レイオニクスウィーズ (暗愚魯鈍)
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プロローグ
転生


初めまして、私の処女作品を読んでくださってありがとうございます
!諸先輩がたに認められる様に努力していきたいと思います!ではプロローグの始まりです


???視点

 

僕は孤独だった…誰からも認められず、罵倒され続けストレス発散の道具として扱われた…早い話が殴る蹴るの暴力沙汰だ……誰かに助けて貰えばいい?……無駄だよ…助けを求めても誰も僕を救ってくれない…友達は…いたけど…もういない……いた事はある…でも裏切られたり、金目的だったり友達と言う名のサンドバックだったりした事が大半だ…大人に助けを求めても…誰も助けてくれない……そして気づいた…この世界は【歪んでいる】事に…

 

アニメやドラマの様に勧善懲悪ではなく正しいものが滅び、正義が廃れ…悪しきものが栄え悪が許させる時代…テレビで犯罪をなくそうとか言っているけど…人間は負の塊だ…そんな事は未来永劫あり得ない…人を見下すことでしか人は生きていけないんだ…

 

そんな中で僕は出会った…僕の人生の中で最高に好きになったもの…それが【ウルトラマン】だ…勧善懲悪、ウルトラマンに出てくる人達は殆どが心が綺麗で悪は完全に倒される…そんな物語に僕は惹かれていった…その中で一番好きだったのは…怪獣だ…

 

怪獣は可哀想な存在から邪悪な者達までピンからキリまでだったが…それでも僕は圧倒的な力とその孤独に負けない力に憧れた…自分でも可笑しいと思う…ヒーローに憧れながら…悪人に惹かれる……そんな中で僕は色んなウルトラシリーズやウルトラマンに関係ないけど色んな漫画やアニメを見た…オタクみたいに聞こえるけど…そんなに詳しくないけど…そんな中で僕は友人の代わりを見つけた…それは三体の人形だ…彼等が僕にとっての友人…人形が友達て可哀想な奴だと思う?…でもね…願えるなら…彼等…友人(怪獣)達に会いたいと切に願う…それに怪獣達を間近で見たいと考えてしまう…こんな下らない世界にいるよりは…怪獣に殺される方が余程マシなのだから…だから

…怪獣達がいる世界に行って見たいな…例え死んでも…彼等に会ってみたい!

 

 

 

 

…ここはどこだろう?真っ白な空間に僕は空中に浮いていた…確か僕…死んだんだっけ?…なんで死んだんだっけ?…うーん…思い出せないや……そんな事よりも

 

「…最悪だ…まだウルトラマンジード二十二話「奪還」見てないのに!!!」

 

『私は見たぞ。キングギャラクトロンの活躍はなかなか素晴らしいものだった』

 

「まじですか…キングギャラクトロンが見たかったのに……て、え?」

 

今僕誰かと喋らなかった?でも誰もいない…

 

『君の後ろだ』

 

その声を聞き僕は後ろを振り向くと…そこには…

 

「え⁉︎」

 

そこにいたのは、僕が知る知識の中では特撮上登場人物…架空の存在で宇宙で伝説といってもいいウルトラ戦士…

 

「ウルトラマンレジェンド…様…!」

 

あの「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティスTHE FINAL BATTLE」に登場した三大チートラマンの一人…レジェンド様がどうしてここに⁉︎

 

「おかしいな…夢でも見てるのかな?……よし聞いてみよう…あの〜質問いいですか?僕の世界では貴方は架空の存在なのですがなぜ僕の目の前に現れているのでしょうか?」

 

『君は多次元宇宙論…マルチバースという言葉を知っているか?』

 

「パラレルワールドみたいなものですよね?例えば僕は今ここにいるけど…違う世界の僕は今家でテレビを見ている、みたいな?」

 

『そうだ…私は君に会うために次元を超えて君に会いにきたんだ』

 

「え!僕なんかの為にわざわざ⁉︎」

 

『そうだ…確か君は…私達の活躍…特撮番組が好きだったね』

 

「はい!あんなかっこいいヒーローや怪獣、必殺技を見たら絶対に好きになりますよ!」

 

『けれども君はウルトラマンも好きだが怪獣の方が好きなんだろう?』

 

「ええ、はい!僕は怪獣達が大好きです!」

 

『…それを見込んで君に頼みがあるんだ』

 

「…僕に頼み?」

 

『…私達の宇宙にレイブラット星人の魔の手が迫っている…』

 

「え⁉︎レイブラット星人が⁉︎」

 

レイブラット星人…かつて何万年にも渡って宇宙を支配した全知全能の宇宙人の名前だ…

 

『だが私やノアは私達の宇宙にあまり干渉してはいけないのだ…そこで君に私達の世界を救って欲しいんだ』

 

「僕がですか⁉︎」

 

『安心してくれ…君にこれを渡そう…』

 

そう言ってレジェンド様が取り出した物はあのベリアル様が武器として扱っていた究極のバトルナイザー、ギガバトルナイザー…でも前後が五角形ではなく六角形でスロットの数もギガバトルナイザーより多かった…これは一体?

 

『それはギガバトルナイザーを強化した…ギガダークナイザーとでも名付けようか…これには百二十体の怪獣を操れるはずだ…』

 

「…すいません…操るなんて言わないでもらいますか?」

 

『…何故だ?』

 

「これは僕が怪獣と友達になる為の絆の様なものです!…それに僕は怪獣を操るより仲間…家族として一緒に戦いたい!守りたいんです!そう僕は怪獣達を守るヒーローになりたいんです!」

 

僕はレジェンド様にそういうと

 

『…フフ…その言葉を待っていた』

 

「え?」

 

『君の様に怪獣を仲間として大事にしてくれる心正しい者を私は探していたのだ…君なら…彼等やあの力を託せるな』

 

そうレジェンド様が言うとギガダークナイザーの六角形の前部分のスロットが四つ光り覗き込んでみるととんでもない怪獣がいた

 

「この怪獣達て!邪神ガタノゾーアと鎧モスラ、マザーレギオンがいますよ⁉︎全員強い怪獣じゃないですか⁉︎それになんでゴジラ怪獣やガメラ怪獣もいるんのですが⁉︎」

 

『それは君が心から仲間にしたいの考えていた怪獣達だ…それと君は怪獣達と共に戦いたいといったね?それならこの力を授けよう……』

 

すると僕の目の前に巨大な怪獣が現れた、だがこの怪獣の目には生気が宿っていなかった…それにこのシルエットはもしかして…

 

「大魔王獣マガオロチ…?」

 

『その通り…これは大魔王獣マガオロチに今まで倒された怨念を私とノアが一箇所に集めて、マガオロチに封印したのだ、その為このマガオロチには自我というものがない』

 

「怨念?」

 

『…バルタン星人、ジャッカル大魔王、ダークザギ、エンペラ星人、アーマードダークネス、ダークルギエル、エタルガー、ジュダ・スペクター、レイバトス、ウルトラダークキラー、そしてシン・ゴジラの怨念をマガオロチに封印した』

 

「ちょっと待ってください⁉︎シン・ゴジラ⁉︎違う世界観ですよ⁉︎それにシンゴジは死んでないですし、ウルトラ戦士とも戦っていませんよ⁉︎」

 

『シン・ゴジラは私達の世界では、ウルトラの国からゼロ、ベリアル、ジードの三人が派遣され激闘の末に倒されたんだ』

 

「流石ゼロ様にベリアル様!ジードさんも流石ですね!…て、ベリアル様とジードさん⁉︎て、あれ?確かベリアル様とジードさんは今ウルトラマンジードで戦っているはずでは⁉︎」

 

『私達の世界ではベリアルはジードの時には

…いや君達にわかりやすく言うならウルトラゼロファイト第二部「輝きのゼロ」で改心して光の戦士として活躍している』

 

「え⁉︎何故ですか⁉︎」

 

『あのゼロの「お前だってウルトラマンだろうが!!」のセリフでダークネスファイブと共に光の国に戻っりゼロと共に戦うことを決めたんだ、そしてウルトラマンジードでは伏井出ケイと言うストロム星人では無く唯の地球人と一緒にジードやゼロと共に戦っていた

。』

 

「え!なんですかそれ⁉︎すごく見てみたかったです⁉︎」

 

『それよりも君にこのマガオロチの肉体を託したいのだ、マガオロチの肉体は何物にも支配できぬが…今の君は魂だけの存在、マガオロチに転生させれば制御できるはずだ…転生すれば君はマガオロチの力や怨念達の力が操れるはずだ』

 

「…本当に僕でいいんですか?…僕は何にも取り柄がないし…」

 

『大丈夫だ…君ならできる…これが証拠だ…』

 

するとレジェンド様が手をかざすと僕の手にあるものが握られていた…

 

『よく見てくれ…そこに入っているもの達を…君の一番大事な友人達を…』

 

「…⁉︎この子達は…⁉︎僕が持っていたソフビの⁉︎」

 

『彼等は二つの記憶がある。一つは生前の記憶…ウルトラ戦士に倒される前の記憶や死ぬまでの記憶、そして君のソフビとして過ごした記憶だ…そこで彼等は君のソフビとして過ごしていくうちに君を守りたいと願う様になった…その気持ちに私は導かれたんだ』

 

「…君達が…?」

 

僕は嬉しくなった、僕がここにいるのは彼等がレジェンド様をここに導いてくれたからと知って僕は自然に涙が出てきた…ここまで誰かに大切に思われたのは生まれて初めてだ

 

『…まずはある世界に行ってそこのウルトラ戦士を助けてくれ…話はそれからだ』

 

「わかりました…怪獣達と…仲間と共にウルトラマンでも宇宙でも救ってみせますよ!」

 

『ありがとう…その前にこれを…』

 

するとレジェンド様は僕に光を浴びせた

 

『…レイオニクスの暴走はしない様に私の力を授けた、若きレイオニクスよ…宇宙を救ってくれ』

 

「はい!僕とこの怪獣達でウルトラマンを…宇宙を救ってみせます!」

 

そう行って僕はマガオロチの体と共に光に包まれて行った…そして僕の第二の人生が始まった

 

 




どうでしたか?やっぱり駄文ですね。ちなみに主人公のCVは下野紘さんの声だと思って想像していただきたいです。次回はオーブの世界で怪獣と戦います、楽しみにしていて下さい。


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第一話劇場版ウルトラマンオーブ前編〜光の巨人との邂逅〜

いきなりクライマックス…さて今回主人公の手持ちや主人公の容姿がわかるはずです!ではお楽しみ下さい


僕は今ウルトラマンレジェンド様の力によって別の世界に移動していた。いつの間にか僕と一緒に光に包まれたはずのマガオロチは消えていたけどそれは僕と一体化したからだろう…そう考えていると光が徐々に消えていき

った。

 

「ここは…?…ここがウルトラマンの世界?

 

どうやらここがレジェンド様が助けて欲しいウルトラマンがいるらしい、ふとそこら辺にあったショーウィンドウのガラスで僕の服装を見てみると紫色の袴を着ていた、それに目と髪の色も変わっていて髪は白から黒色へ目の色は赤色と紫色のオッドアイになっていた

 

「なんで袴なんだろう?それに目の色も違うな…転生した際の副作用かなんかかな?」

 

そう考えていると…

 

ーーーピィギギキィィィィ!!ーーー

 

「ギャラクティカ!サデスファクション!」

 

「デュァ⁉︎」

 

「え⁉︎」

 

自分の後ろから怪獣の声が聞こえたと思ったらウルトラマンが宇宙人の一撃によって倒されていた…あのウルトラマンと宇宙人、そして怪獣は…

 

「ウルトラマンオーブ⁉︎それにガピア星人サデスにディアボリック⁉︎ここはオーブの世界か⁉︎」

 

オーブが倒された場所に宝石とかしているウルトラマンエックスさんがいることから確かにここはウルトラマンオーブの世界で間違い無いと確信した

 

「いや、そんな事よりも今はオーブさんを…ガイさんが倒れているところに行かないと⁉︎」

 

そう言って僕はガイさんが倒れている場所えと走り始めた

 

 

sideガイ

 

ガイ「くっ・・・・サデスの奴・・・」

 

俺はサデスの一撃により変身が解除されてしった

 

ナオミ「ガイさん⁉︎」

 

ジェッタ「ガイさんが…」

 

シン「ウルトラマンオーブだったなんて⁉︎」

 

ガイ「何してんだ!お前ら⁉︎」

 

いつの間にか追ってきたのかナオミ…SSPのメンバーと渋川のおっさんが俺の後ろにいた

………するとムルナウの洋館が現れエックスさんの左右にギンガさんとビクトリーさんのウルトラマンジュエリーを召喚し更にデアボリックが俺にトドメを刺すのためなのか迫ってきた。

 

ガイ「限界だ!お前達ここから早く逃げろ!」

 

するとナオミが俺の前に立った

 

ナオミ「そこの怪獣!ガイさんに手を出すなら私達を倒してからにしなさい!!」

 

ジェッタ「そうだ!俺が相手になってやるよ!」

 

シン「この天才松戸シンもいるぞ!」

 

渋川「俺も相手になってやる!」

 

ガイ「早く逃げろ!」

 

ジェッタ「俺達仲間だろ?」

 

シン「最後まで一緒ですよ!」

 

渋川「いつもガイ君が守っていれてたんだ!今度は俺達がガイ君を守る番だ!」

 

ナオミ「私達、ガイさんと出会えて良かった…」

 

すると四人は俺の方を見て笑いながら言った

…するとギンガさん、ビクトリーさん、エックスさんから光が流れてきてオーブリングで受け止めるとそれは3枚のカードになった。

俺は四人に笑いかけた

 

ガイ「相変わらず…馬鹿な奴らだ…」

 

俺はインナースペースに入り3枚のカードをオーブリングにスキャンする

 

ガイ「ギンガさん!ビクトリーさん!エックスさん!三つの光の力お借りします!オーブトリニティ!」

 

オーブ「俺はオーブトリニティ。三つの光と絆を結び、今立ち上がる!」

 

sideナオミ

 

ナオミ「頑張れガイさん!」

 

ジェッタ「頑張れオーブ!」

 

シン「頑張って下さい!」

 

私達はガイさんを…ウルトラマンオーブを応援していた、すると

 

?「やっぱりウルトラマンはかっこいいですね〜」

 

「「「「!!!?」」」」

 

突然声が聞こえ、私達が後ろを見ると、長い黒髪に赤色と金色の瞳の少女の様な顔つきの袴を着た少年が立っていた。

 

ナオミ「あなたは…誰…?」

 

?「僕は…唯の怪獣とウルトラマンが好きな怪獣使いですよ」

 

するとその少年は青い機械を取り出した

 

?「さあ皆!出番ですよ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエゥゥゥ!!!ーーー

 

ーーーギャアオオオオオォォォ!!!ーーー

 

ーーークウウウウゥゥゥ!!!ーーー

 

渋川「な⁉︎怪獣⁉︎」

 

少年が呼び出したのは三体の怪獣だった、一匹はオーブが倒したマガグランドキングに酷似した銅褐色の怪獣、そしてもう一体は全身を鎧の様な外骨格上の皮膚で覆われた両肩に半分になった骸骨の様な外骨格をつけた三つ首に見える二足歩行の怪獣、最後の一体は触手が四本生え、両腕が槍の様な手甲の単眼の美しくも禍々しい怪獣だった。

 

ジェッタ「うおおお⁉︎かっこいい!」

 

ナオミ「この怪獣は…一体…?」

 

すると少年は微笑みながら

 

?「中央にいるのが超怪獣スーパーグランドキング、左にいるのが超宇宙怪獣カイ…いえモンスターX、右にいるのが邪神イリスです。皆最強クラスの怪獣で僕の大事な仲間…いえ家族です!」

 

ナオミ「貴方は本当に何者なの?」

 

?「僕は神無…皇 神無です。地球生まれのレイオニクス…怪獣使いです」

 

すると空から三人の宇宙人…ヒッポリト星人、テンペラー星人、ガッツ星人が現れ、デアボリックの後ろからサデスも現れる

 

ヒッポリト星人カリスト「なんだあの怪獣達は⁉︎」

 

テンペラー星人バチスタ「我々が知らない怪獣とは⁉︎」

 

ガッツ星人ドッペル「しかも強そうだ…」

 

サデス「いいね、いいね!僕たちの知らない怪獣!燃えてきた〜!」

 

神無「スーパーグランドキング!モンスターX!イリス!テンペラー星人、ヒッポリト星人、ガッツ星人を倒せ!」

 

そう少年が言うと怪獣達は叫びながら宇宙人達に突撃していった

 

side神無

 

僕は怪獣達に宇宙人を倒すように言った後デアボリックを眺めてみた

 

神無「う〜ん、やっぱりデアボリックはかっこいいですね!」

 

ーーーグゥエエエエエ!!!!!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!!!!!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!!!!!ーーー

 

すると怪獣達が怒ったように僕に向かって叫ぶ

 

神無「うわ!ごめんごめん!君達の方がかっこいいよ!…さて君達は宇宙人を倒せ!」

 

すると僕の指示どうりにスーパーグランドキングはカリストに、モンスターXはバチスタ

、イリスはドッペルに向かっていきオーブさんはデアボリックとサデスと戦っていた

 

スーパーグランドキング対カリストではカリストがスーパーグランドキングに鼻から撃つヒッポリト・ファイヤーボムやブレストクラッシャーを放つがスーパーグランドキングの装甲の前には歯が立たなかった、

 

カリスト「嘘だろ⁉︎俺の攻撃全然効いてねぇ⁉︎」

 

そしてお返しとばかりにスーパーグランドキングがカリストを両腕で攻撃し、更に尻尾をぶつけ更にハサミで拘束する技スーパーハンドでカリストを締め付ける

 

カリスト「痛っい!ちょっとタンマ!タンマ!何こいつ硬すぎるての⁉︎」

 

カリストは必死になってスーパーグランドキングを叩くが何もダメージにならず逆に自分の手が痛くなるほどだった。だがスーパーグランドキングこれをうざいと感じたのか、拘束を解き口から紫色の破壊光線スーパーグランブレスを放ちカリストを吹き飛ばす

 

カリスト「グギャァァァァ⁉︎」

 

そしてトドメとばかりに背鰭からエネルギーをチャージして胸の発光機から衝撃波スーパーグランインパクトを放ちカリストに命中する

 

カリスト「ヒョホホホ⁉︎馬鹿な⁉︎」

 

そう言ってカリストは爆発し、スーパーグランドキングは勝利の咆哮を上げた

 

ーーーグゥエエエエエ!!!!ーーー

 

一方モンスターXはバチスタと戦っていた、バチスタはビームウィップでモンスターXを叩いたり破壊光線を撃つがモンスターXの外骨格の前には傷一つつかなかった、逆にモンスターXは大ジャンプでバチスタに蹴りを当ててバチスタは派手に吹き飛ぶ

 

バチスタ「痛っい⁉︎何こいつ⁉︎無茶苦茶強いんだけど⁉︎」

 

モンスターXは更にバチスタに馬乗りして拳を叩き込んでいく、更に頭を掴み地面に何度もぶつけ、これでもかと言うまでにバチスタを攻撃していきバチスタはハサミが取れたりしてもうグロッキー状態だった

 

バチスタ「ちょ⁉︎ギブ!ギブ!誰か助けて⁉︎」

 

だがモンスターXに…ギドラ族に慈悲という言葉は…無い、無情にもモンスターXは引力光線デストロイド・サンダーを放ちバチスタは光線を避けられる筈もなくそのまま光線に当たった

 

バチスタ「グゥ…ギャアアアァァァァ⁉︎」

 

バチスタはデストロイド・サンダーに耐えらずその場で爆発した

 

そしてイリスはドッペルと戦っていた、ドッペルは分身して八体になりイリスを撹乱しようとする

 

ドッペル「ふふふ、どうですか?どれが本物かわからないでしょう?

 

だがイリスは冷静に自分の触手をドッペルに向けて超音波メスを乱射し、分身を全て倒し本物にも攻撃を当てる

 

ドッペル「馬鹿な⁉︎そんな方法で⁉︎」

 

イリスは更にドッペルに向かって超音波メスを発射しょうとするがそれを何か思いついたように発射をやめて、ドッペルに近づき、ドッペルの腹にジーン・スナッチャーを刺した

 

ドッペル「ギャァァァァ⁉︎何をする⁉︎」

 

イリスは腕を引き抜いて、ドッペルを蹴飛ばした。

 

ドッペル「おのれ!許しませんよ!」

 

ドッペルは怒り狂ってイリスを攻撃しようとするが、何とイリスが六体に増えた

 

ドッペル「…ほえ?私の分身技…?」

 

そうこの技は分身技はドッペル…ガッツ星人が持つ分身技なのだがなぜイリスが使えるのか…実はそれはイリスの恐ろしい能力が関係していた…イリスはジーン・スナッチャーで刺して血液を取り込むことによりその生物の技を使えるようになる…つまり無限に強くなれる怪獣なのだ、六体に分身したイリスはドッペルに超音波メスを六体全員が放った

 

ドッペル「そんな馬鹿な〜!私の分身技が使えるなんて〜!」

 

そう言いながらドッペルは爆発した。これで宇宙人達は全員倒したようだ

 

神威「…さて後はジャグラーさんが来て、ゼッパンドンに変身してオーブさんと共闘するのを待つだけですね…」

 

ジャグラー「俺がどうしたって?」

 

神威「うわ⁉︎ジャグラーさんだ!生ジャグラーさんだ!」

 

ジャグラー「何だよ生ジャグラーて…」

 

ナオミ「ジャグラー!あなた無事だったの⁉︎

 

ジャグラー「まあな…ダークリングを奪うのは失敗したがな…」

 

…うん?ダークリングを盗むのを失敗した⁉︎

何やってるんですかジャグラーさん⁉︎ゼッパンドンはどうするんですか⁉︎

 

ーーーグゥエエエエエ!!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!!ーーー

 

すると怪獣達が僕のところに集まってきた

 

神威「よし!良くやったな!すごいよ皆!」

 

ーーーグゥエエエエエ!!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!!ーーー

 

すると僕に褒められて嬉しそうになく三体の怪獣達、そして向こうでもオーブさんがトリニティムブレイクでサデスを倒し、デアボリックを徐々に追い詰めていった

 

神威「デアボリックが弱ったらギガダークナイザーで回収しよっと…」

 

 

sideムルナウ

 

ムルナウ「デアボリックが⁉︎ああ!あの馬鹿と三人がやられるなんて⁉︎…こうなったら…」

 

するとムルナウは左手に持った赤い輪っか…ダークリングをかざした…

 

ムルナウ「いでよ別世界の怪獣達よ!」

 

するとダークリングが赤く発光し、空にいくつもの穴が開いた

 

side神無

 

神無「うん?」

 

するといきなり空に七つの穴が空き、そこから怪獣達が現れた…その怪獣達は…

 

神無「嘘でしょ…デストロイアに、スペースゴジラ、バルゴン、サイバーゴジラ、ザイゴーク、Uキラーザウルス、そしてバガン⁉︎」

 

赤い悪魔のような姿の完全生命体デストロイア

怪獣王ゴジラの細胞から生まれたスペースゴジラ

そして守護神ガメラを倒した昭和ガメラシリーズ最強の怪獣、冷凍怪獣バルゴン

イグアナに酷似した姿をしたサイボーグ怪獣、怪獣王サイバーゴジラ

世界を地獄に変えると言われる閻魔獣ザイゴーク

ウルトラ戦士四人と互角以上に戦った究極の超獣Uキラーザウルス

そして古代のモスラ族に封印された古代変身魔獣バガン

最強クラスの怪獣が現れ驚く僕達

 

神無「…どうやら本当の戦いはこれからのようですね…」

 

今ここで怪獣達とウルトラマンの大決戦が始まろうとしていた…

 




やっぱり戦闘描写で難しいですね…次回は後編…にしたいと思っております、でも序盤から強いの出し過ぎたかな?まあ全員好きな怪獣ですから是非とも仲間にしたいですね!では次回もお楽しみに!


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第二話劇場版ウルトラマンオーブ後編〜龍の目覚め〜

遅くなって本当にすいません!戦闘描写やオリジナル展開にするのに時間がかかって…まあそれでも駄文なのですが…では後編をお楽しみください!


side神無

 

おそらくムルナウの力によって呼び寄せられたであろう怪獣達、しかも全員強豪中の強豪ばかり、更にデアボリックがいるため合計八体の強敵に唖然とするウルトラマンオーブと怪獣達だが…

 

神無「うおおぉぉぉ⁉︎デストロイアにスペゴジ、Uキラーザウルス!それにバガンまで⁉︎ザイゴークもサイバーゴジラ、バルゴンも⁉︎凄い!全員仲間にしたい!」

 

僕は大いに喜んでいた、だってあんなにかっこいい怪獣達を見たら誰だって喜ぶよ!

 

ジャグラー「お前…少しは空気読めよ…」

 

ジャグラーさんが呆れて言うが、僕にはもう聞こえていなかった。

 

神無「仲間にしたい!絶対に!」

 

その時僕の心の中には怪獣達を仲間にしたいと言う…いやもっと怪獣達を仲間にしたいと言う欲望で溢れていた…

 

sideムルナウ

 

ムルナウ「うふふ…意外だったけど…中々強い怪獣が出てきたじゃない?これで私はこの星を永遠に輝かせ…」

 

するとムルナウが持っていたダークリングが赤く発光した、それはムルナウが今まで見たことのない程強く光っていた

 

ムルナウ「何よ⁉︎この光は⁉︎」

 

そしてダークリングはムルナウの手から消えていった

 

side神無

 

神無の手に赤い光が現れる

 

神無「これは…?」

 

そしてその赤い光はダークリングに変わった

 

ジャグラー「ダークリング…!ダークリングは宇宙で一番邪悪な心を持つ者に現れる…ダークリングがお前を選んだか…」

 

するとムルナウの所有権から離れたからなのかギンガさん達の宝石化が解除される

 

神無「おお!映画とは違う展開ですがこうゆう展開も悪くない!…んん?」

 

僕はダークリングの輪の中が渦を巻いているのに気がついた…これはテレビでジャグラーさんが魔王獣のカードを取り出す時に見た………

僕が手を伸ばすと輪の中から一枚のカードを取り出した…このカードは…

 

神無「マガオロチ…?いや黒い鎧…まるでアーマードダークネスの鎧みたいなものを着て

るしシン・ゴジラみたいに尻尾長いし、目の色も僕と同じで赤と金だし……僕と一緒?」

 

もしかしたら…

 

神無「これが僕の変身した時の姿なのかな…?…試してみるか…」

 

このカードが僕が怪獣になった姿ではないかと考え、カードをダークリングにスキャンしてみると…

 

【目覚めよ!大魔王龍レヴィベジス!】

 

神無「…え?」

 

レヴィベジス⁉︎言いにくい!しかも肩書きが大魔王獣から龍に変わっただけ⁉︎

 

すると僕は赤い光に包まれ、巨大化していった

 

sideガイ

 

オーブ「…こいつはかなり厳しいな…」

 

ギンガさん達が復活して怪獣達も合わせれば七人になったがこちらには一人足らない…しかも数では一人足らないだけだが戦闘力ではあと四…いやせめて三人欲しいところだ…そう考えていた時、俺たちの横に赤い光が現れる

 

オーブ「何だ⁉︎」

 

赤い光が消えるとそこには俺が以前倒したマガオロチに似た黒い鎧を纏った

 

オーブ「何だこいつは…?」

 

すると…

 

?「凄い!本当に怪獣になってる⁉︎うぉぉぉ!グラキより高い!やっほ〜!最高〜!」

 

するとその怪獣はスーパーグランドキング達に歩み寄る

 

ーーーグゥエエエエエ⁉︎ーーー

 

ーーーギャオオオオ⁉︎ーーー

 

ーーークゥウウウウ⁉︎ーーー

 

自分たちに近づいてきた謎の怪獣に警戒する怪獣達、だが怪獣の正体に気がついたのか警戒心を解く怪獣達

 

ギンガ「お前は一体…?」

 

?「あ、僕は皇 神無て言います!この姿では大魔王龍レヴィベジスて言います!この子達のレイオニクスです!」

 

怪獣とは思えないような喋り方でギンガさんの質問に答える

 

レヴィベジス「さて、皆さん!あの怪獣達は強敵ですが今から僕がゆう怪獣達と戦ってください!ギンガさんはUキラーザウルスを、ビクトリーさんはサイバーゴジラ、エックスさんはザイゴーク、オーブさんはデアボリック、イリスはバルゴン、スーパーグランドキングはデストロイア、モンスターXはスペースゴジラを頼みます!僕はバガンを倒します!…あ、でも殺さないでくださいよ?」

 

エックス「おい待ってくれ!何故あの強そうな怪獣があまり強そうではないあの怪獣と戦うのだ?私が代わりに…」

 

レヴィ「いえ、バルゴンは見かけによらずかなり強いです、特に冷凍攻撃をしてくるのでウルトラマンの皆様には辛いかと…」

 

オーブ「なるほどな…冷気はウルトラマンの弱点だからな…よし!皆さん俺たちの力見せてやりましょう!」

 

「「「「おう!」」」」

 

そして皆さんがそれぞれ相手にする怪獣へと進んでいった

 

side三人称

 

レヴィベジス「マガ光球!」

 

レヴィベジスはバガンにマガ光球を放ちバガンは空から雷を落として防ぐ

 

レヴィベジス「マガ火球!」

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

それを腕を使って相殺するがバガンが攻撃しようとするとレヴィベジスは消えていた、バガンがそれを探そうとすると

 

ーーービシ!ーーー

 

ーーーゴガァァァァ⁉︎ーーー

 

突然何かに巻きつけられ後ろを見るとレヴィベジスが立っていた

 

レヴィ「ふふふ!マガジャッパの透明化にマガタノオロチの噛み付いてマガ迅雷を流す技を尻尾から流す!我ながらいい考えです!」

 

そしてバガンを尻尾から離すとバガンに向かってマガタノ迅雷を放つ

 

ーーーゴガァァァァ⁉︎ゴガァァァ!!ーーー

 

するとバガンは怒りレヴィベジスに無数の雷を放つがレヴィベジスは風を操り雷を防ぐ

 

ビクトリー「ショウラ!!」

 

ーーーグガァァァァ⁉︎グオァァァ!!ーーー

 

サイバーゴジラはビクトリーに蹴られて怒ったのかミサイルランチャーからミサイルを連発するがビクトリーはビクトリーエスペシャリーで相殺しEXレッドキングナックルでサイバーゴジラを殴りつける、サイバーゴジラは鉤爪で反撃するがEXレッドキングナックルで鉤爪も破壊されミサイルランチャーもレーザー砲も殴られて破壊されてしまい満身創痍の状態だった

 

ビクトリー「ここでトドメを刺すところなんかだろうが、あいつに(神無)に殺すなと言われたし復活しないように見張っているか」

 

エックス「シャア!」

 

大地「ゴモラ振動破!」

 

ーーーギャハハハハ⁉︎ーーー

 

エックスは以前別個体と戦った事があるからなのかエックスが優位に進めていった

 

エックス「私たちは確かに以前はザイゴークに負けた…」

 

大地「だけど俺たちは昔とは違う!今度もお前を倒す!」

 

ザイゴークは閻魔分身獣を出そうとするがエックスはその隙を一切与えない、ザイゴークは口からヘルズレリーブを放つがエックスはそれに逃げて避けた

 

大地「エックス!あれを使うぞ!」

 

エックス「そうかあれだな!」

 

すると炎を見に身に纏ってX状にして炎を放つとザイゴークに命中しザイゴークを中心に炎がX字に広がった

 

ーーーギャハハハハ⁉︎ーーー

 

エックス「エックスクロスキック!」

 

ーーーギャハハハハ⁉︎ーーー

 

エックスの必殺技を二発も食らって流石のザイゴークもダウンしてしまっただかエックスは攻撃を緩めずに光線の構えをする

 

エックス「ザナディウム光線!」

 

ーーーギャハハハハ⁉︎ガハ…ハ……ハ…ーーー

 

ザイゴークはエックスの光線を食らって地に倒れ伏してしまった

 

エックス「なんとか倒せたな…」

 

大地「ああ、だけどあの少年はどうして怪獣達を殺すなといっんだ?」

 

エックス「さあな、彼なりに考えがあるのではないだろうか?」

 

ギンガ「ショウラ!」

 

ーーーギィィィィ!グガァァァァァ!ーーー

 

ギンガはUキラーザウルスのミサイルを全て撃ち落とした

 

ギンガ「一気に決めてやる!」

 

するとギンガはギンガストリウムに変身した

 

ギンガ「コスモミラクル光線!」

 

ギンガはUキラーザウルスに最強の光線を放つ、しかも威力を落とした上で、

 

ーーーギィィ…ィ…グガァァ…ァーーー

 

Uキラーザウルスは触手が全て破壊され両腕を破壊されなお生きていたがもう虫の息だった

 

バルゴン対イリスではバルコンは霧状の冷凍液をイリスに発射しようと舌を伸ばすが

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーグワッ⁉︎グルルルルン⁉︎ーーー

 

イリスは舌をジーン・スナッチャーで引きちぎってしまった

 

ーーーグワッ!グルルルルン!!ーーー

 

バルゴンはもう怒ったぞとばかりに背中から虹色の殺人光線「悪魔の虹」を放とうとするがイリスがいち早くオーバーブースト・プラズマで背中の棘を破壊した

 

ーーーグルルルルン⁉︎グヮッ⁉︎ーーー

 

自分の武器を全て破壊されたバルゴンは戦意を無くし逃げようとするがイリスは超音波メスをバルゴンに向けて何度も発射して流石のバルゴンも目を回して気絶してしまった

 

スーパーグランドキングはデストロイアの激しい攻撃に耐えていた、そのことにデストロイアは驚きを隠せなかった。デストロイアが放つ攻撃はオキシジェン・デストロイヤーと言う物質を作るために必須であるミクロオキシゲンを体内で作り出すことができそれてオキシジェン・デストロイヤーを作り大抵のものなら全て破壊できるのだがスーパーグランドキングの装甲には少しの傷しかできなかった

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

ーーーキシュイィィィィ⁉︎ーーー

 

するとスーパーグランドキングが頭部からスーパーグランレーザーを発射しデストロイアの腕を吹き飛ばした、デストロイアはスーパーグランドキングにオキシジェンデストロイヤー・レイを放とうとするが突如自分に何かがぶつかり転倒してしまった

 

ーーーキシュィィィ⁉︎ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン⁉︎ーーー

 

そうぶつかってきたのはスペースゴジラだった、だがなぜ味方であるスペースゴジラが飛んできたかと言うと…

 

ーーーギャオオオオ!!ーーー

 

そうモンスターXがスーパーグランドキングを援護するためにデストロイアにスペースゴジラを投げ飛ばしたのだ

 

ーーーギィガアアオォォォン!!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!!ーーー

 

怒り狂った二体が放つコロナービームとオキシジェンデストロイヤー・レイを放つがスーパーグランドキングが前に立ちモンスターXを庇ったのだ、これに対しデストロイア達はスーパーグランドキングが自分たちの攻撃によって倒されたと確信した…が…

 

ーーーグゥエエエエエゥゥゥッーー!ーーー

 

ーーーキシュィィィ⁉︎ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン⁉︎ーーー

 

そうスーパーグランドキングは無事だった、デストロイアが攻撃していたよりはダメージは大きかったがそれでも大きなダメージは受けずスーパーグランドキングにしては無傷にも等しかった

 

ーーーギャオオオオ!!!ーーー

 

モンスターXはその間にスペースゴジラが作っておいた結晶を破壊しスペースゴジラのエネルギー補給源を破壊した

 

ーーーキシュィィィ……ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン…ーーー

 

二体は本能的に負けると思ったのか飛んで逃げようとするがそれを許すモンスターX達ではない、デストロイド・サンダーとスーパーグランレーザーを放った為スペースゴジラ達もコロナービーム、オキシジェンデストロイヤー・レイで迎え撃つが四つの光線が拮抗したのもほんの少しですぐにモンスターX達に押し返されてスペースゴジラ達は地に倒れ横たわった

 

オーブ「トリニティウムシュート!」

 

ーーーピギィィィィ⁉︎ーーー

 

オーブはデアボリックの右腕のジュエリュクブレーズを切り落とし、左腕のアサルトアームをトリニティウムシュートで破壊し、オーブがデアボリックを倒そうとしたその時、

 

サデス「まだ行けるまだ行けるよ!こんな熱い展開に死んでいる暇なんかないーー!!」

 

オーブが倒したはずのサデスが復活した

 

オーブ「な⁉︎」

 

サデスはデアボリックに両腕をドッキングしてデアボリックの口から砲身が

 

サデス「ほらほら行くよ!デアボリックキャノンスタンバイ!ウルトラマンオーブ、ターゲットロックオン!撃てぇぇぇぇ!!!」

 

オーブ「トリニティウムシールド…グワァァァァ⁉︎」

 

するとデアボリックから凄まじい光線が放たれオーブはトリニティウムシールドを張るが一瞬でシールドを破られ吹き飛ばされてしまった

 

オーブ「くそ…「お困りかね?」⁉︎」

 

吹き飛ばされ横たわっているオーブの横には一人の男がいた

 

オーブ「あなたは…?」

 

?「何者でもない…唯のウルトラマンさ…」

 

するとその男は銀色の巨人…ウルトラマンに変わっていく、その正体は…

 

「「「「ゾフィー⁉︎」」」」

 

ウルトラ警備隊の隊長ゾフィーだった

 

サデス「デアボリックキャノン発射!」

 

ゾフィー「M87光線!」

 

サデスはデアボリックキャノンを放つがゾフィーはM87光線でそれをいとも簡単に押し返しその光線はサデス達に当たった

 

サデス「クゥゥ⁉︎さすがウルトラ警備隊の隊長!そう来ないと面白くないぜ!」

 

サデスはゾフィーに殴りかかるがゾフィーはそれを撥ねとばしサデスにM87光線を放ってサデスは爆発した

 

サデス「燃え尽きたぁぁぁーー!!でも最高ーー!!」

 

ーーーゴガァァァァ⁉︎ーーー

 

レヴィベジスはバガンをなぜ飛ばし、建物に叩きつける

 

レヴィ「怪獣達も大抵倒されたしここらで回収しますか」

 

するとレヴィベジスは胸のザギのエナジーコアの部分から怪獣達を回収した、これで怪獣達はギガダークナイザーに入っていったはずだ、

 

レヴィ「さてそろそろ終わらせますか!」

 

するとレヴィベジスはバガンの目の前から消えた

 

ーーーゴガァァァァ⁉︎ゴガァ…?ーーー

 

いきなり消えたレヴィベジスにバガンはまた透明化かと思ったがいきなり後ろにレヴィベジスが現れバガンは雷を落とそうとするが一瞬でバガンの目の前に現れ黒い炎を纏った拳ザギ・インフェルノでバガンを吹き飛ばす

 

オーブ・レヴィ「「これで決める!」」

 

オーブとレヴィは必殺技でトドメを刺そうとする

 

オーブ「トリニティウム…」

 

レヴィ「ライトニング…」

 

オーブ「光輪!」

 

レヴィベジス「レゾリューム!」

 

ーーーピギィィ…ィィ…ィーーー

 

ーーーゴ…ガァ…ァ……ーーー

 

二人の必殺技によりダウンする二体の怪獣達、その二体を回収したことにより怪獣達の撃退に成功した

 

sideガイ

 

ガイ「皆さんのおかげで怪獣達を倒すことができました!ありがとうごさいます!」

 

俺は先輩方(人間態)にお礼を言っていた

 

ヒカル「いや礼はいらないぜ!」

 

ショウ「…ところであの怪獣使いは…?」

 

大地「そういえば…」

 

ナオミ「あ、彼ならさっき町の方に…」

 

ガイ「町…?」

 

神無「おお皆さんお揃いで!」

 

すると怪獣使いの少年がやってくる、何故かムルナウを連れて

 

ガイ「ムルナウ…」

 

神無「彼女はゾフィーさん…サコミズさんがテレポーテーションで捕まえてきてくれてサコミズさんは他の仕事があるのでもう帰っていきましたよ?」

 

ガイ「ムルナウ…あんたは純粋な人だ…本当の美しさを知っていれば

…美しさは流れ行くもの…去年の花も今年の花も美しい…だが次の世代を信じ命を託すことで美しさは永遠に受け継がれるんだ…」

 

ムルナウ「…わかってはいた…でも認めたくはなかった…私は永遠に美しくありたかった…ただそれだけ…」

 

すると怪獣使い…神無はムルナウに言葉を向ける

 

神無「ムルナウさん、確かに貴方が求めた美しさ…美しい人々、美しい風景、確かに文明が進むたびにそれは廃れていき、ビルが並ぶ自然なき風景、愚かな醜い人間が増えてくる…だけどこんな醜い世界でも美しい建物や人々もいる…別に貴方の美しさを否定しませんしむしろ肯定しますよ?…でも、それは本当に美しいのでしょうか…?」

 

ムルナウ「……そうね…確かに間違っていたかもしれないわね…」

 

そう言ってムルナウは下を向く

 

ガイ「ありがとな、お前と怪獣達のおかげで助か…て何飲んでんだ?」

 

神無「え?ああ、さっき町で何かいいものないか漁っていたので…いや結構ありましたよ?お金とか役立つ道具が大量に…」

 

「「「それは火事場泥棒だ!」」」

 

さっきの良い雰囲気を返せと言いたくなるぐらいのセリフに全員が突っ込む、ムルナウですら反省してたのを忘れて突っ込んできたぐらいだ、

 

神無「いやどうせ捨てるなら僕が貰っていきますよ…」

 

渋川「いや一応それは犯…」

 

神無「さて、まだいいのないか探しにいきますか…」

 

渋川「いや、話を聞けぇぇぇぇ!!!」

 

ガイ「何だあいつ…?」

 

それを見た俺はそう言った

 




いや〜戦闘描写が難しい…すいません、本当に待たせて…さて次回は
…ようやく原作ウルトラギャラクシー大怪獣バトルの世界に行きます
!楽しみにしていてください!それと主人公の変身態…大魔王龍レヴィベジスの名前の由来については「レヴィアタン」「ベヒモス」「ジズ」という三頭一体の怪物達からの名前を取っただけで、レヴィアタンは海、ベヒモスは陸、ジズは空といった巨大な化け物と聞きましたので空でも海でも楽でも戦えるぞ!と言う意味で名付けました、


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惑星ボリス編
第三話レイオニクス


いや〜ようやくギャラクシー大怪獣バトルに辿り着けた(汗)…やっぱり戦闘描写て難しい…(泣)でも怪獣達の活躍を描くのは楽しい!
では第三話を楽しんでください!


side神無

 

怪獣達を仲間にして1日くらい経ち、僕はあらかた街を散策(と言う名の火事場泥棒)をしていた、そこで自分の能力を使ってみてあらから能力の使い方を理解した、例えばエタルガーの能力で持ち物を時空間に入れて置いたりができた

 

神無「いや〜いいのが手に入ったな〜主に食料とか〜まあ懐中時計が手に入ったのはありがたい…お金持ってないから手に入って良かった

〜この先しばらくは大丈夫そうだ…それにデアボリックだけでなくUキラーザウルスやデストロイア達を仲間にできて本当に良かった!特にバガンは映画が出てなかったから本当にいるかどうか怪しくて…もう何もないな…さてそろそろ僕もどこかに行こ…⁉︎」

 

歩きだそうとすると、いきなり光に包まれあまりの眩しさに目を瞑ってしまい、目を開けると僕はレジェンド様に出会った場所にいた

 

神無「…この空間…レジェンド様の…そういえばこの世界…オーブを助けてから本題に入るんだけ?本題て何だろう?」

 

すると

 

?「待っていたぞ…」

 

?「よくあの世界を救ってくれた…」

 

?「感謝するぞ…」

 

神無「…あれ?レジェンドさま以外の声が聞こえ…て、ええぇぇぇぇ!!!」

 

僕が後ろに向くと三人の巨人がいた、1人は僕にバトルナイザーをくれたレジェンド様、そして他の2人はマントを着て髭を生やした老人をイメージさせる巨人、もう1人が銀色に輝く巨体に背中に翼のようなものが生えた巨人…その巨人達は…

 

神無「キング様にノア様⁉︎三大チートラマンが全員揃ってるぅぅぅぅ

ぅ⁉︎」

 

すごい絵面だよ⁉︎だってレジェンド様は最近出てきてないし、ノア様もゼロ様にベリアル銀河帝国以来だし、キング様は…ジードで登場したね…三大チートラマンの中ではでは割と出てきてるね…て、何で三人いるのぉぉ⁉︎

 

キング「礼を言おう…お主のおかげであの星の崩壊の危機が去った

……」

 

神無「いやこちらこそ怪獣達が仲間になったしありがたかったですよ

……」

 

レジェンド「さて、本題に入ろう、君の世界で言うとギャラクシー大怪獣バトルの世界に行ってもらう」

 

神無「あれ?ベリアル様がいるのならもうギャラクシー大怪獣バトルは終わっているのでは?」

 

ノア「君の世界と私達の世界では違う所がある、君の世界では敵だったベリアルがこちらでは味方だったようにギャラクシー大怪獣バトルはこちらではまだ始まっていないのだ」

 

神無「へぇ〜、て、じゃあ何で三人は知っているのですか?」

 

キング「我らは外の世界の情報を知ることができる、それで未来に起きることを大体知っておけるのだ」

 

神無「なるほど…」

 

キング「それとこれをゾフィー…孫がくれたのじゃがあいにく必要ないのでの、お主にやるわい」

 

パチン、とキング様が指を鳴らすとムルナウの空に浮かぶ洋館が現れた、

 

神無「それはムルナウの…」

 

キング「普段は君の時空間におい遠くからの、では若き怪獣使いよ、頼んだぞ」

 

すると白い世界は消え僕は地面に立っていた、そこは壊れた建物や荒れ果てた大地が僕の目の前に広がっていた

 

神無「ここがギャラクシー大怪獣バトルの世界か…うん、あれはペギラの死体だ!やぶれてる跡があるからもうレイさんはペンドラゴンか

、もしくは第2話の脱走のところか、もしくはとっくの前に過ぎて別の場所にいるか…どっちらにせよ急ごう…!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピュアァァァ!ピアアァァァァァ!!ーーー

 

そう行って僕は怪獣を出してその場から飛び出した

 

sideヒュウガ

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオオオオ!!ーーー

 

ーーーピュギィ⁉︎ピィ…ギャ……ァーーー

 

ゴモラがレッドキングにツノを突き刺しエネルギーを送りつけ地面に放り投げるとレッドキングは爆発した…そのゴモラを操っている謎の青年は何者なんだ、俺たちは青年に近づいて行く、するとハルナがその青年に銃を向ける

 

ヒュウガ「まてハルナ!」

 

ハルナ「ボス、彼は危険です!」

 

ヒュウガ「まて!…我々はZAPのものだ、君は何者だ?この星で何があった?」

 

すると

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

ーーーピギュア!ピギュア!ーーー

 

クマノ「な⁉︎」

 

オキ「あれはリトラとラルゲユウスだ!珍しい怪獣ですよ!」

 

クマノ「そんなこと言っている場合か⁉︎」

 

すると青年はクマノに近づき銃を奪いクマノに銃を突きつける

 

ハルナは青年に銃を構えるが俺がそれを静止させる、

 

ヒュウガ「まて!俺たちも手荒な真似はしたくない!話を聞いてくれ!」

 

だが青年は聞き耳を持たずどうしようかと悩んでいた時

 

?「そこら辺にしておきませんか?」

 

「「「「「⁉︎」」」」」

 

俺達以外の人物の声が聞こえ上から聞こえ上を見てみると鎧を着ているかの様な蛾に乗った少年がいた

 

オキ「うわぁ〜!僕の知らない怪獣だ!」

 

あの怪獣オタクのオキですら知らない怪獣がいたのか…そんな事より彼も青年と同じ怪獣を操っているのだろうか?そう考えていると

 

レイ「…⁉︎う⁉︎…がぁぁ…⁉︎」

 

突然青年が苦しみ出しクマノを離した

 

ヒュウガ「大丈夫か⁉︎」

 

俺は青年に近づこうとするが青年は崖へと走り去ろうとする…がそれを蛾の様な怪獣が着地して行く手を阻む

 

?「ちょっと待って下さいよ、貴方とは喋りたいことがあるもので…貴方、名前は?」

 

レイ「…俺はレイだ、お前は俺が誰だか知っているのか?」

 

?「ええ、知っていますとも」

 

どうやらあの青年…レイは記憶喪失らしい、そしてあの少年は彼のことを知っている様だ

 

レイ「答えろ!俺は何者なんだ⁉︎」

 

レイはよほど自分のことが知りたいらしく少年に詰め寄る…すると

 

ーーーピアァァァ!ピアァァァァ!!!ーーー

 

蛾の怪獣が少年を守るかの様にレイを睨みつける、

 

?「やめろ鎧モスラ、彼は悪気があるわけではない、ただ自分のことが知りたいだけなのんだよ、だからちょっと下がっていてね?」

 

ーーーピアァァ?…ピアァァァ…ーーー

 

その鎧モスラと言われた怪獣は渋々後ろに下がっていく、

 

レイ「さあ教えてくれ!俺は何なんだ⁉︎」

 

?「ええ、まずは自己紹介からしましょうか、僕は皇 神無…貴方と同じレイオニクスです」

 

ヒュウガ「レイオニクス?」

 

神無「かつてヤプールやヒッポリト星人達を恐れさせた全知全能の宇宙人究極生命体レイブラット星人の遺伝子を引き継ぎバトルナイザーで怪獣を操り戦う者たちの事です」

 

オキ「じゃあまだ君は他にも怪獣を持ってるの⁉︎」

 

神無「宜しければまた今度お見せしますよ?

同じ怪獣好きとして」

 

神無と言った少年はオキにそう笑いかけた後、真剣な表情に戻りレイの方を見て

 

神無「………貴方からは濃いレイブラットの血が感じる、怪獣と絆を深めれば深めるほど強いレイオニクスになりますよ」

 

レイ「…俺にとって怪獣は怪獣を倒すための道具だ」

 

すると神無は顔をしかめ、

 

神無「そう考えていると、他の雑魚や強い怪獣に倒されてしまいますよ?強くなりたいなら僕の言ったとうりに怪獣を仲間として信頼する事ですね」

 

するとレイは青い機械…バトルナイザーと言った機械を見つめる…すると

 

ーーーピュアァァァ!!ーーー

 

ーーーピュイギェェェ!!ーーー

 

ーーーフグヴォォォォ!!ーーー

 

ヒュウガ「何だ⁉︎」

 

オキ「あれは超古代竜メルバに超古代怪獣ガルラ、超古代尖兵怪獣ゾイガーです⁉︎」

 

神無「…(どうしてティガの世界の怪獣を知っているんだろう?ここティガの世界と違うよね?テレビでも疑問に思ったけど…)」

 

するとレイはバトルナイザーを構える…が

 

神無「ここは僕に任せて下さい」

 

すると神無はレイに手をかざすと手に金棒の様なものが現れる。

 

神無「さあ、思う存分戦え!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォ!!ーーー

 

ヒュウガ「何だこいつは⁉︎」

 

その怪獣はゴモラやレッドキングよりもはるかに大きい、全長が200mはあるぐらいの大きさでまるでアンモナイトの様な貝殻に巨大な鋏があり、首が逆さまに…いや下顎に目があるのか?一言で表すと不気味な怪獣だった、すると怪獣達がその怪獣を見るや否や、いきなり震え出してしまった。

 

神無「さあ、大いなる闇 邪神ガタノゾーアよ!自分に仕えた眷属どもを討ち破るのだ!」

 

するとそのガタノゾーアと言われた怪獣は怪獣達の前に立ちその横に鎧モスラが並び立つ

 

神無「ふふふ、やっぱりガタノゾーアはカッコ可愛い!…さて、僕も行きますか…」

 

すると彼の手に赤い輪っかの様なものが現れる

 

神無「いやまさか、怪獣カプセルがカード化するとは思いませんでしたが…まあこれで変身ができるわけです…マガオロチよ!」

 

【マガオロチ!】

 

神無「アークベリアルよ!」

 

【アークベリアル!】

 

神無「これでエンドマークだ!!」

 

【超合体!禍々アークベリアル!】

 

ーーーグオオォォォォ!!ーーー

 

ヒュウガ「怪獣に…変身した⁉︎」

 

一体彼は何者なんだ⁉︎

 

 

side三人称

 

神無「いや〜本当に禍々アークベリアルになれるとは…さて!モスラはゾイガーに、ガタノゾーアはガルラ、僕はメルバと戦いますか!」

 

 

ーーービュアアァァァ!ピアアァァ!!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!!!ーーー

 

モスラはゾイガーにガタノゾーアはガルラへと向かって行き僕はメルバと戦いを挑んだ

 

モスラVSゾイガーではゾイガーとモスラが激しい空中戦を始めていた、ゾイガーは超高速飛行でモスラを翻弄し暗黒光弾を何発も発射してモスラを倒そうとするがモスラはそれをよけようともせずに光弾に当たった…だが、モスラにはダメージは入っていない様だった

 

ーーーピュイギェェェ⁉︎ーーー

 

驚きを隠せないゾイガー、口からまた暗黒光弾を何発も撃つがモスラには一向にダメージが入らない、このモスラ…正式名称巨蛾 鎧モスラは全身を超強固な鎧で覆っておりその防御力はあのギドラ族の引力光線すら無効化するほどだった、その為ゾイガーの暗黒光弾程度ではダメージはおろか傷すらつかないのだ

 

ーーービュアアァァァ!ビアアァァァ!ーーー

 

そしてモスラはゾイガーに迫り翼をゾイガーの翼に体当たりさせるとゾイガーの翼が切れてしまった!

 

ーーーピュイギェェェ⁉︎ーーー

 

そのことに驚きながら地面に落ちていくゾイガー…そうこれが鎧モスラの翼の硬いエッジで体当たりをし相手を切りつける技鎧・翼カッターだ!

 

ゾイガーは地面に落ち、素早く立ち上がり自分の残った方の翼を引きちぎった、これで身軽になり格闘戦をしようとし考えたのだ

 

ーーーピュイギェェェ!ーーー

 

ーーービュアアァァァ!ーーー

 

ゾイガーはモスラに両腕で攻撃しようとするが

 

ーーービュアアァァァ!ーーー

 

するとモスラは眼から鎧・クロスヒートレーザーを放ちゾイガーはそれを慌てて避けた…がそれだけでは終わらず何発も速射してきた

、そうこの技は速射、連射に優れる上に攻撃力が高いという、チートとも言えるモスラの光線技だ、

 

ーーーピュイギェェ!!!ピュ…イ…ギェェ……ェーーー

 

いかにゾイガーが速くとも光線の乱射には避けきれず地に倒れ伏してしまった

 

ーーーフグヴォォォォ!!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォ!!ーーー

 

ガタノゾーアVSガルラではガタノゾーアがガルラに触手をガルラにぶつけガルラは吹き飛びガルラは頑丈な鎧「カウンターアーマー」でガタノゾーアを攻撃するがガタノゾーアの強固な貝殻にはダメージは通らなかった、逆にガタノゾーアに近づけば鋏で攻撃されて自身の鎧が傷つき、熱戦を吐いて遠くから攻撃しても貫通レーザーで攻撃されてしまう、しかもこれでもガタノゾーアは本気を出していないのだ、何故それが分かるかというと、ガルラ…いやガルラ達はガタノゾーアに仕える超古代怪獣という眷属だからなのだ、だから自分達の主人であるガタノゾーアの脅威を嫌という程知っていたし、その脅威である「

シャドウミスト」を出していないガタノゾーアは本気ではないとわかっていた…そしてそのガタノゾーアが支えているあの怪獣は自分達では叶わないとガルラは考えた…そして

 

ーーーフグヴォォォォ…フグゥゥ…ーーー

 

ーーーバオオォォォォォ…?バオオォォ!!ーーー

 

ガルラは勝ち目がないと考え、無駄な戦いを止める為ガタノゾーアに頭を伏せた、ガタノゾーアはガルラの行動を疑問に思ったが主(神無

)から怪獣達を倒すなという命令があってかそのまま勝利の咆哮をあげる

 

メルバVS禍々アークベリアル戦ではメルバは禍々アークベリアルにメルバニックレイを繰り出し禍々アークベリアルがそれを念力で岩を操り相殺しメルバは空から攻撃してやろうと考えたのか、空高く舞い上がった、これでこちらが攻撃できないと考えていたのだろうが、そうは行かずインナースペースで本来の姿、レヴィベジスに戻り空に舞い上がった…え?レヴィベジスに翼ないだろうて?マガバッサーの飛行能力とウルトラマンレジェンド様にもらった空中浮遊でどうにかなった…それは置いておいてメルバと空中戦を挑んだかメルバは空中で鋏をうまく使って僕にダメージを与え目からメルバニックレイを放ち、僕は口からマガ迅雷を放ちメルバを地面に落とした、

 

ーーーピュアァァ!!?ーーー

 

レヴィベジス「トドメだ!ルギエルスラッシュ!」

 

僕はウルトラマンギンガのギンガスラッシュに似た技…具体的に言えば色を濃い紫にした技を出しメルバに当てた

 

ーーービュ…ア……アァ……ァァ…ーーー

 

メルバはボロボロになりながらもこちらを睨みつける…がすぐに倒れてしまう、

 

レヴィ「…メルバて一話でティガに倒されたからわからなかったけど強いんだな…なのにゴルザより出番が少なくんだな…仲間にしたらできるだけ多く出してやろう…」

 

僕は人間の姿に戻ると

 

ーーービュアアァァァ!!ビアアアァァ!!ーーー

 

ーーーバオオオオオォォォォォォォォ!!ーーー

 

神無「ん?おお!もう倒したのか!早いな、さすが邪神と守護神だ!偉いぞ!」

 

ーーービュアアァァァ♪ビアァァ♪ーーー

 

ーーーバオオオオオォォォォォォォォ♪ーーー

 

神無「可愛い奴らめ…さて回収回収〜♪」

 

そして僕は怪獣達を全て回収した、すると

 

ヒュウガ「お〜い!大変だ!」

 

神無「ん?どうしたんです?」

 

ヒュウガさん達が僕に駆け寄ってくる

 

ヒュウガ「ハァハァ…あの青年…レイがどこかに逃げてしまったんだ

!」

 

神無「…えぇぇぇぇ⁉︎」

 

まさかの脱走に僕は唖然とする…

 

 

 

 

 

一方、メルバ達の戦いを遥か遠くで見ているものがいた…

 

?「……面白い!…あの男が持つ怪獣達を私の怪獣達が喰らえばどれ程強くなるだろうか!…なあ…ガゾート達…」

 

ーーーキュピピピピ!!ーーー

 

ーーーギシャアアァァァ!ギシャアアァァァ!ーーー

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

そして謎の男の後ろには三体の怪獣がいた………

 

 

 




さて、なんとか原作主人公と出会いましたね!さて最後に出てきた謎の男は誰なのでしょうか?…そしてその男が操る怪獣達とは?まあ全員ある共通点があるのですがね…それとラルゲユウスはリトラと同じ(S)ですね…まあリトラ(S)と同じくらいの大きさですでは次回もお楽しみに!


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第四話時空に潜む者

皆さんお気に入り登録ありがとうございます!相変わらずの駄文ですが楽しんでください!そして感想を送っていただきありがとうございます!これからも頑張ります!さて第四話をお楽しみください!


side神無

 

ヒュウガ「それで君の怪獣達が戦っている間にあの青年…レイはどこかに逃げてしまったんだ…」

 

ヒュウガはレイさんが逃げたことを僕に告げる

 

神無「全く…最後まで僕の話を聞いてくれないなんてね…(まあ仕方ないか…彼は記憶がないんじゃなくて…生まれたてなのだから………

)まあとにかくレイさんを探してきますよ」

 

僕が歩き出そうとすると……

 

ヒュウガ「待ってくれ!」

 

ヒュウガさんが僕を引き止める…まあ理由はわかってるけど…

 

神無「何です?」

 

ヒュウガ「もう良ければだが…我々と契約をしないか…?我々がこの惑星から脱出するまで護衛として同行して欲しいんだ」

 

…やっぱりね…まあ怪獣がたくさんいるんだし護衛として怪獣を操る僕等は彼らには欲しいだろうね…

 

神無「いいですよ」

 

ヒュウガ「本当か⁉︎」

 

神無「ええ、その代わり…あのレイさんも一緒に連れて行きますよ?

 

ヒュウガ「ああ、もとよりそのつもりだ」

 

ハルナ「ボス⁉︎彼はともかくあの青年は危険です!同行するのは危険です!もし彼が街を破壊した張本人なら…」

 

神無「いえ、それはないでしょう」

 

ヒュウガ「何故だ?」

 

神無「彼は怪獣を倒すことだけに固執している…そんな人がわざわざ人間を殺すことは考えられない…それに彼は記憶喪失だし覚えているかもわからない…」

 

ハルナ「でも、もし彼がやったとしたら!」

 

神無「なら彼に聞けばいいだけです、その為には彼を捕まえなければ

……」

 

ヒュウガ「そうだな…オキは俺と彼と一緒に同行しろ!」

 

オキ「ええ⁉︎僕ですか⁉︎」

 

クマノ「お前は怪獣に詳しいだろ?それに彼と行けばお前の知らない怪獣に出会え…「行きます!僕行きますよ!」…はぁ…」

 

クマさんがオキさんに呆れてる…まあそうだろうね…さて、この後の展開だとゴルザが襲ってくるから…

 

神無「護衛を呼ぶか…」

 

ヒュウガ「護衛?」

 

神無「ええ、こうしてね」

 

僕はダークリングと4枚のカードを取り出す

 

ハルナ「それは?」

 

神無「ダークリング、宇宙で一番邪悪な心を持つものに現れるというアイテムですね、まあ僕の場合は怪獣を仲間にしたいという欲望ですけど………さてと」

 

僕はリングにカードをスキャンした

 

【ヒッポリト星人!】

 

【テンペラー星人!】

 

【ガッツ星人!】

 

【ガピア星人!】

 

カリスト「なあ⁉︎ここは⁉︎」

 

バチスタ「我らはなぜここに⁉︎」

 

ドッペル「私たちは死んだはず⁉︎」

 

サデス「やっほー!また蘇ったぜ!」

 

クマノ「宇宙人⁉︎」

 

神無「いや〜倒された後カードに復元されていたからもしやと思ったら…やっぱりあなた方でしたか…」

 

カリスト「!お前は⁉︎あの怪獣達のレイオニクス⁉︎」

 

バチスタ「なぜお前がダークリングを⁉︎」

 

ドッペル「まさかあなたがダークリングに選ばれたのですか⁉︎」

 

サデス「まあ甦れたから難しいことは考えずにポジティブに!」

 

「「「お前は少しは考えろ!!!」」」

 

神無「まあそういう訳で副長さん、僕たちがいない間サデス…そこのサイボーグの宇宙人以外を護衛としてつけるので安心してください」

 

ドッペル「ちょっと待て!我らが何故護衛などをしな…」

 

神無「…また死にたいの?命あっての物種だよ?」

 

「「「やられせて頂きます!」」」

 

クマノ「お前…見かけによらず悪魔だな…」

 

神無「これくらいじゃなきゃ怪獣達の主はなれませんよ、それに僕はこれでも優しい方ですよ?…怪獣と宇宙人、心優しい人には…………

…ね?」

 

「「「「「「「(怖い………)」」」」」」」

 

うん?何故かサデスとヒュウガさん以外の皆がちょっと僕から一歩下がったな?…ちょっと傷ついた…ぐすん…泣いてないよ?(泣)

 

神無「さてヒュウガさ「ボスと呼んでくれ」………ではボス、レイさんを探しに行きましょうか」

 

ヒュウガ「わかった、オキ行くぞ!」

 

オキ「はい!」

 

そうしてヒュウガさん…もといボスとオキさんはドラゴンスピーダーでレイさんを探していた、え?僕はドラゴンスピーダーの上に乗っていますよ?

 

ヒュウガ「…なあ、怪獣で空を飛ばないのか?もしくは自分で飛ぶとか?」

 

神無「怪獣達だとめちゃくちゃ速いんですよ…自分でも飛べますが…ドラゴンスピーダーと比べると…遅くて…ね…」

 

するとスピーダーに二体の怪獣が現れる…こいつらは…

 

オキ「ああ!リトラにラルゲユウスだ!…もしかしてこのスピーダーを親と勘違いしてるのかな?過去にも同じ例があって」

 

ヒュウガ「つまり敵意はないんだな!」

 

神無「ええ、彼らからは敵意が感じません」

 

すると向こうに巨大な花を見つける

 

ヒュウガ「あれは⁉︎」

 

オキ「あれはギジェラです!」

神無「離れてください!あれの花粉を吸うと危険です!」

 

ヒュウガ「何だと⁉︎…あ!あいつら、あの花に向かっていくぞ!」

 

するとリトラとラルゲユウスはキジェラに火球を放ちリトラがキジェラにシトロネラアシッドでキジェラを溶かした…だが…

 

ーーーキィ…ィ…ィィ……ーーー

 

ーーーピギャア⁉︎ピギャア⁉︎ーーー

 

ヒュウガ「どうしたんだ⁉︎」

 

オキ「シトロネラアシッド…リトラの最後の武器で使ったら最後死んでしまいます…」

 

ヒュウガ「何だって⁉︎」

 

神無「とりあえず降りましょう⁉︎(やばい!レイさんがいないとリトラが死んでしまう!)」

 

僕たちはすぐに降りてリトラのもとに向かう、そこには地に落ちたリトラとそれを見つめるラルゲユウスがいた、よく見るとラルゲユウスの眼には涙がたまっていた、

 

ヒュウガ「泣いている…」

 

オキ「きっと友達だったんですよ、同じ古代怪鳥同士だから…」

 

するとリトラは光に包まれてある方向に消えていった

 

ーーーピギャア⁉︎ピギャア⁉︎ーーー

 

ヒュウガ「何が起こった⁉︎リトラは⁉︎」

 

オキ「ボス!あそこにあの青年が⁉︎」

 

そこにはバトルナイザーを持ったレイさんが立っていた

 

ヒュウガ「おい!リトラをどうしたんだ⁉︎」

 

レイ「バトルナイザーが求めた、さっきの怪獣は生きている」

 

そう素っ気なく言い放つ

 

神無「いや〜レイさん、酷くありません?僕の話を最後まで聞かないなんて?」

 

レイ「それは…う!…がぁぁ!」

 

ヒュウガ「おい!どうしたんだ⁉︎」

 

レイ「また声がする!2人の巨人が俺を呼ぶ声が⁉︎お前達は誰なんだ

⁉︎」

 

神無「え?2人の巨人?」

 

2人?ウルトラマンだけじゃないのか?

 

レイさんはそのまま立ち去ろうとする

 

ヒュウガ「待ってくれ!街は君が破壊したのか?」

 

レイ「俺は怪獣を倒すだけだ人間には興味がない」

 

ヒュウガ「そうか、なら我々と契約しないか?」

 

レイ「契約?」

 

ヒュウガ「我々を怪獣から守るため同行してほしい、もちろん君の記憶を探す手伝いもする!どうだ?」

 

レイ「……」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

オキ「リトラ⁉︎」

 

レイさんは無言のままリトラに乗ってそのまま飛んでいってしまった

……ていうかリトラの回復スピードはや!

 

ヒュウガ「やれるだけのことはやった…後は彼次第だ」

 

神無「そうですね、まあ帰りま「ピギャア!」ん?」

 

するとラルゲユウスが僕を見つめていた…もしかして…

 

神無「仲間になりたいのか?」

 

ーーーピギャア!ピギャア!ーーー

 

神無「そうか、ならこい!ラルゲユウス!」

 

僕はラルゲユウスをギガダークナイザーに回収したすると、ボスの無線から連絡が入る

 

ハルナ「ボス!こちらハルナです!」

 

ヒュウガ「どうした!」

 

ハルナ「怪獣が三体現れました!」

 

神無「三体⁉︎」

 

二体多いぞ⁉︎とりあえず僕だけでも行かないと!

 

神無「ボス!先にペンドラゴンに戻って怪獣を撃退してきます!」

 

ヒュウガ「任せたぞ!」

 

神無「はい!出てこいラルゲユウス!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピギャア!ピギャア!ーーー

 

僕はレイさんのリトラのようにラルゲユウスの背中に乗ってペンドラゴンへ向かった

 

side三人称

 

ペンドラゴンに現れた怪獣は三体、一体は蟹のような姿をした赤い怪獣、もう一匹は両手が鎌のような形状をした黄金色の怪獣、もう一匹が山羊のような姿の銀色の怪獣がペンドラゴンに襲いかかっていた、

 

ーーーゴルシュグアアァァァン!ーーー

 

するとその怪獣は角から電撃を放とうとするが

 

ーーーピギャア!ピギャア!ーーー

 

ーーーギャウウウ⁉︎ーーー

 

その怪獣に火球が当たり電撃を放つのを防いだ、その火球を撃ったものは…ラルゲユウスだった。ラルゲユウスがその怪獣に火球を放って電撃を止めたのだ

 

神無「レイキュバスに、超コッヴ、超パズズじゃないか!どいつも強くてカッコ可愛い奴らばかりじゃないか!」

 

そう蟹のような怪獣は宇宙海獣レイキュバス山羊のような怪獣は超パズズ、鎌のような腕の怪獣が超コッヴ…

 

神無「というかあのジャングルポケ…あ、それは中の人の声か?まあいいやあのヒッポリト星人達は何をしているんだ?仕事しろよ」

 

するとヒュウガ達がペンドラゴンに戻ってきた

 

ヒュウガ「三体も怪獣が現れたのか!だが彼に任せれば大丈夫だ…」

 

ヒュウガは「大丈夫だろう」と言おうとしたのだろう…だがその言葉は突如鳴り響いた地響きにより掻き消された

 

ヒュウガ「何だ⁉︎」

 

すると地面からゴルザが現れた、

 

オキ「ゴルザです!超古代怪獣ゴルザです!」

 

神無「うわ〜四体とかプルトンが呼び出した数以上じゃん…まあそれより多く怪獣呼ばれてやばい怪獣と戦ったけどさ…流石にめんどくさい「グオオオオォォォォ!」え?」

 

すると次元が歪みある一体の怪獣が現れる…まるで誰かが送り込んだかのように…その怪獣は

 

オキ「剛力怪獣シルバゴン⁉︎いや姿が少し違う!」

 

神無「あれは剛力怪獣キングシルバゴン⁉︎」

 

そうあの怪獣はティガを苦しめたシルバゴンを別世界でスーパーヒッポリト星人が改造したシルバゴンの強化体キングシルバゴンだった、五体に増えてしまいゴルザがペンドラゴンに攻撃しようとするが…

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーゴバァァァ⁉︎ーーー

 

神無「リトラ⁉︎レイさん⁉︎」

 

リトラがゴルザに火球を当てる

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

レイ「行けゴモラ!」

 

ーーーギャアオオオオオ!!ーーー

 

神無「…ゴルザは任せましたよ!行けお前達!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキシュィィィイイィィ!ーーー

 

ーーーギィィィィ!グガァァァァァ!ーーー

 

ーーーグガァァァァァ!ガハハハハハッ!ーーー

 

現れたのはマザーレギオン、Uキラーザウルス、ザイゴークを召喚しラルゲユウスをギガダークナイザーに戻しダークリングを空から落ちながらかざしてインナースペースに入る

 

神無「ゴモラ!」

 

【ゴモラ!】

 

神無「タイラント!」

 

【タイラント!】

 

神無「これでエンドマークだ!」

 

【超合体ストロングゴモラント!】

 

神無「行くぞ皆!」

 

ストロング・ゴモラントはキングシルバゴンに、ザイゴークはレイキュバスに、マザーレギオンは超コッヴ、Uキラーザウルスは超パズズに向かっていった

 

Uキラーザウルス対超パズズではパズズが電撃を放つがUキラーザウルスのトゲミサイルザウルス・スティンガーを放ち電撃から身を守る、Uキラーザウルスは触手の爪先からフィラーショックを放ちパズズを攻撃する、そしてUキラーザウルスが肩から胸にかけて発光体から発射する発熱光テリブルフラッシャーで攻撃する

ーーーギャウウウ⁉︎ギャウ……ウウーーー

 

超パズズはあまりの高威力の必殺技の連発に気絶した、

 

マザーレギオン対超コッヴではコッヴが額からフラッシュコッヴショットで攻撃するがマザーレギオンの装甲には傷一つつかなかった

 

ーーーグウゥゥゥ…グウゥゥゥ…ーーー

 

ーーーキシュィィィイイイィィ?ーーー

 

マザーレギオンは超コッヴの行動に疑問に思った、そうコッヴが怯えているのがわかった

そうコッヴとパズズ達はいきなりこの惑星に送られてきて防衛本能の赴くままに行動していたのだ…それを相方のパズズと共に行動していたのを突如現れた怪獣達に攻撃されてもうコッヴは恐怖で刈られていた、どうして自分がこんな目に合わなくてはいけないのかとコッヴが考えている時、

 

ーーーキシュィィィイイイィィィ…ーーー

 

ーーーグウゥゥゥ…?ーーー

 

マザーレギオンがコッヴを自分の後脚サイズレッグで撫で始めたのだ、丸で子供を抱きしめる母親のように…実際彼女…マザーレギオンは雌であり母親でもあるわけだがコッヴに撫で始めたのは理由があった…主…神無からコッヴ達のことを知らせれていたからだ、だから、元々戦う気のないコッヴに自分は敵ではないことを示すためにコッヴに語りかけた

 

ーーーキシュィィィイイイィィィ…ーーー

 

マザーレギオンの言っていることは人間達にはわからないだろうが、マザーレギオンはコッヴに「怯えなくてもいい、私達の主ならあなたを守ってくれる」そういってるのだ、このマザーレギオンはコッヴに仲間にならないかと誘っているのだ

 

ーーーグウゥゥゥ…グウゥ!ーーー

 

コッヴは一瞬悩んだが、素直に聞き入れることにした、これにより先頭を全く行わずに戦いは終わった

 

一方ストロング・ゴモラントはキングシルバゴンにお互いの剛力で拳と拳で押し合っていた

 

ーーーグオオオオォォォォォォ!!ーーー

 

ゴモラント「凄まじい怪力ですね!ですがこちらも負けてはいませんよ!」

 

ストロング・ゴモラントはキングシルバゴンにグラビトロプレッシャーで押し潰そうとするがキングシルバゴンはそれを自力で解き口から青色の火炎弾デモリション・フレイムを放つがストロング・ゴモラントの角から放つ重力波を放ち相殺する、その時

 

ーーーグガァァァァァ!ガハハハハハッ!!ーーー

 

ーーーギュイ⁉︎ギュ…イイイ………ィィィ…ーーー

 

ザイゴークがヘルズレリーブを放ちレイキュバスを倒したのがわかった、レイキュバスは生きてはいるが鋏が取れたり甲殻が割れていたりとグロッキー状態だった

 

ゴモラント「…はは、えげつないな皆、マザーレギオンを見習いなよ

、まあいいか殺してはないから…よし皆お疲れ様!戻っていいよ!そ

れとお前達もこい!」

 

マザーレギオン、Uキラーザウルス、ザイゴーク、超コッヴ、超パズズ、レイキュバスを回収しゴルザはゴモラが超振動波で倒していた後はキングシルバゴンだけだと考えていた…するとキングシルバゴンがいきなり後ろに下がったかと思うとキングシルバゴンの後ろに巨大な穴が空いた

 

ゴモラント「何⁉︎」

 

するとキングシルバゴンはそのまま穴の中に逃げていった

 

ゴモラント「時空界に逃げたのか?…まあ逃げられたのなら仕方のない…それより…」

 

ゴモラントはレイがヒュウガ達に囲まれているのを見ていた

 

ゴモラント「…原作どうりに進むかな?」

 

 

 

 

一方時空界に逃げたキングシルバゴンは時空界を歩いていた…すると

 

『ご苦労であったシルバゴン』

 

ーーーグオオォォォォォォォ⁉︎ーーー

 

その時空界に一つの声が響き渡る…だがここは時空界、シルバゴンやシルバゴンより格上の「ある怪獣」しか入れない…いや入ったら消滅してしまう場所に聞こえるはずのない声が聞こえたのだ、

 

ーーーグオオ…グオオォォォォォォォ!ーーー

 

しかも驚くことにキングシルバゴンがその声の主を知っているかのように、そして答えるかのように吠えたのだ…もしやその声の主はキングシルバゴンを使役するレイオニクスなのか?だが…それは違ったようだ…何故ならキングシルバゴンの声に答えるかのように現れたのは

…金色の怪獣だったからだ、まるてシルバゴンの銀色に対比する様な怪獣、そう彼はキングシルバゴンと同じ同族の中でもボス格の怪獣なのだ……

 

『まさかこの様な惑星にレイオニクスが2人いるとはな…そしてそのうちの1人は大勢の怪獣を操り自身も戦うとは…興味が湧いてきた………

………これであの忌々しいギドラ族に勝てるやもしれんな…』

 

そう言ってその怪獣は「笑っていた」、さて皆さんはお気づきだろうか?この怪獣は「笑っていた」そう笑っているのだ、つまりこの怪獣は笑うということはかなり知能が高く高等な生物であることが分かる。つまりとても賢い怪獣なのだ、そして怪獣がいったギドラ族とは?

 

『見極める必要があるな…そのレイオニクスがこの我………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングゴルドラスの主に相応しいのかを!!!」

 

そう言ってその怪獣…キングゴルドラスは笑っていた

 

 




まず最初に何故キングゴルドラスが喋れるのかというと他の作品でも怪獣が喋ってるし、ゴルドラスは知能が高いから喋れるんじないかと思って喋らせました、あと何故キングゴルドラスなのか言うとちゃんと理由があるのですが…それは後に話します!さて次回もお楽しみに


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第五話透明怪獣

さて今回は珍しい怪獣が登場します!あと質問でアトロシアスは出るのかという質問があったので、それは惑星ボリス編が終わったらベリアル様の過去編を書こうと思っております、この小説でのベリアル様がどう言う設定なのかを書こうと思っていますのでボリス編が終わるまでお待ちください、


sideヒュウガ

 

あの青年…レイが怪獣を倒した後我々はレイに近づいていった

 

ヒュウガ「助けに来てくれたんだな!」

 

レイ「勘違いするな、俺は怪獣を倒しに来ただけだ」

 

ヒュウガ「そうか…で契約は考えてくれたか?」

 

レイ「…いいだろう…その契約受けてやる」

 

ヒュウガ「そうか!」

 

ハルナ「ボス!」

 

ヒュウガ「まてハルナ、まずは彼を信じてみよう」

 

神無「あの〜僕はどうすれば…?」

 

ヒュウガ「あ!済まない忘れていた!」

 

神無「…まあいいですけど…それより…空綺麗ですね…ほら」

 

ヒュウガ「何?…!…オーロラか!」

 

俺達が空を見上げると美しいオーロラが現れていた…

 

神無「綺麗だな〜…と言いたいですが…あれは怪獣の仕業かもしれなせんね…早くペンドラゴンに戻ることをお勧めします」

 

ヒュウガ「!…そうだな…」

 

神無の言う通り、俺達はペンドラゴンに戻っていった…だが

 

カリスト「くそ!監視レーダーがいかれてやがる!」

 

バチスタ「やはり磁気嵐が影響か?」

 

ペンドラゴンの中に待機していた宇宙人達が騒いでいた

 

ヒュウガ「どうしたんだ?」

 

ドッペル「磁気嵐により外部監視モニターが使用不能です、外部監視モニターは使えます」

 

ハルナ「あるだけマシね、ボス私が見ています」

 

ヒュウガ「ダメだここは公平に行こう」

 

ヒュウガはくじを10枚だす、

 

ヒュウガ「どれでもいいから引いてくれ」

 

オキ「じゃあ僕から!どれにしようか…」

 

ハルナ「まって!」

 

するとハルナがオキを止める

 

ハルナ「一枚多くないですか?」

 

ヒュウガ「いや多くない、レイや神無、サデス達を合わせて十人だ」

 

ハルナ「…ボス!神無達はいいです、ですが私は彼をまだ認めて…」

 

するとレイがくじをさっと引く

 

レイ「…十番だ…」

 

オキ「それ僕が狙ってたやつ⁉︎」

 

ハルナ「…九番…」

 

オキ「次に狙ってた数字なのに!」

 

…ハルナはレイを睨みつけていた…まだ疑いは晴れさそうだな…

 

side神無

 

オキ「結局僕だよ…」

 

神無「まあまあオキさん僕が二番なので側にいますよ…怪獣達の話をしますから…」

 

オキ「本当に!?」

 

…本当にオキさんは怪獣好きだな…僕も人のこと言えないけどさ…

 

オキ「やったー!…うん?今画面に何か映らなかった?」

 

神無「⁉︎…見せてください!」

 

画面には何もいなかった…でも足跡だけが残っていた…

 

オキ「なんだ気のせい…「いえ!油断しないでください!」!?どうしたの神無⁉︎」

 

僕はダークリングを取り出し急いでモニターにかざす

 

神無「レジェンド様…力の片鱗…お借りします!レジェンドクリア!

!」

 

するとダークリングがうすら輝きだす

 

オキ「何をしてるの?」

 

神無「これをのぞいて見てください」

 

オキ「これを…?……!こいつは!」

 

オキさんにダークリングを渡しモニターの映像を見せるとそこにはある怪獣が映ていた

 

オキ「吸電怪獣エレドータス!なんでここに…それよりなんで透明なのに見えて…」

 

神無「ダークリングによってオキさんに見せているんですよ…レジェンド様の力レジェンドクリアによってね…」

 

すると画面にレイが映る、エレドータスの気配を察したようだが…見えてないようだな…

 

オキ「レイ⁉︎逃げて!」

 

するとエレドータスはペンドラゴンを攻撃し電源がアウトする

 

ハルナ「どうしたの⁉︎」

 

サデス「どうやら電源がアウトしたようだね〜!」

 

電源が落ちて全員がパニックになる、その時ハルナさんはモニターに映るレイさんを見つけてしまった

 

 

 

ハルナ「…この傷跡から怪獣の仕業とわかるわ…でも外部から近寄ってきた怪獣はいなかった…私はあなたが外にいたのを見たのあなたは外で何をしていたの?」

 

レイ「いっても無駄だ、あんたは最初から俺を疑っている…」

 

ハルナ「どうして船を破壊したの?」

 

レイ「俺じゃな…」

 

ハルナ「ええそうね、壊したのはゴモラかリトラ、あなたは命令しただけ「それは違います!」…オキ…」

 

オキ「彼の怪獣ではありません、エレドータスです!吸電怪獣エレドータスの仕業です!」

 

ドッペル「エレドータス?なぜわかる?」

 

オキ「神無に見せてもらったんです!透明化を無効化してモニター越しで!エレドータスは電気を食べます!おそらくエレドータスがペンドラゴンの電源を食べていったんです」

 

ハルナ「エレドータスが彼の手持ちでないという保証は?…今回だけはボスの見込み違いだったようです!」

 

クマノ「そんなことを言っている場合じゃない」

 

カリスト「この船の予備電源はあと10時間しか持たない!」

 

バチスタ「幸い、ここから近くにテラーフォーミング用の発電エリアがあるはずだ」

 

ヒュウガ「よし、ならレイ!俺と神無と一緒に「まってください」ハルナ!」

 

ハルナ「この男とは私が行きます、その代わり怪獣を操る装置…バトルナイザーを渡しなさい」

 

オキ「無茶ですて、そんな要求飲むはずが……」

 

レイ「これでいいか?」

 

レイさんはハルナさんにバトルナイザーを渡す、それをハルナさんが強引に取る…すごい雰囲気が悪いなと思いながら発電エリアへ向かった

 

side三人称

 

 

神無はラルゲユウスにのってスピーダーについて行っていき…スピーダーの中の2人はギスギスした雰囲気だったが無事に発電エリアにたどり着いた

 

ハルナ「おかしいわ…電量が少なすぎる…」

 

レイ「もしかしたらオキの言っていたエレドータスいう怪獣が食い荒らしたのかもな」

 

ハルナ「…確かに、それなら電気がないのも納得がいくわ…」

 

レイ「…そうだな、もしかしたらここが奴の住処かもしれ…!危ない!」

 

ハルナ「え?きゃあ!」

 

するとハルナに電撃が当たりそうなのをレイが庇う…がレイ達がそれに当たることはなかった…なぜなら…

 

神無「2人とも大丈夫?」

 

神無がレイバトスバリアを張り電撃を防いだ

 

神無「さてと…姿を表せ!」

 

すると神無は手から電撃を放ちあらかじめ用意していたレジェンドクリアをかけたダークリングでエレドータスを探し当てて電撃を放つ、すると電気を怪獣が食べたことでエレドータスでは無くネロンガが姿をあらわす

 

ーーーグオオォォォォン!ーーー

 

ネロンガは自分の姿が見つかってしまい、レイ達に襲いかかるが、

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

神無「行けイリス!」

 

レイ「行けゴモラ!」

 

ーーークウウゥゥゥゥ!!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!!ーーー

 

神無は自分のエースであるイリスを召喚し、レイはゴモラを召喚した

 

ーーーグオオォォォォン⁉︎グオォォォ!!!ーーー

 

ネロンガはイリスとゴモラを見て強すぎると思ったのかいきなり吠えた…まるで仲間を呼ぶかのように…すると

 

ーーーガゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーグガァァァァァ!!!ーーー

 

神無「エレドータスに…あれは…超進化怪獣ギラ・ナーガ⁉︎」

 

超進化怪獣ギラ・ナーガ、あのモン○ンのパク…怪獣を人間が倒すゲーム怪獣バスターズに登場したゲームオリジナルの怪獣であり、宇宙の全てを破壊したと言われる強力な怪獣だ!

 

神無「なら僕も本気でいきますか!キングジョー!」

 

神無はダークリングを取り出す

 

【キングジョー!】

 

神無「ギャラクトロン!」

 

【ギャラクトロン!】

 

神無「お前達の力…頂くぞ!」

 

【超合体!キングギャラクトロン!】

 

キングギャラクトロン「イリスはネロンガを狙え!ゴモラはエレドータスを!」

 

ーーークウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

キングギャラクトロン「ペダニウムハードランチャー!」

 

右腕のランチャーから魔法陣が展開され凄まじいエネルギーの光線を発射するがギラ・ナーガは口からオレンジ色の破壊光線ギラビームを放ちペダニウムハードランチャーを相殺する

 

キングギャラクトロン「さすがはギラ・ナーガ!バスターズのラスボスクラスなことはあるが…ここで負けるわけにはいかない!」

 

そう言うとキングギャラクトロンはギラ・ナーガに接近して左腕から魔法陣を展開し連続パンチを連打する

 

ーーーグガァァァァァ!!?ーーー

 

神無「…ここからが本当の戦いだ!」

 

神無はインナースペースでレヴィベジスのカードをスキャンする

 

【目覚めよ!レヴィベジス!】

 

キングギャラクトロンの姿が消えレヴィベジスの姿に変わる

 

レヴィベジス「お前にジャッカル大魔王の力を見せてやる!」

 

ジャッカル大魔王…かつてウルトラマンキングにブラックホールに封印された巨悪の1人であり、その戦闘能力は…メビウスインフェニティとほぼ互角という想像を絶する力を持っており必殺技ジャッカル破壊光線は地球を一瞬で破壊できるほどの破壊力を誇る…だがそれよりも便利だと思ったのが…

 

レヴィベジス「変身ウルトラマンゼロ!」

 

レヴィベジスはそう叫ぶと角に手を当てる、するとそこからゼロスラッガーが現れギラ・ナーガを切り刻む

 

ーーーグガァァァァァ⁉︎ーーー

 

レヴィベジス「まさかジャッカル大魔王の変身がこんなにも便利とは!」

 

そうジャッカル大魔王の特殊能力は変身能力…だが変身能力だけならババルウ星人やザラブ星人もできるが…ジャッカル大魔王はそれよりはるかに強力で普通は姿はそっくりでも 変身したものの技を使えなかったり威力が低かったりもする…がジャッカル大魔王はオリジナルより『強くなる』のだ、それを神無は変身と変身したいウルトラマンの名前を叫ぶだけでそのウルトラマンの能力が使えるのだ…がジャッカル大魔王よりオリジナルと比べると若干威力が下がっていたり、怪獣などには変身できないが…それを引いても便利すぎる能力なのだ

 

神無「さて次は変身ウルトラマンメビウス!」

 

するとレヴィベジスの左腕についているアイスラッガーが変化しメビウスブレスに変わる

 

レヴィベジス「メビウムブレード!」

 

レヴィベジスはメビウムブレードを作り出しギラ・ナーガの左翼を破壊する

 

ーーーグガァァァァァ!!!??ーーー

 

ギラ・ナーガはあまりの激痛に叫び声をあげるがそれでもなお戦意は消えずレヴィベジスに向かって右翼で小型の竜巻を飛ばしたり、空から隕石を落とし口からギラビームを放つがメビウスディフェンサークルを張って防ぐ

 

ゴモラはエレドータスの透明能力により一方的に電撃を浴びせられていた、レイはエレドータスを気配で探していた

 

レイ「……………!そこだゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!!!ーーー

 

ーーーガゥゥゥゥ!?ーーー

 

ゴモラがエレドータスの腹に角を突き刺した

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!!!ーーー

 

ーーーガゥゥゥゥ!?ガ……ゥゥ…ゥゥ………ーーー

 

そのままエレドータスは爆発した

 

イリスはネロンガの透明化に対し以前ドッペルに使った超音波メスを乱射することにより敵を見つける方法で攻撃していた

 

ーーーグオオォォォォン!?ーーー

 

触手の一本が放った超音波メスに当たりネロンガが姿をあらわす

 

ーーークウウゥゥゥゥ!ーーー

 

すかさずイリスはジーン・スナッチャーでネロンガを刺し血液を取り込みイリスはネロンガの透明化を使って消えてしまった

 

ーーーグオオォォォォン⁉︎グオォン?ーーー

 

ネロンガは消えたイリスを探すが見つかるはずもなく…後ろからイリスが現れオーバーブースト・プラズマをネロンガに当ててネロンガは倒れ伏してしまった、だがピクピク動いている事からまだ生きていることが分かるがどちらにせよ動くことができずにいた、この勝負はイリスの勝利で終わった

 

ーーーグガァァァァァ⁉︎…グガァァ………ーーー

 

ギラ・ナーガはギラビームや隕石を落としたりするがレヴィベジスはそれを様々な技で破壊していく、そしてギラ・ナーガが疲労しきった時にトドメの一撃を刺す!

 

レヴィベジス「変身ウルトラマンレオ!レオキック!」

 

ギラ・ナーガの腹にレオキックを叩きつけてギラ・ナーガは派手に吹き飛んでいきギラ・ナーガは気絶してしまった

 

レヴィベジス「ギラ・ナーガはやっぱり強いな、よしお前たちお疲れ様!」

 

レヴィベジスはネロンガ達を回収した

 

 

side神無

 

僕達はペンドラゴンに帰ってきた

 

クマノ「お帰りなさい!バッテリーは?」

 

ハルナ「ちゃんと持ってきたわ」

 

ヒュウガ「これで一安心だな」

 

ハルナ「それとエレドータスですがレイが倒しました」

 

ヒュウガ「そうか!また君に助けられたな!

 

レイ「礼はいい、俺はただ…」

 

ハルナ「自分のすべきことをした…でしょ?

 

レイ「…あんたの言う通りだ」

 

ハルナ「でも完全に信用したわけじゃないから!それと今度私のことを呼ぶときは…副長よ?」

 

ハルナさんはそう言うと奥へ歩いてきった、

するとボスがレイさんに歩み寄る

 

ヒュウガ「ハルナは君をクルーとして認めたようだな!…もう一度聞く…俺たちと一緒に来ないか?」

 

レイ「…………………いいだろう…」

 

するとボスが嬉しそうな顔をする

 

ヒュウガ「契約成立だな!」

 

レイ「少し外の空気を吸ってくる…」

 

そう言ってレイさんは外に出ていった

 

神無「(つぎはベムスターか…大怪獣だからな…気をつけなくては…それに原作と違って違う敵が出てくるかもしれない…)…まあ…どんな敵でも僕と怪獣達なら勝てるけどね!」

 

そう怪獣達を見つめながら自身を込めて言い放った、怪獣達もギガダークナイザーやバトルナイザーでその声に答えるかのように反応していた

 

 




ギラ・ナーガ、知っている人はいましたか?バスターズてモン○ンのパクリと思うのは僕だけでしょうか?次回もお楽しみに!感想も待ってますよ!


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第六話星を奪われし者達

まず皆さんにお知らせなのですが、前回主人公が手から雷撃を出したのはマガオロチの力でマガオロチが全てのエレメントを扱えるということで雷使ってもいいんじゃないかと思い使いました、全エレメントは十種類あります。それとジャッカル大魔王の変身は人間隊でも使えますが一部の技を除きギガダークナイザーがないと光線系は撃てません。何故なら人間体ならギガダークナイザーから光線を発射するからです、まあその話は後ろ書きで書くとして六話を楽しんでください


sideヒュウガ

ヒュウガ「怪獣無法地帯と化した惑星ボリスの原因解明のために首都ペラルゴシティーへ向かうがその前にエリア九ポイント77に立ち寄る

!」

 

ハルナ「待ってください!我々の目的は原因解明が急務です!寄り道をしている暇は」

 

ヒュウガ「たかだか三十分の寄り道だ」

 

クマノ「ポイント77て資源輸送基地があるところですよね?」

 

ヒュウガ「…これは船長命令だ」

 

ハルナ「わかりました…」

 

そう言いながらもハルナは納得がいかない顔をしていた…ペンドラゴンはポイント77へ向けて飛び立った

 

オキ「それにしても副長少しおかしくなかった?」

 

クマノ「そうだよな、いつもの副長らしくないな?」

 

クマノとオキが話しているのを聞いた俺は2人に歩み寄る

 

ヒュウガ「それはな…あいつは兄のことを心配してるんだろう」

 

サデス「兄?」

 

ヒュウガ「…ちょっと前まではこのペンドラゴンに俺の右腕がいたんだ」

 

クマノ「聞いたことがあります、優秀な人でボスの元から離れた後は惑星ボリスにいたとか」

 

ヒュウガ「そいつの名はハルナ・ヒロキ、惑星資源輸送基地のリーダーだ」

 

オキ「ハルナ⁉︎もしかして…?」

 

神無「副長のお兄さんですか?」

 

ヒュウガ「ああ、優秀なやつだったよ、ハルナはおそらく兄のことを心配しているがそれを隠しているのだろう」

 

オキ「副長らしいですね、自分のことより任務を優先して…」

 

ハルナ「ボス!目標到達!着陸します!」

 

こうしてペンドラゴンはエリア九ポイント77へと到達した

 

side神無

 

神無「ここがエリア九ポイント77…大抵壊されてますね」

 

オキ「そうだね…副長のお兄さんももう死んでいるかもしれないね…」

 

スピーダーに乗っている2人に寄り添って飛ぶラルゲユウス、このままいくとベムスターに遭遇するはずだが…

 

オキ「…!上空から三体の怪獣接近!」

 

ですよね〜、前から原作と違ったもん、今回も違うよね〜て!ベムスターとギエロン星獣

、ムルロア⁉︎宇宙大怪獣二体に再生怪獣とかまじか!ゴモラは…ベムちゃんを任せよう、うん光線吸収するのマジ厄介、

 

オキ「あれは宇宙大怪獣ベムスターにムルロア⁉︎それにギエロン星獣まで全員無茶苦茶強い怪獣ですよ!」

 

神無「…もっとヤバい奴と僕は戦ったことがあるのでもうあんまり怖くない」

 

レイ「オキ!不時着だ!」

 

オキ「わかった!」

 

神無「さてと行け、スーパーグランドキング!モンスターX!」

 

レイ「ゴモラ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

side三人称

 

三体の怪獣が現れベムスターたちは戦闘体制に入る、ゴモラはベムスターへ、スーパーグランドキングはムルロア、モンスターXはギエロン星獣に向かっていた

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイ⁉︎キュイイイィィィ!ーーー

 

ゴモラはベムスターにツノを当てて吹き飛ばす、それに怒ったベムスターが角から光線を発射するがゴモラはそれを避ける

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

レイはゴモラに超振動波を撃つよう命令しゴモラは超振動波を発射するが…ベムスターはそれを待っていたかのように腹部にある吸引アトラクタースパウトで超振動波を吸収してしまった

 

レイ「何⁉︎」

 

ーーーギャアオオォォォォ!!!??ーーー

 

その事に驚くレイとゴモラ

 

オキ「レイ!ベムスターは光線系を全て吸収してしまうんだ!」

 

レイ「だったら至近距離で当ててやる!」

 

レイはゴモラに超振動波を至近距離で放つように明示するがベムスターは嘴や手をうまくゴモラに当てて思うようには動けなかった

 

モンスターXはギエロン星獣にデストロイト・サンダーを放つがギエロン星獣は空高く飛び避けて翼のブレードでモンスターXを切りつける

 

ーーーギャオオオオォォォ⁉︎ーーー

 

ーーーギエエエエ!ギィィィィ!ーーー

 

モンスターXは切りつけられて少し後ずさる、その瞬間にギエロン星獣は手からビームコイルやリング光線を発射する

 

ーーーギャオオオオォォォ!!ーーー

 

ーーーギエエ⁉︎ギィィィィ⁉︎ーーー

 

だがブレードの切りつけ、ビームコイル、リング光線を連発してもなお…いなモンスターXにはダメージは食らっていないのだ…!逆にモンスターXの怒りを買ってしまっただけだった、ギエロン星獣は恐ろしいほどに硬いモンスターXの装甲に驚きを隠せなかった、

 

ーーーギャオオオオォォォ!ーーー

 

するとモンスターXは一瞬でギエロン星獣に接近しギエロン星獣に拳を叩きつける

 

ーーーギエエエエ⁉︎ギィィィィ⁉︎ーーー

 

ギエロン星獣は殴られて叫ぶがモンスターXはそんな事を関係なしに馬乗りになって顔面に拳を叩きつける、拳が当たるたびに地面が振動しレイ達がいる所までにも被害が及ぶ

 

レイ「なんて力だ!」

 

オキ「本当に味方でよかったね!敵だったらと思うとゾッとするよ!」

 

それを聞いて神無は不敵に笑う

 

神無「ええ、本当にモンスターXは強い怪獣ですよ…でもねまだあいつは本気を出してはいない!あのモンスターXという「姿」そのものがモンスターXの真の姿とその力を封印するリミッターそのものなのです!」

 

レイ・オキ「「!!!!??」」

 

その神無のセリフに固まる2人

 

レイ「つまりあいつは…まだ本気ではないのか!…あれで⁉︎」

 

オキ「そんな…あれでも力を封印しているなんて…!本当に味方でよかった…」

 

神無「スーパーグランドキングは更に強化形態もありますし、イリスは血液さえ取れればどんどん強くなっていきますからモンスターXと同じ僕の絶対エースの1人ですね♪」

 

そう嬉しそうにモンスターX達の自慢をする

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!!!ーーー

 

それに答えるかのようにスーパーグランドキングとモンスターXも力強く咆哮する、そしてバトルナイザーの中でイリスも鳴き声をあげる

 

一方スーパーグランドキング対ムルロアはムルロアがアトミック・フォッグで相手の視覚を防ぎ自分と共生関係にあるスペースモス達に毒の鱗粉を撒かせたりレッドスペースモスに火焔を吐かせたり自身も口からウルトラマンの皮膚でも一首で溶かす強力な溶解液を吐き出すなどとと多彩な手でスーパーグランドキングを倒そうとするが…

 

ーーーグゥエエエエエエエ!!ーーー

 

ーーーキシェーー⁉︎キシェーー⁉︎ーーー

 

スーパーグランドキングには溶かされた後はおろか傷を喰らった形跡も何もなかった…それに驚きを隠せないムルロアだったが遠くで見ていた神無は当たり前だと思っていた。そもそもスーパーグランドキングの改良前…超怪獣グランドキングはウルトラ6兄弟と互角以上に戦い5人の合体光線を受けても足が止まるほどで大したダメージにもなっていないのだ、更に合体光線をノーガードで受けるなどよほどの防御力がないと無理だがグランドキングは宇宙を滅ぼす力がないと破壊不能と言われる存在であり、そのパワーアップした後継機であるスーパーグランドキングがこの程度の攻撃で傷付くはずもなかった

 

ーーーキシェーー!キシェーー!ーーー

 

ならばとムルロアは攻撃ので強めるがスーパーグランドキングには傷一つつかない、そしてムルロアは気づいていなかった、暗闇の中ではどこにいるかも計らないはず、そう思って油断していたことに………………

 

ーーーグゥエエエエエ!!ーーー

 

ーーーキシェーー!?キシェーー!!ーーー

 

なんとスーパーグランドキングが自分を攻撃してきたではないか、何故自分の居場所が?と不思議がるムルロアだったがスーパーグランドキングにはセンサーが付いておりこれでムルロアがどこにいるか分かっていたのだ

 

ーーーキシェーー………キシェーー!!!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ……ーーー

 

それでもなお戦意を失わず戦いを挑もうとするムルロアにスーパーグランドキングは…哀れみの眼を向けていた…何故スーパーグランドキングはそのような眼をしているのか…それはムルロア…いやムルロア達の過去を神無から教えてもらったからだ。ムルロア達は全員ある共通点がある、それは全員自分達がいた星が爆発したことにより「生まれた」という所だ

ベムスターはおうし座かに星雲の爆発により誕生しギエロン星獣はスパイダーR1によって自分たちが住んでいた星を破壊され怪獣になり、ムルロアもトロン爆弾と言う爆弾をムルロア星に落とされ星が無くなりその影響で怪獣になった…つまりベムスター以外は人間の身勝手で星を壊され自分達を怪獣にした悲しい怪獣達なのだ…だが人間達はそれから眼を背けた、その事実に眼を塞ぎある者は邪魔なものと思い、ある者はその事実を隠蔽し、ある者はそれでも星を滅ぼした兵器を作り続けた、ムルロア達から見れば人間は憎むべき存在なのだろう、神無達を見たその時からその目には憎悪と怒りしか写らなかった

 

その事にスーパーグランドキングは哀れみを向けているのだった、モンスターXもそのことを思い出してか攻撃を止めギエロン星獣を見つめる、そしてその怪獣達の感情を知った神無は

 

神無「…確かにギエロン星獣とムルロアは人間が生み出した怪獣…助けて欲しいのに誰からも救いを受けず全てに見捨てられた…本当に人間は醜い、彼等が人間を憎むのも無理はない…その気持ちも僕はわかるよ…………」

 

オキ「神無?」、

 

そう悲しげに呟く神無…その顔は下を向いて呟いていたがその声はいつもの神無とは違い低く恐ろしげだった、もしレイやボスが神無の今の表情を見たら恐ろしく感じ更に本当に神無なのか疑うだろう…それほど凄まじい怒りと人間に対する憎しみであふれていたからだ………

だか何故神無はこれほどまでに怒りを露わにしているのか?それは神無とスーパーグランドキング達ににしかわからない…

 

そして激しく怪獣達が戦っている時、

 

ーーーグギャオオオオオオオオオオオ!!ーーー

 

神無「何だ!?」

 

レイ「あそこだ!」

 

オキ「何だあいつは!?」

 

ーーーギエエエエ!?ギィィィィ!?ーーー

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!?ーーー

 

ーーーキシュー!?キシュー!?ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!?ーーー

 

その怪獣は何と八つの首があり尻尾も八つあるというまるで日本神話に登場する八岐大蛇に似た怪獣、その名は…

 

神無「魔王…ヤマタノオロチ!」

 

魔王ヤマタノオロチ、邪神ツクヨミが変身した最強最悪の怪獣ヤマタノオロチ、そいつがこの場に現れたのだ

 

ーーーギャオオオオオオオオ!ーーー

 

するとヤマタノオロチは口から高熱火焔をベムスター達に放つ

 

ーーーキシュー!?キシュー!?ーーー

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!?ーーー

 

ーーーギエエエエ!?ギィィィィ!?ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!?ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!ーーー

 

モンスターXはとっさに身を守りスーパーグランドキングは防ぐまでも無いとばかりにその身で受け止めるが他の四体は回避に間に合わず攻撃を食らってしまった

 

レイ「ゴモラ⁉︎」

 

ヤマタノオロチは更に怪獣に攻撃をしようと

歩み寄るそして目から稲妻状の光線覇帝紅雷撃と高熱火焔を八つの首から放とうとする、狙っているのは…ギエロン星獣達だった

 

ーーーギャオオオオオオオオ!ーーー

 

無慈悲にも放たれた十六者攻撃にギエロン星獣達は爆発して倒され……無かった何故なら

 

ーーーギエエエエ!!?ギィィィィ!?ーーー

 

ーーーキュイ!!?キュイイイィィィ!?ーーー

 

ーーーキシュー!!?キシュー!?ーーー

 

そのギエロン星獣たちをバリアで庇った怪獣がいた…その怪獣の名は……

 

ペダニウムゼットン「僕の目の前で仲間にしたいと思った怪獣をそう簡単に怪獣達を倒せると思うなよ!」

 

そう神無が変身したペダニウムゼットンによりその怒涛の連続攻撃は防がれたのであった

 

ーーーギャオオオオオオオオ!!??ーーー

 

まさか自分の攻撃が防がれるとは思っていなかったのか驚きのあまり動きを止めるヤマタノオロチ、だがそれが命取りとなった

 

ーーーギャオオオオォォォ!!ーーー

 

ーーーギャオオオオオオオオ⁉︎ーーー

 

後ろからモンスターXがヤマタノオロチに飛び蹴りをしていたのだ、しかもヤマタノオロチがモンスターXに攻撃しようとした瞬間スーパーグランドキングが口から吐いたスーパーグランブレスを受け怯んだ瞬間にペダニウムゼットンはテレポートで空に浮かびテレポートしながらペダニウムメテオを連続して放つ

 

ーーーギャオオ!?ギャオオオオオオオオ!

ーーー

その攻撃連打にヤマタノオロチは覇帝紅雷撃と高熱火焔を放つがバリアでそれを防ぎテレポートで一瞬で背後に回り首を二本締め付ける

 

ーーーギャオオ!?……ギャオオ…オオ…ーーー

二本はそのまま泡を吐いて気絶しモンスターXが空中からの飛び蹴りでそれに当たった二本の首も気絶した、

 

ーーーギャオオオオオオオオ!ーーー

 

それに怒ったヤマタノオロチはまたしてもギエロン星獣達に攻撃をするがテレポートで移動しバリアで再び防ぐ

 

ーーーギエエエエ…?ギィィィィ…?ーーー

 

ギエロン星獣達は何故自分達をかばうと自分達を守っている怪獣に鳴き声をあげる、すると

 

ペダニウムゼットン「何故て…守りたいから!それしか理由はないしそれだけで十分だ!それにベムスター以外は人間が生み出した怪獣だ、一応とはいえ元人間である僕がお前達を守らなくてどうする!…それにお前達は僕の仲間になって生きるんだよ!…だから安心しろ!僕がお前達を守ってやる!」

 

その言葉にギエロン星獣とムルロアは…涙を流した、今まで自分達が憎んでいた人間にこのような人間(怪獣)がいたなんて知らなかったからだ、そして自分達を守ってくれる姿を見てギエロン星獣は自分達の何かが救われた気がした、そして

 

ーーー………ギエエエエ!ギィィィィ!!ーーー

ーーー………キシュー!!キシュー!ーーー

 

ーーーベム?…キュイ!キィィィ!ーーー

 

ペダニウムゼットンを応援しだしたのだ(ベムスターは良くわからないが取り敢えず仲間に合わせて応援しているだけだが)それに答えるかのようにペダニウムゼットンは首に拳を当て続けてその首を気絶させ更にスーパーグランドキングが二本の首を押しつぶして気絶させ残り一本となった。

 

ーーーギャオオオオオオオオ…ギャオ!ーーー

 

ヤマタノオロチは本能的に負けると思い逃げようとするが…遅すぎた

 

ペダニウムゼットン「逃すか!テレポート!」

 

するとペダニウムゼットンはテレポートで空にヤマタノオロチを掴んで浮かび空からヤマタノオロチを落とした、それによりヤマタノオロチの全ての首が泡を吐いて気絶した

 

ペダニウムゼットン「テレポート能力て便利だな〜さてとヤマタノオロチを回収「ギエエエエ!」うん?」

 

するとギエロン星獣達が歩み寄ってきた

 

ペダニウムゼットン「……仲間になりたいのか?」

 

ーーーギエエエエ!ギィィィィ!ーーー

 

ペダニウムゼットン「助けてくれたお礼にね……別に感謝しなくていいのにな…まあいい、全員回収だ!」

 

ヤマタノオロチ、ギエロン星獣達を回収し、スーパーグランドキング達の方を向き

 

ペダニウムゼットン「お疲れ様、さすが僕のエース達だ、イリスと同じで本当に強くて大好きだよ、本当」

 

ーーーグゥエエエエエ♪ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ…………ーーー

 

スーパーグランドキング達を褒めると嬉しそうに喉を鳴らして顔を擦り付けてくる

 

ペダニウムゼットン「あははは…これ特撮ファンが見たらどう思うだろ?…じゃお疲れ様

 

そう言ってスーパーグランドキング達を回収し人間の姿に戻った神無はギガダークナイザーを見つめた

 

神無「だんだん増えてきたな〜…僕も強くならないとな…」

 

そう呟いてからレイ達の元へと向かった

 




どうでしたか?ヤマタノオロチの登場?そしてベムスター達の共通点
自分たちの星が無くなっているという共通点がありますね、
さて前書きの続きですが何故人間体だと打てないかというと、まだ主人公は一応体が人間の為、光線などの強い攻撃が放たないからです、それにウルトラマンの力を借りるのは主人公そのものの力ではない為うまく扱えないからギガダークナイザーで発射するしかないというのもありますね、まだまだ主人公は人間体では弱い範囲ということです
、これから強くしていきたいと思っています、では次回もお楽しみに!!


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第七話熱波VS寒波

今回はオリジナル回です!さてどんな怪獣が出るのやら?そしてゴジラのライバルが最後辺りに登場します、ではお楽しみに!


side神無

 

神無「レイさん達!すみません探すのに時間かかりました!」

 

レイ「遅かったな?何をしていたんだ?」

 

神無「ちょっと何か無いか探していたんですけどね…何もなくて…」

 

レイさん達に合流する前に何か無いかと基地の跡を探していたが何もなくて、戻ってきたんだよね…いや〜なんか無いかなと思ったけど何もなかった!まあギエロン星獣達を仲間にしただけでも塩梅か…

 

オキ「そういえばさっき変なカードを拾ったんだけど…いる?」

 

するとオキさんが3枚のカードを渡す

 

神無「どれどれ…!これは!」

 

そのカードは2枚はパンドンとファイブキングのカードそしてバルタン星人のカードだった…つまりこれはフージョンアップカードで新しい形態に変身出来るのだ…

 

オキ「変なカードだよね?パンドンと知らない怪獣、それにバルタン星人が描かれカードなんてさ……」

 

そんな言葉を呟くオキさんに僕は近づく

 

神無「ありがとうございますオキさん!」

 

オキ「え!?何が⁉︎」

 

困惑するオキさんに僕が答える

 

神無「これは僕のダークリングで使えるカードですよ!これで新しい怪獣に変身できたり召喚できたりできるんですよ!」

 

オキ「え!そんなに重要な物だったの!」

 

神無「ええ!本当に感謝します!」

 

レイ「よかったな、神無」

 

神無「ええ、本当に良かった「はい、こちらオキ、どうしましたかボス…え⁉︎本当ですか⁉︎はい、わかりました!すぐ向かいます!」……どうしましたか?」

 

レイさんと話している途中いきなり無線が鳴りオキさんがそれを取ると慌てふためいていた、するとオキさんが答える

 

オキ「ペンドラゴン周辺の気温がおかしくて、調べて見たら…怪獣が複数体いるみたいなんだ!!」

 

 

sideヒュウガ

 

いま俺達は強烈な熱波と寒波に襲われていた…うん?暑いのか寒いのかわからない?…急に暑くなったり寒くなったりを繰り返しているんだよ!…俺は誰に喋っているんだ?

 

カリスト「ボス!この熱波と寒波の原因はあの怪獣達だ!」

 

バチスタ「あいつらをどうにかせぬ限りこの状況は続くぞ!」

 

ドッペル「それにしても炎を操る怪獣達と冷気を操る怪獣達とは…あいつらの勢力争いのせいで暑くなったり寒くなったりしてたまらん!

 

そうその怪獣とは炎を操る怪獣達と冷気を操る怪獣達のことだ、あいつらの勢力争いにペンドラゴンは巻き込まれペンドラゴンの周りの温度は暑くなったり寒くなったりしているのだ、すると後ろの扉から帰ってきた神無達が入ってきた

 

神無「…なるほどあの怪獣達は炎を操る怪獣達は灼熱怪獣パワードザンボラーと青色発泡怪獣パワードアボラスに円盤生物ブラックエンド

、冷気を操るのは雪超獣スノーギラン、雪女怪獣スノーゴン、カプセル怪獣フリーザスか!」

 

オキ「フリーザス?」

 

神無「フリーザスとはかなり珍しい怪獣です、フリーザスはウルトラマンザージのカプセル怪獣で惑星を半分氷漬けにして死んだと聞きましたがその同族でしょうか?…ですが全員やばい怪獣達には違いありません…レイさんはブラックエンドをお願いします」

 

レイ「ああ、任せろ!行けゴモラ」

 

神無「久しぶりの出番だ!行けスペースゴジラ、デストロイア、バルゴン、デアボリック!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーギィガオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

ーーーピィギギキィィィィ!ーーー

 

五体の怪獣達が六体の怪獣達に向かっていった

 

side三人称

 

デストロイアは弱点的に冷気が苦手なので逆に炎には耐性が強いのでパワードザンボラーとパワードアボラスを相手にし、ゴモラはブラックエンドへと、スペースゴジラはスノーゴン、バルゴンはスノーギラン、デアボリックはフリーザスへと戦いを仕掛けた

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

デストロイアは得意のオキシジェン・デストロイヤーを使わずその身一つでパワードザンボラーとパワードアボラスを圧倒していた

 

ーーーキシュィィィ!!ーーー

 

そしてパワードザンボラーを持ち上げて投げ飛ばしパワードアボラスは青色の溶解液を放つがデストロイアはそれを避けて近づかれたパワードアボラスはデストロイアに投げ飛ばされてしまう

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはブラックエンドに超振動波を放つが角によって攻撃を吸収してしまった、更にブラックエンドはゴモラにデスマグマを超振動波のエネルギーを上乗せして放つ、流石のゴモラも自分の攻撃を上乗せされらデスマグマを耐えきれずに後ろに吹き飛ぶ

 

レイ「負けるな!ゴモラ!!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!!ーーー

 

ゴモラは素早く立ち上がりブラックエンドに素早い身のこなしで近づきブラックエンドの角を折ってしまった、これにより超振動波はもう吸収されずブラックエンドの力も半減されるのだ、それでもなおブラックエンドはデスマグマを放つがゴモラはそれを耐えきりブラックエンドの懐に入り込み拳を叩き込んだ

 

ーーーギィガオォォォン!ーーー

 

スペースゴジラはスノーゴンに近づくがスノーゴンは口から冷気「冷凍スノーフリーザー」を放つがスペースゴジラはフォトン・リアクティブ・シールドでそれを簡単に防ぎその間に結晶体を辺りに作りバトルフィールドを作り出し、グラビ・トルネードでスノーゴンを投げ飛ばしさらにさらにホーミング・ゴーストでスノーゴンを攻撃するがスノーゴンもスノーフリーザーでそれを相殺する

 

ーーーグルルルルン!グワッーーー

 

スノーギランは全身から発生する冷気と口から吹雪を吐きバルゴンを凍りつかせようとするが…

 

ーーーグワッ!グワッ!グルルルルン!ーーー

 

バルゴンは背中から悪魔の虹を出し冷気を消し飛ばし、吹雪は口から冷凍液を発射して相殺…ではなく押し返していった、その事にスノーギランも驚きバルゴンの冷凍液を喰らうがスノーギランも冷気を操るだけあってその零下百度も耐えきりバルゴンに相手の目をくらます閃光光線を放とうとするが

 

神無「バルゴン!目をつぶれ!」

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

神無の指示を聞き目をふさいだバルゴンには閃光光線は効かず、スノーギランは地団駄を踏む

 

ーーーピギィィィィ!ーーー

 

デアボリックは左手のアサルトアームから光弾を連射しフリーザスを攻撃するがフリーザスは冷静に極低温の息を吐き光弾を凍てつかせる、そのままフリーザスはデアボリックに極低温の息を吐く、デアボリックはそれをジェムアームから放つジェリックブレーズでその息を相殺する…

 

神無「全員苦戦してるな〜まあ、デストロイアとスペースゴジラは手加減してるんだけどね…まあ全員仲間にするから…強くていいか!!

頑張って皆!」

 

ーーーピィギギキィィィィ!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

ーーーギィガオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

その声に答えるかのように怪獣達が叫び、攻撃をさらに強くする…その時だった…

 

ーードッサ!ーーー

 

ーーーグァ……ァ…ァァ……ーーー

 

なんと上から怪獣が落ちてきたのだ!だかその怪獣は全身がボロボロで死にかけ同然だった…

 

ヒュウガ「何だ!?」

 

オキ「怪獣が落ちてきました!…でも何でボロボロなんでしょうか?

 

神無「あれは進化怪獣ラゴラスエヴァ…マックスの中でも特に強敵な怪獣が死にかけなんて…」

 

ーーーピッギシャアアァァァォォォ!ーーー

 

すると上から新たな怪獣が咆哮をあげながら現れる…その怪獣の名は

……

 

神無「⁉︎宇宙超怪獣…キングギドラ⁉︎あいつがラゴラスエヴァを倒したのか!」

 

そうゴジラ史上最強の敵キングギドラだった!その実力はゴジラでも多数で戦うほどの実力なのだ…

 

ーーーピッギシャアアァァァォォォ!ーーー

 

するとキングギドラはゴモラ達とスノーギラン達に引力光線を放ち、ゴモラ達はそれを避けるがスノーギラン達は避けきれずスノーギラン達はグロッキー状態になるそれでもキングギドラはスノーギラン達にトドメを刺そうとするがそれより先に神無が怪獣達をギガダークナイザーで回収した為光線は空をきった

 

ーーーピッギシャアアァァァォォォ!ーーー

 

キングギドラは自分の獲物を取った人物…神無を睨みつけ引力光線をペンドラゴンに放とうとする

 

サデス「まずいよ、あれ当たったらペンドラゴン大破てレベルじゃないよ!」

 

神無「させない…よ!…強度いい新しい力を試してやる!ゼットン

!」

 

【ゼットン!】

 

神無「パンドン!」

 

【パンドン!】

 

神無「お前達の力…頂くぞ!」

 

【超合体!ゼッパンドン!】

 

ゼッパンドン「ゼッパンドンシールド!」

 

ゼッパンドンはゼッパンドンシールドで引力光線を防ぐ

 

ゼッパンドン「ゼッパンドン撃炎弾!」

 

更にゼッパンドンはゼッパンドン撃炎弾を放ちキングギドラを攻撃する、キングギドラはそれを引力光線で相殺しゼッパンドンに引力光線を放とうとするがゼッパンドンはテレポートでその場から離れ空中にいるキングギドラにパンドンの口のような器官から破壊光線を発射する

 

ーーーピッギシャアアァァァォォォ!?ーーー

 

その攻撃を喰らったキングギドラは高度を落として怒ったキングギドラはゼッパンドンに引力光線を放つがゼッパンドンはそれを吸収しそれをキングギドラに跳ね返す!キングギドラはそれを必死に避けた

 

ゼッパンドン「何だそんなものか?お前の力とやらは?」

 

ゼッパンドン(神無)はそう挑発する、キングギドラはその言葉に怒り狂い見事に挑発に乗ってしまった全ての口から辺り一面に引力光線を放つがゼッパンドンそれをテレポートで避けてゼッパンドン撃炎弾を放とうとするがその手は喰わないとばかりに引力光線を放ちゼッパンドンは急いでシールドはって守るがシールドが割れゼッパンドンは引力光線を受けてしまう

 

ゼッパンドン「グオォォ⁉︎…まじかよ…だったら!ゼットン!」

 

【ゼットン!】

 

神無「バルタン星人!」

 

【バルタン星人!】

 

神無「ウルトラマンの宿敵の力頂くぞ!」

 

【超合体ゼットンバルタン星人!】

 

ゼットンバルタン星人「さて行くぞ多重分身の術!」

 

ゼットンバルタン星人は何人にも増えてキングギドラを困惑させる

 

ーーーピッギシャアアァァァ!?ーーー

 

キングギドラはそれを見て困惑するするとキングギドラに向かってゼットンバルタン星人は手から赤色冷凍光線、白色破壊光線を連射する

 

ーーーピッギシャアアァァァ!?ーーー

 

それを喰らいキングギドラはダメージを受け、それがキングギドラの王としてのプライドを傷つけ更に怒り引力光線をゼットンバルタン星人に乱射する、ゼットンバルタン星人は多彩な攻撃と引き換えにゼットンの代名詞であるテレポートと一兆度の火球を放てないのだ…まともに引力光線を喰らいキングギドラはようやく殺した…と思っていた瞬間にキングギドラは謎の光線に当たり地面に落ちてしまった!

 

ーーーピッギシャアアァァァォォォ!!?ーーー

 

その謎の光線を放ったのは素早く変身したレヴィベジスだった、マガ迅雷をキングギドラに当てて地に伏せレヴィベジスはバルタン星人の白色破壊光線を放つがキングギドラはそれを避ける…だがこれは時間稼ぎに過ぎなかった

 

レヴィベジス「変身ウルトラマンギンガビクトリー!」

 

レヴィベジスはジャッカル大魔王の変身能力でギンガビクトリーに変身し、これでキングギドラを倒そうとした

 

レヴィベジス「…これで決める!」

 

神無はインナースペースでウルトラフージョンブレスの三人のウルトラマンが描かれたターンテーブルに回す

 

レヴィベジス「ウルトラマンガイアの力よ!フォトンエッジ!」

 

レヴィベジスはウルトラマンガイアの必殺技であるフォトンエッジを放ちキングギドラの左首に当たり左首は爆発する

 

レヴィベジス「ウルトラマンダイナの力よ!ソルジェント光線!」

 

次はウルトラマンダイナの必殺技ソルジェント光線を放ち今度は右首に当たりキングギドラの右首は爆発する

 

レヴィベジス「ウルトラマンティガの力よ!ゼペリオン光線!」

 

最後にウルトラマンティガのゼペリオン光線を放ちキングギドラに当たりキングギドラは火花を散らしながらキングギドラは倒れる…がレヴィベジスはトドメとばかりにキングギドラの残った首にシン・ゴジラの放射能熱線を放ちキングギドラは体が燃え尽きて死んでいった

 

レヴィベジス「…あ、仲間にするの忘れて倒してしまった!闘いに夢中になり過ぎて忘れてた!」

 

そう言いながら人間に戻る神無

 

神無「まあかなり強い怪獣達も手に入れたことだし…仕方ないか…でもキングギドラか…モンスターXの同族だから仲間を増やそうとし

たけど…やっぱり同族なだけあって強かったけど…なんか呆気ないな…?強くないというか…ゴジラと戦った奴らが強かっただけなのか?」

 

そう考えながらペンドラゴンへと神無は帰っていった

 

 




さて次回はある怪獣達が序盤に出てきます!ただ…主人公とは出会わないんですよね…そして次回は惑星ボリスにいる怪獣達がわかるかもしれません!ではまた次回です!


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第八話ペラルゴシティの罠

実は皆さん僕の読者のメタルリンク様よりオリキャラが送られてきたので次回登場させたいと思っております!そして最後ら辺に三話に出てきた怪獣が登場します…覚えてるかな?では八話をお楽しみください!


side三人称

 

惑星ボリスのとある場所である怪獣達がいた

 

『報告、キングギドラが例のレイオニクスに倒された模様です』

 

そう機械的な声で喋る神無が倒したキングギドラに似た所々がサイボーグ化された怪獣が言う

 

『うむ、そうか…だがあいつは我らギドラ族の中で最弱、その上偉そうなやつだったからのう、死んだほうがよかったかもしれぬな…精々いい触角になったと感謝だけはしよう』

 

神無が倒したキングギドラより四十メートル小さい…六十メートルほどのキングギドラが呟く…それもかなり威厳のある声で…しかもこの怪獣は「喋っている」のだ、それだけでかなり知性が高いことが分かる、すると…

 

ーーーギイイイィィィィィ!!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!!ーーー

 

ーーーピィギキキキィ………ーーー

 

ーーーキイイィィィァァァ!ーーー

 

『デスギドラはそのレイオニクスを早く倒すべきだといっています、大して魏怒羅…千年竜王は倒すのでは無く我らの主になるべきと申しております、ドラットは人間は怖いけどそのレイオニクスは怪獣を仲間にしているからなかまにしてもらったほうがいいんじゃないの?と申しています、ガイガンはそんなことより早く怪獣達と戦わせろ!と申しております』

 

『やれやれ…全員違う答えだな…だが魏怒羅、ドラットの言うことも一理ある…我らが使えるべき器か否か?確かめる必要がある…場合によってはあのヴィンセント諸島いる人間どもを守る守護者どもやキングゴルドラス、怪獣王とその遺伝子から生まれた怪獣達に簡単に勝てるやもしれん、のうメカキングギドラ?』

 

『それは…レイオニクスに仕えると言うことですか?』

 

『場合によってはな…そうこの私…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グランドギドラが仕える器がどうかを!』

 

そう言ってその怪獣…グランドギドラはそう天に向かって吠えた

 

 

side神無

 

ハルナ「ペラルゴシティに到着しました!」

 

サデス「ここが…だいぶ壊れてるねぇ…」

 

オキ「生存者がいないか探しましょう!」

 

神無「じゃあ僕達は周辺を探しますあなた方は中を見ていてください

 

そういって僕は周辺を探しにいった

 

神無「さてここで新しい仲間になる怪獣達の反応がする…」

 

カリスト「どんな怪獣です?」

 

神無「すぐ分かる…そら!」

 

サデス「エェェェェ!?何してんの!?」

 

神無が岩に光弾を当てるとその音を聞きつけ怪獣達がやって来る

 

ーーーパオッ!パオォーッ!!ーーー

 

ーーーグッギャオオオァァーーン!ーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

一体は恐竜怪獣チタノザウルス、もう一体は宇宙凶険怪獣ケルビム、そして磁力怪獣アントラーだ

 

ドッペル「馬鹿ですか?!貴方のせいで怪獣が出てきたではないですか!」

 

サデス「本当だよ!?何してるの君!?」

 

神無「これで良し…さて行け!サイバーゴジラ!ザイゴーク!ラゴラスエヴォ!

!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ーーーグアアァァァ!ーーー

 

カリスト「おお!なんとも強そうな怪獣に、こないだボコボコにされていた怪獣!」

 

神無「やれ!」

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

サイバーゴジラは口から青いパワーブレスを放ちケルビムの弾道エクスクルーシブスピットを相殺した、更に背中のレーザー砲でケルビムを吹き飛ばす

 

ーーーギャハハハハ!ーーー

 

ザイゴークは背中から棘を飛ばしチタノザウルスにぶつける、チタノザウルスはそれに当たってチタノザウルスは倒れこむ、さらにその棘からゴークファイヤゴルザを誕生させた

 

カリスト「おお!怪獣を作り出しましたよ!?!」

 

ーーーグアアァァァ!ーーー

 

ラゴラスエヴォはアントラーにマグマコアから火炎弾を連射するがアントラーは地面に潜りラゴラスエヴォの背後に回り磁力光線を放ちラゴラスエヴォの体の中の鉄分を引き寄せラゴラスエヴォに近づくが…アントラーは知らなかったラゴラスエヴォが高い知能を持っていることに

 

ーーーグアアァァァ!ーーー

 

ーーーキュイイィィィ!?ーーー

 

なんとアントラーが近づいた瞬間にアントラーに冷凍光線を浴びせアントラーの拘束から向け出した

 

ーーーグアアァァァ!ーーー

 

ラゴラスエヴォは超温度差光線を放ちアントラーに命中させる

 

ーーーキュイイィィィ……ーーー

 

アントラーはそのまま気絶する

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

ーーーグギャオ……オオァァー…ーン……ーーー

 

ケルビムもサイバーゴジラのレーザー砲連射でようやく倒れた

 

ーーーパオッ!パオォーッ!!ーーー

 

最後の一匹となったチタノザウルスは最後まで諦めず扇状の尻尾の先端を振って強風をだしザイゴークとゴークファイヤゴルザを吹き飛ばしゴークファイヤゴルザに近づきゴークファイヤゴルザの首を噛みつき持ち上げてそのままゴークファイヤゴルザは泡を吐いて絶命しその骸をチタノザウルスはザイゴークに投げるがザイゴークはヘルズレリーブを放ってゴークファイヤゴルザの屍を爆発させる

 

ーーーガハハハ!ギャハハハハ!ーーー

 

ザイゴークは胸を展開して触手をだしチタノザウルスのエネルギーを吸収する

 

ーーーパオッ!!?…パオォーッ………ーーー

 

チタノザウルスはどんどんエネルギーを吸われていって、その隙をついてザイゴークは右腕の棍棒で叩きつける

 

ーーーパオッ…パオォ…ーッ……ーーー

 

チタノザウルスはようやく倒れてくれた…タフネスな奴だね…流石ここまでのストロングスタイルをしたのは東宝では僕のモンスターXの真の姿ぐらいだよ…

 

神無「よし…全員回収!ザイゴーク達もお疲れ様!」

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

怪獣を褒めるとザイゴークが代表として僕に笑いかける

 

サデス「やっぱり君の怪獣は強いねぇ!元々強いのにますます強くなっているじゃないか!?」

 

神無「ええ、僕の怪獣達は本当に強いですよ!僕にはもったいないくらい!」

 

ドッペル「…謙遜しないところで主人は親バカ…怪獣バカですよね

……」

 

神無「さてレイさん達が救出者を見つけたらしいからペンドラゴンへ行こうか…」

 

そういってペラルゴシティへ僕らは向かっていった

 

 

ペンドラゴンに入りとある女性がオキに抱きついているところを見つけた

 

神無「何してるんですオキさん?」

 

オキ「えっ!?いつの間に!?神無!?いつ来たの!?」

 

神無「ついさっき…」

 

オキ「そうなんだ…あ、鎮静剤取ってくる!アズサさん待っててください!」

 

オキさんは顔を赤くしながら逃げていった、オキさんが見えなくなった頃に目の前の女性をみると先程の表情と違い冷たい目で僕を見ていた

 

神無「…あなた…僕やレイさんと同じレイオニクスですよね…時々視線を感じたのはあなたですね?」

 

ケイト「そうだ、私はケイト…お前は何者だ?地球人のようで地球人でない…貴様を観察していた…そして貴様は怪獣に変身する…いったい何者だ?」

 

 

神無「…元人間ですよ、今は怪獣の肉体に怨念の力を持っているだけのね…本当にただの怪獣オタクですよ、後魔法、ファンタジー系も好きですが…怪獣が一番大好きですね」

 

ケイト「……まあいい…私の目的の邪魔をしなければ別にいい」

 

神無「…目的とはレイさんですね?」

 

ケイト「!!?何故それを!?」

 

あ、ケイトさんのそんな顔初めて見た、知ってることとは言え人が驚く顔て…面白いな…

 

バチスタ「レイが目的とは…一体どうゆうことですか主人よ…?」

 

神無「うん…あなたの目的はレイブラットの命令によりレイさんを鍛え強くし覚醒させるために送り込まれたんですよね」

 

ケイト「お前はどこまで知っている…?」

 

ケイトさんは顔には出さないが明らかに動揺しているな…

 

神無「安心して下さい、別にあなたの邪魔はしません、むしろ協力させてもらいます」

 

ケイト「協力だと?何が目的だ?」

 

神無「僕には目的がある、その為にはレイさんにも強くなってほしいのでね…僕が彼にレイオニクスの戦いを教え更に覚醒を早めさせ強くします」

 

ケイト「目的だと?」

 

神無「ええ、僕の目的はレイブラットを、倒すことです!!」

 

ケイト「レイブラットを…倒すだと!?」

 

神無「ええ…だからその為に彼にも強くなってほしい…あなたも望んでいることでしょう?なら僕やZAPの皆さんといれば必ず強くなりますよ…ねぇ、ケイトさん…いえレイさんのお姉さん?」

 

ケイト「!?」

 

「「「「「「「お姉さん!?」」」」」」」

 

全員が僕の放った言葉に凍りつく

 

ケイト「何故それを…」

 

神無「…秘密です、あなたは弟を生かす為だけにレイさんを強くしようとしているんですよね…悲しいですね…姉弟同士で戦うなんて……

……だからレイブラットは少し嫌いなんだ…まるで自分の子孫を道具扱いして…」

 

ケイト「………」

 

するとケイトさんは紫の光になって消えていく

 

神無「…来るな…」

 

サデス「…?来るて何が「ゴギャアアアア!」⁉︎何だ!?」

 

神無「やっぱりね」

 

 

sideレイ

 

俺はいきなり現れた怪獣…ゴルザに似た怪獣ファイヤーゴルザと戦っていた、今までの敵と違いゴモラと互角に押し合っている事からかなりの強敵とわかる…もしかしら神無が言っていた俺や神無と同じレイオニクスの手持ちかもしれない、前に神無から教えてもらったがゴルザとはかなり実力が違いゴモラでもかなり苦戦していた…だが

 

レイ「悪いな!俺は神無の戦いを見て神無の戦い方を真似させてもらった!ゴモラ行け!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーゴギャアアアア!?ーーー

 

ゴモラはファイヤーゴルザを押し返し殴りつける

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ゴモラは超振動波を怪獣に当ててその怪獣はそのままダウンするがまだ生きていた…すると

 

ケイト「流石だな、レイ、あの男の言う通りあの地球人達とあの男といた方が強くなるのかもしれないな」

 

レイ「何者だ!…いや俺と同じレイオニクスだな!やはりあの怪獣はお前の手持ちか!」

 

ケイト「ああ、私はケイトファイヤーゴルザのレイオニクスだ、だが敗者は必要ない!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキョ〜キョキョキョ〜イィ〜ーーー

 

ケイトと言う奴は目玉がたくさん体にある化け物…神無が前に言っていた百目と言う妖怪?というものに似ていた

 

ケイト「行けガンQ!奴を殺せ!」

 

レイ「!?ゴモラ!ファイヤーゴルザを守れ!超振動波だ!」

 

ゴモラは超振動波を放ちガンQの怪光線を防ぐ

 

ケイト「何故守る?奴はお前の敵だぞ?」

 

レイ「神無から学んだんだ、無抵抗の奴は殺さないてな!お前の手持ちだろうがお前の勝手で殺すわけにはいかない!」

 

ケイト「なるほど…確かに強くなってきているよう「バトルナイザー・モンスロード」「キュピピピ!」何!?」

 

現れたのは怪獣、俺達と同じレイオニクスの手持ちだろうが神無からあんな奴は見せられたことがないので第四のレイオニクスの手持ちだとわかった

 

ケイト「まさかあの男の…?」

 

レイ「あの男とは知らないが俺の仲間の神無ではない!」

 

ケイト「ならば何者だ?」

 

どうやらあいつの仲間ではないようだな…

 

ーーーキュピピピピ!ーーー

 

その怪獣はファイヤーゴルザにプラズマ光弾を放ちファイヤーゴルザを殺そうとするが何者かによって防がれる、それは神無がゴモラとレッドキングから変身するスカルゴモラという怪獣だった

 

スカルゴモラ「大丈夫か?ファイヤーゴルザ?」

 

ーーーゴガァァァァ…ーーー

 

ファイヤーゴルザは頷く

 

スカルゴモラ「そうか…お前はケイトさんに見捨てられたのか…だったら僕の手持ちにならないか?」

 

ーーー!?ゴガァァァァ!ーーー

 

すると一瞬だけ驚いた顔をし次に嬉しそうな顔になったファイヤーゴルザは喜んで頷き、ギガダークナイザーに回収された

 

スカルゴモラ「さて…あの怪獣…変形怪獣ガゾートは誰の手持ちなんだ?(原作に出てこなかったよね?)」

 

やはり神無の手持ちでは無いようだ、やはり第四のレイオニクスの手持ちか…するとガゾートは姿を消した

 

ケイト「邪魔が入ったな…「レイ!」む…」

 

するとボス達が走ってきた、するとあの女がオキに近づきこう言った

 

ケイト「あいつがペラルゴシティを破壊したの!あの怪獣で!」

 

レイ「何!?」

 

あいつ…俺をペラルゴシティを破壊した犯人に仕立て上げようとしてるな…!

 

 

 




どうでしたか?さて本当にガゾートは誰の手持ちなんでしょうね?そして次回メタルリンクさんが考えたオリキャラと「あの怪獣」が現れます!ぜひご覧ください!誤字脱字、感想をお待ちしております!


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第九話新たな仲間

さてメタルリンク様が考えたオリキャラの登場です…と言ってもメタルリンク様が考えたのを僕が勝手に変えすぎましたが…すみません本当に!ですが大まかな所は変わっておらず、変えたのは年齢と転生では無く宇宙人、怪獣の違いぐらいなのであとは同じにしました…メタルリンク様本当にすみません!では九話をどうぞ!


レイ視点

 

俺は女…ケイトを睨みつける

 

ケイト「(お前が立ち去ればこの人間達には手を出さないぞ!)」

 

レイ「!…………」

 

俺は黙ってその場から立ち去る

 

ヒュウガ「レイ!?まってく(待ってくださいボス!)!?」

 

神無「(僕です!レイさんは僕が追います!…ボス達は残ってください!)」

 

ヒュウガ「(わかった…)……」

 

俺がペンドラゴンから遠く離れた所で俺についてきた奴らに話しかける

 

レイ「…何故ついてきた神無?…それとサデス達………?」

 

サデス「君も一人ぼっちは嫌だろう?皆の方が楽しいよぉ〜!」

 

カリスト「我等は主人の命に従うのみだ………」

 

バチスタ「主人が行くなら我らも行こうぞ!」

 

ドッペル「まあついていかないと後が怖いのでして……」

 

レイ「…そうか…神無何故ついてきた?」

 

神無「あなたを1人にするわけにはいきませんし…それにあなたはまだまだ強くなれる、そんなあなたを見捨てるわけにはいきません」

 

レイ「そうか…ありがとう」

 

すると突然地面が震え出し三体の怪獣が現れる、遠くから怪獣が現れる

 

神無「冷凍怪獣マーゴドン、ハイパークローン怪獣ネオザルス、合体恐竜キングダイナス!…マンモスと恐竜かよ…」

 

レイ「!行け!リトラ!」

 

神無「行けコッヴ、パズズ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキィィィィ!ーーー

 

ーーーギャウウウ!ーーー

 

ーーーグウゥゥゥ!ーーー

 

召喚された三体の怪獣はマーゴドン達に向かって言った

 

第三者視点

 

ーーーキィィィィ!ーーー

 

リトラはマーゴドンに火球を放つがマーゴドンは冷凍ガス「スティファフロワー」を放ち火球を凍らす

 

ーーーキィィィィ!ーーー

 

だがリトラはめげずに火球を連発しマーゴドンはそれを全て凍りつかせる、当たってもマーゴドンは熱を吸収してしまうため火球を吸収してしまう、マーゴドンは人間達からはラスボス(笑)などと言われているが…ウルトラマンだったら苦戦は必至の強敵なのだ、それはリトラでも同じことだったが…リトラにはレイがいた

 

レイ「リトラ!ファイヤーストライクだ!」

 

ーーーキィィィィ!ーーー

 

ーーーパオォォォ!?ーーー

 

リトラはマーゴドンにファイヤーストライクを放ちマーゴドンを吹き飛ばす、実はマーゴドンは熱攻撃にこそ強いが体が低温な為に脆く物理的な衝撃には弱いのだ、そんなリトラの必殺技のファイヤーストライクの熱は吸収できても…衝撃は吸収できずそのままマーゴドンは倒れた

 

ーーーギャウウウ!ーーー

 

超パズズはネオザルスと雷とビームの撃ち合いをしていた

 

ーーーギャウウウ!ーーー

 

ーーーギィジュアアァァァ!?ーーー

 

すると超パズズが電撃を放ちながら火球を放ち、ネオザルスが怯んだその時にその瞬間にパズズが得意とする強靭な足を使ったキックをお見舞いする、そのままパズズはキックや電撃を放ち続けようとするが

 

ーーーギィジュアアァァァ!ーーー

 

ーーーギャウウウ!?ーーー

 

ネオザルスがその超パワーでパズズを持ち上げて投げたのだ!そうネオザルスの力はダイナストロングタイプやクローンシルバゴンより上回るのだ!ネオザルスはその超パズズでパンチやキックを連打し腹から体温を察知する事によって追尾するホーミングビームを放ちパズズを痛めつける…が…

 

ーーーギャウウウ!ーーー

 

ーーーギィジュアアァァァ!?ーーー

 

パズズはキックをネオザルスの腹に放ち更にネオザルスの放ったビームを体温を察知するという特性からネオザルスの尻尾に当て尻尾を破壊する!

 

ーーーギィジュアアァァァ!!ーーー

 

ネオザルスは怒りホーミングビームを放とうとするがパズズの放電と火球の怒涛の連続に倒れ伏した

 

ーーーグウゥゥゥ!ーーー

 

超コッヴは額と鎌から放つ光弾でキングダイナスを攻撃し、キングダイナスも負けじと口から火炎弾を放ち応戦する

 

カリスト「…恐竜て火吐くけ?」

 

バチスタ「…ゼットンも火球を出すではないか……」

 

ドッペル「…あれは「宇宙」恐竜だからですよ…」

 

そんな三人のコントをよそにキングダイナスと超コッヴの攻防は続いていく

 

ーーーギャオ!ギャオ!ーーー

 

ーーーグウゥゥゥ!?ーーー

 

何度かの攻防の末、キングダイナスは鼻息を荒げて超コッヴに突進しコッヴを吹き飛ばす、その威力に超コッヴは後ろに下がるが超コッヴはそのままキングダイナスに馬乗りになる

 

ーーーギャオ!?ギャオ!?ーーー

 

ーーーグウゥゥゥ!ーーー

 

馬乗りになった超コッヴはキングダイナスの背中に鎌で切り裂くがキングダイナスは超コッヴを振り落とそうと暴れる

 

ドッペル「…ロデオ?」

 

怪獣同士がロデオをやっているように見えるが…彼らは真面目に戦っている…

 

ーーーグウゥゥゥ!ーーー

 

ーーーギャオ!!?ギ…ャオ……ーーー

 

すると超コッヴは背中から飛び降り額から光弾を連発する、キングダイナスもそれを口からの火球で相殺する…が全ては相殺できずキングダイナスは何発か受けてようやく沈黙した

 

神無「よしよしみんな偉いぞ!戻っていいぞ!」

 

コッヴ達とマーゴドン達を回収しこれで後はガンQが来るのをまつだけ…そう思った時…

 

ーーーギシュギシュエエエェェェェ!ーーー

 

サデス「!ツインテールだぜ!」

 

神無「あ!(忘れてた!ツインテールも出て来るんだった!)とりあえずほかの怪獣を…」

 

すると…

 

?「スーパーメカゴジラ!メガ・バスターよ!」

 

ーーーキシャアアアアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーギシュ!?エエ………エェェ………ェェ………ーーー

 

いきなりの謎の光線によりツインテールが一撃で爆発する…その光線が飛んできた場所を見ると二体の怪獣がいたあの怪獣王ゴジラをモデルとした超耐熱合金NT1と人工ダイヤモンドミラーコーティングで出来たスーパーメカゴジラがいた、そしてそのもう一体の怪獣に乗った金髪のポニテールの少女がいた、

 

レイ「なあ…あの女て…」

 

神無「僕達と同じレイオニクスですね…」

 

するとその少女がその怪獣に乗ってこちらにやって来た

 

神無「…アルビノギャオス…か…」

 

その怪獣はイリスの同族であるギャオス族の中でも特に強いギャオスハイパーと言う怪獣の中でもアルビノのせいで白くなった個体のことだ

 

?「ありがとギャオス!さて…あなた達も私と同じレイオニクスね!

!」

 

神無「ええ、そうですが…あなたは…?」

 

?「私はゴールド星人ミサキ、そしてこの子達が私のパートナーのスーパーメガゴジラとアルビノギャオスよ」

 

神無「…ゴールド星人…地球よりはるかに進んだ文明を持つ宇宙人ですね…」

 

ミサキ「そうよ!あなた物知りなのね!」

 

レイ「そのゴールド星人がどうしてここに?」

 

ミサキ「…いや渡してレイオニクスだから宇宙で一人旅してもいいかなて思って旅に出たのよ…で…その途中で道に迷っちゃつて宇宙船も壊れちゃってさ…助けを探してたらあなた達がツインテールと戦いそうだから割って入ったのよ」

 

神無「……つまり迷子になった挙句に宇宙船も壊れたから誰か助けを探してたら僕達を見つけて助けてもらおうと思ったのか…」

 

ミサキ「う、…まあそうね…」

 

神無「…しかしアルビノギャオスとスーパーメガゴジラか…かなり強い怪獣ですね」

 

レイ「そうなのか…「キョ〜キョキョキョ〜イィ〜」…!ガンQか! !」

 

ケイト「…その通り…またいつの間にレイオニクスが増えたようだな…だがリトラでマーゴドンを倒すとは…成長したな」

 

ケイトが神無達の前にいきなり現れた

 

神無視点

 

レイ「ケイト!」

 

ケイト「さて…お前の本気見せてみろ!…さもなくばこいつが死ぬぞ?」

 

すると岩に貼り付けにされたオキさんが現れた

 

レイ「オキ!…行け!ゴモラ!」

 

ーーーギャアオオオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキョ〜キョキョキョーイィ〜!ーーー

 

ガンQがゴモラに怪光線を放つがゴモラはそれを避けガンQに突進しようとするが!

 

ーーーキョ〜キョキョキョ〜イィ!ーーー

 

ーーーギャアオオオオォォォォ!?ーーー

 

ガンQはゴモラの突進を器用に避け逆に腕で攻撃をする、ガンQは頭でっかちで手足が短いから肉弾戦が苦手で動きも鈍いと思っていたレイとゴモラはガンQの動きに驚きガンQは目から光線を出してゴモラを地面に倒す

 

神無「気をつけろレイさん!ガンQは全身に目を持つ!だからゴモラの動きを観察してるんだ!ガンQには一切の死角がない!それに超振動波もガンQは吸収しそして跳ね返す能力もある!」

 

レイ「…なるほど…侮っていたようだ…だがゴモラ!行け!」

 

ーーーギャアオオオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはガンQの懐に入り込み攻撃を叩き込む

 

ーーーキョ〜キョキョキョ〜イィ!ーーー

 

するとガンQは目から無数の岩石を弾丸のように連射するがゴモラはそれを超振動波で破壊する

 

レイ「ゴモラ!ガンQの後ろに超振動波を叩き込め!」

 

ーーーギャアオオオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキョ〜キョキョキョ〜イィ!?ーーー

 

ゴモラはガンQを持ち上げ、ガンQが後ろに倒れた時に超振動波を叩き込んだ、ガンQは爆発こそしなかったもののガンQはピクピクしてもう動けそうになかった

 

ケイト「見事だレイ…やはり人間といることでお前はもっと強くなるようだ…」

 

するとオキさんが解放される

 

レイ「オキ!」

 

オキ「レイ!ごめんレイのことを疑って!」

 

レイ「いいんだ、お前達が無事なら」

 

ケイト「…(礼を言おう、お前のおかげで弟はさらに強くなれた…レイと言ってはなんだが…私にはもうガンQは必要無い…欲しければやる…)」

 

神無「(ありがとうございます…)」

 

僕等はテレパシーで話してガンQを回収する…すると

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュピピピピ!ーーー

 

ペラルゴシティーに現われたあのガゾートが現れる!

 

?「なるほどレイオニクスが4人もいるとはな…」

 

ケイト「何者だ!」

 

?「俺はストルム星人ゾーラだ!俺の怪獣達の餌になるがいい!」

 

そう言って男…ゾーラはバトルナイザーを掲げる

 

ミサキ「何よ!偉そうに!私が倒してあげるわ!」

 

オキ「誰あの子?」

 

レイ「ゴールド星人のミサキて言うらしい…一応敵ではないらしい…」

 

ミサキさんはバトルナイザーを取り出すが…ミサキさんが取り出したバトルナイザーは僕のバトルナイザーやレイさんやゾーラ、ケイトさんのバトルナイザーとは違った…あれは

 

神無「ネオバトルナイザー!?バトルナイザーが進化した姿!」

 

つまり…ミサキさんはかなりの実力者!それもグランデさん並みに!

 

ミサキ「行きなさい!ルディアン!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

神無「あれはメカ守護獣ルディアン!」

 

ミサキ「ガトリングガン発射!」

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ーーーキュピピピピ!ーーー

 

ゾーラ「何!?」

 

ルディアンはガトリングガンを連射しガゾートを狙い続ける、ガゾートは口からプラズマ光弾を発射するがガトリングガンの連射に打ち消されガゾートは一分と経たずしてボロボロになってしまった

 

神無「…強いな…」

 

ケイト「…確かに…(この腕ならレイのいい刺激になるかもしれない)…」

 

神無「(つまりいいライバルになって互いに切磋琢磨して強くなっていくと?)」

 

ケイト「(そうなるといいがな…)」

 

ゾーラ「おのれ、ガゾート!その犬面ロボットなど叩き壊せ!」

 

ガゾートはルディアンに噛みつき攻撃をするがルディアンの装甲は固く牙が折れてしまった

 

オキ「凄い!攻撃力が高くて守備力も高い!すごい怪獣だ!」

 

ゾーラ「…ガゾートめ、使えない奴だ…こうなれば行け!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギシャアアァァァ!ギシャアアァァァ!ーーー

 

神無「!?あいつは……ボガールモンス!?」

 

ボガールモンス、高次元捕食体ボガールがさらに強くなった個体、ボガールはそもそも怪獣という枠組みなので確かに操れるかもしれないとは思ったが実際に操れるとは!?

 

ゾーラ「行け!ボガールモンス!ガゾートを

…喰え」

 

「「「「「な!?」」」」」

 

なんとボガールモンスはガゾートを食べてしまったのだ!自分の仲間さえも食べてしまうボガールモンスに僕は怒りを覚えるがそれよりそう命令したゾーラが許せなかった

 

ミサキ「あんた自分の手持ちを!?」

 

ゾーラ「役立たずは要らない!俺はレイブラットの後継者になる男だ!雑魚は要らぬ!」

 

神無「…ミサキさん、ボガールモンスは僕が倒すから…どいて」

 

ミサキ「!?…わかったわよ…」

 

僕は殺気を放ちながらダークリングを出す

 

神無「ファイブキング」

 

【ファイブキング!】

 

神無「ゾグ」

 

【ゾグ第2形態!】

 

神無「お前達の力頂くぞ」

 

【超合体キメラベロス!】

 

僕はキメラベロス(顔はべリアル様では無くマガオロチの顔)に変身する

 

ミサキ「!?怪獣に変身した!?」

 

ゾーラ「面白い!俺のボガールモンスの餌にふさわしい!」

 

キメラベロス「…デスシウムフレア!」

 

僕はデスシウムフレアを放ちボガールモンスを攻撃する

 

ーーーギシャアアァァァ!?ギシャアアァァァ!?ーーー

 

ボガールモンスに見事に命中しボガールモンスは吹き飛ぶ

 

ゾーラ「ちぃ!ボガールモンス電磁ムチだ!

 

ボガールモンスは頭部の角のような器官から破壊光線をムチ状にした電磁ムチを出しキメラベロスを攻撃しようとするが僕は翼を広げ空へと逃げる、ボガールモンスはそれを逃すわけには行かず電磁ムチを空まで届かせ僕に当てようとするが、それを器用に避け手から衝撃波を放ち電磁ムチを切り裂く

 

ゾーラ「えぇい!破壊光線を放て!」

 

ーーーギシャアアァァァ!ーーー

 

ボガールモンスは空に向かい破壊光線を放つが僕はそれをかわし衝撃波を放ちボガールモンスを追い詰めていく

 

ゾーラ「おのれ!ボガールモンス早く仕留めろ!」

 

キメラベロス「…これで終わりだ!ベロスインフェルノ!」

 

僕は口からベロスインフェルノを放ちボガールモンスに当てボガールモンスは倒れる、ゾーラはボガールモンスを回収する

 

ゾーラ「ボガールモンス!おのれ…覚えていろ!」

 

ゾーラはそう言って逃げていった…疲れた、僕はそう思いながら人間に戻る

 

神無「…たく、胸糞悪いの見せやがって」

 

ミサキ「あなたすごいわね!怪獣に変身するなんて!」

 

サデス「また新しい姿ね!僕達と最初に戦った姿が本当の姿なんだから…ガイ君のフージョンアップみたいなものか!」

 

神無「敵に合わせて姿を変える…ええ、ガイさんの戦い方を模倣しました…」

 

するとレイさんがケイトに向かって言葉を発する

 

レイ「お前は何者なんだ!答えろ!」

 

ケイト「私の目的はお前を強くすること…お前が弱くても手加減などしない」

 

そう言って手から衝撃波を出し僕はそれをシールドで防ぐ…すると

 

ケイト「(…弟を…頼むぞ…)」

 

神無「…(…当たり前さ…)…」

 

そうテレパシーで返した…その後ボス達がやってきた

 

ヒュウガ「無事だったか!」

 

神無「ええ、大丈夫ですよ」

 

クマノ「それは良かった…そちらのお嬢さんは…?」

 

レイ「俺たちと同じレイオニクスのゴールド星人のミサキて名前だそうだ」

 

ミサキ「…あなたが船長さん?」

 

ヒュウガ「ああ、そうだが…?」

 

ミサキ「私ね…宇宙で事故って宇宙船が壊れたからあなた達の宇宙船に乗って同行したいんだけど…いいかしら?」

 

ヒュウガ「………いいだろう、その代わりレイや神無と同じ怪獣が現れた時の護衛として…

 

ミサキ「それくらいだったらいいわよおじさま」

 

ヒュウガ「おじ!?…俺の事はボスと呼んでくれ」

 

神無「はは、(…やっぱり原作と違うな…ヒュウガ船長てエメラナさんからもおじさまて言われてなかったけ…あ、この世界ではあった事すらないか…)」

 

まあ、分かる事はペンドラゴンに新しい仲間が出来たということか…




オリキャラの説明です

説明

ゴールド星人ミサキ、金髪のポニテールで一人称は私、CV水樹奈々
歳は17歳

手持ちの怪獣はメカ守護獣ルディアン、対G兵器2号スーパーメカゴジラ、超遺伝子獣アルビノギャオス、ルディアンがエース、

旅がしたくなって自身がレイオニクスということからバトルナイザーを持って旅に出た、その過程で強くなりバトルナイザーからネオバトルナイザーへと進化した、自身の怪獣には深い愛情がある、こう見えてレイオニクスの制御ができる

メタルリンク様、本当に設定変えすぎて本当にすみませんでした!ちなみにストルム星人ゾーラの名前の由来はコスモクロニクルの光の戦士ゾーラから、ではまた次回お楽しみに!


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第十話時空からの邂逅

さて今回はたくさん怪獣が出ますが…やっぱり戦闘描写が下手くそです…でも怪獣達は大好きです!それだけは信じてください!そしてメタルリンクさんよりスーパーメカゴジラが動くのはおかしくないか?と言われそれの後付け…ていうか言い訳を本文で書きました!本当にごめんなさい!そしてあの怪獣が仲間になります!お楽しみに!


ヒュウガ視点

 

レイはスピーダーの飛行練習をしていた

 

ヒュウガ「レイの奴…飲み込みが早いな」

 

オキ「たったの20分でもうあんなに乗りこなせるなんて…天才ですね!」

 

クマノ「記憶を失う前はパイロットだったのかもな」

 

神無「・・・・・・・・・・・・」

 

俺達はレイの飲み込みの早さに驚いていた…だが神無だけは…不機嫌だった

 

ミサキ「どうしたの?」

 

神無「いえ…僕は全然出来なかったのに…レイさんはもうマスターしている…ふ、どんなに怪獣達が強くても…僕自身は単なる塵以下か…

…」

 

すごい落ち込みようだな…

 

クマノ「まあ、人には得意、不得意てものがあるからな!」

 

神無「…いいですよ別に…僕なんて怪獣のことも中途半端かも知れない単なるオタクですから…怪獣好きとか言って魔法ファンタジー読んでる奴ですから…」

 

オキ「心の傷が深い!こんなにダメージが!!?」

 

ミサキ「安心しなさいよ神無!私だってスーパーメカゴジラのガルーダを乗りこなすのに一時間かかったんだから!」

 

神無「…一時間…?あの難しそうな戦闘機を一時間…?」

 

オキ「もうやめてあげて!神無のライフはもうゼロだから!」

 

レイ「うおぉぉぉ!」

 

レイはさらに難しい操縦もこなす、それを見て神無もう泣きそうだ

 

ドッペル「…主人様大丈夫ですか!?」

 

神無「……僕て要領悪いからな…勉強も苦手だし…あ、全てダメか」

 

カリスト「もうすでにやばい!?」

 

レイ「ふ!」

 

スピーダーがこちらに近づき俺達に当たるギリギリで通過する

 

ヒュウガ「あのバカ!下手したら俺達が死ぬぞ!?」

 

レイ「楽しいな!」

 

ミサキ「…なんか彼まるで子供みたいね?大好きなおもちゃを買ってもらった子供みたいにはしゃいじゃって」

 

神無「子供…ね(まあ、まだ生まれたてだからな…)」

 

ミサキ「…なんか思い出すな…私がまだ惑星ゴールドでガルーダで飛行練習してた頃、あの頃見つけたスーパーメカゴジラは全身壊れてて惑星ゴールドの科学力で修復させて、お父さんに無理言って人工知能までつけて私の指示で動けるようにしてもらったおかげで私の手持ちになったんだから」

 

神無「へぇ〜…(成る程…スーパーメカゴジラは人が乗らないと動けないのにと思っていたらこういう事か…)」

 

ミサキ「ついでにガルーダの遠距離操作も可能だしね」

 

神無「…万能すぎませんか?惑星ゴールドの文明すごい」

 

すると

 

レイ「操縦桿がゆうことをきかない」

 

ヒュウガ「何?」

 

バチスタ「レイの操作ミスじゃなのか?」

 

ハルナ「違います!強力な時空エネルギーが原因です!」

 

ミサキ「時空エネルギー?」

 

ハルナ「まるでペンドラゴンを墜落させたあの時と同じ…」

 

レイ「不時着する!」

 

…それ以降彼らから連絡は来なかった

 

オキ「レーダーからも消えています…」

 

 

 

神無視点

 

その後時空エネルギーを探知してたどり着き着陸しレイさん達の救助に向かう

 

ミサキ「しかし何が影響かしら?…!あれスピーダーじゃない!?」

 

ヒュウガ「!?レイ!ハルナ!」

 

クマさんが機器を使ってコックピートを開けるがハルナさんしかいなかった

 

ヒュウガ「ハルナしっかりしろ!」

 

ハルナ「ボス…?…!レイはどうしました!?」

 

ヒュウガ「分からない、副長しか乗ってなくて」

 

神無「向こうです!探知できました!」

 

僕達はレイさんを見つける

 

ヒュウガ「レイ!こんな所に…何か思い出したのか!?」

 

レイ「…見覚えがある…前にもこの景色を見たことがあるような気がする…」

 

ミサキ「本当!?」

 

すると突然クモンガが現れる

 

神無「クモンガか…速攻でカタをつける」

 

【エレキング!】

 

【エースキラー!】

 

【超合体!サンダーキラー】

 

ミサキ「前も思ったけどどうして怪獣に変身できるのよ?」

 

レイ「さあな…だが心強い味方なのは確かだ」

 

サンダキラーに変身した僕はクモンガの顔を掴む

 

サンダキラー「サンダーデスチャージ!」

 

そして手から電撃を出しクモンガを黒焦げにして倒した

 

ヒュウガ「さっきの怪獣…まるで転送されたような現れ方だったな…」

 

その後ZAPの研究施設に入りクマさんが発見した端末に映像データが残っていることからオキさん達が待つペンドラゴンに持ち帰りデータを修復した

 

クマノ「無事修復できました、映像は多少乱れると思います、約一カ月前の映像ですね」

 

僕達はその映像から四次元怪獣ブルトンが惑星ボリスに怪獣達を時空間に穴を開け過去の地球や宇宙から何百と召喚したことがわかりそしてそのブルトンから赤ん坊が現れたのもわかった

 

ミサキ「…ブルトンがこんなにも恐ろしいなんて…」

 

バチスタ「…それよりあの赤ん坊は何なんなのだ!!?」

 

だが…僕はその映像を見る前からこの赤ん坊の正体を知っている…だから大して驚かなかった…だから気づかれた

 

レイ「神無…何故驚かないんだ…?もしかしてこの赤ん坊のことを知っているのか!?」

 

神無「!!!…ええ、知っていますよ…」

 

レイ「本当か!?あの赤ん坊は誰なんだ!?」

 

神無「…本当は教えたくなかったのですが…あの赤ん坊は…レイさん、あなたです」

 

その言葉に誰もが凍りつく

 

レイ「俺…!?だがこの映像は一カ月前の何だ!赤ん坊が俺の様に大きくなるはずが…」

 

神無「ケイトさんです、ケイトさんが…あなたをレイオニクスの力で早く成長させなのでしょう…貴方は記憶喪失では無く…たんに生まれたてだから記憶が無かっただけなんです…」

 

レイ「……あの赤ん坊が…俺…」

 

すると船が大きく揺れ外を覗くとブルトンが現れていた

 

ヒュウガ「攻撃しろ!」

 

バチスタ「無理だ!時空エネルギーでペンドラゴンが動かない!」

 

ブルトンは転がってくるが途中で止まり体の穴からアンテナの様な四次元繊毛を出しそこら中に時空の穴が開く…が僕が覚えている穴の数と違った!

 

神無「多過ぎる!?十一も穴が開くなんて!信じられない!?」

 

その時空から現れた怪獣はシビルジャッジメンター ギャラクトロン、超合体怪獣ファイブキング、最強超獣ジャンボキング、フィンディッシュタイプビーストイズマエル、吸金爆獣コッテンポッペ、ビースト・ザ・ワン ベルゼブア・コローネ、大悪獣ギロン、大魔獣ジャイガー、大邪獣ガラシャープ、公害怪獣ヘドラ、魔海獣ダガーラ、ファイヤーラドンといった強豪怪獣ばかりだった…て言うかレッドキング、ネロンガ、テレスドンはどうした!?原作に出てきた怪獣が一匹もいない!?と言うかファイブキングは特殊な合体怪獣だからこんな形で会えるはずないのに!?ブルトンの能力は本当はいるはずのない怪獣も呼び寄せるのか!?もしくはファイブキングが実在する次元から召喚したのか?

 

神無「まあいい、みんな三体づつ出せば…うん?…はぁ…まったく」

 

僕がギガダークナイザーを見ると怪獣達が「俺達をだせ!」と叫んでいた

 

神無「レイさんとミサキさんはゴモラ、リトラとルディアンだけ出して、あとは僕が五体出す」

 

レイ「いいのか?」

 

ミサキ「それに五体じゃ少なすぎるわよ?」

 

神無「いいんだよ、二体は味方だから」

 

ヒュウガ「味方?」

 

神無「まあ、そのうちわかりますよ…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

僕はモンスターX、スーパーグランドキング、イリス、ガタノゾーア、マザーレギオンを召喚しゴモラとルディアンも現れる、そして僕はもう一つの変身道具を取り出す

 

ヒュウガ「それは?」

 

神無「ダークスパークです…こうやって使うんですよ」

 

するとダークスパークの中から黒い人形が出てくる…そしてその人形のライブサインをリードする

 

【ダークライブ!ダークザギ!】

 

第三者視点

 

神無は暗黒破壊神ダークザギに変身する、そしてダーグザギははイズマエルとザ・ワンに命令する

 

ダークザギ「イズマエル達よ、他の怪獣を襲え」

 

ーーーピギャアアァ…グルルルル!ーーー

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!!ーーー

 

するとなぜか敵であるイズマエル達が自分達の味方に攻撃する、それを見て驚く怪獣達

 

レイ「何故だ?」

 

ダークザギ「それはね…僕がダーグザギだからだよ」

 

イズマエル達…スペースビーストはダーグザギの支配下にあった、それは今でも続いていた、それはダーグザギでもある神無も自分達にとっては主人同然、だから言うことを聞いたのだ、そしてイズマエルはファイヤーラドンへ、ジャイガーへと戦いを挑んでいた

 

レイ「ゴモラ!あの蛇…ガラシャープを倒すんだ!」

 

ミサキ「ルディアン!ジャンボキングを倒しなさい!」

 

ゴモラはガラシャープ、ルディアンはジャンボキングへと向かっていった、リトラはプルトンに向かっていった

 

ダークザギ「よしお前達もいけ!」

 

スーパーグランドキングはファイブキングへ、モンスターXはヘドラ、イリスはダガーラ、マザーレギオンはギロン、ガタノゾーアは

コッテンポッペへと向かっていった、そしてダークザギはギャラクトロンへ戦いを挑んだ

 

ゴモラはガラシャープと戦っていた

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーシャヤァァァァァァ!ーーー

 

ゴモラは肉弾戦で来るのに対しガラシャープは巻きついて締め付けたり尻尾のドリルで攻撃してくる

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラは超振動波を放とうとするが…

 

ーーーシャヤァァァァァァ!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?」

 

放たれる前に毒ガスを放ち発射を防ぐ

 

レイ「負けるなゴモラ!」

 

ゴモラは接近しようとするが、ガラシャープはゴモラに巻きつくが…ゴモラは逆にガラシャープを引きちぎろうとしていた

 

ーーーシャヤァァァァァァ!?ーーー

 

ガラシャープはまずいと見て拘束を解くがそれでもなお、ゴモラは尻尾を捕まえブルンブルン振り回し、ルディアンと戦うジャンボキングに投げつける

 

ジャンボキングと戦うルディアンはジャンボキングのバリアによってガトリングガンが防がれていた

 

ミサキ「まったく!めんどくさいわね!ルディアンもっと連射よ!」

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ルディアンはガトリングガンの回転スピードを上げて球を連射してジャンボキングのバリアに日々を作る…がジャンボキングは馬鹿ではなく破壊光線を放ちルディアンの動きを止める…すると

 

ーーーシャヤァァァァァァ!!?ーーー

 

ゴモラに振り回された挙句ジャンボキングに向かって飛んできたガラシャープにジャンボキングは当たってしまった、ガラシャープにぶつかったジャンボキングは倒れて中々起き上がれずガラシャープも少しへばっていた。この隙にルディアンはゴモラとともに必殺技を放とうとする

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ミサキ「ルディアン!ガトリングガンフルパワーよ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ゴモラとルディアンは敵に向かって必殺技を放ちガラシャープ達を気絶させる

 

レイ「よくやったゴモラ!ありがとなミサキ!」

 

ミサキ「こちらこそありがとう!」

 

レイとミサキはハイタッチをする

 

一方マザーレギオン対ギロンではギロンは足の裏のジェット噴射からの大ジャンプでマザーレギオンをダイヤモンドの十倍硬い包丁の様な頭部で切り裂こうとするがマザーレギオンの硬い装甲はそうやすやすと切り裂かれなかった

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

ーーーキシュィィィイイイイ!ーーー

 

それでもなお攻撃の手をやめないギロンはマザーレギオンの装甲を切り裂き続ける、マザーレギオンも対抗してマイクロ波ビュートでギロンの頭部を切り裂こうとするがなんとギロンはマイクロ波ビュートを切ってしまったのだ!触れたものを瞬時に焼き切るという恐ろしい技を切るとは…恐ろしい切れ味だ!

 

ーーーキシュィィィイイイイ…ーーー

 

ーーークガァアアアアア…?クガァアアアアア!!?ーーー

 

するとマザーレギオンは何かに指揮するように鳴き声をあげ、それを聞いたギロンはキョトンとするがすぐに自身の手足などにくっいている怪獣達に気がついた…そうこの怪獣達こそマザーレギオンの子供達…ソルジャーレギオンだ、ソルジャーレギオンはマザーレギオンの様にマイクロ波を操れたりはしないがこうやって相手にまとわりついてミツバチの様に電磁波で蒸し殺すことはできるのだ

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

するとギロンは包丁でいうしのぎの部分についた手裏剣を飛ばし、ソルジャーレギオンを切り裂き纏わりついていたソルジャーレギオンを全て倒す

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

一対一という行為を汚したマザーレギオンにギロンは怒りを覚えていた、このギロンは勝負事には礼儀を持っているらしく一対一を汚したマザーレギオンに向かってまた斬り込んでいく

 

ガタノゾーア対コッテンポッペはガタノゾーアと比べると小さいコッテンポッペが不利だった、コッテンポッペは額の角からビードロ光線、左右の角からキッ光線を放っがガタノゾーアの装甲には傷つかず接近しようとも、ガタノゾーアのシャドウミストによって近づけずガタノゾーアはコッテンポッペに貫通レーザーを撃つがバリアを張ったり、光線を吸収して善戦する

 

ーーーバオオオオォォォォォォォ!!ーーー

 

だが流石に邪神に勝てるはずもなくエネルギーが尽きて倒れた

 

モンスターXはヘドラの猛毒の体を弾丸として飛ばしモンスターXはそれを避けるがその弾丸…ヘドラの体の為動き回る為それをデストロイド・サンダーで蒸発させねばならない為モンスターXは非常にイラついていた

 

ーーーキョロロロロロ!!フォフォフォフォフォ!!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

するとヘドラはモンスターXを馬鹿にするかの様に笑い、モンスターXは自分のプライドを傷つけられて怒りデストロイド・サンダーをヘドラに放つ…すると

 

ーーーキョロロロロロ!?フォフォフォフォフォ!?ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

何とイリスがダガーラの戦闘途中にオーバーブースト・プラズマを放ちヘドラの体の一部が少し蒸発しかけていた

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーギャオ……ギャオオオオオオオ!ーーー

 

イリスはモンスターXに相手を交代しようと訴えかけモンスターXは少し考えたがすぐに交代した

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ダガーラは口から毒を放ちモンスターXを攻撃するがヘドラの様に動き回ったりせず、ダガーラは体内からオニヒトデに似た極毒結晶体ベーレムを放つがモンスターXはそれをかわしダガーラが急降下してきたところを狙って首を締めてダガーラの意識を刈り取りイリスはヘドラの体をほとんど溶かし一部を残して倒した

 

スーパーグランドキングはファイブキングと戦っていた、スーパーグランドキングの光線をガンQの腕で吸収反射するが

 

ーーーグゥエエエエエ!!ーーー

 

スーパーグランドキングはスーパーグランレーザーやスーパーグランインパクトを連発しガンQの腕を吸収させ続けて腕は吸収しきれず破裂する、ファイブキングは焦ってレイキュバスの腕から光線を放つがスーパーグランドキングの防御力の方が上で傷一つつかずファイブキングはガンQの腕以外から光線を発射するがスーパーグランドキングはそれでも傷つかずスーパーグランドキングはスーパーグランレーザーを発射してファイブキングを倒し勝利の咆哮をあげる

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

リトラはブルトンの四次元繊毛を破壊しペンドラゴンが動ける様になりクマノがペラルゴシティで見つけ、一発だけ撃てるようになったハイパーオメガ砲を放ちブルトンを倒し、イズマエル達も怪獣を倒した

 

ギャラクトロンはダークザギを排除しようとしていた

 

ギャラクトロン「リセットする、危険対象ダークザギ、及びレイオニクス、及び怪獣達をリセットする、それが我が正義、我が使命」

 

ダークザギ「…流石だなギャラクトロン、だがお前の正義は少し間違っている!」

 

ギャラクトロン「私の正義に間違いはない、全ての争いを止め、全宇宙を平和にする、それが我が正義、」

 

ダークザギ「そうだ…だがお前の正義は…善人すらも滅ぼしてしまう…確かに食物連鎖は間違った進化かもしれない…だけどほとんどの生命体は食物連鎖でしか生きられないんだ!だからせめて今生きている命を守り抜く!僕は人間の味方じゃない!怪獣達を守る!だけどお前は違う!お前は正義なんだろう!だったら命を奪うのではなく守り抜いてみせろ!」

 

ギャラクトロン「理解不能…」

 

そう言うギャラクトロンにダークザギはザギ・インフェルノをぶつける

 

ダークザギ「当たり前だ!お前には…心がないからだ!確かに感情は争いを生むきっかけになる…!だけどな!正義ならな…誰かを守るて感情が必要なんだよ!」

 

ダークザギはライトニング・ザギを放ちギャラクトロンは魔法陣で守るが魔法陣は壊され右腕の砲塔を破壊しギャラクトロンは左腕のギャラクトロンブレードでダークザギを切り裂こうとするがダークザギはそれをザギ・スパークで破壊してエナジコアーからエネルギーを溜めてゾフィーのM87光線の様に片腕をギャラクトロンに向けてザギ・ザ・ファイナルを撃ちギャラクトロンは火花を散らしながら倒す

 

ダークザギ「ギャラクトロンはやっぱり強いな…さて回収と…」

 

倒された怪獣達を全て回収する…ギロンはマザーレギオンとまだ戦っていたがギロンも回収できた、なぜか神無がギロンに聞く神無といると強い敵と戦えそうだからと主人にふさわしいと思ったからだとか…

 

ダークザギ「…ギロンは中々の武人気質だな…さて手持ちの怪獣達も回収しないと…「何故だ?」…ん?」

 

するとギャラクトロンが立ち上がっていた…だが全身がほとんどボロボロでもう戦える状態ではなかった

 

ギャラクトロン「何故トドメを刺さない?私はお前達をリセットしようとした、何故壊さない?このまま放置すればまた貴様らをリセットしに来るぞ」

 

ダークザギ「…僕はお前が間違っているとは思わない、それぞれ色々な正義がある、俺たちにとっては正義でも誰からは悪だ、絶対的な正義はない、お前の正義も間違ってはいない…だがお前の正義は誰にも認められないだろう…だから僕の手持ちになれ」

 

ギャラクトロン「…………理解不能だ…何故私がお前に仕えねばならぬ?」

 

ダークザギ「…お前は僕の為に正義を翳してもらう、お前の正義とは違うかもしれないが…前と違って誰かの笑顔が守れるかもしれない…

…ギガダークナイザーに入ればお前にも感情が生まれるはずだ」

 

ギャラクトロン「……好きにしろ……お前の正義とやらが…少し興味が湧いた…感情があるから守れる…か……」

 

ギャラクトロンはギガダークナイザーに入っていた、そこで神無は人間体に戻る

 

神無「…ふ、ふふふ!やったぞ!ギャラクトロンが仲間になった!スーパーグランドキング達!お前達もよく戦ってくれた!お前達を仲間にできて僕は本当に嬉しく思うぞ!嬉し過ぎて興奮が止まらない!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーキシュィィィイイイイ!ーーー

 

そう咆哮をあげながらスーパーグランドキング達もバトルナイザー、ギガダークナイザーに戻っていった

 

レイ「神無!やっぱりお前の怪獣達はすごいな!」

 

神無「ええ、まあ僕が凄いのではなく怪獣達が凄いんですけどね!」

 

そう神無がいったその時だった

 

『いやそうでもない、全ての怪獣達は貴女様を完全に慕っていた、あのギャラクトロンすらも手持ちに入れたのだから…謙遜しすぎだ……

…元人の子とは言え…あの暗黒破壊神の力も制御するとはな…』

 

神無「!?誰だ!?」

 

『…申し訳ない、すぐに姿を表そう…』

 

すると時空から穴が空き怪獣達が現れる

 

神無「あの時のキングシルバゴン!?それにキングオブモンスまで

!?それにキングパンドン、キングゲスラも!?」

 

そう時空より現れたのは以前倒し損ねたキングシルバゴンにキングゲスラ、キングパンドン、そして赤い玉から産み出された最強合体獣キングオブモンス…そして

 

『まだ名を申していませんでしたな…私の名はキングゴルドラス…皇帝よ、貴方にお会いしにきました』

 

神無「キングゴルドラス…!?」

 

キングゴルドラスだった…彼らの出会いが神無…ひいてはレイ達に吉となるか凶となるか…………それはまだわからない…




まさかギャラクトロンが仲間になるとは!ギャラクトロンの口調がおかしくてごめんない!そして次回惑星ボリスの秘密に迫ります!次回もお読みください!ちなみに最後らへんのギガダークナイザーに入れば感情を持つという設定は前から考えていたのですが…書くのを忘れていました!すみません!何故感情を持つのかというと例え機械でも感情を持って自分だけの考えで生きて欲しいと僕が考えたからです…たとえ機械でも感情を与えて機械にも感情理解し機械に自由を与えてみたい、そう考えたからです…無理やりすぎてすみませんでした!


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第十一話湖の大決戦

多少キングゴルドラスの口調がおかしいのは気にしないでください…そして戦闘描写がやっぱり下手です、では十一話をどうぞ!ちなみに前回のマザーレギオンとギロンの戦いはマザーレギオンはギロンが元ネタ(ていうか魔改造)なので折角なので戦わせて見ました!


神無視点

 

神無「ゴルドラス…いやキングゴルドラスが喋った!?」

 

僕はキングゴルドラスが喋ったことに驚く

 

『我にとって人間が理解できる言葉で喋るなど動作もなきこと』

 

神無「そうなのか…で何故僕に会いにきた?」

 

キングゴルドラス『…この惑星ボリスとやらに怪獣が現れた原因はブルトンということはご存知か?』

 

ヒュウガ「ああ、すでに知っている」

 

キングゴルドラス『ではブルトンが呼び寄せてしまった…最強の怪獣達は…どうだ?』

 

レイ「最強の怪獣達!?」

 

キングゴルドラス『そうだ…其奴らはまず四つの勢力を作った…』

 

ミサキ「四つの勢力?」

 

キングゴルドラス『まずは我キングゴルドラスがキングシルバゴン、キングパンドン、キングゲスラ…そしてこの惑星で出会った我が友キングオブモンス。これが我が勢力』

 

ーーーグオオォォォォォォ!ーーー

 

そうキングゴルドラスが言うと咆哮するキングオブモンス、

 

キングゴルドラス『そしてグランドギドラ率いるギドラ族…何かと我を狙ってくる忌々しい奴らだ…と言うか色が似ている・同じ知能が高いからと「私とキャラ被りってる!」と言った理由で付け狙うかあのクソジジイ…』

 

神無「…どんまい」

 

キングゴルドラス『…そして怪獣王ゴジラ、そしてそれに従うゴジラ族の模造品達』

 

神無「怪獣王ゴジラだって!?」

 

ゴジラまでいるのか!?…うわ倒せるかな…?滅茶苦茶不安…

 

キングゴルドラス『そして生き延びた人間どもがいる島ヴィンセント島を守る守護神ガメラとミズノエリュウ、キングシーサー…彼等は人知れずウルトラマンの石像とともに人間達を護っている』

 

ヒュウガ「何!?生き残った人達がいるのか!?」

 

レイ「ウルトラマンの石像!?そこにウルトラマン達がいるのか !?

 

ボスとレイさんは自分達が捜していた人達を教えられ驚く…が僕はひとつ気になった…

 

神無「なぜ僕達にそんな情報を与える?」

 

ミサキ「そう言えばそうよ!なんで教えてくれたのよ?」

 

するとキングゴルドラスが口を開く…

 

キングゴルドラス『…それは我が皇帝、貴方が気に入ったからだ』

 

神無「え、僕?」

 

予想外の答えに驚いた

 

キングゴルドラス『大抵のレイオニクスは怪獣達を道具としか見ていない…しかし貴方様は常に怪獣達のことを考え、そして怪獣達を家族のように扱う、その優しさこそが我が…いえ、この惑星ボリスにいる4大勢力全てが従うべき皇帝の器に相応しい!皇帝よ我等を手始めに手持ちにお加えいただきあのギドラ族、ゴジラ族、そして守護神達を皇帝の眷属としましょうぞ!それこそが!我が仕えるべき主に相応しい!』

 

…すごい熱弁…まあ、確かにギドラ族、ゴジラ族、そしてあのガメラ、ミズノエリュウ、キングシーサーを仲間にしない手はないもんな…

 

神無「うんいいよ、じゃあ仲間になってもらおうか!」

 

キングゴルドラス『感謝いたします皇帝よ…ですがまずは我以外の4大勢力を片付ける前に…あの湖に潜む怪獣達を倒さねばこの惑星が危ういのでございます』

 

うん…?この展開て…確かエレキングの?

 

ヒュウガ「湖の怪獣?」

 

キングゴルドラス『その湖のソリッド鉱石が惑星の中心に向かって放射状に広がっておりそこに電気を操る怪獣がおり、さらに他にも強い怪獣達がいるため我等もなかなか近づけず、もしソリッド鉱石が電気エネルギーと反応して限界値を超えたら…惑星の半分が消し飛んでしまう』

 

クマノ「何だって!?」

 

キングゴルドラス『しかもこの星に暴走したペダン星の円盤が十六機飛んで怪獣達を倒しているのだ』

 

神無「十六機だって!?(四機でキングジョーブラックだから…キングジョーブラックが四体いるのか…)」

 

キングゴルドラス『皇帝よ、湖までの道のりは我が時空界を開けばすぐに辿り着けます、すぐに開けますので開けたら我等を回収して下さい』

 

神無「…わかった!ボス!ペンドラゴンで移動準備を!」

 

ヒュウガ「わかった!ペンドラゴン発進だ!」

 

すると時空界の扉が開く

 

キングゴルドラス『では…時空界の扉は開かれました』

 

神無「わかった、戦いになったらすぐに呼ぼう」

 

キングゴルドラス『は!』

 

そう言ってキングゴルドラスを回収し湖へ向けて僕達はペンドラゴンを発進させた

 

レイ視点

 

レイ「ここがソリッド鉱石がある湖か…いっけん怪獣がいそうにには見えないが?」

 

俺がそう言ったその瞬間、湖、空から怪獣が現れる

 

神無「あれは、エレキングに根源破壊海神ガグゾム強化体、kaijuオオタチ、怪魚超獣ガラン、伝説深海怪獣コダラー、伝説宇宙怪獣シラリー、彗星怪獣パワードドラゴ、サンダーダランビア、バリアー怪獣ガギ、キングザウルス三世!?」

 

ミサキ「こんなにたくさん!?」

 

ドッペル「そんな事よりエレキングにサンダーダランビアがやばいのでは!!?あいつらは電撃を操るはずですよ!ソリッド鉱石と反応したら…」

 

神無「幸いサンダーダランビアとエレキングしかいないエレキング達を湖に近づけさせないようにすれば勝てる!」

 

レイ「俺はエレキングと戦う、」

 

ミサキ「じゃあ私はルディアンをサンダーダランビアへスーパーメカゴジラをキングザウルス三世と戦わせるわ!」

 

神無「じゃあ僕は残りと…早速出番ですよ!

行けゴルドラス達!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

神無が召喚した怪獣はバガン、キングゴルドラス、キングシルバゴン、キングオブモンスギロン、レイキュバス、イズマエル、がそれぞれ倒すべき怪獣へ向かっていた

 

レイ「ゴモラ!エレキングを湖から遠くに投げ飛ばせ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!!?ーーー

 

ゴモラはエレキングをむんずと掴むとエレキングをそのまま投げ飛ばし、湖から遠くに移動させる

 

ーーーキィイイィィィ!!ーーー

 

エレキングはすぐに立ち上がり三日月状の放電光線を放つがゴモラはそれを避け再び接近しエレキングを殴りつける…が…

 

ーーーキィイイィィィ!!!!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?あいつ全身から電撃を出せるのか!」

 

そうエレキングは殴りつけてくるゴモラに全身から放つ電撃「エレキングコレダー」を放ちゴモラに電流を流す、その電流にゴモラはエレキングから離れ倒れるが…

 

レイ「まだだ!行けゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラは素早く起き上がりエレキングに体当たりをお見舞いする

 

ーーーキィイイィィィ!?ーーー

 

エレキングはすぐに起き上がったことに驚いたが…すぐに放電光線を放つがゴモラはそれを素早く避けてエレキングに再び接近、殴りつけたり蹴りを入れる

 

ーーーキィイイィィィ!!ーーー

 

だがエレキングは怯まずにゴモラに自分の尻尾を巻きつけ尻尾から50万ボルトの電流を流す「エレクトリックテール」を放つ

 

ーーーギャアオオォォォォ!!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?く、やっぱり手強い相手だ……どうすればいい?」

 

俺は必死にエレキングを倒す術を考える

 

レイ「……ゴモラ!超振動波だ!」

 

するとゴモラはエレキングに超振動波を放ちエレキングは電流を流すのをやめ拘束を解く

 

レイ「いまだゴモラ!エレキングに攻撃を叩き込め!」

 

ゴモラはエレキングを地面に押し倒しエレキングにパンチを連打する!

 

ーーーギャアオオォォォォ!!ーーー

 

ーーーキィイ……キィイイィィィ!ーーー

 

だがエレキングは尻尾をゴモラに巻きつけるがゴモラは尻尾を掴みエレキングを回し投げる

 

ーーーキィイイィィィ!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

俺はゴモラに超振動波を出すように命令しゴモラはエレキングに超振動波を撃つ

 

ーーーキィイイィィィ……ーーー

 

するとエレキングは倒れる…

 

レイ「…強かったな…今までの怪獣の中で俺が戦った怪獣の中では最強の怪獣だったな…だがまだまだ神無のようには強くない…もっと強くならないとな」

 

するとエレキングが少し動いた、するとバトルナイザーがまるでエレキングを求めるかのように光りウィンドウが開き光線が放たれエレキングを吸い込んだ

 

レイ「…エレキングが俺の仲間になったのか…俺の新しい戦力てして…」

 

俺はエレキングが仲間になったことに驚きと喜びが溢れた、ゴモラと互角に戦った怪獣だ、強い戦力になるしリトラ以外の戦力が増えるのもありがたかった

 

レイ「そういえばミサキや神無はどうだ?」

 

俺はまだ戦っているであろう仲間の戦いを見た

 

第三者視点

 

ミサキ「行けルディアン、スーパーメカゴジラ!叩きのめしなさい!

!」

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ーーーキシャアアアァァ!ーーー

 

ルディアンはサンダーダランビアの四本のコイルを破壊しスーパーメカゴジラはキングザウルス三世の角を折って二体の攻撃を下げ、二体はそれでもルディアン達と戦いを挑むキングザウルス三世は口から熱線を出しサンダーダランビアは触手から電撃を放つがルディアンは電撃をガトリングガンで相殺しスーパーメカゴジラはメガ・バスターで軽く押し返す

 

ミサキ「よし!スーパーメカゴジラ!ルディアン!軽くやっちゃって!」

 

ーーーキシャアアアァァ!ーーー

 

スーパーメカゴジラは目からレーザーキャノンを発射しキングザウルス三世はそれを熱線で相殺する…がスーパーメカゴジラは腕からGクラッシャーを出しキングザウルスに打ち込みキングザウルスが気絶するまで流しキングザウルスは気絶した

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ルディアンはガトリングガンを連射しサンダーダランビアを追い詰める、サンダーダランビアの皮膚はもうボロボロでサンダーダランビアはグロッキー状態となりそのまま倒れる

、すると怪獣達は光に包まれ神無のギガダークナイザーに回収される

 

ミサキ「神無、感謝してよね?あなたが怪獣を仲間にしたがるから手を抜いてるけど、本気を出したらすぐに倒せるのよ?」

 

神無「ええ、わかってます」

 

するとレイは驚いた表情をする

 

レイ「あれで手を抜いてるのか!?」

 

ミサキ「ええ、真のレイオニクスバトルですぐに肩が付いていたわ」

 

レイ「やっぱり強いなお前達は…俺も強くならないとな…」

 

ミサキ「いやでもあなた、かなり強い方よ?何せ聞いた話じゃリトラでマーゴドンを倒したんでしょ?それはもう私たちレベルにかなり近いわよ」

 

レイ「!?そうなのか!」

 

ミサキ「ええ、貴方も覚醒前て所かしらね」

 

神無「…お二人は強いな…さてこちらもさっさと終わらせましょうか」

 

バガンはオオタチと戦っていた、オオタチは口から自らの血液を材料に作った体液でバガンを溶かそうとするがバガンは本能的に出される前に避けたため無事だった、バガンは空から雷を連発しオオタチを攻撃しオオタチは空へ逃げても雷で攻撃され地面にいても攻撃されるため湖逃げようとしてもバガンは湖に近づけさせるなと命令されているのでオオタチは雷に打たれぱなしだった

 

ーーーカロロロロロ!?ーーー

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

それでもなおバガンは雷を降らすのを辞めず等々オオタチは地に倒れ伏した、この勝負はバガンの勝利だった

 

レイキュバスとイズマエルは天空に追放されし者シラリーと深海に閉ざされし者コダラーと戦っていたレイキュバスは火球、シラリーは目と両腕から放つレーザー光線と口から放つ高熱火焔で撃ち合っていた、シラリーの方が手数と攻撃力の方が上でレイキュバスが不利だったがレイキュバスは冷却ガスを放ちシラリーの皮膚を凍らす

 

ーーーギャオオ!?ーーー

 

コダラーは得意の力強い攻撃でイズマエルに攻撃を…当てていなかった、何故かイズマエルの体を通り向け消えてしまったのだ

 

ーーーグゲッ?ーーー

 

これはイズマエルに合体されているゴルゴレムの位相へ移動して攻撃を外し半透明になりコダラーの攻撃を避けたのだ、そしてイズマエルはシラリーの後ろの方に現れ攻撃を放ち気づいたコダラーがイズマエルの方に向かっていき更にレイキュバスはイズマエル達がいる方を背に向けシラリーに攻撃をする、シラリーは目と両腕からレーザー光線を発射しレイキュバスがそれを避けるとコダラーに当たりコダラーはその威力に耐えられずイズマエルのノスフェルの爪の攻撃を受けシラリーも冷却ガスを受け続け、イズマエルがトドメに放つたビーストの顔から発射する光線をフルバーストで放ちシラリー&コダラーのダックを退けた

 

キングシルバゴンはガギと戦ったが…一瞬で決着が付いた…何せキングシルバゴンの強化前のシルバゴンはガギのバリアを壊せるのにそれの強化体であるキングシルバゴンと戦ってガギが勝てるはずもなかった…言うなれば相手が悪すぎたのだ、ガランもギロンに切られ死亡、残るはパワードドラゴとガグゾム強化体のみだった

 

パワードドラゴ対キングオブモンスはキングオブモンスが放つクレメイトビームを生体反射外骨格で構成された体で耐えきり鎌を投擲して攻撃するがボーンシールドで防ぎ腹部のシャークファングでパワードドラゴを捕まえようとするがパワードドラゴは素早く避けて鎌でキングオブモンスを攻撃するがキングオブモンスの皮膚を少し切り裂いたところであまりダメージは入らずキングオブモンスも負けずに殴りつけたりパワードドラゴは吹き飛ぶもののすぐに体制を直すが…

 

ーーー…カラァ…ーーー

 

ーーーグオオォォォォォォ?ーーー

 

パワードドラゴは両手を挙げ人間でいう降参のポーズをし自分の負けを認める、普通の怪獣ならこのまま倒すのであろうがキングオブモンスはレイオニクスの手持ち、このまま待機する事にキングオブモンスは決めた

 

ガグゾム強化体はキングゴルドラスと戦っていたがキングゴルドラスが優勢だった、キングゴルドラスが放つゴルドニック・サンダーを吸収して跳ね返したのはいいがキングゴルドラスの攻撃の反射によりその反射した攻撃をさらに反射されてガグゾム強化体はダメージを受け、その後も攻撃を繰り返すがガグゾム強化体の攻撃はキングゴルドラスに通用せずに逆にキングゴルドラスはただ殴るだけでもガグゾム強化体に大きなダメージを与えるのだった

 

ーーーグルルル…グルーーー

 

ガグゾムはキングゴルドラスの格の違いを見せつけられ勝てる気がしないと思いそのまま降参しガグゾム達は全員神無に回収された

 

神無「流石はキングゴルドラス!…しかしキングゴルドラスは改造されて反射能力が使えないはずでは?」

 

キングゴルドラス『それは前にヒッポリト星人がその能力と我の高い知能を残したまま改造したのです…我を操れると思い上がっていたのでしょうな…まあ改造されれば強くなるので従っている振りをして隙を見て殺して、シルバゴン達と一緒に逃げましたが』

 

神無「そうか…それでヴィンセント島に人間がいるならそこに行かないとな、そこに怪獣達とウルトラマンがいるなら尚更だ(それとキングゴルドラス、時空界の扉開くなよ?今は使いたくないから?…原作と違う展開は困るし…)」

 

キングゴルドラス『は!皇帝の仰せのままに

!』

 

ヒュウガ「そうだな…これより我々はヴィンセント島へ向かう!」

 

そうして神無達はヴィンセント島へ向かう…

 




いや、キングゴルドラスとキングオブモンスは強いですね!て言うかキングゴルドラスてティガの怪獣ならガタノゾーアの次に強いですよね?…ガランすぐ死なせてゴメン…では次回もお楽しみに!感想待ってます!


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第十二話海底の戦い

今回は「ある怪獣」が現れます!そして…主人公の意外な一面が見れます…お楽しみ下さい!


神無視点

 

僕達はヴィンセント島へと向かって暫くの間飛行している時

 

バチスタ「複数の飛行物体確認!人工的な熱源を確認した!」

 

ヒュウガ「生存者か!?」

 

オキ「いえZAPの選別コードは出てきていません…恐らく地球のメカではありません」

 

クマノ「こちらに近づいてきています!」

 

僕は画面を見ると十六機の円盤がこちらに向かってきた、その円盤を僕は知っていた

 

クマノ「形状が異なる四機編隊の円盤か…どこかで見たような…?確か古い映像で…」

 

オキ「なんか過去の侵略記録に似たような件が…えっと何星人だっけ?」

 

ヒュウガ「オキが名前を知らないなんてな」

 

オキ「当然です、僕の専行は怪獣学、れっきとした生物学者なんですからこう言うのはクマさんの専売特許なんです」

 

ヒュウガ「取り敢えず…円盤に対話を…」

 

神無「逃げるんです!早く逃げてください!

 

僕は円盤に自分達のことを通信しようとしているボスに大声で叫ぶ

 

レイ「どうしたんだ!?」

 

神無「あれはペダン星人の円盤!来ないだキングゴルドラスが言っていた円盤です!」

 

クマノ「…!思い出した!確かにあれはペダン星人の円盤だ!」

 

するとミサキが騒ぎ出す

 

ミサキ「ペダン星の円盤!?あいつらには会話なんて通用しないわ!?いくつもの星の文明を七つ滅ぼしたヤバい奴らよ!?」

 

神無「取り敢えず逃げて!?」

 

だが円盤は光線を何発も撃ちハルナさんの巧みな操縦で避けつずけるが十六機のうち四機が同時に放った光弾が当たりペンドラゴンは海底に沈んでいき、更に落ちる先には深い谷底があった

 

オキ「落ちる!?」

 

ドッペル「ヤバい!ヤバい!ヤバい!!?」

 

カリスト「ウソダァァァァ!こんな所で!!!?」

 

バチスタ「ウワァァァア!?こんなところでフィニッシュ!?」

 

サデス「おいおい!現実逃避するなよ!諦めるなよ!もとポジティプに行こうぜ!」

 

ハルナ「うるさい!!集中できないわ!」

 

「「「「すみません……」」」」

 

うるさくなった船内をハルナさんが叱責すると静かになる…そんな中でもハルナさんはレバーを下げて止めようとするもペンドラゴンは止まらない、助けに行こうと思った矢先、レイさんとミサキさんが飛び出してハルナさんの手と一緒にレバーを引きペンドラゴンはバウンドして谷底ギリギリで止まる

 

ハルナ「ありがとう、レイ、ミサキ」

 

レイ「・・・・・・・・ああ」

 

ミサキ「困ったときはお互い様よ」

 

すると照明が消えてしまう、電源が落ちたのだろう、僕は手から光を作り出し照明の代わりにする

 

クマノ「便利だなその能力」

 

神無「まあ、火水土風光闇氷雷毒金と言ったエレメントが作り出せますからね…便利と言っちゃあ便利ですね」

 

すると予備電源が作動しクマさんが機関室へ向かう、レイさんとミサキも向かうが僕はいっても出来ることはないので怪獣達とテレパシーで会話することにした

 

神無(しっかし、バルタン星人の科学力でも僕が知らなきゃ意味ないしな…)

 

別にバルタン星人の科学力ならすぐに故障ぐらい直せるだろうが、僕自身がその使い方を知らないし確か原作では修理した後ジェネレーターの出力が上がらずエンジン作動の電力が足らないんだけ?電力なら自分から電気出せばいいだけだし、酸素の方の問題も僕が風から酸素を作り出せばいいだけだ…もちろんエネルギーが底を尽きるまでだが…まあ持って一日中使えると思うから酸素が持つ六時間までに電力流せば助かるだろうね…その時に助ければいいか…

 

キングゴルドラス(流石は皇帝…そこまでお考えになるとは…)

 

神無(まあね…で前から思っていたけど…バトルナイザーの中でどうなの?居心地悪くない?)

 

キングゴルドラス(そうですな…心地良いのは確かでしょう、ギガダークナイザーは傷ついた体を癒しますし、その気になれば他の怪獣達とも会話ができますから退屈はしないでしょう)

 

神無(そうか、それなら安心だ…僕はお前達を縛り付けているのじゃないかと心配してね)

 

キングゴルドラス(優しいお方ですな、皇帝は…安心してくだされ、皆皇帝の事を誰も嫌ってはおりませぬ、むしろ慕っています、前の戦いで仲間になった者共も既に貴方の眷属となった事を喜んでいます上…)

 

神無(それは嬉しいな…ん?…アリゲラの群れか…)

 

ペンドラゴンの周辺を驚異的な速さで動く怪獣達の群れに囲まれていた、宇宙有翼怪獣アリゲラ達であった、おぉ!かっこいい!…だが僕はオキさんの方向へ顔を向ける

 

神無「オキさん、超音波を頼む」

 

オキ「うん、神無はよく知っているね」

 

ペンドラゴンから特殊な超音波をだしてアリゲラ達を誘導しどこかへ飛び出していく、何故なのか?それはアリゲラには実は目がなく肩にあるパルス孔から超音波を出し周囲を認識する蝙蝠のような怪獣なのだ、

 

神無「でもアリゲラは仲間にしたかったな…早いし強いし空でも海でも陸でも戦えるオオタチのようなオールラウンダーだからな…」

 

すると修理が終わったのかクマさん達が戻ってきた

 

ヒュウガ「治ったのか!」

 

クマノ「ええ!」

 

ハルナ「じゃあすぐに発進させる「ドゴン!!」!?何!?」

 

すると何かがペンドラゴンに当たりペンドラゴンが揺れる、見るとそこにはゾアムルチと先程追い返した筈のアリゲラがいた

 

レイ視点

 

神無「やれやれ、相手をするか…」

 

ミサキ「私の怪獣の中で水中戦が得意な怪獣でいないから貴方達に任せるわ」

 

レイ「俺も戦う」

 

オキ「え!ゴモラじゃ無理だよ…そうか!この前仲間にしたエレキングを出すんだね!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキィィイイィィ!!ーーー

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

神無が召喚したのは魔海獣ダガーラ、神無の話では空中マッハ10、水中速度百五十ノットという凄まじいスピードで行動する海の中では神無の怪獣の中では最速のスピードの持ち主だ

 

オキ「そう言えばさあの怪獣…ダガーラてどんな怪獣なの?」

 

オキが神無にそう尋ねた、すると神無は遠い目でオキを見てオキに話した

 

神無「そうですね…簡単に言えば人間のエゴによって生み出された可哀想な怪獣ですね」

 

ヒュウガ「人間のエゴ?」

 

神無「…ええ、彼は元々は小さな魚でした…ですが古代ニライカナイ文明が自分達が海を汚してしまった為、汚染除去のために生み出された人口生命体……ですが暴走してしまいニライカナイを滅ぼしたのです…まあそれも元はと言えば自分達が汚した海をダガーラに浄化してもらおうと考えた人間どもが悪いのですが…ですが琉球ではダガーラが倒すべき存在…つまり人間の身勝手で生み出された挙句に要らない子扱い……ははは…巫山戯るなよ人間!!!」

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」

 

すると突然神無が叫ぶ、今までの神無からは想像できないような…怒りを込めてその中性的な顔を歪ませて叫ぶ

 

神無「勝手に作り出した挙句要らなくなったら殺すだと…巫山戯るなよ!ダガーラのことを考えろよ!糞共が!…すみません取り乱しました…」

 

オキ「え…あ!うん、別にいいよ!ダガーラの事がよく分かったから!」

 

すると神無は一瞬間を空けてダガーラの方へ顔を向ける…先程の表情とは違い優しい表情をダガーラへと向ける

 

神無「…だけどなダガーラ、僕はお前を…いやお前達を決して見捨てたりはしないからな…お前達は僕の大事な仲間であり家族でもあるのだから…だから安心して戦ってくれ」

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

するとダガーラは嬉しそうに鳴き声をあげる…さっきは怯えてしまったが…やっぱり神無は優しい奴だな…だけど時々見る神無の暗い顔…特に人間の醜いところを喋るときはいつも暗い顔になる…あいつは人間を憎んでいるのか?…だけどあいつはボス達には普通に接している…俺の気のせいなのか?

 

レイ「…今はそれよりあいつらを倒さないとな…行けエレキング!」

 

何にせよ俺達レイオニクスは怪獣に自分達の代わりに戦ってもらっているんだ…大切にするのは当たり前だ…前の俺はゴモラ達を唯の道具か何かと思っていた…だが神無を見て気づいたんだ…怪獣達も生きている事に、今の俺はゴモラ達を道具では無く仲間と思っている、自分の代わりに戦ってくれる大事な仲間として……怪獣達を信頼している…

 

第三者視点

 

エレキングはゾアムルチへダガーラはアリゲラに向かっていく

 

ーーーキィィイイィィ!ーーー

 

エレキングはゾアムルチに三日月状の放電攻撃を放つ、それはゾアムルチに当たりゾアムルチは光線を吐く

 

レイ「避けろ!エレキング!」

 

ーーーキィィイイィィ!ーーー

 

エレキングはそれを華麗に避ける、更にエレキングはゾアムルチに尻尾を巻きつけ電流を流すエレクトリックテールを放ちゾアムルチはそのまま倒れ伏す

 

レイ「よし!良くやってくれたなエレキング

!」

 

ーーーキィィイイィィ!ーーー

 

レイはそう言ってエレキングを労らう

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

一方アリゲラはパルス孔から電磁ビームを放ちダガーラへ向けるがダガーラはそれを高速で避ける、ダガーラは両肩から放つ超重龍爆炎をアリゲラへと放ちアリゲラは高速でそれを避け、アリゲラは尻尾から追尾能力がある電磁ビーム弾でダガーラを攻撃しダガーラはそれを避けるが追尾能力で追ってくるため口からベーレム毒素を光線化した噴灼毒撃破を放ち電磁ビーム弾を打ち消す

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

更にダガーラはアリゲラに背を向け背中から縦列毒撃砲弾を放つアリゲラはすぐさまそれを避けアリゲラはダガーラに向けてスパイクのついた翼でダガーラを切り裂こうとするがアリゲラがダガーラに近づいた瞬間…

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!!ーーー

 

ダガーラは口から噴灼毒撃破を放ちアリゲラはそのまま光線を当たって倒れる

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ダガーラは咆哮を上げゾアムルチとアリゲラはそのまま回収される

 

神無「アリゲラとゾアムルチ…うんうん、水中戦の怪獣達も増えてきましたね…まあ水中戦で一番強いのは…ガタノゾーアですがね」

 

レイ「よし後はジェネレーターの出力を上げればいいだけだな…「フシュオオオオオオォォォォォ!!」何だ!?」

 

すると遠くから巨大な叫びが聞こえ画面を見ると体高180m以上はある怪物が現れる

 

ヒュウガ「なんて大きさだ!?」

 

神無「あいつは…大魔獣帝スラターン!?カテゴリー5「kaiju」最強の存在です!」

 

レイ「そんなにやばいのか…!」

 

神無「エレキングとダガーラでは不安ですね

……ならばこちらも数を増やしましょう」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグルルル!ーーー

 

ーーーグゲェ!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォ!ーーー

 

神無はガグゾム強化体とコダラーを召喚し、神無の中で一番海中戦で強いガタノゾーアを出す…そして神無はダークリングを出しレヴィベジスに変身する

 

レヴィベジス「さて…あいつは水爆にも耐えイェーガーの自爆を二発同時に食らっても戦闘を続けられるほどの防御力、そしてあの怪力、そして尻尾の三叉、電撃…うわ手強すぎ…流石カテゴリー5…」

 

神無視点

 

そう言いながらも僕はライトニング・レゾリュームを放ちスラターンの尻尾を破壊する

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

スラターンは自分の体が破壊された事に驚いていた…まああんだけの防御力があったら殆どダメージ食らわないから…一撃で尻尾を破壊されたのは驚くか…

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンはお返しにとばかりに腕をふるって攻撃するが僕達はそれをひたすら避ける

 

レヴィベジス「まあ、尻尾が無くなっただけありがたいな…尻尾に電撃纏われて攻撃されたら非常にめんどくさい」

 

そう言ってる間にもコダラーは右腕の一撃を何と受け止めた!

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

それにはスラターンも驚きで残りの左腕もガタノゾーアに攻撃した際ガタノゾーアの体に受け止められ触手を巻きつけられて動けなくなっていたのでスラターンは両腕での攻撃が出来なくなりスラターンはコダラーを離そうと振り回そうとするがコダラーは一歩も引かず走行しているうちにエレキングとガグゾム

ダガーラがエレキングは三日月状の放電光線

、ガグゾムは両腕と頭部から発射する破壊光弾、ダガーラは両肩から放つ超重龍爆炎と口から噴灼毒撃波を放ちスラターンを攻撃する流石のスラターンもダメージを受けるが決定打とは行かずこのまま攻撃しようとした次の瞬間「ある物」が体についているのがわかった…それはベーレムだった、ベーレムはスラターンの皮膚につき毒を体内に流していく

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!?

ーーー

 

スラターンも皮膚を溶かされては堪らないとベーレムを破壊しようとするがコダラーが手と目から電撃球を放ちスラターンを怯ませガタノゾーアが貫通レーザーを放ちスラターンに穴を開ける

 

レヴィベジス「トドメだ!ハアァァァァ!」

 

僕は体から凄まじいエネルギーを放つ

 

レヴィベジス「…皆、早く離れて…巻き添えを食らうよ…」

 

すると全員スラターンから放れガタノゾーア達も拘束を外して避ける、そして僕はスラターンへ突進する

 

レヴィベジス「ジャッカル…」

 

スラターンへと抱きつきスラターンを押す進める

 

レヴィベジス「ダイナマイトォォォォォォォォォォ!!!!!」

 

ジャッカルダイナマイト…ジャッカル破壊光線は凄まじい威力だが本家は範囲が地球を消滅してしまうほどの威力で劣化レプリカとはいえ使えば日本が消滅してしまうためそのエネルギーを一点に集中し敵のみを攻撃するそれがウルトラダークキラーのダークキラーダイナマイトの組み合わせた…それがジャッカルダイナマイトだ!

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!??ーーー

 

大爆発、そして大音声…煙が無くなった後に立っていたのは…無くなった体を再構築しているレヴィベジスだけだった…スラターンは倒れ伏して動かなかった

 

レヴィベジス「ふう…これを使うとだいぶエネルギーを使うから嫌なんだよな」

 

そう言いながらもスラターンとガタノゾーア達を回収し人間体に戻る

 

神無「あ、もう動けます?」

 

クマノ「だけど電力が…」

 

神無「ならばレイさん、エレキングを回収して再び小さいサイズで出して下さい」

 

レイ「小さいサイズ…?わかった…」

 

するとレイさんはエレキングを回収し再び召喚するとリムエレキングがオキの前に現れる

 

オキ・ミサキ・サデス「うわぁ、可愛い!」

 

クマノ「そうか小さくすれば必要最低限まで抑えられる、よし!電力受け入れ準備オッケーだ!」

 

レイ「エレキング…頼むぞ」

 

エレキング「ピィィィ!」

 

ジェネレーターの出力は上がり飛べる準備が出来る…だが瓦礫が今にも壊れそうになっていた…

 

神無「早く発進して下さい!」

 

ハルナ「ええ!」

 

するとペンドラゴンは海溝に落ちてしまう…がペンドラゴンは上昇し海から脱出した!

 

サデス「よっしゃ!助かったぜぇ!」

 

ドッペル「死ぬかと思った…」

 

ヒュウガ「よし!ヴィンセント島へ向かう!」

 

全員「了解!」

 

こうして僕達は再び目的地であるヴィンセント島へ向かう!…そこで巻き起こる争い、そして強敵達との戦いをまだ僕達はまだ知らなかった…

 

 




本当にバトルナイザーの中てどんな空間なんでしょう?…そして今回主人公の暗い一面が見れましたね、次回もお楽しみに!


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十三話黒き城を破る獣

さて、今回はゴモラがあの怪獣を倒します!…タグにオリジナル展開で書こうかな?もう、原作と全然違う展開になってきてるな…


レイ視点

 

俺達はペンドラゴンはヴィンセント島へと向かっていた、ヴィンセント島に着くまで俺は神無とミサキにレイオニクスの力を制御できるようにペンドラゴンにある部屋で特訓をしてもらっていた

 

レイ「う・・・がぁぁぁ…!ふぅふぅ…なかなか難しいな…」

 

ミサキ「いや前よりだいぶレイオニクスの闘争心と力をコントロール出来ているわよ」

 

神無「ええ、これなら余程の事がない限り暴走はしないでしょう、覚醒も時期ですね」

 

レイ「覚醒か…やっぱり俺は人間じゃあないんだな…」

 

俺は皮肉げに呟くと

 

神無「いえ、あなたは人間ですよ?僕やボス達から見れば、確かにあなたはレイブラット星人の遺伝子を引き継いだ地球人だ、他から見れば人間じゃないかもれない、でもボス達からは大事な仲間ですよ、他の人が何と言おうが貴方はレイという人間です」

 

ミサキ「そうよ、と言うかここに人間なんて1人もいないわよ?ボス達は今この部屋にいないしいるのは皆人外ばかりよ?」

 

神無「…まだ僕一応人間の範囲なんだけどな…」

 

ミサキ「え?人間だったの?」

 

神無「・・・あなたは僕をどう見てるんですか?」

 

ミサキ「えっと、怪獣好きな怪獣に変身する人間に似た何か?」

 

神無「正確には魔法系やポケ○ンやモ○ハンのドラゴンタイプや古龍や飛竜も好きですがね…」

 

レイ「否定する所そこで良いのか?」

 

そう皆が冗談を言っていると俺もレイブラット星人の遺伝子だとか、人間じゃないとかどうでも良くなってくる・・

 

レイ「そうだな…俺は俺だな!」

 

神無「そうですよ、て言うわけでレイオニクスの力を制御頑張って下さいね?」

 

レイ「ああ!」

 

するとボスから連絡が入りもう時期ヴィンセント島へ到着すると連絡していた

 

一方

 

ーーーピー!ピー!ピー!ピー!ーーーー

 

「リーダー!この島に接近する宇宙船を確認!識別コードはペンドラゴンです!」

 

?「ペンドラゴンだって?」

 

 

俺達はヴィンセント島へ上陸しペンドラゴンの同型機…ゴースタードラゴンを見つけ、暫くするとオキが持っていたバイオセンサーが鳴り出したすると、

 

?「ようこそ!ヴィンセント島へ!」

 

何処からか人の声が聞こえ振り返ると五人の男達がいた、そして真ん中の男が代表して話しかける。

 

?「お久しぶりです・・ヒュウガ船長…いえ今はボスでしたね!…ジュンも久しぶりだな!」

 

ハルナ「ヒロキ兄さん!?」

 

大声で言いながらハルナは走り出してその男性に抱きついた。そうか・・あの男はハルナが死んだと思っていたハルナのお兄さんか!ハルナは死んだと思っていた兄に会えて涙を流しながら抱きいていた、そんなハルナを見てヒロキも優しく抱く。その光景を見て誰もが涙を流していた…まあ俺もだかな…俺には家族がいないからハルナが羨ましく思うが…家族の代わりにボス達やゴモラ達がいる、と言うかボス達は泣きすぎじゃないか?…特にサデス、感動してるのはわかるが泣く時まで暑苦しいな!…神無は嬉しそうに見てるけど涙は流してないな…あいつの表情て何処か仮面じみてるんだよな……

 

 

ヒロキ「ボス達もこの星に墜落したんですね」

 

ヒュウガ「すまん、期待に添えなくて」

 

ヒロキ「いえ、いずれは脱出できるとここにいる全員…53人が思っていますよ」

 

ヒュウガ「そんなにいるのか!?まるで奇跡だな」

 

ヒロキ「ええ、でも何故かヴィンセント島には怪獣が寄り付かないんです、まるで目に見えない何かに守られているかのように」

 

神無「成る程…それがウルトラマンの力ですか…やはりここにいるようだな」

 

ヒロキ「ウルトラマン?かつて地球を侵略者や怪獣から守っていたあの巨人がここにいるのですか?」

 

すると俺の中にまたウルトラマンの声が聞こえる

 

レイ「!ああ。聞こえる!ウルトラマンの声がやはりここにいるようだ!」

 

ヒロキ「所でボスお願いがあるのですが、ゴースタードラゴンは不時着時の衝撃でメインエンジンが壊れ飛行不能ですよね?」

 

クマノ「ああ、でも修理できないほどじゃない、でも破損部品を交換する部品が無い」

 

ヒロキはノートパソコンを取り出す

 

ヒロキ「この島より北西に2000キロ先にグランケープ補給基地があります。怪獣の襲撃により破壊されてはいますが、必要な部品はあります、今までは運ぼうにも唯一飛べるスピーダーでは限りがありました…でもペンドラゴンなら!」

 

ヒュウガ「よし!明日の朝に出発しよう!ものを運ぶのが俺たちの仕事だからな!」

 

ヒロキ「ありがとうございます!」

 

 

翌日ペンドラゴンはグランケープ補給基地へ向かう途中でアトウと言う男の事を紹介されたが…第一印象は最悪だな、嫌な性格をしてそうだ、サデス達を見るなり拳銃を取り出して射殺しようとしたしな…その点ヒロキはいい男だな、最初サデス達を見ても一瞬は驚いたがすぐに悪い奴らでは無いとわかったのかドッペルと今話しているぐらいだからな、アトウは座ったままサデス達に話しかけられてもだんまりとしている…あいつは怪獣に家族に殺されたからあいつの前でゴモラ達を召喚したくないな…ヒロキ達はいいだろうがあいつは何か言ってきそうだ…だが怪獣が現れた時は…しょうがないよな…

 

ヒロキ「あれがグランケープ補給基地です!」

 

ヒュウガ「ハルナ!」

 

ハルナ・ヒロキ「はい!」

 

ヒュウガ「ヒロキじゃない、妹の方だ!着陸準備!」

 

ハル・クマノ「アハハハ!」

 

ハルナ「了解!」

 

着陸しようとしたその時

 

神無「ストップ!」

 

ハルナ「え?」

 

神無「いる!怪獣が…数は七体いる」

 

ヒロキ「え?モニターには映っていないが?」

 

そこで俺達も気づく、この船を狙っている怪獣に!

 

レイ「早く高度を上げるんだ!」

 

ミサキ「早く早く!」

 

ハルナ「ええ!」

 

ハルナが急いで高度を上げると、間一髪ペンドラゴンに光線が横切った

 

ハルナ「!危なかった!」

 

そして地面を見ると七体の怪獣がペンドラゴンを睨んでいた

 

 

神無視点

 

現れた怪獣に僕は驚きと嬉しさがこみ上げる

 

神無「おお!あれは雷獣バルグザーダン、吸血怪獣バルガロン、怪獣ラジン、火山怪鳥バードン、超翔竜メガギラス、大鳥超獣ブラックピジョン、バトルモスラ…戦闘破壊獣バトラ!珍しい怪獣ばっかりだな!」

 

特にバルグザーダン、バルガロン、ラジンはレアだ!何せ映画ではなくゲーム版限定のゴジラ怪獣だからな!しっかし原作怪獣が一匹もいないな…

 

クマノ「後少し高度を上げるのを躊躇っていたら当たっていたな…でもここはあいつらの縄張りのようだな…これじゃあ部分を取りに行くどころか基地にすら行けない…」

 

ヒロキ「疑ってすまない…でもなぜわかったんだ?」

 

神無「…そうですね…僕達には不思議な力があってそれで何度もペンドラゴンをピンチを救った…唯それだけです・・・・それよりボスあの怪獣達を退ける方法を思いつきました」

 

ヒュウガ「何!?本当か!?」

 

神無「ええ、あの黒い蛾の様な怪獣バトラを説得すれば行けます」

 

ヒロキ「説得といっても…我々の言葉を理解できる訳がない」

 

神無「ええ、無理でしょうね「人間」ならばね?ましてバトラの「同族」でもない限り…ね?」

 

そう言って僕はボスに笑いかける

 

神無「ボス…バトラて言うのは実は略された言い方なんですよ?本当の名前は…バトルモスラて言うんですよ…聞いたことがありませんか?」

 

ヒュウガ「モスラ…!もしかして!?」

 

神無「ええ、て言う訳で頼むよ鎧モスラ」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァ!ーーー

 

アトウ「怪獣!?」

 

ヒロキ「彼が怪獣を…召喚した?」

 

ーーーガァァァァァ!?ーーー

 

アトウやヒロキさん達、怪獣達は驚いてきたがそれより一番驚いたのはバトラだった…かつての自分の同族が目の前に現れたからだ

 

神無「モスラ…頼むぞ」

 

ーーーピアァァァァァーーー

 

すると鎧モスラはバトラの方に飛んでいきバトラに話しかける様に鳴き声をあげる

 

ーーーピアァァァァァーーー

 

ーーーガァァァァァ・・・ーーー

 

バトラは戸惑いながらも鎧モスラに話しかける、ギガダークナイザーからテレパシーを送り鎧モスラにバトラを説得する様に言っているため鎧モスラは今バトラを説得する様に指示し、そして鎧モスラから僕に送られてくるテレパシーを僕がギガダークナイザーを通して理解するこれで間接的にだが怪獣との会話が可能なのだ

 

神無「ふむふむ、バトラ達には敵意がなく唯自分達の縄張りを荒らされたくないだけか…なら部品だけとって帰るだけと言ってくれ、後は・・・」

 

と知らない人が見れば独り言を呟いているやばい奴と思われるだろうがミサキさんやレイ、サデス達にはテレパシーで会話をしていると思っているのだろうな

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァ!ーーー

 

ーーーガァァァァァ・・・・・・ガァァーーー

 

すると鎧モスラの説得に応じるようになったのかバトラは他の仲間に僕達が敵意のない事を教えバトラは首をクイクイと基地に向ける

 

神無「どうやら早く行け、と言っている様ですので早く行きましょう」

 

ボス「よし着陸しろ!」

 

ヒロキ「!?まだ怪獣達がいるので危険では!?」

 

ハルナ「大丈夫よ兄さん、神無が言うなら信じてみるわ」

 

ヒロキ「・・・わかった」

 

皆がペンドラゴンから降りて物資を運ぶ、その間僕は怪獣達を仲間になる様に説得する様にした

 

神無「ねえ君達は僕達と争う気はないんでしょ?なら僕の仲間にならない?なったら僕が君達を守ってあげるし君達も強くなれるよ?・・

・・・ここにいたら他の怪獣達が君達を倒すかもしれないし、だったら僕の手持ちにならない?」

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァ!ーーー

 

ーーーピイイィィィ・・・ピイイィィィ!ーーー

 

するとメガギラスは最初は悩んだものの彼は意外な事に仲間になると言っていた、モスラに理由を聞かせると僕といれば強い怪獣達と戦えそうだかららしい、流石は好戦的な怪獣・・・だがメガギラスが承諾した事を皮切りに他の怪獣達も仲間になった方がいいと考えたのか、『ある一体』を除く怪獣全てが仲間になると言ってくれた、これで無駄な戦いで怪獣達を傷つけずに済みそうだ…だが承諾しない怪獣が一体だけいた・・・バトラだ

 

ーーーガァァァァァ!ーーー

 

ーーーピアァァァァァ・・・・・・・ーーー

 

モスラから聞いた所、人間如きに仕える気にはならないそれなら死ぬ方がいいと言っているらしい…残念だかしょうがない、そう考えながら他の怪獣を回収した後にボス達が現れる

 

ヒュウガ「物資は無事にペンドラゴンへ積み終わったぞ!」

 

神無「そうですか…残念ですがバトラは諦めます」

 

レイ「珍しいなお前が怪獣を仲間にするのを諦めるなんて?」

 

神無「無理やり仲間にするのはね…仲間になるならお互い信頼しあい家族とも親友とも言える関係にならないといけませんから」

 

ヒュウガ「お前らしいな!さて帰ると「ボス!あれを!?」何だ!!

!?」

 

するとペンドラゴンを海に沈めた円盤が四機飛んできて合体する

 

クマノ「あれはキングジョー!でも過去の記憶と違う…黒いボディ・

・・・言うなればキングジョーブラック!」

 

レイ「あいつは俺に任せろ!」

 

神無「そうですね…「ギャアアァァァァン!」・・まだ怪獣がいた様ですね」

 

すると宇宙大怪獣アストロモンス、吸血怪獣ギマイラ、石化魔獣ガーゴルゴン、宇宙怪獣ベムラー強化、宇宙斬鉄怪獣ディノゾールリバースと言った怪獣が現れる

 

ミサキ「ディノゾールリバースとベムラー強化は私がやるわ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ーーーキシャアアアァァ!ーーー

 

神無「皆さん早く避難してください、モスラはいるからじゃあ行けパワードドラゴ、そして変身と!」

 

ダークスパークを取り出してダークルギエルのスパークドールズを手に取る

 

【ダークライブ!ダークルギエル!】

 

そして僕はダークルギエルへとライブした

 

第三者視点

 

遠くでケイトがその戦い、主にレイの戦いを見ていた

 

ケイト「そんなロボットに負けるたら承知しないよレイ…」

 

レイ「行け!ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはキングジョーブラックに超振動波を当てるがキングジョーブラックは火花を散らしただけで何もなかったかの様にペダニウムランチャーで攻撃しゴモラはそれを避けるが少し当たってしまい掠っただけでもゴモラは傷を与えられてしまった

 

レイ「ゴモラ!?くそなんてパワーだ!」

 

遠くで見ていたケイトもそれには少し驚いた様で

 

ケイト「ほう、中々やるじゃないかあのロボット」

 

レイ「負けるな!ゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラは肉弾戦でキングジョーブラックを殴りつけるがキングジョーブラックは無傷で何事もなかったかの様にゴモラにペダニウムランチャーでゴモラを攻撃する、さらに分離してゴモラにゼロ距離でゴモラを狙撃する

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

レイ「ゴモラ!しっかりしろ!」

 

ゴモラはキングジョーブラックに何度もペダニウムランチャーやハイパーデスト・レイを放ち普通ならもう倒されている様な連続攻撃にゴモラは耐え切っていた…がもうすでに限界でゴモラは今にも倒れそうだった

 

レイ「ゴモラ!…くそ!エレキング達を増援に…「ギャアオオォォォォ!」!ゴモラ⁉︎」

 

ゴモラはレイにまだやれる!任せろ!とばかりに闘争本能を滾らせた目をして再びキングジョーブラックに立ち向かう

 

レイ「そうだな、ゴモラ、お前はいつも俺と共にいた、そうだ!俺は・・・いや俺達はあんなロボットには負けたりしない!」

 

するとバトルナイザーが輝き出した、そして輝きが消えた後バトルナイザーの姿が変わっていた、それはミサキと同じネオバトルナイザーてあった

 

レイ「これはミサキと同じネオバトルナイザー!?・・・・・今はそんな事どうでもいい!行くぞ!ゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ブレイブバーストになったゴモラはキングジョーブラックに殴りつける、すると前と違ってキングジョーブラックは派手に吹っ飛んでいってしまった

 

レイ「よし!前よりパワーがはるかに強い!これならキングジョーブラックを…!いや!神無やミサキの怪獣達と互角に戦える!もうあんなロボットに負けない!そうだろう、ゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

するとゴモラはキングジョーブラックを凄まじい速さで殴りつけ大回転打でキングジョーブラックの装甲を傷つけ最初は無傷だったキングジョーブラックももうスクラップ同然だった、もはや雑魚扱いだった

 

レイ「トドメだ!超振動波!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはキングジョーブラックに角を突きつけキングジョーブラックに超振動波を流し込み角を抜くと直立した姿勢で倒れそのまま爆発した

 

レイ「よし!良くやったな!ゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ケイト「流石だ、レイ!覚醒はしなくとももうバトルナイザーがネオバトルナイザーに進化するとはこれもあの男のお陰か…感謝せねばな、私の弟を鍛え上げた事に」

 

そう言ってケイトは消えていった

 

ミサキ「レイ!ネオバトルナイザーに進化したのね!」

 

ミサキもディノゾールリバースとベムラー強化を倒していた

 

レイ「ああ、これでお前らと同じステージに立てたかな?」

 

ミサキ「ええ、これであなたに勝てるレイオニクスは私か神無そしてレイオニクス最強と言われているあのグランデて言う男以外にいないわよ」

 

レイ「そうか、これも皆ゴモラ達のお陰だ、ありがとうゴモラ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

そう叫び声を上げてゴモラはバトルナイザーいやネオバトルナイザーへと回収された

 

一方パワードドラゴ対ギマイラはギマイラが舌を伸ばし電流を流したり地を吸おうとするがパワードドラゴは自慢の鎌で舌を切り裂き、

ギマイラが宇宙のカオスで出来た無機物や戦闘機を破壊し吸った生物の思考能力を低下させ自分の思う様に操る霧を吐こうとするがパワードドラゴは一瞬でギマイラに近づきギマイラを何度も切り裂きギマイラはかつてウルトラマン80より優れた肉弾戦もパワードドラゴの早すぎる鎌捌きに追いつけずギマイラは倒れてしまった、敵を倒したパワードドラゴは小さく勝利の叫びを上げる

 

ーーー・・・・カラァ・・ーーー

 

鎧モスラはアストロモンス、ダークルギエルはガーゴルゴンと戦っていた

 

ダークルギエル「はぁ!ルギエルサンダーボルト!」

 

ダークルギエルは赤い発光体を黄色く発光させルギエルサンダーボルトを放つが口を開きその中にある目からルギエルサンダーボルトのエネルギーを吸収してしまう!

 

ーーーキュウィ!アァオーーーー!ーーー

 

するとあろうことかガーゴルゴンは向こうでアストロモンスを倒し終わった鎧モスラに石化光線を放つ!

 

ダークルギエル「何!」

 

鎧モスラは反応が遅れこのままでは鎧モスラが石化してしまうと思った時なんとバトラが鎧モスラを庇うかのように前へ出る

 

ーーーピュアァァァ!?ピュアァァァ!?ーーー

 

ーーーガァァァァァ・・・ーーー

 

バトラは鎧モスラを庇ってガーゴルゴンの石化光線で石化・・・・・しなかった何故なら

 

ダークルギエル「ハハハ!効かないな!」

 

ーーーキュウィ!?アァオーーーー!?ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ピュアァァァ!?ーーー

 

ーーーガァァァァァ!?ーーー

 

三者が驚くなかダークルギエルがルギエルハイパーバリアで防ぎきったのだった

 

ーーーガァァァァァ!!ーーー

 

バトラは何故人間であるお前が俺達を庇うとダークルギエルに…神無に叫ぶがダークルギエルは

 

ダークルギエル「人間だからとか人間じゃないからとかは関係ない!僕は怪獣が好きだ!

だから守る唯それだけだ!」

 

ーーーガァァァァァ・・・・?ガァァァァァ!ーーー

 

バトラは一瞬馬鹿か?と一瞬ダークルギエル(神無)を見つめた後ダークルギエルの真剣な表情を見て思わず笑ってしまった、この男は自分が滅ぼそうとした人間と同じくせに面白い!そうバトラは思ったのだった

 

ダークルギエル「さてガーゴルゴン!お前も仲間になるためにそろそろ終わらせてもらおう!ルギエルセイバー!」

 

発光体を白く発光させルギエルセイバーを作り出しガーゴルゴンの目をまず潰しルギエルセイバーでガーゴルゴンを切り裂きまくりトドメに鎧モスラとバトラのプリズム光線と鎧・クロスヒートレーザーで攻撃しガーゴルゴンはようやく倒れ伏した

 

ダークルギエル「さてガーゴルゴンと鎧モスラ達を回収してさてペンドラゴンへ帰ろう「ガァァァァァ!」!バトラ?」

 

するとバトラがダークルギエルを呼び止める

 

ーーーガァァァァァ!ーーー

 

なんとバトラは自分も仲間にしろ!と言っているのだった

 

ダークルギエル「え、いいの?」

 

ーーーガァァァァァ!ーーー

 

バトラはお前が他の人間と違って面白そうと思ったからと自分の同族(鎧モスラ)が気になるからダークルギエルに言う

 

ダークルギエル「・・・ツンデレリア獣…」

 

ーーーガァァァァァ!!!!!ーーー

 

バトラは何だとテメー!調子乗ってんじゃねぇ・・・と言っていたがすぐさま回収されダークルギエルには最後まで聞かれなかった

 

神無「いや、レイさんもまさかもうネオバトルナイザーになるとは…もう軽く原作崩壊してるな」

 

人間に戻った神無は失笑しながらペンドラゴンへと戻っていた

 




はい!ダークルギエルが使っていたルギエルセイバーやルギエルサンダーボルトはウルトラマンギンガが使っているギンガセイバーやギンガサンダーボルトの色を濃くした技で何故使えるのかと言うとダークルギエルがギンガと同一の存在だったことからギンガの技も使えるのでは?と考えたからです、いやでもゴモラがキングジョーブラックを倒しましたね!レイさんが覚醒する前にバトルナイザーがネオバトルナイザーに進化しちゃって!ほとんどもう原作崩壊してますね!ちなみにタイトルの由来はキング「ジョー」=城ブラック=黒て事で黒き城てタイトルに書きました!次回もお楽しみに!


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第十四話怪獣達の暴走

さて、超獣達が今回出てきますが…殆どかませて感じです…どうしてそうなった?タイトルどうり「ある怪獣」が暴走をします!そして守護神が出てきます!では十四話お楽しみ下さい!


神無視点

 

レイ「ネオバトルナイザー…前とは違って凄まじい力を感じる」

 

神無「ネオバトルナイザーになれば真のレイオニクスバトルができるようになりますよ」

 

ミサキ「そ、真のレイオニクスバトルは怪獣達の戦闘力が比較的に上がるわ、ただし怪獣が受けたダメージは全て私達に返ってくるし怪獣が死ねば私達も死ぬわ、まあリンクを切ればいいみたいだけど、まあ暴走しない限りオンオフは可能だわ、暴走しないように気をつけてね」

 

レイ「ああ!まあ俺はゴモラ達を死なせはしないけどな!」

 

神無「そう、その調子ですよ」

 

すると僕達の後ろから誰かが近づいてきて後ろを振り向くと幼い少女がいた…確かあの子は…?

 

ミサキ「お嬢ちゃん誰?」

 

カレン「カレン、御蔵カレンです!」

 

レイ「!君は…!そうだこれは君の物か?」

 

レイさんはペラルゴシティでペンダントを渡し自己紹介をする、そして僕はカレンちゃんに近づく

 

神無「ねえ?君はウルトラマン…巨人のことを知らないか?」

 

カレン「巨人…?二つの岩の中の巨人の事?うん!知ってるよ!」

 

レイ「本当か!?」

 

カレン「うん!探検してたら偶然見つけたの

!でも周りの大人は忙しそうだったから言えなかったんだ」

 

神無「どこか覚えてる?」

 

カレン「うん!」

 

神無「レイさん、ミサキさんはボス達とサデス達を連れてきてくれるかい?」

 

レイ「わかった!」

 

暫くするとボス達が来る

 

神無「よし、じゃあ今からウルトラマンの所へテレポートしますから…」

 

オキ「てことはウルトラマンに会えるの⁉︎」

 

神無「ええ、カレンちゃん頭の中でウルトラマンを見つけた場所を考えてくれ」

 

カレン「分かった!」

 

僕はカレンちゃんの頭を触りテレポートを使うと目の前には身体の所々に結晶があり、石となっている二人のウルトラマンがいる場所に立っていた

 

オキ「おお!これがウルトラマン!」

 

レイ「!こいつらだ!俺を呼んできたのは!」

 

そして僕はウルトラマン達を見て正体に気づく

 

神無「ウルトラマンメビウスにウルトラマンヒカリ…!?」

 

そう若き勇者ウルトラマンメビウスに光の国の科学者ウルトラマンヒカリが石になっていた

 

ヒュウガ「ヒカリ、メビウス?」

 

神無「ええ、彼等はウルトラマンと同じウルトラ兄弟で、かなり強いです…その二人が石になるとは…」

 

僕はかなり驚いているとウルトラマンのカラータイマーから光が漏れそれが僕たちの所まで降り人型になる

 

レイ「何だ?」

 

そして光が消えるとそこには二人の青年が立っていた

 

?「よく来てくれました!」

 

?「待ち下りれたぜ!」

 

ヒュウガ「君達は?」

 

ミライ「僕はヒビノミライ、ウルトラマンメビウスです」

 

リュウ「俺はアイハラリュウ、ウルトラマンヒカリの変身者だ!」

 

レイ「お前達が俺を呼んでいたのか?」

 

ミライ「はい、貴方がレイブラットに封印された僕達を救い出せる存在として」

 

ヒュウガ「レイブラット?確か…かつて全宇宙を支配したという」

 

リュウ「ああ、俺達は惑星ボリスにパトロールしていた時レイブラットに封印されてしまったんだ、あの野郎、精神体しかないくせに俺達を封印しやがって、昔はどんだけ強かったんだよ」

 

レイ「どうしたら封印は解ける?」

 

ミライ「貴方が覚醒した時に分かるはずです・・・」

 

するとミライさんとリュウさんは僕を見る

 

リュウ「お前か、キングの爺さんが言ってたのは」

 

神無「え?僕のこと知ってるんですか?」

 

ミライ「ええ、ゾフィー隊長やウルトラマンキング様から君のことを聞いていました、怪獣を愛し家族のように接する優しい人間と」

 

神無「いや、照れるな、あなた方に言われると」

 

ミライ「・・・もうすぐ僕達の力が尽きてしまいこのヴィンセント島を守る結界が消えてしまいます、その時に怪獣や、この島を決闘の舞台とする怪獣達がやってくるでしょう力になれず、すみません」

 

ヒュウガ「とんでもない!逆に今まで生存者を守ってくれていて感謝する!これからは我々が生存者を守っていく!」

 

リュウ「そうか!この島を守ってくれ!頼んだぜ!」

 

神無「G.l.G!・・・ですよね?」

 

リュウ「ああ…懐かしいな…その言葉」

 

ミライ「ええ・・・」

 

そう言って二人は光となって消えた

 

レイ「ミライ、リュウ…」

 

サデス「もう力が無くなって最後の力で僕達に喋りかけたんだろうね」

 

すると無線がなる

 

ヒュウガ「何!?怪獣…いや超獣達が複数現れただって!?」

 

神無「!?超獣…怪獣より遥かに強い怪獣の事…とにかくテレポートで、現場へ!」

 

僕はテレポートを使い超獣達が現れたと言う場所へ向かう!

 

レイ視点

 

レイ「超獣が・・・・こんなにも!?」

 

俺は怪獣より遥かに強い超獣が9体いるのに驚く、しかも全員強そうだ!

 

神無「一角紅蓮超獣パキシマム、蛾超獣ドラゴリー、ミサイル超獣ベロクロン、殺し屋超獣バラバ、大蟻超獣アリブンタ、液汁超獣ハンザギラン、変身超獣ブロッケン、バイオリン超獣ギーゴン、火炎超獣ファイヤーモンス…しかも炎の剣を持っていますし…うわぁ全員強い超獣ですね!仲間にしたい!!」

 

・・・・・神無だけは目をキラキラさせて喜んでいるが、神無、少しは空気を読んでくれ

 

ミサキ「神無はまずこのまずい状況を考えてね?いくらネオバトルナイザー持ちが二人いても超獣と戦うのはめんどくさいからね?いくらこっちが格上でも超獣は油断できないから、それにこっちは手加減しないとあいつらどうせ仲間にするんでしょ?」

 

神無「確かに僕の怪獣達なら勢い余って倒してしまう可能性も…」

 

レイ・ミサキ「駄目だコイツ・・・」

 

俺とミサキは神無に呆れていると

 

神無「じゃあ始めますかレイさんはエレキングとゴモラ、ミサキさんはルディアンでお願いします、では久しぶりの戦いだぞスーパーグランドキング達!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

神無「よし超獣達を蹴散らしてしまえ!」

 

・・・・・あいつの怪獣達なら三体じゃなくて一体でも蹴散らしそうで怖いんだが…

 

レイ「ゴモラ!エレキング!超獣達を倒すぞ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

エレキングはハンザギラン、ゴモラはアリブンタへ戦いを始め、ルディアンはギーゴンと戦いスーパーグランドキング達はパキシマム、ベロクロン、ドラゴリー、ファイヤーモンス、ブロッケン、バラバといった強敵達と戦っていた

 

レイ「ゴモラ!超振動波!エレキング!エレクトリックテールだ!」

 

ゴモラはアリブンタに超振動波を放ちエレキングはハンザギランに尻尾を巻きつけて電流を流す、アリブンタは倒れハンザギランは長時間電流を流され続けて足元がフラフラしていた

 

レイ「ゴモラもエレキングも前より強くなっている!これならもう野良の怪獣には負けはしない!行け!ゴモラ!エレキング!トドメだ!」

 

俺はゴモラ達をブレイブバーストにしてエレキングにトドメを刺すように命令しエレキングは三日月状の電撃を放ちゴモラはアリブンタに超振動波を放ってアリブンタ達を気絶させた

 

レイ「よし!良くやったぞ!ゴモラ!エレキング!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

第三者視点

 

神無「レイさんやミサキさんは超獣達を瞬殺するなんて早いな〜強いな〜僕も頑張らなきゃ!よしお前達!行くぞ!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

三体は三対五と数的不利かつ相手は超獣の中でかなり強い敵と状況ならレイ達も苦戦必至の強敵だったが三体は諸共せずに立ち向かい逆に追い込んでいく、

 

ーーーキイイイイィィィ!ーーー

 

するとパキシマムはこのままでは負けると考え超獣としてのプライドとその頭脳を生かしこの状況を覆す方法を考えた、それは…

 

ーーーキイイイイィィィ!ーーー

 

神無「え!?こっち向かってきた!?」

 

レイ「まさか俺たちを攻撃…いや人質にもってゴモラ達に攻撃させないつもりか!?」

 

そう正にレイの言った通りパキシマムはあの怪獣達を止める為に神無達レイオニクスを人質にしようとしたのだ…そしてパキシマムは腕先からパキシクラッシャーを放ちそれが神無に少し被弾してしまう…

 

神無「う!?」

 

レイ「大丈夫か!?」

 

神無「ええ、何とか」

 

ーーーキイイイイィィィ!ーーー

 

パキシマムはそれで調子に乗ってそのまま神無達を人質にしようとする…それがパキシマムの最大の間違いと知らずに・・・・そしてパキシマムが神無達に迫ったその瞬間にパキシマムの目の前に三つの光線が通過する

 

ーーーキイイイイィィィ!?ーーー

 

その光線を放ったのは…スーパーグランドキング達だった

 

ーーーグゥエエエエエ・・・ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ・・・・ーーー

 

ーーークゥウウウウ・・・・ーーー

 

何故か三体とも眼から光が消え、静かな怒りと殺気をパキシマムに向けていた

 

ーーーキイイイイィィィ・・・!ーーー

 

パキシマムはその殺気を浴びただけでもう戦意喪失していた…他の超獣達も同じ様な気持ちで味方であるゴモラ達も怯えているようだった…では何故彼等は怒っているのかもちろん神無に手を掛けただが、それはゴモラ達も同じパキシマムに殺気を放っているがゴモラ達より遥かに殺気が強かった

 

神無「…やばい、スーパーグランドキング達怒り狂っている!」

 

・・・・・実は神無のエースたる三体は自分達がウルトラマンやゴジラ、ガメラに倒された後、何の因果か神無の持っていた自分達のソフビに憑依してしまったのだが、その中で神無の自分達、怪獣に対する愛情や神無の過去に触れ、神無を守ってやりたいと考えるようになり、いつも自分達のソフビを持ち歩いて自分達を友達のように扱う神無を三体は愛おしく思っていた、体を取り戻した今でもその気持ちは消えることはないが、問題はその気持ちの大きさだった、神無は気づいていないが、彼等の神無に対する愛情は異常であり、別に神無を独り占めしようとかは考えていないし、神無には幸せになってほしいと願っているが問題は神無に敵対する者達についてだ、彼等はボス達の様な友好的な人間なら手を出さないが今のパキシマムの様に神無に手を出そうものなら怒り狂いその敵対者を全て殺しつくすまで止まらないのだ、神無の「過去」を知っている為か神無が傷ついたり悲しんだりするのをスーパーグランドキング達はもう見たくないのだ…だからスーパーグランドキング達は神無を守り通すと誓ったのだ、だから神無を人質にしようとしたパキシマムを排除しようと憎しみの余りに我を忘れていた

 

ーーーグゥエエエエエ!!!!!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!!!!!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!!!!ーーー

 

三体は怒り狂ったまま超獣に無茶苦茶に光線を打ち超獣にその光線が当たってしまう

 

ーーーキイイイイィィィ・・・・ーーー

 

その攻撃で全員がグロッキー状態になるがそれでもスーパーグランドキング達は止まる気配はなく超獣にトドメを刺そうとするが神無がいち早く回収した為に超獣達は死なずに済んだが…スーパーグランドキング達は標的を見失った為に・・・・何とゴモラ達に攻撃を仕掛ける

 

ーーーギャアオオォォォォ!?ーーー

 

ーーーキュイイィィィ!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?」

 

ミサキ「ちょっと止めてよ!神無どうにかしてよ!」

 

神無「無理です!スーパーグランドキング達は怒りのあまり我を忘れています!」

 

そのまま、ゴモラを攻撃した後ヴィンセント島へ向けて歩き出そうとする

 

ヒュウガ「このままでは生存者が!?」

 

もう、誰もスーパーグランドキング達を止められない、そう考えていたその時地面から三体の怪獣が現れる

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

神無「あれは…ガメラにミズノエリュウ!?そしてキングシーサー!守護神達がスーパーグランドキング達を止めてくれているんだ」

 

そう、ガメラ達がスーパーグランドキング達を守護神として、彼等を必死に止めていた

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

守護神達はスーパーグランドキング達を止める…が、

 

ーーーグゥエ…グゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

暫くするとスーパーグランドキング達がガメラ達を押し返し始める、いくら守護神達が強くともスーパーグランドキング達、それも力が暴走している彼等を完全に止めることができなかった、特にキングシーサーはもうイリスに吹き飛ばされていた、だが

 

神無「もう辞めてよ!スーパーグランドキング!モンスターX、ううんカイザー!イリス!僕はもう平気だし、傷つけた怪獣ももう倒した!だから僕の為に戦わなくていいよ!」

 

ーーー!グゥエエエエエ・・・ーーー

 

ーーー!ギャオオオオォォォ・・・ーーー

 

ーーー!クゥウウウウ・・・ーーー

 

するとスーパーグランドキング達の動きが鈍くなる

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ・・・ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン・・・ーーー

 

ガメラ達もこれ以上暴れたらお前達の主が悲しむぞ、と語りかける

 

神無「ありがとねスーパーグランドキング達!僕がパキシマムに傷つけられて怒ったんでしょ?優しいね君達わ、ありがとう僕なんかを心配していれて…」

 

ーーーグゥエエエエエ…!ーーー

 

ーーーギャオオオオォォォ…!ーーー

 

ーーークゥウウウウ…!ーーー

 

するとその言葉を聞いた瞬間に涙を流し出したのだ、自分達の主が暴走してしまいかつての主の愛情を知る前の自分達に戻ってしまった、それでもし主に嫌われたら…それが嫌だったのだ…でもそれを主は自分達の事を優しいと言ってくれた、それが嬉しかったのだ、怪獣達はそのままバトルナイザーに回収された

 

神無「・・・ありがとねスーパーグランドキング、モンスターX、イリス、やっぱり君達は僕の友達だよ、どんな姿になってもどんなに君達が恐ろしくなっても君達は僕の家族だ!決して嫌いになったりしないよ」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

そしてガメラ達は神無の大地や海のごとき優しさに感動していた、彼等を家族として扱いさっき程のように暴走した姿を見ても見捨てずにそれを優しさと呼ぶ、そんな彼にガメラ達は心を打たれ、ある決心をする

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

何とガメラ、ミズノエリュウ、キングシーサーはギガダークナイザーに入っていった、彼等は自分達が従うに相応しい優しい主人と見て神無を自分達のレイオニクスとして認めたのだった

 

神無「・・・これから宜しく頼むね、ガメラ、ミズノエリュウ、キングシーサー、そしてこれからも宜しくね怪獣達!」

 

そう言うとギガダークナイザーから沢山の鳴き声が聞こえる、そして神無はバトルナイザーを取り出しスーパーグランドキング達を見つめる

 

神無「君達は僕の過去を知っているから僕が傷つくのを恐れるんだね?でも、僕は怪獣達を仲間にするレイオニクスだ、少し被弾したぐらいで根を上げてたら君達の主は務まらないよ、だけど僕を心配してくれてありがとう!その優しさを他の怪獣にも向けて上げてね!そしてパキシマム達にもいつか謝ろう?僕の夢は僕の仲間になった怪獣達と仲良くする事、その為にもさっき傷つけた事を謝らないとね」

 

そしてスーパーグランドキング達にこう言う

 

神無「スーパーグランドキング、モンスターX…ううん、カイザー、イリス!・・・大好きだよ皆!」

 

そう言うとスーパーグランドキング達が笑って鳴き声を上げるのが神無には聞こえた

 




いや、今回は特に戦闘描写が下手すぎましたね…所で皆さんはウルトラマンのクロスオーバーは好きですか?なかなかないんですよねレイオニクスのクロスオーバーて・・・すみません脱線しました、忘れてください、さて、次回はオリジナル回です!そしてようやく彼等に出番が回ってきます!…後もう少しで惑星ボリス編も終わりだな…次回もお楽しみに!


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十五話怪獣王・ギドラ族現る!

今回は戦闘描写があまり無く、今までの中で一番下手です、ごめんなさい!そして大映のあの宇宙人達ととマイナーな怪獣達が登場しますが…はっきり言ってかませです!今回はギドラ族とあの怪獣王が登場します!ではもう一度だけ言います戦闘描写が下手でごめんなさい!
では十五話をお楽しみください。・・・・・・もうちょっと戦闘描写頑張ろう・・・


神無視点

 

スーパーグランドキング達の暴走を止めた後、僕達はボス達のいるテントの中に入るとアトウが疑惑と憎悪の目をこちらに向ける

 

アトウ「原因は貴方達じゃないんですか?」

 

ヒロキ「おい!何を言いだすんだ!アトウ!?」

 

アトウ「あなた方…特にそこにいる怪獣を操る奴らが来てから怪獣達が現れるようになった…前は現れなかったのに…」

 

クマノ「おい!まるで俺達が怪獣を連れて来たて言うのか!?今まで来なかったのは、ウルトラマンが結界を張っていたからで!」

 

オキ「クマさん!?落ち着いて!?」

 

アトウ「ウルトラマン?あんな奴らも信用できるか!あいつらも所詮は宇宙人いつ我々の星を侵略するかわかったもんじゃない!」

 

僕こいつやっぱり嫌い!(棒読み)いくら家族殺されたとはいえさぁ?こんなにも非難されて流石の僕でも怒るよ?それに今まで自分たちの命削ってさ守ってきたウルトラマンにその言い方酷いんじゃないの?レイさんやミサキさんももう殴りかかりそうだし・・・・なんかムカついてきたな…なんかアトウを見てると『あいつら』を思い出して嫌な気分になる

 

アトウ「それに彼等は怪獣を操ったり仲間にするなんて狂ってる!怪獣なんて死んで当たり前の存在を仲間にして助けてる奴等なんてそこに居る宇宙人と同じ化け物だ!」

 

・・・・・その言葉を聞いた瞬間、僕はレイさんやミサキさんが殴り飛ばそうとする前に僕はアトウの首にギガダークナイザーを当てる…いつでもこのゴミを殺せるように

 

アトウ「ヒィ!?・・・・おい!一体何の真似だ!?」

 

アトウは自分の状況に気づけず僕を睨みつける、ボス達やレイさんやミサキさん、ヒロキさんも驚いていた…

 

神無「・・・黙れよ・・・・」

 

「「「「「「!!!?」」」」」」

 

そのいつもからは想像できないような僕の冷たい声にその場にいた全員が凍りつく

 

神無「調子に乗りすぎたなぁ?僕は人間の味方なんかじゃない、怪獣と自分が気に入ったもの達の味方だ!別にお前を守ってやる義務もない!ここで残酷に死ね!」

 

そうしてギガダークナイザーでアトウの首を切り落とそうとするとヒロキさんが止めに入る

 

ヒロキ「待ってくれ!俺を代わりに殺してくれ!だからこいつのことは許してやってくれ!」

 

ハルナ「兄さん!?」

 

ヒロキさん…こんなゴミの為に助けるなんて…やっぱりこの人はいい人なんだなて、世の中こういう人間達ばかりだったらいいのにと考えながらギガダークナイザーをアトウから離す

 

神無「・・・・今回はヒロキさんの優しさに免じて許してやる!だが次は無い!」

 

そう強めに言った僕はその場から去った…こちらを睨みながら何処かへ通信をしようとするアトウに気づかずに…

 

暫くしてもう日が暮れ夕方…いわゆる逢魔が時になろうとしていた時間にボスから宇宙船トリスタンの船長カトリが救援部隊として惑星ボリスに八時間後に来るらしい…

 

神無(八時間?原作では六時間だったのに…まあ取り敢えずキングジョーブラックに殺されないように気をつけてほしいね)

 

ボスはその救援部隊にキングジョーブラックのことを話しておいたらしいが無事につけるか不安だった…人工太陽が爆発してそれでアトウは死んでもいいとして、ボス達やヒロキさんは死ぬのは嫌だなと考えつつ、またテレポートでペンドラゴンだけでも逃せばいいと考えていた。・・・・その時はまだ深く考えていなかった…何故二時間原作より遅く来るのかに…だがそれを考える間も無くある出来事が起きてしまった。

 

キングゴルドラス(皇帝!?大変です!この島ヴィンセント島の近くでギドラ族とゴジラ族の気配を感じます!争いを始めたやもしれません!皇帝の事です、どうせ仲間にするのでしょう?)

 

神無「当たり前だ!さてレイさんやミサキさんだけ連れて行ってボス達は置いていくか」

 

僕はボス達に事情を説明し、レイさんとミサキさんだけ連れてキングゴルドラスの力でギドラ族とゴジラ族が戦っているという所まで時空界で移動した

 

レイ視点

 

レイ「何だこれは…!?」

 

俺はその光景を信じられないでいた、横にいるミサキも同じような顔をしている、神無でさえ驚いているようだったからだ、俺達は何に驚いているのか?それはその場にいた怪獣達の戦況にだ・・・神無が言っていた怪獣王ゴジラ率いるゴジラの模造品…神無によるとゴジラの細胞から生み出された俺が見たことある奴ではスペースゴジラやデストロイアと言った神無のスーパーグランドキング達の次に強いエース達だったのでその元となったゴジラは強いのだろう、そしてその模造品と言われている怪獣達もスペースゴジラ達ほどの実力では無いにせよ、デカくて強いと言うイメージがあった、大してギドラ族はそのゴジラより生物的に優れていると聞いていから戦況は互角だと考えていた…だが実際はギドラ族の圧勝だった…何故ならギドラは・・・・

 

ミサキ「何で、電脳魔神デスフェイサーやロボット怪獣メカゴモラ、宇宙竜ナース、無双鉄神インペライザーがギドラ族に従ってるのよ!?」

 

そう、何故か強いロボット達がギドラ族に従っていたからだ

 

神無「ふむ、どうやらあのロボット達はグランドギドラの催眠光線で操っているようですね」

 

レイ「催眠光線?」

 

神無「ええ、グランドギドラは目を赤く発光させ、視界に入った相手を瞬時に調べ上げて操ることが出来るのですが…ロボット怪獣まで操れるのか…」

 

ミサキ「感心してる場合!?早くしないと全員倒されるか操られて私達が戦う時不利になるわよ!」

 

神無「そうですね…しかし暴龍アンギラスはゴジラ族では無いですが、ゴジラのパシ…仲間ですからあちら側にいるのですね、他にもバイオ怪獣ビオランテ、怪獣オルガ、究極対G兵器三式機龍《改》そして怪獣王ゴジラ、ファイナルウォーズ版のゴジラか…そしてグランドギドラの仲間はメカキングギドラ、超ドラゴン怪獣キングギドラ…三匹のドラッドが合体して誕生したキングギドラ、ギドラ族の姿をしたデスギドラ、FWのガイガン、そして千年竜王キングギドラ…魏怒羅か!うわぁ全員仲間にしたい!!」

 

そう呟く神無…すると

 

グランドギドラ『フフ・・フハハハハ!ハーッハッハッハッ!愉快愉快!あのゴジラを我がギドラ族の手駒とする日が来るとはな!この星に我が同族と共にあのプルトンに呼ばれた時はどうしようかと考えたが…このロボットといい、まさかゴジラまで倒し我が手中に納めるとは!夢心地だ!』

 

!?グランドギドラが喋った!?

 

神無「ほう?グランドギドラは知能が高いと知っていたけどまさか喋れるとは!うぅ!ますます仲間にしたい!」

 

すると神無はグランドギドラとゴジラ達に近づく

 

神無「グランドギドラ!ゴジラ!」

 

グランドギドラ『む?おお!誰かと思えばこの星で仲間を増やすレイオニクスでは無いか!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

グランドギドラは俺達のことを知っていたのか…ゴジラはいきなり現れた神無に戸惑っているようだな…まあ怪獣にとってちっぽけな人間が自分達に話しかけてきたら驚くよな…

 

グランドギドラ『我等の闘いを邪魔するとは無粋な真似を…いい度胸をしているなレイオニクスの若造よ、死ぬ覚悟はできているか?』

 

!?なんだこの殺気は!?スーパーグランドキング並みの殺気…いやこの殺気…何処かで感じたような…そうだモンスターXの気配に似ている!そう言えばモンスターXにグランドギドラは似ているような気がするな…同じギドラ族のだからか?すると神無がグランドギドラに言う

 

神無「・・・皇 神無君達をこれから仲間にする僕の名前、覚えて下さい」

 

グランドギドラ『ほう、もう我等を仲間にしたつもりか?』

 

神無「僕、仲間にしたいと思った怪獣は仲間に絶対したいので」

 

グランドギドラ『ほう!面白い!ならば示してみよ!我等に打ち勝って見せよ!』

 

神無「ええ!ですが僕は無駄な戦いは嫌いでね、どうせなら、ゴジラと貴方、僕ともう一体の怪獣の二対二で戦いませんか?勝った方が負けた方を従えると言うことで?」

 

グランドギドラ『ほう、中々妙な真似をする…良かろうその提案に乗ってやる!どこからでもかかって来るがいい!』

 

神無「よし!さて行くよ!モンスターX!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャオオオオォォォォ!ーーー

 

【ダークライブ!エンペラ星人!】

 

神無はエンペラ星人へと変身し、モンスターXを召喚する、するとグランドギドラの様子が変わった

 

グランドギドラ『!?貴方様は!?何故ここに!?まさかあの若造…いや神無と言ったか…まさか皇帝である貴方が生きてしかもレイオニクスなどに従っていようとは…』

 

?どうやらモンスターXのことを知っているようだな…やはり同じギドラ族なのか?

 

エンペラ星人「さて!ゴジラ!闘いを始めようじゃないか!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

グランドギドラ『・・・・まさか皇帝まで従えるとは…ふ、もしやあの若造…いや神無が我等の…いや決めつけるのはまだ早い…』

 

 

第三者視点

 

ゴジラとエンペラ星人が闘いを繰り広げていた

 

エンペラ星人「レゾリューム光線!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!ーーー

 

ゴジラはハイパースパイラル光線を放ちレゾリューム光線を相殺させエンペラ星人はエンペラブレードでゴジラを斬りつけるがゴジラはエンペラブレードを掴みエンペラブレードを奪い取りエンペラ星人に放射熱線でエンペラ星人を吹き飛ばす

 

エンペラ星人「ぐわぁ!流石は怪獣王!エンペラ星人と互角に戦うとは!まあ僕がまだエンペラ星人の全盛期の力を取り戻してないのもあるけど…流石はゴジラだ!」

 

そう言いながらエンペラ星人は念動力でゴジラの動きを封じ込めレゾリューム光線を再び放つ、ゴジラは一瞬退いたもののすぐに態勢を立て直し放射熱線を放つがリフレクターマントでガードする

 

エンペラ「ふむ、決定打に欠けるな…そろそろ鎧を使うか?いやまだこの楽しい闘いに集中していたい…折角の闘いだ、楽しまないとな…なあゴジラ?」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

ゴジラもこの闘いを楽しんでいるようだった

 

ーーーギャオオオオォォォォ!ーーー

 

デストロイド・サンダーで攻撃しグランドギドラが張ったバリアを破壊する

 

グランドギドラ『・・・その姿は自分の力を押さえたままの姿、それで儂と互角に戦うとは…余程あのレイオニクスが強いのか…いやそれだけではない…この強さは護るべきものを持つものが持つ・・・あのウルトラマン達と同じ力…闇ながら光の闘い方をする…皇帝よ、問いましょう貴方にとってあのレイオニクスは何なのです?』

 

ーーー・・・ギャオォォォォーーー

 

グランドギドラがモンスターXに言う、するとモンスターXはこう返す…

 

グランドギドラ『唯の親友で家族…ですか…?貴方がそう言うとは考えませんでした…皇帝よ、貴方は彼と出会った事でさらに強くなったのですな…やはり…あのレイオニクス・・・いやあのお方こそが…』

 

そこまで呟いていた瞬間!

 

エンペラ「グワァァァァ!?」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

何といきなり空から光線が当たり空から二体の怪獣が現れた

 

?「ふはは!奇襲成功!ジグラのマルコブカラッパは役に立つな!」

 

?「ギョギョ!中々やるなバイラスのジーダスは!」

 

現れたのは四体の怪獣…では無く宇宙人と二体の怪獣…

 

エンペラ「ジグラ星人にバイラス星人!?ジーダスにマルコブカラッパか!」

 

レイ「え?あの鯨みたいなのが宇宙人?」

 

ミサキ「あのイカみたいなのも宇宙人?怪獣じゃ無くて?」

 

レイ達が間違えるのも無理はないジグラ星人もバイラス星人も怪獣ににた宇宙人なのだから

 

バイラス「ふはは!この怪獣達を倒し何体か手持ちに加え我等がレイブラットの後継者となる!」

 

ジグラ「ギョギョ!その通り!我等が最強なのだ!」

 

・・・彼らは自分の強さに過信しすぎているようだった…それでこの強敵に喧嘩をふっかけてしまったのだ、

 

エンペラ「僕の闘いの邪魔をするな!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

エンペラは闇を纏ってアーマードダークネスを纏いネオレゾリューム光線を放ち、ゴジラもハイパースパイラル光線を放ち二体の怪獣を瞬殺する

 

ジグラ・バイラス「な!?私達の怪獣が!?」

 

いやむしろこの怪獣達にあの怪獣でどう勝てと?だが先程の攻撃でこの場にいた怪獣全てを敵にしたことには間違えなかった

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!!ーーー

 

グランドギドラ『カスが…我等の闘いを邪魔した事を地獄で償え!』

 

エンペラ「ここで死ね!」

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ジグラ「ヒィ!?逃げろ!」

 

バイラス「くそ!あともう少しだったのに!」

 

「「「どこら辺がだ!?」」」

 

追い込むどころか瞬殺された奴らの言うセリフとは思えない

 

ジグラ「覚えていろ!手持ちの怪獣を殺された恨みはいつか晴らす!

!」

 

バイラス「恐れて待っているがいい!ふはは!」

 

そう言って二人はそそくさと宇宙船に逃げ帰りその場から消えた、

 

エンペラ「たく、邪魔しやがってさて仕切り直し『その必要は無い』何?」

 

グランドギドラがエンペラに口を開く

 

グランドギドラ『お前…いや貴方様の実力と怪獣達に対する思いそして我がギドラ族の皇帝を仲間にしている、それだけで、儂が探していた我等が仕えるべきレイオニクスに相応しい、我等ギドラ族をより高みに誘うバトルナイザーを扱う者レイオニクス、そのレイオニクスである貴方様なら、我等の力を最大限まで引き出せる、それに皇帝に認められた貴方なら我等ギドラ族最強の戦士達が仕えるに相応しい!そうだろう!メカキングギドラ、ドラッド、デスギドラ、ガイガン、魏怒羅!彼こそが私が望んでいたいなくなったと思っていた皇帝に変わる逸材!まさか皇帝まで眷属にしていたとは!ゴジラよ!争うの辞めだ!私達とともにこのお方の眷属となれ!そうすればお前達も強くなれる!』

 

ーーーギャアオ・・・アンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

するとグランドギドラに同調するかのようにゴジラも吠える…実は彼はエンペラ…神無と闘いの中で自分ゴジラを倒すべき敵では無く仲間にしたい…そう見ている事に気付いていた、このゴジラはかつての初代ゴジラの記憶がこの星に来た時に宿ってしまったのだ、その記憶にはいつも我(ゴジラ)は孤独だった同族もおらずいつも敵に狙われ人間達に滅ぼされたり敵扱いされた自分の同族を哀れんだものだ、人間によって誕生し人間によって殺された初代、彼の苦しみを誰も理解されぬまま彼は人間を憎み続けて死んでいった、その気持ちも同じ同族である自分も分かりその為同族の仇のために人間どもが住むヴィンセント島を滅ぼしに自分の細胞から生まれたと言う怪獣達とともに滅ぼしにやっていたのをこのギドラ族に妨害されていた時、この男に出会った、この男は今までの人間とは違い、自分達を倒すべき敵では無く仲間にしたい怪獣として見ていた、ほかの怪獣もわかっているのだろう、彼は自分達の理解者だと、彼は人間でありながらも我等ゴジラに近い存在だと本能的に気づいていたのだ、それは神無の中に宿るシン・ゴジラでは無く彼の心そのものだが彼らはそこまで知る余地はなかった

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

グランドギドラ『そうか、貴様も我と同じ気分か!・・・皇 神無!我等が仕える主よ!我はグランドギドラ!ギドラ族の賢者なり!我等は汝を主として認めよう!さあ、我等を眷属とするがいい!』

 

そう言ってグランドギドラ達はギガダークナイザーにロボット達と共に回収される、そしえ人間に戻った神無は嬉しさのあまりに満面の笑みになっていた

 

神無「・・・・・・・・・・フフ、アハハハハハハハ!すごい!グランドギドラやギドラ族!そして怪獣王ゴジラ!そしてその細胞から生まれたビオランテや骨をメインフレームにしている三式機龍《改》達!そしてロボット達の中でも強いデスフェイサー達を仲間にするなんて!あと少ししかギガダークナイザーに入らなくなったけどまさかここまでレイオニクスになって日が浅いのにもうこんなに最強の怪獣達が集まるとは!嬉しさのあまりに泣きそうだ!」

 

レイ「あんな強い怪獣まで仲間にするなんてな・・・」

 

ミサキ「レイオニクスを辞めたウルトラマンベリアルを除けば彼が一番怪獣達、実力が高い強いレイオニクスなんじゃないかしら?」

 

神無を尊敬の眼差しで見つめるレイと神無というとてつもないレイオニクスに感嘆するミサキ達であった

 

一方

 

その頃

 

ゾーラ「ふふ、見つけたぞ!前の借りはここで返させてもらおう!この星ごと消えてなくなるがいい!」

 

また別の場所…

 

ケイト「レイ…これでお前とも別れか…ゼットンよ…私の弟のために力を貸してくれ」

 

ーーーピポポポポポポ!ゼットン!ーーー

 

宇宙空間

 

カトリ「お前達、アトウと言う者が言っていた通りに怪獣使いに気をつけて殺すんだぞ!

!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

 




さていきなり登場したジグラとバイラスですが…彼らは今後の物語の伏線です、彼らはまた神無達に襲いかかります!今回のようなかませでは無くボスキャラとして!次回もお楽しみに!


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十六話壊れた過去

今回は長いですが…それより最初の方は全然怪獣が出てきません、いや出てくるは出てくるんですが…そして今回は主人公の過去に迫ります、何故彼が人間が嫌いなのか?そして彼の壊れた部分が明らかになりますタイトル通りの過去ですのでこんなのウルトラマンじゃない!と思ったからは本当にすみません!そしてすこし独自設定として怪獣達がどこいった世界からブルトンに呼ばれたかがわかりますので見ていただきたいです!では十六話楽しんでくだ…いや今回は楽しめないか…?


神無視点

 

ウルトラマンが張っていた結界が無くなってもヴィンセント島に怪獣達はあまり近寄らなかった。何故ならヴィンセント島にはある怪獣達が縄張りとしているからだ、その怪獣とは…

 

ーーーギィヤオオオオオ!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

神無「よし!良くやったねキングゴルドラス!グランドギドラ!」

 

そう、僕皇 神無が操る二個のバトルナイザーの内ギガダークナイザーのエース、グランドギドラとキングゴルドラス、他怪獣達が縄張りとしているからだ!

 

神無「さて、超合成怪獣ネオガイガレート!ミイラ怪獣ドドンゴ!君も仲間になろう!」

 

つい先程侵入してきたネオガイガレードとドドンゴをキングゴルドラスもグランドギドラで軽く返り討ちにしてギガダークナイザーに回収するすると

 

ーーーバオオォォォォォ…ーーー

 

神無「ん?どうしたのガタノゾーア?もぅ君は可愛いね!」

 

ーーーバオオォォォォォ!ーーー

 

僕はガタノゾーアを小さくした姿…簡単に言えばリムガタノゾーアを腕に抱いて子犬のようにナデナデしていた…本当にガタノゾーアは可愛いな!天使に見えるな…可愛すぎて僕の鼻から赤いウルトラ水流が流れそう、

 

グランドギドラ『あの邪神さえここまで懐くとは…流石は我が主人…それにしても我等の領地に踏み入れるとは愚かな者よ…』

 

キングゴルドラス『だが奴は幸運だ、何せ我等が皇帝の眷属になったのだから、今より強くなれるのだ嬉しい限りだろう』

 

神無「そうだね…あ、そろそろトリスタンの救助船が来る頃だ…」

 

グランドギドラ『・・・その事ですが皇帝よ、お気おつけ下さい…何か悪い気配がします』

 

キングゴルドラス『グランドギドラの言うことにも一理あります、確かに皇帝はギドラ族、ゴジラ族など数々の強者を眷属とし御身に従えています、ですが貴方の体は「まだ」人間、変身しなければ案外脆い ものです』

 

神無「わかっている…でもなそこら辺の宇宙人や人間に…僕が殺されると思うか?」

 

グランドギドラ『・・・・・クク、確かにその程度で死ぬのなら仕えた意味がありませぬからな』

 

キングゴルドラス『違いない』

 

神無「さて僕は戻るからお前達も疲れを取ってくれ」

 

キングゴルドラス・グランドギドラ『御意』

 

僕はキングゴルドラス達を戻した後トリスタンが来る場所まで向かった…その時遠くで何かが僕を見ていることに気づかずに・・・・

 

遠く離れた場所で謎の二人組がいた

 

?「ほう、流石は皇帝の力を持っていることだけはある、強い怪獣だけでなく本人も中々実力があるようだな」

 

?「・・・この星は時期にあのストルム星人が仕組んだ計画によって滅びる…移動する手段のない我らも滅びるだろう…我等は蘇ってまだ日が浅い…お前の超再生能力とはいえ、人工太陽の消滅による爆発で起こる凄まじい熱量で死ぬであろう?」

 

?「ああ、あの地球人に俺は倒されたからな…あの時メフィラスの人間なめるなという忠告を聞いていればよかったな…だからもう地球人を舐めたりしない…」

 

?「そうだ、あのレイオニクスに仕えてはどうだ?あの者も一応はお前が前に仕えていた者と同一なのであろう?」

 

?「確かにな…あいつがいるてことは俺の主人はもう蘇ら無いからな…それもありだな…それにしてもゼットンであるお前がそんなこと言うとはな…」

 

?「ふん…」

 

そう言って謎の二人組は消えていった

 

レイ視点

 

レイ「あれが宇宙船トリスタンか」

 

ZAP SPACY派遣の救援部隊の宇宙船5機が上空に表れてゆっくり着陸し始めた。あれが宇宙船トリスタンか!ペンドラゴン程じゃないがかっこいいな、

 

ヒュウガ「これで我々も助かるな!」

 

ヒロキ「ええ!五十三人とボス達や宇宙人の皆さん合わせて六十七人助かりま「それは違いますよ」!?アトウ?」

 

するとアトウがそれを否定する、何が違うんだ?

 

アトウ「正しくは…五十七人です」

 

アトウは嫌な笑いをして俺はなんだかゾッとした

 

アトウ「…出てきたようですね…」

 

すると救助船から大勢の武装集団が出てきた

。突然の事に全員が驚いたがアトウだけは驚いていなかった

 

カトリ「私は宇宙船トリスタンの船長カトリだ、宇宙船ペンドラゴンのヒュウガ船長はいるか?」

 

ヒュウガ「私がヒュウガだが…何か用でしょうか?」

 

するとカトリはとんでもないことを言ってきた

 

カトリ「そうですか、では早速ですが貴方の元にいる、レイ、ミサキ、神無、そして宇宙人達を処刑するので引き渡してもらいたい!」

 

 

「「「「「「!!!?」」」」」」」

 

ヒロキ「処刑!?」

 

ハルナ「そんな!?」

 

ヒュウガ「待て!私のクルーが何をしたと言うんだ!?」

 

俺…いや神無達もカトリが言った言葉の意味がわからずボスは突然の出来事に焦っていた…他の仲間も同じだ、するとアトウがカトリに近づく…!まさかあいつ!?

 

カトリ「貴方は…いやここにいる全員が知っているはずだ彼らは怪獣を操る化け物だと!我々はここにいるアトウから彼らを殺してくれと頼まれ処刑しにきたのだ!」

 

アトウ・・・!!今まで助けてもらいながら裏切ったな!まるで自分は正しい事をしたんだ!みたいな顔をしやがって!…だが武装軍団が来ては俺達に勝ち目がない、いくら神無の怪獣が強くても呼ばれる前に殺されては勝ち目などない…ここで俺達は死ぬのか?

 

ドッペル「巫山戯るな!!?私達は別に何もしていないはずだ!」

 

カリスト「そうだ!我等は別に敵対行動はしていないぞ!」

 

バチスタ「逆にここを守ってきたではないか!」

 

サデス「そうだよ、怪獣を操るからて偏見の持ちすぎだよ?」

 

するとアトウは

 

アトウ「黙れ!お前達宇宙人は死んで当たり前なんだ!怪獣も同じだ!生きてる価値のない生まれてきた意味も無いただの化け物なんだよ!」

 

こいつ!武装軍団が俺達に銃を向けてなかったら殴り倒している所だ!ゴモラ達が生きてる価値のないだと!?巫山戯るな!怪獣も生きてるんだぞ!…そう考えていると…

 

神無「・・・・・ふ、ふふ、アハハハ!アハハハ!」

 

「「「「「「!!!?」」」」」」

 

突然神無が狂った様に笑い出した・・・

 

神無視点

 

アトウが言った言葉を僕は許さなかった、怪獣が生きてる意味がない?生まれきた意味も無い?…巫山戯るな!生きてる価値がないのは人間達だ!なぜ人間じゃないからと言って命の価値を決めつける?何故普通と違うから殺す?…もういい、僕はレジェンド様から力を授かったから『嫌』でも人間を守ってやってきた、別に全ての人間が嫌いてわけじゃない、ボス達やヒロキさんはいい人だからだ、でも人間は嫌いだ…昔から嫌いだった、僕は昔を思い出す

 

僕はウルトラマンや怪獣が好きな普通の人間だった、まあウルトラマンでもヤープルみたいな悪役が好きでヤープルや怪獣、エンペラ星人の様なかっこいい悪役を応援した事もあるし、基本怪獣に勝ってほしいと考えているちょっと変わったファンだったけど……唯家はちょっと…いやかなりのお金持ちだった…裕福だったと思う…でも僕が幸せだったかと言えばそうじゃない、逆だ不幸だった…

 

家族にテストの結果が駄目だと叱られた

 

『何故そんな事も出来ないんだ!?この愚息が!?この恥さらしが

!!この際だから言っておく!私はお前を息子と思ったことがない!唯の私の汚点であるステータスだ!』

 

『あなたは何もできないゴミねぇ、兄さん姉さん挙句は弟妹ができるのに何であんたは何も出来ないの?・・・いっそ死んでくれないかしら?私達家族の恥だから?』

 

『たく!愚弟を持つと苦労するぜ!そんなんなら生まれてくんなよ !!俺恥ずかしくて死にそうだぜお前を弟に持って!』

 

『全くね!あんたなんか生まれて来なければよかったのに!学校の皆にあんたの存在がバレたらいい笑い者よ!あんたみたいな弟いなくなればいいのに!』

 

『お兄様は出来損ないだね、僕恥ずかしいよお兄様をもつて、僕達家族はお兄様をもつて不幸だね』

 

『私達が出来るのに何で出来ないんですか?馬鹿ですね?だったらもう家から出ないくださいお兄さんという存在自体が私達家族にとって不要ですから私達の目の前にも現れないでください、不愉快ですから

死んでください』

 

神無「お父さん、お母さん、兄さん、姉さん、弟と妹、出来損ないでごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

 

神無「…何でそんなこと言うの?…誰でもいい僕のことを理解して…

…」

 

学校、僕の席は傷がつけられていたり落書きがいっぱいあった

 

『うわぁ!あいつまだ学校に来てるぜ!?さっさと学校に来なくなればいいのに!』

 

『だけどよ?殴っても誰も怒られねえから学校終わったら虐めて金取ろうぜ!』

 

神無「先生!もう僕いじめられたくないんです!助けて下さい!」

 

『知らんよ、君が悪いんだろ?君みたいな出来損ないに構っている暇などないんだ、さあ出ていけ』

 

先生は助けてくれなかった…

 

神無「何で誰も助けてくれないの?誰でもいいから助けてよ…」

 

『あれの子あの坂斉家の子なのに出来損ないなんだって?』

 

『あそこの家は嫌な奴ばかりだからな、あの子のこと無視しとこうぜ、関わるとまずい』

 

…何で誰も理解してくれない?…僕の孤独に……そうかこれが人間か、なら人間じゃなければいい…

 

「ニャーニャー!」

 

「ワン!ワン!」

 

神無「ふふ、君達は可愛いね、 また明日来るよ」

 

猫や犬…人間以外が友達だった…けどその友達も死んじゃった…彼奴らのせいで!

 

『おいこの猫達殺していいよな?何せお前の友達だからな!』

 

神無「辞めてよ!?そんな事しな…』

 

グチャ!そんな音が路地裏に響く…そこにあったのは猫や犬の死骸だった

 

神無「あ、ああ・・・・・」

 

『うわ汚ねえな!おいお前の友達なんだろ?掃除しとけよそのゴミ!ギャハハ!』

 

・・・許さない…人間なんて一部を除いて全員悪か偽善者だ!自分が人間である事自体嫌だ!もし出来るのなら僕を見下しているあいつらを殺してやる!ウルトラマンに出てくるヤープルみたいに頭が良かったら!ダークルギエル、エンペラ星人みたいに強くてカリスマがあったら!僕はその頃からウルトラマンの悪役やゴジラになれたらいいなと思い始めた…多分そこから僕は壊れだしたんだろうな…人間は基本信用せずテレビやゲームの中しか信じられず、常に頭の中で圧倒的な力で悪い人間を始末し正しい人間だけが残る…そんな事を考えていた…でも心の中では無理だって思ってた…僕はこのまま一生人間を恨み続けて生きていき、最後まで誰にも理解されずに死んで行くんだと…ずっとそう思っていた

 

そんな時何故か死んでしまったことを忘れてしまったけどこの世界にやってきてわかった…………

 

怪獣達は僕と同じだと、キングゴルドラスに聞いてわかったんだ、ずっと疑問に思っていた、ダガーラやデストロイア、キングオブモンスなどはは世界に一体しかいなくてゴジラやウルトラマンに倒された存在なのに何故生きて僕の前に現れたのか?それは彼等は僕が知っている世界から来たのではなくいわゆるパラレルワールドからやって来たのだ、そのパラレルワールドはウルトラマンやゴジラが勝たずにデストロイアやキングオブモンスが勝って地球を滅ぼした世界からやって来たのだ…では彼等は地球を滅ぼし何を思ったのだろうか?…喜びだろうか?

 

・・・・違うそれは「孤独」だ・・・・世界を全て滅ぼした為に全ての命が消え自分達以外の生物がいなくなってしまったのだ…最初は喜んでいただろう、だが時が経つにつれ段々独りが嫌になって来る、そして彼等は探す自分以外の命を、だが見つかるわけがなく彼等その時気がつくこの世界で自分は独りぼっちだと、ある者は涙を流し、ある者は認めたくない余りに更に世界を破壊する…だけど悲しみが消えるわけも無くただ自身の終わりが来るのを待つだけだった…そんな時ブルトンが彼等を呼び寄せた、そして僕と出会った、最初は僕や怪獣達を殺そうとしていた、でも気づいたんだ、他の怪獣達も自分と同じ事、そして僕が彼等を愛していることに、だから怪獣達は僕について来てくれた、僕と同じ孤独だったからそれを理解してくれて嬉しかったんだ、だから怪獣達は僕を信じて戦ってくれる…それを生きている価値がないだと!・・・・もういい、僕は僕らしく生きるレジェンド様や他のウルトラマンには悪いけど…僕はあなた方のような正義の味方なんてなれませんでした…僕は…怪獣達や弱い者の味方になります、たとえその過程で世界を壊しても…僕は全てを救わず自分が守りたいものだけ守ります…だからこのゴミを殺す!

 

神無「・・・・・ふ、ふふ、アハハハ!アハハハ!」

 

アトウ「貴様何がおかしい!?」

 

神無「アハハハ…もしかしてこんな玩具で僕を殺せるとでも?」

 

僕はエンペラ星人の念動力を使い武装軍団の銃を折り曲げる

 

「「「「な!?」」」」

 

神無「さてこれで無力化成功、さぁて?アトウ…お前は有罪だ、ここで死ぬがいい…」

 

アトウ「ヒィ!化け物め!」

 

アトウは僕に銃弾を放ち僕の体や頭を撃ち抜く…だけどさぁ・・?

 

神無「痛いな?僕まだ人間だから痛覚とか結構するんだよ?」

 

アトウ「な!?」

 

僕は撃ち抜かれても血はでずにすぐに再生した…シン・ゴジラとレイバトスの力のおかげだね…やっぱり悪役の力は凄いな…これに勝ったウルトラマンや人間達て凄い…でも人間達は正しい人間だったからだ、悪の人間は全て殺す、アトウの様に!

 

神無「さて死ぬがいい、何…楽には殺さないよ?ねぇザ・ワン…いやお前達」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

僕はザ・ワンがいるスロットから沢山の怪獣を召喚する、その怪獣達はスペースビースト

、ノスフェルやガルベロス、リザリアスなどの沢山の怪獣達が小型して現れる、実は彼等は同じ存在から生まれたのだ、そうザ・ワンの細胞から生まれ出たいわば兄弟であり子供でもある、まだ生み出されてから日が経っていない為小型だが餌をくればすぐに大きくなるだろう

 

神無「・・・そこの男を喰え」

 

アトウ「ヒィ!誰か助け…ギャァアアアアア!いゃだ!死にたく…」

 

アトウはそのままスペースビースト達に殺された…腹を壊さないか心配だ…

 

神無「さて?武装軍団さん?覚えていろ?レイさんやミサキさんに手を出してみろ・・・お前らが住む地球丸ごと滅してやるよ?全員怪獣達のエサにしてなぁ!」

 

カトリ「ヒィ!わかった!手を出さないから殺さないでくれ!」

 

神無「いいでしょう…しかしその約束を破った日が…地球最後の日だ、さっさとボス達を連れてこの星から逃げろ……ん?」

 

すると空から炎が落ちて来てそこからケイトさんが現れる

 

ケイト「レイ、そして宇宙船ペンドラゴンのクルー達…だったか?お前達は惑星ボリスから出てはならない」

 

レイ「ケイト!?何故だ!?」

 

ケイト「私を倒してからいけ!さもなくば私の怪獣がここにいる人間どもを殺すぞ?」

 

レイ「!?・・・わかったその勝負受けてやる」

 

ケイト「…ウルトラマンの石像前で待っているぞ…」

 

ケイトさんはそう言って消えた

 

レイ視点

 

宇宙船トリスタンはボス達や俺達を残して飛んで言ってしまった

 

レイ「ボスすまない!巻き込んでしまって!」

 

ヒュウガ「何言っているんだ!お前は俺達の仲間だ!助け合うのは当然だ!」

 

クマノ「しかしあと残り時間があと少ししかありません、さっきヒロキさんからの連絡で何者かが惑星ボリスの人工太陽の一部を破壊してあともう少しで惑星ボリスに近づき大気圏突入に耐えきれず爆発して俺達や怪獣達を巻き込んで惑星ボリスは消滅してしまう」

 

オキ「ですがまだ時間があるのでは?」

 

ハルナ「それが人工太陽はまるで見えない何かに引っ張られるかのように恐ろしい速さで向かって来てるのよ…後一時間半ぐらいで惑星ボリスは消滅するわ」

 

ミサキ「そんな…」

 

レイ「だったら俺がケイトを早く倒せばいいだけだ!神無テレポートを頼む!」

 

神無「・・・わかりました…はあ!」

 

すると一瞬でウルトラマンの石像の前にテレポートした

 

ケイト「…早かったな…」

 

レイ「ああ、お前を早く倒さないといけないんでな」

 

ケイト「そうか…流石だなレイモン」

 

レイ「レイモン?」

 

ケイト「そう、お前の本当の名前だレイ…いやレイモン」

 

レイ「レイモン…それが本当の名前か…だが俺はレイ!ボス達宇宙船ペンドラゴンのクルーだ!」

 

ケイト「そうか、それがお前の出した答えかレイモン…我が弟よ…」

 

レイ「・・・・!?弟だと!?ケイトお前の弟だと!?じゃあケイトは俺の姉…」

 

ケイト「そうだ、私はお前を強くする為送り込まれた、お前を強くし覚醒させ最後にお前に殺されるためだけに生み出された!…だから私には体を持たない、このアズサ・マキの姿なのは私はお前と違って体を持たない、唯のお前に殺される為の触媒だからな…」

 

そうケイトは悲しげに呟く

 

レイ「殺される…だと!?お前は俺に殺されるために戦うのか!?」

 

ケイト「そうだ、お前を強くしレイオニクスバトルに生き残てもらう為にな!」

 

レイ「巫山戯るな!お前はそれでいいのか!俺の為に死ぬなんてそれでいいのか!」

 

ケイト「ああ、レイモン…私の弟が生き残る為なら私の命なんて惜しくない、お前が勝ち残るのなら!私の世界に一人だけの弟が生き残るのなら!私は喜んで死のう!だからレイ!お前は勝ち残れ!誰よりも強くなりレイブラットの後継者になれ!それしか…お前は生き残る術などないのだから…」

 

レイ「ケイト…」

 

そうケイトは目から涙を流していた…俺は今までこいつを倒すべき敵とばかり思っていた・・・でも実際は違った…こいつは俺の唯一の肉親…姉だったんだ…俺はケイトを殺したくない…唯一の肉親をレイブラットの後継者になる為だけに殺したくなんかない!…だが戦うしかないのか…?

 

ケイト「さあ戦え!レイ!私の屍を超えて強くなるのだ!行け!ゼットン!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピポポポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

オキ「宇宙恐竜ゼットン!?ウルトラマンを倒した事のある強力な怪獣です!?」

 

レイ「…行け!ゴモラ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ケイト「さあ、真のレイオニクスバトルを始めよう!」

 

レイ「真のレイオニクスバトル!?」

 

ケイト「怪獣の力を最大限まで上げ、怪獣達の痛みがレイオニクス本人に伝わるバトル、怪獣が死ねばレイオニクスも死ぬ…さあレイ

!私を倒すのだ!それがお前の最後の試練だ!」

 

レイ「・・・・ケイト…行け、ゴモラ!」

 

第三者視点

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーピポポポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ゴモラとゼットンが激しくぶつかりお互いを殴り合う

 

ケイト(ああ、弟はここまで強くなった…神無よ、感謝する、私の弟をここまで育て上げてくれて)

 

神無(七割はレイさん自身ですよ…僕はただサポートしただけです)

 

ケイト(謙遜するな…これで弟は暴走などしないだろう…あの最強のレイオニクス グランデより強くなるだろう…これでもう思い残す事はない。ありがとう弟を強くしてくれて…これからも弟を助けてやってくれ…頼む)

 

そうケイトは神無に感謝の気持ちを込めて少し顔を緩める…

 

神無(…ええ)

 

神無はそれを少し微笑んで返す

 

ケイト「ゼットン!火球を放て!」

 

レイ「ゴモラ!尻尾で防御しろ!」

 

ゼットンはゴモラに一兆度の火球を放つが尻尾で防御されゴモラはゼットンに接近するがゼットンも応戦しゴモラとゼットンの戦いは歯列を極めた

 

レイ「超振動波だ!」

 

オキ「!?駄目だレイ!」

 

ゴモラはゼットンに超振動波を放つがゼットンはそれを吸収、反射する波状光線を放ちゴモラはそれを再び超振動波を放ち相殺する

 

レイ「反射するのか!なら接近して超振動波を放て!」

 

ゴモラはゼットンに近づいて超振動波を放つがゼットンはゼットンシャッターで超振動波から身を守る、それを見てケイトはレイに言葉を交わす

 

ケイト「レイ!なぜ本気を出さない!?私のゼットンがいかに強くとも今のお前ならあのゼットンシャッターを壊せたはずだ!」

 

すると

 

レイ「・・・・・無理だ!俺は殺せない!俺にはお前は殺せないんだ!お前は俺の唯一の肉親だ!殺せるわけないだろ!」

 

するとケイトはその言葉を聞き目を見開く、だが

 

ケイト「…その言葉は嬉しいが…駄目だここで私は死ぬ…それが運命…「巫山戯るな!」 !?レイ!?」

 

レイ「そんな運命壊してやる!俺は誰も殺したくないんだ!」

 

ケイト「レイ…「ゼエットォーン!?」!?どうしたゼットン!…あれは!?」

 

そうキングジョーブラックが3機現れゼットンを攻撃していた

 

ーーーピポポポポポポ!?ゼエットォーン・・・・・ーーー

 

いかに強いゼットンでもキングジョーブラックの不意打ちの連続攻撃にもう倒れる寸前になる、そしてそのダメージはケイトにも伝わる

 

ケイト「ぐぅ!?…ふ、ここで終わりか…じゃあなレイモン…」

 

レイ「ケイ…姉さん!」

 

ケイト「(姉さんか…最期にそう言われてもう望むものはない…)すまないゼットン、巻き込んで…」

 

ケイトはキングジョーブラックが弾丸を発射しゼットンが倒され自分が消滅するのを目を瞑って待った…が来なかった…ケイトが目を開けると…

 

ケイト「!?ゴモラがゼットンを庇った!?」

 

そうゴモラがゼットンを庇っていたのだ…ゴモラはキングジョーブラックの攻撃を受け地面に片足をつく、レイもゴモラのダメージを受けていた

 

ケイト「何故助けた…?」

 

レイ「ケイト…姉さんは俺の唯一の肉親だ!あんな鉄屑に…殺させてたまるか!行くぞゴモラ!まだいける!」

 

するとレイとゴジラの体が輝く

 

神無「…覚醒か…」

 

ーーーギャアオオォォォォ!!!!ーーー

 

レイモン「ウオオオォォォォ!」

 

レイはレイモンへ変化し、ゴモラはEXゴモラへと進化した

 

レイモン「行け!ゴモラ!あの鉄屑を破壊しろ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

EXゴモラはキングジョーブラック達へと突進していった




主人公の過去て辛いですよね…何故彼が人間が嫌いなのかわかったはずです……いつか主人公の家族や虐めをしていた奴らにもアトウの様に制裁加えないとな…今回は暗くてすみません!怪獣があまり出て来なくてすみません!駄文ですみません!戦闘描写下手ですみません!
…さて次回で惑星ボリス編を終わらせたらいいなと思っています…新しい仲間も登場しますので楽しみにしていてください!次回もお楽しみに!感想宜しくお願いします!


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十七話惑星ボリス脱出

さて今回で惑星ボリス編は終了です、さて次回からは少し短編を書いてから惑星ハマー編へと行きたいと思っています!今回はモンスターXの真の姿が現れます、そしてお気に入り三十人突破しました!もう嬉しくて!お気に入り登録してくれた人達ありがとうございます!感想も是非送ってきてください!


ヒュウガ視点

 

俺たちの目の前でレイがウルトラマンのような姿に変わり、ゴモラも進化したのを目の当たりにした

 

レイモン「行け!ゴモラ!あいつらを倒せ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

EXゴモラはテールスピアーでキングジョーブラックの腹部を刺し放り投げる

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

するとEXゴモラは高速回転攻撃でキングジョーブラックは真っ二つに切り裂かれ大爆発を起こし消滅した

 

レイモン「トドメだ!至近距離で超振動波を放てぇぇぇぇ!!!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

EXゴモラはそのまま突進をして行く、キングジョーブラックはペダニウムランチャーから何発も光弾を放つがEXゴモラにはピクリともしないそのままEXゴモラはキングジョーブラックの腹部に角を刺しEX超振動波を放ちキングジョーブラックはその場で爆散した

 

レイモン「ウオオオォォォォ!」

 

するとレイの体が輝き、体から光が溢れ出てウルトラマンメビウスとヒカリの石化を解き始めた

 

ヒュウガ「おお!石化が解かれていく!」

 

だが力が尽きたのかあともう少しで解けるという所でレイは元の姿に戻った、するとケイトが近づいてくる

 

ケイト「レイ、何故私を助けた?」

 

レイ「俺は…家族を殺したくない…あんたは俺の唯一の家族だ…だから助けたんだ」

 

ケイト「…馬鹿なやつだ…レイオニクスは全て倒さねば…レイブラットの後継者にはなれ…「ちょっといいですか?」何だ…」

 

すると神無が口を挟む

 

神無「でもレイブラットの後継者になっても結局はレイさんという存在は死ぬんでしょ?」

 

ケイト「…何!?どういう事だ!?」

 

神無「え?知らなかったんですか?レイブラットは後継者という名の新しい肉体を探していたんですよ、最期に勝ち残ったレイオニクスを自分の依り代として扱う為に取り込まれる為レイさんは死ぬのと変わりありませんよ」

 

ケイト「そんな…私はレイブラットに騙されていたのか…?弟を後継者にするという嘘をついて…」

 

ケイトはそれを知り地に倒れこそうになる…それをレイが支えた

 

レイ「姉さん…大丈夫だ、俺がレイブラットを倒す」

 

ケイト「レイブラットを?」

 

レイ「そうすれば俺は死なないし、姉さんも助かる…そうだろ…?」

 

ケイト「・・・レイ…」

 

レイ「だから俺に…いや俺たちに力を貸してくれ、俺とミサキ、神無、ボス達と一緒にレイブラットを倒そう!」

 

ケイト「・・・・・ああ…」

 

ケイトはそう言ってレイの手を取る俺はその光景を見て思わず涙を流した、レイ!よかったな…だが…

 

ゾーラ「茶番もそこまでだ!」

 

「「「「「「!!?」」」」」」

 

あの男は…!?

 

レイ「お前は…ゾーラ!?何の用だ!?」

 

ゾーラ「俺はお前達に受けた辱めは忘れていない!!この惑星ごと死ぬが良い!俺があの人工太陽を早く落とすのもお前達を殺すためだ!お前達はここで死ぬがいい!出てこいお前達!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

ーーーギシャアアァァァ!ーーー

 

ーーーギシャアアァァァグウゥゥゥッギシャアアァァァ!ーーー

 

神無「ボガールモンスに……虚空怪獣グリーザだと!?…そしてレッサーボガールが沢山!?」

 

オキから聞いていていたボガールモンスにそれに似たレッサーボガール、そしてとてもじゃないが言葉で表せない動きをするグリーザが俺たちの目の前に現れた

 

ゾーラ「お前達!あいつらを殺せ!」

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

するとグリーザと言う怪獣がゴモラの超振動波に似た攻撃を放つ!

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはそれを手ではねのける…が

 

ーーーギャアオオォォォォ……ーーー

 

ゴモラも限界だったのか元の姿に戻りバトルナイザーに帰っていく

 

ゾーラ「フハハどうだ!グリーザはゴモラやレッドキング、ツルギデマーガ、ゼットン、エレキングを取り込みその能力が扱える!無敵の怪獣なのだ!」

 

レイ「くそ!」

 

すると

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ーーークウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ゾーラ「何!?……また貴様か!?」

 

神無「たく、姉弟のわかり合った瞬間の邪魔をするな!行けスーパーグランドキング達」

 

スーパーグランドキングはグリーザへ、モンスターXはボガールモンスへ、イリスはレッサーボガール達を殲滅する為に戦う!

 

第三者視点

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

グリーザは目から放つグリーザビーム、渦巻き状光線グリーザボルテックス、二重螺旋光線グリーザダブルヘリックス、胸部から放つグリーザダークライトニングでスーパーグランドキングを囲んで攻撃するがスーパーグランドキングには傷一つつかず更には取り込んだ怪獣の力全て使うがスーパーグランドキングは無傷だった

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ーーーギシャアアァァァ!ーーー

 

ボガールモンスはモンスターXを食べようと後ろの羽のようなもので背後に回りモンスターXを食べようと思ったがモンスターXは一瞬で背後に現れ回し蹴りを放ちボガールモンスを吹き飛ばす

 

ーーーギシャアアァァァ!?ーーー

 

ボガールモンスは破壊光線を跳ね返すがデストロイド・サンダーで押し返す

 

ーーークウウゥゥゥゥ!ーーー

 

イリスは超音波メスでレッサーボガールを排除しようとしていたがレッサーボガールは意外にも強く見た目では考えられないような速さをしていた、すると一体がゼットンがまだ回収されていない事に気がつき、大口に変えゼットンを食べようとするがイリスはその隙を狙いオーバーブースト・プラズマでレッサーボガールの内一帯を倒す、

 

ーーークウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーピポポポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

イリスはゼットンにすぐ逃げるように伝える

、そして逃す前にゼットンの腕にちょっと自身のスピア・アブソーバを刺し血液を取る

 

ケイト「ゼットン!戻れ!」

 

ケイトがゼットンを回収した後、イリスはレッサーボガール達の後ろに「テレポート」した、レッサーボガールは驚いて破壊光線を放つがゼットンシャッターで防ぐ、そうイリスはゼットンの血液を取り込む事でテレポート能力、ゼットンシャッターを習得したのだ

 

ゾーラ「くそ!?役立たずどもめ!なんのために拾ってやったと思っているのだ!?」

 

レイ「あいつ!怪獣を道具扱いしやがって!」

 

神無「…お前は救えないやつだな…」

 

ゾーラ「何!?」

 

神無「お前は怪獣を道具扱いした!ケイトさんはレイさんの為に仕方ないから殺そうとしたとはいえ、レイオニクスとは!怪獣と共に戦う戦士!怪獣の力で戦う者達だ!その怪獣を道具扱いなど言語道断!怪獣は僕にとっては家族だ!怪獣だけが僕の家族なんだ!」

 

すると神無のバトルナイザーが輝く

 

神無「一つだけ教えてやる…僕に……いや僕と怪獣達には…限界なんか無い!」

 

バトルナイザーがネオバトルナイザーに変わり神無の姿も変わる…と言ってもレイの様に人間の姿に変わるのではなく…髪の色が変わったのだ、黒から赤紫へ変わった

 

ゾーラ「は!髪の色が変わっただけか!その程度で勝てると…」

 

神無「スーパーグランドキング…覚醒だ」

 

するとスーパーグランドキングは金色の光に包まれる

 

ゾーラ「何!?なんだこの光は!?」

 

ケイト「美しい…」

 

ミサキ「綺麗…」

 

すると光が消えそこには黄金色に輝く右腕が巨大な劔になったスーパーグランドキングがそこに立っていた

 

ーーーグゥエエエエエゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーキャホホホホホ!?キャホホホホホ!

?ーーー

 

神無「行け!スーパーグランドキング・スペクターよ!グリーザを滅ぼせ!」

 

ーーーグゥアアアアアゥゥゥッ!ーーー

 

スーパーグランドキング・スペクターはスーパーグランレーザー・スペクターを放ちグリーザを倒そうとする、グリーザはすぐに空間湾曲でそれを避けるだがわずかにかすってしまいグリーザの左腕は消滅してした

 

レイ「掠っただけでこの威力!?なんて攻撃力だ!」

 

ケイト「なんと凄まじい攻撃力だ!ゴモラのEX超振動波より上だ!」

 

ゾーラ「巫山戯た真似を…!こうなったらグリーザと融合したやる!?」

 

するとゾーラはグリーザと融合しグリーザの左腕が再生した

 

グリーザ(ゾーラ)「フハハ!!どうだ!これが……力だ!絆と言うくだらないまやかしの力んぞ通用せんぞ!」

 

神無「ふん、そんな怪獣と絆を結んだわけでも無い力で僕に勝てるわけないだろう?…スーパーグランドキングはボガールモンス、イリスとモンスターX…いやカイザーギドラはレッサーボガールを倒せ!」

 

ーーーグゥアアアアアゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーギャオオオオ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

するとモンスターXは腕を地面につけ姿を変えていく…モンスターXのリミッターを神無が完全に外してしまったのだ…そうモンスターXの真の姿が強すぎるあまり最初はレジェンドが力を封印していたのだ、完全変化した姿は全体的に黒に染まり所々に金色が混じった姿に変わる……

 

ーーーギイャアアア!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーーギイャアアア!ーーー

 

そうこの姿こそがギドラ族の頂点に立つ皇帝であり、ギドラ族最上位種であるカイザーギドラだ!

 

スーパーグランドキングはボガールモンスに戦っておりボガールモンスは恐れ知らずにもスーパーグランドキング・スペクターを捕食しようとするがスーパーグランドキング・スペクターは大口を右腕の剣で切り裂く

 

ーーーギシャアアァァァ!?ーーー

 

イリスは超音波メスでレッサーボガール達を攻撃しレッサーボガールが自分たちに突っ込んできたのをカイザーギドラが反重力光線デストロイド・カイザー一発で倒されていくレッサーボガール達

 

オキ「凄い!?ネオバトルナイザーに進化したからか怪獣達がいつもより強い!さっきのゴモラみたいだ!」

 

レイ「いや!スーパーグランドキング・スペクターはそうだがモンスターX…いやカイザーギドラとイリスは違う!あいつらはまだ進化してはいない!カイザーギドラは変化しただけでイリスと同じ進化はしていない!」

 

ケイト「今覚醒しているスーパーグランドキング・スペクターが一番強いが…おそらく全員覚醒すれば…全員があのウルトラマンゼロレベルの怪獣になるだろう…」

 

ヒュウガ「とんでもない怪獣達だな…彼らが本当に敵じゃなくてよかった…」

 

そう仲間達は怪獣達の戦いを見守っていた

 

ーーーグゥアアアアアゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

三体はボガール達を一箇所に集め最後の一撃を放とうとしていた…

 

ーーーグゥアアアアアゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

イリスは超音波メスを、カイザーギドラはデストロイド・カイザーを、スーパーグランドキング・スペクターはスーパーグランレーザー・スペクターを放ちそれを合体させる…まるでウルトラ戦士の合体光線のように…そうこれが彼らの合体技であり、絆の証でもある『三位一体・カイザーグランレーザー・メス』だ!カイザーギドラのデストロイド・カイザーとスーパーグランレーザー・スペクター、超音波メスの威力を上乗せしただけでなくカイザーギドラのデストロイド・カイザーの様に相手に照射し続ける事で相手を空中に上げて地面に叩きつけることができ、超音波メスの様にイリスが鞭の様に操ることができるまさに三者の三位一体の必殺技である!

 

ーーーギシャア……アァ…ァ……ァ……………ーーー

 

ーーーギシ……ャア…………………ア…ァァ…ァーーー

 

ボガールモンスとレッサーボガールはそのまま必殺技光線に当たり爆散した!

 

ーーーグゥアアアアアゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

こうして三体は見事に敵を打ち滅ぼし勝利の咆哮をあげる

 

ゾーラ「何い!?ボガールモンス達がやられるとは!?あの役立たず…グェ!?」

 

レヴィベジス「怪獣達が死んだのに役立たず扱い…お前に生きる意味などない!ハイパーマガ迅雷!」

 

レヴィベジスはハイパーマガ迅雷を放ちグリーザはグロッキー状態になる

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ゾーラ「グェ!?貴様!?」

 

イリスがグリーザの腹を刺し血液…があるかどうかはわからないが取り込み腕を離した瞬間、全員が必殺光線を放ちグリーザは消滅した…がゾーラはグリーザが死ぬ前にレイ達の所にボロボロの状態で現れる、そしてレヴィベジスも神無に戻る

 

ゾーラ「おのれ!許さんぞ!」

 

神無「もうお前はお終いだ!」

 

ゾーラ「フフ、まだだレッサーボガール!」

 

ーーーギシャアアァァァ!ーーー

 

すると人間大のレッサーボガールがレイ達に襲い掛かる

 

「「「「!?」」」」

 

神無「しまった!?」

 

ゾーラ「死ねえ!」

 

すると…パキン、とレッサーボガール達が凍る

 

ゾーラ「何!?」

 

そして何処からか火の玉が飛んできてレッサーボガール達を全て倒す

 

ゾーラ「誰だ!?」

 

すると謎の二人組が現れる、一人は銀色に輝く体を持った鋭利なデザインの紫色の鎧を着た宇宙人、もう一人はあの宇宙恐竜ゼットンを人型にしてウルトラマンのカラータイマーをつけたかの様な宇宙人…その名は

 

神無「暗黒四天王が一人グローザムがアーマードダークネスの力を授かった姿…アーマードグローザム!そしてバット星人が生み出した最強の悪の心を持ったゼットン…宇宙恐魔人ゼット!」

 

グローザム「正解、流石は我が皇帝そのものである存在だな、俺はアーマードグローザム

、皇帝よ今日より御身にお慕う者だ」

 

ゼット「………………ゼットだ…よろしく頼む皇帝よ」

 

神無「最強クラスの人達が自ら部下になりにきた!?ウソダドンドコドーン!?嬉しいけども!?本当にいいの!?」

 

グローザム「お前が新しい皇帝なのだろう?俺は皇帝に仕える身、二君に従うつもりは無い」

 

神無「カッケェかよ!グローザムさんカッケェかよ!ギュメイ将軍みたいだ!?」

 

ゼット「…………其方といると面白そうだ…グローザムが仕えるのなら私も仕えよう」

 

神無「ヤッタァ!何事展開!?グローザムさんとゼットさんが仲間になったよ!ドラクエだと最初からレベル五十の仲間にした様な感じだ!もしかしたらレイブラット倒せるかも!?だってレベル百いるし!(スーパーグランドキング・スペクター、カイザーギドラ、イリス)」

 

ゾーラ「無視するな!?」

 

するとゾーラが神無に叫ぶすると神無は良いものを見つけた様な目でゾーラを見つめる

 

神無「……………そうだもっと強くなる方法を思いついた」

 

するとゾーラに近づき手をゾーラに突き刺した

 

ヒュウガ「!?何をしているんだ!?」

 

神無が手を抜くと緑色の心臓の様なもの…ストルム器官を取り出し神無はそれを口の中に入れ、同化させる…

 

神無「さてストルム器官は頂いた、お前も残りわずかな命だが…この惑星ごと滅びろ」

 

そう言ってレイ達を連れペンドラゴンに戻る

 

神無視点

 

さて、ストルム器官と新しい仲間を手にした事だし惑星ボリスの怪獣達はほとんど仲間にしたか倒されたかでもう怪獣達はほとんどいない…

 

レイ「ボス!」

 

ヒュウガ「ああ、脱出だ!」

 

神無「さてグローザムさんとお前達は先に帰っていろ」

 

僕は時空を歪めムルナウさんの館につなぐ

 

グローザム「わかった」

 

そう言ってグローザムさん達は時空の穴に入っていく

 

ケイト「…ヒュウガだったか「ボスと呼べ!

」ボス…私の事だが」

 

ヒュウガ「何かにするな!上にはお前も部下として認めさせてやる!絶対にな!だから俺の事はボスと呼べ!」

 

ケイトさんは笑ってボスに言う

 

ケイト「…了解したボス」

 

ミサキ「私ももう宇宙船とか良いからZAPでクルーしようかしら?」

 

ヒュウガ「ああ、安心し…「ガシャン!」!

?何だ!」

 

するとキングジョーブラックがペンドラゴンに張り付く

 

レイ「あの串刺しにしたやつか!」

 

ケイト「しつこい!」

 

すると…キングジョーブラックが何者かの光弾を受ける

 

レイ「あれは!?ウルトラマンメビウスにヒカリ!」

 

おお!メビウスさんとヒカリさんがキングジョーブラックを攻撃している…うん、そろそろ別れの時間だな…

 

神無「では、ボス達また会いましょう」

 

ヒュウガ「な!?神無!?」

 

僕はレヴィベジスになりペンドラゴンに風を当てて加速をあげ宇宙空間に逃す…さて

 

メビウス「セヤァ!」

 

ヒカリ「ハァ!」

 

レヴィベジス「ウォラ!」

 

三人は光線を放ちキングジョーブラックを破壊する

 

メビウス「レイさんや君のお陰で助かった」

 

ヒカリ「感謝する!」

 

レヴィベジス「お礼ならレイさんに…あ、もういないや」

 

僕達は宇宙空間にで話していた、もうペンドラゴンはいないや、下では人工太陽がぶつかり惑星ボリスは消滅していた。

 

メビウス「では変わりに言っておいてください、感謝していたと、最後に貴方へのお礼です!」

 

ヒカリ「俺達の力を受け取れ」

 

するとお二人のカラータイマーから光が流れ僕のエネジーコアに流れ込む…そして両腕を伸ばしてみると、左腕からはメビュームプレード、右腕からはナイトビームブレードが出てくる

 

レヴィベジス「おお!かっこいい!ありがとうございます!」

 

メビウス「お礼を言うなら僕達の方です!」

 

ヒカリ「俺達は光の国に戻る!また会おう!若きレイオニクスよ!」

 

そう言って二人は去って行った

 

レヴィベジス「僕も帰ろう…仲間の所へ」

 

そう言って僕も時空の穴を上げて仲間達が持つ場所へと帰っていった

 




はい!惑星ボリス編は終了です!次回から少し短編を書いて惑星ハマー編へと移ります、ぜひ楽しみにしていてください!感想待ってます
!ではまた次回!


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短編ベリアルの過去前編

ついに書きました!今回はベリアル様の過去編です!ベリアル様がなぜ闇に堕ちてそして光に戻ったかを明かして生きたいと思っています
!多少可笑しい所がありますが…気にせず楽しんで読んでくれれば嬉しいです!では短編お読みください


ベリアル視点

 

俺はウルトラマンベリアル、かつては光を捨て闇の戦士になり再び闇を抱きながら光として戦うウルトラマンだ、ではなぜ俺がウルトラマンに戻ったのか?…それを話そう…

 

数万年前俺がアーリースタイルという姿だった頃…そして今の宇宙警備隊が…確かただの警備隊だった頃の話だ、その頃まだ光の国では犯罪者はいなかったが、馬鹿にされていたり見下されていた者達がいた時代があった、俺もその一人だった…俺達ウルトラ戦士はその自分達の力を生かし他の国を助けを始めた頃だ…

 

ベリアル「…久しぶりに見る光の国は美しいな…」

 

俺は長期の任務を終えてから街を見渡す…人を待っているついでに光の国を見渡す…すると

 

?・?「「「ベリアル!(ベリアルさん!!)」」」

 

ベリアル「ん?…ケンとクラウドか?…ゾフィーもいるじゃねぇか…どうした?」

 

ツノが生えたウルトラマンはウルトラマンケン、もう一人がウルトラマンクラウド、そしてクラウドの息子のゾフィーがそこにいた

 

ケン「いや、お前を見かけたのでつい」

 

クラウド「ああ、そうだ!聞いたぞベリアル!長期任務ご苦労様だったな!」

 

ベリアル「は、俺に言わせれば簡単な仕事だったよ、宇宙人の武器の密輸阻止なんざな」

 

ケン「だがその活躍で何人の命が救われたかもしれない」

 

クラウド「上のお前に対する評価も上がる、これでお前も出世するかもしれないぞ?」

 

ベリアル「出世なんてどうでも良いんだよ、一人でも悲しい思いをさせたくねぇから戦っているだけだ、出世なんざ二の次だ」

 

ケン「…お前らしいな…お前は昔からその優しさだけは変わらないな」

 

ベリアル「…そうか?…まあお前にはそう見えるのかもな…」

 

ゾフィー「そうですよベリアルさん!僕もいつかあなたより強くなってみたいです!」

 

ベリアル「…ゾフィー、誰かみたいに強くなるじゃなくて超えるていうのは良いがそこは親父を超えるて言ってやれ、なあ、クラウド?」

 

クラウド「いや別に息子が超えたいと思った人物がベリアル、お前なら私も嬉しいよ」

 

ベリアル「…そうか…………」

 

ケン「それより、お前も良い年だろう?そろそろ何だ結婚しないのか?」

 

ベリアル「…まだ早いだろう.……それよりケン…お前の心配をしろ、マリーとはどうなってる?お前は不器用だからな、俺の心配するより自分の心配をしろよ」

 

ケン「う!余計なお世話だ!それよりお前にも相手がいるだろう!?

 

ベリアル「け、まあな…そろそろか…「ベリアルさん!」………噂をすれば何とやらだ……」

 

?「お待たせしてすみません!」

 

ベリアル「別に待ってなんざいねぇよ…テレサ」

 

こいつの名前はウルトラウーマンテレサ、ウルトラウーマンマリーと同じウルトラクリニック78で働く…まあ看護師みたいなもんだ

 

テレサ「長期任務ご苦労様でしたお怪我はありませんか?」

 

ベリアル「あったら特に治しに会いに行っている…」

 

テレサ「あ、そうでしたね、すみません!」

 

ベリアル「別に、お前は俺の事を心配してたんだろう?こっちにとってはありがたい事だ…」

 

テレサ「!…そうですか…!」

 

クラウド「お暑い事で」

 

ベリアル「しばき倒すぞクラウド!」

 

茶化すクラウドに怒鳴り散らす俺

 

ケン「ハハ、照れるなよベリア「お前の全身の骨を折り尽くしてやろうかケン?」怖!?俺の時だけ怖すぎないかベリアル!?」

 

ベリアル「別に?俺は唯お前が長期入院すればマリーとの仲が深まるんじゃないかと思ってな…」

 

ケン「ありがたい!でもやり方が怖すぎる!?もっと優しいやり方で頼む!」

 

ベリアル「…まあ自分から積極的にやれや大胆にな」

 

ケン「それができたら苦労しない!」

 

ベリアル「け、意気地なしが…まあ頑張れやケン、お前は孤児だった俺と違って優秀な家の出だ、それにお前はクラウドや俺より強い、い

つか警備隊長になれるぞ」

 

ケン「そうか?じゃあ俺が隊長になったら補佐を頼む!」

 

ベリアル「は?俺がなれるわけないだろ?俺は捨て子だからな、誰の子かもわからん奴だぞ?、クラウドの父…ウルトラマンキングの爺さんに育てられたとは言え、孤児の生まれ、そこまで出世できん」

 

ケン「そんな事はない!俺が隊長になったら変えて見せる!お前は優秀な奴だ!生まれなんて関係ない!俺が良い家柄のやつが上に行く制度を変えてみせる!生まれが悪くても強くなれる人がいるんだもはや家柄など関係ないだろう!」

 

ベリアル「…そうかなら変えてみせろ、信じてるぜ?お前ならできるてな!」

 

ケン「ああ!」

 

俺とケンは軽く拳をぶつけ合う

 

ベリアル「じゃあな、ゾフィーお前は強くなれる…ただし死ぬほど修行してもらうがな」

 

ゾフィー「はい!」

 

クラウド「…あまり無理させるなよ?お前の修行はハードだからな…

…」

 

ベリアル「常に厳しくしたまに甘くする…それが一番だ、キングの爺さんにそう育てられたよ…お前もだろ?」

 

クラウド「…やめてくれ、思い出したくもない…」

 

クラウドは昔を思い出したのか顔を青くする…なんかすまんな…

 

ベリアル「……………行くぞテレサ」

 

テレサ「はい、ではケンさん、クラウドさん、ゾフィー君」

 

テレサは三人に頭を下げて、俺はテレサと一緒に歩き出す

 

テレサ「で、お仕事はどうでした?」

 

ベリアル「いつもと変わらねえよ、悪い奴らを殺さずに捕まえて牢獄に入れて報告書を書く…それだけだ…」

 

テレサ「…フフ」

 

ベリアル「あ?何が可笑しい?」

 

テレサ「ベリアルさんて優しいですね、悪人でも殺さずに捕まえるんですから…」

 

すると俺は立ち止まる

 

ベリアル「…甘い奴だと思うか?」

 

テレサ「いいえ、優しい人だと思いますよ」

 

そうかい、そう言って俺はまた歩き出す

 

テレサ「…でもベリアルさん、こんなにも頑張っていらっしゃるのに光の国からの評価は低いんですね…聞きましたよ」

 

ベリアル「まあしょうがねぇよな…俺は捨て子の孤児…学校でもあんまり成績は良くなかったしな…俺は戦士として優れていただけだ、ただケンやクラウドみたいな最初から実力が高い奴が努力してもっと強くなってるのを俺は唯がむしゃらに修行して今のところ追いついてるだけだ…いずれ限界がきて置いていかれるさ…実際ケンに勝った事は百回勝負のうち…四十五回だけだ」

 

テレサ「…でも努力家なんですね」

 

俺はそれを鼻で笑う

 

ベリアル「努力なんざ誰でもできるさ、大事なのは実力と…どれだけ手札があるか…実力や家柄も自分のカードのうち…それをどう使いこなすかが大事なんだよ」

 

テレサ「そうですか…」

 

ベリアル「まあ、俺は戦い方から同期や警備隊の仲間からは「戦士と言うより獣」、「ウルトラ戦士の恥晒し」「孤児の癖に宇宙警備隊に入った下民」なんて呼ばれて仲間からは見下されてるが、どうでも良い、俺はただ誰かを守れるだけで幸せだからよ」

 

テレサ「……そこまでして何故守るんです」

 

ベリアル「約束だよ…」

 

テレサ「約束?」

 

ベリアル「ああ、昔キングの爺さんに約束したんだ、俺が喧嘩して相手に重傷を負わせた時があってな、そん時の俺は周りから馬鹿にされてた、だからむしゃくしゃして相手を傷つけたんだろうな、そん時、キングの爺さんが俺と一緒に傷つけた相手の家に行って一緒に謝ったんだよ、で謝って帰った後キングの爺さんに思い切りぶん殴られた、そん時は怒ったよ…だけど爺さんはこう言ったんだよ」

 

キング『そうやって誰かを傷つけてばかりではいずれ一人になってしまうぞ…生まれ方は誰も決められない、自分が持てるものすべてで生きていかねばならないのだ…』

 

ベリアル「その言葉で俺は目が覚めた、相手を傷つけるのが正義じゃないて初めてわかったんだ、そしたらクラウドやケン…親友ができたんだ…俺はケンやクラウド、爺さんがいなければ誰かを殺していたかもしれねぇ、口にはださねぇが感謝しているんだ…俺が警備隊に入団試験に受かった時はキングの爺さんは俺を思い切り抱き締めてくれた…俺がここにいるのも全部爺さんのおかげだ、俺は爺さんに恩を返したい…一生をかけてでもな…それだけじゃない…ケンやクラウド、弟子のゾフィー…護りたい何かもできたしな」

 

テレサ「立派な考えですね…」

 

ベリアル「お前も俺の護りたいものに入ってるぜ…テレサ…愛してる…」

 

テレサ「?何か言いました?ベリアルさん?」

 

ベリアル「………別に?」

 

テレサ「フフ、私も好きですよ、ベリアルさん」

 

ベリアル「……け!結局は聞こえてんじゃねえか!」

 

そう言って俺は歩き出す

 

 

時間は進んでウルトラ大戦争…後のウルトラウォーズ…エンペラ星人がウルトラの星に戦いを挑んできた時だ

 

 

ベリアル「ウラ!」

 

俺は謀将デスレムと戦っていた

 

デスレム「グェ!?おのれ!?光の戦士ごときに俺が負けるはずが!?」

 

ベリアル「は!戦いに光も闇と関係ねぇ!デスシウム光線!」

 

俺はデスレムにデスシウム光線を放ち、デスレムは派手に吹き飛んでいった

 

デスレム「ぎゃあ!?だがお前に皇帝を倒せるかな……」

 

ベリアル「別に命までは取らぇよ…」

 

俺は倒れたデスレムを放置してあいつらが言う…皇帝のもとに向かった…後に後悔した…あの時にデスレムを殺すまではいかなくとも拘束すべしだったと…

 

ベリアル「お前が皇帝か!」

 

俺は闇が渦巻く場所で漆黒の巨人に話しかける

 

?「………そうだ…余が暗黒大皇帝……エンペラ星人である!」

 

その闇の巨人は答える

 

ベリアル「ご大層な名前だな…」

 

エンペラ「…光が無ければ生きられぬ弱き者どもよ、闇の前にひれ伏すがいい!」

 

ベリアル「は!光が無ければだと?光が無ければ生きられないのが当たり前じゃねえか!」

 

エンペラ「…余の星は太陽が無くなり皆死に絶えた…だが余は違う!余は闇に選ばれたのだ!見よこの素晴らしき体!余こそが宇宙の光全てを奪ってくれる!」

 

俺とエンペラは激しい戦いを繰り広げながら喋り続ける、光線が飛び交い衝撃波で地面が消えるそんな地獄絵図だった、その中で俺は気づいた

 

ベリアル「…じゃあなんでお前の目は泣いてんだよ?」

 

エンペラ「!?」

 

ベリアル「お前は本当は嫌だったんだろう?孤独に生きるのが?仲間が全部死んで自分だけ生き残った孤独が嫌だったんだろう?」

 

エンペラ「黙れ!黙れ!黙れ!黙れぇ!」

 

エンペラは俺に凄まじいくらいの連続攻撃を放ち俺を吹き飛ばす…だが俺を受け止めた奴がいた

 

ケン「ベリアル!?無事か!?」

 

そうケンがそこにいた

 

ベリアル「ケンか…あいつを倒せ…あれ以上悲しみに溺れないためにも…」

 

ケン「わかった…」

 

ケンはエンペラに闘いを挑む

 

ベリアル「…後は頼むぜ…親友!」

 

そう言って俺の意識は暗転した

 

 

気がついた時は俺はカプセルの中にいた

 

ベリアル「!ウルトラクリニック78か…「ベリアル」…ケンか」

 

ケン「よかった目が覚めたんだな!」

 

マリー「よかった、中々目が覚めなかったから心配したわ」

 

ベリアル「済まねえな…で戦争は?」

 

ケン「俺とエンペラ星人だったか?…まあ相打ちになって撤退していったよ」

 

ベリアル「へ、やるじゃねえか!お前にまた置いてかれたな…」

 

ケン「いやお前があいつの力を少しでも削っていたから…」

 

ベリアル「謙遜はいい、で?テレサはどこだ

?あいつの事だ、俺が怪我したんなら俺のそばにいても良さそうなものの?そういやクラウドもいねぇな?」

 

するとケンとマリーの顔がこわばる

 

ケン「ついてきてくれ…」

 

ベリアル「?わかった…」

 

俺はケンとマリーについていく、するとそこには二つの棺桶があり…その中に入っていたのは

 

ベリアル「…………クラウド?…………テレサ?」

 

俺の親友と愛した女が入っていた

 

ベリアル「どうして…?」

 

ケン「デスレムとか言う奴に殺されたんだ…」

 

デスレム、俺が倒したのにそのままにした奴だ…つまり

 

ベリアル「俺のせいで二人が…テレサが…ウワァァァァ!?」

 

ケン「落ちつけ!?ベリアル!?落ち着いてくれ!?」

 

ベリアル「俺のせいで!?俺がデスレムを殺していれば!?拘束していれば!?テレサとクラウドは死なずに済んだのに!?俺のせいで!?」

 

ケン「落ちつけ!?ベリアル!?」

 

俺は力の限り暴れた、警備隊が俺を止めるまで暴れ続けた

 

俺は自分一人で考えた何故守れなかったのか…それは…

 

ベリアル「俺が弱いからだ!」

 

俺は自分の無力さに絶望しあることを思い付いた…プラズマスパークタワーのエネルギーを独り占めすれば…だが甘かった

 

ベリアル「グゥワァァァァ!?ウガァァァ!?」

 

俺は力に飲み込まれてしまった、そして俺は捕まり宇宙の果てに追放されることになった、その中にケンとマリー、そしてゾフィーもいた

 

ケン「ベリアル!?何故こんな事を!?」

 

ベリアル「ごめんなケン、守れなくて…マリーと幸せにな…ゾフィー、お前は親父を超えれる…頑張って強くなれよ?」

 

ゾフィー「ベリアルさん!?」

 

ベリアル「じゃあな…」

 

そして俺は光の国を追放された

 

 

とある惑星、俺は力に溺れ今にも死にそうだった…そこに

 

レイブラット「力が欲しいか?」

 

ベリアル「!誰だ!?」

 

レイブラット「私はレイブラット、お前に力を与えよう…その意識はいらぬがな!」

 

ベリアル「ウオオオォォォォ!?…」

 

そして俺は闇に飲み込まれた

 

レイブラット「これはお前専用のバトルナイザー…ギガバトルナイザーだ、光の国を滅ぼしてこい!」

 

そして俺は百体の怪獣を操りレイブラットに操られ光の国を襲った、そこらから悲鳴や叫び声が聞こえる

 

ベリアル(やめろ!?俺の体!くそが!)

 

ケン「ベリアル!?」

 

ベリアル「ウァ…ケン…俺を…止めて…くれ…頼…む…俺は…も…う誰も…傷つけたく…な」

 

すると俺の体は宙に浮き俺が破壊した建物が俺の周りに集まっていく

 

キング「ベリアル…」

 

そこには俺の恩人がいた…

 

ベリアル「………キング…ありがとう…俺を止めてくれて…」

 

俺がそう言うとキングは悲しそうに目をこちらに向ける

 

キング「…さらばだ…ベリアル…」

 

そして俺は牢獄に未来永劫閉じ込められることになったが…これでいい、そう思っていた

 

 

だが暫くしてザラブ星人が俺の封印を解いてしまった

 

ザラブ「これで宇宙は我々…「黙れ」!?ヒィ!?」

 

俺はザラブ星人にギガバトルナイザーを当てる

 

ベリアル「早くここからされ!」

 

ザラブ「ヒィ!?わかりました!」

 

俺は蘇ってしまった…蘇ったなら俺は牢獄の中で考えていた計画を実行する事にした

 

ベリアル「久しぶりの外だな……きたな若い奴らが…」

 

すると何人ものウルトラ戦士が、俺の前に現れ俺を倒そうとするが俺はギガバトルナイザーを使って一撃で倒す

 

ベリアル「……光の国に行かなければ…「待てベリアル!」…ケン!?…いや違う…あれは…?」

 

するとケンの様に角が生えたウルトラ戦士が俺を止める…こいつは強い!まるで昔のケンの様だ…そうか…

 

ベリアル「お前、ケンの息子だな?」

 

タロウ「!?そうだ私はタロウ!ケンの息子だ!」

 

ベリアル「そうか…あいつにも息子ができたか…強いな…流石ケンの息子だな…だから…済まねえな…少しの間だけ眠ってろ」

 

そう言って俺はタロウと共に光の国に落ちる

 

ベリアル「久しいな光の国!昔とあまり変わってねぇ」

 

俺は気絶したタロウを投げ捨てて襲いかかってくるウルトラ戦士達を払いのける

 

ベリアル「ふん!」

 

ウルトラ戦士達「うわぁぁぁぁ!?」

 

ウルトラマンボーイ「うわぁぁ!大変だぁ…!」

 

ウルトラ戦士達が紙のように吹き飛ぶ…これを他者が見たら弱いと思うだろう、だが俺は違った…

 

ベリアル「昔と違って強くなっているな…戦争を体験したからか…喜ばしいことだ」

 

メビウス「待て!ベリアル!これ以上進ませない!」

 

ヒカリ「俺達が止める!」

 

すると若いウルトラ戦士とブルー一族のウルトラ戦士が挑んでくる…ほうブルー一族も戦えるようになったか…

 

ベリアル「…強いなお前ら、努力し続けたんだろうな、それにかなりの死線を潜り抜いてきたようだ」

 

メビウス「セヤァ!」

 

ヒカリ「デュワ!」

 

二人は光の剣を作り出し俺に斬りかかるが…俺はそれを避けベリアルウィップで二人を宇宙空間に投げ飛ばす

 

ベリアル「…済まねえな…宇宙をさまよっていてくれ…む!」

 

俺は飛んできた二つの光線を避ける

 

マックス「よくもメビウスとヒカリを!」

 

ゼノン「私達が相手だ!行くぞマックス!」

 

ベリアル「いいだろうかかってこい!」

 

するとマックスと呼ばれたウルトラマンが俺の前に一瞬で現れ連続攻撃を放つ

 

ベリアル「な!?速すぎる!?」

 

するともう一人のウルトラマンも俺に攻撃を加える、こっちも凄い力だ

 

マックス「マクシウムカノン!」

 

ゼノン「ゼノニウムカノン!」

 

すると二人は必殺光線を放つが俺はそれをギガバトルナイザーで防ぐ

 

マックス「な!?」

 

ベリアル「お前ら強かったぜ…だけどな…お前達も宇宙へ行け!」

 

俺は二人を宇宙へベリアルウィップで吹き飛ばす

 

ベリアル「光の国も変わったな…「ベリアルさん!」…ゾフィーか…」

 

すると二人のウルトラマンを連れたゾフィーが俺の前に立ちふさがる

 

ゾフィー「…ベリアルさん…何故こんなことを?」

 

ベリアル「…もう悲劇を生まない為だ…もうお前の父のような戦死者やテレサの様な大事なものを失いたくない!だから俺は全ての宇宙を力で支配し争いをなくす!それが闇に堕ちた俺ができる唯一の償いだ」

 

ゾフィー「…ならばここであなたを止めます!行くぞウルトラマン!セブン!」

 

ゾフィーはウルトラマンとセブンと共に俺に挑んでくる…

 

ベリアル「いいだろう!どれ程強くなったか見せてみろ!」

 

俺はセブンとウルトラマンを蹴散らしゾフィーと一騎打ちで戦う

 

ゾフィー「M87光線!」

 

ゾフィーは光線を放ち俺はそれをギガバトルナイザーを回しながらそれを防ぎゾフィーに体当たりする

 

ゾフィー「がぁ!?…やっぱり強いなぁ…ベリアルさんは…」

 

ベリアル「お前も強くなったよ…」

 

そう言って俺は気絶したゾフィーを後にプラズマスパークタワーに向かう、タワーの中には三人のウルトラ戦士がいたが、俺は三人を倒しプラズマスパークタワーのエネルギーコアを奪おうとした瞬間

 

ケン「止めるんだベリアル」

 

ベリアル「ケンか…」

 

腕を止めたのは俺の親友ケンだった横にはマリーもいた

 

ケン「もうやめてくれベリアル、お前は…」

 

ベリアル「いいんだケン、俺は闇に堕ちた…だけどテレサみてぇに人が死ぬのは嫌なんだ、だから俺は嫌われでも宇宙を支配してやる全ての争いをなくし平和にしてみせる!」

 

ケン「ベリアル…なら俺がそれを止め「無理すんな」ぐぅ!?」

 

俺はケンがエンペラと戦った時にできた傷にギガバトルナイザーを当てケンを倒す、マリーも襲いかかってきたがマリーも吹き飛ばし俺はエネルギーコアを奪い取る、そしてケンの方を向き言う

 

ベリアル「じゃあな、ケン、しばらく凍ってろ、宇宙が平和になったら戻してやるからな

 

そう言って俺はプラズマスパークタワーから飛び出し光の国が凍りつくのを見ていた

 

 

俺は百体怪獣を復活させ、全宇宙を支配しようと考えたその時だった

 

セブン「ベリアル!そこまでだ!」

 

ベリアル「!お前ら…宇宙に飛ばした奴らならともかくおまえらは助かったんだな」

 

メビウス「もうこんな事は止めるんだ!」

 

ベリアル「そうはいかねぇ!俺は全ての宇宙を支配し平和にするんだ!」

 

マックス「そんな事は出来やしない!力で押し付けて平和にするのは許されない!」

 

ベリアル「それでも!平和になるなら何でもいい!止めたいなら俺を倒せ!いけ百体怪獣共よ!」

 

そうして怪獣達とウルトラ戦士の戦いが繰り広げられ何体か怪獣が死んでしまったがウルトラ戦士達ももう限界その時だった!

 

?「そこまでだ!」

 

ベリアル「誰だ!」

 

?「俺はゼロ!ウルトラマンゼロ!セブンの息子だ!」

 

ベリアル「セブンの息子だと?…ならば父親同様倒してくれる!いけ怪獣共!」

 

俺はゼロと言った若造に怪獣達を送り込むが…

 

ゼロ「デヤァ!!」

 

ゼロは一瞬で怪獣軍団を倒す

 

ベリアル「…強いな…ならば俺が相手だ!」

 

俺はゼロに襲いかかるがゼロは俺のギガバトルナイザーを吹き飛ばし俺に光線を放ち俺はマグマの中に落ちる…

 

ベリアル「ここで終わるわけには…行かないんだ!」

 

俺は怪獣墓場に眠る怪獣達と合体し、百体怪獣ベリュドラとなりゼロ達を倒そうとするが

 

ゼロ「これで終わりだ!」

 

ゼロに切り裂かれ俺はそのまま爆発して死を覚悟した

 

ベリアル「済まねえな、テレサ…俺はやっぱり誰も救えなかった…」

 

 

だが俺は死ななかった、アナザースペースにたどり着き、そこにいたヤープルを倒し奴の部下…ダークゴーネ、アイアロン、ザウラーと言った仲間を見つけその宇宙を支配しようと企んだがまたしてもゼロに邪魔をされてまた俺は死んでしまった、まあダークゴーネ達は逃げ切ったようで無事だったが…

 

 

そして俺はまた復活した、あのエンペラ星人の鎧アーマードダークネスに憑依して蘇った

、今度はダークゴーネ達と、ダークネスファイブと呼んでいる頼りになる部下達、そしてバット星人グラシエを引き連れてある計画を練った…正直これだけはしたくなかった…あのウルトラ戦士…ゼロの未来を奪う行為であるのと彼の人生を大きく狂わせる計画だったからだ…だけどそれを行えば…今度こそ宇宙を支配して平和にできる…そう考えて計画を行なった

 

ベリアル「久しぶりだな…ゼロ!」

 

ゼロ「ベリアル!何回蘇れば気がすむんだよ!俺の身にもなれ!」

 

俺はゼロと激しい戦いを繰り広げる

 

ゼロ「これで…フィニッシュだ!」

 

ゼロはウルティメイトソードで俺の体を貫通させ、体は爆散するが

 

ゼロ「な!?体がねえ…グワァ!?」

 

俺は精神だけの存在になりゼロの肉体を乗っ取った…

 

ゼロダークネス「…これがゼロの体か…やはり素晴らしい体だ、厳しい修行をしてきたんだろうな…ゴメンな、俺の都合で奪ってよ…お前の人生奪ってゴメンな」

 

スライ「陛下、そろそろダークネスファイブやダークゴーネ達の所へ行きましょう」

 

ベリアル「ああ、頼む」

 

そして俺はゼロの仲間ウルティメイトフォースゼロの仲間達が俺の姿を見るなり驚きを表す

 

グレン「な!?ゼロちゃん!?」

 

ミラーナイト「ゼロ!?」

 

ジャンボット「どうしたんだ!?ゼロ!?」

 

ゼロダークネス「残念だが俺はゼロじゃない

、ゼロダークネスと言った所か」

 

ジャンナイン「お前がゼロを乗ったったのか!?許さないぞ!」

 

四人は襲いかかろうとするが俺は手で制する

 

ゼロダークネス「やめておけ、ゼロと俺の力を複合した存在だぞ?お前達では倒せない…むしろ俺の中のゼロの僅かな意識があるんだ、こ

こでお前達が死んでしまえばゼロの心は死んでしまう…それだけはやめろ、俺は宇宙を支配し平和にした時にこいつに肉体を返すんだからよ」

 

ミラーナイト「く!…確かにお前の言う通りだ…私達ではゼロに勝てない…だがゼロがお前に負けるわけがない!」

 

グレン「そうだ!ゼロちゃんは最強だ!誰にも負けねえんだよ!」

 

ジャンボット「そうだゼロは絶対負けない!」

 

ジャンナイン「僕に涙を、心を教えてくれたゼロがお前に乗っ取られるはずがない!」

 

ゼロダークネス「そうか…なら信じていろ…じゃあな…行くぞお前達!」

 

スライ「は!陛下!」

 

俺達は歩き出そうとするが…

 

?「ピィピィ!」

 

ゼロダークネス「?…ピグモンて怪獣じゃねえか?どうしてここに?」

 

スライ「ああ、グラシエがたまたま蘇らせら個体を私が人質にしていたんですよ」

 

グラシエ「どうやらこのおチビさんは陛下にゼロを返して欲しいようですね?」

 

ヴィラニアス「ほぅ?小さいのに見上げた根性だ、なあ相棒?」

 

タイラント「ギャァオオオ!」

 

ザウラー「…小さきながら見上げた漢だな」

 

アイアロン「ああ、立派な戦士だ」

 

ダークゴーネ「怪獣であれ小さくても漢ですか…」

 

デスローグ「グォーグォォ…」

 

グロッケン「何々?…えっと、あの怪獣男じゃなくて雌…あ、女なんだ、よくわかったなデスローグ?」

 

「「「「「女なの!?」」」」」

 

ゼロダークネス「…そこをどけ、ゼロにこれ以上負担をかけたくないんでな」

 

ピグモン「ピィピィ!ピィピィ!」

 

ゼロダークネス「…そうかお前もこいつを助けたいのか…無駄だこいつの体は俺が…グワァ!」

 

スライ「陛下!?どういたしましたか!?陛下!?」

 

 

俺は明るい世界の中にいた…ここは?

