

ガンドイル「風紀委員。魔法許可をもらったから風の魔法起こすぞ。」

 

ツク「転校生・・・。アンタバカなの?」

 

ガンドイル「どういうことだ?」

 

ツク「ミストファイバーなんだから変身して戻ればいいじゃない。」

 

ガンドイル「・・・その手があったか。」

 

ガンドイルは変身をし、解除をする。しかし、服は濡れたままだった。

 

ツク「・・・・」

 

ガンドイル「・・・・濡れたままだな。」

 

ツク「・・・ゴメン。」

 

ガンドイルは再び変身し風の魔法を発動させる。

 

ツク「ちょっ!?スカートが!!」

 

ガンドイルの魔法で周りが見えないためツクのスカートがめくれていることに気付いてない。

 

ガンドイル「・・・・解除。」

 

その瞬間ツクのビンタが炸裂した。

 

ツク「エッチ!ヘンタイ!魔法を使うならもう少し待ちなさいよ!」

 

ガンドイル「そういわれてもねぇ・・・。ああ、抑えてなかったのか。」

 

ツク「~~~!」ポコポコ

 

ガンドイル「悪かった。」

 

ツク「悪かったと思うなら甘い物作りなさいよ!チョコ使ったやつね!」

 

ガンドイル「(それが目的では・・・汗)」

 

――――――――――転校生の部屋――――――――――

 

ガンドイル「とりあえず着替える。そこにある漫画は自由に読んでくれ。」

 

ツク「・・・かなり多いわね。特に料理レシピ・・・。」

 

ガンドイル「ある程度は必要でな。えーとここらへんに・・・。」

 

ツク「ふーん・・・。ん?日記・・・?」

 

ガンドイル「あ、その日記は見ていいからね。過去の自分の日記だし。」

 

ツク「ふーん・・・」ペラペラ・・・

 

ガンドイル「キャンプトレーニング内容がまとめてある日記だけどさ。」

 

ツク「アンタこんな厳しいトレーニングやってるの?」

 

ガンドイル「ほぼ日課だな。めんどくさいから朝片づけている。」デキタゾ

 

ガンドイルがそういってザッハトルテを出す。

 

ツク「・・・ねぇ。転校生。これ私やってみたい。」ア、オイシイ・・・

 

ガンドイル「・・・は?」

 

ガンドイルは驚きのあまり腑抜けた声が出た。

 

ツク「どんな感じかやってみたいんだけど・・・ダメ?」

 

ガンドイル「・・・やめておけ。ツクには絶対無理だ。」

 

ツク「・・・やってやるわよ!」

 

ツクとのキャンプ②に続く・・・



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ガンドイルの日常 ツクとのキャンプ②

          ――――――――――――翌日―――――――――――――――

 

               ~校門前~

 

ガンドイル「基本の登山だが、まずは10キロのリュックを背負ってもらう」

 

ツク「重っ!?」

 

ガンドイル「・・・大丈夫か?それを背負って山上るんだが・・・。」

 

ツク「はぁ!?ムリムリムリムリ!こんなか弱い女の子に持たせる重さじゃないわ!」

 

ガンドイル「必要最低限を入れて10キロなんだけどなぁ・・・。」

 

ツク「転校生は身軽・・・じゃない・・・。」

 

ガンドイルは基本装備にテント2人分・食糧・飲料・寝袋で40kgを背負ってる。

 

ガンドイル「なんか言ったか?」

 

ツク「・・・・うう。わかったわよ!行くわよ!」

 

ガンドイルとツクは近くの山へ登山に向かう。(クエストとして申請済)

 

 

――――――――――――風紀委員室――――――――――――

 

氷川「い、委員長!?」

 

風子「なんです。そーぞうしいですねー」

 

氷川「いいんですか!?こんなクエスト承認して!?腑、不順異性行為があるかもしr」

 

風子「その点は心配いらねーです。テントを2台持っていくという条件で許可したし。」

 

氷川「じゃなくって!二人っきりでテントを作るっt」モガモガ

 

風子「あーうるせーですね。仕方ありません。見張りを頼みますか。」

 

服部「にんにんッス。お呼びですか?いいんちょー。」

 

風子「確か天文部も近くでキャンプ予定でしたよね?ついででいーんでちょっと様子を見てくだせー。」

 

服部「あー・・・了解っす。」

 

ガンドイル「おーい。大丈夫か?」

 

ツク「これが・・・だいじょ・・・うぶみえる?」ゼーハー

 

ガンドイル「まだしゃべれる余裕あるな行くぞ。」

 

ツク「うぇえ!?お、鬼ー!悪魔―!」

 

その頃精鋭部隊も同じ山を登っていた。

 

メアリー「ん?守屋の声が聞こえたんだが。」

 

エレン「ああ。地獄のトレーニングを乗り越えて鍛えるって言ってたな。」

 

メアリー「まあ、転校生のトレーニングは軍団式を超えてるからな。」

 

エレン「ああ。守屋もレベルアップは間違いないだろう。さあ我々も行くぞ。」

 

焔「だーかーら!なんでそっちなんだよ!浅梨!」

 

浅梨「え?こっちのほうが近道ですよ?」

 

 

キャンプ場頂上付近

 

ガンドイル「・・・・その努力は認める。」

 

ツク「」チーン

 

ガンドイル「さて、予定通りだな。」

 

ガンドイルはテントを設置し、すぐに食材を仕込み始める。

 

ツク「・・・はっ!?」

 

ガンドイル「起きたか。昼飯できてるぞ。」

 

ツク「なにこれおいしそう。」

 

ガンドイルは森のキノコを採取しながら登っていたため、おいしそうなキノコ料理がたくさんある。

 

ツク「お肉あったほうがいいんだけど、この際おなかすいててそれどころじゃ」パクッ

 

ガンドイル「どうだ?」

 

ツク「・・・・!おいしい!!」

 

ガンドイル「それはなにより。それ食ったらトレーニングを始めるぞ。」

 

ツク「・・・もう少し休ませて・・・。」

 

 

ツクの願いはかなうわけではなかった・・・。

 

ガンドイル「バービージャンプを20回やるか。それを2セット。」

 

ツク「バービージャンプ?」

 

ガンドイル「しゃがむ→腕立てのポーズ→腕立て1回→戻って高くジャンプで1回。」

 

ツク「」

 

ガンドイル「・・・やるぞ。はじめっ!」

 

数分後・・・精鋭部隊がガンドイルのトレーニングを見かけ、メアリーはテントの近くにあった

メニュー表を見る。

 

メアリー「おーおーやってるな。・・・げっ。バービージャンプかよ。守屋にはハードすぎんだろ。」

 

エレン「それでも完全にやり遂げようと頑張っているのは評価できるがな。」

 

メアリー「今度メニューにブートキャンプでも入れるか?」

 

エレン「任せる。私たちは我妻を探さないといけないしな。」

 

メアリー「ったくよ・・・。」

 

ガンドイル「我妻?ああ、青い髪のか。」

 

ガンドイルはツクが終わるのを待っている間にこたえる。

 

ガンドイル「ちょっと待ってろ。≪リサーチ≫・・・そこから南にいるな。今は休んでると思う。」

 

メアリー「What!? おめー便利な能力を持ってるな。」

 

ガンドイル「まあ、何かあったらもあっとで送ってくれ。教えられると思う。」

 

メアリー「ああ。オラ。月詠。しっかり鍛えてもらえよな!」

 

ツク「言われ・・・なく・・・ても」ゼーハーゼーハー

 

ガンドイル「1セット終わったか。じゃあつづけるぞ。」

 

ツク「ふぇ!?お、おにーっ!あくまーっ!」

 

ガンドイル「(・・・まったく。筋肉がここまで鍛えにくい人とは。)」

 

ツク「うえええ・・・もうやだぁ・・・」

 

ガンドイル「言っておくけど俺のトレーニングの一部を抜粋してるんだからな。本来のトレーニングは

あと15種類ある。その中から決めているがな。」

 

ツク「うぐぐ・・・わかったわよ!頑張るわよ!」

 

ガンドイルは先に終え、魔法の特訓を始める。

 

ガンドイル「風の球体を破壊しろ。どんな方法を使ってもいい。だが、攻撃は風のみ。はじめっ!」

 

ツク「こんなでかい球体をどうやって相殺するのよ!」

 

風の球体は2mの大きさでとどまっている。

 

ガンドイル「それを考えるのが策士ってもんだろ。」

 

ツク「うう・・・ん?」

 

球体のところどころに黒いマークが見える。しかしそれは覆い隠すようにしているように見える。

 

ツク「見つけたわ。そこっ!」ヒュン!

 

ツクの扇子から風の魔法が放たれるが、球体はガードをし反撃する。

 

ツク「キャァッ!?」

 

ガンドイル「言い忘れてたが、反撃するからな。だが、いい線だ。」

 

ツク「そういうことは早く言いなさいよ!」

 

2時間後・・・

 

ガンドイル「・・・合格。」

 

ツクの作戦は攻撃した瞬間に別の向きに魔法を放って同時攻撃を仕掛けるという荒業を成功させた。

しかし、何度も反撃を受けていたため、ツクの服が破れかけている。

 

ツク「終わったー!もう・・・動けない。」

 

ガンドイルはマントをツクにかぶせ、テントへ運ぶ。

 

ツク「わぷっ!?あ、ありがと・・・。」

 

ガンドイル「さっさと変身しなおせ。」

 

ツク「へ?・・・・」

 

ツクが自分の姿を見て悲鳴を上げ、ガンドイルは呆れたようにため息をつく。

 

ガンドイル「ったく・・・」

 

 



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ガンドイルの日常 ツクとのキャンプ③

ツク「・・・・・」ムー

 

ガンドイル「まーだむくれてるのか。戦場じゃなきゃ怒鳴りつけてたんだがな。」トントントン

 

そういいつ俺は夕飯の料理を作っている。ツクはまだ気にしているみたいだが。

 

ガンドイル「まあ、もうすぐ合流だろうし、それまでには機嫌直せ。ホレ。」

 

ツクにチョコレートを差し出し、料理に戻る。

 

ツク「・・・ゴ○ィバ。なんでアイツいつも高そうなチョコを渡すのよ。」

 

ガンドイル「ん。来たか。」

 

メアリー「よう。訓練は上出来なのか?」

 

ガンドイル「まあまあだ。ついていけるのがやっとだがメニューは少しずつこなしている。」

 

エレン「どれ・・・。ふむ。(私が出している守屋のトレーニングメニューより厳しいな。)」

 

メアリー「我妻は・・・いるな。」

 

ガンドイル「・・・なんでジャージ?」

 

メアリー「デバイスが故障したんだよ。そのせいで変身もできなかったしな。」

 

我妻「ご、ごめんなさい・・・。」

 

ガンドイル「どれ。デバイスを貸してみろ。たぶん治せる。」

 

ガンドイルは我妻のデバイスを調べるためにパソコンを開く。

 

我妻「あ、あの・・・表示されたら壁紙は見ないでほしいんです・・・。」

 

ガンドイル「善処はする。」

 

そういいつつガンドイルはパソコンにつなげ、デバイスのデータログを調べる。

 

ガンドイル「・・・・なるほど。」タンッ

 

ガンドイルは解析が終わり、プログラムを実行するとデバイスが表示される。

 

ガンドイル「ウィルスだな。我妻。変な画像が急に出たりするサイトに行ったか?」

 

我妻「・・・・はい。」

 

ガンドイル「たぶんそれだな。そのせいでデバイスにウィルスが入り故障した。」ピロン

 

ガンドイルはデバイスに残っていたウィルスを削除し、浅梨に渡す。

 

浅梨「あ、ありがとうございます!」

 

ガンドイル「・・・・」ナンデオレノシャシン?

 

ガンドイルは気にせず、カレーをふるまう。精鋭部隊は好評だったそうだ。ただ、ツクを除いては・・・。

 

メアリー「アイツまだテントから出てないのか?」

 

ガンドイル「ああ。考えている途中で寝てると思うんだよな。」

 

エレン「・・・確かにな。」

 

エレンが確認するとツクは横向きに寝ていた。

 

メアリー「だからテメーは食わねえのか。」

 

ガンドイル「一人で食べる食事は美味しくないんでな。まあ、気長に待つさ。」グゥゥゥゥ

 

メアリー「説得力ねーな・・・。」

 

メアリーはからかうように笑う。

 

ガンドイル「・・・ほっとけ。」

 

・・・なぜなのか。

ツクが起きないから起こそうと思ったが、何故にツクが私のタオルをかいでいるのか。

 

ツク「うーん・・・転校生のにおい・・・」スーハー

 

見なかったことにしよう。

 

ガンドイル「おい。守屋。」

 

ガンドイルはテント越しで話しかける。

 

ツク「ひゃあ!?あ、転校生?」

 

ガンドイル「なんだ。起きていたのか。飯できているぞ。」

 

ツク「あ、わ、わかったわ。あれ?精鋭部隊は?」

 

ガンドイル「聞くだけ聞いて先に帰ったよ。」コト

 

ツク「ふーん・・・あ、おいしそう。」

 

ガンドイル「腹が減って限界なんだ。さっさと食べるぞ。」

 

ツク「えっ?先に食べてたんじゃ・・・?」

 

ガンドイル「一人じゃおいしくないだろ。さっさと食べるぞ。」

 

ツク「・・・・ありがと。」ボソッ

 

ガンドイル「何か言ったか?」モグモグ

 

ツク「・・・なんでもないわよ」オイシィ

 

ツクのおいしそうな笑顔にガンドイルは不思議な感覚に包まれた。

 

ガンドイル「・・・今の感情は。・・・まさかな。」

 

ツク「転校生!おかわり!」

 

ガンドイル「ああ。しっかり食べることも大事だ。」

 

ツク「転校生みたいに筋肉ムキムキになりたいわ。」

 

ガンドイル「・・・・ガンバレバナントカナルトオモウヨ」

 

ツク「なんで片言なのよ!?」

 

ガンドイル「・・・ばれたか。だが、ツク今の身体ではまだまだ鍛えられそうにない。」

 

ツク「・・・」

 

ガンドイル「だが、俺の訓練を耐えたんだ。これからしっかり頑張るのであれば筋肉はつく。」

 

ツク「当然よ。あたしは軍師であり、そして共に戦うの。」

 

ガンドイル「それだったら俺の将棋に勝ってからいうことだな。」

 

ガンドイルはエレンやメアリーでの対局で負け知らずだった。メアリーはチェスで簡単に打ち負かしたがな。

 

ツク「うう・・・。」

 

ガンドイル「ハンデなしで戦えるようになったら軍師は目の前だと思うがな。」

 

ツク「・・・頑張る。」

 

ガンドイル「ああ。頑張れ。いつか俺を抜くことを期待している。」ワシャワシャ

 

ツク「ふぇっ!?ちょっと・・・なでないでよ。・・・やっぱなでなさい。♪」

 

ガンドイル「・・・さあ、もう寝る時間だ。明日も少し練習の上、報告する。」

 

ガンドイルはテントに戻り、寝袋に入る。

 

――――――――――――――数分後―――――――――――――

 

ガザガザ

 

テントがこすれる音を感知し、ガンドイルは目を覚ます。

 

チャックを開けると目の前にツクがいた。

 

ツク「・・・転校生。」

 

ツクは今にも泣きそうな顔でガンドイルのテントに入る。

 

ガンドイル「・・・で、怖くて寝れないというのか。」

 

ツク「だって・・・ガザガザなるし。ねえ。一緒に寝て。へ、変なことしたら承知しないわよ!?」

 

ガンドイル「そういうと思った。」

 

ガンドイルはバックから透明なシートをだし、テントに取り付ける。

 

そうすると仕切りのように透明のカバーがツクと半分に分けて使えるようになっていた。

 

無論これのおかげで氷川も「いい考えだと思います」と満足げに承認していたからだった。

 

だが、ツクは不満げだった。

 

ツク「うう・・・転校生と隣で寝れると思ったのに・・・。」

 

ガンドイル「万が一を備えてきちんと対策は練る。基本だろ・・・。」スヤァ

 

ツク「・・・バカ」ムー

 

ツクはふてくされているが、寝息が聞こえたのでガンドイルも寝る。

 

 

続く



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ガンドイルの日常 ツクとのキャンプ④

ツクちゃんかわいいよツクちゃん


チュンチュン

 

ツク「ふわぁ・・・あれ?転校生がいない・・・。手紙?」

 

 

ガンドイル(手紙)

「おはよう。起きたようだな。簡易シャワーをテントの隣に設置している。利用するときは札をひっくり返すように。」

 

ツク「シャワー!?」バッ

 

ツクはあわててテントを出て周りを見ると更衣室つきのシャワーが置いてあった。

 

ツク「転校生やるじゃない。でもシャワーだから冷たいんじゃないかしら・・・。」

 

ツクが試しにひねってみる。お湯の温度はちょうどよく、湯気がたちこもる。

 

ツク

「ん?ビニールプール・・・なるほどね。簡易的なお風呂も考えてるなんてやるじゃない♪」

 

一方ガンドイルは本命である霧の魔物を探していた。

 

ガンドイル「・・・そこか。」

 

ウッドマスター「同志なのか・・・?」

 

ガンドイル「しゃべった?」

 

ウッドマスター「わしはウッドマスター木の魔物じゃ。おぬしがいるということは・・・」

 

ガンドイル「ああ。討伐対象だ。」

 

ウッドマスター「わしを倒せるのかな?」シュイン

 

ウッドマスターがしゃべり終わった瞬間ガンドイルの鎌鼬が炸裂する。

 

ガンドイル「遅すぎる。」

 

ウッドマスターはしゃべれず散霧した。

 

そしてガンドイルはキャンプへ戻り、シャワーへ入る。

 

ガンドイル「ふう・・・ん?・・・」

 

ツクの服が置いたままだったのを確認し、こっそり出ようとしたが・・・

 

ツク「ふぅ・・・ん?」

 

ガンドイル「・・・すまん」

 

ガンドイルは顔を出さないようにマントで顔を覆うようにして出た。

 

ツクの悲鳴がこだましたのは言うまでもない。

 

腹部「やれやれ・・・結局こうなったッスか。どれ。報告しておきますかねー。」

 

ツク「ったく・・・今度やったら承知しないからね!?」

 

ガンドイル「だからこうして謝ってるって言ってるじゃないか・・・」ヒリヒリ

 

ツクの往復ビンタで何とか許しをもらったが・・・・。

 

ツク「こ、今度はきちんと言いなさいよ!?」

 

ガンドイル「・・・あれはなんだったんだ。」

 

ともあれ、無事戻ってきたのだが・・・。

 

風子「おかえりなさい。転校生さん。ちょーっとお話よろしーですか?」

 

ガンドイル「・・・」

 

ガンドイルはおとなしくついていき、腹部が見たことをすべて説明したうえで

弁解をし、厳重注意という結果で終わった。

 

その後・・・・

 

ガンドイルの部屋

 