 

ゼロ「ベリアル!」

 

ベリアル「な!?ゼロ!?その姿は!?」

 

ゼロは光り輝いておりその姿は美しかった…

 

ゼロ「皆が信じてくれたから俺はまだ戦える…ベリアル…ここでお前を止める!」

 

するとゼロは俺に光線を放ち俺はそれでその空間から吹き飛ばされた

 

ベリアル「グワァァァァァ!?」

 

俺はゼロの体から強制的に追い出される

 

スライ「陛下!?」

 

ベリアル「ウォォォ!?」

 

ゼロ「ベリアル…ここでお前との因縁も終わりだ…」

 

すると太陽のような光の玉を作り出しなんと時間が巻き戻り始めた、そして俺の体も消えていく

 

スライ「陛下!?」

 

ベリアル「ここで…終わりか…テレサ…俺も今そっちに…行くぞ…」

 

そして俺は消滅した…と思った

 

 

スライ「陛下!」

 

ベリアル「あ…?スライ…か?…お前らも…俺は生きているのか…?」

 

俺はなぜか生きていた…俺は死んだはずじゃ…

 

ゼロ「よお!目が覚めたのか!」

 

ベリアル「ゼロ!?どうしてここに!?」

 

ゼロ「どうしてて…ここは俺たちの基地だぞ?いるのが当たり前じゃないか…まああの攻撃は時間を巻き戻すだけだ、あ、ジャタールも生き返ってるぞ」

 

ベリアル「そうか……ゼロ頼みがある…俺を殺せ…」

 

スライ「!?陛下!?」

 

スライ達は驚いて俺を見ているが構わない

 

ベリアル「いいんだ、俺は罪を重ねすぎた…ゼロ…お前の体も乗っ取ってしまった…だけどな俺の部下は関係ねぇ!だから俺の部下だけでも助けてくれ!こいつらはな、故郷を追われたり家族に捨てられたりしたかわいそうな奴らなんだよ、でも俺を信じて部下になってくれた、だから頼む」

 

スライ「陛下!」

 

スライ達は目に涙を浮かべる…そんな顔するなよ…別れにくいだろうが…

 

ゼロ「わかった…」

 

ベリアル「頼むぜ?」

 

するとゼロは俺をゼロスラッガーでぶん殴った

 

ベリアル「イテェ!?」

 

「「「「「陛下!?」」」」」

 

ベリアル「…ッッ何すんだお前!?」

 

ゼロ「馬鹿野郎!何死んで罪から逃れようとしてんだ!」

 

ベリアル「な!?」

 

ゼロ「お前はまだ死なせねえよ!俺と一緒にな光の国に戻って大隊長に土下座してお前やお前の部下と一緒にな!償ってもらうんだからよ!覚悟しろよ!」

 

ゼロは俺達を指差してそう告げる…

 

ベリアル「何故だ何故俺を助ける…?」

 

ゼロ「ハァ決まってるだろ?」

 

ゼロは一息ついてから俺にこう言う

 

ゼロ「お前だってなぁ!ウルトラマンだろうが!」

 

ベリアル「!?俺がウルトラマン…?ちげえよ俺は闇に堕ちた「それがどうした!」!?」

 

ゼロ「じゃあなんでお前は部下達の命乞いをしたんだ?それはそいつらがお前の守るべきものだからだろうが!?お前のさっきの姿はなぁウルトラマンの姿そのものだったよ、大隊長が言ってた昔のお前みたいだったよ」

 

ベリアル「………」

 

それになぁ…とゼロは言う

 

ゼロ「お前が宇宙を支配するのも平和のためなんだろ?最初からお前はウルトラマンだよ、だけどな本当に力で平和にして…あんたが愛した人達は喜ぶのかよ?」

 

ベリアル「!?…それは…」

 

ゼロ「ベリアル…まだやり直せるぜ…俺も手伝うからよ…一緒にウルトラマンとしてやり直そうぜ」

 

スライ「そうです陛下!我々もサポートします!もう一度やり直しましょう!」

 

ベリアル「…ゼロ…お前ら…………」

 

そう言ってゼロが差し伸べた手を…俺は強く握っりしめた。そして俺達は光の国に戻った…そして俺はゼロと共に戦って行くことになった

 

 

 




これは僕の想像でありこんな理由があればいいな、こんな展開になればいいなと思って書きました!次回はウルトラマンジードの世界でのベリアル様です!次回もお楽しみに!…そして初の一万字突破です!


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短編ベリアルの過去後編

前回は一万文字超えたのに…今回は短いな…すみません!今回メタルリンクさんご提案のオリキャラが登場します!そして僕の小説ではゼロ様にはカプセル怪獣がいます!今回は一体だけですが他にも出てくる予定です!


ベリアル視点

 

アーマードダークネス「はぁ!」

 

ベリアル「グワァ!?」

 

ゼロ「ウォォォ!?」

 

俺はアーマードダークネス…レイブラットに攻撃されゼロはウルティメイトブレスレットを破壊され俺は力の一部を失った

 

レイブラット「超時空消滅爆弾起動…クク、これでこの星も終わりだ!」

 

ゼロ「そんな事…させてたまるか!」

 

セブン「やめろゼロもうこの宇宙は持たない!」

 

ベリアル「くそ!また俺は守れなかったのかよ!?」

 

スライ「陛下…!あれは!?」

 

するとキングの爺さんが地球に飛んでいく

 

ベリアル「爺さん…!まさか…やめろ!?」

 

爺さんは宇宙と一体化し宇宙は元に戻った…これの事件をクライシス・インパクトと呼ばれる

 

 

ベリアル「おいゼロ、どこへ行く?」

 

ゼロ「決まってんだろ!爺さんを助けに行くんだ!」

 

ベリアル「その弱った体で何ができる?…まあ俺もだが…俺も連れて行け、俺も弱ちゃあいるが一人よりはマシだろ?」

 

ゼロ「…ベリアル…へ!そう来なくちゃあな!行くぜ相棒!」

 

ベリアル「お前が俺を相棒呼ばわりするなんざ…二万年早い」

 

ゼロ「それ俺のセリフ!?」

 

俺はゼロと共にキングの爺さんがいるがいる地球へと向かい、たどり着いた途端にウルティメイトゼロが解けてしまう

 

ゼロ「光の国に戻ったら治さねえとな」

 

ベリアル「ああ…行くぞ…」

 

俺達は地球に降りるとある光景を目にする

 

ゼロ「…!あれはダークロプスゼロ!?…それにあのウルトラマン、お前に似てねえか!?

 

ベリアル「何!?」

 

俺に似たウルトラマンがダークロプスゼロと戦っていた

 

ゼロ「取り敢えず助けるぞ!」

 

ベリアル「ああ!」

 

俺はダークロプスゼロと戦おうと地上に降りそれぞれ名乗りあげる

 

ゼロ「俺はゼロ!ウルトラマンゼロだ」

 

ベリアル「俺はベリアル!ウルトラマンベリアルだ!」

 

するとダークロプスゼロは消えもう一人のウルトラマンも消えた

 

リク「あれ…が…僕の…」

 

ライハ「行くわよ!リク」

 

先程のウルトラマンだったであろう少年はペガッサ星人と少女に助けられてどこかへ去った

 

ベリアル「あれは一体…」

 

ゼロ「もしかしてベリアル…あいつて俺と同じで隠し子なのか?親父みたいに隠れて子供を作ってたのか?マリアさん泣くぞ?」

 

俺の新しくできた恋人の名を言いながら先程のウルトラマンを俺の隠し子といったゼロに後でデスシウム光線を放ってやった

 

 

伏井出ケイ視点

 

私はケイ、伏井出ケイ、売れないSF小説家です、恋人のアリエさんと言う素敵な女性も小説家でノンフィクション作家です…ノンフィクションというのはフィクションでない事で実際にあった事件などをアリエさんは書いています、私も彼女の様に少しでもいいアイデアはないのでしょうか…まあ、怪獣から逃げているだけですけどね!早くしないと小説の打ち合わせに遅れてしまう!担当編集者の大隅さんを待たせてしまう!彼にはお世話になっているのに!

 

?「あ!危ない!」

 

声が聞こえ見てみると一人の男性が少年の上から降ってきた瓦礫から助けに向かおうとしていました…がバナナを踏んでトラックに轢かれそうになっていました…!そんな事よりあの少年を助けないと!…と思っていたら私もバナナを踏んでしまい、車に跳ねられました……ここで私は終わってしまうのでしょうか?…バナナの皮で全て死ぬとかどんだけ私は不幸なのでしょうか?

 

『こいつら見かけによらず度胸があるな?』

 

『じゃあ俺はこの男を助ける、お前はそっちを助けろ』

 

ケイ「あれ?生きてる……あ!仕事!……何だこれ?」

 

何故か自分の指に指輪が付いていましたがそれは後にして、何故か看護婦さんが騒いでいるけど今回は打ち合わせがあるんだ急がないと!すると男性にぶつかってしまいました

 

?「あ!すみません!ぶつかっちゃって!?」

 

ケイ「いえこちらこそ!急いでいるもので」

 

私は急いで大隅さんの元に行きました

 

大隅「!あ先生!遅かったですね?」

 

ケイ「すみません!車に轢かれてしまって先程まで病院に」

 

大隅「え!?それ大丈夫なんですか!?」

 

ケイ「ええ、早速打ち合わせをしましょう」

 

 

 

ケイ「…はあ…駄目だ今回もいい小説のアイデアが思い浮かばない…いいアイデアがないかな?」

 

ベリアル「どうしたんだよ?」

 

ケイ「いやいい小説のアイデアが出せなくて…あれ?どこから声が

……?」

 

ベリアル「俺だ俺」

 

ケイ「え!?誰です!?」

 

ベリアル「俺はウルトラマンベリアル、お前が死にかけだったのを一体化することで助けたんだ」

 

ケイ「え!?つまり命の恩人…」

 

ベリアル「まあそうなるな、まあ俺もお前の体を借りてるからな…そう礼儀正しくしなくてもいい…ちょいと体借りるぜ?」

 

ケイ「え?ちょっと!?うわぁ!」

 

私は空高く飛びビルとビルの間を飛び交いました、て死ぬ!?暫くしてある会社の前に着くと一人の男性が不良をフルボッコにしていました

 

?「へ?どんなもん…「やりすぎた!」イッテェ!?何すんだテメェ…て!ベリアルか!そうかそいつ助かったんだな!」

 

ベリアル「まあな、ゼロそろそろ体戻してやれ、でついてこい」

 

ゼロ「ああ、体返すぜ…うはぁ!?不良達が全滅してる!?誰ですかあなた…いいからこいや!はいぃー!」

 

側から見ると一人芝居に見えますね

 

この男性の名前は伊賀栗レイトと言うらしくサラリーマンの様です、そういえばあの少年を助けようとした男性ですね、彼はウルトラマンゼロと言うベリアルさんの相棒らしいです、それに私の指についている指輪はベリアルリングといいベリアルさんに変身するアイテムらしいです(原作ウルトラマンジードの伏井出ケイが持っていたベリアルらしき紋章がついている指輪の事)

 

ケイ「ただいま帰りました」

 

アリエ「お帰りなさいケイさん、どうしたの疲れ切った顔をして」

 

ケイ「いえ、バナナからで全て怪我を仕掛けて…」

 

アリエ「もう、気をつけてくださいね?」

 

ケイ「はい」

 

少し時間が経ち私は家に帰りました、家の中にはアリエさんが待っていました

 

レイト(ゼロ)「あいつがウルトラマンジードか…」

 

ケイ(ベリアル)「そうみたいだな」

 

ベリアルさん達はあの少年がウルトラマンジードてわかった様ですね

 

ゼロ「じゃあレイトとケイはあいつを一人にして俺たちと話しさせるために連れてこいや」

 

レイト・ケイ「えええ!?」

 

しょうがなく私とレイトさんはあの少年に話しかけました

 

リク「あ、お客さんですか?やってますよ」

 

レイト「あの僕こう言うものなんですが…」

 

ケイ「あ、私SF作家の…『伏井出ケイ先生だ!?」え?」

 

すると店のおじさんが話しかけてきました

 

ハルヲ「俺先生の大ファンなんです!先生の本全然売れてないけど、なんか轢かれるものがあって俺好きなんですよ!」

 

ライハ「あ。私も好きよ、面白くて」

 

モア「あ、私も好き!ゼナ先輩…仕事の先輩も大好きで」

 

リク「あ!店長が店に置いてる本でこの人のだったんだ!」

 

こんな所に私の読者が!

 

リク「あのこんな所へ呼び出して何を?」

 

ベリアル「お前がジードか?」

 

リク「え?」

 

ゼロ「俺はゼロ、そいつがベリアルだ」

 

リク「ベ、ベリアル!?」

 

?彼なんだがすごく動揺してますね?

 

ゼロ「話したいことは山積みだが…あそこにお前の知ってる人がいる様だしまた今度にするよ」

 

ベリアル「頑張れよ若いの!」

 

そう言ってベリアルさんとゼロさんは意識を私たちに戻して私達はせっせと帰って行きました

 

それからいろいろなことが起こりました

 

第5話あいかた

 

タカシ「だからもうできねえんだって!?」

 

レイト「お願いしますよ!僕達の中にいる人達の傷を癒してください!昼休み使ってまできたんだから!」

 

ケイ「頼みます!」

 

タカシ「だから中の人て何!?」

 

第6話僕が僕であること

 

ケイ「あの怪獣…リクくんを追い詰めてますよ!?大丈夫ですかね?」

 

ベリアル(ちぃ、あれは見た所ベムラーとアーストロンの融合体だな…ケイ体借りる)

 

ケイ「え?え?えぇぇ!?」

 

私の体は勝手に動き指輪を天に向かって掲げると私の体はベリアルさんになってしまいました

 

ベリアル視点

 

ゼロ「俺はゼロ!ウルトラマンゼロだ!」

 

ベリアル「俺はベリアル!ウルトラマンベリアルだ!」

 

俺達はバーニングベムストラに戦いを挑むがバーニングベムストラはすぐに逃げてしまう

 

俺達はジード…リクの基地星雲荘にやって来る

 

レイト「え?ここ何?えええ?」

 

ケイ「え?何ここ!?…宇宙人だ!?」

 

ベリアル・ゼロ「うるせえ!」

 

するとリクがテレビを見て俺たちが褒められているのを見て逆にジードがけなされているのを見ていた…あの黒いウルトラマン(ベリアルの事)目つきが悪いがダークヒーローの様でかなりかっこいいて事らしい…ジードも褒めてやれよマスコミ…

 

ケイ視点

 

第7話サクリファイス

 

ギャラクトロン「キュアアア!」

 

ジード「グワァ!?」

 

ベリアル・ゼロ「ジード!?」

 

リク君はギャラクトロンと呼ばれるロボットに返り討ちにあってしまいました

 

?「どうかね?ギャラクトロンの強さは?」

 

ベリアル「レイブラット…!」

 

レイブラット「そうだ、お前達がギャラクトロンの砲撃に打たれれば今回はひいてやる」

 

ベリアル「ゼロ…」

 

ゼロ「ああ…」

 

するとギャラクトロンがこちらを向き私達に砲撃を放ちますが

 

ベリアル「ヌゥゥゥ!」

 

ゼロ「ウォォォ!」

 

するとベリアルさん達は私たちの体から離れる

 

ケイ「ベリアルさん!?」

 

ベリアル「じゃあな…ケイ…」

 

ケイ「ベリアルさん!ベリアルさん!」

 

そう言って徐々に光に飲み込まれていき消えていった、そしてベリアルリングが石に変わっていきました

 

ケイ「ベリアル…さん…」

 

レイブラット「さようなら…愚かなる我が遺伝子を受け継ぐ者と愚かなるウルトラマンよ」

 

第8話運命を越えて行け

 

ケイ「ベリアルさん!私が誰かを守りたいなんて無理な事ですか?でも私はアリエさんやマミの皆さんを守りたいんです!」

 

そうベリアルリングに問いかけるとリングが輝く

 

ベリアル「俺の相棒ならもっと早く決断しろや」

 

ケイ「ベリアルさん!」

 

私は天にリングを掲げベリアルさんに変身しゼロさんも復活するがギャラクトロンが二体増えてしまう、すると青い玉が現れ私はレイトさんやゼロさん、ベリアルさんとともに明るい空間にいました、そこに青いウルトラマンがいました

 

ヒカリ「探したぞ!ゼロ!ベリアル!ニュージェネレーションカプセル、お前達専用のパワーアップアイテムだ受け取れ!」

 

私はベリアルさんの方向を見て同時にカプセルとライザーを手に取る

 

ベリアル視点

 

ケイ「ダークルギエル!」

 

ケイ「ダークザギ!」

 

【ニュージェネレーションカプセルx】

 

ケイ「エンペラ星人!」

 

ケイ「アーマードダークネス!」

 

【ニュージェネレーションカプセルy】

 

私はライザーにベリアルリングをかざす

 

ケイ「ダークルギエル!ダークザギ!」

 

ケイ「エンペラ星人!アーマードダークネス!」

 

【ネオ・フュージョンライズ!】

 

ベリアル「俺様に終わりはねぇ!」

 

【ウルトラマンベリアル・アトロシアス!】

 

俺はアトロシアスになりギャラクトロンを撃破する

 

第15話戦いの子

 

ベリアル「シャドー星人でもいい奴はいるんだな」

 

俺はシャドー星人ゼナにそう言う

 

ゼナ「…あなたに言われたくないなウルトラマンベリアル、元闇の戦士に言われてもな」

 

ベリアル「…」

 

俺達はシャドー星人クルトを追い詰める

 

ゼナ「私は試したくなった争いではなく共に生きる事に、確かに皆死んだ!だがお前は生きろ!クルト!」

 

モア「クルトさん!」

 

だがクルトは説得に応じない

 

クルト「もう無理だ!俺達は戦いでしか生きれな…「諦めてんじゃねえ!」!…ベリアル…」

 

俺はクルトに言葉を放つ

 

ベリアル「確かにお前らの同族は死んだかもしれねえ!だがな!お前は生きてるだろうか!だったな!生き続けろ!争いではなく共に歩む事を選べ!俺みたいにならない為に…もうこれ以上罪を重ねるな!」

 

クルト「………」

 

この後クルトは投降し、ゼガンは宇宙の果てに捨てられた

 

第16話世界の終わりが始まる日

 

リク「実は僕…ベリアルさん…あなたの息子なんだ…」

 

ベリアル「何!?」

 

俺はリクが言った言葉に驚く

 

ゼロ「どう言う事だ!やっぱりベリアルの隠し子だったの「黙れゼロ

!」グアバ!?」

 

レイトには悪いがゼロを思い切りぶん殴った

 

リク「僕はあなたの細胞から生まれたあなたのクローン…レイブラットの新しい体の為に生まれたあなたの模造品なんです」

 

ベリアル「リク…」

 

リク「それだけです…じゃあ…」

 

ベリアル「待て!リク!」

 

そしてレイブラットはアーマードダークネスを纏ってジードそしてゼロと俺を倒す

 

レイブラット「所詮貴様はベリアルの細胞から私が生んだベリアルの劣化品、お前の父も父ならお前もお前だ、だがお前に私の新しい体になる名誉をやろう」

 

ジード「ベリアルさんを…父さんをお前が語るな!」

 

レイブラット「我が新たな肉体になるがいい!」

 

ジードはレイブラットに吸収されてしまいレイブラットは月に逃げていった、そして俺とゼロは月に行きレイブラットと戦う、ジードを…息子を取り返す為に

 

ベリアル「息子をジードを返せ!」

 

レイブラット「は!貴様のような闇に堕ちた者に何ができる!…グゥワァァァァ!?何だ体が!ジードの意識が!」

 

ジードがレイブラットを自分の肉体から追い出し再びアーマードダークネスを纏ったレイブラットをキングに認められた力でアーマードダークネスを倒しキングの爺さんも復活した

 

ケイ「ベリアルさん!今までありがとうございます!」

 

ベリアル「ああ、じゃあな!」

 

ケイ「私、ベリアルの戦いの記録をSFの内容にして書いてみます!!」

 

ベリアル「そうか、まあベストセラーを目指せよ!」

 

その後その本はコズモクロニクルとタイトルで出されベストセラーとなったと言う

 

 

ある別世界の地球

 

シン・ゴジラ「ギャアアア!」

 

ゼロ「たく!なんて化けもんだ!体冷やされてもまだ動きやがる!」

 

ジード「どうするゼロ!父さん!」

 

ベリアル「は!合体光線だ!できるなお前ら?」

 

ジード・ゼロ「ああ!(うん!)」

 

ダークネスファイブ「サポートはお任せ下さい!」

 

ウルティメイトフォースゼロ「援護は任せろ!」

 

ゼロ「ブラックホールが吹き荒れるぜ!」

 

ジード「行くぞ!」

 

ベリアル「行くぞ!お前ら!」

 

俺は今でも仲間達や息子達と共に正義の味方として戦い続けている

 

テレサへ、俺に息子ができた、俺の細胞から生み出されたらしいが…それでも俺の子だ…

テレサ…俺は守ってみせる…大事な物を…今度こそ!だから…天国で見守っていてくれ

 

 

ガッシャンと何かが落ちる音が聞こえ俺は考えらのをやめて音が聞こえた方を見るとグロッケンが息子…リクの時計を落として壊していた

確かドンシャインと言うリクの好きなヒーローの時計だ…

 

リク「あ!それ限定品なのに!」

 

グロッケン「殿下申し訳ございません!死んで詫びを…」

 

リク「そこまでしなくていいよ!?ペガに直してもらうから!」

 

グレン「そうだぜ、物を壊したのは悪い事だけどさぁ、何も死ぬ事ねえじゃん」

 

ゼロ「そうだぜ、なあパンドン?」

 

パンドン「そうですねゼロ様」

 

ゼロの問いに答えたのは赤い長髪の女性が答える…彼女はゼロの六体のカプセル怪獣の一人であるパンドンだ(ゼロのカプセル怪獣…かつてセブンが倒した個体でグラシエが復活させゼロのカプセル怪獣に)…本当にパンドンはゼロに甘いな…だがゼロはそれがパンドンの恋心で気付いてねえな…たくピグモンやエメラナ姫もゼロに惚れてるてのに…いつかあいつ刺されるんじゃねえか?

 

ちなみに俺らがいるウルティメイトフォースゼロの基地から星雲荘と空間が繋がっており自由自在に行ったり来たりできるらしい、津波につなげなのはキングの爺さんだ…親子が会いやすいようにとだってさ

……余計な世話を…まあ感謝してるけどな…今度リクにマリアに合わせてみるか…将来リクの義母になるかもしれんし…

 

ベリアル「…………ありがとなお前ら…」

 

ゼロ「ん?なんか言ったかベリアル?」

 

リク「父さんなんか言った?」

 

ベリアル「………別に?」

 

…………闇に堕ちた俺を救ってくれてありがとな……これからもよろしくな…俺の守るべき仲間達…

 

 




はい。これでベリアル様の過去編は終わりです!また書きたくなったら書くかもしれません!そしてゼロのカプセル怪獣はパンドンでした
!何故カプセル怪獣になったかももしかしたら書くかもしれません!
他のカプセル怪獣達ですがパンドンによると全員私より強いと言うほどの実力者でゼロのカプセル怪獣に相応しい怪獣達です!では次回は神無の短編なので楽しみにしていたください!ではまた次回!


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十八話月の使者と大魔王獣

今回は皆さん大好きな怪獣と僕が好きな怪獣が出てきます、そしてあのマイナーな怪獣も登場です!楽しんで読んで下さい!…後登場する人物達はあまり本編には関係ありません、強いて言うなら主人公が嫌いじゃない系の人間を出すために作った作品なのであまり気にせず読んでくれれば嬉しいです!


神無視点

 

神無「はぁ!」

 

僕は手にあった金属の塊を電気を纏わせて撃つ…まあ簡単に言うと電磁砲…レールガンてやつだね、後他にも人間体で放てる技を増やす、僕の目標はアーマードメフィラスの様に人間大で怪獣を倒せるほどの強さになる事!スーパーグランドキング達を統べるレイオニクスになるにはそれ程まで強くならないと!

 

神無「…!?はぁ!」

 

すると背後から火球と氷の刃が飛んできて僕はギガダークナイザーから放つベリアルデスサイズに似た技ダークデスサイズを放つ

 

グローザム「流石は皇帝、中々の身のこなし様です」

 

ゼット「まだまだ未熟だかな…」

 

神無「まあそうだろうね、まだ人間やめて一ヶ月もたってないしねぇ…まだレイオニクスバトルは始まるには早いから修行してできるだけ多くの怪獣達を仲間にしないとね…そうだ、今度はコインガンの練習でもしようコインガンは無音に近いから敵の不意をつくのに最適だ、レールガンは音がでかいからな、レールガンを放って相手が避けたところにコインガンを放っていう戦法もできるしな…早速怪獣でもできる様に仕上げるか…」

 

グローザム「ですがもう三日三晩不眠不休で何も食べていませんでしょう?」

 

神無「別に、僕は水も空気さえあれば生きていけるし、不死だから別に水と空気が無くても生きていける、食べ物は自分の能力で果物野菜だったら作れるし、そもそも食べる必要性なんてないけど美味しいから食べてるだけさ、ギャラクトロンが喜びそうな生物だろ僕て?」

 

ゼット「……確かにな、だが戦士たる者休息も必要だ、食べるなりやりたい事するなりしてみるのもいい事だぞ?」

 

神無「やりたい事ね…そうだ!、まだ時間はある!試してみたいことがあったんだ!」

 

僕は「ある事」を実行しようと考えた

 

グローザム「試し見たい事?」

 

神無「うん、タイムワープ」

 

グローザム・ゼット「…………はぁ?」

 

グローザムとゼットは何言ってんのこいつ?みたいな顔をするが気にしない

 

神無「いやさメカキングギドラがいるからタイムワープが出来ると思ってさ?…と言うわけで過去に行ってこようかな!」

 

ゼット「……何故?」

 

神無「それは…昔の世界はどうだったかなんて今では知りようがないし教科書に載っている通りとも限らない、仮にそうでも絵は昔のやつだと上手くないしさ、だからこの目で確か出たくてね、と言うわけで!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

メカキングギドラ『お呼びでしょうか主人様』

 

呼び出したメカキングギドラに僕は命令する

 

神無「タイムワープ頼むね?」

 

メカキングギドラ『了解です、何処にタイムワープしますか?』

 

ん?そうだな…そうだ!図と前から見たかった時代

 

神無「かぐや姫がいる世界にタイムワープできる?かぐや姫て本当に綺麗か見て見たいんだよね、ほら平安の美女て現代から見たら厳然美人じゃないしさ?かぐや姫て本当に美人なのか興味本位で見たくなったんだよ」

 

メカキングギドラ『了解です、直ちにタイムワープを行うのでグローザム殿とゼット殿も早くコックピットにお乗りください』

 

グローザム「え?俺達も行くの?」

 

神無「護衛は必要さ、君達強いんだからさいいでしょ?さあ行くよ」

 

ゼット「……面倒な主に仕えたものだな、私もお前も」

 

グローザム「そうだな…前の皇帝と全然違うな…まあだからこそ面白いんだけどな…もうちょっとカリスマ出して欲しいものだ…」

 

そうして僕達はかぐや姫がいる世界へタイムワープする事にした、ワープ空間をメカキングギドラが通過する

 

メカキングギドラ『主人様、もうじき到着します』

 

グローザム「昔の人間共か…気になるな…俺は馬鹿にしてた人間に倒されたからな……あの炎の竜巻は地獄だった」

 

神無「ああ、マクスウェル・トルネードですね…確かにあの技も便利そうだな…真似てみるか、あと電子レンジみたいにマイクロ波を照射した対象物の内部の分子を高速で振動させ、対象内部の水分を加熱・沸騰させて焼き尽くす技もいいかもしれないな?よし練習しよう」

 

グローザム「皇帝、それ俺が死ぬ技ばっかりですよね?俺を殺す気ですか?」

 

神無「やだな!これ位で死ぬわけないでしょ!不死身のグローザムが!」

 

ゼット「……信頼されてるな」

 

グローザム「そうだな…でも流石にその技は危ない、質量が小さくなっていたら流石に死ぬ…もうあの技は二度と喰らいたくない!」

 

そうこうしている内にメカキングギドラはワープ空間を抜け夜の平安京へと辿り着く

 

メカキングギドラ『間違いなくかぐや姫という人物がいる世界です、お帰りの際はまたお呼びください』

 

そう言ってメカキングギドラはギガダークナイザーに戻る

 

神無「ありがとうメカキングギドラ!さてここが平安時代か…現代より緑が多くていいね、最近は森が少なくなってきて本当に人間て愚かだね自分から滅びの道を歩んでるんだから、その点怪獣達は自分の生きたい様に生きて人間と違って普通に生きてるていうのがいいんだよね、自分は別に迷惑かけてるわけじゃないんだから、それなのに人間はそれを邪魔やら害やら…僕から言わせれば人間の方が邪魔なんだけどな…たく人類て本当嫌だね」

 

ゼット「……よく自分の元種族を馬鹿にできますね」

 

神無「そら、人間嫌いだし…善人以外全員醜くて自分の保身の為なら友人や家族を見捨てたりする様な守銭奴ばっかりさ、その点怪獣達は仲間や家族がいれば死んでも守ろうとするしね、どっちが怪物かわかったもんじゃない」

 

するとある事に気づく…平安京のある所が燃えているのだ…しかもその横には…怪獣がいた!

 

神無「怪獣!?え!?何それ!?かぐや姫には怪獣出てこないよ!?

……まさかかぐや姫がいる世界に怪獣が現れた世界!?」

 

グローザム「そんな事よりあれは何て怪獣ですかね?ここからじゃ見えなくて…」

 

神無「う〜ん、ここからじゃ見えにくいな二足歩行てだけしかわからないが…近づいてみるか、もしレアな怪獣なら仲間にしたいし」

 

グローザム「…本当に皇帝は人間は嫌いだけど怪獣は大好きですね…」

 

神無「まあね、怪獣を仲間にする為なら、人なんか何人も犠牲にしてもいいと思ってる」

 

ゼット「……ウルトラマン達が聞いたら怒りそうだな…」

 

神無「まあそうだろうね…まあバレなちゃ犯罪じゃないんですよ、さあ行こ行こ」

 

グローザム・ゼット「……ハァ…」

 

そして燃え盛る街に辿り着きその怪獣の正体がわかるその怪獣の名は

 

神無「月光怪獣キララか…でも怪獣てより宇宙人だからな…確か月星人だっけ?たしか弥生ていう月星人を連れ戻しに来た…待てよ弥生てたしかここではかぐや姫…あぁ!かぐや姫はかぐや姫でも月星人弥生のかぐや姫の事か!?そっちのかぐや姫かぁ……無駄な足踏んだな…

……」

 

グローザム「あくまで怪獣かどうかが大事なんですね…ん?」

 

すると向こうで誰が言い争いをしていた

 

「ええい離せ!かぐや姫は私が守るのだ!そしたらかぐや姫も私を選んでくれるはずだ!」

 

「駄目父上!死んじゃうよ!あの化け物に!だから私と一緖に逃げよう「黙れ馬鹿娘!」キャア!?」

 

その男はその少女の父親なのだろう、娘が止める中男は娘を突き飛ばす

 

父上「私の邪魔をするな!お前の事なんかどうでもいいんだ!私にはかぐや姫さえいればいい!」

 

父親は娘を放置して火の中に進んでいく、なんて親だ…まるで僕の親の様でその少女が可哀想で僕は近づき声をかける

 

神無「君大丈夫?」

 

少女「え、?あ、はい!ありがとうござい…て、キャア!?化け物!?来ないで!」

 

少女はグローザム達を見るなり怯えるが僕は優しく諭す

 

神無「大丈夫彼等は悪い奴ではないさ、それよりこれは一体?」

 

少女「あ、これはこれかぐや姫を取り戻しにきた月の人達がかぐや姫を取り戻す為あの化け物を呼んだんです…父上はかぐや姫を妻にするためにいろんな事をしてでも振られて、でいまかぐや姫が連れ去られそうだからかぐや姫を取り戻すと行って聞かなくて…母上も兄弟達も呆れてどこ何行ってしまって…でも私は信じてた…父上がまた私を見てくれるて…だけど見向きをされず…捨てられちゃった…ハハ…馬鹿みたいですよね私」

 

そう言って彼女は泣き始める…許せないね…こんな可愛い無垢な少女を傷つけるなんて…僕は人間が嫌いだけど無垢な子供や優しいお年寄りは好きだ、特に子供は純粋で醜さを知らないから…だからさっきの父親は許さない!するとキララがこちらに向かってくる

 

神無「お嬢さん…これから起こることは内緒にしてね?」

 

少女「え?…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

キララ「何!?うわぁぁぁぁ!?」

 

するキララは吹き飛びその場に銀色の怪獣が現れる、その銀色の怪獣は逞しい身体をしておりキララよりもはるかに強そうだった。

 

少女「え!?化け物!?」

 

神無「行け!キングシルバゴン!」

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

その怪獣…キングシルバゴンはキララにその470万馬力で思い切り殴ったりキックを連打する

 

キララ「ぬぅ!??穢れた獣め私を誰と心得る!?汚い手で触るな!」

 

イラッ、そうシルバゴンがそう感じるのがギガダークナイザーから伝わる…まあ僕も同じだけどね…よし殺そう!

 

神無「よし殺っちゃえキングシルバゴン!」

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

僕らゴーサインを出しキングシルバゴンはキララを先程よりフルボッコにする

 

キララ「ぎゃあ!?やめろ!私はこの様な扱いをしていいものでは…ぎゃあ!?」

 

あ、キングシルバゴンがキララの右腕もいだwww.ザマァ!僕のシルバゴンを馬鹿にしたのがお前の運の尽きだったのさ!

 

神無「まあ、キララ如きに僕の百を超える怪獣達には勝てるはずがないけどね!」

 

すると今まで黙っていた少女が口を開く

 

少女「…貴方は一体?」

 

神無「あ…(やべどう説明しよう!?いい案ないかグローザム!ゼット!)」

 

グローザム「(え!?なんか考えてなかったんですか!?)」

 

神無「(なんか衝動的に出しただけだ)」

 

ゼット「(……ちょっとは考えろ)」

 

どう言い訳するか考えていると…

 

少女「あ!もしかして貴方が空亡ですか!?あの百鬼夜行の最後に現れるという伝説の妖怪の!?だったらあの化け物もその化け物達もあなたの部下なんですね!?」

 

神無「え…?あ、うん、そうだね(棒)」

 

グローザム「棒読み…」

 

少女「まさかあの最強の妖怪がこんな方だなんて…でもなんで人間である私を助けてくれたんですか?」

 

神無「…僕は子供を見捨てる奴では無い、それ程まで人間を嫌っては無いよ…さてキングシルバゴン!トドメだ!」

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

キララ「馬鹿な!私がこんな穢れた怪物に!?」

 

神無「そう思ってる時点でなぁ!お前も穢れてるし誰にも勝てねえよ三下が!デモリション・フレイムだ!」

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!!!ーーー

 

キングシルバゴンは口から青色の火炎弾を放ちキララを倒す

 

キララ「馬鹿なぁ!?だがなもうすぐ災いの王が復活するぞ!?お前ら全員死ぬのだ!?地獄でまっているぞ!!?まあ私は天国だがなぁ!?」

 

そう言ってキララは爆散する。たくウゲェ…すると地面が揺れ始める

 

神無「なんだ!?」

 

グローザム「あそこです!あそこから怪獣が

出現しました!」

 

ゼット「……先程の雑魚より遥かに強い!」

 

ーーーグアアァァァ! キィィィヤアアアァァァッ!ーーー

 

現れたのは…赤い体に真紅の角…その姿は僕が変身するレヴィベジスに似ていた…そうあの怪獣は

 

神無「大魔王獣マガオロチ!?」

 

そう星をも食い尽くす大魔王獣マガオロチだった…さらに後ろにはマガバッサー、マガジャッパ、マガパンドン、マガグランドキング、マガタノゾーア、マガゼットンが現れた

 

少女「また怪物が現れた…それにあんなに沢山…もうだめだ…皆死んじゃうんだ!」

 

神無「たく、キングシルバゴン!お前はマガオロチを頼む!僕は残りを倒す!」

 

【覚醒せよ!レヴィベジス!】

 

僕はレヴィベジスに変身し六体の魔王獣に立ち向かう!

 

レヴィベジス「デススラッガー!」

 

僕はデススラッガーでまずマガバッサーを切り裂きマガバッサーを倒す!

 

少女「凄いあの強そう化け物を…空亡の名は伊達じゃ無い…」

 

グローザム「…勘違いしている様だが皇帝は空亡では無い、皇帝はいずれ全ての怪獣達の頂点に立つお方、あの程度で負けるわけがない!」

 

少女「皇帝…」

 

レヴィベジス「そら!」

 

僕は尻尾から紫色の放射熱線を放ちマガジャッバを真っ二つに切り裂く、そしてダークスパークランスを投げてマガパンドンの腹に刺さりマガパンドンは爆発する

 

レヴィベジス「残るは…マガグランドキングにマガタノゾーア、マガゼットンか!強敵揃いだな…なら僕も本気を出すか!ルギエルクロスシュート!」

 

ギンガクロスシュートの様に腕をクロスさせて光線を放つ…間違ってもダークルギエルシュートでは無い!あれはギンガエスペシャリーと同じ技だから…色はルギエルと違ったけど…

 

ーーーピポポポポポポ!?ゼェットーン!?ーーー

 

マガゼットンはマガシャッターで防ごうとするがシャッターは破壊され爆散した…

 

レヴィベジス「このまま決める!早速実践で使わせてもらいますか、メビウスさん!ヒカリさん!あなた方の光、お借りします!」

 

すると左腕からはメビュームプレード、右腕からはナイトビームブレードが出てくる…ただしナイトビームブレードは黄色ではなく青色の光でできていたが…まあ性能には関係ないね!

 

レヴィベジス「行くぞ!スピンダブルブレード!」

 

僕は助走をつけた後体を回転させマガグランドキングとマガタノゾーアを∞の形に切り裂いた

 

ーーーバオオォォォォォ!?ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!?ーーー

 

二体は切り裂かれてなお生きていた。流石は僕のエースを真似て出来た魔王獣だ…がまだ終わらない!

 

レヴィベジス「ダブルオーバーロード!」

 

まずマガタノゾーアを∞状に二つの剣で切り裂きマガタノゾーアを倒す。マガグランドキングはマガ穿孔を放つがレイバトスのバリアにバルタン星人のスペルゲン反射鏡の効果を付加したバリアでマガ穿孔を跳ね返しマガグランドキングの装甲に大穴を開けてそこに光線を撃ち込む

 

レヴィベジス「メビュームナイトシュート!」

 

マガグランドキングはそのまま光線に当たり続けてそのまま爆散した!

 

一方キングシルバゴン対マガオロチではお互い殴り合ったりしていたがマガオロチがマガ迅雷を放ちキングシルバゴンの装甲に傷をつける

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!?ーーー

 

ーーーグアアアァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

そのまま、マガオロチは倒れ込んだキングシルバゴンにトドメを刺そうとするが…

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーグアアアァァァ!?キィィィヤアアアァァァァッ!?ーーー

 

なんとキングシルバゴンはマガオロチに頭突きをしマガオロチは叫びを上げる

 

マガオロチは自分以外の魔王獣の技であるマガ穿孔を放つがキングシルバゴンはそれを華麗に避け、マガオロチにその剛力でのラリアットを食らわす!

 

ーーーグアアアァァァ!?キィィィヤアアアァァァァッ!?ーーー

 

マガオロチは470万馬力の連続攻撃を頭に喰らい星を喰らい尽くすと言われるマガオロチでも脳を攻撃されてはたまらない、だがそれでも大魔王獣としてのプライドでキングシルバゴンを倒そうとするがキングシルバゴンはマガオロチの角であるマガクリスタルを腕でへし折りマガオロチをそのまま地面に叩きつけキングシルバゴンはそのままデモリション・フレイムでマガオロチを攻撃する

 

ーーーグア…ア……アァ…ァァ………キィィ……ィ…ヤア…アアァ…ァ…ァァッ…ーーー

 

そのままマガオロチは地に倒れふす、この勝負、キングシルバゴンの勝利だ!だがキングシルバゴンも無傷ではなく体のあちこちが傷だらけになっていた、流石は大魔王獣、敗れたとはいえあのキングシルバゴンでさえ手傷を負わせるとは…するとマガオロチがゆっくりと立ち上がる

 

レヴィベジス「ほう…!あれだけの攻撃を食らってまだ生きてるとは…!よしマガオロチ!僕の仲間…家族になろう!」

 

ーーー!?……グアアアァァァ!!!キィィィヤアアアァァァァァァッ!!ーーー

 

マガオロチは頷きギガダークナイザーに入っていった。そして僕は人間に戻る

 

神無「大魔王獣も手に入ってよかったな!…何か当初の目的忘れたけどマガオロチが手に入ってよかった!よし、グローザム、ゼット元の時代に帰る…「あの!」?」

 

するとあの少女が僕に喋りかけてきた

 

少女「あの…皇帝さん「神無、皇 神無だよお嬢さん」あ、神無さん…また会えますか?」

 

少女は頬を赤らめて喋る…?何で赤いんだろう?

 

神無「君大丈夫、頬赤いよ?風邪引いたんじゃないかな?大丈夫?」

 

グローザム・ゼット(鈍感だな…)

 

ん?何かグローザムとゼットになんか変な目で見られてる?何でだ

ろ?

 

少女「あ、大丈夫です!」

 

神無「そうか…また会えるかはわからない…でも会えたら会おう…(多分無理だろうな…時代も世界も違うしこの子はこのまま僕に二度と会えないまま死んでくんだろうな)」

 

少女「…!…そうですねまたお会いしましょう!」

 

少女はその事を知らないで可愛い笑顔で笑いかける…ごめんね…そう言って僕達は少女から離れる二度と会えないと知りながら…

 

グローザム「…皇帝も酷いお方だ…」

 

ゼット「……そして女殺し…」

 

神無「ゼットはなんか言った?まあ酷いて自覚はあるよ…メカキングギドラ…頼む元の時代に帰して」

 

メカキングギドラ『了解しました…ご主人様も罪なお方ですね』

 

神無「だから何が!?」

 

グローザム・ゼット・メカキングギドラ「「「…………自覚無しか…

……」」」

 

神無「だから何!?ちゃんと僕の目見て!ねぇ!?」

 

そう言ってエタルガーの能力で時空に隠している僕のムルナウさんの館…時空邸に帰ることにする。

 




最初に言っておきます、かぐや姫を出したのはキララが出したかったからです、ですからあの「少女」はあまりこの物語に関係しません…ですがまた出てくるかも…?もしかしたら伏線かもしれないし違うかも?
…それよりキングシルバゴンが大活躍でしたね!僕マガオロチもシルバゴン、キングシルバゴン大好きなんですよ!好きになった理由は銀色の怪獣さんのシルバゴンがかっこよくていつの間にかティガではガタノゾーア、ゴルドラス、メルバと並ぶほど好きになりました!シルバゴンの活躍が大好きでテレビにまた出てくれないかな?と考えています!ではまた次回もお楽しみに!


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第十九話宝石獣の襲来

今回はマイナーな怪獣と宇宙人が現れます!そして僕が考えたオリジナル怪獣も登場します…では楽しんでお読み下さい!


神無視点

 

僕達は無事に時空邸に戻ってきた

 

神無「いやマガオロチが手に入ったのは純粋に嬉しいな!」

 

グローザム「そうですね、では俺達はこれで…」

 

神無「よし、遊星ジュランに行こう!リドリアスを見に行こうか!あ、でも仲間にはしないよ?保護してある怪獣だし」

 

グローザム「……ですよね…」

 

ではまたメカキングギドラを呼んで遊星ジュランへと飛び立った

 

メカキングギドラ『遊星ジュラン、到着です…』

 

神無「ご苦労様、メカキングギドラ!」

 

グローザム「本当にご苦労だな…お前」

 

メカキングギドラ『ご主人様の為ならこれくらい平気です』

 

ゼット「……従者の鏡だな…」

 

神無「ほうここが遊星ジュランか!テレビだと分かりにくいからな…うん…?あそこにいるのはリドリアスとボルギルスとモグルドン

か!」

 

リドリアス、ボルギルス、モグルドンが僕達の近くを歩いていた…すると

 

?「お前達!あの怪獣達を捕まえるのだ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

するとバトルナイザーの起動音とともに三体の怪獣が現れる、そしてすぐ横には一人の猿のような宇宙人もいた

 

神無「!?…岩石怪獣ゴルゴス、ヘドロ怪獣ザザーン、冷凍怪獣ギガス!であのレイオニクスは…宇宙猿人ゴーロン星人か…マイナーな奴ばっかりだな…」

 

そう宇宙人はゴーロン星人…ウルトラセブンに出てきた星人で、ギガスはレッドキングと共にドラゴをフルボッコにした怪獣…、ザザーンはタッコングにやられた怪獣…(デザイン段階ではヘドラという名前にしようとしていたらしい…)、そして岩石怪獣ゴルゴス中心核を破壊しない限り何度でも蘇る敵…それよりその三体がリドリアス達に襲いかかっていた

 

ゴーロン「ハッハハハハ!こいつらを売れば大儲けだ!」

 

神無「最低な奴だな…よし行け!コダラー、シラリー、メルバ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ーーー

 

ゴーロン「何だ!?こいつらは!?」

 

神無「行け!お前達!倒してしまえ!」

 

メルバはゴルゴス、シラリーはザザーン、コダラーはギガスと戦う

 

ゴーロン「貴様!?俺と同じレイオニクスが何故ここに!?」

 

神無「怪獣達を売って大儲けなんてさせない!」

 

ゴーロン「おのれ!ゴルゴス達よ軽くひねり潰せ!」

 

ゴーロン星人はそう命令するが…

 

ーーーピュアァァァ!ーーー

 

メルバはメルバニックレイを放ちゴルゴスをな攻撃するがゴルゴスは体を破壊されてもすぐに元に戻ってしまう…がそれがどうした!と言わんばかりに両腕の鋏で攻撃しゴルゴスの背中にある中心核を破壊しゴルゴスはただの岩に戻り倒された

 

ゴーロン「ぁぁぁ!?ゴルゴスがぁ!?」

 

ゴーロンはゴルゴスがやられたショックで大声を出すが…これで終わりではない!

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

シラリーは両腕からレーザー光線を放ちザザーンを攻撃する、ザザーンのパワーが戦艦を水中に沈める程でもシラリーが遠距離から攻撃しては活かせず、ミサイルをはじきかえす皮膚もレーザー光線は防ぎきれず、炭酸ガスであらゆる生物を殺傷できる…といってもシラリーにはとどかずザザーンはそのままレーザー光線に当たり爆発を起こす…

 

ゴーロン「馬鹿な!ザザーンまで!?」

 

ザザーンまでやられ焦り始めるゴーロン星人…だが

 

ゴーロン「まあいい!俺のエースたるギガスがいれば逆転もありえ…「グオォォ!?」な…ギガスゥゥゥッ!?」

 

ギガスがコダラーに吹き飛ばされる

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

コダラーは更にバシバシとその怪力でギガスをボコボコにしギガスが虫の息になった所でコダラーは手から電撃球を放ちギガスを攻撃しギガスは爆発した

 

ゴーロン「馬鹿な!私のギガスまで!このレイブラットの後継者になるはずの俺の怪獣がぁ!?」

 

…よく考えて見たけど惑星ハマーに来てたレイオニクスてあんまり強くない怪獣ばっかりだったよな…(テレスドンやらアーストロン

、ゴメスなど…)バードンやタイラント、レッドキングならともかく…ゴルゴスやザザーン、ギガスでレイブラットの後継者に慣れると本気で思ってるの?…まあテレビでは大人の都合があったのかもしれないけどさ…せめてウルトラマンを苦しめた強敵を仲間にしておけよ……

 

ゴーロン「こうなったら!貴様を殺して…「……させない」グギャァァ!?」

 

ゴーロン星人は銃を出して僕を撃とうとするが…ゼットはテレポートでゴーロンの後ろに回り込み刺又で刺してゴーロンはそのまま死亡する

 

神無「ふう、いい怪獣達のストレス発散になったな!ご苦労様、コダラー、シラリー、メルバ!よく頑張った!ゆっくり休んでくれ!」

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ーーー

 

神無「……さてリドリアス達は無事かな?」

 

リドリアス達が無事かどうか確認しようとすると…

 

?「大丈夫、彼等は無事さ、リドリアス達を助けてくれてありがとう」

 

グローザム「誰だ!」

 

後ろを向くとある男の人が立っていた…あの人はまさか…

 

神無「!ウルトラマンコスモスの変身者…カオスヘッダーと和解した春野ムサシさん…」

 

ムサシ「そう、僕はムサシ、春野ムサシだ、君の事は他のウルトラマンから聞いているよ神無君」

 

……そう、僕達の後ろにいた人は真の勇者…春野ムサシさんがそこに立っていた

 

 

第三者視点

 

 

神無「いや、遊星ジュランに来たからもしかしたら会えると考えていましたが本当に会えるとは!怪獣と共存を選んだウルトラマンと人間としてお会いできて嬉しいです!」

 

ムサシ「僕も会えて嬉しいよ、君の様な怪獣が好きな人がいて嬉しい限りだ、レイオニクスとしては異質な怪獣を道具ではなく仲間、家族として扱う君と僕も会いたかった」

 

神無とムサシはムサシの家で怪獣達の話をしていた。横ではムサシの妻のアヤノがそれを遠くで見ている……グローザム達は息子さんのソラくんと遊んでる…普通の子だった泣くと思われたがカオスヘッダーとの仲がいいからなのか他の子より宇宙人に対する恐怖心がないのだろう

 

ムサシ「ほう、そんな怪獣もいるのか…でもまさかグローカまで仲間にするとは…そしてこのギガダークナイザーは機械でさえ感情を与えるとは…普通のバトルナイザーとは違う様だ…流石はレジェンドがギガバトルナイザーを改造した事はある」

 

神無「ええ、レジェンド様には本当に感謝しています、そのお陰で家族が増えた」

 

神無は笑顔でムサシさんに話しかける

 

ムサシ「そうか…で君にはご家族はいないのかい?まだ若そうだけど…」

 

するとその場の温度が下がったかの様に寒くなる

 

神無「…………………………」

 

ムサシ「え、え?神無君?どうしたの?」

 

ムサシは笑顔を消し固まったまま黙り尽くしている神無に心配そうに話しかける

 

神無「……僕の家族は家族ではありません…唯の他人です…僕の家族は怪獣達だけです…そこだけは間違えない様にして下さいね…」

 

その時、ムサシも神無の触れてはいけない過去に触れたと思いこれ以上この話題に触れない様にした

 

ムサシ「ああ、すまなかった!」

 

神無「いえこちらこそ!不愉快な思いをさせてしまいすみません」

 

そう神無はそのまま喋ろうとすると外から怪獣の叫び声が聞こえる

 

ムサシ「!?遊星ジュランにいる怪獣の鳴き声ではない!」

 

神無「襲撃して来た怪獣か!?」

 

するとそこには至る所に結晶の様な宝石がついており背中に特に大きな宝石をもつ怪獣が現れた

 

神無視点

 

ーーーゴガァァァァァァァ!ーーー

 

その怪獣は咆哮を上げこちらに向かってくる

 

神無「なんだあの怪獣は!?見たこともないぞ!?」

 

僕はギガダークナイザーであの怪獣の情報がないか確かめるが…見つからない…あいつは一体なんなのか…?すると

 

ムサシ「…あれは宝石獣ガーメリシャス!何でここに!?」

 

?何故かムサシさんが知ってる?何故だ?

 

神無「知ってるんですか?」

 

ムサシ「ああ!あいつはかなり強い怪獣と聞いたことがある!…逆に知らないのか?」

 

神無「ええ、初めて知りました」

 

グローザム「俺も長いこと生きてるが…初めて聞く怪獣だな?」

 

ゼット「……初めて知った…」

 

僕だけじゃない様だ…でも本当に何なんだあいつは…?

 

神無「まあいい!行けガメラ!ミズノエリュウ!鎧モスラ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァ!ーーー

 

召喚したのはミズノエリュウとガメラそして鎧モスラ、相手が未知の存在の為守護神たるこの三体で攻撃を仕掛けるが

 

ーーーゴガァァァァァァァ!ーーー

 

ガーメリシャスは背中の宝石から雷撃を放ちガメラ達を攻撃する

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!?ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!?ーーー

 

ーーーピアァァァァァ!?ピアァァァァァ!

?ーーー

 

神無「!?ミズノエリュウ大丈夫か!?」

 

その攻撃にガメラと鎧モスラはほとんど無傷だったが…ミズノエリュウは軽い傷を負う

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!!ーーー

 

ミズノエリュウは大丈夫!と神無に伝える様に吠える

 

神無「よかった!ガメラ達でも苦戦するなんてな…!中々やるなあの亀!」

 

ムサシ「僕も手を貸すよ!コスモース!」

 

ムサシさんはコスモスに変身しすぐさまコロナーモードに変化する…という事は倒していい怪獣なのだろうか?ガーメリシャスに拳を叩き込むコスモス、だがガーメリシャスの甲羅は硬いらしくコスモスの攻撃も効かず、更には背中の宝石や体の周りの宝石から電撃を放ちコスモスを攻撃する

 

コスモス「グワァ!?」

 

神無「コスモスさん!?ガメラ達コスモスさんを助けるんだ!」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァーーー

 

すると三体がコスモスを助けに向かう…がガーメリシャスは口から熱線をガメラ達に放つが…ガメラが熱線を吸収してしまった…そうあまり知られていないがガメラは炎を操る事が出来るのだ…つまり人間でいうパイロキネシスの様なもので更に熱や炎を吸収して自分のエネルギーに変えてしまうのだ

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!!!ーーー

 

そしてガメラはプラズマ火球より強化されたハイ・プラズマを放ちガーメリシャスを攻撃する

 

ーーーゴガァァァァァァァ!?ーーー

 

ガーメリシャスは体のあちこちから火が出ていたがそれでも背中の宝石から電撃を放ちコスモスやガメラ達を攻撃し…なかった…何故なら…

 

ーーーゴガァァァァァァァ!?ーーー

 

そう背中の宝石がハイ・プラズマの火炎で燃え尽きていた…だが宝石は燃焼が出来るものではない…だがハイ・プラズマ…プラズマ火球はその限りではなく、放電現象である為、燃焼が不可能な物質をも瞬時にして灰燼に帰すという恐ろしいガメラの技であり、その威力は実際のプラズマ現象ですら凌駕する驚異的な熱量をもつ程のガメラの技であり水中や宇宙でも使えるという便利な技で発射にごく僅かだが溜めが必要だが…ラグやリロードもほとんどない為空中を飛ぶ怪獣以外なら殆ど当たる優秀すぎるガメラの技である!

 

ーーーゴガァァァァァァァ!ーーー

 

それでもなおガーメリシャスは熱線を放つがガメラにまた吸収されてしまう

 

神無「よし!トドメのバニシング・フィストだ!」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

するとガメラは右腕に炎を纏いガーメリシャスに突進する、ガーメリシャスは逃げようとするが…

 

ーーーゴガァァァァァァァ!?ーーー

 

なんと水柱と無数の鱗粉から放たれる稲妻光線を放ってガーメリシャスを拘束しているのだ…実はこれ鱗粉からの稲妻光線は鎧モスラのエクセル・シャイニング・フィールド・レインボーを強化した鎧モスラの技…鎧・エクセル・シャイニング・フィールドで、水柱での拘束はミズノエリュウが水を操ってガーメリシャスを拘束しているのだ!

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!!!!ーーー

 

そのままガメラはバニシング・フィストを放ちガーメリシャスの甲羅を貫き、内部から焼き尽くしガーメリシャスは爆発した、これにより怪獣達は勝利の咆哮を上げる

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーピアァァァァァ!ピアァァァァァ!ーーー

 

 

ムサシ「また来てくれ、神無君!君の怪獣達をリドリアス達に紹介するよ」

 

神無「ええ、また来ます」

 

僕は時空邸に帰ろうとする、するとムサシさんがコスモプラックを僕にかざしコスモプラックから出て来た光が僕に流れる

 

ムサシ「コスモスの力だ…君の優しさ、強さ、勇気の力が君を強くするだろう、神無君優しさを忘れない様に」

 

神無「はい!ではまた!」

 

そして僕達はそのまま帰る…

 

神無「…ガーメリシャスか…知らない怪獣だな…知られてみるか…」

 

僕が気になったのはガーメリシャスの事…この時は知らなかった…これがある敵の生み出した怪獣だったなんて…

 




宝石獣ガーメリシャス…四足歩行で亀に似ており甲羅から結晶の様な宝石が生えている、武器は口から放つ熱線と宝石から放つ電撃が武器

はい、宝石獣ガーメリシャスと言うのがオリジナル怪獣でした、実はこの怪獣…ある宇宙人が生み出した怪獣なのです!これは後に誰が生み出したのかわかる予定です、つまり伏線というやつですね、まあでもまだずっと先なので今は誰が生み出しなのか考えていてください次回もお楽しみに!


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二十話四大エース君臨

はい。新年明けましておめでとうございます!…最初に言わしてください…誰がスーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリスだけがエースと言いました?

グラキ・ギドラ・イリス「「「何だと!?」」」

では本編をどうぞ!今回もオリジナル怪獣が出てきます


神無視点

 

遊星ジュランを飛び立った後僕達は途中にあった自然豊かな星に寄った

 

神無「へぇ?こんな星もあるんだな〜?…なんかどこかで見たことある様な?」

 

グローザム「ですがおかしいですね、こんな美しい星なのに、人や動物が全然見つからない…鳥の鳴き声もするのに一匹も見つからない…」

 

ゼット「……おかしすぎる…」

 

神無「う〜んどこかでこの光景を見たような…本当になんだけ…?」

 

すると後ろからガサガサと音が聞こえる…人の足音か…?

 

グローザム「誰だ!」

 

?「うわ!待ってくれ敵じゃない!」

 

『そうだ我々は敵ではない!』

 

ゼット「……地球人とカーナビ?」

 

『カーナビじゃない!私はウルトラマンエックスだ!』

 

?「何正体をバレしてるんだエックス!?」

 

神無「ウルトラマンエックスてことは…あなたは大空大地さんか」

 

大地「!?何故俺の事…て、あ!どこかで見た顔と思ったらあのレイオニクスか!確か神無君だったね?君もこの星に迷い込んだのか

?」

 

神無「いえ美しい星だったから降りて来ただけです大地さんは?」

 

エックス『私と大地は謎の時空の穴から落ちて気がついたらここにいた…なあ大地、ゼロのサイバーカードで帰らないか?もうこの光景は飽きた』

 

大地「駄目だ他にも人がいるかもしれない、調査しないと…」

 

?「…お前らもここに迷い込んだのか…」

 

すると一人の男性が歩いてくる…彼はもしかして!?

 

神無「ウルトラマンアグルの変身者の藤宮博也さん!」

 

藤宮「ほう…俺を知っているのか…」

 

神無「はい!僕、ガイアさんよりアグルさんが好きなので!」

 

ゼット「……どうゆう基準だ?」

 

大地「貴方はどうしてここへ?」

 

藤宮「お前と同じだ、時空の穴が急に開いて落ちて来たらここにいた…そう言えばお前は誰だ?ウルトラマンでは無さそうだが…?」

 

藤宮さんは僕のことを知らない様だ…まあM78ワールドじゃないし、ガイアさんに会ってないから知らないんだろうな、後ティガさんやダイナさんも知らなさそう…

 

神無「申し遅れました、僕は皇 神無と申します。怪獣を操るレイオニクスです、後ろの二人はグローザムとゼットと言います」

 

グローザム「よろしくウルトラマンアグル」

 

ゼット「……よろしく」

 

藤宮「そうか…レイオニクスか…聞いたことがあるな…確かオーブが言っていた気が…まあいい、この星には誰もいないぞ、俺も探したが誰もいない」

 

大地「そうですか…「だが…」だが?」

 

藤宮「怪獣は何体かいたな…逃げるんなら早く逃げな」

 

ほう!ここには怪獣がいるのか!?よし仲間にしよう…と考えていると円盤と鳥のような怪獣が現れる

 

神無「ほう!円盤生物ロベルガーと円盤生物サタンモアか!かなり円盤生物の中ではブラックエンドの次に好きですね!」

 

エックス『円盤生物?あの鳥はどう見ても円盤に見えないが』

 

神無「そうなんですよ、サタンモアは円盤生物の中では珍しい円盤形態にならないんです!サタンモアは目からの破壊光線に嘴と口から放つミサイル弾が武器で体内に生物兵器であるリトルモアを出してくるんですよ!ほらあのサタンモアに似てるのがリトルモア…サタンモアてやっぱり可愛いですね!」

 

エックス『そんなこと言っている場合か!?リトルモアという奴らか襲いかかって来ているぞ!?』

 

…あ、本当だ、まあいい、こいつを出すとしよう!

 

神無「行けスラターン!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

僕はスラターンを出してサタンモアとロベルガーを倒そうとする

 

神無「リトルモア達はグローザムとゼットと僕に任せてお二人はなんとか生き延びてください!」

 

エックス『曖昧な指示だな!?』

 

神無「よし最近作った人間体でもできる技を見せてやるよ!スラターンは円盤生物達を頼「フシュオオオオオオォォォォォ!!」てぇぇえ!?」

 

何とスラターンは僕に尻尾の一本を僕スレスレで地面に当てる!…て危な!?死ぬとこだった!流石スラターン!力と防御力、そして能力はスーパーグランドキング達に負けないだけはあるな…てそうじゃなくて!どうして攻撃して来たんだ!?

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!ーーー

 

神無「えっと…?お前は俺を倒した男だ!つまり俺のライバルだ!なのに何故俺を呼ばなかった!?何故だ…こうなったらもう一度勝負だ!…て言ってるね…スラターンは僕をそんな目で見てたのか…」

 

つまりスラターンは僕の事をこう考えていたのか…と考えていたすると…リトルモアが襲いかかってくる

 

神無「!?まずはリトルモア達が先だ!レールガン!」

 

僕は体から電流を流し先程作った金属の塊でリトルモアを攻撃するが…全然威力が足りない…まあリトルモア一体は倒せたけどさ…グローザムやゼットなんか一発の攻撃で何十と倒してるんだよ…僕ギガダークナイザーがないとガチで雑魚じゃん…まあリトルモアに刺されても生きてられるけどさ…あれだよ防御力や再生力が高くても攻撃力がなければ倒せないじゃん!…そう考えているとロベルガーとサタンモアがスラターンに攻撃を仕掛ける

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

…スラターンが油断していたこともあって見事に当たり調子に乗った二体は攻撃をさらに仕掛けようとするが……

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!!ーーー

 

自分のプライドを傷つけられたスラターンは自分のでかい体を生かしサタンモアに腕を当てる!その巨体から放つパワーは凄まじくミサイル攻撃をもろともしない筈のサタンモアの防御力もスラターンのパワーには負けてサタンモアは地面に落ちてしまう!

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

それでも攻撃をやめないスラターンは三本ある鞭のような尻尾でバシバシとサタンモアを叩きつけたり刺したりする、サタンモアは苦しそうに叫びながらピクピク体を動かし動かなくなった…ロベルガーはサタンモアの仇を取るため円盤形態をやめて、掌から手裏剣状の光弾を連発するが…スラターンの装甲の前には効かなかった…スラターンは何故か他の小説では雑魚扱いされ僕にも簡単に倒されたと勘違いされているが…実力だけなら…僕の三大エースたるスーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリス並みの実力者でありグランドギドラやスペースゴジラよりも強いのだ!パワーだけならカイザーギドラのキック並み、防御力ならスーパーグランドキングとは低いがそれでもカイザーギドラやイリスより高い、スピードは遅いがスーパーグランドキングより少し早いぐらい、技の応用も少しはできるといった実力ならスーパーグランドキング達並みなのだ!

 

神無「よく考えてばあのジャッカルダイナマイトてウルトラダイナマイトの三倍あるもんな…それ受けてよく死ななかったて言うかまだ活動できそうだったもんな…よく勝てたな僕…」

 

そうジャッカルダイナマイトはウルトラダイナマイトの三倍でありそもそもウルトラダイナマイトはイェーガーの自爆一つと同等でありその三倍は映画でイェーガーの自爆二つと未来の高威力水爆を受けてなお戦闘が行えるだけの耐久力がある、しかもジャッカルダイナマイトを受ける前からガタノゾーアの必殺技を受けて体に穴が開いていただけでなくベーレムによって皮膚を溶かされ毒が回っていたことや他の怪獣達の攻撃を受けていたので並大抵の怪獣では死んでいたであろう攻撃をスラターンは耐え切ったのだ、あのグランドギドラやスペースゴジラでさえ耐えきるのが難しいのを何とか動ける程度まで耐えきったスラターンが弱いはずがなかった

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンはロベルガーに拳を叩きつけロベルガーは顔が凹んでもう戦闘不能だったがスラターンは電撃ビームを放とうとするが…僕はロベルガーを回収する

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?……フシュオオオオオオォォォ!!ーーー

 

スラターンは敵が消え一瞬驚いたが前にも自分がされた事があったからか僕が犯人とわかり僕に怒りの叫びを上げる

 

神無「はいはい、落ち着いて!まあいいじゃないか持つ気が済んだだろう?さあギガダークナイザーに帰って!」

 

僕はこれからスラターンとの距離を詰めようと考えながらスラターンをギガダークナイザーに戻そうとするが…戻らない

 

神無「…?何で戻らないんだ?…!スラターンのスロットから光が消えてる!まさかスラターンの奴…勝負しろていってたから…勝たないと戻らないてことか!!?」

 

そうスラターンを見ると「どうだ!もうお前の所には戻らねえよ!」と言わんばかりにドヤ顔をしていた…スラターンは勝負しないと戻らないと言っているのだ…あいつやってくれたな…そう考えていると

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

神無「お前達!?」

 

何とスーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリスが現れスラターンを睨み始める…まるで主(神無)に敬意を表さないスラターンに向かって「この野郎!俺(僕、私)達が躾し直してやる!」と言わんばかりに!

 

神無「やめて!僕の為に争わないで!」

 

冗談で言って見ると

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

エックス『なんか余計にあの怪獣達のテンションが上がったんだが!?』

 

神無「何で!?」

 

何故かスーパーグランドキング達がテンションが上がりスラターンを三人で叩きつける

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

だがスラターンもただ攻撃されているだけではなく三本の尻尾のムチに電流を流しスーパーグランドキング達に叩きつけようとしたり槍のように刺したりしようとするが…

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

何とスーパーグランドキングがイリスとカイザーギドラがその攻撃を全て防ぐ!それに驚くスラターン、だがスーパーグランドキングの装甲に傷がついついる事からスーパーグランドキングはこいつはカイザーギドラやイリス並みと判断したのか警戒心を上げるよう仲間達に伝える

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスは超音波メスをスラターンに放つがスラターンはそれを腕で防ぐ、カイザーギドラもキックを放つがスラターンはそれも腕で受け止めカイザーギドラを投げ飛ばす

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!?ーーー

 

カイザーギドラはすぐに体制を直すがスラターンのパワーに驚いていた…だがそれはスラターンも同じで自分と同等のパワーを持つカイザーギドラに内心舌を巻いていた

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

するとスーパーグランドキングがスーパーグランブレスを放ちスラターンは腕をクロスさせ防ぐがその場から後ろに少し下がってしまう…それを見たスーパーグランドキングは「どうだ!僕の実力は!これが主の真のエースである僕の力だ!」と言う…すると

 

ーーークゥウウウウ!?ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!?ーーー

 

その後ろにいたカイザーギドラとイリスが起こり始める!何故なのか?それはスーパーグランドキングがさも「自分だけ」が主(神無

)の一番の存在のように言った為二体はスーパーグランドキングに怒っているのだ、そして二体はスーパーグランドキングに殴りかかり、それに怒ったスーパーグランドキングも二体を攻撃する、それに便乗してスラターンも攻撃する…最初は三対一だったのに今では四巴の戦いに発展していた!

 

大地「…何で味方同士で戦ってるんだ?」

 

エックス『わからない…?』

 

藤宮「…どうする?あいつらが戦っていたら俺たちも巻き添え食らうぞ?」

 

神無「おーい!お前達辞めろ!僕たちも巻き込むきか!?」

 

すると

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

四体は「五月蝿え!黙れ!」と叫ぶ…がこれがダメだった…

 

神無「……………………ねぇ君達…」

 

ーーー!!?ーーー

 

四体は恐る恐る僕の方を見ると僕は笑顔で四体を見つめる、すると四体はガクガクと震えだした…後にその場にいた人たちは僕の事をこう言っていた『後ろにアシュランが見えた』と…

 

神無「たく!お前達僕の言うこと聞いてよね!全く」

 

スラターンは僕を見て『何こいつ怖い』と思いスーパーグランドキング達は怒られせはいけないと理解した

 

神無「まあいいやスラターンも僕の所に戻りなさい…「キュルキュル!!」何だ!?」

 

すると頭上に脳みその塊が浮いていた

 

神無「何あいつ!?脳みそじゃん!?キモい!?新種の円盤生物か!?」

 

エックス『あれは脳髄怪獣アザノース!?全身脳みその怪獣で四本の触手をもつ怪獣だ!

 

……また知らない怪獣…だけどエックスさんは知っている…本当に何故なんだ?…

 

第三者視点

 

神無「お前達!早くあいつを倒せ!」

 

スーパーグランドキング達は命令を聞いてアザノースを攻撃しようとするが…

 

ーーーキュルキュル!ーーー

 

アザノースが鳴き声をあげるとなんとこの星の景色が変わり美しい星から一転醜い星に変わり更に三体の怪獣が現れる

 

神無「破壊獣モンスアーガーにKaijuの突貫角獣スカナーに巨顎海獣ライジュウ!?そうかここはメラニー遊星か!?…それに三体とも頭にあのアザノースの脳みそのようなものが生えてる…それに目の光も消えている…まさか操られているのか!?」

 

そうこのアザノースは自分の脳みそを飛ばし相手の脳に植え付けることで操ることができるのだ!

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングは「それがどうした!お前から倒せばいいことだ!」とでも言わんばかりにスーパーグランレーザーを放ちアザノースの頭(脳みそ?)に当て大穴を開け

アザノースは倒お…れなかった

 

ーーーキュルキュル!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!?ーーー

 

何と穴が空いたにもかかわらずすぐに再生してしまった!

 

エックス『あいつは体の一部さえ残ればすぐに再生するぞ!気をつけろ!』

 

神無「もっと早く言ってくれないかな!?でも厄介だな!」

 

そうアザノースはとてつもない再生力を誇り体の一部さえ残っていればすぐに再生するのだ!するとスカナーとライジュウが突進してくるそれを避ける怪獣達、だがスラターンだけはスカナーとライジュウを哀れんだ目で見ていた

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ……ーーー

 

そう同じKaijuであるスカナーとライジュウがあの変な脳みそ野郎に操られているのがいたたまれないのだった…すると自分たちの横にレヴィベジスが現れる

 

レヴィベジス「さて行くか!」

 

するとレヴィベジスは両腕を交差させてエネルギーを溜める…そしてそれを右腕に移してモンスアーガー、スカナーとライジュウに放つ

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

スラターンはその行動を見て驚きと怒りを込めた目でレヴィベジスを見つめるがレヴィベジスはスラターンを見て頷く

 

レヴィベジス「まあ見てなて」

 

するとモンスアーガーやスカナー、ライジュウの頭に生えていたアザノースの脳みその一部が消えて言ったのだ、だが三体は無事でその目はだんだん光が戻っていった

 

ーーーキュルキュル!?ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!?ーーー

 

それに驚くアザノースとスラターン、そうこの光線はコズミューム光線と言い簡単に言えばレヴィベジス…神無が当てたい物に対してのみ効果を発揮する光線であり、先程の光線が狙ったのはアザノースの脳みその一部のみ…つまり怪獣達はノーダメージでありアザノースの一部だけ破壊したのだ、洗脳から解放され喜ぶ三体、それを見て満足するレヴィベジス…だったが…

 

ーーーキュルキュル!!ーーー

 

レヴィベジス「な!?」

 

何とアザノースが脳みそをパカッと開けてその中に何と巨大な目玉があったのだ…(しかもレヴィベジスを睨みつけて)そこから凄まじい光線を放ちモンスアーガーを一撃で倒した

 

大地「なんて事を!?」

 

藤宮「なんて奴だ!」

 

そう自分の手駒でなくなったモンスアーガー達を邪魔と思い排除したのだ、アザノースはスカナー達も狙おうとするが

 

レヴィベジス「メビュームシュート!」

 

レヴィベジスはメビュームシュートを放ち攻撃するがアザノースはすぐに再生する

 

レヴィベジス「許さんぞ!罪ない怪獣を殺しやがって!お前だけは絶対に許さない!スーパーグランドキング達!行くぞ!」

 

エックス『私たちも行くぞ!大地!』

 

大地「ああ、ユナイトだ!」

 

藤宮「俺も力を貸そう…アグルーーーッ!」

 

大地「エックス!」

 

【ウルトラマンエックスとユナイトします】

 

グローザム「俺達も加勢するか!」

 

ゼット「……そうだな」

 

そしてその場にウルトラマンエックスとウルトラマンアグルが現れアザノースは不利になった…筈だったがアザノースは脳みその一部を飛ばしてきた…するとその脳みその一部が地面やスラターンに当たった瞬間大爆発を起こす

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

「「「「「な!?」」」」」

 

それに全員驚く

 

グローザム「あいつ…脳みその一部で操つたりするだけじゃなくて爆発も起こすのかよ!」

 

ゼット「……そしてあの再生力…厄介だ」

 

レヴィベジス「大丈夫かスラターン!?」

 

レヴィベジスはスラターンの元に駆け寄る

…それを見てスラターンや他の怪獣達は驚いていたが…

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ…?ーーー

 

スラターンは「何故自分を助けた?」と聞くがそれに対しレヴィベジスは…

 

レヴィベジス「仲間なんだから当たり前だろ

?」

 

と軽く言い放つスーパーグランドキング達は呆れ半分、主らしいと思い、スラターンもこのレヴィベジス(神無)に対する感情を改めた

 

ーーーフシュオオ……フシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンはレヴィベジスに吠える、「流石俺のライバル!見直したぜ!俺も全力で手助けするぜ!!!」と言わんばかりにレヴィベジスに吠える

 

ーーーグゥエエエエエ……ーーー

 

スーパーグランドキングは「何だこいつ…カイザーギドラ並みの馬鹿か…」とでも言うように吠える…後ろでカイザーギドラが睨みつけていたのは言うまでもない

 

レヴィベジス「よし反撃返しだ!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

エックス「ああ!」

 

アグル「…ああ」

 

グローザム「再生できないほど氷漬けにしてやる!」

 

ゼット「……燃やし尽くす!」

 

レヴィベジス達はアザノースに火球や冷凍ガス、光弾、雷撃を当てるがアザノースはすぐに再生してしまう…

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーグエエエエェェェェェェ!ーーー

 

ーーーギュイイイイイイィィィィィ!ーーー

 

するとスラターンはスカナーとライジュウの背に自分の両腕を置く、スカナーには左腕、ライジュウは右腕と背中に腕を置くと何とスカナーとライジュウがスラターンの両腕に同化し、ライジュウは槌…いわゆるハンマーの様な形になり更に表面に棘があるハンマーだった、スカナーは斧…ハルバートとバトルアックスを混ぜた様な斧になった!ほうスラターンの怪力を生かすためライジュウ達はスラターンと同化し武器となったのだ!

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは両腕でアザノースを叩きつけたり切り裂き突いたりしてアザノースを攻撃するがすぐに再生してしまう

 

ーーーキュルキュル!ーーー

 

アザノースは嘲笑うが…スラターンはニヤリと笑う…すると

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーーグエエエエェェェ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーキュルキュル!?ーーー

 

スーパーグランドキングはスーパーグランレーザーを、カイザーギドラはデストロイド・カイザーを、イリスは超音波メスを放ちアザノースを攻撃しアザノースの体を破壊する

 

ーーーキュルキュル!?…キュルキュル!!ーーー

 

だがアザノースはすぐに再生し「私は不死身だ!」とでも言う様に叫ぶが…

 

エックス「エクシードエクスラッシュ!」

 

エックスはエクシードXに変身しアザノースを虹のオーラで包み込み二回斬りつける

 

アグル「アグルセイバー!」

 

アグルはアザノースを斬りつける、だがアザノースの体は再生…しなかった

 

ーーーキュルキュル!?ーーー

 

そうエックスの技でアザノースの闇の力を封印し再生力を封印したのだ!

 

レヴィベジス「トドメだ!変身!ウルトラマンネクサス!オーバーレイ・シュトローム!」

 

ウルトラマンネクサスの技を放ちアザノースを攻撃しアザノースは分子分解され消滅した

 

神無視点

 

エックス「アザノース…強敵だったな…私達は元いた世界に戻る、君達は自分達で帰れるだろう?アグル…藤宮は私が送っていこう」

 

アグル「ああ、頼む…少年…怪獣達を大事にな…」

 

アグルさんはライフゲージから光を出し僕に与える

 

レヴィベジス「ありがとうございます!」

 

アグル「また会おう…」

 

そう言うと二人は飛び立っていた…僕は人間に戻る

 

神無「さてスラターンも戻れ…」

 

僕はスーパーグランドキング達を回収しスラターンをギガダークナイザーに回収しようとする…スラターンは回収された…ギガダークナイザーでは無くネオバトルナイザーへ…

 

神無「…!?え!?何でネオバトルナイザーに!?三体まででしょ入るのは!?…まあいいか…」

 

最初は驚いたが、まあ別に困ることはないからいいか…と思い気にしないことにした…別にネオバトルナイザーに入ってるのが四体でもいいし、一体多くギガダークナイザーに入るからいいか…

 

神無「さて、そろそろ惑星ハマーの戦いが始まるな…そろそろ帰るか…」

 

そう言って僕達は遊星メラニーから去っていった

 

 

???視点

 

宇宙空間にある女性がいた…

 

?「あらぁ〜?アザノースが倒されるとわねぇ〜…まあいいわ『ダーリン』がいれば…幾らでも強い怪獣が生み出せるわぁ〜!…フフフフ

…だからダーリンは誰にも渡さないわぁ〜ウルトラマンみたいな下等生物やさっきのレイオニクスの怪獣なんか目じゃないくらいのを怪獣を生み出してもらうためにねぇ〜!」

 

そう言ってその場から女性は消えた

 




脳髄怪獣アザノース…その名の通り体が脳みその様で、特筆すべきは体が一部残っていればすぐ再生する再生力と体の一部を飛ばして相手に植え付け洗脳したり、爆発させたりする事が出来る

はい以上がオリジナル怪獣のアザノースでした!名前の由来はクトゥルフ神話の主神の様な存在のアザトースから!自分で考えた怪獣ながら厄介な敵ですね、ちなみにこいつが惑星ボリス編(ボリス関係ないけど…)のラスボスであり強敵にした…本当はモンスアーガーにしようと思ったけど…スラターンをエースに加えるためのラスボスとして急遽抜擢しました!

何故スラターンをエースに加えたかと言うと、スラターンて他の小説だと雑魚やら噛ませ扱いなんですよ、でも僕の小説のスラターンはかなり強くてスカナーとライジュウと同化した腕は本当に便利で斧で敵を切り裂いたりハルバートの様に突くこともできる便利な腕、さらにハンマーの腕で斧の腕を叩くことで破壊力も増すため鬼に金棒ですね
!ちなみに元ネタは銀色の怪獣様が出したスラターンがこれをしていたので僕も使ってみました!これからもスーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリス、スラターンの四体のエースをよろしくお願いします!

次回から惑星ハマー編へ移行します!楽しみはまっていて下さい!ではまた次回!


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惑星ハマー編
二十一話惑星ハマーへ


はい!惑星ハマー編です!遅くなってすみません!これからちょっと遅れて投稿しますが…許して下さい!それからこの作品を他の作品とクロスオーバーさせないと考えているのですが…読者の皆さんが怒るのではないのかと不安で考えるたびに腹が痛いです……クロスオーバーの理由は他の作品を読んでいる人でも怪獣の魅力を知って欲しいからですね(僕の趣味もありますが…)…それにまだウルトラマンとクロスオーバーした事のない作品とクロスオーバーさせたいですね!今回は怪獣の戦闘描写がなくてすみません!では二十一話お楽しみに!


神無視点

 

神無「さて!そろそろレイオニクスバトルが始まる…レイさんやミサキさん、ケイトさん……そしてボス達を を迎えに行くか!」

 

僕は時空邸の管理をサデス達に任せメカキングギドラに乗りZAPの宇宙基地へと向かう

 

レイ視点

 

俺達は今危機にさらされていた…正確には俺と姉さん、ミサキだが…何故危機にさらされているのか…?それは惑星ボリスにきたZAPのカトリが俺たちの正体を密告したからだ…

 

カトリ「今ならあの化け物もいない!ここでお前達は死ね!」

 

ミサキ「神無がいないからて調子乗って!」

 

ケイト「くぅ!レイに手を出すな!」

 

レイ「やめるんだ!姉さん!傷が広がる!」

 

姉さんはカトリに不意打ちで傷を負い俺達は囲まれていた…この状況…誰が見てももう終わりだと思うだろう

 

ヒュウガ「やめるんだ!レイ達…俺のクルーは危険な奴らじゃない!」

 

ハルナ「惑星ボリスから脱出できたのも彼等のおかげよ!それなのに殺すの!?」

 

クマノ「そうだ!やめるんだこんなの事!?」

 

オキ「そうです!それに怪獣だってピグモンの様に人間の味方の怪獣もいるんです!だから彼等は危険じゃありません!」

 

ボス達は必死にカトリ達を止めるが…

 

カトリ「黙れ!怪獣と言う化け物を使役している時点で万死に値する!この化け物をここで殺す!」

 

カトリがそう言った次の瞬間。

 

神無「…ほう、僕との約束を破った挙句…怪獣を愚弄し、彼等の様な正しい心を持ったレイオニクスを殺すか…」

 

「「「「!!?」」」」

 

そこには神無がいた

 

カトリ「何故貴様が!?」

 

神無「黙れゴミが…約束を破った奴にかける慈悲はない!死ね!」

 

神無はギガダークナイザーからスペースビーストを出しカトリ達を捕食する

 

カトリ「ギャイャァァァ!?助け…!?」

 

神無「ふう、間に合ってよかった…無事ですかボス達、そしてレイさん達!」

 

ヒュウガ「ああ!おかげでクルーが助かった!」

 

レイ「ありがとう!神無!」

 

神無「いえいえ!友達を助けるのが当たり前ですからね」

 

そう言い合っていると……突然基地内で爆発が起きて激しく揺れる。

 

ヒュウガ「何だこれは!?」

 

すると警報ランプが点滅して緊急警報が響くすると後ろに誰かが立っていた、するとミサキと姉さん、神無がその人物を見て同時に言う

 

「「「ペダン星人!?」」」

 

「・・・・死ね!レイオニクス共が!」

 

そのペダン星人と呼ばれた宇宙人は俺達に殺意の籠った声で叫びゆっくり銃を構える。だが発砲される前に左側からグローザムが現れて飛び掛かった。突然の事にペダン星人は持っていた銃を落としてしまう

 

ペダン「ぐわぁぁ!?」

 

その隙に俺はペダン星人に格闘術で攻める、神無はギガダークナイザーを振り回しながらペダン星人へと攻める…がペダン星人は格闘術で応戦し互いに攻めたり防御したりし一旦お互いに距離を取る…するとミサキが銃を取り出しペダン星人に放つ

 

ペダン「くう!?」

 

それをペダン星人は避けるが右手にあたり右手にあったリングが外れ、ペダン星人はそれを取ろうとするがリングが光った瞬間消えてしまう

 

神無「今です!」

 

レイ「ああ!」

 

俺はキックを放ち神無はギガダークナイザーを腹に当てペダン星人は吹き飛び壁に当たって気絶する、するとボス達が集まってきた

 

ヒュウガ「こいつは一体…?」

 

神無「レイオニクスハンター…レイオニクスを狩るもの達です…そしてキングジョーブラックの持ち主であるペダン星人だ!」

 

「「「「!!?」」」」

 

キングジョーブラックと聞いて驚く俺達…だが再び爆発が起きて警報が激しく響く

 

『緊急退避!緊急退避!!約10分後に当基地は大爆発する。全員速やかに基地から退避せよ!繰り返す…』

 

グローザム「皇帝!ここは危険です!こいつらの船…ペンドラゴンに乗って逃げましょう!」

 

神無「ああ!…レイさん?何しているんですか?」

 

俺はペダン星人を担いで一緒に逃げようとしていた

 

レイ「俺には誰かを見捨てる何てできない…ボス達や神無の仲間なら尚更だ!」

 

神無「レイさん…立派になりましたね…偉い偉い!」

 

…神無が涙を流し始めたぞ…こいつは俺を子供扱いしているのか?

 

神無「さてペンドラゴンへテレポートしますよ!」

 

すると俺達はテレポートでペンドラゴンの内部に入る

 

ヒュウガ「よし!ペンドラゴン発進だ!」

 

ペンドラゴンは俺たちを乗せて無事に発進した

 

神無視点

 

ペンドラゴンが無事に発進し、原作の様にワームホールに飲み込まれると思っていたが…飲み込まれなかったのでこのまま惑星ハマーへ向かうルートをペンドラゴンに設定する

 

ヒュウガ「神無、ルートを設定していた様だがどこへ行くだ?」

 

神無「惑星ハマー…レイオニクス達がレイブラットの後継者を決める戦いを繰り広げる『レイオニクスバトル』を行う場所です…そこにレイブラットがいるのです」

 

レイ「レイブラット!そこに奴がいるのか!?」

 

神無「ええ、そうです」

 

僕がレイさんにそう言うと

 

ヒュウガ「それよりも…このペダン星人…だったか?こいつは何しにZAPの宇宙基地に来たんだ?それにレイオニクスハンターとは何だ?」

 

グローザム「レイオニクスハンターとは先程皇帝が仰った様にレイオニクスを狩るものだ…ペダン星は未来でレイオニクスに滅ぼされかけてな、まあ全て自業自得らしいが…」

 

神無「まあいい、そろそろこの人を起こすか…」

 

僕はペダン星人に近づきペダン星人に電流を流す

 

ペダン「!ぐお!?…ここはどこだ!」

 

電気ショックで無理やり気絶していたペダン星人を起こすとペダン星人は自分がどこにいるのか分からず叫んだ

 

神無「いえ、あなたと話がしたくてね、無理矢理起こしました、すみませんね…そうそう気絶した貴方を生かしてここまで運んだのはそこにいるレイさんですよ、感謝ぐらいしてくださいね」

 

そう僕はレイさんを指差す

 

ペダン「!?…く!…?無い…?銃がない!?」

 

ペダン星人は銃を掴もうとするが銃がなかった…

 

ヒュウガ「銃は我々が預かっている!」

 

ペダン「!?く!」

 

ペダン星人は悔しそうに地面を蹴る

 

ミサキ「さあ、まずはマスクを外しなさい、話をするのはそれからよ」

 

するとペダン星人はマスクを外す、すると現れたペダン星人の素顔は…

 

グローザム「…!貴様は!?」

 

何故かグローザムがペダン星人の顔を見るなり驚きと怒りの感情が混じった声を出す

 

ペダン「ほう?俺を知っているのか?」

 

グローザム「ああ、お前のことを知らないわけがない!」

 

…?おかしいなグローザムにはペダン星人…ダイルと接点はないはず…?

 

レイ「知っているのか?」

 

グローザム「ああ…こいつの名は…ヒルカワミツヒコ!俺の宿敵の一人であるウルトラマンメビウスを陥れようとしたマスゴミだ!メビウスに助けてもらいながらその正体をバラした救いようの無い人間だ!」

 

ペダン「違う!?俺はペダン星人、ダイルだ!そのヒルカワと言う地球人ではない!」

 

神無「それ中の人だから!こっちとは違う!」

 

グローザム「…そうかすまん…俺の宿敵を化け物呼ばわりしヤプールからも下劣と言われたあのマスゴミかと思った…」

 

神無「まあそうだね、顔似てるもんね(役やっている人同じだし…)まあ僕もヒルカワは嫌いだけどさ、あの人が吐き気を催す邪悪になったのもある意味人間のせいだよ?一般市民の中に、スキャンダルを欲しがったり無責任に面白がったりする人々がある程度いたからヒルカワも一般市民=顧客が欲しがる情報を追いかけたんだから…その人がいなかったらヒルカワもそうならなかったかもしれないしさ」

 

グローザム「ふむ、確かにそう言う見方もできるな…」

 

神無「それにヒルカワの次の回四十五話デスレムの企みでもメビウスは地球人の持つ「美しさと醜さ」という、メビウスさんにとって大きな教訓を得る試練の機会となったし、反面教師としては役に立った方だよ?…まあグズで救いようのないゴミだけどさ…ぶっちゃけ言うと僕もヒルカワを滅したいけどさ…」

 

ゼット「…なるほど…反面教師か…」

 

レイ「……お前達は何を言っているんだ?」

 

レイさんが呆れた目でこちらを見ていた

 

神無「……ダイルさんでしたけ?僕達を殺しに来たんですよね?」

 

ダイル「…そうだ!お前達レイオニクスを抹殺し歴史を修正する!それが我々の使命だ!」

 

……使命…ね…

 

神無「使命て言ってもね…未来のペダン星人がレイオニクスの力を操って兵器にしようと考えたからペダン星人はほとんど死亡しそれを無かったことにするためレイオニクスハンターを作り出し、挙げ句の果て最強のレイオニクスを洗脳し配下にし宇宙の覇権を握ろうと暗躍しているのが使命て言われてもねぇ…あのヤプールからも警告を受けていたのにそれを無視してレイオニクスを保持した為にヤプールとナックル星人に滅ぼされたのに…」

 

僕が思わずそう言うと…

 

ダイル「…どう言うことだ?レイオニクスの力を操って兵器ににする?…それが俺達の星が滅んだ理由なのか?…それに最強のレイオニクスを洗脳して配下にする…?おい!どう言うことだ!説明しろ!」

 

するとダイルさんは僕に摑みかかる

 

レイ「おい!」

 

神無「…え?知らなかったんですか?…そうか、思い出したこの事実を知っているのは偉い人達の一部だけだった…ダイルさんの様な人達は知らないんだった…」

 

僕とした事が…それを忘れていてそれをダイルさんに話しちゃったよ…

 

ダイル「本当なのか…?なら俺達が滅んだのは因果応報じゃないか!?ハーラン司令はレイオニクスによて滅ぼされたと言っていたのに…それは嘘だったのか?」

 

ダイルさんはそう言って頭を抱えるが、すぐに冷静になり僕の方を向く

 

ダイル「……まだお前のその情報を信じる訳にはいかない……俺の使命はレイオニクスの抹殺」

 

神無「別にレイオニクスは殆どか殺されても仕方ない悪党ばかりだからそう言ってもいいけど…僕はともかくレイさん達が悪人に見えるんですか?」

 

そう言って僕はレイさん達を見る、するとダイルさんは俯く…レイさんには助けられたと少なからず思っているんだろう…そうだ、これから惑星ハマーに行くんだから…

 

神無「そうだ、ダイルさん、無人ドックを呼んでこの船を改造してくれません?…あ拒否権はありませよ…一応…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーゴガァァァァ!ーーー

 

僕はファイヤーゴルザを小型サイズ(人間大の大きさ)で召喚する、ギガダークナイザーはこういった怪獣を小型でも召喚出来るのだ

、ファイヤーゴルザには脅し用として出てもらった

 

ヒュウガ「な!?神無!この船は戦闘艦では無い…」

 

ボスはペンドラゴンを改造するのを反対しようとするが

 

神無「知っていますよ、ですが惑星ハマーには強敵が渦巻いています…少しでも武器を揃えないと…それにその使用許可はボス、貴方が判断して使ってください、貴方なら正しい使い方ができる筈です」

 

ヒュウガ「…わかった、その代わり改造したらすぐにその武器を封印して俺が許可するまで使えないからな!」

 

神無「了解、ダイルさん早く改造して下さい…武器の強化と…そしてあの超獣ですら一撃で屠るペダニウムランチャーを武装して下さい!それくらい出来るでしょう?」

 

ダイル「………ペダンの科学を舐めるな…だが所詮は地球製…そこまでは強化できん」

 

神無「あまり舐めない方がいいですよ?…その過小評価が貴方方の星が滅んだ原因の一つですから…」

 

ダイル「……ふん…」

 

そう言ってダイルさんは無人ドックを呼び寄せる

 

ヒュウガ視点

 

ヒュウガ「……これがペダニウムランチャー…惑星ボリスでレイ達を苦戦させたキングジョーブラックの武器…」

 

ワイバーンミサイル、対アステロイド砲も強化され前の倍以上の威力になっていた…そして惑星ボリスで使ったハイパーオメガ砲を改造しあのキングジョーブラックの武器であるペダニウムランチャーとなった

 

ダイル「…まあ量産型のキングジョーブラックのペダニウムランチャーよりは強いぐらいか…」

 

ダイルというペダン星人は不満げだが我々地球人から見れば凄まじい武器だ!だからこそ使い所を間違えてはいけない…だから俺はこの武器を俺の指示なしでは使えなくした……これは切り札だ、レイ達の危機が陥るまでは使わない…それまでは強化されたワイバーンミサイルと対アステロイド砲でレイ達を援護しよう!

 

ヒュウガ「俺のZAPカードの認証がない限り二度と撃てないようクマに設定してもらったしこれで俺が許可するまでは撃てないな」

 

神無「では早速惑星ハマーへ…!?ワームホールが!?」

 

俺達が惑星ハマーへ飛び立とうとしたその瞬間にワームホールが現れる!それを見てハルナは驚いて悲鳴を上げる。ハルナは急いで避けようと舵を切るが間に合わずペンドラゴンはワームホールへ吸い込まれてしまった…

 

 




はい、今回は戦闘描写なくてごめんなさい!次回はレイオニクスバトルをするので次回を楽しみにしていて下さい!感想や誤字訂正、オリジナル怪獣の提案を待ってます!


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第二十二話レイオニクスバトル

さあて今回はウルトラセブンの宇宙人が多いですよ!お楽しみに!


レイ視点

 

ワームホールに吸い込まれてから少し経ってようやく時空の穴から抜け出る事ができた。そして前方に大きな惑星が見えた

 

神無「ハルナさん、あの星が惑星ハマーです、着陸お願いします」

 

レイ「あれが惑星ハマー…」

 

これが惑星ハマー…何も無い砂と岩の更地だった…確かに決戦の地に相応しいが…ここまで無いと寂しすぎるな…すると突然血が滾るような感覚が起きた

 

レイ「!今のは!?」

 

神無「…レイオニクスの闘争本能に火がついてしまったようですね…もっと自分の意識を強く持たなければ…皆さんもお気をつけて」

 

アドバイスを受け俺は深呼吸をし意識を高める、すると気持ちが落ち着いていく

 

神無「これで暴走しないでしょうね…」

 

レイ「暴走?」

 

神無「ええ、レイオニクスの力が高まりすぎると暴走してしまう可能性があるので」

 

そうか、神無にアドバイスを貰わなければ暴走していたかもな…そう考えていると…

 

オキ「!?怪獣が四体います!」

 

ケイト「何!?」

 

俺達はモニターを見ると四体の怪獣が争っていた、一体は羽の生えた怪獣、もう一体はあの怪獣王ゴジラに少し似た怪獣、もう一体はイカに酷似した怪獣、惑星ボリスで見たテレスドンが争っていた

 

神無「レイオニクスの反応がありますね…となるとレイオニクスの手持ちか…それにしてもあのドラコとゴメス、テレスドン、それに大イカ怪獣ゲゾラか…オキさんレイオニクスの正体が知りたいのでモニターアップできます?」

 

オキ「うん任せて!」

 

オキはそう言ってもモニターの映像を大きくする、あのダイルはレイオニクスという言葉を聞き目を見開いていたが…

 

オキ「あ!いたよ!丁度四人いるから四人のレイオニクスだね…えっと何星人だっけ?」

 

神無「フック星人にガッツ星人、ゼットン星人、イカルス星人…ゼットン星人以外セブンの宇宙人か……」

 

そう神無か言っていると四体による岩の打ち返しが何度も続きテレスドンがゴメスの投げた岩をこちらに手で弾き返したため、岩がペンドラゴンに当たりそうになる

 

ヒュウガ「いかん!撃ち落とせ!」

 

ハルナ「了解!」

 

ハルナが岩をペンドラゴンの対アステロイド砲で破壊するがそれに四体が気づいてしまう、そしてこちらに向かってくる

 

神無「迎え撃ちましょう!僕はテレスドンと戦います」

 

レイ「ああ!あのイカ…ゲゾラを倒す!」

 

ミサキ「任せなさい!ゴメスは任せて!」

 

ケイト「なら私はドラコだな」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ーーーピポポポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

ゴモラ、ルディアン、ゼットン、そしてガギが現れる…ガギか…あの時はキングシルバゴンに倒されたからあまりよく覚えていないがそんなに強く無いイメージだな…

 

フック「我々の戦いの邪魔をするとは!」

 

ガッツ「許さんぞ貴様ら!」

 

ゼットン「ボロボロにしてくれる!」

 

イカルス「泣いて謝ってももう遅いじゃなイカ!」

 

四人の宇宙人はそう言う

 

ミサキ「泣いて謝るのはそっちよ?今のうちに降参したら?」

 

「「「「舐めやがって!?ブッ潰してやる!(じゃなイカ!)」」」

 

怒った宇宙人達は怪獣達に命令し攻撃を仕掛ける…さあ久しぶりの戦いを始めよう!

 

第三者視点

 

レイ「いけゴモラ!ゲゾラを倒すんだ!」

 

イカルス「イカカカ!ゲゾラ、ゴモラを倒すんじゃなイカ!」

 

ゲソラはゴモラに向かって触手を叩きつけようとするが…

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

イカルス「なぁ!?ゲゾラの触手がぁ!?」

 

何とゴモラはゲゾラの触手を腕で掴み引きちぎってしまう!そしてそのゲゾラの触手を食べてみる…意外と美味かったのか全部食べてしまったゴモラであった

 

イカルス「馬鹿な!?私のゲゾラが!?ならお前達助けに行くんじゃなイカ!」

 

するとイカルス星人はさらに二体の怪獣を召喚する、一体はレイキュバスの様なカニの様な怪獣、もう一体は亀の様な怪獣だった

 

イカルス「イカカカカカカカ!こいつらは大ガニ怪獣ガニメに大カメ怪獣カメーバだイカ!こいつらに勝てるわけないイカ!」

 

レイ「だったら行けリトラ!エレキング!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

エレキングとリトラが召喚しエレキングはガニメへとリトラはゲゾラ、ゴモラはカメーバに向かっていった

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

ゲゾラはリトラに触手で攻撃しようとするがリトラはそれを避けるため全く当たらない

 

イカルス「何をやっている!さっさと近づいて倒すイカ!」

 

そうイカルスはゲゾラにリトラに近づく様な命令する…しかしそれがリトラの目的だった

 

レイ「リトラ!火球を連発しろ!」

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

イカルス「イカぁ!?」

 

リトラはゲゾラに火球を連発する…するとゲゾラは段々と弱っていく…そうゲゾラは火や熱に弱いのだ、そしてゲゾラは火球に焼き尽くされて文字通りの焼きイカとなった…(その後スタッフ(ゴモラ)が美味しく頂きました)

 

イカルス「ゲゾラァァ!?」

 

レイ「焼きイカか…ゲゾラて人間でも食えるか?」

 

「「「やめろ(なさい、下さい)」」」

 

イカルスはゲゾラがやられたことに嘆きレイはゲゾラを食おうと考えたので神無達がそれを止める

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

エレキングはガニメと戦っていた、エレキングは三日月状の放電光線を放ちガニメはそれをハサミで防ぐ

 

イカルス「そうじゃなイカ!まだガニメがいるじゃなイカ!?いけガニメ!エレキングを倒すんじゃなイカ!」

 

イカルスはまだ自分にはガニメとカメーバがいると思い出しガニメにエレキングを倒す様に命令する…が

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

イカルス「ガニメ!?」

 

エレキングが尻尾を当てるとガニメは吹き飛んでいく…それもそのはずガニメは二十メートルしか身長がなくエレキングの方がデカイのだ…明らかにサイズが違う、だがエレキングは攻撃をやめない、尻尾を巻き付けガニメに電流を流す「エレクトリックテール」を出し、それだけでなく尻尾の巻き付ける力も強いためガニメは蟹だけに口から泡を吐く…

 

イカルス「ガニメェェェ!?」

 

ゲゾラに続きガニメまで倒されてしまいイカルスは頭を抱える

 

イカルス「こうなったら私のエースたるカメーバに任せるしか…」

 

イカルスは「もうこうなったらカメーバに三体倒す様に命令しよう」とそう考えた時

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

イカルス「イカ?…カメーバ!?」

 

そうカメーバがゴモラに吹き飛ばされたのだ

!吹き飛ばされたカメーバは起き上がってゴモラに突進するがゴモラはそれを避けカメーバを殴りつける、カメーバは炎を吐くなど特殊能力は持たないが甲羅はカメだけあって硬い…だがゴモラはその甲羅を砕く!カメーバは首を引っ込めてゴモラに首を出して頭突きをするがゴモラは少し後退りした程度ですぐに攻撃を再開する、それによりカメーバはもうボロボロだった

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

ゴモラはカメーバに角を突きつけ超振動波を放ちカメーバを放り投げてカメーバは爆発する

 

イカルス「カメーバァァ!?…そんな私の怪獣達がぁ!?」

 

イカルスは手持ちが全てやられ発狂状態だった

 

レイ「どうする!もうお前の戦える怪獣はいないぞ!」

 

レイはイカルスにそう言う…すると

 

イカルス「…覚えていろじゃなイカ!いつかお前を倒すじゃなイカ!」

 

そう言ってイカルスは四次元空間に逃げ込む

 

レイ「よし!ゴモラ!リトラ!エレキング!よく頑張ったな!ありがとう!」

 

ーーーギャオアアァァァァーーー

 

ーーーキィィィーーー

 

ーーーキュイイィィィーーー

 

嬉しそうに鳴き声を上げて三体はネオバトルナイザーに戻っていく

 

ミサキ「いけぇ!ルディアン!」

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ガッツ「馬鹿な俺のゴメスがぁ!?」

 

ルディアンはゴメスを倒していたが…ルディアンの腕はいつもと違いガトリングガンではなく回転するドリルに変わっていた、そうこのルディアンは特殊な個体で腕をインペライザーの腕の様に変化するのだ、

 

ミサキ「さあ?あなたはどうするの?」

 

ミサキはガッツ星人を睨む

 

ガッツ「!?落ち着け…な?………覚えてろ!」

 

そう言い残しガッツ星人は消えていった

 

ケイト「いけ!ゼットン!」

 

ーーーピポポポポポポ!ゼエットォーンーーー

 

フック「なぁ!?ドラコ!?」

 

ゼットンはドラコを接近戦で叩きのめした後火球を放ちドラコはそのまま爆発した、ドラコは弱いと思われがちだが、宇宙怪獣な為地球の怪獣よりは強い、実際ギガスには互角以上だった…だが一言で言うと相手が悪かったのだ…地球怪獣の中でもかなり強いレッドキングに敗れるのも仕方がなく、今までウルトラマンとは一回しか戦ったことがないのだ、それも手で突き飛ばされそのまま退場という倒されたかたで…今回ドラコと戦かったのはゼットン…ウルトラマンを倒した相手なので部が悪すぎたとしか言いようがない…哀れドラコ…

 

フック「チクショウ!覚えてろ!」

 

フックもそう言って逃げていった

 

ゼットン「そんな怪獣など倒せテレスドンよ!」

 

神無「ガギ!テレスドンを倒せ!」

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

テレスドンはガギに突進するがガギは動かずに角から透明な光線を放つ、それに気づかないテレスドンは攻撃を仕掛けるが…テレスドンは何かに激突し押し返されたのだ!

 

ゼットン「何ぃ!?どうゆう事だ!?」

 

神無「ふ!ガギのバリヤーはかなり硬いですよ!破りたかったら冷凍攻撃するやつかシルバゴン連れてこい!」

 

そう、ガギはバリヤーを作る能力を持っているのだ!そしてそのバリヤーは強固を誇る!…まあシルバゴンの剛力には敵わなかったし冷凍攻撃する奴には弱いと言う弱点もあるが並みの怪獣や攻撃では壊せない!それに加えガギはあのウルトラマンティガもパワータイプにならなければ圧倒していたほど強いのだ!そうガギは超獣クラスの実力者なのだ!

 

ゼットン「…中々やるようだ!俺の最強の怪獣達で相手をしてやろう!いけゼットン!キングジョー!」

 

するとゼットンはゼットンとキングジョーを召喚する、そしてゼットンは火球を連続で放ちキングジョーは分離してデスト・レイを放ち更にはテレスドンのデプス火炎も放たれ拮抗した末ガギのバリヤーを破りガギにダメージを与える…

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!!?ーーー

 

神無「!?大丈夫か!?ガギ!」

 

幸いゼットンの火球は防げ、デスト・レイもバリヤーが破られると同時に発射をやめたのでデプス火炎だけがガギにダメージを与えたのだ

 

ゼットン「フハハハハハハ!これが俺のエースこと宇宙恐竜ゼットンと侵略ロボットキングジョーだ!」

 

神無「侵略ロボット…マックスの個体か…面倒な怪獣を…」

 

侵略ロボットキングジョー…ペダニウムではなくゼットンニウムでできたキングジョーの事だ、マックスに登場した個体なら普通のキングジョーより強いと思われる

 

神無「…成る程マックスのキングジョーにゼットンか…ならこいつらを出すか!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュイイイイィィィィン!ーーー

 

ーーーグガァァァァ!グオァァァ!ーーー

 

召喚されたのはサイバーゴジラと三式機龍《改》だった、二体はガギに「大丈夫か?」とでも言うように近づく、それに対しガギは元気そうに鳴き声をあげる…どうやら怪獣達は仲間と仲が良いようだ

 

神無「よおし!お前達!ゼットン達を倒せ!」

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュイイイイィィィィン!ーーー

 

ーーーグガァァァァ!グオァァァ!ーーー

 

三体は叫びながら敵に向かっていく

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

ガギはテレスドンに鉤爪で引っ掻き傷を負わせるナパーム弾でもビクともしない皮膚であるがそれすら切り裂きテレスドンはデプス火炎を放とうとするがガギが腕から収納していた触手を出して巻き付けて締め上げる!暴れるテレスドンに対しガギは角から赤色破壊光線を放ちテレスドンはとうとう力尽きるのであった

 

ーーーグガァァァァ!グオァァァ!ーーー

 

サイバーゴジラはキングジョーに義手からのレールガン、背鰭からのミサイルランチャーを放ちキングジョーを攻撃しキングジョーは軽く吹き飛ぶ

 

ゼットン「ええい!キングジョー!分離して攻撃するのだ!」

 

するとキングジョーは分離し頭(キングジョーアルファー号)、胸(キングジョーベーター号)、右下半身(キングジョーガンマー号)、左下半身(キングジョーデルタ号)に分離して攻撃を放つ!

 

ーーーグガァァァァ!?グガァァァァ!ーーー

 

サイバーゴジラは攻撃を受けるがそれでもなお闘志は消えずレールガンを放つが避ける為中々当たらない…そして頭がサイバーゴジラに体当たりしようとしたその瞬間!

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

キングジョー(頭)が何かに当たりサイバーゴジラに攻撃できなかったのだ、しかもそれの何かはキングジョー(頭)を捕獲するかのように取り囲んでいた…そうこれはガギのバリヤーでキングジョー(頭)をバリヤーに閉じ込めたのだ!そしてガギとサイバーゴジラは三機になったキングジョーを攻撃し頭以外破壊する!そしてバリヤーから頭を解放しサイバーゴジラはパワーブレスを放ちキングジョーを完全に破壊した

 

ーーーキュイイイイィィィィン!ーーー

 

一方機龍は右腕部を可変式ドリルアーム「スパイラルクロウ」に変えてゼットンに接近戦を挑む…ゼットンはテレポートですぐに逃げてしまい遠くから火球を放たれそれを避けて二連小型メーサー砲を放つがそれをゼットンは吸収して跳ね返して来る為機龍は厄介と考えつつ対策を考えていた

 

ゼットン「フハハハハハハ!いかにテレスドンやキングジョーを倒そうと俺のゼットンには勝てない!ゼットンこそが最高の道具なのだ!キングジョーやテレスドンのような使えない道具はいらない!」

 

ゼットン星人はそう言う…すると機龍と神無の中の何かがキレた

 

神無「……巫山戯るな!相棒を道具扱いするな!」

 

ーーーキュイイイイィィィィン!!!ーーー

 

ゼットン「何い!?」

 

機龍と神無がキレた理由それはゼットンを道具扱いし挙げ句の果てテレスドン達をいらない道具扱い、これに怒っているのだ…特に機龍は自分が同族を倒すための道具扱いされたこともありその為自分や他の怪獣を道具扱いするのは許さないのだ、それが初代ゴジラの骨がメインフレームおよびDNAコンピュータの基幹である機龍の気持ちだった

 

神無「よし!機龍!武装解除!高機動型へ移行!」

 

すると機龍はバックパックユニットを分離させ高機動型に移る…すると機龍が一瞬でゼットンの元に現れる…そう機龍は高機動型になると凄まじい速さになるのだ!そしてスパイラルクロウをゼットンに叩きつけゼットンを地に倒れさせる…そして自身の必殺技である「三式絶対零度砲」…通称アブソリュート・ゼロを放ちゼットンは超低温レーザーを発射することでゼットンを凍結し、分子レベルにまで破壊した

 

ゼットン「ゼエットォーン!?…ウワァァァ!?」

 

ゼットンを倒されゼットン星人は途方にくれるがアブソリュート・ゼロの余波で凍結し消滅した

 

神無「よし!みんなよく頑張ったね!偉い偉い!」

 

ーーーフィシャアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグガァァァァ!グオァァァ!ーーー

 

ーーーキュイイイイィィィィン!ーーー

 

そう怪獣達を褒め、褒められて怪獣達も嬉しそうに鳴き声をあげる

 

ダイル「……………………………」

 

ダイルはそれを複雑な顔をして見ていたのだった…

 

 




ちなみにこの小説の機龍はアブソリュート・ゼロが使えます!ではまた次回もお楽しみに!ちなみにこの小説のダイルさんは他の小説と異なる点があるのですが…それもお楽しみに!


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二十三話研究施設

今回も遅くなったな…

キングゴルドラス「いやお前が小説みたりウルトラマンの音楽聴いてたからだろ」

グランドギドラ「そうだろ昨日もかけたろ頑張れば…逃走中見ながらかけたろ…たく!お前は時間だけはあるんだからな!」

普通に会話に入ってきましたね…お二人とも…

グランドギドラ「いやこの小説に新しい要素入れようかな、と思って出てきたんだよ」

キングゴルドラス「これからも色んな奴が出てくるぞ、て言うか今回は皆喋る」

そうですか…はぁ…僕も銀色の怪獣さんみたいに上手く何かとクロスオーバーできたらなぁ…まあ考えてあるけど…では今回もお楽しみください!


ダイル視点

 

俺は崖の方まで来て『あいつ』を追い詰めた

 

ダイル「なんでお前なんだ!?答えろ!」

 

?「…ゴメンな…ダイル…」

 

ダイル「何でお前が…「XXXXXX」なんだ!」

 

?「……ダイル…お前にこれを託す…」

 

そう言って俺の唯一の親友はブレスレットと親友の『大事なある物』それと同時に俺の憎むべき物を託し、そしてレイオニクスから奪ったであろうバトルナイザーを俺に託した

 

?「…じゃあな親友!」

 

そう言ってあいつは崖から飛び降りる

 

ダイル「!!?」

 

俺は崖の下を見ると…そこにはあいつの死体があった…

 

 

ダイル「うわぁぁぁぁ!!?」

 

俺は拘束室の椅子から飛び起きる…

 

ダイル「………夢か…」

 

さっきのは夢とわかった俺はヘルメットをとりその中にある親友の遺品を取り出す…

 

ダイル「……………」

 

神無視点

 

オキ「先程モニターをみたらある研究施設の様なものを発見したんです!」

 

ん?そんなもの原作にはなかったぞ?…確かにモニターをみると研究施設の様なものがある

 

ケイト「確かに…だがこれはワームホールに吸い込まれて来た様に見える…」

 

神無「成る程…別次元から来た研究施設かもしれない…調べますか?」

 

ヒュウガ「…そうだな…調べる必要がある…もしかしたら我々の星のものかもしれん」

 

そうして僕達は研究施設を調べることになった僕はレイさんとダイルさん、オキさんはケイトさんとミサキさん、ヒュウガ船長達はペンドラゴンに残ることにした

 

神無「う〜ん何もありませんね…」

 

レイ「…見た所地球の研究施設の様だが何を研究していたんだ?」

 

神無「さあ?変なマッドサイエンスが変なもの作ってなかったらいいんですけどね…もしかしたら怪獣を作ってたりして…」

 

レイ「おいおい、それは流石にないだろう」

 

神無「いえ、そうとも限らないですよ?人間が生み出した怪獣は多いですよ割と、ダガーラ、ツチケラ、放射能からもゴジラ、マタンゴ…探せばまだありますよ?」

 

ダイル「……地球人と言うのは愚かだな…自分達の脅かす存在を自分達で作り出す…」

 

神無「そうですよね、馬鹿な奴からですよ…いっそ消えてくれたらいいんですけどね…怪獣達の方がまだ生物らしいですよ…地球上の生物は同族殺しはあまりしないのに人間だけが同族を殺す、他の生物にない差別心がある…あぁ本当に善人以外滅びればいいのに…」

 

そう軽く言い放つ

 

レイ「……相変わらずお前は人間に厳しいな神無」

 

神無「まあそうですね…大嫌いですし…」

 

そう僕はレイさんに返した …すると

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

「「「!!?」」」

 

外から鳴き声が聞こえてきた

 

神無「怪獣か!?」

 

レイ「行くぞ!」

 

僕達は急いで外に出るとそこには白い獅子のような怪獣がいた…

 

 

一方オキ達は研究施設である部屋に入っていた

 

オキ「う〜ん何かないかな?」

 

そう言ってオキが探していたその時だ

 

ミサキ「ねぇオキこれに何かないかしら?」

 

そう言ってミサキが指を向けたのはパソコンと日記だった

 

オキ「おぉ!何かあるかも!」

 

オキ達は映像を見る…するとある映像とこの研究施設の研究者であろう人物の手記があった

 

オキ「この手記に何か書いてないかな?」

 

オキはページをめくる…するとそこに書かれていたのは…

 

『X月X日、私は冷凍怪獣ペギラの細胞を組み合わせたホワイトタイガーとライオンの遺伝子を持つ怪獣を生み出してしまった…と言ってもまだ赤ん坊だが…と言っても怪獣は怪獣…大きくなれば災いの元になるかもしれない…だが私が生み出した命だ罪の無い命を殺すこともできない…私が責任を持って育てよう…ちゃんも愛情を持てば危険のないはずだ』

 

 

『X月X日、あの子…ブリザードライガーと名付けた怪獣は半年も経つと大きくなり冷たい息を吐く様になった…だが見た目と違い可愛らしい、争いも好まない子になってくれた、これなら安心だ』

 

『X月X日、ある金持ちがブリザードライガーを売ってくれと言ってきた、奴は遊び目的でハッキングしてブリザードライガーの情報を知ったらしい、こんな奴に渡せない…なんとか断らなければ』

 

ここで日記は終わっていた

 

オキ「………此処から先は書いてない…パソコンは?」

 

オキはパソコンの映像を見る

 

 

科学者「この子は私の子同然だ、貴方には売れない」

 

金持ち「ふーん?いいのかな?俺に売らないと警察とかに言っちゃうよぉ〜?君捕まるよぉ?」

 

科学者「それでも君の様な人物に売れない!

帰ってくれ!」

 

金持ち「そう!じゃあ死ね!」

 

パァン!と言う音が聞こえ科学者が撃たれ科学者はそのまま倒れて死んでしまった

 

金持ち「…さあてこいつを連れて…「ギャオオオオオ!」!?」

 

するとブリザードライガーが金持ちに襲いかかる

 

金持ち「え?!何でだよ!?嫌だ!死にたくねぇ!?」

 

そのまま金持ちは八つ裂きになり殺された…と同時に研究施設が揺れこの研究施設がワームホールに飲み込まれたことがわかる…

 

 

オキ「……この子ホワイトタイガーだっけ?可哀想…自分の親(科学者)を殺された後に此処にきたのか…」

 

ケイト「…残酷な生き物だ人間は…時にヤプールより恐ろしい…」

 

すると

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

オキ「この声!さっきの映像と同じ!」

 

急いでオキ達は外へ向かう

 

 

再び神無達の元に戻る

 

神無「行け!ファイヤーゴルザ!」

 

ーーーゴガァァァ!ーーー

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

僕は今ファイヤーゴルザに謎の怪獣と戦わせていた…その怪獣は全長は55mぐらいあり口から吹雪を出す強敵だった

 

神無「強いな!ゴルザ!そろそろ決め「待って神無!」!?」

 

するとオキさん達が走ってきた

 

オキ「あの怪獣はやっぱりブリザードライガー!でも大きさが違う!?」

 

ケイト「惑星ハマーの環境で巨大化したんだろう」

 

神無「え?知ってるの?」

 

オキ「うん!さっきあの研究施設で調べたんだよ!実は…」

 

オキさんからあのブリザードライガーについて教えてもらった

 

神無「じゃあ敵じゃないのか…ファイヤーゴルザ、もういいよ」

 

ーーーゴガァァァ………ーーー

 

ファイヤーゴルザはそのままギガダークナイザーに戻る、するとブリザードライガーがすぐ近くに寄ってくる…ダイルさんに向かって

 

ダイル「俺にだと?」

 

ーーーギャオオオオオ…クゥゥゥンーーー

 

するとブリザードライガーがダイルに子犬の様な鳴き声を出す

 

オキ「…そう言えばあの科学者て…ダイルに似ていた様な…」

 

ああ、成る程…科学者の顔がダイルさんに似てるから勘違いしてるのか…羨ましい!

 

ダイル「怪獣なんかに好かれてもな…」

 

神無「何馬鹿なこと言ってるんですか!怪獣の方がいいですよ!人間は本心がわからないけど怪獣はわかりますから大体は!どっかの人間のアイドルが四十八人いるグループより怪獣が四十八体の方が可愛いよ!ガタノゾーアが四十八体いる方が可愛い!絶対に!これが真理!」

 

「「「「「いやそれはおかしい!お前の感覚がおかしすぎる!流石に!」」」」」

 

皆して否定された…解せぬ…

 

オキ「流石にないよ神無…僕でも無理だよそれは…一応人間かヒューマノイドタイプが僕の好みだから…」

 

神無「…僕は人間の雌よりは怪獣の方が好きだな」

 

レイ「雌て…女か女性だろ?」

 

神無「…いや雌だね…僕からしたら…どこが可愛いのかわからない」

 

ダイル「こいつ、頭がおかしすぎるだろ…」

 

何で皆してそんな可哀想な目、不思議な物を目で見るんだ?…ガタノゾーアは可愛いじゃないか!

 

ギガダークナイザーの中では…

 

ガタノゾーア「…可愛いだって!僕可愛いて!」

 

モスラ「……よしガタノゾーア君殺す!」

 

スペースゴジラ「異議なし!」

 

デストロイア「溶かし尽くす!」

 

Uキラーザウルス「抹殺!」

 

バルゴン「…お前ら落ち着けて…」

 

ガタノゾーア「…やれるもんならやってみな!邪神の恐ろしさを思い知らしてやろう!」

 

シャドウミストを出そうとするガタノゾーア

 

神無「まあ皆可愛すぎるしカッコいいけどね!皆愛してると言っても過言じゃないけど」

 

マザーレギオン「…私達も愛してるて…」

 

ガメラ「ほらほらお前達も主がそう言っているんだ、味方同士で争うな…」

 

モスラ「…そうだね…」

 

スペゴジ・デスト・Uキラー「チィ!」

 

ガタノゾーア「命拾いしたな!」

 

グランドギドラ「……好かれすぎるのも困るものだな…」

 

キングゴルドラス「……そうだな…」

 

その茶番をみてため息をつく二人(怪獣)

 

(彼らは鳴き声で喋っていますが分かりやすく人間の言語に略しています…)

 

神無「じゃあどうするかなこの子?」

 

ーーークゥゥゥン!ーーー

 

ダイル「……ついてくるぞ、こいつ…」

 

ダイルさんに寄り付いて離れない…まあじゃれつかない辺りは自分がでかくなったて自覚はあるんだな…すると

 

ゼラン「ファハハハ!なかなか強そうな怪獣だ!いけ!アーストロン!」

 

するとゼラン(RB)が現れアーストロンを召喚しブリザードライガーに襲わせる

 

ーーーギャオオオオオ!?ーーー

 

ケイト「貴様!」

 

ブリザードライガーは油断していたこともあって不意打ちをもろに食らう

 

ダイル「レイオニクスは抹殺だ!」

 

ダイルさんはゼランを抹殺しに行く……うん今回ばかりは頼みます!

 

神無「たく…もう一度ファイヤーゴルザ!」

 

ーーーゴガァァァ!ーーー

 

ファイヤーゴルザはアーストロンに突進しアーストロンが吹き飛び強化超音波光線を放ちアーストロンを倒す

 

ダイル「死ね!レイオニクス!」

 

ゼラン「ウァァァ!」

 

ゼランは銃に撃たれ死んだ…そしてダイルは遠くにいるブリザードライガーを見ていた

 

神無「さて今度こそブリザードライガーをどうするか…お…」

 

するとブリザードライガーは誰かに回収された

 

神無「…!ほかのレイオニクスが回収したのか!?」

 

ここに別のレイオニクスがいた事に驚く僕達だった…

 




今回は短すぎたな…もっと頑張ろう

キングゴルドラス「でも作者もう少しで学校だろ?」

グランドギドラ「無茶するなよ?こんな駄文駄作でも読んでくれる人がいるんだからな!」

はい!ではまた次回!


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二十四話霧と雨の中の死闘

さあて今回はあの有名な宇宙人とメビウスに登場した怪獣が出てきますよ!

キングゴルドラス「そして謎の存在も出てくるから誰なのか推理してもいい」

グランドギドラ「まあ分かり易すぎるけどな…」

では今回も短くてすみません!ではお読みください!


第三者視点

 

ここは四次元空間…そこにはある宇宙人がいた

 

イカルス「クソォ!あのレイオニクス達め!絶対に復讐してやるじゃなイカ!」

 

そうイカルス星人だった、このイカルス星人は神無達に復讐を考えていた…だが

 

?「無駄な事だなイカルス星人…」

 

イカルス「!?誰だ…イカァァァァ!?」

 

イカルスは突如四次元空間に現れた人物がいた…姿は四次元空間が歪んでいるからなのか黒い影しか見えなかったがその影から光線を放たれイカルスは死亡した…そしてイカルス星人の持っていたバトルナイザーも光線によって破壊された……

 

?「フハハハハハハ!これで全ての怨念は揃った!イカルス星人、レッドキング、シーゴラス、ベムスター、そしてバラバにハンザギラン、そしてキングクラブ!出でよ暴君怪獣タイラント!」

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

先程殺されたイカルス星人と様々な怪獣の怨念が集まりそこから現れたのはあのウルトラ兄弟の内ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エースを倒した強豪怪獣…その名も暴君怪獣タイラントがそこに現れた…しかしそのタイラントは目が赤く輝いており正気でない…もしくは兵器の様な雰囲気が漂っていた

 

?「フハハハハハハ!これで貴様らレイオニクスを皆殺しにしてくれるわ!いけぇ!タイラントよ!レイオニクス共に殺された無念なる怪獣達よ!改造され強くなったその力で全てのレイオニクスを滅ぼせぇ!」

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

するとタイラントは四次元空間から消え神無達レイオニクスがいる場所へと向かう…

 

?「フハハハ!これで貴様の後継者など戯けた存在は全て消してやるぞ!レイブラット!フハハハ!」

 

そう恨みが篭った声でその影は叫び、その謎の存在は何処かへと消えていった…

 

神無視点

 

神無「うーん、ブリザードライガーは誰の手に行ったんだ?」

 

レイ「考えても分かる事じゃない…今はこれからどこに行くかだ…」

 

神無「そうですね…取り上げずこのままフラフラ彷徨いつつレイオニクスを殲滅しますか?」

 

ヒュウガ「その発想がもうペダン星人と同じだぞ?」

 

ボスはそう言うが

 

神無「…基本レイオニクスは怪獣を道具扱いするクズばっかりなので殺してオッケーですよ?それに所詮は他人…他宇宙人なんでどうでもいいです」

 

レイ「……お前て優しいのか悪魔なのか時々わからないよな…」

 

そうレイが言ったその時

 

テンペラー「ほう?こんなにもレイオニクスがいるとはな…よし貴様等を倒してやろう!」

 

レイ「!?お前は…テンペラー星人か!」

 

テンペラー星人が僕達の後ろに現れバトルナイザーを構えていた

 

テンペラー「如何にも!さあ!我が怪獣達の生贄になるといい!」

 

テンペラー星人はバトルナイザーから宇宙有翼怪獣アリゲラ宇宙斬鉄怪獣ディノゾール、宇宙礫石怪獣グロマイトを召喚する

 

テンペラー「さあ!かかってこい!」

 

神無「たく!いけ!ギマイラ、バラバ、メガギラス!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピイイイィィィ!ーーー

 

ーーーピギャウウゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーバピイイィィィ!ーーー

 

超翔竜メガギラスに吸血怪獣ギマイラ、そして殺し屋超獣バラバを召喚する、その時出てきた際にメガギラスはようやく自分の出番が来たと喜んでいた

 

神無「さあ行けお前達!」

 

テンペラー「ひねり潰せ!ディノゾール達よ!」

 

怪獣達はそれぞれ的に向かっていった

 

第三者視点

 

メガギラスは持ち前のスピードでアリゲラと対戦する…アリゲラもメガギラスに追い付こうと必死に追いかけるもアリゲラよりメガギラスは速いためアリゲラは追いつけなかった

 

最速の怪獣同士が空中戦を繰り広げる中バラバはグロマイトと交戦していた、バラバは鉄球の先端からムチを伸ばしグロマイトを叩きつけようとするもグロマイトは口から岩石を弾丸の様に発射する、それをバラバは口から火炎を吐き弾丸を全て撃ち落とす

 

ギマイラ対ディノゾールはディノゾールが自身の武器である『断層スクープテイザー』で攻撃する…この舌は僅か 1オングストローム(0.1ナノメートル) と可視光の波長よりも小さいという異常な細さにも関わらず頑丈であり長さも 1万メートル と非常に長いのである。本来の生態ではこの非常に長い舌を使って宇宙空間にある微小な水素分子を集めるのだが攻撃に使うと鉄でも何でも一瞬で切断する恐ろしい武器に変わってしまうのだ…そんな恐ろしい武器にギマイラは切り裂かれて…

 

神無「ギマイラ!左からくる!しゃがんで避けろ!」

 

テンペラー「なにぃ!?」

 

いなかった、ギマイラはディノゾールの情報を神無に教えてもらっておりディノゾールの舌を神無がディノゾールの首の動きからどこからくるか察してギマイラに避ける様に指示したのだ、ディノゾールはそれを見て悔しがるももう一度舌でギマイラを切ろうとするが

、メガギラスが急降下でディノゾールに高速で突進し鋏で舌をちょん切った、それに驚くと同時に痛みに悶えるディノゾールにメガギラスを追って同じく急降下していたアリゲラがディノゾールにぶつかり二体は地面に倒れ伏せ、怒った二体は同士討ちを始めた、

 

それを見てほくそ笑むメガギラスとギマイラ…そうこれを狙ってメガギラスとギマイラは協力し二体の同士討ちを考えていたのだ!…何とも恐ろしい知性をもつ怪獣達なのだろうか…

 

テンペラー「何をしている!この役立たず共が!」

 

テンペラーは同士討ちを始めるディノゾールとアリゲラに怒り散らす

 

神無「さあて…そろそろあの「作戦」を行うか…ふふ…バラバ!放射能の雨を降らしてそのまま透明化!ギマイラは霧を吐け!メガギラスは高速移動で敵を惑わせ!」

 

そう神無が命令した途端バラバとメガギラスの姿が消え途端に雨が降り出す…そしてギマイラは霧を吐き出す…この霧はただの霧ではなく宇宙のカオスで出来た霧でありこれを吸った生物は思考能力が低下してしまい、ギマイラの思うがままに操られてしまう…そしてこの霧はビルや戦闘機などの無機物を破壊するという二重効果があり、武器にもなる。 極め付けはどんな薬品でも分解・中和が不可能という物質なのだ!

 

だがテンペラーの手持ちはそう簡単には操られない…では何故この霧を吐いたのか?それは…

 

テンペラー「どこだ!?どこに怪獣がいる!?」

 

そうメガギラスを敵の目から隠すためだった実はメガギラスはスピードが高い変わりに防御力が低い…

 

それをカバーする為に霧で姿を隠し、更に放射能の雨の音で音も消す…そんな作戦なのだ!しかもこの放射能の雨はミサイルなどを無効化できる雨…実はこの雨防御力を上げる効果があり味方を敵の遠距離攻撃の威力をミサイルなら完全に効かなくなり他の攻撃からも少し守れる……

 

そしてメガギラスの高速移動に加えバラバの透明化によって何処にいるか分からない二体が攻撃する…そしてギマイラは其れの援護をする…正に完璧とも言える作戦だった…

 

テンペラー「クソゥ!?卑怯な真似を!?汚いぞ!」

 

神無「卑怯、汚いは敗者の言葉!勝てばいいんだよ!勝てば!卑怯もラッキョウもないんだよ!作戦勝ちさ!」

 

ーーーピイイィィィ!ーーー

 

メガギラスは高速攻撃でアリゲラを鋏で切り刻み、バラバはディノゾールに透明のまま火炎を吐いたり鎌で斬りつける、そして遠距離操作可能な頭部の剣で斬りつけたり剣から放つショック光線でディノゾールを攻撃しメガギラスが最後に針のついた尻尾を傷口に刺しエネルギーを吸収してディノゾールは全てのエネルギーを吸い取られてそのまま力尽きた、

 

ギマイラは角をグロマイトの首の付け根にわずかに生じる鎧の隙間を刺してエネルギーをゴモラの様に送り込みグロマイトを爆散させ

、残るはアリゲラのみとなった、アリゲラは必死に逃げようとするが…

 

テンペラー「何をやっている!お前は俺の道具だ!逃げるな!」

 

テンペラーはそんな一言を抜かしアリゲラは主人の命令で仕方なしとばかりにヤケクソに突進するがバラバの火炎放射とメガギラスの光球でアリゲラを倒す

 

神無「さて次はお前の番だ!テンペラー!」

 

テンペラー「ふん!青二才が!この俺をそう簡単に殺せるつもりか!」

 

テンペラーはウルトラ兄弟必殺光線を神無に向けて放ち神無はそれを避ける

 

神無「チィ!ウルトラ兄弟必殺光線てウルトラマンしか効かないんじゃないのかよ!」

 

テンペラー「馬鹿め!そんな光線が戦場で役に立つと思うか?ウルトラマンに一番効くというだけだ!」

 

神無「面倒クセェ技だなぁ!」

 

そう言いつつ神無はギガダークナイザーを構えテンペラーに向かって行く

 

神無視点

 

神無「ダークデスサイズ!」

 

僕はデスサイズを放ちテンペラーに当てようとするもテンペラーはそれを飛んで避けビームウィップで僕を攻撃するがそれをダークウィップで軽く弾き返す

 

テンペラー「小賢しい真似を!」

 

テンペラーは鋏から火炎を放つが僕はダークショットでそれを押し返しテンペラーがショットを避けるとテンペラーがいた場所は割と大きなクレーターが出来ていた…

 

神無「……一番弱い技でも威力高すぎ…」

 

牽制技でこれとか…ないわぁ…レイブラットないわぁと思いつつテンペラーにテレポートでテンペラーの後ろに行く

 

テンペラー「何ぃ!?」

 

そして僕はテンペラーの鋏をダークデスサイズで切ると腕から火花がボーボー出てきた

 

テンペラー「ギャア!?腕がぁ!?腕がぁ!?」

 

テンペラーはパニックになるが、ダークウィップで空中に放り投げてダークジェノサンダーを放ってテンペラーは爆散した

 

テンペラー「おのれぇぇ!!!」

 

神無「汚い花火だ…ねえザーボンさ…じゃなくてメガギラス達?」

 

ーーーピイイィィィ!ーーー

 

メガギラス達も賛同する…うん可愛いな…そしてメガギラス達を回収してそのまま帰ろうとするとダイルさんが僕に銃を向けていた

 

ダイル視点

 

俺はあのオキとか言う奴がギマイラとメガギラス、バラバの撮影をしている間に奴の銃を盗みその銃をあのレイオニクスに向けていた

 

神無「…僕を殺すつもりですか?」

 

そうそいつは言う

 

ダイル「…ああ、レイオニクスは皆殺しだ」

 

そう俺は短い言葉で死の宣告をする…するとそいつは自分の持つバトルナイザーを見つめる…

 

神無「…別に僕を殺しても構いませんよ?」

 

ダイル「……何?」

 

まさかの発言に驚く俺…だがそれに構わずそいつは言葉を放つ

 

神無「別に自分の命なんてどうでもいいんですよ…ただ怪獣達を守りたい…ただそれだけで生きているので…まあ僕の代わりに怪獣達を殺さないのであれば殺しても構いませんよ?」

 

そう言うレイオニクスに俺は戦慄した…まさか自分の命をどうでもいいと言い、自分の命より怪獣達の命を大事にする…一瞬馬鹿な奴と思ったが…ふと俺の脳裏にある記憶が蘇る

 

?『…俺は怪獣達が悪い奴とは思えない…あいつらは愛て奴を知らないのさ…奴らの叫びは涙なのかもしれないな…』

 

ダイル「何を言っているんだ…お前は…」

 

俺は親友に変な目で見ながら言葉を放つ

 

?『…俺はいつか怪獣と心を通わす未来を見たいんだよ…親友』

 

そう言って親友は歩いて行った…何が言いたかったのだろうか?もういない奴からは二度とその言葉の真意は聞き出せないだろう…

 

もう今なき親友との記憶が蘇り、親友の姿がこのレイオニクスと重なったように見えた

 

ダイル「………………………」

 

俺は銃を下げてレイオニクスに背を向けて歩き出す…

 

神無「あれ?殺さないんですか?」

 

ダイル「……お前に…いやお前の様なレイオニクスに興味が湧いた…暫くは殺さずに観察する…だが興味が無くなったら殺す」

 

そう言ってあの船ペンドラゴンに戻る為に立ち去る

 

神無「ふふふ…ええ、まあ好きなだけ観察していてください…まあ…まだあの「通り魔」と「白猿」ぶっ殺してないからなぁ…あの悪魔二体殺すまでは死んではいけないよねぇ…そう殺された怪獣達の恨みを晴らすにはまだそんな所で死ねないんだけどね…」

 

そう呟いて神無はテレポートでレイ達の所へ向かった




……日に日に短くなっている…何故なんだ?……登場するレイオニクスの数が少ないからかな?…まあ多ければ多いほどバトルが長くなるしね…じゃあバトルが無い回は凄く短いてことかな…よしバトルを増やそう…ではまた次回です!ちなみにバラバが透明化したのは「ロストヒーローズ」でインビシブルのメモリで透明化したのが理由でバラバを透明化させました!て言うかネモを二人殺すて…バラバやったね!しかも喋る…そして映画にも登場(スパークドールズとして)超獣の中ではかなり優遇されてますね!


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二十五話最強のレイオニクス

遅くなってすみませんでした!いやぁ…悩んじゃって…ああ…早く書けるようになりたい!(タロウ声)

今回はあの人とあの怪獣が登場しますよ!お楽しみに…まあその怪獣の戦闘描写少ないけど…

キングゴルドラス「て言うかお前はどんなレイオニクス…大怪獣バトル物書きたいんだ?」

ええ?…そうですね…ウルトラシリーズを知らない人や怪獣を知らない人もマイナーな怪獣を知ってほしいと思って書き始めたんだ…だからいずれはウルトラシリーズ以外の作品ともクロスオーバーさせて色んな人に怪獣の魅力を知ってほしいと考えますね…

グランドギドラ「…でもそれを伝えるだけの文才か無いと…」

駄文ですみません…皆…レイオニクス物書いてくれないかな…?もしくは怪獣、宇宙人が主人公物…では二十五話お楽しみに!


第三者視点

 

惑星ハマーのとある場所にある宇宙人がいた…その宇宙人は黒色の体に金色の金属を付けて、右手にバトルナイザー、左手にリング状の装飾がついた宇宙槍『バルキーリング』を持っている宇宙海人バルキー星人(RB)であり手持ちは海獣サメクジラに食葉怪獣ケムジラとナメクジ怪獣ジレンマと言った全員がウルトラマンタロウと過去に交戦した事ある個体の同族である…そう彼等はバルキー星人と共にレイブラットの後継者になるべくここにやってきたのだった…だが

 

バルキー「サメクジラ!?ジレンマにケムジラまでぇ!?」

 

そう彼の手持ちは全て瀕死状態だった…そうある怪獣…いや戦艦によって…バルキーの手持ちの目の前に立ちふさがっていたのだ…そしてその戦艦を守るかの様に、恐竜戦車、ビルガモがいた……そしてその戦艦の甲板には一人の宇宙人がいた

 

バルキー「貴様等何者だ!!?」

 

ミミー星人「私はミミー星人のキュイラッセです」

 

バルキー「このバルキー星人のレイオニクスである俺が敗れるなどあり得ないんだ!」

 

バルキーは自分の敗北が信じられなかった様だった

 

キュイラッセ「…五月蝿いですね…負ける時は誰でも負けるんですよ…全く………恐竜戦車、あの者達に三連戦車砲発射です」

 

バルキー「なぁ!?…ギャアァァァァ!?」

 

恐竜戦車達はバルキー達に三連戦車砲を放ちバルキーとサメクジラ達を倒した

 

キュイラッセ「……さてそろそろ他のレイオニクスを倒しに行きますか…ふふこの私ミミー星人キュイラッセがレイブラットの後継者になる日は近い!」

 

そう言ってビルガモ達を回収し戦艦は走り出す…実は戦艦がいる場所は神無達がいる所のすぐなのだ…

 

 

ここでは二人の宇宙人がレイオニクスバトルをしていた…一人は上半身は赤く、下半身は青、腕や足はあるが指は無くまるでチューリップのような手、まるで明太子のお化けの様な姿の宇宙人…そう幻覚宇宙人…では無く対話宇宙人メトロン星人だ、そしてもう一体は体の中央に単眼…つまりモノアイがあり体はあのヒトデに似た宇宙人…そうパイラ人だ、二人は今お互いの手持ちで手合わせしているのだ!

 

メトロン「行け!バキシム、ドラゴリー!彼の怪獣達を蹴散らしてしまえ!」

 

パイラ「ふふふ、パワードペスター、ペスター!メトロンさんの超獣さん達を倒してください!」

 

メトロンは一角超獣バキシム、蛾超獣ドラゴリー、パイラはヒトデ…じゃなくて油獣ペスターと油獣パワードペスターを操り戦闘…と言うより手合わせをしていた…

 

メトロン「いけぇ!バキシム、ドラゴリー!トドメだ!」

 

すると超獣達が手などからミサイルを放ちペスター達を戦闘不能にした

 

パイラ「おお!流石超獣ですね!私達の負けですね…宇宙道徳に従って私の負けです…降参です御見逸れしました」

 

メトロン「いやいや、君の怪獣達も中々だったぞ?うん、また手合わせ願いたいものだ」

 

パイラは負けたのに逆に清々しい思いになりメトロンも勝ったことを自慢せずパイラを褒める…両方とも礼儀正しい宇宙人だった…だが…

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

メトロン「!?何だ!?」

 

パイラ「あれは…暴君怪獣タイラント!?」

 

そう以前あの謎の存在が生み出した暴君怪獣タイラントが目の前に現れたのだ!実はこのタイラントはここに送り込まれた時かなりのレイオニクスを屠ってきたのだがその体力は未だに尽きることの無いのであった…

 

メトロン「むう?あれは誰の手持ちでも無い野良か…なら倒して困らんだろう…いけバキシム、ドラゴリー!倒してしまえ!」

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

二体はタイラントに向かっていくが…

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィ!?ーーー

 

ーーーグルォアアアァァァ!?ーーー

 

メトロン「なあ!?バキシム!?ドラゴリー!?大丈夫か!?」

 

何と超獣の中でもかなり強いバキシムとドラゴリーをタイラントは力だけで押し勝ってしまったのだ!…まあ先程のペスターコンビとの戦いの消耗もあるが…

 

メトロン「くそ!バキシム達よ戻れ!…バイラ君!ここは逃げよう!」

 

バイラ「そうしましょう!!」

 

そうして彼らは急いで逃げていった…

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

タイラントはその場からゆっくりと他の場所に歩いて行った…その場所が神無達がいる近くとは知らずに…

 

 

レイ視点

 

俺達は今ペンドラゴンを着地させて休憩として昼飯を食べていた…すると

 

ハルナ「!ボス!宇宙船がこちらに向かってきます!」

 

ヒュウガ「何ぃ!?」

 

ボス達はモニターを見る…するとダイルがそのモニターを見ると…

 

ダイル「キール星人の宇宙船!」

 

キール星人…?聞いたこと無いな…

 

神無「まだウルトラマンがきてなかった頃に来た宇宙人ですね…」

 

…へぇ…ウルトラマンが来ていなかった頃にも怪獣や宇宙人はいたのか…

 

オキ「接近して来ます!」

 

するとキール星人の宇宙船がこちらに向かってくる!俺達は外に出て迎え撃つくことにした…ここにいる以上はそのキール星人もレイオニクスだろう…手加減はしない!…すると一人の宇宙人が宇宙船から降りてくる…あれがキール星人か!

 

レイ「……お前がキール星人か?」

 

?「そうです、私がキール星人です!」

 

男は巫山戯た口調で言うが…俺達には分かる…こいつかなり出来る!すると男はマスクの様なものを外し俺達地球人と変わらない顔…つまりヒューマノイドタイプの宇宙人だったのか…

 

グランデ「おっと自己紹介をし忘れたな…俺はキール星人グランデだ」

 

「「「な!?グランデだと!?」」」

 

すると姉さん、ミサキ、ダイルが絶句する…グランデ…そうか!

 

レイ「以前名前だけ聞いていた最強のレイオニクス…お前がグランデか!?」

 

グランデ「ふーん、俺てそう言われてるんだ…まあいいや!弱い奴等と戦うのは飽きたんだ!そこのお前!バトルしようぜ!」

 

そうグランデは俺に挑戦する…

 

レイ「ああ!その勝負…受けてやる!」

 

グランデ「いいね!じゃあお前達出て来い!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!!ーーー

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

そう言ってグランデが出したのは俺が以前惑星ボリスで倒したレッドキングより一回り大きい個体にもう一体は様々の怪獣のパーツでできた怪獣だった

 

オキ「レッドキングに…暴君怪獣タイラントですよ!タイラントはウルトラマンを五人抜きした強豪ですよ!凄い!」

 

!?ウルトラマンを!?…だがそれでも俺は勝たなければいけない!

 

レイ「行けえ!ゴモラ!エレキング!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

グランデ「へぇ?それがお前の手持ちか…いいね!俺のエースことレッドキング、そしてタイラントに勝てるかな…て!?お前もネオバトルナイザーか!?いいね面白そうだ!」

 

そう言ってレッドキング達はゴモラ達に襲いかかってくる!レッドキングはゴモラに岩を投げるがゴモラはそれを腕で破壊するがレッドキングはその隙にゴモラに近づき殴りかかるがゴモラも尻尾で応戦し互角の戦いをしていた

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

俺はゴモラに超振動波でレッドキングを倒す様に命令する…レッドキングは遠距離技は岩石投げしかないはず…岩なら超振動波で砕ける…そう考えていたが…

 

グランデ「レッドキング!爆発岩石弾!」

 

レイ「何!?口から岩を吐いただと!」

 

そうレッドキングの口から岩石を吐いたのだ!そしてその岩は超振動波に当たった途端爆発を起こし超振動波と拮抗したのだ…しかしレッドキングには口から岩を吐く能力などないはず…これは一体どう言うことなのか?

 

神無「…そうか…あれはどくろ怪獣レッドキングじゃなくて装甲怪獣レッドキングか!」

 

レイ「?…どっちも同じレッドキングじゃないか?何が違う?」

 

神無「装甲怪獣レッドキングはあの最強最速のウルトラマンマックスと戦ったレッドキングで太平洋上に突如出現した浮遊島『サブジェクト・ファントム』にて災いの神として君臨していた怪獣であり他のレッドキングより遥かに強い個体です…実力的に言えばタイラントとあまり変わりませんね…」

 

レイ「そんなにヤバイ奴なのか…」

 

グランデ「どうした?ビビちまったか?」

 

グランデはそう挑発するが…

 

レイ「…いや、逆にお前の様な強い相手と戦えて嬉しい限りだ!」

 

グランデ「そうかい…じゃあ本気で行くぜ!」

 

グランデはレイオニクスバーストを二体にかけて、俺も二体にレイオニクスバーストをかける

 

グランデ「さあ!行くぞ!レッドキング!タイラント!」

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

レイ「行け!ゴモラ!エレキング!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

四体は相手にぶつかり合い、激しくぶつかり合う

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

エレキングは三日月状の放電光線を放ちタイラントはそれをベムスターの腹で吸収する、ならばとエレキングは尻尾を巻きつかせようとするがバラバの両腕で尻尾を攻撃されかけたのでそれをやめた、タイラントは火炎放射を放つがエレキングはそれを避けて放電光線を放ちタイラントの不意をついて攻撃する、それに怒ったタイラントはベムスターの腹から冷凍ガスを放つがエレキングはそれをも避ける、だがタイラントも攻撃の手を緩めずイカルス星人の耳からアロー光線やシーゴラスの角から光線を放つ…だがエレキングはそれを避け続ける

 

グランデ「俺のタイラントの攻撃を避けるか!だがいつ迄持つかな?」

 

一方ゴモラVSレッドキングは互いに肉弾戦をしていて殴ったり蹴ったり猛攻をしていた…二体の実力はそう違わず一進一退の攻防を繰り返す…だがレッドキングは口から爆発岩石弾を放ちゴモラはそれに当たり岩か爆発しゴモラは後ろに吹き飛ぶ!

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

レッドキングはゴモラの上に馬乗りして殴りかかろうとするが…

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーピキュギュィ!?ピギャア!?ーーー

 

ゴモラは一瞬で立ち上がりレッドキングを吹き飛ばす!そしてお返しにと超振動波を放つ

 

グランデ「避けろレッドキング!」

 

レッドキングは間一髪て避けるが光線の一部が当たりレッドキングも少なからずダメージを受ける

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

グランデ「ほう?お前のゴモラ…やるじゃないか!」

 

それで怒ったレッドキングは岩を持ち上げてゴモラに投げようとするがゴモラは細い超振動波をレッドキングの腕に当てて岩を落とさせてその岩はレッドキングの足に当たった

 

ーーーピキュギュィ!??ピギャア!!!?ーーー

 

レッドキングは足に岩が当たったことにより痛みに悶えていた…何故岩が足に落ちると痛いのか…それは人間が踵を箪笥にぶつけた時の痛みと同じなのかもしれない…

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

レッドキングは完全に怒りゴモラに向かって無茶苦茶に腕を振り回す、ゴモラはそれに立ち向かっていく…だが

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

突然グランデのタイラントに似た鳴き声が聞こえたと思った瞬間…

 

ーーーギャアオオォォォォ!?ーーー

 

ーーーピキュギュィ!?ピギャア!?ーーー

 

レイ・グランデ「「何!?」」

 

突然、光線がゴモラとレッドキングに当たり二体は吹き飛ぶ…全員が光線が撃たれた方向を見ると…

 

オキ「!?タイラントがもう一体!?」

 

そうタイラントが現れたんだ…

 

神無視点

 

神無「あれぇ?タイラントはエレキングと戦ってるし…野良かな?…うんでも…目が赤いしねぇ…」

 

そういきなり現れたタイラントは目が赤く染まっており見るからに普通ではないとわかる…

 

グランデ「俺達の戦いの邪魔をしやがって…おい!お前…えっと名前何だけ?」

 

レイ「レイだ!…あいつを倒すんだろう?」

 

グランデ「ああ!俺達の戦いの邪魔をした罪は大きい!」

 

レイ「同感だ!行けゴモラ!エレキング!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

ーーーギィガアアアァァァッ!ーーー

 

ゴモラは超振動波、エレキングは放電光線、レッドキングは爆発岩石弾、タイラントは火炎と冷凍ガスを混ぜたハイブリットヘルサイクロンをタイラントに放ちタイラントは大ダメージを受けるがまだ活動を続ける

 

レイ「あれだけの攻撃を耐えきるのか!?」

 

グランデ「俺のタイラントでも厳しいてのに!?何ちゅう化け物だ!」

 

タイラントはお返しにとばかりにハイブリットヘルサイクロンを放ちゴモラ達はダメージを受ける……ゴモラは超振動波を放つがタイラントはそれをベムスターの腹で吸収する…うーん如何やら改造されてるぽいね…しょうがない助けるか…

 

【ダークライブ!ダークルギエル!】

 

ダークルギエル「ルギエルスラッシュ!」

 

ーーーギィガアアアァァァッ!?ーーー

 

僕はタイラントにルギエルスラッシュを放ちタイラントがそれを受けた後にゴモラの方を向きルギエルコンフォートで回復させる

 

グランデ「…へぇ?さっきのレイオニクスか…随分ご大層な体だな…」

 

グランデさんは褒めるがまあいいや、僕はタイラントにダークスパークランスを出し切り刻む…光線技は吸収されるからね…

 

ダークルギエル「ハァ!」

 

僕はダークスパークランスでタイラントに飛びかかって斬りかかるがタイラントはそれを腕で払いのけダークスパークランスは僕の腕から離れた

 

ダークルギエル「うわぁ…ダークスパークランスが無いって…ダークルギエルてダークスパークがないと雑魚て言われてるんだよ…まあ弱くないけど…ルギエルセイバー!」

 

僕はルギエルセイバーを右腕から出しタイラントを斬りつける…そしてそのままダークルギエルビートでタイラントにダメージを与える

 

ーーーギィガアアアァァァッ!!ーーー

 

するとタイラントはバラバの鞭を伸ばし僕を絡め取るが…

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ゴモラが鞭を破壊する!僕はそれを拾いウルトラランスに変えてタイラントに投げつける

 

ーーーギィガアアアァァァッ!?ーーー

 

タイラントはウルトラランスを食らうとその場に倒れこむ…その間に僕はダークスパークランスを拾う

 

ダークルギエル「ドールズスパーク!」

 

槍から人形化光線をウルトラマンジードロイヤルメガマスターのランススパークの様に放ちタイラントの体を貫通しタイラントは爆散する…そしてタイラントが爆散した後から7体のスパークドールズが飛んでくる

 

ダークルギエル「ほう…レッドキング達のスパークドールズか…」

 

そう言いつつ僕は人間に戻る

 

グランデ「へえ…お前も強いな…まあいいやレイだったか?今回は引き分けだ…さっきのタイラントが邪魔をしたからな…今度こそ決着をつけようぜ!…あ、それとそこの女性…」

 

レイ「姉さんの事か?」

 

グランデ「へえお前の姉ちゃんか!いや今度あったら姉ちゃん紹介してくれ…」

 

ヒューと弾丸が飛んで来てグランデさんの宇宙船を破壊する

 

グランデ「…えぇ?…俺の宇宙船がぁぁ!?」

 

そして後ろからは巨大な戦艦が現れたのだった

 

 




いやぁ…タイラント弱すぎたな…まあゴモラ、レッドキング、タイラント、エレキング(いずれもレイオニクスバーストされた状態)の技を喰らったら大ダメージ食らうしタイラントの武器をウルトラランスに変えた上にあのタロウのストリウム光線を押し返す人形化光線を一点集中にした光線を喰らったらね…

しかしこの小説のダークルギエルは強くしすぎたな…まあいいか!さあて次回はあの怪獣ですね…

キングゴルドラス「ていうかあの怪獣て銀色の怪獣様の回を見て急遽出すことにしたんだろ…?」

……大丈夫!オリジナルの展開で読者の斜め上を行くから!

グランドギドラ「…大丈夫か…お前…」

頑張ります!では次回もお楽しみに!


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二十六話戦艦

さて!今回はあの怪獣が登場しますよ!

ミズノエリュウ「それより妾達の出番は!?」

Uキラーザウルス「もう何話も出てないんだが!?」

え?…無理ですよ?だって貴方達が出たら瞬殺ですから…我慢して下さいよ…

ミズノエリュウ「黙れ!主の役に立ちたい!」

Uキラーザウルス「そして褒められたい!」

まあいつか出しますから…では本番へどうぞ!

Uキラーザウルス・ミズノエリュウ「「無視するな!!!!」」




レイ視点

 

何だ!あの鉄の船は!?ペンドラゴンの様な船なのか!?

 

オキ「あれは戦艦ロボットアイアンロックスだね…でも普通のアイアンロックスより四倍デカイな…あ、ケイト達は戦艦て知らなかったけ?」

 

神無「大和、長門、加賀、赤城、金剛とかの日本の戦艦ですか?…ちなみにあの怪獣は大和を改造した奴らしいですよ?」

 

グランデ「へぇ…あれがお前らの国の海を支配していた船の事か…」

 

ケイト「何!?あの鉄の船が海に浮くのか!?」

 

レイ「馬鹿な!?ゴモラが空を飛ぶくらいあり得ないぞ!?」

 

ミサキ「…いや知らなかったの二人とも?」

 

?「初めましてレイオニクスの皆さん…」

 

グランデ「誰だ!俺の船壊しやがって!弁償しろよ弁償!」

 

キュイラッセ「私はミミー星人キュイラッセ、そしてこれがエースのアイアンロックス…更に…」

 

するとキュイラッセはバトルナイザーから、ロボット怪獣ビルガモ、戦車怪獣恐竜戦車を召喚する

 

神無「ビルガモに恐竜戦車か…それにあのアイアンロックス…ウルトラマンSTORY 0に出て来たアイアンロックスよりは小さいけど注意しないとな…」

 

すると神無はギガダークナイザーを取り出す

 

神無「行け!デアボリック!そして超獣達よ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピィギギキィィィィ!!ーーー

 

出て来たのは奇機械怪獣デアボリックと超獣達…正確には紅蓮一角超獣バキシマム、ミサイル超獣ベロクロン、蛾超獣ドラゴリー、大蟻超獣アリブンタ、最強超獣ジャンボキングだ!超獣の中でもかなり強い五体にデアボリック…これ程の数を出すぐらいだ…あの怪獣は…途轍もなく強いんだろう…そう考えた

 

神無「行けえ!お前達!」

 

キュイラッセ「踏み潰せアイアンロックス達よ!」

 

第三者視点

 

そうやって戦いが始まった…アイアンロックスは四方から砲撃しベロクロン全身からミサイルを出し、バキシマムとドラゴリーは両腕からロケット弾や光弾を放ちその砲撃を相殺する…デアボリックは全身の武器を乱射してアイアンロックスを攻撃するがアイアンロックスは攻撃されても攻撃を続けた

 

ビルガモは頭部のアンテナから鋼鉄すら融解する破壊光線「バルタニックウェーブ」を放つ…がジャンボキングはそれをバリヤーを張って身を守りつつ目からの怪光線、口から放つミサイルや炎を放ちビルガモを攻撃するがビルガモはそれを全て耐えきってしまう、ビルガモも唯では済まさず何と内部から小型の恐竜戦車を出してくる…そうこのビルガモは小型の恐竜戦車を内部に隠していたのだ!小型の恐竜戦車はジャンボキングに目からレーザーそして三連戦車砲を放ちビルガモもバルタニックウェーブを放ちジャンボキングを攻撃するが…ジャンボキングのバリヤーを破壊できなかった

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

アリブンタは恐竜戦車に両手から放つ火炎で仕留めようとするが恐竜戦車はそれを戦車をうまく動かし避け目からのレーザーを放ちアリブンタを攻撃する、アリブンタは何でも溶かす蟻酸を口から出すが恐竜戦車はそれすら避けアリブンタは中々自分の攻撃が当たらず地団駄を踏む…こうして見ると愛嬌があって可愛いものである…恐竜戦車は三連戦車砲を放ちアリブンタを屠ろうとするがアリブンタも負けてはおらずそれを避け酸を吐き続ける

 

場面は戻ってアイアンロックスとの戦いではバキシマム達が遠距離からの攻撃をしていたがアイアンロックスはそれを全て相殺する為一向にダメージが当たらない

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

ドラゴリーは「自分が近づいて破壊してやるぜ!」と叫ぶが

 

神無「駄目、近づけば蜂の巣だし…何か隠し玉を持っている可能性がある…却下」

 

ドラゴリーの身を案じてそれを却下する神無ドラゴリーは不満に思いながらも砲撃を続ける…

 

神無「しょうがない…デアボリック…デアボリックキャノンの発射準備…ドラゴリー手伝ってあげて」

 

ーーーピィギギキィィィィ!ーーー

 

ーーー!…グルォアアアァァァ!ーーー

 

デアボリックはコクと頷き、ドラゴリーは嬉しそうに叫ぶ、するとデアボリックは口から砲塔をだし更にドラゴリーはデアボリックの背中に両腕を入れてデアボリックの発射チャージを開始する

 

キュイラッセ「…!アイアンロックス!ゴルドニウム砲だ!」

 

するとアイアンロックスも巨大な砲塔をだしチャージを始めデアボリックキャノンと同時刻に射ち放ちデアボリックキャノンと拮抗した上で相殺されてしまった

 

神無「ゴルドニウム砲…ウルトラマンSTORY 0に登場したアイアンロックスが武装していた兵器…もしかしてあのアイアンロックスも

…」

 

キュイラッセ「さあ!アイアンロックスよ!変身せよ!」

 

するとアイアンロックスが変形していき何と人型の巨大ロボットに変化してしまった!

 

オキ「凄い!」

 

キュイラッセ「さあ!真の戦いはこれからです!」

 

そしてアイアンロックスはその巨体を動かし始める

 

ビルガモはバルタニックウェーブでジャンボキングで何度も倒そうとするがジャンボキングのバリヤーは破れず小型の恐竜戦車も攻撃をするがジャンボキングの攻撃によって破壊されてしまった、ビルガモはそれによりバルタニックウェーブをジャンボキングに連射するがジャンボキングのバリヤーは破れなかった…流石は超獣の中でも屈指の実力者、最強超獣の名は伊達ではない、ジャンボキングはビルガモに目からの怪光線、口からの火炎でビルガモにトドメを刺した

 

アリブンタは恐竜戦車と戦い続けて恐竜戦車の『弱点』を見向いてしまった…それ。知らずに恐竜戦車はアリブンタに向かってきて三連戦車砲を放とうとするが…アリブンタは蟻酸を恐竜戦車の戦車のキャタピラを溶かし、恐竜戦車はガクッとスピードが落ちた所でアリブンタは炎と酸を吐き恐竜戦車を溶かしてしまった

 

キュイラッセ「…ビルガモと恐竜戦車がやられてしまったか…まあいい、他の怪獣を探せばいいだけだ」

 

キュイラッセは無情に言い放つ

 

神無「…どうしてレイオニクスはお前みたいな奴しかいないんだ…?」

 

キュイラッセ「何?」

 

神無「…死んだ怪獣達を何だと思っている…全く虫唾が走るよ…もういい…バキシマム、ドラゴリー、ベロクロン、デアボリック…トドメを刺すんだ」

 

神無は怪獣達にレイオニクスバーストをかける

 

キュイラッセ「!?四体同時だと!?そんな馬鹿な!?あり得ない!?」

 

神無「ドラゴリーは接近戦!ベロクロンはミサイル放射!バキシマムは一角紅蓮ミサイルで切り裂け!」

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

まずドラゴリーがアイアンロックスに近づきアイアンロックスは右腕でドラゴリーを押し潰そうとするがドラゴリーはそれを受け止め

、逆にむんずと掴み取った右腕をブチっと引きちぎったのだ!

 

キュイラッセ「馬鹿な!?アイアンロックスの右腕がぁぁ!?」

 

そしてベロクロンの全身からミサイルを連射し手からも光弾テリブルスラッシュ、口からのミサイルランチャー、口からの一億度の火炎放射などを使ってアイアンロックスに大ダメージを与える!

 

キュイラッセ「おのれぇ!アイアンロックス!早く逃げ…」

 

キュイラッセは早く逃げようとするも…それを良しとする神無達ではなく、バキシマムの両腕から放つ紅蓮火炎弾やブーメラン状の角に炎を纏う一角紅蓮ミサイルを同時に放つコンビネーション技『紅蓮コンビネーション』でアイアンロックスの装甲や腕を切り裂く!

 

キュイラッセ「おのれぇ!?早く逃げろ!この役立たずがぁ!」

 

神無「……デアボリック!ジュエリックブレーズでトドメを刺すんだ!」

 

神無はキュイラッセをまるで汚物でも見るかのように一瞥した後デアボリックにジュエリックブレーズを放つよう命令し、デアボリックは右腕のジェムアームからジュエリックブレーズを放ちアイアンロックスを宝石化する

 

キュイラッセ「馬鹿なぁぁ!?このレイブラットの後継者である私がぁ…」

 

キュイラッセも宝石化し、デアボリックは左腕のアサルトアームからビームを放ちアイアンロックス及びそのレイオニクスであるミミー星人キュイラッセを倒したのだった!

 

神無「いやぁ皆お疲れ様!ゆっくり休んでくれ!」

 

ーーーピィギギキィィィィ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

六体全員がうれしそうに叫んだ後ギガダークナイザーに回収された…

 

グランデ「まあいい…レイ、そしてそこのお前…「皇 神無」…神無…お前達とはまた戦おう!さらば…」

 

くるとグランデが宇宙船に乗ろうとするが…キュイラッセがグランデの宇宙船を破壊していてグランデの宇宙船はもう飛べるような状態ではなかった…

 

グランデ「…俺の船が…」

 

何故かグランデの背中からは哀愁が漂う…そしてレイとヒュウガがグランデの肩をポンと叩く

 

レイ・ヒュウガ「……乗ってくか?」

 

グランデ「…おう…」

 

グランデは力無く呟く…こうして仲間が一人増えた…そしてその様子を何者かが観ていた

 

???視点

 

?「ほう…あのアイアンロックスを倒すとは…あいつ…『以前』あった時よりかなり強くなっているな…」

 

そう俺は以前あったあのレイオニクス…皇 神無の怪獣達を見て呟く

 

?「超獣五体…それもかなり強い超獣…最強超獣ジャンボキング、一角紅蓮超獣バキシマム、ミサイル超獣ベロクロン、蛾超獣ドラゴリー、大蟻超獣アリブンタ…そしてあの奇機械怪獣デアボリック…デアボリックは以前見たが…超獣五体とか…まだ最初に出会った頃から一ヶ月ちょっとしか経ってないのに…かなり運がいいな…いや?そのぶん強い怪獣だから死にかけただろうし運が悪いのか?」

 

そう俺はまた一人言を呟くがすぐにあのレイオニクスを見る

 

?「まあ、全員仲間にして生きているんだ…運はいいんだろうな…」

 

俺はあのレイオニクスはこれからも強い怪獣と戦い、仲間にしていくだろう…それは光の戦士とは違った意味で彼の正義だろう…そう怪獣側から見たら奴は…「正義のヒーロー」に違わない…そう考えると俺は思わず呟いてしまった

 

?「レイオニクス、皇 神無…いや大魔王龍レヴィベジスよ…お前は光を纏った闇か…それとも闇を纏った光…もしくは…どちらでもない混沌…かな?」

 

そう俺は呟いてその場から去った…

 

 

第三者視点

 

?「ええい!あのタイラントは倒されてしまったか!」

 

ある歪んだ空間の中に佇む影があるレイオニクス達…神無達を観察していた…

 

?「だがあのレイオニクス…中々やるではないか…他のレイオニクスのクズ共と違い、怪獣を道具ではなく家族、友として扱うか…ふん!まあレイオニクスにしてはいい方か…だが抹殺対象には違いない!」

 

そう言い放つと影は三つの穴を生み出しそこから三体の怪獣が現れる

 

一体は悪魔…もしくは天使を想像させる禍々しくも神々しい右腕が剣の怪獣…

 

もう一体は結晶が大きくなったような、こちらも神々しさ、そして何かしらの不気味さを放つ無機質な怪獣…

 

そして最後の一体が一言で言うのなら巨塔だった…旧約聖書に出てくるバベルの塔の様なそんな怪獣だった

 

?「この強豪中の強豪…かつてウルトラマンをも苦しめ其の内一体は真っ当な方法では倒せず、もう一体は何とか倒せ、そして最後の一体は…ウルトラマンですら「倒せなかった」最強の怪獣…まあこれは私が作り出した怪獣だが…まあ本体の様な再現能力は無いが…それでもやり返しや不死性は消えていない!さあレイオニクス共よ!この怪獣達でお前達に地獄を見せてやろう!フハハハハハ!」

 

そう言ってその影は三体を地上へと送り込むのであった…果たして神無達はこの謎の影が言う最強の怪獣達に勝てるのだろうか?

 




ちなみにキュイラッセと言うのはフランス語で戦艦て言う意味ですね
…さあて…謎の影が送り込んだ怪獣はどの怪獣でしょうね?(すっとぼけ)さて次回まあ楽しみに!

ミズノエリュウ・Uキラーザウルス「今度こそ我々を…!」

まだ出ませんよ…

ミズノエリュウ・Uキラーザウルス「ショボーン…」


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二十七話赤き悪魔

さあ!今回はあのウルトラシリーズに登場するあの悪魔が降臨します
!実は今回登場する悪魔…宇宙人系なら一番好きなんですよ!(宇宙人と言うか星人じゃないけど…)怪獣で一番好きなのはガタノゾーア
スーパーグランドキングと同じくらい好きですね!ではお楽しみ下さい!


神無視点

 

キュイラッセを倒し何故かグランデさんもついていく様で(宇宙船が破壊された為)今はのんびりと空を眺めて…

 

レイ「神無!?何してるんだ!?目の前のレイオニクス達を無視するな!」

 

ダダ「そうダダ!そこのお前!無視するなダダ!」

 

リフレクト星人「失礼な奴ですね!私達を無視するとは!」

 

ごめんなさい…嘘つきました…今僕達まるまるボール星人(リフレクト星人)と気味の悪い顔のかませ宇宙人(三面怪人ダダ)のレイオニクスに身のほど知らずにも挑んできたので今から戦いを始める真っ最中なのです

 

ダダ・リフレクト「何か失礼なことを考えたな(ダダ)!」

 

神無「いえ別にそんなことは考えてませんよ…唯雑魚が僕達に挑んでくるなんて「井の中の蛙大海知らず」てこう言うことだな…て考えていただけです」

 

グローザム「皇帝!?口に出てます!本当の事を言ってはいけない!」

 

ゼット「……確かに私も何言っているんだこのかませ?と思ったが口に出しては…!」

 

ダダ・リフレクト「お前らも口に出ているぞ(ダダ)!もう許さん(ダダ)!」

 

すると二人はバトルナイザーを取り出し怪獣を召喚する!

 

ダダ「行け!ムカデンダー!」

 

リフレクト「行きなさい!バードン!」

 

レイ「バードンは任せろ!ゴモラ!」

 

神無「ヤマタノオロチ!行け!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグギャオオオオオオ!ーーー

 

ゴモラはバードンへと、ヤマタノオロチはムカデンダーへと向かっていく

 

第三者視点

 

ゴモラはバードンと戦っていた

 

リフレクト「バードン!地球最強の怪獣力見せつけてやりなさい!」

 

レイ「ゴモラ!お前の力を見せてやれ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはバードンに接近しバードンを倒そうとするがバードンはそれに気づき自慢の嘴をゴモラに刺そうとする

 

リフレクト「馬鹿め!バードンの嘴には猛毒があるんですよ!」

 

そうバードンの両頬の毒袋からバードンの最大の武器である「シャークノーズ」から出す攻撃なのだ、この毒の前にはゾフィーやタロウも敗れたのだ!…そしてその嘴でゴモラの皮膚を貫きゴモラに毒が回って…いなかった

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

リフレクト「なにぃ!?そんな馬鹿な!?」

 

何とゴモラはバードンの嘴を掴み取っているのだ!そしてブルンとバードンを投げ飛ばしバードンが倒れた隙にバードンの両頬の毒袋を引きちぎった!

 

リフレクト「なぁぁぁ!?バードンがぁぁ!

?」

 

そうバードンは両頬の毒袋が破壊されると体内に毒が逆流して急速に衰弱・弱体化してしまうのだ!この隙をゴモラとレイが見逃すはずがなかった

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャオアアァァァァ!ーーー

 

リフレクト「不味い!ボルヤニックファイヤ

を吐け!」

 

バードンは口からの火炎放射「ボルヤニックファイヤ」で超振動波を相殺しようとするが弱体化したバードンの火炎放射では無理がありそのまま押しきられバードンは爆散した

 

リフレクト「馬鹿なぁ…私のバードンが…」

 

リフレクトはそう言って地面に倒れ伏してしまう…そんなにショックだったのだろうか?

 

ダダ「ダダダ!リフレクトはもうやられたか!だらしない奴め!そう思わんかムカデンダー!」

 

ダダはやられたかリフレクトを馬鹿にしていた

 

神無「どっちらにせよ貴方もかませですがね…ヤマタノオロチ!行け!」

 

ヤマタノオロチはムカデンダーに向かって攻撃を仕掛けようと全ての首をムカデンダーに向ける…するとムカデンダーはヤマタノオロチに突進してきたのだ

 

神無「格の違いがわからないのか?やってしまえ!ヤマタノオロチ!」

 

ーーーグギャオオオオオオ!ーーー

 

ヤマタノオロチは8つの首全てを使いムカデンダーに噛み付くが…

 

ダダ「ダダダ…そんな攻撃効かないダダ!」

 

神無「そんな!?」

 

ーーーグギャオオオオオオ!?ーーー

 

そうヤマタノオロチの噛みつき攻撃がムカデンダーには全く効かないのだ!そしてムカデンダーはヤマタノオロチの首1つに噛み付くと…

 

ーーーグギャオオオオオオ!??ーーー

 

神無「ヤマタノオロチ!?大丈夫か!?」

 

何とヤマタノオロチの噛まれた首が余りの痛さに苦しみ始めたのだ!

 

神無「そんな!?あのムカデンダーかなり強い!」

 

ダダ「当たり前ダダ!こいつは他の怪獣より強いんダダ!」

 

そうこのムカデンダーはそこらの怪獣より強いのだ…しかもムカデンダーの牙には一滴で五十人殺せる猛毒を持つのだ…ヤマタノオロチとは言えかなり効くだろう…

 

ダダ「ダダダ!こいつを見るなり他のレイオニクスは弱いと思って油断してしまい…俺に敗れ去ったダダ!俺はもう10連勝しているんダダ!レイブラットの後継者は俺に決まりダダ!」

 

そうダダは自分がレイブラットの後継者に決まったかのように自慢する…だが

 

ーーーグギャオオオオオオ!!ーーー

 

ダダ「ダダ!?ムカデンダー!?」

 

何とヤマタノオロチはムカデンダーが未だに噛み付いたままだったので他の首でムカデンダをむんずと掴み投げ飛ばしてしまったのだ

!しかもたった1つの首で!流石は魔王ヤマタノオロチ、神話のヤマタノオロチはかの有名な平安時代に暴れまわった鬼「酒呑童子」を子孫に持つヤマタノオロチと同じ名を持つだけあっての怪力だった!

 

ダダ「ダダ!ムカデンダーしっかりしろダダ

!そんな奴など蹴散らしてしまえ!」

 

ムカデンダーはピート火炎を放ちそれをヤマタノオロチは全ての首から高熱火焔を放ちピート火炎を相殺したばかりか残りの七つでムカデンダーを焼き滅ぼさんばかりに浴びせ尽くすが…ムカデンダーは焼け跡がついただけだった

 

ダダ「ダダダ!!!俺のムカデンダーは無敵ダダ!そんな攻撃通じませぇぇぇぇん!」

 

神無「ムカつく…!しかし何でムカデンダーはあんなに硬いんだ…?」

 

そう何故このムカデンダーは硬いのだろうか

 

神無「そう言えば古来より八幡神社で「大百足」として伝えられていたんだよなムカデンダーて……ん?大百足?」

 

そうムカデンダーは日本古来の妖怪大百足と伝えられていたのだ…しかし…皆さんは知っているだろうか?大百足とは近畿に伝わる伝承で藤原秀郷の武勇伝の1つとして知られる…ある日近江(滋賀)の国の橋に大蛇が現れそれを退治しようと大蛇を跨ぎ悠々と歩き去った…そしてその晩藤太の家に美しい娘が現れた。娘は琵琶湖の龍神の娘で、大蛇に化けて勇者を捜していたと告白する。娘は三上山に山を七巻き半するほどの超巨大な百足の妖怪が出没し、龍神の一族を迫害していると告げ、これに対し藤太は「退治してやる」と快諾し、弓矢をを引っ提げて三上山に向かうのだ…そして山には娘の言っていた通り大百足が巻き付いていた。人里に下りる前に始末してやると藤太は弓矢を打ち込むが…その硬い皮膚にはビクともしないのだ…とそこまで神無が思い出した時…

 

神無「そうか!伝承の通りなら!」

 

するとムカデンダーは自切し頭を飛ばし頭突きをする、そして胴体はヤマタノオロチを叩こうとする

 

神無「だったら…」

 

すると神無は金属操作で銀の矢を作り出しオキに投げる

 

神無「オキさん!それに唾液をつけてください!簡単に言えばしゃぶって下さい!」

 

オキ「…え!?何で…「いいから早く!」…わかったよう…」

 

そう言ってオキは隠れて銀の矢をしゃぶる…その合間に神無は弓を作る

 

オキ「これでいいの?」

 

神無「はい!…もしあのムカデンダーが伝承通りなら…!」

 

そう言うと神無は弓に矢をつがえムカデンダーの頭を狙う…

 

神無「ヤマタノオロチ!ムカデンダーの頭を止めて!」

 

ーーーグギャオオオオオオ!ーーー

 

するとヤマタノオロチは二本の首を使ってムカデンダを差し押さえる

 

ダダ「!?何をする気ダダ!?」

 

神無「ふん!」

 

そして神無は弓を引き離しその矢は見事にムカデンダーの頭部に命中した…するとムカデンダーは段々弱っていき、胴体の動きも鈍くなってきた…

 

ダダ「ダダ!?ムカデンダー!?」

 

レイ「何が起きたんだ!?」

 

その自体にダダは勿論、全員が驚いた

 

神無「簡単な事です…百足は人の唾液が苦手です…伝承に伝わる大百足もそれで死んだのです…まさか怪獣にも有効とは…奥が深いですね…」

 

そうあの大百足も秀郷が矢に唾液をつけた事により倒されたのだ…そしてヤマタノオロチは自分を苦しめてくれたこの害虫にトドメに刺すために八つの首から高熱火炎を吐き全ての目から撃つ覇帝紅雷撃でムカデンダーを撃破した

 

ダダ「ダダァァ!?ムカデンダーがぁぁぁ………」

 

神無「君の負けですよ…お疲れヤマタノオロチ…ゆっくり休んでね」

 

ーーーグギャオオオオオオ!ーーー

 

そうして神無はヤマタノオロチを回収する

 

神無視点

 

ダダ「まさかこの俺が負けるとは…」

 

ダダは地に腕をつけ自身の敗北が信じられないようだった…

 

神無「まあ…君のも強かったし…僕も手を出したからね…それは済まな…「だらしないわね、ダダ?」!?」

 

ダダ「!?お前は!?…グギャァァ!?」

 

するとダダの後ろにはピット星人がいた…そうあの原作ではダイルさんに殺されたはずのピット星人のレイオニクスが!そしてそのピット星人はダダを射殺したのだった

 

ピット「そんな坊やに負けるなんて…まあ私はあなたと違って15連勝だけどねぇ」

 

そしてピット星人はバトルナイザーを取り出しそこから怪獣を召喚する…そしてその怪獣はレイさんのエレキングに酷似していた…

 

レイ「エレキング!?俺と同じ…だけど色や細部が違う…」

 

そうそのエレキングは体の模様が青白くて何処か刺々しくなっており、両手には2本ずつ爪が生えていった…そうあのエレキングはエレキングであってエレキングであらず!その正体は…

 

神無「放電竜エレキング!?マックスと戦ったグランデさんと同じ装甲怪獣レッドキングと同じ世界観の怪獣です!いわば…最強のエレキング!」

 

レイ「最強のエレキング!?」

 

ピット「あら?詳しいじゃないの坊や?…そうこの子はピット星の最高の怪獣…放電竜エレキング!そう私はこのエレキングだけでレイオニクスバトルを勝ち残ってきた!私こそが最強のレイオニクス…そしてレイブラットの後継者よ!アハハハハ!」

 

神無「…なんかムカつくな…まあいい、アントラー!上には上がいる事を教えてやれ!」

 

ーーーキュイイィィィィ!ーーー

 

僕はアントラーを出してエレキングに向かわせる

 

ピット「アントラー?馬鹿にしないでよ!アントラーを持つ雑魚何てババルウだけで十分よ!」

 

神無「ババルウが持つアントラーと一緒にするな…てババルウにも失礼だな!それにこのアントラーもマックスと戦った個体と同じですよ!」

 

ピット「オホホホホ!私以外全員雑魚なのよ!」

 

グランデ「……いやあいつの怪獣が強いだけだろ?」

 

ケイト「手持ちが強いだけであいつは…」

 

ミサキ「弱いと思うのに…エレキングの強さを自分の力みたいに…」

 

レイ「…それに俺のエレキングの方が強いと思うんだが…」

 

ダイル「射殺していいか?」

 

わぁお、後ろの人達あのピット星人にイライラしてる…まあ僕もイライラと来てるんだけどね!

 

ピット「エレキング!放電刃よ!」

 

エレキングは三日月状の光弾放電刃を放ちアントラーに放つ…が

 

神無「アントラー!潜れ!」

 

ーーーキュイイィィィィ!ーーー

 

ピット「何!?」

 

アントラーは放電刃が来る前に地面に潜り難を逃れた…それだけでない電気…雷は地面の奥までは届かない場所だ…つまり地面の中に逃げられてはエレキングの攻撃が届かないのだ…だが

 

ピット(ふふ…やっぱり馬鹿ねぇ…アントラーにエレキングを顎で拘束しようと考えているのでしょうけど…甘いわ、全身から放電して返り討ちに合わせてあげる!)

 

実はこのピット星人、以前にもアントラーを操るババルウ星人と戦いそれでアントラーと戦いアントラーを退けたことのあったのだ…そうこれでこの勝負は自分の勝ち!そう考えていたのだ…が考えが甘かった…このアントラー…そして神無は規格外だという事に…

 

神無「アントラー!出て来い!」

 

ーーーキュイイィィィィ!ーーー

 

ピット「………え?」

 

そうアントラーが現れたのはエレキングの後ろではなく…遠くの方から現れたのだ

 

ピット「何を考えているの…まあいいわ!エレキング!アントラーを倒しに行きなさい!」

 

そう命令しエレキングはアントラーの方へ向かうが…何とエレキングは地面に埋もれてしまったのだ!

 

ピット「エレキング!?」

 

そう実はアントラーは先ほど潜っていた時に落とし穴を作りエレキングをそこに落とすように神無に命令されていたのだ…

 

神無「よし!アントラー!磁力光線を…空に放て!」

 

ーーーキュイイィィィィ!ーーー

 

するとアントラーは空に向かって磁力光線を放つ!…しかし何故空に向かって磁力光線を撃ったのだろうか?

 

レイ「?何故空に向かって……」

 

グランデ「!?おい!空を見ろ!」

 

ヒュウガ「あれは…隕石!」

 

すると空から隕石が降って来たのだ…

 

ピット「まさか…アントラーに隕石に含まれる磁力に惹かれる部分を磁力光線で引き寄せているとでもいうの!?」

 

そうアントラーが空に磁力光線を放ったのは隕石を振り落とすための技「メテオ・クライシス」を使う為だったからだ!

 

ピット「逃げなさい!エレキング!」

 

エレキングは逃げようとするが落とし穴にはまったままで動けず、そのまま隕石に当たりエレキングは爆散した

 

ピット「エレキングーーー!?」

 

ピットはエレキングがやられた瞬間にピット星人はバトルナイザーを落とすぐらい信じられなかったようだ

 

ピット「そんな…私は愚妹を殺したのよ!?そう私こそが最強に相応しいのに!」

 

神無「何だと…?」

 

こいつ今なんて言った?妹を殺した…?

 

レイ「どういう事だ!?」

 

ピット「そのまま意味よ!私の妹もレイオニクスだったのよ…でもね、妹は二人でレイブラットの後継者になろうて言っていたけど…弱っちいかったから…殺してあげたのよ…」

 

ケイト「貴様!なんて事を!」

 

レイ「お前は悪魔だ!」

 

レイさんとケイトさんも怒っている…まあ二人もレイブラットのせいで殺しあったんだからな…すると

 

グランデ「俺の姉ちゃんも俺を強くする為に俺が殺しちまったけどよ…お前みたいに自分勝手に殺すんじゃなく仕方なく何だよ…それに姉ちゃんは俺を強くするために死んだんだ…それをお前は弱いから殺したと…?…巫山戯るな!」

 

ダイル「……俺は今まで数多くのレイオニクスを殺して来たが…お前のような屑は初めてだ!」

 

全員がピット星人に殺意を向ける…それにピット星人は怯えたように…

 

ピット「何よ!世の中全て勝った者が正義なのよ!?妹を殺そうが私の勝手…」

 

ピット星人がそう言いかけた瞬間…

 

?「フハハハハハ!醜いなぁ…ピット星人のレイオニクスよ!」

 

「「「「「「!!!?」」」」」」

 

突然謎の声が辺りに響く

 

ピット「誰よ!…ギャアァァァァ!?」

 

するとピット星人は謎の光線に撃たれピット星人の体は爆散した

 

神無「何者だ!」

 

?「フハハハ…貴様なら我を知っているのではないか?」

 

すると頭上の空にヒビが入りパリンと割れそこから赤い巨体を持つ者が現れた

 

神無「!…お前は!…

 

 

 

 

 

異次元超人巨大ヤプール!」

 

この惑星ハマーにウルトラマン達を苦しめた悪魔が君臨したのだった…

 

 




ヤプールさんがログインしました!さあ次回はあの怪獣達の登場です
お楽しみに!いやあヤプールさん好きなんですよ…あの外道な所業や超獣の生みの親…いやあヤプールさんを小説に出せて嬉しいです!
では次回もお楽しみに!



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二十八話完全生命体の畏怖

今回は戦闘描写下手すぎますね…すみません…ではお読み下さい!



レイ視点

 

レイ「何だこいつは!?」

 

俺は当然空がガラスの様に割れたと思ったらそこから赤い宇宙人の様な奴が現れた

 

ケイト「あいつは異次元人ヤプール人!…正確にはあの姿は異次元超人巨大ヤプール、かつてレイブラットが全滅しかけた種族であり超獣達を生み出した存在だ!…今は亡霊体の様だが…それでも恐るべき敵だ…」

 

レイ「超獣を!?なんて奴だ!」

 

グランデ「それだけじゃあない…ウルトラマン達の宿敵でもあり何度も苦しめて来た強だ」

 

ダイル「更にはあいつらは不滅…完全に滅ぼすことができないんだ…

 

ミサキ「それを全滅しかけたレイブラットて凄いのよね…」

 

…そんなに凄い奴なのか…でも何故ここに?

 

神無「貴方の目的は…僕達レイブラットの後継者たるレイオニクスの殲滅ですよね」

 

ヤプール「その通り!お前達レイオニクスを全て滅ぼす!そしてペダン星人もだ!」

 

ダイル「!?何故だ!」

 

ヤプール「未来の私のレイオニクスを操る計画を止める様伝えたがそれを拒否し私に刃向かった罰だ!」

 

神無「けどねぇ…全てのレイオニクスを抹殺てのも…稀に優しいレイオニクスもいますよ?レイさんとか…」

 

そう神無が言い返すと

 

ヤプール「ふん!下らん!レイオニクスにそんな奴は滅多に存在せん!…それとも何だ?貴様の様に優しいレイオニクスは沢山いるとでも言うのか?」

 

神無「え?違いますよ…僕のどこが優しいんですか?」

 

そう神無は首をかしげるがヤプールは言葉を続ける

 

ヤプール「俺は見ていたぞ…貴様の怪獣に対する扱いを!家族や友人の様に接する優しさを持っていてどこが優しくないと言う?…せめてもの餞けにこのヤプールがお前、そしてお前達レイオニクスの死に様を見届けてやろう!」

 

神無「勝てるならね!」

 

ヤプール「勝てるとも!例え「六人」レイオニクスが居ようとも我は必ず勝つ!」

 

?六人…?ここには俺グランデ、姉さん、ミサキ…そして神無しか居ないはず…もう一人は…?

 

神無「ここには五人しかいませんけど?」

 

ヤプール「…何?確かにレイオニクス反応はある筈…いや待てよ確かにお前達の遺伝子はレイブラットの物だが…もう一人はレイブラットの遺伝子を受け継いないのか…?だが何故バトルナイザーを操れる?

 

どうやらヤプールも困惑しているらしい…

 

ヤプール「まあいい!出でよ怪獣達!」

 

一体は悪魔…もしくは天使を想像させる禍々しくも神々しい右腕が剣の怪獣でありもう一体は結晶が大きくなったような、こちらも神々しさ、そして何かしらの不気味さを放つ無機質な怪獣…そして最後の一体が一言で言うのなら巨塔だった…旧約聖書に出てくるバベルの塔の様なそんな怪獣だった

 

神無「そんな…!?バロック怪獣ブンダーに光怪獣プリズ魔!…それに完全生命体イフ!?…ブンダーとプリズ魔はともかくイフに勝てるわけがない!!」

 

そう神無は断言する

 

レイ「そんなにヤバいのか!?」

 

神無「ヤバいてもんじゃないですよ!プリズ魔のプリズ魔光線は食らったら最後結晶になって消えてしまい、ブンダーは空間を捻じ曲げることができ…そしてイフは…攻撃すればするほど強くなる…あのマックスでさえ勝てなかった程で唯一の方法が音楽を聴かせることのみ…それも倒すのではなく音楽を学習させるて武器や姿を変えただけ…でもヤプールがそんな事をさせる余裕をくれるとはとは考えにくい…ヤバいぞ!」

 

そう焦る神無…だが

 

ヤプール「そう悲観するな、何こいつはあのマックスと戦った個体のクローンだ、攻撃をしてもその攻撃をやり返すだけで自身が使えるようにはならぬ、それに強い攻撃程やり返しづらいからな…そもそもこいつはイフの細胞から我が生んだ存在…そこまでは強くない…」

 

何故かヤプールはイフの弱点を言う

 

ケイト「何故そこまで教える?」

 

ヤプール「何、そこのお前は我が生み出した超獣を家族として扱うからな、他のレイオニクスに道具として扱われるのは癪だがこいつの場合は例外だ…だから特別に教えてやった…まあイフには絶対に勝てんがな!」

 

そうヤプールは腕を組みながら言う

 

グローザム「ほお?…あの悪魔がここまで親切になるとはなぁ?」

 

ヤプール「黙れグローザム!人間にやられた四天王の豪将(笑)の不死身(笑)のグローザム(大笑)が!」

 

グローザム「おい!テメェなんて言った!?氷漬けにしてやろうか!

?」

 

ヤプール「やれるものならな!掛かってこい!」

 

ゼット「……辞めろ二人とも…」

 

ヤプール「黙れ!ウルトラマンギンガとダークルギエル擬の声が!」

 

グローザム「お前はどっかで万屋開いてメガネが本体のツッコミ役の奴とアルアル言ってる宇宙人の小娘と一緒に江戸の街でも行ってろ!そしてウルトラマンマックスの声やってる新撰組の鬼の副長と喧嘩でもしていろ!」

 

ゼット「……何を言っている…?」

 

神無「声優さん繋がりだね…」

 

ヤプール「…茶番はお終いだ……さあ行くのだ!イフ達よ!あいつらを倒せぇぇぇぇ!」

 

するとイフ達が動き始めブンダーは怪獣の姿になりプリズ魔は女性が歌うような声を出す

 

神無「ならギャラクトロン行け!」

 

グランデ「久しぶりに暴れますか…レッドキング!」

 

レイ「行け!ゴモラ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ギャラクトロン「敵確認、完全生命体イフ確認、リセット不可、打開策を思考中」

 

ギャラクトロンはどうやらイフをどうするかを思案している様だ…

 

ーーーキュウウウゥゥゥンッ!ーーー

 

するとイフは右腕の剣から光線を放つ、それをギャラクトロンは魔法陣でピンポイントで防ぐ

 

神無「やっぱりマクシウムカノンも放てるのか…やっぱりマックスと戦った個体のクローンてのは本当の様だな…マクシウムカノンも撃てると言うことは…レーザーやミサイルも撃てるのか…厄介極まりないね…しかも無制限に…」

 

!ウルトラマンの技も撃てるのか!?しかも無制限に!

 

ギャラクトロン「…提案する、音楽を聞かせる、それが一番の解決策」

 

するとギャラクトロンは穏やかな音楽を流すが…

 

ヤプール「無駄だ!それで姿が変わったりなどせぬ!」

 

神無「…く、これじゃあ倒す方法がないじゃないか!」

 

ヤプール「だから言っただろう?こいつには勝てぬと!」

 

神無「…仕方ない…再現能力はない様だから再生が出来ないほど破壊し尽くしてやる!ギャラクトロン!力の限り戦え!」

 

ギャラクトロン「了解、対象イフ、リセット開始する、勝率…0%」

 

神無「足止めだけでも頼んだぞ!」

 

そうギャラクトロンは絶対に勝てない敵、完全生命体イフに立ち向かって行く

 

レイ「俺達も頑張らないと!ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラは超振動波をプリズ魔に放つが…プリズ魔はプリズ魔光線で超振動波を相殺した

 

レイ「!?馬鹿な!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!?ーーー

 

グランデ「レッドキング!爆発岩石弾だ!」

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

レッドキングは爆発岩石弾を吐き出すがブンダーは空間を捻じ曲げて異次元への穴を生み出し爆発岩石弾を飲み込んで消し去ってしまった

 

グランデ「マジかよ!?そんなのアリか⁉︎」

 

するとブンダーは再び異次元への穴を開きそこに槍状の腕を穴の中に入れると…

 

ーーーブォオオオォォォンッ!!ーーー

 

ーーーグサ!ーーー

 

ーーーピキュギュィ!?ピギャア!!?ーーー

 

グランデ「な!?レッドキング!?大丈夫か

!?」

 

何とその異次元への穴がレッドキングの後ろに現れ槍状の腕がレッドキングの装甲を貫いたのだ…

 

グランデ「何て厄介な能力だ…」

 

グランデのレッドキングも苦戦…と言うかまだダメージを与えてすらいない…

 

レイ「勝てるのか…こんな敵に…?」

 

そう不安も過ぎってしまうが…そう考えてしまえば負けてしまう…

 

レイ「いや!絶対に勝ってやる!」

 

グランデ「…は!それでこそ俺の認めてやったレイオニクスに相応しいぜ!レイ!」

 

神無「そうですね!諦めなければきっと!…まあ負けてもゼロさんがいればドーにもなりますし…」

 

グランデ・レイ「感動を冷ますな!」

 

神無が残念な発言をするが…まあ良い!絶対に勝ってやる!

 

ヤプール「無駄だ!こいつらは何者にも倒せぬ!」

 

レイ「絶対に勝って見せる!ゴモラ!」

 

グランデ「レッドキング!行けえ!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

第三者視点

 

神無「そろそろ僕も行きますか…」

 

【ダークライブ!ジャッカル大魔王!】

 

ジャッカル「さてとこのババルウやザラブ真っ青の変身能力で…コスモス!」

 

ジャッカル大魔王はウルトラマンコスモスに変身しイフに殴りかかる!

 

ヤプール「何!?ウルトラマンコスモスに変身出来るとは…だが!それしきで倒せるイフでは無いわ!」

 

ジャッカル「行くぞ!ギャラクトロン!」

 

ギャラクトロン「了解」

 

そうしてギャラクトロンとコスモス(ジャッカル)は勝てぬ敵(イフ)に立ち向かって行く

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!」

 

レイはレイオニクスバーストをかけて超振動波を放つがプリズ魔はプリズ魔光線を放ち又しても相殺してしまう…

 

レイ「くそ!どうやったら…」

 

ゴモラは痺れを切らしてプリズ魔に突進して行くがプリズ魔は至近距離からプリズ魔光線を放ちゴモラを自分の体の中に閉じ込めた!

 

ーーーギャアオォ。ギャアオオォォォォ!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?大丈夫か!?」

 

そうプリズ魔は高熱でゴモラを倒そうとしているのだった…

 

グランデ「レッドキング!近づくんだ!接近してしまえば…あの穴を開けられることもない!」

 

グランデはレッドキングに「近づけば変な穴を開けられない」と考える…がその考えは甘かった…

 

ーーーブォオオオォォォンッ!ーーー

 

ーーーグサーーー

 

ーーーピキュギュィ!?ピギャア!?ーーー

 

グランデ「!?レッドキング!!?」

 

何と体を槍状に変えレッドキングの腹を刺す!刺されたところから大量に血が出始めた

 

ーーーキュウウウゥゥゥンッ!ーーー

 

ギャラクトロン「……やはりリセット不可、勝率未だ0%」

 

ジャッカル「はぁ…まだだ!フォトンクラッシャー」

 

神無はレヴィベジスに変身し光の刃を垂直に伸ばし相手に放つフォトンクラッシャーをイフに放つがイフは一旦爆散した後すぐに再生しフォトンクラッシャーを放つ

 

レヴィベジス「くそ!いい手はないのか!」

 

ギャラクトロン「…攻撃ではリセット不可」

 

レヴィベジス「…ま、やるだけやるさ…」

 

レイはプリズ魔の中に入ってしまったゴモラをどう助けるか考えていた

 

レイ「ゴモラァァ!!?くそ何かいい手は…」

 

レイがゴモラを探す方法を考えていると…

 

ミサキ「全く仕方ないわね…手を貸してあげるわ」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

レイ「ミサキ!?」

 

ミサキ「レイ…貴方には仲間(私達)がいるのよ?もっと頼りなさい…」

 

レイ「…済まない…ルディアン!ゴモラを助けてやってくれ!」

 

ーーーキュイイィィィ!ーーー

 

ルディアンはプリズ魔に向かって行く

 

ケイト「ふん…グランデ…手伝ってやろう」

 

グランデ「レイの姉ちゃん!」

 

ケイト「ケイトだ…行けゼットン」

 

ーーーピポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ゼットンもブンダーに向かって走る

 

レヴィベジス「…皆頑張っているんだ!僕達も頑張らないと!」

 

ギャラクトロン「……理解不能の塊だ…いいだろう…この感情に付き合ってやろう…」

 

レヴィベジス「…そうだブンダー達にはこいつらを送ろう!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

神無はスノーギランとビースト・ザ・ワンを出しレイ達の所へ向かわせる…

 

ミサキ「ルディアン!切り裂きなさい!」

 

ルディアンは腕を巨大な剣に作り変えプリズ魔を切り裂くがプリズ魔はなかなか倒れないそんな時だ!スノーギランが口から吹雪でプリズ魔の体を凍てつかせる!

 

ミサキ「!今よレイ!ゴモラに超振動波を撃たせて!」

 

レイ「わかった!」

 

ゴモラはプリズ魔の中から超振動波を出すと何とプリズ魔の体が破壊される…

 

ミサキ「ガラスのコップを冷やした後お湯を注ぐと割れるようにしてプリズ魔の体に急激な熱膨張を起こさせて倒す…何とかできたわね…流石神無…変な作戦考えるじゃない…」

 

こうしてプリズ魔はバラバラになり綺麗な結晶(プリズ魔の体の一部

)となり倒された

 

グランデ達の戦いの最中ビースト・ザ・ワンの放つ超絶火炎光弾がブンダーに当たりブンダーは逃げようとするが槍が抜けず逃げられない…そしてこの状況を逃すことはなかった

 

グランデ「爆発岩石弾だ!」

 

ケイト「ゼットン一兆度の火球!」

 

そしてビースト・ザ・ワンの超絶火炎光弾がブンダーに当たる

 

ーーーブォオオオォォォンッ!?ブォオ……ーーー

 

そのままブンダーは爆散した…

 

レヴィベジス「一か八かだ!ギャラクトロン!さっき話した作戦で行くぞ!」

 

ギャラクトロン「了解した…」

 

ギャラクトロンはイフの後ろに立ち、レヴィベジスは前に立つ

 

レヴィベジス「フルムーンレクト!」

 

ギャラクトロンは穏やかな音楽を流す

 

ヤプール「無駄だと言っているだろう!こいつは形態変化しないと…」

 

レヴィベジス「何事もやってみなきゃ始まらない!」

 

こうして鎮静化する光線と穏やかな音楽を流し続けると…

 

ーーーキュウウウゥゥゥンッ…………ーーー

 

段々イフから戦意が無くなっていきイフは大人しくなり始める…

 

ヤプール「…馬鹿な…こんな事が…」

 

神無視点

 

僕は動揺するヤプールに指を突きつけてこう叫ぶ!

 

神無「これが僕と怪獣の力だ!ヤプール!」

 

ヤプール「……成る程…これは厄介だ…レイオニクスよ!貴様は我が宿敵ウルトラ兄弟よりも貴様を優先抹殺対象にしてやろう!」

 

……え?どうゆう事?…ウルトラ兄弟より優先抹殺対象?どういう事?

 

ヤプール「貴様はいつか必ず我が倒してやろう!フハハハハハ!首を洗って待っていろ!」

 

そう言ってヤプールは消えていった…つまり…

 

神無「ヤプールに目をつけたれたのか…ハ、ハ、やばいんじゃないこれ?」

 

ギャラクトロン「……元からレイブラットを倒すといっている時点で貴方は命が危ない」

 

神無「…ハ、ハ…ヤバいなぁ…「キュウウウゥゥゥンッ!」ん?」

 

するとイフがこちらを覗いている…ん?これて?

 

神無「え?仲間にしていい雰囲気なの?ねえギャラクトロン?仲間にしていい感じこれ?ねえ?」

 

ギャラクトロン「いいんじゃないですか?」

 

神無「ヤッタァ!完全生命体が仲間になるんだ!嬉しい!」

 

そうして僕はギガダークナイザーにイフを回収した…

 

 

 

第三者視点

 

別の場所で…

 

ベダン星人「馬鹿な!?キングジョーブラックが…怪獣では無く人間大の大きさの『宇宙人』にやられるとは!?」

 

そうキングジョーブラック数機がバラバラの状態で破壊されていた…そしてその近くにはベダン星人…そして…

 

?「…ふむ、中々の硬度でしたが…私の剣や光線の敵ではありませんね…これでも私武術や格闘術も出来まして…まあ紳士としての嗜みですね…」

 

その宇宙人は銀色の鎧を纏い、純白のマントを着た宇宙人はバトルナイザー…いやネオバトルナイザー、しかも白色のネオバトルナイザーだった…

 

?「しかし私の『五体』の怪獣の怪獣を出すまでもありませんでしたね…ではこれで失敬しますよ…」

 

そして黒い悪魔のような宇宙人は唖然とするベダン星人の前から消えてしまった…

 




…イフの仲間にしたやり方…これでいいかな?…さて!最後に登場した謎のレイオニクスですが…簡単に言えば主人公のライバルポジですね…どんな手持ちか楽しみに待っていて下さい!ではまた次回もお楽しみにしていてください!


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二十九話レイオニクス達の戦い

………アイデアが浮かばない…正確には文章が浮かばないんですけどね…頑張って書こう…!では今回は主人公の出番がありません!

今回は様々なレイオニクスが登場するのですが…必ずしも全員が惑星ハマーで戦うとは限りませんよ?他の所で戦うかもしれませんし…ではお楽しみくださいませ!


第三者視点

 

この地惑星ハマーには様々なレイオニクス達が激しい戦いを繰り広げているのは知っているだろう…今回はその戦いの一部をお見せしよう…

 

この地では五体の怪獣と二人のレイオニクスが戦いをしていた…

 

カタン星人「フハハハ!いけぇ!ドギュー!ギャビッシュ!ガモス!奴らを殺せぇ!」

 

カーン星人「ええい!再生デッパラス!ボルケラー!倒してしまえ!」

 

そこには二人のレイオニクスがいた一人は温厚かつ平和的で善良な怪獣オルフィを利用し、オルフィを暴れさてほとんど無抵抗であろうZATを全滅させようと企む悪辣かつ狡猾な宇宙人カーン星人(RB)

そしてタロウの暗殺を考えた宇宙人目つぶし星人カタン星人(RB)であった…ちなみにカタン星人は自動車の運転技術がうまい…らしい

 

そして彼らの手持ち…カーン星人の手持ちは少しグロテスクな海象怪獣デッパラスが再生した姿の再生デッパラス、そして全身がダイヤモンドより硬い噴煙怪獣ボルケラーであった

 

対するカタン星人の手持ちは凶悪怪獣ギャビッシュに残酷怪獣ガモス…この二体は異星人の捜査官に追われていたという共通点があり牡牛座怪獣ドギューは弱いものいじめが大好きという卑劣なカタン星人に相応しい怪獣達だった

 

カーン「デッパラス!火炎放射だ!」

 

デッパラスは火炎放射を放つが三体は器用に避け、ドギューは爪を使った目つぶしをボルケラーに行いボルケラーは目をつぶされてしまった

 

カーン「なぁ!?なんて汚いことを!?」

 

カタン「ギャハハ!勝てばいいんだよ!勝てば!このカタン星人ガイラスに正々堂々戦うという文字はない!」

 

そう卑怯な行いをしつつ汚い言葉を出すカタン星人…流石は暗殺などと汚いことを考える星人である…

 

カーン星人「ええい!デッパラス!あの汚いやつを倒せ!」

 

デッパラスは火炎放射でドギューを狙うがドギューはそれを避けギャビッシュが尻尾から電流を流し込む、更にガモスが背中の棘をミサイルの様に発射し、デッパラスは激痛により地に倒れる

 

カーン「デッパラス!?立ち上がるんだ!」

 

カーン星人はデッパラスが倒れたことに驚きすぐさまデッパラスに立ち上がる様に命じデッパラスは起き上がろうとするが…

 

ガイラス「ギャビッシュ!邪魔をしろ!」

 

何とギャビッシュがテレポートして立ち上がろうとするデッパラスを蹴飛ばし、蹴飛ばした先にドギューとガモスが待ち構えドギュー達はデッパラスに蹴りを入れ続ける

 

カーン「デッパラス!?貴様!卑怯だぞ!」

 

ガイラス「クヒャハハハハ!勝てばいいんだよ!ガモス!トドメだ!」

 

ガモスは目からの光線、そして口からの溶解液アトミックリキダールを放ちデッパラスを溶かし尽くしたのだった……

 

カーン「デッパラス!?そんなぁぁぁ!?」

 

デッパラスがやられデッパラスの死を嘆くカーン星人…彼は手持ちが死んだことを嘆くことから優しい性格がわかる…

 

ガイラス「クヒャハハハハ!いいねぇ!その顔は!面白いぞぉ?」

 

一方はガイラスは死んだ怪獣をみたカーンの顔を見て喜んでいた…このカタン星人はなんて残酷な性格なのだろうか…

 

ガイラス「クヒャハハハハ!…さあてそろそろ終わりにしよう…目つぶし光線!」

 

カーン「な…?…ぐわぁぁぁぁ!?」

 

何とガイラスは目つぶし光線を放ちカーン星人の目を潰しカーン星人は地面に倒れ目を潰された痛みに悶える

 

ガイラス「今だぁ!やれお前達!」

 

するとまだ目の見えていないボルケラーにドギュー達は囲んでフルボッコにする…そうガイラスはレイオニクスであるカーン星人の目を潰しまだ目が見えないボルケラーに三体で囲んで殴り蹴り殺そうとしているのだ…そしてボルケラーは全身の骨を折られ悲痛な断末魔を上げ死んでしまった…

 

カーン「ボルケラーぁぁぁ!?そんなぁぁぁ!貴様許さんぞ!」

 

カーン星人は目が見えなくともボルケラーが死んだことがわかりガイラスに怒りを燃やす…が…

 

ガイラス「うるさいぞ…死ね!やれギャビッシュ!殺してしまえええ

!」

 

カーン「うわぁぁぁぁ……ぁぁ…ぁ……………」

 

ギャビッシュが口から光線を放ちカーン星人を殺してしまった

 

ガイラス「いいぞお前達!さあて次の獲物の泣き叫ぶ顔を見て見たいなぁ…」

 

そう言い放ちギャビッシュ達を回収し、そしてカーン星人のバトルナイザーを踏み潰し、バトルナイザーが壊れたのを確認するとカタン星人はどこかへ歩き出す

 

 

ここでも二人のレイオニクスが戦っており六体の怪獣が戦っていた…

 

ヒッポリト星人「いけぇ!トロンガー!姑獲鳥!エンマーゴ!そしてコスモリキッド!」

 

ガッツ星人「ええい叩き潰してしまえ!ケルビム!アロンよ!」

 

ここでも二人の宇宙人が戦っていた…一人は前にも神無達と戦ったレイオニクス、ガッツ星人、新しく手持ちに加えたのは宇宙凶険怪獣ケルビムそして豪力怪獣アロンであった…

 

そしてガッツ星人と戦っている宇宙人はあのウルトラ兄弟を五人倒したヒッポリト星人…しかしスーパーヒッポリト星人ではなく初代ヒッポリト星人に似ていた…そしてヒッポリトが操る怪獣は何と四体いた

 

一体はウルトラマンダイナと戦った宇宙超獣トロンガー…しかしあの超獣を作り出したヤプール人が生み出したのではなくこいつは超獣であって超獣でない…言うならば別世界の超獣である…しかしその実力は本物の超獣に引けを取らないのであった、そしてヒッポリトのエースであった…

 

そしてもう一体が見た目は人間の姿をした鳥だが、鳥のような形をした頭部の中に人間の女性のような顔を持っている奇怪な姿をしているトロンガーと同じくウルトラマンダイナと交戦した日本の妖怪と同じ名を持つうぶめ…又の名をこかくちょうと呼ぶ凶獣姑獲鳥と言う…その正体は電離層に住む悪意を持ったプラズマ生物であり、以前神無達が戦ったガゾートと同じプラズマ生物であるがクリッターとは違う生物らしい…

 

次に人間に近い姿をしていてだが、その目は血のような赤、その口は耳元まで裂け無数の牙が生え、息に混じって黒煙まで吐き出している、そしえ頭部には「王」と書かれた冠り、全身を金色の鎧で武装し、右手には巨剣を、左手には盾を持っている…その様は正しく魔神にして大魔王…えんま怪獣エンマーゴという地獄の閻魔様に似ているが…その性格性質は真逆である怪獣だ

 

そして最後の四体目がウルトラマンタロウと戦い、再生怪獣ライブキングの何でも溶かしてしまう腹でさえ溶かすのが難しかった怪獣

…いや怪獣より強い超獣でも負ける可能性がある怪獣…大怪獣であり体を液体化させることができる怪獣…その名も液体大怪獣コスモリキッドである!

 

ガッツ「ええいそもそも何故貴様は四体も怪獣を操れるのだ!?」

 

ヒッポリト「………クヒョヒョヒョ!何でだろうなぁ?考えて見たらどうだ?」

 

ガッツ「生意気なぁ…!ケルビム!アロン!さっさとやれぇ!」

 

ガッツはケルビムとアロンにさっさと片付けるように命じるが…四対二であるため…ケルビムはトロンガーとコスモリキッド、アロンは姑獲鳥とエンマーゴといった敵と戦わねばならなかった…まずケルビムは遠距離から火球を放ちトロンガーとコスモリキッドを遠距離から倒そうとするが…

 

ーーーキュウイイイィィィィィ!ーーー

 

ガッツ「馬鹿なぁ!?ケルビムの火球を…ノーダメージだとぉ!?」

 

そう二体に当たったのだが…全く効いていなかった…トロンガーに当たった攻撃は火傷となっていたが…すぐに再生した…そうトロンガーは自分の心臓が無事ならいくらでも再生してしまい死ぬことがないのだ…そしてコスモリキッドは火球が当たる直前…「溶けた」のだそれも水のように…そうこれがコスモリキッドの能力液体化である…これにより物理攻撃が通用しない…そんな能力だった

 

ヒッポリト「ギャハハ!どうだ俺のエーストロンガーと大怪獣コスモリキッドは!」

 

ガッツ「おのれぇ!ならアロンよその剛力でたお…」

 

ガッツはアロンにエンマーゴと姑獲鳥をその自慢の怪力で倒せと命じようとするも…

 

ーーーガアアアアァァァ!ーーー

 

ーーーキュイイイイイイィィィィィ!ーーー

 

姑獲鳥はアロンの攻撃をまるで「予知」するかのように避けその避けたあとアロンにエンマーゴの剣を切りつけられる…そのエンマーゴの剣の切れ味たるやアロンの腕を切り落とした

 

ガッツ「そんなぁぁぁ!?アロンがぁぁ!」

 

ガッツは自分の怪獣の腕が切り落とされたことに動揺する…ガッツ星人は予想外のことが起こるとテンパるのだが正に今のようにアタフタするのだ

 

ヒッポリト「クヒョヒョヒョ!トドメだぁ!トロンガー!エンマーゴ!やってしまえ!」

 

ーーーキュウイイイィィィィィ!ーーー

 

ーーーガアアアアァァァ!ーーー

 

トロンガーは両手から青い電撃ビームを放ちケルビムは爆散しエンマーゴは剣でアロンを一刀両断した

 

ガッツ「あぁぁぁ!?ケルビムとアロンがぁ!」

 

ガッツは自分の怪獣達が呆気無く倒され動揺していると…

 

ヒッポリト「次は貴様だ!」

 

ガッツ「!?これはぁ!?」

 

するとガッツ星人の頭上からカプセルがすっぽり入る…そして段々ガッツ星人の体がタールに浸かりタール像かしていく…そうこれがヒッポリト星人の切り札ヒッポリトタールだ!

 

ガッツ「この俺がこんな所で……終わりと……わ……」

 

そうしてガッツは物言わぬタール像と化したのだった

 

ヒッポリト「さて無抵抗のまま死ねぇ!」

 

ヒッポリトボムを放ちガッツ星人のタール像は破壊された…

 

ヒッポリト「クヒョヒョヒョ!これでレイブラットの後継者はこの俺様ヒッポリト星人アンフェール様で決まりだぁ!クヒョヒョヒョ!クヒョヒョヒョ!」

 

そう言って怪獣達を回収し何処かへ去って行くアンフェール…彼もその内神無達と戦うことになるだろう

 

 

そして三回目のレイオニクスバトルは…もう既に終わっていた…四体の怪獣と二人のレイオニクス、そして死んだ怪獣の死骸がゴミのように転がっていた

 

カタロヒ「フハハハ!どうだぁ?シャプレー星人カタロヒ様の四体の手持ちエースたるアルビノ・ギラドラスにサラマンドラ、ベムスターにドラコは!」

 

フック「そんなぁ…俺の再生ドラコがぁ…」

 

敗れ去った宇宙人は以前戦ったフック星人のレイオニクス、そして倒したドラコが復活した個体再生ドラコなのだがその再生ドラコもすでに倒されていた…そしてそれを倒したのが暗黒星人シャプレー星人のカタロヒの操る…こちらも四体のエースであるアルビノ・ギラドラスに加え再生怪獣サラマンドラに宇宙大怪獣ベムスター、そして彗星怪獣ドラコであった…

 

カタロヒ「さて…死ね!」

 

フック「ちょ…まってく…ギャアァァ!?」

 

カタロヒは手に持った銃でフック星人を撃ち殺す

 

カタロヒ「ふん、弱すぎる…さて次のレイオニクスは…「なら俺と戦え!」?」

 

そして後ろに現れた宇宙人はあの地球と光の国の両方を追い込んだ凶悪な宇宙人暗黒星人ババルウ星人である

 

ババルウ「行くがいいアントラー!そして俺のエースたる暗黒怪獣バゴンよ!」

 

そしてババルウは磁力怪獣アントラー…そして暗黒怪獣バゴンを召喚する…驚くべきことにバゴンは身長九百三十七mあり、体重も百八十七万三千t もある、ギガバーサーク、グランスフィア等を除けば最大の大きさを誇る宇宙怪獣であり、あの地球最大の大きさを誇る岩礁怪獣アイランダより大きいのだ!

 

カタロヒ「…ほう?面白い!この俺様を楽しませろよ!まさかそのデカイだけが取り柄ではないだろう?」

 

そう言って四体の怪獣は突進して行く、アントラーにはドラコ、バゴンへはアルビノ・ギラドラス、サラマンドラ、ベムスターが突進して交戦する

 

カタロヒ「やれぇ!お前達!」

 

ババルウ「フハハ!バゴン!アントラー!やってしまえ!」

 

バゴンは口から白い火炎を吐きアルビノ・ギラドラス達を遠距離から攻撃し近距離ではその剛力で戦う…まさに攻守万能の怪獣と言えよう、対してアントラーはベムスターに苦戦していた、磁力光線をベムスターの腹で吸収され相性は悪かった…

 

カタロヒ「くそ!相手が大きすぎる…が!数ではこちらの方が上だ!」

 

ババルウ「ハ!大事なのは数じゃない!質なんだよ!」

 

そうやって二人は死闘を繰り広げるが…

 

カタロヒ「……ん?あれは!」

 

カタロヒが空から何かが飛んでくることに気がつきふと見ると黒い円盤八機が飛んでいた

 

ババルウ「ゲェ!?ペダン星人の円盤…キングジョーブラックかよ…」

 

ババルウはめんどくさそうに呟く、そして合体し二体のキングジョーブラックに変身した

 

カタロヒ「まずはあの鉄屑を破壊しなければな…やれい!アルビノ・ギラドラス!」

 

ババルウ「ふん!その通りだ!やれ!バゴン!」

 

バゴンは白い火炎を吐きつけキングジョーブラックを燃やし尽くし、アルビノ・ギラドラスは破壊光弾を連射し、キングジョーブラックを破壊した

 

ババルウ「…ああ、何かやる気なくなった…シャプレー星人、今回はもういいや…また戦おうぜ…」

 

そう言ってババルウはバゴン達を回収し何処かへ歩き出す

 

カタロヒ「…ふん…いいだろう勝負はお預けだ…しかしよかった…あのバゴンという怪獣…勝てるか怪しかったからな…俺は数が多いだけで…ギラドラス、ベムスター以外強くないからな…」

 

そう言ってカタロヒも怪獣達を回収しどこかへ消えていった

 

 

最後のレイオニクスバトルは…いや一人はレイオニクスだが…もう一人はレイオニクスではなかった…

 

ゼラン星人「馬鹿なぁ!?俺のアーストロンがレイオニクスではない奴に倒されるなんてぇ!?」

 

そう一人は巨大化しその宇宙人がもつ剣…日本刀に酷似した刀で斬り伏せていたのであった!

 

?「弱いぞ…弱すぎる…真面目にやれ…」

 

その全身に兜・腕当て・膝当ての様なパーツや武具に見える胴体、それを止める縄の様なモールドなどがあり、まるで鎧を着ているようだった…そして男はだんだん小さくなっていくのだが…その姿は人間の姿だったのだ…スマートなスーツを来たキザで飄々とした雰囲気の青年…しかし目には狂気を宿していた

 

ゼラン「おのれぇ!こうなったら俺自身の手で殺してや…「遅えよ…」ギャアァァァァ!?」

 

ゼラン星人はその男を殺そうとするがその殺気に気づいた男が先にゼラン星人を斬りつけ殺害した…

 

?「たくよぉ…せっかくザムシャーの旦那に修行してもらっていたてのに…はぁ…正義の味方とは言わずとも…面倒くせぇ…」

 

そう言って男はこの場から立ち去っていったのだった…

 




アンフェールとはフランス語で地獄と言う意味です…地獄星人ヒッポリト星人に相応しい名前ですね…

そして最後に出てきた人物は後に出てくるのでそれまあ楽しみに!そして今回出したレイオニクスは惑星ハマーで戦うこともあれば他の所で戦う可能性もあります…

それにしても自分の小説て…下手くそですよね…僕が尊敬する銀色の怪獣様の作品から怪獣の鳴き声を参考する…悪く言えばパクっているのに銀色の怪獣様のように文章がうまく書けないために文字数多くないですし、前半後半に分けられない上大して面白くない…ヤマタノオロチ様のように予想外の発想で面白い作品にもならない…こんな大して面白くない作品を読んでいただき本当にありがとうございます!少しでも面白くできるように頑張っていきたいです!では次回もご期待ください!


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三十話古のレイオニクス・前編

段々と更新速度が遅くなってる…では今回はようやくエース達が登場します!お楽しみに!そして主人公のライバルキャラの登場です!


神無視点

 

神無「ふひひひ…イフを仲間にした…いやぁ笑いが止まらないですね…ふひひ…」

 

僕はイフを手に入れた嬉しさで笑みを浮かべていた、いやあイフが手に入るとは…凄いなぁ…最高の戦力だよ!

 

レイ「何か怖いな……」

 

グローザム「……いや毎日怪獣達見てはあんな笑い声出すぞ…」

 

ゼット「……これが日常…」

 

グランデ「お前らも苦労してんのな…」

 

ん?何か…変なこと言ってる気がするけど…まいっか!さてさてあと残り十体しか仲間に出来ないけど…どんな怪獣が出てくるかな?

 

神無「……でも…何か熱くなるようなバトルがしたいなぁ…強敵とか

……」

 

そう不満を漏らすと…

 

?「ほう、では私と勝負いたしませんか?」

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」」」

 

すると当然ペンドラゴンの中に宇宙人があらわれる

 

レイ「誰だ!」

 

その宇宙人は銀色の鎧をその身に纏い純白のマントを羽織り体は黒くそして顔は悪魔のような姿をした…そうこいつは

 

神無「悪質宇宙人メフィラス星人…!かつてウルトラマンと引き分けた宇宙人!」

 

あのウルトラマンとも互角にやりあった宇宙人でありその鎧はアーマードメフィラスの鎧にドン・ノストラのマントを来ている…丸で騎士を思わせる雰囲気がある…何かこう…気品があるというか…なんと言うか…

 

?「ええ、その通り、私はメフィラス星人ウェルテル…貴方達と同じレイオニクスです…以後お見知りおきを…」

 

そうウェルテルと名乗ったメフィラス星人は頭を下げた

 

レイ「やけに紳士的だな…」

 

ケイト「気をつけろレイ、こいつらは悪質宇宙人の名の通りの知能を持っている…」

 

ウェルテル「…その名はあまり好きではないのですがねぇ…少なくとも私は悪質ではありませんよ…」

 

そうウェルテルはショボンとして答える…見た目通りの紳士なのかもしれないね…

 

ウェルテル「…コホン、私がここにやって来た理由は…貴方ですよ」

 

と僕の方を向く…ん?僕が理由?

 

神無「え?僕?何で?」

 

ウェルテル「それは貴方が強いからですよ…いやね、ここに来たはいいんですが、私は別にレイブラットの後継者になりたいわけではありませんし…ただ仲間達と共にさらなる強者と一戦交えたいのですが…残念ながら強い人がいなくて…ペダン星人の円盤ばかりやって来て…私一人で破壊していたんですが……怪獣達もそろそろ戦いたいと駄々をこねて…ね」

 

神無「ああ、僕も一緒、最近エースの怪獣達が五月蝿くてさ…早く出せだの、戦わせろ、とか五月蝿いんだよね…」

 

ウェルテル「………貴方もですか…」

 

神無「うん…」

 

神無・ウェルテル「ハァーー・・・・・・」

 

そうため息を吐き出す僕達…なんか気が合いそうな気がする

 

ウェルテル「…まあとにかく手合わせ願えますかね?怪獣達が五月蝿いもので…」

 

神無「ええ、いいですよ…久しぶりに僕のエース達を出しますから…」

 

まあ、折角手合わせ願って来たんだからね…あまり悪い人ではなさそうだし、僕の怪獣達も五月蝿いからなぁ…でもネオバトルナイザーには四体だから…スラターンを抜くエースで戦おうかな?…そう考えていた時

 

ウェルテル「では行きますよ!スマウグ!グランドキング!ハイパーメカキングギドラ!そしてバイオニック・ギャオス!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーピュキュリリリリリ!ーーー

 

ーーーギャオオオオオォォォォォ!ーーー

 

神無「え?四体…」

 

驚いたことにウェルテルさんは四体の怪獣を召喚したのだ!僕と同じ数を持っているなんて…!

 

グランデ「おいおい!?なんで四体持ってるんだよ!?おかしいだろ!?」

 

グランデさんも疑問を問いかける…それに対しウェルテルさんは…

 

ウェルテル「おや?ご存知なかったのですか?ネオバトルナイザーになるとごく稀に四体操れるレイオニクスがいるのですよ…まあごく稀ですが…一例を挙げると光の国が氷に閉ざされた時ウルトラマンを殺そうとやって来たシャプレー星人のカタロヒさんはアルビノ・ギラドラス及びサラマンドラ、ベムスター、ドラコ達と共にやって来ましたがウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンマックス、ゼノン、ヒカリ、メビウス達に邪魔をされ命からがら怪獣達と共に逃げ出したそうですよ?…まあ彼が四体の怪獣を操るレイオニクスとして有名ですね…」

 

神無「へぇ〜………」

 

あの映画のレイオニクスがオーブに出て来たシャプレー星人カタロヒで四体操るレイオニクスなのか…そう言えばネットで初めての「

四体操るレイオニクス!」て言われていたな…しかしブラックキングではなくアルビノ・ギラドラスか…まあシャプレー星人らしいな……

…本当はナックル星人がブラックキングを操る予定だったらしいけど

…シャプレー星人に変わったんだよな…

 

ウェルテル「それで、どうしますか?貴方が三体しか操れないなら一体回収しますが…」

 

神無「いいえ…むしろ、ありがたいですね!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

僕はネオバトルナイザーからスーパーグランドキング、カイザーギドラ、邪神イリス、スラターンを召喚する

 

ウェルテル「!?…ほう……貴方も四体操るんですね…」

 

神無「操るじゃない…こいつらは僕の家族だ!」

 

ウェルテル「……おお、素晴らしい!怪獣達を家族と言うとは…!私と同じよう優しいレイオニクスで嬉しい限りです!これでこそ真のレイオニクスです!…最近は自分の怪獣を道具としか見ていないレイオニクスばかりで…嘆かわしい限りです…ですが貴方の様な方がいてよかった…後ろのレイオニクスの方達も優しそうだ…」

 

そうウェルテルは呟いた

 

レイ「まあ、ゴモラは俺が生まれた時からずっと一緒だしな…家族みたいなものさ…」

 

ミサキ「私もレイと同じね…ルディアンは私達の星の守護神だしね…」

 

ケイト「ゼットンも私が誕生した時からの相棒だからな…それなりに情がある…」

 

グランデ「俺の最初の相棒レッドキングと一緒に色んな戦いをやって来たし、その時にタイラントに出会ったんだ、まあ家族みたいな奴らかもな…」

 

そう一口にそれぞれの思いを出す皆さん…

 

ウェルテル「おお!素晴らしい!こんなにも同士がいるとは!?全てのレイオニクスが貴方達のようであればいいのに…残念で仕方がありません…」

 

そう呟くウェルテルさん…見た目や悪質ではなく良い人…いや良い宇宙人なんだろうな…

 

???「ウェルテルよ…良い加減始めてくれないか?私は退屈だ…早く戦わせろ」

 

レイ「ん?誰か喋らなかったか?」

 

ミサキ「?いいえ、喋べってないわよ?でも声が聞こえたわね…」

 

グランデ「誰だよ?」

 

ケイト「さあ…」

 

???「私だ!私!ここにいる竜こそ先ほど話しかけた者である」

 

「「「「「「キャアァァァァァァァ!!?シャベッタァァァァァァァァァ!!!??」」」」」」

 

何と出て来てから一言も(鳴き声)喋らなかった怪獣…と言うより竜が喋り出す

 

???「何だ?喋る怪獣がそんなに珍しいか?」

 

「「「「「「「うん!神無の怪獣しか喋るのは見たことない!」」」

」」」

 

……驚き過ぎじゃないのかな?…まあ僕も最初はキングゴルドラスやグランドギドラが喋ったのは驚いたけど…もう慣れた!

 

神無「それで貴方のお名前は?」

 

???「ムウ、良いだろう聞かせてやろう!我こそは火竜族「ウルローキ」の最後の世代の一体でありこの宇宙に遥か前より顕現し者

、今の名を超大龍スマウグと言う!」

 

!?スマウグ…!?「指輪物語」の前日譚である「ホビットの冒険」に登場する火竜の事で確かに映像作品の様に141mはありそうだ…でも映像作品にはなかったダイヤのチョッキも装着している…鱗も赤みがった金色だしね…でも…

 

神無「……ドワーフやエルフの作った特別製や対龍専用装備、稀代の魔剣とか持ってないんですけど…僕等…」

 

そうスマウグの鱗は硬く弱点である鱗の無い腹部は金銀宝石が溶けて固まったダイヤのチョッキによりカバーされているのだ!…それでも上に出したドワーフやエルフの作った装備で傷つけられるらしいけど…この宇宙にないから無理じゃね?

 

スマウグ「ハハハ!安心するがよい!そんなもの無くとも攻撃したらダメージを食らうわ

!我がいた世界の者達が作った武器や我ら竜より怪獣とやらの方が強き者共がおるからな!お前の怪獣達なら私の身体に傷をつけられよう!」

 

……安心した…凄く…しかし何故ここにスマウグが…?

 

ウェルテル「彼は私の長い相棒でしてね…もう何万年も一緒にいるのですよ…かつて他の宇宙よりブルトンの力だやって来たとか…そう言えばあのウルトラマンとも銀河最強武道会で戦う前以前からの付き合いですよね…月日というのは流れるのが早いものです…」

 

そう呟くウェルテル…するとグローザムが口を挟む

 

グローザム「銀河最強武道会!?…そんなまさか…!お前がかの有名な最強のメフィラス星人、メフィラス大魔王か!?」

 

神無「……ええええぇぇぇぇ!?メフィラス大魔王だってぇぇぇ!?道理でウルトラマンジードのキングさんの声がすると思った!!

僕が会ったキングさんは首相の声だったからね!……てメフィラス大魔王!?あのピッコロさん擬き!?あの漫画『ウルトラマン超闘士激伝』に出てくる始めは悪役だったけど最後は何か正義の戦士になって挙げ句の果てツイフォン編で月をぶっ壊したあの人!?」

 

すごい驚いた!?何でこんな所にこんな大物が!?

 

グローザム「それだけじゃない!かつてウルトラマンと最初に戦ったメフィラス星人を凌ぐ実力者であのメフィラス三代目(グローザムと同じ四天王の人)が何回戦っても勝てなかった…と言わしめられ、皇帝からも部下として欲しかったと思われつつウルトラマンと同じくらい敵に回したくないと言われた最強のメフィラス星人!…そして噂ではレイオニクスと聞いていだが…これ程の実力者とは!!?今の皇帝と同格…いやそれ以上の力を持っている…それに聞いた話ではあのウルトラマンゼロやベリアルでさえ大苦戦した強者の中の強者…正に最強のレイオニクスだ!又の名をその銀色の鎧と白きマントの外見の滅多に怒らない広い性格からしてこう言われる…騎士王ウェルテル!?

 

 

そうグローザムでさえ体を震わせウェルテルを凝視する…そんなに凄い人なのか…しかし騎士王ね…すごい通り名…

 

ウェルテル「そう怯えないでください…私は先程申した通りレイブラットの後継者などには興味がありません…それに私はそんなに怖い人ではありませんよ…ただ昔は少し悪でして…道場破りの様なことをしていましだが…今では紳士を心がけています…」

 

神無「……何故か勝てる気がしない…ウルトラマンと互角の時点で勝てる気がしないのは僕だけか…?」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングは「僕達が戦うから大丈夫!」と叫ぶ…

 

神無「ありがとう!スーパーグランドキング!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ………ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ………ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ…フシュォォォ……ーーー

 

神無は気づかなかったが後ろではスーパーグランドキングを嫉妬の目で射殺さんばかりに睨みつけるカイザーギドラとイリスの姿があり、それをまるで「駄目だこいつら…」と溜息をつかんばかりのスラターン…

 

神無「まあいい…戦いを始めましょう…」

 

ウェルテル「そうですね…では尋常に…行きなさい、お前達」

 

スマウグ「やれやれ…ようやくか…では久しぶりの闘争を始めるとしよう!」

 

神無「行けえ!スーパーグランドキング達!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

そうしてスーパーグランドキングはスマウグに、カイザーギドラはグランドキング、イリスはハイパーメカキングギドラ、スラターンはバイオニック・ギャオスと戦いを始める

 

第三者視点

 

こうして最強のレイオニクス・ウェルテルと若いレイオニクス皇 神無との戦闘が始まったわけだが…どちらが優勢なのだろうか…勿論今まで負けなしかつ苦戦したことのない神無の相棒達が押して…いなかった…寧ろ…

 

スマウグ「フハハハハハハ!どうした!?こうなものか!貴様の実力は?!」

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァァ!!!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!!!ーーー

 

ーーーピュキュリリリリリ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!??ーーー

 

ーーーギャオオオオオォォォォォ!!!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォ!!!?フシュオォォ………!?ーーー

 

神無「そんな!?僕の相棒達が押されているなんて!?」

 

そう神無の怪獣達がウェルテルの怪獣達に押されていっているのだ!…カイザーギドラとスーパーグランドキングは互角だが…

 

ウェルテル「確かに押してはいますね…ですが並みの怪獣ではもう決着がついています…やはり貴方は強い…」

 

そうウェルテルは謙遜するがどう考えてもこの勝負はウェルテルの有利だった…では戦いがどうなっているかを見てみよう…

 

スラターンの戦いではバイオニック・ギャオスを自分の槌と斧で切り裂いたり叩きつけようと接近するがバイオニック・ギャオスは空中を飛び回りスラターンの攻撃から避けたのだ…

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!ーーー

 

スラターンは面倒くせえ!と思いつつも電撃ビームを発射しようとするが…

 

ーーーギャオオオオオォォォォォ!ーーー

 

何とバイオニック・ギャオスは口から散乱する光弾を放って来たのだ!…丸でシューティングゲームの弾幕の様に……図体がでかく動きも鈍いスラターンが避けれる訳もなく全弾命中してしまった…

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

スラターンは痛みよりもあの攻撃に苛立ち電撃ビームを放とうとするがそれより先にバイオニック・ギャオスが太い光線を口から吐き出しスラターンに当てる

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!?ーーー

 

その威力は思わず後ろに下がってしまうほどだった…しかしギャオスは攻撃の手を緩めず

一方的にスラターンを蹂躙しスラターンは相手が空高くに入るため自分の攻撃が届かないで悩んでいた…それにまだバイオニック・ギャオスはギャオス族の得意技の超音波メスを使って来ていない…まだ本気を出していないのだろう…ギャオスは今度はリング状の光線を放ちスラターンを攻撃し続ける

 

イリス対ハイパーメカキングギドラ戦もハイパーメカキングギドラが優勢だった…そもそもハイパーメカキングギドラはゴジラアイランドの第2シーズンのラスボスであり怪獣自動販売機の高級品であり価格は1千万宇宙ゼニーで、ランクはスペシャルグレードAだと言う。尾以外すべてメカで、両翼の形状が生身のキングギドラに近い。翼が大きく足が太い。また、カラーリングもメカキングギドラと比べると全体的に黒ずんだ色合いをしており、ところどころに赤い三角形のマーキングがある……いわゆる究極のメカキングギドラと言えよう

 

ーーークウウウゥゥゥゥ…………ーーー

 

ーーーピュキュリリリリリ!ーーー

 

イリスはハイパーメカキングギドラの氷付け光線を避けるも少しかすり凍傷をおい、赤い色のレーザー光線に当たり、それでもなお、オーバーブースト・プラズマで反撃しハイパーメカキングギドラに傷を負わせるもすぐに再生してしまう…これがハイパーメカキングギドラの恐ろしい能力…修復プログラムによる自己修復能力だ!自己修復したのち全ての首から赤い色のレーザー光線を放ち、全ての光線を合わせて一点集中しイリスの触手のうち一本を破壊してしまう…その痛みにイリスは悶えるのだった

 

カイザーギドラ対グランドキング戦では最初は苦戦したもののカイザーギドラは自分の仲間にスーパーグランドキングがいた為割とすぐに対処してくる様になって来た

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァァ!!ーーー

 

互いに今グランドキングは両腕でカイザーギドラは両首で押し合いをしていた…カイザーギドラのパワーに対応できるとは…流石はグランドキングである…そしてグランドキングは額からグランレーザーを放つがカイザーギドラの中央の首がデストロイド・カイザーを放ち相殺する…

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァァ!ーーー

 

グランドキングとカイザーギドラは楽しそうに闘いをしていた…互角の実力者を見つかっけたからの喜びなのだろう…

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

カイザーギドラはデストロイド・カイザーを一点集中させたトリプル・デストロイド・カイザーを放ちグランドキングの装甲を貫こうとするが、グランドキングは宇宙を破壊する力がないと倒せないと言われるだけあって装甲を貫通できなかったが…それでもグランドキングの装甲に穴を開ける…それを見たカイザーギドラはニヤと笑いかけるも…

 

ーーーゴアアアアアアァァァァァ!!ーーー

 

グランドキングもグランレーザーを放ちカイザーギドラの翼に穴を開ける

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!?ギイャアアアアアアアッ!!ーーー

 

カイザーギドラはそれに驚き「やってくれたな!」とグランドキングを睨みつける…そしてまた闘いを始める…

 

そしてスーパーグランドキング対スマウグでは両者劣らぬ激闘を繰り広げていた…

 

スマウグ「フハハハ!まさか私の「古い火」を浴びても火傷で済む者がいるとはな!面白いぞ!我が同胞と同じ姿をしたものよ!だが其方の光線は我が鱗そしてチョッキには効かぬわ!」

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

何とスマウグの古い火は「とある世界」の力の指輪というものを溶かし尽くせるほどの強力な炎でありそれは大抵の怪獣や宇宙人なら燼滅できるであろう炎をスーパーグランドキングは火傷ができるくらいの傷で済んでいるのだ…スマウグが少し加減しているとはいえノーガードで進んで来ているのだ…それはスマウグにとって賞賛に値した、

 

だがそれはスーパーグランドキングも同じ事だ、スーパーグランブレスを放つがスマウグの鱗には大して効果がなくそれに対しスーパーグランドキングはスマウグの弱点と言われる腹部と神無に言われていたのでダイヤのチョッキにスーパーグランレーザーを放つが何とダイヤのチョッキに当たった瞬間スーパーグランレーザーを跳ね返してしまったのだ!そうこのダイヤのチョッキは光線などを跳ね返す様にウェルテルが改造し防御力も高い…その為完全に弱点をカバーしている為、弱点など殆どないと言えるのだ…

 

スマウグ「ここまで心踊る戦いは……数百年ぶりだ!かつてウルトラマンとか言う戦士と地球と言う我が住まいし星とは違う宇宙の星で激闘を繰り広げて以来だ!」

 

ーーーグゥエエエエエ!!ーーー

 

そう喜ぶスマウグに対し咆哮を上げるスーパーグランドキング…両者は互いの体に攻撃をぶつけるのだった

 

ウェルテル「さて…貴方は武術に心得はありますか?」

 

いきなりウェルテルが神無にそう問いかける

 

神無「………?ありませんね……それに体力がなくて…短距離やマラソンとか地獄ですね………それが何か?」

 

ウェルテル「なら…私達も手合わせしませんか?…もちろん武器を使っても構いません…わたしもたまにはキングジョーブラック以外の敵とも戦いたい…」

 

神無「構いませんが…ギガダークナイザーはチートですよ?」

 

ウェルテル「構いません…なら私から行きましょうか…」

 

神無「そうです………か!」

 

神無は一瞬でギガダークナイザーを呼び寄せダークショットを放つがウェルテルはそれを右腕の剣「メフィラスブレード」で切り裂く

、そして左腕から光弾「ダークネスレイ」を放ち神無はそれを避ける

 

神無「ダークデスサイズ!」

 

次にダークデスサイズを放ちウェルテルを切り裂こうとするも今度はに左腕から盾「メフィラスシールド」を瞬時に呼び寄せて構えダークデスサイズを防ぐ、瞬時にウェルテルもペアハンド光線を放ちギガダークナイザーを回転させ受け流してダークウィップでウェルテルを拘束しようとするがウェルテルはそれを右腕から放つグリッタービームでかき消す

 

神無「なら…ダークジェノサンダー!」

 

稲妻状の必殺光線を放ちウェルテルを倒そうとするも…ウェルテルがそのまま動かずそのまま光線に当たり、倒れ………なかった、何と鎧には傷一つつかなかったのだから…

 

神無「…!?そんな…ダークジェノサンダーが効かないなんて…!?」

 

そう驚く神無を尻目にウェルテルは…

 

ウェルテル「…確かに強い…だが残念だ…貴方はその「本当の実力」を封印されている…恐らくこれ程の封印は伝説のウルトラマン、キング、ノア、レジェンドいずれかの封印だ…あの超人達が封印するぐらい…貴方は強いのですね…それに戦ってわかる…貴方は怪獣でも人間でも宇宙人でもない…いわば中途半端な存在…そのせいで自身のポテンシャルを生かせないのです…その高すぎるエネルギーも制御出来なければ宝の持ち腐れ…残念です…実力を引き出せば私と同じくらいの実力なのですが…」

 

そう残念そうに呟く…だが神無も黙ってはいない…

 

神無「ならその封印とやらを解いてやるよ!真の姿になってね!」

 

ウェルテル「……ほう…巨大化する気ですか…いいでしょう!私も久しぶりに本当の姿になりましょうか!!」

 

【目覚めよ!レヴィベジス!】

 

ウェルテル「ふん!」

 

そして大地に赤き巨龍と黒い巨人が現れる

 

 

 




メフィラス星人はウルトラマンのアンチテーゼと言われていますが(
ゼットンもアンチテーゼ)ウェルテルもそれと同じで主人公のアンチテーゼですね、主人公が悪役系主人公と言うならばウェルテルは正義の騎士ですね…もうウェルテルが主人公でいいんじゃないかな?…と思う感じのライバルキャラですね…手持ちもグランドキング、バイオニック・ギャオス、ハイパーメカキングギドラと言った主人公の最初の手持ちの同族ですね…ウェルテルはゲーテの作品に登場する「若き日のウェルテル」から…メフィラス星人の由来もゲーテの作品からちなんでますからね…次回は後編です!お楽しみに!


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三十話古のレイオニクス・後編

今回は主人公の戦いがメインです…少し物足りないかもしれませんが
…お読み下さい!ではどうぞ!…それとこれから週に二回しか送れないかもしれません…すみませんアイデアが浮かんでもなかなか執筆と言うか文章が書くのが苦手で…思うように書けないんですよ…本当にすみません!


神無視点

 

僕はレヴィベジスに変身し巨大化したウェルテルさんに向かい合う

 

ウェルテル「それが貴方の真の姿ですか?」

 

レヴィベジス「ええ!見せてあげますよ!真の力を!」

 

まず僕は左腕からはメビュームブレード、右腕からはナイトビームブレードを出してウェルテルさんに接近し切り裂く!

 

ウェルテル「ほう…ならこれはどうですか?メフィラスブレード!メフィラスシールド!」

 

するとウェルテルさんはメフィラスシールドとブレードを展開しメビュームブレードをメフィラスブレードでナイトビームブレードをメフィラスシールドで防ぐ!

 

メフィラス「成る程ウルトラ兄弟の一人メビウスとヒカリですか…光の巨人からも力を授かるとは…素晴らしい!」

 

ウェルテルさんはウルトラマンの力を持っていると知ってさらに嬉しそうに喋る

 

レヴィベジス「よし!メビュームナイトシュートで!」

 

一旦距離を取り十字を組み光線を発射する、するとウェルテルはメフィラスシールドでそれを防ぐ…だけどどこまで持つかな?そう考えつつL状にずらしていくと威力が段々上がっていく…まあメビウスさんのフェニックスブレイブよりは弱いけど…仕方ないね…まあそれでも威力は高いから大丈夫でしょ!いつかはシールドも壊れる!

 

ウェルテル「…中々やる様ですねならば…超魔光閃!」

 

ウェルテルさんはあのメフィラス大魔王の技超魔光閃を螺旋状の光線を放ちメビュームナイトシュートとぶつかり…暫く拮抗したが…すぐにこちらが押されてくる…!

 

レヴィベジス「馬………鹿な……!?僕の光線が押されているなんて…!?とてつもない威力だ!?メビウスさんの必殺光線が押されているなんて!?」

 

そして超魔光閃は僕に当たり僕は吹き飛ぶ!

 

レヴィベジス「グハァァァァ!?……なら…アグルストリーム!」

 

右腕を立てて光線を放つ…が…ウェルテルさんはピラミット型の光弾「ピラミット弾」を放ち相殺させる

 

レヴィベジス「そんな……光線ならともかく光弾で相殺するなんて……」

 

僕はウェルテルさんの余りにも強すぎる力の前に茫然とするしかなかった…

 

ウェルテル「では今度はこちらから行きますよ!」

 

ウェルテルさんはメフィラスブレードで二、三回僕の体を切り裂く…もすぐにレイバトスの再生能力で再生する

 

ウェルテル「……ほう?凄い再生力ですね…なら…手加減は無用ですね!」

 

そう言うと剣撃に加えダークネスレイやピラミット弾が飛んでくる

 

レヴィベジス「クゥ!」

 

僕は急いで全身から火球を放ち防御様に火を太陽の様に纏い、更にはレイバトスバリアに光線反射を付加した盾も出し剣撃と光弾から守ろうとするが…

 

ウェルテル「甘いですよ!それぐらいで防げるとでも!」

 

何と剣撃や光弾は火球を打ち破り僕の体に全て命中してしまう

 

レヴィベジス「グワァァァ!?そんな…防御が破られるなんて…」

 

攻撃、防御全てが打ち破られウェルテルさんの格の違いに圧倒される僕…

 

レイ「そんな…あの人が…神無が手も足も出ないなんて…」

 

ケイト「神無でさえ手が出せないとは!神無も化け物だが…あのメフィラス星人は強すぎる」

 

レイさん、今僕のこと人外て言おうとしたよね?…何気にケイトさんも化け物呼ばわりしないで!

 

ダイル「…駄目だ、俺達ペダン星人では倒せない!」

 

グランデ「…無理だな、手持ちの怪獣達の差や本人の実力が高すぎるわ…上には上がいるんだな…」

 

ミサキ「…こんなダークホースがいたなんて

…神無は最強じゃなかったのね」

 

…うん、僕も過信していたかもしれない…これは僕の力じゃなくて死んでいった人達の力だ、それを使って勝利しているだけで僕が強いわけじゃない、僕自身は単なる雑魚だ、体力もない、運動神経もない、頭も良くない…なのに貰った力で強くなったと勘違いしていた様だ…は、馬鹿馬鹿しい、強いのは怪獣達と悪役の人達だったよ…まあいい、それに気が付いたのなら…後から特訓すればいい、今は…

 

レヴィベジス「今は持てるカード全てを出し切って戦うだけだ!」

 

ウェルテル「……おお、追い詰められた獣程強くなると聞きますが…貴方もそうですか」

 

レヴィベジス「獣!?いいじゃないですか!人間も宇宙人も皆獣の一種ですよ!」

 

ウェルテル「ハハ、違いありません!では私も荒っぽく行くとしますか!」

 

僕は紫色の炎を纏いウェルテルさんに抱きつきジャッカルダイナマイトを放つ

 

ウェルテル「グ…オオオ!!?」

 

紫色の大爆発を起こしウェルテルさんを包み込む、これを喰らえば流石の超化け物(ウェルテルさん)もひとたまりも………

 

ウェルテル「……流石に今のは効きましたよ…鎧やマントで覆っていない部分が焼けちゃいましたよ…」

 

何とあのジャッカルダイナマイトをまともに喰らいながらも平然としている…少なくともダメージは与えだらしいが…火傷を起こした程度である…

 

神無「火傷で効いたとは言わないでしょう…やっぱり化け物だ……ね!」

 

【ダークライブ!エタルガー!】

 

超時空魔神エタルガーに変身しウェルテルさんに拳を叩きつける

 

ウェルテル「ク!?超時空魔神エタルガーとは…!?貴方こそ化け物なんじゃないでしょうか?」

 

エタルガー、ウルトラマンを9人抜きした強敵でありウルトラマンゼロのファイナルウルティメイトゼロをチャージ短縮版とはいえ耐えきった防御力を持つ劇場版のラスボスだ

 

エタルガー「フン!」

 

エタルガーの高い戦闘力を活かし正拳突きを放つがウェルテルさんはそれを簡単に受け止めるが、すぐに回し蹴りを放つ!

 

ウェルテル「ハ!」

 

だがウェルテルさんはすぐに避けブレードでエタルガーの鎧を切り刻む、ギンガやビクトリーの攻撃でもビクともしなかった防御力を持つ鎧を簡単に傷つけるとは…すごい切れ味の剣だ!

 

エタルガー「でも…簡単にやられるもんか!」

 

全身から赤い光弾を発射しウェルテルさんに全弾命中させるが…やはりノーダメージ…どんなけ硬いなんだよ…化け物すぎるだろ…攻撃力はウルトラマンゼロ様並、防御力はグランドキング並、スピードは高いのは当たり前、そんでもってテレポート付き、……絶対勝てないだろ…死ぬ死ぬ!…

 

【ダークライブ!ウルトラダークキラー!】

 

僕は次にウルトラ兄弟の怨念から誕生したウルトラダークキラーに変身し怨念エネルギーの光弾を無数に飛ばすけん制技キラークラスターを無数に放ちウェルテルさんはそれらを全て冷静に切り捨てる

 

ウルトラダークキラー「まだまだ!デススラッガー!」

 

両腕のアイスラッガーを飛ばして敵を切り刻む。スラッガーはそれぞれ赤と青のオーラを放ち、その二本のスラッガーの力を一点に集中させる…すると強烈な紫の怨念光弾となりウェルテルめがけて飛んでいく

 

ウェルテル「エネルギーブレード!」

 

メフィラスブレードにエネルギーを集中させデススラッガーを跳ね返す…がデススラッガーはあくまで陽動…なんだよね…

 

ウルトラダークキラー「ダークキラーショット!」

 

僕はデススラッガーを飛ばしてからは胸のカラータイマーにパワーをチャージしたていた…そしてそこから極太怨念破壊光線を放つ…いわゆるティガさんのタイマーフラッシュに似た技を放つ…これで…ウェルテルさんが死ぬとは限らないけど…まあこれも作戦の内

 

ウェルテル「流石に高威力ですね…ハァァァァァァ!」

 

メフィラスシールドで完全にダークキラーショットを完全に防いでしまう

 

ウルトラダークキラー「まだぁぁぁぁ!ダークキラーダイナマイト!」

 

最後の大技を使い盾ごと大爆発を起こしウェルテルさんを倒さずとも大ダメージを与えようとするが…

 

ウェルテル「全く…どれだけ自爆技を持っているのです?」

 

自身はおろか盾まで全くのノーダメージてどういう事?ガチモンの化け物ですやん…

 

ウルトラダークキラー「まだ!マイト!シャドー!」

 

第二形態マイト、シャドーに変化した、マイトはエタルガーに似た屈強は悪魔のような姿

、シャドーはティガさんに出てきたヒュドラに似たスマートな邪悪な風貌の姿だ

 

シャドー「ふん!」

 

シャドーは一瞬でウェルテルを殴りつけマイトはその隙に後ろにいて凄まじい力で殴りつける、がウェルテルはそんなに効いていない

 

シャドー、マイト「まだまだ!」

 

すると黄金に輝く姿更に肥大化しアーマー状となった外骨格と胸のカラータイマーの双方が黄金に輝き、背部には分裂したデススラッガーから構成される後光のような翼が出現する。 その名もウルトラダークキラーデルタだ!

 

デルタ「お前の全てを示せ!」

 

指で空中をトントンと指すと小さな火球を作り出しそれをウェルテルさんに飛ばす

 

ウェルテル「ハァ!」

 

それをエネルギーを体から出すことにより防ぐ

 

デルタ「まだだ!もっとだ!」

 

スラッガーを飛ばしそれを弾くウェルテルさん…だけどこれで…

 

デルタ「フィニッシュだ!」

 

強力な炎の破壊光線を放ちウェルテルさんに放つものの超魔光閃で一方的に打ち破る

 

デルタ「グワァァァ!?……なら!」

 

【ダークライブ!シン・ゴジラ!】

 

僕はシン・ゴジラ(60メートルほどの大きさ

)になり放射線流を放ちウェルテルさんを一刀両断しようとするも、防がれてしまい地団駄を踏みながらクルと後ろを向き背中から二十本の放射線流を放ちウェルテルさんはそれをバリアを張って身を守る…バリア凄い!?一応歴代最強クラスの放射火炎だよ?それ食らってビクともしないて…チートだね!?もうゼロ様とベリアル様と同格じゃないですか!?それに短気じゃないし!詰めの甘いメフィラス星人には見えない聖人さ!次の行動は僕はすぐに尻尾から放射線流を放つがウェルテルさんは尻尾ごと切り裂く!

 

シンゴジ「……ッ!?こうなったら!」

 

【ダークライブ!ダークバルタン!】

 

僕はダークバルタンにライブする…まあ姿はネオバルタンだけど…何故ダークバルタン?…まあそれは歴代バルタン星人の能力が使え一番強いのがダークバルタンで姿が戦闘向きなのがネオバルタンだからだろう、そしてすぐに剣型の光線「バッドナイフ」や相手を拘束する光の鞭「バンドルコード」を発射し、肩アーマー部分を無数の針へと変えて発射する「バンプスプレー」を惜しみなく使い続けウェルテルさんに数の暴力で倒そうとするもウェルテルさんは剣を振り回すだけで全て消し去る…次に地面から剣を無数に出しウェルテルさんを襲うがそれも破壊される…光線を発射してそれをスペルゲン反射鏡で弾こうとするも反射できず、それを食らって爆散する

 

レイ「…!?神無!!!?」

 

ウェルテル「そんな!?…殺してしまいましたか!?」

 

全員が神無の爆発に驚くが…

 

ダークバルタン「これぐらいで死ぬか!」

 

すぐに爆散きた欠けらが集まり無数のダークバルタンに変化するその数…百以上!

 

「「「「「………数の暴力だ!?」」」」」

 

皆が卑怯だろ!?とでも言いたげな顔をするが…もう気にしてられない!

 

ダークバルタン「「「「これでウェルテルさんでも簡単には倒せないでしょ!」」」」

 

そう言い放つが

 

ウェルテル「ならグリッターレーザー!」

 

グリッタービームを放つかと思えばグリッタービームをレーザーのように連射し分身達(クローン)を全て焼き尽くし全滅させる

 

ダークバルタン「グハァ!?……冗談キツイぜ……チート過ぎるだろ!」

 

いい加減に少しぐらいダメージ食らってよ!?…ならこれなら!

 

【ダークライブ!ジュダ・スペクター!】

 

僕はジュダ・スペクターに…まあ姿はグア・スペクターなのだが…本当、名前と姿が合わないな…まあこの姿だと剣撃が強くなるし剣術も上がる!純粋な剣勝負なら!

 

ウェルテル「ふん!」

 

ジュダ「はあ!」

 

二つの剣が交差し拮抗するが…剣だけと思うなよ!すぐに片手から斧を出しウェルテルさんを切り裂こうとするも…

 

メフィラス「お見通しです!」

 

シールドで防ぎ両手完全に塞がってしまうが

 

ウェルテル「デヤ!!」

 

ジュダ「ヌオオオ!?」

 

ウェルテルさんは回し蹴りを放ちジュダを吹き飛ばす

 

ジュダ「……クウ!こいつにかける!」

 

【ダークライブ!レイバトス!】

 

レイブラットの遺伝子を持つレイバトスにライブしこれに全てをかける!

 

ウェルテル「ハァァァァァァ!」

 

ウェルテルさんは僕を一刀両断するが…切れた瞬間すぐに再生する

 

ウェルテル「……ほう?」

 

レイバトス「我が身は不滅!何度でも蘇る!」

 

再生能力でウェルテルさんを倒そうとするも

……

 

ウェルテル「なら再生が追いつかないほど切ればいいのです!ハァァァァァァ!」

 

レイバトス「グオ!?ヌワァァァ!?」

 

何度も目にも留まらぬ早さで切り裂き再生が追いつかず最後には

 

ウェルテル「中々楽しめましたが…もう終わりです!グリッターカノン!」

 

分厚い光線を放ちレイバトスは爆散し僕は地面に落ちる…ライブアウトしたか!?

 

レイ「そんな…神無が負けた…」

 

皆驚いてるな…まあ基本負けたことないしね…

 

ーーーグゥエエエエエ………………ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ……ーーー

 

ーーークウウウウゥゥゥ………ーーー

 

ーーーフシュオオオオオォォォォォ………ーーー

 

………皆も負けたようだね…ああ…負けちゃったけど…まあ面白かったな!…皆も負けたけど満更でもなさそうだ…

 

ウェルテル「いやかなり強かったですよ…スマウグもそうでしょう…?」

 

スマウグ「うむ!心踊る戦いだったぞ!スーパーグランドキングよ!また戦わおうぞ」

 

そう言ってネオバトルナイザーに回収される怪獣達、

 

ウェルテル「では私もここら辺で消えましょう…またご縁があったら戦いましょう!」

 

そう言ってウェルテルさんは消えていった…

 

神無「今回は…負けたけど次は勝たせていただきますよ……皆お疲れ様」

 

そう言って怪獣達を回収してリベンジを誓った…今度こそは…勝つ!

 

 

 

 




いやぁ…初めての敗北ですね…

ゴルドラス「敗北したから強くなる主人公もいるからまあ強くなるんだろ?」

そうですね…あ、ちなみにこの主人公のモチーフがあるんですよ!いろんな哀しき悪役、かっこいい悪役を混ぜ合わせてますが一番意識したのはですね…

ギドラ「ほう…誰だ?」

カンピオーネのヴォバン侯爵が四割で交わる世界の平坂綾乃が五割、最後に僕をほんの少し要素入れただけですね…

ゴルドラス「うおぃ!?交わる世界て…ハーメルンの銀色の怪獣様の作品だろうが!?」

ギドラ「何したんだおまえ!?」

綾乃ちゃん見た時思ったんです!綾乃ちゃんみたいな子が主人公なら面白いだろうなて!だからそれを意識し出したらこの作品が出来上がったんです!…銀色の怪獣様のおかげですね!ヤマタノオロチ様がこの作品が怪獣を仲間にする根本になったなら、銀色の怪獣様は主人公の根本ですね!

ギドラ・ゴルドラス「本当に諸先輩方すみません!」

まあこんな作品でも楽しんで読んで下さい!ではまた次回!お楽しみに!

ギドラ・ゴルドラス「…こんな駄文と駄作者ですが読んでやってください!お願いします!」

…さて次なのですが…先にプロローグを少し改変させようと考えております…今後の物語に関わるように変えようと思いますので…更新が遅れるかも…?それにアイデアが浮かんでもすぐには書けないんですよね、文章下手くその上、音楽(ウルトラマンの歌)聴くとそれに集中して書けなくなってしまうので…それにバスの中で書こうとしても腹を壊し、車で書こうとすれば頭が痛くなる…神よ…何故こんな小説書くのや、仕事するのに向かない体にしたのだ…?(約半分くらいは自己責任だから神様に怒るのは筋違いとわかっているのですが…)…まあこんなダメな作者ですが、作品はしっかり完結させようと思っておりますので…ではまた次回!


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三十一話時空破壊神

いやあだんだん更新スペースが落ちてきているな…ではお読み下さい



第三者視点

 

ヤプール「……ウムム…弱ったな…」

 

ある場所…いや異次元空間でとある巨影…否異次元超人巨大ヤプールが腕を組んでいた…だがそもそも何故あのエースに「本当の悪魔」と言われたヤプールが悩んでいるのだろうか?

 

ヤプール「ムムム…まさか超獣製造機が盗まれるとは…弱ったな…もしそれが我以外の悪人に渡ったらウルトラの戦士達に我の仕業と勘違いされるではないか…」

 

そうヤプールはウルトラの戦士達に…特に自分を打ち破った者達…永遠のライバルウルトラマンエース、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンギンガ、ビクトリー達に超獣達が暴れていたら自分の仕業と思われるのが不愉快なのだ

 

ヤプール「それだけはならぬ!このヤプールはいつの日か超獣達を率いて完全にウルトラマン達を倒す!それが我の野望だ!」

 

そうヤプールは長年の宿敵ウルトラマン達と長年闘う間に自分がウルトラマン達を倒そうと考えていたのだ。それまでは他の敵にウルトラマンを倒されるのは不快なのだ…なんとまぁ歪んだライバルなのだろうか…

 

ヤプール「……その為には絶対に盗んだ奴を倒す!そしていつの日か必ずウルトラマンを倒すのだ!…幸いにもあの秘密兵器だけは作れそうだ……秘密兵器さえ作れればウルトラの戦士達とも戦える…まあ、まずはあのレイオニクスを先に倒さねば…」

 

ヤプールは幸いにも秘密兵器は超獣製造機が無くとも何とか作れる為早速あのレイオニクス…神無を倒そうと考える…とその時

 

ウェルテル「おや?貴方も彼のことを気にしているのですか?ヤプール」

 

ヤプール「!!?貴様は……ウェルテルか!」

 

ヤプールは突如現れたウェルテルに驚く

 

ウェルテル「いやぁ…久しぶりですね……ヤプール…あの時貴方が超獣軍団を送り込んできた時以来ですね…」

 

ヤプール「……ふん!あの時は惨敗してしまったが…次はないと思え!」

 

ヤプールは腕をウェルテルに向けで言い放つ

 

ウェルテル「ええ、楽しみにしていますよ」

 

ウェルテルはその挑戦を楽しげに微笑みながら呟く

 

ウェルテル「ですが…今の貴方では勝てませんし、あのレイオニクス…神無君にも勝てるかどうか分かりませんよ?…超獣製造機が盗まれたんて言っていましたが誰に?」

 

ヤプール「知らぬ…気がついたら無くなっていたのだ…「貴方の物忘れて線は…」ないわぁぁぁ!」

 

ヤプールはウェルテルに怒鳴りつける…それにしてもあの悪魔ことヤプールをおちょくるとは…ますますウェルテルとは何者なのだろうか?

 

ウェルテル「邪魔をしましたね…ではまたお会いしましょう…」

 

ヤプール「二度と来るな!」

 

ヤプールはウェルテルに怒声を浴びせる

 

ウェルテル(………超獣製造機が盗まれたか……まさか犯人は…「彼女」でしょうか?…もしそうだとしたら…あの真の化け物が活動を開始したという事…面倒ですね…彼女自体はそんなに強くないのに…能力が厄介なんですよね…あの能力で何千の星が滅んだのか…あの時も取り憑かれた少年を助けなければあの二人のウルトラ戦士と挙句には地球ごと滅んでいたでしょうね…あのウルトラ戦士達には内緒にしてもらいましたが…「彼女」は…厄介極まりない…必ず倒さねば…)

 

ウェルテルはそう考えながら消えていく…だが無論ヤプールがその考えを知る余地もなく

 

ヤプール「…ふん!何だあいつは…まあいい…次の怪獣を召喚してやろう!」

 

すると空間にヒビが入りそこから怪獣が現れる、その怪獣はゼットンの様なシルエットの体中に突起物を備えた荘厳な魔人様な怪獣だった…

 

ヤプール「いけぇ!あのレイオニクスを倒すのだ!」

 

そうして謎の怪獣は異次元に飲み込まれて消えた

 

 

一方その事別の場所ではレイオニクスバトルが始まっていたのだが…二体の怪獣に対しレイオニクスは一人しかいないのだ…

 

カナン星人「野生の怪獣ね…行きなさい!バクラー!」

 

そのレイオニクスはオーロラ怪人カナン星人といい操る怪獣はスペクトルマンと戦ったシロアリ怪獣バクラーである…そしてそのバクラーと戦おうとしているのが…

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

その怪獣は丸でシャチや甲殻類が融合したような姿で、胸にはカラータイマーの様な結晶が付いており、背中には魚の鰭のような形状の翼を持つ怪獣だった…その名も時空破壊神ゼガンと言う!だがゼガンがどうしてここにいるのだろうか?

 

そもそもゼガンはジードの世界でクルトに復活させられゼロとジードに撃破されその後ベリアルを倒す作戦の為に再構築させるもすぐにベリアルに倒させたはず…そう考えているだろう…

 

だがこの世界のゼガンは違う…クルトが復活させたがこの世界でのクルトはベリアルの説得により投降し本来散る筈だったクルトの命は助かったのだ…だがゼガンは違う、兵器として扱われては困るという事でAIBによって宇宙の果てまで廃棄されたのだ…確かに話として聞いていれば正しいようにも感じるが…ゼガンは決しいて兵器では無く…れっきとした生物なのだ…感情だってあるし生きたいと思う感情でさえある…なのに一方的に道具として扱われ挙句には捨てられる…つまりは用無し扱いされたのだ…その時ゼガンはこう考えた…自分は誰からも必要とされていないと…そう考えてるとゼガンは宇宙空間でひたすら涙を流した…そして自分は全宇宙に必要とないと感じるようになったゼガンはそれを否定するかの様に自分を認めてくれる存在を探す為宇宙を飛び回った…がいく度々で自分の姿を見ると攻撃されゼガンは等々自分の存在価値が分からなくなり最終的には全ての生物を憎むように成り果てた…つまりはカナン星人を見つけ自分の怒りのままにカナン星人を倒そうとしたところそのカナン星人がレイオニクスだったという事だ

 

カナン「行きなさい!バクラー!」

 

バクラーはゼガンに一直線に向かって行き羽から強風を起こす、それによりゼガンは吹き飛ばそうと考えたのだろうがゼガンは耐えていたがバクラーはそのまま進んで行き両手から念力を放ちそこらの岩を持ち上げゼガンにぶつける

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

だがゼガンはそれらを赤い稲妻状の光線を放ち岩を破壊し、赤い稲妻状の光線をバクラーに当てる、それによりバクラーは吹き飛ぶ

 

カナン「バクラー!?そんな私のバクラーが!?ええい!バクラー!しっかりしなさい!」

 

カナンはバクラーが吹き飛ばされて驚きを隠せなかった、だがバクラーが油断したと思い込み再び攻撃を仕掛ける様に命令する

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

だがそれを嘲笑うかのようにゼガンは最大にして最強の攻撃を繰り出す

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

胸のカラータイマーのような部分から青い光線…「ゼカントビーム」を放ちバクラーに命中する…するとバクラーはその光線の威力に耐えきれずに爆散してしまった…

 

カナン「そんな…!?私のバクラーがぁぁぁぁ!?」

 

カナンは信じきれずに膝を地面につけてしまう…がそんなことをしている暇があるなら…逃げていればよかったのかもしれない…何故ならこの「ゼカントビーム」の脅威はまだ終わっていないのだから…最悪なことに…バクラーがいた場所は主人たるカナン星人がいる場所の近くなのだった…

 

カナン「ぁぁぁぁぁ………!?何これ!?体が…あのバクラーのいた場所に間穴に吸い込まれる……!?いや!こんな所で私は死にたく…」

 

バクラーが爆発した場所にいきなり空間が歪みそこに段々カナンが吸い込まれていくのだ……!そうこれがゼカントビームの恐ろしい所なのだ…光線に当たっても無事耐えられたとしても異次元に飛ばされる…これがゼガンの恐ろしい技である…がこのゼカントビームは本来の技と違い異次元に送るのでは無く…ウルトラマンダイナのレボリウムウェーブと同じその中に押し込んで圧殺すると言う技にゼガンが調整・改造しているのだ…これはゼガンが怒りの末に編み出した技であった…それに吸い込まれてカナンは圧殺されたのだった

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

ゼガンはカナンが死んで満足したのか足早に立ち去っていこうとするが…カナンの手から離れたバトルナイザーからはある一体の怪獣が現れる

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーグギャアアアアアアアア!?ーーー

 

その怪獣の名はスーパー必殺怪獣デマゴーグである、あのチェーン星人が子供が考えたオリジナル怪獣を現実化しウルトラマンダイナと戦わせ、あと一歩の所まで追い詰めた怪獣である

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!ーーー

 

するとデマゴーグはいきなり自身の尻尾サタンゴーグテールでゼガンに突きつけるデマゴーグスペシャルでゼガンに攻撃する

 

ーーーグギャアアアアアアアア!?ーーー

 

ゼガンはそれに驚きデマゴーグスペシャルを食らってしまう…怒ったゼガンはゼカントビームで反撃するがデマゴーグは両手を巨大化させ攻撃を防ぐデマハンドプロテクションで何とゼカントビームを防いでしまう!

 

ーーーグギャアアアアアアアア!!?ーーー

 

流石のゼガンも驚きを隠せない…自分の最強の光線を防ぐとは思いもよらなかったのだろう……だがすぐに赤い稲妻状の光線を放つもそれもデマハンドプロテクションには通用せずデマゴーグはプロテクションをしたままサタンゴーグテールで攻撃する

 

ーーーグギャアアアアアアアア!!ーーー

 

だがゼガンは舐めるな!とばかりに尻尾を鋏で掴みデマゴーグを転がす

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!?ーーー

 

まさか反撃させるとは思わずデマゴーグは驚く、だがすぐに起き上がりゼガンを睨みつける…さてどうしてデマゴーグはバトルナイザーから出てきたのであろうか?死んだカナン(主人)の為だろうか?違う、自由の為だ、デマゴーグはカナンのパートナーにされてからは自由という言葉に縁がなかった…こき使われ、自分より弱いバクラーに偉っそうにされ挙句にはあまり戦わせてもらえない…そんな折にカナンが死にバクラーが死んだのでこれで自由と考えバトルナイザーから飛び出し目の前にいた強敵(ゼガン)と戦っていたのだ…そして二体が再び戦おうとした時!

 

ーーーグギャアアアアアアアア?ーーー

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ?ーーー

 

空からペンドラゴンがやって来た

 

神無視点

 

神無「ほう?ぜガンとデマゴーグか…デマゴーグはゲームから生み出されたはずで現実にはいないはずなのに…まあ今更か…」

 

ウェルテルさんに倒されて暫くたち、空を飛んでいた所怪獣の気配を感じ、その場所に行くとそこに二体の怪獣…時空破壊神ゼガンとスーパー必殺怪獣デマゴーグがいたのだった僕はゼガンとデマゴーグを見て感想を言う

 

レイ「どんな怪獣だ?」

 

神無「デマゴーグは子供がゲームで考えた怪獣を現実化させれた怪獣で攻守共に完璧、ゼガンは相手を異次元送りにするトンデモない怪獣です」

 

グランデ「トンデモねぇ怪獣だな、おい」

 

攻守完璧のデマゴーグに一撃必殺のゼガン…チートもいい所だね…

 

神無「さて行きますか…デスギドラ!ガイガン!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

出したのは宇宙のエントロピー増大の傾向から生まれた「生命のない完全」な負の存在であり、死という概念が存在しないギドラ族の姿を真似たデスギドラ、そしてガイガン(FW)の改造した姿改造ガイガンである、

 

ーーーキイイィィィァァァ!ーーー

 

ーーーギイイィィィィィ!ーーー

 

ガイガンはその両腕のブラッディ・チェーンソーを回しゼガン達を威嚇し、デスギドラは低く唸って牽制する

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!ーーー

 

だがゼガン達は邪魔をされたことに起こり二体に襲いかかる

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーギイイィィィィィ!ーーー

 

デスギドラはデマゴーグと闘う、デマゴーグはサタンゴーグテールでデスギドラの全身を刺す…これでデスギドラもダメージを負う…そう考えたのだろう…だが……

 

ーーーギイイィィィィィ!ーーー

 

ーーーグウゥゥゥ……!?……グウゥゥゥゥゥ!?ーーー

 

何とダメージを食らったのはデスギドラは無くデマゴーグだったのだ…それにデマゴーグの尻尾は丸で「マグマ」の中に入ったかのように焼けていた…逆にデスギドラは刺された所がすぐに再生してた…そうこれがデスギドラの恐ろしい能力、デスギドラはマグマ状の不定形であり、完全に滅ぼすことは不可能に近いのだ…まあこの世界にはチートラマン…デスギドラを完全に倒せるかもしれぬ者達もいるのはいるのだが…デマゴーグには倒せぬ敵だったのだ…

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!ーーー

 

だがデマゴーグはそれでもサタンゴーグテールでデマゴーグスペシャルを放つ…がやはり再生しダメージが入った様子は無い…

 

ーーーギイイィィィィィ!ーーー

 

だがデスギドラは非常にも火砕流をエネルギーにした光線「火砕流撃弾」を口から吐き出しデマゴーグはそれをデマハンドプロテクションで防ぎ、近づいて攻撃しようとするがデスギドラは体の一部が爆発を起こす!

 

ーーーグウゥゥゥゥゥ!?グウゥ……ゥゥ……ゥゥ……ーーー

 

デマゴーグは驚いていた…そうこの技こそが背中などの死角から敵を吹き飛ばすと同時に大きなダメージを与えるという「天怒爆突」

である、これによりデマゴーグは気絶し倒れた

 

ガイガンはゼガンと戦っていた

 

ーーーキイイィィィァァァ!ーーー

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

ゼガンはガイガンに赤い稲妻状の光線を放ちガイガンはそれを拡散光線ギガリューム・クラスターで相殺しようとするが拡散型のため相殺しきれずにかすり傷を追う、

 

ーーーキイイィィィァァァ……キイイィィィァァァ!ーーー

 

ガイガンはこれは少し不利だな…と感じ僕に新しい怪獣をよこせと叫ぶ

 

神無「じゃあ…頼むよキングギドラ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピィギキキキィ!ーーー

 

出したのはドラットが進化したキングギドラでありキングギドラは登場したすぐに翼から衝撃波を放ちゼガンを後ろに引かせる

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

それをゼガンは鬱陶しく思いゼカントビームを放とうとするもガイガンのブラッディ・チェーンソーでゼガンを切り裂きゼガンの両腕を切り裂き更には胸部から小型の丸ノコ ブラデッド・スライサーでゼガンを傷つけゼガンは瀕死状態になる…すると

 

ーーーグギャアアアアアアアア………ーーー

 

ゼガンは丸で「トドメをさせ」言わんばかりに目を閉じる…

 

神無「………ハァー……」

 

僕はレヴィベジスに変身しそのままゼガンに

 

 

ジャーマンプレスを繰り出す!

 

ーーーグギャアアアアアアアア!!!??ーーー

 

一同「「「「「ハァァァァ!?」」」」」

 

ーーーキイイィィィァァァ!?ーーー

 

ーーーギイイィィィィィ!?ーーー

 

ーーーピィギキキキィ!?ーーー

 

僕がとった行動にゼガン含め全員が絶句する…何故に?

 

ーーーグギャアアアアアアアア!ーーー

 

ゼガンは怒り散らすが…僕はゼガンにこう言う

 

レヴィベジス「馬鹿だろ君…僕が怪獣を殺すわけがないだろう?ゼガンは好きな怪獣だからね…」

 

ーーーグギャア………?グギャアアアアアアアア…ーーー

 

好きな怪獣…その言葉にゼガンは又しても絶句する…が自分を認めてくれる人など否と叫びをあげて否定する…が

 

レヴィベジス「何言ってんのさ…何故否定する必要がある…仮に全宇宙が君を否定しようが僕は否定しないさ…それにAIBが否定した程度で君の存在が否定する言われはない、仮に否定する奴がいたらそいつら全員ぶっ殺してやるからさ!」

 

グランデ「うわ、過激…」

 

するとゼガンはボロボロと涙を流し始めたのだ…これは悲しくなって流したので無く、嬉し泣きなのだろう…僕はデマゴーグとゼガンを回収した…怪獣は生物なんだ…それをいっそうよくわかった…そんな怪獣を僕は守りたい、そして怪獣達を…否定する奴は…全て殺しつくす!

 

神無「その為にもっと強くなってやる…まずは人間態でも強くならないとな…そうだ念動力を特訓しよう!」

 

そうしてその場から立ち去った………

 




プロローグを変えてみました!…それに一部変えてみようかな…この作品読みにくいし…あのグレイ達を排除して…あ、彼らは別の機会に出そうと考えいますよ?…でも登場キャラが多いとかき分けとかが難しいて…それに出番が出ないかもしれませんし…まあゆっくり変えていきましょう…ではまた次回です!


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三十二話別世界のハンター

さて今回は知る人ぞ知るあの宇宙人が登場します!…知ってる人いるかな?そしてすごく珍しい怪獣も登場!

それとギガダークナイザーの重さですが…何と150グラムなのです!
…何故重さを入れたかと言うとこの小説の主人公は非力なんですよね
…まあぶっちゃけ言うとギガダークナイザーが重かったら人間体でぶん回せるわけないですし…ね、元々この作品の主人公は狂気を秘めている所以外は非力な青年て感じで書いてますので…長くなりすみません…

では三十三話…どうぞ!



第三者視点

 

???「ふーん…まさかあのレイオニクスがあんなに強いなんて…予想外ねぇ……」

 

ここにはある女がいた…その女は神無達がアザノースを倒した時それを宇宙から見ていた謎の女であった…だが何故ここにいるのだろうか?

 

???「そうねぇ〜あのレイブラットの子孫にいい手駒がいないか探しに行こうと思っていたけど…面倒くさいわねぇ………アイデクセ

……」

 

すると女がボソと何者かの名前を言うと黒いローブを着た何者かが現れる、この者が女が言っていたアイデクセなのだろうか?

 

アイデクセ「何用でしょうか?我が主人よ」

 

アイデクセは謎の女に尋ねる

 

???「命令よ、あのレイオニクスのデータ採取よ、それぐらいできるでしょ?」

 

アイデクセ「御意」

 

???「頼むわよドラゴニック星人アイデクセ……このライザーと二つのカプセルをうまく使いなさい」

 

謎の女はジードライザーに酷似した物とカプセルを渡しアイデクセはそのままローブをなびかせて何処かへ去る…が一瞬だけ彼の素顔が見えたのだが…彼の素顔は…蜥蜴に似た顔であり手も鱗で覆われていた…

 

???「…さてダーリンが生み出した宇宙人はどこまで使えるのか…楽しみだわぁ〜…」

 

そう言うと彼女もそのまま消えていった

 

 

今、ペンドラゴンは休息をとっていた

 

ヒュウガ「ハルナ、すまないが外に出て怪しいことがないか調べてきてくれ」

 

ハルナ「了解」

 

ハルナは外に出て行く

 

ハルナ「………以上は特に無しね…じゃあ戻ると…「そうはさせん」!?」

 

するとハルナの後ろに宇宙人が現れハルナを拘束する

 

?「ふ、チョロいもんだ、まあこれであの船に潜入してレイオニクスをぶっ倒せるて訳だな」

 

ハルナ「あなた何者!?」

 

ハルナは必死に高速を逃れようとするもハルナを拘束しているのは銀色のテープに似たような者であり力を込めれば込めるほど強い力で締め付けてくるのだ

 

?「おっと?それは力を込めればどんどん硬くなるんだぜ?やめときな」

 

その宇宙人はツリ眼と星形の口が特徴的で頭部と胴体が一体している頭でっかちの宇宙人だった

 

?「俺はザラブ星人だ、このテープは同族がウルトラマンの変身者を拘束したテープと同じ硬度を持つんだよ、あ、もちろん涙じゃあ溶けねえぜ?まあ何故同族が涙で溶けるテープを持っていったのかは疑問だがな」

 

そうザラブ星人といった宇宙人はハルナに姿を化ける

 

ハルナ「…!?貴方…何を!」

 

ザラブ「さてお前さんをどっかに隠すとして……仕事を始めるか…」

 

ハルナ「…!?待ちなさい!貴方もレイオニクス!?」

 

偽ハルナ「ん?まあそうだな、俺の同族の一人のウルトラマンベリアルの封印を解いた奴はレイオニクスじゃなくて参加できない腹いせに封印を解いたらしいが…俺はレイオニクスさ、まあレイブラットの後継者なんて興味の無い唯の…そうだな…「ハンター」さ」

 

ハルナ「ハンター?」

 

ハルナは男が言ったハンターの言葉に疑問を持つ

 

偽ハルナ「そうさ、俺はもともと違う宇宙でとある職業をやってたんだがよある日レイオニクスに目覚めてよ、んで、職場にいた怪獣達を手持ちにしてここにやってきたけどレイオニクスて碌でも無い奴ばっかりだろ?だからぶっ倒してレイオニクスの証のバトルナイザーを破壊している訳さ」

 

そう言って偽物のハルナはペンドラゴンに入って行く

 

ハルナ「皆……!気をつけて、そいつは偽物よ!」

 

 

そしてハルナに化けた偽物ことザラブ星人はペンドラゴンに潜入した

 

偽ハルナ「さて誰がレイオニクスか探りを入れるか……」

 

ザラブは誰がレイオニクスか探りを入れようと考えていた、そして操縦室に入る

 

ヒュウガ「お、どうだ何も異常は無しか?」

 

偽ハルナ(こいつか?)

 

〜回想〜

 

ヒュウガがバトルナイザーを手に怪獣を召喚する

 

ヒュウガ「いけ!シルバゴン!」

 

〜回想終了〜

 

偽ハルナ(……まだわからんな…まてよ?この姿を借りている女がレイオニクスという線は……)

 

〜回想〜

 

ハルナがバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

ハルナ「行きなさい!シーモンス!」

 

〜回想終了〜

 

偽ハルナ(………いやレイオニクスなら気づいてたからあり得んな…)

 

オキ「どうしたんです?さっきからだんまりして?」

 

偽ハルナ(こいつか?)

 

〜回想〜

 

オキがバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

オキ「行ってください!モットクレヨン!」

 

〜回想終了〜

 

ハルナ?(こいつだけはあり得んな…弱そうだし…うん違うな…)

 

クマノ「あの?副長?大丈夫ですか?」

 

偽ハルナ(こいつか?)

 

〜回想〜

 

クマノがバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

クマノ「頼みます!ガルベロス!」

 

〜回想終了〜

 

偽ハルナ(………何故だ?何故かこいつだけガルベロスが妙にしっくりくる…何故だ?くそ誰がレイオニクスだ?無駄に多すぎる!)

 

グローザム「おいどうしたんだよ?」

 

ゼット「……黙ってばかりいるぞ?」

 

偽ハルナ(こいつらなのか?)

 

〜回想〜

 

グローザムとゼットがバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

グローザム「いけえ!ラゴラスエヴォ!」

 

ゼット「……迎え撃て、EXゼットン!」

 

〜回想終了〜

 

偽ハルナ(……強くなりすぎだな…まあこいつらの可能性もあるな…)

 

すると画面に四人の宇宙人が映る

 

サデス「ヤッホー!皆元気?暇だから通信してるぜ!」

 

ヒュウガ「おお!久しぶりだな!」

 

カリスト「ああ、久しぶりだ」

 

バチスタ「元気そうで何よりだ」

 

ドッペル「こちらは拠点の掃除やらで大変だ

…」

 

偽ハルナ(こいつらなのか?)

 

〜回想〜

 

サデス達がバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

サデス「さあ!バトルの開始だよ!行っちゃいな!デアボリック!」

 

カリスト「行くのだ!ガーゴルゴン!」

 

バチスタ「やってしまえ!タイラント!」

 

ドッペル「やってしまいなさい!タブリスよ!」

 

〜回想終了〜

 

偽ハルナ(タブリス以外強敵だな…まあいい映像で話という事はここにはいないという事だ)

 

サデス「じゃあまたねぇ!」

 

ここでサデス達は通信を切る

 

ダイル「…おい、何故黙ったままなんだ?」

 

そこでとうとう怪しく思ったダイルが問いかける

 

偽ハルナ(こいつは……)

 

〜回想〜

 

ダイルがバトルナイザーを手に持ち怪獣を召喚する

 

ダイル「…イズマエル、倒せ…俺も本気を出そう…」

 

するとダイルはイズマエルを召喚し、自身は赤黒い巨人に変身する…その名も邪悪なる暗黒破壊神ダークザギ…

 

偽ハルナ(………こいつには絶対に勝てん…と言うか何故ダークザギが浮かんだ…む、何故か急にさっきガルベロスを考えた男はダークメフィストになるシーンを想像してしまった…何故だ?)

 

と偽ハルナは考え込む…がここで

 

ヒュウガ「おい、どうしたんださっきから黙りぱなしで?」

 

偽ハルナ「!?…ええっとちょっと体調がすぐれなくて………」

 

そう咄嗟に誤魔化す偽ハルナだったが…

 

オキ「ええ!?こんな所で風邪ですか!?それとも宇宙ウイル

ス!?」

 

クマノ「もしかして宇宙細菌ダリーですか!?ヤバいですよ!ダリーは!誰かセブンを呼んできてくれ!」

 

偽ハルナ「いや、大丈夫、少し休めば…」

 

ヒュウガ「お前達、ハルナを休憩室に連れて行ってやれ」

 

オキ・クマノ「はい!」

 

偽ハルナ「な、!ちょっと!?」

 

こうして偽ハルナは連れて行かれた

 

レイ「どうしたんだ?ハルナは?」

 

ケイト「さあ?」

 

ミサキ「病気かしら?大丈夫なのかしら?」

 

グランデ「そもそも宇宙の病気に人間が耐えられるのか?未知の病気だろ?」

 

ダイル「無理だろ、普通なら…まあ何とかなるだろう」

 

神無「ですね、何か可笑しいけど…まあ気のせい気のせい」

 

……誰も気づかないのであった…いや気づけよ…

 

偽ハルナ「…誰がレイオニクスか…まだわからんな…まだ探りを…」

 

オキ「副長!どうしたんです壁に喋って?」

 

偽ハルナ「え、!?あ、何でもないわ!」

 

オキ「それよりザラブ知りません?」

 

偽ハルナ「え!?(まさかもうバレたのか!?)」

 

オキ「僕が作ったザラブ星人の人形が無いんですよ?見つけたら教えてください」

 

そう行ってオキは去る

 

偽ハルナ「……ホ、何だ人形か…驚かせやがって…うん?これがその人形か?」

 

偽ハルナは床に自分を模した人形が落ちているのに気がつく

 

偽ハルナ「……ここに置いておくか…」

 

偽ハルナは人形をテーブルに置きそのまま休憩室から出る

 

偽ハルナ「さて誰がレイオニクスだ?」

 

するとオキが自分の部屋から出て行く…

 

偽ハルナ「あそこに情報があるやもしれん」

 

オキの部屋に入ると様々な怪獣の人形が置いてあった、そしてパソコンには宇宙人の解剖図やらが映し出されていた…

 

偽ハルナ「うわ!?俺の同族もあるでは無いか!むむむ、まさかこいつらはあいつが倒したのでは…」

 

とつい深読みをしてしまう偽ハルナはオキの部屋から抜け出し先程の操縦室に向かう

 

その頃オキとクマノは暇を持て余していた

 

オキ「暇ですね……そうだ!あれやりませんクマノさん!?」

 

クマノ「お、あれか?よし!いっちょやってみか!」

 

そして偽ハルナは操縦室の前にたどり着く

 

偽ハルナ「さて、今度こそ誰がレイオニクスか見極め「いけぇ!バードン!」ん?」

 

すると二人の話し声が聞こえてくる

 

オキ「どうです!僕のバードンは!?」

 

クマノ「ああ〜また負けた〜お前の前ではゼットンもダダ、ピットも雑魚当然だなだな…」

 

偽ハルナ「な!?ゼットンとダダ、ピットを雑魚だと!?」

 

クマノが言った言葉に唖然とする偽ハルナ

 

オキ「当然です!僕は最強です!」

 

偽ハルナ(まさか…奴がレイオニクス!?あんな間抜けな顔をしているクセに!?く!完全に油断した!?ハンター失格だぜ!)

 

そう考える偽ハルナはコソコソ逃げようとする…が…

 

ケイト「おい、どこ行く?」

 

偽ハルナ「ギクゥ!?」

 

ミサキ「強度いいわ、薬をボスに貰ったから飲みなさいハルナ」

 

ハルナ「薬?(……まさか…毒薬!?俺の正体を見破り殺そうと!?)」

 

そこへレイとグランデもやってくる

 

レイ「おい!ハルナ!病気なら薬を飲むべきだ!」

 

グランデ「そうだぜ?放っておくと最悪風邪でも死ぬんだぜ?」

 

ハルナ(………まずい!早く逃げねば!?)

 

その頃拘束されたハルナは……

 

ハルナ「く!やっぱり外せない…!」

 

ハルナは必死にテープを外そうとするも外れず躍起になっていた

 

ハルナ「どうすれば…「手を貸そうか?」!!?誰!?」

 

すると自分の後ろに黒いスーツを着た男が立っていた…しかもその男の手には日本刀のような刀があった…

 

謎の男「ふん!」

 

バサリ…そう軽い音とともにテープがバラバラに切られ地面に落ちた

 

ハルナ「!?…テープが…」

 

謎の男「じゃあな」

 

そう言い残し男は立ち去っていた

 

ハルナ「あの男は一体…それより皆に合わないと!」

 

そうハルナはペンドラゴンに走り出す

 

 

 

偽ハルナ「くそ!逃げろ!」

 

自分の正体がバレたと思った偽ハルナは闘争を始める

 

ヒュウガ「え!?何故薬を飲むくらいで逃げる!?」

 

オキ「子供ですか!?」

 

すると全員がペンドラゴンから出てくる、そして偽ハルナとハルナが鉢合わせるところを目撃する

 

「「「「「え?副長(ハルナ/さん)が二人!?」」」」」

 

偽ハルナ「(ヤバい!?てか何で!?テープはどうしたんだ!?)こ、こいつが偽物よ!皆騙されないで!」

 

ハルナ「こいつが偽物よ!」

 

偽ハルナ「おい!レイオニクスならどうにかしろ!」

 

オキ「え?レイオニクスて僕ぅ?」

 

すると全員が偽ハルナから離れ本物のハルナの方に行く

 

ヒュウガ「お前が偽物だな!」

 

偽ハルナ「な、何故バレた!?」

 

グランデ「オキはレイオニクスじゃねえ、俺達がレイオニクスだ!」

 

偽ハルナ「く!まさかバレてしまうとは…貴様ら謀ったな!?」

 

ミサキ「いや、あんたがバカなだけだから!」

 

ザラブ「く!まさかこの俺ザラブ星人ザラガンの変装を見破るとは…!?」

 

神無「ん?ザラガン?どっかで聞いたことが…どこだっけ?」

 

するとザラブ星人のザラガンと名乗った宇宙人はバトルナイザーを掲げる

 

ザラガン「ならレイオニクスバトルで勝負だ!」

 

グランデ「面白ぇ…俺達に勝てるかな?」

 

ザラガン「……ふ、確かにお前達は今まで倒したレイオニクスとは違うようだ…なら俺も真の姿に戻らねばならないな…」

 

するとザラブ星人の体が膨張し始めていく…しかもただ膨張しただけでなく全体的に筋肉がガッツリついた体つきに変わる

 

神無「………え?」

 

あまりにも変わり果てた姿に全員が絶句する

 

ザラガン「俺の名は元星人ハンターの一人ザラブ星人ザラガン様よ!」

 

神無「……大怪獣ラッシューのハンターが出てキタァ!?」

 

そうこの男は今まで「こちらの世界のザラブ星人の姿」に化けていただけでこちらが本来の姿…プラズマ怪獣という怪獣をハンティングしていたザラブ星人ザラガンであった

 

ザラガン「さて!俺様の手持ちも出してやんよ!」

 

ザラガンが取り出したバトルナイザーから三体の怪獣が現れる、一体は赤と青の宝石で体が構成されているタイラントに似た何か、一体は赤い鉱石でできたレッドキング、緑の宝石でできたゴモラだった

 

ザラガン「俺のエース プラズマルチタイラント!そしてマグマレッドキングにアースゴモラだ!」

 

神無「全部プラズマ怪獣!?…て?何気に他の怪獣と同じサイズ…アニメだと等身大に見えるけど確かウルトラマンサイズでプラズマ怪獣は数百メートルじゃあ…ま、いいか」

 

グランデ「へ!俺のレッドキングの力見せてやる!」

 

レイ「元祖ゴモラの力を思い知れ!」

 

神無「……じゃあゴジラ頼むね…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!ーーー

 

レイとグランデのエースであるゴモラとレッドキングに怪獣王であるゴジラが現れプラズマ怪獣に向かい合う…

 

ザラガン「いけぇ!お前達!叩き潰してしまえ!」

 

レッドキングはマグマレッドキングへ、ゴモラはアースゴモラへと向かいゴジラはプラズマルチタイラントと交戦する

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

ゴジラはプラズマルチタイラントに放射熱線を放つがプラズマルチタイラントの腹に吸収されてしまった

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

だがこんな事で終わるゴジラでは無い、すぐさま放射熱線をハイパースパイラル熱線を変えプラズマルチタイラントに叩き込む、するとプラズマルチタイラントは苦しそうにハイパースパイラル熱線を吸収する

 

神無「容量オーバーか…あれ程の威力の熱線を多量に吸収すれば容量オーバーを起こすよね…」

 

だがプラズマルチタイラントも何とかハイパースパイラル熱線を全て吸収する

 

ザラガン「ほお、中々やるな!ならマルチヘルサイクロンだ!」

 

プラズマルチタイラントは腹から炎と氷を同時噴射しゴジラを後ろへ押し倒す

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

ゴジラは押し倒されるもすぐに立ち上がる…が…

 

ザラガン「先ほどお前が吸収した奴の炎全てをぶつけてやれ!」

 

するとプラズマルチタイラントの左腕に先程ゴジラが放った放射熱線が集まり、プラズマルチタイラントはそれを纏いゴジラをぶん殴る

 

ザラガン「どうだ!こいつは吸収した炎または氷を自身の攻撃力に変えることができるんだ!…そしてこの俺の力も見せてやる!」

 

そしてザラガンは巨大化しにせウルトラマンに変身する

 

神無「なら!僕も変身「させるか!」グオ!?」

 

ダークリングを掲げるカードを持って返信しようとするもそれをザラガンに邪魔されダークリングとカードはどこかに吹っ飛んでしまう

 

神無「なら!行け!キングオブモンス!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグオオォォォォォォ!ーーー

 

するとキングオブモンスは登場するなりにせウルトラマンにクレメイトビームを放つ

 

にせウルトラマン「グァァァァ!?何をする貴様!?変身が解けたでは無いか!?」

 

ーーーグオオォォォォォォ!ーーー

 

キングオブモンスは「そんなこと知るか!」とでも言うように叫ぶ、そのままキングオブモンスは突進しシャークファングで捕獲・拘束しようとするもにせウルトラマンから元の姿に戻ったザラガンは巨大な剣を持ちキングオブモンスを切り裂こうとするも…

 

ーーーグオオォォォォォォ!ーーー

 

その瞬間にボーンシールドを張り身を守るキングオブモンス、その瞬間にファイナルクレメイトビームを放ちザラガンを中心に大爆発を起こす

 

ーーーーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

レッドキングはマグマレッドキングに爆発岩石弾を放ちマグマレッドキングのプラズマソウルを全て破壊し戦闘力を落としそのまま特にの怪力で絞め落とし、アースゴモラのプラズマソウルを破壊したゴモラの超振動破でアースゴモラを気絶させる

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

プラズマルチタイラントも吸収出来ないほどの放射熱線…否バーニングGスパーク熱線を放ちプラズマルチタイラントを容量オーバーで腹を爆発させそのまま得意の格闘戦でボコボコにした後に放射熱線を放ち気絶させる

 

ザラガン「……フ、この勝負俺の負けのようだな…まあいい、お前らが最低のレイオニクスでは無いことがわかった…もう狙う必要もない」

 

神無「平然と生きてたよ」

 

ザラガン「では俺は久しぶりに俺の世界に帰「待ちなさい!」!」

 

するとハルナが仁王立ちでザラガンを睨みつける

 

ハルナ「私に化けるならもっとうまく化けなさい!」

 

ザラガン「これは失敬!ではさようなら!」

 

そのまま階段を上がるかのように空中を歩き何処かへ去っていった…

 

神無「……プラズマ怪獣もいるのか……ん?何か忘れているような……ま、いいか帰ろ」

 

そう言いながら神無達はペンドラゴンに帰っていく

 

 

 

謎の男「いやよくねぇだろ…ダークリング忘れてんだぞ?…まあ返す気ねえけど…」

 

男が手に持つのはダークリング、そして神無が落とした怪獣カードだった…

 

謎の男「会いたかったぜダークリング…さて俺もお暇させてもらおうか…」

 

そう言って男はダークリングを手に持ち何処かへ立ち去った

 

 




さて新キャラ(オリジナル宇宙人)のアイデクセですがアイデクセはドイツ語で蜥蜴て意味ですね、さあ!知っている人もいる大怪獣ラッシュのザラガンさんですよ!またプラズマ怪獣出すので誰が出るか楽しみに待っていてください!これからも大怪獣ラッシュのハンター出そうかな?銀色の怪獣様が出してるデストロイ以外のマイナーなハンター出すぞ!…ちなみに作者は常にどんなマイナーな怪獣を出すか考えています!ではまた次回です!


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三十三話悪意の無い虚無

今回は惑星ボリスに登場した怪獣が登場します!楽しんで読んでください!…あとテストが近いので……投稿が遅れます……すみません…テストなんて嫌いだぁぁぁぁぁ!!英語が死ぬ…マジで死ぬ、赤点だよ絶対…ではしばらく遅れますが本当にすみません


神無視点

 

神無「……あ、そうだダークリング無くしたんだ!…まあいいか、あんま役に立たなかったし、ダークライブの方が役に立つよ」

 

グランデ「今更気づいたのかよ?そしていらないのかよ」

 

本当今更ながらだが別にいいよ、無くてもレヴィベジスに変身できるし

 

神無「まあ簡単に言うと要らない子ですね、最近変身もしてないしもう堪能したからいいや」

 

レイ「可哀想だな…ダークリング」

 

するとそこへ…

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーー

 

神無「!?グリーザか…!」

 

現れたのは胸に見える所には黄色のコアがあり、黄色く発光している頭部に見える所は無機質な顔、様々な棘状の装飾が加わっている体が特徴の虚空怪獣グリーザ、惑星ボリスではゾーラの手持ちとして戦った強敵だ…しかも第三形態…つまり最終形態だ…ゾーラの時は第二形態の技や吸収した怪獣の技が使えていたからこいつも使えるだろう…

 

ケイト「またヤプールの仕業か…」

 

神無「そうでしょうね…あ、グリーザは惑星を三つ破壊した功績を持っているんですよそれに最初の形態と第二形態は無理に脳が無を可視化したもので虚無、そこにいるのにいないんですよ…ガンQ以上の不条理の塊ですね…」

 

グランデ「成る程わからん………しかし星を3個もね…」

 

レイ「難しくてわからないがとにかくやばいんだろ?」

 

神無「まあ、あのゾーラのグリーザが弱かっただけですよ」

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

すると体から火の玉を出すグリーザマグマアタックを繰り出しこちらに攻撃する

 

神無「危な!?ヤロォ…!ならマガオロチ!魏怒羅!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグアアアァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

現れたのはオーブを苦しめた魔王獣を生み出したマガオロチ、そして護国聖獣たる魏怒羅こと千年竜王キングギドラだった

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

グリーザは頭部からグリーザボルテックスを放つが魏怒羅はそれを黄金の粒子で跳ね返しビックスパークボールにしてグリーザに打ち返す…が、

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

グリーザはそれを吸収してしまい、腕からグリーザエレショックで反撃する、それをマガオロチは腕にマガ迅雷を纏ってグリーザエレショックを相殺する。

 

グリーザは腕を地面に叩きつけグリーザフレイムロードを放ち魏怒羅は空に入るため届かないと油断していたが火柱が魏怒羅がいる上空まで届き魏怒羅はそれを慌てて避ける、マガオロチはグリーザの懐に入り込みマガ迅雷を纏った拳を叩きつけようとするが……

 

ーーーキャホホホホホ!ヒャッホッホッホッホッ!ーーー

 

ーーーグアアアァァァ!?キィィィヤアアアァァァァッ!!?ーーー

 

何とグリーザは酔拳のようにフラフラしだしスルとマガオロチの攻撃を避けてしまった

 

グランデ「何あの変な避け方!?どう表現すればいいかわかんねえよ!?」

 

神無「あれは第二形態の避け方!?でもあの姿は第三形態の筈なのに!?」

 

ーーーキャホホホホホ!ヒャッホッホッホッホッ!ーーー

 

マガオロチは全身から火の玉を放つが空間歪曲で全ての火の玉を曲げられ全く当たらず頭に見える所からは二重螺旋のグリーザダブルヘリックスを放ちマガオロチのマガ冥闇を放ち相殺する

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーーー

 

ーーーグオオォォォォォォ!?キィィィヤアアアァァァァッ!?ーーー

 

すると瞬間移動でマガオロチの背後に回り蹴りを放つ、それをまともに喰らいマガオロチは地面に倒れる、追い打ちをかけようとするグリーザだったが上空から魏怒羅の黄金の引力光線を喰らい後退するグリーザ

 

ーーーグオオォォォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

先程の攻撃に怒っているマガオロチはグリーザに殴りかけるがスルと避ける為中々当たらない…そして僕はグリーザの正体に気づく

 

神無「そうか!こいつはグリーザ第三形態の姿をしているけど本質的には第二形態なんだ!恐らく何らかが原因で吸収したものを自分の力に変換する力を持ってしまいそれで身体は有になったけど有から無に変質できる個体なんだ!簡単に言うと攻撃を避けられることができるんだ!」

 

グランデ「つまり第三形態は火力が強い代わりに無じゃなくなるから攻撃が当たって、第二形態は火力は第三形態に劣るが攻撃が当たらないから無敵…その二つを混ぜ合わせた個体てことか……それなんて無理ゲー?」

 

まあそう言いたいけど…きっと弱点あるだろう…多分……まあ何とかなるよだって僕の怪獣達だもの!

 

神無「魏怒羅は上空から攻撃!マガオロチは接近戦に加え火球を放ったりして撹乱させながら攻撃だ!」

 

ーーーグオオォォォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

魏怒羅は上空から黄金の引力光線や雷を放ちグリーザに降り注がせ、マガオロチはマガ迅雷を纏った拳での接近戦と全身から火の玉を出したりマガ嵐を起こしたりしてグリーザに怒涛の連続攻撃を浴びせる

 

ーーーキャホホホホホ!?キャホホホホホ!?ーーー

 

流石のグリーザも吸収しきれずマガオロチにも避けきれずに攻撃を喰らう、反撃にグリーザはダークサンダーエナジーを破壊光線化したのがグリーザダークライトニングを放ちマガオロチに当てようとするがマガオロチのマガ迅雷によって相殺されてしまう

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

すると頭上から幾千ものを閃雷の槍を落ちてくる…グリーザは必死に空間歪曲で避けたりするも避けきれずに何度か雷に当たる

 

ーーーキャホホホホホ!ヒャッホッホッホッホッ!ーーー

 

するとグリーザは魏怒羅に向かってグリーザ赤色熱線を放つが魏怒羅はそれを避けずその場に停止していた…そして当たりかけたその瞬間に赤色熱線が消滅…いや魏怒羅が何かに守られているかのように魏怒羅に届かなかったのだ…

 

ーーーキャホホホホホ!?ヒャッホッホッホッホッ!?ーーー

 

驚きを隠せないグリーザ、だが当たり前だろう、魏怒羅は千年竜王にして天の神、雷の鎧を常に纏っているのだ、並程度の攻撃ではその御身を傷つけることは不可能に近いのだ

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

魏怒羅はビックスパークボールを放ちグリーザはそれを腕から出すグリーザ振動波で打ち消す、そしてグリーザエレショックでマガオロチにバシバシ叩きつけるもマガオロチはそれを耐えマガ光球をグリーザに当てる

 

神無「やっぱり、あいつは第二形態の空間歪曲を使ったりするのに時間が少しかかる、それが奴の弱点だ!無に変換できるがその瞬間は攻撃できず、無に変換するのにほんの僅かだけど隙ができる!その瞬間こそが奴の弱点だ!」

 

ヒュウガ「成る程、便利な技にも欠点があると言うことか!」

 

神無「後は……戦力の差が大事になってくる

…ならお前も行くか?ザイゴーグ」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグガアアアアアァァァ……ガハハハハハハッ!!ーーー

 

出てきたのは閻魔獣ザイゴーグであり登場とともにヘルズレリーブを放ちグリーザを吹き飛ばす

 

ーーーキャホホホホホ!?キャホホホホホ!

ーーー

 

吹き飛ばされた事に驚いたグリーザはすぐに自分を吹き飛ばした元凶のザイゴーグを睨みつけグリーザダブルヘリックスを放つがザイゴーグはそれを避け胸から火炎弾を放つ、それが見事にグリーザに命中する

 

ーーーキャホホホホホ!!キャホホホホホ!

!!!ーーー

 

完全に怒った(そんな感情があるかどうかはわからないが、怒った風に見える)グリーザはグリーザボルテックス、ダブルヘリックス

、グリーザマグマアタックグリーザダークライトニングを雨のように放つ!

 

ーーーグガアアアアアァァァ…!ガハハハハハハッ!ーーー

 

ーーーグオオォォォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

だが魏怒羅は雷を降らし、マガオロチは嵐、火の玉、雷を起こし、ザイゴーグはヘルズレリーブで全ての光線を相殺する

 

ーーーキャホホホホホ!!?ヒャッホッホッホッホッ!!?ーーー

 

それを見たグリーザは驚きを隠せず、また先程のように雨のように光線を発射しようとするもザイゴーグが背中の棘を発射する…実はこの棘秒速30キロで飛んでいるのだがそれは簡単に言うとマッハ88で飛んでいるのであり、その速さは普通なら避けきれない速さだし地球の公転速度で飛んでいるのでありそれをぶつけたらグリーザとて痛手を負うだろう…がグリーザはそれを空間歪曲や瞬間移動で避ける…が避けても大惨事になるのであった…何故なら…

 

―――キュイイイイィィィィ!!―――

 

―――ジギイイイイィィィィィィ!!―――

 

―――カラアッ!!―――

 

―――グガアアアアァァァァッ!!―――

 

ーーーグオオオオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキャホホホホホ!?キャホホホホホ!?ーーー

 

何と地面に当たった棘が五体の怪獣に変化したのだ…まずアントラーに酷似した怪獣の名は「閻魔分身獣ゴーグアントラー」、鎧の様な皮膚に青い血管が浮き出ているファイヤーゴルザの様な怪獣の名は「閻魔分身獣ゴーグファイヤーゴルザ」、透き通った羽を持つドラコに似た怪獣の名は「閻魔分身獣ゴーグドラコ」、両腕や両肩から鋭い刃のような突起が生えた怪獣の名は「閻魔分身獣ツルギデマーガ」、そしてシルバゴンに瓜二つすぎる怪獣の名は「閻魔分身獣ゴーグシルバゴン」といいドラコ以外は強豪怪獣達の姿を真似た怪獣達に変化したのであった

 

グランデ「……数の暴力じゃねえか?」

 

神無「いえまだ軍団は全て登場していませんよ?」

 

するとマガオロチが体からマガ魂を出し自身のエレメントから六つの怪獣を誕生させる、魏怒羅は光のエネルギーが四つに別れそこから怪獣が…いや聖獣が生まれ出る

 

ーーーピポポポポポポ!ゼェットーン!ーーー

 

ーーーバオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーピャアアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーグガウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーガカァツ!ガカァァッ!ーーー

 

マガオロチが生み出したのは自身の分身である魔王獣達、「光ノ魔王獣マガゼットン」「闇ノ魔王獣マガタノゾーア」「風ノ魔王獣マガバッサー」「土ノ魔王獣マガグランドキング」「水ノ魔王獣マガジャッパ」「火ノ魔王獣マガパンドン」いずれもウルトラマンオーブと激戦を繰り広げた怪獣達である…(え?マガタノゾーアは戦ってないどころか登場すらしてない?…気にしないでください…ほらマガタノゾーア泣いてるでしょ…出番が欲しいて…)

 

ーーーグウウウエエエエェェェ!ーーー

 

ーーーシュイイイイイィィィィ!ーーー

 

ーーークオオオオオオォォォォン!ーーー

 

ーーーピユィイイイイイイィィィィィ!ーーー

 

魏怒羅が生み出したのは自身の分身こと国を護る聖獣達、ゴジラの相棒であるアンギラスに酷似した金の氷の亜吽魏羅珠、守護神モスラに酷似しているのは海の神 最珠羅であり、赤色の怪獣の名は地の神 婆羅護吽(バラゴン)と言う、最後の怪獣が白い風の婆羅陀魏こと婆羅吽(バラン)である!

 

「「「「「卑怯だぁぁぁぁ!!?」」」」」

 

ーーーキャホホホホホ!?キャホホホホホ!!?ーーー

 

流石のグリーザもこの数の…しかも全員がレイオニクスによって強化されている個体でありそれなりの強豪怪獣である為、グリーザもこの勝負には勝てないと考え逃げ出そうとするも、ゴークシルバゴンの背中の棘を乱射されたり、最珠羅の毒針発射を受けたり、亜吽魏羅珠の金の氷を受けたり、マガゼットンのマガ光球、マガタノゾーノのマガ冥闇、マガパンドンのマガ火球などを喰らいグリーザは最早グロッキー状態だった、挙句には………

 

ーーーグガアアアアアァァァ!ガハハハハハハッ!ーーー

 

グオオオオオォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

ーーーキャホホホホ………キャ……ホホホ……ホホ………ーーー

 

トドメとばかりに黄金の引力光線、ヘルズレリーブ、マガ迅雷を喰らいグリーザはノックダウンする…

 

神無「よしグリーザを回収と…よし皆よく頑張ってくれた!ゆっくり休んでくれ!」

 

怪獣達は生まれたばかりの個体も喜びの叫びをあげ回収された…その一方で先程の闘いを監視していたものがいた…

 

アイデクセ「………なる程、確かに強い…あの沢山の怪獣達でさえ、奴の怪獣軍団の一部に過ぎぬ…特にザイゴーグの怪獣は…無限に増えようぞ…ならばこのカプセルで全員喰らい尽くしてくれようぞ!」

 

そう西洋の竜の様な顔をした男…ドラゴニック星人アイデクセは二つのカプセルとライザーを持ち神無達を睨みつけるのであった……

 




アイデクセがどんなフージョンライズをするか楽しみにしていてください!ではまた次回です!


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第三十四話融合怪獣

……英語と数学なんて大嫌いだ…

ゴルドラス「どうした作者の奴?」

グランドギドラ「テスト英語と数学が赤点だと思ってるらしい…」

さてテストで遅くなってすみません!では三十五話をどうぞ!


第三者視点

 

ケロニア「この吸血植物ケロニアのレイオニクスである私と戦え!」

 

吸血植物ケロニアのレイオニクスが突然現れ神無達に勝負を仕掛けてくる

 

神無「……リフレクト星人といいダダといい…メンドクセェ…」

 

既に面倒くさがっている神無…今まで戦ってきたから分かることだがケロニアの実力が高くないことに気がついてのことだった…

 

ケロニア「何!?この私を侮辱するのか!?」

 

神無「…だってさ…つまんないんだもん…もっと楽しめる様な戦いを…望むんだよ…」

 

そう呟く神無…そんな神無は意外と…戦闘にしか興味がないのだ…まあこれ程強い怪獣達を揃えているのだ、しかも過去が過去な為、自分の興味を持つものしか興味を抱かない、故に戦闘にしか興味が無いのも仕方ないのかもしれないが……それでも自分の好奇心が興味を示すものしか興味を抱かない人間なのだ

 

ケロニア「グヌヌヌ!馬鹿にして!ならば行けえ!アストロモンス!グリーンモンス!」

 

ケロニアの手持ちは宇宙大怪獣アストロモンスに肉食植物ミロガンダが特殊変化した怪奇植物グリーンモンスであった

 

神無「植物繋がりか……本当に楽しめるのか……?まあいい、やってしまえビオランテ、オオタチ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロ!ーーー

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

現れたのはバイオ怪獣ビオランテ、凶悪翼獣オオタチである、二体ともかなりの強豪怪獣で実は二体ともある特徴があるのだ…それは相手を溶かすことができる技があると言う点である、そしてビオランテはあのゴジラの植物版とも言え実力はこの中で一番高いであろう!

 

ケロニア「ふん!そんなデッカい動きにくそうな怪獣と珍獣で私に勝てるとでも!?」

 

神無「……はいはい、負けフラグがたちました…やれ!ビオランテ!オオタチ!」

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロ!ーーー

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

ビオランテはアストロモンスに、オオタチはグリーンモンスに向かって突進していく…

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

まずはオオタチ、オオタチはまず口から血液の怪獣ブルーをベースに作られた溶解液を口内の噴射機関から水鉄砲のように吐き出す…それをグリーンモンスはギリギリで避ける、だがオオタチもこれでは終わらない!空を飛び空を飛びながら溶解液を吐き出す

 

グランデ「へえ…空でも陸でも戦えるのか!」

 

神無「あと水中戦もできますよ、陸海空も戦える万能タイプですから」

 

そうオオタチは空中戦、水中戦、陸戦も出来る万能型なのだ、それに毒は強烈な為強力な武器となる、だがカテゴリーの中ではスラターンを除き唯一飛び道具を持つが、カテゴリー3の為カテゴリー4の様な力強さは遠く及ばないのだ…だがその分頭を使って行動しているのだ

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

だがオオタチは神無の手持ちになってからは他と同じく強くなった…こんな雑魚(グリーンモンス)には負けない強さを得ているのだ

、オオタチは自由自在に空を飛び溶解液を吐きかける、それがグリーンモンスにかすり、グリーンモンスの皮膚を溶かす、それに怯んだグリーンモンスにオオタチは溶解液を吐き続けグリーンモンスを溶かし続ける

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

そして等々オオタチがグリーンモンスを全て溶かし尽くしてしまったのだった、それを見たケロニアはバトルナイザーを掲げる

 

ケロニア「ええい!なら火星のバラよ!お前が行くのだ!」

 

神無「ウルトラQの未登場怪獣か…でもコンクリートも突き破れない様な怪獣じゃあな…」

 

ケロニアが次に召喚したのは火星のバラ(S)火星人が持ち出したとされる植物で神無の言った通りコンクリートすら突き破れないなど植物怪獣の中では弱い部類に入るのだ…が蔦を使って食人するなど人間からしたら恐ろしい怪獣だ

 

神無「オオタチ、そのまま戦え!あの植物をひねり潰せ!」

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

オオタチはすぐさま溶解液を吐きかけ火星のバラは蔓でオオタチを拘束しようとするがオオタチはそれを飛び回っているためうまく捕まらない

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

オオタチはその尻尾を火星のバラに叩きつけようとするが…火星のバラはバラからトゲトゲの口を出し尻尾を噛みちぎりぺっと地面に吐き出した

 

ーーーカロロロロロ!?ーーー

 

ケロニア「フハハ!いいぞ!火星のバラ!もっと痛みつけてやれ!」

 

余りの痛みに悶えるオオタチ、それを見て大喜びするケロニア、だが…

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

ーーーブス!ーーー

 

ケロニア「な…何だとぉ!?尻尾が…尻尾が動いたぁぁ!?」

 

そう何とオオタチの噛みちぎられた尻尾が動き火星のバラの茎に刺さったのだ、そうオオタチの尻尾はトカゲの様に尻尾切りができ自立して動くことが可能なのだ、先程の痛みは切断するところよりもずっと前の方を切られたから痛がっていただけであった…それどころか…

 

ケロニア「な!?何故火星のバラの花から溶けていくのだ!?」

 

そう先程火星のバラはオオタチの尻尾を噛みちぎった…それは血が出るぐらいに…そうオオタチの血は猛毒だ、それを体内に入っては

…もう火星のバラは溶け尽きてしまうのが運命なのだ…だがそんな火星のバラにも容赦をしないオオタチは溶解液を吐き出し火星のバラを溶かし尽くしてしまったのだった

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

勝利の雄叫びを轟かせるオオタチ、それを見たケロニアはアストロモンスに命令する

 

ケロニア「クソォ!アストロモンス!早くこいつらを殺してしまえ!」

 

ーーーキィシュアアアァァァ!ーーー

 

アストロモンスは叫びを促し右手の鞭でビオランテを打ち付け、左手の鎌でビオランテを切り裂く…が…

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロ!ーーー

 

ーーーキィシュアアァァァァ!?ーーー

 

何とビオランテはそれがどうしたと言わんばかりに攻撃を受けてもビクともしないのだ、流石はゴジラの細胞…G細胞から生まれ出た永遠の命を持つ植物でありゴジラは動物ビオランテは植物だが同じ種族と言うだけあって、ビオランテは植物版ゴジラであり怪獣王の同種族である為この様な攻撃で倒されるはずがないのだ、ギドラ族に追い詰められた時も集団だった為仕方なかったのだ…が個々の実力ではかなりの実力者なのだ!

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロロ!ーーー

 

ビオランテは仕返しとばかりに触手でビシビシアストロモンスに攻撃する、大怪獣であるアストロモンスでもこの攻撃は厳しいらしく攻撃を受けるたびに苦しそうに呻く、だがビオランテはそんな事知ったこっちゃないとばかりに口がついた蔦でアストロモンスに噛みつきそこから黄色い放射樹液を放ちアストロモンスの皮膚を溶かす…更にはビオランテの巨大な口から放射樹液を吐き出しアストロモンスを溶かし続ける

 

ーーーキィシュアアァァァァ…………ーーー

 

アストロモンスはもう全身が溶け出していて誰がどう見ても瀕死の状態だった…

 

ケロニア「馬鹿な!私のアストロモンスがぁぁぁ!?」

 

神無「……ああ、つまんなかった…ビオランテトドメ」

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロロ!ーーー

 

ビオランテはトドメに口から放射熱線を放ちアストロモンスを焼き尽くした

 

ケロニア「馬鹿なぁぁぁ!?この私の植物軍団が……ぐぎゃあああぁぁぁ……!」

 

ケロニアは何か喚くがそれを不愉快と見た神無に命令されビオランテはアストロモンス同様焼き尽されてしまった

 

神無「…ご苦労様、ビオランテ、オオタチ!すまないね、こんな雑魚相手させて…」

 

ーーーキュロロロロロ!キュロロロロロ!ーーー

 

ーーーカロロロロロ!ーーー

 

2体は首を振り「主の役に立てるのなら!」とばかりに叫ぶ…そんな光景を遠くで眺める人物がいた、ドラゴニック星人アイデクセである

 

アイデクセ「…さて貴様の力…探らせてもらおうか!」

 

【ガゾート!】

 

【ボガール!】

 

【フージョンライズ!】

 

【高次元変形捕食怪獣ガゾール!】

 

アイデクセ「さあ!健啖なる力を寄越すがいい!」

 

その場に赤い柱のようなエネルギーの柱が出来上がりそこから巨大な怪獣が現れる…

 

ーーーキュウウウウゥゥゥンプゥギィイイイイィィィィッ!ーーー

 

ヒュウガ「…!何だあの赤いエネルギーは!?」

 

神無「!…本当だ…何アレ?」

 

すると赤いエネルギーから怪獣が現れる、その怪獣はガゾートの様な身体でボガールの口がついたガゾートにボガールの要素入れて見ました、て感じの怪獣だった

 

グランデ「言うならば高次元変形捕食怪獣ガゾール…てか?」

 

神無「あ、いい名前、それにしよう、取り敢えずビオランテ達はお戻り」

 

神無はビオランテ達を回収し目の前の怪獣を眺める…

 

神無「ボガールなら…食われない様な怪獣じゃないとね…ミズノエリュウ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

神無はエースの一体であるミズノエリュウを出した…言うなればそれ程警戒しているのだろう…ミズノエリュウはそれを察して警戒しながらガゾールを睨みつける

 

ーーーキュウウウウゥゥゥンプゥギィイイイイィィィィッ!ーーー

 

ガゾールはまず口からプラズマ光弾を放ちミズノエリュウを牽制する

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ミズノエリュウは地面から水を出しウォーターカッターの様に打ち出しガゾールを攻撃するがガゾールはそれをテレポートと避ける

 

神無「チィ!テレポートとか便利すぎません?」

 

グランデ「いやミズノエリュウの方がヤバイからな?あの水のカッター絶対土とか石入ってるだろ?確か水の中に石とか砂入れて超高速で水を噴射してカッターみたいにするとダイヤモンド切れるんだろ?」

 

ヒュウガ「……確かにそうやればダイヤモンドは一刀両断できるが…あれだけの水がそれと同じ原理なら…大抵の怪獣や宇宙船は御陀仏だぞ?ミズノエリュウの方がヤバイな」

 

神無「…いや彼女に失礼ですよ、彼女の知恵成せる技と考えてください、それに剛力で勝負するより乙女らしいでしょ?」

 

レイ「女だったのか…?と言うか絶対ミズノエリュウて何千年も生きているから…確かオキが言っていた…ロリババアという奴…」

 

ーーースパ!ーーー

 

レイの目の前に水のカッターが横切りミズノエリュウがレイを睨みつける…しかもその目はいつもと違い光が宿っていない

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン……ーーー

 

レイ「…すみませんでした、何にも言っていません、ごめんなさい…」

 

レイは思わずミズノエリュウに土下座をするが…誰が見ても情けないとは思えないだろう…今のミズノエリュウはそれ程まで恐ろしく見えるのだから…もはや鬼やら修羅の域を超えているほどに…女性に年のことを言ってはいけない…それをレイはこの時初めて知った

 

神無「?」

 

……神無だけは気づいていなかったが…

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ミズノエリュウは八頭激衝光でガゾールにトドメを刺そうとするが…ガゾールはその攻撃を食べて攻撃を防御する、それで八頭激衝光の威力分上乗せしたプラズマ光弾でミズノエリュウを攻撃する

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!?ーーー

 

ミズノエリュウは咄嗟に水の壁でガードするも水の壁では相殺できずダメージを食らってしまう

 

神無「……かなり強いな…うんうん、そうでなくちゃ面白くない…ねえミズノエリュウ」

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

神無は敵の強さを喜びそれに賛同するかの様に叫ぶミズノエリュウ

 

神無「でも流石に食べられるのは勘弁したい…大事な仲間を食料にされるのはなぁ…」

 

そう神無がそう呟くと…

 

?「なら手伝ってやろうか?」

 

「「「「「!!?」」」」」

 

一同が後ろを向くとそこには黒いスーツを着た青年が岩にもたれかかっていた…その人物は…

 

神無「ジャグラーさんだ!」

 

ジャグラー「よお、デアボリック以来だな…手伝ってやるよこれをくれたらな?」

 

そう言いつつジャグラーはダークリングを神無に向ける

 

神無「いいですよ」

 

レイ「早い!?」

 

ミサキ「もっと悩んでよ!」

 

ケイト「いくら要らないからといって…」

 

ジャグラー「……予想と違うな…さてクライマックスだ!」

 

ジャグラーはダークリングをかざし二枚のカードを取り出す

 

ジャグラー「ゼットンさん!」

 

ジャグラー「パンドンさん!」

 

ジャグラー「闇の力…お借りします!」

 

【超合体!ゼッパンドン!】

 

ゼッパンドン「シェア!」

 

かつてオーブを苦しめたゼッパンドンがミズノエリュウの横に現れる

 

ゼッパンドン「手を貸すぜ、ミズノエリュウ先輩」

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

二体はガゾールに向かって攻撃を仕掛ける、ガゾールはプラズマ光弾を二体に放つもゼッパンドンはゼッパンドンシールドで防ぎゼッパンドン撃炎弾でガゾールを攻撃しガゾールがその攻撃を食べようとしたその瞬間!

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーキュウウウウゥゥゥンプゥギィイイイイィィィィッ!?ーーー

 

何とガゾールの動きが止まってしまったのだ、それはミズノエリュウが額の龍玉を青く輝かせる事で念動力でガゾールの動きを止め逃げたり食べれない様にしているのだ、その結果ゼッパンドン撃炎弾が全弾命中しガゾールは火に包まれる、

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ミズノエリュウはそれを見てトドメとばかりに八頭激衝光をガゾールに当てる

 

ーーーキュウウウウゥゥゥンプゥギィイイイイィィィィッ………ーーー

 

そのままガゾールは地面に倒れこみ大爆発を起こし消滅する

 

ゼッパンドン「へ、汚ねえ花火だ!」

 

その頃アイデクセはいち早くガゾールから抜け出し難を逃れていた

 

アイデクセ「……カプセルはもう使えぬか…まあいい…中々面白かったぞ…」

 

そう言って彼はその場から姿を消す

 

その頃ジャグラーは元の姿に戻って神無達の前に再び現れる

 

ジャグラー「やっぱりダークリングは便利だ…」

 

神無「そういえば何でここに?」

 

ジャグラー「ワームホールに誤って落ちてよ、折角だからここにお前がいると信じてダークリングを貰おうかな?と思ってな、あれあればガイの奴をからかう幅が増えるし…」

 

グランデ「しょうもねえ理由…」

 

ジャグラー「まあダークリングをタダで貰ったからな…借りは返して……!何かくるぞ!」

 

すると上空から無数のキングジョーブラックが現れる

 

そして神無達を囲む様にペダン星人が現れる

 

ダイル「レイオニクスハンター軍団!?」

 

ダイルは彼らの正体にいち早く気付いた

 

ペダン兵士「お前達、我々についてきてもらおうか…」

 

そうペダン兵士は銃を神無達に構えてそう言い放った

 

 

 




ガゾールは銀色の怪獣様から許可を得て登場させました!詳しくは銀色の怪獣様の巨影都市・オブ・ジ・エンド第二十話の後書きをお読みください!さてさて等々エースの一角であるミズノエリュウさんが登場したということは…今後もエース達が出てきますよ!

「「「「「ヤッタァ!」」」」」

それともう少しで惑星ハマー編も終わりますね…ああ、ジードの映画見に行きたい…そしてギルバリスを出したい…そう言えばグレンさん達が映画に出るらしいですね!彼らにとって初の地球登場ですね(え
?ウルトラマンギンガでジャンナインが出た?まあ全員は初めてですし…)今のうちに怪獣を書いておかないとな…クロスオーバー編は怪獣が出せないし

ゴルドラス「ちょっと待て!?それは怪獣物としてはどうなんだ!?


いや怪獣出したら無双で意味がないじゃないですか…

ギドラ「じゃあ出すなし!出番が欲しいんだよ!」

大丈夫!怪獣の代わりも出すし…敵としては怪獣出したり、あのウルトラマンの有名人物だすから…まあまだ先だけど…クロスオーバーしたら色んな人が読んでくれて色んな怪獣の事を知ってもらえるかな?

ゴルドラス「それが目的かぁぁぁ!?」

ウルトラマンを知らない人にウルトラマンを知ってもらい、マイナーな怪獣を知ってもらうために作品を僕は書く!では次回はペダン星人の秘密基地に乗り込みますよ!お楽しみに!

ゴルドラス・ギドラ「ああ!こんな作者ですが!クロスオーバーしても見てやってください!お願いします!クロスオーバー先でもなるべく面白い様にしますので!」

ではまた次回!


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三十五話ペダン・サロメ連合

さてタイトル通りあの宇宙人達の登場です、それと主人公のCV変えました……今回は戦闘描写無しでございます…すみません!でも怪獣は出てくるのでご安心を!それとまた主人公の暗い過去が出てきますが気分を悪くせず呼んでくだされば嬉しいです


神無視点

 

僕らは今ペダン星人達によって包囲されていた

 

ペダン星人「さあ、我々に従って付いてきて貰おうか」

 

ペダン星人は銃を向けたまま僕らにそう言う

 

神無「…断ると言ったら?…一応怪獣を呼ばずとも貴方方を皆殺しにできるだけの力があるので…」

 

そうギガダークナイザーを向けるとペダン星人は一歩下がりつつも銃を向けたまま僕らに言葉を投げかける

 

ペダン「…ならこうするまでだ…!」

 

するとペダン星人の何人かがボス達に接近し頭に銃を突きつける

 

レイ「な!?」

 

ペダン「こいつらを殺されたくなければ言うことを聞け!」

 

神無「……チィ…」

 

僕はギガダークナイザーを地面に下げる

 

ペダン「今から転送装置を使って我等の秘密基地に来てもらおう…怪しいことをした瞬間にこいつらを殺すぞ…」

 

すると一人のペダン星人が腕輪状の転送装置を使いペダン星人の秘密基地に移転した

 

ダイル「……ここに帰るのも久しぶりだな…」

 

グローザム「…そう言えばお前はペダン星人だったな…」

 

ゼット「……皆忘れてだろう…」

 

……そう言えば忘れてた…皆もそう言えば…て顔してるね

 

ダイル「…気をつけろ…ハーラン司令は…恐ろしい女だ…何をされるか分からん…油断するなよ…」

 

神無「……了解…」

 

そしてペダン星人に連行されつつげ僕達はキングジョーブラックが大量に生産させられている所にたどり着く

 

グランデ「……ここがキングジョーブラックの製造場所か……」

 

ケイト「ここからボリスや様々な惑星に侵略行為を…」

 

ペダン「その様なことを言うな、我等の未来の星はレイオニクスに滅ぼされたのだ、逆にレイオニクスを抹殺している我々は正義とは思わんかね?」

 

神無「……(馬鹿みたい…全員がやってるからて、正義とは限らないのにねぇ…ああ、地球人と同じ文明ばかり進んだ愚かな星人か…)

…」

 

ペダン「更にこの地下深くにはとある怪獣を強化する「宝石」をエネルギー源としているのだ…それのお陰で材料さえあれば無限にキングジョーブラックが量産できる……」

 

神無「…宝石?(ジレンマとかそこら辺の宝石か…それともバラージの石?…それとも……)」

 

ペダン「さあ、こんな所で油を売っている暇などない、早くついて来い」

 

ボス達の頭に銃を突きつけたまま歩き出すペダン星人達に僕達も仕方なしに付いていく

 

暫く歩くと巨大な部屋に辿り着き、そこには偉っそうに玉座に座っている女とその横にいる眼鏡をかけた男性が立っていた…男性は原作にいなかったんだけど…ウルトラマンネクサスに出て来た三沢広之に似てるな…

 

ハーラン「…久しぶりねダイル…」

 

ダイル「…ハーラン司令…」

 

ハーランはダイルさんに呼びかける

 

ハーラン「貴方が何処へ行ったか分からなかったけど…まさかレイオニクスと一緒にいたなんてね…」

 

ギロ、とダイルを睨みつけるハーラン

 

?「まあ、そこまでにしといてやりなさいハーラン司令、お陰で実験材料が見つかった」

 

ハーラン「サロメ星人ドクターナールナル…まあそうね、私達、サロメ・ペダン連合の最強の兵器が生み出せるんですものね…」

 

神無「やはり僕らを兵器にするつもりでしたか…そしてサロメ星人か…あのウルトラセブンを自分達が作った偽物も間違えて倒された自意識過剰馬鹿の宇宙人か…」

 

ナールナル「…おい、貴様我等を馬鹿にしたよな?自然と馬鹿にしたよな?ニセウルトラ兄弟をけしかけてもいいんだぞ?」

 

神無「…それぐらいで勝てるとおつもりで?」

 

ナールナル「…チィ…」

 

本人も分かっているのか舌打ちをする

 

ハーラン「まあいいわ、ダイル、貴方の処分は後回しとしてその実験材料を捕獲していのは褒めてあげるわ…」

 

神無「ダサい連合名付けといて偉っそうに…三下風情が…」

 

レイ・グランデ・ミサキ・ケイト「「「「思っていた事をサラッと口に出したぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」

 

ヒュウガ・ハルナ・オキ・クマノ「「「「やめろ!全員ペダン・サロメ連合で皆笑いを堪えているんだ!」」」」

 

ダイル・ジャグラー「ダサいて皆思っているけど、本人達の目の前で言うなよ!俺達もずっと思ってるんだからよ!本人達はダサいと思ってないんだよ!」

 

グローザム・ゼット「空気読んで下さいよ馬鹿!!」

 

ハーラン・ナールナル「「貴様ら!全員口に出ているぞ!」」

 

なぜか騒ぎ始めたレイさん達と地団駄を踏むハーラン・ナールナル…ダサいのにダサいて行ってないが悪いのか?

 

神無「と言うか、格下がこんな事をしても良いと思っているのですか?……こちらにはダイルさんとクマさんがいるんですよ?」

 

ハーラン「何?ダイルは人質がわりになるとしてその男は何の役にも立たんぞ?」

 

ナールナル「まあそこの男を盾にしても平等に殺すだけだ…」

 

この二人は「何を言っているんだ?」と言う目で僕を見るが、僕こそ何を言っているだと言った表情で言葉を返す

 

神無「ダークファウストやダークメフィスト・ツヴァイの分際でにダークメフィストやダークザキに逆らうのか?斎田リコや三沢広之が溝呂木眞也、石堀光彦に勝てるとでも?特に三沢広之はウルトラギャラクシーにも出てない癖に偉っそうに!」

 

クマノ・ダイル「「それ中の人!!!?」」

 

ナールナル「貴様!私が一番気にしていることをぉぉぉぉぉ!」

 

ヒュウガ「いやお前三沢広之じゃないだろ!?姿が似てるだけで!?