ガンドイル「・・・ふぅ。」

 

♫ミンナデウタオウゲゲゲノゲイ♫

 

ガンドイル「・・・なんだ?」

 

ツク「・・・ねぇ。転校生。さっきのこと覚えてる・・・?」

 

ガンドイル「ん?ああ。」

 

ツク「今度から言いなさいよっていうのはね。きちんとノックして声掛けなさいってことよ。」

 

ガンドイル「・・・ああ。そっちか。なら安心だ。」

 

ツク「ちょっ・・・・!やっぱり変態!もう聞いてあげないんだから!フン!」プチッ

 

ガンドイル「・・・これで良し。」




本日中にエイプリルネタを考えておきますね間に合うように頑張らねば。


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ガンドイルの日常~苦手なもの~

ガンドイルの苦手なもの

 

―――――――――報道部室――――――――――

 

夏美「うう~ん・・・」

 

遊佐「おや、夏美。どうしたんだい?」

 

夏美

「あ、ぶちょー・・・転校生のプロフィールをまとめてるんだけれど苦手なものが全く見つからないのよねぇ・・・。ぶちょーは何か知っていますか?」

 

遊佐

「それはさすがに僕でも難しいな。転校生の謎はかなり深いし、張り込んでもすぐに気付かれたり・・・なかなか隙のない人だね。」

 

夏美「好きなものは見つけたんだけどね。たまたまなんだけど。」

 

遊佐「それは興味深いな。教えてくれないか?」

 

夏美「いいわよ。えーっと、転校生の好きなものはネコ・・・」

 

遊佐「・・・猫?それならこないだ行った夏美のおすすめのカフェかい?」

 

夏美

「こないだぶちょーと行っていた猫カフェで転校生は3時間くらいのんびりしてたわ。」

 

遊佐

「転校生は気づいていたけど、なぜか気にしてなかった・・・。僕は用事があったから早めに出たけど」

 

夏美「メチャメチャ幸せそうだったわよ。これが写真。」

 

遊佐「全身ネコだらけだね・・・。しかも気持ちよさそうに寝ている。」

 

夏美「この写真は自由に使っていいと許可もらっているから乗せるけど・・・。」

 

遊佐「転校生の苦手なものを調べてくる必要があるね。」

 

           ――――――――-翌日―――――

 

~リリィ部屋前~

 

南「きゃーーーーーーっ!!」

 

南の悲鳴に自由と転校生が来た。

 

自由「なんですか?・・・うわ・・・Gっすか・・・。」

 

ガンドイル「・・・・」ヒョイ ガララ ブォン

 

南「え・・・ちょっと転校生さん平気なんですか?」

 

自由「表情変えずにあっさりと・・・。」

 

ガンドイル「・・・」スタスタ

 

ガンドイルは無表情で手洗い場に行き手を洗う。

 

夏美「G作戦は失敗かぁ・・・。」

 

遊佐「それだったら僕に作戦がある。」

 

       ~~ガンドイルの部屋~~

ガチャ

 

???「ゲコゲコゲコゲコ」

 

ガンドイル「・・・」パタン

 

ガンドイルは部屋を間違えたのかと確認する。しかし自分の部屋だ。

 

ガチャ

 

カエル「ゲコゲコゲコゲコ」

 

ガンドイルは多少イラついたがもあっとで呼び出す。

 

ガンドイル「夏美。」ピロン

 

夏美「なに?」ピロン

 

ガンドイル「お前の仕業か?部屋中カエルだらけだが。」ピロン

 

夏美「なんでばれたの!?」ピロン

 

ガンドイル「防犯カメラの存在忘れてるだろ。」ピロン

 

夏美「あ。」ピロン

 

過去に転校生の部屋に無断で入るといった事件があり、防犯カメラを設置していたのだ。

その周知はすべての生徒に通知が入っている。しかし、いまだに犯人は不明だ。

 

夏美「えーっと・・・・。」

 

ガンドイル「とりあえず回収してくれ。さすがに沼くさい。」

 

夏美「トホホなんでアタシが・・・。」

 

ガンドイル「ところで。夏美さぁ・・・」ドンッ

 

夏美「キャッ!?て、転校生…!?」

 

ガンドイル「お前・・・」ズイッ

 

ガンドイルは夏美に急接近し、問いかける。

 

夏美「うううう・・・」

 

ガンドイル「そこにカエルがついてんぞ。」ゲコゲコ

 

夏美「へ?あ、ありがとう・・・」

 

ガンドイル「ああ、そうそう。苦手なもの探してんだっけ?」

 

夏美「ギクッな、なんのことかしら?ぴ~ぴぴ~♪」

 

ガンドイル「パターンを考えれば近くに夏美がいた。仕掛けたとしか考えられんだろう。」

 

夏美「うう・・・」

 

遊佐「そこまでにしてくれないか転校生。夏美には協力してもらっているだけだ。」

 

ガンドイル「遊佐か・・・まさか学級新聞で俺の記事を?」

 

遊佐「ご明察。まあわからなかったのは報道部としては痛いけどね。夏美。このまま進めよう。」

 

ガンドイル「・・・夏美。メディに聞いてみろ。俺は克服してはいるが・・・まだ慣れないのがある。」

 

夏美「メディ?ああ、施設強化担当のメディね。いいの?聞いて。」

 

ガンドイル「あいつは調べると言ったらとことん調べるからなぁ。確か交換してただろ。」

 

夏美「う、うん・・・。」

 

ガンドイルはメモを見せる。「T@YS@E>」

 

ガンドイル「これが俺のコードだ。まあそのままだがな。」

 

遊佐「・・・!たしかにそのままだね。」

 

夏美「え!?教えてくださいよ部長・・・。」

 

遊佐「じゃあヒントだ。ちなみに僕は「(XU>B」で表現できる

パソコン持ってる人ならピンとくるかもね」

 

夏美「パソコン?んー・・・。あたしの名前も出せるの?」

 

ガンドイル「まあ、わかったら拍手もんだがな。視聴者に解読してもらってくれ。」

 

夏美「ええ~・・・とりあえず送るわね。「T@YS@E>」っと」

 

ピロン♪

 

夏美「返信はやっ!?」

 

メイル

「おっひさー!夏美ちゃん元気なの!?」ピロン♪

「ガンドイルはどうしてる!?ねえねえ!教えて教えて!」ピロン♪

「あ、コードを送ったってことはガンドイルのこと知りたいのね!?」ピロン♪

「ガンドイル年齢不明・身長167㎝ 得意なもの筋トレ全般・苦手なものナメクジの

 ぬるぬる系ただし食品は別以前はGも苦手だったが最近動画を見て克服済(ツマンナイ)」

 

夏美「すごい情報・・・。えっと・・・ほかにはあるの?」ポチポチ

 

メイル「エッチなこと?経験なし!むしろ年齢=童貞歴よ!」

 

ガンドイル「( ^ω^)・・・」笑顔だが夏美には般若の顔が見えたそうだ。

 

ガンドイル「メディ。後で覚えておいてくださいね。っと」

 

メディ「えっ・・・ガンドイルいるの・・・ひゃあああああごめんなさい!ごめんなさい!」

 

夏美「転校生・・・なにしたの?メディに・・・」

 

ガンドイル「え?そりゃ『拘束して縄抜け』とか「拘束して強制バンジージャンプ」とか。」

 

遊佐「・・・結構ハードなお仕置きだね・・・。」

 

そういい、遊佐は苦笑いを見せる。

 

ガンドイル「あいつには簀巻きだな。1時間くらいで十分か。」

 

ピンポーン

「簀巻きは嘔吐による窒息する可能性がございます絶対にマネしないでください。」

 

夏美「あれ?転校生。確かアタシと一緒に行ったときスライムだったよね?」

 

ガンドイル「あの時は電気と風の融合技で使ってたからなぁ。爆散したときは風のバリアで防いでたからな。」

 

夏美「一応聞くけどなんで苦手なのよ?」

 

ガンドイル「窒息死するからそれを考えると怖いんだよ。」

 

夏美「へぇ・・・。あれ?カメムシ・・・?」

 

ガンドイル「・・・・づけんな。」

 

夏美「えっ?」

 

ガンドイル「そいつだけは近づかせんな。」チャキン

 

ガンドイルは双剣を構え真っ二つに切り刻んだ。

 

メディ「ああ、忘れてたわ。カメムシを異様に嫌っていたわね。見つけたらなるべく遠くに逃がしなさい。」ピロン

 

夏美「えっ・・・・ちょっと・・・」

 

ガンドイル「エアショット!」

 

カメムシはガンドイルの魔法で吹き飛んでいった。

 

夏美「・・・て、転校生。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

夏美「苦手なの書いて(モガっ!?」

 

夏海に試作品のショートケーキを口に入れられる。

 

ガンドイル「いいが、試作品に付き合ってくれ。今度のデザートフェアで提供する。」

 

夏美「いいけど・・・あたしだけだとあんまり食べれないわよ?」

 

遊佐「ボクはいいのかい?転校生君」

 

ガンドイル「ああ。頼む。ついでに宣伝も。」

 

遊佐「ああ。もちろんだよ。」

 

 

こうしておいしくいただいたデザートは大好評にて、文化祭でも作成することが決まった。



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見回りイベント
見回りイベント~肝試しは驚かす方が好き~プロローグ


ガンドイルがいつものように大木へ戻り、くつろごうとすると、そこに鳴瀬がいた。

 

鳴瀬「待ってたよ。転校生君」

 

ガンドイル「何 故 い る」トイウカナゼココガワカッタ!?

 

鳴瀬「言っただろう。僕が知っているものに関しては詳しいと。場所特定には時間かかったけどね。」

 

そう言い鳴瀬はニヤリと微笑む。

 

ガンドイル「・・・で、用件はなんだ。」スッ

 

鳴瀬「そう身構えなくってもいいと思うんだ。これは君が好きそうなイベントだからね・・・。」

 

ガンドイル「夜のアレか?」

 

鳴瀬「ずるといね。アレだよ。」

 

ガンドイル「引き受けよう。久しぶりに腕が鳴るな。」

 

鳴瀬「そういってくれるとうれしいね。しかし・・・転校生君。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

鳴瀬「降り方教えてくれないか?さすがにこの高さを降りるのは自信ないんだ・・・。」

 

ガンドイル「・・・」ソコニスベリダイガアル。

 

鳴瀬「助かるよ・・・なぁ、転校生。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

鳴瀬「ちょっと急すぎないかい?」90°ノスイチョクシカナインダケド

 

ガンドイル「我慢しろ」ガチャ

 

鳴瀬「ちょ」ヒュン

 

その後、学園新聞に『恐怖!?大木から聞こえる悲鳴!?』とかいてあった。

 

実行3日前

 

夏海「おはよう・・・転校生」

 

ガンドイル「おはy・・・ひょっとして夏海か?」

 

夏海「うん・・・ちょっとぶちょーの怒りを買っちゃってね・・・。」

 

ガンドイル「あー・・・(学園新聞のことか。)」

 

夏海「ぶちょーがこの記事は一切かかないようにっていわれてたんだけど、「報道部としてこれは書かないと!」

   と言ったらぶちょーが本当に怒って、雷でアフロになってしまうって・・・。」

 

ガンドイル「そりゃ・・・ご愁傷様だな。」

 

夏海「ねー転校生。今度の夜のアレ参加するってぶちょーから聞いたんだけど、本当?」

 

ガンドイル「一応はな。脅かす方が好きだし、取材して損はないと思うが非公認だろ?」

 

夏海「うん。非公認だから新聞に載せられないし、つまんないじゃない?だから転校生の脅かしテク

   ってどんなのか知りたいのよ。」

 

ガンドイル「参加すればいいだろ。」

 

夏海「・・・締切前に終わればいいんだけど・・・。」マタテツダッテクレナイ?

 

ガンドイル「・・・またいつものか。」スコシナラテツダウ

 

夏海「ありがと。」

 

ガンドイルと夏海は記事をなんと締切の2日前に仕上げ、鳴子からもOKをもらった。

 

鳴子「いつもこうであればいいんだけれどもね・・・。あ、転校生。あれの件明後日になったから。」

 

ガンドイル「了解。準備は万端だ。」

 

夏海「あたしも取材に行っていいですか?」

 

鳴子「誰にも気づかないようにしてくれれば参加してもいいと思うよ。」

 

夏海「が、頑張ります・・・。」

 

そして二日後・・・・。

 

 

 



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見回りイベント~肝試しは驚かす方が好き~『ツク・ありす』

このお話はツクちゃんとありすがでます。

クレプリがいない?それは文章を見るとよくわかりますよ・・・。

場所をチェックポイントに変えました。


      ――――――学園 廊下――――――

 

ガンドイル「非公認なのに結構集まってるな・・・。まあ、そのほうがやりがいはあるがな。」

 

鳴子「やあ、全員集まったみたいだね。でははじめようか。ルールは簡単。

   1.ペアまたはグループで行くこと

   2.場所にあるキーワードを配ったシートに記入する。

   3.ゴールの時にキーワードがあってなかったらもう一度巡回する。

   とまあこんな感じだ。リタイアの場合は手を挙げて降参と言ってくれ。」

 

説明を聞いた天文部員(心・立華・恋・ミナ)・ありす・ツク・夏海・間宮がうなずく

 

鳴子「出発後数分したら僕が合図する。スタートとゴールはここだ。待っている間暇だと思うから

   怪談話でもして気分を盛り上げておこうか。ああ、そうだ・・・。チェックポイント3は条件付きでキーワード

   がわかるらしいから頑張ってくれ。」

 

神宮寺「ちぇーっ。鳴子を驚かすチャンスだと思ったのに・・・。ホラー用デクも利用して・・・。」

鳴子「せっかくの肝試しだからね。使わせてもらうよ。」

神宮寺「まあいいや。風紀委員には伝えてあるけどね」クックック

 

      ――――――――2階ローズ――――――――

 

ガンドイル「そろそろ時間か。ドライアイスは・・・こんなもんか。」シュゥゥゥゥ

 

風の魔法を発動し、ドライアイスの水蒸気を形にする。

 

ガンドイル「こんなもんか。後はあらかじめ録音しておいた声を流して・・・っと。」

 

オオオオ・・・・・アアアアア・・・・・タスケテェェェ・・・・

 

ガンドイル「テスト完了。さてと・・・人形のメイクをして、待つか・・・。」

クレプリ「やっとこさ。まってたね。」アリス・・・スマン・・・・

 

ガンドイル「早速か・・・。」

 

鳴瀬「では、ペアを決めるためにクジを用意した。天文部はそのままでそのほかははくじを引いてくれ。」

 

それぞれの生徒がくじを引く。

 

結果はこのように決まった。

 

①ツク・ありす

②天文部(ミナ・恋・心・立華)

③夏海・間宮

 

≪ここからはストーリーのように順番に書いていきます。》

 

決まったようだね。

じゃあまずは守屋とありす出発だ。

 

ツク「い、いきなりなのね・・・。ま、まぁツクがいるから安心しなさい!」

 

ありす「ひぅ・・・ょろし・・・くおねがいします・・・」

 

ツク「なんか不安が残るわね・・・まぁいいわ。はい。」

 

ありす「・・・なん・・・ですか・・・」

 

ツク「怖いと困るから手をつないでた方がいいでしょ?」

 

ありす「ありぁと・・・ございます。」

 

ツクとアリスはまずサンフラワーの部屋に入って行った。

 

鳴瀬「最初のグループが行ったみたいだね。約束通り盛り上げるために怪談話をしようか。」

 

     ――――――チェックポイント1―――――――――

 

ツク「えっと・・・迷路みたいになってる。」

 

ありす「・・・・・」ギュッ

 

ツク「だ、だいじょうぶよ!こ、こわくないk」

 

ツクがアリスを落ち着かせようとしている時にデクが飛び出した!

 

ツク・ありす「キャァァァァァァァァ!」

 

 

ツクとアリスは迷路を走って抜け出し、キーワードを手に入れた。

 

梓「・・・走ったせいで脅かせなかった・・・ッス。」

 

そしてローズの教室に向かうために階段を上っていく・・・。

カツン・・・カツン・・・カツン・・・カツン・・・

 

二人が階段を上るたび静粛な空間から歩く音が聞こえてくる。

ありすが怖がっているせいか、ツクの手を握る力が大きくなり、ツクがアリスに声をかける

 

ツク「だ・・だいじょうぶだからね!いざとなったら守るから」

 

ありす「・・・・っ!」コクコクコク

 

ツク「・・・あれ?ありす、いつも一緒にいる人形は?」

 

ありす「・・・なん・・・かよう・・じがあるって・・・いってました」

 

ツク「ふーん・・・ところで、チェックポイント2って条件があるんだっけ?ひどいのじゃなきゃいいんだけど・・・。」

ありす「・・・こぁいの・・いゃです・・・。」ギュッ

ツク「大丈夫よ。いざとなったら私が守るから。」

 

―――――――――ローズ―――――――――

 

ツク「ここ・・・ね。煙?」

ありす「ドライ・・・アイス・・・だとぉもいます」

 

アリスがしゃべり終わった瞬間ドアがいきなり閉まる!

 

ツク・アリス「ひっ!?」

 

閉まった瞬間空間が歪み、広い空間になった。

 

ツク「・・・なんなのよ・・・。看板がある」

 

看板【クリアすればキーワードを教える。頑張ることだ。 ガンドイル】

 

ツク「・・・転校生が担当なら大丈夫よ・・・。たぶん・・・。」

 

ありす「てんこぅせいさん・・・はりきって・・・ました・・・。」

 

ツク「え?マジ?」

 

ツクとアリスは様々な仕掛けにひっかかり、そのままリタイアになってしまった。

 

ガンドイル「おい・・・大丈夫か?まさかありすがくると思わなかったんだが。」

 

ツク「・・・・グスッ」

 

ありす「・・・ぁう・・・」

 

ガンドイル「ったく・・・。ほら二人とも運ぶぞ。」ヒョイ

 

クレプリ「まったく・・・ありすが参加するなんてびっくりさね。」

 

ガンドイル「まったくだ・・・ん?・・・リタイア室でゆっくりしてくれ。あと、変えのはそこにある。なにかは言わんが、役立つだろう。」

 

ツク「・・・・ありがと///」

 

ありす「・・・・ぁりがとぅございます///」

 

クレプリ「ごめんよありす・・・転校生にお願いされて黙ってくれって言われてたんだよ。」

 

ありす「・・・てんこぅせぃさんにおんぶできたからだぃじょうぶです・・・」

 

クレプリ「さすがに怖すぎるから急きょお願いして正解だったねい。」

 

ガンドイル「まあ、さすがにやりすぎたか・・・。あとは・・・天文部と夏海よ間宮かよ・・・。」

 

クレプリ「なにかまずいことでもあるのか?」

 