 

とナールナルが髪を掻き毟りながら怒り狂う中ハーランが僕らを見つめこう言う

 

ハーラン「まあいいわ…貴方達、私の元で働かない?そして多くの星を侵略するのよ、そしたら貴方達の望む物も手に…「だが断る」

……何ですて?」

 

神無「…そんな馬鹿なことはしませんよ、レイさん達の目的はレイブラットを倒す事、そんなレイブラットの劣化真似をしている暇などないのです、それに従った所で洗脳させるか改造されるに決まっている…それに僕には叶えたい夢がある、そんな事で時間を潰す余裕はない」

 

ハーラン「夢だと…?」

 

神無「ええ、僕の唯一で推敲なる願いはただ一つ…」

 

僕は少し笑いかけながら…口を開く…

 

神無「………………………………僕の願いは全宇宙からのウルトラマンが訪れたことの無い地球からの人類の消滅、そして最後にはウルトラマンに殺してほしい…唯それだけが僕の望み…」

 

辺りに静寂が訪れる…レイさん達も全員、僕を信じられないような目で見ながら僕を見つめ、ハーラン達も驚愕で目を見開いていた…

 

ハーラン「……何だその狂った夢は…全宇宙からのウルトラマンが訪れたことの無い地球の消滅だと…馬鹿げている…」

 

驚愕にくれるハーランに神無はさも当然とばかりに答える

 

神無「そんな事はない、ウルトラマンが訪れた地球は救済の余地がある…が訪れた事のない地球は救いがたい…何故なら地球…いや人間は宇宙に根付く癌細胞だからだ…それに宇宙人は地球を侵略しにくる…だったらこの全宇宙から地球を消してしまえば…全宇宙は平和になる…そして最後にウルトラマンに殺されればウルトラマンの絶対正義の名が上がる…その為なら僕は死ねる…敬愛するウルトラマンの為に!」

 

この場にいる全員が思っている事だろう…「彼は狂っていると…」だが彼には関係ない、それが彼の絶対正義…いや絶対悪なのだから

…突然神無はハーラン達を見据え、ハーラン達に話しかける

 

神無「……貴方達は人を殺したことがありますか?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

またその場にいる全員が驚きの表情を見せる

 

神無「…僕は………幼い頃人を一人殺したことがありましてね…」

 

レイ「な!?」

 

神無「僕は父親の不倫相手から産まれた子でね…母は父親に堕ろせと言われても堕ろさなかった…別に僕に僕を愛していたわけでない…その方が金を父親から搾り取れるからですよ…愚かな母です、産まれてくる子の命よりも金に目が眩んだんですよ…でも母はすぐに死んだ…でも僕は父親の家に引き取られた…五歳になるまで僕はずっと暗い部屋の中に閉じ込められていた…そして五歳になると初めて外に出された…家に入るな、と言われてね…」

 

ミサキ「…それて…」

 

神無「ええ、寒い外で一生暮らしてろ、て奴ですね…食事もロクな物が貰えず一日一食が当たり前で貰えるものはパンの一切れならいい方…殆どが野菜の切れ端、腐りかけの食材でした…酷い時は何もなしで三日間でしたね…当然お腹が空きましたよ…ですけど家の敷地は広くて森もあったから…森に住んでる虫や木の根っこ、枝を食べていました…服はボロボロのやつしか着たことがなかったですね…小学校には行きましたが誰とも馴染めず、イジメの対象にされ給食も親が止めていた為何も食べれなかった…」

 

それにと、僕は言う

 

神無「親や兄弟からのストレス発散の為に殴る蹴る暴力を受けていましたよ…家の外でも同級生や上級生にイジメられても誰も助けてくれなかった…骨が折れたり、内臓が傷ついても警察は動かない…挙句には…親に目を潰され、イジメとして左腕を切断された…まあレジェンド様が転生したさいに直してくださいましたが…」

 

そう言って僕は昔の思い出を思い出しながら喋り続けた

 

神無「そんな折、父親が僕を殺すために殺人鬼を迎い入れて僕を殺そうとしましてね…僕は必死で逃げて逃げて…最後は殺人鬼が持っていたナイフを奪って…殺してやりましたよ…」

 

キヒヒヒ…そう笑いながら僕は喋り続ける…全員が絶句しているのに気が付かずに…

 

レイ視点

 

レイ「……そんな…」

 

俺は神無がボス達以外の人間を毛嫌いしていると薄々感じていたが…まさかあいつにこんな過去があるとは…俺はボス達を見て来たから地球人は優しいのだと思っていた、アトウ等ゴミはいたがそれでも優しいのだとずっと思っていた…でもあいつのいた地球は違う…俺は仲間ができた、産まれた時からゴモラがいた…でもあいつは違う…誰からも愛されずに、必要とされずに生きていたんだ、だからあいつはあそこまで人間が嫌いなのか…あいつの何処か仮面じみてる表情も死んだ目も…全ては人間のしたことが原因だったのか…

 

神無「中学校も途中で辞められたし…家の中で誰かに罵倒される為だけに家に入れるようになった…世の中の罵詈雑言は僕の為にある…そう感じましたよ…何度も何度も死のうと考えた…でもね…漸く救いの手が届いたんですよ!」

 

パァーと明るい表情に変わり、全員にその表情を見せる…いつもならなんとも思わないかもしれないが…この状況では不気味でしかなかった…

 

神無「祖父母が死んで…その財産が僕に転がって来たんですよ……でも最初は奪われるんじゃないか…と不安になっていました…だから奪われないうちにテレビを買ってみてテレビを偶然つけた時…初めてみたんですよ…そうウルトラマンを…!それをみた時僕の中で何かが変わりましたよ!それを見終わった頃には三十分経っていました…これ程時間が早く感じたのは初めてでした!今までは1分ですら永遠に続くように感じたのに…それから僕は彼らの虜になりました!全ての作品を買い集め、全ての作品を見て、怪獣達の名前を大体覚えるほどまでになったのです…あの時僕は生きる希望を貰った…だからこの命は彼らの正義の糧に使う!たとえ死んでしまっても…それでも構わない!僕はウルトラマンのお陰でここまで生きてこれたんだから!」

 

…これ程までこいつは人間のせいでこうなってしまったのか…ここにいる全員が狂っていると感じる程までに……そう考える程まで人間に追い詰められていたのか…

 

神無「だから…貴方達にはここで消えてもらいます…ウルトラ戦士達の障害になるものはここで消えろ」

 

ギガダークナイザーを構えハーラン達を見据える神無

 

ハーラン「…ふ、断ることを想定してこの様なものを作っておいてよかった…」

 

神無「何?」

 

するとナールナルが小型の銃を取り出しそれを俺に向かって撃ち放った

 

レイ「う!?」

 

「「「「レイ!?」」」」

 

神無「貴様ぁ!」

 

ドクドク…段々脈が変わっていくのが分かっていく…これは…レイブラットの遺伝子が暴走している…!?

 

ハーラン「さあ!暴れろ!己の遺伝子を暴走させて我々の手駒に堕ちるのだ!フハハハハハハ!」

 

まずい…!このままでは俺は暴走してしまう!どうすれば…そう考えつつも破壊衝動に駆られる感覚を覚え、こちらに駆け寄ってきた神無を攻撃しようとした次の瞬間光りながら回転する物が俺の胸に当たる

 

レイ「グエ!?」

 

その何かは胸に当たった後回転しながらどこかへ飛んでいく、不思議な事に破壊衝動は収まっていた

 

?「どうやら今のでレイブラットの遺伝子は抑えられた様だな…」

 

ナールナル「誰だ貴様!?」

 

カツンカツンと音を鳴らしながら現れた光るブーメランの様なものを持った一人の男、そいつは前にあったメビウスとヒカリの人間体と何処か同じ気配を感じだ…もしかして

 

神無「!?貴方は…」

 

?「早く逃げろ!私はここでバラージの青い石を見つけなければならない!ここから逃げるんだ!」

 

そう男は叫ぶと何処かへ走っていった…男が言っていたバラージの青い石とやらを探しに言ったのだろうか?

 

神無「…!了解しました!早く逃げますよ!皆さん!」

 

ヒュウガ「ああ!逃げるぞ皆!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

ジャグラー「…チ、なんて日だよ…出しゃばったらこれだよ…前も変なくらい霧状のシャドウに取り憑かれるはストーカ(ビランキ)に追われるし…あいつ性格以外はいいのになぁ…ヤンデレのストーカて怖い…(お前もガイさんのストーカだろ?)…今度お祓いに行こうかな…」

 

そうジャグラーがブツブツ言いながらも走りながら通路を走っていくが追っ手が迫ってくる

 

神無「邪魔!」

 

ギガダークナイザーを振るって兵士達を吹き飛ばす…がワシャワシャとペダン星人達が出てくる

 

神無「面倒くさい…早く逃げ…「グワッ!グルルルルン!」?バルゴン?どうした?…何々…外に出してくれ?僕に関する何かがここにある…分かった言っておいで…ただし危なくなったら帰っておいでよ…いつでも巨大化できる様にしといてあげるから…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

神無はバルゴンを小さして召喚させバルゴンは背中を床につけ背中から悪魔の虹を出し床を蒸発させて地下に落ちていく

 

ヒュウガ「見えたぞ!出口だ!」

 

俺達は外に無事辿り着けたが………外に出て最初に現れた光景は…

 

ダイル「馬鹿な…キングジョーブラックが大量に……」

 

ジャグラー「挙げ句の果てにはニセウルトラ兄弟がいるぜ…こっちも大量にな…」

 

見渡す限りのキングジョーブラックの軍団とウルトラ兄弟を模造して生み出させれたロボット、ニセウルトラ兄弟軍団が俺達を囲む様に迫ってくるのであった…

 

神無「……これはちょっと…いやかなりヘビーかな?」

 

神無でさえ顔を強張らせる光景に俺達は唖然としていた…その中でダイルは何かを決心した様な顔をしていた

 




さて今回は主人公の壊れた部分が出てきましたね…彼はウルトラマンが願ったことは大抵実行します、自分の命さえ惜しくありません、唯仲間の怪獣を殺すことだけはできません…大事な家族だからです…さて新キャラのナールナルの意味はドイツ語で愚者・馬鹿者という意味です、さて次回新たなレイオニクスの登場、そしてウルトラマンが二人登場予定!次回もお楽しみに!


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三十六話秘密基地の決戦

さあメタルリンク様考案の怪獣が登場しますが…先に言っておきます
…変えすぎてすみませんでした…ではお読み下さい!…ちなみにキングゴルドラスはエースじゃ無いんですよね…

キングゴルドラス「うそーん…じゃあ何?」

怪獣の通訳役?(主人公は怪獣の言葉が分かるが…)

キングゴルドラス「実質喋れること以外他の怪獣と違わない…」



神無視点

僕達の目の前にはキングジョーブラック軍団とニセウルトラ兄弟達の軍団が僕らを包囲するかの様に大量に現れたのだ

 

神無「これ、ヤバイよね…キングジョーブラックだけならともかくニセウルトラ兄弟達まで…ペダン・サロメ連合…少し甘く見ていたかな?」

 

僕は少し甘く見過ぎだことを反省しどう対処するか必死で考える

 

神無「考えていても始まらない、ベムラー、キングゴルドラス、キングパンドン、キングゲスラ、キングシルバゴン!」

 

レイ「ゴモラ!」

 

ミサキ「ルディアン!」

 

ケイト「ゼットン!」

 

グランデ「レッドキング!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

合計九体の怪獣達を呼び出しキングジョーブラック軍団とニセウルトラ兄弟達を睨みつける怪獣達

 

ゴルドラス「ふん、キングジョーブラック共が相手とは…しかし数が多い…」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

キングゴルドラス達は一瞬怯むがそれでもキングジョーブラック達に立ち向かう

 

ゴモラは叩いたり角でついたりしてキングジョーブラックを攻撃し、超振動波でキングジョーブラックを一気に五体破壊する…キングゴルドラスのゴルドニック・サンダーでキングジョーブラックを破壊し、ペダニウムランチャーを放つが全てキングゴルドラスに防がれてしまい、反撃を喰らわしキングジョーブラックをまた一機破壊するが数は一向に減る気配はない

 

キングゴルドラス「……全く、弱者なら弱者なりに正々堂々戦って欲しいものだ…数で圧倒するなど恥ずかしく無いのか?」

 

神無「それは僕達も同じなんだけどね…」

 

キングパンドンは口からダブルレイ・インパクトを放ちキングジョーブラックを一機破壊し、火炎弾「双頭撃炎弾」でキングジョーブラックを蹴散らし体勢を崩させて再びダブルレイ・インパクトでキングジョーブラックを殲滅する…接近してきたキングジョーブラックも爪で引っ掻いて応戦し少しずつキングジョーブラックを破壊する

 

キングゲスラも全身の棘を赤い光弾状にして連射してベノムショットを放ちキングジョーブラックの装甲をヒビを入れヘビーアタックでキングジョーブラックに体当たりをしキングジョーブラックの装甲を溶かし毒針を飛ばすショッキングベノムでキングジョーブラックのAIを破壊した、

 

キングシルバゴンは得意の剛力を活かしキングジョーブラックを破壊していく、殴る、蹴る、頭突き、体当たり…それを喰らうだけでキングジョーブラック達は体から無数の火花を散らし三発以上喰らうと完全に機能停止してしまう…流石は四百七十万馬力というパワーを持ち、それは腕だけでなく、全身が四百七十万馬力なので体に当たるだけでも並みの怪獣はやられてしまう…その威力は強化前のシルバゴンさえ三百万馬力でガギの強固なバリヤーを破壊してしまうのだ…キングジョーブラック等相手になるはずがなかった…しかもこのキングシルバゴンは弱点となる筈の遠距離攻撃さえ克服していた…

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!!ーーー

 

口から青色の火炎弾デモリション・フレイムでキングジョーブラックを数機まとめて破壊する、更にはデモリション・フレイムを拳に当てて拳に青色の炎を纏わせて殴るデモリションパンチでキングジョーブラックをたった一撃で破壊する、また続けて二撃、三撃当ててキングジョーブラック達を何体も破壊する、流石はキングシルバゴン、キングジョーブラック達の戦闘データに無いとはいえここまで圧倒できるとは、キングゴルドラスと同じ神無のエースでは無いものの神無のエース以外の怪獣なら屈指の実力者である、キングシルバゴンはキングジョーブラックに苦戦するような怪獣では無いのだ

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ベムラーはキングジョーブラックのペダニウムランチャーを角で吸収し口から吐くハイパーぺイル熱線でキングジョーブラックを破壊し口から青い光弾を何発も速射、連射しキングジョーブラックを破壊または装甲を傷つける

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ベムラーは必死にこのメンバーの中で最弱ながらも必死に抵抗する…宇宙の悪魔と呼ばれた自身を認めてくれた主の為に、例え自分が死ぬとしても最後まで力を尽くすのだ、それが自身の使命だと感じているのだから

 

レッドキングは得意の怪力で叩くだけで装甲が割れ、蹴りつけると激しい火花が散る、口から爆発岩石弾でキングジョーブラックを爆発させ機能停止させ、飛び蹴りで完全破壊する、頭突きでキングジョーブラックのAIを破壊したりと縦横無尽に破壊し続ける

 

ルディアンはガトリングガンを連射しキングジョーブラックを穴だらけにして完全に破壊しドリルで貫通しキングジョーブラックを機能停止させミサイルランチャーに変えキングジョーブラックを吹き飛ばす

 

ゼットンは火球でキングジョーブラックを消滅させ、格闘術で完全に圧倒しペダニウムランチャーを放たれてもすぐにゼットンシャッターで防ぎ、数機のペダニウムランチャーから光弾を発射されても吸収して反射するが…

 

神無「…やっぱり芳しく無いな…」

 

やはりキングジョーブラック達の数は減らない、何せ数が多すぎる…台所の黒い悪魔かよ………

 

神無「(ガクガクガク…)」

 

レイ「どうした!?何を震えている!?」

 

神無「いや黒い悪魔のこと思い出したら…死を覚悟するぐらいの恐怖が襲ってきて…」

 

グランデ「マジでか!?てか黒い悪魔て…ゴ「それ以上言ったらぶっ殺す」怖!?」

 

神無「あいつマジで嫌い…カサカサ、黒い、テカテカ……世界中を敵に回すよりあいつの方が駄目だ…地球ごと破壊すればいいかな」

 

ヒュウガ「そんな理由で滅ぼすな!」

 

神無「…ここら辺で変身するか…」

 

ジャグラー「じゃあ俺も…変身するか」

 

ダークスパークを翳しレヴィベジスに変身しジャグラーは蛇心剣を振るいジャグラスジャグラー魔人態に変身する

 

レヴィベジス「ナイトシュート!」

 

ジャグラー「蛇心剣・新月斬波!」

 

僕はナイトシュートを放ちキングジョーブラックを何体も破壊しジャグラーさんは新月斬波を放ってキングジョーブラック達を上半身と下半身を切り離し上半身が地面に落ちたところで爆発した…がそれでも一向に減る気配がしない…

 

グローザム「ここにペンドラゴンがあればペダニウムランチャーで一掃できるのに…」

 

ゼット「……だが何処にあるのか…テレポートされたからな…」

 

するとダイルさんが前に進みでる

 

ヒュウガ「ダイル?」

 

ダイル「……俺には親友がいたんだよ」

 

突然、自分のことを話し始めるダイルさん

 

ダイル「名前はバロム、俺と同じペダン星人のくせに…レイオニクスの力を持っていたんだ……俺は上からの命令でそいつを殺した…」

 

レイ「………ダイル…」

 

ダイル「でもな…ようやくわかったよ…あいつが何故怪獣を仲間にしていたのか…あいつはお前らと同じ優しいレイオニクスだったんだな…なら俺も…あいつの誇りと理想を受け継がなくちゃな!」

 

ダイルは持っていたヘルメットからある物を取り出した…それは…

 

グランデ「な…!バトルナイザーじゃねえか!?」

 

レイさん達が持っていたバトルナイザーをダイルさんが取り出したのだ

 

ダイル「……俺はお前らと違ってレイブラットの遺伝子を受け継いで無いから怪獣達を強くする事は不能だが…俺は親友の意思を継ぐんだ!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギェアアアァァァァァ!!ーーー

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

レイ「な!?ブリザードライガー!?それにあの怪獣は…?」

 

ダイルが手にしたバトルナイザーからは以前から行方不明になっていたブリザードライガーに太く長い首に凶暴な顔つきに白い身体、鰭のような一対の翼が生え、人間の腕と変わらない長さと太さの腕に五本指で鋭い鍵爪のついた手を持つ竜の様な怪獣だった

 

ダイル「あいつは海底神龍ポセイディア…別世界から現れし怪獣でバロムのエースだった怪獣だ…まあもう奴は死んでしまったが…俺がこれを扱えると知ったのはつい最近、ブリザードライガーを自動的に回収した時だ…だから俺は決めた…ハーラン司令を倒し、ペダン星を今とは違う星に変える!だからキングジョーブラックを倒してくれ!お前達!」

 

ダイルさんは固く決意した声で叫び、その声に答えるかのように二体が突進していく

 

ーーーギェアアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

ブリザードライガーは爪でキングジョーブラックを引き裂き牙で噛み砕く、その過程で牙が折れたりするもすぐに再生しキングジョーブラック達を破壊し口から吐くホワイトブリザードでキングジョーブラックを氷漬けにし機能停止させて倒す

 

ポセイディアは口からエネルギーを圧縮した波動弾を放ち、キングジョーブラックを吹き飛ばし、高圧水流のハイドロブラスターでキングジョーブラック達を押し返しながら破壊し、手にエネルギーを収縮させて斬撃として放つアクアレイザーでキングジョーブラックを一刀両断し、水色の破壊光線メガシウムストリームでキングジョーブラック達を数十機程一掃し、キングジョーブラックが放つ光弾翼を大きく開いてシールドを展開するエネルギーシールドで全て防ぎ通すが…

 

ハーラン「無駄だ!キングジョーブラックを倒せると思っているのか!」

 

ナールナル「それにまだニセウルトラ兄弟の軍団は残っているぞ!」

 

すると後ろに待機してたニセウルトラ兄弟達が怪獣達に近づいていく…

 

ーーーギャアオオオオオ!!!ーーー

 

キングゴルドラス「む!?ニセウルトラ兄弟か…本物には遠く及ばぬが…模造品とはいえウルトラマンを真似るなど…愚かなことを…ウルトラマンの力は他者が決して扱えるものでは無い…あのヤプールでさえゾフィーの技を完全には扱えぬのと同じよ…」

 

ニセウルトラマンがスペシウム光線を放つがキングゴルドラスは時空エネルギーを操ってバリアを張りスペシウム光線を跳ね返しスペシウム光線に当たってニセウルトラマンは大爆発を起こす、ニセウルトラマンジャックがウルトラランスを構え投げるがそれを体を少し動かすだけで避けゴルドニック・サンダーでニセウルトラマンジャックを破壊する

 

ゴモラはニセゾフィーとニセエースがM87号線を放つがゴモラは大ジャンプで華麗に避けニセゾフィー達の後ろに降り立ち、超振動波で木っ端微塵に破壊する、後ろから迫ってきたニセウルトラセブンも尻尾を当てて倒れさせ角を刺してゼロシュートでニセウルトラセブンを消滅させる、

 

ナールナル「…チィ、役立たずな鉄グズがぁ…まあいいまだ数は残っている…じわじわ嬲り殺してやる!」

 

ハーラン「ククク、その通り、キングジョーブラック軍団はまだまだ尽きることを知らない…」

 

レヴィベジス「数が多いですね…だから数の暴力は嫌いなんだ…」

 

未だ減ることのない敵に僕は溜息を吐いた

 

第三者視点

 

一方その頃ペダン基地でレイを暴走から救った男が基地の奥底で青く光る石を手に持っていた

 

?「やはりここにあったか…バラージの青い石…」

 

すると天井からバルゴンが落ちてきてそこら辺の機械を壊しながらバルゴンの目当ての「とある物」を見つける

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

それは「バルゴンの魂」と言われるバルゴンを覚醒させるアイテムなのであった…ペダン星人は基地のエネルギー源として使っていたようだが…それを今バルゴンが食べる…するとバルゴンの体が変化していき、段々バルゴンのオーラが高まっていく

 

?「……力が上がっていく……それよりも私も早く脱出しなければ…」

 

男はポケットから何かを取り出そうとするが…

 

「マックス」

 

?「!?…ゾフィー隊長…いやサコミズ」

 

マックスと言われた男の後ろから貫禄のあるサコミズと言われた男が立っていた

 

サコミズ「君は彼らを助けてくれ…私もじきにバラージの青い石に異常がないか確認してから行きます…頼みましたよ」

 

マックス「はい」

 

マックスはマックススパークを腕につけトウマ カイトの姿からウルトラマンマックスに変身する、一方バルゴンも地上に上がって行く

 

サコミズ「…バラージの青い石…ノアの神から授かった伝説の石…悪人に渡れば厄介だったが…彼なら…」

 

サコミズは呟きながらバラージの青い石を見つめる

 

レイ「このままじゃ多勢に無勢…ん?」

 

するといきなり大地が振動し地面が割れウルトラマンと怪獣が現れる

 

レヴィベジス「あれは…ウルトラマンマックス…それにバルゴン…その姿は…」

 

そうバルゴンの姿が変わりイっちゃってる目から恐ろしく鋭い目へと変わりワニのような見た目からイグアナのように変わり頭部には左右に1本ずつ、計2本の角が生え、頭頂部に紅い宝石状の結晶体が現れ、全身からは輝く棘を生やしていた…そうこの姿こそがバルゴンの真の姿、漫画版大怪獣激闘ガメラVSバルゴンに登場するバルゴン…ネオバルゴンだった…

 

ナールナル「馬鹿め!たかだがウルトラマン一人とトカゲが増えたところで我らの勝利は確定しているのだ!」

 

ニセウルトラ兄弟達がマックスに合体光線を放ちマックスはそれを超高速移動…コメットダッシュで避ける

 

ナールナル「何ぃ!?」

 

そのままマックスは目にも留まらぬ速さでマクシウムソードを分裂させてニセウルトラ兄弟達を一瞬で破壊してしまう、そしてマクシウムカノンを放ちキングジョーブラック達をも簡単に破壊してしまう

 

ハーラン「何ぃ!?そんなウルトラマン一人にキングジョーブラック達が!?」

 

そしてマックスはマックスギャラクシーを召喚しギャラクシーソードでニセウルトラ兄弟達とキングジョーブラック達を一斉に切り裂き倒す

 

ネオバルゴンは背中の輝く棘から虹色光線を放ちキングジョーブラック達を溶かし尽くす

…そして舌から冷凍液を吐き出しキングジョーブラック達やニセウルトラ兄弟達を氷漬けにし機能停止させる等前のバルゴンよりも上がったパワーでキングジョーブラック達やニセウルトラ兄弟達を追い詰めて行く、実質ウルトラマンマックスとネオバルゴンのお陰で大量にいたキングジョーブラック達やニセウルトラ兄弟達は数を減らしていくが…それでもまだかなりの数が残っている…

 

ナールナル「役立たずな鉄屑め…まあいいウルトラマンのエネルギー切れを待ってばいいのだ…そうすれば勝てるのだ!」

 

そう高らかに卑怯な宣言をするナールナル、だが確かにマックスのエネルギーが無くなればまた逆戻りである…正しこの場にウルトラマンがマックスのみであり、仮にもう一人いてもエネルギー切れを待つだろうが…それがエネルギー切れの無いウルトラマンならどうだろうか…そして戦場に一筋の光の柱が立ち上がる

 

レイ「…あれは……」

 

そこから現れたのは初代ウルトラマンに酷似しているもカラータイマーの周りにブツブツが付いているウルトラマン…このブツブツはスターマークと言い彼の名は宇宙警備隊の隊長を務めるウルトラマン…その名は…

 

レヴィベジス「ゾフィーさん!?」

 

ハーラン「何ぃぃ!?ゾフィーだとぉ!?」

 

ナールナル「ゾフィー!?ゾフィー!?ゾフィー!?あのゾフィーめが現れるなど…想定外だぁぁぁぁぁぁ!?」

 

取り乱すナールナルにハーラン…それ程までにゾフィーは危険な存在なのだ

 

ゾフィー「よくここまでの数を耐えきれたなレイオニクス達よ…ここから先は僭越ながら私が戦おう…」

 

するとゾフィーは腕を構えM87光線ではなくウルトラ兄弟の次男ウルトラマンの必殺技スペシウム光線を放ちキングジョーブラック達を殲滅する

 

グランデ「おい?何でウルトラマンの技が使えるんだよ…?」

 

続いてゾフィーはワイドショット、ウルトラギロチン、ストリウム光線、フォッグ光線、アタック光線等自分の兄弟達の技を使い敵を次々に殲滅していく、更にはウルトラフロストやZ光線で敵を凍らせたり痺れさせりして機能停止させ敵がペダニウムランチャーやスペシウム光線などを放っても身体を回転させ光線を全て弾き飛ばす…流石は隊長、回れば何とかなるもここに極まり、ウルトラの法則回れば何とかなるの法則もゾフィーがやればあらゆる攻撃を跳ね返す最強の盾になるのだ…回っているだけなのだが…隊長成せる技と考えるしか無い…

 

レヴィベジス「…ゾフィーさんは漫画『ゾフィーの戦い』で他の兄弟の技を使用していた…つまりはあらゆる状況に対応できる多数の技を持ち、その威力は本家以上…エースキラーやギンガストリウムの上位互換ですか…そして最強の防御技…」

 

オキ「流石ゾフィーだ!ゼットンやバードンを倒したことはある!」

 

レヴィベジス「え?ちょっと待って?どう言うこと?」

 

オキ「え?神無知らないの?ゼットンがウルトラマンを倒した後空からゾフィーが現れ一撃でゼットンを倒しバードンも火山に叩き落としたり、タイラントがタロウを倒した後颯爽と登場してタイラントを倒したウルトラマンだよ?」

 

レヴィベジス(原作崩壊此処に極まり!?まさかのノーファイヤーヘッド!?)

 

つまりはゾフィーはこの世界ではファイヤーヘッドにならなかったのだ…そうこうしているうちにゾフィーはM87光線で全てのキングジョーブラックとニセウルトラ兄弟を殲滅し終えたのだった

 

ハーラン「おのれぇ……!覚えていろ!レイオニクスとウルトラマンどもがぁぁぁ!」

 

ナールナル「いつか必ず皆殺しにしてやるぅぅぅぅ!!」

 

二人はテレポートを使って逃げ出す…そしてゾフィーがレヴィベジスに歩み寄る

 

ゾフィー「君とはオーブの世界であって以来だな…若きレイオニクスよ…数多くの怪獣達を救ってくれて…我々ウルトラマンでは救えない怪獣を救ってくれて全ウルトラマンを代表した感謝する」

 

レヴィベジス「いや、単なる趣味ですし…怪獣達を仲間にしたいだけですから…」

 

そうウルトラマンと怪獣が喋っていると

 

?「フフフ、流石はゾフィー…エースの兄なだけはある…素晴らしいウルトラマンだ…そしてレイオニクス…貴様も素晴らしい…ああ

せめて貴様がレイオニクスで無ければ我が手先にしているのに…運命とは悲しきものだ…そうは思わんかね?」

 

「「「「「「!!!?」」」」」」

 

パリン…空間が割れそこからヤプール怨念体が現れ、割れた空間から三体の怪獣が現れる、一体は翼の生えた紫色の悪魔のような怪獣で、もう一体はUキラーザウルスの様な姿で所々が宝石出てきており一部は虹色に輝く怪獣、最後がウルトラマンの技を使うエースキラーだった

 

ゾフィー「ヤプール……」

 

ヤプール「フハハハ…ウルトラマンよ今は貴様らよりもそこのレイオニクスとの因縁に決着をつけたいと思う…だから手出しはするなよ…」

 

マックス「待て!ヤプール!彼等には手を「待つんだマックス!」

!?隊長!?しかし」

 

ゾフィー「彼等の勝利は彼等自身が掴み取らなければならない…手出しは無用だ…」

 

ヤプール「フフフ…地球のレイオニクス共よ、そしてウルトラマンの次に危険視したレイオニクスよ…その屍を我に見せよ!お前達の死を踏み台としその他のレイオニクス達を鏖殺してくれるわ!フハハハハハ!」

 

レヴィベジス「…来るなら来いヤプール!こうなったらヤケだ!徹底的にやってやる!」

 

ヤプール「どこからでもかかって来い!返り討ちにしてくれよう!」

 

レヴィベジス「行くよ!皆!」

 

ヤプールは高らかに笑い神無達に怪獣をけしかけ、レヴィベジス達はそれに立ち向かうのであった

 




しつこさに評判があるヤプールさんの襲来…ちなみにゾフィーはこの小説ではノーファイヤーヘッド、強さもゼロ、ベリアルと同じくらいの強さで他の兄弟の技が使え、本家以上の威力があると言うチートラマン、その強さはガタノゾーアを倒せるほどの実力者…ゾフィーさんが負けたのは実質この小説ではベリアルさんだけ…エースキラーも兄弟を人質にされたから無抵抗のまま拘束された設定…他のウルトラマンも他の小説と違う点が多数あります…さて次回はヤプールとの決戦
…皆様ご覧下さい…そして新しい仲間が増える!そして神無君に新しい力が目覚める!


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三十七話ベムラー死す

さてこんなタイトルですが…実は今回…あの個人的に好きなハーメルンの作家さんで銀色の怪獣様と並ぶ程の僕が尊敬している作家さんルシエドさんより許可を頂いてとある怪獣を出していますが…正体は読んで気づいて下さい!ではどうぞ!


神無視点

僕達の目の前にはヤプールと三体の怪獣がいた、一体はあのウルトラマンAを追い詰め、ウルトラ兄弟の技を使う異次元超人エースキラーなのだが…目の色が緑ではなく…青…つまりは…

 

レヴィベジス「…メビウスキラー…?いや…ビクトリーキラーか…?

 

ヤプール「ほう?ご名答だ…こいつはエースキラーを超えた存在であるメビウスキラーさえ超えたビクトリーキラー…そしてビクトリーキラーにメビウスキラーの能力を加えさらなる改造を施した…最強のビクトリーキラー…いやエースキラーだ!」

 

そうこいつはヤプールが作り出した新たなエースキラー…エースキラーの力に加えビクトリーキラーとメビウスキラーの力が使えるのか…厄介な相手だ…

 

レヴィベジス「……流石ヤプール…ウルトラマンを倒す為に手を抜かず研究し勝つ方法を探す…敵ながら素晴らしい…それに呼び出した怪獣も厄介だ…」

 

その内一体はUキラーザウルス似た全身宝石で出来ており所々虹色に輝いている怪獣…その名もレインボープラズマキラーザウルスである、Uキラーザウルスに酷似している存在であり武器を吸収したりその身はプラズマ鉱石というエネルギー鉱石で出来ている為有り余るエネルギーを持っている怪獣であるのだ

 

もう一体が悪魔の様な醜悪な姿に異常な翼を生やしこちらを睨みつける悪魔の様な怪獣、その正体はウルトラマンコスモスが浄化し神無もコスモスの変身者ハルノムサシに会いに行った時に見たはずのカオスヘッダー…否ネオカオスダークネスである(ⅡではなくⅠの姿である)…別世界でメフィラス星人と融合した個体のはずだが…何故ここにいる?

 

ヤプール「そうであった、まずこの怪獣達の説明をせねばな…ネオカオスダークネスは我がカオスヘッダーの細胞を何とか手に入れ、それをドン・ノストラとかいうメフィラス星人の死骸と融合させ生み出した個体だ…そして別世界で見つけた我の最高の超獣Uキラーザウルスに似た怪獣レインボープラズマキラーザウルスだ!どうだ、我のペット……ゴホン、我が下僕は!」

 

グランデ「今ペットていったよな?」

 

ヤプール「……言ってないぞ……何を寝ぼけたことを…」

 

レイ「言った」

 

ヤプール「……言ってない」

 

ケイト「いや絶対言ったな」

 

ヤプール「喧しい!ほらあれだ、学校の先生をお母さんて言うだろ!あれと一緒だ!人間あるあるだ!」

 

ミサキ「いや絶対に下僕とペットは間違えないし、そもそもあんたは人間ですらないし異次元人だし…何、本当はその怪獣をペット扱いしてるの?」

 

ヤプール「無礼な!我がそんなことをする輩に見えるとでも…「キィィィィィ…クカァァァァァ?」…待ってろレインボープラズマキラーザウルスよ…この戦いが終わったら遊んであげるから…な?良い子だから戦おうな」

 

ヒュウガ「やっぱりペット扱いしてるだろ!明らかに懐いてるし!」

 

ヤプールが必死に弁解しているところをレインボープラズマキラーザウルスが寄ってきてヤプールに鳴き声をあげるとヤプールはそれを必死に抑えるかの様に宥める…うん完全にペット…と言うか子供扱い…

 

ヤプール「違わい!?実験用のモルモットとしか思ってないし!優しくしてるのも一気に突き放すのが面白そうだからだし!だからペット扱いなんてしてないんだからな!」

 

グローザム「ツンデレ乙」

 

ヤプール「貴様!野郎ブ殺してやらぁぁぁぁぁ!エースキラー!!」

 

ヤプールはグローザムを睨みつけエースキラーを異次元空間の真下に立たせる

 

ヤプール「見せてやろう…ウルトラファイトビクトリーから全く出番のない私の実力を!そして嘆くが良い!俺が本気を出した事に!エースキラーの力を見せてくれようぞ!」

 

するとヤプール怨念体はエースキラーに憑依しエースキラーの身体がだんだん変わっていく

 

キングゴルドラス「…姿が変わっていくだと…?いや戦闘力も格段に変わっていく…まさかヤプール…貴様」

 

するとエースキラーの姿が異次元超人巨大ヤプールの姿に変わってしまった

 

ヤプール「これが私の新しい肉体…我が宿敵ウルトラ兄弟の力を宿し我が認めたウルトラマンメビウスとビクトリーの力さえ宿したエースキラーの力を使う我…異次元超人巨大ヤプールの新たなる力を思い知るが良い!」

 

何とヤプールはエースキラーと合体しビクトリーとメビウス、そしてウルトラ兄弟の力を宿した最悪の敵と化してしまったのだ!…てこんなのアリ?

 

ヤプール「この姿ではギンガストリウムが手に入れなかったレオやアストラ、80、ヒカリ等の兄弟の力も研究し取り入れている…本家よりは劣るとはいえゾフィーの力も使えるのだ…これなら並大抵の敵を滅ぼせる…そしてキラートランス…ビクトリーのウルトランスを長年研究し取り加えたこの能力、そしてメビウスブレスを再現したクリスタルを左手に取り付ける事でメビュームダイナマイトを使っても再生可能…ここまで長い道のりだったが…これで貴様、もとい全宇宙のレイオニクスを消滅し!ウルトラマン達を倒すことができる…地球侵略等どうでも良い!勝つ為にここまで研究し強くなった!その努力の礎てしてここで散るが良いレイオニクスよ!」

 

ヤプールは自分の力を説明しながら自分の腕を僕達に構える

 

レヴィベジス「…キングゴルドラス達は戻ってくれ…疲れているだろう…?」

 

キングゴルドラス「…分かりました…しかし負けないでくださいよ…?」

 

レヴィベジス「分かっているさ…」

 

キングゴルドラス達を回収するが…ネオバルゴンとベムラーが残る

 

レヴィベジス「ネオバルゴンはともかく…お前は残らなくても良いぞ?ベムラー」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

するとベムラーは頭をブルンブルンと振り主の役に立つ様に頑張りますと叫ぶ

 

レヴィベジス「…分かった…だけど死ぬなよベムラー!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ヤプール「…ふむ、良い仲間ではないか…ますます殺すのが惜しい…だがこれも運命よ!ベムラーよ!その姿はまるでかつてエンペラ星人に仕えたベムラーに似ているな!憎むならこの様な運命を恨むのだ!そして来世でもこの主人と一緒になれる様に全怪獣と祈る事だな!」

 

レヴィベジス「残念それは無駄だ!何故なら僕が勝つからだ!」

 

僕とベムラーを見て唸りながらも敬意を払うヤプールに僕は勝つから問題無いと叫ぶ

 

ヤプール「その余裕…どこまでも持ってほしいものだ!キラートランス!EXレッドキングナックル!」

 

まずヤプールは右腕をEXレッドキングナックルに変え僕に突進し殴りかかってくる

 

レヴィベジス「ダブルブレード!」

 

僕はメビウスさんとヒカリさんの光の剣で拳を受け止め口からマガ火球を放ちヤプールを後ろに下がらせる

 

ヤプール「ほう?ならばキラートランス!エレキングテイル!」

 

今度はエレキングテイルに変え電撃を纏ったムチで僕を巻きつけ電流を流す

 

レヴィベジス「うぎぎぎぎ…!メビューム…ダイナマイト!」

 

僕はメビュームイナマイトを使いムチを爆発で引きちぎって脱出する…これはメビウスさんが使えば決め技なんだけども…僕の場合は緊急脱出用の技だね…威力は弱いけど僕にはジャッカルダイナマイトあるから別に良いよね

 

ヤプール「チィ!まさかメビュームダイナマイトをその様にして使うとは…!ならばキラートランス!キングジョーランチャー!」

 

次は遠距離用のキングジョーランチャーに変え一方的な射撃戦を仕掛けれくる、僕がいる場所に徹底的に撃ち込まれる光弾…一個一個がキングジョーブラックなんかとは比べ物にならないくらいの威力だ…流石にペンドラゴンとは比べ物にはならないだろうけども…ここまでビクトリーさんのウルトランスの威力を再現できるのか…

 

ヤプール「どうだ!中々近づけまい?更にメビュームブレード!」

 

今度はキングジョーランチャーに変えたまま左腕から光の剣…いや黒色だから闇の剣といった方がいいのか?とにかく遠距離のランチャーと近距離の剣…厄介な装備をつけたのは間違いない…

 

レヴィベジス「やばいな…ここ迄追い詰められたのはウェルテルさん以来だな…」

 

ヤプール「ふん、私をあの紳士と一緒にするのは少しばかり嬉しいが…あの紳士と比べるとまだまだ劣る…あいつは何せバトルナイザーの第三覚醒を成した俺が知る限り唯一の男だ…」

 

第三覚醒?…何のことだ?バトルナイザーはネオバトルナイザーに進化するのが覚醒のはず…一体?

 

ヤプール「貴様は知らない様だから教えてやろう、ネオバトルナイザーに変化するのが第一覚醒、そして四体操れる様になるのがごく稀にある第二覚醒、これはネオバトルナイザーにならずともこうなることはあるが…そして第三覚醒が五体の怪獣を操る事…これは歴史上我はウェルテル以外に見たことの無い…これはいわゆる選ばれし者しか覚醒しないのかもな…」

 

……へぇ?そんな事が起きるのか…てかウェルテルさん四体だったからまだ本気じゃなかったの…?…絶対に勝てないと感じたのこれが始めてだ…多分レイブラットよりも強いだろ

 

その頃ネオバルゴンはネオカオスダークネスと激闘を繰り広げていた、ネオバルゴンは口から冷凍液を放ち当たった所だけでなく辺りをも凍らせる程までに強化された冷凍液をネオカオスダークネスは翼を広げ空へ飛び逃げる…ネオカオスダークネスもカオスデストロイヤーを放ちネオバルゴンはそれを高くなった身体能力でジャンプして避ける

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

ネオバルゴンは更に棘から虹色光線を放ちネオカオスダークネスを倒そうとするも空中を自由自在に飛び回り虹色光線を器用に避けつつカオスデストロイヤーで反撃をし、それをまたネオバルゴンが避け冷凍液や虹色光線を放ったりするなど繰り返し攻撃と回避、反撃を繰り返す攻防一体の戦いだった

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

ネオバルゴンは冷凍液をビーム状に圧縮した冷凍ビームを高速で撃ち出してネオカオスダークネスに発射する、するとネオカオスダークネスはまた避けようとするが速度が速く完全には避けきれずに足に当たって右翼が氷漬けになってしまい翼は砕けてネオカオスダークネスは地面に落ちてしまった

 

するとネオカオスダークネスは残った翼をむしり取り腕をクロスさせる…するとネオカオスダークネスの姿が変わりその姿はウルトラマンに酷似した姿に変わる

 

ーーーグワッ!?グルルルルン!?ーーー

 

そうこの姿はカオスロイドU、予めヤプールがネオカオスダークネスにウルトラマン、セブン、タロウの力を取り入れており自由自在に変化できるのだ、それを知らないネオバルゴンは驚きにくれるのだが…すぐに冷静になり虹色光線を放つがカオスロイドUはカオス八つ裂き光輪で虹色光線を相殺する、更に体を回転させキャッチリング・コピーを放つがネオバルゴンはそれをヒラっと避けるがカオスロイドUはネオバルゴンに馬乗りになりボコボコと拳で殴りつける

 

ーーーグワッ!?……グルルルルン!!ーーー

 

痛みに悶えるネオバルゴンだったが背中から悪魔の虹を放ちカオスロイドUを攻撃しカオスロイドUを吹き飛ばす、するとまた姿を変え今度はウルトラセブンに似た姿カオスロイドSとなりカオスラッガーを飛ばし無数に分裂させ体を切り刻む、更にはエメリウム・コピーを放つが冷凍ビームに相殺されカオスワイドショットを放とうとするがネオバルゴンの虹色光線の連射に竦み避けつつ再び姿を変える

 

今度はウルトラマンタロウに似た姿をしているカオスロイドTである、実はUとSには無い物をカオスロイドTは持っているのだ…するとカオスロイドTはストリウム・コピーを放ちネオバルゴンにストリウム・コピーが命中しネオバルゴンは吹き飛んでしまう

 

ーーーグワッ!?グルルルルン!!!ーーー

 

ネオバルゴンはすぐに起き上がり突進していく…するとカオスロイドTは腹の中から鈴のような物を取り出す…そうこれがウルトラの国の宝の一つウルトラベルをコピーしたカオスウルトラベルである、カオスロイドTはそれを鳴らすと段々ネオバルゴンが小ちゃくなっていく…そうカオスウルトラベルを鳴らすとスタミナ減少、体力減少、縮小化してしまう効果がありネオバルゴンは縮小化かしてしまい大きさが元の三分の一に変わってしまったのだ…

 

ーーーグワッ!!?グルルルルン!?ーーー

 

驚愕するネオバルゴンだがカオスロイドTはそんなネオバルゴンに足を出して踏み潰そうとするもネオバルゴンはそれをジャンプして避け小ささを活かして攻撃しつつ相手の反撃を避けていた…そう小さくすると攻撃が当たった場合の威力が高くなる代わりに回避率が上がると言うメリットとデメリットがあるのだ

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

小さくなったネオバルゴンは冷凍ビームを放ちカオスロイドTの足を凍らせる、その瞬間にカオスウルトラベルの効果が切れ動けないカオスロイドTに冷凍ビームを放ち全身を凍りつかせ全身を砕かせネオカオスダークネスを倒した

 

一方ベムラーはレインボープラズマキラーザウルスに一方的に攻撃されていた、まずベムラーの攻撃は一切通らず逆にレインボープラズマキラーザウルスの攻撃は圧倒的な威力でベムラーを蹂躙するのだ、だがベムラーの瞳からは光は消えなかった

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーキィィィィィ…クカァァァァァ…ーーー

 

そんなベムラーを見てレインボープラズマキラーザウルスは尊敬と慈悲のこもった眼で見つめ一思いに倒そうと考えプラズマテリプルフラッシャーでベムラーを攻撃し角で吸収しようとするも要領オーバーを起こしテリプルフラッシャーはベムラーに当たりベムラーは火花を散らしながら地面に倒れこむ

 

ーーーギャアアアアアァァァン………ーーー

 

レヴィベジス「ベムラーァァァァ!!?」

 

僕は地面に倒れた ベムラーを見つめる

 

ヤプール「…最後まで希望を捨てずに戦ったか…なんと立派な奴よ…」

 

ヤプールはそう死んだと思われるベムラーを見て呟いた

 

第三者視点

 

ベムラーは確かに死にかけていた…ほんの僅かに意識があるだけであった…だがそれでも起き上がろうとしていた、例え負けるとしても死ぬとしても…最後まで主の役に立つ為に…そう願っていたからだろう…奇跡が起きたのは…

 

?(…ほうまだ立ち上がるか?貴様…我が種族ならが中々見所があるぞ…)

 

ーーーギャアアアアアァァァン…?ーーー

 

ベムラーに謎の声が聞こえ死にかけた体で辺りを見回すがレインボープラズマキラーザウルス以外何者もいない…

 

?(探すだけ無駄だ…何せ我は魂だけの存在、いわば姿なき者…かつてウルトラ戦士に敗北しエンペラ星人に仕えそしてウルトラマンに倒された…ベムラーの王を名乗る者…キングベムラーだ…)

 

その魂だけの存在…キングベムラーはベムラーにそう答える…そしてキングベムラーはベムラーに再び言葉を送る

 

キングベムラー(貴様は…もう時期に死んでしまうだろう…だが…その身体…我に譲ってはくれないか?そうすればお前の主…我が主人であったエンペラ星人の力を持つレイオニクスの力になってやろう…だが貴様の魂は…消滅してしまうだろう…それでもいいか?)

 

つまりベムラーの魂…つまり自我が消滅する代わりにこの得体の知れない者が神無の…ベムラーの主人に尽くしてくれるという…普通ならば信じないだろう…だがベムラーの返事は…

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

即答だった…ベムラーは自分の代わりに主の役に立つのなら…この命を捧げよう、とキングベムラーに誓ったのだった

 

キングベムラー(いいのか?貴様の主人と過ごした日々が消えてしまっても?)

 

ベムラーはコクと頷いた、例え自身が消えても、神無が覚えていればそれでいい…神無が忘れなければ…自分は主の中で生き続けるとキングベムラーに言い切った…

 

キングベムラー(…良かろう…その意気は伝わった…若きベムラーよ…貴様に敬意を払いあのレイオニクス…いや新たな主人に忠誠を誓おう…貴様の分まで力を尽くそう…)

 

ーーーギャアアアアアァァァン………ーーー

 

それを聞いて安心したのかベムラーは目を閉じる…安らかに眠るように…永遠の眠りへとベムラーは主の幸せを願いながら…深い眠りへと落ちていった…

 

 

 

倒れた筈のベムラーはゆっくりと起き上がる…それだけなのに…まるで王者の風格が滲み出るかのような感じに見ていた全員が驚きにくれる

 

ヤプール「…なん…だと?あれを食らっては流石に死んだはず…何故?」

 

ーーーキィィィィィ!?クカァァァァァ!?ーーー

 

レインボープラズマキラーザウルスは起き上がったベムラーをプラズマキラークローで切り裂こうとするが…ガシ!と腕を掴みとられてしまった…そしてそのままレインボープラズマキラーザウルスをぶん投げてしまう

 

ーーーキィィィィィ!?クカァァァァァ!?ーーー

 

キングベムラー「ふむ…身体がまだ安定しないな…かつての肉体とは程遠いが…これでは精々ガタノゾーア以上の力が限界か…」

 

するとベムラーは喋り出す、自身の身体を見ながら淡々と喋り出す、そしてジロとヤプールの方を見る

 

キングベムラー「久しいなヤプール…お前とはメビウスの地球侵略の時に皇帝に呼ばれた時以来か…」

 

ヤプール「な!?貴様…まさかエンペラ星人の腹心であった暗黒獣王キングベムラーか!!?馬鹿な!貴様はウルトラマンオーブに別世界の地球で討ち滅ぼされたはず!何故ここに!?」

 

キングベムラー「何、怪獣墓場から魂ごとここに呼び出されただけだ…レイブラットめ…様々な怪獣を呼び出し別世界または墓場からも怪獣を呼び出したうちの中に我が混ざっただけのことよ…先程死んでしまったベムラーとの取引でそこのレイオニクスの力になって欲しいと願ったのでな…ベムラーの身体を依代に蘇っただけよ…」

 

ヤプール「…く、キングベムラー…様々な能力を持ち我等暗黒四天王でさえ手も足も出なかった強豪…かつて程の力が無いとはいえ…これは…厳しい…」

 

キングベムラー「何、安心しろ…お前の戦いには割り込まぬ…そのレイオニクスが支えるべき器か貴様に勝ってるかどうかを見定めようとしているのだから…」

 

ヤプール「…まあいい…決着をつけようか!レイオニクスよ!」

 

レヴィベジス「ベムラー…ありがとう…デススラッガー!」

 

デススラッガーを飛ばしそれをヤプールはメビュームブレードで弾く、更にヤプールは右腕をサドラシザースに変え腕を伸ばして攻撃してくる

 

レヴィベジス「…ベムラーが信じてくれた…その期待に僕は答えてみせる!」

 

するとレヴィベジスの辺りに紫色のオーラが漂い一瞬でヤプールの背後に回りヤプールに拳を叩きつける

 

ヤプール「な!?グワァァァ!?」

 

これは瞬間移動ではなくスピードが速いだけ

…こちらはウルトラダークキラーのシャドーの力を引き出した…ティガというスカイタイプ

…スピードモードである、次に赤いオーラを出しヤプールに近づくレヴィベジス

 

ヤプール「く!キラートランス!ハイパーゼットンシザース!」

 

ヤプールはハイパーゼットンシザースで拳を止めようとするが…シザースは簡単に力負けしヤプールに拳が命中する、これはマイトの力パワーモードでヤプールを攻撃したのだ

 

ヤプール「く…ならばスペシウム光線!エメリウム光線!」

 

ヤプールは右腕の鎌からスペシウム光線を放ち目からエメリウム光線を放つがレヴィベジスはそれを避けマガ迅雷でヤプールを攻撃する

 

ヤプール「ならばM87光せ…」

 

レヴィベジス「させるかぁぁぁ!メビュームナイトシュート!」

 

ヤプール「ぐわぁぁぁぁぁ!!?」

 

ヤプールがゾフィーの技を放つ前に最大の技で攻撃しヤプールは火花を散らしながら倒れこむ

 

レイ「やったか!?」

 

ヒュウガ「それはフラグだからやめろ!」

 

だがフラグではなかったようでヤプールはその場からゆっくり立ち上がるだけでもう殆ど戦う気力が無いようだ…

 

ヤプール「…ここまでか…トドメを刺すがいい、ベムラーを殺したのは実質的に私なのだからな…ほらベムラーの仇を取るがい「だが断る」な?」

 

ヤプールは自分を殺せというがそれを断るレヴィベジス

 

レヴィベジス「元々アンタはレイブラットの被害者だ…やる気は元々無い…(それに人間だった頃はアンタのファンだし…)今回はこれぐらいでいい…もう帰ってくれ…」

 

そう言ってレヴィベジスは神無に戻る、それを見たヤプールは…

 

ヤプール「……今回は去ろう…だが貴様は俺が倒す…それまで決して死ぬなよ…そして忘れるな…俺は貴様に倒されたのでは無い…貴様と怪獣達の絆に負けたのだ…レインボープラズマキラーザウルス…帰るぞ…」

 

ーーーキィィィィィ!クカァァァァァ!ーーー

 

ヤプールは空間を割りレインボープラズマキラーザウルスと共に異次元へ帰っていく、レインボープラズマキラーザウルスはキングベムラーにバイバイと手を振りながら空間を元に戻して消えていった、その間に神無は怪獣達を改修した

 

レイ「おい、本当に見逃していいのか?あいつはヤバい奴なんだろ?それにベムラーも…そのなんだ…死んでしまったし…」

 

神無「確かにに死んでしまったかもしれないでも…忘れなかったらいいんですよ、僕と怪獣達が忘れなかったら…」

 

ゾフィー「……立派な少年だな…君になら…これを預けられる…」

 

マックス「…ええ…」

 

二人のウルトラマンは頷きゾフィーは神無に青い石を、マックスは新たな力を授ける

 

ゾフィー「マックスは君にマックスの力を私はバラージの青い石を託す…」

 

ヒュウガ「バラージの青い石…?」

 

ゾフィー「ああ、地球でのバラージの青い石は私のカラータイマーだったが…それは正真正銘のノア様が生み出した聖なる石だ…その中には一兆度の炎が封じられ悪しき者を遠ざけ身を守るという者だ…君達に光あらん事を願っている」

 

マックス「必ず君達ならレイブラットを倒すと信じている…君達の船も君達の後ろに持ってきておいた…我々はここで去ろう」

 

後ろからオキが「あ!?いつの間に?」と叫んでいるのを背景に二人のウルトラマンは飛び去っていった

 

キングベムラー「…流石は我が最初に敗北したキングの孫よ…歴史は変わったか…ベムラーよ認めてやろう、貴様の目に狂いはなかった…この方こそが…我が従うに相応しい暗黒皇帝の後継者だ…」

 

そうキングベムラーが呟いたその瞬間…

 

「「見つけたぞ!あの時のレイオニクスどもがぁぁぁぁ!」」

 

「「「「「「!!!!?」」」」」」

 

空中から五つの玉のような形をした円盤と魚の姿をした円盤がゆっくりとこちらに降りてきた

 




キングベムラー…ハーメルンで今時拳を時に花を書いていらっしゃる大人気作家ルシエドさんのウルトラマンオーブの作品に登場したラスボスキングベムラーさんです!いやぁ…ルシエドさんから許可を頂いて出させていただきましたよ…戦闘力は次回分かると思います、詳しく知りたい方はルシエド様のウルトラマンオーブの作品を読んでください!あとギャラクトロンとまどマギのクロスオーバーした作品も面白いですよ!…まあキングベムラーはルシエド様の作品のラスボスて事を覚えておいてください…あの人すごいんですよ…作品は常に評価赤だし…一話書いただけでもう評価赤になるんですよ…銀色の怪獣様といいルシエドさんといい…この二人にはいつも度肝を抜かれます…この二人だけなんかレベルが違うんだもの…もしかしてプロの人…?て思うぐらいですからね…さて次回は主人公の第三覚醒ですよ!次回もみてくださいね!それと最後に渡されたバラージの青い石は…後に凄い役割を果たします…それもお楽しみに


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三十八話ワイバーン襲来

さて今回はすごく珍しくレアな大映怪獣の登場です!まあ正体は丸わかりですが……もう少しでジードの映画が始まるなぁ…早く観たいなぁ…ではどうぞ!


神無視点

僕らの前には二つの円盤が現れていた、一つは5個の丸い球体の円盤と魚…それも鯨みたいな円盤が飛んでいたのだった…確か見覚えがあるぞ…確か…ガメラに出てきた…

 

神無「そうか!ジグラとバイラスの円盤か!確か…一度惑星ボリスで…」

 

思い出した記憶では一瞬で怪獣を倒されて捨て台詞吐いていった雑魚か…何があと少しだったのに…だよ…一撃しか当たってないし…その雑魚共が何の用だよ…

 

バイラス「久しぶりだなあの時のレイオニクス!!!」

 

ジグラ「あの時の怨みをここで返させてもらおう!その為だけにこの怪獣を生み出したのだから!」

 

すると空から卵型の飛行物体が現れる…そこからは円盤越しでも分かるぐらいの力が溢れていた…まるでスペースゴジラやガメラ、ガタノゾーアと言った僕のエース達に勝るとも劣らない実力を持った怪獣が円盤の中にいるという事を!

 

バイラス「こいつは惑星テラで発見した怪獣達の死骸を元に生み出した最強のバイオ怪獣だ!」

 

ジグラ「ククク…灼熱の炎と極寒の氷…そしてジグラの細胞活動停止光線等を組み合わせた……正に最強の怪獣…」

 

バイラス・ジグラ「「その名も!双頭怪獣ワイバーンだ!」」

 

その言葉とともに卵型の飛行物体が破裂し中から全身が銀色で前腕部が大きな翼、相対的な特徴を持つ2本の首には額に宝石が付いている、首から胴体まで流れている炎のように輝く赤と青の鬣、先に宝石がついた長い尻尾、短い後ろ脚を持つ竜型の怪獣が出現する…その姿もまるで二首のキングギドラといった風貌だ

 

神無「双頭怪獣ワイバーン…ガメラ平成三部作の邪神覚醒が売り上げが良かったら続いていたという幻の平成ガメラの4番目に登場するはずだった怪獣…ワイバーン…」

 

ちなみに既存する4真実は落語家の林家しん平さんが自主制作した作品でありワイバーンとは関係ない、だがイリスの後のギャオスハイパー達との戦いや新種アルビノギャオス等色々出ているため割と人気の高い作品でもある…がワイバーンは話題にも出てこない……

 

が、その実力は大映のキングギドラともいうべき存在で、当時考えていた内容だとキングギドラをイメージしていたらしく、映画内容もギロンやバルゴン、ジャイガー、ギャオスや新怪獣達のネズラやゴッドゲイン、パイラ星人等も登場する予定だった作品であったようだ…見たかったなぁ…当時の奴らは見る目がないね!ワイバーンについては 強いぞ!ガメラ で詳しく書かれているらしい…

 

ジグラ「全て、貴様らを殺す為だけに生み出した最強の怪獣…それがワイバーンだ!貴様らの戦闘データは惑星ハマーについてから全て調査済みだ!」

 

バイラス「貴様らに勝ち目など…一切無いと思うがいい!そして我らの新たな怪獣を見せつけてくれるわ!」

 

するとバイラスとジグラのバトルナイザーからそれぞれ二体の怪獣が現れる、バイラスの手持ちは寄生怪獣マグニアと寄生怪獣バッカクーン、ジグラは虹超獣カイテイガガンと蛸怪獣ガイロス…前よりは強くなってるな…

 

神無「まあ…このメンバーに勝てるかは別として…キングベムラーの実力を試すチャンスだ…マグニア達の相手は…レイさん達に任せるか…」

 

ゴモラはマグニアに、レッドキングはガイロス、ゼットンはバッカクーン、ポセイディアはカイテイガガンへと睨みつける

 

レイ「雑魚の相手は俺たちに任せろ!」

 

グランデ「軽いウォーミングアップの相手をしてやるからお前は大ボスを倒しな!」

 

ケイト「任せたぞ!」

 

ダイル「同じ海の怪獣なら…ポセイディアの方が強い」

 

バイラス「グヌヌ…なめ腐りよって!こうなれば!ジグラ!」

 

ジグラ「おう!バイラス!巨大化だ!」

 

すると円盤から宇宙怪獣バイラスと深海怪獣ジグラが現れる…こんな怪獣みたいな面でも歴とした宇宙人なのだから…全く大映には驚かされる…

 

ミサキ「あの変な魚宇宙人は私に任せて!久しぶりの出番よスーパーメカゴジラ!」

 

ヒュウガ「我々はあのバイラスという怪獣…間違えた…宇宙人を倒そう!」

 

神無「…これで数は揃った…さて大映のキングギドラはどれ程までか…そしてキングベムラーの実力はどれ程か…確かめてみようか」

 

キングベムラー「成る程…確かに我の力の見せ所にふさわしい…さあて…この体でどこまでいけるか…確かめるのも一興だ…」

 

そう言ってキングベムラーはワイバーンに向き直る、このキングベムラーも下手したらスーパーグランドキング並みの強さだが…ワイバーンもかなり強い…

 

神無「まあキングジョーブラックとヤプールからの連戦だ…まあ雑魚(キングジョーブラック)ぐらいじゃあへこたれないか…流石に…」

 

ワイバーンはキングベムラーに右の首からの火炎放射を放ち、キングベムラーは…無数の暗黒の穴を開ける…そこから暗黒のエネルギー弾を放ちワイバーンの火炎放射とぶっかるものもあればワイバーンに飛んでいく弾をあった、その結果火炎放射は無数の暗黒エネルギー弾にぶっかって相殺され、ワイバーンは暗黒エネルギー弾を軽々体を動かして避ける

 

キングベムラー「…チ、かつては一発一発がカラータイマーを破壊できる威力であったのだが…威力が弱っているな…嘆かわしいものよ…」

 

レイ(……あれのどこが弱ってるんだよ…昔はどんなけ強かったんだ?)

 

キングベムラー「なら…これならどうだ?」

 

するとキングベムラーは体から無数の小型ベムラーを生み出し小型ベムラー達にワイバーンに攻撃を仕掛けるように命じる、とは言え飛ぶ能力を持たない為青い火の玉を吐くだけだが、ワイバーンは攻撃よりも回避に専念する程の数を呼び出していた…その数何と十体である!

 

キングベムラー「…これも弱い…かつては二十は軽々呼べたのだが…それにもう少し強かった…やはり弱くなったな…」

 

…もうツッコまないぞ…こいつはチートだ…スーパーグランドキングやカイザーギドラ、イリス、スラターンと同じベクトルのチート…敵じゃなくてよかった…!

 

するとワイバーンの後ろに暗黒の穴が開きそこから暗黒エネルギー弾を放つ

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!?ーーー

 

そうこの暗黒の穴は…空間攻撃であり距離も角度も射線も無視する大技なのだ…故にワイバーンは驚いたがそれを何とか避ける…これで次は引っかからないだろう…

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ワイバーンも引っ掛けてくれたな!とばかりに火炎放射と左の首の冷凍光線を放ち小型ベムラーを全て粉砕する

 

キングベムラー「…こやつ…中々やるな…力が弱ったとは言えここまで追い詰められたのはオーブの時以来だ…」

 

キングベムラーは自身の敵の力量を計り、強敵と認識したようだった…

 

一方ゴモラVSマグニアはマグニアの優勢だった…何故なら

 

ーーーギャアオオオオオ!?ーーー

 

レイ「ゴモラの攻撃が当たらない!?あの怪獣は霧に変化できるのか!?」

 

そうマグニアはゴモラの攻撃を受けようとするたびに霧化して攻撃を防いでいるのだ、そして避けた後は口からの帯電ミストでゴモラを苦しめ背後からの爪攻撃…ゴモラが苦戦するのも当然だろう…何故なら霧は人間の手では破壊したり消せないのと同じでゴモラも霧を消滅させるなど…不可能に近いのだ…

 

バイラス「グワハハハハ!愉快愉快!これが俺の手持ちであるマグニアのちか…グェェェェェ!?」

 

バイラスが調子に乗って喋り出すとペンドラゴンがバイラスにワイバーンミサイルを命中させる!

 

ヒュウガ「お前の相手はこっちだ!」

 

バイラス「貴様等!?舐めおって!」

 

マグニアは帯電ミストでゴモラを攻撃しつつげゴモラは攻撃しようとしても霧化して避けられてしまうのだ…これでは打つ手はない…

 

レイ「何て厄介な敵なんだ…だが待てよ…?いくら強いといってもあれだけ攻撃して何故バテない?…もしかして何かあの怪獣に秘密が…?」

 

そこでレイは思った…あの怪獣の強さには秘密があるのでは?と…するとゴモラの背後に立った時…ほんの一瞬だったが…マグニアの後ろから光が飛んできてマグニアが少しばかり強くなったように思えた…

 

レイ「!?あの光は…ゴモラ!マグニアに向かって突進しろ!」

 

ーーーギャアオオオオオ!ーーー

 

するとゴモラはマグニアに突進していくがマグニアは霧化して避ける…がそれが裏目に出てしまった…そこでゴモラは見つけたのだマグニアの体表に似た石を…そうこれはマグニアの分身体にしてエネルギー源なのだ、これはバイラスが倒した敵のエネルギーを保管してマグニアを強くする為のエネルギー源だったのだ…そこまではゴモラも分からなかったが…直感的にマグニアに関係するものと見て超振動波で破壊する、するとマグニアはみるみる弱体化しゴモラを圧倒していたのが嘘に見えるほど弱々しく変わる

 

レイ「やはり裏があったか…ゴモラ!超振動波だ!」

 

ーーーギャアオオオオオ!ーーー

 

ゴモラは超振動波を放ちマグニアはそれに当たって霧のように霧散して倒されるのだった

 

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

レッドキングはガイロスに殴りかかろうと近寄るが…

 

神無「駄目です!吸盤には毒がある!下手に近か寄るのは危険だ!下がって下さい!」

 

グランデ「何!?レッドキング!ストップ!」

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

レッドキングは足を止めガイロスから距離を取る…幸いなことにガイロスは接近技しか持たない…ここは爆発岩石弾で押し切るしかない

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

レッドキングは爆発岩石弾を放ちガイロスを攻撃しまくる、ガイロスは八本の触手で岩を破壊しようとするが、破壊した途端に爆発し破壊しなくても爆発する…厄介な技だった…しかもガイロスは遠距離系の技を持っておらずガイロスは一方的に蹂躙させるのだった

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

そしてレッドキングはトドメとばかりにラリアットをガイロスに食らわしガイロスは泡を吐いてそのまま死亡する…

 

ゼットンはバッカクーンに…いやバッカクーン達に苦戦していた…何故達なのか?それはバッカクーンが自分の手先を呼んだからだ、それは昆虫怪獣シルドバンと昆虫怪獣ノコギリン、昆虫怪獣マジャバである…見事に全員が昆虫怪獣繋がりだった…

 

神無「うわ〜…虫だらけだ…ゼットンで良かった…死体を焼き尽くせるから…」

 

バイラス「この俺様のエースであるバッカクーンとその手先怪獣がいる限りバッカクーンは不滅だぁ!フハハハハハ!」

 

そう言うバイラス…そうバッカクーンは寄生した対象のエネルギーを吸い取り活動する…言うなれば寄生対象がいる限り無限に活動できる存在なのだ…

 

ケイト「ゼットン!まずはあの昆虫軍団を殲滅するんだ!」

 

ーーーピポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ゼットンは一兆度の火球をシルドバン達に放ち、元々死んだ存在であるシルドバン達はバッカクーンが操っているので三体同時にはうまく操れず全員が巻き込まれるも…全身火傷まみれでもまだ動くのをやめない…どれ程しぶといのか…いやそもそも彼らは死んでいる為どんなに攻撃を受けても死ぬ事はない…何故なら死んでいるのだから…死んだ彼らを殺す事ができるのか?

 

ケイト「焼き尽くして…いやまてよさっきのレイの怪獣とと同じ寄生型なら…ゼットン!あの怪獣達に巻きついているはずの糸を焼き尽くすんだ!」

 

ーーーピポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ゼットンは火球を怪獣達の地面に放ち地面が焼け怪獣達に纏わりついていた糸が焼け消える…それにより怪獣達は本当の意味で糸が切れて動かなくなりバッカクーンもエネルギー源がなくなり弱体化する…寄生は寄生対象がいる限りは強いが…いなくなると脆い…そんな特性があるのだ

 

ケイト「今だ!トドメをさせゼットン!」

 

ーーーピポポポポ!ゼエットォーン!ーーー

 

ゼットンは一兆度の火球を放ちバッカクーンを体残さず消滅させる…

 

バイラス「馬鹿なぁぁぁぁ!?俺のエースたるバッカクーンがぁぁぁぁぁ!?こうも簡単にぃぃぃぃぃ!?」

 

バイラスは自身のエースが倒された事に驚いていた

 

ポセイディアはカイテイガガンを殴りつけ、カイテイガガンはそれを自分の拳で防ぎガスニードル光線という水流を放ちポセイディアを退ける

 

ーーーギェアアアァァァァァ!ーーー

 

ポセイディアもハイドロブラスターを放ちカイテイガガンを退がられるもカイテイガガンも口ならロケット弾を放ちポセイディアはエネルギーシールドでロケット弾を防ぐ

 

ジグラ「クク…どうだね?私のエース、超獣カイテイガガンの力は?流石は超獣…怪獣なんかとは桁が違う…それに比べ、ガイロスは使えん奴だったな」

 

ダイル「…貴様…手持ちを…仲間をなんだと思っている!」

 

ジグラ「仲間?下らん!役に立つものだけに言える言葉だ!使えぬ者など仲間ではないのだ!グワハッハハハハ!」

 

ダイル「…お前みたいな奴が…一番嫌いなんだよ!この救いようのない屑が!!」

 

ーーーギェアアアァァァァァ!ーーー

 

ダイルの怒りに答えるかのようにポセイディアがカイテイガガンに手にエネルギーを収束しアクアレイザーで斬りつける、その衝撃でカイテイガガンは吹き飛んでしまう

 

ジグラ「なぁ!?何をやっている!カイテイガガン!クソ役立たずめが!」

 

ダイル「掌をすぐ変えるようなお前なんかが仲間の価値を語るなんざ…二万年早いんだよ!!」

 

ポセイディアはメガシウムストリームを放ちカイテイガガンの身体に穴を開け、カイテイガガンはそのまま大爆発を起こす…その破片はキラキラ光りその光景は美しかった

 

ジグラ「クゥ…不味いぞ…ここはワイバーンに任せて逃げよ…「させないわよ!」!……チィ…小娘がぁぁぁ…!」

 

ジグラは戦闘をワイバーンにまかせ逃げようとするが…ミサキが…スーパーメカゴジラが逃すはずもなく口部から発射する極彩色のビーム砲メガ・バスターを放ちジグラは頭部の赤い目から放つ赤い破壊光線をスーパーメカゴジラに放つもスーパーメカゴジラは少しよろめいただけで無傷だった、何しろスーパーメカゴジラの装甲は固く、そして先程の破壊光線は生物に対しての破壊光線なのでスーパーメカゴジラには効くはずもなかった、

 

ジグラ「く…だから機械系の怪獣は嫌いなのだ!ならば転移四次元光線!」

 

ジグラはスーパーメカゴジラが機械…つまり物質であることを利用し物質を移転させる緑の光線、転移四次元光線で上空に転移させ破壊しようと考えるがスーパーメカゴジラは眼から放つレーザーキャノンを速射しジグラの光線を阻害する

 

ジグラ「おのれ…邪魔しよって…もう許さぬ…レイオニクスの女よ!オレンヂ光線を喰らえ!」

 

ミサキ「な!ズルいわよ!私を狙うなんて!そんなのルール違反よ!」

 

そうジグラはこのままでは勝てないと見てミサキにオレンヂ光線…つまり仮死光線を放とうとする…つまりレイオニクス同士で戦おうとする…

 

ジグラ「黙れ!ルールなどそもそもないのだからルール違反もクソもあるか!」

 

そう言ってジグラはオレンヂ光線を放とうするがスーパーメカゴジラはパラライズ・ミサイルを放ちジグラの光線の阻害をする

 

ジグラ「グォォォオ!?また邪魔をするか貴様ぁぁぁ!?」

 

ミサキ「ありがとう!スーパーメカゴジラ!さあて…あんたがその気なら…私も…」

 

ミサキはバトルナイザーからアルビノギャオスを召喚し超音波メスでジグラを傷つける、その後もジグラを攻撃する

 

ジグラ「グォォォオ!?二対一とは卑怯な!貴様ルール違反だぞ!?」

 

ミサキ「あんたが最初にしたんでしょう?スーパーメカゴジラ!トドメよ!メガ・バスター!アルビノギャオス!超音波メス!」

 

スーパーメカゴジラはメガ・バスターを放ちアルビノギャオスは超音波メスを放ちジグラにそれが命中する

 

ジグラ「お…おのれぇぇぇぇ!!!」

 

ジグラはそのまま爆発しバトルナイザーも巻き込まれジグラは完全に倒された

 

バイラス「ジグラ!?…く…ヤバイやばいヤバイやばいヤバイやばいヤバイ…ここは早く逃げねば…せめてこいつらだけでも皆殺しにすれば…」

 

バイラスはペンドラゴンと戦っていたがジグラと自分の手持ちが倒されたことに明らかに動揺し逃げようと考えていたが、ペンドラゴンだけでも落とせばいいのでは?と考えペンドラゴンを引いてはペンドラゴンの内部に入る者達を殺そうと考えるが…それが命取りとなった…このまま逃げ出していれば死なずに済んだのに…

 

バイラス「死ね死ね死ね!死んでしまえ!」

 

バイラスは六本の吸盤のついた触手でペンドラゴンを拘束し頭部の三又を閉じて槍のような鋭利な武器に変形させ、ペンドラゴンを刺して壊そうとするが…

 

ヒュウガ「ペダニウムランチャー…発射!」

 

ヒュウガがペダニウムランチャーの封印を解きペダニウムランチャーをバイラスに叩き込む、それだけで拘束していた触手が全て消滅しそのままバイラスに命中する、拘束していたが故に避けれなかったのだ

 

バイラス「ギャァァァァァァ!!!???この私がこんなところでぇぇぇぇ!!!?」

 

そのままバイラスはペダニウムランチャーに飲み込まれ細胞一つも残さずに消滅した

 

これで操っていたワイバーンも戦意を落とすかに思われたがワイバーンはそんな気一切起こさずキングベムラーと死闘を繰り広げる

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ワイバーンは右の火炎放射と左の冷凍光線を同時に放ち途中で融合させると炎氷レーザーという光の光線になりキングベムラーを攻撃する、キングベムラーはサラと避けるが…光線が当たった場所は全て消滅していた

 

神無「……ダイの大冒険のメドローアかよ…お前は成長して氷と炎の魔法が同時に使えるようになったハドラーに生み出された氷炎魔団長の岩石生命体か何か?」

 

ジャグラー「いやフレイザードじゃねえよ…どっちらかといえばポップだろ?」

 

グローザム「俺やレイキュバス、ラゴラスエヴォとキャラ被り…」

 

キングベムラー「ふむ…中々やるではないか…なら我も本気を出させねば…」

 

ワイバーンはジグラの技である細胞活動停止光線を両頭部の額の宝石から放ちキングベムラーはそれを避ける…ここでキングベムラーが反撃に移る、キングベムラーは念力を使いワイバーンの動きを止める

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!?ーーー

 

動きが止まったことに驚いたワイバーンは念力を引きちぎろうと踏ん張るがワイバーンは戦闘スタイルを見る限り遠距離特化の砲撃戦向けの怪獣であり近接攻撃やパワーが足りないのだ…それを見越した上でのキングベムラーの念力での拘束は解けなかった…キングベムラーはそのままワイバーンを地面に叩き落とす!

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!!?ーーー

 

ワイバーンは叩き落とされてすぐにキングベムラーに炎氷レーザーを放つが…キングベムラーは何と光のシャッターを張りレーザーを防ぎきる…まあシャッターのレーザーが当たったところはヒビがありレーザーの放出が終わった後にパリンと割れてしまったが…

 

キングベムラー「…ムウ…オーブと戦った時はヒビ一つつかなかったのだが…もしくはそれだけ奴が強いということか…」

 

キングベムラーはそう喋ると同時に瞬間移動を行いワイバーンの背後に回り蹴り技を放つ

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!!ーーー

 

ワイバーンは咄嗟に首で齧りつこうとするが…キングベムラーの体が砂状化する…キングベムラーの能力の一つ体を砂にする能力だ

 

キングベムラー「ふむ苦手な近接でも必死に攻撃しようとは…中々いい度胸だ…」

 

ワイバーンは冷凍光線を放つがキングベムラーは時間操作を行い冷凍光線を放つ前に戻しワイバーンの冷凍光線を余裕で避けるそして自分の暗黒エネルギー弾の速度を速めワイバーンに避ける間も無く当てて時間を止めワイバーンに暗黒エネルギー弾を放つ

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン……ーーー

 

ワイバーンは自分の攻撃が当たらないことと相手の強さ、そして疲労が溜まってきたならか息が荒くなりつつあった

 

キングベムラー「弱ってきているか…まあ我もだが…流石に無理があったか…もう余力も無い…そろそろ決めるとするか…」

 

ワイバーンもこの一撃で終わられるとばかりに炎氷レーザーを放ちキングベムラーに当てようとするが闇の塊を素材にしてキングベムラーは四体に分裂する…生前とは違い戦闘力もそのままとはいかず分身体は戦闘力や耐久力も低いのだが…それでも脅威だった炎氷レーザーがキングベムラーの分身にあたり消滅するも残りの三体が口から火を吐きワイバーンに業火を浴びせる

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン………ーーー

 

ワイバーンも連続攻撃の疲労とキングベムラーの業火を喰らい続けは効いたらしくワイバーンはそのまま地に倒れ臥す…

 

キングベムラー「……我の勝利か…生前ほどの力がない我とはいえ…ここまで追い詰められたのはオーブのみだ…誇るがいい」

 

レイ「あいつ…どんなけ能力が多いんだ…」

 

グランデ「時間操作、空間移動、分身形成に小型怪獣増産、砂化、バリアー、距離も角度も射線も無視するエネルギー弾、口からの業火…チートだろ…」

 

ダイル「それでも生前より弱いとは…」

 

ケイト「昔はどれ程まで強かったのだ…?」

 

…まあチートですけども実力だけならスーパーグランドキング並みかな?…充分に強いか…

 

キングベムラー「さて…あの怪獣はどう致しますかな?」

 

キングベムラーが顔を向けた先には弱々しくなりながらもまだ生きているワイバーンだった…そうだな…ワイバーンはレアな怪獣だから…

 

神無「勿論仲間にするよ、あれだけ強い怪獣だ、殺すなんて勿体無い…それに恐らくまだ生まれて1ヶ月もたってない(だってジグラ達に会ったのは1ヶ月も前だから)生まれたてであれだけの実力なんだ、育てれば…もっと強くなる」

 

キングベムラー「……理にかなっておりますな…確かに地球の将棋とやらもチェスとは違い敵を殺すのでは無く捕虜とし有効的に使う遊戯と聞きましたが…貴方様のやり方は将棋と似ている…王(神無)を奪われないように怪獣達を上手く駆使して戦う…それに…バトルナイザーも…第三覚醒しているみたいですからな…」

 

神無「…え?もう覚醒していたの?分かりにくい…何か変化が起きてもいいんじゃないかな…」

 

そう呟きながらキングベムラーとワイバーンを回収する、ワイバーンはギガダークナイザーに、キングベムラーはネオバトルナイザーに回収する…キングベムラーがネオバトルナイザーに入った事から確かに第三覚醒しているようだ…

 

神無「さてペダンもぶっ潰したし…残るは…レイブラットのみか…これだけ強豪怪獣がいれば…勝てるだろうな…」

 

そう言って僕はレイブラットを倒せる怪獣を揃えた事からレイブラットを倒す覚悟を決めた

 




双頭怪獣ワイバーン、大映が破産しなかったら出ていた怪獣…さてさて実際はどれ程強いのやら?この小説のワイバーンはpixivで見た魔神皇帝Zさんが描いていたものを参考にして見ました…さて次回はドラゴニック星人との決戦、そしてその次からは最終決戦となります…それから短編を書いて…クロスオーバーに移ります…さて主人公にどんな新しい能力つけようかな…?チートすぎるとつまらないし…まあ大体は決まっているんですけどね…万能で多彩な能力だけど火力が足りない、召喚系と考えているんですよね…まあこれがチート臭いんだけど…まあ他の人の方が強いから…これくらいは…ではまた次回です!


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三九話とある竜の挑戦者

さて今回はオリジナル星人と今まで登場したオリジナル怪獣(ブリザードライガーを除く)が誕生した経緯が明らかに!早くジードの映画が見たい!


第三者視点

 

謎の女「…さてもう少しであのレイオニクス達はレイブラットと戦うことになる…その前にあのレイオニクス達をもう一度調査する必要があるわ…分かっているでしょ?アイデクセ」

 

アイデクセ「……は」

 

謎の女とドラゴニック星人アイデクセは惑星ハマーのとある場所で神無達の最後の調査を行おうとしていた

 

女「分かっているでしょ?……失敗したら貴方に次はない…その為に怪獣を洗脳したり怪獣墓場から宇宙人を蘇られたのよ?」

 

アイデクセ「はい…分かっております…」

 

女「貴方はダーリンと私が生み出した星人なのよ…?それは忘れないでね」

 

そう言って女はスーゥと消えていった

 

アイデクセ「…………」

 

アイデクセも無言でその場から立ち去り神無達がいるであろう方向へと向かう

 

神無視点

 

僕達はペンドラゴンの中でレイブラットがいる場所を示していた

 

神無「さて…北半球の極点を中心した場所にレイブラットがいます…」

 

レイ「そこが最終決戦の場か…」

 

神無「ええ…(まあレイブラットが原作で依り代にしたのはアーマードダークネス、漫画ではデスフェイサー…そしてEXゼットン…じゃあこの世界では…?それにあのレイブラットの事だ、怪獣達を蘇られせて下僕にしていることも考えられる…)」

 

そう僕は考えていたが…この時は知らなかった…まさか光の戦士がレイブラットの力によって闇に堕ちている事に…

 

ヒュウガ「さて…ではその北半球の極点を中心とした場所に向かうとし…「行かせんぞ…」…!?誰だ!」

 

するとペンドラゴンの中に蜥蜴の様な姿をした宇宙人が佇んでいた

アイデクセ「…我が名はアイデクセ…ドラゴニック星人アイデクセだ…創造主の命により貴様等を調査する」

 

神無「ドラゴニック…?聞いたことのないな…それに創造主?まるでお前が作り物みたいじゃないか?」

 

するとアイデクセは口を歪ませ笑い顔になる…それはどことなく哀愁が漂ってくる笑いだった…

 

アイデクセ「その通りだ…我等はとある宇宙人と別世界の地球人のレイオニクスにより生み出された産物……アザノースやガーメリシャスもその産物にすぎん…全ては生み出されたのだ…」

 

神無「生み出された…?それにアザノースやガーメリシャスも…?それに別世界の地球人のレイオニクス…?どういう事だ…」

 

アイデクセ「喋りすぎたな…では試させてもらおうか!」

 

すると空から二人の宇宙人が現れる…一人は以前惑星ボリスで戦ったボガールモンスの変化前ボガールを赤くし水牛の様な角が生えたボガール族の王…高次元捕食王アークボガール、もう一人は全身がシーボウズの様な骨でできた宇宙人…否星雲人、策謀宇宙人デスレムである…だが彼らの目からは生気が感じず操られていることがわかる…あの暗黒四天王がアイデクセて奴に操られているのか?…あり得ない…

 

グローザム「デスレムの野郎に食い意地はって拾い食いしていたらブラックホールに落ちてそのまま行方不明になっていたアークボガール!?」

 

ゼット「……暗黒四天王が…二人も…」

 

ジャグラー「おいおい…敵は一体何者何なんだよ…ジェロニモンでもいるのかよ?」

 

グローザムは自分の元同僚たちを見て驚き、ゼットは暗黒四天王が二人いるのに驚き、ジャグラーはジェロニモンでもいるのかと推測する…それにアイデクセも反応する

 

アイデクセ「ジェロニモンは居ないさ…だがジェロニモンに似た能力を持っている奴がその地球人の軍門にいてな…蘇らせた……」

 

成る程…ジェロニモンに似た奴がいるのか…

 

アイデクセ「そして…此奴らも同じ蘇らせたのだ!」

 

すると地面が震え出し地面から三体の怪獣が現れる、一体はグランデさんの持つレッドキングと酷似した赤いレッドキング…正しく赤い王を名乗るに相応しい怪獣…どくろ怪獣パワードレッドキングである、かつて別個体がウルトラマンパワードと戦ったこともある海外の怪獣である、一体は首が長い龍の様な怪獣…ウルトラマンマックスと互角に戦いマックスでさえ苦しめた…その名も伝説怪龍ナツメノリュウといい奈津川村という村の守護龍であったが彼はとある存在により異次元より呼び出され洗脳されたのだった、そして最後は冷凍怪獣ガンダー…かつてウルトラセブンは活動制限が無かった…がガンダーとの戦いにより活動制限が出来てしまったという戦歴があり周囲に吹雪を降らすことができるウルトラマンとは相性が悪すぎる敵なのだ

 

神無「……そうですね…レイブラット前の小手調べと行きましょうか!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ピアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

僕はイリスと久しぶりにガタノゾーアと鎧モスラを召喚する…ガタノゾーア達からは『1ヶ月ぶりの出番!』『やっと出したね作者!

』と叫んでいるけど…まあいいか…喜んでいる様だし…さて僕も変身するか…

 

ジャグラー「俺も行かせてもらうか…ゴモラさん、レッドキングさん…力お借りします!」

 

【ダークライブ!ダークルギエル!】

 

ジャグラーさんはスカルゴモラに変身してアークボガールへ、僕はダークルギエルに変身しデスレムへと向かおうとするが…

 

アイデクセ「貴様の相手は私だ」

 

アイデクセも巨大化し背中に巨大な翼を生やし青銅の肌をした二足歩行のドラゴンとかして僕に挑みかかってくる

 

ダークルギエル「チ、スカルゴモラ…ジャグラーさんがデスレムとアークボガールの二人を足止めするのか…流石に厳しいだろうに」

 

スカルゴモラ「おい待て!?何故俺がこの二人と戦うことになっている!?お前がこの二人と戦えばいいだろ!俺がそいつと戦ってやるから!」

 

ダークルギエル「あ、ドラゴニック星人とか原作で出てこなかったんで興味があるんで、それにデスレムとアークボガールはメビウスで見ましたから…」

 

スカルゴモラ「こいつ最低だな!?」

 

そうツッコミを入れながらスカルゴモラはデスレム、アークボガールに立ち向かっていく

 

イリスはガンダーにオーバーブースト・プラズマを放ちガンダーは口から零下140度の冷凍ガスを放ちオーバーブースト・プラズマを相殺し再び冷凍ガスを放ちイリスはそれを生体エネルギーをジェット噴射して上空へ逃げる

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスは上空から超音波メスを放ちガンダーを牽制する、ガンダーは辺りを零下140度に変えるがイリスはそれが届かぬ上空へと逃げる、ガンダーの冷凍ガスは強烈だがそのぶんその能力しかない…逆にイリスは威力の高い技をいくつも持っているのだ、だからイリスは上空からガンダーを追い詰めようとしているのだ

 

だがガンダーも愚かでない、冷凍ガス辺りに充満させ上空にまでも零下140度の氷獄に変えようというのだ、イリスもそれには焦ってオーバーブースト・プラズマを放つもガンダーの周りで凍結して地面に落ち砕ける為ガンダーに当たらない、超音波メスも凍りつき、ガンダーまで当たらない、テンタクランサーやスピア・アブソーバでの接近戦では自身の体が凍てついてしまう…

 

ーーークゥウウウウ…クゥウウウウ!ーーー

 

苦渋の決断だったがイリスは正面突破を決断した、ガンダーは近寄ってきたイリスに冷凍ガスを吹きつけ、更に辺りの極寒がイリスの体を凍らす…

 

ーーークゥウウウウ………ーーー

 

弱々しい声を出しながら冷凍ガスと周りの吹雪で見えなくなるイリスにガンダーは倒したと思い込み慢心する…がそれが命取りとなった

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーークオォ!!?クオォ!?ーーー

 

何とガンダーの体にブスとイリスのスピア・アブソーバが刺さりガンダーの血液を採取する、そうイリスは倒されたのではなくわざと弱々しい声をだしガンダーを油断させたのだ

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

今までの逆襲とばかりにイリスは覚えたての冷凍ガスでガンダーを攻撃する、ガンダーも負けじと冷凍ガスを放つが本家であるガンダーの冷凍ガスよりイリスの贋作冷凍ガスの方が圧倒している…それは何故か?ガンダーよりもイリスの方が強いからだろう、イリスの場合相手の技をコピーすると大抵はオリジナルより強くなるのだ

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスはトドメとばかりにテンタクランサーをガンダーに突き刺し超音波メスを放ちガンダーは爆発を起こす…だが流石のイリスも零下140度は厳しかったのか、息をあげていた

 

鎧モスラはパワードレッドキングと戦っていたモスラは直接会ったことはないがグランデのレッドキングをギガダークナイザー越しに見ていた為遠距離技を持たないと考えていたが、このレッドキングは違うらしい、口から炎のような光線を放つのだ、これはモスラが知ることのないがこのレッドキングはザ☆ウルトラマンのレッドキングのように口から炎のような光線が放てるのだ

 

ーーーピュアァァァ!ピアアァァァァァ!ーーー

 

鎧モスラは鎧・クロスヒートレーザーを放ちレッドキングを攻撃する、レッドキングはレーザーに当たると蹌踉めきこそするが大したダメージにならず口から炎のような光線を放ち鎧モスラはシャイニングシールドを張りそれを防ぐ

 

ーーーピュアァァァ!ピアアァァァァァ!ーーー

 

鎧モスラは神無の手持ちになる前はグランドギドラと激戦を繰り広げ死闘の末グランドギドラに逃げられたものの地球を守り抜いたモスラだったが…別世界の神レジェンドに呼ばれこの世界へとやってきた…その時最初に見たのは…神無が…【死ぬ前の姿】だった…

 

それを見たモスラは驚愕した…自分が守り抜いた地球は…いや地球人はこんなにも醜い生き物だったのかと…かつてバトラというモスラの同種が地球を滅ぼそうとした理由がよく分かった…ここの地球人は地球にとって…いや全宇宙害悪な存在だったからだ…あの一人の青年を苦しめる為だけにその世界が存在しているようにモスラは見えた…何故彼だけにそんな悲劇を起きるのか…世の中の異常差に気づいた…その時モスラは決めた、この少年を守ろうと…この少年が完全に闇に堕ちる前に…少しでも自分が…いや自分達が彼の心を救おうと…それがモスラが神無の側にいる理由だ…だがらモスラはこんな所で足を止めている時間はなかった

 

鎧モスラは鱗粉を撒き散らしエクセル・シャイニング・フィールドを展開しレッドキングを包囲する、エネルギーフィールドの中では稲妻状のエネルギーが飛び交いレッドキングの皮膚を焦がし続ける、レッドキングが口から炎のような光線を放っても稲妻状のエネルギーで防御して防ぐ、これがエクセル・シャイニング・フィールドであり攻撃にして防御でもある鎧モスラの有利なバトルフィールドに作り変えるのだ

 

ーーーピギャアァァァァ!!?ーーー

 

レッドキングは必死にフィールド外へ逃げようとするがそうは問屋が卸さない…モスラは鎧・クロスヒートレーザーを放ちレッドキングに連発する事でレッドキングは漸く地面に倒れモスラはトドメに鎧・クロスヒートレーザーを放ちレッドキングは爆散した

 

洗脳されたナツノメリュウはガタノゾーアに襲い掛かる、口から青い炎を吐きガタノゾーアに当て続けるがガタノゾーアはそれを鋏でガードしたりせずその身で受け攻撃を防ぐ

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ガタノゾーアは防いだのち貫通レーザーを放ちナツノメリュウを攻撃するが炎の翼を纏って空へ逃げて避ける

 

ーーーシュギィイイイイイイィィィィィーーー

 

そのまま青い炎をガタノゾーアに吹きかけるもガタノゾーアはそれを鋏で振り払う

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ………ーーー

 

ガタノゾーアは洗脳されてしまったナツノメリュウを悲しそうな目で見つめていた…何故ならナツノメリュウはガタノゾーアと同じ地球の守護者であり調整者であるからだ…

 

ここで皆さんはガタノゾーアが何故守護者なのか?と思っただろう…では何故守護者なのか?確かに彼は地球を滅ぼそうとした…だがそれはウルトラマン達が悪いのだ、宇宙人は人類と交わり宇宙人と人類のハーフを残す事で地球人の遺伝子を汚し、ガタノゾーアの仲間である怪獣達をただ人間より強いという理由で滅ぼしていた…そしてガタノゾーアと同じ仲間の人類には慈悲のためギジュラを生み出し苦痛のないように滅ぼそうとした…ただそれだけである…ガタノゾーアは地球を…自分の愛した星を守りたかっただけなのだ…だがそれは誰にもわかってもらえなかった…自分の同士達(ゴルザ達)も古代から蘇ったウルトラマンに殺され…自分も滅ぼされた…愛する星を守れずに…

 

だがガタノゾーアは再び蘇った…そした自分の真の理解者(神無)を見つけたのだ…神無は自分を責めるでもなくただ自分を愛してくれた…そんな主(神無)を守るために…かつての自分達のように人類の勝手によって傷つけられ心を壊され決して癒えることのない心の傷を受けた主人をこれ以上傷つけない為に他の仲間(怪獣)と共に守り抜くのだ…彼が自分達と戦った闇の戦士のように漆黒の闇に堕ちないために…ガタノゾーアにとって…いや全怪獣にとって彼は希望の光だったのだろう…

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ガタノゾーアは石化光線を放ち炎の翼を石化しナツノメリュウを地面に落ちたのを確認しナツノメリュウに近づきナツノメリュウを前にしてガタノゾーアが口を開けるとナツノメリュウから闇のオーラが溢れ出てくる…そして一体の煙状の生物へと変わる…そうこいつこそがナツノメリュウを操っていた元凶、シャドービーストだ…シャドービーストは本来ここの世界にはいないのだが…闇で出来た生物なので大いなる闇の異名をもつガタノゾーアはシャドービーストを一時的に宿主から切り離すことができ、ガタノゾーアはそれを石化光線で石化させ消滅させる

 

ーーーシュギィ?……シュギィイイイイイイィィィィィ!ーーー

 

そしてナツノメリュウは正気に戻り、別世界の守護者…ガタノゾーアに礼を叫んだ

 

スカルゴモラ「たく…巫山戯やがってよ!こんな二大ボス!勝てると思うか!?この俺が!?無理ゲーだろ!」

 

ジャグラーは自分が相手している暗黒四天王二人と戦うことに愚痴ていた…デスレムは空中から火球を無数に放ちアークボガールは自分を喰らおうと素早い動きで翻弄したり分身したりする為スカルゴモラは苦戦していた

 

スカルゴモラ「たく…マガオロチさん、アークベリアルさん…力…お借りします!」

 

【マガオロチ!】

 

【アークベリアル!】

 

【禍々アークベリアル!】

 

禍々アークベリアル「さて…倒せずとも…ここらで洗脳は解かせてもらうぜ?」

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

禍々アークベリアルは念動力を使いデスレムとアークボガールの動きを封じる、これにより一瞬動きが止まったデスレム達、その瞬間にガタノゾーアが遠くから咆哮を放ちデスレム達に取り付いたシャドービーストをはじき出す…

 

禍々アークボガール「ナイスだ!ガタノゾーア!」

 

ジャグラーは本来の姿ジャグラスジャグラー魔人態に変化し日本刀のような刀、蛇心剣でシャドービーストを切り裂く、闇を極めたジャグラーにとって同じ仲間闇で出来た生物を切り裂くなど容易、シャドービーストは消滅した

 

デスレム「……ム?ここは……!お前はアークボガールではないか!?何故ここに!?それよりここはどこだ!我は皇帝の復活に失敗しタロウに倒されたはず!」

 

アークボガール「…ム?我輩は何故ここに?そうだ拾い食いしてたらブラックホールに落ちて何万年かたってから復活して美味しそうなご馳走を呼び寄せてたらメビウスとか言うウルトラマンや青いウルトラマンにあと色んな奴らがきて合体光線と凄いエネルギーを喰らって死んだんだっけな…」

 

ジャグラー「諸先輩方は操られてたんだよ…後エンペラ星人はもう復活出来ないぜ?何故ならあそこにいる奴がエンペラや他の支配者の力を封印されてるからな」

 

デスレム・アークボガール「何?」

 

デスレムとアークボガールはジャグラーが指を指したところを見る…

 

そこではアイデクセと互角に戦うダークルギエルがいた

 

ダークルギエル「ルギエルセイバー!ルギエルファイヤーボール!」

 

ダークルギエルはルギエルセイバーによる衝撃波攻撃にルギエルファイヤーボールで至近距離からの発射でアイデクセを翻弄する

 

アイデクセ「チィ!」

 

アイデクセは翼を広げ衝撃波を避けいつの間にか召喚した大剣でファイヤーボールを切り裂き消滅させる

 

アイデクセ「今度はこちらからだ!大剣よ火を灯せ!」

 

するとアイデクセが持っていた剣が火を纏いダークルギエルにそれを斬り付けようとするが…

 

ダークルギエル「ルギエルハイパーバリア!」

 

バリアを展開し大剣を防ぎその瞬間にダークルギエルは後ろに下がる

 

ダークルギエル「接近戦はごめんだね、苦手だから、ダークルギエル使うのも光線技が多いしね」

 

神無がダークルギエルをよく使う理由は神無自身が運動経験や運動神経がないため、そのぶん何故か遠距離に優れているため遠距離技が多いダークルギエルで戦っているのだ…つまり余り動かなくていい変身態で戦っているのだ

 

ダークルギエル「ルギエルクロスシュート!」

 

腕をクロスさせ光線を放ちアイデクセはそれを大剣で防ぐが大剣は破壊されアイデクセにも光線が当たる

 

アイデクセ「グウ!?」

 

ダークルギエル「これで終わりだ、ルギエルエスペシャリー!」

 

ルギエルは全身から虹色の光線を放ちアイデクセにトドメを刺す

 

アイデクセ「…ここまでか…うむ…悪くない……」

 

アイデクセはルギエルエスペシャリーに飲み込まれ大爆発を起こす

 

ダークルギエル「……気のせいかな…?妙に弱いな…」

 

僕は敵の若干の弱さに驚く、確かに強かったが…どこか引っかかる…そうこう考える内に人間体に戻り怪獣達を回収する、ナツノメリュウを回収しておく、すると…

 

デスレム「貴方が皇帝の力を受け継いだものですな?」

 

神無「うわ…びっくりした…」

 

いきなりデスレムが背後に現れたのだ…全身が骨みたいな奴が現れたら誰でもビビるだろう

 

アークボガール「うむ、皇帝の美味そうな匂い…じゃなくて気配がするな…うむ陛下の力を受け継いだのは本当のようだ」

 

アークボガールも少し遅れてやってくる、ペンドラゴンの皆も走りながらやってくる

 

デスレム「まず先に言いたい…我らが皇帝…エンペラ星人の力を受け継いでくれたありがとうございます…」

 

デスレムは神無に頭を下げる

 

デスレム「あの方は自分の星を失い、闇の力に溺れた…そしていくつもの星を破壊した…でもあの方は自分の事を理解して欲しかっていた…ですから…貴方の様な方が皇帝の力を受け継いでくれてよかった、これで皇帝の魂も少しは安らぐでしょう」

 

デスレムはかつて自分が仕えた皇帝の事を懐かしく思いながら神無に感謝をいう

 

デスレム「ですが…貴方は皇帝と同じ闇に堕ちぬ様に…貴方様は…皇帝と同じ闇を抱えている…それ故いつか貴方様も皇帝と同じ様に破壊者として目覚めるかもしれません」

 

神無「大丈夫ですよ…その時はウルトラマンが殺してくれます」

 

そうデスレムに言った瞬間

 

アイデクセ「ああ、見事だったぞ!地球のレイオニクスよ!」

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」」」

 

爆発した筈のアイデクセが神無達の近くに現れたからだ…とは言えアイデクセは片腕が取れ足も一本ない状態だったが…

 

アイデクセ「うむ、ドラゴニック星人最弱とは言えよく私も打ち破ったな!」

 

レイ「最弱!?」

 

アイデクセ「そう最弱だ、だが先程言ったな我らは生み出されたと!」

 

神無「…言ってましたね」

 

アイデクセ「うむ、私は君の力に感服しその宇宙人と地球人の名を言おう、まず我らを生みだした宇宙人の名は」

 

アイデクセが喋ろうとした瞬間、上空に、決して神無達が見えない場所に謎の女が現れる

 

女「それは禁句よ…裏切り者は処刑ね…死になさい…」

 

女が軽く手を出すと手から雷が放たれアイデクセに当たる

 

アイデクセ「グォォオオオオオ!!!?…やはり私は貴方にとって玩具に過ぎなかったのか…地球のレイオニクスよ!あの女は強い!出会っても決して戦おうとするな!あの女は…レイブラットよりも危険なのだ!」

 

神無「レイブラット…よりも!?」

 

その衝撃的な発言を残してアイデクセは塵と化したのだった…

 

神無「レイブラットより強いだと…そんな奴がいたのか…」

 

レイ「レイブラットより強いだと…そんな馬鹿な…」

 

そう驚きに暮れていると…いきなり空に謎のゲートが開きそこから見えない力によって僕とレイさんはゲートに吸い込まれていく

 

???「レェェェェェイィィモォォォォォォン!!」

 

レイ「な!?」

 

神無「レイブラットの…仕業か!」

 

グローザム「皇帝!?」

 

そうして僕達は完全にゲートに吸い込まれてしまった…




ガタノゾーアが地球の守護者、調整者て設定は銀色の怪獣様より、実はモスラ等と同じ地球の守り神なんですよね…この小説では…ですかはガタノゾーアは同じ仲間のモスラ、ガメラ、ミズノエリュウと仲がいいんですよ、ちなみにモスラは地球を守り抜き、ガタノゾーアは守り抜けなかった(滅ぼせなかった)と地球を守れたものと守れなかったものの共闘です…そして今まで出てきたオリジナル怪獣は全てラスボス(予定)が生みだしていたのでした!そして次回はレイブラットとの決戦スタート!次回もお楽しみに!


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四十話災厄の予感

さて今回はレア怪獣からオリジナルまで登場しますよ!ではご覧下さい!


レイ視点

 

俺と神無はゲートの中へと引きずりこまれ地上へと降り立った

 

レイ「ここは…「レェイモォン」!?」

 

すると俺達の目の前に青い巨人が現れる…こいつが…レイブラットか!

 

レイブラット「レェイモォン…これが最後の試練だ、こいつらを倒して見せよ!」

 

レイブラットが手をかざすと三体の怪獣が現れる…一体は姉さんが使うゼットンをスマートにした様な怪獣、一体は俺の相棒のエレキングをスマートにして青色にし翼を生やした様な怪獣、そして最後の一体は背中に岩石の様な円盤が取り付いている姿はバーニア状で眼は単眼…いつか前にクマさんから聞いたザグみたいだ…

 

ーーーピポポポポポポ…ゼェットォォォォォンーーー

 

ーーーキイイイィィィィイイイイ!ーーー

 

神無「滅亡の邪神ハイパーゼットンにハイパーエレキング!それに究極生命体ゼヴォスだと!?」

 

レイブラット「その通り、ハイパーエレキングとハイパーゼットンは我がハマーに漂う敗者の負の感情から生み出したもの…ゼヴォスは我の新たな依り代てして生み出したもの、そして…まだ新しい怪獣を生み出そう…」

 

すると神無がしまっていたはずの七つのスパークドールズ…タイラントの合体素材がレイブラットの元に集まる

 

レイブラット「倒され、また倒されし者達よ、怨念の塊となって再び甦れ!」

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!ーーー

 

するとスパークドールズ達に紫の光が宿りそれが段々肥大化し…そしてタイラントのシルエットに変わりタイラントは今ここには蘇ったのだが…タイラントは前とは違い全身が骨で出来ている姿になっていた

 

神無「な……!?EXタイラント…デスボーンだと!?」

 

EXタイラントデスボーンと言うらしいタイラントはハイパーゼットンやハイパーエレキングと変わらないほどのオーラを放つ…だがレイブラットはそれだけでは終わらなかった

 

レイブラット「まだだ!出でよ我が下僕!」

 

すると上空から一人の巨人が降り立った、その巨人は闇の巨人と言うべきでその姿は今まで出会ったウルトラマンにそっくりだ…

 

神無「そんな……ウルトラマン…ティガ…さん……いやティガ…ダーク…」

 

そうこの巨人はティガダーク、かつてティガが闇の落ちた姿だった

 

レイブラット「どうだ?こいつはな、このレイブラットに挑みかかってきて逆に返り討ちにし我が闇の力を与え下僕にしてやったのよどうだ素晴らしい手駒だろう」

 

レイブラットは面白そうに笑う…こいつ…

 

レイ「何が手駒だ!巫山戯やがて!行くぞゴモラ!」

 

神無「洗脳を解いて救い出してみせる!出てこい!お前達!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

僕はスーパーグランドキング達を召喚しスーパーグランドキングはハイパーゼットンに、カイザーギドラはハイパーエレキング、スラターンはEXタイラントデスボーンにイリスはティガに立ち塞がりゴモラはゼヴォスに戦いを挑む

 

第三者視点

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングはハイパーゼットンに近づき鉤爪で攻撃しようとするが、ハイパーゼットンテレポートで避ける、スーパーグランドキングはセンサーでハイパーゼットンが何処にいるかを察知しスーパーグランレーザーを放つがハイパーゼットンはそれをハイパーゼットンアブソーバで吸収しスーパーグランドキングに返す、スーパーグランドキングはアブソーバが出た瞬間にその場から逃げており当たらずに済んだ、

 

ーーーピポポポポポポ…ゼェットォォォォォン…ーーー

 

ハイパーゼットンは暗黒火球を放ちスーパーグランドキングに何発も当たるがスーパーグランドキングの装甲には焼け跡が残る程度で大したダメージにならないが、スーパーグランドキングの攻撃は全て吸収されたり避けられたりするのでスーパーグランドキングにとってハイパーゼットンは相性の悪い敵だったのだ…

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

カイザーギドラは右の首から反重力光線デストロイド・カイザーを放ちハイパーエレキングを攻撃するがハイパーエレキングは翼を広げて上空へ高速で逃げ口から三日月状の雷を発射するハイパーエレキング放電光線を放ちカイザーギドラを牽制する

 

ーーーキイイイィィィィイイイイ!ーーー

 

ハイパーエレキングは全身から紫の雷を放つハイパーエレキングコレダーを放ちそれにカイザーギドラは命中し、カイザーギドラは苦々しげにハイパーエレキングを睨みつけ反重力光線デストロイド・カイザーを放つがハイパーエレキングはさらっと避ける

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは左腕の斧でEXタイラントデスボーンを切り裂こうとするもタイラントは右腕の巨大な鎌で防がれ、タイラントは左腕の鉄球でスラターンを殴りつける

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!ーーー

 

タイラントはベムスターの腹から紫色の冷凍ガスを放ち口からは紫色のデスファイヤーを放ちスラターンはそれをハンマーで叩き冷凍ガスを搔き消し、デスファイヤーはハンマーで防ぐ

 

EXタイラントデスボーンはそのまま腹の中から魂を出しスラターンに放ちそれが命中するとスラターンが段々力が抜けて行く気配を見せる…そうあの魂を当てると様々な状態異常に発症してしまうのだ…今回は力の弱体化の様だ…

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!ーーー

 

タイラントはその弱った習慣にタイラントは耳からのアロー光線、デスファイヤー、冷凍ガス、角からの光線、そして全身から魂を全開放して放ちスラターンに大ダメージを与える、それを喰らったスラターンは両腕を地面につけてしまう、その隙にタイラントはさらに攻撃を仕掛ける

 

イリスはティガダークと先頭を繰り広げる、ティガダークはハンドスラッシュでイリスを攻撃する、イリスはそれを超音波メスで相殺しガッツ星人の分身で四体に分かれ、ティガダークを囲みオーバーブースト・プラズマを放ちティガダークを四方から攻撃するがティガダークは空へ飛んで逃げる。

 

そのままティガダークはティガスライサーでイリス達を攻撃しイリスの分身一体に当たり消滅する、そのままティガダークは腕をクロスさせティガブラストにタイプチェンジしランバルト光弾を放ちイリス二体を消滅させる

 

ーーークゥウウウウ……ーーー

 

分身がこうも早く消され焦るイリス、だがそれをよそにティガダークはティガトルネードにタイプチェンジし両腕を左右から上にあげて、胸の前に集めた超高熱のエネルギーをティガトルネードは赤い光球にして放つ、これがティガパワータイプも使ったデラシウム光流を放ちイリスはそれをガンダーの冷凍ガスで相殺する、

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

その後イリスはネロンガの透明化を使いティガの前から姿を消す、そして透明のままテンタクランサーで突き刺したり超音波メスを流したりする、だがティガトルネードもタダで攻撃されるわけがなく透明であっても実体がこの世から消えるというわけでなくティガはテンタクランサーで攻撃した瞬間にそれを掴みイリスを透明化したまま投げつける

 

ーーークゥウウウウ!!?ーーー

 

イリスはダメージを喰らって透明化が解除させるとティガトルネードはウルトラヘッドクラッシャーで頭を下にする体勢で持ち上げて豪快に地面に叩き付けられるイリス…さながら犬○家の様だった…

 

ーーークゥウウウウ!!?ーーー

 

イリスは必死に地面から自分の頭を抜こうとするがティガトルネードはそれを逃さずティガダークに戻りゼペリオン光線の発射準備をする、だがイリスて馬鹿ではない、テンタクランサーを全て頭を抜ける様に使い超音波メスで地面を削り脱出しティガダークのゼペリオン光線を避ける、あれに当たればイリスとて無事では済まないのだからイリスも必死に知恵を振り絞って避ける

 

ーーークゥウウウウ……ーーー

 

イリスはティガダークが相手で弱っていた…倒してしまうと主が悲しむし、自分が死んでも悲しむ…我ながら厄介な者に慕っているとイリスは思っていた、だがらイリスは考えていた…自分も無事ですみ、ティガダークも助けられる方法を……

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはゼヴォスに超振動波を放つがゼヴォスはテレポートで避けゴモラに近づき体から六属性のレーザーを発射しゴモラを軽く吹き飛ばす

 

ーーーギャアオオォォォォ!!?ーーー

 

レイ「ゴモラ!?大丈夫か!?」

 

ゼヴォス(レイブラット)「惰弱な…そんな使えない駒よりもこのゼヴォスを使ってはどうだ?」

 

レイ「巫山戯るな!ゴモラは俺の大事な仲間だ!」

 

レイブラット「下らぬ…仲間など真の支配者には関係ない…それでも従わぬならばビンタを食らわせてやろう!ガァッデェム!!」

 

ーーークゥウウウウ!?ーーー

 

イリスが「それは蝶野さんだろ!?」と突っ込むが気にしない…ゼヴォスはレーザー攻撃や両手を掲げて放つ光の柱でゴモラを追い詰める、ゴモラが今まで戦ってきたのはレッドキング等の強いが色物…例えばギラ・ナーガの様なゲームでしかしない様な攻撃を仕掛けてくる奴とは戦ったことの無い…だから対策のしようがなかった…しかもゼヴォスは並大抵の怪獣より強くレイブラットの依り代となっていることでさらに強くなっているのだ…この敵にゴモラは勝てるのだろうか…だがレイの仲間は…ゴモラだけでは無い!

 

レイ「行け!エレキング!リトラ!」

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

レイはリトラ達を召喚しゴモラを援護する、エレキング達はゴモラに「大丈夫か?」とでもいっている風に鳴き声をかけゴモラは大丈夫だとでも言っているかのように叫ぶ、

 

レイ「レイブラット…俺は…お前の後継者にはならない!」

 

レイブラット「ほざけ!すぐに貴様を倒し我が依り代にしてくれよう

!」

 

一方ペンドラゴンは異次元ゲートの中を通っていた

 

ヒュウガ「レイ達だけを戦わせるわけにはいかない!」

 

ケイト「急がないとレイ達が!」

 

だがレイブラットが予め罠としてエネルギーフィールドを張っており、それにペンドラゴンが引っかかってしまう…

 

ダイル「エネルギーフィールドか!?」

 

ヒュウガ「ハルナ!出力全開だ!」

 

ハルナ「了解!!エンジン出力全開!」

 

ペンドラゴンはパワーを振り絞って抜け出そうとするが抜けられない

 

グランデ「チィ!こうなったらタイラント達を召喚して…」

 

ミサキ「その前にペンドラゴンが壊れるわ!」

 

クマノ「だけどこのままじゃ!」

 

オキ「誰かエネルギーフィールドを破れる人いないの!?」

 

そんなペンドラゴンを見つめる影があった

 

???「フン、あいつらには興味がないが…あのレイオニクスの仲間だ…見捨てるのは心地が悪い…それに地球人なら…ウルトラマンを助けた奴らならば…あのレイブラットさえ倒せるやもしれん…借りを返しておくか…」

 

その影が手をかざし手から光線を放ちエネルギーフィールドが消滅する

 

ハルナ「!?エネルギーフィールド消滅!」

 

ヒュウガ「何だと!?……いやそれはどうでもいい!早くレイ達を助けるんだ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

ペンドラゴンは異次元ゲートの出口を目指すべく異次元ゲートを駆け抜けていく…

 

???「……これで借りを返したと思うなよレイオニクス共よ…」

 

その影は再び消えていった………

 

 

ハイパーゼットンはスーパーグランドキングを倒す為暗黒火球を連射しそれがスーパーグランドキングに当たりだとしたと思ったが…

 

ーーーグゥエエエエエ!!!ーーー

 

ーーーピポポポポポポ……ゼェットォォォォォン!!?ーーー

 

スーパーグランドキングは爆炎の中スーパーグランレーザーを放ちハイパーゼットンはハイパーゼットンアブソーバを使う間も無く当たり後方に吹き飛ぶ、スーパーグランドキングはハイパーゼットンが油断する瞬間…つまり自分を倒したと思わせることで相手の隙をついて攻撃したのだった、そのままスーパーグランドキングは接近しつつスーパーグランレーザーを放ち、相手が起き上がろうとするたびに口から放つスーパーグランブレスで攻撃し相手にアブソーバやテレポートを使わす暇さえ起こさずゼロ距離になった時点で全身をハイパーゼットンに倒す

 

ーーーピポポポポポポ…………ゼェットォォォォォン……ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

流石のハイパーゼットンも二十一万五千トンののしかかりを受けて気絶する…ハイパーゼットンの為に言っておくがこのハイパーゼットンが弱いのではなく、サーガと戦ったハイパーゼットンは地球を餌場として長い間育てられた結果であり、このハイパーゼットンはバット星人に生み出されたわけではない為、サーガの個体より劣るのだ…それでも並みの怪獣よりは遥かに強いが…スーパーグランドキングはハイパーゼットンを倒したことで咆哮を上げていた

 

ハイパーエレキングはカイザーギドラに接近し尻尾を巻きつけ電流を流すハイパーエレキングテールを仕掛けカイザーギドラに電流を流す

 

ーーーギイャアアアアアアアッ…………ーーー

 

カイザーギドラは三つ首をガクと下げ目を閉じた…その事でハイパーエレキングはカイザーギドラを倒したと思い油断し拘束を緩め用と力を抜いたその瞬間

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィイイイイ!?ーーー

 

カイザーギドラはすぐに首を上げてエレキングに噛み付く、そしてエネルギー吸収を行いエレキングのエネルギーを吸い取る…更に吸い取りながら吸い取ったエネルギーをデストロイド・カイザーに変換して噛みつきながら流す

 

ーーーキイイイィィィィイイイイ………ーーー

 

ーーーギイャアアア!

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!!ーーー

 

ーーーギイャアアア!ーーー

 

流石のハイパーエレキングもこの攻撃には耐えられなかったのかハイパーエレキングは意識を落とす…そしてカイザーギドラは三つ首揃って勝利の咆哮を上げる

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスはティガダークにオーバーブースト・プラズマを放ちティガダークはそれをハンドスラッシュで相殺する、その隙にイリスはティガダークに近づき冷凍ガスを放つ、それにティガダークは脚を凍らされスピア・アブソーバでティガダークの胸を刺す、そしてティガダークのエネルギーではなくレイブラットが埋め込んだ邪悪なエネルギーを取り除く

 

ティガダーク「…グゥ…グァァァア!?」

 

スピア・アブソーバを抜くとティガダークはもがきだし黒くなったからだが元の色に戻りティガダークは本来の姿ティガマルチタイプになった

 

ティガ「感謝する、私を助けてくれて…」

 

ーーークゥウウウウ!!ーーー

 

正気に戻ったティガはイリスに礼を言い、イリスも咆哮を返す

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!ーーー

 

EXタイラントデスボーンはスラターンにトドメを刺すべくスラターンに歩み寄る、そして至近距離からデスファイヤーを放とうとするが

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!!?ーーー

 

スラターンはハンマーでタイラントの頭(頭蓋骨)に当てタイラントは吹き飛ぶ、そしてアックスでタイラントの右腕の関節部分に当てアックスをハンマーで叩く…するとバキッと音がし右腕の鎌が音を立てながら地面に落ちる

 

ーーーギィガァァァァアアアアアア!?ーーー

 

タイラントは痛みがないが驚きで叫び、その隙にスラターンは電撃光線を放ち左腕の鉄球を粉々に破壊する、そしてそのまま三又の尻尾でタイラントの全身を叩き回しタイラントは全身の骨にヒビが入りスラターンはタイラントの脚をハンマーとアックスで破壊しタイラントは地面に倒れこむ…文字通りもう立ち上がれないだろう…

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ゴモラはゼヴォスに超振動波を放ちそれをテレポートで避けエレキングの放電光線やリトラの火球さえ避けてしまう

 

ゼヴォス「さて…ここらで終わりにしよう」

 

ゼヴォスが六属性レーザーを放とうとするが…

 

ヒュウガ「ペダニウムランチャー発射!」

 

頭上からペダニウムランチャーが発射されゼヴォスは正面から食らう

 

ゼヴォス「何!?…小賢しい真似を!」

 

レイ「ボス!?皆!?」

 

ケイト「待っていろ!すぐに助け「いや大丈夫だ!」!?」

 

レイ「ここは俺に任せろ!自分の運命は…自分で変えてみせる!」

 

レイブラット「ほざけ!変えられるものか!運命を!」

 

レイ「変えてみせる…ジーとしててもドーにもならないんだからな!」

 

するとレイはレイモンに姿を変えゴモラ達も姿を変える…ゴモラはEXゴモラへとエレキングはEXエレキング、リトラはファイヤーリトラに姿を変える

 

レイモン「いくぞ!お前達!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ーーーキィィィ!ーーー

 

ゴモラ達はゼヴォスに反撃を仕掛ける…まずエレキングがテレポートを防ぐようにゼヴォスに巻きつきながら電流を流す…巻き付けば大抵の敵はテレポートできない…何故なら余程の達人でなければテレポートしても相手も付いてきたりできなかったりする…ゼヴォス本人なら分からないがレイブラットが支配している今、レイブラットが元々テレポートの使い手ではないのでうまく操れないのだ…その隙にファイヤーリトラは火球を連発しゼヴォスの背中の円盤を破壊する

 

ゼヴォス「馬鹿な…こんな雑魚に…この私が…ありえない…!」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ゴモラはテールスピアを繰り出しゼヴォスに大穴を開ける…そしてそのままローリングアタックを繰り出し…エレキングごとゼヴォスを叩き斬る…だがエレキングは自らの体を電気エネルギーに変換しゴモラの攻撃を避けていたのでゼヴォスだけがダメージを食らう

 

ゼヴォス「レイモン!?何故この様な雑魚と共に生きる!?何故人間という矮小な存在と共にいる!?人間…下らない生き物に!?」

 

レイモン「理由なんかない!最初にできた仲間だから…俺を信じてくれたから…ただそれだけだ!」

 

EXゴモラはEX超振動波を、EXエレキングはサンダータックルを、ファイヤーリトラはファイヤーストライクを放ちゼヴォスにトドメを刺しゼヴォスは火花を散らしながら爆発する

 

ミサキ「勝った!」

 

ダイル「よし!」

 

グランデ「流石俺のライバル!」

 

ケイト「…レイ…良くやったな…」

 

レイモン「レイブラット…貴様の負けだ!」

 

神無「降伏したどうですか?…さてハイパーゼットン達を回収と…」

 

神無はハイパーゼットン達を回収しレイブラットに降伏を進める…が

 

レイブラット「…………………………………………フフフ……フハハハハハ!!これで終わりと思っていたのか!?甘いぞ!レイモン!そして我が子孫共!そして地球人共よ!」

 

「「「「「「「「何!?」」」」」」」」

 

レイブラット「本当の戦いは…これから始まる!」

 

するとレイブラットはライザーと怪獣カプセルを召喚する…そのカプセルからトンデモナイオーラが漂う

 

レイブラット「これで…終わりだ!」

 

【デモニックフージョン!アンリーシュ!】

 

【禍津神 呉爾羅(ゴジラ)】

 

【ベリュドラ】

 

【レイブラット】

 

【デスゴジラ!】

 

レイモン「……何だこいつは…」

 

神無「今までの敵と…桁が違う!?」

 

そして目の前には5000メートルはある巨大な怪獣が現れた…姿は呉爾羅…いわゆる白目ゴジラそのものだが…身体中にあらゆる怪獣がベリュドラと同じく合成されており、白目ゴジラにはなかった翼が生えベリュドラにはなかった足がある…詰まる所呉爾羅は翼がなかったので飛べなかったがベリュドラの翼で飛べる様になり、ベリュドラは足がなかった為動けなかったが呉爾羅の足で動ける…そしてこの怪獣は全身に怪獣がいる…その為死角などが一切存在しない…そしてゴジラの火力も備わった…最強の敵…全ての存在に死を振りまく最恐にして最凶の神…ゆえにデスゴジラ(死の神)…果たしてこの災厄に神無達は勝てるのだろうか?




実ははギャラクトロンはゼヴォスのリメイクで知ってましたか?そしてレイブラットの蝶野さんネタ…銀色の怪獣様が考えていたのを参考にしました!…すみません…最近はクロスオーバー先で銀色の怪獣様が考えたオリジナル怪獣を出そうとしたら考えてますねぇ…それにしてもクロスオーバーして何でウルトラマンとコラボさせた?て言われないか考えると…腹が痛い…早くジード見に行きたいな…そしてオリジナル怪獣デスゴジラ(なんてネーミングセンスのなさ…)です…百体怪獣ベリュドラにあの最凶のゴジラとのフージョンライズ…勝てるか?では次回惑星ハマー編最終回です!


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四十一話最終対決

さて今回で惑星ハマーも終わります…相変わらずの駄文ですが…そろそろクロスオーバーですね…ではどうぞ!


レイ視点

 

俺達の目の前に巨大な怪獣が現れた…それは神無の手持ちにいるゴジラを白目にした様な姿で…そして翼が生え、全身に怪獣が合成された姿だった…

 

レイモン「あいつは……一体……?」

 

デスゴジラ(レイブラット)「こいつの名は最恐にして最凶の怪獣…その名も怨念大怪獣デスゴジラ!ウルトラマンベリアルが百体以上の怪獣と合体した百体怪獣ベリュドラにとある科学者に殺されたゴジラの死体に人間どもの怨念から生まれた最恐のゴジラ、それのフージョンライズ…いやデモニック・フージョン アンリーシュで私が取り込んだ姿…それが全宇宙に完全なる死と滅びと災厄を巻き起こす神となったのだ…」

 

レイブラットは自惚れるでもなくそれが当たり前とでも言う風に喋る…それが余裕綽々で俺達にはそれが恐ろしく感じる…

 

グランデ「へ!なら俺達も数を増やすだけだよ!」

 

ケイト「そうだ!」

 

グランデ達も手持ちの怪獣達を全てだしデスゴジラと向かいあわせる

 

神無「…じゃあ僕もエース達を呼ぼうかな」

 

神無はギガダークナイザーからガタノゾーア、ミズノエリュウ、Uキラーザウルス、ワイバーン、ネオバルゴン、ガメラ、マザーレギオン、デストロイア、スペースゴジラ、鎧モスラ、グランドギドラそしてネオバトルナイザーからはキングベムラーを召喚した

 

ミサキ「こんな数を相手にそんなデカブツトカゲが勝てるかしら!」

 

ダイル「それは悪役のセリフだぞ…しかも敗北フラグの…」

 

デストロイアがオキシジェン・デストロイヤー・レイを吐き、スペースゴジラがコロナビームを放ち、マザーレギオンがマイクロ波シェルを放ちネオバルゴンは冷凍ビーム、ガタノゾーアは貫通レーザー、Uキラーザウルスのフィラーショックを放ちデスゴジラに一斉に放たれる…これが普通の怪獣ならばオーバーキルにも程があるが…

 

ーーーアンギャアアアァァァオオオオォォォォンアンンンンン!ーーー

 

デスゴジラは体に合成された怪獣達から光線を放ち六つの光線を相殺…ではなく押し返しガタノゾーア達を下がられる

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!

?ーーー

 

ーーーギィィィィ!?グガァァァァァ!?ーーー

 

ーーーグルルルルン!?グワッ!?ーーー

 

ーーーキシュィィィイイィィ!??ーーー

 

ーーーキシュイィィィィ!?ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!?ーーー

 

神無「なあ!?大丈夫!?皆!?」

 

何とあの神無の強豪の怪獣の中でも屈指の実力者である筈の怪獣達の攻撃を押し返され流石の神無も驚いていた

 

デスゴジラ「何を驚く?こいつは百体以上の怪獣が合成された…つまり何百体もの怪獣の戦闘力が合わさり、最強の怪獣たるゴジラの力に、人間達の負の怨念…そして全知全能たる私が依代としている怪獣…例え貴様らが数を増やそうと、このデスゴジラに勝てはしないのだ!」

 

高らかに宣言するレイブラット…つまりこの怪獣は何百体もの怪獣が合成され単なる足し算ではなく何倍にも膨れ上がり、その力に耐え切れる器…ゴジラを使って普通なら肉体が崩壊する力を押さえつけ、レイブラットの力で最大限まで強化するてことか……

 

レイモン「実質百体以上の怪獣と戦っている様なものか…」

 

グランデ「はぁ!?んだよそれ!?チートだ

!おい審判!レッドカードだ!!」

 

ミズノエリュウが八頭激衝光、鎧モスラが鎧・クロスヒートレーザー、ガメラがハイ・プラズマを放つもデスゴジラは手を軽く動かしただけでソニックブームを起こしガメラ達の攻撃を相殺する

 

神無「元々はあいつの体じゃないからレイブラットはノーダメージ…チ、最悪の怪獣だねモノホンのゴジラが弱く感じるよ…」

 

デスゴジラ「さて…絶望を見せてやろう」

 

するとデスゴジラは口から黒い炎を吐き出す…これがゴジラ特有の放射熱線か…?いやそんな生易しい物ではない、怪獣達が黒い炎を防ごうとバリアを張ったりしたがそれを一方的に破り怪獣を吹き飛ばした…あのガタノゾーアやマザーレギオンまでも吹き飛ぶ程の超威力…

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

カイザーギドラがデストロイド・カイザーを一点集中させデスゴジラを攻撃するもデスゴジラは手を動かし手で光線を防いでしまう、とはいえ流石に完全には防ぎきれず手の一部を削り取ったが…

 

デスゴジラ「ガァッデェム!」

 

そのまま巨椀を動かしビンタの様にカイザーギドラを吹き飛ばす

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!?ーーー

 

スーパーグランドキングはスーパーグランレーザーを、イリスはオーバーブースト・プラズマを、スラターンは電撃光線を、キングベムラーは灼熱の炎を放ちデスゴジラに当てようとするがデスゴジラの体に当たり体を抉り大火傷を負わすが…すぐに再生してしまう…ゴジラ特有の再生能力が強化されどんな傷も瞬時に治ってしまうのだ…その後デスゴジラは全身を黒く発光させ口から先程より強烈な黒い炎…否 怨念大放射熱線を放ちスーパーグランドキング達は派手に吹き飛ぶ

 

ヒュウガ「そんな…神無のエース達を軽くあしらうとは…」

 

全員があの怪獣達が軽くあしらわれているのに絶句している、何せ、怪獣達の攻撃は全く効かずデスゴジラの攻撃は怪獣達に大ダメージを与えるのだ…今までも苦戦した戦いがあったが…ここまで酷くはなかった…それが彼等がこのデスゴジラに勝てないと思う理由だった

 

グランドギドラ「チィ…舐めおって…」

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

グランドギドラは反重力光線と引力光線を同時に発射しワイバーンは炎氷レーザーを放ちデスゴジラを攻撃する…その連続攻撃も手で防がれてしまうが炎氷レーザーはデスゴジラの皮膚を一部消滅させる…だがすぐに再生させデスゴジラは尻尾で空に浮かぶ二体を地面に叩きつけてしまう…

 

デスゴジラ「諦めろ、絶望しろ、喜ぶな…かつて体があった時の私と同格であった【あの女】の手下が別世界の地球侵略の時に言った言葉だ…確かその世界では黒い影法師と言っていたな…だが所詮奴らの戦闘力は皆無に等しい…本当に恐ろしいのはあの女だ…」

 

神無「あの女…?」

 

デスゴジラ「そうだ…忌々しいことにあの女は私と同格、何度も死闘を繰り広げた…私が怪獣を操るなら…奴は生み出す…何千年と戦いを繰り広げたものよ……ああ忌々しい…奴は根源的破滅招来体の生みの親であり黒い影法師を生み出した創造主なのだ…」

 

……そんな恐ろしい奴がいるのか…レイブラットと互角なんて…

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

スーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリスは合体技「三位一体・カイザーグランレーザー・メス」を放ちデスゴジラを攻撃する、デスゴジラは手で攻撃をまた防ごうとすふが…手を貫通しデスゴジラの顔面に当たり左目を抉りとる

 

デスゴジラ「グオオオオ!?目がァァァァァァ!?貴様らぁぁぁ!?許さんぞ!」

 

流石に合体技は効くのか、レイブラット…デスゴジラが怒りの咆哮をあげる

 

ーーーアンギャアアァァァァオオオオォォォォォン!ーーー

 

すると全身の怪獣達から光線を発射しこちらの怪獣達を全て攻撃する…これがデスゴジラの多勢殲滅型の必殺技 大技怨念大滅尽である

 

ーーーギャアオオォォォォ!!?ーーー

 

ーーーキィィイイィィ!!?ーーー

 

ーーーキィィィ!?ーーー

 

レイモン「ゴモラ!?エレキングにリトラまで!?」

 

EX化したゴモラ達ですら瀕死状態に変わりエレキングとリトラは戦闘不能、タイラントやアルビノギャオス、スーパーメカゴジラからブリザードライガーまで戦闘不能に至り、無事なのは各自のエースと神無の怪獣のみだった…

 

レイモン「なんて化け物だ…これだけの強豪をこうもアッサリ…」

 

全員がこの怪物に勝てるのか?と不安になるがゴモラ達は戦意を失わずデスゴジラに必殺技を当てる、それを鬱陶しそうに手で庇った後、放射熱線を吐き怪獣達を吹き飛ばす

 

神無「不味いな…下手な怪獣じゃ足手纏いだ

…僕達も行くか…」

 

神無はレヴィベジスに変身し、グローザム達も巨大化しデスゴジラに立ち向かう

 

グローザム「ヘルフローズンブレス!」

 

ジャグラー「蛇心剣・新月斬波!」

 

ゼット「……ハァ!」

 

デスレム「デスレムインフェルノ!」

 

アークボガール「破壊光弾!」

 

レヴィベジス「マクシウムソード!」

 

グローザムは口から冷気を、ジャグラーは刀から三日月状の斬撃を、ゼットは一兆度の火球、デスレムは火球を空と地面から無数に放ち、アークボガールは手から光弾を何発も放つ、神無はマックスから授かった技マクシウムソードをマガクリスタルから放ち分裂させ切り裂こうとする、デスゴジラは再び手で防ごうとするがマクシウムソードは手を避け体を斬りまくり、蛇心剣・新月斬破は手を深く斬りさきデスレムインフェルノは手で防がれつつも他の場所にもあたりヘルフローズンブレスは手を凍らせ一部凍りついてしまった

 

デスゴジラ「ク、キサマ等!よくもやってくれたな…!まあ私には傷をつけられても倒せるはずがないのだがな…」

 

デスゴジラはそう言い放ち再び怨念大放射熱線を放ちレヴィベジス達を焼き尽くそうとするがグローザムは掠っただけで腕を溶かされたがすぐに再生する

 

グローザム「アチチ…くそ、前皇帝より手強いじゃないか…」

 

デスレム「相手の攻撃はこっちに甚大な被害を被るが相手はほとんど無傷…嫌な敵だ」

 

ジャグラー「チ、最悪の敵だな…何とかならねえのか?再生封じるとか」

 

レヴィベジス「出来たら誰も苦労しないと思いますよ…たく厄介なフージョンライズだなぁ…」

 

デスゴジラ「当たり前だ!私は全宇宙の支配者レイブラット、この体でもかつてより弱いのだ…だが貴様ら程度に苦戦する程私は弱くはなっていない!」

 

レイモン「これでも全盛期より弱いだと…」

 

レイブラットの余りの強さに驚きを隠せない俺達、するとデスゴジラは怨念大放射熱線を再び放とうするが…

 

???「フン、情けないな…レイオニクス共よ…」

 

空から光線が放たれそれにデスゴジラの右眼に命中しデスゴジラは怨念大放射熱線を放つのをやめ再生した左眼で光線が発射された所を凝視する

 

デスゴジラ「なぁ…貴様はぁぁぁぁ!?」

 

そこにいたのは空間がガラスのように割れレイブラットに右手を向けているヤプールだった

 

レイモン「ヤプール!?」

 

そう異次元超人巨大ヤプールが異次元空間より現れデスゴジラに攻撃を仕掛けたのだ

 

ヤプール「勘違いするな、お前を倒すのはこの私だ、それに今がレイブラットを倒す好機なのだ…これは一種の同盟と考えておけ…」

 

レヴィベジス「礼を言いますよ、ヤプール」

 

ヤプール「フン……」

 

ヤプールはレヴィベジスから頭を背ける

 

デスゴジラ「粘着物が増えた所で何になるのだ!その様な汚物私のビンタで頭を吹き飛ばしてやろう!」

 

レヴィベジス「………馬鹿だなあんた…確かにヤプールは粘着物並みのしつこさだ、ゴキ…じゃなくて白い服にこびりついたカレー並みだ」

 

ヤプール「おい!?」

 

ヤプールが咄嗟にレヴィベジスに掴み掛かりそうになるが、レヴィベジスは構わず言葉を続ける

 

レヴィベジス「だがウルトラ兄弟の執念は本物だ…それを馬鹿には出来ない、ここまで執念はもはや感嘆に値する、それを馬鹿にする事はレイブラット、貴方には出来ない」

 

ヤプール「!?」

 

デスゴジラ「……貴様我が遺伝子を受け継いだ事しか取り柄の無いゴミクズ共の分際でぇぇ!レイモンは兎も角貴様の様な人間と言う種族の中で落ちこぼれの屑の分際で…許さぬぞ!貴様を殺した後貴様の怪獣達を洗脳して私の手駒に変えて…グェブ!?」

 

デスゴジラが汚い言葉を吐こうとしたその時デスゴジラに光弾が当たりデスゴジラが少し顔を背ける

 

ティガ「レイブラット、これ以上お前の好きにはさせない」

 

デスゴジラ「貴様ぁぁぁぁ!一度我が手中に墜ちた光の戦士が何をほざく!?私に逆らう気か!」

 

デスゴジラはティガに向けて合成された怪獣から光線を放つがティガはそれをひらりと避けゴモラ達の方へ降り立つ

 

ティガ「ここからは私も手伝おう」

 

ヤプール「フン、頼りにしてやろう」

 

するとティガはゼペリオン光線を放ち、ヤプールはスペシウム光線を放ってデスゴジラを攻撃する、デスゴジラはそれを喰らい皮膚が裂けるがすぐに再生してしまう

 

ヤプール「…怪獣王の能力は厄介だな…全くこれだからG細胞と言う細胞は……私もそれさえあればより良い超獣が作れるのに…」

 

ティガ「だがそれよりもその再生力をレイブラットのレイオニクスの力で底上げしているんだ…厄介極まりない」

 

デスゴジラ「だから言っただろう?私は究極にして至高なる存在!全知全能たる私に勝てる通りなどない!」

 

レヴィベジス「自分で全知全能で言っている奴が偉っそうに……全知全能なんてこの世には存在しないんだよ!」

 

神無はそう言い放ちデスゴジラにマクシウムカノンを放ちデスゴジラはそれを手で防ぐ

 

デスゴジラ「無駄だ!この私には貴様らなどの攻撃は効かないのだから!」

 

レイモン「く…確かに…俺達の攻撃は奴に全然届いていない…決定打も対抗策もない…どうすれば勝てる…」

 

レイ達がデスゴジラ(レイブラット)にどう勝てばいいか考えたその時、空から声が聞こえた

 

?「だったら…俺達が力を貸してやるよ!」

 

空から赤い光線と二つのアイスラッガーが落ちてきてデスゴジラを切り裂き、光線はデスゴジラの身体を貫通する、そして地上に二人の巨人が降り立つ、その巨人は…

 

ヤプール「貴様らは…ウルトラマンベリアルにウルトラマンゼロ!?」

 

第三者視点

 

そう若き最強の戦士ウルトラマンゼロと黒き王ウルトラマンベリアルが地上に降り立ったのだ

 

ベリアル「久しぶりだなレイブラット、ここで今までのケリをつけてやるよ」

 

ゼロ「マックス先輩とゾフィー隊長に言われてここまできて正解だったぜ…よく持ち堪えてくれたなレイオニクス達!ここからは俺達も手を貸すぜ!」

 

ベリアルとゼロはデスゴジラを睨みつけながらレイ達の方を見て頷く

 

 

ゼロ「レイブラット…よくもメビウス先輩とヒカリ博士を石化してくれたな…(もう戻ってるけど…)親父の兄弟を石化させた罪は重いぜ…!」

 

ゼロはそう言い放つとワイドゼロショットを放ちデスゴジラはそれを手で防ごうとするが手を貫通、爆破させそのまま腹に命中して大穴を開ける

 

デスゴジラ「グオ…貴様!?」

 

デスゴジラは爪で引き裂こうとするがゼロはすぐに回避しベリアルがベリアルリッパーを放ちデスゴジラを切り裂く

 

レイモン「なんて凄いんだ…ゴモラ!俺達も行くぞ!」

 

EXゴモラはEX超振動波を放ち、スーパーグランドキング達も必殺技を放ちデスゴジラに防がれる間も無く攻撃を繰り出す、デスゴジラは再生するが絶え間なく光線やゼロスラッガーが飛び回り切り裂き続け、ベリアルクローで切り裂かれたりするので再生が少し間に合わない

 

レヴィベジス「ゼロ様とベリアル様が加勢に来ただけでこんなにも押してる…」

 

デスゴジラ「クソがぁぁぁぁ!!こうなれば貴様から殺す!」

 

デスゴジラはレヴィベジスに狙いを定め怨念大放射熱線を放ちレヴィベジスに当てようとする

 

レヴィベジス「く、避けなきゃ……!…この感覚…もしかして」

 

レヴィベジスは避けようとするが、何故か一瞬動きが止まりそのまま黒い炎に飲み込まれる

 

レイモン「神無!?」

 

ーーーグゥエエエエエ!?ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!?ーーー

 

ーーークゥウウウウ!?ーーー

 

レヴィベジス…神無が黒い炎に飲み込まれ唖然とするレイ達と怪獣達…それをみてデスゴジラがほくそ笑む

 

デスゴジラ「クハハハ…私に逆らうからこうなるのだ!これで奴は死ん「馬鹿言ってんじゃねえよレイブラット」何!?」

 

ゼロ「お前は知らないようだな…あいつはエンペラやダークザギ…ゴジラの力も宿してるが本質的にはあいつはマガオロチだ…だかなマガオロチは…あいつはまだ完全体じゃないんだぜ?……強いエネルギーがマガオロチをマガタノオロチへと進化させるのさ」

 

デスゴジラ「……!?まさか…!」

 

すると爆炎が消えその中からレヴィベジスが現れる…だがその姿は前と少し違った、前より小さくなり六個の目の様な部分は鎧で見えなくなり尻尾も前より短くなった…これは力を凝縮した姿であり前とは能力が上がっているのだった

 

レヴィベジス「……うん…前よりウルトラマンの力が扱えやすようだ…そうだなレヴィベジスじゃなくて…これからは暗黒邪龍帝ラグナレクとでも名乗ろうかな…?」

 

ベリアル「……もう少し捻りを入れたらどうだ…?厨二臭いぞ?」

 

デスゴジラ「調子に乗りおって…!全て消えて無くなってしまえ!!」

 

するとデスゴジラは体を発光させ全身から光線を放つ

 

ゼロ「うおっと…!お前ら!手を貸してくれ!!」

 

するとゼロはウルティメイトブレスから六個のカプセルを取り出す…それはセブンのカプセル怪獣と同じ物だった…中から現れたのは双頭怪獣バンドン、そしてセブンのカプセル怪獣、ミクラス、ウィンダム、アギラ…の娘達であるミクラス、ウィンダム、アギラ…ちなみに全員がセブンのカプセル怪獣の娘で雌であるのだ…そして残り二体は怪獣王の名を持つGODZILLAと強足怪獣ジラである

 

ゼロ「お前ら少し時間稼ぎを頼む!ウルティメイトゼロ!」

 

ゼロはバラージの盾を纏いウルティメイトゼロに変化しファイナルウルティメイトゼロを放つ準備をする

 

ヒュウガ「……我々もペダニウムランチャーで援護するぞ…」

 

ハルナ・オキ・クマノ「了解!」

 

ラグナレク「…僕も新しい能力を見せるとしましょう!ウルトラマンメビウスの力よ!メビュームフラッシャー!」

 

ラグナレクになった事でギガダークナイザーを呼び出せるようになりその能力でギガダークナイザーからメビュームシュートの強化光線メビュームフラッシャーを放ちデスゴジラを攻撃する

 

ラグナレク「今だ皆!」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

レイモン「ゴモラ!EX超振動波だ!」

 

スーパーグランドキングとレイの声に合わせるかのように全員が必殺技を放つ、ゼットンはEXゼットンに変わり、レッドキングはEXレッドキングに変わり、全員が必殺技を同時に放った事でデスゴジラの光線を打ち破りデスゴジラを後ろへ後退させる

 

ヒュウガ「ペダニウムランチャー発射!」

 

ペンドラゴンはペダニウムランチャーを発射させデスゴジラを攻撃する、その時イリスが腕を組んでとある変化を見せる…イリスは神無の【三】番目の手持ちであり平成ガメラ三部作の最後に…つまり三番目に登場した怪獣だ…三に縁がある怪獣でありイリスはティガの体から遺伝子を搾取した…ティガとはマレー語、インドネシア語で、「三」いう意味なのだ…だからイリスはこの力を授かった…神無を守るための力をティガからコピー出来たのだ

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスはゼペリオン光線を放ちデスゴジラの目を潰しゼロがどこにいるかわからなくする

 

ゼロ「……ありがとよ!これでフィニッシュだぁぁぁぁ!」

 

するとゼロの姿が……増えたのだ…その数なんと三十に…デスゴジラを囲むように…一人一人がファイナルウルティメイトゼロを放つ体制のままで…

 

「「「「「「「「……………………………はぁ?」」」」」」」」

 

全員が絶句する中ゼロはファイナルウルティメイトゼロを放ちデスゴジラに命中させる

 

デスゴジラ「ヌォォオオオ!!!?」

 

流石の超再生も…再生する間も無い攻撃の前には役に立たず…そのまま消滅していく

 

デスゴジラ「巫山戯るな…だが…これで終わりと思うな!レイオニクスの血は跡絶えぬ!この身朽ちても決して私は死なぬぞ!」

 

するとデスゴジラの身体が光子へと変わる…そして光子が一定の大きさに変わり…その形はバトルナイザーに変わる…レイブラットは最後の足掻きにデスゴジラの身体をバトルナイザーへと変えたのだった…そしてバトルナイザーは光の粒となって飛び去っていく…この宇宙から並行宇宙まで…レイオニクスを…自分の依代を増やすために飛んで行った

 

ゼロ「チィ…ちゃんと殺したかどうかすらわかりゃしねぇ…」

 

ベリアル「仕方ねぇだろ…おい人間達、このままだとここは崩壊する…さっさと逃げたほうがいい」

 

ヒュウガ「……!わかった…レイ達早く乗るんだ!」

 

レイ「わかった」

 

レイはレイモンから姿を戻しペンドラゴンに乗り込む…がラグナレクは神無に戻ろうとせずゼロと同じ空中に浮かんでいる

 

レイ「…神無…」

 

ラグナレク「レイさん達…ボス、僕はここでお暇します…今までありがとうございました

…僕はレイブラットを倒したので…もう他の宇宙に行きます…」

 

ヒュウガ「そうか……短い間だったが楽しかったぞ…」

 

ラグナレク「そうですね…もう少ししたら僕も二十歳なので大人になったらお酒でも…」

 

ヒュウガ「そうか……ん?もうすぐ二十歳…てお前…何歳だ…」

 

ラグナレク「………十九歳ですが…?」

 

「「「「「「「「えぇええええええええええ!!?」」」」」」」」

 

全員が凄まじい音量で叫ぶ、力一杯に…

 

ヒュウガ「本当か!?お前見た感じ中学生ぐらいかと……」

 

グランデ「俺より年上なのか!?身長百五十三センチくらいしかないくせに!?」

 

グローザム「……すみません…子供とばかり」

 

ラグナレク「………まあ自分でも自覚はあるけど…」

 

そうラグナレクが少し落ち込んでいるとレイがラグナレクに言葉をかける

 

レイ「……じゃあな神無!またどこかで会おう!」

 

ティガ「私が彼等を地球に連れて帰ろう…若き怪獣使いよ君も気をつけろ」

 

ラグナレク「ええ……さようなら…」

 

ペンドラゴンとティガはそのままこのレイブラットの生み出した世界から元の宇宙へと戻っていく

 

ヤプール「…ハ、貴様のお陰でレイブラットの復活は阻止できたが…結局はバトルナイザーが増えレイオニクスが増えたな…さてどうする」

 

するといきなりヤプールがラグナレクに手を向けて喋り出す

 

ラグナレク「…そうですね…地道に悪のレイオニクス達を排除するか…」

 

ヤプール「そうか…なら俺と同盟を結べ」

 

グローザム「同盟?」

 

ヤプール「そうだ、悪のレイオニクスを根絶やしにするまで俺と手を組むのだ…まあ実質皇帝の頃と変わらない部下扱いだろうがな…だが忘れるな貴様は、俺が殺す…ゆめゆめ忘れるな…」

 

ヤプールはそう言い放つとフンとラグナレクに背中を見せる…背中を見せるとはそれなりに信頼しているということだろうか…?

 

アークボガール「フ、我輩の後輩はツンデレであるようだな…それにしても皇帝は男だったのか…てっきり女かと…「フン!」アレェェ!?」

 

ラグナレクはギガダークナイザーでアークボガールを強く叩くとアークボガールは吹っ飛んでそのまま地面にめり込む…

 

ゼロ「さて…本題に入るぜ…」

 

ベリアル「俺達はここに来たのはゾフィーに言われたからだが…その前に行く所があってな…だがお前に任すのもいいかもしれないな

…お前の新しい力を試すいい機会になりそうだしな…」

 

ラグナレク「別の所…?」

 

ゼロ「ああ、俺達はギルバリスて言う奴を追いかけて別の宇宙に行く途中でゾフィー隊長からここに来るよう言われてな」

 

ベリアル「ギルバリスは何万年も前から存在する野郎でな、ギャラクトロンの創造主でもある奴だ」

 

ラグナレク「ギャラクトロンを!?なんて奴だ……」

 

ゼロ「そこでだ!メビウス先輩やマックス先輩に認められたお前にそのギルバリスの討伐を頼みたい!なぁにギガダークナイザー…ギガバトルナイザーならギャラクトロンやギルバリスに傷をつけられるしな!頼むぜ!」

 

ベリアル「何ただとは言わねぇ…俺の力を貸してやる」

 

ベリアルは黒いオーラをラグナレクに注ぎ込みラグナレクにベリアルの力が入って来るのがわかった

 

ゼロ「さあ、その世界へと繋がる門は作ったぜ…頼むぜレイオニクス…ええっと…確か皇 神無だったか?頼んだぜ!」

 

ベリアル「ギルバリスをブッ倒して見な!何お前の仲間(怪獣)がいれば何とかなる!仲間を信じれば大抵解決するんだぜ?」

 

ラグナレク「……わかりました!では行くとしましょう!」

 

そしてそのままラグナレク(神無)はゼロが生み出した穴へと飛び込んでいった

 

グローザム「頑張ってくださいね!皇帝!」

 

ヤプール「まあ死んでも骨だけは拾って超獣にしてやろう」

 

グローザム達はラグナレクを見送りカプセル怪獣達も手を振って応援する

 

ラグナレク「………あれ?誰もついてこないのかな…え?まさかの僕と怪獣達だけ…?」

 

そうラグナレクが呟いた声は誰にも届かなかった…

 

 

一方その頃、誰も居なくなったレイブラットが生み出した世界…デスゴジラが消滅した場所にアイデクセを殺した女が宙に浮いていた

 

謎の女「………………」

 

何も描かれていないカプセルのスイッチを押す…するとデスゴジラの力を込める…そして空のカプセルにデスゴジラが浮き上がる

 

謎の女「……これで残るカプセルは3個、これと同じ強さを誇る怪獣を見つけないと…」

 

そう女は呟き、カプセルをしまい空のカプセルを3個出す

 

謎の女「このカプセルが全て揃った時私は真の宇宙の支配者となるのよ…そうこの私ゲファレナーが…」

 

そう言って彼女…ゲファレナーが消える…一体彼女は何者なのか…?それはまだ謎である…




さて次回はギルバリス戦です!…まだ映画見にいってないから少しお待ちを……ちなみにラグナレクの由来はラグナロクの別の言い方から
…マガオロチからマガタノオロチに変化したような感じでしたが…姿はマガオロチのままで進化前より小さくなっていますね…ですが能力が新しくなりウルトラマンの光線の威力を上げる技がありそれで本家の威力に近づくのです。ちなみに主人公は中性的な顔で身長が百四十八センチ、髪は紫に近い赤でロングヘアー、瞳はオッドアイで右目が紫、左目がオレンジに変わる予定(今は赤)因みにモチーフにしたのは双星の陰陽師の鸕宮天馬で性格は自分が気に入った人には優しく接しますが…基本弱者は死ね、死んで他者に道をあけろ、といった気に入らない奴は殺す、自分がよければ全て良しといった性格で常に人間を見下していている(ただし芸能人や俳優、声優、獣医は見下してはいないようで人を助けたり笑顔にする仕事をしている人達を尊敬しているから)…まあ詳しい性格などはいつか書くとしましょうちなみにこの小説でのゼロはあまりチャラくなく、メビウスの事も先輩呼びでティガなどの自分より先に出て来たウルトラマンは基本先輩呼び(ただし親友のダイナとコスモスは呼び捨て)そして分裂したのはショーで分裂してファイナルウルティメイトゼロを放った事があったのでそれをやって見ました!ちなみにゲファレナーの名前の由来はドイツ語で堕天使というゲファレナーエンゲルから…続きは映画を観に行き次第書きますので少しお待ち下さい!


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四十二話正義の暴走

さて今回はウルトラマンジードの映画をモチーフにした作品です!ではお読みください!そしてこないだ感想が100件を超えました!記念すべきその100人目の前感想を送ってくれたのは銀色の怪獣様です
!おめでとうございます!嬉しいです!好きな作家さんが丁度100件めなんて!?…残念ながら賞品はございませんが…銀色の怪獣様も他の読者の皆様もこれからもこの小説をお読みいただいたら嬉しいです



第三者視点

 

ラグナレクはゼロの開けた異次元空間の穴を抜け、青い惑星…即ち地球に辿り着いた…ラグナレクから人間体に戻り地球を見下ろす

 

神無「何だ…地球か…救う気なくなるな…でも強い怪獣がいるなら…仕方ない…」

 

神無はギルバリスが滅ぼそうとしている星が地球と知ると救う気が無くなりかけたが…ギャラクトロンの創造主の存在が気になりその考えを捨てて地球に行く事を決意する

 

神無「さて何処にいるかな…?」

 

神無はギガダークナイザーに手を当て怪獣の気配を探る…そして怪獣がいる場所が判明する

 

神無「……日本か……いっも何で怪獣は日本に現れるんだ…?…まあいい…行くか…ラルゲユウス」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピギャア!ピギャア!ーーー

 

神無は何故怪獣は日本に多く現れるのかと疑問に思うがそのまま日本のとある都市にラルゲユウスを呼び出し急降下して行く

 

 

ここはとある都市のとある町…ここは今火炎に包まれていた…理由は二つある…一つは怪獣の攻撃によって火災が起こった…もう一つは…原因不明の火災である…その町のとある場所に二つの人影が…一人は地面に倒れこむ小さな少女、もう一人がその少女を背中におぶって火炎から逃げようとする少年がいた

 

少年「おい大丈夫か!?しっかりしろ!○○!お兄ちゃんがここから逃がしてやるからな!」

 

どうやら彼等は兄妹であるらしい…だが火災は今も広がり煙が充満し視界も悪く…無事にここから逃げられるか分からない状態だった

…しかも運の悪いことに何処からか光弾が飛んできて建物の一部が壊れその破片が兄妹に降り注ぐ…

 

少年「……!?そんな……」

 

少年は死を覚悟した…だがせめて妹だけでも助けようと妹を破片が当たらないところに投げようとした…その瞬間…

 

神無「危ないなぁ…」

 

黒い三日月状の斬撃が破片に向かって飛んでいき破片を破壊する

 

少年「…え………?」

 

少年が斬撃が飛んできた所を見ると…自分より年上だろう金棒のような物をもった和服の青年が下駄をカランコロンと音を立てながらこちらに歩いてきた

 

少年「あ、あなたは……?」

 

少年は恐る恐る、青年は少年を一瞥しそして少年がおぶっている少女をチラッと見てから口を動かす

 

神無「……その少女は君が助けたのか?」

 

少年「え?…あ、はい!俺の妹です!」

 

神無「そうか……」

 

すると青年…神無は少年をジィーと見つめる、その視線を不思議に思ったのか少年が神無に問いかける

 

少年「あの何か…?」

 

神無「…いや…珍しいと思ってね…僕は人間なんて所詮自分の事しか考えないゴミだと思っているから…君みたいな子が珍しくてね…だから助けた…君がもし自分一人で逃げ出してたらそのまま見殺しにしていた所だよ…」

 

少年はその言葉に一瞬ゾクッとしたが…それよりも先に神無が言葉をだす

 

神無「それよりも怪獣だ!…そうだ少年、君大きな怪物を見なかったかい?僕はそれを探しにきたのだよ」

 

少年「え?…あ、妹を助けに来る前にでっかい機械の龍がいましたよ…そうだ!今街の人がその機械の龍に襲われて死人が出ているかも!」

 

少年は妹を助けに来る前に見た怪物を思い出し街で暴れていたことから街の人が襲われていると想像し人が死んでいるかもしれないと考える…だが

 

神無「……別にいいじゃないか、人が死んだって…寧ろ僕は喜ぶね」

 

少年「……え??」

 

神無「だって世の中は生きているだけで罪なゴミだらけなのさ…君みたいな善人は滅多にいないしいても迫害を受けたり損をする…それが世の中だ…人間はこの世に生まれてこなかった方が良かったのさ…口では平等とか言っていても所詮は綺麗事、人がいる限り悪は消えず不感情も消えないのさ…まあまだ幼くて…穢れを知らない君には分からないだろうけどねぇ…」

 

神無はその光のない眼で…昔にふけるように少年を見つめる…少年にはそれが何処か悲しげに見えた…まるで自分がそういった目にあったかのように…

 

神無「まあいい…怪獣の気配はさっきから感じてる…飛んでいけばいいだけだ…さてここで君を置いておくのも不安だ…少年…飛んでいくよ」

 

少年「へ?飛ぶ?」

 

少年がコクと首をかしげると神無の髪の中かは文鳥が出て来る

 

ーーーピギャア!ーーー

 

するとその文鳥…いな古代怪鳥ラルゲユウスが巨大化し神無がラルゲユウスの背に乗る

 

神無「……………乗らないの?」

 

少年「…………あ、はい」

 

少年は唖然としていたが…もう考えるのをやめたのかラルゲユウスの背に乗った

 

 

 

ここは火災の中心部、ここで機械の龍が暴れている…

 

ーーーラァァァァ〜ーーー

 

その龍の鳴き声はコーラスの様、見た目はギャラクトロンに酷似した…いや正確にはギャラクトロンが強化改造されたギャラクトロンMK2である、彼は手先から放つマシンガン…ギャラクトロンゲベールで建物を破壊し続ける…そしてギャラクトロンMK2の暴れるすぐ近くに人影が見えた、

 

父親「 ○○!早く逃げるんだ!」

 

母親「こっちよ!」

 

少女「うん、お父さん!お母さん!」

 

言葉を聞くにして家族とわかる彼等はギャラクトロンMK2から逃げる…がギャラクトロンMK2は彼等を見つけ手からデジタル魔法陣を出しギャラクトロンシュトラールを放つ

 

父親「!?…○○!お前だけでも逃げるんだ!」

 

少女「キャ!?…お父さん!?お母さん!?」

 

父親は少女を投げ飛ばし少女が道に投げ出されて転ぶ…そしてギャラクトロンシュトラールの命中する所に彼女の家族達が…

 

少女「逃げて!そこにいたら死んじゃうよ!

?」

 

母親「私達の事はいいから逃げなさい!」

 

父親「俺達の分まで…幸せにな…○○!」

 

少女「いやぁーー!お父さん!お母さん!」

 

そしてギャラクトロンシュトラールが彼女の家族に当たる…その瞬間

 

神無「…今日は良い人に会うな…」

 

ギャラクトロンシュトラールの射線状に黒い円が現れギャラクトロンシュトラールを防ぐ

…そしてレーザーが消滅すると円は…否円状に回転していたギガダークナイザーは持ち主の手に戻る

 

神無「間一髪…だね…」

 

ーーーピギャア!ピギャア!ーーー

 

少女「………誰?」

 

少女の家族を救ったのは和服を着た青年…神無…彼はラルゲユウスの背に乗りギガダークナイザーを投げてギガダークナイザーでレーザーを防いだのだ、ラルゲユウスは地面に降り立ち彼女達に近づく…ラルゲユウスの背中に妹を置いて神無について来る少女と同い年ぐらいの少年も後ろからつくてきたが…

 

少年「君大丈夫?」

 

少女「え?…あ、うんありがとう」

 

少年は少女に手を差し伸べ、少女は少年の手を借りて立ち上がった

 

父親「君は一体……?いやそれよりも…助けてくれてありがとう!」

 

神無「……まあ善人そうだし助けるに値しますからね…それよりあのギャラクトロン擬きは何だ?まあいいか、お前達頼むよ」

 

神無はギャラクトロンMK2を見つめる…がすぐに戦闘態勢に入り怪獣を召喚する

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグオオォォォォン!ーーー

 

ーーーグッギャオオオァァーーン!ーーー

 

ーーーキュアオオオン!ーーー

 

今回出したのはネロンガ、ケルビム、ゾアムルチで三体でギャラクトロンMK2を取り囲み

ギャラクトロンMK2を睨みつける

 

少年「化け物が…増えた!?」

 

神無「む、少年化け物じゃない、怪獣だ…彼等の名前は…」

 

父親「ネロンガにムルチに似た怪獣!?…あと知らない怪獣だ!」

 

神無が説明しようとした時父親が怪獣達の名前を叫ぶ

 

少女「知ってるの?」

 

父親「俺が子供の頃に見ていた番組…まあ今でもやっているが…ウルトラマンて言う作品に出てきた怪獣にそっくりなんだ…」

 

神無「ほう?この地球はウルトラマンの作品があるのですか…そうです彼等はウルトラマンの世界の怪獣です、他にもゴジラやガメラ色々いますよ」

 

少年「……あなたは一体…?」

 

少年が疑問を口に出すが神無はサラッと答えを言う

 

神無「僕?僕は通りすがりの怪獣使いさ」

 

ーーーグッギャオオオァァーーン!ーーー

 

ケルビムが弾道エクスクルーシブスピットという火球を放ちギャラクトロンMK2に命中するがギャラクトロンMK2は無傷でありゾアムルチは青い破壊光線を放つがこれも全くの無傷、ネロンガの暴君電撃もさして効かずギャラクトロンMK2は腕の接近格闘用ブレードギャラクトロンクリンガーで近づいてきたネロンガとゾアムルチを切り裂き後頭部にある鋭い切れ味をもつギャラクトロンベイルを取り外して手持ち武器として装備しギャラクトロンベイルをケルビムに投げつけケルビムに命中しケルビムはビルに倒れこむ

 

ーーーラァァァァ〜ーーー

 

ギャラクトロンファングを放ちケルビム達を追い込み、ケルビム達の攻撃はバリアで防ぎギャラクトロンシュトラールでケルビム達を吹き飛ばす

 

ーーーグッギャオオオァァーーン……ーーー

 

ーーーグオオォォォォン……ーーー

 

ーーーキュアオオオン………ーーー

 

神無「あ、やられちゃったなぁ……」

 

少年・少女「「早過ぎません!?出てきたばっかですよ!?」」

 

怪獣達の早すぎる退場に突っ込む二人…他人で出会ってすぐなのにこのシンクロ…将来いいコンビになりそうな感じである

 

神無「…ケルビム達も強いと思うんだけどなぁ…やっぱりギャラクトロンは強いや…ケルビム達、戻っていいよ…じゃあ代わりにガメラ!

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ケルビム達を戻し次に現れたのは地球の守護神ガメラ、ガメラはギャラクトロンMK2に接近しプラズマ火球を放ち、先程とは違い無傷ではなく機体に焦げ跡を残していた

 

ーーーラァァァァ〜ーーー

 

ギャラクトロンMK2はギャラクトロンクリンガーで切り裂こうとするがガメラの甲羅は固くガメラはギャラクトロンMK2に炎を纏った拳バニシング・フィストで殴りつけギャラクトロンMK2はバリアを張るがバリアを突き破り吹き飛ぶ

 

少年・少女「…………かっこいい!」

 

少年と少女は目を輝かせてガメラを見つめていた…どうやら彼等はガメラのかっこよさに惹かれたらしい…

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ガメラはファンサービスとばかりに咆哮を上げる…流石グランドギドラと同じロリコン、ショタコン、小さい子供が好きなガメラである、子供達の心を掴むのが上手だ、

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!?ーーー

 

グランドギドラ「ちょっと待て!?誰がロリコン、ショタコンだ!?」

 

神無「……ガメラて子供助ける事が多いじゃん?それにグランドギドラは子供しか食べなかったし…え?ロリコンじゃ無いの?」

 

そんなショートコントはさて置き グランドギドラ「よく無い!?儂等はロリコンじゃ…」ギャラクトロンMK2はすぐに立ち上がりギャラクトロンシュトラールを乱射する グランドギドラ「無視すんなゴラァァァァ!」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ガメラはギャラクトロンシュトラールをハイ・プラズマで相殺する

 

神無「…他にも呼ぶか…」

 

ーーーキシュイィィィィ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

更にデストロイアとスペースゴジラを呼びだし、登場と共にオキシジェンデストロイヤー・レイとコロナビームを放ちギャラクトロンMK2を吹き飛ばす、更にスペースゴジラは結晶体を至る所に出現させバトルエリアを形成する、バトルエリアはスペースゴジラだけでなく他の仲間のエネルギーも回復できウルトラマンのエネルギーすら回復させる…この場にウルトラマンがいたら制限時間が実質無くなるのだ

 

ーーーラァァァァ〜ーーー

 

ギャラクトロンMK2はギャラクトロンベイルを投げつけギャラクトロンシュトラールも放つががデストロイアのヴァリアブル・スライサーでギャラクトロンベイルを破壊しスペースゴジラのフォトン・リアクティブ・シールドでシュトラールを跳ね返されギャラクトロンMK2はボロボロ状態に変わりガメラにトドメにバニシング・フィストを喰らいギャラクトロンMK2は機能を停止する

 

神無「よし、お疲れガメラ、デストロイア、スペースゴジラ!」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキシュイィィィィ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

三体は嬉しそうに叫びギャラクトロンMK2はギガダークナイザーに回収される…すると…

 

?「どうやら貴方は今までの敵とは格が違うようだ…」

 

神無「…!?…誰だ…」

 

上空から突然声が聞こえるが見上げても誰もいない…

 

ギルバリス「私はギルバリス、この星の不要な知的生命体を抹殺する、全ては全宇宙の平和の為に、それが私の使命、正義の執行者、故にその使命を阻害する貴方を抹殺する」

 

少年「平和……何で…?そんなの平和じゃ…」

 

ギルバリス「ならば問おう、知的生命体は下らない理由で他を馬鹿にしたり傷つける…何故かわかるか?それは感情があるからだ、感情が知的生命体にある限り全宇宙から平和は訪れない…故に滅ぼす」

 

少女「そんな……」

 

誰もが一方的な平和論を聞き、怪獣達ですら絶句する中…神無だけはギルバリスの声に応じた

 

神無「まあ…確かに他の宇宙人はともかく地球人は根絶やしにすればいいと思うよ?でも動物は抹殺しないでくれる?人間だけなら殺していいよ」

 

さらっと恐ろしげなセリフを吐く神無にその場にいた少年達は驚き、怪獣達は…神無の過去を知っている為悲しげな目で見つめる

 

ギルバリス「……ここで貴方を排除する為…全勢力を持って倒します」

 

するとデジタル魔法陣が二十一個現れギャラクトロンが転送されてくる…しかも一体一体が神無の手持ちになる前のギャラクトロンと変わりないスペックを誇っていた

 

ギルバリス「これで貴方を排除…「お待ちください」?」

 

するとギガダークナイザーから神無の手持ちのギャラクトロンが自分の意思で現れる

 

ギルバリス「お前は…ブルトンに惑星ボリスに連れていかれた個体か…」

 

ギャラクトロン「……私の創造主ギルバリスよ、悪い事は言わない…ここから去れ、マスターは黒き鋼を持っている」

 

ギルバリス「何?黒き鋼…ギガバトルナイザーの事か…そうか…だからそれ程の怪獣を操れるのか…忌々しい惑星クシアの遺物品め」

 

神無「惑星クシア?」

 

ギルバリス「ギガバトルナイザーは元々クシアの科学者が生み出した物…それをレイブラットが盗みバトルナイザーの機能をつけた武器…私やギャラクトロンの装甲を傷つけるギガファイナライザーと同格の力を持つもの…やはり排除せねば」

 

ギャラクトロン「やめるんだギルバリス、私は知った、知的生命体達は必ずしも害悪ではないと、確かに感情があるから間違える…だか過ちを繰り返さないのも知的生命体だ」

 

神無「まあ人間は繰り返すけど…「マスターは黙れ」……ギャラクトロンが辛辣…」

 

ギルバリス「…理解できぬ…失敗作め…ここで消えろ」

 

すると二十一体のギャラクトロンが起動し街を破壊し始める

 

神無「出番だ!イリス!ワイバーン、ファイブキング!イズマエル、ビースト・ザ・ワン!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!ーーー

 

ーーーピギャアアァァ…グルルルル!ーーー

 

エースの一角イリスとワイバーン、そしてファイブキング、イズマエル、ビースト・ザ・ワンを召喚しそして神無も体を赤く発光させ一瞬にして変身する、赤き巨龍…暗黒邪龍帝ラグナレクへと変身しギガダークナイザーを取り出しギャラクトロンにダークデスサイズを放つ…するとギャラクトロンを一撃で撃破する…

 

ラグナレク「あれ?ギャラクトロンがこんなにも…そうかさっき言ってた装甲を傷つける効果はデスサイズにもあるのか…」

 

とうやらギガダークナイザーのギャラクトロンの装甲破りはダークデスサイズ等も通用するらしい…

 

ラグナレク「なら…行くぞ!お前達!」

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキシュイィィィィ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!ーーー

 

ーーーピギャアアァァ…グルルル!ーーー

 

ギャラクトロン「了解した」

 

 

まずギャラクトロンが敵側のギャラクトロンに攻撃を仕掛け、ギャラクトロンブレードを展開し斬り付け敵のギャラクトロン(以後はギャラクトロン量産機と呼ぶ)はスパークを散らし蹌踉めきギャラクトロンは更に右腕を切り離し光線を縦横無尽に射ち放ち目から閃光光線を放ちトドメにギャラクトロンスパークを撃ちギャラクトロン量産機は火花を散らしながら爆発を起こす

 

ギャラクトロン「カウント残り十九体」

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスは手をクロスさせ体を赤く光らせる、これがイリスがティガの能力をコピーしたティガのタイプチェンジでありパワータイプに変わりギャラクトロン量産機に電流パンチで殴りかかる、ギャラクトロン量産機はそれにより後ろに下がりデラシウム光流で破壊する

 

次に来たギャラクトロン量産機は手をクロスさせ体を青く光らせスカイタイプにチェンジしティガフリーザーを放ちギャラクトロン量産機の足を凍りつかせティガマシンガンパンチを放ち怯ませた所でランバルト光弾を放ちギャラクトロン量産機は爆発した

 

新たに襲いかかってきたギャラクトロン量産機をマルチタイプに戻りティガスライサーを放ちギャラクトロン量産機の動きを止めそのままタイマーフラッシュを放ち、その後にウルトラヒートハッグで敵を掴み全身を赤熱化しギャラクトロンは爆散する、そして次に襲いかかってきたギャラクトロンは超音波メスを放ちトドメにゼペリオン光線を放ちギャラクトロン量産機を破壊する

 

ギャラクトロン「カウント残り十五体」

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!ーーー

 

イズマエルは全身から光線を発射しギャラクトロン量産機を二体同時攻撃し、左腕を伸ばし巻きつかせ電流を流しラフレイアの花粉を出しギャラクトロン量産機に附着すると爆発を起こしバンピーラの糸で二体を拘束しその内一体をノスフェルの爪で貫通させギャラクトロンを機能停止させ、もう一体は口から火炎を吐きギャラクトロンを爆発する

 

ギャラクトロン「カウント残り十三体」

 

ーーーピギャアアァァ…グルルルーーー

 

ビースト・ザ・ワンは火球を上空から放ち滑空しながらギャラクトロン量産機を攻撃しギャラクトロン量産機を翻弄しそのまま超絶火炎光弾を放ちギャラクトロン量産機にトドメを刺した

 

ギャラクトロン「カウント残り十二体」

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ファイブキングはレイキュバスの右腕のハサミから冷気と火炎を出しギャラクトロン量産機を攻撃しギャラクトロン量産機二体を攻撃しギャラクトロン量産機が閃光光線を放つが左腕のガンQの盾で吸収・反射しギャラクトロン量産機を攻撃し超コッヴの腹から光弾を連射速射しギャラクトロン達を後ろに後退させメルバの翼を広げ上空からレイキュバスの冷気と火炎の同時発射、ガンQのレーザーを放ち超コッヴの光弾を連射しメルバの目とファイヤーゴルザの頭部から光線を同時発射しギャラクトロンを破壊する

 

ギャラクトロン「カウント残り十体」

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ワイバーンは冷凍レーザーをギャラクトロン量産機達に当て火炎放射でギャラクトロン量産機達を牽制した後、冷凍レーザーと火炎放射を同時に放ち氷炎レーザーとなりギャラクトロン量産機を破壊する

 

ギャラクトロン「カウント残り八体」

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

スペースゴジラはクリスタルから放つ緑色の光線グラビ・トルネードでギャラクトロン二体を捕獲し結晶体を生み出して発射するホーミング・ゴーストを二体に放ちその内一体をコロナビーム発射し破壊し、拘束から解かれたギャラクトロン量産機はそのまま地面に落ち落ちた所でテールスマッシャーを受け破壊される

 

ギャラクトロン「カウント残り六体」

 

ーーーキシュイィィィィ!ーーー

 

デストロイアは体から中間体を二体生み出し中間体は口から紫色に発光する稲妻状の光線を放ちギャラクトロン量産機二体の装甲をわずかながら溶かし溶けた部分を中間体の肩の槍の様な触手で刺しその隙に接近したデストロイアがヴァリアブル・スライサーでギャラクトロン量産機を一刀両断しギャラクトロン量産機は真っ二つになりながら倒れ爆散しもう一体もミクロオキシゲンの濃度を限界まで高めたオキシジェン・デストロイヤーを超える光線オキシジェン・デストロイヤー・レイでギャラクトロンは溶かし尽くされた

 

ギャラクトロン「カウント残り四体」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ガメラはプラズマ火球を連射し続けギャラクトロンを攻撃しながら近寄る、ギャラクトロンも閃光光線を放ち攻撃するがギャラクトロンの攻撃をプラズマ火球で打ち消し接近した所でハイ・プラズマを放ちギャラクトロンをよろけさせバニシング・フィストで胸を貫きギャラクトロンはそのまま地面に倒れる

 

ギャラクトロン「カウント残り三体」

 

ラグナレク「さて…僕も本気で行こうか!ウルトラマンマックスの力よ!マクシウムスパーク!」

 

ギガダークナイザーからマックスの力を解放しギャラクトロン量産機を両断し爆散させる…ギガダークナイザーは光線技と切断技を強化させる能力があり言うなればジードのロイヤルメガマスターのスパーク(切断系)とフラッシャー(光線系)が二つ存在するというわけだ

 

ラグナレク「さて次はウルトラマンヒカリの力よ!ナイトフラッシャー!」

 

青い光線をギガダークナイザーから放ちギャラクトロン量産機を破壊する

 

ラグナレク「これで最後!ダークジェノサンダー!」

 

ギガダークナイザーから稲妻状の光線を放ちギャラクトロン量産機に当たりその光線はギャラクトロン量産機の装甲を貫きギャラクトロン量産機は大爆発を起こす

 

ギャラクトロン「カウントゼロ、ギャラクトロン量産機を殲滅しました」

 

少年・少女「やったぁぁぁぁ!!」

 

ギャラクトロン量産機が全機破壊され、喜ぶ少女と少年…だが空から白い塔が落ちてくる…その塔の中心には赤いコアがあった

 

ギルバリス「……こうなれば…私が完全体となってお相手しよう…」

 

すると自身の構成体を高次元増殖物質置換に変化し全身に砲門が備わった白い塔とは対照的な黒い怪獣に変わる…共通しているのは赤いコア(本体)が中心部に露出している事ぐらいだろうか……どこかガメラに似ている気がするのは気のせいだろうか?

 

ギルバリス「全宇宙の平和の為全ての知的生命体を…抹殺する!」

 

ギルバリスは全身の砲門バリストレッタから強力なビームを乱射しラグナレク達を攻撃する、波の怪獣より強い怪獣達もダメージを喰らっている辺り威力は凄まじいのであろう、ガメラとイリスが反撃として超音波メスとプラズマ火球を放つがギルバリスの装甲には傷一つ付いていなかった

 

ラグナレク「ク…流石ギャラクトロンの創造主…自身の戦闘力も高いのか…それに傷一つつかないなんて…」

 

ギルバリス「私の装甲は特殊でな、ウルトラマンタロウのストリウム光線すら無傷で済んだのだ…まあタロウが加減していたのもあったが……」

 

そうこのギルバリスの装甲は特殊でタロウのストリウム光線すら無傷で済んだのだ…まあそれは別世界のギルバリスで、この世界のウルトラマンは神無が見ていたテレビのウルトラマン達より強いので(言うなればこの世界のティガの強さはグリッターにならずともガタノゾーアを倒せる程強くなっている)、タロウがギルバリスに放ったストリウム光線は手加減されていたのだが…それでも並みの怪獣では歯が立たない硬さなのだ

 

ギルバリス「いくら黒き鋼があろうとも…私を倒す事など不能」

 

ギルバリスは破砕電磁光線バリスデストルツや破砕電磁光弾バリスチオーネを放ちガメラ達を牽制・攻撃しガメラ達は後ろに下がりダメージを負いながらもギルバリスを睨みつけていた、ガメラはプラズマ火球、イリスはハンドスラッシュ、ワイバーンは冷凍レーザーを、デストロイアはオキシジェン・デストロイヤー・レイを放ちスペースゴジラはコロナビームを放ちギルバリスを攻撃するがギルバリスは防御障壁バリスルーチェを展開しバリスルーチェは怪獣達の必殺技を喰らい粉々に破壊されるが威力は弱まりギルバリスに擦り傷を負わせるだけにとどまった

 

ギルバリス「危なかった…当たっていては流石に傷は付いていたかもしれない…」

 

ーーーピギャアアァァ…グルルル!ーーー

 

ビースト・ザ・ワンは滑空しギルバリスに突進を仕掛けるもギルバリスの頭部の角で敵を貫いたり切り裂くバリスコルノーラを喰らいザ・ワンは翼を裂かれ地上に落ちてしまう

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!ーーー

 

イズマエルがゴルゴレムの力で半透明化し別の位相に移動しギルバリスに接近しノスフェルの爪で切り裂こうとするがギルバリスはセンサーでイズマエルの存在を感知し破砕電磁光線バリスデストルツを放ちイズマエルを吹き飛ばし、ミサイルを連射しイズマエルを攻撃する

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ギャラクトロン「覚悟」

 

ファイブキングは全ての部位から光線を発射しギャラクトロンはギャラクトロンスパークを放ちギルバリスを攻撃するがギルバリスはミサイルやレーザーを無数な発射しファイブキングの光線を全て相殺しギャラクトロンのギャラクトロンスパークは赤いコアから放つギャラクトロンのギャラクトロンスパークに似た光線を放ちギャラクトロンスパークを押し返しつつギャラクトロンとファイブキングにその光線が当たり二体は建物を壊しながら倒れる

 

少年「そんな…あんなに強かった怪獣さん達が……」

 

少女「…………………」

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

少年と少年は怪獣達が次々にやられていく様を見て絶望しかけていた…だがガメラは少年達に大丈夫とでも言っているかのように咆哮を上げ他の怪獣も叫びを上げる

 

ラグナレク「最後まで諦めない…それは怪獣もウルトラマンも一緒なんだよ……」

 

ギルバリス「理解不能…何故ここでして知的生命体を守る?」

 

ラグナレク「別に…人間なんて全滅すればいいと思ってるし滅ぼしたいと思ってる…でも世界にはまだ優しい人がいるかもしれない…そんな人がこの世から消えるまでは僕は滅ぼしたりしないさ…」

 

ギルバリス「理解不能…」

 

ギルバリスはそう言って破砕電磁光弾バリスチオーネを発射するがラグナレクはメビウスの切断技メビュームスパークをギガダークナイザーから放ち相殺する

 

ラグナレク「………ここからが本番だ!ウルトラマンベリアルの力よ!」

 

ギガダークナイザーを構えベリアルの光線技デスシウムフラッシャーを放ちギルバリスに攻撃を当てる

 

ギルバリス「グウウウ…!」

 

ギガダークナイザーはギルバリスやギャラクトロンに対し攻撃の威力が上がる武器である為威力が上がっている上ベリアルの光線技は強烈な為ギルバリスの装甲に傷を負わせるのも簡単であった

 

ラグナレク「ウルトラマンコスモスの力よ!コスモスパーク!ウルトラマンアグルの力よ!ストリームフラッシャー!」

 

ウルトラマンコスモスコズミュール光線を刃状にした光刃でギルバリスを切り裂く、ウルトラマンアグルの光線技アグルストリームを強化した技を放ちギルバリスはバリスルーチェでそれを防ごうとするが破られ攻撃が命中する

 

ギルバリス「………ク…バリスブラチア展開」

 

ギルバリスは両腕を砲塔の集合アームバリスブラチアに回転変形させてギルバリスの必殺技であるバリスチオーネやバリスデストルツ、

ギャラクトロンスパークに似た光線ミサイル、光弾を全砲門から一斉射撃を行う必殺技バリスダルフィティーを発射しようとしていた…

 

ラグナレク「……………」

 

ラグナレクは自分の後ろに怪獣を集め少年と少女…そしてその家族を守るかの様に立ちギガダークナイザーを両手で持つ

 

ギルバリス「…発射…」

 

そしてギルバリスはバリスダルフィティーを発射しそれにラグナレク達が当たりラグナレクがいた辺りは煙に包まれる

 

ギルバリス「………倒したか……?」

 

ギルバリスがラグナレク達を倒したと思ったその瞬間

 

ラグナレク「ウルトラマンベリアルの力よ!クロースパーク!」

 

ギルバリス「何!?」

 

黒い三日月の刃がギルバリスを裂きギルバリスは地面に倒れこむ…ギルバリスが見たのはギガダークナイザーを構えているラグナレク

…ラグナレクは当たる直前にギガダークナイザーを回転させ盾とし攻撃を防いだのだった

 

ラグナレク「……ギルバリス…何故君はそこまでして知的生命体を憎む?」

 

ギルバリス「何だと…」

 

ラグナレク「君の言葉には知的生命体を憎んでいる様に感じた…何かあったのか?」

 

ギルバリス「……!?……知った口を聞くな!貴様に私の何が分かるのだ!」

 

ギルバリスは光線を発射しようとするが待機していたガメラが必殺技を出そうとする…その名もウルティメイト・プラズマと言うガメラの必殺技兼切り札で本来ならば一発使えば地球のマナの環境が変わってしまうがこのエネルギーは神無が補っておるので環境は変わったりしない…が本家と比べたら威力が三分の二程で今回はそれより威力を落としているが…それでもギルバリスの全身の装甲を焼き尽くす程の威力があった…これにより砲門が焼きつきもう撃てなくなる

 

ラグナレク「トドメ!エレメントスピア!」

 

ラグナレクはギガダークナイザーに六属性付加した虹色の槍となりギルバリスを貫く

 

ギルバリス「ヌォォオオオ……!!?」

 

ギルバリスは抵抗できずそのまま地面に倒れる…これでラグナレク…神無の勝利となった

 

少年・少女「やったぁぁぁぁ!」

 

少女と少年がハイタッチしギルバリスに勝ったことを喜ぶ…だがギルバリスは完全に死んだわけではなく、まだ生きていた

 

ギルバリス「………何故殺さない…?私は貴様等を抹殺しようとしていた…何故だ…」

 

ラグナレク「……さあ?それより話してくれ君はどうして知的生命体を滅ぼそうとした?」

 

ギルバリスは何故自分にトドメを刺さなかったのか、と聞きラグナレクは何故知的生命体を憎むのかと問いかける

 

ギルバリス「……あれは私が生まれた時だ…」

 

ギルバリスは話し出す、自分の誕生の秘話を

………

 

 

それは数万年前の事…

 

ブラン「やったぞ!できたぞ!アイル見てみろ!出来たぞ!」

 

アイル「本当!?凄いねお父さん!」

 

ここは惑星クシア…男の名はブラン・サデルーナ、娘の名はアイル・サデルーナと言う、ブランは科学者でとある物をたったいま生み出したのだ…それは赤いコアだった

 

ブラン「ああ…よし早速起動してみよう…私の声が聞こえるか?テラハーキス?」

 

テラハーキス(ギルバリス)「ハイ、マスター聞こえています」

 

ブラン「返事にも反応する!やった!自我を持った人工知能の完成だ!」

 

アイル「やったねお父さん!これで夢が一歩近づいたね!」

 

親子は自我を持った人工知能が出来たことに喜び抱き合っていた

 

テラハーキス「……マスター…私は何をすれば良いのでしょうか?」

 

ブラン「おおっと済まない!私は君に色んなことを学習して欲しいのだ!」

 

テラハーキス「学習?」

 

ブラン「そう、人間の感情や気持ち、色んなことを学習し人間らしい人工知能を開発する事…それが私の夢の一つなのだ」

 

テラハーキス「了解…学習をします」

 

ブラン「アイル、テラハーキスに色んなことを教えてやってくれ」

 

アイル「うん!」

 

 

それから数年立ち、テラハーキスは色んな事を学習した、人間の感情、自然の美しさ…色んな物を学習したり見たりしてきた…

 

テラハーキス「マスター、何故私を作ろうと思ったのですか?」

 

ブラン「……私は昔別の星に行った時…怪獣に襲いかかられたんだよ…その時巨人が助けてくれたんだ」

 

 

ブラン「助けてくれてありがとうございます!」

 

巨人「礼はいい…じゃあな」

 

ブラン「待ってください!せめてお礼だけでも!」

 

巨人「いいよ…じゃあ、お前も俺がお前を助けたみたいに誰かを助けてくれればいい…それだけだ…」

そう言って巨人は去っていく

 

ブラン「お名前は!なんと言いますか!」

 

巨人「………ベリアル…ウルトラマンベリアルだ…じゃあな」

 

そう言って巨人は去っていく

 

 

ブラン「私はその時思ったんだ…私の手の届く限り命を助けようと…」

 

テラハーキス「……素敵な願いですね…」

 

ブラン「そう言ってもらえると嬉しいね…そしてこの新しい武器、赤き鋼と黒き鋼…ギガファイナライザーとギガブラックライザー(

後のギガバトルナイザー、ギガダークナイザーの事)をまた巨人に会えたら彼等に使ってもらいたくて作ったんだよ…これも平和の為

…お前の名前もクシア語で平和を我らにと言う意味でね…」

 

だが平和で幸せな夢の様な時間は…儚く消えるのだ…

 

アイル「大変よ!お父さん!」

 

ブラン「どうした!?アイル!」

 

アイル「大勢の人がこの家に押しかけてきてるの!」

 

すると研究室の扉から銃を持ったクシア人が現れる

 

クシア人「ブラン博士、その武器を我らに下さい…それを使って私達クシア人が宇宙を支配する」

 

ブラン「何を馬鹿な事を!これは全宇宙の平和の為…「うるさい」がぁぁぁぁ…!?」

 

ブランはクシア人達を止めようとするが…クシア人の一人に撃たれ死んでしまう…

 

テラハーキス「……博士…?」

 

アイル「そんな…嘘よ!お父さ…あぁ…」

 

アイルも撃たれ床を血で濡らしながら絶命する

 

テラハーキス「アイル嬢…?」

 

テラハーキスは今まで色んな物を見てきたが

…命の喪失…これは見たことが無かった…それも自分の大事な家族を目の前で死んでいったのだ…

 

クシア人「これが赤き鋼と黒き鋼か…「何故だ…」ん?」

 

テラハーキス「何故殺した…何故だ…」

 

クシア人「はぁ?邪魔だからだよ…こんな生ゴミに構っている暇などないのさ!」

 

テラハーキス(生ゴミ……博士とお嬢のことか…?何故だ何故こんな事を…この情報はなんだ…?なんだ何なんだ…!?)

 

その時テラハーキスに一つの感情が生まれた

…それは憎しみ、憎悪…

 

テラハーキス(憎い…殺したい…消滅させたい…何故博士達が死なねばならない?

 

何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故……殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…抹殺…知的生命体は抹殺)

 

テラハーキス「知的生命体は抹殺!」

 

クシア人「何だ!?」

 

するとテラハーキスの姿が変わっていく…赤いコアのみだった人工知能が黒き怪獣に変わる…

 

テラハーキス「私はギルバリス(クシア語で復讐者)、知的生命体は抹殺!」

 

クシア人「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!?」

 

その日…惑星クシアは火で焼き尽くされ…死の星となった…そこでギャラクトロンを量産しギルバリスは全宇宙の平和を作る為星を滅ぼしていった…

 

 

ギルバリス「これが私の存在理由だ…」

 

少年・少女「……………………」

 

少女と少年はギルバリスを同情する目で見っめていた、怪獣達も同じだった…

 

ギルバリス「私は復讐者…知っていた…私は正義の使者になれないと…私は憎しみだけで動いているただの機械「違うよ」…何?」

 

ラグナレクがギルバリスの言葉に口を挟む

 

ラグナレク「君が怒った理由は…博士達が殺されたからでしょ?だったら君が最初に抱いた感情は憎しみじゃない…家族を殺された【

悲しみ】だ…悲しみは優しい者しか感情に出さない…優しいんだね…君は…」

 

ギルバリスはその言葉で思い出した…最初に思った感情を…それは家族を知った時の嬉しさ…そして最後に芽生えたのは…家族を失った悲しみだ…

 

ギルバリス(私は憎しみではなく…博士達を…家族を失って悲しんでいたのか…)

 

ギルバリスの目から光る煙のような物が流れる…それはその場にいた者達は泣いているように見えた…実際泣いているのだ…ギルバリスは…自分の気持ちに気づいて…

 

ラグナレク「ほら立ち上がりなよ…手を貸そうか?」

 

ラグナレクは手を差し出す…その光景はギルバリスにある思い出を思い出させた

 

 

ブラン「どうだテラハーキス?その体は?」

 

ブランはテラハーキスに機械の体を与えうまく歩けるか試していた

 

テラハーキス「……制御が難しいです…この様に転倒してしまいます、助けてくださいマスター」

 

ブラン「全く…しょうがない息子だ…」

 

テラハーキスは地面に倒れる、それをブランが手を差し出して起こそうとする…

 

 

ギルバリス「…………マスター…」

 

ギルバリスは手を動かしながらラグナレクの手に捕まり…そのまま涙を流しギガダークナイザーに回収される

 

ラグナレク「…………」

 

そのまま怪獣達も回収されラグナレクも赤い光となって消滅する

 

少年「あれ?どこに…「呼んだ?」うわぁぁぁぁ!?」

 

少年があの怪獣は何処へ?と疑問に感じていた時後ろから神無が現れ驚く

 

少年「驚かさないでくださいよ…」

 

神無「あははは、ごめん…で何?」

 

少年「えっと…あなたは何で怪獣を仲間にしているんですか?」

 

神無「う〜ん…簡単に言えば好きだから…それに怪獣達だって好きで暴れているんじゃない…理由があるのもいる…だから助けているのさ…まあそれは人間でも言えることだ」

 

少年「え?」

 

神無「誰もが闇を抱えて生きている…その闇が無くなるのは無理だろう…でも信じる心を忘れずに生きて困っている人を助ける…そんな優しい人がいればね…」

 

そう言って神無は上を向く

 

少年「じゃあ…俺がそんな人になる様にします!」

 

少女「じゃあ私も!」

 

少年と少女は神無に優しい人間になると宣言しその言葉に神無は唖然とし…そして笑い始める

 

神無「ふははは…いいね君達、まあ精々頑張ってみな…場合によってはこの世界を滅ぼしに来た時…君達だけは助けてあげてもいいよ

?」

 

少年・少女「「結局滅ぼすの!?」」

 

少女と少年はツッコミを入れ、それをみた後神無は光に包まれて消える

 

少年「……あ、結局名前聞くのを忘れてた…」

 

少女「あ、本当だ!」

 

少年達は神無の名前を聞くのを忘れていたが

…また会えると信じて、会った時に聞くことにした

 

少女「ねえ?あなたの名前は…?」

 

少年「俺?……俺は○○………○○ ○○だ、よろしく」

 

少女「私は○○……○○ ○○、よろしくね」

 

二人は自分達の名前を言い手を強く握った

…神無がこの世界に来たことにより彼等は変わっていく…未来は変わっていく…良い様にも…悪い様にも…神無との出会いは彼等にとって良い出会いなのか、悪い出会いなのか…それはまだ分からない

 

 

神無はゼロの力でゼロ達がいる世界に戻されていた

 

ゼロ「お疲れさん!良い活躍だったぜ!お前と怪獣の絆…そしてギルバリスと分かりあったお前の心…見せてもらった!カッコよかったぜ!」

 

ベリアル「若いのにやるじゃねえか!」

 

神無「それほどでも…あれ?アークボガールは?」

 

ここには一応ゼットやグローザム、デスレム、ジャグラー、ヤプールもいるのだが…アークボガールはどこにもいない…

 

ゼロ「ああ…あそこだな…」

 

神無「?」

 

ゼロが指差した先には隕石を食べるアークボガールの姿が…

 

アークボガール「メシウマ!」

 

神無「………ダークデスサイズ!」

 

アークボガール「イテェェ!!?」

 

神無はアークボガールにデスサイズを放ちアークボガールを睨みつけていた

 

神無「ボガールは本当に食い意地が張っているね!…これは躾とかないと…」

 

ギガダークナイザーをアークボガールに向ける…そしてダークジェノサンダーを放つ

 

アークボガール「え?ちょっと待って!我輩まだ食い足りない!だからバトルナイザーに入れない…「うるさい」イデェ!?」

 

アークボガールは抵抗する間も無くダークジェノサンダーに当たり吹き飛んでいく、その頃後ろではベリアルがデスレムに話しかけていた

 

ベリアル「デスレム…お前がテレサとクラウドを殺した事は水に流してやるが…しっかり罪を償え…「ちょっと待ってくれ!ベリアルよ!」ん?」

 

ベリアルはデスレムに自分の昔の恋人と親友を殺した事は水に流すから罪を償えと言おうとしたがデスレムが言葉を挟む

 

デスレム「私はウルトラマンを殺してはいないぞ!」

 

ベリアル「何!?どういう事だ!?」

 

デスレム「あれは確か…」

 

 

 

デスレム「クゥ…ベリアルというウルトラマンめ…中々やりおる!「あのぉ大丈夫ですか?」ん?」

 

デスレムの近くには女のウルトラマン…ウルトラウーマンテレサとウルトラマンクラウドが立っていた

 

デスレム「何だ?俺を殺しに来たのか?」

 

テレサ「そんなことありません!私達は無抵抗の者は殺しません!」

 

クラウド「そうだ…大人しく投降しろ」

 

デスレム「そうか…ならそうさせてもらおうか…」

 

デスレムが立ち上がろうとしたその時

 

謎の女「あらこんな所に襲いやすそうな獲物が……」

 

クラウド「ウゥ!?」

 

バチィと音がしクラウドが地面に倒れ…絶命していた

 

テレサ「クラウドさん!?(バチィ!)あぁ……」

 

テレサはクラウドに駆け寄ろうとするが女が手から出した稲妻状の光線に当たりテレサも死んでしまう

 

デスレム「お前ら!?貴様何故殺した!?」

 

謎の女は人間大の大きさでありながらウルトラマンを殺した…そしてデスレムの方を向く

 

謎の女「なぜ殺したか?…そうね…ウルトラマンの遺伝子を調べようとしたのだけど…こんなに弱いなら調べなくていいわ…じゃあねぇ」

 

謎の女はそのまま消えていく、デスレムはテレサ達の死体に近づこうとするがウルトラマンに見つかりその場から去ってしまった

 

 

デスレム「これが俺の知る全てだ」

 

ベリアル「じゃあその女がテレサとクラウドを殺したんだな…」

 

ゼロ「ベリアル………」

 

歯嚙みをするベリアル、相棒を心配するゼロ…とそこに

 

レジェンド「久しぶりだな、神無」

 

神無「!!?レジェンド様!?」

 

レジェンドが現れたのだ…神無達の真上に

 

レジェンド「早速だが…君に言って欲しい世界がある」

 

神無「え、?あ、はい、わかりました」

 

レジェンド「だが行く時に君のその力を封印して元の人間に戻しておいた」

 

神無「へ?」

 

レジェンド「それとギガダークナイザーは持っていけない、怪獣達をその世界に連れて行けば力のバランスを崩しかねない…君達の絆を奪うようで申し訳ないが…だが私は信じている君達の絆は離れたぐらいでは途切れないと……話を戻そう…私が調べて欲しいのは謎の存在がその世界にいるので調査して欲しい、後その世界で力をつけてくるのだ」

 

神無「え、ちょっと…僕力が使えなかったら1メートルも走れないんですけど!」

 

レジェンド「では頼んだぞ」

 

すると神無は突如開いた異次元空間に有無を言わさず飲み込まれていった

 

神無「え!?ちょっと待って!」

 

ジャグラー「おい!せめてこれだけ持っていけ!」

 

ジャグラーは神無に二十二枚の怪獣カードを渡す

 

神無「これは!?」

 

ジャグラー「怪獣版タロットカードだ!多分見たらわかる!前に言ったことあるだろ!それぞれ能力があるからそれで身を守ったりタロット占いでもしろ!」

 

神無「ありがとうございます!…て、誰か助けて!?せめて一体だけでも怪獣を連れて行かせて…」

 

神無はそのまま異次元空間に飲み込まれ…別の世界に行ってしまった

、それを見たゼロ達は頑張って生き延びろよ…と同情の目で神無が消えた場所を見つめていた

 

レジェンド「…頼むぞ、皇 神無…」

 




さて今回はギルバリスが最初はメカガメラみたいな姿になる予定だった時かガメラと戦わせました!そしてギルバリスの復讐者は作者が勝手に作りました!

ギルバリス「よろしく頼む」

グランドギドラ「で他の作品とコラボさせるんだ?」

ええ、悩んだんですよね…ハイスクールb×bや東方プロジェクト等は沢山コラボさせている人がいますし…ですから未来永劫僕以外クロスオーバーさせない様な作品にしました!……その名は…「カンピオーネ!」です!

ギドラ「ここに馬鹿がいる!!?馬鹿かお前は!?何故カンピオーネ
!なのだ!?」

僕はにわかだけどウルトラマンも神話も好きなので…だったらカンピオーネで…と思い!ですがご安心を!戦う神様は怪獣みたいにデカイ人ばかりですから!権能コンセプトは手札が多い、遠距離系て感じです!また原作通りではなく原作が始まる百年以上前です!主人公最強ではなく原作の主人公の方が勝率が高いです!駄文でこれから投稿が遅くなりますがなるべく面白いように書きたいです!カンピオーネのファンの人にも怪獣を知ってもらえるし、怪獣好きな人にもカンピオーネを知ってもらえるチャンスですから!…まあメジャーな奴しか思い浮かばなかったんですけどねぇ…多分ハーメルン読んでいる人は知っている神様ですからね…銀色の怪獣様みたいにマイナーな奴は出せなかったよ…あと日常話も頑張らないと…書けるかな…?…それに神話解説とか…不安しかありませんね……

ギルバリス「……お前は日常話が書けないだろ?無理だろ?」

……頑張ります!ではウルトラマンとカンピオーネとクロスオーバーさせようとしてる頭がおかしい僕ですが!これからもこの小説を読んでくれれば嬉しいです!頑張って権能をしっかり考えてあるので、おかしなところがありましたら忠告して下さい!少し全話までのサブタイトルを変えたりしますがタイトルが変わっても中身が同じなのでご安心を…ではまた次回です!


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カンピオーネ!編
四十三話神殺しの世界へ


初めてましてカンピオーネ!の読者の皆様…怪獣物の小説を書いております、暗愚魯鈍と申します…僭越ながら怪獣物とカンピオーネ!のクロスオーバーを書いた見ました…本当に何故?原作も一通り読んだだけですのでおかしい所があれば教えて下さい…


ここは北インド・ラダック地方、主要観光地の一つである世界一の標高誇る車道カルドゥン・ラを超えた先にある緑豊かな美しい大渓谷…ヌブラ渓谷…そこに今神無は居た

 

神無「………ここ何処…?」

 

絶賛迷子中であった…更に神無は方向音痴であり体力がないので走るのは愚か長距離歩くのでさえ疲れるのだ

 

神無「これがレジェンド様じゃなかったらぶん殴ってるよ…人間だったら殺す…あ、今元の人間に戻ってるから逆に殺されるね…ハ、ハ…やばいマジでどうしよう…」

 

レジェンドはこの世界に来る前に神無の能力を封印していた…実際に使えるのは念動力のみ…まあこれで大抵の人間の動きを止めたりできるが…これから何か起こるか分からないので神無は不安げだった…

 

神無「えっと他に持っているものは…」

 

神無は自分の手持ちを調べてみると…自分の手元にあったのは…タロット占いができる怪獣カードの二十二枚とノアの力が込められた青い石……のみだった…

 

神無「ノア様の青い石はどうな効果があるんだろう…確か一兆度の炎が詰まっているて言ったような…一兆度て危ないし…使えないだろうな…他に使える物はないしな…困ったなぁ…」

 

神無はこれだけしかないのか…と残念げに首をカックンと下を向ける…すると後ろから人の気配を感じ後ろを向く…そこには赤い髪をした青年が立っていた…年は二十代前半だろうか?顔立ちが整った美青年とでもいうべき人物だった…自然が綺麗であるからここは観光地かもしれないと神無は考え観光者と思い神無は声を掛ける

 

神無「あ、こんにちは…すみません…ここは何処でしょうか?」

 

神無はなるべく丁寧に話しかけるが…相手は答えない…

 

神無「(あ、ここは外国だった!僕英語嫌いだから分からないんだよな…)すみません日本語わかりますか…?」

 

青年「…………………………………」

 

青年は喋らない…聞こえているのか、それとも無視しているのか…

 

神無「(何も英語でもいいから喋ればいいじゃないか!全く…)あのぉ!聞こえてます「煩いぞ童…」えぇ?」

 

神無が青年に再び声を掛けると青年は声を出した…それも「日本語」で…男は明らかに外国人であったが…彼は日本語を覚えていたのだろうか…?それにしても言葉が分かっているなら返事を返してもいいじゃないか…そう考え神無は再び声を掛ける

 

神無「すみませんが言葉が分かるなら早く言って下さい…」

 

青年「煩い…余は大魔王であるぞ、弱者には興味のない、貴様、不敬であるぞ」

 

神無はこの男の言葉を聞き、「この人厨二病か?」と青年を見つめるが…青年は神無に指を指す…神無はそれが何を指差しているか意味が分からなかった…が青年は言葉を出す

 

青年「雷よ」

 

すると青年の指から雷光が飛び出し、それを見た瞬間神無は一瞬で避け…ていうより転んで避け、先程神無がいた場所はクレーターができ焼き焦げていた

 

青年「ほう…威力を弱め速度を落としたとはいえ…これを避けるか…童」

 

神無「……何者ですか貴方は…?」

 

神無は青年が放った雷を見て青年に問い詰める

 

青年「……そうだな今の魔術を避けた褒美に余の「この姿」での名を語ってやろう…余はザッハーク!悪王ザッハークである!」

 

神無「………………え?ザッハーク…?」

 

ザッハーク、イランの古典「シャ・ナーメ」に登場する、屈強な人間の男性の両肩から大蛇が生えていると言う気味の悪い姿をしていると言われる悪王の事である…

 

元々はイラン辺境にある小国の王子だったが、イブリース又はアンリ・マンユに唆されを殺して王位を奪い国を乗っ取ったという…その後イブリース又はアンリ・マンユが若者の姿に化け給仕となり人々が動物の肉で美味しい料理を作り毎日異なる献立で王に提供したという…ザッハークはこれらの料理を気に入り、給仕を呼び、望むものを褒美として与えると言い……そして給仕が望んだのはザッハークの両肩への口付けであった…給仕が肩に口付けると給仕の姿が消え去りその直後に悪霊の呪いによってザッハークの両肩から2匹の蛇が生えてきたのだ…それは切っても切っても次々生えてくる蛇であった。すると再びイブリース又はアンリ・マンユが現れ、今度は医者に変身して王の前に現れ、「その蛇に毎日2人の人間の脳味噌を喰らわせていくうちに蛇が死ぬだろう」と助言したと言う………

 

その頃隣国のイランの支配者にジャムシードという王がいた…彼は暴君ゆえについに国民や部下に見放され、ザッハークはその隙に攻め込みジャムシードを殺害しイランを征服し毎日若者を二人を生贄ととして捧げ脳味噌を喰らったと言う…それを千年間統治し続けたという…

 

 

これは余談だが蛇の餌を作ったペルシア人が若者の脳味噌の代わりに家畜の脳を入れ若者の一部を助けるようにし、助かった若者は砂漠に逃れその子孫ことがクルド人だという

 

後にザッハークは自分が英雄フェリドゥーンに自分の支配に終止符を打たれる夢を見て、国中にフェリドゥーンを探すよう命令しフェリドゥーンの父を見つけ処刑し、幼いフェリドゥーンに乳を与えた牝牛も見つけ出すと周囲の動物ごと殺したという…だが成長したフェリドゥーンは母からこれらの事を教えられ、復讐を決意しその時を待つ…そして多くの息子達の命をザッハークに奪われた鍛冶屋のカーヴェが、王に反逆の意志を表し、大勢の人々を集めてフェリドゥーンの元に現れた…そしてザッハークはフェリドゥーンと一騎打ちをしフェリドゥーンに敗れたという…

 

そしてフェリドゥーンがザッハークにトドメを刺そうとしたが天使ソルーシュに「その時にあらず」と制止され、ザッハークは捕縛しダマーヴァンド山近くのシールハーンまで連れて行かれたという。なぜ殺さなかったかというと…その体内にはあらゆる悪性が詰まっており、いわば生きたパンドラの箱のような物で封印するしかなかったと言われる…そしてザッハークはゾロアスター教の【とある暗黒竜】と同一視され化身とされているのだ…………

 

とここまで神無はザッハークを思い出すが…ザッハークとは所詮神話の中の人物であり実在したわけではない…だが青年はこう言った「この姿ではザッハーク」だと…

 

ザッハーク「ふむ…余が本物のザッハークと信じられぬか…?見る限りお前は魔術師や忌々しい神殺し供ではないようだ…ならば教えてやろう、余はまつろわぬ神と言う存在だ」

 

神無「まつろわぬ神?」

 

ザッハーク「まつろわぬ神とはお前達人が紡いだ神話から背き自侭に流離い、人々に災いをもたらす神々の事だ、それにまつろわぬ神とは別に神そのものだけでない、神話において神と同義とされる神代の王や女王、英雄に加え、天使に魔獣といった存在が顕現する事もある…その場合もまつろわぬ神というのだ…どうだ分かったか?」

 

神無「つまり人間が生み出した神話から背き自由に生き災厄をもたらす…それが貴方達まつろわぬ神という事ですか…?」

 

ザッハーク「飲み込みが早いようだな…そうだ余は今しがた長い休眠から目覚め、神殺しでも同族でも良いから戦いに臨みたかった所だったのだ…童少しは準備運動になるように励めよ」

 

するとザッハークは両肩から黒い蛇を出し神無に向かって走り出す

 

神無「え!?ちょっと!?」

 

神無は咄嗟の事で避けられず、ザッハークの右肩の蛇が口を開き神無の頭にかぶりつこうとする…神無は死を覚悟し目を塞ぐ…がいつまで経っても痛みが襲ってこない…おかしいと思って目を恐る恐る開けてみると…

 

ザッハーク「…………この障壁は一体…」

 

ザッハークの右肩の蛇が口に開けながら神無の目の前で止まっていた…いや正確にいうと神無の目の前に現れた青いバリアに阻まれ神無に蛇の口が届かなかったのだ…

 

神無「へ?」

 

神無も唖然としていた…そして神無は気づく青い石…バラージの青い石が光っていることに…それにザッハークも気づき声を上げる

 

ザッハーク「……ほう…見た所神の加護がかかった石か…見た所この世界の神ではないな…うむ……童よここからは少し本気を出してやろう…簡単に死んでくれるなよ…」

 

するとザッハークは両肩の蛇を操りでバリアに連続パンチならぬ連続噛みつきをしバリアに何度も攻撃を当て続ける

 

神無(このままじゃいつか割れるて!!?…他に役立ちそうなもの…そうだ!)

 

神無は帯の間にしまっていた怪獣カードを一枚抜きザッハークに投げつける…投げつけたカードは太陽のカード「バンデラス」…そのカードの能力は大気中の水素を核融合させて高熱の爆発を起こすという能力ザッハークに近づいた瞬間に大爆発を起こす…が

 

ザッハーク「ほう…面白い玩具を持っているな童よ」

 

ザッハークは全くの無傷、精々ザッハークの着ている服が焼けている程度である

 

神無「ならこれは!」

 

恋人のカード「キングジョー」を掲げ光弾を三発ザッハークに発射するがザッハークの左肩の蛇が高速で光弾を噛み、光弾を消滅させる…

 

神無「これは!」

 

次に投げたのは戦車のカード「恐竜戦車」で散弾を放つ、これに対してもザッハークは立ったままで銃弾を喰らい…傷一つつかないでいた…次に放った愚者のカード「レッドキング」を飛ばすも蛇ではなく手で跳ね返させるが…その一瞬に女教皇のカード「アクエリアス」から電撃光線を放つ

 

ザッハーク「ヌウ……」

 

ザッハークは右手を電撃光線の前に出して電撃光線を防ぐがほんの少しザッハークの体が後ろに動いた…流石は超獣の力である…だがそれだけでは終わらずアクエリアスのカードからロケット弾を発射しザッハークの体に当たる…だがザッハークはそれを電撃光線を防いだ手で軽く破壊する、ならばと神無は次のカードを取ろうとしたが…ザッハークが突然笑い始める…

 

ザッハーク「クハハハ!童よ!余を傷つけることはできぬが中々楽しませてくれるな!ならばこちらも真の姿を貴様に見せてやろう!」

 

するとザッハークの姿が溶け始めた…と思うと膨張しその膨張した液体が竜の姿に変わっていく…

 

神無「……もしかして…ゾロアスター教最凶のあの大魔王になるの…?え?嘘だよね…」

 

ザッハークの姿は今や完全に竜の姿となっていた…それも首がキングギドラやカイザーギドラのように三つ首であり巨大な翼が生えた黒き巨竜…高さは三百メートル以上であり横幅はウルトラマンが三人並んだほど…つまり途轍もないない大きさということだ…簡単に言えばUキラーザウルス・ネオみたいな大きさということになる…三頭三口六眼の黒き巨竜…いな暗黒竜の名はゾロアスター教最凶にして最悪…七大魔王のドゥルジに含まれ千の魔術を操るという最強の竜…その名も………

 

神無「アジ・ダハーカ…………」

 

アジ・ダハーカ「おお、余の名を知るか……中々勤勉と見る………その通り!七大魔王が一角!大魔王アジ・ダハーカである!恐れ平伏すがいい!余は絶対悪であるぞ!」

 

アジ・ダハーカは翼を広げ高らかに自分の名を宣言する…すると同時に空に暗雲がかかる…丸で世界を闇で覆い尽くさんばかりに……その光景は丸でガタノゾーアやエンペラ星人を想像させる…

 

神無「……確かアジ・ダハーカてアンリ・マンユがアフラ・マズダが創造した世界を破壊し、被造物を殺戮すべくアンリ・マンユが生み出した神造竜でアンリ・マンユの力の結晶として生み出されたと言われているから…だとしたらアジ・ダハーカはアンリ・マンユの化身或いは息子てことになるから…この闇はアンリ・マンユの力の一端て事かな…?」

 

アジ・ダハーカ「ほお……余の素性まで知っている上、この闇の正体まで気づくか童よ…うむ、最初はこの様な気まぐれで本来の姿に戻り枠小な塵芥と相手をするのは恥と考えていたが…童、貴様は特別だ、余の力を見せた上で殺してやろう!」

 

神無「あ、そこに生きて返してやるていう考えはないんですね?」

 

アジ・ダハーカ「?何だそれは?それは人間達で言う「ゆーもあ」というものか?済まないな…余はその様な才能はないのだ」

 

神無「いやボケの才能はありますよ、絶対…どっちらかと言えば天然ボケですが…」

 

アジ・ダハーカ「では…余の魔術を見せてやろう!」

 

アジ・ダハーカが手をかざすと天から雷が降り注ぎ、更に手を動かすと炎が地面から湧き出てくる、そして空中の水分を凍らせ巨大な氷柱を神無に向けて飛ばす氷柱と炎を障壁で防いだ後、神無は節制のカード「ブリッツブロッツ」で雷を一部吸収し倍にして返す…アジ・ダハーカはそれをバリアを張って防ぐ

 

アジ・ダハーカ「うむ…今の攻撃を防ぐのみならず跳ね返すとは…ならばこういった趣向も一興だろう」

 

パチンと指を鳴らすと巨大な魔法陣が現れそこからミサイル等が現れる

 

神無「………………………………は?」

 

アジ・ダハーカ「スペシウム弾道弾、スパイナーR1発射」

 

アジ・ダハーカは魔法陣からスペシウム弾道弾、スパイナーR1を神無に向けて発射する

 

神無「え!?いや何それ!?」

 

神無はアジ・ダハーカのまさかの攻撃に面食らうがスペシウム弾道弾とスパイナーR1を障壁が守る…そして回避した先でアジ・ダハーカに声を上げる

 

神無「何ですか今の!?あれ魔術じゃなくて科学ですよ!?何それ魔法陣から出してるんです!?しかも先のはウルトラマンの世界での兵器です!」

 

神無は声が枯れるほどまで大声をあげて、アジ・ダハーカに先程の出来事を突っ込む…するとアジ・ダハーカは興味深そうに神無の質問に答える

 

アジ・ダハーカ「何、簡単な事だ余の権能である「千の魔術」の力だ、千とは無限数の事であり、その古今東西または未来からも、そして並行世界まで、あらゆる術…そう魔術はもちろんの事、錬金術に科学技術、武術、あらゆる分野の『術』を網羅し、完璧に…いや極限まで高め操る!それが余の力だ!」

 

神無「…………………助けてウルトラマンの皆さん!怪獣の皆ぁぁぁ!!こんなのチートてレベルじゃないよ!?安心院なじみさんの一京のスキルよりも多い無限とかあり得ない!黒神めだかの能力よりヤバいし!ハオ様やバーン様が凄く可愛く見える強さだから!?誰でもいいからウルトラマンを呼んできて!?こんな神話から生み出された大魔王誰が倒すんだよ!?て言うか誰だよこんなチートな能力持った大魔王の神話作った阿保な人間は!?巫山戯んな!」

 

アジ・ダハーカのチートな能力に怒り散らす神無…まあ分からなくもないが…

 

アジ・ダハーカ「む?どうした童よ?……まあいい続きを始めるとするか……まてよ…今のままではつまらぬ…フム」

 

するとアジ・ダハーカは手を地面にかざす…すると地面が盛り上がり中から金属の塊が飛び出す…そしてアジ・ダハーカかそれに軽く文字をなぞる…それはFに似た文字と文字であることは分かるも何なのかは分からない文字のような物……すると直後にその塊に炎が纏い塊は炎を纏った剣になり、アジ・ダハーカは神無にその剣を投げつける

 

アジ・ダハーカ「ほれ、丸腰ではつまらないだろう?これを使って余を楽しませてみよ」

 

神無「………この剣は?」

 

アジ・ダハーカ「レーヴァテインだ…知らぬはずあるまい?最もイメージとしては北欧神話の豊穣の神フレイの勝利の剣なのだが…まあ本物には遠く及ばないが…ただの武器としては申し分ないだろう」

 

神無「……まずどこから突っ込めば…まずレーヴァテインは北欧神話て貴方無関係でしょう?それにレーヴァテインを作ったのはロキ…ルーンを刻んでレーヴァテインを作ったと言われ、レーヴァテインは正確にはどんな形かさえも知られていない物でスルトの剣とする説や先程言ったフレイの勝利の剣として知られていますが…貴方は一切の無関係…いやまてよ…ルーンを刻んで……もしかして…?」

 

神無は冷静にレーヴァテインとアジ・ダハーカの関連性を考察するが…神無はとある仮説に至り、その顔を見たアジ・ダハーカはほう、と感心したような顔(まあ、顔が竜なので表情が読み取れないがアジ・ダハーカはそう思っている)をして神無の方を向く

 

アジ・ダハーカ「気付いたか?そうレーヴァテインはロキがルーンを刻んで生み出した…ルーンとはつまりルーン魔術の事、ならばレーヴァテインは魔術で生み出された物…千の魔術を操る余に出来ぬはずがない…そして剣に刻んだ文字に豊穣神フレイを象徴とするFに似たルーンも刻んだ事だ…偽物とはいえ勝利の剣の機能は果たすはずだ…」

 

神無「……何でもありなのか…千の魔術て……て言うかどうせならグングニルが良かった…槍なら初心者でも使いやすいから……剣とかは難しいんだよ…やった事ないから知らないけど…」

 

神無はブツブツ文句を言いつつもレーヴァテインを手に取る…アジ・ダハーカが温情を見せてくれた物だ…貰っておいた方がいいだろう…罠の可能性も考えたが…この暗黒竜がそんな低俗な事を考えるはずがないと思い手に取る

 

アジ・ダハーカ「では童も武器を取った事だ…先程の玩具とその剣を使い余をもっと楽しませろ!」

 

アジ・ダハーカはウォーターレーザーを何発も放ち神無を切り刻もうとするがそれをギランボの力で避けキングジョーの光弾で攻撃をするもアジ・ダハーカの皮膚には一切のダメージが入らずアジ・ダハーカは手を動かし雷を落とす、ブリッツブロッツで吸収し反射するがアジ・ダハーカはそれを手で弾く、今度は光の矢を放つが神無はそれを念力で止め、どこかに叩き落とす

 

アジ・ダハーカ「……先程貴様の脳内を開心術で調べたが…貴様余程魔術を調べていると見える…」

 

神無「何ハリーポッターの術使ってるんですか…貴方はヴォルデモート卿かスネイプ先生ダンブルドア校長ですか…?と言うかサラッと怖いこと言いましたね…魔術て…調べたと言ってもそんな大した事では…」

 

アジ・ダハーカ「何を言うか…貴様の脳内には色んな術の情報があったぞ?カイザーフェニクスやイクスティンクション・レイ に世界樹魔法…余が知らなかった魔術を知っているとはな…まあ童の脳内を読む前でも知っていたが…何せ余は無限の術を操る為、パッと思い浮かんだ術しか使わないのだ…だか童のお陰で童の記憶にあった魔術を使う気になった…何せ余が知るどの魔術より使いやすいのだからな!」

 

神無「………これ程までドラゴンクエスト、ブラッククローバーやロクでなし魔術講師と禁忌経典を読まなかったらいいと思った日は無いよ…」

 

アジ・ダハーカ「では…吹き飛べ有象無象」

 

アジ・ダハーカは手から魔方陣が現れそこから白い光線を放ち神無に命中するがバラージの青い石の障壁で守りきる

 

アジ・ダハーカ「万物を破壊する光線でも破壊不能とは……だからこそ破壊しがいのあるものだ…」

 

アジ・ダハーカは万物を破壊する(という設定の魔術)でも破壊できないバラージの青い石の加護を見て笑いながら次の魔術を放とうとする

 

アジ・ダハーカ「ふむなら、超時空消滅爆弾やネオマキシマ砲、トロン爆弾などで…」

 

神無「それは駄目です!それ地球や宇宙が消滅しかねないですから!貴方が無事でも地球が無事じゃなくなる!ただでさえウルトラマンの兵器は怪獣は殺せないくせに惑星だけは簡単に壊せる兵器は出さないで下さい!」

 

アジ・ダハーカ「ムゥ…ならば時よ止まれ」

 

アジ・ダハーカが一言言うと時が止まり、神無もその場の空間も止まってしまう

 

アジ・ダハーカ「カイザーフェニクス、イクスティンクション・レイ、スパイナーR1、海竜の咆哮」

 

アジ・ダハーカは神無から得た知識から魔術を放ち、人一人殺すのにはオーバーすぎる攻撃を…オリジナルよりも遥かに強い攻撃を繰り出し神無を攻め立てる、だがバラージの青い石の障壁は時が止まってもなお発動し全てを防ぎきる、

 

アジ・ダハーカ「稲妻よ降り注げ、メイルシュトローム、水銀の雨、スペシウム弾道弾、メギドの火」

 

アジ・ダハーカは稲妻を空から降り注がせ、水の嵐を巻き起こし、水銀を頭上から降り注がせスペシウム弾道弾とメギドの火を放つだがそれでも障壁は壊れず、停止時間が過ぎ時が元に戻る

 

神無「………あれ?…何か知らないうちに攻撃の後が…もしかして時を止めた…?」

 

アジ・ダハーカ「……正解だ、時を止め過剰な攻撃を行ったが…それでもひび割れぬとは…加護を授けた神は凄まじい力を持っているのだろうな…」

 

神無「……まあ1発のパンチがゼットンの火球と同じ一兆度だしな…」

 

アジ・ダハーカ「だが…そろそろ余もそろそろそのような障壁は飽きていた!余の魔術の真髄を見せてやろう!」

 

アジ・ダハーカは翼を広げ空に吠える…すると空を埋め尽くさんばかりに魔法陣が現れる

 

神無「…え?」

 

アジ・ダハーカ「これぞ余の真髄!余は千の魔術を使うだけではなく千の魔術を同時に使う事ができる…無限とまでは行かぬが…千以上はあると思え」

 

呆気にとられる神無を他所にアジ・ダハーカは術を起動させる、そこからイクスティンクション・レイやカイザーフェニクス、スペシウム弾道弾、スパイナーR1、海竜の咆哮、スピリット・ストーム、神罰の光芒、メギドの火を発射し、その人どころか町すら破壊しかねない魔術を神無一人に向けて最大の威力で放ちバラージの青い石の障壁がそれらの攻撃から守るが…千の魔術を全て防ぎきる事は叶わず障壁は破壊され神無は割れる直前に取り出した魔術師のカードギランボで瞬間移動し避ける

 

アジ・ダハーカ「……余の千の魔術から無傷で逃れるとは…だが障壁は壊れた…もう貴様を守るものはない…」

 

神無「…確かに…逃げれそうにないし…まあ無駄とわかっていても足掻き続けるけどね!」

 

神無は力のカード「シルバゴン」を投げつけアジ・ダハーカの皮膚を切り裂くが…皮膚から血の代わりに蛇が現れ地面に落ちると神無に襲いかかってくる、それを悪魔のカード「ベムラー」の青い火で燃やす

 

神無「…忘れてた…アジ・ダハーカは血の代わりに蛇や蜥蜴…ゾロアスター教では爬虫類や昆虫等は悪神の化身であり、アジ・ダハーカは血の代わりに蛇や蛙を出してスラエータオナでも殺す事ができなかったんだけ…これ攻略方法ないんじゃない?…逃げよ…」

 

アジ・ダハーカの能力を思い出し「これは絶対勝てないな…」と思い逃げようと考えギランボのカードで逃げようとするが瞬間移動は発動しなかった

 

アジ・ダハーカ「ああ、瞬間移動は余の術で封印させてもらった…逃げる事は不可能だ」

 

正に大魔王からは逃げられない…アジ・ダハーカは瞬間移動を見た時から瞬間移動を封じる術を周囲にかけておいたのだ

 

アジ・ダハーカ「まあただの人にしてはよく頑張った…サラマンダーよ来たれ」

 

アジ・ダハーカがサラマンダーを呼び神無にけしかける

 

神無「召喚術も使えるのか……」

 

神無はサラマンダーに正義のカード「ギャラクトロン」のカードを見せ魔法陣を展開しギャラクトロンスパークを放ち、サラマンダーを撃ち抜くがそう簡単に死ぬものかとサラマンダーは火炎を吐き、神無はそれを塔のカード「ブンダー」で空間に穴を開け火炎を吸い込み、それをサラマンダーの後ろに穴を開けてサラマンダーに当て、更にキングジョーの光弾を当てサラマンダーは消滅する

 

神無「…もう勝てる気がしないんですけど…すみませんがもうここいらで終わりに…」

 

神無がアジ・ダハーカの文句を言おうとしたその瞬間、神無の胸に一本の槍が刺さった

 

神無「…………え?」

 

そのまま神無は後ろ向きに倒れ手に握っていたレーヴァテインを落とす…その槍はアジ・ダハーカが神無がサラマンダーに気を向いている時に錬金術で即席で生み出しそれを投擲し神無の胸に…心臓に当たり、神無を殺したのだ

 

アジ・ダハーカ「獲物を取った瞬間が一番隙のある時…覚えておくがいい…まあ既に死んでいるが…さらばだ童、枠小な人間にしてはかなり楽しめたぞ…せめて貴様の事は忘れないでいてやろう」

 

アジ・ダハーカは神無を見下ろした後、後ろを向いて歩き出す、同族や神殺しと戦うために歩き出す…だがアジ・ダハーカは自分の後ろで何かが動いた様な気がし、後ろを振り向き驚愕した

 

アジ・ダハーカ「………………何…?童…何故動いている?」

 

そう神無が心臓を槍で穿たれてなお動き立ち上がった、それを目を見開いて驚愕にくれるアジ・ダハーカを他所に槍を引き抜きレーヴァテインを拾い握り直してアジ・ダハーカを見据える

 

神無「……僕も本当に出来るとは思いませんでしたが…本当に成功してよかった…アジ・ダハーカ様…まだ僕は動けますよ?」

 

アジ・ダハーカ「…………フハ…フハハハハハハハ!!面白いぞ童!心臓を穿たれてなお動くとは!そのカタクリまでは分からぬが…今度は体を残さぬ様消滅させてやろう!」

 

アジ・ダハーカは手から大きな火球を生み出し投げつけるが…神無が手をかざすと火球は一旦止まりその隙に神無は火球の射線から外れ火球は再び動き出し神無がいた場所を焼き尽くす、その光景にアジ・ダハーカは一つの結論に至る

 

アジ・ダハーカ「そうか…貴様が動いている理由は…念力だ!念力で自分の体を無理矢理動かしているのか!?」

 

自分自身を、念力で操作する……言葉にすれば容易いがそれは並大抵の事ではない。生物の肉体には、当たり前だが可動範囲というものが存在する、例えば脚は三百六十度回らないし首は後ろへ向くことは絶対にあり得ない、そもそも痛覚がそれを許さないのだ…神無はそれを無理矢理押し切った。痛覚を完全に遮断し穿たれた心臓の出血を念力で止め念力で無理矢理動かして、念力を体内の神経に接続し、骨が砕けようが折れようが一切の関係無く意識がある限り戦闘を続行する…神無はそんな荒技をしているのだ

 

アジ・ダハーカ「だがそれでもいつかは集中力が途切れればそのまま死ぬのだぞ!愚かとしか言えない!」

 

神無「…だからと言って…そのまま死ぬよりはマシだ…何せ僕には帰りを待っている怪獣がいるからね!」

 

とそのまま神無は自分の心臓を穿った槍を投げつけ、アジ・ダハーカはそれを小さな雷を放ち破壊する、その一瞬に帯からバラージの青い石を取り出して…それをアジ・ダハーカに投げつける…その石を念力で操作しアジ・ダハーカの口の中に入れる

 

アジ・ダハーカ「ムゥ?」

 

アジ・ダハーカは何故青い石を口の中に入れたのだ?と考える…するとアジ・ダハーカの体が青い光り、アジ・ダハーカの腹から炎が溢れアジ・ダハーカを包み込む

 

アジ・ダハーカ「何!?どういう事だ!何故余が燃える!?」

 

神無「……その石には障壁以外にも効果があるのではと思い投げましたが正解でした様です…その石には…一兆度の火炎が詰まっているんですよ…それに偽物のバラージの青い石でもアントラーを倒せましたからね…そのまま燃え尽きてください」

 

バラージの青い石には一兆度の火炎が詰まっておりそれをアジ・ダハーカの体内にいれ、バラージの青い石が割れ中に詰まっていた炎がアジ・ダハーカを火達磨にしているのだ…

 

アジ・ダハーカ「まだだ!まだ余は負けん!この様な炎、余が消し去って……」

 

するとその瞬間にアジ・ダハーカの目に何かが刺さる、それは燃える劔…アジ・ダハーカが神無に武器としてやったレーヴァテインだった…すると劔が自動的にアジ・ダハーカの目から抜かる…これはフレイの勝利の剣であり勝利の剣は賢き者が持つと自動で動き敵と戦うと言われておりその性能を持っているのだ…そしてレーヴァテインはアジ・ダハーカの右首を切断する…本来ならあり得ぬ事だが…この炎には邪を祓う効果があったのか首が切断されやすくなり、炎で焼かれているため蛇や蜥蜴達が出てきても炎で焼き尽くされる、そしてそのままアジ・ダハーカの左首が切断される

 

アジ・ダハーカ「……まさか、この余がちっぽけな人間如きに敗れるとは……慢心が過ぎたか…」

 

アジ・ダハーカは炎に焼かれ身動きが取れずそのままアジ・ダハーカの最後の首に向かって勝利の剣が動く…神話では火の神アータルとクワルナフを奪い合った時、アータルに「アジ・ダハーカの体の中に入って口の中で燃え上がり、アジ・ダハーカが地上に来られないように、決して世界を破壊できないようにする」と言われ萎縮して退いたという、逸話がある、アジ・ダハーカは今アータルに言われた通りの状況になっていた…体中炎で焼かれ再生が出来ずにいたのだ…もしかしたらアジ・ダハーカはアータルの火に体から焼き尽くされては再生出来ないと思い退いたのではないだろうか…?

 

神無「……………さようなら…」

 

神無がアジ・ダハーカに言葉をかけた時にはアジ・ダハーカの最後の首が切り落とされたのだった…そして空を覆っていた闇は消え、太陽の光でヌブラ渓谷は照らされた




…何か御都合主義ですみません…本当にカンピオーネ!ファンには申し訳ない気持ちで一杯です…ちなみにカンピオーネ!とのクロスオーバーを書いている時、送る時はお腹が緊張で凄い痛かったです…本当にすみません…純粋にカンピオーネ!を書いている人に本当に失礼と感じております…それとアジ・ダハーカがこんなに簡単にやれらるわけない…と考えている人も本当にすみません…やられた理由でいうといかに神様でも一兆度の火炎は流石に耐えられないだろうと言う理由と油断のし過ぎですね…こんな駄文ですけど頑張って書きます!


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四十四話転生と神殺しの竜

はいカンピオーネ編第二話です…殆ど会話回で最後の方に皆様がよく知る神(というか竜)が出てきます…本当にこれはおかしいと思ったら教えて下さいませ…ではどうぞ!


インド・ラダック地方にある主要観光地の一つヌブラ渓谷…ここは今所々火が燃え、クレーターが数多く存在する観光名所とは思えない程破壊し尽くされていた

 

神無「…勝ったのかな…?」

 

そんな場所にいる神無は今しがた燃えたアジ・ダハーカが死んだのかと思いアジ・ダハーカの切り落とされた首の所まで歩く…すると…

 

アジ・ダハーカ「まさか…この余が負けるとは…いやはや油断し過ぎたな…」

 

神無「………何首切り落とされても普通に喋れてるんです?」

 

アジ・ダハーカ「何、心配するな、すぐに死ぬ…首を切り落とされたおかげであの炎から逃れて少しの間貴様と喋るぐらいの時間は寿命が延びただけだ…」

 

神無「それでも凄いと思いますよ…やっぱり大魔王だなぁ…」

 

神無は呆れを通り越して感心していた…普通は首を落とされれば死ぬと思うのだが…大魔王は凄い(棒読み)

 

アジ・ダハーカ「…それより…いいのか…また胸から血が出てるぞ…」

 

神無「……貴方が開けたんですよ…いやもう体力が無くて念力がうまく使えないんですよ…脳がまだ動いてるから喋れてるだけです…知ってます?失血死で死んでも脳はまだ生きてるんですよ…それを利用してまだ念力で動かせるんですよ…まあ細かい操作が出来ないしそろそろ死にますけどね」

 

アジ・ダハーカ「……怖くはないのか…?貴様にとって死は……?」

 

神無「ハ、ハ何大魔王らしくないセリフを…と言うか貴方が僕をこんな目に…まあ怖いと言えば怖いですが…死なんて昔から考えていましたし、昔から死を感じていました…心残りは怪獣達の事くらいですし…別に死んでもいいかな…まあ神話の大魔王と相打ちなんて主人公チック…僕には似合わないなぁ…どうせなら僕を迫害した人間共に復讐したかったけど…まあいいか、怪獣達に会えたから」

 

アジ・ダハーカ「…確かに余が貴様に余興を始めねば余もこんな目には合わなかったが…この様な結末も悪くはないか…それと相打ちではない…童、貴様の勝利だ」

 

神無「へ?」

 

アジ・ダハーカは神無に自分の負けを認め、それを聞き唖然とする神無

 

アジ・ダハーカ「油断したとは言え神話の大魔王を相手に相打ち等ただの人間にしては只ならぬ所業、幸運とは言え余を打ち負かすというクルサースパに勝るとも劣らぬ所業、認めよう、貴様は我に勝利した人間だ、誇るがいい童よ」

 

神無「……………いやぁ…最初で最後に自分の存在を認めてくれたのが…大魔王とは…人生で何が起こるかわからないですね……嬉しいな…」

 

アジ・ダハーカ「最後に一つ…余を弑逆せし貴様の名は…?」

 

神無「………神無…皇 神無…それが僕の名前です」

 

アジ・ダハーカ「スメラギ…カンナか…しかと覚えたぞ、貴様の名を!その名!未来永劫その名を忘れぬぞ!」

 

神無「…そうですか…忘れないでくれるのは嬉しいなぁ…」

 

その言葉を聞いて気を抜いたのか神無は地面に倒れる……だがまだ生命が途切れてはいない、念力を無意識で発動させて心臓は動かしていおり脳もまだ生きている…ならばとアジ・ダハーカは虚空に向かって声をかける

 

アジ・ダハーカ「で、まだなのか、パンドラよ?愚者と魔女の落とし子を生む暗黒の生誕祭は?この童は…神無は余を殺したぞ?」

 

パンドラ「あら?気づいていらっしゃったのかしら?アジ・ダハーカ様?」

 

すると虚空より姿を現したのは幼ながらも蠱惑的な色香漂う少女…否女神

 

アジ・ダハーカ「ふむ、先程から視線を感じていたのでな…それにしても人間が余を倒すとは…人間の可能性とは凄まじいな」

 

パンドラ「ええ、本当に、最近では人間達が作った…ええっと…早々!クトゥルフ神話…だったかしら?それが早くも信仰を集めて今にもまつろわぬ神として現れそうですし…何でもクトゥルフ神話て、人間が最近作った作家達が自分達で作った架空の神話で、作り出されて最近なのにもう、一つの神話体として確立しているんですから…」

 

アジ・ダハーカ「ほう…そんな神話もあるのか…戦ってみたかったが…まあそこで寝ている余の力を後継せし童に任せるとしよう」

 

パンドラ「?剥奪とは言いませんの?今までの皆様はそう言いましたけれども?」

 

パンドラは地面に座り神無に膝枕をする、神を殺した勝者への御褒美とばかりに、それを見つつ笑いながらアジ・ダハーカは答える

 

アジ・ダハーカ「ハ、そんなもの余の矜持の問題だ、童は…神無は余から権能を奪ったのではない、余の権能を後継したのだ」

 

アジ・ダハーカは顏を愉快な表情で染め、パンドラに言う、アジ・ダハーカはそれ程神無に…自分を殺した人間を認めている様だ

 

パンドラ「そうですか…ならアジ・ダハーカ様、この子に新たな神殺しの誕生を言祝ぐ祝福と憎悪を与えて下さいな、東洋の出身でありながら異国の地インドで魔王となり地上に魔王として君臨する運命を得たこの子に、生誕を彩る聖なる言霊を捧げて頂戴」

 

アジ・ダハーカ「良かろう…余の名はアジ・ダハーカ、千の魔術を操る七大魔王の一角 ドゥルジである、余の権能は千の魔術、自由自在に無限の魔術を操り敵対者を屠れ、例え負けても決して死ぬでないぞ、魔術を使い己が生きたい様に生きよ、復讐するでも良し、戦場に赴くのも良い、だれかに救いの手を差し伸べるのも良い…どう生きるも貴様の勝手だ…決して後悔のない様に生きよ…この大魔王である余を贄とした貴様こそが真の魔王に相応しい……息災であるがいい、余の権能を受け継ぎし後継者よ」

 

そして完全にアジ・ダハーカが完全に消滅する前にアジ・ダハーカは爆弾発言を投下させる

 

アジ・ダハーカ「そう言えば、これより数刻先、余の戦意に惹かれ異国の龍が訪れるだろうが…まあ余の魔術を用いて打ち破るが良いぞ、分かっているだろうが…負けることは許さんぞ!」

 

もう一体、まつろわぬ神がこれより先に訪れることを告げ神無を一喝し消滅しその一部が神無に流れ込み神無の顏が苦痛に浮ぶ

 

パンドラ「フフ、痛い?でも今貴方が感じている熱と苦痛は貴方を魔王の高みへと到達させるための代償なのよ。我慢なさい…」

 

それにしても、とパンドラは神無の体をジロジロと見つめ独り言を呟く

 

パンドラ「私とあんまり背は変わらないわねぇ〜、これで十九歳とか…百年ぐらい生きたら周りからショタジジイとか言われるんじゃないかしら?…ああ、でも無事に生きられるかしら?最近…主にヴォバンが子供同士で殺し合いして潰しあったりしてるし…まあ四番目の息子として頑張って欲しいわね…」

 

さてと…パンドラは神無をゆっくり地面に下ろして立ち上がる

 

パンドラ「あんまり地上には長くいられないし…息子が起きるまで「生と不死の境界」でママは待つとしますか…」

 

とパンドラは息子(神無)と話す為に生と不死の境界に戻っていく…

 

 

 

 

暫くして神無は意識を取り戻す、目を覚ましてみると見知らぬ景色が広がっていたので神無を驚く…そこは地平線の先まで灰色で、距離感が掴みにくい場所だった

 

神無「……あれ三途の川は…?それとも冥界、どちらにせよ死後の世界に変わりないし…もしかしてここで永遠に生き続けるの…うわぁ地獄…」

 

そうブツブツ言い続ける神無…その後ろに少女…パンドラが現れているのに気づかず

 

パンドラ「フフ…ここは生と不死の境界て言ってね、色々な言い方がされているのよ、ギリシアならイデアの世界でペルシアならメーノーグね。アストラル界や幽世とも言われているわね…簡単に言えば三途の川の一歩手前よ…………て聞いてる?」

 

神無「……怪獣達ならその内ここに来そうで怖いな…何でもありだもんな怪獣て…いや流石に死者を復活させる様な怪獣は…いたわジェロニモン…」

 

パンドラ「ねぇ聞いてる?聞いた上で無視してるならママ泣いちゃうよ?ねぇ?」

 

神無「はぁ…まだ読みたい小説があるのに…それにまだ怪獣達を撫でたりない…いや一生撫で続けたい!」

 

パンドラ「ねぇ!?聞いてる!?お願い!聞いてくれないとママ泣いちゃうから!?ねえいいの!?本当にいいの!?ねぇ!?」

 

パンドラは涙目になりながらも神無に話しかけるが考え事をしている神無には声が届かない

 

神無「やっぱり怪獣がいないと僕の存在理由が…「聞きなさいよ!」げっぼ!?」

 

突然後ろからパンドラに首を絞められ息ができなくなり踠き苦しむ神無…暫くしてパンドラは首から離れ、神無はゼェゼェ言いながらパンドラの方を向く

 

パンドラ「全く、初対面の義母に向って失礼よ…全く我が息子ながら不甲斐ない…」

 

神無はまずこの目の前の紫掛かった桃色の長い髪をツインテールの少女を見下ろす…一目見ただけで普通の少女と違う事がわかる

 

神無「ゼェゼェ…死ぬかと思った(一回は死んでいる)…貴女は?」

 

パンドラ「私はパンドラ。あらゆる災厄と一掴みの希望を与える魔女…まあ簡単に言えば貴女の義母…ママて言ってもいいのよ?」

 

神無「パンドラ……あ、パンドンの元ネタのギリシャ神話の鍛治の神ヘーパイストスが作った女神様か!パンドンもといトンカツの元ネタの女神様か!」

 

パンドラ「そうそう、ヘーパイストス様から生み出された女神こそこの私…て!?ちょっと待って!?トンカツて何?!そのパンドンて豚なの!?鳥なの!?ねぇ?!」

 

パンドラは神無が言ったパンドンの意味がわからず神無の肩をガクガク揺らして問い詰める

 

神無「パンドンはパンドンです、鳥でも豚でもない…双頭怪獣パンドンです…どっちらかと言えば二つ首の鳥かな…他にも宇宙鶴ローランはシャルルマーニュ伝説の騎士ローランからガタノゾーアはクトゥルフ神話のガタノソア、カーリー星人はインド神話の戦闘女神カーリーから…まだまだいますよ、神話等が名前のモチーフな怪獣は…最近だとマガタノオロチとかいますね…」

 

パンドラ「……どんな世界なのかしら…まあいいわ、取り敢えずママの事は知っているのよね?」

 

神無「ええ、パンドラてあのパンドラの箱を開けて災いを人間界に呼び込んだ、エピメテウスの妻…アフロディーテから魅力を与えられた最初の人間…現実はこんな少女なのか…絵とかとは違うんだな…」

 

とパンドラを観察するかのように見つめ、資料等で見たパンドラとは違うんだな…とパンドラを見る神無、パンドラは恥ずかしいわ〜と言いながら頬に手を当てる…

 

神無「……現実のパンドラはこんな感じなのか…信者が知ったら泣くか…いやもう既に泣いてるか…最近は神様だけに留まらず擬人化・美女化のオンパレードだしな……そう言えば女神様が何の御用で?最近は死神や鬼の代わりに神様が天国へ連れて行くのですか?…あ、間違えた僕は地獄だ、僕如きが天国なんて二万年早いか」

 

パンドラ「何気に自分ディスるわね…でも残念、貴方はまだ死なないわよ!何せ今から貴方は四番目の息子…神を殺した魔王…カンピオーネとして転生したのよ!」

 

神無「…カンピオーネ…確かイタリア語でチャンピオンという意味だった気が…」

 

パンドラ「うんうん、正解…他にも羅刹王やシンプルに魔王と言われているわ…ちなみに私は総てを与える女…つまり貴方達カンピオーネの元締めにして支援者よ、これからもまつろわぬ神と戦う事になる貴方が今後神を倒した時、権能…神の力を与えるのも私の役目なの…あ、そうそう、権能が欲しかったら再生堂々戦いなさい、不意打ちなんて以ての外よ!ママが満足しないと権能は上げません!」

 

そうパンドラは断然して神無に指を指す…だが神無はパンドラの総てを与える女の言葉の意味を考えており…答えが出たのかパンドラに質問する

 

神無「パンドラはオリュンポスの神々が信仰される以前から存在していた神と人間達にあらゆる恩寵を授ける大地の女神だったはず…だから僕達にその権能を与える事ができる…これであってます?」

 

パンドラ「…おお…鋭い…と言うかよく知ってるねぇ〜!正解よ!我が息子ながら天晴れ!ママは嬉しいわ!正確には私の能力と…これ簒奪の円環を使ってるのよ!」

 

パンドラは神無の質問に答えた後、大きめな中央に竜の頭とその周囲に8本の剣を並べる刻印がある鋼鉄製の円盤を取り出す、これがパンドラの言う簒奪の円環である

 

神無「ほう…これで……実に面白い…どう言う仕組みで…?いや神話に仕組みもないか…でその…義母さん?アジ・ダハーカ様から頂いた権能てどんな力…て、義母さん?」

 

神無はパンドラにアジ・ダハーカから頂いた(と神無は感じている)権能はどんな力か聞こうとするが、パンドラはポカンとしたまま神無を見つめる

 

パンドラ「………初めて母親呼び(正確には義母さん)したくれたわ…ママ嬉しい!」

 

と大騒ぎする義母さん(少女)に若干引く神無…まあ流石にこんな少女と言うか幼女にママ呼びは流石の神無も出来ないので、義母さん呼びだが…ここまで喜ぶことなのだろうか?

 

パンドラ「ふふ…アジ・ダハーカ様から受け継いだ権能は魔術…千の魔術を操る権能ね…と言っても私が神無が使いやすいようにアレンジを加えているから」

 

神無「へぇ〜…魔術か…遠距離攻撃は便利だからありがたい…魔術か…色んな作品の魔術を読んできてよかった…」

 

パンドラ「まあ神無が使いやすいようアレンジしたからね〜…そうそうアジ・ダハーカ様から伝言よ…異国の竜がもうすぐ貴方の元へ来るってね」

 

神無「…………………は?」

 

パンドラが放った言葉に呆然とする神無、それをよそにパンドラが言葉を放つ

 

パンドラ「その竜神様も強くてね…アジ・ダハーカ様に負けず劣らずの竜よ……頑張りなさい神無、強いわよ…その竜神様は」

 

神無「……さっき見たいなチートな神様が来るの…?勝てるかな…?」

 

神無が不安げに弱音を吐くとパンドラが神無を叱責する

 

パンドラ「何言ってるの!アジ・ダハーカ様が認めて下さった私の息子が弱音を吐いてどうするの!」

 

神無「アジ・ダハーカ様が…?」

 

パンドラ「そうよ!貴方の事を自身の後継者と言っていたわ、その期待を裏切らない為に頑張って勝ちなさい!」

 

ピシと神無を指差すパンドラ、それを聞いて神無はコクンと頷く

 

神無「じゃあ…出来るだけ頑張って見ます…出来れば勝ちますよ」

 

パンドラ「そうそう、その意気よ!それと私との会話は普通は覚えられないんだけども…神無は魂の浄化が進んでほぼ悟りを開けるような感じだから殆ど覚えてると思うわ…いや珍しいわねぇ…今までの子は悟りとか開なさそうな子ばかりだったのに…」

 

神無「……ああ、昔から何も考えないでいると空腹を忘れるから一年の殆どをボーッとしてたからかな?学校行っても家でも居場所がないから趣味が出来るまでボーッとしてたからなぁ…」

 

パンドラ「…………ごめんなさいね、嫌なことを思い出させてしまって…でも、ママは味方だからね!忘れないでね!苦しい事があったら相談にのるからね!」

 

神無の過去を聞きパンドラは哀れみの目で神無を見つめ神無の手を握る、

 

パンドラ「じゃあ、そろそろ時間ね…頑張ってね」

 

すると雑音が鳴り響き、視界が乱れ、意識が段々薄れゆく…………まるで夢から覚めるように徐々に視界がぼやけていく

 

 

 

 

アジ・ダハーカと戦った場所…ヌブラ渓谷で横に倒れていた神無は目覚める、

 

神無「………夢…じゃなね…」

 

神無は汚れた服と穴が空いていたはずのむねを見て呟く、先程の体験は夢ではない事を再確認する…そして空を見上げると…直後目を見開く…何故ならアジ・ダハーカを倒した際に黒雲は消え失せたはずなのに…また広がっているのだ…ポツン、顔に何かが当たる…雨のようだ…だが次の瞬間、豪雨となり辺りに暴風が吹き荒れ、落雷が落ちる

 

神無「いや急激な天候の変わりよう…!?」

 

神無は一瞬、急激な天候の変わり方と思ったが…落雷が落ちた瞬間…雲の合間に大きな影を見つける…そしてその影はこちらに近づいてきて神無の目の前に姿を現わす…その竜は黄金の角に銀色の身体…そして右目は赤く、左目は太陽のように輝いていた

 

「……貴様から小生を呼んだ竜の気配を感じるが…そうか…貴様は神殺しか…成る程…小生を呼んだ竜は死したか…」

 

そう銀竜は素っ気なく言葉を出す、それに神無も答える

 

神無「……ええ、僕がつい先程神殺しになった者でございます…名を皇 神無と申します、以後お見知りを…」

 

神無は軽く銀竜にお辞儀し、それを見て銀竜は面白い者を見たかのように口を歪める

 

「ほう…貴様神殺しにしては神に礼儀を持つか…良かろう、其方に免じて小生の名を語ろう、小生の名はクロウ・クルワッハと言う、しかと心に刻むがいい」

 

クロウ・クルワッハ…ケルト神話に登場する邪龍で、太陽神としての神格を持ちながら三日月を意味する名であるクロウを持つという変わった竜で戦いと死の神である謎多き神であり、その像は金で出来十二の像に囲まれていた…聖パトリックはそのクロウ・クルワッハの偶像を破壊したと言い、その際その像が攻撃を避けたと言う…その姿は巨大な怒れる羊の角を生やした蛇、または竜と言われている…が名前と信仰があったという記録や痕跡のみが残っているだけであり神話中でどのようなエピソードを持っていたかは不明な詳細がよく分からない神なのだ…

 

神無「クロウ・クルワッハ…ヌアダを殺した神殺しの竜…バロールが召喚した最強の竜神か…」

 

そうクロウ・クルワッハは北欧神話の主神オーディンを殺したフェンリルと同じ神王ヌアダを殺した神殺しの竜であるのだ、そのオーラは凄まじく、先程戦ったアジ・ダハーカと同じ力を感じる…其れ程危険な神である事がわかる…

 

クロウ・クルワッハ「さて、神殺しの小僧よ、生まれたてとはいえ小生を楽しませてくれよ?」

 

するとクロウ・クルワッハは落雷を神無に集中して落とし、燃え盛る炎柱を地面から出して神無を焼き尽くそうとする

 

神無「ちょ!?風よ!」

 

それに対し神無は呪文を唱える…早速アジ・ダハーカの権能を使い、風を巻き起こし自分を吹き飛ばし、火柱と落雷を避ける

 

クロウ・クルワッハ「……魔術の権能か…面白い…この小生から…何処まで逃げ切れるか…見ものだな…」

 

クロウ・クルワッハは神無の権能を見て、ニヤと笑う

 

神無「……何処までやれるか分からないけども…クロウ・クルワッハ様…貴方をここで倒させてもらいます」

 

クロウ・クルワッハ「…そのいきや良し、神殺しよ…いざ尋常に…勝負!」

 

クロウ・クルワッハか大きく吠え、神無に向かって落雷を落とし、神無は呪文を唱え魔術を発動させる…今ここに、神殺しの魔王と神殺しの竜神の戦いが人知れず始まった

 

 




はい、今回は…本当駄文だと思います…それに出てきたクロウ・クルワッハもメジャーな竜ですし…

それと神域のカンピオーネスの最新刊を読みましたが(立ち読み)ヴォバン侯爵が生きてた事を知った時は嬉しかったですね…ヴォバン侯爵て好きなんですよ…他の小説の扱いは…アレですがこの小説ではクソ強いんですよね…まあ作者がそれをうまく描写できるかが問題ですが…では次回もお楽しみに


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四十五話神殺しの魔王と神殺しの竜神

はい、結構雑くなってしまいました…ちなみに主人公が使う技は「ブラッククローバー」「ロクでなし魔術講師と禁忌経典」等を参考にしております、他にもポケモンの技(に似た技)やら、オレカバトルやらが混じっておりますが(今回はまだ無い)気にせずお読みください


ここでは落雷が降り注ぎ、暴風が吹き荒れ木々が吹き飛び、豪雨が弾丸の様に降り、地面に当たる度に地面に穴が開く、そんな地獄絵図な光景が広がる場所に二つの動く影があった、一人はアジ・ダハーカを殺しカンピオーネとなった神無と神王ヌアダを殺した神殺しの竜神、クロウ・クルワッハだった

 

クロウ・クルワッハ「どうした神殺し?避けてばかりでは小生には勝てぬぞ?」

 

神無「だったら、この落雷と暴風、豪雨を止めてくださいよ!というかクロウ・クルワッハにこんな能力てありましたか?」

 

クロウ・クルワッハは落雷を神無に落とし続け、暴風で動きにくくし、豪雨で視界を悪くする…まさに神無にとって不利なフィールドと化していたが、クロウ・クルワッハにこんな能力があったかと疑問に感じる…

 

神無(そもそも、クロウ・クルワッハはケルヌンノスと同じケルト神話でも神話エピソードがない神で、ケルヌンノスと同一視されている事もある…でもクロウ・クルワッハもケルヌンノスも…嵐を呼ぶ能力なんて無い…じゃあこれは一体…?)

 

神無はクロウ・クルワッハの能力には嵐を呼ぶ力はない為、この嵐に不審がる…

 

クロウ・クルワッハ「ほう?考え事をする程余裕があるのか!」

 

クロウ・クルワッハは神無に落雷を落とし続け神無はそれを必死に避ける…とは言っても神無の足では避け切れるわけがないので、風を纏って避けたり、魔術を使って落雷と相殺して防ぎきっている

 

神無(とは言え…ドラクエのボスじゃないから呪力切れがなぁ…それに燃費もあまり良くなさそうだし、威力は…試してみるか)

 

神無「じゃあ…光魔法 神罰の光芒」

 

すると目の前に光が集まりクロウ・クルワッハに放たれる

 

クロウ・クルワッハ「…ほう…」

 

だがその光の柱をクロウ・クルワッハは尻尾を光の柱にぶつけ破壊する

 

神無「やっぱり、言葉を出すとイメージした通りの魔術…いやこの場合は魔法が出せるのか…なら土魔法 大猪猛激進、鉱石魔法 ハルパー、雷魔法 雷鳥戦騎・裂空魔弓の装」

 

次に神無が聖句を口ずさむと大地から土出てきた猪が現れクロウ・クルワッハに突進し、神無の周りに鉱石…恐らく金剛石と見られる物体がナイフの形になり回転しながらクロウ・クルワッハに向かっていき、クロウ・クルワッハは猪に向かって突進し尻尾で叩き、それで猪はバラバラになって落ちていき、ナイフは口から炎を吐き溶かし尽くした、だがこの隙に神無は雷で作った弓と鳥を生み出し空を飛び矢を放つがクロウ・クルワッハの体に当たっても矢は弾かれるのみで傷を負わすことすら叶わない

 

クロウ・クルワッハ「ほう…その魔術…技として放つだけでなく、先程の猪やその鳥の様に生物としても生み出すことが出来るのか!成る程!面白いではないか!」

 

神無「…お褒めの言葉ありがたいです…ですがこれでも元ネタより威力が高いと思ったのになぁ……それを無傷とか…流石としか言えませんね」

 

実はこの魔法は神無が生前読んでいた本(主に小説や漫画)等を参考にしているのだが…カンピオーネの呪力と言うのは並みの魔術師の数百倍の呪力を持つ為神無が放った魔法は威力がかなり高いのだが…それを無傷で済むクロウ・クルワッハの防御力は凄まじいと神無は思っていた

 

クロウ・クルワッハ「ハ、当たり前だ、小生の身体はあらゆる武器も通用せぬ不死身の肉体…確かに貴様の魔術は威力も高く使いやすい…だがその様な物で小生を倒せると思ったなら大間違いだぞ?」

 

そう言うが早いが、クロウ・クルワッハは落雷を落とし神無を狙う、神無は雷鳥に命じて落雷を避けつつ硬度と威力を上げた矢を放つがクロウ・クルワッハは暴風を纏い矢を吹き飛ばす…これで矢は暴風の鎧にはばまれクロウ・クルワッハの身体に届かない…

 

神無「…チィ…鋼魔法 施貫の激槍」

 

鋼の激しく回転する槍をクロウ・クルワッハに放ち暴風の鎧を貫通しクロウ・クルワッハの身体を抉る…ほんの僅かだが皮膚を削り取りクロウ・クルワッハの表情が強張る

 

クロウ・クルワッハ「……我の身体に傷をつけるとは…中々やるな!ならば此方も全力でいかせてもらおうか!」

 

するもクロウ・クルワッハは尻尾で地面を三回叩く…すると地面から二メートル程はある穂が5つに分かれた槍が現れる、そしてその五つの槍先から光を放ち神無に向かってくる

 

神無「鋼創成魔法 鋼城の鎧壁!」

 

咄嗟に鋼でできた壁を作るがそれを光は打ち破り、神無はそれを雷矢を連射して相殺させる

 

神無「…さっきのはクロウ・クルワッハにそんな能力ないぞ…でもあの槍何と無く見覚えが…五つに分かれた槍…ああ!ブリューナクか!…てあれはルーのだろ…」

 

そう先程の槍の名はブリューナク…太陽神ラーが持つ槍で五つに分かれた槍先から五つの光を放ち敵を五人殺した、その他の能力は「必ず勝利をもたらす」「投げると稲妻となって敵を死に至らしめる灼熱の槍」等と言われ、「イヴル」と言うと自動的に敵に向かって飛んで行き、再び「イヴル」と言うと手元に返って来る能力があり、また投石器もしくは投石器から発射される弾だったという説もあり、ルー自身の祖父である 魔眼のバロール の目を貫いて倒したのもこのブリューナクであるとする解釈もある。

 

 

 

……………………とあるが言及される事があるが…ケルト神話内にはその様な記録はない、確かにルーの槍は四秘宝に数えられるが「ブリューナク」と言う名前などどこにも載っていない、これはヌアダの剣の「クラウ・ソラス」も同じだ…余談だが同名の剣が現地の民間伝承に存在するがそれとは全くの別物である…まあこれは当時の北欧神話の研究者が混合させただけだが……

 

ちなみに「ブリューナク」という名前が最初に登場したのは健部伸明・怪兵隊の著作 虚空の神々 と言う本なのだが、当時の日本で確認できた海外の資料や説に乏しく下記のように多作品において「出典も確かな神話の武器」として使われてしまっていた事が原因と見られる(この本ではレーヴァテインもスルトの持つ剣と同一視されており、日本におけるレーヴァテイン=燃える剣と思われるのはこの本が原因と思われる)…とまあブリューナクは本来はケルト神話に登場しない日本人が生み出した物だ…だがそれをクロウ・クルワッハが生み出したのだ…いったい何故?と神無は考える

 

クロウ・クルワッハ「確かにな…確かに…小生がただの【クロウ・クルワッハ】であればな…そうただの【クロウ・クルワッハ】であれば…な?」

 

と意味深げな言葉を言いつつ落雷を落とし神無を攻撃する

 

神無「ただのクロウ・クルワッハなら…?一体どういう事だ?…まさかケルヌンノスと複合してる…とか…でもケルヌンノスにブリューナクを作る能力なんて…いや今はそんな事を考えている暇はない…炎と氷の双嵐」

 

炎と氷という相反する属性の嵐をクロウ・クルワッハにぶつけ、暴風の鎧で威力は弱められたが皮膚を焼き焦がしたり、凍てつかせることは出来た

 

クロウ・クルワッハ「どうした?この程度で小生を倒せるとでも?」

 

神無「思わないですよ…大技ないんだし…」

 

実はこの権能、一見万能に見えるが…多彩な代わりに火力が足りない…その上クロウ・クルワッハの防御力は凄まじく高く、魔法攻撃よりも物理の方が効くかも知れないが…残念ながら物理攻撃は出来ず、精々鋼魔法 施貫の激槍で肉を抉る程度であり、それすらもクロウ・クルワッハにとって人間で言う、毛を数本抜いた程度の痛みに等しい

 

クロウ・クルワッハ「確かに貴様の魔術は多彩だ…だか…小生の肉体を滅ぼす事は叶わぬぞ…小生を殺せるのはルーのみ!ルー以外には何人たりとも小生を殺せる者などいる者か!」

 

神無「ルー…?クロウ・クルワッハはルーに殺される描写はない…それ程ルーが強いて言いたかっただけか…もしくは単なる例えか」

 

だが神無はその「ルー」という言葉にどこか引っかかる…まるでクロウ・クルワッハにはルーと因縁がある様な…その様な感じがしたが…ルーとクロウ・クルワッハが争った痕跡は神話内には無い…気のせいと考えるがどうも気になってしまう

 

クロウ・クルワッハ「考えるのもいいが…小生を忘れるな!」

 

神無「ク、フリージング・ヘル!」

 

空気をも凍らす超低温の冷気がクロウ・クルワッハに向かうがそらをクロウ・クルワッハは口からの業火で相殺し…だか際にでた煙で神無がクロウ・クルワッハから隠れて見えなくなる

 

クロウ・クルワッハ「む…先程の冷気は…撹乱か…」

 

フリージング・ヘルはこの為の目くらましに過ぎず、クロウ・クルワッハは神無の姿を見失ってしまう…が落雷を辺りに無造作に放つ

 

神無「…無造作に放っても当たりませんよ…《とにかく》《ここで散って》《下さい》」

 

そう言葉を放つと、先程放ったフリージング・ヘル、雷を圧縮して放つプラズマ・カノン、天にも届くほどの真紅の炎の柱プロミネンス・ピラーを三つ同時に放つ

 

クロウ・クルワッハ「…………ブリューナク」

 

するとクロウ・クルワッハはブリューナクを動かし三つの魔術を槍を投げ、稲妻の如き速さとなった灼熱の槍と化し、三つの魔術を消滅させる

 

神無「うわぁ…三つともかなり威力込めたのに…ブリューナク凄い…まあ知った上で…罠にかけたけどね…吹き飛べ」

 

すると手をかざし三つの魔法陣が現れ、元素を分解するエネルギー波を放ちブリューナクを分解する…幸い、模造品であったからか本来持つであろう不朽不滅が無かったのでブリューナクはエネルギー波により消滅する…本来ならクロウ・クルワッハに当てたいがクロウ・クルワッハなら避けるなり、当たっても消滅しない、最悪無傷の可能性すらある

 

クロウ・クルワッハ「…ブリューナクさえ破壊するか…ならば…これならどうだ?」

 

またしてもクロウ・クルワッハは地面…では無く自分の体を三回叩く、すると叩かれた部分から銀色に輝く腕…いな義手が生み出される…しかもご丁寧に剣まで持って…つまりこれは…

 

神無「ヌアダの銀の腕…か…確かに貴方ヌアダ殺しましたけど……能力は奪ってないでしょ?何、神殺して神話の怪物でも殺した神様の権能使えるの?フェンリルがグングニル使ってくるの?ねぇ?」

 

と軽く混乱しながらも、神無は情報を整理する、銀の腕…アガートラームはヌアダが戦で右腕が無くなり、医神ディアン・ケヒトと鍛治神ゴブニュが生み出した義手でクラウ・ソラスを備えていたという…恐らくあれは銀の腕でそれで持っている物をクラウ・ソラスに変えるのだろう、ちなみにクラウ・ソラスとは手に持つ者に照明を与える道具だったり、巨人などの敵に特殊な効果を発揮する武器の事である…前述の通りクラウ・ソラスの名はケルト神話に登場しない

 

神無「そんな事より…どうして銀の腕やブリューナクが作れるんだ?…てあれ?…傷が治ってる?!」

 

神無はクロウ・クルワッハが何故銀の腕、ブリューナクを作れるのか考えていると、クロウ・クルワッハに与えた傷が完治しているのに気がついた

 

クロウ・クルワッハ「今更気づいたか?お前が考察や攻撃をしてこないうちに、傷を癒しておいた…つまり今までの攻撃は無駄に終わったという事だ」

 

神無「……体力が完全回復するとかHPが225しかない代わりにベホマ使って完全回復してくる破壊の神 シドーかよ…」

 

クロウ・クルワッハ「………?死導?確かに小生は貴様を死に導いているかもしれぬな…」

 

何処か勘違いしているクロウ・クルワッハを他所に神無は軽く絶望していた、何せダメージを与えても回復してくる神等冗談ではないのだから…しかもタダでさえダメージが中々通らないのに回復するのはジワジワ攻撃を当てて倒すと考えていた神無の考えを踏みにじったのだから…

 

神無「最近のラスボスでもそんな能力使ってこないよ…つまり倒すには一撃で…これ無理があるよ…」

 

と神無がどうやったら一撃もしくは回復を封じるかと考えていると、クロウ・クルワッハの左眼…太陽のように輝く目からビームを撃ってきた

 

神無「…え?あ!フォースシールド」

 

座標を自分と雷鳥に指定し範囲は自分の目の前のみにし目からのビームを防ぐ、が怪光線はシールドを刺すかの様に破壊しそれを神無は雷鳥を動かし避ける。そして先程の光景に神無はクロウ・クルワッハにツッコミを入れる

 

神無「目からビームて…80先生のウルトラアイスポット!?バトラやゼラン星人ならまだしも…カルナが目からビーム撃ったぐらい驚いたよ!」

 

ちなみにカルナは目からビームではなくカルナの強力な眼力を視覚的に表現しただけ…流石インド、やる事がデカイ……だが何故クロウ・クルワッハが目からビームを撃てたのだろうか?…だが神無にとっては…先の目からビームで…クロウ・クルワッハの正体…いや正確に言えば誰と「複合」しているかバレてしまった…

 

神無「成る程…ようやくわかりましたよ………その回復、そして不死身の肉体、この嵐の秘密…クロウ・クルワッハ様…貴方はケルト神話の他の神と複合なされている…その神が分かりました」

 

クロウ・クルワッハ「…………ほう?…申してみよ?」

 

神無「では先程のブリューナクやその銀の腕を生み出した権能…それはゴブニュの権能ですね?」

 

ゴブニュ、ケルト神話の鍛治神であり魔法の槌を三振りするだけで完璧な武器を製造することができる。工芸の三神の中では最も優れた技術を持っており、彼の造った武器は必中かつ一撃で致命傷を与えることができると言う。更にゴブニュたちは、戦場において壊れた武具を奇跡的な速さで直すことで勝利に貢献した…医神でもあり「ゴヴニュの祝宴」では、尽きることのない食べ物が湧き出る大釜を持ち、料理のために屠っても次の日には蘇る豚などを所有し、彼の振舞う酒には不老不死の秘術がかかるよう施されている…

 

…………実は鍛冶神の職掌は広く単純に武具や宮殿、便利な道具を製造するだけでなく、ヘーパイストスの様に人類の祖(パンドラ)生み出したり、都市の誕生に関わったりしており、とある部族の祖であったりする神格が鍛冶神であることもあったりする…他にもインド辺りだと天地の創造者そして名前が全知全能という意味の鍛治神ヴィシュヴァカルマンと言う神がいる…

 

そして本来古代における鍛冶師の地位はかなり高く、ケルト文明圏では王を凌ぐ権威を持っていたドルイドと同等の地位を持っていたのだ…鍛冶の技術が魔術として扱われ、鍛冶師=魔術師と見做されていた時代もあったぐらいだ…

 

神無「ですが…貴方とゴブニュは複合…同一視されていませんが…貴方と同一視されている神とは同一視されていますよね?」

 

クロウ・クルワッハ「……………………………」

 

ゴブニュは雷の神とも考えられ…ケルト神話のとある魔神と同一視されている…その魔神の名は…

 

神無「その名はバロール!魔眼のバロールです!先程の目からの怪光線はバロールの綽名の一つである「刺すような目のバロール」からですね?そしてこの嵐も魔眼の能力の一つ嵐を起こす力から…違いますか?」

 

魔眼のバロール…ケルト神話の魔神にしてフォモール族の王である、その名の意味は「死のようなもの」、そして何より特徴的なのがバロールの左目或いは額の第三の目であり、その目は魔眼で視線で相手を殺すことが可能で、通常は閉じられている、この魔眼は子供の頃父達ドルイドが毒の魔法の準備をしている時に煙を目に当ててしまい、この能力を得たという…その他にも魔力で嵐を起こし、海を炎の海にすることが出来たという…またペストで一つの種族を滅亡させたとも言われておりクロウ・クルワッハはバロールと同一視されている

 

そんなバロールだが彼はケルト神話での悪く言えば引き立て役に過ぎず、最後は必ず太陽神ルー…自分の孫に殺させるのだ…結局の所バロールは征服されるべき悪、正義の為の敗北される悪に過ぎない…

 

クロウ・クルワッハ「…よくぞ、小生の正体に気づいたな…その推測通り小生はバロールとゴブニュと複合されている…だがそれがわかった所で何一つ変わらぬわ…」

 

神無「いえ…貴方の弱点がある事が分かりましたから…回復は瞬時じゃない事、先程から視線を合わしているのに死なない事…そしてその目が唯一の弱点という事がね!」

 

そして神無は手をかざしクロウ・クルワッハに魔法を放つ

 

神無「水魔法…海竜の咆哮!」

 

竜の形をした水がクロウ・クルワッハに襲いかかる…今までの魔法より威力が高く、竜の動き…生物としての動きが出来ることから追尾してくるとクロウ・クルワッハは見抜き炎を吐き蒸発させようとする…が炎を海竜の咆哮は避けクロウ・クルワッハの左眼に当たろうとするが…左眼を海竜の咆哮が見た途端、ただの水となり地上に落ちていった

 

クロウ・クルワッハ「馬鹿め…確かに威力も高く避けても追いかけている魔法は驚異だ…だがその魔法は生物としての特性を得た…故に小生の死の魔眼からは逃れられぬ…確かにカンピオーネや他の神には効かぬが…神獣程度なら倒せるぞ?」

 

そうくるとクロウ・クルワッハが神無の方を向き口を開け噛み千切ろうと突進してくる…だが神無はそれを避けようとせず、そのまま噛み千切られる…と思われたが歯に当たった途端、神無の身体がすり抜けた

 

クロウ・クルワッハ「!?すり抜けただと…いや幻術の類か…先程の攻撃の合間に…」

 

先の海竜の咆哮は囮に過ぎず、当たれば目が潰れるし、当たらなくても幻術を使う隙になる…と考えての行動だった…そしてクロウ・クルワッハの背後から雷光が飛びだしクロウ・クルワッハの左眼を抉る

 

クロウ・クルワッハ「グォ?!グァァァ!?何だと…一体何処から…?」

 

クロウ・クルワッハが飛んできた場所を見ると二百メートルは離れた場所から弓を構えた神無がいた

 

神無「どうですか?ライトニング・ピアスを裂空魔弓の装で強化して遠距離から撃つ…ホークアイ・ピアスは?威力は海竜の咆哮と劣りますが…それでも左眼は無くなりました…そこに攻撃を当てていけば…倒せますよね?簡単には治らなそうだし…」

 

そして神無は魔弓から矢を五連射させ抉り取った左眼に当てようとするがクロウ・クルワッハは炎を吐き出し矢を焼き尽くす

 

クロウ・クルワッハ「おのれ小僧が!小生の魔眼を破壊して生きられると思うなよ!」

 

クロウ・クルワッハは迫り来るが、神無はそれを見て…笑う…

 

クロウ・クルワッハ「!?」

 

クロウ・クルワッハはそれを見て…ビクとするが迷わず突進する…だがこれこそが…神無の思惑通りと知らず…

 

神無「……先程大技がないと言いましたね…あれは嘘です…ちゃんとありましたよ…」

 

そして神無は聖句を言葉に出す

 

神無「我は世界を破壊する者!今こそ三千世界に終焉を齎さん!闇よ!世界の三分の一を破壊し尽くせ!」

 

すると上空に闇が広がり、そこから赤黒いエネルギーが降り注ぎクロウ・クルワッハに襲いかかる、これはアジ・ダハーカが創造物の三分の一破壊するという逸話が権能と化したこの権能での大技であり、万物を破壊し、神の肉体すら破壊させる効果を持つが発動条件は闇を広げさせることであり、普通ならば気づかれてしまい闇を消される心配もあるが…今は嵐…闇が広がってもバレにくかった為気付かれなかったのだ…そして発動後は一週間この能力が使えないと言ったデメリットもある

 

クロウ・クルワッハ「グォ…!!?まだだこの程度で小生は死なぬぞ!」

 

だが神無はトドメとばかりに赤黒いエネルギーを弓に収縮しエネルギーを圧縮させた矢を生み出しだしそれをクロウ・クルワッハに放つ、当然炎を吐き破壊しようとするが…防ぎきれず左眼に入り肉体の内側へと入り内部から攻撃する…そして最後はクロウ・クルワッハの右眼から矢が出てきて両目を潰されたクロウ・クルワッハはそのまま地に落ちていく

 

神無「終わったか…?」

 

そして神無は雷鳥に命令しクロウ・クルワッハが落ちた場所に行く…

 

クロウ・クルワッハ「…まさかこの小生が敗れるとは…ククク…この姿となっても敗北する運命は変わらぬか…」

 

神無「…いやでも強かったですよ…流石はケルト神話最強の竜…それにバロールも確かに敗北しましたが、バロールがいてからこそルーの神話が輝く…光と闇は一心同体…貴方がいるから神話が輝いたと言っても過言じゃありませんよ…それに貴方は強かった…倒せたのも…貴方が油断してたから…慢心してたら勝てませんでしたよ…」

 

クロウ・クルワッハ「……そうか…小僧…いや確かスメラギ カンナと言ったな…死にゆく小生が貴様にいいことを教えてやろう…」

 

クロウ・クルワッハは死にかけた身体を起き上がらせ神無の方を向く

 

クロウ・クルワッハ「小生等《蛇》と其方ら魔王の天敵…最後の王こと《最強の鋼》は其方の出身に眠っている」

 

神無「最後の王…?最強の鋼?」

 

クロウ・クルワッハ「鋼とは竜殺しの英雄の事であり蛇の天敵…その中でも奴はいかなる鋼より強く歴史上、魔王達を何人も屠ってきた…貴様は小生ともう一匹竜を殺した…奴とは相性が悪かろうな…だがな小僧」

 

そこで一息つきクロウ・クルワッハは神無に言葉を出す

 

クロウ・クルワッハ「決して死ぬな、貴様は今度こそ小生が殺す!それまで決して死ぬ事は許さぬ!それまでは小生の権能を使い、生き延びてみよ、同族からも、神からも、鋼からもな!小生の名はクロウ・クルワッハ!神殺しの冥府の竜也!この名、決して忘れてくれるなよ!!」

 

そう言い残し、クロウ・クルワッハは光となって消滅する…神無は身体が一瞬重く感じたが瞬時に悟る、権能が増えたのだと…義母が簒奪の円環を回し権能を与えたのだと感じた

 

神無「さてと…」

 

クロウ・クルワッハを倒した神無は上を向くと先程の嵐は嘘のように消えていた…そして呟く

 

神無「ここて何処だっけ?…これから何処へ行けば…」

 

神無は絶賛迷子中だった…

 




この作品でのクロウ・クルワッハは簡単に言えばロン・ベルク並の武器職人+直死の魔眼を持つフェンリルて感じです。ゴブニュてウルトラマンティガにも出てきましたね…ちなみにブリュナークが作れたのはルーと深い関わりがあるから、さて次回は迷子の主人公がギリシャに行き(ここはインド、どうしたらギリシャに行くんだと言うのは次回説明するとして)次回の神様は「黄金」「童話の王様」と言うワードが関係しますよ…当ててみてくださいね
!皆さんがよく知るあの王様が出てくるのでもしよければ感想に誰が出てくるか書いてください!次回も頑張ります!


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四十六話黄金王

さて今回は黄金に関わる神様の登場です!権能の名前はまだいい名前が浮かびませんが…出来たら名前を出しますので!


ここはトルコのフリギアという地域の草原…インドから離れてはいるが…歩いて移動できる…何故こんな事を言うか…何故なら…

 

神無「ここ何処?」

 

迷子の神無がフリギアに迷い込んだからだ…とりあえず神無はクロウ・クルワッハを倒してから日本に行こうと歩いていたのだが…十メートル程歩いただけで息切れを起こし、神無は雷鳥を生み出し飛んでいたのだが…神無は極度の方向音痴でとりあえず日本に向かおうとしたらフリギアに来たのだ…とはいえ一日ではなく、アジ・ダハーカとクロウ・クルワッハの権能を使いこなす練習をしようとしたり、魔術を使う為の媒体を作ったりしていた為ここに辿り着くまで四日は掛かった

 

神無「あれぇ?ここ…確か…フリギアだったかな?じゃあ日本とは反対方向じゃないか?あれぇ?」

 

そう混乱し続ける神無…だがふと考えるのをやめ魔術で作り出した空間から大鍋の様な物を取り出す…これはクロウ・クルワッハの権能から生み出した物で、ゴブニュの食料が出てくる大鍋だった、これは呪力をこれに送る事で食べ物を生み出すことが出来る魔道具でそこからワッフルコーンのバニラを取り出し食べる…ちなみにクロウ・クルワッハの権能は一柱の神から簒奪した権能でありながら複数の発動形態を持っており、その時は神無は知らなかったがそれは後の後輩のカンピオーネである草薙護堂の東方の軍神やジョン・プルートー・スミスの超変身と同じ珍しい権能だった…一つはゴブニュの鍛治能力で武器を作れるが…残念ながら神無は2キロ以上の物が持てない上、運動神経皆無な為役に立たず、遠距離用の武器しか扱えないが、遠距離攻撃が出来、接近戦でも使える魔術がある為殆ど役に立たない、ブリュナークやクラウ・ソラスも何故か作れたが…本人(神無)は使えないと言う謎の制限がある為使用できない、もう一つはバロールの魔眼であり見た物体を破壊するという権能だが生物には使えなず、神がもつ神器程の物体には時間がかかるか、破壊不能と言ったあまり戦闘には役立ちそうになく、生物には黒死病(ペスト)を発症させ神ですら高熱と目眩が起こるほどで常人なら一日持たずに死に至る…のだが二人以上いないと発動せず、片方が死ぬと消滅してしまう(二人以上の場合は最後の一人になるまで)と言う能力で両方とも神無が相手又は物体の方を見たり視線を合わせないといけないという性質を持つ…また副作用か左眼がオレンジ色に変わってしまったが…これは大して問題ない

 

神無「…まあ直接的な攻撃力は無くても武器破壊すれば相手の攻撃力が減るし、二体以上いれば相手が神でも目眩が起きるから便利といえば便利だしね…武器を作るのも場合によっては役に立つし…神器以外にも色んな武器が作れるし例えばマスケット銃とか…あれはやり方によれば神様にも通用するし…」

 

と独り言を言いながらアイスを食べ歩き、そこら辺をウロチョロしていると…ある事に気付く

 

神無「あれ?………この地面…黄金で出来てるな?」

 

そうフリギアの地面の一部が黄金で出来ているのだ、しかも草や石までも黄金で出来ているのだ…よく見ると所々黄金に変わっている地面がありその黄金の美しさに目を奪われるが、すぐに冷静になり考える

 

神無「綺麗…だけども…こんな光景は自然ではありえないし…まさか…まつろわぬ神…だよね…でも黄金…となると…どの神様だろうか?確か……ここがフリギアとするとこないだアジ・ダハーカ様と戦った場所はインドか…なら土地に応じた神様が出てくるかもしれないな…フリギアの神様と言えば…ギリシャの神様かそこら辺だけど…黄金と関わりがある神様は…地下の鉱物と関わりがあるハーデースぐらい。でも…これはハーデースじゃない様な気がする…なら誰だ?」

 

そう考える神無…だが考えていても始まらない、神無は黄金がある場所を一つずつ調べていく、すると黄金がある場所の近くに足跡がある事がわかり、その足跡を辿っていく

 

神無「うーん…ここら辺だよな……足跡ここからないし…」

 

辿り着いた場所は全て黄金に変わり、黄金郷とでも言うべき場所に変わっていた…そしてそこには一人の男…それもマントを羽織り耳が何と人の耳では無く動物の…恐らくロバの耳だと思われる耳が付いている王様の様なまつろわぬ神だった

 

「む…?その気配…神殺しか…よもや儂の邪魔をする気ではなかろうな?」

 

男は神無の方に振り向き、不愉快そうに汚物を見るかの様な目で神無を見る

 

神無「……失礼ながら…貴方様のお名前は…ミダース様ではございませんか?」

 

ミダース「!?神殺し!よくも儂の名を語ったな!儂の名が汚れてしまうではないか!」

 

ミダース…日本では童話「王様の耳はロバの耳」で知られる王の名である、童話ではパーンと言う神…テューポーンから逃げる時に上半身が山羊で下半身が魚で有名な山羊座の山羊に化けた半獣神で、そのパーンが日本でも有名(パーンやミダースと比べればだが)理想の青年像とされる太陽神(ただしこれはヘーリオスと混合された為)でもあり芸術の神である遠矢の神アポロンに大胆にも勝負を挑み(簡単に言えば改造ベムスターに挑む海野並みの大胆さ)その場にミダースもおり山の神トモーロスが審判をしアポロンの勝利を判定したがミダースがパーンの方が良かったといい、アポロンがそれを怒りミダースの耳をロバの耳に変えてしまったのだ……その耳にたくさんの頭飾りで不幸を隠そうとした。しかし理髪師は、秘密を知ってしまい王は理髪師はそれをしゃべらないよう言われたが、理髪師は我慢できず草原に行き穴を掘りその穴に秘密を喋り、そして穴を覆った。すると何故か葦の濃い群生地が草原に出現して、「王様の耳は、ロバの耳」と言い出したのだ…これにより秘密が知られ王はあり方を改めた為アポロンがやって来て耳を戻したと言う…

 

だが神話ではこう伝えられる、ミダースは酒の神ディオニューソスの養父であるシーレーノスが行方不明となりシーレーノスはワインを飲み酔っぱらってぶらついていた所を農民たちに発見され、そしてシーレーノスは王であるミダースのもとへ運ばれた。ミダースはシーレーノスとわかって手厚くもてなし、10昼夜の間礼儀正しく歓待し、一方、シーレーノスはミダースと彼の友人を物語と歌で楽しませた。11日目に、ミダースはシーレーノスをディオニューソスに返し、ディオニューソスは、ミダースに対して彼が望むどんな報酬でも選択するよう言った。ミダースは、彼が触れるものすべてが黄金に変わる様にディオニューソスに頼み、触れたものを黄金に変える能力を得た…ミダースはその能力を喜び、それを急いで試した。彼がオークの小枝と石に触れると、両方とも金に変わった。狂喜して、彼は城に帰るとすぐに、使用人に豪華な食事をテーブルに用意するよう命じた。…そこである悲劇に気づく…パンを食べようとするとパンが黄金に変わり食べられず、水も黄金の氷に固まってしまい飲めず終いだったと言う…更に娘に触れた為娘は黄金の彫刻になってしまう…漸くミダースはこの贈り物が破滅のもとであることを悟り、黄金を強く嫌悪しながら彼の願い事を呪った(自分が望み貰った能力を呪う等自業自得だろうが…)

 

ミダースは、飢餓から解放されることを願いながら、ディオニューソスに祈った。するとディオニューソスは聞き入れ、パクトロース川に行水する様言う、ミダースはパクトロース川の水に触れると、その黄金に変える能力は力は川に移り、川砂は黄金に変わった。この神話は、パクトーロス川になぜ砂金が多いのか?と言う因果関係を説明する為の神話である

 

神無(…王様でもまつろわぬ神になるのか…て事はこのミダースは王様の耳はロバの耳のミダースと黄金に変える能力を持ったミダース……つまり同じ神格同士の複合神か…面白い)

 

そうこのミダースは童話の王様の耳はロバの耳のミダースと神話の触れたものを黄金に変える能力を持った同じ神格を持った複合神と言う珍しいまつろわぬ神である…

 

ミダース「ああ…不快だ…神殺しと同じ空気を吸うだけで不快だ…儂はこの様な醜い耳に変えたアポロンを殺ろす為に顕現したと言うのに…ああ憎らしい!既にアポロンを殺逆した神殺しがいるではないか!?」

 

神無「へぇ…アポロンか…僕の先輩の事か…会ってみたいな…」

 

ミダースは怒り狂い、神無はアポロンを殺した見知らぬカンピオーネに会ってみたいとワクワクしていた…両者はその同じカンピオーネを考えながら思っている事は反対とでも言うべきだった

 

ミダース「だがアポロンを殺逆せし神殺しは強い…儂らまつろわぬ神ですら遭遇を恐れるほどにな…それ程奴は神を大量に殺しているのだ…儂では勝てる確率は低いであろう…儂は死にたくないのでな…だがこの怒りを貴様にぶつけ、貴様を血祭りに上げてくれようぞ!」

 

ミダースは神無に八つ当たり…もとい苛立ちをぶつける為に殺意を神無にぶつける、ミダースはまず手を挙げると黄金に変わった大地か水の様に動き出し、球状に変わり神無に向かって飛んでくる

 

神無「…炎よ…」

 

神無は手から炎を放ち黄金を焼き尽くそうとするが…燃え尽きず神無に当たろうとするが神無は風を下に向けて放ち自分の体を吹き飛ばして黄金の球を避ける

 

ミダース「チィ……さっさと死ねばいいものをしつこいものだ…」

 

神無「…いや貴方から仕掛けたんですよ?それに黄金をあんな風に操って…ギルド・テゾーロですか?」

 

某海賊王に俺はなる!の漫画の映画に出て来たゴルゴルの実を食べた男を想像しながらミダースにツッコミを入れる神無

 

ミダース「儂が触れた物は黄金へと変わり、儂はそれを自由に操る事が出来るのだ…どうだ?凄かろう?貴様らの様な咎人には美しすぎるだろう?さあこの美しき儂に跪くがいいぞ?」

 

神無「………うざい…ファイヤー!」

 

ミダース「な?…ヒデブゥ!??」

 

偉っそうに神無を見下していたミダースは神無が作り出した火球を油断していた為避けられず、ミダースは派手に火球にぶつかり吹き飛ばされていく…

 

ミダース「…………………貴様ァ!?よくも儂の顔に泥を!!?服が汚れてしまったではないか!?よくも卑怯な真似を!?」

 

神無「いや、油断した貴方が悪い、ここは戦場…油断して馬鹿みたいに喋っているから悪いのですよ?」

 

逆上するミダースに神無は冷静にツッコむ…

 

ミダース「ええい!うるさいうるさい!儂が卑怯と言ったら卑怯なのだ!この神殺しめ!儂を愚弄した事を後悔させてやるわ!」

 

するとミダースは黄金に変えた地面を操り、黄金球を無数に神無に放つ、それを神無は手から灼熱の炎を黄金に変わっていない地面から放ち先程とは違い黄金を溶かし尽くす

 

神無「火力を上げてよかった…あの黄金は普通の黄金と違って硬度が高く…並みの炎では焼き尽くせない…なら火力を上げればいい…精々六百度で燃え尽きるか…黄金を操るのは厄介だが…ミダースはそれ以外能力がない…筈…クロウ・クルワッハ様やアジ・ダハーカ様よりは戦いやすいし勝ちやすい」

 

ミダース「舐めるなよ!小僧がぁぁぁぁ!」

 

ミダースは激昂し黄金球を神無に向け出鱈目に放つ、当然避けたりするも出鱈目過ぎるので避けなくとも当たらなかった

 

神無「……相手はただ黄金を操るだけの神…だが油断は大敵…念には念を…発動、第七園…起動」

 

ミダースは再び黄金球を放とうとするがミダースの足元から炎が吹き出しミダースはそれを咄嗟に避ける

 

神無「おっと、ここら辺はもう魔術式を起動しましたよ?炎で焼き尽くす「第七園」によってどこに居ても…焼き尽くしますよ?」

 

第七園…自分が立っている半径百メートル以内を中心とした魔術式でその範囲内なら何処からでも攻撃出来(炎系の魔術のみ)、先程のような地面からの炎や天からの火球と炎系の魔術を範囲内なら何処からでも放てると言う魔術式だが範囲を広げるほど維持がしにくくなり、反応が遅くなるというデメリットが存在する

 

ミダース「小癪な真似を…卑怯者目が!」

 

神無「卑怯?それでも結構、卑怯でも怪物を倒せば英雄になれるのですから…某異世界から召喚されてツンデレ貴族の使い魔になった平賀才人さんだってファンタジー世界に現代兵器持ち込んだし、某ちびっ子先生のネギ・スプリングフィールド君だって闇の魔法を習得したし、某ホマンドーこと暁美ほむらちゃんは親友救う為何度も世界を巻き戻したし…あれ全部違うな…まあいいや、卑怯だろうが勝てば良いのです」

 

そう言い切った所で神無はミダースの頭上に数十個の火球を生み出しミダースに向かって放ち、ミダースは火炎に飲み込まれる……まつろわぬ神でなければもう死んでいるだろうが、こんな簡単にまつろわぬ神が死ぬわけもなくミダースは服を焼かれながらも火炎の中から現れる

 

ミダース「おのれぇ…おのれぇ!!許さん…絶対に許さん!!塵も残ると思うなよ!」

 

すると全ての黄金が動きだし、ミダースに黄金が集まり、十メートル程の黄金の鎧を全身に纏った姿となり神無を見下ろす

 

神無「……デッカい…でもまだ小さい方か…アジ・ダハーカ様やクロウ・クルワッハ様と比べるとねぇ…」

 

ミダース「クハハハハ!!これが儂の力で生み出した鎧だ!神殺しめ!生まれてきた事を激しく後悔させてやろう!」

 

巨大な黄金の槍を生み出し神無に投げ、それに対し神無は風を巻き起こして避ける

 

神無「……チ、このままじゃあ魔術が効かない…新しい権能を使うか」

 

神無は巨大な鎧を纏ったミダースを見つめ、神無は新しい権能を使う為に聖句を唱える

 

神無「我は戦いと死の神であり神殺しの竜、万象総てを滅ぼし神をも喰らう」

 

すると神無の服が黒く光り、和服から漆黒の竜の形をしたオーラが出てミダースが放った黄金球を噛み砕く

 

ミダース「……二つ目の権能か…忌々しい…だがその程度の権能ではこの儂を止める事は出来ぬ!」

 

神無「…この権能は服を黒竜に変えたり、攻撃の幅が多い…それに魔術の権能よりは幅が狭いからか…威力も高い!この程度の黄金なら容易く破壊できる!」

 

ミダースが放つ黄金球を黒竜で噛み砕きながら魔法弾を放ち攻撃しミダースの攻撃は黒竜で防がれ、神無の攻撃は黄金の鎧で防がれるが徐々にヒビが入っていく…

 

神無「そちらがどんなに硬い鎧でも…いつかは壊れる…黄金での攻撃は一々地面を手で触れて黄金を生み出さればならない…逆にこの黒竜は攻撃にも防御にも優れ、服があれば何度でも使える…そしてまだ全てを見せていない…こちらの方が優勢ですが…油断はしませんよ…このまま押し切らせてもらいます」

 

そう言いながら魔術を放ち飛んでくる黄金球を破壊するが、一瞬嫌な予感を感じ、その場から離れると後ろの地面がいつの間にか黄金に変わっており、そこから黄金の槍が形成され神無がいた場所を攻撃していた

 

神無「…成る程飛ばした黄金球を地面に当たらせ…新しい黄金の地面を形成したか…」

 

ミダース「……今のは完全に死角を取ったと思ったが?」

 

神無「お生憎様、カンピオーネは感が良すぎるので…動物の感と同じ…でもよく避けれましたね僕…魔王になる前は想像できない…多分あれで死んでいたね…」

 

と腕を組んでウンウンと頷く神無、それを見てミダースは自分を舐めていると考え、激昂し黄金球を神無に撃ち続けるが神無はそれを簡単に避ける

 

神無「さてそろそろ終わりにしましょうか…千の雷」

 

ミダース「舐めるなよ小僧が!」

 

ミダースは突進するも神無は手をかざし雷を放つ、ミダースはそれを両腕で防ぐ…がその後に強烈な火炎が放たれミダースを焼き尽くすが、ミダースは鎧を着ているので火炎を受け付けない…が

 

神無「ニブルヘイム」

 

神無がそう言うと当たりが一気に氷点下まで下がりミダースの辺りに凍てつく、するとミダースの鎧に大きなヒビが入る

 

ミダース「何い!?」

 

神無「…金属は急激に暖めてから冷やすとヒビが入るんだよ…千の雷」

 

再び千の雷を放ちミダースの鎧を完全に破壊しミダースは雷をまともに受け吹き飛ぶ…だがミダースはまだ生きており憎々しげに神無を見つめる

 

ミダース「許さん…王である儂をここまで侮辱しおって!儂の美しき最強の姿で殺してくれるわ!」

 

するとミダースの辺りが黄金に変わり、黄金がミダースに向かって集まり…大きさ三十メトール程のロバの黄金像に変わる

 

ミダース「どうだ!儂の最強の姿は!忌々しい神殺しめ!踏み潰してやろう!」

 

ミダースは巨体となったその足で神無を踏み潰そうとするが神無は風でその場から離れ回避する

 

ミダース「おのれぇ!小賢しい!」

 

ミダースは苛立いた口調で黄金球を口から放つ…今度は避けれぬよう全方位に放ち回避できないようにした…が

 

神無「…無駄です」

 

が黄金球は見えない何かに防がれるかのように神無の前で止まり地面に落ちる

 

ミダース「何!?」

 

神無「僕の黒竜は悪食でして…空間すら喰らい、空間が断絶されては攻撃も届かない…この権能は矛と盾…攻防一体の権能…生半可な攻撃では突破できません」

 

ミダース「グヌヌ…だがこの巨体を前に貴様のような小っぽけな存在が勝てるかぁ!?」

 

神無「……なら…僕も巨大化すればいいだけです」

 

ミダース「………何?」

 

すると神無がミダースから距離を取る…すると神無の周囲に黒い煙のような物が現れ、その黒い煙が膨れ上がり…空に舞い上がり…そして煙が晴れると…そこには白き龍がいた

 

ミダース「何…だと!?」

 

神無「……う〜ん…この姿はまだ慣れてないけど…今のうちに練習しておくか…」

 

その龍は口を開くと神無の声が聞こえる…それもそのはず…何故ならこの巨龍こそ神無がクロウ・クルワッハから簒奪した権能の効果の一つで魔眼と服を黒竜に変える権能が使えなくなる代わりに三十メートル程の白い龍へと顕身できるのだ…そして白き龍へと変貌した瞬間天気がガラリと変わり豪雨が降り暴風が吹き、雷が鳴る嵐へと変わる…これがこの姿になった時の能力で天候を嵐へと変えるのだ

 

神無「では…このまま押し切らせてもらいます!」

 

ミダース「……!舐めるな!大きくなったところで儂を止められるものか!」

 

ミダースは口から黄金を溶かしたレーザーを放つが、神無も口から水のレーザーを放ち相殺し、ミダースの頭上から落雷を落とし攻撃する、そして雨で視界を悪くし自分は雲の上に行きそこから魔術を放ちミダースに攻撃する

 

ミダース「グォォォオ!!?…………何処だぁぁぁ!?神殺しぃぃぃぃ!!?殺してやるぅぅぅぅ!!!」

 

神無「……さようなら…」

 

神無はミダースに向かい千個の魔術を起動させ放ちミダースのロバの黄金像を攻撃し、破壊する…バラバラになった黄金像を見下ろしミダースの生死を確かめるため視界を良くするため雨を弱め、空から降りてくるとしぶとく生きていたミダースが黄金の瓦礫から現れる、片腕が無くなり、身体中血塗れになり、服もボロボロだがミダースは神無を睨みつけながら黄金を操ろうとする

 

ミダース「まだぁぁぁ!!神殺しぃぃぃ!」

 

神無「……これにてトドメです」

 

神無は口から水のレーザーを放ちミダースを一刀両断する

 

ミダース「おのれぇぇぇ………………神殺しぃぃ…………」

 

ミダースは神無を睨みながら光の粒子となって消える…ミダースの死を確認してから神無は元の姿に戻り地上に降り立つ

 

神無「あ〜…面白かった…権能は増えなかった見たいだけど…面白かったから良しとしよう…さてさて…次は何処に行こう…フリギアて事が分かったから…アレキサンドリアにでも行こうかな…エジプトのピラミットとか見れるかもだし…もしかしたらエジプトでまつろわぬ神と出会えるかもだし…トートとかがいいよなぁ…」

 

そう言いながら神無は雷鳥を生み出しエジプトに向かう…そこへ向かう道中でまつろわぬ神と出会い、その後に他の神殺し達に出会うことを知らずに……




はい、今回の神様はミダースでした…これはまたメジャーな奴を…まあ王様の耳はロバの耳を知っていても名前は知らない方もいると思いますのでそういった意味ではマイナー…かな?クロウ・クルワッハの権能は文ストの芥川龍之介の羅生門です、竜に変身した姿は嵐龍アマツマガツチをイメージして下さい。後魔眼は文ストに出てくる黒死病の時代の饗宴に某赤い館の吸血鬼の妹となっております…さて次回はアレキサンドリアであの神殺し達がご登場です!…知っての通り…ヴォバン侯爵が好きな僕ですが…この小説のヴォバン侯爵は決してかませではないので、かませではないので!(大事な事なので二回言いました)ではまた次回です!


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四十七話狼王と魔教教主と竜王…そしてジョーカー

…これから学校だから一週間に一話か二話しか送れません…すみません…感想でも…カンピオーネの作品は別に書けば良いのではと言われてその通りと思いましたが…カンピオーネ単品だと10話もかけないんですよ…流石僕才能ないね!(白目)

さて今回は僕が個人的に好きな魔王様とその方の宿敵…そしてその二人が苦手とする魔王様が出てきますよ…更に後書きには魔王様達のCVを書きます


ここはアレキサンドリア…ここは今、嵐だった…暴風が吹き荒れ、豪雨が降り、雷が鳴り響く…神無が起こした嵐より激しかった…そんな嵐の中に二つの人影があった

 

「ふははは…どうした羅濠?もうお終いか?このヴォバンに勝負を持ちかけながら…もうお終いかね?」

 

「戯事を、この羅濠がこの程度で終わりとでも?この羅濠たる私があっさりとくたばるわけがないでしょう」

 

「フ、よく申した!それこそ私の宿敵だ!ここで殺して我が下僕に加えてくれよう」

 

一人は白髪の翠の目をした年老いた老人…一見すると大学教授然とした知的な老人の風貌だがその瞳は獣の様に敵を見つめていた…名をサーシャ・デヤンスタール・ヴォバンと言う

 

もう一人がその外見は神すらも美しいと認める程の絶世の美貌を持つ中華風の服を着た美少女…こちらも老人を見つめている…字は羅濠といい、本名は羅 翠蓮と言う

 

だがこの二人は両方とも人間では無く神無と同じ…魔王…カンピオーネなのだ…

 

ヴォバンは欧州で最も悪名高き魔王であり力の信奉者で戯れで人を殺す正に魔王の中の魔王な性格であり冷静沈着かつ理性的な人物を装っているが、実際の所の本質は獣のようであり、自身の闘争本能を満足させる為だけにまつろわぬ神と戦っているのだ…何より昔にダルマチア地方の港町ヤーデルを暴風の権能で壊滅させ三匹の子豚に酷似する伝承を作り上げた程の権能を持ち、実はこの嵐もヴォバンの権能の一つ「疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク)」という古代朝鮮の嵐を司る三身一体の神風伯・水師・雷公より簒奪した権能だ…だが有名ゆえ神からも遭遇を避けられると言うことから…相当な実力者である事がわかる…

 

羅 翠蓮は一見すると単なる美女に見えるが…彼女もヴォバンとあまり変わらない…彼女は寝てても無意識に触れた相手の首を引きちぎれる」「水や空気無しでも生存可能」という実力を持ち、自身を地上で至高の存在と信じて疑ておわず、そのことを満天下に示すためなら周囲の存在を一切考慮しない「腕力至上主義者」であり、自分と同族か自分が認めた人物以外は例え配下であろうとその姿や声を見聞きした場合、その両目や耳を削ぎ落し償いとする非情を強いるヴォバンと何ら変わらない魔王である…

 

さてこの二人であるがこの二人の間には因縁があり互いに宿敵と取られ何度かぶつかり合っている…だが羅濠がヴォバンを殺してもヴォバンは灰から蘇り、ヴォバンが羅濠を殺そうとしても逃げられてしまう…一度は別の神殺しのせいで引き分けになってしまったが…今回こそは互いに殺すとばかりに殺気を充満させる…がそこに乱入者が現れる

 

神無「お〜う!凄いなぁ!あの二人は神様とは違う気配がするし…同族かなぁ?ねぇサラマンダー」

 

ーーーギャオオオオオ!ーーー

 

ヴォバン「む?」

 

羅濠「…?」

 

二人が頭上を見上げると艶々とした漆黒の鱗に覆われた鞣革のような皮膚を持ち、腕が変化したであろう巨大な翼に獰猛な縦開きの瞳孔を持つ目、そして全長はゆうに10mを超えるであろう巨体を持った「ドラゴン」が空を飛んでおりその背中には一人の青年…神無が乗っていた、すると神無は鳥から降り地面に降りる

 

羅濠「何です?私の勝負に水を差して…」

 

ヴォバン「魔術師か…?ふん、我等の邪魔をしおって…私の下僕にその鳥の式神と共に加えてくれよう」

 

二人は邪魔者を見るかのように…だが同時に魔王の邪魔立てをする不届き者を珍しがるように見る…何せ魔王の邪魔をする=死と同義なのだから…それを邪魔するとは腕がよほど立つのか、それとも魔王の事もあまり知らない三下か?三下と判断したヴォバンは鼠色の体毛を持つ馬並みの大きさの魔狼を三体程召喚する…これがヴォバンの最初の権能「貪る群狼」である…これで神無と竜…サラマンダーを殺そうとするがこの二人はまさか乱入者が自分達と同じ魔王と知らずすぐに死ぬと思いすぐに視界から外し神無の顔も忘れようとした次の瞬間にヴォバンの使い魔たる魔狼の断末魔が聞こえる

 

ヴォバン「何?」

 

二人は神無の方を見ると神無がミダースを破った権能…クロウ・クルワッハの権能「黒竜の大災厄(ブラックドラゴーン・カタストロフ)」で魔狼を切り裂いたのだった…その権能を見た瞬間にヴォバン達は神無の正体を新しい魔王と察知する…何故気付かないのだと思うかもしれないが、神殺しと言うのは神の気配には敏感であるが同じ同族である神殺しの気配は非戦闘時には分からないのだ…先程の神無は戦う気が無かった為バレなかったとしても不思議はない

 

ヴォバン「…………………ほう?新しく生まれた魔王か…なればその竜も権能か…面白い」

 

羅濠「……竜とあの黒い龍の様な物は別の権能と考えると……少なくとも二つ以上の権能を…少なくとも二柱神を殺していますね…」

 

神無「……やはり貴方方も僕と同じ魔王…いえ諸先輩方で御座いますね?僕は新しく生まれた魔王の皇 神無と申します…以後お見知り置きを…」

 

そう言って頭を下げる…それを見た二人は一瞬…神無が何をしているかわからなかった…何故ならカンピオーネの本質は非常に我が強く自己中心的、派手好きのお調子者もいれば激情家等、良くも悪くも周囲を狂わせるなどといった共通点がいくらかある。その中の一人が同族の先輩とは言え頭を下げるなど…二百年以上生きるヴォバンと百五十年生き続ける羅濠は初めてみたのだから

 

ヴォバン「……貴様珍しいな…確かに私達は先達だが貴様の様に礼儀正しい神殺しは初めてだよ…」

 

神無「そうでしょうか?目上の者には敬意を払う…それが僕の流儀でして…それに兄と姉には敬語を使うのが基本と思いますが」

 

ヴォバン「兄…?……………私か?」

 

羅濠「………………まさかとは思いますが私の事ではありませんよね?」

 

一瞬二人は神無が言った姉と兄の言葉が分からずフリーズするが…自分達の事を言っていると遅れて理解する

 

神無「いえ貴方方の事ですが?」

 

ヴォバン「…………馬鹿か貴様?確かにパンドラの義息だが貴様と兄弟になったつもりは無い」

 

羅濠「それは同意です」

 

すると神無は悲しそうに

 

神無「そうですか……いや期待してまして…実の兄妹達からは真冬に水かけられたり蹴られたり、左脚を切り落とされたりと嫌な記憶しかないもので…もしかしたら貴方方ならあのクソみたいな兄妹と違って…弟扱いされるかと…いや忘れて下さい」

 

ヴォバン・羅濠「………何かゴメン…」

 

あの非道な魔王であるヴォバンと羅濠ですら神無に同情し、何故か頭を下げる…後に生まれてくる魔王達や悪行をしる人がこれを見たら「明日は世界が終わるのか?」と思う程驚く事だろう…

 

ヴォバン「……まあそれはそれとして…私と羅濠の勝負を邪魔をして生きて帰れると思うなよ…我下僕に加えてくれるわ」

 

パチンと指を鳴らすとヴォバンの辺りに沢山の人…いな血の気が無くなった生気のない…否すでに死んでいるのだ…彼等はヴォバンに殺された魔術師や騎士達……これがヴォバンのオシリスから簒奪した権能「死せる従僕の檻」である、彼等を殺しても魂がある限り何度でも蘇る…つまり殺せば殺すほど増えていくのだ

 

神無「凄いバイオハザードだ…冥府の神か何かかな?」

 

神無はそれを見ても驚かずどの神から奪ったのか考察していた、一方呼び出された死者達は神無に襲いかかるがサラマンダーが焔を吐き死者を全て焼き尽くす…実はこの焔はただの焔ではなく、神無が吐く炎を放射線を含む様にしているのだ…つまりこのサラマンダーは劣化版ゴジラと言うことになる

 

ヴォバン「……その竜…中々やるではないか…いいだろう…貴様はこのヴォバンが直々に殺してやろう!」

 

するとヴォバンの姿が変化し、ヴォバンは灰色の五十メートルはある巨狼に変化した…それを見て神無はサラマンダーに乗り直ぐに飛ぶ様に命令する、すると次の瞬間口から雷を放つ

 

神無「危ない…危ない…避けて「油断するのは早いですよ?」うぉっと!?」

 

神無が安心するとサラマンダーの背中に羅濠が現れる、そして拳を神無に突きつけるが神無は咄嗟に拳を避ける

 

神無「あれぇ?さっきまであそこにいたはずなのに…瞬間移動?それとも貴女は中国人みたいですから…縮地?」

 

羅濠「ほう?一発で気付きますか?」

 

神無「それはあれ程距離が開いていたのに一瞬で来られたら…ねぇ?…まあ術の原理は…見させていただきましたので…もう通用しませんよ?」

 

羅濠「そうですか…」

 

羅濠はなら試してみろとばかりに拳を叩きつけるがその直後神無の姿が消え、羅濠の後ろに現れる

 

羅濠「……!縮地…ですか」

 

神無「ええ…と言っても覚えたてで、貴女が使ったのを見たお陰で使えるようになりましたよ」

 

アジ・ダハーカの権能「殲滅の大いなる術(デストリュクシオン・アルス・マグナ)」は自分がイメージしただけで魔術が使えるだけでなく、相手が使った術を一瞬にして理解し自分も使用可能にするという権能なのだ、羅濠が縮地を使用したから、神無もそれを覚えて縮地を使える様になったのだ

 

羅濠「成る程…見ただけで技が使える様になるのですか…些か厄介ですね…ですが所詮は覚えたての技…羅濠には追いつけないと言っておきましょう」

 

すると羅濠は縮地で再び神無の後ろに現れるが神無も縮地で地上に降りる

 

ヴォバン「私を忘れるな!」

 

ヴォバンも口から雷を放ち神無に放つが神無は空間断絶でガードする

 

ヴォバン「中々いい権能だ…それでこそ楽しみがいがあると言うもの…」

 

そう言いながらヴォバンは下僕と魔狼の数を増やし神無を包囲させる…しかも下僕の騎士達を魔狼に乗せ騎兵の軍団として指揮しているのだ

 

神無「この程度サラマンダーで逃げれま…んん?サラマンダーの足が固まって…いやこれは塩になってる?」

 

神無はサラマンダーに命令し空から騎兵を焼き尽くすとするかサラマンダーの左脚が塩となって固まり、動けないのだ…これがヴォバンの権能が一つ「ソドムの瞳」といいローマ神話の隻眼の軍神ホラティウス・コクレスより簒奪した権能であり神殺しや神では一時体の一部を塩化させるだけだが、一般人や神獣程度なら塩の彫刻へと変えてしまう…この権能の副作用で神無の左眼がオレンジ色に変わった様にヴォバンは『虎の瞳』と呼称されるエメラルド色の瞳となっているのだ、これによりサラマンダーもじわじわ左脚から塩の柱に変わっていくが、神無はそれを見てサラマンダーの左脚を風の刃で切断する

 

神無「……魔眼系統の権能か…取り敢えず騎士達を焼き尽くすには…紅玉法陣(ルビー・サークル)」

 

神無は周囲にルビーを騎兵達に放り投げ、ルビーが騎士達を囲み炎の円陣を展開し、騎士達を焼き焦がす

 

ヴォバン「…………ほう?見たことのない術だな…実を言うと私は魔術には疎くてね…だがそんな私でもその術は珍しいとわかるぞ?」

 

神無「ご名答、これは僕だけしか使えないと思いますから…これの名前は宝玉式結界術…予め魔術を組み込んだ宝石を使って結界を構築する…ロクアカのクリストフさんの魔術を真似て見ました…恐らく一番硬くない結界でも羅濠さんの拳を一瞬止めるほどと自負しておりますゆえ」

 

そう神無はヴォバンに告げる、羅濠はその言葉を聞いて「なら試してみようか?」とばかりに神無に意識を向けるが、羅濠にも騎兵が襲いかかっているのでうまく近づけないのであった

 

神無「僕の戦い方は呪力の無駄遣いをせず、アイテムをうまく使って相手を追い込み、罠を張ったり…そんな事が好きでして…何より魔術で敵を倒した方が美しいですし……何より動かなくていいし…(ボソ)」

 

ヴォバン「いま本音が出たぞ…だが確かに魔王らしくない戦い方だ…大抵はそこの脳筋の様にガサツだと言うのに…まあ私も人の事は言えないがね…貴様は智慧者と言うか臆病者と言うか…戦い方が私達と違う…昔殺してやった智慧の王とか言う老人より余程智慧を駆使しているではないか…貴様の様な魔術にたけた下僕が欲しいと思っていたのだよ」

 

神無「いやぁ…褒められても…魔術しか出ませんよ?あと銃もね!」

 

89式子銃を取り出しヴォバンに乱射する…ちなみにこれは黒竜の大災厄の権能で生み出した子銃なので一応普通の銃よりは威力は高いが神や神殺しには精々ゴム弾を当てている様な威力だが、その証拠にヴォバンは弾丸を当てられても鬱陶しそうにしているだけで大したダメージは食らっていない様だ、次に神無はMK2破片手榴弾を放り投げヴォバンの口の中に投げ入れ、ヴォバンの口の中で爆発し、口から煙が出る

 

ヴォバン「ゴホゴホ…貴様…!魔術師では無かったのか!魔術師が銃火器を使うな!魔術を使え!」

 

神無「…ええ…魔法少女でも銃使いますよ…(主に暁美ほむらや東郷美森)…狼…獣にはデザートイーグルかな…?」

 

神無が手を横に出すとデザートイーグルが頭上に数十個現れ、ヴォバンに向かって弾丸を放ちヴォバンはそれを大きく飛び弾丸を避ける…すると羅濠が目の前に現れヴォバンを殴る

 

ヴォバン「グォ!?」

 

羅濠「私を忘れていませんか?」

 

ヴォバンは体制を整え、雷を羅濠に放つがそれを羅濠は拳一つ放つだけで霧散する

 

神無「さて…そろそろ大技を決めさせてもらいましょう!先程の銃火器は単なるテスト…何も仕掛けをしていない銃で何処まで効くのか?結果は駄目でしたが…これならどうでしょうか?」

 

さっと左手を上に上げると空に無数の銃火器とルーンが刻まれている大小の剣やら斧、槍が浮かんでいる

 

神無「発射!」

 

無数の銃火器が弾丸の雨を降らし、武器が雨の様に降り注ぐ、それを羅濠は拳で武器を破壊し、弾丸は羅濠の最初の権能金剛力士から簒奪した「大力金剛神功」は剛力となるだけでなく溢れ出る黄金のオーラを鎧のように纏い弾丸を防ぐ、ヴォバンは口から雷を放ち弾幕を破壊し、当たった弾丸は肉体で防ぐ…先程の弾丸より効いたらしく、ヴォバンは血を流し、羅濠の身体に焼け跡があった

 

ヴォバン「……先程の攻撃、弾に細工をしたな?」

 

神無「ええ、あの弾丸一つ一つにレーヴァテインと刻んでありまして…勿論武器も刻んでありますよ?…でもあれだけ撃っても傷がほんの少しついただけか……傷つくな…頑張って作ったのに」

 

そう言いながら指を鳴らし武器を魔術で回収し神無は残念そうにしながらも少しは効いてホッとしていた

 

神無「ならお次はフレア」

 

頭上に太陽の火を出現させヴォバンに放つがヴォバンはそれを口を広げ吸収し、地面を掘り、地中に潜り掘り進んで神無の真下から喰らい尽くそうとするが神無はそれを風を巻き起こしそこから離れ避ける

 

神無「あれ?…太陽の攻撃は威力か高いのになぁ?」

 

ヴォバン「この姿での私は太陽の攻撃には耐性がある、生半可な太陽では私に傷を付けることすら不可能だ」

 

ヴォバンはそう狼の姿で得意げに話すが神無は太陽の攻撃を吸収した事からこの権能について考える

 

神無「狼…太陽に対する耐性、地中を掘り進む…ああ!アポロンか!貴方の権能はアポロンの権能ですか!?」

 

ヴォバン「………!?」

 

羅濠「………ほう?」

 

ヴォバンは驚愕で口をヒクヒクさせ、羅濠は興味深げに神無とヴォバンを交互に見る

 

神無「アポロンは元々は東方より来たる光の神でもあると同時に、ギリシア北方の遊牧民には狼の神…つまりアポロン・リュカイオス(狼のアポロン)とも言われアポロン・スミンテウス(鼠のアポロン)とも言われている神なのです、先程の地中での移動は地底の洞窟で生まれた事から…違います?」

 

ヴォバン「…まさか私の権能がこうもアッサリとバレるとは…素晴らしい観察眼だ…貴様を侮るのはやめだ…全力を持って滅ぼそう」

 

するとヴォバンの頭上に六十メートル程の巨体な狼の頭蓋骨が現れる

 

ヴォバン「これは私がフェンリルから簒奪せし二つ目の狼の権能「ラグナロクの狼」だ…太陽神に最もよく効くが地面に激突させれば直径数百メートルのクレーターを穿つほどの破壊力を誇る…我が権能の中で一、二を争うほどに威力が高い権能でな、小回りが利かぬが…お前達は防げるかな?」

 

そう言ってヴォバンはラグナロクのは狼を地面に向かって落とし始める、神無と羅濠はこれを受けては不味いと直感で感じ、防御する事を余儀なくされた、羅濠は金剛力士を召喚し盾代わりにし、神無は宝石をいくつも取り出す

 

神無「翠玉法陣(エメラルド・サークル)五重奏(クインテット)及び金剛法印(ダイヤモンド・サイン)七重奏(セプテット)、海竜の揺り籠、それと空間断絶……これで大丈夫かな?でもねぇ…これでも防げないだろうねぇ…あははは!」

 

神無は結界を無数に張るが…これでは防ぎ切れないことが分かり、乾いた笑いを上げ…そのままフェンリルの頭蓋骨が地面に衝突した

 

ヴォバン「……これでくたばってくれば…無理だろうがな…」

 

そうヴォバンが呟くと頭蓋骨が衝突した場所は数百メートルのクレーターが出来上がっていたが誰の死骸も見当たらず、羅濠は堂々と仁王立ちしてヴォバンを睨みつけており、神無は結界が全てを壊れながらも五体満足で生き残っていた

 

羅濠「…あれ程の切り札を隠していたとは…流石と言っておきましょう…それを防いだ貴方も素晴らしいです…では私の二つ目の権能である竜吟虎嘯大法を使うとしましょう」

 

そう言うと羅濠は詩歌を歌い出すと辺りにある物が吹き飛び始める…超音波で吹き飛んだのだ…これがインド神話の賛歌を司る歌の女神ガーヤトリーから簒奪した権能である、これは吟じる時間が長いほど超音波の破壊力が増すため羅濠は詩歌を歌い自身の武術を組み合わせているのだ…

 

ヴォバン「やれやれ…私の新たな権能…それも第三の狼の権能をな…」

 

するとヴォバンの姿が消え羅濠の目の前に瞬時に現れる、それを羅濠が超音波を放ちヴォバンを迎撃する、神無も羅濠を援護するかの如くヴォバンにプラズマ・カノンを放つが、するとヴォバンはプラズマ・カノンの時を止め避ける

 

神無「ええ…空間…距離を無視して移動し、時間も止める狼の権能…何があったかなぁ…そんな狼いたかな?」

 

ヴォバン「これだけでは無いぞ!」

 

するとヴォバンは空から焔を落とす、これは中国の火神祝融から簒奪した権能「劫火の断罪者」と言う神すら焼き尽くす劫火である…本来は遠くから放つ権能である為、神や神殺しには殺しきる確証は無く、実質焦土戦向けだが牽制のためにヴォバンはこれを放った

 

神無「…羨ましいな…これだけの高威力て…サラマンダー!」

 

神無はサラマンダーを盾にして劫火の断罪者を防ぐ、サラマンダーは消滅するが、サラマンダーは神無の魔術の一つなので、また蘇るだろう、羅濠も再び金剛力士を召喚し盾にする、そして防ぎきった所で二人はヴォバンを睨みつける

 

神無(……新しく手に入れた切り札の権能を使おうかな?)

 

羅濠(………ヴォバンは兎も角…この新しい神殺しも手強い…さてどう切り抜けるか…?)

 

ヴォバン(羅濠を倒す前の本の軽い運動と思っていたが…まあ良い…ここで全力を出して殺すのも面白かろう…)

 

(((……そろそろ倒す(殺す)としましょう/やろう))))

 

そう言って三人が攻撃を仕掛けようとした次の瞬間

 

???「お二人…いや三人ともやめて下さいぃぃ!!!!!」

 

ヴォバン「ゲェ…この声は…まさか…アイーシャか…」

 

羅濠「……最悪です…この良い所に…邪魔者というか…ジョーカーがきました…」

 

神無「?」

 

声が聞こえた所にはたおやかで優しげな雰囲気を持つ褐色の肌の美少女がおり、神無は誰だとばかりに見つめるが、他の二人は若干怯えた様にその少女を見つめる

 

神無「誰です?」

 

ヴォバン「あいつは…アイーシャ…三人目の神殺しだ…あいつか…嫌だ…何であいつがここに来るのだ…」

 

彼女はアイーシャ、三人目の神殺しにして…ヴォバンと羅濠が恐れる唯一の魔王…別に彼等より恐ろしい性格とかでは無く、聖女と言われ、カンピオーネの中では弱い部類に入る神殺しである…がその権能からジョーカーとみられる厄介さを持つ…ある意味恐ろしさではヴォバン以上なのだ

 

アイーシャ「皆さん喧嘩はいけません!話せば分かるはずですよ!さあ殺気を納めて話し合いましょう!」

 

神無は思った…この人メンドくさいタイプの人だ…と…ヴォバンと羅濠も興を削がれた気分になりイラつきながらアイーシャを睨みつける

 

ヴォバン「アイーシャ…私達は今命燃える戦いをしているのだ…邪魔するな…殺すぞ」

 

羅濠「その通りです……この場から消えなさい」

 

神無「悪いですが、今は勝負中でして…帰ってくれません?」

 

アイーシャ「お兄さま!そんな人の話を聞かないから友達が少ないんですよ!お姉さまもそんな喧嘩腰だから百年以上恋人が出来ないんです!貴方もそんなに綺麗なんですから喧嘩なんかしないで彼女でも探したらどうですか!良いからここに集まって話し合いましょう!」

 

ヴォバン・羅濠・神無(…こいつ殺そう)

 

プチ…と三人の魔王が殺気を向けながらアイーシャを睨むが怒っても仕方がないと思う…そしてアイーシャが手招きしてここに来いと言っているのをみて、この時だけは三人が協力してアイーシャを血祭りに上げようと歩み寄る…アイーシャは三人の殺気に気づかず、このまま…血祭りに上げられる…かに思えたが…アイーシャに近づいた瞬間に四人の中心に漆黒の穴が開く

 

アイーシャ「あれ!?これって…!?」

 

ヴォバン「………アイーシャァァァァ!!?貴様、妖精卿の通廊を広げたのか!!?」

 

羅濠「またですか!?良い加減にして下さい!もう何回目ですか!?」

 

アイーシャ「また勝手に開いたんですよ!悪気はないんです!…テヘペロ?」

 

ヴォバン「お前…巫山戯るなよ!」

 

神無「……コレなんですか?」

 

アイーシャ「あ、これは私の権能でして…過去の世界に繋がる門を開くんですよ!まあ私もこの権能を完全に使いこなせなくて勝手に開いたり、後から開いたりするんですよ…今回は前者です!」

 

ヴォバン「そして私もこれにもう五回落ちたがな!」

 

羅濠「私は三回目です!」

 

神無「へぇ…過去の世界…恐竜時代…に行けるかな…て吸い込まれてる…様な…」

 

アイーシャ「あ、これ、私も抗えないんですよ…テヘペロ」

 

この時三人は思った……アイーシャ絶対に殺す…そう思って神無達は漆黒の穴に吸い込まれていった…

 




魔王様達のキャラが違う…書き分けが出来てないのと原作をハーメルンとブックオフで立ち読みした分しか知らないからだと思います…すみません…それと今回の妖精卿の通廊は過去では無く異世界です…何故ならこれが怪獣物とのクロスオーバーだからです(意味深)アイーシャ夫人の能力て本当二次創作で他の世界に行かせる時に便利、ちなみにサラマンダーは映画『サラマンダー』に登場した怪獣というかドラゴンの奴をモチーフにしております…怪獣要素がなかったので無理やり…

では魔王様達のCVですが既にでている護堂君とドニさんヴォバンさん以外の魔王様達の声優はこちらです

羅濠(羅 翠蓮)CV 川澄綾子…Fateのアルトリア・ペンドラゴンの声

アイーシャ CV 伊藤かな恵…神のみぞ知るセカイのエルシィの声

アレクサンドル・ガスコイン CV …高橋広樹ロクアカのアルベルトの声

アニー・チャールトン(ジョン・プルートー・スミス) CV 甲斐田ゆき…テニスの王子様の不二周助の声

…若干誰も知らない様なキャラが…さて感想で怪獣物とカンピオーネを別にした方がいいと教えて下さったミッチ様…次回は怪獣が出てしますから…ご勘弁を…さて次回登場するのは…あの映画に出てきた脇役怪獣です…皆さん忘れてるだろうなぁ…では次回遅れるかもしれませんが…頑張って書きます…それとカンピオーネ編を早く終わらせてギャラクシー編(ギャラクシー編て言うか、別物のストーリーだけど…)見たいて人…何人いますか…場合によっては早めに終わらせますので…ブッチャケ言いますと…カンピオーネの人に怪獣の魅力を、怪獣ファンにカンピオーネ(神話)の魅力を知らせたからクロスオーバーしたので…ある映画とクロスオーバーさせたかっただけなので…皆さんが願うなら…早めに終わらせますよ…?…と言うか僕も早く怪獣を出したい(そこでじゃあクロスオーバーさせんなよ、と言うかカンピオーネ!の二次創作出せば良いじゃん、とは言わないで下さい…)ではまた次回


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四十八話暗黒超能力者

さて今回は久しぶりの怪獣達がご登場!(かませもいいところですが)さて今回の話…実はとある映画ですが…まあ丸わかりですが…そしてスペシャルゲストも…


神無「……落ちる、落ちる…これが過去の世界に落ちる体験かぁ…ゼロ様の次元を超える時の感覚もこうなのかな?」

 

神無は若干現実逃避しながら妖精卿の通廊に落下する四人の魔王、皇 神無、サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン、羅濠、アイーシャはどこに落ちるとも知れない穴に落下する

 

ヴォバン「…アイーシャ…絶対に許さん…」

 

羅濠「殺します…絶対に殺します」

 

アイーシャ「あはは…そんなに怒らないで下さいよぉ…ね?」

 

アイーシャはテヘとばかりに手を頬に出し三人の機嫌を取ろうとするが…決闘を邪魔されただけに飽き足らず、どこかに落とされるのだ…そしてアイーシャは反省の色無し…機嫌を直すところか火に油を注いでしまった

 

神無「ウザい…まつろわぬ神もこんな事しなかったよ…僕この人とあんまりと言うか絶対に関わりたくないなぁ」

 

ヴォバン「それは非常によくわかるぞ…こいつ勝手に自分の事私が昔死んでしまった妹の面影を感じているんだと勝手に思ってお兄さま扱いだ…妹なんぞいないのだがな…」

 

羅濠「私に至っては同じ女だからお姉さま…何度も何度も…そこだけは共鳴できます」

 

神無「うわぁ…自己中心的…関わりたくないよ…」

 

三人がアイーシャの事を悪評(本当の事)を愚痴るがアイーシャは気にしていない…と言うか意味がわかっていない…

 

アイーシャ「でもこう言う時こそポジティブにいきましょう!過去の世界が見れちゃいますよ!凄いでしょ!」

 

神無「恐竜時代なら半殺しで許しますよ…」

 

ヴォバン「まつろわぬ神が出てきたら考えてやる…半殺しにするかどうかをな…」

 

羅濠「……同意です…」

 

すると下の方に明るく光る穴が見えてきた事から出口だと分かり、全員が穴から出る…出た所は地上から三百メートル程の高さだったが……

 

アイーシャ「ええええ!!?」

 

ヴォバン「…巫山戯るな…」

 

四人は仲良く全員空中から落下し地上に落ちていく…その過程でヴォバンは巨狼化して体制を整え落下し、羅濠は受け身をとって地上に落ち、神無は念力で自分の身体を止め、ゆっくり落ちる、アイーシャはそのまま落ちて地面に穴が開く

 

神無「…死んだかな?」

 

ヴォバン「いやあいつの生命力はGと同じ…いやそれ以上だ…これ位で死なない」

 

羅濠「殺そうとしても何度も逃げましたからこの程度で死ぬ様では魔王失格です」

 

すると穴からアイーシャが出てくる、本当に死ににくい様だ…

 

アイーシャ「うう…服が汚れました…」

 

三人「…ザマァ…」

 

そんな服か汚れたアイーシャみてほくそ笑む三人…そして三人はそんなアイーシャから目を離しここがどこか考える、

 

ヴォバン「辺りを見る限り…大昔か…神が出るほどの信仰があると良いが…よくて神獣くらいか…」

 

神無「戦い邪魔された挙句にはここか…」

 

アイーシャ「…あ、皆さんでお話ししませんか!?どうせする事ないですし!特に貴方の事を聞きたいです!」

 

アイーシャは三人から滲み出る殺気にようやく気付いたのか、話を変えようとし神無に喋りかけるアイーシャ

 

アイーシャ「貴方とは初めて会ったばかりですし…良い子ですから聞きましょうね?」

 

神無「…小さい子扱いするな…貴方はどう見ても十七歳程度でしょう…貴方は年上かもしれませんが僕は十九歳…小さい子扱いはウザいです」

 

アイーシャ「すみま…十九歳?え十四歳とかじゃなくてですか?」

 

ヴォバン「アイーシャ…話題を変え…十九歳だと?このなりでか?」

 

羅濠「………小さい」

 

神無「よし、アイーシャさん今から殺しますから歯を食いしばれ…です」

 

アイーシャ「私だけですか!!?」

 

アイーシャは神無の逆鱗に触れてしまった…何故アイーシャだけか?アイーシャがきっかけを作ったからだろう

 

アイーシャ「待ってください…ええっと…そうです!貴方はいつ魔王に…?」

 

神無「最近ですね…最初は戸惑いましたが…僕はこれでも百の怪獣の主人…強くなくては困りますから…丁度良かった…それに今まで馬鹿にしてきた奴等と人間に復讐も簡単に出来る…」

 

アイーシャ「…今何か不吉なこと言いませんでしたか…?」

 

神無「……皆さん人間は増えすぎたと思いませんか…自然を破壊する愚かな雑種は死に絶えるべきなのです…」

 

羅濠「……そこは共感できますね…」

 

ヴォバン「確かに…偶には人狩りというのも悪くはない…」

 

……今ここに人嫌いの魔王と人間は天地に必要か疑問視する魔王…そして戯れに人を殺す魔王と言う災厄の組み合わせが出来た…結果未来でとある国の政府役人の大量殺人が起きるのだが…きっかけはここである

 

アイーシャ「ヤバい人達が出会ってしまいました…私は止めた方がいいのでしょうか?」

 

そうアイーシャが不安がった次の瞬間に地震が起きる

 

ヴォバン「…地震か…?いや…これは…」

 

すると地面が隆起し……地面から巨大な獣…否三体の怪獣が変わられる…二体は同じような姿をした大型肉食恐竜の姿をした怪獣に黒い瘴気を漏らす邪竜が現れる…

 

神無「……ジョーモノイド?クラヤミノオロチ?」

 

そうこの怪獣達の名前は時空飛来怪獣ジョーモノイドに古代怪竜クラヤミノオロチと言う怪獣である、この怪獣達はとある映画に出てきた怪獣だが…神無達がいた世界の過去には存在しない…つまり…

 

神無「…アイーシャさん…もしかして…貴方の権能て…過去に飛ぶだけでなく…並行世界まで飛ぶ事て出来ます?」

 

アイーシャ「ふえ!?…いやぁ…私も自分の権能の事知らなくて…」

 

どうやら妖精卿の通廊は並行世界へ移動する事もできるらしい…(本人は知らなかったようだが)するとジョーモノイド達とクラヤミノオロチが神無達の姿を見つけ地響きを鳴らしながら歩み寄る

 

ヴォバン「…ほう、獣の分際で私に逆らうときたか…面白い、先程の戦いを中断させた憤りをぶつけさせてもらおうか」

 

神無「魔王だと怪獣を倒すの楽かな?」

 

羅濠「獣風情が羅濠に挑むと…?笑止」

 

アイーシャ(……可哀想です…あの獣さん達)

 

ヴォバンが初めて見る獲物を嬉しそうに見つめ神無もワクワクしながら怪獣を眺め羅濠は呆れた目を向ける…それを見てアイーシャが怪獣達に合掌する…それを見て怪獣達が「何やってんのこいつ?」となるが今にわかるだろう…魔王に戦いを挑んだ事を…

 

ーーーガルルルルゥ!ーーー

 

ジョーモノイドが羅濠に向け爪を伸ばす…この爪は光の巨人像を守る光のピラミッドを容易く壊す程の威力を持ちウルトラマンはおろか人間では即死は免れない…そう…人間であれば…だが……

 

羅濠「……………………」

 

羅濠は手を軽くジョーモノイドの爪に向け指一本で爪を止める…それどころか爪を押し返した

 

ーーーガルルルルゥ!!!?ーーー

 

ジョーモノイドもまさか自分が人間に…枠小な人間如きに押し返されるとは思っておらず羅濠を睨みつけるが…そもそもここには人間など誰一人としていない…ここには魔王しかいないのだから…そしてその魔王の前に現れた怪獣達…しかもその魔王に喧嘩を売った愚かな怪獣達の運命は最初から決まっていた…羅濠は縮地でジョーモノイドの先程攻撃してきた爪を左手で掴み、ゴキと音がしたと思うとジョーモノイドが叫び出す…そう先程の音は羅濠がジョーモノイドの左爪…どころか左腕をへし折ったのだ

 

ーーーガルルルルゥ!!!???ーーー

 

ジョーモノイドは痛みに悶えるが、羅濠が手を緩めるわけがなくジョーモノイドに飛鳳十二神掌(ひほうじゅうにしんしょう)と言う羅翠蓮が得意とする中華武術の絶技をお見舞いする、ジョーモノイドの右腕をもへし折るどころかもぎ取った

 

ーーーガルルルルゥ……ーーー

 

ジョーモノイドは本能的に漸く羅濠の恐ろしさに気づき、もう一体のジョーモノイドを呼ぼうと叫び振り向くが…

 

ーーーガルルルルゥ!!!!?ーーー

 

神無「あははは!面白いように当たるね!でも安心してね!僕は怪獣が好きだから痛みのないように安らかに倒すよ!」

 

もう一体のジョーモノイドも神無に攻撃され助けを呼んだジョーモノイドより酷い怪我をしていた、皮膚が焼け落ちていたり、凍てついていたり、無くなっていたりと…酷い有様だった…

 

羅濠「…楽には死ねないと思いますが…」

 

羅濠はそれを見てツッコミ、ジョーモノイドは隙を見て逃げようとするが羅濠が竜吟虎嘯大法でジョーモノイドの骨という骨を粉砕しジョーモノイドはそれでも必死に逃げようとするが羅濠がそれを許す訳なく首を絞められ泡を吐いて絶命した

 

神無「いやぁ…人間態でも怪獣と互角に戦えるとは…海野さんみたいだな…海野さんも魔王になれる器では?」

 

神無はそう呟きながらジョーモノイドの尻尾を風の刃エア・ブレードで切り裂きジョーモノイドは悲痛な悲鳴を上げる…ジョーモノイドは怒りの咆哮を上げ火炎を吐くが神無はそれを縮地で避け火炎弾を放ち大火傷を負わせる…ジョーモノイドの防御面はティグルーの里の防人たちの大弩の攻撃で怯む程防御面に関しては低過ぎるのだ、その上魔王の呪力は膨大故、その分威力も高い…十分過ぎるほど相手に傷をおわしていく…

 

神無「でも…詰まらない…一方的な蹂躙は人間以外には好まないんだ…いま安らかにしてあげよう…」

 

すると神無は特大の呪力を込めたライトニング・ピアスを7発同時に放つ七星剣を放ちジョーモノイドを絶命させた

 

ヴォバン「ふはは…それでお終いか!」

 

クラヤミノオロチは暗黒の息を吐きヴォバンを攻撃するがヴォバンは巨狼状態のヴォバンは避け雷を放ちクラヤミノオロチの身体を焼き焦がす

 

ーーーギャルルルル!ーーー

 

クラヤミノオロチは暗黒の息や眼から怪光線を放ちヴォバンを攻撃するもヴォバンはそれを避け魔狼を二体召喚し巨大人狼化させた魔狼でクラヤミノオロチを攻撃させる、この状態になった魔狼は他の魔狼とわ比べ物にならないほど強くなりクラヤミノオロチの皮膚を傷つける

 

ーーーギャルルルル!ーーー

 

だがクラヤミノオロチもただでは済まさない…クラヤミノオロチは以前にもとある女戦士に負けてしまい、無残にも殺されたがとある暗黒超能力者により蘇りとある村を襲撃するためにジョーモノイド達を率いていたのだが…この人間(化け物)共に邪魔をされるだけでなく部下まで消された…そして自分も死の淵にいるのだ…だがどんな生き物も決して生きることを諦めない…それは怪獣とて同じ事であり、クラヤミノオロチは闇を纏った尻尾…かつて闇薙の劔があった尻尾に闇を纏い人狼化した魔狼と通常の魔狼を切り裂く、ヴォバンも例外ではなくヴォバンにも深い切り傷が刻まれる

 

ヴォバン「グゥ…!」

 

ーーーギャルルルル!!ーーー

 

痛みに呻くヴォバンをみてクラヤミノオロチは勝機を得る……が…………………

 

ヴォバン「ふはは…ふはははは!!」

 

ーーーギャルルルル!!?ーーー

 

ヴォバンは狂ったように笑い出す…それをみて驚く…と言うより軽い恐怖を覚えるクラヤミノオロチ…

 

ヴォバン「…面白い…まつろわぬ神とは言わぬが…神獣より楽しめるではないか!面白いぞ!」

 

ヴォバンは獲物の強さに嬉しそうに叫びクラヤミノオロチを見つめる、その視線に恐怖したクラヤミノオロチは逃げ出そうとするが、脚が動かない…よく見ると自分の脚が塩化しており…後ろ半分が塩化になっている事に気がついた…その直後に死せる下僕の檻から呼び出した死者達の魔術を喰らい怯んでしまった…その隙にヴォバンはクラヤミノオロチの首に噛みつき…その前喉笛を喰いちぎり…そのまま絶命する

 

ーーーギャ……ル…ル……ルル………ーーー

 

ヴォバン「……なかなか良い下僕が手に入ったな…」

 

そう言うとヴォバンは巨狼状態を解き、人の姿に戻る、それぞれ敵を軽く倒し(蹂躙)戦闘を終えた魔王達にアイーシャが駆け寄ってくる

 

アイーシャ「ご苦労様です…いやぁ凄かったですねぇ!」

 

神無「貴方も手伝ったらどうです?」

 

アイーシャ「無理ですよぉ〜私か弱い乙女ですから」

 

神無がアイーシャに遠い目でみながら手伝ったらと言うとアイーシャはわざとらしくか弱い乙女アピールするがそれをウザいとばかりに見る魔王達…すると再び地面が揺れ三体のジョーモノイドが現れる…

 

アイーシャ「えぇ!!?また出てくるんですか!」

 

すると神無達はアイーシャから離れ一言アイーシャに放つ

 

「「「お前が戦え、一人でな」」」

 

アイーシャ「えぇ!!?そんなぁ〜!?」

 

アイーシャは子獅子が親獅子に崖から落とされたような顔をする

 

ーーーガルルルルゥ!!!ーーー

 

ジョーモノイド達が三体同時にアイーシャに襲い掛かるが…アイーシャの権能…「生か死か」は生命力を操る事が出来、傷ついた者へ命の息吹を吹き込み瀕死の人間すら一瞬で癒すことが可能な権能(もちろんカンピオーネは無理だが)そんな癒しの権能…と思うかもしれないが…この権能を一日ほどかけて準備して「反転」させると、冬と死を司る冥界の女王としてすべてを凍てつかせる冬の力として猛吹雪を引き起こすのだ…だがこの権能…厄介なことに…自身がふと思いついただけの作戦すらも半自動的に実行してしまうという制御不能な権能なのだ…最も彼女の権能は大半がそうだが…つまりはアイーシャが攻撃しようと考えただけで発動してしまうのだ…

 

ーーーガルルルルゥ!!ーーー

 

ジョーモノイドが襲いかかった次の瞬間に猛吹雪が吹き荒れジョーモノイド達が全員、氷の彫刻へと変わってしまう…呆気ない終わり方にジョーモノイド達は一瞬でその命を散らしどうして死んだかわからぬまま…それどころか死んだかもわからないまま死んでしまっただろう…一応言っておくが彼女は魔王の中では最弱の戦闘力の低さを誇る…だが彼女とて魔王…ジョーモノイド達を凍てつかせたこの猛吹雪は怪獣どころか…超獣や大怪獣ですら凍てつかせ…魔王達がウルトラマンと戦うなら一番高い必勝率を誇る技を持つのだ

 

神無「…終わるの早いですね…でどうするんです…?此処から何処へ行くか…まあ村があることは知っていますが…」

 

羅濠「…何故分かるのです?」

 

神無「何故なら…映画を知ってい…魔法で探知しましたから…ほら」

 

一瞬神無は自分が映画を見ていたから…と言いそうになるが、それを言うのをやめ、魔法で探知したと言い、探知魔法である世界を語る模型岩で自分達の居場所を示し、この近くに村がある事を教える

 

ヴォバン「…ほう?こう言った魔法があるのか…何れにせよ便利だ…」

 

アイーシャ「だったら早く行きません?」

 

羅濠「貴方は黙っていなさい、永遠の十七歳(笑)のアイーシャ」

 

そう言いながら彼等は村に向かって行く

 

 

 

そんな彼等を監視している使い魔がいたのに彼等はクラヤミノオロチ達に気を取られ、気づかなかった

 

???「馬鹿な!ジョーモノイド達が全滅だと!?あいつら…とんだ化け物だ!」

 

明らかな怒りの声を上げたのは頭に頭蓋骨のような仮面を被った男…その名は「ダイダラ」という暗黒超能力者

 

???「うむ…ダイダラのアニキ、あの女…俺と同じ馬鹿力だ…」

 

的外れな事を言ったのは、頭に雄牛のような角のある仮面を被った筋肉質な大男「オロッチ」と言う暗黒超能力者…とは名ばかりの脳筋である…

 

???「……異世界から現れた謎の人物達…我等超能力者とも違う能力……これでは計画に支障が…あの村を落とし次第デグーフを派遣しなさい…」

 

ダイダラ・オロッチ「は!ドグラマグマ様」

 

そうこの遮光器土偶の仮面を被った男の名前はドグラマグマといい、怪獣を遥か未来より呼び出し使役する超能力を持つのだ…ダイダラとオロッチのリーダーであり世界侵略を企む暗黒超能力者の頂点に立つ男であり実力はカンピオーネ程ではないが…並みの呪術師を超える実力を誇るのだ……するとドグラマグマの後ろから二人の男と一人の女が現れる

 

???「おやおや…暗黒超能力者がお困りのようだな…なぁドグラマグマさん?」

 

???「…面白い…いい劇作になりそうだ!私の芸術を彼等にお見せしよう!ドグラマグマ君協力が必要ですかな?」

 

???「この私キリエルの巫女も手を貸してあげましょうか?」

 

一人は両手に何と目がついた呪術師風の男に劇作家風の男…と言った男性達で…女もフード付きの白いローブを羽織った女性、それに目には二人より濃い狂気を孕んでおり、どちらも近づきがたい狂気を孕んでいる人物だった、一方ドグラマグマは馬鹿にされ怒り心頭だった

 

ドグラマグマ「舐めるな!魔頭!鳴海!キリエル!この私一人で十分だ!貴様等の手伝い等ありません!」

 

魔頭「…何…私達も光の巨人に敗れた身…共に協力しようではないか…私は君と同じ世界征服…鳴海は人類滅亡という芸術の為…邪魔なウルトラマンを排除しようではないか…」

 

そう魔頭と呼ばれた人物は呟き、鳴海と呼ばれた人物は静かに頷き、キリエルの巫女もウルトラマンの事を思い出したのか憎々しげに口を噛むドグラマグマもそれをわかっているのか、静かになる

 

ドグラマグマ「……まあ彼等も村に向かっているようだ…見てみよう…彼等の実力を…」

 

そうドグラマグマは呟きドグラマグマは水晶玉を見つめ神無達を観察する……

 

 




今回は短いなぁ…怪獣達が弱すぎる…いいえ魔王達が強すぎるんですよ…だって魔王達はガタノゾーアクラスしか互角になりませんし…さてスペシャルゲスト…正体わかりましたよね…平成三部作特大悪役オールスターズです(三名だけなのに何故オールスターズとか突っ込んではいけない)…実を言いますと最初はこの四人だけでは役不足でこのままではこの映画とコラボできないと危機感を感じていた時、銀色の怪獣様のリクエスト融合怪獣が送られてきて…それを見て「これだぁぁぁ!!」となりこの作品が書けました…ありがとうございます銀色の怪獣様!さて次回はあの人の息子さん…ご登場回ですよ…ではまた次回です!