ガンドイル「天文部はミナが怖がりだしなぁ・・・。あとは・・・間宮か。イイコト思いついた・・・フフフ」



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見回りクエスト!~転校生は脅かすのが好き『天文部』

ごめんなさい・・・お化け屋敷感性と思ったらほかのメンバー忘れてました。
このお話は天文部のメンバーです。
天文部(心・立華・恋・ミナ)

前作の場所を変更しました。

場所名→チェックポイント
それ以外→そのまま記載します。


―――――スタート地点―――――

 

鳴子「さて、第一陣が出発したね。・・・順番がまだの生徒は怪談を続けようか・・・」

 

ミナ「も、もういい・・・もうやめろ・・・これ以上すると我は、かっ、覚醒しゅてまう・・・」

 

鳴子「この学園には使われてない教室があるんだが・・・そこに・・・」

 

ミナ「ひ、ひいいぃいい!やだやだやめろー!」

 

心「あいたぁ!」

 

恋「ミナ・・・落ち着けと言ってるじゃろ。抱き着くのは構わんのじゃがちと苦しい・・・」

 

立華「部長の心拍数かなり上がっているわね。あまり上がりすぎると支障が出るわ。」

 

心「すみません!すみません!うるさくってすみませぇぇぇん!」

 

恋「心。おぬしもじゃ。もう少し落ち着かんか。年長者であろう?」

 

心「はわっ!そ、そうでした。き、きをつけますぅぅ!」

 

恋「はぁ・・・この先苦労しそうじゃな・・・。」

 

鳴子「第二陣はそろそろ出発の準備をしてくれ。報道部の皆だったね。」

 

恋「おっと出番か。では行こうかの。ミナ」

 

ミナ「ううう・・・」ガタガタガタガタ

 

――――第1チェックポイント――――――

 

立華「これは・・・迷路みたいになってるわね。ここを通らないといけないのかしら。」

 

心「そのようじゃの。チェックポイント①と書いてあるしの。ほれ、ミナさっさと行くぞ。」

 

ミナ「わ、我の右目っが、うじゅくのだぁ・・・ひぐっ・・・ここにいてはならん・・・」

 

恋「お主が来たいと言ったんじゃろうが。ほれほれ、さっさと歩け。」

 

ミナ「ううう嫌だ・・・怖い・・・」

 

恋「心、すまんのう。ミナがこれじゃ、先に行ってくれるか?」

 

心「えええぇ! わ、わわ、わたし先頭ですか!?」

 

心が驚きすすむと、デクが飛び出した!

 

キシャァァァァ!

 

心「ひぃぃぃいい!すみませんすみません!うるさくてすみません!」

 

恋「じゃから落ち着けと。」

 

ミナ「・・・・・」

 

恋「ミナ?おーい・・・。デクじゃぞ。」ペチペチ

 

ミナ「・・・はっ!こ、こんな程度じゃ我を倒すのというのはまだ生ぬるい・・のだ。」

 

恋「(気絶していたことは黙っておこうかの。否定するかもしれんしの。)」

 

立華「あ・・・前方に人の反応があるわ。」

 

心「ひ、人の反応って・・・先に行った人の反応ですよね?そうですよね・・・?」

 

立華「先発のグループは2人でいってるはず。反応は1人。」

 

心「ひ、ひいいいぃ・・・!」

 

恋「大丈夫じゃ、どうせおどかし役の・・・」

 

梓「わああああああああっ!」

 

ミナ「ふぎゃああああああああああ!」

 

恋「・・・なんだ梓か。」

 

梓「あっはっは、いやー、どうッスか?みんな楽しんでます?」

 

心「あ、あわわ・・・ミナちゃんが・・・」

 

ミナ「・・・・・・・・・・・・」

 

恋「ミナ、梓じゃぞ。怖くないぞー。しっかり立たんか。」

 

ミナ「梓じゃない・・・梓じゃないよぅ・・・」

 

心「あ?」

 

ミナ「もう1人いたんだ・・・あ、あそこ・・・」

 

心「え・・・誰もいないですけど・・・」

 

ミナ「い、いたの!我は確かに見たの!あそこにもう1人いたのっ!」

 

恋「はて・・・梓、お主以外に誰かいたかの?」

 

梓「いや?1人でしたけど。」

 

ミナ

「うそだ!絶対にいた!ああああんなのは、風紀委員かなんかだろ!?そ、そう風紀・・・【組織】のやつらだ!

そうに決まっている!そうだな梓!?」

 

梓「まったまた~風紀委員にはナイショのイベントっすよ~?そんなわけ・・・・・・まさかねぇ・・・。」

 

              ―――――脅かしポイント1―――――

 

梓「ん~やっぱぶちょーが見たのって、水無月いいんちょですよね?どっから漏れたんだろ、今日のこと。」

 

鳴子「やあ、腹部君。順調かい?」

 

梓「どーも、遊佐先輩。もう全員出発したんスか?」

 

鳴子

「ああ、あとは帰ってくるのを待つだけさ。ところで・・・風紀委員が見回っていると情報を得たんだ。君の立場上、なかなか面倒じゃないのかい?」

 

梓「・・・」

 

鳴子「そろそろ天文部が帰ってくるかもしれないから僕はスタート地点に行ってるよ。」

 

梓「・・・お前がなんとかしろっつーことですかね・・・。」

 

――――1階玄関前――――

 

風子

「・・・はー、毎年恒例ってのは知っちゃいましたが遠慮のねーこと・・・いくらイベントだからってはめを外したらいけませんよ。ま、今年は運が悪かったと思ってあきらめていただきましょーかね。」ガラッ

 

カップル 「ひぃっ!?」

 

風子「はーいそこのカップル―!居残り許可、取ってるんですかー!?」

 

         ――――第2チェックポイント付近――――

梓「とりあえず、水無月いいんちょが来てるのは間違いないッスね・・・他の風紀委員はいないんスかね?」キョロキョロ

 「とにかくいいんちょの巡回に合わせて肝試しのルートを変更してかないと・・・えーと、順路マークをいじっ  て・・・あ。」

 

恋「こら待て!走るでない!」

 

ミナ「やだやだやだぁ!怖い怖い怖い!」

 

梓「うわ!なんかこっち来る!火の玉、火の玉!」ボゥッ

 

心「ひぃっ!あ・・・あれ火の玉じゃないですか・・・?」

 

梓「エヘンッ、エンッ。『ごっぢにきではならぬ~』

 

立華「・・・あっちへ行ってはいけないそうよ。」

 

ミナ「・・・やだぁ、ひっく・・・もうミナ帰る・・・がえるぅ・・・」ヒック

 

恋「うんうん、じゃあさっさと済ますぞ。早く帰って寝るぞ。」

 

梓「はーなんとかなりましたかね。この調子で誘導して・・・あれっ?いいんちょどこ行ったッスか?・・・次のグループ来てる・・・とりあえず順路マーク移動してっと・・・あ~もう、忍者5人くらいでやる仕事ッスよこれ・・・」

 

ガンドイル「・・・・」

 

梓「うひゃ!?せ、センパイいつからいたッスか!?」

 

ガンドイル「「ごっち」にとか言ってたところからだな。」

 

梓「見てたっすか・・・。あれ?先輩声が変じゃないっすか?」

 

ガンドイル?「気のせいだ。ともあれ風紀委員を惑わせればいいんだな?」ボゥッ

 

ガンドイルは火の玉を浮遊させ参加者をうまく誘導させる。

 

梓「・・・?なんか違和感があるけど・・・今はそれどころじゃないッスね・・・。」

 



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見回りイベント!~転校生は脅かすのが好き『間宮・夏海編』

このストーリーはオリジナルです。イベントに沿って作ってますが会話はほぼオリジナルです。


スタート地点

 

夏海「あちこちで悲鳴が聞こえるわね・・・。噂では転校生が脅かしがうまいってと思っていたけれど・・・。」

 

ガンドイル「なんで俺が・・・」

 

夏海「あっさり見つけちゃうとはねー・・・。間宮やるじゃん。」

 

間宮「あんなのおかしいでしょ!?廊下に木が生えているって・・・。」

 

夏海「まあ、おかげで脅かしそこなったと言ってるし、まあいいとして、転校生。ゴールまで案内してよ?」

 

ガンドイル「・・・はぁ。わかった。」(ダマサレテルナ・・・・)

 

間宮「あっ!ちょっと!私のこと忘れないでよね。」タタタッ

 

鳴瀬「・・・・!」ナルホドネ・・・

 

――――第1チェックポイント――――

 

夏海「ここね・・・。」

 

間宮「うわぁ・・・かなり机が積んでいる・・・これじゃショートカットできないじゃん。」

 

夏海「ところで・・・なんで間宮も参加したの?」

 

間宮「べ、べつにいいじゃん。転校生と一緒にいたほうが面白そうだし・・・。」

 

夏海「! 吊り橋効果・・・(ボソッ」

 

間宮「なんでそれを!?・・・あっ。」

 

夏海「・・・へぇ~(ニヤニヤ」

 

間宮「な、なんだっていーじゃんか!もう!」

 

ガンドイル「ふーん・・・。まあいいけどさっさとチェックポイントに行くぞ。時間ないしな。」

 

間宮「なんで?」

 

ガンドイル「・・・・風紀委員長と言えば分るな。」

 

間宮・夏海「!?」

 

夏海「なんで風紀委員長が?ゲリライベントなのに・・・。」

 

ガンドイル「さあな。見つからないようにはするが、見つかったらおれが目隠しになるからその隙に逃げろ。」

 

間宮「・・・!」キュン

 

夏海「・・・!」キュン

 

ガンドイル「行くぞ。」

 

ガンドイルが通った後間宮と夏海がガンドイルに近づいた瞬間デグが起動する!