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四十九話光の巨人

さて…ティガがようやく出た…そして短い、雑と…最悪の出来…でも読んでください!


神無「疲れました…誰か僕を担いでくれませんか?」

 

ヴォバン「まだ歩いて十五メートルもあるいてないぞ?体力のなさすぎるぞ…」

 

神無は十メートルの程歩いた程度で息を荒げ地面に横たわり…呆れた目で見るヴォバンと羅濠…神無は致命的なまで体力がない為一メートル走るだけでも息切れを起こすのだ…

 

アイーシャ「あの…大丈夫ですか?」

 

神無「無理無理…動けないです…僕はそこの脳筋さん達と違い…頭脳脳筋派なんです…頭使うけど最終的には魔術でごり押し…あの人達は力でごり押し…その違いだけです…後は体力のないゴミなんです…」

 

羅濠「……情けない…とか言うレベルではありませんよ…」

 

神無「は、ははは…僕は魔術を考えるのが好きでね…昔見た漫画や小説の記憶を頼りに術を作るのですよ…まあ流石にエリクシールが作れたのは驚いでしたが…」

 

ヴォバン「エリクシール…エリクサーか…錬金術で生み出す不死の薬…全ての魔術師が喉から手が出るほど欲しがる物をアッサリと…貴様の権能は恐ろしいものよ…」

 

ヴォバンはアッサリとエリクサーを生み出してしまう神無の魔術の才能を恐ろしく感じる…元々ヴォバンは魔術の才能がなく魔術が使えないので…神無の魔術の才能を羨ましがった…

 

神無「僕としては貴方の権能の方が羨ましいですねぇ…狼ですよ…可愛いじゃないですか…モフモフし放題じゃないですか…それにあれでしょ?下僕に命令して自分は上から獲物眺めてワイン飲みながら敵が弱った所をグサ!でしょ…?羨ましいなぁ…安全圏からの攻撃て…」

 

ヴォバン「私はそんな趣味の悪い事はしないぞ…」

 

ヴォバン若干神無の言葉に引きながら喋る…

 

神無「…誰か僕を担ぐ名誉を…あ、嘘ですから行かないでください…頼みますよ本当に」

 

神無は偉そうに命令するが三人とも神無を放置して歩き出したので、神無は助けを求める

 

ヴォバン「……自分が歩かなくてもいい魔術はないのか?」

 

神無「…そう言われても…白鯨は大きすぎるし、サラマンダーはまだ使えない…雷鳥は…形だけだから自分が一々命令しないといけない…奔走する物臭車はこれから先も怪獣と出会う事を考えると呪力は残しておきたい…」

 

神無は必死に自分が動かずにヴォバン達について行く方法を必死に模索する

 

羅濠「悩むのなら歩けばいいのでは?」

 

至極真っ当な事を言うが神無は聴こうとしない…

 

神無「……仕方ない…白鯨にするか…皆様も乗れるだろうし…」

 

そう呟くと神無は立ち上がり手をかざし空に魔法陣を出現させそこから白い鯨…サンダーゲイを召喚する…

 

ーーーホエエエェェェ!!!ーーー

 

神無「……乗りましょうか…」

 

するとサンダーゲイは口を開き、口から舌を伸ばしサンダーゲイの体内に入るよう神無はヴォバン達を手招きする…そして舌に乗った途端に舌を戻しサンダーゲイの体内に入る…入るとそこはテーブルがあったりと白鯨というより鯨の姿をした空中要塞と言った方が信じられる程だった…

 

ヴォバン「……もう突っ込まんぞ…」

 

ヴォバンは魔術て何だっけ?と思いながら神無を見つめていた…

 

サンダーゲイの中に入り村を目指す神無達…サンダーゲイの体内に外を写す機能があり更にステルス機能搭載付き…すると村がある方角から火が登って降り…そこには巨大な遮光器土偶が暴れたいた

 

神無「…ドグーフ…いやデグーフか?」

 

そうこの土偶は遮光器土偶魔神デグーフといい遥か前に光の巨人に飛び蹴りを食らっただけで死亡した魔神(笑)である、デグーフは今村…否ティガの里を襲っているのだった

 

アイーシャ「…デカイですねぇ…あのゴーレムさん…村の人達は大丈夫…あれ?何かあそこ光りましたよ?」

 

アイーシャが指をさしたところには眩い光が現れ、そこから二十メートル程の巨人が現れる

 

ヴォバン「………何だあれは?」

 

羅濠「巨人…?」

 

当然ヴォバン達はかの巨人の名を知らない…だがこの場に知っているものが一人いた

 

神無「…光の巨人…ウルトラマン…ティガ」

 

ティガ「ヘヤァ!」

 

巨人はデグーフに飛び蹴りをかます…がデグーフは五十メートル程あるのだ…その分重たい…その為デグーフは飛び蹴りを喰らってもノーダメージに等しかった

 

ーーーオオォォ…オオオォォォ!ーーー

 

デグーフは目から破壊光線を放ちティガを吹き飛ばす…ティガは何とか立ち上がるがもう既に肩で息をし形が薄れ、胸の中心にある宝石の様な部分が音を立てて赤色に点滅していた

 

神無「…あれ?まだ三分たってないぞ?」

 

アイーシャ「ほえ?三分?」

 

神無「あの巨人は三分しか戦えないのです…でもまだ現れて一分も経っていない…」

 

ヴォバン「三分だと…ロクに戦えないではないか…」

 

神無「兎も角…あの土偶擬きどうします?」

 

神無がティガの説明をした後ヴォバン達に質問する

 

ヴォバン「…まだ戦い足りぬからな…遊ぶとするか…」

 

羅濠「…先程とは違い戦いがいがありそうです…」

 

アイーシャ「困っている人は見過ごせませんよ!」

 

神無「なら…先制攻撃ですね…主砲発射用意」

 

三人は戦う事を肯定し神無はサンダーゲイを操作する…するとサンダーゲイの口から巨大な砲塔が現れる

 

「「「……………………………………………」」」

 

三人は鯨て…何だけ?と言う表情をしながら神無とサンダーゲイの砲塔を交互に見る

 

神無「…発射」

 

サンダーゲイから光線が発射され、ティガに襲いかかろうとしたデグーフに命中し、デグーフがよろける、そこでティガがステルス機能が消えたサンダーゲイを見る

 

神無「横になって…砲塔だして!」

 

サンダーゲイは横向きになり背ビレや皮膚から砲塔を無数にだしデグーフに撃ち放つ…

 

ーーーオオォォ…オオオォォォ!?ーーー

 

デグーフは苛立ちサンダーゲイに光線を放つがそれを避けられ、光での目くらましもサンダーゲイが目を塞ぎ神無達に届かない様遮断する

 

ティガ「………」

 

ティガはそんなサンダーゲイを凝視していた

 

ヴォバン「…我等もそろそろ楽しましてもらおうか!」

 

神無達はサンダーゲイの口から飛び出しデグーフに攻撃する、神無は劫火を浴びせ、ヴォバンは巨狼になり口から雷撃を、羅濠は飛び蹴り…アイーシャ?サンダーゲイの舌に乗ってゆっくり地面に降ろされています

 

ヴォバン「ゴーレムよ!私を愉しませてくれよ!」

 

神無「映画では出番が少ない上瞬殺だったけど…どこまで持つかな?」

 

ティガ「ヘヤァ!?」

 

ヴォバンは魔狼と下僕を呼び出し自身は雷撃を放ちながらデグーフを切り裂く、羅濠は竜吟虎嘯大法でヒビをいれる、神無は魔術で攻撃しサンダーゲイからの援護射撃を命令させる

 

羅濠「この程度で苦戦するとは…不甲斐ないですよ巨人」

 

羅濠は瓦割りの様にデグーフの身体を粉々にする…デグーフは目くらましとばかりに光を放とうとするが神無がヴォバン達を囲むように闇を纏わせ、光を防ぐ

 

ーーーオオォォ…オオオォォォ!ーーー

 

デグーフはこのままではやられると思い逃げて出すが…魔王からは逃げられない…神無は指に鋼糸をたれ流しデグーフに巻きつける

 

神無「燃えろ…インフェルノ・フレア」

 

すると鋼糸が燃えだし、デグーフを炎の糸で体を切断する、デグーフの首が落ち、その首をヴォバンが噛み砕く

 

ーーーオオォォ…オオオォォォ!!!ーーー

 

デグーフは断末魔を叫びながら黒い靄を出して消滅する…それと同時にティガも光子となり消滅する、その消えた所に神無は歩いていく、それをみたヴォバン達も後を追う様に歩く…

 

神無「ここかな?…ううん…違うか…何処だ?彼は…」

 

ブツブツ神無が誰かを探す様に森を徘徊し、それを見ながら後を歩くヴォバン達…彼が何を探しているのか全くわからないが先の巨人に関係する事だと直感で分かっていた

 

ヴォバン「…何を探している…」

 

神無「…変身者を…」

 

そう神無しかわからない事を喋りまたブツブツ言いながら探し出す…すると

 

「動くな!」

 

ガサ!と音がしたと思うと一人の少年が銃を抜いて神無達に向けていた

 

アイーシャ「ええ!!?」

 

アイーシャだけは驚くが神無達は気にも留めない…所詮銃等愚者の武器…魔王には傷をつけられない…それが常識だ

 

「君達は………お前達は何者だ!」

 

少年は分かりやすいほどのは上ずっているものの、かなり怖い顔で少年は手にした光線の出る銃を目の前にいる…少年は見たからだ、彼等の恐ろしさを間近で…あの恐ろしい力を人間とは思えない凄さを…

 

羅濠「…そんな玩具で羅濠を倒せるとでも?」

 

ヴォバン「小僧が…殺してやろうか?」

 

アイーシャ「ちょま!?やめてくださいよ二人とも!?」

 

アイーシャはその少年を殺そうとする二人を宥めようと近寄るが少年は銃を握る手を緩めない…とそこで

 

神無「うわぁ!この銃ガッツブラスターかい!?素晴らしいなぁ!?これ後で錬成していいかな!?」

 

「うわぁ!?」

 

神無が食い入る様に銃を…ガッツブラスターを見つめ、その近さに少年が驚き、他の魔王も驚愕する…

 

神無「いやぁ…素晴らしいよ…ガッツの技術は…ねぇマドカ ツバサ君…いやこう言うべきかな?ウルトラマンティガの変身者マドカ ダイゴの息子で先程のウルトラマンティガの変身者、マドカ ツバサ君?」

 

ツバサ「!?…何でそれを…?」

 

そう驚き少年…ツバサは銃を落とす

 

ヴォバン「…おいこの小僧が先の巨人だと言うのか?…大きさが違いすぎるぞ?」

 

神無「…これで変身するんですよ」

 

すると神無はツバサの服のポケットから青銅で出来たトンカチの様な物を取り出す

 

神無「スパークレンス…ティガに変身するための道具です」

 

羅濠「…こんか物で巨人に…もしや神具ではありませんか?」

 

神無「それに近いものかな?…はっきり言うとこれは古代人の遺伝子を受け継いでいなければ変身不可です…ですが彼の父親は光であるより人でありたいと望んだ事が彼にも影響しているのかあの小さい姿で戦うしかなかったんですよ」

 

アイーシャ「え!?あれで小さいんですか?でも確かに土偶の方が大きかったですし…」

 

そう本来の姿なら五十メートル程の大きさでデグーフと変わりないサイズなのだ…それをツバサの中の遺伝子が光に抵抗しているため上手く変身出来ないのだろう

 

ツバサ「貴方達は…暗黒超能力者…敵じゃないのか?」

 

神無「あの程度の芸しか出来ない手品師達と比べられるのは不本意だ…僕達は魔王…神をも殺したこの世で最も罪深い生物です…」

 

そう得意げに話しツバサはますます困惑するが、取り上げず自分が何もしなければ敵にはならないと感じる

 

ツバサ「申し訳ありません…敵とばかり…」

 

アイーシャ「いえいえ!分かればいいんですよ!」

 

アイーシャは手を降るがヴォバン達はあの巨人がこんな若造と信じにくそうに見つめていた

 

神無「…取り敢えず…村に入らせてくれません?…立ってるの疲れた…」

 

神無が小さい声でボソと喋る…それをきっかけにツバサが村の方へと案内する

 

ツバサ「オサさん!イザレさん!」

 

オサ「おお!ツバサ!無事じゃったか!」

 

イザレ「無事で何よりです」

 

ツバサが声をかけたのが壮年の男性「オサ」と、巫女ような服を着た「イザレの巫女」と呼ばれる男女で、二人はツバサを見つけ安堵の息を漏らすが二人は神無達を見つけてツバサに尋ねる

 

オサ「彼等は?」

 

ツバサ「……彼等は…先程の巨人が戦っていた怪獣を倒した戦士の方々です」

 

それを聞いた二人は驚愕し神無達に駆け寄る

 

オサ「何と!あの怪物を!?マホロバ殿やティグルーの戦士達でも苦戦し巨人様も苦戦なさったのに…何という強さじゃ…」

 

ヴォバン「ふん…あの程度例え百体いたとしても返り討ちにしてくれるわ」

 

イザレ「何と頼もしい御仁でしょう…オサよ…彼等ならば…あの元凶を倒せるのではないでしょうか?」

 

オサ「むむむ…しかし巫女よ…無関係の人達に面倒事に巻き込むのは些か…」

 

アイーシャ「元凶て何です?教えてくれませんか?」

 

オサとイザレの話し事にアイーシャが首を突っ込む…最初は二人とも話すかどうか悩む節を見せるがアイーシャに話し出す…これもアイーシャの権能イシュタルから簒奪した女王の呪縛で微笑んたりお願いしたりしただけで相手の敵意などを消し狂信者を生み出す権能であり今回は悩み事を話すようにした

 

オサ「実はこの里…「ティガの里」に大いなる災いが起きようとしているのです…」

 

イザレ「闇の超能力者がこの里を破壊し世界侵略を目論んでいるのです」

 

ヴォバン「…今時古いな……」

 

イザレ「しかも超能力者の親玉は怪獣を使役し召喚する能力を持っています…それにマホロバ殿…最近になって訪れた女戦士様やティグルーの戦士でも勝てるかどうか…」

 

アイーシャ「だったら私達が退治しましょう!」

 

ヴォバン「おい!何を勝手に…」

 

羅濠「巫山戯ないで下さい!」

 

ヴォバンと羅濠がアイーシャに文句を言おうとすると神無に服を引っ張られ、神無の方を向き神無が小声で喋り出す

 

神無「ヴォバンさん…その闇黒超能力者を倒せば下僕にして手札が増えるますよ?あいつら結構役になると思いますよ、羅濠さん…強い怪獣を呼ばれれば貴女の相手になると思いますよ」

 

ヴォバン・羅濠「「よし、引き受けるとしますか」」

 

神無の言葉に納得して、超能力者を退治(殺す)事を引き受ける

 

オサ「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

すると里の奥の方から悲鳴が聞こえ、爆音が鳴り響く、すると奥から少年が飛び出してくる

 

アムイ「大変だじいちゃん!里の向こう側から超能力者が!」

 

オサ「何じゃと!?」

 

アムイ「今、マホロバさんとツバクロさん達が戦ってるんだけど…相手が強くて…」

 

神無「…ほう?強いね…」

 

ヴォバン「…面白いではないか」

 

羅濠「………」

 

三人はゆっくりと音が聞こえた場所に歩いていく…それを見たアイーシャが超能力者達が無残な姿になる事を想像して手を合わせた…

 

 

オロッチ「グハハハ!どうだ俺の怪力は!」

 

ダイダラ「私達に勝とうなど無駄なのだ!」

 

マホロバ「…チ…」

 

この場には闇黒超能力者の二人…オロッチとダイダラがティグルーの戦士ツバクロ、トビタカ、カザハヤが戦っていたがティグルーの戦士は全員瀕死、マホロバも傷を負っておりどう見てもダイダラとオロッチの方が優勢という事がわかる

 

ダイダラ「女戦士よ!このまま死ぬが良いわ!」

 

ダイダラが火を操りマホロバを焼き尽くそうとするが…突如放たれた炎に相殺される

 

ダイダラ「何と!?私の火遁が…何者だ!」

 

ダイダラが炎が飛んできた方を見ると神無がそこに立っていた

 

神無「はは!楽しませてくれるよね!」

 

そういうが早いが神無が手から白い粉を撒き散らすと、粉が振りまかれた場所に白い物体が現れる

 

ダイダラ「何と!?」

 

神無「どうです?人工精霊(タルパ)は?」

 

これは人工的に神や悪魔、精霊を生み出す禁呪に近い錬金術であり、「等価対応の原則」を逆手に取った深層意識に暗示認識させ、疑似霊素粒子(パラ・エテリオン)をスクリーンに空想存在を現実世界に具現化させるという荒業であり、生み出したのは黄金の剣を握る左手という天使…彼女の左手(ハーズ・レフト)を無数に召喚しダイダラに襲わせる

 

ダイダラ「チィ!オロッチよ!お前も手つ…何!?」

 

ダイダラはオロッチの方を向くがオロッチも羅濠と戦闘を繰り広げておりとても共闘できなかった、仕方なくダイダラは火遁で左手を破壊するが背後に処刑人の剣を持った天使、その名も彼女の御使い(ハーズ・エンジェル)・斬刑で風の刃を生み出してダイダラを切り刻む

 

ダイダラ「ギャァ!!?」

 

ダイダラは傷を負ったことに驚き念動力を止めてしまい地面に落ちる

 

ダイダラ「おのれぇ!」

 

ダイダラは火遁を神無の後ろに出し焼き尽くそうとするが…

 

神無「…読んでたよ…」

 

神無はそれを魔法の盾を生み出して防ぎ彼女の御使い・銃刑でダイダラを撃ち続ける

 

羅濠「この程度ですか?貴方の怪力は?」

 

オロッチ「おのれぇ!女!」

 

オロッチは自身の怪力より強い剛力で羅濠に純粋に力で負け劣勢になっていく…オロッチは岩を投げるが羅濠はそれを簡単に砕き羅濠はオロッチに近づく

 

羅濠「…この程度ですか…もういいです」

 

グサ…とオロッチの腹に拳を貫通させ、羅濠はそれを興味なさげに引き抜く

 

オロッチ「…馬……鹿な……」

 

オロッチはドサ、と地面に倒れ二度と動かなくなった

 

ダイダラ「オロッチィィィィィ!!!?よくも私の可愛いオロッチをぉぉぉ!!」

 

ダイダラは怒りに身を任せ火炎の波を生み出して神無と羅濠を焼き尽くそうとするが…それさえも…

 

神無「それも読んでいたよ…さようなら…」

 

グサ…と神無はダイダラの後ろに縮地し、ライトニング・ピアスでダイダラの脳天を撃ち抜く

 

ダイダラ「……オロッチ…」

 

ダイダラも地面に倒れ超能力者二人は呆気ないほど早く倒された

 

神無「…このユースティアの天秤は凄いな…相手の行動できるんだから」

 

ユースティアの天秤は自分の目に映るあらゆる事象・現象・具象を数値化・数式化して取得し未来予測を行う魔術であり先程からダイダラの攻撃を避けたのはダイダラ行動を予測していたからだ

 

マホロバ「…凄い…あんな強い超能力者達を簡単に倒すとは…」

 

マホロバは純粋に神無達の実力に感心し、ヴォバンは自分は戦えなかった為不満げに神無達を見つめる、その頃村人達は神無達の戦いを見てあの超能力者が一瞬でやられた事から大はしゃぎしていた…そんな中ツバサが羅濠達に近づきある事を口にする

 

ツバサ「あの…こんな事を言うのは…申し訳ないんですが……僕に稽古をつけてくれないでしょうか…」

 

 

一方水晶玉でダイダラ達が死亡したのを確認したドグラマグマ達

 

ドグラマグマ「ダイダラとオロッチが死んだか…まあいい…所詮は道具だ…他の道具を使えばいい」

 

ドグラマグマは素っ気なく言い、ダイダラとオロッチの死を嘆くでもなく役立たずを見る目で水晶玉を見つめていた

 

魔頭「それならば次は私と鳴海が行こうか!私の呪術で生み出した百目と…それと融合された怪獣でな!」

 

鳴海「……確かに…魔頭が持ってきた金属の生命と私の芸術作品の究極の美たる怪獣であの里を滅ぼしてみせよう」

 

魔頭と鳴海は高らかに宣言し洞窟から出ていく…出た先に…日本の妖怪百目の様なプヨプヨした目が無数にある物体と金属の光沢が光る巨大な塔、そして先程倒したはずのデグーフに似た土偶があった

 

ドグラマグマ「まあ良いさ…デグーフも改良した個体がある上…あいつらは所詮は捨て駒だ…なあキリエルの巫女よ…」

 

キリエル「全くだ…。愚かな光の巨人と闇の邪神め…光の巨人のせいで我等は信仰をなくし…闇の邪神はこの星の為消去したがる…全く奴等は正反対の属性を持ちながらこの星を守ると言う点では同じだから嫌なのだよ」

 

ドグラマグマ「まあ良いさ…これより作戦は最終段階に入る…抜かりはないさ…」

 

そう言ってドグラマグマは赤い繭の様な心臓の様に動く物体を…魔王を統べる大魔王の完全体が目覚めるのを待っていた…

 




面白くないなぁ…最後に出てきたのは何なのか?(モロバレ)…いやあ…出して見たかったんですよ、魔王対魔王て…それと次回は銀色の怪獣様がご提案された怪獣が出てきますよ!銀色の怪獣様ありがとうございます!さて…銀色の怪獣様の素晴らしい怪獣を表現できるか…無理だろうな…サンダーゲイは宇宙猿人ゴリに出てきた奴です…魔術としてはリゼロの白鯨や文豪ストレイドックスのハーマン・メルヴィルの異能力白鯨に近いですね…それと第三の権能ですが倒した神のヒントは日本神話とギリシャ神話に関わりを持ち、神から神格を奪った竜です…さてもう正体が分かってしまいましたね…次回も頑張ります


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五十話天国の扉が開く時、星は魔王に食い滅ぼされる〜前編〜

はい、タイトルが厨二くさいです…今回は最初はツバサ君の特訓からですが…後半には怪獣が四体出てきますよ!…そして短い…何故なら分けて書くのが苦手だから…(白目)


ツバサ「誰かぁぁぁぁ!!?助けてぇぇぇぇぇぇ!!?」

 

ヴォバン「逃げるな小僧…稽古をつけろと言ったのは貴様だ」

 

ツバサは絶叫しながらとある物から逃げる…それはヴォバンが運転するジープだった…そういまツバサはかつてウルトラセブンことモロボシダンがウルトラマンレオに修行したジープの特訓をしていた…ちなみにジープを作ってこの修行をしてたのは神無の提案でありツバサは今ジープと魔狼に追われているのだ

 

ツバサ「すみません!何でこれが修行なんですか!!?」

 

神無「これは歴代ウルトラ戦士がやった修行の一つ…これをやればきっと…君もレッドギラス&ブラックギラス、リフレクト星人を蹴り倒せるし、グア・スペクターも倒せる!」

 

ツバサ「何それぇぇぇぇ!!?僕が倒したいのは超能力者ぁぁぁぁ!!」

 

神無が修行の意味を教えるがツバサは何を言っているか分からない…

 

神無「まだです…まだ出来るはずですよ!これがダメならゼロ様が言っていた満員電車に乗り込んで精神の修行だ!」

 

ツバサ「この時代に満員電車なんて無いで…ちょっと待ってください!これと同等の修行が満員電車てどう言うこと!?」

 

ヴォバン「なんだ電車とは?鉄道の事か?」

 

ツバサ「この人電車の事知らないの!!?」

 

ツバサが満員電車の修行がどう厳しんだ!とツッコみ、ヴォバンは「まだヴォバン達の時代では汽車しか出てないので」電車を知らなかったのでツバサがツッコミを入れる

 

羅濠「…こう言う修行もあるのですか…堕落した人間が作った物も役立つものです」

 

アイーシャ「いやツッコミ所が違います」

 

羅濠が堕落した人間達が作った人間達が楽をするための道具も修行に使えるのだと感心しアイーシャがそんな羅濠にツッコミをいれる

 

ツバサ「もう無理だぁぁぁぁ…」

 

漸くジープの特訓が終わり地面に倒れこむツバサ…

 

ヴォバン「…この機械…素晴らしいな…私の趣味の趣味に合いそうだな…思った以上に楽しめた…」

 

神無「お喜びになられて光栄です…さて次は何にきましょうか?」

 

ツバサ「まだやるのぉぉぉ!!?もう嫌ですよ!十時間もジープに追いかけられたのに…やめて下さいよ!」

 

神無「…羅濠さん先程説明したあれやってください!」

 

羅濠「…あれですか…」

 

すると羅濠は立ち上がり、ツバサの元に歩きツバサの前に立つとツバサの頬に平手をいれる…平手一発でツバサは頭がもげるかと思うほどの衝撃を喰らい吹き飛び、岩にぶつかり当たった岩が粉砕された

 

羅濠「その顔は何です!その目はどうした!貴方のその涙で敵を殺せるのですか!この里を守れるのですか!?」

 

羅濠はツバサにかつてウルトラセブンがウルトラマンレオに放った言葉を投げかける…

 

ツバサ「……だからて…ここまで叩く…?」

 

ガクとツバサは顔を地面に落とし気絶する、それを見た神無が近づきツバサに電流を流し叩き起こす

 

ツバサ「アバババババァァァァ!!!?」

 

アイーシャ「…悪魔しかいない」

 

それはデイモン(魔王…カンピオーネの別の言い方)なのだから仕方ないだろう…だがこれでも先程の平手は加減されていた…少し本気であれば…ア○パンマンの様にクルクル頭が飛んで言ったはずなのだから…幾ら巨人の変身者とてウルトラマンにならねば非力なのだから…

 

ツバサ「(ピクピク…ピクピク…)」

 

ツバサはもう瀕死だか神無が治癒魔法を使い回復させる…

 

ツバサ「…少しだけ休憩させてくれません…お願いします…」

 

神無「…やれやれ…ならこれをしてはいかがです?」

 

すると神無はタロットカードを数枚取り出しツバサに向ける

 

ツバサ「タロット占いですか…?それじゃあこれ…」

 

ツバサがサッと一枚を取る…取ったカードは昆虫な顔の悪魔の様な怪獣が描かれていた

 

ツバサ「うわぁ…気持ち悪いカード…これは何を表してるんです?」

 

神無「破滅魔神ゼブブ…死神の逆位置か…良かったですね、死にませんよ…正位置なら死ぬかもしれませんが逆位置なら…と言う事で羅濠さん願いします」

 

羅濠「ええ…わかりました」

 

ツバサ「休憩短過ぎいぃぃぃ!!?」

 

すると羅濠は一瞬でツバサの正面に現れる…言っておくがこれは身体能力だけであり縮地は使っていない

 

羅濠「えい」

 

ツバサ「ぎゃぁぁぁぁぁ!!?」

 

ツバサは羅濠に背負い投げをされ地面に叩き落とされ地面に穴を空く

 

アイーシャ「ツバサ君…どうかご無事で…」

 

アイーシャはツバサの冥福(死んではいないが)を祈る、そこでヴォバンが神無に話しかける

 

ヴォバン「所で小僧…貴様の権能はどんな物なのだ…?魔術を操る事以外全くわからぬ上魔術のオリジナルが多すぎて何処までが権能が見当が付かぬからな」

 

神無「…魔術は基本一つの権能で他に服を黒龍に変える権能と…権能を無効化する権能です」

 

ヴォバン「無効化…?」

 

神無「ええ…試しに何か出してみては?」

 

ヴォバンは魔狼を呼び出し神無に襲い掛からせるが、神無が魔狼に手を触れた瞬間に魔狼が光の粒子となって消滅する

 

ヴォバン「…ほう…権能を無効化する権能…反権能と言うべきか…」

 

神無「凄いでしょ?どう思います?まあ近づかないと使用できないし、強い攻撃は体に触れた程度では無効化出来ないですし…」

 

するとヴォバンが神無に向けて笑い、神無に言葉を返す

 

ヴォバン「ふむ…決して万能では無いが…だがそれを踏まえてでも素晴らしい権能だ」

 

神無「………お褒めの言葉ありがとうございます、まあこれは直接的な威力は余りなく、敵を翻弄する権能でしょうね、自分で言うのもなんですが…面倒くさい」

 

ヴォバン「面倒くさいな。私は単純に強い攻撃を行いたい」

 

神無「確かに、シンプルが一番ですが…こういう回りくどいものも面白い…それに使いこなせれば便利…まあ貴方の様に従僕が呼び出せる権能の方がいいんですよねぇ…」

 

ヴォバンは自分には単純な力で押し切りたいと言い、神無も自分には持ち腐れと言う

 

ツバサ「ねぇ!?助けてくれませんかねぇぇぇぇ!!?もう限界なんですぅぅぅ!!」

 

羅濠「まだですよ?まだまだ序の口です!」

 

ツバサ「いやぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

ツバサは羅濠に投げ飛ばされ空中を舞う…

 

ヴォバン「誰か止めてあげろ…」

 

アイーシャ「もうツバサ君のライフはゼロです…」

 

ヴォバンとアイーシャのツッコミが虚しく響く

 

 

 

ツバサ「…ようやく終わった……」

 

アムイ「ツバサ……お前…窶れてるぞ…?大丈夫……じゃ無いよな…」

 

ツバサは修行のせいで膝がガクガクしてまともに歩いていなかった

 

ツバサ「…でもこれでティガの力が扱えるようになる…かな?」

 

アムイ「ん?なんか言ったか?」

 

ツバサ「嫌なんでも!」

 

ツバサはティガの力を使いこなせるかもしれないと呟きアムイに何か言ったか?と聞きツバサは否定する

 

アムイ「でもあの人達凄いよなぁ!あの土偶や超能力者を簡単に倒すなんて!」

 

ツバサ「本当だね…僕もあんなぐらい強くなれたならな…」

 

ツバサが呟いた瞬間…空に大穴が開く

 

神無「…きたか…」

 

穴の中からデグーフの様な怪獣…遮光器土偶魔神ドグーフが現れ次に塔の様な形をした金属でできた怪獣、全身に目玉がついた球体状の怪獣が現れる

 

アイーシャ「何ですかあれ…」

 

すると怪獣の背から二人の人間が現れる

 

魔頭「初めまして…私は魔頭鬼十郎だ」

 

鳴海「御機嫌よう皆様!今回は鳴海の劇にご参加頂き誠に有り難う御座います!本日はこの私鳴海浩也と娘の鳴海フランシエール」

 

現れたのはいかにも呪術師と言った格好の両手に目がついた男と劇作家風の格好をした女の子の人形を持った男だった

 

神無「魔頭鬼十郎に…鳴海浩也…鳴海は兎も角魔頭鬼十郎は…違う世界…もういいや」

 

そう彼等の名は魔頭鬼十郎、鳴海浩也と言いどちらも世界の破滅や世界征服を目論んだ悪人である…そして自ら怪獣を生み出したと言う接点もある

 

魔頭「この里は世界征服の為消えてもらうことにした…不条理を極めた存在、ここにいでよ!」

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

すると球体状の目玉が沢山ある怪獣が一歩前へ出る

 

魔頭「こいつは私が呪術で生み出した怪獣ガンQと異世界の怪獣風船怪獣バルンガと融合したガンQ…その名もバルンガンQだ!」

 

この怪獣の名はバルンガンQと言いガンQとバルンガの特徴を併せ持つ融合獣だ、ガンQは呪術で生み出された、生命エネルギーを持たぬ怪獣でウルトラマンガイアを苦しめた強敵でガンQの中で一番強いとされるガンQNo,02であった、

 

鳴海「そして私の最高傑作もご紹介させよう!いでよ美しき破壊者!歪んだ真珠よ!」

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

金属でできた塔のような怪獣ガンQ一歩前へ出る

 

鳴海「これは私の最高傑作が一つバロック怪獣ブンダーと魔頭君が持ってきた金属生命体アルギュロスと合成した…メタルブンダーである!」

 

ブンダーとは歪んだ真珠を馬の糞と共にフラスコに入れ、40日間、華氏451度で熱し、更に40週間、物語の血、肉、骨格と共にマンドラゴラの根を与え続けると生み出せると言った錬金術で生み出された怪獣でウルトラマンダイナでさえ真っ当な倒し方が出来なかった強敵だ

 

ーーーオオォォ!オオオォォォ!ーーー

 

すると以前倒したデグーフから再生したドグーフも村に迫る

 

魔頭・鳴海「さあ!我らを倒せるかな!?」

 

すると鳴海と魔頭は怪獣に吸い込まれ…否一体化し怪獣を動かす

 

ツバサ「……特訓の成果…見せてやる!」

 

ツバサは里の皆から隠れてスパークレンスを取り出しウルトラマンティガに変身する

 

鳴海「きたな!ウルトラマンティガよ!」

 

魔頭「貴様を倒してこの世界を手中に収めてくれるわ!」

 

ーーーオオォォ!オオオォォォ!ーーー

 

ティガ「デヤ!」

 

アムイ「あれ?巨人様…前より大きい!」

 

ティガは特訓のお陰か大きく…いなティガ本来の大きさに戻っていた、ティガはドグーフに掴み掛かりドグーフを投げ飛ばす

 

ーーーオオオォォォ!!?ーーー

 

ティガ「ハアァ…デヤッ!」

 

ティガは腕をクロスさせパワータイプに変わりドグーフを持ち上げメタルブンダーに投げつける

 

ティガ「ヌウゥン…タアァーーーッ!」

 

鳴海「むお!?美しくないぞ!」

 

鳴海はメタルブンダーを動かし伸びた腕でティガを貫こうとするがすぐに避ける

 

魔頭「喰らうがいい!」

 

ティガ「ヌウゥン…ハアッ!」

 

バルンガンQが目から無数の光線を放つがティガはそれをスカイタイプにタイプチェンジし空に逃げる

 

ティガ「デヤァ!!」

 

ランバルト光弾を放ちドグーフに命中しドグーフの左腕が壊れる

 

アイーシャ「やった!今の所優勢ですし一人でも勝てますね!」

 

ヴォバン「………アイーシャ…それをフラグと言うんだぞ…」

 

アイーシャがティガが優勢な事から安心するがヴォバンがそれを言うなとツッコム…アイーシャがフラグを言った為なのか、また新たな大穴が開いてしまう

 

神無「ほら、貴方のせいで開いてしまった」

 

アイーシャ「ええ!?」

 

するとドグーフにバベルの塔の様な物が刺さり…これは神無しか分からなかったがこれもバロック怪獣ブンダーであり塔と一体化し新たな姿になった…そしてもう一つの穴から尻尾と頭に二又の尻尾がついた奇怪な怪獣が現れる

 

神無「…ツインテールとリトマルスの融合体か…「その通り!」ん?」

 

ふと見るとドグーフの頭に一人の男が乗っていた…暗黒超能力者の頭であるドグラマグマである

 

ドグラマグマ「こいつはツインテールにそれに変化種リトマルス…それの融合体ツインマルス…そしてドグーフとブンダーの融合体ドグンダーだ!行くのだお前達!巨人を倒すのだぁ!」

 

ドグラマグマは新たな怪獣の名を言い、全怪獣にティガを倒す様に命じる

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!ーーー

 

ーーーギシェキュヒィン!ーーー

 

怪獣達はティガを四方から囲み攻撃する、ツインマルスは酸性の霧を吐きティガの皮膚を溶かし、バルンガンQは自分の目を飛ばし目から光線を放ち、メタルブンダーは空間に穴を開け自身の槍の様な腕でティガを刺し、ドグンダーは目からの破壊光線でティガを攻撃する

 

ティガ「デ、デヤァ……」

 

ティガは怒涛の連続攻撃に地に伏せる、ティガは立ち上がるがその瞬間にドグンダーとメタルブンダーに蹴り倒され、ツインマルスの全体重をかけたのしかかり攻撃を受け地面に埋まってしまう

 

アイーシャ「卑怯ですよ!正々堂々戦いなさい!」

 

ドグラマグマ「フハハハ!卑怯もラッキョウもあるものか!」

 

アイーシャは四体の怪獣に抗議するがドグラマグマは聞く耳を持たない…

 

魔頭「いいぞ…このままこの巨人を殺せば我等の悲願も達成できようぞ!錦田小十郎景竜よ!貴様には何度も邪魔されたが…今度こそは…ムゲェ!?」

 

魔頭はバルンガンQの体で自分の宿敵錦田小十郎景竜の名を叫び、等々光の巨人を追い詰めた事に愉悦に浸った時…巨狼と化したヴォバンに蹴りを入れられ吹き飛ばされる

 

ヴォバン「調子に乗るなよ…別に私は正義の味方ではないが…貴様の様な雑魚が粋がるのは苛立つ…」

 

魔頭「貴様ぁぁぁぁぁ!!?誰が雑魚だぁぁぁぁぁ!!」

 

鳴海「やれやれ騒いでばかりで品がない…グオオオ!?」

 

鳴海が魔頭の事を品のない…と言った瞬間に羅濠の拳でメタルブンダーが吹き飛ばされる

 

羅濠「…別に数で攻めるのは兵法としては間違ってはいません…ええ、羅濠はしませんが貴方達の様なものにはお似合いでしょう…ですが…自分の力でもないのに、唯粋がっているのを見るのは不愉快です…そのヘンテコな化け物如破壊しては上げましょう」

 

鳴海「ヘンテコ…だと!?私の最高傑作をヘンテコだと!!?許さんぞ!!」

 

魔頭はヴォバンに雑魚扱いされた事に怒り、完全にヴォバンに矛先を変え、鳴海も羅濠に自身の最高傑作を馬鹿にされた事に怒り羅濠を倒そうとする

 

ドグラマグマ「…全く彼等は何をしているのですか…まあいい…彼等は捨て駒です…ツインマルス、ドグンダー…巨人にトドメを…」

 

ツインマルスとドグンダーはティガに襲いかかる、ティガは迎撃しようとするがカラータイマーが鳴り始める…もはやこれまでか…とティガが感じた時、二つの光線がツインマルス達に命中する

 

神無「…融合獣とは面白い…あのツインマルスとやらはお任せを…それと…」

 

神無がツインマルスの迎撃を申し込み、ティガのカラータイマーに光を流し込みカラータイマーの点滅が消えた

 

神無「…僕はあらゆる魔術、魔法を扱う…当然色んな属性も操れる…カラータイマーを回復させるなんて当たり前…多分アイーシャさんの傷を癒す奴でも回復できるさ…じゃあ君はあとドグーフ擬きを頼むよ、完封なきまま叩き潰してやりな」

 

そう言って神無はツインマルスの方にサラマンダーを召喚して飛んでいく

 

ティガ「ヘヤッ…デヤッ!」

 

ティガはドグンダーに向けティガスライサーを放ち牽制させる、こうしてティガはドグンダーに、ヴォバンはバルンガンQに、羅濠はメタルブンダーに、神無はツインマルスと戦うのであった

 

ドグラマグマ「…チ…まあいい…もう少しでキリエルの計画も始まる…もう少しであの不確定要素と巨人は死ぬのだから…もうじき…魔王が君臨するのだから…全てを滅ぼす超大魔王がな…フハハハハハハ!フハハハ!」

 

ドグラマグマは大声で叫び出す…後に自分にも降りかかる災いの火の粉に気づかずに…もっとも気づいた所で…もう遅すぎたが…

 

 

一方キリエルの巫女がいる洞窟では…赤い繭が今にも繭が破け繭から出てきそうだった…

 

キリエル「…もう直ぐだ…もう少しで超大魔王も誕生し…そしてもう直ぐで天国の門が開くのだ…そして世界は審判の時を迎える…」

 

そう言ってキリエルが口を大きく歪ませる…もう少しで自身の同族がこの世界へ来るための門が開くからだ…そして洞窟の頭上には…大きな門が出現しており…今にも開きそうであった…

 




短すぎ…次回も続きますよ!…来週の金曜日はパシフィック・リムかぁ…楽しみだなぁ…今週の文ストも面白かったし…話が脱線しましたね…次回もお楽しみに!銀色の怪獣様アイデアをくださりありがとうごさいました!次回この怪獣達大活躍させますよぉ〜敵として強い部類ですからね…(だだし魔王とでなかったら、ですが…)ではまた次回です!


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五十話天国の門が開く時、星は魔王に食い滅ぼされる〜中編〜

はい、中編です…後編と思いましたか?…残念中編です…さて今回はバトルが中心です


かつてこの星はとある異次元人が降り立ち、地球人をより良い方向に導こうとし、自らを天使や救世主と名乗っていた…その者らの名はキリエル人といい精神生命体であり、彼等は人の死体に取り憑き肉体を得て、人類に干渉した…だがこれを許さぬ者達がいたのだ…

 

一つは超古代文明にいたウルトラ戦士達に、もう一つは元々この星に住んでいた邪神とその眷属に疎まれていた…その度に怒りの姿へと変わりこの星の守護者となろうとし、邪魔なウルトラ戦士と邪神を葬り去ろうとするとするも…逆に巨人と邪神が手を結んだ事によりキリエル人は地球から追い出されたのだ…それを(自業自得かつ逆恨みだが)激しく憎んだ、それにより今邪神も光の巨人も眠る時代に今度こそ自分達が守護者になろうとしていたのだ…

 

 

その頃ティガと魔王達は融合怪獣と戦っていた、ティガはドグンダーに、ヴォバンはバルンガンQに、羅濠はメタルブンダーに、神無はツインマルスに戦いを挑んでいた

 

ティガ「タアァーーー!」

 

ティガはパワータイプにタイプチェンジし、ドグンダーに飛び蹴りをかます、ドグンダーがよろけた隙にティガはデラシウム光流を放ちドグンダーを攻撃するが、ドグンダーは空間を捻じ曲げる能力を使い空間に穴を開けてデラシウム光流を吸い込みティガの後ろに穴を開け、デラシウム光流を返す

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!ーーー

 

ドグンダーはこのまま自分の技で倒れるティガの姿を想像しほくそ笑むが…

 

ティガ「!?デヤァ!」

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!?ーーー

 

ティガは素早くスカイタイプにタイプチェンジし空へ飛んで逃げ、それをみて驚くドグンダー…ティガはなぜ避けれたのか?それは修行の成果だろう

 

 

羅濠「では次は目隠ししたまま、神無の魔法を避けてみましょう、氣を使えばどこから攻撃が来るか分かるはずです」

 

ツバサ「いやまず氣何て僕分からない…グエバ!?」

 

 

ツバサ「あの修行と比べれば…分かりやすいよ…」

 

ティガは苦しい修行(と言う名の拷問)の成果で後ろからの攻撃でも反応できるようになったのだ…あの拷問と比べれば…この程度の攻撃など見切るのは容易いのだ

 

ティガ「タアァーーーッ!」

 

ティガはマシンガンパンチを放ち、ドグンダーに何度も拳を打ち込む

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!ーーー

 

ドグンダーは槍と化した腕を伸ばしティガを貫こうとするがティガはそれをバックジャンプで避け、ランバルト光弾を放ちドグンダーに今度は空間を捻じ曲げる暇など与えずにダメージを与えた

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!!!ーーー

 

ドグンダーは目から破壊光線を放つがティガはそれを空中に飛んで逃げドグンダーにティガ・スカイキックを放とうとするが…ティガの後ろに先程放たれた破壊光線が命中する

 

ティガ「デヤァ!!?」

 

ティガはそのまま地に落ちる、それを愉快そうに見るドグンダー…実はドグンダーは光線が避けられた時に空間に穴を開けてティガの後ろに穴を開けてティガに命中させたのだった

 

ティガ「……デヤッ…」

 

ティガは改めてこのドグンダーの強さを感じより冷静にドグンダーの対処を考えた…

 

 

ーーーギシェキュヒィン!ーーー

 

ツインマルスは神無に向け酸性の霧を吐くが神無はそれを翠玉法陣(エメラルド・サークル)で防ぐ

 

神無「やれやれ…ツインテールとリトリマスは個人的に好きなんだけど…まあ放って置くわけにはいかないしね…ツインテールは弱いやら雑魚、餌とか言われてるけど…水中ならウルトラマンを追い込む程だから充分強いしね…」

 

神無は油断せずにツインマルスに勝つ方法を考える

 

神無「菫青石牢獄界(アイオライト・プリズン)」

 

神無は菫青石を六個、ツインマルスに投げ六角形の形に並びツインマルスを中心に超重力を起こしツインマルスを押しつぶす

 

ーーーギシェキュヒィン!!?ーーー

 

ツインマルスは超重力で潰れはしなかったが動きを阻害される…その隙に神無は新しい宝石を取り出す

 

神無「紅玉方陣(ルビー・サークル)、水晶封界(クオーツ・サークル)」

 

紅玉と水晶をツインマルスに投げそれぞれツインマルスを囲むように結界を生み出す、紅玉は炎の結界にツインマルスを閉じ込めて炎でツインマルスを焼き、水晶は無数の水晶の柱を隆起をさせてツインマルスを串刺しにする

 

ーーーギシェキュヒィンィィィィィ!!?ーーー

 

ツインマルスの悲鳴が響き渡るが神無は攻撃の手を止めない

 

神無「ライトニング・ピアス 七星剣」

 

ライトニング・ピアスを七つ同時に発動し異なる軌道を描きながらツインマルスに向かって飛んでいきツインマルスに命中する…が…

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスはあれだけの攻撃を食らってもなお暴れまわり神無に酸性の霧を吐き続けてくる、それを喰らい続けてエメラルド・サークルがゆっくりと溶かされていく…

 

神無「ええ…空間断絶は一部しか守れないし金剛法印(ダイヤモンド・サイン)も同じだしなぁ…どうしよう…まあ持続させるか…翠玉方陣(エメラルド・サークル)五重奏(クインテット)」

 

エメラルド・サークルを新たに五個張り、ツインマルスの霧に溶かされないようにする

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

だがツインマルスは霧を圧縮した光線を神無に放ち、神無はそれを金剛法印(ダイヤモンド・サイン)で防ぐも最高レベルの硬度を持つダイヤモンド・サインをいとも簡単に貫通しエメラルド・サークルの五重奏の内三枚結界を破壊する

 

神無「…どうやら圧縮したのはトンデモナイ威力らしいね…」

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

神無が圧縮した霧の威力に驚き、それをツインマルスが嘲笑った

 

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

バルンガンQは複数の目を飛ばし巨狼と化したヴォバンを囲み攻撃するがヴォバンの皮膚には大したダメージが与えられず、ヴォバンは口から電撃を放つが放たれた方にある目が光り電撃を吸収し、そのまま飛んでいる目から電撃を返す

 

ヴォバン「チ……反射か…物理でないとダメージが通らぬか…だが…近づきてきた時の罠があるやもしれぬ…迂闊に近寄るのは得策ではないか…」

 

ヴォバンはバルンガンQに攻撃を加えようとするもバルンガンQの不確定要素が気になり迂闊に攻撃出来ない…

 

魔頭「どうした!?先程の威勢を何処へ行った!?ほれほれ!?どうしたのだ!?え?」

 

ヴォバン「…チ…迂闊に手が出せないのを…こいつ…」

 

魔頭は攻めにこないヴォバンを馬鹿にし、ヴォバンはそれを見て怒るも…冷静になり、電撃をまたバルンガンQに放つ、当然バルンガンQはそれを跳ね返す

 

魔頭「効かぬなぁ!?この最恐の姿になったこの私には勝てぬ…ヌォ!?」

 

魔頭がヴォバンに挑発していると、ふと下に痛みを感じ、後ろを見ると魔狼が目を抉っていたり、噛みついていた…

 

魔頭「何ぃ!?馬鹿な!?私には全てを見渡せる目があるのだぞ!?」

 

ヴォバン「馬鹿が…確かにその化け物は見通せるかもな…だが貴様は人間…いきなり全方位見れる体になった所で…それにすぐに対応できまい…」

 

そう…確かにバルンガンQは全方位を見渡せる怪獣だ…だが魔頭は人間…人間は前しか基本見えていない…いくらバルンガンQの身体でも中身は人間、いきなりバルンガンQの視界に慣れるのには無理があった

 

魔頭「おのれぇぇぇ!!許さぬぞ!」

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

バルンガンQは目を大量に飛ばしヴォバンを包囲し、自分に噛みついていた魔狼達はすぐに光線を放って消滅させた

 

ヴォバン「フ、貴様がどんなに攻撃を吸収しようと限度がある…これを喰らっても吸収は出来まい」

 

そう言うとヴォバンは劫火の断罪者をバルンガンQに放つ………この技はヴォバン最大クラスの大技でこれでバルンガンQにトドメを刺し、バルンガンQは火達磨になる…筈だった

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

ヴォバン「何ぃ!?」

 

何とバルンガンQは劫火の断罪者を全ての目から吸収し、劫火の断罪者を吸収してしまったのだ

 

ヴォバン「馬鹿な…」

 

魔頭「先程の技…お返ししよう!」

 

魔頭はバルンガンQの一番大きな目から劫火の断罪者を叩き返し、ヴォバンは劫火の断罪者に飲み込まれる…

 

ヴォバン「ヌオオオオオ!!!?」

 

ヴォバンはそのまま劫火の断罪者に飲み込まれ…周囲は火の海となっていた

 

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

メタルブンダーは自分の前の空間を歪め穴を作り腕を入れる…すると羅濠の周囲に八個の穴が空く

 

羅濠「!?…チ」

 

羅濠はそれを縮地で避けるが、八個の穴からメタルブンダーの腕が八個出てきた、そうこれは全てメタルブンダーの腕で空間を歪めた事で一個の穴に入れて出口の穴を八個にする事で羅濠の体を串刺しにして貫こうとしたのだ

 

鳴海「貴様…私のメタルブンダーをヘンテコだと…許さんぞ…なあ、フランシエール!」

 

鳴海はメタルブンダーの中で羅濠が自分の最高傑作をヘンテコ呼ばわりしたことを怒り、自分の娘(人形)にも同意を求める

 

羅濠「くだらない…芸術というのは人それぞれ…感性があるもの…そのヘンテコな銅像を芸術という人もいれば私のように下らないという人もいる…それが人と言うもの…私にとってはヘンテコです」

 

鳴海「貴様ぁぁぁぁ!!許さんぞ!貴様は殺した後オブジェにしてくれる!」

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

メタルブンダーは空間を無数に歪ませて、羅濠に攻撃するが羅濠は縮地で避け続ける

 

羅濠「…この単調な攻撃も飽きました…そろそろ終わらせましょう」

 

羅濠はメタルブンダーに接近し、メタルブンダーの身体に拳を叩きつける、ただの拳ではなく、大力金剛神功のオーラを身に纏った拳でだ、並の鉱物ならオーラを纏わずとも破壊し、オーラを纏えば神の肉体すら傷つける…そんな拳を喰らってメタルブンダーは破壊され…なかった

 

羅濠「何…?」

 

羅濠は破壊されるものとばかり思い、驚愕する、だがその隙を突いてメタルブンダーは腕を羅濠の身体にぶつけ、羅濠は吹き飛んでいく

 

羅濠「ク!」

 

羅濠はオーラで身を纏い、更に受け身をとった為ほぼ無傷だったが、自分の拳が通らない事に驚いていた

 

鳴海「見たか!このメタルブンダーの頑強さを!この鉄壁を前にお前は如何する!」

 

羅濠「…無論…押し切らせてもらいます!」

 

鳴海はメタルブンダーの硬さを自慢げに話し羅濠は正面からメタルブンダーに立ち向かっていく

 

鳴海「無謀な事をする程美しくない物は無いぞ?」

 

鳴海はそんな羅濠を見て哀れなものでも見るかの様な目で見つめ、メタルブンダーを動かし羅濠に槍を放つのであった

 

 

ドグラマグマ「如何だ…巨人も彼奴らも手も足も出ないぞ…これで私の思惑通りに…「させると思うかい?」ん?」

 

ドグラマグマがほくそ笑んでいる時、ドグラマグマの後ろに戦士の姿をした女が…マホロバがドグラマグマの後ろに現れた

 

マホロバ「…こんな所にノコノコいて…殺されないとでも思ったのかい?…残念だか俺がここでお前を倒すよ」

 

ドグラマグマ「ハ!この暗黒超能力者の長たる私を?笑わせてくれる…それにあの巨人と邪魔な奴らも私の手駒にじきに殺される…お前が先に地獄に行くだけだ!」

 

ドグラマグマが自分を倒しにきたと言ったマホロバに挑発し、じきにティガもヴォバン達も死ぬと言うが、マホロバはなぜか笑っていた

 

マホロバ「あれの何処が死ぬて言うんだい?教えてくれ?」

 

ドグラマグマ「何?」

 

マホロバが指をさした所をドグラマグマが見ると…ドグラマグマの顔が驚愕に包まれる

 

ドグラマグマ「何だと…………!?何故彼奴らが押されている…?!」

 

その目に映ったのは先程は優勢だった筈の怪獣達が巨人と魔王に押され始めている光景だった

 

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜」

 

羅濠は詩歌を歌い、超音波を発生させながら音速でメタルブンダーにマシンガンさながらに拳を打ち付ける

 

鳴海「無駄な事を!!私には傷一つつかぬわ!」

 

鳴海はメタルブンダーの絶対の防御力を信じ攻撃してくる羅濠に無駄だと叫ぶ…だが羅濠は攻撃の手を緩めない

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

羅濠は喉が枯れるまで歌い続ける…歌う程に段々超音波の威力が上がり周りの木々は吹き飛びメタルブンダーも超音波のせいで思う様に動けなかった

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

だが羅濠は攻撃の手を緩めない…丸で何かを狙っているかの様に

 

メタルブンダー「しつこい…これで死ぬがよい!」

 

メタルブンダーは空間に穴を開け羅濠の正面に穴を開ける…それを見て羅濠は…笑った

 

羅濠(今がチャンスです…彼(神無)が言っていた技を使えば…)

 

 

羅濠は戦いが始まる直前までやっていたツバサの授業の時に神無から聴いた言葉を思い出していた

 

神無「僕の世界にはティガの様な巨人がいてその中にメビウスという巨人がいて、彼が使う技に貴方に合いそうな技が…まあ他にもあるのですが…巨人の技にも参考になるやつがあるんですよ」

 

羅濠「ほう?してその技とは?」

 

神無「ああ、それはですね………」

 

 

羅濠(貴方の言葉…信じさせてもらいます)

 

羅濠はメタルブンダーの腕に蹴りを放つ…唯の蹴りではなく、超音波を足に集中させ大力金剛神功を全て足に纏わせ腕に当たる、腕に命中した後…羅濠は足をきりもみ回転し始める

 

鳴海「何?何をしている」

 

鳴海は何をしているか分からなくなるが…メタルブンダーの腕が燃え始めた…羅濠のきりもみ回転で起こった摩擦熱で腕が燃やされて溶け始め…腕を貫通して羅濠は腕を貫通しながらメタルブンダーの腕の中を進んで行く

 

鳴海「何ぃ!?」

 

ーーーフゥオオオォォォウ!?ーーー

 

鳴海は驚くがそうしている間に羅濠は空間に入った腕を貫通しメタルブンダーの中を突き進む…

 

鳴海「猪口才な真似を!?」

 

鳴海は羅濠を止めようと自身の中にいる羅濠を止めようと残った腕で空間を捻じ曲げ刺そうとするが…誤って自分の身体こと貫いたしまい、羅濠はそれに当たらぬままメタルブンダーの背後に出てくる…貫通したのだ

 

羅濠「そうですね…回転蹴りとでも言いましょうか?これで貴方は終わりです」

 

羅濠が放ったのはウルトラマンメビウスの技メビウススピンキックで元々羅濠の身体能力は高く、他の神殺しは何かしらの条件で髪を倒したのに対し、羅濠だけが生身だけで神を殺したのだ…その上超音波とオーラを纏わせた脚を回転させた技は超威力であり…これを防げるものなど、まつろわぬ神というと最後の王や主神クラスの神、怪獣で行くとハイパーゼットンやガタノゾーア並では無いと不可能に近いだろう

 

鳴海「…莫迦な…この私がここで幕を降ろすとは…フランシエール…お前だけは…私の代わりに…脚本を…」

 

ーーーフゥオオオォォォウ……………ーーー

 

鳴海はフランシエールを何処かに投げメタルブンダーはゆっくりと倒れながら大爆発を起こして消えていった

 

 

魔頭「さてどうなったかな?」

 

魔頭は先程劫火の断罪者を跳ね返し、ヴォバンが死んだかどうか気になった

 

魔頭「ウェルダンになったかな?それても消し炭?…上手に焼けたかな?」

 

そう言いながらゆっくりとヴォバンがいた方に近寄って行く…するとバルンガンQの視界が暗転した…否地面に埋もれたのだ

 

魔頭「何ぃ!?」

 

魔頭は何者かが掘ったであろう落とし穴に落ちバルンガンQには足が無いため穴から出れず必死にもがいているとバルンガンQを覗く様に巨狼…ヴォバンが現れた

 

ヴォバン「無様だな…」

 

魔頭「!?貴様は先程焼け死んだはずではないのか!?」

 

ヴォバン「舐めるな…確かにあれは威力が高いが…我々の様な魔王は渋といのでな…私は咄嗟に穴を掘って地中に逃げ、そのまま落とし穴を掘らしてこうして間抜けにも引っかかるのを待たせてもらった」

 

ヴォバンは先程の劫火の断罪者を喰らうことなく地中に逃げ、バルンガンQを罠にかけるため落とし穴を掘っておいたのだ

 

ヴォバン「さて…そろそろ終わらせてもらおうか」

 

するとヴォバンはバルンガンQの大きな目に飛び込み、大きな目に吸い込まれていった

 

魔頭「!?……そうか私に吸収されて死ぬ事を選んだか!確かに私は最強だからなぁ……む?」

 

するとバルンガンQの体が隆起し始める、その頃バルンガンQの体の中に入ったヴォバンは多数の嘲笑う目がヴォバンを見つめる気色の悪い場所にいた…

 

ヴォバン「気色の悪い…こんな所さっさと破壊するに限る」

 

そう言うとヴォバンは口から電撃を放ちバルンガンQの体の中にある目を破壊し、爪で目を抉り取る…そして最後に天上にあった大きな目に向かって飛翔し、特大の電撃を放って脱出する

 

魔頭「!!?…これはもしや…………グォォォオ!!?」

 

魔頭は何が起こっているか理解し、その直後大きな目からヴォバンが飛び出してきて大きな目は粉砕される

 

魔頭「まさか…この私が二度も計画を邪魔された挙句…殺されるとは…ありえない…」

 

ーーーキャハハハッ………キャハハハッ………ーーー

 

そう言ってバルンガンQは火花を散らしながら全ての目から光が漏れ…爆散した

 

 

神無「…御二方も終わらせたようですし…そろそろ僕も終わらせますか…硝子の剣」

 

そう言って神無はツインマルスの足元に硝子で出来た剣を生み出してツインマルスを刺し動きを止める

 

ーーーギシェキュヒィン!?ーーー

 

神無「ソル・リーネア、銀の雨、四肢裂きの棘槍」

 

小さな火球から火のレーザーを放ち、水銀を雨の様にツインマルスに降り注がせ、荊を弾丸の様に飛ばす、それでツインマルスの皮膚が裂け、貫かれ灼き焦げる、だが神無は攻撃の手を止めない

 

神無「石の弩を六個くらい…で炎の槍を投げて…」

 

パチンと指を鳴らし岩から巨大なクロスボウを生み出してそこに燃える槍を置いて燃える槍を投擲する

 

ーーーギシェキュヒィン!!!ーーー

 

舐めるなとばかりにツインマルスが炎の槍を受けながらも突進してくるが…

 

神無「読んでたよ…」

 

ツインマルスが地面を歩いた途端魔法陣が描かれ火の柱が上がる、魔術罠のバーン・フロアがツインマルスに発動したのだ

 

神無「下手に動き回らない方がいい…僕しか罠を何処に仕掛けたか検討がつかないからねぇ…うっかり起動したら…死んじゃうかもしれないよ?」

 

神無は悪魔の様な笑顔をツインマルスに向けツインマルスはそれを見てビクッとしたが構わず突進する、その過程で氷に巻きつかれる罠フリージング・コフィンが起動し、炎に巻きつかれたり、電撃が流れるがツインマルスは突進をやめない…そして等々神無の目の前までやってくる

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスは勝利を確信し残っていた二枚のエメラルド・サークルごと齧りつき、神無を食べた…かに見えたが…

 

ーーーギシェキュヒィン?ーーー

 

何と確かに神無を食べた筈なのに…食感がないのだ…人間特有の食感が…可笑しいな?とばかりに首を傾げるツインマルスに後ろから何かが当たる

 

ーーーギシェキュヒィン?ーーー

 

ツインマルスが振り返るとツインマルスから千メートル離れた所に…先程食べた筈の神無がいた…そして神無から再び電撃が放たれツインマルスを攻撃する

 

ーーーギシェキュヒィン!ーーー

 

ツインマルスは食べた筈なのに?と考えるがすぐに突進して今度こそ食べるとばかりに接近する

 

神無「やれやれ…やっぱり怪獣では…幻覚を見破れないか…」

 

そうボソと呟くと遠距離からの狙撃魔術、ホークアイ・ピアスでツインマルスを撃ち続ける

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスは酸性の霧を圧縮した光線を放ち神無がいた場所を溶かし尽くし、今度こそ倒したと安心するが…

 

神無「獄門顎」

 

ツインマルスは上から声が聞こえ上を向くと巨大な黒竜の顎を出した神無が空中に浮いていた

 

ーーーギシェキュヒィン………?ーーー

 

ツインマルスはえ?と言う表情をし、そのまま獄門顎に頭を噛まれ、獄門顎が消えるとツインマルスの顔が無くなっていた…ツインマルスは首を噛み付かれて絶命したのだった

 

神無「さっきからの僕は幻覚…偽物だよ…自分から姿を見せるなんて馬鹿な真似はしないさ…僕はあの二人と比べると弱いから…その分知恵を働かせたのさ」

 

神無は死んだツインマルスに手を合わせながらボソと呟いた

 

 

ティガ「デヤァァァァァ!!」

 

ティガはパワータイプにタイプチェンジして電撃パンチでドグンダーを殴りつける

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!?ーーー

 

ドグンダーはパワータイプの力によって後ろに下がるが、目から光を出して目くらまししようとするが、瞬時に飛び蹴りが炸裂しドグンダーが吹き飛ばされる

 

ティガ「ヤァ!」

 

デラシウム光流を放ちドグンダーの槍の様な左腕を破壊する、ドグンダーは目から破壊光線を放つがティガはそれを受け止め力を返還させてデラシウム光流に変えドグンダーの残った腕を破壊する

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ…………ーーー

 

不味いと感じたドグンダーは逃げ出すが…ティガはそれを逃さずマルチタイプにタイプチェンジしゼペリオン光線を放ちドグンダーに命中しドグンダーは粉々になって爆散した………

 

 

ドグラマグマ「馬鹿な!?あの融合怪獣どもが…?!それに捨て駒とはいえあいつらがああも簡単に!?馬鹿な…これは夢だ…!悪い夢だ!?」

 

マホロバ「悪いけどこれは現実さ…さて超能力者の頭さん…このまま捕縛されるか…それとも一刀両断されるか…どれがいい?」

 

ドグラマグマは怪獣達が倒されたことを信じられず発狂し、マホロバはそんなドグラマグマを一瞥し闇薙の剣をドグラマグマに向け、ドグラマグマは逃げようとするが…

 

神無「逃がしませんよ」

 

ドグラマグマ「な!?」

 

ドグラマグマの四方にはヴォバン、羅濠、アイーシャ、神無が取り囲みティガがドグラマグマを見下ろしていた…もうドグラマグマは逃げられなかった

 

ドグラマグマ「おのれ…私はこの世界の支配者…「お困りですね?」!?お前は!?」

 

ドグラマグマが捨て台詞を話した時、あのキリエルの巫女が現れる

 

ドグラマグマ「丁度いい!私を助け…」

 

ドグラマグマはキリエルの巫女に助けを求めるが…

 

キリエル「………もう貴方は用済みです…今までご苦労でした」

 

ドグラマグマがいた場所に火柱が立ちドグラマグマは断末魔を叫ぶ間もないまま消滅死した

 

アイーシャ「!?…仲間じゃなかったんですか!?」

 

キリエル「仲間?彼等は……単なる捨て駒です…我等がこの星に舞い戻る為の生贄に過ぎないのです!」

 

アイーシャは仲間をあっさりと殺したキリエルの巫女を非難するがキリエルはそれがどうしたとばかりに話し出す

 

ヴォバン「私は様々な魔王や人間…まつろわぬ神を見てきたが…お前程の悪魔は初めて見たよ…」

 

羅濠「…外道が…地獄に落ちなさい…」

 

神無「ヤプールより悪質ですね…さっさと死んでください…」

 

三人はキリエルに怒声を浴びせるが…キリエルはただ笑うだけ…

 

キリエル「……丁度いい…もう天国の門が開かれる時…貴方達の様な悪しき者も皆我等がその汚れた魂ごと解放してあげましょう…」

 

すると…キリエルの体が火に包まれる

 

ヴォバン「な…!」

 

みるみるうちに火は巨大化し…姿や形は人間のようだが全身を白と黒の骨のような鎧に覆われ、胸にはチカチカと点滅するコアを持ち、何よりも不気味な泣き顔にも見える表情をした人型の怪人…いや悪魔…その名も…

 

神無「閻魔戦士…キリエロイド…Ⅱ!」

 

ーーーキリッ!ーーー

 

キリエル…否キリエロイドは両手を空に掲げる…すると上空に巨大な扉が現れる

 

ツバサ「…馬鹿な…あれは…天国…いや地獄の門…父さんがキリエロイドを倒した時に破壊したはずなのに…いやここは過去の世界…まだ破壊されてないんだ…」

 

キリエロイド「さあ!今こそ天国の門が開くぞ!我等の同士よ!ここに来るのだ!今こそ邪魔な光の巨人と闇の邪神を討ち滅ぼそうではないか!」

 

すると天国の門が開き始める…そしてその中から…無数のキリエロイド…姿は最初にティガと戦った閻魔戦士 キリエロイドⅠの方である…

 

アイーシャ「そんな…あんなに沢山…」

 

すると今度は大地が隆起し始める…そして地面の中から巨大な赤い繭が出現した、それを神無が目にした途端、その正体に気づく

 

神無「…馬鹿な…あれは…この世界には…居ないはずなのに…」

 

キリエロイド「さあ!蘇るのだ!魔王獣を束ねる大魔王獣の完全体……超大魔王獣マガタノオロチよ!」

 

そして繭が破れ…繭から赤い光が放たれ空に飛んでいき…そして暗雲から…丸い体に無数の触手が生え…巨大な口がある怪獣…いな大魔王が誕生する…その名も…………

 

キリエロイド「さあ!星をも喰らい尽くす超大魔王獣…マガタノオロチだ!……お前達は何処まで抗えるかな?」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!!!ーーー

 

キリエロイドはそう嘲笑い、マガタノオロチは大音量で叫ぶ…そして無数のキリエロイド達…この時の光景は…丸で世界の終わりの様であった………………

 




この小説でのキリエルは他の小説で言うところのヤプール、さて今回はティガの原作では開かなかった天国(地獄)の門を開いて見ましたよ…知っているでしょうがキリエロイドてキリエル人の怒り…つまり戦闘の姿であって真の姿ではない…ので天国の門が開いたらキリエロイドが沢山出て来るのではないかと…書いてみました…キリエルの巫女はⅡで他のモブキリエロイドはⅠです…そして超大魔王獣マガタノオロチ…魔王対魔王…やって見たかったんですよ…最初はマガバッサーとか魔王獣勢揃いで魔王達と交戦する予定でしたが…超大魔王獣はまだ出してないな…と思い出しました…さて次回は後編…楽しみにしていてください


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五十話天国の門が開く時、星は魔王に食い滅ぼされる〜後編〜

さて今回は駄文…頑張って書いたけど無理やりすぎる展開…実力のなさをよく知ってしまった…本当他の作家さんは凄い


モンスター銀河という場所から一つの竜が現れた…その名は大魔王獣マガオロチ…マガオロチは星に降り立つなり文明を破壊し、そして自身の子孫を残す為マガ魂という卵を惑星の内部の奥深くに埋め込み、その魂のエネルギーがその星のエレメントに結びつき六体の災厄の化身を生み出し破壊の限りを尽くした

 

そんな中マガオロチは美しい女…タマユラ姫を見つけ余の美しさに見惚れ、連れ去った…だがそこで光の巨人と交戦しマガオロチは倒された…だが卵は健在でその巨人が厳重な封印を施し、六体の災厄の化身も当時の環境から倒すのはまずいと考えられ封印されこれにて災厄は終わった…

 

だがそれは悪魔で別の世界であり、この世界に誕生したマガタノオロチはキリエルの巫女がモンスター銀河からマガオロチの卵を盗み自身の戦力として育てて居たのだ…そしてキリエル人がかつて敗れたこの地でその災厄の化身が目覚めた

 

 

 

キリエロイド「光の巨人よ!闇の邪神よ!見るがいい…これがキリエルの切り札!マガタノオロチだ!こいつならば…貴様らをも殺せるぞ!フハハハ!」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!!ーーー

 

『『『『『『『『『『『『『ーーーキリッ!ーーー』』』』』』』』』』』』』

 

キリエロイドが叫び、マガタノオロチが金切り声で叫び無数のキリエロイドが叫び声を上げる…空は暗雲で覆われ雷が鳴り響き、空には地獄の門が…丸で地獄の様な光景だった…まさに世界の終わりが始める日…そのものだった

 

ヴォバン「…あの無数にいる気色の悪い奴等の実力は大したことのないが…あの怪物が一番やばい…」

 

羅濠「ええ…まつろわぬ神と同格…それも並のまつろわぬ神より強いでしょうね」

 

神無「そうでしょうね…以前闘ったミダースが雑魚に見える圧倒感…こんな奴と戦ったのかガイさんとジャグラーさんは…(アジ・ダハーカ様やクロウ・クルワッハ様並じゃないか…)」

 

アイーシャ「これて…マズイですよね…」

 

ヴォバンはキリエロイド達の実力は大したことはないというがマガタノオロチだけはヤバイと言い、羅濠はまつろわぬ神の上位に入るといい、神無は以前倒したアジ・ダハーカやクロウ・クルワッハを思い出し、アイーシャは純粋に怖がっていた

 

ティガ「…………デヤッ」

 

ティガもキリエロイド達に戦闘の構えを取りヴォバン達も戦闘の準備をする

 

キリエロイド「無駄な事を……マガタノオロチ!同士達よ!あの愚か者達を倒してしまいなさい!」

 

『『『『『ーーーキリッ!ーーー』』』』』

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!ーーー

 

キリエロイドⅡ(以後キリエル)の掛け声によりキリエロイドⅠ(以後キリエロイド)がヴォバン達に向かい獄炎弾を放ち、マガタノオロチがマガ火球を放つ

 

神無「チ!金剛法印(ダイヤモンド・サイン)!二重奏(デュオ)!」

 

神無は金剛石を無数に投げ結界を張り、獄炎弾は防ぐもマガ火球は何発も食らうとヒビが割れて破壊されるがその前に神無達は逃げ出し、ティガも空に飛んで逃げる

 

キリエル「逃げるな…裁かれろ」

 

キリエルは腕にカッターを生やし、全身を硬質化させる怪力戦タイプにチェンジして、ティガも同じくパワータイプにチェンジし、格闘戦を始める

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!!ーーー

 

『『『『『ーーーキリッ!ーーー』』』』』

 

ヴォバン「鬱陶しい!これではあの怪物に近づけぬ!」

 

羅濠「一番強いあの怪物を倒したいのに…雑魚が邪魔で倒せない…」

 

神無「かといって雑魚を残しておくと後々が面倒くさい…ゲームと一緒です」

 

アイーシャ「あの…私戦闘力ゼロなので帰っても「「「ダメだ」」」……ですよねぇ…」

 

ヴォバンは従僕達や魔狼達を操て、羅濠は金剛力士を生み出し、神無に出してもらった武器を持たせ、自分の武術を力士達に使わせ、神無は魔術や黒竜でキリエロイド達を攻撃するも…一番倒したいマガタノオロチに届かず苛立ち、アイーシャは帰ろうとするが拒否られる

 

アイーシャ「だって私いらないじゃないですか!何も出来ないし!吹雪だってあともう少ししないと出来ないですし!」

 

ヴォバン「何故早めに反転させなかった!」

 

アイーシャ「神無君が私の出番たる回復をさせてくれないから……それともう出番ないかな?と思いまして!」

 

羅濠「一回貴方は死になさい…」

 

神無「そして地獄の炎で焼かれてください」

 

アイーシャ「そんな!?もうアイーシャお家帰る!」

 

アイーシャは涙目になりながらティガの里に帰っていった…それを見た三人は「お前の権能の暴走でここに来たんだから助けろや」と思いアイーシャが去っていた方向を殺意のこもった目で見つめていた

 

ーーーキリッ!ーーー

 

その時一体のキリエロイドが羅濠に飛びかかるが…羅濠は裏拳1発でキリエロイドを吹き飛ばした

 

羅濠「……何かいましたか?」

 

キリエロイドは無意識に羅濠に殴られたようで殴った羅濠はキリエロイドの存在に殴った後に気づいたようだ…流石魔王本能だけで生きている存在である

 

ーーーキリッ!ーーー

 

殴り飛ばされたキリエロイドの一体が羅濠に獄炎弾を放つが…羅濠はそれを片手で弾き縮地でキリエロイドの近づき拳でキリエロイドの腹を貫きキリエロイドは絶命した…と言っても肉体がであり魂はキリエル人の住処に戻っていくだけだが……

 

神無「…()()()()()()》」

 

神無は一言で灼熱火炎の津波インフェルノ・フレア、収束された電撃砲プラズマ・カノン、絶対零度の吹雪フリージング・ヘルという魔術を起動させ一体のキリエロイドを焼き焦がし、もう一体の身体に穴を開け、もう一体を氷漬けにして合計三体殺した、ヴォバンも口から雷撃を放ちキリエロイドを消滅させる…が

 

ヴォバン「…どれだけ倒してもあの門から無数に出てくる…倒したらそれ以上の敵が溢れ出る…」

 

羅濠「あの門を破壊できたらいいのですが…私ではあの高さまで飛ぶのは時間がかかりますし…辿り着くまで雑魚に邪魔されるでしょうし…貴方方でもあの雑魚が多くて難しいでしょうし…」

 

神無「雑魚が群れてるから…発生源を壊すのには時間がかかるなぁ…それにこいつら倒してもあの門を通じて住処に戻っていくだけで時間が立ったらまた出てくるかも知れない…服に染み付いたカレーか…」

 

三人は減らないキリエロイド達に愚痴をこぼす…こいつらは何度倒しても門から出てくるのだ…全体攻撃をしたいが神無の暗雲から赤黒い光を出す技は前にとある竜を倒す時に使った為使えず、ヴォバンの劫火の断罪者やラグナロクの狼も自分が近くにいる為使えず、羅濠には竜吟虎嘯大法しか広範囲を攻撃できるものがない…

 

ヴォバン「せめてアイーシャが吹雪を使えばよかったのだが…まだ使えぬ…」

 

羅濠「大事な所で役に立ちませんね…」

 

アイーシャの吹雪ならこのキリエロイド達を一掃できるやも知れなかったが…まだ反転できず吹雪は使えない為役に立たなかった…迷惑は常に起こすが肝心な時には役に立たないポンコツであった

 

神無「まあ…僕等が頑張るしかないでしょうね」

 

そう言って魔王達はキリエロイドに向かって攻撃を仕掛ける

 

 

キリエル「無駄無駄無駄無駄!!その程度の速さで私に追いつけるとでも!?」

 

ツバサ「ク…早い…!」

 

キリエルはスカイタイプに適応した空中戦タイプに変え空を飛び、ティガもスカイタイプに変わるがキリエルには追いつけない…このキリエルはティガの能力よりも少し上をいっている…その為ティガはキリエルに追いつけないのだ

 

キリエル「このまま落ちなさい!」

 

キリエルは手から獄炎弾を放ちティガに命中させて地に叩き落とす

 

ティガ「デヤッ!?」

 

地に堕ちたティガは立ち上がろうとするがそんなティガをキリエルは足で背中を踏みグリグリと踏みつける

 

キリエル「今の私は無敵!これなら貴様も闇の邪神も殺せるぞぉぉぉぉ!!あの邪神め…あの巨人と邪神のタッグには負けたが…今の私は無敵だ!今の私には最高の戦力たるマガタノオロチがいる!これならこの星だけにとどまらず別世界の地球も我が手に!ゆくゆくは宇宙警備隊を皆殺しにしノアの神も殺してやろう!」

 

ツバサ「!?……巨人と邪神が手を組んだだと!?どう言うことだ!」

 

ツバサはふとキリエルが口にした言葉の意味を問い詰める…なにせツバサの世界ではティガ(父)がガタノゾーアを倒したのだ…そんな二人が過去にこいつを倒す為協力したとは考えられなかった

 

キリエル「簡単なことだよ…奴らは地球の守護者としては表裏一体、巨人が星…人間を守るなら、ガタノゾーアは古来より住んでいる仲間…怪獣を守る…守るべきものは違えど互いにこの星を守るもの…は、下らない…怪獣も皆殺しにして人間は私が導く…これのどこが間違っているのだ?」

 

ツバサ「……そうか…邪神も…何かを守るために…お前みたいな屑を倒す為にティガと手を組んだんだな」

 

ツバサは邪神にも守るべきものがあったことを知りそれを壊そうとしたキリエルを汚物を見るような目で見た

 

キリエル「屑……だと!?この崇高なる私が屑だと!?許さんぞ!」

 

キリエルは怒り空中戦タイプから怪力戦タイプに変わりティガに襲いかかる

 

 

『『『『『ーーーキリッ!ーーー』』』』』

 

キリエロイド達は無数に獄炎弾を放つが神無がそれを金剛法印で防ぎ、羅濠が金剛力士に命じてキリエロイド達を切り裂いていき、羅濠は拳でキリエロイドの頭を吹き飛ばし、ヴォバンの下僕が魔法や剣でキリエロイド達を攻撃し、魔狼はキリエロイドの足に噛みつき足を伝って上半身に噛み付いたりする、ヴォバン自身は雷を吐いたり、爪をブルンとふると不可視の刃が現れキリエロイド達を切り裂いていく、だがそれでも…キリエロイド達の数は減るどころか…門から増えていった

 

神無「もう…百は殺したのでは?いい加減誰か門を壊してくださいよ!」

 

ヴォバン「ならば貴様が遠距離から壊せばいいではないか!貴様は私達の後ろに隠れて援護射撃しているだけではないか!」

 

神無「え?無理無理、僕は耐久力が紙です、それに門を壊せるだけの威力がない…ほら援護射撃しますからファイト!」

 

羅濠「……これで役に立たなかったら殺してますよ?」

 

そう羅濠はジト目で神無を見るが神無は的確に敵の脳天にホークアイ・ピアスを撃ったり魔術で守ってくれるので存在自体はありがたい…それに補助系呪文…スピードを一時上げたり、防御力や攻撃力を上げてくれるので雑魚退治には大いに役に立っている…

 

神無「僕は後方支援型なんですよ!権能も誰かがいることで役に立ちますし…僕は自分でも戦えるシェイクスピアです、味方を強化したりする方が性に合っているんです」

 

ヴォバン「……ならば私か羅濠がやるしかないな…だがアイーシャめ…早く吹雪を起こしてくれよ…」

 

その頃アイーシャはティガの里に逃げ帰っていた

 

アイーシャ「もう疲れました…早く倒してくれませんかねぇ…」

 

他力本願…ここに極まり…だがアイーシャの耳に里の皆の声が聞こえる

 

「なあ…大丈夫かな…巨人様は…?」

 

「巨人様も心配だけど…あの戦ってる人達も大丈夫かしら…」

 

アムイ「ツバサ?…またどっかいたか…巨人様とあの人達…大丈夫かな…」

 

オサ「…信じるのじゃ…巨人達を…」

 

イザレ「巨人様…どうか里をお救いに…」

 

アイーシャは聴いた…民衆(里の皆)の声を庇護を求める声を…するとアイーシャの身体は勝手に動いた

 

アイーシャ「大丈夫です!皆さんはお兄さまとお姉さま達が守ります!巨人さんも大丈夫です!」

 

里の皆がアイーシャの方を見つめる、アイーシャは言葉を続ける

 

アイーシャ「助けを求める声を出しましょう!そうすれば…巨人さんも頑張ります!何故なら彼は英雄(ヒーロー)だから!」

 

アムイ「そうだ!巨人様頑張れ!」

 

『『『『『『『『頑張れ!』』』』』』』』

 

里の皆がティガを応援する……そしてアイーシャはその声を使ってとある権能を発動させる

 

アイーシャ「この権能は皆さんの庇護を求める声を聴かなければいけませんからねぇ…それに彼が攻撃を受けると1kmに被害が及びますしねぇ…まあそれは神無君にどうにかしてもらいましょう!」

 

サラッと不安げな事を言いながらアイーシャは里の皆の庇護を求める声から自身の権能であるものを呼びます…それは剣で武装し甲冑に包まれた上半身…とここまでは普通だが…下半身は煙で出来たずんぐりした魔神………という姿だった…これがアイーシャの切り札…「不思議の国の剣」と呼ばれる竜殺しの守護聖人サン・ジョルディから簒奪した権能でこれは民衆の庇護を求める声を聞かねば呼び出せないが…呼び出すには自身の呪力を必要としない彼女らしい権能の一つだ

 

アイーシャ「さあ!反転も終わりましたし…反撃返しです!」

 

そう言ってアイーシャは魔神に乗り神無達の所まで動き出す…

 

 

ティガ「デヤッ!?」

 

キリエル「ふはは!息巻いておきながらこの程度か!?」

 

キリエルは格闘戦タイプでティガを押し切りティガを地面に叩きつける

 

キリエル「このまま…殺してやる!」

 

キリエルは巨大な獄炎弾を作り出しティガに放つ準備をする

 

ツバサ「くそ…ここまでか!」

 

キリエルは獄炎弾をティガに放とうとするが突然キリエルに闇の塊がぶつかる

 

キリエル「何い!?」

 

ティガ「あれは……」

 

闇の塊が飛んできた所には薄い闇が集まっていた……その闇が晴れそこにはある怪獣がいたその名も…

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ツバサ「ガタノゾーア!?」

 

そう闇の支配者 邪神ガタノゾーアが二人の前に現れたのだ…するとガタノゾーアはティガの前に現れ、ティガに首を振る

 

キリエル「おのれ…!又しても邪魔をするかガタノゾーア!?」

 

ツバサ「…そうかあいつを共に倒せというのか…わかった!行くぞガタノゾーア!」

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ティガとガタノゾーアはキリエルに向かって突進する…光と闇…相容れぬわずの存在が星を守るため共闘した…

 

 

神無「あ…ガタノゾーアだ…凄い…「皆さーーーん!!助けに来ましたよ!」ん?今更……て、なんかでっかいのに乗って来た」

 

神無がガタノゾーアを見ているとアイーシャの声が聞こえ振る帰ると魔神に乗ってアイーシャが現れた

 

アイーシャ「ふふん!これを呼び出したからもう大丈夫ですよ!…まあダメージを食らうと1km範囲に火の玉が出て被害が出るのでフォローよろしくお願いしますね…神無君!」

 

神無「巫山戯…ん…?待てよ…火の玉を利用すれば…」

 

神無はアイーシャに火の玉をぶつけてやろうかと考えるが…いいアイデアを思い浮かべる

 

神無「アイーシャさん、その火の玉て熱いですか?」

 

アイーシャ「?熱いですが…何か?」

 

神無「だったらそれを攻撃に使える…」

 

そう言っているとキリエロイドが魔神を獄炎弾で攻撃し魔神に当たり火の玉が出て地面に落ちそうになるが空中で停止する

 

神無「…念力て…役に立つな」

 

神無は念力で火の玉を止めそのまま火の玉を念力で動かしキリエロイドに向かって投げつけキリエロイドは火の玉にぶつかって体に火が燃え移る

 

ヴォバン「…デメリットを攻撃に変えたか…これでポンコツのデメリットもメリットに変わるか…」

 

羅濠「ポンコツのデメリットを攻撃に転換するとは…流石ですね」

 

神無「でしょ?念力て凄いですね…ポンコツのデメリットもこの通り…」

 

アイーシャ「…………あれ?私貶されてる?」

 

三人はアイーシャをポンコツ呼ばわりし、アイーシャはその事に何で?と感じた…

 

アイーシャ「と、兎に角ですね!反転が終了しましたから使いますよ?いいですか?いいですよね!」

 

「「「早くしろ、ポンコツバカ使えるところで使えないババア」」」

 

アイーシャ「酷い!……では行きますよ!」

 

アイーシャは猛吹雪を起こしキリエロイドの体を凍結させる…だが流石は閻魔戦士、体を発熱させ完全に凍結し凍死するのを防ぐ

 

アイーシャ「完全には倒せませんか…なら魔神で!」

 

アイーシャは魔神を動かしキリエロイド達を砕くが門からまた多数のキリエロイドが…

 

神無「…翁…あの空からデッカい炎落とすやつやってくれませんか…」

 

ヴォバン「翁…?私の事か?…まあいいやってやろう…」

 

ヴォバンが空から劫火の断罪者を落とすと軌道途中にある門にあたり更にキリエロイド達に当たりキリエロイド達は劫火に焼かれる…が炎には耐性があるのかなかなか燃え尽きない…門も火がついただけで壊れない…

 

羅濠「やはり無理「いえ時間稼ぎにはなりましたよ」?」

 

すると神無が手をかざしそこから冷気が漏れる

 

神無「壊せないなら…無理やり閉めればいいのです…終わりなく白き九天」

 

神無は白き竜巻を…冷気の塊たる吹雪を巻き起こしキリエロイド達を氷漬けにし、竜巻は雷を放ち雷に当たった者は氷漬けになる…そして門に触れ門の入り口は氷に閉ざされた…それでキリエロイド達が出てくることはできない

 

神無「僕の白薔薇の雷氷の蔓は全ての周囲を凍らせる…例え炎の結界を張ろうが結界ごと氷漬ける!…まあ発動時間がかかって呪力もたくさん使うから…まだまだ改良の余地ありだな…闇の福音て凄いね…こんな術を作るなんて…今回は猛吹雪があるから簡単に作れたけど…」

 

アイーシャ「でもこれであの気持ち悪いの全滅しましたよ!あとはあの…」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!ーーー

 

マガタノオロチは終わりなく白き九天をモロに食らっても氷漬けになっただけで氷漬けになりながらも魔神に攻撃を続ける…魔神から落ちる火の玉を受けても全く怯まず魔神を攻撃し続ける…

 

ヴォバン「ならば…私も切り札の一つを切るか…」

 

ヴォバンは百を超える魔狼を呼び出し両手を広げる…

 

ヴォバン「我が魔狼よ、猟犬となれ」

 

すると魔狼達が一瞬光る

 

ヴォバン「小僧…氷でも金属でもいい、あの怪物の目の前に九十度の物体を作れ」

 

神無「?はい」

 

神無はマガタノオロチの前に巨大な鏡を生み出す…するとその鏡の中から魔狼が現れる…ふと魔狼がさっきまでいた所を見ると魔狼は消えていた

 

神無「瞬間移動?」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!?ーーー

 

魔狼達はマガタノオロチに噛みつき、更に口から注射器の様な舌を伸ばしマガタノオロチに刺す…するとマガタノオロチの皮膚が溶ける…あの魔狼達は空間を移動する能力と酸を出す能力を付加された様だ

 

ヴォバン「終わりとしようか…ラグナロクの狼…」

 

神無「我はは神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果てに …吹き飛べ有象無象…イクステンション・レイ!」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!ーーー

 

ヴォバンはラグナロクの狼を、羅濠は黄金のオーラを纏わせた拳のオーラを飛ばし、神無は万物を分解消滅させるイクステンション・レイを放ちマガタノオロチは三つの攻撃をマガタノ迅雷で相殺しようとするがラグナロクの狼は上の為その他二個を相殺しようとするがイクステンション・レイと拳に簡単に押し返され、ラグナロクの狼、拳、イクステンション・レイをまともに受け消滅した

 

 

ティガ「デヤッ!」

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

キリエル「ぐ…ぬおおお!!?」

 

ティガとガタノゾーアの連携攻撃を受けキリエルの右腕は石化し、左腕は捥がれ、足も石化し左足は石化して崩れた

 

キリエル「おのれ…こうなったら!」

 

キリエルは飛び立ち門に向かって逃げる

 

ツバサ「あいつ…逃げる気か!」

 

門に辿り着いたキリエルは門にこびりついた氷を獄炎弾で溶かし逃げようとする

 

キリエル「次こそは貴様らを殺してやる「残念だかそれを無理です」なにぃ!?」

 

キリエルは捨て台詞を吐き逃げようとするがガシと羅濠に腕を掴まれ逃げられない様にされた

 

ヴォバン「貴様に次などない」

 

羅濠「ここで死になさい」

 

アイーシャ「残念ながら…慈悲はありませんよ?」

 

神無「……本日2回目ですよ…我はは神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に……面倒くさい…以下省略!吹き飛べ有象無象!イクステンション・レイ! 」

 

イクステンション・レイを放ちキリエルは光に包まれる

 

キリエル「おのれぇぇぇ!貴様ら…次会った時は…必ず殺してやる!絶対にだ!」

 

そう言ってキリエルは門と共に爆死した…神無は瞬間移動の魔術を使い、里に帰還する

 

ツバサ「皆さん!大丈夫ですか!」

 

ヴォバン「小僧…よくやったな…褒めてやろう…」

 

羅濠「まあ動きにムラがありましたが…まあ褒めて差し上げましょう」

 

アイーシャ「よくがん「あれガタノゾーアはどうしたの?」あれ?私のセリフ…」

 

ツバサ「…それが何処かに消えていって…そういえば最後にガタノゾーアがあなたに伝言を…ええっと…君とはどこかでまた会いそうだ…また会ったらよろしくね…と邪神らしからぬ口調で…」

 

神無「……(まさか…とは思うけど…あのガタノゾーアて僕の手持ちになる前のガタノゾーア…?…まあいいか…また会えばわかるか)」

 

すると神無達が光に包まれる…これは現代(神無達の場合は元の世界に帰る)光だろう…恐らくガタノゾーアが…この危機を救うために呼んだのだろう…それがアイーシャの権能を暴走させたと今気がついた…

 

ツバサ「…あ、元の世界に帰れるのか…アムイこれ!巨人様に預かったもの…」

 

ツバサはアムイにスパークレンスを渡す…ツバサはアムイに巨人の力を託したのだろう

 

ツバサ「ではご元気で…」

 

ヴォバン「ふん…まあお前もな…」

 

そう言いながら視界が光に包まれ、気づくと三人が戦っていた場所に戻っていた…

 

ヴォバン「さて…」

 

羅濠「…戻ってきたことですし…」

 

神無「あれですね…」

 

アイーシャ「あれ…?て何です?」

 

三人が言う「あれ」が何なのか考えるアイーシャ…すると三人は同時に言う

 

「「「お前(アイーシャ)の処刑」」」

 

アイーシャ「え!?」

 

ヴォバン「お前がいなければ…吸い込まれることはなかった…」

 

羅濠「例えあの邪神が呼んだとしても貴方がいなければ巻き込まれなかった…」

 

神無「…取り敢えず…死のうか…」

 

アイーシャ「…………そんなぁ……不幸ですぅぅぅぁぅぅぅぅぅぅぅ!!!?」

 

「「「それが遺言か」」」

 

 

その後異常気象を調べにきた魔術師が三人の魔王に追われるアイーシャを見つけ、神無の存在を…四人目の魔王の存在を知り賢人議会に報告されるのだが…これは別のお話…ちなみにその魔術師は魔王達の被害にあい散々な目にあったとか合わなかったとか…その者の名前はルクレチア・ゾラとか言う女魔術師だった…

 

 

 

 




ルクレチア・ゾラさん哀れ…さて次回の神様は「イエス・キリスト」「明けの明星」が関係する神様です…ではまた次回…それと七月七日からスタートするウルトラマンR/B(ルーブ)が楽しみですね!


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五十一話聖者の蛇

さて今回は珍しい性格の神の登場…多分こんな性格のまつろわぬ神は誰も書いたことのない…はず


ここはメキシコ…ここに今、まつろわぬ神が出現した…

 

???「ここは…そうか私もまつろわぬ身と化したか……」

 

黒髪の白いトーガの様なものを着たヒゲが生えた青年はそう呟く……それは何処か悲しげだった…

 

???「…探さねば…私を殺逆してくれる者を…」

 

そう男は呟くとゆっくりと歩き出す…それだけで何処と無く優美で…まるで聖者の様だった…その姿はまさに聖者、その聖者は自分を殺す者を探し出す…偶然か否か…メキシコには魔王が滞在していた…その聖者は歩く自分の死に場所を求めて…

 

 

神無「……最近まつろわぬ神と会ってないなぁ…神獣ぐらい…つまらない……実につまらない…精々が魔術の研究や武器の工夫のみ…実につまらない」

 

キリエルとの戦いから既に何十年経ち、既に神無の存在は賢人議会に知られ、何度か神獣の討伐を依頼されたこともある(神無の権能を調べる為も含まれているが)、聖ラファエロと言う女剣士から兄さん呼ばわりされ(彼女の二つの剣を分析させてもらったので兄さん呼ばわりを許した)魔道具の開発や魔術の研究や新技を作っていた…だがここ10年間まつろわぬ神に合わず、それを不満げにヴォバン(キリエルとの対決後に以外と趣味があり時々会う様になった………殆ど戦いになるが…ちなみにヴォバンには一度も勝ったことがない、羅濠ともちょくちょく会いに行き、羅濠には三十回中十一回程勝った)に言うとヴォバン曰く

 

ヴォバン「まつろわぬ神にはなかなか会えないものだ…無理矢理呼ばぬ限りは…と言うわけで貴様がまつろわぬ神の招来の儀をやれ…優秀な魔術師であるお前なら呼び出せる…触媒に…生贄を攫ってくればまつろわぬ神を呼び出せるぞ」

 

と言われまつろわぬ神を呼び出してヴォバンが倒したははいいものの権能が増えず二人して舌打ちした覚えがある

 

神無「じゃあ適当に人を攫ってきてまつろわぬ神を呼ぼうかな?」

 

サラッと恐ろしげな事を言うが、神無は人間に対して慈愛の文字は無く、自分が気に入った人間以外は殺しても何の感情もない…精々汚いと思う程度だろう…が今回はその必要はなかった

 

神無「……この気配はまつろわぬ神か…ふふふ面白い…さてどんな神なのか…楽しみだな…僕を楽しませてね!」

 

神無は歪んだ笑顔を晒しながらまつろわぬ神の気配がした所へ移動する

 

 

神無「ここら辺で…まつろわぬ神の気配がしたんだけどな…」

 

神無は神の気配がした場所を探し当てるも目的の神が見つからず探していた

 

神無「あれ何処だろう?「私を探しているのか?」…そっちから出てきてくれましたか」

 

空から白い翼を生やした青年が地面に降り立った…まるでその姿は天使の様…

 

???「…君は魔王か…私に終焉をもたらすもの…」

 

神無「ええ…貴方、御名前は?」

 

???「…そうだね……私の名はイエス…イエス・キリスト…神の息子さ」

 

イエス・キリスト、ヤハウェ……神の息子であり真の神であり真の人である、キリストとはヘブライ語のメシア(救世主)のギリシャ語訳christosから取られ、イエス・キリストという呼び方そのものが「イエスを救世主と認める」ことを意味している

 

新約聖書にはイエスは神と呼ばれるだけでなく、天地創造まで行ったとされており、復活の後に父なる神から天地の全ての権威を授かっていると発言しているがタルソスのパウロからはキリストは万物を服従させると書かれている、また地上において罪を赦す権能は「人の子(メシア)」が持つ権威の一つだという、神が多数いる事になる点については神としての「本質」は唯一だが、「ペルソナ(位格)」は三つありイエスもその一つとする三位一体説がある、又イエスは父なる神本人の別の姿とする「様態論」が存在し、又々存在を天使としたりされている

 

神無「メジャーな神様が出てきましたね…殺してしまってはキリスト教に怒られそう…まあ辞めないけど…でも嘘は良くないですよ」

 

神無はキリストの存在に驚くがキリストに嘘をつくなという……何故こんな事を言ったのか?それは神無だからわかった事だろう

 

キリスト「…嘘…とは?」

 

神無「誤魔化せませんよ…貴方からは…………僕と同じ「蛇」の匂いがするんです…貴方は蛇の神様ですよね…イエス・キリストの皮を被った神様…違いますか?そもそも僕がこんなにも早く貴方を見つけたのは蛇の気配がしたからですしね」

 

キリスト「……そうか…君は蛇の神格をもつ神を殺逆したのだな…」

 

神無は蛇の神を三柱殺している…その為神無自身も権能の影響か蛇の神格同様、《鋼》の攻撃に弱くなっている…これだけ聞けばデメリットだが…同じ蛇の気配がわかる様になりキリストは蛇の気配が感じたのだ…つまりはキリストの皮を被った蛇ということが神無には分かったのだ

 

キリスト「…だが一つ訂正だ、私はイエス・キリストであり…蛇でもある…それが私だ」

 

神無「?蛇でありイエス・キリストでもある神格てこと?(そんなの居たっけ?)」

 

神無は首を傾げるがキリストは燃え盛る槍を取り出し神無に向ける、そして槍から光線が放たれる

 

神無「え?…危ない!」

 

金剛方陣を張り光線を防ぐ神無…方陣は灼熱の光線でドロドロに溶けていた

 

神無「なにその槍…絶対キリストじゃないよそれ…エヴァのロンギヌスの槍でもそんな効果無いよ…」

 

神無はそう言いつつも電玉を放つが右手に持った槍では無く左手に持った黒曜石でできたナイフで切りつけると電玉が凍りつき地面に落ちる

 

キリスト「太陽の槍に夜の寒さを封じ込めたナイフ…灼熱の槍に極寒のナイフ…君にこれを乗り越えられるか?」

 

神無「なにその装備……でも何処かで見た様な…何だったけな…?…

 

そう言いつつも神無は自身の影を操る【竜の遺影】無数の槍に影の形を変化させキリストに放つ、それに対してキリストは光線を放ち槍を焼き尽くす、次に神無は影を竜の顎の形にしてキリストに噛みつかそうとするもナイフで影を氷漬けにされる

 

神無「う〜ん…やっぱり黒竜の大災厄の方が強いね…まあこれは暗闇なら役に立つけど…あの槍が放つ光の所為でキリストさんの所に影がないしねぇ…」

 

竜の遺影は本来は暗闇で相手や自分の影から遺影を出して仕留める暗殺式でキリストが持つ灼熱の槍から放たれる光でキリストの周りには影がないのだ…他にも空飛ぶ敵等にも効かないという弱点がある

 

キリスト「少年よ…貴君の権能は私の魂を原罪から解放するに足る力か? そうであるならば私の罪深きまつろわぬ魂を現世から解放して欲しいものだ…」

 

神無「ほう?まつろわぬ神にしては珍しい性格ですね…ならば試して見ますか?」

 

黒竜の大災厄を使い六個の黒竜の顎を生み出しキリストに放つもキリストはそれを槍からの光線で迎え撃ち顎が光線を喰ううちにナイフからの氷の礫が炸裂する

 

神無「チィ……」

 

神無は氷の礫を喰らい腕に傷を負う…幸いな事な傷口が凍てついた為血が出る事は無かった

 

キリスト「どうした少年よ?私の魂を救ってくれぬのか?」

 

神無「……これです…命のやり取り…負けたら死ぬ…ふはは…これです…これが良いんです!もっともっと楽しませて下さい!」

 

神無は嬉しそうに笑いキリストに向けて雷や炎、氷の魔法弾を放ち攻撃し、黒竜の顎を伸ばす

 

キリスト「…魔術師か…ならばこれも効くだろうか?荊よ」

 

するとキリストの頭に茨の冠が現れ冠から荊の蔓が伸び黒竜に当たると黒竜は消滅する

 

神無「何…何で魔法が?」

 

キリスト「私は荊の冠を乗せられ後に人の子として処刑された…神の子としてではなく人として…その時この冠は権能を無くす能力を得た…この魔術が君の権能である限り…わたしに届くことはない」

 

そう荊の冠は全ての権能を無効化する…言わば権能殺しの権能なのだ

 

神無「…僕の権能と同じか…なら…どっちらが優っているか試しましょう」

 

キリスト「何?」

 

すると神無は疾風脚(シュトロム)を発動させ高速三次元機動で移動しキリストはそれを荊で迎撃する…すると神無は荊に向かって手を伸ばす

 

神無「神格否定…」

 

荊に手が触れた瞬間に眩い光に包まれ暫く拮抗した後荊と茨の冠は光を散らしながら消滅する

 

キリスト「…ほう…君も権能を無効化する権能を持っているのか…それも私より上位の無効化権能を…」

 

神無「ええ…正確に言えば無効化はこの権能の副作用に過ぎませんが…まあこれでも十分に役に立ちます」

 

これは三番目の権能の能力の一部であり本来の能力はこれよりも遥かに素晴らしい権能なのだが…今回は相手の権能を消すという能力のみ発動させた

 

キリスト「素晴らしい…これなら私を原罪から解放してくれそうだ…」

 

神無「原罪て…貴方はそんなに死にたいんですか…?それなら自殺なり何なりして下さいよ」

 

キリスト「それはいけない…私達を解放するのは君達カンピオーネ…それが君達の使命なのだから…」

 

神無「キリストさん…確かにそうだけど…貴方が神て知らなかったら単なる電波キャラですよ?」

 

キリストは汚れなき目で神無を真摯に見つめ神無はそんなキリストに少し引いてしまう、それ程までキリストは神々しいオーラが滲み出てきた

 

神無「殺す気がなくなる(それでも殺すけどね)…本当に…原点…聖者の時のままの正確みたいだな…て事はまつろわぬ神だけど性格はまつろわぬ神の様に歪んでいない…?」

 

そうこのキリストは他のまつろわぬ神とは違い性格が歪んでいない…その様なまつろわぬ神等【最後の王】以外にはいないのだが…

 

神無「まあそれでも倒すけど…ここで逃げるなら別に追いませんよ」

 

キリスト「いや、私は君に殺されたい、私達の様な狂える神は君達に滅されるべきなのだから…だがら最初に出会った君に殺されたいのだよ」

 

神無「ホモですか貴方?背筋がゾッとしましたよ…」

 

神無はキリストの発言に(ある意味で)ゾッとしていた

 

キリスト「ホモ?…私には意味がわからないが…」

 

神無「知らなくて良いです…それと…漸く分かりましたよ…貴方の正体が…」

 

キリスト「…ほう?教えてもらおうか…私の真名を…」

 

神無はキリストの真名が分かりキリストはそれを愉しげに話すのを待つ

 

神無「その槍…それは明けの明星の擬人化した神トラウィスカルパンテクートリの槍…まあ光線とも言われていますが…そしてそのナイフはトラウィスカルパンテクートリが太陽に敗北した姿であるイツラコリウキのナイフでしょう…そしてトラウィスカルパンテクートリはとある蛇神の化身と言われています」

 

キリスト「……………………………」

 

神無「その神はマヤ神話のククルカンと同一視されウロボロスとも関わりがある神…そう貴方はケッアルコアトル!アステカ神話の有名な神の一角、創造神でありアステカ神話のトリックスター、そして太陽神そして金星の神格…つまりは豊穣神、挙句はルシフェルやプロメテウスと同じ人類に火を持たした文化英雄と多彩な神格を持つ…そしてケッアルコアトルはモルモン教ではイエス・キリストが伝説化したと言われている…その為貴方はキリストの神格をもつケッアルコアトルとして現れたのでしょう」

 

キリスト「正解だ…よくぞ見破ったね少年」

 

するとキリストの姿が変わり始める…背中から純白の美しい天使の如き翼が生え体が緑の美しい鱗をもつ蛇へと変わる…その姿はキリストの姿で無くなっても聖なる風格が漂っていた……

 

ケッアルコアトルとは…日本でも有名な神でゲーム等にも多数出ている有名な神だ…ケッアルコアトルは神話では生贄を嫌いトルテカの神官王の伝承の影響でケツァルコアトルは生贄の儀式を嫌うものと思われがちだがアステカのケッアルコアトルは生贄の儀式は拒まないらしい…多数の神話を持ち合わせている故に強い…別にまつろわぬ神は有名な神ほど強くなるわけでなく、マイナーな神でもアイデンティティが強ければ強くなるし、有名な神でもアイデンティティが弱ければ弱くなる…だがこのケッアルコアトルは多数の神格を持ち合わせる為他の神と比べると遥かに強いであろう

 

ケッアルコアトル「…さて…この姿になった以上手加減はしない…少年よ!この罪深き私を殺逆して見せよ!」

 

体長六十メートル以上になったケッアルコアトル…もうカンピオーネじゃなくてウルトラマンが来てくれないかな?と思うほどの巨体に驚きを隠せない神無を置いてケッアルコアトルは火の雨を降らす

 

神無「うわ!?ククルカンの四元素操る能力ですか…て!火出てきた蜥蜴とか水でできた魚や風で出来た禿鷹が襲いかかってきた!?何これ!?」

 

ケッアルコアトルはまず火の雨を降らし、それを神無が風の防御魔術エア・スクリーンの改良ダブル・スクリーンで防ぐもククルカンの権能を使い四元素を司る蜥蜴、魚、禿鷹を神獣として召喚し襲い掛からせる…が神無は口では驚いた風に言うも冷静に魔術を発動させる

 

神無「金色の雷獣よ・地を疾く駆けよ・天に舞って踊れ」

 

神無は余裕にわざわざ言う必要のない聖句を出し(聖句を言う事で呪力を抑えると言うのもあるが)プラズマ・フィールドを展開し上がる極光と炸裂音、闇を切り裂く閃光、紫電の乱舞、神無を中心とした稲妻の嵐陣に蜥蜴達は焼き尽くされ、フィールド内を踊る電球に蜥蜴達は吹き飛ばされて消滅していく

 

ケッアルコアトル「…まさかこうも容易く私の神獣が屠られるとは…素晴らしい!君は我が兄弟テスカトリポカの様な素晴らしい呪術師なのだな!素晴らしい!まさかこの地であった魔王が私の兄弟と同じ呪術師とは!?これ以上の奇跡はあるだろうか!?いやないだろう!おお神よ!感謝します!」

 

ケッアルコアトルは両翼を広げ歓喜を帯びた声で叫ぶ、それにしても神(まつろわぬ神)が神に感謝するなど中々シュールである

 

神無「テスカトリポカて……貴方嫌いなのでは?トルテカでは妹を犯して国追われましたし…アステカでもあまり仲良くないじゃないですか?」

 

そうテスカトリポカとケッアルコアトルは犬猿の仲であり決して仲が良い神ではない

 

ケッアルコアトル「何を言う…あれはあれだよ…兄弟喧嘩と言うものだ…私にとって彼を太陽から叩き落としてジャガーに変えたのも一種の照れ隠しというやつだろう」

 

神無「いやどんな照れ隠し?…まあトラウィスカルパンテクートリが変化した姿のイツラコリウキはテスカトリポカの化身て言われますしね…」

 

ケッアルコアトルの化身トラウィスカルパンテクートリが変化した姿…太陽に敗北した姿であるイツラコリウキはテスカトリポカの化身と言われている…ケッアルコアトルの化身がテスカトリポカの化身に変わる…何故なのかは分からないが、ウイツイロポチトリとテスカトリポカもケッアルコアトルの分身という説もある、それに神話には互いに協力する話もある…ケッアルコアトルにとってテスカトリポカは世話のかかる弟のような感じなのだろう…

 

神無「まあいいです…これを見せる時が来たようです!描いた絵を実体化させる魔法!その名も【ガヴァドンの悪戯!】」

 

神無は空間からスケッチブックを取り出し、その中から一枚破いて空に投げると絵が光り出し空中から二メートル程の大きさの怪獣…二次元怪獣ガヴァドン(A)が現れる、そして大音量のいびきをかきはじめそのあまりにもうるさい騒音にケッアルコアトルは翼で耳を覆う

 

ケッアルコアトル「絵を実体化させるとは…それにしても煩い!」

 

これは昼間…宇宙線が出ている時にしか使えない魔法でかつてムシバ少年が描いたガヴァドンが実体化したように絵を実体化させる魔法だ、ガヴァドンはケッアルコアトルに突進するがケッアルコアトルは口から水圧レーザーを放ちガヴァドンを切り裂き、ガヴァドンは光の粒子となって消えた

 

神無「う〜ん…次のお題は…そうだな…「四つ首リントヴルム」なんてどうかな?」

 

すると神無は羽根ペンを取り出し空中に絵を描く、それは四つ首の蛇という不思議な絵でそれが光ると四つ首の蛇が実体化する…あえて言おう、リントヴルムの要素が一つも見つからない

 

ケッアルコアトル「……どこがリントヴルムなのだ?」

 

神無「まあそれは置いておくとして…リントヴルム!ブレス!」

 

するとリントヴルムは四つの首から火、水、土、風のブレスを放ちケッアルコアトルに攻撃するもケッアルコアトルは同じ四属性の火のレーザーや嵐、砂嵐に水圧レーザーで押し返していく

 

神無「それもそうか…まあいい、リントヴルム頑張ってね」

 

リントヴルムは固定砲台の様にブレスを打ち続ける、その間に神無はプラズマ・カノンを詠唱しておき詠唱済みにしておき(スペル・ストック)いつでも時間差起動(ディレイ・ブート)が出来る様にしておく

 

ケッアルコアトル「…中々素晴らしい…君の描いたこの竜の見た目は置いておいて、機能は素晴らしい!もっと見せてくれ!」

 

ケッアルコアトルは愉しげに笑い神無に次を見せてくれと急かすが…神無の姿はケッアルコアトルの視界から消えていた…と思うとケッアルコアトルの頭上から黒い物体…ケッアルコアトルは知らなかったがこれはガトリング砲という武器である、それを神無は両手で持ちその銃身をケッアルコアトルの口の中に入れる

 

ケッアルコアトル「ムゴガ!?」

 

ガガガ!とガトリング砲が回り出しケッアルコアトルの口の中に秒間百発の弾丸を打ち込む…それもただの弾丸でなくレーヴァテインと刻まれた弾丸で更に当たった瞬間に爆発する様になっており、弾丸は日緋色金(オリハルコン)出て来ているため非常に硬い…ケッアルコアトルの口の中は血塗れになり歯は砕け身体はが爆発したり撃たれた事で傷まみれになっているだろう…しかもレーヴァテインを刻むと火属性が付加させる上プラズマ・カノンを弾丸に流しガメラのプラズマ火球のように何でも燃やせるように加工してあるのだ

 

ケッアルコアトル「グボ…!恐ろしい武器だな…」

 

神無「現代科学とファンタジーのコラボ…オリハルコンは以前アフロディーテと戦った時アフロディーテが身につけていた耳飾りを耳ごと引きちぎって解析して産み出せる様にしました…時間と呪力は食いますけど…」

 

ケッアルコアトル「アフロディーテか…私と同じ金星神…で彼女はどうした?」

 

神無「権能にはなりませんでしたね…顔を燃やしたり口の中に早速出したオリハルコンの弾丸ぶち込んで殺しました」

 

ケッアルコアトル「……………………悪魔だな君は…」

 

神無「男女平等主義なので…男だろうが女だろうが子供だろうが年寄りだろうが平等に殺します」

 

女性に対する扱いではない…そして男女平等の意味が違う…そうツッコミたいケッアルコアトルであった……

 

ケッアルコアトル「だが…君がオリハルコンの弾丸を使ったお陰で…もう私にはオリハルコンは効かない…」

 

神無「は?」

 

ケッアルコアトルは意味がわからない言葉を神無にいい、神無は訳がわからなかったが…ガトリング砲を向けケッアルコアトルに乱射する…口の中ではないので際ほどと違い大した威力にならないかもしれないが…ケッアルコアトルの鱗を削り血を散らすぐらいは出来るだろうと神無は思っていたが…

 

神無「…あれ?ノーダメージ?なんで?」

 

そうケッアルコアトルはノーダメージ、全くもってダメージを食らっていなかった

 

ケッアルコアトル「我が化身、トラウィスカルパンテクートリは太陽に敗れイツラコリウキになったという…トラウィスカルパンテクートリは何故イツラコリウキになったのか?私はこう思う、トラウィスカルパンテクートリは太陽の攻撃を受けイツラコリウキに変化したのだと…」

 

神無「……それで?」

 

ケッアルコアトル「私は攻撃を受ける度にその攻撃に耐性をつける為変化する…先の攻撃でオリハルコンの攻撃を受け付けない体に変化させた…もうオリハルコンの攻撃は受け付けない」

 

神無「うわ…チートや…そんなん反側ですよ!」

 

ケッアルコアトル「いや…私に言われても…そういう体なのだから…仕方なかろう」

 

ケッアルコアトルはやれやれとばかりに首を振り翼を広げ火のレーザーに水の弾丸、地面を隆起させ大地の剣を生み出し、風の刃を無数に作り出して神無にぶつけるが神無はそれを翠玉方陣で防いだり劫火をぶつけたりして水を蒸発させ、大地の剣は縮地で避け風の刃は雷を降らせ相殺する

 

神無(でもどうする…?下手に攻撃するともう攻撃が効かなくなるし…倒す方法は一撃死ぐらい…でも僕は高威力の攻撃放てないし…あれ詰んでない?)

 

神無は必死に考えるといい方法が思い浮かばない…がここでとある方法が浮かぶ…それはケッアルコアトルの特性上一回しか効かないが試してみる価値はある為神無はすぐに聖句を唱える

 

神無「我は神格を奪いし竜、神格を奪われし神等神失格、我は汝の力を奪う!」

 

すると神無の前に剣…両刃の剣が現れる…何処と無く日本の刀の様に見えるそれはケッアルコアトルに向かって飛んでいき剣からは雷撃が放たれる

 

ケッアルコアトル「ムゥ…蛇殺しの雷?…だがもう効かぬ……な!?」

 

ケッアルコアトルはもう効かないと思ったが剣から再び雷撃が放たれるとケッアルコアトルの体が傷ついた…決っして傷つかなくなるはずの体が、だ。

 

神無「その効かなくなるのはトラウィスカルパンテクートリの権能があるからでしょう…ならば無くなればしょうがないですよね?」

 

ケッアルコアトル「無くなれば…まさか…私から神格を奪ったのか!?」

 

神無「ご名答…その能力はあの剣にありますよ…その剣を破壊すれば戻ってきますよ?」

 

神無の第三の権能の能力は相手の権能の能力を無効化し、一時的に奪うという反権能とも言うべき能力であり、今までその権能に敗れた神は自分の権能で死んでいった為…他から見れば自殺した様に見える…それがこの権能であった…とはいえ弱点も存在するが…

 

神無「早くしないと僕とリントヴルムがとどめを刺しちゃいますよ?」

 

リントヴルムと神無は弾幕を大量に放ちケッアルコアトルはそれを必死で避けるも剣撃を喰らい傷が増えていく…だがケッアルコアトルもただではやられず頭上に光る球を生み出すと一瞬光り、そして剣が溶けた…そして再び光るとリントヴルムが見えない何かに貫かれる様に真ん中がなくなり消滅した…

 

ケッアルコアトル「…トラウィスカルパンテクートリの権能が帰ってきたな…」

 

神無「不可視の太陽光線ですか?全く厄介な手を…」

 

ケッアルコアトルが出した光球は太陽光線を放ち物体を蒸発させているのだろう…そして再び光るが…神無は手をさっと手を出すと黒い穴が出来光線がそこを通過し光線に当たり消えたのは神無の身体では無く………

 

ケッアルコアトル「な………」

 

飛んだのはケッアルコアトルの首であった…そのままケッアルコアトルは自分が放った不可視の光線に首を刎ねられたのだった…そしてケッアルコアトルの首は地面に落ちる

 

ケッアルコアトル「……まさか自分の攻撃で自分が死ぬとは…滑稽極まりないな…」

 

神無「空間を貴方の後ろに繋げました…黒い穴を通過して貴方の背後から光線を反射すれば…貴方でも防ぎようのないはずです」

 

ケッアルコアトル「見事だ…さて少年尋ねるが君は何の為に君が倒した神の権能を使うのか?」

 

ケッアルコアトルは神無に問う…その眼は真剣そのものだった

 

神無「……継承した能力ですし頑張って使いこなそうとしてますよ…単純に自分だけの権能ではなく殺逆した神との繋がりでもありますからね…」

 

ケッアルコアトル「…そうか…なら私の権能も使いこなせるな…最後に名を…」

 

神無「……皇 神無…」

 

ケッアルコアトル「そうか神無か…では君に神の……いや其方の母パンドラの加護がありますように…生き続けるように祈っておくよ…さらば我が力の継承者よ…また私が現れた時は…その時も殺してくれることを祈って…」

 

神無「さようなら…ケッアルコアトル様」

 

ケッアルコアトル「………もしもこの願いが叶うのなら…次会った時は敵としてではなく友としてゆっくり語り合いたいものだ…」

 

神無「…僕も出来たらそうしたいです…ではお休みなさい…」

 

ケッアルコアトルは最後まで神無に敵対心を出さずに、寧ろ死の間際まで清潔な御心のまま光の粒子となって消える…神無はケッアルコアトルの権能を得た事を理解し、十字を切ってその場からゆっくりと立ち去った…

 

 




ケッアルコアトル…かっこよくしすぎたな…というか主人公の権能になった神様て皆かっこいいんですよね…勿論理由がありますよ…

さて次回登場する神は「エクスカリバー」、「赤い龍」、「円卓の騎士」という隠す気もないあの神です…ですがほぼオリジナルというより捏造ものなので注意…これだけは信じないで…そして次回キングコング 髑髏島の巨神に出てきた怪獣が登場する予定…何故か?それはとある神祖が関係している…そして物語は急展開へ…


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五十二話竜となった騎士王

さて、今回は原作キャラが出てくるぞ!(そのままの性格とは言っていない)そして怪獣達も…そしてオリジナル神祖登場!


彼女は織物を織る…彼女は永遠と運命の糸を紡いで、織物を仕立てている…ただそれだけ…

 

だが彼女は「人は大いなる神や大自然の前になすすべなく翻弄されるべし。宇宙のはじまりから終わりまで、あるべきように物事が進み、つつがなく歴史の糸が紡がれるべし」という意思を持つ魔王嫌いのまつろわぬ神で、世界の理に抗いあの世とこの世の均衡を崩すイレギュラーである神殺したちの存在を決して認めず、だが自分では彼らを排除出来ない為「魔王殲滅の運命」を託した戦士として最後の王に無理矢理働かしている小物である…その名は運命の担い手…超古代の印欧語族によって発明、発散されたギリシャ神話の運命の三女神モイライや単独の運命神モイラにローマ神話のパルカイ、北欧神話やケルト神話の三女神…挙句にはインドの時間に関係するパールヴァティー、カーリー、ドゥルガー等に関係する「運命の三女神」という概念の原型となった時間と運命を司る最源流の運命神と言うべき存在で見た目は外見は7,8歳程度の金髪の少女だが何千年も生きるまつろわぬ神でありパンドラや様々な神から反感を買う神であった…本来ここには彼女しかいないはずなのだが…

 

運命の担い手「…誰…」

 

運命の担い手が喋りかけたのは…謎の女…そうあの惑星ハマーに現れた女であった

 

ゲファレナー「貴方、邪魔な奴らがいるんでしょ?それを倒す道具も反発して動けない…ねぇ力欲しくない?貴方が使えない道具と邪魔な奴らを滅ぼす尽くす圧倒的な力が!」

 

女は運命の担い手に力が欲しくないかと囁く…その姿はまるで悪魔…悪魔の囁きであった…そして女は両手にあるものを出す、一つは赤い玉…そしてもう一つの手にはライザーと二つのカプセル…それも怨念が滲み出ているカプセルであった…

 

ゲファレナー「…さあこれに手を伸ばしなさい…そうすれば貴方は完全な存在へと進化するわ…」

 

そして運命の担い手は…その手を伸ばした…

 

 

ここはイギリス…神無はここで再びまつろわぬ神の気配を感じとある森の中でまつろわぬ神を探していた

 

神無「最近はよく出てくるようになったよ…嬉しい限り…それにしてもさっきからビンビンまつろわぬ神の気配を感じるのに…見つからないな…」

 

すると森の一部にヒビが入りヒビが完全に破壊され光り輝く光線が飛び出してくる…

 

神無「…ここか…」

 

神無はヒビが入った所から侵入してまつろわぬ神の元へ移動する

 

 

巨龍「ガルルルルゥ!!!」

 

巨龍が手に持った巨大な劔でその場にいた二人を切りつけるが馬に乗った甲冑を着た騎士が金髪の12、3歳程の美少女を抱えて避ける

 

少女「叔父様!」

 

騎士「喋るな!舌を噛むぞ愛子よ!」

 

二人は必死に巨龍が放った攻撃を避ける、だが巨龍は火を吐き二人の目の前に迫りその業火に飲み込まれかける

 

騎士「ク!」

 

騎士は自らを盾にして少女を守ろうとするが突如自分達の前に五つのダイヤモンドが飛んできて五芒星を描き魔法陣となり自分達を業火から防ぐ

 

騎士「何?」

 

少女「今のは?」

 

巨龍「ガルルゥ?」

 

三人は何が起こったか分からなかったが……すぐにこの現象が何者かが少女と騎士を守る為に張ったものとわかり森から何者かが現れる…もちろん………

 

神無「また蛇…いや竜に…本当僕て蛇、竜によく会うな…まあ今回は先客がいるし…」

 

神無が二人に金剛法印を張ったのであった

 

少女「叔父様…あのお方は…もしかして…」

 

騎士「ああ…間違えなく魔王だ…」

 

二人は神無が魔王であると分かってしまう…それだけで少女はビクとなるが、何も普通の魔術師が魔王の名を聞いて恐怖する意味ではなく…自分達の計画の妨げになるのでは?と感じてだ…だが騎士は心配ないとばかりに手を握る…そして神無はその二人を見てその正体に気づく…

 

神無「あれ?お二人さん…「まつろわぬ神」だね?まつろわぬ神がまつろわぬ神に追われるなんてシュールだね?」

 

そう二人はまつろわぬ神…正確に言えば少女は地母神や蛇のまつろわぬ神が神の座から追われた大地母神の一部が人の姿をとった「神祖」で、騎士は正しき神」でも「まつろわぬ神」でもない「神の影」という半端な存在なのだ…二人は正体がバレ、殺されるのではと思い戦闘体勢にはいるが…

 

神無「まあ…どうでもいいか、ほら逃げてるんでしたら逃げていいですよ?僕この竜と戦いますから」

 

騎士「な…」

 

だが神無はそんな二人に目もくれずただ、巨龍だけを見つめる、その事に呆気にとられる二人…魔王は数が多くても纏めて相手とる連中だ…それなのにまつろわぬ神である自分達を見過ごすとは…と驚いていた

 

神無「あ、でもどんな名前の神ぐらいは気になるな…まああっちの巨龍を倒さないといけないし…」

 

巨龍「ガルルルルゥ!!」

 

巨龍はずっと無視されていた事に怒り業火を吐くがそれを風を吹かせ風で防ぎプラズマ・カノンを放ち巨龍に当てるが巨龍はノーダメージであった

 

神無「ならこれなら!七星剣!メテオ・メテオ・スウォーム!」

 

指先をライトニング・ピアスを7発放つ七星剣を放ち、更に天から隕石を降り注がせる…が…

 

神無「…これでもノーダメージかよ…どんなけ硬いの?」

 

巨龍は全くのノーダメージ…流石の神無も驚いていた…すると少女が助言する

 

少女「魔王様!その巨龍にはいかなる攻撃も通じませぬ!その巨龍の真名は…アーサー・ペンドラゴン!アーサー王伝説の騎士王アーサーです!」

 

神無「…………は?」

 

騎士王アーサー・ペンドラゴン、しらないじんぶつがいないほどの有名な人物だろう…アーサー王伝説の主人公で皆が知る聖剣エクスカリバーを持つ英雄、あのFate等の有名作品に多数出てくる聖剣と英雄である…がそのアーサーが龍であったとは聞いたことがない

 

神無「いやあれ龍でしょ?」

 

少女「確かにそうです…ですがまつろわぬアーサーの中に流れる赤き竜の血がとある神祖により先祖返りされまつろわぬアーサーの身体は赤き竜となってしまったのです」

 

そうこのアーサーは何者かにより赤き竜の力を先祖返りさせられた存在であり、このアーサーは《鋼》と《蛇》の神格をもつ珍しいまつろわぬ神なのだ

 

神無「そんな…誰が…「勿論私です」?」

 

するとアーサーの肩に黒髪に黒い肌の少女が乗っていた

 

神祖「私(わたくし)の名はウルル、このアーサーを呼び出し先祖返りさせたのは…私の権能のなせる技…凄いでしょう?」

 

そうウルルという少女が愉しむ様に喋る

 

神無「うわ…どんな権能だろうね?君の真名が分かれば…」

 

ウルル「教えるわけはないわ…下等な魔王共には…でもそこの二人の真名はグィネヴィアとランスロットよ」

 

ランスロット「貴様!?」

 

二人は正体をバラされた事に怒りを見せるがウルルにはどこ吹く風…だがランスロットは気づく、神無がランスロットを見ている事に

 

神無「ランスロット…騎士は徒手にて死せず(ナイトオブオーナー)か!JM61A1ぶっ放してもらえます!?」

 

ランスロット「え?あ?ナイトオブ…?(何言ってるんだ?こいつ?)」

 

神無は何故かランスロットに詰め寄り騎士は徒手にて死せずを見せてくれとせがむが…当然ここはFateの世界ではなくランスロットもサーヴァントではない…その為ランスロットは何を言っているのかわからない…

 

ウルル「あ、その騎士中身女よ…それにランスロットはランスロットでもランスロット・デュ・ラックよ…サルマタイの民に信仰された軍神アレスの娘のアマゾネスの女王よ」

 

神無「え…そっち…?ランスロットの原型になった方が…チッ」

 

ランスロット・グィネヴィア(舌打ちしたよこいつ!?)

 

神無はランスロットの原型と知るや否や、ランスロットの目の前で舌打ちする…それほどまでランスロットの騎士は徒手にて死せずが見たかったのだろうか?

 

神無「…ランスロットの騎士は徒手にて死せずが見れらなかった八つ当たり…間違えた…サンドバックにしてやるよ!アーサー!」

 

グィネヴィア(八つ当たりて完全に言ったよね?それにサンドバック?完全に八つ当たりする気マンマンですよね?)

 

神無は苛立ちとともに呪力を溢れ出しアーサーに向けて魔法弾を放つも以前ダメージは通らず…

 

神無「これなら?我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果てに…吹き飛べ有象無象……イクステンション・レイ!」

 

イクステンション・レイを放ちアーサーに当てる…当たったものは元素まで分解するエネルギー波を放出する魔術なので喰らったら消滅するかまつろわぬ神やカンピオーネなら大ダメージを喰らうはずなのだが…

 

神無「ノーダメージ…か、何でだろ?…そもそも…」

 

神無はグィネヴィアの方を向きグィネヴィアに質問する

 

神無「鞘は何処よ、鞘は?あの不死性絶対エクスカリバーの鞘でしょ?持っている者を傷がつかないという魔法の鞘は何処?」

 

グィネヴィア「あ、えと、あのその…大変言いにくいんですけど…実は…」

 

グィネヴィアは非常に言いにくそうに口ごもり、神無はそれに苛立つ

 

神無「はっきり言ってくれ、何処にあるんだ?」

 

グィネヴィア「ええっと…腹の中…です」

 

神無「…食べたの?」

 

グィネヴィア「ええ…龍化したアーサーが鞘を飲み込んで…そのまま…」

 

神無「傷つかない体の中にある鞘にどうやって攻撃しろと?」

 

傷つかない体の中にある鞘を破壊しない限りダメージが通じない…だが鞘を破壊するには傷つかない体を傷つけ体内にある鞘を破壊しないといけない…矛盾している倒し方にどうすればいいか悩む神無

 

ウルル「残念だけど…考える時間はお終い」

 

すると沢山の糸が地面から溢れ糸が繭の形になりその繭の中から神獣が現れる、前足(腕だけで歩く蜥蜴擬きに巨大な蜘蛛、巨大な水牛、イカとタコを合わせた様な頭足類の神獣に吻部がノコギリザメの様に尖っている翼竜そして巨大な蟷螂と言った統一感のない神獣であった…しかも共通点があり全員目に光が灯っていなく、動きもぎこちない…まるでゾンビの様であった

 

ウルル「この下僕達は私が進化させた畜生共ですわ…スカル・クローラーにバンブー・スパイダーそしてスケル・バッファロー、リバー・デビル、サイコ・バルチャー最後にスポア・マンティス!どれも私の自信作ですわ」

 

そう彼等は別世界では髑髏島に生息している怪獣達だがウルルの権能により生物が異常進化しこの姿になったのだ

 

グィネヴィア「貴方……生物を勝手に改装して…もうその生物達には自我がない…死んだも同然です…」

 

ランスロット「貴様には良心がないのか?」

 

グィネヴィアとランスロットは神獣達を見つめ彼等の自我が死んであることに気づきウルルに問い詰めるも…

 

ウルル「それが何か?あの畜生共も私の役に立って光栄でしょう」

 

グィネヴィア「悪魔…貴方こそ魔王なんか目じゃないわ…」

 

ランスロット「良心の「り」のカケラもない屑め…地獄に堕ちろ」

 

ウルル「知らぬ存ぜぬ!私が良ければ全てがいいのです!私さえ満足するなら世界中の塵(民衆)が苦しもうと知ったことではありませんもの!それに「たかが畜生」消えた所で誰も悲しみませんわ!」

 

唯我独尊…そんな言葉を具現化した様なウルルの発言にランスロットとグィネヴィアは顔を歪ませるが(ランスロットは顔を隠しているため見えないが)ウルルにはどこ吹く風であった…だがそんな彼女の言葉にも言ってはいけない言葉が存在した

 

神無「……あ"ぁ?」

 

グィネヴィア「ヒィ!?」

 

神無から凄まじい程の殺気が放たれる…それに思わず尻餅をつくグィネヴィア、そしてアーサーやランスロットでさえ後ろに下がり、ウルルも顔に汗が滲む

 

神無「別に人間を玩具扱いして殺すのはいいよ?…でもね…動物を殺す事だけはなぁ…やってはいけないんだよ…君…殺すよ?」

 

フィル「ヒィ!?アーサー!下僕共やってしまいなさい!」

 

神無は凄まじいほどの殺気をウルルに飛ばしウルルは不味いと感じると神獣とアーサーに神無を殺す様に命じる

 

神無「プラズマ・カノン」

 

圧縮・収集された電撃がリバー・デビルを襲いリバー・デビルは真っ黒焦げに感電死した

 

神無「インフェルノ・フレア」

 

灼熱の津波がスポア・マンティスを襲いマンティスはそれに抵抗する間も無く焼き尽くされ灰と化した…

 

神無「フーリジング・ヘル」

 

バンブー・スパイダーは糸を吐き神無を拘束させようとするが神無はそれを絶対零度の冷気で糸ごとバンブー・スパイダーを凍てつかせ、バンブー・スパイダーは氷の彫刻となったのち全身にヒビが入り砕け散った

 

ウルル「そんな!?私の自信作が!?たった数秒で…!?」

 

ランスロット「…貴様は魔王を甘く身過ぎたのだ…」

 

スケル・バッファローは荒い鼻息を吹かせながら爆走し、サイコ・バルチャーはノコギリザメの様な尖った部分で刺そうとし、スカル・クローラーは後ろから神無を食べようと襲いかかるが…

 

神無「プラズマ・フィールド」

 

プラズマ・フィールドを展開し電球が回り、紫電が降り注ぎスケル・バッファローとサイコ・バルチャーは急回転してフィールド内から離れるがスカル・クローラーは反応が遅れプラズマ・フィールドの餌食になり、皮膚を焼かれ真っ黒焦げになる…だがそれでも神無に襲いかかるが

 

神無「アルクス・レイ」

 

光弾をスカル・クローラーの頭に打ち込みスカル・クローラーは漸く死に至った

 

ーーーギャア!ギャア!ーーー

 

サイコ・バルチャーは今度こそ神無を串刺しにしようとするが…

 

神無「プロミネンス・ピラー」

 

天に昇る火の柱がサイコ・バルチャーを飲み込み、火柱が消えたのちサイコ・バルチャーは焼き鳥…フライドチキンとなって地に落ちた

 

ーーーモォーッ!モォーッ!ーーー

 

残るスケル・バッファローはがむしゃらに突進するも神無は手を軽くスケル・バッファローに向ける

 

神無「セイント・ファイヤ」

 

橙の聖なる火にスケル・バッファローが包まれる、この火は本来は死者を屠る炎だが…神無が改良し、安らかに相手を痛みなく殺す炎とかしている、つまり介錯用の魔術である

 

ーーーモォーッ……………ーーー

 

神無「安らかに眠りたまえ…」

 

スケル・バッファローは眠る様に目を閉ざし体は炎に焼き尽くされる

 

ウルル「そんな!?もう下僕達が……アーサー!?何をやっているの!?早く殺せ!」

 

アーサー「ガルルルルゥ!」

 

下僕達が全て一分もたたずにやられた事に動揺したウルルはアーサーに早く殺す様に告げる…確かにアーサーの体にはどんな攻撃も通用しない…がだからと言ってこんな所で負けるほど神殺しとはヤワな存在ではなかった

 

神無「残念だけど…もうアーサーの弱点ぐらいもうわかってるさ」

 

ウルル「何!?」

 

そう呟くと神無は縮地でアーサーの真上まで転移し暴風を片手に集める

 

神無「シルフの息吹及び海竜の咆哮」

 

水出てきた竜が鞘を噛み砕かんばかりにアーサーの中に入り、呪力を掻き集め膨大な大気の奔流の竜巻がアーサーの口に放たれる…そしてアーサーの体内で聞こえてはいけない音が周囲に鳴り響く

 

アーサー「ガルルルルゥッゥゥゥ!!??」

 

それに絶叫するアーサーに、耳と目を塞ぐグィネヴィア、後ずさるランスロット、顔を青くするウルル…四者それぞれの表情であった

 

神無「ふぅ…これで体内にある鞘は壊れたかな?」

 

グィネヴィア「エグい、エグい、エグい…やり方が怖過ぎますわ!?」

 

アーサーの鞘を破壊することはできたものの見るものにトラウマを植え付ける、最悪の瞬間だった

 

神無「さて…ここらで終わりにしようじゃないか…千の魔術」

 

そして神無は千個に及ぶ魔術式を空に描き、アーサーに放つ、空を焦がす炎が、大地を凍てつかせる冷気が、空を焦がす雷が、風の刃が、光のレーザーが、ありとあらゆる魔術がアーサーに豪雨のように降り注ぐ

 

アーサー「ガルルルルゥ!!?」

 

だがそれでもアーサーは鞘無しでも耐えきり、エクスカリバーを振りかざす…すると剣が光り、エクスカリバーから光線が放たれる

 

神無「あ、これ防げないね」

 

神無はその光の傍流を縮地で避け、別位置に移転する

 

神無「いや約束された勝利の剣じゃないんだし…まあ原典でも松明百本を束ねたものよりも強い輝きを発する聖剣であるしね…」

 

神無は冷静に分析するが、もうアーサーに興味をなくしたのかトドメを刺す準備をする

 

神無「では騎士王に誠意を込めて…トドメを刺して差し上げましょう…神罰の矢」

 

天空に数えられない程の数の光剣を生み出しアーサーに放ち、アーサーは光となって消滅する…消滅寸前でアーサーは神無に「殺してくれてありがとう」とでも言うべき目を向ける…これによりまつろわぬアーサーはウルルの呪縛から逃れたのだった

 

ウルル「馬鹿な!?この私が折角手懐けたアーサーが!?…くそ!これでは最後の王を蘇らせ、全ての人間と神を支配する私の計画がぁぁぁぁ…神殺しぃぃぃぃ!!?次会う時まで覚えていなさい!次こそは神祖ウルル様がぁ!貴方を滅ぼしてやるわぁ!?肉体も精神もズタボロにしてねぇ!」

 

ウルルはそう叫ぶとその場から消える…形成不利と見て逃げ去ったのだろう

 

神無「…次ね…もう僕、呪力ないし…後ろのランスロットさん達に襲われたら死ぬかも」

 

グィネヴィア「いや…流石に助けられましたので…そんな事は…」

 

神無「そもそも…さ?なんで追っかけられてたのさ?あの神祖に?」

 

グィネヴィア「あの…さっきウルルが言っていた最後の王を蘇らせるため放浪していた所を私達が持っている魔導の聖杯を狙っていたのでしょう…」

 

グィネヴィアは魔導の聖杯を見せる。黄金で出来ており杯というよりは大甕に近い形をしている聖杯だった…だがこの聖杯は地母神の命を呪力としてプールする力を持ち、一定の手順を踏むことで生きた地母神、あるいは地母神の骸から強制的にその精気を奪い取ることが出来、それにより『最後の王』が復活する際の流浪の旅をして地母神から呪力を搾取すると言う手間を省くために作られたものであるのだ… だがこの聖杯が魔王に渡るとまつろわぬ神さえ一蹴し、世界を滅ぼすほどの力を得るとさえ言われている程の呪力が溜め込まれている…そんな危ない神具なのだが…

 

神無「聖杯…サーヴァント……?あ、違うか…でそれがあれば最後の王が復活するの?」

 

グィネヴィア「ええまあそうですが…」

 

神無「なら復活の手伝い…しようか?」

 

ランスロット・グィネヴィア「はぁ?」

 

ランスロットとグィネヴィアは神無が何を言っているか分からなかった…そらそうであろう最後の王は魔王を滅ぼす者、自分を殺すものを復活させるなど自滅行為でしかない…正気の沙汰ではない

 

神無「いや前から存在は聞いてたんだけど…英雄なんでしょ?最後の王て?…ふっと思ったんだ…僕は蛇と竜の神の権能しか持ってないけど…竜とは英雄に殺される者だ…それに英雄は美しい…ならその中で最強とされている最後の王はどれほど美しいのか…見てみたい…それにどうせ殺されるなら英雄に殺されたい…」

 

ランスロット・グィネヴィア(あ、この人危ないタイプの人だ…神殺しの中でも頭がやばい人だ…)

 

神無「と言うわけで手伝いをさせたまえ!」

 

神無は無理やり二人に最後の王の復活の手伝いを申し込む、確かに神無程の魔術師なら最後の王を完全復活できるだろう…それに二人も確かにそれなら主人が復活するので万々歳かもしれない…と考えた時、グィネヴィアはある異変に気付く…

 

グィネヴィア「!?…聖杯から呪力が漏れてる!?」

 

ランスロット「何!?」

 

そう聖杯から呪力が漏れているのだった…神無にもそれが見え、呪力の波が何処かへ向かって飛び出ていた…そしてグィネヴィアはとある結論にも至る

 

グィネヴィア「主人が…最後の王が蘇ろうとしている…?」

 

そんなグィネヴィアの声が辺りに響く…その呪力が向かう先は…神無の故郷である日本であった……

 

 

 

とある日本の静止軌道上に浮かぶ島にて…

 

 

ゲファレナー「…超コッヴ、プリズ魔、キングザウルスⅡ世、ザンドリアス、マガゼットン…」

 

ゲファレナーは刃渡り100cmほどの両刃の剛剣に五枚のカードを投げる…すると剣に五枚のカードが吸い込まれる…この剣はランスロットとグィネヴィアが探していた最後の王が封印されている(眠っている)姿でゲファレナーは無理矢理怪獣のカードのエネルギーを使って最後の王の封印を解き、甦らそうとしているのだ…

 

ゲファレナー「さて…面白くなるかしら?」

 

ゲファレナーは歪んだ笑みを浮かべた…最後の王の復活まであと少し……

 

 

 




…怪獣達よ…すまん…噛ませになってしまって…登場すぐに殺されるなんて作者のロクデナシ!

怪獣達「出番を増やせ!てかスカル・クローラー以外即死じゃねえか!?そしてスケル・バッファロー以外全然優しくない殺し方だったぞ!?」

…すみません…ちなみにウルルはこれからも出ますよ…いろんな被害を出したり…これからも深く主人公に関わらせるつもりです

そして原作と違いツッコミ役とかしたグィネヴィアさんにランスロットさん…彼女らの明日は…どっちでしょうね?そして暗躍するゲファレナー…そしてこの章のラスボスであり原作の黒幕である運命の担い手がこうも早くも現れる…これからどうなっていくのか……更に次回は最後の王登場!…ちなみにFateで好きなキャラは男性ならシェイクスピアにジェームズ・モリアーティ、ランスロット、女性ならジャンヌ、清姫、間桐桜ですかね…動物ならフォウ君とヘシアン・ロボの狼王ロボですかね…え、男性キャラがおじさまが二人いる?…漫画とかのおじさまやお爺ちゃんのキャラてカッコいい人多いじゃないですか!だから好きなんですよ!皆さんは誰が好きですか?ではまた次回をお楽しみに…


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五十三話恐れていた最後の王の復活

……急展開過ぎたな…(反省)…こんな口調でいいかな?…あ、最後の方に怪獣出てきますよ


日本の静止軌道上にある島のとある場所に刺さった刃渡り100cmほどの両刃の剛剣が光を放ちながら発光している…そして光が大きくなり光が消えていくと刀があった場所には、青白い髪を持った白皙の少年が刀を持って立っていた…その姿は凛々しく美しい美貌を持っていたが…その瞳は何故か悲しげで丸で復活したくなかったような表情だった…彼こそは最後の王、魔王達を屠るこの世の最後に現れる王である

 

最後の王「…ここにもうすぐ神殺しがやってくる…」

 

そう呟くとより悲しげに少年は刀を握りしめ今からここに来て…そして自分に殺されるであろう魔王を…そしていずれは自分が殺すであろう魔王達を哀れんでいた

 

だが彼は知らない…今から会う魔王が自分を救ってくれる事に…

 

 

神無「ここか…間違い無いよね…?」

 

グィネヴィア「はい…ここに呪力の波が吸い込まれていきましたから…」

 

神無とグィネヴィア達は最後の王が眠る島に辿り着いていた

 

神無「そうか…」

 

神無はそれ以上聞かず、黙って歩き出す

 

グィネヴィア「何か悪いですわね…助けてもらっておいてこれから彼は死ぬのですから」

 

ランスロット「言うな愛子よ…彼も承知の上だ…まあそれでもおかしいが…彼のお陰でアーサーから助かったのだ…せめて彼の事を忘れないでいたやるのが彼への謝罪だ」

 

グィネヴィア「はい…」

 

グィネヴィア達は神無が最後の王に殺されることを想像し後ろめたさを感じながらも、最後の王を復活させるのが自分達の使命なので悪く思いながらも神無と共にこの島にやって来た(とはいえこの島に来たいと言ったのも神無なので死んでも自己責任だが…)

 

神無「あれか…」

 

神無が見た先には青白い髪の少年が刀を持って立っていた…直感で分かる…この少年こそが…グィネヴィア達が復活させようとしていた最後の王なのだと

 

最後の王「……来ましたか…神殺し…そして君達も来たとは驚きです、ランスロット、グィネヴィア…僕を蘇らせるために各地を回りご苦労でした」

 

グィネヴィア「主人様…」

 

最後の王は神殺しに一礼し、部下であるグィネヴィア達に労いの言葉をかける…この時点で最後の王はケッアルコアトルと同じ性格が歪んでいないまつろわぬ神という事が分かる

 

最後の王「では神殺し…いや神殺しのまま言うのは失礼ですね…名前は」

 

神無「……皇 神無です、最後の王殿」

 

最後の王「そうですか…神無…覚えておきましょう……僕は残念ながら名前を言えませんが、せめて楽に殺します」

 

最後の王は刀を抜く…そして今まで戦って来たまつろわぬ神よりも何十倍の呪力を解放する…そしてグィネヴィアはその正体に気づく

 

グィネヴィア「!…盟約の大法ですか!」

 

盟約の大法…最後の王が「剣神の宿星」に祈願することで発動できる、「地上に複数の神殺しがいるとき、天地と星々から力を引き出し自身の呪力を爆発的に増やす」という魔王殺しのための大呪法であり、その正体は『勇者が魔王を倒した』という筋書きを全うさせるために一時的に支援するシステムのようなもので、カンピオーネの数が増えるほど呪力増加率も上昇する…それでも無限大に強くなるわけでは無いがカンピオーネからすれば悪夢でしか無い呪法であった、ちなみに最後の王以外でも然るべき武勇と権威を有する一部の《鋼》ならば使用することも可能らしいがその場合は効果は減少する上に発動条件も厳しくなるらしい…

 

最後の王「今は四人しか魔王がいないようですが…それでも貴方を圧倒するだけの力は得れます」

 

神無「……チートだ…まあ今までもそんな相手ばっかりだったけど…」

 

神無は「ああ…またチートなのか」と思いつつも聖句を唱える

 

神無「我は戦いと死の神であり神殺しの竜、万象総てを滅ぼし神をも喰らう」

 

すると神無の身体が黒い煙に包まれその黒い煙が空に上がり空から白い龍が現れる

 

最後の王「それが貴方の権能ですか……ですが《鋼》は《蛇》に強く、《蛇》にとって《鋼》は天敵…僕は鋼、貴方は蛇…相性が悪すぎますよ」

 

神無「…確かにドラゴンタイプは氷、フェアリーに弱いし、ウルトラマンだって冷気に弱い…ですがそれが何か?確かに誰だって弱点はあります…ですがそれに怯えていても始まらない…対抗しなければ死ぬのですから…ですから僕は全身全霊、自分が持てる全てを使って貴方に勝たせていただきます」

 

すると最後の王の周囲から火球が現れ、神無が操作した雲から落雷を落とし、死の冬の刻印を発動させ周囲を吹雪に変え、暴風を吹き起こし最後の王の動きを阻害しようとする…神無は他にも魔術罠を仕掛け最後の王に勝つための罠を何重にもかける…そして上空にとどまり最後の王の攻撃に当たらないようにする…だが最後の王は…

 

最後の王「残念ですが…僕は剣だけが武器ではなくてね」

 

最後の王は剣を本来の姿…神刀の曼荼羅に変化させ神無の真上に設置する…そして最後の王は弓を手に取り神無に狙いを定める…これが最後の王の権能の一つ、「弓と矢筒」である…そして曼荼羅から槍・薙刀・斧・剣等の雷光の形で無数の鉄製武器が放たれ、最後の王は矢を放つ、そして完全に上空にいたことから油断していた神無に全弾当たってしまう

 

神無「グウ!?」

 

そのまま神無は地に落ち、抵抗として水のレーザーを放つも最後の王はそれを避け焔の矢を放ち神無に攻撃を与える

 

神無「グ…ハハ、流石は最強の鋼…相性が悪い以前の問題だ…こうもデカくては当てて下さいて言っているようなものか」

 

神無は竜化を解き、人間に戻る…すでに身体からは無数に血が流れており、神無も不利だなと感じていた

 

神無「それでもまだ負けるて決まったわけじゃないしね…」

 

神無は最後の王に向かって必中のルーンが刻まれた針を投げ、最後の王はそれを腕で吹き飛ばす…その隙に鋼糸を最後の王に絡ませる

 

神無「鋼タイプには炎てね」

 

炎を鋼糸に流し最後の王の四肢を切り落とそうとするも最後の王には全く効かず自分の腕力だけで鋼糸を引きちぎる

 

神無「…一応神獣でも拘束出来るし、人間の皮膚なんか簡単に裂けるのにな…」

 

神無はそう言いながらもプラズマ・カノン、インフェルノ・フレア、フーリジング・ヘルを同時に放つ

 

最後の王「…素晴らしい魔術です…ですが…」

 

最後の王はそれを避けようともせず身体で受けるも最後の王には効かず、神刀の曼荼羅から雷光を発射し神無はそれを金剛法印で防ぐも六発食らった時点で壊れだし縮地で逃げ出した時にはもう法印が壊れていた

 

神無「こっちの攻撃は効かず、逆に向こうの攻撃を食らっただけで大ダメージ…」

 

神無は軽く言いながらも最後の王の圧倒的な強さに軽く絶望していた…こんな神に勝てるものなどヴォバンくらいではないかと思ってしまう

 

最後の王「まだ諦めませんか…」

 

神無「…知ってます?あきらめたらそこで試合終了なんです…それにこれくらい、ハイパーゼットンに挑んだダイナ、コスモス、ゼロよりはマシですから…というか絶望的な敵に諦めず挑んだウルトラマンの皆さんにこれくらいで諦めたら失礼ですからね」

 

それでも神無が諦めないのは「ウルトラマンと比べたら軽い軽い」と思っているからであり、実際最後の王には追い詰められているが神無の初手が悪かっただけでまだ全部魔術を試したわけでもない…まだ諦めるのは早い

 

神無「神罰の矢」

 

天空に無数の光剣を生み出し最後の王に放つが最後の王はそれを避けるが神無は地面から火球を放ち最後の王が立っている地面から炎を吹き上げ、最後の王は少し肌を焼きながらもそれから逃れ神無に凍土の矢を放つがそれを吹雪で作った氷の盾で防ぎ暴風で神刀の曼荼羅の雷光の速度を落とし避ける

 

最後の王は神無に矢を放ち首を切り落とすも、その首…いや神無自体が消える

 

最後の王「…幻か」

 

神無は最後の王でも気づかないほどの幻影を生み出して最後の王を撹乱していた…ふと最後の王は神無が幻術を使っていると考えた

 

最後の王「…幻影を見せる魔術・魔法の類ですね…、魔術を使えば一発でバレてしまいますよ?」

 

最後の王は神無を短期間で見ていた事で神無は魔術…遠距離からの攻撃に優れていることがわかり…逆に接近戦が苦手ということがわかっていた…最初に龍になったのも攻撃を遠ざけ遠距離攻撃に徹しようとしていたからだろう…そう考えていた為神無の思惑に気づかなかった…その時ちょうど、ポンという音が最後の王の肩から聞こえた

 

最後の王「?」

 

最後の王が肩を見ると、肩に手を置いた神無の姿が見えた

 

最後の王「な!?」

 

神無「はぁ〜い!遠距離からの攻撃に徹すると思った?残念!接近しました!神格否定!」

 

すると肩から眩い光が溢れ、最後の王の呪力が減っていく…いな盟約の大法を使う前に戻っているのだ

 

最後の王「!まさかこれは……権能を無効化する権能か…!?」

 

神無「大正解!正確にいうと権能の一部ですが…これは権能以外にも魔術なども無効化できるのでね…試して見てよかった…」

 

神無は神無のとある権能で最後の王の呪力が増えた要因…盟約の大法の解除を目論み予想通りに術を解除したのだった

 

神無「いやぁ…演技した甲斐がありましたねぇ…最初に呪力の増え方を見てまずいと感じた後技と巨龍になって攻撃を受けて劣勢のフリをして相手の油断を狙うのも成功したし」

 

グィネヴィア「…!まさか最初から芝居をうっていたのですか?!」

 

そう神無は最後の王の呪力が増えたのを見た時から芝居をうっており最後の王に隙ができるまで芝居をうっていたのだ

 

最後の王「…騙されましたよ…中々の策士のようだ」

 

神無「いえいえ…貴方の様な英雄に褒められるなんて名誉ですよ…………ねぇ【ラーマ】さん?」

 

最後の王「!?…何故…?僕の名前は禁忌で誰も知らないはずなのに…」

 

最後の王はラーマという言葉を聞くと驚きの表情を露わにする

 

神無「やっぱり正解でしたか…よかった…いや霊視て便利ですよねぇ…これが技術なら…あらゆる術が扱える僕が使えぬ通りはない…いやぁつい最近覚えたんですけど便利なものですね」

 

霊視…生と不死の境界にたゆたうアカシャの記憶を読み取る技術であり正確に言うと「今起きている現象」を霊感で読み取り、「起こりうる未来」を無意識に予測する能力でありこれも技術に入るので神無は使えるが神無の霊視力は魔女達の五倍と後に現れる後輩の魔王の正妻と呼ばれる媛巫女には敵わないが近づけば大体は真名が分かってしまうのだ

 

神無「僕が得た情報は「インド神話」………まあ最初は何か見えない様になっているのかノイズみたいな感じで分からなかったけど…無理矢理見れる様にしたらこの単語が浮かんできて…まあ、剣術も使えて弓矢を使うインドの英雄といえばカルナかラーマぐらいだし…それにあの曼荼羅の前の姿の剣から想像してあの剣はヴィシュヴァーミトラと神々から与えられた数々の天界の武具が集まった武器で事かな?と思ってラーマかなと思ってカマかけたら物の見事に正解だったみたいで嬉しいですよ」

 

だが最後の王…ラーマの真名は神々の手で厳重に秘匿されており、「虚空の記憶」にも封印が掛けられているため霊視では決して得られない情報なのだが…神無はそれを無理矢理破ってラーマの真名に気づいたのだ…だがインド神話とだけの情報からこれだけの推理をするなど後の時代でも日本のマスターニンジャぐらいだろう…

 

ラーマ「…君は推理力がいい様ですね」

 

神無「嫌々…幼少期から本しか友達が居なくてずっと暗い部屋で神話の本を読んでいたから知っていて当たり前ですよ!」

 

ラーマ「あ、うん。そうなんですか……すごいですね」

 

ラーマは神無が言った言葉を聞いて棒読みで答えるが神無は気にしたそぶりを見せずに話し続ける

 

神無「さて…これからが本番…呪力が戻った今なら僕でも勝ち目はある…」

 

そして神無は死の冬の刻印をより強くし、第七園の範囲を狭める代わりに威力を高める

 

ラーマ「ここからが本番…てわけですか」

 

神無「ええ…ラーマ様…ここからが本番というわけです」

 

神無はポケットから懐中時計を取り出し左手で持ってからラーマに対して距離をとる

 

神無「アイシクル・コフィン」

 

神無は冷凍光線を発射しラーマに向かって放つがラーマに当たる瞬間に溶けてしまう、よく見るとラーマの足元が融解していた…実はこれはラーマのせいであり、本人に悪気はなくても神刀を使うたびに自分の周囲が溶鉱炉に匹敵する高熱を生じてしまい、挙句には強風が吹き大規模な温暖化が発生するなど悪影響を与えてしまうのだ

 

ラーマ「ああ……また大地が僕によって焼かれる…これだから戦いたくないんだ」

 

ラーマは悲しそうな顔をするがこれでは吹雪が届かない…早く終わらそうと思ってラーマが神無に矢を連続して放つ、神無はそれを氷の盾を作って防ぎライトニング・ピアスで攻撃するがラーマはそれを弓で相殺する

 

神無「凄いなぁ…!流石インドの英雄!」

 

ラーマ「褒められるのは嬉しいです…インドラ神よ…僕に力を」

 

するとラーマは矢を構えるとその矢から電流が流れ神無に向かって放たれるがその速さは雷光の如く瞬きをする暇もなく神無に向かって放たれる

 

神無「!?」

 

そして神無のところに命中すると地面が爆発し何も見えなくなる

 

ラーマ「如何でしょうか…これで死ぬならいいのですが…「いや危なかったぁ」…やはり無事でしたか」

 

神無は先程いた場所ではない所にいた…縮地で避けたのだろう

 

神無「いや危なかった…あと一秒遅れてたら時間を巻き戻せずにいたよ」

 

ラーマ「巻き戻す?」

 

神無「ええ…これを使って」

 

神無は懐中時計をラーマに見せ質問に答える

 

神無「これは僕が作ったカシオペアという時間操作懐中時計でして…十秒ほどしか巻き戻したり止めたり出来ませんが…今の様に避けられない攻撃を戻して縮地で別の所に逃げるくらいの芸当を出来ますよ」

 

つまり短時間ならタイムワープできふ時計型のタイムマシンである

 

ラーマ「…君、戦いよりももっと他の事をした方が向いてないかな…」

 

神無「いえいえ、これは他の人の作品…超 鈴音の作品ですから…僕が考えたわけではないし…ですから誇れるものではありません」

 

ラーマ「僕としては作れた君も君だと思うんだけどな…」

 

ラーマは半分呆れながら弓を構えて再び矢を射る

 

神無「このカシオペアはこんな事にも使えるのですよ」

 

神無はカシオペアを使い、矢の時間を止め当たらなくなった所で時が動き出す

 

神無「それと…レーヴァテイン」

 

神無は空間を割り空間から四本の剣を取り出す…すると剣は自動的にラーマに飛んでいきラーマを切り裂こうとする

 

ラーマ「……レーヴァテイン…権能ではなくルーン文字で生み出した自動剣ですか…それもそれぞれ違う属性を持った剣…」

 

神無「僕は剣術が出来ませんし…そもそも重力を操って剣とかを軽くしない限り持ち上げられないんですよ…2キロ以上のものを持ち上げられないんですよね僕…」

 

神無は自動剣でラーマの意識を向けさせ、魔術で攻撃し、ラーマは曼荼羅からの砲撃をするが神無は縮地で避けたり結界を張ったりしてくる為当たらない…すると神無がラーマの方を見てウザいものを見たかの様に眉をひそめる

 

神無「……ああ、まただよ…なんで見えるんだよ…僕は今集中してるんだから…」

 

ラーマ「?」

 

ラーマも手を止め何が起こったのか考える…自分は何もしていないので何故不愉快そうな顔をしているのか分からなかった

 

神無「全く…ラーマ様を取り巻く様についてる「糸」が見えるのは気のせいかね?でもまだ見えるし…ウザいな…」

 

ラーマ「!?…まさか君にはこれが見えるのか?」

 

ラーマはその糸という言葉を聞いて驚くが神無はそれを気に留めずある行動をとる

 

神無「ウザいから…破壊しよう」

 

ラーマ「え?」

 

神無は左目…黒竜の大災厄の能力の一つ、物体を破壊するを使い糸を壊そうとする…だが何故か一目見ただけで神具以外なら破壊できる目が破壊できなかったので…長い事糸を見つめ三十秒程たっと糸が壊れ始める

 

ラーマ「…あ……」

 

ラーマはそれが見えているのか呆気にとられ逆に神無は邪魔な物が取れた様にスッキリする

 

神無「さて…続きをしようではありませんかラーマ様」

 

神無はラーマに戦いの続きをしようと言うが何故かラーマは神刀の曼荼羅を消し元の刀に戻す、そしてラーマは神無に語りかける

 

ラーマ「…申し上げませんが…もう僕は君と戦う理由がないので降参してよろしいでしょうか?」

 

グィネヴィア「え!?」

 

神無「……何故?」

 

グィネヴィアは驚き、神無は首をカクンとさせ不思議そうに尋ねる

 

ラーマ「僕は君達魔王と戦いたくありませんでした…ですが僕は無理矢理彼女に先程君が破壊した糸の所為で魔王を殺す事になってしまいました…ですが君が糸を破壊したお陰でその縛りがなくなった…ですからもう戦う必要がないのです」

 

ラーマは元々戦いが好きな性分ではなく、魔王に対してもあらゆる障害を乗り越え《運命》にさえ抗ってみせる神殺し達に対しては羨望と敬意の念を抱いているのだが、運命の担い手はそれを許さず、ある時は自分の妻を殺し(殺したのはラーマの弟だが)臣下を使ってラーマを無理矢理復活させていた…ラーマはそれに抗おうとしたが結局は無駄に終わってしまった…だがその宿命を神無が破壊してしまった為にラーマはもう逆縁のない魔王と戦ったり、罪ない女神や神祖の命を奪う必要がないのだ…だが戦いをやめると言っても魔王が逃すはずがない…まあ…

 

神無「…やる気がないのなら仕方ない…別にいいですよ、このまま戦ったて相手が戦う意思がないのなら面白くない」

 

神無は別にそう言ったことを気にしないのでラーマが降参すれば見逃してくれるのだが…他の魔王ではあり得ないことである

 

ラーマ「…ありがとう、君とは神殺しでなければ友達になれそうだ…」

 

神無「え、神殺しとじゃあ友達になれないんですか?」

 

ラーマ「…確かに…まつろわぬ神と魔王が友になってはいけないと言うルールはない…なら僕と友達に…「させぬぞ…」!?この声は!?」

 

すると空に穴が空きそこから金髪の少女が現れる

 

ラーマ「運命の担い手!?」

 

彼女こそが全ての元凶、ラーマに無理矢理魔王殺しをやらせている黒幕であった

 

運命の担い手「…邪魔者は排除する…そしてラーマ…貴方はもう用済み…これからは私が魔王を全て抹殺する」

 

運命の担い手はとある物を取り出す、ラーマ達にはその物は知らなかったが神無はその物を知っていた

 

神無「……ライザー?」

 

運命の担い手「…ヤプール」

 

運命の担い手は赤い怪人…異次元超人巨大ヤプールのカプセルをナックルに入れる

 

運命の担い手「グランドキング」

 

運命の担い手は機械の様な怪獣…グランドキングのカプセルをナックルに入れる

 

運命の担い手「これで全てを終わらせる…」

 

ライザーでスキャンし運命の担い手が光に包まれる…そしての光が消えると運命の担い手がいた場所には三メートルくらいの怪獣…グランドキングに酷似した赤い怪獣がその場にいた…だがその怪獣は背中に糸車を背負っており糸車が音を立てて回転している怪獣であった

 

運命の担い手「……ディストピアミトロジーア…これが私の新たな名前…新たな神話の始まり」

 

この島に新たな災厄が舞い降りた……

 




……これは酷い(主に最後らへん)、ラーマの真名バレが都合良すぎるし、ラーマの宿命解放も雑…そして運命の担い手の登場の仕方も…ちなみにヤプールとグランドキングのフージョンライズの共通点は多数のウルトラマンと何らかの戦いでウルトラ兄弟、ウルトラ十勇士と戦った事が共通点です…そこら辺の説明は次回します、ちなみにディストピアミトロジーアのミトロジーアは神話という意味で、ディストピアは暗黒卿という意味…つまりは暗黒卿の神話です。後ラーマの声はFGOのラーマと同じ沢島みさきさんです


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五十四話運命神の思惑

さて今回はラーマーヤナの敵が登場!そして超獣も(名前だけ)出てきます!


ディストピアミトロジーア「これが全てのイレギュラーを排除するための姿…ああ、素晴らしい!私は全ての秩序を守る神となったのだ!」

 

ディストピアミトロジーアは両腕を掲げ悦しげに叫ぶ

 

神無「何で!こんな所にライザーがあるんだよ!…まあそれは置いておいて…ラーマ様、そもそも運命の担い手て一体?」

 

ラーマ「…運命の担い手とは超古代の印欧語族によって発明、発散されたギリシャ神話の運命の三女神モイライ、インドの時間に関係するパールヴァティー、カーリー、ドゥルガー等に関係する「運命の三女神」という概念の原型となった時間と運命を司る最源流の運命神の事です」

 

グィネヴィア「それでは権能は?」

 

ラーマが運命の担い手について簡単に説明しグィネヴィアが権能はどんな能力なのかと聞くが…

 

ラーマ「自身が攻撃するのであれば…運命の糸を断つための刃物を無数に投げるだけですね」

 

神無・ランスロット・グィネヴィア「「「はぁ?」」」

 

三人は何を言ったか理解できなかった…正確には理解はしたが意味がわからないのだった

 

神無「えっと…あいつてラスボス的な奴ですよね?それが刃物投げるだけ?」

 

グィネヴィア「…ショボい」

 

ランスロット「そんなもの魔王にとって児戯所の話ではないのですが……」

 

ラーマ「…因みに彼女は普通の人間にも倒せるほどの実力しかありません」

 

神無・ランスロット・グィネヴィア「「「弱すぎるでしょ!?」」」

 

余りの運命の担い手の弱さに呆れる三人だがラーマは続けて言葉を出す

 

ラーマ「ですが奴にはまだ恐ろしい権能があります…」

 

ラーマがそう言うとディストピアミトロジーアの糸車がとてつもない速さで回転する…すると糸車から糸が五本出て地面に落ちる…そして糸車が逆回転すると地面から五体の怪物達が糸に引っ張られて現れる…それを見てラーマは驚き叫ぶ

 

ラーマ「お前達は!?ラーヴァナにクンバカルナ、シュールパナカー、インドラジットそしてヴァーリン!?お前達蘇ったのか!?」

 

ラーヴァナ「久しぶりだなラーマ!」

 

シュールパナカー「ラーマ様ぁ!私が殺して愛でてあげますわぁ!」

 

クンバカルナ「地獄から蘇ったどぉ!」

 

インドラジット「ラーマ!殺す!」

 

ヴァーリン「キャッキャッキャッ!貴様を殺してやるぞ!」

 

そう蘇ったのはラーマーヤナのラーマの宿敵ラーヴァナとその弟クンバカルナに妹のシュールパナカー、ラーヴァナの息子インドラジット、そして同盟を結んでいた猿王ヴァーリンだった…

 

ラーマ「これが…運命の担い手の持つ権能…相手に逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ、運命の糸によって使役するという能力です!」

 

運命の担い手には逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ、運命の糸によって使役するという能力を持つ…それは神を多く殺している魔王にとって最悪の能力であり…更にディストピアミトロジーアは運命の担い手であって運命の担い手であらず…まだ他にも能力を持っているのだ

 

ディストピアミトロジーア「これだけの数なら貴様らも勝てまい!」

 

ラーマ「…でどうします君?」

 

神無「君ではなくて皇 神無ですよ」

 

ラーマと神無はディストピアミトロジーアを無視して話しだす…するとシュールパナカーがラーマに向かって突進してくる

 

シュールパナカー「ラーマ様ぁ!今度こそ私と一つに!」

 

シュールパナカーはラーマに一目惚れしラーマは自分にはシーターがいるから無理といい弟のラクシュマナに結婚を進めるもラクシュマナも断った為シーターを襲うがラーマ兄弟に返り討ちにされたまつろわぬ神である…そんな彼女はシーターがいない今なら…と淡い希望を寄せるが…そんなシュールパナカーの顔面にライトニング・ピアスが命中する

 

シュールパナカー「ゲフゥ!?」

 

神無「はい命中!」

 

シュールパナカー「神殺しぃぃぃぃ!!?貴様ぁ!?」

 

シュールパナカーは自らの恋路に邪魔をした魔王を睨みつけるもラーマが接近し救世の神刀でシュールパナカーの首を切り落とす

 

シュールパナカー「…何…で?」

 

シュールパナカーはまたラーマに振られ光となって消滅する

 

ラーヴァナ「シュールパナカー!?おのれ!貴様らよくも妹を!」

 

ラーヴァナは妹を殺されて怒るがラーマ達は

 

ラーマ「僕、シーター一筋なんですよ」

 

神無「ラマシタ好きなんで邪魔しないでもらえます?あっちのラーマとシーターは会えない呪いがかかってるのでこっちのラーマ様とシーター様には幸せになってもらわなければ」

 

ラーマはシーターしか興味がないといい、神無に至っては…ゲームの話しかしていない…

 

ラーヴァナ「うぬぬ…お前達!やってしまおうぞ!」

 

クンバカルナ「グオオォォォォ…ZZZzz…」

 

ヴァーリン「寝てるんですけどぉぉぉ!?」

 

クンバカルナは完全に寝ていた…因みにクンバカルナは余りにも大食らいで尋常ならざる食欲の持ち主で周囲の生物を絶滅させる勢いだったため、ブラフマーに半年眠り1日だけ起きるという呪いを掛けられたという

 

神無「あ、スリープ・サウンドで眠らせときましたよ?元々半年眠って一日しか起きないから眠りが効き易かったですよ」

 

ラーマ「…有難うございます…おかげで楽ができます」

 

ラーマはクンバカルナの恐ろしさを知っている為一安心するが、まだラーマの宿敵ラーヴァナの他に猿王ヴァーリンに、インド神話の雷神インドラを倒したラーヴァナの息子インドラジットが残っている

 

インドラジット「父さん、何で叔父さんは寝てるんだ?…」

 

ラーヴァナ「馬鹿だからだよ!(呪いのせいです)」

 

ヴァーリン「グヌヌヌ!この単細胞めがぁぁぁぁ!」

 

インドラジットは叔父(クンバカルナ)が寝ていることに気づき、ヴァーリンはクンバカルナを罵倒する

 

ディストピアミトロジーア「…こうなればこの能力を使ってやろう」

 

するとディストピアミトロジーアは糸車から糸を放射し四本の糸がラーヴァナ達に巻きつく

 

ディストピアミトロジーア「変われ回れ運命の歯車に従え…我が運命に従うのだ…貴様らは神を超越する…」

 

するとラーヴァナ達に黒いオーラが漂いさらに強くなった気配がする

 

ディストピアミトロジーア「この姿の私は…別世界の…確か「超獣」?という生物達の能力を呼び出した神どもに付加させるという権能だ」

 

神無「……地味にヤバイ能力ですね…」

 

つまりはまつろわぬ神の理不尽な強さに超獣の面倒な能力が付加させ、強化されるという権能に神無は面倒くさげに喋る

 

ラーヴァナ「ククク…素晴らしい力だ!」

 

ヴァーリン「力が漲ってくるぅぅぅぅ!!キャッキャッキャッ!」

 

インドラジット「うおぉぉぉぉ……!凄い力だぁぁぁぁ!」

 

クンバカルナ「ZZZzz………!!」

 

ラーヴァナ達は強化された自分達を見て悦しげに叫ぶ(クンバカルナは寝ているが)

 

ラーヴァナ「まずは俺の新しい能力を見せてやろう!」

 

クンバカルナ「やるどぉ!」

 

ラーマ「……ここは僕に任せてください」

 

するとラーヴァナは十体に分裂する…これがラーヴァナが得た超獣くノ一超獣ユニタンクの能力である、そして眠っていたクンバカルナは獏超獣バクタリの能力で自分の夢を食べて起きて戦いの準備をする…そしてラーマは二体に立ち向かう

 

ヴァーリン「キャッキャッキャッ!貧弱そうな貴様の相手は俺様だぁ!出てこい我が僕達よ!」

 

インドラジット「ラーマの代わりに軟弱野郎をぶち殺すぞ!」

 

神無「…やれやれ…頑張りますか」

 

そしてヴァーリンは怪魚超獣ガランのガランガスで触れたものを分解し吸収する力を持つ。物体を自在に操るテレパシー光線を持ち合わせ、ヴァーリンは神話では猿達の王で猿を従えたという…その為曼荼羅を生み出し曼荼羅から無数の猿を呼び出す、インドラジットは超獣の中でも屈指の剛力を持つ蛾超獣ドラゴリーの能力を得ている為その力は計り知れない…そんな強敵達を前に神無は一人で立ち向かう

 

 

一方その頃日本の幽世にてラーマ達の戦いを見ている者達がいた

 

「たく、最後の王が封印されてる所に神殺しが現れたと思ったら最後の王は復活してやがるし、神殺しはその最後の王と一緒に共闘してるしで…何がどうなってやがる?」

 

180センチを超える巨躯で着物を着た老人…その真名は日本神話の《鋼》の神にて暴風・嵐を司る速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト)である

 

「まあそれは置いて起きまして…あの奇妙な道具を使って変化を遂げた運命の担い手は前とは比べ物にならぬ程の力を秘めておりますな」

 

スサノオの問いに答える様に喋ったのは黒衣をきた木乃伊という人物…彼は黒衣の僧正といい江戸時代に生きた人物であり死んで即身成仏した存在だ

 

「…………ラーマ…」

 

そしてラーマの名を愛おしそうに呟いたのは玻璃の瞳と亜麻色の髪のうら若い美女で媛巫女達の祖先である瑠璃の姫君…真名をシーター…つまりラーマの妻である

 

スサノオ「しっかし運命の担い手も厄介な事を…ラーマはまだしも神殺し達を全滅させるつもりかよ……」

 

僧正「これは最後の王とあの神殺しの少年に勝ってもらわねば困りますな」

 

シーター「………ラーマ…お願いします…勝って…私の前に再び現れて下さい…」

 

 

ラーマ「!?…今シーターの声がした様な気がします!」

 

ラーマはシーターの声が届いた様だ

 

ラーヴァナ「何を言っているこいつ?」

 

クンバカルナ「とうとうおかしくなっちまったか?」

 

ラーヴァナとクンバカルナは何こいつ?みたいな目でラーマを見つめる

 

ラーマ「さて…早く終わらせましょうか!」

 

ラーマはこの二人を早く倒そうとするがこの二人は最盛期の状態で呼び出されており、更に超獣の力を付加されているので倒すのは困難で弱点があるとすれば、ディストピアミトロジーアが運命の糸で使役していることから運命の糸を智慧の剣で切断すれば消滅出来るのだが…あいにくラーマの救世の神刀は智慧の剣ではない為糸を切断できないのでラーマはラーヴァナ達を直接殺す事しか消滅させる方法がないのだ

 

ラーヴァナ「どうだラーマ!!!俺達の強さは!」

 

クンバカルナ「どうだどぉぉぉ!!」

 

ラーヴァナは十体の同時攻撃でラーマを追い詰めそれぞれが二十種類の武器を操り、計二百の武器がラーマを襲いラーマはそれをヴィマーナに乗って避けるも頭上からクンバカルナの拳が迫りラーマはヴィマーナから降りて避けヴィマーナはクンバカルナの攻撃にあたり粉々に壊れた

 

クンバカルナ「うおぉぉぉぉ!避けるな!」

 

ラーマ「避けるに決まってるでしょう」

 

ラーマはクンバカルナ達から距離を取り必死に攻撃を避ける…クンバカルナはさておきラーヴァナは元から強くそれが十体いるので苦戦していた

 

ラーヴァナ「くくく…このままくたばれよラーマぁぁぁぁ…そしたらシーターをまた攫って無理矢理犯して…」

 

ラーヴァナがラーマを前にしてそんな卑猥な言葉を言うが…

 

ラーマ「………シーターを?…冗談でも許さないぞラーヴァナ!」

 

ラーマは本気で怒った…過去ないほどに…その殺気はラーヴァナでさえ怯んでしまうほどに…

 

 

ヴァーリン「馬鹿なぁ!?俺様の手下供がぁ!?」

 

ヴァーリンは先程大量に出した猿達が起こした行動を見て仰天していた…それは…

 

ヴァーリン「何故俺様の下僕同士が攻撃しているのだ!?」

 

そう神獣である猿達が仲間であるはずの猿達を攻撃しているのだ…そんな猿達を見て神無は笑うだけ…

 

ヴァーリン「貴様だなぁ!?貴様が俺様の部下を洗脳したのだな!?」

 

神無「ええ…そうですが何か?」

 

神無は悪びれる事もなくヴァーリンの問いに答える…これは心理掌握(メンタルアウト)という魔術で敵を洗脳したり読心、念話が可能な魔術で原点のしいたけ目の中二と違いリモコンは必要無い

 

神無「で、どうです?【お二人様のご体調】は?」

 

ヴァーリン「貴様何を言って!?」

 

ヴァーリンが神無が何を言っているか問いただそうとするとヴァーリンは急に胸を押さえ出す…それはインドラジットも同じで二人とも苦しそうに胸を押さえる

 

インドラジット「熱い…!苦しいぞぉ!?」

 

ヴァーリン「貴様…何をした!?」

 

神無「…黒竜の大災厄…魔眼の権能、生物を黒死病に発症させ狂死にさせる能力…神や魔王は死にませんが…苦しむぐらいは出来ますよ…解除方法は…貴方方二人のどっちらかが死ぬ事です…どうです?誰か死ぬ人いませんか?」

 

神無は馬鹿にしたように笑い、それを見たヴァーリンが襲いかかるが神無はヴァーリンに黒竜の顎を複数出して噛み砕く

 

ヴァーリン「ギャァァァァァァァ!!?」

 

神無「《連門顎》…弱いですね貴方?」

 

ヴァーリン「貴様!?」

 

ヴァーリンは神無に再び襲いかかろうとするがインドラジットがヴァーリンの背後に現れてヴァーリンを叩き潰す

 

ヴァーリン「か…っは…?何故?」

 

インドラジット「お前が死ねば俺は生き残れる!雑魚は死ね!」

 

ヴァーリンはインドラジットに裏切られ、黒死病が溶けたインドラジットは神無を睨みつける

 

インドラジット「よくもやってくれたな魔王如きが!貴様を殺してやるぞ!」

 

インドラジットはドラゴリーの怪力で神無を絞め殺そうと接近するが神無は無抵抗…インドラジットは勝ったと思うがふと自分の体を見ると消えかけていた

 

インドラジット「な!?何故だ!?」

 

神無「…貴方に巻き付いていた糸を破壊しました…破壊する間は瞬きしてはいけませんからずっと目を開けてるのは辛ったですが…壊せましたよ?これにて貴方とはお別れですね」

 

インドラジット「神殺しぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

インドラジットは神無に憎悪の言葉を残しそのまま消滅し神無はラーマの所へ急ぐ

 

 

クンバカルナ「グキャァァァァア!?」

 

クンバカルナの首が切断され消滅し、ラーヴァナは自分の腕が四本無くなり、更に分身体も六体倒されたラーヴァナはラーマを睨みつける

 

ラーヴァナ「よくも…ラーマ!」

 

ラーマ「お前がシーターを侮辱するからだ…それに僕だけに構っている余裕があるのか?」

 

ラーヴァナ「なにぃ?「連門顎!」な!?」

 

神無の連門顎がラーヴァナに炸裂しラーヴァナの腕を二本喰いちぎる、ラーヴァナは食いちぎられた腕の武器を投げるが、神無は空間断絶で防ぐ

 

ラーマ「…ナイスアシストです」

 

神無「…そうですか…?ではこいつを倒すとしましょう」

 

ラーマ「ええ!」

 

ラーヴァナ「舐めるなぁ!」

 

ラーヴァナは十六本となった腕を操り節を振り下ろすが神無はそれを避ける

 

神無「《獄門顎》!」

 

獄門顎で本体を除く三体のラーヴァナを飲み込み殺しラーマはラーヴァナの左の首を三つ切り落とす、更に神無は連門顎で右の首を三つ噛みちぎる

 

ラーヴァナ「貴様等ぁぁぁぁぁ!!」

 

残った四つの首から絶叫を漏らしながらラーマ達に突進するラーヴァナだが…

 

神無「読んでましたよ…我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者…」

 

ラーヴァナ「させるかぁ!」

 

ラーヴァナは詠唱を邪魔しようとするが…

 

ラーマ「させません!」

 

ラーマが救世の神刀でそれを防ぐ、そしてその間に神無は詠唱を続ける

 

其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果てに!」

 

その詠唱と共にイクステンション・レイが二つ放たれる…二反響唱(ダブル・キャスト)で二個同時に起動させたのだ…そして二つのイクステンション・レイはラーヴァナにあたり…当然神は分解できない為超威力だが即死はできないはずだが…糸は別である為糸が消滅した為ラーヴァナも消滅していく…そして部下全員がやられた事で等々黒幕が動き出す

 

ディストピアミトロジーア「…役立たず供めが…私自ら殺してやろう」

 

ディストピアミトロジーアは赤い巨体を唸らしぎこちない動きで襲いかかる

 

ラーマ「遅い!白き恒星よ!」

 

ラーマはいつの間にか救世の神刀を救世の曼荼羅にし雷を纏め白き恒星にしてディストピアミトロジーアに叩き落とす…これを喰らえば魔王やまつろわぬ神でも大ダメージを覆うはずなのだが…

 

ディストピアミトロジーア「そんなものか?ラーマよ?」

 

ラーマ「そんな!?」

 

ディストピアミトロジーアは全くの無傷…

 

神無「なら()()()()()()()()()》」

 

神無はイクステンション・レイを三重唱(トリプル・スペル)しイクステンション・レイを纏め上げ先程の白き恒星より劣るが高威力の攻撃を放ち頭上からは千の魔術を起動させ隕石を落とし千雷を落とし氷の竜巻…様々な魔術を起動させ、更に空を闇で覆い尽くしそこから赤黒い極光「破壊の光」を雨のように降らせ白き恒星を遥かに超える威力を叩き込む…まさにこの世の終わりの様な光景が広がるが…

 

ディストピアミトロジーア「効かぬ!」

 

ディストピアミトロジーアは全くの無傷…少し痛かっただけである…そして神無は呪力が無くなりかけている為先程のよう魔術が使えなくなる…ラーマも弓を使って攻撃するが全くダメージを与えられない……

 

ディストピアミトロジーア「…どれどれ…そろそろ消すとするか…」

 

ディストピアミトロジーアは口から途轍も無い呪力が篭ったビーム「ディストピアレーザー」をラーマに放つ…ラーマは避けようとするがディストピアミトロジーアが足に糸が絡み付け動けないようにしているため避けきれず当り死ぬ…筈だったが…

 

ラーマ「……何故君が?」

 

神無「……友達を守るので大事なんでしょ?初めての友達だからあまり知らないけど…」

 

神無が空間断絶でラーマを守った…がディストピアレーザーは断絶した空間すら突き破って神無の左腕から肩までを消滅させる

 

ディストピアミトロジーア「チ、生き残ったか…ならトドメを…」

 

ディストピアミトロジーアは再びレーザーを放とうとするがガクと腕が動かなくなる…それを見たディストピアミトロジーアは忌々しげに喋る

 

ディストピアミトロジーア「…タイムオーバーか…まだ体に馴染まんか…今は引くとしよう…」

 

ディストピアミトロジーアは空間を割り運命神の領域に帰っていく…ラーマと傍観していたランスロット達は神無に駆け寄る

 

ラーマ「しっかりしてください!死んではいけません!神無君!」

 

ランスロット「死ぬな!」

 

神無「死ぬ前に…言っておきたいことが…」

 

ラーマ「駄目です!聴きたくありません!」

 

ラーマは神無の遺言を聞きたく無いとばかりに首を振るが…神無は無くなった肩をラーマの前に向け…

 

神無「バア!」

 

肩から腕までを再生させた

 

ラーマ・ランスロット・グィネヴィア「「「…………はぁ?」」」

 

三人は何が起こったか意味がわからなかったが神無は説明する

 

神無「僕の権能は魔術を使うだけでなく自身の苦痛で呪力を回復し敵の苦悩(傷み、苦しみ)で精神エネルギーを吸収し再生能力を高める、死んだ者達の生命エネルギーを吸い取り呪力と傷を早く治す。この三つがある限り呪力を吸収しほぼ無限に攻撃が行え、どんな重傷も再生する事が出来るのです…今まで回復しなかった分を使って腕を再生させたんですよ…まだ使ってない精神エネルギーもありますし後三回ぐらいは下半身が無くなっても再生できますよ!」

 

この苦痛、苦悩、死はアジ・ダハーカの首が象徴しているものである…そんな権能に呆れる三人だが生きていて良かったと思う

 

神無「さて…そろそろ何処かに行くか…最後の王とも会えたし…じゃあラーマさん、シーターさんを見つけてお幸せに…」

 

神無はさっと縮地でその場から去る…まるでもう用がないからとばかりに…それにラーマは呆れる

 

ラーマ「……彼は自由気ままですね…「ラーマ……」…!…シーター?」

 

ラーマは神無がいた場所を見つけるが不意に後ろから聞こえた声に聞き覚えがあり振りたくと…そこにはラーマの最愛の人(シーター)がいた

 

シーター「ラーマ…会いたかったずっと…ずっと…貴方に会いたかった…」

 

ラーマ「シーター…僕もだよ…もう二度と君を離さないから…ずっとずっと…一緒に…」

 

二人はゆっくりと距離を縮め抱き合い…そのまま口を重ねる…そんな光景に涙を流すグィネヴィラに主君の幸せを喜ぶランスロット…その二人を見て「からかうネタが増えた!」とばかりに喜ぶスサノオと「古老が増えますな」と呟く僧正…今ここに長い年月を得て愛し合う二人は再開した…一人の魔王の手によって…その事は本人(神無)はまだ知らないのであった…だが二人は忘れない…こうして再び合わせてくれた魔王への感謝の心を…

 

 




ラーマとシーターの再開…これを書きたいがためにカンピオーネとクロスオーバーさせたと言っても過言ではありません…ただ唯一の不満はもっとラーマとシーターの再開をうまく書きたかったです…ほら僕て恋愛経験とかないですし、現実にも興味ないですし……もっと二人をイチャイチャさせたかった…英霊のラマシタもいいですがカンピオーネのラマシタもいいかも…運命の担い手はラスボスです(確定)ディストピアミトロジーアですがこいつは神無一人では勝てません、神無一人では…ですが…ちなみにヤプールのグランドキングの共通点ウルトラ6兄弟とウルトラ十勇士と戦ったことがあるですが下記の通りのウルトラマンと交戦しました

ヤプールはウルトラマン、セブン、ジャック、A、タロウ、ゾフィー、レオ、アストラ、メビウス、ヒカリ、ゼロ、ネオス、セブン21、パワード、グレート、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ジャスティス、ネクサス、マックス、ギンガ、ビクトリー(メビウスインフィニティやギンガビクトリーの融合しているウルトラマンや力を貸しているウルトラマンも含む)

グランドキングはウルトラマン、セブン、ジャック、A、タロウ、ゾフィー、メビウス、ゼロ、、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、マックス、ギンガ、ビクトリー、オーブ

多いな…さて次回からは時代が変わり原作に入ります…次回登場するのは宮野真守さんが声優を務めたギリシャの英雄が登場しますよ?誰かて?……旧ライダーといえば分かるのでは?


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五十五話《蝿の王》壊滅

…これでいいのか?と思い書いた作品…大丈夫かな?さて最後ら辺でクロスオーバーキャラが出てきますよ


王立工廠…アレクサンドル・ガスコインという魔王がイギリスを拠点とする魔術結社がある…そこに今神無はいた…何をしているかというと…

 

神無「あ、アレク罠張ったから肉置いて」

 

アレク「分かりました先生…おいアニー、ドニさっさとこっちに誘導しろ」

 

アニー「死ね、先生腹部位破壊しました」

 

神無「ありがとアニー、ドニ尻尾切断できた?」

 

ドニ「う〜ん…もう少しかな?あ、切断出来たよ!…て、また逃げたよ?フルフルて面倒くさいね」

 

モンハンをしていた…しかもパーティーを組んでいる奴等全員が魔王である…この光景を魔術師達が見たら卒倒するだろう…

 

アレク「先生、ペイント消えたんでペイントビン使って下さい、俺は速射しますので…おいヘビーボウガン使い、さっさと仕留めろ、先生に無駄手間を掛けさせるつもりか?この痛いコスプレ魔王」

 

アニー「はぁ?お前こそ速射で仕留めなさいよ、ライトボウガン使い…全くこれだからヘタレ魔王は嫌なのよ、先生の一番弟子だが知らないけど私はあんたみたいな偽悪者じゃなくてヒーローなの」

 

アレク「男装してその所為で婚期を逃してる魔王がよく言うな?妹弟子だが知らないが殺すぞ?それに俺はお前と違って嫁がいるしな?今どんな気持ちだ?売れ残り」

 

アニー「よし、後で表でなさい…ぶっ殺してやるわ」

 

アレク「上等だ、殺してやる」

 

アニーと呼ばれた眼鏡をかけた女性とアレクサンドル・ガスコイン…通称アレクが殺気を込めて睨みつける…それを見て金髪の青年が口を挟む

 

ドニ「まあまあ、落ち着きなよ二人とも!ほらフルフル狩ったし!僕の太刀捌き見た?それと戦うなら僕も混ぜてよ!神無も一緒にさ!」

 

アレク・アニー「「はぁ?何言い出すんだ?お前は死ね、この戦闘狂が…」」

 

ドニ「僕を馬鹿にする時だけは仲良いね君達!?何で僕だけそんな態度なのさ!?」

 

アレクとアニーは先程喧嘩していた筈なのにドニを馬鹿にする時だけは息がぴったりだった

 

アレク「お前など先生と戦う前に俺達が抹殺してくれる…癪だが手を貸せアニー」

 

アニー「奇遇ね、私もこの戦闘馬鹿を先生から守る為あんたと共闘するわアレク」

 

二人は銃を抜きドニの頭に当てる

 

ドニ「二人とも、落ち着いて!当たっても死なないけど痛いんだよ!?」

 

アニー、アレク「「死ね」」

 

アレク達は権能を発動させ弾丸に込めドニを殺ろうとするが

 

神無「はいはい、そこまでそこまで、今はモンハンの時間だ、次は何狩る?クシャルダオラ?それともミラルーツ?」

 

神無が止めに入りドニはホッと息をついた

 

アレク「クシャルダオラから何故ミラルーツに?」

 

アニー「まあその話は置いておいて…先生《蝿の王》のアジトが分かりました」

 

神無「………本当?」

 

《蝿の王》…とある神祖が邪術師達を統率しヨーロッパの開拓時代にアメリカ大陸に渡ってきた神祖たちを女王として崇める魔女の系譜に連なり『天使の骸』…つまり竜骨を追い求めて組織された組織で、最近活動を活発してきた為アニーが滅ぼしたのだ…

 

アレク「……まさかとは思うが《蝿の王》を滅ぼす為だけに俺達を呼んだか、アニー?」

 

アレクはその為に呼んだのか?と少し殺気を出す…

 

ドニ「まあ僕は構わないけど…強い奴はいるの?」

 

ドニは笑いながら聞く

 

神無「……まあいいさ…面白ければ…で何処だい?」

 

アニー「はい…《蝿の王》のアジトは……」

 

アニーが喋り出した所でとある少女が影から神無達を覗き見していた…名をセシリア・チャンといい王立工廠のメンバーであり、アレクに助けられたことから好意を寄せているが気づかれないしそもそも嫁がいるのでどっちらにしろ振り向かれない可哀想な子である

 

セシリア「……何か馬鹿にされた気が…」

 

アイスマン「何をしているセシリア」

 

そこに王立工廠の副総帥であるサー・アイスマンがやってくる……彼はイギリスの騎士勲章を受けたオランダ人でパオロ・ブランデッリと言う騎士と並ぶ程の世界有数の騎士であり、メイス使いで唯一の弱点は飛行機に乗れないこと

 

セシリア「あ、アイスマンさん…いえあの古参の魔王…皇 神無について考えていて…確か通称は竜帝…でしたけ?」

 

アイスマン「ああ…それで皇王がどうした?」

 

アイスマンがセシリアに疑問を聞く

 

セシリア「いや…あの魔王様、よくここに来るじゃないですか?それもアレク様と険悪なスミス様…最初は女だったんだ!?て、驚きましたけど…スミス様とドニ様を連れて…どう言ったご関係なのかと?」

 

セシリアはあの四人がどう言った関係なのかを聞こうとするが…後ろから声が聞こえる

 

「あらあら…そんな事でしたら私がお教えしますわ」

 

セシリア「!…居たんですか?キルケー様」

 

スミレ色の瞳を持つ銀髪の美少女…その正体は古代ギリシアの魔女神、太陽神ヘリオスの娘であるキルケーがセシリアの後ろに立って居た

 

アイスマン「いつの間に…申し上げありません奥様」

 

アイスマンがキルケーに奥様と呼んだ理由…それはアレクの嫁というのが…キルケーだからだ…これには訳がある…始まりは三年前アレクが休眠から起こし戦闘を始め、アレクとキルケーが一進一退の攻防を繰り広げていた時にアレクが接近した時誤ってキルケーの女性のふくよかな部分に触れてしまい、激昂したキルケーに対しアレクは土下座し、キルケーに対し籍を入れることを決意したと言う

 

キルケー「あれは驚きました…まさか籍を入れるなんて…まあ幸せですからいいのですが…」

 

キルケーは頬を赤く染め、話を続ける

 

キルケー「それと結婚式の牧師役をしたのが神無様で招待客にドニ様を除く当時の魔王が勢揃いで来た事には肝を冷やしまたわね…特にヴォバン様と羅濠様は目がギラギラしてましたもの…まあ神無様がいたから戦闘とかにはなりませんでしたが……あの方の交流関係は広すぎますわ」

 

キルケーは感心したかのように話す

 

キルケー「それと旦那様との関係ですが、師匠と弟子のご関係です…旦那様が若い頃…魔王になる前に神無様と出会い魔術を教わったとか…アニー様も同じく弟子ですので旦那様にとってはアニー様は妹弟子となりますわ」

 

セシリア「へぇ〜…弟子だったんですか…だから先生と…ドニ様とは?」

 

キルケー「確か魔王になった頃にヴォバン様がまつろわぬ神将来の時に横入りして来た時に会ったとか」

 

セシリアとキルケーが話していると、アニーの話が終わったのか神無が魔法陣を描き出す

 

神無「じゃあ行くか…あ、キルケー君と行くかい?」

 

キルケー「あら、お呼ばれしましたわ…では失礼…」

 

キルケーはアイスマン達に一礼し魔法陣の中に入り、魔法陣が光り消えていった…

 

セシリア「…転移魔法陣ですか…」

 

アイスマン「…そうだな」

 

セシリアとアイスマンは神無の魔法に驚くだけであった

 

 

 

ロサンゼルスのとある森林に魔法陣が現れ神無達が現れる…

 

アニー「……ここが奴等のアジトです先生」

 

アニーは闇エルフに作成してもらった吸血鬼のマントの様な黒いケープや黒い仮面をかぶって変装しており、アレクも銃を持ち、ドニも剣を持っていつでも戦える様にしていた

 

神無「さて…じゃあ行くかな」

 

神無はポケットから一枚のカードを取り出す…それはレッドキングが描かれたカード…愚者のアルカナだった…暫く森を散策すると建物が見えて来てそこに一歩踏み入れると頭上から魔術が降り注ぐ

 

邪術師「敵襲だ!」

 

建物から数人の邪術師が現れ、神無達を包囲し魔術を放とうとするが…魔術は起動しなかった

 

邪術師「何!?」

 

神無「残念…これがもう発動してるから」

 

左手で持ったレッドキングのカードを見せると神無は右手から火炎の魔術を起動させ邪術師達を焼き尽くす

 

キルケー「…愚者の世界でしたか…敵の魔術のみを封殺し、自分の魔術は使えるという反則技…まあ味方も魔術が使えなくなる上、本当に呪力が高い方は魔術は封殺出来ず弱めるだけと聞きましたが…私の魔術の威力が弱まったので本当の様ですわね…」

 

キルケーは神無の「愚者の世界」に感嘆を漏らしそのまま建物に入る…愚者の世界の発動圏内は10メートルと広いので魔術は放たれないはずだったが神無達に雷が降り注ぐ

 

ドニ「ちょ!?魔術は封殺されてるんじゃないの?!」

 

アレク「チ…神祖め…異能者を組織に入れていたのか!」

 

異能者…常識では考えられない現象を起こす特殊な力 「異能力」を持つ者達の事で「異能力者」や「異能者」「能力者」と呼ばれ、魔王よりは格下だが並の人間や魔術師では抗えない程の力を持つ魔王の次に危険とされる存在である、異能者の異能力は魔術ではない為愚者の世界では封殺出来ないのだ…がこの程度で止まる魔王ではない

 

アレク「…雷をだす異能力か…雷の使い方で俺に挑むとは愚かな…」

 

アレクの身体から火花が散り、気がつくと雷の異能者は首をもがれ死んでいた…その後ろには男の首を持ったアレクがいた…これがアレクのレミエルから簒奪せし権能「電光石火」であり雷を纏った超高速移動術で、神速を行使するのだ

 

スミス(アニー)「さっさと行くぞ」

 

アニー…スミスは男の口調になり奥へと進むそれについて行く神無達…奥へ進むたびに異能者や邪術師が虫の様に湧いてでたが大抵はキルケーの魔術で一掃できた…そして奥へ進むと偉っそうに踏ん反り返る紫色の長い髪の少女が憎々しげにこちらを睨みつける

 

アーシェラ「良くも来ましたね魔王供よ…そしてその魔王に飼いならせし同胞よ…」

 

彼女の名はアーシェラ…蠅の王の神祖であり首領でもある

 

スミス「久しいなアーシェラ…今度こそ決着をつけようか!」

 

アーシェラ「図に乗るな魔王が!妾の真の力を思いしるがいい…と言いたいがこの人数では多勢に無勢………まあいい既に儀式は始まっているのだから…」

 

神無が目にしたのは魔法陣…そこに多数の血がついており今にも何かが召喚されそうだった

 

神無「……まつろわぬ神の招来の儀か!?」

 

アーシェラ「ご名答…」

 

すると魔法陣が光りそこから紫色の髪のチャラそうな青年が現れる

 

「僕を呼んだのは君かい?」

 

何処と無く聞いたことある様な声が建物に響く…その声はあのウルトラセブンの息子の声に似ていた

 

ペルセウス「僕はペルセウス、神祖に招かれてここに招来した…彼女の為に君達を皆殺しにする」

 

ペルセウスはペガサスを呼び出しハルペーを片手に持ち反対側の方の手に青銅鏡の盾を持ち兜を被る…戦闘準備万端といった所だろうか

 

アーシェラ「それに…あの神祖から貰った神獣もいることですから…来なさい」

 

すると建物が震え始め、天井が破れそこから鳥の神獣と頭には鬣が生え口には牙があり指には鋭い爪が生えている神獣が現れる…その姿は火山怪鳥バードンに酷似した鳥の神獣と凶悪怪獣ガバラに酷似した青いガバラ擬きの蛙の神獣が現れた

 

アーシェラ「あの神祖曰くピトフーイの最も毒が強い鳥の一つカワリモリモズを進化させた個体とコバルトヤドクガエルを進化させた個体…との事ですが…余りにも大きすぎますわ。」

 

アーシェラは呆れるがそのバードン擬きとガバラ擬きを凝視する神無は誰の差し金か理解した

 

神無「ウルルの仕業か…厄介な事を…」

 

そうこの神獣はウルルの仕業なのだろう…そう理解し神無は後であの神祖(アーシェラ)に問い詰めようと心の中で呟いた

 

アーシェラ「さあやってしまいなさい!ペルセウス!バードン、ガバラ!」

 

バードンとガバラは地面を揺らしながらアレクとスミスに戦いを挑み、ペルセウスとアーシェラのコンビはドニと神無のコンビと戦う事になった

 

スミス「……超変身、大いなる魔術師」

 

すると建物が崩れ出しスミスの姿が頭に羽根飾りを付け、全身が黒く右足が黒曜石で出来た全高15mのシャーマンのような姿に変わる…これがアステカ神話のテスカトリポカから簒奪せし五つの能力が備わった権能「超変身」の変身する姿の一つ「大いなる魔術師」である

 

ーーーガバァララァアアアァァァ!ーーー

 

ガバラは身体に電流を流しスミスを感電死かせようとするが…

 

スミス「残念だが…それは私も同じでね」

 

するとスミスはガバラに掴み掛かり全身から迸る電撃をガバラに浴びせる

 

ーーーガバァララァアアアァァァ!?ーーー

 

ガバラは余りの電流に鳴き叫ぶ、すると背中の木筒から槍を抜き出し穂先から紅蓮の炎を出しガバラを焼く

 

ーーーガバァララァアアアァァァ!?ーーー

 

ガバラの悲鳴がその場に響き渡った

 

 

バードンはアレクを自分の嘴で刺し殺そうとするがアレクは火花を散らしキルケーを抱いて避ける、キルケーはアレクに抱かれたまま稲妻を降り注がせ灼熱の業火をバードンに浴びせ、バードンは空を飛んで逃げようとするが植物を生成しバードンの足に絡まらせ動きを封じ攻撃する

 

キルケー「来なさい!大海蛇(シーサーペント)!」

 

キルケーはシーサーペントを召喚し更に強化しシーサーペントの肉体をゴム状の身体へと変化させバードンを倒す様命じる

 

アレク「復讐の女神!」

 

アレクは復讐の三姉妹を召喚し「復讐のフィールド」を形成させ、バードンの攻撃を待つ

 

ーーーキュエエエエエエ!ーーー

 

バードンは口から火を吐きアレク達がいる復讐のフィールドに放ちアレク達を焼き尽くさんばかりに火を吐く、また三女神の一人に嘴で刺し猛毒を流し込む

 

アレク「………………」

 

アレクは復讐の三女神を盾にして防ぐが自分にも火が降りかかる…それでも動かないのを見てバードンは勝利を確信する

 

 

アーシェラ「ふははは!行くのだペルセウス!やってしまえ!」

 

ペルセウス「了解」

 

ペルセウスはペガサスに乗って突進しドニにハルペーを向ける

 

ドニ「あははは!」

 

ドニに剣撃がペルセウスを擦りハルペーを自らの体で防ぐ、ドニの右手で握った物を全てを斬り裂く必殺の魔剣に変えるヌアダの権能「斬り裂く銀の腕」であり、ペルセウスのハルペーを喰らってもノーダメージなのはドニの二番目の権能、ジークフリードから簒奪さし「鋼の加護」の鋼の身体で不死とかしているからだ

 

ドニ「いいね!もっと楽しもうか!」

 

アーシェラ「戦闘狂めが…そのまま死ぬがよい!」

 

アーシェラは水の弾丸を生み出しドニに攻撃しようとするが

 

神無「霧散せり!」

 

トライ・パニッシュで水の弾丸を打ち消し、アーシェラは舌打ちする

 

アーシェラ「チ…こうなればどっちらが魔術の腕が高いか比べましょうか!」

 

アーシェラは水の散弾を打ち出しマシンガンの如く撃ちまくり、神無はそれを金剛法印(ダイヤモンド・サイン)で防ぐ

 

神無「悪いけどこうも簡単に負けるわけにはいかないのだよ…」

 

対する神無もドニを強化する為魔術を使う

 

神無「聖絶の言霊!」

 

ドニに光が降り注ぎドニの剣に聖絶の言霊が付加(エンチャント)される、聖絶の言霊は聖なる殲滅の特権を与え神獣や神霊に有効的な対抗手段で神無はダヴィデの言霊と弓の歌も含まれているので神に対し傷を与え身体能力を上げる技へと昇華しているのだ

 

ドニ「おお!これて僕でも空飛べる様になるアレだよね!?凄いな!僕達カンピオーネには魔術が効きにくいのにこうも簡単に強化できるんだから!」

 

カンピオーネは魔術に対する抵抗が高い…だがそれでもカンピオーネを強化したり衰弱させることくらい神無は出来るようになっていた

 

神無「さあ頑張ってねドニ君!」

 

ドニ「分かったよ!」

 

ドニは聖絶の言霊を使い空を飛びペルセウスを追い詰める

 

 

ーーーガバァララァアアアァァァ!?ーーー

 

スミス「もう終わりか?カエル」

 

スミスは槍の穂先から衝撃波を出しガバラを切り裂き、炎で焼き尽くしガバラは満身創痍の状態である

 

ーーーガバァララァアアアァァァ!!ーーー

 

ガバラは最後の足掻きとばかりに飛びかかるがその瞬間に大地が揺れだし地震が発生する…するとスミスの姿が巨人から猛禽の姿をした翼長10m程の黒い魔鳥に変身する…これは大地を傷つけることでこの姿に変身する超変身第四の姿である、そしてそのまま翼から毒霧を出す…これはシロナガスクジラでさえ一瞬で融解できる為暫くガバラはその霧を浴びた後姿形残らず消滅した

 

ーーーキュエエエエエエ!?ーーー

 

アレク「どうだ鳥?自らの炎にやられる気分は?」

 

バードンはシーサーペントを刺して毒を注入して倒し終えた後、三女神が吐きだした炎により体を焼かれていた…しかも三女神の内バードンが嘴で刺した女神が口でバードンの肉を噛みバードンの猛毒を流し込んだ…これは復讐の女神の効果で自分もしくは女神が受けた攻撃をそっくりそのまま三女神達が相手に返す技である

 

アレク「雷光化!」

 

アレクは自分の身体を雷光に変え雷光弾を飛ばし毒袋を破壊しバードンは弱体化する…そしてそのまま雷光弾に辺り続けて身体を焼き尽くされ死に至った…タロウの世界で圧倒的な強さを誇ったバードン(擬きであるが)も魔王の前では弱者…狩られる側に過ぎなかった

 

アーシェラ「ク…!役立たずめ…ペルセウス何をしているのだ!早く片付けろ!」

 

アーシェラはペルセウスに早く倒すよう急かすがペルセウスはドニにかなり追い詰められていたペルセウスの青銅鏡の盾はドニの魔剣で切り裂かれ使い物にならなくされ、ゴルゴーンの首もドニに見せる前に神無が第七園を起動させ炎で焼かれてしまい、ハルペーとペガサスそして隠れ兜もあるが隠れ兜を使っても神無が熱を探知しペルセウスに攻撃を当てそれをドニが狙ってくるという状況であった

 

神無「…面倒くさいな…魔獣を出すか」

 

すると魔法陣が描かれ中から三体の二つの首を持った龍が現れる…青銅の翼を持ち黄色の角が生えた双頭龍であった

 

神無「これは何年か前に見つけたのですがとある権能(クロウ・クルワッハ)は三つの能力がある権能と思ってましたが…どうやら四つだったようでそれが神獣達から細胞を採取しそれを組み合わせて魔獣を生み出す権能だった様です…まあ一体作るのに二日ぐらいかかるのがネックですが…」

 

これはつい最近になって神無が気づいた能力で最初はヒュドラと戦っている時ヒュドラに触れた際に細胞を採取した時に気づき、ヒュドラの再生力の他、フェニックスの涙を流し一度だけ身体が残っていれば復活し、コカトリスの魔眼を持ちアンフィスバエナの毒を持つ、二つ首なのはアンフィスバエナの影響と考えられる、魔獣達は意思や感情は宿っていないが、闘争の点においては知恵が回るらしい…

 

アーシェラ「厄介な奴らを!」

 

アーシェラが魔術で双頭龍を攻撃し傷をつけても再生し倒しても肉片があれば何度でも再生する…これに対抗できるのはドニの傷が治らない様になる魔剣の力ぐらいか後からもなく消滅させるかぐらいだろう

 

ペルセウス「…どうやら私達の負けの様だね…」

 

ペルセウスは敗北を覚悟してもドニに突進し神無が縮地で接近しプラズマ・カノンとエア・ブレードを放ち、ペガサスに直撃しペガサスが消滅した

 

ペルセウス「ク!」

 

ペルセウスはドニにハルペーを向けるがドニはそれより早くペルセウスの首を切り落としペルセウスの首は地に落ちる

 

ペルセウス「……見事だったぞ」

 

ペルセウスはそう言い残し消滅する

 

ドニ「さあ…後は君だけだよ?」

 

アーシェラ「ク…クソがぁぁぁぁ!」

 

アーシェラは龍蛇の封印を解き、まつろわぬレヴィアタンになり襲い掛かるが所詮は元まつろわぬ神…アレクが放つ黒き雷霆、キルケーが黄金色の太陽フレアを放ちスミスが魔鳥の口から第二の権能アルテミスから簒奪せし魔弾の射手の光の矢を二本同時に放ち、ドニは剣の切っ先から光線を放ち、神無がイクテクション・レイを放ちレヴィアタンは切り裂かれ、雷霆とフレアに焼き尽くされ光の矢に辺り光の波に分解され…五つの必殺技がレヴィアタンに当たりレヴィアタンの姿は消えていた…が

 

キルケー「逃げられましたわね…」

 

アレク「そうだな…だが手応えはあった…技が当たったのは間違いない」

 

スミス「長くは生きられまい…これで一安心だ…」

 

ドニ「じゃあ帰ってモンハンの続きしよ!」

 

神無「…そうだね(まあラヴクラフトを呼んでおいたし大丈夫か)!」

 

そうして魔王達は王立工廠に戻っていった

 

 

その頃アーシェラは港まで逃げおおせていた

 

アーシェラ「危なかった…だがもう時期死ぬであろう…ならばここにいる人間どもを皆殺しにしてくれよう…」

 

アーシェラは最後の力で自爆しここにいる人間達を鏖殺しようとするが

 

?「見つけた…すべてのサメの父」

 

アーシェラ「!?誰だ!?」

 

アーシェラが後ろを振り向くと黒のウェービー過ぎるロングヘアに落ちくぼんだ目のやせ細った身体にロングコートの様なスーツを着た青年が立っていた

 

?「仕事は面倒くさい…外出は四年ぶりだ…早く…帰って寝たい……けど…神無君との契約は……果たさねば…」

 

アーシェラは問答無用で男に水弾を投げ首があらぬ方向に曲がるが……男は何事も何もなかったように首をもとに強引に手で戻す

 

アーシェラ「貴様、人間ではないのか!?」

 

アーシェラは何度も水弾を当てるが男は無傷…自分が弱っていて元の威力より弱いのもあるかもだが明らかに人間離れしすぎている…すると男は自分の腕を触手に変える…それを見てアーシェラは理解する…男の正体に

 

アーシェラ「そうか!貴様は我らと同じまつろわぬ…いや真なる神!…お前の名はク……」

 

アーシェラは何か言おうとしたが触手に首を切り落とされそのまま消滅する

 

?「…ああ…眠い…怠い……早く…寝よう…」

 

そう呟くと男は海に飛び込んだ…そしてそのまま沈んでいく…男の名はハワード・フィリップ・ラヴクラフト…その正体は…一体………?

 

 




…戦闘描写が短すぎる…さて今回登場したのは二次作品ではかませになる個人的に好きなキャラのアーシェラ(ならあんな殺し方するなよとか言わないで…)と宮野真守さんが声を務めた旧ライダーことペルセウスです、そしてウルルが作ったバードンとガボラもゲストとして呼びました…ちなみにウルルはこれまでも色々な場所で怪獣を生み出してはその怪獣は魔王達によって討伐されたようです…ちなみにキルケーの姿はオケアノスのキャスターを銀髪にして目をスミレ色に変えたキャラとご想像を…声は茜屋 日夏海さんです

そして最後の人物…何者なんでしょうね?(露骨なネタバレをしていますが)ちなみにもう少ししたら他のキャラも出てきます、草薙護堂君との対面する話に出てくるかも?ちなみに双頭龍は問題児のアジ・ダカーハが生み出した奴をモチーフにしました…ではまた次回!感想待ってます!


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五十六話四神の長

はい今回は割とメジャーな神の登場です、それから僕テスト期間に入ったので後送れるのが一、二回送れるかどうかてラインなんですよ…取り敢えず1回は送ろうと思いますが…とりあえずすみません…テストが終わり次第送りますので…ご了承ください


中国江西省の鷹山にある五嶽聖教…ここは中華の技芸を学んだ武侠や方術使いの三割近くがこれに所属しており教主はあの羅濠であり、構成員は教主に絶対の服従を誓い、教主の姿を見ただけで目を潰し、声を聴いただけで耳を削ぎ落とすほど…だったが今は姿を見ても目を潰さなくていいし耳を削ぎ落とさなくてもよくなっている(後で自分で罰する者もいるが)…そうなった理由は羅濠がほんの少し丸くなったからだろう(あくまでそれは構成員だけで一般人などは削ぎ落としたりするが)

 

そしてここは鷹山にある五嶽聖教の奥深くに編んだ庵に…二人の人物がいた…ここの五嶽聖教の教主、羅濠…本名羅 翠蓮と皇 神無が座禅を組んで茶道をしていた

 

羅濠「…貴方が点てた茶は美味いですね…他にも料理も美味ですし…紅茶や酒も極上…本当に貴方は凄いと思いますよ」

 

神無「お褒めの言葉ありがとうございます」

 

茶を優雅に飲む羅濠に、一礼する神無…そして神無は羊羹を切り羅濠に差し出す

 

羅濠「この羊羹が茶に合うのです…これ程生きていて良かったと思うことは滅多にありませんよ…」

 

羅濠は少しずつ羊羹を咀嚼してゆっくりと食べていく…

 

神無「美味しそうに食べてもらってありがたいです…」

 

すると部屋の戸が開き少年が入ってくる

 

鷹化「師父、神無殿、入ります」

 

彼の名前は陸 鷹化(りく ようか)羅濠の弟子であり羅濠に振り回される苦労人である

 

神無「おお、鷹化君!丁度いい、これ饅頭と煎餅ね、皆で分けてあげて」

 

鷹化「ありがとうございます…」

 

頭を下げる鷹化に羅濠が話しかける

 

羅濠「して要件はなんですか鷹化?今久しぶりに朋友に合っているのですよ?拳骨を食いたいのですか?」

 

鷹化「滅相も無い…ただ中国の魔術結社から依頼が参りまして…」

 

羅濠「ほう?して内容は?」

 

羅濠が鷹化に聞くと鷹化は手紙を取り出し喋り出す

 

鷹化「…こちらに龍が迫っています…神獣ではなく龍神のまつろわぬ神と判明、直ちに倒して頂きたいとのこと」

 

神無「ほう?」

 

神無が龍という言葉に反応する、それを見逃さなかった羅濠は鷹化に問いかける

 

羅濠「鷹化…それは私が倒して欲しいと書いてありますか?」

 

鷹化「へ?…えっと…倒して欲しいと書いてあるだけで師父が倒せとは…まさか…」

 

羅濠「ええ…朋友よ、貴方が倒して来なさい…龍と聞いて戦いたがっているのでしょう?」

 

羅濠は神無に向けて言い、神無は口を大きく歪ませ羅濠に笑いかける

 

神無「……やっぱりわかる?そうなんだよね!僕の権能て蛇か竜かしかいないからさ!最近倒したのも神祖だったからさ、つまんなかったんだよね!僕は今その龍と戦ってみたいと思ってたんだよ!流石!」

 

神無は嬉しそうに叫び、空間を切り裂き中かは酒を出す

 

神無「お礼と言っては何だけどこの吟醸酒を置いてくね!」

 

そう言って神無は鷹化からまつろわぬ神の居場所を教えられるとそのまままつろわぬ神の元へと転移していく…それを見た後鷹化がボソッと喋る

 

鷹化「師父…知ってます?あの人が作った魔法薬や魔道具て高値で売られてるんですが、あの人が作った酒て呪力も篭ってるし美味いからで一本一万はするらしいですよ…」

 

羅濠「…まあ朋友が作る料理は私より美味しいですしね…それに時間を操れますから酒も1日どころか一時間以内に発酵できますし」

 

鷹化「…本当ですか…?師父より美味いなんて…今度食べさせてもらいたいですね」

 

羅濠は時々鷹化に自分の料理を振る舞い、その味を美味と称した鷹化もそれより美味い神無のまだ見ぬ料理に涎を垂らしかけた

 

羅濠「あれで人間嫌いがなくて、戦闘狂の部分がなかったら嫁の貰い手が来そうな者ですが…魔王とはロクでも無い連中が多いですから嫁など来ないでしょうね」

 

鷹化「……師父…貴方がそれを言います?」

 

鷹化はブーメランな事を言う羅濠にそう言うがそれを言った直後に拳骨が鷹化に下される…並の人間ではこれを食らっただけで頭蓋骨が割れ脳震盪を起こし即死するのだが…流石は羅濠の弟子なだけあってタンコブが出来ただけで済んだ…

 

鷹化「しっかし…あの人と師父、それにヴォバン侯爵と共に北朝鮮の偉い奴等を皆殺しにした人物て聞いた時は悪魔みたいな人物かと思いましたけど…案外いい人ですね…お土産もくれますし…魔法薬も良い物ですし…」

 

羅濠「…だったら良かったんですけどね…朋友は心の闇が濃いですから…それを人前で出さないだけで…」

 

とそう羅濠はボソッと喋った

 

 

神無「ここか、そのまつろわぬ龍神がいる場所は…」

 

中華人民共和国のとある場所でまつろわぬ神が来るのを待っていた…すると空から雨が降り出し…そして金色の龍が舞い降りてくる、翼が生えておりその翼は鷹の様…四本足で五本の指がある

 

龍神「ほう?妾が来るのを待っていたか神殺しよ…待たせてすまぬな」

 

神無「いえいえ、僕も今来たばかりなので…大丈夫ですよ」

 

龍神「そうかならいい…では戦を始めるとしようかのぅ…妾の力を見せてしんぜよう」

 

龍神は愉しげに神無に向けて喋る

 

龍神「神殺しよ…戦う前に妾の名を教えようか…我が名は黄竜!太一の妻であり四神の長である!」

 

黄竜…麒麟と十二天将の勾陳と同一視され皇帝の権威を象徴しており、元号となったり、日本でもめでたい獣とされ四神が東西南北を守護しているのに対し黄龍は中央を守護しているという、また「老いた応竜は黄竜と呼ばれる」とある事から応竜が老いた姿とされ応竜と同一視される中国最強の龍神と言っても過言ではないまつろわぬ神であった

 

黄竜「…では妾の仲間を呼ぶとしよう」

 

すると東からは水の塊が現れ、西には白い塊が現れ、南には炎の塊が現れ、北には黒い塊が現れる…それぞれまつろわぬ神程ではないが圧倒的な呪力が充満する…

 

神無「……従属神か…黄竜の従属神となると…四神か…」

 

神無が呟くとそれに答えるかの様に水の塊からは青龍、白い塊からは白虎、炎の塊からは朱雀、黒い塊からは玄武が降臨する

 

朱雀「及びでしょうか黄竜様?」

 

白虎「戦か?ならば俺に任せろ!」

 

青龍「やれやれ…白虎は気が短い…」

 

玄武「早く戦おうか…」

 

黄竜「頼むぞお前達…」

 

従属神として呼び出された四神と四神の中心にいる黄竜…四神もまつろわぬ神には届かないが四体揃うとまつろわぬ神が二体いる事になり数は五対一と圧倒的な数の差にちょっと不安がる神無であった

 

神無「全く数の差とか…まあ楽しそうだからいいか!()()()()()()()()()()》」

 

プラズマ・カノン、インフェルノ・フレア、フリージング・ヘルを同時に放ち更に五個放ち合計十五の魔術が黄竜と四神に襲いかかる

 

黄竜「甘いわ!」

 

黄竜は口から雷撃を放ち相殺し、朱雀も口から火炎を吐き相殺し、玄武は甲羅で防いで無傷で防ぎきり、青龍は水流をレーザーの如く撃ち魔術を相殺させ、白虎は爪で魔術を切り裂いた

 

神無「流石にこれは防げるよね…そう来なくちゃ!」

 

神無は笑いながら次々に魔術を放つ

 

白虎「小僧!そんな程度じゃ俺達は止まらないぜ!」

 

白虎は鋭い爪を神無に向け神無はそれを縮地で避け白虎の後ろに立つ

 

神無「…偶には趣向を変えてみるか…メラガイアー、イオグランデ、ギラグレイト、マヒャドデス、バギムーチョ、ジゴデイン、ドルマドン」

 

神無はドラクエの最強クラスの魔法を放つ、これらの魔法は他の魔法より覚えやすくシンプルな火力なので使いやすいが、シンプルな為ライトニング・ピアス等の様に小細工が余りできない上、呪力の消費が激しい為ロクアカの魔術と比べるとあまり乱用出来ない

 

白虎「チ…洒落臭え!」

 

白虎はメラガイアーとギラグレイトを爪で切り裂き、イオグレイトはそのまま耐えきり、マヒャドデスは体についた氷ごとかち割り、バギムーチョは爪から放った衝撃波で相殺しジゴデインは素早く駆けて避け、ドルマドンはジャンプして両爪で切り裂いた

 

青龍「白虎!少し冷静に!先走り過ぎです!相手は我らが天敵神殺し!油断大敵です!」

 

白虎「五月蝿えなぁ青龍は!オカンか!大丈夫だよ初っ端から死ぬもんか!」

 

玄武「それはフラグだぞ」

 

先走る白虎を咎める青龍…青龍は意外と常識的らしい…

 

神無「う〜んやっぱり五対一てのは厳しいなぁ…僕も魔獣を呼ぶか…」

 

そして空間を開き中からアーシェラ戦に出てきた双頭龍を四体召喚する

 

朱雀「確かに魔獣にしては中々強いですが…その程度で足止めになるとでも?」

 

神無「確かに…アレクのメリジューヌにも負けてたしね…でもこいつらの長所は…死ににくい所だよ!」

 

白虎が爪で双頭龍の首を切り落とすが…すぐに再生し、白虎の爪が少し溶けていた

 

白虎「うお!?血が毒なのか!?」

 

神無「ヒュドラの再生力にアンフィスバエナの毒…効くでしょう?」

 

ヒュドラはご存知だろうが、アンフィスバエナとはメデューサの血から生まれたとされ、本人の毒もメデューサ程ではないがカンピオーネですら苦痛する程の毒を持っている…武器で刺せば武器が融解するほどに…他にも雑魚を一掃するコカトリスの魔眼にフェニックスの復活と涙を流す事…戦闘を優位に進める能力を多数持っているがデメリットは作るのに二日以上かかり、尚且つ二十匹以上は作れないというデメリットがある

 

黄竜「ほほう!それが異国のキメイラという奴か!妾はその様な奇妙な生物初めて見た!面白いな!今の世の神殺しは!」

 

黄竜は大笑いし高原に黄竜の笑いが響き渡る

 

神無「まだまだ序の口ですよ…まだこれでも全ての権能の能力を合わせると全体の半分にも満たないのですから」

 

黄竜「おお!それは真か!?まだ貴様の手品の品は続くのか!?楽しみじゃのう…早う妾に観せてくれ!」

 

黄竜は好奇心が宿った目で神無を見つめる…この龍神は余程珍しいものが好きと見える

 

白虎「姐さん…愉しむのもいいが…あいつは俺の獲物だぜ!」

 

白虎が前に出て双頭龍を蹴散らしながら突進する

 

神無「…なら行きましょうか!」

 

白虎は地を揺らし、神無は電撃を左手に集める

 

神無「プラズマ・カノン!」

 

白虎「甘いわ!」

 

白虎はそれを爪で切り裂き神無に爪を向けるが…

 

神無「マナゾーン…スピリットストーム」

 

白虎の背後から膨大な風のエネルギーが白虎に襲いかかる

 

白虎「な!?」

 

白虎は慌てて避けようとするが白虎は避けきれず腹に当たり腹から血を流しながら苦しげに神無に叫ぶ

 

白虎「何をした!?後ろから魔法を出すのはともかく…気配を感じなかった!?何をしたのだ!?」

 

すると神無は何気もなく答えた

 

神無「マナゾーン…この一体にごく微量な呪力を充満させそこから僕の魔法を放つ…それがマナゾーン…つまり空気と一体しているため誰にも発動が分からない…ちなみに無詠唱でもいいから神出鬼没な技です」

 

白虎「チ…小癪な手を使いやがって…だけどよぉ…そんな小細工使って戦う奴ぁ…嫌いじゃねえぜ!」

 

白虎は再び神無に突進し神無はそれを避ける

 

白虎「まだまだ!」

 

白虎は再び突進するが、双頭龍達は火炎を吐き白虎の邪魔をするが白虎は炎を浴びながらも突進を辞めず神無に向かっていく

 

神無「風の刃!」

 

強化したエア・ブレードを発動させ白虎の前脚を切り落とす

 

白虎「グオ!?」

 

神無「海竜の咆哮」

 

神無は白虎の頭上に海竜の咆哮を放ち白虎を飲み込む

 

白虎「もう終わりか…でもまあ楽しかったぜ」

 

白虎はそう言い残すと光の粒子となって消滅する…

 

朱雀「次は私がお相手しましょう」

 

朱雀が前に出てきて翼から炎の雨を降らせ、神無にそれを翠玉方陣(エメラルド・サークル)で防ぐ

 

神無「次は朱雀ですか…」

 

神無はフリージング・ヘルを放ち朱雀は炎の風を起こし相殺し水蒸気爆発が起き朱雀はそれを避ける為後退する、それを見た神無が攻撃しようとすると青龍が水流のレーザーで神無を攻撃する

 

青龍「朱雀、私も手助けします…白虎がやられた今これ以上死んでしまうのもいけない…いかに我等が強くとも所詮は従属神…魔王には及ばない…ならばこそ協力して倒すのが策です」

 

朱雀「…そうですね、ここは協力しますか」

 

青龍は朱雀と二対一で神無を倒そうと朱雀に申し出て朱雀はそれを了承する

 

神無「リフレクト・リフレイン!」

 

複数の鏡からビームを放ちそのビームを反射させることで多角的に広範囲を攻撃し朱雀と青龍の体を焼き焦がす

 

朱雀「く!舐めるな!」

 

青龍「私達を侮ってくれるなよ!」

 

炎の玉を放ちそれに向かって青龍が水の玉を放ち神無の頭上にてそれが相殺され水蒸気爆発が起きそれに神無が巻き込まれる

 

朱雀「やったか!?」

 

朱雀がそう叫ぶと後ろから雷撃が当たり後ろを向くと神無が立っていた

 

神無「縮地を忘れてもらっては困ります」

 

そう言うと神無は朱雀の周りの空間を削り取り朱雀の羽がもがれ尻尾もなくなり朱雀は地に落ちる

 

朱雀「……無念…」

 

青龍「朱雀……安らかに眠れ…」

 

朱雀はそう言って光の粒子となり消滅し、青龍は朱雀が死んでしまったことを悲しんでいた

 

青龍「…白虎と朱雀の敵討ちとしよう」

 

神無「ミニアドブラック…嬉々灰壊」

 

周囲に展開させた空間魔法の穴から次々に呪詛を込めた灰の弾丸 嬉々灰壊を放ち青龍はそれを避けようとするが避けた場所に空間魔法の穴が無数に開く為逃げられずにいた

 

青龍「く…まだまだぁぁぁ!」

 

青龍は全身を水球で囲み攻撃を防ぐ

 

神無「メドローア…イクステンション・レイ」

 

氷と炎の相反する熱エネルギーであらゆるものを消滅させる呪文を唱え万物を分解する光の光線を放ち青龍を囲む水球ごと青龍は消し飛ぶ

 

玄武「従属神すら消滅させるか…なら守りが固い俺が行こう」

 

玄武が前に出るが神無はただ上を向いているだけ

 

神無「そろそろ神の杖が降るよ…」

 

玄武「?」

 

玄武が上を向くと巨大な金属棒が落ちていた

 

玄武「何!?」

 

神の杖…アメリカが開発していると言う核兵器に変わる兵器で1000キロ離れた宇宙から急降下しそのスピードは時速1万1587キロに達するといい、ターゲットにぶつかる際の力は原子力兵器にも引けを取らない。更に命中率が高く、宇宙から打ち上げられた後、大型建物群や地下数百メートルにあるターゲットを破壊できる。しかも、電磁波を放出しない為迎撃は難しい…

 

が、柳田理科雄はこの兵器に対し寸法通りの金属棒だと重量はタングステンで8.3t、チタンで2tに及んでしまい、さらに、100kgの物体が11,587km/hで落下しても威力は広島に落ちた原爆の十二分の一の威力しか出ないといい、他にも当たる前に融解してしまうなど指定されている…が神無の権能はそれが机上の空論であれ空想であれ存在していれば使える…つまり不可能な物でも可能にする権能…神の杖を作って攻撃することができるのだ

 

しかも魔王が作ったとあって本来の威力よりも高くなっている

 

玄武「避けきれぬ…ならば耐えきる!」

 

玄武は神の杖に当たり…爆風が吹き荒れる…煙が消えると玄武がボロボロの状態で耐えていた

 

玄武「まだ戦えるぞ神殺し!」

 

玄武はそう言い放つがふと上を向き顔を強張らせた

 

神無「でもあと三発神の杖が降りますよ?」

 

神の杖が三個落ちてきて玄武に当たる

 

玄武「神殺しぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

玄武はそのまま神の杖に当たり消滅する

 

黄竜「四神は全滅か…なら大将である妾の出番だな」

 

神無「ええ…本気で行きますよ?」

 

神無は巨龍となり黄竜と向き合う…暫く睨み合った後高速でお互いが噛み付く

 

黄竜「ぐ…乙女の玉肌に傷を作るのはな…」

 

神無「…そちらこそ乙女が噛み付くのもどうかと思いますよ?」

 

二人はそう言った後距離を取り黄竜は雷のブレスを、神無はイクステンション・レイを放つ

 

黄竜「ヌウウウウウ……!!」

 

神無「………………!!」

 

イクステンション・レイが雷のブレスに押し返し黄竜に当たるが黄竜は少し鱗が削れた程度で再び噛み付いてくる

 

神無「風よ!」

 

シュレッド・テンペストを放ち黄竜を切り刻む…が自身もテンペストの中心にいる為自身の体も切り刻まれるが黄竜が切り刻まれることに痛みが襲う為自身はそれによって再生する為このままテンペストの中心にいたら確実に死ぬのは黄竜であり神無はそうなることを考え念動力で黄竜を拘束し黄竜はなら先に殺そうと噛みつきを離さず神無の喉笛を噛みちぎろうとする…そして

 

黄竜「グオ………」

 

黄竜はそのまま地に堕ちる…この勝負の勝者は神無であった

 

黄竜「まさか…この妾が負けるとは…フフ面白い…が貴様に一つ問いたいことがある」

 

神無「何ですか?」

 

人間に戻った神無が尋ねる

 

黄竜「……貴様は何故戦う?何の為に我らと戦う?」

 

神無「…だってそれしか【僕の価値】は無いから?」

 

黄竜「何?」

 

神無が喋った言葉に意味が理解できなかった黄竜…そして神無は再び喋り出す

 

神無「僕は怪獣を操ったり戦う事だけしか価値がない人間だから…それが無くなったら…皆僕を見捨てる…もう孤独は嫌だから…皆といる楽しさを知ったから…失いたくないから戦うだけ…」

 

黄竜「………………」

 

黄竜は理解した…この青年は………【精神は子供】のままだと…誰かがこの青年を理解してくれなければ…この青年は永遠に孤独で闇の中で泣き噦る幼児と黄竜は感じた…だから黄竜は笑って神無に言う

 

黄竜「…貴様の名は?」

 

神無「皇 神無」

 

黄竜「はは…何と因果な事か…かつて妾が使えた皇帝の皇と同じ文字を持つものに殺逆されるとは…神無よ、これは呪い(祝福)だ、心して聞くが良い…お前には妾の権能は使わせぬ…」

 

神無「…?」

 

黄竜が言った言葉に理解できない神無…そんな神無を小さい子を見るような目で黄竜は笑いながら言う

 

黄竜「妾の力はお主が信頼した者にしか使えぬ…神無よ他者を信じよ、誰かを愛せ…それが主にとって救済となる…人は誰かを救済する為に生きている…死の間際に分かるというが…お主の場合は死ぬでないぞ…生きてる間に気づくのじゃ…」

 

そう言って黄竜は消えていく…権能が増えた感覚がした神無は黄竜の言った言葉を復唱する

 

神無「人は誰かを救済する為に生きている…か…誰も僕を助けてくれなかったのに…黄竜様…僕にどうしろと?」

 

神無が黄竜に言われた言葉の意味を考えていると…

 

ラヴクラフト「神無君………」

 

神無「……ラヴクラフトか…驚かさないでくれ…で何?」

 

ラヴクラフト「…日本の……正史編纂委員会…と言う組織からの…手紙だ…」

 

神無「正史編纂委員会…?ああ、スサノオさんやラーマさんの知恵借りてる組織かどれどれ?」

 

ラヴクラフトから渡された手紙を読むと…神無は手紙を読み終わると火で手紙を焼き消す

 

神無「ラヴクラフト、皆に伝えておいてくれ日本に行くと」

 

ラヴクラフト「別に構わないが…何が書いてあった?」

 

ラヴクラフトが聞くと神無は答える

 

神無「…日本に白い狼が出たらしい」

 

 

 




あれ?今回短すぎ?てなわけで次回から原作に(そのままとは言っていません)そして漸くヒロインの登場(遅いとか言わないでください)

ちなみにラヴクラフトを含むクロスオーバーキャラが出てきますよ?何の作品かお楽しみに…でも知ってる人がいるかな?ちなみにその作品は実在する人物が出てくる作品な為敵のオリキャラを作る時も実在する人物を書こうとしているのですが…著作権とか大丈夫かな?(震え声)もしかして名前を少し変えたほうがいいのでは?と考えたりします…ではまた次回!


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五十七話白狼

はい…今回の作品は僕の好きな作品のほぼパクリなんですよねぇ…てかテスト期間なのに小説書いてる僕て馬鹿…今週送れるかな?(その前に勉強しろよ…)


河川敷…ここに赤い着物を着て、右側だけ着物の袖をたくし上げている黒髪黒目の長い髪を二つに結わえた少女が膝を落としていた

 

少女「……もう何日もご飯食べてない…」

 

彼女は人に【忌み嫌われる能力】を持っておりしかも生まれついた家庭がただの裕福な家だった為化け物扱いされ一ヶ月ほど前に家を追い出され食べ物も寝る所もなく、当然の如く金もない、だが盗みを働く度胸もない…その為餓死寸前であった

 

少女(ああ…家で隠れて食べてた茶漬けと湯豆腐は美味しかったな…)

 

少女は家で食べた茶漬けと湯豆腐の味を思い出す…そして家を追い出した時の記憶を思い出す

 

 

「出て行け!この疫病神めが!」

 

「何処でもいいからのたれ死ね!」

 

複数の大人が少女を門から放り投げ、少女は地面に倒れる

 

父「お前の居場所などここには…いや世界の何処にもない!」

 

母「この家に居場所はない!この化け物が!」

 

 

少女「五月蝿い!……五月蝿い!五月蝿い!五月蝿い!!!…全部あの【白い狼】の所為だ!私は悪くない!あの狼の所為で!」

 

大人達の幻聴が聞こえた少女は頭を振るって大声で叫び…そして少女は意を決した様に顔を上げる

 

少女「……こうなったら…金品を盗んで生き延びる!次に通りかかった人の金品を盗んででも生き延びる!」

 

すると少女は自分の直感で後ろに誰か来たのが分かった…そして後ろを向くと……バイクが凄まじい速さで駆け抜けていった

 

少女「あれは…追いつけない…次…!」

 

次に来たのは……警察官が列を組んで走っていた…

 

少女「…警察官が訓練中に財布を持ってるわけがない…今度こそ!」

 

少女が自分の後ろを向くと…紫色の髪の少年が川からぷかーと流れて来た…

 

少女「………へ…?これは流石にノーカン?」

 

そう少女が言っている間にその少年からブクブクと泡が水面に出ている

 

少女「ノーカンにさせて下さい…お願いします…頼みますから…」

 

少年は足だけしか川から見えなくなった

 

少女「ノーカン……に…させて…」

 

少年の足に鴉が止まり少年の足を突く

 

少女「ノ、ノーカンにさせ……て…あぁもぉぅ!」

 

結着、川に飛び込んでずぶ濡れになりながらも少年を助けた少女…盗むとかいいながら人を助ける始末である

 

少女「ハアハア…これでも運動はいい方…でもお腹が余計空いた…」

 

すると少年はゆっくりと立ち上がる、それを見てビクッとする少女

 

少女「お、溺れてましたよ?」

 

少年「……………チ!」

 

少女(舌打ちした!?)

 

少年はまるで何かを邪魔されたかの様に舌打ちをし、それを見て絶句する

 

少年「君かい?僕の入水という遊びを邪魔したのは?」

 

少女「私なただ助けた…て入水!?」

 

入水…自殺である

 

少年「僕は自殺ぐらいでは死ななくてね…だから遊び感覚で自殺してるんだが首吊りは痛いし…入水も息が苦しいから…もう二度としない」

 

少女(じゃあしないでよ!?てか遊び感覚で自殺をしないで!?)

 

少年「とは言え…僕を助けたのは事実…僕は人は嫌いだが…助けられた恩を返さない程ではない…何かお礼を…」

 

キュルルルル…と少女から可愛らしい音がお腹からなり少女は顔を赤く染める

 

少年「お腹空いてるのかい?」

 

少女はブンブンと首を縦に振って食べ物を恵んでもらおうとするが…

 

少年「…あ、財布忘れて来た…」

 

少女は再び膝を落とした…これでは助けて損した…そう考えるが川から水飛沫が飛び川から一人の男が現れる

 

ラヴクラフト「…見つけた…」

 

少女「またぁ!?川から流れて来たり出てくるのが流行ってるの!?」

 

ラヴクラフトはずぶ濡れの服を然程気にせず少年…神無に喋り出す

 

ラヴクラフト「神無君…時間だ…」

 

少年「ああ、ラヴクラフト、済まないね…川を見つけたから…」

 

ラヴクラフト「いや……別に構わないが…そこにいる…少女の視線が…痒い…神無君…早く…正史編纂委員会に…」

 

神無「ああ…もう時間か…でもこの少女に何か奢らなければ…ラヴクラフト、先方に電話してくれこちらが今から指示する店屋に来て下さいと」

 

ラヴクラフト「…えぇ…面倒臭い…怠い」

 

神無は無理矢理指定場所を勝手に変更し少女に向き合う

 

神無「さて君…何が食べたい?」

 

少女「ええっと…茶漬けと……湯豆腐……」

 

神無「…ずいぶん質素だね…なら予定を変更する必要もない…悪いが僕達が今から行く場所で食べてもらうけどいいかな?(まあ後で正史編纂委員会や僕の事を忘れる様に脳をいじるけど)」

 

少女「はい!」

 

少女は安堵したのかホッと息を吐き、神無はラヴクラフトと共に歩き出す、それを焦って追う少女に神無がふと立ち止まり少女に尋ねる…

 

神無「そう言えば君…名前は?僕は皇、皇 神無だ」

 

少女「え…っと……鏡花…京極 鏡花…です」

 

 

 

正史編纂委員会…日本の呪術師や霊能者の中で特に都市部に住む呪術師達を統括し、彼らが関わった事件の情報操作などを行う政府直属の秘密組織であり例えるならばメン・イン・ブラックである…そしてここに今日本の魔王がいた

 

護堂「甘粕さん本当にその俺の先輩…魔王が来るんですか?」

 

甘粕「ええ草薙さん…もう時期来るはずです」

 

最初に喋った青年の名前は草薙 護堂…ペルシアの軍神 ウルスラグナを殺逆し権能を剥奪した【九番目の神殺し】である、そしてそれに答えたのがマスターニンジャこと甘粕冬馬…正史編纂委員会の苦労人である

 

護堂「…神殺してロクな奴がいないじゃないですか…ドニや爺さんみたいな奴なんですかね?」

 

護堂は以前にヴォバンやドニとも交戦しておりドニは引き分け、ヴォバンは軽く戦った程度でヴォバンに「まだまだ強くなれるな…今殺すのは惜しい」といった理由で目的の巫女を諦めそのまま帰っていった…原作と違い物分かりのいい少し優しいヴォバン侯爵であった

 

甘粕「大丈夫です、皇王はその様な王ではありません…まあ同族に限った話ですが」

 

護堂「今不安なこと言いませんでした?て言うかその皇て魔王はどんな人なんですか?」

 

護堂が尋ねると護堂の隣にいた金髪の少女が護堂に呆れて言う

 

エリカ「あのねぇ護堂前々から言っているけど…貴方て本当に知らなすぎるわ、元は一般人だからしょうがないけど…神や同族に対する情報は調べるべきよ」

 

彼女の名はエリカ・ブランデッリ…護堂の愛人を名乗るミラノの魔術結社《赤銅黒十字》に所属し、若くながらも『大騎士』の位階と組織のイタリア人筆頭騎士たる『紅き悪魔』(ディアヴォロ・ロッソ)の称号を持つ天才少女である

 

護堂「だから!俺はそんな物騒な事は知りたくないんだ!俺は神様から奪った権能をもってるだけの一般人だからな!」

 

と豪語する自称平和主義者(笑&嘘)の一般人(絶対無い)

 

祐理「いやそれだけでも凄いのですが…て言うか既に四人の恋人の様な女の人がいて…それにそう言いながらもアテナを退けたり、天叢雲剣を倒したじゃないですか」

 

恵那「うんうん、恵那もそう思うよ!王様て既に変人だよね!」

 

そう言ったのは万里谷 祐理と清秋院 恵那という日本の媛巫女であり祐理は護堂の正妻(誰が正妻ですか!?誰が!?)で唯一の常識人である、恵那は天叢雲剣の元所持者で天叢雲剣を護堂に寝取られた、野生児の残念系大和撫子の媛巫女最強(媛巫女の中では最強というだけでありカンピオーネやまつろわぬ神は勿論凄腕の達人には負ける最強(笑))である(あれ?!酷くない?!恵那の説明!?)

 

護堂「お前らなぁ…リリアナも何とか言ってくれ」

 

護堂は最後のハーレムの一人(ハーレムて言うな!)自称草薙護堂の騎士を名乗るいじられキャラのリリアナ・クラニチャール(誰がいじられキャラだ!)に助けを求める

 

リリアナ「……否定できませんね」

 

護堂「ここには味方はいないのか!?」

 

護堂の叫びが無常にも響き渡る

 

リリアナ「…でも皇王はまだ良心的ですよ四年前のまつろわぬ神招来の儀でも攫われた巫女達に被害がない様最低限に儀式の負担を抑えた魔王ですから…後あの時くれた手作りの飴が美味しかったです」

 

祐理「私もヴォバン侯爵の怖さよりも飴の事の方が印象に残っていて…攫われてよかったと思いました」

 

恵那「それ可笑しいよ?絶対…食べ物で釣られてるよこの二人」

 

因みに飴を食べた者達はあの飴の味をお求めて神無の組織に飴玉を買い求める様になったとか…それに味をしめた神無の部下が一個三百円で百個入りの袋 三万を売ったところ一ダースで買う程の中毒者が続発したとか…

 

エリカ「皇王は竜帝と呼ばれていて権能も護堂を凌ぐほどのバリエーションがある事で有名よ、相当な魔術の使い手でサルバートレ卿の魔術の達人版と考えればいいわ…」

 

祐理「噂では権能を無効化し相手の権能を奪ってそれで相手を攻撃する剣を出す権能やあらゆる物を喰らったり、黒死病にしたり見ただけで破壊したり武器を作ったり魔獣を生み出す権能、そして魔術神から簒奪した権能が有名ですね…他にも三個所持しているみたいです」

 

エリカと祐理が神無の情報を言い、護堂は顔を強張らせて喋り出す

 

護堂「随分反則的な能力だな…俺が言うのもなんだけど…竜帝て言うくらいは竜から奪った権能なのか?戦いたくないな」

 

護堂はそう言うが結局は戦いそうだなぁ…と心の片隅で考える…そしてエリカに問いかける

 

護堂「なあ、そいつの権能て判明しているだけでも教えてくれないか?」

 

エリカ「まあ!あの護堂が自分から知りたがるなんて驚きね!」

 

護堂「…いや…いつも見たいに戦うことになるんだろうな…と考えると…知りたくなってさ…ほら、カンピオーネとか神てロクな奴がいないし」

 

「それコロッセオ破壊したお前が言う?」という言葉がこの場にいる全員が思った、すると男装した女性…沙耶宮 馨が護堂の問いに答える

 

薫「それなんですがねぇ…草薙さん…残念ながらヴォバン侯爵等と同じく権能について詳しく分かっておらず、竜帝殿も権能が六個あると本人が言っただけで…まあこれは本当らしいですが…確認が取れているのは魔術の権能「殲滅の大いなる術(デストリュクシオン・アルス・マグナ)」と四つの能力を持つ権能「黒竜の大災厄(ブラックドラゴーン・カタストロフ)だけなんですよね…先日まつろわぬ黄竜を倒して権能を得た様ですが…まだ能力は分からないですし…古参の方々は権能の把握が難しいのです」

 

そう薫は残念そうに答えるが、代わりに甘粕が答える

 

甘粕「ですが彼の王を紹介する上で欠かせないのが四年前に起こった龍頭戦争でしょう」

 

護堂「龍頭…戦争?」

 

エリカ「ええ、サルバートレ卿と護堂がカンピオーネになる前以前に起こった戦争でたった一人の魔王に皇王を含むヴォバン侯爵、羅濠教主、アイーシャ夫人、黒王子、冥王そして皇王が呼んだ我等正史編纂委員会な古老のスサノオ様とラーマ様そして皇王が率いたポートマフィアという組織が当時ラスベガスに君臨した王 覇王「ハンニバル・チャウ」を討伐せんが為に魔王同士が協力し戦った戦争です」

 

護堂「カンピオーネや神が同士が共闘!?そんなこと有り得るんですか!?」

 

護堂が驚きのあまり甘粕に尋ねる

 

甘粕「ええ、それも皇王の人脈あってこそですが…そのハンニバル王は最低最悪の人物で、部下達も極悪そのもので下級構成員でも一般人に傲慢に振る舞い、毎日強盗、強姦は当たり前で魔術での殺人事件が多発していました」

 

エリカ「当時ハンニバル王は人々に「最悪の王」と呼ばれヴォバン侯爵が可愛く見えるほどの悪行を行い、ヴォバン侯爵達にも嫌われていたそうよ」

 

祐理「ええ、それに話を聞いただけであの戦闘狂ことサルバートレ卿も胸糞が悪くなったと言ったほどの邪悪です…」

 

護堂「そんな奴がいたのか…」

 

護堂はその同族を知ると嫌悪感を露わにした…これ程まで嫌悪した人物はいない、ドニにしても遊び感覚で斬り合いを申し込んできたがそれでもまだ可愛げがあり、あの祐理を拐おうとしたヴォバンすら護堂の決意を見るや祐理のことを諦めそのまま帰還したのだ…それらの魔王と比べると…まさに魔王そのものではないか…護堂はそう思った

 

リリアナ「しかもハンニバル王は魔王と神の連合に追い込まれ不利になるや否や部下を置いて逃走、部下も散り散りになり各地で悪行をしているという…しかも厄介なことに幹部達は異能者ばかりで…」

 

護堂「……なあ前から思ってたんだけど異能者て何だ?」

 

エリカ「貴方ねぇ…本当に勉強しなさいよ…異能者て言うのは超能力者みたいな物で貴方の知っている人物なら聖徳太子も異能者じゃないかと言う説もあるくらいよ?流石にカンピオーネには届かないけどそれでも一般人や魔術師にとっては脅威なの…その異能組織を率いたのがハンニバル王でそれに対抗した組織ポートマフィアも異能組織なのよ」

 

護堂「へぇ……そんな物騒な連中を率いてる奴と今から合うのか…戦争にならないといいな…」

 

恵那「大丈夫だって王様!その皇帝様て大の人間嫌いで以前ニュースになった北朝鮮の偉いさん方鏖殺事件の犯人だけど、同族には優しいて言ってたから!そのお陰でヴォバン侯爵も少し優しくなられたて聞いたことあるよ!」

 

護堂「……なんか不安だ…て此間ニュースになってた事件そいつの仕業か!?」

 

護堂はもうツッコミに疲れ項垂れる…

 

甘粕「ですが彼の功績はまだあります、怪獣被害の対応です」

 

護堂「怪獣て…来ないだ現れたタイラントとかゼットンて奴ですか?彼奴ら強かったですよね…アテナやメルカルト程じゃないですけど…」

 

薫「あれでも上位なんですけどねぇ…他にも妊婦の腹からマザリュースと言う怪獣を超えた超獣が現れ妊婦が死亡した事例や一つの村がツインテールという怪獣に襲われ壊滅した事例もあります…」

 

甘粕「この怪獣被害の時はヴォバン侯爵や羅濠教主でも積極的に動きます…何でもマガタノオロチという怪獣と戦った時の影響らしいですが…過去にはそんな怪獣は現れた形跡がないんですよねぇ…」

 

ヴォバンと羅濠はマガタノオロチの怪獣と戦うまつろわぬ神や神獣と違った楽しみを覚え積極的に戦っておりそのお陰で怪獣被害が軽く収まっているのだ…だが地形がガラと変わったりしているので修理や隠蔽する組織は涙目だが…するとコンコンと扉が叩かれる

 

甘粕「!来ましたね…どうぞお入り下さい」

 

「ノックはするのか…」と護堂が感心してると扉が開き扉から神無達が入ってくる…ラヴクラフトと先程の少女…鏡花を連れて

 

薫「ようこそいらっしゃいました皇王とその臣下ラヴクラフト様…とそちらは?」

 

薫が鏡花を見て神無に尋ねる

 

神無「先程僕を助けてくれてね(助けていらなかったけど)お礼に飯を奢ることになりここで食べさせようと思うのだが…構わないかな?」

 

甘粕「ここ基本一般人は…まあいいです」

 

甘粕は何か言おうとするがカンピオーネの為もういいやと諦める

 

鏡花「あの…何かすみません…」

 

ペコと頭を下げる鏡花、それをみたラヴクラフトは甘粕にこう言う

 

ラヴクラフト「大丈夫…後で神無君…が…後遺症…がないように…記憶を消す…から…」

 

神無「まあ片手でできるしね」

 

((((((((怖……))))))))

 

全員がラヴクラフトの見た目の怖さとその二人の発言に怖がる…

 

甘粕「ま、まあ世界一の魔術師たる御身にとっては記憶をなくすなど朝飯前からもしれませんが…程々にして下さいよ?」

 

神無「大丈夫さ、飯を奢ってくれたのを親切な老人に変えて自分はどうしてここにいるのかて偽りの記憶を植え付けるから…」

 

鏡花「…すみませんご飯まだですか…もう意識が朦朧と…」

 

ラヴクラフト「それなら…問題ない…すぐ持って来る…」

 

とラヴクラフトは一旦部屋から出ていき、再び戻って来るとワゴンを押して戻ってきた…そのワゴンには茶漬けと湯豆腐が大量に乗っていた

 

鏡花「……………(ジュル)」

 

鏡花はそれを涎を垂らしながら見つけていた

 

 

カラン、また一つ茶碗が重なる、もう既に茶漬けが入っていた空の茶碗が三十を超え、湯豆腐も既に五十程鏡花一人で食べていた、それをみた護堂達は少し引いていた

 

鏡花「モグモグモグ…」

 

神無「よく食べるなぁ…」

 

ラヴクラフト「…いくら…タダで…作ったとはいえ(ダグダの大釜の事)…食い過ぎだ…」

 

ラヴクラフトも半端呆れていた(表情は変わっていないが)

 

ラヴクラフト「それに…しても…この時間の所為で…仕事が…遅れるな…ああ…早く…帰って…アイスクリームと…チョコレートを…食べて…寝たい…」

 

鏡花「もがもがもぐがぁぁ?」

 

ラヴクラフト「…君の所為で…要件を…聞くだけで…こんな時間が…かかっている…」

 

鏡花「もぐもがぐぎゃうがぁ?」

 

ラヴクラフト「仕事?…ここにいる…痒い…視線を…向けてくる…人達が…依頼人だ…」

 

鏡花「もがもぐもがぁぁ?」

 

ラヴクラフト「内容…?…獣の…駆除…だ」

 

神無「…………何で君達会話できるの?」

 

ラヴクラフト・鏡花「…?」

 

ラヴクラフトは鏡花の口に食べ物が入った状態でも会話をしておりそれを不思議がる神無(まあ全員が同じことを思っていたが)

 

神無「まあいい…資料は見た…今から乱歩に連絡する」

 

すると神無は携帯を取り出し連絡し、神無は何かを喋り出す…そして暫くすると何故か鏡花の方を見ていた…それを見た護堂達は首を傾げるだけであった…そして神無は携帯電話を閉じる

 

鏡花「……美味しかった…もう茶漬けと湯豆腐はもう10年は見たくない…」

 

神無「君…よく言えるねぇ…」

 

鏡花はお腹をさすりながらそういい、神無は少しイラっとしながら言った

 

鏡花「…でもありがとうございます…私助かりました…家を追い出されてから久しぶりに人間らしい食事をとりました…」

 

ラヴクラフト「…追い出された?」

 

ラヴクラフトは首を少し傾ける

 

鏡花「私の家は裕福だったんですが…私、昔から変な力を持ってて…だから両親に虐待されたり、家の者や周りの人にも疎まれて…」

 

護堂(なあエリカ…その変な力て…もしかして?)

 

エリカ(ええ…恐らく異能力ね…)

 

護堂は彼女が異能者と判断しそれをエリカも肯定する

 

鏡花「それで追い出されて…今まで必死に生きていたけど…今日みたいに助けてもらったのは初めてです…ありがとうございます」

 

鏡花はニコと神無に向けて笑顔を向けて神無はそれを見て顔を背ける…神無にとって彼女の笑顔は痒かったのだ…

 

鏡花「所で…仕事てなんです?」

 

鏡花は首をカクンと傾ける…

 

神無「まあ構わないか…白い狼の駆除だよ」

 

鏡花「!?」

 

鏡花はそれを聞くとビクと身体を動かし、椅子から立ち上がり扉に向かって走り出す

 

ラヴクラフト「何故…逃げる…?」

 

ラヴクラフトはそれを片手で止め、鏡花を地面に叩きつける

 

鏡花「!?…痛い…」

 

鏡花は苦しそうに呻くがそれでも必死に逃げようとする

 

神無「…何故逃げるんだい?理由を言わないと飯代が腕一本になるよ」

 

鏡花「離して!白い狼に食い殺される!私は狼に追われてるの!」

 

神無「ほう…その話、詳しく聞かせてもらおうか…」

 

鏡花か曰く、家を追い出されて以来白い狼の影を何度も見つけたという、甘粕の調べた所によれば鏡花が白狼を見た場所は白狼の発見場所と日時があっていた

 

神無「そうか…所で君暇かな?」

 

と神無が薄く鏡花に笑いかけ鏡花は嫌な感じがした…

 

神無「白狼探しを手伝って「嫌ですよ!私は餌じゃないんです!」……報酬も出そう…」

 

鏡花の身体がブルンと震え少しずつ前を向く

 

鏡花「報酬…?そんな物…じゃ釣られませんけど…幾らぐらいですか?」

 

神無「これくらい…」

 

その後鏡花が二つ返事で了承したのを見て護堂はいくらで釣ったのか?と尋ねると立派な家が一軒たっても釣りが来るほどといい、護堂達は絶句した…そして神無はラヴクラフトにメモを渡しラヴクラフトはそのまま何処かに行った

 

 

さて時間は移り変わり今は深夜、ここはとある港の倉庫…神無曰く「ここなら被害が少なくする」と言い、護堂が「カンピオーネなのに被害の事を考えてる!?」と驚いていた

 

鏡花「あの…何してるんですか?」

 

神無「何、コレクションの宝石を眺めているだけだ…僕はコレクターだからね」

 

そう言いながら神無は宝石を眺めていた…エリカが小声で「あれ五百万ほどするわよ」と言い護堂は絶句した

 

鏡花「あのでも…そのカンピオーネ?て言う人達なら白狼を駆除出来るんですか?」

 

神無「ああ、問題無い…僕に任せ給え」

 

神無は素っ気なくいい、鏡花はそれを聞いて少し頭を下げる

 

鏡花「そうですか…いいなぁ…自信があって…

私なんて家でも疫病神て言われてて…それに明日の寝床も食い扶持も知れない身…いっそ私なんて狼に食われちゃえばいいんだ」

 

鏡花は泣きそうな声で下を向く…護堂達は何かを言いたげだったが自分達では彼女を説得できないと考え黙り込む…神無は倉庫の窓を見た…もう少しで雲から月が出てきそうである…すると風が吹いて何かが落ちる音が聞こえる

 

鏡花「?!狼!?」

 

神無「いや何かが風で落ちた音だろう…」

 

鏡花「違いますよ!?人食い狼だ!私を食べにきたんだ!」

 

そう鏡花は叫び地面に転ぶが神無は宝石を片付け鏡花に言う

 

神無「君の家の事は僕の部下が調べたよ…何でも…君の家は一度白狼に襲われ…君が追い出された日にまた白狼に襲われ皆殺しされて見たいだねぇ…君を除く三十五人が」

 

鏡花「…え?」

 

鏡花はその答えに唖然とするが神無は続ける

 

神無「…異能力で成功する者もいれば知らずにいる者もいる…君も異能者だが…その異能は今回は関係ない…それと白狼の件だが…もう既に白狼はいるよ」

 

護堂「はぁ!?何処にいるんだ」

 

神無「最初からだよ」

 

神無は指を鏡花に向ける

 

神無「君が白狼だよ」

 

鏡花「へ…?私…?」

 

神無「そう君だ…だから君がいた場所に狼が現れた…まあ全て僕の部下が推理した事だが…窓をみるといい」

 

鏡花が窓をみると雲から月が出てきてそれを見た鏡花の様子が変わり始めた…手首をガクンと落とし何か震えだした…まるで変身するの様に…

 

鏡花「あぁぁ…あああああああああぁぁぁぁぁ!!?」

 

鏡花は叫び声をあげ白い光に包まれ身体がダンダン変わっていく

 

神無「月下に狼に変わる…まるで人狼だ…またお前の仕業か…「ウルル」」

 

ーーーグルルルルゥゥ…ーーー

 

完全に変身した鏡花は人語を喋らずただの野生の狼と成り果てた…それを見た甘粕は言う

 

甘粕「ウルル…ハンニバル王と同盟を組んだ神祖…そうか彼女の能力は人に神獣の能力を与え身体と心を神獣へと変貌させる力…この一件の黒幕は神祖か!」

 

神無「そう言う事だろうね」

 

ウルルによる人の神獣化はかつてもハンニバルが活動していた頃に頻繁にあったが最近は鳴りを潜めていたが…この一件の黒幕こそがウルルと長年ウルルを追ってきた神無には理解できた

 

ーーーグルルルルゥゥ!ーーー

 

白狼は爪を唸らし倉庫の地面を抉る、それを神無は縮地で避ける…それと同時に緑色の雪が降る

 

神無「おお!人ぐらい…いや神獣くらいなら殺せるかもね…でもおイタはここまでとしようか」

 

神無は服を黒い刃に変えて白狼の肩に当て肩から血が吹き出る

 

護堂「おい!?元は少女だろ!?」

 

神無「少し黙ってくれ…戻す方法はあるのだから…少しでも抵抗を抑えるのさ…それにこの狼の正体も先程霊視を行ってわかった…フェンリルの一族最強、ハティ…これらから察するに神殺しの狼フェンリルの息子ハティと同一視されるマーナガルムか…厄介なものを生み出しやがって、あのクソ神祖め…」

 

護堂は文句を言うが神無はただ冷静に権能を使い白狼を追い詰める、神無は宙に無数の銃火器を出し白狼に乱射する

 

ーーーグルルルルゥゥ!ーーー

 

それでも白狼には銃弾が効かず銃弾を弾いて突進し神無は黒い刃で切り裂こうとするが…

 

ーーーグルルルアアァァ!ーーー

 

白狼は黒い刃を「切り裂いた」…しかもよく見ると傷口も再生しており先程切り裂いた傷口はもう既に塞がっていた

 

神無「何!?権能を切り裂いた!?それにあの超再生能力は…」

 

神無は思わずプラズマ・カノンを放つが白狼はそれを切り裂き神無に自身の腕を当て神無を吹き飛ばす

 

神無「がぁ!?」

 

甘粕「皇王!?」

 

白狼はそのまま護堂達を狙いに定め攻撃しようとするが…

 

神無「残念、さっきのは幻だ」

 

神無は白狼の後ろに立っていた…細雪で姿を消し幻を白狼に見せていたのだ

 

ーーーグルルルルゥゥ!ーーー

 

白狼は神無に突進するが神無は人差し指を白狼に向けるのみ…そして人差し指が白狼に当たると白狼が光に包まれる

 

神無「…どうせ誰も聞こえないだろうから教えてあげよう…僕の権能「竜の死の林檎(ドラゴニア・デットアップル)」は相手の権能を無効化し、更には奪い、奪った権能を使う剣を出す権能…簒奪さし神の名はイルルヤンカシュ…日本神話の八岐大蛇とギリシャ神話のテューポーンにルーツを持つ竜だ」

 

そして光が弾け白狼は霧散し狼化が解けた鏡花が落ちてくる、それを神無が受け止め…

 

神無「重い!」

 

そのまま手から離し鏡花は思い切り頭から地面にぶつかった

 

「「「「「「ヒドイ!?」」」」」」

 

神無「やれやれ…仕事は終わりか…「遅く…なった…」ん?ラヴクラフトか…もう終わったぞ」

 

神無はいきなり現れたラヴクラフトにさして驚かず(甘粕はいつの間に!?と驚いたが)ラヴクラフトに問いかける

 

ラヴクラフト「…終わったのか?…それは不味い…暇だった…皆を…呼んできてしまった…済まない…」

 

神無「えぇ?…済まないねお前達…」

 

ラヴクラフトが応援を呼んでしまった事を知り、神無は奥にいるであろう部下達に謝罪する…すると奥から三人の人影が現れた

 

乱歩「ええ…せっかく来てあげたのに…全く…ラヴクラフトめ…でもボス!僕の推理は役に立ったでしょ!何せこの少女が白狼なんて他の無能な人達は気付かなかっただろうね!」

 

そう自信満々に偉っそうに言う探偵のような服を着た童顔の青年

 

フィッツジェラルド「全く…一銭の価値もないのか…無駄足だったか…これならパズドラに課金していた方がマシだった…」

 

そう溜息を吐きながら悪態をつくスーツを着込んだ端正な顔立ちの男性

 

アガサ「…私達の出番は必要なかったようですね…しかしこの少女が例の白狼ですか…でこの少女の処遇は如何に?」

 

そう素っ気なく言ったのがレイピアを腰に下げた騎士の蠱惑的な女性

 

エリカ「…あの連中…ポートマフィアの構成員よ…」

 

リリアナ「…と言うことは…全員異能者なのか?」

 

そうエリカ達が言っていると乱歩達が鏡花の処遇について話していた

 

乱歩「普通に考えて処刑または動物園送りだね」

 

そう冷静に答えたのがポートマフィアの構成員であり自称名探偵 江戸川乱歩…能力 「超推理」

 

フィッツジェラルド「…何か見世物に出来ないのか?サーカスなら金になるぞ?」

 

金の話をしているのがポートマフィアの金の管理をしている課金魔ことフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド…能力名 「華麗なるフィッツジェラルド」

 

アガサ「…慈悲深く殺すのが良いのでは?私なら楽に首をはねれますが…一応駆除指定猛獣(人間)ですし…」

 

そう腰につけたレイピアを抜こうとしているのがテンプル騎士団の末裔の騎士であるデイム・アガサ・クリスティ…能力名 「そして誰もいなくなった」

 

ラヴクラフト「皆…酷く…ないか?」

 

そう一人だけ鏡花を庇ったのがハワード・フィリップス・ラヴクラフト…能力名 旧支配者(グレート・オールド・ワン)…全員が異能者だった…すると部下達の発言を聞いていた神無が答える

 

神無「実はもう考えてある」

 

神無はチラと鏡花の方を向き鏡花の人生と自分の過去を重ねる…そして部下達に向かってこう発言をした

 

神無「僕の部下になってもらおうか」

 

アガサ・フィッツジェラルド「な!?」

 

ラヴクラフト「………」

 

乱歩「……流石ボス…面白いこと考えるね…」

 

そして神無は鏡花の方を向き大声で叫ぶ

 

神無「起きろ少女!」

 

その声で少女は目を覚ます…

 

鏡花「…ふゃあ?…あれ?」

 

神無「君…変身中の記憶はないのかい?」

 

鏡花「…?何のことです?」

 

ラヴクラフト「…あ、でも…右手に…残ってる…」

 

鏡花「右手?」

 

鏡花は自分の右手を見ると…狼の腕のままだった…鏡花はその腕を少し動かして叫ぶ

 

鏡花「……え?!何、何、何これ何これ!?どうなってるの!?」

 

鏡花が自身の右手を見て驚き叫ぶ…さて改めて紹介しておこう、彼女の名は京極鏡花…能力名 憑物落とし…そんな驚く鏡花に神無はゆっくりと近づいていき鏡花に手を差し出す

 

神無「まあそう言うわけで今日から君は僕達の仲間と言うことだ…と言うわけでよろしくね」

 

そう言った神無に神無の手を取りながらもこう思った

 

鏡花(…………私の意思は?)

 

無論魔王(カンピオーネ)には届かなかったが…

 

 




はい、今回説明が長いだけで全然つまらなかったですね、反省します…今回出てきたキャラは文豪ストレイドッグスのキャラクターでした…因みに江戸川乱歩とフィッツジェラルドの中の人はジャンボットとオーブリングの声をやってるんですよね…そしてヒロインは文ストの泉鏡花ちゃん(能力は中島敦君で異能力は京極夏彦の憑物落としだけど…)あの子本当に可愛いんですよね…だから出したかった…後悔は少ししてます(また人気下がったらどうしようという)…さて無理矢理マフィヤに入れられた鏡花ちゃんの運命はいかに…?

因みに第三の権能イルルヤンカシュから簒奪した「竜の死の林檎(ドラゴニア・デットアップル)」は太宰治の人間失格と澁澤龍彦のドラゴニア・ルームから…因みにこの二人も中の人はウルトラマンゼロ、ウルトラマンマックスの声をやっています…そして設定だけですがウルルはこれまでも鏡花ちゃんに起こした事件のような事をしており、怪獣被害も起こっており(主にウルルが生み出した怪獣かマーキンド星人チャリンジャ等から買った怪獣達)どんな世界でも怪獣て出てくるんですね…護堂君が倒したゼットンやタイラントは強いですが護堂君には叶わなかった模様…何げに怪獣被害で最も犠牲が出たのはツインテールらしいです…やったね、ツインテール!この世界では活躍できたよ!てなわけで次回もお楽しみに…


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第五十八話鏡花の入社試験

テストで遅れてすみませんでした!そして英語死にました…これから遅れを取り戻すよう頑張ります!

さて今回は最後の方にウルトラファンやそうじゃないかも知る特撮関係者が出てきますよ…そして怪獣(そのままとは言ってない)も登場そしてオリ異能者も出てきます!…著作権大丈夫かな?


鏡花が目を開けると目の前には天井が広がっていた

 

鏡花「…久しぶりに嗅いだ…畳でこんな匂いだったんだ…」

 

ムクと起き上がった鏡花はまず自分が何故こんな所で寝ているから思い出す

 

鏡花「確か…泊まってくように言われたんだけ…そう言えば右手は…?」

 

鏡花は昨日狼の腕になっていた右手を見るが人間の手であった為、ホッと息をつく

 

鏡花「…久しぶりの天井…「ピローロロ!ピローロロ!」て何?!電話!?え?!」

 

鏡花の枕元に置いてあったウサギのストラップが付いた携帯電話(恐らく神無が置いていったであろう)を手に取り電話に出ようとするが

 

鏡花「え!?どのボタン落とすの!?え、これ!?違う?!えっと…これ!」

 

鏡花はようやく通話に繋がり電話に出てきたのは

 

神無「やあおはよう、眠れたかな?」

 

鏡花「!…えっと皇さん…」

 

神無「僕としては呼び捨てでも構わないのだけどねぇ…でそこの旅館はどうだい?」

 

鏡花「はい!野宿と比べれば王宮です!」

 

神無「それは良かった…だけど済まないね…実はね…今僕は大変な事態なのだよ」

 

鏡花「…はい?」

 

鏡花は少し顔を強張らせる…

 

神無「もう既に宿代払ってあるからすぐに指定する場所に来て欲しい…君しか頼れる人がいないのだよ…」

 

鏡花「私…だけが?」

 

鏡花は少し顔を赤く染め、すぐに着替えをして旅館をチェックアウトし、神無に言われた通りの場所に移動する

 

神無「もう指定の場所付いたかね…じゃあ曲がってすぐにある空き地を見てくれたまえ」

 

鏡花「はい!…て…え!?」

 

鏡花が見たものはドラム缶に挟まった神無だった

 

鏡花「何ですこれ?」

 

神無「何だと思う?」

 

鏡花「朝の幻覚…まさか敵の罠にはまったとか?!」

 

鏡花は神無の姿を見てそう答えるが神無の答えは

 

神無「自分で入った」

 

鏡花「はぁ!?」

 

神無「何ね?ドラム缶に入って自殺する方法があると聞き試して見たのだが…苦しいばかりで一向に死ぬ気配がなく…自力で出れないので死にそう」

 

鏡花「…でもそれなら自殺出来るのでは?」

 

神無「苦しいのは誰でも嫌だろう?それにこれは自殺方ではなく拷問方だった…「えい」のだよおぉぉぉぉ!!?」

 

鏡花はドラム缶を押し倒しドラム缶は倒れて回転し壁にぶつかり神無が出てくる…そんな神無を見て溜息つく鏡花

 

神無「…あぁ…やっと出られた…助かったよ本当」

 

鏡花「他の人に頼めば良かったのでは?」

 

神無「皆今忙しいだってさ…どう思う僕ボスなのに…」

 

鏡花はアハハと笑うことしかできない

 

神無「全く神殺しや異能者て連中は僕を含めてどこか心が歪だ…」

 

鏡花「あ、その…以前話してくれたポートマフィアに入るという件ですが…」

 

鏡花は神無がポートマフィアに入らないかといった件のことを話し出し頭を下げる

 

鏡花「……申し訳ありませんがお断りさせていただきます…私は異能力を使いこなせませんし…あの狼の姿にも自分では変身できないんですから…」

 

そういって神無に頭を下げる鏡花

 

神無「…まあ別に強制でないが…他に行くあてが…?」

 

鏡花「ないですし…見つからないでしょうけど…頑張って見ます…」

 

鏡花は恥ずかしげにいうが神無は少し考えるように首をひねり言葉を出す

 

神無「…ポートマフィアじゃなくとも働ける場所があるよ?」

 

鏡花「!?本当ですか!?」

 

鏡花が神無の話に飛びつく

 

神無「ああ……もう時期ラヴクラフト達が来るから合流してから行こうか」

 

鏡花「はい!「おぉお熱いねお二人さん」て乱歩さん!」

 

乱歩とラヴクラフトが歩いてきて鏡花をからかう乱歩、サッと顔を赤く染める鏡花

 

神無「…別に熱くないけど?」

 

乱歩「いやボスはもうちょっと理解しようよ…」

 

乱歩は神無に向かって呆れて溜息を出す…

 

神無「まあまずはあの日本の魔王…ええっと何 護堂だっけ?まあいいや、彼の所へ行こう…迷惑をかけたし…」

 

神無「じゃあ今から転移するから…」

 

パシンと手を叩くと即座に転移し護堂の家近くに転移する

 

鏡花「凄い!」

 

乱歩「これくらいで驚いてちゃあダメだよ?この人の魔術これでもまだ序の口だし…」

 

乱歩が鏡花に驚かないようにいうが、当の本人は魔術の凄さに目を輝かせぱなしで神無は護堂の家まで歩く

 

神無「え〜と…ここであってるよね…?ん?」

 

神無は護堂の家に着くと護堂とエリカ達が居た…前もってエリカに連絡していた神無はそれに驚いたのではなく…護堂に纏わり付いている小学生とその様子を見て慌てふためく中学生くらいの女性…

 

神無「おはよう護堂君、誰だいその子達?」

 

護堂「!タイミングの悪い所で!?」

 

護堂は「この人タイミング悪すぎるだろ!」みたいな目で神無を見つめ、女性も「最悪のタイミングで…」と言った目で見つめる…すると小学生が絡んで来る

 

小学生「あんたが皇 神無ね!」

 

乱歩「何だい君?失礼じゃないか」

 

小学生が神無のことを呼び捨てし乱歩がそれを咎める

 

小学生「煩いわね!護堂さんから聞いたわよ!貴方がここに来るて!そうでしょう!この極悪非道のカンピオーネ!」

 

この小学生はカンピオーネを知っている…その近くにいた中学生もビクとしている事から護堂の関係者だろう…つまり

 

神無「…僕に喧嘩を売っているのか?」

 

神無は警告を促すように軽く怒気を含めた言葉を放つが

 

小学生「何よあんた!生意気よ!」

 

彼女はそれに気づかず偉っそうに言うがそれを聞いたラヴクラフトが神無にボソと言う…

 

ラヴクラフト「…こいつらは…殺すのか?…」

 

別に大声でもいったわけでも殺気を込めていったわけでも無い…ただその声があまりにも機械のように無機質すぎて神無と乱歩以外全員が背筋が凍る

 

神無「はぁ…仕方ない…これを使おう」

 

すると神無は本を取り出し小学生に質問する

 

神無「君は誰、何をしにきた」

 

そう質問した後神無は本を見る…そして喋る

 

神無「…連城冬姫…カンピオーネの情報をあやふやに聞きここに来たと…で日本の魔王たる護堂君の所に親友のさくらと共に文句をつけに来て偶然護堂が他のカンピオーネを待っていると聞き懲らしめようとしに来たのか」

 

冬姫「!?何でそれを?!」

 

乱歩「ボスの魔術の一つ「いどのえにっき」相手の表層意識を読み取る魔術…本来は名前を知らないといけない魔術らしいけど…魔術「鬼神の童謡」で名前を知り魔術「読み上げ耳」で文字を具現化するから便利な魔術だよね〜」

 

と乱歩は魔術の正体を教えてしまうがよく考えれば恐ろしい…たとえ相手がどんなに対策を張ろうともそれごと覆せる魔術だからだ…故に罠など不要、小細工が通用しない

 

さくら「…護堂君は何でこんなのと待ち合わせしてるんですか!?」

 

護堂「エリカから電話でこないだの詫びをしたいからて言われて待ってたのをお前らが来たんだよ!」

 

護堂の渾身のツッコミが辺りに響く…防音魔術と隠蔽魔術を発動しているから周り聞こえないが…

 

さくら「あ、私は「いや言わなくていい」へ?」

 

さくらが自己紹介をしようとするが乱歩がそれを止め眼鏡を取り出しす

 

乱歩「僕の異能を見せよう…異能力「超推理」」

 

乱歩は眼鏡をかける…他から見ればそうしか見えない…が乱歩は何か分かったのかさくらに言う

 

乱歩「…君はそこにいる草薙王のはとこでそこにいる冬姫の親友、冬姫に呪術を教わり無理矢理連れてこられて、基本はお人好し、それでそこにいる冬姫は呪力が溜め込められない体質で身長が低いのがコンプレックスと…まあこんな程度かな?」

 

さくら「…当たってる…」

 

護堂「あんたは超能力者か?」

 

唖然とする一同に対し乱歩は偉っそうに答える

 

乱歩「当然の事だ!僕は世界一の名探偵江戸川乱歩なのだから!何せ僕の異能「超推理」はあらゆる謎が解けるのだから!」

 

と乱歩は自信満々に答える…それを聞いたエリカが護堂の耳元で囁く

 

エリカ「…聞いたことがあるわね…どんな難事件でも解いてしまう探偵の事…彼の異能の前では迷宮入りの事件でも即座に解決する世界中の犯罪者に喧嘩を売るような異能ね」

 

護堂「…こっちの方がカンピオーネて言われても信じそうだな…で何しにここに来たんだ?」

 

神無「おっとすまない…石ころの所為で忘れる所だった……」

 

「誰が石ころよ!」と叫ぶ冬姫を横目に神無は護堂に頭を下げる

 

神無「僕の所為で君に迷惑をかけたかもしれない…実際日本に魔王が二人来て正史編纂委員会も大混乱だろうし…本当に済まない」

 

護堂「え!?いや…あんたが居なかったらあの少女も救えなかったかも知れないから…だから助かったよ…」

 

護堂は魔王が頭を下げたことに驚くが自分も神無が居なかったら助けられなかった為必死に頭を上げるように言う

 

神無「…じゃあ謝ったし許してもらったから帰ると「待ちなさい!」…まだあるのか?」

 

神無は呆れた目で冬姫を見つめる

 

冬姫「あんたて人を十万人以上殺したんでしょ!?最低よあんた!」

 

神無「……別にいいじゃないか人間を殺したて…死んでいい人間なんだから…」

 

そう神無は言う、悪びれることもなく護堂はその言葉を聞いて軽くゾッとした

 

冬姫「あんた…もういいわ!護堂さんこんな屑殺しなさい!」

 

冬姫は怒り護堂に命令するが護堂はこれでも平和主義者(笑)そんな命令を聞かなかった

 

冬姫「そこの貴女も護堂さんみたいに妾にされそうなんでしょ!助けてあげるからこっちにおいで!」

 

護堂「待ってくれ!俺は色好みの魔王じゃない!百歩譲ってエリカ達が恋人てなら分からなくもないがそれだけは納得いかない!」

 

鏡花「違います!私は仕事を紹介…」

 

冬姫「そんな奴なんか紹介した仕事なんて汚れ仕事よ!」

 

護堂は等々エリカが恋人みたいな関係でいいといい、鏡花も自らが頼んだ事というが冬姫は聞く耳を持たない

 

乱歩「君なんてこと言うんだ!まあそれに近いが…それにポートマフィアには僕と言う民草の崇敬を集め「こんな所におったか乱歩!この自称名探偵(笑)がぁ!」ぐおお!?」

 

乱歩が冬姫に抗議しようとすると乱歩の後ろから眼鏡をかけた男性が怒声をあげ乱歩が一歩下がる…男の名は国木田 独歩…能力名 独歩吟客

 

乱歩「…今のあだ名傷ついたよ…国木田…」

 

国木田「何が民草の崇敬を集めるだ!?お前が浴びているのは文句と苦情と呪いの電話だ!」

 

鏡花達は何が起こっているか分からず放心しているが神無とラヴクラフトはまたかと溜息を零す、

 

乱歩「えぇ〜?僕がいつそんな電話を…」

 

国木田「八月某日…ウチの畑におたくの同僚さんが埋まってたんじゃがおたくの同僚さんかのう?、八月某日…ウチの飲み代を払ってください〜半年分ですぅ〜!」

 

国木田は農家の男性口調と飲み屋の女性口調をうまく使いこなせていた…乱歩はそれを聞いただけでガクンと項垂れる

 

乱歩「そんな…国木田君がそんなに物真似が上手いなんて「ウオゥラァァ!」あれれ?」

 

国木田は「人を馬鹿にしやがって!」とブンブン乱歩を振り回す…それを見てどうしたらいいかわからない一同を尻目に国木田が神無に急いで言う

 

国木田「は!馬鹿に構って忘れる所だった!ボス大変です!アジトが何者かにバレ人質を取られました!」

 

乱歩「な!…そんな大変なことを何故早く言わない!」

 

国木田「お前が邪魔したからだ!」

 

国木田は乱歩を放り投げ乱歩は壁にぶつかる

 

鏡花「て、そんな事よりも早く行かないと!」

 

何故かあまり関係ない鏡花が焦る、神無は指を鳴らしてそのアジト…と言っても日本にしばらくいるために借りた建物に魔術で護堂達ごと移動する

 

神無「そう言えば…織田作やジイド達なら対処できるじゃん?」

 

神無は国木田に尋ねるが国木田は申し訳ないように目を背ける

 

国木田「織田作さんはカレーを食いにいきました…アガサはスタバに、ドストエフスキーは貧血で倒れ、フィッツジェラルドはポケモンGO、尾崎の姐さんは昼寝、安吾は狭いロッカーに入って喜び、鴎外先生は…ロリコンです」

 

鏡花「一応聞きますけど…その人達は働く気あるんですか?特に最後の二人」

 

鏡花はジト目になりながらもポートマフィアは大丈夫なのか?と思う

 

国木田「……普通ならとっくの前に首にしている…」

 

国木田はため息を出しながら建物に入っていく、手前にエレベーターがあったが犯人に気づかれぬように階段で上がっていく

 

国木田「…ここです…ゆっくり入ってください…」

 

国木田がそっと開けた扉から侵入し神無達が入るのだが…冬姫や護堂達もいるので隠れるのが大変だ…魔術がなければとっくに見つかっている…奥を見ると何かのスイッチを持った銀髪の男が縄で縛った女性を人質にしていた

 

謎の男「おい!ここの首領を呼べ!こいつがどうなってもいいのか?!」

 

男はそう怒鳴り女性の首に銃を突きつける

 

鏡花「あの女性は?」

 

乱歩「アルバイトの人だね」

 

護堂「魔王がアルバイト雇うの!?」

 

護堂はアルバイトがいることに驚きだが人質がいるのでは迂闊に行動できない…そこで冬姫が口を開く

 

冬姫「あんた達の能力で助ければいいじゃ無い!」

 

そう軽く言うが

 

神無「馬鹿か君は?僕の権能だと彼女を傷つける可能性があり、ええっと…桐ヶ谷和人君だっけ?も、強い権能だからね…」

 

護堂「違う!俺は草薙 護堂だ!?何だその桐ヶ谷て?!」

 

護堂は名前を間違われたことに怒る

 

神無「すまない…君の名前て…覚えづらいんだよ」

 

護堂「覚えやすいよ!?少なくともプロメテウス・ロマネコンティやシトリー・カートライトよりは覚えやすいて自覚してるよ!」

 

神無「…覚えにくいな…春日アラタでいいかな?」

 

恵那「駄目だと思うよ?」

 

鏡花「………人質は!?」

 

鏡花は大声で人質の心配をするが…

 

乱歩「煩いよ!」

 

ラヴクラフト「…五月蝿い…」

 

鏡花「…ごめんなさい…」

 

逆に怒られた…

 

国木田「…ならここは…」

 

乱歩「…そうだね…」

 

二人の真面目な顔に何か策があるんだな…と全員考えたところで…2人はジャンケンをした

 

エリカ「…え?」

 

結果は乱歩の勝ち…乱歩はクネクネ変な踊りをしながら国木田を挑発し、国木田は怒りを抑えながら爆弾魔に近づく

 

国木田「おい、まずは落ち着け」

 

謎の男「!?動くな!お前は国木田独歩だな…あの嫌味な能力を使う気か!そこの机に四つん這いになっていろ…この女がどうなってもいいのか?!」

 

女は女の首を掴みそれを見た国木田はこちらからは見えないが凄まじい殺気を感じたが…机に四つん這いになった

 

乱歩「…あの爆弾…高性能爆薬か…この建物ぐらい吹き飛ばすね…まあ何かあの爆弾を覆うものがあれば爆風は弱められるが…」

 

鏡花「あれ?私達も道連れ?」

 

さくら「…本当に来なければ良かった…」

 

乱歩「不味いな…ここに恨みがある上に僕達の事は調査済みか…」

 

神無「…なら僕の部下じゃ無い人を出せばいい…てなわけで…ええっと…星宮いちご…ちゃんだけ?君…」

 

鏡花「嫌です、後私の名前は京極 鏡花です」

 

鏡花は即答する、そして即座に間違いを訂正する

 

神無「まだ何も言ってないんだけど…まあいいや、君が説得しに行ってくれ」

 

鏡花「ほら!やっぱり言うんじゃないですか!?嫌ですよ!」

 

鏡花は首を振るが…

 

ラヴクラフト「…良いのか?…助けたら良い仕事の紹介の時有利に…」

 

鏡花「任せて下さい!」

 

鏡花のあまりの早変わりに護堂達は転ける

 

神無「じゃあこれ持って」

 

神無は大量の新聞紙を鏡花に渡す

 

 

鏡花「や、や、やめて下さい!」

 

男「ああ!?」

 

鏡花はガクガク震えながら爆弾魔に話しかける

 

鏡花「あの、えっと…その…貴方の親御さんが…泣いてますよ…」

 

男「誰だお前は!」

 

鏡花「ヒィィィィ…すみません…ごめんなさい…」

 

鏡花は男の剣幕に怯え後ろに倒れ尻餅をつきながら謝る…鏡花は心の中で何してるんだろ?と思う

 

乱歩「良い駄目人間ぷりだね」

 

神無「演技の才能あるな…」

 

この駄目人間共(神無と乱歩)が絶賛する程の演技(ただの怯え)を見せる鏡花

 

鏡花「み…見ての通り通りすがりの新聞配達です…あの…人質とか…爆弾とか…よくないと思うんです…生きていれば良いことがありますよ…きっと…」

 

男「良いことだと…!それはどういったものだ!?」

 

鏡花「う!?」

 

国木田(……まさか…見切り発車じゃ…ないよな?)

 

国木田は何も考えてないのかと不安がるが…

 

鏡花「ちゃ……ゆ……」

 

男「ちゃ?ゆ?」

 

鏡花「ちゃ…茶漬けと湯豆腐が食える!」

 

ガクッ!隠れている護堂達や乱歩、人質の女性はおろか爆弾魔や国木田でさえガクッとなる

 

鏡花「天井のある部屋で寝られる!寝て起きたら朝が来る!…でも…」

 

男「…う!?」

 

鏡花「爆発したら…私も貴方も朝が来ない…だって死んじゃうから?」

 

男「そんなことわかってる!」

 

男の発言を聞いた鏡花は「ええええ!?」と鏡花は仰天しガクガクと体を震えさせ男に言う…

 

鏡花「辞めた方がいいと思う…だって死んじゃったら…死んじゃうんだよ?」

 

鏡花「だから私は辞めといた方がいいと思う…世の中にはもっと不幸な人間が…例えば私!」

 

キッと両目を開かせ男を見つめる

 

鏡花「両親からは幼い頃から相手にされず屋敷の人間からは冷たく…石を投げられる日々…食べ物も台所からくすねる日々…そして家を追い出され…生きる希望もない…」

 

鏡花(それに狼に変身するし…なんなの私の人生…?)

 

そう言いたいことを言い切った後鏡花は付き物を落としたかの様に大声で喋る

 

鏡花「ええ、そうですよ!私はどうせ社会のゴミです!そんな私だけど……頑張って生きてるんだ!」

 

男はあまりの大音量に耳を塞ぎたくなるがその前に鏡花が男の顔面直前に近寄り男は更にギョとする

 

鏡花「だから私と一緒に仕事探しましょう!ね!」

 

男「いや、俺は仕事を探しているわけでは…」

 

鏡花は既に新聞配達の仕事の設定を忘れている様だ…その瞬間に乱歩が叫ぶ

 

乱歩「未だ国木田!」

 

国木田「言わずともわかっている!独歩吟客!鉄線銃(ワイヤーガン)」

 

国木田は一瞬で手帳にワイヤーガンと書き記しその項を破るとそのページがワイヤーガンに変幻し男が持っている爆弾のスイッチを奪い取る

 

俺「しまった!」

 

乱歩「確保だ!」

 

国木田「だからわかっとるわぁ!」

 

国木田は男を投げ飛ばし地面に拘束する

 

エリカ「…体術使いの様ね…あの異能は補助的で武器は体術がメインの様ね…」

 

エリカが冷静に国木田のことを分析する

 

乱歩「一丁上がり!」

 

国木田「……何が一丁上がりだ!何が…貴様は何もしとらんだろうが!」

 

乱歩「しょうがないじゃないか…国木田はジャンケンで負けたのだから…ねぇ今どんな気持ち?」

 

国木田「…ぶっ殺してぇ…」

 

国木田は乱歩を睨みつける

 

乱歩「ほらカリカリしない…神経質になり過ぎるとシワが増えて老化が進むよ?」

 

国木田「何!?それは本当か!?」

 

乱歩「ほらメモメモ」

 

国木田は乱歩に言われた事を手帳にメモする

 

乱歩「嘘だけど…「ドラァ!」アレェ!?」

 

国木田が乱歩を蹴飛ばし乱歩は壁にぶつかる

 

国木田「貴様ぁ!人を愚弄するのもいい加減にせんか!」

 

すると地面に倒れた男は国木田の手に握られた爆発のスイッチを奪い取る

 

男「お前もな!」

 

国木田「!?しまった!?」

 

男「…本当に異能力者て言うのは…心が歪だ…」

 

男は爆弾のスイッチを押し爆弾が起動する、国木田が止めようとするが爆弾魔に邪魔をされる

 

鏡花「後三十秒で爆発!?」

 

自分以外誰も動けない…かといって鏡花に爆弾を解除する方法もない…そんな鏡花の脳裏に乱歩の言葉が蘇る

 

乱歩「まあ何かあの爆弾を覆うものがあれば爆風は弱められるが…」

 

その言葉を思い出すと鏡花は人質の女性を乱歩の方に突き飛ばす

 

乱歩「うぉっとと…重た…!?君何してんの!?」

 

乱歩は女性を受け止め、鏡花の方を見ると鏡花は爆弾を自分の下に抱え込んだ

 

鏡花「あれ私何して…?」

 

神無「莫迦!」

 

鏡花も無自覚でやった様だが…鏡花は自分の死を確信し目を閉じる…そして爆弾の表示がゼロになる

 

鏡花「あれ?」

 

だが爆発しない…爆弾もゼロになっているのに何故か爆発しない

 

男「大丈夫か?」

 

鏡花「ええ………何で貴方が!?」

 

助け起こそうとした男は先の爆弾魔だった

 

神無「おい【ジイド】、まだ試験終了と言ってないぞ?」

 

ジイド「済まないなボス…だが無事終わりだろう?もう演技をするはあるまい?」

 

鏡花「……はぁ?」

 

鏡花が何事が起こっているか理解できないでいると…

 

国木田「信子ぉぉぉ!!無事だったか!」

 

信子「!?あの国木田様!?人目が!?」

 

国木田は先程人質になっていた女性…佐々木信子に抱きつく…それを見て余計混乱していた…だが一つ分かった事がある

 

鏡花「…アルバイトさんもグルで事ですか?」

 

神無「正解、彼女は国木田の奥さんだよ」

 

信子「すみませんお騒がせして…国木田様の妻の国木田 信子と申します…」

 

国木田 信子…能力名 或る女

 

ジイド「済まないな…驚かしてしまって…乃公(おれ)はジイド…アンドレ・ジイドだ」

 

銀色の髪をした男性…アンドレ・ジイドが優しく語りかける…能力名 狭き門

 

国木田「そう言えば…お前ら…俺の信子に触れたよな?何故だ?」

 

ジイド・乱歩「う…」

 

国木田は乱歩達に目を向ける…

 

国木田「なあ何故だ?何故俺の信子に触れた?何だ信子を寝取るつもりか?……殺すぞ?」

 

ジイド「誤解だ!俺達は信子殿には手を出さん!」

 

国木田「それは信子に魅力がないとでも?…殺すぞ?」

 

国木田の顔は笑っていないし目も笑ってない…と言うか光がない

 

乱歩「……逃げろ!」

 

乱歩達はすぐに逃げていき国木田はそれを無言で追いかけ銃声と叫び声が聞こえる

 

リリアナ「もしかして…あの男は…?」

 

信子「……すみません…国木田様はヤンデレでして…」

 

護堂「…ここにはマトモな奴がいないのか?」

 

護堂が溜息を出す

 

鏡花「…あの…試験て?一体」

 

神無「え?君の入社試験だけど?」

 

神無はさも当たり前の様に言う

 

鏡花「え!?でも私入らないて…」

 

神無「あ…無理だよ?君異能者はなかなか就職出来ないし…最悪異能の研究のモルモットか、良くて組織の殺し屋になるかぐらいだよ?」

 

鏡花はその言葉を聞いてゾッとする…だが、と神無が言葉を続ける

 

神無「ここに入ればそういった輩は寄り付かないし時給もいい…仕事も楽なものだ…それに他の部下もサポートする」

 

鏡花「…でも良いんですか?私足手まといになるかも…」

 

神無「まあ確かに足手まといかもね」

 

そこは否定しろよ…護堂達はそう思った…がそれでも神無は言葉を続ける

 

神無「それでも…まあ…いないよりマシだろう…ほらウルティメイトフォースゼロのピグモン的ポジションだよ…マスコットキャラ見たいな…いややっぱり無しだ…マスコットはガタノゾーア一択」

 

ジイド「そうだ…最初は誰でも素人だよ…ならばこれから玄人にならば良い…」

 

鏡花「無事だったんですね…でも大丈夫ですか?」

 

ジイドは手から血を流しながらかっこいい事をいう

 

ジイド「安心しろ…ゴム弾だ…まあ死なないけど死ぬほど痛いがな…」

 

ジイドは遠い目で外を眺める、何時もの事なのか誰も心配しない

 

神無「改めて言うけど…ようこそポートマフィアへ」

 

鏡花「………はい!」

 

神無の握手に応じる鏡花、普通ならここに口を挟むものなどいなそうなものだが…冬姫が割って入ろうとしたのを護堂が止める

 

護堂「待て待て!?」

 

冬姫「離しなさい!あの人殺しの下に置くことなんて出来ないわ!十万人殺したのよ!」

 

冬姫が鏡花の入社を善意(と言う名の悪意)で止めようとするがそれをラヴクラフトが止めに入る

 

ラヴクラフト「…落ち着け…そもそも…その十万人…とは…死んで良い連中の事だ…」

 

エリカ「そうよ、だから馬鹿は嫌いなのよ…ねぇリリー」

 

リリアナ「そうだな…殺されたのは悪名高いハンニバル王の手先や外道魔術師、犯罪者などが多い…それでも一般人も多いがその大半が猫や犬などの動物の虐待者や自然破壊をした連中…中には不良などもいるが…どれも社会に不要な奴らばかり…だからと言って殺していい理由にはならないが…」

 

神無が殺したのは悪質な連中ばかり…動物の命を大事にしないもの、自然を破壊する阿呆が多い…それを知らないで一方的な理由で喧嘩を売っていたのは冬姫だった

 

ラヴクラフト「……まあ…君にも…呪力がないとか…悩みが…あるだろう…そこでだ…鴎外君を…呼んできた…」

 

冬姫「誰よそれ…」

 

すると扉が開き黒いコートを着た中年の男性が入ってくる

 

鴎外「彼女が患者かな?ラヴクラフト君?」

 

彼の名はポートマフィアの専属医兼副首領の森 鴎外…能力名 ヰタ・セクスアリス

 

冬姫「何よあん…「はいはいオペの時間です」ちょ!?」

 

鴎外は冬姫を掴み隣の部屋に入る…そして手術室に拘束し鴎外は鉈を取り出す

 

冬姫「……その鉈何?」

 

鴎外「……手術に使う」

 

冬姫「ちょ待って…まてそこ切らない…ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!????」

 

冬姫の断末魔(死んでいない)が聞こえたと思ったら冬姫が手術室から蕩けた顔で出てきてさくらにこう言う

 

冬姫「さくら…私呪力が溜め込めない体質が治ったよ」

 

「「「何があったぁぁぁぁぁ!!?」」」

 

護堂達は先程の断末魔から蕩けた顔になった理由と体質が治った理由が分からず大パニック…それを見た鴎外はテヘと舌を出す…すぐに金髪の幼女が鴎外にドロップキックをした際鴎外は「酷いよエリスちゃん!?」と泣いていた

 

 

 

一方その頃とある裏路地で…

 

呪術師「グァァァァァ!!?」

 

シートン「…詰まらん」

 

正史編纂委員会に所属している呪術師が数人死んだ…先程死んだ男の首を絞めているのは筋肉ムキムキの男…その名はアーネスト・トンプソン・シートン…能力名 勝利を得た狼

 

八雲「アンビリーバボ!流石はシートン殿ですネ!」

 

そんな英語混じりの日本語を喋る外国人の名は小泉 八雲…能力名 怪談

 

アウルム「ありがとうございますお客様…我々がいるところを見られると厄介ですからね…おっと金城様これが今回のブツです」

 

そう言うのは昆虫のような姿をした怪人…宇宙人…宇宙商人 マーキンド星人アウルムはケースの中から怪獣のソフビ…スパークドールズを出し金城と言った男性に渡す

 

哲夫「ありがとう」

 

アウルム「いえいえいつもご贔屓にしてもらってますから…では」

 

アウルムはテレポートで消え、手に持ったスパークドールズを哲夫は静かに見ていた…金城 哲夫…能力名 超人X

 

泰三「で如何します三幹部の皆様方…あの魔王は…」

 

そう呼びかけた男の名は小林 泰三…能力名 マウンテンピーナッツ

 

哲夫「…何もう手は考えている…アギラ…いやアキ」

 

アキ「うん、御主人様もう手筈は済んでるよ、僕達に任せてよ…」

 

そう返事をしたのは彼の異能の一つ…否1人アギラの人間体 宮下 アキ

 

哲夫「…さて…見せてもらおうか貴方の力を…皇王そして若き魔王よ…」

 

そう言ってその場にいた哲夫達は風が吹くとその場から消えていた

 

 

 




…一万字超えた…でも長すぎたな…さて今回出てきたオリキャラは言わずもがな特撮ファンなら誰でも知っている金城哲夫さんとあのマウンテンピーナッツの作者小林泰三さん!お二人の異能名は金城哲夫の幻の作品超人Xから、小林さんのウルトラマンの小説マウンテンピーナッツからです…後はシートンはシートン動物記の作品の一つ勝利を得た狼から、小泉八雲は代表作怪談より…

さて次回は漸く怪獣が出てきますよ…怪獣が出てこないとウルトラマンらしくないですからね…後国木田さんがヤンデレなのは実際の国木田独歩さんは信子さんの告白の際に自分の喉に短刀を向けながら「お前と結婚出来ないなら死んでやる!」と言ったからです…元祖ヤンデレじゃないでしょうか…ではまた次回


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五十九話入社騒動・前

さて今回は孫悟空編前の出来事…前半はギャグ、後半はバトルです!そう言えばアンドレ・ジイドとウルトラマンジードのジイドとジードて似てますよね…とてもどうでもいいですが…


鏡花「おはようございます…」

 

鏡花はそう言ってラヴクラフト達が執務(と言っても真面目に仕事をするのは国木田ぐらいで他は適当にやってその後始末を国木田と信子がやっている)をしている部屋に入る

 

織田作「…おはよう…いやまずは初めましてか…」

 

黒地にストライプのシャツ、ベージュのコートを着た男性が立ち上がり鏡花に軽く会釈する

 

鏡花「あ、初めまして…あの名前は…」

 

織田作「俺は織田 作之助…織田作て呼んでくれ」

 

彼はポートマフィア随一の暗殺者であり剣と銃の達人である織田 作之助…能力名 天衣無縫

 

安吾「織田作さん、その子ですか?新しく入った子は?」

 

織田作「安吾、失礼だぞ名前をちゃんと言え」

 

安吾「失礼…私は坂口 安吾と申します…所で少し願い事が…」

 

鏡花「何でしょうか?」

 

安吾は眼鏡をクイと上げながら鏡花に頼み込む

 

安吾「私を汚物を見る目で見てくれませんか?」

 

鏡花「はぁ?」

 

鏡花が安吾の言葉を聞き「何言ってんのこの人」といった目で見ると安吾はあぁ!と悶絶する

 

安吾「ああ!!いいですよその目は!実に素晴らしいです!その汚物を見るかのような目線…堪りません!もっとその目「汚物はゴミ箱じゃ」アフゥン!?」

 

安吾の目の前に和服を着た美女が現れ安吾を蹴飛ばしそのままゴミ箱の中に入った

 

紅葉「すまないのう…あの馬鹿が…私(わっち)は尾崎紅葉よろしくのう」

 

そう鏡花に自己紹介したのが尾崎紅葉…能力名 金剛夜叉、蹴飛ばされたのが坂口 安吾…能力名 堕落論

 

安吾「紅葉さん…ご褒美ありがとうございます!」

 

紅葉「……死ねばいいのにのう…」

 

安吾「ああ…その目線もまたいい…」

 

安吾は顔を赤く染めてクネクネと動く…鏡花は心の中で気持ち悪いと思った、そして織田作が安吾を蹴飛ばし安吾はそのまま机にぶつかりピクピクしていた

 

織田作「済まないな…俺の親友が気持ち悪くて…あいつドMでな」

 

鏡花「いえ…まあ確かに気色悪かったですけど…」

 

織田作が申し訳なさそうに頭を下げる…すると扉が開き白いコートを羽織った男性が入ってくる

 

ドストエフスキー「やあ織田作君、尾崎さん、元気そうで何より…」

 

彼の名はフョードル・ドストエフスキー…能力名 罪と罰

 

紅葉「フョードルか…三日前に貧血で倒れて鴎外殿に運ばれて以来じゃのう」

 

織田作「大丈夫か?それにしてもお前…貧血ならまだしもその厚いコートは如何にかならないのか?見てるこっちも暑くなる…とりあえずその変な服装を辞めたら如何だ…?熱中症で倒れるぞ」

 

織田作はとりあえずその暑苦しいかっこを辞めろという…が

 

ドストエフスキー「変な服装じゃない、ドストエフスキーです…それにこの服はボス自ら製作したもの…そう簡単に脱ぐわけにはいかない…脱ぐのは風呂か洗う時だけさ…」

 

鏡花「名前は聞いてないですよ…でその服皇さんが作ったんですか?」

 

ドストエフスキーは何処ぞの革命家の侍の「ズラじゃない桂だ!」見たいな事を言うがそれよりも鏡花はその服が神無が作った事に驚く

 

安吾「新入りの貴方は知らなかったかもしれませんが…我々の服は全てボスが自ら呪力で編んで作った一品物でまつろわぬ神の攻撃を食らっても破れぬ様何重にも呪力を重ね生み出したものです…そのお陰でヴォバン侯爵の魔眼を食らっても石化を防いでくれます」

 

鏡花「そうなんですか…ていつの間に復活したんですか?」

 

安吾「私の生命力をなめないでください…数分で回復できますよ…はぁはぁ…」

 

安吾はもっとくれ!とばかりに息を荒くし全員が後ずさった

 

アガサ「ほう…?なら私の剣の錆になりますか?」

 

鴎外「おやおや、安吾君は私の治療が受けたい様だね?」

 

国木田「……お前ら仕事しろよゴラァ!」

 

執務をしていた三人が切れた(切れているのは国木田のみだが他の二人も目が笑っていない)

 

安吾「……お願いしま「ウォラ!」ゲバブ!?」

 

安吾は国木田に蹴られそのまま壁に激突、そのまま動かなくなる

 

国木田「お前ら仕事しろ!」

 

ドストエフスキー「……蕎麦を食べに「逃げるな」」

 

紅葉「漬物を買ってく「逃げるな姐さん」」

 

鴎外「私は「逃げないでくださいロリコ…鴎外先生」…まだ何も言ってないのに…それにロリコンて言おうとした?」

 

国木田は逃げる三人を拘束する…その頃ダメージが回復した安吾は部屋から逃げようとするがいきなり扉が開き安吾はドアに挟まった

 

安吾「あふん!?」

 

ポオ「!?…済まない…て、なんだ安吾君であるか…」

 

扉を開けたアライグマを連れた男性は挟まった安吾に謝ろうとするが安吾と知るや否や「謝らなくていいや」とばかりに扉を閉める…もうこの状況に慣れているのだろう

 

ポオ「…乱歩君はいないのであるか…我輩折角頑張って推理小説を書いたというのに…冷たいのである…」

 

そう溜息を零したのは乱歩の自称親友(乱歩は如何思っているか知らない)エドガー・アラン・ポオ…能力名 モルグ街の黒猫

 

ポオ「…お前はいつも我輩の側にいるなカール…よしよし餌を…痛!」

 

カールと呼んだアライグマにポオは噛み付かれた…それを見た鏡花は可哀想と心の中で思い目を逸らした…他の皆も目を逸らしていた

 

ポオ「……乱歩君帰ってこないかな…」

 

ポオはそう言って椅子に座る…その姿には何処と無く哀愁が漂っていた…頭の上でカールは己が拳をポオの頭に叩き込んでいた…すると乱歩が帰ってくる

 

乱歩「ただいま!」

 

ポオ「おお乱歩君!我輩と一緒に推理遊戯(げぇむ)を使用ではないか!」

 

乱歩「え、面倒臭い…パス…眠いから」

 

ポオ「そんな…冷たいのである…」

 

ガクと肩を下ろすポオ…鏡花達は「やめてあげてよう…」と言いたくなった…もうポオのライフはゼロだ…すると

 

フィッツジェラルド「おい貴様ら!」

 

何やら怒った様子のフィッツジェラルドとオドオドしている女性が部屋に入ってくる

 

安吾「如何しましたフィッツジェラルドさん?」

 

真面目モードになった安吾が問いかけるがフィッツジェラルドはこの部屋にいる鏡花以外の人物達を睨みつける

 

フィッツジェラルド「貴様ら…俺の財布を盗んだだろう!五百万入った俺の財布をな!」

 

鏡花「五百万!?」

 

鏡花は財布に入れる額じゃない!と言わんばかりに驚く

 

乱歩「いや取ってないから」

 

フィッツジェラルド「嘘つけ!絶対取ったろ!」

 

乱歩「取ってないて…」

 

フィッツジェラルド「取った!何故なら俺が逆の立場なら取るからな!」

 

乱歩「君と一緒にするな!」

 

乱歩は近くにいた安吾を蹴った、安吾は「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべていた

 

フィッツジェラルド「…そう言うのはいい…早く返せ…まさか貴様らグルになって黙り通り後で山分けする気か…?」

 

フィッツジェラルドの怒りは収まるところを知らず…怒りのピークだった

 

フィッツジェラルド「見損なったぞ!最低だ!社会不適合者!ニート!童貞!そんなんだから「あの〜フィッツジェラルド様…」何だ!」

 

指を立てるフィッツジェラルドにそこで横にいた女性がオドオドしながらも喋りかける

 

ルイーザ「あの…えっと…その…ですね…尻ポケットに…」

 

フィッツジェラルド「何だ!ハッキリ言えルイーザ!」

 

ルイーザ「は、はぃぃぃ!!……ええとその…尻ポケットに…」

 

フィッツジェラルド「何…尻ポケットがどうかし…………」

 

フィッツジェラルドは自分の尻ポケットを触ると…財布が入っていた

 

フィッツジェラルド(自分の尻ポケットにあったぁぁぁぁぁ!!!ヤバい…皆に相当酷い事を言ってしまった!)

 

ルイーザ「だから言ったのに…何で疑ったんですか…?」

 

フィッツジェラルド「だって俺の立場なら取ったから!」

 

ルイーザ「……それは貴方だけです…フィッツジェラルド様と皆様は違うんです…」

 

フィッツジェラルド「そんな冷静に言われても!?」

 

動揺するフィッツジェラルドに織田作が近寄り千円札を渡す

 

織田作「これ…少ないけど…いや財布は取ってないが…」

 

フィッツジェラルド「いやいいから!?辞めてもういいから!」

 

安吾「これ…私の全財産です」

 

フィッツジェラルド「いいて!勘弁して!」

 

乱歩「…ラムネ飲みなよ」

 

フィッツジェラルド「やめて!もう辞めてください!」

 

紅葉「この簪…質屋に売りなんし」

 

フィッツジェラルド「もうやめて!心臓が痛い!すみませんでした!ごめんなさい!」

 

土下座するフィッツジェラルド…すると尻ポケットから財布が落ち鏡花が財布を開け中身を見ると…

 

鏡花「五百万じゃなくて五百円しか入ってないんですけどぉぉぉぉ!!?」

 

ワンコイン(五百円)しか入っていなかった

 

ルイーザ「すみません!すみません!フィッツジェラルド様がすみません!」

 

フィッツジェラルドと一緒に謝る彼女ルイーザ・メイ・オルコット…能力名 若草物語

 

国木田「…まあ今度から気をつけろよ…」

 

国木田達はそのまま自分の席に座りパソコンを打ち出す…フィッツジェラルドも席に座ってパソコンを起動させる

 

ルイーザ「すみません…新人の貴方に怖いところ見せてしまって…でもフィッツジェラルド様は本当はいい人なんです!」

 

鏡花「いえ…貴方が謝らなくても…」

 

ルイーザはブンブン頭を振って鏡花に謝りその後風のように立ち去っていた

 

ラヴクラフト「彼女…は人と…喋るのが…苦手…フィッツジェラルド君…がいないと…ロクに…喋れな…い」

 

鏡花「そうなんですか…いつの間に!?」

 

鏡花は自分の後ろにラヴクラフトがいつの間にか立っていたことに驚く

 

ラヴクラフト「…君が…おはようございます…て言った辺りから…すぐ近くで…雲を…数えて…た」

 

鏡花「最初から!?」

 

鏡花は最初からいたことに驚くが肝心な事を思い出す

 

鏡花「そう言えば皇さんは?」

 

ラヴクラフト「…神無君なら…明日ラーマ君達に…会うから…土産を作ってる…」

 

鏡花「ラーマ?」

 

乱歩「古老の事だよ…日本にいる真の神達でありラーマ、スサノオ等が正史編纂委員会を束ねてるのさ」

 

鏡花「へぇ…神様が…でも何で会いに?」

 

鴎外「それはねぇ…ラーマ樣は以前は魔王を殺す最後の王と言われていたんだが…それを神無君が辞めさせてね…結果ラーマ樣が古老になった原因だから…それに個人的な付き合いもある…だから時々会いに行かれるんだよ」

 

鴎外は丸で神無が友達の家に行く感覚で鏡花に教える…

 

信子「皆様…お客様がお見えです」

 

国木田「客か…鏡花、お前が行ってこい」

 

鏡花「私ですか!?」

 

鏡花は自分が選ばれて驚愕する

 

国木田「何…ジイドも付き添いで行かせる…心配するな…ただし客には迷惑をかけぬ様にな!日本にいるのは一時的とは言えボスに迷惑がかかる!」

 

国木田はそう叫び横で寝ていたジイドを叩き起こし鏡花と共に依頼人が待つ部屋へ行く

 

ジイド「お待たせしました…してご用件は?」

 

ジイドは俗に言う営業スマイルを浮かべ依頼人の若い男性に依頼を尋ねる

 

泰三「朝早くすみません…私小林 泰三と申します…実はここいらの近辺ではぐれ呪術師達が怪しげな研究をしている場所がありまして…」

 

ジイド「そう言う事ならお任せください!我等はそう行った事件を解決するのが仕事ですから」

 

ジイドはそう言って立ち上がり依頼人に呪術師がたむろする場所へ案内してもらう

 

鏡花「あの…大丈夫なんですか?ジイドさん相手はあの…私まだ詳しくないんですが…魔術を使ってくるんでしょう?太刀打ちできるか不安で…」

 

ジイド「は、安心しろ…その程度の敵取るに足らん…一応俺も魔術師の端くれ…それも魔王直々に伝授してもらったのだ…まあ大船に乗った気でいるがいい…」

 

ジイドがそう言って笑い、鏡花も少し安心する

 

泰三「此方です」

 

泰三が連れてきた場所はとある建物の路地裏…確かに広く人目に付かず誰も来なそうな場所…だったがジイドは疑問に思い問いかける

 

ジイド「…可笑しいな…ここは袋小路だ…呪術師でなくともここにいるのは逃げ場がなくなることぐらい承知の筈…本当にここで合っているのか?」

 

ジイドの言った通りここには逃げ口が一つしかなく追っ手が来たら逃げれない…すると泰三は笑い出す

 

泰三「ククク…流石魔王の手先…これぐらいは予測可能です、か!」

 

泰三はポケットから銃を取り出し鏡花に向けて放つ

 

ジイド「!…チ!」

 

ジイドは鏡花の手を握りジイドの方に引き寄せ銃弾から避けさせ片方の手で銃を取り出して弾丸を発射し、泰三が持っている銃を弾き飛ばす

 

泰三「く!流石…ですが…これでは終わりませんよ…異能力…マウンテンピーナッツ!」

 

すると泰三の手が黒く輝き手が鉤爪に変わり口から火炎を吐く

 

ジイド「変身系の異能か!」

 

ジイドは両手に銃を持ち炎を避けつつ泰三に銃弾を当てるがすぐに再生してしまう

 

泰三「ククク…私の異能は三幹部に及ばすとも…無敵の異能だ!」

 

そう豪語しながら泰三はジイドを攻撃し後ろから奇襲するが…

 

ジイド「残念だな!」

 

泰三「な!?」

 

ジイドは泰三がそこに来るのを「知っていたかの様に」銃を撃ち泰三は脳天を撃たれ後ろへ後退する

 

泰三「何故だ…完全に気配を消した筈…」

 

ジイド「運が悪かったな…俺の異能力…狭き門は数秒後の未来を予測する…奇襲程度読んでいたさ…」

 

ジイドの異能は未来予測…故に無敵、弱点がなく対抗出来るのはカンピオーネや同じ未来予測、強力な異能のみ…その上ジイドの銃の腕前を合わせれば強力過ぎる異能だった

 

ジイド「それにこの銃も特別品でな…ボス自ら生み出したもの…ダイヤモンドくらいなら簡単に壊せる…まあその再生力の前では無力に等しいな…よし…逃げるか!」

 

鏡花「え!?ちょ!?」

 

ジイドは鏡花を担いでその場から撤退する…不利と見るや勝てない相手からは逃げる…神無から教わった事である

 

泰三「逃すか!」

 

ポケットから人形…スパークドールズを取り出す

 

泰三「実体化しろ!邪神超獣カイマンダよ!奴等を殺せ!」

 

すると街に顔が胴体にあり中央部分に鎮座した姿をしており背中に火の点いた光輪を背負った黄金色の怪獣…邪神超獣カイマンダが実体化し暴れんとする

 

鏡花「顔を胴体に…じゃなくて何あれ!?」

 

ジイド「…怪獣…いや力を見る限り超獣か!厄介な奴を…!」

 

ジイドは銃を撃ちカイマンダに当てるがカイマンダは痛みに呻くだけでほぼ傷を負っていない…

 

ジイド「くそ!やはり無理か!せめて織田作達がいれば…」

 

ジイドは仲間がいない事を嘆くが鏡花は後ろを見て戦慄した

 

鏡花「危ない!」

 

ジイド「!何…だ…」

 

ジイドが見たもの…自分を突き飛ばした鏡花…そして鏡花の左足が…血を出しながら吹き飛んでいるところだった…

 

鏡花「え……?」

 

鏡花も一瞬何が起こったか理解出来なかったが即座に自分の足が切り落とされたことが分かり痛みに泣く

 

泰三「私を忘れては困りますねぇ!さてと…本来の目的を達成しますか…」

 

泰三は笑みを浮かべながら鏡花達に近づく

 

ジイド「貴様…何が目的だ!」

 

泰三「そこの女ですよ…」

 

鏡花「私?」

 

泰三は鏡花に指を指し鏡花は訳が分からず痛みに悶えるだけ

 

泰三「実はウチの王の同盟者の神祖樣が回収しろて煩くて…」

 

ジイド「神祖…ハンニバル王とウルルの事か!」

 

泰三「ピンポーン!大正解!さてさてそこの女…可哀想だな…お前がいるせいで…其奴みたいに傷つく奴が増えるぞ…」

 

鏡花「…私の…せい?」

 

泰三「そうさ…お前が逃げる度に犠牲が重なる…お前が殺してる様なもんだよ…」

 

ジイド「耳を傾けるな!あいつの戯言だ!」

 

ジイドは鏡花の耳を塞ごうとするが既に遅し鏡花はその言葉を聞いて膝を地面につける

 

鏡花「私の…せいで…皆さんに迷惑が…嘘…嘘…嘘…嘘…嘘!」

 

すると鏡花の身体が光り白狼が顕現する

 

泰三「!?まさか自分で制御…いや暴走か!カイマンダ!」

 

カイマンダは鏡花に火を噴くが鏡花はそれを回避する

 

ジイド「不味い…!」

 

ジイドはこの状況を理解していた…カイマンダは超獣…怪獣ならば騎士や魔術師達が群がれば倒せるが超獣はパオロ・ブランデッリや聖ラファエロクラスの猛者でなければ魔王以外では討伐不可と言われる

 

泰三「甘いですね…甘々ですよ…そう思いませんか?」

 

ジイド「ク…(不味いな…暴走したあいつと超獣相手に…それにこいつとは相性が悪い…救援を呼びたいがそうはさせぬだろうし…万事休すか…)」

 

カイマンダはジイドがいる方に近づき炎を放とうとするが

 

ーーーガルルルルゥ!ーーー

 

ーーーピヤァァァァァ!?ーーー

 

鏡花がカイマンダに飛びかかりカイマンダは倒れる

 

泰三「何をやっている!カイマンダ!?この役立たずが!」

 

泰三は役立たずのカイマンダの代わりに鉤爪をジイドに向けてジイドを切り裂こうとするがジイドは銃で応戦し鏡花は光輪を噛み砕きカイマンダを蹴り飛ばし泰三に襲いかかる

 

ーーーガルルルルゥ!ーーー

 

泰三「な!ま…ぬおおお!?」

 

泰三は爪に当てられゴム毬の様に吹き飛んでいく…泰三は全身を溶けた皮膚の様な鼠に変え襲いかかろうとするが

 

神無「…全く何の騒ぎ?」

 

泰三「な!?」

 

神無が中央に割って入り二人に手を向け触れた瞬間、醜い鼠は泰三に戻り白狼は鏡花の姿に戻る

 

泰三「チ!魔王には勝てぬ…撤退!」

 

泰三は尻尾を巻いて脱兎(鼠だが)の如く逃げ出す

 

神無「たく…さてさてカイマンダをどうにかするか…」

 

神無はカイマンダに手を向けるとカイマンダが見えない何かに押し潰された様に地面に埋まる…これが黄竜の前に手に入れた第五の権能でありとある重力を擬人化した女神より簒奪した権能である

 

神無「ああ…こんなに暴れて…大変なんだぞ…修復作業とか…特撮みたいに翌日には直ってます!じゃないんだから…それに死んだ人間の親族の記憶を弄ったり死んだ人間の除霊…仕事は沢山だ…別に出てくるのはいいけど…面倒臭いから街中は勘弁してほしいよ…」

 

ーーーピヤァァァァァ!!?ーーー

 

カイマンダはそのまま立ち上がろうとするが重力で抑えられているため動けず神無は手を上に掲げ神無の腕に黒い塊…ブラックホールが出来上がる…しかもだんだん巨大化していく

 

神無「…これで終わり」

 

神無がブラックホールを投げるとカイマンダがいた場所は丸く抉り取られたかの様に地面にクレーターが出来上がりカイマンダの肉片すら無かった…

 

神無「ああ…面倒臭い…ジイド…帰るぞ…正史編纂委員会にまた謝らなければ…後護堂君にも…菓子折りまた作らなきゃ…」

 

ジイド「……修復作業…大変だろうな…」

 

ジイドはクレーターを見ながら神無の後をついていく

 

神無「しっかし…ハンニバルがまた動き出したか…ジイド帰ったら皆に何時でも戦闘態勢を取れる様に言っておけ…僕は明日ラーマ様達に会わなければいけないから…」

 

ジイド「!はい!お任せ下さい!」

 

ジイドは頭を下げて神無の縮地でアジトに一足先に入っていく…

 

神無「…面倒なことにならなければいいけど…迷惑事を振りまくのが僕達カンピオーネだからね…嫌な予感するなぁ…」

 

それと同時刻、中華の魔王が日本に上陸し日光東照宮へ向けて行ったが…誰も超獣騒ぎで気付かなかったと言う………

 

 




泰三さんの異能はマウンテンピーナッツに欠かせない怪獣ノスフェルに変身する能力とジャミラの火を吐く能力ですね…地味に強い異能です。

因みにフィッツジェラルドがやっていた事はおそ松さんのネタです…因みにフィッツジェラルドの声の人はおそ松の声をやっている人で乱歩はチョロ松、安吾は一松で安吾のネタはウルトラマンメビウスこと福山潤さんが演じたディーふらぐ!の河原中の要素です…こう言った中の人繋がりをネタとして入れるのが大好き…

そしてカイマンダを出した理由が【邪神】超獣だから…邪神て大層な肩書きなのに邪神イリスや邪神ガタノゾーアと比べたら知名度ないじゃないですか…だから出したんです…シシゴランも出したかったですけど…では次回もお楽しみに!


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五十九話入社騒動・後

…自分でも書いてて思うこれ本当にウルトラマンか?て…オリジナル(アニメにも出てきた人がいるが)異能者が登場


鏡花「………!ここは!?」

 

鏡花はベットから起き上がる…その部屋は薬箱や医療具がある事から医務室だと分かる

 

国木田「目が覚めたか鏡花」

 

国木田が部屋に入ってくる、何故か眼鏡を頭の上に掛けて…

 

鏡花「国木田さん…」

 

国木田「ジイドから聞いた…お前が狙われてるらしいな…あの神祖ウルルに…」

 

ウルル…鏡花は見た事ないが自分に狼…マーナガルムの力を植え付け同様の事件を起こすまつろわぬ神と聞いていた

 

鏡花「…何で私なんでしょう…て!確かその人て皇さんと同じ魔王の同盟者…魔王の傘下がここを襲撃しにくるんじゃ!?」

 

鏡花は敵が襲撃してくるのではと焦るが対する国木田はどこ吹く風、椅子に座って手帳をめくって読んでいる

 

国木田「安心しろ…敵など俺達の敵ではないわ…動揺は達人を殺す…動揺するな…」

 

だが鏡花はジト目になりながら国木田にこう言う

 

鏡花「……あの…手帳逆さまですよ?」

 

国木田は固まった…手帳が逆さまなのを気づかないほど動揺していた様だ…すると国木田は手帳を元に戻し椅子から立ち上がり鏡花がいるベットに歩いていく、そして頭を鏡花の方に突き出す様に顔を近づける

 

国木田「俺は動揺などしていない!」

 

鏡花「!?」

 

国木田「いいか!?敵など来てもこういう風にブンブン振り回してドカンドカンしてプワーンてして後あれだ!まあそんな感じで敵を倒してくれる!」

 

鏡花(説明がアバウトすぎる)

 

一番動揺しているのは国木田かも知れない

 

国木田「…まあいい…今は休んでおけ…」

 

そう言って国木田は部屋から出ようとする…が立ち止まり鏡花の方を向く

 

国木田「所で鏡花…」

 

鏡花「はい?」

 

国木田「さっきから探しているのだが…俺の眼鏡を知らんか?」

 

国木田はそう言うが頭の上に眼鏡が掛けてある

 

鏡花「……頭の上にありますよ…」

 

国木田「…………本当か?」

 

鏡花「はい……」

 

国木田は頭の上から眼鏡を取り外しちゃんと眼鏡をかける

 

国木田「………疲れているのかもな…」

 

鏡花「……そうですね」

 

そう言って国木田は部屋から退室する

 

 

その頃とある場所…正史編纂委員会の支部に武装した黒ずくめの男達とそれを仕切る三人の人物がいた

 

エドモンド「これよりポートマフィヤの構成員を皆殺しにする…ただし魔王に会ったら逃げろ」

 

そう言ったボロボロのコートを羽織った男性はエドモンド・デ・アミーチス…能力名 クオーレ

 

チェイス「精々気を抜かぬ様に殺せ」

 

上品な服装をした男性はジェームズ・ハドリー・チェイス…能力名 蘭の肉体

 

綾子「我らに逆らう愚かな者に裁きを」

 

手に数珠を持った和装の女性は三浦綾子…能力名 銃口

 

エドモンド「さあ…鏖殺の時間だ…まずはポートマフィアの前に正史編纂委員会の犬を殺すとしよう」

 

エドモンドは支部の扉を破壊し中に入る…そこで作業中だった呪術師達は呆気に取られるがすぐに敵襲と分かり呪術を放とうとするが

 

エドモンド「ふん…そんなもの効かぬよ」

 

だが呪術は全てエドモンドを「すり抜ける」様に外れる…呆気に取られる呪術師達に綾子が襲いかかる

 

綾子「異能力…銃口!」

 

綾子は自分の指を全て銃口に変え呪術師達に放つ、その瞬間に呪術師の体に無数の穴が開く、ならばとチェイスに呪術を放つが

 

チェイス「無駄だ…俺の身体は蘭の肉体…蘭は美しいだけではないぞ…」

 

チェイスはそれを避け、指を鳴らすと入り口から無数の虫が入り込み呪術師達の服に入り噛み付いたり、口の中に入って臓器を食いちぎる

 

エドモンド「やれ」

 

その号令の後黒ずくめ達が銃を乱射し残りの呪術師達を鏖殺した

 

綾子「皆殺し完了ね…」

 

エドモンド「そうだな…チェイス」

 

チェイス「分かっている」

 

チェイスは手をかざすと支部に変な粉…菌が充満する…そしてエドモンド達が支部から出た途端大爆発を起こし正史編纂委員会支部は炎上した

 

ドストエフスキー「……皆…ここらに近い正史編纂委員会の支部が壊滅したらしい」

 

何処かで情報を仕入れたドストエフスキーが鏡花を含めた全員に報告する

 

乱歩「敵の数は?」

 

ドストエフスキー「調べた所によると二十人ほど…その内三人が異能者だ…」

 

鏡花「…三人も…」

 

国木田「最悪の事態にならねばいいが…」

 

国木田は冷や汗をかきながら眼鏡をクイと上げる

 

鏡花(私の…性だ…私のせいで…皆さんに迷惑が…どうしよう)

 

鏡花は自分のせいで国木田達に迷惑をかけていると考え悩むが

 

ラヴクラフト「…心配…するな…」

 

ラヴクラフトが鏡花の背中は叩く

 

鏡花「ラヴクラフト…さん」

 

ラヴクラフト「心配しなくとも…皆…強い…ポオ君と…ルイーザ君…は…除くが…皆…大丈夫…心配いらない…」

 

ラヴクラフトは自分なりに励ます

 

フィッツジェラルド「…無一文の働きになりそうだな…」

 

アガサ「…はぁ…面倒な事になりましたね」

 

皆は国木田を除いて冷静だったが鏡花は心の中では私のせいと思っていると考えていた

 

鏡花(私に…出来る事…は…)

 

鏡花は自分の部屋に行き携帯や生活に必要なものを漁る…つまり逃げようとしているのだ…自分がここを出て行けばここの人達には迷惑がかからないと考えた…鏡花の苦肉の策である

 

鏡花「……本当はこんな事したくないけど…助けてもらったのにそれを仇で返すよりは…いいよね…」

 

鏡花は泣きそうな顏で携帯と少しの食料…逃げるとわからない程度の荷物を持ちここから抜け出そうとする…がそこで後ろから声を掛けられる

 

織田作「何してる?」

 

鏡花「!?…織田作…さん」

 

カレーを食べながら織田作がこちらを見ていた…その横には可愛らしい三毛猫が寝ている

 

織田作「…これはやらんぞ…」

 

鏡花「いや欲しいわけじゃあ…」

 

鏡花は困惑するが織田作はカレーを食べながら言葉を続ける

 

織田作「………何処か行くのか?…まあ早く戻ってこいよ…それからボスからの伝言で「自分で出来る事を考えてね」だとさ」

 

鏡花「……………………はい」

 

鏡花は織田作に何処か申し訳ない様な表情をするとそのまま出て行く…神無の伝言も鏡花は軽く聞き逃していた…何せ片付けるものは自分がここから出て行く事、それぐらいしか出来ないと考えたからだ

 

織田作「…まあ、お前はすぐに帰ってくるさ…俺の異能がそう言っている…」

 

織田作は食べ終わったカレーを片付けに立ち上がりそのまま歩いて行く…

 

鏡花「…何処に行こう?なるべく遠くへ…皆さんに迷惑がかからない様に…」

 

鏡花はなるべく遠くに行こうとするが土地勘が無いため何処へ行けばいいか分からない

 

鏡花「とりあえず…遠くへ…「ねぇねぇお嬢ちゃん」ふぇ?」

 

鏡花が自分の後ろから声を掛けられるとチャラそうな男性二人が鏡花に絡む

 

「嬢ちゃん暇でしょ〜俺らと遊びに行かない?」

 

鏡花「すみません…私急いでいるもので」

 

「いいじゃんいいじゃん!行こ行こ!」

 

男性二人は無理矢理鏡花の手を握り連れて行こうとする

 

鏡花「やめて下さい!離して!」

 

「だから!抵抗するな「こらこらやめなさい」あぁ!?」

 

鏡花の手を握っていた手を掴んだのは…鴎外だった

 

「何だオッさん!?やんのかコラ!?」

 

「俺達に殴られたくないならサッサと…ちょ何…痛ぇ!?」

 

一人が鴎外につかかるが鴎外は見た目にそぐわない力でその男性の腕を捻る

 

鴎外「男二人が女の子捕まえて無理矢理連れて行こうなんて…駄目だよ…所で…」

 

鴎外は悪魔の様な笑みを浮かべ男達(鏡花も)それに恐怖する

 

鴎外「君達腕が二本あって不便だろう?一本取ってあげよう」

 

「「ちょ待って…ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!?」」

 

男達の絶叫が街中に響き鏡花は涙目になって震えていた

 

鴎外「いやぁすまないねぇ…怖いところを見せて…」

 

鏡花「いえ…何かすみませんでした」

 

鏡花は何故か謝った、鴎外の笑顔も今の鏡花には恐怖でしかなかった

 

鴎外「所で…エリスちゃんを見なったかね?何処かへ行ってしまってね」

 

鏡花「エリス…ちゃん?」

 

鏡花は聞いたことのない名前にキョトンとするがそんな鏡花の背中に誰かがトントンと触れ鏡花が後ろを振り向くと十二歳くらいの幼女が立っていた

 

エリス「初めまして」

 

鏡花「あ…うん…初めまして…」

 

鏡花は誰か分からなかったが挨拶をすると鴎外が叫ぶ

 

鴎外「エリスちゃん!?」

 

エリス「リンタロウ探した?」

 

鴎外「エリスちゃん!?探したのだよ!何処行っていたの!?」

 

エリス「リンタロウが困ったら面白いかなと思って悪戯してみた」

 

鴎外「エリスちゃん!!?でも可愛いから許す!」

 

鴎外はエリスに抱きつきながらコントじみたことを言い鏡花は親子みたいだと思いながら鴎外に話しかける

 

鏡花「娘さんですか?それとも親戚の子ですか?」

 

鴎外「私の妻だ」

 

鏡花「そうですか奥さんでした……ん?………あのもう一回言ってくれませんか?」

 

鏡花は聞き間違いかな?と鴎外にもう一度尋ねる

 

鴎外「妻だよ」

 

鏡花「……耳詰まってるのかな?もう一度」

 

鏡花は耳を鴎外に近づけてもう一度尋ねる

 

鴎外「エリスちゃんは私の妻なのだよ」

 

鏡花は絶句し暫く固まった後叫ぶ

 

鏡花「……………変態だぁぁぁぁぁぁ!!!?お巡りさん!ここに変態がぁぁぁぁ!!?」

 

鴎外「待ってくれ!?携帯電話で警察に通報しないでくれたまえ!今月に入って六回も警察に連行されたのだよ!?」

 

鴎外はそれを必死に止める…そんな光景を見てエリスは只々笑っていた

 

鏡花「すみません…勘違いしてしまって」

 

鴎外「いいよ、私もそれで何度も警察に捕まっているから…慣れっこさ」

 

いやそれは慣れない方が…鏡花はそう思った

 

鴎外「しっかし君も余り外を出歩くのは止した方がいい…さっきほどの様な輩もいるし…君は狙われているのだから」

 

鏡花「…はい」

 

鏡花は自分から出て行こうとしたと言わず鴎外の言葉を聞いていると不意に鴎外が鏡花の足を触る

 

鏡花「え!?」

 

鴎外「ふむ?…君は足を千切られた様だが…もう治っているね?」

 

鴎外は先日泰三に吹き飛ばされた足がもう治っていることに疑問に思った…ジイドから聞いた話によると狼になった時にすでに回復したと…だが鴎外はこう考察する

 

鴎外(これは再生というより…復元…怪我を治したのではなく戻した…?)