 

間宮・夏海「きゃああああ!?」

 

ガンドイル「あ、デグのこと忘れてた。」

 

間宮「なんでアンタが通った後に起動するのよ!?」

 

夏海「・・・ねえ転校生。」

 

ガンドイル「なんだ?」

 

夏海「・・・ゴメンなんでもないわ。」

 

ガンドイル「そうか。」

 

夏海「(気のせい・・・よね。なんか転校生らしくないんだけど何でだろう。)」

 

       ―――――階段―――――

 

夏海と間宮はガンドイルにしがみつき上に上がる。

 

ガンドイル「・・・動きにくい。」

 

間宮「だって・・・あんなデグずるいじゃん!怖すぎるわよ・・・!」

 

夏海「同意見よ・・・こんなに怖くて転校生しか頼れないじゃない!」

 

ガンドイル「・・・」スタスタ

 

―――――チェックポイント2―――――

 

ガンドイル「さてと・・・やっと着いたな。」

 

夏海「ここが転校生の脅かしポイントなの?」

 

ガンドイル「ああ・・・これで正体を現せる・・・。」ポロッ

 

そういうとガンドイルの首が取れ、同時に異世界に巻き込ませる!

 

夏海「ひっ!?」

 

間宮「えっ!?ちょっ!?まって・・・」

 

夏海&間宮「いやああああああああああああ!!!!!!」

 

ガンドイル「・・・案外簡単に引っかかるとはなぁ・・・。」

 

風子「そーともかぎりませんよ。」

 

ガンドイル「・・・・いつからいた?」

 

風子「ついさきほどです。しっかしよくできてますねー。この造形魔法。」

 

ガンドイル「・・・ばれたか。まあ、授業とクエスト以外は魔法はご法度・・・。だな。」

 

風子「・・・いちおー見逃してもいーんですが代わりに協力してもらいて―ことがあるんです。」

 

ガンドイル「・・・致し方あるまい。」

 

翌日

 

        ―――――風紀委員室―――――

 

 

風子「・・・ふぅ。」

 

氷川「委員長呼び・・・・えっ?」

 

凪「委員長よびまし・・・・!?」

 

風子ズ「「「「「「おや、きましたねー」」」」」」

 

氷川&凪「委員長が増えてる!?」

 

風子「あっはははは!引っかかりましたね。これはガンドイルの分身ですよ。」

 

ガンドイル「ちょっとこの魔法は難しいが、偵察程度なら6人出せるな。」

 

風子「今度から見回りをするときにガンドイルの魔法を使います。」

 

ガンドイル「視野はすべて共有できる。」

 

風子「けっこーそっくりでしょー。見たままを再現できるそーですよ。」

 

氷川「感覚はあるの?」

 

ガンドイル「ないぞ?ためしにつねってみたらどうだ?」

 

氷川「じゃ、じゃあ失礼して・・・委員長失礼します。」ムニー

 

風子(本物)「ひゃにするんへふはー。ふぇんこーふぇいさふやふぇてくふぁへー」

   (なにするんですか。転校生さんやめてくだせー)

 

氷川「え?本物?・・・失礼しました!」

 

風子「・・・転校生さん。2週間見回りけって―で。」

 

氷川「異論なし。」

 

凪「異議なし。」

 

ガンドイル「・・・」

 

 

その後ガンドイルは分身を使い、2週間見回りに行った。その間にお化けが多発するという情報が流れた・・・



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特別版
エイプリルフールは鬼を呼ぶ!?(追記更新)


エイプリルフールのネタは初めてなのでキャラ崩壊とかあるかも・・・。


――――――――――教室―――――――――――

 

浅梨「先輩っ!」

 

ガンドイル「浅梨か。どうした。」

 

浅梨「先輩!実は私女の子になったんです・・・。」

 

ガンドイル「・・・・そうか。」

 

浅梨「なんちゃ・・・えっ?」

 

ガンドイル「工事をしたんだな。本当の魔法少女に。」

 

浅梨

「えっ?えっ?ちょ、ちょっと・・・う、嘘です!今日はエイプリルフールですよ!」

 

氷川「浅梨さん!ちょっと事情をお聞かせください!」

 

浅梨「えっ??ちょっと助けてくださーい!センパーイ!」

 

ガンドイル「作戦成功。(ボソリ)」

 

そう。今日はエイプリルフール。午前中までなら嘘ついてもいい日。

だからこそめんどくさいんだよな・・・あれこれ考えてくるからたちが悪い。

 

何がめんどくさいって・・・?ツッコミがめんどくさいんだよ。

 

 

メアリーに至っては・・・

 

メアリー「今日はライスの気分だぜ!さあライスバーガーを買ってこい!GO!GO!GO!」

 

ガンドイル「買ってきたぞ。」

 

メアリー「FA〇K!値は気分変わって今はハンバーガーのきぶ」

 

ガンドイル「両方共だ。ライスバーガーとチーズバーガー」

 

メアリー「・・・お、おう。わりーな。じゃあいただいていくぜ・・・。」

 

ガンドイル「ああ。ゆっくり食べてけ。」

 

メアリーは若干困った顔していたがガンドイルはそれが狙いだった。

 

ガンドイル「どうした?エイプリルとかじゃないよな?」

 

メアリー「・・・テメー知ってたのかよ・・・。だましやすそうだったしな。」

 

ガンドイル

「パシリも経験してるからなできる限りの好みを狙うのもありかなと思っただけさ。」

 

メアリー「・・・・お前も苦労してんだな。・・・なぁライスバーガー食うか?」

 

ガンドイル「いただこう。ちなみにだが・・・」

 

メアリー「あん?」

 

ガンドイル「ライスバーガーにはチーズカレーの餡が入ってたんだがな。」

 

ガンドイルは具が入ってるところをちぎり渡す。

 

メアリー「ムグムグ・・・・アタイはやっぱりチーズバーガーが好きだな。」

 

ガンドイル「そうか。じゃあな。」

 

とまあ、こんな感じなんだよなぁ。

 

 

んで一番たちが悪かったのが・・・・

 

智香「センパイ!お弁当作ってきました!」

 

ガンドイル「ありがとう。さて・・・」

 

弁当「オォオォォォオォォォオォ」

 

ガンドイル「」(いやいやいや・・・なんで弁当がしゃべってるんだよ。

        霧の魔物でも混ぜてんのか。)

 

ガンドイルは覚悟を決め弁当を開ける。

 

            パカッ

 

中身は恐ろしいほど焦げた卵焼き。(もう炭焼き。)

   カラフルのキノコのバター炒め(これ、毒キノコだよな。)

   ご飯はなぜか赤く染まっている(どこをどうやったらこんな色に・・・)

   甘味は・・・イチゴらしきもの・・・。(なんでドス黒いんだ!?

 

ガンドイル「ううむ・・・。」

 

ちなみにお弁当交換で俺の弁当はこんな感じだ。

日の丸弁当で具はきんぴらごぼう、ふんわり卵焼き、刻み野菜炒め、お味噌汁

 

・・・なんでこんなに料理ができんのだ・・・。

 

智香「どうしたんですか?食べないんですか?」

 

ガンドイル「・・・いただきます!」

 

ガンドイルは智香の食事を食べ、そして泡を吹き倒れた。

 

智香「せ、センパイ・・・!?きゃー!泡が!?センパイ!?しっかりしてー!!!」

 

 

                DEAD END

 

 

とおもったんだが、奇跡的に命はあったみたいだ。

 

智香には「1か月の料理を禁ずる(家庭科除く)」と明記されたが・・・。

 

智香を呼び出し、夜の家庭科室で話す。

 

ガンドイル「智香。大失敗でしたね。」ニッコリ

 

ガンドイルは笑顔で言っているが言葉ではもう般若のように怒り狂っている。

 

智香「・・・ごめんなさい。何でもします・・・。」

 

ガンドイル「今何でもやるって言ったな?その言葉忘れるなよ?」

 

智香「えっ・・・はい・・・。」

 

―――――――――――翌日――――――――――――

 

智香「ってなんで山登りなんですか!?」

 

ガンドイル

「山の食材のありがたみを知ったほうがいいと思ってな。警備てがらでやる。」

 

智香「ええー・・・確かに何でもやるって言いましたけど・・・。」

 

ガンドイル「・・・変なことを思ってないだろうな。」ギロッ

 

智香「あははー・・・まさか・・・」ヒューヒュー

 

下手な口笛でごまかそうとする智香にあきれるガンドイル。

 

ガンドイル「さっさと行くぞ。次のクエストの下見でもある。」

 

智香「というとなんですか?」

 

ガンドイル「GSはしってるな?」

 

智香

「交流イベントとして知っています。私たち魔法使いを怖がらない子が多いんですよね」

 

ガンドイル「今回はその下見だ。」

 

智香「センパイ!おいしそうなキノコを見つけました!」

 

ガンドイル「・・・わぁ色鮮やかでおいしそう・・・。って食えるか。」ポーイ

 

智香「ああっ!?捨てなくてもいいのに・・・!」

 

ガンドイル「色鮮やかなものはたいていは食えないものと覚えておけ。」

 

智香「このきのこシイタケだよね?」

 

ガンドイル「・・・・これかぁ。智香。このキノコはツキヨノタケといって毒キノコ」

 

智香「そんなぁ・・・・。」

 

ガンドイル

「だがな。見分け方があって、ヒダにブラックライトを当てると光るんだよ。」

 

智香「わぁ・・・・本当に光ってる・・・。きれい・・・」

 

ガンドイル

「夜だったらもっときれいだがな。月の明かりで光るキノコだからツキヨダケともいう。(諸説あり)」

 