 

鏡花「あの?何か変ですか?」

 

鏡花は鴎外が自分の足をずっと見ていることに疑問に思ったが鴎外は手を離す

 

鴎外「いや私の出番がなかったからね…怪我を治すのが私の仕事だから…」

 

エリス「リンタロウはどちらかと言うとメスで人を傷つけることが多いと思うわ」

 

鴎外「酷いよエリスちゃん!?僕は一応治療の方が多いよ!」

 

エリス「どうだか?鏡花の治療をする時も粗方鉈で腑出そうとするんでしょ?」

 

鴎外「……否定はしない」

 

鏡花は「否定してよ…てか医者が怪我人を怪我させてどうするの?」考える…その頃アジトにエドモンド達が到着する

 

エドモンド「綾子…吹き飛ばせ」

 

綾子「はい」

 

綾子は異能で扉を引き飛ばし部屋にいた全員がエドモンド達を見る

 

エドモンド「失礼…アポイントを取るのを忘れていたが…何、すぐ済ます……貴様等の死でな!」

 

黒ずくめの男達は銃火器を国木田達に向け、国木田達は明らかに動揺する

 

エドモンド「………死ね」

 

銃声が鳴り響く、それを近くで聞いていた鴎外と鏡花はアジトの方を向くと建物のガラスが砕け落ちてきて銃声が聞こえる

 

鴎外「…来たか」

 

鴎外は歩き出そうとするがそれより先に鏡花がアジトへ駆け出す

 

鴎外「鏡花ちゃん!」

 

鏡花は鴎外の声も聞かずに駆け出す…建物に入りエレベーターではなく階段で急いで駆け上がる

 

鏡花(私のせいで…皆さんが…)

 

鏡花は泣きそうな顔になりながら部屋に入る

 

鏡花「やめて!私ならここにいる…から…」

 

鏡花は部屋に入り凍りついた…それは自分の先輩達が…

 

国木田「フン!」

 

エドモンド「な…ん…だと…ギャフン!?」

 

エドモンド達を蹂躙していたからだ

 

鏡花「………………はい?」

 

鏡花は目を点にして国木田を見ていた…あの強者の雰囲気が漂っていた人を軽くぶん投げた

 

エドモンド「おいやめてくれ!?腕が折れ…「ん?(ポキ)」ギャァァァァァァ!!?」

 

エドモンドの骨は国木田が軽く捻っただけで折れた…今までの強敵感が嘘の様である

 

綾子「クソォ!剣で弾丸を跳ね返すなんて!?」

 

アガサは細剣(レイピア)で指を銃口に変えた綾子が放つ弾丸を弾いていた

 

アガサ「何故私が剣の才能を持っているか分かりますか?」

 

綾子「知らないわよ!」

 

アガサ「それはきっと神が敵を切り裂けとの啓示でしょう」

 

鏡花(そんな乱暴な啓示聞いたことがないんですけど!?)

 

鏡花はアガサに困惑の目を向ける

 

綾子「こんな…私の異能がぁぁぁぁ…」

 

アガサ「貴方は異能に頼り過ぎただけの愚者…己の力を過信せず精進する事を忘れた貴方には私には勝てません」

 

アガサは綾子を斬りつけ綾子は血を出しながら地面に倒れた、他でも黒ずくめ達は他の者達に銃火器を向けるが…

 

乱歩「あらよっと」

 

ポオ「危ないのである」

 

乱歩は突進して来た黒ずくめ達を避け黒ずくめの男二人はぶつかりそのまま倒れる、ポオに突進した男は足を引っ掛けられてそのまま地面に顏を強打する

 

フィッツジェラルド「一銭の得にもならぬどころか…五百円使ってしまった…損ではないか…」

 

ルイーザ「す、すいません」

 

フィッツジェラルドは黒ずくめの男をぶん殴り、ルイーザは謝りながらも電撃を放って男達を気絶させる

 

国木田「全く…ここは借りているんだぞ!修理代がどれ程かかるか考えろ!これだから襲撃は嫌なんだ!」

 

鏡花「ええ…」

 

鏡花はまだ何が起こったか分かりきれなかった

 

信子「国木田様…この前は私が菓子折を配りましたので今度は国木田様が」

 

国木田「う…だから嫌なのだ…最悪の事態になってしまった…」

 

鏡花(これが…最悪の事態…?!)

 

鏡花が考えていた最悪の事態は「ポートマフィアの構成員が皆殺しにされる」事であり国木田が考えていた最悪の事態は「修理代がかかる事や周囲の住民に対する菓子折を渡しにくいのが自分になる」事だったのだ…菓子折を配るのが最悪の事態だと誰が考えられただろうか?

 

国木田「ん?鏡花帰っていたのか?この修理手伝ってくれ…全く何処に行っていた?」

 

鏡花「!?すみません…」

 

そうこうしているうちに襲撃してきた者達はチェイス以外全滅する

 

チェイス「……まさかやられるとはな…」

 

織田作はチェイスが操る虫を双刀で切り裂き菌の爆発は魔術で阻止し、肉弾戦は双銃で攻撃する

 

織田作「生憎、うちは精鋭揃いなんでね…まああの紅き悪魔(エリカ)や最強の媛巫女(恵那)、剣の妖精(リリアナ)に勝てるのは俺やフィッツジェラルド、鴎外先生、アガサ、ラヴクラフト、ドストエフスキーぐらいだろうがな…それでも全員強い…」

 

チェイス「…如何やらお前達の強さを間違えた様だな…俺達の完敗だ…それてエドモンド達だけでも回収させてもらおう」

 

するとチェイスは身体を蘭の花弁に変え蘭の風となって蘭の花弁にエドモンドと綾子を包み込む

 

国木田「!?しまった!」

 

チェイス「今回はここいらにしておくが…次は倒すぞ」

 

チェイスはエドモンド達を連れてそのまま窓を突き破って逃走し逃げていく…残り十七人を残したまま

 

紅葉「…部下を見捨てたか」

 

ドストエフスキー「如何する?こいつらは?」

 

フィッツジェラルド「外に捨てておけ…正史編纂委員会に連絡してな…ラヴクラフト頼む」

 

ラヴクラフト「………ん」

 

ラヴクラフトは黒ずくめの男達を掴むとチェイスが壊した窓の方に持っていき外へ投げ捨てる(ここは3階ですが外は芝生だから大丈夫)、ラヴクラフトはゴミを捨てる感覚で十七人を捨てた

 

鏡花「……………………」

 

鏡花はもう何も言えない

 

神無「お疲れ様」

 

国木田「!ボス!部屋が散らかってしまい申し訳ありません!」

 

全員が神無を見ると頭を下げる

 

神無「いや寧ろボスとしてこれなくてすまない…それより鏡花君…君言ったよね「自分で出来る事を考えてね」て?まあ君に出来る事は片付けくらいだけど…何処にほっつき歩いていたのやら…これだから若いもんは…」

 

鏡花はその言葉で織田作の言っていた言葉の意味に気づく…あの言葉は鏡花を責めていたのではなく…

 

神無「全く僕の部下ならしっかり働い…」

 

神無は鏡花の方を向きながら愚痴を言うが鏡花の顔を見て言葉を止める…

 

鏡花「…ふふ」

 

鏡花は笑いながら泣いていた…それは悲しい涙ではなく嬉し涙だった…鏡花は皆自分を責めてなどいなかった…寧ろ逆だったことに気づいた

 

織田作「泣いているのか?」

 

鏡花「!?…泣いてません」

 

国木田「泣いているではないか」

 

鏡花「だから泣いてません!」

 

紅葉「いや完全に泣いて…」

 

鏡花「だから泣いてませんてば!」

 

鏡花は涙を流しながら泣いてないと否定するが、泣いているのは明白だった…それを見て神無以外和んだ

 

神無「…全く、だから最近の若いもんは…仕事をサボって遊んでいては怒られると泣く…だから最近の若いもんは嫌いなんだ」

 

神無ははぁ〜と嘆きそれに鏡花が憤慨する

 

鏡花「違います!?そうじゃないです!」

 

神無「違わないだろう…なあお前達」

 

神無は織田作達に同意を求めるが

 

織田作「……一度恋愛小説を読んだら如何だ?」

 

乱歩「それは無いよボス…流石に引くわぁ」

 

紅葉「乙女に…それはのぅ…ボス」

 

国木田「…ボス…魔術を研究する前に感情について勉強ほうが宜しいです」

 

神無「あれ?僕の部下なのに何このアウェー感は?」

 

神無は疑問に持つがすぐに気を取り直し一枚の紙を取り出す…履歴書だった

 

神無「これなんだけど…少し間違えがあってね…」

 

鏡花「え?」

 

鏡花は以前国木田に書く様に言われた履歴書を見るが変な所はない

 

神無「ほら年齢の所…十九と書いてあるが…君十四歳でしょ見た目的に?サバよんでない?」

 

プチと鏡花からそんな音が聞こえた気がした、鏡花から殺気が放たれる、それにピクッとなる乱歩達

 

神無「ん?殺気が…て何で皆下がるの?」

 

鏡花「…………」

 

鏡花は無言の腹パンを神無の腹にいれる、神無はグフと吹き飛ばされる

 

鏡花「誰が十四歳ですか?えぇ?私は十九歳ですが何か?悪かったですね身長が低くて」

 

鏡花は青筋を出しながら鋭い眼差しで神無を睨み付ける…

 

神無「いや悪かった……ぼくが神殺しした時と同じ年だから同年代か…すまないね」

 

鏡花「…え?貴方も十九歳?…私より二cm小さいのに…ショタジジイ?」

 

鏡花がショタジジイと言った瞬間鏡花に指を向けた神無がライトニング・ピアスを放とうとする

 

神無「…誰がショタジジイだ?」

 

鏡花「すみません…私より小さかったので十四くらいに見えました」

 

神無「あぁ?君も似た様なものだろう」

 

鏡花「…貴方と一緒にしないでください…私は未来がありますから…貴方は一緒小さいままです」

 

神無と鏡花は互いに火花を散らしながら睨み合う

 

乱歩「……さて出かけるか」

 

国木田「逃げるな…おい誰か止めてくれ…」

 

国木田は睨み合う二人を見て胃が痛くなった

 

 

その頃、成田空港に三人の男女が到着した

 

アレク「急げ!早く先生の所へ行くぞ!」

 

アニー「分かってるわよ!」

 

ドニ「しかし本当なのかい!?プリンセスさんの予言は!?」

 

三人の魔王アレク、アニー、ドニは急いで駆け出す、

 

アレク「あいつの予言は外れたことのない!知っているだろう!」

 

アニー「確か予言は…「宝石纏し獣が爆発せし時、世界が滅びる」と「異次元の獣と怨念の獣交わりし神が全てを滅ぼす」…どっちもヤバイわね…先生に手助けを」

 

ドニ「うんうん!久しぶりに護堂や神無と戦うのもいいかも!」

 

アレク・アニー「「お前は黙ってろ!」」

 

アレクとアニーは馬鹿(ドニ)にそんな暇はないと怒鳴る

 

日本海上空にて二つの影が高速で移動していた

 

ヴォバン「……胸騒ぎがする…急ぐぞ」

 

アイーシャ「でも早すぎですよ!?目が回ってきま…」

 

この日本に八人の魔王が揃う…果たしてそれは破滅か希望か…運命の時まであと1日もない

 

 




この作品での鏡花は十九歳で身長が百五十cmです…神無より二cm大きいのです、あと織田作さんがカレーを食べるときに連れていた猫はたまたま近くにいた猫を撫でながら食べていただけで夏目漱石とかじゃないですからね…

三浦綾子の異能やエドモンド・デ・アミーチスの異能は二人の著書から、因みにクオーレは日本でも有名な「母をたずねて三千里」の原点ですね…ジェームズ・ハドリー・チェイスはアニメや漫画にも出てきなのですが両方ともすぐに殺され漫画は名前も出されずアニメもジェームズとだけで詳しく調べこの名前だと考え出しました、漫画ではすぐに死にましたがこちらのチェイスは強い様です。

さて全ての魔王が揃いました…そして次回こそは怪獣が出ますから…ちなみにあの予言も怪獣の事です…さてどの怪獣でしようか?次回はいつ投稿だからか…なるべく早く投稿します


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六十話日光東照宮爆発五秒前

さて今回はマイナーな怪獣が登場(戦闘シーンがあるとは言っていない)…さて今回と後二話くらいで終わる予定…ではカンピオーネ編クライマックスをお楽しみに!


運命神の領域にて運命の担い手がとある場所を見ていた…それは自分が復活させたまつろわぬ神とそれと戦う魔王達を観察していた

 

運命の担い手「……もう少し…もう少しでこの世界は滅びる…」

 

運命の担い手は愉快そうに笑みを浮かべる…そして二個のカプセルを取り出し空中に浮かべる…そのカプセルは以前のヤプールカプセル、グランドキングカプセルとは比べ物にはならない…カプセルに描かれたのは六本の触手を持った黄金の獣に黄金の身体に巨大な剣を持った機械の様な龍だった

 

ゲファレナー「はぁい、調子良さげね?如何かしら以前の様にタイムリミットがないその力を使う覚悟はある?」

 

運命の担い手「お前か…見ているだけでもわかる…これを使えば全宇宙を支配できる…私は全ての地球の人間どもを蹂躙する全知全能の神と成ったのだ…」

 

運命の担い手は歪んだ笑みを浮かべそれを見たゲファレナーはモルモットを見る目で運命の担い手を見ていた………上空に浮かぶ映像には二人の魔王とその仲間がまつろわぬ神に石の中に埋まられそうに成っており二人の魔王のうち、日本の魔王…草薙 護堂とその仲間達は誰かの手によって幽世に飛ばされていた

 

 

神無「ほらこの霊薬飲んで」

 

神無は鏡花に霊薬を渡し鏡花はその薬を訝しみながらも飲む

 

鏡花「苦い…この薬は?」

 

神無「この薬は世界移動(ブレーンウォーキング)と共に幽世に渡るのに必要なもので今から正史簒奪委員会の古老に会いに行くにはこの霊薬と世界移動(ブレーンウォーキング)する必要があるからね…君を連れて行くことにした」

 

神無は軽く説明するが、世界移動(ブレーンウォーキング)は高度な魔術であり、その霊薬も作るのは困難である

 

鏡花「何で私なんですか?」

 

神無「それは…君以外がもう行ったことあるし君しか暇な人がいないから、新人だからいいでしょ?」

 

鏡花「…普通の会社なら訴えますよ?」

 

鴎外「魔王に法律は適応されないよ?」

 

鴎外は残念ながらと首を振る

 

神無「まあ怖い人達じゃないから大丈夫さ…」

 

そう言って神無は指を鳴らしその瞬間神無と鏡花の姿が消えた

 

織田作「…行ったな…」

 

鴎外「そうだね…さてエリスちゃんとお出かけでもしようかな」

 

神無がいなくなったのを見た全員は予め仕事を終わらせておき神無がいなくなったのを機に自由行動に移る

 

ラヴクラフト「……何か起こるな…」

 

その中てラヴクラフトだけはこの後起こる異変に気付いていた

 

 

鏡花「ここが幽世…」

 

神無達がついた場所は綺麗な野原…風が吹き草木が揺れる幻想的な世界…ここは昔までは三人しか住んでいなかったのだが

 

ーーーピィピィ!ーーー

 

ーーーモコォ!モコォ!ーーー

 

ーーーパム!パムパム!ーーー

 

何か(マスコット)がいた

 

鏡花「……可愛い」

 

鏡花はモコォ!モコォ!と鳴いている動物を撫でる、他の二人もすり寄ってくる

 

神無「久しぶりモコにハネジロー、ピグモン」

 

ーーーピィピィ♪ーーー

 

ーーーパムパム♪ーーー

 

ーーーモコォモコォ♪ーーー

 

知っている人もいるだろうが彼等は怪獣界のマスコット友好珍獣ピグモンと迷子珍獣ハネジローと小珍獣モコ(ルナー)である

 

鏡花「…持って帰っていいですか?」

 

神無「スサノオさんに吹き飛ばされるよ?」

 

鏡花は十分ほどピグモン達と戯れていたが暫くして名残惜しいように離れ神無について行く…ピグモン達は手を振りながら(モコは跳ねる)神無達を見送る

 

鏡花「幽世て聞いたからあの世みたいな所だと思ってましたけど…結構生き物がいるんですね」

 

神無「まあ迷子センターと孤児院をミックスしたような所だしなここは…ほらあそこ」

 

神無が指を指したところには、深海怪獣グビラが潮をふき、酔っ払い怪獣ベロンが酒を飲み、友好巨鳥リドリアスが空を飛び、他にもボルギリスとモグルドンが相撲を取っていた

 

鏡花「…平和ですね…」

 

神無「本当…人間は争いを繰り返すのに怪獣は無益な争いはしない…全く…人間てのは」

 

最後の部分は聞こえなかったが神無から怒りの気配をしたので暫く黙る鏡花

 

神無「あ、あそこ」

 

神無が指を指した先にはボロボロの小屋があり鏡花は耳をすますと何人かの話し声(怒声も聞こえてくるが)が聞こえた

 

神無「入るよ…ん?」

 

神無はノックをした後扉を開けると和服を着た老人 スサノオ、黒衣を着た木乃伊、くっいている男女 ラーマとシーター、ラーマの弟のラクシュマナとラーマの配下 ハヌマーン、黄金の髪の少女 グィネヴィラ、ランスロット…そして日本の魔王 草薙 護堂(とその仲間達がいた)

 

神無「皆さんお揃いで…て何で草薙君がおるの?」

 

護堂「あんた!?どうして此処に?!」

 

護堂は驚くが神無は普通に答える

 

神無「…スサノオ様に呼ばれたから」

 

神無はそう素っ気なく返しスサノオの方を見る

 

神無「何故彼等がいるのかは置いておくとして…手作りの茶菓子置いときますね」

 

ハヌマーン「お、ありがと…」

 

神無「複合魔法 魔調の五重奏(エレメンタル・クインテット)」

 

茶菓子を受け取ろうとしたハヌマーンに神無が五属性複合魔法をハヌマーンにぶつけようとしハヌマーンはそれを避ける

 

ハヌマーン「うぉ!?」

 

鏡花(魔術放った!?)

 

護堂「おい!?何ハヌマーンに魔術撃ってるんだ!?」

 

護堂はいきなりハヌマーンを攻撃した事を攻めるが神無は申し訳なさそうに答える

 

神無「…ハヌマーンて聞くとタイの奴を思い出してね…あの仏像バカでレッドマン並みの邪悪な奴を…ハヌマーンさんは悪くないんだけどさ…悪いのはあのクソハヌマーンとタイの奴らだから…」

 

護堂「何の話をしてるか分からないけど…ハヌマーンて言葉を聞くと殺したくなっちゃうわけか…」

 

神無が考えているのはあのクソ猿…白猿でウルトラ6兄弟と共闘した奴らでこっちのハヌマーンは原典と同じ優しい性格なので間違えないように…(ウルトラマンのハヌマーンとラーマーマヤでのハヌマーンは全くの別物なので気をつけてください)

 

神無「で、どうしたんです?こんな所に護堂君を呼んで」

 

護堂「!忘れてた今日光東照宮が危険なんだ!」

 

日光東照宮…徳川家康を神格化し祀る場所である…護堂が言うには日光東照宮に行ったらまつろわぬ神と神殺し…羅濠に出会い羅濠と対戦後まつろわぬ神が裕理の妹を乗っ取り石に生き埋めにしようとされたところを羅濠に助けられスサノオ達にこの幽世に連れてこられたという

 

神無「へぇ教主カッコいい…流石僕の朋友だ…さて護堂君の愛人の妹を人質にしていると迂闊に手が出せないな」

 

護堂「…あんたならひかるごと殺すとでも言いそうなのにな…」

 

護堂は神無がひかるを殺しそうなのに意外だと言うが神無は頭を振る

 

神無「僕の義弟の愛人の妹だぞ…兄さんは義弟の愛人の家族を見捨てる程屑じゃあない…義弟の為なら世界も滅ぼしちゃうよ?」

 

護堂「……この人ブラコンかシスコンだろ」

 

エリカ「正解よ護堂…皇王は同じ魔王の頼みなら大抵聞いちゃうのよ…人殺しや何でも…その上その魔王に近いもの…即ち私達の頼みも聞いちゃうから…」

 

裕理「それはいい性格なんですけど…まあひかるが助かるならいいです」

 

裕理は一先ず自分の妹が助かると思い息をつく

 

神無「…じゃあ日光東照宮に行きたい人僕についてきて」

 

鏡花「旅行みたいな感覚で言わないでください」

 

神無は日光東照宮へ繋がる空間を作ろうとするが護堂が制止する

 

護堂「待ってくれ!まつろわぬ神の正体がまだ聞いていないんだ」

 

神無「ん?知らなかったの?孫悟空だよ?スサノオが以前教えてくれた」

 

神無はそう言うと日光東照宮へのゲートを作ろうとする…その後ろでシーターが鏡花に耳打ちする

 

シーター「貴女…皇王の事…好き?」

 

対して鏡花は顔を真っ赤にしてシーターに物凄いスピードで頭を振るって反論する

 

鏡花「ち、ちちちち違いますよ!?別にそんなんじゃ…」

 

エリカ・リリアナ・裕理・恵那(分かりやすいな、この子…可愛い)

 

ラーマ「…神無君に好意を寄せる女性がいて喜ばしいです…あ、涙出てきた」

 

ラクシュマナ「兄様涙は出さないでください…確かに永遠に彼女が出来ないと僕も思っていましたけども失礼ですよ」

 

グィネヴィラ「そうですわ、所帯を絶対持ちそうにない人ですが人間の言葉には「蓼食う虫も好き好き」と言うではないですか」

 

護堂「いやあんたらも失礼だからな?」

 

そんな鏡花を見て和むエリカ達(エリカ達の方が年下)に涙を流すラーマにそれを宥めながらシラっと神無を貶すグィネヴィラとラクシュマナをジト目で見る護堂…そんな光景をよそにシーターは告げ口する

 

シーター「ああ言った人は好意に疎いですが…頑張って下さい…それと呼び捨てにするのも手かと…あとツッコミは金槌で叩いたほうがいいです…そうでないと彼暴走しますから」

 

鏡花「……ありがどうございます、参考になります」

 

シーター「いえいえ…私もラーマと付き合った頃は初心でして…それなのにあの人最近は激しくて…」

 

頬を赤くするシーターを見ながら鏡花はシーターに礼を言う

 

神無「もういい?行かないの?」

 

神無は待ちくたびれたのか空間を繋げたまま眠そうにしており急いで空間に入る護堂達

 

神無「じゃあまた来ますね」

 

神無はそう言う穴に入りそのまま空間は消える

 

ラーマ「…斉天大聖 孫悟空ならば油断しなければ勝てそうですが…嫌な予感がしますね」

 

ラーマは神無達が去った後顔を強張らせていた

 

日光東照宮は今観光客が孫悟空の所為で猿となっておりそこに到着した一行はいきなり猿に襲い掛かられるも

 

神無「煩い」

 

猿達は押し潰され地面に押し付けられる

 

護堂「死んで…ないな…良かった…観光客は死んでない」

 

エリカ「良かったわ…護堂が殺さないでくれて予め言っておいてくれて…言わなかったらここら一帯が血の海よ」

 

重力操作で猿達の動きを止めそのまま歩き出す…すると地面が破裂しその中から羅濠が飛び出す

 

羅濠「脱出出来ました(ドヤ)」

 

神無「………魔術を物理で突破できる貴女を僕は尊敬しますよ」

 

羅濠は孫悟空の魔術を物理で破った羅濠が出て来たことには然程驚かずまるで知っていたかのように羅濠に話しかける神無

 

羅濠「面白くない反応です…後ろの人達を見なさい…私を凝視してますよ?」

 

神無「そうでしょうね、封印を強引に破くのは貴女くらいですよ…まあ予想はしてましたが」

 

護堂達は封印を魔術で破るのではなく拳で破いた羅濠を引いた目で見ていたが神無は素っ気なく返す…すると空から何かが降りてくる

 

孫悟空「おお!神殺しが三人になってしまったわい!しかも魔術王もいるではないか!久しいのう!」

 

神無「あ、孫君お久…少女の身体に取り付くとは…君ロリコン?」

 

神無はまるで友達と喋る感じで孫悟空と喋り始める

 

鏡花「知ってるんですか?」

 

神無「ああ…昔日本に来たら僕の蛇の神格が強すぎて目覚めて僕が再封印する羽目になったんだよ」

 

神無は面倒くさげに喋る

 

孫悟空「そうじゃそうじゃ!今日は羅濠といい貴様といい因縁のある奴ばかりじゃ!あとロリコンではない!」

 

孫悟空はそう言い放ち少女の体のポケットから三個の何かを取り出し投げるとその物体が人型に変化していく…一つは猪の人型と言うべき黒毛で恰幅のよい体格をした神、もう一つは河童に似た赤髪を逆立て、9つの髑髏を首飾りとした痩せこけた青黒い肌の悪鬼、最後の一つは馬の顔を持つ人型という変わった奴らである

 

神無「…孫悟空の従属神…て事は最遊記でお馴染みの猪八戒、沙悟浄、玉龍か…いや猪八戒と沙悟浄の場合は猪剛鬣、深沙神だな」

 

孫悟空の物語最遊記に欠かせない登場人物達の登場にも冷静に真名を判明させる神無

 

護堂「…玉龍ていたっけ?」

 

鏡花「いないと思いますよ?」

 

玉龍「僕の存在感皆無!?…いいよ…僕なんて所詮は影以下の存在感だから」

 

護堂と鏡花の心無い言葉(本人達は自覚なし)に心を抉られ体育座りをする玉龍…中々シュールである

 

孫悟空「元気出せ玉龍!お前はお師匠様の馬として天竺まで運び続けたのだ!自信持て!」

 

沙悟浄「そうです!自信を持って!」

 

猪八戒「そうそう!お前が影の主役といっても過言じゃねえよ!(過言すぎるけど)」

 

三人か必死に励ますと…

 

玉龍「まあ!その通りですけどね!」

 

羅濠「…此奴扱いやすそうですね」

 

玉龍は調子に乗りあの羅濠でさえ溜息を吐くほどだった

 

孫悟空「さて役者は其方側が一人足りぬが…我等義兄弟を倒せるか…貴様らの奮闘を期待しようぞ!」

 

孫悟空はそう言い放ち孫悟空は羅濠、猪八戒は護堂、玉龍は神無、沙悟浄はエリカ達と鏡花に襲いかかる

 

玉龍「うはは!オメェさん僕と同じ蛇の気配がするぞ!一丁腕比べするか!」

 

神無「…はぁ…お二方それぞれの敵は頼むよ…エリカさん達も死なないように」

 

神無はそう言うと魔術を起動させる

 

羅濠「…さて百年前の続きをしましょうか斉天大聖」

 

孫悟空「その意気や良し!羅濠よ孫様を愉しませてみよ!」

 

孫悟空は如意棒を持ち觔斗雲に乗り羅濠に攻撃を仕掛ける

 

沙悟浄「……私は眷属との戦いですか…」

 

エリカ「…従属神といえ神に変わりない…」

 

鏡花「付き添ったら神との戦闘になるなんて…遺書ぐらい書いておけばよかった…」

 

鏡花は不用意に神無について来てしまった自分を恨む

 

沙悟浄「申し訳ありませんが此方もやる事がありますから…無駄な抵抗はよしてください」

 

猪八戒「さて始めようぜぇ!」

 

猪八戒は身長15mの三面六臂の巨人に変化してそれぞれの腕で剣・戟・斧・棍棒・弓矢を持った姿に戻り、護堂に攻撃を仕掛ける

 

護堂「結局戦うんだな…」

 

護堂はそう言いながら山羊の化身を発動させ魔王全員が戦闘態勢に入る

 

神無「絵画魔法 スー・テランの巨人の剛腕及び幻雪の箱庭」

 

神無は巨人の腕を描き玉龍に攻撃し雪を降らせ玉龍の感覚を鈍らせる

 

玉龍「…僕の姿を見てビビるなよ?」

 

剛腕に押しつぶされたかに見えた玉龍は馬の姿から顔が龍体が人間という歪な龍になる…

 

そもそも玉龍とは三蔵法師の乗っている白い馬の事で何故龍なのに馬になっているかと言うとひもじさの所為で三蔵の白馬を食べてしまい、三蔵を驚かし孫悟空が玉龍を退治しようとした時に六丁六甲、五方掲諦、四値功曹、護駕伽藍という仏教の四神が助け菩薩が揚柳の枝を甘露に浸して仙気を一吹きして、玉龍を白馬の姿に変えた事により三蔵を乗せて旅をする事になったのだ

 

玉龍「僕は西海竜王・敖閨の子!そんな僕に勝てるかな!」

 

龍となった玉龍は神無に火を吐き、神無は防御壁を張りそれを防ぎ神無はコインを取り出し電撃を纏わせ電磁加速を加え放つ、それを玉龍が避けると避けた先にあった雲に穴が空いた

 

神無「電磁砲(レールガン)…あのビリビリ中学生よりは威力高めだけど…駄目だな避けられるから…もう少し工夫しないと…」

 

玉龍「待て待て…あれ食らったら僕達でもヤバイからやめろ!」

 

玉龍は慌てて首を振りレールガンの威力を過小評価した神無をそんな事ないとばかりに叫ぶ玉龍

 

猪八戒「ふはは!痛快痛快!こんなものか神殺し!」

 

護堂「く!こいつ!」

 

護堂は猪八戒の武器の連続攻撃に手を焼く、孫悟空は神速で空を駆け羅濠はそれを縮地…ではなく単なる走り(神速)で追いかける

 

孫悟空「お主…デタラメじゃのう…神速の権能を持ってないのに神速並みのスピードで走れるとは…化け物じゃの」

 

羅濠「?朋友は様々な魔術を操りますしヴォバンは強力な権能を多数持ちます…それと比べれば私が努力して得た神速など大したことなどありません」

 

孫悟空「…孫様はお主のそういう所が凄いと思うぞ…」

 

羅濠がそう素っ気なく返すと孫悟空は呆れてものが言えなかった

 

羅濠「さて…その様な女の体を乗っ取るなど堕ちたものですね…このロリコン」

 

孫悟空「だから…!ロリコンじゃない!こうやっていれば大物感があるじゃろう!」

 

護堂(むしろ小物だろ…)

 

神無(小物だね)

 

鏡花(小物…)

 

三者三様の答えを思いながら孫悟空に心の中でツッコミを入れる

 

沙悟浄「よそ見していて宜しいので?」

 

沙悟浄は水を操りエリカ達に飛ばす、裕理は非戦闘員なので遠くに逃げているが鏡花は…

 

鏡花「何でこんな目にぃぃぃぃぃ!!?」

 

鏡花の方に何故か水がたくさん飛んできてそれを必死に避ける鏡花…すでに涙目である

 

沙悟浄「…1番厄介な気がしたので」

 

沙悟浄はそうボソッと言うと更に水を出し水の弾丸を雨のように降らす

 

その頃日光東照宮の地下で眠っていたものが目覚め地を掘り地上へ出ようとしていた…その瞬間地面は揺れ全員が異変に気付く

 

孫悟空「?地震かのう?」

 

羅濠「いやこれは!」

 

地震が割れ中から宝石のような突起物が生えた怪獣が現れる…

 

リリアナ「確かあれは…以前オーストリアに出現したミサイル超獣ベロクロン…いやあの様な宝石はなかったはず」

 

リリアナはそう分析するが神無はその正体に気付く

 

神無「プラズマベロクロンか…下手したら星が死ぬぞ」

 

プラズマベロクロン…別名歩く火薬庫と言われ爆発したら最後【星ごと破壊する】程の大爆発を起こすプラズマ怪獣である

 

神無「取り敢えず攻撃ダメね、爆発したら地球が消えるから」

 

護堂「……嘘とは思わないけどさ…どうして怪獣てこうも厄介な奴ばっかりなんだよ」

 

孫悟空「……まあ儂等には関係ないの」

 

孫悟空は自分達には関係ないといい如意棒を持って羅濠に突きを放つがそれを羅濠は素手で止める

 

羅濠「地球が爆発…そんな…爆発したら朋友の菓子が食べれないじゃないですか!」

 

護堂・孫悟空「いやそこぉぉぉぉぉ!?」

 

羅濠「斉天大聖!今はかつての決着とかどうでもいいです!あの怪獣を倒すのが先決です!」

 

羅濠はそう言った後ベロクロンの方に行き孫悟空は「え?自分どうすればいいの?」と呟き、誰も相手をしないので取り敢えず少女…ひかるとの分離方法を模索することに決めた

 

神無「まずは玉龍を倒さないと…てな訳で()()()()()()()》」

 

インフェルノ・フレア、フーリジング・ヘル、プラズマ・カノンを放ちそれを玉龍は尻尾で相殺する

 

玉龍「無駄無駄無駄!僕はその程度では倒せないよん!」

 

玉龍はそう叫び神無は次の魔術を放とうとするが後ろから何かが放たれた気がし避けると銀色の斬撃が玉龍の首から下を切り落とした

 

玉龍「ほぇ?」

 

玉龍は何が起きたかわからず首が地面に落ちるのを見ていたが不意に銀色の弾丸が玉龍の首を打ち抜き、それにより玉龍の意識と体は闇に消え、貫通した弾丸はそのまま猪八戒に飛来し猪八戒の腕を二つ消しとばす

 

猪八戒「ぐぇ?!」

 

護堂「!今のは…」

 

護堂が何が起こったか分からないでいると空から三人の人影が落ちてくる

 

アレク「間に合った!」

 

ドニ「ヤッホー久しぶり護堂!神無!」

 

スミス「あれが予言の怪獣か!」

 

護堂「ドニ!?…と後の二人誰?」

 

護堂は親友(相手が勝手に言っているだけ)が現れて驚くが後から現れた二人は知らないためキョトンとする

 

スミス「初めまして我が同胞よ、私はジョン・プルート・スミス、そして此方のひ弱そうな男が」

 

アレク「誰がひ弱だ…アレクサンドル・ガスコインだ…この男装女子とは先生の妹弟子の関係だ」

 

お互いを睨み合って護堂に自己紹介する二人…敢えて護堂は突っ込まない

 

ドニ「アレかな?あれが世界を滅ぼす怪獣かい?」

 

ベロクロンは羅濠が抑えてるため此方に被害が来ないが爆発したら最後魔王とて死から逃れられぬ…するとそこへ

 

ヴォバン「嫌な予感が当たったか…」

 

護堂「!?爺さん!」

 

ヴォバンがアイーシャを放り投げながら護堂の目の前に着地する、アイーシャは地面に顔面から落ちた

 

ヴォバン「小僧久しぶりだな…アレが嫌な予感の正体か…」

 

神無「ええ…倒したら爆発しますからね…しかも僕達でも防ぎきれない爆発が…」

 

ヴォバン「厄介極まりないな…まあいい私が羅濠とともに抑えよう」

 

ヴォバンは溜息を吐きながらも神無に言う

 

ヴォバン「だが神無…別に私が解決してもいいだろう?私ならあの怪獣を爆発させずに済む権能を持っているからな」

 

護堂「…爺さんマジカッケェ…」

 

ヴォバンの言葉に素直に感動する護堂、その頃孫悟空はひかりとの分離方法がやはり分からず「暇だな〜」と呟きながら石を蹴っていた

 

猪八戒「おいお前俺を無視するな!」

 

猪八戒は護堂に残った腕で反撃する…護堂は羅濠との戦いで「駱駝」「鳳」「雄牛」「強風」「猪」を使ってしまった為今使えるのは現在猪八戒に使っている「山羊」と「少年」「戦士」「白馬」「雄羊」だが、「雄羊」は復活用なので使えないし、「白馬」と「戦士」「少年」は切り札なので使えるのが山羊かないのだ…が護堂はこの程度で負けるわけがなかった

 

護堂「これならどうだ!」

 

猪八戒「ブヒィ!?」

 

丁度ヴォバンが来たことでヴォバンの権能「疾風怒濤」の効果で雷雲が来た為そこから雷撃を放ちドーム状にして猪八戒を拘束する

 

ヴォバン「また私の権能を使いおって…」

 

ヴォバンは溜息を再びつくが護堂はそのまま猪八戒に連続で雷を落とし猪八戒は黒焦げになる

 

猪八戒「まだまだ!俺は戦いを生き残って女と遊ぶ「「煩い!」」ゲボェ!?」

 

アレクとスミスが同時に銃を放ち猪八戒は消滅する…こう言う時は息が合っている二人だった

 

沙悟浄「義兄と義弟が死に絶えましたか…まあ此方もすぐに貴方達を冥土に送りますからおあいこと言う事で」

 

エリカ「あら余裕ね?私達が簡単にくたばるとでも?」

 

沙悟浄「ええ貴方達なら渋といでしょう…そこの少女は別ですが」

 

沙悟浄は鏡花を見つめる、鏡花はあの弾丸の雨から逃れたものの息が荒く傷も負っていた

 

沙悟浄「せめて楽に逝かせてあげましょう」

 

沙悟浄は水を操り鏡花の息の根を止めようとするが

 

鏡花(…まだ…終わってない…)

 

鏡花は心の中で叫ぶ

 

鏡花(ここで死なない…死ねない!私はまだ恩を返してないから…!)

 

だが無慈悲にも沙悟浄は鏡花に水の弾丸を放ちエリカ達はそれを止めようとするも遅く鏡花に迫り鏡花はせめてもの抵抗に腕を組んで防ごうとする…

 

鏡花「…あれ?」

 

鏡花は確かに腕に何かがぶつかった気がしたが体が消し飛ぶどころか腕がもげてもいない…ふと自分の腕を見ると自分の腕が白狼の腕になっていた

 

沙悟浄「な…!それは…」

 

鏡花は一瞬自分でも分からなかったが沙悟浄が気を腕に向けている隙に沙悟浄に接近し白狼の腕で沙悟浄の腕をもぎ取る

 

沙悟浄「む!?」

 

沙悟浄が鏡花にけたぐりを放ち鏡花は血を吐き地面に叩き落される…が鏡花は次に自分の足を白狼の足に変え沙悟浄を蹴り倒す…その光景を遠くで見ていた神無はやれやれと首を振る

 

神無「やれやれ漸く使い方に気づいたか…入社試験の時から【その力】と異能を使えるのに気づいてくれなくて焦ったよ…しかも暴走するし…僕結構焦ったよ…」

 

神無はそう呟き鏡花を見る、その目は何処か見つめる少女に期待する目をしていた

 

神無「僕が気に入ったんだ…従属神を倒して見せなよ」

 

鏡花は白狼の腕で沙悟浄を高速で殴り蹴飛ばす、白狼の超再生で傷を復元し白狼の超感覚で沙悟浄の攻撃を読む

 

沙悟浄「く!この私が人間に遅れをとるとは…!」

 

鏡花「…憑物落とし…姑獲鳥の夏」

 

沙悟浄は蹴躓いた…【石も何もない場所】でだ…これこそが鏡花の異能 憑物落とし「姑獲鳥の夏」による平衡感覚の麻痺である、そのまま隙を作った沙悟浄は鏡花の爪により体を裂かれ吹き飛ぶ…その吹き飛んだ先に…

 

恵那「後は任せて!鏡花ちゃん!」

 

恵那が神降ろしを完了させ手に持った刀で沙悟浄を一刀両断する

 

沙悟浄「…お見事、そこの巫女もそうですが…そこの少女も素晴らしかった…」

 

沙悟浄は恵那と鏡花に賞賛の言葉を送りながら消滅した

 

ーーーグルオオオォォォ!ーーー

 

ベロクロンが羅濠の連打を耐えきりそのままミサイルを放とうとした瞬間ベロクロンは巨大な狼に噛み付かれ投げ飛ばされる

 

ーーーグルオオオォォォ!!?ーーー

 

羅濠「ヴォバン…私の獲物を横取りしないでください」

 

ヴォバン「何…此奴が爆発したら神無の飯が食えぬ…これは共闘だ」

 

羅濠「確かにそれは困ります…その代わり確実に倒してくださいね?…さもなくば殺します」

 

ヴォバン「分かっているさ…」

 

ヴォバンはそう言うが早いか地面を叩くとベロクロンの後ろの空間が割れ黒い穴となりながらベロクロンを吸い込み始める

 

ーーーグルオオオォォォ?!ーーー

 

ベロクロンはそれに抵抗するがそのまま飲み込まれ…空間に吸い込まれ空間に入った瞬間ベロクロンは圧縮され圧殺された

 

神無「…ダイナのレボリウムウェーブかな?」

 

ベロクロンはそうやって呆気なく死亡した…がここで口を挟む者が

 

アイーシャ「ちょっと!?私顔面から落ちたんですけど!?誰が心配ぐらいしてくださいよ!」

 

アイーシャが怒るが魔王達の反応は…

 

神無「チ…来たんなら役に立ってくださいよ…」

 

羅濠「まあまあ…最初から期待などしていません」

 

ヴォバン「近くにいたから回収しただけだ」

 

ドニ「帰れば?」

 

アレク・スミス「「帰れ」」

 

アイーシャは心配される所か散々な言われようである(ある意味自業自得だが…)

 

護堂「…何故だろう…俺も爺さん達が正しい気がする…あの女の人といると命が危なそうだ…」

 

護堂も護堂で酷かった…その頃の孫悟空

 

孫悟空「孫様の事全員忘れてるのう」

 

ひかり(そんな事ないですて!自信持ってください!もう少ししたら気付きますよ!)

 

ひかりの精神は目覚め落ち込む孫悟空を慰めていた

 

神無「鏡花ちゃんよく頑張った…褒めてあげよう」

 

鏡花「え!…いや恵那さんがトドメを…」

 

鏡花が照れながら言うと

 

神無「あ、そうなの?有難うね恵那さん」

 

恵那「あ…うん(空気読んであげてよ!)」

 

アレク(空気読めないな先生は)

 

スミス・ドニ(コクコク)

 

スミスとドニが頷く、するとヴォバンが鏡花の目の前に立つ

 

ヴォバン「ほう…貴様が神無が言っていた小娘か…確かに先の戦いは眼を見張る者があった…まあ精々鍛錬を重ねるがいい」

 

ヴォバンがそう鏡花に言うと

 

ドニ「爺さまが褒めた!?あの爺さまが普段めにもかけないような女の子に!?」

 

アレク「おい!まだ予言があるのに次は巨大隕石が降り注ぐのか!?」

 

スミス「いや槍が降るかもしれない!」

 

ヴォバン「お前らが普段私の事をどう思っているかよく分かった」

 

ヴォバンはすこし怒りながらドニ達を睨むがその時神無が喋る

 

神無「ん?もう一つの予言て?」

 

するとアレクとスミスは思い出したかのように神無を見る…その表情はどこか強張っていた…

 

アレク「そうだ!忘れていました!実は予言の一つに先の怪獣が予言されておりもう一つ予言が…」

 

アレクが喋ろうとした…その瞬間に…

 

空間が歪み、日光東照宮の景色が消え別の景色が広がった…

 

 




孫悟空は生存、沙悟浄はカッコよく散り、玉龍と猪八戒は噛ませ…ヴォバンさんはいつの間にウルトラマンダイナの技を覚えたんだ(自分が書いたくせに)後ダイナ見たいに分身が出来ますよ、原作から1番変わった人ですねヴォバン侯爵て…因みに羅濠さんは投げの鬼。さて次回はラスボスの登場、次回もお楽しみに


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六十一話運命の戦い

今回は戦闘描写のみで若干面白さがない…


鏡花が気づくと織物が無数にある空間に鏡花達はいた

 

鏡花「!?……ここは…?そもそもいつの間にここに…」

 

神無「ここは…まさか…」

 

神無だけはここが何処か気づいたようだが他は知らないので混乱していた

 

ヴォバン「また貴様かアイーシャ!」

 

羅濠「また貴方ですか?」

 

アイーシャ「違いますよ!?何で私なんですか!?私がそんなことする人に見えますか!?」

 

「「「「「「「うん」」」」」」」

 

アイーシャ「即答かつ全員声が揃った!?しかも知らない人も肯定した!?」

 

アイーシャを覗く魔王全員が頷いた…その中に護堂はアイーシャの事を知らないが護堂は直感的にアイーシャはヴォバンやドニよりも危険と判断したので全員の意見に賛成した…すると

 

孫悟空「貴様ら孫様を忘れるなぁぁぁぁ!」

 

護堂「あ!」

 

羅濠「ん?」

 

神無「…居たんだ」

 

孫悟空が涙目で如意棒を振り回しながら叫んだ…

 

ひかり「落ち着いて孫悟空様!皆忘れ…「煩いわいちびっ子!」誰がちびっ子ですか!」

 

孫悟空からひかりの声に変わったと思ったらすぐに孫悟空の声に戻りすぐにひかりの声に変わる

 

神無「分離できないから二重人格になったのか…」

 

そう考察する内に孫悟空とひかるの言い合いは続く

 

孫悟空「この体は元々主のものだろうが今は儂のものじゃ!」

 

ひかり「私の体です!」

 

孫悟空「儂じゃ!」

 

ひかり「私です!」

 

ひかりと孫悟空が交互に喋り皆がどっちが喋ってるんだろうと気にしだしたその時

 

孫悟空・ひかり「儂/私じゃ!/です」

 

エリカ「ハーフ&ハーフになった!?」

 

孫悟空とひかりが同時に喋りエリカは驚く

 

スミス「あの…本題に入りませんか」

 

神無「…そうだね…取り敢えずここは前にラーマ様から聞いた運命神の領域と思う…つまりここの主は…お前だろ?運命の担い手」

 

神無が虚空に呟くと空から金髪の少女が現れる

 

運命の担い手「バレていたか…神殺し」

 

運命の担い手は神無達の姿を見るや否や苦虫を潰したような顔をし睨みつける

 

運命の担い手「まあいい…今日が貴様らの最後の日なのだから…ここで死ね害悪」

 

吐き捨てるように言い放ち運命の担い手はライザーとカプセルを取り出す

 

神無「!そのカプセルは!?」

 

運命の担い手「気付いてももう遅い!」

 

運命の担い手はカプセルを起動させライザーも起動させる

 

【ディビィニティフージョン・アンリーシュ!】

 

【スーパーグランドキング・スペクター】

 

【Uキラーザウルス・ネオ】

 

【運命の担い手】

 

【ディストピアミトロジーア・ネオ!】

 

光が迸ると空から赤い玉が降下しその中から五十五メートルはあろうスーパーグランドキングの顔にUキラーザウルスの額の結晶がついた六本の機械的な触手を生やし背中に糸車がある上半身に右腕が巨大な黄金の剣となっており下半身は生やし昆虫のような顔をした四本足を持つ黄金の怪物が君臨した

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「素晴らしい…!私は全世界…否!全宇宙の秩序を守る神となったのだ!これで虫ケラ(人間)や不純物(神殺し)を抹殺し鏖殺出来る!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは狂ったような笑いをし触手から電撃を放ち神無達を攻撃し全員必死に避ける

 

護堂「!…何だよあいつの攻撃…今まで戦った中で一番威力が高いぞ!?」

 

ヴォバン「これまで理不尽なのはカーリー以来…いやカーリー以上だな…」

 

護堂は愚かヴォバンですら冷や汗をかくほどの威力…しかも「これでも弱い」攻撃と直感的に理解しこの敵の規格外かつ圧倒的な力の差を理解していた

 

ドニ「流石の僕もこんな奴とはあまり戦いたくないな〜と感じるよ…」

 

アレク「戦闘狂のお前でもか…俺達も同感だ…勝てるかどうか分からない…」

 

スミス「…本当だな…あんな化け物…正しく神の如き力じゃないか…今までのまつろわぬ神とは格が違いすぎる…」

 

戦闘狂のドニですら本能的に戦いたくないと感じているのだ…相当ヤバイ…何せまつろわぬ神は基本的にゴジラ並みの強さであり融合した怪獣は最強クラスの怪獣…そしてこの運命の担い手には【もう一つとある神格】が組み合わされており以前戦ったデスゴジラと同等の戦闘力を小型(怪獣の中ではとは言え)魔王達にとっても苦戦は愚か敗北しか考えられない程の強敵なのだ

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「ふははは!素晴らしすぎる!やはり私は全知全能を超えた神になったのだ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは全身からミサイルを発射し周囲を破壊する、以前自分が編んだ織物すら巻き込んだその攻撃は魔王達でさえ防戦になるばかりである

 

護堂「くそ!もう俺有効的な化身使ってあとは切り札しか残ってないぞ!?」

 

護堂の最初の権能「東方の軍神」は十個の能力を持つがそれが故制約が厳しく、使ったら1日おかねば再使用できないのだ…がそんな中で神無が護堂の肩を持つ

 

神無「あ、それなら大丈夫」

 

護堂「え?」

 

すると護堂の肩に神無の手が触れた途端、護堂の中で化身が再び使えるようになった気がした…護堂は焦って「雄牛」の化身を使うと羅濠との戦いで使った雄牛が再び発動する

 

護堂「一体…どう言うことだ?」

 

神無「僕の権能は他者の権能の強化ができ制約を無くすことができる…つまり何度でも化身を使えて一切の制約無し…それが今の権能だよ」

 

神無の権能竜の死の林檎は他者の権能を無効化したり奪うだけに留まらず味方の権能を強化し制約を無くす事が出来る、護堂の権能は強いが一度使用すれば暫く使えないがこの権能のお陰でデメリットは消えた

 

護堂「これなら…化身を切り替え自由だな…もうこうなっならとことんやってやるよ!」

 

神無「てなわけで護堂君、ドニ君、教主、翁前衛よろしくお願いします…僕達後衛でサポートしますから」

 

ドニ「うん任せてよ!サポートよろしく!」

 

羅濠「あの強化魔術はあまり武芸者として使って欲しくないですが…この敵とならば致し方ないでしょう」

 

ヴォバン「頼むぞ」

 

ヴォバンも神無のサポートに期待してディストピアミトロジーア・ネオに立ち向かう

 

神無「聖絶の言霊」

 

神無が指を鳴らすと羅濠の拳、ヴォバンが取り出した槍、ドニの剣、護堂の天叢雲剣に聖絶の言霊を付加させ、更にアレクとスミスの銃弾にも付加させる

 

ドニ「固そうだけど…僕の権能なら切れるよね!」

 

ドニの権能「切り裂く銀の腕」はあらゆるものを切り裂く魔剣であり神無の空間断絶も三秒と時間はかかったが切ってしまうほど切断に優れた権能である…がディストピアミトロジーア・ネオに切り裂こうとすると鈍い金属音が響いただけで擦り傷しかディストピアミトロジーア・ネオは負っていなかった

 

ドニ「ええ!?…流石に泣きそう…」

 

ドニが引きつった顔をした途端ディストピアミトロジーア・ネオは足を持ち上げ踏み潰そうとする

 

羅濠「ハ!」

 

羅濠は自らの拳をディストピアミトロジーア・ネオにぶつけるがディストピアミトロジーア・ネオの体が僅かに凹んだだけでドニと同じ結果になった

 

羅濠「硬い…と言うレベルじゃないですね…」

 

羅濠は自分の拳に息をかける…殴った羅濠が逆に当てて痛くなったのだ…その圧倒的な硬さを目に見て驚く魔王達

 

アレク「あの拳でも凹むだけ…俺逹の攻撃では手もでないな」

 

スミス「…私の魔弾の射手全弾でも傷をつけれるのが関の山か…何て怪物だ…これ程の戦いは最初に殺したテスカトリポカ以来だ」

 

スミスとアレクも敵の戦闘力を理解し冷や汗をかく

 

ヴォバン「我が眷属の攻撃も入らない…ならばこれはどうだ?」

 

ヴォバンは魔狼と従僕の攻撃が通らないことに苛立ち、劫火の断罪者を放ちディストピアミトロジーア・ネオの全身を焼き尽くすが一切焼け跡を残す事なくディストピアミトロジーア・ネオは全身からオーラを放ち相殺する

 

アイーシャ「どうしましょう!?私の魔神さんは呼べないし、吹雪くらいしか…」

 

神無「誰も君なんか期待してないよ」

 

アイーシャ「酷い!?」

 

アイーシャは自分でも何かできるか模索するが神無に本当のことを言われ傷つく…その間に神無は空間から道具を取り出す

 

神無「僕はサポートに徹するけど…魔術で攻撃したら巻き添いをしてしまいそうなので銃にして見ました」

 

神無は火縄銃の様な銃を取り出し弾を放つ…勿論弾にはルーン文字が刻んである。その弾は着弾と同時に炎上するがディストピアミトロジーア・ネオには一切のダメージが入らなかった

 

神無「…レーヴァテイン程度じゃダメか…さて他に何があったかな?」

 

神無は他に有効打になる攻撃を模索するも思い浮かばなかったようでディストピアミトロジーア・ネオについて考える

 

神無(Uキラーザウルス・ネオとスーパーグランドキング・スペクター…スーパーグランドキング・スペクターはジュダが死ぬまでは無敵だった…つまりあいつの中にいる運命の担い手が死ぬまで無敵…しかも運命の担い手を倒すにはディストピアミトロジーア・ネオを倒す必要がある…つまり事実上倒せない…Uキラーザウルス・ネオはウルトラ六兄弟と同格の強さ…プラス全身兵器…そしてヤプールが乗り移って戦った…つまり運命の担い手は憑依して動かしているということ…弱点が見つからない…)

 

ディストピアミトロジーア・ネオはディストピアミトロジーア・ネオの異次元空間で運命の担い手が使役し憑依して戦う…ディストピアミトロジーア・ネオのダメージは一切運命の担い手には届かずディストピアミトロジーア・ネオを倒してからでないとダメージを受けず、逆にディストピアミトロジーア・ネオは運命の担い手を倒さぬ限りディストピアミトロジーア・ネオは倒せない…そんな理不尽な塊こそがディストピアミトロジーア・ネオという存在であった

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「無駄だ…私は無敵の神…この体は一切の攻撃を受け付けず逆に私の攻撃は貴様らにとって致命的…勝てる道理が見つからぬ…ここで死ぬがいい塵が」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはディストピアレーザーを放とうとするが飛んできた如意棒によって発射を止める

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何故邪魔をする?貴様にとっても神殺しは邪魔だろう?」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは孫悟空を睨みつけるが

 

孫悟空「儂はな!正々堂々戦いたいのじゃよ!貴様のような他者の力を自分のように使うクズと一緒にするな!無礼であろう!」

 

孫悟空はそう言い放ちディストピアミトロジーア・ネオを睨みつける…それにディストピアミトロジーア・ネオは不快感を感じる

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「そうか…ならば死ね狂いし同胞よ…真なる力を持った神話を超越せしこの私を愚弄したことを地獄で後悔するがいいわ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは孫悟空に向かってミサイルを乱射するがそれを黄金の雲で神速で避ける孫悟空

 

孫悟空「羅濠一時休戦だ!このデカブツを倒すまではな!」

 

羅濠「…そうですね…」

 

羅濠と孫悟空の拳がディストピアミトロジーア・ネオにぶつかり一メートル程吹き飛ばされるディストピアミトロジーア・ネオ…しかし身体が凹んだのみでダメージは一切無し

 

神無「レーヴァテインの一撃は効かないと考えていたけど教主の拳や翁の火炎を食らってもノーダメか…」

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「その程度の攻撃で私を倒せると思うな!それにまだ全力を出してない…だが思ったより鬱陶しい…少しばかり本気を出そうか…ゼウスの力よ」

 

すると空から雷霆が降り注ぐ…それを必死に避ける神無逹

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「アポロンとアルテミスの力よ」

 

頭上から金の矢と銀の矢を降り注がせ神無は防御壁を張り守る

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「スルトの力よ」

 

ディストピアミトロジーア・ネオの右腕の剣に獄炎が纏われ剣を一振りすると獄炎が神無逹を焼き尽くさんばかりに燃え盛る

 

ヴォバン「この力…まさか他の神話の神々の力を使えるのか!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「ああその通りだとも…私は全神話の神々の力を使えるようになったのだ…全ては貴様らを滅ぼすために!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはもう一つの神格を使い全ての神話の神々の力を扱えるようになる

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「インドラの力よ…インドラの矢を降らせ!」

 

インドラの矢を降り注がせ核の稲妻で全てを焼き尽くさんばかりにディストピアミトロジーア・ネオはインドラの矢を降り注がす

 

エリカ「核て…美容の天敵じゃない!」

 

鏡花「いやそこじゃないですよ!?死にますよ当たったら!?」

 

恵那「なら…王様少年を…」

 

護堂「だが断る!お前逹だけならまだしも他の人がいるところで…羞恥プレイもいいところだぞ!?」

 

護堂は顔を真っ赤にしながら反論する…確かに誰でも人のいるところでキスなどしたくないだろう…因みに護堂はまだ知らないが少年の化身をエリカ逹にかけるなら自身の血を流し込む方法もあるのだが…それはまだ知らない

 

ヴォバン「遊んでる場合があるなら対策考えろ!神無お前のブラックホールで何とかならんのか!?」

 

神無「無理ですね、重力で押さえつけるのが精一杯でしょう…てか鋼の神格を持っていないのに鋼以上に硬くて炎も効かないとか…」

 

ディストピアミトロジーア・ネオの規格外すぎる能力に誰も対応できず蹂躙され続ける魔王逹

 

エリカ「私達も手伝うのだけれど…何かいい案ないかしら?」

 

リリアナ「魔王逹でも太刀打ちできない者にどう抗えと…?」

 

恵那「う〜ん…流石の恵那も無理だと思うな…」

 

裕理「せめて弱点だけでもわかれば…でもあの光景を見て弱点があるとは…」

 

エリカ達は魔王逹の助太刀には入れずどうにか弱点を探そうと考えるが…ディストピアミトロジーア・ネオの攻撃をみて弱点などないと考える

 

恵那「…鋼ぽいから燃やしたら…あでも侯爵様が燃やしてもダメだったからバツだね」

 

エリカ「竜殺しは?龍のような見た目だし…でも以前怪獣に龍殺しは効かなかったらしいからバツね」

 

色んな方法を考えるも無理だと断定するエリカ逹…「あれ、詰んでない?」と全員が感じる、ディストピアミトロジーア・ネオに勝つピジョンが思い浮かばない

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「話し合いは済んだか小娘ども…ならば死ね」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはそう言い放つと額からレーザーを放ちエリカ逹を狙う

 

護堂「エリカ達!?くそ!鳳!」

 

神無「……黒竜」

 

護堂は鳳の神速でエリカを右腕で担ぎ恵那を左腕で掴む、リリアナと裕理は両脇に抱えてレーザーから逃げ、神無は黒竜を伸ばし鏡花を掴み回避させる…その直後レーザーが当たりその場にクレーターが出来上がる

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「ちょこまかと…さっさと死ぬがいい!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはミサイルを神無に向けて発射し神無は鏡花を抱えてそれを避ける

 

神無「あー!鬱陶しい!君も早く僕から降りてくれないかな!重たいんだよ!」

 

鏡花「な!?私は軽いです!貴方の筋力がないからですよ!」

 

神無「あぁ!?」

 

鏡花「やるんですか!?」

 

神無と鏡花は戦闘中なのにお互い睨み合う

 

孫悟空「痴話喧嘩は止めろ!」

 

鏡花「痴話喧嘩て!?私は痴話喧嘩なんてしてません!?」

 

孫悟空が突っ込むと鏡花は顔を赤くしながら反論する…全員は隠しきれてないな…と思うが神無はそれに気づかない

 

神無「君も戦いなよ!このタダ飯食らい!」

 

鏡花「さっき沙悟浄を倒したんですけど!?」

 

そんな話し合いにイラっときたのかアルテミスとアポロンの力を使い矢を降り注がせ神無逹を集中的に狙うディストピアミトロジーア・ネオ…触手の内一本を伸ばし神無に向けるが

 

神無「鬱陶しい!」

 

神無は斥力を触手に流し弾き返す

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何!?斥力で弾き返すとは…やはり貴様の権能は面倒だ」

 

神無「まあ重力だけを操るのがこの権能の力じゃないですし」

 

神無はそう言った後ブラックホールを生み出し投げるのではなく上空に置きディストピアミトロジーア・ネオの動きを阻害する

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「く…動けない…!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは重力波で足が地面にめり込み動けないでいた

 

神無「今だよ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオが動かない今に全員が攻撃を仕掛ける、ヴォバンがラグナロクの狼に変身し護堂は猪を呼び出して突っ込ませドニが巨大化した剣で切り裂く…が

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「舐めるな!この程度で負けるか!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは重力を体からオーラを出して相殺し狼の頭蓋骨を破壊し猪をレーザーで一撃で滅ぼしドニの剣を自らの剣で叩き折る

 

ヴォバン「グハァ!?」

 

ドニ「ええぇ!?」

 

ヴォバンは口から血を吐き出しドニは剣が折れた事に驚きを隠せない、護堂に至っても猪を一撃で倒した事に驚いていた…確かに猪は守備に回すと弱いがそれでもたった一撃で倒されるとは考えていなかったようだ

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「鬱陶しい…いい加減に死に絶えろ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは全身から黒いオーラを周囲に出し神無は空間断絶を使い鏡花ごと守り、ヴォバンは風を纏って防御、羅濠も黄金のオーラを纏って防ぎ、ドニは重量を重くし吹き飛ばされないようにするが他は防ぎようがなく派手に吹き飛ばされる

 

護堂「うおおおお!!?」

 

アレク「く!」

 

護堂は間一髪でエリカ逹を身を呈して守ったがそのぶんダメージが増え口から血を吐く、アレク逹も同様でアイーシャに至っては全身がボロボロだった…がアイーシャは自分の権能で自分の怪我を治す…アイーシャは権能の掌握を進め自分やカンピオーネですら傷を治せるまでに至ったのが幸いしたがそれでも当分は動けない

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「ふん…悪運のいい奴らめ…ならばトドメとして…貴様らの宿敵を呼び出そうか」

 

すると背中の糸車が回転し始めそこから無数の糸が放たれ地面に絡みつくと糸車が逆回転すると糸が輝き始め糸の先からまつろわぬ神…つまりかつて魔王逹が倒した神々が現れる

 

ヴォバン「何…!?カーリーにオシリス!それに風伯、雨師、雷公にホラティウス・コレクス、イナンナ、祝融、アポロン、バフォメット…フェンリルに…ミゼーアだと!?」

 

ヴォバンの宿敵としてカーリーにオシリス、アポロン、風伯 雨師 雷公、ホラティウス・コレクスにイナンナ、祝融、バフォメット、フェンリルそしてミゼーアが現れる

 

羅濠「…それに金剛力士とガーヤトリーにサトゥルヌス、太歳にゴーチフル!」

 

羅濠からはガーヤトリー、サトゥルヌスと太歳、ゴーチフル、金剛力士が現れる

 

スミス「テスカトリポカにアルテミスにビフロンス…ティアマトまで!?」

 

スミスからはテスカトリポカにアルテミス、ビフロンス、ティアマトが現れる

 

アレク「俺はミノスとベヒモースだけか…」

 

アレクはミノスとベヒモースが顕現する

 

ドニ「僕はジークフリード、ウルカヌス、ディオニュソス、フォボスにディモスもいるよ!?」

 

ドニの逆縁からはジークフリード、ウルカヌス、ディオニュソス、フォボスとディモスが召喚される

 

アイーシャ「私もペルセポネにニアヴ、イシュタルにサン・ジョルディまで…」

 

アイーシャからはペルセポネ、イシュタル、ニアヴ、サン・ジョルディが現れる

 

神無「ペルセウス、アフロディーテにミーダス…ヘカテーにサマエル…それにニーズヘッグまで…」

 

神無は今まで戦ってきたペルセウス、アフロディーテ、ミダースにとある権能の【一部】となったヘカテー、サマエル、ニーズヘッグが再来される

 

護堂「メルカルト……!」

 

護堂はまだ若いからなのかメルカルトしか現れなかった…神殺しに今まで倒された神々がディストピアミトロジーア・ネオの能力により再び魔王逹に牙を剥く

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「せめて足掻くがいい…貴様らの最後は今まで貴様らが倒した我が同胞…生まれてきたことを悔い改めよ…そして貴様らが倒した怪獣も呼び出そうではないか」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはそう宣言し更に地面からかつて魔王逹に屠られた怪獣逹が蘇る…怪獣逹は数十体はおりその中にはゼットンやキングジョースカーレット、グリーザ、タイラント、ボガールモンス、バードン、ブリッツブロッツ、レイキュバス、ガラオン(完全体)等強豪が蘇る…その中にはかつて神無が惑星ハマーや惑星ポリスで倒した怪獣も含まれていた

 

蘇った神々と怪獣逹は魔王逹に復讐せんばかりに襲いかかる…魔王逹はこれまでにない窮地にどう立ち向かえばいいか分からぬまま神々に応戦するそれは丸で神々の黄昏(ラグナレク)の様であった……

 

 

 




さて今回はぼろ負け状態の魔王様方…そして最後には今まで倒されたまつろわぬ神と怪獣(惑星ポリスと惑星ハマーも含む)逹が一切登場…そしてディストピアミトロジーア・ネオも控えている…書いた本人が言うのもなんですが…誰かウルトラ兄弟を呼んできて…

さてUキラーザウルス・ネオとスーパーグランドキング・スペクターのフージョンライズなのですが…感想ではギドラが融合するのではないかと思っていた人達…すみませんでした!さてこの怪獣を倒すにはどうしたらいいのか…因みにミゼーアはヴォバンが前回プラズマベロクロンを倒す際に使用した権能の正体でヘカテーは神無の重力の権能の正体です…まあ文ストの中原中也の「汚れちまった悲しみに」何ですけどね…ちなみにヘカテーの権能というわけではなく【ある権能の一部に入ってる】ていう権能なのですよ…まあその権能は次に紹介しましょう…では次回をお楽しみに!


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六十二話神々の黄昏

はいカンピオーネ編はこれにて終わりますよ、さてディストピーアミトロジーアはどうやって倒されるのか…?あと今回はすごく長いです


火球が飛び交い雷撃が迸るこの世界は怪獣とまつろわぬ神が魔王逹に牙を剥いていた

 

ヴォバン「喰らえ!」

 

ヴォバンが狼に顕身し口から雷撃を放つがその雷撃をタイラントが吸収する、その瞬間にアポロンが…性格にはアポロン・リュカイオスが狼の姿となりヴォバンに噛み付く

 

ヴォバン「く!離れろ!」

 

ヴォバンはアポロンに蹴りを入れアポロンを吹き飛ばすと空から白い狼…ミゼーアと黒い狼…フェンリルが飛来する、ヴォバンは雷撃を放ちフェンリルがそれを避けミゼーアはその隙に空間湾曲でヴォバンの横に移動し噛み付くがヴォバンもタダでは済まさず魔狼を呼び出しミゼーアの全身を噛みつかせる、痛みでミゼーアはヴォバンを離しヴォバンはミゼーアの腹に頭突きをして突き飛ばす…その後ろから青い巨人が走ってくるのが見えた

 

ヴォバン「カーリーか…厄介な奴を…」

 

カーリーは叫び声を轟かせながら十個もある腕の武器を操りヴォバンを滅茶苦茶に斬りまくるがヴォバンは嵐を巻き起こしカーリーに冷気の嵐をぶつけカーリーを怯ませる

 

ヴォバン「これで吹き飛べ!」

 

ヴォバンは雷を伴った二つの竜巻を作り出しブリンガーファンの様にカーリーを遠くまで吹き飛ばすがその直後に強力な魔術がヴォバンの魔術耐性を突破して傷をつける

 

ヴォバン「グ…!バフォメットか…」

 

山羊の顔を持ち女性の体をしたテンプル騎士団の秘神バフォメットが遠距離から攻撃しヴォバンが操る嵐の支配権を奪おうと上空にいる風伯、雨師、雷公…炎を無数に飛ばす祝融と…ヴォバンは敵が多く非常にやり辛い中戦っていた

 

ヴォバン「貴様ら…!私に倒されたなら私の邪魔をするな!死者は生者に道を開けよ!」

 

ヴォバンは巨大な槍を出してそれを口に挟みカーリー達に立ち向かう

 

羅濠「……………」

 

阿形「久しいな…小娘」

 

吽形「我らを殺逆して以来だな」

 

羅濠は金剛力士…一対の阿形、吽形と互角の戦いを繰り広げていた阿形と吽形の拳を捌いていたが自身の拳も片方が受け止め片方が攻撃してくることから相手には一撃も与えられずにいた…だがこの様な戦い方はすでに経験している…最初の戦い…神殺しになる前にこの二人と戦い殺逆した事で神殺しになったのだから…羅濠は神無や護堂達の様に特殊な神具を使ったわけでもドニの様に相手の武器を奪ったわけでもない…ただ単純に素手…自分の実力で神を殺しただけである…それ故に神殺しの中ではヴォバンと並ぶ最強の魔王…一度勝った相手に余程の慢心が無ければ負けない…がこの時ばかりは状況が違う何せ相手は金剛力士だけではないのだから

 

ガーヤトリー「ラアアアアアァァァァァ!」

 

羅濠「!…チ」

 

ガーヤトリーの歌が超音波となりそれが羅濠に襲いかかるが羅濠はそれを縮地で避ける…その羅濠の頭上に白き龍ゴーチフルが爪を立てて襲い掛かりそれを羅濠が左手で受け止める、だが緑色の光球が放たれそれを避けると光球が地面に当たった途端に大爆発を起こす

 

サトゥルヌス「恨み…晴らす」

 

灰色の者「いいぞサトゥルヌス…殺せ…殺せ!殺してしまえ!」

 

サトゥルヌスとサトゥルヌスの主人たる元太陽神であった灰色の者が羅濠に攻撃を仕掛ける

 

羅濠「…死に損ないとそれに従属するしか能のない者が…」

 

孫悟空「儂は関係ないが邪魔をするなら倒そうぞ!」

 

羅濠と孫悟空がキッと睨み羅濠は唄いだし衝撃波が放たれガーヤトリーとゴーチフルを吹き飛ばしガーヤトリーに黄金の拳を飛ばし孫悟空が如意棒でガーヤトリーを貫いて消滅させ阿形と吽形は羅濠の衝撃波を踏ん張りながら羅濠に詰め寄ってきて羅濠がそれを迎撃する

 

ドニ「これは…流石に…ヘビーかな…?」

 

ドニはジークフリードとヌアダの剣撃を受け止めフォボスとディモスの槍の攻撃を体で受け止める

 

ウルカヌス「かかか…儂等が手を出す必要もないですなディオニュソス殿」

 

ディオニュソス「そうだなウルカヌス殿、かつての怨敵が死に絶えるのを観察していましょうか」

 

ウルカヌスとディオニュソスは直接戦わずドニが苦戦するのを愉しげに笑っている…だがそんな二人の背後に迫る神無

 

神無「電磁砲(レールガン)」

 

ディオニュソスの頭にレールガンをぶつけディオニュソスの頭が派手に吹き飛びウルカヌスがそれに気づき顔を恐怖に染める

 

ウルカヌス「ヒ…!クソ!」

 

ウルカヌスは逃げようとするがドニの銀色の斬撃が飛んできてウルカヌスを両断する

 

ドニ「神無ありがとう!そいつウザかったから!」

 

神無「礼はいいよ」

 

ドニは神無に礼を言った後ヌアダに斬りかかりジークフリードに蹴りを入れる、フォボスとディモスは神無が風の魔術で吹き飛ばしておいた

 

ヌアダ「小僧…!私の光の剣で私を殺した不敬を贖わせてやる!」

 

ジークフリード「少年再び殺し合おうではないか!」

 

ドニ「全く…こんな時でも楽しくなったじゃいか!あははは!」

 

ドニは笑いながらヌアダとジークフリードの剣撃を打ち返していく

 

アレクは雷光化し雷光弾を放ちベヘモットとミノスを攻撃する、復讐の女神も展開しメリジューヌも召喚しさまよう貪欲を罠として張っておく

 

アレク「しかし…お前達は向こう側につかないのか?俺に恨みはあるだろう?」

 

アレクは自分の権能である三女神とメリジューヌに尋ねるが全員首を振る、全員アレクと戦いたくない様である

 

アレク「…そうか…ありがとう」

 

アレクは素っ気なく女神達に感謝すると雷光を放ちベヘモットとミノスを牽制するがミノスが迷宮を作ろうとしそれをメリジューヌが止めようとするがベヘモットがその巨体で道を塞ぎその間にミノスは迷宮を生み出し魔王達を隔離しようとする、護堂は仲間とともに隔離され他の魔王は一人で多数のまつろわぬ神と戦わねばいけなくなった…

 

テスカトリポカ「ここであったが百年目!貴様を討ち取りケッアルコアトルの権能を持つ者を殺す!そして再臨するかも知れぬケッアルコアトルも殺す!」

 

テスカトリポカは魔術を使いスミスを追い詰めガラモンが四百メートルはある巨体でふみつぶそうとする

 

スミス「大いなる魔術師」

 

スミスは大いなる魔術師に顕身し炎を穂先から吹き出す槍を取り出しガラオンにぶつけガラオンはバランスを崩して横転する、だがライオン型の魔獣と蠍の尻尾を持つ魔獣が襲いかかりスミスは槍で一閃し排除すると遠くの方でティアマトが魔獣を生み出していた

 

スミス「また量産する気か…!」

 

スミスはティアマトを優先的に倒そうとし槍を投げるがビフロンスが身を呈して守りビフロンスが消滅した代わりに魔獣が十一体生まれてしまった…ムシュマッヘ、ムシュフシュ、ウシュムガル、ウガルルム、ウリディンム、ラハム、ウム・ダブルチュ、ギルタブリル、クサリク、バシュム、クルール…ティアマトの子たる魔獣達が生まれでしまう…全員が従属神なみの呪力を持っている…そんな魔獣達がスミスに襲いかかりスミスは黒き魔鳥に変化し虚空へ逃げる。そしてシロナガスクジラさえ一瞬で溶かし尽くす霧を発生させクルールとラハムを溶かす…

 

因みにアイーシャは現れた神を前に逃げ惑うだけ

 

アイーシャ「来ないでください!?」

 

ニアヴ「以前の借りを返すわ!」

 

ペルセポネ「冥府に送り届けてやろう!」

 

アイーシャ「ヒィィィィィ!」

 

アイーシャは全速力で逃げだしまつろわぬ神達はそれを追いかける

 

メルカルト「小僧腕を上げたではないか…以前は戦い慣れしていなかったが彼奴…ウルスラグナの権能が使いこなせる様になったな!それでこそ楽しめるというもの!」

 

メルカルトは一対の棍棒ヤグルシとアイムールを振り回し護堂を追い詰める、護堂は天叢雲剣で棍棒の一撃を防ぎエリカ達がメルカルトの背後に回り切り刻んでいく…がそんな護堂達にバードンとゼットンが乱入する

 

護堂「もう一度出てきてくれ猪!」

 

神無の権能のお陰で何度でも使える様になった化身で再び猪を呼び出しゼットンと戦わせバードンは恵那に任せる護堂、恵那はスサノウの力を降ろし風の刃でバードンを切り刻む、バードンも毒の嘴で恵那を刺し殺すまたは毒殺しようとするが恵那は直感でそれを避ける、ゼットンは猪の猛攻をテレポートで避け一兆度の火球を3発猪にぶつける

 

ーーーピポポポポポ…ゼッートンーーー

 

ゼットンはそのままトドメを刺そうとするが猪は勢いよく突進してきてゼットンの腹に牙が刺さる

 

ーーーピポポポポポ…ゼッートン…!?ーーー

 

ゼットンは猪が生きていることに驚くが猪はそのままゼットンを牙で突き刺した後投げ飛ばしゼットンは地に落ちると身体を少し動かした後動かなくなり消えていった、猪は勝利の雄叫びを叫ぶ

 

恵那「恵那て結構野生の鳥とかを捕まえて食べてたけど…こんな鳥は食べれないし倒したことないんだよね…」

 

バードンは必死に獲物(恵那)を狙うが恵那は軽々避けていく…恵那は伊達に最強の媛巫女を名乗っていない…神獣くらいなら倒せる為バードンを一人で相手取っていた

 

恵那「でもそろそろ戻らないと王様達も他の魔王様達も危ないから…倒すね」

 

恵那はバードンの毒袋の血管を破壊し毒を逆流させ衰弱させたところで首を切り落とす

 

恵那「…ごめんね…死んだのにまた甦らされて…またゆっくり眠ってね」

 

恵那はバードンに手を合わせた後護堂達の元に戻る

 

メルカルト「いい仲間を持ったな神殺し!だがこの儂を倒せるか!?」

 

メルカルトは雷を落とし神獣として蝗を無数に召喚するが蝗はエリカとリリアナが叩き潰し護堂はメルカルトを相手に奮闘する

 

天叢雲剣「相棒、あの神殺しのお陰で己(オレ)の権能との融合も何度でも使えるようになったからやるか?」

 

護堂「いや…なるべく温存しておきたい…トドメに使いたいからな…」

 

天叢雲剣は護堂に化身との融合を急かすが護堂はそれを却下しメルカルトはヤグルシとアイムールを投げそれを護堂が天叢雲剣で跳ね返す護堂はメルカルトとしか戦っていない為メルカルトだけに集中できるが神無は別だった

 

ミダース「久しぶりだな忌々しい神殺し…!殺してやろう」

 

サマエル「久しいな俺を殺逆せし魔王よ、再び俺を殺してみせるが良い!」

 

ニーズヘッグ「儂もあの忌々しいフレースヴェルグを殺さねばならぬ…だがその前に儂を倒したお前を倒さねばな!」

 

ヘカテー「小僧…いつかの借りを返しにきたぞ…妾達を楽しませよ」

 

ペルセウス「久しいな神殺し…以前の借りを返すよ…君は僕が殺す」

 

ミダース、ニーズヘッグ、ペルセウス、ヘカテー、サマエルが団結して神無を攻めまくる、ミダースとサマエルが遠距離から黄金の球や葡萄の樹を操り、ペルセウスとヘカテー、ニーズヘッグが接近して攻撃する…ニーズヘッグは世界樹を枯らさんが為根っこに噛み付いて毒を流しているという…ヒュドラと比べると毒性が低いかもしれないがそれでも脅威である、サマエルはルシフェルやカマエルと同一視されている堕天使でありエデンの園にてイヴを唆した蛇とされており葡萄の樹をエデンの園に植えた、余談だが知恵の実は林檎や無花果、バナナの形とよく言われるが葡萄とも言われている。ヘカテーはギガントマキアで神では殺せないと言われた巨人をトドメはヘラクレスに譲ったが死まで追い詰めた程の実力者であり、セレネー、アルテミス、ペルセポネと同一視されている…そんな実力者五人に対し神無は一人…アレクや護堂の様に仲間がおらずスミスやヴォバンの様に切り札がなく、羅濠、ドニの様に火力が高くない

 

神無「五対一とか勝てるわけないじゃないですか…全く…翁なら兎も角」

 

そう言いながらメドローアやメギドの火、イクステンション・レイを放ち攻撃するがメドローアはヘカテーがアルテミスの矢で相殺しメギドの火はニーズヘッグが毒の息で押し返しイクステンション・レイは全員に退けられる

 

ミダース「あの時の借りを返すぞ!」

 

ミダースは黄金のロバを作りそれを操り攻撃を仕掛け、ヘカテーは犬、獅子、馬の三つの顔を持った怪物になり、ニーズヘッグは無数の蛇を召喚し木花咲耶姫は木々を生やしペルセウスはペガサスに乗って空中をかける

 

神無「眷属よ来い」

 

二つの首を持つ翼が生えた双頭龍を四体呼び出しサマエル、ペルセウス、ニーズヘッグ、ヘカテーと相手取らせる

 

ミダース「儂だけ貴様自身が相手か…かかって来い!」

 

ミダースは黄金弾を放つがそれを避ける神無そして重力を自身の拳に巻きつけて黄金弾を殴りつけ破壊しミダースに触れる

 

神無「重力操作」

 

神無は重力操作でミダースを地面に押し付けミダースは怒り狂う

 

ミダース「己神殺しぃ!?儂を地に這わせるとは…殺してやる!」

 

ミダースは地に這ったまま黄金弾を放つがブラックホールを投げられミダースは全身を覆う黄金を削り取られミダースも左腕を削がれたが生き残っていた

 

神無「ブラックホールてなんでも吸い込むのにカンピオーネや神様は一部を吸い取ったり打撃になったりするんだよな…まあこれでトドメだけど」

 

グサとフレアをミダースの顔面に打ち込みミダースは消滅する

 

神無「さて次は…!?」

 

ペルセウス達は双頭龍を倒し全員で神無に襲いかかる…それを見て神無は顔を強張らせ魔術を起動させる

 

一方迷宮の中に逸れた鏡花は道に迷っていた…若干涙目で他の人を探していた

 

鏡花「うぅ〜…誰かいませんか…?」

 

鏡花は小声で誰がいないか探るが誰の気配もしない…だが後ろから音が聞こえ振り返ると

キングジョースカーレットが迷宮の壁を撃ち抜き現れた…鏡花は堪らず逃げ出す

 

鏡花「無理無理無理!あんな鉄の怪物に勝てませんよ!?」

 

鏡花は迷宮内を全力で走るがキングジョースカーレットは迷わず追ってくる…しかも迷宮の広い場所に辿り着くとそこには待っていたかのようにボガールモンスとレイキュバスが待ち伏せていた

 

鏡花「……死にましたね…これ」

 

キングジョースカーレットが槍で突き殺そうとした時銀色の斬撃が飛びキングジョースカーレットを上半身と下半身に分け上半身が地に落ち消えていく

 

鏡花「え?」

 

暫くキングジョースカーレットが消えな場所を呆けて見ていた鏡花と怪獣達は斬撃が飛んできた場所をみると

 

ラヴクラフト「…間に合った…」

 

鏡花「ラヴクラフトさん!」

 

ラヴクラフトが手に【銀色の鍵】のような杖を持って立っていた

 

ラヴクラフト「ここは私に任せて…神無君の所へ…」

 

ラヴクラフトはそう言うと鏡花をポンと杖で叩くと鏡花の姿は消えていた…この杖で時空を歪め因果律を操り神無の元へと送ったのだった…だがボガールモンスは知ったことかとばかりにラヴクラフトを食べようとする…が

 

ラヴクラフト「クトゥグア」

 

ラヴクラフトは手から凄まじい熱量の炎を呼び出しボガールモンスを焼く、ボガールモンスはあまりの熱さに叫び火達磨になりながらも逃げるが…

 

ラヴクラフト「アフーム=ザー」

 

今度は灰色の炎を放ちボガールモンスを覆う…すると炎の筈なのに燃えるのではなくボガールモンスは氷漬けになる

 

ラヴクラフト「イタカ」

 

強力な冷気を伴った風でボガールモンスの氷像を破壊しラヴクラフトはレイキュバスの方をジッと見つめる、それにレイキュバスは恐怖のあまり固まった

 

ラヴクラフト「…君は…いい化身の…体の…一部になりそうだ…コラジン…」

 

ラヴクラフトはそう言うとレイキュバスに異変が起きる…丸で自分が自分で無くなるような感覚にレイキュバスは生まれて初めての恐怖を感じ頭の中が恐怖で一杯になり…精神が貪られていき…そのままレイキュバスの意識はなくなり体も消えていく

 

ラヴクラフト「……あぁ…久しぶりの…魔術…を使った…戦いは…怠い…面倒くさい…だが…神無君との契約は…果たさねば…」

 

ラヴクラフトはそう呟くと銀の鍵を使い消えていく

 

その頃無理矢理ラヴクラフトに転移させられた鏡花は目の前に神無とまつろわぬ神達が戦っている光景を見た

 

神無「黒波濤!」

 

黒竜をユラユラと動かし縦横無尽に斬りかかりニーズヘッグを切り裂く

 

ニーズヘッグ「いいぞ神殺し!もっと儂にその強さを示してくれ!」

 

ニーズヘッグは毒の息を吐くが空間断絶で防がれ連門顎でニーズヘッグの体を噛みつき背後からサマエルが狙ってくるがそれを重力方向を裏返して木花咲耶姫を吹き飛ばす、閃光弾を投げてヘカテーとペルセウスの視力を奪い竜の死の林檎でペルセウスの能力を奪った剣を出してペルセウスと戦わせる

 

鏡花「凄い…玉龍の時とは比べ物にならない…これが魔王の実力…」

 

鏡花はその闘いに眼を見張るが…神無の方が不利と考える…何せ敵は四体…ヴァバンの方が多いがヴァバンは切り札がいくつもある…それに対し神無は手札が多いだけで決定打が少ないと知っているから不利と考えた

 

鏡花「…私に出来ることがあれば……」

 

鏡花はそう呟く…すると後ろの壁が破壊され後ろを振り向くと黒い狼…フェンリルがいた

 

ーーーグルルルルゥゥ…ーーー

 

フェンリルはヴァバンに追い詰められ逃走したのだがヴァバンに瀕死まで追い詰められもうじき消滅してしまう…だが最後に一人でも殺そうと目の前の獲物(鏡花)に狙いを定める

 

鏡花「!?」

 

鏡花は咄嗟に足を狼化し逃げるだがフェンリルは迷わず鏡花を追ってくる…狙った獲物を逃さない狼の意地かフェンリルは鏡花の前にジャンプして鏡花の道を塞ぐ

 

ーーーグルルルルゥゥ…!ーーー

 

鏡花「う……!」

 

鏡花は腕を狼化させ戦闘態勢に入る。異能も使い倒せなくても逃げようと考える…が狼の後ろに刺さっている槍を見つける

 

鏡花「あれは?」

 

鏡花は少しだけ見覚えがあった…少し前に見たヴァバンが使用していた槍だった…これがフェンリルを消滅に導く原因…この槍の真名はロンギヌスの槍…神殺しの槍である

 

鏡花「取り敢えずあれを抜きで武器に…!」

 

鏡花はフェンリルの身体に飛び乗りそれに驚いたフェンリルが振り落とそうと頭を振るが鏡花はしがみついて離れず槍を引き抜こうとする

 

ーーーグルルルルゥゥ!!?ーーー

 

フェンリルも抜こうとする激痛に悶え身体中を震わせ鏡花は何度も落ちそうになるが耐えて槍を引き抜く、それと同時にフェンリルの体の激痛が消えていきフェンリルが大人しくなる…だがフェンリルの死は変わらない…このまま死を待つフェンリルだが大人しくなったフェンリルの頭を鏡花が撫でる

 

鏡花「よしよし…痛かったね…」

 

ーーーグルルルルゥゥ…?ーーー

 

フェンリルは何故頭を撫でたかわからなったがどこか心地よかったので大人しく撫で続けられる…

 

鏡花「以前北欧神話を見て知ったけど…生まれた時から貴方は自由を束縛されてたんだね…私みたいに」

 

鏡花はフェンリルを撫でながら昔を思い出す…そんな鏡花は涙を流しそれをフェンリルが眼を見開いていた…そんな鏡花の後ろから犬、獅子、馬の三つ首を持つヘカテーが壁をぶち抜いて現れる…よく見ると馬の首がなくなっていた

 

ヘカテー「おのれ…!あの神殺しめ…妾の体を汚しよって…そこにいる小娘を喰らって呪力を回復せねば!」

 

ヘカテーは鏡花に向かって全力疾走して鏡花を一飲みにしようとし鏡花は逃げることができずヘカテーが獅子の口を開け食べようとすると…

 

ーーーグルルルルゥゥ!ーーー

 

フェンリルがヘカテーに噛み付きヘカテーを投げ飛ばした、その口には獅子の首がぶら下がっておりそれを遠くに捨てるフェンリル

 

ヘカテー「おのれ犬風情が!妾の首をぉぉぉ!!ケルベロス!」

 

ヘカテーはケルベロスを呼びフェンリルを仕留めようとしフェンリルはケルベロスとヘカテーの二体と交戦する

 

鏡花「…私を庇って…?」

 

フェンリルは最後の力を振り絞ってケルベロスを殺してヘカテーを蹴飛ばしフラつきながら鏡花の元へ辿り着く…そして最後に鏡花の顔を舐めながら笑って消滅する…鏡花は気づかなかったがその粒子が鏡花を守るかの様に鏡花の辺りだけ舞っていた事に気付いていなかった…フェンリルが最後に庇った理由…鏡花が自分を撫でた…自分を化け物としてではなく生き物として見たからだろう

 

フェンリルは生まれつき神々に災厄をもたらすと予言され封印され最後には殺される運命にある…彼には最後には自由になるが…誰からも愛を貰う事なく死んだ…その為そんなフェンリルに最後に優しさをくれた鏡花を助けたのだろう

 

ヘカテー「畜生めが…妾の邪魔をしおって…所詮は動物…何を考えているのか分からぬ」

 

その言葉を聞いて鏡花の中に怒りが芽生え頭の中で何かが噛み合った気配がした

 

鏡花「汝、かの魔狼怒らせたもう事なかれ…我を目覚めさせる事なかれ」

 

鏡花は聖句に似た何かを言葉にすると黒い痣の様なものが身体中に現れ黒い霧の様なものが覆う…そして鏡花は白狼となりその場から一瞬で消えヘカテーの前に現れる

 

ヘカテー「へ?」

 

鏡花はヘカテーを蹴飛ばしヘカテーは派手に引き飛ばされる、迷宮の壁を壊しながら吹き飛ばされたヘカテーを鏡花が追う

 

神無「ん?」

 

ペルセウスを倒した神無がサマエルに攻撃しようとすると何かがこちらに来る音を聞き音のする方を見るとヘカテーが飛んでき地面にぶつかる。すでに瀕死だったヘカテーは鏡花にグシャと潰れヘカテーは消滅する

 

サマエル「な!?何だこの狼は!」

 

白狼となった鏡花に驚きサマエルは葡萄の樹をを生やし鏡花を拘束しようとするが鏡花を覆う黒い霧に触れると消滅する

 

サマエル「何だこれは…俺の葡萄の樹が消滅して…」

 

そんな事を言うサマエルに黒い霧が触れすぐにサマエルはそれから逃れるが当たった部分が消えていく…それと同時に鏡花を蝕む痣も増え影が広くなっていく…そして白狼は血を吐く

 

神無「あれは…命を削る異能か…言うなれば「影の子」…かな?」

 

異能力 憑物落とし 影の子 は触れた物を消滅させ影からの攻撃もできるが痣が増えるたび死が近づき限界に近づくと死に至る基本精神攻撃系しかない憑物落としの唯一と呼べる攻撃手段である

 

サマエル「むう…!強いな…だが俺を殺すのはそこにいる魔王でな!悪いが小娘!貴様とは戦えぬわ!」

 

ニーズヘッグ「同感だな!儂も混ぜてもらおうか火星の守護者殿!」

 

サマエルは鏡花から離れ神無に自分の毒を浴びせる為顎を広げる…ニーズヘッグも神無に毒の牙で噛みちぎろうとする…が神無も黒竜をサマエルが通過する場所に潜ませ上に来た瞬間技を放つ

 

神無「残念だけど二回目のお別れだ…彼岸桜」

 

サマエルとニーズヘッグを黒竜で頭上に拘束してあげ丸い珠状にして無数の針に変えサマエルとニーズヘッグの体を貫く…サマエルとニーズヘッグは満足気に笑いながらは消滅する…が鏡花は未だに暴れており痣が増え血を吐きまくる…これが影の子の欠点自分では解除できない…つまり死ぬまで暴れ続けるのだ…が解除方法は一つだけあった

 

神無「そこまでだ鏡花」

 

神無が白狼に触れると白狼が消滅し鏡花の姿に戻る、異能、権能を無効化する神無が入ればこの欠点もなくなる…神無がいなければ死ぬのは確実だが

 

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何故だ…!何故我らまつろわぬ神が負ける!?確かに運命の担い手だった頃の権能には劣るとはいえ生前と同じ強さを誇る神々がこうも簡単に…何故だ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは仲間が段々殺されていくのに疑問に思い怒り狂っていた…確かに生前と同じ…又は弱体化しているとはいえこうも簡単にやられるはずのない神々…投げ負けたか理解できないディストピアミトロジーア・ネオ

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「こうなれば…多量の呪力は使うが…最盛期の状態で蘇らせてやる!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはそう呟き糸車を再び回し始める…それが自分を追い詰めると知らずに

 

スミス「殲滅の焔!」

 

テスカトリポカ「ヌ…!グオオオオ!!?」

 

テスカトリポカを蒼黒い焔となって焼き払いティアマトの魔獣諸共焼き滅ぼす

 

アレク「……反射だ」

 

アレクは復讐の女神で今まで蓄えた攻撃を相手に返しベヒモースとミノスを倒す

 

羅濠「〜〜〜〜〜!」

 

阿形・吽形「グハ…!……見事」

 

阿形と吽形を同時に衝撃波を纏った拳で倒し阿形と吽形が消える

 

羅濠「〜〜〜〜〜!」

 

羅濠の唄により起こる衝撃波により太歳が千切れ消滅しサトゥルヌスに接近した羅濠が超音波と黄金のオーラを右手に纏いサトゥルヌスの腹を貫通し爆散する

 

灰色の者「馬鹿な…!サトゥルヌスが…くそ!」

 

灰色の者だけがこの場から去りディストピアミトロジーア・ネオに助けを求めにいこうとするが…

 

孫悟空「そうはさせん!」

 

孫悟空が如意棒で逃げる灰色の者を叩きつけ灰色の者は霧散する

 

ドニ「あはは!これで終わりだね!楽しかったよ!」

 

ヌアダ「ヌウ!?」

 

ヌアダを切り裂きヌアダの首が飛ぶ…ドニは聖なる錯乱を使い権能を暴走させて使用不可にしただの人間ほどの耐久力になったヌアダを切り裂きジークフリードとフォボスとディモスも切り裂かれ粒子と化す

 

アイーシャ「吹雪よ!」

 

ペルセポネ「ヌウウウ…体が凍る…!」

 

イシュタル「馬鹿な…この私達が…」

 

ニアヴ「こんな所でぇ……」

 

ペルセポネ達は吹雪の餌食となり凍りついてそのまま冥府落としにより冥府に落とされる…本来ならこの三柱は冥府の神であるため効果がないがディストピアミトロジーア・ネオの糸が凍ってそのまま砕けたことでそのまま消滅する

 

護堂「これで終わりだ!」

 

護堂はメルカルトに巻き付いた糸を破壊しメルカルトは消滅していく

 

メルカルト「楽しかったぞ小僧!次は必ず殺そう!」

 

護堂「二度と現れるな!」

 

護堂はそうメルカルトに怒鳴りつつディストピアミトロジーア・ネオのところへ急ぐ

 

ヴォバン「ラグナロクの狼!劫火の断罪者!」

 

ミゼーアとカーリー以外のまつろわぬ神々をこの二撃で倒しヴォバンはカーリーには自分の権能 詠う呪文書で応戦させ人間体に戻ったヴォバンはロンギヌスの槍を手元に来させる

 

ヴォバン「フェンリルは滅したか…?まあいいロンギヌスの槍よ!カーリーを貫け!」

 

ヴォバンはロンギヌスを構え突進しカーリーは武器を投げるがロンギヌスを囲むように現れた魔法陣により防がれヴォバンが槍でカーリーを貫きカーリーは消え、ミゼーアが大口を開けてヴォバンを丸呑みにしようとするが口を槍で穿れ消滅した

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何故だ!?何故我が呼び出した神々がこんもあっさりと…!?理解できぬ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオが怒り狂っていると

 

神無「簡単だ…だがウルトラマンは一度勝った相手、負けた相手には負けない…それは魔王でも同じ…てことさ」

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「…貴様ぁぁぁぁぁ!!?」

 

神無と鏡花がディストピアミトロジーアの前に現れディストピアミトロジーア・ネオは激昂し残りの魔王も現れる…だが迷宮に取り残されていたグリーザ、ガラオン、新たに召喚されたマガタノオロチも現れる

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「まだだ!最高の戦力ならまだいるぞ!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはそう宣言するがその直後ガラオンが一刀両断され消滅する

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何…!?何をしている貴様!」

 

ウルスラグナ「フン…誰か貴様に従うものか運命の担い手よ…」

 

護堂「ウルスラグナ!?」

 

かつて護堂が最初に殺した神 ウルスラグナである、ウルスラグナはガラオンを戦士の化身で一刀両断したのだ

 

ウルスラグナ「護堂よ…我らに相応しい決戦は別だ…あの程度のものにやられるなよ」

 

ウルスラグナはそう言うと自分から糸を切り消滅する…その前に護堂に戦士の剣を渡す…この瞬間にマガタノオロチ達にも異変が起こった、グリーザは上空からやってきた黄金の龍に噛みつかれ雷撃が当たり、不可視の光線で首が飛びその首をワイバーン型の龍が押しつぶして消滅した

 

黄竜「やれやれ…ここで終わるのか貴様は?」

 

クロウ・クルワッハ「それはならぬぞ…貴様は小生が殺すのだから!」

 

イルルヤンカシュ「その通り君は僕(やつがれ)が殺す…こんな下衆に負けるな」

 

ケッアルコアトル「友の窮地を救うのも悪くはないですね」

 

黄竜、クロウ・クルワッハ、イルルヤンカシュ、ケッアルコアトルがグリーザを倒す…そしてマガタノオロチは無数の魔術に当たり消滅する

 

アジ・ダハーカ「我輩を討ち破りし者よ…ここで終わるわけがないだろう…これは手助けでない…目障りなゴミが飛んでいたから払っただけだ」

 

アジ・ダハーカは素っ気なく言うと神無と鏡花、ケッアルコアトル達以外の時を止め神無に語りかける

 

アジ・ダハーカ「我輩が宿敵よ、この様な場での決闘は望まぬ…またいずれ我らに相応しい場で雌雄を決しようぞ…それまで決して死ぬなよ」

 

クロウ・クルワッハ「小生もしかり、このような決戦はまるで唆らぬ…それにあの様な愚物に従うのもいけ好かぬ…」

 

イルルヤンカシュ「僕(やつがれ)以外が殺すのは許さぬ…貴様は僕が殺す…だからあの様な者に負けるな」

 

ケッアルコアトル「それに私と次に出会う時に語り合おうといったではないか…今がその時でないのが辛いが…また会おう」

 

黄竜「だから…あんな他人から受け取った力で粋がる愚物に負けるな…」

 

アジ・ダハーカ達はそう言った後神無に口を揃えて言い放つ

 

「「「「「だから決して負けるな!我らを殺逆せし神殺しの魔王よ!我等の力を継承したその強さをとくと見せるのだ!」」」」」

 

そう言うとアジ・ダハーカ達は霧の様に霧散し消える…自ら運命の糸を断ち消え時間の停止も元に戻る

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「……おのれ…おのれ!おのれ!おのれ!おのれ!おのれ!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!私の手駒共めがぁぁぁぁ!!私の思い通りに動かないばかりか神殺し供を庇うなど…!!?許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬぞ!私こそ唯一神!全ての頂点に立つ者!役立たず供め!私自ら全てを滅ぼしてやるぅぅぅぅぅ!!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは狂った様に叫びレーザーを乱射する

 

神無「…皆分かっていると思うけど…」

 

ヴォバン「ふん…指示など不要だ…私と貴様の仲だ…言わずともわかる」

 

羅濠「ええ…護堂、私と朋友、ヴォバンが隙を作りますから朋友の指示に従い攻撃してください…」

 

護堂「!…分かった…」

 

ドニ「ここからが本当の戦いでやつだね!」

 

全員が頷きディストピアミトロジーア・ネオに勝つために動く

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「舐めるなぁ!下等種族めがぁ!!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはポセイドンの力を使い大地震を巻き起こす、そんな最中神無は空間から一振りの銀の剣を取り出す

 

神無「翁や教主用にとっておきたかったが…止むを得まい…」

 

銀の剣を持つと神無は聖句を唱え始める

 

神無「罪深き我・逢魔の黄昏に独り・汝を偲ぶ…神降ろし」

 

ロード・エクスペリエンスを発動させその剣に合成させた救世の神刀の持ち主ラーマの剣技を読み取って憑依させる…更に神降ろしでラーマの力を降ろす

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「魔王の身で…神の力を借りるだと!?」

 

神無「お前に使うとは思ってもいなかったけど…光栄に思え」

 

神無は苦手な近接攻撃を補う為の技を使いディストピアミトロジーア・ネオに接近し羅濠とヴォバン、ドニもディストピアミトロジーア・ネオに攻撃する

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「小賢しい!小蝿供め!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはゼウスとインドラの力で雷雨を降り注がせそれをアレクの三女神がアイーシャ達を守る

 

神無「インドラの力よ…」

 

ラーマの力でインド神話の神々の力を借り攻撃する神無…しかも武器が変わり鞭となり電撃を帯びた鞭が突然姿を消しディストピアミトロジーア・ネオを襲う…これがあらゆる武器に姿を変え透明化できる剣である

 

神無「翁、教主」

 

ヴォバン「分かっておる!」

 

羅濠「任せなさい!」

 

ヴォバンは狼化しディストピアミトロジーア・ネオの左脚を口で噛み持ち上げ、羅濠も両手でディストピアミトロジーア・ネオの右脚を持ち上げる

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「何!?」

 

そしてバランスが崩れかかったところで神無が龍化し突進した事でディストピアミトロジーア・ネオが倒れる…正に【運命をひっくり返した】

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「ぬお…」

 

神無「ドニ君!」

 

ドニ「了解!」

 

ドニはディストピアミトロジーア・ネオの額にある結晶に剣を刺す…すると結晶がひび割れその奥深くにいる運命の担い手本体が神無達の狙いに気づく…

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「まさか…私を狙っているのか!?精神体を滅ぼしてこの身体を動かなくさせる…不味い!早く起き上がらねば!」

 

ディストピアミトロジーア・ネオは起き上がろうとするが巨体な分重く思う様に動かない、そんな中ドニは更に切り裂き日々を大きくする

 

アレク「引け剣バカ!」

 

アレクの叫びに反応したドニがその場から撤退しアレクの三女神の反射に割れそうになっていく

 

ディストピアミトロジーア・ネオ「おのれ…私がこんなところで負けるはずが…」

 

ディストピアミトロジーア・ネオはレーザーを乱射し魔王達を近づけなくする…が

 

鏡花「これで…終わりです!」

 

鏡花が腕と脚を狼化させて狼化させた腕で結晶を完全に破壊する

 

護堂「今だ…!」

 

護堂は結晶が壊れたところに空いた穴に飛び入りその中にいた精神体の運命の担い手を見つける

 

運命の担い手「ひ…来るな来るな来るな!」

 

護堂「お前のもう一つの神格が分かった…お前のもう一つの神格は隙間の神…否定された神々全てがお前の正体だ」

 

隙間の神…科学で自然現象が説明できるようになり宗教的な説明が徐々に退却を余儀なくされている現状を示す言葉でありヘンリ・ドゥラモンドが最初に使った言葉だという…つまり否定された神々全てがこの運命の担い手の力の全て…だから運命の担い手は他の神の力も使えるのだ…だがそれ故に大した知識がなくとも護堂が知っている全ての神の知識を合わせれば運命の担い手を滅ぼすことが可能となる

 

護堂「これで…フィニッシュだ!」

 

護堂が黄金の剣で切り裂き運命の担い手は醜いコーラスの様な絶叫を上げながら消滅し始める

 

運命の担い手「これで…終わりと思うなよ…私が死すともまつろわぬ神は滅びぬ!いずれ私に変わる神が貴様らを滅ぼし…」

 

運命の担い手の言葉が続く前に護堂が首を切り落とし運命の担い手は消滅しその瞬間護堂は新しい権能が増えた気がしたが運命の担い手がいた精神空間も崩壊し始める…護堂は急いでこの場から逃げる

 

ーーーギィグエエエエ…ーーー

 

宿主を失ったことによって大幅に弱体化したディストピアミトロジーア・ネオだがまだ生き残っており口から破壊光線を撃つがその様な攻撃は魔王達には効かない

 

神無「…さて…あの身体が残っていると不味いので…トドメを刺しましょうか…」

 

全員が頷き自身達が持てる必殺技を放つ、神無は暗雲を呼び赤黒い極光を放ち、ヴォバンは槍を光らせて投げ、羅濠は黄金のオーラを衝撃波を纏わせて放ち、アイーシャは吹雪を収縮させて放ち、ドニは銀色の斬撃を放ち、アレクは黒い雷霆を放ち、スミスは殲滅の焔に顕身し、護堂は白馬と戦士を融合させた攻撃を放ちディストピアミトロジーア・ネオにぶつける

 

ーーーギィグエエエエ………ーーー

 

ディストピアミトロジーア・ネオを中心に時空が歪むエフェクトが生まれその中心にディストピアミトロジーア・ネオが吸い込まれていき…暫くすると大爆発を起こしディストピアミトロジーア・ネオは完全に滅ぼされた

 

神無「…うわ…疲れた…」

 

鏡花「…寿命が縮まったかと思いましたよ…」

 

ドニ「今回は流石に…もう戦いたくないね…」

 

全員が呪力が尽きかけもう戦いたくないほど疲労していた…あの戦闘狂のドニですら戦う気が失せるほどだ…その瞬間運命神の領域が消え失せる…そして魔王達は日光東照宮の上空へと帰還する…そして上空に現れたことから魔王達は重力に従って自由落下を始める

 

鏡花「……大丈夫ですよね…?」

 

神無「……護堂君の仲間達ぐらいしか助けれないや…まあでも君は地面にぶつかっても助かるよね?」

 

直後地面にぶつかった魔王達は戦いの疲労もあり病院に搬送された…エリカ達だけは神無の魔法で助かり怪我がなかったが…孫悟空だけは黄金の雲に乗り助かり光の体から分離してそのままラーマ達がいる幽世に逃げていったという

 

 




……書いてて思ったのですが戦闘が多いのは書きやすいのですが孫悟空が少し空気になりましたね…そしてカンピオーネ編のラスボス撃破と…あと一話くらいで新章へ移行します…あ、オリジナルなのであまり期待はしないでください…でももう少しでテストだから新章遅れるかな…

因みにディストピーアミトロジーアのまつろわぬ神の呼び出しは弱体化されており生前より少し弱くなっております(それでも強いですが魔王と対等と言うわけではなく従属神に近い)最盛期で呼び出すには沢山の呪力が必要で呼び出したのが魔王に好感をもつまつろわぬ神達で逆に自分を追い詰めることに…後書いてて思ったこと…アジ・ダハーカさん達カッコ良すぎ…ではまた次回お会いしましょう


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六十三話その後

今回は特に何もないですね…ただテスト期間に入るため多分小説…あと一回送れるか否かて所ですね…本当すみません…


ディストピアミトロジーア・ネオの戦いが終わって数日…日光東照宮の上空で翼が生えた女…ゲファレナーが何も描かれていないカプセルを片手に持ちスイッチを起動させると日光東照宮の上空から黒い邪気が集まりカプセルにディストピアミトロジーア・ネオが描かれる

 

ゲファレナー「あと二つ…」

 

そう言うとゲファレナーはすぐに姿を消した

 

アイーシャ「皆さん!退院おめでとうございます!」

 

アイーシャが満面の笑顔で言うと

 

「「「「「「「「死ね」」」」」」」」

 

ヴォバン、羅濠、ドニ、アレク、アニー、護堂、神無、鏡花の純粋な殺意が帰ってくる…何故こんなにも不機嫌かと言うとアイーシャのみが地面にぶつかる前に持ち前の強運で偶然近くにあった木に引っかかり無傷ですみ軽い怪我を権能で治したからだった…そして入院した神無達を見て普段からは想像できない姿に爆笑した為殺したい程アイーシャに殺意を向けているのだ

 

アイーシャ「怖いです」

 

裕理「怖いでよくすみますね…私なら発狂物ですが…」

 

エリカ「彼女も魔王てことよ…」

 

エリカ達は影でこそこそ話していた

 

ドニ「しっかし君も早く治ったね…鏡花ちゃん」

 

ヴォバン「確かに…魔王の側近に相応しい力だな」

 

鏡花は地面に叩きつけられた時は骨が砕け全身骨折していたが今では完全に治っており後遺症もないなど確かに人間離れしていたがカンピオーネ程ではない

 

鏡花「……私も大分人間じゃ無くなってきたな…」

 

護堂「ようこそこちら側へ」

 

鏡花は少し悲しくなるが護堂はサムズアップ…魔王とは違うとはいえ人外(同類)が増えて喜んでいた…主に自分と同じ常識人が加わった事に

 

神無「でも女の子とは思えないよね…野生の動物みたい」

 

鏡花「あなたは黙っていてください」

 

鏡花は金槌を取り出してそれで頭を叩く…頭を抑える神無に誰も心配しない

 

鏡花「と言うか先輩方は誰も見舞いに来ませんでしたね…」

 

神無「あいつらは基本自由だから…全くボスを敬ってほしいよ…」

 

そう神無と鏡花が愚痴ていると

 

ラヴクラフト「…呼んだか?」

 

「「「「「「「「うぉ!?」」」」」」」」

 

神無と鏡花以外も驚きの声を上げる…あのヴォバンすら少し驚いた表情になる…

 

ラヴクラフト「…呼ばれた気が…して…見舞いに…行けなくて…済まない…皆自分の趣味で…忙しくて…」

 

ラヴクラフトは頭を少し下げる、本人は謝っているつもりだろう

 

鏡花「いえ…でラヴクラフトさんは迷宮であって以来どうしてたんですか?」

 

鏡花はラヴクラフトに疑問をぶつけると

 

ラヴクラフト「迷宮が…消えてすぐに…あの空間も…消えたから…そのまま…落ちて…血がドバー…て出て…肉体が…ぐちゃぐちゃになったから…時間かかった…」

 

鏡花「あ、それ以上いいです」

 

鏡花は少し青ざめてラヴクラフトにもう喋るなという…この場にいる全員が思っただろう「こいつ何者だ?」と…

 

護堂「この人カンピオーネより身体の構造変じゃないか?」

 

エリカ「護堂…それを言ったらお終いよ…」

 

裕理「そもそも人間なのか疑わしいです…」

 

護堂達がラヴクラフトを横目で見ながら囁く

 

ラヴクラフト「それと…早く帰ろう…何故か皆の…視線が…私に…刺さる…何故…だ?」

 

鏡花「いや普通そうですよ…」

 

鏡花はげんなりとした様子で溜息をつく…もう鏡花はラヴクラフトについてはあまり触れまいと思った

 

神無「じゃあアイーシャ以外の皆さんも元気でね…僕用事があるから…翁も元気で」

 

ヴォバン「うむ…またな」

 

ヴォバンがそう言うと神無達は縮地で消える

 

羅濠「では鷹化も待たせている事ですし私も戻りましょう」

 

アレク「俺も嫁を待たせているから帰るぞ」

 

アニー「そろそろ本国に戻らないと…仕事が残ってるのよね…」

 

ドニ「僕は観光きて帰るよ!そして護堂僕と戦…」

 

護堂「却下だボケ!観光して帰れ!」

 

それぞれ縮地や権能を使って帰っていく魔王達だがドニだけは護堂に戦いを挑もうとした為蹴飛ばして観光だけするように言う

 

アイーシャ「私も観光に…」

 

護堂「帰れ!あんたはさっさと日本からでてけ!」

 

アイーシャ「酷い!?」

 

アイーシャだけは即刻追い出された

 

ヴォバン「…さて親友がいないのならここにいる理由もない…さらばだ護堂…次会う時はさらに強くなっていることを期待している」

 

ヴォバンはそう言うとアイーシャを乱暴に掴みヴォバンの近くの空間が歪みその歪みにヴォバンとアイーシャが入ると消えて言った…

 

護堂「爺さん…あの厄介ババアを連れて帰ってくれるなんて…優しい…戦うことしか興味がない耄碌ジジイかと思ってたのが凄く恥ずかしいぞ…」

 

ドニ「見た目に反して…えっと…あれだよ…!ツンデレて奴だね!」

 

恵那「狼王様が聞けばキレるよ?」

 

恵那はヴォバンに対して褒めてるつもりで褒めていない護堂に突っ込みを入れる

 

その頃神無達は鴎外達がいる建物の中に入る

 

鏡花「…少し思ったんですけど開けたら驚きますかね?」

 

神無「多分ね…お見舞いに来なくても仲間だから驚くだろう…」

 

鏡花「そうですよね…じゃあ開けます!」

 

二人は微笑みながら扉を開け…そのまま硬直した…扉を開けた先には…そこら中にゴミが散らかりパーティーを開いている鴎外達の姿が…しかも垂れ幕に「神無君が居ない今のうちにハシャいじゃおう!」と書かれていた…そしてそれを見られた鴎外達も固まっていた

 

鴎外「……えっと…退院おめでとう…」

 

「「「「「「「「…………おめでとうございます…」」」」」」」」

 

そう全員が硬直したまま明らかに「不味い!」と言う表情をした後なるべく平然とした顔でそう言うが神無と鏡花の答えは…

 

鏡花「……………これは無いです…」

 

神無「………我はは神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし…」

 

鴎外「ちょと待ちたまえ!特に神無君はそれ辞めて!?」

 

鏡花は鴎外達を汚物を見るような光が消えた目で呟き腕を狼化させ、神無は消滅魔術を放とうとしたので必死に止める鴎外達

 

鴎外「出来心なのだよ!神無君がいなくてご飯が作れなかったからじゃあパーティーするしかないじゃないか!?注文やらお菓子を買って来て食べるしかないじゃないか!」

 

神無「自分達で作れよ」

 

フィッツジェラルド「落ち着け鏡花!お前のことも皆心配していた…」

 

鏡花「騙されるかこの成金背広!」

 

ルイーザ「…鏡花ちゃん…ここに来て以来口が悪くなってる気が…」

 

鏡花が腕を振り回しフィッツジェラルドと織田作が必死に止めていると…

 

乱歩「あ、鏡花ちゃん湯豆腐食べる?茶漬けもあるよ」

 

鏡花「頂きます」

 

鏡花は一瞬で怒りを鎮め湯豆腐と茶漬けを食べ始める、あまりの豹変ぶりにフィッツジェラルドがこけた

 

ジイド「湯豆腐で怒りを鎮めるとは…」

 

ジイドは呆れた目で鏡花を見つめるが鏡花はそれに気づかない

 

鏡花「でもなんで誰も見舞いに来なかったんですか?」

 

鏡花は疑問に思っていた事を口に出すが

 

鴎外・織田作・国木田「日光東照宮の被害に対する始末書を書いていました」

 

フィッツジェラルド「ポケモンGOをしていた」

 

アガサ・乱歩・ポオ「自分の趣味を全うしていました」

 

神無「鴎外と織田作、国木田以外正座しろ…鏡花重り石持って来て」

 

鴎外と織田作、国木田はげんなりとした表情でそういい、フィッツジェラルド達はドヤ顔で言った為正座させられる…そして重り石を持って来た鏡花が膝に二個ずつ乗せる

 

フィッツジェラルド「ちょ…鏡花…俺達は仲間だ…だから二個以上は乗せないよな?」

 

乱歩「だよね、だよね?…だからまた持って来た重り石は元の場所に戻そうか?」

 

鏡花「言いたいことはそれだけですか?」

 

鏡花はそう言うと無慈悲に重り石を乗せフィッツジェラルド達は悲痛な叫びを上げる

 

神無「鴎外達は後でボーナスだすね」

 

鴎外「ありがとう…」

 

鴎外はフィッツジェラルド達を横目で見ながら答える

 

鏡花「全く…自分の趣味を優先して見舞いに来ないとか…社会人失格ですよ?」

 

乱歩「ふ、僕の座右の銘は僕が良ければ全て良し!だから僕が良けれ「もう一つ乗せましょうか?」すみませんでした!」

 

乱歩は謝り重り石を持ち出した鏡花に必死に謝る…とそこで部屋の扉が開き扉から誰かが入ってくる

 

ジャグラー「失礼するぞ……お邪魔しました…」

 

その男…ジャグラーはフィッツジェラルド達が正座されて重り石を膝に乗っけられているのを見て「あ、ここ違うや」と言う雰囲気で帰ろうとする

 

神無「あれ?ジャグラーさん」

 

ジャグラー「…やっぱりここであってるのかよ…てか何してんのこいつら?何かのプレイか?お楽しみのところすみませんて言うべきなのか?」

 

ジャグラーは神無がいたことからここが目的の場所であっていたことがわかり、この状況がうまく飲み込めなかった

 

鏡花「知り合いですか?」

 

鏡花が尋ねるとジャグラーは鏡花の真横に移動し方に顔を乗せる

 

ジャグラー「これは美しいお嬢さん…どうです?夜明けのコーヒーを私と飲みに行きませんか?」

 

鏡花「あ、また夜明けじゃないので夜明けに誘ってくれませんか?」

 

ジャグラー「え!?承諾するの!?叫ぶんじゃなくて!?」

 

ジャグラーは例の闇の仕草を鏡花に仕掛けるが鏡花は叫ぶのでもなくそれを承諾する

 

ジャグラー「おいどうなってるんだ…自分で言うのもなんだけどさ…これ変態ぽいから叫ぶか殴るのが当たり前だろ?」

 

鏡花「………でも、今までの中で一番まともな人そうだったからスキンシップか何かかと思いまして…」

 

ジャグラー「俺まとも!?え!?おいどうなってるんだ!俺がまともて!?はぁ!?」

 

ジャグラーは自分でもまともじゃないと思っていたのにまともと言われ困惑するが

 

乱歩「いやでもまともでしょ?魔王や僕達と比べたら」

 

織田作「確かに…変態行動もまだましな部類だしな…」

 

乱歩達の言葉にならアガサ達も頷きジャグラーは余計に混乱する

 

ジャグラー「おいおい…どうなってるんだよ神無…こいつらは…てそもそもこいつら誰?」

 

神無「新しい部下ですよ、ジャグラーさん後輩できましたね」

 

ジャグラー「部下…お前暫く顔見せないと思ったらこんな所で部下探しかよ…てか何してたんだよ?怪獣達置いていってさ…?」

 

ジャグラーは溜息を吐きながら神無に問いかけるが神無はドヤ顔でジャグラーに言う

 

神無「驚かないでくださいね…僕神様殺して魔王になったんですよ」

 

神無はジャグラーにそう言うと…

 

ジャグラー「……お前…十九のクセに厨二病に入ったのか?厨二病乙」

 

この後ジャグラーに魔術が放たれ引き飛ばされたのは語るほどでもない

 

ジャグラー「え?マジで神様殺して魔王になったのお前?マジか…いやマジで神様殺すとか…え何?ゴジラ並みの強さ…うわマジか」

 

アガサが入れたコーヒーを飲みながらマジかとしか言わなくなったジャグラー

 

ジャグラー「しかしお前が神様殺すとか信じられねえな…だってお前変身できねえんだろ?凄えよ、ヤプールか聞いたら人間の可能性は素晴らしいて熱弁するだろうな…」

 

神無「ええ…でどうです怪獣達の様子は?」

 

ジャグラー「ああ…こっちでは百年かも知れねえがこっちではまだ一ヶ月でな…そのたった一カ月でも怪獣達がお前に会えないから暴動が起こってるぜ…だから帰って来て欲しくて呼びに来たんだよ…」

 

ジャグラーはげんなりとした様子で語り国木田は「俺と一緒で苦労人だな…」とボヤいていた…とここで鏡花か口を挟む

 

鏡花「あの…私だけ話に追いつけないんですが…この人は何者なんですか?」

 

神無「うーん…簡単に言うと宇宙人」

 

ジャグラー「ああ…まあこの状態だと人間ぽいからな…ほら」

 

ジャグラーは魔人態になり鏡花達を驚かそうとするが

 

鏡花「強そうですね」

 

ジャグラー「何でこいつら驚かねえんだ?」

 

ジャグラーは一同が全く驚かず普通にしていることを疑問に思うが…

 

「「「「「「「慣れです、カンピオーネをみたら余程の事じゃ驚かない」」」」」」」

 

ジャグラー「あ、そう」

 

全員が同時に喋ったのでジャグラーはもうこれ以上聞かないとこうと思った

 

神無「で、本題は?まだあるでしょう?」

 

ジャグラー「ああ…実はだな…先日時空邸が何者かに二度襲われてな」

 

神無「ほう…」

 

神無の目がピクと動き真面目な顔になった

 

ジャグラー「一回目の襲撃はあの惑星ハマーであったドラゴニック星人と同じ個体のラ・エグゾスて言う奴がハボネスていう翼竜型の怪獣を率いて襲撃してな…まあそれはガタノゾーア達が迎撃して何とかなったんだが…それで時空邸が大破して使い物にならなくなった」

 

ガタノゾーアという言葉にラヴクラフトが反応するが誰も気に留めない

 

ジャグラー「二回目が人間達でな…まあただの人間じゃなかったが…変な能力を使って俺達を倒そうとして来てな…何とかそれも撃退したんだか…カリスト、ドッペル、バリスタが敵に殺されちまってな…しかも遺体が見つからなかったんだ…」

 

ジャグラーは目を閉じ神無も目を閉じる…黙祷しているのだろう…暫くして目を開けた神無が喋るだす

 

神無「で、戻って来いと?」

 

ジャグラー「ああ…まだ戻れないなら構わないが…」

 

神無「ま、良いでしょう…やる事はやりましたしここ暫くはまつろわぬ神が出てこないでしょうしね…元凶(運命の担い手)が滅んだのが原因で」

 

ここ最近…まつろわぬ神大量出現期は運命の担い手が呼び出していたのでこれにより暫くは年単位でまつろわぬ神が出てくるくらいだろう…何せまつろわぬ神は本来滅多に出てこないのだから…神無は立ち上がり神を十枚ほど取り出し十枚の紙にペンで文字を書きそれを投げ捨てると髪が鳥の形になり窓から飛んでいく

 

神無「連絡す所にはしたので大丈夫でしょうじゃあ支度するので暫くお待ちを…」

 

国木田「俺はこの建物の契約を解除して来ます」

 

神無は部屋を出て鴎外達と荷物を取りに部屋を出て部屋に残ったのは鏡花とジャグラーだけだった

 

ジャグラー「へぇ〜…あれが魔術か…ムルナウとは違うが凄いな…」

 

鏡花「……ですね…」

 

ジャグラー・鏡花「…………………………」

 

暫く沈黙が続くが鏡花が沈黙を破る

 

鏡花「あの…貴方が知る神無さんてどんな人なんですか?」

 

ジャグラー「ん?……あぁ…大の人間嫌いで大の怪獣好きだな…」

 

鏡花はジャグラーに聞きたい事を聞くとジャグラーはニヤと笑い答える

 

ジャグラー「お嬢さん…随分あいつに夢中の様だな…」

 

鏡花「!?ま、ま、まさか!そんな事ないですよ!?興味本位です!あくまで!」

 

耳まで真っ赤にさせながら鏡花は答える

 

ジャグラー「隠さなくても良い…ああ…等々あいつにも春が…いいな…俺なんかヤンデレストーカぐらいだぞ…」

 

ジャグラーは遠くの空を見ながら自分に想いを寄せてくる相手が重い愛を持っていたことに溜息を吐く…そして話が終わった所で神無達が入ってくる

 

神無「用意できたよ…さ、行こうか」

 

ジャグラー「ああ…でもな時空邸の時空操作機能が使えないから帰れないんだよな…」

 

ジャグラーは申し訳なさそうにいうが神無は然程気にせず

 

神無「なら僕の権能を使いましょう、じゃあ屋上へ上がってください」

 

神無はそう言って屋上に向かっていき、ジャグラーと鏡花は首を傾げて屋上へ向かう

 

神無「久しぶりにおいで白鯨(モビー・ディック)」

 

すると空から機械で作られた鯨…白鯨(モビー・ディック)が虚空より現れ飛来し鏡花達の目の前に現れる、そして周囲が光ったと思うと辺りが黄金でできた広い部屋に変わっていた

 

鴎外「日本に来るときに乗って来た以来だねここ」

 

神無「紹介しよう、これは僕の権能が一つアイルランド神話の神話、伝説に登場する白い鯨より簒奪せし権能だ…時空移動もお手の物、ステルス完備、娯楽施設や温泉など百億ぐらい使って改造した長旅もできる船だ」

 

鏡花「無駄に金使ってますね…」

 

そう言っているうちに白鯨の窓は時空が歪んでおり時空を移動しているのがわかる

 

神無「そのうち着きますよ」

 

ジャグラー「…権能て便利だな」

 

ジャグラーは感心した様に言うが

 

神無「いえいえ、僕の権能なんて所詮使いやすく応用が効く【だけ】の権能…他の人の方が火力が高いから僕は弱い部類の権能なんですよ…」

 

神無は自分は大した事はないと言う…が実際はかなり強くヴォバンですら舌を巻く強さなのだが神無は自分の事は過小評価なので気づかない

 

神無「ん…見えて来た…着きましたよ」

 

鏡花が外を眺めると元は美しかったであろう洋館が大破され無事な部分が殆ど無く、綺麗だった庭は焼け跡が残り噴水は壊れ、その屋敷が建っている機械で出来た島は半壊しており半分くらい機械が露出しておりバチバチと火花が散っている

 

神無「酷いな…折角頑張って手入れしてたのに…」

 

鏡花「其処なんですね…」

 

神無は庭が無残な姿になったことに嘆き、鏡花はそれを見て呆れる、そして白鯨から降りる為再び周囲が光り、光が消えると時空邸の庭に降り立っていた

 

ヤプール「やっと戻って来たか…しかも色んな奴を連れて」

 

ヤプールが空間にヒビを入れそれをガラスの様に割って現れると鴎外がそれに反応する

 

鴎外「ほう…君が超獣の生みの親のヤプール人…いやその姿では巨大ヤプールと言うべきか…」

 

ヤプール「ほう?よく知っているな貴様…その通り私がヤプールだ」

 

ヤプールは鴎外を見て感心したように頷く

 

鴎外「これはこれは…私は森 鴎外…神無君の所の組織 ポートマフィアの副リーダーをしている…君の事は神無君からよく聴いているよ」

 

ヤプール「ほう?マフィヤか…あの小僧がマフィヤの首領とは…それと貴様…今まであった人間とどこか違う…余程の死線を潜ったと見える

 

鴎外とヤプールは握手をしヤプールは鴎外の実力を一瞬で理解する

 

鴎外「それはそれは…まあ私はポートマフィアの中で【人間】の範疇では最強だからね、一応No.2だよ」

 

ヤプール「そうか…まあよろしく頼む…」

 

ヤプールはそう言った瞬間地響きが起こり空からグラントギドラが飛来し、ガタノゾーアも小型化した状態で現れる

 

グラントギドラ「我君お久しぶりでございます…」

 

鏡花「大きい…それに三本も首がある」

 

グラントギドラ「…………小娘…それ以外に言う事はないのか?…と言うか恐怖しないのか?」

 

グラントギドラの姿を見て鏡花は首が三本あるのに驚き、グラントギドラは他に言うことがないのかと目線を合わせる

 

ジャグラー「こいつらの世界ではお前みたいなのがザラにいたらしいぜ」

 

グラントギドラ「…そうか……ん?どうした、ガタノゾーア?その男を見つめて?」

 

グラントギドラはガタノゾーアがラヴクラフトを見つめているのに気づき首を傾げる

 

ラヴクラフト「……………ガタノトア?…私の息子…」

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォ…(お父さん?)ーーー

 

グラントギドラ「父親ぁぁぁぁぁ!!?この男がぁぁぁぁぁ!!?」

 

鏡花「息子!?え!?このオウムガイ擬きが息子!?え!?」

 

グラントギドラと鏡花は混乱し、ラヴクラフトはガタノゾーアに近づく

 

ラヴクラフト「………神無君…から…お前の話…を聞いて…開いたかった…」

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォ…(お父さん…)ーーー

 

鏡花・グラントギドラ「訳がわからないよ」

 

比較的まともな思考を持つグラントギドラと鏡花には二人の関係がわからない…ヤプールや後からやって来たグローザム達も同様であり、分かっているのはラヴクラフトの正体を知るのは神無と鏡花を除いたポートマフィア全員だけ…すると空に巨大な穴が開く

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!ーーー

 

そして現れたのは赤い体のEXレッドキングで時空邸に着地し屋敷に向かって歩き始める

 

アガサ「レジストコードEXレッドキング…かつて冥王が治める地に現れあたりを火の海に変えたレッドキングの強化体」

 

ーーーピキュギュイ!ピギャア!ーーー

 

EXレッドキングは両腕を地面に叩きつけて炎を走らせるフレイムロードを使い鏡花達はそれを左右に分かれて避けたが屋敷に直撃し破壊され燃え上がる

 

ーーーピキュギュイ!ピギャア!ーーー

 

それを見て愉快愉快とでも言う様に笑うEXレッドキング…だが神無が岩を創造しそれを足の小指にぶつけると

 

ーーーピキュギュイ!?ピギャア!?ーーー

 

足を腕で掴んで大暴れし片足ではバランスが取れず横転する

 

鏡花「…………プ…」

 

織田作「おい笑うな…あいつだって真面目」

 

乱歩「あははは!見たあの転け方!?馬鹿じゃねえの!?」

 

フィッツジェラルド「ふははは!なんとまあ無様な姿だ!」

 

織田作とゼットを除く全員が笑い転げ織田作とゼットはどう言っていいかわからず途方にくれ、笑われたEXレッドキングは怒り狂い突進する

 

グラントギドラ「我君…ここは儂にお任せ「いやその必要はないよ…」?」

 

グラントギドラは神無の言葉に首を傾けるが白鯨から突然砲撃が放たれEXレッドキングに当たる

 

ーーーピキュギュイ!?ピギャア!ーーー

 

神無「…起きるの遅いな…まあ不問にするとしよう…だが減給は覚悟しろよ…マーク」

 

マーク『げ…勘弁してよボス…さっき起きたばっかりなんだて…それに一人で白鯨の留守番するのは大変なんだよ?一人で喋る相手もいないし…頼むよ』

 

音声機から聞こえてきたのは軽い喋り方の男性…如何やら先程の射撃はマークと言う人物がやったらしい

 

マーク『君が最近入った後輩ちゃんかい?俺はマーク・トウェイン、宜しく』

 

マークはそう鏡花に言うと射撃を続行しEXレッドキングは苛立つが腕をクロスさせ射撃を防ぐ…だがEXレッドキングの頑強な皮膚には並大抵の攻撃は通用しない…がそれを防ぐと言う事は…

 

ヤプール「僅かながらに効いているというのか…?」

 

マーク『YES!白鯨は最新鋭の兵器揃い!それも今の所は不完全ながらも【メテオール】も使える…そしてこのマーク様にかかればこんなもんよ!』

 

マークはそう言うがEXレッドキングは着実に白鯨に向かって岩などを投げつける

 

神無「まあEXレッドキングはそんな簡単にはくたばらないさ…ラコ行くぞ」

 

神無はそう呟くと拳銃を取り出し弾を放つ、その弾は冷気を帯びており当たった部分が凍りつく…それだけでなく

 

ラコ『体内に入ったぜぇ〜』

 

神無「内部からの攻撃を頼む…トラ」

 

トラ『了解、敵を殲滅します』

 

EXレッドキングに当たった部分から声が響き更に神無の横に翼が生えた蛇が現れ拳銃に吸い込まれていく

 

神無「実体化(リアライズ)」

 

神無はトラと呼んだ小型生命体が憑依した弾を上空に放つとそれが光の膜を纏い翼が生えた巨大な蛇と化した…そして横にジャガーの様なトラと同じ小型生命体 ラコが現れる

 

神無「君達は知らないだろうから教えよう。まつろわぬケッアルコアトルから簒奪せし権能その名も「トラウィスカルパンテクートリ&イツラコリウキ」だ」

 

トラウィスカルパンテクートリはケッアルコアトルの化身でありそれが変化した姿がイツラコリウキである、実体化したトラウィスカルパンテクートリはケッアルコアトルとなりEXレッドキングに光の光線を吐き出し牽制する

 

ーーーピキュギュイ!ピギャア!ーーー

 

EXレッドキングはそれを腕をクロスさせて防ぐがケッアルコアトルはそれでも攻撃を続ける、しかしラコが内部から攻撃し腕に氷柱を出して動きを阻害する

 

神無「そろそろ話を戻したいから終わらせるよ」

 

神無はそう言うと巨大な重力弾…ブラックホールをEXレッドキングの腕に投げつけると腕が無くなる

 

ーーーピキュギュイ!?ピギャア!?ーーー

 

EXレッドキングは腕がなくなり混乱するが黒竜を分散して放たれEXレッドキングの足を刺し拘束する、更にラコが内部から攻撃し胸部から氷柱が生え血が流れる

 

神無「ほらトドメをさせケッアルコアトル」

 

ケッアルコアトルは光の光線を口から放ちEXレッドキングは暫く耐えるが徐々に押されだし爆散する

 

ジャグラー「怪獣を使わないで倒しやがった…」

 

グローザム「レイオニクスの意味なしだな…」

 

グローザムとジャグラーはそう言うが神無は未だに残っている穴に眼を向ける…

 

神無「あの穴に入ってみるか…」

 

鏡花「え!?入るんですか…?」

 

神無「虎穴に入らずんば虎子を得ず…行ってみよう…この際時空邸は廃棄、全員白鯨に乗り込め、ヤプール、グローザム後で白鯨内のメテオールの完成を目指すから手伝え」

 

ヤプール「メテオールか…」

 

ヤプールは頷く、そして周囲が光り、白鯨内に一瞬でテレポートする

 

神無「所でサデスは?」

 

ジャグラー「あいつならお前が去った後にどっか行ったよ…」

 

神無「…そうか…」

 

神無はそう言った後廊下を突き進みヤプールとグローザムが後を追う

 

グラントギドラ「……何やら嫌な感じがするな…」

 

小型化したグラントギドラはそう呟く…あの穴に繋がるのは果たして何処か…それはまだ誰も知らない…そしてそれが悲劇の始まりということも誰も知らない

 

 

 

 




今回登場した権能は文豪ストレイドッグスのマーク・トウェインの異能をモチーフにしましたね…因みにマークさんも出てきましたが原作とは違う異能なのでご注意を…そしてEXレッドキングの腕をクロスさせて防ぐやり方は銀色の怪獣様から…

さて新章のテーマは「人の醜さ」「七大罪の悪魔がモデルの怪獣」と言った方向性です…ではまた次回お楽しみに


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地球編
六十四話無名都市


更新遅くなってすみません…テスト勉強毎日2時間くらいやってたら中々書かなくて…今度も遅くなるのですみません…そして今回のタイトルはクトゥルフ神話からとりました…これからタイトルがクトゥルフ神話に似たタイトルになりますよ(クトゥルフ神話はあまり関係ないですが)

さて新章スタート…お楽しみに!


穴の中に入った後は暫くの間何もすることがなく鏡花はジャグラー達に神無の過去を聞き、神無は白鯨の武装に取り組んでいた

 

鏡花「レイブラット…そんな相手もいたんですね…」

 

ジャグラー「ああ…あんなデカイの未だ嘗て見たことがなかったよ」

 

ジャグラーはレイブラットとの戦いを話し、鏡花はそれを聞き、横でポオが「小説のネタになるである」と言いながらメモをする

 

鏡花「私が戦ったのはデッカくて六十メートル以上ぐらいですからね…」

 

ジャグラー「いや人間で戦うとしたら十分デカイぞ」

 

ジャグラーがそう言うと奥から誰かが歩いてくる…その男性は胸元が大きく開いたシャツを着ている

 

マーク「やあ、僕はマーク、マーク・トウェイン、宜しく」

 

マークはそうジャグラーに手を差し出すとジャグラーは少し間を開けたが握手をする

 

鏡花「マーク…さんでしたよね?何故白鯨に居たんですか?」

 

マーク「ああ留守番だよ…ジャンケンで負けてね…でも時空邸?て場所が壊れたから皆がここにきたから退屈しなそうだ!」

 

マークは笑いながら言い、鏡花の横に座る

 

マーク「いやでもボスについて来て正解だったよ…こんな面白いことになったんだから…僕の自伝執筆にこれほど唆るものはないよ!」

 

マークはそう言うと一冊の本を取り出す…それが例の自伝というやつだろう

 

ジャグラー「自伝執筆ね…新しく入った奴らは変な奴が多いな」

 

鏡花「私はその中に含まれませんよね?」

 

鏡花は心配になり尋ねるがジャグラーは目をそらす

 

マーク「まあ否定はしないさ、異能者てのは魔王様達と同じおかしい連中ばかりだから…でも僕と君はマトモな部類だよ…それよりも」

 

マークは笑いながら言うと真っ直ぐジャグラーを見つめる

 

マーク「あのメテオールていうやつ…あのボスでも完全に扱えるか不安だったんだ…完全にコントロール出来るか不安だね…何せメテオールの中でも危険なのを使うのは僕なんだから…」

 

ジャグラー「ああ…お前が狙撃手だもんな…大部分のメテオールは狙撃手が使うことになる…まああのヤプールとグローザムだ…あいつらはメテオールに敗れたり一泡吹かされたんだ…制御の仕方ぐらいできるだろ、地球人にとっては未知でも宇宙人からしたら未知じゃないからな」

 

ジャグラーはそう言ってからコーヒーを飲む

 

その頃神無はメテオール完全制御を求めてヤプール達と話し合いをしていた時

 

レジェンド(神無…聞こえるか?)

 

神無「!?」

 

神無はレジェンドの声が聞こえ上を見上げる

 

レジェンド(あの時は怪獣を無理矢理離してすまない…ギガダークナイザーは返した…がこれから行く場所を伝えようと思ってな…何せ…君と関わりがある世界だからな)

 

神無「僕と関わりがある世界?」

 

レジェンド(そうだ…それは……)

 

レジェンドが神無に話すと神無は驚愕の顔をしレジェンドに何か話す…それはどこか怒っている風にも見える…だがレジェンドとの会話は誰にも聞こえない…その為知らない人が見たらかなりヤバイひとである

 

神無「ヤプール…ちょっと席を外す…」

 

ヤプール「…ああ…もうすぐ出来上がる…我々でも大丈夫だ」

 

神無はそう言い部屋を出てしばらく歩きながらレジェンドと会話する

 

神無「何故…「あんな所」へ?」

 

レジェンド(何者かが侵略を始めたのだ…このままではその世界が崩壊する)

 

神無「滅べばいいんですよ…人間なんて…それにあんな世界…大嫌いだ」

 

レジェンド(…希望を捨てるな…もしかしたら…何か変わっているかもしれない…)

 

神無「そんな事ない!あの世界はクソの様な世界「あの…」ん?」

 

神無が少し怒った様に言い放つと目の前に鏡花がいた…如何やら話に夢中になりすぎて鏡花達がいる場所まで歩いてきてしまった様だ

 

レジェンド(…また話そう…それに偶には誰かに相談したり話し合う事も大事だ)

 

そう言うとレジェンドの気配が消える

 

神無「(……まあ一理あるな…)如何したのかな?」

 

レジェンドの言葉に納得し神無はなるべく冷静に鏡花に話しかける

 

鏡花「独り言言ってとうとう頭が逝ったんですか…?鴎外さんを呼んできましょうか?」

 

鏡花は神無を純粋に心配したように言ったが神無はその言い方に腹が立ち、手元にギガダークナイザーを召喚する

 

鏡花「あれ?何ですそれ……」

 

そして鏡花に思いきりギガダークナイザーをぶつけ鏡花を吹き飛ばす、ジャグラーやマーク、偶々その場居合わせた者達は呆然とする…だが神無は驚いた表情をしていた

 

神無「あれ?全身の骨をおるつもりだったのに…鏡花が強くなったのか、それとも機能が弱くなったのか…?」

 

神無は疑問に思いギガダークナイザーを調べるが次の瞬間神無に鏡花の脚(狼化)が当たり今度は神無が吹き飛ぶ

 

鏡花「何するんですか!?骨が折れるかと思いましたよ!?乙女にやる事ですか!?」

 

神無「乙女が蹴るのもどうかと思う…」

 

鏡花は神無の襟首を掴み神無を振り回すが神無は然程気にしなかった

 

ヤプール「制御終わったぞ…て何だこれ?」

 

グローザム「ほっとけ…どうせ皇帝が何かやったんだよ…」

 

ヤプールは鏡花が神無を振り回していることに呆然とするがグローザムはどうせ神無が何かやったんだろうと考えそのままマークの所へ行く

 

グローザム「後でちゃんと機能するか確認してくれ」

 

マーク「…ああ…わかった…じゃあ僕はいくよ」

 

鴎外「神無君、もう時期到着するてさ…何してるの鏡花ちゃん?」

 

鴎外と紅葉が入ってくるが二人は鏡花が神無を振り回しているのを見て動きを止める

 

鏡花「もう着くんですか?ならこの馬鹿を空から落としていいですか?」

 

鏡花は神無を離して鴎外に尋ねる、鴎外はそれを見て「入ってきた時と性格変わったな」と心の中で思っていた

 

鴎外「別に構わないが…そろそろ着くよ?」

 

鴎外はあっさり神無を見捨て異次元空間を抜ける事を伝える

 

神無「おいコラ鴎外…見捨てるなよ…普通落ちたら死ぬぞ?」

 

「「「「「「「「大丈夫、絶対死なないから、断言する」」」」」」」」

 

全員が同時に同じ言葉を言い、神無は少し傷ついた、そうこうしているうちに穴から抜け宇宙空間を漂い、目の前には青い星…地球があった

 

鏡花「綺麗…」

 

地球を見つめる鏡花に神無は嫌そうな顔で答える

 

神無「星はね…星に住んでる奴らは醜さの塊だけどね…」

 

吐き捨てるように言う神無に一同は違和感を覚えるが…すぐに忘れる…何故なら白鯨が着陸用意を始めたからだ、ステルス機能を使い姿を消し地球に向かって降りて行く白鯨

 

ラヴクラフト「…また…この星を…宇宙から…見るとは…思わなかった…」

 

ラヴクラフトは意味深げな言葉を言い、地球を見下ろす…

 

ジャグラー「しかし…あの穴が空いた場所が何故地球なんだ…?普通は侵略者の星やらアジトに繋がりそうなものを…」

 

ジャグラーは考え込むが一つの結論に達する

 

ジャグラー「…まさかあの地球はすでに侵略されている…馬鹿な…ウルトラマンが見逃すわけ…」

 

ジャグラーは自分が考えたか結論に頭を振って消そうとするが心の中では答えはもう決まっていた

 

ジャグラー「やはり…この星を既に侵略して俺達に怪獣を送り込んでいたやつがいるのか…?」

 

ジャグラーは確信したかのように呟く…一同もそれに賛同するかのように黙り込むが白鯨が上空千メートルに達した所で「あ」と鏡花が声を出し神無の襟首を掴んで窓際まで移動する

 

神無「………………………何するの?」

 

鏡花「さっき落とすていったじゃないですか、ここから落とそうと思って」

 

神無「へ?…ちょっと待て…おい窓を開けるのはやめたま…」

 

その後鏡花は神無を窓から突き落とし、鏡花は落ちていく神無を見た後窓を閉める…まさに有言実行…その行動にジャグラー達は呆然としていた

 

鏡花「あれ?着地しないんですか?神無が心配じゃないんですか?」

 

フィッツジェラルド「突き落としたお前が言うか?」

 

ドストエフスキー「それにあれくらいでは死なないから心配もしないね」

 

フィッツジェラルドとドストエフスキーは皆の心の声を代わりに言った

 

白鯨は着地し、町の光景を見ると…

 

ジャグラー「……ここ地球だよな?いつの世紀末だ?」

 

モヒカンがヒャッハーするような荒れ果てた街に変わっていたのにジャグラー達は驚き一瞬地球かどうかを疑った

 

ドストエフスキー「………本当に地球か疑うぐらいだね…そもそも人はいるのかな?」

 

乱歩「僕の見立てだと思ってしぶとく生き残ってそうだ」

 

グローザム「それより皇帝は無事…だと思うけど怪我してないか?」

 

グローザムは誰も心配していなかった神無の心配をする

 

鏡花「……怪我してるといいな…そしたら私が看病できるのに…(ボソ)」

 

鏡花は物騒なことを喋りながら皆と共に神無が落ちたであろう場所まで行くが神無はそこら辺で銃器の手入れをしていた

 

神無「遅かったね」

 

鏡花「チ…無事でしたか…」

 

ヤプール「舌打ちしたぞこいつ…」

 

神無は真顔で鏡花達に言い、鏡花は神無が怪我の一つもないことに舌打ちをし、ヤプールはそれを見て少し引いた

 

神無「…しかしこの殺風景は嫌だね…どうせなら緑豊かな風景が良かったよ…」

 

ポオ「全くである…いや世紀末風の小説のアイデアになるかもである」

 

国木田「お前ホントぶれないな…」

 

ポオはネタ帳を取り出しアイデアを書き綴り国木田はこんな時でもアイデアをかけるポオに呆れる、そんなおり地面が揺れ始める

 

ジイド「今度は地震か…?」

 

織田作「…いやこれは……!違う怪獣だ!」

 

ジイドは地震と感じるが少し先の未来を予測した織田作が叫ぶ、その五秒後に地面が膨れ上がり古代怪獣ゴモラ、宇宙怪獣エレキング、古代怪獣ツインテールが現れる

 

乱歩「こんな時に怪獣とは…僕達もついてないね…」

 

アガサ「この三体がこの地を荒地に変えたのでしょうか?」

 

ーーーギャアオオォォォォ!ーーー

 

ーーーキィイイィィィ!ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!ーーー

 

ゴモラ達が吠えこちらに迷わず向かってきている、その瞬間神無はポケットからネオバトルナイザーを(久しぶりに)取り出しスーパーグランドキング達を召喚する

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ラヴクラフト「……二十五話ぶりの登場だ(グラキ)…三ヶ月ぶりだ(ギドラ)…やっと出番が出てきた(イリス)…と彼女等は言っている…」

 

三体は久しぶりの出番に大喜びしラヴクラフトはスーパーグランドキング達の言葉を理解し通訳する

 

鏡花「……あれがジャグラーさんが言ってた…て何であなたは言葉がわかるんですか?」

 

鏡花はスーパーグランドキング達のことをジャグラーから聞いていたため驚かないがラヴクラフトが言葉を理解したことに驚く

 

神無「じゃあ頑張ってね」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングは突進しゴモラに体当たりしゴモラを吹き飛ばし、ゴモラは超振動波を放つがスーパーグランドキングはそれを腕をクロスさせて防ぐ

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

カイザーギドラはエレキングの尻尾からの放電を避け尻尾に噛みつきエネルギーを送り込んでエレキングを攻撃しエレキングを投げ飛ばす

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

イリスは触手から超音波メスを放ちツインテールの二又の尻尾の左側の鞭を破壊する

 

鏡花「強い…で神無から言うとどれくらいの強さなんですか?」

 

神無「うーん…ガメラやガタノゾーアくらいならいい戦いになってイリスぐらいならまつろわぬ神レベルかな?」

 

神無はスーパーグランドキングやカイザーギドラ、イリス一体と互角の強さと言い…スーパーグランドキング達はどんなけ強くなったんだよ…と心の中で思った

 

神無「何をしてるの?僕ならゴモラ達くらい六分いや五分ぐらいで倒せるぞ!翁なら二分もかからない!頑張れファイト!」

 

神無は五分以上経ったことに気づき叱責する神無…ヤプールは怪獣達を自分基準で測るなよ、そもそも勝てるんなら戦いを任せるなよと思った

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングはスーパーグランレーザーを放ちゴモラは超振動波を放ち相殺しようとするが少し拮抗した末スーパーグランレーザーに押されてゴモラは爆散する

 

ーーーギイャアアアアアアアッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

カイザーギドラは反重力光線デストロイド・カイザーを放ちエレキングは爆発し、イリスもオーバーブースト・プラズマを放ちツインテールを撃破する

 

ラヴクラフト「……素晴らしい…三体とも…特に…イリス君…私と息子と同じ邪神の名に相応しい強さだ…」

 

ラヴクラフトは手を叩きながら賞賛の言葉を送るが三体は「私と同じ邪神…?何言ってだこいつ?」と言った目でラヴクラフトを見ていた

 

鏡花「………聞きたかったんですけど…ラヴクラフトさんて何者なんですか…?」

 

ラヴクラフト「……邪神…」

 

鏡花はラヴクラフトに尋ねるがラヴクラフトは邪神としか答えず鏡花と怪獣達は訝しむ

 

鏡花「じゃあ…何歳なんですか?」

 

ラヴクラフト「………この肉体は二十八歳…生きた年月は三千万年以上…それ以降は年を数えたことがない…から忘れた…」

 

鏡花「三千万歳以上ぅぅぅぅ!?」

 

ーーークゥウウウウ!?ーーー

 

意外な年齢に全員が驚く、何とウルトラマンティガと同年代…又は年上であり本当ならばヤプール達より年上である

 

ヤプール「年上…だと…と言うか貴様宇宙人か?」

 

ラヴクラフト「……地球出身でないと…すれば…宇宙人…呼びも間違え…じゃない…でも…私は邪神…宇宙人ではない…」

 

ラヴクラフトは曖昧な答えを出し、鏡花、スーパーグランドキング、ヤプール達は疑問に頭を捻る…がその時ゴモラ達が敗れ去った場所から紫色に燃える炎が噴き出し上空に飛んでいく

 

神無「……炎…いや魂?…怪獣の魂か?」

 

神無がそう推察すると空が歪み穴ができ、そこに魂が吸い込まれていく…そして穴が広がり一人の巨人が現れる…その正体は…

 

キリエロイド「久しぶりだな…神殺し…あの時の借りを返しにきた!」

 

神無「……数十年ぶり…いや君にとっては何千年ぶりかな…?キリエロイド!」

 

炎魔戦士キリエロイドⅡが現れる…

 

ヤプール「…私と同じ異次元人…キリエル人か…」

 

ラヴクラフト「イースの…大いなる…種族か…」

 

イースの大いなる種族…又の名をイスの偉大なる種族ともいうクトゥルフ神話の旧支配者でありクトゥルフ達の様な神性ではなく人類が現れるまで支配していた種族はとてつもない科学力を持ち、互いに精神を交換する装置を使って時間と空間を超越し時間の秘密を唯一解き明かしたとされる…実は円谷はこのイースの大いなる種族をモチーフにキリエロイドを考えたという説もある

 

キリエロイド「忌々しいティガの力とガタノゾーアの気配を感じるぞ…丁度いい…全て焼き清めてくれる…」

 

神無「で?何しにきた?お前如きでは僕達は倒せないぞ?」

 

神無は挑発するがキリエロイドは怒るのでもなくただ笑った

 

キリエロイド「何…試練(クエスト)をやろうと思ってな…」

 

鏡花「クエスト……?」

 

キリエロイドの言葉に鏡花が疑問に思いキリエロイドがその問いに答える

 

キリエロイド「何…遊戯の様なものだ…ただし…貴様らが負ければ貴様らの命と…この星が消え失せるがな…」

 

キリエロイドはそう笑い神無はその言葉に眉を動かした

 

 




久しぶりのスーパーグランドキング達の登場回でした…そしてラヴクラフトの正体とは?(隠す気なし)そして他の小説ではヤプールの代わりにキリエロイドが悪役やってくれます、

テストが終わったら更新しますので…待っててください…次の話は…皆さんが予想外の奴が出てきますよ…


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六十五話旧神の印ーエルダーサインー

ウルトラマンループ面白かった!さてテストが終わったのでこれから更新頑張りますよ!ではどうぞ!


鏡花「この星が…消える…?」

 

鏡花は愚かスーパーグランドキング達やヤプール、乱歩でも驚きのあまり動きが止まりキリエロイドが言った言葉をうまく飲み込めないで言った…だが神無はそんな空気を一切知らず

 

神無「別にこの星なら滅ぼしてもいいよ?何なら手伝ってもいい」

 

鏡花「何言ってんのこの人!?」

 

鏡花は思わず金槌で神無の頭を思い切り叩く、血が吹き出て辺りに血が飛び散ったがスーパーグランドキングとヤプール達以外気にしない

 

グローザム「………お前も何してるんだ!?」

 

ーーークゥウウウウ!?ーーー

 

鏡花「……ツッコミはこうじゃないと大して意味がないから…」

 

鏡花の言葉に「それはおかしい」と感じるヤプール達は正しい…普通であれば金槌で殴れば死ぬ…まあ魔王はこれくらいでは死なないのだからここまでやらないとツッコミにならないかもしれない

 

神無「で…拒否権は?」

 

神無は傷口を再生させ何事もなかったかのようにキリエロイドに問いかける

 

キリエロイド「あるぞ…だが…断ればここを襲う…」

 

そう言うと目の前に炎が三つ現れそれが陽炎の様になり三つの映像が現れる…その映像を見て神無は目を見開く

 

神無「…ペンドラゴン…遊星ジュラン…Xioの基地…」

 

全て怪獣と共に暮らす人間がいる場所でありペンドラゴンは神無がレイと共に戦った仲間達がいる場所でありジュランとXioは怪獣との共存を望む場所である

 

キリエロイド「私との遊戯に参加しない場合は…この場所を破壊する」

 

ヤプール「な…!?貴様…!」

 

ジャグラー「だがあいつらは強い…お前に勝てるか?」

 

ヤプールが怒りを露わにしジャグラーは反論するがキリエロイドは冷ややかに笑う

 

キリエロイド「…まあ鏖殺は出来ずとも…レイオニクス以外なら何人か死ぬだろうし、ウルトラマンは倒せずとも無関係な怪獣は多数殺せるだろう…どうだ?私との遊戯を受けるか?」

 

神無「……分かった…受けてやる」

 

キリエロイドは笑いながら問いかけ、神無はそれに応じる

 

キリエロイド「そう来なくては…貴様は楽には殺さぬ…じわじわと心を壊してくれる…」

 

神無「…その前にお前を殺すけどね」

 

神無はキリエロイドを睨みつけキリエロイドが肩をすくめながら言う

 

キリエロイド「まあいい…貴様の故郷が滅びるのを止められるかな?」

 

鏡花「故郷…?」

 

キリエロイドがさりげなく言った「故郷」と言う言葉に反応する、そしてキリエロイドはゆっくりと消えていく

 

鏡花「故郷て…どう言う意味ですか?」

 

神無「そのままの意味だよ…この星は僕が生まれた場所てこと」

 

神無が何処か怒りを孕んだ言葉を出すとスーパーグランドキング達が悲しげな咆哮を出す…ジャグラーと鴎外達も何か知っているのか声に出さない

 

鏡花(この気配…怒り…?ううん…それだけじゃない…恨み…負の感情が混ぜ合わせた様な気配が漂う様な感じ…)

 

鏡花は神無から漂う殺気の様な物に気づき周りを見るが全員それに気づいており、普段から笑顔の乱歩でさえ後ずさるほどの殺気を放っていた…ラヴクラフトは冷静だが…

 

神無「…………ふう…殺気が出てきたか…すまない…さっさとあの異次元人殺して帰ろう…ここにいると不快だ」

 

そう言って神無は廃墟の様になった街へ歩き出す…それを急いで追う鏡花達

 

鏡花「…一体あなたの過去に何があったの?」

 

鏡花は誰にでも聞くでなく呟いた

 

 

街に入ると建物はヒビが入り、人の気配は愚か動物の気配も感じられない…そんな世界の中乱歩達は必死に人を探して…

 

乱歩「みてみてポオ!この小説面白そう!魔法少女育成計画だって!」

 

ポオ「おお!この世界の作家の小説であるか!面白そうである!」

 

フィッツジェラルド「おお!?一万円札だと!?ラッキー!」

 

アガサ「スタバからコーヒーを盗…拝借してきました」

 

ラヴクラフト「……チョコレート…溶けてる…無事なのは…ないのか…?」

 

鴎外「エリスちゃん、このドレスどうかな?エリスちゃんに似合うと思うんだ」

 

ジイド「酔い止め薬とエチケット袋…うえぷっ…船に酔った」

 

ドストエフスキー「……輸血パックはないのかな?」

 

……探してなかった…全員欲望のまま自分が欲するものを探し、鏡花が金槌ではなくハリセンを持ってツッコンでいく

 

鏡花「真面目に探してください!ヤプールさんやスーパーグランドキングさん達は真面目なんですよ!」

 

ヤプールやスーパーグランドキング(小型化)の方がしっかり探している…怪獣や宇宙人とは思えない真面目ぷりである、するとイリスが寄ってくる

 

ーーークゥウウウウ……ーーー

 

鏡花「……何言ってるかわからない…あのラヴクラフトさん!来てくれま…」

 

鏡花はラヴクラフトを呼ぼうとするがそれより先にイリスが口を開く

 

イリス「…呼バナクテモイイ」

 

鏡花「……喋った…」

 

イリスは普通に話せた、恐らく以前ティガの力を採取した後ヤプール達が話していた会話などを聞き言葉を覚えていたのだろう

 

イリス「一ツ聞イテイイカ…?主人ノ事ハ好キカ?」

 

鏡花「………////…まあ好きですけど…(ボソ)」

 

鏡花は顔を真っ赤にして言うとイリスが答える

 

イリス「ソウカ…ナラ主人ノ過去ヲシッテモソレガ変ワラナイトイイナ…」

 

鏡花「…え?」

 

鏡花はイリスが言った言葉の意味を飲み込めないでいたがイリスはそのまま去る…その顔はどこか悲しげであった

 

鏡花「……どういう意味で…ん?」

 

鏡花はイリスが去った方角を見つめるが、ふと神無がいる方を向くと神無は何かを取り出していた、綺麗な小壺と土塊でできた皿を取り出すのをみて鏡花が話しかける

 

鏡花「…何ですそれ?」

 

神無「ん?発明品だよ…例えばこれ、蒸留水を無限に出す小壺、祈ればパンが出てくる皿…」

 

鏡花「凄い発明品じゃないですか…他は?」

 

そういうと今度は小難しそうな機会を取り出す

 

神無「インクを無くす機械、相手を転がす機械」

 

鏡花「ショボいというか…使い道あるんですか?」

 

鏡花は余りの使い所のないものを見て呆れる

 

神無「いざという時に使えるかもしれないしね…あとこの魔剣サクリファイス…以前見せたあの剣でね…ラーマ様の剣を僕が改造した魔剣だよ…今は色々あって封印を施してあるけどね…」

 

鏡花「……それハサミにもなるんですね」

 

それはハサミを鏡花に見せた神無は次の品を取り出す

 

神無「後は…まあゴミクズくらいかな…この動物と話せるようになる翻訳機もゴミだし…あと振り子時計型タイムマシンも一日しか戻れないし…物を盗んだ人を探し出すロボットもいらない…ビームも撃てるしチェーンソーにもなる包丁鮪喰(マグロイータ)は普通の包丁でいいし…よし捨てよう」

 

鏡花「待ってください!?それすごい発明ですよ!?捨てないでください!」

 

鏡花は必死に捨てようとしている発明品を捨てないように大きな声で叫ぶ…

 

ヤプール「……あいつらまともに探す気ないな…」

 

グローザム「…皇帝も探す気ないし…頑張ろうぜ」

 

ジャグラー「……胃が痛い」

 

新しく入ってきた仲間を見て遠い目で見るヤプールとグローザム、そして胃が痛くなったジャグラー…

 

鏡花「でも…本当に誰もいませんね…」

 

神無「滅んだんじゃない?良かったね」

 

鏡花は本当に誰もいなく不気味に思い、神無は嬉しそうに喋る、すると先程のように地面が揺れ動き地面から怪獣が現れる

 

ーーーキィシュアアアァァァ!ーーー

 

現れたのは宇宙大怪獣アストロモンス、腹に巨大な花を咲かしたベムスターと同じカテゴリー大怪獣である

 

神無「アストロモンスか…なら溶かすか…ヘドラ」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーキョロロロロロ!フォフォフォフォフォ!ーーー

 

現れるは公害怪獣ヘドラ、全身が猛毒のヘドロで出来た怪獣である

 

鏡花「うわ…気持ち悪い…そう思いませんか皆さん?」

 

鏡花は失礼な(本当だけど)なことを言い他の人に同意を求めるが…

 

神無「……ヘドラ後で鏡花にハグしてあげてくれ、皮膚をドロドロに溶かした後、鴎外に治療をさせるから」

 

鏡花「あ!よく見たら可愛いですね!気持ち悪いて言ってすみません!可愛いですよ!」

 

鏡花は神無の発言を聞き、手のひらを素早く返しヘドラを褒めまくる…

 

ーーーキョロロロロロ…フォフォフォフォフォ…ーーー

 

そんな光景を見て若干呆れるヘドラにアストロモンスが無知を叩きつけるがヘドラの体に無知が当たった途端毒にやられ溶け出した

 

ーーーキィシュアアァァァァ!?ーーー

 

驚きにくれるアストロモンスにヘドラはヘドロ弾を放ち、アストロモンスの皮膚を溶かす

 

鏡花「……見かけはあんなだけどすごく強い」

 

鏡花はヘドラの強さに驚く、周りも似たり寄ったりで最初から強さを知っているヤプール達は驚いていない

 

ーーーキィシュアアァァァァ!ーーー

 

アストロモンスは怒り狂った様で溶解液を吐き出すがそれをヘドラは吸収し自身の力に変える、アストロモンスは回転しながら腹から溶解液を吐き出すもそれもヘドラが吸収するがこちらにまで飛んできて辺りにかかりジュルジュルと音を立てて融解する

 

ヤプール「おい!こっちまで飛んできたぞ!」

 

ラヴクラフト「………腕溶けた…」

 

ラヴクラフトの腕に当たり、ラヴクラフトの腕が溶け腕が地面に落ちるが…普通に溶けた場所が再生しそのまま腕をつけるとまた動き出した…

 

ーーーキョロロロロロ…フォフォフォフォフォ…ーーー

 

ヘドラはそんなラヴクラフトに驚愕の目を向きながらもアストロモンスに目を離さなかった…とはいえアストロモンスはヘドラとの相性が悪くこのまま戦えばすぐに倒される…そう何もなければの話だが…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

何者かの叫びが轟き、上空に五芒星に似た中央で五本に分岐した線状の星が現れる…その星の中央には点がありその点が徐々に広がっていく

 

ラヴクラフト「……あれは…旧神の印(エルダーサイン)…か?」

 

旧神の印…エルダーサインとは旧支配者(グレート・オールド・ワン)を封印するために旧神が一柱ヌトス=カアンブルが生み出したものとされる…だが何故こんな所に現れるのかは分からないが…遂に穴が五芒星を飲み込みその空間から怪獣が現れる…

 

その姿は赤黒い禍々しい体色が特徴的であり、骨格を彷彿させる体型をしている…神無達は知るわけがないがこの怪獣の名は火炎骨獣グルジオボーンという怪獣である、遥か昔にとある存在によって封印されていた怪獣

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

グルジオボーンは突然現れて困惑するアストロモンスにボーンブレスターを口から放つ…この温度は百万度と高くアストロモンスはすぐさま炎上し火達磨になる

 

ーーーキィシュアアァァァァ!?ーーー

 

アストロモンスは溶解液を吐きかけるがグルジオボーンは口から炎を吐き蒸発させる、そしてヘドラにもボーンブレスターを放射させるとヘドラの体が段々小さくなっていく

 

ーーーキョロロロロロ!?フォフォフォフォフォ!?ーーー

 

ヘドラは斬撃、物理攻撃などには強いが火炎系、電撃系、冷凍系などにはとことん弱い…故にグルジオボーンとは相性が悪くヘドラは飛行体になって空へ逃げ神無に回収される

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ヘドラがいなくなったことに喜んだグルジオボーンは目を光らせて高速移動を行いアストロモンスの目の前に現れて殴りつける

 

ーーーキィシュアアァァァァ!?ーーー

 

吹き飛ばされたアストロモンスにボーンブレスターを再度放ちアストロモンスは大爆発を起こす、そしてグルジオボーンはこちらを向き口から炎を漏らす…ボーンブレスターをこちらに放とうとしたその瞬間二体の怪獣が現れ攻撃する前にグルジオボーンを吹き飛ばす

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

一体は長い首と巨大な翼を持つ赤い竜に似た怪獣、伝説宇宙怪獣シラリー…「天空に追放されし者」という異名を持つ怪獣でありもう一体のずんぐりむっくりな体躯で背中に巨大な甲羅を持った青い魚に似た怪獣は伝説深海怪獣コダラー…「深海に閉ざされし者」と言う異名を持ったシラリーの相方である

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

自身の邪魔をしたシラリー達を睨みつけるグルジオボーンに二体は戦闘態勢に入りシラリーは翼を広げ上空に飛行し、コダラーはゆっくりと、だが確実にグルジオボーンに歩み寄る

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

先に仕掛けたのはグルジオボーンで高速移動でコダラーの前に現れ殴りつけるがコダラーはそれを片手で防ぎ逆に片手でグルジオボーンを持ち上げて地面に打ち付ける

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!?ーーー

 

鏡花「凄いパワー…」

 

グルジオボーンだけでなく鏡花でさえ驚くコダラーの怪力…そしてグルジオボーンがまだ驚きに暮れている間にシラリーが上空からレーザーを撃ちまくる

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

グルジオボーンはそれに気づくと空に向かってボーンブレスターを放つがシラリーはそれを吸収してしまった

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!?ーーー

 

グルジオボーンは自分の火炎が吸収されたのに驚くがすぐに狙いを変えコダラーから倒そうと再びボーンブレスターをコダラーに向けて放つが………

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!?ーーー

 

だがコダラーはそれをシラリーのように吸収し、ボーンブレスターを二倍にしてグルジオボーンに反射しグルジオボーンはそれに当たり驚愕しながら後ろに飛んでいく、そんなグルジオボーンにシラリーはレーザーの雨と口から強烈な火炎を吐き、コダラーも掌から電球を放ちグルジオボーンに当たった途端大爆発を起こす

 

鏡花「吸収する怪獣に、吸収して跳ね返す怪獣……凄い怪獣ですね」

 

鏡花は味方でよかったとほっと息をつく、コダラーとシラリーは褒められて嬉しいのかシラリーは空から降りてきてコダラーとハイタッチをするが…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!!ーーー

 

だがグルジオボーンは倒しきれておらず、再び立ち上がる…が立ち上がっただけでもう戦う力もないのかフラフラしだし倒れた所でギガバトルナイザーにシラリーとコダラーと回収される

 

神無「……そう言えば名前何だけ…?まあ後から聞けばいいか…と言うかさ…こんなけ怪獣が暴れたのに誰も出てこないからここには誰もいないんじゃない?…もう帰ろ「ボスちょっと」…何?」

 

神無が面倒くさげに白鯨に帰ろうとした時マークが何か巻物のようなものを持って神無の目の前に現れる

 

マーク「こんな物が博物館にあってさ、気になって持ってきたんだけど読める?」

 

国木田「見せてみろ……日本太平風土記…?」

 

マーク「何か博物館の説明だと懿虞(イグ)神様…?ていう神様を崇拝した昔の人が書いた本らしいよ…どっちかっていうと教本に近いぽいね」

 

日本太平風土記という言葉に神無が反応し、ラヴクラフトはイグという言葉に反応する

 

神無「見せてくれ」

 

国木田「えぇ…どうぞ」

 

国木田が渡した巻物を奪うかのように取った神無は巻物をすぐに見始め、鏡花はそれを後ろから見ると、巻物には赤いツノを生やした龍神が描かれていた、その背後には十一体の怪獣が描かれており、ページをめくるとその赤いツノを生やした龍神が先ほどの怪獣グルジオボーンをエルダーサインに封じている姿が描かれていた…

 

鏡花「…この絵は…一体…?」

 

 




ウルトラマンループに出てきたグルジオボーン…あれて何か強化形態が出てきそうですよね…そして他にもカミソリデマーガとかグエバッサーとか出てくるそうですし楽しみですね!

さて今回はエルダーサインや太平風土記が出てきましたが…まあ今はあまり関係ありません…今は…ね?

さて次回からようやく物語が進展しますよ、次回もお楽しみに!


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六十六話欲深きもの

今回のタイトルは深きものどもから…何故欲深いて?今回出てくるオリキャラの事だからですね…クトゥルフ縛りで難しいですね(若干書かなかったら良かったと思います…)今回出てくるオリキャラはとある文豪です…さて先に謝りますね…その文豪ファンの方すみませんでした!

因みに今日はウルトラマンの日らしいですね…その事を今日知って急いで書いたから雑だったらすみません…



太平風土記にはこう記されている、遥か昔、懿虞様(イグ)という龍神が現れ十一の子を引き連れて龍脈を安定させ大地に恵みを与えた、そして各地に子を配置させ全てに恵みが行き渡るようにし、人々は飢えに困ることがなくなり、争いもなくなった

 

懿虞様の眷属たる子の名前は金武虞(キングー)様に戊令珠(ボレシュ)様、煤流死(ススルーシィ)様、孤荒(コアラ)様、臥流雅瑠(ネルガル)様、麩令兎(ファレト)様、賦夢羽生狗(フムハブクー)様、狩苦(カリクー)様、銅鑼垢(ドラアカ)様、編無塗李須(アムヌリス)様、円谷(マルヤ)様と言う神々であり今の沖縄、北海道、四国、九州、中部、近畿、東北、中国に散らばり守りについた…

 

が、宇宙より邪悪な神々…黶砥蘇(アザトース)が現れ懿虞様達の子達は聖なる印を生み出し邪神の眷属を封じ黶砥蘇も懿虞様が龍脈の中に封印した…とこの太平風土記には書かれている

 

鏡花「……懿虞…」

 

ラヴクラフト「…イグと…同じ名前…偶然…か?」

 

ラヴクラフトはクトゥルフ神話の蛇神イグと同じ名前なのに偶然と思うがドストエフスキーが反論する

 

ドストエフスキー「いや、どうやら【この世界】ではクトゥルフ神話のモチーフになった存在らしいよ…他にも」

 

ドストエフスキーは街の中で探したパソコンを再起動させて情報を調べてそれを鏡花に話す

 

ドストエフスキー「どうやらこの懿虞…イグはアステカ神話のケッアルコアトルやマヤ神話のククルカン、メソポタミア神話のティアマトとの同一視がされているらしい…」

 

乱歩「…成る程…この十一人の子供てのはティアマトの十一の怪物から来てるのか…」

 

ティアマト…メソポタミア神話の蛇神にして神々の母、神々を生み出した女神である

 

ドストエフスキー「それにこの円谷…マルヤはあの円谷プロの語源になったらしい…それにやはり旧神の印(エルダーサイン)はこの聖なる印がモチーフの様だね」

 

神無は知ることのないがこの世界での円谷の由来は円谷(マルヤ)から来ているらしく、エルダーサインもこの聖なる印から来ているという…

 

鴎外「特に懿虞の文献から見るに…やはり怪獣に間違いないだろう…まあ怪獣にも人間に友好的な怪獣もいる…それは知っているが…この懿虞とは何者だ?」

 

鏡花「…ですね…文献を見る限り知性も高いようですし…何より何故人を守るのかも理解できません」

 

ポオ「そしてもう一つ気になる点があるのである」

 

そしてポオは一冊の本を取り出す

 

乱歩「これは?」

 

ポオ「本屋に売っていた本である…懿虞に関する文献を纏めて推察した本なのであるがそれよりも気になるのはここてある」

 

ポオはページを開け、とある一文を示す、そこにはこう記されていた

 

ポオ「懿虞は麗しき乙女となり多くの男と交わり、子孫を生み出した…その子孫は懿虞の巫女或いは懿虞の神官となり代々懿虞を祀る様になった…と書かれているのである…ここで吾輩は懿虞の正体はその祀る場所に行けば何か分かるのではないかと考えたのである」

 

アガサ「…まあこれは人間の姿に変化する怪獣も過去に現れましたから懿虞が人間に変身してもおかしくありませんね」

 

怪獣が人間に変身するのは珍しいがないと言うことはない、最近では擬人化が流行っているので懿虞も人間に化けられるとしても不思議ではない

 

フィッツジェラルド「それより…その懿虞を祀る場所はどこにあるんだ?」

 

フィッツジェラルドが問いかけるとポオは焦ったようにしどろもどろになりながら答える

 

ポオ「…それが…どうやら…ボスの…出身地に…あるらしいのである…でもその土地の名前を言った途端…ボスの殺気が膨れ上がって…こ、怖かったである!」

 

そう言うとポオは恐怖を忘れる為、頭に乗っていたカールを手に持ってカールを撫でる

 

鴎外「やれやれ…神無君の故郷には行きたくないのだがね…」

 

エリス「リンタロウ言ってたもんね、彼の故郷の人に出会ったら首を刎ねそうて」

 

乱歩「いやいや!優しいね鴎外先生は!僕だったらラヴクラフトに頼んで精神を崩壊させるのに、一瞬で楽にするなんて!」

 

ドストエフスキー「ぼくは脳を弄って廃人にします」

 

織田作「俺なら全身の皮を剥ぐな」

 

全員、恐ろしげなことを呟く、特に織田作と乱歩の案を聞いた鏡花は若干冷や汗をかきながら怯えていた

 

ルイーザ「あのフィッツジェラルド様…鴎外様から龍の幻影が見えるのですが…」

 

フィッツジェラルド「覚えておけルイーザ…あれが殺気だ…」

 

ルイーザは鴎外から発せられる殺気に涙目になっていた

 

鏡花「そう言えば神無は?」

 

そう言って鏡花は後ろを見るといつの間にか椅子に(恐らくは権能で作った)座って本を読んでいた、その姿を見た鏡花は一瞬で移動し神無を蹴り飛ばした

 

ジャグラー「神無!?」

 

グローザム「俺達が出来ないことをああも簡単に!」

 

ヤプール「憧れないが尊敬する!」

 

ジャグラー達がボケている間に鏡花は神無の襟首を掴む

 

鏡花「何皆が懿虞の正体を考察してるのにあなたは小説を読んでいるんですか!?」

 

神無「……乱歩がいるから僕は必要ないだろうからね…それにあなたとは言わないでくれ、夫婦と思われたら困る」

 

鏡花「え…夫婦…//…て!困るてどう言うことですか!?」

 

鏡花は一瞬顔を赤くするが頭を振って冷静に戻り今度は怒り始める

 

神無「ほら…僕て一応百歳は超えてるし…君は一応(身長とかでそう見えないけど)十九歳だろう?僕が鴎外(ロリコン)に見えるじゃないか」

 

鏡花「…今失礼なことを心の中で呟きましたよね…まあ確かにそれほど年齢が離れていたら鴎外さん(ロリコン)に見えますもんね…でも身体的にはあまり大差ありませんよ?」

 

鴎外「…君達…私の名前を言ってロリコンと呼ぶのはやめたまえ」

 

二人は鴎外と書いてロリコンと言うのに鴎外は反論するが二人はそれを聞いていない…すると当然何処からか声が聞こえる

 

「誰か助けてくれぇぇぇぇぇ!!」

 

鏡花「!?今の声…!」

 

織田作「生存者か!」

 

全員が悲鳴が聞こえた場所へ向かう、急いで向かうと一人の男性が凶暴竜ロックイーター三体に襲われていた

 

ジイド「悪いが…さっさと消えろ」

 

ジイドは拳銃でロックイーターの脳天を撃ち抜き三体の内二体を撃ち殺し仲間が死んだことに怒り、ジイドに襲いかかるが鏡花が狼化した腕でロックイーターを殴りロックイーターは体制を整えて攻撃を仕掛けようとするが

 

神無「…試して見るか…【手裏剣を投げれば百発百中だよ】」

 

ナイフを投げるとロックイーターはそれを避けるがナイフが軌道を変え脳天に刺さり死亡する

 

神無「……この魔法より必中のルーンを刻んどいた方がいいや…」

 

乱歩「あ、さっきの魔法もしかしてポオから貸してもらったあの魔法少女育成計画の魔法?」

 

神無「ああ…早速覚えたから使って見たくなってね」

 

神無は笑いながら言うが鏡花は見ただけで、しかも小説の魔法をそう簡単に覚えられるのか?と考えていたが助けた男性が声をかける

 

「助かりました!ありがとうございます!」

 

鏡花「いえ、助けるのが当たり前ですから!」

 

紅葉「すまんがこの世界の情報を知りたいのでのう…同行してもらうぞ…名はなんと言う」

 

鏡花は花の様な笑顔で男性に微笑み、紅葉は情報を聞き出そうとする

 

「ええ!いいですよ!私の名前は島崎藤村と申します」

 

そう言って男性…島崎藤村は微笑んだ

 

国木田「…それで当然怪獣が現れて街を破壊しだしお前は地下シェルターに逃げて助かって出てきたら誰もおらず突然あの怪獣に襲われていたと言うことか?」

 

島崎「ええ…他の人達は別のところに避難したかもしれません…」

 

白鯨に連れてこられた島崎は事情聴取をして自分が分かることすべてを言った後黙りこくる

 

鏡花「まあえっと…ここに入れば安全ですのでご安心を!」

 

島崎「そうですよね、こんな強い人達を沢山いますし…魔王さんもいるんですから安全ですよね!」

 

鏡花は場を和ませようと必死に笑い、島崎は苦笑しながら鏡花の返事に応じる

 

神無「鏡花…島崎殿を部屋に案内してやってくれ」

 

鏡花「はい!分かりました!」

 

鏡花は島崎を連れて白鯨のある部屋へと案内する

 

神無「…紅葉、安吾…ついてこい」

 

安吾「…了解…」

 

紅葉「了解じゃ」

 

神無達はそう言って部屋を出て行く、彼等は鏡花が行った道を歩いて行く

 

鏡花「島崎さんは暫くの間ここで過ごして下さいね」

 

島崎「かたじけない…所であなたは美しいですな」

 

鏡花「そんな!お世辞を言わないで下さいよ!」

 

鏡花は若干嬉しそうに否定するが嬉しさを隠していない…そんな鏡花に島崎は言葉を続ける

 

島崎「いや綺麗ですぞ…そう…本当に食べてしまいたいぐらいにね…ですからこうするのです…異能力 桜の実の熟する時…」

 

鏡花「え…………?」

 

鏡花はその場で固まる…島崎の言葉を聞いて固まったのではなく、当然鏡花の体が動かなくなったのだ…丸で島崎に何かされたかの様に…

 

鏡花「…島崎さん…?何を…まさかあなたは…?」

 

島崎「ふふふ…ようやく分かった様だな仔猫ちゃん?その通り!私は異能者だよ!私の異能名は桜の実の熟する時!女性の体の自由を奪い、催眠状態にし私の思うがままに操る!しかも女性の声を遮断する力もあるから叫んでも誰も助けに来ない…」

 

島崎はそう汚らしい笑みを浮かべた後舌なめずりをし鏡花に躙り寄る…その光景に鏡花は寒気が走る

 

島崎「私はこの力でハンニバル様の臣下に選ばれた…その強大な後ろ盾のお陰で女性を犯し放題!天国だぁぁぁ!」

 

鏡花「ハンニバル…!?確か魔王の一人」

 

ハンニバル・チャウはジョン・プルート・スミスより先に生まれた魔王である、彼の配下は殆どが犯罪者…それも快楽殺人者や強姦魔もいたと鴎外から聞いていたが…鏡花は理解する目の前の男こそがその強姦魔だと

 

島崎「さて…君はどんな声で鳴くのかな?ハァハァハァ…」

 

鏡花「…!?…誰か…助け…」

 

鏡花は涙目になって叫ぼうとするが声が出ない…これが島崎の異能の力と気づき諦めかけるが

 

島崎「さて…では頂きま「させんわ、下衆が」ンボゥ!?」

 

突然現れた紅葉が島崎を蹴り飛ばし、その衝撃で鏡花にかけられていた異能が消える

 

紅葉「無事かの、鏡花?」

 

鏡花「こ…紅葉さぁぁぁぁん!」

 

鏡花は紅葉に涙を流しながら抱きつく…余程怖かったのだろう…紅葉も内心「役得!」と思っていたが表情に出さない様にしていた

 

安吾「やれやれ…ボス、しっかりと鏡花さんに教えておかなくては…念話ぐらいできるでしょう?…もし手遅れだったら彼女が今後男性を見る目が変わったりしたら…待てよ…そしたら私を蔑む目で!?…ハァハァハァ…」

 

神無「敵を騙すには味方からていうでしょ?それと気持ち悪い」

 

安吾は平常運転で神無は反省の色がなかった

 

島崎「…バレていたのか…?」

 

安吾「当然です、貴方にはボスの正体がカンピオーネ…魔王と言っていません…なのに貴方は魔王と答えた…なら答えはボスが魔王と知っているもの…つまりこの世界の住人ではないということです」

 

島崎「ミスたか…折角の処女を味わえると思ったのに…」

 

紅葉「黙れ下衆が…その汚らしい棒を折るぞ?」

 

安吾はキリと真面目な顔になり答え、島崎はゲスい笑顔を作り紅葉はそれを見て殺気を出す

 

島崎「やれるもんならやってみな…私にはとっておきの力があるんでね!」

 

島崎はそう言うとライザーを取り出しカプセルを取り出してライザーにスキャンし怪獣を呼び出す

 

【バキシム!】

 

すると白鯨の外の空間にヒビが入りその中から一角超獣バキシムが現れる

 

安吾「一角超獣バキシム…超獣ですか…」

 

島崎「では私はこれにて…さらば!」

 

島崎はバキシムが島崎の後ろの空間を割りそのまま異次元空間の中に入って逃げ去った

 

紅葉「!貴様…!私の鏡花を傷物にしようとして…いいか!鏡花はな、貴様の様な下衆ではなくボスに初めてを捧げ…「何言ってるんですか!?」」

 

紅葉が暴走し始めたので鏡花は脳天を殴り、殴られた紅葉は頭を抑える

 

神無「…僕がどうしたて?」

 

鏡花「何でもありません!……て!どうするんですか!あの怪獣…じゃなくて超獣!」

 

鏡花は顔を少し赤らめてから、すぐにハッとなりバキシムの対処を考える

 

神無「ああ…それならもう考えてある…行けガクゾム」

 

ーーーシィガァアアアァァァッ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

根源破滅海神ガクゾム強化体を呼び出しバキシムと戦わせる…バキシムが手からミサイルを発射しそれをガグゾムは腕の鎌で切り裂き一部被弾するも頑強な体のお陰で無傷で済んだ

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

バキシムは頭部から高熱弾を放ち腕から七万度の火炎を放つもガクゾムも頭部から破壊光弾を放ち高熱弾を相殺し、火炎は胸で吸収し跳ね返す

 

ーーーキイイイィィィィ!?ーーー

 

バキシムはそのまま吹き飛び、ガクゾムは鎌で切り裂こうとするが…

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

ーーーシィガァアアアァァァッ!?ーーー

 

バキシムは自分のツノ…誘導ミサイルを発射しガクゾムに命中しガクゾムの装甲にヒビが入る、その隙にバキシムはガクゾムに火炎を叩き込むが…

 

ーーーシィガァアアアァァァッ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィ!?ーーー

 

残念ながら全て胸に吸収されバキシムに跳ね返されバキシムは吹き飛びガクゾムはトドメに頭部と鎌にエネルギーを溜めて光線を放ちバキシムに当てバキシムは暫く光線に当たり続けたのち爆散する

 

ーーーシィガァアアアァァァッ!!ーーー

 

勝利の雄叫びを上げたガクゾムはそのまま回収される

 

鏡花「やった!…そう言えばあの男は?」

 

紅葉「うまく逃げた様じゃな…超獣を呼び出したのも自分が逃げるためじゃろう…今度会ったら絶対に殺す…鏡花を傷物にしようとして…鏡花を傷物にしていいのはなボスだけじゃ」

 

鏡花「何言ってるんですか紅葉さん!?しっかりしてください!」

 

神無「…傷物?…確かに(魔法で攻撃して)傷物にしているが…」

 

安吾「ああ…私もボスの魔法で痛めつけてもらいたいです…ハァハァハァ…」

 

ジャグラー「…訳がわからないよ……ガイ…助けてくれ」

 

怒りに燃えて暴走(あらぬ方向に)する紅葉に顔を真っ赤にして怒る鏡花に、そう言った知識が足らず別の解釈をする神無に自分が痛めつけられたらどうなるんだろうと妄想して息を荒くする安吾…それをみたジャグラーは訳が分からずに親友に助けを求めるジャグラー…哀れである

 

その頃島崎はバキシムがやられたのを遠くで見ていた

 

島崎「…あの程度では勝てないか…バキシムはやはり知性がなくてはな…だが頼まれた事はやったぞキリエル殿」

 

島崎がそう呟くと後ろに女…キリエルの巫女が現れる…

 

キリエル「ああ…計画は順調だ…あと一体で最初の大罪獣が生み出せる…ハンニバル殿にもよろしく言っておいてくれ…」

 

島崎「ええ…しかしあの仔猫ちゃんはいい体してますね…いやぁつまみ食いしたかったですね…どんな声で鳴くのか楽しみですね…あの綺麗な顔が涙で歪むのもまた美しい…まあ竜帝とその配下を殺してからゆっくりと食べますかね…」

 

キリエル「ふふ…実に欲望にまみれていますねぇ…まあ精々利用させてもらいますよ」

 

島崎はそういやらしい笑みを浮かべながらその場から消える、そしてキリエルの巫女も不敵に笑いながら消えていった

 

 

 




島崎藤村ファンの方すみませんでした!最近だんだん字数が減ってる…作者の文才無し!因みに島崎藤村は女癖が悪く、生活苦で子供達を死に追いやったと言う人らしいですね…文豪としては凄くても人間性としては…て人が多いですね昔の作家さんは…(安吾さんも同じ)今回は少しエロかった気が…通報されないよね?…すでに著作権(実在の文豪の名前を出して)も心配してるのに…そしていつも感想をありがとうございます!メタルリンクさんにナインボール77さんに銀色の怪獣様!これからもこの作品を読んでいただけたら嬉しいです!ではまた次回です!


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六十七話アスモデウス

…等々サブタイがクトゥルフ縛りじゃなくなった…ですが中ボスの登場です


神無は機械の怪獣またはサイボーグ怪獣達を召喚していた、ギガダークナイザーから召喚されたのは三式機龍《改》、機械竜ナース、ガイガン、デアボリック、デスフェイサー、メカキングギドラ、サイバーゴジラ、ロベルガー、インペライザー、ギャラクトロン、ギャラクトロンMK2、ギルバリス、メカゴモラでありギルバリス達を並べ工具を並べて改造、強化していた

 

神無「…機械を改造してパワーアップできるよ…て便利だな…これで怪獣達を改造できる…大した知識のない僕でも簡単に強化できる」

 

と神無は言うが神無なら機械の修理ぐらいは簡単にできる…本当になんなのこいつ…

 

ギルバリス『…本当に大丈夫なんですよね…?』

 

神無「大丈夫…信じなさい…あ、ナースの首が取れた…」

 

ギャラクトロン『全然安心できない』

 

神無はナースの取れた首を「叩けばはまるだろ」と首を頭部につけて叩くと直った

 

鏡花「…叩けば直るんですね、昔のテレビみたいに…」

 

ヤプール「直らないからな?あれは特別なんだ…てか誰か止めろ…」

 

鏡花は納得した目で見ているがヤプールは否定する…そんな二人をよそに神無は怪獣を改造していく…が時々怪獣達の体の一部が取れたり叫び声が聞こえてきた

 

神無「改造終了…まあ射程距離を伸ばしたり耐久度を上げただけで威力とかはあんまり上がってないけど1時間でこれなら十分でしょ」

 

鏡花「怪獣さん達はもう限界らしいですけどね」

 

神無は満足気に喋るが怪獣達は腕をピクピクしていたり目を点滅させたりとマトモな行動をしていない…唯一ギルバリスだけが無事だった

 

ギルバリス『…人工頭脳が壊れるかと思った…もう二度としないでほしい』

 

ギルバリスは掠れた声で呟く…どうやらこの魔法は意思ある機械には耐え難い痛みが来るらしい…それを知られない様我慢した彼等を誰が責めようものか…

 

神無「まだ望むならもう1時間やってもいいよ?」

 

怪獣達「チーン」

 

鏡花「殺す気ですか!?」

 

怪獣達はその言葉を聞いた瞬間灰色の塊になり鏡花も絶句する…ヤプールと鴎外が全力で止めて怪獣達は助かった

 

鴎外「さてと鏡花君…ちょっと来てくれるかな?」

 

鏡花「え……?鴎外さん…まさか私を部屋に閉じ込めていやらしい事を…ロリコン…」

 

鏡花は目の前のロリコン(鴎外)にいやらしい事をされると考え蔑んだ目で見る

 

鴎外「違うよ!?それに私の守備範囲は十二歳までだよ!ババアと言うつもりはないが…十四歳(肉体)は受け付けられないのだよ!」

 

鏡花「ちょっと表に出ませんか?締め上げますから」

 

鴎外の言葉に青筋が入った鏡花はボキボキと指を鳴らして鴎外を殴ろうとする

 

鴎外「違うよ!僕は君に特訓させようと思ってね」

 

鏡花「特訓?」

 

鏡花は鴎外の答えにキョトンとする

 

鴎外「何……君の異能力やマーナガルムの力は鍛えればどんな異能者にも勝てる…戦力強化という訳だよ」

 

鏡花「成る程…でも鴎外さんが出来るんですか?ロリコンの癖に」

 

鴎外「君て以外と毒舌だよね…なら手を握ってもらえるかな?」

 

鏡花「?良いですけど?」

 

鏡花がそう言い鴎外の手を握ると景色が一変しジェットコースターに乗っていたかと言うぐらい急回転し鴎外が鏡花を見下ろし、鏡花は背中に激痛が走り天井と床が逆になっていた…つまり鴎外に背負い投げされたと言うことだ…それも目も止まらぬ速さでだ

 

鴎外「これくらいなら出来るよ?何せ国木田君には武術を、織田作君には銃と剣術を教えたのは私なのだから…アガサ君やフィッツジェラルド君も私に勝ったことはないがね」

 

鏡花「……調子に乗ってすみませんでした」

 

そう言えばチャラ男の骨を折ってたな…と今更ながら思い出す鏡花…鴎外は神無とラヴクラフトを除けば人間としての部類なら最強と言っても過言ではないかもしれない

 

鴎外「まあ良い…君の異能も神無君が制御できる様にしたことだ…次は私が鍛えよう…何私は他の異能者と違いたくさんの種類の異能力を持っているからね…さ、おいで」

 

鏡花「…?異能を…沢山?…兎に角頑張ります!」

 

鏡花は鴎外の言葉に一瞬悩むが気を取り直して鴎外についていく、因みにそれを影から見ていた織田作達は…

 

織田作「…トラウマにならないと良いな…」

 

国木田「先生の修行て腕が折れたり最悪ちぎれたりするもんな…」

 

紅葉「…大丈夫じゃ…鴎外殿の異能で治る…鏡花が何かに目覚めるかもしれんが…」

 

三人は影から鏡花の無事を祈る

 

その頃、神無達がいる白鯨真下の近くにキリエルの巫女がいた

 

キリエル「行くか…」

 

【タイラント!】

 

キリエルはライザーからタイラントを呼び出しタイラントはそのままそこにあるものを破壊しながら動き出す

 

キリエル「さあ…エンドマークを打つ枷となれタイラント…甦れ霊魂よ…」

 

キリエルが呟くとバキシム、エレキング、ゴモラ、ツインテール、アストロモンスの霊魂が蘇りタイラントの身体に入って行く…そこでタイラントに異変が起きる…身体が膨張し始め形が変わって行く…

 

キリエル「さあいでよ!色欲の大罪獣 グランドタイラント!愛をお前の力で醜く変えよ!」

 

ーーーグギャハハハハ!!ーーー

 

四足歩行で尻尾がキングクラブからツインテールの尻尾の様にゴモラとエレキングの両方の尻尾が付いた二又に変わり、バキシムの両腕にアストロモンスの鞭と鎌が生えた六本の腕、更にバキシムの顔となったタイラントの両肩にゴモラの顔が左肩に、エレキングの顔が右肩に付いた…その姿は色欲を司る悪魔アスモデウスの様…これが色欲の大罪獣 グランドタイラントである

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

するとグランドタイラントは身体を発光させて小さな光へと姿を変え空を飛んで行く

 

キリエル「さあ…あの憎き魔王に死を与えるのだ…」

 

キリエルは歪んだ笑みを浮かべた後消えて行く

 

 

鏡花「………おかしいです、私沙悟浄に善戦したしたよね?私は覚えてませんがヘカテーを倒しましたよね?……あれおかしいな?ロリコン(鴎外)さんに一撃も与えられないで全身が痛いんですけど…あと骨が何本か折れた」

 

鴎外「甘いよ鏡花君…私はこう見えても長年神無君に使えてきたからね…元人間の中では最高齢だよ、十九年生きた女子に一撃を食らうほど弱くはないよ」

 

鏡花はボロボロの状態で地面に倒れ伏せ目の焦点が合わない…何本か骨も折れている上、血も出ていし服も汚れている…対して鴎外は無傷…服に傷どころか汚れさえついていない…唯一鏡花を傷つけた日本刀のみ血が付いているがそれを鴎外は布でふき取る

 

鏡花「………もうこの人だけで良いんじゃないかな?」

 

鴎外「何を言っているのかな?私だって神無君には勝てないし負けるときは負けるよ?ベロクロンとベムスター二体同時に戦ったときは死ぬかと思ったし」

 

鏡花が思ったことを口に出すと、鴎外は否定する…がベロクロンとベムスターを一人で倒した鴎外は化け物である、超獣の中では一番ヤプールが信頼している超獣と大怪獣を一人でだ…

 

鴎外「さて…君も傷だらけだし…治療しようか…でもまだ発動出来ないからちょっと傷つけるよ?」

 

そう言って取り出したのは…鉈、麻酔もせずに鏡花に近づき鏡花は恐怖で涙目になり恐怖のあまり震える

 

鏡花「あの…私ドM(安吾)さんじゃないので…と言うか治療で鉈は使いません…だから来ないでくれませんか?…や、やめて…」

 

その後鏡花の断末魔にも似た絶叫と絶叫の最後の如何わしい喘ぎ声が白鯨に響いた…それを聞いた鴎外の治療を受けた事がある患者(被害者)は手を合わせた

 

神無「鴎外の治療を受けると皆絶叫するんぁよね…最後は変な声出るけど…何でだろうね?僕なんか鴎外の治療を受けてもなんとも思わないし、自分の身体を弄っても何も感じないのに」

 

ジャグラー「お前がおかしいんだよ、あれが普通の反応なんだ」

 

神無の疑問にジャグラーのツッコミが入った後、誰も気づかなかったが白鯨に光が入り込んだことに誰も気づかない

 

鏡花「あ、あははは…」

 

信子「……重症ですね」

 

ルイーザ「……………ですね」

 

鏡花は笑顔のまま身体を痙攣させながら涎を垂らし机に倒れ伏せていた…はたから見れば危ない人に見えかねない

 

神無「ロイヤルブルーティーと和三盆で作った自家製和菓子とコンフィチュールを添えたパンナコッタとハーブコーディアルを持ってきたぞ」

 

ヤプール「贅沢なおやつの時間だな…しかも美味いし…」

 

神無は全て自家製…つまり神無自ら作ったデザートとドリンク…しかも店で出しても問題ないところが三つ星が狙えるぐらいである、怪獣達どころかノスフェル達スペースビーストも大好物である

 

神無「ほら起きろ」

 

鏡花「あむ………美味い!」

 

神無が鏡花の口にパンナコッタをスプーンで入れ込むと鏡花は正気に戻った

 

神無「ほら早く食べろ」

 

神無がテーブルにお菓子を置き始め鏡花も動こうとするが…先ほど入り込んだ光が光の粉を鏡花の体の中に入れる

 

鏡花「…………あれ?」

 

鏡花は一つ疑問に思った…突然目の前の男…神無に強い殺意が湧いた…殺したいほど憎い…理由がわからないがただただ憎い…そんな黒い感情が湧いて鏡花を支配する

 

鏡花「殺さな…いと…」

 

鏡花は腕を狼化させ神無を殴りつける…が神無に当たる前に神無が手を鏡花の腕に当てて狼化を解き、今度は身体を触る…すると先程の粉が鏡花から出て行き消えていく

 

鏡花「…あれ?」

 

神無「…たく…折角のデザートが落ちたらどうする」

 

神無はそう素っ気なく言った後、元凶である光を睨む

 

神無「で何か用?」

 

グランドタイラント「……キエロ」

 

すると光は外に逃げ光が膨れ上がりグランドタイラントの姿となり地面に降り立つ

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

アストロモンスの鞭で地面を叩き地面がひび割れる、口から電撃を纏った炎を吐き大地を焦がす

 

神無「たく…デザートの時間を邪魔した罪は重い…死んで償え」

 

そう呟くと神無はダークスパークを取り出して窓から飛び降りてラグナレクに変身する

 

ラグナレク「………さてと久しぶりだけど…頑張るか」

 

ラグナレクは手からマガ光球を放ち口からはマガ火球を放つ、それをグランドタイラントは鞭で消す

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

二本の尻尾を器用に使いゴモラの尻尾でラグナレクを攻撃しラグナレクはギガダークナイザーでうまく攻撃を捌くが地面からエレキングの尻尾が出てきて神無を拘束し電流を流す

 

ラグナレク「グオオオオ…!舐めるな!」

 

ラグナレクはエレキングの尻尾の拘束を解きギガダークナイザーで切り裂こうとするがゴモラの尻尾に掴まれてギガダークナイザーを遠くへ投げ捨てられる

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

グランドタイラントはバキシムの腕から火炎を放ちラグナレクに攻撃する、それを後ろに下がって避け、グランドタイラントに向けてリキデイターを放つが鞭でそれを弾き返す

 

ラグナレク「なら…これはどうかな?」

 

ラグナレクは頭部から光の刃を垂直に伸ばしてから敵に向けて放つフォトンクラッシャーを放つもベムスターの腹で吸収され暫く撃ち続けるが全て吸収される

 

鏡花「そんな吸収なんでズルイ!」

 

ラグナレク「全くだよ…それに溜め込める量もベムスターやタイラントの比じゃない」

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

グランドタイラントは口からは灼熱の炎を腹からは全てを凍りつかせる吹雪を放ち尻尾からは電撃を飛ばし角からは光線を放つ

 

神無「……メビュームブレード、ナイトビームブレード」

 

光の刃を両腕から出して接近戦に持ち込もうとするが、神無は接近戦が苦手である、剣術などもないただデタラメに剣を振るうだけである、それにラグナレクの姿だと権能も使えない

 

ラグナレク(…人間の時の方が強い気がする…まあこの姿だと火力が高いからどっちもどっちか…)

 

ラグナレクは口からマガ迅雷を放つがベムスターの腹で吸収される

 

ラグナレク「…メビュームシュート!」

 

ラグナレクはメビュームシュートを放つが再び吸収される

 

ラグナレク「ナイトシュート!」

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

ナイトシュートを放つも再び吸収される

 

ラグナレク「コズミューム光線!」

 

今度はコズミューム光線を放つも再び吸収される

 

ラグナレク「アグルストリーム!」

 

右腕だけ立てて放つアグルの最強の光線を放つもやはりベムスターの腹に吸収される

 

ラグナレク「マクシウムカノン!」

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

マックスの攻撃さえも吸収されグランドタイラントはラグナレクを馬鹿にするかの様に嘲笑う

 

鏡花「…無駄な行為でわかってるはずなのに何で?」

 

ヤプール「他に狙いがあるんだろうよ…」

 

鏡花は疑問に思うがヤプールは何か感づいている様だった

 

ラグナレク「デスシウム光線!」

 

黒い光線を放ちグランドタイラントは苛立ちながらも吸収するが…その瞬間グランドタイラントは身体の異変に気付く…

 

ーーーグギャハハハハ!?ーーー

 

ラグナレク「…漸く容量オーバーか…」

 

ラグナレクはグランドタイラントの容量オーバーを狙っていたのだ…これでもう吸収は出来ない

 

ラグナレク「まずはその首からだ!アグルブレード」

 

アグルブレードでゴモラの首を切り落とし、マガクリスタルからマクシウムソードでエレキングの首も切り落とす

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

グランドタイラントは抵抗として鉄球からチェーンを伸ばし拘束しようとするがそれを神無が引きちぎり、アストロモンスの鞭もアグルブレードで切り裂きバキシムも切り落とす

 

ーーーグギャハハハハ!?ーーー

 

グランドタイラントは逃げようとするがその隙にラグナレクはギガダークナイザーを回収する

 

ラグナレク「これでお終い」

 

神無はギガダークナイザーをグランドタイラントへ投擲、グランドタイラントに命中しグランドタイラントは大爆発を起こし消滅する

 

乱歩「流石!あの程度は援護無しでも倒せるか!」

 

ジャグラー「いや光線の乱射は相当キツイはずだ…あいつは本来闇…光の光線は相当デメリットがある…鏡花、迎えに行ってやれ」

 

鏡花「え!?私ですか!?……はい行ってきます!」

 

鏡花はそう言うと窓から飛び出していく

 

鴎外「…近くに転移方陣があるのに」

 

鴎外は常識的な行動をしなくなった鏡花を遠い目で眺めていた…するとマークが慌てた様子で入ってきた

 

マーク「大変だ地上に人がいる!それも戦車や飛行機に乗ったのが!」

 

ジャグラー「何!?」

 

 

神無「あ〜あ…疲れた…光線はデメリットくるな…全く…再度変身するのに時間がかかるよ…24時間なんて目じゃない…二日ほどか…時間制限なしだけど…まあ怪獣達がいるからいいか…」

 

神無がそう呟くと鏡花が駆け寄ってくる

 

鏡花「大丈夫…そうですね、心配して損しました」

 

神無「可愛くないな…折角綺麗だと思うのに」

 

神無が鏡花にそう呟くと鏡花は「ふぇ!?」と驚き顔を赤くする

 

鏡花「き、綺麗?私がですか?」

 

神無「…?まあ綺麗、もしくは可愛いと思うよ?人間は嫌いな僕だけどそれでも君は綺麗だと思う…それに僕と境遇が似てるから若干気にしてたんだよ(仲間として)」

 

鏡花「き、気にしてた!?(異性として)…まあ自分で言うのもなんですが可愛いと思うんですよ…」

 

神無「………まあ君には苦手な部分もあるが…結構好きな方かもしれない(仲間として)」

 

鏡花「す…す、好き…!?私が好き!?(異性として)え…!?……実は私もあなた…がす、す、す…好「動くな!」え?」

 

鏡花が顔を限界まで赤くして何かを喋ろうとするがそれを謎の声が遮断する…目の前を見ると神無達を防護服できた男達が包囲していた…しかも上空には戦闘機、目の前には戦車まである

 

防護服の男「動くな!我々と同行してもらおうか!」

 

神無「………………は…手を上げろ鏡花」

 

鏡花「!?…………はい…」

 

神無は観念した様に手を上げ、鏡花もそれに従う……

 

 

 




……グランドタイラント…強い敵感全然出せなかった…くそ文才が欲しい

グランドギドラ「まあ落ち着けよ作者」

…久しぶりですねギドラさん…ああ…他の作家さんの文才が妬ましい…それに内容とか面白いし…僕なんかより凄いオリジナル怪獣を出しますからね…

グランドギドラ「…まあ卑下するなよ…」

因みにグランドタイラントの姿の元になった悪魔…色欲を司るアスモデウスはトビモ記によるとサラと言う女性に取り付き七回も結婚するたびに初夜に夫を絞め殺したと言うことでグランドタイラントは女性に取り付き好意を抱く男性を殺させるという能力を持っています(本編では全然生かせませんでしたが…)その為鏡花に取り付き排除すべき神無を殺そうとしたわけです、では次回はどうなるのか?お楽しみに…


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六十八話母なるハイドラと父なるダゴン

…遅れてすみませんでした!昨日送ろうと思ったらまさかの文字数が五千文字いかなくて朝まで書いてたらこんな時間…さて今回は若干シリアスで後半にあの闇の戦士が出てきますよ…お楽しみに


ガタノゾーア「バオオオオォォォォォォォォォォ!?(主人が誘拐された!?後鏡花ちゃんも!?シャドウミスト吐かなきゃ!)」

 

モスラ「ピアアアアァァァァァ!(大変大変!如何しようおじちゃん!?)

 

グランドギドラ「ええい落ち着け!」

 

デストロイア「キシュイイイィィィ!?ギュロロロロ?!(人類滅ぼす!?オキシジュン・デストロイヤーぶち込む!?)」

 

スペースゴジラ「ギィガアアオォォォン!(いや結晶を撃ち込もう!綺麗だから主人も喜ぶ!)」

 

Uキラーザウルス「ギィィィィ!グガァァァァァ!(それだ!よしやろう!)」

 

マザーレギオン「キシュィィィイイィィ!(落ち着いて…まずは様子を見ましょう)」

 

ガメラ「ゴアアアアアアァァァァ…(その通りそれに簡単に死ぬわけがないしな…信じよう)」

 

ミズノエリュウ「キュオオオオォォォォォォン…(その通りじゃ…妾達の主を信じよ)」

 

ギルバリス『そうだ…信じるんだ私達の主人を…』

 

ネオバルゴン「グワッ グルルルルン(気にし過ぎても神経病むだけだから気楽に待とうよ)」

 

ワイバーン「ピギャオオオォォォォォォン(うんうん、じゃあバルゴンお兄ちゃん!待ってる間お話ししよ!)」

 

怪獣達は神無達の心配するがガメラ達が必死にそれを宥める

 

マーク「済まない…気づくのに遅れた僕の所為だ…」

 

フィッツジェラルド「そうだな、お前の所為だな」

 

マーク「あれ!?僕の所為にするんだ!そこは庇う所でしょ!?」

 

アガサ「そんな事知りません…断罪されなさい…」

 

フィッツジェラルド「覚悟はいいな…?返事は聞いていない…」

 

マーク「ちょ…何幹部二人が魔法を使おうとしてるの?…ちょ…冗談だよね?…いや…やめてぇぇぇ!!」

 

マークは誰も庇わないことに驚くが誰もマークを庇わない、そんな騒ぎの中ドストエフスキーだけがパソコンを触っていた

 

ヤプール「何をしている?」

 

ドストエフスキー「……ハッキングしているんだよ…何かわかるかもしれないからね…」

 

ドストエフスキーは少し汗をかきながら答える…そして何か見つけたのか手を止める

 

ドストエフスキー「……これは…」

 

 

鏡花「…この手錠外して逃げていいですかね?」

 

神無「…まだ早いだろう…もう少し待とう…こいつらが何かわかるだろうからね」

 

鏡花は退屈げに腕にかけられた手錠に目を向け神無に話しかけるが神無も手錠をはめられており二人とも足にも鎖が巻きついているが二人とも魔術なり腕力で拘束を解けるはずだが…こんな事をした連中の正体を知るためにあえてそれを行わない

 

鏡花「……暇ですね…何でもいいんで話してくれません?怪獣でも神でも何でもいいので話してください」

 

神無「…………昔ある少年がとある町に住んでいました…その少年は酷いいじめを受けていました」

 

鏡花「…?」

 

鏡花は暇だから何か話してほしいと神無に言うと変な内容の話をしだし鏡花は首を傾ける

 

神無「少年はいつもいじめられ親には愛されず、兄妹にもバカにされ続けました、食料も与えられず虫や草を食べる日々…そんな生活を続けているうちに少年は感情というものを忘れてしまいました」

 

鏡花「あの…何でもいいから話せとは言いましたが…そんな暗い話は…」

 

神無「感情が無くなった少年は無表情だと気味が悪いと人間に石を投げられたので演技として笑ったりする様にになりました…その感情を忘れたままで…ですが彼にもまだ感情が残っていました…悲しみと憎しみ…その二つくらいしか残っていませんでした」

 

鏡花は顔をしかめるが神無には届かず変な話を続けるのみ

 

神無「少年のいじめは続き、耳を切り落とされたり、腕と足を切断されたりしました、目も潰されました…そんな中ウルトラマンという番組だけが救いでした、彼の無くした感情を少し思い出させる様な感覚になったのです…そして少年はいつの間にかウルトラマンの世界に行き怪獣達を仲間にして邪竜を殺して魔王となりましたとさ」

 

神無はそう言ったきり無言になり何も喋らなくなった…鏡花も話が終わると黙りこくる

 

鏡花(もしかして…その話は貴方の…?)

 

鏡花はとある考えに至るが鏡花達を連行していた車が止まり扉が開き鎖だけ外して強引に腕を掴まれて無理矢理外に出される

 

神無「やれやれ…乱暴で単細胞な連中はこれだから嫌なんだ…師父でもこんな事しないよ?」

 

防護服の男「黙れ化け物!お前らは大人しく俺達に従えばいいんだよ!」

 

防護服の男は更に乱暴に神無を掴み連行する、鏡花も神無程ではないが力強く腕を引っ張られていく…この連中は女でも容赦しないらしい…まあ人間と思っていないだけかもしれないが…

 

防護服の男「ほら!こっち来いや!化け物が!」

 

防護服の男達が神無と鏡花を乱暴に建物の中に入れると太った男が立っていた…その姿を見た途端神無の目が険しくなったと鏡花は感じた…その目に怒りと憎悪が溢れていた

 

神無「…武…」

 

武「……父親に向かって呼び捨てとはいい度胸だな【龍彦】」

 

鏡花「龍彦…?」

 

鏡花は疑問に思う、その太った男は神無に父親と言ったが龍彦と呼んだ…どういう事なのか?

 

神無「………その名は捨てたよ、お前らと共になクズ…地獄に墜ちろ」

 

武「は、昔の様に怯えていた餓鬼とは思えんな…残りカスとはいえ私の血を受け継いでいるだけはあるな」

 

吐き捨てる様に神無は言い、武は馬鹿にするかの様に嘲笑う

 

神無「……巫山戯ろ…お前らを家族と思ったことはない」

 

武「は、見た目はともかく貧相な見た目の小娘を連れている時点でお前の里も知れるということだな」

 

鏡花「…貧相(胸)で悪かったですね(ボソ)」

 

鏡花は怒りを含んだ声を小声で言う…ちなみに武が言った貧相は鏡花が小さいと言う意味であり鏡花はその言葉を胸と勘違いしただけである

 

神無「言ってろ、僕の部下は全員優秀だ、ここに居る量産型モブとは違う、ここにいる鏡花も優秀な部下だ…お前達程度なら一分もかからず倒せる…何せ僕が期待している部下だからな」

 

鏡花「…!神無……」

 

鏡花は期待していると言われ若干嬉しくなる…一つ問題があるとすればこんな場所で言われたくなかったと鏡花は思った

 

武「言ってくれるな…まあいい…こんな事を貴様に頼むのは癪だか…人間達を守って貰おうか」

 

神無「は?何言ってるんだ豚、殺す「良いのか?お前の命の恩人…レジェンドとやらの命だぞ?」…!レジェンド様が?」

 

武の言い方に殺気を出して怒る神無だったがレジェンドという言葉を聞くと動きを止める

 

武「レジェンドとやらの命令はこうだ、世界を守れとな…」

 

神無「そんな筈は(神無)!」

 

鏡花「この声は…」

 

レジェンド(何か言いたいのはわかる…がここは私に免じて頼みを聞いてくれ…頼む)

 

二人に届いたのはレジェンドの声…レジェンドの頼み事とあれば断れない神無は苦々しげに武に言う

 

神無「分かった、受けてやるよ…」

 

武「当たり前だ、しっかり化け物から地球を守ってくれよ、愚息」

 

武はそう言うと防護服の男を数人連れて建物から出ていく

 

神無「……いつか殺してやる…」

 

神無はそう地獄の鬼の様な表情になった後魔術で手錠を破壊し、それを見た鏡花も手錠を破壊する

 

防護服の男「な!貴様等何を!」

 

神無「話は終わった…帰らせてもらう」

 

防護服の男「何を言っている!化け物に人権はねぇんだよ!黙って従え!」

 

防護服の男は銃を引き抜き発砲するが神無はそれを避け鏡花も腕で弾丸を掴んだ

 

防護服の男「……!化け物め…」

 

防護服の男は苦々しげに呟くと防護服を着た連中はそのまま外へ逃げていった

 

鏡花「……何ですかあいつ等!あれが頼む態度ですか!?」

 

神無「この世界の奴等はあんな奴ばかりさ…特にさっきの武には関わらないほうがいい…がまた関わる事になるだろう」

 

鏡花は激怒するが神無は冷静なまま…だが瞳には強い殺意と憎悪が宿っている…

 

鏡花「…連れてこられた時の話と関係があるんですか?」

 

神無「まあね…て引っ付くな…邪魔くさい」

 

鏡花は神無に寄り添って話を聞こうとするが神無は何故引っ付く必要があるのかと疑問の眼差しで鏡花を見るが別に離れようとしないあたり別に嫌ではないらしい

 

神無「…君にも分かるとも思う…誰からも必要とされず愛されない事が…誰からも救われず孤独な事が…まるで暗闇の中にいる疎外感…丸で自分が世界の異物かの様な感覚を味わう事を…」

 

鏡花「………………………………………」

 

鏡花は何も言わなかった…否何も言えなかったのだ、鏡花自身も神無が言った様な目にあった事がある…暴力も受けたし、罵言を受けたこともある…が自分とは比べ物にならない仕打ちを受けた神無には何も言えなかった、自分には神無という救世主がいたから…だが神無は違う…未だに救われていないのだ

 

鏡花「……一つ聞いていいですか?先程あの人に「僕の部下は全員優秀だ」て言ってましたけど…その後私も優秀て言ったじゃないですか?……あれてお世辞じゃないですよね?」

 

神無「………まあ君の異能は戦闘向けではないがマーナガルムの力を使いこなしている時点で素晴らしいと思う…何せ今までウルルに改造されたものは皆力に溺れ死んだ…そう言った点では評価している」

 

鏡花「……えへへ…」

 

鏡花は普段褒められなかったから褒められて笑顔になる

 

神無「まあ…まだフィッツジェラルド達と比べたらそんなに強くないし、僕の役に立つのかと言われたら素直に頷けない…それに君には苦手な部分があるから…まだ優秀とは言い難いからしれないな…うん」

 

鏡花「上げてから下げるのはやめてくれません!?…まあ神無も性格悪いですしドSですから彼女とか出来ないでしょうしね!それに私より背が低いしショタジジイですしね!」

 

神無「喧嘩売ってるの?それと一センチくらいしか変わらないだろうが…」

 

二人で軽口を言っていると空に暗黒の穴が空いそこから二体の巨人が現れる、一人は青い身体で細身の右手首にハサミの様な物を付けた巨人と赤色の体に鎧を着ているかの様な巨人…その正体は…

 

神無「…俊敏戦士ヒュドラと剛力戦士ダーラム…闇の巨人か…」

 

ヒュドラとダーラム…クトゥルフ神話でいう母なるヒュドラ(ハイドラ)と父なるダゴンに当たる者達であり闇の勢力に属した元光の戦士でありかつてのティガの仲間である…だが今の彼等は目に光が宿っておらず何者かに操られている様だった

 

ヒュドラ「ヒャッハァァァァァ!」

 

ダーラム「ムウウウウウン!」

 

ヒュドラは右手首にあるハサミの様な武器 ドラフォークからバルテスターを放ち、鏡花達に目掛けて放つ

 

鏡花「!月下獣!」

 

鏡花は足を狼化させバルテスターを避け、神無は空間断絶で防ぐ、すると世界が変わりヒュドラが生み出した夢幻空間ルマージョンに神無達を誘い込んだ

 

神無「……エンペラ星人…力を借りるよ」

 

【ダークライブ!エンペラ星人!】

 

エンペラ星人にダークライブし、鏡花は被害を受けない様に遠くへ逃げる

 

ヒュドラ「ヒャッハァァァァァ!」

 

ダーラム「ムウウウウウン!」

 

右手首から強烈な突風ヒューガストを放ち、ダーラムは右腕を地面に突いて放つ地を這う炎の衝撃波ファイアマグナムを放ちエンペラ星人はリフレクトマントで防ぐ

 

エンペラ星人「レゾリューム光線」

 

赤黒い破壊光線を無数に分裂させて放ちヒュドラとダーラムを牽制し、腕を掲げアーマードダークネスを纏いダークネストライデントの三又の刃を伸ばしダーラムに当てるもダーラムは刃を掴みエンペラ星人を引き寄せ殴りつける…がアーマードダークネスを纏っていた為ダメージを減らしたがそれでも痛かったらしく当たった場所を押さえるエンペラ星人

 

エンペラ星人「………ダークネスブロード」

 

エンペラ星人はダークネスブロードを取り出し槍をヒュドラに向け投擲しヒュドラに斬りかかる…が神無の技量の所為か簡単に避けられヒュドラのヒューガストを喰らい吹き飛ぶが即座にダークルギエルにライブチェンジする

 

ダークルギエル「さあ行くぞ…ルギエルファイヤーボール、ルギエルサンダーボルト」

 

無数の黒く燃える火の玉を生み出しダーラムとヒュドラにぶつけ、その後渦状に集めたエネルギーをぶつけヒュドラとダーラムが吹き飛ぶ

 

ダークルギエル「ルギエルセイバー」

 

ルギエルセイバーを生み出しダーラムとヒュドラに斬りかかるがヒュドラは空に逃げダーラムはセイバーを掴んで握力だけで破壊しダークルギエルを投げ飛ばす、そしてダークルギエルはヒュドラを追いかけようとするが足が地面に埋まって動けない…これがダーラムの一時的に地面を液体化させる能力である…ダーラムはこのまま引き摺り込んで地震が得意な水中戦に持ち込む気だろう

 

ダークルギエル「……まずはこの空間を壊さないとルギエルコンフォート」

 

黒みがかかった緑色の光線を頭上に放ち夢幻空間ルマージョンを消滅させ、液体化した地面からも抜け出す

 

ヒュドラ「ヒャ!?」

 

ダーラム「ムゥ?!」

 

二人は夢幻空間と液体化した地面から抜け出した事に驚くがその隙にダークルギエルは一気に決めようと必殺技の構えをする

 

ダークルギエル「ルギエルクロスシュート」

 

ルギエルクロスシュートを放ち二体はそれをファイヤマグナムとヒューガストで相殺し、ヒュドラは光線を相殺した瞬間にバルテスターを放つがルギエルハイパーバリアで防ぎ、ダークルギエルビートで牽制する

 

ダークルギエル「そろそろ終わりにしないと…エネルギー切れを起こす…ルギエルサンシャイン」

 

闇を払う光の光線を放ちダーラムに放つ、そしてダーラムの腹に穴が空き、ルギエルスマッシュでダーラムを吹き飛ばし、エンペラ星人にライブチェンジした後、ヒュドラにレゾリューム光線をぶつけヒュドラに当てヒュドラは火花を散らしながら吹き飛んでいった吹き飛んだダーラムとヒュドラは同じ所で倒れ起き上がる気配は無かった

 

鏡花「…倒した様ですね……」

 

鏡花は神無がヒュドラとダーラムを倒したのを見て安全とわかり偶然にも自分の近くで倒れたヒュドラとダーラムを見る…するとダーラムとヒュドラの瞳が鏡花を見る、しかし先程と違い目に光が宿っている

 

ヒュドラ「………そうか嬢ちゃんはあの時の…」

 

鏡花「!?…あの時?」

 

鏡花はヒュドラが自分に向けて喋ったことよりもヒュドラが丸で自分を知っていたことに驚く

 

ダーラム「…リトルガール…久しぶり…」

 

鏡花「あの…私はあなた達のこと知らないんですが…」

 

鏡花は申し訳無さそうにダーラムとヒュドラに言うが二人は口を愉快そうに歪ませる

 

ヒュドラ「そうさ…まだ嬢ちゃんは知らねえよ…何せ嬢ちゃんにとっては未来で俺達にとっては過去なんだからな」

 

ダーラム「ああ…懐かしい…リトルボーイと未来で会うガール達に宜しく…そして過去の俺達にも」

 

鏡花「はぁ?未来で過去?…ガール達?…ちょ何を言ってるんですか?」

 

ヒュドラ「…いずれ分かるさ…後あの皇帝様に言っておいてくれ…俺達の魂を救ってくれてありがとうてさ」

 

ダーラム「…これで俺達も漸く眠れる…」

 

そう言った後光となって消滅する二人…鏡花は暫し途方にくれるが…何と無くヒュドラとダーラムに向けて手を合わせる

 

神無「何してるのさ君?」

 

鏡花「!?…いやこれは…あははは…」

 

神無「まあ敵にまで手を合わせる君の慈悲深さはいいと思うし、可愛いと思うよ」

 

鏡花「……可愛い///…ふふふ…」

 

鏡花は神無の言葉に頬を緩める…が物音が聞こえ後ろを振り向くと防護服の男がいた

 

鏡花「チ…(いい雰囲気だったのに…)何か用ですか?」

 

防護服「……そこの男…お前の親がお前に会いたいだとよ…」

 

その言葉を聞いた途端、神無の顔が怒りで歪んだ

 

 




…はいヒュドラとダーラムでした!…え?性格が綺麗?…きっと過去に何かあったのでしょう(すっとぼけ)…そして彼等が出てきたということはあの人も?そして次回はゴミ(家族)との再会(全然嬉しくねぇ)…因みに家族の名前は神無の本当の名前の文豪の関係者から取った名前です…因みに神無の本名【龍彦】はご存知ドラゴニアで有名澁澤龍彦で、武は澁澤龍彦の父親の名前から…では次回もお楽しみに


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六十九話ボクルグ

さて今回はクズ家族登場、そしてタイトル通りあの怪獣が出てきます


防護服の男に連れてこられた都市は…所々壊れているものの、今まで見た所と比べると割と綺麗で街の中に人の姿も見えた…ただ見つけた人々は人同士で殴り合うか罵り合う姿のみ…その姿は本当に醜かった

 

神無「…ほら人は口を開けば助け合いだの言ってるけど自分の身が危険になればアレだ…本当に醜いな…滅ぼしたくなるぐらい…」

 

鏡花「…目が笑ってませんよ…まあ同感ですが…本当に何でこんなに醜いんだろう…ヤプールさん達の方が綺麗なのに」

 

神無は光の消えた目で人間達を見つめ、鏡花もそんな人間達を軽蔑する目で見ていた…どんな宇宙人や怪獣より恐ろしいのは人間…的を射ていると思った

 

防護服「何喚いてやがる…もう時期つく…降りる準備をしろ化け物が」

 

防護服の男は神無と鏡花の声すら聞きたくないらしく、舌打ちしながら乱暴に運転する…すると道路に成人男性が歩いていたが構わず走り抜け男性を引き、男性は跳ねられて死体となった

 

鏡花「!?…なんて事を…」

 

防護服「うるせいな…どうせ身寄りがねぇんだ…死んで当然だ…最近は栄養失調でなくなって道でのたれ死んでる奴もいるんだ!死んでも誰も構いはしない!」

 

防護服の男はそう吐き捨てると再び運転に集中する、そんな男を神無は汚物を見る目で鏡花は信じられない様なものを見る目で見ていた…確かに男の言う通り様々な死体がそこらにあった、飢えて死んでいった者、誰かに刺されたり殴られたりして殺された者…様々な死体があった

 

鏡花「………醜い…こんな世界で生きてきたんですね貴方は」

 

神無「そうさ…僕は地獄で生まれたのさ…そして誰にも救われぬまま生きて死んだとしても天国には決していけない…全部あいつらの所為だ…」

 

鏡花は神無を哀れむ目で見る…すると車が止まり扉が開き外に出ると目の前には街の中と変わり綺麗な豪邸が建っていた

 

鏡花「ここだけ綺麗…何で?」

 

神無「ここの奴らは金持ちだからな…立て直しなり何かしてるんだろう…金しか興味のない愚者だからな…」

 

神無はそう呟く…鏡花は何か言おうとするが、その前に目の前に何かが飛んでくるのに気づきそれを素手で受け止める…掴んだ物を見るとそれはよく野球部が使っているソフトボールだった

 

潔「チ!当たらなかったか…小さい女の癖に生意気だな…!」

 

麗子「兄さんしっかりしてよ!あのゴミが額から血が出ると思ったのに!…しかしあの小娘可愛くないわねぇ! ソフトボールを掴むなんてまるでゴリラ女ね!」

 

ソフトボールを投げたのは綺麗な服を着た青年と女性達、ソフトボールを投げたのは神無の兄の坂斉 潔とその横にいるのが姉である坂斉 麗子…後ろには三男の坂斉 孝明と次女の坂斉 珠名がいた

 

孝明「あのカス兄様の泣き叫ぶ声が聞きたかったのに…」

 

珠名「仕方ないわよ…ゴリラ女がいるんですもの…にしても変な格好…行き遅れた時代劇みたいな格好…恥ずかしくないのかしら?」

 

こちらを馬鹿にしたかの様な嘲笑をあげる神無の兄妹(ゴミ屑)に鏡花は殴りたくなる衝動を覚えたが必死に堪える…横を見ると怒りと殺意に燃えた目で彼等を見ている神無がいた…鏡花には分かるがこれ程の殺意を自分が浴びせられたら恐怖の余り動けないと思うほどの殺意を兄妹に浴びせていたが兄妹は気づかずそんな目で自分達を見る神無に腹が立っていた

 

潔「あ?何だその目は…ゴミの風に!」

 

潔は神無に向けてソフトボールを投げるが神無はそれを首を逸らすだけで避ける…昔の人間だった頃の神無なら当たっていただろうがカンピオーネとなった今では直感でソフトボールを避け兄妹はそれに苛立つ

 

潔「当たれよ!…気の利かねえカスだな…」

 

麗子「ええ本当に気の利かない…死ねばいいのに……」

 

孝明「…泣き叫ぶ姿が見たかったのに…どうやったらあいつ泣くかな?……そうだあいつの大事なものを壊せば昔みたいに泣くんじゃね?」

 

珠名「…ふん変わったのは見た目だけじゃなかったてわけ?まあ本気を出したら私達でも殺せるけどあえてしないだけよ!私達て聖人よねぇ〜」

 

悪びれる事なく暴言を吐きまくる兄妹達に殺意を覚える鏡花だったが一番殺したがっている筈の神無すら我慢しているのだから鏡花も必死に我慢した…それ程レジェンドが言った言葉を聞き入れているのだろう…だが鏡花はふと疑問を考える

 

鏡花(何故レジェンドてウルトラマンさんはああ言ったの?あの人が神無を救ったのならこうなる事ぐらい考えていた筈…なのに何故…?それにどうせ助けるなら他のウルトラマンさんを呼べばいい…それに神無と聞いていたレジェンドさんの印象と違う気がする…何か目的があるの?もしかして私達が聞いた声は…)

 

泉美「あんらぁ〜やだぁ〜…嫌な臭いがすると思ったらお前だったのね…本当に嫌な臭いだわぁ…もう生きてても役に立たないから自殺しない?死んだ方が世のためよ」

 

鏡花はそう深く考えるが、その途中で耳障りな声が聞こえる…声が聞こえた方を向くと無駄に豪華な服装にそれに釣り合わない三段腹の贅肉だらけの体型…悪く言うと豚の様な女性がそこに立っていた…この女の名は坂斉 泉美…神無の母…とは言っても神無の母は自分を産んでから死んだため育ての母…より正確に言うと潔達の母である

 

泉美「おお!私の息子と娘達は勇敢ね!こんな化け物に勇敢に立ち向かうなんて!今日はステーキよ!」

 

泉美は子供が悪い事(本人達は悪いことをしたと思っていないが)をしたと言うのにそれを褒める

 

鏡花「…子供もクズなら親もクズか…」

 

泉美「なんか言ったかしら?そんなことより早く上がりなさい!武さんが話がある様ですからね!本当なら貴方と会う時間すら勿体無いのよ!感謝なさい!私達の大きすぎる器を!おほほ!」

 

泉美は耳障りな笑いをあげながら家へ入って行き、兄妹もそれに続いていく…それを見て神無も入っていくので鏡花も慌てて家へ入っていく

 

家の中は綺麗な絵や高価な美術品が沢山置いてあった…流石に白鯨の中にあった美術品には負けるが…廊下をすれ違う時にメイドや執事らしき人物がいたがメイドは泉美に暴言を吐かれたり殴られたり、執事もそれを見て溜息をつくなど使用人からも良く思われていない様だった

 

泉美「入りなさい!この時間が勿体無いわ!早く!」

 

急き立てる様に言う泉美、目の前には先程会った武が座っていた

 

武「言っておくがお前らに座る席はないぞ、まあ飲み物は出してやらんこともある…ほら泥水だ飲め、全部な」

 

そう言った武は嫌な笑みを浮かべ兄妹全員が大笑いをあげた…鏡花も泥水を出されて苛立ちを覚えるが神無が鏡花の泥水に指を入れるとオレンジジュースに変わった、その後自分の泥水も紅茶に変えた、そして椅子を作り出し鏡花と神無はそれに座る

 

神無「……とても美味しい料理を作れるよ…5分とかからず触れただけで美味しい料理に変わるが…僕が作った方が美味しい…まあそれで我慢しろ鏡花……椅子も勝手に作ったが後で消しおく」

 

武「……化け物め…」

 

武は非愉快な物を見る目で神無を見つめていた…泉美も兄妹達も嫌がらせが成功しなくて憎々しげに神無を見つめていた

 

神無「早く話を進めろ…時間が惜しい」

 

潔「ああ!?テメェに発言権なんかねえょカス!」

 

潔はそうやって怒り狂うが武が手で押さえる

 

武「まて…まあいい、話してやろう…二ヶ月程前、突然世界中に怪物が現れ世界を破壊しだした…それにより日本以外が壊滅…そして一ヶ月前怪しい光が日本全土を覆うと医者や芸人、俳優やら声優が一斉に消えると言うことが起きてな…まあ我等はこの坂斎家の財力を持ってして無事だったがな…まあ死ぬと思った時レジェンドと言う輩がお前が生きているなどいいこの星を守る様に言ったと言ってな…」

 

そこで一区切りついたのか、紅茶を飲む武、そして長男である潔が偉っそうに言う

 

潔「それで不本意ながらお前に俺達を守らせてやるんだ!感謝しろ落ちこぼれ!」

 

麗子「そうよ!感謝しなさい!あんたとその下僕が私達に奉公出来ることをね!」

 

孝明「本当に仕方なくです…有り難く思って下さいね…」

 

珠名「そうよ!少しでも私達が危なくなったり家が壊れたらあんたの責任だからね!分かってるわね!」

 

潔に賛同するかの様に他の兄妹達も次々に発言する…これが人にものを頼む態度なのだろうか

 

鏡花(…何も出来ないくせに偉っそうに…私の家の人達みたいに…こんな奴等を守らなちゃいけないなんて…)

 

潔「あ?何だその目は…女てのはな…男に従ってればいいんだよ!」

 

鏡花は汚物を見る目で武達をみるがその目が気に入らなかったのか潔は近くにあった花瓶を鏡花に投げる…鏡花はそれを手で顔に当たらない様にしようとするが神無が念力で花瓶を止め、花瓶を手に持つと武に差し出す

 

神無「…物は大切にしろ」

 

武「は、要らんよそんな物…お前が触れたもの等…持っていけ、貴様にお似合いだ」

 

武は汚い物を見る目で花瓶を見て、神無は花瓶を魔術で何処かへ転移させた…その魔術を見た途端武達の目が険しくなる…

 

泉美「化け物が…!そんな汚らしい事をするな!あぁ汚らわしい…目に毒だわ…」

 

泉美はわざとらしく、大袈裟に喚きたて兄妹も罵言を吐きちらす…そんな中再び武が口を開く

 

武「まあそう言うわけで街を守れ、分かったな…もし私達に何かあったらお前が責任を取れ…まあそこにいる幼女の身体でもいい「巫山戯ろ!」ゲバブゥ!?」

 

泉美「武さん!?」

 

武が嫌らしい目で鏡花を見た瞬間、神無に殴り飛ばされた、神無は武を殴りつけた手を即興で生み出したハンカチで拭く…其れ程触りたくなかった様だ

 

潔「テメェ!何親父殴ってるんだコラァ!ぶっ殺す「黙れ」!?」

 

神無「…僕の事はどれだけ見下そうが、蔑んだり馬鹿にするのは構わない…だが部下を馬鹿にしたり蔑む事は許さない…」

 

鏡花「…神無…」

 

武を殴った神無に怒る潔に神無はひと睨みする…それだけで潔も他の兄妹達も硬直する…それもそのはず…神無は魔王の一人、ただのひと睨みでさえ一般人には凄まじい圧力(プレッシャー)があるのだ…ヴォバンだと睨みだけで泡を吐く程だ、だが鏡花はそんな事より自分の事で怒ってくれた事に喜んでいた

 

神無「……まあ死ななかった事だけでも有り難く思え…守ってやるんだ…感謝しろ、鏡花行くぞ」

 

鏡花「……はい」

 

神無は吐き捨てる様に言うと立ち上がり鏡花もそれに従って立ち上がり去ろうとする

 

潔「ああ!?何行こうとしてんだ!?親父を殴りやがって!ぶっ殺「やあやあヤケに五月蝿いね?ああ!動物園の猿がいるからか!」ああん!?」

 

潔が神無に殴りかかろうとした所で背後から潔を馬鹿にする声が聞こえ振り向くと乱歩とラヴクラフトが立っていた

 

泉美「お前達!いつの前にここに!?それより土足で踏み込んで…!」

 

乱歩「ん?ここには豚もいるのかい?ああ実に不快で五月蝿い…早く帰ろうよボス!」

 

神無「……よく分かったな…」

 

怒る泉美に対し乱歩はただ笑うだけ…だがいつもと違いその目には明確な怒りがあった

 

ラヴクラフト「…ドストエフスキー君とヤプール君が…調べてくれた…ああ…早く帰ろう…ここは視線よりも……ここにいる人間達の…存在そのものが…不快だ…」

 

潔「何だとゴラァ!この不気味男が!」

 

ラヴクラフトは珍しく顔を嫌な表情に変えており乱歩と鏡花もそれに頷く、だがその一言に怒った潔は部屋に飾ってあった潔が使っているであろう金属バットを取り出しそれでラヴクラフトを殴り、ラヴクラフトの首が曲がりラヴクラフトは倒れ、それを見て唖然とする鏡花

 

潔「ヤベ、やっちまった…まあ屑の部下だしまた揉み消せばいいや…てかこんな世界に法律なんてないか!」

 

大声で笑う潔に乱歩と鏡花が静かに怒る…先程言った言葉通りならこの男は昔に人を殺したことがあるらしいが…揉み消したらしい…そんな中ラヴクラフトはゆっくりと起き上がった…首が曲がったままで

 

潔「………はぁ?」

 

潔達は驚きのあまり硬直するがラヴクラフトは何もなかったかの様に首を戻し神無は空間転移を使い鏡花達を連れて白鯨に戻り、その場に残ったのは武達の沈黙だけだった

 

鏡花「……ラヴクラフトさんは置いておいて…何ですか!あの人達は!人間の屑もいい所じゃないですか!」

 

乱歩「ああ!全くだ…何も出来ないくせに偉そうに!」

 

神無「だが…僕達は守らなければいけない…それがレジェンド様の命なら仕方ない…」

 

神無は何処か諦めた口調でそう言うと白鯨の窓から見えていた景色から突然五芒星…エルダーサインが見えそこからとある怪獣が現れる…その怪獣は青色の怪獣で腕がハサミであった

 

ーーーゴバァァァァァ!ーーー

 

神無「…大海魔 ボクラグか…」

 

ラヴクラフト「ボクルグ…」

 

ボクラグが現れ、町の人達は大混乱を起こし、ボクラグはそれを嘲笑うかの様に街に進み人間を食そうとするが目の前に突然火の玉が飛んできてボクラグはよろける、ボクラグが飛んできた方を見るとそこには…

 

ーーーゴバァァァァァ!?ーーー

 

ーーーギュイ!ギュイ!ーーー

 

レイキュバスが立ち塞がっていた、レイキュバスはハサミで音を立てて威嚇し、同じくボクラグもハサミを鳴らして牽制する…レイキュバスは接近して大きいハサミでボクラグの腕を切り落とすが…ボクラグの腕は液体化し即座に再生する…

 

ーーーゴバァァァァァ!ーーー

 

神無「……再生能力か…あいつの身体は海水で出来てる、その上ハサミはエネルギーを吸い取る…接近戦は不利だ、近づくなレイキュバス」

 

ーーーギュイ!ギュイ!ーーー

 

レイキュバスは指示に従い火球を出して牽制しながら後ろに下がる…だがボクラグはそんなレイキュバスを見て接近しだす

 

ーーーギュイ!ギュイ!ーーー

 

レイキュバスは火球を放つがボクラグは電撃を纏ったハサミで火球を切り裂いていき距離を詰めていく…それを見て焦るレイキュバス…

 

ーーーゴバァァァァァ!ーーー

 

勝ち誇ったかの様に笑うボクラグだったが…

 

神無「…いけキングパンドン」

 

ーーーガカアァッ!ガッギャアァァッ!ーーー

 

ーーーゴバァァァァァ!?ーーー

 

神無はキングパンドンを増援に出しキングパンドンは口から破壊光線 ダブルレイ・インパクトを放ちボクラグを吹き飛ばし、レイキュバスの横に立ちボクラグに向き合う

 

ーーーガカアァッ!ガッギャアァァッ!ーーー

 

ーーーギュイ!ギュイ!ーーー

 

キングパンドンは火炎弾 双頭撃炎弾を無数に放ち、レイキュバスも火球を飛ばす、特にレイキュバスは正確にボクラグの顔…目に向かって火球を放つ…レイキュバスはFWゴジラ並みの射撃のプロであり南極から成層圏まで火球を飛ばすことができその正確な射撃精度でボクラグの目を的確に狙っていく、それにボクラグは怒り狂い接近するがキングパンドンはボクラグの両目に腕を差し込み目を潰す

 

ーーーゴバァァァァァ!!!ーーー

 

鏡花「うわぁ……」

 

鏡花が少し引くぐらい派手に血が出たがキングパンドンは気にせずボクラグを蹴飛ばし双頭撃炎弾を放ちレイキュバスは目を赤から青に切り替える

 

ーーーギュイ!ギュイ!ーーー

 

ーーーガカアァッ!ガッギャアァァッ!ーーー

 

ーーーゴバァァァァァ!!?ゴバァァァァァ…………ーーー

 

レイキュバスが鳴き声をあげるとキングパンドンはそれに答えるかの様に鳴き声を上げボクラグの正面から退き、レイキュバスは冷却ガスを放ち両目を潰されたボクラグはそれを避けることができずに凍りつきキングパンドンのダブルレイ・インパクトとレイキュバスは再び目を赤くして火球を放ち砕け散って燃え尽きた、そしてキングパンドンとレイキュバスは近寄ってハイタッチ、嬉しそうに鳴き声を上げる

 

ーーーギュイ♪ギュイ♪ーーー

 

ーーーガカアァッ♪ガッギャアァァッ♪ーーー

 

鏡花「…さっきの人達を見た後だと癒されます…怪獣達て…可愛いですね…なんと言うか無邪気て感じで」

 

乱歩「だよねぇ〜…人間より素直だしお菓子をやれば懐くし…ノスフェルとかガーゴルゴン、ザイゴークなんかねるねるねるね上げたら凄い懐いてくれたよ」

 

二体は一通り鳴き声を上げた後に回収されそんな二体を見て微笑む神無に和む鏡花と乱歩…そんな光景を後ろから見ていたジャグラーは…

 

ジャグラー「…和むのは良いんだけどさ…ノスフェルとかガーゴルゴン、ザイゴークが懐くのか…?ねるねるねるねぐらいで…?」

 

所変わって坂斎家では先程のキングパンドンとレイキュバスの戦いを見て不満気に喋る潔達がいた

 

潔「何だよさっきの戦いは!被害も出てるし…本当役に立たねえな、あいつ!」

 

麗子「それに…あいつ化け物を操ってるし…もう穢らわしいわ…」

 

武「…全く使えん奴だ…まあいい…私等には街が壊れようが関係ない…あいつはタダ働きのガードマンと考えればいい…」

 

そう呟く武達…そんな彼等を遠くから見て笑っている白い翼が生えた宇宙人の女に気づかず彼等は神無の愚痴を言っていた

 




さて屑家族の珠江と麗子は澁澤龍彦の作品に出てくる犬狼都市の登場人物 麗子とねむり姫の登場人物 珠江姫から、孝明と潔は綾辻行人の館シリーズの登場人物島田潔と江南孝明から、母親は同じく綾辻行人のAnotherの登場人物赤沢 泉美から…原作ファンの皆様は本当にすみません…そして今回はキングパンドン&レイキャバスVSボクラグ…ボクラヴはラヴクラフトの作品に出てきた水蜥蜴ボクルグがモチーフです、

さて次回は短編を書こうと思います…題名はラヴクラフトVSキャスティーヌかな?ではまた次回お会いしましょう


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外伝 ラヴクラフトVSキャスティーヌ

はい、今回は上記のタイトルですが…戦い自体は短いですし後半に出てくるあのウルトラマンがメインになってくると思います、今回は何故カンピオーネの世界に怪獣が現れるようになったのか?と言う説明回でございます、そして若干迷走&ご都合主義ですみません、因みにキャスティーヌの名前の由来は戯曲「黄布の王」の作者である作曲家キャスティーヌの名前から


ンガイの森…そこにてとある混沌と邪悪が顕現した…その姿は黄色の布…黄布を纏った男性…否まつろわぬ神が顕現したのだ

 

「キャハハハッ!!やはりいいね!こうやって自由になれるのて!」

 

その声はまるで女の様…だが体型的には男…そんな矛盾した存在である邪神は大笑いをあげる…此の世に現れたことに喜びあたりを飛び跳ねる…そこは何処と無く異形そのものだった

 

「キャハハハッ!だけど…こうして顕現したのだから…人や神をイーーーッパイ!侮辱して、愚弄して陵辱し尽くしてやろーと!何たって僕は混沌!千の貌!邪神様なのだから!うはははぃぃ!!」

 

丸で面白い事を考えた子供の様に無邪気かつ邪悪に笑い、その黄布からは見える貌から不気味な笑い声を出し大はしゃぎする…だがある時ピタと動きを止める

 

「…まあ僕は…ん?俺?私?俺様?我輩?……まあいいか!全ぇぇぇぇぇぇ部!含めて邪神であるのだから!…何せ…混沌と千の化身を持つナイアーラトテップ と!邪悪の皇太子と呼ばれるハスターでもある存在なのだから!キャッハウフフ!?グルワハハハ!キャッキャキャキャキャキャ!?楽しっぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?さて…どうやって……他の神々や人間どもを辱めようかなぁぁぁぁ!?僕ちん悩んじゃぅぅぅぅぅぅぅ!!?ま、一旦ここからおさらばなのだ!」

 

その謎の存在はその場から狂気と混沌を残して風の様に消え去っていた…

 

そして同時刻、海底に沈んだルルイエにて異形な姿の女神が現れた…女神とは言ったものの姿は蛸か烏賊の様な無数の触手が腕と顔から生え、腹が丸で胎児がいるかの様に膨らんでおり目には眼球というものすらない…その女神の名はまつろわぬクティーラ、とある旧支配者(グレート・オールド・ワン)の娘であり封印を解くものである

 

クティーラ「……ああ…お父様…もうすぐお産まれするのですね…待ちに待ったことか」

 

クティーラは掠れた声でお腹を押さえ苦しげにだが何処か嬉しげに腹に向かって喋った後険しい顔になる

 

 

クティーラ「…先程…忌々しきお父様の怨敵が此の世に顕現致しました…何卒ご無事で…あわよくば怨敵を倒し此の世にいると言う神殺しにも負けぬことを祈っておりますわ…我が偉大なる父にして最強の軍神にして邪神の王クトゥフル!」

 

そうクティーラが叫んだ途端腹が膨れ上がり腹の中から無数の触手が現れ大地に触手がついた途端触手が天に向かって伸び固まっていき異形な生物の様な姿に変わる…その姿はクティーラに酷似していた

 

クティーラ「ああ…我が父よ…封印から解かれた事を喜び申し上げます……」

 

そう言った後クティーラは光の粒子となって消滅する…其れを見届けたクティーラの父…クトゥルフは口を開ける

 

クトゥルフ「……我が娘クティーラ…私を…永き封印から……解き放ってくれた事を……深く感謝…しよう…決してお前の…気持ちを…無駄にはしない…」

 

そう呟くと一本の触手を掲げそこから魔法陣を広げ自分を包み込む…クトゥルフは魔術の使い手であり旧支配者(グレート・オールド・ワン)を旧神の封印された後旧神に殺される様に魔術を使い守り、彼等が決して死ぬこともなく静かに眠り、力を蓄えることができるのはクトゥルフのお陰と言われている…

 

そんな彼が使用した魔術は人化の魔術…するとクトゥルフの大きさと形が変わっていき光が消えていくとクトゥルフがいた場所には、黒のウェービー過ぎるロングヘアに落ちくぼんだ目のやせ細った身体にロングコートの様なスーツを着た青年が立っていた…勿論クトゥフルが人化した姿である

 

クトゥルフ「これで…いいのか?」

 

クトゥフルは人間体で首をコクンと動かしこの姿で人間の社会の溶け込めるかと考えるがすぐに考えをやめ、魔術を酷使するための杖…銀の鍵を創造する…元々はクトゥフル神話が副王ヨグ=ソトースに関するものだが…クトゥルフはヨグ=ソトースを上回る存在…レプリカだが本物と同等の銀の鍵を生み出しそれを使い地上へと転移する

 

クトゥルフが訪れた街は小さながらも人が賑わい沢山の建物が建てられていた、クトゥルフは街の中を見渡し、目の前にあったアイスクリーム店に近寄りチョコアイスクリームを眺めていると…

 

クトゥフル「……美味しそう…「うわぁ!?」ん?」

 

クトゥフルはチョコアイスクリームを食べたそうにチョコアイスクリームを見るのに夢中になりすぎて走ってきた青年にぶつかってしまう

 

青年「ちょっと君!危ないじゃないか!折角鴎外さんとボスに貰った名探偵グッズに傷が付くじゃないか!」

 

クトゥフル「…探偵…?…すまない…」

 

クトゥフルは謝ってその場から立ち去ろうとするが青年に肩を掴まれる

 

青年「まあ待ちたまえ、僕は世界一の名探偵になる男、僕の異能はあらゆる謎を解き明かす…君が今考えている事、何者かを当てる等容易いこと…見ていたまえ…」

 

青年は懐から眼鏡を取り出し眼鏡をつけて暫くクトゥフルを凝視した後口を開く

 

青年「あれ?君もしかしてまつろわぬ神…」

 

その瞬間青年とクトゥフルの姿が消えた

 

青年「あれここ何処?てか君が転移…」

 

青年が場所が変わったことに若干驚いた様にしていると青年の顔の前に触手が現れる…クトゥルフが腕を触手に変えたのだ

 

クトゥルフ「…誰かにバラさぬよう…ここで殺す…か?」

 

青年「……待ってくれ!僕を殺さない方が賢明だ!何故なら僕は神殺しの魔王…カンピオーネの部下なのだから!だから僕を殺せば大変なことになるよ!?」

 

クトゥルフ「……カンピオーネ…だと?」

 

クトゥルフは証拠隠滅のため青年を殺そうとするが青年はまつろわぬ神の宿敵の名を言いクトゥルフは動きを止める…

 

青年「ああ!これは決して嘘じゃない!」

 

クトゥルフ「…先程…言っていたな…?あらゆる謎を解き明かす…と?…なら殺さない代わりに協力して…貰おうか…」

 

青年「…はぃ?」

 

クトゥルフは何か思い付いた様に青年を見て青年はクトゥルフが言った意味がわからずキョトンとする

 

「キャッキャキャキャキャキャ!!!来い来い来い!!別次元の怪物達よぉぉぉぉ!!この世界に混沌を呼び起こすのだァァァァ!!クヒャッハハハハ!?人間どもに恐怖と絶望で染め上げるのだ!」

 

その頃黄布を纏った男性は掌から紫色の風を空に向けて放つと空に穴が空きそこから無数の怪物…怪獣が現れる、そして現れた怪獣は咆哮を上げながら風に包まれ世界各地に転移していく

 

同時刻ここはギリシャ共和国の首都アテネ…アテネにあるカフェにてとある少女と少年の二人が紅茶を飲んでいたのだが…少女は銀の髪と闇色の瞳ととにかく人間離れした可憐な少女…実際は人間ですらないが…少年の方は紫色の髪に和服を着た少女にも見える少年…皇 神無だった

 

神無「…これが目当ての物です、アテナ様…」

 

アテナ「おお…流石は神殺しの魔王…ゴルゴネイオンを見つけてくるとはな…」

 

アテナと呼ばれた少女は机に出された黒曜石でできた魔道書であり三位一体の叡智を刻んだ高位の神具ゴルゴネイオンを手に取る

 

アテナ「これで妾は古き蛇に戻れる…大敵である神殺しに言うのは変かもしれぬが礼を言うぞ」

 

神無「いえいえ…その代わり契約は忘れておりませんね?それさえ了承頂ければアテナ様のご自由にしていただいても構いません、別の神殺しに挑むもよし、いつか僕を殺しにくるのもよし…契約を守るのでしたら」

 

アテナは神無に礼を言うと神無はアテナの目を見つめ契約を守るなら何をしても構わないと言う

 

アテナ「分かっている…しかし貴様は変わっているな…神殺しのくせに神の力を借りたいとは…」

 

神無「…いえいえ、ラーマ様が成るべく沢山の神と友好を盗んで人間達の被害をおさえようとしていてね…人間を殺めるのだけでもやめさせてと言われまして…ええ…」

 

神無はそう言うとアテナは暫く黙っていたがハァと息をついて喋りだす

 

アテナ「まあいい…妾とて約束は守る……ん?」

 

神無「あれは?」

 

アテナがふと外を見ると空は暗雲で覆われておりその暗雲の中から黒い旋風が現れた空中を舞う…そして黒い旋風から六体の怪獣が現れる…その名はメタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人、サイドバクタ―、グランテラ、メガフラシ

 

神無「…怪獣だと…?…馬鹿な…」

 

アテナ「……ほう?何とも珍妙な生き物じゃな?」

 

神無はこの世界に怪獣が現れたことに驚き、アテナは初めて見る怪獣を面白いものを見る様な目で見つめる

 

 

バルカン半島のとある邸にてそこも暗雲に包まれていた

 

ヴォバン「…やれやれ…嫌な天気だ…そうは思わぬか?ゲーテ」

 

ゲーテ「はいそうですね、ヴォバン様誠に嫌な天気でございます…私としては美しき青空を見ながら茶を飲みたく…ん?」

 

ヴォバンが暗雲を眺めながらゲーテと言ったピエロを思わせる奇妙な白いスーツやマントを着た印象深い男性に喋りかけているとゲーテが空の一点を見つめ指を指す…そこには

 

ゲーテ「親方!?空から女の子が!」

 

ヴォバン「おいやめろ、まだこの時代にその言葉はない」

 

ゲーテが指差した所には空から女性が落ちてき…たのではなく女性ではなく怪獣達がだ

 

ヴォバン「…怪獣……」

 

ヴォバンがその怪獣達の名を知る余地がなかったがその怪獣達の名はネオ・ガイガン、キングギドラⅢ世、アンギラス、ラドン、メカニコングⅡ世、メカゴジラⅡ世、メガロ、シーバラゴン、エビラ、クローンゴジラ、メガ・ビオランテ…名だたる最強クラスの怪獣達である…そんな怪獣達を見るや否やヴォバンは口元を緩め槍を取り出す

 

その他各地でも様々な怪獣が現れる、羅濠の住処の近くには様々な変わった能力を持つ怪獣達…メタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人、サイドバクタ―、グランテラ、メガフラシが現れ、アイーシャの近くにはゼブブ、ブリッツブロッツ、ヒドラ、ドラギュロスが黄布の者の権能で呼び出させれる

 

他の場所でもツインテールが呼ばれその近くにあった村がツインテールに寄って食い殺される、ロサンゼルスは霧に包まれ霧に隠れたサドラに寄って一般人が捕食されサドラを退治するため派遣された魔術師をも食い殺す

 

青年「…はぁ…何で僕がこんなことしなきゃいけないのさ」

 

クトゥルフ「…黙って怨敵…ハスターを…探し…だしてくれ…」

 

一方その頃、青年はクトゥルフに連れ出され街中を歩いていた…と言うのも青年の異能を使ったはいいものの場所がわからないと言うので街中にヒントがないか探していたのだった

 

クトゥルフ「…全く…ハスターの…場所がわからないなど…異能も…あてになら…」

 

あてにならないと言おうとしたところで青年にアイスクリームを持って走っていた少年がぶつかり青年の服にアイスクリームが付いてしまう

 

少年「ごめんなさい!」

 

青年「……僕のズボンが君のアイスクリームを食べてしまったらしい…これで沢山アイスクリームを買うといい」

 

少年は青年に謝るが青年は然程気にせず懐から少年の手に溢れんばかりの金を握らせ新しいアイスクリームを買う様に言う、少年は嬉しそうな顔をして走っていき少年の親が青年に頭を下げる…それを見てクトゥルフは何か考える様にジーと親子を見ていた

 

青年「何見てんのさ?まつろわぬ神だから殺そうとか考えてるの?」

 

クトゥルフ「…失礼な……私は人間の精神を…封印されて…いる間…ずっと…見てきた…私には感情が…どう言うものか…わからない…」

 

ただ…とクトゥルフは言う。

 

クトゥルフ「…私がもし人間だったら…息子や娘と…あの様に笑っていた…だろうか?」

 

クトゥルフはそう言った後、しばし先の親子を見つめる…すると黒い旋風が空を駆け暗雲が広がっていく…街が混乱する中遠くに黒い風が吹き上がっていくのを見た

 

クトゥルフ「……見つけたぞハスター…」

 

クトゥルフはそう言うと銀の鍵をだして青年と共に黒い風が現れた場所に転移、そしてその場には黄布の者が手を天に掲げ黒い旋風を放っていた

 

クトゥルフ「見つけたぞ…ハスター!」

 

ハスター?「ん?…おおお!?クトゥルフ君ではご〜ざい〜ませんか!?ヌハハハ!でもざんねぇん僕ちんはハスターでもナイアーラトテップでもない存在…黄布の王!今ではキャスティーヌと名乗ってるよん?!」

 

キャスティーヌと自称したまつろわぬ黄布の王はそうおちゃらけるがクトゥルフは知ったことか、とばかりに腕を触手に変える、するとキャスティーヌも腕を触手に変え、クトゥルフは緑の柔らかく太い触手を、キャスティーヌは黒く硬く鋭い細い触手でお互いの触手を打ち付け合う

 

青年「うわぁ…触手同士の絡み合い…誰得だよ?」

 

青年は引きずった顔でそう言うが二人とも真剣で戦っている、クトゥルフは銀の鍵を持ち魔術で応戦する

 

クトゥルフ「クトゥグア、アフーム=ザー」

 

灼熱の業火と凍てつく炎でキャスティーヌの触手を焼き払い凍てつかせる、対するキャスティーヌは背後から無数の小型核兵器を出しクトゥルフに当たる

 

キャスティーヌ「クヌヌヌ…メンドくさい…ならばこそ!異次元から怪獣と呼ばれる者を呼んだかいが甲斐があるではないか!?」

 

キャスティーヌが未だ見えぬ顔があるであろう部分から黒き風を出し上空に放つと穴が空きそこからバイアクヘーと呼ばれる小型怪獣を呼び出す…彼等はクトゥルフ神話でいうビヤーキー、をモチーフにされたのでキャスティーヌ(ナイアーラトテップ)に従うのは当然かもしれないが

 

クトゥルフ「……眷属化させた…怪物か…厄介な…」

 

キャスティーヌ「キャッハウフフ!まだまだ手駒はありますぜ!」

 

キャスティーヌは両手を広げそこから黒き風を出し空間に穴を開ける…また怪獣を呼ぼうとしているのだろう…がクトゥルフは銀の鍵を使い次元操作を行い穴を塞ぐ

 

キャスティーヌ「……つまんないの…そろそろ本気出そうかな?…いやでもな…邪神様がこんな所で…ヤッホー!?なら出そう!」

 

キャスティーヌの情緒不安定な言葉を上げるとキャスティーヌの身体が紫色に光り、巨大化し怪獣の様な姿と変わる…その姿はまるで怪獣王(ゴジラ)を連想させる…がゴジラと決定的に違うところは顔に目や鼻がなく口だけがあり全身が触手で構成されている事だろう、体から尻尾、顔に至るまで全てが触手で出来ている…不気味な生物としか言いようがない

 

キャスティーヌ「アヒャッハハ!この姿になった僕はすんごいよ!?ほら放射能の火炎だぴょん!」

 

キャスティーヌはそう言うと口から放射線を帯びた火炎を吐き出しクトゥルフを燃え尽きさせようとしクトゥルフは銀の鍵を使って青年を当たらない場所に転移させ、自分は逃げずに当たった

 

青年「!?おい君!?」

 

キャスティーヌ「おおお!?ついに死んだでござるか!?」

 

青年はまつろわぬ神が自分を庇ったことに驚き、キャスティーヌは死んだと思って歓喜するが、直ぐに杞憂に変わる…キャスティーヌと同じく触手で構成された翼が生えた異形の怪物…本来の姿のクトゥルフが現れる…

 

クトゥルフ「……お前を…殺して…海へ…帰る…」

 

キャスティーヌ「………いいねムカつく!非常にイラつくよ!徹底的にブチ殺す!」

 

クトゥルフは触手をキャスティーヌに伸ばしキャスティーヌも触手で応戦する、先程と同じ光景と思うかもしれないが規模が違う、人間体と六十メートル級の怪物と三十メートルでは周囲への影響も変わる、触手がぶつかり合うたびに木が吹き飛び暴風が生まれる

 

青年「…無茶苦茶じゃないか…」

 

青年はまつろわぬ神同士の戦いに圧倒されていた、これが神話同士の戦い…神と神…青年はその光景に決して恐怖せず面白いものを見た子供の様な顔をしていた

 

キャスティーヌ「はははは!焼かれろ焼かれろ!燃え尽きな〜♪」

 

キャスティーヌは業火を吐き出しながらあたりを焼き尽くし触手も焼き尽くすが触手はすぐに再生してしまう、クトゥルフは触手から様々な魔術を放ちキャスティーヌの触手を破壊するもキャスティーヌもすぐに再生する

 

クトゥルフ「…再生とは…厄介だな…」

 

キャスティーヌ「それはお互いだっちゅの〜!でもでも…何かわ〜すれてない!?」

 

キャスティーヌがそう言うと背中に何かが張り付く…バイアクヘーがクトゥルフに張り付きエネルギーを吸い取ろうとし鋭い部分で触手を切り裂く…その間にキャスティーヌは口から放射線を帯びた火炎をチャージし威力を増して放つ、眷属であるはずのバイアクヘーを殺しながらクトゥルフに命中させ上半身を焼き尽くす…が即座に再生するがダメージは喰らった様で疲労する

 

キャスティーヌ「フフフ…流石の君でも無理ぽいね?君の正体は様々な作家が考えた君の複合体…て所かな?まあハスターとナイアーラトテップの神格を持つ僕には勝てないみたいだけどね!」

 

このクトゥルフは最もメジャーなラヴクラフト系とスミス系を複合整理したリン・カーター系のクトゥルフと最高神をクトゥルフとするブライアン・ラムレイ系のクトゥルフ、最強の軍神と設定されているドナルド・タイソン系のクトゥルフの複合体…つまり同じクトゥルフの神格を複合されている世にも珍し神格を持ち合わせたまつろわぬ神と言うことだ

 

キャスティーヌ「だけどこの風を司るハスターと千の化身を待つナイアーラトテップの神格がある限り僕は最強だ!だって負ける要素がないんだもん!君に教えてあげるよ!ナイアーラトテップの権能千の化身は化身の力が使える上僕を千回殺さないと僕は決して死なない!更に!再生能力のおまけ付き!はははは!僕て無敵!?」

 

キャスティーヌは狂った叫びを上げながら風を纏ってクトゥルフの背後に立つ、そして触手からミサイルを発射しクトゥルフに命中させる、そして触手を鋭い刀状にクトゥルフを切り裂く

 

クトゥルフ「…く…風の神格か…」

 

クトゥルフは痛そうに声をあげキャスティーヌはそれを喜ぶ様に切って切って切りまくる、何故キャスティーヌが転移できたのか…そもそもクトゥルフ神話内の四元素は実際と異なる、水属性のクトゥルフだが…彼は水を操れず、逆に昔は水が苦手であり得意のテレパシーも海水に妨害されてしまうほどである…さて風は何を司ると言うと風は別次元への転移を司っておりそれを使いクトゥルフの背後に転移したのだった

 

クトゥルフ「……すまない…クティーラ…君の命を…無駄にしてしまって…せめて…一度だけでもお前を殺す…!」

 

キャスティーヌ「…何言ってのさ?馬鹿なの君?ねぇ馬鹿なの?ぶぁっかなの?…そんなことするわけないじゃん?そんな一瞬で殺すなんてつまらない…じわじわいたぶり殺すのがセオリーだよ…お前もうつまらないから死んで…いいんだぜぇぇぇぇぇ」

 

キャスティーヌはそんなクトゥルフを馬鹿にするが、玩具に飽きた様に手と口から黒い旋風を空に放ち空から怪獣達を呼び出す、一体は暴君怪獣タイラント、そして火山怪鳥バードン、そしてヒッポリト星人を召喚しタイラントとバードンにクトゥルフを殺す様に命令する…クトゥルフは触手で反撃するがクトゥルフは元々クティーラに呼び出された従属神の様なもの…クティーラが命を捨ててまで呼び出したからか並の従属神より強いが…まつろわぬ神には一歩及ばず、更に体格差もあり三十メートルしかないクトゥルフには六十メートル程あるキャスティーヌとタイラント達の相手は出来ないのだ、因みにヒッポリトは最初にキャスティーヌに呼ばれキャスティーヌの部下になった存在である

 

キャスティーヌ「ヒホ!この通り手駒はたぁぁぁぁくさんいるよ!?僕マジ無敵!さあヒッポリト!あの蛸もどきをブロンズ像にしてしまえ!」

 

ヒッポリト「キャホホホホ!了解ですぞ主人様!」

 

キャスティーヌはそう呟くとヒッポリト星人にクトゥルフを殺す様に命じヒッポリト星人はヒッポリトタールの用意をしクトゥルフをヒッポリトカプセルの中に閉じ込めようとする

 

青年「卑怯だぞ!それでも神様か!」

 

キャスティーヌ「ヌフフフ!神だよぉ?邪神ちゃんですけどねぇぇぇぇぇ!?」

 

キャスティーヌがクトゥルフの死を確信しクトゥルフにヒッポリトカプセルが落ちる瞬間、ヒッポリトカプセルに一筋の光線が当たりヒッポリトカプセルが砕け散る

 

キャスティーヌ「……はぁ?」

 

キャスティーヌが呆けた声を出すとキャスティーヌが開けた穴から赤い玉が落ちてくる、空から降りてくる玉を黙って見つめるヒッポリト星人とバードン、タイラントの中心に降り、玉は爆発しタイラント達は吹き飛ばされる…玉の中から現れたのは赤と銀の巨人…その姿はまるで

 

クトゥルフ「…星の戦士……なのか?」

 

キャスティーヌ「馬鹿なぁ……星の戦士だとぉぉぉぉお!?あり得ん!?まさか僕たちにつられて顕現したのかぁぁぁ!?」

 

星の戦士…クトゥルフ神話における旧神の一人であり、ウルトラマンと設定が似ている神である、星の戦士はオリオン座からやってくる…ウルトラマンはオリオン座のM78星雲からやってくる、星の戦士は炎、あるいは光で出来た肉体を持ち、赤い火の玉となって宇宙から地球に飛来する、ウルトラマンもベムラーを追いかけてきたときは赤い玉の様な姿で宇宙から飛来した、星の戦士もウルトラマンも光線で敵を倒す、星の戦士はハスターの帰還ではハスターとクトゥルフを海の底に封印した、そしてこのウルトラマンもマガオロチと呼ばれる災厄の化身を封じた…クトゥルフとキャスティーヌが星の戦士に間違えたのも無理はない…だがこの戦士は星の戦士ではない…光の国の宇宙警備隊の隊長である光の戦士…その名は…

 

ゾフィー「……お前が各宇宙で起きた怪獣や星人達がいなくなる騒動を起こしていた黒幕は…」

 

ヒッポリト「貴様は…ゾフィー…だと…!あの宇宙警備隊の隊長が…何故ここにぃぃ…!」

 

ヒッポリトは大量に汗をかきながらゾフィーを見て怯えていた

 

キャスティーヌ「…急に出てきて驚いたけど…星の戦士のそっくりさんか!驚かしやがって!ぶち殺せヒッポリト!」

 

ヒッポリト「キャホホホホ!?そんな無茶な…ゾフィーに挑むなんて…」

 

キャスティーヌ「いいからやれ!さもなくば殺す!」

 

ヒッポリト「キャホホホホ……分かりましたよ」

 

ヒッポリトはヒッポリトタールをゾフィーに落とし、ゾフィーはそれに気づくが敢えてそのままヒッポリトカプセルに嵌る

 

キャスティーヌ「クヒャッハハハハ!強がってた割に案外弱ちいじゃないか!こんなのに何怯えてるのさヒッポ…リ……ト?」

 

キャスティーヌはゾフィーの呆気なさに大笑いしそれにビクビクしていたヒッポリトを笑おうとするが、ヒッポリトを見るとヒッポリトの腹に穴が開いており、ヒッポリトカプセルにも穴が開いていた…ゾフィーがM87光線を放ちヒッポリトカプセルを破壊しヒッポリトを穿ったのだ…そしてヒッポリトは背後に向けて倒れ爆散する…その光景を見て戦慄するタイラントとバードン…そしてキャスティーヌ

 

キャスティーヌ「…何なんだよ!お前!お前達殺せ殺せ殺せ!」

 

キャスティーヌは怯えながらもタイラントとバードンに倒す様に命令する、この二体は別世界のゾフィーを倒した強敵…がこの世界のゾフィーには通用しない、ゾフィーはM87光線を発射しタイラントはそれをベムスターの腹で吸収するがゾフィーはそのまま光線を発射し続ける…するとタイラントの体が膨れ上がり皮膚が裂けそこから光が漏れる

 

ーーーギィガアアアァァァッ!?ーーー

 

タイラントは容量オーバーを起こしそのまま爆散、バードンは恐怖に駆られながらも空中から急降下し嘴をゾフィーにさして毒殺しようとするもゾフィーはそのままZ光線を放ちバードンを痺れさせる

 

ーーーキュエエエエエエ?!ーーー

 

痺れたバードンはそのまま空中から落ち地面と激突する…その瞬間にバードンにM87光線を放ちバードンは大爆発を起こす

 

キャスティーヌ「…そんな馬鹿なぁぁぁぁぁ!!?俺様の手駒がぁぁぁぁぁ!!?何なんだよ!?何なんだよお前!?化け物かよ!?」

 

ゾフィー「…私はお前の様に命を弄ぶ奴は許せない…一つ聞こう、何故こんな事をした」

 

混乱するキャスティーヌに対しゾフィーはいつになく冷たい口調でキャスティーヌに何故こんな事をしたか問い詰める

 

キャスティーヌ「何故て…楽しいからに決まってるだろぉぉぉぉぉぉ??!だって私は邪神様だぜぇぇぇぇ!?命を弄んで何が悪い!?人間だって家畜殺して生きてるじゃん?俺の何が悪い?!?」

 

ゾフィー「………そうか…ならお前を倒すことに躊躇いはないな…」

 

ゾフィーはそう言うとM87光線を発射し、キャスティーヌも放射熱線を放つ…二つの光線はぶつかり拮抗するが…直ぐに熱線が押し負けM87光線がキャスティーヌの頭部に当たり頭部が消滅するが直ぐに再生する

 

キャスティーヌ「……僕の残機を減らしたなァァァァ!!?クトゥルフにも減らされてないのにぃぃぃぃ!!!こうなったら!」

 

キャスティーヌは怒り狂い触手を分離させ空に飛ばす…すると触手がキャスティーヌと同じ姿になり、999体のキャスティーヌが現れる

 

キャスティーヌ「クヒャッ……クヒャッハハハハハハハハ!!こいつらは我が化身!僕には再生力だけでは及ばないが強さも!オリジナルと同じでぇぇぇぇぇす!勝ってるかなァァァァ????」

 

キャスティーヌは999体の化身にゾフィーを攻撃する様に言い、翼なき化身達は自在に空を飛び無数に迫ってくるが、ゾフィーはM87光線を放ちキャスティーヌ達に浴びせキャスティーヌ達は炎上し爆散…そして腕を動かしキャスティーヌ達を一掃していく

 

青年「………凄い…」

 

キャスティーヌ「………馬鹿な…化身が…こうも簡単に…?…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!僕がこんな奴に負ける…あり得ない…あり得ない!!?こうなったら他の怪獣達も呼び出してやる!」

 

キャスティーヌは否定しまくって既に地球に呼び出した怪獣達を呼び出そうと黒い風を出すが…誰も出てこない…

 

キャスティーヌ「………え?何故だ?…まさか!?既にやられて……?」

 

その頃アテネでは神無がメタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人を巨龍となって全員破壊、殺していた、巨龍となった神無の口には咬みちぎったゴドレイ星人の首が加えられており神無はそれをぺ、と投げ飛ばす、アテナも闇で生み出した鎌でサイドバクタ―、グランテラ、メガフラシ達の首を切り落としていた

 

神無「……怪獣と戦うのはやはり面白い…巨龍となったかいがあった」

 

アテナ「…ふむ…珍妙な生物であったがアレス達と比べるとやや脆弱よな…まあ闘争を行えたから良しとしよう…妾は帰るとするか」

 

神無は満足気に喋りながら人間の姿に戻り、アテナはやや不満気に闇の中に消えていった

 

ヴォバン「………それなりには楽しめたぞ…」

 

ヴォバンはやや満足気にロンギヌスの槍をしまい、邸に戻る…その背後にはクローンゴジラ達の死骸があった…各地でも怪獣が討伐され羅濠やアイーシャも怪獣達を殴り殺したり凍死させていた

 

キャスティーヌ「ヌオオオオオ!!?使えぬ駒どもめがぁぁぁぁ!!?こうなったら僕一人でもぉぉぉぉ!!?」

 

キャスティーヌは地団駄を踏みながらゾフィーに突進するがゾフィーはそれをテレポーテーションでキャスティーヌの背後に回りウルトラフロストでキャスティーヌの足を凍らす

 

キャスティーヌ「チェ……だけど残念僕は千回殺さないと死なないよぉぉぉぉん?!」

 

キャスティーヌは凍らされた足を見て舌打ちするが千回殺さないと自身に敗北はない為強がるがゾフィー冷静に光線の準備をする…そう各兄弟の最強の必殺技で、まずはゾフィーは虹色の光線でキャスティーヌを穿つ、これがウルトラ兄弟次男の最強技マリンスペシウム光線である

 

キャスティーヌ「…え?…」

 

キャスティーヌは驚きのあまり声が出ない…何故ならマリンスペシウム光線を食らっただけで残機のストックが大量に減ったからだ、だがゾフィーはそれに気を止めず更にL字型に腕を組んで光線を発射するウルトラ兄弟三男ウルトラセブンの必殺技ネオ・ワイドショットを放ちキャスティーヌの残機を再び減らす、更にウルトラ兄弟四男ウルトラマンジャックのシネラマショットでキャスティーヌの身体を爆散させすぐにキャスティーヌは元の姿に戻るがその顔は焦りと恐怖に支配されていた

 

キャスティーヌ「…こんな…馬鹿な…もう既に残機が二百以上消された…こんな事あっていいはずがない……逃げなちゃ…」

 

キャスティーヌは黒い旋風を上空に放ち穴を開け翼を生やして逃げようとするがゾフィーがウルトラ兄弟五男ウルトラマンエースの虹色のエネルギーボールを放つスペースQを放ちキャスティーヌをバラバラに破壊する、瞬時にキャスティーヌは再生するがこれで終わらせないとばかりウルトラ兄弟六男ウルトラマンタロウの腕をX字に組んで放つネオストリウム光線を放ちキャスティーヌを消し飛ばす

 

キャスティーヌ「ヒ…そんな…邪神である…僕が…こんな所で……死んでたまるかぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

キャスティーヌは空を飛んで穴まで逃げようとするがそれを見逃すゾフィーではない、ゾフィーは最後の光線の発射準備をする…今まで放った光線は兄弟が使うより威力が高いが今から放つ光線はゾフィーですら本家には及ばない…その光線の名はグランドキングを滅ぼした光線…その名も

 

ゾフィー「コスモミラクル光線!」

 

兄弟の力を使わないと使用できない筈の光線をゾフィーは自身のM87光線、スペシウム光線、ワイドショット、シネラマショット、メタリウム光線、ストリウム光線を混ぜ合わせて放つ劣化光線として放つ…本家より二十分の一だが…キャスティーヌに当たると爆発することもなく消滅していく…

 

キャスティーヌ「キャッホッイヤブェグロボェェェグギャッファファボレェグルボェギャァァァァッ?!?!?!?!?!??!!」

 

キャスティーヌはそのまま消えていき暗雲も晴れていく…そしてキャスティーヌが開けた穴が狭くなって閉ざされる前にゾフィーは穴に向けて飛び立ち穴に飛び入って元の世界に帰っていく…クトゥルフはその姿をかつて自分達を封印した星の戦士と重ねた

 

クトゥルフ「……ハスターは…死んだか…」

 

クトゥルフはそう呟くと人間の姿に戻りその近くに青年がやってくる

 

青年「凄かったねあの巨人!…で君はこれからどうするの?」

 

クトゥルフ「…海に帰って…寝る……だが折角だ…色んな所を…見てみたい…」

 

青年「…なら僕のボスの所へ行かない?あの人面白いよ」

 

クトゥルフ「…何…?だが神殺しと神は…相容れぬ…運命」

 

青年「平気、平気!だってあの人さあ数人の神と知り合いだもん!そうだ僕の名前を言ってなかったね!僕は乱歩、江戸川乱歩だ!君は…あぁクトゥルフて名乗れないもんね…偽名考えたら…」

 

クトゥルフ「…偽名…?…そうだな…私達の…創造者の名……ラヴクラフトはどうだろうか?」

 

乱歩「……いいんじゃないかな?で、どうするラヴクラフト?まずは僕のボスの所に来ない?」

 

ラヴクラフト「…………そうだな…行ってみる…か…」

 

乱歩「そう来なくちゃ!面白くないよね!…てここどこだっけ?…そもそもボスは何処に行ったんだけ?僕迷子だから分かんないや!」

 

ラヴクラフト「……………………………」

 

この二人が後にコンビを組むことになるとは誰も考えなかった

 

 

キャスティーヌ「…クソが…あのクソ巨人…よくも殺してくれたな…いつか殺してやる!」

 

黄い布の服を着た男…キャスティーヌはまだ生きていた…とはいえ残りの残機30体になってしまったが、咄嗟に触手の一部を切り分けそこから再生したのだった

 

キャスティーヌ「…絶対復讐してやる「いい殺意ですね」…誰だ?」

 

キャスティーヌが声がした方を見るとそこには民族衣装を着た少女…ウルルがいた

 

ウルル「初めましてハスターでありナイアーラトテップでもあるまつろわぬ黄布の王様…私めはハンニバル・チャウと言う神殺しの魔王に使えております、ウルルと言う神祖でございます…」

 

キャスティーヌ「……神殺しだと…!?で何の用だ…いま機嫌が悪い…」

 

ウルル「いや…貴方の力を借りたいと思いまして…」

 

キャスティーヌ「私の力を…だと?」

 

ウルル「ええ…一緒に邪魔な魔王や神を殺しませんこと?」

 

ウルルは悪魔の微笑みでキャスティーヌを見つめていた

 

 




無駄に長い…因みに出てきた怪獣は本編に関係する怪獣達です、キャスティーヌがこじ開けた空間の歪みがそのまま残り宇宙人達がカンピオーネの世界に来れるようになったと言う話ですね、まあ諸悪の根源はこいつ、キャスティーヌの口調が安定しないのは設定なのでお気にせず、そしてCVは阿澄佳奈さん(ニャル子さん)…男なのに女の声と言うのは不気味さを出す為なので気にしないでください。そしてタイトルがラヴクラフトVSキャスティーヌなのにほぼゾフィーさんが取っていった…そしてゾフィー隊長強い…まあゼロ様とベリアル様と同じ強さだからここまでやらないとね(やり過ぎでは?と言っちゃいけない)さて次回は本編に戻ります、因みにラヴクラフトは最初クトゥルフ神話ではなくハスター神話と呼ぼうと考えたそうですがスミスさん(同じく作家さん)がクトゥルフ神話の方がいいと言った為クトゥルフ神話になったです、つまりハスターは神話の顔になっていた可能性があると言うことです、正にクトゥフルのライバルに相応しい神ですね


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七十話マモン

さて今回は怪獣の戦いは少なめ…そして月曜から野暮用があるから更新が遅れたらすみません…それとこの章もカンピオーネほどでないですが長くなりそうなのですみません…


ここには様々な物が展示されている、恐竜の全身骨格、宝石の数々、トロフィー、掛軸から絵まで置いてある部屋…中でも本物のモナリザ(よく出来た贋作とすり替えて盗んだ)やホープダイヤ(持ったものに死をもたらす呪われた青いダイヤ)、天皇が海に捨てた草薙剣(本物)、水晶髑髏、コロンビアの黄金スペースシャトル、アンティキティラ島の機械や恐竜土偶、呪われたアメジストからツタンカーメンのマスク…世界中の宝やオーパーツが置いてある…何故こんなものがあるのか?何故なら神無は美しいもの、綺麗なものを収集するのが趣味であり魔王である彼に逆らう者はいない、だから宝を奪ったり盗んでも誰も逆らわないし、逆にそんな物で喜ぶのなら国が滅ぶよりはマシなので誰も止めない…

 

だがそんな部屋で一番特徴的なのが白鯨がほぼ全て金やら銀、金剛石で出来ているのに対しこの部屋のみ白一色であり部屋を埋め尽くすかのように赤い林檎の様な宝玉が飾られていたり壁などに埋め込まれている……実はこれ神無が生み出した神具であり異能者や神の権能を奪い結晶化した物なのである…

 

神無「……美しいとは思わないか?…人間は実に汚い生き物だが…宝石などは美しい…この部屋にはこの世のあらゆる美を収集してある…実は護堂君がいた世界の美術品とかは僕が作った贋作でね…専門家も見分けがつかなかったよ…まあ魔王たる僕が全力で作ったのだ…当然だが…でこの部屋を見てどう思う?鏡花」

 

神無はウットリとした表情でコレクションルームを見ながら鏡花に自身のコレクションを見せ鏡花の感想を聞くが…

 

鏡花「………え?…あぁ…まあ…その…綺麗としか…でもこれぐらい集めるなんて…引きますね…と言うかこの世の全ての美て…ギルガメッシュですか?」

 

若干引き地味で鏡花は答える、確かに美しいが…ここまでして集めるか?とばかりの量なので鏡花は引くしかなかった

 

神無「…美術の価値もわからないのか…君は?」

 

鏡花「いえ…盗んでまで欲しいかと思っただけです」

 

神無「…はぁ…なら宝石はどうだ?好きだろ女子て?ほらムサイエフ・レッド・ダイヤモンドとかバイアエメラルドにドム・ペドロ アクアマリンとかもあるぞ?」

 

鏡花「だから、私には綺麗な宝石にしか見えないんですよ…」

 

神無は最低10億円はする宝石達を指差すが価値がわからない鏡花にとって単なる綺麗な宝石にしか過ぎない…

 

神無「……何故わからない…ヤプールやキングベムラー達に見せても「あ、凄いですね」しか言わないし…どれだけ金や権力を使ったと思うんだ…!」

 

鏡花「それでいいんですか?魔王がコレクションしてて…」

 

神無「いいんだよ!ドラクエにもコレクションばっかりしてる魔王ドークているだろ!それと一緒だ!」

 

神無は自身のことをあの太ったミルドラースより陰が薄い魔王で例えるが… 自分から探しに行き奪ったり金を支払ってでも欲しがるのでドークより蒐集欲が凄まじい、それに実力も神無の方が上

 

鏡花「あれと一緒にしていいんですか?どちらかと言うと英雄王では…で何で私をここに読んだんです?」

 

鏡花は何故ここに読んだのかと疑問に思い質問する

 

神無「…ん?…ほらあのクソ親父がお前に変なことを言ったからな…それに今後も不本意だが関わることになるそうだし…せめてもの労いに…な」

 

神無は自分なりに鏡花を労おうと思っているらしい…そう思うと鏡花は嬉しくなる

 

鏡花「…ありがとうございます…心配してくれて…」

 

神無「はぁ?…心配なんかしてないよ」

 

神無はそうやってそっぽを向く神無を見て鏡花は「可愛い…」と呟く

 

神無「それより…あのクソ親父から又命令が出てな…街に警備を置けだとさ…だから姿を隠して双頭龍を配置したよ」

 

鏡花「あの量産できる奴ですか?でも警備ならフィッツジェラルドさんとかアガサさんとかの方がいいのでは?もしくは小型化したギドラさんとかでも…」

 

鏡花は双頭龍よりフィッツジェラルドやグランドギドラ達の方が良いと考えるが神無はかぶりを振る

 

神無「あんな街を守る為に優秀な部下や家族同然の怪獣を出せるわけないだろう…」

 

鏡花「あははは…」

 

それ程まで嫌っている街の住人を守る為に大事な部下や怪獣を出したくないと言い切る神無に鏡花は笑うしかない

 

神無「…だが…街の中を見ておかないといけない…住民の感情や街の状況などをこの目で見ないと対策が取れない…一度行くぞ」

 

鏡花「え?」

 

神無は一瞬で転移魔術を使い鏡花と共に地上に降り立つ、鏡花は自分の意見を聞く間も無く転移魔術を使用した神無に怒りたくなるが神無も街に入った途端先程の笑みは消えたので何もは言えなかった

 

神無「………行くぞ鏡花」

 

鏡花「!…うん」

 

神無が街に入りそれに続く鏡花、そして鏡花が街の人に声をかけようとすると

 

「あ、あいつ…」

 

「本当に生きてたのか…」

 

「てか、あの怪獣てあいつの使い魔なんだよな…?」

 

鏡花「……何です?あいつら」

 

ワラワラと街の人が神無を見るたびひそひそ声で何か喋り出し何人か神無に近づいてくる、それを見た神無は念話で鏡花に教える

 

神無(近づいてくる奴ら…昔僕を殴ったり虐めてた奴だな…)

 

鏡花(…え?)