智香「それではセンパイがとったキノコを使って料理を始めましょう!」

 

ガンドイル「まずはこのキノコを乱切りで切ってくれ。」

 

智香「えーっと・・・・。」ストン

 

智香はキノコではなくキノコが入っていた籠を切った。

 

ガンドイル「な ぜ そ う な る 」

 

智香「ご、ごめんなさい!」

 

ガンドイル「どんだけ不器用なんだよ・・・ほら。」

 

智香「ひゃぃ!?て、転校生さん近いです!」

 

ガンドイル「なに言ってんだ。これぐらいやらないと体が覚えないだろ。」

 

智香「・・・・」トントントン

 

ガンドイルは智香をしっかり教え、料理を作った。

 

ガンドイル「・・・・」ズズッ

 

智香「・・・大丈夫ですか?」

 

ガンドイル「うむ。合格だわ。すっごくうまい。」

 

智香「本当ですか!?えへへ・・・」

 

ガンドイル「調理部にふるまってやりたいくらいだわ。」

 

智香「そ、そこまでほめられると恥ずかしいです・・・。」

 

その後ガンドイルたちは学園に戻り、家庭科室でキノコの味噌汁をふるまった。

 

料理部は・・・・

 

一同そろって

「まともな食事を智香が作るなんて世界が滅びるんだろうか・・・」といってたな。

 

ガンドイル「そこまでなのかよ・・・。料理音痴にしては・・・。」

 

そして次の日・・・。

 

智香「あ!センパイ!おにぎりつくりました!一緒に食べましょう!」

 

 

オニギリ「オオォォオオォオォオォオ」

 

ガンドイル「・・・・試食は?」

 

智香「えっ?」

 

ガンドイル「してないんだな・・・。モグモグ」

 

智香「あっ・・・センパ」

 

バターン!

 

智香「キャー!センパイ!センパイ!しっかりしてー!」

 

 

ガンドイル「・・・はっ!?」

 

ゆかり

「あ、起きたわね。また智香の料理に付き合ってたのはわかるけどそのうち体が持たないわよ。」

 

ガンドイル「・・・前向きに検討する。・・・はぁ。」

 

ガンドイルは智香の料理がどうにかならないのかと不満を持ち、自室へ戻る。

 

―――――――――自室――――――――――――

 

 

ガチャ

 

ガンドイル「・・・?味噌汁?」

 

智香(手紙)

「センパイ起きたんですね。さっきはごめんなさい・・・。おいしいオニギリが作れたと思ったんですけど・・・。先輩に教わった味噌汁を作ってみました。食べてくださいね。」

 

ガンドイル「・・・・寝るか。」

 

ガンドイルは黒くなった味噌汁を見てそのまま寝てしまった。

 

そのみそ汁は霧の魔物にかけたらすごい効果だったらしい。

 

ガンドイル「おおう・・・使えるなこれは。」

 

智香「・・・ムー」

 

 




結局智香の料理音痴は治らないという・・・・。


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ガンドイルあのね!

~ガンドイルの質問箱~

 

うのすけ「うのすけ!」

 

ガンドイル「・・・・ズバリ」

 

うのすけ「なんだよノリ悪いなあ。もうちょっとテンション高めにやろうぜ!」

 

ガンドイル「だからって訓練中に呼び出すなよ・・・。」

 

うのすけ「しょーがないじゃんか!いつ学校に来てるかわかんないし。」

 

ガンドイル「一応毎日学校には出てるけどなぁ・・・。」

 

うのすけ「ぜってーウソだろ。だって毎日会ってないじゃんか!」

 

ガンドイル「そりゃそうだろ。校門超えてるんだから。」

 

うのすけ「・・・・は?」

 

ガンドイル「だいたいは8時半には来てるぞ?」

 

うのすけ「ええ!?俺は8時からいるけどすれ違ってないぞ!?」

 

ガンドイル「屋根を乗り越えてるからなぁ。」

 

うのすけ「・・・・え!?ええ!?ちょっと確認してくる!」

 

ガンドイル「(さらに浮くのか。便利な体だな。)」

 

うのすけ「・・・マジだ。足跡がいっぱいあった・・・。あとで掃除しろよ。」

 

ガンドイル「わかってる。」

 

うのすけ「ともかく!撮影始まってるんだからお便りいくぞ!」

 

ガンドイル

「えーと・・・(この質問は作者が適当に思いついたものをガンドイルにお答えしていただくコーナーです。)」

 

うのすけ「さらっとカンペを丸読みしたな・・・。」

 

ガンドイル「この後聞いてなかったからな。」

 

うのすけ

「ちなみに作者によると「たぶん募集しても質問とか来ないだろうから決めておいたほうが楽だと思う」だそうだ。」

 

ガンドイル「ずいぶんとメタイなオイ。」

 

うのすけ「感想もまったくないしな。」

 

ガンドイル

「それ作者もすごいへこんでたぞ。頑張ってるのに誤字のお知らせと感想しかない・・・」

 

うのすけ「・・・と、とりあえず1問目!」ジャカジャン

 

『ガンドイルはどんな魔法が得意ですか?』

 

ガンドイル「風と火と雷だな。造形魔法はできるが壊れやすいのが欠点だな。」

 

うのすけ「合体魔法では番外編でやってたな。メテオとか・・・」

 

ガンドイル「大技ではあれが最大だな。ただ発動に時間がかかるのが欠点だが。」

 

うのすけ「あれを見る限りでは時間かかってなかったが?」

 

ガンドイル

「事前魔法というのがあってな。長い詠唱だからそれをボールにして短縮する。でも発動は50秒くらいだな。」

 

うのすけ

「ないと?」

 

ガンドイル「軽く2分はかかる。」

 

うのすけ「結構かかるな。」

 

ガンドイル「まあそんなもんよ。」

 

うのすけ「そ、そうか・・・じゃあ二問目!」ジャカジャン

 

『軍隊にいたときで普段のトレーニングを教えなさい!』

 

ガンドイル

「・・・・なんとなくこの投稿者わかるな。まあいい。答えか。朝は森林渡りが10kmと素振りが200回腕立てふせ200回背筋が200回だな。クエストがあるときはさすがにやらんが。」

 

うのすけ「結構ハードだな。」

 

ガンドイル

「ああ、ほんの一部だけどな。たいていは霧の魔物を討伐が多いからタイプに合わせて訓練したりしてる。」

 

うのすけ

「え?」

 

ガンドイル「最初は研修という形で共同で討伐する。」

 

うのすけ「ふむふむ」

 

ガンドイル「一人で討伐できるようになったら一人前という感じかな。」

 

うのすけ「ち ょ っ と 待 て」

 

ガンドイル「何か問題が?」

 

うのすけ「いやいやいや・・・大ありだろ!?」

 

ガンドイル「大丈夫だって。死者はいないし。過去のデータでも重傷者は10人程度だしな。」

 

うのすけ「・・・・なんだこのとんでもない軍団は・・・。」

 

ガンドイル「まあ、ネタバレするとそこに俺の教え子の女の子が覚醒するんだけどな。それはまだ先の話。」

 

うのすけ「さらっとこの先の設定を教えんな。」

 

ガンドイル「今回はここまで!感想にガンドイルやキャラについて質問があったら教えてくれよな!」

 

うのすけ「メッセージからも受け付けてるぞ!シーユー!」

 

ガンドイル「・・・・シ、シーユー!」



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ガンドイルの日常(施設強化契約その2)

-----------熊本----------

 

キィィィィン!ズザザザザザ!

 

ガンドイル「到着。熊本に着いたぞ。」

 

夏海「」ガタガタガタガタ

 

ガンドイル「あ。」

 

夏海「寒い・・・。」ガタガタガタガタ

 

ガンドイル「中に入ってろ。」フワサ

 

夏海「あ、ありがと・・・。転校生の中って暖かい。あ、こたつもある。」

 

夏海「・・・こたつ?」

 

ガンドイル「異次元の間に置いてあるのは自由に使ってくれ。」

 

夏海「え、ええ。転校生。異次元の間があるんだったら入れてくれてもいいじゃない。」

 

ガンドイル「一応、魔法使ってる時は異次元がつながりにくいんだよ。移動後だと30分は開かない。」

 

夏海「え?ってことは・・・」

 

ガンドイル「30分後に着くからそこでゆっくりしてくれ。」

 

夏海「・・・・テレビやパソコンもあるのね・・・。」

 

----------魔法耐久壁研究所前-------------

ガンドイル「到着。」ウヴン

 

ガンドイルは手を差し出すと異次元のホールが広がり、夏海が出てくる。

 

夏海「もう着いたの・・・?」フワァ

 

ガンドイル「ゆっくり休んでたみたいで何より。」

 

夏海「ここ気持ち良すぎでしょ。またお願いできない?」

 

ガンドイル「さすがに何度も入れるのは大変だがな。帰りは飛行機だから安心しろ。」

 

夏海「ええ~・・・」

 

 

???「ずいぶん仲がいいじゃないか。」

 

ガンドイル「メイル大佐。お久しぶりです。」

 

メイル「久しぶり。そこにいる子が魔法使いかい?」ナデナデ

 

夏海「岸田夏海です。あ、あの・・・なんで撫でてるんですか?」

 

ガンドイル「メイル大佐はかわいいものに目がなくてな撫でる癖があるんだ。加減はしてるがな。」

 

夏海「加減がないとどうなるの?」

 

ガンドイル「燃える。」

 

メイル「ええ。燃えるわ。」

 

夏海「えっ?えっ?」

 

ガンドイルは2枚の写真を夏海に見せた。

 

1枚目「リーゼントの男じゃない。」ペラリ

2枚目「バカ殿様ヘアー」ブフォッ!?