 

鏡花が驚いているがその近づいていた奴等は神無に媚びる様に言う

 

不良「な、なあ俺達てダチだよな?何も恨んで無いよな?」

 

主婦「貴方がこの街を守ってくれるなんて…貴方はこの街の誇りよ!」

 

店主「化け物が来る前にここに来てたらウチの店で俺の飯食えたのに…残念だったな!」

 

女子「ねぇ?貴方て好きな人いる?」

 

全員媚びる様に神無に言いよるがこの四人全て過去の神無にこう言っている

 

不良『気持ち悪いんだよ!金出せよ!』

 

主婦『ちょっと!こっちに来ないでくれる!汚らわしいわね!』

 

店主『お前に食わすもんなんかねぇよ!ゴミでも漁ってろ!』

 

女子『気持ち悪いからこっち見ないでくれる!欲情してるの!?』

 

だがこんな過去がある上、神無の強さ…正確には怪獣の強さを見た為、媚を売って殺されない様…そして甘い汁が吸える様に神無に話しかけているのだ…勿論それは神無は愚か鏡花ですら分かる程醜かったので嫌悪感を露わにする二人だが街の住民はそれに気づかない

 

神無(…昔の事は忘れて甘い汁を啜ろうてか…吐き気がするよ…)

 

鏡花(…何でこんな奴ら守らないといけないんだろう…)

 

神無と鏡花が嫌悪感に露わにしながらも必死にそれを隠し街の住民達の感情や状況を探る

 

鏡花(住民の不満はかなり溜まってますし…街の状況は…酷いかもですね…)

 

神無(ああ、水道管などは生きてるが…発電所が壊れた影響で電気がない…まだ秋だからいいものの…冬になれば…凍死者が出るぞ)

 

水道管は生きてる為水には困らないが電気は発電所が壊された為使用できない状況になっていた

 

神無「…行こう鏡花、まだ見てない場所へ行こう、他に何かあるかもしれない」

 

鏡花「あ、はい!」

 

街の人は去って行く神無を見て手を振るが神無が去ると神無の愚痴を言う…やはり内面は取り繕っても虐めていた餓鬼が偉っそうにするのはいけ好かないらしい…

 

神無「…はぁレジェンド様の命じゃなきゃあんなの守りたくないよ」

 

鏡花「……同感ですね…双頭龍でも勿体無い…と言うか双頭龍のデザインて変えられないんですか?最も強そうな感じの作れないんですか?」

 

神無「出来ないことはないがあの姿だと採取した神獣の能力が全て使えるからな…他の姿だと一個ぐらいしか使えないんだよ…」

 

神無のクロウ・クルワッハの権能は四つある、一つはゴヴニュはあらゆる属性を付加した武具を作り、バロールは二人以上の人物を黒死病にし物体を破壊する魔眼、クロウ・クルワッハは衣服を神殺しの性質を持つ黒龍に変える…そしてケルヌンノスは採取した細胞から魔獣を生み出す…それが四つの能力がある権能だ、別に双頭龍以外も生み出せるが二十体しか生み出せない上別の形に変えると一個しか能力が使えないのが欠点だ、それに材料がなくなれば作れなくなる

 

鏡花「…以外と応用しやすいですね…貴方の権能て…護堂さんやヴォバンさんみたいに威力ないですけど…魔術の応用もいいですし」

 

神無「…君が思ってるより使い勝手は悪いよ…魔術も元ある魔術…それもマイナーな奴でなく大多数が知ってる奴じゃないと使えない上、余りにも強い魔術の類…ほらVジャンプの蒼天のソウラの三日月の深淵(アビスモ・デ・クレシエンテ)や幻想殺し(イマジンブレイカー)とかは使えないしね…」

 

鏡花「……幻想殺しは兎に角…三日月の深淵は知らないですよ……」

 

鏡花はジト目で神無を見るが神無は気にせず街を探索する、所々住民に会うと先程の様な対応を取り嫌悪感と苛立ちを膨らましながら街を見続ける

 

鏡花「やはり…何処かギスギスしてますね…まあ食料も少ないし食料の奪い合いもあるしそれはそうか…」

 

鏡花は度々聞こえる罵言や叫び声を耳を塞ぎたくなる気持ちを抑えて呟く、神無も住民の対応に苛立ち怒りが今にも爆発しそうだった

 

神無「あぁ…ここの人間て本当に嫌だ…まともな奴はいないのか?……いたらこんなに苦労しないか…」

 

鏡花「ですね……ノスフェルとかの方が礼儀正しいですもんね」

 

因みにスペースビースト達は戦闘に出れない代わり白鯨内の掃除などをしてる…原作での凶暴さ?知らない子ですね、と言わんばかりの性格綺麗さである、ただし人間は食う

 

鏡花「……もう帰りません?こんなけ見たんだからもういいです…はっきり言うとここにいるだけで気分悪いです」

 

神無「同感だ…僕だって好きでこんな場所にいるんじゃない…まあ悪いとは思ってる…無理に付き合わせて…」

 

鏡花「……別に貴方と一緒にいるだけで嬉しいですからいいです(ボソ)」

 

神無「?……何か言ったか?」

 

鏡花「!…何にも言ってませんよ!!」

 

鏡花は思わず本音を言うが即座に顔を赤くして神無より前を歩くが鏡花の肩を神無が腕で掴み乱暴に鏡花を神無の側に寄せる、それと同時に鏡花が先程まで立っていた場所に色鮮やかな羽根が地面に突き刺さっていた

 

鏡花「な!?…ありがとうございます…」

 

神無「……誰だ」

 

鏡花は助けてくれた神無に礼を言い神無は色鮮やかな羽根が飛んで来た場所を見ると怪獣がその場に立っていた立派か羽毛とヒゲが生え複数のミイラを連れた怪獣だった…その名は…

 

神無「ジェロニモン…!?」

 

ジェロニモン「その通り…私はとあるレイオニクスに使える怪獣が一体…暗黒司祭ジェロニモンだ…故あって貴公を殺す為の怪獣を出させてもらう」

 

暗黒司祭ジェロニモンは手に持った杖を使い四つの魂を呼び寄せる、そしてそれを頭上へ上げ四つの魂を複合しそして一つの塊となり地上に落ちてくる

 

ジェロニモン「出でよ、四体の王…用心棒怪獣ブラックキング、古代怪獣キングザウルス三世、装甲怪獣レッドキング、放電竜エレキング…四天王から生まれし強欲の大罪獣ブラッドアルバキング!」

 

塊が落ちてその場に現れたのは、頭部にはブラックキングの一本角がキングザウルス三世の角を挟む様に生え、腕にはエレキングの鉤爪が装着され、エレキングの頭部の回転角が上腕の部分にブレードのように装着されており体には特徴的な蛇腹模様を残されていた

 

ジェロニモン「…私はこれにて去る…後は自由にしろブラッドアルバキング」

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

ジェロニモンが消えた後、ブラッドアルバキングは甲高い鳴き声を上げると口から金色の光る物…金貨を吐き出す…それを見た街の人は混乱を起こし我先にとばかり金貨を奪い合い、殴り合ったりしている…それを見てブラッドアルバキングは愉快そうに鳴き声を上げる

 

神無「…こんな時まで欲に身をまかせるか…まあいい…いけネオバルゴン、ワイバーン」

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォンーーー

 

神無はネオバルゴンとワイバーンを出しブラッドアルバキングと対峙させる、ワイバーンは右の首から火炎放射を吐きブラッドアルバキングはバリヤーを張り防ぎ、ネオバルゴンが冷凍ガスを吐きそれを放電で相殺する

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

ーーーグワッ!?グルルルルン!?ーーー

 

ブラッドアルバキングは強引に駆け出しネオバルゴンにぶつかりネオバルゴンは派手に吹き飛び背中をブラッドアルバキングに向けて倒れる、それを見たブラッドアルバキングは駆け出して踏みつけようとするがネオバルゴンは背中から虹色光線を放ちブラッドアルバキングは急いでバリヤーを張って防ぐ

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ワイバーンは左の首から冷凍光線を放ちブラッドアルバキングは走り出し強引に冷凍光線を真っ向から受けてなお凍りつきながらワイバーンに向かって火炎を吐きワイバーンの体と翼を焼かれる

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!?ーーー

 

そしてワイバーンは翼をやられ地に落ちそれをチャンスと見てブラッドアルバキングが突進するがネオバルゴンが身を呈して守る、その攻撃でブラッドアルバキングの角が刺さり血を流しながら苦しげな声を上げる

 

ーーーグワッ……グルルン……ーーー

 

鏡花「…自分から仲間を守って…バルゴンちゃん…」

 

ネオバルゴンは苦しみながらも立ち上がりブラッドアルバキングを睨みつけ、そんな姿に尊敬する鏡花…人間達とは大違いである

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

そんな光景を見ずブラッドアルバキングは金貨を吐き出し街の人に降り注がす…それを手に入れようとして躍起になる人々を見てブラッドアルバキングは愉快そうに笑う

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ワイバーンはそんなブラッドアルバキングを見て怒り、自身の仲間(ネオバルゴン)を傷つけたブラッドアルバキングに火炎放射と冷凍光線を融合された光の光線炎氷レーザーを放ちブラッドアルバキングはバリヤーで防ごうとするがワイバーンは上空から炎氷レーザーを放ったことで左右前後のバリヤーでは防げず角に当たり三本の角が破壊される

 

ーーーピギャアキィイイィィ!?ーーー

 

ブラッドアルバキングは角が折られたことに驚き口から火炎を吐くがそれをネオバルゴンはそれをノーガードで受ける、実はネオバルゴンは火炎系に強くガメラの火炎放射で全くダメージを受けなかったほどなのだから、その隙にワイバーンが炎氷レーザーを放ちブラッドアルバキングの身体を少しずつ消滅させていく

 

ーーーピギャア……キィイイィィ……ーーー

 

ブラッドアルバキングは不味いと見て撤退するがネオバルゴンはそれを許さず虹色光線を放とうとするが背中のトゲから放つためブラッドアルバキングに必ず当たるかわからない…が神無がここで動き出す

 

神無「…錬金」

 

神無は空中に巨大な鏡を二つほど生み出し一つはネオバルゴンの頭上に、そしてその先に鏡を配置しブラッドアルバキングが見えるようにする、そして神無はネオバルゴンに首を振る、それを見たネオバルゴンは頷き虹色光線を頭上へ放ち反射され見事にブラッドアルバキングに当たる

 

ーーーピギャアキィイイィィ!!!?ーーー

 

ブラッドアルバキングはそれにまともに当たり大爆発を起こす、そしてブラッドアルバキングが爆破するとブラッドアルバキングが口から吐き出した金貨が消え金貨を奪い合っていた人々が悲嘆に暮れる

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグワッ…グルルルルン!!?ーーー

 

ワイバーンが鳴き声をあげてネオバルゴンにじゃれつくが上空から突進されネオバルゴンはえ?といった顔になった後ネオバルゴンはワイバーンにぶつかられ苦しそうに鳴き声を上げる

 

鏡花「…仲良いな…ねえ神無…」

 

神無「……ああ…いいよ、二人ともそうそう仲良く…写真撮るよ……うんいいの取れた…いや人間達を見過ぎだからカイジュウニウム取らないと…はぁ〜」

 

鏡花「………(何で私はこの人に惚れたのだろうか…もう駄目だこの人)」

 

ワイバーンとネオバルゴンのやり取りを写真に撮り、その写真を満面の笑みで見る神無に鏡花は少し引いた

 

その頃街では不満を言っている男性がいた

 

「くそ…あの金が消えなかったら楽できなのに…てか金があっても何も売ってないから食えないじゃねぇか!……動いて損した」

 

男性はゴミ箱を蹴飛ばし地面に倒れこむ、余程金が欲しかったのか…だが今はそれよりも今は食べ物が欲しいと男性が口に出した時背後から声が聞こえた

 

「なら私の所で働きませんか?食べ物をあげますよ?」

 

男性「!?誰だ…てうわ化け物!?」

 

後ろを向くと昆虫の様な宇宙人が立っていた

 

「さて質問ですが、「きつくて時給が安いが、リスクのない仕事」か「きつくなく時給が高く、リスクがある仕事」……どっちを選びます?」

 

その宇宙人は男性に悪魔の囁きを囁く

 

 




今回のブラッドアルバキングは銀色の怪獣様の怪獣です、そしてそんなご提案の怪獣が簡単に倒されてしまい、すみませんでした…それに電気を吸収することも出来なかったし…強さも引き出せずすみませんでした…さて後半に登場したやつは…一体…そして暗躍するジェロニモンの思惑とは…次回もお楽しみに


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七十一話蠢く密林

明日から用事があるから早い目に書いた、ちょっと雑で後悔してますごめんなさい!そして今回はあの雑魚い植物が相手なのでバトルに気にせず楽しんで読んでいただきたいです、因みにサブタイの蠢く密林はナイアーラトテップの化身が一人アトゥの登場作品から


森の中に五芒星…エルダーサインが現れたそこから木の根っこが無数に生え地面に入っていきそして暫く経つと巨大な木になる…その木は叫びながら頭に花を咲かせその花びらを落とすとその花が人型になり街に向かって歩いて行った

 

ここには一人の女性が歩いていた…彼女は将来を誓い合った男性に裏切られ金を持って逃げられたのだ、そんな彼女は男性を恨みながら信じた自分を恨んでいた…そして彼女が泣いていた時それはやってきた、白いコートを被った男性が…その男性はゆっくりと歩き女性の横を通り過ぎ、女性が振り向くと…そこには男性の姿がいなかった…少し寒気がしたが気にせず前を向いて歩き出そうとしたその時、目の前に先ほどの白いコートを被った植物怪人が目の前に立っていた

 

女性「キャァァァァア!!?」

 

女性は叫んで逃げようとするが植物怪人は頭についた花から黄色い花粉を放ち女性を痺れさせそのまま蔦で拘束していく…女性が最後に見たのは美しき月…そんな光景すら蔦に埋もれ見えなくなった

 

 

老人「……婆さん…」

 

老人は自分の最愛の妻が眠る墓で一人泣いていた、彼は自身の息子とその嫁、そして孫に全財産を奪われた上家を追い出されたのだ、そんな彼は誰にも怒りをぶつけることができず妻の墓で泣くことしかできない…そんな彼に白いコート被った男性が忍び寄る

 

「悲しいですか?ならば私とともに永遠の楽園へといきましょう」

 

老人「……誰かわからないがからかうのも…!?」

 

老人が後ろを振り向くと頭に花が咲いた人間の様な植物が立っていたのだ、そして花から黄色い花粉を吐き出し蔦で老人を拘束する

 

 

男性「クソが!家賃なんか要らねえからいいが金がねえ!食いもんもねぇ!酒すらねえ!」

 

とある家には怒り気味の男性が空になった酒ビンを投げ壁にぶつかり破片となる、この男性は今まで一生懸命働いていたサラリーマンだった…だがこんな世界になってから仕事も無くなり、妻と子にも逃げられ自暴自棄になっていた

 

男性「クソ!毎日頑張って疲れても頑張って働いたのに…要らなくなったらポイ捨てかよ!何でだよ巫山戯『ドン!ドン!』?!何だよ…風か?」

 

男性が怒りながら愚痴を言ってると窓から何か音が聞こえ窓に歩いていく…すると窓から頭に花が咲いた白いコート植物怪人が突然現れた

 

男性「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?窓に!?窓に!!?窓の外にぃぃぃ!?」

 

植物怪人は窓を突き破り部屋を花粉で充満させながら逃げようとする男性を蔦で拘束して引きずっていく

 

 

女の子「……う、うう…お母さん…捨てないでよ…ヒック…何で…私を捨てちゃうの?」

 

女の子は一人道を歩きながら泣いていた、彼女の母親は食べ物が少なくなり母親と女の子を養うのが厳しくなり女の子を捨てたのだ、当然女の子は必死に抵抗するが母親に頬を叩かれ散々殴られ家には入れない様にされたのだ…女の子は公園のブランコに腰掛けながら泣いていると白いコートの人物が忍び寄る

 

「悲しい?だったら私と共に友達がいっぱいいる場所に行こう?」

 

女の子「ヒック…お兄ちゃんだぁれ?」

 

「私はね…君を救いにきたのさ…さあ行こう?誰も苦しまなくていい楽園へ」

 

白いコートの男性は女の子の手を握りどこかへ連れて行こうとする、それに女の子は抵抗せずそのまま男性と共にどこかへ消えていく

 

 

鏡花「………ここも異常なさそうですよポオさん」

 

ポオ「…うむそうであるな…」

 

ラヴクラフト「……ん」

 

三人(カールを含めば三人と一匹)は街の見回りをしていた、何故こんな組み合わせだと言うと神無が鏡花一人だと危険と考えた為ポオと一緒に街の見回りに行かせたのだ…先日のジェロニモンの件がある為街に何かないか調べているのだ…そうしているうちにポオの頭に乗っているアライグマのカールがポオの頭を叩き何かを見てキュウキュウと鳴き声をあげる

 

ポオ「い、痛いである…何をするであるかカール…」

 

鏡花「あ、ポオさん!見てくださいあそこ!」

 

ポオが痛がっていると鏡花があるものを(正確にはカールが見つけたもの)を見つける、それは綿菓子屋だった、こんな世界になった今店をやる余裕も食料もないはずなのに何故?と考えるポオだが鏡花は迷わず綿菓子屋に足を向ける…手の中にお金を握りしめて

 

ポオ「て、ちょっと待つである!?何食べようとしてるのであるか!?」

 

鏡花「そこに食べ物があるから…」

 

ポオは急いで突っ込むが鏡花はそこに山があるからと言うジョーン・マロリーという登山家が言った名言に似た言葉を発しながら列に並ぶ鏡花…ここで電気がないのに綿菓子が作れるか?と疑問に思った人もいる為説明しよう、神無が発電所を権能で治しそこにハイパーエレキング…いなリムハイパーエレキング(ハイパーエレキングを小さくした姿)を呼び出しそこで放電させエネルギーに変換させているのだ、これで電気不足は解消され食べ物も不本意ながら権能で生み出しているので餓死はなくなり、お金の価値も少しずつ戻ってきている、他にも娯楽施設の復帰や銀行を作り直す計画もある、なおこれを考えたのはフィッツジェラルドである

 

鏡花「フィッツジェラルドさんて意外と頭いいですよね、ニートで童貞の六つ子長男みたいな声ですけど…痛い!」

 

ポオ「失礼なのである…どちらかと言えばシロクマを思い出すのである…て、痛い!カール何するである!?」

 

カール「キュウキュウ…(失礼なのはポオもだよ…あと鏡花ちゃんもね…)」

 

鏡花とポオはフィッツジェラルドに対し失礼なことを言いカールは鏡花とポオの頭を小突く、そんなコントを他所に綿菓子屋に近ずき注文する

 

ポオ「あの…綿菓子…イチゴ味…五つで頼むである…」

 

綿菓子屋の店主「はいよ!イチゴ味、五つね!すぐ作るから待っててね!代金は…」

 

鏡花「…あの私の分くらいは自分で買いますよ…」

 

ラヴクラフト「流石に…悪い…」

 

ポオ「いいである…と言うか全く金を使わないせいで溜まっているからはした金であるが使わせてほしいである…」

 

ポオが気を利かせて四つ分代金を支払おうとする…実際はポオが金を減らしたいだけであるが…ポートマフィアは給料が高い…そしてポオは割と昔から働いているためこんな所で金を使おうがあまり気にしない、二千万円使ったことも忘れるぐらいの額を貯金しているからだ、その事に鏡花が嬉しそうに綿菓子ができるのを待っていると

 

「ねえ彼処の綿菓子屋て最近有名な綿菓子屋さんじゃない?」

 

「ねえちょっと直子あの綿菓子買ってきてよ」

 

直子「え…うん…じゃあお金…」

 

四人組の女子が綿菓子屋を見つけて直子という女子に綿菓子を買ってきてもらおうと頼む…別にそれくらい普通だろう、仲が良い女子同士の会話と鏡花が綿菓子に意識を戻そうとした時

 

「ごめーん、ウチら金がないんだ!立て替えて!」

 

直子「え……でも此間のカラオケも…お金返してもらってない…」

 

「払わないとは言ってないじゃん!直子はケチ臭いな!」

 

「私達友達じゃん!」

 

直子が少し嫌な顔をするが残りの女子は気にしない、友達という言葉で金を出さそうとする女子達に鏡花が言葉を出す

 

鏡花「そう言うのて友達とは言いませんよ!」

 

「はあ?」

 

柄の悪そうな女子が鏡花を睨みつけるが鏡花は気にしない、そのまま言葉を続ける

 

鏡花「物を買って来させたり、金を払わせるのは友達とは言いません!」

 

「何この娘…部外者はひっこんでろ!」

 

「関係ないのに…気持ち悪い…」

 

「こいつが良いて言って言ってるんだから良いでしょ!」

 

柄の悪い三人は鏡花に対し罵言を放つが鏡花はそんな彼女らを無視し直子に話しかける

 

鏡花「貴方はそれで良いんですか?」

 

直子「……関係ないのに口を挟まないで…」

 

「変質者じゃないこの娘?背後にいる男の人達も不気味で気持ち悪いし…」

 

「「逃げよ逃げよ!」」

 

キャー怖いと棒読みで叫びながら彼女らは逃げていく、直子も逃げるが何処と無く申し訳ない顔をしていた、そして彼女らの言葉を聞いたポオが心を抉り取られた…カールがそれを慰めるかのように頭をポンポンと優しく叩く…

 

ポオ「…気持ち悪い…我輩は気持ち悪いであるか……はは…そうであるな…陰気だし…小説しか書けぬ我輩は蛆虫以下であるな…カール…すまないである…こんな飼い主で…」

 

カール「キュウキュウ…」

 

ラヴクラフト「……何故彼女は…友といるのに…楽しく…なさそうな…顔をして…いる?」

 

ラヴクラフトが何故友達といるのに楽しくなさそうなのか疑問に思ったのか首をひねると綿菓子屋の店主が鏡花に話しかける

 

綿菓子屋の店主「嬢ちゃんの言うことは正しいよ、そこの兄ちゃんの質問に答えるとさ、あの子もあんな友達と一緒に至って楽しくないさ…」

 

ラヴクラフト「なら何故…一緒にいる?」

 

綿菓子屋の店主「…そりゃあ一人になりたくないからさ…人間は誰だって一人になるのが怖い…おいちゃんも昔そういう子を見てね…誰も話しかけず酷いいじめを受け一人ぼっちだった子を知ってるけど…おいちゃんはその子を助けれなかった…助けると俺まで被害が及ぶと思ってね…人間なんて皆偽善者さ…」

 

そう言うと綿菓子屋の店主はイチゴ味の綿菓子屋を五つポオとラヴクラフト、鏡花に渡す…鏡花はその虐められた子の話を聞き、神無を想像した…そんな中ポオが立ち直り店主に質問する、その姿は丸で探偵だった

 

ポオ「…所で話は変わるであるが…何故店主殿は…こんな商売を?…今の世の中こんな事をする余裕はまだないと思うのであるが?」

 

綿菓子屋の店主「う!…それを聞かれると困るんだが…実はいい商売があってな…おいちゃんはきつくて時給が安いが、リスクのない仕事をやっててね…それでも沢山の食料をくれてよ…自分一人じゃ勿体ないから皆も笑顔にしたくてやってるのさ!こんなご時世だ、少しでも笑顔にしねえと…皆狂ちまうよ」

 

鏡花「……良い人ですね…」

 

鏡花がこんな糞みたいな奴らしかいないと思っていた街にもまともな人(しかも善人で社会に貢献しようとしてる)がいて嬉しく思う…もしこんな人ばかりなら鏡花の想い人とあんな風にならずに済んだかもしれない…と考えた所でポッと顔を赤くしイチゴ味の綿菓子を食べる鏡花…そのまま綿菓子屋の店主に手を振りながら歩き出す鏡花達、とここでとある事に疑問に思った鏡花はポオに聞く

 

鏡花「所で何で五個買ったんです?カールちゃんも入れても四個なのに?」

 

ポオ「それならこの子を入れたからである」

 

ポオはそう言うと服から一体の人形…スパークドールズをだしダミースパークを出してそのスパークドールズを実体化させる

 

【ダークライブ!ザイゴーグ!】

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグは実体化するとポオが持っていた綿菓子を奪い取り貪る、すると蕩けたような鳴き声をだすザイゴーグ…実はこのザイゴーグは甘党でありエックスと戦う前に綿菓子光線を口の中に放たれ綿菓子が生み出されたのだがその綿菓子をザイゴーグが食べて見たところザイゴーグが大喜びして食べた為綿菓子光線をザイゴーグに放射し続けた所ザイゴーグが綿菓子を食べてそのまま戦意をなくし帰っていた…後大地の想いが通じそのまま綿菓子を食べながら眠りについたとか…原作での激闘?ゼロ達の登場?なかったそうです

 

ーーーギャハハ♪ガハ♪ーーー

 

綿菓子を食べて堪能した様でそのままスパークドールズに戻りポオがそれを拾う

 

ポオ「この子は用心棒として借りてきたのである、タダ働きはあれであるから綿菓子が好物と聞いたので食べさせたのである」

 

鏡花「へえ〜怖そうな顔なのに可愛い食べ物です「キャァァァァ!?」!」

 

鏡花がザイゴーグについて何か言おうとした瞬間女性の叫び声が聞こえ叫び声が聞こえた場所へ走る、そしてその場所に辿り着くと植物怪人が女性に襲いかかろうとしてた、それを見た鏡花は足を狼化させ植物怪人の顔面を蹴飛ばす

 

鏡花「何者か分かりませんが…一応倒します」

 

鏡花は女性を逃した後植物怪人に狼化させた腕で殴りつけようとするが植物怪人は頭に咲いている花から花粉を飛ばすが着物についただけで鏡花はそれを避け植物怪人の足を切り裂く…そこで不利と見た植物怪人はそのまま逃げていく

 

鏡花「…逃しましたか…着物が汚れましたし…また破いちゃたし…また怒られる…」

 

その後鏡花はラヴクラフト達と合流し鏡花の服についていた花粉を調べる為白鯨内に戻る

 

 

鏡花達は白鯨内に帰ると神無に服についた花粉を見せた後調べる為何処かへ行き、植物怪人の正体について話し合っていた

 

乱歩「都市伝説にありそうだな…でも実在ポオが調べたら最近行方不明が多いて聞いたけど…植物怪人が原因じゃない?」

 

グローザム「植物怪人だと…?…まさかケロニアか…?ゾラは…なさそうだな」

 

そう言い合っていると神無が入ってくる

 

神無「グローザムの意見は惜しい…あの花粉にはソリチュラ化合銀が含まれていた」

 

ヤプール「ソリチュラ化合銀だと…ソリチュラか!あのメビウスが戦った!」

 

神無「正解、恐らく鏡花が見たのも宇宙植物怪人ソリチュランだろうね」

 

事に事件の黒幕の名前を知った後は居場所を検知するために電磁波を流しソリチュラが潜伏する場所を探知しようとしていた

 

 

同時刻、直子があの三人組の女子を見つけ話しかけようとするが三人組の声が聞こえる

 

「今月お金がなくってさ…どうしよ?」

 

「じゃあ直子に出させれば良いじゃない、あの子金持ってるし」

 

「いいね!友達でしょ!て言えば出してくれる金づるだもんね!」

 

「そうだよね!そうじゃなきゃあんなノリ悪い子と一緒にいるわけないもんね〜」

 

彼女は自身らが金づると言った子がいる事に気がつかず悪口を大声で言う…それを聞いた直子はしばらく立ち尽くした後近くの公園まで走った…そして公園のベンチに座ると泣き始めた…別に自分だってあんな奴らといたくない…でも一人ぼっちは寂しい…そう嘆き始めた時白いコートの男性がやってくる、そして黙ったまま直子の目の前に立っているため直子は質問する

 

直子「……何ですか?」

 

「…君悲しい?泣いてる…もし君が望むなら…誰も悲しまず泣くこともない、友達がいる所に案内してあげる…来るかい?」

 

男は怪しい宗教みたいな誘い文句を言いながら直子に手を差し伸べる…普段ならついていかないだろう…だが直子は一人ぼっちになったという孤独感からどうにでもなれと思う気持ちがありそのまま男性について行った

 

樹海…と言うべき姿に成り果てた森を歩く鏡花と神無…神無曰く昔はこんなではなかった為ソリチュラの仕業と確定する、神無と鏡花以外にもラヴクラフトやフィッツジェラルド、織田作と言う戦闘員を別行動で連れてきたのでソリチュラを見つけ次第呼び出せるようになっている

 

鏡花「…樹海みたいですね…自殺しないでくださいよ…?」

 

神無「それは富士の樹海…まあ樹海は自殺の名所だが…まあピクニック気分で行こう、ソリチュラはビオランテとかと比べると弱い」

 

鏡花「でもこうしてると…丸で…そのデート見たいですよね(ボソ)…て、何言ってるの私!?」

 

鏡花は自分で言った事に頭を大きく振って邪な考えを消す…その行為を見て神無は「何してんだこいつ…?やばい」と思っていた…すると鏡花が何かを見つける

 

鏡花「あれ?…あの人…それにあの白いコートは…!」

 

鏡花は直子と白いコートの人物…ソリチュランを見つけ駆けつけようとするが…神無に足を引っ掛けられ「ぐえ」と変な声を出す

 

鏡花「………可憐な美少女から変な声が出ちゃいましたよ?」

 

神無「可憐は余計だ、今は後をつけて場所を特定するべきだ…ラヴクラフト達に連絡する」

 

鏡花はジト目で神無を見るが神無はスルーして後をつける…神無は鏡花の可憐と言う言葉は否定したが美少女という言葉は否定していないのに鏡花は気づかなかった

 

直子「…………………!?…これは?」

 

直子が広い場所に来て驚いた事、それは中央にとても巨大な木があったのだ…それもツタの構造が口で言い表せないほどグロかったのだ…しかもそれに人が巻きついているのだ…トラウマものだ…

 

「人間は皆不便だ…バラバラな心を持っているから寂しい思いをする…だけど君はこれで苦しまない…ほら皆幸せそうだろう?」

 

直子「これが…楽園…?こんなの…想像してたのと…違う…!」

 

「…皆で同じ心を持てばいいのさ、さあ君も同化しよう」

 

男がそう言った時、鏡花の声が響く

 

鏡花「彼女から離れなさい!」

 

鏡花が腕を狼化させ殴りつけようとするが蔦が鏡花を拘束しようとするが炎の壁がそれを遮断する

 

神無「そんなことはさせないよ、ソリチュラン」

 

ソリチュラン「…君達がつけて来たのは知っていた…どうやら君の仲間も滅ぼしに来た様だね」

 

そう言うとラヴクラフト達がやって来た…それを追うように別のソリチュランや蔦がラヴクラフト達を追って来る…だがそれがピタと止まる…そして人間達と同化した木が揺れ始め、地面から無数の根っこが飲み変形し宇宙植物怪獣ソリチュラとなる

 

ーーーウボオオオオ!ヴボルル!ーーー

 

ソリチュラは鳴き声をあげると同化した人間を使い鏡花達に話しかける

 

ソリチュラ「私は760の惑星と同化してきたこの星も同化するんだ…邪魔をするな…!」

 

ソリチュラは怒りながら蔦を操り鏡花を攻撃しようとするが…

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

神無はザイゴーグを召喚し蔦攻撃を防ぐ、だが地上でもソリチュランや辺りの森と同化したソリチュラの根が蔦や木々を操り攻撃して来る

 

神無「……嫌な攻撃だね…まあ僕にとってはこの権能があるから悪手だけど…」

 

神無はそう呟くと首筋にナイフを刺し体に穴を空けると葡萄の種を入れ込む…すると葡萄の樹が生える…それを見て驚く鏡花を他所にその葡萄の樹のの根を地面に差し込むとピタッと蔦攻撃や木々が動くのをやめる

 

鏡花「…何したんです?」

 

神無「これは僕の数ある権能の一つサマエルより無理やり簒奪した…まあ訳はいつか話すが…名を「怒りの毒葡萄」…葡萄の種を体内に入れ込み発芽させることにより最大で東京全体の木々植物を操り権能だ…そして相手が操る植物のコントロールを奪うことも出来る…まあ今回はこの辺りの植物を支配下に置いただけだよ」

 

つまりここ一体のソリチュラのコントロール権を奪い取ったという事だ、ソリチュランは奪い取れないがソリチュランはフィッツジェラルドが黄金のオーラを纏って拳をぶつけるだけで木っ端微塵となり織田作が弾丸、斬撃、魔法を正確に頭に放つ度に倒れていき、ラヴクラフトの触手による無慈悲な攻撃で倒され、鏡花の狼化した腕や脚に倒されていく

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグは地響きを鳴らしながら突進するがソリチュラは神経を麻痺する花粉を飛ばしザイゴーグを痺れさせ蔦を使い上空に持ち上げ縛り上げる

 

ソリチュラ「私は…かつて邪神達と共にアトゥと呼ばれし者!これしきでは滅びぬ!」

 

ーーーウボオオオオ!ヴボルル!ーーー

 

ソリチュラはそう言いながら縛りをキツくしザイゴーグは苦しみの声を上げるが神無は葡萄の樹の実を飛ばしその実が蔦に当たると煙を上げながら溶け始めてた…それによりザイゴーグの拘束が解ける、そしてソリチュラがそれを受けて怯む

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグはそれを好機と見て口からヘルズレリーブを放ちソリチュラを横に焼き切る、縦に切ると同化した人に当たってしまうからだ…そしてソリチュラの切り離された上部は青く炎上し燃え尽きる間際こう叫んだ

 

ソリチュラ「おのれ…私はただ…一人が…いやだった…だけなのに…何故だ…私は一人ぼっちの…人間を私と同化して…私と永遠に…過ごそうと…」

 

そう言ったソリチュラはそのまま消える…

 

フィッツジェラルド「…本当に孤独だったのは…あいつ(ソリチュラ)だったのかもな」

 

フィッツジェラルドはそう呟くと同化した人間達を蔦から解放する…一部完全に同化され手遅れな人間がいたが一部の人間は無事だった…のだが助けた人間が騒ぎ始めた

 

女性「…なんで助けたのよ!折角同化しかけて自分の理想が観れたのに!」

 

老人「あのままの方が幸せだった…あの植物は…儂の婆さんが生きていた頃の夢を見させてくれたのに…」

 

男性「巫山戯んなよ!放っておけばよかったのによ!そうすればこの世界から解放できたのに!これでまた苦しまなちゃいけないじゃねえか!」

 

女の子「また一人ぼっちになっちゃうのに…酷いよ!」

 

助けたのに助けた者達の口から出るのは罵言、また自分達が苦しまなければいけないと言う苦痛に満ちた叫び、その言葉全部を神無達に言い放つ人間達に鏡花が唖然とする

 

鏡花「……皆さん…助けなければ死んでいたんですよ?」

 

男性「なら死んだ方がよかった!苦しみながら生きるよりも楽しんで死んだ方がいい!」

 

老人「返せ!儂らの苦しみから救ってくれた木を!この悪魔共が!」

 

女性「そうよ!またこんな世界で生きるくらいなら死んだ方がマシよ!」

 

女の子「……ううう…うわぁぁぁぁん!もう嫌だ!一人ぼっちは嫌だよぉぉぉ!」

 

ある者は泣き叫び、ある者は怒り狂い、ある者はヒステリックに叫ぶ、またある者は怒りながら自身の体を傷つける…そんな光景を目の当たりにした鏡花は何故助けたのに責められなければいけないと叫びたくなる…すると先程助けた直子も喋り出す

 

直子「この世界…もう生きる理由とない人が多い…だから私にもわかる…死んだ方がよかったて…最初は怖かったけど…死んだ方がよかったかもしれない…こんな世界なんて生きてても楽しくない…」

 

鏡花「……………………………」

 

そう直子がそう言うと黙りこくる鏡花…フィッツジェラルドと織田作も何も喋らない…ラヴクラフトは空気を読んで話さないだけだが

 

神無「……ならここで死ぬかい?好きな生き物に変身できるよ、ミラボレアス」

 

直子「え?」

 

神無がそう呟くと神無の姿が変わりそこには黒き巨龍…その姿はまさに邪龍…そして神無はソリチュラの残った下部を口から火を吐いて燃やしそれを見た直子や同化されかけていた人達を震え上がらせる

 

ミラボレアス(神無)「ほら?死にたいなら僕に食われろ…弱者は強者の肉となれ…」

 

そう言った後天が震えるような咆哮を上げると直子達は泣いてその場から逃げ出す…中には失禁した者もいるようだか…必死にミラボレアス(神無)から逃げていく、そして神無は元の姿に戻るもボソと呟いた

 

神無「そうだ…それでいい…生きていれば…また何かチャンスが来るかもしれない…僕のように誰かが救ってくれるかもしれない…だから逃げろ…必至に…」

 

神無は逃げていく彼等にそう呟いた…神無の瞳は彼等を昔の自分と重ねている様な気が鏡花はした

 

 

 




意外と長くなったな…それに今回は人間達のセリフがイマイチダメでしたね…難しいですね…反省します、後あの綿菓子屋の店主はこの世界での数少ない良心の良い人です、イメージは文豪ストレイドッグス第2期に出てきた織田作之助が養ってる子供達を済ませているカレー屋のおじさん(誰だよ!と思った方は是非文豪ストレイドッグス第2期を見て下さい(露骨なステマ))

好きな生き物に変身できるよは魔王が使うと便利、モンハンのミラボレアスにもなれますから…能力も完全再現しかもサイズも変えられるから小さいサイズに化けて攻撃を避けたりできる…もしモンハン出すなと思ったら教えて下さい…二度と出しませんから、次回はあの綿菓子屋のおじさんが言っていた商売…それをしている奴が登場です、お楽しみに


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七十二話欲深き人間の業と宇宙商人

……今回からタイトルがクトゥルフ神話の用語から外れますねさて前話の後書きで今回登場する奴が分かってしまった人がいる様ですね…皆さんウルトラマンに対する愛がありますねぇ…後戦闘描写無しですね今回…すみません…


アウルム「ようこそ、私はここのオーナーのアウルムと言います…ああ逃げないでください!私は確かに宇宙人ですが、ここでは商売しかしません!…話を戻します…ここに来たということは…働きに来たのですね…なら質問です、貴方ならどっちらの仕事を選びますか?「きつくて時給が安いが、リスクのない仕事」か「きつくなく時給が高く、リスクがある仕事」…どちらを選ぼうが貴方の自由!強制はしません!…貴方はどれを選びますか?」

 

とある場所にて悪魔の囁きに似た宇宙人の声が響いた…その言葉を囁かれた人物が選んだ仕事とは…?それは誰にもわからない…

 

 

国木田「おい店主綿菓子二個くれ」

 

綿菓子屋の店主「あいよ!」

 

国木田と信子が今日の見回りが終わり綿菓子屋に寄り国木田が綿菓子を二つは買う

 

信子「ありがとう…ございます国木田様…」

 

国木田「構わん…これしきの端金いくらでも払ってやろう、ここに置いておく、後釣りはいらん」

 

国木田は懐から綿菓子代の千円札を取り出し店主に渡す…店主は両替しようとするが国木田がそれを拒否する、そのまま二人は綿菓子を食べながら帰ろうとするが

 

綿菓子屋の店主「ちょいと待ってくれるかいお兄さん、お嬢さん」

 

国木田「何だ?厄介事かか?」

 

綿菓子屋の店主「まあ…そう言えばそうだな…実はチョイとキナ臭い話があってな…実は前にもあんたらのお友達に話したんだがおいちゃんは仕事をしたら沢山食材を貰ったからこの仕事をしてるて…」

 

信子「あ…そう言えば鏡花さんが言ってました」

 

綿菓子屋の店主「そうだ…実はその仕事てな…「きつくて時給が安いが、リスクのない仕事」「きつくなく時給が高く、リスクがある仕事」て奴でよ…その仕事…あ、おいちゃんはその「きつくて時給が安いが、リスクのない仕事」だからな!だけどその時給が高い奴らの仕事を見たんだけどよ…その仕事が不気味でさ…」

 

国木田「どんな仕事だった?答えてくれ」

 

国木田は気になり店主に尋ねると

 

綿菓子屋の店主「ヘッドフォンみたいなのつけて一日中…俺の仕事が終わることに外すだけの仕事だったよ…それであんなけ俺達なんか目じゃねえくらい沢山貰ってるから裏があるんじゃねえのかなて思っちまてよ…それに何故か俺にだけ教えてくれない部分があったからよ…」

 

信子「貴方がその仕事しようと思わなかったんですか?」

 

綿菓子屋の店主「だってリスクがあるて言うしそんな仕事より汗水出して働いて稼いだ金の方がよっぽどいいじゃねえか」

 

国木田「……そうか邪魔したな店主、ボスに相談しておこう」

 

国木田はそう言うと信子を連れて店主に礼を言いながら歩き出す

 

国木田「…この街の人間は屑ばかりと思っていたが…ああいった人がいるのであれば俺も頑張らねばなるまい…兎に角この事をボスに知らせねばならん…信子、急いで白鯨に戻るぞ」

 

信子「はい…」

 

国木田達は白鯨に急いで戻る

 

ホープレス…カッコいい言い方だが簡単に言うとホームレス、フリーター…厳しめな言い方をすると夢を失った怠け者の負け犬…そんな連中が今の街に溢れている…家や財産を失った者、奪われた者、騙された者…そんな連中は街の影でなりを潜むしかなかった…あの商売が始まるまで…

 

「あはは…これで金持ちだ…もう食料に困らないぞ!…あははは…はぁ……」

 

男性は両手に持ちきれない量の食料と金を落としながら地面に倒れる……死んだのだ…言うなれば…過労死…働き過ぎて死んだのだ…その最近始まった仕事のリスクが高い方をやり過ぎたせいで……それを何処からか遠くで見ていた影は呟く

 

アウルム「………ああ…だから働きすぎるな…と警告したのに…ちゃんとリスクも説明しましたのに…残念です…まああの綿菓子屋をする人には説明しませんでしたが…まあ説明しなくてもああ言う仕事はしない人でしょう…いや私個人としては大変素晴らしい人と思いますが…これも仕事ですからね、口止めしないと…はぁ商売で大変てすねぇ…」

 

そう言うとアウルムはクルッと回転して消えていった

 

ヤプール「「きつくて時給が安いが、リスクのない仕事」と「きつくなく時給が高く、リスクがある仕事」だと?それはマーキンド星人の手口だな…まあその綿菓子屋の店主の心構えは素晴らしい…今度食べに行くか…」

 

鏡花「で、どんな宇宙人なんです?」

 

ヤプールは敵の僅かな情報を聞いただけで正体を見抜く、そして綿菓子屋の店主の話を聞くとその心構えに尊敬する、鏡花はそんなヤプールを見ながらそのマーキンド星人について教えてもらう

 

神無「マーキンド星人とはULTRASEVEN Xに登場した宇宙人であり商人でビジネスをしてスパークドールズを売ったり兵器を作ったりする奴だ」

 

ヤプール「流石に詳しいな…だが決してそれだけでなく、食品を売ったり星のテラフォーミングしたりしている…まああの星は何でも屋と同じだ、頼まれれば何でもする…それがその星の発展につながったり…破滅につながることもあるがな…」

 

鏡花「………つまり善にも悪にもなれる…中立的な宇宙人ですか…後テラフォーミングて何ですか?」

 

マーキンド星人は中立的な宇宙人であり光の国に様々なものを貿易したり情報を提供している…だがその裏では侵略者に兵器を売っている…だが悪人にとってもウルトラマンにとっても必要不可欠な存在のため中立を保てる宇宙商人なのだ、とここで鏡花がテラフォーミングの事を聞く

 

神無「はあ?そんな事も知らないのか?地球以外の惑星を地球の環境に近づけたりする改造事業て所だ…この場合はその星にあった改造て所だ?頭の悪い君でも分かったかな?」

 

鏡花「ムカつく…そんな偏った知識なんかより一般常識の方が大事です…あ、すみませんそんな事も知らなかったんですよね?ごめんなさい」

 

……一時白鯨内に険悪な雰囲気が流れる、そして

 

鏡花「やるんですか?ええ?」

 

神無「……魔王に勝てるとでも?」

 

二人の目から火花を散らしながら今にも殴り合う一歩手前までの雰囲気だ…

 

鴎外「…仲良いね…喧嘩するほど仲がいいが魔王に喧嘩を挑む物好き(馬鹿)は鏡花君だけだろうね…魔王を除けば…」

 

ジャグラー「……別に喧嘩するのはいいんだけどさ…白鯨壊れねえか?」

 

乱歩「大丈夫、この白鯨はヴォバン侯爵、羅濠教主、ボスが暴れても一時間持つ耐久度だから」

 

鴎外は喧嘩一歩手前の光景を見て笑いジャグラーは白鯨が壊れないが冷や汗をかき、乱歩はそれを否定する…そんな一発触発の中ポオが帰ってきた

 

ポオ「調べてきたである…て何である?この雰囲気?折角居場所を特定できそうな物を見つけたのに…兎に角喧嘩はやめるである!」

 

神無「…チ……ポオに免じて今は引こう…僕とて弱いものイジメはしたくないからね」

 

鏡花「……私はそこまで弱くないです…魔術とか遠距離しか能がないもやしの癖に…」

 

ポオが仲裁した事で喧嘩を止める神無と鏡花、ほっと胸を撫でるポオは探してきた情報を提供をする

 

ポオ「まず、最近原因不明の死体が多数見つかってるである…その中には以前樹海でボスが逃した人間もいたである…そしてホープレスとか言うホームレスの連中から聞くとある場所で例の仕事をするように眼鏡を紹介した男がいるらしいである…だがその居場所がわからないのである…」

 

フィッツジェラルド「おい…だらしないぞ探偵…」

 

ポオ「…すまないである…だから我輩のような探偵より優れた名探偵の出番である」

 

フィッツジェラルドは肝心な情報が抜けている事にポオに文句を言うがポオは笑いながら乱歩の方に行く…乱歩は大量のお菓子を食べながらキングシルバコンとドラゴリーの相撲を見ていた

 

ポオ「名探偵である乱歩君の知恵を借りたいのである」

 

乱歩「……ええ面倒くさい…それにこんな街の連中に助ける必要なんてある?そんな連中を助ける慈悲なんて僕はないよ…と言いたいけどポオの頼みなら聞いてやらんことも無い」

 

乱歩は最初は街の連中の為には使いたく無いと言うがそのまま立ち上がり眼鏡を取り出す

 

乱歩「異能力…超推理」

 

乱歩はそのまま眼鏡をかけ異能「超推理」を発動する、そして暫く固まった後地図を取り出しとある廃工場を指して言う

 

乱歩「ここにそのマーキンド星人はいるよ…そして明日の午前八時半頃にそこに集まる人達が来る…そこには街で声をかけて働いてる人がいるはずだ…僕の考えだと行くのはボス、鏡花ちゃん、国木田、信子さんが適任だろう…数が多いとバレる…まあ敵はバレても構わないと言うスタンスだと思うけど…」

 

乱歩はそう言った後ソファーに寝転がり眠りだす、ポオはそんな乱歩の横に買ってきた綿菓子を置く

 

神無「じゃあ明日そこに乗り込むぞ、鏡花寝坊するなよ」

 

鏡花「しませんよ…」

 

神無はそう言ってギガダークナイザーを取り出し明日戦いになったら呼び出す怪獣を考え鏡花は鴎外と一緒に特訓部屋に行く…フィッツジェラルドは手持ちのお金を確認しておく…そうして夜が明け朝になると

 

鏡花「…………むゃ?…今何時?………ええっと…八時五分か……じゃあもう一回寝よう…て、八時五分んんんん!?寝坊したぁ!?」

 

案の定寝坊した鏡花だった……急いで着替えご飯を取っといてもらい急いで廃工場へ向かう…その時神無に冷たい目で見られ申し訳なく思った鏡花だった…そんなことがあったが無事八時半前に廃工場へ到着した

 

鏡花「…はあ…間に合った…」

 

神無「寝坊するなとあれ程…十分前行動を維持しろ…だから最近の若者は…」

 

国木田「ボス、年寄り臭いです…だがボスの言っていることは正しい…と言うわけでこれからは早起きしろよ鏡花…」

 

信子「……流石に寝坊されては私も弁護できません…」

 

鏡花「……すみません…」

 

鏡花は謝ってそのまま廃工場へ入っていく、中に入ると中が綺麗な事もあり随分前から誰かがここに来ていたと考えられる…それがマーキンド星人だろう…と考えていると後ろから何か近づいて来た

 

アウルム「やあやあ皆様方!私をお探しですか?」

 

国木田「!?いつの間に!」

 

鏡花「…気配と匂いもしなかったのに…!」

 

国木田達は音もなくアウルムが現れた事に驚き、鏡花も気配は愚か匂いもしなかった事に驚いた

 

アウルム「ああ、私身嗜みも気をつけておりまして!無臭の香水をしているのですよ!おっと自己紹介がまだでした!私マーキンド星人のアウルムと申します!どうぞよろしくお願いします!今日は私の顔と名前と絵に描いたような怪しい人感だけでも覚えてくださいね!」

 

アウルムは茶目っ気を漂わせながら名刺を出す、その光景に一瞬毒を抜かれた顔をする鏡花達だったがすぐに気を取り直して国木田と信子は銃を向け、鏡花は腕を狼化させる…が神無が制止の手を向ける

 

神無「寄せ…こいつ結構強い…それに敵意はないから相手はしなくていい」

 

アウルム「そこまでわかりますか!流石最強クラスのレイオニクスにして魔王様!格が違いますなぁ〜!ええこのアウルム敵意はありませんぞ!」

 

アウルムは手をヒラヒラさせて何も武器を持ってませんよアピールをする…それにイラッと来た鏡花と国木田だったが堪えた

 

アウルム「ではどうぞこちらへ!どうせここを潰す気なんでしょう?丁度良かった頼まれたエネルギーは用意でき送りましたから潰してくれても構いません!私もこんな仕事は受けたくないのでこれを理由にこらからの仕事を断ることが出来ます!」

 

国木田「……こいつ、俺達を使って仕事を辞めようとしてやがる…何て奴だ」

 

国木田の言葉を聞いたアウルムは「アウルムです」と答え国木田はぶん殴りたくなるが信子が抑える…そんなアウルムについていくと最初にたどり着いたのは地下にある広い場所…その奥に大きな鋼鉄の装置が設置されており、そこから太いコードが何本も伸びている…ガラス窓から見える灯は火にも見える…が恐らく別の物だろう…そう鏡花は判断した

 

アウルム「こちらが安くてリスクがない仕事でございます!え?何を作ってるのかて?そんな事聞くお客様はあの綿菓子屋の店主様だけですよ!ハイ次行きましょう!」

 

アウルムは誰も聞いていないのに喋り次の場所へ向かう…神無もそれに黙ってついて行った為鏡花は何も言わなかったが…この場所で働いている人間達は機械的に動作を繰り返すだけだった…それがどこか不気味に思え鏡花は駆け足で神無の横に歩く

 

神無「………何で横にいるの?」

 

鏡花「な、何となくです!別にいいでしょう!何かあっても守ってくれるからですよ!他意はありません!」

 

アウルム「お熱いことでヒューヒュー!」

 

鏡花は目をそらしながら神無の横を歩き溜息をつく神無にアウルムは口笛を吹いて茶化すが扉がある所まで来ると真面目な顔に戻り扉を開ける…そこには 部屋には大きめなドーナツ状のテーブルがあり、その周囲に大勢の人間が椅子に座ってぐったりと寝ている…勿論全員ヘッドフォンの様な形をした生命力吸引装置が取り付けられている…そして円卓の中央には……黄色く輝く巨大なエネルギーが浮遊していた、これは人間達のエネルギーを吸い取ったものとすぐに理解できた、すると一人の男性が立ち上がりアウルムに寄ってくる

 

男性「ハハ…やったぞ…一日中これをやっていた…これで一生遊んで…」

 

とそこで男性は事切れる…死んだのだ…それを見たアウルムは「だからほどほどにしてと言ったのに…強欲な方」と蔑む目で男性を見つめた、ここであの生命力吸引装置の危険を改めて判断した鏡花達はこの部屋にいる人間達から無理矢理生命力吸収装置を外し叩き起こす

 

鏡花「起きて下さい!このままじゃあ死んでしまいます!」

 

国木田「しっかりせんか馬鹿たれどもが!」

 

信子「しっかり!」

 

三人は必死に人間達を起こしホッと息をつくが起こした人間達からの視線は鋭く睨んでいた

 

「巫山戯んなよ!まだ三時間なんだぞ!?」

 

「こっちは寿命削ってまで働いてるんだ!邪魔してんじゃねえよカス!」

 

人間達からは罵言が飛び交い鏡花と国木田、信子が驚きのあまり固まる

 

国木田「…はぁ?お前達…正気か?これで侵略兵器が生み出されるんだぞ!?この宇宙人にお前達の命を使われてもいいのか!?」

 

「それがどうした!こっちはそんなもん関係ねえよ!俺達の命で人殺そうがどうでもいい!その死ぬ奴が金を払うなら話は別だがな!」

 

「私は金が必要なの…邪魔するなら殺すわよ!宇宙人だろうが悪魔だろうが金を払えばいいのよ!」

 

「そうだそうだ!」「帰れ帰れ!」「死ね死ね死ね!」「偽善者!正義面するな!」「俺達を助けたいなら金を出せ!金を!」

 

……そう欲に塗れた愚者の声が部屋に響き渡る…アウルムでも蔑んだ目で彼らを見つめた後体にヒビが入りマーキンド星人の姿に戻る、その姿を見て恐怖の声を上げる人間達

 

アウルム「やれやれ…ここまで欲深いとは人間には見損ないました…人間にも綿菓子屋の店主や金城殿の様に素晴らしい人間はいますが…はぁ…もうこの仕事は下ります、給料はお払いします……よ!」

 

アウルムはいつの間にかアタッシュケースを取り出しその中から金を放り投げる…ばら撒かれる金を見て興奮し飛び交う金を必死に拾い奪い合う…その間に高速で逃げる、それを追いかける神無達…それを見て笑いながら逃げるアウルムだが外に出ると突然止まる

 

アウルム「やれやれ…ここなら話せますね…ではお話ししましょう…この仕事を依頼したクライアント…人間です…ただし元人間という言葉が付きますが…そしてそのバックにはかつてウェルテルさんが倒し切れなかった邪悪が潜んでいます」

 

鏡花「…元人間…?それに倒し切れなかった…邪悪…?」

 

神無「ウェルテルさんが倒せなかっただと…?」

 

鏡花と神無はアウルムが言ったことに呆然とする二人を他所にアウルムは手を広げ喋る

 

アウルム「くれぐれもお気をつけを…私実は貴方の様な人間が好きで…頑張る人間、切実な人間…いい響きですねぇ…そんな人ばかりが不幸になるこの星で悪事をする事は全く心が痛くなかったですよ…では御機嫌ようまた会えるときは良き商売をしましょう」

 

そう言うと霧の様に消えていくアウルム…国木田はそれを捉えようと銃から弾丸を放つがすり抜けてそのまま姿を消すアウルムに国木田は舌打ちしながら神無に頭を下げる

 

国木田「すみません…取り逃がしてしまいました…俺の失態です…ですから責めるなら俺だけに…」

 

神無「いや僕も迂闊だった…済まない…お前が謝罪するんじゃない…僕が謝罪する方だ…皆本当に済まない」

 

逆に頭を下げる神無、それに対し何か言おうとした国木田と鏡花に先程工場で働いていた人間達が出てきた…その顔は不満げだった…その中の何人かがこう言った

 

「あーあ…楽だったのに…」

 

「あんな奴らが変な事をしなければ…もっと稼げたのに…」

 

「何が助けに来ただ…あいつらの方が悪だろ…こうして自由に稼ぐこともできねえんだからよ…」

 

わざと聞こえる様に神無達を愚弄する言葉を吐き親の仇を見る目で神無を睨みつけ去っていく

 

国木田「あいつら…!ボスを愚弄しやがって…」

 

信子「………落ち着いて下さい国木田様…」

 

震える手で銃を握ろうとする国木田に抱きつく信子…そうして国木田が銃を握ろうとする事を防ぐ

 

国木田「………信子…」

 

信子「落ち着いて下さい……また神無様に会う前に戻るつもりですか?」

 

国木田はその言葉を聞くと手を抑え込み信子を見つめる…そして息を吐き信子から離れ信子に頭を下げる国木田

 

国木田「済まない熱くなりすぎた…少し頭を冷ましてくる…」

 

鏡花「国木田さん………」

 

国木田はそのまま神無に向けて頭を下げ信子も頭を下げ国木田の元に行く、鏡花はそんな二人を見た後改めてこの街の人間を本当に守っていいのか考える……神無は人間達が去っていった方向を睨みつけた後そのまま星空を黙って眺めた…星は人間達の心と違い美しく何処までも輝いていた……

 

 

 




はい、今回登場したのマーキンド星人でした!オリジナル設定に加え原作と違い死亡することなくそのまま消えて行きました…また出てくるかも?さてさて次回はウルトラマンタロウのトラウマとトラウマを掛け合わせた作品となります、次回もお楽しみに


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七十三話宇宙の悪魔と血を吸う花を持った少女

今回は人の死に大きく関わる話です…そしてトラウマとトラウマをかけたらどうなるかと思い書きましたが結構雑になりそしてコミカルになってしまった…文才の無さが憎い…この駄文製造機作者!(自分に向けて悪口)…さて今回はある怪獣がパワーアップしますよ


「た、助けて…!や、やめてく……!うわぁ…ぁぁぁ…ぁぁ………」

 

ーーーキィヒィイイイ…オギャアァ…ーーー

 

悲痛な断末魔を上げたのは警察官…彼はただでさえ治安が悪くなり強盗、喧嘩…挙句は殺人まで起こるこの町を守る為警察官の仕事を復帰し雨の降る中真面目にパトロールしていたのだった…何故過去形なのか?…それは死んだからだ…そう【全身の血を抜かれ】ミイラの様に死んでしまったのだ…その警察官の死体の横には女の子が立っていた…それも真っ赤な花を手に持って……

 

「目印を付けましょう人間に………お花をあげましょう赤い花……恨み花よ増えていけ……さあバサラ…私達の復讐を続けましょう…」

 

女の子がそう言った途端赤い花は変形していき真っ赤なお花の髪飾りの様な姿に変わり女の子はそれを頭につける…そして幽鬼の如く歩き出し…雨に消えていった…彼女の目的は何なのか?……それは彼女とバサラしか知らない…

 

宇宙空間にただよう一隻な円盤そこには毒々しい体色に脳髄が肥大化した様な頭部が印象的な宇宙人達が隊列を組むかの様に並びその隊長らしき同じ種族の宇宙人が足を組んで座っていた…その者の名はカダーヴルと言うこの宇宙人達を統率しかつて別世界の地球の侵略を目論んだ宇宙人である

 

カダーヴル「よく聞けお前ら、ゲファレナー様より命令が下った、我等があのゲファレナー様の計画に邪魔になるであろう存在を排除する様に言われた…このドルズの名にかけて苦しめて殺すのだ!分かったな!」

 

そうドルズ星人カダーヴルが叫ぶと周りのドルズ星人も大声を上げて答える、そして背後から三人の別の宇宙人が現れる…その宇宙人はガッツ星人、ヒッポリト星人、テンペラー星人…だが全員目に光がない…実はこの三人は神無に仕えていたドッペル、カリスト、バチスタなのだ…だが死んだはずの彼等が何故いるのか?それはカダーヴルしか知らない…そしてドルズ星人達は地球に降り立つ準備をする

 

乱歩「連続吸血殺人事件?何それ?」

 

ポオ「実は我輩が聞き込みをするとき快く協力してくれた警察官の人がいるのであるがな…その人が九人目の被害者になったのである…それ以外にも殺された八人は慈善活動を行う善人ばかり…つまり善人を狙った殺人犯ということになるである…しかも全員耳から血を吸われた痕跡があるのである」

 

鏡花「何て悪趣味な…折角のいい人を殺すなんて…」

 

ポオから告げられた善人連続殺人事件はその名の通り善人ばかり殺す殺人事件で街のボランティア、ゴミ拾いをしてくれる老人、困ってる人の為に働いて支援する男性など良心的な存在ばかりであり、その人達が何故殺されねばならないのかと怒りと悲しみが溢れる鏡花と流石に見過ごせないのか乱歩も若干怒っている、すると扉が開き神無が入ってきた

 

神無「何話してるの?」

 

鏡花「最近起こったいい人ばかり殺す殺人事件ですよ…」

 

神無「何…?それ実は悪い人だったとかいうオチないよね…そんなのサスペンスでよく見たよ?」

 

ポオ「いや違うと思うである…」

 

神無は入ってくるなり実は悪人だったというオチはないか聞くがそれを否定するポオ

 

神無「で、その殺人事件の犯人は誰なんだい?」

 

ポオ「………まだ分からないのである…」

 

ポオは申し訳なさそうに呟く、そして何か考えた神無が鏡花の手を掴み強引に引っ張る

 

鏡花「え!?何するんですか!エスコートするなら丁寧に…て、え?何窓開いてるんですか?何私ごと飛び降りようとして…」

 

神無は鏡花の手を握ったまま窓から落ちていく…甘い期待をしていた鏡花は対応しきれずそのままち地上に落ちていく、乱歩は神無の色恋のなさに呆れポオとカールは鏡花に心の中で鏡花の恋の応援した

 

鏡花「ありえません!女子と一緒に飛び降りるなんて!魔術で転移すればいいじゃないですか!」

 

神無「それは調べる為に決まっているだろ?いつも部下頼りだからたまには自分でやらないとね…だから協力しろ」

 

鏡花は怒りながら神無に文句を言うがそれを気にせず調査する神無

 

神無「それに護衛としてお前を信じて連れてきてるんだ…期待に答えろ」

 

鏡花「き、期待!?………まあ手伝いぐらいしてもいいです…ですから今度からは魔術で転移して下さいよ!」

 

鏡花は顔を赤らめて神無に文句を言いつつも神無についていく、神無はそんな鏡花を一瞬何で顔赤いんだろ?と言う目で見る…がそんな中女の子が歩いているのを鏡花は見つける…その女の子の後ろからバイクが飛び出して女の子にぶつかりそうになる

 

鏡花「!危ない!」

 

鏡花は飛び出し女の子を抱えてバイクを避ける、バイクに乗っていた男性は罵言を吐きながら逃げていく…そして鏡花は女の子が無事か確認しちょっと怒った風に女の子に話しかける

 

鏡花「駄目だよ飛び出したら、気をつけてね」

 

女の子「……………これあげる」

 

女の子はお礼も言わず鏡花の手に赤い花を握らせその場から立ち去る…鏡花はキョトンとするが赤い花を持ったまま神無の元に戻る

 

神無「……君もお人好しだな…わざわざ助けるんだから…子供が純粋だと思うのは大人だけだ…子供の世界はな結構汚いんだぞ?イジメとか差別とか…」

 

鏡花「そうですけど…体が動いちゃうんですよ…」

 

神無「君も実にお人好しだ…そこが君の良いところだと思うが…」

 

鏡花に文句を言った後ボソと何か言った神無だが鏡花は聞いていなかった…そんな中鏡花の手に持った赤い花が動いた気がした…

 

 

女の子「…そこにいるんでしょ?出てきたら?」

 

鏡花達から逃げるように去った女の子…かなえは後ろから何者かの気配を察し後ろを振り向くと後ろにはドルズ星人カダーヴルが立っていた

 

ドルズ星人「おお!察しがいいな!俺の名はカダーヴル!お前の事は観察していた…お前は俺と同じ人を殺して喜ぶタイプだろう?なら俺と協力しないか?そうすれば強い力を得られてどんな人間も殺せるぞ?」

 

かなえ「………ふぅん?いいわやってあげる、その代わり嘘をついたらバサラが貴方を殺すわよ?」

 

カダーヴルはかなえを勧誘しかなえはそれに応じるが裏切ればバサラが殺すと言う…そして彼女の頭につけた花は蔦を出しながらウネウネ動いていた…

 

カダーヴル「おお、怖い怖い…だが俺は戦闘力が低くてな…お前には存分に暴れさせてもらうぞ?…その植物と共にな……お前を怪獣に改造させてもらうぞ」

 

かなえ「いいわ、その代わり今日の夜にして頂戴、もう少し人を殺してバサラに血を吸わせてあげたいの」

 

カダーヴルはそのかなえの狂気にも似た言葉を聞くとニタァと笑いながら立ち去っていく…かなえも不気味な笑顔を浮かべ赤い花を配ろうと歩き出す…そしてあの綿菓子屋の店主の前を通ると

 

綿菓子屋の店主「嬢ちゃん!そろそろ暗くなるぞ!気をつけるんだぞ!」

 

かなえ「ありがとうおじさん…これあげる」

 

かなえは挨拶をしてきた店主に赤い花を渡し立ち去っていく…そして店主がその花を店に飾ろうとした瞬間赤い花から無数の蔦が生え店主を拘束する

 

店主「な!?何だこれ…は……」

 

暫く経って赤い花の蔦が消えていくとそこにあったのは綿菓子屋の店主の全身から血を抜かれたミイラとかした死体のみだった…その死体には耳から血を吸われた跡があった善人であった彼は呆気なく悪意に殺されたのだった

 

 

鏡花「なあにこの状況?」

 

鏡花がそんな言葉を出した原因は酒瓶を手に持ち顔を赤く(元々赤いが)して酔っ払っているメルバだった…既に酒瓶がそこらに散乱している為相当の酒を飲んでいる事は明らかだろう…あの神無でさえ驚きのあまり固まっているほどだ…

 

ーーージィギィイイイィィィッ………ーーー

 

ーーーグガァアアアァァァッ………ーーー

 

ーーーキィピュイイイィィィッ……ーーー

 

メルバの横にはガタノゾーアに共に使える超古代怪獣達…つまりメルバの同僚達がどう言っていいか分からず困惑していた…そんな中鏡花は迷わずメルバに近づきお酒を飲むのを止める

 

鏡花「メルバさん!何お酒を飲んでるんですか!アル中になりますよ!」

 

ーーーカァアアアァァァッ!ーーー

 

鏡花はメルバが酒を飲むのをやめようとするがメルバは抵抗し続け酒を飲む…だが何故メルバは酒を飲むのか?それはファイヤーゴルザが知っていた(これより下は怪獣の声を翻訳します)

 

ーーージィギィイイイィィィッ…(実はメルバの奴出番ないから僻んでるんだよ…テレビにもファイブキングの材料としてスパークドールズでの登場しかしてないから怒ってるんだよ…最近この小説でも五十八話も出てないからすっかりアル中になってしまい…)ーーー

 

ーーーカァアアアァァァッ!(ヒック…私だって出番が欲しいですよ…相方のゴルザはⅡやらファイヤーとか出てるのに私はスパークドールズ…これが飲まずに入られませんよ!この小説でもゴルゴスを倒しただけだし…ゾイガーやガルラよりマシですが…)ーーー

 

鏡花「……怪獣達て大変ですね…数が多いだけ登場するのが難しくなりますし…」

 

乱歩「そう言えば最近ジイドとか出てきてないよね…」

 

二人はメタいことを言いながら軽口を叩く…その時鏡花が机に置いた赤い花が点滅しながら蔦を動かしだし、神無がメルバの近くにいる時を見計らって鏡花と乱歩に巻きつく

 

鏡花「な!?この花はあの子から貰った!?て何か蔦がビリビリする!?え!?もうかして同人誌展開ですか!?やめ…」

 

乱歩「ちょ、え!?何この花!?巻きつく力つよ!?え、花からなんか出てきて耳に入ろうとしてる気持ち悪い!?それにビリビリするしいやぁぁぁぁ!!?」

 

乱歩と鏡花は大混乱、蔦から電流が流れ身動きが思うように取れず神無やゴルザも助けようにも神無の場合は魔術では鏡花達に被弾してしまい、ゴルザは炎だと傷つけてしまうのでどうしようか悩んだ時メルバが足元をフラフラさせながらも動き鋏で蔦をバラバラに切り裂く、そして赤い花は点滅をやめ機能を停止させる、メルバはそれを見ると疲れたのかバタと床に倒れて眠ってしまう…

 

鏡花「……助かりました…メルバさんありがとうございます!」

 

乱歩「やるじゃないか君!ほら飴ちゃんここに置いておくね!」

 

助けられた鏡花と乱歩は寝てしまったメルバに礼を言い乱歩は飴玉をメルバの横に置いて置いた

 

 

その頃カダーヴルとかなえは雨が降る夜に落ち合っていた…かなえは約束通りにカダーヴルに会いにきてここに来るまでの間赤い花をたくさん配り…今頃何人もミイラとかした死体が出来上がっているであろう…だがそれくらいの死体では足らない…かなえとバサラの復讐は終わらない…かなえとバサラの怨霊の正体である無数の赤ん坊の霊の怒りは収まらない…かなえは自分を捨てた母とそうさせた社会…そして自分以外に幸せそうな人間や太陽のように明るい人間…つまり自分を助けなかった連中を徹底的に滅ぼすまで止まらない…バサラは全ての生きている生物の血を一滴残らず吸い取るまで復讐をやめない…バサラの怨霊たる赤ん坊の霊は生きたかった、愛されたかった…それが得られないなら壊すだけだ…その二人は自分達と同じところまで他の人間を堕とすまで殺戮をやめない…

 

カダーヴルは殺すのに快感を得る人物である、かつてタロウの世界に訪れたドルズ星人と同一の個体で罪なき少女を誘拐し拷問した挙句激痛を伴う改造手術で麻酔もなく逆に神経の痛みを増加する薬を打ち悲鳴を聞きながら改造してうろこ怪獣メモールにし人間達に接触させ助かると思わせて自我をなくし怪獣化させた…そしてタロウに投げ捨てられた後は殺処分した外道である。そんな彼が手に持っているのはメモール化させる薬が入った液体が入った注射器だ

 

カダーヴル「くくく…貴様の花から無数の血の匂いがするぞ…どれだけ殺した?」

 

かなえ「…数十人くらい渡したからもう時期バサラが動いて殺してくれるはず……まあいい態々この場所…捨て子塚を選んだんだから早く改造しなさいよ」

 

カダーヴル「可愛くない奴め…ほらよ」

 

カダーヴルはかなえに注射器を打つとかなえの体は膨張しだし身体中に鱗が生える体がかつてカダーヴルが生み出したメモールに酷似した姿に変わるがその前に頭についた赤い花…バサラの分霊が動き出し捨て子塚からバサラの本体である蔦が這い出てきてかなえに巻きつく…そして段々同化して行き捨て子塚に集まる捨て子の怨念がかなえに入り込み捨て子塚があった場所に怪獣が現れた…その怪獣はメモールに酷似しておりメモールの体に赤い花が咲いた蔦が絡まっており全身から赤ん坊の泣き声が聞こえる…不気味な怪獣だった…その正体は赤ん坊の怨念が取り付き怪獣化したかなえである

 

ーーーオギャアァァァァァァァ!!ーーー

 

カダーヴル「……これでいい…人間は人間によって滅ぼされる…後は白鯨に送った兵士からの連絡を待つだけだ…」

 

カダーヴルは笑いながらメモール…否バサラメモールが街を壊し蔦を伸ばし吸血し全身から血を抜き取るのを愉快そうに見ていた

 

同時刻白鯨は突如現れたバサラメモールを見つけ神無はメルバを叩き起こしゴルザと共に戦わせようとするがバサラメモールと同時に現れたドルズ星人の兵士三十人…そしてジャグラーが言っていた死んだはずのドッペル、バリスタ、カリストが神無達を妨害しメルバ達を巨大化させないようにする

 

神無「……死体操作…ドルズ…仲間をこんな目に遭わせやがって…絶対殺すぞ…」

 

鏡花「でもこうも妨害されるとメルバさん達も出せません!」

 

神無と鏡花はドルズ兵士とドッペル達の相手に手間がかかって巨大化と離脱ができない…がそこに鴎外とドストエフスキーが空間転移で現れる

 

鴎外「待たせたね…ここ以外にもこいつらが現れてね…まあここは私達に任せ給え」

 

ドストエフスキー「死んで操られている元お仲間さん達はぼく達任せて行ってください」

 

神無「……任せた」

 

神無はそう言うと転移し地上に降りメルバとファイヤーゴルザを巨大化させる、そして襲いかかってきたドッペルとカリストにドストエフスキーが触れると二人は頭から血を吹き出しそのまま絶命(と言っても元々死んでいるが)、バリスタはそんな仲間の死に悲しんだりせずただ機械的に襲いかかるが鴎外の持つ刀で頭を切断し再び眠りにつかせる

 

鴎外「……出来れば生きて会いたかった…ゆっくり眠り給え…」

 

ドストエフスキー「……ぼく達とは面識がなかったとはいえ仲間の死体を汚したことは許しませんよ…貴方方の罪は僕らが罰を与えます」

 

鴎外とドストエフスキーは大量の殺意を放ちドルズ兵士達は怯みながらも手に持った銃で応戦する…が10分も経たずして体を切られ絶命するか、頭部から血を流して死んだ死体しか残らなかった

 

ーーーオギャアァァァァァァァ!!ーーー

 

バサラメモールは街を破壊しつつ人間の血を吸い尽くし殺す、だが神無は地上に降り立った途端ファイヤーゴルザ(以後ゴルザ)とメルバを元の身長に戻しゴルザとメルバを戦わせる

 

バサラメモール(かなえ)「邪魔をするな!私以外の人間を絶望させて殺す!だからバサラとあの宇宙人から貰った力で全てを滅ぼすの!」

 

 

バサラメモールはそう言うと蔦を伸ばし攻撃するがゴルザは熱線を吐き焼き尽くしメルバニックレイを放ち蔦を破壊する…がバサラメモールは無数の蔦を出し蔦についた赤い花から赤いガスや炎を吐き出すゴルザとメルバはそれを避けると攻撃するがバサラメモールは嘲笑うかのように蔦を増加させバサラメモールは苦しむ声を出しながら腹を大きくしていく

 

ーーーオギャアァァァァァァァ!ーーー

 

ーーーオギャアァ!オギャアァ!ーーー

 

鏡花「え!?腹から無数の小さい怪獣が!?」

 

そうバサラメモールの膨らんだ腹が破れ無数の小型のバサラが現れる…それは捨て子塚の怨念である死んだ子供達が小さいミニバサラとなり生まれ変わった姿だ…それでゴルザに襲いかかりゴルザに絡み付く…勿論ゴルザは引き剥がそうと爪や熱線で倒すが数が多い上電流を流してくるので思うように動けないからだ…メルバには一匹もいないが代わりにバサラメモールが相手を取りメルバはそれを飛んでメルバニックレイで攻撃するが上空を飛んでいるところを無数の蔦で張り巡らされ蔦に足を絡め取られ地に落とされる

 

ーーーカァアアアァァァッ!?ーーー

 

雨が降る中メルバは蔦に絡め取られ電流を流しメルバは苦痛の悲鳴を上げる、バサラメモールはそれを見て愉快そうに笑う

 

かなえ「あははは!言い様ね!私こんな薄汚い化け物が幸せに生きてるなんて許せない!だがら這い蹲って死になさい!あははは!」

 

かなえはメルバのことが気に入らない…もとい神無の怪獣全てが気に入らない…親から捨てられた自分よりも幸せに過ごしている怪獣が心底憎いのだ…それはバサラも同じ自分達は捨てられたのに何故人間ですらない化け物が幸せになっているのか?…それが憎い、自分達も幸せになりたかった…だから壊す、自分達に幸せがないなら他から幸せを奪って不幸にすればいい…この世の全ての人間を不幸にすれば一番幸せなのは自分達になれる…そんな身勝手な願いを叶えるために戦っているのだ…

 

ーーーカァアアアァァァッ……ーーー

 

それを聞いたメルバは激怒した……巫山戯るな!と、自分達は最初から幸せであったのではない、別世界で崇拝する邪神(ガタノゾーア)と普通に暮らしていたのに「人間よりデカイ」と言う理由で滅ぼされかけた自分達の気持ちがわかるまい、光の巨人達は自分達の言い分も聞かずに滅ぼそうとした、助けてくれたのはティガとその仲間のカーミラだけだった…そしてようやく普通に楽しく暮らせるようになったのに壊す?巫山戯るな!メルバは怒った…そして電流を流されながらも細胞は必死にその電流に適応しようとしていた…その着後落雷がメルバに落ちる

 

ーーーオギャアァァァァァァァ!??ーーー

 

メルバを拘束していた蔦は落雷で焼け焦げメルバの姿が見えなくなる…バサラメモールはメルバが死んだと思った…が煙の中から鳴き声が聞こえ驚いてみると全身から電気を放電するメルバの姿があった

 

 

ーーーカァアアアァァァッ!ーーー

 

メルバは鳴き声をあげると一瞬でゴルザのもとに移動し電流を流してミニバサラを殺しつくす、ミニバサラは死ぬと断末魔を叫びながら消滅、バサラメモールは怒り狂い蔦を伸ばすがメルバは放電しながら移動、その姿は瞬間移動に見える…がこれは瞬間移動ではなくただ翼を広げ高速移動しているだけだ

 

鏡花「でもなんであんなに早く…?」

 

神無「電流だよ…メルバは恐らく電流を体内で生み出す機関を生み出しそれを放出するのでなく体内に流し身体能力を上げているんだよ…メルバ化けやがって…」

 

メルバはバサラメモールの電流を浴びせ続けられた上落雷を浴びたことで体内に電気を生み出す機関が出来、それを流し動く様になった姿その名も「古代竜 サンダーメルバ」だ、ゴルザは相方が強くなったことに驚いたがすぐに動きバサラメモールに近づく、バサラメモールはそれを蔦で拘束しようとするがサンダーメルバが高速で移動し鋏で蔦を切り落とす、そしてファイヤーゴルザが火炎を吐きバサラメモールを火達磨にする

 

かなえ「あ、熱い!?死んじゃう!?助け…」

 

かなえ(バサラメモール)が何か言う前にサンダーメルバが抱きつき体内電気でバサラメモールを感電死させバサラメモールは焼き焦げ灰となるがその灰が再び集まりバサラメモールは復活する…がバサラメモールの顔が変わっておりかなえの顔となっていたがその顔はぞろりと並んだ乱杭歯に窪んだ眼窩に腐乱死体と化した顔だった、その顔に驚く鏡花とメルバ達…

 

かなえ「寄越せ…寄越せ!私に幸せを寄越せ!寄…越………せ…何で私は……私達は幸せになれないの………?」

 

バサラメモールは蔦をメルバ達に伸ばすがすぐに炎上…かなえの憎悪はそのまま燃え尽きる…死ぬ間際の顔は怒りと憎悪…そして幸せになれなかった悲しみだけが滲み出ていた

 

鏡花「…………彼女は憎んでいたんですね…自分を捨てた親もそうさせた社会も…だから人間から幸せを奪おうとした…バサラ達も同じで…どう思いますか神無…てあれ?神無は?」

 

鏡花は神無に意見を求めるが神無はそこにはいなかった…

 

カダーヴルはただ逃げ続けた…部下が死んで協力者のかなえが死んだことに悲しんだりせず自分が死ぬのが怖くて逃げようとするが足元が瞬時に凍りつき動けなくなる

 

神無「みぃつけた……僕の部下の死体を操った罪…殺して済むと思うなよ…?」

 

カダーヴル「待ってくれ…!?命だけは…!?」

 

カダーヴルは気がつくと鎖に手足を拘束されていた、驚きを隠せないカダーヴルの後ろに手に大鎌を持った死神が現れカダーヴルを殺す…それでカダーヴルの人生は終わりを告げると思われたがすぐにもとに戻り鎖に拘束されていた

 

神無「幻夢魔法…これなら千回殺す…精神を壊れて死ね」

 

カダーヴル「う、うわぁ…頼む!いっそ殺してくれ!?たの……」

 

その場に残ったのは去って行く神無とピクピク体を動かしながら肉体的には生きている…そう【肉体的には…】だが……こうしてドルズ星人カダーヴルは肉体的には生きており精神的には死んでいた…だがタロウの時代から罪なき少女を誘拐し怪獣とかし用が済めば殺した悪はこの世から消えた…そうかなえと共にこの街の人間達に多数の被害を残して…

 

 

 




今回はタロウのトラウマ回…もとい胸糞悪い話赤い靴はいてた、と血を吸う花は少女の精の合成回でした、そしてバサラの蔦を壊す酔っ払い役はメルバ…実はメルバが酔っ払うシーンはあの銀色の怪獣様の作品のパク…真似たのでして…(銀色の怪獣様すみません)ちなみにバサラの赤い花から蔦が生えてくるのはオリジナル…配っていた赤い花それぞれがバサラの分霊のようなものという設定です…この作品書いたのはあの悪人達(かなえとドルズ)を因果応報を与えたかったからでドルズは精神世界で何千回も殺し精神的には死んだけど肉体的には生きているという非常にやばい殺し(死んではいない…死んだほうがマシというレベルですが)方ですねぇ……

さてサンダーメルバですが彼は電撃を飛ばしたりすることはできませんが電気で体を強化することができます…え?相方と比べると地味?ならばもっと活躍させねば…そして善人だった綿菓子屋の店主に黙祷…ではまた次回です


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七十四話サルナスの滅亡

遅れて申し訳ありません!昨日送ろうと思ったら時間がかかり…すみませんでした!それに戦闘描写もよくありませんし…後あの珍しいゴジラが出てきますよ


ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

ーーーアンギャオオオオン!!?ーーー

 

とある森の中…この森を中心とした場所に嵐が発生し嵐の中に二体の怪獣が暴れていた…一体は背中にバトラの翼が生え、両腕からはキングギドラの首が生えたゴジラ、一体は白い翼に赤い羽根が生えた白い鳥と言うべき怪獣…このゴジラの名はキングゴジラ、マッド鬼山が生み出した最強の怪獣である…、そしてこの鳥のような怪獣は猛禽怪獣グエバッサーと言う怪獣だ…そしてグエバッサーは嘴でキングゴジラを突き皮膚を裂き風でキングゴジラを吹き飛ばし地面に押し倒す…だがキングゴジラは胴体に仕込まれたビオランテの蔦を出し攻撃しようとする…そんなキングゴジラの背後には一人の老人がおりその老人が手をキングゴジラに向けるとキングゴジラの動きが止まり地底に沈んで行く…

 

ーーーアンギャオオオオン!?ーーー

 

キングゴジラは必死に這い上がろうとするがグエバッサーが暴風で妨害しキングゴジラの顔以外全て埋まりキングゴジラは全身が埋まる前に怒りの鳴き声を上げながら完全に地面に沈んでいった

 

ーーーグエアゥエエエエ……ーーー

 

「……ありがとう風を操る鳥よ…これでこの街は守られた…」

 

グエバッサーは老人に鳴き声を上げる…それは老人を心配している様だった…だが老人は笑みを浮かべてこう言った

 

「どうせ私の体と命など【良君】から貰ったものだ…あの時死ぬはずだった命…ここで尽きても構わない…それに死んだら良君に会えるからね…数千年も生きてしまった…だから私は死にたいんだよ」

 

ーーーグエアゥエエエエ……………ーーー

 

グエバッサーはその言葉を聞くと悲しげな声をあげそのまま翼を広げて雲の上を目指し飛翔して去って行く

 

「………ゴホッ!ゴホッ!……私の身体もギリギリか…だが早く…あの子の所へ行かねば…」

 

老人は血を吐き出すとゆっくりと街へと歩き出す…その出来事は実に神無がこの地球にやって来る前の十七年年前……そして十七年後…再び悪魔は目覚めようとしていた…

 

 

小野寺「おい男女、生意気なんだよテメ…おい無視すんなゴラ!?」

 

川尻「おいおい玉響さんよぉ…?兄貴舐めとったら殺したんだぞゴラ!?」

 

平田「今の世の中人殺しても誰も文句言わねえからなぁ!」

 

とある場所で一人の女子に三人の不良が集っていた…この中学不良三人組の名は小野寺、川尻、平田といいこの世界がこうなる前も札付きのワルで万引きは当たり前、暴力沙汰も多く何人も大怪我を負わせ入院させたほどだ…しかも彼等は一度人を殺している…だが別に反省していないしそれをむしろ誇っているくらいだ…対してそんな狂人とも言える彼等に囲まれているセーラー服の長い黒髪ロングの少女はそんな彼等を前に笑っていた…その顔が気に入らず小野寺は手に持った鉄パイプで彼女を叩こうとする…が彼女はそれを手で掴み取る

 

小野寺「…………ほぇ?」

 

「………ふふ…さてこれで正当防衛ですわよね?……覚悟はよろしくて?」

 

 

「「「ギャァァァァァァァァァ!!?」」」

 

甲高い悲鳴が聞こえ今回の町のパトロールをしていた国木田と信子が駆けつけると先程の少女が男子三名を叩きのめしトドメに小野寺達の下半身の男にとって一番大切な部分を蹴られ彼等は気絶する…それを見た国木田は下半身を抑えたくなる衝動が起こるが耐えて女子に近づく

 

国木田「おい小娘、何をしている?」

 

女子「あら?何か用でしょうか?言っておきますけどこれは正当防衛ですわ?この無粋な輩が絡んできたから正当防衛として懲らしめてあげただけですの」

 

国木田は少し威嚇しながら少女を睨むが少女はそんな威嚇を受けても満面の笑みを向けるだけ…それは普通の男性なら堕ちてしまう様な蠱惑的な笑みだったが信子以外に興味のない国木田は堕ちない

 

国木田「正当防衛だということぐらいわかる…だが明らかにやりすぎだ…まあこんな下衆をいくら痛めつけても構わんが…寧ろもっとやれ」

 

信子「国木田様本音が出ています…確かに持って痛めつけて欲しかったですが…」

 

少女「では御機嫌よう」

 

国木田と信子がもっと不良を痛めつけて欲しかったと言っている中、少女は淑女らしくスカートの裾をつまりあげてお辞儀した後、後ろを向いて歩き出すが国木田が肩を持って逃げられないようにする

 

国木田「話はまだ終わっていない…」

 

少女「失礼、しつこい殿方は嫌われますわ」

 

国木田は少女の肩を持ったつもりだったがいつの間にか避けて優雅に歩きだす…国木田と信子は避けられると思わず驚くがそんなことを知ってか少女は国木田の方を向き喋る

 

少女「そう言えば自己紹介がまだでした、私の名前は玉響、玉響ナオミですわ」

 

 

ポオ「玉響 ナオミさんであるか?知っているでのである、確か綿菓子屋の店主から聞いていたである…確か町の人達が何も売らないらしく食べ物を売ってくれる唯一の店が綿菓子の店主らしいであるからな…我輩も一度あった事があるのであるが…綺麗だったであるな…」

 

ポオは国木田の質問に答え何か思い出した様でコクコク頷いていた

 

鏡花「でも女の人がああも強いなんて…神無はどう思います…て神無?」

 

鏡花は神無にも問いかけるがそこには神無の姿がなく神無がいた場所には一通の手書きが残されていた

 

 

ナオミ「ふふふ…父様ただいまですわ!」

 

ナオミがついた場所は廃墟…中に誰か住んでると思えないがここにはナオミとお父様という人物が住んでいるのだ…たがいつもならすぐに返事が来るのに今回はそれがない…眠っているのかと不審がると後ろから声が聞こえた

 

神無「ほう君が国木田が言っていたナオミ君…いやちゃん?…いやさん?…まあいいお邪魔している」

 

ジャグラー「ちゃんかさんでいいだろ、君はねぇよ…初めましてお嬢さん、私ジャグラーと申します、夜明けのコーヒーを飲みませんか?」

 

ナオミ「!?……いつの間に…それより父様に何かしてないでしょうね?」

 

ナオミは神無とジャグラーを睨むが奥から制止の声が届く

 

金山「辞めなさいナオミ、彼は私を訪ねてきたのだよ」

 

ナオミ「!父様!無事でしたのね!」

 

ナオミは金山と言う老人に抱きつく、胸やらが金山の顔に当たるが金山はそこら辺の男と違いヤラシイ思いは芽生えない、娘に抱かれて発情する父親などはいないのだ

 

金山「彼は私の知り合い(ジャック)の知り合い(ゼロ)の知り合い(神無とジャグラー)でね…彼とお喋りをしていたのだよ…最近は良くない噂を聞くからね…護衛を雇おうと思ってね」

 

ナオミ「護衛…ですか?…何故でしょう?」

 

ナオミは疑問に思って金山に聞くが金山は重々しく口を開く

 

金山「最近お前が宇宙人じゃないかと噂されていてな…」

 

 

国木田「あの少女が宇宙人?馬鹿かその噂を流している奴らは?俺も宇宙人と会ったことくらいあるからわかるがそんな気配は一切しないぞ?」

 

ポオ「その通りである、乱歩君にも調べてもらったのだがそんな形跡はないと…恐らく人間の集団心理が生んだ妄想であるな…人間とは未知のモノに恐怖し自分より下と判断して差別しなければ生きられぬ生き物であるからな…」

 

信子「実際私達も魔術が使えるから他の人間より強いと思う…これも立派な差別ですからね…私達も結局は下の人間達と変わりませんね」

 

国木田は呆れて物が言えないとばかりに目を細め、ポオは天井を見上げながら悲しげに言い、信子は自嘲げに呟く…そして押し黙る雰囲気に鏡花が口を挟む

 

鏡花「………違います」

 

国木田「?鏡花、何が違う?」

 

鏡花「皆さんはそんな人達じゃないです!確かに!国木田さんはヤンデレだし、ポオは人見知りで友達も少ないし、フィッジェラルドさんは課金魔だし、ジイドさんは船に乗るといつも吐くし、ジャグラーさんは厨二病臭いですし、乱歩さんは偉っそうだし、安吾さんは変態だし、神無は馬鹿です!」

 

鏡花は先輩や神無の悪口とも取れる言葉を吐きポオは鏡花の放った言葉で傷つく…だが鏡花の言葉は止まらない

 

鏡花「でも!私は違うと思います!だって神無は…皆さんは…ポートマフィアは私を見捨てなかった!」

 

鏡花は必死の顔に思わず驚く三人…だが後ろから乱歩とラヴクラフト、アガサ、ドストエフスキーがその話を聞いていたらしく乱歩が鏡花に話しかける

 

乱歩「……あのさ、扉に隠れてた僕達が言えることじゃないけど……そんな恥ずかしいセリフ言わないでくれる?こっちも恥ずかしいから」

 

鏡花「あう……」

 

鏡花は今更ながら自分の恥ずかしすぎる発言を聞かれ耳まで真っ赤にする…が乱歩が全員に聞こえるように驚きの発言する

 

乱歩「まあ鏡花ちゃんの恥ずかしいセリフは録音したから「ちょっと!?え!?録音したんですか!?消して!恥ずかしくて死にたくなりますから!?」……(ニタ)後でボスに聞かせよ〜と、さてここからは真面目な話、実は僕達も宇宙人じゃないかって思われててね」

 

鏡花が録音機を壊そうと飛び跳ねる中乱歩が放った言葉の意味を理解するまで暫く固まる国木田達

 

国木田「はぁ…?何故だ?確かに怪獣とかジャグラーはいるが宇宙人だと何故思わらなければならない」

 

乱歩「ラヴクラフトがボスのクソニキに殴られた時首が曲がったのに平然と直したから」

 

「「「「……ああ…なるほど」」」」

 

その場にいた全員が納得した、確かに首が曲がったのにそれを腕で元の位置に戻す奴など宇宙人と思われても仕方ない…それの仲間も宇宙人と思われるのも納得がいく…宇宙人でも首が曲がれば死ぬが…

 

ラヴクラフト「…?首が…曲がったぐらい…では死な…ないだろう?」

 

乱歩「それは君だけだよ」

 

ドストエフスキー「まあまあラヴクラフトは常識に疎いですから」

 

ラヴクラフトはさも当たり前とばかりに言うが乱歩はそれを否定する、ドストエフスキーはラヴクラフトを軽くフォローする、そんな仲間を見て軽く溜息を吐いたアガサが言葉を放つ

 

アガサ「それよりも先言う事は…ボスがその玉響 ナオミの所へ向かった所です…行かなくてよろしいんですか?鏡花さん」

 

鏡花「え?あ、だからここに神無はいなんだ…でもそれが何か?」

 

アガサ「いえ、ナオミさんは蠱惑的な方とポオ殿に聞いたことがあるので誘惑されたりしな「ちょっと馬鹿を探しに行ってきます!」……扱いやすい」

 

アガサが神無が誘惑されるかもしれないと言った途端大急いで窓を開けて飛び降りる鏡花、恋する乙女は扱いやすい…

 

 

ナオミ「全く私が宇宙人だなんて…馬鹿な連中ですわ」

 

ジャグラー「ああ、全くだぜこんな美しいレディを宇宙人呼ばわりとはな…」

 

金山「だが彼等は良君の時のように暴走しかけている…だから君達に護衛を頼みたいのだ」

 

金山の懇願にジャグラーと神無は首を縦に振る、金山はそれに安心したのかホッと息をつく…が金山は忘れないあの時の人間達の事を…

 

金山「……昔話をしよう、私の故郷メイツ星は地球の気象観測を調べる為私は訪れた…私はムルチと言う怪獣を貸し出されムルチと共に地球に来た…そこで良君に会った…良君との暮らしは幸せだった…だがあの人間達が…良君を攫い…私が止めると…本来なら法を守る警察官が私を撃った…それならまだいい…だが良君は私の前に飛び出して来て…私を庇って死んでしまった…その後私も撃たれてしまい…怪我のせいで宇宙船に格納していたムルチが覚醒してしまった…ジャック君が倒してくれたが…が私の気持ちは晴れる事はなかった…」

 

金山「だが地球人の間では良君を殺した警察官が英雄視され良君はいない者とされた!そう最初からいなかったかのように!孤児などいなかった!良君という存在は無かった扱いにされたのだ!挙句あの不良三人組は「あいつがいなかったら怪獣が暴れて街が壊れなかった!」「俺のペットも殺されなかった!」「だから俺達の行動は正しかった!」と大声で叫び町の人の同意を買った!……巫山戯るな!お前達の集団心理の所為で良君は死んだんだ!」

 

ナオミ「……父様…」

 

金山は烈火の如く怒りながら大声で喋るとハアハア息をあげながら椅子に座りナオミは心配しながら金山を見る

 

金山「……メイツ星にはピオという息子がいてね…あいつも怒っていたよ自分の義弟が殺された事に…メイツ星は地球を悪魔の星とし一切の関わりを禁じた…だが時が経つにつれ良君を殺した地球以外の星の気象観測をすることが決まり私が再び訪れた…そこでナオミに出会った…雨が降る中赤ん坊だったナオミは親に捨てられていたのだ…私はそれを見過ごせなかった…もしかしたら良君の代用品として育てたのかもしれない…だが私にとってナオミはピオや良君と同じ子供だ…だから私の事はどうでもいい!ナオミだけでも助けてやってくれ!」

 

金山は神無に土下座し自分の娘(ナオミ)を助けるように必死になる…そんな金山を見て流石の神無も金山に手を差し伸べる

 

神無「安心して下さい、お二人共しっかり守りますよ、だから頭を上げて下さい」

 

金山「……ありがとう…」

 

神無は笑顔で言い、金山は涙流しそうになりながらも神無に礼を言う…

 

鏡花「……シリアスなタイミングで来ちゃった…別に誘惑されてないし…」

 

鏡花は金山が話している時からいたのだが金山の話の邪魔をすると悪いと思いずっと隠れていたが…いつ出るべきかタイミングが分からずどうすればいいか悩んでいた

 

神無「……いい加減出て来たらどうだ?鏡花」

 

鏡花「ふぇ!?…バレてました?」

 

鏡花は隠れていた場所から出てくる…ちなみに最初から神無とジャグラーは気づいていた

 

神無「気配が丸わかりだ…少しくらい気をつけろ馬鹿、そんなんだから成長しないんだよ身長が(ボソ)」

 

鏡花「(カチーン)……背が私より小さい癖にほざきますね…」

 

睨み合いながら火花を散らす二人…それをみて微笑む金山とナオミ…ジャグラーは気が気でないが…だがその所為で気づくのが遅れた、この廃墟に無数の人間がいること…そしてあの三人組がいる事に…

 

小野寺「ウオラ!」

 

ナオミ「キャア!?」

 

ナオミの背中に鉄パイプがぶつかる、ナオミは吹き飛び背中を抑える…金山達が見るとそこには鉄パイプを持った小野寺、平田、川尻の不良三人組が立っていた

 

小野寺「おいおいまさかこいつらも関係してるとは…宇宙人確定じゃないすか?」

 

平田「じゃあこいつらも断罪確定!ついでに殺しとこうぜ!目撃者の薄汚い爺さんとチャラ男、チビ女も…いや女は犯すか!」

 

川尻「イイね!俺小さい子犯すわ!ロリコンだから!」

 

薄汚い大笑いを上げる三人組を他所に大勢の人間が入って来る…その中には警察官もおり今か今かと発砲の瞬間を待ちわびていた

 

警察官「……やったぞ!ついに人を殺せる…人を殺しても問題ないと思って警察官になったが…これで夢が叶う!宇宙人でも関係ない!宇宙人は化け物殺しても問題ない!」

 

警察官はそう言うとナオミに銃を向ける…いくら力が強くても所詮女子、それに人間ならば弾丸くらいで死んでしまう…だが金山がナオミの前に立ち塞がる…もう二度と子供を失わないために

 

金山「……私が宇宙人だ…これが証拠だ、この子は宇宙人じゃない!殺すなら私を殺せ!」

 

金山は宇宙人の姿に戻りそれ見て驚く人間達…警察官は驚きのあまり金山の胸に二発弾丸をぶちこむ

 

金山「かぁ…!はぁ……」

 

ナオミ「父様!?」

 

金山は凶弾に撃たれて倒れる、金山が倒れて喜ぶ人間達は警察官を胴上げする…三人組も金山に暴言を吐く…だが神無達には聞こえなかった…金山を救うことだけを考えていた

 

金山「……ナオミ…」

 

ナオミ「喋らないで下さい!傷が広が「聞くんだ!」…!?…ナオミ…」

 

金山「私はもう助からない…だから代わりに私の分まで生きてくれ…良君の分まで…そしてピオ…息子に会ったら言ってくれ…ピオ…憎しみで生きるな…私は…お前が息子で…嬉し…かった…と……私も漸く…良君の所…へ行ける…今行く……りょ……く……」

 

金山はナオミの頬に手を当てながら遺言を言うと緑色の血を流しながら腕を地面に落とす、それを見て助けられなかったことに自分自身に怒る神無とジャグラー、そして泣きながら金山の亡骸にすがるナオミ、最悪の事態に陥った悔しさから地面に拳を叩き付ける鏡花…全員が悲しむ中街の人達は大喜びだった「化け物が死んだ!」「警察官は英雄だ!」「宇宙人は全員死ぬべきなんだ!」…など心無い言葉か放たれる…が直後エルダーサインが湖に描かれ怪獣が現れる

 

ーーーゴバァァァィ!ーーー

 

その怪獣の名は大宙魔パスギーク、ボクラグの同種にして変化種、パスギークは腹から火球を放ち廃墟周辺を焼き払おうとする…それを見て先程の雰囲気は何処へやら恐怖に駆られ逃げ出す人間達、放り出された警察官は地面にぶつかり思うように動かない…そして逃げようとするがナオミが警察官から拳銃を奪い拳銃を警察官に向け発砲、鏡花とジャグラー、そしてまだ残っていた三人組は驚きのあまり動けなかった

 

ナオミ「……父様が死んだのは…人間の所為だ…許さない!絶対に!」

 

ナオミは拳銃を三人組に向け平田を射殺、驚きから解放された川尻と小野寺は逃げ出そうとするが神無が念力で拘束する

 

神無「…守れなかった償いとは言えないが…こいつらを殺す手伝いをするよ」

 

ナオミ「感謝しますわ」

 

ナオミは川尻を射殺、小野寺は死にたくないとばかりにナオミに土下座して許してもらうと考えるが念力で動かない

 

小野寺「……許してくれ!そうだ金なら人殺してでも奪って来るから許し(パァン)」

 

小野寺の脳天に弾丸をぶちこみ、殺すナオミ…彼らは幸せだろう、何故なら楽に死ねたから…神無はついでとばかりに街の人を焼き殺し、権能の一つでナオミが四人を殺した証拠を消した

 

神無「さてパスギークを倒そ…ん?」

 

パスギークを倒そうと怪獣を呼び出そうとすると空から怪獣が飛来し周囲が嵐に変わる…その名はグエバッサー、グエバッサーは自分の友(金山)が死んだ事に気づき急いで来たら怪獣が暴れていたので架空して相手取る事にしたのだ

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

ーーーゴバァァァィ!ーーー

 

突然現れたグエバッサーに驚いたパスギークだがパスギークは腹部から火球を放つもグエバッサーは起爆性のある羽根を飛ばして相殺した上で無数の羽根をパスギークに当ててパスギークは悲鳴をあげる、神無はグエバッサーは敵ではないと考えマガオロチを召喚する

 

ーーーグオオォォォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

マガオロチはパスギークを殴りつけグエバッサーはマガオロチが現れた事に一瞬マガオロチを見るがすぐにそれをやめ起爆性の羽根を飛ばし青い結晶体を破壊しマガオロチの身体を追い風を吹かせ走る速度を上げる、そしてマガオロチは速度が上がった身体で殴りつけパスギークを押し倒す

 

ーーーゴバァァァィ!?ーーー

 

不味いと見たパスギークは空間変異性チューブで逃げようとするが結晶体が破壊されているため使用できず、マガオロチの放ったマガ迅雷が直撃し呆気なく爆散してしまう

 

ーーーグオオォォォォォォ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ…ーーー

 

マガオロチはグエバッサーに礼を言い、羽根を羽ばたきグエバッサーも助太刀に感謝する、そしてナオミの方を向きヒラヒラと羽根を羽ばたかす

 

ナオミ「…………久しぶりですわねグエバッサー…残念ながら父様は死んでしまいましたが…」

 

ーーーグエアゥエエエエ…ーーー

 

鏡花「知り合いなんですか?」

 

ナオミ「ええ、父様が怪我をしているグエバッサーを見つけ治療した時からの友達だとか…そしてこの地に封印した怪獣を共に見守ると言っていました」

 

ナオミ曰くグエバッサーと金山が共に封印した怪獣をこの地で見守って来たと言う…神無はその話よりもグエバッサーを見ていた為もし金山が死んでいなかったらグエバッサーに飛びついていただろうが今回は見ているだけに収まっていた…

 

ジャグラー「なあ、お前が神様殺して奪った権能で蘇らせねえのか?」

 

神無「無理ですね、魔術の権能の例外が人を蘇らせる魔術、魔法は使用できないんです…治癒も制限が掛かっていて僕自身には使えず他者に使ったり教えられるだけなんですよ…申し訳ありませんが」

 

ジャグラーはもしかしたら権能で蘇られるのでは?と考えるが神無が即座に否定する

 

ナオミ「……いえいいですわ…死んだ者は生き返れない…父様が仰っていた事ですわ…それに父様も天国でお兄様(良)に会えて喜んでいる事でしょう…」

 

ナオミは辛そうに話すが割り切った様に話す…だがその瞳には憎悪があった

 

ナオミ「……だけど私は父様を殺した人間が許せない……!」

 

ナオミは唇をギッと噛みしめる…そんな彼女を心配する鏡花とジャグラー…そして金山の死体を見て俯いている神無…グエバッサーは暫く金山を見て悲しげな顔をしていたが…何かに気づいたのか顔を上げる

 

ーーーグエアゥエエエエ……?ーーー

 

 

その頃、金山とグエバッサーがキングゴジラを封印した所にはジェロニモンが怪獣の魂を地面に送り込んでいた…その魂はモスラ、クローンゴジラ、メガ・ビオランテ…そしてその魂がキングゴジラに吸収されキングゴジラの身体が変化する…左翼はバトラ、右翼はモスラ、腹部はメガ・ビオランテの顔が現れ足がなくなりメガ・ビオランテの様な形になりキングギドラの首に似た蔦が生えていた…その名も傲慢の大罪獣キングゴジラ…キングゴジラはゆっくりと目を開けて低いうなり声を上げ地底から出ようとしていた…悪魔は再び蘇ったのだ……

 

 

 




さてグエバッサーにあの漫画怪獣王ゴジラに出て来たキングゴジラですよ!それを強化した形態が次回登場!ちなみに風のクリスタルがウルトラマンティガだったのは納得いきました(ギンガは未だに納得ができない…アグルなら納得なんですが…)ティガてティガダークの時トルネードやブラストになったので風でイメージがありますからね、土はガイアかな?

ちなみに今回登場したナオミさんのイメージは文豪ストレイドッグスの谷崎ナオミ、谷崎潤一郎さんの痴人の愛の登場人物で名前はウルトラマンオーブの玉響姫と夢野ナオミから…性格は谷崎ナオミと夢野ナオミを足した感じですね…次回もお楽しみに


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七十五話ベルフェゴール・ルシファー

はい、今回は色々とわかる回、そして久しぶりのあの人、そして最後に作者ふざけんなと言われても仕方ない描写があります…そして感想にレジェンドはなぜこんな事をした?と言われる感想がありますが…その事の真意がわかるかも?

後神無の権能を木花咲耶姫からサマエルに変えました、能力も微妙に違います、何故変えたかはいつか説明します


ここはとある宇宙にある酒場…勿論宇宙人ばかりが集まっている…そんな所にマーキンド星人アウルムは宇宙産のブランデーのロックを上品に飲んでいた…すると後ろから誰かがやって来た…その人物は…

 

ウェルテル「久しぶりですねアウルム、儲かっていますか?」

 

アウルム「やや!?ウェルテル殿ではありませんか!お久しぶりです!こんな所で会うとは奇遇ですね!」

 

そうあの惑星ハマーて神無と戦い完膚なきまでに倒したメフィラス星人ウェルテルであった、そんなウェルテルを見てアウルムは昔馴染みの友を見る目でウェルテルを自分の横の席に座らせる

 

ウェルテル「聞きましたよ、また阿漕な商売をして宇宙警備隊に怒られたとか?これからは真っ当な仕事をする様ですか気をつけないといつ後ろを刺されるかわかりませんよ?」

 

アウルム「心配して下さりありがとうございます!ですがご安心を!これからは真っ当な人助けを基礎とした商売をしたくので!」

 

ウェルテル「……まあ元々貴方は貧しい星に寄付をしている善人ですが…商売を選びませんからね…ところで後ろから私を見ている宇宙人さんは誰です?」

 

ウェルテルはアウルムを心配しているようでアウルムはそんなウェルテルを心配ないとばかりに笑いをあげる、がウェルテルは後ろで自分を見ているガッツ星人に気ずく

 

アウルム「ああ…彼は用心棒…ボディガードですよ、名前はご存知ありませんか?ガッツ星人ボルストさんですよ」

 

ボルスト「……ボルストだ…あんたみたいな大物と会えるとは恐縮だ」

 

ボルスト、かつてギンガとビクトリーと戦った自称宇宙最強の戦士と名乗っていた男…だが我々が知るボルストの様に口が軽くなく宇宙最強の戦士と自分の口では言わないような雰囲気をだしていた

 

ウェルテル「ほう?あのギンガとビクトリーを苦しめた用心棒さんですか?貴方の様な人がこんな所にいるとは…いやはや驚きです」

 

ボルスト「……ギンガとビクトリーには負けたがな…俺もまだまだ修行が足りないわけだ…だがいつかあんたみたいな大物に俺もなってみせる」

 

ボルストはそう言うとバーテンダーから水を貰い飲み干す、仕事中は酔ってしまうと弱くなってしまう為飲まないのがボルストの流儀だ…するとピコンと音がなり懐から機械を取り出す…

 

ボルスト「む…ヒカルからだ…何々…おお!健太と千草が結婚するのか!喜ばしい限りだ!友也も新しい機械を作ったと…素晴らしい!マナも仕事に慣れた様で何よりだ…いや円谷ッターは素晴らしいな!別宇宙でも届くのだから」

 

ウルトラマン変身者とその仲間と仲良くなったボルスト、そして元同僚が仕事に慣れている様で嬉しそうにし、ハッと何かに築いた様で機械をしまい、アウルムの方を向く

 

ボルスト「すまん、私情に走ってしまった…給料から引いておいてくれ…」

 

アウルム「いえいえ、これくらいでは引きませんよ」

 

ウェルテル「ウルトラマンの変身者とその仲間の地球人と仲良くなれるとは素晴らしいですね君は」

 

ボルストは頭を下げるがアウルムは気にせずウェルテルも別種族と仲良くなれ、些細なことでも謝るボルストに好印象を持った

 

ボルスト「……以後気をつける……ショウはこないだシェパードンとサクヤとあのチビっ子と老人と女王を連れてハワイ旅行に行って写真を円谷ッターにだしていたな…酒場をバックに写真を撮るか…すまないが写真を撮らせてくれ」

 

ボルストはクルッと後ろを向きウェルテルとアウルムと一緒に写真を撮り円谷ッターに載せる、「ボディガードで商人のアウルムと一緒に伝説の戦士ウェルテルにあったなう」と書き込んむボルスト…堅物なのかお茶目なのかよくわからないキャラである

 

ウェルテル「そういえば私、先程までレジェンドさんに会いに行ってたんですよ…キングさんともお茶をして来ましたし、ノアさんともお会いしてきたんですよ」

 

アウルム「ほう!そう言えば私も神無さんという魔王に会ったのですがいい人でしたよ、復讐鬼でなければいい人格者でしたのに…」

 

ウェルテル「ほう!彼とはかつて闘いまして!強くなってましたか!レジェンドさんは彼を鍛える為神殺しの魔王がいる世界に転送したきりで自分は【会ってもないし話してもない】と聞きますがどれ程強くなったのでしょうか?」

 

アウルム「ええ!最近あの人の地球で会いまし…あれ?【転送したきり】?ええ?」

 

二人は神無の話をするが…どうやら何処か噛み合っていないらしい…それに早く気づいたアウルムがウェルテルにその疑問を口にだす

 

アウルム「ちょっと待ってください!転送したきり!?私はその神殺しの世界に行きましたが…神無殿とは違う地球…あの人の生まれ故郷で会いましたよ!?」

 

ウェルテル「何ですて!?……確かにレジェンドさんは最近はレジェンドさんが住む場所に怪獣が攻め込んできて神無君の所を余り見てなかったことと、もう私の助けはいらないと行って余り見てなかったそうですが…」

 

アウルム「それも聞いた話だとレジェンド様自ら頼み込んだらしいじゃないですか!」

 

ウェルテル「それはあり得ません!レジェンドさんは神無君のトラウマである地球に行かせるわけないでしょう!それも守るなんてナンセンスです!レジェンドさんは修行が終わればもう自由にしたいと思っていると言っていましたから!」

 

どうやらレジェンドは神無を元の地球に送っていないらしい……なら神無が聞いた声は何だったのか?それともウェルテルがあったレジェンドが偽物なのか?

 

ウェルテル「……もしかしたら彼女の仕業か?」

 

アウルム「……彼女…まさかゲファレナーですか!?まさか…やはり生きていたのですね…これは不味い…非常に…ウェルテルさん…彼女のことをそろそろウルトラ戦士…いや全宇宙に話すべきではないですか?」

 

ウェルテル「……いえウルトラ戦士はいいですが全宇宙は駄目でしょう…配下が増えてしまう…それに奴は番を見つけたらしいです…だから最近新たな怪獣が見つかっているのです…………まずはあの女性ウルトラウーマンさん達に連絡をしましょう」

 

アウルム「……ウェルテルさん…くれぐれもお気をつけて…」

 

ウェルテルはそう言い残すと酒を飲み干し急いで酒場から飛び出しスマウグを召喚し宇宙空間を飛んでいく

 

スマウグ「……奴もとうとう動き出したか…あのレイバトスやジュダ、黒い影法師、エタルガーを配下とし根源的破滅招来体の黒幕にしてシン・ゴジラを生み出した者…高次元に住まう者が」

 

ウェルテル「そうですね…前にあった時は地球人の少年を使い地球を侵略しようとし二人の女性ウルトラウーマンを倒し私とゾフィー君で撤退まで追い込んだ「彼女」は傷が癒え再び全宇宙の支配を企んでいるのでしょう」

 

二人は急いで光の国へと向かう…かつて起きたエンペラ星人が起こしたウルティメイトヴォーズやダークルギエルダークスパークヴォーズには比較にならない全宇宙の存亡をかけた戦争に備える為…

 

 

白鯨の中には空間が広がっており様々な部屋がある、野菜を育てている部屋や水族館や動物園並みに沢山動物を飼っている部屋やコレクションを収集している部屋など…白鯨にある墓地にメイツ星人金山は埋葬された…いつでも墓参りに来れるように…そして地上の人間に墓を荒らせれないように、ナオミが白鯨に住み込みで働くようになった為白鯨に埋葬すればナオミにとって最悪の地である地上の街にいる必要もなくなるからだ…

 

鏡花「……未知なるモノに人間は恐る…もしかしたら話し合えれば解決できたかもなのに…何でこんな簡単な事が分からないんでしょうね人間て…」

 

神無「……人間はね、少しでも自分を上に見たがるんだよ…だから平気で人を馬鹿にしたりああいう風になりたくないと思って差別する事で自分は上の存在と断定しなくてはいけない、人間は怪獣や宇宙人という上の存在を否定して自分達(人間)が上じゃないと平和に暮らせない生き物なんだよ、そもそも同じ種族同士で争う愚物なんだ、動物はそんなことしないのに…」

 

鏡花と神無は金山の墓にずっと手を合わせるナオミを見てそんな会話を続ける二人、ナオミは墓を見て涙を目から流した時ジャグラーがナオミにハンカチを渡す

 

ジャグラー「ほら、それで涙を拭けよ…女に涙は似合わねえよ…それとハンカチもやるから泣くのはやめろ」

 

ナオミ「……ありがとうございます…」

 

ナオミはハンカチを受け取り涙を拭う、ジャグラーはハンカチをナオミに渡したら部屋を出て行こうとする

 

鏡花「……カッコつけてますね」

 

神無「だろうね…本人はかっこいいと思っているんだから気にしないでおこう」

 

ジャグラー「聞こえてんだよ…カッコつけてはいるけどさ」

 

ジャグラーはカッコつけている事を肯定してから出て行く、神無と鏡花もそんなジャグラーを見て少し笑いからかいに後を歩いて追う、そんな神無達を見て少し笑うナオミ…暫くしてジャグラーのからかいを止める声が白鯨内に響いた

 

 

その頃キングゴジラが封印されていた所でジェロニモンが新たに呼びたした魂を合体させていた

 

ジェロニモン「ネオ・ガイガンにキングギドラⅢ世、アンギラス、エビラ、ラドン、メカニコングⅡ世、メカゴジラⅡ世、メガロ、シーバラゴン…神殺しヴォバンに敗れし怪獣どもよ、蘇るのだ!」

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

キングギドラIII世をベースとした三頭の首の真ん中の頭にシーバラゴンのツノの牙が生え、左腕にネオ・ガイガンの鎌状のハンマーフック、右腕にエビラの大きな鋏、肩にはメカゴジラII世の武装、腹部はメカニコングII世のスピーカーが埋め込まれ、翼はラドンの翼で左右の首は右がアンギラス、左がメガロという不気味な合成獣(キメイラ)が生み出された怠惰の大罪獣ネオ・キングギドラXである

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

そして封印を破って出てきたキングゴジラは前と違い左翼はバトラ、右翼はモスラ、腹部はメガ・ビオランテの顔が現れ足がなくなりメガ・ビオランテの様な形になりキングギドラの首に似た蔦が生えた姿傲慢の大罪獣となった姿である

 

ジェロニモン「この二体で邪魔者を滅ぼす…さあ行くのだキングゴジラ!ネオ・キングギドラX!」

 

ーーーグルギャオオオオンッ!!ーーー

 

ーーーアンギャオオオオン!!ーーー

 

二体は動きだす、街を破壊すべく邪魔者を排除すべく、街へ移動する

 

 

神無「……またあのクズ(武)からの命令でな…街の見回りの強化を命じやがった…僕の部下や怪獣を見回りに出さねばならなくなるとは…嫌だねぇ…」

 

鏡花「……折角守ってるのに…双頭龍では不満だと言うんですか?」

 

神無「ああ…その件なんだけどね…」

 

武(ゴミクズ)は最近街の住人から警備が足りないと聞き増やすように命令し、その為ネロンガ、メガギラスやナツノメリュウなどの怪獣とジイドや織田作、アガサ、紅葉に安吾などの戦闘員を街に向かわせる羽目になり、街の人間達から変な目で見られると報告がジイドからあった、それを聞いた鏡花は双頭龍では不満なのかと呟くが神無が申し訳なさそうに言う

 

神無「実は双頭龍が全部倒されてね…多分ジェロニモンかハンニバルの手先だな…もう材料がなくなっから二十体も作れない…材料無しだと十体しか作れないから嫌なんだよな…だから織田作達とネロンガ達を警備に回したんだからね」」

 

鏡花「……それは警備を強化した方がいいですね……あれ?あれは!?」

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

その時、キングゴジラとネオ・キングギドラXが街の近くに出現し暴れだす…すぐに警備に当たっていたメガギラスとネロンガ、ナツメノリュウが対処に向かうが二体は強く足元にも及ばない、神無はネオバトルナイザーからスラターンとキングベムラーを召喚する

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

キングベムラー「…やれやれ…久しぶりの出番がこれとは…」

 

スラターンとキングベムラーは呼ばれてからすぐに戦闘態勢に入り二体に向かって暗黒の穴を開け暗黒エネルギー弾を発射、キングゴジラはキングギドラの首が生えた蔦から引力光線を放ち相殺しネオ・キングギドラXはメカニコングのスピーカーで大音量を流し暗黒エネルギー弾を掻き消す

 

キングベムラー「……やりおる……だが知性がないようだな…完全なる操り人形か…哀れな…」

 

キングベムラーは気づいた彼等に自我がないことに…この二体はベルフェゴールとルシファーに対応する大罪獣だがこれまでの大罪獣と違い悪魔の能力は持っていない…が怪獣達にとってそれは要らない能力であり単純に戦闘することしか考えて作られていない為戦闘力はかつての二体より高い

 

キングベムラー「……怪獣王の力を持つとはいえ自我がないなど…」

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ………ーーー

 

二体はキングゴジラとネオ・キングギドラXを憐れみ二体の…いな融合されている怪獣達の魂を解放する為戦いを始める

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ネオ・キングギドラXは中央の首のシーバラゴンのツノと牙でキングベムラーを攻撃するがキングベムラーは瞬間移動で避けるがネオ・キングギドラXはキングベムラーに現れた空間に左腕にネオ・ガイガンの鎌状のハンマーフックと右腕にエビラの大きな鋏で切り裂こうとし肩の武装からスペースビームのフィンガーミサイルを放つが砂状化しそれを受け流す

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ならばとばかりにネオ・キングギドラXは腹部のスピーカーから爆音をだすが放れキングベムラーはあまりの音量に耳を塞ぎ動けなくなり、アンギラスの首から引力光線を放ち、メガロの首から地熱火炎ナパーム弾そして角から殺獣レーザーを放ちキングベムラーは吹き飛ばされる

 

キングベムラー「………ク…強いな…だがこれしきで負けるわけにはいかない、王としての意地があるのでな」

 

ーーーアンギャオオオオン!!!ーーー

 

スラターンはキングゴジラと腕を掴み合い力勝負していた…だが力が互角と見たキングゴジラは左翼のバトラの羽からプリズム光線を放ち、右翼のモスラの羽からビームパルサーを放ち、スラターンを吹き飛ばす

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!ーーー

 

スラターンはハンマーを振り上げキングゴジラの脳天に当てる、キングゴジラはフラフラしだしその隙に斧を振り上げキングギドラの蔦を切り裂く、キングギドラの蔦は血を流しながら血に落ち、呻き声を上げたキングゴジラは腹部からメガ・ビオランテの顔を出し酸を出してスラターンの皮膚を溶かす…が溢れ出たスラターンの体液をモロに浴びメガ・ビオランテの顔が溶けキングゴジラも悲痛な悲鳴をあげる

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ネオ・キングギドラXは翼を振動させ透明化しキングベムラーに透明化したまま攻撃する…キングベムラーも何処にいるのか分からず暗黒の穴を無数に開け三百六十度全てに攻撃し背後にいたネオ・キングギドラXに当たり翼に穴を開けられ透明化が使えなくなりネオ・キングギドラXは三本の首からメガロの首から地熱火炎ナパーム弾と殺獣レーザーを放ちキングギドラとアンギラスの首から引力光線を放ち、更に肩の武装からスペースビームとフィンガーミサイルを放ち大爆音を鳴らしキングベムラーを攻撃するが…

 

キングベムラー「ふん…時よ止まれ」

 

キングベムラーは一瞬時を止めて瞬間移動でネオ・キングギドラXの背後に移動し時を戻しあの凄まじい攻撃を全て避け、大爆音だけ防ぎきれずキングゴジラとスラターンもモロに食らって動けなくなる

 

キングベムラー「スラターン!その偽怪獣王は放っておいてこいつから倒すぞ!」

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは電撃ビームを放ちキングベムラーも火炎を放ち炎と雷が混ざり合いその合体技がネオ・キングギドラXに命中、大爆発を起こし翼が燃え尽き、左右のメガロとアンギラスの首がなくなってなお中央の首とネオ・ガイガンとエビラの鋏で斬りかかろうとするが援護としてナツメノリュウの青い炎とネロンガの暴君電撃を喰らいネオ・キングギドラXが怯んだところにメガギラスが尻尾の針でエネルギーを吸収し弱らせたところでキングベムラーがもう一発火炎を放つと大爆発を起こし炎上し消滅する

 

ーーーアンギャオオオオン!!?ーーー

 

仲間がやられた事により不利と考えたキングゴジラは逃げるのではなく人間達を少しでも殺すことを考えたのか街中にいる逃げ遅れた人間を殺す為熱線を放とうとする…

 

ーーーグオオォォォォン!?ーーー

 

ネロンガはそれに早く気づき無意識のまま、ネロンガは町の人を守るために自らの体を盾に熱線を防ぐ…が熱線に当たった途端皮膚が一瞬で蒸発し貫通した熱線が街を襲い街の人も何人か巻き添えを喰らい死んでしまう

 

神無「……ネロンガ…!?」

 

キングベムラー「な!?ネロンガ!?何をしている!」

 

ーーーグオオォォォォン………ーーー

 

神無は熱線に当たったことよりも人間を庇ったネロンガに驚き、キングベムラーも驚く…そんななかネロンガは神無に話しかける…内容はこうだ…「ご主人様、ごめんなさい…最後までご主人様の役に立てずすみません…でも約束(人間達を守る事)も守れずごめんなさい」とそう言いネロンガは爆散…光の粒子となって死んでしまう

 

神無「………ネロンガ…馬鹿か、役に立つかどうかなんて関係ないだろ…生きててくれれば良かったのに…人間なんて守らなければ良かったのに…」

 

鏡花「……神無…」

 

神無はネロンガが死んだ事に涙を流しなが地面に膝を落とし泣き崩れ、鏡花は神無の肩を持つ…ネロンガ…仲間を殺された事に怒ったキングベムラーとスラターンは電撃ビームと強烈な火炎を放ちナツメノリュウとメガギラスも仲間の仇にと光球や青い炎を放つ…がキングゴジラはそれに耐えきり熱線を放とうとするが神無が放ったブラックホールに腕をもぎ取られる

 

ーーーアンギャオオオオン!?ーーー

 

キングゴジラは腕がなくなった事に驚きそちらに気を向けた瞬間にキングベムラーは時を止めスラターンは時を止めずスラターンに攻撃するように命令しスラターンは電撃を纏った三又の尻尾を放ち時を戻しキングゴジラに刺さり電流を流す…それだけでキングゴジラの皮膚が焼け落ち感電する…そしてキングベムラーは最大火力の火炎を放ちキングゴジラを飲み込む…そしてキングゴジラは断末魔をあげ爆散、死体も残さず死んでしまう

 

神無「……僕がこんな街の奴らを守るように命令しなければ…ネロンガは…死ななかったのに…僕の所為で……ネロンガは!」

 

鏡花「……神無…」

 

鏡花は神無になんと言っていいか分からなくなり、キングベムラー達も何も言えずに神無を見ている…神無は只々ネロンガを死なせた事に悲しみ、自分を恨んでいた…そしてネロンガが死んだ事によりまた歯車は狂い出す…

 

 

 




………ネロンガ…すまない…ネロンガ好きの皆様とすみません…まあこの章のテーマは消失…つまり仲間が死んだりすることですから…すでにドッペル達も死んでるし…だからと言ってネロンガが死んでいい理由にはなりません…すみません…さてネロンガの行動に町の人達はどう思ったのか?次回わかります


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七十六話話異次元からの色

元ネタは宇宙からの色から…今回も雑なストーリー…後ジャンプで連載中の約束のネバーランドのエマとノーマンの声が諸星すみれ(この作品の鏡花ちゃんの声の人、原作の泉鏡花の声もやっている)さんと内田真礼さんだとは…


ネロンガが街の人間を助けようとしキングゴジラの熱線はネロンガの身体を貫通しそれにより何人も死者が出た…それだけでもネロンガや他の怪獣が人間を守ることが分かるはずなのに…人間達の考えはこうだ

 

「あの怪獣盾にもなりやしねえ!無価値にも程がある!あいつがもっと壁になれれば死なずに済んだんだ!」

 

「怪獣てのは図体ばかりデカくて肝心なの時役に立たねえな!」

 

……そんな自分の命をかけ守ろうとしたネロンガに対し人間はそういう反応しかできない…一部の人間は神無やその仲間すら批判した

 

「あの坂斉家の落ちこぼれが全部悪いんだ!強い化け物出さねえから!あんなカスみたいに弱え化け物なんかサッサと殺して強い奴を出せばいいだろ!どうせ化け物なんか代わりがきくんだろ!?」

 

「そもそもあの落ちこぼれの部下は人間なのか?宇宙人かもしれねえ!そしたらあの落ちこぼれはグルだぞ…そうかだからあの弱い奴殺して御涙頂戴を狙ってんのか?」

 

そんなことしか言えない人間達…一部は坂斉家を責めるが坂斉家はそんな人間は知らないといい、自分達の責任ではなくちゃんと守れない神無に責任を押し付けた

 

武「あいつは私の子供などでは決してない!従って私達に責任はない!」

 

そう言い切った為怒りの矛先は神無達に向かう……いつしか街の人間達は守られるのが当たり前になり当初の被害のことなど忘れていた…神無が守らなければいつ滅んでもおかしくないのに…だが人間は自分と違うものを恐れ迫害する…たとえ同じ人間でも人と違えば迫害されるのが人の理だ…感謝の気持ちを忘れれば…いつか自分に悪意が返ってくる事も知らず人間達は神無を責める…もし誰かそれを止めていれば……感謝の気持ちを忘れていなければ……ネロンガの死で神無達に対する気持ちが変わっていれば……未来は変わったかもしれない…

 

武「…おのれあの愚息が!あいつの所為で私達の評価まで悪くなるではないか!」

 

潔「巫山戯んな!落ちこぼれの所為で俺達まで悪く言われるのなんか考えられねえ!」

 

孝明「………全く…だから僕はあんな奴に力を借りるのが間違いと思ったんだよ…化け物だけ奪えばあの馬鹿の言うこと聞く畜生だから餌付けでもすれば飼い慣らせるて言っただろう…たとえ逆らっても殺せばいいて言ったじゃないか…」

 

武と潔は神無に文句を言い、孝明は神無を殺して怪獣を奪えばよかったと言う…勿論神無は殺せないし殺しても怪獣達が従うわけがなく逆に殺されると言う事に気付かない

 

麗子「……本当に彼氏と友達にも文句言われて彼氏と別れちゃったし……まあまた探せばいいか!」

 

珠江「はぁぁ…最近は男から貢物がなくて困ってるのよ…そうだ!神無に金を要求しましょう!」

 

泉美「それだわ!流石珠江ねぇ…賢いわ!全くあの絞りカスもちゃんと守ってくれないとねぇ〜街の人間なんて死んでもいいけど評判が悪くなると高貴な私達の名が汚れるのよ!全くなんで生まれてきたのかしら!」

 

麗子と珠江、泉美も自分勝手な事ばかり言う…そんな屑共は神無や怪獣、部下を貶して毎日毎日こんな会話を繰り返す…自分より下に見ている神無には自分達を守るのが当たり前と見ているからだろう…そんな心の性根が腐っている…そんな奴等の前にとある人物が現れた

 

???「おやおや?なにやら不満げですな…宜しければ力この吾輩めがを上げましょうか?」

 

武「!?誰だ!?」

 

武達は声が聞こえた背後を振り向くと緑と黒の派手な服に赤いネクタイ、茶髪の中年男性が本を持って立っていた

 

???「おっと失礼!吾輩の名は名乗るほどではございません!貴殿等に力を授ける者である!」

 

武「力…だと…?それがあればあの愚息の力を借りずとも済むのか?」

 

???「ええ!勿論あの神無王の怪獣を退ける事もできるやもしれませんな!」

 

潔「マジかよ!?じゃああの屑要らなくね!?その貰った力であいつ殺せるんじゃね!?おいオッサン早く力を寄越せよ!金ならいくらでもやるからさ!」

 

麗子「それよ!父さんその力を貰ってあの屑を殺して今までの事件をあいつの所為にして私達が正義の味方になれるわよ!あの屑がハマってたあの銀色の醜い巨人…そうそうウルトラマンだっけ?私達がそれみたいになっちゃうのよ!」

 

潔と麗子は男は定番に乗り孝明と珠江も嬉しそうに提案に乗り泉美は息子娘の早い決断に涙を流して喜んでいた…

 

武「………で…いくらなんだ?」

 

???「お題はいただきません!では力はすぐにお送りするのでご安心を!」

 

そう言うとその男は笑いながらクルと回ると姿を消し後に残ったのは嬉しげな叫びをあげる潔と麗子、ニヤと歪んだ笑みを浮かべる孝明と珠江…全員頭の中で思っていることは神無を殺せると言うことと強い力を手に入れられる事に喜んでいる事だろう…そんな中消えた男は呟いた

 

???「人間の一生は彷徨い歩く影法師、哀れな役者に過ぎぬ…己の出番の時は、舞台の上でふんぞり返って喚くだけ…精々私の掌で踊ってもらいますよ…この物語に使える者ウィリアム・シェイクスピアの掌で…ね」

 

その男…シェイクスピアはそう言うとその場から消える…果たしてこの男は武達にないを持たらすのか?そして神無達にそれはどんな影響を与えるのか?……それはまだ誰も知らない

 

ウィリアム・シェイクスピア…能力名「終わりよければ全て良し」

 

 

神無はネロンガが死んだきり何も喋らなくなりただ部下に料理を作るだけでそれ以外何もしなくなり部屋に閉じこもりきりになった…それを見て悲しむ怪獣達とどう言えばわからない部下達

 

グランドギドラ「………どうやって立ち直らせる?私にはどうやればいいか分からんぞ」

 

鴎外「私に聞かれてもねぇ…私の場合は以前の部下が死んだら復讐したけど…ネロンガ君の場合はあの怪獣を殺した時点で終了しているし復讐しても……ネロンガ君が蘇る訳じゃないしね」

 

聡明な二人はどうやれば神無が元に戻るか知恵を振り絞るが答えはでずガメラ達も必死に考えるがいい案が浮かばない

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォ(お父さん、どうすればいいと思う?)ーーー

 

ラヴクラフト「………チョコアイスクリームを…食べれば…どんな嫌な事も…忘れると思うぞ…」

 

乱歩「…………ラヴクラフトは黙ってて…君とは違うんだよ」

 

ラヴクラフトはガタノゾーアの問いに関してチョコアイスクリームを食べればいいと言うがそれはラヴクラフトだけである…それにラヴクラフトにとって嫌な事は漁船の網に引っかかる事ぐらいである

 

ドストエフスキー「……権能でのネロンガの復活は不可能…遺骸も一部も残っていませんでした…」

 

ヤプール「……権能とやらで蘇るのならあそこまで落ち込まんさ……どうやって元気を出しるかが問題だ…」

 

ドストエフスキーとヤプールも必死に考えるが分からない…全員悩み尽くすがどれもいい考えが浮かばない…だがそんな中鏡花はケロとこう言う

 

鏡花「…………皆さん悩みすぎでは?簡単ですよ私に任せてください」

 

フィッツジェラルド「お、おう…いい方法があるのか?」

 

鏡花「?こんなの簡単じゃないですか?」

 

鏡花は首をコクンと動かし神無の部屋の前まで移動する…それを黙って見守りながらついていくグランドギドラ達…感のいい乱歩は「あ、これヤバイやつだ」と見抜いた

 

鏡花「まず、こうやってドアの前に立ちますよね」

 

ドストエフスキー「うん」

 

鏡花「で、脚を狼化させます」

 

鴎外「ほうほう…てあれ?」

 

鏡花「でドアから離れて助走をつけてドアを壊します」

 

フィッツジェラルド「成る程…て、え?」

 

鏡花「最後はこうです!」

 

鏡花は思い切り助走をつけて狼化させた足で扉を破壊し中にいた神無に扉が当たる…そして吹き飛んだ神無に鏡花は馬乗りになって一発ぶん殴る

 

「「「「「「「「ええええええええええぇぇぇぇぇ!!?」」」」」」」

 

鏡花を除いた全員が叫びながら驚き鏡花はすっきりしたと言った風に良い顔で鴎外達にサムズアップする

 

フィッツジェラルド「ぶ、ぶっちぎりでイかれた少女だ………」

 

ドストエフスキー「……馬鹿だ…非常に馬鹿だ彼女は…」

 

ジャグラー「………サムズアップじゃないだろう…」

 

全員鏡花が神無にしたことに引きまくっていた…

 

神無「…おい鏡花…何するんだ?」

 

鏡花「あ、生きてたんですね」

 

神無は青筋を立てながら鏡花に殺気を立てて睨みつけるが鏡花はどこ吹く風何事もなかったかのように神無に話しかける

 

神無「……死にたいの?」

 

鏡花「いえ死にたくありませんね、それより良い加減にその暗い雰囲気なんとかしてもらえません?皆迷惑してるんですよ」

 

神無「ほっと「ほっとけないから言ってるんですよ!」!?」

 

神無は部屋を直してまた閉じこもろうとするが鏡花が神無の襟首を掴んで叫ぶ

 

鏡花「ネロンガが死んだのは悲しいですよ!でもネロンガがそんな貴方を見て喜ぶと思ってるんですか!仲間だったら死を受け入れて前を向け!それが出来ないならレイオニクスなんか辞めなさい!死んだ仲間を思って閉じこもるくらいならもうこれ以上死なないように努力しろ!」

 

神無「……………」

 

鏡花は神無に大声で叫び終わると襟首を離し神無の拘束を解く、黙る神無に後ろにいた全員が説得できたと思った時

 

神無「………まあ君の言う事も一理ある…」

 

鏡花「…当たり前です、感謝「でも」?」

 

神無が鏡花の方に近づくと鏡花は「ん?」と神無が何をしようとしているのか分からなかったが後ろにいた乱歩は何をするか理解した

 

神無「何故だろう…君に言われると腹がたつ!」

 

鏡花「えええええ!?」

 

神無は重力を操り鏡花を床に叩きつけへばり付ける…鏡花はジタバタ動くが重力が相手では動けず神無は「その場に一生いろ」と言った後外に出る、出た後鴎外達に「心配をかけてごめん」頭を下げた後転移して消えたが鏡花の重力の拘束は解けない

 

鏡花「……あの見てないで助けてくれます?」

 

鏡花のそんな呟きは全員聞こえたが…下手に拘束を解いたりしたら神無に怒られそうだしそもそも解けるはずもないのでその場から去った

 

 

鏡花「……私もその時の熱に任せてあんな事しましたけど…だからて権能でああまでやりますか普通?そこら辺が痛い…」

 

乱歩「……魔王にあんなことしてそれくらいで済んだんだから喜んだ方がいいよ」

 

普通なら魔王にあんな行為をした時点で死んでいる、鏡花は運が良かった…

 

鏡花「でもあそこまでやらなくてもいいじゃないですか!」

 

ジャグラー「まあ落ち着け…これをやるからさ」

 

ジャグラーは懐から一枚のカードを出して鏡花に渡す…そのカードにはネロンガが描かれていた

 

ジャグラー「実はあの時ネロンガの力がカードになってダークリングに来てな…まあこれを神無に渡せばあいつも喜ぶさ」

 

鏡花「ジャグラーさん…もっと早く渡してくださいよ…」

 

ジャグラーにジト目で睨みつける鏡花だがカードを受け取り神無に会いに行った

 

ヤプール「……流石ウルトラマンオーブの元相方…なぜ貴様が闇の戦士なのか分からない優しさだな」

 

ジャグラー「は、お前には言われたくねぇよヤプール、マイナスエネルギーがあれば何度でも復活するあんたが優しい心を持ってる方が意外さ」

 

ヤプール「……ふん、減らず口を…まあ私を変えてくれるきっかけを作ったエースやメビウスには少なからず感謝しているさ…」

 

ヤプールはそう言いながらコーヒーを飲みジャグラーも笑いながらコーヒーを飲む…そんなヤプールの姿を異次元で見ているものがいた

 

?「……腑抜けたものだヤプール様…いやヤプール…こんな奴を神と崇拝していた私がバカに見えて来た…そうわ思わんか?アクゾーン、ギランポ、ギギ」

 

アクゾーン「全くだ、我々と同じ悪としてのプライドはないのか!」

 

ギランポ「ヒヒヒ…しかし天下のヤプールが誰かに仕えるなんてね…エンペラ星人以来じゃないか!」

 

ギギ「その通りだ…我々異次元人には優しさなど不要、他者を支配するのみだ」

 

?「そうだ…腑抜けたヤプールを殺しこの私マザロン星人ファナティカーが引導を渡してくれるわ!そして我々異次元四天王が新しい主人にこの世界を差し上げるのだ!」

 

アクゾーン「なら最初は俺様に任せるがいい…その代わり私がヤプール達を殺せば異次元四天王のリーダーはこの俺メビーズだ!」

 

アクゾーンはそう言うとゆっくりと消えていく…それを見て他の異次元人は笑っていた

 

 

鏡花「神無、見つけましたよ」

 

神無「……ああ君か」

 

神無は白鯨の外…つまり甲板で空を見上げていた…もう夜になっており星が綺麗に見える…そんな中神無は独り言のように呟いた

 

神無「僕は最初は誰死者が出ないと思ってた…だけどネロンガは死んだ…それは僕が心の底から怪獣達は死なないと思ってたからだ……本当馬鹿らしい、僕は他のレイオニクスの手持ちを殺して来たのに実際に僕の手持ちが殺されるとこうなるなんて…」

 

鏡花「……………」

 

神無「…けど君の言葉でなんか…まあ落ち込むのはやめるよ…ネロンガも喜ばないし…まあ、その…ありがと」

 

鏡花「………別に…貴方のためにしたんじゃないです…ネロンガが可哀想だから仕方なくです、仕方なく」

 

鏡花は頬を赤くしてプイと神無から顔を背く…そんないい雰囲気の中空気を読まない声が聞こえた

 

メビーズ「ふはは!甘々なムードではないか!だが!俺はそんな幻想をぶち壊そう!」

 

鏡花「!?……何いい雰囲気を邪魔するんですかゴラァ!?」

 

思わず口調を荒げる鏡花だがいきなり背後から現れた男の姿は頭の回りに突起物がある爬虫類のような黒い皮膚に覆われた不気味な顔の右半分から人間の顔がのぞいている不気味な風貌をしている鎧を着こんだ男性だった

 

神無「異次元人アクゾーン…メビーズか…」

 

メビーズ「その通り、私は80に敗れて以来魂の状態で怪獣墓場を彷徨っていた…があの方に助けられ私一人が蘇った…そして異次元四天王の一人として貴様らを皆殺しにしに来たのだ」

 

メビーズはそう言うと手から三十センチの小型生物を出すとそらを放り投げその小型生物…巨大化怪獣ゲラが巨大化し現れる…しかも白鯨に乗っかり白鯨を墜落させんばかりに白鯨の甲板を足で蹴る、そして白鯨が大きな揺れを起こす

 

神無「……白鯨が二キロあったからいいものの…普通の大きさなら墜落しているぞ…いけゴジラ」

 

神無はゲラを見て白鯨が落ちないか心配しながらギガダークナイザーからゴジラ(FW)を召喚する

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

ゴジラは大咆哮を上げゲラに突進して白鯨から突き落とそうとするがゲラは何とか堪える、だがゴジラ(FW)は身長が百メートルもありゲラはたったの六十メートルと四十メートル程差がある…そしてゲラは足が遅くノロノロ動く間にゴジラは見た目に似合わない速さで動き、放射熱線でゲラを吹き飛ばす

 

ーーーゲラァァァァァァ!!!ーーー

 

怒り狂ったゲラは三十万度の暗黒火炎陣を吐き出し炎でゴジラを囲み焼き殺さんばかりにゴジラを囲むが…近くにいる二人にも飛び火(文字通り)する

 

神無「鏡花、ファイアーヘッドになってるよ…あははは!」

 

鏡花「笑ってる暇があったら消して下さい!頼みますから!お願い!」

 

鏡花は服にも燃え移った炎を消そうとするが神無は笑うだけ…メビーズはそれを見て苛立ったかのように叫ぶ

 

メビーズ「ええい!何故だ!何故そうも余裕なのだ!今にも俺のゲラがお前の蜥蜴を殺すのだぞ!」

 

神無「……じゃあちゃんと見ることだね」

 

鏡花「…そうですよ、こうも余裕なのはあなたが弱いからですよ」

 

メビーズ「何ぃ!?俺が弱いだと!?巫山戯やがって!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!ーーー

 

メビーズはそう叫ぶが丁度ゴジラが咆哮を上げ暗黒火炎陣を体内放射で暗黒火炎陣を破壊しゲラに突進する

 

ーーーゲラァァァァァァ!?ーーー

 

メビーズ「ゲラァァァァア!?何故だ何故何故!?」

 

メビーズは混乱するがゲラ程度に怪獣王(ゴジラ)を止められるはずがないだろう…そしてゴジラはゲラを片手で掴み上げ白鯨から空に投げ飛ばしゲラは重力に従って地上に向けて落ちていく…が地上に落ちる前にハイパースパイラル熱線を放ちゲラは爆散、ゴジラは勝利の咆哮をあげる

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

メビーズ「馬鹿な…ゲラが…あり得ない!俺は異次元四天王のリーダーになりあの方にこの星を捧げるはずなのに…」

 

神無「はいはい、その野望も散ったね…せめて最後は権能で殺してあげるよ」

 

そう言うと神無はナイフを取り出し自分の手の皮膚を切りそこから血を流すとそれがオレンジ色に光って文字列が血液に描かれ流れウネウネと動き出した

 

神無「これがニーズヘッグから無理やり簒奪した権能「怒りの緋文字(レイジ・スカーレットライティング)」さ…さてここで君は永久に退場してもらおう」

 

メビーズ「な、舐めるな!俺はあの方にこの星を!」

 

メビーズは神無に飛びかかるが神無はメビーズに緋文字(血液)を弾丸のように放ちメビーズの身体を撃ち抜く…そしてメビーズは穴が空いた場所を抑え呟く…

 

メビーズ「…申し訳ありません…プ……カ……様…」

 

メビーズはそう呟くと消滅する………それを見て呟く二人

 

神無「あの方…?…キリエロイドか別の人物か?」

 

鏡花「最後にプ…カ…様とか言ってましたからキリエロイドではないと思いますが…」

 

神無と鏡花は悩むが今は気にしなかった…どちらにせよ倒す敵がいるのは確かだと……果たしてメビーズが言っていたあの方とは誰なのか?…まだ誰にも分からない…………

 

 




メビーズが言っていたあの方とは誰なのか?ヒントはヤプールがモデルのアイツです…これで丸わかりですね、因みにマザロン人ファナティカーのファナティカーはドイツ語で狂信者という意味です

土曜日に送りたいのですが…明日は温泉に行って土曜日は友達と遊びに行くので送れるか不安です…ではまた次回です


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七十七話コス

今回のタイトルはクトゥルフ神話の夢の神からです…さて今回はあのチートラマンが集合…因みに今日盆踊りでカキ氷にグレープ味というのがありまして食べてみたら美味しかったです、綿菓子のオレンジ味も美味しかったです…余計な話ししてすみません…


異次元四天王の残り三人は呆気なく死んだメビーズの映像を繰り返し見ていた…その映像にはゴジラがゲラと戦っているのはシーンがありそれを見てゴジラを分析していた

 

ファナティカー「……ふんメビーズの輩は呆気なく死んだな…偉っそうに言っていた癖に役立たずめ…しかもゲラ一体ではいいデータは取れぬ…しかもゴジラとは…あのレイオニクスのエースも出さぬまま死亡とは…恥晒しめ」

 

ギギ「まあいいデータが取れたからよしとしよう…いい触覚になった…が所詮はエースではない怪獣…その中でも強いだけでガタノゾーアやグランドギドラならいい調査となり、スーパーグランドキング、イリス、カイザーギドラならもっと我らの任務を遂行できるのに…ゴジラも厄介だがそれよりも厄介な怪獣のデータを取らせたかったな」

 

ギランポ「まあいいわ、雑魚が死んだだけさね…偉大なるあの方に雑魚や無能は不要…さてこれから作戦を第二段階に移行するわ…次は私がいく…邪魔をしないでくれさね」

 

そう言うとギランポは体を光らせるとその場から消えた…ファナティカーはそれを見て笑い、ギギは3つある顔を回転させてギランポの作戦が上手くいくか面白そうに考えていた

 

 

その頃、ウェルテルはスマウグに乗りキング星に到着する…そこではキングが超獣数体と戦っていた…キングはベロクロン、ドラゴリー、バキシム、アリブンタ、ブロッケンと戦っておりキングはそのうちの一体ベロクロンに大ジャンプからのヘッドシザーズで押し倒して撃破したあとベロクロンの頭に顔面騎乗し残りの超獣を数える

 

キング「1、2、3、4…四体かの…ヤプールが作った怪獣ではないな…彼奴は超獣にこの様な不毛な戦いはさせぬ…とは言え紛い物ではなくヤプールが生み出した超獣…」

 

キングはヤプールはこのような事をしないと考え込むがまずは超獣を倒すのが先と両手先を水平に伸ばして放つキングフラッシャーでバキシム、アリブンタ、ドラゴリーを爆破させて一掃し、怯んだブロッケンをキングスパークで爆散させ超獣を全滅させる

 

スマウグ「……流石キング…衰えてはいない様だな…」

 

キング「む?ウェルテルとスマウグか?何をしに来た?」

 

ウェルテル「……実は気になることがありまして…皇 神無君があの子の世界に戻ったとアウルムから聞きまして」

 

キング「……何?…レジェンドからは聞いておらぬぞ…少し待て…レジェンドの空間に行く」

 

キングも知らなかったようで一瞬間を開けるがレジェンドに聞こうと思いテレポーテーションでレジェンドがいる空間にウェルテルとスマウグと共に転移する、その神秘的な空間にレジェンドは普段なら佇んで世界を見守るはずなのだが…レジェンドも超獣と戦っていた…しかもノアもレジェンドと共に戦っていた…戦っているのは最強超獣ジャンボキング四体とエースキラー二機だ

 

ノア「……何故我々の空間に入り込めた?それに何故この程度の戦力で我々を狙う?」

 

レジェンド「……分からない…だが最近になって怪獣が攻め込む様になったと言うことは…何者かが手を引いていると言うことだ」

 

ノアはライトニング・ノアでエースキラーを一機破壊しノアインフェルノでエースキラーを粉々に粉砕した、レジェンドはレジェンドロックスでジャンボキング四体全ての動きを止めスパークレジェンドで四体を一瞬で消し去る…そこでウェルテルが二人に話しかける

 

ウェルテル「…貴方方の所にも怪獣が攻め込んでいるのですか」

 

ノア「……ウェルテルか…ああ君とあってから暫く経つがな…だがレジェンドはそうではないらしい」

 

レジェンド「ああ…あえて話さなかったが私はここ数ヶ月前からこの調子でな…ろくに宇宙の平和の監視をしている時に抗して乱入してくるのだ」

 

ウェルテル「……では神無君が別の次元に行った事は知っていないのですか?」

 

レジェンド「………どう言うことだ?神無は別の世界に入ってないはず…」

 

レジェンドはそう言うと上を見上げ何かしているのか上ばかり見ていると暫くたつと何か焦ったかのようにウェルテルの方を見る

 

レジェンド「……確かに神殺しの世界にいない!どう言う事だ…先程までいたはず…まさか…前に見ていた神無がいる世界の映像は虚像か!?」

 

ウェルテル「何ですて!?なら神無君が生まれた世界にいるのはやはり貴方の命ではないと!?」

 

レジェンド「当たり前だ!私はその様な事はしない!私達でもあの世界の人間は邪悪だ!あのイグの子孫とは思えぬ程の!」

 

レジェンドはウェルテルにはっきりそう言う…神とまで言われるレジェンドでさえあの世界は助ける価値のないと言っているのだ…ノアとキングでさえ首を縦に振っている…二人もあの世界の人間を助けるのには反対しているのだ…だからあの世界に宇宙人が侵略していても放置していたのだ…善良な者には悪いと思っているがそれ以上に悪人が多い…それもキング達が匙を投げるレベルだ

 

ウェルテル「…レジェンド…イグとはもしや彼女の事ですか?」

 

レジェンド「……そうだあのゲファレナーをお前と共に封印した仲間…そしてお前の最初の相棒…手持ちだ」

 

ウェルテル「!?………そうですか…彼女の子孫が…神無君の星の人間……まさか神無君と彼女の…?」

 

レジェンド「……ああ、君の元から離れた彼女は原始の人間達と混じり名前を変えながら生きてきた…まだ彼女の子供らも一人だけ生きているが…まさかあの世界に神無が行くとは…!」

 

レジェンドは頭を抱え虚像を見せられていたとはいえ神無をあの世界に行ってしまったのを止められなくて自分自身に怒っていた

 

キング「ふむ…この怪獣達も神無がその世界にいる事を気付かれぬよう送り込まれたのかもしれぬ…それと先ほど試したが…その世界には転移できなかった…」

 

ノア「何…まさか…ゲファレナーがやはり復活したのか?」

 

ウェルテル「……その可能性があります…ゲファレナーは私と同格以上の力を持ち貴方方三神に迫る力を持っています…」

 

ゲファレナーの仕業と断定するウェルテル…それを聞き険しい顔になる三人…それ程までゲファレナーは危険な存在なのだ

 

レジェンド「……まさか彼女は神無をエンペラ星人やダークルギエルの様に悪魔に変貌させたいのか?」

 

キング「……その可能性はある…エンペラ星人が元々闇に魅入られたのも彼女がエンペラ星人の故郷を破壊したから…ダークルギエルも元はウルトラマンギンガの負の感情だったのがギンガが守っていた星をゲファレナーが狂わせ醜く変貌させ内乱させて滅ぼした…その所為でギンガの闇の部分を実体化し生まれたのがダークルギエルだ…」

 

ノア「エンペラ星人とダークルギエル…エンペラ星人は自分以外の星の仲間が消え闇に魅入られ光を消そうとした…ダークルギエルは二度と大切な物を失わないために全ての生き物の時を止めると言う行為に走った……全ては彼女の計画通り」

 

エンペラ星人とダークルギエル…この闇の支配者二人は大事な何かを奪われゲファレナーによって闇の支配者となるキッカケを作り出された者だ…ゲファレナーにとってお遊び感覚で二人を闇に染めたのだろうが…その遊びで幾千もの命が死に至った…その為何度もレジェンド達は彼女を倒そうとしたが逃げられレイバトスやエタルガー、ジュダ、ジャッカル大魔王などの部下を使って全宇宙を混沌に導きシン・ゴジラを生み出し遊び感覚で人間を滅ぼそうとした事もある

 

レジェンド「……神無はエンペラ星人やダークルギエルに似ている…なら彼女は神無を闇堕ちさせようとしているのではないか…そうかならあの星に送れば闇堕ちさせることなど容易!」

 

レジェンドはゲファレナーの思惑に気づき歯噛みするがもう神無には自身のテレパシーも届かないし行く事もできない…だがウェルテルはそんなレジェンドの肩に手を当てる

 

ウェルテル「大丈夫です…信じましょう彼と彼の仲間を…」

 

ウェルテルは真っ直ぐ上を見て神無の安否を祈った

 

 

鏡花「……甲板が酷い有様ですねぇ…」

 

白鯨の甲板は昨日起こった戦いにより凹んでいたり焼け焦げていたりと散々な有様だった…とは言えゴジラともう一匹怪獣が現れて白鯨に乗っていたのに墜落せず凹んでいるだけで穴が空いていたり破壊されている場所がない時点で白鯨の耐久度が高いことは鏡花も分かるが…と鏡花は溜息を吐く

 

鏡花「流石は神無の権能…白い鯨から簒奪でしたけ?…何ですか白い鯨て…そのまんまじゃないですか…それを金をかけて改造して魔術で高度を硬くして…地味な事をしますね…ここまで魔術で硬くするの大変でしょうに…神無て見た目の割に小細工とかそういった地味な努力するのが得意ですね」

 

『そうだな…相棒は本当に小細工が好きだ…まあその小細工する魔王に儂は札逆されたのだかな』

 

鏡花「へぇ〜大変ですね…て、あれ?今の声はどこから?」

 

鏡花は当然聞こえた声に驚くがその声は耳元に聞こえた

 

『お前の耳の横だが?』

 

鏡花「ひゃう!?何ですか貴方は!?」

 

鏡花が耳の横を見るとシャボン玉の様にフワフワ浮いている小さい半透明な鯨がいた

 

『儂か?儂はモビー・ディック、白鯨の本体じゃよお嬢さん』

 

鏡花「白鯨の…本体…?」

 

モビー・ディック『そう…儂はかつてまつろわぬ身になった後相棒に殺され無理やりある権能の能力で権能にされたのさ…最初の権能は儂を呼び出すだけだったが改造されて今は飛行船扱い…だがこの姿になってまで残ったのは儂の権能はちょっとした願いを毎日二回まで叶える権能だからな』

 

鏡花「毎日二回まで叶える…権能?」

 

鏡花は首を傾げてモビー・ディックを見る、モビー・ディックは可愛らしい外見とは裏腹に渋いお爺ちゃん声で喋る

 

モビー・ディック『そう、元々アイルランド神話では儂は儂を見たものに願いを2つ叶える存在だった…この機械の体となった今もそれは健在…とまあ相棒はこの権能を全く使わずフィッツジェラルドがパズドラ?とか言うものでいいのを引きたいから「レアな奴を出して下さい!」と土下座してそれを叶えてやっているぐらいだがな、後は鴎外や国木田の頭痛や腹痛を直したり織田作にカレーを出すくらいだな』

 

鏡花「凄い能力なのに使う事が地味…なら私の好きな人を振り向かせる事は出来ま「すまんがそれは無理だ」はやぁ!?」

 

鏡花はあまりにも能力の無駄遣いを見て落胆するがならばと神無を振り向かせる事は出来るかと問いかけるがモビー・ディックは否定しそれに落ち込む鏡花…だがモビー・ディックは言葉を続ける

 

モビー・ディック『恋愛関連は願い事ではなく自分で叶えるものだ…それくらい自分で叶えろ…と言っても相棒はその手に疎いが…まあ頑張るがいい』

 

モビー・ディックはそう言うと白鯨に潜り何処かへ去っていった…鏡花はそれを聞いてう〜んと唸っていると後ろから紅葉が来る

 

紅葉「鏡花、こんな所にいたか、ほらボスかはキャンディーを貰ってきたのじゃが食うかえ?」

 

鏡花「紅葉さん…頂きます」

 

鏡花はいつの間に紅葉が来たのか気付かなかったが何の抵抗もなくキャンディーを取り舐る…

 

鏡花「………変な味です……ね…」

 

鏡花が何か言おうとすると立ち眩み鏡花は倒れてしまう、手に力を入れて立ち上がろうとするも…力が入らない…鏡花は焦りながら紅葉を見ると…紅葉は笑っていた

 

鏡花「あなた…紅葉さん……じゃ…ない…です…ね…」

 

ギランボ「……その通り…私はギランボ…異次元人ギランボ…メビーズが世話になったね…わたしゃ異次元四天王の一人さ…ケケケ…こうも簡単に罠にかかるとは…馬鹿な少女さね…」

 

紅葉に化けていたギランボは姿を醜い老婆に変え大笑いする…鏡花は紅葉に化けていた敵を見抜けなかった事に自分自身に腹たっていた

 

ギランボ「ケケケ…まあいいさね…お前さんら大人の夢なんぞちぃ〜とも興味なんざないが…利用させてもらうさね…」

 

何処からかオルゴールの音が聞こえ眠気に誘われるが如く鏡花の意識がぼやけていく…そしてギランボの体が透けていく…そして鏡花に触れると鏡花の体の中にギランボが入っていく

 

ギランボ(ケケケ…利用させてもらうぞ…貴様の体をな…)

 

 

国木田「鏡花、甲板はどうだった?破損部分があれば直さねばならんからな」

 

鏡花(ギランボ)「いえ、特に破損部分は見つかりませんでしたよ国木田さん、でも凹んでる部分や焼け焦げた跡はありましたね」

 

フィッツジェラルド「む……直さねばならぬのか…丁度良いシルバゴン達に直すのを手伝わせよう」

 

ギランボは鏡花の体を操って白鯨内に侵入、国木田達に話しかけられても鏡花と記憶を共有しているためバレることはない…鏡花はギランボの精神の片隅で抵抗しているがギランボは鏡花の体の支配権を奪わせない…

 

ギランボ(ヒヒヒ…やはりやりやすいな…乗っ取りやすい馬鹿で助かったよ)

 

鏡花(このババア…!)

 

ギランボは鏡花の身体で薄く笑い神無に近すぎ先程鏡花に食べさせたキャンディーを出して近づく

 

鏡花(ギランボ)「神無、このキャンディー食べませんか?美味しいですよ!(ヒヒヒ…食べればウルトラマンも麻痺するキャンディーじゃ!これでしまいさね!)」

 

神無「ん?………………ああ…貰うよ」

 

神無は一瞬間を開けて鏡花を見るがキャンディーを貰い後ろを向いてキャンディーを咥える…それを見た鏡花(ギランボ)が腕を狼化させ神無の心臓を貫こうとした瞬間、神無が鏡花の手を掴み狼化を解除させる

 

鏡花(ギランボ)「……な!?」

 

神無「……いい加減正体を現せよ偽物…」

 

神無は鏡花(ギランボ)の方を向くと神無は包装紙をつけたまま口に咥えていたキャンディーを吐き捨てる…

 

神無「正体なんかモロバレだよ…気配が違うし…で正体は何だ」

 

鏡花(ギランボ)「ま、まさかギランボ様の正体を見破るとは!だが私はこの娘に憑依している!攻撃できるはずがないだろう!」

 

フィッツジェラルド「…確かに仲間を攻撃することなどできないな」

 

織田作「人質を取られてるてことか…」

 

ギランボは正体がバレた事には驚いたがすぐに自分は攻撃されないと高を括る…鴎外達も手を出せずギランボはニタと鏡花の体で笑う

 

鏡花(ギランボ)「ケケケ!当たり前さね!大事な仲間を傷つけるやつなんているもの「言いたいことはそれだけか?」ゲバブゥ!?」

 

「「「「「「「「殴ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」」」」

 

鏡花の体で笑っていたギランボに容赦なく顔面に拳を当てる神無、それを見て殴られたギランボも鴎外達もギガダークナイザーでその様子を見ていた怪獣達も精神で見ていた鏡花も呆然とする…まさか仲間の女子…しかも美少女の顔面をグーで殴る奴など始めて見ることだろう…だが神無はそんな空気を一切気にせず鏡花の体に取り付いたギランボを容赦なく殴る…勿論顔面だ…

 

鏡花(ギランボ)「ちょ!?グェ!?だから待て!?美少女の仲間を殴る馬鹿がいるか!?それが仲間にやる仕打ちか!?と言うか女子にグーはやめろ!顔面はやめろ!」

 

神無「男子が女子の顔面を殴っていけないと言う幻想があるなら…僕がその幻想をぶち壊す!」

 

ジャグラー「上条当麻に土下座しろ!そんなそげぶはねえよ!」

 

某幻想殺しや一方通行ドン引きの顔面ラッシュにギランボも鏡花(精神的)もボロボロだ…え?顔が晴れないのかて?…超再生ですぐ治るし治らなくでも鴎外さんがいるから大丈夫と神無は思っています

 

鏡花(ギランボ)「……この男…絶対人間じゃないさね…魔王さね(事実です)」

 

ギランボはそう言って鏡花から体を切り離し逃げていく…鏡花はようやく体の自由がきくようになり、神無を殴りつけようとするが別に顔が腫れていたり痣も何も出来ていなかったので疑問に思っていたら神無が話しかける

 

神無「ああ、回復魔法を纏って殴ったから傷とかを回復しながら直してたから痣とかは出来てないよ、ほら女子て傷を気にするからさ…」

 

鏡花「……そこまでの配慮ができるなら殴らないでくれます…もしこれで痣が出来てたら責任取って貰いますよ……覚悟して下さいね…?」

 

鏡花は顔を赤くしながら言うが神無には何の意味かわからないらしく「ん?」と言う顔になっていた…殴られ損だなぁ〜と鴎外達が思っていた所で白鯨の頭上からドシンと聞こえ確認するとまあ白鯨の甲板に怪獣が現れたのだ

 

フィッツジェラルド「……また修理代がかかる…はぁ…」

 

ルイーザ「……フィッツジェラルド様…」

 

フィッツジェラルドは溜息を吐いて落ち込む…そして現れた怪獣の名はカテゴリー3ナイフヘッド…KAIJUと呼ばれる怪獣である…すると何処からかギランボの声が聞こえる

 

ギランボ「ケケケ…この怪獣はあの方より授かりし怪獣…時間稼ぎに使わせてもらおう」

 

ーーージャラララァァァァ!ーーー

 

ナイフヘッドは白鯨を一刀両断せんがため口吻の鋭い刃で切り裂こうとするがそれを即座に召喚したマガパンドンが両手で真剣白刃取りをし防ぐ

 

ーーージャラララァァァァ!?ーーー

 

ーーーガカァツ!ガカァァッ!ーーー

 

マガパンドンはマガ火球を放ちナイフヘッドを吹き飛ばす…それに怒ったマガパンドンに鋭い口吻で斬りかかるが再び真剣白刃取りをしマガパンドンはナイフヘッド蹴りかかる、がナイフヘッドはすぐさま鋭い口吻で切り裂きパンドンは胸に一太刀食らう…そしてマガ火球を吐くが防がれ一太刀、二太刀と食らっていき…マガパンドンは次第に傷ついていく

 

ーーーガカァツ?!ガカァァッ!?ーーー

 

ーーージャラララァァァァ!!ーーー

 

マガパンドンは後ろに下がり腕を白鯨に落としガクと倒れこむとナイフヘッドはニヤッと笑いながらマガパンドンを両断しようとするが後ろから3つの光線を食い派手に吹き飛ぶ

 

ーーージャラララァァァァ!?ーーー

 

ーーーグアアアァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ナイフヘッドの後ろにはマガオロチ、ギャラクトロン、ファイブキングが現れナイフヘッドを囲み蹴ったり、光線を撃ったりとやりたい放題である特にマガオロチは自分の分身…息子をボコボコにされて怒り心頭であった

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ギャラクトロン「滅殺」

 

ーーージャラララァァァァ!!!?ーーー

 

ファイブキングは体の部位から光線を発射させマガオロチもマガ迅雷を放ち、ギャラクトロンはギャラクトロンスパークを放ってナイフヘッドに当たりナイフヘッドはすぐさま爆散…呆気ないほど簡単に死んだ

 

神無「……おかしい…メビーズと違って頭脳的な筈のギランボがこんな弱い奴を送り込むか…?まてよ時間稼ぎて言ってたな…まさか他に狙いが?」

 

神無が呆気なさすぎて疑っていると白鯨の頭上にエルダーサインが現れそこから眩しい光が差し全員が目を瞑った…その瞬間鏡花と乱歩、ラヴクラフト、マガパンドン以外の怪獣が消えた…

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ………………ーーー

 

何処からかともなく鳴き声が聞こえたと思ったら鏡花達が消えていることに気付く神無

 

神無「……鏡花…?乱歩とラヴクラフトまで…それにマガオロチ達まで…」

 

鴎外「………攫われたか…迂闊だった…」

 

神無は仲間が消えた事に驚き過ぎて立ち尽くしており鴎外は忌々しげに怒りを露わにする

 

ギランボ(ククク…これからゆっくり貴様の仲間をさらって…精神的に壊してくれるわ…ケケケ…)

 

ギランボはそう異次元空間で笑うと別の仲間をさらう為別次元へ移動する…果たして鏡花達は何処に消えたのか?………そしてエルダーサインから現れたのは誰なのか?まだそれは誰も知らないのであった…

 

 

 




神無君は上条さんみたいに男女平等に顔面を殴ります……さて攫われた鏡花達は何処に行ったのやら…ないふへっど君はかませになりましたが時間稼ぎとして呼び出されたのでいい仕事をしましたね…それにうまく強い怪獣が出てきたのでないふへっど君はいい働きをしましたね…さて次回は久々にあの人達の登場ですお楽しみに


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七十八話ドリームランド 前半

さて今回はあのババア(ギランボ)と羊の怪獣…そして懐かしのメンバーが出てきます…そして最後に皆大好きあのキャラが!しかし性格と行動は原作と違うのでご了承を…あと今回は凄く駄文です…最近駄文しか書けないな…

ちなみに私は三重出身の四日市の近く生まれなのでニュージェネレーションワールドに行ってきましたが…マガオロチがカッコよかったです!ロッソが来てる日に行ったのでロッソが生で見れて嬉しかったです…まあ写真は撮ってもらいませんでしたが…


とある宇宙にて宇宙船スペースペンドラゴンは貨物を輸送している…これはその最中に起こった出来事である

 

グランデ「…はぁ…しかし暇だねぇ…怪獣は愚か貨物を奪おうとする宇宙人すら来やしない」

 

ケイト「それはそれで平和だろう…確かにレイオニクスとしては戦っていたいだろうが…諦めろ」

 

グランデ「はぁ…神無がいればなあ…喜んで戦ってくれたのになぁ〜」

 

グランデは退屈のあまりネオバトルナイザーをクルクル回しながら暇を持て余す…そんな光景を見てヒュウガが笑う

 

ヒュウガ「ははは!神無がいなくなって寂しくなると思ったが全然変わらないな!」

 

オキ「でも怪獣に会えないのは僕にとって死活問題ですよ!レイ達の怪獣でもいいんですけど…神無の怪獣達は沢山いて見てて飽きないていうか…」

 

クマノ「おいおい!それじゃあまるでレイ達のゴモラ達に飽きたみたいに聞こえるぞ!」

 

オキは怪獣が見れない事に不満気だったがクマノが茶々をいれそんな光景を見てハルナとダイルが溜息を吐きミサキはそれを見て笑いレイは神無との過去を思い出しているのか遠い目で宇宙を見ていた

 

レイ「………神無は今何処で何をしてるんだろうな…?」

 

ヒュウガ「さあな、まああいつのことだ凄い事に巻き込まれているじゃないか?例えば神様と戦ったりしてたりな!」

 

オキ「ボス、流石にそれは無いですよ!でも神無ならあり得そうですね!」

 

ミサキ「確かに!ガタノゾーアとか仲間にしてるからね!」

 

それを聞いて全員が笑うと突然宇宙に五芒星…エルダーサインが現れる

 

ハルナ「何あれは!?」

 

ダイル「わからない!ボス、お前ら防御態勢を!」

 

するとエルダーサインから眩しい光が放たれ全員が目を瞑る…そして光が消えレイが目を開けるとオキ、クマノ、ヒュウガ…そしてグランデがスペースペンドラゴン内から消えていた

 

レイ「ボス!?クマさん!?オキ!?グランデ!?」

 

ダイル「まてレイ!先程の光でボス達が消えたとしたら誰かの攻撃だ!迂闊に動くと危ない!」

 

レイ「だがボス達が!?」

 

ケイト「ダイルの言う通りだ!まずは何処にボス達が消えたかを知るんだ!」

 

レイは姉の言う事を聞くとボス達の無事を祈る…

 

 

鏡花達は眩しい光から目を開けると……白鯨ではなく地面に立っており赤い三日月が空に浮かんでおりヤシの木のような木が立ち並ぶ中世的な建物が建築されている場所だった…そんな異世界にいつも間にか立っており、いつの間にか転送されている事に驚いていた

 

乱歩「……これは…先の光が原因か…マガオロチ達と鏡花ちゃんとラヴクラフトだけか…他とは切り離されたと見るべきか」

 

ーーークキャオオオォォーーン…?ーーー

 

ラヴクラフト「………まさか…ここは…ドリームランド…?いや似てるけど…違う…」

 

乱歩は眼鏡をかけずとも一瞬で推理し先程の光の仕業と断定し、ファイブキングが首を捻りここが何処なのかラヴクラフトに尋ねるとドリームランドと返すラヴクラフト

 

ギャラクトロン「……ドリームランド……人が入れば服や文明の利器まで変わり懐中電灯は松明に変わり銃はナイフや剣に変わると聞くが…私の武装は変わらないようだ…」

 

鏡花「へぇ〜…私の携帯電話…は無事ですね」

 

乱歩「僕の携帯銃と無事と…あ、懐中電灯が松明に本当に変わってるや」

 

全員持ち物確認し乱歩以外変わっている物が無いようで安心する、だがゆっくりと地面が膨れ上がるとピンク色の毛を持つ羊達が現れる

 

ラヴクラフト「……あれは?」

 

その羊達の名はスモールインキュラス…夢幻小魔獣といいこの世界を生み出した旧支配者の分裂態である…スモールインキュラスは大群をなして鏡花とギャラクトロン達に襲いかかる

 

鏡花「!」

 

乱歩「やば…ラヴクラフト僕を守ってね」

 

ラヴクラフト「……了解…した」

 

鏡花は両腕と両足を狼化させラヴクラフトは両腕を触手に変えてスモールインキュラスを攻撃する、ギャラクトロン達は自分達の攻撃だと鏡花達を巻き込む為あえて何もしない

 

鏡花「………邪魔です」

 

ラヴクラフト「………めんどくさい…」

 

触手でスモールインキュラスを薙ぎ払い吹き飛ばすラヴクラフトに鏡花は狼化した腕でスモールインキュラスを切り裂いたり殴りつける…スモールインキュラスは恐ろしい顔で噛み付こうとするが鏡花の攻撃で頭蓋骨を破壊されたりラヴクラフトの触手で絞め殺されだんだん数が減っていく…何匹かは乱歩を殺そうと襲いかかるが

 

乱歩「……やれやれ…こう言うの苦手なのになぁ…」

 

携帯銃…と言っても旧式の銃でスモールインキュラスを撃ち抜く、その威力は凄まじく一匹を殺した後弾丸が軌道を変え次々にスモールインキュラスを撃ち抜いていった

 

鏡花「……これでラスト」

 

鏡花が最後の一体を殺すともう品切れがスモールインキュラスで殺せないと理解したのかもう出てくることはなかった…するとマガオロチが鳴き出す

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ラヴクラフト「…人を…見つけた?…向こう…行こう」

 

鏡花(なんで分かるんだろう…?)

 

ラヴクラフトが何故怪獣の言葉が分かるのか不思議に思う鏡花だったがひとまず無視して人がいるところへ走り出す

 

 

グランデ「おいおい、光に包まれたと思ったら異世界転生てどんなラノベだよ…」

 

オキ「そんなこと言ってる場合じゃないよ!ここが何処かもわからないし!僕達しかいないし!」

 

クマノ「スペースペンドラゴンはおろか何も武器を持ってないんだぞ俺達は!?」

 

ヒュウガ「落ち着け!まずは状況整理だ!」

 

同じくドリームランドに無理やり転移されたグランデ達は状況が飲み込めず分からず仕舞いだった、すると地面が膨れ上がりスモールインキュラスがグランデ達を始末するために現れる

 

オキ「え!?こいつらはスモールインキュラスだ!確かインキュラスの分裂体ですよ!」

 

グランデ「おいおい!?こんなちっちゃいのじゃレッドキングやタイラントは呼んだら俺達が潰されちまうぞ!?」

 

ヒュウガ「せめて武器があれば!」

 

ヒュウガ達は後ろに逃げようとするが背後にもスモールインキュラスが…万事休すと思ったその時

 

ラヴクラフト「アフーム=ザー」

 

ラヴクラフトが灰色の炎を生み出しスモールインキュラスに命中すると凍りつきバラバラと砕け散る

 

ヒュウガ「!?……君は…誰だ…?」

 

ラヴクラフト「………………」

 

ヒュウガは突然現れたラヴクラフトに困惑するがラヴクラフトはボーと立ったまま動きも喋りもしない…

 

グランデ「おい…聞いてんのかよ?」

 

ラヴクラフト「……喋るのは……めんどくさい…それに……視線が…痒い…」

 

クマノ「……変な奴だな…」

 

グランデの問いにラヴクラフトはめんどくさいと返す…変な奴とヒュウガ達が思うとラヴクラフトは後ろを向いて歩き出す

 

ラヴクラフト「ああ…早く帰りたい…めんどくさい…怠い…だが神無…君との…契約は…果たさねば…」

 

ヒュウガ「神無!?神無だと!?君は神無を知っているのか!?」

 

ヒュウガは神無という単語に反応しラヴクラフトに言うとラヴクラフトはコクと頷いた

 

ラヴクラフト「……君達も…知っている…のか…?」

 

ヒュウガ「ああ!彼は私達と共に旅を「その話聞かせて下さい」てうわ!?」

 

ヒュウガが話そうと来た時鏡花ぎ光の速さで話に食いつく、先程までいなかったのに神無の話となれば光の速さで動くそれが鏡花

 

鏡花「その旅の話を是非…あ、自己紹介がまだでした私京極鏡花と言いまして神無の部下でしてなので神無を知りたいなと思いお話を聞くだけです…他意はありません」

 

乱歩「早いね君、あ、僕は江戸川乱歩、名探偵兼ボスの部下、でこっちがハワード・フィリップス・ラヴクラフトね」

 

鏡花は神無の話を聞きたいのか目を輝かしており、乱歩は急いで走って来たのか若干疲れ気味でありヒュウガ達はそんな二人に困惑する

 

ヒュウガ「待ってくれ!いきなり言われてもチンプンカンプンだ!しっかり説明してくれ!」

 

ヒュウガの叫びがドリームランドに響いた

 

 

乱歩「……てことでオッケー?」

 

ヒュウガ「…つまり神無は別世界に行って神様を殺して魔王になってそこで部下集めて今は神無の故郷にいると言うことか?…ややこしい…」

 

グランデ「と言うかあいつ、等々人間辞めたて言うか生物辞める次元にいるんだな」

 

鏡花「……でしてね!神無は私のことをどう思っているか本当にわからないんですよ!絶対恋とか興味ないんですよ!こんな可愛い女の子がいたら嬉しがるでしょう!?」

 

オキ「……僕が神無の話してから五回くらいその話聞いたよ…」

 

神無の今を知ってどう反応すればいいか困るヒュウガ達…鏡花はオキに話を聞いて満足したのか神無の愚痴を言い続けオキは何度も同じ話をされ疲れていた

 

ヒュウガ「しかしあいつが神様殺すとはな…立派になったもんだな…しかしあいつの故郷の人間は許せないな!」

 

乱歩「本当、本当、ボスの故郷の人間てクズばっかでさ…守ってやってあの態度…ムカつくんだよね…」

 

ヒュウガは神無の故郷の人間の愚かさを知り拳に力を込める、その場にその人間達がいれば殴ると思うほどヒュウガは怒っていた

 

鏡花「まあその人間達はいつか殺すとして私達以外に知り合いがいるとは驚きです…だってコミニケーション能力ゼロだと思ってましたから」

 

グランデ「そうか?あいつ結構面白かったんだけどな…まあ百年ぐらい生きたら性格も変わるか……てかいい加減出てこいよ?いるんだろ?」

 

そう軽口を言っているとグランデが背後にそう言うと魔女…ギランボが現れる

 

ギランボ「気づいていたか…まあいいここで貴様らを始末し戦力を削ぐ…こい!コス…インキュラス!」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ…………………ーーー

 

現れたのは神無の地球では旧支配者コスの名で知られる夢幻魔獣インキュラス、現れると鏡花達を睨みつけゆっくりと歩き出す

 

グランデ「へ!俺の手持ちに勝てるか!」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーピキュギュィ!!ピギャア!!ーーー

 

グランデはレッドキングを召喚しインキュラスと戦わせる…そしてマガオロチとギャラクトロン、ファイブキングもインキュラスを囲みインキュラスに攻撃しようとした矢先インキュラスの姿が消える

 

オキ「!?瞬間移動だ!気をつけて!インキュラスは早い動きで…」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ……ーーー

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァッ!ーーー

 

オキが忠告したと思うとすぐにマガオロチがインキュラスに蹴飛ばされ吹き飛ばされる、そしてすぐにギャラクトロンがギャラクトロンブレードで切り裂かかろうとするが瞬間移動でギャラクトロンの背後に回り込み回し蹴りで蹴り倒す、そしてファイブキングが光線を放つ前にオーロラ状の光の筒キュラスターで囲み光線をファイブキングが放つとオーロラに当たりプヨと跳ね返りファイブキングがダメージを食らう

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ………ーーー

 

レッドキングは爆発する岩石を口から放つがインキュラスは瞬間移動で避けレッドキングの顔面を殴りつける、そして吹き飛んだ所を催眠アイからオーロラの光を放ちレッドキングを眠らせる

 

グランデ「おいおい!?レッドキング!起きろ!?ウェイクアップ!?」

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

マガオロチはマガ迅雷、ファイブキングは光線を放とうとするが瞬間移動で避けファイブキングとマガオロチを殴りつける、そしてギャラクトロンスパークをギャラクトロンが放った途端それを両腕で防ぎ素早い動きでギャラクトロンを翻弄しギャラクトロンを蹴飛ばす

 

ギャラクトロン「………不覚」

 

鏡花「…何で相手は一人なのにこんなに苦戦してるの?」

 

グランデ「ああ!起きろてレッドキング!?…多分それなら神無が近くにいないからだろうな…レイオニクスの手持ちてな?主人がいなくなったり側にいないと力が発揮できないんだよ…つまり元の強さに戻っちまうわけだ…だけどそれでも神無の怪獣達は強えし俺のレッドキングも強い…なのにあの怪獣は圧倒してるてことは…相当な実力者て事だな…」

 

鏡花は何故マガオロチ達が苦戦するのか疑問に思うがグランデはレイオニクスの手持ちの弱点とインキュラスの強さを鏡花に伝える…グランデの言う通りインキュラスは旧支配者の一人、アザトースの幹部クラスにしてイグと争った上級幹部でありこのドリームランドを使って旧神達を苦しめた猛者である…そしてギランボは戦いをインキュラスに任せグランデと鏡花達の抹殺を行おうとする

 

ギランボ「ヒヒヒ…あの怪獣達がインキュラスに手間取っている今ならお前らを殺せる…恨むんならあのレイオニクスを恨め!」

 

鏡花「!……ク」

 

グランデ「おいおい…このババア見た目に反して強いぞ!」

 

ラヴクラフト「……ん、強い…」

 

ギランボは殺意を強めその余りの戦闘力に鏡花達は驚愕する…そしてグランデとヒュウガ達は自分達では太刀打ちできないとわかり、鏡花も自分でも勝てるか不安になる…

 

ギランボ「さあ死ぬがいい!」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ…………ーーー

 

インキュラスとギランボがトドメを刺そうと滲みよる…ギランボは三体に分裂してから光弾を作り出し、インキュラスはアッシュールバニバルの焔と呼ばれる炎を掌に出しマガオロチを焼き尽くそうとし…そしてギランボとインキュラスが技を放とうとしたその時、ギランボに十字架型の槍が飛んできてギランボはそれを躱す、そしてインキュラスも突然飛んできた光線に当たり驚きながら焔を消す

 

ギランボ「誰だ!?」

 

ギランボが叫ぶと鏡花達の背後から何者かが現れる…その姿は真っ赤な体、銀色の手袋とブーツ、ベルトを付け、中国の辮髪帽をかぶったような頭にはアンテナのような何かが生えている…その姿はまるでウルトラマン…その姿を見たグランデは驚き、ヒュウガは味方か敵か分からず困惑するが鏡花には味方という気がした、そしてインキュラスの目の前にはウルトラマンギンガを沸騰とさせる青いクリスタル ギャラクシウムを腕と脚につけたウルトラマンが現れる

 

「ギランボ…そしてインキュラスに似た悪なる怪獣よ…そこの善の怪獣と人間達には指一本も触れさせんぞ…」

 

「私達が来たからにはお前達の悪事もここまでだ…降伏するなら手を出さないことを誓おう」

 

ギランボ「ま、まさか!?貴様等は!?」

 

ギランボは明らかに動揺しインキュラスもマガオロチ達に向けていた殺意と敵意をその男に向ける…赤い男は平和を愛するがゆえに悪の怪獣や星人が悪さをする前に倒す正義のヒーロー…もう一人のウルトラマンは宇宙の生命を守護するために悪を挫く…そんな二人は共に逃げようともせず必死に抗おうとしている人間(鏡花達)と怪獣ながらも人間(鏡花達)を守ろうとしている怪獣達(マガオロチ)を守らんがためにギランボとインキュラスに立ち向かう…マガオロチ達はその男達を黙って見守る…赤い男は黙って手を動かして叫ぶ

 

「レッドファイッ!」

 

 

 




今回は文字数が少ないな…反省…さて最後に出てきたあのキャラ達は誰かわかりましたかな?…ちなみにインキュラスはインキュラスであってインキュラスでない別の怪獣なのでクソ強いです、ギランボも強くなってます…さて次回もお楽しみに!


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七十八話ドリームランド 後半

さて後半です、感想であいつがマガオロチ達も傷つけるのでは?という意見がきましたがいい意味で裏切りますあいつ…こんなのあいつじゃないて思う人はすみません…では他の作品とは違うこの小説でのあいつをどうぞ!


レッドマン、それはウルトラマンと同じ怪獣退治の専門家であり平和を愛する男、宇宙の過去1万年以内のあらゆる怪獣がらみの事件と怪獣名を全て暗記しており怪獣を殺すために私情を一切消して怪獣を倒す、実はウルトラマン達が地球から遠ざかっている時は地球にやってきて怪獣と宇宙人達が現れた時に街中に出てきたり悪事を働く前に倒しているのだ…ウルトラマンの様に地球人に黄色い声援を聞くこともなくただただ地球人が傷つく前に倒すそれがレッドマン…非情とも言える戦い方で怪獣や宇宙人を倒すため他の宇宙人からは嫌われている

 

そんなレッドマンだが本当は怪獣を殺すことでさえ罪深いと思う善人である…だが怪獣や宇宙人に少しでも情をかけてしまうと見逃した宇宙人や怪獣がさらなる被害を与えてしまい、また見逃した怪獣や宇宙人はそれをきっかけにさらに賢くなったりするため必ず殺す必要がある…地球に来た時に戦った中にカネゴンやウー、ミステラー星人(善)に化けた怪獣達や宇宙人も相手にしなくてはならずオマケに怪獣達は生命力が高くちゃんと死んだか確認せねばまた被害を生むため死んでいるか確認せねばならない、疑い深いと思うかもしれないがこの様な事をしているのには訳がある…

 

実はレッドマンの故郷レッド星は怪獣と宇宙人に滅ぼされているのだ、レッドマンは自分の目の前で家族や仲間を殺されそれ以来自分と同じ被害者が出ないように怪獣や宇宙人達を殺していった…だがそんなレッドマンでもザンドリアスとマザーザンドリアスの喧嘩を仲裁したり迷子の怪獣を親怪獣のところに連れて行くなど全ての怪獣に敵意を向けているわけではない、だがレッドマンは毎日を怪獣や宇宙人を倒すのに命を削っているその結果レッドアローやレッドナイフなどどんな場所でも使いやすい武器を生み出した、全ては怪獣を殺すためだけに、だが彼は怪獣だけではなくレッサーボガールやノワール星人など怪獣を食べたり兵器とする奴等を倒し怪獣を守っている…それに彼が殺すのも惑星を荒らす怪獣のみだ…

 

そんな彼に目をつけたのはゾフィーだった、ただ怪獣を殺すだけの彼をゾフィーは自分の部下にスカウトした、一部のウルトラ戦士には反対されたがゾフィーが部下にする事を押し切りレッドマンを自分の部下にした…そこで彼は自分と同じく宇宙の生命を守ろうとするウルトラマンリブットと共にかつて地球でゴモラやタイラント、アストロモンス、ダストパン、ドロボンという罪のない怪獣を殺した上仏像を奪った泥棒達を喜んで殺したり気に入らない人間達を大量虐殺した罪でウルトラ六兄弟と戦うも逃げられ宇宙中に指名手配されているハヌマーンという犯罪者を倒す為にリブットと共に宇宙を彷徨っていた所謎の気配を感じリブットと共にドリームランドに訪れたのであった

 

 

ギランボ達はレッドマンとウルトラマンリブットが現れたことに驚き、ギランボは想定外の事に地団駄を踏む

 

ギランボ「まさかレッドマンとリブットが来ているとは…!ええい!インキュラス!一時撤退だ!」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ……………ーーー

 

ギランボとインキュラスは霧のように消えて行く

 

レッドマン「……消えたか…」

 

レッドマンはそう言うとギランボに飛ばした槍…レッドアローを回収しリブットもかつて自分と一体化していたテラサワ隊員の姿になる

 

テラサワ「初めまして地球人の皆様、私は宇宙警備隊のウルトラマンリブットと申します…この姿ではテラサワとお呼び下さい、そちらは相方のレッドマンといいます」

 

ヒュウガ「ああ、助けてくれてありがとう(ん?何か子供向けの番組に出て来る子供みたいな姿だなこのウルトラマンの人間体)私はスペースペンドラゴンの船長のヒュウガだ、こちらが部下のグランデとオキ、クマノだ」

 

テラサワ(リブット)はヒュウガ達に礼儀正しく敬礼する、ヒュウガ達も慌てて頭を下げる

 

テラサワ「私達は宇宙の犯罪者ハヌマーンを追っていた所謎の存在を確認しこの場所に来ました…ギランボとインキュラスに似た何かがこの事件の犯人と断定しハヌマーンより先にこの事件を解決します」

 

乱歩「ハヌマーン…インドのラーマーヤナの英雄の一人と同じ名前…そうかボスが絶対殺すて言ってた奴か」

 

レッドマン「……奴は怪獣や自分以外の生き物を傷つけて楽しむ奴だ…放っておけば被害が出る…だから俺が殺す」

 

乱歩はハヌマーンのことを思い出しレッドマンは冷酷にハヌマーンの殺害宣言を言う、それを聞いたリテラサワがやれやれと顔に手を当てる

 

テラサワ「すみません…彼は悪者を殺す事しか考えていなくて…でもいい奴なんですよ…別に悪い怪獣は殺さないし…実は彼最近噂のレイオニクス 皇 神無さんのファンでして、彼の怪獣を救う行為を尊敬してるんですよ」

 

レッドマン「……余計な事を言うな」

 

テラサワはレッドマンが実は神無のファンである事を告げレッドマンはテラサワを脅すかのごとくレッドナイフを取り出す…少し殺気を出して…だがテラサワは止まらない

 

テラサワ「因みに神無さんのあまりの怪獣の強さと多さに一時期神無さんを排除するべきと言うウルトラ戦士もいたのですがレッドマンがそれを大声で止めてね…「我々では救えない怪獣を救ている正義の味方に手を出すとは貴様らは本当に正義の味方か!?」て叫んだ時のレッドマンは忘れ(シュバ!)…レッドマン?レッドナイフが飛んで来たのですが?」

 

テラサワがレッドマンの声真似をし鏡花達に話しているとレッドマンがレッドナイフをテラサワに飛ばす、それを見たテラサワはレッドマンの方を見るとレッドマンは溢れる殺気を出してテラサワを睨みつけていた

 

テラサワ「……許してくれませんか?」

 

レッドマン「………レッドファイッ!」

 

問答無用でレッドマンはレッドナイフを持ってテラサワに襲いかかる、逃げるテラサワ…それをどうしていいか分からず黙って見ているヒュウガ達、乱歩は持っていたポテチを食べる、ラヴクラフトは目を開けて寝ている、鏡花は仲良いな…と言った目で二人を見ている、そしてテラサワは捕まりモザイクがかかるほどレッドナイフで切られレッドフォールで崖から突き落とされた……

 

鏡花「……あの、あれて普通死にますよね?大丈夫なんですか?」

 

レッドマン「……問題ない」

 

鏡花はテラサワの心配をするがレッドマンは素っ気なく返す、その後テラサワは血塗れになりながらも崖から這い上がって来た

 

テラサワ「…レッドマン、流石に滅多打ちからのレッドフォールはやめてくれ…流石に背骨に響く」

 

グランデ「背骨かよ…つか人間体でも丈夫なんだなウルトラマンて」

 

テラサワは血塗れになりながらも人間で言うと「いてて、タンスの角に小指ぶつけた」という程度の痛みだった、それを見てグランデは驚く

 

レッドマン「……とにかく、俺達はギランボ達を殺す、だがお前達もついてこい…襲われたら守らないといけないからな…」

 

テラサワ「やれやれ…ハッキリ言ったらどうだい?心配だからついてこい、守ってやるてさ」

 

レッドマン「……うるさい、黙ってついてこい」

 

そう言うとレッドマンはレッドナイフを手に持ちギランボ達を探し始める、テラサワはそんな相方にやれやれと頭を振るとレッドマンの所に歩いていく…それを見てヒュウガ達も歩き出す、マガオロチ達も後ろをゆっくり歩く

 

 

ギランボ「まさかレッドマン達が来るとは…くそ!こうなったら一時撤退しあの方に頼み怪獣を送ってもらうか?」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ……ーーー

 

ギランボはレッドマン達から隠れ作戦を練り直す…そんなギランボを見てインキュラスは呆れる…偉大なる邪神に使える自分ならば真っ向から挑み叩き潰すと言うのに…それに先程から何故か自分がインキュラスという奴に間違われているのにも腹がたっていた…

 

ギランボ「いいやこうなれば私自ら巨大化しインキュラスと共に倒してやる…このインキュラスは他のインキュラスと比べると格段に強いからな…」

 

ギランボはそう言うとレッドマン達を倒すためインキュラスを引き連れてレッドマン達がいる場所へインキュラスと共に瞬間移動する…そんなギランボを見てインキュラスが笑っているのを知らずに…

 

 

レッドマン「………ここにも怪獣の匂いがしない…何処にいる?」

 

グランデ「いや怪獣の匂いて分かるの?」

 

レッドマンは地面に顔を近づけギランボ達の匂いを探すが全く分からず、グランデは怪獣の匂いわかるレッドマンに驚いている

 

テラサワ「そこが彼の凄いところです、何せ怪獣の僅かな匂いだけで何処にいるか?何匹か?どんな種類か分かりますから…」

 

鏡花「………?別に普通じゃないですか?私も何処に人がいるかとか、何人いるか分かりますし」

 

乱歩「……それは君が狼(マーナガルム)だからだよ…犬の嗅覚持ってるんだから」

 

テラサワは相方の特技を自慢げに言うが鏡花はレッドマン程じゃないにしても何人いるかとは誰でも匂いでわかると言うが乱歩はそれを否定する、すると空から巨大化したギランボとインキュラスが現れる

 

レッドマン「……自ら殺されに来たか…」

 

ギランボ「馬鹿め!殺されるのは貴様らだ!

 

 

レッドマンは元の身長に戻りテラサワは腕に装着させたGフラッシュをクロスさせウルトラマンリブットの姿になる、マガオロチ、ファイブキング、ギャラクトロンも戦闘態勢に入りグランデも先程回収して眠りから覚めたレッドキングを召喚する

 

レッドマン「……ここで殺す」

 

リブット「お前の野望もここまでですギランボ!」

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークキャオオオォォーーン!ーーー

 

ギャラクトロン「今度こそ、勝つ」

 

ーーーピキュギュィ!ピギャア!ーーー

 

ギランボ「は!減らず口を!このギランボ様とこのインキュラスの実力を見せてやろう!」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ……………ーーー

 

ギランボは手から光弾を生み出しながら五体に分裂し分身共々は瞬間移動を繰り返しレッドマン達を撹乱する、対するインキュラスは何かを狙っているのかギランボを一瞥しながらステップを踏みながらマガオロチ達の前に立ち塞がり左手で手招きし挑発する、頭の悪いレッドキングは挑発に乗りかけるが必死に堪える

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ………ーーー

 

インキュラスは挑発に誰も乗らないと知るや否や瞬間移動でマガオロチの背後に移動し回し蹴りを放つがマガオロチは前回の戦いでクセを知ったのかインキュラスの足を掴み地面に叩きつける

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ………!?ーーー

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

インキュラスは自分の手の内が読まれていることに気づき背後にいるギャラクトロンのギャラクトロンスパークを避けるが避ける先を読んでいたファイブキングの光線を喰らい吹き飛ばされる、そしてレッドキングが突進し爆発岩石弾を放ちインキュラスはそれを必死に避ける

 

ギランボ「「「「「ヒヒヒ!怪獣達はインキュラスに任せ貴様らを殺してやる!覚悟するがいい!」」」」」

 

ギランボ五体はレッドマンとリブットを取り囲みリンチにしようと考える…がレッドマンにその考えは通じない、レッドマンは分身して二人になった

 

ギランボ「「「「「何!?」」」」」

 

二人に分身したレッドマンがギランボ達にレッドキックやレッドパンチを繰り出し分身達を消し本体を明らかにする

 

ギランボ「馬鹿な…!?」

 

ギランボは呆気なく分身が消されたことに驚き、瞬間移動で逃げようとするがリブットが拳法の構えのような予備動作を行いL字に構えて放つギャラクシウムブラスターでギランボを攻撃する

 

ギランボ「グアアァァァァ!!?」

 

ギランボは派手に吹き飛びインキュラスの所まで瞬間移動で逃げる、突然現れたギランボにインキュラスは驚くが…ニタと笑う…そしてアッシュールバニバルの焔を掌から出す

 

ギランボ「インキュラス!早くあいつらを殺せ!」

 

ーーークゥゥゥゥゥゥ………ーーー

 

インキュラスはギランボの言葉を聞くとアッシュールバニバルの焔を………ギランボに浴びせる

 

ギランボ「へ?ギャァァァァァァァァァ!?何故だ!?インキュラス!?何故?!」

 

ギランボはアッシュールバニバルの焔を浴びながらインキュラスに問いかけるがインキュラスは笑っているだけ…そしてギランボが灰になった後その焔を飲み込む…するとインキュラス…いなコスが喋り出す

 

コス「……漸くだ…漸くあの魔女から解放された」

 

リブット「…喋っただと…?貴様何者だ」

 

コス「我が名はアザトース様に使える旧支配者の一人にして七帝が一人光ノ邪神獣コスである!」

 

インキュラス改め光ノ邪神獣 コスは高らかに宣言し先程より強いオーラを放ちながらレッドマン達に瞬間移動で移動しアッシュールバニバルの焔を放ちマガオロチ達を攻撃する、アッシュールバニバルの焔を喰らいレッドマンの分身が消えリブットはリブットブロッカーというブレスレットからブロッカーエフェクトというバリヤで防ぎファイブキングはそれをガンQの腕で吸収する、ギャラクトロンとマガオロチ、レッドキングはそのまま喰らい吹き飛ばされる…そしてコスはマガオロチの腹に足を乗せグリグリと足を動かす

 

ーーーグアアァァァァ!?キィィィヤアアアァァァァッ!?ーーー

 

コス「お前は…イグに似ている…ああ…憎々しいイグ!あいつさえいなければアザトース様があの星を手に入れたのに!イグの所為でぇぇぇぇ!!」

 

コスはガシガシとマガオロチを蹴りまくる…どうなら旧支配者を封印したイグとやらにマガオロチが似ているかららしいが…だがそんなコスにポンとレッドマンが手を置いた

 

レッドマン「戦い中きよそ事とは…余裕だな」

 

レッドマンはコスの顔を思い切り殴りつけコスは吹き飛ぶ…そしてレッドマンはマガオロチに手を差し出す

 

レッドマン「立ち上がれるか?」

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

マガオロチはレッドマンの手を握り立ち上がり二人並んでコスを睨みつける、コスもそんな二人に最大の殺意を向ける

 

コス「おのれ!皆殺しにしてやる!」

 

コスはアッシュールバニバルの焔を出してマガオロチ達に放つがマガオロチ達はそれを避け、ギャラクトロンは砲塔の右腕を飛ばし縦横無尽にビームを放ちファイブキングも先程吸収したアッシュールバニバルの焔を跳ね返しコスは自分が放った焔で皮膚を焦がす

 

リブット「コス!ここでお前を倒す!」

 

リブットはリモートカッターでコスを牽制しリブットロットを持ちレッドキングと共にコスを攻撃する、そして近距離からレッドキングは爆発岩石弾を、リブットはギャラクシウムブラスターを放ちコスは派手に吹き飛ぶ

 

コス「……おのれ!私は光ノ邪神獣だそ!?こんな奴等に負けるものか!」

 

アッシュールバニバルの焔を狂ったように放ち瞬間移動で移動しながら素早い動きで蹴手繰りや殴りつけで攻撃したりと反撃する

 

リブット「く!」

 

コス「ははは!?どうだ私の強さは!?」

 

コスは粋がるがガシとマガオロチとレッドマンがコスの両腕を掴む

 

コス「な!?離せ!」

 

コスは無理やり離そうとするがマガオロチとレッドマンは力の限り掴んでいるため離せない…そしてコスの腹に蹴りを入れ地面に叩きつける…そしてマガオロチはマガ迅雷を、レッドマンはレッドサンダーを放ちコスに命中させる

 

コス「ぬ……おおおお!!?馬鹿な…この私が…こんな奴等に…この私がぁぁぁぁ!?」

 

コスは火花を散らしながら倒れると…爆散しコスが倒れた中心に光の柱が空に向かって放たれ五芒星が柱に現れるとドリームランドが崩壊し始める

 

リブット「……夢の世界が壊れる…我々は元いた次元に返されるようだ…」

 

レッドマン「そうか……マガオロチ、仲間を大切にな……そこの少女…マガオロチのレイオニクスに会ったら…その…なんだ…怪獣を大切にて伝えてくれ」

 

ーーーグアアァァァァ!キィィィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

鏡花「……………!はい!分かりました」

 

レッドマンはマガオロチに手を振るとマガオロチも嬉しそうに手を振りレッドマンは最後に神無に伝言を送る、それを聞いた鏡花は笑いながら頷く

 

ヒュウガ「では我々からも伝言を頼む!元気でやれよ!あと神様なんかに負けるな!てな!」

 

グランデ「あとまた会えたら戦おうぜて言っておいてくれ!」

 

オキ「あとまた怪獣見せてて言っておいてね!」

 

クマノ「いつかその白鯨の機械いじりとさせてくれて伝えてくれ!」

 

ヒュウガ達も神無に伝言を鏡花に伝える…それと同時にドリームランドは完全に崩壊し鏡花達は光に包まれ…気づいたら白鯨の中にいた

 

鏡花「あれ?…いつの間に?」

 

国木田「…き、鏡花…無事だったんだな…乱歩達も…」

 

フィッツジェラルド「そ、そうだな…」

 

鏡花「?どうしたんです?」

 

国木田達はなぜか焦ったように話す、鏡花はそんな国木田達を不思議なものを見るような目で見るが自分の足元から声が聞こえる

 

神無「……鏡花、死ぬ覚悟はできているか?僕を足で踏むなんていい覚悟じゃないか」

 

鏡花「あ……許してください…あと伝言がありまして…」

 

神無「無理、その伝言は君が生きていたら聞こう」

 

その後、鏡花は何とか神無の怒りを鎮めレッドマンとヒュウガ達の伝言を言い何とか罰を受けずに済んだ

 

 

リブット「レッドマン、ハヌマーンの捜索に行くぞ」

 

レッドマン「……分かっている……」

 

レッドマンはリブットと共にハヌマーンの行方を探す…心の中で自分が理想とする怪獣との共存を実現できたレイオニクスの手持ちに出会えたことを嬉しく思いながら…今日も彼は宇宙の何処かで怪獣と戦っているだろう、弱い者を守る為に今日も彼は悪と戦う

 

レッドマン「レッドファイッ!」

 

 

 




コスはインキュバスの姿ですが強さが違います…因みにコスの強さは邪神獣の中で一番弱いです…まあ邪神が光てね…レッドマンの設定はオリジナルです、他の作品では無差別に怪獣を殺すあいつもこの作品ではザンドリアスみたいな優しい怪獣は見逃してます…原作ではカネゴンとかも殺してますがね…本作ではそれらは他の宇宙人が化けた偽物としています…こんなのレッドマンじゃないて思った人はすみません…ですがハヌマーンは原作以上の悪魔にするから許してください


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七十九話異次元人ギギの罠

さて今回はあの異次元人の登場…そしてオリジナル怪獣の登場…何気に強いぞ…大丈夫かな?


神無「…この世界ではレッドマンは怪獣を無差別に殺す奴じゃないのか…なら殺さなくていいか」

 

鏡花「何いきなり怖いこと言ってるですか?危ない人に見えますよ…あ、もう危ない人でしたか」

 

神無は突然そう言い鏡花はジト目で神無を見つめる、神無が鏡花を一瞬だけ睨むがすぐに手元のギガダークナイザーの怪獣達を見つめる…が何か思い出したかのように鏡花の方を向く

 

神無「そういえばあのクズ家族が最近何も言ってこなくなってね…ジイドにあの家を偵察に行ったら…誰一人もいなかったそうだよ」

 

鏡花「へぇ……?どうでもいいですね」

 

神無は坂斉家…つまり神無の家族が消えていることを話すが別に対して狼狽ておらず逆に喜んでおり鏡花も無関心だった…だがこの時は気づかない武達が消えたことがとある事件を巻き起こすことになるとは誰も気づかなかった…大方異次元人なり宇宙人らが殺したんだろうと決めつけこの件を放置することにした

 

神無「そんな事よりも鏡花達とレッドマンさん達が戦ったギランボ…そしてメビーズが言っていたあの方と異次元四天王て奴の方が問題だよ、あの方てベリアル様みたいなことを言うな、四天王て暗黒四天王みたいに言うな、て感じたけどさ何してくるかわからない連中だしそれにあのジェロニモンもいる…」

 

ドストエフスキー「それにもし大罪獣が七つの大罪に関係しているとしたらまだ三体大罪獣がいることになる…それに異次元人の目的とまだ分かっていない…」

 

フィッツジェラルド「それに街の奴らも我々の文句が日に日に大きくなっていく…もう俺達では制御不能だな…」

 

ジャグラー「全く…正義の味方て……面倒くせぇ……ガイが守っていた街の奴らはいい奴ばっかだったのにな…はぁ…これが悪役と正義のヒーローの違いか?今度ガイに会ったらヒモトラマンローブて言ったこと謝ろ…正義の味方て大変なんだな。」

 

神無は異次元人達の目的とジェロニモンの暗躍を危険視しドストエフスキーもそれに賛同しフィッツジェラルドは街の住人が最近不満を爆発させて暴動や食料の奪い合いが多発していることを報告する

 

ナオミ「流石は自分のことしか考えない奴等ですわね…それとジャグラー様、そのガイさんのお話後でお聞かせ願えませんこと?」

 

ジャグラー「いいけどよ…離れてくれねえか?」

 

ナオミ「嫌ですわ」

 

ナオミはジャグラーに寄りかかりジャグラーは決して嫌そうな顔はしないがこの状態をあのヤンデレストーカに見られたらと思う…別にここまで流石のビアンカには見つからないが先程から周囲の「何シリアスな話してるのに巫山戯てんるだコラ」と言う目線が痛い

 

ジャグラー「そ、そんなことよりだな、お前ら全員忘れているかもしれないけどな…時空邸を破壊したラ・エグゾスて言う宇宙人とそれに従っていたハボネスて言うワイバーン型の竜も気になる」

 

鴎外「そういえばそんなこと言っていたね…忘れていたよ…まあその事は今はいいだろう…この世界にはいなそうだし…」

 

ジャグラーはかつて神無達がいない間に襲撃してきたラ・エグゾスとその配下のハボネスについて言うが鴎外はこの世界には来ないだろうと言う

 

神無「……まあ仕方ない、僕はあのクズ共が消えた理由を探る…あいつらは死んでも構わないが…なにかの前兆なら調べなくては…お前らはここにいてくれ…一時間ほどて戻る」

 

そう言うと神無は転移で消える、そして神無がいなくなると集まっていた部下達も足早にいなくなる…だがポオがナオミと鏡花に残るよう言い近くにいたジャグラーもポオの話を聞こうとする

 

ポオ「ナオミ殿は新入り故まだ話していなかったので残ってもらったのである…あと鏡花殿も知らないかもしれないのできいてほしいである…あとジャグラー殿も聞くであるか?」

 

ジャグラー「別にいいけどよ…何話す気だよ?」

 

ポオ「我々ボスの部下の偉い順である…まずボスは当然一番高い首領(グランド・マスター)である…我々は首領(ボス)と言うであるが…後は団長(マスタークラフト)の鴎外殿、そして親方(マスターメイソン)のフランシス殿、フョードル殿、ラヴクラフト殿…実はもう一人ウェルズ殿という親方がいたのであるが…殉職したのである…」

 

ナオミ「え……?」

 

ナオミは思わず手を口に当て鏡花とジャグラーも驚いて口を開けていた…ポオは空気を変えようと話題を戻す

 

ポオ「因みに団長と親方の五人を合わせて五大幹部と言うのである、次に高いのが職人(フェロークラフト)作之助殿、アガサ殿、紅葉殿である。そして二番目に順位が低いのが設計者長(マスターアーキテクト)これが吾輩と乱歩君、ルイーザ君である、そして徒弟(アプレンティス)が信子殿、国木田殿、マーク殿、安吾殿、そしてナオミ殿と鏡花殿もこの順位であるな…まあ別にこの順位どうだとかはあまりないので気にしないでである」

 

ナオミ「まあ私は入ったばかりなので一番順位が低いのは仕方ないですわね…」

 

鏡花「……私はまだ徒弟なんですか…結構活躍しているのに…」

 

鏡花は自分の順位が低いことに少し疑問視しポオをジト目で見る、それを見て焦ったようにポオが話す

 

ポオ「いや!鏡花殿の活躍は素晴らしい者である…それにボスにああまで接することができる事は凄いである…それにさっき程言ったであるが親方(マスターメイソン)の位は1つ空いているのである…鏡花殿ならなれるかもである」

 

鏡花「……成る程…ならもっと活躍しないといけませんね…」

 

ポオ(……まああれ程の戦闘力と珍しい精神系の異能…それにボスもかなり鏡花殿を気に入っているし…親方(マスターメイソン)になれると思うのであるがな…)

 

ポオは心の中でそう思っていた…実際神無も鏡花を護衛によく外に行っていたし…そう考えていると突然扉が開き逆三角形をした赤い目のギギがミクロ化機を鏡花達に向ける

 

ギギA「動くな!一歩でも動いたら小さくしてやる!」

 

鏡花「あ、ジャグラーさんそこにある本取ってください」

 

ジャグラー「これか?この怪獣について書かれた本か?勉強のつもりか?」

 

ギギA「て聞けよ!?動くなよ!?」

 

ギギAは全員が動いているのに驚き、引き金に手をかけると誰もビビらない、怒ったギギAはミクロ化機から光弾を放つがジャグラーが蛇心剣で跳ね返し鏡花も跳躍して避けナオミはジャグラーの後ろに隠れやり過ごす、ポオは物陰に隠れる

 

ギギA「ギギギ!?避けただと!?ならもう一回「お前に次はない」ギギギ!?」

 

ギギAはもう一度ミクロ化機から光弾を放とうとするがその前に背後からフィッツジェラルドに胸を貫かれギギAは血や肉片が飛び散て爆散した、辺りには血や肉が飛び散り汚れるが鏡花は気にしない、ジャグラーとポオと気にしないがナオミだけは少し気分を悪くした

 

フィッツジェラルド「ふん…異次元人が白鯨に乗り込むなど…身の程を知るがいい、鏡花君、ジャグラー君来給え、他に乗り込んだ異次元人達を駆除する」

 

鏡花「はい」

 

フィッツジェラルドはそう言うと鏡花とジャグラーと一緒に白鯨の廊下を走りギギ達を探す…一方で鴎外もエリスといるところを目の形がバツで青い目のギギに襲われていたが…

 

鴎外「全く…妻との安息も妨害されるとは…やれやれ無粋な連中だね…と言うわけでエリス!このドレス着ない?」

 

エリス「嫌!ドレスが嫌じゃなくてリンタロウの必死さが嫌!あとそこの怪人も気持ち悪い!」

 

ギギB「貴様ら俺を馬鹿にしおって…許さんギギ!」

 

ギギBは光線を放ち鴎外達を狙うが鴎外が取り出した日本刀に光線を斬られる、光線を斬ったことに驚くギギBを他所に鴎外は刀を向けギギBに告げる

 

鴎外「……素直に逃げるなら見逃してもいいよ?別に仕事じゃないからね…どう?」

 

ギギB「巫山戯るな!俺を舐めてるんじゃないギギ!」

 

ギギBは光線を何度も放つがその度刀で光線を弾く、鴎外は面倒さそうにしているがギギAは鴎外の背後に転移し光線を撃つ…これなら当たったとギギBは思ったが鴎外は素早く動き光線を切り裂く

 

ギギB「馬鹿なギギ!?」

 

鴎外「エリスちゃんやっちゃて」

 

エリス「はぁい」

 

エリスは若干面倒くさそうに鴎外の頼みを聞きギギBに詰め寄りギギBの首をもぎ取る、エリスはギギBの首を捨てると鴎外を軽く睨みつける

 

エリス「リンタロウ!私をこき使いすぎよ!中年だからて私に戦闘を任せないでよ!大体リンタロウならこんな奴一瞬で倒せるでしょ!」

 

鴎外「まあまあエリスちゃんいいじゃないか…エリスちゃんは僕の異能なのだから…」

 

鴎外は笑いながら言いエリスにポカポカ殴られる…

 

 

ギギC「ギギ…馬鹿な…この私が…負けるとは……」

 

目の形が丸で黄色の目をしたギギCは既に織田作、アガサに寄って倒れ伏せていた…丁度鏡花達も到着し鴎外も入ってきた為全員倒したと思った

 

ジャグラー「こいつらは異次元人ギギ、三体に分裂できる能力がありもう既に三体倒したからもう全員倒し「それは如何かな?」!誰だ!」

 

ジャグラーがそう言った所で何者かの声が聞こえる…そしてモニターに異次元四天王が一人ギギ・プログレスが写る…その顔を見た瞬間ジイドが驚きの顔をする

 

ジイド「貴様…通信先間違ってないか?ここはホワイトベースじゃなくて白鯨だぞ?」

 

ジャグラー「ザクじゃねえよ」

 

ジイド「あ、メモとるものあるか?連絡先教えるから,いやよくジオン軍がかけ間違えるものでな…」

 

ナオミ「ですからザグじゃありませんわ」

 

ジイド「じゃあ流行りのザクザク詐欺か!俺達は騙されんぞ!」

 

織田作「ザクザク詐欺で何だ?」

 

ジイドはギギ・プログレスが逆三角形の赤い目をしていた為ザクと間違えていた…普通は間違えないが…

 

プログレス「私の名はギギ・プログレス、異次元人四天王の一人にて先程のギギ達の上司…それが私ギギ・プログレスだ」

 

フィッツジェラルド「さりげなく名前言ったな二回も」

 

鏡花「それで何の用ですか、ザク」

 

紅葉「鏡花、どこに間違える要素があった?ギギじゃギギ、濁点しかあっておらんぞ」

 

鏡花もボケる為ギギ・プログレスは怒ったように喋り出す

 

ギギ・プログレス「ザクではない…ガンダムだ!」

 

ヤプール「乗り換えた!?ザク呼ばわりなら敵機に乗り換えた方がマシなのか!?」

 

プログレスはザク呼ばわりされるよりガンダム呼ばわりされた方がいいと顔をガンダムに変える

 

プログレス「今私は白鯨を墜落させる為そちらに向かう予定だが…選ばせてやろう、お前達も白鯨と共に死ぬか、私に隷属するか…それを選ばせてやろう」

 

鏡花「……お前!……じゃあザクで!」

 

ジャグラー「そっち!?」

 

プログレス「ふん…その選択を恨むなよ…貴様らが絶望するざまをこのモノアイがおさめてやろう!」

 

ナオミ「諦めましたわ!?ひらき直ってザクとして生きていくつもりですわ!」

 

プログレスは観念したかの様に顔をモノアイに変えてモニターを消す…すると上空に穴が空き青・赤・黄という三色のカラーのキングジョーが現れる…しかも胸にはギギという文字の右側を反転させたものが刻まれている

 

プログレス「これが私の侵略兵器!ペダン星から奪ったキングジョーの量産機を改造した私専用の兵器!キングジョー・ギギカスタマイズだ!」

 

鏡花「…ザクはザクでもシャア専用ザクでしたか!」

 

紅葉「だからザクじゃないのじゃ…」

 

鏡花はまだギギの事をザク扱いするがこのキングジョー・ギギカスタマイズの戦闘力は決して低くないと全員が感じてきた…その時キングジョー・ギギカスタマイズに釣られたかのように空からグエバッサーが飛来する

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

ナオミ「グエバッサー!助けに来てくれたのですね!」

 

グエバッサーは起爆性のある羽根を飛ばすがキングジョー・ギギカスタマイズは腕をペダニウムランチャーに変え羽根を全て撃ち落とす…そしてもう一つの腕をペダニウムランサーに変えグエバッサーに突進する、グエバッサーは当然避けるがキングジョー・ギギカスタマイズは三機に分離しグエバッサーを取り囲む…

 

ジャグラー「あのキングジョー…普通なら四機に分離する筈だがギギが改造して三機に減らしてスピードも上げてやがる…とても量産機を改良したとは思えねえ…」

 

プログレス「無駄無駄無駄!この私の操縦テクニックと機体のスペックさえあればこの程度の怪獣容易!」

 

ーーーグエアゥエエエエ!!?ーーー

 

三機に分離したキングジョー・ギギカスタマイズはそれぞれから赤 青 黄の三色のデスト・レイを放ちグエバッサーは必死に避けるも合体したキングジョー・ギギカスタマイズのペダニウムランチャーを喰らい火花を散らしながら白鯨の甲板に墜落する

 

安吾「グエバッサーを簡単に退けるとは…雑魚と思っていたら結構強いじゃないですか」

 

プログレス「当たり前だ!部下の仇は討たせてもらう!」

 

プログレスはグエバッサーごと白鯨を破壊しようと白鯨の甲板に降り立ちデスト・レイを放とうとするが突然放たれた熱線から避ける為分離して逃れる

 

プログレス「誰だ!?」

 

神無「戻って来てみれば…キングジョーの改造版みたいなのがいるねえ…あ、グエバッサー、君僕の仲間になる?」

 

ーーーグエ!?グエアゥエエエエ!ーーー

 

キングジョー・ギギカスタマイズが振り向いた先にはゴジラが立っていた…そして神無も白鯨に戻って来ていた…神無はグエバッサーを勧誘しグエバッサーもそれに応じギガダークナイザーに入っていく…鏡花達はゴジラが来たからあのキングジョーを倒せる…と思っていたが

 

プログレス「ええい!お返しだ!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

神無「……あれ?」

 

鏡花「あの……押し負けてますよ?ゴジラさん?」

 

ゴジラはキングジョー・ギギカスタマイズを破壊しようと両腕で掴もうとしキングジョー・ギギカスタマイズも両腕で受け止める…ならばとゴジラはキングジョー・ギギカスタマイズを押し込もうとするが…何と逆にキングジョー・ギギカスタマイズに押されて力負けしているのだ!

 

神無「あれぇ!?ゴジラが押し負けている!?あのキングジョー強い!」

 

鏡花「ちょ…何やってるんですか!?馬鹿なんですか!?」

 

プログレス「ギギギギギ!私の操縦テクニックにこのあの方が改造したのだ…確か別世界ではイェーガーと言われてるものをあの方が自己流に再現したものだからな!」

 

そうこのキングジョー・ギギカスタマイズは別世界で人間が叡智を絞って生み出した兵器をギギのボスが再現したものだ、キングジョー・ギギカスタマイズは左腕を蛇腹剣チェーンソードに変えゴジラを切り刻み、右腕のプラズマキャノンで砲撃する…あのゴジラでさえ苦戦しているのか顔を歪ませている

 

プログレス「さあ怪獣王といえどあの方が改造したこのキングジョーには勝てまい!」

 

神無「……なら二体にするだけ」

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!!ーーー

 

神無はキングギドラ(魏怒羅)を召喚し黄金の引力光線をキングジョー・ギギカスタマイズに放ちキングジョー・ギギカスタマイズは肘のエルボー・ロケットブースターを起動させロケットパンチの如く繰り出した拳で引力光線を相殺する

 

プログレス「む!?二体程度で勝てるものか!」

 

プログレスは再び分離し赤 青 黄の三色のデスト・レイで攻撃するがキングギドラがそれをビッグスパークボールに変換し撃ち返す、そしてゴジラが熱線を吐くが避ける

 

マーク「ふふふ…敵がゴジラ達に気をとられる今ならメテオールを放てば絶対当たるよね」

 

マークは操縦室に入るとメテオールを使ってキングジョー・ギギカスタマイズを攻撃しようとする

 

マーク「ブリンガーファン…発射!」

 

マークがブリンガーファンの発射ボタンを押すと白鯨に搭載された砲台から竜巻が放たれキングジョー・ギギカスタマイズが合体した瞬間に竜巻に巻き込まれ上空に突き上げられる

 

プログレス「な!?なんだこと竜巻は!?分離ができん!?」

 

神無「マーク…やればできるじゃないか…ゴジラ、キングギドラ!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

ーーーキュリィリリリ!ギュギギギギィ!ーーー

 

神無はレイオニクスバーストを二体にかけゴジラはハイパースパイラル熱線、キングギドラは最大威力の引力光線を放ちキングジョー・ギギカスタマイズは両腕をペダニウムランチャーにし相殺しようとするがレイオニクスバーストをかけた二体の必殺技はそれを押し返しキングジョー・ギギカスタマイズに当てる…そしてキングジョー・ギギカスタマイズは火花を散らし始める…そして操縦席のギギ・プログレスは混乱し一つの体から三つの体が飛び出し始めていた

 

プログレス「まさか!?この!?私がやられるとはぁぁぁぁぁ!!?」

 

キングジョー・ギギカスタマイズは爆散し中にいたギギ・プログレスも爆死しゴジラとキングギドラは勝利の咆哮をあげながらギガダークナイザーに回収される

 

神無「……少し冷やとした…」

 

鏡花「量産型でもあんなに強いんですね…」

 

流石の神無と今回は冷やとしたらしく少し冷や汗をかきながら椅子に座り鏡花もホッと息を吐く…するとマークが笑いながら部屋に入ってくる

 

マーク「見たか!僕の超ファインプレー!」

 

紅葉「ああ、見たぞお主のファインプレー(棒読み)」

 

織田作「ああ、凄かったな(棒読み)」

 

マーク「何その反応酷くない!?」

 

マークは誰からも構ってもらえず割と本気で涙目だった…何気に勝利に貢献したのに酷い扱いだった

 

 

その頃ギギ・プログレスがやられるのを見たファナティカーはハッと死んだプログレスを嘲笑った

 

ファナティカー「所詮奴などこの程度か…ならば計画を最終段階に移行する…あの方を呼び出しカテゴリー5の切り札及び私も本気を出すとしよう!」

 

ファナティカーは不敵に笑い背後からマザリュース、ユニタング、カウラを呼び出す…全員目に光がなく生きていないことが分かる…ファナティカーがこの三体を何に使うかはまだ誰もわからない……

 

 

 

 




はいオリジナル怪獣のキングジョー・ギギカスタマイズでした、何気にゴジラと同格の力を持つ量産機の改造でした…この作品のゴジラが弱い?主人公補正とかをできるだけ無くしてチートにしないように僕が設定してるからですね、だってゴジラが無茶苦茶強かったらよくあるゴジラ無双になりますからね敵のゴジラは強く味方のゴジラは若干強いキャラにしてますから…まあ色んな人に怒られそうだけども…何故こんなのを出したかというとギギがあのダダをモチーフにしたキャラでダダも最近ウルトラマンゼロビヨンドに勝ったレギオノイド・ダダカスタマイズが出てきたのでそれをオマージュにして見ました

因みにポートマフィアの偉い順は文ストの組合(ギルド)の偉い順と皆さんご存知秘密結社フリーメイソンの肩書きをモチーフにしました…因みに日本にもフリーメイソンの東京支部があるらしいですよ…では次回もお楽しみに


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八十話天空の機械島・Ⅰ 海底都市の予言

今回の話はいくつかの話に分かれます…今回はほぼ説明パート兼前から名前だけ出てきたあいつとあのクズ家族が…特に後半が重要ですね…ただ色々ごちゃごちゃしてるのですみません…今回はあんまり面白くないかも…


海底…そこは未だ人間が辿り着けない場所…人類は近くの星まで行けても海の底までは辿り着けないとまで言われているその場所に…建物があった…その海底にある文明…その名はノンマルトといい人間よりも先に生まれた存在だ…別世界の地球では人間に追われ海底に移住したがこの世界では追われたのではなく自分達が進んで海底に移住したのだ…何故なら別世界の地球のノンマルト同様、自分達は弱いが自分達が崇める神と守護神に頼めば倒せる存在がいたのだがノンマルト達は同じ星に生まれた仲間と考え地上から姿を消したのだ…

 

そんなノンマルト達だが…もう住んでいる数は少なくなっていた……何故なら十年に怪獣達の襲撃にあいノンマルト達が殺されたからだ…そんな都市の奥深くにある立派な建物の中…そこは炎が部屋の中央に燃えており巫女服のようなものを着た少女が黙祷していた…その少女は黙祷を終えると近くにいたノンマルトの長老に話しかける

 

少女「時は満ちました…今こそ彼女をここに呼ぶ時です」

 

長老「…と言うことは今日が滅びの日ですか……分かりましたすぐに呼びに行きましょう…ススルーシィ様」

 

長老はそう言うと少女に頭を下げ部屋を出て行く…少女は再び炎の方を向き目を瞑り黙祷する……その炎に照らされ少女の影がはっきりと見えるが…何とその影は人間のものではなくクネクネと動く竜の様な姿をしていた

 

少女「……………………永い生でしたが漸くこれで終わりです…」

 

少女は誰に言うでもなくその言葉を放つと意識を無にし黙祷に集中する……

 

 

グローザム「俺達の出番最近ないな」

 

ゼット「……ヤプールとジャグラーはあるのにな」

 

デスレム「いいじゃないか初期から出てるだから…」

 

アークボガール「俺達ほぼ出番なし…ムシャムシャ」

 

四人は凄まじい黒いオーラ(負の感情)を纏いながら話し合う、その光景に出番の多いキャラは不遇に思う

 

鴎外「……まあキャラが多いと出番が少なくなる…鉄則だね」

 

ヤプール「メタいことを言うな…それよりもこないだのギギを倒しのこる異次元四天王とやらはあと一人のはず…いつ来るかまだ分からないが白鯨の警備を強めるべきだろう」

 

ヤプールは来ないだあっさりとギギ達が入ってきたことから白鯨の警備を強める様言っていた…鏡花もその通りだなと考えていると肩にモビー・ディックが乗る

 

モビー・ディック「おい侵入者が入ってきたぞ…だが敵意はないらしいな」

 

鏡花「……肩に乗ってからそう言うこと言うのやめてくれません?」

 

ジャグラー「いや侵入者が入ってきたて言ったよな!?何処だよ!」

 

鏡花はジト目でモビー・ディックを睨みつけるとモビー・ディックは笑って誤魔化す…だがジャグラーはそんなことより侵入者の方が気になりモビー・ディックに問い詰める

 

モビー・ディック「いやもうここに来ると思うぞ?儂が道教えたし」

 

ジャグラー「あんたが道教えたのかよ!?」

 

ジャグラーがここの警備割と雑だ…思ったところで扉が開く、全員が警戒してみるとそこに現れたのは白い顔の怪人…地球原人ノンマルト…先程ススルーシィという少女と話していた長老だった

 

長老「待て、私は話をしにきたんだ」

 

ヤプール「貴様、本当の地球人ノンマルトか?何の用だ」

 

長老「…その言い方はあまり正しくないが…確かに私はノンマルトだ…私は貴方方を私達の住む場所に案内する様言われてきた」

 

ヤプールはノンマルトのことを知っているので本当の地球人と言い長老はあくまでも話にきただけと言う…全員が嘘をついていないと分かり戦意をなくす

 

神無「……で海底まで行けばいいのか?白鯨なら海の底の底まで行っても無事だから今すぐ行こうか?」

 

長老「話が早くてありがたい…では道まで案内するから動かしてくれ…早く行かなければ…我々には時間がないのだ」

 

長老はやや焦っている様でマークも早く動き白鯨を空中停止から海底に向けて降下する…そして海の中に入ると長老の案内に従い白鯨は海を泳ぐ

 

ヤプール「でノンマルトよ、我々に何をするつもりだ?」

 

長老「…貴方方にススルーシィ様の予言を聞かせたいのだ」

 

ドストエフスキー「ススルーシィ?煤流死(ススルーシィ)ですか?あのイグの子とされている」

 

長老「ええ…そしてこの星に最後に残った旧神にして地球人から生まれた方でもある…」

 

長老はそう言うとマークに再び案内をする…そのススルーシィの名を聞いて全員が難しい顔をするが長老が突然指出しその方向を見ると海底に都市があった

 

ジャグラー「あれがノンマルトの都市か?」

 

長老「ああ…以前はもっと人口が多くてや同じく海底にあるシートピア海底王国や地底のデロス文明とも交流があったのだが…今ではしっかり寂れてしまった…」

 

ノンマルトは昔を思い出し遠い目をしながら寂しそうに話す…白鯨は海底に止まりどうやって都市に入るのか考えていた

 

神無「歩いて行けばいよね?」

 

ジャグラー「馬鹿、俺達は無事でも普通の人間は無理だよ…鴎外とラヴクラフト、鏡花以外はな」

 

鏡花「おい、ちょっと待て、さりげなく人外の類に私を入れたな?」

 

鏡花は拳を握りしめてジャグラーを睨みつける…人外と一緒にされる事が嫌な様だった…さりげなく鴎外も入っていることには誰もわからないツッコまない、とここで長老が口を開く

 

長老「それは大丈夫です、ススルーシィ様がここについたことを知った時に貴方方を神殿まで瞬間移動で連れて行くと言うことになっているので…ほらもう気づかれた様ですよ」

 

長老がそう言うと白鯨の床が光り始め一瞬眩しい光で包まれたと思ったら白鯨ではなく古めかしい建物…恐らく長老が言っていた神殿というものなのだろう

 

長老「私はここまでしか入れない…それと神無殿…貴方は神殿には入れないので部下の方達だけ神殿へ行ってもらい貴方様だけはここでお待ちください…決して罠ではないので」

 

神無「………分かった…じゃあお前ら一応気をつけてね」

 

長老は神無をここで待つ様言い、鏡花達は神無を置いて神殿に入る…神殿は特に特徴的なものはなく松明に火が灯っている程度、その奥に扉があり扉の所まで行きその扉を開くとそこには中央にある炎に向かって黙祷している少女がいた

 

少女「来ましたね…もう既に名を聞いているかもしれませんが私の名はススルーシィ…イグを母に持つ旧神です」

 

鴎外「私達を読んだ理由はなんだい?それに神無君を切り離したのは何故だい?」

 

ススルーシィ「…すみません…この予言を聞くのにあの方がいると未来が変わってしまうので…」

 

鴎外の質問にススルーシィは俯いて話す…暫く少女は黙り暫くして顔を上げるとススルーシィは全員を見上げ口を開く

 

ススルーシィ「では予言の話をします…これは貴方方にとっては未来であり私達にとっては過去である話です」

 

鏡花「え?私達にとっては未来?あなたにとっては過去?」

 

ススルーシィ「……正確には十年前に起こった話です…実はこの世界は十年前にも怪獣が現れその全人類からその記憶のみ失わせたのです」

 

鏡花が疑問に思い尋ねるとススルーシィは十年前にも怪獣が現れたことを話す、だが何故過去のことを話すのか鏡花達には分からなかった

 

ヤプール「何故過去のことを話す?それにそれは予言ではない、ただの実話だ」

 

ススルーシィ「そう焦らないでください…確かにこれは私にとっては過去です…ですが貴方方にとっては未来での出来事なのです…特に鏡花殿は知っていて損はないです」

 

鏡花「私…ですか?あれ?私名前言いました?」

 

鏡花は自分に話が当てられ驚くが鏡花はふと自分の名前をススルーシィに言ったかと訝しむ

 

ススルーシィ「ええ何せ私とあなたは昔あっていますから…まあ今のあなたとは初対面で私があった時はあなたは私に面識があり私はありませんでしたが…まあその話は置いておきましょう」

 

ジャグラー「いや置いておくなよ!凄く気になるんだよ!」

 

ジャグラーはツッコムがススルーシィは気にせず予言を口に出す

 

ススルーシィ「まずこの地球に後からやってくるウルトラマンは…後に貴方方が知るので置いておいて…過去であるウルトラマンはカミーラ、ダーラム、ヒュドラ、オーブダーク…このオーブダークはこの星に生きていた愛染マコトという青年が変身していました…もう生きていないですが…」

 

鏡花「愛染…マコト…?それにダーラムとヒュドラて…まえ神無が倒した?」

 

ススルーシィ「そうです…彼等は死んだ後今操られていたのです…オーブダークは土の邪神獣シアエガを倒し終えた後不意をついて現れた闇ノ邪神獣イシュニガラブに殺される…ダーラムとヒュドラも炎ノ邪神獣クトゥグアに焼き殺され、カミーラも水ノ邪神獣ゴル=ゴロスに倒される…だが残ったウルトラマン達が邪神王獣アザトースを倒すのは決まっています…」

 

ススルーシィはそこまで言うと息を吐き呼吸を整える…ススルーシィが言った情報によるとカミーラ達は既に殺されておりそのオーブダークと言うのも既に死んでいるらしい…だがその王たるアザトースも死んでいると告げる…そこでジャグラーが話す

 

ジャグラー「何だよそのオーブダークて?ガイのパクリか?」

 

ススルーシィ「………ある意味正解です…そもそもオーブダークもは遥か昔怪獣がこの星にいた頃旧支配者達が呼び寄せた怪獣達を人間が倒せる様に母がヤマトタケルという若者にオーブダークカリバーを託したのが始まりだった…オーブダークの姿はかつて母が未来視によりオーブの姿とその武器を見て姿を模して生み出したニセウルトラマンです…それ以外にも二つの神器を与えいつしかそれが三種の神器と言われる様になったのです」

 

鏡花「日本の歴史までイグの影響を受けてるんですね…」

 

ススルーシィ「しかし平清盛という悪人がオーブダークカリバーの力を欲し天下を収めんとした為私は人間に生まれ変わりオーブダークカリバーとともに海に沈みこのノンマルトの国を治めるようになりました」

 

鴎外「ほう人間に生まれ変わってか…ん?確か草薙剣を持って海に沈んだのは安徳天皇じゃなかったかな?」

 

ススルーシィ「はい、私が人間だった頃の呼び名はその安徳天皇…言仁とも呼ばれましたけどね…男装は辛かったです」

 

ジャグラー「天皇本人かよぉぉぉぉ!?え何こいつ天皇様だったのかよ!?」

 

ススルーシィは更と安徳天皇本人といいジャグラー以外も言葉を失う…安徳天皇が女だったと聞いたことはあるが…怪獣だったとは思うまい

 

ドストエフスキー「……安徳天皇はヤマタノオロチの生まれ変わりと聞きそれで草薙剣を取り返したと聞きましたが…まさかヤマタノオロチ(イグ)の子だったとは…」

 

ススルーシィ「昔の話です…さて鏡花殿…こちらへ来てください…貴方にも予言を授けましょう」

 

鏡花「え?私ですか?」

 

鏡花はススルーシィに呼ばれ訝しみながらもススルーシィに近づく…そしてススルーシィは口を鏡花の耳に当て小声で話す

 

ススルーシィ「貴方はもうじき天空にある島でカミーラさんと戦います、その時神無さんと一緒に戦いますがその時彼は怪我をしており苦戦します…その時神無さんにこういうのです「私を偽りの魔王にしてと」…そうすれば貴方は僭主(テュラノス)になれます…そして貴方はこの世界での戦いが終わると光る宝石を体に入れ新たなる力を得ます、そして別世界で出会った双子の精霊と共に貴方の王子様を救いなさい…竜帝を救うのは白狼の貴方と龍天使となる双子だけです…それをゆめゆめ忘れずに…」

 

鏡花「……え?私と神無が一緒に戦う?でも神無は怪我して?偽りの魔王?私が精霊になる?双子の精霊?ちょ!?何を言って!?」

 

鏡花はススルーシィが言った言葉の意味が分からず混乱しススルーシィはそんな鏡花を見て笑うだけ

 

ススルーシィ「……私が言えることは全てです…まあこれは全て過去の貴方から聞いたことですが…でも神無さんも鈍感ですね三人の女性に好意を持たれても気づかないなんて…殿方は如何にも恋愛に疎い様ですわね…あと過去の私にあったらこの石を渡してください…約束ですよ」

 

鏡花「精霊…?双子…?三人…?え?何が何やら…え?過去の貴方にあったらこの石を渡たす?いやそもそも過去の貴方て如何いうことです!?」

 

鏡花はススルーシィが過去の自分に出会ったらこの石を渡す様言い普通のどこにでもある様な石を手渡すが鏡花を含めて全員この意味がわからない…鏡花がもう一度意味を聞こうと思うと尋ねようとすると爆音が響き神殿が揺れる

 

ススルーシィ「どうやら滅びの時が来た様です……行きなさい戦士達よ、敵は目前まで迫っています」

 

ススルーシィはそう話すと神殿の床が光り鏡花達は神殿の前に来た時と同じススルーシィに瞬間移動されていた…そして瞬間移動した先はノンマルトの長老と神無が待っている場所、神無と長老も先の音を聞いたらしく音の発信源をどこかと探していた

 

神無「来たかお前達…先の音は多分攻撃音だな…白鯨が無事だといいが…」

 

神無が心配していると神殿に向かって飛んでくる生き物の影が見える…数十体はいるであろう蜥蜴に翼が生えた俗に言うワイバーンが飛来しそれを率いている全身が骨でて来ている…ドラゴンゾンビの様な怪獣が神殿の近くに着陸する

 

ラ・エグゾス「「「は、は、初めまして、て、て…わ、私はラ・エグゾス…か、かつて諸君らの住処を出撃したもの…此度は羽トカゲども…ハ、ハボネスを引き連れて貴殿らを、倒しにきました、ぞ、ぞ、ぞ!」」」

 

エコーのかかった地獄の底から言葉を放っているかのような声でラ・エグゾスが喋る…こいつこそがかつて時空邸を出撃し破壊し、かつて惑星ハマーで神無と戦ったドラゴニック星人アイデクセと同じ同族ドラゴニック星人ラ・エグゾス…そして同じくアイデクセと同じ種族であるドラゴニック星人若龍ハボネスを引き連れて再び、そして神無に初めて姿を見せた

 

ジャグラー「お前はあの時の…またやってきやがったのか死に損ないが…」

 

ラ・エグゾス「「「か、か、か…私の力見せてやろう…アイデクセの様には行かぬ…わ、我が主人ゲファレナー様の命により貴様らを殲滅する、る、る」」」

 

ラ・エグゾスは持っていた剣を振り上げ自分を囲む様に円盤状の武器が現れ飛んでいたハボネスも叫びをあげ神殿に向かって飛来する、鏡花達も構え神無はギガダークナイザーから怪獣を召喚する…

 

 

その頃宇宙空間にて一つの【島】が浮いていた…約十キロもある壮大な島…よく見るとそこら中に機械で出来ていた…この島の名は機械島、その中央には立派な屋敷がありその中には…何と行方不明になったはずの坂斉家の母 泉美、長男 潔、長女 麗子、三男 孝明、次女 珠名がいた

 

泉美「いやぁ素晴らしい力よねぇ【ウルトラマンの力】て…」

 

潔「全くだ!この力さえあれば怪獣なんて雑魚!この力があれば俺達が世界を!いや全宇宙を支配できる!」

 

麗子「ええ!この力さえあればいい男も選び放題!遊び放題!一生楽できるわ!」

 

孝明「いやぁこんな力をウルトラマンは正義だの無駄なことに使ってるんだから馬鹿ですね…これさえあれば全宇宙を支配できるのに…所詮は宇宙人低脳ですね」

 

珠名「本当!ウルトラマンて馬鹿ばかり!力は人を支配するためにあるのに…それを人助けに使うなんて馬鹿がすることよ!どうせなら私達がウルトラマンを滅ぼして全宇宙を支配しましょうよ!」

 

泉美「あら!いい考えね!でもまずはあの邪魔な怪物(神無)を殺してからにしましょうね…」

 

泉美達は大声で笑いウルトラマンの存在を否定し自分勝手な野望を語る…そんな泉美達の手には何やら邪悪な気配漂うアイテムが握られていた…泉美はブラックスパークレンス、潔はダークベータカプセル、麗子はダークウルトラアイ、孝明はダークレオリング、珠名はダークアストラリングを持っていた…だがこの中に父 武の姿は見えない…何故なら武は今海底にいるからだ…

 

武「……世界中を俺が支配する…世界中を支配することを信じてる…闇の劔で戦えウルトラマンオーブダーク…銀河を支配する願いを込めて一歩前踏み出せ、何度間違えても壊せばいいのさ、揺るがぬ野望の意思が明日への力になる…」

 

武は不愉快になる様な鼻歌を歌いながら手に持った闇色の劔…オーブダークカリバーを持ち海底を歩く…向かう先はノンマルトの都市…果たして武は何が目的なのだろうか?そして泉美達が手に入れた力とは?

 

 

 




武が歌っていたあの鼻歌…はいウルトラマンオーブの歌詞を改変しました、胸糞が悪くなる歌になってしまい水木一郎さんに申し訳ないです…さて気になる予言…そしてクズ家族が持っていたアイテム、そして武が持っていた武器、満を辞して登場したラ・エグゾス…どうなら次回?

因みにラ・エグゾスは僕のオリジナルではなくカンピオーネ!の作者丈月城氏のMF文庫Jが書いていた小説盟約のリヴァイアサンという本の登場人物(竜)を改造して出しました…名前とかは同じです、ちなみにアイデクセも同じで盟約のリヴァイアサンの一巻に登場したボスをモチーフにしてます、因みにハボネスと同作に登場する雑魚兼ラ・エグゾス達の進化前として登場しています

因みに安徳天皇がヤマタノオロチの生まれ変わりという説は本当にあります…それを僕なりに改変しイグの娘兼安徳天皇と言うキャラに…色んなところから怒られそう…ではまた次回です


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八十話天空の機械島・Ⅱ 闇の巨人達

さて今回はすごく胸くそが悪い&描写が下手くそ(今に限ったことではないですが…)それと最近他の方の小説を見て思ったのですが僕で死ぬほど描写が下手くそです、分かりにくすぎます…ただでさえ下手なのに急いで書くから…すみませんね

エグゾス戦は普通なのに後半が酷い


ラ・エグゾスは自分を囲む様に出した円盤状の武器を神無達に放つ、だがその円盤状の武器が届く前に神無が召喚した超ドラゴン怪獣キングギドラ、オオタチ、インペライザー、ギャラクトロンがその攻撃を防ぐ、そして神無もラグナレクに変身し海中に静止するラ・エグゾスにマガ迅雷を放つがラ・エグゾスは新たな円盤状の武器を展開しそれを盾にして防ぐ…そして防ぎきるとその円盤に載って高速で移動する

 

ラグナレク「面倒い…ギャラクトロン達はあの円盤状の武器を叩き落として、鏡花達はあのトカゲを倒せ」

 

ギャラクトロン「御意」

 

ーーーピィギキキキィ……ーーー

 

ギャラクトロンは頷き、キングギドラ達は鳴き声をあげる…キングギドラは自信がなさそうに鳴き声をあげるが臆病なので仕方ないだろう…

 

ラ・エグゾス「「「し、笑止!わ、私がこの程度の戦力で、か、勝てるなど…な、な、舐めすぎではないですかな?」」」

 

ラグナレク「舐めてるんじゃない、数が多いと指示が通りにくい…これくらいがちょうどいいんだよ」

 

ラグナレクはそう言うと持っていたギガダークナイザーをラ・エグゾスに振り下ろすがエグゾスは剣でそれを防ぎ口から火炎を吐く、それをラグナレクが避けるもエグゾスが操作する円盤状の武器が背後から迫る…がキングギドラが引力光線を放ち円盤状の武器を破壊する

 

エグゾス「「「か、か、か…中々目敏い…わ、私が背後から攻撃をし、仕掛けても怪獣が、が防御するか…だ、だから貴方は戦闘にし、集中できる…中々の慧眼だ…」」」

 

エグゾスはラグナレクが立てた作戦を見破り思わず笑いながら褒める、まさか本当に舐めておらず本気で戦っていたことに…エグゾス自身もラグナレクにははるかに劣っている事ぐらい分かっている…それでも勝負を挑むのは創造主に消されぬため、だが自身はラグナレクより劣る…それゆえどっちらを選んでも死しかない…がラグナレク…神無は自分より弱い雑魚とも言えるエグゾスに対し本気で挑む…それをエグゾスは愉快そうに笑う

 

エグゾス「「「か、か、か!ゆ、愉快愉快!ま、まさかこの様な奴に本気を出してくれるとは!?う、う、嬉しい限りですな、な、な!ならばこちらも死力を尽くしますぞ!」

 

エグゾスはそう言うと新たな円盤状の武器を十五も生み出す、そしてその十五の円盤は高速で回転しながらラグナレクを切り裂こうと迫るがラグナレクが両腕から展開したメビュームブレードとナイトビームブレードで円盤を切り裂いて破壊する

 

背後から迫る円盤も尻尾にマガ迅雷を流し叩きつけ破壊しマガクリスタルからフォトンクラッシャーを伸ばしエグゾスに命中させる

 

エグゾス「「「ぬ、ぬ、ぬ……ヌオオオオ!?」」」

 

エグゾスはフォトンクラッシャーに当たり骨にヒビが入り爆散し骨の欠片が地面に落ちる…呆気ない最後と思いラグナレクが後ろを向いた瞬間ラグナレクの背中に火炎が当たる

 

ラグナレク「ぬお!?……なんで生きてるとか言わないぞ?…だって元からゾンビなんだから…」

 

エグゾス「「「か、か、か…死に損ないの老体をな、舐めては困りますな、な、これくらいで死ぬなら、このと、年まで生きていませんぞ、ぞ」」」

 

エグゾスは胴体の骨を破壊されてもなお生きていた…何と頭蓋骨だけが宙に浮き剣を持った腕の骨も宙に浮いており欠片になってバラバラになったはずの骨すら空中で浮いている…元よりエグゾスは死んでいる…この程度では死なない偽りの不死身なのだ

 

エグゾス「「「か、か、かつて私は死に直面した時我が身を死霊術にてよ、蘇らせ全身の骨が無くならぬ限り死なぬよ、様になった…そ、それの副作用がこ、この声だ、だがし、仕方あるまい」」」

 

エグゾスはそう言うと円盤を新たに出しラグナレクに飛ばす…ラグナレクはギガダークナイザーからダークデスサイズで円盤を破壊しダークショットでエグゾスの頭蓋骨を狙うが避けられ全身の骨が集まり元に戻る

 

その頃鏡花達はハボネス数十体と応戦していた…ハボネスは口から青い炎を吐き鋭き足の爪で切り裂こうとするが全員戦い慣れているため誰も傷を負っていない…唯一戦い慣れていないナオミはジャグラーが抱えて逃げ回っていた

 

鏡花「はぁ!……うわ頭蓋骨割ったら石化しましたよ…どう言う原理ですか?」

 

フィッツジェラルド「こちらも心臓をくり抜いたら石化したぞ…どう言う原理だ森先生」

 

鴎外「……ふむ?人間でいう死後硬直の様なものだろうね…まあ戦闘力も結構高いから気をつけてね」

 

鏡花は狼化した腕でハボネスの頭蓋骨をカチ割りフィッツジェラルドも心臓をくり抜きハボネスは人間でいう死後硬直の様に石化して死亡する

 

ラヴクラフト「ああ…面倒くさい…だが…神無君との…契約は…守らねば…」

 

ドストエフスキー「……ぼく達に挑むとは…所詮は魂なき獣畜ですか…」

 

ラヴクラフトは触手化した腕でハボネスを絞め殺しドストエフスキーはハボネスに触れただけでハボネスは血が吐き出し絶命する、アガサの近くで戦っていたハボネスは十匹がお互いを攻撃しあい鴎外は手に持った日本刀でハボネスを切り裂く、紅葉も仕込み傘である日傘から刀を抜きハボネスを切り裂き、ヤプールも右手から光線を発射しハボネスを撃ち落としグローザムもフローズンブレスを吐き凍らせデスレムもハボネスを焼き尽くす

 

ヤプール「どうしたこんなものか蜥蜴どもよ!」

 

紅葉「この程度なのかえ?大した事ないのう…」

 

ハボネス達は簡単に屠られ数を減らしていく…そして最後の一匹が鏡花に引き裂かれてハボネスの群勢は全員倒された、残るはエグゾスのみ

 

エグゾス「「「か、か、か…ハボネス達はや、やられましたか…し、し、しかも人間に…お、お強い部下をお持ちの様で、で羨ましいか、限りですな、な、な」」」

 

ラグナレク「お褒めに預かり光栄だ…」

 

エグゾス「「「………ああ…う、羨ましい…わ、私達もあ、貴方のよ、様な人が創造主だ、だったら…良かったのに…」」」

 

エグゾスは嘆く様に言うと百を超える円盤を生み出し放つがキングギドラが全ての首から引力光線を放ち、インペライザーがバニシングサークルを放ち、オオタチが毒液を吐き、ギャラクトロンが右腕を飛ばし円盤を破壊しラグナレクは口から無数のマガ火球を放ち円盤を全て破壊する…がエグゾスはそれを読んでいたかの様に約一キロはある円盤を生み出す…先程の円盤とは違い切る為の円盤ではなく相手を押し潰す為の円盤らしくエグゾスは剣でこちらを指すと円盤が動き出しラグナレクを押し潰そうと迫るがラグナレクはメビュームシュートを、ギャラクトロンはギャラクトロンスパークを、キングギドラも引力光線を放ち円盤を破壊する

 

エグゾス「「「こ、こ、これも破壊するか!なら最後の足掻きで、で、ですぞ!」」」

 

エグゾスは最後の足掻きとばかりになって火炎を吐くがラグナレクがマガクリスタルに手を触れそこからマクシウムソードを放ち火炎を真っ向から切り裂き頭蓋骨を一刀両断する…だがこの程度ではエグゾスは死なず即座に骨を再生させる…がその前に神無がメビュームバーストを放ちエグゾスを骨を残さず破壊する

 

エグゾス「「「か、か、か……実に無念…け、結局はわ、私も創造主のす、す、捨て駒に過ぎぬな…だ、だが知っているか…?じ、実は貴方も…掌…で、で踊らされている事に、に、に…」」」

 

ラ・エグゾスはそう呟いて全身の骨を焼き尽くされ消滅した…ラグナレクも敵を倒し終えたと思い変身を解こうとすると

 

武「ほうあの骨を倒したか、本当に貴様は親不孝だな…お前を殺す手間を我々がせねばならぬとは…」

 

ラグナレク「……!武…何の用だ踏み潰されたいのか?」

 

何と武が海底に現れていたのだ…しかもその手には何やら怪しい剣が握られておりラグナレクは本能的にあの剣はヤバイと理解した…そして透過してからその剣を見ていたススルーシィがやはりと声をあげた

 

ススルーシィ「やはり貴方が持っていなのですね…オーブダークカリバーを」

 

鏡花「!オーブダークカリバー!?じゃああれが…」

 

武「ふふふ…ふははは!聞こえるぞ!未来への足音!希望への鼓動が聞こえるぞ!私が全宇宙を支配する時が来た!」

 

武はそう言うとオーブダークカリバーを掲げオーブダークカリバーから闇色の光の輪が広がり武が光に包まれそこから闇の劔を握った黒い巨人…ウルトラマンオーブダークが現れた

 

オーブダーク「我の名はオーブダーク!闇を広げ邪魔をする者を殺す!」

 

オーブダークは名乗りをあげるとラグナレクに突進し突然現れて油断していたラグナレクの装甲を切り裂く

 

ラグナレク「グ!?」

 

ラグナレクは突然切られたことにより驚きのあまり後退するが自分の体は暗黒の鎧アーマードダークネスに守られておりその装甲が切られているだけで自身の体には何の問題もないと確認するとオーブダークに使いマガ穿孔を放ち胸に穴を開けようと思うがダークカリバーシールドで防ぐ

 

オーブダーク「セヤァ!」

 

オーブダークは一旦オーブダークカリバーを地面に刺しカラータイマーの前で両手で円を作り十字に手を組んでダークオリジウム光線を放ちラグナレクをシールドで防ごうとするがその前に命中し吹き飛ぶ、そして襲いかかってきたインペライザーの砲撃を避け再生装置を破壊し二度と再生出来なくしてから剣で叩きつけ吹き飛ばし上空から襲いかかってきたオオタチの翼を切り落とし地面に落としキングギドラもダークスペリオン光線で吹き飛ばし赤黒い斬撃を飛ばしてギャラクトロンの右腕を破壊する

 

ヤプール「何!?何だあの戦闘力は…!?キングギドラ達があっさりと!?」

 

ジャグラー「おいあのパクり野郎!ガイの真似しやがって…!許さねえぞ!ガイはなぁ…闇を抱いたんだ!お前みたいな小物がガイの力を真似んじゃねぇ!」

 

ヤプールはオーブダークの戦闘力に驚嘆しジャグラーは自身のライバルを愚弄する行為に腹が立ち怒声を浴びせるがオーブダークはそれを聞かずラグナレクの前に立ちラグナレクを思い切り蹴り飛ばす…何度も何度も蹴り飛ばしラグナレクが何かしようとするたびそれを妨害するかの様に攻撃し思う様に行動させないようにする

 

オーブダーク「ふははは!どうだこの力は!素晴らしい!まさに私に相応しい力だとわ思わんか!」

 

ラグナレク「……何が相応しい力だ…お前なんかには勿体なさ過ぎる力だな…そのまま力に溺れて死ねば?」

 

オーブダーク「ふん…畜生以下のお前には分かるまい…そんなに死にたいならこの手で殺そう!」

 

オーブダークはオーブダークカリバーで切り裂こうとするがそれをギガダークナイザーで受け止め逆にギガダークナイザーを当て電流を流しオーブダークを吹き飛ばす

 

オーブダーク「ぬおおお!!?おのれ!よくも傷をつけたな!」

 

ラグナレク「傷つく覚悟がないなら戦うな!僕は魔王になった時から死ぬ覚悟がある!」

 

ラグナレクはそう言うとギガダークナイザーを振り上げオーブダークを攻撃しようとするが突然上空から五つの光線が放たれそのまま吹き飛ぶラグナレク…すると上空から五つの光の柱が降り注ぎ、そこから五人の巨人…ティガダーク(泉美)、ウルトラマンダーク(潔)、セブンダーク(麗子)、レオダーク(孝明)、アストラダーク(珠名)が現れる

 

ティガダーク「あらやだ武さん怪我してるじゃない!?許さないわよ化け物!」

 

ウルトラマンダーク「たく!何やってんだよ親父!こんな化け物にやられたらヒーロー失格だろ!」

 

セブンダーク「そうよ!私達がこの化け物を殺してこの世界の支配者…ひいては全宇宙の支配者になるんだから!」

 

レオダーク「そうですよ父さん、こんな雑魚に構う暇などありません…さっさと殺しましょう」

 

アストラダーク「全く私達に手を煩わせるなんて生意気ね!まあ私達に殺されることを光栄に思いなさい!」

 

ラグナレク「く…が…!ウルトラリンチかよ…!巫山戯んな…」

 

オーブダーク達は構えラグナレクを取り囲み光線を放ったりラグナレクを蹴ったりと見た目はヒーロー(ウルトラマン)の姿だが完全に悪役がすることをこのダークウルトラマンはしていた…そしてレオダークとアストラダークがラグナレクの両腕を掴み持ち上げ他のウルトラマンに攻撃の指示をする

 

ウルトラマンダーク「よっしゃ!良くやったお前ら!行くぜゴミグス!今までの恨みだぁぁぁ!」

 

ウルトラマンダークは拳を振り上げ思い切りラグナレクを拳で叩き蹴り飛ばしそして赤色のスペシウム光線を撃つ…そしてセブンダークがアイスラッガーを右手に持ちラグナレクに斬りかかる

 

セブンダーク「きゃはは!どうよゴミグス!私の力は!これが選ばれしものの力とゴミの力よ!」

 

セブンダークは思い切りマガクリスタルにアイスラッガーを叩きつけマガクリスタルを破壊しラグナレクの口に黒ずんだ緑色のエメリウム光線を放ち歯をボロボロにし体内にエメリウム光線が入り口から血が出る…そして少しよろめいたラグナレクをレオダークとアストラダークが思い切り蹴り倒れない様にする

 

レオダーク「あんたは生まれてきただけでも罪だ…さっさと死ねこのゴミ」

 

アストラダーク「全くこんなのがよく生まれてきたわよね…しかもあんた髪の色もキモい目も化け物だったわよね…今とは違う色だったけど今のあんたもキモいわ」

 

レオダークとアストラダークが吐き捨てる様に言うとティガダークが駆け寄ってきて思い切り蹴り飛ばしそして馬乗りになりラグナレクの両目を潰す

 

ティガダーク「穢らわしい化け物が汚い体で息子と娘に触れるな!」

 

悲痛な声を出すラグナレクを他所に勝手に触ってきたウルトラマンダーク達を正当化しティガダークは殴り続ける…そしてティガダークが離れるとオーブダークが腹に剣を突き刺して胸を貫く

 

ラグナレク「グアアア!?」

 

オーブダーク「五月蝿いぞ化け物、人間がわかる言葉を出せ」

 

オーブダークはそう言うと剣を思いきり抜き紫色の血がドバッと出る…そして背後には八つ裂き光輪とアイスラッガーを持ったウルトラマンダークとセブンダークがおり、その二人は同時に尻尾に八つ裂き光輪とアイスラッガーを振り下ろし尻尾を切断し又しても悲痛な叫びを上げたラグナレクに煩いとばかりに尻尾を投げつけその尻尾の重さでラグナレクが地面に倒れる

 

オーブダーク「トドメといくか…死ね化け物」

 

オーブダークは赤黒い光線のダークゼットシウム光線を、ティガダークは黒ずんだ紫色のゼペリオン光線を、ウルトラマンダークは赤色のスペシウム光線を、セブンダークは青ずんだワイドショットを、レオダークとアストラダークはダークウルトラダブルフラッシャーを放ち、ラグナレクはマガ迅雷を放つが当然五つの光線に簡単に押されラグナレクに命中しラグナレクが先程貫かれた胸の傷に当てラグナレクの潰された目と口から紫色の光が溢れ鎧が崩れ始め…そして光を放ち壊されたマガクリスタルが光り始め…そしてそのまま爆散した

 

鏡花「神無ぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

鏡花はラグナレクが爆散するのを見た瞬間絶叫し鴎外達も信じられないものを見る目でラグナレクが爆散する姿を見てジャグラー達もあのラグナレクが倒されたことに驚きを隠せない…がドサとすぐ近くに神無が落ちてきた…鏡花は死んでしまったのかと一瞬泣きそうになり神無を見るが手を動かし立ち上がろうとしていたので死んではいない…と鏡花達が安心した途端神無の胸にオーブダークカリバーが突き刺さり神無が口から血を吐く

 

神無「が…は……!?」

 

武「ここまでやっても生きるとは…あの時殺人者をお前に向けた時お前が逆に殺した時の様にこうまでして生きるとは…さっさと死ねこの役立たず!」

 

武はそう言うとオーブダークカリバーを強く握れしめる…すると神無の体から何かを吸い取っているかのごとく剣が怪しい光を放ち神無の体から光の塊が現れ剣に吸い込まれる

 

武「ほう…これがお前に宿ったウルトラマンの力…メビウス、ヒカリ、コスモス、アグル、マックス、ベリアル…それにレジェンドか…素晴らしい力だ…私達にこそ相応しい…お前には勿体ない力だな…ここで死ぬがいい」

 

剣を抜くと武は汚物を見る目で神無を見つめ剣を振り下ろそうとするが鏡花達が動こうとすると剣を鏡花達に振り赤黒い斬撃となり鏡花達を振り飛ばす…その拍子に鏡花が神無に渡そうと思っていたネロンガのカードが吹き飛び…武の近くに落ちた

 

武「これが怪獣カードという奴か…下らん…死んだ怪獣をカードにして何になる…役に立たぬものはこうだ」

 

武は神無の目の前でネロンガのカードをビリビリに破く…そして神無の前で嘲笑い背後から五人の巨人が迫り神無を踏み潰そうとした途端キングギドラ達が光線を放ち阻害する

 

ギャラクトロン「マスター!早く逃げろ!とキングギドラ達は言っている!鴎外殿も早く逃げる準備を!」

 

鴎外「!分かった皆逃げるよ!」

 

ギャラクトロンが叫ぶと鴎外も全員に指示を出し鏡花は武に狼化した脚で蹴りつけ武を吹き飛ばし神無を背を背負って駆け出す…神無は目の前でネロンガのカードを破かれたことにショックのあまり思考停止に成りかけていたがギャラクトロン達を回収しようとするがそれよりも先にスペシウム光線とワイドショットがインペライザーに命中し再生装置を壊されていたインペライザーはそのまま爆散、オオタチはレオダークおアストラダークのダブルレオキックを喰らい首がもげ死体がグシャと地面に落ちる…

 

神無「あ……………ああぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

神無は声にならない叫びをあげる…キングギドラは震えた声で鳴きながらも必死に主人を逃がそうとティガダークに抵抗する

 

ーーーピィギキキキィ……ーーー

 

だがそんなキングギドラの必死の抵抗も虚しくレオダークとアストラダークがティガダークの応援に入り邪魔しギャラクトロンもセブンダークとウルトラマンダークに左腕と尻尾を破壊され破壊寸前だった

 

ーーーピィギキキキィ……ーーー

 

そうキングギドラが鳴くとギャラクトロンはすまないとでもいう様にキングギドラに頭を下げギガダークナイザーに回収される…キングギドラは自分が殿になることを選んだのだ

 

神無「駄目だ…キングギドラ…そんなのダメだ…駄目だ!」

 

神無は必死にキングギドラに訴えるがキングギドラは震える体を神無に向け三つの顔で笑った…その瞬間スペシウム光線とエメリウム光線が放たれキングギドラの二本の首が宙を舞いキングギドラは悲痛の叫びを上げるが目は死んでいない…それが気に入らなかったのかティガダークはゼペリオン光線をキングギドラに放ちキングギドラは爆散した

 

神無「ギドラぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

神無の悲痛な叫びと共にティガダークが神無にゼペリオン光線を放とうとすると一匹の竜がティガダークに巻きつき噛み付く…その竜の瞳は先程まで近くにいた少女ススルーシィに似ていた…そうこの姿こそススルーシィの本来の姿マガ怪竜だ…

 

ススルーシィ「早く逃げなさい…そしてこの悪魔達を倒すのです」

 

ススルーシィはそう言うと白鯨と鏡花達の周り光らせ…地上へ逃す…それを見た武は忌々しい顔をし再びオーブダークカリバーを振り上げオーブダークに変身する…そしてマガ怪竜は締め付けをほどきオーブダークに締め付けオーブダークの喉笛を噛み千切ろうとするがオーブダークの放つストビュームダイナマイトに巻き込まれ…首だけが地面に落ちる…これでマガ怪竜の負け…と言うのにマガ怪竜は笑っていた

 

オーブダーク「なぜ笑っている化け物」

 

ススルーシィ「ふふふ…何故て?それはあなた方の負けが決まっているからですよ…私は知っているもので…貴方方など単なる強がる弱者、最初から貴方方のはいぼ」

 

ススルーシィが最後まで言う間も無くオーブダークがススルーシィの首を踏み潰しグシャと血が飛び散りマガ怪竜の目玉がコロコロと転がる…それでも怒りが収まらないらしくノンマルトの都市に向けダークオリジウム光線を放ちノンマルトの都市を焼き尽くし滅ぼす

 

オーブダーク「これで海底と私達の物だ!くはは!これであとは邪魔者を消すだけ…!」

 

ティガダーク「かっこ良かったわ武さん…ねえこんな場所から離れて機械島に行きましょうお腹が減ったわ…」

 

オーブダーク「……そうだな、ゴミグスもあれだけの重症ではそのうち死ぬだろ…後は残党を殺せばいいだけ」

 

ウルトラマンダーク「なあ親父女はヤッテもいいだろ?な?最近シてねえからさ」

 

セブンダーク「兄さんたら下品ね!」

 

闇の巨人達は大笑いをあげながら空に向かって飛び立つ…行く先は機械島…彼等は弱った神無を殺す事を辞め飛び立っていく…手負いの獣がどれだけ危険が知らずに…それが彼等の命運を分けた

 

 

その頃白鯨の中に転移された鏡花達は何処とも知れぬ海岸に転移されていた

 

ジャグラー「くそ…あんなヒーローの偽物に負けるとは…ああ言うのは普通雑魚の癖に…」

 

ヤプール「そんなことよりも…キングギドラ達が……くそ!俺達が巨大化していたら…それより森!神無の治療できないのか!?」

 

鴎外「無理だよ!彼には僕の異能も効かないし自然治癒するしかないんだよ!幸い彼の権能は再生があるから無事だ!」

 

ヤプールが叫ぶと鴎外もそう言って叫び返す…最早全員がパニック状態だ、そんな中鏡花は泣きながら神無の近くにいた

 

鏡花「神無!?…大丈夫ですよね?!死んだりしませんよね!?」

 

神無「煩い馬鹿、さっきから目を開けてるだろ…ちょっと考え事をしてたんだよ…皆もしっかりしろ…」

 

鏡花は神無を必死に揺さぶる…するとそれを鬱陶しそうに喋りだす神無を見て安心する鏡花、神無が無事としって一同の混乱と収まる…すると神無が立ち上がろうとする

 

鏡花「あ、駄目ですよ無理しちゃ……」

 

神無「……あいつらの居場所が分かったぞ」

 

鏡花は立ち上がろうとする神無を止めようとするが…無理矢理鏡花の手を払いのけそう言うとマークに近づき言う

 

神無「月の衛星の近くにあいつの気配を察知した…あいつらは僕を倒したと思って油断している…筈だ…仕掛けるなら今だ…すぐに目的の場所まで移動しろ…あいつらは僕が殺す」

 

ジャグラー「まて!お前はまだ怪我をして…」

 

ジャグラーは止めようとするが神無の凄まじい殺気を感じビクとなり後退りする

 

神無「は、はは…キングギドラ達の仇は絶対とる…殺してやる…殺してやるぞお前ら…!」

 

そう呟く神無に鏡花達は怯える…ラヴクラフトが回収していたギガダークナイザーの怪獣達ですら主人の怒りに怯えていた…

 

神無「………さあ殺し合いを始めようか…乱歩、ポオ、ルイーザ…作戦を練るぞ…ついてこい」

 

鏡花「神無………」

 

神無は光無き目で乱歩達を見て流石の乱歩も怯えたのかピクとなって神無に黙ってついて行く…そんな神無を見て少し不安になる鏡花…まるで自分の知っている神無が何処か遠くに行った気がして…事実鏡花と似た考えを全員が感じていた…

 

 

 

 

これより歯車は狂い出す…仲間の死という黒幕にこの世界に来た時から仕組まれた計画によって…

 

 

 

 




はい、中編は闇の巨人達に負け怪獣達が死んでしまいました…さて次回は後編…さあ皆様待ちに待った家族殺すです、グロ注意…今度は描写を頑張るぞ…いやね脳内ではすごい面白いアイデアがでてもそれを文章にできない…それが歯がゆい…それがちゃんとできてる他の作家さんはすごい…


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八十話天空の機械島・Ⅲ 激闘の機械島の氷の麗人 Ⅰ

……まず言い訳を…すみませんでした!急いで書いても書き終わらず中途半端に分けてしまってすみません!何だよ最初は前編 中編 後編に分けるていたのに…馬鹿だろ僕…今回もおかしい所だらけなのでおかしい所があったら教えてください


白鯨は高度を上げ宇宙空間に飛び立っていた…神無は白鯨の一室でルイーザの異能「若草物語」で個室で考え事をする時にだけ時間の流れを八千分の一にする能力で白鯨が機械島に到著するまでの間作戦を考えていた、神無と一緒に作戦を考えるのはずば抜けた頭脳とリサーチ力を持つルイーザ、乱歩も認める推理の巨匠ポオ、そして頭脳と観察能力がずば抜けてどんな事件も一瞬で解決できる乱歩、そして神無の魔法…この四人が作った作戦書はまるで未来を予言するかのような完璧な作戦書を作りあげるのだ

 

神無「……月の衛星の近く、そこにあいつの気配が感じた…これは能力追跡で確かめたから間違いない」

 

乱歩「成る程…となるとあの闇の巨人六体は…エース五体、できれば鴎外先生に斬ってもらおう、最低一人押さえて」

 

ポオ「後の雑魚はフィッツジェラルド君とドストエフスキー君、ラヴクラフト君であるな」

 

ルイーザ「……後鴎外先生も入れるべきです…」

 

全員が話し込みルイーザは話しながらも作戦書を書き上げる…その作戦書は物語で言うと大長編であり六百ページ程ある…もうこの一室では二日ほど時間が経ちルイーザがポオと乱歩に作戦書を渡す

 

神無「よし決まりだ、ルイーザ作戦書は完璧か?」

 

ルイーザ「……はい…今ポオさんと乱歩さんに見て貰ってます…」

 

ポオ「……ここは鴎外殿よりフィッツジェラルド君達の方がいいと思うである」

 

乱歩「そうだね、じゃあ白鯨の近くの警備は職人と徒弟に任せて僕達は白鯨で指示を出そう…でボス最後は山?それとも海?」

 

神無「どれどれ……まだ敵の戦力は全てじゃないから多少ズレがありそうだ…念の為鏡花は僕の護衛に連れて行こう…後最後は海ね」

 

四人しか分からない話をし作戦書は完成する、四人は部屋を出て時計を見る、時計はまだ部屋に入って二十分程しか経っていない…まだ白鯨は宇宙空間に飛び立ったばかりであり機械島にたどり着くのに後十分と行ったところか…神無は鴎外達が待つ部屋に行くと大声で叫ぶ

 

神無「作戦書は出来た!まず白鯨の護衛は職人から徒弟!僕についてくるのが団長と親方そしてヤプール達、そして護衛として鏡花、闇の巨人の対策は取れた!いいか殺されたキングギドラ達とノンマルトの仇をとる」

 

神無がそう言うと全員が立ち上がり敬礼し機械島にたどり着くまで自分達の武器の手入れや作戦書を見る…そんな中ヤプールは少し疑問に思う

 

ヤプール「神無の奴…キングギドラ達が死んだのに全然暗くないぞ…?あやつのことだからネロンガの時同様塞ぎ込むと思っていたが…」

 

ジャグラー「ああ…あいつのことだから死んでもなんとも思わない筈がない…」

 

ヤプールとジャグラーは疑問に思うがそれに答えるように鏡花が二人に言う

 

鏡花「………きっと我慢してるんです…皆に心配かけないように…それに嘆いても死んだものは帰ってこない…なら復讐に目を向けるしかない……でも」

 

「貴方の心は苦しんでるんだよ?」鏡花はそう心の中で言う…神無はきっと心の中では悔やんでいる筈だ仲間を助けられなかったことに、そう考えているうちに機械島が見えてきた…途端に機械島の本体下部から電撃を放ちマークが咄嗟に白鯨を動かし避ける…

 

マーク「ふう…当たってたら焦げ跡ができるね、てか何発も撃ってきたら防ぎきれな…て言ってるそばからまた雷撃が!?ちょ!?これは流石に何度も防げないよ!?ボスヘルプミー!?」

 

神無「ガギ頼んだ」

 

白鯨は雷撃を受けそうとになるがその前に神無がバリヤー怪獣ガギを召喚しバリヤーフィールドを張り雷撃を防ぐ、機械島は何度も雷撃を放つがガギのバリヤーの前にはビクともしない…そうこうするうちに機械島に辿り着き機械島のハッチが開き吸い込まれるが白鯨は無事機械島に潜入する

 

神無「それじゃあ織田作達は白鯨の警護、フィッツジェラルド達はついてこい」

 

織田作「作戦の成功、勝利を期待してます」

 

フィッツジェラルド「は、警護は任せぞ織田作!」

 

鏡花「頼みましたよ!」

 

神無は雷鳥戦騎に乗り鏡花達は走り、織田作達は白鯨の近くにとどまる…神無達が見えなくなった直後だろうか何処からともなく全身が機械で出来ている機械人形(メカロイド)…ゴブニュ(ヴァハ)が現れる…その数はゆうに百を超えるだろう…中には首を360度回転させながら空を飛んでいる個体もいる…彼らは白鯨を壊し侵入者を殺そうと近くが…生憎彼等では異能者は止められない

 

織田作「やれやれ…警護が一番簡単と思ったが…そうもいかないみたいだな」

 

紅葉「久しぶりに使うか…金色夜叉!」

 

アガサ「我が剣の錆にしましょう」

 

国木田「……信子、サポート頼む」

 

信子「はい、わかりました」

 

ジイド「そうだお前達、誰が一番多く倒すか決めようではないか!」

 

織田作は片手に日本刀を、もう一つの片手に銃を持ち、紅葉は仕込み傘から刀を抜き自身の異能である金色夜叉と呼ぶ異能生命体を呼び出し、アガサはレイピアを抜き、国木田は双剣を持ち信子は国木田の後ろに立つ、ジイドは双銃を持ちゴブニュ(ヴァハ)に立ち向かう…ヴァハ達は織田作に襲いかかるが織田作達の攻撃で一撃でバラバラに壊れる…そもそも彼等の防御力はガッツハイパーガンで攻撃されれば機能停止してしまうほどである…得意の怪力も近寄らなければどうと言うことはない…がそれを補うだけの数がある…無数のゴブニュ(ヴァハ)達が織田作達に迫る

 

 

一方神無達はスムーズに機械島の内部を進んでいき広い場所に到着するがそこには待ち構えていたかのように茶色のカラーの機械人形(メカロイド)ゴブニュ(ギガ)が四機が立ち塞がっており神無達がきた瞬間起動し動き出す

 

ーーーギギギギッ・・・!ガガガガッ・・!ーーー

 

神無「やれやれ…邪魔するならここで壊す」

 

神無はそう言って魔術を放とうとするがフィッツジェラルドとドストエフスキー、ラヴクラフトが前に立ち塞がる

 

フィッツジェラルド「ボスは先に行け、アポイントもとってない面会の客にボスは出なくても俺達が相手をする」

 

ドストエフスキー「はっきり言ってぼくの異能は機械には効きにくいのですが…ここは任せてください」

 

ラヴクラフト「面倒くさい……だが君とのの契約は…守らねば…」

 

神無「……分かった!頼むぞ」

 

神無はそう言うと雷鳥に乗って飛び立ち鏡花と鴎外は駆け出す…ゴブニュ(ギガ)はその場から去る神無達を追おうとするがフィッツジェラルドの蹴りとラヴクラフトの触手がゴブニュ(ギガ)に当たりギガは隣のギガ達を巻き込んで倒れる

 

フィッツジェラルド「悪いな、ここから先は通せんぼだ、通りたければ」

 

ドストエフスキー「ぼく達を倒してからにしてくださいね」

 

ラヴクラフト「………」

 

三人は自身達より遥かに巨大なゴブニュ(ギガ)達に戦いを挑む、ギガ達は立ち上がり自身より遥かに小さな獲物を殺す為動き出す

 

 

そして先に進むと機械島が揺れ始め無数の何かの破片が降り注ぎ…それらが全て一瞬で組み合わさってゴブニュ(オメガ)が二体誕生する

 

ーーーギギギギッ!ガガガガッ!ーーー

 

ゴブニュ(オメガ)達はオレンジ色の四つ目でこちらを見つめ動き出すがヤプールとジャグラー、グローザム、ゼットが巨大化し神無に向かって叫ぶ

 

グローザム「このポンコツどもは俺達に任せ先に行け!」

 

ジャグラー「ガイのモノマネ野郎を叩きのめしてやれ!」

 

ヤプール「それにあんな偽物のウルトラマンに負けるな!あんなのは光の戦士ではない!ただの模造品だ!」

 

ゼット「……光の戦士の力をあの用に使う奴らに消して負けるな」

 

四人はオメガ二体に相手取り神無達は先へ進んでいく

 

 

その頃漸く侵入者に気づいたのか泉美達が機械島の自分達が住んでいる豪邸から出てきて近づいてくる神無達を見つける

 

泉美「全く!私達はディナーの最中だてのに…まあいいわ完全に息の根を止めてあげる」

 

武「そうだな、今見せてやろう私達の真の姿「はいはい戯言はそこまで」な!?」

 

泉美が怒り武もその言葉を肯定しオーブダークカリバーを掲げ変身しようとするが鴎外がいきなり武の前に現れ日本刀で斬りかかり武は咄嗟にオーブダークカリバーで防ぐ

 

潔「テメエ…!卑怯だぞ!変身中に攻撃するなんざ最低だ!」

 

鴎外「本当はヒーローの変身中には邪魔したくないのだが…ヒーローじゃないから別にいいよね?」

 

武「チ…まあいいお前達はさっさと変身しろ!こいつは私が押さえておく」

 

潔は鴎外を罵倒するが武は泉美達に早く変身するよう言い泉美はダークスパークレンスを、潔はダークペータカプセル、麗子はダークウルトラアイ、孝明はダークレオリング、珠名はダークアストラリングでティガダーク、ウルトラマンダーク、セブンダーク、レオダーク、アストラダークに変身する、だが神無はネオバトルナイザーを掲げ相棒達を召喚する

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

キングベムラー「ふん…ウルトラマンの名を騙る偽物が…お前らなどにウルトラマンなどつける必要もないわ」

 

現れたのは神無の手持ちの中で最強の五体…それぞれが目の前の闇の巨人に睨みつけていた…彼等彼女等は神無からウルトラマンの素晴らしさを(嫌という程)聴かされてきたのでありそんな存在を汚す輩を彼等彼女等は決して許さない、特にキングベムラーはウルトラマンの事を特別視しているだけありその目は怒りで燃えていた

 

キングベムラー「来るがいい紛い物、捻り潰してやる…死んでいった者達の為にもな…」

 

怪獣達は叫びをあげ巨人達と戦う、スーパーグランドキングはアストラダーク、カイザーギドラはレオダーク、邪神イリスはティガダーク、スラターンはセブンダーク、キングベムラーはウルトラマンダークと戦闘を開始する

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

スーパーグランドキングはアストラダークにスーパーグランレーザーを放ちアストラダークはそれを避ける、カイザーギドラは反重力光線デストロイド・カイザーを放ちレオダークはシューティングビームで相殺する

 

レオダーク「は!こんなデカブツに僕達が負けるわけないでしょう!」

 

アストラダーク「そうよこんな醜い怪物に負けるもんですか!」

 

レオダークとアストラダークはダブルキックでカイザーギドラを狙うがスーパーグランドキングが間に入りダブルキックを防ぐ…そのまま二人はスーパーグランドキングの腹を突き破ろうとするが

 

レオダーク「……!?痛い痛い!?硬い硬い!?」

 

アストラダーク「イッタァァァァイ!!?何なのよこいつマジ硬い!?」

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

逆に攻撃した方が痛がっており叫び出す二人をよそにスーパーグランドキングとカイザーギドラは喜ぶどころかウルトラマンの姿で泣き言を言う二人に呆れていた

 

 

ウルトラマンダークはスタラーンにスペシウム光線を撃つがスタラーンは電撃ビームを放ち相殺しセブンダークはエメリウム光線を放つがキングベムラーの開けた穴に吸い込まれ無効化する

 

ウルトラマンダーク「くそ!雑魚のくせにさっさと死ねよ!俺達は無敵の力を手に入れたんだ!」

 

セブンダーク「私達は全てを支配できる力を持ってるのに…コケにして許さないわ!」

 

キングベムラー「………実にくだらん…そんなくだらん事にウルトラマンの力を使うなど…笑止!貴様等には生きる価値も理由もない!こんな奴等に殺されたキングギドラ達も浮かばれぬ!」

 

キングベムラーは怒りを露わにしウルトラマンダークの目の前に暗黒の穴を開けそこから暗黒エネルギー弾を放ちカラータイマーを狙いカラータイマーにヒビが入る

 

ウルトラマンダーク「なあ!?…痛え!?痛えよ!?」

 

ウルトラマンダークは一発大きなダメージを食らっただけで泣き声をあげ地面に倒れジタバタする…その行為がスラターンの逆鱗に触る…仲間を殺したのにこいつは死ぬ覚悟どころか傷を負う覚悟もない…人を傷つけることはよくても自分が傷つつくのは嫌…そんな自分勝手なウルトラマンダーク(潔)にスタラーンは怒り三本の尻尾をウルトラマンダークの胸に刺し貫く

 

ウルトラマンダーク「ギャァァァァァァァァァ!!?痛えよ!?死ぬ死ぬ死ぬ!?」

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

悲鳴をあげるウルトラマンダークには目もくれずスタラーンは力の限り尻尾に貫かれたままのウルトラマンダークを叩きつけ再び持ち上げた後電流を流しウルトラマンダークが悲鳴をあげそのままセブンダークに向かって投げセブンダークはウルトラマンダークに押し潰される

 

セブンダーク「何すんのよクソ兄貴!私を押し潰さないでよ!」

 

ウルトラマンダーク「五月蝿えな!?あの化け物の所為だよ!巫山戯んな!お前こそあの蜥蜴を倒せねえから俺がダメージを受けるきっかけになったんだよ!」

 

セブンダーク「はぁ!?巫山戯んじなないわよクソ兄貴!偉そうにしないでよね!もうあんたより強い力があるんだから!昔から偉っそうな態度が気に入らなかったのよ!」

 

ウルトラマンダーク「何だとやんのかコラ!?」

 

ウルトラマンダークとセブンダークが言い争いをしキングベムラーとスタラーンの目の前で喧嘩をする…それを見てスタラーンは呆れ…キングベムラーもこのような愚者がウルトラマンの力を使いこなすのは無理だと悟る

 

キングベムラー「……はぁ…もういい…さっさと殺そう」

 

 

レオダーク「何で死なないんだこいつ!?機械みたいな身体してるのに…!?」

 

アストラダーク「こいつ…本当の化け物ね!」

 

レオダークとアストラダークはウルトラダブルフラッシャーやダブルキック、様々な攻撃を放つがスーパーグランドキングにわずかに傷をつけるだけでスーパーグランドキングは痛がりもしない…ここでレオダーク達が怯んだ瞬間にカイザーギドラが左右の首からデストロイド・カイザーを放ち二人を持ち上げ地面に何回も叩き落としまた持ち上げまた地面に叩き落とす

 

レオダーク「グアア!?痛い!?巫山戯るな何で僕がこんな目に!?何でだよ!?僕達は無敵になったんだろ!?」

 

アストラダーク「知らないわよ!?てかあんた私の兄なんだから私を守りなさいよ!本当使えないわね!」

 

レオダーク「知るか!?なら僕を助けろよ!?お前の兄だぞ!?お前より偉いんだからな!?」

 

レオダークとアストラダークもいがみ合い罵り合いデストロイド・カイザーを喰らいながらも言い争う二人にカイザーギドラの中央の首は呆れスーパーグランドキングはこんな奴等が自分の主人を過去に傷つけたと思うと怒りが湧いてくる…そんな主人の忌まわしい過去を消し去るべくスーパーグランレーザーの発射準備をする

 

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ティガダーク「何でよ!?何でこいつに攻撃も当たらないのよ!?」

 

ティガダークは何度もイリスに攻撃するが物理攻撃はテレポートで避けたりゼペリオン光線は吸収し反射する、更に分身し透明化してティガダークを取り囲んで攻撃しティガダークとは別の本物のティガから貰った力でパワータイプにタイプチェンジしティガダークを殴りつける…そしてスカイタイプになり空に逃げる…ティガダークも追うがティガダークはティガの様にタイプチェンジ出来ない、その為イリスには追いつけない

 

ティガダーク「何でよ!?私はこんなに素晴らしい力を持ってるのに醜い化け物に劣るなんて…」

 

ティガダークは悔しがるが元よりティガダーク達の戦闘力は本家には劣るもののそれでも並みの怪獣を倒せるだけの強さはある…それを生かせないのは単に泉美達が戦い慣れていないこととスーパーグランドキング達を雑魚と思って油断しているからであろう

 

武「ああ…!何をやっているんだ!使えぬ奴らめ!?」

 

鴎外「君、家族の悪口をいうのは感心しないよ?」

 

武はオーブダークカリバーを振り上げるが所詮は素人の剣さばき、達人である鴎外には通用せず、鴎外の太刀を避けるのに必死だった…そこに神無達がやって来て武は不味いと思う

 

神無「さあ…ここで殺させてもらうよ武!」

 

武「く…こうなれば…出てこいカミーラ!あいつらを殺せ!殺せ!」

 

武が悲鳴をあげる様に助けを呼び闇の霧が突然神無達の前に現れ…黒の体に黄色いラインが入った女の体のウルトラマン…否ウルトラウーマン…闇の巨人 愛憎戦士カミーラである

 

カミーラ「……………………」

 

カミーラは無言で神無の前に立ち塞がる、その眼に光はなく自我がない様に見える

 

カミーラ「………」

 

カミーラは無言で氷の刃アイゾードを生み出し神無と鏡花のいた場所を切り裂き地面に霜ができる

 

武「おおいいぞ!さっさと蹴散らしてしまえ!」

 

神無「こんな所に闇の戦士がいるとは…傷口は再生してるが…痛みは消えないし傷口の再生に集中してないとまた傷口が開く…鏡花、手伝ってくれ、お前が前衛で僕は後衛な」

 

鏡花「死ねと?私に死ねと入ってるんですか?さっきの攻撃見ましたよね?ねえ?あの無視しないでください」

 

二人はそう余裕そうな感じで喋るが…カミーラの戦闘力はまつろわぬ神レベル、しかも何故かオーブダークカリバーで切られた傷口は再生をやめると再び傷口が開きだし激痛が走っているのだ…武はそれに気づいているのか口元を歪ませるが鴎外の剣撃がくると慌てて避ける…カミーラは無言で氷の槍デモンジャバーを頭上から降り注がせ氷の鞭カミーラウィップが神無の腕を擦りすぐ様腕が凍結し崩れ落ちる

 

神無「……これは不味い…実に不味い…掠っただけでこれとか…」

 

鏡花「……やっぱり前衛は嫌です、死んじゃいます…」

 

カミーラの猛攻を前に割と本気で死を覚悟する二人…オーブダークカリバーの力によりウルトラマンの力を奪われた拍子に呪力も奪われた神無とまだ人間である鏡花にカミーラは倒せるのか…

 

 

 




本当に中途半端だ…何だよこれ…すみません…次回こそは決着をつけますので……

ティガダーク達が前回と比べると弱い?スーパーグランドキング達が強いのと前回は不意をついての登場だったからではないでしょうか…すみません作者の書き分け不足です、御都合主義ですみません…だから今後も頑張りますから…応援よろしくお願いします、次回は久しぶりの主人公が戦う回!頑張って書くぞ…後もしうまく小説書けなかったら二日以内に送らないかもしれませんがいいですかね?


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八十話天空の機械島・Ⅳ僭主(テュラノス)

……夏休み残り一週間になって思い出した…初日からテストだ…さて今回もまた微妙、さて今回はとある魔術シリーズの技が出ますが…神無が使うと強くなりますね

後前述の通りテストがあるので送らないかもしれませんがすみません


カミーラは氷の刃アイゾードを振るう、辺りに冷気が放出され地面が凍てつく…そんな中鏡花が必死にカミーラの振るう刃から逃れる…遠くから神無が魔術を使い攻撃するがカミーラはそれを避ける、カミーラウィップで撃ち落としデモンジャバーで遠くにいる神無を狙って放つ

 

神無「金剛法印(ダイヤモンド・サークル)」

 

神無は金剛法印を張りデモンジャバーを防ぐがカミーラはそれを壊そうと何度もデモンジャバーを放つ、金剛法印が破れそうになった所で鏡花の狼化した脚がカミーラの頭部を狙うがカミーラは氷の壁を張り防ぐ

 

鏡花「くぅ…!神無!聞いていた話と違いますよ!?防御技は持っていないんじゃないんですか!?」

 

神無「知るか!劇場では使わなかっただけだろ!氷を操るウルトラマンなんだからそれくらい理解しておけ!」

 

鏡花が神無に文句を言うがカミーラは無言でアイゾードを振るい鏡花の左腕を切り裂き…瞬時に凍結、鏡花の左腕がバラバラに崩れ去れも超再生で再生する、カミーラは何度もアイゾードを振るうが鏡花がそれを避け神無がライトニング・ピアスでカミーラを狙うがカミーラはそれをカミーラウィップでライトニング・ピアスを凍結させ破壊する

 

神無「なら粒機波形高速砲でどうだ?」

 

神無は三角形のパネルが組み合わさったカードの形状をした「拡散支援半導体(シリコンバーン)」を投げそこに粒機波形高速砲という光線をパネルにぶつけるとパネルが分散し光線が拡散し予め上空に用意していた無数の鏡にぶつけカミーラに降り注がせる…対してカミーラはカミーラウィップを目にも止まらぬ速さで操り粒機波形高速砲の光線を凍結させる…

 

神無「……電磁砲(レールガン)」

 

神無は手に持った弾丸を10億ボルトの電撃を纏わせその膨大な電流を流す事によって発生する斥力をもって弾丸を発射する、カミーラはデモンジャバーを纏めたジャブラッシュで相殺…どころが押し返し神無は慌てて空間断絶でジャブラッシュを防ぐが空間断絶した部分が凍てつき凍り付いていた

 

神無「うわ…当たったら再生する間も無く全身が凍り付いて死ぬな…まつろわぬ神と大差ないレベル…やっぱりウルトラマンは強いや」

 

鏡花「そんなことはどうでもいいんです!さっきから全然攻撃が当たらないじゃないですか!?しっかりしてください!」

 

神無はカミーラの戦闘力を純粋に褒めるが鏡花はしっかりしろと怒る…とはいえ全ての攻撃を凍結してしまうカミーラにどう対処すればいいのか…鏡花にはわからない

 

神無「……取り敢えず絶え間無く攻撃したり意識を逸らすのが大事じゃないかな?」

 

神無はそういうとプラズマ・カノン、フリージング・ヘル、インフェルノ・フレアを無詠唱で唱えカミーラに放つ、カミーラも無詠唱で唱えるとは思っていなかったのか反応が遅れカミーラは三つの魔術に当たる

 

鏡花「…無詠唱できるなら最初からやってくださいよ!今までしなかったくせに!」

 

神無「無詠唱は最初からできたけど何か詠唱しないと盛り上がらないからしなかっただけだよ!そうじゃなきゃ誰があんな面倒な詠唱覚えてくるか!」

 

神無は鏡花の言葉にイラっとし暴露するがカミーラがこれしきでくたばるわけもなく爆煙から飛び出し高速で神無に近づきアイゾードで切り裂こうとする…が神無は確かにアイゾードに当たったが…見えない壁に阻まれたかのように神無は氷漬けにならず無事であり、神無がいた場所にアイゾードが何かに触れたかのように空気が固まっていた

 

カミーラ「…………………!?」

 

カミーラのアイゾードを防いだのは窒素の壁…「窒素装甲(オフェンスアーマー)」でありその自動防御能力で防いだのだ、カミーラが油断した瞬間に鏡花はカミーラの背後に現れ回し蹴りを喰わらせカミーラを吹き飛ばす

 

神無「窒素爆槍(ボンバーランス)」

 

神無は更に数百メートルはあろう空気中の窒素を圧縮し無色透明の『窒素』の槍…窒素爆槍をカミーラに投げ打つ…瞬時に窒素爆槍が氷の塊となり崩れ去りカミーラが飛び出してくる

 

神無「やっぱり効かないか…」

 

鏡花「それよりあれは何です?何ですかあの馬鹿威力の魔術は」

 

神無「窒素だよ窒素、まあここには窒素はあるかどうかわからないから錬金で作ってたけど…まあレベル4じゃこれぐらいが限界か」

 

鏡花「いやどうみてもあれはレベル4じゃなくてレベル5…もういいや、魔王が使ったらどんな技も強くなるんだ」

 

鏡花はどこか遠くを見る目で神無を見つめている…そんな二人をよそにカミーラはデモンジャバーを放ち鏡花はそれを狼化した腕で全てはたき落とす

 

神無「……魔氷の矢弾+「絶対等速(イコールスピード)」」

 

頭上から無数の氷の矢弾を降り注がせそれに「能力を解除するor投げた物が壊れるまで、前に何があろうと同じ速度で進み続ける」という絶対等速の効果を付加する、本来なら自分で投げたものにこの能力が付加されるのだが…魔術は自分で放つ(投げた)ものと神無が考えているためカミーラのカミーラウィップを押し切りカミーラに傷を負わせる

 

神無「たとえ壁があろうともその壁を壊して攻撃を与えればいい…いいことを思いついたと思わないか」

 

鏡花「そうですね…でも…その能力ヤバくないですか?…この人が使う能力は全てレベル4以上になっちゃう気がするのは私だけ?」

 

神無はそう言いつつも座標移動で周りにある岩や地面に刺さったデモンジャバーをカミーラの近くに転移させカミーラはそれをカミーラウィップで壊す

 

カミーラ「……………………!」

 

だがいきなり前に鏡花が座標移動で現れ流石のカミーラも驚きカミーラは狼化した脚で吹き飛ばされる…ただカミーラが瞬間的に出した冷気で鏡花の左脚が凍てつき壊れ…すぐさま再生するが…カミーラは再び立ち上がる…特にダメージを負ってはいないらしい

 

神無「……これはキツイ」

 

鏡花「……泣きたい…」

 

 

武「そうだ!カミーラ、さっさと片付けるがいい!我々の邪魔をする奴は皆殺しだ!」

 

鴎外「やれやれ…下手くそな剣の動きに無駄な動きが多い上全然能力を活かせない巨人達(ティガダーク達)…こんな大した信念も無い奴等に怪獣達とノンマルトは殺されたと思うと…やるせなくなるよ…」

 

武は自分は何もしていないのにカミーラが優位なのを自分のことのように話す…そんな武を見て鴎外は呆れたように話す

 

武「それにだ今頃お前達の仲間もあのメカロイドにやられている頃だろう!」

 

鴎外「……そんなに弱く無いよ彼等はね?」

 

 

その頃ゴブニュ(ギガ)四機はフィッツジェラルドが抑えていたが…

 

ーーーギギギギッ・・!?ガガガッ・・?!ーーー

 

フィッツジェラルド「……は、10万ドルの価値はあったか分からないな…全く無駄な仕事だった」

 

ゴブニュ(ギガ)は二体が全身バラバラになり動けなくなり、もう一体のギガはラヴクラフトの触手に捕まり全身を掴まれヒビが入っていた…残り一体もフィッツジェラルドが躰に翠玉(エメラルドグリーン)の模様が浮かび上がっておりゴブニュ(ギガ)の拳を受け止めていた

 

ーーーギギギギッ・・・!ガガガガッ・・!ーーー

 

ギガは自慢の怪力でフィッツジェラルドを押し潰そうとするがフィッツジェラルドはギガ以上の怪力で押し返す…そしてそのままギガの頭部を殴りつけ頭部が凹みそのまま倒れる

 

ーーーギギギギッ・・・!ガガガガッ・・!ーーー

 

だが倒されたギガ達はタダで死んでなるものかと目を点滅させ自爆しようとするが…その前にラヴクラフトが銀の杖を持ち異次元へ転送する

 

ラヴクラフト「…………これで…終わり…か」

 

ラヴクラフトはそういうと銀の杖をしまいゴブニュ(ギガ)達は最初からいた痕跡を無くし彼等は去っていた…

 

 

ーーーギギギギッ!?ガガガガッ!?ーーー

 

ゴブニュ(オメガ)二体はヤプール、ジャグラー、ゼット、グローザムという四対二の状況でも互角に戦っていたが段々とオメガ達が押され始めていた

 

グローザム「フロストブレイズ!」

 

ヤプール「メタリウム光線!」

 

ーーーギギギギッ!?ガガガガッ!?ーーー

 

グローザムは口から高熱と冷気を纏ったフロストブレイズを吐き出し、ヤプールはメタリウム光線を放ちゴブニュ(オメガ)は爆散する、もう一体のゴブニュ(オメガ)はゼットとジャグラーに槍で突かれたり刀で切り裂かれていた

 

ーーーギギギギッ!ガガガガッ!ーーー

 

800万馬力を持つゴブニュ(オメガ)だがその怪力も二人が刀や槍で攻撃するため当たらず電撃も避けられ東部での突き刺しも防がれてしまい、この機械島とは一体化できずジャグラーにより左腕を切断されてしまう

 

ーーーギギギギ!ガガガガッ!ーーー

 

ならばと自爆の用意をするがその前にジャグラーの蛇心剣で斬り付けられ上半身が地面に落ち次に放たれたゼットの火球に当たり爆散した

 

ジャグラー「は、言う程大したことなかったな」

 

ゼット「……結構硬かった装甲に何度も斬りかかって漸く切り裂いたお前がいうセリフとは思えないな」

 

ジャグラー「うるせ、まあ後は先生があのガイのモノマネ野郎をブチ殺せばいいだけだ」

 

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

レオダーク「やめなさい!こんなことしていいと思ってるのですか?!」

 

アストラダーク「私達にこんな真似していいと思ってるの!?」

 

カイザーギドラはデストロイド・カイザーで空中にレオダークとアストラダークを吊り上げ二人はもがき苦しむ、それを見て嬉しいのか呆れているのか分からない顔をするカイザーギドラにスーパーグランドキングは一瞥した後スーパーグランレーザーでトドメを刺そうとする、それを見たレオダークとアストラダークが抗議の声を上げる

 

レオダーク「待てください!殺すなら妹だけ殺して下さい!?僕は死にたく無い!」

 

アストラダーク「はあ?!何言ってるのよ!このクソ兄貴から撃ちなさい!で私は助けて!」

 

ーーーグゥエェェェ………グゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギィヤアアァ……ギィヤアアアァァァァッ!ーーー

 

レオダーク「ちょ……!?グアアアア!!?」

 

アストラダーク「まちな…!?イヤアアアア!」

 

スーパーグランドギングとカイザーギドラはスーパーグランレーザーとデストロイド・カイザーを放ち二人のカラータイマーを穿ち二人は地面に落ち目から光を無くす…勝利した二体はティガダークの元へ行く

 

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

ウルトラマンダーク「ウオオオ!?やめろこの醜い怪物がぁぁあ!?」

 

スタラーンはウルトラマンダークを自身に引き寄せ斧と槌で殴ったり皮膚を裂くその度思わず耳を防ぎたくなる喚き声をあげるウルトラマンダークにスタラーンは苛立ちながらもウルトラマンダークを痛めつけていく…

 

キングベムラー「……こんなにも弱いとは…弱すぎて怒りを通り過ぎて泣きたくなるな」

 

セブンダーク「あ"あ"ああああぁぁぁ!!?痛い痛い!?何で私がこんな目に!?」

 

キングベムラーはセブンダークの両腕をもぎ取りビームランプを破壊し顔面を蹴り上げる…攻撃を受け続け麗子は泣きだす…がキングベムラーには慈悲などない、元よりウルトラマンを尊敬するキングベムラーにはウルトラマンを冒涜する存在を許さない、故にキングベムラーはトドメを刺す

 

キングベムラー「スラターン、こいつらを殺すぞ」

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは自慢の怪力でウルトラマンダークの首を絞めウルトラマンダークは口から泡を吐き目から光を消し動かなくなりキングベムラーも無数の暗黒の穴を開け全身を刺し穿ちセブンダークも動かなくなる、そんな二人を汚物を見る目で一瞥した後二体はティガダークの元へ行く

 

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ティガダーク「何でよ!?何で私の攻撃は通じないのにこいつの攻撃は効くのよ?!」

 

ティガダークは何度も攻撃するがダークメイサーやダークホイッパーをしようとしてもテレポートで逃げられハンドスラッシュやゼペリオン光線は吸収されて反射されてしまう…対してイリスが放つ多彩な攻撃を防ぐ術は避けるしかなくティガダークは身体中が傷ついていた…実はティガダークには受けた攻撃を吸収し自分の力に変える能力があるのだが泉美はそんなことを知らないため使用せずたんにティガダークがここまで抵抗できたのは泉美の心の闇(醜い心)が深いからであろう…

 

ティガダーク「この…死ねえええええ!!」

 

ーーークゥウウウウ!!ーーー

 

ティガダークはゼペリオン光線を放ちイリスもゼペリオン光線を放つ…そして素晴らしいは拮抗するが…イリスのゼペリオン光線が押しだしティガダークが押し負けティガダークは吹き飛ぶ

 

ティガダーク「く…!?調子に乗って…本気で相手を…」

 

ティガダークが「本気で相手をしてやる」そう言おうとした瞬間電撃ビーム、暗黒の穴から暗黒エネルギー弾、スーパーグランレーザー、デストロイド・カイザーを放たれティガダークは吹き飛ぶ…放った先にはキングベムラー、スラターン、カイザーギドラ、スーパーグランドキングが歩み寄りイリスと合流しティガダークをかつて主人に多数でリンチしたように今度は逆に自分達がリンチにしてやろうとティガダークに迫っていきティガダークは逃げようとするがキングベムラーに足を切断され這うように逃げようとするが目の前にテレポートで現れたイリスに防がれ怪獣達にリンチにされる

 

武「ああ!役立たず共め!何人か死んだようだし…役に立たぬな」

 

鴎外「……君本当に人の親かい?」

 

武は自分の娘息子が死んだというのに悲しむどころか吐き捨てるように言い鴎外は信じられないものを見る目で武を見つめる…実際武にとって息子達など自分のステータスに過ぎず役に立たないステータスとして神無を切り捨てたのだから…実際泉美も自分の社会的地位を上げるために結婚したに過ぎない…

 

カミーラ「………………」

 

カミーラはデモンジャバーを何度も降り注がせ鏡花と神無を追い詰める…カミーラは如何なる攻撃も効かずに悉く口撃を凍結させられ神無も鏡花も体力が尽き掛ける

 

神無「……やばい…もう殆ど呪力ないや…」

 

鏡花「私も…もう体力が……」

 

神無と鏡花は疲労し過ぎて動きが鈍る…その隙をついてカミーラは鏡花に接近しアイゾードで切り裂こうとする、鏡花は右腕で防ごうとするがもう間に合わないと諦めかけた時神無が縮地で現れ空間断絶で鏡花を守るがカミーラは空間断絶した空間を避けカミーラウィップで攻撃し神無の体を凍結させ砕く

 

神無「……く……!流石に不味かったか…」

 

鏡花「神無!?」

 

神無はすぐさまライトニング・ピアスを放ち縮地で鏡花ごと逃げる…そしてカミーラが目視できないところで一先ず隠れる

 

神無「……ヤバイ…万全な状態ならまだしも…これはキツイ…カミーラはやっぱり強いや…死ぬかもこれは…」

 

鏡花「……反論したいけど出来ませんね…このまま二人で死ぬ…あ、それもいいかも…」

 

神無と鏡花が諦めかけた時、鏡花は思い出した、ススルーシィに言われたことを…鏡花はそれを思い出し最後にと尋ねるように聞く

 

鏡花「……あの僭主(テュラノス)て何です?」

 

神無「……!?…おいそれどこで聞いた?」

 

鏡花「いえ…ススルーシィさんが言ってて…それにしてもらえば勝てるて…」

 

神無「…………………」

 

鏡花が僭主(テュラノス)という単語を聞くと明らかに動揺する神無…そしてしばらく黙る神無に鏡花が再び話しかけようとすると神無が先に言葉を出す

 

神無「君は……永遠に生きる覚悟はあるのか?」

 

鏡花「へ?」

 

神無が唐突に話した言葉に鏡花は何を言っているのかと思う…それでも神無は言葉を続ける

 

神無「僕が死ぬまで君も絶対死ねない呪い…これを受ければ…人の力を超えた…僕達魔王の如き力を得られる…が人としては絶対死ねない…それでもいいのか?」

 

鏡花「……………………」

 

神無「……まあいいこの権能はバグの様なものだ…副作用があるかもしれないし「やります」……今なんと言った?」

 

鏡花「やるて言ったんですよ、いいですからその僭主(テュラノス)とやらにして下さいよ…もうそれしないと死ぬんでしょ、だったら別にいいですよ(それにあなたが死ぬまで死なないで…ある意味プロポ……)」

 

鏡花は内面は真面目な顔でいい内心不純なことを考えているが役立ちたいという想いは変わらない、それを聞いた神無は笑う

 

神無「君は馬鹿か…ああ過去形は失礼だ…君は馬鹿だ…」

 

鏡花「…おいこらこの状況でよく喧嘩売れるな」

 

神無「ははは…まあいい…そんなに望むなら…後で文句言うなよ?」

 

鏡花「言いませんよ…でやり方は?…は!まさかキスとかじゃあないでしょう「もう終わったよ」へ?」

 

鏡花は顔を赤らめ草薙護堂の様にキスでそのにするのかと考えたが神無は鏡花の胸部を触り終わったと言った

 

鏡花「……あれキスとかは?せめて髪の毛を飲ませるとかは?」

 

神無「……触れれば終わり、因みに君に授けたのはヘカテーより簒奪した死の黒月(デス・ブラックムーン)という重力を操る権能でこれは龍天…」

 

鏡花「……乙女の純情を返せぇぇぇ!!」

 

鏡花はてっきりキスか髪の毛を飲ませると思っていたのに簡単にしかも素っ気なく済まされ貰いたての権能を使い重力で強化した拳で神無を殴り飛ばす

 

神無「……何するんだ…貰った力を最初に向けるのがあげた恩人とは…」

 

鏡花「知りません!乙女の純情を返して下さい!……折角キスだと思ったのに…」

 

鏡花は顔を赤くして神無を責め神無も何か言おうとしたがカミーラがデモンジャバーを放ち話す余裕もない

 

神無「……まあいい…さっさと倒せ鏡花…体力とか回復してるだろ…僕はもう動けないと思え…」

 

鏡花「人使いが荒い…まあいいです…見せてやりますよ私の真のち「あ、そういうのいいから早くして」……」

 

鏡花は何か言いたげな目で見るがカミーラに近づき重力で強化した腕で殴りつける…カミーラは氷の壁で防ごうとするが氷の壁をも砕きカミーラの腹に拳を叩きつける

 

カミーラ「…………………!?」

 

カミーラは吹き飛びそれを見た武が焦る…そして更に甲高い悲鳴が聞こえ武は悲鳴の方を見るとティガダークが右腕をスラターンの斧で切り落とされ、左腕をスーパーグランドキングが切り落とした…そしてトドメとしてキングベムラーが無数の暗黒の穴から闇の刃をだし地面に張り付けカイザーギドラが噛みつきエネルギーを吸い取った後イリスがオーバーブースト・プラズマを放ち命中させる

 

ティガダーク「あ"あ"あぁぁ!!?馬…………鹿………な…私がこんな所で…死ぬわけ…」

 

ティガダークはそう言うと目から光をなくし動かなくなり…闇の粒子となって消え…他の兄弟達も闇の粒子となって武の持つオーブダークカリバーに吸収される

 

武「……役立たず共め…カミーラ!一時撤退だ!ここは自爆させる!」

 

武はそう言うと闇の粒子となり消え去りカミーラも闇の霧に覆われ消えていく…消えていく間際カミーラが神無達と戦っている間一切開かなかった口を開け何か言おうとするがその前に消えてしまう

 

鏡花「……撤退しましたか……」

 

鏡花がどことなく呟くと何処からかピピピと音が聞こえてくる

 

神無「……やっぱり自爆するのか…さっき自爆て言ってたしな…早く逃げよ」

 

鏡花「…………爆発オチなんてサイテー…なんて冗談言う暇ないですね」

 

神無達は縮地を行い白鯨まで飛びゴブニュ(ヴァハ)を倒し尽くした織田作達はもう既に白鯨内に逃げ込みラヴクラフトとヤプール達も乗り込んでくるが段々音が早くなってきてもうすぐ自爆すると分かる

 

神無「……ゴジラやってくれ…あと白鯨、地上まで転移で戻れ」

 

モビー・ディック「了解、願い事を叶えよう」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

すると地上で待機していたゴジラは放射熱線を放ち遠く離れた機械島を撃ち抜きその瞬間に白鯨が願い事を叶え地上へ戻る…その瞬間機械島は爆散し機械島の破片が地上へ降り注ぐ…がその先にはグランドギドラが待機していた

 

グランドギドラ「何の作戦かと思えば…ゴミ処理か……まさかこのギドラ族である私が雑用を任されるとはな…」

 

グランドギドラはそう呟くと引力光線を放ち機械島の破片を壊したから海の方へと誘導する…

 

神無「いやぁ……一番殺したかった奴が逃げた逃げられたか…いやぁ…残念だ…殺したかったのに…………」

 

鏡花「……残念ですね…私が活躍するところがなくなっちゃいまし……た…」

 

鴎外「あ、二人とも倒れた…ジャグラー君担いで」

 

ジャグラー「冷静だなおい」

 

そう二人が呟いたところで力尽きたのか二人とも地面に倒れる、鴎外はそんな二人を見るとジャグラーに運ぶよう言うが冷静な鴎外にジャグラーはツッコむ

 

 

その頃逃げた武は五枚のカードを見て笑っていた…そのカードはティガダーク、ウルトラマンダーク、セブンダーク、レオダーク、アストラダークが描かれておりさらにメビウス、ヒカリ、コスモス、アグル、マックス、ベリアルのカードを取り出す

 

武「……後は闇の輪だけだ…」

 

武はそう言って笑うと闇の中に消えていった

 

 

 




また中途半端に終わってしまった…武だけは生き残りましたが…楽に殺したくないからですね。さて次回は鏡花ちゃんがなった僭主の説明と何の神様から簒奪した権能か分かります


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八十一話異次元の色彩 前半

皆さんはウルトラマン超闘士激伝は知っていますか?今回はそれを色濃く使った怪獣が出てきますよ!

さて前からファナティカー達が言っていたあの方の名前が明らかに


異次元空間、そこにはマザロン人ファナティカーがマザリュース、ユニタンク、カウラを囲ませていた

 

ファナティカー「今こそ一つになる時!私はあの偉大なるお方「プリカーサー」様にこの星を捧げる時!さあ私と一つになるのだ!」

 

そう高らかに宣言するとファナティカーはマザリュース達を吸い込み…最強超獣ジャンボキングの姿になる…が後ろ半身の上部がファナティカーの上半身となっており丸でジャンボキングにファナティカーが乗っているかのような風体だった

 

ファナティカー「素晴らしい力だ…これであの方の役に立てる…そうこの怪僧ファナティカー…いなかつてハイパーマザロンと呼ばれし私の力を見せてやろう!だがこの力をフルパワーを発揮するにはこいつの力が必要だがな…頼むぞメガ・カイジュウ」

 

ファナティカーはそう言うと

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

すると空間を割って現れたのは頑丈そうな頭部に下顎にある大きな牙、強靭な装甲に六本も手足があり鋭い二本の尻尾が特徴的な怪獣…いなKAIJU カテゴリー【13】というスラターンを遥かに超えるKAIJU メガ・カイジュウが現れる

 

ファナティカー「まずはカテゴリー4 シュライクソーンとハクジャで攻める…そしてカテゴリー5のライジンを出し…最後は私が自ら出向きメガ・カイジュウは私のエネルギー補給を頼む…まあライジンもシュライクソーン、ハクジャも死んでも構わん奴らだ…」

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

ファナティカーはそう呟くと同調するかのようにメガ・カイジュウも吼える…彼等は自分の命が関係しなかったら仲間(とすら思っていないだろうが)が死んでもなんとも思わないのだ…だから無茶な命令がいくらでもできる…それが後々自分達の首を締めることになるとは知らず

 

 

 

神無「じゃあ僭主(テュラノス)とは何かについて説明しよう」

 

鏡花「いきなりですか」

 

神無と鏡花はカミーラとの戦いが終わり気を失った後ジャグラーに運ばれて医務室で寝っており先に目が覚めた神無は鏡花の目覚めを待ち鏡花が目を覚ますといきなり鏡花に話しかけた

 

神無「まずどの神様を殺して手に入れたかだが…これはメソアメリカに伝わる神話に登場する龍天使カンヘル セルピヌスから簒奪した権能だ」

 

セルピヌス、メソアメリカに伝わる天使であり竜でもある存在であり、カンヘル竜は神が星を創造した時に生み出された風の竜と言われセルピヌスはまだ天地が無かった頃天使(カンヘル)を洗礼したと言われ、カンヘル竜はキリスト教を人々に受け入れる為に古来の信仰とキリスト教を融合して作られた伝説とされている

 

そもそもカンヘルとは、アステカにおいて権威を象徴する蛇または竜の頭部が着けられた杖のことであり、この杖は王や神官といった立場の者しか保有できず聖職者達は天使を「カンヘル竜」と呼ぶことでキリスト教の神の偉大さを教え改宗させようとしたのだ

 

そしてカンヘル竜達は言葉で世界を生み出し方位を生み出したと言う、セルピヌスはキリスト教の神聖四文字…ヤハウェが生み出したと最初のカンヘル竜にしてヤハウェの次に生まれたものとされている

 

神無「まあこんな感じの神様だけど権能の能力は倒した神の権能を簒奪出来なかった場合無理矢理奪い取ると言う権能だ…まあ4回までだが…そしてその奪った能力を他者に移す能力だ」

 

ジャグラー「先生質問です!どうしてそんなことするんですか」

 

鏡花「何ナチュラルに入ってきてるんですジャグラーさん?」

 

神無が説明しているといつの間にか入ってきていたジャグラーが手を挙げて質問する…よく見るとヤプール達もいる

 

神無「はい、授けることでカンピオーネ一歩手前…つまり魔王の劣化スペックになるのです…簡単に言うと魔術耐性が強くなる、梟並みの暗視力、人間離れした直感力などの肉体的な能力に生命力…まあカンピオーネ特有の「勝つのが絶望的な状況でも勝機を見出してしまう」という力まではないが…それでも権能をノーリスクで使える…実にいい駒…強い眷を作る権能だ…近い所だと護堂君の少年とやらが該当するね」

 

ヤプール「お前今駒て言ったよな?」

 

ヤプールは神無の説明の中で引っかかる単語があったが神無は無視する

 

神無「さて鏡花に渡した権能は死の黒月、ギリシャ神話に登場する冥府の神、ハーデース、ペルセポネに次ぐ地獄の実力者 アルテミス、ペルセポネ、セレーネーと三位一体をなす無敵の女王ヘカテーより簒奪した権能だ」

 

ヤプール「ヘカテー…ああ、重力を擬人化した月の女神か…中々マイナーな神だがギガントマキアではトドメこそヘラクレスにさしてもらっているが巨人(ギガス)を殴り倒したという実績を持つ女神だな」

 

鏡花「……(何故ヤプールさんはここまで詳しいんだろう…)」

 

神無はヘカテーの名を上げるとヤプール以外「知らない、聞いたことない」という顔をするがヤプールはおおと声を上げる…ヤプールがギリシャ神話を知っている理由?人間の世界が好きだからだろう

 

神無「話を戻すとヘカテーの権能は重力を操る権能だが重力(万有引力)が持っているのは引力だけだが本来ないはずの斥力の力も操れる」

 

鏡花「ばんゆーいんりょく?せきりょく?…魔法か何かですか?」

 

グローザム「…………皇帝、馬鹿にこの能力を渡したのは間違いです」

 

本来重力は引力しか持っておらず斥力は持っていないのだがこの権能は両方持っておりつまり斥力フィールドを貼り相手の攻撃を防いだり弾いたり引き寄せたりできる応用が効く能力なのだ……が鏡花は万有引力や斥力すら知らない…キングギドラ達はそれを理解し軽々扱えるというのに…

 

神無「やはり感性だけで生きている馬鹿には無理か…だから学がない奴は苦手だ…エセインテリとか言われる翁ですら知っていることなのに…はあ実に馬鹿だ君は」

 

鏡花「………仕方ないです、だって難しいですから!」

 

神無「そういう僕は小学校にも中学にも行っているが一切教科書など貰えず教室にも入れて貰えなかった僕ですら知っているのにか?純粋な勉強不足だろう」

 

鏡花「……う」

 

鏡花は難しいからという理由で誤魔化そうとするが神無の言葉に反論できずにいた…まあ神無の場合は魔術師とだけあって様々な分野を学んでいるので仕方ないが…

 

ジャグラー「……まあそんな事よりお前が使ってる魔法とかあるだろ?あれて俺達でも覚えられるのか?」

 

ヤプール「そうだな魔法とやらは我々の宇宙でも珍しい、何せ魔法に近いことは科学でてきてしまうからな」

 

咄嗟にジャグラーとヤプールが話題をそらすように神無に話しかける

 

神無「……無理、第一呪力のない宇宙人は覚えても使えないし僕の魔法は教えられるものじゃない、鴎外達が使っているものも「能力追跡」で渡しているだけ、後鏡花は呪力がないから使えないな」

 

鏡花「さりげなく使えない発言しましたね…ふんいいですよ私はこれがありますから」

 

そう言うと鏡花は手から黒い球…ブラックホールを出す

 

鏡花「どうですコツさえ掴めざこんなに簡単に出せます」

 

えへんと無い胸を張って黒い球を見せつける鏡花、グローザムはそれを腕でつつくと腕がなくなり急いで再生していた

 

神無「……動物の感性か…まあいい役に立つならね…」

 

神無はそう言うともう言うことはないとばかりに部屋を出て行こうとしたその時どこからともなく声が聞こえる

 

(落ちぶれたものだな…我が元神ヤプールよ)

 

ヤプール「!?誰だ!」

 

ヤプールはその声を聞くと立ち上がって叫ぶ…すると空間が割れそこから緑色の肌とフジツボのような大きな目をした人物…ファナティカーが現れる…いなその空間はモニターのようなものでそこにファナティカーが映っているだけなのだが…

 

ファナティカー「初めまして諸君私の名はマザロン人 ファナティカーという、貴様等を抹殺する為にここにきた…手始めにこれを受け取ってくれ」

 

ファナティカーはそう宣言すると街中に三体の怪獣が空間を破って出現する…一体は顔が割れているのが特徴的なティラノサウルスの様な怪獣…いなKAIJU…スラターンと同じカテゴリー5 ライジン、そして10個の目を持ち四足歩行の発行する棘を持つKAIJUカテゴリー4 シュライクソーン、三葉虫の様な外骨格を覆い一対の牙を生やした下顎や鉤爪を持つワニと言ったカテゴリー4 ハクジャが現れる

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッーーー

 

ーーーフシュウウウウウ!ーーー

 

ーーーキシャアイイィィィ!ーーー

 

三体は同時に動き始め街を破壊し始める

 

神無「……知らない怪獣…まあいいか行け」

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーグヴゥオオオオォォォッ!ーーー

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

神無はキングシルバゴン、バルグザーダン、ギロンを召喚し、キングシルバゴンにはライジンにバルグザータンはシュライクソーンにギロンはハクジャと交戦する

 

ーーーキシャアイイィィィ!ーーー

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

ギロンは包丁の様な頭部でハクジャに斬りかかりハクジャは銃剣の様な尻尾で攻撃する…ギロンは何度も斬りかかりハクジャの胸を切り裂いた…が逆にギロンが悲鳴をあげる

 

ーーークガァアアアアア!?ーーー

 

そうハクジャの血は溶岩の様に熱くその血がギロンにかかりギロンは火傷を負い悲鳴をあげたのだ…そんなギロンを見てハクジャは尻尾で攻撃しようとするが

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

ーーーキシャアイイィィィ!?ーーー

 

何とギロンが先ほどの仕返しとばかり尻尾を斬り落としハクジャは悲鳴をあげ更にギロンは頭部大きく振り上げ思い切りハクジャの外骨格に当て外骨格にヒビを入られる

 

ーーーキシャアイイィィィ!?ーーー

 

ハクジャは自慢の装甲を破られ口を大きく開けてギロンに噛み付こうとするがギロンは手裏剣をハクジャの口の中に放り込み体内をメチャクチャに切り裂く…しかも溶岩の様に熱い血が体内に流れ込みハクジャは悲痛の叫びをあげる

 

ーーーキシャアイイィィィ!!!?ーーー

 

ーーークガァアアアアア!ーーー

 

トドメとばかりギロンは高速で動きハクジャを横に切り裂きハクジャの体が二つに分かれる…がハクジャは当然生きており人間でいう峰打ちの様なものだった(ギロン的には)、もう追い打ちを仕掛ける必要はないとギロンはその場に立ち尽くして他の仲間が倒し終わるのを待つ…そんな中ギロンはふとハクジャが戦闘中何かに怯えていた様な気がしそれを考えるギロン

 

 

ーーーフシュウウウウウ!ーーー

 

シュライクソーンは剃刀のような鋭いトゲが生えた二本の尻尾に生えた自力推進機能をもつ棘をプラズマエネルギーを纏わせてバルグザーダンに放ち、バルグザーダンはそのプラズマエネルギーを自身の雷操作で棘に纏わせてあるプラズマエネルギーを操作し軌道を逸らしていく

 

ーーーグヴゥオオオオォォォッ!ーーー

 

バルグザーダンは暗雲を呼びそこから落雷を落とす、それをシュライクソーンはプラズマエネルギーを纏った尻尾で相殺していく

 

ーーーグヴゥオオオオォォォッ!ーーー

 

ーーーフシュウウウウウ!ーーー

 

二体はお互いの攻撃を弾き合い、相殺して防いで互角の勝負を繰り広げる、シュライクソーンは尻尾の棘を飛ばしバルグザーダンは背中の巨大な棘に落雷を浴び電撃をチャージしていた

 

ーーーフシュウウウウウ!ーーー

 

シュライクソーンはまずいと思い尻尾の棘をもっと沢山、もっと速く放つ…がバルグザーダンが電撃を纏っているせいか、棘が軌道を逸れ一向に当たらずバルグザーダンはシュライクソーンに向かって走り出す

 

ーーーグヴゥオオオオォォォッ!ーーー

 

ーーーフシュウウウウウ!?ーーー

 

シュライクソーンは走ってくるバルグザーダンを見てまずいと感じる…実はシュライクソーンは遠距離型であり腹部への刺突が弱点であり偶然にもバルグザーダンはそれを行おうとしておりシュライクソーンはそれを必死に止めようとするがバルグザーダンは止まる気配を見せない…そして等々雷撃を纏ったまま攻撃する「スパークダッシュ」がシュライクソーンに炸裂しシュライクソーンは派手に吹き飛び…意識をなくす…

 

ーーーグヴゥオオオオォォォッ!ーーー

 

バルグザーダンは勝利の叫びをあげるとともに一つの予想が浮かび上がる…ハクジャといいシュライクソーンといい…そしてキングシルバゴンが戦っているライジンも何かに怯えている様な気がする事に……

 

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

キングシルバゴンはライジンに接近し470万馬力の拳で殴りつけようとするがライジンも拳に電撃を纏わせるプラズマクローをキングシルバゴンの拳にぶつける…

 

ーーーグオオオォォォォォォォ……!ーーー

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

本来なら単純なパワーはキングシルバゴンの方に旗が上がるがライジンは拳に電撃を纏わせキングシルバゴンの体に電撃を浴びせ力が出せない様にしている…更に有利につこうとキングシルバゴンの頭部に噛みつき頭蓋骨を破ろうとするが

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!!?ーーー

 

ーーーグオオオォォォォォォォ…………ーーー

 

何とキングシルバゴンの余りにも硬い装甲に歯が割れバラバラと歯が崩れ落ちる…このキングシルバゴンは改造前のシルバゴンと同等の防御力を持っている為ライジンの攻撃では中々傷が与えられない…電撃もちょっとピリピリする程度なのだ…噛みつきが効かないなら「スーパーセル脳幹」から発生させた電撃で敵を感電させることもできない、そんなキングシルバゴンは呆れながらもライジンの頭部を殴りつける

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!?ーーー

 

ライジンの弱点は上顎にある小脳、そこをキングシルバゴンが重点的に攻撃しライジンは苦しい悲鳴をあげる…ライジン得意のエネルギーの吸収、反射も殴りつける攻撃しか使わないキングシルバゴンには効果がなく高い防御力もキングシルバゴンには通用しない

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

キングシルバゴンは更に追い討ちをかけるべくライジンの小脳を殴りつける、ライジンが悲鳴をあげても殴る、もう小脳が潰れても殴り続ける

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!!?ーーー

 

キングシルバゴンはトドメとばかりにライジンの首を掴み地面に叩きつけ尻尾を掴み投げ飛ばす、そしてデモリション・フレイムでライジンを焼き上げる

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!?ーーー

 

当然ライジンは暑さのあまり転げ回るが…しばらく経つとデモリション・フレイムのエネルギーを吸収し反射するがキングシルバゴンには「ちょっと体が焼けるな」程度にしか思わずライジンの頭部を殴りつけ軽い脳震盪を起こしライジンは倒れ伏せる

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

キングシルバゴンは右腕をあげ大音量で吠える…ドラミングし近寄ってきたバルグザーダンとギロンにハイタッチしお疲れさんとばかりに鳴き声をあげる

 

ジャグラー「……シルバゴンて馬鹿と思ってたけど意外と頭いいのか?」

 

神無「え?ちょっと躾けたら炒飯を作れる様になりましたよ、あとプラカードに文字をかける様になりました」

 

鏡花「シルバゴンが凄いてより炒飯の作り方や文字書きを教える神無が凄い」

 

神無「そう?まあシルバゴンは覚えが良い方だよ、他の怪獣は文字書きすらできない奴がいるから」

 

「それが普通だよ」ヤプール達はそう思った…その時、上空からキングシルバゴン達の何十倍もデカイ怪獣とスラターン以上の大きさを誇り、強靭な装甲に全身が刺々しく六本足の怪獣が落ちてきた…その怪獣は最強超獣ジャンボキングに酷使しており後ろ半身はファナティカーの身体で出来ていた

 

ファナティカー「…やはり役に立たぬか…まあ良い最初から期待などしていない…その前に話そうかこの姿はハイパーマザロン…ジャンボキングの身体を最大まで大きくし私の戦闘力を加えた最強の姿だ…我らが主人「プリカーサー」様の命により貴様らをこの私ファナティカーとメガ・カイジュウが滅ぼす」

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

メガ・カイジュウはそう吠えると地面を伝わる衝撃波を放ちキングシルバゴン達だけでなく仲間であるはずのライジン達をも巻き込み吹き飛ばす

 

ヤプール「貴様!先の怪獣は仲間ではないのか!?」

 

ファナティカー「仲間?何ともお優しいことでヤプール君?……キャハハハッ!役に立たない奴はいらないんだよ!さて私達は仕事をがんばらなくっちゃ、がんばらなくっちゃ!」

 

ファナティカーはそういうが早いかジャンボキングの脚を動かしライジン達を踏み潰そうとする…がそれをキングシルバゴンが押さえ込みキングシルバゴンが力を込めて足の軌道を逸らす

 

ファナティカー「チ!まあ良い貴様らなど十秒で殺せますからね」

 

ファナティカーはそういうと背後にメガ・カイジュウを控えさせキングシルバゴンに向かってハイパーマグマレーザーを放つ…キングシルバゴンはそれを両腕をクロスして防ぐが腕に焼け跡がつくほどの威力だった

 

ファナティカー「……さあ我が神にこの星を捧げる前に貴様らを生贄に捧げるとしよう」

 

ファナティカーはそういつとジャンボキングの身体を動かしキングシルバゴン達に口から火炎を吐き出そうとする…それを見てキングシルバゴン達はライジン達を庇おうとライジン達の前に立つ、それを不思議そうに見るライジン達…そんな光景など知ったことかとジャンボキングは火炎を吐き出した

 

 

 

 




ウルトラマン超闘士激伝では大ボスとして登場したマザロン人は作画担当の栗原仁氏も「マザロンがここまで活躍するのは『激伝』だけ」と発言されているほど優遇されていますね、怨念が強すぎてジャンボキングの下半身を乗っ取り強化した程ですからね…さて次回は後半戦です

後この世界でのキングシルバゴンは賢いです


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八十一話異次元の色彩 後半

さて次回は遅れます!すみません!テスト勉強があるので!…でも感想が頂けたら嬉しいです!

さて今回は決着とスラターンの強化です、あと文字数少ないです、最近割とスランプ気味です…あれ?アイデアてどう出すのだっけ?…筆が進まない…


火炎がキングシルバゴン達に迫りかけた瞬間神無がギガダークナイザーをキングシルバゴン達に向ける

 

神無「お前達戻れ、そして頼むぞスラターンとスペースゴジラ、モスラ、デストロイア」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーピアァァァ!ピアァァァァ!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

神無はすぐにキングシルバゴン達を戻しスラターンとスペースゴジラ、鎧モスラを召喚する、キングシルバゴンはとっさに戻され怒りかけたが実力差が分かっているのかスラターン達に軽く吠えると黙る…応援のつもりだろう

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは現れた瞬間、同じKAIJUとしてライジンの扱いに怒りスラターンは雄叫びをあげてファナティカーを睨みつける、が、そんなこと知った事かとファナティカーは巨体を動かし足で踏み潰そうとするがスラターンはそれを受け止め逆にファナティカーの動きを封じる

 

ファナティカー「な!?…くそ!舐めた真似を!」

 

神無「スペースゴジラ、コロナビームだ」

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

スペースゴジラは稲妻状のビームを吐きファナティカーの腹に当たりファナティカーは思わず足の力を抜きスラターンはその瞬間にファナティカーの足を投げ飛ばしファナティカーは倒れてしまう

 

ファナティカー「ぬお…水晶トカゲめが…!ええいこれでも喰らえ!」

 

ファナティカーは掌からハイパーマグマレーザーを出すがスペースゴジラは高出力の光子バリアを張るフォトン・リアクティブ・シールドでハイパーマグマレーザーを完全に防ぎ跳ね返す

 

ファナティカー「ぬ!?おのれ!」

 

ファナティカーは全身からバリヤーを出し跳ね返ったハイパーマグマレーザーを防ぐ、ならばとファナティカーはジャンボキングの目から怪光線を放ちスペースゴジラはそれを避ける

 

ファナティカー「これで終わりと思うなよ!」

 

ファナティカーは口からミサイルを何発も撃ち出し目からも怪光線を放ちそれを鎧モスラがシャイニングシールドを張り防ぐ

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

凄まじい勢いで口からオキシジェン・デストロイヤーを吐き出す「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」を放ちファナティカーの体を溶かす…がすぐに再生してしまう

 

ファナティカー「無駄なことを!この姿の私に勝てるはずがないだろう!私のエネルギーは無限なのだから!」

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ならばと角の分子間結合を一時的に解き、巨大な剣のように変化し、ミクロオキシゲンを高圧で噴出しながら切り裂く「ヴァリアブル・スライサー」を使いファナティカーの体を一刀両断する…が

 

ファナティカー「無駄だぁぁぁ!私は不死身!何度でも蘇る!」

 

ファナティカーはそう叫ぶとハイパーマグマレーザーを両手から放ち鎧モスラとデストロイアを吹き飛ばす

 

ーーーピアァァァ!?ピアァァァァ!?ーーー

 

ーーーキシュィィィ!?ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

吹き飛ばされた鎧モスラとデストロイアを見たスペースゴジラとスラターンはコロナビームと電撃ビームを放ちファナティカーを攻撃しようとするが後ろに待機していたメガ・カイジュウが衝撃波を放ちファナティカーを巻き込みながらもスラターン達の攻撃を消滅させ衝撃波の影響でスラターンとスペースゴジラを後ろへ押し返す

 

ファナティカー「無駄だ!特にカテゴリー5!貴様のような神に逆らった昔の玩具の癖に私にに勝てると思っているのか!」

 

ファナティカーはそう言うとスラターンの倍近くある体を動かしスラターンの頭を踏みつける、それにスラターンが憤りの鳴き声をあげスペースゴジラがそれを見て両肩のクリスタルから緑色の反重力光線を発射するグラビ・トルネードでスラターンを踏みつけている足を持ち上げスラターンはその間に脱出する

 

ーーーピアァァァ!ピアァァァァ!ーーー

 

鎧モスラは額から青い光線 鎧・クロスヒートレーザーを放ち迎撃としてファナティカーが放ったハイパーマグマレーザーを押し返し腕を破壊するが即座に再生する

 

ファナティカー「無駄無駄無駄!私は不死身だぁぁぁぁぁ!」

 

ファナティカーはそう言うとミサイルをジャンボキングの口から無数に放ちスペースゴジラのフォトン・リアクティブ・シールドで防ぐ…その頃スラターンはメガ・カイジュウを倒そうと近づいていた

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンはメガ・カイジュウに斧を振り下ろすがメガ・カイジュウは六本ある手足の一つで受け止めもう一本の手足でスラターン殴りつける

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!?ーーー

 

するとスラターンが吹き飛ばされる…メガ・カイジュウは攻撃力、防御力が凄まじくスラターンの攻撃は歯が立たずメガ・カイジュウの攻撃はスラターンにかなりダメージを与える…これだけでカテゴリー5とカテゴリー13の差が分かる…

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

メガ・カイジュウは衝撃波を飛ばしスラターンを攻撃するがスラターンは衝撃波を堪え電撃ビームで反撃する…がそれをメガ・カイジュウはライジンの力で吸収し反射してスラターンに返す

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?ーーー

 

スラターンは自分の攻撃で吹き飛び近くにあった建物を壊しながら転倒する…さて何故メガ・カイジュウがライジンの能力が使えるのか?実はメガ・カイジュウは合体怪獣…ならぬ合体KAIJUでありライジンやその他様々な怪獣と合体して生まれたのだ、そのため他の怪獣の力が扱える

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

メガ・カイジュウはスラターンを嘲笑いながらお前には決して俺には勝てないとばかりに六本の手足のうち四本でスラターンを挑発するがスラターンは電撃ビームをメガ・カイジュウが合体しているそれぞれの怪獣の副脳皮質のうちの一つに当たり爆発を起こす

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!?ーーー

 

油断していたあまりに弱点を突かれ攻撃力、火力が落ちてしまうがメガ・カイジュウはならもう破壊されないようにまだある複数の弱点を庇う様に副脳皮質を隠すがスラターンにはどこにあるか直感的に分かる…がそれを破壊するための火力が少ない…とスラターンは歯噛みする

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!ーーー

 

スラターンの歯噛みを見て攻撃できないと悟ったメガ・カイジュウは嘲笑うとともに安心する…何せメガ・カイジュウ自身がファナティカーの強さの源なのだから…そんな中ライジン達は後ろでスラターンが戦う姿をずっと見ていた

 

 

戦いは戻って鎧モスラ達は必死にファナティカーに攻撃するが自分達の倍以上ある大きさのファナティカーには足元程度しか届かず即座に再生してしまう…とここで鎧モスラ達は何故こうも再生が早いのか怪しむ…何かタネがあると思い鎧モスラ達は遠巻きに攻撃する

 

ファナティカー「ええい!さっさと捻り潰してやる!そろそろあの方が御出でになるのに…」

 

ファナティカーはあの方「プリカーサー」がそろそろこの世界に来るため異世界からゲートを開こうとしているのを知っているため少し焦っていた

 

ファナティカー「ええい!メガ・カイジュウ!こうなったら貴様もこちらに来るのだ!」

 

ファナティカーがそう命じるとメガ・カイジュウはそれに応じて鎧モスラ達を攻撃しようとするがそれをスラターンが必死に止める、それに苛立ちメガ・カイジュウは何度も何度もスラターンに衝撃波を飛ばすが…それを堪えながらメガ・カイジュウの方に進むスラターン…そんなスラターンをバカを見る目で見るファナティカーとメガ・カイジュウ

 

ファナティカー「ふん、雑魚めが…これでも喰らうがいい」

 

ファナティカーはハイパーマグマレーザーを放ちスラターンを狙うが何とライジンが前に出てそれを吸収し反射する、それを見て驚くファナティカーとメガ・カイジュウ…それにスラターン

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ?ーーー

 

何故敵である自分(スラターン)を庇うのか疑問に思ったがライジン、シュライクソーン、ハクジャ達が囲みスラターンの体に触れると段々とスラターンの体にライジン達が同化していく

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!?!ーーー

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ……ーーー

 

スラターンはそれに驚き止めようとするが彼らの覚悟は決まらずライジンは「これでいいんだ、必ず勝ってくれ」と言い完全に同化する

 

ーーー…………フシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは同化していったライジン達のことを思ってから直ぐにライジンの能力を応用しメガ・カイジュウの様に衝撃波を放ちメガ・カイジュウが油断しているうちに体に当てメガ・カイジュウの体を横転させる

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ!?ーーー

 

メガ・カイジュウが倒れた瞬間副脳皮質が隠されている部位をプラズマの槍と化した尻尾で破壊していきメガ・カイジュウのパワーをそぎ落としていく…それと同時に何故かファナティカーの再生スピードも落ちていく、それを見て鎧モスラ達がファナティカーの再生能力の秘密が何か分かり…ファナティカーがそれを肯定するかのようにメガ・カイジュウに怒声を浴びせる

 

ファナティカー「何やってやがんだメガ・カイジュウ!?パワーを…エネルギーを寄越せよォッ!?」

 

ーーー!?ヴガアアアアァァォァンッ!?ーーー

 

ファナティカーの怒声により遠くで見ていた鏡花ですらメガ・カイジュウがファナティカーにエネルギーを送っていたと分かりメガ・カイジュウも「何言ってるんだ!?バレしてどうする!?」と言わんばかりの顔をする

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーピアァァァ!ピアァァァ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

スラターンはファナティカーの方に向かい、鎧モスラ達がメガ・カイジュウの方へ向かい倒そうと近づくファナティカーはそれを阻止しようとするが時既に遅く、鎧モスラが体全体をフラッシュエネルギーで光り輝かせて敵の体を突き破るエクセル・ダッシュ・バスターで下半身を消滅させ、スペースゴジラがテールスマッシャーで尻尾の結晶体から相手に高エネルギーを流しこんで残った上半身もバラバラに壊し残った部位をデストロイアがオキシジェン・デストロイヤーで溶かしていく

 

ーーーヴガ……ア………ア……ォァ…ッーーー

 

メガ・カイジュウは完全に溶かされもうファナティカーにエネルギーを送れない…その為もう再生できないファナティカーはアワワと慌て始める…がスラターンは確実にファナティカーに近づいて来る

 

ファナティカー「ちょ、ちょっとタン……マァァァァ!?」

 

ファナティカーは「タンマ」と言おうとするが問答無用でスラターンが斧でジャンボキングの頭部を殴り斬りジャンボキングの首を伐り倒す…それを見てファナティカーが慌てる

 

ファナティカー「ま、待ちたまえ!暴力はいけない!話し合おうではないか!」

 

ファナティカーは慌ててそういうが時既に遅くスラターンは同化したKAIJUの力を使う、まずはシュライクソーンの尻尾の棘を飛ばす力で三本の尻尾から棘を生やしプラズマエネルギーを纏わせ棘を飛ばす…シュライクソーンよりも威力が高い棘を喰らいファナティカーは後退する…がそれを上空から空いた穴…その先にある異世界から見ていたプリカーサーが呆れていた

 

プリカーサー「何をやっている!ファナティカー!我等にこの星を差し出すのではなかったのか!?」

 

ファナティカー「!?プリカーサー様…申し訳ありません!今直ぐ倒し終えますので…」

 

ファナティカーは恭しくし早く決めなければとスラターンを踏み潰そうとするがスラターンが斧と槌の腕を変化させハクジャの脚部の鉤爪に変え自身の皮膚を切り裂き自身の青い血…怪獣ブルーをファナティカーに振りかけを全身を溶かす

 

ファナティカー「グァァァァァア!!?」

 

神無「……トドメだ」

 

神無がスラターンにレイオニックバーストをかけあのメガ・カイジュウが使っていた衝撃波とスラターンの電撃ビームの力を併せ持った雷鳴の様な咆哮をファナティカーに向かって放ち、鎧モスラ達も鎧・クロスヒートレーザー、コロナビーム、オキシジェン・デストロイヤー・レイを放ち咆哮と合わさりファナティカーの腹に当たりファナティカーを持ち上げながらプリカーサーが開けた穴に向かって持ち上げていく

 

ファナティカー「な、何故だ!!?この私が死ぬはずがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

プリカーサー「……な…まさか…此方に向かって……ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!?」

 

ファナティカーはプリカーサーが住む異世界に繋がるゲートまで飛ばされゲートの中に入る…とそこでファナティカーの体は合体技に堪えられなかったのか大爆発を起こしそれに巻き込まれる形でプリカーサーも爆発に飲み込まれる…プリカーサーが死んだためかゲートが閉じていく…もう二度と開かないだろう

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ……………ーーー

 

スラターンは力を使い果たした様で鉤爪にした腕を空に向け自身に同化したライジン達の冥福を祈る

 

ーーーヴガアアアアァァォァンッ……(死んでねえよ…)ーーー

 

何処からかライジンの声が聞こえた様な気がした様な気がした…

 

 

武「……闇の力は…もうじき集まるだろう…それにこれもあるしな…後は闇の輪を奪うのみ…」

 

武は暗闇の中でボソと呟くと闇の中に消えていく…

 

 

その頃日本以外に生き残っている国にて会議が行われていた

 

「では、キリエル様の指名した日に我々が人類の叡智を打ち込めば…この怪獣が現れる原因になった…日本人の「スメラギ カンナ」を倒せるのですな?キリエル様?」

 

キリエル「ええ…貴方方人類が力を合わせれば巨悪を倒せるのです、信じなさい貴方方の力を…人類の可能性を…そして我が友プリカーサーの仇をうちましょう」

 

キリエル(ま、私がこの世界に呼んで利用してやっただけだがな)

 

キリエルはとある国の大統領に普段とは違う優しい威厳ある声で喋りプリカーサーの仇を取る様にいうが内心では死んでもなんとも思っていない

 

「で、そんな巨悪の根源の生みの親としてどう考えているのだ武殿?」

 

武「フン…あいつなど息子と思っていないよ、まあ向こうも同じだろうが…あいつは化け物だよ…昔からそうだった…髪の毛がアルビノてやつでね…目も赤かったしな…今だからこそわかるがあいつは生まれてきたことが罪なんだよ…あああの時殺しておくべきだった…」

 

「その通りだ…まあ何も与えなかったのに虫を食ってでも生き延びたんだろう?正真正銘の化け物じゃないか」

 

「だが化け物を殺すのは人間だ…殺したら我々が正義…英雄だ!」

 

「そうだウルトラマンとかいう不気味な異星人の手を借りずともこの星は我々が守り抜くのだから!」

 

モニターに映る人間達はそう言いながら頷きあう…それを聞いてキリエルと武はニショと笑う

 

キリエル「そうですか…期待していますよ…私のサポートをよろしくお願いします…まあ先に武殿が殺してくださるのなら 話は別ですが」

 

武「まあ大船に乗った気でいろ!何せ私はオーブダーク!神に等しい力を持ってくるのだから!」

 

武はそういうとオーブダークカリバーを掲げ闇の中に消える…それを見たモニターに映る人間は次々に消えていきキリエルは笑顔になっていう

 

キリエル「さあ…化け物(神無)…人間に滅ぼされるがいい…怪物は人間に殺される…そうゼットンが人間に殺されたのと同じ様に…ははははは…!」

 

キリエルは炎を床から出して消えていく…キリエルの思惑とは?そして人間達と何を話していたのか?…神無達は知る余地もなかった

 

 

 

そしてそれが宇宙を揺るがす事件に発展するとは誰も思わなかった

 

 

 

 




さてスラターンがライジン達と同化しパワーアップしましたね!因みにファナティカーとメガ・カイジュウの関係はウルトラマン超闘士激伝でのマザロンとスフィンクスの関係です(簡単にいうとスフィンクスがエネルギーを供給しジャンボキング(マザロン)の力の源になっていた)

さてプリカーサーは呆気なく退場しましたが…原作でも割とそうでしたよね?モデルがヤプールなのに呆気ない…まあ第2作でも出てきましたし粘着て所ではヤプール並みなのか?いやヤプールの方が上ですね(最近は出てこないけど)

さてテスト勉強が終わる火曜日か月曜日には送りますから楽しみに…勉強時間の合間に書きますから!感想待ってます!


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八十二話黙示録の始まり

さて今回は漸くクズ親父が死にます!そして最後ら辺にこの章のラスボスが出てきます!

そしてジャグラーはピーチ姫みたいな役割になってしまった…いつも雑ですみません…駄文ですみません…わかりにくくてすみません

台風の影響が凄いですね、うちも物が飛んだり壊れたりして大変です、皆様もお気をつけて



武「……嫌な天気だ…まああいつが死ぬにはうってつけか…」

 

カミーラを側に待機させながら武は今にも雨が降りそうな暗雲を見て舌打ちをして嫌な顔をするが自分の息子…神無が死ぬにはいい天気と鼻を鳴らしていた

 

武「…まさか息子と思っていなかったとはいえこうも簡単に殺す気になるとは…感慨深いと思わないかね?」

 

武は息子を殺すのに何もためらいがない様でそれを自分の近くにいた人物に尋ねた…その人物は…

 

ジャグラー「………地獄に堕ちろ」

 

武「おお怖い、怖い…だがそうは思わないかね諸君…」

 

その人物はなんとジャグラーだった…だがジャグラーは十字架に磔にされ周りにいる民衆に石を投げられていた…

 

何故こうなったのか、十五分前に巻き戻る…

 

 

ジャグラー「…雲の下からは嫌な天気でも雲の上から空を見るといい天気なんだな」

 

ジャグラーは白鯨の甲板でコーヒーを片手に雲を見下ろしていた…その時だ後ろから何者かの気配を感じた

 

ジャグラー「!……誰だ!」

 

ジャグラーはすぐさま魔人態になり蛇心剣を構え背後にいる人物に刃を向ける…背後にいた人物は白い翼が生えた女性…一見天使に見えてしまう…がジャグラーは気配だけで分かる、こいつは天使なども言う美しい存在ではなく…堕天使…いや悪魔の様な存在だとして

 

ゲファレナー「やあね、レディに刀を向けるなんて…こうしてしまいましょう」

 

ゲファレナーはそう呟くと念動力でジャグラーを吹き飛ばす…エンペラ星人の念動力なんか目じゃないほどの念動力がジャグラーを拘束し宙に浮かせる

 

ジャグラー「離せ!」

 

ゲファレナー「残念だけど…今から武て奴にあんたを渡しにいくのよ…はぁ、自分で考えたことだけど面倒臭いわ…まあその後がお楽しみなんだけど…」

 

ゲファレナーはそう言うとジャグラーを捕まえ片手を軽く挙げて念能力で拘束する…とゲファレナーはそこで後ろを向く

 

ゲファレナー「………そこにいる貴方はメッセンジャーを頼むわ…お嬢ちゃん」

 

ナオミ「ジャグラーさん!」

 

ジャグラーと一緒にコーヒーを飲もうとしていたナオミにゲファレナーはメッセンジャーを頼む

 

ゲファレナー「いい今から言う場所にジャグラーを磔にするわ…そこで武て奴が待ってるわよ…民衆を引き連れてね…場所は……」

 

ゲファレナーはナオミにジャグラーを磔にする場所を教えると一瞬でジャグラーを連れたまま消えてしまう…メッセージを聞いたナオミは急いで神無にそのことを知られる

 

 

神無「しかしジャグラーさんが拐われるとは……でもジャグラーさんが油断するわけないしな…攫った奴は凄い実力者てことになるな…」

 

鏡花「あの人は強いてわかってる分簡単に倒したその翼が生えた女性の強さに疑いますよね…」

 

神無と鏡花そしてナオミは指定の場所までラルゲユウスに乗って移動する…指定した場所まで飛んでいくとジャグラーが十字架に磔にされておりその周りにはラルゲユウスを睨みつける人間達…そして武の姿があった…

 

ーーーピギャア………!ーーー

 

神無「心配するな…あのオーブ大好きジャグラーさんを取り返して来るからさ…」

 

ラルゲユウスは心配そうに神無を見つめるが神無は心配ないとラルゲユウスの頭を撫ぜる…そしてギガダークナイザーに回収し鏡花と共に地面に降り立つ…降り立った瞬間聞こえたのは人間達の醜い声だった

 

「お前のせいで化け物が出て来る様になったんだ!」 「もう騙されないぞ悪魔が!」「死んだ皆の為に死ね化け物!」……そんな罵詈雑言が神無に一斉に放たれる…神無と鏡花は今まで守ってもらっておいてちょっとした嘘をそのまま鵜呑みにし手の平を返す屑(人間)達を何の感情もない目で一瞥した後武の方を向く

 

武「は、これが人間の力だ…人間が結束すれば化け物すら殺せるのだ…」

 

神無「……虫ケラが魔王に何匹集まっても勝てないと分からせてやるよ」

 

鏡花「神無、それ悪役のセリフです、しかも負けるフラグの」

 

武は強気に発言し神無は殺気を出すが鏡花は少し呆れる…がここで武はジャグラーから奪ったある物を見せつける

 

神無「ダークリング…?」

 

武「そう私が前々から欲していた闇の輪だ…最初は前座でも出すか」

 

【パンドン!】

 

【ゼットン!】

 

【超合体!ゼッパンドン】

 

ーーーガカァッ!ピポポポ!ーーー

 

現れたのは合体魔王獣ゼッパンドン…かつてジャグラーがオーブに挑みそして共闘した怪獣が目の前に現れたのだった…だがゼッパンドンを出してもダークリングを掲げたまま武は残ったカードを出す

 

武「さてカミーラ…最終段階に移るぞ」

 

武はカミーラを背後に立たせるとダークリングにジャグラーから奪った怪獣カードをリードしカミーラの胸にに怪獣カードを撃ち込む…するとカミーラの体が紫色に点滅し膨張し始める…そして闇を纏って空へと上がっていく

 

神無「何をする気だ武」

 

神無は感情が見えない瞳で睨みつけながら武に言葉をかける…すると武は笑いながら言葉に応じる

 

武「お前なら知っているだろ?確か…デモンゾーア?だったか?あれを呼び出すんだよ…あの黒スーツが持っていたカードの中でも特に闇の力を持つアークベリアルとマガオロチとか言うカードとその他の怪物のカード…そしてデモンゾーアの誕生に関わるカミーラを融合させ…この星の生きている人間達の負の感情を集め…デモンゾーアを誕生させる!」

 

神無「……成る程ガタノゾーアの怨念がないからそれを補う為にお前らの醜い感情を糧にするのか」

 

武は熱がこもった声で熱弁し神無は納得がいった様に頷く…すると人間達が再び怒声を上げ始める

 

「何喋ってるんだ化け物が!元々はお前のせいだろうが!」「死ね!悪魔!人の皮を被った化け物!」「俺達が何したってんだよ!俺達は平和に暮らしてただけだ!」…そんな罵言が神無に降り注ぐがそれを無視し、武はオーブダークカリバーを振り上げオーブダークに変身し神無はラグナレクに変身しギガダークナイザーからビースト・ザ・ワンとイズマエルを召喚しゼッパンドンと戦わせる

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン!ーーー

 

ーーーピギャアアァァ…グルルル!ーーー

 

ザ・ワンはゼッパンドンに超絶火炎光弾を放ちイズマエルはゴルゴレムの半透明化を使い不意打ちを企む

 

ーーーガカァッ!ピポポポ!ーーー

 

対してゼッパンドンはゼッパンドン撃炎弾を無数に放ち半透明化しているイズマエルに当て超絶火炎光弾を相殺させザ・ワンにも炎弾を命中させる…半透明化を解除したイズマエルは胸にあるバンピーラの顔から強靭な糸を吐き出しゼッパンドンを拘束する…ゼッパンドンはその糸をパンドンの口のような器官から紫色の破壊光線を放ち糸の拘束を解く

 

ーーーピギャアアァァ!…グルルル!ーーー

 

その隙にザ・ワンは超絶火炎光弾を三発放ちゼッパンドンはそれをゼッパンドンシールドで防ぎ、即座にテレポートでその場から消えザ・ワンの背後に現れ鉤爪でザ・ワンを切り裂く

 

その頃オーブダークとラグナレクはどちらも動かずにお互い牽制しながら睨み合っていた

 

オーブダーク「どうした?怖いのか?」

 

ラグナレク「……別に…どう殺そうか悩んでいるだけだ」

 

オーブダーク「は、人間の思考ではないな…親不孝者が」

 

ラグナレク「お前を親と思ったことはないよ…だが最後に聞く…お前達は誰からその力を貰ったんだ?」

 

ラグナレクはずっと前から何故武達が闇のウルトラマンの力を持っているのか疑問に思っておりそれを聞いてみる…するとオーブダークは笑いながら言った

 

オーブダーク「ゲファレナーとか言う女がくれたんだよ…世界を支配する力とな…そしてデモンゾーアの生み出し方も教えてな…これで全宇宙は私の物だ!」

 

オーブダークはそう断言すると不意打ちでオーブダークカリバーのリングを回し氷の紋章の所で止め氷のエレメントの力を解放しオーブダークカリバーを振るうと辺りが冷気に包まれ凍りつきカリバーを上に振るうと凄まじい冷気が真っ直ぐ地面を走りながら鋭い氷柱を生やしながらラグナレクに向かってくるがラグナレクはそれをマガ迅雷で相殺する

 

オーブダーク「チ、無駄話で油断させるつもりだったが…まあいいオーブダークアイスカリバーを防ぐならこうするまで」

 

オーブダークは次にオーブダークカリバーの岩の紋章の所で止め岩のエレメントを解放しオーブダークロックカリバーを発動し地面に突き刺し爆発を起こし無数の岩を雨のように降らすがそれをラグナレクはダークルギエルに変身しルギエルファイヤーボールで全て相殺する

 

オーブダーク「燃え尽きろ!」

 

リングを回し炎の紋章で止め炎の輪を描きラグナレクに向けて放つオーブダークインフェルノカリバーを発動しラグナレクに放つがルギエルハイパーバリアで防ぐ、反撃にダークルギエルビートでオーブダークを攻撃するがオーブダークカリバーを振るって闇の光輪ダークオリジウムソーサーを放ち相殺する

 

ダークルギエル「剣から放つ技はやはり強いな…でも本人の力はクソだから剣さえ使わせなければいいか」

 

オーブダーク「舐めるなよ…!私の真の力はここからだ…そうお前から奪った力を使ってやる!」

 

オーブダークはオーブダークカリバーを近くの地面に突き刺しダークルギエルに向かって意地汚く笑いながら光線を放とうとする

 

オーブダーク「ウルトラマンメビウスの力!メビュームシュート!」

 

オーブダークは何と神無から以前奪ったウルトラマン達の力の一つ、ウルトラマンメビウスの必殺光線メビュームシュートを放ちダークルギエルはメビュームシュートを放ったことに驚き防ぐ間も無く吹き飛ばされる

 

ダークルギエル「グオ……!?」

 

オーブダーク「まだだ!ウルトラマンマックスの力!マクシウムカノン!」

 

オーブダークは更にマックスの必殺技マクシウムカノンを放ちダークルギエルを攻撃する、更にはナイトビームブレードで切り裂いたりデスシウム光線を放ちアグルブレードで切り裂きフォトンクラッシャーでダークルギエルを攻撃する

 

ナオミ「ジャグラーさん!無事ですか!?」

 

ジャグラー「……ああ何とかな…だが俺を倒したあいつ…トンデモねえ強さだったぜ…俺達や…ウルトラマンでも…勝てるビジョンが浮かばなかったぐらいのな…しかもあれが人間サイズてのもまた絶望的だ…大きくなれるならどれ程強くなれるのやら…」

 

ナオミは磔にされたジャグラーを解放し安否を確認する、ジャグラーは無事だと言った後自分を攫ったゲファレナーの恐ろしさを呟く…鏡花も何か言おうとするがその前に人間達の声に阻害される

 

「なああいつらさ、化け物の仲間だろ?殺さね?」「そうだな…俺達は正義の味方だからな!」「正義は何してもいいもんな!」…そんな声が聞こえ鏡花はそれを聞こえないように意識を逸らそうとしたその瞬間…ある女が言った言葉が耳に入った

 

「てかあの神無て奴なんで生きてんの?産まれて来なければよかったのに〜マジあり得なくね?あんなの居なかったら…」

 

そのギャルぽい女は神無は侮辱する言葉を吐いていたが途中でその言葉は途切れた…何故なら鏡花が権能を使いその女を重力で地面に叩きつけ押し潰したからだ…人が死んだからか周りがざわめき出し鏡花を化け物を見る目で人間達が見るが鏡花には知ったことではない

 

鏡花「……黙ってればいい気になって…お前達が神無をああ言う風にしたんだ!お前達が居なければ神無はあんな風にならなかったんだ!お前達さえ居なければ!」

 

その怒りが篭った声が響くと共に何人かまた重力に押し潰される…それを見て悲鳴をあげながら逃げる人間達…鏡花は人間達が居なくなるとふっとカミーラが上がっていった空を見上げる…カミーラが静止していた場所は闇が集まりもう既にデモンゾーアの形に成りかけていた…デモンゾーアの誕生は近いだろう

 

鏡花「神無……」

 

鏡花は神無の無事を祈る…デモンゾーアが誕生してしまえば状況はかなり不利になってしまうからだ

 

ーーーガカァッ!ピポポポ!ーーー

 

ゼッパンドンはザ・ワンとイズマエルを圧倒していた…イズマエル達は傷つきゼッパンドンは未だ傷一つ付いていない…

 

ーーーグルルル…ギャオオォォン……ーーー

 

イズマエルはこのままでは勝てないと焦っいた…そんな中でザ・ワンは何か決意したようにイズマエルに鳴き声をあげる

 

ーーーピギャアアァァ!グルルル!ーーー

 

ーーーグルルル!?……ギャオオォォン…?ーーー

 

ザ・ワンが何かイズマエルに話すとイズマエルは明らかに動揺しザ・ワンに本当にいいのか?と言うかのように鳴き声をあげるがザ・ワンの決意は固く早くやれとばかりに唸り声を上げる…

 

ーーーグルルル……ギャオオォォン!ーーー

 

イズマエルはザ・ワンの鳴き声を聞くとイズマエルも決意を決めたようでイズマエルは自分の鉤爪をザ・ワンの胸に突き刺した

 

ーーーガカァッ?ピポポポ?ーーー

 

ゼッパンドンはその光景を見て血迷ったか?とでも言わんばかりに首を傾ける…が別に血迷った訳ではない…するとビースト・ザ・ワンがイズマエルに取り込まれ始める

 

ーーーガカァッ!?ピポポポ!?ーーー

 

ゼッパンドンはその光景を見て驚く…元元イズマエルは全ビーストが集まってザ・ワンに戻ろうとした結果全てのビーストの力が使える存在となった…そのイズマエルにザ・ワンは取り込まれたのだ…ザ・ワンに戻ろうとした結果更に強くなったスペースビーストでありそれにザ・ワンの力が加わったのだ…ザ・ワンを取り込んだ印にイズマエルの背中にザ・ワンの翼が生える…これがイズマエルの新しい姿フィンディッシュタイプビースト イズマエル・コローネである!

 

ーーーグルルル!ギャオオォォン!ーーー

 

進化したイズマエルは翼を広げ超絶火炎光弾を全身のスペースビースト達の顔から放ちゼッパンドンはゼッパンドンシールドで迎え撃つが呆気なく破壊されゼッパンドンは吹き飛ばされる…ゼッパンドンは今まで破壊されなかったシールドを破壊され憤慨し紫色の破壊光線を放つがイズマエル・コローネはそれをメガフラシの無重力光線で紫色の破壊光線を無力化して搔き消しゼッパンドンに当てて宙に浮かせ自身もメガフラシの力で翼を使わずに空を飛び身動き取れないゼッパンドンに体当たりする…その衝撃でゼッパンドンは吹き飛ばされる…更に体当たりした拍子にラフレイヤの黄色い花粉を付着させ大爆発を起こしゼッパンドンは地面に墜落する

 

ーーーガカァッ!!?ピポポポ!ーーー

 

さっきまで蹂躙していた相手に一方的に攻撃し怒り狂いゼッパンドン撃炎弾を放ちそれがイズマエル・コローネに当たりイズマエル・コローネは大爆発を起こしその場から消えてしまう…

 

ーーーガカァッ!?……ピポポポ!ーーー

 

ゼッパンドンは呆気なく死んだイズマエルに驚いたが倒したと思い一瞬気を抜いた瞬間

 

ーーーグルルル!ギャオオォォン!ーーー

 

ーーーガカァッ!?ピポポポ!?ーーー

 

何とイズマエル・コローネがいきなり背後に現れリザリアスグローラーの熱線を吐きゼッパンドンはそれに当たり爆発してしまう…実は先ほどのイズマエルはガルベロスの幻影能力を使った偽物で本物は半透明化して好きを伺っていたのだ…イズマエル・コローネはゼッパンドンの死亡を確認し勝利の雄叫びを叫ぶ

 

 

オーブダーク「どうしたその程度か?なあ神無…いや龍彦?」

 

ダークルギエル「……その名で呼ぶなて言ってるだろ…武!」

 

オーブダーク「何だその目は?親に対する目か?だがそんなに名前を呼ばれるのが嫌なら呼んでやろう!綾辻龍彦!ここでくたばるがいい!」

 

オーブダークは神無の昔の名を呼ぶとオーブダークカリバーをダークルギエルの胸の赤い発光体を刺し貫く

 

鏡花「神無!?」

 

オーブダーク「ハハハ!死ぬがいい化け物がぁぁぁぁぁ!」

 

オーブダークは狂ったように高笑いし鏡花はダークルギエルが刺されたことに驚き叫ぶ…がダークルギエルは一向に動かない…まるで何か企むように…実は神無はとある考えがありそれを実行しようとしていた…その時神無の心に誰かが語りかけてきた

 

(……本当にいいのか?その力を使って?)

 

神無(……この体の元持ち主(ダークルギエル)さんですか?…良いんですよこの力を取り込めば武の間抜け面が拝めるし強くなれる)

 

ダークルギエル(だがそれを行えば…君の心は…もう既に君の精神は……)

 

その声の主ダークルギエルは神無の仕様としていることをやめるよう説得するが神無は聞こうともせず考えを実行させる…それを見たダークルギエルは悲しそうな声でもう声の届かない自分の体を操る少年を見て喋る

 

ダークルギエル(……ギンガ…やはり我には…悲しき子を救うことは……出来ぬようだ…誰かこの青年の闇を……晴らしてくれ……それが闇の堕ちた我が……望む……願い……)

 

オーブダーク「さっさと死ぬが良い!この化けも…なぬ?!」

 

オーブダークは剣を抜こうとするが一向に抜けず…逆にダークルギエルの赤い発光体に吸い込まれていった…そしてオーブダークカリバーが完全に飲み込まれるとダークルギエルの体が闇に包まれる…まるで怪獣のような姿へと変わり果てる…

 

ビクトルギエル「……さあ…もうこれで終わりだ」

 

ダークルギエルは強化体 超咆哮獣 ビクトルギエルに変化した…だがビクトルギエルの体は所々違うところがあり、まず背中にあるはずのライブベースの基地の一部が無くなっておりエネルギー源はビクトリウムではない為エネルギー切れはあるが神無の負の感情がエネルギー源な為ビクトリウムほどではないが神無の底知れない負の感情の所為でエネルギー切れは余程のことがない限りあり得ない

 

ビクトルギエル「……取り込んだ力を使わせてもらうぞ…ロックキャノン」

 

ビクトルギエルはビクトリウム・キャノンはビクトリウムがないため放てないが代わりに取り込んだオーブダークカリバーのエレメントの力が使える…まずはオーブダークロックカリバーの力を変換したロックキャノンでビクトリウム・キャノンから無数の岩を飛ばしオーブダークに降り注がせる

 

オーブダーク「く…調子にのるな!」

 

オーブダークはダークストビュームダイナマイトを放とうとするがその前にビクトルギエルはオーブダークアイスカリバーの力を変換したアイスキャノンを放ちダークストビュームダイナマイトを阻止しつつオーブダークを氷漬けにする…そしてインフェルノキャノンを発射しオーブダークを吹き飛ばす

 

オーブダーク「クソがァァァァ!!!」

 

オーブダークは肉弾戦を挑みビクトルギエルを殴りつけるががペチペチといった音が鳴るだけでダメージが入らない…それを一瞥したビクトルギエルは全身からダークルギエルビートを放ちオーブダークを吹き飛ばし更に腕を振るってダークオリジウムソーサーを放ちオーブダークの腹を切断する

 

オーブダーク「うごおおおお!!?私の腹がぁぁぁぁ!!?よくも許さんぞ!」

 

オーブダークは両手で円を作り十字に組みダークオリジウム光線を放つ……がビクトルギエルが放ったダークルギエルビートを圧縮した光線 ダークルギエルビート・キャノンを放ちダークオリジウム光線とぶつかり合い…そしてダークオリジウム光線を押し返しオーブダークに命中する

 

オーブダーク「ば…バカなァァァァ!!?この私がこんな所で!!?…ば、馬鹿なぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

オーブダークはそのまま大爆発を起こしオーブダーク……武はそのまま死亡する…その爆炎の衝撃で周りにあったビルが吹き飛びビクトルギエルの後ろにビルが三個地面に突き刺さった…だがこれで終わりではない…上空に漂う闇の塊…デモンゾーアの成りかけにビクトルギエルはダークルギエルビート・キャノンを放ち闇の塊を霧散させていく…その闇の中心にいたカミーラもダークルギエルビート・キャノンに当たり消滅する

 

ビクトルギエル「勝ったぞ……」

 

ビクトルギエルはそう呟くと変身を解き鏡花達の目の前に現れる…その顔は笑顔だった…恐らく父親を殺して喜んでいるのだろう…がオーブダークカリバーを取り入れた所為なのか体がだるく感じた……その時空から声が聞こえる

 

キリエル「流石だな魔王よ!」

 

神無「!……キリエルか…何の用だ…」

 

現れたのはキリエル…いな炎魔戦士キリエロイドが現れたのだった…そのキリエロイドは嘲笑いながら神無達の前に現れ不気味な笑顔を晒す

 

キリエル「何……お前達に私の新しい姿を拝ませてやろうと思ってな!……その前に最後の大罪獣を見せてやろう…!」

 

キリエルは指を鳴らすとキリエルの背後から二体の怪獣が現れる…そのうちの一体は丸で海の底から引き上げられたかのような怪獣で不気味かつ気持ち悪いかつ恐ろしげな怪獣…最後の一体は四つん這いの怪獣…

 

キリエル「どうかね?これが私の切り札にして人間達の言う黙示録の第一の獣をモチーフとした憤怒の大罪獣 ヘキサニオンと第二の獣をモチーフとした嫉妬の大罪獣 キングユネルタンだ!」

 

ヘキサニオンは黙示録の獣の三体の内反キリストを司る第一の獣(マスターテリオン)と憤怒の悪魔サタンをモチーフとし、キングユネルタンは黙示録の偽預言者の化身とされる第二の獣(メガセリオン)と嫉妬の悪魔レヴィアタンをモチーフとしている最大級の大罪獣である…そしてキリエルは腕からライザーを持つ

 

キリエル「そして私は黙示録の獣の最後の一体…赤い竜となろう…!」

 

キリエルはそう言うとライザーにカプセルを入れ読み込ませる

 

【!アポカリプスフージョン・アンリーシュ!】

 

【デスギドラ!】

 

【モンスターX!】

 

【キリエルドラゴン!】

 

そして目の前に現れたのはサマエルの化身とされる黙示録の赤い竜の様な赤い巨体にキリエルの首を龍にしたかの様な顔が七つ生え巨大な翼を生やしたキリエロイドの姿が現れた

 

そしてこの世の終わりを示すかの如く世界は闇に包まれる…丸で黙示録に記されるこの世の終わり(アルマゲドン)の様に………

 

キリエルドラゴン「さあ……人間達を救済しようではないか…愚かな怪物(神無)を殺して!」

 

 

 




さてとうとう現れたラスボス…モデルは劇中でも言っていた黙示録の赤い竜、そして取り巻きは最後の大罪獣にして第一の獣と第二の獣の役割を果たすヘキサニオンとキングユネルタンです…因みにこの怪獣達は銀色の怪獣様考案なのですが…まさか銀色の怪獣様もここまで、しかもラスボスの眷属になるとは考えていなかったでしょうね…銀色の怪獣様、すみません色々と変えてしまって…因みにアポカリプスは黙示録と言う意味でつまり黙示録を解放するという意味です

そしてまだ出てきていない暴食の大罪獣は次回あたり出そうと思っています…次回もお楽しみに!


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八十三話黙示録の結末 終焉の最終戦争(アルマゲドン)

さてあと一、二話でこの章も終わり新しい章に移るつもりです…さてバスの中で書き終わり学校について投稿しました…今度は日曜日か月曜日に送るつもりです

では待望のクライマックス…怪獣大決戦をどうぞお楽しみ下さい!


赤いドラゴンとなったキリエル…いなキリエルドラゴンはヘキサニオンとキングユネルタンを引き連れ神無に迫る…そんな中、神無を守ろうとイズマエル・コローネが立ち塞がるがキリエルドラゴンは鼻で笑う

 

キリエルドラゴン「は、貴様如きが私を止められるとでも?馬鹿な話だ!」

 

キリエルドラゴンはそう言うと七つの首の内端っこの左右二本の首からデストロイド・マグマを放ちイズマエル・コローネは翼を広げ空を飛び避け超絶火炎光弾を全身から放ちキリエルドラゴンの体を少し焼き傷を負わせるがすぐに再生してしまう…

 

キリエルドラゴン「無駄無駄!私にはデスギドラの不死とモンスターXの身体能力が混ざり合った最強の姿なのだ!貴様如きでは傷一つつけられんぞ!」

 

キリエルドラゴンはそう言うと中央の首を除いた全ての首からデストロイド・マグマを放ちイズマエル・コローネを吹き飛ばす

 

ーーーグルルル!?ギャオオォォン……ーーー

 

イズマエルは吹き飛ばされた後地面に叩きつけられるがそのまま起き上がろうとする…がその前に中央の首…キリエル本体がデストロイド・マグマを放ちイズマエルを痛めつける

 

キリエルドラゴン「無様だな!宇宙の獣よ!この神である私に跪け!」

 

キリエルドラゴンは容赦なく灼熱の火炎と天をも焦がす雷撃を合わせた光線 雷炎龍重撃波を放ちイズマエルを吹き飛ばしていく…がイズマエルもこのままでは終わらない…

 

ーーーグルルル!ギャオオォォン!ーーー

 

イズマエルはゴルゴレムの腕を伸ばしキリエルドラゴンに攻撃するが轟砲一閃によって防がれ雷炎龍重撃波を放ち今度こそイズマエルを気絶させる

 

キリエルドラゴン「どうかね?私の真の力は!勿論ヘキサニオンとキングユネルタンも先程の怪獣とは比べ物にならないほど強い!そしてまだ暴食の大罪獣も残っている…勝てるかな?」

 

キリエルドラゴンは挑発するかの様に神無の方を見て笑っていた

 

神無「……で今からすぐに戦うのか?」

 

キリエルドラゴン「まさか!まだ私もこの力を完全に使いこなしてなどいないし君も変身を解き終わった後だろう?なら決戦は後ほどだ!私はお前を真っ向から叩きのめしたいのでな!ではデモンストレーションを終わろうか!ではここは一時撤退しよう」

 

キリエルドラゴンはそう言うとモヤの様に消えていった…ヘキサニオン達も消えていったことから完全に撤退したと分かる…神無はそれを見届けるとイズマエル・コローネをギガダークナイザーに回収し鏡花達を連れ撤退する

 

そして神無達が消えた後ジャグラーを攫っていった後それきり姿を現さなかったゲファレナーが姿を現わす、そして空の怪獣カプセル

を地面にかざすと辺りに黒いモヤが現れ怪獣カプセルに吸い込まれカプセルにデモンゾーアの絵柄が描かれる

 

ゲファレナー「……駄目ね…デモンゾーアじゃ物足りないわ…融合獣には使えるけど…私にはふさわしくない…その為にも…キリエルには一働きしてもらわないとね…それにこの星に来てから手に入れたカプセルもあるし…後一つね」

 

ゲファレナーはそう呟くと消えていった…ゲファレナーはデモンゾーアのカプセルを捕まえてどうするのか?そして手に入れたカプセルとは?