 

 

夏海「ちょ、ちょっとなんでこうなったのよ!?」

 

ガンドイル「メイルの好みは結構変わりやすくてな・・・。

      リーゼントかわいいとなでまくったらこうなったんだ。」

 

メイル「ちなみに殿様ヘアーにしたときはわたしが白塗りメイクしてあげたわ。」

 

夏海「だからバカ殿ヘアーなのね・・・。」ガタガタブルブル

 

 

ガンドイル「そろそろメイル。本題に入らせてもらう。あれの用意は?」

 

メイル「いつでもOK よ。アンタの魔法絶対耐えるように強化してあるからね。」

 

ガンドイル「ならはじめよう。夏海。録画よろしく。」

 

夏海「え?あ、うん。」

 

メイル「さあ始めるわよ。夏海だっけ?離れてなさい。衝撃破来るわよ。」

 

夏海「え?う、うん。」

 

ピロン

 

夏海のもあっとの通知音が鳴る。

 

夏海「転校生からだ。『モニター越しに録画しておくこと。』って・・・・。」

 

メイル「始まるわね。」

 

ガンドイル「・・・・あれか。」

 

ガンドイルの目の前にはピンクのクリスタルが浮いている。

 

ガンドイル・メイル

「まずは小手比べ・・・!」

 

「エアスラッシュ」ポウッ

「エアスラッシュ」ポウッ

「メガスラッシュ」ブォゥ

「合体魔法暴風刃!」キィィン!

 

発動した瞬間クリスタルが輝きいとも簡単に防いでしまう。

 

ガンドイル「ふむ。そうこなくてはな。」

 

「数多の炎と風よすべての力を我に貸したまえ!暴風炎!」

 

ズドン!

 

部屋が大きく揺れ、モニターで見ている二人は驚きを隠せない。

 

夏海「なによ転校生。あんな魔法使えるなんて・・・。合体魔法なんて

   どこで学んだのよ。上級クラスの魔法を簡単に出すなんて。」

メディ「うーむ・・・想定外な技を出してきたが・・・。耐えられるか?」

 

クリスタルが輝き防ぐがヒビが入るが耐えた。同時に、クリスタルが自己修復を始める。

 

ガンドイル「ほう。自己修復ついてるのか。」

 

じゃあさらにいくか・・・

 

数多の宇宙から降り注げ!メテオショット!

 

空中が地響きし、クリスタルに直撃する!

 

全部あたり、そしてクリスタルは砕け散った。

 

ガンドイル「ふう・・・・。」

 

メディ「ふぅ・・・!じゃないわよ!!!」

 

ガンドイル「なんだメディ。戻ってきたのかよ。」

 

メディ「あたしの大事なクリスタルを壊して!」キーキー!

 

ガンドイル「試作品だから思いっきりやっていいといったのは誰だよ・・・。」

 

メディ「あんな技出すなんて想定外よ!?」

 

ガンドイル「・・・一応まだ60%しか出してないんだが。遠距離ならあと2つあるんだがな。」

 

メディ「むー・・・と、ともかく、施設強化には使えそうよね?よね?」

 

ガンドイル「・・・保留だな。」

 

メディ「なんですって!?あんなに防いでたのに・・・。」

 

ガンドイル「この程度ならまだ許容範囲ギリギリだしな。」ヤレヤレ

 

メディ「・・・」

 

夏海「て、転校生・・・」

 

ガンドイル「なんだ?資料なら集め終わったし、後は執行部に確認と予算だな。」

 

メディ「見積もりならここよ・・・。」

 

ガンドイル「いつものごとくお前なら成し遂げれると信じてるさ。他の施設

      と比べても耐久はここが一番だった。」

 

メディ「・・・・!うん!」

 

ガンドイル「ふむ・・・施設強化とはいえどやはりこのくらいかかるのか。メディ。」

 

メディ「なに?材料収集するなら値引き考えるわよ。全材料でこれぐらいね。」

 

ガンドイル「・・・・予算面も問題なし。帰るぞ夏海。そろそろ飛行機の時間だ。」

 

夏海「え?う、うん。メディさんありがとうございました!」

 

熊本空港

 

ガンドイル「さて、自由時間だ。VIPルームでのんびりする前にお土産買っておかないとな。」

 

夏海「え?VIPルーム?」

 

職員「お待ちしておりました。ガンドイル様。夏海様。どうぞ、ごゆっくりくつろぎください。」

 

ガンドイル「いつもすまないね。いつもどおりの対応をお願いします。」

 

職員「かしこまりました。」

 

夏海「・・・・すごい。食べ物沢山ある。」

 

ガンドイル「ちなみに無料だから。好きなの食べてくれ。」

 

夏海「後で記事に追加しておこうかしら。」

 

ガンドイル「はは・・・」

 

ガンドイルは桂花ラーメンのカップめんを3つもらい、トルコライスを食べる。

 

夏海は・・・様々な食材を腹に詰めてるのだが・・・。職員引いてたな。

 

飛行機内

 

夏海「ふう。食べた食べた。いいレポートが作れそうだわ。」

 

ガンドイル「・・・・よく食ったな。妊娠したみたいに膨れてるぞ。」

 

夏海「もー食えないのよ。転校生。座席もすごいじゃないの。フルフラットにできるし、広いし!」

 

ガンドイル「はいはい。とりあえず到着までは2時間半ゆっくりしていってくれ。」

 

こうして夏海とガンドイルは飛行機を満喫し、学園へ報告した。

 

結城「報告ご苦労。ガンドイルの収集クエストをこなすという条件であれば値引きを考えると。」

 

ガンドイル「その面では簡単なクエストなので、設置開始を求めるならば早めがいいでしょう。」

 

結城「わかった。執行部予算でさらに強化できるなら前向きに検討しよう。御苦労だったな。」

 

ガンドイル「どういたしまして。」

 

 

その後スタジアムは強化され、虎千代と生田目の戦いでもびくともしなくなった。

 



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ガンドイルの日常(施設強化契約その1)

 

05:00

 

転校生が目覚める。休みなのになんであんなに早く起きれるのかしら。

 

授業受けているときはすごい眠そうなのはこのせいね。いいネタがつかめたわ。

 

というかなんであんな大木の上で寝てるのよ。いつも寝てる場所がわからないし

 

転校生の部屋にはいないしテレビとベットだけって・・・。寮母さんもいつも

 

いないって言われるし。部長に場所を聞いたら珍しく悩んでいたし・・・。

 

何とか場所を特定できた時はビックリしたわよ・・・。

 

ということで大木の下で張り込みしてるんだけど・・・

 

 

 

首が痛いのよねぇ。

 

っと、転校生が移動はじめ・・・はやい!?智香に聞いたときは

 

まさかと笑い飛ばしてたけど本当だったとはね。いいじゃない!夏海ちゃんの本気

 

みせてやるわよ!ダダッ

 

 

 

 

 

ガンドイル「・・・・」タンッタンッ

 

 

 

 

 

ぜい・・・ぜい・・・はぁ・・・はぁ・・・

 

なんで転校生あんなに早すぎるのよ。こうなったら盗ちょ

 

 

 

ガンドイル「なにやってんだ夏海。」ズィッ

 

 

 

 

 

危なげな言葉を言いかける前に目の前にいきなりガンドイルが現れた。

 

 

 

 

 

きゃあああああああ!バシーン!!!

 

 

 

びっくりするのと同時に転校生にビンタをしてしまった。

 

 

 

 

 

ガンドイル「・・・日常?朝の訓練についてくるつもりだったのか。」ヒリヒリ

 

 

 

夏海「だって転校生の記事まだ欲しいのよ。とりあえず密着したいんだけど・・・。」

 

 

 

ガンドイル「命の保証はしないぞ?」

 

 

 

夏海「え・・・?」

 

 

 

ガンドイル「今日は休みだから熊本まで行く。夏海は休みか?」

 

 

 

夏海「うん。休みだけど・・・。」

 

 

 

ガンドイル「なら、ちょうどいい。熊本に行くぞ。」

 

 

 

夏海「えっ?」

 

 

 

ガンドイル「新しい魔法の開発のためにな。クエスト申請出しておいた。」

 

 

 

夏海「なんで開発するのに熊本なの?」

 

 

 

ガンドイル「知り合いがいる。そいつが魔法耐久壁マジックウォールを制作してるんだ。

 

      コロシアムに置いてある石板があるだろ。」

 

 

 

夏海「あれが魔法耐久壁マジックウォールなのね。今回はそれを新しくするの?」

 

 

 

ガンドイル「耐久テストだ。あくまで前向きはな。」

 

 

 

夏海「というと・・・?」

 

 

 

ガンドイル「記者としての取材を認めてもらっている。それがサブクエスト。」

 

 

 

夏海「転校生・・・アンタやるじゃない。」

 

 

 

ガンドイル「んじゃそろそろ行くか。これ着て。」

 

 

 

夏海「なにこれ・・・かなり分厚いわね。」キヅライ・・・

 

 

 

ガンドイル「衝撃吸収に特化したものだからな。んじゃいくぞ。」ヒョイ

 

 

 

夏海「え!?ちょっt」キィン!

 

 

 

ガンドイルは夏海を抱っこし、空を飛び、熊本へ向かっていった。

 

 

 

???「旅費はいらないってこういうことか・・・。しかも当日に戻って来るとか・・・。

 

    さて、結果報告が楽しみだ。」

 

 

 

次回へ続く・・・・

 

 



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