 

 

白鯨で神無はキリエルドラゴンの対策を練っていた

 

神無「あいつは確かにモンスターXとデスギドラの融合獣と言っていた…つまりデスギドラの生命のない完全な負の存在となり、死という概念が存在がなくなった可能性もある…」

 

ヤプール「ならモンスターXのゴジラと互角以上のパワーとスピードを持ち水爆以上のエネルギーと衝撃に耐えられる程の防御力を持ち合わせていると考えられる…厄介だな」

 

神無はそう言うとヤプールもキリエルドラゴンの厄介を考え首を捻っていた

 

鴎外「それに最後の大罪獣も気になる…最後に残ったのは暴食…ベルゼブブか…」

 

ジャグラー「ベルゼブブといえばサタンに次ぐ地獄の実力者だよな…やっぱり強いんだろうな」

 

鴎外は最後に残った大罪獣が気になりジャグラーもそれを気にしていた…

 

神無「まあいい…勝てばいいから…さてヘキサニオンとキングユネルタンの対処だかヘキサニオンはスーパーグランドキング達に、キングユネルタンはガタノゾーア達に任せる…もしキリエルが他のことを仕掛けてきた時用に鴎外達は待機、ジャグラー達も待機で頼む」

 

ジャグラー「任せろ」

 

鴎外「うん任されたよ」

 

二人はそう言った後神無は鏡花の方を振り向く

 

神無「……もしもの時があったら頼むぞ…期待してるから」

 

鏡花「!……任せて下さい!」

 

鏡花は神無に期待の言葉をかけられ嬉しそうに微笑みながら頷いた…そして時間が経ち白鯨でキリエルドラゴンの出現を待っていると何処からかキリエルドラゴンの声が聞こえてきた

 

キリエルドラゴン「待たせたな!では決戦を始めようとするか!」

 

キリエルドラゴンは街に姿を現しヘキサニオンとキングユネルタンも姿を現わす

 

神無「現れたか…頼むぞお前達」

 

神無はギガダークナイザーからガタノゾーア、ミズノエリュウ、Uキラーザウルス、ワイバーン、ネオバルゴン、ガメラ、マザーレギオン、デストロイア、スペースゴジラ、鎧モスラ、ギルバリス、グランドギドラ達を召喚しネオバトルナイザーからスーパーグランドキング、カイザーギドラ、イリス、スラターン、キングベムラーを召喚する

 

神無「じゃあ…始めるか」

 

神無もラグナレクに変身しキリエルドラゴンに向き合う

 

キリエルドラゴン「現れたか…では貴様を殺し私がこの世界の神となろう!」

 

ラグナレク「かかってこい…返り討ちにしてもう二度と復活できないようにしてやる」

 

ラグナレクとキリエルドラゴンはそう言うと距離を詰め攻撃を開始する

 

キリエルドラゴン「生命力を奪われよ!」

 

キリエルドラゴンは全ての首の口を開けてそこから何かが吸い込まれ始める…よく見ると街の中にあった木々が枯れ始め地面もヒビが入っている…アスファルトも崩れ出しビルも倒壊する…これはデスギドラの生命力を奪う力…強化された今生命力を持たぬビルなども破壊する恐ろしい力となっていた

 

ラグナレク「マガ迅雷!」

 

だがラグナレクはキリエルドラゴンにマガ迅雷を発射、キリエルドラゴンはマガ迅雷のエネルギーを吸おうとするがその前に胸に当たり火花を散らす

 

キリエルドラゴン「む!小癪な…ならばこれならどうだ!」

 

キリエルドラゴンはラグナレクが足を置いている地面から超高熱のマグマを吹き出させラグナレクを包み込む

 

ラグナレク「あつ……!水よ!」

 

ラグナレクは水を丸い球体状に展開しマグマを防ぐ…だが完全には守りきれず球体の所々がマグマに当たり水が蒸発する

 

ラグナレク「ギガダークナイザー!ダークデスサイズ」

 

ラグナレクはギガダークナイザーを取り出しダークデスサイズでキリエルドラゴンの肩を切り裂く…がすぐに再生してしまう

 

キリエルドラゴン「ははは…言っただろう?私は不死身だと!不死身となった我には攻撃は通じない!」

 

ラグナレク「なら再生が追いつかないぐらいの傷を負わせてやるよ!」

 

 

その頃ヘキサニオンはスーパーグランドキング達と戦っていた、スーパーグランドキングがスーパーグランレーザーを放ってもヘキサニオンはメタシサスの空間移転能力でスーパーグランレーザーの射線から消えカイザーギドラのデストロイド・カイザーもメガフラシの力で無効化されてしまい、イリスが超音波メスで腕を切り落としてもゴドレイ星人の再生能力のある腕の所為ですぐに再生してしまう

 

ーーーバルグゥゥゥゥゥゥキキィィィィ!!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!!?ーーー

 

キングベムラー「……不覚」

 

ヘキサニオンはグランテラの尻尾でキングベムラーを締め付け尻尾の先端から火球を吐き近づいてきたスラターンにはヘルズキングのヘルズガンを放ち牽制する

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

スーパーグランドキング達は合体光線三位一体・カイザーグランレーザー・メスを放つが光線無効化で打ち消される、キングベムラーは瞬間移動で尻尾の拘束から逃れ暗黒の穴から無数の暗黒エネルギー弾を放つがヘキサニオンは光り輝く六個の光球を生み出しそこからヘルズガンを放ち相殺する

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

スラターンは電撃ビームを放ちそれは光線ではないため掻消せないと判断したヘキサニオンは両腕でガードし腕が破壊されるがゴドレイ星人の力ですぐに再生してしまう…これがヘキサニオンの厄介性、メタシサス、ゴドレイ星人、ヘルズキング、サイドバクター、グランテラ、メガフラシという厄介な怪獣達の力が使えるためスーパーグランドキング達は大苦戦していた

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

スーパーグランドキングは口から紫色の破壊光線スーパーグランブレスを放ちヘキサニオンはそれを無効化する…が透明化したイリスに背後を取られオーバーブースト・プラズマを放ちヘキサニオンに命中する

 

ーーーバルグゥゥゥゥゥゥキキィィィィ!?ーーー

 

ヘキサニオンはまともに攻撃を受け苛立ったのかメタシサスの空間転移でスラターンの背後に現れる…だがスラターンはそれに気づき地面を走る衝撃波を放ちヘキサニオンは慌てて無重力光線で無効化しメガフラシの力で空を飛び逃げる

 

キングベムラー「油断したな!」

 

キングベムラーは無数の暗黒の穴を開けそこから暗黒エネルギー弾を放ちヘキサニオンを墜落させる、そして墜落した瞬間にカイザーギドラが全ての首ならデストロイド・カイザーを放ちそれを複合させヘキサニオンを撃ち抜く

 

ーーーバルグゥゥゥゥゥゥキキィィィィ!?ーーー

 

だがヘキサニオンの防御力は高くまともに食らってもまだ先頭が続行できようで融合している怪獣達の必殺技を全てスーパーグランドキング達に放ちながら応戦し続ける

 

キングベムラー「……メガフラシの技さえ防げば我らでも倒せる」

 

キングベムラーはそう言うと時を止めスーパーグランドキング達と共に停止した世界で動きをヘキサニオンの背後に回り必殺技の準備をする…そして時が再び動き出すとヘキサニオンは怪獣達が目の前から消えたことに気づく

 

ーーーバルグゥゥゥゥゥゥキキィィィィ!?ーーー

 

ヘキサニオンは一瞬戸惑うが背後に気配を感じ振り向くが時既に遅し、スーパーグランドキングはスーパーグランレーザー、カイザーギドラはデストロイド・カイザー、イリスは超音波メス、スラターンは雷鳴のような咆哮を、キングベムラーは超高熱の青い火炎を吐きヘキサニオンに直撃する

 

ーーーバルグゥゥゥゥゥゥゥゥキキィィィィィィ!!!??ーーー

 

ヘキサニオンは断末魔を叫ぶと大爆発を起こしその場には肉片すら残らなかった…そして勝利を確認しスーパーグランドキング達は勝利の雄叫びを叫ぶ

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーギイャアアアァァァァッ!ーーー

 

ーーークゥウウウウ!ーーー

 

ーーーフシュオオオオオオォォォォォ!ーーー

 

一方キングユネルタンとガタノゾーア達の戦いも悪戦苦闘だった、ガタノゾーアのシャドウミストもキングユネルタンには皮膚がピリピリする程度であらゆる攻撃もキングザウルス三世のバリヤーで防がれ真上からワイバーンが攻撃してもザンボラーの能力で光線が曲がってしまい冷凍光線は十万度の高熱により溶かされる

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

だがワイバーンとネオバルゴンは炎と氷の合わせ技を同時に放ち合体光線として放ちキングユネルタンのバリヤーを破壊してキングユネルタンの体に命中する……がその時負わせた凍傷と焼け跡…そして破壊された体がすぐに再生していく…これはゴルゴレムの再生能力だろう…するとキングユネルタンの体が消えていく

 

ーーーバルルルルゥゥゥゥゥ!!!ーーー

 

これはネロンガの透明化でありその所為で姿が見えなくなったガタノゾーア達はどこにいるか必死に探す

 

ーーーバルルルルゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォ!?ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!?ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ピアアァァァァァ!!ーーー

 

ガタノゾーアとミズノエリュウ、鎧モスラにケムラーの毒ガスを噴射させガタノゾーア達はあまりの悪臭に悶える

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

スペースゴジラとデストロイドはオキシジェン・デストロイヤー・レイとコロナービームを放つが毒ガスで拡散してしまいキングユネルタンはレヴィアタンの力で体を拗らせて口から炎を吐く…それを避ける怪獣達を見てキングユネルタンは笑い鼻から煙を吐き出す

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィイイィィ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ミズノエリュウは水圧レーザーをマザーレギオンはレギオン・ビュートをガメラは空を飛びながらハイ・プラズマ火球を放つが別位相に転移し半透明化し攻撃を避ける

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ならばとガメラは空中からキングユネルタンに飛び乗って馬乗りになり殴りかかろうとするが……

 

ーーーバルルルルゥゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!!?ーーー

 

キングユネルタンはザンボラーの超高熱で身身体中が焼けるように熱くなり熱を吸収できるガメラも突然のことで吸収できずキングユネルタンの背中から転げ落ちる、マザーレギオンは突進するがバリヤーで接近を防ぐ、そしてレヴィアタンの力で体を拗らせ四方八方に光線や毒ガスを吐きまくる

 

グランドギドラ「我ら十二体がかりでも勝負が決まらぬとは…中々やるなこいつ」

 

ギルバリス『…この強さは並のウルトラ戦士に匹敵するな』

 

グランドギドラとギルバリスは喋りながらグランドギドラは引力光線、ギルバリスは破砕電磁光弾バリスチオーネで攻撃する…別位相にいるキングユネルタンは高を括るがギルバリスはセンサーで何処にいるか分かりグランドギドラにそれを教えキングユネルタンに攻撃しキングユネルタンは初めてまともな攻撃を食らった

 

ーーーピュアァァァ!ピュアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

そして素早く鎧モスラが接近し角を折りバリヤーを張ることを防ぎネオバルゴンとワイバーンが冷凍光線と冷凍ガスを放ちキングユネルタンの皮膚を凍らせ超高熱を氷を溶かすことに使用させ屈折を一時的に使用不可にする

 

ーーーバルルルルゥゥゥゥゥ!?!ーーー

 

そしてキングユネルタンが倒れバリヤーが張らない、光線を屈折できない隙を狙って全身が必殺技を放つ、マザーレギオンはマイクロ波シェルを、ガメラはハイ・プラズマ火球を何発も吐き、ガタノゾーアは貫通レーザー、ワイバーンは二本の首から光線を合体させた氷炎レーザー、ネオバルゴンは虹色光線、グランドギドラはトリプルトルネード、ギルバリスは三本の首から引力光線を吐きそれを纏めたバリスダルフィティー、鎧モスラは全身を光らせ突進するエクセル・ダッシュ・バスターを、ミズノエリュウは八本の尻尾の首から八頭激衝光を放ち、デストロイアはオキシジェン・デストロイヤー・レイを、スペースゴジラはコロナービームを、Uキラーザウルスは両腕からエネルギーを集め究極怨念光線砲を放ちキングユネルタンに命中する

 

ーーーバルルルルゥゥゥゥゥ!!!!?ーーー

 

キングユネルタンはバリヤーを張る間も無く十二体の必殺技に命中し大爆発を起こす、そして爆煙が晴れるとキングユネルタンの死体が残っていた…それを見た怪獣達は勝利の雄叫びを上げる

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーギィィィ!グガァァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ギルバリス『勝ったな』

 

ーーーピュアァァァ!ビュアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

グランドギドラ「強かったが…我らには勝てるまい、当然の結果だ」

 

ーーーキシュィィィイイィィ!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

 

その頃胸騒ぎがして地上に降り立った鏡花とジャグラー達は街の中央に佇む黒い闇を見つける

 

ジャグラー「あれは……カミーラか?」

 

そうそれは神無が倒したはずのカミーラが人間大で佇んでいた…そしてカミーラの背後にジェロニモンが立っていた

 

ジェロニモン「ふむ…ゲファレナー様の命で誰か来るのを待っていたら…ようやく来たか…」

 

デスレム「貴様…何が目的だ?」

 

ジェロニモン「…最後の大罪獣と死んだ大罪獣を蘇らす事だ」

 

ジェロニモンはそう言うとダーラムとヒュドラ、ゼブブの魂を呼び出しカミーラに取り込ませる……するとカミーラの姿が変わり大きさはそのままでカミーラの背中に蝿のような羽が生え腹が妊婦の様に膨れ上がる…そうこれこそが最後の大罪獣にして暴食を司るベルゼブブと黙示録の666の獣と共に現れる大淫婦バビロンをモチーフとした暴食の大罪獣 バビロンカミーラである…そして暗雲の中から赤、青、黒、白の光が降りて来て光が消えると現れたのは……

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

グローザム「あいつらは皇帝が倒したはずの!?」

 

現れたのはかつて倒したはずの大罪獣達…ネオ・キングギドラX、キングゴジラ、グランドタイラント、ブラッドアルバキングだった…しかも色が変わっておりキングゴジラは全身黒色、グランドタイラントは全身白色、ネオ・キングギドラXは全身青色、ブラッドアルバキングは全身赤色に変色していた

 

ジェロニモン「此奴らは黙示録の四騎士の力が使える…勝てるかな?」

 

そうキングゴジラは黒い馬の乗り手(ブラックライダー)をモチーフとし飢餓を象徴している、ネオ・キングギドラXは青白い馬の乗り手(ペイルライダー)をモチーフとし荒廃を象徴しているグランドタイラントは白い馬の乗り手(ホワイトライダー)をモチーフとし侵略戦争を象徴している、ブラッドアルバキングは赤い馬の乗り手(レッドライダー)をモチーフとし内戦、内乱を象徴している…どうやら蘇った大罪獣は新たな力を得ているようだ

 

ジャグラー「……やるしかねえか……」

 

グローザム「そうだな…」

 

ヤプール「我らがやるしかあるまい」

 

アークボガール「鏡花殿、ここは我輩達に任せよ」

 

デスレム「すぐに片付けてやろう…カミーラは任せた」

 

ゼット「……参る」

 

ジャグラー達は巨大化しキングゴジラ達に立ちはだかる…そしてすぐに四体と交戦を始める…そして鏡花もバビロンカミーラの前に立ち腕を狼化させ権能を発動させてバビロンカミーラに挑む……そしてジェロニモンは彼らから目をそらし死亡したヘキサニオンの魂を呼び出し誰にも気付かぬようキングユネルタンの体に入れ込んだ

 

 

キリエルドラゴン「どうした?大罪獣はやられたようだがお前は私に傷一つつけれないではないか!」

 

ラグナレク「煩い!分かってるよ…くそ強すぎるだろこいつ…」

 

ラグナレクは何度攻撃しても再生してしまうキリエルドラゴンに苛立ちを覚えていた…マガ迅雷やギガダークナイザーから放つダークデスサイズやダークジェノサンダーで攻撃しても瞬く間に再生してしまいダークショットも吸収されてしまう…そもそもギガダークナイザーで切り掛かっても硬い装甲に弾かれゴジラ以上のパワーの為格闘戦になると不利になる為神無とトコトン相性が悪い相手だった

 

キリエルドラゴン「私はお前の戦い方を何度も研究し貴様の弱点…お前より攻撃力が高く防御が高い相手は苦手だろ?そして力が強い奴も格闘戦を苦手とする貴様の不得意…その為に私はデスギドラとモンスターXの力を使ったのだからな」

 

キリエルは今までの神無の戦い方を知り神無の弱点を理解し倒そうと考えていたのだ…そのお陰でラグナレクを圧倒しほぼ無傷でラグナレクを追い詰めていた…

 

ラグナレク「なら……姿を変えよう!」

 

ラグナレクはエンペラ星人に変身し剣を持ちキリエルドラゴンに挑む…

 

その頃空に翼を羽ばたかせながら微笑みながらラグナレクの戦闘を見ているゲファレナーには誰も気づかなかった……

 

 

 

 




倒した怪獣が復活する…よくありますよね?さて復活したキングゴジラ達はヨハネの四騎士をモチーフとしています…そしてのカミーラは大淫婦バビロンをモチーフとしたバビロンカミーラとして再誕!ですがまだ終わりではありません…まだイナゴの出番も考えています

さて銀色の怪獣様の考案の怪獣が早くも死にましたが…別に今回出番が終わりというわけではございません…次回大きな役割を果たします


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八十三話黙示録の結末 そして人類は滅びの道を逝く

さてこの章はこれにてお終い、次回からは新しい章に移ります!後書きにて詳しく説明します、途中暗い話になりますがお気にせずに呼んで下さい、長いですが楽しく読んで貰えば嬉しいです

前からずっと気になっていたのですが…この作品て面白いのでしょうか?文章はしっかりしているでしょうか?こう変えて欲しい所があったら教えて下さい、今度から気をつけて書きます


キリエルドラゴン「焼き尽くされよ!」

 

キリエルドラゴンは全ての首からデストロイド・マグマを吐き出しエンペラ星人を攻撃するが

 

エンペラ星人「闇よ!熱を奪え!」

 

エンペラ星人はかつて地球を覆い尽くし太陽の熱も光を奪った…それによりエンペラ星人の闇は熱と光を伴う攻撃を無効化する力があるのだ…それを見たキリエルドラゴンはチッて舌打ちする

 

キリエルドラゴン「闇の皇帝の闇にはそのような効果があったか…そこまでは知らなかった…だが私の勝利はそれだけでは揺るがぬ」

 

キリエルドラゴンはそう断言するとデストロイド・マグマや雷火龍撃波を放ちエンペラ星人は闇で無効化しつつレゾリューム光線を放ちキリエルドラゴンを攻撃する…がキリエルドラゴンはダメージを受けてもすぐに再生してしまいエンペラブレードで切り裂こうとするがキリエルドラゴンは六本の首から雷火龍撃波を放つ六重渦撃砲で攻撃しエンペラ星人はリフレクターマントで防ぐ

 

エンペラ星人「暗黒の隕石よ降り注げ!」

 

エンペラ星人は暗黒の隕石を降り注がすダークネスディザスターを放ちキリエルドラゴンは全ての首からマグマ弾を吐き出し隕石群と相殺させていく

 

キリエルドラゴン「は!その程度で勝てるとでも?」

 

エンペラ星人「……流石に格闘戦は生身ではきついか…鎧を着るか」

 

エンペラ星人は暗黒魔鎧装アーマードダークネスを装着し、エンペラブレードとダークネス・トライデントを両手で持ち二刀流で十字に切り裂くツインダークスラッシュで攻撃するがキリエルドラゴンはすぐに再生し傷口を直してしまう…が即座にアーマードダークネスはダークネストライデントで突き刺してエンペラブレードにレゾリューム光線を纏ってデッドスラッシャーを一刀両断にする…がそれでもすぐに再生してしまう

 

キリエルドラゴン「は!その程度では貴様が力尽きても私に傷は残らないな」

 

アーマードダークネス「舐めやがって……まあその通りなんだけどさ……」

 

アーマードダークネスはそう言いながらダークネスパニッシャーで反撃するがキリエルドラゴンはそれを片手で受け止める

 

キリエルドラゴン「甘い!セプテットトルネード!」

 

キリエルドラゴンは受け止めたダークネス・トライデントを離しアーマードダークネスを蹴飛ばし全ての首から放つデストロイド・マグマを七つに重ねた光線セプテットトルネードを放ちアーマードダークネスを吹き飛ばす

 

アーマードダークネス「グオ!?………まさに化け物だな…こっちの攻撃が効かない…なら光線で体を消し飛ばすしかないな」

 

アーマードダークネスはそう言うとダークルギエルに変身し光線技で押し切ろうと考える

 

 

バビロンカミーラは氷の鞭カミーラウィップで鏡花を攻撃し鏡花は狼化した脚で避ける、即座にバビロンカミーラは氷の槍デモンジャバーを無数に放ち鏡花はそれを狼化した腕で砕く、隙を見て鏡花は権能で作ったブラックホールを投げつけカミーラはそれを見てジャブラッシュを放つがブラックホールはそれすら吸い込みバビロンカミーラが咄嗟に避けたがバビロンカミーラが居た場所には大穴が開いた

 

鏡花「……うん前より遥かに戦いやすい、神無が居なくても戦える…僭主(テュラノス)になったから…」

 

鏡花は改めて自分の力を知りカミーラに通用すると喜ぶがバビロンカミーラはすぐに氷の刃アイゾードを振い鏡花がいた空間を切り裂き空間が凍結する、鏡花は反撃に足蹴りをかまし吹き飛ばされる

 

バビロンカミーラ「ク……ガァァァ!」

 

バビロンカミーラは鏡花にダーラムの技である右腕を地面に突き立てて放つ地を這う炎の衝撃波ファイヤマグナムを放ち更に左手からはヒュドラの技である突風ヒューガストを放ち鏡花は迫り来る突風と炎の衝撃波を避ける

 

鏡花「あれて……あの時の巨人の…」

 

更にバビロンカミーラはゼブブの力である電磁バリアを張り鏡花が近寄れないようにする…更に左腕を冒涜的な触手に変えそれをカミーラウィップと融合させ電流を流しながら鏡花に放つが鏡花は斥力をフィールド状に展開し触手を弾く

 

バビロンカミーラ「ガァァァ……」

 

バビロンカミーラは再び氷の刃を展開しそれにゼブブの右腕の刀と融合させ切れ味を上げる…これにより常にアイゾードとカミーラウィップを装備している状態になっている…そしてアイゾードを振い氷の刃を飛ばし鏡花はそれを避けるが先回りしていたカミーラウィップが鏡花に巻き付く

 

鏡花「く……!電流を流しながら凍結

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!!」

 

バビロンカミーラは電撃を一点に集めそこらへんに落ちていた金属片を利用し電磁砲(レールガン)を鏡花に使って放つ

 

鏡花「……斥力フィールド全開!」

 

鏡花はそれを斥力フィールドでレールガンを防ぎきり掌から斥力を槍状に放出するエンドレス・スクリームでバビロンカミーラの触手を破壊するが触手はすぐに再生してしまう

 

鏡花「厄介ですね…ネームレス・リーパー」

 

鏡花は斥力を鋭利な鎌状に具現化させてバビロンカミーラに投擲しバビロンカミーラの体を切り刻もうとするが電磁バリヤで防がれる

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!」

 

バビロンカミーラは鏡花に口から冷気を放つが鏡花はそれを地面を蹴って空に逃げ避ける、が又しても触手が鏡花を襲うが鏡花はその触手を重力を纏わせた拳で殴りつけ触手をバビロンカミーラの腕ごと破壊する

 

バビロンカミーラ「ガァァァ……ガァァァ!」

 

バビロンカミーラはアイゾードを振い氷の刃を飛ばしてくるがそれを鏡花は避け続けブラックホールを投げて反撃する、それをバビロンカミーラは氷の光線技カミーラショットで相殺するが鏡花は引力で引き寄せブラックホールを投げるがバビロンカミーラは全力の冷気を放ちブラックホールすら氷漬けにする

 

鏡花「えええ…ブラックホールですよ?なんでも吸い込み消滅させるやつを氷漬けて…」

 

鏡花は驚いているがしょうがないだろう、何せ今のカミーラはダーラムとヒュドラ、ゼブブの融合体…ダーラムは火をヒュドラは風をゼブブは土をカミーラは水を司る…つまりクトゥルフ神話における四元素を全て兼ね備えた存在だ…容易に勝てる相手ではない…そしてそれはジャグラー達が戦っている相手も同じだった

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

デスレム「フン!」

 

ブラッドアルバキングがデスマグマを吐きデスレムはそれを避けつつ天地から火球を放つデスレムインフェルノで攻撃する

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

アークボガール「隙の無い奴だ…これでは食えぬでは無いか」

 

グランドタイラントはアストロモンスの鞭を振りいなから火炎を吐き出しアークボガールはそれを全て吸収し光弾を放ちながらグランドタイラントを食べる機会を探すがグランドタイラントは隙を見せることなく口からミサイルを吐く

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

ジャグラー「新月斬破!」

 

グローザム「ヘルフローズンブレス!」

 

ジャグラーとグローザムはキングゴジラに新月斬破とヘルフローズンブレスで攻撃しキングゴジラの脚の代わりであるキングギドラの顔が付いた蔦を破壊する、だがキングゴジラも反撃にバトラの羽からプリズム光線を、右翼のモスラの羽からビームパルサーを放ちジャグラーとグローザムはそれを避ける

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ゼット「……!」

 

ヤプール「ハァ!」

 

ネオ・キングギドラXはネオガイガンのハンマーフックでゼットを攻撃しゼットは刺又の槍で防ぎメガロの首から引力光線を放つがヤプールがメタリウム光線を放ち相殺する

 

ーーーグギャハハハハ!ーーー

 

グランドタイラントは自分の腕を弓の形に変えるとそこから矢を放つ、アークボガールはもちろん避けるがその矢が地面に刺さると地面が光ってアスファルトが割れアークボガールに飛んでくる

 

アークボガール「な!?」

 

アークボガールはそれを光弾で破壊する…今の攻撃はホワイトライダーの力…支配する力だろう…当てたものを自らの支配下に置く…そんな恐ろしい力なのだ

 

アークボガール「中々やるようだ…がここで死ぬわけにもいかぬからな!さっさと倒してやろう!」

 

アークボガールはそう言うと三体に分裂しグランドタイラントを囲んで光弾を放つ、グランドタイラントはそれを様々な能力で相殺していくがグランドタイラントは多岐の力があるが決定打に欠ける怪獣、支配下に置くの能力があった所で力不足なのは揺るがない…故に大罪獣最弱なのだ…そしてアークボガールには餌でしか過ぎない

 

アークボガール「これでお前を喰らってやる!」

 

アークボガールの本体は分身体にグランドタイラントを拘束させ自身は大口を開きグランドタイラントを包み込む

 

ーーーグギャハハハハ!?ーーー

 

グランドタイラントは抵抗するがまず尻尾の方から飲み込まれ始めグランドタイラントはアークボガールの腹に収まった…が消化するのに時間がかかり流石にグランドタイラントのエネルギーは凄まじかったのかアークボガールは暫く動けない

 

アークボガール「……後は任せるぞ」

 

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

ブラッドアルバキングは新たにに得た力戦争を巻き起こす力はこの戦闘では全く役に立たずブラッドアルバキングはカウンターの放電やバリヤーで火球やデスレムクローを防いだりしつつデスマグマや爆弾岩石を吐いたりと攻防隙なく攻撃するがデスレムは空から地面から火球を放ち相殺しつつ攻撃しそれをブラッドアルバキングがまた相殺し攻撃するといった行為の繰り返しだった

 

ーーーピギャアキィイイィィ!ーーー

 

それを続けて苛立ったのかブラッドアルバキングはバリヤーを展開しつつ突進するがそれをある程度読んでいたデスレムは空から火球を放ちバリヤーが展開できない背中を狙い撃ちにしツノを破壊しブラッドアルバキングを怯ませる

 

ーーーピギャアキィイイィィ!!?ーーー

 

デスレム「今だな!」

 

デスレムは巨大な火球を生み出しブラッドアルバキングにぶつける…するとブラッドアルバキングは完全に切れたようで怒り狂いながら突進するが…

 

デスレム「………バリヤーが張らずただ突進するだけの貴様など相手にならんわ」

 

デスレムはそう言うと無数の火球を天から地から出しブラッドアルバキングはそれを喰らい目から光をなくしその場に倒れ伏せ絶命する…がブラッドアルバキングは体を光らせ始める…自爆すら気だ…何故なら装甲怪獣レッドキングと融合しているせいでブラッドアルバキングにも体内に爆発する岩石がある…が即座にグローザムがヘルフローズンブレスを吐き凍結させ爆発を防ぐ

 

グローザム「危ねえな!俺がフォローしなかったら危なかったぞ!」

 

デスレム「お前なら助けると考えていたさ」

 

デスレムはそう軽く言い返すとグローザムと共にキングゴジラの相手をしているジャグラーへ加勢しにいく

 

 

ネオ・キングギドラXは得意のスピーカーから爆音を鳴らしゼットとヤプールは耳を塞ぎ動けなくし容赦無くハンマーフックで攻撃するがヤプール達は耳を塞ぎながら避けヤプールは一瞬の隙をついてスペシウム光線を放ちスピーカーを破壊する

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ならばと翼を振動させ透明となり奇襲しようとするがゼットが透明になりきる前に瞬間移動で背後に現れ刺又で翼を裂き透明化出来ないようにする、だがネオ・キングギドラXは引力光線を吐きヤプール達が避けた事により距離を取り新たな力を使う…すると何処からか鳥や獣…野犬と化した元飼い犬や鼠達がヤプールに押し寄せ皮膚を噛んでくる

 

ゼット「……!何だこれは…!?」

 

ヤプール「……まさか!これが奴の新たな能力……そうかこいつの色は青…ペイルライダーの権能野獣を操る力!…となると病魔も司るはず…ゼットあいつの攻撃は喰らわないほうがいい!謎の病気にかかるやもしれん!」

 

ヤプールは(無駄)に詳しい知識を活かしこのネオ・キングギドラXに組み込まれた新たな力がペイルライダーであることに気づく、するとネオ・キングギドラXはネオガイガンのような形をした謎の存在を自分の影から呼び出す…これこそがペイルライダー(死)の横にいる黄泉(ハデス)である

 

ーーーグルギャオオオオンッ!ーーー

 

ネオ・キングギドラXはネオガイガンに命令しゼットとヤプールを倒すように命じる…するとゼットに向かってネオガイガンは飛んでいきゼットは刺又でネオガイガンの相手取る

 

ヤプール「戦力を分散させたか…なら俺は本体を叩かせてもらおう!」

 

ヤプールはそう言うとメタリウム光線を放ちネオ・キングギドラXは肩の武装からスペースビームとフィンガーミサイルを放ち応戦する…だかヤプールはそれだけでは終わらないM87光線を放ちアンギラスの首を破壊する

 

ーーーグルギャオオオオンッ!!?ーーー

 

まさか首が破壊されると思わなかったのかネオ・キングギドラXは仰天する…ゼットは一兆度の火球をネオガイガンに食らわせネオガイガンは消滅し瞬間移動で一気にヤプールの所まで現れる

 

ゼット「…さてこちらも片をつけるか…」

 

ヤプール「そうだな…」

 

ゼットとヤプールはそう言うと一兆度の火球とワイドショットを放ちネオ・キングギドラXの両翼とメガロの首を破壊する

 

ーーーグルギャオオオオンッ!!?ーーー

 

ネオ・キングギドラXは翼と首がなくなったことに驚き逃げ出そうとする…がそれを逃すヤプールではない

 

ヤプール「逃すか!ストリウム光線!」

 

ーーーグルギャオオオオンッ!!?ーーー

 

ヤプールはストリウム光線を放ちネオ・キングギドラXに命中し大爆発を起こす

 

 

ーーーアンギャオオオオン!ーーー

 

キングゴジラはグローザム、ジャグラー、デスレムの三体がかりでもほぼ互角に戦っていた

 

左翼からプリズム光線、右翼からビームパルサーを放ち更にキングギドラの蔦から引力光線をメガ・ビオランテの口を開き酸を吐き出す

 

グローザム「危ねえな、アーマードインフェルノ!」

 

ジャグラー「新月斬波!」

 

デスレム「は!」

 

グローザムは全身に炎を纏い酸を蒸発させ引力光線を自らの体で防ぎ、デスレムはデスレムクローでプリズム光線とピームパルサーを搔き消しジャグラーは新月斬波でキングゴジラを切り裂き両腕を切り落とす

 

ーーーアンギャオオオオン!?ーーー

 

キングゴジラは切り裂かれたことに驚き怒りのあまり両腕の代わりにキングギドラの首を生やす、そしてメガ・ビオランテの首から再び酸を吐こうとするがグローザムが両腕の剣に炎と冷気を纏わせて切り裂くフロストブレイズでメガ・ビオランテの顔を完全に破壊する

 

ーーーアンギャオオオオン!!!ーーー

 

腹を破壊されて完全に怒り狂ったキングゴジラは放射熱線を怒りに身を任せ吐きまくるが怒りに任せた攻撃を見極め避けるなどグローザム達には容易、熱線を避けつつグローザムは冷気でキングゴジラを皮膚を凍結させた後火球を放ち攻撃するツインインパクトでキングゴジラのキングギドラの蔦を破壊し傷口を氷漬けした為二度と再生できない

 

デスレム「あの技で倒すぞ」

 

グローザム「あの技…かわかったやるぞ…」

 

デスレムは天地から火球を無数に放ちグローザムは両腕に冷気を集め両手の剣で切り裂くブリザード斬の繰り出し攻撃するコンビ技 双天煉獄氷斬でキングゴジラを焼き尽くし凍結させる、そしてジャグラーがトドメと言わんばかりに新月斬波を放ちキングゴジラはバラバラに砕け散る…が

 

ーーーアンギャオオオオン……ーーー

 

それでもなお蘇ろうとするキングゴジラだったがグローザムが両剣に暗黒のエネルギーを纏い切り裂く暗黒双魔刃によって脳髄を斬られ本当に生命活動を停止した…これにより全ての大罪獣は倒された…その魂が今だ残ったままのキングユネルタンの体内に入ったことを誰も気づかずに……

 

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!!!」

 

鏡花「……流石に強すぎません?」

 

鏡花はそう言いながらも重力を操り縦横無尽にバビロンカミーラを攻めまくる、バビロンカミーラも負けずにカミーラウィップで電流を纏いながら叩きつけ、アイゾードから氷の刃を何度も飛ばす

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!!!」

 

バビロンカミーラは一際甲高い叫び声をあげると触手に氷を纏わせて伸ばし鏡花を拘束する、斥力で壊そうとするが先程の触手と違いそう簡単には壊れず触手は上空へと連れ去り……そして触手を思い切り地面に叩きつけようとする

 

鏡花「………え?」

 

鏡花は僭主(テュラノス)となった身、地上に叩きつけられたくらいでは死なない…がその叩きつけられるであろう地上にはバビロンカミーラが作り出した鋭い氷の柱にぶつかるだろう…それなら鏡花の体を貫き……死に至らしめるだろう…

 

鏡花「………あ…」

 

そして鏡花は鋭い氷柱に衝突した……その一瞬鏡花は目を瞑ってしまった…死を覚悟しながらその時を待つが…何も起こらない…目を開けてみると……世界に色がない…先程まで自分を拘束していた触手もなく上も下も無い真っ黒な暗闇の世界にいた

 

鏡花「……ここは?」

 

鏡花は何故自分がここにいるのか分からなかったが直後後ろから獣の唸り声のような声が聞こえた…鏡花が後ろを向くと……白い狼がゆっくりと鏡花に近寄ってきた…鏡花は理解する…この白狼は自分自身、正確に言えば鏡花に神祖が埋め込こんだマーナガルムだと…そのマーナガルムの目には明らかな敵意があった

 

鏡花「………やっぱり貴方か…そうだよね…貴方は私が嫌いだよね」

 

ーーーグルルルルゥゥ!ーーー

 

その叫びは肯定か、マーナガルムは鏡花に飛びつき…鏡花の体に噛み付く…その場に赤い血が飛び散る……鏡花は地に倒れ伏せ顔を血で濡らし噛まれたところから血を流しながら死に掛ける

 

鏡花「………私も私が嫌い……何も出来ない私が嫌い……」

 

鏡花はそう言うと白狼の頭を撫ぜる

 

鏡花「……いつもありがとう…貴方の力には何度も……助けてもらった…」

 

鏡花がそう言った瞬間、白狼の目が僅かに広がった…そして景色が黒から色がつき始めた

 

 

バビロンカミーラ「………ガァァァ……」

 

バビロンカミーラは自分が生み出した氷柱が壊れたのを見て触手を元の長さに戻す…鏡花が死んだと思い後ろを向いて他の敵を倒しに行こうと歩みだした時背後から斥力を槍状に具現化したエンドレス・スクリームにバビロンカミーラの右腕の刃と左腕の触手が破壊される

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!?」

 

バビロンカミーラは背後を急いで振り返ると壊れた氷柱の近くに大きな狼の影が映り…すぐに人型…鏡花の姿に戻る…それと同時にバビロンカミーラは鏡花の元へ引き寄せられる

 

バビロンカミーラ「ガァァァ!!?」

 

引力によって引き寄せられるバビロンカミーラは必死に抵抗するが逃れられず鏡花は斥力で自身を飛ばし狼化した腕に重力と斥力を纏わせバビロンカミーラを覆う電磁バリアとぶつかり一時拮抗するも鏡花はそれを破りバビロンカミーラの妊婦の様な腹を貫いた

 

バビロンカミーラ「ガァァァァァァァァァァァァ!?」

 

バビロンカミーラはそう断末魔をあげ鏡花が貫いた拳を抜きその場から離れると爆発を起こす

 

鏡花「……はぁはぁ…勝った…」

 

鏡花はバビロンカミーラの爆発を見て勝利を確認するも念の為気をつけながらバビロンカミーラが爆発した場所に行くと…カミーラが横たわっていた…死ななかったもののバビロンカミーラの姿では無くなっておりもう虫の息だ…トドメを刺さなくてもそのうち死ぬ…鏡花がそう考えいるとカミーラが鏡花の方を向き微笑むながら鏡花に口を開いた

 

カミーラ「……やっぱり強いわね鏡花は…」

 

鏡花「………!貴方自我が…」

 

カミーラは死の間際自我を取り戻し残り少ない命を削りながら鏡花に話しかける

 

カミーラ「……やっぱり貴方は似てるわ…ユザレに……私はユザレが嫌い…だって私から恋人(ティガ)を奪っていた憎い奴(恋敵)…でも罪のない怪獣を殺すことさえ嫌い私達と共に闇に堕ちた彼(ティガ)を救ってくれた恩人(恋敵)…彼に光と愛を与えてくれた唯一無二の存在……私は彼女が嫌いだけど感謝してる……貴方も彼に……神無に愛と救いを…」

 

カミーラはそこまで言うと一旦言葉を止め空に顔を向けて言う

 

カミーラ「……私達にも……光が欲しかった…彼…ティガと共に美しい星を…守りたかった…彼の側に居たかった…でももう叶わない…できるのは……彼を見守り続けること…ダーラムとヒュドラと共に…永遠に…彼の幸せを祈る事……ティガ…私達の魂は…貴方と共に……」

 

カミーラはそう呟くと空にに向かって手を伸ばす…自分の手を握ってくれる愛しい人がいないと知りながら…だが微かにカミーラの手に誰かに手を握られているような暖かさを感じカミーラは目を見開くと…カミーラの愛した人(ティガ)がいた

 

ティガ(カミーラ………迎えにきた…もうこの手は離さない……私達はずっと一緒だ…行こう向こうでダーラムとヒュドラ…そしてユザレ達も待っている…)

 

カミーラ「……ティ……ガ……ええ…ずっと…私達は……一緒………よ……テ……ィガ……」

 

カミーラは愛しい人の迎えを知り涙を流しながら光となって消える…カミーラの長き生はこれで終わってしまったのだ…鏡花はそんなカミーラの最後を見届けて手を合わせ合掌する…

 

鏡花「………安らかに眠ってください」

 

鏡花はそう言うと神無の元へ向かうとする…その直後背後から建物が壊れ何かが落ちてきた音が聞こえ振り向くとキリエルドラゴンに吹き飛ばられたダークルギエルの姿があった

 

鏡花「神無!?」

 

ダークルギエル「……その声は鏡花か…ここまで吹き飛ばされるとは…情けない…翁に怒られるなこれは…」

 

ダークルギエルはそう軽口を叩きながらもルギエルサンダーボルトやルギエルファイヤボールを放ちルギエルセイバーでキリエルドラゴンに斬りかかるがどんなにダメージを与えてもすぐに再生してしまう

 

ダークルギエル「やっぱりこの程度じゃ無理か…ま先ずは回復か…ルギエルコンフォート」

 

ダークルギエルは黒緑色の鎮静光線ルギエルコンフォートでガタノゾーア達やスーパーグランドキング達、ヤプール達、鏡花達の疲労した身体を回復させる

 

ダークルギエル「……さてこっちも頑張らないとな…」

 

キリエルドラゴン「いい加減に諦めろ…お前達の敗北、死は必然なのだ…運命には勝てぬ」

 

ダークルギエル「お生憎ながら運命を覆したウルトラマン(ジード)がいるもんでね…諦めたらそこで終わりだし」

 

ダークルギエルはそう言うとルギエルセイバーを展開しつつルギエルセイバーを振るってルギエルスラッシュを放つもキリエルドラゴンはそれをデストロイド・マグマで相殺する

 

キリエルドラゴン「無駄だ!私には通じない!」

 

キリエルドラゴンはそう言いながら七つの首で噛み付くセプテットインパクトで攻撃するがダークルギエルは噛みつきの瞬間にルギエルサンシャインを放ちキリエルドラゴンを吹き飛ばしルギエルファイヤセイバーを手に取りキリエルドラゴンを両断しルギエルクロスシュートを放ちキリエルドラゴンは爆散する…が肉片が集まり飛び散ったマグマが集まってキリエルドラゴンは復活する

 

キリエルドラゴン「いくら我を爆散させようが…ネクサスの様に我が細胞を全て消さねば死なぬぞ!」

 

ダークルギエル「なら……これならどうだ」

 

ダークルギエルはダークルギエルシュートの強化版 闇色に染まった虹色の光線ルギエルエスペシャリーを全身から放ちキリエルドラゴンを光線で包み込み細胞ごと消滅させようとするが…

 

キリエルドラゴン「緩いわ!」

 

キリエルドラゴンは光線を全身から放つ技デストロイド・インフェルノでルギエルエスペシャリーを吹き飛ばしデストロイド・ヘルという破壊光線を真ん中の首から放ちダークルギエルを狙うが即座にダークルギエルはビクトルギエルに変身しデストロイド・ヘルを防ぐ

 

ビクトルギエル「……こうなったら遠距離から潰すしか……」

 

ビクトリウム・キャノンからインフェルノキャノンやアイスキャノン、ロックキャノンを放つがキリエルドラゴンはそれを高熱エネルギーのバリア 轟砲一閃で防ぎ地割れを起こしマグマと電流を吹き出す剛烈駆火雷震でビクトルギエルの足場を崩し動けない所に電流やマグマを喰らい装甲が溶け焼け跡が残る

 

ビクトルギエル「ガァ…グオ…まだまだ…頑張れる…早く倒さなちゃ…レジェンド様の命令を…本当は嫌だけど…この星を守らなちゃ…」

 

キリエルドラゴン「……そうかお前はまだあの嘘を信じてるのか?」

 

ビクトルギエル「……!?嘘…?どういうことだ?」

 

キリエルドラゴン「ふむ…『こう言えばわかるかな?』」

 

ビクトルギエルはキリエルドラゴンのレジェンドの命令が嘘、という言葉を聞いた神無はモノアイの目でキリエルドラゴンを見つめキリエルドラゴンは声を変えてビクトルギエルに喋る…その声はレジェンドの声にそっくりだった

 

ビクトルギエル「…ま…さか…あの時の声は…お前か?!」

 

キリエルドラゴン「正解!私がレジェンドの声に似せてお前をここに呼び寄せたのさ!ついでを言えばゲファレナー殿と協力してお前の部下達…あのガッツ星人どもを殺しそれをドルズ星人に提供したのさ!そしてこの世界に怪獣を呼んだのも私、全ては貴様を殺すために!ふははは!」

 

キリエルドラゴンは狂ったように笑いながら叫ぶ…ビクトルギエルは自分が騙されて守りたくもない星を守っていたことに気づき怒りで震える…がその前にある言葉に気づく

 

ビクトルギエル「ゲファレナー……?誰だそれ「はぁーいこんにちわ私がゲファレナーです!」!?」

 

キリエルドラゴン「おお!ゲファレナー殿いたのか!」

 

ビクトルギエルがキリエルドラゴンにゲファレナーとは誰か聞こうとするがその本人であるゲファレナーがビクトルギエルの横を飛んでいたのだ…ビクトルギエルは人間大の姿のゲファレナーに驚くが真意を聞こうと腕でゲファレナーを捕まえようとすると…腕が消えた…いなゲファレナーが放った光線に当たり腕が消滅したのだ

 

ビクトルギエル「グォ!?」

 

ゲファレナー「野蛮ね…そんなんだからモテないのよ…まあいいわ…そろそろ始めましょうキリエル」

 

キリエルドラゴン「おおそうだな!では準備を始めよう!」

 

ゲファレナーはそう言うと念力でビクトルギエルを吹き飛ばす、ビクトルギエルはすぐさまにラグナレクに変身するとマガ迅雷をゲファレナーに向かって放つがゲファレナーはそれを片手で防ぎきる

 

ゲファレナー「はい、はい、抵抗もそこまで、ではあなたの処刑をウルトラマン達に宣戦布告の為に向けて見せたいと思います!」

 

ゲファレナーはそう言うと念力でラグナレクを捕まえ上空に連れて行きラグナレクを見えない十字架に磔にする

 

鏡花「処刑……まさか!」

 

ヤプール「!そんかことはさせん!」

 

ジャグラー「俺達がさせると思うか?」

 

グローザム「先にお前を氷漬けにしてやるよ!」

 

アークボガール「丁度胃の消化ができた所だ!皇帝を助ける前に貴様を倒す!」

 

ジャグラー達はそう言うと新月斬波やヘルフローズンブレス、掌から出す光弾、メタリウム光線を放つがゲファレナーはそれを念力で弾き返すと手から紫色の闇を出しヤプール達に纏わせる

 

ヤプール「こ、これは……!?」

 

グローザム「ち、力が…抜けて…いや奪われ…て…」

 

ジャグラー「こ、こんなのあり…かよ…」

 

アークボガール「ば、馬鹿な…こんなこと…ありえるの…か?」

 

ヤプール達はだんだん小さくなって行き人間サイズまでに縮小される…いなこのサイズになるしかなかったのだ…力を奪われもう巨大化できなくされたからだ…

 

鏡花「大丈夫ですか!?」

 

ヤプール「あ、ああ……何とかな…だがもう二度と巨大化できないかもしれん……」

 

ジャグラー「あいつ…前にも俺を捕まえた奴だ…一体何者なんだ…?」

 

ヤプールはもう二度と巨大化して戦えないといい、ジャグラーは以前にもあったゲファレナーに何者なんだと汗を流しながら考える

 

ゲファレナー「やっぱり小蝿が煩いわね…殺しちゃいましょう」

 

ゲファレナーはそう言うと掌から電撃を出し鏡花達を殺そうと狙いを定める…鏡花は斥力フィールドで防ごうとするが見ただけでもわかる膨大なエネルギーを防げないと知り鏡花は諦めかける…がそんな電撃をデスレムが体を張って防いだ

 

グローザム「デスレム!?」

 

デスレム「グ……オオ!」

 

ゲファレナー「何してるのかしらこの骨は?無駄な事を…高々他人を守って何の得があるのかしら?」

 

ゲファレナーはそうデスレムを馬鹿を見る目で見つめるとデスレムは笑いながら言った

 

デスレム「は…大事な仲間と相棒(グローザム)を守るのに損得は関係ない…」

 

デスレムはそう言うと鏡花の方を向く

 

デスレム「鏡花殿…皇帝を…神無様を頼む…あの方は…前皇帝よりも深い心の闇に囚われている…いつか……その闇から……救ってやってくれ…頼む……」

 

グローザム「デスレムゥゥゥゥゥ!!?」

 

デスレムはそう言うと爆散してしまう…相棒の死を見て叫ぶグローザム…だがゲファレナーはデスレムの死を見ると興味をなくしデスレムの存在すら忘れ磔にしたラグナレクの心臓部分に手刀を入れ刺し貫く

 

ラグナレク「ガァ!?…な、に…を?」

 

ゲファレナー「何、あなたが持ってるて聞いたストルム機関と私の下僕を返して欲しくてね」

 

ゲファレナーはそう言って手を抜くとその手には緑色の心臓と言うべきストルム機関が握られておりラグナレクの体からいくつもの霊魂が抜け出してきてゲファレナーの周りに集まる…そして霊魂が実体化しジャッカル大魔王、ウルトラダークキラー、超時空魔神エタルガー、幻影宇宙帝王グア・スペクター、亡霊魔導士レイバトス、そして怪獣王シン・ゴジラが復活する

 

ジャッカル「ようやく復活出来たぜ!」

 

エタルガー「は、漸くこの俺が我が主人ゲファレナー様のために再び役立つ日が来た!」

 

グア「感謝しますぞゲファレナー様!あの我らが力を使う小僧から漸く抜け出せました!」

 

レイバトス「これも憎きレジェンドの所為…我らが封印を破りありがとうございます」

 

ゲファレナー「いいわよ、役立つなら…まだ自我を取り戻してないダークザギとウルトラダークキラーはこのままにしておきましょ、私の部下じゃないから後で洗脳するわ」

 

ゲファレナーは蘇った部下達を一瞥するとすっかり弱りきったラグナレクを見てほくそ笑む

 

ゲファレナー「じゃあ処刑を開始しましょう…まずはウルトラマン達にあなたの処刑を配信しなくちゃね♪」

 

ゲファレナーはそう言うとラグナレクの前にモニターの様なものを写しそれと似たようなものをウルトラマンがいる宇宙へ作り出す

 

 

その頃のウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブが一緒にアナザースペースを警備している基地にてウルトラマンゼロが急いで帰って来た…その理由が

 

ゼロ「おいリク!貰ってきたぜ!ガイアとかティガからお前さんが変身に使えるカプセルを作る為に力貰ってきたぜ!」

 

リク「わぁ!ありがとうゼロ!いいの!?」

 

ベリアル「最近見ないと思ったらそんな事してたのかゼロ…警備いいのか?」

 

ゼロ「大丈夫だ!何たってベリアルがいるからな!それに可愛い弟分の為なら軽くもんさ!」

 

ゼロは知り合いのウルトラマン達がいる世界を駆け巡り弟分であるベリアルの息子であるウルトラマンジードの為に新しい姿に変身できるカプセルを作る為に空のカプセルを持ってウルトラマン達に会いに言っていたのだ

 

リク「このジャスティスてウルトラマンのカプセル凄くかっこいいね!」

 

ゼロ「おう!でもまだ使えないぜ?何せお前の覚悟とともに使用できるようになる師匠の特訓から参考にしたカプセルだからな!」

 

グレンファイヤー「ゼロちゃん…過保護すぎるのか厳しいのか分からないぜ?なあブロッケン?」

 

ブロッケン「その通りだなグレン?最初から使用できないて…どう思うよデスローグ」

 

デスローグ「グオオオ……」

 

ミラーナイト「……何を言っているか分かりません」

 

ジャンナイン「……厳しいが最初から与えられた力を頼るより鍛えてから使った方がいいと思う、と言っている」

 

スライ「何故分かるのです?」

 

ヴィラニアス「タイラントご飯だぞ」

 

ジャンボット「……カオスだな」

 

ジャタール「………そうだな」

 

ピグモン「ピィピィ!」

 

……割とここの基地はカオスである、因みにリクはネオブリタニア号でここまで父親に会いにきたのである…そこでベリアル達がネオブリタニア号に乗り込み宴会擬きを開いているのである…そんな中レムが話し出す

 

レム「リク、何か電波がきて何か映像を写しだそうとしています…モニターに写しますか?」

 

リク「え?うん一応モニターに出してくれる?」

 

レム「了解しました」

 

レムはそう言うとモニターに何かを映し出す、ゼロ達は突如どうせここら辺にやってきたチンピラ宇宙人が喧嘩売ってきたぐらいにしか思っていなかったが…モニターを見るとラグナレクが磔にされている姿を見て顔色を変える

 

ゼロ「な!?あれはレイオニクスの神無の怪獣の姿じゃねえか!?」

 

ベリアル「捕まったのか!?」

 

リク「え!?神無てあの父さんとゼロがいつか前に話してたレイオニクスの人?」

 

ゼロとベリアルはモニターを凝視しリクもラグナレクの姿を見るゼロとベリアルは面識があるがリクやグレンファイヤー達は話でしか聞いたことがない為ラグナレクの姿を見て驚くがそれよりも何故磔にされているのか気になった…するとモニターにゲファレナーの姿が見える

 

ゲファレナー「下等なるウルトラマン達よこんにちは、私はイーハトン星人ゲファレナー、かつてレイブラットと全宇宙の支配をかせて戦ったことのある存在よ」

 

ベリアル「イーハトン星人だと!?…あの噂だけ聞いていたが…こいつが!」

 

ゼロ「あのゾフィー隊長とあのウェルテルと互角に戦いノア達に封印されたていう化け物か!?」

 

リク「イーハトン…星人?何それ?」

 

ゼロとベリアルはイーハトン星人という名を知っているようだがリクやグレンファイヤー達は知らない

 

グラシエ「イーハトン…?聞いた事ありませんね?」

 

レム「データにありました、かつて全宇宙の支配を企んだ宇宙人でレイブラットと互角の力を持つ宇宙人です」

 

レムは冷静に分析するがリクはレイブラットと同じとききその凄さを知り顔を真面目にしてゲファレナーを見つめる

 

ゲファレナー「さてさてこの化け物を殺しちゃいます!ウルトラマンへの宣戦布告として!」

 

 

同じ映像を流されていた光の国でもその言葉を聞き映像を見ていたウルトラマン達は混乱していた

 

ヒカリ「何という事だ!ゾフィーが言っていた悪魔が彼を捕まえるなんて!」

 

ゾフィー「ゲファレナー……アムール、ジャンヌを殺しかけた高次元生命体…まさか彼を捕まえるとは…許せん!」

 

タロウ「ですが今調べた所彼がいる宇宙には特殊な結界があり行けないようです!」

 

ゾフィー達は助けに行こうとしても行けないことに歯噛みする

 

他の場所にもこの映像は映し出されていた、別世界にいるウルトラマン達にこの映像が映し出されておりウルトラマンとは関係ないが神無の仲間としてスペースペンドラゴンにもこの映像が流れていた、そして宇宙を放浪しているダイナや…オーブにもこの映像が映し出されていた、その頃白鯨でもゲファレナーの悪意が攻め込んでいた

 

織田作「チ…何なんだこのイナゴ供は!?」

 

織田作達が相手をしていたのは…イナゴいな破滅魔虫ドビシである…しかも黙示録に記されるアバドンが呼び出すイナゴをモチーフとされたドビシだ…白鯨に攻め込んだ数はたったの一千…少ない…ドビシにしてはだが…そんなドビシに攻め込まれ残り二百を切ったところで織田作達も疲労してそれを知ったドビシ達が殺そうと一斉に空を飛び襲いかかる…がそんなドビシ達に光弾が無数に当たりドビシ達は全滅する

 

「いやぁ危なかったね!」

 

鴎外「君は!?」

 

鴎外はドビシ達を倒した人物を見た…その正体は

 

サデス「お馴染みなガピヤ星人のサデスだよ!宜しく!」

 

「「「「「いや誰だよお前!?」」」」」

 

鴎外達のツッコミが白鯨に響き渡った

 

ゲファレナー「それでは一大イベントの処刑を開始しま「……させない!」……ぁぁもう邪魔しないでよ!」

 

ゲファレナーは処刑を行おうとした所でゼットが邪魔しゲファレナーがあからさまに顔を歪める

 

ゼット「……主は返してもらおう…!」

 

ゲファレナー「……邪魔よ、死になさい」

 

ゲファレナーはそう言うと手から電撃を放つがゼットは一兆度の火球を放ち相殺し刺又で刺そうとするがエタルガーが刺又を止める

 

エタルガー「我らが主人を狙うなど…万死に値する!」

 

エタルガーはゼットを刺又ごと投げ飛ばしゼットが吹き飛ばされた瞬間ゲファレナーは光線を放ちゼットに命中する

 

ゼット「……ぐは…!…すまない…後は…頼んだ…」

 

ゼットはそう言うと爆散し刺又は地面に刺さる…まるでゼットの墓標のように……そしてゲファレナーはゼットの存在も忘れるとラグナレクの方を向いて微笑む

 

ゲファレナー「さてあなたが一番嫌がる死に方を用意したわ…あなたが大嫌いな人間達に殺されなさい」

 

ラグナレク「どう言うことだ?」

 

ラグナレクはどう言うことだとゲファレナーを睨みつけるが何か音が聞こえ周囲を見渡すと…空に何かいた…核爆弾だ…それも数えるのが億劫になるほどの数

 

ラグナレク「こ、これは?!」

 

ゲファレナー「そう、あなたが嫌がる死に方圧倒的な暴力で殺される!私達が強化してあげた核爆弾で焼き殺されなさい♪」

 

ゲファレナーはそう言うとエタルガー達共に地上に降りる…被害を受けないために…そして全世界で映像を見ていた人間達はラグナレクを見てこう叫んでいた

 

「死ね化け物!人間様の力を思い知れ!」「人間の力で死ねや化け物!」「お前に奪われた命をお前の命で償え!」「死んでしまえ怪物が!」…そんな叫びを人間達は叫ぶ

 

ゲファレナー「いいわ、実にいいわこの目先の情報だけ信じ本当は人間を守ってきた奴を守られていた奴が殺す…良いシュツエーションだと思わない?…本当人間の団結て素晴らしいわ」

 

そう人間の団結は素晴らしい、どんな困難も乗り越えていける、団結すれば一人でできないこともみんなとなら解決できる、そう生き残っている人間全てがが一丸となってラグナレク…神無を殺しそうとしている、彼等彼女等の想いは一つで心も一つ…誰もが目的を一つにして繋がり合い、助け合ってお互いを支え合いながら神無を殺そうとしている。ああ何と美しいことか人間の団結とは…それが自分達を守ってくれていた守護者を殺そうとしなければだが

 

ゲファレナー「さあ死になさい人間、この核爆弾の嵐…しかも威力をこの私が強化した一品…死になさい」

 

ラグナレク「…………そうか…僕はまた人間に殺されるのか」

 

ラグナレクは思い出した何故自分が死んだのか…今までレジェンドが隠していた記憶を…神無が死んだ理由、それは人間に…父親達に殺されたのだ…死因は寝床に閉じ込められ焼き殺された…その時にスーパーグランドキング達の人形やウルトラマングッズのコレクションと共に…そして再び神無は核爆弾の爆発を喰らい焼け死ぬのであった…やがて核爆弾の嵐がやむと空からラグナレクが落ちきた…その瞳は光っておらずマガクリスタルも光っていなかった

 

ゲファレナー「あははは!汚い花火ね!」

 

キリエルドラゴン「死んだ!やったぞ!」

 

鏡花「か、神無…嘘嘘嘘嘘嘘うそうそウソウソウソ!?」

 

鏡花は軽く発狂しゲファレナーは狂ったように大声で笑う…人間達も化け物が死んだことを喜び近くに人と抱き合って涙を流し喜ぶ…その光景を見たレイは大声で叫びケイト達も神無の死を嘆きヒュウガも驚きのあまり口を開けたまま固まっており、ゾフィーも悔しそうに手を強く握っていた

 

その頃、レッドマンとリブット…そして救援にきたメビウスはハヌマーンと戦っていたがメビウス達にもモニターが現れそれを見ていたメビウスがラグナレクが死んだことに驚く

 

メビウス「そんな…神無君が殺されるなんて……!」

 

ハヌマーン「は!そんな奴死んで当然だ!怪獣達は皆殺しヒャッハ!死んで当然な腐れ外道なんだ!」

 

メビウスは神無が死んだことを悲しみハヌマーンは怪獣の味方の神無が死で大喜び、メビウスはその発言を聞いて怒りハヌマーンを切り裂こうとするがハヌマーンは背後に異空間を広げ中に入る

 

ハヌマーン「ではさらばだ!俺はゲファレナー様に会いに行かねば!」

 

メビウス「させない!」

 

ハヌマーンは異空間に入ろうとするがメビウスが抱きつきハヌマーンを逃さないようにする

 

ハヌマーン「は、離せ!くそ時間がずれた…違う時間に行ってしまうぅぅぅ!!?離せ!」

 

メビウス「絶対に離さない!」

 

メビウスはハヌマーンから決して離れずハヌマーンとともに異空間に落ちていった

 

レッドマン「メビウス!?」

 

レッドマンはメビウスを助けようと異空間の穴に向かうが異空間の穴は閉じてしまった

 

ゼロ・ベリアル「クソォォォ!」

 

リク「ゼロ……父さん」

 

ゼロとベリアルは神無を守れなかったことに自分自身に怒り地面に拳を叩きつける

 

ゼロ「何がウルトラマンだ!…怪獣を救ってきた奴も助けれねえで何がウルトラマンだ…」

 

ベリアル「あんな優しい奴を……許さねえ…絶対にだ!」

 

リク「ゼロ…父さん」

 

リクはそんな二人を見つめているとグレンファイヤーが大声を出し再びモニターを見ると……ラグナレクが動き始めていた

 

 

僕は…また死ぬのか?……人間達の所為で…また奪われるのか?……僕が死んだら怪獣達はどうなる?……殺されるのか人間の所為で……

 

 

 

そんなの認めない、あってはならない、僕のことはどうでも良い、でも怪獣達が不幸になることはあってはならない、許さない、僕を不幸にしておきながら自分達だけは幸せになるのか?僕を裏切って?そんなの許さない

 

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえばいい、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……死んで滅びろ人間が!

 

神無の心が壊れた音が聞こえた

 

エンペラ星人「……駄目だ…闇に近づいてはならぬ!お主は!まだ誰かに必要とされ…!」

 

それを止める声も神無には届かない

 

 

ーーーグギャァァァァァァァ!!グアハハハハハハ!!ーーー

 

キリエルドラゴン「何だ?動き出したぞ?」

 

ラグナレクは再び動き出した…全身から黒い瘴気を出しながら…その姿を見た鏡花は怖いと感じた…鏡花だけではないガタノゾーアやスーパーグランドキング、ジャグラーでさえそうだ、あのサデスでさえ恐怖に震えていた

 

ーーーグギャァァァァァァァ!グギャァァァァァァァ!ーーー

 

ラグナレクは言語を放つことなくただ叫び声をあげる…すると怪獣達がギガダークナイザーに回収され鏡花達は白鯨にギガダークナイザーと共に回収される

 

鏡花「え…?何で…」

 

鏡花は驚きラグナレクを見るがその目には理性がないように見える…が仲間だけは守らなければとラグナレクは白鯨に鏡花達を回収させたのだろう…するとラグナレクは赤黒い火球を放つ…が全てキリエルドラゴンやゲファレナーから大きく狙いが外れていた…だがその直後遠くから赤い光が見えた…ラグナレクが狙ったのは核爆弾を撃った国…それを神無が先程の火球で滅ぼしたのだ日本以外の人間全てを……

 

キリエルドラゴン「な、馬鹿な…何という力だ…」

 

キリエルドラゴンは怯えるがラグナレクは興味を示さない、ラグナレクは口からシャドウミストの様な物を吐きだし日本全体を覆う…それだけで人間達は苦しみ踠き死んでいく…精一杯苦しみながら…そんな光景をキリエルドラゴンは見て先程とは違うと感じながらもラグナレクにデストロイド・マグマを放つがラグナレクはそれを目にも留まらぬ速さで食べるとマガ迅雷を放ちそれを避けるキリエルドラゴン、そしてラグナレクはキリエルドラゴンに首を伸ばしキリエルドラゴンの首を一つ貪る

 

キリエルドラゴン「な!?死ね!」

 

キリエルドラゴンはラグナレクの首を切り落とし爆散させる…がラグナレクはすぐに首を生やす…そしてキリエルドラゴンの首は…再生しなかった…再生する力ごとラグナレクに食われたのだ

 

キリエルドラゴン(ま、まさか再生能力ごと食らうのか?……ならば再生できない私は…喰われてしまう…流石にまずい…逃げねば!)

 

キリエルドラゴンは恐ろしくなり翼を広げ宇宙空間へ逃げようとする…がそれを見たゲファレナーはつまらないものを見る目で掌からキリエルドラゴンを覆い尽くすほどの光線を放ちキリエルドラゴンはそれに巻き込まれる

 

キリエルドラゴン「グバァァァア!?何故…我々は味方…なのでは?」

 

ゲファレナー「は?そんなわけないし、あんたにカプセルを渡したのも私があんたを後で殺してその力を手に入れるため…単なる道具よ」

 

ゲファレナーはそう言った後キリエルドラゴンは細胞一つ残らず消滅しゲファレナーが出した空のカプセルにキリエルドラゴンの姿が浮き出る

 

ゲファレナー「よしカプセルは全部集まったわ!……さてもう用がないし殺しちゃいますか、ジェロニモン」

 

ジェロニモン「呼びましたか我が主人の偉大なる妻よ」

 

ゲファレナー「キングユネルタンを自爆させなさい」

 

ジェロニモン「御意」

 

ジェロニモンはゲファレナーの隣に現れるとゲファレナーはキングユネルタンを自爆させるように言いジェロニモンは頷く…実は今まで倒された大罪獣の魂はキングユネルタンの死骸に集まっておりゾンネルの力で自爆する時の威力を高めようというのだ…

 

ゲファレナー「じゃあねぇ♪彼は死ぬけど別に構わないよねん♪ばいばい!」

 

ゲファレナーはそう言うとエタルガー達と共に消えていった…自爆寸前のキングユネルタンを残して…だがラグナレクはキングユネルタンに構わずに暴れ続ける…それを見た鏡花は何とか神無を助けたいと思うが暴れるラグナレクを抑えて連れてくるのは無理でありそもそも白鯨はもう宇宙空間にいる為助けに行くには遅すぎ、キングユネルタンを攻撃すれば即座に爆発するため誰も手がつけれなかった…

 

鏡花「どうすれば…神無は元に戻るの?」

 

鏡花は必死に考えるがいい案思い浮かばない…だがそんなラグナレクは当然キングユネルタンの自爆に気づかず…そしてキングユネルタンは爆発した…神無を巻き込み日本列島はキングユネルタンの爆発に耐えきれず日本列島はキングユネルタンの爆発により綺麗さっぱり消えて無くなっていた…

 

鏡花「神無……嘘…神無が死ぬわけ……」

 

サデス「おい君大丈夫かい!?」

 

鏡花は神無が死んだと思い倒れかけそれをサデスが支える、この時ジャグラー達以外が「だから誰だよお前」と思っていたが気にしない…するとドンと音が聞こえ鏡花が振り返ると血まみれの神無が白鯨の床に倒れていた

 

鏡花「神無!?」

 

サデス「あ、痛い!」

 

鏡花はサデスを突き飛ばして神無の元へ向かう、生きていた…それだけで鏡花は涙を流すが何故助かったのか?

 

鴎外「危ない…白鯨の願い事を叶える力を使わなければ危なかったね」

 

鴎外はキングユネルタンが自爆する前にモビー・ディックを呼び出しており願い事「神無を人間の姿に戻して理性を戻してここに連れてきて」と言う願い事をかなえたのだった…が完全に自爆を防げず転移する前に爆発を受け傷を負ったのだ…そもそも神無は一度死んだ…それだけでも大きすぎる傷を負っている…それでも神無は立ち上がり鏡花に顔を見せた…神無の目には何も映っていなかった…虚無 としか言いようがない闇だけが広がっていた

 

神無「………ああ…やはり人間というのは下らないな」

 

鏡花「か、神無?何を?」

 

神無が突然喋り出し鏡花はビクッとなる、普段なら小馬鹿にした発言を言うところだが…今回は言えなかった…何故なら神無から溢れる殺気に恐怖したからだ

 

神無「……僕は人間に殺された…なら僕が人間殺しても問題ないよね?今まで出来るだけ我慢したけど…もう人間なんてこの世からいらないよね…うん滅ぼそう、僕がそう思った、それだけで十分」

 

神無の支離滅裂な言葉に全員が恐怖した、そして分かった神無は狂ってしまったことにサデスでさえも何を喋っていいか分からず固まっている…そんな怪しい雰囲気の中、カタンと何か落ちた音が聞こえた…鏡花がその音が聞こえた場所を見るとそこには綺麗な結晶が落ちていた

 

鏡花「これは?」

 

鏡花はその綺麗に光る結晶を拾う…すると頭の中に様々な情報が入ってくる…「炎の巨人が白髪の少女にVサインを送っている姿」「炎の巨人が怪獣と戦う姿」「爽やかな青年が白髪の少女と笑いながらカレーを食べている姿」「炎の巨人が白い猿と戦う姿」「敗れ去り光となった炎の巨人」「光となった巨人を見て泣き崩れる少女」…そんな光景が鏡花の頭の中に入ってくる

 

鏡花「今のは?」

 

鏡花は先ほどの光景はなんだったのかと結晶を近づけてみようとすると誤って手から落としてしまい…鏡花の胸に落ち…そのまますっと鏡花の胸に入ってしまう…比喩表現ではなく実際に結晶が鏡花の胸に入っていったのだ

 

鏡花「あれ?入っていった…え?これ取り出せないの?」

 

鏡花が体の中に入っていたのだ…どうにかして取れないかと考えていると白鯨が揺れる、外を見て見ると……巨体な異次元の穴が空き白鯨が吸い込まれていく…

 

神無「おい吸い込まれてるぞ」

 

マーク「そう言えば…自動操縦モードにしてたんだ…てへ」

 

「「「「「マークテメェ!」」」」」

 

マークが自動操縦モードにしていた為白鯨は抵抗できず異次元の穴に吸い込まれていく

 

神無「別にいいか吸い込まれても…そこに人間がいるなら滅ぼすだけだ……!」

 

神無は歪んだ笑みを浮かべながら異次元の穴を見つめる……異次元の穴を抜けた先にどのような出会いがあるかまだ誰も知らない

 

 

 

 




二万字超えだと…!?長くなってしまいすみません、さてざっくり説明しますとこの作品のラスボスはイーハトン星人ゲファレナーとなっております、イーハトン星人とはあの小説ウルトラマン妹のラスボスを務めた宇宙人で本作ではゲファレナーは妹に出てきたイーハトン星人と同一人物ですが…原作ではギャグ展開で殺されたのに対し本作では無茶苦茶強い、人間大の大きさでジャグラー達を圧倒しゼット達も簡単に殺す程…そして蘇った部下達…エタルガーやグア・スペクター…どうやって勝てばいいん?と作者も悩む程の強敵です

この作品のカミーラは綺麗、ユザレを恨みながらもティガを光の世界に導いてくれた恩人という設定、そしてカミーラと付き合っていたティガはダイゴが変身していた頃にはもう自我はなく死んでいたという設定です

そして狂った闇堕ち主人公…これも設定通り…さて次回から新しい章に移ります

ゴルドラス「どうせ他の作品とクロスオーバーしてまた人気下がるんだろ?」

何でそんなネガティブな事を!

ゴルドラス「これはお前が思っていることを俺がいってるだけ…つまり代弁してるんだ…実際カンピオーネとクロスしたら人気落ちただろ?カンピオーネファンもお気に入り登録しないし」

……べ、別にメタルリンクさん、ナインボール77さん、銀色の怪獣さん、ヤマタノオロチさんとかが感想送ってくれますから気にしてないですし…

ゴルドラス「でどの作品とクロスさせるんだ?言ってみろ」

デート・ア・ライブですけど?

ゴルドラス「………まあウルトラマンとクロスオーバーしたことない作品と…これは人気落ちたな確実に」

ま、待ってください!これには理由があります!歴とした!

ゴルドラス「ほう?言ってくれ」

まずデート・ア・ライブを見た時感じたんです!「あ、これエックスとかコスモス、オーブさんが精霊を助けて仲良くなれる小説があってもいいんじゃないか?」て!だってデート・ア・ライブは精霊と言う女の子を助けて共存を目指す作品です(ギャルゲーみたいな感じだけども)しコスモスやエックスだって怪獣と共存を目指しているでしょ?なのにクロスがないからなら自分で書こうと…

ゴルドラス「……カンピオーネよりは納得できるな」

……まあ八舞姉妹に一目惚れした他のもありますが…でも新しい敵やまつろわぬ神、ゲファレナーなど様々な敵が現れる作品となっております!そして原作キャラの強化なども視野に入れており、精霊も結構強いから強化しても違和感ないですしね

ゴルドラス「……まあ頑張れ人気下がってもアレだし、それに銀色の怪獣さん達感想を送ってくれる人達が見放さなければいいな」

………では次回からデート・ア・ライブ編お楽しみに!ちゃんと怪獣や宇宙人、敵レイオニクス、ウルトラマンも出てきますのでご安心を!そして新たな敵 精霊獣にもご期待下さい!次回も早めに書くので楽しみにしていてください!


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デート・ア・ライブ編 第一章メビウス・ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス
八十四話双子の精霊


さてデート・ア・ライブをお読みの皆様始めまして、そして続きから読んでいる人はお待たせしました、さてタイトル通りあのヒロイン達が出てきます、まあ知らなくても楽しめる様に書きます…でも…八舞の二人てて口調が難しいんですよ…厨二病とか語尾に二字熟語がつくとか…難しい…

後最初の方に怪獣が出てきます、因みに章のヴェニ・サンクテ・スピリトゥスとは「聖霊来たりたまえ」と言う意味で「聖」霊違いですがスピリトゥスは精霊のラテン語なので間違ってはいないと思います


ここはとある世界のとある場所、そこで三体の怪獣が争っていた

 

ーーーピギャイイイイ!ーーー

 

一匹は黒い昆虫の様な怪獣…その名も宇宙悪魔ベゼルブという尻尾の先端にある毒針から注入する毒・クグツで生命の意思を奪い支配してしまう恐ろしい怪獣である

 

ーーーボオオオオオウ!ーーー

 

もう一匹は巨大な爬虫類にも見える古代怪獣ゴメスという怪獣だ…だかゴメスの目は赤くなっておりベゼルブに支配されていることがわかる

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

そしてそんな二匹と戦っているのがライオンと青龍を足したような姿をしておりオレンジの外骨格に覆われた前足と青い体表、そして白い鬣が特徴の四足歩行の怪獣の名は豪烈暴獣ホロボロスという別世界での個体はウルトラマンの兄弟を退けた程の強豪である

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッーーー

 

ホロボロスはまず天高く跳躍し、空中で前転して尻尾で敵を叩き落とす「メガンテクラッシャー」を放ちゴメスを吹き飛ばしゴメスはそのまま頭部を岩にぶつけ衝撃で脳が揺れ脳震盪を起こし死亡する

 

ーーーピギャイイイイ!!?ーーー

 

ベゼルブもまさか一撃で倒されると思っていなかったのか慌てふためき火炎弾を放つがホロボロスはそれを腕を当てるだけで搔き消し防ぐ

 

ーーーピギャイイイイ!ーーー

 

こうなったら尻尾の毒針を刺してクグツ化してやる!と言わんばかりに空を飛び毒針をホロボロスに刺そうとするがホロボロスは持ち前の俊敏さでベゼルブの毒針を避けつつアッパーで毒針を破壊する

 

ーーーピギャイイイイ!?ーーー

 

ベゼルブはまさか自分の毒針が破壊されるとは考えていなかったようで不味いと思い翼を広げ空へ逃げようとする…このままでは死んでしまいベゼルブ達の「女王」の役に立てぬと考えたからだ…だがわざわざ獲物を逃すホロボロスではない、再び天高く跳躍しベゼルブの真上に現れ、メガンテクラッシャーで空中で前転して尻尾をベゼルブの頭に叩きつけベゼルブは地に堕ち爆散する

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスは甲高い叫びを上げると何事もなかったかのように帰ろうとする…がそんなホロボロスの前に何か現れる

 

「ほう?狼かと思えば中々なるな獣」

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンン!?ーーー

 

ホロボロスが声が聞こえた方を向くと空をまるで海を泳いでいるかのごとく空を飛んでいる蛇がいた、その蛇の右眼は太陽の様に輝き、左眼は月の様に光っていた…そして嵐を纏った二十六メートルはあるであろう巨大な蛇がホロボロスを見下ろしていた…ホロボロスはその蛇を見て生まれて初めて恐怖を感じた…あの蛇は狩る側…自分は狩られる側と本能的に理解しホロボロスは全速力で蛇から逃げ出した

 

「本能で我の強さを知るか…面白い!獣巫覡にしては中々慧眼だ…それを讃えて私が全力で貴様を追い詰め殺そう!」

 

蛇はそう叫ぶとホロボロスの全速力を上回る速さでホロボロスを追いかける…果たしてホロボロスは無事に逃げきれるのだろうか?

 

 

その頃白鯨は異空間の穴に巻き込まれ異空間の穴を無事抜けると抜けた先は海…見渡す限り海一色、大陸は見えない…海のど真ん中の様だ…運が悪い事にかなり強い暴風が吹き荒れていた……嵐の中に現れてしまったようだ

 

織田作「……強い嵐だ……白鯨はこの程度では壊れないが」

 

フィッツジェラルド「……そういう問題ではないが…いきなり知らぬところに連れてこられこの嵐とは…運が悪いな…」

 

鴎外とフィッツジェラルドは窓の外を見て溜息をつく…まさか神無があんな事になった後にまた変な事に巻き込まれるとは考えていなかったのだろう…そして神無といえば

 

神無「……どうやれば地球を簡単に破壊できるか…ゴジラ達を暴れさせる…駄目時間かかる…地球の核を破壊すればいい…それかな?」

 

鏡花「あれ?どうなればあの結晶を取り出せるの?何かヤバいやつなんじゃ…え死ぬの?触る前に誰かに言えばよかった…私て本当バカ」

 

ドストエフスキー「駄目です地球の簡単な滅ぼし方を模索しています、鏡花ちゃんもかなりヤバい人になってます」

 

神無はギガダークナイザーを眺めながらブツブツと呟くのみ…かなりヤバい感じになっている…鏡花も鏡花で結晶が体内に入ったことを嘆いているが事情を知らない鴎外達からはヤバい人にしか見えない…

 

国木田「お前ら冷静になれ、一旦静かに!何事も冷静にだ!慌ててはならん!」

 

ジャグラー「おいお前眼鏡逆さまだぞ、てか壁の方向いて何言ってんだお前が冷静になれ!」

 

国木田は冷静になるよう叫ぶが国木田自体が冷静ではなくジャグラーが落ち着くよう言う

 

マーク「ああ!誰のせいでこんな事に…」

 

グローザム「お前だろ!お前が自動操縦モードにするから!席離れんなよ馬鹿!」

 

ヤプール「お、落ち着けグローザム…マークばかり責め…マークしか悪い奴がいなかったな……」

 

マークは誰のせいだと頭を抱えるがグローザムがお前(マーク)の所為だとヘルフローズンブレスをマークに吐こうとしてヤプールはそれを止めてマークを庇おうとするが全責任がほぼマークにある為庇おうにも庇えない

 

神無「…しかし変な天気だ嵐かと思ったけどその割には雨が少ない…それに雷もない…なんなんだこれは?」

 

神無はふと窓を見つめているとある事に気づく…嵐と思っていたが雨が一切降らず雷も起こっていない…これはどういうことか?

 

ヤプール「む?まさかシーモンス、シーゴラス、バリケーンの仕業か?…いやシーゴラス達やバリケーンも雨も降るし…これほど雨が降らないというのは可笑しい…」

 

ジャグラー「こんなことできるのマガバッサーぐらいだぜ?ありえんのか?まさかここの近くに怪獣がいるのか?」

 

ヤプールは怪獣の仕業かと疑うがシーゴラスやバリケーンでも雨を降らすのでここまで雨が降らないというのは可笑しいと考えジャグラーはマガバッサーかと疑うがマガバッサーらしい鳥の影は見つからない

 

神無「……何か妙だな……怪獣の仕業か?」

 

神無も怪獣の仕業かと疑うが怪獣の影は見つからない…海の中かと考えガグゾムに偵察させに行かせようとするが

 

サデス「あれ?なんか動いてないあそこ?」

 

ヤプール「む?……確かに小さいが何か二つ動いてあるな…誰か双眼鏡持ってないか?」

 

国木田「それならすぐ作れるが」

 

ヤプール「ありがたい……どれどれ?……うおおおおおお!!!?」

 

国木田は手帳に双眼鏡と書き双眼鏡を作り出しヤプールに手渡すヤプールは双眼鏡を覗き見る…するとヤプールが大きな声を出す

 

神無「煩いヤプールどうした?発狂でもしたか?」

 

鏡花「等々発狂しましたか?」

 

ヤプール「酷いなお前ら…てそれどころじゃない!人間が空を飛んでいる!」

 

ジャグラー「等々目も悪くなったのか?貸してみろ……あ本当に人間が空飛んでる!」

 

ヤプールの大声に神無と鏡花がヤプールが等々発狂したかと考えヤプールがそれに少しイラっとくるが人間が飛んでいるといいジャグラーはそんな事ないだろと双眼鏡を覗くと確かに人間が飛んでいた

 

神無「……まつろわぬ神か?」

 

鏡花「いや神様が出るのはあの世界だけで十分……でも人間が空飛ぶなんてあり得ないし神様ぐらいしか…」

 

神無はまつろわぬ神かと思ったが鏡花は否定する…が人間が空を飛ぶわけがないと思い出しまつろわぬ神かと嫌な顔をする…

 

神無「……まあいい外へ行けばわかるだろ」

 

神無はそう言うと転移を使いヤプール達を連れて白鯨の甲板に瞬間移動した…やはり雨は降っておらず強い暴風だけが神無達を襲う

 

ヤプール「やはり…この天候は異常だ……」

 

鴎外「うむ……む?人影が二つ…こちらに飛んでくるね」

 

鴎外がそう言うと肉眼でも目視できる距離に人影が二つ見える……シルエットから女性と分かる…

 

神無「……まつろわぬ神じゃないな…呪力が全く感じられない」

 

鏡花「マジですか……じゃああれは?」

 

鏡花はあの女性達の正体が気になり神無も気になったのか少しでもよく見える様に一歩前に出た瞬間飛んできた大きなゴミが顔にぶつかる

 

フィッツジェラルド「あ………」

 

フィッツジェラルドは驚きの声をあげ鏡花達もヤバいと冷や汗をかく…それを知らない女性達は白鯨の近くまで飛んでくる…ただこちらには気づいていないようで大声で喋り始める

 

「かかか!やるな夕弦!流石我が半身よ!だがそれも今日で終いだ…この百戦目を制するのは我だ!」

 

「反論、百戦目を制するのは夕弦です、耶倶矢ではありません」

 

片方の少女は芝居掛かった口調で喋り勝気そうな顔で厨二病を想像させる少女、もう一方の少女は眠たげな表情で大人しげな少女…だがどちらともオレンジ色の髪で服装は黒いボンテージの様な露出の高い格好にベルトが巻き付いている様な服、首元には南京錠に似た者が付いており、体には鎖が巻き付いてはっきり言ってしまうと色々危ない格好だった…

 

耶倶矢「は、ほざきおるわ、いい加減真なる八舞に相応しき精霊は我と認めたらどうだ?」

 

夕弦「否定、耶倶矢には真の八舞の名は相応しくないかと、生き残るのは夕弦です」

 

耶倶矢「無駄な足掻きよ、我が先読みの魔眼には夕弦貴様の敗北が見えておるわ!」

 

夕弦「指摘、耶倶矢の魔眼は当たった試しがないのですが」

 

耶倶矢「う、うるさいし!当たったことあるし!……一回ぐらいは…(ぼそ)…と、兎に角馬鹿にすんなし!」

 

耶倶矢と呼ばれた少女と夕弦と呼ばれた少女は口論しあい夕弦とい少女に間違いを指摘された耶倶矢と言う少女は動揺した様で口調を地に戻してしまう

 

耶倶矢「こ、こほん……ふ、我に隙を作るとは流石だな…まあ興に乗っただけだがな…まあ良いこの百戦目も大分長引いた事だ!そろそろ決着をつけようではないか!」

 

夕弦「肯定、良いでしょう」

 

二人はお互いに力を込めて風を纏い辺りの風が更に強力になり…再び神無の顔にバナナの皮が当たった…それを見た鏡花達は思わず後ろへ下がる

 

耶倶矢「闇に飲まれるがいい!」

 

夕弦「突進、えいやー!」

 

耶倶矢は芝居掛かった口調で突進し夕弦はほぼ棒読みのセリフで突進しようとしたその瞬間

 

神無「おい……」

 

やけに殺気だった神無の声が響く…別に大声で言ったのではない…だが神無の声には周りの空気が凍結するかの様な怒りが溢れ…神無は顔についたバナナの皮を放り投げる…耶倶矢と夕弦はその一言で神無達と白鯨に気づいたようだ

 

耶倶矢「ん?誰だ…て何だあの鯨みたいな奴は」

 

夕弦「驚嘆、いつの間に…?」

 

随分前からいたのだが気づかなかったらしい二人は神無よりも白鯨に興味を持ったらしく白鯨を見ていた…それゆえ神無が青筋を立てて怒っていることに気づかない…ヤプールはどうにかしようと鴎外達がいる方を向くがそこには誰もいない

 

ヤプール「あいつら逃げやがった!」

 

グローザム「おい…ヤバいぞ皇帝が怒ってる…」

 

鏡花「私は止めませんからね……」

 

ヤプール達はまずいと感じ鏡花に怒りを抑える様言うように目を向けるが鏡花は断る

 

神無「…ひとつ聞こう…この風は君達が起こしている?はいかいいえかで答えてくれ」

 

耶倶矢「む?そうだな…この嵐は我ら八舞が起こしている!颶風の巫女たる我らにとってこの様な風を操るなど朝飯前よ!」

 

夕弦「肯定、その通りです」

 

神無「……あっそ…ふぅん…」

 

ジャグラー「やばいやばい…かなり怒ってるぞ…」

 

耶倶矢と夕弦は即座に肯定し神無は頷きながらも殺気を強める…ジャグラーはかなりまずいと見て逃げようとするが置いてくなとばかりにヤプール達が止める

 

耶倶矢「それより何だお主は?我らの決闘を邪魔しおって」

 

夕弦「肯定、夕弦達の決闘を邪魔するなど何様のつもりですか」

 

鏡花「いや決闘なんていいから早く逃げて」

 

耶倶矢と夕弦は決闘を邪魔されたことに怒り心頭だが鏡花は早く逃げてと祈る…魔王に殺される前に早く早くと祈るがその祈りは通じなかった様だ…

 

神無「まあ、いい君達の所為でゴミが何度も当たってね…決闘は他の所でやってついでにこの暴風をけ」

 

消せと言う前に又してもアルミ缶が神無の顔面に当たる…しかもアルミ缶の中には飲み残しのコーヒーが入っており神無の顔面にコーヒーがかかる

 

「「「「「あ……」」」」」

 

鏡花達は「あ、あいつら死んだな、ご臨終様」と言わんばかりに手を合わせ耶倶矢と夕弦は何で手を合わせてるの?と言わんばかりに首を傾けるが漸く神無の殺気に気づいたらしく神無の方を見てピクッとなっていた

 

耶倶矢「あ…ごめん」

 

夕弦「謝罪、すみません」

 

二人は遅れて謝るが…もう遅い…顔面を拭き終わった神無は笑っていた…耶倶矢と夕弦がヒィと怖がるぐらいまで…

 

グローザム「………俺達…知らね…」

 

ヤプール達は鏡花を置いて逃走、鏡花も逃げようとするが神無が後ろを向いて「逃げるな」と言わんばかりに睨みつけ鏡花は蛇に睨まれた蛙の如くその場に停止する

 

神無「大丈夫大丈夫怒ってない…で聞きたいんだけど…死ぬのと殺されるのどっちがいいかな?」

 

耶倶矢「死ぬ一択しかないんですけど!?」

 

神無「………大丈夫殺しはしないから……多分…ね?」

 

夕弦「指摘、全然安心ではありません」

 

二人は狼狽するが神無の殺意は止まらない…鏡花には祈ることしかできない…がここで耶倶矢がふといい事を思いついた様に宣言する

 

耶倶矢「ね、ねえ夕弦…いいこと考えたのだけど」

 

夕弦「疑問、なんでしようか?」

 

耶倶矢「先にあいつを倒した方が真の八舞て…どうかな?」

 

夕弦「肯定、いいでしょう…確かにあの様な強そうな敵を倒せば…八舞に相応しいやもしれません」

 

鏡花(いやそういうのいいから!早く逃げて!お願い!)

 

耶倶矢はさもいい案を思い浮かべた様にいうがカンピオーネに勝てるかと聞かれればNOだろう…まあ知らない二人には仕方ないが彼女らが神無を倒せる確率はナイフ一本で王国を落とすようなモノだ…まあ一般人ならアリが龍を殺すぐらいの確率なので高い方だが…

 

耶倶矢「ククク…貴様には恨みはないが真の八舞となるため挑ませてもらおう!」

 

夕弦「首肯、貴方を倒せば八舞の名を語るに相応しいでしょう」

 

鏡花(いや神無を倒したらそんな八舞とか言う名前よりももっといい名がつくから!魔王殺しとか!…頼むから逃げて!)

 

鏡花の祈りは虚しく届かず二人は神無に風を纏って高速で移動、耶倶矢と夕弦は機械チックな翼を耶倶矢は右から、夕弦は左から出し、耶倶矢は自身の身の丈程の突撃槍を、夕弦は黒い鎖の先に菱形の刃がついたペンデュラムとも言うべき武器を展開する

 

耶倶矢「名乗りを忘れていたな我は八舞 耶倶矢(やまい かぐや)!風の精霊だ!」

 

夕弦「忘失、忘れていました、夕弦は八舞 夕弦(やまい ゆずる)、耶倶矢と同じ風の精霊です」

 

神無「……皇 神無…竜帝と呼ばれている…ええっと…や、八舞……蘭子と柚希…だな、多分…いいだろうかかって来なよ」

 

耶倶矢「いや名前違うんだけど!?」

 

神無「そう?…興味ない奴の名前は覚えられなくてね…済まない」

 

夕弦「立腹、興味がない…怒りましたプンプンです」

 

神無はナチュラルに二人の名前を間違えサラッと興味ない発言をし苛立つ二人

 

耶倶矢「闇に飲み込まれるがよい!」

 

夕弦「突撃、えいやー」

 

耶倶矢と夕弦はそう言うと高速で移動し神無の背後に回り込み武器で攻撃するが…が神無は元老院最終勧告(セナトゥス・コンスルトゥム・ウルティムム)と言う鉄の鎖で悪しき魔術や悪魔から身を守るための五芒星の印をした堅牢な防御障壁を高速で構築し防ぐ

 

神無「遅い…止まって見えたぞ」

 

耶倶矢「え!ちょ!?全速力だったんだけど!?しかも止まって見える!?」

 

夕弦「愕然、驚きです」

 

確かに二人の速度は速かった、メカギラスやアリゲラとほぼ同速…またはそれ以上という出鱈目な速さ……が神無にとってはスローモーションで動いているようにしか見えない

 

神無「確かに速かった…生物にしては…まあ神速で動くアレクや護堂君、教主よりは遅過ぎるよ…せめて雷光以上のスピードにならないと心眼の前には無意味だよ」

 

心眼、神速を見切る目であり雷光や光の速さで動く者の姿を捉える力であり彼女達が如何に速かろうが神無には止まっているかのようにしか見えない…しかも二人の攻撃を止めたのは権能ではなく魔術(秘術とはいえ人間でも使える魔術)である為神無にとって彼女らとの戦いは所詮遊びなのだろう…最も神無にとっての遊びは彼女らにとっては命懸けに違いないが

 

神無「ほらほら…頑張ってくれ…僕とて女子を傷つけることに抵抗が全くないわけでは…ないと思う…ゴルゴタの言霊よ」

 

そう口では女子を傷つけることは抵抗があると言う神無だが人ならば心臓麻痺を起こして即死し、強力な魔術師であっても立っていられないほどに衰弱させる神をも傷つける言霊を放つ時点で抵抗がないといえよう…その死の呪詛を含んだ冷気を彼女らは必死に飛んで逃げる

 

耶倶矢「何あれ!?見ただけでもヤバいでわかるんですけど!?」

 

夕弦「脅威、近づいただけで死にそうです」

 

耶倶矢と夕弦も「こいつ倒せたら真の八舞でいいや」と軽く思って戦いを激しく後悔していた…まさかここまで実力差があるとは思わなかっただろう

 

神無「……やっぱり避けるか…うん…じゃあもっと攻撃的な奴で行こうか精神感応及びジェリコの呪詛とミデアンの呪詛」

 

精神感応、精神を研ぎ澄ますることで、他者の気配や感情を漠然と読み取り魂に干渉して攻撃も出来る技の一つで本来神や魔王には効かないが魔王が操る術の一つなので一応効くらしい…神無が耶倶矢と夕弦に魂に直接かけた呪詛はジェリコの呪詛とミデアンの呪詛と言う虐殺と滅びの呪詛を合わせた呪詛であり並大抵の人間や神獣なら脳が一瞬で狂い死亡する呪詛だがあえて弱めた為今二人は頭が割れそうなぐらいの痛みに襲われているだけで済んでいた

 

耶倶矢「ぐ…おお……」

 

夕弦「…頭……痛……、頭が痛いです…」

 

耶倶矢と夕弦は呪詛を浴び空中で静止し頭を抑える……がこれぐらいでいいかと神無が禍祓いで呪詛を打ち消すと頭痛が治ったのか息を整える

 

神無「……対して怒ってないからこれくらいでいいよ…命まではとらないし」

 

鏡花「十分怒ってましたけどね…まあ殺さなかったからいいか……」

 

神無「まあいいだろう…それに遊んだら随分気が楽になる…彼女らも人間ではないから殺す必要もない…まあ楽しめたからこれぐらいで…「待て!」ん?」

 

神無はもう白鯨の中に戻ろうと甲板から去ろうとすると耶倶矢が神無の言葉を遮って言葉を放つ

 

耶倶矢「まだ…終わってはおらぬ!」

 

夕弦「肯定…まだ夕弦達は戦えます!」

 

神無「……これ程の差を見て…つまらない意地やプライドで突っかかるならやめておいたほうがいいと警告しよう」

 

神無はまだ戦意が消えぬ目の耶倶矢と夕弦を見てやめておいたほうがいいと警告するが二人は首を振る

 

耶倶矢「否、その様な意地やプライドは関係ない…ただ勝ちたいだけだ!我等は今まで何度も人間達に攻撃されたが……貴様の様な強い奴は初めてだ…故に勝ちたい!」

 

夕弦「首肯!もはや真の八舞など関係ありません…ただ勝ちたいだけです!」

 

神無「………は、馬鹿らしい…実に…だがその様な理由で魔王に挑んだ奴らは君達ぐらいだ…いいだろうもう少しだけ付き合ってあげるよ、耶倶矢君、夕弦君」

 

耶倶矢「……!君付けは気に入らんが名前を覚えてくれて何よりだ」

 

耶倶矢と夕弦の蛮勇を好ましく思った神無は二人の名を覚えた、耶倶矢はそれを聞くとふっと笑い夕弦のもとに近づく

 

耶倶矢「夕弦…今だけはあいつ倒すのに協力しない?」

 

夕弦「賛成、やっちゃいますか?」

 

耶倶矢「うん、やっちゃおう!」

 

二人はそう言うと耶倶矢・夕弦両名の翼が弓のような形状となり、耶倶矢の腕甲である突撃槍…穿つ者(エル・レエム)が矢の部分となり、縛める者(エル・ナハシュ)が弦の部分になり、巨大な弓矢となった

 

神無「……ほう!」

 

耶倶矢「ふ……これが我等の最強にして最高なる秘技だ……防げるか?」

 

夕弦「昂揚、夕弦達もこの技を人間期待し放つのは初めてです………防げますか?」

 

神無「……は、いいだろう…その勝負受けて立とう…こちらも防いだり避けたりするのは無しだ…君達の誠意に対しこちらも全力でいかせてもらおう」

 

神無はそう言うと懐から一枚のコインを取り出し膨大かつ強力な電撃を手元のコインに集中させる……そして二人も弓に暴風を纏わせ始める…辺りに吹いていた暴風も消え失せ全て弓に吸収されている…双方全力で技を放つ気だろう…そして同時に技が放たれる

 

耶倶矢・夕弦「「天を駆ける者(エル・カナフ)!!!」」

 

神無「電磁砲(レールガン)……!」

 

耶倶矢達から放たれた天を駆ける者(エル・カナフ)と神無が放った電磁砲(レールガン)…暴風の矢と電撃の弾が真っ向からぶつかり…辺りに凄まじいエネルギーが迸る、白鯨が揺れ鏡花は吹き飛ばされ神無も立っているのがやっと、耶倶矢達も反動で後ろに飛ばされる…それぐらいの威力がある二つの技は最初は拮抗していたが…段々と天を駆ける者(エル・カナフ)がレールガンを押し始める

 

神無「………!」

 

耶倶矢・夕弦「「いっけぇぇぇぇぇ!!」」

 

神無は焦るが耶倶矢と夕弦は全身全力で霊力をつぎ込み…そしてエル・カナフがレールガンを消滅させ神無に向かっていく、二人はそれを見て勝利を確信するが

 

神無「うん…見事だねレールガンを破るなんて……でもまあ残念だけどこれがあるから効かないんだよね」

 

神無はそう言うと右腕をエル・カナフに向けて添えエル・カナフに触れるとエル・カナフが消滅する…それを見て目を見開く二人

 

神無「悪いね、僕の権能はあらゆる神秘を否定し打ち消す…まあでもレールガンを破るとはね…でまだやる?」

 

耶倶矢「………は、やめておこう…我等が最終奥義を破る輩に勝てるとは思えぬ…ふ世界は広い様だな…まさかこの我が敗れるとは…」

 

夕弦「肯定、あの技を防がれた今…夕弦達に勝てる道理はありません…その前に耶倶矢は結構夕弦に負けていると思いますが?」

 

耶倶矢「な!今はそれは関係ないし!あんたとの勝負は別よ!大体夕弦も私に負けてるじゃん!」

 

夕弦「否認、今は関係ありません!…それよりこの勝負は如何します?また引き分けですか?」

 

耶倶矢「あ…そういえば…そうね…引き分けじゃない…負けちゃったし…「あの…」?」

 

耶倶矢と夕弦は言い合いながら喧嘩しつつこの勝負の結果は如何するか話している最中に鏡花が話しかける

 

耶倶矢「何だ貴様…そういえば先程からいたな…何用だ?我等は今忙しいのだが」

 

鏡花「いや前から気にしてたんですが…そもそも何で争っているんです?八舞て同じ名前だから姉妹なんじゃ…なのに何で喧嘩を…」

 

夕弦「解答、そうですね、夕弦達に勝ったあなたなら教えても…いえこの際です夕弦達に勝った貴方に決めてもらったほうがいいかもしれません、第三者視点からの方がどっちらが八舞が相応しいか決めてもらいましょう」

 

耶倶矢「そうね…確かにどっちらがいいか選んでもらった方が説得力があるしね…と言うわけで私か夕弦どっちが八舞にふさ「だから話を勝手に進めないで!」!…あ、ごめん」

 

耶倶矢達は勝手に話を進め神無にどっちを選ぶか(別に変な意味ではない)決めてもらおうとするが鏡花が勝手に話を進めるなと怒り耶倶矢はシュンとする

 

神無「……で何の話なんだ…真の八舞とか言ってるけど知らない人には何言っているかわからない」

 

夕弦「説明、夕弦達は元々一つの精霊でした、ですがある理由で二人に別れてしまい…このままでは二人とも消えてしまいます、そこでどっちらが八舞として優れているか戦ってきたのです」

 

耶倶矢「これまで二十五勝二十五敗、四十九引き分けでな…それで百戦目で決着をつけようと思ったが…また引き分けだ…だから我等に勝ったお主に決めて貰おうと思ってな…何お主の様な強い者に選んでもらえるなら光栄だ…」

 

二人が言うには二人は同一の存在だったが何らかの理由で二人に別れたと言う…簡単にいえばディノゾールリバースの様な感じだろう、二人は二人が消滅するのを良しとせず決闘をしてきたボクシング、ボーリング、マラソン、カラオケ、料理…何か平和的な気がするが気にしない…

 

鏡花「……本当にいいんですか?そんなに仲よさそうなのに…?」

 

耶倶矢「……いいのよ、でどっちを選ぶか決まった「そうか、そう言うことか」な、何よ突然」

 

鏡花は本当にそれでいいのかと言うが二人は目を背け耶倶矢が弱々しい声で肯定し神無にどっちらを選ぶか決まったかと聞くが神無はどこか納得した様に耶倶矢と夕弦を見る

 

神無「いや君達が戦っている時に何故か二人とも戦意が無かったから疑問に思っていたが…そうか君達二人は「互いに決着をつけたくなかった」からあんなにも戦意が無かったのか…なんだ君達口では自分が八舞になるとか言ってる割には相手を勝たせようとしてるのか」

 

夕弦「!…ひ、否定!負ける気などないです!夕弦が勝つつもりです!嘘ではありません!」

 

耶倶矢「そ、そうだ!我が夕弦に負けるつもりだと嘘もいい加減にするがいい…いかに我らに勝ったお主とても怒るぞ!」

 

二人は明らかに動揺している…神無が言う通り両方負ける気だったのだろう

 

神無「違わないね、これでも百年以上殺し合いの死線を渡ってきたんだ…戦意の有無、勝つ気があるのかないのかぐらい見ただけでわかるさ…それに精神感応を使えば君達が今嘘をついたことぐらいわかる」

 

神無は威厳ある声でピシャリと言い放つ、その目はいつになく真摯であり二人も思わず顔を見合わせ…はあと溜息をつく

 

耶倶矢「百年以上…か…お主その見た目でか我等より歳が上とは……ああもう今日は負けるわ、私の真意を見破られるわ最悪な日ね…」

 

夕弦「同意…それにしても耶倶矢も夕弦と同じ考えとは知りませんでした…」

 

鏡花「と言うことは…二人とも本当は…」

 

耶倶矢「ええそうよ、もうバレてるんなら言い訳しないわ、そうよ本当はこの百戦目わざと負けて夕弦を生き残らせる筈だったのに…あんたと関わったせいで台無しよ…」

 

夕弦「賛同、この百戦目ぇ負ける気でしたのに貴方のせいで狂ってしまいました…折角耶倶矢を生き残らせようと思っていたのに…どう責任を取ってくれますか?」

 

鏡花の質問に不満げながらも答える二人…口では喧嘩していても本心では自分以上に大切に思っており自分のことを犠牲にしてでも助けたいと思っているのだ…そんな二人を見た神無は溜息を吐きながら…縮地で夕弦の背後に現れ首元に魔剣サクリファイスを突きつける

 

夕弦「!?狼狽、何を!?」

 

神無「ん?両方と消えちゃうんだろ?ならどっちかを殺せばいいだけだろ?なら夕弦君を殺せば君は生き残れるだろう」

 

神無は殺気を出してサクリフェイスを夕弦の喉元に押し付け喉を突き破ろうとしたその瞬間

 

耶倶矢「巫山戯るな!」

 

耶倶矢が高速で神無の頭部を突風を纏った殴りつけて吹き飛ばす

 

耶倶矢「私の大事な夕弦に何しようとした!何が私だけは生き残る…だ!私が生き残るぐらいなら!夕弦を生き残らせる方がよっぽどマシよ!」

 

夕弦「驚嘆……耶倶矢」

 

耶倶矢は怒りを込めた目で神無が吹き飛んだ先を見つめ夕弦は驚きの目で耶倶矢を見つめる…そこで神無が立ち上がって笑い出した

 

神無「ははは…何だ素直に言えるじゃないか…自分の気持ち…」

 

耶倶矢「え……あ…まさかあんた…わざと」

 

鏡花「やっぱり…恐れ知りませんね貴方…」

 

神無「僕だってこんな80先生みたいな事はしたくないが…こうも素直じゃない奴を見ると…ほら無理矢理でも素直にしたくなるみたいな感じだ」

 

神無は笑いながらそう言うとキリと真面目な顔に戻り二人に話しかける

 

神無「さて二人の件についてだが…二人とも生き残れる方法があ「クオオオオォォォォォォォンンンッ!!?」……何だ?」

 

神無が何か言おうとしたところで狼の叫び声の様な音が聞こえ振り向くと怪獣…ホロボロスが白鯨に向かって飛んできた…そして白鯨の甲板にぶつかりホロボロスはすぐに態勢を直し何か来るのに構える…ホロボロスの表情は既に何かを恐怖しているかの様だった、そして

 

「ほう?我が嵐に吹き飛ばされなお生き残るとは……狩りがいがある獲物だな…それにこの気配は神殺し…羅刹の君か…ははまさかこの世界で極上の獲物に会えるとは……」

 

神無「……まつろわぬ神か…」

 

空から一匹の蛇が飛来する…蛇が現れた途端、静まり返っていた空が荒れ始め暴風が吹き荒れ豪雨が降り注ぎ雷が無数に落ち始める、そんな中神無は静かに霊視をする

 

神無「……「堕ちた太陽神」「月の神の父」「明けの明星」……何このバラバラかつ繋がりのない神格は…それに気配から《鋼》と《蛇》の匂いがするんだけど…」

 

「ほう霊視か…巫女でもない癖に面白い輩だ……まあいい…獲物が二体とは…楽しませてくれるな…」

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!?ーーー

 

蛇はそう言うと全身から殺気を放ちホロボロスは怯え始め、神無は愉快そうに笑う…話についていけない耶倶矢達を放っておいて…

 

 




最初だから長くなっちゃった…反省…やっぱり耶倶矢と夕弦の口調で難しいね…ちなみに今回使った魔術はカンピオーネ本編に出て来る魔術です…原作の魔術は結構出てきてないのが多いので出しました、因みに何気に精霊てカンピオーネと相性がいいんですよ霊力ですから呪力じゃないから普通にダメージを与えられると考えてます個人的に

さて次回はまつろわぬ神とホロボロス戦…さて今回出てきた神様の名前は何でしょうか?堕ちた太陽神、月の神の父、明けの明星…蛇であり鋼の軍神…あれ結構わかりやすい?


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八十五話混沌の蛇

さて今回はホロボロス戦とまつろわぬ神戦です、さてこの神はどこの神話の神なのか?分かるかな?

今回も無駄に長い、中途半端…しっかりしろ自分…情けのない奴め(自分のことです)


「さあ神殺しよ!心踊る戦いを始めようぞ!我は軍神!訳あって名は名乗れぬが我はそこらのまつろわぬ神と違うぞ!心してかかれ!」

 

神無「……蛇で鋼…明けの明星、それに嵐を起こしたことから嵐神………ややこしい神格だな……どの神様か分からないがまあ戦えばわかるか…」

 

蛇のまつろわぬ神と神無は笑顔で戦いを望んでいる…がここには戦いを望んでいない怪獣がいた…

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ………………ーーー

 

ホロボロスは恐怖の余り既に縮まっており戦えそうにない…がそれを見た蛇は情けないといった表情でホロボロスを見つめる

 

「何だ…恐怖で動けぬのか…情けない…しょうがない…手助けしてやろう!」

 

蛇はそう言うとジロリとホロボロスを睨みつける…するとホロボロスの顔から恐怖がなくなり目が赤く充血し大声で咆哮をあげる

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!!!!!!!!ーーー

 

鏡花「さっきと一変してる…これがあの神の権能…戦いの神の権能で闘争本能を最大限まで高めてる…しかも狂う程まで…」

 

「ほう!娘よ、よく分かったな!我は軍神!人間や獣の闘争本能を高め恐怖で怯えるものでも無理やり戦わせることが出来る!さあ獣よ我と戦おうではないか!」

 

蛇はそう言うとホロボロスが飛びかかろうとするが…

 

神無「そうはさせない」

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!?ーーー

 

神無はいち早くギガダークナイザーからグルジオボーンとグエバッサーを召喚しホロボロスを攻撃して吹き飛ばす、ホロボロスはいきなり現れた二体に驚くが狂気的なまで闘争本能を刺激された今獲物が現れたことを好ましく思い二体に突進していく

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

グルジオボーンは百万度の高熱火炎「ボーンブレスター」を放ち、グエバッサーは「バサバッサー」で秒速九十メートル以上の暴風を放ちボーンブレスターの威力を上げホロボロスにぶつけるがホロボロスはそれを耐えきると跳躍し、空中で前転して尻尾で敵を叩き落とすメガンテクラッシャーでグルジオボーンを攻撃する

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!?ーーー

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスは叫び声を上げると白鯨の甲板を縦横無尽に駆け巡りグエバッサーは甲板にいては危険だと空へ向かって飛翔しホロボロスが何処にいるか空から見て起爆性のある羽根を無数に飛ばしホロボロスを攻撃する

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

だがホロボロスには一切通じず跳躍し空にいるグエバッサーの所まで飛ぶがグエバッサーはヒラリと身を翻して避ける

 

「おお!貴様はあの様な眷属を従えているのか!ふむ王たる者は臣下を従えねばならぬからな!うむ気に入ったぞ!名を名乗るがいい羅刹の君よ!」

 

神無「皇 神無…」

 

「そうか神無か!我は名を名乗れぬが他の者からは混沌の蛇と言われている!混沌とでも言うがいい!」

 

そう言って蛇…混沌は嵐を操り落雷を落とし、ウォッターカッターとでも言う別水圧のレーザーを、人を切り裂ける風の刃を発生させ全て神無に放つ

 

神無「嵐神て本当面倒くさい…風とか雷、雨全ての属性が使えるから…」

 

そう言いつつも翠玉方陣(エメラルド・サークル)五重奏(クインテット)で全ての攻撃を防ぐ

 

耶倶矢「ねえちょっと!?あれ何!?でっかい蛇が空飛んでるんですけど!?後あそこの鳥と骨と獣は何!?」

 

神無「……まつろわぬ神と怪獣ですけど?」

 

夕弦「初耳、そんなご存知みたいに言わないでください…初めて聞いた言葉なのですが」

 

耶倶矢と夕弦は当然まつろわぬ神や怪獣に会ったことがないため知らなかった、二人は当然色々聞いてくるが神無は全て無視した、混沌の蛇に意識を戻し権能の魔術で攻撃する

 

神無「弩」

 

周囲に巨大な翼とも華とも言えぬ、不気味で得体の知れない紋様が広がり十本の矢を放つ…矢と言ってもその性質を言葉で表すことは難しい、宇宙の端々までガイドレールを設けて永遠に一直線に加速を続ける超長大レールガン、もしくは粒子に干渉し、世界の法則では説明ぬ大破壊を起こす特異点兵器とも言える魔術…決して撃ち落せないと言われる魔術だが…それを混沌は尻尾で全て打ち消した

 

混沌の蛇「おお!凄かったぞ今のは痛かった!素晴らしい魔術だ!我が息子や我が怨敵に勝る魔術の使い手だな!」

 

神無「……あの攻撃を尻尾で防ぐとか…一応下手な権能の一撃並みなんだけどな…」

 

神無はそう言いながらも無数の銃器を空中に浮かべ混沌の蛇に向かって一斉放射する…それぞれにレーヴァテインを刻んでいる灼熱の弾丸であり弓の歌とダヴィデの言霊、ゴルゴダの言霊を付加している神を殺す弾丸の嵐が混沌の蛇を襲うが

 

混沌の蛇「神を傷つける言霊や秘術、呪詛を付加された小さい鉄の塊か…だがその程度では我は殺せぬ!」

 

混沌の蛇はそう言うと砂嵐を起こし弾丸を包み込み弾丸を砂で破壊、そのまま砂嵐が神無達に向かって飛んでくる…それは砂鉄も含まれておりこのまま神無達に当たれば肉片残らず擦り下ろされるだろう

 

神無「シルフの吐息、サラマンダーの吐息」

 

神無は膨大な大気の奔流を竜巻と強力な全てを焼き尽くす大火を放ち砂嵐を相殺する

 

耶倶矢「はぁぁぁ!?何あれ!?あいつもあの蛇も化け物過ぎでしょ!?」

 

夕弦「驚嘆、驚きを通り越して引きます」

 

鏡花「同意です…化け物ですよね本当」

 

神無「おいお前ら…怒るぞ」

 

背後で散々な言いようをする三人に神無はイラッとくるが無視して海竜の咆哮を放ち混沌の蛇を噛み砕こうとするが混沌の蛇はそれを大口を開けて海竜の咆哮を丸呑みした

 

混沌の蛇「悪いな…我は混沌の海より生まれし者、水での攻撃は効かぬと思え!」

 

神無「うわ…最悪…ただえさせ蛇の不死性に鋼の不死性という最悪の組み合わせなのに水系の攻撃無効とか…堕ちた太陽神て神格もあるから太陽関連の攻撃も無効するだろうし…本当混淆神(ハイブリッド)はこれだから」

 

神無は複数の神格が混合した神はやはり出鱈目だと再確認しつつ牽制としてフレアを放つがやはり堕ちた太陽神という神格のせいか吸収されてしまう

 

混沌の蛇「無駄ぞ!我は堕ちた太陽神!太陽の攻撃など全く効かぬ!だが貴様の魔術…厄介極まりないな…これだから我等神を殺戮し羅刹の君…今世ではカンピオーネ…強過ぎぬか?」

 

神無「でしょうね……ああ本当に無効化とか嫌い…翁だけで十分……ああだからまつろわぬ神はチートだから困る」

 

耶倶矢「それはお前らが言うのか…?」

 

混沌の蛇と神無は互いに強さを語るが耶倶矢からすれば両方とも化け物だ…

 

夕弦「……唖然…余りにも規格外過ぎます…」

 

耶倶矢「うむ…我らとの戦いは思いっきり手を抜いていたな…悔しいが…それにしてもあの男は一体…「神無君は…魔王…神を殺して神の権能を奪った者……人間達は…カンピオーネと…呼んでいる」…なぁ!?」

 

耶倶矢が神無の正体を考えているとラヴクラフトがいきなり現れ語りかけていた、無論気配がなかった為驚く二人…だがラヴクラフトは気にしない

 

ラヴクラフト「…まつろわぬ神は……自然災害に……近い…人間が…台風や津波…に勝てないよう…に神に挑む…事は愚行…だが稀に神を殺すという…偉業を…成し遂げる…とその神から権能を…奪い…魔王となれる…分かったか?」

 

耶倶矢「あ、説明してくれてたんだ…ありがと…」

 

夕弦「感謝、ありがとうございます」

 

ラヴクラフト「……ん」

 

ラヴクラフトはそう言うとトコトコと歩いて甲板を去っていく…耶倶矢と夕弦は去っていくラヴクラフトを見て「変な人もいるんだな」と思いつつ目の前で戦う神無に目を移す

 

耶倶矢「…神様を殺すね……うんやっぱり私達には勝てないわ…ガチの化け物じゃん…」

 

夕弦「断言、絶対勝てないです…真の八舞となっても勝てません……」

 

鏡花「でしょうね…まあ相手が悪過ぎたですし、善戦した貴方達は十分強いですから落ち込ま「でも」?」

 

耶倶矢と夕弦は勝てぬわけだと納得し鏡花が励まそうとするが二人はそれを遮って同時に言葉を放つ

 

「「だからこそ勝ちたい!自分達では勝てないぐらい強い…だからこそ勝ちたい!」」

 

二人はそう言い放ち鏡花はそれを聞いて呆れた

 

鏡花「………戦闘馬鹿ですか…魔王に勝てる訳ないのに」

 

耶倶矢「ふ、知らぬのか?一旦負けたら修行でパワーアップしてリベンジするのが定石なのだぞ?」

 

夕弦「同調、鍛え直せば勝てるかもしれません、チャレンジあるのみです!」

 

鏡花「…………………少年漫画の読み過ぎでしょこの二人」

 

某兄弟ウルトラマンが黒いウルトラマンに負けて修行して勝つみたいな展開を二人は言い鏡花はそんな事で勝てるか、と内心思っているが神無の強さを見て怖がったり逃げ出すよりはマシかと考える…

 

鏡花「…ま、でも戦ったのが神無で良かったですね…まだ魔王の中では(人間じゃないものに対しては)話が通じて温厚ですから」

 

耶倶矢「……ちょっと待って、私達頭痛起こしたり乙女の考えてる事見破られたのにあれでも一番温厚…?てか魔王の中て…」

 

鏡花「……あ、言い忘れてました…実は神無以外にも魔王が後八人いて神無はその内四番目長く生きてる古参なんですよ…全員神無と同格クラスです」

 

夕弦「……あんなのが九人……地球は無事なのですか?」

 

耶倶矢は神無が一番まともと言う言葉を聞いて驚き夕弦も神無みたいな強さの奴が九人いると聞き地球は滅びないのかと本気で心配する…実際精霊達が起こす被害と魔王やまつろわぬ神が起こす被害を比べれば…カラスの糞と原爆の差がある…それに精霊は人の力では倒せずとも足止めくらいならまだ出来るのに対し魔王やまつろわぬ神は足止めすらならないと言えば強さが分かりやすいだろう

 

耶倶矢「……早くも勝つ自信なくしそうなんだけど……そう言えばあいつあの狼が来る前になんか言ってなかった?」

 

夕弦「疑問、そう言えば言ってましたね?何を言おうとしていたのやら…」

 

鏡花「私には分かりますけどね…あの人本当に人間以外には優しいですよね…」

 

耶倶矢と夕弦は戦いが始まる前に神無が何かを言っていたことを思い出し何を言おうとしていたのかと考えるが鏡花は答えが分かったと言う

 

耶倶矢「ほう?なんと言うとしていたのだ…?」

 

鏡花「どうせ人間以外には優しい神無の事ですから…白い鯨の権能で二人の消滅を防ぐつもりでしょう」

 

「「!?」」

 

鏡花の言葉に驚く二人…何故そんな事をするのかと疑問に思う

 

鏡花「……どうせ同情したんでしょうね、このままどっらかが死んでも残った方が生きながら苦しむて分かっていたから、まあの人も生きながら苦しんできた人ですから…」

 

鏡花はそう言うと黙りこくる…するとホロボロスの鳴き声が聞こえ神無から視線を逸らしグルジオボーンとグエバッサーの方を見るとホロボロスが若干グエバッサーとグルジオボーンを押していた

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスは白鯨を縦横無尽に駆け巡り飛び回りグルジオボーンを撹乱させるがグエバッサーが空でグルジオボーンに指示をしホロボロスの攻撃を防ぐ

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

グエバッサーは空から起爆性のある羽根を無数に飛ばしホロボロスはそれを避け続ける…がグルジオボーンは目を赤く光らせ高速移動しホロボロスが走る正面に現れ高速移動したまま腕でホロボロスを殴りつける、勿論高速移動時のスピードに加えグルジオボーンの怪力が合わさりホロボロスは吹き飛ばされる

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!?ーーー

 

ホロボロスは吹き飛ばられるもすぐに体勢を整えメガンテクラッシャーでグルジオボーンを狙うがそう何度も同じでは食わないとグエバッサーがバサバッサーを放ち上空で前転しているホロボロスを風で覆い空中で動きを止める

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!?ーーー

 

いかに動きが早かろうと動きを封じてしまえば何も出来ない、グルジオボーンはボーンブレスターを放ちホロボロスはそれに命中する

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!?ーーー

 

ホロボロスは地面に落ちるも動けなるほどのダメージは食らっていない…ホロボロスは並の光線を食らってもそれで死亡したりする事なく耐えきるほどのタフネスなのだ、だがそんな事はグルジオボーンも知っておりグルジオボーンはホロボロスに近づくとホロボロスの口を両腕で無理矢理こじ開けボーンブレスターを口の中に叩き込んだ

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!!!?ーーー

 

グルジオボーンは外がダメなら内側に攻撃をと言わんばかりにホロボロスの中に高熱の火炎を叩き込む…いかに外の皮膚が硬かろうが中は弱点だろう、ホロボロスは体の中が焼けるように熱くなりグルジオボーンを自分の脚で蹴飛ばしボーンブレスターの放射から逃れるが内側に出来た火傷は治らず歩く事すら辛い状況だった

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

グルジオボーンはトドメとしてボーンブレスターを放ちグエバッサーはグルジオボーンの背後に回り風を放ち火炎の威力を上げてホロボロスの顔面にぶつける

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!!!!!?ーーー

 

ホロボロスはボーンブレスターに当たるとともに吹き飛ぶもすぐにグルジオボーンに突進しグルジオボーンを殴りつける

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

グルジオボーンも負けずに殴りつけグエバッサーは脚の爪で空を飛びながら引っ掻く、ホロボロスとグルジオボーンは互いに殴り合いグルジオボーンのグルジオボーンの背中の棘が壊れる、ホロボロスの外骨格が割れる、グエバッサーの羽根がむしり取られる、ホロボロスの尻尾が爪でちぎり取られる、三体は殴り続け互角の戦いをするが…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ!ーーー

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!!!?ーーー

 

グルジオボーンとグエバッサーが同時に放った飛び蹴りでホロボロスは後方へ吹き飛び、ホロボロスはグルジオボーンとグエバッサーの方を見た後首をガクッと落とし気絶する

 

鏡花「……あちらは終わりましたか…」

 

耶倶矢「……聞くの忘れてたけど…あれ何?カッコいいけど…」

 

鏡花「怪獣ていういい子達ですよ、餌を与えれば適度に懐く、戦闘力は一体で街を破壊できるぐらいですが、人間でも(私がいた世界は)倒せます」

 

夕弦「…認知、もう既にあれより化け物を見たので驚きません」

 

夕弦と耶倶矢は怪獣を見ても殆ど驚かなかった…慣れというのは凄い、とここでホロボロスの戦いを見ていたせいで忘れていた神無の戦いを見ると

 

神無「雪魔法 幻雪の箱庭、砂岩魔法 剛柔変成禁獄、毒草魔法 ゾフニールの執焔園、絵画魔法 スー・テランの巨人の剛腕」

 

雪を降らし雪が降る空間にいる混沌の蛇の感覚を眠らせ砂岩出てきた檻に拘束させ動きを止め毒々しい食虫植物を白鯨の周りに生やし皮膚を灼け爛れさせ毒に犯す、土塊で出来た巨人の腕を叩きつける…が混沌の蛇は砂鉄の嵐で巨人の腕を破壊し檻を破り雪や食虫植物を吹き飛ばし、月の目を光らせ自身の時を戻し毒を消し去る

 

混沌の蛇「無駄無駄無駄!この程度で勝てるほど我は脆弱ではない!死力も持って戦うがいい魔王よ!」

 

混沌の蛇はそう言いい大口を開けるとそこから全てを吸い込み飲み込むかの様に大口から強力な引力を放ち神無を飲み込まそうとする

 

神無「混沌の闇……闇は光すら飲み込む…成る程擬似ブラックホールか……あれは不味い」

 

耶倶矢「冷静だけどとにかくヤバイ技なんだよね!?なんで冷静でいられるの!?」

 

神無は冷静に分析するが耶倶矢はそんなに冷静にしてて如何すると突っ込むが神無は冷静に言う

 

神無「僕には効かないしね…不味いて言ったのは君達にだよ…僕は吸い込まれないけど…グルジオボーン達や君達には権能無効化なんてないしね」

 

夕弦「認識…確かに吸い込まれているような気が!?」

 

鏡花「気がするんじゃなくて…本当に吸い込まれているんですよ!?」

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!?ーーー

 

ーーーグエアゥエエエエ!?ーーー

 

神無は権能無効化で効かないが鏡花達やグルジオボーンや白鯨は段々と混沌の蛇の大口に吸い込まれていく、そんな鏡花達を見て神無は拳銃を取り出し狙いを定める

 

神無「……これスミスより弱くなるからあんまり効かないけど…まあ足止めにはなるか」

 

そう言いながら神無は拳銃を撃つが弾は出ない…不発弾か空っぽの銃で撃ったのかと鏡花達は思うが突如大口を開けていた混沌の蛇が口を閉じまるで口の中に攻撃を食らったように痛みに悶える

 

混沌の蛇「な…なんだあれは?蒼白い光の矢は?お主の権能なのか?」

 

鏡花「青白い光の矢…?それってスミスさんの魔弾の射手じゃあ…」

 

神無「あ、鏡花のくせにしては鋭い…勿論さっきのは僕の教え子のスミスがアルテミスから簒奪した権能だ…まあ僕は使えないが…霊的蹴たぐりという類感魔術でね、リンクした相手に本物の価値を付加したイメージを問答無用で叩き込む…つまり君達にはリンクしてないから見えなかったがあの人には見えた…それだけ」

 

霊的蹴たぐり…類感魔術の一種でパントマイムを利用し相手にイメージを送り必中の攻撃である…今回は神無の弟子であり後輩の魔法ジョン・プルートー・スミスの権能 魔弾の射手を連想させ混沌の蛇を攻撃したのだ…実はこれが一番凡庸性が高く大抵の技ならコピーすることが可能、その代わり威力が落ちてしまうが衝撃の杖(ブラスティングロッド)を使えば元の威力に近づくのだからこれを知った他の魔王は若干引いたとか…

 

神無「何で引くかな…アレイスターが凄いだけで僕は凄くないのに…それに衝撃の杖も精々10倍にするのが関の山…倍々ゲームにできないからさ」

 

鏡花「出来たら完全に不味いでしょ…アレイスターの術をほぼ完コピしてる時点でヤバいんですよ…」

 

混沌の蛇「手札がこうも多彩だと厄介よな…まあそれが面白いのだが!」

 

鏡花はそれはそうだろうと冷めた目で神無を見るが神無は気にしない、混沌の蛇はニヤと口を歪ませ次なる攻撃に出た、次は大口を開けて白鯨ごと丸のみにしようと突進する

 

神無「……空間断絶」

 

それを神無が服の一部を黒竜に変え空間を喰い空間を断絶させ突進を防ぎ拳銃から霊的蹴たぐりで相手にリンクさせた魔弾の射手の矢を放ち混沌の蛇は体に傷を負う…がすぐに液体の様な体になり傷口が塞がる…そして不意をついて風の刃を放ち神無の拳銃を持つ手を切り落とすが即座に神無も再生する

 

混沌の蛇「む…再生の権能か…厄介な…あれほどの魔術に再生…隙のないやつよ」

 

神無「それはそっちも同じでは?液体になって物理攻撃無効化と再生はキツイ…それにこっちは制限があるのでそっちらの方が有利かと」

 

夕弦「呆然…両方とも規格外過ぎてどっちが強いかわかりません…」

 

二人は笑いながら戦い混沌の蛇は落雷を落とし神無は空気魔法の目に見えない空気の塊 砕破空圧弾を放ち相殺し空気魔法で空気を蹴って爆裂空波掌で雷を吹き飛ばす

 

混沌の蛇「太陽の目よ刺し穿て!」

 

混沌の蛇はそう言うと太陽の右眼から熱光線を放ち神無達は避けると白鯨の一部が焼失する

 

混沌の蛇「やはり避けるか…これは我が守る者であり我が殺さんとする者の力でな…残念ながら我は鋼に源流にラーマ程近くはなくてな…運命の担い手もいい鋼を見つけたものだな」

 

神無「…!それ故運命の担い手とラーマ様を知っているとは…何者ですあなた?」

 

混沌の蛇「それは我と残り二人の鋼は運命の担い手がラーマの小僧が現れる前にお前ら神殺しを殺すために選ばれていた神だった…だがラーマが見つかるとラーマに異常があった時のための保険…そして運命の担い手が死んだ時の為に世界を滅ぼすために解放させるのさ、それも別次元を超える力を…つまり……お前達神殺しがあの女を殺してくれたおかげで封印が解かれたのさ…それだけは感謝しよう」

 

混沌の蛇はそう言うと口から巨大な鉄の塊を口で咥え電撃を流し込みレールガンを放つ、それを神無が弩で十本の矢を放ち相殺する…が暫くすると神無が血を吐き出す

 

鏡花「神無!?」

 

混沌の蛇「……そうか貴様既に衰弱していたのか」

 

神無「……まああの時一回死にかけてますからね…呪力は減るし魔術酷使し続けると体力や精神削られるし…踏んだり蹴ったり…そこに貴方のような神だ…運がないな…」

 

神無はキリエルドラゴンの時に一回死んだ…その時の代償がこれだ…それを聞いた混沌の蛇は首をひねる

 

混沌の蛇「むむむ…我はまつろわぬ神…お前を殺したいが…完全な強さではない貴様と決着がつけたい…どっちらを取るべきか…」

 

混沌の蛇はここで倒すべきか倒さないべきか必死に考えをまとめる…だがそう考えていると一際大きな落雷が落ちる…その衝撃で鏡花達は吹き飛ぶ…落雷が落ちた場所には二柱の神がいた、一人は雷が迸る船に乗り巨大な劔を持った太陽のように輝く龍、黄金の毛並みを持つ狼に乗った銀髪と黒い瞳が特徴の14歳程の少女

 

混沌の蛇「む?お前達来たのか?…悪いがこいつの先約は我だ!手を出さないでもらえるか!」

 

混沌の蛇は殺気を込めてそう言うが他の神はそれに全く動じない

 

太陽の龍「は!神殺しにそのような事を言うとは…それよりも我は母親と父親を殺したい…ああ…早く殺したい!我の体が変だという理由で海へ流したあの親達を!」

 

蛇の女神「…神殺しなどどうでもいい…それよりそこにいる女達が綺麗なのが気に入らぬ…ああそこの女どもを醜い怪物に変えたい、髪を蛇にしたい!蜘蛛にしたい!ああ醜い女にしたいぞぉぉぉぉぉぉ!!」

 

両方とも醜く狂っていた、特に女神の方は憎悪の目で鏡花達を睨みつけ鏡花達に悪寒が走る

 

混沌の蛇「チ……無粋な邪魔を…!神殺し今日はこれで去ろう!次会うときはこのような邪魔なやつら抜きでやろうぞ!」

 

混沌の蛇はそう言うと大口を開けて狼に噛みつきそのまま太陽の龍が乗る船にぶつかり空間に穴を開け神無達から去る…ホッと息をつく鏡花

 

耶倶矢「あんた…大丈夫なの?」

 

神無「ん?……ああ…これくらい日常茶飯事だ…死にかけるぐらいの傷を負うなんて当たり前だ…」

 

夕弦「…質問…貴方は私達を救う方法があるといいましたがそれは一体…」

 

神無「ああ…これ使えば良いんだよ…モビー」

 

モビー・ディック「呼んだか?」

 

神無が呼ぶとモビー・ディックはすぐに出てくる

 

神無「……彼女らが同化しないようにしろ」

 

モビー「……ふさしぶりの願いかと思ったらそんな事か…自己欲のために使わぬだけマシか…」

 

モビー・ディックはそう言うとフワッと消えていった

 

耶倶矢「え?何もう終わり?」

 

神無「…そうだが何か期待してたか?生憎モビーは派手な演出は出来ないないのでね…ま同化しなくなったことは確かだ…モビーは叶えられない願いがある時は言うから…」

 

夕弦「……信用、何か変わったか夕弦達には分かりませんが…信用しておきます」

 

神無「……ま、楽しませてくれた礼だ…僕に挑む魔王以外の人間は初めてだからね…それなりに優遇してやった」

 

神無はそこまで言うとギガダークナイザーにグルジオボーン達とホロボロスを回収し甲板に倒れる…鏡花は一瞬で疲労しすぎて寝ているだけと気づくが知らない二人には突然倒れたようにしか見えない

 

鏡花「…でそこに隠れているフョードルさん…良い加減出てきてくれません?」

 

ドストエフスキー「おや、バレていましたか…」

 

耶倶矢「お前は?」

 

ドストエフスキー「おや失礼、ぼくはドストエフスキー…ボスの部下です…そうそう鏡花殿、貴方方が戦っている間にこの世界のことを調べておいたのでボスの目が覚めたら教えて下さい…ボスを寝室まで運びますから」

 

ドストエフスキーはそう言うと外套を広げ神無を包み込むと自身も外套に包まれて消える、そしてすぐに戻ってくる

 

鏡花「……で何が分かったんです?」

 

ドストエフスキー「そうですね、精霊と呼ばれる存在がいる事と精霊を殺す部隊がいることぐらいですね今の所は…いま全力で調べています」

 

ドストエフスキーはそう言うと耶倶矢達の方を向く

 

ドストエフスキー「所で貴方達にボスの代わりに謝罪を…ボスが貴方方を痛めつけてしまい申し訳ございません…普段はまだ温厚なのですが…こちらにも事情がありまして」

 

夕弦「緩和、大丈夫ですその事なら気にしてませんから」

 

ドストエフスキー「…それは良かった…ですがまだ話があって…実は今ボスはカンピオーネの力を万全に振るうことができなくて…ボスの力を取り戻すために力をお借りしたいのです」

 

ドストエフスキーはそう言うと頭を下げ助力を頼み込む

 

耶倶矢「……どうする夕弦?あたしとしては助けてもらった恩ぐらいは返してあげても良いと思うんだけど?」

 

夕弦「同意…礼は返したいのですし…やっちゃいますか」

 

ドストエフスキー「ありがとうございます…なら鏡花殿と一緒に街を破壊してきてくれませんか」

 

鏡花「どっからそう言う話になった」

 

耶倶矢達が手伝うと言ってドストエフスキーはスパークドールズとダミースパークを取り出すが鏡花にどこからそう言う話になったと叩かれる…がドストエフスキーは真面目な顔で言葉を続ける

 

ドストエフスキー「鏡花殿は知らないでしょうがボスの再生能力は人の絶望などの負の感情を蓄えなければ使用できません…ですのでダミースパークにマイナスエネルギーを溜め込んできてもらわないと…ですが貴方方が直接手を下すのはあれなのでボスに許可を貰い怪獣を借りてきました」

 

鏡花「……変な権能ですよね…」

 

ドストエフスキーがそう言うと鏡花は納得して頷く…いまいち話についていけない耶倶矢達は置いておくとして鏡花はドストエフスキーからダミースパークとスパークドールズを受け取るとドストエフスキーの異能で地上に降り立つ

 

ドストエフスキー「では頼みますよ…連絡するので」

 

ドストエフスキーはそう言うと風の如く消える、取り残された鏡花達はそのまま街へ向かう…実はその街にはウルトラマンがいるのだが…まだ誰も知らない

 

 

 

 




さて今回登場した神様のヒントをお教えします、太陽の龍は「海神」「太陽神」「幸福の神で商売の神」「鋼」、混沌の蛇は前回のヒントに加え「兄殺し」「龍を殺すもので殺される龍」、蛇の女神は「天空神」「主神」「実は女神は蛇の神格で従属神でまつろわぬ神は狼の方」「狼は父、女神は娘」となっています…蛇の女神と狼は日本でも超メジャーです、一瞬で分かったかも…他も割と有名です

さて次回登場するのはベリアルさん家の朝倉君と原作主人公が出てくる予定です、そして力を万全に使えなくなった主人公ですが…ありのまま強さだと無双しまくりますから…それだけは避けたいなと…ほら苦戦しないと面白くないですし…(因みに原作でもアイーシャ夫人も力を奪われてましたが無事なんとかなったようです)


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八十六話ウルトラマン出会いました・前半

祝百話です!皆様のご声援のお陰です!ありがとうございます!さて今回はあのウルトラマンが登場…ですがかなり強くなっております、デアラのキャラて本当に口調が難しくて苦手…でもそんな所が大好き

余談ですが母親が大冒険!ウルトラマンスタンプラリー2018年in福島というのをもらって来て…自分は都合上いけないのですが「ウルトラマンの生みの親」円谷英二さんの故郷でウルトラマンのスタンプラリーとは…感慨深いですね


ここは来禅高校…極普通の学校である

 

士道「なあ折紙、ウルトラマンの宇宙人て本当にいると思うか?」

 

折紙「いるに決まってる、だって私達は怪獣を見たから…士道もそう信じてるはず」

 

狂三「いきなり何言ってますの、二人とも」

 

……まあ普通の生徒がいるとは限らないが、この二人は特に変人だろう…青い髪の美男子の方は五河士道(いつか しどう)、白い髪の美少女の方は鳶一 折紙(とびいち おりがみ)と言う二人組であり大のウルトラマンマニア…いつもウルトラマンの話しかしない…因みに怪獣の方が好き、でそんな馬鹿げた話をしている二人にツッコミを入れたのが長い髪を二つに結び、前髪で左目を隠した美少女 時崎 狂三(ときざき くるみ)である

 

十香「おお!そこだシルバゴン!やってしまえ!…やはりシルバゴンはカッコイイな!」

 

凜祢「十香ちゃん…食べるのか見るのかソフビで遊ぶのかどっちかにしようよ…」

 

ウルトラマンティガ第26話「虹の怪獣魔境」を見ながらシルバゴンのソフビを持って遊んでいながらきなこパンを食べている黒髪ロングをポニーテールに纏めた美少女 夜刀神 十香(やとがみ とおか)である、でそれを注意するのが薄い桃色の髪をショートボブに揃えた、赤い眼が特徴的な美少女 園神 凜祢(そのかみ りんね)である

 

士道「実はな…この前動画で見たんだが…なんと光る円盤を取った人がいてな!」

 

折紙「詳しく、もし本当なら探しに行かないと…」

 

狂三「……あのですね…お二人さん…宇宙人やら怪獣が実在するわけないですわ…現実を見てください」

 

士道はスマホを見せ折紙は無表情な顔でも分かるほど興奮しており狂三はそんな二人に宇宙人や怪獣などフィクションの世界と一蹴する

 

士道「良いからこれを見てくれ!ほら再生するぞ!」

 

士道が動画を再生すると遠くから撮影したのか、どんな姿かわからないが怪しい影が二つ歩いており…暫くすると素早いスピードと変な叫び声を上げながら画面の向こうに消えていく映像…はっきり言って胡散臭い…そんな感じの動画だ

 

狂三「……どう思います…凜祢さん…?」

 

凜祢「う〜ん…嘘臭い…かな?」

 

狂三「ですわよね…士道さんこれ絶対偽物ですわ」

 

狂三と凜祢が動画を見終わって嘘臭いと感じて士道にこれは偽物と言おうとした直後

 

士道「よし!学校が終わり次第ここに行くぞ!」

 

折紙「カメラある、ビデオある…食料ある、武器ある…完璧」

 

十香「なあなあ士道!そこにはシルバゴンはいるのか!?」

 

狂三「……誰ひとり話聞いてないですわ!」

 

丸でピクニック行く感覚でワクワクドキドキしている士道達を見て話を聞いてないと知った狂三はガクッを地面につけて意気消沈していると四人組の男女が寄ってくる

 

宏人「おい士道…また何かやる気か…?頼むから俺を巻き込むなよ…」

 

士道「宏人達か…何も巻き込んだ覚えはないが?」

 

宏人「いや1ヶ月前ぐらい折紙と一緒に「ちょっとここに怪物出るらしいから生贄頼む」て木に縛り付けたのはお前らだよな?!」

 

亜衣「その前もうちらを生贄に怪獣呼ぼうとしたり連れ去られないかなとか言ってたよね!?」

 

士道・折紙「……そんなことあったけ?」

 

麻衣「酷い!?忘れたの!?」

 

美衣「……忘れるとか…マジ引くわ…」

 

この男女四人組の名前は逆立てられた髪型で四人組の中で唯一の男子とある殿町 宏人、ギャルぽい風貌だが真面目なポニーテールの少女は山吹 亜衣、ショートヘアの少女は葉桜 麻衣、黒髪ロングにメガネの少女は藤袴 美衣と言うこの学校で唯一変人の塊である士道達の友人だ…

 

宏人「…マジで迷惑だけは起こすなよ…お前ら結構警察の補導に捕まってるんだから…」

 

士道「何故捕まるか理解できない…ただ普通にしているだけなのに…」

 

亜衣「あのね…普通は街中で怪獣いないかとか宇宙人を探す人はいないの…」

 

折紙「…私達は常識にとらわれない」

 

麻衣「いや少しは常識に囚われて…頼むから」

 

十香「そこにシルバゴンはいるのか?」

 

美衣「多分いないと思う…」

 

宏人と亜衣に怒られる二人を他所に美衣の言葉を聞いて十香はガッカリと顔を下に向ける

 

宏人「いや…本当にこんな二人と一緒にいる凜祢ちゃんと狂三ちゃんは大変だな…ごめんなこんな奴らで」

 

凜祢「大丈夫だよ…士道が変人なのは元からだし…」

 

狂三「大丈夫ですわ…もう慣れましたから…」

 

宏人は昔からの友人である士道が困らせていないかと二人に頭を下げる…二人は気にしなくても良いよと言うが流石に毎日これだと手に余る

 

士道「この影だと…人型宇宙人…どの宇宙人だと思う折紙?このスピードの速さからケムール人ではないと断言できる」

 

折紙「…多分………あってると思う…ケムール人ならもっと速い…恐らく種族は全部違う…この形だと…バット星人、バルタン星人だと思う」

 

十香「シルバゴン……いないのか…」

 

士道と折紙はどの宇宙人か話しあい十香はシルバゴンのソフビとガギのソフビを使って遊んでいた

 

亜衣「……顔とかは良いんだけどね…あの性格だから…それに変な部活も立ち上げるくらいだからね…」

 

士道が立ち上げた部活の名前は科学特捜部と言うウルトラマンの科学特捜隊から名前が来ている…まあ部の内容はウルトラマンの怪獣を詳しく調べたりすると言う部活の内容と言えない個人的な趣味なのであり当然学校側は許可することはないように見えるが…この二人はそれぐらいでは止まらず折紙が怪しそうな来禅高校の先生をストーキン…ごほんごほん!隠れて尾行しキャバクラに入り浸っている姿を写真に写したりなど弱みを握って脅したり士道が空いている空き部屋を確保して立ち上げたと言う犯罪スレスレの行為で誕生した部である、因みに顧問は物理の先生である長宗我部 正市(ちょうそかべ しょういち)先生…通称ナチュラルボーン石ころぼうし先生である

 

士道「しかし最初は俺と折紙、凜祢だけだったのにもう五人…感慨深いな…」

 

折紙「ここまで来るのに苦労した…先生を脅したり他の人の弱みを探って入部させようとしたり…騙して入部させようとしたり…」

 

美衣「……マジ引くわ…」

 

狂三「…よく捕まりませんでしたわね…この二人…」

 

凜祢「…私がしっかり止めておけば…こんな事には…」

 

麻衣「凜祢ちゃんは悪くないよこの怪獣バカ達が悪いんだから!」

 

士道と折紙の共犯を聞き思い切り引く美衣とそれを聞いて涙を滲ませる凜祢を麻衣が慰める…中々カオスである

 

士道「……でも早く宇宙人を追いたい…でも授業が……あれ?授業と宇宙人…宇宙人の方が大事じゃね?」

 

宏人「大事じゃねえよ!」

 

折紙「……学校をサボって…現場に行く?」

 

亜衣「言っちゃダメ!」

 

士道と折紙は「あれ?授業受けなくて良いじゃん」と思い教室から抜け出そうとしそれを必死に止める宏人と亜衣…だが二人は強い…宏人と亜衣から逃れ教室から逃げようとしたその瞬間ポンと士道と折紙の肩から士道と折紙が冷や汗をかきながら背後を見ると笑顔の凜祢がいた…まあ表情は笑っているが目は笑っていないが

 

凜祢「…士道、折紙ちゃん…正座」

 

士道・折紙「「ア、ハイ」」

 

士道と折紙は即座に正座する…全宇宙でも言えることだが…女は強い…母性がある女性なら尚更…母は強し…これに尽きる…で二人はタマちゃんこと岡峰 珠恵(おかみえ たまえ)先生が来るまで説教されていた

 

 

士道「まだ凜祢の説教の声が聞こえる…」

 

折紙「…凜祢の説教は頭に暫く響く…」

 

狂三「自業自得ですわ…それにしても何故私達まで…」

 

士道と折紙は凜祢に説教されて頭がガンガン響いているが自業自得と狂三は言う…まあその通りなのだが…

 

士道「……こうなったらフラクシナスに連絡してここら一体を調べて…」

 

凜祢「こら!そんな事にフラクシナスを使わない!全くもう…琴里ちゃんを困らせたらダメだよ!」

 

折紙「……ケチ…「もう一回説教されたい?」……………」

 

士道は自分達が所属している組織の力を借りようと考えるが凜祢が我儘な子供を叱る口調で叱りそれをケチと言った折紙にまた説教されたいと言うと押し黙る…

 

十香「シルバゴン……やっぱりいないか…そう言えば何故シドー達はこうまでして探すのだ?やっぱり会ってみたいからなのか?」

 

士道「それもあるけど…会いたい人がいてな…俺達の恩人を…」

 

折紙「そう…あの人は五年前に私達を助けてくれた恩人…会って名前を聞いて…改めてお礼が言いたい」

 

二人はそう言うと過去の記憶を思い出す…かつて白い機械竜に折紙の両親を殺されそうになったこと、そして黒い亀の怪獣が助けてくれたこと…宝石が肩から生えた怪獣と赤い悪魔のような怪獣…それ以外にも大きな翼が生えた両肩に顔があった怪獣に全身に顔があった怪獣、両腕が蟹の怪獣と目玉の怪獣で構成されており腹にも怪獣の顔があったゴルザの顔の怪獣に折紙の両親を殺そうとしていた白い機械竜に似たロボット、そしてそれらと戦った無数のロボットに黒い機械龍…そして怪獣達を仲間として自分達を助けてくれた黒い金棒を手に持ち着物を着た紫色の髪の少年

 

士道「あの人に出会って俺達は変わった…毎日毎日ウルトラマンを見て漁る日々…なのに…円谷プロが倒産してメビウスでウルトラシリーズは終わったんだよぉぉぉぉぉ!」

 

折紙「その日から世の中は色がなくなったような気がする…でも精霊の話を聞いてまた世界が色がついたと思った」

 

士道「精霊を救う時…何度か死にかけたけどウルトラマン見てるみたいな感じで楽しかったし誰かを助けるてこんなに気持ちいいてことも知れてよかった」

 

凜祢「士道…折紙ちゃん…」

 

凜祢は珍しくいい話をしている二人に驚き涙を流しかけたその瞬間

 

士道・折紙「「それに精霊を使って日本政府を脅せば円谷プロ再建の為にオリンピックだとかくだらないものに金を使わせずに新しいウルトラシリーズを作る!一話に何十万かけて!」」

 

十香「おお!なら是非シルバゴンを出して欲しいぞ!」

 

狂三「結局は全部ウルトラマンですの!?最後までいい話で終わらせてください!ぁぁもうこんな人が精霊救える唯一のお方だとか…運命は残酷ですわ…」

 

凜祢「……うん二人ともらしいや…」

 

やはりいい話で終わらない二人であった…まあそんな感じで五人は噂の宇宙人を探すが全く見つからない…またデマかと士道達が諦めかけたその時シルバゴンのソフビを持ちながら曲がり角を走っていると一人の少年とぶつかってしまう

 

十香「すまない!大丈夫か?」

 

少年「いてて…あ、うん大丈夫!僕人より丈夫な体だから!」

 

十香はぶつかった少年に謝るが少年はさして気にしておらず十香が落としたシルバゴンのソフビを拾って渡す

 

少年「これ…剛力怪獣シルバゴンだね、好きなの?」

 

十香「知っているのか!うむ大好きだ!これ程カッコいい奴はいないぞ!」

 

少年「…そか…で君達ここで何を?」

 

狂三「…いえ…その…部活でここに現れたと言う宇宙人を追ってまして…」

 

狂三は恥ずかしそうに言う…だが宇宙人を探してと言う言葉を聞いた少年はピクと体を震わせると

 

少年「……宇宙人を……君達面白いね…君達名前は?」

 

十香「私か?私は夜刀神十香だ!でこっちがシドーにオリガミと狂三と凜祢だ!お前は?」

 

少年「お前…僕はリク、朝倉リク…そっか…宇宙人を探しているんだ…見つかるといいね」

 

その少年…リクはそう言って笑うと士道の方を向く

 

狂三「……意外ですわね…他の人なら鼻で笑うのに…」

 

リク「いやいや!凄いと思うよ他の人に笑われても自分の意志を貫く!並の人が出来る事じゃない…何事も諦めたり背けたらダメなんだよ!ジードだから!」

 

凜祢「……ジード?」

 

狂三はリクが他の人の様に笑ったり馬鹿にしたりしないことに驚くがリクは自分の父親の様に夢を追いかける士道達を素晴らしいと褒める…それに対し照れ臭そうにしている士道と折紙…だが凜祢はリクが言ったジードと言う言葉が気になる

 

リク「ああ…僕の口癖なんだ…ジーッとしてても、ドーにもならねぇ…だから略してジードてみんなに言ってるんだよ」

 

折紙「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ……流行りそうな言葉…」

 

士道「俺もそう思ってた」

 

リクはそう言って笑う、折紙と士道はリクの言葉が意外と気に入った様だ……そんな話し合いが続く中…ふとリクが真顔になった

 

士道「?どうしたんですリクさん」

 

リク「………後ろにいるそこの人…隠れてるのがバレバレだよ…出て来なよ…」

 

リクはそう言うと後ろに隠れていた人物が現れる…

 

狂三「あなたは……確かジェシカ・ベイリー!」

 

士道「知ってるのか狂三?」

 

狂三「ええ…確か真那さんと共に私を殺そうとしていたDEM(デウス・エクス・マキナ・インダストリー)社の人ですわ…」

 

ジェシカ「あらあラ、《ナイトメア》に《プリンセス》…あラ後は知らない奴らネ…ま殺せばいいカ」

 

独特のイントネーションで話す女性の名はジェシカ・ベイリー…士道達が対立する組織の構成員であり過去に狂三を追い詰めた一人である…

 

ジェシカ「まあいいワ、私が新しく手に入れタ力で…彼の方の寵愛を頂くワ」

 

ジェシカはそう言うと何かを取り出す…それは何かの機械の様だが士道達が知る…CR-ユニットのデバイスではなかった為何かと疑うがリクはその正体を知っていた

 

リク「!!ライザー!?まさか!」

 

ジェシカ「そこのクソ猿は知ってるみたいネ!まあいいワ!私の力!思い知りなさイ!」

 

【フージャンライズ!】

 

【アボラス】

 

【バニラ】

 

【バニボラス!】

 

ジェシカがライザーを片手にアボラスとバニラのカプセルを装填ナックルにスキャンさせると大きな光の塊となりそれが大きくなりその怪獣は現れる…体がアボラスをベースとしており、顔はバニラでアボラスの鼻が嘴となって生えており、尾がバニラとアボラスの尻尾で構成されており二股の尻尾となっており全体が青と赤が混ざったかの如く紫色だった…これが紫色融合獣バニボラスである

 

士道「か、怪獣…本当にいたのか!」

 

折紙「………(無言でビデオを撮り写真を撮っている)」

 

狂三「こ、この人達…平常過ぎますわ…て士道さん折紙さんあれ!」

 

士道と折紙は目の前に怪獣が現れても怖がりはせず逆に喜んでおり狂三と凜祢は呆れる…十香はシルバゴンではないので落ち込んでいるがリクは士道達を見て何処かへ隠れようとするがその前にバニボラスが火炎放射「クリムゾン炎」とアボラスの溶解液を嘴から放ち士道達は慌てて避ける

 

バニボラス「チ、逃げるナ!死ねクソガ!」

 

士道「いや避けるに決まってるだろ!」

 

バニボラス「煩いんだヨ!精霊をサッサと殺処分シテ…彼の方の寵愛ヲ!」

 

バニボラスはそう言うと一際大きな火炎放射を放ち士道の周りを包み込むかの様に焼き尽くさんとする…十香と狂三はリクの目を気にして霊装を纏わなかったがこれは纏うしか…と考えていた所にリクが前に出る

 

リク「ウルトラ6兄弟…力借りるよ」

 

リクがそう言って手元に隠していたカプセルを起動させると魔法陣が現れ火炎放射から身を守る

 

士道「え?」

 

バニボラス「何ダ?その力は?」

 

リク「……君達…これから起きる事は内緒ね?」

 

狂三「り、リクさん?」

 

リクはそう言うと懐からジェシカが持っていたライザーと呼ばれたものを取り出しホルダーからカプセルを取り出したカプセルを起動させる

 

リク「ユウゴー」

 

リクはそう言ってウルトラマンのカプセルを起動させる

 

リク「アイゴー」

 

リクはそう言ってベリアルのカプセルを起動させる

 

リク「ヒィヤウィーゴー」

 

【フージャンライズ!】

 

リク「決めるぜ…覚悟」

 

【ウルトラマン!】

 

【ウルトラマンベリアル!】

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

リクはそう言うとライザーから機械音が聞こえリクの姿が光に包まれる…思わず目を手で塞ぐ士道達とバニボラス…そして光が消えると…士道達の目の前には巨人が立っていた…その姿は銀と赤の体…そして少々目つきが悪い…がその姿はまるで

 

バニボラス「ナ…!お前ワ…まさカ!?」

 

士道・折紙「……ウルトラマン…?」

 

ジード「……ヴォォォ…ハァ!」

 

そのウルトラマン…ウルトラマンジードはバニボラスに構えを取るとバニボラスは慌てて溶解液をジードに放つ、がジードは冷静に前方に円状のバリア「ジードバリア」を展開して攻撃を冷静に防ぐ…そして士道達の方を向く

 

ジード「少し下がってて…危ないから」

 

士道「!……あぁ…行くぞ皆」

 

十香「…!そうだな…余りにもカッコよかったから忘れていた」

 

ジードは士道達に下がる様いい士道達はすぐに後ろへ走って行く…余談だが十香の一言がジードはかなり嬉しかった

 

バニボラス「余裕ネ…でもすぐ無くしてあげル!」

 

バニボラスはそう言うとクリムゾン炎を放つがジードはジードバリアを張りながらバニボラスに近づいていき…バニボラスに近づくとバニボラスは火炎放射をやめ殴りかかってくるがジードは慌てもせず片手でそれを防ぎ…力を込めてバニボラスの腕を握る…バキバキとバニボラスから聞こえてはいけない音が聞こえた、そしてフンとジードが腕をあらぬ方向へ曲げバニボラスは悲鳴をあげる

 

バニボラス「ギャァァァァァァァァァ!?腕が…!?キサマよくモ!」

 

ジード「……さっきまで彼女達を攻撃していたのに…自分が攻撃されると怒るのか…!」

 

ジードは苛立ちを込めてバニボラスの顔面を殴りつけるとバニボラスは地面に倒れジードがバニボラスに馬乗りになりバニボラスの顔面を思い切り殴りつけるバニボラスは鼻の様な嘴から火炎放射と溶解液を放とうとするがその前にジードがバニボラスを立ち上がらせて顔面を地面に叩きつけ地面にめり込ませてジードに攻撃が加えられないようにされる

 

ジード「シェァ!」

 

ジードは腕を水平に広げ放つ波状光線レッキングリッパーをバニボラスに当てバニボラスは何とか地面から脱出しジードに攻撃をするもジードはそれを体を少し動かすだけで避け士道達に当たりそうな攻撃や辺りに被害を残しそうな攻撃のみジードバリアで防ぐ…

 

折紙「凄い…あのウルトラマン…街に被害がいかないように戦ってる…それにあの動き…洗練されてる…」

 

士道「……ああ…」

 

そうジードは洗練された動きでバニボラスと戦いその姿から獣を想像させる野生的な荒々しい戦いにも見えるがその動きは何処と無く洗練されており街に被害がない様に戦っているとわかる…しかもバニラとアボラスと言う強豪怪獣が合体した怪獣相手にだ…士道達は知る余地がないがジードは自らの父親であるベリアルと兄貴分であるゼロやその仲間達に修行を受けている…中にはジードの変身形態にあった戦いをレクチャーしており、その実力は相当高い

 

バニボラス「ば、馬鹿な…バニボラスが…この私が押されてイル?…巫山戯るナ!?そんなのあっていいわけガ!」

 

ジード「煩い、自分が傷つく覚悟がないくせに…人を殺すような奴に…僕は容赦なんかしない…例え君が人間でも…僕は君を倒す…!」

 

ジードはそう言うと素早い動作でバニボラスに近づくが…

 

バニボラス「ええイ!舐めるナ!」

 

ジード「!?」

 

バニボラスは両腕から火炎放射と溶解液を放ち更に嘴から合体攻撃クリムゾン溶解液を放ちジードは避けようとするがクリムゾン溶解液がジードを襲いジードの辺りが煙で覆われ…煙が消えるとジードの姿はなかった

 

バニボラス「アハハ!強がってた割にハ!呆気ないわネ!溶かされてシヌなんテ!」

 

凜祢「……そんな…」

 

ジードの姿が見えなかったことから溶けて死んだと思いバニボラスは大笑いをし凜祢は手で口を覆う…だが

 

ジード「確かに凄い威力だね…まあでも…当たらなかったら…意味無いよ?」

 

バニボラス「ナ!?」

 

ジードの声が頭上から聞こえたと思うとバニボラスの頭に衝撃が来て上を向くとジードがバニボラスの頭の上で逆立ちしていた!バニボラスは両腕を使って捕まえようとするがジードはその前に飛びバニボラスの両腕は空を切る

 

ジード「……お前の力は…お前自身のものじゃない…借り物の力だ…お前自身の力じゃないし…その程度しか発揮できないなら…怪獣達のカプセルも浮かばれないだろうな…」

 

バニボラス「……ダマレダマレダマレ!ダマァァァァァァァァァァレェェェェェ!」

 

バニボラスは怒り狂いクリムゾン溶解液をジードに放つがジードは両腕にエネルギーをチャージした後、両腕を十字に組んでエネルギーをスパークさせ光が漏れ出るほどに目が強く発光し、首を鳴らすように回し雄叫びを上げた後腰を低く落とした姿勢でジードの必殺技であるスペシウム光線の周りに赤黒い稲妻を走らせたかの様な光線…その名も

 

ジード「レッキングバースト!」

 

ジードはレッキングバーストをバニボラスに向かって放ちクリムゾン溶解液を簡単に押し返しバニボラスの身体に命中させる

 

バニボラス「グェェェ!!?馬鹿ナ…!この私ガ…こんなに呆気なク……ギィヤァァァァァァ!!!?」

 

バニラとアボラスはタフネスな怪獣である、アボラスは科学特捜隊の猛攻を受けてなおウルトラマンのスペシウム光線を二回も耐えバニラも科学特捜隊の横槍さえなければ負けていなかった強豪怪獣であり屈指の耐久度を誇りあのアントラーやキーラに次ぐ防御力である…がジードが放ったレッキングバーストはその防御力を呆気なく打ち破りバニボラスは暫くレッキングバーストを喰らっているがすぐに爆散した

 

ジード「シェァ……」

 

ジードはカラータイマーを鳴らすことなく、特に傷も負わずに戦闘を終え人間の姿に戻り士道達の近くに現れる…今だ驚きから抜け出せぬ士道達を見てリクは笑いながら言う

 

リク「ゴメンね怖がらせて…僕の姿て悪者ぽいからさ…出来れば誰にも言わないで「違います!」え?」

 

リクは自分の姿を士道達が見てジードの姿や戦い方が化け物に見えたと思って怖がらせたことを謝るが士道と折紙はリクの言葉を遮ってリクに近づく

 

士道「俺達は怖がってたんじゃなくて…感動してたんだ!生で…しかも本物のウルトラマンに出会えて!」

 

折紙「しかもダークヒーロー系のウルトラマン…確かに荒っぽかったけど…あの戦いからは嫌いじゃない…」

 

十香「私もだ!あの姿はカッコよかったぞ!」

 

狂三「…まあ少々目つきは悪かったですが…そんなに嫌いじゃないですわね」

 

凜祢「それに私達に向かって来た攻撃から守ってくれたから悪い人…悪いウルトラマンじゃないて分かってたしね」

 

リク「……ありがとう」

 

リクは純粋に驚いていた…リクの姿は元いた地球では最初は地球人に怖がられており悪者なんじゃないかと言われていたからだ…同じ目つきが悪い父親やゼロは好かれる一方未だ自分は信頼されていなかったり一人人気がなかったことから自分の姿をコンプレックスに思っていたリクにとって彼らの言葉は純粋に嬉しかった…がリクはハッとなり後ろから飛んで来たエネルギー弾をウルトラ6兄弟のカプセルを起動させ魔法陣で守る

 

ジェシカ「クソガぁぁぁぁぁ!当たれヨクソ共ガ!」

 

現れたのは赤い装甲…DW-029R〈スカーレット・リコリス〉を纏ったジェシカ…先程の攻撃はこのCR-ユニットの魔力砲なのだ

 

リク「何だこれ?」

 

ジェシカ「シネクソ猿共ガァァァ!」

 

ジェシカはそう言うと魔力砲をこちらに向け放とうとした瞬間…士道とリク達の姿が消える、そうまるで何処かに転送されたように

 

ジェシカ「アアン!?何処に消えたクソ共がァァァァ!!?」

 

ジェシカは士道達を見失うと発狂したかのように魔力砲を乱射し辺りを破壊し尽くす…

 

 

一方機械に覆われた銀色の部屋に転送された士道達はいきなり転送されて驚いたがジェシカから逃げられた事にホッと息をついた…ただリクだけはここが何処か知らないためキョロキョロここが何処か調べたいたが…暫くするとドアが開き灰色の髪の白衣を着た女性が入ってくる

 

士道「令音さん、転送してくれたおかげで助かりましたよ」

 

令音「…そうか…そこの少年…ついて着てくれないか、琴里が呼んでいてね」

 

リク「え?僕…?あ、もしかしてさっきの戦い見てましたか?」

 

令音と呼ばれた女性はリクについてくるよう言い、リクは一瞬、キョトンとするが暫くすると先程の戦いを見てたのかと思い聞いて見ると

 

令音「ああ…見せてもらったよ…あまりにも衝撃的だったからフラクシナスの皆の腕が止まってしまったよ…そのせいで転送が遅れたりインカムで支持するのを忘れてしまったぐらいにね…」

 

令音がそう言うと部屋から出て行きリクがついていく…士道達を心配してついていく…令音についていくと扉があり令音がその扉の前に立つと扉が開きその部屋の中に入ると椅子に座っている赤髪のツインテールの少女と青い髪のポニーテールの少女…あと金髪の男性が立っていた

 

琴里「ようこそ…フラクシナスへ…私はここ…フラクシナスの司令官の五河 琴里(いつか ことり)よ…一応そこの馬鹿兄貴の妹よ」

 

彼女の名は五河 琴里、士道の義妹でありこのフラクシナスの司令官でもある少女だ、琴里はリクの方をジッと見つめてリクに問いかける

 

琴里「先に言っておくわ…ウルトラマン馬鹿の馬鹿兄貴と折紙達を助けてくれた事は感謝してる…でもね私達は貴方の正体が知りたいのよ…だから聞くわ…貴方は一体何者なの?であの化け物は何?…答えてくれる?」

 

リク「……………………」

 

琴里の目はリクをただしっと見つめリクもその目を見て口を開いた

 

 

 

 




今回出て来た怪獣は銀色の怪獣様との感想のやりとりで教えて貰った怪獣で出してしまいました…でも噛ませ…まあ次回も出てくるんですけどね!スカルゴモラみたいな敵です。

因みにジェシカ・ベイリーは原作にも出て来ますが…口調とかよくわかりません(語尾の最後の言葉がカタカナになること以外わからなかった)…因みにライザーはウルトラマンしか使えない様ですが…まあ改良版ということもあり誰でも使えます

さて原作キャラの改変についてですが簡単に言うと

士道 大のウルトラマン好き、科学特捜部を犯罪行為スレスレで立ち上げ精霊達を救うと同時に部員にスカウトしている

折紙 原作と違い精霊に恨みがない…まあ両親が誰かさんのおかげで生きてるし、士道と同じウルトラマン大好き、犯罪行為スレスレで先生を脅し部活を立ち上げる

十香 シルバゴン大好き娘、他にはゴジラやドラゴリー、ゾフィーが好き、でもシルバゴン大好き、理由は士道がデートの際シルバゴン登場回を見せた為初めて見たのがシルバゴンだったから

狂三 原作と違いそんなに人を殺してない、何故ならこの世界のファントムさんはとある理由により原作より優しいため狂三が親友を殺すことがなかったから、だから狂ってもいない、ツッコミ役の苦労人

凜祢 ゲーム版のヒロイン、勿論精霊で狂三と同じツッコミ役兼怒らせると怖いオカン

……なんでこうなった?因みに折紙と士道が会いたがってる人…何処かで見た覚えが…そう言えば神無が以前レイブラット倒した後何処かの地球に行って少年、少女を助けてた気が…まあいいか…

さてリク君とフラクシナスの皆さんはどう関わっていくのか?お楽しみに


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八十六話ウルトラマン出会いました・後半

今回はウルトラマンジードの主題歌「ジードの証」の歌詞が所々書いてあったり改変してある部分があるので探して見てください

今回クソ長いです、あと昨日上げられずにすみませんでした


リク「…まず僕の名前からでいい?」

 

令音「ああ…構わない…むしろ名前を言ってくれないとなんと呼べばいいか分からないからね…」

 

琴里の威圧的な目にリクは怯えたり怒ったりせず冷静にまずは自分の名前から言ってもいいかと言い令音が頷く

 

リク「僕はリク…朝倉リク…巨人…ウルトラマンの時の名前はウルトラマンジード…ジードて呼ばれてる…知らないと思うけど宇宙警備隊大隊長補佐のベリアルの息子です」

 

折紙「ベリアル…?ソロモン七十二柱の?」

 

リク「僕も最初そう言ったら違うて言われたよ……まあ君達がウルトラマンの存在を知ってるかどうかは別として正真正銘のウルトラマンだよ…目つきは悪いけど」

 

リクはそう皮肉げに言うと琴里はまた何か言いたげだったが青髪のポニーテールの少女が前に出て何か喋りそうだった琴里を制する

 

真那「まあまあ琴里さん、そこら辺にしやがってください、兄様を助けてくれた恩人にひでーことしねえでください」

 

琴里「真那…はぁ…元からそんなことしないわよ…ただ司令官として威圧的にとってただけよ」

 

真那「知ってやがりますよ…リクさんでしたっけ?私は兄様の妹の崇宮 真那(たかみや まな)でやがります、兄様を助けてくれてありがとうございやがります」

 

リク「いやそれ程でも…ん?妹…あれそっちの子も妹て?」

 

真那はリクに頭を下げリクはそこまでしなくてもと言う風に手を振るがそこであれ妹が二人と気になる…まあ三人兄妹かと考えればいいが赤髪と青髪…全く違う色なのでリクが困惑し士道が説明する

 

士道「ああ、真那が本当の妹で最近出会って…で琴里が義妹で幼い頃から一緒なんです」

 

リク「……ああ…そう言うことか…兄弟か…ウルトラ兄弟みたいなものか」

 

リクは士道の答えに納得する、リクは兄弟が「いるにはいたが」死んでいるので少し羨ましくも思った…がリクがウルトラ兄弟と言ったせいで士道と折紙がグゥと食いつく

 

士道・折紙「ウルトラ兄弟の話を是非聞かせてください、あとウルトラマンジードのことも是非」

 

リク「あ、うん…凄い食いつきだな…この二人」

 

琴里「はぁ…ウルトラマン馬鹿が関わるといつもこう…まあ今回はそのおかげで早く話が聞けそうね…」

 

士道と折紙のあまりの食いつきにリクは若干引き琴里も溜息を吐く

 

リク「じゃあまずは僕のことから…僕…ウルトラマンジードは別の地球を守っていたんだけどその星をAIBていう組織に任せて僕は父さんとゼロていうウルトラマンと一緒に修行しながら生活することになって…まあ人間の姿でジープに追いかけられたりタイラントやゴジラ(アメリカ版)と特訓された時は流石に死ぬかと思ったよ」

 

令音「……結構厳しい修行だな」

 

リクは修行を思い出してかどこか遠い目を見ていた…令音は苦労してるんだなと理解する

 

リク「…そうだな後は別にいうことないかな?精々僕が地球でしたことと言えば父さんを悪の道に引きずり込んだレイブラットていうヤプールを滅ぼしかけたり全宇宙を支配していた宇宙人の亡霊を倒したぐらいだし」

 

士道「今サラッと凄いこと言わなかったか?」

 

折紙「ヤプールを…?レイブラットについて詳しく」

 

琴里「あんた達は黙ってろ……もっと詳しく教えてちょうだい」

 

リク「う〜ん…そうだレム詳しく教えるために映像出してくれる?」

 

リクはこれ以上自分の口で教えると分からないことが増えるかもしれないと思い相方に説明の助力を求める…だが当然リクには連れがいないこともあり全員が訝しんだ目で見ていると

 

レム『わかりました、リク』

 

令音「!……今のは?」

 

リク「紹介します、僕が戦う時の参謀にして仲間のレム…高性能AIです」

 

レム『初めまして、私はレム』

 

黄色い電球の様なコアがフラクシナスのモニターに現れる…これがリクの言っていた高性能AIのレムである

 

十香「おお!機械が喋ってる!ペ○パー君の親戚なのか?!」

 

レム『ペ○パー君ではありません、レムです』

 

琴里「……お願いだから喋らないで…お願いだから…レムとか言ったかしら…説明をお願い」

 

琴里は再び溜め息を吐きレムに説明を求める

 

レム「分かりました、まず私達は3日ほど前にこの世界に迷い込んでしまいました…幸い…と言っていいのか私達の拠点 星雲荘…ネオブリタニア号には私とリクしか載っていなかった為リクの父親やゼロは巻き込まれませんでしたが私達は突如現れた異次元の穴に飲み込まれここに来ました、その時の映像がこちらです」

 

レムはそう言うとレムは一旦モニターから消えモニターに映像が流れる…歪んだ空間、それに誰かの叫ぶ声…宮迫博之と宮野真守の声が聞こえた気がするが気にしない、関智一や緑川光、神谷浩史、入野自由の声も聞こえたが安元洋貴とその他諸々の声が聞こえような気がするが知らないたら知らない

 

狂三「あの…豪華な声優さんの声が聞こえた気がするのですが…」

 

リク「声優?…誰の声か知らないけど一番最初に聞こえた声は父さんとゼロ、後からの声は父さんとゼロの仲間だね」

 

士道「え!リクさんのお父さん宮迫ボイスなの!?」

 

折紙「ならゼロと言うウルトラマンは宮野ボイス!」

 

琴里「煩いわよ!……映像が偽造てことがない限り本当に別の世界…パラレルワールドから来たことになるわね…」

 

琴里は煩い馬鹿どもを怒鳴りつけると静かに思案する、映像が偽造の可能性もあるが兄を助けてくれた恩人を疑いたくない…琴里ははぁと息をついてリクに話しかける

 

琴里「まあ最初から疑ってなかっけどね…こうでもしないとうちの組織のクズ…あ、間違えた一人を除いた以外ゴミクズ共が煩くてね…あいつら本当ウザい…士道が精霊を封印したから他の奴でも出来るんじゃね?とか言いやがって…」

 

真那「ああウッドマンさん以外の奴らでやがりますか…絶対あいつら精霊の事人扱いしてないと思いやがりますよ?精々利用できるかとか考えてる奴らでーやがります、人間のクズです」

 

琴里「気があうじゃない真那、私もあいつ嫌い全員燃やしたいわ」

 

琴里と真那が上層部のウッドマン以外の悪口を言っているのを聞いたリクは「どこの組織も苦労してるんだな」と幼馴染が働いているAIBやウルトラ警備隊のことを想像しあそこはちゃんとしてるんだけどな…と身内自慢とも取れる考えをしていると令音がリクに話しかける…

 

令音「そういえば…ウルトラマンは長命だと聞くが君はいくつかな?…場合によっては敬語で…」

 

リク「いえいえ!僕は若い方ですからまだ十九歳ですし」

 

折紙「………?十九歳…?でもあの姿は成人したウルトラマン…十九歳じゃあウルトラマンボーイより歳下…なのにあの姿…おかしい?」

 

折紙はすぐに矛盾点に気がつく、そう折紙が言った通りウルトラマンボーイというウルトラマンの子供は【二千歳】くらい、ウルトラマンジャンヌというウルトラマンは人間でいう中学生くらいの年齢だがそれでも【五千歳】という年齢でありあの高校一年生と同じ年齢とされるウルトラマンゼロでさえ五千九百歳なのだ…だが何故ウルトラマンボーイより歳下のリクがなぜ大人の姿なのか訝しんぶ折紙にそれを聞いたリクが少し悲しげな顔をする

 

リク「……ああ…それは…僕はれっきとしたウルトラマン…というか生物じゃないからね」

 

凜祢「?それてどうゆう意味?」

 

凜祢はキョトンとして首を傾げるがリクは重々しく口を開く

 

リク「……僕はデザインベイビーなんだよ…レイブラットの依り代…新しい肉体として生命を与えられた肉塊てこと」

 

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

リクが言った言葉が一瞬飲み込めずぼうぜんとする全員…つまりリクが言っていることが本当ならリクはレイブラットが新しい肉体として生み出したウルトラマンの模造品…生命を持った肉塊だと言うことになる…

 

リク「後、父さんを真似て作られたからか目つきが悪くて最初の頃は怪獣扱いされていたな…で後から父さんとゼロが来てみんなゼロと父さんの方がカッコいいからより僕の姿が嫌われちゃって…老人に目つきが悪いて言われたことはショックだったな…」

 

「まあ怪獣と同じ存在として殺されないだけマシなんだけどね…当初は味方の組織に殺すかどうか検討されてたらしいし」と笑いながらリクは言うが誰も笑わない…笑えない…精霊達も人間に殺されるべき存在として命を狙われているが…ここまで酷くはない…特に日本のASTと呼ばれる対精霊部隊(アンチ・スピリット・チーム)はまだ優しい方で外国に行くと問答無用で殺しにかかってくる…だが精霊達はこの世界に来るだけで空間震と呼ばれる被害を出すため狙われても仕方ないといえば仕方ないが…リク…ジードは人間を怪獣から守っているのに不信感や敵対感を持たれる…そんな理不尽の中でリクは生きて来たのだ…

 

狂三「……どうして貴方はそんなに笑ってられますの?」

 

リク「う〜ん…だってさ仕方ないからね、顔つきが怖いし目つき悪いし…でも最初はそんなものだよ」

 

リク「それに最初は誰もウルトラマンを信用してなかった…ヒカリ博士も青い体だから信頼されずババルウが化けた偽物の所為で敵と思われた…でもいつかは信じてくれる、人間なんてそんなものだよ、最初は誰も信じてくれない…でも認めてくれないからて動きを止めたらダメなんだ、運命には自分から歩いていかないとジーとしててもドーにもならないからね」

 

リクはそう言って満面の笑みを浮かべる、だが最初からリクがこの考え方だったかと言うとそうではない、仲間に励まされ時につまずき負けても仲間のおかげで何度も立ち上がり最後には人間に認められた、ヒーローになれた、ウルトラマンになれた、だから彼はこう思う運命は決まってない、自分で作り上げていくのだから立ち止まっているより少しでもいい方に進むように動く、何故ならジーとしててもドーにもならないからだ

 

リク「それに僕が諦めたら僕より前に生み出されたデザインベイビー…僕の兄弟達に悪いからね…立ち止まていたら僕の兄弟に悪いから…レイブラットに勝手に生み出されてレイブラットに理不尽に殺された兄弟に失礼だ、彼等だって生きていたかったんだから…だから死んじゃった兄弟の為に僕はその分生きる、幸せになれなかった兄弟の分まで幸せになる、ウルトラマンになれなかった兄弟の分まで正義のヒーローでいる、それが僕の僕だけの人生だから」

 

ジードになれなかった失敗作、リクの兄弟と言う名の肉塊、その失敗作はリクが最初に戦ったスカルゴモラ、サンダーキラー、ペダニウムゼットン、バーニング・ベムストラ…融合獣と呼ばれるジードと戦いを繰り広げて来た怪獣達は実はジードの失敗作たるリクの兄弟達でレイブラットに物言わぬ兵器としてジードを依り代として強くするための踏み台としてジードと戦わせていた…その事実を知ったリクは悲しんだ肉親とも言える兄弟達を殺したことに…だがレイブラットとの決戦時に自分が殺してしまった兄弟達の声を聞きレイブラットを倒した

 

リク「過去には戻れないし変えれない…でも未来なら変えて行くことができるんだよ」

 

リクはそう言い終わると士道と折紙は泣いていた…ウルトラマン関連になると涙腺が弱くなる二人は兎も角、この話は素晴らしい、正義のヒーローらしい話だ実際琴里や真那、十香や未だに名前を名乗っていないフラクシナスのメンバーは目元を抑えている

 

リク「それにウルトラ兄弟の人達だってこう言ってたし」

 

琴里「…ちょっと泣けて来たんだけど…また泣かす気?…ウルトラ兄弟の言葉って絶対いい言葉よね…」

 

リク「ウルトラマンさんからは「もし怪獣を追っている最中に人間にぶつかって死なせてしまえば一体化すれば偽装工作ができる」て教えてくれたし」

 

琴里「ん?」

 

琴里ば何か変なことを聞いたと思い耳がおかしいのかな?と感じる、因みにウルトラマンは護送失敗(ベムラーの取り逃がし)及び業務上過失致死(ハヤタにぶつかってハヤタ死亡)・隠蔽工作(ハヤタと同化して死亡をなかったことに)をした裁判沙汰待った無しのウルトラマンである…これが地球人とウルトラマンのファーストコンタクトである

 

リク「セブンさんは「地球観測という仕事を放棄してもゾフィーに頼ればいい」て教えてもらったし」

 

真那「ん?」

 

真那もあれ耳がおかしいなと思う、因みにセブンは観測という仕事を放り出して地球を守っていた…つまり仕事を放棄して別のことにかまけていた、社会人として失格であるこれでいいのか父親、そりゃあ息子(ゼロ)もグレるわ

 

リク「ゾフィー隊長は「地球の平和は人類が掴み取ることで意味がある」ジャックさんは「ウルトラマンと間違えられた」エースさんは「痩せたい、後ウルトラファイトビクトリー以来出番ない」タロウさんは「最近活躍できてないな」レオさんは「ジープの修行てキツイね」アストラさんは「出番がないよ兄さん」80先生は「学校建てたいとゾフィー隊長に言ったら迅速に動いてくれた」ユリアンさんは「出番ないかな」グレート・パワードさんは「出番が欲しいです」ネオス・ゼアスさん達は「漫才したいな」…後マックスさんとゼノンさんは…」

 

琴里「何純粋な人にいらん事教えてるんだウルトラマンとセブン!?ウルトラマンは偽装工作の為に一体化したの!?セブンもよくよく考えたら社会人失格だった!?」

 

真那「てか後半ただの出番が欲しいコールでやがりますか!?マトモなのがゾフィーと80しかいねーでやがりますか!?」

 

琴里と真那は怒った、純粋な若者に良からぬことを吹き込むウルトラマンとセブンを殴り飛ばしたくなった…彼らの名誉のために言っておくが彼らは別に悪人ではない、冗談めいてリクに言っただけである…

 

 

その頃、士道達に逃げられたジェシカはスカーレット・リコリスを操り魔力砲であたりを破壊し尽くす…だが対精霊部隊…ASTがジェシカが暴れているのお抑えようとしていた

 

燎子「皆!彼女を止めなさい!」

 

彼女の名はASTの天宮駐屯地隊長の日下部 燎子(くさかべ りょうこ)、折紙がスパイとして潜伏しているASTの隊長であり折紙曰く優しい性格、一般市民に被害が起こらないように戦闘している為精霊を殺すことより街に被害を与えないようにすることを第一に考えている…がジェシカは燎子達の姿を見ると歪んだ笑顔で燎子達を見つめる

 

ジェシカ「……いいワ…あんた達を食べテ栄養補給ヨ!」

 

ジェシカはライザーを構えカプセルを取り出しフージョンライズする

 

【フージョンライズ!】

 

【アントラー】

 

【キーラ】

 

【キーラトラー!】

 

ジェシカは光に包まれ光が消えるとそこにはアントラーの背中にアントラーの顎がついたキーラが現れた…それこそが光蟲融合獣キーラトラーである、そんなキーラトラーは腕を動かし飛んでいたASTの隊員達を掴みキーラトラーの口の中に入れ込み噛み砕く

 

燎子「え……?」

 

キーラトラー「ペッ!CR-ユニットて美味しくないワ…人の味も不味いシ」

 

キーラトラーが口からペッと吐き出したのはCR-ユニットの残骸と燎子の部下だったものの血塗れた手足…それを見た燎子達は理解する目の前のジェシカ(キーラトラー)が部下を食べたのだと

 

キーラトラー「さテ…腹の満たしになるといいワネ」

 

キーラトラーはそう言って笑うと次の餌を求めてASTの隊員達に手を伸ばす

 

 

レム『リク、先程リクが戦っていた場所に再び融合獣の反応が現れました』

 

リク「!映像を出してくれ」

 

レムがリクに融合獣が出現したと報告しリクが画面に映すよう言うとキーラトラー燎子以外のASTの隊員を捕食し終わっておりペッと吐き出して燎子に狙いを定めていた

 

士道「まさかジェシカの奴あのえっと…隊長の…えっと…「燎子さん?」そうそう!あの人以外食べちまったのか!?」

 

折紙「……違うよく見たら美紀恵も生き残ってる…」

 

よく見ると士道達の担任のタマちゃんの従姉妹の岡峰 美紀恵(おかみえ みきえ)も生き残っているが今にもキーラトラーに掴み取られ食べられそうであり燎子が即座にキーラトラーの目に魔力砲を撃たなければ捕まって捕食されていた…

 

リク「レム!まだ二十時間経ってないけど変身できる!?」

 

レム『……先程の戦いでリクは一分も経たず敵を倒していたので可能かと…しかし三分は戦えないと推測されます』

 

リク「構わない!ごめんちょっと怪獣を倒してくる!」

 

リクはそう言うと何処から現れたのか近未来的なエレベーターが現れリクがそれに乗るとリクはフラクシナスから消えキーラトラーの目の前に現れる、そして素早い手つきで装着ナックルにカプセルを差し込みライザーで読み込む

 

リク「…決めるぜ覚悟!」

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

キーラトラーはウザっこい目の前の蝿(燎子と美紀恵)を殺すために目から磁力光線を放ち燎子と美紀恵を引き寄せる…人間の身体の中に鉄分があり磁力で引き寄せているのだ…そして顎で燎子と美紀恵を引き裂こうとし燎子と美紀恵は死を前にして目を塞ぐがいつまで経っても痛みがこない…目を開けてみると吹き飛んだキーラトラーと燎子達の前に立つ巨人が燎子達の目に映った

 

美紀恵「……巨人…?」

 

ジード「シェァ…」

 

キーラトラー「キタナァウルトラマン!殺してやル!」

 

キーラトラーはそう言って目からクラッシュ閃光を放ちジードの目を潰そうとするがその前にジードはレッキングリッパーを放つがキーラトラーはそれを尻尾で弾き返す

 

士道「アントラーとキーラ…両者共防御力が高くスペシウム光線を耐えきった化け物だ…リクさんの光線技が効くのか?」

 

ジード「レム、融合した怪獣に弱点はないのか?」

 

レム『アントラーはバラージの青い石を投げつけ弱体化したところをアタック光線で倒されマックスの個体もバラージの青い石が必要でした、そしてキーラはスペシウム光線を二回耐えきりウルトラサイコキネシスで倒されました…どっちらも光線類を防ぎきる防御力を持っています』

 

ジード「光線系統は効きにくいのか……」

 

ジードは自分の必殺技が効かないかと知れないと言うキーラトラーを見て強敵の感じまずは様子見にとキーラトラーに接近し殴りかかる

 

キーラトラー「馬鹿ネ!目潰しを喰らいなサイ!」

 

レム『リク、キーラは目から強力な光を放ちます、目を閉じねば使えませんが融合獣なので目をつぶらなくても使用できる可能性もあります』

 

ジード「分かった!」

 

ジードはそう言うとキーラトラーの背後に回り首を絞め窒息死を狙う…ヒーローぽくないかも知れないがキーラトラーを倒せるかも知れないのでジードはそれを狙う

 

キーラトラー「グ…なラ出てきなさいバニボラス!」

 

【フージョンライズ!】

 

【バニラ】

 

【アボラス】

 

【バニボラス!】

 

ジェシカはナックルにカプセルを入れライザーに読み込ませてバニボラスを召喚する…このライザーは地震が変身するだけではなく召喚することもできるようだ

 

キーラトラー「こいつを倒しなさイ!」

 

ーーーガグルェェェェェェ!ーーー

 

バニボラスはそうなき声をあげるとクリムゾン炎を吐き出してジードの背中を焼く、そのせいでジードは首締めをやめバニボラスの方を向きバニボラスの方へ移動しバニボラスと掴み掛かり応戦するがキーラトラーが磁力光線を放ち遠くにあった送電鉄塔を引き抜きジードにぶつけジードは火花を散らしながら吹き飛ぶ

 

ジード「ぐ…!」

 

ジードが地面に倒れ伏せるとバニボラスとキーラトラーは二人掛かりでジードを蹴り合う、顔や足脇腹や腹部を全力でジードが立てぬように蹴りまくる、実に小物臭く実に効率的な戦い方である

 

キーラトラー「ほらほらホラ!?どうしたのさっきまでの勢いハ!ィヤハハハハァァァァァ!!」

 

ーーーガグルェェェェェェ!ーーー

 

キーラトラーとバニボラスは顔を歪ませながら蹴り合う…特にキーラトラー…ジェシカは先ほどやられたからか鬱憤を晴らすよう思い切り蹴り飛ばしていく

 

ジェシカ「この力ハ最高ヨオ…これさえあれば精霊なんか簡単に殺せるシ…キャハ!でもその前ニ…お前ヲ殺すワ!」

 

キーラトラーはそう言って地面に潜りジードの体を真っ二つに切断しようと考える…ジードはバニボラスに足を蹴られ思うように動かない…万事休す…そう思った時

 

美紀恵「頑張って!大きな人!」

 

ジード「!……」

 

燎子「美紀恵……巨人!私の部下を食べたあいつ…ジェシカを倒して!お願い!」

 

美紀恵はジードに声援を送る、それを見た燎子とジードに声援を送る…地下で聞いていたキーラトラーは無駄なことをと感じるがジードはその声援を聞いてバニボラスに蹴れながら地面を転がってキーラトラーの挟で真っ二つから逃れ立ち上がると空に手を伸ばし武器を取り出す

 

ジード「ジードクロー!」

 

ジードが手にして武器は二又のかぎ爪と呼べる武器でヒーローが使う武器ではなさそうだった…がジードをこれを手に取るとキーラトラーに向かって走りキーラトラーに斬りかかりキーラトラーは火花を散らしながらキーラトラーの体に切り傷を残す

 

折紙「!あの装甲に傷を…!」

 

キーラトラー「ば、馬鹿な!」

 

ジード「クローカッティング!」

 

トリガーを一度引きボタンを押して刃先から赤黒いカッター光線を放ちキーラトラーを吹き飛ばす、ならばとキーラトラーも自身の武器を作るため顎の鋏を掴みバキとおって双剣とする

 

キーラトラー「武器があるからテ調子にノルナ!」

 

ジード「……こい!」

 

ジードはジードクローを駆使して戦い、バニボラスをジードクローで斬りつけキックでキーラトラーを吹き飛ばす、キーラトラーが折れた鋏で斬りかかるとジードクローで防ぐとキーラトラーの顔を殴りつけ二体がかりでもジードを圧倒するところか二体が押されている

 

キーラトラー「ば、馬鹿ナ!?どこにそんな力ガ!?」

 

ジード「いいか…何も守るものがないお前と!守るものがある僕!誰からも応援されないお前が僕を…ウルトラマンを倒せるわけがない!」

 

ウルトラマンは決して一人で戦っているのではない、人々の声援があってこそウルトラマンは戦う、ウルトラマンに願うそれこそが変えてく未来、それが明日へ向かって進み続けるウルトラマンなのだから

 

ジード「人々が勝利を願う限り僕は戦う!僕は負けない!僕は一人じゃないから!」

 

そう、明日を照らすのは星ではなく人々の胸の中で芽生えたヒカリなのだから…例え胸が疼いても運命を覆す新たな魂…それは希望、ウルトラマンを信じる心

 

ジード「コークスクリュージャミング!」

 

ジードは全身に闇のエネルギーを纏いジードクローを前に出し回転しキーラトラーに突撃しキーラトラーの双剣を破壊し胸に激突しキーラトラーの装甲が割れる

 

キーラトラー「ゲボガァ!?オノレェウルトラマンんんんんん!!」

 

キーラトラーは怒りのあまり目から光を放とうとするがジードはそれを許さずクローカッティングで目を攻撃しキーラトラーは目を覆う…その隙にジードば全身全霊のレッキングバーストを放とうとする…それを表すが如くジードの全身に凄まじい量の赤と黒の光子エネルギーが行き渡りアスファルトがひび割れあたりに瓦礫が舞う…それを見たキーラトラーはなんとか防ごうと光線を放とうかと考えるがもう遅い

 

キーラトラー「ならお前が盾になレ!」

 

ーーーガグルェェェェェェ!?ーーー

 

キーラトラーはバニボラスを盾にして蹴飛ばしジードのレッキングバーストを防ぐ盾の代わりにする…そしてジードは光線のチャージを終え必殺技を放つ

 

ジード「レッキングバースト!!」

 

ーーーガグルェェェェェェ!!!?ーーー

 

バニボラスはレッキングバーストに命中し苦しそうに悲鳴をあげる…それを見てキーラトラーは何とか防ぎきった…と安心するが何とレッキングバーストはバニボラスを貫通しキーラトラーに命中する

 

キーラトラー「な、ナニィィィィィィィィィィィ!!!!???」

 

キーラトラーはまさか当たると考えていなかった光線に当たりレッキングバーストに当たった脚部に装甲にヒビが入る…

 

ジード「……僕は僕らしくあるために…誰の笑顔も曇らせたくない…精霊とかいう女の子を苦しませるお前を…許さない!」

 

キーラトラー「グゲェェェェェ!!?」

 

ーーーガグルェェェェェ!!!!!?ーーー

 

キーラトラーとバニボラスは同時に爆散し火花を散らす……

 

士道「よっしゃぁぁぁぁ!!」

 

折紙「………ん!」

 

士道と折紙はハイタッチ全員が喜びの声をあげる

 

令音「…………………あれが…君の同族なのかい…? ?…確かに強いよ…君ほどではないが…」

 

ただ一人令音だけはどこか遠くを見る目でジードを眺めていた…ジードも敵を倒したと思い更に飛び立とうとするが…突如飛んできた光線を避ける

 

士道「な!?」

 

折紙「……あれに耐えていた…?」

 

爆煙から現れたのはキーラトラー…しかし全身は割れており片腕がない…だが持ち前の防御力で何とか耐えきったのだ…

 

キーラトラー「コロス!」

 

キーラトラーはそう怒り狂った目でジードを睨みつける…ジードは迎撃しようとするが胸のカラータイマーが鳴り響く…活動限界が近い…

 

ジード「く…もう光線を使うだけのエネルギーが……」

 

キーラトラー「シネェェェェ!」

 

キーラトラーが突進しジードを殺そうとする…その瞬間

 

【ダークライブ!ゴジラ!】

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

キーラトラー「ゴガァァァァァァア!!?」

 

ジード「え?」

 

キーラトラーは突如聞こえた辺り一帯に轟く叫び声を聞いたと思ったら脇腹に高熱を感じたと思ったら空を飛んでいた…よく見ると脇腹に熱線が当たっており熱線のあまりの威力にキーラトラーは飛んでいるのだと気づくと同時にキーラトラーは断末魔を爆散した…ジードとフラクシナスのモニターは熱線が飛んできた方を向くと黒い怪獣が立っていた…その怪獣の名は…

 

十香「ご…ゴジラだぁぁぁぁぁあ!!!カッコいいのだ!」

 

折紙「あれはファイナルウォーズに出てきたゴジラ!」

 

士道「怪獣王まで!?」

 

そう怪獣王こと水爆大怪獣ゴジラが仁王立ちしていた、ジードはゴジラと戦うことになるのかと冷や汗をかきゴジラを見つめるとゴジラもジードを見つめ返し…そのまま光の粒子となり地面に降り立つ

 

ジード「な……?」

 

琴里「え…?…!あの光を追いなさい!早く!」

 

ジードとフラクシナスのモニターは光を追い地面に降り立つ所を見ると光が消えそこに立っていたのは和服の少女…手には黒い短剣の様なものとゴジラの人形…スパークドールズが握られていた

 

レム『あれは…ダミースパーク、かつて暗黒の支配者ダークルギエルが持っていたダークスパークの分身』

 

琴里「そのダークルギエルとか言うのは後で聞くとして…あの女は誰?」

 

ジード「………君は…一体…?」

 

ジードがそう言った途端空から流星の如き速さで何かが飛来する…そして鏡花の前に降り立つとオレンジ色の髪をしたお互いそっくり少女達が舞い降りた

 

耶倶矢「我が同士鏡花よ!迎えにきたぞ!」

 

夕弦「到着、迎えにきました鏡花」

 

琴里「《ベルセルク》!?」

 

真那「確か嵐を起こすて言う…そんな奴らがどーしてあの少女と…?」

 

耶倶矢と夕弦の登場により何故精霊がいるのかと訝しむ琴里と真那

 

耶倶矢「ふ、鏡花よ、我が手を取りこの大空を駆けることを許そう」

 

夕弦「催促、鏡花、私の手を握ってください一緒に空を飛びましょう」

 

鏡花「……両方の手で良いですか?」

 

「「むぅ…」」

 

鏡花がそう言うと少し不満気になった八舞姉妹だが片方ずつ手を握り宙に浮き鏡花はジードの方を向く

 

鏡花「では…また会いましょう」

 

そう言い終わると流星の速さで姉妹は飛び立ち空の彼方へと立ち去る…それを見届けたジードは美紀恵の方を向いて手を振る

 

美紀恵「!」

 

美紀恵はそれを見て驚くが美紀恵も手を振って返す、それを見たジードは空に向かって飛び立つ

 

ジード(……あの少女は一体…?それに何故融合獣がここに…暫くは調べることがたくさんあるな…)

 

ジードは考えながら空を飛び続ける…まだジードにとってこの戦いは序盤に過ぎぬことを知らずに…

 

 

 

 




ウルトラ兄弟が少し扱いが悪い?それは自分も思ってます、すみません…レムの声…三森すずこさんは良い声ですよね…ん?デアラにも三森すずこの声の電子精霊がいたような…?因みにウルトラマンジードには失敗作がいると言う公式設定を聞きこう言う風な感じにしました…ウルフェス辺りの設定かな?

今回登場した怪獣の詳しいデータはこちら

【紫色融合獣 バニボラス】
身長 五十八メートル 体重 二万トン
必殺技 クリムゾン溶解液
バニラとアボラスのフージョンライズした姿、クリムゾン炎と溶解液を吐きそれの合わせ技クリムゾン溶解液が得意技、銀色の怪獣様考案で二回もジードと戦うも1回目は大した活躍なく退場、二回戦目もジードを苦戦させるために呼んだは良いものの大した活躍なく退場

【光蟲融合獣 キーラトラー】
身長 四十五メートル 体重 一万五千トン
必殺技 クラッシュ閃光
アントラーとキーラの融合した姿で両者ともスペシウム光線を耐えきりスペシウム光線以外で倒されたという共通点を持つ、ASTのほとんどのメンバーを食い殺し、その持ち前の防御力でジードの全力のレッキングバーストを耐えきりましたがゴジラの放射熱線に耐えきれず爆散した

こんな感じです、ではまた次回お会いしましょう


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八十七話鉄壁のガギ、剛力のドラゴリー

まずは謝罪を……読者の皆様すみません!前回リク君の過去なのですがルシエド様の作品「時に拳を時には花を」のパクリじゃないかと刷り窓様に報告してもらい見た所…違うといえば違うのですがほぼ一緒でした…ルシエド様すみません…今度「夏空の下、ウルトラマンは、友をいじめた子供達を虐殺した」の更新があった際に謝らねば…時花最近見てなかったから忘れてた…まんまパクるて…作者のクズ!阿保!無能!

ゴジラ「ルシエド様、読者の皆様このアホのせいで不快な思いにさせてしまいすみませんでした、皆様が抗議したりルシエド様から変えるよう言われた際にはすぐに変更いたします」

……それからゴジラさん頼みがあるんですけど…

ゴジラ「何だよ…てか何で俺なんだよ…ここはゴルドラスがグランドギドラだろ…で何だよ」

僕を焼き殺してもらえませんか?

ゴジラ「いきなり何を言う!?」

……罪には罰を…ですから放射熱線で焼き殺してください…読者の方には「こいつどうせ面白がってるだけで反省してないだろ」と思われない様現実でも自分を思い切り殴って母親にビンタを何発も受けました…ですがまだ足りないので殺してください

ゴジラ「いや…でも…」

いいから殺せよ!罰を受けさせてくれ!悪いことをしたんだから!現実なら裁判沙汰なんだよこれは!

ゴジラ「分かったよ…焼き殺せばいいんだろ(投げやりに放射熱線を作者に放つ)」

ルシエド様、本当に申し訳御座いません…皆様も時花を見て「あ、これパクリだ」と感じて下さい……本当に申し訳ありません…

ゴジラ「……最初から胸糞悪くしてすみません読者の皆様…こんな作品ですが…これからも是非共よろしくお願います…」



ゴジラの人形…スパークドールズが机に置かれる…ゴジラの他にも様々な怪獣のスパークドールズが置かれていた

 

耶倶矢「ふむ…それにしてもこのスパークドールズというのは不思議だな…明らかに人形に見えるのに怪獣が人形化したとは思えないな」

 

夕弦「肯定、本物の人形のようです…夕弦的にはあのゴジラという怪獣も気になりますが」

 

耶倶矢と夕弦はスパークドールズ達を見てこんな人形が鏡花が持つダミースパークの力で実体化し暴れると言うと実物を見るまで信じられない

 

鏡花「確かに…でも便利ですよこれが誰も本物怪獣と思えない…ダミースパークさえあれば実体化可能…そしてそのまま召喚もできるし自分が怪獣になって操れる…自由性が高いですしね」

 

鏡花はダミースパークとスパークドールズの有用性を語る、耶倶矢と夕弦は目を輝かせながらスパークドールズ達を見ていた

 

耶倶矢「ゴジラもカッコよかったけど…このシルバゴンて怪獣カッコ良すぎない?銀て…筋肉も凄い…」

 

夕弦「素敵、このゴルドラス…超カッコいいです…金にこの知的溢れ感じ…堪りません」

 

鏡花「……まあ怪獣好きが増えた…私的にはブラックピジョンが…」

 

三人はそれぞれスパークドールズを手に取り怪獣達の名前を囁く

 

耶倶矢「しかしどの怪獣ならあのウルトラマンジードと言う奴を倒せるのだ?」

 

夕弦「疑問…あの二体の怪獣を倒したウルトラマンに勝てるのですか?」

 

耶倶矢と夕弦は鏡花にどの怪獣ならジードに勝てるかと尋ねるが鏡花はさも当然の様に二人に話す

 

鏡花「別に勝たなくてもいいんですよ、暴れるだけで人は恐怖しますし勝てばもっと恐怖し、負けてもまた現れれば不安になりますし、いつかジードを倒せばもう誰も勝てないと絶望しますから…」

 

耶倶矢「成る程…確かに我々の目的は勝つことではないな…」

 

夕弦「首肯、マイナスエネルギーを集めるだけですからね…」

 

鏡花の言葉を聞くと耶倶矢と夕弦は頷き、スパークドールズ達を眺め…そして手に取る

 

耶倶矢「うむ我はこの怪獣にしようぞ!」

 

夕弦「葛藤………なら夕弦はこの子にします」

 

耶倶矢が手に取ったのは両腕が鉤爪で鉤爪の間から鞭が生え一本角の怪獣に、夕弦が選んだのは蛾の様な顔に逞しい体をした怪獣…いな超獣だった

 

鏡花「……見る目ありますね…二体ともかなり強いですよ…同属はウルトラマン一人では倒せず人間の手を借りたこともある怪獣と超獣です」

 

耶倶矢「誠か!……ふ、我と共に戦い勝利をもぎ取ろうぞ!」

 

夕弦「会釈、宜しくお願いします…一緒にウルトラマンに勝ちましょう」

 

耶倶矢と夕弦がスパークドールズにそう言うとスパークドールズからそれに応じる様な鳴き声が聞こえた

 

 

リク「これがセブンカプセルとレオカプセルでこっちがヒカリカプセルとコスモスカプセル…この二つでプリミティブとは違う形態にフージョンライズ出来るんだ」

 

士道「セブン!セブン!セブン!セブン!それにレオだと!?師弟コンビか!」

 

折紙「コスモス!ヒカリ!青色のウルトラマン通し!」

 

十香「コスモスは好きだぞ!怪獣を保護すると言う素晴らしいウルトラマンだ!」

 

狂三「コスモスを見てると士道さんの行いを見てるみたいですわ…実際はこんなんですが…」

 

凜祢「あはは…そうだね…」

 

リクはフラクシナスの全員に自分が持つカプセルを見せる…十香はコスモスを見て喜んでいるが狂三と凜祢はチラッと士道と折紙の方を向く、二人は興奮のあまりトリップしている…危ない奴にしか見えない

 

琴里「でこっちの目つきが悪い奴がゼロ?なんかチャラそうなんだけど?」

 

真那「プリミティブに変身するカプセルのベリアルは悪人ぽいでやがります…これが父親何ですか?」

 

リク「その事は二人には言わないほうがいいよ…気にしてるし…」

 

琴里と真那はゼロとベリアルの見た目について言うがリクは苦笑しながら二人には言わないでと言う

 

令音「しかし…様々な変身形態があるのか…ウルトラマンはティガやメビウスしか見てないがタイプチェンジや強化形態でもない……フージョンライズ…凄まじいな」

 

神無月「ウルトラマンの力を使うウルトラマン…凄いアイデアですね…一体この小さいカプセルにどんな秘密が…」

 

令音と神無月はカプセルを見て中はどうなっているのかと模索する…神無月て誰?…紹介が遅れた…彼の名前は神無月 恭平(かんなづき きょうへい)ただのドM変態で女装癖のあるロリコンで元ASTだが琴里を見た事により鞍替えしたとか…このロリコンめ!(某西洋妖怪の大統領風)

 

神無月「私の説明雑すぎません?子安ボイスなんですよ?」

 

琴里「この変態は何を言っているのかしら」

 

神無月「ああ!いいですその表情!全てを見下す目で私を見て下さい!」

 

リク「……本当に大変そうだな…琴里ちゃん」

 

神無月は琴里に下げずむ目で見られ事に喜びもっと見てと叫びリクはドン引きしていた

 

琴里「ああ…何で私の部下やお兄ちゃんてこんも変人だらけなんだろう…泣きたい」

 

令音「琴里…素に戻ってる…ほらチュッパチャプスだ」

 

リク(ゾフィー隊長もこんな風に部下を持つと大変なのかな?ゼロと父さんは部下てより友達とかの集まりぽいし気楽だからな…)

 

琴里は素に戻って泣きそうだったので令音はチュッパチャプスを取り出し機嫌をとる、その光景を見てリクはゾフィーもこんな気持ちなのかと想像してしまう

 

リク「まあ今の所変身できるのは5つの形態だけかな…後のカプセルはまだ起動してないし」

 

令音「……これを作ったヒカリと言うウルトラマン…天才を通り越しているな」

 

リク「……その代わりヒカリ博士てマッドサイエンティストだけどね…これが発明されるまでメビウスさんが凄い苦労したらしいよ」

 

令音「……そうか…メビウス…か…」

 

令音はカプセルを作ったヒカリを絶賛するがリクは以前メビウスから聞いた苦労話…何でもヒカリはナイトティンバーやカプセルを作る他にも様々なものを作ってきたがロクなものがなかったとか…メビウスと単語を聞いた時令音が一瞬表情が変わったが誰も気づかなかった

 

士道「それにしてもゼロやベリアル…ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ…円谷が潰れなかったら出てきたかもな…ああ見て見たかったな…」

 

折紙「士道落ち込む必要はない…リクさんに頼めばいつでも合わせてくれる…もしそれが出来なくても私達が精霊を使って日本政府や外国を脅して円谷プロの代わりに新しいウルトラマンを製作しよう」

 

十香「その時はシルバゴンを出してくれ!ナレーションは私がしたい!もしくはシルバゴンに食われる訳でもいい!いやゴジラでもドラゴリーでも構わないぞ!ゾフィーは出るのか!?」

 

士道はリクから自分達が見たことのないウルトラマンの存在を聞き会いたいと願い折紙は政府を脅せば自分達で作れるといい十香もそれに賛同し自分が好きな怪獣とウルトラマンを出すよう言う

 

リク「みんなウルトラマン本当に好きだね…ん?」

 

リクは士道と折紙のウルトラマンの愛の深さに思わず引くがふと扉の方を向くと薄い水色のレースの上に模様の付いた緑色のレインコートを羽織った青髪の少女がこちらをじっと眺めていた

 

リク「?君もしかして精霊?」

 

「?!……ふぇ…」

 

リクはこのこと精霊かな?と思い近づいて話しかけると少女は慌て始め左手につけた人形をリクの目の前に出す…すると

 

よしのん『やっはー!こんにちわお兄さん!よしのんだよ!こっちは四糸乃!お兄さんが言った通り精霊だよん!』

 

四糸乃「……こんにちわ…」

 

リク「こんにちわ、よしのんと四糸乃ちゃんか…凄いな精霊て…こんな自立型の天使て奴も呼び出せるのか…」

 

四糸乃は気弱であり臆病なので人とあまり喋るのを得意としないその為よしのんを使って喋ってもらっている(腹話術とか人形はNGワード)、普通の人なら腹話術とか言いそうだがリクはよしのん自体が喋る天使と見たので琴里は人形とか言わないでよかったと息を吐いた

 

リク「四糸乃ちゃんは好きなウルトラマンとか怪獣はいる?」

 

四糸乃「…コスモスが好きです…強くて優しくて怪獣とも仲良くできる…私もそんな…人になりたいです…怪獣なら…メビウスのミクラス…最初は臆病だけど…段々頼りになっていくのが…私がもああなりたいです」

 

よしのん『よしのんはやっぱりジャスティスかな!カッコいいし強いし正義感溢れる感じが好き!怪獣ならアギラかな?出番ないけど何か好きなんだよね!』

 

四糸乃は少し恥ずかしげによしのんははしゃいで好きなウルトラマンと怪獣を言う

 

リク「そっか、僕も怪獣と仲良くなりたいんだけどね…アーストロンしか逃したことなくて…そう考えるとあのレイオニクスは凄いな…百体以上の怪獣と仲間になれたんだから」

 

四糸乃「レイオニクス…?」

 

リク「あ、そっか知らなかったね、レイオニクスてのは怪獣を使役する人達のこと何だよ…以前にも行ったレイブラットの遺伝子を持ってる人なんだ」

 

よしのん『ふへぇ!?怪獣を!凄いね!で、その百体以上の怪獣を操る人は何処にいるの!』

 

リクが漏らしたレイオニクスという単語に首を傾げる四糸乃にリクが答えるとよしのんはその人は何処にいるのと腕を動かしながら聞くと

 

リク「……死んじゃったんだ…人間に殺されて…」

 

四糸乃「…え?」

 

よしのん『……ごめんね…お兄さん…思い出させちゃって…』

 

リク「ううん…いいよ君達は悪くない…僕もその人とは接点ないけど…惜しい人が亡くなったよ…」

 

リクがそのレイオニクスが死んだというと四糸乃は驚きよしのんは謝る…フラクシナスにいた全員も人間が殺したと聞いて驚いて固まる

 

 

その頃、耶倶矢と夕弦は天宮市の街の中心部にいた

 

耶倶矢「さて夕弦…そろそろやるか」

 

夕弦「応答、やっちゃいますか」

 

耶倶矢と夕弦はそう言うとダミースパークとスパークドールズを取り出しライブサインにスキャンする

 

【ダークライブ!ガギ!】

 

【ダークライブ!ドラゴリー!】

 

二人は闇に包まれ空から二体の怪獣…いな怪獣と超獣が現れ街は混乱と悲鳴に溢れる

 

 

レム『リク、怪獣が現れました』

 

レムはそう言うが早いかモニターを出し映像を映す…そこには街を破壊する二体の怪獣の姿が映た、一体は一本角に鉤爪の間から鞭が生えた怪獣に凶暴そうな蛾の顔をした怪獣…ではなく超獣

 

折紙「蛾超獣ドラゴリー!身長67メートル、体重5万8,000トン!バリヤー怪獣ガギ!身長64メートル!体重6万9千トン!」

 

士道「リクさん!ドラゴリーの牙は猛毒を持ってる!ガギは超低温をぶつければバリヤーは崩れるぞ!」

 

レム『……解説いりませんね…』

 

リク「拗ねないでよレム…ちょっと倒しに行ってくる!」

 

士道と折紙はレムの解説を取ってしまい、レムは拗ねた、リクはそんなレムを苦笑して見てジードライザーを取り出しプリミティブに変身する

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

ジードはドラゴリーとガギの目の前に現れる…するとドラゴリーとガギはジードを見るや否やジードに話しかける

 

ガギ(耶倶矢)「来たなウルトラマンジード!貴様には恨みはないが倒させてもらう!」

 

ドラゴリー(夕弦)「覚悟、えやー」

 

ジード「喋っ…うお!」

 

ジードは怪獣が喋ったことに驚いたがドラゴリーが口から高熱火炎を吐いた為慌てて避ける

 

ジード「…超獣とはまだ戦ってなかったんだよね…」

 

ジードはそう言いながらドラゴリーに向かって走り殴りかかろうとするが

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!ーーー

 

ジード「痛っ!?何で!」

 

ガギが角を発光させドラゴリーを殴ろうとした腕に突如痛みが発生しドラゴリーには攻撃が当たらず逆に自分が攻撃を受けてしまったのだ…何故と考えるジードに誇らしげにガギが叫ぶ

 

耶倶矢「かかか!ガギのバリヤーは難攻不落よ!殴りかかる程度では壊せんぞ!」

 

ジード「!あいつがバリヤーを張ったのか!」

 

そうこの現象はガギの仕業でガギはバリヤー怪獣の名の通りバリヤーを張ることができ殴ったり物を叩きつけても壊れないのは当然、防衛隊のレーザーすら防ぎきった鉄壁のバリヤー…それに生身での戦闘力が高い隠れた強豪である

 

夕弦「好機、隙ありです、とりゃー」

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

ジード「ウォッ!?」

 

ドラゴリーはジードがガギのバリヤーに意識を向けた瞬間に張り手でジードを吹き飛ばす…ドラゴリーは超獣という怪獣を超えた存在の怪獣でありヤプールが作り上げた超獣の中でも屈指の実力者でありパワーはレッドキングに勝るとも劣らない程である、更には火炎や両腕からロケット弾を放つなど遠距離攻撃も使用できる

 

ジード「く…防御型の怪獣と攻撃型の超獣…攻防一体のコンビて事か…」

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!ーーー

 

耶倶矢「その通り!ガギは防御を!ドラゴリーは攻撃を!完全な連携で貴様を攻める!」

 

夕弦「断言、ドラゴリーとガギのコンビを倒すことなど不可能です」

 

ドラゴリーとガギは誇らしげに咆哮を上げ耶倶矢と夕弦もこのコンビを倒せないと断言する…実際このコンビはかなり強い、ガギのバリヤーは低温で分解してしまう…その為ドラゴリーが火炎を吐き氷系を封殺しガギの弱点を消し完璧な防御役に徹しドラゴリーの防御の弱さ(エースに右腹を抉られる程の防御力の弱さ)を消すという互いの短所を打ち消しているのだ

 

耶倶矢「それにこの様な事も出来るぞ!」

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!ーーー

 

ガギが角を発光されるとドラゴリーにバリヤーが展開される…しかしまだジードは攻撃していない…つまりこれは防御ではなく攻撃の為にバリヤーを張ったのだ

 

ーーーグルォアアアァァァ!ーーー

 

ジード「!バリヤーを展開したまま突進した!?」

 

そうドラゴリーはバリヤーを展開したまま突進、バリヤーでジードを押し付けビルにぶつけてプレスする

 

ジード「ぐおっ……!」

 

ジードは押し付けられバリヤーを壊そうと何度も叩くもバリヤーにはヒビ一つ入らない、ドラゴリーは万力を込めバリヤーでジードを押し潰そうとするがジードは必死に抵抗する…がバリヤーは壊さず苦戦する

 

折紙「あのままじゃ負ける…冷気系の攻撃があれば勝てるのに…」

 

士道「カプセルチェンジしたくてもあれじゃあ無理だな…冷気…まてよ…四糸乃の力なら!」

 

四糸乃「わ、私の力ですか!?」

 

よしのん『もしかして四糸乃の氷で壊すのかい?でもどうやって…』

 

士道は名案を思いついたと四糸乃の天使の力を使ってバリヤーを凍らしジードを助けようと考える、だがどうやってそれを実行しようかと考えると

 

レム『でしたらエレベーターを使えばすぐに行けます』

 

士道「それだ!お願いします!」

 

士道はレムに出されたエレベーターに乗ってドラゴリーがジードをプレスしている前に現れ四糸乃の天使 氷結傀儡(ザドキエル)で生み出した氷でバリヤーを覆いバリヤーが砕け散る

 

夕弦「驚愕!バリヤーが……」

 

ジード「今だ!」

 

ジードはドラゴリーを蹴飛ばしガギの方まで吹き飛ばす、その隙にカプセルチェンジをする

 

リク「ユウゴー!」

 

リクはナックルにレオカプセルを起動させ差し込む

 

リク「アイゴー!」

 

更にセブンカプセルをナックルに差し込み

 

リク「ヒィヤウィーゴ!」

 

【ウルトラセブン!】

 

【ウルトラマンレオ!】

 

【ウルトラマンジード!ソリッドバーニング!】

 

リク「燃やすぜ、勇気!」

 

その瞬間ジードの姿が変わる…その姿は赤、全身がアーマー状の姿となる…これがウルトラマンジード、ソリッドバーニングだ

 

士道「おお…!姿が変わった!」

 

ジード「ブーストスラッガーキック!」

 

セブンのアイスラッガーに酷似した武器であるジードスラッガーを脚のジョイント部分に装着させガギとドラゴリーを切り刺そうとするがガギは当然バリヤーで防ごうとするがジードはバリヤーを切り裂き破壊したのち、もう一度ブーストスラッガーキックでガギの角をキックでへし折りドラゴリーの脚部を切り裂く

 

ーーーグルォアアアァァァ!?ーーー

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!?ーーー

 

二体はまさか破れるとは思わず吹き飛ばされ地面に倒れる、ガギは角を折られバリヤーや光弾が放てなくなるも両腕の鉤爪にある鞭でジードを拘束するも引きちぎられ残った片方の鞭は片手で捕まれジードはそれをハンマー投げの様に振り回しドラゴリーにぶつける

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!?ーーー

 

ーーーグルォアアアァァァ!?ーーー

 

二体は頭の周りにガッツ鳥を出しながら目を回しジードはその隙にジードスラッガーを腕に装着しブーストスラッガーパンチでまだの混乱したままのドラゴリーの首を切り落とす

 

ーーーフィシャアアアアァァァ!?ーーー

 

混乱から解けたガギはドラゴリーの首が落ちたことに驚くも、まだドラゴリーは生きており。ドラゴリーは首が落ちてもなお仁王立ちしたまま動いており、そのままジードに攻撃しようとするが腕部アーマーを展開し必殺技を放つ

 

ジード「ストライクブースト!」

 

ーーーグルォアァァァァ!?グルォアアアァァァ………ーーー

 

ーーーフィシャアア!?フィシャアアアアァァァ………ーーー

 

右腕の拳から発射する必殺光線をドラゴリーに向かって放ち、ストライクブーストはドラゴリーの胸を貫きそのままガギに命中し二体はゆっくりと後ろに倒れ爆散する

 

耶倶矢「く、負けたか!だが次は負けぬぞ!」

 

夕弦「敗北、負けました…次は勝ちます」

 

ライブが解けた二人は霊装を展開しジードを指差し次こそは勝つと宣言し空を駆けて消えていく

 

ジード「……次か…また来るのか…」

 

ジードは彼女らの言っていた次という言葉に反応しまた戦うのかと考えながら変身を解いた…

 

 

その頃以前士道とリクがあった場所にて怪しい影が二つ

 

「フォッフォッフォッフォッフォ…ウルトラマンか…我らの邪魔になるな…」

 

「まあいい…我等レイオニクスにかかれば倒せるさ…何せ私はゼットンを操るのだから」

 

「フォッフォッフォッフォッフォ!その通りだな…流石イディオだ!あのハイパーゼットンを生み出したバット星人なだけあるな!まあボスの怪獣…いや超獣の方が強いがな!」

 

「何を、お前達宇宙忍者バルタン星人には敵わないさアンベシル!それにお前の持つベムスターも強いだろ!それに我等がボス…メフィラス星人 ドン・ノストラの弟であるヴラカス様は超獣を三体操るのだからな!」

 

天宮市には耶倶矢ゆジェシカ以外にも敵が潜んでいる様だった…士道達にこの二人の魔の手が迫る時も近い

 

 

 

 




ゴジラ「ええッと作者の代わりにこの怪獣の紹介を行います」

【バリヤー怪獣 ガギ】
身長 64メートル 体重 6万9千トン
得意技バリヤー
ウルトラマンティガ第十話「閉ざされた遊園地」に登場、このバリヤーは低温でないと分解しないことからかなり硬くガギ自身の強さも相当高く鉤爪の間から鞭(鉤爪に収納可能)に角からの赤色光線を放つ、ガギⅡがシルバゴンにやられて弱いイメージがあるがかなり隠れた強豪である、耶倶矢がダークライブしドラゴリーの裏方に徹し追い詰めるもソリッドバーニングのパワーに敗れてしまった

ゴジラ「……くどい様ですがルシエド様すみません…そして刷り窓様教えてくださりありがとうございます!これからは他作とかぶらない様気をつけます」

ゴジラ「……最後まで作者が出ないとはな…一応作者の代弁だけど…豆腐メンタルが…こんな駄文小説を読んで感想をくれて批判もしっかりしてくれる読者で作者は幸せ者です、批判、感想待ってます」

ゴジラ「ではまた次回お楽しみに!……俺(ゴジラ)の出番?……出れるかはわからないな…うん最後に出てきた宇宙人?…次回登場予定だ」


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八十八話恐れいたバルタン星人のチャレンジ精神

今回はギャグ…なのか?と言った話です、タイトルを見ればわかると思いますが…あの宇宙人が出てきますよ!……最初に言いますが「あ、何だこのバルタンか!期待はずれ!」と感じるかもしれません…だってバルタンはバルタンでもあいつですからね…


ヒタ、ヒタ、ヒタと背後から何かが迫り来る気配を感じる…女が後ろを振り向くと……誰もいない…

 

女「………気の所為かな?」

 

と向き直ってまた数歩先を行くと…またヒタ、ヒタとまた気配を感じて勢い良く振り返って見るも………やはり何もいない

 

女「やっぱり…気のせいか…」

 

と女がやれやれと言った感じで前に向き直ると…突然目の前に………

 

「フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

女「ギャアアァァァァァ!!!?」

 

女な叫び声をあげてクルッと反対側を向いて走り去った途端に…そして背後からその謎の存在に光線を受けて女の意識はそこで消えた

 

 

士道「誘拐事件?」

 

亜衣「そうよ、この三日感だけで十人も…だからあんた達に調べて欲しいのよ…私の友達も誘拐されたし…」

 

折紙「それは警察の仕事、それに私達は普通の一般人」

 

宏人「あのな…犯罪スレスレどもが何を言いやがる…」

 

士道と折紙は亜衣達から誘拐事件の話を聞かされ調査する様頼まれるが露骨に嫌がる二人

 

麻衣「話は最後まで聞いて…偶々その現場を見た人がいて、攫ったやつは人間じゃなくて…何かセミみたいな顔で変な声をあげてたらしいの…だから怪人じゃないかと…」

 

美衣「マジ頼むわ、人間じゃないなら捜査してくれるでしょ?」

 

士道「……でもな…やるだけの価値が…」

 

宏人「頼むよ士道、犯罪行為スレスレなお前達なら犯人がわかるんじゃいか?」

 

宏人は頭を下げてまで士道に調べる様頼む

 

士道「宏人、おまえには得がないだろ?」

 

宏人「損得は関係ねえよ!亜衣の友達が拐われたんだ、俺には関係ないかもしれない!だけどよ亜衣の友達が拐われて亜衣が…友達が悲しんでるならほっておけねえよ!」

 

亜衣「……宏人君…!」

 

狂三「……ラブコメしてますわね……主人公じゃないですが…」

 

士道は宏人は関係ないというが宏人はまるで主人公のような事を言い亜衣は頬を赤く染める…やってることはラブコメだが宏人に他意はない…

 

凜祢「士道、その調査やってあげなよ」

 

士道「しかしだな凜祢…」

 

凜祢(それにリクさん…ウルトラマンや怪獣も出てきたから宇宙人かも知れないよ?)

 

士道「!……そうだな調べてみるか…」

 

士道は若干嫌そうな顔をしているが凜祢が士道の耳元に口を近づけその誘拐犯は宇宙人かも知れないと囁くと士道はやる気を出す…

 

宏人「本当か!俺達にも出来ることないか!?」

 

折紙「………あるにはあるけど…私達は未成年…だから知り合いを呼んでいい?その人詳しいかも知れないから…」

 

亜衣「分かったわ!因みにその誘拐事件が多発してる場所は……」

 

十香「なら放課後すぐにそこに案内してくれ!」

 

宏人と亜衣は士道が突然やる気になったことに驚くも笑顔になり喜ぶ、自分達に出来ることはないかと尋ね折紙は頷き携帯を取り出して誰かに電話をかける…その相手は勿論…

 

 

リク「で、僕が呼ばれたわけ?」

 

士道「そうなんですよリクさん(リクさんなら宇宙人のこと詳しいでしょ?)」

 

折紙「お願いします(レムも詳しいと思ったから)」

 

リク(まあそうだけど……分かるところまで頑張るよ…)

 

折紙が呼んだのはリク、ウルトラマンなら宇宙人のことも詳しいと見て呼んだのだった

 

宏人「リク…さんでしたけ?当然呼んでしまいすみません…でもこういう事について詳しいと思って…力を貸してくれませんか!」

 

リク「……僕でよければ…力を貸します」

 

亜衣「ありがとうございます!で、リクさんはこの事件どう思いますか?」

 

リク「……そうだね…連れ去られた人には共通点がこれといってない…でも老人や子供だけは誘拐されてない…誘拐された人は高校生から二十代前半まで…無差別誘拐?…それにしては身代金もない…なら別の目的だろうね」

 

宏人と亜衣は頭を下げリクは(本当は犯罪に詳しくないが)頭を振り絞って考える…拐われた人達に共通点はなく精々皆中学生以上、二十代後半未満であることだけだ…身代金もない為別の目的があるとリクは考える

 

宏人「別の目的…?」

 

リク「例えば…セミみたいな顔て言ってたから人間じゃないかも…最近は怪獣とかウルトラマンみたいな空想の世界の者達が現実に現れてるんだ…宇宙人がいたておかしくない」

 

折紙「やはり…ならケムール人?でもセミみたいな顔…違う」

 

士道「セミ人間?…いや…待てよセミな顔に変な声を上げる……まさか…」

 

宏人は首をかしげるがリクは(リク本人がウルトラマンとは言わず)最近ニュースでよく見るウルトラマンや怪獣(主に此間戦ったドラゴリーやガギ)の映像が流れていた…幸い円谷プロがウルトラマンという作品を作っていた為ジードは(多少目つきが悪い事指摘されたが)正義のヒーローとして注目されていた…もしウルトラマンという作品がなければジードも敵として認識されていたかも知れない…そんな中士道と折紙は宇宙人の正体を話し合い…そしてその正体に気づく

 

士道・折紙「「バルタン星人!」」

 

十香「いきなりどうした!?シドーにオリガミ!?」

 

士道「バルタン星人だよ!変な声上げてセミみたいな顔て!」

 

折紙「ウルトラQのセミ人間の改造ではなく新規造形だけど改造と間違われることもあるから間違いない!」

 

士道と折紙が犯人と断定したのは…宇宙忍者バルタン星人…バルタン星人ならこれだけのことができると士道達が考えていた時それを証明するかの如く後ろから足音が聞こえる

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」」

 

全員が振り返るも…誰もいない…何だ気のせいかと顔の位置を元に戻すと…

 

「フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

士道「な!?バルタン星人!」

 

折紙「本当に正解だった!」

 

「フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

宏人「!?危ない!」

 

突如バルタン星人が士道達の目の前に現れ亜衣に向かって光線を放ち宏人が亜衣を突き飛ばして代わりに当たってしまう…すると宏人は空中で停止、時が止まる

 

亜衣「ひ、宏人君!?」

 

亜衣は宏人の方へ歩き出そうとするがバルタン星人が光線を再び放ち亜衣も停止させ未だ呆然としている美衣と麻衣にも光線を放って停止させる、一瞬で友達に危害を加えたバルタン星人を士道と折紙は怒りを込めた目を向けて…

 

「フォッフォッフォッフォッフォ…どうだね?怖いかね私が?フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

士道「うん…まあその…ええっと…」

 

折紙「…………」

 

【いなかった】……何故ならバルタン星人の姿を見て何というか「残念な者」を見る目で見ていたからだ…それはリクや十香達も同じ目をしておりその理由が…

 

士道(こいつ…豚鼻…バルタン星人5代目みたいな奴だ…)

 

そうこのバルタン星人の見た目はあの豚鼻で体色が薄い…あのバルタン星人 5代目に酷似していたのだ…それに間抜けそうなツラしてフォッフォッフォッフォッフォしているのだから恐怖が湧かない…

 

アンベシル「紹介が遅れたな!私はバルタン星人アンベシル!そしてもう一人私の相棒がいる!来てくれ!イディオよ!」

 

イディオ「ガッテンだ!我が名はバット星人イディオ!アンベシルの相棒だ!」

 

折紙(……ゼッ豚(トン)を操っていた星人だ)

 

アンベシルが相棒を呼ぶと当たられたのはバット星人(グラシエの様なイケメンではない初代のブサイクに酷似)イディオ…それを見てあ、こいつら大したことないわと思ったリク達は悪くない

 

アンベシル「イディオよこいつらビビって声も出せない様だな!」

 

イディオ「やめてやれアンベシル…可哀想だろ」

 

狂三(ぶん殴りたいですわ…このナルシスト宇宙人を…)

 

アンベシルとイディオは士道が呆然としているのを自分達にビビっていると勘違いし狂三はアンベシルとイディオをぶん殴りたくなる、まあ全員がそう思っていたが

 

アンベシル「それもそうだ!我等はレイオニクス!しかも私はベムスターを!イディオはゼットンを使役するのだからな!」

 

リク「!?レイオニクス!?それにゼットンにベムスターだって!?」

 

ゼットンとベムスター、ゼットンはウルトラマンを殺すという偉業を残した最強の怪獣(ただし人間の兵器にやられた)、ベムスターはウルトラマンすら退け光線すらも吸収してしまう怪獣を超えた超獣をも超える大怪獣の事である

 

イディオ「グアハハハハハハ!その通りだ人間よ!我等が怪獣に勝てるかな!?」

 

十香「不細工の癖に…何て強い奴らを!不細工の癖に!」

 

凜祢「十香ちゃん、不細工は関係ないと思う…ほら宇宙人は見た目によらないて言うからね」

 

十香は不細工がベムスターやゼットンを持っていることに驚いているが顔は関係ない…リクは即座にジードライザーを構えベムスターとゼットンがいつ召喚されてもいい様にするそしてアンベシルとイディオはバトルナイザーを取り出し怪獣を召喚する

 

ーーーグモゥ!ブホォー!ーーー

 

ーーービュイイイイィィィ!ーーー

 

現れたのはブサイク(ブサカワ?)でのっぺりした顔のなで肩で全体的に垂れ下がった体とその容姿は正しく、洗濯して乾燥機にかけたら型崩れしたようなベムスター…ではなく【改造ベムスター】とぜい肉だらけのデブで通常のゼットンにある美しさと不気味さがなく単に薄汚く弱そう…体色も何か汚い灰色で頭部にある角がぺにゃぺにゃと動いており、ベムスターとゼットンを一言で表すと軽く叩いただけで死にそうな雑魚だった

 

「「「「「「「うわぁぁ……」」」」」」」

 

リク達は「あ、大した事ないや、雑魚個体やん」と楽観視する…まあゼットンは大した事なさそうである…そうゼットンは…だが

 

イディオ「我がゼットンは最強よ!何せゼットンだから【ウルトラマンジード!プリミティブ!】ウオツ!?」

 

ーーーブホォー!?グモゥ!?ーーー

 

リクはいきなり変身しゼットンに飛び蹴りをかます、当然ゼットンは吹き飛びゼットンはよちよちと四つん這いになりながらも何とか立ち上がり口から白いビームを放つもジードは手でそれを払い打ち消しゼットンは手をジードに突き出しゼットンナパームというの火炎を放つがジードはそれを避けゼットンの後ろに立つ、このゼットン攻撃力に全振りなので防御力は低いのは勿論テレポートと光線吸収、一兆度の火球すら放てない

 

ーーーグモゥ!ーーー

 

がそんなゼットンでもゼットンとしての意地があるのか全身に電流を流し格闘戦を挑むも…ジードが放ったレッキングリッパーを頭部に当てられ気絶する

 

イディオ「ば…馬鹿な…ゼットンが…無敗のゼットンが…(単に一度も戦わせたことがないだけ)」

 

イディオはゼットンを回収するとガクッと倒れこみアンベシルは驚愕する

 

アンベシル「何と…!ゼットンを倒すとは…ベムスターよ!仇を取るのだ!」

 

ーーービュイイイイィィィ!ーーー

 

アンベシルはベムスターに仇を討つように(死んでいないが)命じるとベムスタージードに突進していく…士道達は「チョップ一発受けたら吹き飛びそうだな」と思っていた…実際吹き飛ばされたのだから…正確にはベムスターではなくジードがベムスターにバシンと頬を殴られて吹き飛んだのだが…

 

士道「え?」

 

折紙「え?」

 

十香「え?」

 

狂三「え?」

 

凜祢「え?」

 

ジード「え?」

 

ーーービュイイイイィィィ!ーーー

 

アンベシル「見たかベムスターの実力だ!」

 

何とベムスターはジードを吹き飛ばしジードはビルに激突する…唖然とするジードに胸を張るベムスター…すると思い出したようにレムがジードと士道に連絡する

 

レム『報告が遅れました…改造ベムスターは一度タロウを完全に倒し通常のベムスターの倍近くある80メートルと巨大です』

 

折紙「……士道、80メートルと言うと…平成ゴジラ…84ゴジラとほぼ同じ大きさ…」

 

士道「……あれ?可笑しいな…?海野さんに両目潰されたのに…あ、海野が強すぎるだけか(正論)」

 

そう改造ベムスターはかなり強い、あのウルトラマンタロウを倒し肩書きこそ「宇宙怪獣」と大怪獣からランクダウンしているも…あのヤプールが改造して強化したのだ…「宇宙大超獣」と呼んでもない実力で見た目に反してクソ強いのだ

 

ーーービュイイイイィィィ!ーーー

 

ジード「ハゥゥ!?」

 

士道「うお!?」

 

ベムスターはゼットンの仇を討つ為ジードの両肩を掴み片足を上げジードの金的にぶつける、ウルトラマンに金的があるか知らないがジードは明らかに悲鳴をあげる(士道も想像して下半身を抑える)…女子にはわからない痛みだろう

 

アンベシル「どうだベムスターの実力は!だがこれだけでは終わらん!私も相手になろう!フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

アンベシルはそう言うと巨大化しジードの背後に現れ蹴たぐりをジードに放ちジードは吹き飛ぶ

 

アンベシル「さあウルトラマンよ我らが計画を邪魔させるわけにもいかぬ!ここで倒れるが良い!」

 

ーーービュイイイイィィィ!ーーー

 

ベムスターはジードを押さえつけアンベシルがジードをハサミで殴りつけバルタンファイヤーを乱射しジードの皮膚の表面を焼き焦がす

 

ジード「グオ……」

 

アンベシル「フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

ベムスターがジードから離れるとアンベシルは透明化しジードを殴りつけジードは姿が見えた瞬間に攻撃をするが瞬間移動で消え背後に痛みを感じ振り返るも誰もいない…そして誰もいないはずなのに殴られる…透明化したまま殴りつけたのだ…かと思うとアンベシルが三体現れその内二大怪獣がジードを押さえつけアンベシルの本体が殴りつける…分身も質量を持っているので一見するとどれが本物かジードですら判別が不可だ…

 

十香「不細工なのに強いぞ!?」

 

アンベシル「誰が不細工だ?!だが愉悦、あのベリアルの息子たる貴様すら私とベムスターに手も足も出ないとは…偉大なるバルタンの祖先よ!貴方方が敗北したウルトラマンに私は勝ちますぞ!そうまるであの偉大なるダークバルタンが如く!これがバルタン星人の飽くなきチャレンジ魂よ!フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

ーーービュイイイイィィィ!!!ーーー

 

アンベシルとベムスターは大笑いを上げるとジードに向かってエクシードフラッシャーを放ちジードはレッキングバーストで相殺するもアンベシルは瞬間移動でジードの背後に回りハサミをジードの脳天にぶつける

 

ジード「くそ…強い…」

 

アンベシル「フォッフォッフォッフォッフォ!フォッフォッフォッフォッフォ!これがバルタン星人の真の実力だぁぁぁ!フォッフォッフォッフォッフォ!」

 

ジード「くそ…お前は何しに地球に来たんだ!侵略か!?」

 

アンベシル「そうだな…それはヴラカス様の考えであって私の目的はスマホだ…事実誘拐もスマホが関係しているのだよ」

 

凜祢「え?スマホ?」

 

アンベシルは高笑いしジードは悔しげに何故地球に来たんだと聞くとアンベシルは意外にもすんなり答えた…だがスマホが目的とはこれいかに?

 

狂三「スマホ…?」

 

アンベシル「そうだ!私は地球のことを調べて知った!スマホとは便利極まり無い!スマホでググればすぐに検索できる!故にこれを宇宙に密輸すれば大金になると考えたのだ!こんな素晴らしい考えはお釈迦様でもご存知あるめぇ!」

 

イディオ「いよ!流石バルタン星人!考えることが天才!」

 

士道「あの……一つ言っていいか?」

 

アンベシルはスマホを密輸しようと考えていると誇らしげに言うとジードと士道達は「え?どんな反応をすればいいの?」と言った表情と変わる

 

アンベシル「ん?何だ地球人よ!機嫌がいいから喋ってもいいぞ!」

 

士道「そうか…宇宙は圏外だからスマホは使えないぞ?」

 

アンベシル「……君達の宇宙語は分かりにくい…もう一度話してくれ」

 

折紙「いきなり初代バルタン星人…スマホは地球しか使えない…それも電波が届かないとダメだから……」

 

イディオ「オーマイガー」

 

士道と折紙はアンベシルとイディオに「宇宙じゃスマホは使えない」と言うとイディオはガビーンと効果音を出しながら崩れ落ちアンベシルとベムスターも「ば、馬鹿な…完璧な作戦が…」と崩れ落ちる

 

アンベシル「おのれこうなったらぁぁぁぁ!」

 

アンベシルはハサミから光線を放ち宏人達に当てると宏人達は硬直から解け動き出す

 

宏人「?俺達は何を…て!?バルタン星人!?」

 

アンベシル「お前達には人質になってもらうぞ!」

 

宏人達は目の前にバルタン星人が巨大化しているのを見て驚くがバルタン星人はハサミから巨大な袋を取り出し宏人達を袋の中に入れ閉じ込めジードに見せつける

 

アンベシル「フォッフォッフォッフォッフォ!これで手出しできまい!計画がぶち壊れた今!ウルトラマンを倒し拍をあげるしかないようだな!」

 

宏人「この!ここから出しやがれ!」

 

亜衣「出しなさいよこのブサイク!」

 

麻衣・美衣「出して!この豚鼻!」

 

アンベシル「ブ、ブサイクだと!?おのれ…許さんぞ!」

 

アンベシルは人質を取ると言う外道を行い挙げ句の果てには自信が気にしていた本当のことを言われカチンと来て袋を地面にぶつけようとする…がガシとジードが袋を持つ手を掴み…そのままアンベシルをぶん殴る

 

アンベシル「アベシィ!?」

 

ジード「お前…今何をしようとした…?人間はな…僕達と違って地面にぶつけただけでも死ぬんだよ…」

 

アンベシル「は!知らんなそんなこと!元々スマホを手に入れれば宇宙に奴隷として売る気だったんだ!私にはバルタン星人以外の生命の事など分からない!知る必要もない!私が認めたものしか生きることは認めない!」

 

ジードは宏人達を殺そうとしたアンベシルに対して怒りを露わにしそれにアンベシルはこいつらの命などどうでもいいと取れる発言をしジードの怒気が高まった…丁度ジードのカラータイマーがなるがベムスターとイディオは強まった怒気を感じ後ずさる…がバルタン星人はそれに気づかない…何故なら生命の事に無頓着だからだ…今回はそれで自分の首を絞める結果となったが…

 

ジード「僕は……許さない!」

 

【ウルトラマンジード!ソリッドバーニング!】

 

十香「おお!恒例の変身シーンをカットしての変身だ!」

 

リクは変身シーンを凄まじい速度で行いソリッドバーニングにフージョンライズし噴射口から炎を噴射しブースターの如く拳をベムスターの腹にぶつけベムスターの腹を貫通し腕を引き抜くと足の噴射口から炎を出しブースターがかかった足で頭部を蹴りつける

 

ーーービュイイイイィィィ!?ビュイイイイィィィ………ーーー

 

アンベシル「ベムスター!?い、一撃でノックダウンだと!?」

 

何と一撃でベムスターを気絶させベムスターはバトルナイザーに回収される…アンベシルはベムスターがやられた事に怒りエクシードフラッシャーを放つもジードはブースターを使いアクロバティックに空中へ逃れ回避する

 

アンベシル「小癪な…だがこの私を倒す事など不可能だ何故ならこの人質が…」

 

アンベシルはそう言って袋を見せつけるが…直後黒い球がアンベシルの袋を持つハサミに当たり消滅し袋が落ちる

 

アンベシル「ほえ?」

 

袋は落ちるがフワッと風が吹くと袋の動きが低速となりゆっくりと袋が落ちていく…丸で見えない風に支えられているかのように…そして士道達の近くで落ちると袋がバサと切れ宏人達が解放される

 

士道「宏人!亜衣とその他二人無事か!?」

 

美衣・麻衣「扱いが雑!?」

 

狂三(…今の現象は一体?)

 

士道は宏人と亜衣の心配をしついでとばかりに美衣と麻衣を心配する…その横で狂三はハサミを消滅させた黒い球とあの謎の風について考える…その頃遠くの方では鏡花達がジードの戦いを見ていた

 

鏡花「折角来たのに…今回は活躍なしですか…まああのブサイク面は気に入りませんし人質を取るような奴には…まあ貸し一つくらい作っておきますか」

 

耶倶矢「は、人質を取るとは小物よな、あのブサイクは…でもあの怪獣は可愛かったと思わんか?」

 

夕弦「同意、あの鳥のような怪獣は…ブサカワです、飼い主であるブサイクと違い可愛いです…」

 

鏡花「分かります、あ、でもベムスター…ベムちゃんは神無が持ってますからこう…30センチくらいの大きさにしてもらって召喚してもらいましょう」

 

鏡花達は雑談しながらそこから立ち去る…神無の持つベムスターが彼女らにぬいぐるみ扱いされる日は近い

 

アンベシル「う、腕ガァァァ!?それに人質も!?く、だが私は片腕がなくなったところで…!」

 

アンベシルは透明化し瞬間移動しジードの背後に回るが裏拳でブサイクの顔を陥没させる、その隙にエメリウムブーストビームでハサミを破壊しエクシードフラッシャーが撃てないようにする

 

アンベシル「ガア!?」

 

アンベシルは完全に武装を破壊され満身創痍…もうジードとまともに戦えないだろう

 

アンベシル「お、おのれ…覚えていろ!まだ勝負は1回の表だからな!イディオ撤退するぞ!」

 

イディオ「ああ!撤収だ!」

 

アンベシルは慌てて叫ぶとイディオも頷き虚空より円盤を呼び寄せ(バルタン星人6代目が乗っていたクソダサい円盤)に乗り急いでジードから逃げようとするが逃すジードではない

 

ジード「シェア!」

 

円盤を破壊するために光線を放つ為にエネルギーをチャージする

 

アンベシル「ま、待ってくれ!無抵抗の宇宙人を殺していいのか…」

 

ジード「ソーラーブースト!」

 

アンベシル「ま、まさかこんな所で!?ヴラカス様!ヴラカス様!」

 

イディオ「ギャアァァァァ!?」

 

チャージしたエネルギーを胸部アーマーの空いた穴から放ち円盤に命中させ大爆発を起こしアンベシル達も断末魔をあげ死亡する…そしてひび割れたバトルナイザーが落ち地面に落ちる

 

ジード「シェア!」

 

ジードはそのまま空を飛び何処かへ消える

 

宏人「助かったのか…?ありがとうウルトラマン!」

 

亜衣「ありがとねウルトラマンさん!」

 

宏人達はホッと息をつくそしてウルトラマンに感謝の意を示し亜衣達は手を振る…一応は誘拐事件は解決した…何故ならもう誘拐する宇宙人が倒されたからだ

 

だが攫った人は何処にいるのか未だにわからないまま……攫われた人は何処にいるのか?それは…

 

ヴラカス「イディオとアンベシルが死んだか……ならば俺様自ら出向くしかないのか…我が兄ノストラを殺したジャグラーを殺す前にジードを倒すか…俺様と俺様の超獣達でな」

 

宇宙の彼方より飛来せし円盤の中にその宇宙人はいた…その名はメフィラス星人ヴラカス、あのドン・ノストラの弟である…彼こそが誘拐犯の元締めにして攫った人を閉じ込めている人物である…ヴラカスがジードと戦う日は近いのかも知れない

 

 

 

 




【宇宙怪獣 ベムスター】
身長 80メートル、体重 六万一千トン
必殺技 スモールストーム
地球人の海野さんに両目を潰されたことから大したことない、ZATの兵器に負ける、デザインも悪いことから評価されないがちだが、単に相手が悪かっただけでタロウを倒したこともあることから地味に隠れた強豪でもある、それにZATは歴代防衛組織の中でトップクラスの怪獣撃退率を誇っている為負けたのは仕方ない、ファンからは宇宙大超獣とも言われることも


はい、怪獣説明は上記の通りです、まだ拐われた人が助け出されていないという胸くそが悪い…ですがまだ黒幕がいるわけですね…因みにメフィラス星人の弟と言うことは…あ、察し

アンベシルのセリフなどは初代、Jr、5代目、6代目のセリフのパクリです、最後の断末魔は映画でジュダ様!ジュダ様と断末魔をあげたことから…弱いと思った残念強い系のコンビでした、弱いと思っていた?残念強いコンビでした!


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八十九話機械兵団

今回は融合獣が二体も出てきます、そして懐かしのあの怪獣も…そしてそろそろ主人公が動き出す(何話も出てなかったから作者も忘れそうだった(おい!))


ジェシカ「………あのクソ共メ…!私にこんな目ニ合わせるなんテ…絶対に許さなイワ!」

 

薄暗い路地の中を片腕がなくなった女…ジェシカが壁に手をついてヨロヨロ歩いていた…目は血走り焦点が合っていない…

 

ジェシカ「アア…一人でもいいカラ精霊を殺さなイと…あの人の寵愛が受けられなイ…早く邪魔にナルあのウルトラマンを殺さねバ」

 

ジェシカはブツブツと独り言を重ね路地を歩いていると後ろから光が現れ後ろを振り向くと銀と橙の装甲に覆われた機械のロボットチブローダーストロングが出現しており…そのチブローダーストロングに誰か乗っている…

 

「やれやれミス・ジェシカ…何たる堕落ぷり!せっかく私があなたの身体を弄くり回してスカーレット・リコリスに乗れる身体にしてあげたと言うのにぃ!」

 

ジェシカ「黙れエクセラー!彼の方の側近たる側近四天王の一人だからト言って調子にのるナ!私が従うのハ彼の方だケ!いつか彼の方の恋人ヲ名乗る異星人を蹴落としテ私だけが寵愛ヲ頂くのヨ!」

 

この宇宙人の名はチブル星人エクセラー、あのギンガとビクトリーと戦った宇宙人であり最後は自分の部下だったボルストとワンゼロに裏切られダークルギエルに処刑された筈の宇宙人なのだがゲファレナーにより甦らされたのだ

 

エクセラー「まあいいでしょう…ですがあのウルトラマンジード相手にあなた一人で勝てないと思うので、これを」

 

ジェシカ「これハ?」

 

エクセラー「これはチブロイドオーブ!これで戦闘員たるチブロイドが格納されておりその数なんと10体!しかも全員がライザー持ち!これなら数の暴力で勝てるでしょう!まさにエクセレント!」

 

エクセラーはそう言うとチブロイドオーブをジェシカに手渡し新たなカプセルもついでとばかりにジェシカに渡す

 

エクセラー「では精々頑張って下さい、期待してますよぉ〜!」

 

ジェシカ「チ…タラコ唇が…ウゼェんだヨ…まあいいこれで精霊やウルトラマンを殺せるなら別にいいさ…」

 

ジェシカは消えたエクセラーがいた方に向いて舌打ちすると再びブツブツ言いながら路地を歩く…そして闇に紛れ消えていった

 

 

耶倶矢「前回は負けたが…敗因はなんだと思う夕弦?」

 

夕弦「解答、恐らく夕弦と耶倶矢が怪獣の動きにあっていないのが関係していると思います」

 

耶倶矢「ほう?してその動きがあっていないとは?」

 

耶倶矢と夕弦は何故前回負けたのか?と言う話し合いを行い夕弦は動きが合っていないと解答する

 

夕弦「吐露、怪獣達は強いです、ドラゴリーやガギも強い筈です、なのに負けた、それは夕弦が彼らの動き…正確には戦い方が合わなかったと思います」

 

耶倶矢「成る程、ガギは防御型、ドラゴリーは攻撃型…それに鞭と鉤爪に爪…大して我らはスピード型で我は槍、夕弦は鎖と武装とスタイルが違うな…」

 

夕弦「同調、その通りです…なので夕弦達と同じスピード型の怪獣なら上手く扱えるのでは?」

 

夕弦と耶倶矢はドラゴリーとガギの力を最大限まで活かせなかったのは相性の問題と考え自分達に合った怪獣を探す

 

鏡花「……ならダガーラとメガギラスはどうです?スピード特化で能力も多彩なダガーラとスピード重視で紙装甲の代わりエネルギーを吸収できるメガギラス…どっちを選びます」

 

耶倶矢「おお!なら我はメガギラスにしようではないか!複雑怪奇な怪獣は我には扱いきれぬ…夕弦の様な天才でなければ使いこなせぬ」

 

夕弦「選択、ならダガーラにします、夕弦はシンプルな力の怪獣は扱いきれません、真っ直ぐな心を持つ耶倶矢にしてメガギラスは扱えません」

 

耶倶矢「ふ、何を言う夕弦よお主ならメガギラスも操れるであろう?なあメガギラスよ」

 

夕弦「反論、耶倶矢ならダガーラの多彩な力も扱いきれます、そう思いませんかダガーラ?」

 

耶倶矢「ふふ…そんなことないし夕弦しか扱いきれないし」

 

夕弦「反論、耶倶矢ならダガーラの力も扱いきれます」

 

耶倶矢「もー!ゆ〜ず〜る!」

 

夕弦「反撃、か〜ぐ〜や!」

 

鏡花「……いつまで続くんでしょうねこのリア充の空気は…」

 

耶倶矢はメガギラスを、夕弦はダガーラを選ぶ…所までは良かったのだが二人が「ダガーラでもメガギラスでも夕弦/耶倶矢なら両方とも扱える」と言い切りお互いがお互いを褒め合いポカポカ殴り合う…仲が良すぎて怪獣達の目が生暖かくなる…鏡花の目は冷たいが

 

耶倶矢「このこの…は!……ふん、まあいい今度こそウルトラマンを倒して見せよう…行くぞ夕弦!」

 

夕弦「……瞞着…では頑張ります…」

 

鏡花(瞞着て言ったよ…)

 

耶倶矢と夕弦はハッと自分達の行為を怪獣達が生暖かい目で見ていることに気づき慌ててメガギラスとダガーラのスパークドールズを持って出て行く…

 

鏡花「………勝てますかね…、ま勝たなくても次の子が控えてるだけですから…」

 

鏡花はそう言うと手に持った金の羽を生やし牙がついた腹を持った怪獣を見つめていた

 

 

四糸乃「あの…痛いの…やです…」

 

レム『大丈夫です痛みは一瞬ですよ…はい、もういいです』

 

リク「……レム?何してるの?」

 

レム『血液サンプル採取ですが?』

 

レムがユートムを使って以前リクがベリアルの血縁者かどうか確かめた時に使用した時のように四糸乃や十香…精霊の血液を採取していた

 

レム『リク、私は考えました、精霊とは何なのか?なら血液を採取し解析しようと』

 

リク「……レムて時々電波だよね…機械だけに」

 

レム『それに以前からの計画にも使えるかもしれませんし…』

 

レムは精霊のことを詳しく知るために解析しようと血液を採取していた…他にも考えていることがある様だが…リクは一応は納得すると最初自分も刺された時の痛みを想像していると令音がレムに問いかける

 

令音「言っておくが我々でも精霊について調べているんだ…そう簡単にわかるのかい?」

 

レム『私は宇宙の高性能な検査が出来ます、失礼ですが地球とは比べ物にならないほどこちらは発展しているので』

 

令音「はっきり言うね…まあ事実なのだろうが…まあこちらも精霊のことを詳しく知れるのならやっても構わないよ」

 

レムは令音からの許可を得て精霊の血液から遺伝子、人間とどう違うかを検査する…レムによると何日かかかるらしい…

 

十香「なあリク、この船にあるこのヒーローぽいのはなんと言うのだ?」

 

リク「ああドンシャインね!僕大ファンでね!ウルトラマンとしての戦い方やヒーローのあり方はこれで学んだんだよ!人生のパイプルと言っても過言じゃない!」

 

レム『リクは爆裂戦記 ドンシャインのファンでベットの下にライハに隠れて買っているグッズが沢山あります』

 

士道「え!リクさんもベットの下に!?俺もベットの下にウルトラマンの返信道具とか怪獣のフィギュア置いてある!」

 

折紙「……私も…後士道と十香と私の写真とかが入ったアルバムも…」

 

リクは十香がドンシャインに興味を持ったことに喜びドンシャインの魅力について興奮して語り始め士道と折紙もベットの下に自分の大切なものをしまっていると発言する

 

狂三「……普通は見せられない本を隠すものですのに……お二人とも性欲とかなさそうですわ…」

 

折紙「失礼……私と十香のダブルヒロインで正妻になって他の人が側室になるはず」

 

凜祢「ちょっと黙ろうよ…その発言はダメだよ?」

 

狂三はこの二人には性欲がないのではと疑うが折紙は十香と自分がダブルヒロインで他が側室になるはずと言い切り凜祢がその発言はまずいと口を塞ぐ

 

神無月「はは、皆さん本当に個性的ですね!」

 

レム『何故あなたはさもレギュラーキャラの様に入ってきているのです?』

 

神無月「辛辣ですねぇ…司令にこの船について調べる様言われたんですよ…しかしフラクシナスより高性能なんですね…武装は無いに等しいですが…ここだけは勝ちました」

 

神無月はレギュラーキャラの様に居座っており神無月はフラクシナスの方がこれより性能は下だが武装はフラクシナスの方がいいと検察するがネオブリタニア号は宇宙を行く為の船であるのでそれは高性能だろう、そもそも地球産ではないのだから

 

士道「そう言えば…あのイカれ女…ジェシカはあの後どうなったんだろうな?死んだか?」

 

折紙「それよりもリクさんに聞きたいことがある…」

 

リク「?何かな?」

 

士道はあのイカれたジェシカのことを思い出すが折紙はどうでもいいと一蹴しリクに何かを訪ねる

 

折紙「あの豚鼻…バルタン星人とバット星人がレイオニクスて言ってた…リクさんも知り合いのそのレイオニクスて言う人がいたらしいけど…どんな人?」

 

リク「ああ……彼は凄い人だよ…元人間なのに怪獣達と仲良くなって…僕達では救えない怪獣の命を救う…僕は会ったことないけどね…でもね彼の不幸は…人間に生まれたことと彼の故郷を守ったこと…あんな地球なんて守らなくていいのに…自分を助けてくれたウルトラマンに変装したキリエロイドに騙されて…死んだんだよ…」

 

でも、とリクは言葉を続ける

 

リク「僕は信じてみるよ…彼は死んでないかもしれない…ゴジラとかヤバイ怪獣と戦って生き残ったんだから…地球こと滅ぼされても死ぬはずないよね!」

 

狂三「いやそれ普通死にますから…」

 

レム『………リク、これは推察ですが言ってもいですか?』

 

リクは生きてると信じゴジラと戦ったたんだから死ぬわけないよね、と言う…そんな中でレムが何かを進言したがる

 

リク「何?」

 

レム『以前現れたゴジラやダミースパークのことを考えると…生きている可能性があります…勿論盗んだ、力を奪ったなど推測できますが…』

 

リク「……確かにダミースパークは彼のものだからね…」

 

レム『……リク、話の途中ですが怪獣が出現しました…再び天宮市の中央、二体の怪獣です」

 

リクがレムの推察に同意するとレムは怪獣が現れたことを告げモニターに出す…そこには虫と鳥…メガギラスとダガーラが街を円状に回りつつメガギラスはマッハ4のスピードで飛び回りながら光球を放ち、ダガーラはマッハ10と言うメガギラスを上回るスピードで飛び回りつつ両肩から超重龍爆炎を放ちビルを破壊する

 

レム『超翔竜 メガギラス 全長 50メートル 体重 12,000トン及び、魔海獣 ダガーラ 全長73メートル 体重17,700トン…今回は説明を取られませんでした』

 

折紙「……前の事…気にしてた?」

 

士道「それより東宝の怪獣だ!ウルトラ怪獣だけじゃないんだ!」

 

リク「……二体て事は…あの姉妹か…ちょっと話し合い(物理)に行ってくる!」

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

ジードは二体が暴れる街の中に現れ二体もジードを目視するとジードに向かって話し出す

 

耶倶矢(メガギラス)「来たな!さあ第二ラウンドだ!この前は負けたが次は勝つぞ!」

 

夕弦「必勝、このスピードを前に勝つ自信はありますか?」

 

ジード「そんな事より君達!また街を壊して…修理する人の身にもなれ!この世界だと治す機械がフラクシナスやASTにもあるらしいけど…事故処理大変なんだぞ!僕も言えた義理じゃないけどね…僕だって精一杯壊さない様頑張ってるんだよ!」

 

耶倶矢「う、それは…その…ごめんなさい」

 

夕弦「謝罪……それだけはごめんなさい…」

 

ジードは二人が街を悪戯感覚で壊す事に怒り修復する人達の事も考えろと怒鳴る…怒られてシュンとするメガギラスとダガーラ…シュールである…ジードも言いたいことを言うと戦闘の構えになりメガギラスもダガーラも戦意を滾らせすぐに攻撃を仕掛けようとしたその瞬間

 

ジェシカ「……見つけたワ…ウルトラマンジードおおおおおお!行ケ、チブロイド!」

 

ジードと怪獣達を見つけたジェシカはチブロイドオーブを投げオーブから十体のチブロイドが現れ全員がライザーを構えジェシカもライザーを構える

 

【フージョンライズ!】

 

【キングジョー!】

 

【インペライザー!】

 

【キングライザー!】

 

【フージョンライズ!】

 

【キングジョー!】

 

【ギャラクトロン!】

 

【キングギャラクトロン!】

 

ジードと怪獣達を囲む様に光の柱が現れそこから十体の同じ怪獣とジードがかつて交戦した事のあるギャラクトロンに酷似した怪獣が現れる

 

ジード「ギャラクトロン!?…違う…これは融合獣か!」

 

レム『はい、恐らくはギャラクトロンとキングジョーの融合獣…仮称するならキングギャラクトロン、多数いる怪獣はキングジョーとインペライザーの融合獣、仮称としてキングライザーと呼ぶ事にしましょう』

 

十香「むむ!?不味いぞメガギラスとダガーラに加え新たな敵が…!ジードの方が不利ではないか!」

 

ジードは冷静に敵の正体を分析しレムは敵の名前を仮称する…そして十香はジードの方が不利と感じる…そしてメガギラスとダガーラは一斉に動き出し光球と超重龍爆炎をジードに…ではなくキングライザーとキングギャラクトロンに命中させる

 

ーーーウィィィ……ワン・ツー・スリー!?ーーー

 

キングギャラクトロン「ヌオ!?」

 

十香「おお!?ジードではなくあの機械どもを攻撃したぞ!?」

 

メガギラスとダガーラはジードではなくキングギャラクトロンとキングライザーに攻撃を当てる…ジードも何故自分を攻撃しないのかと考えているとメガギラスとダガーラがジードの横に静止する

 

ーーーピイイィィィ!ーーー

 

耶倶矢「は、ジードよ今は邪魔な小蝿が煩い…決闘は暫し休戦しあの蝿を倒してから続きを行うと使用ではないか」

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

夕弦「提案、乱戦には興味がありません、夕弦達にもあの機械は邪魔なので一緒に倒しましょう」

 

ジード「!……分かったこの機械を倒す間…だけね」

 

キングギャラクトロン「クソガァ!邪魔をするな不細工な虫と鳥ごときガァァァ!」

 

キングギャラクトロンは自分の邪魔をするメガギラスとダガーラに対し怒りキングライザーに排除命令を出しキングライザーは一斉に動き出す、キングギャラクトロンは目から赤い怪光線ギャラクトロ・デストロイを放ちジードはジードクローを取り出しジードクローでギャラクトロ・デストロイを切り裂いて防ぐ

 

耶倶矢「お主にはリーダーを殺してもらうとしよう…我等は雑魚の相手をしてやろう」

 

夕弦「要望、あなたがあの機械竜を倒して下さい」

 

ジード「……任して!」

 

ジードはそう言うとキングギャラクトロンに向かって飛び蹴りをかましメガギラスとダガーラはキングライザーに超重龍爆炎や光球を放つ

 

キングギャラクトロン「また邪魔をするのカウルトラマンんんんんん!!?お前を殺してあの方の寵愛をぉぉぉぉ!!」

 

ジード「それしか言うことがないのか?…まあいい人を殺すお前の方が彼女達より危険だよ…」

 

キングギャラクトロンは右腕のランチャーに魔法陣を描き、黄色いビーム攻撃を発射するペダニウムハードランチャーをジードに放つも、ジードはそれを回転させたエネルギーを纏うコークスクリューブロックで受け流す

 

 

ダガーラとメガギラスは光球と超重龍爆炎や背中から連続して毒を撃ち出す縦列毒撃砲でキングライザー達を攻撃するも…装甲を毒で溶かしたり装甲を破壊するもすぐに再生してしまうのだ

 

ーーーピイイィィィ!ーーー

 

耶倶矢「何なのよこいつら!無駄に硬くてメガギラスの光球が効かない上針も刺さらないし…相性最悪…」

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

夕弦「仰天、溶かしても溶かしても再生してしまいます…ダガーラの毒で完全に溶かそうにも巨大で効きにくいです」

 

キングライザーは大部分がインペライザーで胸部のみがキングジョーの装甲で出来ておりインペライザーの再生能力で傷を何度でも直す…そう再生装置が破壊しない限り再生してしまう…キングライザーは状況に応じて武器に変形させる事ができる腕「マシンナーアーム」を使いある個体はインペリアルソードと言う大剣に変えたりドリルミサイルやペダニウムランチャー、ペダニウムランサーに変え自分達に近づいてきたメガギラスやダガーラに大剣で切り裂いたり槍で貫こうとしたり、ドリルミサイルを発射したりペダニウムランチャーで光弾を放つ

 

耶倶矢「うわ武装は変わるは再生するわ…どうやって勝つのさ!?」

 

夕弦「……提案、夕弦が装甲を溶かしますから針を刺してエネルギーを吸い取って下さい」

 

耶倶矢「オッケー!任せなさい!」

 

夕弦は耶倶矢に作戦を伝えるとメガギラスは鳴き声を開けて旋回、ダガーラはベーレム毒素を光線化した噴灼毒撃波を放ちキングライザーの装甲を大幅に溶かしメガギラスは溶けた装甲に針を差し込みキングライザーのエネルギーを吸収する

 

ーーーウィィィ……ワン…ツー…スリー………ーーー

 

エネルギーを吸い取られたキングライザーはガトリングガンの眼を点滅させながらもペダニウムランチャーをインペリアルソードに変え斬りかかろうとするもエネルギーがなくなりガチャと音を立てて地に倒れ動かなくなる

 

夕弦「よし…やはりエネルギーさえなくなれば力尽きる様です…次は全身を溶かせば倒れるかどうかです」

 

ベーレムを含んだ巨大竜巻 轟渦赤猛毒弾を放ちキングライザーの全身を溶かす…溶かした際に再生装置を溶かし再生できずキングライザーは溶かされる…が一度見た技はもう喰らわないだろうと夕弦は考えダガーラとメガギラスはキングライザーの攻撃を避けつつ空へ逃げる

 

キングギャラクトロン「オラオラオラオラオラ!!死ネ死ネ死ネ死ネ!」

 

ジード「く……!」

 

左腕に虹色の魔法陣を形成し、素早い連続パンチを繰り出すペダニウムパンチングでジードは腕をクロスさせて防ぐも吹き飛んでしまう…キングギャラクトロンはキングライザーより強い…だがジードはジードクローを使い互角に戦う…が時々キングライザーの援護射撃を喰らい傷を負ってしまう

 

士道「…やはり再生装置があるぽいけど…肩を破壊しても再生したから何処だ…?」

 

折紙「もしかしたら胸の部分が弱点かも…キングジョーIIみたいに…胸の所が弱点かも…そこに再生装置が…」

 

士道と折紙は何処に弱点があるかを探る

 

ジード「……こうなったら…アクロスマッシャーに…でも変身する隙がない…」

 

キングギャラクトロン「オラオラ!?余所事考えてる暇あるのカ!?アアン!?」

 

キングギャラクトロンはアッパーをかましほれを避けるジード…このままでは変身できない…と考えていた所でメガギラスとダガーラがキングギャラクトロンに光球とベーレムを放つ

 

耶倶矢「ヒーローの変身中は攻撃しては変身ヒーローものとしてやってはいけない行為だからな…我らが時間稼ぎしてやろう!」

 

夕弦「発言、今の内です」

 

ジード「!ありがとう!」

 

リク「ユウゴー!」

 

リクはナックルにコスモスカプセルを差し込む

 

リク「アイゴー!」

 

更にナックルにヒカリカプセルを差し込む

 

リク「ヒィヤウィーゴ!」

 

【フージョンライズ!】

 

リク「見せるぜ、衝撃」

 

【ウルトラマンコスモス!】

 

【ウルトラマンヒカリ!】

 

【ウルトラマンジード!アクロスマッシャー!】

 

ジードはコスモスとヒカリのカプセルを使い変身した青い姿…アクロスマッシャーとなりジードクローを構え無駄のない早い動きでキングギャラクトロンをジードクローで斬りまくる

 

キングギャラクトロン「小賢しイ!死ネ!」

 

キングギャラクトロンはペダニウムハードランチャーを放つも受け流されてしまう…ヒラヒラとキングライザー達の光弾を避け受け流す…メガギラスとダガーラもジードの新形態を見て呆然とする

 

ーーーピイイィィィ……ーーー

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ……ーーー

 

耶倶矢「おお…無駄のない洗練された動き…砂埃さえ出ない…素晴らしいな」

 

夕弦「驚嘆、驚きです」

 

二人が驚く中ジードはアトモスインパクトを放ちキングギャラクトロンを衝撃で押しキングギャラクトロンが吹き飛び地面に転げ落ちたことでジードはキングライザー達を一掃しようとジードクローを構える

 

ジード「君達キングライザー達から離れて…そうしないと僕の攻撃を食らっても知らないよ?」

 

ーーーピイイィィィ!ーーー

 

ーーーグワゥゥゥゥゥ!ーーー

 

二体はなき声を上げるとジードの指示に従いキングライザー達から遠ざかる…そしてジードはジードクローの必殺技を放つ準備をする

 

【シフトイントゥマキシマム!】

 

片側の刃をジードライザーでリードし、クローの中心を押してクローを展開、トリガーを3回引いてボタンを押すことでジードクローを頭上に掲げ無数に分散させた光線を相手の頭上に放ち雨の様に降り注がせるディフュージョンシャワーでキングライザー達を再生装置ごと破壊し爆散する

 

十香「おお!一撃なのだ!」

 

凜祢「あとはあのクソコテロボットだけ!」

 

狂三「凜祢さん…クソコテロボットとは?」

 

邪魔なキングライザー達を一掃したジードはキングギャラクトロンを倒そうとジードクローを手放しプリミティブの姿に変わる

 

キングギャラクトロン「また邪魔するのかウルトラマンんんんんんん!!!」

 

キングギャラクトロンは右腕のランチャーから魔法陣を出しエネルギーをチャージしペダニウムハードランチャーを放つがジードもチャージし終えたレッキングバーストを放ち二つの光線が拮抗するがレッキングバーストが押し始めキングギャラクトロンに命中しキングギャラクトロンはレッキングバーストに耐えつつ目からギャラクトロ・デストロイを放とうとするが右腕の関節に魔法陣が現れ次に左腕の関節から、右足、左足と魔法陣が現れ…最後には全身が魔法陣に包まれ…爆発する

 

士道・折紙「よし!」

 

士道と折紙は機械怪獣達を倒したことを喜ぶがジードのカラータイマーが鳴りジードはメガギラスとダガーラが残っているので倒しきれるかと考えるが…

 

耶倶矢「は、残り少ない時間しか戦えぬのなら意味はない…万全の状態で戦いたいからな」

 

夕弦「宣言、夕弦達は他の卑怯者共と違い正々堂々勝ちます…メガギラスとダガーラのコンビの力を見せれませんでしたが…それは次の機会ということで…」

 

メガギラスとダガーラはそう言うとジードの前から姿を消す…ジードも良かったと感じながら空へ飛んで消えていく

 

 

神無「二人らしいな…ま、卑怯な手で勝ってたら殺すけど……そろそろ動こうかな?」

 

 

 

 




【機神融合獣キングライザー】
身長 58メートル 体重 53万トン
必殺技 ペダニウムサークル
チブロイド達が変身した融合獣でいわゆるショッカーみたいな敵キャラである、キングジョーとインペライザーは共に量産型が出ているなど結構関わりがある、キングギャラクトロンの指示で動いていたがジードのディフュージョンシャワーで一掃された

次回漸く主人公が…?

後この話には関係ないんですけど…新しい小説書こうか悩んでるんですよね…ウルトラマンじゃなくてとある魔術の禁書目録何ですけどね

ゴジラ「何でもとあるの浜面仕上にカンピオーネの切り裂く銀の腕を持たせて戦わせるとか言うやつか?」

それなんですよ…でも自分描写が下手で今この作品書いてるから更新が遅くなるんですよ…両方とも…ほら故事成語でも二兎追うものは一兎も得ずて言うでしょ?

ゴジラ「確かに…だが書きたいんだろ?最近友達とカラオケ行く前に本屋寄ってポスターみたらとある三期決定て書いてあってこの一週間で今まで見たことなかった第一期と第二期を見て書きたくなったんだろ?」

そうなんですよね…でもやめておこうかな、この作品を読んでる読者様に迷惑ですし…書いたって人気出るとは限りませんしね…

ゴジラ「だから読者に聞くんだろ?お前はどうせチキンだから読者の反応がないと書けないくせに…」

…と言うわけで皆様の反応次第で書くかどうか決めるので…では次回もお楽しみに!


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九十話 三大怪獣 ジードに迫る!

今回はかなり長いです、そして最後の方に漸く主人公が…後三人四脚て難しいですよね、さて今回は凄い怪獣が出て来るぞ、そして最後数の暴力、で圧倒的希望(敵にとっては絶望でしかないし味方でもグロ注意)

後新作の小説ですがウルトラマンや怪獣物ではありませんが何処と無く要素が出てきますね(Vチョコや歌詞のフレーズなど)、まだ書けてませんがもし連載を始めたら読んで欲しいな…と思ってます



キングギャラクトロン達との戦いから三日経ち、日本にあるとあるビル…DEM(デウス・エクス・マキナ・インダストリー)社の日本支部にて数人の男女が魔術を使って到着した

 

啄木「こんな所まで俺様を呼びやがって…ハンニバルの旦那は人使いが荒ぇ…」

 

ウィリアム「は、は、は!それでこそ魔王というもの!我輩楽しき限りですぞ!」

 

エドモンド「精霊…は、所詮は神獣より上くらいなのだろう?…殺すことなど容易い」

 

綾子「私達に勝てるわけないでしょう」

 

チェイス「…敵を侮るな…その慢心で貴様らは皇王の手先に負けたんだ」

 

藤村「貴殿も同じでしょう…しかし精霊は美しい…ああ私の手で女性の尊厳を奪ってその美しい顔を泣き顔に染めたい!」

 

白鳥「下衆な…まあ畜生を犯しても別に構いませんがね…」

 

逍遥「さて皆殺しにしましょうか、その精霊の力を封印する餓鬼も精霊を保護する奴らも何もかもを」

 

サド「私としては泣き叫ぶ声が聞きたい…ヒィヒィ精霊の弱いやつ…ハーミットを涙で汚した顔で死にたくない死にたくないて叫ばさて殺したい…あ漏れてきそう…」

 

グリーン「恋愛?下らぬ所詮は脳のプログラムに過ぎんよ…無論私もこいつらを仲間と思ってないがな」

 

ウッド「うわ、皆んな酷え!?まあその通りだ僕ちゃんは思いますが!」

 

ルヴェル「…気の緩み過ぎだ…精霊だって生きる為に我らに必死に抵抗する筈…油断すると手を噛まれるぞ?」

 

オーガスト「………………………………」

 

白の女王(しろのクイーン)「ふふふ…私(狂三)をどう殺すか…悩みますわ…でも狂三の愛する人を殺したくないし殺したい…寝取りたいし寝取りたくない…あははは」

 

全員(ルヴェルとチェイス以外)いい感じに行かれていた…彼等の正体はハンニバルの手先にして異能者…それもハンニバルの正規メンバーである異能者であり狂三が黒髪を白髪にして軍人の服を来たかのような姿の白の女王は精霊 時崎 狂三の反転体である魔王である…最も狂三の分身体が反転しただけらしいが…その実力は精霊と同格である

 

禿頭で着物を着た男性は石川啄木…異能力 一握の砂

 

派手な服を着て片手に脚本を持っている中年はウィリアム・シェイクスピア…異能名 終わりよければ全て良し

 

ボロボロの衣服を着た男性はエドモンド・デ・アミーチス…異能力クオーレ

 

キチッとした服を着た男性はジェームズ・ハドリー・チェイス …異能力 蘭の肉体

 

帽子を被り僧衣をきた尼は三浦綾子…異能力 銃口

 

チャラそうな顔つきの男は島崎藤村…異能力 桜の実の熟する時

 

スーツを着た青年は正宗白鳥…異能力 戦災者のほとり

 

メガネをつけた初老の男性は坪内逍遥…異能力 女魔神

 

拘束具をつけ手に鞭を持ったほぼ半裸の男性はマルキ・ド・サド…異能力 食人国

 

知的な顔つきに白衣を着た男性はアレクサンドル・グリーン…異能名 黄金の鎖

 

一番若そうな帽子を被った少年はバリ・ウッド…異能名 戦慄の絆

 

シルクハットを被りステッキを手に持ったスーツを着た男性はモーリス・ルヴェル…異能名 夜鳥

 

そして目に光がなく何も喋らない白髪の大髭が生えた老人はオーガスト・ダーレス…異能名 旧神(グレート・オールド・ワン)

 

以上が彼等の能力名である…彼等は精霊を殺す為ハンニバルによりこの世界に呼ばれたのだ…それにゲファレナーが臨界より呼び寄せた魔王の白の女王もいる為確かに精霊なら殺せるかもしれない…精霊なら…だが…彼等は一応は気づいていた、魔王(カンピオーネ)である神無がこの世界にいることに…だが「所詮は弱体化した魔王、どうにかなる」と考えていた…魔王が弱くなった所で自分達が勝てるはずが無いのに気付かずに…

 

 

士道「……次の怪獣は何かな?ガメラとかイリス、キングギドラ出てこないかな?派手な技を壊して街を倒壊させたりして」

 

折紙「…ドラゴリーにガギ、メガギラスにダガーラ…次も強い奴が出てくるはず…次は何が出る?」

 

十香「ウルトラマンもいいが怪獣もいいな!でもやはりシルバゴンも出てきて欲しいな!ゴジラでもいいぞ!」

 

凜祢「……三人とも何街が壊されてるのに怪獣が出るのを喜んでるのかな?……説教タイム決定だね」

 

街中を歩きながら士道と折紙、十香は早く怪獣出ないかな?とウキウキしておりその不謹慎さにブチ切れた凜祢は二人を引っ張って説教する…それを見てピクッとした四糸乃に溜息を吐く狂三のリク

 

四糸乃「はぅぅ…士道さん達…大丈夫かな…よしのん」

 

よしのん『多分大丈夫だよ!』

 

狂三「でもあの怪獣…いえ操っているのは精霊ですわね…街に被害は与えるけど人的被害は無しに等しいですわね…せいぜい転んだぐらいの軽症者だけ…」

 

リク「多分被害がないようにしてるんだろうね…でもなんでそんな事を…レムはどう思う?」

 

レム『……分かりません…ですが何かしら考えがあると推測します』

 

狂三とリク、レムは彼女らの思惑について考えるが一向に答えが出ない…流石のリクも神無の復活の為のエネルギーを集めているとは考えられない

 

リク「それにゴジラにライブしてた少女も気になる…あれ以来出てこないけど何処にい「呼びましたか?」!?」

 

鏡花「私を呼びましたか?朝倉 リクさん?」

 

狂三「貴方は……あの時の」

 

リクが鏡花は何処にいるのかという疑問を口に出すと背後から声が聞こえ振り向くと鏡花と耶倶矢達が後ろに立っていた

 

十香「逃げるのだ…てお前達は!」

 

凜祢「こら十香ちゃん!逃げ出さない…て貴方は!」

 

折紙「士道、凜祢が十香を追っているうちにここから逃げ…貴方達は?!」

 

士道「そうだな早く地獄(説教)から逃げる…あ!ライブしてた少女と精霊二人!」

 

十香と折紙、士道は凜祢の説教地獄から逃げようとし凜祢も追いかける…その際に鏡花達を見つけ唖然とする

 

耶倶矢「ふ、我等以外の精霊達よ直接話すのは初めてだな…我の名は八舞 耶倶矢!駆風の御子にして魔王の復活の為に暗躍するものだ!」

 

夕弦「挨拶、こんにちは夕弦は八舞 夕弦です…こっちの厨二病と同じ精霊です」

 

耶倶矢「ちょ!?誰が厨二病よ!誰が!」

 

折紙(あ、素が出てる)

 

夕弦と耶倶矢は士道達に直接会って自己紹介してなかったのを思い出し挨拶を交わした後鏡花が前に出てダミースパークを取り出す

 

鏡花「……私も一応しましょうか…私は京極 鏡花…この馬鹿達が中々貴方を倒せないので…三人がかりで倒そうと考え来ました…エースも三対一で戦いましたから…構いませんよね?」

 

【ダークライブ!キングオブモンス!】

 

鏡花がキングオブモンスのスパークドールズをダミースパークにスキャンすると鏡花と耶倶矢、夕弦は闇に包まれその闇が大きくなり怪獣の形となる

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!ーーー

 

折紙「!最強合体獣 キングオブモンス!劇場版ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦に登場した赤い玉が生み出したラスボス!」

 

士道「カッコイイ!」

 

鏡花達が変身したのは最強合体獣 キングオブモンス、少年達が「ウルトラマンガイアを倒せる強力な怪獣」を念頭に赤い球に願って出現させた怪獣であり更に二体の怪獣を生み出すことができる

 

鏡花(キングオブモンス)「まだこれでは終わりません…バジリス、スキューラ」

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!ーーー

 

キングオブモンスは甲高い鳴き声をあげると翼、腹が動き出しそこから二体の怪獣が現れる…巨大顎海獣 スキューラ骨翼超獣 バジリスである

 

ーーーシュウゥゥゥグオォン!ーーー

 

ーーーキエエェェェェ!ーーー

 

夕弦(スキューラ)「変身、これだけでは終わりません」

 

耶倶矢(バジリス)「バジリスもいいが…本命はこいつよな」

 

【ダークライブ!コダラー!】

 

【ダークライブ!シラリー!】

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

バジリスとスキューラの姿が変わりバジリスとスキューラがいた場所に現れたのは二体の新たな怪獣…ずんぐりむっくりな体躯と背中に巨大な亀の甲羅を持った青い怪獣、「深海に閉ざされし者」の異名を取る 伝説深海怪獣 コダラーと長い首と巨大な翼を持つ西洋の竜のような赤い怪獣…「天空に追放されし者」と言う名を持つ別名を持つ 伝説宇宙怪獣シラリーがキングオブモンスの左右に立つ

 

折紙「かつてグレートと交戦した二代怪獣 シラリーとコダラー…それにキングオブモンスと強豪怪獣が三体も…」

 

士道「これは厳しい…でもバジリスとスキューラから何であの二体に?」

 

リク「…戦いながら考えるよ…ちょっと戦ってくる!」

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

リクはジードに変身し三大怪獣に立ち向かい、レッキングリッパーをコダラーに向かって放つが

 

夕弦「微笑、甘いです」

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ジード「!?レッキングリッパーを反射した!?」

 

何とコダラーはレッキングリッパーを吸収して2倍にして跳ね返しジードはそれを避ける

 

レム『気をつけてくださいリク、コダラーはあらゆる攻撃を吸収し2倍にして反射してしまいます、同じくシラリーは反射こそしませんが吸収は行えます』

 

ジード「ゼットンやベムスターの能力を強化した怪獣て所か…キングオブモンスて怪獣も注意しないとな…」

 

レムはシラリーとコダラーの危険性を教えジードはこの二体に光線技を使わないように決めキングオブモンスにレッキングリッパーを放つもキングオブモンスはボーンウイングを展開しボーンシールドを張りレッキングリッパーを防ぎお返しとばかりにクレメイトビームを放ちジードは素早く避けクレメイトビームに当たった物体は全て消滅しておりジード達はクレメイトビームの恐ろしさを知った

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!ーーー

 

キングオブモンスはボーンテールでジードをなぎ払おうとしジードが後ろに回転して避けるもコダラーが両目から放った電撃球とシラリーの両腕からレーザー光線が放たれジードはジードクローを取り出しジードクローで電撃球を打ち消しレーザー光線をクローディフェンサーで受け流す

 

ジード「シェァ!」

 

ジードはジードクローのトリガーを二回引きボタンを押し闇の力を纏って回転しながら攻撃するコークスクリュージャミングをコダラーに放ちコダラーを倒そうとするがコダラーはゆっくりと動きエネルギーを纏って回転しているジードを両腕で捕まえる

 

ーーーグゲッ!ーーー

 

ジード「な!?」

 

十香「受け止めただと!?」

 

コダラーは元々海中戦が得意な怪獣であり地上では非常に動きが鈍い…だからスキューラの姿でダークライブしたのだ…何故ならスキューラは同じ水中戦が得意の怪獣なのにコダラーと違いマッハ2の速さで動けるからだ…マッハ2とはいかなくとも普段よりは早く動ける…これがスキューラからコダラーにダークライブした理由である

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

耶倶矢「良くやった夕弦!後は我(シラリー)に任せよ!」

 

シラリーは素早く目から、両腕からレーザー光線を発射しコダラーが掴んだままのジードの背中を焼き尽くしコダラーに当たっても吸収して掴んだままだったジードを離し2倍にしてジードにぶつけジードはビルに倒れる…更にキングオブモンスがスキューラを生み出した顎状の腹部で敵を押さえつけるシャークファングでジードを拘束する

 

ジード「ぐおおお!?」

 

士道「リクさんが…押されている」

 

狂三「三対一とはいえ…それぞれが強く一体でも苦戦するのに三体同時何て…かなり不味いのでわ?」

 

キングオブモンスが両腕から繰り出す怪力アームパワーでジードを押しておりジードもジードクローを捨てジードもキングオブモンスの両腕を掴み押し返そうとするが力負けしている…よく見るとキングオブモンスが戦っている時は何故かコダラーとシラリーは参戦してこない

 

鏡花「何故攻撃しないんです!」

 

耶倶矢「だって…リンチとか…何か嫌じゃん…虐めみたいで…かっこ悪いというか…人間的に良くないと思うのよね…」

 

夕弦「同調、夕弦達にはリンチと言う非道は出来ません…二人で連携して戦うのなら兎も角苦戦している相手を攻撃する趣味はありません」

 

鏡花「怪獣はそんなこと気にしません!ゴジラだってキングギドラ相手に九対一でリンチしてボコボコにしたんですからいいんです!逆に言えばゴジラもキングギドラに一匹じゃ勝てないから仲間呼んでボコボコにしたんですから!」

 

ジード「それだと君達が弱いてことになるよ?」

 

耶倶矢と夕弦はそんな酷い事(リンチ)は出来ないと首を振るが鏡花は怪獣王 ゴジラですらキングギドラと戦う時は仲間を呼んで九対一という虐めに近い数の差で挑み勝利しているのだ…ジードはその例えだと自分達が弱いと言ってるみたいだよと教える

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!ーーー

 

ジード「く!」

 

ジードは拘束を解いたキングオブモンスがクレメイトビームを放ったことからジードバリアを張り防ぐもヒビが入りジードが咄嗟に避けるとバリアは破壊され避けていなければ命中していただろう

 

ーーーグゲェ!ーーー

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

コダラーとシラリーは両目や両腕からレーザー光線や電撃球を放ちジードはそれを腕をクロスさせ口から放つレッキングロアーと言う音波光線により押し返すもシラリーは自身の攻撃を吸収、コダラーは吸収して2倍にして返す、それを避けるジード

 

凜祢「リクさんの攻撃が吸収されたり跳ね返されたり防御されたり…全然ダメージを与えられないなんて…」

 

四糸乃「ま、負けちゃうんじゃないですか!?ど、どうしましょう士道さんに折紙さん!」

 

凜祢と四糸乃は純粋にジードが負けると考え士道と折紙の方を向くが

 

士道「今思いついたんだが…地のキングオブモンスに海のコダラー、天のシラリー…天地海…揃ってる!これは偶然なのか!?」

 

折紙「!…確かに…揃ってる!天地海…因みにウルトラマンガイアも第三の巨人が出るはずだったとか…キャサリン・ライアンがユリアンの様にウルトラマンに変身する筈だったとか…」

 

狂三「今はそんな下らない怪獣の話はしなくてよろしいですわ!」

 

士道・折紙「下らない!?」

 

折紙と士道は通常運転、目の前でジードが苦戦していても怪獣談義…それを狂三が下らないといい二人はガビーンと効果音をつけて倒れる

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!ーーー

 

そんな茶番などキングオブモンス(鏡花)は知ったことではないのでファイナルクレメイトビームを放ち地面に当てると地面が爆発しジードはそれに巻き込まれ爆風に包まれ吹き飛ばされる、更にシラリーが援護射撃としてレーザー光線を放ちジードはそれをジードクローで防ぐがその隙にキングオブモンスは翼を広げ空へ駆けて、全身にエネルギーを纏って空中から高速で体当たりを仕掛けジードを吹き飛ばす…がこれで終わらずファイナルクレメイトビームを放ちジードに命中し辺りは大爆発を起こす…これこそキングオブモンスの最強の必殺技 キングオブクラッシャーである…これを食らったジードも大ダメージを受けカラータイマーが鳴り始める

 

ジード「く……シェァ……このレベルの怪獣三体は…キツかったかな…?」

 

鏡花「寧ろここまでしないと倒せないあなたに驚きです…ですが抵抗はここまでで倒させて貰います」

 

鏡花はそう言うとクレメイトビームの発射準備をしシラリーとコダラーも電撃球とレーザー光線の準備をしジードは負けたなと思い目を瞑ろうとすると…何処からともなくハーモニカの音が聞こえてきた

 

ーーー〜〜〜♪♪〜〜〜♪♪♪♪ーーー

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ?ーーー

 

ーーーグゲェ?ーーー

 

ーーーギャオオォォォ?ーーー

 

怪獣達も美しいこの音色に惹かれ技を中止して音色が聞こえる所を振り向くとそこにはコートを着た男性が歩いていた

 

狂三「!そこのお方!ここは危険ですわ!逃げてくださいまし!」

 

男性「それは嬢ちゃん達だろ?…俺はそこのウルトラマンに用があってな…悪いな」

 

男性はそう言うと狂三達に「忠告ありがとさん」と軽く手を振ってジードに近づく、ジードはそんな男性を困惑した瞳で見つめる

 

男性「新人(ルーキー)、困っているようだな?力を貸そうか?」

 

ジード「………貴方は…誰…?」

 

男性「誰でもない……唯の風来坊さ…」

 

男性はそう言うと白い輪っかを取り出しそれを掲げると男は光に包まれ消える

 

四糸乃「!?消えました?」

 

するとキングオブモンス達の頭上から眩い光が差し込みキングオブモンスが頭上を見上げると…空から赤・紫・黒の体色の巨人が現れ巨人に頭を飛び蹴りされ吹き飛ぶ

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!?ーーー

 

鏡花「キャ…!?何事です!?」

 

鏡花とキングオブモンスはいきなり蹴られ驚く…が巨人はそれだけにとどまらずシラリーとコダラーに一瞬で近づきキックを食らわせ吹き飛ばす

 

「シェァ!トゥラ!」

 

ーーーグゲェ!?ーーー

 

ーーーギャオオォォォ!?ーーー

 

耶倶矢「痛ぃ!?」

 

夕弦「痛覚、痛いです」

 

シラリーとコダラーも蹴られて吹き飛び耶倶矢達も蹴られてびっくりする、そしてその巨人はジードに近づいて手を差し伸べジードを手を掴んで立ち上がる

 

ジード「貴方は…?」

 

オーブ「俺か?俺はオーブ…ウルトラマンオーブ、ベリアルさんの息子のジードだろ?噂は聞いてる…一緒にあいつらを倒そうぜ!」

 

ジード「オーブさん…はい!」

 

耶倶矢「夕弦…一人増えたぽいけど…こっちの方が数多いけど大丈夫かな?」

 

夕弦「溜息、耶倶矢思い出してください、私達は一人のウルトラマンに苦戦していたのですから数の差は関係ありません」

 

ジードとオーブはキングオブモンス達の方を向いて構えオーブはシラリーとコダラーへ、ジードはキングオブモンスへ立ち向かう

 

ーーーグゲェ!ーーー

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

二体は電撃球やレーザー光線をオーブに向かって放ちオーブはそれをスカイタイプの力を一時的に引き出し紫のラインが発光し高速移動しコダラーとシラリーの攻撃を全て避けきりコダラーに接近する、そして赤のラインを光らせパワータイプの力を引き出しコダラーに飛びつきパンチやチョップ、キックを喰らわせる

 

ーーーグゲェ!?ーーー

 

コダラーも物理攻撃は吸収できないのかオーブにボコボコ殴られ腕を動かして攻撃しようとしてもスカイタイプの力を引き出してそれを後ろへ回転して避けレーザー光線を放ってきたシラリーの懐に迫りキックを食らわしてシラリーを吹き飛ばす

 

ーーーギャオオォォォ!ーーー

 

オーブ「スペリオン光輪!」

 

紫色の八つ裂き光輪をコダラーに放つもコダラーはそれを吸収してオーブに返すがオーブはそれを避け後ろに迫ってきたシラリーに当てシラリーは胸に怪我を負う

 

オーブ「光線系は効かないか…なら!タロウさんメビウスさん!熱いやつ…頼みます!」

 

オーブは体を光らせその光が消えるとオーブの姿が変わり赤・金・黒の体色で頭部にメビウスの赤いラインとタロウの角…ウルトラホーンのような角が生えている姿へと変わる…これがウルトラマンオーブ バーンナイト

 

耶倶矢「ちょ!?変身シーンぐらい出してよ!手抜きみたいじゃん!」

 

オーブ「ジェア!」

 

耶倶矢のツッコミを無視しオーブはコダラーにスワローキックを叩き込んで吹き飛ばし体制を整えたコダラーと格闘戦を繰り広げる、コダラーのパンチをいなし避け躱す、オーブは炎を拳に宿らせ殴りつける、するとコダラーは吹き飛ばされオーブはパワータイプと思えぬ速さでコダラーに近づきコダラーの腕を掴んで地球投げをコダラーに食らわす

 

ーーーグゲェ!!!?ーーー

 

流石のコダラーもこれ程重い連続攻撃を喰らいヨロヨロと足がおぼつかない…オーブはそれを好機と見て全身を七色に光らせ全身に炎を纏う

 

オーブ「紅に………燃えるぜ!」

 

夕弦「指摘!本当に燃えています!?大丈夫ですか!?」

 

ーーーグゲェ!?ーーー

 

夕弦のツッコミを無視してオーブは炎を纏ったまま体当たりをしコダラーに抱きつく

 

オーブ「ストビュームダイナマイト!」

 

ーーーグゲェ!!!!!!?ーーー

 

オーブに抱きつかれたコダラーは大爆発を起こし消滅する…そしてジードにシャークファングを喰らわせようとしていたキングオブモンスに異変が起こる、今まさに噛み付こうとしたその瞬間に腹の顎が破壊されシャークファングが行えなくなったのだ

 

鏡花「な!?これは一体「回避!避けて下さい鏡花!」むぎゅう!?」

 

キングオブモンスを操っていた鏡花の頭上から夕弦が起きてきて鏡花は夕弦に押し潰されキングオブモンスも一時的に動きを止める

 

オーブ「お次は…ジャックさん!ゼロさん!キレの良いやつ、頼みます!」

 

赤・青・黒。額の体色で頭にはゼロのゼロスラッガーの様な意匠が感じる姿へと変わる…これがウルトラマンオーブ ハリケーンスラッガー

 

オーブ「光を超えて、闇を斬る!」

 

耶倶矢「くくく…まさか夕弦を倒すとはな…だがこのシラリーを倒せ「オーブスラッガーショット!」ちょ!?まだ台詞を言ってるんだけど…てスラッガー飛んできた!」

 

耶倶矢がカッコつけようとしてもオーブは今のうちにスラッガーで切り裂こうと問答無用でオーブスラッガーショットを飛ばしシラリーは急いで迎撃としてオーブスラッガーショットに向けてレーザー光線を発射する、オーブスラッガーショットを手元に引き寄せたオーブはそれを回転させて合体させオーブスラッガーランスと言う三又の槍に変化させるとそれを構えてシラリーに突撃する

 

耶倶矢「は!無策!これを逃れられるか!」

 

オーブ「トライデントスラッシュ!」

 

シラリーは両腕から両目からレーザー光線を放ち口からは高熱火炎を吐き出す…がそれをオーブはオーブスラッガーランスの先端が輝き、目にも留まらぬ速さでレーザー光線と高熱火炎をかき消しシラリーの首を切り落とす

 

耶倶矢「えええ!?首がぁぁぁ!!!?…あ、私は首繋がったまんまだ…」

 

オーブ「ビックバンスラスト!」

 

オーブは今だ動きを止めないシラリーにオーブスラッガーランスを突き刺し高エネルギーを送り込みシラリーのエネルギー吸収でも吸収しきれずシラリーは内側から爆散する、そしてキングオブクラッシャーを放とうとキングオブモンスがエネルギーを纏い体当たりをしようと空を滑走していると翼が破壊されキングオブモンスは地面に墜落する

 

鏡花「まさか…このパターンて「わぁぁぁ!どいてどいて!」やっぱ…むぎゅう!」

 

再び鏡花は耶倶矢に押し潰されキングオブモンスも再び動きを止める…その隙にオーブはスペシウムゼペリオンに戻りジードの横に立つ

 

オーブ「このまま決めるぞ!」

 

ジード「はい!」

 

鏡花「何で貴方達は邪魔ばかり!大体貴方達はいつも負けてばかり…!」

 

耶倶矢「聞き捨てならんな!それだと我と夕弦が足手纏いのようではないか!」

 

夕弦「憤慨、やるのかコラです」

 

鏡花「実際やられてるじゃないですか!だからコダラーやシラリーの弱点を少しでもなくすためにスキューラやバジリスからライブするて言った時するなて言ったんですよ!貴方方がやられるとキングオブモンスも弱体化しますから!」

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!(前前!鏡花、耶倶矢、夕弦前を見て!)ーーー

 

三人はキングオブモンスの中で口喧嘩をしキングオブモンスが叫び声を上げる…しかも三人が身体を動かすためあっちこっちにキングオブモンスが動いている…だがそれを見逃すウルトラマンではない

 

鏡花「だから貴方達は…て」

 

耶倶矢「何よやるって…の…」

 

夕弦「憤激、やりますか…あ」

 

ジード「レッキング………」

 

オーブ「スペリオン………」

 

鏡花達はジードとオーブが光線のチャージをしているのを見て「あ、やばい」と感じ逃げようとする

 

鏡花「飛べないから左に回避!」

 

耶倶矢「撃たれる前に撃つ!クレメイトビームだ!」

 

夕弦「回避、右に回避です」

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!!?(どれを選択すれば良いんだよ!?頼むから連携ちゃんとして!)ーーー

 

全員がバラバラの行動を行った性でキングオブモンスの手足がバタバタ動き回避も攻撃もしない…

 

鏡花「だからここは避けるに…」

 

ジード「バーストォォォォ!!」

 

オーブ「光線ンンンン!!」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦「「「……あ…」」」

 

ーーーグオオオオォォォォォォッ!!!(だから喧嘩するなよぉぉぉ!!)ーーー

 

鏡花が何かを言うとした瞬間に二つの光線がキングオブモンスに命中しキングオブモンスはしばらく耐え続けるも火花を散らしながら後ろ向きに倒れ大爆発を起こす

 

鏡花「く…!負けましたか…ならここから逃げ「どいてどいて!」「懇願、避けて下さい!」…またこのパターぐぇ!?」

 

鏡花は逃げようとするが耶倶矢と夕弦の二人が頭上から降ってきてぶつかり三人仲良く目を回してしまう…オーブとジードは変身を解き三人の前に現れ士道達も三人の近くにやってきてしまう

 

鏡花「不幸です…ですが…人数で囲んだくらいで捕まるとでも?」

 

ガイ「……別に囲んだぐらいじゃ捕まらないと知ってるさ…囲む…ならな」

 

鏡花はさっと立ち上がりガイを見つめたまま不敵に笑うがガイはフッと笑いかけるとジャキと耶倶矢と夕弦の喉元に剣が突きつける

 

耶倶矢・夕弦「な!?」

 

鏡花「!?」

 

ガイ「来てくれたのか、エレン、アルテミシア」

 

耶倶矢と夕弦は剣を突きつけられ驚き鏡花はいきなり背後に現れた美女二人に驚く…長い金髪の女性と長い銀髪の女性…彼女達の名は金髪の女性がアルテミシア・アシュクロフトで銀髪の方がエレン・メイザースである

 

エレン「ガイ、いきなりいなくなっては困ります」

 

アルテミシア「ガイさん…頼むから一言かけてから行ってもらわないと困ります」

 

ガイ「ああ…すまないな…ジードがやられそうだったからつい…な?そういえばアイクはどうした?」

 

ガイがエレン達と雑談している間に鏡花は如何にかしてこの二人を倒そうと考えていると目の前を銃弾が通り頬に軽く血が流れる

 

アイザック「エレン、アルテミシア、ガイ君…油断してると足元すくわれるよ?後ラムネを持ってきた」

 

ガイ「お、アイク!ありがとさん!…おっとと…ラムネ少し零した…」

 

アイザック・ウェスコット…通称アイクが鏡花に近づき拳銃を突きつける…変に動くと撃つと脅すかのように

 

ガイ「そういえばまだ名前言ってなかったな俺はガイ、クレナイ ガイだ」

 

ジード「僕は朝倉 リク…父さんから話は聞いたことあります」

 

ガイ「そこの少年達は友達か?仲良くしろよ…さてお前さん達には詳しく話を聞かないとな?何故ダミースパークを持ってるとかスパークドールズを持っているのかを…な?」

 

鏡花「……無駄ですよそれを話すくらいなら自害した方がま…」

 

ガイはリクと軽く挨拶を交わした後鏡花に回収しておいたキングオブモンスとシラリー、コダラーのスパークドールズとダミースパークを見せつける、鏡花は教えるくらいなら自害する…と言いかけた瞬間胸に岩でできた杭が刺さる

 

ガイ「!?おい!大丈夫か!?」

 

アイク「!誰だ!エレン早く介護を!」

 

鏡花「…痛い…まあすぐ治りますから良いですよ」

 

ガイ「何言って…!傷が治ってるだと?」

 

鏡花「私人間じゃないんでこれくらいじゃあ死にませんよ」

 

ガイ達は鏡花が刺されたことに動揺したことから先程の杭はガイ達の仕業ではないと分かるが鏡花は平然と杭を自ら抜き傷を治す…それを見て唖然とするガイ達を他所に鏡花は杭が飛んできた方に佇む男性を睨みつける

 

鏡花「……あなたのことはドストエフスキーさんから聞いていますよ…石川啄木さん?」

 

啄木「んだょ!死んでねぇのかよ!チェ!化け物がよぉぉぉ!」

 

禿頭の男性…啄木が悪態をつきながらぺっと紙面に唾を吐きながら鏡花達を睨みつけてきた、リク達は石川啄木と聞いてかの文豪を想像するが似ても似つかない顔に困惑する

 

啄木「あぁダリィ…面倒クセェ…だが精霊とウルトラマンは駆除しろて言われてるからな…さっさとやるか…つかよ、お前らも出てこいよ!人に仕事押し付けんじゃねぇ!」

 

藤村「啄木殿は分かっておりませんな…?私は女性を犯したいだけ…力仕事はしたくない」

 

白の女王「私はあなたを助けたいし、助けたくないので」

 

綾子「そうよ…あんたがやれよ…それに儀式もしてたしね」

 

啄木「チ、馬鹿かテメェらは?!この世界はな!俺様を中心に回ってるんだよ!お前らは俺の言うことを聞けば良いんだよ!俺が頭を下げなくてもお前らが下げれば良いんだよ!」

 

啄木は後ろから仲間達…綾子、藤村、チェイス、ルヴェル、白鳥、グリーン、ウッド、逍遥、オーガスト…そして白の女王がやって来る…しかもその後ろには白の女王の部下達とCR ユニットを着た軍団やチブロイド、更にチブロイドがフージョンライズしたであろうキングライザー達が現れる

 

狂三「……私の反転体…ですの?」

 

白の女王「私久しぶりですわね…あなたを殺して私が本物になりにきましたの」

 

狂三は自分の反転体である白の女王を見て驚き白の女王は自分の天使…いな魔王である剣と銃を出し殺意を出しながら狂三を見て笑い綾子は懐からとある石を出しそれをガイ達に見せつける

 

綾子「これがわかる?これは私達の世界から盗んできた蛇石ていう山田神社に祀られてるとある蛇の魂でね?これを媒体にまつろわぬ神を呼ぶのよ」

 

士道「まつろわぬ……神?」

 

藤村「まつろわぬ神は皆さんが知るところのゴジラ並みのスペックを持つ天災の化身、神話から生まれ出る神!到底精霊や並みの怪獣ではかないませんぞ!」

 

士道達は聞いたことのない単語に首を傾げるがかなり不味いのではと考える、鏡花や耶倶矢達に至ってはまつろわぬ神と遭遇したことがあるので危険と判断する、そんな中藤村は醜く笑う

 

藤村「しかしそれでも良い女ばかりですなぁ…いやぁ私無理やり犯すことが大好きで…私の異能を使えばあんなことやこんなこと…ゲヘヘ」

 

十香「シドー…あの男気持ち悪いぞ…」

 

エレン「アイク、斬って良いですか?良いですよね?あのゴミを掃除するだけなので」

 

女性全員が藤村を蔑む目で見るが藤村は逆に興奮する

 

藤村「いい!実にいい目だ!それを屈辱と快楽に染まった顔はどうなるのか楽しみです!先ずはこの前犯せなかった鏡花殿とそこの双子を犯(ザク)ほぇ?」

 

藤村が鏡花と耶倶矢、夕弦にイヤらしい目を向けた瞬間、藤村の首が飛んだ…赤い血を撒き散らしながら藤村の首は宙を漂い藤村は自らの死に気づかずそのまま死んだ…後に起こったのは藤村の仲間達のざわめき悲鳴が上がる…そんな中よく通る声が聞こえてきた

 

「……可哀想だね君達は…本当に可哀想とは思ってないけど」

 

ガイ「!!?……お前は…!」

 

リク「……君は…生きていたのか!」

 

ガイとリクは声を発した人物をを見て驚き丸で死んだはずの人間が生きていてそれを見て驚いた様な顔をしていた

 

「何故て、ここで君達は死ぬからさ?…ここで死ぬ運命なんだよ君達」

 

士道「あなたは……あの時の…」

 

折紙「……嘘…あの時助けてくれた…」

 

士道と折紙はようやく探していた人物を意外なところで再開し驚いていた…だが彼等が始めていた頃とは彼はどこが変わっていた

 

「何故死ぬのか?決まってるだろ」

 

鏡花「……来てくれると思って信じてましたよ…神無」

 

鏡花は自分が大好きな人がきて微笑みながら彼を見る…そう彼の名は

 

神無「僕が来たからだ…と言うわけでさっさと死ね」

 

皇 神無、四番目の神殺しにして竜帝と呼ばれる魔王が今ここに現れた

 

 

 




【最強合体獣 キングオブモンス】
身長 83メートル 体重82,000トン
必殺技 クレメイトビーム
キングゴルドラスの親友かつガイアのパラレルワールド、ガイア、ティガ、ダイナを倒して地球を滅ぼしていたら?と言う世界線からやって来た怪獣、強豪でバジリスやスキューラという分身を駆使して戦ったがバジリスとスキューラの姿で変身していたシラリーとコダラーが倒されると映画同様自分の部位も破壊され不利になり三人が操っていた為動きがとれずそのままジードとオーブの光線で倒される

【伝説深海怪獣コダラー】
身長 62メートル 体重94,000トン
必殺技 電撃球、攻撃を吸収して2倍にして返す

【伝説宇宙怪獣シラリー】
全長 120メートル 体重82,000トン
必殺技 レーザー光線、攻撃を吸収する

シラリーとコダラーはグレートのラスボスであり二体の怪獣がラスボスというの珍しい展開(星人も含めるのなら帰って来たウルトラマンならバット星人と二代目ゼットン、ウルトラマンのゼットン星人やゼットン、セブンやタロウのラスボスも二体)で攻撃を吸収するというチートさでグレートを倒しシラリーに至っては一週間も宇宙を飛行していたと言うのに疲れを見せなかった、キングオブモンスと組んでコダラーは動きの遅さを消すためスキューラからダークライブしジードを三対一で追い詰めるところまでは良かったがオーブに二体ともやられバジリスとスキューラからライブしていたこともありキングオブモンスの弱体化に繋がった

…説明文も長いな…すみませんね…長くて…あとこの世界でのアイクさん達は悪人ではありません、理由は後ほど、ガイさんがこの世界にいる理由も後ほど…

さて次回は一応グロ注意、次回も早めに投稿しようと考えてます…が新しい小説の思案があるので遅れたらすみません


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九十一話魔王とヤマタノオロチVS魔王と八岐大蛇

さて今回はあの東宝怪獣と神話の怪物が出てきますぞ!しかも同じ名前!

そして新しく連載する作品を送ったのですが…お気に入りが未だゼロ…泣きたいです

ゴジラ「お気の毒に……ま、最初はこの小説もそうだったからな…これから送れば…人気出るだろ…多分…で、どんな名前?」

その名も「とあるスキルアウトの銀の腕(アガートラーム)」です、浜面君が主人公の転生でも憑依でもない最初は強くないけど段々強くなって行く王道…にしたいなと考えています

ゴジラ「確かカンピオーネ!のサルバトーレ・ドニの切り裂く銀の腕を持って戦って行くて奴か…あれ?それてチート…」

大丈夫、最初から使いこなせないし剣術なんて浜面君は習ってないから振り回すみたいな感じだしね…後ヒロインはあんまりとあるの小説に出てこないあの人、そしてオリジナルの敵として日本神話とかギリシャ神話の神様とか妖怪と同じ名前を持つ奴が出てくるよ、とあるのグレムリンみたいな感じで

ゴジラ「……読んでくれるといいな…とあるのファンの人もこの小説の読者も」

うん…もし良ければ読んでください!では今回も長めですが…お楽しみに


神無「……おや、久しぶりですねガイさん…それから初めましてリクさん…僕は皇 神無と言います…知って入るかは存じませんが…」

 

ガイ「お前……生きていたのか…死んだとばかり…」

 

神無「ああ…死にましたよ?でも怨念だけで蘇ってきたんですよ…怨念て凄いですよね…ヤプールが復活するのも頷ける…さて塵(人間)を掃除するのでどいてくれません?」

 

神無が生きていた事に驚きを隠せない余りに固まっているリクに対してガイは冷静に話しかけ神無も笑顔でガイに向かって丁寧に話す…十香達は見た目に反し大人の対応と感じるが啄木が神無を睨みつける

 

啄木「は!何調子乗ってんだ竜帝さんよぉ…お前気づいてないのか?俺達の数を?」

 

神無「…………………………」

 

啄木「は!怯えて声も出ねえか?なら教えてやるよ!キングライザーの数は三十!なんか訳ワカンねぇCR ユニットとか言うやつきたDEM社とか言う奴らは数百!チブロイドも同じ数だ…で異能者がこんなにいるんだぜ?」

 

神無「………………………………」

 

啄木は小馬鹿にするように神無を睨みつけ神無が何も言わないことからビビってると思い笑い出す敵達…啄木は挑発するが神無は又しても無言を貫き啄木は愉快そうに笑う

 

啄木「知ってるんだぜ?お前が弱体化してるてことぐらいよぉ…全盛期と比べたらテメェが放つ魔術の威力は落ちてるしキレがねぇ…それに権能も二つ同時にも使えねぇ…だろ?ついでに怪獣とやらも三体同時召喚がギリギリらしいな…は!落ちなもんだな天下の魔王様もよぉ!」

 

リク「!?………弱体化……!…そうかこの子達が街を破壊してたのも…それに関係してたのか?」

 

神無「……………………」

 

啄木「全く情けねえな!このジジイはよぉ!未だに強がっちゃてるんですか?馬鹿なんですかぁ!?お前が俺達に勝てる訳ねぇだろうがよ!」

 

ギャハハハハと意地汚い笑いを大声であげオーガストとルヴェル、チェイス以外の人間達も大声で笑う…鏡花や神無の力を見たことがある耶倶矢と夕弦は怒りで顔を震わせ何か言おうと思ったその時

 

神無「…………くくく…あはは…ふふふ…あははははははは!あははは!」

 

鏡花「………神無?」

 

啄木「どうきたんだこのボケジジイは?等々機でも狂ったか?」

 

神無「………いや何…面白いコントやってると思ってさ…確かに弱体化…してるねぇ…うんうん…怪獣と三体以上…出せないねぇ…これは弱くなってる弱くなってる…君達は正しいねぇ」

 

突然大声で笑い始めた神無を見て鏡花達はビクッと神無の方を見て士道達も何事から神無を見る…笑いをピクと止めた神無は啄木が行った事を全て肯定しガイも事実なのかと分かったその時神無は「でもさ…」と言葉を続け顔を上げるとその顔は先程とはうってわかり冷酷な人睨みだけで人を殺せる表情へと変わっておりそれを見た全員が恐怖の余り動きを止めてしまい、感情を持たないはずのキングライザーでさえ動きを停止してしまった

 

神無「僕が弱くなっただけで……君達が強くなった訳じゃないだろう?……何調子に乗ってるんだよ塵芥が……殺すぞ?」

 

啄木「な……!!お、おい!何してやがるテメェらさっさと殺せ!早く殺せよぉぉおお!!?」

 

啄木は神無の殺気を浴びて恐怖のあまり動転して攻撃命令を出しCR ユニットをきた人間達が一斉に砲撃を放つも…

 

神無「羅針盤魔法 心在らずの逆針(ウィルフル・コンパス)及び荊魔法 緋威の麗戦槍」

 

神無の周りに羅針盤(コンパス)がいくつも現れコンパスの針が頭上を指すと重力に逆らって砲撃がコンパスに当たる前に頭上に向かっていき、更に神無が手を向ける事で赤い薔薇が咲いた荊が創造され槍状の形となりDEMの戦闘分隊を荊の槍が押し潰し血肉の塊へと変える

 

綾子「ヒェ……!?」

 

神無「ほらほら頑張らないとすぐに死んじゃうぞ?……いやさっさと死ねよ、土魔法 グラウンドウォール、水魔法 サージングウェイブス、氷魔法 アイススライサー」

 

神無が技名を唱えパチンと指を鳴らすと氷の柱が地面から生え人間達やチブロイド、キングライザー達を刺し穿ちチブロイドは機能停止、キングライザーは氷の柱をへし折り再生を開始し人間達は頭が潰れたりと美しき氷柱を醜い血で染めながら死に、洪水に飲み込まれたり大地の壁に埋もれて助かろうと必死に足掻くも大地や水に身体が覆われて息ができずに窒息死する

 

白鳥「おい全員一斉攻撃だ!早く殺せ!」

 

白鳥は急いで全員に攻撃命令を出しキングライザーが頭のガトリングガンに光線をチャージして三十の光線が放たれるも

 

神無「極光の隔壁よ」

 

半球体の光のドーム障壁が神無を中心に展開されガイ達も攻撃から身を守る、そして指をパチンと指を鳴らすと遥か天空より隕石を落とす【メテオ・スウォーム】でキングライザー一体を破壊する

 

逍遥「は……雑魚に頼っては駄目か…なら私の異能ならどうだ?」

 

逍遥はパチンと指を鳴らすと逍遥の後ろにプクプク太った変な服装をした人外の顔をした女が現れる…これが逍遥の異能「女魔神」である、女魔神が神無を肥大化した巨腕で捕まえ締め上げる

 

逍遥「いいぞ!女魔神早く握りつぶ」

 

神無「原子崩し(メルトダウナー)」

 

神無が全身から緑色のレーザー…粒機波形高速砲(りゅうきはけいこうそくほう)を出し女魔神を消失させ、原子崩しを逍遥の頭に当て逍遥は首無し死体となる

 

綾子「ヒェ……何が弱体化してるよ!?全然衰えてないじゃない!?こんな化け物に勝てるわけないでしょ!?」

 

エドモンド「我々は逃げるぞ!」

 

啄木「な!?テメェら巫山戯ん」

 

啄木が逃げる綾子とエドモンドを逃げるなと言おうとした時、グシャ とエドモンドは物体をすり抜ける異能を使う間も無く氷塊に押し潰され、グシャと辺りに血が飛び散り綾子は悲痛な叫びをあげるも神無が空間移動で綾子の前に現れ半月状の巨大な風の刃 エア・ブレードを綾子に放ち綾子の指を銃口に変えれないように両腕を切り落とす

 

綾子「あ!?あ!?ああぁぁぁぁ!!?腕がぁ!?腕がぁ!?いや!いや!!?死にたくな…」

 

神無「あぁ…煩いな…」

 

神無は顔を歪ませ手に仕込んでいた鋼糸で綾子を八つ裂きにする…この鋼糸は並みの刀より鋭いので人間を八つ裂きにするなど容易だった、ウッドはその光景を見て青ざめウッドの異能「旋律の絆」を使い夕弦と耶倶矢の背後に現れ耶倶矢の頭に銃を突きつける

 

耶倶矢「!?」

 

ウッド「や、やめろ!こいつが死んでも」

 

神無「は…」

 

神無はウッドが何か言い終わる前に座標移動(ムープポイント)でウッドの背後に空間転移し自分が権能で作った剣を取り出し首を切り落とす

 

神無「……油断するな…僕が動かなきゃいけないから…たく…」

 

耶倶矢「ご、ごめん…」

 

神無「……はぁ…今度から気をつけてくれ…」

 

耶倶矢は申し訳なさそうに俯くと神無は耶倶矢から目を離し今だに残っているグリーンと白鳥を見る

 

グリーン「ば…化け物が…黄金の鎖よ!あいつを縛り付けろ!」

 

白鳥「戦死者達よ集え!奴を抑えつけろ!」

 

グリーンは掌から黄金の鎖を、白鳥は地面から死んだDEM社の部隊の人間の死体を操り神無を押さえつけようとするが

 

神無「……爆ぜろ」

 

言霊を使い言った通り鎖と死者はは爆ぜりその爆風で吹き飛んだグリーンと白鳥を横目に神無はオイルパステルで地面に魔法陣を描いていく

 

神無「魔女狩りの王(イノケンティウス) プラスゴーレム=エリス……炎の極王(レッドキング)」

 

魔法陣を描き終わった神無が魔法陣を起動させると地面が割れ岩石や砂が宙を舞いそこを中心として炎の巨人 魔女狩りの王が現れ魔女狩りの王に岩石が集まり岩石はレッドキングの形となり魔女狩りの王もそれに同化するように融合していく…これがレッドキングの姿を模した魔道人形 炎の極王、炎の極王は45メートルもある巨体からは信じられないスピードで動きグリーンと白鳥をその巨腕で押し潰す…チブロイド達も電撃を使って機能停止させて単なるスクラップと化す

 

神無「さて…彼処の鉄屑もさっさと破壊するに限るね」

 

神無はいつの間にか取り出した小麦粉の袋を開け小麦粉をばら撒きそれがギロチンの形となりキングライザーに向かっていく…が小麦粉では当然キングライザーを切断できるわけがないのだが…

 

神無「優先する、小麦粉を上位に、機械を下位に」

 

神無がそう言葉に出すと小麦粉のギロチンはザクと再生装置ごとキングライザーを切断しキングライザーは爆発を起こす、更に神無はそれを何度も放ちキングライザー達はあっという間に駆逐されていく…今この戦場に残っているのはキングライザー三体に白の女王に啄木、オーガスト、残った人間達のみだ

 

啄木「ルヴェルとチェイスはどこ行きやがった!?逃げたのかあいつら!?俺も逃がせよクソがァァァァ!」

 

神無「煩い…さっさと死ねよ…いや確かお前…鏡花の胸刺した奴だけ?」

 

神無は勝手に逃げ出したルヴェルとチェイスに怒り狂いながらも逃げようとする啄木の前に座標移動で目の前に現れる

 

啄木「な!?何なんだよ!?刺したからどうした!?部下の敵討ちてか!?死んですらねぇのに!?それに傷が治ったんだぞ!?単なる化け物じゃねえかよあんなの!?」

 

神無「別に…部下と言うか…手足や駒、道具…他の言い方でもいいけど…僕が仕事しなくてもいいように用意した…いわば蒐集品(コレクション)だしねぇ…」

 

耶倶矢「な!?それはあんまりではないか!お主には仲間を労わる気持ちが「でもさ」」

 

耶倶矢が神無の余りにも冷たい態度と冷酷な扱いにキレかかった時神無から奈落の底から亡者がこちらを睨みつけているかのような感覚が周囲に漂う

 

神無「僕の大切な仲間(コレクション)を傷つける奴はな……万死に当たるんだよ…塵が…よくもまあ鏡花や耶倶矢、夕弦に手ェだしたり出そうとしたなクソ餓鬼が…死ねよ」

 

啄木「ヒィ!?た、助け」

 

ガイ達は神無の背後に巨大な龍を見た気がした…古来より竜は自分の財宝…つまり宝物を盗んだ者に怒り狂うと言うが…神無も同じだ自分の蒐集品(仲間)を襲ったり殺そうとしたりした時点で怒りが向く…龍の怒りを買った愚者(啄木)の末路は死の一択しかなく神無が放ったスピリットストームにより音速をも越える速さで成層圏まで飛ばされ塵すら残さず死亡した…だがそこで白の女王は不敵に笑う

 

白の女王「あらあら…皆様死んでしまったの?悲しいですけど悲しくないですわ…だってまつろわぬ神を呼ぶ儀式が完成したのですから!…でも完璧なまつろわぬ神として降臨せるならあと一時間ほどかかるのですが…元々精霊を殺すためのですからこれでいいでしょう…相手も弱っているので…まつろわぬ神一歩手前の神様でも問題ないでしょうね」

 

白の女王はそう言うと自分の魔王(武器)である刀を蛇石に刺す…すると蛇石が輝き出し蛇石が砕け辺りに光の粒子が飛び散る

 

神無「……簡易版 まつろわぬ神招来の儀か…何々「天叢雲剣」「洪水の化身」…ああ八岐大蛇か…」

 

神無は霊視を行い降臨する神の真名をいち早く看破する…八岐大蛇、日本神話の中でも一番の怪物である、そして光が集まり誕生したのは八つの首を持つ鬼灯の様な目を十六も持つ怪物だった

 

鏡花「まつろわぬ…八岐大蛇……か…完全なまつろわぬ神ではないとはいえ…鋼と蛇の神格持ちですから厄介ですよ」

 

夕弦「?疑問、八岐大蛇が蛇という事は分かりますがなぜ鋼の神格も持っているのですか?」

 

耶倶矢「む?知らぬのか夕弦よ…八岐大蛇は製鉄と深い関わりがあってな、つまり存在そのものが鋼…と言うことになるのだ」

 

鏡花は八岐大蛇が蛇と鋼の神格持ちと知っていたが夕弦は知らなかった様で首を傾げるが耶倶矢はなぜ鋼なのか知っていた様で理由を話す、八岐大蛇は元々は鋼の隠喩(メタファー)であり尻尾を切った際に天叢雲剣を発見したのは川の上流において鉄が発見したか製鉄技術を持つ集団がいたことを意味しているとされる、つまり存在そのものが鉄…鋼であるのだ

 

神無「耶倶矢…よく知ってるね…少し見直した、がさつで単なる厨二バカとばかり思っていたが…訂正しよう」

 

耶倶矢「くかか!そう褒めるで…ん?ちょっと待て今私の事馬鹿と思ってたていった?」

 

神無「…ふむまつろわぬ神がでては仕様がない…もう少し本気を出すか」

 

耶倶矢「無視すんなし!」

 

耶倶矢の事を少しは見直した神無は耶倶矢を若干馬鹿にし指を鳴らし何かの魔術を行おうとしていた

 

神無「……そうだな…初代ゴジラでいいか…ゴジラが誕生する」

 

夕弦「?疑問何を言っているのです神無?ゴジラを召喚するならあの黒い金棒が…」

 

ーーーアンギャオオオオーーーン!ーーー

 

夕弦が神無がゴジラが誕生すると言う単語にギガダークナイザーがないとゴジラは召喚出来ないというが突然八岐大蛇の前にゴジラが出現する…だが神無は初代ゴジラは仲間にしていない…ならこれは

 

鏡花「……想像より遥かに化け物なのですね…ゴジラというとんでもない化け物を錬金術で生み出すなんて…」

 

ガイ「!?ゴジラを…作っただと…お前がか!?馬鹿な!ゴジラを人工的に」

 

神無「ガイさん違いますよ、ゴジラを作ったんじゃなくて今この場所にゴジラがいるて頭の中で想像して生み出したんです」

 

リク「頭の中で……?」

 

神無「そう、黄金錬成(アルス=マグナ)…錬金術の極意にして秘奥、この世界を呪文として僕が頭の中で想像した物を現実にする取って置きの魔術の一つ」

 

黄金錬成(アルス=マグナ)とは、世界の完全なるシミュレーションを頭の中に構築して頭の中で想像したものを現実に引っ張り出してしまう魔術であり、自分が出来ると思いながら言葉に出せば先程の様に偽のゴジラを生み出すことも可能なのだ、流石に防御力は劣化してしまうも攻撃力だけなら再現可能

 

ガイ「……最初に会った頃と違い大幅に化け物になっている件について…錬金術?魔術…お前はムルナウ…なのか?」

 

エレン「ガイが状況を処理できずショートした!?」

 

アルテミシア・アレク「ガイさん(君)が死んだ!(死んでないけど)この人でなし!」

 

神無「人じゃないですよ、魔王です」

 

ガイは状況が理解できず脳がショートを起こし地面に倒れる、それをアルテミシアとアレクが介抱する…

 

ーーーアンギャオオオオーーーン!ーーー

 

ゴジラは熱線を吐きキングライザー三体を熱線で再生装置ごと焼き切り上半身が崩れ落ち大爆発を起こす、ゴジラと炎の極王は八岐大蛇に突撃し殴りかかるも八岐大蛇は火炎放射を吐きゴジラと炎の極王は両腕をクロスして防ぐも余りの威力に腕の岩石が壊れ始めゴジラも腕が焼け落ち、挙句には八岐大蛇の首の二つが炎の極王とゴジラを噛み砕き神無は炎の極王とゴジラの呪力回路を断ち炎は消えただの岩石と化しゴジラも光の粒子となって消え失せる

 

神無「銃展開、グレゴリオの聖歌隊」

 

ならばと神無は八岐大蛇を囲む様に銃器を展開し八岐大蛇に全弾放射し、更に天上より何千何百にも束ねられた赤き火花が融合させた強大な紅蓮の神槍を落とし八岐大蛇を攻撃する、グレゴリオの聖歌隊も銃器の弾もレーヴァテインを刻んである為鋼が苦手とする熱、炎の属性である為八岐大蛇に大なり小なり傷を与えるはずだが…八岐大蛇は無傷であった

 

神無「ま、製鉄と深い関わりあるし火の神格も持ってるから効かないか」

 

耶倶矢「はぁ!?確か鋼てクソ硬くて不死身なんでしょ?!それに蛇も不死だから…弱点がないなんてチートよ!チート!」

 

耶倶矢は八岐大蛇の出鱈目さに文句を言う…だがこれがまつろわぬ神、理不尽の極まり(魔王も同じだが)弱点をついたからと言って簡単に死ぬほど容易い存在ではない…例えそれが完全なまつろわぬ神でなくとも…だ

 

白の女王「更に…私のポーン達も出してあげますわ…さて私とは違う魔王さん?勝てますの?」

 

神無「……クソ餓鬼が…調子乗るねぇ…いいだろう格の違いを見せてやろう…だけどこっちは手負いだから二対二にしても構わないよね?と言うわけでこいヤマタノオロチ」

 

ーーーギャオオオオオオオオ!ーーー

 

折紙「…!東宝の魔王ヤマタノオロチ!?」

 

神無がギガダークナイザーから出したのは八岐大蛇と同じ八つの首に胸に巨大な口を思わせる牙、胴体より長い巨大な尾を持った紅い竜の姿の怪獣魔王 ヤマタノオロチ…奇しくも神話の八岐大蛇と邪神 月読尊が変身した神ではなく怪獣のヤマタノオロチが出会う

 

夕弦「指摘…あっちも魔王(精霊)でこっちも魔王(カンピオーネ)と魔王(ヤマタノオロチ)…ややこしいです」

 

耶倶矢「私も思った…ヤマタノオロチと八岐大蛇の区別も難しいのに魔王が三人も…」

 

夕弦は魔王が三人いることにややこしく感じ頭を抱え、耶倶矢も同調する

 

白の女王「では始めましょうか!神殺しの魔王殿、私白の女王がお相手「煩い」そげぶぅぅ?!?」

 

リク「相手まだ台詞言ってるのに会話を遮って殴った!?」

 

ガイ「しかも女なのに顔面を!?しかも結構吹き飛んだ!?」

 

士道「俺達が出来ない事を平然と軽々しく実行するなんて!」

 

折紙「そこに痺れないし憧れない!でも何処かカッコいい…と思ったり…しない…」

 

白の女王がカッコをつけようとすると神無は空間転移で白の女王の目の前に現れ魔術で強化した腕で白の女王の顔面を殴り飛ばす、その光景に全員が唖然とする。一回顔面を殴られた鏡花は驚かないが普通は女子の顔面は殴らない

 

神無「カッコつけてる暇があるなら早く来い」

 

白の女王「ぶち殺しますわ…ぶち殺してあげますわ!イケェ八岐大蛇!」

 

神無「迎え撃てヤマタノオロチ!」

 

ーーーギャオオオオオオオオ!ーーー

 

ヤマタノオロチは八岐大蛇と白の女王に向かって八つの首から高熱火炎を放ち更に目から放つ覇帝紅雷撃で八岐大蛇を迎え撃ちが八岐大蛇も火焔放射を行い相殺する…どころかヤマタノオロチの高熱火炎と覇帝紅雷撃を押し返しつつあった…体格や技の多さではヤマタノオロチが勝っていてもまつろわぬ神手前の八岐大蛇には力、防御、威力では劣っているのだ

 

神無「……そのまま踏ん張れ、僕は対象を潰「誰を潰すのでしょう?」!」

 

白の女王「残念ながら…私も空間移動が出来るもので!」

 

白の女王は射手の弾(クァサト)で空間転移し短銃を突きつけ神無の頭部を打つ、神無の額から血が飛び散るが神無は倒れず白の女王を見つめ傷がだんだん塞がっていった

 

神無「これしきで死ぬとでも?」

 

白の女王「まさか…ここからが本番ですわ…殺して差し上げますの」

 

神無「上等」

 

神無は七星剣を放ち異なる軌道を描くライトニング・ピアスを白の女王に放つが白の女王は冷静に天秤の弾(モズニーム)を放ち空間の因果を逆転させ七星剣を神無の方向に逆転させるがライトニング・ピアスは神無に当たる前に再び軌道を変え白の女王に向かって行く、咄嗟のことで判断が遅れ七星剣に当たってしまい射手の弾で八岐大蛇の頭部に転移する

 

白の女王「まさか逆転させた技を打ち返すとは……ならば巨蟹の剣(サルタン)」

 

白の女王は軍刀を縦に空間を切り裂くと見えない刃となり空間を切り裂き神無の方まで飛んで行くが神無はその技を座標移動で転移、白の女王に返し白の女王は避けるも八岐大蛇の皮膚に傷を負わす

 

白の女王「……ポーン達!数で押しなさい!ルークも魔王と対峙!八岐大蛇は砂鉄を!」

 

白の女王は軍刀を上げポーン達に神無を取り囲むよう命じポーン達は神無とヤマタノオロチを囲む、ヤマタノオロチは首を回転しながら高熱火炎や覇帝紅雷撃を放つも何しろ数が多く全然減らない…数は数百程だろうか…魔王にとってはゼロに等しいが

 

神無「プラズマ・フィールド」

 

神無は素早く呪文を唱え周囲1キロほどの魔法陣を展開、ガイ達や自分とヤマタノオロチを対象から外し雷撃を放ちポーンとルーク達を魔法陣から放つ雷撃で焼き殺す、例え空に逃げようが地上を走って逃げようが無駄、魔法陣は常に放電し歩く者を雷で焼き空を飛んでいても地上から無数の稲妻が天に向かって放たれポーン達は逃げる間も無く死亡、白の女王も呆気なく死んだ部下を見て目を開いたり閉じたりを繰り返す

 

白の女王「は……?これが魔王…?巫山戯るのも大概にしてくださいませ……」

 

神無「は、これくらいで自信をなくしてちゃ……ゲフ」

 

鏡花「!神無!」

 

ーーーギャオオオオオオオオ!?ーーー

 

神無は白の女王を嘲笑しようと何か言おうとするが急に口から血を吐く、ちょっとやそこらではないヤマタノオロチの背中がちょっとした血溜まりになったぐらいだ

 

耶倶矢「やはり……」

 

ガイ「あいつ……」

 

白の女王「………あは…あははは!何ですの!本当に弱ってるじゃないですか!なら勝算はありますの!八岐大蛇!砂鉄の嵐を!」

 

八岐大蛇は西風より砂鉄を飛ばしヤマタノオロチに砂鉄を浴びせ砂鉄同士を磁力で引き合わせヤマタノオロチを地面に拘束する…が神無が手をヤマタノオロチに触れた瞬間砂鉄が消えヤマタノオロチも自由となる

 

神無「……舐めてるんじゃねえよクソ餓鬼…ま、時間ないし…手っ取り早く終わらせよう」

 

神無は擬似霊素粒子粉末(パラ・エタリオンパウダー)を振りまき人工精霊を作り出し白の女王に向かわせる、白の女王は自分の魔王である狂々帝(ルキフグス)の短銃で攻撃しようとするが…弾が出てこず彼女の左手(ハーズ・レフト)で白の女王を切り刻み、彼女の怒り(ハーズ・レイジ)で肌を焼く

 

白の女王「何故ですの!?何故魔王が…」

 

神無「…僕が奪ったからだよ…ほら頭上見てみな?」

 

神無が指差すと白の女王の頭上には何処と無く日本の刀の様に見える両刃の剣が現れる…これは神無の権能「竜の死の林檎(ドラゴニア・デットアップル)」で白の女王の能力魔王の能力を一時的に奪ったのだ…奪ったのは銃から放つ弾のみだが…剣しか使えなくなった白の女王にとって悪手であることは変わらない

 

神無「……八岐大蛇もそろそろご退場願おう、超電磁砲(レールガン)、竜王の殺息(ドラゴンブレス)、原子崩し(メルトダウナー)硫黄の雨は大地を焼く」

 

 

上空に50ほどの『灼熱の矢』が出現し、吊り天井のように降り注がせ全身を焼き、コインを弾いてレールガンを放ちもう一つの手から手から竜王の殺息を放ち、原子崩しを巨大な極太の光線として放ち八岐大蛇の首を三つ消滅させる、白の女王と八岐大蛇は逃げようとしてもペクスヂャルヴァの深紅石で足から見えない力を這い上がるようの感覚とともに骨の関節を強引にずらす痛みに近い激痛を発生し二人は動けなくなる、その隙にヤマタノオロチが接近し八岐大蛇の首をヤマタノオロチの首二つずつ噛みつき合計四本の首を捻じ切る

 

神無「トドメ……」

 

神無はヤマタノオロチの背から降りギガダークナイザーにヤマタノオロチを戻して神無は竜化し白龍となり空高く舞う…その隙に白の女王は逃げようとするが両刃の剣が白の女王の胸に刺さり逃げられなくなり龍は全身に雷を纏いながら回転して突撃首一本だけになった八岐大蛇は火焔放射を放つもそれをはじき返しながら八岐大蛇にぶつかり八岐大蛇の肉体を抉り八岐大蛇は全身バラバラとなりながら絶命白の女王は地面に落ちる

 

神無「……あんまり竜化できないから…」

 

神無は竜化を解くと白の女王の前に現れ白の女王を睨みつける

 

白の女王「馬鹿な…私が…負ける…なんて…」

 

神無「煩い…さっさと死ね…でもその前に」

 

神無は手に魔術を起動させ殺そうとするが思い出したように白の女王の胸に腕を差し込み白の女王の霊結晶(セフィラ)を抜き取る

 

白の女王「が……!貴様…何を……!?」

 

神無「……研究?じゃもう用済みだから死ね」

 

神無は吐き捨てるように言うと両刃の剣を動かし白の女王の首を切り落とす、白の女王はそのまま光の粒子となり霧散…そんな白の女王の最後を見ても神無は何ともおもわずそのまま鏡花の所に行こうとするが再び血反吐を吐く

 

鏡花「神無!」

 

神無「……ふむ…やはり力加減を間違えたか…はぁ…鏡花、夕弦、耶倶矢…帰るぞ」

 

神無は指を鳴らすと鏡花達を座標移動で自分の近くに引き寄せそのまま撤退しようとする…がその前にガイが神無に向かって叫ぶ

 

ガイ「待て神無!!お前にはまだ聞きたいことが…」

 

神無「……ならまた使者を送るので…その時に…話しましょう…では御機嫌よう…」

 

神無はガイに言葉を言い終わると現れた時と同様素早く去っていた…その後には沈黙のみが残る

 

士道(……あの人は…やっぱり…あの時の…)

 

折紙(私達を……両親を…助けてくれた…)

 

その中で士道と折紙だけは神無を見て昔を思い出していたようだった…

 

 

 

 




【魔王 ヤマタノオロチ】
全長 66メートル 体重五万トン
必殺技 覇帝紅嵐舞
邪神月読尊が天照大神が治める世界を滅ぼし自分が支配しようと企み変身した姿、今回は神話の八岐大蛇と戦い大きさや技の種類などはこちらが有利だったが相手の方が技の威力と防御力が段違いで苦戦した…相手が本当のまつろわぬ神ならもっと危険だったと本能的に感じていた

……全然お気に入り増えないな、新作の小説…もし良ければ呼んでくださいね…やっぱり文章が下手くそなのかな…それに一話が肝心だしな…最初が面白くないと…人気でないんだろうな…はぁ…すみません愚痴を言って…次回もお楽しみに!


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九十二話迫るは鳥と獣、巨人を襲う

今回は字が少ないから読みやすい…はず…さて今回は登場二回の奴です、そしてあのトラウマ怪獣も…こいつらの接点は三回テレビに連続で出演した繋がり…ん?スペースビーストは三回以上出てる?…スペースピーストは例外です

ゴジラ「で新作の方はどうだ?」

……二作書いてると全然筆が進まないしとあるもそんなに詳しくないから中々進まない(白目)本当に他に人気がある人はすごい…逆に人気がなくて…ま、人気がないてことは誰も期待してないて事だから気楽に行くか…と思ってたらお気に入り三件来て嬉しいです!

ゴジラ「良かったな……」

無駄な前書きすみません…ではお楽しみ下さい



ゲファレナー「……あの子達は失敗したみたいね…でもあれは囮…本命はこっちよ…」

 

淡島…そこに翼が生えた女が立っていた…そこには魔法陣…まつろわぬ神の降臨の儀を行い今まさにまつろわぬ神が降臨しようとしていた…それは日本の国生みの神にして蛇の夫婦…日本のビックネームである

 

ゲファレナー「さて……二体で一人のまつろわぬ神の夫婦とその三兄弟に…勝てるかしら?」

 

 

 

リク「レム…ここなんだね?メッセージの指示した場所は?」

 

レム『はい、ここで間違いありません』

 

リクはレムと通信して場所を確認する…リクの他にもユートムを通じてレムもリクを見守っておりリクの近くには士道や折紙、十香、四糸乃、狂三、凜祢、琴里、令音、真那もいる…何故こんな所にいるかというとフラクシナスに謎のメッセージが届きそのメッセージに指定の時間に書かれていた公園へ来ているのだ

 

令音「……リク君、一つ聞いて良いかな?あの時の少年…確か神無と言っていたね…あれが君が前に言っていたレイオニクス?とか言う少年なのかな?」

 

リク「……はい…でも顔は同じでも…何処か…変わっていました…外見とかじゃない…多分中身が…変わっていました…」

 

リクは何処か悲しそうに言うとまだ使者は来ないのかと辺りを見渡す

 

リク「で指定された場所はここのはずなんだけど…あれ?あの人達は…」

 

ガイ「………ここか指定された場所は?…てリクじゃないか」

 

リク「ガイさん!何でここに…」

 

アイク「何…謎のメッセージが矢文で届いてね…ここに来たんだよ…君達もかい?」

 

ガイはエレン、アレク、アルテミシアと共に指定されたら場所におり、リク達も近寄って同じ様に彼等もメッセージを受け取った様だ…彼等は矢文らしいが…

 

琴里「確か…あんたは…DEM社の社長じゃなかったかしら…そんな奴がどうしてウルトラマンの人と一緒に……」

 

アイク「正確には…元社長だよ…ロジャー・マードックて奴に乗っ取られてね…追い出されたのさ…情けない事にね…」

 

真那「アイザックさん…」

 

アイクは琴里に精霊を殺す会社のボスがここに何故いるのか睨みつけながら質問するが実はロジャーという取締役に会社を乗っ取られていたのだ…真那はアイクと面識があるため複雑な表情となる

 

エレン「真那……久しぶりです」

 

アルテミシア「折紙ちゃんも久しぶり、美紀恵ちゃんは元気」

 

真那「エレンさん…お久しぶりでやがります」

 

折紙「アルテミシア……久しい…」

 

真那と折紙は面識があったアルテミシアとエレンと会って嬉しそうだった…エレンと真那はDEM社で一緒に働いており特訓を何度もある、アルテミシアは折紙と同じASTで働いていた時の同僚である

 

アルテミシア「それが折紙が言ってた士道君?私はアルテミシア、宜しくね」

 

エレン「初めまして、私は世界最強の魔術師であるエレンです…ま、所詮はこの世界での最強ですが…」

 

真那「エレンさんはとっても強いんでやがりますよ!アルテミシアさんも凄くて…」

 

ガイ「ああ…筋もいいし結構強いと思うぞエレンとアルテミシアは」

 

ガイや真那もお墨付きの実力を持つ最強の魔術師 エレンにアルテミシア…リクは思い出したかの様にガイに尋ねる

 

リク「そう言えばガイさんはどうして此処に?」

 

ガイ「ん?……そうだな…俺は銀河をさまよっていたら…気づいたら此処にいた…だが来る前に…誰かに呼ばれた気がしたな…」

 

狂三「誰かに……もし意図的に呼んだとしたら…誰なのですか?」

 

リクは前から疑問に思っていたガイが何故此処にいるのか聞いてみるとガイは誰かに呼ばれていつの間にかこの世界に来たと話し狂三は誰が呼んだのか?と考える

 

アイク「……しかしもう予定の時間なのに使者の姿が見えない……約束も守れないのか?」

 

琴里「ボスがしっかりしてないと組織はダメになるのよね…でもあの魔王とか言われてた奴は……無能てわけじゃあ無さそうよね…」

 

四糸乃「……遅いですね………?」

 

よしのん『遅いねぇ?…あれ?』

 

アイクと琴里は予定の時間を過ぎているのに使者の姿が見えないのでぶつぶつ文句を言い始めている、四糸乃と暇を持て余し近くにあった噴水を見て見ると……そこには

 

ラヴクラフト「……………(プクプク)」

 

四糸乃「何かいるぅぅぅぅ!!?」

 

士道「どうした四糸乃!?てうわ!?何かいる!?」

 

折紙「本当だ…何か浮いてる!?」

 

四糸乃が噴水を覗き見るとラヴクラフトが水の中にいた、しかも四糸乃をジロと見て何か言おうとしたのか口を動かすがプクプク言ってあるだけであった…それを見た四糸乃は仰天し泣きだし士道と折紙…その他の人間もラヴクラフトを見て驚く

 

琴里「誰よあんた!」

 

ラヴクラフト「…………ハワード…フィリップス…ラヴクラフト……」

 

アルテミシア「?それて…クトゥルフ神話の作家さん…?何かのコードネーム?」

 

琴里は突然現れたラヴクラフトを見て正体を聞くがラヴクラフトは自分の名前を言っただけでありアルテミシアは自分達の世界で名の知れた文豪の名前だった為コードネームか偽名かと疑う

 

ラヴクラフト「……じゃあ…行こうか…」

 

ガイ「……使者にしては無愛想だな…「ふん、使者はそいつだけではないぞ?」!」

 

ガイがラヴクラフトが使者と思うと頭上から声が聞こえ上を見ると空間が割れヤプールが現れる

 

ヤプール「使者はこの俺だ…ラヴクラフトは単に水浴びをしていただけだ…」

 

十香「ヤプールではないか!?いやそれよりも唯水浴びしていただけなのかこいつは?!しかも噴水で?!」

 

ヤプールは使者は自分といい十香はヤプールが現れた事とラヴクラフトが単に水浴びしていた(しかも噴水)に驚く

 

ヤプール「貴様がベリアルの息子か…お前の父親には一度破れ部下を取られたことがあってな…」

 

リク「…………(ヤプール…ウルトラマンの宿敵…父さんの恨みを僕にぶつける気か?)」

 

ガイ「ヤプール…リクに手を出したらタダじゃあ…」

 

ヤプールが何やら怪しげな雰囲気を出し全員が戦闘態勢に入りかけたその時

 

ヤプール「うむ、ベリアルの息子なだけあって素晴らしい才能だ、若きウルトラマンよあのベリアルを父に持ったことを誇るがいい、例えクローンでも貴様は立派なウルトラマンだ」

 

リク「…………………え?」

 

ヤプール「それとウルトラマンオーブよ、こないだの戦いは見事であった、臨機応変なフージョンアップ!流石はキングベムラー、マガタノオロチなどの猛者を倒しただけはあるな…期待しているぞ」

 

ガイ「…………………ん?」

 

ヤプール「そして人間…確か五河 士道といったな!精霊を救おうとする心意気、素晴らしく思うぞ!何か困ったことがあれば俺に言ってみろ、出来るだけのことはしてやる!」

 

士道「…………あれ?」

 

全員、自分達が思っていたヤプールの性格が違いフリーズしてしまう…だがヤプールはそれに気を止めず再び空間を割り割った空間を指差す

 

ヤプール「さあこの空間に入るがいい…言っておくが罠ではないからな…このヤプールそんな卑怯は行わぬ」

 

レム『過去に幾度なくしたことがあるのにですか…』

 

ラヴクラフト「……めんどくさい……はやく…帰りたい……」

 

ガイ「こいつに至っては帰りたいだけだろ」

 

全員がヤプールが割った空間を怪しみ…誰も入ろうと…

 

士道「これがヤプールがいつも割って出て来る異次元か!」

 

折紙「激写!(パシャパシャ!)」

 

十香「おお!中は広いぞ!」

 

「「「「「「警戒心皆無か!?」」」」」」

 

馬鹿達は警戒心ゼロでそのまま空間に入っていきガイ達はずっこける…そして「あー、もうどうとでもなれ!」と言った表情で空間に入っていき、最後にヤプールとラヴクラフトも入り空間は元に戻り消えていく

 

 

ヤプール「この空間なら誰にも気づかれぬ…ではお主達に我が主人である神無について本人から聞くがいい」

 

ガイ「?……嬢ちゃん達と知らない奴はいるが…神無はいないぞ?」

 

ヤプールの異次元空間に入ると、耶倶矢と夕弦は外套を着た人物…ドストエフスキーがいたが肝心の神無がおらずただ中央に翼が生えた黒い竜の像が置いてあるだけである…すると黒竜の像の目が赤く光り像の口が開く

 

神無『残念ながら僕はそちらに行くことが出来ませんので…この像を通じて話させてもらいます』

 

リク「!……遠距離通話みたいなものか…」

 

琴里「まあいいわ…貴方には聞きたいことが沢山あるのよ…貴方は何者なのかしら?」

 

神無『……ま、いいでしょう…僕は…』

 

黒竜の像が口を開けて放ち出し最初は驚いていたガイ達だがこの前の戦いを思い出しそのくらい普通かとすぐ冷め琴里が黒竜の像を睨みつけ神無の正体を脅すかのように聞き神無は…正確には像の口が動き正体を言い出した

 

神無『僕はとある世界で神を…「バオオオオォォォォォォォォォォ!」…でして他にも魔王が「グルルルルン!グワッ!」してね、何とか「ゴアアアアアアァァァ!」です…そして「ピュアァァァ!」……と言うわけでこれが僕に起こった出来事の全てです』

 

「「「「「「いや怪獣の声しか聞こえなかったんだけど!?」」」」」」

 

神無『あ、グランドギドラ、巻き戻して上条さんがヴェントをそげぶする所もう一回』

 

ガイ「とあるだな!?とある魔術の禁書目録IIだろ絶対!?怪獣も見てるのか?!」

 

怪獣の声に邪魔され神無の言っていることは何一つ聞き取れなかった…

 

神無『と言うことで後はドストエフスキーに聞いて下さい…これから行くところがあるので……』

 

琴里「いや聞こえてなかったんだけど!?」

 

神無は一方的に通話を切り黒竜の像の赤く光っていた瞳は元に戻る…全然話が聞けなかった琴里達はどうやって聞こうと考えていたが

 

レム『…俄かには信じられませんが神を殺して魔王となり、彼以外にも魔王がいてそれぞれが人物よりも攻撃力や防御力が高いとは…その世界はヤバいのでは?』

 

リク「え?!レム内容分かったの!?」

 

レム『はい、怪獣の騒音のみを私が聞かないようにすれば平気です…私が聴いたところによりますと、神無はとある世界で神様を殺し魔王となり自分以外にも魔王がいてその中では自分は技の威力が弱い方と言っていました』

 

琴里「あれで!?他の奴らは何なのよ!?世界が終わるじゃない!?」

 

レムだけは聞こえていた様で内容を話すとガイ達はあれで弱い方と聞いて全員が世界が滅ぶだとと叫ぶ

 

令音「ま、まあここには精霊の力を封印できるシン(士道)がいるんだ……今更神様なんて…驚きはするが…」

 

琴里「そ、そうよウルトラマンもいるこのご時世に…殺すのは予想外だけど…」

 

ドストエフスキー「……お話よろしいでしょうか?」

 

令音や琴里達は神様(まつろわぬ神)や魔王(神殺し)など訳のわからない単語を聞いて頭が痛くなるがドストエフスキーが声をあげた為全員がドストエフスキーの方を向く

 

ドストエフスキー「皆様は聞こえなかった様ですが…ボスは私に皆様を我等が拠点 白鯨にお連れする様に言いました…」

 

ガイ「白鯨………そこが拠点か…なら早く連れてて「ですが…」?」

 

ドストエフスキーは連れて行くと言うが服の中から何かを取り出す…ダミースパークだ

 

ドストエフスキー「まずは…試練から…何事も試練なくては…ね」

 

【ダークライブ!ホロボロス!】

 

【ダークライブ!バードン!】

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!ーーー

 

リク「!怪獣!?」

 

ドストエフスキーはホロボロスとバードンを召喚しガイやリク達だけでなくヤプールや耶倶矢達も驚いていたことからドストエフスキーがホロボロスを召喚すること知らなかった様だ

 

ドストエフスキー「更に…」

 

【ダークライブ!グリーザ!】

 

ーーーキャホホホホホ!キャホホホホホ!ーー

 

ダミースパークにグリーザのスパークドールズをスキャンしダミースパークからダークサンダーエナジーを放ちバードンとホロボロスの体に当て体の中にダークサンダーエナジーが迸り…ホロボロスは四足歩行から二足歩行へと進化する、バードンもホロボロスも目が赤くなり明らかに強化されていることが伺える

 

ヤプール「ホロボロスが立った!?」

 

ドストエフスキー「……この怪獣達に勝てれば白鯨へお連れしましょう…行きなさいバードン、ホロボロス」

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!ーーー

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ガイ「チ!リク!」

 

リク「はい!」

 

【ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!】

 

【ウルトラマンジード プリミティブ!】

 

ホロボロスの前にはオーブ、バードンの前にはジードが現れ二体と交戦を始める、バードンは手始めにボルヤニックファイアを吐きジードをそへを華麗に避けレッキングリッパーで毒袋を破壊しようとするがバードンはレッキングリッパーを避け翼を広げ接近し嘴のシャークノーズでジードを貫こうとするがジードは拳を突き上げバードンの顔面を叩きつけバードンは地面に落ちる

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスは紫色の斬撃波を放ちオーブはそれをスペリオン光輪を放つもボロボロクローで弾き返し俊敏な動きでオーブに近づくがオーブは手を合わせオーブ水流を放ちホロボロスは軽く後ろに後退する

 

ドストエフスキー「さて…彼等は勝てるのでしょうか?」

 

琴里「あんた…一体何のつもり…?何でこんなことを……」

 

ドストエフスキー「……そうですね……一言言うなら…ボスが信頼するウルトラマンやらが…何処まで強いのか…知りたいのです…」

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!ーーー

 

ドストエフスキーはそう言って不敵に笑うと怪獣達の方を見る、バードンとホロボロスはジードとオーブを苦しめる、バードンは突風でジードを進み辛くしその隙にジードに向かって飛びジードに嘴を当てようとするがジードは嘴を掴み抑えるがバードンが全体重を乗せてジードを地面に押さえつける

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!ーーー

 

ジード「シェァ!?」

 

バードンはジードに毒を流しこもうと嘴をジードに刺そうとするがジードはそれを体を少し動かして避け、バードンはひたすらジードに嘴を刺そうとするが首を動かして避け続ける

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスは俊敏な動きでオーブにボロボロクローで斬り裂き飛び蹴りを食らわしオーブの首を絞め地面に叩きつける

 

オーブ「ぐおぉ!?」

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスはボロボロクローでオーブの体を切り裂くラッシュ攻撃「メガンテクラッシャー」でオーブを何度も斬り裂きラッシュの終わりに爪をカラータイマーにぶつけオーブは吹き飛んでしまう、ジードもバードンに肩を掴まれ翼で往復ビンタされ最後に思い切りぶん殴られオーブの所まで吹き飛ぶ

 

ジード「痛い…!往復ビンタとか…絶対このバードン仕込まれてる…」

 

オーブ「そうだな…ダークサンダーエナジーを喰らっても暴れたりしない…逆に俺達はダークサンダーエナジーの攻撃を喰らうと弱体化する…」

 

グリーザが放つダークサンダーエナジーはウルトラマンを弱体化させ怪獣を強化する…しかも恐怖で暴れたりしない、弱体化したウルトラマンに強化された怪獣…正に絶望的な展開である

 

ヤプール「うむ…いい展開だ」

 

ドストエフスキー「そうでしょう…これではウルトラマン達に勝ち目は「いや違う」?」

 

ヤプール「これしきでは…ウルトラマンは倒せんよ…これしきで倒されるのなら…俺がウルトラマンに倒される訳がないからな」

 

ヤプールはそう言ってドストエフスキーに笑いかける

 

オーブ「……弱体化か…オリジンに百年も変身できなかった俺にとっては…これくらいのハンデ…軽いな」

 

ジード「……僕も…皆に信用されるまでの頃と比べれば……それにこれより強い奴等と戦ってきたからね!」

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!ーーー

 

オーブとジードは立ち上がりホロボロスは紫色の斬撃波を、バードンはボルヤニックファイヤを放ちジードとオーブにトドメを刺そうとするがジードがジードバリアを張りそれを防ぐ

 

オーブ「交代だ!ジード!」

 

ジード「はい!」

 

ジードはホロボロスへと、オーブはバードンへと戦う相手を変え戦いに挑む

 

オーブ「シャットダウンプロテクト!」

 

巨大な球体を作り出し、その中にバードンを隔離し空へプロテクトを突き飛ばす

 

ーーーキイィエエエエエエェェェッ!?ーーー

 

オーブ「これで……終わりだぁぁぁ!スペリオン光輪!」

 

オーブはスペリオン光輪を投げその瞬間にプロテクトの一部を解除しバードンの毒袋の毒腺を斬り裂き毒を逆流させバードンはプロテクトの中で苦しみ出しオーブがもう一度放ったスペリオン光輪で上半身と下半身に切り分けられて爆散しバードンのスパークドールズがドストエフスキーの足元に落ちる

 

ジード「ジードクロー!」

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ホロボロスとジードはお互いのクロー(ボロボロクローとジードクロー)でお互いを激しく斬り合いクローとクローをぶつけ合う

 

ドストエフスキー「……おかしいですね…私の計算では倒せるはず…」

 

耶倶矢「ふ、所詮は計算よ…お前が考えていたウルトラマンの実力は…読み違えたのであろう…」

 

ヤプール「これしきではウルトラマンは倒れぬよ…」

 

夕弦「当然、これまで倒されてきた夕弦達ならウルトラマンの実力ぐらい分かります…あの程度で倒せるなら…ドラゴリー達なら倒せてきました」

 

夕弦達はこれくらいの敵(ボロボロス、バードン)で倒せる敵ではないと知っていた、ドストエフスキーはあくまで数値と戦いしか見ていなかった、対して耶倶矢と夕弦、ヤプールは何度もウルトラマンと戦ってきたのだ…実際に戦うのとただ傍観していたなら…どっちらが実力差を知っているか一目瞭然だろう

 

ーーークオオオオォォォォォォォンンンッ!ーーー

 

ジード「はぁ!!」

 

ホロボロスの右腕のボロボロクローとジードクローがぶつかり合い拮抗する…だが

 

オーブ「トゥリャ!」

 

ーーークオオオオォォォォォンンンッ!??ーーー

 

ジードクローでホロボロクローを押さえつけている間にオーブがパワータイプの力を引き出し拳をボロボロクローに叩きつけ破壊する

 

ーーークオオオオォォォォォォンンンッ!?ーーー

 

オーブ「とりゃあ!ジードトドメだ!」

 

ジード「はい!」

 

二人はホロボロスに蹴りを腹に入れた後光線の準備をする

 

オーブ「スペリオン光線!」

 

ジード「レッキングバースト!」

 

ーーークオオオォォォォォォォンンンッ!?ーーー

 

二つの光線が合わさりあいホロボロスに命中しホロボロスは暫く耐えきりオーブとジードに向かって歩き出す、それを見たオーブとジードも光線の威力を上げるがホロボロスはそれを耐えきりオーブ、ジードに爪が当たる距離まで近づくが……そこで力尽きその場で爆散する、そしてホロボロスのスパークドールズがドストエフスキーの足元に転がってくる

 

ドストエフスキー「…負けましたか…」

 

琴里「……じゃあ早く白鯨とやらに案内しなさい」

 

ドストエフスキー「……はぁ…ぼくが作戦を誤るとは…せめてゴジラを連れてくるべきでしたか…でも…彼はいま瞑想中でしてね」

 

十香「瞑想………?」

 

十香がドストエフスキーの気になる単語を聞いたがそれより先にヤプールが空間を割りドストエフスキーとヤプール、夕弦、耶倶矢は先に入っていく…琴里達は詳しく話を聞くため割れた空間に入っていく…

 

 

 




【火山怪鳥バードン】
身長 63メートル 体重33,000トン
必殺技 ボルヤニックファイア
昭和では初めて3回にわたって戦った強豪、地球産では最強…かと思ったがガタノゾーアという規格外がいるのでノーマル怪獣では最強クラス、大怪獣バトルでもリフレクト星人が地球最強怪獣と自信満々に使役していたが…何故地球の怪獣をリフレクト星人が…?と疑問に思っていた…同じく3回にわたってテレビに出演したホロボロスとタッグを組みジードを苦しめたがオーブにあっさりと倒された

バードン最近見ないな…さて次回はまつろわぬ神戦、怪獣成分は少なめ(怪獣は出ます)因みに出てからまつろわぬ神は蛇で夫婦…凄い有名ですよ…知らない人はいないと思うな…ではまた次回!


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九十三話淡島決戦

今回はかなり急展開、かつ分かりにくい……何故だ?一話で終わる予定が二話に…そして随分先に登場するはずだった中ボスが…これも全部日本神話の神様達が強すぎるから二話じゃ倒し切れないんだ…日本神話て凄いね

……怪獣の出番が少ない…何故だ?


ドストエフスキー「ようこそ…ここが我等の拠点 白鯨です…」

 

琴里「甲板……フラクシナス同様、空にあるのね…」

 

エレン「まあどこも同じですが…空中要塞はロマンがありますからね…」

 

士道「ガイアのエリアル・ベースみたいな感じが…」

 

ガイ達はヤプールの空間を通り抜け無事白鯨に辿り着いた

 

耶倶矢「そういえば我等は甲板しか見た事なかったな夕弦」

 

夕弦「同意、そうですね耶倶矢」

 

十香「ぬ?貴様らはこの者達の仲間ではないのか?」

 

十香はまだ中を見た事ない耶倶矢と夕弦にキョトンと首を傾ける

 

耶倶矢「仲間?ふ、笑止!我等は仲間ではない、我と夕弦は神無に勝つために神無の完全復活を目論んでいるのよ…」

 

夕弦「賛同、その通りです、夕弦と耶倶矢は神無を倒す為に協力しているだけです」

 

ガイ「こいつら意外とジャグラーみたいな奴なんだな」

 

ジャグラー「誰が似てんだよ」

 

ガイ「それはお前に…ん?」

 

夕弦と耶倶矢は神無に勝つ為復活の為に協力しているといいガイは変態ストーカー…ジャグラー見たいというが本人が横から登場した

 

ガイ「ジャグラー!!?どうしてここに!」

 

ジャグラー「就職したんだよ…これで無職の変態じゃなくなったんだよ!有職の変態だ!お前は無職のままなんだよ!このヒモトラマンローブが!」

 

夕弦「指摘、決着は変態じゃないですか…」

 

十香「ガイ、こいつは?」

 

ガイ「こいつはジャグラー…俺の親友で腐れ縁…で変態ぽいが根は真面目だ」

 

ジャグラーは無職ではないと自慢しとある世界でSSPに居候してヒモみたいな生活をしていたガイとは違うと喜ぶジャグラー…低レベルである

 

ヤプール「紹介しよう、我等の中で一、二を争う常識人こと夢幻魔神ジャグラス・ジャグラーだ」

 

凜祢「変態ぽい人が常識人て……この組織終わってるよ…」

 

ジャグラー「因みに俺と同じくらい常識人なのはヤプールぐらいだ」

 

狂三「………ヤプールが…もうこの組織フラクシナス並みにヤバいのでわ…?」

 

ヤプール(ウルトラ兄弟のストーカー)のジャグラー(ガイのストーカー)と言うダブルストーカーがまともと知りガチで狂三と凜祢はこの組織は大丈夫なのかと心配する

 

耶倶矢「まあいいドストエフスキーよ、さっさと案内するがいい」

 

夕弦「同調、早く案内しなさいドストエフスキー」

 

ドストエフスキー「ドストエフスキーじゃない桂…おっと間違えました…どうぞエレベーターが御座いますので…」

 

四糸乃「あの…石田ボイスだからて無理に真似しなくても……」

 

よしのん『どちらかといえば桂じゃなくてカオル君ボイスだよねぇ』

 

耶倶矢と夕弦は偉そうにドストエフスキーに命じドストエフスキーは軽くボケた後エレベーターに案内していく…

 

ドストエフスキー「先ずはここ…と言っても大した所では御座いませんが…休憩所みたいな所です」

 

琴里「いやメチャクチャ凄い部屋なんですけど!?外装みて大体予想してたけど金と銀…貴金属でできてる!しかも趣味が悪くない一種の芸術性を表現しきれてる!?」

 

耶倶矢「しかもドリンクバーからビリヤードまで!?しかも高そうな芸術品まで飾ってある!?何これ!?これ要塞じゃないでしょ!別荘!?」

 

ガイ「しかも風呂まであるだと!…後で入っていいか?」

 

全員が白鯨のたった一室みただけで凄いしかいえなくなっていた…ガイはドストエフスキーに風呂に入っていいかと聞き後で入って電気風呂やら温泉プール、泡が出る風呂など様々な風呂に入れてご満悦だったとか…

 

ドストエフスキー「因みにこの白鯨は主人の権能ですが…改造によりこの様な素晴らしい基地に…総勢数百億以上…芸術品の収集も入れれば数兆は…くだらないかと」

 

夕弦「仰天、兆までいきますか!?」

 

エレン「……しかも見た目だけでなくこの貴金属…恐らく魔術的防御も付加されていると考えられます…単なる美しさだけでなく機能美も備えられている様です…」

 

ドストエフスキー「で、こちらが怪獣達の瞑想の場となります」

 

ドストエフスキーが案内した部屋に入ると先程ヤプールの空間内で見た黒龍の像が置かれておりそこを中心に怪獣達が偶像を祀るかのように床に座り目を閉じて瞑想していた、像の近くにはガメラ達十二体が像を囲みながら瞑想しておりイリス、スーパーグランドキング、カイザーギドラだけは目を開けたまま祈りを捧げていた

 

十香「これは?」

 

ドストエフスキー「詳しくはぼくも知りませんがこの偶像…信仰力を呪力へと変換する権能らしくこれでこないだの魔術を酷使していた様です…簒奪した神は知りませんが魔術神であり龍であると言っていました…」

 

耶倶矢「ふむ…アジ・ダハーカか?いやあれは三つ首か」

 

琴里「一体何人の神様を殺してるのよ…しかし怪獣が偶像を祀るとか…シュールよね」

 

琴里の言った通り怪獣が偶像を祀って瞑想しているのはかなりシュールである…耶倶矢が言ったアジ・ダハーカは実は神無の第1の権能なのだが耶倶矢は知らない…ドストエフスキーも知っている権能はアジ・ダハーカとクロウ・クルワッハだけで全部知っている者はいない…神無は身内にも教えない秘密主義者だからだ…で当の本人はと言うと

 

アルテミシア「そういえばここのボスさんは?」

 

ジャグラー「ああ、何でも淡島にまつろわぬ神が出たみたいでな…そこに鏡花と向かったよ」

 

耶倶矢「何!?何故我らも連れて行かぬのだ!?」

 

夕弦「憤慨…夕弦達にも一言言って欲しかったです」

 

耶倶矢と夕弦が何故自分も連れて行かなかったのかと起こり始める…そんな二人に声をかける人物がいた

 

鴎外「まあ実際二人だと…足手纏いになるからね…正解だろう」

 

耶倶矢「誰…いやあの時いた奴か…」

 

鴎外「ウルトラマンの皆様、精霊の諸君初めまして…私はポートマフィア副リーダーこと森 鴎外だ…宜しく頼む」

 

夕弦「質問、鴎外さん、何故夕弦達は足手纏いなのでしょうか?」

 

鴎外「ふむ……ならついてくるといい」

 

鴎外は手招きしてこちらに来る様にいい夕弦と耶倶矢、そしてガイ達も鴎外についていく…そして辿り着いた場所はフラクシナスでいうと司令室の様な場所で国木田達が何やら指示を出しモニターに何か映っていた

 

琴里「へぇ……優秀そうな人材が揃ってるじゃない…」

 

乱歩「……なんだいこのちびっ子は…偉そうに…」

 

国木田「……偉そうだな…だが観察眼だけはいいな」

 

琴里は若干偉そうに白鯨の構成員の有能さを見ただけで知るが乱歩と国木田に軽く睨めれモニターに目を移すとモニターには二人の神と戦う神無と三人の神と戦う鏡花が映っていた

 

士道「この前の……!?」

 

ガイ「あれが……まつろわぬ神か…で?名前はなんなんだ?」

 

鴎外「日本の有名な神様だよ…二人の神は夫婦の神であり国産みの神「イザナギ」と「イザナミ」、三人の神はまつろわぬ神ではない…この前のヤマタノオロチと同じカテゴリー従属神レベルの神様「天照大神」「須佐之男命」「月読尊」だよ」

 

鴎外が言った神の名前は日本人なら知っていて当然のブックネーム、冥府の神 イザナミにイザナギ…そしてイザナギの両目と鼻から生まれた三貴子である天照大神、月読尊、須佐之男命である…ヤマタノオロチ並みのビックネームにガイ達も驚きを隠せない

 

ガイ「いや待て待て!まつろわぬ神が五体!?勝てるのか!?」

 

フィッツジェラルド「は、これだから素人は…イザナギとイザナミは一対の神だ…二体とはいえその実力は一体分のまつろわぬ神とほぼ同等…ギリシャや北欧にも三体一体の神がいる…それに天照大神達は従属神…カンピオーネにとって雑魚だ…ま、鏡花が相手なら最低死ぬかもしれんが…それに相手は五体ではなく【六体】だ」

 

リク「六体…?でも何処に…?」

 

フィッツジェラルドが溜息を吐きながらも説明しリクが一体足らないぞと思いモニターを見るが何処にもいない…と思うと地面が…否淡島の地面が手の形となり神無と鏡花を押し潰そうとする

 

アイク「あれは……?!」

 

乱歩「淡島てのはねイザナミとイザナギの子供でね…蛭子と同じ不具の子だったから捨てられて島になったとか…」

 

エレン「では淡島そのものがまつろわぬ神ということですか?」

 

鴎外「そういう事になるね」

 

淡島…淡島神と呼ばれ決まった形をしていなかった為イザナギとイザナミに捨てられた不具の子…つまり人の形ではなかったから蛭子と同じく捨てられたのだ…何故そうなったのかというとイザナミがイザナギに子作りに誘ったせいである、本来はイザナギがイザナミを子作りに誘わなければいけないのだがイザナミはそれを知らなかった…これは男性の方が女性より上という事を示しているらしい、そして大事なことだが二人は兄妹である、つまり近親相姦である…近親相姦は奇形児を産みやすい…この事から蛭子や淡島が奇形児だったのも頷ける…

 

令音「まつろわぬ神……聞いていた以上にも規格外過ぎるな……」

 

耶倶矢「だが六対二のは差があるのはないか!我らも連れて行けば良かったものを!」

 

夕弦「憤慨、その通りです夕弦達も連れて行けば…」

 

フィッツジェラルド「は、貴様らでは足手まと「じゃあ言ってもらおうか」な!?鴎外殿!?」

 

令音はまつろわぬ神の規格外に頭が痛くなり耶倶矢や夕弦は自分達も連れて行けば役立ったのにと怒るがフィッツジェラルドは役に立たないと言いかけたところで鴎外が行っていいよと言う

 

鴎外「じゃあ行っておいで…安吾君頼むね」

 

耶倶矢「鴎外話がわかるではないか!では我が宿命のライバルを助けに行ってくるか!」

 

夕弦「出動、行って来ます」

 

二人は眼鏡をかけた男性…安吾が空間魔法で開けた穴に入り淡島へ行く…それを見た国木田達は明らかに慌てて止めようとするが…もう既に行ってしまった

 

フィッツジェラルド「鴎外殿!これはどういうことだ!?彼女らを殺す気か!?」

 

折紙「そんなにヤバい相手なの…?でも精霊なら…」

 

乱歩「君達は馬鹿か?…いや疑問形は失礼だ…君達は馬鹿だ!精霊?あんなのまつろわぬ神なら雑魚に等しい…いやなまじ人間より強いぶん…地獄を見るのは明らかだよ…ボスが心配して連れて行かなかったのに…なんでいかせたのさ!」

 

フィッツジェラルドと乱歩は鴎外に避難の目つきを浴びせる…他のメンバーや空間魔法で淡島に繋げた安吾でさえ疑惑の目を向けるが鴎外は笑顔のまま呟いた

 

鴎外「何、現実を知ってもらうのも大事だ…そこで心が折れたらその程度…事さ」

 

 

耶倶矢「淡島到着!さて助けてやりますか!」

 

耶倶矢と夕弦は淡島に降り立ち鏡花と神無を助ける為に歩き出す…最初に見つけたのは鏡花…

 

夕弦「呼号、鏡花!助けに……」

 

夕弦が助けようとした先に鏡花は…三柱の神と互角に戦っていた

 

鏡花「斥力フィールド全開」

 

須佐之男命「むぅぅ…母上達に呼ばれたから神殺しの相手をすると思えば…小娘とは…だが油断していた…こやつ強いぞ」

 

月読尊「先の魔王の権能で強化されておるな…」

 

天照大神「ほう…中々やるようじゃの…だが我等三姉弟に勝てるか!」

 

三貴子は全員天叢雲剣を手に持ち鏡花を攻める…何故三貴子が天叢雲剣を全員持っているかというと、天叢雲剣の劔は元々は天照大神の所有物でありそれを八岐大蛇が飲み込み後に須佐之男命が献上し、月読尊は須佐之男命と同一視されているため(だから神話のエピソードが似ている)使用でき、須佐之男命は天叢雲剣の持ち主なので当然使える

 

鏡花「……来たれ四神、来たりて我を凶災から守り給え、邪を祓いたまえ清めためえ」

 

鏡花は予め神無に教えてもらった部下しか使用できない権能を発動する…すると鏡花の周りに魔法陣が四つ現れその中から玄武、朱雀、青龍、白虎が現れる…これぞ神無の権能が一つ黄龍より簒奪「五神召喚の大号令」である

 

鏡花「さあ…四神に勝てますか?」

 

天照大神「は…神獣を従者が呼ぶか…我等姉弟に勝てると思うなよ!」

 

朱雀「は……久しぶりに呼ばれたかと思えば…良いだろう日本の神々とは面白い!」

 

白虎「是非もねぇ!暴れ尽くすぜ!嬢ちゃん援護なら任しとけぇ!」

 

鏡花に向かって四神達はそう吠えると三貴子達も笑顔を浮かべ戦う…これを見た夕弦達はなんとも言えない表情になる

 

耶倶矢「……ここは大丈夫そうだね…神無の所行こう夕弦」

 

夕弦「……同調…そうですね耶倶矢」

 

二人は自分達では足手纏いだと感じ足早にそこから去る…なら神無なら手負いだし助けになると思い別の方向へ向かう…都合の良いことに爆音が聞こえる…そこにまつろわぬ神と神無がいるはずだ

 

耶倶矢「いた!」

 

耶倶矢が指差すとそこには神無とまつろわぬ神…イザナギとイザナミがいた

 

イザナギ「どうした神殺しの魔王よ…」

 

イザナミ「我等夫婦を倒すのではなかったのか?」

 

神無「………」

 

イザナミは全身に蛇…否八雷神が生えており頭に大雷神、胸に火雷神、腹に黒雷神、女陰に咲雷神、左手に若雷神、右手に土雷神、左足に鳴雷神、右足に伏雷神というイザナミの御子神を自分の武器として腐った体から生えさせてた…が既に黒雷神と土雷神、伏雷神、若神神の蛇の首は潰れていた…が残った八雷神達は口から雷撃を放ち神無を狙い、イザナギは手に十拳剣を持ち神無に斬りかかる

 

耶倶矢「ふ、苦戦しているようだな…」

 

夕弦「援護、助けてあげましょう夕弦」

 

耶倶矢と夕弦は霊装を纏い天使を出しイザナギとイザナミの前に姿を現わす

 

耶倶矢「我が宿命のライバルよ手を貸しに来たぞ!」

 

夕弦「同意、助けに来ました」

 

神無「!……馬鹿が…早く帰れ!」

 

神無は耶倶矢達の姿を見ると驚きと怒りで顔を染め早く帰るよういうが…

 

耶倶矢「照れるでない…単純に手助けに来ただけだ」

 

夕弦「一笑、さてこれで三対二に…」

 

夕弦達が何かイザナギ達に言おうとしたところで…口が止まる…地面に足が飲み込まれているからだ…

 

「母様と父様に手を出すな…」

 

耶倶矢「!?淡島の事を忘れていた…て小さい?」

 

地面が膨れ上がりそこから現れたのは一寸ほどの大きさのまつろわぬ淡島…正確には淡島神と同一化されるスクナヒコナ…のそれをモデルとする一寸法師の姿である…淡島はスクナヒコナ…一寸法師の原型と同一化されており淡島は小さくなり地面に潜り淡島の地面を操っていたのだが父と母の対決に水を差す無礼者を捉えに来たのだ

 

イザナギ「魔王との戦いを邪魔するのは無粋な…我が妻よ…頼む」

 

イザナミ「はい」

 

耶倶矢「ま…!?」

 

イザナミはそういうと黒い靄のようなものを地面に拘束された耶倶矢も夕弦に吸わす…すると体が焼けるように痛い…冥界の瘴気…イザナミは冥府の神、生物を殺すことに長けている…例え精霊であろうと生物…死からは逃れられぬ…

 

耶倶矢(え…嘘…こんな所で…呆気なく…終わ…)

 

神無「……たく」

 

耶倶矢達が走馬灯が見えて来た所で神無が空間移動で背後に現れ二人の背中を叩き権能で冥界の瘴気を解除し空間移動でイザナミとイザナギから逃げる

 

イザナギ「逃げたか………」

 

神無は森の中に隠れ耶倶矢と夕弦の呼吸が戻るのを見るとイザナギとイザナミの所へ行くとするが

 

耶倶矢「待て…我等も連れて行くがいい」

 

神無「………はぁ…そこで安静にしてろ」

 

夕弦「否定、夕弦達は戦え…」

 

そこで神無は夕弦の方を向き頭部を殴りつける、その次に耶倶矢も同じように殴り二人の襟首を両手で掴む

 

神無「お前らは馬鹿か?神の相手ができると思うか?精霊なんて所詮は神獣以上てだけだ…神様には到底かなわない…何故それに気づかない?」

 

耶倶矢「でも!あんただって同じでしょ!体がボロボロて…」

 

神無「馬鹿が、僕は魔王…神に対抗できる存在…簡単に死ぬか…それよりお前らは自分の命を心配しろ」

 

夕弦「考察…夕弦達の命?」

 

神無「お前ら言っただろ、二人で生きていたいて…なら命を粗末にするなよ……お前らどっちか死ねば生き残った方が悲しむし、お前らが死んだら…部下も悲しむからな…それくらい気づけ馬鹿共が…」

 

神無は襟首を離し二人を地面に落とすと空間移動で再び移動しその場には二人の沈黙のみが残る、神無が先程の場所に転移するとイザナギとイザナミは動いておらず待ったいた

 

神無「待たせてすみませんね…」

 

イザナギ「まあいいさ……魔王とはいえ我等の国の子…少しばかりの慈悲はやらぬとな」

 

イザナミ「我等はこの日の本に住む人間達を皆殺しにし新たな子を作らねばなりません」

 

神無「仲良いですねぇ…流石兄妹であり夫婦…兄弟や夫婦は所詮は他人と思っていましたが…兄妹(他人)で夫婦(他人)になる人はあまりいませんよ…」

 

そう言いつつも神無は竜王の殺息を放ちイザナミは八雷神を再生して雷光の如く放ち、イザナギは十拳剣で斬り裂く…そしてイザナギは十拳剣を持って神無を切り裂く…がそれは蜃気楼で神無は背後からライトニング・ピアスを放とうとするがイザナミが鬼…と言っても金棒を持った鬼ではなく昔ながらの鬼…正体が解らないもの…死霊や悪霊の類である幽鬼を冥府の神の権能で呼び押せ、神無を襲い神無は空間移動で逃げる

 

神無「優先する、魔王を上位に、鬼を下位に」

 

神無は光の処刑を使うと鬼達がくずれおちる…そしてすぐに優先を変え魔術を上位にし神を下位に変更する

 

イザナギ「ほう…キリシタンの神の子が処刑され神の子から人に成り下がった事をイメージとした魔術か…侮りがたい権能を持つな、同じ蛇として感嘆する」

 

神無「それはイザナギ様の持つ十拳剣…蛇や鋼、神、炎を切り裂く…神話であなたの息子迦具土を殺した事がその権能を表している…迦具土は鋼を意味しその身は蛇であり火の神である…それを切り裂いて殺した十拳剣は鋼、蛇、炎、神を切り裂く剣…そのせいで再生がうまく使えずクロウ・クルワッハの力も斬り裂かれて使用不可、ケッアルコアトルもテスカトリポカも倒されて泣きそうです」

 

イザナミ「おほほほほ…冗談が上手いようですね日の本の神殺しは…それでも尚妾達と互角に戦える技量は見事、同じ蛇の神格を持つと者として褒めてあげましょう」

 

イザナミとイザナギは笑い神無も笑うが…非常の不味い、イザナギは蛇(竜)殺しの力もある十拳剣…天之尾羽張は弱点であり再生がうまく働かない…そんな中空気の中に死の呪詛が振りまかれているのだ…権能無効の力があるからいいもの、それがなければとっくの前に体の自由が効かなくなっていただろう

 

神無「本当にお強い上に仲がよろしいようで…神話で離婚したのが嘘のようだ…まあ赤子を捨てた所は酷い夫婦と感じていましたが…何となく僕の両親を思い出すので不快でしたが」

 

イザナギ「そうか……貴様は蛭子や淡島と同じ不具の子であったか…」

 

イザナミ「お可哀想に……なら楽に殺してあげるのが慈悲という物…」

 

神無「ま…別に僕が不幸でもいい…唯部下だけは…不幸になって欲しくなくてね…案外僕は優しいらしくてねぇ…翁が言うには」

 

神無は口を動かしながらもイザナミが召喚した幽鬼達を蹴散らしていく、聖母の慈悲で十拳剣の能力を弱め魔王の呪力耐性を弱めて傷を治す

 

イザナギ「よく頑張るものだ…戦って分かったが君は魔王としての力が…弱まっているだろう?仮に私達に勝ったとしても…それ以上力が使えなくなるぞ?」

 

神無「……確かに怪獣達が瞑想やら祈りを捧げても回復が追いつきましんし…あなた方二人を倒しても…もっと弱体化するでしょうね…ま…別にいいですけど」

 

神無はイザナギの言葉を聞いても表情を変えない

 

神無「多分魔王の中では一番最弱となった今でもね…あの部下…いや違うな…何でだろうなぁ彼女達の前だと、彼女達が最強の魔術王て思ってますから…なら最強の魔術王であり続けなければいけないもので…あーめんどくさい…」

 

イザナギ「………君が強いと信じている者達の為に虚勢をはるか……面白い奴だよ君は」

 

イザナミ「ほほほ……ならば妾達も子供達にいい所を見せぬとな…かつて捨ててしまった淡島と共にお主を倒して仲直りというか」

 

神無「………そうですね…ならそろそろ終わりといきましょうか」

 

神無とイザナギ、イザナミが再び攻撃を仕掛けようとした…次の瞬間、空が暗雲に包まれる…そして赤黒い雷が暗雲を駆け巡る…神無の切り札「破壊の光」である

 

神無「……もしもし鏡花?今すぐ耶倶矢と夕弦を回収してここから逃げて…」

 

 

鏡花「……はいはい…四神!退避しますよ!」

 

青龍「わかったのである」

 

鏡花は神無からの念話でこれから起こる災厄を聴き四神に命令し耶倶矢達がいる場所へ向かう、当然須佐之男命達も追いかけてくるが…鏡花達はそれに構わず耶倶矢達がいる場所へたどり着き青龍と白虎が耶倶矢達を背負い淡島から離れる

 

イザナギ「……まさか!淡島!早く彼を止めろ彼は自分ごとこの島を…」

 

神無「もう遅い…これにて淡島は地図から消える…ま仕方ないよね」

 

その言葉と共に赤い稲妻が暗雲から降り注ぎ淡島を襲う、眩い光と共に稲妻は落ち続け淡島を破壊し地中に潜っている淡島神を殺さんがために、ついでにイザナギ達も殺せたらいいなと言った感じで神無は淡島を破壊し続ける…

 

遠くでゲファレナーがライザーを握りしめ何かを企んでいると知らずに……

 

 




淡島が死んだ(破壊された)!この人でなし!……最近軽いスランプ気味…だから内容が変なのです…早く書こうとしてるからなのか?因みにナギとナミは古語で蛇ということ…そして中国の女媧をルーツとしていると考えています、故にイザナギとイザナミは蛇のまつろわぬ神となります、そして新たな敵の登場…最近本当にごちゃごちゃしてて話が考えにくい…

怪獣説明は次回、お楽しみに


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九十四話精霊獣

さて今回は中ボスの登場…簡単に言うと魔王獣ポジの奴です、しかもご考案は銀色の怪獣様…一応許可(銀色の怪獣様が先に出したけど出してくださいていったのはこちらが先だから問題なし)は貰ってるからいいよね?では銀色の怪獣様ご考案の怪獣の強さをとくと見よ!


稲妻が淡島に激突し淡島の一部が破壊され続ける…全ては一寸程の大きさの淡島神を殺す為に…しかとついでとばかりにイザナミとイザナギ、天照大神達にもその赤黒い稲妻が襲う

 

イザナギ「く……この稲妻…狙いが定まっていない!……自分も巻き込まれてもいいというのか!?」

 

神無「ええ…僕は無効化の力がありますし…自分の力なら無効化できますからね」

 

神無はそう言って笑うと次々に稲妻を落としイザナギ達を狙う…既に淡島は原型を留めていない…淡島神も恐らくは地中にいたとしても稲妻でこうも淡島を破壊されていては既に息絶えているだろう

 

耶倶矢「……凄い威力…!」

 

鏡花「本当に弱体化してるのかと…疑いたくなりますが…あれでも弱体化してるんですよ」

 

玄武「うむ……確かに弱っているな」

 

鏡花達は遠くから淡島が破壊されていく様を見届け暗雲に赤黒いエネルギーが集中して一箇所に集まっておりそれが一際大きな稲妻…いな光線とも言えるエネルギーが淡島にぶつかり大爆発と共に淡島が消滅する…

 

鏡花「……本当になくなっちゃたな…ま、後で黄金錬成で直すでしょう…ほら島が元通りになっていく…」

 

鏡花が指差すと淡島が元の姿に戻っていく…ただしまつろわぬ淡島の死は覆らないが…改めてその規格外さを見て耶倶矢はあれだと確かに助けは必要ないなと落胆する

 

耶倶矢「はは……確かにあたし達なんて所詮は役立たずの足手纏いか…結構強さには自信あったんだけどな…」

 

夕弦「…消沈…夕弦達には……無理なようです…鏡花は信頼されていて羨ま「そんな事ないです」?」

 

耶倶矢と夕弦は鏡花は信頼されていて羨ましそうな目で見るが鏡花は即座に否定する

 

鏡花「……神無は…二人が危険目にあうのを避けたんだと思います…あの人優しいですから…普段は見せないだけで…」

 

白虎「俺達もそう思うぜ…嬢ちゃん達を危険な目に合わしたくないから…怒ったんだよ、あいつは……本当は優しい魔王だからな」

 

夕弦「安堵……励ましありがとうございます…猫ちゃん」

 

白虎「俺は猫じゃねえ!虎だ!」

 

その頃神無は淡島を倒したはいいものの、他の神々を合流させるきっかけを作ってしまっていた…最も月読尊は消滅し従属神である天照大神と須佐之男命も消滅寸前だからだ

 

イザナミ「我が冥府の死者よ、魔王を滅ぼせ、我が子八雷神よ雷光となり全てを焼き滅ぼせ」

 

イザナギ「…淡島の仇は討たせてもらおう…十拳剣!」

 

天照大神「太陽を消し闇と化せ…岩戸隠れ!」

 

須佐之男命「千の劔よ!降り注げ!」

 

イザナギは十拳剣を振るい、イザナミは幽鬼を大量に出し八の雷光を放つが須佐之男命は空から千の劔を放ち天照大神は辺りから光を遮断し何も見えなくする…それに対し神無は金剛法印(ダイヤモンド・サイン)や翠玉方陣(エメラルド・サークル)を張り防ごうとするが八雷神の能力 咲雷神の物を引き裂く力で防御を破り神無は縮地や空間移動が暗いため何も見えず使えずそのまま千の劔や雷光に命中する…のではなく全身から電撃を放って八雷神の雷光の威力を弱め拡散支援半導体(シリコンバーン)に原子崩しを放ち光線を拡散させ幽鬼を蹴散らす、千の劔も時間反転魔法 クロノアナスタシスで消滅ギリギリまで戻し魔術で全て迎撃する

 

神無「防ぎ切りましたよ…さて今度はこちらから…サクリフェイス…ロード・エクスペリエンス」

 

神無はラーマが使っていた救世の神刀の竜骨から作り上げだ刀にラーマの剣術を付加し強制的に体を動かし須佐之男命と天照大神に向かっていく…天照大神と須佐之男命は天叢雲剣で斬りかかるが須佐之男命はともかく天照大神は剣術に優れていない…そしてサクリフェイスで天叢雲剣をへし折り天照大神を吹き飛ばした後首をに落とし、残った須佐之男命もグレゴリオの聖歌隊を放ち須佐之男命の背中を刺し穿ち竜王の殺息でトドメを刺そうとするが天叢雲剣で防ごうとするが天叢雲剣は消滅し須佐之男命の体に当たり後方に吹き飛びながら霧散していく、残るは本当のまつろわぬ神であるイザナギとイザナミのみ

 

イザナギ「子供達はやられたか…なら親が仇を取らねばな…」

 

イザナミ「そうね……八雷神の恐ろしさを見せてあげましょう」

 

神無「いいですね…なら僕も……ん?」

 

三人が決着をつけようとした…その時…空が割れ中から風に包まれた何かが現れる…それは遠くにいた鏡花達も目視できるほど大きな風…嵐の様だった…その中に二体の怪獣のおオーラとまつろわぬ神に近いエネルギーが感じる…それを見て耶倶矢達がありえないものを見る顔になる

 

耶倶矢「…颶風騎士(ラファエル)?」

 

そして嵐を空間から出したゲファレナーは気味の悪い笑顔を浮かべていた…

 

ゲファレナー「ではアルマゲドンと行きましょう」

 

【ガイストフージョンアップ!】

 

【ゴルドラス!】

 

【シルバゴン!】

 

【ラファエル!】

 

【颶風騎士!アルゴドラゴン!】

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ゲファレナー「さあ……剛なる力と超なる力…そしてラフェエルと颶風騎士(ラフェエル)の合体した怪獣の強さを知るといいわ…風ノ精霊獣 アルゴドラゴンの強さをね」

 

金と銀の美しい体色であり背中は千の劔があるのではないかと錯覚してしまう棘に、頭部には天をも貫き刺すと錯覚させる様な長鋭い角が生えた無駄のない屈強な肉体を金色に輝く眼光が鋭い瞳…その名も風ノ精霊獣アルゴドラゴンは淡島に向かい歩き始める、それを白鯨はしっかりと捉えていた

 

ガイ「合体した……あれは…フージョンアップ…なのか?」

 

リク「フージョンライズ!?淡島に向かってる…て事は狙いは…彼か!」

 

ガイ「悪いちょくら戦ってくる!行くぞリク!」

 

リク「はい!」

 

二人は司令室から飛び出しオーブリングをジードライザーを構え変身する

 

【ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!】

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

ジード・オーブ「デュワァ!!」

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

アルゴドラゴンはジードとオーブが空中から現れて奇襲として飛び蹴りをかますがそれを両腕でジードとオーブの片足を掴み海面に叩きつける

 

オーブ「グオ!?」

 

ジード「デュワァ!?」

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

アルゴドラゴンは倒れ伏せたオーブとジードの首を両腕で掴み…片手だけでウルトラマン^を持ち上げる…しかも二人のウルトラマンを…だ…何たる怪力、しかしオーブとジードも首を絞められながらも手や足を動かしアルゴドラゴンの身体に蹴りやパンチを食らわすが…全く答えず攻撃していたジードやオーブの足や手が痛くなるほどだ…流石はシルバゴンとゴルドラスの融合形態、二体の防御力がまざりあい…より強靭な肉体へと磨きがかかっている

 

十香「シルバゴンとゴルドラス…駄目だ…ウルトラマンを応援したいのに…シルバゴンだから…負けて欲しくないと思ってしまう!」

 

士道「汚いぞ!そうやってカッコいい怪獣を出してウルトラマンを応援をさせない気だな!」

 

折紙「悔しい……でもかっこよくて写真を撮っちゃう!」

 

琴里「お前らは黙ってろ、永遠にな」

 

十香はどっちらを応援するかパニックを起こし士道は敵が考えている作戦(そんな事はない)を予測し折紙はピクピクと悶える…変態集団だ…琴里は騒ぎ立てる仲間(馬鹿)に冷ややかな目を向けた後、ジードとオーブを本気で心配する…因みにまだ士道達は悶えている

 

イザナギ「変な妖が来たな…まあ私には関係のない事だ…では行こうか神殺しよ」

 

イザナミ「我等が戦を始めましょう」

 

神無「……あっちはウルトラマンに任せるとしよう…優先する、魔術を上位に、神を下位に…」

 

神無はそう言うと指を鳴らしてサクリフェイスを消し光の処刑を使い魔術を上位にし神の肉体を下位にして魔術の威力を上げる…更に弩を放ち十本の矢を放ち、更に硫黄の雨は大地を焼くで灼熱の矢を五十程放ち、神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)と言う赤黒い光線を発射して致死性を持つ紫色の光球からレーザーを放つ

 

イザナギ「我が妻よ!捕まれ!」

 

イザナミ「はいあなた!」

 

イザナギは十拳剣から鉾…と言うか木の竿のような形をした神具 天之逆鉾を取り出し地面をドロドロに変えて地面に潜ることで全ての攻撃を防ぐ

 

神無「天之逆鉾…泥か油のように海をただよっていた日本の大地に鉾を突き立てかき回して日本列島の形を整えた国生みの神具か…神話とは逆に形をなくすようですが…ま、よくあることですね…神話と真逆のことをするのはまつろわぬ神では珍しく無い」

 

神無はそう言いつつ空間魔法で地面の空間を削り取りイザナギとイザナミが隠れている所まで掘り進む…すると地面からイザナギとイザナミが出てくる

 

イザナギ「やれやれ…地面を掘り進むとは…それをやられると私も困るよ」

 

イザナミ「血気盛んですわね…ならばこちらも…黄泉醜女」

 

現れたのは体つきは女人で身の丈3は唇は大きく裂けておりぼさぼさに乱れた長い髪、牙も爪も鋭く獰猛そうで肌は死体さながらに白い…まさに日本神話のゾンビ、それが黄泉醜女であった

 

神無「……新しい武器で応戦するか」

 

黄泉醜女は稲妻のように動き神無を襲うが短銃を取り出し霊的蹴たぐりで魔弾の射手を黄泉醜女に当て殺し衝撃の杖を作り出し魔弾の射手を二発同時に放ちそれを十倍の威力に変えてイザナギとイザナミを狙い二人は再び天の逆鉾で地面に逃げようとする

 

神無「僕の世界」

 

神無はいち早く短銃を向ける…これは唯の短銃ではなくこの前の白の女王から奪い取った魔王を改造し懐中時計型のタイムマシン「カシオペア」を組み込み、時を止め短銃を天之逆鉾に向けて放ち天之逆鉾は破壊される

 

イザナギ「な!?時を止めただと!?」

 

神無「あっさり分かるんですねぇ…じゃあ僕の教え子の技…その身を持って体感してください」

 

神無がそう言い終わるとアルテミスの矢が二人に命中し大爆風が巻き起こる

 

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

アルゴドラゴンは角から黄金の雷撃と口から白銀の炎を吐きながらジードとオーブを攻める、例え二人が攻撃しようがアルゴドラゴンの鉄壁を打ち破れず、背中の劔の如き棘を発射されジードはアクロスマッシャーに変身しジードクローで叩き落とし、オーブはハリケーンスラッシュに変身しオーブスラッガーランスで棘を落とす

 

オーブ「ビックバンスラスト!」

 

ジード「コークスクリュージャミング!」

 

ジードはアルゴドラゴンの背後からエネルギーを纏いながら回転して突っ込み、オーブはアルゴドラゴンの胸に槍を突き刺しエネルギーを送り…アルゴドラゴンはそれを角を光らせバリアを張って押し返す

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ジード「デュァ!?」

 

オーブ「がぁ!?……まさか押し返すとは…」

 

並みの怪獣なら一撃で死ぬ技を喰らってもアルゴドラゴンは何事もなかったかのように平然としており体表も僅かに傷がついた程度であった、アルゴドラゴンは両腕を動かしオーブとジードを掴み投げ飛ばす

 

オーブ「ぐぅ…!こうなったら!」

 

オーブとジードはバーンナイトとソリッドバーニングに変身し拳をアルゴドラゴンに叩きつけ、アルゴドラゴンは僅かに後ろへ下がる、殴ったオーブとジードも痛みが拳から伝わるがスペシウムゼペリオンやプリミティブよりはマシだ…そして二人は角にキックを食らわそうとするがバリアを張られ防がれる…が

 

オーブ「今だジード!」

 

ジード「はい!サイキックスラッガー!」

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!?ーーー

 

オーブとジードはそのゴルドラスの弱点であるコンマ3秒だけ力が弱まる性質を知っておりその瞬間に弱点である筈の角をジードスラッガーで切り落とそうとするが…

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ジード「!?分身した…いやゴルドラスとシルバゴンに別れた!?」

 

何とアルゴドラゴンは使えない筈の超能力を使い二体に分裂した…その姿だがアルゴドラゴンとは違い二体の衣装が混ざっているのではなく、色は二体の体色が混ざっているゴルドラスとシルバゴンに別れたのだ

 

十香「ぬおおお!?シルバゴンだぁぁぁぁ!」

 

士道「あんなのいたなぁ…エヴァに」

 

折紙「(パシャパシャ!)」

 

十香はシルバゴンが現れた事に喜びを示し士道もあんなのがエヴァにいたなぁと思い出し折紙は写真を撮り続ける

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ジード「がはぁ!?」

 

オーブ「ぬぉ!?」

 

分裂したアルゴドラゴン…いなゴルドラスとシルバゴンはラリアットでジードとオーブの首に腕を当て二体は口から体液を吐きながら二人同時に倒れ、二体の怪獣は笑いながら光の粒子となり一箇所に集まり…アルゴドラゴンに戻る

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

アルゴドラゴンは角きエネルギーを集めジードとオーブを時間と空間を操る能力で異次元送りにしようとするがその前にエメリウムブーストビームを放ちそれを阻害する

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ならばとアルゴドラゴンは別次元や過去の世界に干渉し船の残骸や遺跡の一部などを落とす…それをジード達が器用に避けるも空間を歪めアルゴドラゴンはジードの背後に現れ黄金の雷撃を放ち吹き飛ばし、オーブの時を止め白銀の火炎をオーブの身を包み時止めを解除しオーブを焼き尽くす

 

ジード「ぐぅ……何て奴なんだ……!」

 

オーブ「こっちの攻撃が全く効かない…なら!」

 

ジードとオーブはプリミティブとスペシウムゼペリオンに変身しレッキングバーストとゼペリオン光線を放ちアルゴドラゴンはそれをバリアで防ぎ反射してオーブ達に返し二人は派手に吹き飛ぶ

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

追い討ちをかけるようにアルゴドラゴンは別次元から自動車を無数に呼びそれを電気で集め鉄の塊として白銀の炎を纏わせ雷撃を纏わせて超電磁砲として放つ、ボルケーノレールガンで二体を吹き飛ばし海面を蒸発させる

 

ジード「なんて威力だ……まともに喰らえばひとたまりも無い」

 

オーブ「バリアだけじゃない、体自体が光線が効きにくい怪獣…厄介過ぎる相手だぜ…」

 

アルゴドラゴンの実力はウルトラマン二人がかりでも互角以上、光線を喰らってももろともしない強靭な肉体に無双の怪力、そして多彩な能力とオーブがかつて戦ったマガタノオロチやジードが倒したレイブラット(アーマードダークネス)と同等以上の戦闘力を誇る

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

ジード「強い……でも僕達は…」

 

オーブ「ここで負けるわけにはいかない!」

 

ジードとオーブは力を振り絞ってアルゴドラゴンを蹴飛ばしアルゴドラゴンが後退した所で全力で放つレッキングバーストとゼペリオン光線を放ちアルゴドラゴンはそれをバリアを張り防ぐ

 

ジード・オーブ「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」」

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!?ーーー

 

そしてあらゆる攻撃が効かない筈の無敵のバリアにヒビが入りその瞬間光線が段々上がっていき…遂にバリアを破壊し二つの光線がアルゴドラゴンに命中する…そしてアルゴドラゴンを中心に爆発が起きる

 

琴里「やったの!?」

 

ジード「はぁ…はぁ…」

 

オーブ「全力の…光線なら…どうだ?」

 

ジードとオーブは既にカラータイマーが鳴り響き、もう戦えない…だがあれだけの威力を喰らえば倒れただろう…そんな甘い幻想を壊すかのようにアルゴドラゴンが姿を現わす

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

何とアルゴドラゴンの被害は角が折れ、鱗がひび割れた程度でありほぼ無傷と言っていい…ジードとオーブは既にエネルギー切れ寸前だが立ち上がり戦闘態勢をとるが

 

ーーーグギィヤオオオォォォッ!ーーー

 

オーブ「何!?」

 

アルゴドラゴンは甲高い鳴き声をあげると空間を捻じ曲げ消えていく…そしてアルゴドラゴンはそのまま姿を消した…何故消えたのか分からないが一応はこの戦いは引き分け…ジードとオーブの負けに近い引き分けだが

 

 

神無「あっちは終わりましたか…ならこちらも終わらせないと…」

 

イザナギ「……先程の攻撃はかなり効いたよ…だがこの程度で終わる我々では無い…」

 

イザナミ「貴方の呪力も残り僅か…あの様な大魔術を使えますまい」

 

イザナミとイザナギは身体中がボロボロとなりつつもイザナギは自分の武器である十拳剣を手に持ち、イザナミは八雷神を神無に向けていた

 

イザナミ「私の穢れから生まれし雷神の力をとくと見なさい!」

 

イザナミの体が放電し地面が融解する…蛇の形をしていた八雷神は八筋の紫色の雷光となり神無に放たれる…恐らくは十億ボルト以上で電撃が四方八方から迫る、しかも八雷神…火雷大神は一体一体能力が違う…大雷神は強烈な雷の威力を表している、火雷神は雷が起こす炎を表している、黒雷神は雷が起こる時に天地が暗くなる事を表している、咲雷神は雷が物を引き裂く姿を表している、若雷神は雷の後での清々しい地上の姿を表している、土雷神は雷が地上に戻る姿を表している、鳴雷神は鳴り響く雷鳴を表している、伏雷神は雲に潜伏して雷光を走らせる姿を表している…八雷神は雷が起こす現象を示す神である

 

イザナミ「雷は神の裁きの一つ……これに当たり死ぬがよい神殺し」

 

神無「うーん……これ自動追尾系だ…空間移動しても追ってくる、防御しようにもクロウ・クルワッハの権能が使えない…はは笑える…絶体絶命…でもね」

 

こんな程度で魔王殺せると思うな、神無はそういうと短銃から永久追尾空対空弾 Artemis (アルテミス)を八発連続で放ち、雷光に向かって放ちアルテミスで相殺し、更に超々高熱体圧縮対艦砲 Hephaistos (ヘパイストス)をヘパイストスを8回短銃のトリガーを弾き八雷神を破壊しその衝撃でイザナミを吹き飛ばす

 

イザナギ「何……!?」

 

神無「あ、これこの前奪った白の女王とか言った魔王(笑)の武器なんですが正確には改造してあるんですよ、実はこれ最後の王の救世の神刀の竜骨を合成してありまして…いやぁ救世の神刀の竜骨二個持っててよかった」

 

神無は救世の神刀の竜骨を2個持っている…一つはラーマに以前降臨した場所を教えてもらい自力で、もう一本はアレクから譲渡されたもの…それを武器に組み込んだかつての白の女王の短銃は一発で神獣を殺せる程の威力になっていた…

 

イザナギ「く…だが十拳剣の前にはそんなもの効かぬ!」

 

イザナギは十拳剣を振るい神無に接近するが神無は短銃から弓矢型最終兵器APOLLON (アポロン)を放ち十拳剣に当て国一つすら破壊すると呼ばれた一撃を十拳剣は耐えきり切り裂くが瞬時に神無はサクリフェイスを取り出してそれにイクステンション・レイをサクリフェイスに纏わせ黄金の剣と化すイクステンション・ブレードで十拳剣とぶつけ暫く立ちイクステンション・ブレードが十拳剣を破壊し短銃から雷光を放ってイザナギを吹き飛ばす

 

神無「そろそろ終わりです、我が友 ラーマの力…思い知ってください」

 

神無は短銃から凄まじい電撃がチャージされイザナギはそれから十拳剣とは比較にならない竜殺しの気配を感じ取る

 

イザナギ「まさか…鋼の軍神の性質が一つ雷と救世の神刀の竜殺しを秘めた力…」

 

イザナミ「我等蛇を殺す鋼の一撃…まさか蛇である其方がそのような奥の手を…」

 

神無「いや……本当はやりたく無いのですが…これ使うと呪力が無くなりますし…でも…それほどあなた方が強かったということです」

 

神無は笑顔でイザナミとイザナギの手強さを称賛した後チャージをカシオペアで短縮しラーマの切り札であった白き恒星と言う巨大な球雷となりイザナギとイザナミに放たれる

 

イザナギ「……これで終いか…イザナミ……妻よ…最後まで一緒に戦ってくれて…ありがとう…さらばだ神殺し、最後まで良き戦いだった…少しとはいえ再び妻と会えたことを。そして君と戦えた事を喜ぼう」

 

イザナミ「……ええ我が夫イザナギ…最後まで一緒にいてくれてありがとう…神殺しも我が夫とこの様に素晴らしき戦をしてくれて感謝しましょう…手負いでありながら妾達に勝ったその手腕は見事…」

 

神無「……僕も戦えて嬉しかったですよ」

 

イザナギとイザナミは神無と戦えたことに感謝しながら白き恒星にぶつかり消滅…淡島の一部も再び消えるが、黄金錬成で即座に復活する

 

神無「あぁ…疲れた…さて帰るか「神無!」…あ、まだいたの君達?」

 

耶倶矢「いたよ!?さっきから上で見てたよ!?…さっきは邪魔してごめん」

 

夕弦「謝罪、御免なさい…」

 

鏡花「まあ…反省してるみたいだから許してあげてください…」

 

耶倶矢と夕弦は先程の戦いの邪魔をした謝罪をし鏡花も許してあげる様に説得する、それに頷く四神

 

神無「……前から思ってたけど…馬鹿だよなきみら姉妹て」

 

耶倶矢・夕弦「「う!?」」

 

神無「レズみたいな雰囲気だすし、耶倶矢は厨二病で痛いしカッコつけてるよな滲み出てる、夕弦は夕弦で変な喋り方で普通に喋れば?て思う、それに自分の事を夕弦て言うのも…あと霊装が変」

 

耶倶矢・夕弦「「ぐぅぅぅ!?」」

 

白虎「もう許してあげて!?こいつらのライフはゼロだ!」

 

神無「それに格の違いもわからない馬鹿だし知能もそれほど高く無い…戦闘力がなまじ強いだけ」

 

朱雀「やめてあげてよぉ!?」

 

神無はボロカスに言い二人は精神的ダメージで泣きそうだ…四神と鏡花はあわわ、と止めようとするが

 

神無「だからそんなに仲良いなら死なない様にしろ…折角僕に勝負挑む様な貴重な馬鹿なんだ…死んだらつまらない」

 

耶倶矢・夕弦「「え?」」

 

神無「二度は言わないし今度は助けないかもしれない」

 

神無はそう言うとはぁ…と息をつく

 

白虎「……デレたな」

 

朱雀「……ツンデレ」

 

青龍「……ツンデレですね」

 

玄武「…実は優しい」

 

四神達は自分が思った事を小声で言い耶倶矢と夕弦は倒れた神無を驚いた目で見ていたがフ、と笑う

 

耶倶矢「……変わった男よね、あんたて」

 

夕弦「微笑、そうですね」

 

鏡花「でしょ?」

 

神無「……失敬な…僕の何処が…か…わ…」

 

三人が神無を見て笑っていると神無が少し怒り気味に反論しようとするが呪力がなくなったこともあり夕弦と耶倶矢の方へ倒れ二人が支えようとし…倒れこんでしまい二人を押し倒す

 

青白朱玄「「「「あ………」」」」

 

鏡花「あ………」

 

耶倶矢・夕弦「「なぁ…///」」

 

沈黙が周囲を支配し…羞恥心で顔を真っ赤にした耶倶矢と夕弦が起こした突風により神無は吹き飛ばされ、嫉妬でブラックホールを耶倶矢と夕弦に投げようとしていた鏡花を四神達が止めに入る

 

 

ガイ「……俺達いいとこなかったな」

 

リク「……はい」

 

 

 




【風ノ精霊獣 アルゴドラゴン】
身長 80m 体重 7万8千トン 
必殺技 ボルケーノレールガン
ゲファレナーにより生み出された風ノ精霊獣、実態は颶風騎士(ラファエル)にまつろわぬ神のラファエルとゴルドラス、シルバゴンの力を融合させた…いわばオーブのトリニティフージョン的存在、時間と空間を操る能力や背中の剣を想像する棘を放ち、白銀の炎や黄金の雷撃を放つ、鉄の塊を白銀の炎で飛ばす超電磁砲 ボルケーノレールガンが必殺技であらゆる攻撃を反射するバリアを持つ…ぶっちゃけとあるのレベル5 第3位と第1位のいいとこ取り…だがこいつはまだ変身をあと一回残している(銀色の怪獣様が考案した形態)

最後はラッキースケベ、よくあるでしょ?…まうちの主人公はそう言うのに興味ないんですけどねぇ…デアラやカンピオーネもこれが可愛く見えるくらいのラッキーがあるからなぁ…パンチ弱い…あと作者がそんな体験ないから…銀色の怪獣様なら詳しそう…これをうまく表現できる人達は大人ですね…最後はコミカルにするのが僕の悪い癖…

さて次回こそ…ガイさん達との交流です…どうなるのやら…因みに今回手に入れた権能はイザナギとイザナミは二人で一人なので一つの権能です、また重ね重ね言いますがナギとナミは古語で蛇なので二人は蛇です、お忘れなき様に…因みに後半辺りで主人公がイザナミに向かって放った攻撃は空のおとしもののウラヌス・クイーンの技です


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九十五話 魔王は語る

さて前半は怪獣少なめの説明パート、後半が一気に出てきますよ!

あととある三期楽しみにしてたのに…三重県だと見れないんですよ…楽しみだったのに……それにとあるの映画を見ようと動画探したら消されてた…で新しく描いてるとあるの作品は感想がこない…不幸だ


神無は目を覚ますとそこは白鯨の一室、神無の部屋…白い天井に整理された貴重品が並んでいる

 

神無「…目覚めるの知らない天井だった…そう期待するときはない?鏡花…それに夕弦に耶倶矢」

 

鏡花「何を言ってるか分かりませんがガイさん達がお待ちです」

 

耶倶矢「起こしに来たのだから早く起きるがいい…あと昨日のこと覚えてる?」

 

夕弦「疑問、昨日倒れた後の事を覚えていますか?」

 

神無はそう呟くと鏡花は呆れた目で神無を見つめ耶倶矢と夕弦も笑いながら神無を見るが昨日のことを思い出し顔を赤くし覚えているかと聞くが神無は覚えていなかったようで嬉しいようなムカつくような気分になる

 

耶倶矢「ふん!それならいいのだ…」

 

夕弦「凝視…ふーんです」

 

鏡花「最低です」

 

神無「何故罵倒されねばならない?」

 

三人の冷たい対応に神無は首を傾げるがあまり考えずベットから降り司令室へ転移で向かう

 

神無「……ガイさん達は?」

 

鴎外「彼等なら外で待ってるよ…君が来るのを待ってもらってる」

 

神無「悪いな…では入って来てもらって」

 

神無がそう言うと扉が開きガイ達が入ってくる…琴里は何故か犬のぬいぐるみを持っているが…実はこれ盗聴器が入っておりウッドマンという人物に向けてここで起きる会話を聞いてもらっているが神無にはあえて言わない

 

神無「お久しぶりですガイさん…いやぁすみませんねぇ…何せ会おうとした日にまつろわぬ神が現れたもので」

 

ガイ「いや別にいい…俺も怪獣と戦ってたからな」

 

神無「それならいいです…さてリクさんと後…ええっとフラ…ンス?フラナシ…?ふ、フラ…「フラクシナス?」そうそれだ、お待たせしてすみませんでした」

 

神無がガイと会話をした後フラクシナスに頭を下げるが琴里に至っては名前も覚えてないのかと呆れていた

 

神無「いや、すみません名前やあなた方の個人情報はドストエフスキーが調べたのですが名前とかは興味がないと覚えられないもので…」

 

狂三「失礼ですわ…あれ?今プライバシーの侵害をしましたわよね?」

 

神無「ええっと名前は確か…」

 

狂三の話を無視して神無は士道達の名前を思い出しパチンと名前を言う

 

神無「確か怪獣好きの海藤 瞬…じゃなくて五河 士道に天野雪輝…じゃなくて鳶一 折紙、オルソラ=アクィナス、神裂火織、硲舎佳茄、春上衿衣…後はええっと」

 

士道「俺と折紙の名前も間違えたし後は擦りもしない!海藤 瞬で誰?!」

 

国木田「おい瞬!学校の帰り遊びに行こうぜ!」

 

士道「おう亜連!……て、誰だよ!?あんたも亜連も!?」

 

国木田「は……!体が勝手に動いた」

 

エレン「誰がねーちんですか!?誰が!?」

 

凜祢「私はテレパス使えないよ!?」

 

令音「私は天然シスターではないよ」

 

琴里「私はカバンの子じゃない!」

 

折紙「私は男じゃない……あれ?後半とある魔術シリーズばかり」

 

神無、興味ない奴の名前は覚えられず声だけで名前を判断する…その為この様に初対面の人は大概怒る

 

神無「言ったでしょ?興味ない奴は覚えられないて…」

 

真那「…琴里さんいいじゃないですか…私達は名前すら呼んでもらえなかったんですから」

 

四糸乃「(ショボーン)」

 

狂三「私達は何故呼ばれなかったのでしょうか…」

 

真那達に至っては名前すら呼んでもらえない…だが神無はまた名前を言い始める

 

神無「後は池田朝右衛門にイゴール・ネイガウスですよね?」

 

十香「む?違うぞ私は十香だ!名前を間違えるのならシルバゴンがいい」

 

神無「怪獣好きか…なら十香、間違えてすみません」

 

琴里「すぐ覚えた!?この差は何!?」

 

十香とアイクにも間違った名前を言うが十香は両手を上げてうがーとでも叫ぶかのように間違えるのならシルバゴン!と叫ぶと神無が名前を覚えこの差はなんなのだと琴里以外もそう考えた

 

神無「怪獣好きかどうか?」

 

リク「それだけ!?それだけで名前覚えるの!?だから士道君と折紙ちゃんは名前覚えたんだね!?」

 

神無「まあ怪獣好きとウルトラマンの二人以外の有象無象は兎も角、ようこそ白鯨へ」

 

狂三「もはや名前すら呼ばれなくなった!?」

 

神無は有象無象(士道、折紙、十香、リク、ガイ)以外を無視して話を進める

 

神無「もう鴎外達から話は聞いているとは思いますが僕はとある世界で神様を殺し魔王となりました、そして知っての通り一度死にましたが蘇りました」

 

ガイ「説明さっぱりしてるな……でヤプールに聞いたがいきなりこの世界に迷い込んだと…俺達と同じか…で俺が今一番聞きたいのはお前以外の魔王はどんな奴がいたのか、だな」

 

神無「……それだけですか?…そうですね、話し合いをしましょうとか言っておきながら攻撃仕掛けてくる迷惑しか生み出さない馬鹿(アイーシャ)、武を極めた自分の声や姿を魔王以外が見たら耳を削ぎ落とし目を潰す魔王(翠蓮)、男装趣味のコスプレヒーロー(アニー)、我が一番弟子事にして捻くれ屋(アレク)、なんでも切り裂く剣の馬鹿(ドニ)、最強にして最恐の狼王である翁(ヴォバン)、自称平和主義者て言ってるのにコロッセオなどを破壊するテロリスト擬きのハーレム築いてる奴(護堂)とかかな?」

 

鏡花「言い方言い方」

 

神無は一通り魔王をざっくりと説明すると皆がどう理解したらいいのかわからず頭を抱える…神無の言った通りに聞けば原因変人しかいない

 

士道「テロリストのハーレム…耳と目を潰す魔王…この二人とは会いたくないな」

 

神無「アイーシャ…あ、最初に言った迷惑しか振りまかない奴以外は割といい人なんですけどね」

 

折紙「そう……なら私達も聞きたいことがある」

 

神無が言い終わると折紙と士道が前に出て前から聞きたいことを神無に聞いて見る

 

士道「ギルバリス……て怪獣を知ってるか?」

 

神無「……少年、何故その名を知っている」

 

折紙「やっぱり……貴方が五年前に怪獣を操って助けてくれた人」

 

士道と折紙がそう言うと神無は記憶を引っ張り出す、確かギルバリスと戦った時気まぐれに子供とその親を助けたような…確か銀髪の少女に青髪の少年、そして少年が背負っていた赤髪の女の子…そこまで思い出して手を叩く

 

神無「ああ!気まぐれに助けた子供か…大分変わってたから分からなかった…あああの時の」

 

士道「覚えててくれたんですね!あの時助けてくれたお礼が言いたくでずっと探してたんです!」

 

折紙「貴方のおかげで父と母は助かった…ありがとう」

 

鏡花「……神無でも人助けするんだ」

 

この二人はかつてギルバリスとの戦いにいた子供達であり二人は感謝の言葉を言うために神無を探していたのだ、鏡花は意外なものを見る目で神無を見る、その目は普段メンチ切ってる札付きの不良が捨てられていた子犬に傘を置いてその場から立ち去る風景を見た幼馴染の様な暖かい目だった…

 

琴里「え!その人があの時助けてくれた恩人でお兄ちゃん達がそのせいでウルトラマンにハマった原因の人!?」

 

リク「この人達がウルトラマン狂いなの君のせいなの!?」

 

狂三「全ての原因はこの人ですの…でも助けてくれなかったら死んでるし…でも士道さん達はウザい…最悪の二択ですわ」

 

因みにこいつらがウルトラマンにハマったのは神無…正確にはガメラ達のせいである、その事を聞いたリクがツッコミをいれ、狂三が頭を抱える

 

十香「おお貴様が士道達が「ダーヴィンやエジソンより尊敬する人」と呼んでいた奴なのか!?士道達を助けてくれていなかったら私は怪獣が好きにならなかったから感謝するのだ!」

 

ジャグラー「まさかの歴史の偉人より尊敬されていただと!?」

 

神無「え?ダーヴィンにエジソン?……あいつらかなり変わってたな…僕が魔王て知ってもタメ口だったもん…偉人は変人な人が多いよね」

 

アルテミシア「しかもこの人、偉人とも知り合いだった!?」

 

士道達は偉人より神無を尊敬しており十香も神無がいなければ今の自分はないと豪語する、そして神無は偉人と知り合いと聞き驚く一同

 

真那「貴方…何歳でやがりますか?」

 

神無「えっと魔王になったのが十九歳だからそれから先二百年ぐらい戦ってきたなぁ…六十年ぐらいはアイーシャの馬鹿のせいで異世界送りにされて過ごした時間だけど2個ぐらい権能が手に入ったからホクホクですね」

 

リク「僕と同年代?!しかも二百年て…」

 

琴里「でもその割には小さ」

 

琴里が小さいと言いかけた瞬間、針が琴里の首を掠めた…恐怖で固まる琴里に神無が冷静に言葉を続ける

 

神無「殺すぞクソガキ?あの時助けた命…ここで奪うよ?」

 

琴里「すみませんでしたぁぁぁぁ!!」

 

四糸乃「……土下座したの初めて見ました」

 

よしのん『ジャパニーズ土下座!』

 

琴里は神無のわりと本気の殺意に土下座する、プライド?司令官としての意地?命に比べたら軽い軽い

 

神無「ではこっちの質問…ええっとドストエフスキーが君達の個人情報やフラクシナスの機密情報をハッキングして調べたんだけど」

 

令音「今凄い一言を聞いたような」

 

神無「ええっとなんだ、君達は精霊の保護をしている…ここまではいい…だけど…そこの士道君が好感度あげてキスしないと封印できないのはなぜ?」

 

令音がフラクシナスにハッキングしたやらプライバシーの侵害をした事をさらっと聞くが神無は気にせず何故キスしないとダメなのか聞く

 

士道「あぁ…それ俺も思った…何でも琴里が最初みたいでさ、それで好感度が高いと精霊の力が封印できるて分かって、で折紙が丁度敵側にいるから作戦の邪魔をしてもらって精霊を封印してるんだよ…でも何でキスなんだろうな?」

 

折紙「それは思った…まだ妹(義妹)だからファーストキスはまだ許せた…でも後何人精霊がいるか分からない…でも私と十香がメインヒロインの筈(ドヤ顔)」

 

十香「そうなのだ!最初はいきなり裸になって驚いたが!…多分だぶるひろいんとか言うやつなのだ」

 

士道もそう思ってたと頷き、折紙はヒロインの話をし十香はヒロインの意味がわかっていない…がその話を聞いた鏡花達はわりと引いていた

 

耶倶矢「奥さん聞きました?あの人何人も女の子を連れて…ハーレム王にでもなりたいんですかね?」

 

夕弦「嘲謔、最近の無自覚ハーレムとか言うやつですね奥さん」

 

鏡花「でも護堂さんよりはマシ…彼の人ハーレム否定してるからなぁ…その癖ちゃっかりキスはするし…こっちの方が好感度高い」

 

ヤプール「ハーレムか……ソロモンやクリシュナもそうだってし……ほら英雄色の好むと言うから…」

 

グローザム「好みすぎだろ…五人以上のハーレムとか多いんだよ…ToLOVEるでも考えて…あれも多いや…でもハイスクールD×Dはなぁ…設定は面白いのに…」

 

ガイ「おいいつの間にかハーレム談義になってるぞ!?」

 

耶倶矢と夕弦は士道をクスクス笑いながら見つめ、鏡花は割と護堂よりはマシと感じ、ヤプール達はハーレム談義に花を咲かせる…それが広がりそうになったところでガイが止めに入る

 

士道「そういう貴方はどんな子がタイプなんですか?」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦(ナイス質問)

 

神無「……怪獣しか魅力対象ないからなぁ…人間なんて基本類人猿にしか見えないし…ガタノゾーアが好みかな?」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦(類人猿……巻貝に負けた…)

 

三人は士道が苦し紛れに神無の好きなタイプを聞き三人はそれに聞き耳をたてるがガタノゾーアに負けて床に倒れこむ

 

アイク「…発言いいかな?」

 

神無「どうぞトリコ…間違えた銀髪の人どうぞ」

 

アイク「トリコ……まあいい私は知っての通りDEM社の元社長だ…」

 

リク「確か精霊を殺すのを目的とした会社でしたけ」

 

アイクが言うDEM社は精霊を殺す機械を生み出す会社であり諸悪の根源とでも言っていい

 

アイク「ああ…これだけは聞いて欲しくてね…でも私と…君達の組織の一人のウッドマン…そして始原の精霊の目的は行動は違うと同じさ…皆同じ目的で動いてる」

 

士道「同じ目的…?」

 

アイク「そう……私やエレン…ここにはいないウッドマンやエレンの妹カレン…そして始原の精霊の目的は…単なるヒーローの復活そのために精霊を使おうとしてるのさ…最も私は精霊を殺して聖結晶を奪いその力で復活、ウッドマンは精霊達の力を借りて復活させようと…そして始原の精霊は人間を精霊に変えてヒーローが復活する為に聖結晶を生み出した…それを言っておきたくてね」

 

アイクが言った衝撃の一言…つまり精霊とは全て元人間と言う事実に…令音とリク、狂三はさして驚かずやはりと言う顔をしていたが

 

四糸乃「…人間?私達が?」

 

狂三「……やはりですか」

 

神無「へぇ?…でもそこの二人とリクさんはさして驚かなかったね」

 

神無はリクと令音、狂三を見て呟く

 

リク「実はレムがこの前精霊の細胞を調べたら人間の細胞が見つかったて」

 

狂三「琴里さんが人間から精霊になったと聞いて…私も元人間ですし」

 

令音「私も何となく予想はしてたよ(本当は私が始原の精霊だからとか言えないが)」

 

リクはレムに教えてもらっていたようで、狂三と精霊になった時の記憶を覚えているので何となく感心しており唯一例外は令音だけであろう…まさかここにいる神殺しやアイクは自分の正体に気づいていないと……

 

アイク「そうか…銀髪の人は築いていたのか…ふぅん」

 

神無「………ああそう言う…黙ってますね(心理掌握で心を読む)」

 

令音「…………(正体バレた)」

 

気づかないわけがなかった、読心する奴と精霊の生みの親の一人が気づかないわけなかった(なお乱歩も眼鏡をかけて令音の正体を推理していた)…無意識に令音の体が震えるが何とか堪える

 

ガイ「さて…本題に入る…お前の目的は何だ?」

 

神無「僕の目的ですが……何ここの世界の人間どもを根絶やしにして次の地球の人間も皆殺しにしようと考えているだけですよ」

 

ガイの問いかけに神無は普通に答える…笑顔で人間の虐殺という単語を言いながら、余りにも邪悪さが込められていない悪意に全員が寒気がした

 

琴里「根絶やし……それで私達も含まれてるのかしら?」

 

神無「いえいえ人間だけですから…まああなた方は見逃してもいい…それにどうせ人間なんて要らない存在だから殺してもいいでしょう?皆さんだって蚊を叩き殺すでしょ?それと同じです」

 

神無は笑いながら人間の存在を全否定し満面の笑みを作る…目だけは殺意がこもっているが

 

エレン「……軽く狂っていますね」

 

神無「誰だってそうでしょう?……それに先程銀髪の方が言っていたではないですか?叶えたい願いがあるて…僕の場合は二つ、人間の根絶やし…そして自らの破滅」

 

十香「破滅……?」

 

神無「そう、僕はウルトラマンに殺されたい、その為に生きてるんだから…だから人間を殺すのをやめたかったら僕をいつでも殺してくださいね♪」

 

神無はガイとリクに自分をいつでも殺して下さいね、と言うと全員が後ろに下がる…これ程まで自分の死を望む人間がいただろうか…人間は死にたいと言っていても生きていたい生物…だがこいつは違う…死しか望まない怪物だ

 

ガイ「……仮に殺しても俺達に何の得がある?」

 

神無「巨悪を倒せばあなた方の名が上がる、その為に僕は人間を殺すのですからウルトラマンにとってこれ程悪い奴はいないでしょう!だから殺して下さいね」

 

リク「……君は生きていたいと思わないのか?」

 

神無「?何故僕みたいな奴が生きていないとダメなんです?それに命を助けてくれたのはウルトラマンだしそんなウルトラマンに命で返すのが当たり前です!」

 

リクは生きていたくないのかと問いかけるが神無は逆に自分は生きていていいわけがないと即答し全員がまた沈黙するならアイクのみ踵を返し歩き始める

 

アイク「では私達はこれで帰ろう…」

 

ガイ「アイク……」

 

アイク「彼の目は本気だよ…止められるはずがない…私と同じだ…私は精霊を殺してでも彼を蘇らせる」

 

令音「そうだね…琴里、帰るとしよう…持う情報は得られないよ」

 

琴里「そうね」

 

アイクが帰り始めると全員もそれに賛同して帰り始める…士道と折紙は神無に対し何か言いたげだったが決着令音に連れられて帰っていった…神無はそれを見届けると不敵に笑う

 

神無(これでいい…地獄に堕ちるのは僕だけでいい…だから怪獣達は幸せになればいい…きっとウルトラマンが保護してくれる…それを死ぬ間際に伝えればいい…どうせ時間は長くないんだ…)

 

神無は満足そうに微笑む…寂しげな目で神無を見つめる鏡花に気づかずに…出ていった令音とアイク、そして遠くで車椅子に乗った老人が手段は違いながらも目的は同じことを考えながら

 

アイク(…彼も彼なりの信念を持っている…なら私も果たすだけだ…彼の復活を…それが私の贖罪…私が生きる理由…彼を死なせてしまった咎人の罰)

 

令音(……そうか彼等は忘れたわけではなかったのか……待っててくれ私の愛しき人…ウルトラマン…もう絶対離さないから。もう絶対間違わないから…だからきっと蘇らせる…どれだけ少女を生贄にして精霊を作っても貴方だけを…)

 

ウッドマン(……彼等も忘れないなかった…だから私は命をかけてでも彼を救おう…それがあの時命を救ってくれた礼だよ……だから少し待っててくれるかい?)

 

(((ヒビノ ミライ………メビウス)))

 

 

その頃現実世界とは違う世界、臨界は…完全に崩壊した…宇宙から襲来せし宇宙人やゲファレナーの刺客達により準精霊達は皆殺しにされたのだった…そもそも臨界は第一霊属(光)、第二霊属(情報)、第三霊属(影)、第四霊属(氷)、第五霊属(炎)、第六霊属(封印)、第七霊属(変化)、第八霊属(風)、第九霊属(音)、第十霊属(物質) に分けられていた…がもう崩壊した今はそんなのは関係ないが…十霊属から様子を見よう

 

 

人形遣い(ドールマスター)「いやだ嫌だ!死にたくない!死にたくない!私の中に入ってこないで!?」

 

死屍累々…そんな言葉が似合う少女達の屍の山に彼女は泣き叫ぶ…彼女はここの支配者(ドミニオン)たる人形遣い(ドールマスター)死の恐怖から逃れる為他の準精霊を自分の操り人形と化した小心者にしてもっとも死を恐れるもの…そんな他者を人形扱いしていた彼女が黒き巨人の操り人形にされるのはなんたる皮肉か…だんだん彼女は動かなくなり目は赤く光り狂気が走る

 

人形遣い「ウオオオオオオ!!漸く蘇ったぞぉぉ!!待っていろノア!今度こそこのザギが貴様を殺し本物になる!」

 

人形遣い…いなダークザギは獣如く咆哮し屍の山から生きのいい死体を選び自らの道具を探しに行く…

 

八霊属では砂漠が広がり怪獣兵器スコーピスが辺りを破壊し砂漠化を広げる…そんな中に柱のような二本の角に花のような腕、四つに裂ける口をもった異形の存…サンドロスがいた

 

サンドロス「強いものが弱いものを全て滅ぼし、支配するのはこの宇宙のルールである…弱きものに権利はない」

 

九霊属にて…

 

リネム「〜〜〜〜♪♪」

 

彼女は歌う…ひたすら奇蹟を信じて…例え仲間が死のうとも誰も助けなくても…彼女は歌い続ける…彼女の名は輝俐(きらり)リネムここの支配者(ドミニオン)…だが彼女の足は貫かれ地面に倒れる…それでも歌い続ける

 

エクセラー「嫌ですねぇ…諦めが悪いですよぉ〜?」

 

リネム「……言ってなさい化け物…私達は…最後まで諦めない」

 

エクセラー「おほほほほ!無駄無駄!ここにはウルトラマンはこない!…最後まで希望を抱いて死になさい」

 

エクセラーは軽蔑を込めた目でリネムに光弾を発射し彼女を射殺する…だが最後までリネムは希望を諦めていなかった…エクセラーはそれが好ましくなかった、ここの準精霊は最後まで希望を捨てないので面白みがなかったのだ

 

七霊属ではメンシュハイトが準精霊を滅ぼし、六霊属はレイバトス、五霊属はエタルガー、四霊属はグア・スペクター、三霊属はシン・ゴジラ、二霊属はジャッカル大魔王が全ての生命を破壊し尽くした、一霊属はゲファレナー自ら文字通り一霊属を一欠片となく消滅させた…

 

この余りにもあっさりした退場に準精霊はどう思ったのか?…彼女らは元々原初の精霊に寄ってメビウス復活の為に死んだ少女達を蘇らせた精霊の不完成品…彼女らは精霊と近いこの世界から抜け出せない…どんなに空(現実世界)に手に伸ばしても届かない…そして彼女達は殺される…理由は「特に無い」…これが恨まずにいられない…彼女達は生きたかった、幸せになりたかった…なのに奪われた…彼女達は奇蹟を信じそれは起きずに絶望した…ゲファレナー達は知る余地もないが彼女達の祈り(絶望)は彼女達の死により完成した……彼女達の奇蹟(怨み)は後に地上へ降り注ぐ…それが吉となるか凶となるかは誰も知らないし分からない

 

 

本来誰もいない宇宙に機械の星が現れる…その名は人工天球「ビートスター天球」…そこの霧に覆われた内部にそのマスターコンピュータは地球を見て動き始める

 

ビートスター「……今度こそ、間違わない…ウルトラマンゼロよ…貴様が言った通り有機生命体を見極めて見ようではないか」

 

その機械はそう答えると偵察機を地球に送り込む…彼の名はビートスター、かつてウルトラマンゼロに敗れた者…それが長い時を得て復活し天球を作り直して再び活動を始める

 

 

球体状の宇宙船が宇宙から飛来し円盤内部には蝉のような顔をした宇宙人…バルタン星人…いなパワードバルタン星人が無数に存在して宇宙船を動かしていた…その中央に二体の宇宙人が…一方はこのパワードバルタン星人の長頭骨から脳がはみ出ているサイコバルタン星人に黒いコートをきたヒューマノイド型の宇宙人 X星人の超能力者 カイザーが話し合っていた

 

カイザー「俺は人間のミトコンドリアを、サイコが地球を…お互い利益が出るな」

 

サイコ「フォフォフォフォフォフォ!儂等バルタン一族はウルトラマンに助けてもらって以来ウルトラマンと協力体制を行うようになった…もはやバルタン星人は恥晒しとなりダークバルタンでさえ丸くなった有様…ならば儂が真のバルタン星人となり宇宙を支配しようぞ!」

 

カイザー「そりゃいいぜ!あの地球人のレイオニクスも生きてるようだが弱ってるなら殺せるさ!何せ俺達は怪獣を無数に操れる…ベリアルまではいかなくても無数の怪獣があんたと俺の力で操れるんだからな!」

 

カイザーとサイコは笑いかつて同族が手にかけた地球を手に入れる為にゴジラの宿敵とウルトラマンの宿敵が手を結び地球に迫る…

 

 

 




後半書いてて思った、全部出せるのこれ?準精霊が死んだ、このひとでなし!自分でも思うけど全然ウルトラマンとかデアラ要素ないよね…ちゃんとかけてる人は凄い、僕なんか設定むちゃくちゃだから…ちゃんとできてる人が人気出るんだろうな…

次回は何を書こう……やはり無鉄砲な作者だな…


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九十六話グルジオキング

……すみませんこれからこの作品は週二回ぐらいの投稿スピードになります…いや昨日送ろうとしたら文字数足らなくて…でそれでイライラして寝たら家族に怒られて…いやね?皆さんが感想を送ってくれると早く書こうと思うんですが…作者の文才だと…限界があって…早く送ろうとすると展開がめちゃくちゃになるし…多少遅れても物語がしっかりしてるほうがいいかなと思って…すみませんね


ーーークカアアァァァァ!ーーー

 

東京湾から現れたのは深海怪獣グビラが現れ東京の街を破壊する、東京の街並みを破壊し続ける…損な中二つの光が舞い降りる

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

現れたのはガメラ、ミズノエリュウ…強豪二体がそれほど強くないグビラに立ち向かう…先ずはミズノエリュウが口から水流レーザーを放つが…それをグビラは飲み込み背中から水流レーザーを噴水の様に放出し空に虹ができる

 

ーーークカアアァァァァ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ………ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン……ーーー

 

グビラは虹を見ると手を叩いて大喜び、それに呆れた目でミズノエリュウを見るガメラに恥ずかしそうに俯くミズノエリュウ…今度はガメラがプラズマ火球をグビラに放つがグビラは鼻の先のドリルでプラズマ火球を刺し上空へ放り投げ火球は花火のように爆発する

 

ーーークカアアァァァァ!!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン……ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ……ーーー

 

今度も喜ぶグビラを横目にミズノエリュウは自分の事笑えるのか?という目でガメラを睨みガメラは穴があるなら入りたい表情で顔を両手で覆う

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

こうなればヤケだ!と言わんばかりに突進するガメラとミズノエリュウに流石のグビラも驚き立ち尽くすが突如ガメラ達の体が止まり電撃が体に流れると口から煙を吐きサイズが縮み5メートルほどの大きさになる

 

ーーークカアアァァァァ?(え?何この子達?可愛い)ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!?(小さくなった!?)ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!?(小ちゃくないよ!)ーーー

 

突如ミニサイズになったことに驚く二体をよそに角で突く、それにイラっとした二体は噛み付いたり火球を放つが

 

ーーークカアアァァァァ!(痛いよぉ〜)ーーー

 

グビラは鼻の先のドリルで二体を突き上げドリルに乗せると回転させミズノエリュウとガメラは必死に走る

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!!!?ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!!?ーーー

 

ーーークカアアァァァァ!!…クカアアァァァァ!ーーー

 

グビラはしばらく二体で遊ぶが急にポイと上へ放り投げるとバットの様にドリルを振り二体は派手に吹き飛び消えていく…それを見届けたグビラは地面を掘ってその場から立ち去る

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ……ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン……ーーー

 

二体はそのままポンと光の粒子なって白鯨にあるギガダークナイザーに回収された、

 

神無「やっぱり負けたか…やっぱりガタノゾーアクラスは扱えないか…レイオニクスの力だいぶ弱まってるな」

 

ヤプール「むむ…弱ったな…これでは強い敵が現れた際ウルトラマンと共闘できぬ…私も巨大化できたらウルトラマンと共闘し「ありがとなヤプール」と呼ばれたかった」

 

ジャグラー「俺もガイに「カッコよかったぜ流石俺のライバル」て言われたいぜ…」

 

神無はガメラとミズノエリュウがグビラに負けた時起こった現象を推察しジャグラーとヤプールは関係ないことを考える

 

神無「なら出せる怪獣を強化するしかない…何かいい案は……「主様」…キングゴルドラスか」

 

キングゴルドラス「はい……ひとつ名案が御座います…グルジオボーンの事でございます」

 

神無「……あいつか…」

 

キングゴルドラス「ええ……あやつは…王となる器…私が言う事をするなら…十の怪獣が死にます…それでも宜しいでしょうか?」

 

神無「僕がグルジオボーンに命令して怪獣を殺せと?……巫山戯てるのかキングゴルドラス」

 

キングゴルドラス「巫山戯てなどおりませんぬ…

 

神無は仲間を殺すように言うキングゴルドラスを睨むがキングゴルドラスは一歩も引かず神無はキングゴルドラスの話を聞く…そして暫くしてキングゴルドラスが司令室から出ていくとキングゴルドラスは一瞬動きを止め自分が何故ここにいるのか分からなくなる

 

キングゴルドラス「?何故私はここに?何しにきたのだ?…ボケてきたか…シルバゴンの事を笑えぬな」

 

キングゴルドラスは先程神無に言った内容など忘れた…そもそも神無にあった事すら忘れその場から去る…これが誰かの陰謀である事に流石の神無やキングゴルドラスも気づかない

 

 

ポオ「むぅ……中々いい本が揃っているであるな…」

 

乱歩「お、マスカレードホテル映画化か…流石東野圭吾先生…」

 

ルイーザ「ここ揃ってますねぇ…」

 

乱歩逹はとある書店に入り小説を手に取りながら語り合っていた…ポオが目に映った「超時空のアドベンチャー」と言うウルトラマンの小説ではなく漫画本に目が入り手に取ろうとすると同じ本を取ろうとした一人の女性の手に当たってしまう

 

ポオ「!済まないである」

 

「ん?いいよ!お兄さんもあたしの本を買いに来たのかな?」

 

ポオ「まあこの本を……?あたしの本…えっとこの本の著者名は…本条蒼二(ほんじょう そうじ)?」

 

「ははは、違うよ、それは私のペンネーム…私の名前は本条 二亜(ほんじょう にあ)…宜しくね」

 

後にこの出会いが必然であることにポオ逹は気づかない…このグレーに近い銀髪の少女…本条 二亜が人間でない事にまだ乱歩は気づけない

 

 

鏡花「馬鹿神無…厨二病全開ですから…何ですか自分の死を望むて…本当に魔王は厨二ばっか…強いのがめんどくさいんですがね」

 

耶倶矢「ははは!我にはわかるぞ!強き者には言葉にも気をつけねばならぬからな」

 

夕弦「嘲笑、だから耶倶矢は厨二なのですね、強者(笑)ですから」

 

耶倶矢「誰が強者(笑)よ!?」

 

三人は天宮市の公園の椅子に座りながらお茶を飲みながら話し合いを続けていた…これが世界の危険と思っている人間がこの光景を見たらどう思うか見ものだ

 

鏡花「魔王て本当にめんどくさいんですよ…権能もそうですけど精神が崩壊してるから…ドニさんとか目に付いたものを斬り裂く斬り裂き魔ですし」

 

耶倶矢「ヤバいでしょそいつ……聞いてるだけだけど魔王てロクなのがいないのね」

 

鏡花「そんな魔王に惚れた私は言えないと思いますがねぇ」

 

夕弦「質問、何故貴女は神無に惚れたのでしょう?確かに良い所は少なからずありますが…それ以外が悪過ぎてダメダメですよ?」

 

耶倶矢「うんうん、絶対女心分からないよね」

 

鏡花「……自分を初めて肯定してくれたからじゃないですかね?」

 

鏡花が若干頬を赤く染めながらそう言うと耶倶矢も頷く

 

耶倶矢「まあ女なんてちょっとミステリアスな男に惚れるものよ夕弦…あたしは恋愛なんてした事ないけどね!」

 

夕弦「疑問、何故耶倶矢はそう言うことを知っているのです?」

 

耶倶矢「ジャグラーが「ナオミて奴の母親がガイの事をそう言う風に言っていた」て聞いたのよ」

 

鏡花「……まあ結構いいところ…あ、無いですね、悪い所があり過ぎて…」

 

そういわゆるガールズトークに花を咲かしていた三人だが背後から迫る影に気付かない…

 

ジェシカ「見つけたわ精霊ぃぃぃイ!!」

 

「「「!?」」」

 

三人を見つけたのはジェシカ…左眼の焦点が合っていなかったり右腕が折れていたりしているがジェシカ本人に違いない…その悪魔の如き笑みを浮かべ手に持ったライザーを掲げ融合獣へと変化を遂げる

 

ジェシカ「今度こソ…殺ス!」

 

【フージョンライズ!】

 

【ゼットン!】

 

【ブラックエンド!】

 

【ブラックゼットン!】

 

ーーーピポポポポ…ギシェエエエエエエエエェェェェェェーーー

 

現れたのはかつて地球を襲った円盤生物の頂点に立つ最強の終わりの名に関する怪獣とウルトラマンを終わらせた怪獣…その融合体である体はブラックエンドの如くまん丸の球体に脚が生え六本の角が顔を囲んでおりその顔はゼットンそのもの…これが終炎融合獣ブラックゼットンである…しかもブラックエンドとは違い常に空中に浮いている…

 

ブラックゼットン「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!」

 

鏡花「あいつ頭狂いましたね…街中で変身するとは…正体バレしますよ?」

 

耶倶矢「それより逃げねばな…それにしても終焉の怪獣(ゼットン)に黒き終焉(ブラックエンド)…仲々洒落ているな」

 

夕弦「馬鹿、それを言っている暇はありません」

 

三人は急いでその場から撤退…ウルトラマンが来るのを待つ…が鏡花は推測する…あれ(ブラックゼットン)はウルトラマンにとっての天敵だろう

 

鏡花「ゼットンはテレポートと光線吸収、ブラックエンドも光線吸収を持ちます…そしてあの空中浮遊から格闘戦は出来ない…」

 

夕弦「簡潔…つまりウルトラマンの大敵を詰め込んだ敵…と言う事ですか?」

 

耶倶矢「ウルトラマンが苦戦する敵第1位になりそうね…」

 

鏡花達がブラックゼットンの恐ろしいところを語っているとジードとオーブが舞い降りブラックゼットンに立ち向かう

 

ジード「ゼットンにブラックエンド…その融合獣か…」

 

オーブ「…さっさと倒したほうがいいな!」

 

二人は格闘戦に持ち込む為接近するが浮いている為攻撃が当たらず空を飛んで攻撃を当てようとしてもテレポートで消えてしまう…そしてデス火球を無数にオーブとジードに放ちオーブとジードは爆炎に包まれ…オーブはバーンナイトにフージョンアップする

 

オーブ「紅に燃えるぜ!」

 

オーブはスワローキックを空中に漂うブラックゼットンに放つがバリアを張られそれを破ろうとした矢先にテレポートで逃げられる…ジードはレッキングリッパーを放つも角に吸収されエネルギーに変換、そして撃ち返される

 

ジード「ゼットンの嫌な所を増加したみたい奴だな…」

 

オーブ「くそ!格闘戦も出来ないし光線も効かない…最悪の敵だな!」

 

ブラックゼットン「あはははははははぁァ!これがブラックゼットンだぁぁぁぁァ!」

 

ブラックゼットンは高笑いしながらデス火球を無造作に放つ…ジードとオーブも苦戦し攻撃は当たらず光線も使えない…逆にブラックゼットンの攻撃は当たる…このままではエネルギー切れで負ける、誰もがそれを考えた時

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!!ーーー

 

ブラックゼットン「ナァ!?」

 

鏡花「グルジオ……?」

 

空から何かが落ちてきて、ブラックゼットン達をそれを見る…現れたのは鏡花達も良く知るグルジオボーン…だったのだが所々の皮膚が割れ黄金の鱗が見えていた…そして黄金の角が生え背中から砲台の様なものが生えていた

 

 

遡る事20分…グルジオボーンは白鯨の甲板で10体の怪獣と交戦していた…その戦っている怪獣とは…

 

ーーーピポポポポポポ!ゼェットーン!ーーー

 

ーーーバオオォォォォォ!ーーー

 

ーーーピャアアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーーグガウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーガカァツ!ガカァァッ!ーーー

 

マガオロチより生まれし歪なる地球の化身魔王獣こと光ノ魔王獣 マガゼットン、闇ノ魔王獣 マガタノゾーア、風ノ魔王獣 マガバッサー、土ノ魔王獣 マガグランドキング、水ノ魔王獣 マガジャッパ、火ノ魔王獣 マガパンドンである…そして

 

ーーーグウウウエエエエェェェ……ーーー

 

ーーーシュイイイイイィィィィ……ーーー

 

ーーークオオオオオオォォォォン……ーーー

 

ーーーピユィイイイイイイィィィィィ……ーーー

 

既に虫の息なのはが魏怒羅が生み出した分身…護国聖獣達でありその奥には千年竜王(キングギドラ)とマガオロチがグルジオボーンが護国聖獣を屠り魔王獣を攻めるのを見ていた…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグガウウウゥゥゥゥ!?グガ……ウ……ウ……ウゥゥ……ゥ……ゥーーー

 

グルジオボーンが放った熱線ボーンブレスターをマガジャッパに放ちマガジャッパは吹き飛ばされその場に倒れ崩れる…マガバッサーが空から舞い降り鉤爪で引っかこうとするが

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーピャアアアァァァァァ!?ーーー

 

グルジオボーンはそれを片手で掴み白鯨の甲板に叩きつける、そしてマガパンドンがマガ火球を放つがそれをグルジオボーンはマガバッサーを持ち上げて盾にし焼き跡がついたマガバッサーを放り捨てて首を踏みつけ首を折りマガパンドンに向けて目を赤く光らせて高速移動しマガパンドンに接近し胸のマガクリスタルを素手で破壊する

 

ーーーピャアアアァァァァァ………ーーー

 

ーーーガカァッ……ガカァァッ……ーーー

 

マガパンドンはマガクリスタルを破壊されその場に倒れこみマガバッサーも首が折れ呼吸ができなくなりもはや戦えない…そんな同族を見てマガグランドキングがレーザーを放つが腕で防ぐ…するとグルジオボーンの皮膚が破れる…すると黄金の体表が見えるがまだグルジオボーンは気づかない

 

神無「やはり…怪獣を殺す事に…経験値を得て強くなっている…ボーン(兵士)が王(キング)になるには…敵……大将首を打ち取れば打ち取るほど近く…これがグルジオボーンの性質…」

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーピポポポポ!ゼェットーン!ーーー

 

マガ光球を放つマガゼットンに対しグルジオボーンは高速移動で避ける避ける避ける、そしてマガゼットンの顔を思い切り殴りつけ火炎を吐いて腹部を貫きマガゼットンが炎上する…そしてマガグランドキングがレーザーを放つがグルジオボーンはそれをボーンブレスターで相殺する…そんな中、グルジオボーンの頭部に角が生え始める…そして背中が膨らみ始める…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ!?ーーー

 

グルジオボーンが咆哮を鳴らすと背中の皮膚が膨らみ爆散しそこから巨大な砲台が生えてそこから渦巻く炎の光線を放ちマガグランドキングの装甲を破壊する…そして接近して近づき装甲が破れたところにボーンブレスターを放ち装甲を抉り貫通させ倒す

 

ーーーバオオォォォォォ!ーーー

 

マガタノゾーアはマガ冥闇を放つがグルジオボーンが放つ渦巻いた炎の光線に押されマガタノゾーアの装甲も貫きマガタノゾーアは吹き飛ぶ

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーバオオォォォォォ!ーーー

 

グルジオボーンが叫ぶとマガタノゾーアが鋏で斬りかかるがそれを両手で掴み電撃を出しマガタノゾーアを感電させる

 

ーーーバオオォォォォォ!?ーーー

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

グルジオボーンはそのままマガタノゾーアに近づき角のマガクリスタルをへし折りそれを顔面に突き刺す…マガタノゾーアが苦しげな悲鳴をあげると同時に蹴り飛ばし、背中に現れたキャノン砲から渦巻いた炎の光線を放ち魔王獣達を一掃する

 

ーーーピポポポポポポ……ゼェットーン……ーーー

 

ーーーバオオォォォォォ……ーーー

 

ーーーピャアアアァァァァァ……ーーー

 

ーーーグゥエエエエエ……ーーー

 

ーーーグガウウウゥゥゥゥ……ーーー

 

ーーーガカァツ……ガカァァッ……ーーー

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

グルジオボーンが咆哮を鳴らすと全身の皮膚が零れ落ちグルジオボーンの強さが上がった気がする…グルジオボーンは怪獣の気配を感じ地上へ向かうため白鯨から落ちる…そしての場にはマガオロチと千年竜王、神無のみ残った

 

神無「お疲れ様……君達の事は忘れない…君達の魂は彼等の中で生き続けるから…ごめんね」

 

神無は涙を流しながら魔王獣と護国聖獣に言うと彼等は頷きながら光となって消え魂はマガオロチと千年竜王の体内に入る……彼らは死んだのではない…マガオロチと千年竜王の中で永遠に生き続けるのだ

 

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ブラックゼットン「面倒くさイ…死ネ」

 

グルジオボーンは地上へ降り立つとブラックゼットンに立ち向かう…ブラックゼットンはめんどくさいと感じながらもデス火球を放ちそれがグルジオボーンに命中し死んだと思いオーブとジードに目を向けると

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!!ーーー

 

ーーーピポポポポ…ギシェエエエエエエエエェェェェェェ!?ーーー

 

煙の中から渦巻いた炎の光線が放たれブラックゼットンはそれに命中し角を全て破壊され地上へ墜落する…煙の中から現れたのはグルジオボーン…ではなくグルジオボーンのような姿だが金色の体に変わっており鋭い角と爪が生え、背中に背負った巨大な砲台の様なキャノン砲「グルジオバレル」が生えた怪獣 爆撃骨獣 グルジオキングに変化していたのだ

 

ブラックゼットン「何だこいつハ…!?チィ精霊暗殺の邪魔だシ…ウルトラマン相手でないなら意味がなイ…逃げるカァ…」

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ブラックゼットンは逃げようとするがそれを許すグルジオキングではなくボーンブレスターより高威力となった熱線を吐きブラックゼットンはそれを角で吸収するがグルジオキングは目を赤く光らせ突進し尻尾で吸収・反射しようとしていたブラックゼットンの角を六本全てへし折る

 

ーーーピポポポポ……ギシェエエエエエエエエェェェェェェ!?ーーー

 

ブラックゼットン「ち、力がァ……!?」

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

ブラックエンドは角を折られると力が半減する…その性質をブラックゼットンも受け継いでおり全ての角を折られると空中浮遊もテレポートも行えない…がそんなことがどうしたとグルジオキングが馬乗りになり手から電撃を流し口から熱戦を吐きブラックゼットンをボコボコにしていく…そして無理やり起き上がられると電撃を纏った斬撃を放ちブラックゼットンは吹き飛ぶ…

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

もう用済みと言わんばかりにグルジオキングは背中のキャノン砲「グルジオバレル」から渦巻いた炎の光線ギガキングキャノンを発射しブラックゼットンはそれを防ぐ術もないままそのまま直撃し爆散する

 

ーーークキャアアアアアァァァァ!ーーー

 

敵を倒したグルジオキングは満足した様子で咆哮を上げると光の粒子となって消えオーブとジードもそのまま帰っていく…

 

鏡花「グルジオボーンに何が……?」

 

鏡花達だけがその場に残りグルジオボーンに起こった異変をただ呆然と見ていた

 

 

 

?「いやぁ作戦大成功!グルジオボーンはグルジオキングになったし…キングゴルドラス君を洗脳して先輩の怪獣強化フラグを立たせた甲斐があったね!ま、代わりに何体の怪獣が死んだぽいけど…魂は他の二体に吸収されたからいいでしょ」

 

とあるビルにてグレーに近い銀髪の少女が片手にネオバトルナイザーを回しながらそう呟きながら愉しげに笑っているのに気がつかずに…その少女のネオバトルナイザーを持っていない手には本がありページが開いたままでそこにはこう書かれていた

 

『キングゴルドラスは神無にグルジオボーンの強くなる方法を教える』

 

『グルジオボーンは仲間の怪獣十体を殺し覚醒してグルジオキングになる』

 

と……その文字は明らかに誰かが書き記したものであり彼女が書いたと推測される…

 

?「さてあたしの先輩…二つの意味での先輩はどうなるのかなぁ…気になるけどそれはまた次回!お楽しみに…て事かな?…ねえゴジラ?…え?早く戦いたい?デストロイアと?あははは!親の仇が取りたいのかな?ま、頑張ってね何せゴジラてあたしの手持ちの中じゃあ…最弱になるから…あ、君が弱いてわけじゃないよ?」

 

少女はネオバトルナイザーにいる自分の手持ちと語り合いながら背中に白い六対の翼を生やして空を飛んで消えていく

 

 

その頃宇宙空間に浮かんでいた二つの影があった…一人は金髪の美少女、もう一つは類人猿…何処と無く浜田雅功に酷似している…その名はM1号といい美少女の名は精霊 星宮 六喰(ほしみや むくろ)と言う

 

M1号「……君の星に危機が訪れようとしている……早く言ったほうがいい…六喰君」

 

六喰「むう…むくは先生とまだまだ授業を教えて欲しいのじゃが…わかったのじゃ…」

 

M1号「…それでいい…また会おう…君にもいつか会えるさ…君の理解者が…」

 

六喰「またなのじゃ先生!」

 

六喰はそう言うとM1号の力で地球へテレポートされる…一人になったM1号はそのまま宇宙空間を漂いながら遠くにある地球をその黒い瞳に映す…

 

M1号「私はカモメ。空高く飛翔し思考し続ける。私はカモメ。私は……」

 

 

地球のとある森の中にて

 

七罪「ねえ分かる?私さ、勇気出して道を聞いたんだけど無視されてさ…でも頑張って道を尋ねてたら教えてくれてね…」

 

デバン「良かったねえ七罪ちゃん!」

 

ブースカ「パラサパラサ!頑張ったね七罪ちゃん!」

 

七罪「そ、それ程でも…貴方達と喋っていると安心するわぁ…」

 

緑色のボサボサの髪の少女…精霊 七罪は快獣ブースカと珍獣デバンと焚き火をしながら喋り合っていた…彼女実は彼らに会うまではとてもネガディブだったが…彼らの純粋さがいい方に働き少しずつポジティブになってきた

 

七罪「それでね!今度天宮市て場所に行かない?」

 

デバン「うん行こ行こ!」

 

ブースカ「行ってみたい!」

 

精霊 六喰と精霊 七罪…彼女達が士道と会う日は近い…




【終炎融合獣ブラックゼットン】
身長64メートル 体重 52万トン
必殺技 デス火球
六本に生えた角から光線を吸収しパワーに変えそれを反射すると言うウルトラマンの必殺技を封じており常に浮いていることから格闘戦にも持ち込めずテレポートやバリアでウルトラマンジードとオーブを追い詰めるはず…だったがグルジオキングに呆気なく敗北…ゼットンが対ウルトラマンにし過ぎて人間の兵器にやられたの同様にウルトラマン以外には割と弱かったようだ

ブラックゼットン…困難出したらウルトラマンがピンチなので噛ませになりました、ゼットンは防御力が意外と低いですしブラックエンドは…最強なんですよ?円盤生物の中では…ただ円盤生物の何が強いて空を飛んでるからで格闘戦ができないんですよ…だから空を飛ばないブラックエンドは弱く感じて…逆にあれはレオが強すぎるだけだから…

良かったね士道くん、精霊攻略がウルトラ怪獣のお陰で楽になったよ、七罪ちゃんの心を開かせなくてもいいし(デバンとブースカのお陰でよほどのことがない限りネガティブにならないし大人の姿にもならない)六喰ちゃんに記憶を封印される心配もない(M1号に悟られて自分の記憶の封印を解いてるし)…美九さん?知らないなぁ…

ん?二番目に生まれた精霊が出てきた?……さて最後に出てきた人は誰なんだ…次回もお楽しみに


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九十七話廃墟にて

さて今回はギャグが前半で…後半はバトル…最後にトンデモナイ展開が


ポオ「友達が出来たのである!」

 

耶倶矢「……メル友?それとも架空の友達?それとも友達詐欺?金払っての友達?」

 

ポオ「酷いである!?丸で我輩が乱歩君以外友達がいないみたいである!」

 

乱歩「……え?僕達友達なの?」

 

夕弦「同情、友達とも思われていなかったようですね…」

 

ポオは友達が出来たと耶倶矢に信じてもらえず友達と信じていた乱歩が「友達?誰が?」といった反応に夕弦は同情する

 

神無「……で誰と?もし詐欺やら相応しくない奴なら…殺すよその友達とやら」

 

鏡花「理不尽」

 

ポオ「ふふふ…ボスが好きそうな人物なのである…これを見るである!」

 

ポオがそう言って取り出したのは一冊の漫画本「超時空のアドベンチャー」と言う本であり表紙にはガイアが描かれておりそれを見た神無は目を見開く

 

ポオ「このウルトラマンの漫画本を書いている本条 蒼二…本名 本条 二亜殿である!」

 

乱歩「ああ…此間の……ボスその人ウルトラマンの漫画本をいくつも書いてるから殺さないほうがいいよ?」

 

神無「……見せて…」

 

乱歩がようやく思い出してポオに助け舟を出し神無はポオから無理やり超時空のアドベンチャーを掴み取り開いて読む…

 

鏡花「……詐欺か何かじゃないんですか?」

 

乱歩「僕もそう思ったんだけどねぇ…悔しい事に分からなかったんだよ…僕の異能でも何者か分からなかったんだよ…」

 

ドストエフスキー「……それは意外ですね…今検索したんですが…本条 蒼二……約四年前に現れ素晴らしい作品を書き続け何作も映画、アニメ、実写化している漫画家…そしてウルトラマンの漫画本も書いている事で有名な人ですね…ですがプライベートは全くの謎…いささか危険かと…」

 

ドストエフスキーと乱歩は苦い顔をする…乱歩は自分の異能でも相手の素性がよく分からなかった事にドストエフスキーは神無が危険な目にあう…と言うことはないだろうが素性も分からない人物とポオが知り合った事にいいふうに思はない

 

神無「……面白い…この作品は素晴らしい…おいポオ僕にも会わせろ」

 

ポオ「なら今度会う予定が入っているのであるが行くであるか!」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦「知らない人と会うのに警戒心皆無か!?」

 

鏡花達のツッコミが白鯨に響き渡った……それが偶然ではなく必然と誰も気づくことなく

 

 

神無「でその人気作家に会いに行く事になったのですが…なんで君達いるの?」

 

士道「ウルトラマンが関係する所に我あり!故に我あり!」

 

折紙「本条 蒼二…好きなウルトラマンの漫画家、小説家の一人…それ以外にも凄い作品が目白押し…会って見たい!」

 

鏡花「答えになってない……」

 

神無達はポオと共にその二亜という人物に会いに来ていたのだが…何故か士道や折紙、十香…ガイやリクと言った人物もいる…耶倶矢が漏らしてしまったとかで神無は取り敢えず耶倶矢を殴った

 

ガイ「ガイアさんの漫画を描いてるて聞いてな…」

 

リク「僕もウルトラマンの漫画を描いてる人がどんな人が見たいしね」

 

神無「てな訳でウルトラマンさん達や怪獣好きを無下にできないので…オマケが来ましたが」

 

狂三「オマケ扱い……」

 

神無は狂三、真那、琴里、凜祢、令音はほぼいない者扱い…エレンやアルテミシア、アイクもいるがそちらも同じ扱いだ…ポオはチラチラ時計を見ながら時間を確認している…そしてその件の人物が来たのかハッと顔を上げる

 

ポオ「おおい!二亜殿ここである!」

 

二亜「やあポオさんお久だね!でこちらの人達はポオの知り合い?あたしは本条 二亜、漫画を知ってる人なら本条 蒼二といったほうがいいかな?」

 

士道「うおおおおお!!あのシルブレやウルトラマン ティガ&ウルトラマン ダイナ激闘の怪獣島やゴジラ ギドラ襲来、ガメラ レギオンの再来の原作者ですよね!?」

 

折紙「あのアシスタント無し、原作も自分で考えることで有名な日本が誇る漫画家!怪獣漫画の王様」

 

十香「おお!あのシルバゴンの絵が素晴らしく美味かったあの漫画の生みの親なのか!?」

 

士道達は二亜の代表作の名前を言いキラキラした目で二亜を見つめ二亜は少し困惑した目で三人を見つめる…

 

二亜「何なのかなこの子達は…あたしのファン……まあそれは置いておいて…君がポオさんが言ってた神無さんだね?」

 

ポオ(あれ?我輩ボスの事を二亜さんに言ったであるか?…まあいいかであるか)

 

三人を軽くあしらった二亜は神無を面白いものを見つめる目で神無を見つめる…ポオは神無の事を二亜に教えたかと考えるがすぐに頭の隅に追いやる…

 

神無「……ほう…中々面白い女性だ…君ではなくさん……気に入った」

 

二亜「ええ…あたしも君に興味があったんだよね…個人的に…ね?」

 

鏡花(え?何この展開…漫画家さんだよね?なのに何この人……何か…神無に似てる…様な?)

 

鏡花は何処と無く二亜と神無が何故か似ている様に感じ少しばかり警戒する…この二人…まぜるな危険の気配がするのだ…その時二亜 は首を動かしこちら側を向く…ターコイズ色の瞳が鏡花達を一瞬見つめたような気がしたが…すぐに逸らしポオに話しかける

 

二亜「悪いねぇポオさん、取材のお供させちゃって…実を言うと一人で行くのはいささか危なくてねぇ…付き添いがいるのだよ」

 

ポオ「大丈夫である!何せボ…神無殿がいれば悪霊など「ちょっと待った」ん?」

 

琴里「今悪霊て言わなかった?」

 

琴里はポオと二亜の会話に割り込む…心なしか震えている様な気がする

 

二亜「言ってなかったけ?実は私これから次の漫画のアイデアを出す為にとある廃墟に行くんだけど…怖くて…だから付き添いが欲しいてポオさんにメール送ったら何人か連れてくるて言ってね!」

 

耶倶矢「ポオ……良い道具扱いだぞ…」

 

ポオ「ち、違うである!女の人がそんな危険な場所に行っては危ないと思って…」

 

耶倶矢は決着はいい様に使われているだけでは?とポオに言うがポオは頑なに否定する…琴里に至っては廃墟と聞いた瞬間から怯えている

 

琴里「廃墟……お化け……ねぇ?士道これウルトラマンの漫画関係なさそうだし帰りましょう」

 

士道「サインくれませんか!?くれたら行きますんで!」

 

折紙「サインがあれば悪霊だろうがシーボーズだろうがどんとこい!」

 

琴里「ダメだこいつら!?……嫌だよぉ…お化け怖いよ…行きたくないよぉ…えっぐ…」

 

琴里は露骨に行きたくないと士道と折紙達に目を向けるが二人は行く気満々だ…琴里は廃墟に行きたくなくて泣き始めた

 

凜祢「泣き始めちゃった!?」

 

令音「琴里はお化けや怪談が嫌いなんだ…いつもテレビでそう言う類がやっていると泣いてしまう」

 

真那「大丈夫でやがりますよ琴里さん!私が守ります!」

 

狂三「……不幸ですわ…」

 

凜祢と真那は琴里を励まし、狂三はまた変な出来事に巻き込まれたと某幻想殺しの様なセリフを吐く…そんな事んなで二亜が用意していたバス(片道だけで帰りは歩き)に乗り天宮市の外れの森にある廃墟に辿り着いた

 

二亜「ここなんだよ!昔ここで殺人事件が起こっようでねそれ以来人魂を見たとか幽霊がいるとか…最近も怖い動画が上がってね!」

 

琴里「嫌だよぉ…何でこんな所連れてくるのよ!」

 

二亜「大丈夫テレビとかだと全然映らないでしょ?大丈夫だって」

 

鏡花「すでに雰囲気が暗いです…ついでに空も暗い」

 

夕弦「納得、だから夜の7時に集合だったのですね…べ、別に怖くないんだからね!」

 

耶倶矢「くくく…我は颶風の「さてさっさと行こうか」ちょ!?置いてくなし!」

 

琴里はすでに泣きそうでちょっとの事で漏らしそうだったが二亜が慰める、耶倶矢は決め台詞を言おうとするが全員に無視されそのまま廃墟に全員が入ろうとしていたので慌てて入って行く…中に入ると薄暗く懐中電灯の灯のみが唯一の光源である、神無と鏡花には梟の様な夜でも見える目なので光がなくてもいいが他は無理だろう…と思っていたら二亜と懐中電灯がなくても見える様で懐中電灯で照らしいない先も見えている様だ

 

琴里「怖い……さっさと帰りましょう」

 

神無・二亜「「……………………………??」」

 

エレン「……何です急に黙りこくって…」

 

神無と二亜は廃墟に入ると何故か黙りこくって辺りを見渡すが…すると急に走り出し辺りを散策する、トイレの便器を開けて中を見たり水道を開けたり…それでも何の成果もなかったのか残念そうな顔をする

 

二亜「いないね……」

 

琴里「(何故便器や水道を?)なら早く帰り「おかしいぞ」へ?何が?」

 

神無「幽霊が居なさすぎる……」

 

アイク「それが普通なのでは?」

 

二亜「嫌ねぇ…お姉さん実は霊感が強くてねぇ…見えちゃうんだけど……こうも居ないと…逆に怖いよ…」

 

神無「うんこうまで居ないと…怖くなってくる…こんなに怖くなったの久しぶり」

 

リク(変わった人達だな…)

 

神無と二亜がお化けがいない事に逆に怖くなり少し震える…それを見た全員はお化けがいないと怖くてどう言う事?と首を傾げる

 

耶倶矢「何でお化けがいないと怖いのよ」

 

神無「お化けて元々は人間の魂で…そこら辺漂っているもんなんだよ…実際二亜に会う前の待ち合わせ場所には幽霊が三十体ぐらいいたし」

 

二亜「そうそう!ハチ公前気分になるんだよね!幽霊が沢山いると!」

 

琴里「じぇじぇじぇ!?三十体……う〜ん」

 

真那「琴里さんが気絶した!?て言うかそんなけいたんでやがりますか!?」

 

神無と二亜は先ほど待ち合わせに使っていた場所の方がハチ公前に集まる人ぐらいの数の幽霊がいたと聞き琴里が気絶した…

 

神無「僕は(魔王になった時から)そう言うのが見えてさ…翁なんか幽霊を手の如く(権能で)使役してるからね…あの人自分が殺した人間のゾンビも使えるしね」

 

二亜「へえ…それ何の漫画?教えてもらいたいなぁ…ま私も霊感が強くてね…これなら外にいた幽霊に話を聞いた方が…あれ?何で外の方が多かったんだろう?」

 

鏡花「一般市民がいる前で…え?外の方が多い…もしかして見えてたんですか?」

 

神無・二亜「「うん、見えてたけど…?」」

 

神無と二亜はともに霊感が強いらしく幽霊が見えていた様でそれを聞いた全員が少し怯える

 

神無「何なら外でてこの眼鏡をかけてごらん」

 

士道「何この眼鏡……ええっとこれをつけると…」

 

折紙「…ただの眼鏡」

 

アイク「ふむ…ただの眼鏡にしか見え」

 

ガイ「いや…これセブンさんの変身道具…」

 

全員が外に出て神無に貰った眼鏡をかけると…目に映ったのは自分達を眺める目が取れていたりなかったりする生気の無い白い顔の…幽霊が沢山見えた

 

琴里「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!?(バタンキュー)」

 

アルテミシア「悪霊退散!悪霊退散!悪霊退散!塩持ってない!?もしくはお札!霊媒師はいませんか!?神様仏様!お助けを!」

 

リク「落ち着いて!先ずはコスモスさんを!コスモスさんなら幽霊とも分かり合える!」

 

神無「いや先ずリクさんから落ち着きません?」

 

全員が幽霊が見えた事に狼狽し琴里は気絶し誰かが肩を支える…アルテミシアは神に祈りリクが一番混乱している

 

琴里「うう…私としたことが…気絶するなんて…ありがと真那支えてくれ「いや私じゃないです琴里さん」え?じゃあ誰?」

 

琴里は支えてくれた人物を知る為後ろを見ると後ろにいたのは両目の取れた…と言うより元よりない骸骨の幽霊が琴里の肩を支えていた

 

琴里「ふぎゃぁぁぁぁぁ!!?」

 

骸骨「……あ…ぶない…ここ…帰れ…」

 

琴里「すみません!呪わないでください!すみませ…え?帰れ?呪わないの?」

 

骸骨「帰れ……ここ…危ない……変な奴…いる…追いだ…された…帰れ…」

 

琴里は怯えて土下座するも骸骨はカタカタ揺れながら早くここから帰る様言う…周りの幽霊達も帰れ帰れとコールしている…琴里達を襲う気がない様に…

 

ガイ「何なんだこいつら…怪獣でもない様だし……」

 

神無「割と簡単に幽霊て生まれるんですよね、事故死とか自殺、殺人事件やらコンセント抜いたか心配、とかでこの世に未練タラタラだとこの様な幽霊の出来上がり何です」

 

狂三「最後だけ地味ですわね!?」

 

二亜「でも此処まで怯えるなんてねぇ……何がいるのやら……」

 

神無が詳しく幽霊に説明している間、二亜は何がいるのかと首を傾げるが……その目は別のことを考えている様で懐に忍ばせた【ある物】があることを確認すると少し口を綻ばせる……すると廃墟の中から悍ましい声が聞こえる

 

ーーーゴゲエエエエエエエ……ーーー

 

二亜「……この声は…」

 

すると幽霊達が廃墟に吸い込まれ始める…そして廃墟から黒い煙が現れ…それが形を成していき怪獣の姿となり角が生え左腕には稲妻を模した剣が握られ右腕の二股に分かれており、その先に多数の棘か付いた砲丸が取り付けられた鞭で出来ている怪獣…心霊怪獣 ゴースドンが現れる…そして廃墟の中から半透明な宇宙人が現れる

 

「やれやれ…折角ここの幽霊供を食べ尽くそうとしたのに…飛んだ邪魔が入ったな…」

 

折紙「幽霊怪人 ゴース星人!」

 

ゴース「おお?よく知っているな、私の名はゴース星人ファントム…そしてこいつが我が相棒 ゴースドン、そしてもう一体」

 

ファントムと名乗ったゴース星人はバトルナイザーから双頭怪獣 改造パンドンを召喚する…ファントムは目撃した人間を殺すようでありゴースドンと改造パンドンは鳴き声をあげながら二亜達に近づく

 

二亜「…そういえばゴース星人て地球占領に人類滅亡に最も近いた宇宙人なんだよね、ゴース星人て…」

 

ファントム「詳しいではないか女…その通り我等ゴース星人は地球侵略に最も近いた者…ならばこそ地球を侵略し我等ゴース星の威光を知らしめるのだ」

 

ガイ「…ちょっと隠れて「どこ行こうとしてるのかな君達?」な!ちょっ…二亜さん離してくれ!」

 

二亜「ええ?嫌だよ?」

 

ガイとリクは変身しようと一旦離れようとするが二亜が二人を掴んで離さない…まるで二人が何かしているのを防ごうとするかの様に…それを見て呆れた神無がコソッとギガダークナイザーを召喚し怪獣を召喚する

 

―――キイイイィィィィ!ーーー

 

―――グルオオオォォォ!ーーー

 

現れたのは一角紅蓮超獣 バキシマムにミサイル超獣 ベロクロンと言う怪獣より強い超獣だった…そしてバキシマムはゴースドンに、ベロクロンは改造パンドンに挑みかかる

 

ファントム「ほう!俺以外にもレイオニクスがいたとは!何処のレイオニクスか知らぬが負けるなよ我が相棒達よ!」

 

ーーーゴゲエエエエエエエ!ーーー

 

ーーーガカァツ!ガカァ!ーーー

 

神無(いけバキシマム、ベロクロン)

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

ーーーグルオオオォォォ!ーーー

 

ファントムと神無は互いの怪獣を応援し怪獣達はそれに答える…先ずは改造パンドンとベロクロンの戦いではベロクロンが全身からミサイルを放つが双頭から放つ火炎放射で全て焼き尽くし…改造した左腕をベロクロンに突き出す、ベロクロンは当然「ん?」となるが何と改造パンドンは義手である左腕を飛ばした…丸でロケットパンチの如く

 

ーーーグルオオオォォォ!?ーーー

 

士道「ロケットパンチだ!?改造パンドンにはそんな攻撃ないのに…いいぞもっとやれ!」

 

狂三「士道さん!?敵を応援してますわよ!?確かにロケットパンチは心が惹かれますが!」

 

味方である士道達も改造パンドンの魅力に惹かれていた…あのガイですらだ…しかもそれで攻撃は終わらない…何と左腕が飛んだ後その義手がはまっていた腕には…術が仕込まれていたのだ…そしてそこからエネルギーをチャージして放つパンドン砲を喰らいベロクロンは派手に吹き飛ぶ…まるで某宇宙海賊のサイコガンの如き一撃に神無以外の心を射止めた…リクですらもう目を輝かしている…ベロクロンはならばと口から大型ミサイルを放つがパンドンが戻ってきた義手をはめ直しそれを義手ではない方の手で掴み放り投げミサイルは爆散する

 

ーーーグルオオオォォォ………ーーー

 

ファントム「どうや!これが私のパンドンの実力やねん!パンドンが弱いわけないねん!私のパンドンは普通のパンドンとちゃうねん!これが男の浪漫やねん!」

 

ーーーガカァツ!ガカァ!ーーー

 

狂三「関西弁になってますわよ!?」

 

ファントム「む?済まない…母国弁が出てしまった…さてゴースドンはどうだ?」

 

ファントムが母国語を出してしまい慌てて自分のエースたるゴースドンを見るとゴースドンが若干押していた…何しろバキシマムが攻撃しようとするたび悪霊の姿に戻り攻撃を素通りするのだ…逆にゴースドンは身軽な動きで動き凧状のヒレでバキシマムの動きを遅める

 

ーーーキイイイィィィィ!!ーーー

 

ーーーゴゲエエエエエエエ!ーーー

 

バキシマムとゴースドンは激しくぶつかり合い、バキシマムはブーメラン状の角 ユニコー・ボムで攻撃するが左腕の剣で斬り合い、両腕のユニットから放つ紅蓮火炎弾を右手の鞭で相殺してゴースドンは角から光線を放ち対してバキシマムは口から火炎放射を吐き互角の戦いを行う

 

ファントム「いいぞ!素晴らしき戦いだ!」

 

琴里「……人質取ったりしないの?」

 

ファントム「む?私はそんな卑劣な行いはしない!寧ろこうやって戦わせることこそが怪獣達の本懐ではないか!」

 

真那「一般常識のある宇宙人でよかったでやがります…がこれは超獣の方が不利なの「いや違うね」?本条先生?」

 

常識的な宇宙人であるファントムは人質を取るなど下劣な行いはせず正々堂々怪獣達を応援する…真那達はそれを見て超獣達の方が不利なのでは?と考えるが…二亜だけは違った…その目は真っ直ぐ怪獣達を見ており常に浮かべていた笑みも消えている…丸で怪獣達の実力差を確かめている様な感じがする

 

二亜「この勝負…超獣の勝利だね」

 

ファントム「何?そんな訳が「ガカァツ!?ガカァ!?」パンドン!?」

 

二亜がそう言うとファントムは鼻で笑うが突如パンドンの叫び声が聞こえ振り向くと改造パンドンが押され始めていた

 

ーーーグルオオオォォォ!ーーー

 

ーーーガカァツ!?ガカァ…ーーー

 

ベロクロンは手からテリブルハンドリングを放ち改造パンドンを拘束し全身からミサイルを発射し手からも砲撃を開始し口の中から大型ミサイルを放ち更には火炎放射や強力な酸性を持つ唾液を放ち改造パンドンを苦しめる…如何にロケットパンチやサイコガンを持っていても拘束されれば使えず火炎放射も双頭…つまり二面しか攻撃できないのでは意味がない…四方八方からミサイルが飛んでくれば防ぎようもなく改造パンドンはそのままミサイルの雨霰に当たるもフラフラしながらも無事であった

 

ーーーグルオオオォォォ!ーーー

 

ーーーガカァツ………ガカァ!ーーー

 

フラフラになった改造パンドンにミサイルを口から放つベロクロン…がそれでもパンドンは右手で掴み投げ返す…がそれをベロクロンがキャッチし改造パンドンに投げ返し改造パンドンに当たり爆散し改造パンドンは気絶して倒れる

 

ファントム「パンドン!?……くそ!ならばゴースドンよ仇を…!?」

 

ファントムはすぐさまパンドンを回収しゴースドンに仇を取るよう命令するが…ゴースドンもバキシマムに追い詰められていた

 

ーーーキイイイィィィィ!ーーー

 

ーーーゴゲエエエエエエエ!ーーー

 

バキシマムはユニコー・ボムで斬り裂かれ更には右手の二股の鞭まで斬り落とされていたのだ…これによりこれまで鞭で防いでいた紅蓮火炎弾も悪霊化して避けねばならない

 

ーーーキイイイィィィィ!!ーーー

 

ーーーゴゲエエエエエエエ!?ーーー

 

バキシマムは切り落とした鞭でゴースドンを拘束し凧の様に空に投げ…ユニコー・ボムに炎を纏わせ敵を切り裂く一角紅蓮ミサイルでゴースドンを切り裂いた

 

ーーーゴゲエエエエエエエ…………ーーー

 

ゴースドンはユニコー・ボムに斬り裂かれそのまま地面に倒れ意識を失いファントムのバトルナイザーに戻っていく…ファントムはゴースドンを回収すると手を叩いてバキシマム達を賞賛する

 

ファントム「ブラボー、素晴らしい戦いだった……私はこの地球から去ろう…負けてしまったのだからな…」

 

ガイ「あっさりしてるな…」

 

ファントム「このまま続けたら私も殺されるだろう…命は惜しいのでな…ではさらばだ」

 

ファントムはそう言うと霧の如く霧散していく……それを見た一同はようやく終わったと溜め息を吐き、二亜が大声で喋る

 

二亜「いやぁ…凄い展開だったよ、残念ながら幽霊はあまり関係なかったけど…いい作品が書けるかも知れないから私はすぐに帰るよ!付き合ってくれてありがとうポオさん!」

 

ポオ「いや!二亜殿一緒に帰った方が…もう行っちゃったのである…」

 

琴里「なら早く帰りましょう…もうこれ以上怖いとこに居たくない…(トントン)?何よ真那叩かないで」

 

二亜は嵐の如くその場から去りポオが送っていこうとするがもう消えてしまった…琴里は怖がって早く帰ろうとするが肩を叩かれ振り向くと……腐った顔の幽霊が琴里の肩に手を置いていた

 

琴里「いやぁぁぁぁぁぁ!!!?(バタンキュー)」

 

この後、神無が除霊を行い、琴里は士道の家に着くと目を覚ましたと言う

 

 

二亜「うん…想像以上に面白かった…さてさて…先輩は私の怪獣達に勝てるのかな?」

 

二亜は自分の家に着くと懐に忍ばせていたネオバトルナイザーを手に取りそれを軽く撫ぜる

 

二亜「さてさてゴジラ…君やメカゴジラ、ギドラには頑張って貰わないとね」

 

二亜は自分の相棒にそう語りかけるとネオバトルナイザーを再び懐にしまい寝室に入っていった

 

 

 

 




【心霊怪獣ゴースドン】
体長 50メートル 体重 18,000トン
必殺技 怪光線
怪獣の悪霊が凧に取り憑いた怪獣で、本作では悪霊の姿に自由に変化可能で左腕の鞭で絡め取ったり打ち付けるのが得意、剣で切り裂く事もでき角からの光線も強力、ゴース星人に連れられ地球に来たがバキシマムに倒された

ゴースドンとゴース星人ファントムの繋がりは同じゴースから…この二体は幽霊回にピッタリ、そしてパンドンには男のロマンを詰め込みました

二亜さんがいたから普通の精霊だと錯覚していた?さて彼女の手持ち…クソ強いですよ?次回どんな奴らか判明…ではお楽しみに


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九十八話破壊こそ芸術の極致

今回は有名な映画の宇宙人が出てきますよ、マイナーな怪獣も出てくるので注意


天宮市のとあるゴミ捨て場にて、その日はまだ燃えるゴミの日ではないのにたくさんのゴミをゴミ捨て場にばら撒く男がいた

 

「うははは!汚れろ!もっと汚れろ!それそれそれ!破壊こそ芸術の極致!」

 

その男は道路に黒いオイルを撒き散らしたりタバコの吸殻をばら撒く…そして通りかかった人に汚物を投げつけ警察が来ると臭い水を水鉄砲から放ち逃げる…そんな彼はとある宇宙人の王なのだ…そんな彼は地球を醜く汚す為にバトルナイザーを手に取り破壊を尽くそうと部下を呼び悪巧みする…どうせ壊すなら強いレイオニクスを一緒に殺そうと考えて…

 

 

 

二亜「やあやあ神無さんまた会ったね」

 

神無「二亜殿……昨日ぶりだね…なきかご用で?」

 

神無が偶々道中を歩いていると二亜が後ろからやってきて声を掛ける…実際は偶然ではないのだが…まあそれは置いておこう

 

神無「此間は変な宇宙人が出てきて全然取材できなかったが…良かったのかな?」

 

二亜「大丈夫!幽霊関係ならゲゲゲやオバQを見ればいいんだから!」

 

神無「そう言うものなのかな?…まあいいや…僕は散歩を今楽しんでいる…」

 

二亜「お、散歩か、いいねお姉さんも連れてってくれるかな?一緒に怪獣談義や怪獣漫画の裏話でもしながら」

 

神無は素っ気なく二亜から離れようとするが二亜が怪獣の話や自身が作ったゴジラなどの怪獣の漫画の話をしようとすると百八十度対応を変えて一緒に歩いていく…それを見ていた人物が三人いた

 

鏡花「……デートか!神無めぇ…私ともした事ないのに!」

 

耶倶矢「…いやあんた達付き合ってないでしょ?」

 

夕弦「同調、それは妬みと言うものです」

 

鏡花「煩い!とにかく尾行開始しますよ!」

 

鏡花は二人の後を追い耶倶矢と夕弦は犯罪行為はしたくないな…とぼやきながら鏡花の後を追う…そんな三人の後ろに…

 

ガイ「……偶々見つけたら…面白そうだな」

 

アイク「……よしついていくか」

 

ガイ、アイク、エレン、アルテミシアが鏡花達の背後をつけていく…そんな彼らの後ろに

 

リク「……何してるんだろ…レム彼らの行き先とか教えて…」

 

士道「尾行なら任せろ…」

 

折紙「……かつて教師を尾行した私に限界はない」

 

凜祢「もうやだこの犯罪集団」

 

リク達も偶々この光景を見ており士道と折紙がノリノリで尾行を始める…凜祢はそんな彼らを見て泣きたくなる

 

ラヴクラフト「?」

 

ラヴクラフトはそんな奇妙な隊列を見て首をカクンと曲げるがそのまま尾行せずにアイスクリーム屋へアイスクリームを買いに行く…ラヴクラフトは尾行をしなかった

 

二亜「それでね、ゴジラの漫画には特に苦労したよ…特に核被害とかがさ…」

 

神無「成る程……ですがそれならこうやれば」

 

二亜「お!そのアイデアいいね!次の作品に使わせてもらうよ!」

 

神無と二亜は背後から迫る変な集団に気を向ける事なく怪獣談義を楽しんでいる…だが他人目から見ればデートのようにしか見えない

 

鏡花「ぐぎぎぎ…神無はああいった大人が好みなのか!」

 

耶倶矢「ふ、安心せよ鏡花、あの漫画家のスタイルは我らと同じだ…つまり神無はスレンダーな体型が好み」

 

鏡花「馬鹿にしてるのかテメェ?その胸触って考えろ、ブチ殺しますよ?」

 

耶倶矢「何故に!?理不尽だ!」

 

鏡花をフォローしようとした耶倶矢はフォローになっておらず鏡花の怒りを買う……その所為で鏡花から殺意が溢れる、ガイ達もその光景を見て呆れる

 

ガイ「馬鹿だな…そんなに騒ぐと怪しまれるぞ?」

 

アルテミシア「ガイさん…それはブーメランて言うんですよ?」

 

リク「それは貴方達も同じですよ…全くこれじゃあ気づかれますよ?」

 

狂三「貴方が言いますか…?それに周りの人の視線が痛いですの」

 

ガイとリクが「駄目だな怪しまれるぞ」と心の中で思うが周りの人からは完全に変な目で見られていた…それが狂三達は何よりも恥ずかしい…すると二人は河川敷の近くにあった川の方に行き全員が河川敷を見下ろす…

 

二亜「じゃあ神無さんにして欲しいことがあるんだけど…実は今度厨二キャラを出すんだけど…厨二て難しくてねキャラが掴めないからあたしとそう言った感じで話して欲しいのよ…だから適当に話し合わせて?」

 

神無「ほう…なら耶倶矢を連れて来れば良かったなあいつ厨二病だし、鏡花とか夕弦でも良かったかな?」

 

(((殺すぞあいつ……!!)))

 

ガイ(…怖っ…)

 

二亜が厨二キャラの口調がわからないから手伝ってくれといい神無は耶倶矢達を厨二扱いすることに隠れていた三人が殺意を出し始める…そして二亜が大分神無から離れた所で二亜が急に話しかける

 

二亜「ああ!我が先達なる古き魔王よ!同じ怪物使いの種族たる我とどちらが上か競おうではないか!」

 

神無「………ほう…いいだろう若き魔王よ!我と同じ怪物使いの種族よ!古き魔王の力を見せつけてやろうぞ!」

 

鏡花「ああ!そんなのは全然厨二じゃない!もっと耶倶矢さんみたいに…それは単なる変な人です」

 

耶倶矢「一眼から見ればあたしもあんな風なんだ…」

 

二亜と神無のセリフに引き始めるリク達を他所に鏡花は耶倶矢と言う本物(厨二)がいるから違うと文句を言い始め耶倶矢は普段の自分はあんな感じなのかと思う…だがここから二亜の発言に誰もが聞き逃せなくなる

 

二亜「おお!古き魔王よ、其方はかつては我と同じ人間ではなかったのか!怪物使いの種族でも本来はなかった!我と同じ後天的に目覚め荒ぶる三体の怪物を使役し百二十を超える怪物を眷属に加えたのだろう!そして龍蛇を殺め魔王となった!」

 

神無「……何故それを知る若き魔王よ?」

 

二亜「簡単だ!我は全知なる者!天使ラジエルを原初の精霊より授かったからだ!そして貴様のように七つ首の鳥を殺め魔王となった!そして数多くの翼ありき神を殺めたのだ!」

 

神無「それは我も同じこと、龍蛇を殺め幾千もの神や同族である魔王と戦い、敗北、勝利を繰り返してきた…問おう貴様の目的は何だ?」

 

二亜「我は壊すだけだ!この腐りきった世界を!我が友を救えなかった世界など滅びてしまえ!いや滅ぼそう!それが我が運命、我が人生よ!」

 

二亜と神無はそうやって激しく言い合う…これの声だけ聞けば巫山戯あっている、厨二病乙、とか言われるだろう…が鏡花達は違う…これには…何とも知れない圧力がある…二人から放たれるプレッシャーに押し潰されそうになる…丸で二人がその話通り人間ではなく魔王であるかのように…いや実際神無は人でなくレイオニクスであり神殺しだ

 

二亜「さあ来い、古き魔王よその屍…乗り越えてやろう!」

 

神無「来るがいい若造が、魔王ある威厳を見せつけてやろう」

 

二亜「………ふぅ…厨二病の会話って楽しいね!またやろうぜ神無さん!でそこで見てる悪趣味な人達出ておいで」

 

神無「……これを恥ずかしくなく言える耶倶矢は凄いな…でいつまで隠れてるの?」

 

鏡花「……ぎっくう!?……バレてましたか……てこんなにいたの!?」

 

鏡花達はギクゥとして全員出てきてこんなにも自分をつけていたのかと驚く

 

神無「…しっかり気配を感知しておけ…敵なら殺されていたぞ」

 

二亜「うんうん、殺されるかは別として…気をつけるといいよ」

 

鏡花「はい……うう、恥ずかしい」

 

鏡花は顔を赤くして涙目で下向く……他の人物達もバレてたのかと驚いていた…

 

神無「いやしかし魔王と言う単語がよく出てきたね…それに神様を殺すときた」

 

二亜「にゃはは!私は漫画家だよ、こう言った妄想は大得意なんだ!でも神無さんとは本当に気があうなぁ!また怪獣とか漫画の話しよう!」

 

神無「ええ…貴方とは凄く気が合いそうだ…何処か他人とは思えない様な、翁と同じ友人になれそうなタイプ」

 

鏡花「うわぁ…神無ともう馴染んでる…凄い…人間に対して興味ゼロの神無が…」

 

鏡花は人間に関しては興味 関心意欲ゼロの神無がここまで二亜と仲良くなれるとは思わず絶句していた…最も二亜は人間ではないが…すると狂った様な笑い声が聞こえて来る

 

「おおおう?凄えいい雰囲気、ぶち壊したくなるぜ!このダークベンゼン様がな!そうだろギャソリ元帥にエルヴィ元帥!破壊こそ芸術の極致」

 

ギャソリ「は…その通りでございまする」

 

エルヴィ「……そうでございますね」

 

ガイ「誰だ!」

 

突如橋の上に現れたのは両腕が鞭の様な触手の青い宇宙人と両腕に剣が装着されており全身が金の鎧を纏った機械…と言うよりガンダムみたいな宇宙人…そして全身黒い姿の醜い悪魔の様な宇宙人…かつてウルトラマンゼアスと戦ったベンゼン星人達の王 ダークベンゼンとそれの配下であるギャソリ星人とエルヴィル星人達の元帥であるギャソリ元帥とエルヴィ元帥が姿を現した

 

士道「ベンゼン星人…あの潔癖症のウルトラマンゼアスに変身させない為汚い(物理)攻撃をした宇宙人か!」

 

折紙「汚い事大好き宇宙人!」

 

ダークベンゼン「馬鹿めぇ!余があんな下等な者と同じと思うか!我は地球を汚し私好みの世界に作り変える!ゴミは道端に散らかり汚物、排出物だらけ!トイレも必要ない外でやれ!ぶははは!」

 

鏡花「うわぁ……汚い(二重の意味で)…こんな宇宙人嫌だ嫌だ…」

 

ダークベンゼンは下劣な笑いをすると全員が引き始める…今までの侵略者が可愛く見えて来る行為だ…

 

ダークベンゼン「手始めにお前らが汚くなれ!ほれ犬の排出物を混ぜ合わせた人間の水の方の排出物だ!」

 

鏡花「……へ?ちょそれは洒落にならない!マガジャッパの方がいい!ちょそれはヒロインにしてはいけない行為の最上級…」

 

ダークベンゼン「煩いヒロインもクソもあるか!」

 

ダークベンゼンはそう言うと必死に逃げようとした鏡花達の下にその悪臭のする水をかける…何とか避けたからいいものの当たったらヒロイン降格どころか人としての尊厳も失われる

 

鏡花「危ない…色んな意味で死ぬところだった」

 

夕弦「………(ショックのあまり声も出ない)」

 

耶倶矢「……あいつ殺す」

 

誰も当たってはいないが全員が殺意をダークベンゼンに向ける…そして水が当たった場所は悪臭を放つ…これで暫く誰もここには近づけないだろう

 

ダークベンゼン「ならばこれならどうだ!我がコレクションが一つ魔石だ!」

 

士道「うわ眩し…!マジで汚い攻撃しかしてこないな折が…」

 

エレン「本当ですね…そう思いませんかアルテミシ…」

 

士道とエレンはダークベンゼンが取り出した魔石から眩い閃光が放たれると一瞬目を閉じるがすぐに開け仲間に話しかけると…返事はなく…振り返るとそこには士道、エレン、アイク、ガイ、リク、二亜、神無、鏡花、耶倶矢、夕弦以外もの言わぬ石像とかしたい仲間の姿があった

 

士道「………は?何だよこれ?」

 

ダークベンゼン「この魔石は弱き者を石化させる力があるのだ!さあ石化したし後は仲間がいる前でこの石像を破壊するぞぉ!」

 

アイク「下衆が……死にたまえ」

 

ダークベンゼンがそう悪い顔で笑いギャソリ元帥とエルヴィ元帥が石像を破壊しようと触手と剣で石像を破壊しようとするが…ガイとリクがそれを素手で防ぐ

 

ギャソリ・エルヴィ「なにぃ!?」

 

ガイ「……確かに強いが…ジャグラー程じゃない!」

 

リク「タイラントにも劣るね!」

 

二人は油断した元帥達の脇腹に蹴りを放ち二人は吹き飛ぶ…ゴロゴロ転がりながらダークベンゼンの元に戻るとダークベンゼンは無能な部下二人に怒る

 

ダークベンゼン「ええい!こうなったら余自ら出向いてやろう!」

 

ギャソリ「ならば我々も…此奴らを出すしかあるまい」

 

エルヴィ「そうだな…いでよ我が怪獣達!」

 

アイク「……怪獣を呼び出す機械!?」

 

三人の宇宙人はバトルナイザーを取り出し怪獣を呼び出す、ギャソリが呼び出した怪獣は双頭のドラゴンと言うべき怪獣で腕の下にもう一本の腕、足の後ろにもう一本の足、横一列に並ぶ尻尾、3対の翼といった複雑な姿した赤い竜 ヒートドラクルにクリスタルの結晶が怪獣と化した四足歩行の怪獣スチルタス…そしてエルヴィが呼び出したのは目がなき巨大な口の赤い恐竜のキュベリトスに金と黒の体色の体に翼が生えたドラゴン型の機械デスダイナス…そしてダークベンゼンの手持ちは宇宙恐竜ゼットン2代目が進化した姿ゼットンIIに月光怪獣再生エレキングが進化したエレキングII、暗黒影獣 クラオスと言うゼアスにおける別個体「Sカプセル影獣 ダークラー」と同じ種族であり唯一の違いは胸に純金のトゲ付きプロテクターをつけていないことくらい…そしてダークベンゼンのエースであるウルトラマンゼアスに酷似した黒いウルトラマン…宇宙戦闘ロボット ウルトラマンシャドーが現れる

 

ーーーピポポポポ……ゼットン……ーーー

 

ーーーキイイイィィィィィィィィ!ーーー

 

ーーーグルゥ!ーーー

 

ーーーヌゥ……デヤァ!ーーー

 

ガイ「くそ!二亜がいたら変身出来ない…」

 

リク「どうすれば…「お二人さん」二亜さん!」

 

二亜「私ここにいたら危険だと思うなら帰るね!じゃあね神無さんまた会おうね!」

 

二亜がいる前なら変身出来ないとガイとリクは焦るが二亜はそれを察したのか風のように走ってこの場から去る…ガイ達は唖然とするがすぐにオーブリングとジードライザーを使ってウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュとアクロスマッシャーに変身する

 

ガイ「光を超えて闇を斬る!」

 

ダークベンゼン「来たかウルトラマン!破壊してくれるわ!」

 

オーブとジードは八対二と言う不利な状況でも武器を振りかざし応戦する…シャドーとクラオスはシャドーメリケンミサイルをとクラクラビームを放ちミサイルを飛ばすがそれをジードがジードクローで全て撃ち落とす、ヒートドラクルは超高熱の火炎放射を放ちスチルタスは破壊光線を放つもオーブスラッガーで全て防ぎきりオーブスラッガーランスに変化させ、キュベリトスは両肩にある三対の丸い機関から6連レーザービームを放ち、デスダイナスも超音波を放つもジードの早過ぎるジードクローからの斬撃に撃ち落とされる

 

ーーーキイイイィィィィィィィィ!ーーー

 

ーーーピポポポポ……ゼットンーーー

 

エレキングIIとゼットンIIは電気エネルギーで強化された月光火砲に火球を無数に放ち二人はそれを華麗に避ける…がしかし相手の方が数が多い…シャドーがシャドーメリケンパンチを隙を見てオーブとジードの片目を狙い二人の視力を奪う…その隙に怪獣達はオーブとジードを地面に倒れ伏させサッカーボールの様に蹴りまくる…それは別世界でウルトラマンが怪獣達をリンチにするより悲惨かつ暴力的、立ち上がることすら許さず蹴って蹴って蹴りまくる

 

士道「怪獣とはいえ汚い」

 

ダークベンゼン「汚いという褒め言葉ありがとさんでぇぇぇぇぇす!ぶぢゃはは!」

 

神無「……レイオニクスの恥晒しが…所詮はゴミ屑…吐き気がするから…手助けをしよう…本当は体の負担だから出したくないけど」

 

意地汚く笑うダークベンゼンに神無は吐き気を感じ二体の怪獣を召喚する

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーヌゥ…デヤァ!?ーーー

 

ガイ「お前らは…スペースゴジラにデストロイアか」

 

スペースゴジラとデストロイアが加勢に加わりデスダイナス達は思わぬ伏兵に怯えるが感情がないロボットであるシャドーには関係ない、シャドーは冷静にシャドーメリケンミサイルを放つがホーミング・ゴーストで相殺していく…その隙にデストロイアは二人を手を貸して起こしオーブとジードは二体に感謝しながら八体に立ち向かう

 

ジード「行くぞデストロイア!」

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

オーブ「スペースゴジラ、お前は

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ヒートドラクルとスチルタスは突進するがそんな隙だらけな怪獣二体の隙を逃さず、デストロイアはオキシジェン・デストロイヤー・レイをヒートドラクルに命中させ体を残さず溶かし尽くし、ジードはアトモスインパクトでスチルタスを爆散させ、キュベリトスとデスダイナスは何故か自身達の武器である光線とかが使えないのだ…これはスペースゴジラが全身から電磁波を発生させており機械がまともに使えなくなる…この状況を逃す筈もなくオーブはオーブランサーシュートでキュベリトスを破壊しデスダイナスもスペースゴジラはコロナビームを放ち機械のパーツが飛び散る

 

ギャソリ・エルヴィ「馬鹿な!?我等の怪獣供が瞬殺だと!?」

 

ダークベンゼン「ええい役立たずめ!シャドー達!やってしまえ!」

 

ーーーヌゥ…デヤァ!ーーー

 

ーーーグルゥ!ーーー

 

ーーーピポポポポ…ゼットン!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィィィィィ!ーーー

 

ダークベンゼンは役立たずの部下を怒鳴りつけシャドーとクラオス、エレキングIIにゼットンIIにオーブとジード、デストロイアとスペースゴジラを倒す様に命じる、オーブはシャドーとジードはクラオスと、デストロイアはエレキングIIと、スペースゴジラはゼットンIIと戦う

 

ーーーピポポポポ…ゼットン!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ゼットンIIとスペースゴジラはコロナビームと無数の火球を放ち互いに一歩も譲らぬ攻防を繰り返すが徐々にゼットンIIの火球を押し始めゼットンIIの体に命中する

 

ーーーピポポポポ…ゼットン!?ーーー

 

ゼットンIIはコロナビームに当たると暫く耐えるがすぐに爆発する…それによりスペースゴジラは高い咆哮を上げる、デストロイアとエレキングIIは角をミクロオキシゲンを噴出する巨大な剣 ヴァリアブル・スライサーとその長い尻尾に火炎を纏い更に炎で出来た刺又で刺そうとしぶつけ合って攻撃しあう、その背後でもジードがクラオスとスマッシュパームとクラクラビームをぶつけ合い相殺し続ける

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーキイイイィィィィィィィィ!ーーー

 

ーーーグルゥ!ーーー

 

ジード「ハァ!」

 

だがデストロイアがミクロオキシゲンの量を増やし更に剣を巨大化させエレキングIIの尻尾を切り落とし刺又を破壊し、更に角を切り落とす…するとエレキングIIの力がだんだん弱まっていき泡を吐いて死亡する…クラオスもクラクラビームを放つもジードクローで叩き落としクローカッティングでクラオスの体のバランスを崩しディフュージョンシャワーでクラオスの体を無数の光線で貫き爆散する

 

ダークベンゼン「ぬおおお!役立たず供め!シャドーよ!早く倒せ!」

 

ーーーヌゥ…デヤァ!ーーー

 

シャドーはシャドーハイパーキックをオーブに喰らわそうとするがオーブは即座にバーンナイトに変身しシャドーの足を受け止めハンマー投げの様に振り回し大地に叩きつける

 

ーーーヌゥ………!?…デヤァ……ーーー

 

エレン「倒したのですか?」

 

ダークベンゼン「まだだ復活せよ!」

 

シャドーは地面に叩きつけられるとカラータイマーの様な物が点滅し動かなくなるかダークベンゼンがバトルナイザーをかざすと即座にエネルギーが供給され蘇る…再びバーンナイトがカラータイマーを狙って殴りつけるが防御シールドが現れその攻撃から身を守る、ならばとかかと落としをオーブは頭部にぶつけ頭部が破傷し機械部分が見えるがそれでも活動を停止せずシャドーメリケンパンチやシャドーメリケンミサイルを放ちオーブ達はそれを必死に避ける

 

ダークベンゼン「無駄無駄無駄!余のウルトラマンシャドーは倒せぬわ!」

 

オーブ「確かに俺一人じゃああの防御シールドを破ることはできないかもな…でもな、俺は一人じゃないんだぜ?」

 

ジード「僕には仲間がいる…それに守るべきものもいる…お前の様な奴が操るガラクタの機械に負けるか!」

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ダークベンゼン「抜かせ!さっさと殺してしまえ!シャドーよ!」

 

ーーーヌゥ…デヤァ!ーーー

 

シャドーは自身の必殺技シャドリウム光線と呼ばれる赤い光線を放ちオーブとジードはプリミティブとスペシウムゼペリオンの姿となってスペリオン光線とレッキングバーストを放ち、スペースゴジラはコロナビーム、デストロイアはオキシジェン・デストロイヤー・レイを放ち四つの技が絡み合いシャドリウム光線を押し返しシャドーは大爆発を起こし機械部分を飛び散りながらシャドーの頭部がダークベンゼンの背後に落ちる

 

ダークベンゼン「馬鹿なぁ!?シャドーがぁぁぁぁ!!?」

 

ギャソリ「ならば我々が!人質を使って!」

 

エルヴィ「動くな!石化した人間共を殺「残念だけどそれは無理」ギィャアアア?!」

 

ギャソリ「な!?エルヴ…グゲェェェ!?」

 

ダークベンゼン「な!?貴様らは石化したはず!?」

 

ダークベンゼンは自身のエースがやられたことに頭を抱えギャソリとエルヴィは慌てふためきながらも石化した十香達を砕くぞと脅すもその石化したはずの十香と折紙が鏖殺公とCR-ユニットを装備した二人に斬り殺されダークベンゼンは慌てる…よく見ると石化した他のメンバーも石化が解けている

 

十香「残念だったな!神無は幻想殺しみたいに触れただけであらゆる異能を無効化するのだ馬鹿!」

 

折紙「で?貴方はどうする?」

 

ダークベンゼン「おのれぇ!!よくも部下と手持ちを……!覚えておけ余がいつかベンゼン星から無数の怪獣を引きつれて殺してやるぞ!ベンゼン星人の王の名にかけて!破壊こそ芸術の極致!」

 

二人に怯えたダークベンゼンは捨て台詞を吐き慌てて逃げる…その姿は王にはとても見えない

 

 

一方それを遠くで見ていた二亜は笑いながら手に持ったコインの様な物体に死んだ怪獣達の魂を吸い込む…そしてコインに纏わり付いた錆のような部分がひび割れ二亜は満足そうにその場から消える

 

 

 

 




【宇宙戦闘ロボット ウルトラマンシャドー】
身長62メートル 体重65,000トン
必殺技シャドリウム光線
ダークベンゼンのエースにて破壊兵器、ダークベンゼン曰く破壊の根源…らしいのだが割と簡単に倒された、クラオスは舎弟ポジ

クラオスはダークラーの本当の種族名で肩書きは適当、ゼアスのゲームからギャソリとエルヴィを出しました、彼らの手持ちとゲーム版の怪獣達の上位怪獣でこの二人の種族が操る怪獣です、ダークベンゼンは超闘士の敵キャラで大ボス…なはずがここだと小物に…一応次回も出てくる予定

さて次回もお楽しみに


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九十九話司令官のおつかい

今回は長いです、それにシルバゴンて実は賢いよね、ティガの動きを学習したり…レッドキングとは大違い、さて今回はギャグ(後半は笑えないけど)そして後半は二亜さんの手持ちが明らかに…後今回は琴里ちゃんを苛めすぎた、キャラ崩壊させ過ぎた…反省はしてるけど後悔は若干してます


琴里「神無さんから預かっていた物を返しに行く?私が?何でよ?」

 

神無月「それは村雨解析官が借りていた物を返しに行くのですが…村雨解析官は他の事で忙しいとの事で…」

 

琴里「そんなの令音に行かせればいいじゃない……」

 

神無月に令音が神無から借りていた物を返してきて欲しいと琴里に言い、琴里は不満気に神無月を睨むつけ神無月はそれで興奮する…琴里は断ろうとするが…士道達の会話が耳に入る

 

士道「なあ折紙…これて簡単に言うとおつかいだよな?…え?ウチの妹それも出来ないの?」

 

折紙「……あり得ない…この歳でおつかいも出来ないなんて…」

 

十香「私でも出来るぞ!琴里何なら私が行こう…」

 

琴里「上等よ!十香より頭が悪いですて!?頭きた!いいわよ行けばいいんでしょ?行けば!どこに行けばいいのよ!」

 

士道と折紙に挑発された琴里は「ウガァァァァ!」と怒りの感情を爆発させ琴里は神無月からその神無に返すアタッシュケースを無理やり奪い取り神無月から何処に行けばいいか聞き怒りながら歩いて行った

 

士道・折紙「……作戦成功!」

 

十香「私は頭が悪いのか…?」

 

凜祢「あははは……でも行ってくれたから「お邪魔します」…あれ?」

 

士道と折紙の琴里の挑発する事によりおつかいに行かせる作戦は無事成功し凜祢が苦笑していると鏡花と耶倶矢、夕弦、織田作が入ってくる

 

鏡花「預かっていたものを取りに来ました」

 

狂三「…………入れ違い…ですわね」

 

織田作「……そうか…ならここで待たせてもらう…一応入れ違ったとは言え司令官殿には会わないとな…」

 

どうやら入れ違ったらしい

 

 

琴里「何よ、私でもおつかいぐらい出来るわよ!全く…私全然活躍できてないし…笑い者にされてない?」

 

琴里はブツブツ文句を言いながら指定の場所まで街中を歩く……最近出番やら活躍がないからか不満を溜め込んでいたようだ

 

琴里「私はトリピーか!トリヤマ補佐官は確かに部下思いだけれど!……全く…そう言えばこのアタッシュケースには何が入っているの?」

 

橋を渡っている時琴里はふとアタッシュケースの中身が気になり開けてみる…そこには金属製の蓋と縦に、防護用金属が入って守られたガラスの瓶が四つ入っていた、そのうちの一つを手に取り橋に寄りかかって手に取って眺める

 

琴里「緑の液体……?何かしらこれ?ふぅん…さてしまうと(つるっ)あ…」

 

琴里がそれを眺め飽きたのかしまおうとすると手を滑らして…川に落としてしまう……それをしばらく呆然と見ていた琴里だがプカプカと流れていくカプセルを見て意識を取り戻す

 

琴里「あっ!?カプセルがぁぁ!?」

 

琴里は急いで取り戻そうとするがだんだん見えなくなっていくしそもそも琴里は泳げない…そして諦めたかの様に呟く

 

琴里「一個くらいいいか…」

 

琴里はそう言って指定の場所行きそこで待っていたアガサにアタッシュケースを渡し帰る…フラクシナスに帰ってきた琴里はまたお兄ちゃん(士道)やお義姉ちゃん(折紙)に馬鹿にされるのかな?とネガティブな発想をして司令室に入ると全員が笑顔でお出迎えする

 

琴里「へえ?あれ?何で貴方達が?」

 

鏡花「あ、失礼してます、実はアタッシュケースを取りに行く様神無に言われてて…でと入れ違いになって…情報がちゃんと伝わってなかったんです」

 

織田作「帰ったらマークを銃弾で撃つ」

 

琴里「へ、へえ…そうなん「それにしても凄いなことり!お疲れ様なのだ!」え?」

 

琴里は納得するが直後に精霊達や士道、部下達が駆け寄ってきて面食らう

 

神無月「よくぞ成し遂げられましたね! いや知りませんでしたよ!あの箱の中身があんなに危ないものだったなんて!! 私が命じられていたら、きっと震えが止まらなかったでしょう!!」

 

折紙「でも、すこしもったいない気もする…でも諦めるしかない…」

 

ガイ「そうだ、あれは危険な物でメビウスさんやヒカリさんも手こずったんだ」

 

士道「でもメテオールに興味あったんだけどなぁ…」

 

琴里「……メテオール…?み、皆さん何のお話を?」

 

琴里は話について行けず混乱するがそれを凜祢が詳しく説明する

 

凜祢「実はあれすごく危険な物体「グロテスセル」て言ってグロテス星人のグロテスセルが以前神無さんが魔王さん達がいる世界で共同で倒した時に採取した奴を貸してもらってたんだよ」

 

狂三「確か古参の狼王、武王、神無さんが三人がかりで漸く倒した強敵だとか」

 

琴里「ぶふぅぅぅぅぅ!!?でも、でも一個ではあんなにでかいのは作れないでしょ?」

 

令音「アイザックと検証した結果一本ならコダイゴンが三体、コダイゴンジアザーが一体作れるようだね」

 

琴里「三体がすごく強い個体が……」

 

琴里は思わず気絶しかけそれを士道と折紙が支えると琴里はむくと起き上がり鏡花、耶倶矢、夕弦、織田作、四糸乃、狂三、凜祢、真那を指差し叫ぶ

 

琴里「貴方達私についてきなさい!」

 

鏡花「いやあの私達貴方の部下じゃ「うるせえんだよど素人が!私の指示に従えこの野郎!」え?!それ違う人のセリフ」

 

凜祢「あの琴里ちゃん女の子がそんな言葉「いいからついてこいて言ってるでしょうが!」こ、琴里ちゃんが不良に」

 

琴里「令音早く私達を地上に送り出しなさい!あとその私達の行動をフラクシナスで見ないで!」

 

令音「しかし理由もなく「あ?お前のせいでな私は死ぬかもしれないの…早くしないと…分かるわよね?」……あ、はい…」

 

琴里の凄まじい気迫に鏡花や凜祢、令音は圧倒され指示通りに動く…そして琴里と共に地上に降り立った…何が始めるのかと恐る恐る鏡花達は琴里を見ると琴里は凄まじい速度で空中で一回転し鏡花達に土下座する

 

琴里「お願いします、この哀れな虫ケラ助けてください…お願いします死にたいないです」

 

「「「「え……?」」」」

 

その後泣きそうな琴里がグロテスセルを落としてしまったことを話すと全員が微妙な顔をする

 

夕弦「報告、これは神無に報告しなければ」

 

真那「私も兄様に…」

 

夕弦は神無に、真那は士道に連絡しようとするがそれを今にも泣き出しそうな琴里が必死に止める

 

琴里「待ってください!そんなこと言わないでぇぇぇ!?そんな事したらただでさえかりちゅまな威厳ゼロな私がもっと存在意義がなくなっちゃうからぁ〜お願いします真那様、夕弦様!何でもするから!お願いします」

 

耶倶矢「……プライドがなくなった奴ほど見苦しいものはない…けどあれは流石に哀れなよね…」

 

織田作「一周回って可哀想になるな」

 

琴里は鼻水と涙を垂れ流しながら必死に懇願する…もはや昔の威厳ある司令官の面影はない…それを哀れむ織田作達

 

鏡花「分かりました…でも神無にメールを」

 

琴里「鏡花さぁぁぁぁぁん!!?お願いします何でもしますから!」

 

鏡花「ん?今何でも「体でも処女でも変なプレイでもいいですからお願いします」………あ、そこまでしなくてもいいです…てか本気にしないでください」

 

鏡花は携帯を取り出し琴里が何でもすると言って鏡花は冗談を言うが割と本気で琴里がそれを信じ服を脱ごうとしていたのでそれをガチトーンで鏡花は止める

 

耶倶矢「ふむ…だが司令官殿は何故そこまで知られたくないのだ?」

 

琴里「え?……だって神無さんて失敗したら殺しそうじゃない…私も無残に殺されると思うと…」

 

夕弦「微笑、そんな事ないですよねえ織田作さ…」

 

織田作「あり得るな」

 

四糸乃「本当に殺すんですか!?」

 

琴里は失敗(貸していたものがなくなった)したら神無に殺されるのでは?と本気でいうが夕弦はそれはないだろうと織田作の方を向くと割とガチの顔であり得ると言われ琴里は魂が抜け始める

 

耶倶矢「……しょうがない同じ精霊として助けてやろうではないか」

 

琴里「耶倶矢さん!」

 

耶倶矢「でも、その前にやっぱり神無に連絡を」

 

琴里「私の体ならいくらでも捧げるのでお願いしますからやめてください!奴隷になっても構いませんからお願いしますお姉様!」

 

耶倶矢「冗談のつまりなのにどんなけあんたは神無に殺されたくないの!?ちょ鼻水が服につくからやめて!」

 

耶倶矢は琴里に任せろといい琴里が嬉し涙を流すと「やっぱり神無に報告しよう」と悪い顔で冗談を言うと捨てられた子犬のような泣き顔で鼻水を垂らしながら耶倶矢に引っ付いてきて全員が本気で琴里に引いていた…まあ神無の事だから仕方ない、その頃神無は白鯨でくしゃみをした

 

 

琴里「何処にあるのよ…グロテスセルは…」

 

四糸乃「ここら辺で落としたんですよね?」

 

鏡花「何で私もこんなことをしなければ…」

 

琴里「本当に見つからないわね…」

 

琴里達は協力してグロテスセルが入ったカプセルを探すが…川に流された事もあり見つからない…

 

琴里「もう無理なんだ…私は全身の皮を剥がされて磔にされたまま辱めを受けて殺されるんだ……はは」

 

凜祢「琴里ちゃん?!気をしっかり!」

 

琴里「もう無理なのよ、終わりなのよ…「あの?」何よ…」

 

琴里は死刑執行寸前の死刑囚のの様な表情で泣きそうになるが鏡花が話しかける

 

鏡花「そのカプセルを強く触りました?」

 

琴里「うん…それが「ちょっと失礼」ちょ!?」

 

鏡花「……ああこの匂いですか…それなら」

 

耶倶矢「……鏡花…」

 

耶倶矢が引いた目で鏡花を見ていることに気づかず鏡花は琴里の匂いを嗅ぎそして川に鼻を近づけると暫く立ち止まり立ち上がる

 

鏡花「こっちですね…こっちに琴里さんの匂いがします」

 

織田作「流石狼、嗅覚は狼並みか…素晴らしいな」

 

耶倶矢「そう言えば鏡花て普通の人間じゃなかったわね…こほん、くく終焉の魔狼(フェンリル)の子ある月の狼(マーナガルム)の力を授かりし魔王が尖兵よ、我を悪魔の宝物の所へ案内「早く行きましょう」ちょ無視するなし!」

 

鏡花は忘れられがちだがマーナガルムの力…つまり狼の力がある…嗅覚なら並みの警察犬よりいい…それにより琴里の匂いが僅かについたカプセルが何処にあるか探し当てる…そしてグロテスセルのカプセルがある所まで全員が動く、見えてきたのは古道具屋…そこの扉を開ける

 

店主「いらっしゃいませ……何をお探しで」

 

琴里「すみません!ここにカプセルありませんか落としちゃって!」

 

店主「……もしかしてさっき拾ったそこにあるカプセルかな?」

 

琴里「!?それだぁぁぁ!あった!」

 

琴里は無茶苦茶な説明を白髪が生えた店主に言うが店主は理解し指をさした場所にグロテスセルのカプセルがあり琴里はそれを掴み取って喜ぶ…これにて一件落着…だと思ったが

 

ーーーつるっ……ガッシャーンーーー

 

 

琴里「あ………」

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「あぁ!バカヤロー!」

 

凜祢・四糸乃・狂三「あぁ……」

 

織田作・真那「割れた…」

 

琴里が再び手を滑られせ琴里が絶句し琴里は恐る恐る下を向くとグロテスセルのカプセルが割れグロテスセルが気体化し近くにあった鮭を加えた木彫りの熊に入り込む…そして熊と鮭の目が赤く光る

 

鏡花「お前もう司令官やめて帰れよ」

 

琴里「ふえぇぇぇぇん!!もう琴里お家帰るぅぅぅ!」

 

凜祢「幼児退化した!?」

 

織田作「親父さん!この木彫りの熊危険だから外に放り投げるぞ!」

 

店主「儂の思い出の木彫りの熊がぁぁぁぁ!?」

 

鏡花は琴里にもう司令官やめちゃえと言い、琴里は幼児退化して泣き叫ぶ…そんな中織田作は冷静に行動し木彫りの熊を掴み扉を開け木彫りの熊を放り投げると木彫りの熊はみるみる大きくなりコダイゴンジアザーの様に熊の怪獣となる…その名も魔神怪獣 コダイゴンベアーだ

 

店主「儂の木彫りの熊がぁぁぁぁ!!」

 

凜祢「…コダイゴンとコダイゴンジアザーの倒し方て…たしかコダイゴンはグロテス星人を殺して…」

 

琴里「私を殺すの?」

 

織田作「いや…ジアザーの様に中のグロテスセルを蒸発されれば…親父さんあの木彫りの熊に傷口てある」

 

店主「大事にしてたもんだから傷口はないよ?」

 

琴里「……やっぱり死ぬんだ私…こんなヘマして…はは」

 

琴里は自分のヘマでコダイゴンベアーを誕生させてしまった為「もう自分は神無に殺されるんだろうな」と泣き崩れる

 

ーーーガルルルルルル!ーーー

 

ーーーシャケシャケシャケ!ーーー

 

コダイゴンベアーはその鉤爪で辺りの建物を破壊し始め口に咥えた鮭も口から光弾や目からビーム、火炎放射を放ち街を破壊し続ける…がそんなコダイゴンベアーの目の前にオーブとジード、そして恐らくは神無の手持ちのゴジラも現れコダイゴンベアーは破壊活動をやめオーブ達の方を見る

 

オーブ「何じゃありゃ………」

 

ジード「修学旅行で見たことあるな」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン(商売繁盛…感はないな)ーーー

 

二人と一体はコダイゴンベアーを見てそう感想を口に出すがさっさとこの怪獣を倒そうとオーブ達は一斉にパンチやキックを食らわす…が

 

ーーーガルルルルルル!ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

オーブ「硬った!?」

 

ジード「見た目は木製なのに今までの中で一番の硬さ!?」

 

何と逆に蹴ったり殴った方のオーブ達が拳や足をおさえる…とてつもない硬さだ…因みにこのグロテスセルを回収した神無が別世界で翠蓮やウォバンと共闘して倒した所全員がこう述べている

 

神無「コダイゴン?あいつ魔術を反射するから絶対勝てないと思った、あれを破壊できるのはラーマ様とかチートな神様ぐらい」

 

翠蓮「私の拳が逆に砕けると思いました、もう二度と戦いたくありません、オリハルコンが煎餅みたいに感じます」

 

ウォバン「………まつろわぬ神より強い、それに下僕にできなかったから無駄骨だった」

 

と古参の魔王も二度と戦いたくないとお墨付きを貰った怪獣である…ゴジラは放射熱線をコダイゴンベアーに放つがそれをコダイゴンベアーは片手で弾き返し口に咥えていた鮭を離し面白いと言わんばかりにゴジラと取っ組み合う…互いに力で押し合いコダイゴンベアーとゴジラのお互いの力は互角…ではなく何とゴジラが押されていた…そしてコダイゴンベアーはゴジラを片手で持ち上げた…因みに身長は100メートル、体重は5万5千トンもある……コダイゴンベアーの約2倍ぐらいある身長のコダイゴンをコダイゴンベアーは片手でそれを持ち上げたのだ…何と凄まじい剛力…パワーなのだろうか

 

ーーーガルルルルルル!!!ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!?ーーー

 

コダイゴンベアーはゴジラを地面に叩き落とすとそのままゴジラが立ち上がるまで攻撃を仕掛けない…ゴジラも頭を軽く動かしながら怒りの目でコダイゴンベアーを睨みつける…そして再び鉤爪で切り裂いたり殴りつける…放射熱線など使わない…まさに野生と野生の戦いだ…一方ジードとオーブはと言うと

 

ジード「くそ!素早い!」

 

オーブ「ジードそっちに…うお!?」

 

ーーーシャケシャケシャケ!ーーー

 

何とコダイゴンベアーが咥えていた鮭が空を飛び地面に潜り口から光弾や火炎放射、目からビームを放つ…この鮭…いな魔獣怪獣 コダイゴンサーモンはコダイゴンベアーには劣るがジャックと戦ったコダイゴンと同じくらいの強さを誇るのだ、そんなコダイゴンサーモンにジードとオーブは翻弄されていた…体長12メートルと言うこともあり小さい上に素早しっこい…これほど小さいのに頭突きは並みの怪獣のパンチより強い…

 

オーブ「なかなか理不尽な敵だな…取り敢えずあの熊はゴジラに任せて…俺達はこの鮭野郎を倒すぞ!」

 

ジード「はい!」

 

その頃ゴジラはコダイゴンベアーに再び放射熱線を放つがコダイゴンベアーはそれを鉤爪を使った穴を掘り地面に隠れ放射熱線を避けゴジラは何処にいるのか必死に探す

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン?ーーー

 

そしてゴジラが必死に地面を見ているとそれを嘲笑うかの如くゴジラの背後にコダイゴンベアーが現れその鉤爪でゴジラの背中を切り裂きゴジラの背中から血が飛び散る

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!?ーーー

 

耶倶矢「怪獣王が…これほど苦戦するとは…恐るべし熊!」

 

織田作「いやあれは熊じゃないだろ…性質は熊ぽいけど…まさに鬼熊だな」

 

鬼熊…長く生きた熊が妖怪となったもの…正しくコダイゴンベアーは鬼熊だろう…何せゴジラと互角以上に戦っているのだから…そしてサポートしようとオーブとジードは光線を放とうとする

 

オーブ「避けろ!」

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

ーーーガルルルルルル!?ーーー

 

スペリオン光線とレッキングバーストが放たれコダイゴンベアーは両腕をクロスさせ光線を防ぎその腕を勢いよく振り上げ光線を跳ね返す…そしてその隙にオーブの腹にコダイゴンサーモンが体当たりしオーブは派手に吹き飛ぶ…そしてジードの顔面に頭突きを食らわしジードも地面に倒れる…ゴジラもコダイゴンベアーに首を掴まれ空中に持ち上げられる

 

琴里「……私のせいで天宮市が……これは勝っても負けても殺させる」

 

鏡花「今はそれどころじゃないです!」

 

凜祢「…でも傷口がないなら…勝てっこないよ」

 

全員が諦めかけた時何者かがコダイゴンベアーに飛び蹴りを放ちコダイゴンベアーは吹き飛びゴジラは地面に落ち助けに入った怪獣がゴジラの腕を掴み起き上がらせる…その銀色の怪獣の名は

 

ーーーグオオオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!!?ーーー

 

十香『シルバゴンだぁぁぁぁ!!?』

 

何処かで十香の声が聞こえた気がするが気のせい、そう超剛力怪獣 キングシルバゴンその人(怪獣)である、シルバゴンはゴジラの劣勢を見て急いで助けに来たのだ

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ!(馬鹿だな、頭を使えよゴジラもウルトラマンも)ーーー

 

シルバゴンはゴジラとウルトラマンを呆れた目で見ると腹に一発入れようとして来たコダイゴンサーモンを掴み取り地面に投げ捨てる

 

ーーーシャケシャケシャケ!?ーーー

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーガルルルルルル?!ーーー

 

コダイゴンサーモンを地面に叩きつけた後コダイゴンベアーに向かっていきコダイゴンベアーはそのまま愚直に走ってくるが、シルバゴンはくるりと回転し尻尾をコダイゴンベアーの足に当て体勢を崩しさせると思い切り回転し遠心力をつけた右腕のアッパーでコダイゴンベアーを思い切り殴りつけコダイゴンベアーは吹き飛び地面に叩き落される

 

琴里「……勝てるかも……シルバゴン神様」

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ?ーーー

 

シルバゴンを拝み出す琴里にシルバゴンは「俺は神様じゃないよ?」と疑問を抱くシルバゴン、そして首を軽くコクッと曲げる、可愛い、そしてコダイゴンベアーとサーモンが起き上がるまでシルバゴンは作戦を伝える

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

オーブ「いや何を言っているかわからない」

 

ジード「え…?今から言う通りに行動すれば勝てる?まずオーブは…」

 

オーブ「なんで分かるのお前?」

 

ジード「タイラントの翻訳も出来ますから」

 

シルバゴンは作戦を伝えるが同じ怪獣のゴジラにしか伝わらずオーブは手を激しく振ってわからないと伝えるがジードはタイラントやピグモンの翻訳をしているからか何となく理解する…そして作戦を伝え終わると全員が指定の位置に着く

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ!ーーー

 

シルバゴンがまず動きコダイゴンサーモンが飛びついてくるがそれをガシと掴み取りゴジラに投げつけゴジラはコダイゴンサーモンを受け取るとサーモンを武器にコダイゴンベアーを殴りつける、そしてそのままコダイゴンベアーの股間にコダイゴンサーモンを叩きつける…がそもそも木彫りの熊である為急所ではない…がゴジラは笑う

 

ーーーガルルルルルル!ーーー

 

コダイゴンベアーは鉤爪で斬り裂こうするが空から何か落ちて来るのに気づきふと空を見上げるとジードを肩車したシルバゴンが落ちて来た…そしてゴジラが限界までコダイゴンサーモンを股間に当てたまま上げてそれをシルバゴンがコダイゴンサーモンのゴジラが両手で持っている先端に当たる瞬間に手を離しシルバゴンがコダイゴンサーモンに当たるとテコの原理によりコダイゴンベアーは空高く舞う

 

ーーーガルルルルルル!!?ーーー

 

ーーーアンギャアアァァァァオオォォォォォン!ーーー

 

空高く舞っているコダイゴンベアーは混乱する…まさかサーモンを使ってテコの原理を行うとは思うまい…しかも出来るだけ重くする為にジードを肩車して空から落ちて来たのだ…相当の重量だろう…そして空から落ちるコダイゴンベアーにゴジラはハイパースパイラル熱線を放ちコダイゴンベアーは灼熱の火炎に包まれ必死にもがく…そして地面に落ちる瞬間にジードにコダイゴンサーモンを投げられそれを口に咥える

 

ーーーガルルルルルル!!?ーーー

 

ーーーシャケシャケシャケ!!?ーーー

 

そして地面に落ちたコダイゴンベアーはサーモンを口に咥えたまま立ち上がるが…自身の目の前にはいつの間にか変身したのかバーンナイトになったオーブが仁王立ちしていた

 

オーブ「俺に触ると火傷するぜ………ストビューム……」

 

ーーーガルルルルルル!?ーーー

 

オーブ「ダイナマイトぉぉぉぉ!!!」

 

ーーーガルルルルルル!!!?ーーー

 

ーーーシャケシャケシャケ!!!?ーーー

 

炎を纏ったオーブの体当たりによりコダイゴンベアーとサーモンの体内に入ったグロテスセルを蒸発させると言うのがシルバゴンの考えた作戦でありその作戦通りみるみる緑色の煙がコダイゴンベアーとサーモンの体から現れもう出なくなると段々コダイゴンベアーとサーモンの体が小さくなる…そしてストビュームダイナマイトの発動をやめオーブは小さくなった木彫りの熊を拾い店主に返す

 

店主「儂の思い出の木彫りの熊!ありがとうございます巨人様!銀色の獣様!」

 

オーブ「いえいえ…」

 

ーーーグオオオォォォォォォォォォ!ーーー

 

オーブとシルバゴンは謙遜しながら手を振りオーブとジードは空へ飛び立ちシルバゴンとゴジラは光の粒子となり回収される…

 

 

令音「でも何でコダイゴンが出て来たのだろうね?」

 

折紙「……それが最大の謎」

 

リク「もしかしてグロテス星人が?」

 

琴里「ま、まあいいじゃない倒したから…ね」

 

フラクシナスでは全員が何故コダイゴンが出て来たのかと疑問に思っていたが主犯である琴里は必死に誤魔化す

 

士道「そういえば琴里、お前何してたんだ?」

 

琴里「ふえ!?か、カラオケに誘ったのよ!」

 

十香「そうなのか、私にも誘って「失礼します」!かんな?」

 

琴里が必死に誤魔化すと神無が入って来る

 

神無「なかなか来ないから来てやったのだよ…部下がご主人様の足を引っ張るとは…」

 

鏡花「あ…すみません…」

 

織田作「すみません」

 

神無「まあいいよ…」

 

折紙「質問していいですか?あなたは今回の事件をどう見てます?」

 

折紙が神無に思い切って質問すると神無は苦笑しながら琴里の方を見る

 

神無「さてね?まあ一つくらいわからないことがあった方が面白いよ…それに初めてのおつかいには失敗がつきものだろう?」

 

神無はそう言って司令室から出て行き早く来いよと言ってその場から去る…そして唖然とする琴里に鏡花達は口を揃えて言う

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「バレてる…」

 

琴里「バレてる…?……あは」

 

士道「!?どうした琴里!?琴里!?」

 

折紙「息をしてない!?戻って来て琴里!」

 

十香「どうしたのだ!?」

 

琴里はバレてると悟り口から魂を出して仮死状態になる…暫くの間神無の幻影が見えたり夢でうなされる琴里の姿が見られた

 

 

 

その頃、天宮市のはずれにある草原にて…そこでダークベンゼンはベンゼン星から呼び出した怪獣軍団と新たに手持ちに加えたウルトラマン シャドーとそして超古代怪獣ゴルザに超古代竜メルバ…そして新たなエースとなった火炎翼竜 ワルナンスを加えていた…これで自分に恥をかかせたジードとオーブ、スペースゴジラやデストロイアに復讐する気なのだ

 

更には母星から呼び寄せた怪獣軍団の吸金爆獣コッテンポッペ(ゴルドルボムルス) 2代目に恐吐怪獣デストブレス、甲殻怪獣サンボムラー、飛翔怪獣ダグーヴァ、毒毒怪獣ガスターナ、切り裂き怪獣クノボトス、電撃怪獣ゲソキングラー、海棲怪獣アザラジラ、海底怪獣ヤミフジツボン、暗闇影獣 クラオス、鉱物怪獣 サイジュエル、地底怪獣ツータスク、光線怪獣 キュベリトス、超機獣 デスダイナス、双頭怪獣 ヒートドラクル、鉱物怪獣 スチルタス、伝説獣シーセイドラン と言う最強怪獣軍団を引き連れあのレイオニクスとウルトラマンに復讐の為に…まずは天宮市を滅ぼそうとしていた…のだが…

 

ダークベンゼン「馬鹿なぁ……!!?余のシャドーにワルナンス…ゴルザにメルバがぁぁぁ…それに怪獣軍団とギャソリとエルヴィルの軍団が壊滅とは…あり得ぬぅ……!!?」

 

二亜「あ〜はいはい、弱かったから負けたんでしょ?」

 

ダークベンゼンが破れたのは二亜…最初二亜が現れた時は驚いたがダークベンゼンは自分の軍勢が負けるとは思わず逆に人質に取ってやろうと考えたが…甘かった…ダークベンゼンの手持ちだが…悲惨の一言に尽きる、まずシャドーだが…原型を止めることなく破壊され尽くしていた…そのシャドーを破壊したであろう黒き巨体の怪獣はシャドーの頭部を噛み砕きダークベンゼンを睨みつける…

 

ーーーギャオオオオオオオォォォォッ!ーーー

 

その黒き怪獣の名は幼い頃は別世界ではベビーゴジラやらリトルゴジラ、ゴジラジュニアと呼ばれていた個体が別世界に渡り放射熱線の他に電撃を操る術を身につけた通称【破壊の王】こと水爆大怪獣 ゴジラ・フィリウス…そして新たなエースことワルナンスだが…全員が金属に覆われて死んでいた…実はこれただの金属ではなくナノメタルという金属でありワルナンスを殺した銀色の怪獣に関係するものだった

 

ーーービィガガガァァァァ!ーーー

 

この全身トゲトゲの機械で出来たロボット怪獣の名は【鋼の神】メカゴジラ(その割にはゴジラに似ていないが)…正式名称【対ゴジラ超重質量ナノメタル製決戦兵器 メカゴジラ】といいフィリウスと同格以上の戦闘力を誇りナノメタルを自在に生み出しナノメタルから兵器を作り出す戦略に優れた怪獣である、そしてゴルザとメルバを殺した怪獣は手も足も口も鼻も目もなく完全なる球体と純白の幻想的な外見に鋭い瞳を持ち、見る者を圧倒する神話から抜け出してきた幻獣の様な怪獣…その名も夢幻神獣 魔デウスと神話の幻獣 ユニジンだ

 

ーーーキィエエエェェェッ!ーーー

 

魔デウスだが本来はこの世にいるのかいないのかわからない怪獣である…二亜が仲間にしているのなら実際はいたのだろう…だか魔デウスの能力は脚本の通りに動く…なのだがこの世界にはそれを型作る脚本など存在しない…が二亜は精霊…その天使は囁告篇帙(ラジエル)…その天使は本来ならば未来以外の事が分かる全知の天使だが分け合って二亜の現在の天使は二亜の反転体たる魔王神蝕篇帙(ベルゼバブ)の力が扱えその力で未来すら見通せる…その天使を脚本と見立て魔デウスが必ず勝つシナリオを作り魔デウスはゴルザを倒した

 

ーーーピイイイイイイ!ーーー

 

そしてユニジンは時を超えて旅をする怪獣なのだがふと二亜に捕まってしまいその能力を使って様々な時空を二亜の命令で移動するパシリのなってしまった怪獣…なのだが戦闘力も高く時間を操る事ができる脳【タイムトラベルブレイン】でメルバの時を止め、光の粒子放射翼から放たれる光の雪はあらゆる物質を消失させそれでメルバは跡形もなく消えているのだ…そしてギャソリとエルヴィルの軍勢だが…全員黒ずくめの霊装をきた少女達に殺されていた…だが当然その少女達はただの少女ではなくニベルコルと言う名の神蝕篇帙から生み出された贋作精霊であり精霊である十香達より遥かに格下…だったが彼女らの今のスペックなら本家の精霊とも互角に戦えるかもしれない…そんな強化されたニベルコルにギャソリとエルヴィルの軍勢は勝てるはずもなく壊滅していた

 

ニベルコル「「「「お母様!宇宙人を皆殺しにしたよ!」」」」

 

二亜「おお!我が可愛い娘達よ!良い子良い子!素晴らしいでしょあたしの娘は?」

 

ダークベンゼン「ば…かな…何なのだこいつらは…精霊と言うのは貴様を見れば分かる…この世界のことは一応知っている…だからその小娘がお前の天使とやらから生み出されたのも納得できる…だが所詮は雑魚の筈!それなのに何故他の天使より強力なる武器を持っている!?それに我が怪獣軍団が一匹の怪獣に殲滅などあり得ぬ!」

 

ニベルコル達総勢三十人はダークベンゼンの宇宙人の軍勢を屠ると笑顔を浮かべながら返り血がついた服で二亜に飛びかかる、二亜もよしよしと我が子達を褒める…他から見たら異常だがそれよりもダークベンゼンは何故ニベルコルという雑魚…知る余地もないが神蝕篇帙・頁(ベルゼバブ・イェレッド)と言う大したこともない贋作天使しか持っていない…がニベルコル達は燃え盛る黄金の剣やら雷撃の翼やら本家の精霊と同等、またはそれ以上の天使…であって精霊の天使出ない物を操れるのかと大声で怒鳴り…そして自分の後ろを振り向く…そこには先程言っていた怪獣軍団の死骸のみが残っていた

 

ダークベンゼン「あの中にはレイオニクスの手持ちではないとはいえレイオニクスの手持ちに勝てるやつもいた!ゴルドルボムルスとシーセイドランに至ってはシャドーと同じ戦闘力を誇るのだ!?それがたった一匹の怪獣に全滅!?巫山戯るな!?」

 

ニベルコル「「「「えええ?巫山戯てないよ?単純に貴方の怪獣達が弱かったんだよ!」」」」

 

二亜「そう単純(シンプル)な答えなのだよ、君の怪獣達があたしのエースより弱かっただけ、それだけさ」

 

吸金爆獣コッテンポッペ(ゴルドルボムルス) 2代目に恐吐怪獣デストブレス、甲殻怪獣サンボムラー、飛翔怪獣ダグーヴァ、毒毒怪獣ガスターナ、切り裂き怪獣クノボトス、電撃怪獣ゲソキングラー、海棲怪獣アザラジラ、海底怪獣ヤミフジツボン、暗闇影獣 クラオス、鉱物怪獣 サイジュエル、地底怪獣ツータスク、光線怪獣 キュベリトス、超機獣 デスダイナス、双頭怪獣 ヒートドラクル、鉱物怪獣 スチルタス、伝説獣シーセイドラン…その普通の怪獣より遥かに強い怪獣が全員押し潰されて全身あらぬ方向へ曲がり死亡していた…まるで重力に押し潰されたかの如く…

 

たった一体で倒すなどそれこそ全盛期のイリス、カイザーギドラ、スーパーグランドキング、キングベムラー、メガ・カイジュウ(スラターン)でしか不可能だろう…だがそれを出来るのが本条 二亜の五体いる怪獣の中でエースたる怪獣…遥か上空で丸い球体の様なワームホールから黄金に光る三つの首を伸ばした龍…別の宇宙では宇宙人に恐れられつつも金色の王として崇拝されていた【虚空の神】と称されるその名も高次元怪獣 ギドラでありその力で幾千の星々を滅ぼしてきた黄金の終焉である

 

二亜「どうかな?あたしのエースギドラは?いやあメカゴジラとフィリウス、ギドラは私の古き友でね、沢山遊んだ「グガァァァ!」?」

 

ダークベンゼン「今だデスダイナス!あの女にトドメをさせ!」

 

二亜がダークベンゼンに説明している隙に何とか生き残っていたデスダイナスが二亜に超音波を放つ…二亜とニベルコルはそれに築くが避けられるはずもなくダークベンゼンは勝ったと思ったが…それは見えない壁に押し止められたかの様に二亜とニベルコルに届かず逆にデスダイナスにそのデスダイナスが放った超音波が跳ね返された

 

ーーーグガァァァ!?ーーー

 

ダークベンゼン「何!?何故攻撃が跳ね返されたのだ!?」

 

二亜「何故て?それは君達がキリスト教徒じゃないからだよ、何故ならあたしはキリストの神の化身たる天使だからさ!」

 

ダークベンゼン「巫山戯るな!そんな下らない理由だと!?」

 

二亜「はいはい…煩いからもうご退場して下さいな!」

 

ーーーグガァァァ!?ーーー

 

二亜がそう言うと背中から六対の翼を生やしその翼から無数の羽を放ちそれがデスダイナスに当たるとデスダイナスの四肢を切り落とし最後には翼から放つ無数の粒子から構成された雷球でデスダイナスが消し飛んだ

 

ダークベンゼン「ば、馬鹿な…余を守る盾がなくなっただと!?」

 

ニベルコル「「「「あははは!そう言えば大抵の兵士達は貴方の命令に背いて逃げようとしてたよ?人望がないんだね?」」」」

 

二亜「何だ王様(笑)だったんだね?あたしの方がよっぽど王様らしいよ?ま、最初に魔がつくけどね!」

 

ーーーギャオオオオオオオォォォォッ!ーーー

 

ーーービィガガガァァァァ!ーーー

 

ダークベンゼン「煩い煩いうるさい!笑うなぁぁぁぁ!」

 

二亜の煽った発言によりニベルコルとフィリウス、メカゴジラ、ギドラが大笑いを始めそれにムカついたダークベンゼンは手に赤黒い光弾を生み出し二亜に接近するが…

 

二亜「はいはいこれにて終わりだよ」

 

ダークベンゼン「ギャ……ァァァ……………ァァァァァ………ァ!!………!?」

 

ダークベンゼンは突然あたりの暗闇から現れた鋭き触手の様な名状しがたき物体に串刺しにされそれに理解が追いつかずそのまま死亡し触手も消え地面に落ちる…そして二亜は錆びついたクリスタルを掲げ怪獣達の怨念を吸い取るとクリスタルの錆が取れ文字が見える。文字には「星」と書かれておりウルトラマンらしき絵柄も見えた

 

二亜「さて撤収、撤収」

 

ニベルコル「はぁい!お母様♪」

 

ーーービィガガガァァァァ!ーーー

 

ーーーギャオオオオオオオォォォォッ!ーーー

 

二亜はギドラ達を回収してにこやかに笑うニベルコル達と共に姿を消す…その場には怪獣の変死体とダークベンゼンの死体のみが残った…

 

 

 

 




【魔神怪獣 コダイゴンベアー&魔獣怪獣 コダイゴンサーモン】
体長50m 体重38,000トン
身長12メートル 体重 12,000トン
必殺技 怪力&口からの火炎放射
神無が以前カンピオーネの世界にてウォバン、翠蓮と共に倒したコダイゴンから採取したグロテスセルを令音に預けそれを預かった琴里が川に落としてしまったグロテスセルから誕生した、コダイゴン三体が生み出せると言った通り三体分のスペックを誇りゴジラを圧倒したがシルバゴンの知恵の前に敗れた、サーモンは自立型大砲の様なもので地面を泳ぐ能力も持つ

……二亜さんの手持ちがやばい…ゴジラ三部作て…マックスの怪獣て…あんた…こんな怪獣に勝てるのか?そして次回は衝撃の…


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百話世界中がウルトラマンを待っている・前半

今回出てくるオリジナルの敵キャラは作者の完全なるオリジナルというわけでなくウルトラマンギンガSの没案から取りました

二亜さんの話にルーブのキャラが出て来ますが…それは気にせずに、最初に出てくる人物もお気にせず…後ルーブにはまだ変身道具の一部…オーブやジードでいう「オーブリングやジードライザー」は奪われないけど「カードやカプセル」を奪われて変身できない、て展開がないから期待してますねえ…でももうウルトラマンルーブに変身する力があるから盗まれないか…だから今回はオーブとジードの盗まれたやつを再現してみました


二亜「うんうん、コダイゴンを倒すとはね…でも怪獣の手を借りて倒すとは…ま、斬新だからいいか、大事なのはルックスじゃなくて強いかどうか、手を借りるのも立派な強さだよ…そうは思わない?アニエスちゃん」

 

アニエス「……私にはわからないです、ですがご主人様がそう言うのならそうなのではないのですか?」

 

二亜「ううん…アニエスちゃんは冷たいなぁ…」

 

二亜の自宅にて二亜の他に一人の女性がいた…金髪ロングに黒いローブを羽織り箒を片手に持った女性である…精霊ではないが人間でもない…魔女のようであるが半分正解で半分間違い…そんな存在だ…実は二亜と深く関わりがあるらしい…二亜はアニエスと呼んだ少女にこないだ録画していたオーブ達とコダイゴンの戦いを見てそれの感想をアニエスに問いかけるがアニエスは素っ気なく返す

 

二亜「…うんうんウルトラマンはこうでなくてはね……でもやっぱり行動が遅い時又は助けに来ない事もあるのだよ…残念な事に…こればかりは全てのウルトラマンに共通することさ…」

 

アニエス「それは…辺りを気にして変身しますから…それにどうしてと来れない時もあるでしょう」

 

二亜「……そうだね、そうなんだよ…ウルトラマンだって神ではない…知ってるよ…最初から……だからね…あたしはウルトラマンがもっと完璧だったらな…て思っちゃうんだよ…そしたら…サキは……死ななかったのに…」

 

二亜はそう悲しそうに話すと急に立ち上がり笑顔になりアニエスと飛び出したネオバトルナイザーを掲げ愉快そうに話す

 

二亜「でも大丈夫あたしにはこれが手に入るから!ウルトラマンに等しい力が!」

 

二亜はそう高らかに喋るとネオバトルナイザーを机に置き右手に錆びついたクリスタル、左手に握力測定器に似た物体を取り出す…この二つは二亜が古き友の形見…であり変身道具である

 

二亜「さて…そろそろ私が動こうか…ウルトラマンオーブにウルトラマンジード…貴方達は強い…だがしかし!あたしに勝てるかな?」

 

二亜はそう言うと不敵に笑いネオバトルナイザーを懐にしまい、どうやってジードとオーブと戦おうか思考を巡らせていた

 

 

オーブ「今だジード!」

 

ジード「はい!」

 

ーーーキュイイイィィ!!ーーー

 

ジードとオーブは今大蛍超獣 ホタルンガと街中で交戦していた、ホタルンガは器用に頭部から溶解液を放ちオーブを牽制し後ろにいるジードに尻尾の先端のハサミ状の突起物がある尻尾で薙ぎ払ったり蛍らしく発光させたりして戦っていた

 

宏人「頑張ってくれウルトラマンさん!」

 

亜衣「頑張ってウルトラマン!」

 

麻衣・美衣「頑張れ!」

 

ジード「あ、オーブ少し任せます!」

 

ーーーキュイイイィィ!ーーー

 

オーブ「ジードおい、まて!て、うお!尻尾を相手してたジードがいないから尻尾を俺に向けてきた!」

 

ジードとオーブを応援している宏人達の方を見るとジードはそちらを向いて駆け出しオーブは止めようとするがホタルンガが攻撃してした為やむなくホタルンガと戦う

 

ジード「応援してくれてありがとう!」

 

美衣「見て見て私達に手を振ってる!マジ凄いわぁ!」

 

麻衣「ちょっと動画でとるね!」

 

亜衣・宏人「「いやいや!ちゃんと戦ってウルトラマンさん?!あとYouTu○eにあげないでね!?」」

 

ジードは応援してくれた宏人達に手を振る…それを見て興奮する美衣・亜衣を他所に宏人と二亜は普通に戦ってくれと願う…まあ確かにこれはジードが悪いがジードがいた世界では応援されたのはレイブラット戦のみ…レイブラット以降全然怪獣が現れなかったのでレイブラットの時以来応援を受けたことがなかったから嬉しかったからついはしゃいでしまったのだろう

 

ジード「すみません!」

 

オーブ「今度からはしないでくれよ?超獣て強いんだからな?」

 

ーーーキュイイイィィ!ーーー

 

オーブはジードを軽く叱りジードが手を合わせて謝る…そんな光景らホタルンガは茶番と感じたらしく軽く怒り溶解液を吐き出し二人はそれを空を飛んで避ける

 

オーブ「よし!あいつに有利な形態にフージョンアップするぞ!」

 

ジード「僕の場合はフージョンライズですけどね!」

 

オーブとジードはそう言うとハリケーンスラッシュとソリッドバーニングに変身しホタルンガが前に現れる、ホタルンガはくるりと尻尾を前にして発光させ二人のウルトラマンの目を潰そうとし発光させチラリとウルトラマンの方を見ると…誰もいない…かと思いきや左右から銀色の物体が迫りホタルンガの尻尾を切り落とし、頭部にスラッガーが刺さり噴射口を破壊したのだ

 

ーーーキュイイイィィ!?ーーー

 

オーブ「光を超えて闇を斬る!オーブスラッガー!」

 

ジード「ジードスラッガー!」

 

二人はそれぞれのスラッガーでホタルンガの武器を破壊する作戦に出たのだ…そして見事に成功しホタルンガは形成不利として逃げようとするが逃す二人ではない

 

オーブ「ジード新しく考えて見た攻撃があるんだが合わせてくれ!」

 

ジード「はい!」

 

オーブはそう言うとウルトラハリケーンの投げるのではなくそれを突風のようにホタルンガに放ちホタルンガはそれに捕まり空へ舞い上がる…そしてストライクブーストをウルトラハリケーンの中に放ちそれがウルトラハリケーンを伝わりホタルンガに命中しストライクブーストの炎がウルトラハリケーンを炎の渦と変えホタルンガは燃え尽きて爆散した

 

美衣「マジ強いわ!」

 

麻衣「写真撮ってもいいですか!」

 

ジード「いいよ!」

 

オーブ「おい、ジード!?」

 

ジード「まあ固いこと言わずに…」

 

ジードは写真を撮っていいか聞いた麻衣と美衣にオッケーしオーブは駄目だろと言うがジードはオーブと肩を組んで麻衣達も無理やり宏人と亜衣を巻き込んで写真を撮る…

 

麻衣・美衣「はい!バター!」

 

 

ガイ「で?反省してるか?」

 

リク「反省はしてます!でも後悔はしてない!」

 

士道「くそ宏人達が羨ましい…」

 

凜祢「いやそうじゃなくてウルトラマンは正体がバレると駄目なんだよ?」

 

翌日の土曜日の朝リクは今レムとガイに先程の行為についてフラクシナスで説教させられていた…琴里逹も先程の行為には意義があるようだ……

 

リク「だって応援されたこと僕あんまりないし…この世界の人達は僕みたいな見た目のウルトラマンも受け入れてくれるし…ゼロもバレたらバレただ、て言ってたし」

 

ガイ「ゼロさん……確かにゼロはそう言っているがゼロさんでも最近は地球語を勉強して地球人らしく振る舞えるようにしてるんだぞ」

 

レム『全くです、女の子だからやったのでしょう、最低です、スケコマシです、チャラウルトラマンです、ゼロより酷いです、一回死にますか?』

 

リク「そこまで言うレム!?」

 

レムの余りの毒舌にリクは泣きそうだ…レムは最近毒舌である、それもリクだけに対して…他の人物ならまだ柔らかい対応なのだが

 

リク「何でレムは僕だけ冷たいんだよ…昔はそんな子じゃなかったのに…あ、僕に好意があるの!?このツンデレさ『リク、巫山戯ているなら貴方が持っているドンシャイングッズを全て破壊しますよ?』ごめんなさい!」

 

レム『別にリクの事はマスターとしか見ていません、そもそも私には感情がないので好きとか言うのもありません…別にリクと話すために神無に私が提供した精霊の細胞から人間体を作って貰ったりもしていません』

 

令音「今更っと危険なこと言わなかったか?」

 

折紙「レムは意外と天然ツンデレ」

 

レムはリクの心をグサグサ言葉の槍で刺してリクはもう泣きそうだ…それと何処と無くレムの声が機械ではなく人間臭い…

 

士道「まあレムがSとか好きとかどうでもいいけどさ…今日暇だから何か面白い事はないのか…」

 

折紙「しようがない、ウルトラマンのゲームを……ん?あ、待って夕弦からメールが来た」

 

琴里「何仲良くなってるの?」

 

折紙「……恋愛について教えたらマスター折紙て呼ばれるようになった…それに十香は耶倶矢と仲良い…えっと「さっき二亜さんにこの場所に来るようガイさんとリクさんに伝えて」だって」

 

折紙はいつの間にか仲良くなった夕弦からのメールを読み上げる…それにはガイとリクが天宮市のはずれにある草原に来るように伝えるよう書かれていたらしい

 

ガイ「俺とリクに?」

 

リク「何でだろ?そこまで親しくないのに」

 

折紙「別に私達も来ていいみたい、あと神無さんは来ないらしい」

 

ガイとリクは何故二亜に呼ばれたのか分からなかったが取り敢えず士道達と共に指定の場所に向かう

 

 

鏡花「…でもなんで私達まで?」

 

アイク「私だってほぼ接点がないのに…」

 

エレン「それはどうでもいいです、もう歩けません」

 

琴里「もやしっ子部長」

 

ガイとリク以外にも士道や折紙、十香、狂三、凜祢、四糸乃、琴里、令音やアイクにエレン、アルテミシアとついてきた…鏡花と夕弦、耶倶矢とも合流し二亜に会いに行く…といってもいきなり現れるのはまずいので草原の近くから歩いてきているのだがエレンは体力がないためもう死にかけだった

 

エレン「私はCRユニットがなければ何も出来ない雑魚なのです、最強(笑)ですから」

 

凜祢「偉そうにしちゃ駄目だよ?」

 

狂三「…そろそろ指定の場所ですわね」

 

エレンはドヤ顔で言い放つが褒められることではない、まだ自分は世界最強だと自惚れてないだけマシだが…そうこうしているうちに漸く二亜がいる場所に辿り着く

 

二亜「遅いね皆さん、待ちくたびれたよ」

 

鏡花「……呼び出したのは貴方では?」

 

二亜「それはそうか!失礼」

 

琴里「ここまでくるのは大変だったのよ…これで変な様なら怒るわよ」

 

二亜は少年誌を読みながら遅かったねと軽々しくいい全員に青筋が浮かぶが鏡花が軽く言うと軽く頭を下げ琴里はぶん殴りたくなるが

 

二亜「へぇ?こないだのお使いで魔神が出たのは君のせいじゃないのかな?(ボソ)」

 

琴里「ふぇ!?なんで知って…こほん、出鱈目を……」

 

鏡花「(…なんで知ってるの?…それより)…本当に何で私達…違いますねガイさん達を呼んだんですか?」

 

二亜「ふふふ、よくぞ聞いてくれたね、実は君達…いやウルトラマンとフラクシナスに用があったのさ」

 

琴里のこないだの大失敗を二亜がボソリと琴里と関わったものしか聞こえない様に喋り琴里は慌てるが次に放った言葉に誰もが驚いて固まる

 

令音「……何故君がそれを…?」

 

二亜「う〜んこう言う存在でいえばわかるかな?」

 

二亜は何故フラクシナスの存在を知っているのかと尋ねる令音に納得してもらうために眼鏡を取り座っていた椅子の横にある机に置くと一瞬で修道服の様な霊装に変わる、それはつまり精霊の証であり彼女は精霊と言うだ

 

士道「精霊………!?」

 

二亜「正解!あたしは人間の漫画家 本条蒼二ではなく精霊 本条 二亜だ!だかしかし君達より高い市民税を払っているのさ!」

 

二亜はそう言うと椅子から立ち上がりVサインする…が全員が二亜が精霊と言うことに話が追いつけない…がそれより早く二亜は机に置いてあった二枚の通信簿らしきものをガイとリクに投げる

 

ガイ「これは…?よく学生が貰う成績表みたいなやつか?」

 

リク「えっと?日常系…宇宙平和を目的とした行動を心掛けている…二人ともよい、常に正義感を胸に抱いている…二人ともよい、正体がバレないよう振舞っている…二人ともまあまあ、人命第一で行動する…二人ともよい、日々トレーニングに励んでいる…二人ともまる、健康に気を付けて生活している…ジードは丸、オーブはまあまあ、人々の生活に異常がないか目を光らせている…二人ともよい……何これ…?」

 

士道「それに戦闘系…怪獣が現れたら速やかに現場に駆け付ける…二人ともよい、誰も見ていないところで変身している…二人ともよい、変身アイテムはいつでも使えるようにしている…二人ともよい、変身アイテムを格好良く使っている…二人とも非常によい、変身直後の決めポーズを格好良く行える二人とも非常によい、瞬時に敵の特性や弱点を見極める…オーブはよし、ジードはまあまあ、街や自然を破壊せずに戦っている…二人とも非常によい、己の未熟さを他人のせいにしない…二人ともよい、変身後は私語を慎む…オーブはよし、ジードはだめ、怪獣の雄叫びや星人の主張には必ず耳を傾け悪意のない怪獣や星人とは仲良くする…二人ともよい、敵の特殊な攻撃や能力は一通り受けて立つ…二人ともよい、触手や大きな角から先に攻撃する…二人ともよい、攻守を問わずスタイリッシュな動きに勤める…二人ともよい、簡単に敵を倒さず適度にピンチを迎える…二人ともよい、人々の声援で奮起する…二人ともよい、夕日をバックに戦う時は気合を入れる…オーブはよい、ジードはまあまあ、先輩からお借りした力は正しく使う…二人とも非常によい、スラッシュ系の小技も忘れずに使う…二人ともよい、流血などの残酷な倒し方は控える…ジードはよし、オーブはまあまあ、必殺技を乱用しない…二人ともよい、3分以内に敵を倒している…二人ともよい……すごい細かいな」

 

折紙「戦闘終了後は速やかにその場を立ち去る…二人ともよい、変身解除後は爽やかに手を振りながら帰ってくる…ジードはよい、オーブはまあまあ、変身解除後は次の変身までインターバルをおく…二人ともよい、やむを得ず倒してしまった相手には哀悼の意をささげる…オーブはよし、ジードはまあまあ……総合点数 ウルトラマンオーブ 96点、ウルトラマンジード 87点…なにこれ?」

 

二亜が渡したのは通信簿らしき物体…「ウルトラ通信簿」…それに長々と書かれている文を読んで全員が引き始める…ここまで精密に書かれた文に細かい評価…神無でもここまでやらない…と思うが二亜はただ笑うだけ

 

二亜「どうかな?つまり君達はウルトラマンとして合格点ということだよ」

 

ガイ「……お前…なにが目的だ?」

 

二亜「そうだねえ…簡単にいうとこの地球を滅ぼし別世界の人間と地球も滅ぼす…ことかな?」

 

リク「!?……なんだって?」

 

二亜は二人とも合格というとガイはなにが目的と尋ねるが二亜はこの地球を滅ぼすと簡潔に伝え全ての人間を排除することを言う

 

二亜「人間はね許し難い生き物なんだ、君達も考えたことあるだろう?人間ほど身勝手かつ生きていて害のある生物はいない…他の動物は互いに生命のサイクルを作ってる、シマウマは草を食べライオンはシマウマを食べる…シマウマが増えれば草は減るけどライオンの餌(シマウマ)をライオンが食えばシマウマが減り草が増える、ライオンが減ればシマウマが増えまたライオンが食う…それの繰り返し…これぞ正しき生命のサイクルだ…」

 

二亜「だけどね人間は一体生命のサイクルのどこに役に立つ?寧ろ生物を滅ぼしたりサイクルを乱すことしない、街中では鴉を邪魔者扱いしてるけど…あれはゴミを捨てる人間が悪い…そうでしょ?人はこう言う、例えば無差別殺人犯が「お前らも家畜を殺すだろ!」と言ったとして他の人はこう返すだろう「家畜を他の生物を人間と一緒にするな!」…てね、あれおかしいよね?命は平等なんじゃないの?ああ、そうか人間の命は平等だけどそれ以外の命は下なのか、だから人間は精霊を殺そうとしても心が痛まない訳だ…人間じゃないから」

 

二亜は笑顔のまま、されど冷徹な瞳で士道達を見ながら言う言葉に全員反論出来ないでいた、二亜が言っていることが正確かつ神無が人間に殺されたこともあり反論出来ない

 

二亜「そう人間は実に勝手で自分以外の生物をいくら殺しても痛まない存在…だから人間以外の生物…例え精霊や宇宙人を殺しても心は痛まないし人間じゃないから殺してもいい……巫山戯るな!だからサキを殺したのか!?あたしのたった一人の友人を!?巫山戯るな!ならあたしも奪ってやる!お前らから希望も夢も生も何もかもな!」

 

鏡花「二亜さん……」

 

二亜「……おっと私情に駆られたね…ごめんごめん…さて君達ウルトラマンは悪を倒す、フラクシナスは精霊を救う……さて問題です、あたしを殺すか救うかどちらか選んでください」

 

二亜はそう言うと懐から錆びたクリスタルを取り出し頭上に掲げる…すると空が歪みそこから様々な色のエネルギーが溢れ出す

 

琴里「何よあれ?」

 

二亜「……つい先日臨界…つまりフラクシナスがこちらの世界に来ないから救う価値なしと判断していた準精霊の死んだ後のエネルギーだよ…ああ、可哀想に彼女らも生きたかったろうに…最後まで生を諦めなかった者、恨みながら死んでいった者…憐れだね…救うべきヒーローはいたのに…来てくれなかった…君達は精霊の失敗作で何で生まれて来たんだろうね?」

 

令音「!?……準精霊達が…」

 

二亜「でもあたしは君達の存在を否定しないよ!共にこの腐りきった世界を滅ぼそう!」

 

そう言って準精霊達のエネルギーを吸収すると錆びたクリスタルが砕けそこには全身クリスタルの様な物体に覆われたウルトラマンが描かれたウルトラマン…ウルトラマンギンガストリウムのクリスタルになる

 

ガイ「ギンガさんの!?」

 

二亜「我が古き友の友は言った「ほとんどの人間はニセモノだ。彼らの思考は誰かの意見、彼らの人生は模倣、そして彼らの情熱は引用だ」…オスカー・ワイルド…でも君達は違うだろう?さあ君達の可能性を見せて……今ここで高らかに宣言しよう、あたしが……あたしこそが悪のウルトラマンだと!」

 

二亜はそういうと左手に握力測定器の様なアイテム「真のジャイロ」と右手にギンガストリウムのクリスタルを持ち宣言する、そしてジャイロにギンガストリウムのクリスタルを差し込みセットする

 

【ウルトラマンギンガ ギンガストリウム!】

 

二亜「さあ!刮目せよ!これが人類に敵対する悪のウルトラマンだ!」

 

二亜はそう叫ぶとジャイロの両側のレバーを三回引きジャイロを回転クリスタルの力を解放する…そしてジャイロから光る粒子が現れ何かを模っていく…それはギンガスパークに酷似したアイテム ダークギンガスパークが現れ二亜はジャイロを消しダークギンガスパークを手に取りスイッチを押して起動させる

 

そして天空に星雲状の黒いモヤが現れ二亜の姿が忽然と消えるとその上空に六本のダークギンガスパークが現れモヤの中心に吸い込まれモヤも中心を軸に丸い球体状となっていきその球体が地面に落ちるとそこからタロウの様に二本の曲がった角を生やした悪魔(ディアボロ)の如き漆黒の三又の槍…ダークギンガスパークランスを持った黒い巨人が現れる

 

十香「黒い……ウルトラマン?」

 

ギンガダーク「我が名はウルトラマンギンガダーク!さあウルトラマンオーブ、ウルトラマンジード!あたしに勝てるかな?」

 

黒い宇宙の様な空間で二亜はダークギンガスパークを手に取り笑う、ガイとリクは顔を合わせると変身道具を使いスペシウムゼペリオンとプリミティブに変身する

 

ギンガダーク「来たね!さあ悪のウルトラマンが勝つかヒーローが勝つか…試そうじゃないか!」

 

オーブ「……行くぞジード」

 

ジード「……はい」

 

オーブとジードはギンガダークに向けて走りだしギンガダークはそれを見ると凄まじい速さでダークギンガスパークランスを足元に向けて薙ぎ払いジードの足に当たりジードが転倒しそれに一瞬気を取られたオーブの頭部に槍の先端が当たる

 

ギンガダーク「へいへい!油断禁物だよ!槍は凄いぞ!素人のあたしでも使い易い!」

 

オーブ「……何が素人だ…以外と使い方が分かってるじゃないか…」

 

槍とは人類最古の武器の一つであり戦いでは最も活用された武器であり用途や種類は幅広く戦いの歴史には必ずと言っていいほど槍が存在した…銃剣を着剣した小銃が槍に変わって使用される様になったが使用法は槍と変わらない…投擲やリーチの長さに優れ様々な武器に姿形を変えて来た中国では武器の王とまで言われ北欧では主神の武器となっている…それと同じくダークギンガスパークランスは今まで戦って来た敵の武器の中でも最強クラスの武器である…そして単に武器としてもすばらしいだけでなくギンガダークにとって切り札でもある

 

ギンガダーク「さて…そろそろ必殺技を使ちゃうよ?」

 

二亜は空間内でダークギンガスパークを取り出しボタンを押しそれと連動して槍が輝く

 

ギンガダーク「ギンガダークストリウム!」

 

ギンガダークはダークギンガスパークランスからギンガダークストリウムを槍の先端から放ちジードに命中させジードは吹き飛ぶ

 

ジード「うおおぉぉぉぉ!?」

 

オーブ「ジード!?」

 

ギンガダーク「お次は…」

 

ギンガダークはジードを吹き飛ばすと次の標的をオーブに定め二亜はダークギンガスパークのボタンを押す

 

ギンガダーク「ギンガダークエメリウム!」

 

槍から緑の丸い円状の物を作り出しそこから緑色のレーザーを乱射しオーブはスペリオンシールドを張り攻撃を防ぐが何度もレーザーに当たる度ヒビが割れレーザーの雨に当たりオーブも肌を焦がす

 

オーブ「ぐお!?」

 

士道「……ウルトラマン二人と互角以上に…」

 

士道はウルトラマン二人がウルトラマン擬きに苦戦…いな圧倒されているのに驚きを隠せない…オーブとジードはバーンナイトとソリッドバーニングに変わり格闘戦で挑む…がギンガダークは槍を器用に使い攻撃をいなす

 

ジード「ソーラーブースト!」

 

ギンガダーク「ギンガダークスペシウム!」

 

胸部のアーマーから光線を放ち、対してギンガダークはギンガダークスペシウムを放ち相殺しバーンナイトが放つ巨大な火球 ストビュームバーストを放つもダークギンガスパークランスの先端にエネルギーを収縮しエネルギー球…ギンガダークシネラマショットを放ちストビュームバーストと相殺してしまう

 

オーブ「光を超えて闇を斬る!ジードホタルンガの時の合体技だ!」

 

ジード「はい!」

 

ギンガダーク「……あの技見てたから効かないよ!」

 

オーブはハリケーンスラッシュに変身しウルトラハリケーンを風状に放ちジードはストライクブーストを放ち火炎の渦となりギンガダークに降り注ぐが、ギンガダークは冷静にダークギンガスパークの末端をジャイロに差し込み三回ジャイロを回し腕を十字に組んでギンガダークエスペシャリーを放ち全身のクリスタルから虹色の光線の弾幕を嵐の如く放ち火炎の渦を軽く押し返し弾丸の雨が二人を襲い二人がいた地面は大爆発を起こしオーブとジードは吹き飛ばされる

 

オーブ・ジード「うおおおお!?」

 

ギンガダーク「あははは!君達の戦い方や戦闘方、動きのクセ、性格などは全て計算済みだ!今のままじゃ勝てないよ?さあ立て!そして撃て!最後に斬れ!」

 

ギンガダークはそういうとダークギンガスパークランスを再び構えまだ立ち上がっている途中のオーブとジードにビームランプからパンチレーザーと角からブルーレーザーを放ち二人に攻撃を当て続け、更には槍を振ってウルトラギロチンやバーチカルギロチンを放ちジードとオーブの皮膚を裂き、槍からギンガダークM87光線を放ち二人はそれから逃れることができずそのまま無抵抗に喰らい地面に倒れる…そして二亜はトドメとばかりにジャイロにウルトラ6兄弟が描かれたクリスタルをセットし三回ジャイロを回す

 

【コスモミラクルシュート!】

 

ギンガダーク「これがトドメの一撃…この一発でお終いだよ」

 

ギンガダークを取り囲む様にウルトラ6兄弟…ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウのエフェクトが現れギンガダークと重なり腕を十字に組んで放つコスモミラクル光線の劣化光線 コスモミラクルシュートを放ちオーブとジードは逃れる術なくせめてもの迎撃としてプリミティブとスペシウムゼペリオンの姿になりレッキングバーストとスペリオン光線を合体させコスモミラクルシュートにぶつけるがコスモミラクルシュートはそれをあっさりと押し返し二人の光線は霧散しコスモミラクルシュートに二人は当たり光の粒子のなって消え…地面に傷だらけのガイとリクが空から落ちて来た

 

士道「ガイさん!リクさん!しっかりしてください!」

 

折紙「大丈夫!?」

 

士道達が近づいてくるがその前にギンガダークの姿も消えガイとリクの近くに二亜が現れ二人の懐を探りガイとリクがオーブとジードに変身するために必要なカードとカプセルを全て奪い取る

 

アイク「君の狙いはそれなのか?」

 

二亜「まさか!こんな物あたしには使いこなせないよ!でもこれさえ無ければ変身できないでしょ?ならこの星を破壊する邪魔が来なくて済む…おっと、神無さんを頼ろうとしても無駄だよ?彼も世界の破滅を願う者…あたしの考えは否定しない…でもいずれ彼とは戦うだろうね…でもそれは今じゃない…それじゃあさよなら」

 

二亜はそう言って笑うとくるりとその場で回転すると二亜の姿は消えていく…その場に残ったのは傷だらけのガイとリク…そして空になったカードホルダーとカプセルホルダー…そして唯一無事なオーブリングとジードライザーのみが残った

 

 




【大蛍超獣 ホタルンガ】
身長 72.2メートル 体重 23,000トン
必殺技 溶解液
物語の序盤にてジードとオーブと戦った強敵であり前方は頭部なら溶解液でオーブと戦い後ろを向いたままでも尻尾でジードと戦ったり発光で目くらましをするなど実力は高い超獣であり、ジードが一瞬途中で抜けたとはいえオーブともいい戦いを繰り広げたが噴射口や尻尾をスラッガーで斬り落とされ弱体化し逃げようと来たところを倒された

ギンガダークの説明と思いました?残念ホタルンガだ、ギンガダークはギンガストリウムの没案であるタロウの角をつけギンガSの最終回に出る企画もあったビクトルギエルの中から黒いギンガが現れる予定だったという没案を混ぜ合わせました

二亜さんの過去はまたいずれ…二亜さんは愛染社長と違いちゃんとウルトラマンの事を調べ自分が正義のヒーローと思わず神無と同じ「私は悪だけど問題ある?」スタンス…変身道具の一部を奪われた二人…さて次回はどうなるのか…実は僕ウルトラマンがやられた後強くなって勝つて法則が好きなんですよ


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百話世界中がウルトラマンを待っている・後半

さてどうやって勝つのか?ギンガダークの出鱈目ぷりが表現できたら良いなと思います…でも戦闘が雑…白熱した戦いがかかる他の作家さんたちは本当に凄い


ニュースキャスター『突然ですがニュースをお伝えします、今日午後二時頃に黒い巨人…円谷プロのウルトラマンに似た巨人がアメリカ合衆国に現れる核の実験場や核の安置所を破壊したとの事です、それ以外にも北朝鮮やロシアにも巨大な怪物…怪獣と命名し共に核の安置所を破壊し軍事基地を破壊したとの事です、黒い怪獣が歩いた場所には人体に危険をとよぼふほどの放射線が発見され、機械の様な怪獣がいた場所は謎の金属が広がる様に金属で覆われていたようです、日本でも最近怪獣が現れるのが多発しておりそれに伴って現れている二人の巨人との関係も気になるところです』

 

アメリカ人の男性『あれは丸で悪魔(ディアボロ)だよ!あんなの人類が勝てる相手じゃない!』

 

ロシア人初老の男性『あの獣達神の使いです…あの黒き使いは人間の生み出した核の炎にて人類を浄化し…機械の使いは愚かな文明社会の力で我々を浄化なさるのでしょう』

 

北朝鮮人女性『私達は今被害は受けてないけど早く倒してほしいわ…』

 

日本人男女四人組(宏人、亜衣、美衣、麻衣)『俺は二人のウルトラマンは味方だと信じてます』

 

『あの黒いウルトラマンみたいなのは人類の敵だと思います』

 

『もし二人の巨人を敵とか判断する奴がいたらマジ引くわ』

 

『怪獣達は操られてるかも?怪獣も二人の巨人と共闘してた子達もいたし』

 

ニュースキャスター『これにて速報を終わります、続いてのニュースですが先日日本に向けて謎の隕石が日本の天宮市近くに落ちたそうですが隕石は見つからなかった……』

 

ピッと琴里はモニターに映していたテレビを切った、琴里は気になってフラクシナスのモニターでテレビをつけて世間のウルトラマンに対する風潮を確かめたが…どうやら疑われているのは黒いウルトラマン…ギンガダークのみでオーブとジードは人類の味方と信じられているようだ…最後に琴里の兄の友人達が出たような気がするがそれはどうでもいい…それよりも問題なのは

 

凜祢「それじゃあ…カードとカプセルがないと変身できないんですか?」

 

ガイ「ああ……一応オリジンにはなれるが…オーブカリバーのカードがないとな…」

 

リク「僕は自分の力だと変身できないからね…カプセルなしでも戦えるガイさんとは違うよ」

 

十香「…ウルトラマンを変身できなくする…卑怯みたいだが一番有効的な作戦なのだな」

 

体に包帯や絆創膏を貼ったガイとリクがカードとカプセルを奪われて変身できなくなったのが辛い、これではウルトラマンギンガダークが現れても対処できるものがいない…

 

令音「本当に変身できないのかね?」

 

ガイ「俺は…オーブカリバーを持ってないオーブオリジンにならなれるが…フージョンアップが出来なかったりオーブカリバーが無ければ俺は三流だ…オーブオリジンで超獣をギリギリ倒すことはできるかもしれないが…」

 

リク「僕も……ゼロがくれたカプセルならあるけど…未だ起動してない…だから僕は完全にお荷物だ…でも今からでも起動させる方法を考える」

 

琴里「……大丈夫よ、いざという時には神無さんが助けて「それは無理」!?神無さん!?」

 

令音の問いにガイとリクが申し訳なさそうに下を向きながら謝ると琴里が神無がいるから大丈夫と言いかけるが琴里の横にテレポートしてきた神無と鏡花、夕弦、耶倶矢を見て驚く

 

神無「僕はこれには一切手を貸さない、これは二亜さんがウルトラマンに行った挑戦だ…なら邪魔することはない、これは正々堂々とした戦いだ」

 

神無月「しかしこのままでは天宮市や他の国の人間も死んでしま」

 

神無「死ねばいいじゃない、別に僕は人間のことなんて知ったことじゃないんだ、寧ろ二亜さんの戦い方は肯定できる」

 

士道「!?……そうだったな…貴方はそういう考えでしたね」

 

神無は冷静に助けることはないと素っ気なく簡単にいい神無月がそれでは天宮市や他の国の人間の命が危ないと訴えるが神無は気にもとめない…元々は神無は二亜と同じ人間が大嫌いだ…態々嫌いな人間のために同じ考えを持つ同士を…二亜を倒すわけがないだろう…逆に二亜に手を貸さないだけマシだ

 

神無「とにかく僕は手出しをしないので…しかし二亜さんとは気が合いそうだったのはその目的が理由か…仲良く出来そうだ」

 

鏡花「仲良くしないでくださいよ?貴方と二亜さんが手を組めば本当に全宇宙の地球が滅びるかもですから」

 

神無「……そういう手もあるか…それに滅びるかもじゃない、絶対に滅ぼすだ」

 

夕弦「溜息、はぁ〜どうやら助言を与えてしまったようですね鏡花」

 

神無は二亜と手を組めば嫌いな人間達を沢山殺せるなと思考を巡らせもしウルトラマンであるガイとリクが勝てぬような敵なら手を組み共に世界を滅ぼすのも一興だと思い笑い助言を与えてしまった鏡花は頭を抱える

 

神無「まあ別に鏡花達はその場にいた関係者だ…ここで対策を練るぐらいならいいが…では僕はこの辺で」

 

耶倶矢「……つまり協力自体はオッケー、て訳ね…でもあたし達が増えたぐらいでいい案は思いつくかな?」

 

耶倶矢は神無が消えた後、自分達でいい案が思いつくのか必死に思案するがそれを嘲笑うかの様に夕弦が口元を抑える

 

夕弦「愚鈍、耶倶矢の頭では無理でしょう、夕弦のこの頭脳明晰の頭なら別ですが…取り敢えず人間の時の姿を狙って拘束しましょう」

 

鏡花「雑!それに勝てるかどうかもわからない敵に挑むのはそれこそ愚策です……」

 

夕弦「質問、ではどう倒すのですか?鏡花にはいい案があるのですか?」

 

鏡花「…………やっぱり人間体の時を狙うで」

 

耶倶矢「結局あんた達もいい案浮かばないじゃない!?」

 

夕弦と鏡花は共にいい案を考えるが…人間体を狙うなどと言った作戦しか思いつかず耶倶矢がツッコミを入れる

 

夕弦「憤激、なら耶倶矢が考えてください」

 

鏡花「そうです!」

 

耶倶矢「う……そうだな…まずはリクのカプセルが起動する条件を調べそれを満たしてフージョンライズ出来るようにしたらどうだろうか?ガイはオリジンの姿でも強くなるよう特訓とか…」

 

折紙「二人よりはまともな判断だけどそれは作戦ではなく特訓……それもそんな時間がある?」

 

耶倶矢はまだ二人よりはまともな作戦…というか特訓を考えるが折紙にそんな時間があるかと問われ残念そうに下を向く…

 

琴里「まずは二亜が何処にいるのかサーチする必要があるわ」

 

令音「今全力で探しているところさ」

 

アイク「僕達も手を貸すよ…」

 

二亜「しかしあの可愛いシスターちゃんは何処にいるんだ?」

 

琴里「可愛いは別として…本当に何処…あれ?」

 

琴里は二亜の行方を昨日から探しているがまだ見つかっておらず、令音とアイクは全力を持って探していても見つからないのだ…琴里がはぁと溜息を吐くと横から声が聞こえ横を見ると探していた筈の二亜がカフェオレを飲んでいた

 

琴里「に、二亜!?いつの間に!?」

 

二亜「そうだねえ…「突然ですがニュースをお伝えします」のところからかな?」

 

狂三「最初から!?……いえそれよりも何故ここに…それも神無さんが気づかなかった程の隠密…それが貴方の天使」

 

二亜「残念だにゃあ、狂三ちゃん大外れだぜ!あたしの天使は全知、あらゆる出来事が分かるだけの天使…まあそれに魔王も使えるけど…これは別の能力さ!」

 

二亜はそう言って空になったカフェオレの入れ物を空へ投げると入れ物は炎に包まれ消えていく…そんな光景を見せつつも二亜は自分の天使である囁告篇帙(ラジエル)を見せつける、これで先程の現象や隠密は天使による能力じゃないでしょ?と証明するかの様に

 

ガイ「宣戦布告のつもりか?」

 

二亜「まさか!違うよ寧ろ逆…変身道具のアイテム…返して欲しくない?」

 

リク「!?……何が目的なんだ」

 

二亜「そうだね、手を貸せとか手を出すなだったらそれを破りそうだから……士道君達を使おう」

 

士道「俺達?」

 

二亜は変身道具の一つであるカプセルやカードを返すといいその条件が士道達にあると言う

 

二亜「まずはここにカードとカプセルを持ってるあたしの部下がいるから倒してごらん?君達もウルトラマンの助けになることを証明して欲しいな?」

 

四糸乃「でも……それって私達に有利過ぎるんじゃあ?」

 

よしのん『よしのんもそう思うよ?それに君に得がないし』

 

二亜「得ならあるさ!面白いものが観れるしね!あたしが少しでも傷つく可能性がある核を破壊しに行ったけど…全然楽しくないんだもん…やっぱり余興は必要だし…それに人類を絶望させるなら皆の前で君達を倒した方がいいじゃん」

 

二亜はそう言って自分に得どころか逆に大損になる提案をし笑う…これは余裕の笑みではなくただ単に面白がっているだけなのだろう…だがそれがガイとリクにとってのチャンスであることは変わらない

 

二亜「では明日ぐらいに天宮市を破壊するからそのつもりでよろしく!」

 

二亜はそう言うと煙の如く消え失せる…その場には沈黙のみが残った…そして二亜が立っていた場所には地図がありその場所にガイとリクのカプセルとカードを持っている二亜よ部下がいるのだと理解する…そして明日までに対策を考えるフラクシナスのメンバーと二亜の部下を倒す方法を考える士道達…何とかカプセルが起動しないか試すリクに協力するレム…ガイもオーブカリバーやフージョンアップが出来ないオリジンでも戦える様少しでも特訓する…そして夜が明け…

 

 

二亜「さて…そろそろ始めるか」

 

二亜は自宅から出てジャイロを取り出しギンガストリウムのクリスタルをセットする

 

【ウルトラマンギンガ ギンガストリウム!】

 

そしてジャイロを三回回転させてギンガダークの姿に変身する、そして天宮市に黒き巨人が姿を現わす

 

ギンガダーク「さあ!戦いを始めよう!」

 

ギンガダークはそう言うとまるで来るはずのないウルトラマンを待っているかのように仁王立ちしてオーブとジードを待つ…その頃士道達はカードとカプセルを持っていると言う二亜に部下の元へ急ぐ…そして目的の場所に行くとそこには魔女の様な服を着た女性…アニエスが立っていた…その近くにはカードとカプセルが丸い球体に入って浮遊していた

 

アニエス「ようこそ我が主人と同じ精霊の皆様に人間の皆様…私の名前はアニエス…私を倒せばこのカードとカプセルはお渡しします」

 

士道「あんたが二亜が言ってた部下か…手っ取り早く倒させてもらう」

 

アニエス「いいわ、でも私を倒せたらね」

 

アニエスはそう言うが早いか左手を動かし士道達の周囲に赤い四角状の結界を張るが士道達はそれを素早く回避して限定霊装を纏った精霊達とCRユニットを装備した折紙、アルテミシア、真那、エレンもアニエスに向かって攻撃を仕掛ける、アニエスは先程の赤い結界を幾つも展開するが全員それを避けアニエスに近づく

 

アニエス「やはり無傷での拘束は不可能ですか…ならこちらも攻撃させてもらいます」

 

アニエスはそう言うと右手に籠手を、左手に黄金の銃を手に取り十香達に攻撃を開始する、左手の銃からは光弾から放たれそれを避けると地面に穴が開く…そして籠手から放たれた一つの光線は近くにあったビルを穿ち穴を開ける…それを見た十香達は強敵だと本能的に察する

 

 

ガイ「……俺は戦いに行く…」

 

リク「僕と役に立てたらよかったのに…」

 

レム『仕方ありません、リク…今は信じるだけです士道達を』

 

リク「レム……そうだね」

 

ガイはオーブオリジン…と言ってもオーブカリバーを持っていない姿に変身しようとしリクは変身できない自分を悔やむ様に唇を噛むがレムが優しく諭す、鏡花達は結局役に立てず申し訳無く思っていた

 

ガイ「さて頑張ると「ちょっと待てよガイ」!……ジャグラー…それにヤプール…何の用だ」

 

ガイが変身しようとオーブリングを掲げようとするとそれを止める声が聞こえ振り向くとジャグラーとヤプールが立っていた…もしや邪魔しに来たのかと思ったがジャグラーは笑いながらガイに近寄る

 

ジャグラー「昔俺がやったみたいなことをもう一度されるて…注意しとけよ…ここには玉響姫はいないからな…ま、これでなんとかしやがれ」

 

ガイ「……これは……ヒカリさんにコスモスさん、マックスさん…それにアグルさんのカード…何でお前が?」

 

ジャグラー「神無が昔ウルトラマンから授かった力の残滓だよ…俺のダークリングではカード化は出来ても使えないからな…だからお前にやるが…負けるなよ?お前を倒すのは俺だ」

 

ガイ「ジャグラー………おう!」

 

ジャグラーは4枚のカードを託しジャグラーはガイに俺が倒すから負けるなよと笑いかけガイは笑顔で親友(ライバル)からカードを受け取る

 

ヤプール「ウルトラマンジード…何だその腑抜けた面は…カプセルがなくなったから変身できぬ?は、下らぬ…そこにカプセルがあるではないか」

 

リク「でもまだ使えなくて…」

 

ヤプール「甘ったれるな、与えられた力で満足するくらいならウルトラマンをやめてしまえ、それでもあのベリアルの息子なのか?…なら今ここで限界を超えろ!」

 

リク「!……ヤプール…分かったよ」

 

リクはヤプールの激励を受け取るとカプセルを強く握りカプセルを起動させようとする…願うのは誰かを守り抜く気持ちと仲間を信じ抜く心…それによりカプセルが二つ起動する

 

レム『ウルトラマンメビウスカプセルとウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオンカプセルが起動しました』

 

リク「!?……ありがとうヤプール、あなたのおかげで…」

 

ヤプール「礼などいらん…早く行くがいいウルトラマン」

 

リク「うん!」

 

リクは起動したカプセルを見た後ヤプールにお礼を言いかけるがヤプールは早く行けと腕を動かしリクとガイはギンガダークに向けて走る…ヤプールとジャグラーはそれを満足げに見ると異次元空間の中へ消えて行く

 

ガイ「アグルさん!ヒカリさん!光の刃…お借りします!」

 

リク「掴むぜ、絆!」

 

【フージョンアップ!ウルトラマンオーブ ナイトリキデイター!】

 

【フージョンライズ!ウルトラマンジード ブレイブチャレンジャー!】

 

ギンガダークが仁王立ちしている所に二人のウルトラマンが現れ、それを見て二亜は笑うやはり来たかと…そのウルトラマンの容姿だがオーブは青がメインカラーで水色と銀と黒の色も入っておりライン取りはヒカリに近いがアグルの意匠も感じられる…そしてジードはスペシウムゼペリオンに近い姿だが手足はメビウスに近く正統派ヒーローの様な雰囲気を出している

 

オーブ「影を払いし、光の刃!」

 

ギンガダーク「やはり来たか!」

 

ジード「……士道君達がカードとアイテムを奪い返すまでお前に勝つつもりで戦う!」

 

ギンガダークにオーブとジードは立ち向かいジードは左腕のメビウスブレスのようなものから光の剣を伸ばしオーブは両腕からナイトアグルブレードを伸ばしギンガダークに斬りかかりギンガダークはそれをダークギンガスパークランスで防ぐ

 

ギンガダーク「いいね、強くなって再戦する…それこそウルトラマンだ!尊敬するよ!まあそれで私に勝てるかといえばわからないがね!」

 

オーブ「褒めてくれてありがとよ!だが負けるわけにはいかないんでね!」

 

ジード「メビュームギガ光輪!」

 

オーブは二刀流でギンガダークと激しい攻防を繰り広げギンガダークが攻めれば左腕のナイトアグルブレードで止められ右腕のナイトアグルブレードで斬り裂かれそうになりオーブが攻めれば槍を駆使した動きでオーブが傷つく…そんな中ジードは空中へ飛びメビウスブレス部分に光のギロチンを生み出しそれをギンガダークに放つ

 

ギンガダーク「お!ならギンガダークメタリウム!」

 

ギンガダークは槍から青、桃色、白の美しい光線が放たれメビュームギガ光輪を破壊して上空にいるジードを狙うがジードはそのまま右腕をメビウスブレスに当ててそれから十字を組むとオレンジ色に輝く光線を放たれギンガダークメタリウムと相殺する

 

オーブ「今だ!クラッシャーナイトリキデイター!」

 

ギンガダーク「何の!ギンガダークハイパーバリア!からのギンガダークサンダーボルト!」

 

ギンガダークは星雲状のバリアで身を守りクラッシャーナイトリキデイターから身を守ると槍から星雲状の雷撃を飛ばしオーブとジードはそれを避ける

 

オーブ「あいつが油断したら合体光線を放つぞ」

 

ジード「はい!」

 

オーブとジードは光弾を放ちながらギンガダークを牽制しギンガダークは光弾を槍を回すように使い全て切り落とす…そしてオーブとジードが共に剣を構えてギンガダークに接近し斬りつける、三本の刃がギンガダークを襲いギンガダークは槍を使って避けるがかすり傷を負っていく、そこでオーブとジードがギンガダークに蹴りを入れて軽く吹き飛ばすと光線を放つ準備をする、ジードはスペシウムゼペリオンがスペリオン光線を放つような仕草でメビウスの輪の様な紋章が現れそこからオレンジ色に輝く光線【スペリオンメビューム】を放ちオーブは額に両腕を当ててエネルギーを溜めて屈み、立ち上がりながら額から鞭のようなエネルギーを出しそれを放つ【フォトンナイトクラッシャー】を放ち二つの光線が混ざり合いギンガダークに向かっていく

 

ギンガダーク「ふ、ならギンガダーククロスシュート!」

 

ギンガダークは槍を放り投げ腕を十字に組み上げて闇色の光線を放ち相殺しようとするが…ぶつかり合っていた最初は拮抗するが…徐々にギンガダーククロスシュートが押され始め二つの光線がギンガダークに命中しギンガダークは派手に吹き飛ぶ

 

ギンガダーク「ぬおおお!?」

 

オーブ「よし!」

 

ジード「やったか!?」

 

オーブとジードはギンガダークが吹き飛ぶのを見て倒したのかと喜ぶが…ギンガダークはゆっくりと立ち上がる…無傷ではないらしく体のあちこちに傷跡や黒いなった部分はあったが決定打にはならなかったらしい

 

ギンガダーク「やるね!今のは流石に効いたよ…やはりウルトラマンは負けても強くなるねぇ…でもギンガダークの力はこれだけじゃない…試して見るかい?」

 

二亜はそう言って笑うとダークギンガスパークを柄部分にあるスパークフェイスカバーが展開しギンガダークの顔が現れそこからブラックキングの疑似スパークドールズが現れそれをダークギンガスパークの先端に読み込ませる

 

【ウルトライブ!ブラックキング!】

 

ギンガダーク「口から火炎攻撃!」

 

ジード「え!?口から火を吐いた!?」

 

ギンガダーク「まだまだお次はサンダーダランビア君及びケムール人君」

 

【ウルトライブ!サンダーダランビア!】

 

【ウルトライブ!ケムール人!】

 

ギンガダークは今度はサンダーダランビアの電撃を放ち更にはケムール人をウルトライブしてケムール人並みのスピードで二人を翻弄する…高速で移動しながら電撃を流されるのではオーブとジードも手を出しづらい

 

オーブ「あいつ…ギンガさんの怪獣に変身する力を【怪獣の力を自分が使える力】に変質させてるのか…」

 

ジード「つまり、他のウルトラマンの力だけでなく怪獣や宇宙人達の力も使える…オーブさんの上位互換みたいだ」

 

ギンガダークは怪獣や宇宙人の力を自分が扱える様にする力を持つ…これによりブラックキングやサンダーダランビア、ケムール人の力を自分が扱える様にさせるウルトラマンの力を使えるだけでなく怪獣達の力も使える、ある意味ではギンガのウルトライブやビクトリーのウルトランスよりも使い勝手がいいだろう…そんな力を前に徐々に押され始めるオーブとジード…

 

 

アニエス「どうしました?最初の威勢はどうしたのです?」

 

エレン「くっ……!」

 

折紙「……強い…!」

 

十香「……こいつは人間じゃない!匂いが違うぞ!」

 

アニエスはたった一人で精霊と最高峰の実力を持つ人間であるエレン達とごかくにたたかっていた…幸い全員無傷…だが相手も無傷…相手の方が優勢であることは明白

 

アイク「やはり…プリンセスは感が鋭い様だ…あれは【人間じゃないんだ】…そして精霊でもない…別の何か…それが彼女の正体」

 

四糸乃「でも…人間の姿をしてますよ?」

 

士道「……今更驚かないぞ…まあ普通の人間ならこんな化け物パーティにここまで優勢になれるはずがないからな」

 

アニエス「……私の正体に気づいたのは褒めてあげる」

 

アイクはアニエスが人間でも精霊でもないことに気づきアニエスは無表情で褒める…がそれが何の対策になると言うのか…アニエスは籠手に途轍もない程の魔力を集中させそれを士道達に放つ…それは魔力…彼女曰く正確には呪力らしいがそれを極太の光線として放ち士道達を吹き飛ばす

 

士道「被弾しなくてもこの威力…精霊じゃないのに…巫山戯てるな…」

 

アニエス「そう、私からすれば貴方達人間が巫山戯てるわ…何せ貴方達と言う存在概念が別世界では神を生み出すのだから…そうまつろわぬ神を作り出すのも貴方達、精霊を生み出したのも人間…主人様も元は人間…人間の方が巫山戯てるわよ?」

 

士道「そうかよ……だけど俺達には変身道具を奪わなきゃいけないんでな」

 

士道はアニエスの魔法の威力を見て悪態を吐くがアニエスは人間の方が凄まじいと淡々と話す…何故かまつろわぬ神の単語も知っているがそれを聞き逃し士道は変身道具を奪い返そうとする

 

アニエス「何で?確かに主人様を止めなければこの世界は消滅する…でも貴方達がそこまでしてあの巨人達を助ける義理はないはず」

 

士道「……理由なんてそんな大層なものはいらない…ただ理由があるとすれば一つ!俺はウルトラマンが好きなんだ!」

 

琴里・真那「「まさか個人的理由!?」」

 

士道「そう言うわけだからさっさと奪わせてもらうぜ!」

 

士道はそう叫ぶとアニエスに向けて突進する…アニエスはそんな士道を呆れたものを見る目で赤い結界を張ろうとするが目の前に飛んできた魔力砲を防ぐ…目を向けるとエレンがアニエスに向けて魔力砲を再び放とうとしておりアニエスは排除しようと黄金の銃から光弾を放とうとする…がその前に十香が鏖殺公から斬撃を放ち黄金の銃がその斬撃により吹き飛ぶ…アニエスはそれを見て舌打ちすると籠手に雷の魔法を発動・圧縮してエレンに放ち空いている左手に火炎を生み出し十香に放って二人はそれを避ける

 

アニエス「……今の貴方達では私に勝てない…そこの銀髪の魔術師は別だけど……!?」

 

アニエスが犯した間違いはただ一つ、士道の存在を忘れていた事…正確には忘れてはいないが何もできないだろうと、たかが精霊の力を封印できるだけの人間だから何も気にしていなかった…それだからだろうか、アニエスは今士道の手に持った2本目の鏖殺公によって左腕を切り落とされた

 

アニエス「く!?(油断していた…いやそれでも並大抵の攻撃では傷がつかないはず…まさか精霊達のあの武器と同じ…?)」

 

士道「まだ終わってないぞ!」

 

アニエス「く……!図に乗るな!」

 

アニエスは士道が持つ鏖殺公の正体を探り十香が持つ鏖殺公と同じ強さと判断すると籠手に筋力強化の魔法をかけ士道の胸を穿つ、即座に士道の体から血が飛び出し普通の人間なら出血死は免れない量が飛び出しアニエスはニヤと笑う……が

 

士道「甘いんだよ…!」

 

アニエス「な!馬鹿な致命傷な筈…」

 

士道は籠手ごと右腕を切り落とされる、アニエスは両腕をなくし士道はアニエスの右腕を抜き取ると穴の空いた胸が炎に包まれ再生する…灼爛殲鬼の再生能力の炎だ…アニエスは両腕か切り落とされたと言うのに血が出ていない…と言うより元々血などないようだが

 

アニエス「戦闘は続行不可……はぁ…分かりました主人に言われているので…これはお返ししますよ…」

 

アニエスは両腕がなくなり戦闘ができないと分かると溜息を吐き宙に浮かんでいたカードとカプセルをゆっくりと地面に落とす…それを見た折紙は疑惑の目でアニエスを見る

 

折紙「……何故返したの?そのまま持って逃げることもできるのに…」

 

アニエス「…主人は緩くてね…自分が負けると分かっていても笑顔で神様を殺す人だから…主人が奪ったのも単なる悪戯…では私はこれで失礼」

 

エレン「まちな……逃げましたか!」

 

アニエスはそううんざりしたような表情をすると服から落とした宝石を光らせその場から消え去る…エレンは逃してしまったことに憤りを感じたが今はオーブとジードにこれを届けることを優先する

 

 

ギンガダーク「うん、初めての力なのに結構使いこなせてていいと思うよ?でも私には後一歩及ばずだねぇ…でも私もずっと仁王立ちしてた分エネルギーがなくなってるから頑張れば倒せるよ?」

 

オーブ「くそ……舐めてるみたいな態度だけど全然隙がない…」

 

ジード「どうやれば…「オーブさん!ジードさん!」…!」

 

士道「持ってきましたよ!ほら!」

 

ギンガダークはおちょくる様な口調で話すがその素振りには隙や油断はない…オーブとジードは諦めかけるが士道がカード、カプセルを放り投げそれをジードとオーブが受け取り急いでカードとカプセルを取り出しギンガダークに勝てる姿へと変身しようとする

 

オーブ「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力…お借りします!」

 

ジード「守るぜ、希望!」

 

【フージョンアップ!ウルトラマンオーブ サンダーブレスター!】

 

【フージョンライズ!ウルトラマンジード マグニフィセント!】

 

二人はすぐさま姿を変える…ジードは頭部にウルトラホーンとゼロスラッガーを合わせたような頭部で鋭角的かつ雄々しい角が生えており頭部中央のトサカもゼロスラッガーに似ている形状だった…そしてオーブは赤くつりあがった両目と両肩のリベット…尖った指先に、ゾフィーとベリアル…それぞれの特徴を併せ持ち、ベリアル同様にかなり筋肉質な体肢を持つダークヒーローの様な姿…これがジードとオーブの形態の中で特に攻撃力が高い姿だ

 

ギンガダーク「おお!いいね!さて早速バトってこうか!」

 

ギンガダークは変身した二人を見ると槍を構えギンガダークスペシウムがオーブは腕をクロスしただけで光線を防ぐ、そして両腕に赤黒い稲妻のオーラを纏いギンガダークを攻撃しギンガダークの攻撃をジードが体を張って防ぐ…マグニフィセントは本来は防御型であり足を止めて撃ち合いや防衛戦に向いた姿であり、ジードはこの姿で戦うことを避けるのは実は自分のスタイルに合わないので基本使っていない…がオーブと言う攻撃役がいる為自分が体を張って防御に回りギンガダークの攻撃を防ぐ

 

ジード「メガエレクトトリックホーン!」

 

ギンガダーク「うおお!?」

 

ジードは角からムチ状の電撃を放ちギンガダークを後退させメガボンバーパンチと赤黒い稲妻のオーラを纏った拳でギンガダークの頭部を殴りつけてギンガダークを吹き飛ばす

 

ギンガダーク「いてて…女の子を殴るなんて駄目だぞ!」

 

オーブ・ジード「それをされたくなかったらこんな事をするな!」

 

ギンガダークは女の子を殴るなと憤慨した素振りを見せるが二人はそう扱われたいならこんな事するなと怒鳴る

 

ギンガダーク「なら……そろそろ倒すとするかギンガダークストリ…」

 

オーブ「させるか!ゼットシウム光輪!」

 

ジード「メガニストラトス!」

 

ギンガダークはこの状況を変えようと槍を構え光線を放とうとするがオーブは赤い八つ裂き光輪の様な光輪を作り出しジードは肩と肘の間に光の回転ノコギリを生み出しダークギンガスパークランスにぶつけその衝撃でダークギンガスパークランスは下に刺さり動かなくなり何度も回転する光輪にぶつけられ徐々に亀裂が槍に広がり強引に破壊する

 

ギンガダーク「うそーん!?槍が!?どうしたんだよダークギンガスパークランス!?こんな所で負けるなよ!まだいけるでしょ?!諦めるなよ!」

 

オーブ「どんな硬い武器でもこうやって何度も攻撃を受ければ脆くなる…俺のオーブカリバーも昔は壊れたしな…ギガバトルナイザーも壊れた事があるんだからな」

 

ジード「因みにレイブラットが使ってたギガバトルナイザーを壊したのは僕」

 

ギンガダーク「だけど槍がなくたって私にはまだまだ奥の手があるんだよ?」

 

二亜はダークギンガスパークを手に取り新しい擬似スパークドールズを使おうとするがその前にオーブが回転しながらダブルラリアットを繰り出すスピンドルZアタックでギンガダークを吹き飛ばしウルトライブを防ぎ二亜はジャイロにダークギンガスパークをせっとしギンガダーククロスシュートを放つがジードがウルトラアレイの様な形の光を回転させアレイジングジードバリアを作りそれで防ぐ

 

ギンガダーク「ぬぬぬ…ならコスモミラクルシュートだ!」

 

ジード「ガイさん!」

 

オーブ「ああ!」

 

ギンガダークは自身の最高の技コスモミラクルシュートを放つ為ウルトラ6兄弟のエフェクトを出しジードは拳を重ねエネルギーをスパークさせて腕をL字に組んで放つビックバスタウェイを放ち、オーブは右手に闇のエネルギーを左手に光のエネルギーをチャージし両手を十字に組んで放つゼットシウム光線を放ちギンガダークはほぼ同時にコスモミラクルシュートを放ち最初は拮抗するが…段々と二つの光線が押していく

 

ギンガダーク「あらら…これは駄目だね、負けたわ…これが負けた後に強くなるウルトラマンか……これはサキが憧れ筈だよ全く…」

 

ギンガダークはそう呟くと押し勝った二つの光線に飲み込まれギンガダークは爆散する…ただ爆発の瞬間逃げ出したのか二亜は無傷であり空から落ちてきたダークギンガスパークを掴み取ると二亜はジードとオーブの方を向く

 

二亜「やっぱり強いね、お二人さんは!今回は私の負けでいいよ、私も全力を出しきって戦って負けたからね!でも次に戦うのは君達じゃないよ……」

 

二亜はそう言った後煙の如く消え失せる…ジードとオーブは勝利したのに何処か納得のいかぬまま空に飛び去っていた…

 

 

ジャグラー「は、やれば出来るじゃねえかジード」

 

ヤプール「うむ、オーブも歴戦の勇士…我らが手を貸さずとも勝っていたかも知れぬな」

 

ジャグラー「さて神無にバレない…て流石にバレてるか…怒られるかもな」

 

ヤプール「まあ後悔はしておらぬがな」

 

ヤプールとジャグラーはジードとオーブの勝利を見届けると異次元空間の中に入って白鯨に戻る

 

 

神無「……やはり最後に勝つのはウルトラマン……さて二亜さんの正体…だいたい検討がつきますが…それが正しいなら僕の勝率は決して高くない…てわけで力を貸してもらいますよゴジラ達…」

 

白鯨の一室にて神無は戦いの一部始終を見て二亜の正体を予想し笑い、手に持ったゴジラのスパークドールズに語りかける

 

 

 




【ウルトラマンギンガダーク】
身長 51メートル 体重52,000トン
必殺技 コスモミラクルシュート
ウルトラマンギンガストリウムのクリスタルで変身した姿であり、ウルトラ6兄弟の必殺技の他怪獣や宇宙人の力を扱える、2回にわたってジードとオーブと戦い初回は勝ったものの二回目ではギンガダークの動きを覚つつあったジードとオーブに苦戦し最後は押し切られて負けた

さて次回は神無と二亜の戦い…になったらいいな…多分最初はギンガダークと神無のダークスパークからの合体怪獣戦…になるの思います…次回もお楽しみに


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百一話恋い焦がれる狂気

今回は羽休み回、レムの人間体が出て来ます…ま、声優さん繋がりですがね…後ちょっとした覚えて欲しいことや下の方に新ヒロインが出て来るので…

後皆さんグリッドマンの新作見てます?面白いですね…ま、うちは三重県だからテレビ放送してないんですがね…ついでにとあるも…不幸だ!…機会詳しくないからどうやったら見えるかなんか知らないし…ま動画を見て過ごすか…


リク「げぼぉ!?」

 

レム「リク最低です、一度死にますか?いえ死になさい……そんなに他の女がいいかこの駄目トラマン!何が駄目なんです?」

 

琴里「ストップ!本当に死んじゃう!?」

 

真那「落ち着いてくだせえレムさん!」

 

リクが長髪の白い髪の美少女に足蹴りされ腹を抑えておりそのレムと呼ばれた少女は無表情でリクにもう一度攻撃をしようとしていたがそれを琴里と真那が必死に止める…ガイは何でこうなったと頭を抱えこの事件を起こすきっかけを作った神無は我知らぬと言った感じで今日の新聞を読んでいる…何故こうなったか時間を六分前に戻すと

 

神無「レムさんの人間の姿が出来たので持ってきました」

 

リク「……そういえばレムがそんなこと言ってた様な…本当に作ったんだ」

 

神無「法律ギリギリアウトですがそんなの魔王には関係ないので」

 

神無はレムの体が出来たといいリクはそういえばそれらしい事をレムが言ってたなと思い出す…神無があやしげなことをいうがそれは置いておいて人間の体を作るとか凄いなと思っているアイクだが始原の精霊を生み出した男が考えることではない

 

ガイ「で、あの電子のお姉ちゃんは?」

 

鏡花「……お入り下さい…」

 

ガイがその体とレムは何処にと探し始めるが鏡花が掛け声を出すと司令室の扉が開きアッシュブロンドの長い髪に青い瞳…よく見ると瞳の奥がカメラアイを彷彿とさせるレンズ状になっていた、服装はピンク色の服を着た可憐な少女が入ってくる

 

レム「……どうですリク?」

 

リク「…………………は!?え!?レム?!嘘!?ええええ!?」

 

十香「綺麗だぞええっとAIの…レムだ!凄く綺麗だぞ!?」

 

折紙・士道(あれ?なんか私(折紙)に似てる?)

 

その少女…レムがリクに話しかけるとリクは一旦思考停止状態に陥りしばしぼうせんとしていたが目の前の少女が自分をサポートしてくれているレムだと分かると驚きのあまり椅子から転げ落ちた…他のメンバーも驚きを露わにしている…折紙と士道のみ自分(折紙)に似てるなぁと考えているが

 

レム「……リク何とか言って下さい、この姿を見て何か思わないのかと聞いているのです」

 

リク「……え?ああ!凄く可愛いと思うよ!うん白い髪も絹みたいに美しいし、目も宝石みたいに綺麗だし…美人だと思うよ!」

 

レム「……そうでしょうね」

 

レムはジト目でリクを見つめリクは慌ててレムの容姿を褒める言葉を言うとレムは無表情ながらも少し嬉しそうにそっぽを向く…神無以外の全員が「あ、この子ツンデレとかの資質ありそう」と思ったことは内緒だ

 

令音「……因みにこの姿を考えたのは…?」

 

夕弦「回答、神無はデザイン画を描いただけで考えたのはマークやレム自身です」

 

レム「……この白い髪はウルトラマンの様に潔白である事を示しておりこの目はカラータイマーを表しています…決してリクが以前褒めていた漫画のヒロインの容姿を計算してこの姿なら喜ぶのではと考えたのではありまへんよ」

 

鏡花「隠しきれてないですよ?」

 

レムはこの姿にした理由をウルトラマンに合わせて相応しい容姿を考えたと述べるが本心はリクが以前賞賛していた漫画のヒロインの容姿を無数に選びその中から髪の色や目、リクが好みそうな体型を自身で選び取ったらしい…がリクは余計な一言を言ってしまう

 

リク「でもドンシャインのレムの姿の方が良かったな…あの人スタイルもいいし性格もいいし」

 

レム「……………………」

 

リク「…あれ?どうしたのレム?急に黙っ「二回死んで下さい」げぼぉ!?」

 

レム「リク最低です、一度死にますか?いえ死になさい……そんなに他の女がいいかこの駄目トラマン!何が駄目なんです?」

 

リクはでもドンシャインのヒロインの姿の方が良かったなと言うとレムは急に黙りこくり冷めた目でリクを睨む…その場の雰囲気の変わり様に全員が凍える感覚を覚えた…リクは何故黙っているのかとレムに問いかけるがレムは腹パンをしてリクを吹き飛ばす…こうして最初に戻る

 

レム「やはり胸なのですか?それともライハみたいにいい感じにエロさを出せと?それともモアみたいなお姉さんキャラでいけと?…リク見損ないました…」

 

リク「ちょっと待った!なんでそんなに怒ってるの!?僕何もして「うるさい黙れ!」レム口調が変だよ!?」

 

レム「黙りなさい、あなたが泣くまで私は殴るのをやめない」

 

レムはただリクが自分の姿を見たら喜ぶかなとかもっと興奮するものと思っていたのに他の女が良かったなと呼ばれてカチンとなり真那と琴里の拘束を無理やり破った後リクに馬乗りになって殴り続ける……それを見て恐怖に震える精霊達…アイクと士道、ガイも女性の扱いには気をつけようと真剣に考えた

 

耶倶矢「止めなくていいのか?血が出てるけど?」

 

神無「…多分大丈夫…カンピオーネじゃないんだから治癒魔法効くよ」

 

令音「そう言う問題じゃない気がするが…あとあのレムの力…あの細腕で力強過ぎないかい?」

 

神無「だって精霊達の細胞を解析してそれをベースにレムさんの体を作ったんだもの…因みに完全再現をできなかったから適度にオリジナルを加えたら精霊達並みのスペックと霊装を生み出して十香君と戦えるぐらいの体にしてから」

 

耶倶矢は割と真剣な顔で止めなくてもいいのかと聞くが神無は大丈夫と言うが血が出て一種の殺人現場雰囲気が漂い四糸乃は涙目で怯えて狂三に抱きついていた、令音はレムの力が強すぎるのではと尋ねるが神無は精霊の細胞にオリジナルを加えたらああなったといい精霊を作った一人であるアイクはこんな簡単に再現できるのかと気絶した

 

レム「……そろそろ拳が痛くなってきたのでやめます…これが痛み…味覚も再現できていましたし…流石は神無と感謝します…これが人間の感じる五感なのですね」

 

リク「僕も今までにないぐらい殴られて痛みを味わってるよ…」

 

レム「そんな下らない話はさておき…リク…私のこの姿での名前を考えて下さい」

 

リク「ふえ?何で?」

 

レムがリクを殴り続けて痛くなったのか若干血がついた(勿論返り血)拳を見てこれが感覚かと目を輝かせる…リクもこれ程の痛みはゼロとベリアルの修行でもあたり味わったことがないと呟く…がレムは突然この姿での名前を考えて欲しいと言いだしリクは呆然とする

 

レム「報告管理システムの名前はレムでいいとしてこの姿での名前も決めて欲しいと言っているのです」

 

リク「えっとじゃあ「ドンシャインのヒロインの名前を言ったら下半身を思い切り蹴り飛ばします」ええ!?……じゃあ鞠亜何てどう?蹴鞠の鞠に亜人の亜!何か清楚感あるしどっかのシスターみたいだから!」

 

レム「……ふむ…リクの割にはいい名前です」

 

リクは新しい名前にもドンシャイン関係の名前をつけようと考えるとそれを先読みしたレムがそれを言ったら下半身を蹴り飛ばすと脅しリクは慌てて名前を出す…何処と無く適当感が出ているがリクにしてはいい名前だとレムは納得する

 

鞠亜「では今日からこの姿では鞠亜と呼んで下さいねリク」

 

リク「分かったよ…レ「鞠亜」あ、はい!鞠亜」

 

鞠亜「もっと名前を言って下さい」

 

リク「え?えっと鞠亜」

 

鞠亜「……これが満足感ですか…成る程…ここまで人間の感情を感じさせるとは…魔王とは一体…あ、まだ私の名前を言い続けて下さい」

 

リクがつけた名前を気に入ったのかレム…鞠亜は少し嬉しげな表情となり口もほんの僅かだが笑っていた…そして何度もリクに自分の名前を呼ばせ悦にはいっていた

 

士道「流石の俺でもあれが何か分かるぞ」

 

狂三「将来ヤンデレになりそうですわね…」

 

折紙「ヤンデレは怖い」

 

士道達は鞠亜の行動に若干引き始めているが狂三と折紙はその言葉はそのまま別世界の自分達にブーメランだ

 

鞠亜「……頼み事はして見るものです、神無今私は物凄く感謝しています」

 

神無「いやいや僕も楽しい実け…研修ができたから良かったよ」

 

エレン「今実験で言いましたね…でオリジナルを加えたと言っていましたが何を加えたのです…一応精霊はアイクとエリオットが作り出した生命体です…そう簡単には複製できないはずですよ?」

 

神無「そうなんですよ、これを作った人は天才です、全く分からなかった…この僕をもってしてでも76%しか理解できない」

 

鞠亜はここまで人間の感情を感じられる体を作ってくれた神無に頭を下げ神無も楽しい実験ができて嬉しげだった…とここで精霊をほぼオリジナルとはいえ再現出来る所までいけた神無をエレンが一体どうやったのかと聞くが神無も精霊についてはよく分からなかったらしくほぼオリジナルらしい

 

神無「此間のあの白の女王?て奴の部下かなんかだったあの準精霊?て奴の死骸を集めてそれから体の造形を作ってあの綺麗な石…多分心臓みたいな奴…霊結晶?を埋め込んで完全美を表す如くこの姿を造形したので…まあ鍛治の神様の権能を持ってますからね」

 

夕弦「質問、それは関係ありますか?」

 

神無「……君は馬鹿なの?それでも無知なの?僕ら魔王の母パンドラは鍛治神ヘーパイストスが作り出した人造の人間だ…インド神話の鍛治神も人間を生み出したからね…それも両方美しき人間を…なら鍛治神の権能を持つぼくがつくれない理由などあるはずない」

 

材料が死んだ準精霊と分かると何処と無く後ろめたい気持ちが出てくるが神無は鍛治神の権能を持っているから当然だと言いきる、確かにヘーパイストスやインドも美しき女性を作っているので分からないことはないが神無が持つ権能のゴブニュは人間を作ったことはない

 

アイク「……準精霊以外の材料はあるのかい?」

 

神無「まあ大した物じゃないですがね…オリハルコンとミスリルを複合させて生み出した最強の魔法金属神鉄(アダマンタイト)…それくらいの魔法金属ぐらいしか使ってませんよ」

 

凜祢「まさかのRPG!?え!?アダマンタイト!?」

 

神無「あ、勘違いしないでね、僕が生み出した魔法金属だから…まあ本物並みだけど…基本銃弾に使ってるけど…まあ人間並みの柔らかさに工夫したからゴジラの放射熱線ギリギリ耐え切れるぐらいの防御力しかないけど」

 

神無が言った超有名な金属を鞠亜の体の素材に使った時に全員驚くが神無は防御力は脆いというがゴジラの放射熱線を耐え切れるだけでも防御力高いよと思う一同…やはり魔王はどこかズレている…それがはっきり分かった士道達だった…

 

神無「おっと僕はそろそろ失礼するよ…何やら面白そうなことが起きそうなのでね」

 

神無はそう笑うとフラクシナスから消える…鏡花は神無の表情を一瞬だけ見る…その顔は不気味なほどまで歪んだ笑いだった

 

 

二亜「ここか……さて懺悔の時間だよ」

 

二亜は天宮市の町外れにあるにある小屋の扉の前に立ちニヤニヤと笑う…その顔は丸で捕食者…餌を前にした獅子である

 

二亜「さてと…汚物は消毒だ!」

 

二亜はそう言って扉を蹴飛ばすと中にいた男三人が驚きの顔をする…そんな小屋の中には無数の犬がいた……正確には死んでいる犬の方が多いが…それもどの犬も体に健康状態に問題があり皮膚病にかかり片目が見えなくなっていたり毛が抜けたり皮膚がただれている…それもまだいい方だ、内蔵疾患や過度の栄養失調で苦しむ犬に麻酔無しで開腹されたであろう母犬には適当にお腹を縫い合わせてある…傷跡が化膿してズタズタな犬の死骸、歩けない子犬…視力がない子犬…声帯を切られ子犬……まだまだ被害者…いや被害犬がいる

 

男「テメェ誰だ!?」

 

二亜「煩いよ、ゴミ屑、パシーミルの悪質ブリーダーが…さっさと死ねよ、お前らなんて生きてる価値がない…地獄に堕ちろ」

 

二亜は冷めた目で三人の男を見つめる…彼らはパシーミル…俗に言う悪質ブリーダーだ…子犬工場(パシーミル)…犬などの愛玩動物を営利目的で費用を抑えて繁殖させる悪質なブリーダーの事だ…つまりこの男達は母犬や子犬の健康状態など気にせず子犬を生み出してろくな世話をせず子犬を製品、親犬を製品の製造設備として扱われている…つまり生物として扱っていないのだ…この屑共…パシーミル達は母体への負担よりも生産性を重視し、一個体あたりの床面積や、環境のメンテナンス費用、食費なども最小限に抑えそのせいで犬達は死んでしまうのだ…それも何もかとパシーミルが悪い……訳ではない、簡単に言えば全ての人間達が悪い…インターネットで子犬を買ったりペットショップで買う…それが当たり前だが…それこそがパシーミルを多く作る原因…無知こそが全ての悪、それを知りながらも知らないふりをする奴らも悪なのだ

 

二亜「……可哀想に…子犬達…こんな人間の出来損ないのクズゴミの所為でせっかく生まれてきたのに……」

 

男「なんだテメェは頭沸いてんのか!?そもそとこんな畜生が死んだくらいでそんな顔するなよ!こんな奴らまたすぐ生まれ「黙れよゴミ屑」がはぁ!?」

 

二亜は哀れな子犬達に手を組んで冥福を祈る…その行為にムカついたのか男が悪態を吐くが二亜がその言葉を不快に思い二亜が手刀を男の胸に放ち心臓をくり抜き男は一瞬で絶命する

 

二亜「………はぁ…こんなクズの為に…いやそもそも人間なんてそんなものか…警察も役に立たないし…もうダメだねこの国も…さっさと滅ぼすべきか…」

 

男「何だよお前!?化け物が!?」

 

まだ生きている二人の男のうち一人は仲間が殺されたことに驚き二亜を化け物と罵って刃物を持って突進するが二亜に当たる直前刃物が曲がり男は吹き飛ばされる…まるで見えない壁にぶつかるかの様に…そして呆然する男性の前に二亜は笑いながら歩いてきて男は逃げようと震えるが二亜が先に男の首を絞め上げて男は泡をはいて死亡する

 

男「化け物……嫌だ俺は死にたくねえぞ!」

 

二亜「あ…逃げた……ま、いいか…目的の人が来てるわけだし」

 

男は裏口から逃げ出すが二亜はあえて追わない…何せ自分より惨たらしく殺せる人物が近くにいる人物がいることに知っているからだ

 

男「何だよ…俺がした事はただ犬が可愛いから欲しいって言ってる金づる達がいるから産んでるんだろうが!?俺は悪くない!俺は…それに犬を殺したからなんだ!別にいいだろ人間じゃないんだから!犬なんて単なる畜生だろ感情も持たない…「じゃあお前はそれ以下だな餓鬼」はぁ!?」

 

男は必死に逃げるが聞いたこともない声が聞こえると四肢が分解し地面に倒れる…斬られた四肢が焼けるように痛い…男は泣き叫ぶ…そんな惨めな男の前に神無が歩いてくる…

 

神無「知ってるか餓鬼…犬はな2歳でも人間でいうと24歳くらいの年なんだよ…分かるか?さっき人間じゃないから殺していいて言ったな?感情がないて言ったな?巫山戯ろ塵、死んで詫びろ…そう簡単に死ねると思うな…壊れるまで狂え」

 

神無はそう言って男に幻影魔法をかけると男は涙を流しながら泣き叫ぶ…その叫び声に殺してくれと時々言っているが…まあ後三日ぐらいは生き続けるだろう…それも本人にとっては無間地獄に等しい…そんな因果応報な結果となった人間には目をくれず神無は犬小屋に入る…すると中には手を組んで地面に祈るように座っている二亜を見つける…先程の姿と違い霊装を纏っていることも相まってその姿はシスターのようだ…

 

二亜「……………哀れな子達よ…安らかに眠ってね……やあ来るのを待ってたよ神無さん」

 

神無「そうですね、二亜さん…」

 

二亜と神無はともに笑い合う…それは何処と無く恋人や親友に向ける微笑み…神無も犬に手を合わせた後二人は生きている犬を回復させてから解放すると二人は笑いながら喋る

 

二亜「本当に人間てこの世界に必要ないよね…何で人殺しは悪で動物を虐殺するのは見逃されるのかな?……正義なってある訳ないのに…正義なんて所詮は人間が作り出した幻想…」

 

神無「……人間は他者と自分を差別することにより生きている…はぁ死ねばいいのに…人間なんてその知恵があるから強いだけで動物も同じ知恵があれば人間なんて雑魚なのにね…やっぱり滅ぼしていいんじゃないかな」

 

二亜「お!やっぱりあなたとは気が合うね!一緒に滅ぼさない?」

 

神無「ふふふ…遠慮しておきます…自分で完遂しなければ…何の達成感もない」

 

二人は笑いながら破綻した会話をする…二人は完全に狂っている…実際二人は少し歪な合わせ鏡なのだ…性別や趣味趣向は違えど彼らの目的は人類の殲滅…そして異常な程の人間嫌い…彼等は似た者同士だ…それに二人は同族嫌悪しないしむしろ心地良い…

 

二亜「ああ…やっぱりあなたといると安心するわ…あたし達付き合わない?」

 

神無「……嫌ですね、僕は女には興味ないので……でも友達くらいならいいですよ同じ同族として」

 

二亜「あははバレてたか!そうさ私はレイオニクスだよ!因みに手持ちはギドラ…「それもですがもう一つの方です」…アハ…やっぱり気づいてましたか」

 

二亜と神無は自分が同じ同族というと二亜はネオバトルナイザーを取り出し同じレイオニクスだと証明するが神無はそれもだがもう一つ同じだろと神無が言うと二亜は本格的に笑い出す

 

二亜「やっぱりバレてたか…いつ気づいたのかな?」

 

神無「……僕達の同族は完全に戦闘に入らなければ同族と気づかない…がでも意外とダダ漏れだったよ…」

 

二亜「そうだね…いや初めて合う同族だから…何せ同じ同族でも生まれが違うからね…確かそっちの世界ではパンドラによって生み出されるんだっけ?」

 

二亜と神無はそう言って笑った後自分達の存在を言う

 

二亜・神無「「それが魔王…神殺し(カンピオーネ)だからね」」

 

二亜「別世界の魔王…いい響きだね確かあたしが渡った世界にも六波羅 蓮(ろくはら れん)て子が神殺しにいたねぇ…そっちの世界ではカンピオーネとも言うらしいけど」

 

神無「……ふむやはり別世界にも神殺しがいたか…」

 

そう二亜は魔王…遥か昔にユニジンの力で別世界に渡りその時七つの首を持つ鳥の神を殺して魔王となった…生まれは違うが種族は同じ…確実な違いは二亜には母(パンドラ)がおらず神無にはパンドラがいることくらいか

 

神無「……でどうしますカンピオーネ同士が出会えば即殺し合いが基本ですが?」

 

二亜「ええ?あたしは蓮少年とは戦わなかったけど…君には興味があるからいいよ?」

 

二人は戦闘の体制になり殺気を出す…それだけで木々が揺れあたりの動物達が逃げる…魔王と魔王がぶつかり合えば天宮市は壊滅してしまうだろう…まあ二人には関係ないが…そして二人はネオバトルナイザーからスーパーグランドキングとメカゴジラを召喚する

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーービィガガガァァァァーーー

 

スーパーグランドキングとメカゴジラは互いに睨めつけゆっくりと、だが確実に歩み始めぶつかり合う

 

二亜「さて…私達も戦争(デート)をしようじゃないか」

 

神無「……いいでしょう…実は体が鈍っていた所なので」

 

魔王二人も戦闘態勢に入り二亜は白き六対の翼を生やし神無は服を黒竜へと変貌させる

 

ーーーグゥエエエエエ!ーーー

 

ーーービィガガガァァァァ!ーーー

 

スーパーグランドキングはスーパーグランレーザーを放ちメカゴジラは収束中性子砲を放ち相殺する…更には口からは紫色の光線スーパーグランブレスを放ちメカゴジラは右腕部を高速伸長し、急速粒子圧縮で硬質化させた500メートル程はある大槍ハイパーランスを生成しスーパーグランブレスをそれで弾きスーパーグランドキングの胸を穿つが槍が壊れる…流石はスーパーグランドキング、その程度ではスーパーグランドキングの守りは崩せない

 

二亜「あはは!神の力(ガブリエル)、神は癒される(ラファエル)…召喚!それにニベルコル達もおいで!」

 

神無「実体化(リアライズ)、ケツァルコアトル、テスカトリポカ!」

 

二亜は自分の隣に巨大な天使…ガブリエルとラファエルを召喚しニベルコルを呼び出す、対し神無は銃を両手に構えトラウィスカルパンテクートリ&イツラコリウキを発動し弾丸にトラウィスカルパンテクートリとイツラコリウキを憑依させ実体化させケツァルコアトルとテスカトリポカに変化させる

 

ケツァルコアトル「やれやれ……私達まで酷使されるとは…」

 

テスカトリポカ「面倒クセェ……」

 

ケツァルコアトルとテスカトリポカはそう言いながらもニベルコルを黄金の槍や聖釘、氷で打ち付けて殺しながらガブリエルとラファエルと殴り合う…この二人は一分間しか戦えないが実は何かを殺すことでそれを10秒伸ばす…つまりニベルコルの様な雑魚を殺すことで10秒増やすのだ…テスカトリポカとケツァルコアトルは生贄を行う神である、テスカトリポカは生贄を好み、ケツァルコアトルは生贄を好まないと言うがそれは王の方のケツァルコアトルであり神であるケツァルコアトルは生贄を出してもいいのだ…それを実に表現しているのがこの権能だ…大して二亜のガブリエルとラファエルは量産型でありケツァルコアトルとテスカトリポカとは違い差ほど強くないが…二亜はこれを量産できる…一体一体しか同じ天使は出せないが呪力がある限り無尽蔵に生み出される

 

二亜「いいのかい神無さん?あたしは霊力を呪力に変換してる…つまり霊力は無限大…故にあたしはエネルギー切れはない!貴方は弱体化している…負けちゃうよ?」

 

神無「ははは…だからいい…死ぬ直前までの戦いだからこそ燃えるのだ…」

 

二亜「おお!戦闘狂だねぇ!実はあたしもだよ!さあ行こうぜさらなる世界へ!」

 

二亜と神無は笑いながら二亜は光の羽を飛ばし太陽光を殺人光線に変え光る物体を飛ばす…神無は黒竜を伸ばしそれらを喰らい二亜本体を狙うが…二亜直前で弾かれる

 

二亜「にゃはは!その権能は確かクロウ・クルワッハだよね!残念!私のこの権能はキリスト教の神と同じ天使!この加護はキリスト教のキリスト教以外の神を否定したことによる加護!キリスト教以外の攻撃は受け付けない!それにクロウ・クルワッハはキリスト教に敗れた神!その権能は通用しない!」

 

神無「………ならその加護を壊す」

 

神無はそう言うと掌を二亜に伸ばし空間移動で二亜の背後に立ち加護を壊そうとする…が二亜のその加護に触れた途端世界がブレ始める

 

二亜・神無「「!!!?」」

 

ケツァルコアトル「これは……特異点か…」

 

特異点…例えば異能に「互いに先制攻撃できる異能」同士が戦ったり同じ異能同士がぶつかり合うと特異点と呼ばれ未知の現象を起こす…実は権能同士のぶつかり合いでもそれが起こるとされているが実例がなかった…それが今起こった…二亜の権能「天地創造の翼」と神無の権能「龍の死の林檎」がぶつかり合い特異点が生まれ世界がぶれる…その歪みに巻き込まれ神無の右腕が消滅し二亜の翼が光の粒子となって消える

 

二亜「へぇ…これが特異点……あははは…やっぱり楽しいなぁ、魔王同士の戦いは…でも」

 

神無「ですね…やはり神との戦いより楽しい…故に」

 

二亜・神無「「今回はここまで」」

 

神無と二亜は同時に指を鳴らすとケツァルコアトルとテスカトリポカ、ラファエル、ガブリエルが消えニベルコルと消えてしまう…

 

二亜「やっぱり君とは全力でぶつかりたいんだよ、お姉さん的にも…と言っても私は百年ぐらいしか魔王やってないから貴方にとっては若輩者かな?」

 

神無「…そうですね、若い方じゃないですか?まあ僕も全力で殺りたいので…ここまでにしましょうか…スーパーグランドキング」

 

二亜「やっぱりあたし達気が合うね…メカゴジラもここまでだよ」

 

ーーーグゥエエエエエ…ーーー

 

ーーービィガガガァァァァ…ーーー

 

神無と二亜は唐突に戦いをやめるとネオバトルナイザーを掲げスーパーグランドキングとメカゴジラの戦いを制しし二体は不服そうに二亜と神無を睨みつけるがはぁと溜息を吐くとお互いに腕を突き上げ「次は決着をつける」と吠えネオバトルナイザーに回収される

 

二亜「おお、メカゴジラもいいライバル見つけたねぇ…いや弱い奴らばかりだから退屈しててね…また戦う(遊ぼう)ね!」

 

神無「ええまた殺し合い(遊び)ましょう」

 

二人はそう言って笑い合うとその場から背を向けて去る…その光景を撮影していた者がいることに気づかず…

 

 

彼女はパソコンの画面を見ていた…それには先程の神無と二亜の戦いが収められていた

 

「あぁ…素敵…カッコ良すぎるよ…あんなに怪獣を従えるなんて…」

 

彼女は眼鏡越しに神無の顔を見て…簡単に言うと頬を赤に染めて……これだけ見れば単なる恋する少女だろう…だがその目は狂気に満ちていた…そんな彼女がいる部屋は…はっきり言えば汚い…ゴミ袋で溢れておりそのゴミ袋からもゴミが零れ落ちる程整理整頓が出来ていない…が彼女のコレクションであろう手製の怪獣の木彫を収めている棚のみ綺麗に整頓されている…がそれより異質なのは部屋の壁や天井に貼り付けられた神無の様々な角度から撮った写真…彼女は時々パソコンから目を離しその写真を見てニヤケている…だがそれだけならいい…それよりおぞましいのはパソコンの横にあるコルクボード…それに貼り付けられた鏡花、夕弦、耶倶矢、鴎外達や士道、折紙、精霊達の写真が貼り付けられておりその写真には鍵が目や口、鼻に打ち付けられていた…それが悪意ある行為とはっきりわかる

 

「……あぁ…やはり素敵…貴方は運命の人…あは、だから私の王子様…それに群がる虫達は排除しないと…ふふふ…」

 

彼女は釘を二亜の写真に刺す……そして彼女は自分の右腕を見て微笑む…

 

「この力があれば……何でも出来る…まずは…あの変な名前の宇宙人から奪った能力…ええっとカーンデジファーだっけ?あれの力を使って怪獣を作ればいいよね」

 

彼女はそう言って笑うと画面に映っている神無を見つめて頬を赤くする

 

「待っててね私の王子様……私はずっと貴方を見てるから…あは…」

 

 

 

 




【対ゴジラ超重質量ナノメタル製決戦兵器:メカゴジラ】
身長 100メートル 体重 3万トン
必殺技 収集中性子砲
二亜の古くからの相棒で今作におけるスーパーグランドキングのライバル、防御力や攻撃力はほぼスーパーグランドキングと同格で多彩な攻撃にナノメタルの増殖に自分の分身(初代メカゴジラ)を生み出したり武器を生み出す、バトルフィールドも作り出せることから戦略兵器としての面も持つ頼れる相棒の一人、そして二亜が初めて神を殺した時メカゴジラが作った武器でその神を殺した

パシーミルと言うのはペットショップやインターネットで買う人が多いほどこう言った悪質ブリーダーが増えるので皆さんも間違ってもインターネットで買ってはいけません…皆さんは平気ですか?こう言った人間の身勝手で殺されてしまう動物達が増えても?僕の小説はこう言った社会問題も取り上げていくのでご了承下さい…

二亜さんが神殺しだと言う伏線は前々から張っていました…殺した神様はいずれ発表…そしてあのヤンデレっ娘は誰なんだ…因みにモデルはいますよ、CVが上田麗奈さんと言えば分かるでしょう、ではまた次回…漸くバルタンの出番が来たよ!

レムの人間体はデアラのゲーム版に登場したヒロインの鞠亜さんです…同じCVだからと姿が合いそうだからチョイスしました



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百二話ウルトラマン消滅作戦・前半

皆さんに伝えたい大事なお知らせです…

グランドギドラ「え?何?また新しい小説書くとか?」

キングゴルドラス「いやあり得ないだろ…どうせもうひとつの作品の方が人気ないから早めに打ち切るとかだろ?」

……それもありますが…グランドギドラが言った通り新しい小説を書き「その巫山戯た幻想をぶち殺す!」ゲボ!?…何するんですかキングゴルドラスさん?

キングゴルドラス「テメェ…何新しいをまた書こうとしたんだ…?殺すぞ?ああん?」

……大丈夫です、グリッドマンの新作の奴を書こうと…思いまして…因みにメイン怪獣こと主人公の相方である怪獣はギャラクトロンでギャラクトロンが正義の味方になるまでのお話です……ま、まだ未定ですが

グランドギドラ「ふむ……グリッドマンか…なら仕方あるまい、あれ面白いからな…だがとあるはどうなる?」

まだ書くかは分かりませんしとあるは……大丈夫でしょ…この作品だけは週2、3回は投稿しますから…他は週に一回送れればいいなて…感じで…それにギャラクトロンは人気の割にはギャラクトロンメインの小説がないからいいかな〜て思って…でも僕が書いても人気でないんですよ…何でだろうな?文章が下手なのかな?それとも展開が無理やりすぎる?

グランドギドラ「……まあ描くなら頑張れよ…銀色の怪獣様とかは三作品以上の作品を手がけて大人気なんだから…お前は一生無理だけどな」

……ですね…まだアイデアを考えている途中ですしもしかしたら書かないかもしれませんが…もし書いたらこの作品を読んでいる方も見てもらえればいいな…て思っています

キングゴルドラス「でどんな奴出すつもりだ?どうせギャラクトロン以外も出すんだろ?」

あ、怪獣惑星からガイガンさん等も出したいですね、まだ連載するか分からないですがもし良ければ皆様のご意見をお聞かせください、批判、酷評でも大丈夫です


天宮市の商店街…今日は休日ということもあり人で混んでいる…そんな中に士道、折紙、十香、狂三、凜祢、真那、琴里と言ったいつものメンバーに加え宏人、亜衣、麻衣、美衣というメンバーもいた

 

士道「で…今日は何でお前らと一緒にいるんだよ…」

 

折紙「私達は本当なら今日グリッドマンを見る予定だったのに…」

 

宏人「煩ぇ…最近全然話してないからさ…たまには…こう言うのもいいだろ?」

 

亜衣「そうだよ!グリッドマンはいつでも見れるけど友達と遊ぶのは大事だよ!」

 

士道達は無理やり宏人と亜衣達に付き合わされて不服そうな顔をしていたが宏人と亜衣は笑って士道と折紙の肩を叩く…そして二人は真面目な顔になり士道と折紙に話す

 

宏人「………何か心配ことがあるならおしえてくれよな…俺達友達だろ?」

 

亜衣「……そうだよ、友達を頼ってよね…今日はそれを含めた意味もあるんだから」

 

士道「……そっか…そうだな…ま、悪いけど俺には困り事なんてない!ウルトラシリーズを見るかゴジラシリーズを見るか悩んでいただけだ!」

 

折紙「………私もガメラシリーズで最強の怪獣が何か思考錯誤してただけ…イリスかバルコン、マザーレギオン…でも強さなんて関係ない、皆違って皆いいて気づいたから」

 

十香「私もシルバゴンのソフビをずっと見ていただけだぞ!」

 

宏人と亜衣は真剣な顔で悩みがあるなら相談に乗ると言うと士道と折紙は呆気に取られながらも微笑む…十香は全然関係ないが

 

士道「(俺達は…いい奴を友達に持ったな…でもな言えないんだよ…ごめん)…ありがとな二人共…後美衣と麻衣も…でも悩みなんかないから…」

 

折紙「(一生言えないと思う…だって友達だからこそ言いたくない…ごめんなさい)…ありがとう」

 

宏人「……それならいいけどよ…折角だから楽しもうぜ!」

 

亜衣・美衣・麻衣「賛成!!!!」

 

十香「おお!楽しむのだ!」

 

士道と折紙は心の中で罪悪感にかられるが今はまだ彼等に言えない…友達だからこそ隠すのだから…何故ならこれを知ってしまえば敵に襲われるかもしれないから…大切だからこそ嘘をつき通すのだ…宏人は気になったがまだ尋ねない…彼等が話してくれるまで…そうして宏人が盛り上げて全員が笑って街を歩く…狂三や凜祢、四糸乃、琴里、真那はその雰囲気についていけないが…

 

琴里「……私達要らなくない?」

 

真那「それを言っちゃあお終いです琴里さん」

 

狂三「………私達は来る意味なかったですわね」

 

凜祢「………そうだね」

 

四糸乃「…………」

 

よしのん『……士道君達よしのん達の事忘れてるねぇ…』

 

精霊達の事を完全に忘れている感がする士道と折紙、十香他所に三人は宏人達と笑っている…まあ最近は怪獣騒ぎでてんやわんやだったのでたまにはこう言うのもいいかと琴里がそう思い始めた時

 

珠恵「あれぇ?士道君達に宏人君達元気そうですねぇ、一緒に遊びに来ているのですか?」

 

宏人「あ、先生!」

 

亜衣「どうしてここに?」

 

珠恵「……………合コンですよぉ……」

 

士道達の担任である岡峰 珠恵が後ろからやって来たので亜衣が普通に何をしているのかと尋ねると顔色を変えて合コンに行っていたと乾いた笑いを出すと全員が「ああ…またいい人見つからなかったんだな」と内心思う…珠恵…29歳独身である為に度々合コンに行っているらしいが………売れ残りは辛いね

 

珠恵「……先生はこのまま寂しく老後を迎えるのでしょうか?…ははは」

 

宏人「諦めないでください!先生は若く見えるし可愛いですから大丈夫ですよ!」

 

士道「そうですよ…頑張って下さい!いつか運命の人が来ますよ!」

 

珠恵「うぅ…宏人君…士道君…もう貴方達でもいいので君達が卒業してからでもいいので結婚して…」

 

十香・折紙・亜衣「「「駄目」」」

 

珠恵はもう昔の友達が次々に結婚していく中で自分だけが売れ残り無様な老後を送って孤独死するのかと考えると涙を流し始め士道と宏人が優しく慰めるともう二人でもいいから結婚してと言いかけるが十香と折紙、亜衣に拒否られる

 

珠恵「じょ、冗談ですよぉ〜……何もそんな本気にならなくても…生徒に結婚迫るほど私は落ちぶれてません…皆さん本当に士道君と宏人君が好きですねぇ…」

 

折紙「勿論、十香と私がダブルヒロインだから」

 

十香「うむシドーの事は大好きだぞ!勿論オリガミも好きなのだ!」

 

亜衣「は、はいぃぃぃ!!?何言ってるんですかタマちゃん!?わ、私が宏人君のことぉぉぉぉす、好きなわけないじゃないですか!?巫山戯ないで下さいにょ!?」

 

狂三・凜祢「「(好きって気持ちを隠しきれてない……)」」

 

珠恵か流石に嘘だと言った後三人をからかうと折紙と十香は平然と士道の事が好きと言うが亜衣だけは顔を赤くしてしろどもどろになりながら否定するが隠しきれてない

 

宏人「そうすよ先生、俺みたいなブサイクが亜衣みたいな可愛い子に好かれるわけないじゃないですか…」

 

亜衣「か…可愛い…きゅうぅぅぅ…」

 

宏人「な!?大丈夫か亜衣!?亜衣が急に倒れたぞ!?」

 

美衣「…あの反応見ても築かないとかマジ引くわー…」

 

宏人はそれを言葉通りに受け取り亜衣のことを可愛いと言って亜衣は更に顔を赤くして地面に倒れかけそれを宏人が受け止める…珠恵は心の中でリア充はゴジラの放射熱線を浴びて被曝しろと罵った

 

士道「…まあ頑張れ宏人…(俺でも女子の好意とか分かるのに…流石宏人…略してさすひろ)」

 

折紙「……幸せに…(…さすひろ)」

 

「「「「「「「さすひろ」」」」」」」

 

宏人「さすひろて何!?て何で美衣と麻衣は俺の踵踏むの!?」

 

麻衣・美衣「「……黙れ、亜衣を泣かしたらお前の下半身捥ぐぞ」」

 

士道達は宏人に向けて指を上げて応援し宏人はそれに困惑しながら自らの踵を踏んでくる麻衣と美衣の対応に急ぐ……すると四糸乃はふと自分達の後ろにある木を見てみるとそこには

 

ラヴクラフト「…131枚…132枚…133枚…134枚…13……」

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「「「……違う…私達は友達がいないんじゃなくて作れないだけ…ほら精霊て…危ないし…それに謎の組織にいるから…一般人に関わらないほうがいいし…だから友達ができないんじゃない…作らないだけ……あはは…」

 

四糸乃「……(目をそらす)」

 

よしのん『……やっはー、僕らは何も見ていないよ…』

 

狂三「どうしたんですの…あ(察し)」

 

凜祢「四糸乃ちゃんどうし…あ(察し)」

 

ラヴクラフトはベンチが落ちてある木の近くに立ち頭上の葉っぱを見上げ葉っぱの数を細かく数える…その姿は不気味以外の一言も言えないだろう…実際街行く人達は警察に通報しようか悩んでいるの携帯を出したまま固まっている…そしてそのベンチに座っている鏡花達はぶつぶつと下を向きながらうわ言を言っている……不審者の集まりのような所を見てしまい四糸乃とよしのんは急いで目を離し何事もなかったかのように演じる…狂三と凜祢だけ気がついたが鏡花達を見ると察して知らないふりをするが

 

士道「あ……鏡花達じゃないか!」

 

折紙「……こんな所でどうしたの?」

 

狂三・凜祢(いや空気読んでよ!?(呼んでくださいまし!?))

 

士道と折紙は空気を読まずに鏡花達に話しかける、それを見て「おま、空気読めよ!」と言う目で二人を見る狂三と凜祢…すると鏡花達は士道達に気づいたのか顔を上げる

 

鏡花「…ああ士道さん達でしたか…」

 

夕弦「質問、何ですか…」

 

耶倶矢「友のいない我等を嘲笑いにきたのか…まあそれも良かろう」

 

宏人「……知り合いか?」

 

鏡花達は冷めた目で士道達を見て宏人は知り合いかと尋ねると宏人達以外の全員(士道、折紙、十香以外は少し顔を歪めて)頷く…宏人達は鏡花達とラヴクラフトを一瞥すると困った顔をする

 

宏人「へん…個性的な人達だな」

 

鏡花「…変な人て言おうとしましたね…まあいいです…私達は友達がいないですから…ふふふ…」

 

ラヴクラフト「……204枚…205枚…20…」

 

士道「何かあったのか…?」

 

宏人が失礼なことを言っても鏡花達は気にせず急に笑い出す…ラヴクラフトはまだ葉っぱの枚数を数えていた…

 

鏡花「いえね…神無に「お前ら友達いないよね」て言われて…そう言えば私達友達いないて…気づいて」

 

夕弦「自虐…ふ、夕弦達は友などいません…これからも……」

 

耶倶矢「あたしはあんたはどうなのよ、て聞いたのよ…そしたら「あ、他の魔王との集合写真あるけど見る?」だって…」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦「「「……と言うわけで友達になってください…もしくは友達になれそうな人を教えてください!」」」

 

宏人・亜衣「「一番悲しい頼りかたをしてる!?」」

 

鏡花達は神無に友達いないと気にしている時に言われ傷つき更には神無にヴォバン達との集合写真も見せつけられ意気消沈していた…そして土下座までして友達をつくろうとする…宏人と亜衣はそれを見てそこまでするのかと驚くが士道は…

 

士道「……まあ頑張れよ」

 

珠恵「冷たい反応!?あのそこの貴方も何か言ってあげてください!」

 

ラヴクラフト「………356枚…35…」

 

凜祢「貴方はまだ数えてたんですか!?」

 

士道は素っ気なく返し折紙と十香と共に歩き始め珠恵はそれに驚きながらも鏡花達の付き添いであろうラヴクラフトに声をかけるがラヴクラフトはまだ葉っぱを数えていた…

 

鏡花「誰か…私達と友達に…「何してるの?」え……?」

 

「貴方達何してるの?」

 

鏡花達が必死に手を合わせて友達出来ますようにと祈っていると何処からか声が聞こえ振り返るとピンク色の髪に赤い目に赤紫のパーカーを胸元まで開けてそこからは士道や宏人達と同じ制服を着て今日は少し暑い日だと言うのにタイツを履いている少女がいた

 

鏡花「………女神?」

 

耶倶矢「……女神だ…」

 

夕弦「驚愕…女神です」

 

「え?私は女神じゃないよ?」

 

鏡花達は今日は何処かおかしいせいで自分達に話しかけてきてくれた少女を女神と間違える……女神と間違えられた少女は困惑するが

 

亜衣「あ…え隣のクラスの新条 アカネちゃんだよね!」

 

士道・折紙・十香「………誰?」

 

宏人「おま!?知らねえのかよ!アカネさんだよ、ほら隣のクラスのマドンナて言われてる!折紙と並ぶ才色兼備才貌両全の最強女子だよ!一つ違うのはクラス全員に好かれる奇跡みたいな子て点だけだけどな!」

 

折紙「……照れる」

 

宏人「お前じゃなくてアカネさんの方だよ!?」

 

宏人と亜衣達は存在を知っていたようで驚いていたが狂三達も知らなかったようだがそれを露骨に声に出したのは士道と折紙、十香は知らなかった…何故なら怪獣やウルトラマンのことしか興味がないからだ…宏人が詳しく説明して同時に折紙のことを少し貶すが本人は奇跡みたいな子を自分と勘違いしたらしく首を振る

 

アカネ「あはは……私人気者らしいね…で、貴方達は何をしているのかな?」

 

鏡花「いや……友達が欲しいなぁ…て悩んでて…」

 

夕弦「回答、友達が欲しいです」

 

耶倶矢「ふ、我らには友がいない…だが我等が好敵手には友がいる……だから友が欲しいのだ…」

 

宏人「友達作る気あるのかそこの厨二」

 

アカネが鏡花に話しかけると三人は友達が欲しいと言うとアカネはふふと笑う

 

アカネ「じゃあ私と友達にならない?」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦「「「………え?」」」

 

アカネ「貴方達面白そうだし…それに悪い人じゃないて分かるもん…もし良かったら…」

 

鏡花・耶倶矢・夕弦「「「……女神様」」」

 

鏡花達は友達になろうと言ってくれたアカネの背後に眩い後光が見えた気がして涙を流しながらアカネを女神として祀り始める…それを見て困惑するアカネに宏人達は「あの子達ヤバイな…士道の知り合いはヤバイ奴しかいない」と距離を置こうかと真剣に考える

 

ラヴクラフト「……592枚…593……」

 

珠恵「……よく覚えてられますね…」

 

ラヴクラフトはまだ葉っぱの枚数を数えており珠恵はよく覚えられるなぁと純粋に尊敬する

 

鏡花「そうだ!これあげます!」

 

アカネ「何これは?」

 

夕弦「回答、私達が必死に作ったマリーゴールドの髪飾りです!オレンジ色の美しい花飾りです」

 

耶倶矢「ふ…マリーゴールドの花言葉はとても多いが、我がマリーゴールドの花言葉で好きな言葉は勇者だな」

 

鏡花がアカネにあるものを手渡す…それはオレンジ色のマリーゴールドを表した髪飾りだ…それを渡されてアカネは嬉しそうにマリーゴールドの髪飾りを持ち鏡花も嬉しそうに笑う……三体の怪獣の鳴き声が聞こえるまでは…

 

ーーーグルアアァ!ーーー

 

ーーーピギャアィィ!ーーー

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

宏人「か、怪獣だ!」

 

現れたのは岩石怪獣 サドラに忍者怪獣 サータン、宇宙忍獣 Xサバーガが現れ宏人が叫び声をあげると珠恵はあわわ!と飛び跳ねて生徒達に逃げる様言うが士道と折紙はその三体を写真や映像で撮影する…危機感がないと思われるがそれは違う…彼らは知っているからだヒーローが来ることに

 

オーブ「ティヤァ!」

 

ジード「ハァァ!」

 

ーーーピギャアィィ!!?ーーー

 

ーーーグルアアァ!?ーーー

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!?ーーー

 

空からかけ声を上げてオーブとジードは二人同時のダブルキックをサータンにお見舞いしてサータンは派手に吹き飛びビルにぶつかる…サドラとXサバーガはそれに驚き警戒心を露わにする

 

珠恵「う、ウルトラマンさんです!」

 

宏人「良かった…来てくれるのが早いな…とにかく頑張ってくれウルトラマンさん達!」

 

亜衣「頑張って!」

 

ジード・オーブ「シェア!」

 

珠恵はウルトラマンが来てくれたことに安心し宏人と亜衣は二人を応援しジードとオーブはサムズアップをしてXサバーガとサドラ、立ち上がったサータンの方へ駆け出す

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーグルアアァ!ーーー

 

ーーーピギャアィィ!!ーーー

 

オーブはXサバーガへと、ジードはサータンとサドラへと交戦を開始する…ジードはサータンとサドラと言う怪獣の方が数が多い状況でも優勢に戦っていた…サドラが重層ペローズピンチと言う腕のハサミを伸ばしジードを攻撃するがジードはそれを華麗に避けサータンによる瞬間移動や透明化を使われ苦戦必至かと思ったがレッキングリッパーをまだ人がいる場所以外に撃ちサータンはそれに命中する

 

ーーーピギャアィィ!?ーーー

 

ーーーグルアアァ!ーーー

 

サドラは体表から揮発性の分泌液を出しそれを霧状に変えて、強力なジャミング効果のある霧 電磁セクリションフォッグを生み出し自分とサータンをそこに隠す…正に霧隠れの術…霧を無くさない限りは自分達の姿が見えないとサドラとサータンはほくそ笑み背後からジードの首を締め上げ殺そうとするが…

 

ジード「レッキング……バースト!」

 

ーーーピギャアィィ?ーーー

 

ーーーグルアアァ?ーーー

 

ジードは何故かレッキングバーストの構えをし適当に撃つのでは無く何と地面に向かって撃ち始めた…それを見てキョトンとするサータンとサドラだったが地面に当たったレッキングバーストの風圧で霧が吹き飛ばされる

 

ーーーピギャアィィ!?ーーー

 

ーーーグルアアァ?!ーーー

 

ジード「!そこか!」

 

これこそがジードの考えた作戦、レッキングバーストを地面に当ててその風圧で探し当てる作戦だ…そしてサータンはどうせ見つからないだろうと透明化しておらずサータンに向かってジードが走って来た為サータンは目から閃光を放とうとするがレッキングリッパーが放たれそれが目に当たり目が潰れる

 

ーーーピギャアィィ!?ーーー

 

サータンは壁抜けをしてその場から去ろうとするがジードはそれを逃さずジードクローを取り出しクローカッティングでサータンの首を切断しサータンは地面に倒れ爆発する、サドラはサータンの仇を撃とうとしたのか重層ペローズピンチで殴りかけるがジードがジードクローでハサミを切り落とす、ならばとサドラは口から八万度の火炎を吐き出すがジードクローで火炎を防ぎジードクローでコークスクリュージャミングでエネルギーを纏ってサドラにぶつかりサドラの体を貫通すると即座にサドラは爆散した

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

残されたXサバーガは右腕を巨大化させ小型爆弾である小Xサバーガを発射しオーブはそれを手刀で叩き落としXサバーガに接近する…対してXサバーガは左腕のドリルでオーブを攻撃するがオーブはそれを避けてスペリオン光輪で左腕を切り落とす

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

だがXサバーガはそれを即座に再生しオーブは一旦距離を取りスペリオン光輪を投げつける…するとXサバーガは地面を蹴ってコンクリートを丸で畳返しの様に扱ってスペリオン光輪を防ぎ地面に潜り奇襲するがオーブはバックジャンプで避ける…そしてXサバーガは三体に分裂する

 

十香「おお!ジャパニーズニンジャだ!土遁に爆弾、畳返し…そして分身の術なのだ!」

 

狂三「実際の忍者は地味ですわ…てか本物はあんなのこと出来ませんわ」

 

凜祢「……宇宙にも忍者ているんだね」

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!ーーー

 

正に忍獣に相応しい怪獣だろう…そしてXサバーガ三体はオーブに「どれが本物か分からないだろ!」と挑発するがオーブはチラッとガラスの窓のビルを見て頷くと自分から遠い方のXサバーガを蹴り上げる…するとそれが本物らしく蹴られたXサバーガは激しく吹き飛び分身は消滅した

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!?ーーー

 

オーブ「お前の分身はガラスとかには映らないんだよ!」

 

オーブはそう言うと吹き飛ぶXサバーガの尻尾にスカイタイプの速さで追いつきパワータイプの力を引き出し尻尾を掴み取ってXサバーガを何度も地面に投げ、また尻尾を掴みそれを投げる…そしてまた掴み…を繰り返していた

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ!?ーーー

 

オーブ「まだだ…ガイアさんにはまだ及ばない…!まだ投げられる!うおおおおお!」

 

折紙「投げの鬼!?」

 

ーーービギュウウゥゥゥゥッ………ーーー

 

Xサバーガの骨が全身折れ動けなくなった時オーブは空中に飛び飛び蹴りを食らわしそれがXサバーガの左腕のドリルを破壊する

 

オーブ「スペリオン光輪!」

 

オーブはスペリオン光輪を放ちXサバーガは最後の力で右腕から小Xサバーガを発射するが悉くスペリオン光輪で斬られ爆発し畳返しで防ごうとするも今度は地面ごと斬られ爆散する…これにより忍者怪獣達は全滅した

 

宏人「やった!倒したぞ!」

 

亜衣「流石!」

 

宏人達がウルトラマンが怪獣を倒した事に喜んでいると…空から声が聞こえた

 

「フォフォフォフォフォフォ…我が尖兵を退けるとは中々やるなウルトラマンよ」

 

オーブ「誰だ!?」

 

突如空に巨大な円盤が現れそこから宇宙人が現れる…その宇宙人の名はサイコバルタン星人…そのサイコバルタンは巨大化したまま手に持ったバトルナイザーから三体の怪獣を呼び出す

 

ーーーピポポポポポ……ゼットーーン!ーーー

 

オーブ「あいつは!?」

 

現れたのはサイコバルタンのエースことパワードゼットンに忍者怪獣 カンフーシノビラーに二次元超獣 ガマス、くノ一超獣 ユニタングが現れる…そして宇宙船から声が聞こえる…その声の主はX星人カイザーだ

 

カイザー「全バトルナイザー起動ォォォォォォ!」

 

そして宇宙船の司令室に無数に張り付けられたバトルナイザーから無数の光が放たれそこから怪獣達が現れる…ヘドラ、カマキラス、クモンガ、ガイガン、エビラ、マンダ、ジラ、メガロ……そしてカイザーのエースこと赤・黄・青の体色の宇宙超怪獣 キングギドラが出現する…その怪獣の多さに宏人達が驚きにくれている中アカネだけが笑い手に持っていたカバンに手を触れる…すると何か小声で何か呟いた…が怪獣達の鳴き声のせいで誰もそれに気づかない

 

ーーーギャガルルルルル!ーーー

 

ーーーグルグル…ゴロゴロ!ーーー

 

ジード「新しい怪獣!?」

 

更に頭上から新らたな怪獣が現れる…その怪獣達の姿は太い体に直角に伸びた長い首が特徴的かつ頭は竜の様で全身から針金が背中から露出している怪獣 気炎万丈怪獣 グールギラスに、深海魚のデメニギスを彷彿させるドーム型の透明な頭部の中に互い違いにくっついた眼玉を持つ怪獣…因果応報怪獣 デバダダンが現れる……更にだ

 

【ガイストフージョンアップ!】

 

【マーゴドン!】

 

【ガンダー!】

 

【ザドキエル!】

 

【氷結傀儡!グラセルプス!】

 

ーーーゴガゥゥゥウウウウウ!ーーー

 

ゲファレナーの手下が一人…氷結傀儡を更に大きくした様な姿をした怪獣…いな氷の精霊獣 グラセルプスも突如として現れオーブ達を睨みつける…グラセルプスの影響か街が凍てつき始める…まるで氷河期の再来の様に

 

カイザー「我等の手持ちではない怪獣が現れたが…どうだねウルトラマン達!これぞ史上最大の侵略だ!」

 

サイコバルタン「ほら、君たちがいつも宇宙に呼びかけている言葉を私にもどうだ?そう……ようこそ!地球へ…とな…フォフォフォフォフォフォフォフォ!」

 

カイザーとサイコバルタンは高笑いしグールギラス達以外の怪獣達も笑い始める…この怪獣軍団にオーブとジードを勝てるのか?そしてグールギラスとデバダダンは誰が呼び出したのか…?

 

“闘い”に挑む男達(オーブとジード)に“闘い”を導く女(何者か不明)…そして“闘い”を司る男女(神無と二亜)に“闘い”を仕掛ける男(カイザーとサイコバルタン)…波乱に満ちた戦いが始まる




【氷ノ精霊獣グラセルプス】
身長55メートル 体重3万トン
必殺技グラセルアイス
ゲファレナーが生み出した四糸乃の天使から生み出した精霊獣でガンダーとマーゴドンの力を掛け合わされている、その力は触れただけで物体を凍結し攻撃を吸収する、エネルギーは停止しその場にいるだけで気温が下がる…そしてガンダーの様に絶対零度の地獄に変貌する

……アニメのグリッドマンの怪獣二体にジラ達に忍者怪獣軍団+パワードゼットンて…そして初代ガイガンに初期案の頃の色合いのキングギドラ……勝てるのか?まあ二亜さんと神無もいますし…これくらいでいいのかも?……書き分けが難しい…何故書いた僕!?まあ自分の趣味で書いてる小説だからいいか(諦)

…さて次回もお楽しみに


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百二話ウルトラマン消滅作戦・後半

鳴き声とか考えるの…凄く大変……さて今回は大バトル、頑張って書きました…喜んでいただければ嬉しいです

さて新作ですが…頑張ってますよ…この作品を読んでる人もお気に入り登録してくれたら嬉しいですね…あと感想も送ってもらえたら…うわ欲張りだな僕…まあ感想を送ってきてくれたら小説書く気力が上がりますからね…懐かしいな…最初に感想を貰ったのはメタルリンクさんでしたねぇ…初めてもらった時は狂喜乱舞して泣きそうでしたね…それから毎回感想を送ってもらって…それで嬉し泣きして…学校関係で辛くて悲しいときにメタルリンク様やナインボール77様、銀色の怪獣様、最近だとヴェノム様の感想を読んで辛くても頑張ってます…

本当感想の力て偉大…だから新作も感想来ないかな…後新作といえば銀色の怪獣様の新作 怪獣がウルトラマンを倒す奴なんか…あれ最高でしたね…最初は「斬新だな」と思って読んだら…見事に流行った…ああ言った作品を描きたいです…本当に(自分の文章を見る)…文章力つけなきゃ…後ヴェノム様からの指摘で「18話に出てきた少女て東方の妹紅ですか?」と言う質問が来たのですが…言い訳をさせてもらうと当時この作品はかなり迷走していて「もし、東方とコラボするときの伏線にしよ、そうじゃなくても何かの伏線に使える」て書いたのでヴェノム様は正しいです…いやでも…当ててくれる人がいるとは…嬉しいですね…ヴェノム様こんな作品をしっかりと呼んで下さり感謝感激です


サイコバルタン「さあ侵略を始めよう!行くのだパワードゼットンに忍者怪獣達よ!」

 

ーーーピポポポポポ……ゼェットーン!ーーー

 

ーーーユシャアアアアァァァァ!ーーー

 

ーーーギギギィギギィ!ーーー

 

ーーーヌアアアアァァァァァ!ーーー

 

カイザー「ふははは!サイコ殿に続け!怪獣達よ!我がエースたるキングギドラも助太刀するぞ!そしてガイガァァァァン!メガロも行くのだぁぁぁぁぁ!」

 

ーーーピッギシャアアァァァ!ーーー

 

ーーーキュアビビイイィィ!ーーー

 

ーーーギィキィイイィィ!ーーー

 

ーーーキュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーキュキュッ!キュキュッ!ーーー

 

ーーーフォフォフォフォ!ーーー

 

ーーーギュババババ!ーーー

 

ーーージャアアアァァァ!ーーー

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!ーーー

 

サイコバルタンはそう言うとパワードゼットンにユニタングとガマス、カンフーシノビラーを動かしオーブとジードに攻撃を仕掛ける様命じカイザーも怪獣達に命令し青・赤・黄の三色の体色をしたキングギドラは大咆哮をあげメガロとガイガンもそれに応じる…そして怪獣達…カマキラス、クモンガ、ヘドラ、エビラ、マンダ、ジラがそれぞれ咆哮をあげてオーブ達に襲いかかる…そして氷ノ精霊獣グラセルプスも唸り声を上げて徐々に街を氷に包みながら迫る

 

ーーーゴガゥゥゥウウウウウ!!ーーー

 

そしてグールギラスとデバダダンも戦闘態勢を取りオーブ達に迫る

 

ーーーギャガルルルルル!ーーー

 

ーーーグルグル…ゴロゴロ!ーーー

 

精霊獣に怪獣軍団、それに謎の怪獣…計十六体の怪獣達が二人のウルトラマンを相手にリンチを始めようとしているのだ

 

ーーージャアアアァァァ!!ーーー

 

マンダがまず動き始めオーブを巻きついて締め上げる…流石のオーブもそれが効くのか苦しみ始める

 

オーブ「ぐおおぉぉぉぉ……!」

 

ーーージャアアアァァァ!?ーーー

 

オーブが苦しむのを見て愉快そうに笑みを浮かべるマンダだが突然自分の体が燃えるように熱く感じる…いな本当に燃えていた

 

ーーージャアアアァァァ!?ーーー

 

オーブ「紅に……燃えるぜ!」

 

オーブはバーンナイトに変身し全身に炎を纏いマンダを焼き焦がしマンダは急いでオーブから離れる…だが表面の鱗が焼け焦げ所々焼け落ちている

 

オーブ「俺に触れると……火傷するぜ!」

 

オーブは全身に炎を纏ったまま体当たりをマンダに食らわしマンダに抱きつきマンダにストビュームダイナマイトを食らわしマンダは大爆発を起こし倒される…がすぐにユニタングとガマスがすぐに攻撃を仕掛けて来た

 

ーーーキュアビビイイィィ!!ーーー

 

メガロは口からナパーム弾を放ちながらジードに接近する…対してジードは器用にナパームをジードクローで弾きメガロは両手を合わせてドリルでジードクローを破壊しようとするがジードもコークスクリュージャミングを放ちドリルの回転とジードの回転がぶつかり合う

 

ジード「うおおおおお!!」

 

ーーーキュアビビイイィィ!!?ーーー

 

勝ったのは勿論ジードでコークスクリュージャミングを喰らい吹き飛んだメガロはビルに激突するとそのまま動かなくなる…そしてメガロを倒したと思ったジードの目の前にカマキラスとクモンガが襲いかかってくる

 

宏人「……何だよ…あんなけ怪獣がいたら…3分以内には倒せないじゃないか!?」

 

亜衣「数の暴力なんて卑怯よ!」

 

珠恵「それより逃げてください!ここは危険ですよ!」

 

宏人と亜衣は大勢で少数に暴力を下すなど人間らしい考えをするが目の前にいるのは怪獣…価値観が違う…珠恵は早く生徒達をここから逃がそうと少し離れた場所から大声を出して必死に跳ねるがまだ誰も動かない…

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!ーーー

 

珠恵「へ?」

 

ジラが激しくオーブに飛びかかり火炎を吐きオーブがそれを避けると珠恵達の近くのビルに当たりビルが破壊されると珠恵がいる場所にビルの破片が飛んで来た

 

麻衣「タマちゃん先生!!?」

 

珠恵「あ……死にましたねこれは」

 

珠恵はビルの破片が自分に降り注ぐのをスロースピードで見て走馬灯に浸る…両親に結婚出来たよと言うことも出来ないまま、未婚のままで死ぬのか…と悲観していた時珠恵の体が宙を浮いたと思う感覚で正気を取り戻した

 

珠恵「……へ?」

 

ラヴクラフト「……危ない…」

 

ラヴクラフトが珠恵を抱えビルの破片から珠恵を逃す、ラヴクラフトは見た目に反して珠恵を抱えてでも早く動き一瞬で士道達の所へ戻って来た

 

凜祢「先生大丈夫ですか!?」

 

珠恵「……はい…あの助けてくれて……」

 

ラヴクラフト「…………別に構わない…」

 

ラヴクラフトは再び木の葉っぱの枚数を数え始め他のメンバーが呑気だなと呟く中珠恵は顔を赤く染めた

 

ーーーギィキィイイィィ!ーーー

 

ガイガンが両腕の鎌でジードを斬り裂こうとするがジードはジードクローで止め右腕の鎌で突き刺そうとしたカマキラスにジードを後ろ蹴りをして吹き飛ばしクモンガは口から網状の糸を出すがジードはそれを避けて逆にガイガンに糸が当たりガイガンの自由を奪う

 

ーーーギィキィイイィィ!?ーーー

 

ーーーキュキュッ!?キュキュッ!?ーーー

 

ーーーキュイイイィィィ……ーーー

 

ガイガンは自分に糸をかけて来たクモンガに怒りクモンガはすみませんと人間ならばそう言っているであろうぐらい狼狽していた…カマキラスは左右対称の鎌で翼を広げてジードはソリッドバーニングに変身しジードスラッガーで左腕の鎌を切断した

 

ーーーキュイイイィィィ!!?ーーー

 

ジード「ストライク……ブースト!」

 

ーーーキュイイイィィィ!!?ーーー

 

ーーーキュキュッ!?キュキュッ?!!ーーー

 

ジードは怯んだカマキラスにストライクブーストを放ちカマキラスの胴体を貫きカマキラスはガクと全身の力がなくなり目から光をなくして死亡しクモンガにはソーラーブーストを放ちとガイガンを見て次はお前達だとジードが振り向いた瞬間に背中に衝撃が走る

 

ーーーキュアビビイイィィ!!ーーー

 

ジード「ぐわっ!!?…あのカブトムシ…生きてたのか!?」

 

背中に攻撃を当ててきたのは倒したと思い込んでいた昆虫怪獣メガロ…メガロは得意の死んだふり作戦でジードの隙を伺っていたのだ

 

ーーーギィキィイイィィ!ーーー

 

ガイガンはこれ幸いにと倒れかかったジードを蹴飛ばしジードを攻撃する

 

オーブ「おら!」

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!ーーー

 

オーブはジラと交戦していたがグラセルプスやグールギラスやデバダダンも攻撃してくる為必死に避け続ける…ジラは強酸が混じった火炎を吐き出してくるがオーブはそれをバーンナイトの炎で爆風消化の要領で防ぎグラセルプスが放つ氷の息吹にはストビュームバーストで相殺させグールギラスが空高く撃って放つ火球は炎を纏った拳で消滅させデバダダンの光線を腕でクロスして防ぐ…だが背後からのユニタングやガマスの攻撃は防ぎきれずカンフーシノビラーの攻撃で地に落ち全怪獣が必殺技を放ちオーブは苦戦する…更にジードもキングギドラが参戦し引力光線でジードを苦しめる…それを見て攻撃を開始したヘドラとエビラはジードにヘドロを投げて皮膚を溶かしたりハサミで耳をつねるなど悪質な嫌がらせをしてジードとオーブを苦しめる

 

士道「くそ……!流石に卑怯だぞ!いやまてよ!こう言った時にウルトラマンは強くなるんだな!」

 

折紙「大丈夫……他のウルトラマンが来てくれる…といいな」

 

十香「シルバゴン来い!」

 

宏人・亜衣「「もうお前らは黙っててくれない?」」

 

宏人と亜衣は切実に思う…誰かこいつらを静かにしてくれと…だが彼らの言う通り助っ人は現れた…ヒーロー…ではないが

 

二亜「あれ不味いんじゃない?助ける?」

 

神無「……そうですね…じゃあ手を貸しますか」

 

二亜と神無はビルの屋上でウルトラマンの戦いを見ており流石にあれはキツイと感じたのか二人はジャイロとダークスパークとゴジラ達のスパークドールズを取り出し変身の準備をする

 

【ウルトラマンギンガ ギンガストリウム!】

 

【ダークライブ!ゴジラ!スペースゴジラ!デストロイア!ビオランテ!オルガ!機龍!バガン!超合体!グランゴジラ!】

 

エビラとヘドラが左右に立ち醜い笑いを出しながら攻撃しているとエビラの背後からビルが飛んで来てエビラに命中しエビラは吹き飛びそれにそれ以外の怪獣も驚く…現れたのはギンガダークに左腕がシルバーカラーの機械の腕で右腕が緑色の植物で出来た華が咲いた触手…そして悪魔の如き真っ赤な翼に背中には二つの美しき結晶が輝き二つの角と尻尾は黄金で出来ており両肩には穴が空いていた…これこそがゴジラとゴジラの細胞を持つ怪獣が合体した姿【水爆大怪獣王 グランゴジラ】である

 

ーーーギュババババ!ーーー

 

エビラはビルを投げられたことを怒りハサミを鳴らしながらグランゴジラに攻撃するがグランゴジラは冷静に両腕をエビラのハサミを掴みハサミからバキバキと聞いてはいけない音が聞こえバリィと両腕をグランゴジラよ怪力で捥いだ

 

ーーーギュババババ!!?ーーー

 

ーーーフォフォフォフォフォ!?ーーー

 

エビラは自分のハサミが捥がれたことに驚き驚愕に襲われるがそんなこと知るかとばかりにグランゴジラが右腕でストレートを食らわしエビラの顔面に亀裂が入る…ヘドラはエビラを助けようとヘドロ弾を放つがグランゴジラはエビラを盾にして防ぎエビラが悲鳴をあげるとエビラをぶん投げ、エビラがヘドラの体に刺さりヘドラは悲鳴をあげエビラは全身がヘドラの毒で溶かされて悲鳴をあげる…だが容赦はしない、グランゴジラは青く光る放射熱線を放ちエビラとヘドラに当て二人がそれをギョッと見る

 

ーーーギュババババ!!?ーーー

 

ーーーフォフォフォフォフォ!!?ーーー

 

二体は慌てて逃げようとするがそれから逃れられずそのまま放射熱線に当たり二体は当たりながらビルに激突しビルに何度も何度もぶつかりながら爆発も起こさずヘドラとエビラは蒸発した…それを見て震えが上がるガマス、カンフーシノビラー、は先にグランゴジラを殺そうとするがギンガダークが立ち塞がる

 

ギンガダーク「おっとここから先は一方通行だよ?通りたければあたしを倒せ!」

 

ーーーユシャアアアアァァァァ!!ーーー

 

ユニタングは背後から奇襲し口から糸を吐きグランゴジラは左腕でそれを防ぐが糸は絡まり動きを阻害する…そしてジワジワ引き寄せユニタングはこのまま殺してやると愉快そうな鳴き声を上げるがグランゴジラは高い咆哮を上げると左腕の機械部分を変化させ砲塔の形にしてそこからアブソリュート・ゼロの冷気を放ち糸を凍らせてその糸を伝ってユニタングの体も凍っていく

 

ーーーユシャアアアアァァァァ!?ユシャ…ア……アァ…ァ……ァ……ーーー

 

ユニタングはそのまま凍結しバラバラになる…普通ならこれで死んだだろう…がユニタングのバラバラになった体から消化液が放たれ凍結した体の氷部分を溶かし再結合する…そう別世界でのユニタングは十人の人間の姿になって活動出来る…つまり体がバラバラになっても動けるのだ…

 

ーーーユシャアアアアァァァァ!!ーーー

 

再びユニタングはグランゴジラに襲いかかるが右腕の触手の先にある薔薇に似た花から放射樹液を放ちユニタングの全身にその樹液をシャワーの吹きかける…するとユニタングの体が溶け始める

 

ーーーユ……シャア…ア………アアァ……ァァァ…ーーー

 

ユニタングはそのまま死亡、メガロとガイガンが背後から奇襲するも光子バリアであるフォトン・リアクティブ・シールドで二人を弾き結晶体を無数に作り出しそれを無造作に敵に投げつけるホーミング・ゴーストで二体を襲う…二体は鎌でドリル、ナパーム弾でそれを破壊していく…がその隙にグランゴジラは結晶体を地面に打ち込み、それを右腕の蔦の触手を次々に地面に差し込んでいき結晶体の地面に埋まっている部分を蔦で掴んで地面の奥に移動させる…これで自分のエネルギー補給にも役立つしウルトラマンのエネルギー回復源にもたる…そのお陰でカラータイマーが鳴りかかっていたジードとオーブのエネルギーが回復し始める

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!!!!ーーー

 

グランゴジラは特大の咆哮を上げガイガンとメガロが怯むとグランゴジラは翼を広げ翼からオキシェジェン・デストロイヤー・アニマを放ちガイガンとメガロはモロに食らってしまうが…何と自分達の皮膚や鎌が溶かされていく…それだけならまだいい…何せ当たった部分だけが溶けるのならそれ以外は被害を受けない…なのだが

 

ーーーキュアビビイイィィ!?ーーー

 

ーーーギィキィイイィィ!?ーーー

 

溶かされた部分だけではなく明らかに当たっていない部分も溶ける感触を感じ自分達の体を見ると見えない何かが自分達の体を這いずる様に体が溶け始めていた…実はこれオキシェジェン・デストロイヤー・アニマに含まれていた赤いカブトガニの様な微小生物なのだ…これを翼から放ち着弾した相手の体を溶かし尽くす…そんな恐ろしい力を持ち相手はいずれ自滅する…がそれを悠長に待つほどグランゴジラは優しくない両肩の発射口から波動ビーム弾を放ち二体を吹き飛ばす…そしてバガンの雷を放つ…しかもただの雷ではなく引力光線の力も合わさっているのでそれを何発も食らうとメガロは爆散する…がガイガンは諦めない

 

ーーーギィキィイイィィ!ーーー

 

ガイガンはグランゴジラに走り出しその鎌でグランゴジラの首を斬り落とす…あっさりとしたほどグランゴジラの首は斬り裂かれ首が地面に落ちる…それを見たガイガンがドヤと決めポーズを取ろうとした所で後ろから飛んできた結晶体に頭を潰されそのまま死亡した

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン………ーーー

 

グランゴジラは右腕の蔦の触手で首を持ち上げて胴体と再び接着させる…ゴジラ族特有の異常なまでの再生力に今のグランゴジラは植物でもあるため体が一ミリでも残っていればそこから再生するし体がバラバラになっても再生できる…そんな規格外な怪獣になっていた

 

オーブ「闇を抱いて光となる!」

 

ジード「守るぜ!希望!」

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!?ーーー

 

ジラはオーブとジードのダブルナックルを喰らい吹き飛びジラはビルに衝突しメガスライサークロスを放ちジラはそれを火炎で防ぐ…更にゼットシウム光輪を投げつけジラはそれを素早いスピードで避け二人を撹乱する…スピードが若干遅い二人にとってジラは相性が悪い……がここでオーブはオーブリングを掲げ二枚のカードをスキャンする

 

ガイ「タロウさん!マックスさん!最強の速さ…お借りします!」

 

【フージョンアップ!ウルトラマンオーブ ストリウムギャラクシー!】

 

オーブ「宇宙の悪に立ち向かう光!」

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!?ーーー

 

ジラはオーブが光ったと思うといきなり自分の前に現れて目を向く…現れたオーブの姿はバーンナイトにマックスの要素を加えメビウスの要素をなくし銀色の鎧を纏ったかの姿…これぞ最強の力と速さを持つストリウムギャラクシーであのジラと互角のスピードで街の中を壊さない様に走る…

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!ーーー

 

ジラも笑いながら「どこまでついてこれる!」と言わんばかりに笑い鳴き火炎を吐き炎の渦ストキシウムタイフーンでそれをかき消す…そしてお互い急停止してジラは噛みつき、オーブは殴り合う…正に正々堂々とした戦い…「マグロ食ってる奴はダメだな」と呼ばれたジラの姿はここにはない…正に怪獣の名に相応しい…

 

オーブ「ストキシウムカノン!」

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!ーーー

 

オーブはこの姿での最高の技虹色に輝く光線ストキシウムカノンを放ちジラは最大出力の火炎を吐いてぶつかり合い…ジラの火炎が押されジラが光線に当たり吹き飛ぶもまだ戦えると言わんばかりにジラはよろつきながらも起き上がりオーブも構えて再び激突しようとしたその矢先

 

ーーーピッギシャアアァァァ!!!ーーー

 

ーーーガアアアァァァオオオオォォォォン!!!?ーーー

 

オーブ「な!?仲間を!?」

 

キングギドラは頭上から引力光線を放ちジラは疲労していたことも重なりそれを喰らって爆散する…余りに非道な行為にオーブが怒るがキングギドラとその主人であるカイザーは醜く笑う

 

カイザー「くかか…そんな役立たず要らぬわ…全くメガロもガイガンも死におって…役立ずめ…まあキングギドラがいればいいか…やはりマグロを食っているゴミでは役立たずにも程があるな…ま、また別の怪獣を飼えばいいか」

 

ーーーピッギシャアアァァァ〜〜!ーーー

 

オーブ・ジード「「お前……命を何だと……お前だけは絶対許さない!」」

 

オーブとジードは怒りで拳を握りオーブはストリウムギャラクシーからサンダーブレスターに戻りキングギドラへ立ち向かう…そんな中パワードゼットンも乱入しオーブとジードはサイコバルタンとカイザーのエースと戦うことになった

 

 

ギンガダーク「おら!ギンガダークストリウム!」

 

ーーーギギギィギギィ!!ーーー

 

ーーーヌアアアアァァァァァ!ーーー

 

カンフーシノビラーとガマスはギンガダークストリウムを避けてガマスは口からロケット弾を手からは短槍や手裏剣を放ちカンフーシノビラーはヌンチャクは肩から放つと赤い手裏剣の様な光線「シノビラー拳・爆裂光波弾」を放ちギンガダークはダークギンガスパークランスを振り回し短槍や手裏剣、爆裂光波弾を弾く、弾く、弾く…そして遠くからその光景を見ていたゲファレナーはガマスの写真を撮ると微笑みそのまま消える…

 

ギンガダーク「さて今度はこちらから攻めていく(ザク)痛ぁぁい!?まきびし!?」

 

ーーーギギギィギギィ!ーーー

 

ギンガダークはガマス達に近寄ろうとするがガマスがバレない様に蒔いたまきびしが足に刺さりピョンピョンと跳ねまくる…そしてガマスがそれを嘲笑い口からロケット弾を放とうとするとギンガダークはダークギンガスパークランスを投げつけガマスの口の中に刺さりガマスは声に出せない悲鳴を上げる

 

ーーーギギギィギギィ!?ーーー

 

ギンガダーク「ギンガダークサンダーボルト!」

 

そのままギンガダークはギンガダークサンダーボルトをガマスに向けて放ちガマスは避ける間も無く爆散しダークギンガスパークランスが回転しながら吹き飛びそれをギンガダークはうまくキャッチする

 

ーーーヌアアアアァァァァァ!ーーー

 

カンフーシノビラーはヌンチャクを棒状に変化させギンガダークに突き技をお見舞いするがギンガダークもダークギンガスパークランスで突き返し先っぽ同士がぶつかり合い一歩も動かない…それに痺れを切らしたカンフーシノビラーがヌンチャクに戻し高熱を放つようにしてギンガダークに接近するがギンガダークスラッシュを放ちカンフーシノビラーに当たるとカンフーシノビラーは爆発して別の場所に現れる

 

ーーーヌアアアアァァァァァ!ーーー

 

ギンガダーク「……シノビラー微塵隠れの術か…」

 

シノビラー微塵隠れの術…攻撃を受けると爆発しその場から消え無傷で現れる技だ…だがギンガダークは余裕を崩さずヌンチャクとダークギンガスパークランスをぶつけ合う…が一瞬の隙をついてヌンチャクの鎖の部分を槍の先端に引っ掛けて遠くへ吹き飛ばす…カンフーシノビラーはヌンチャクが飛んでいくのに目線を合わせたせいでギンガダークから気をそらしギンガダークはその隙に槍を利用して一回転し飛び蹴りをカンフーシノビラーに食らわしカンフーシノビラーの脳が激しく震えカンフーシノビラーが倒れかけた隙にギンガダーククロスシュートを放ちカンフーシノビラーはそれを12秒も堪えるが等々爆散し残る怪獣はキングギドラとパワードゼットン、グラセルプス、グールギラス、デバダダンのみだ…

 

ーーーゴガゥゥゥウウウウウ!ーーー

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!ーーー

 

グラセルプスとグランゴジラは掴み合いグラセルプスは絶対零度の地獄を生み出しグランゴジラは灼熱の火炎地獄を生み出し互いの生み出した世界が別の世界を壊す…そのせいで気温は下がったり上がったりと変化が激しい…その近くではグールギラス達とギンガダークが戦っていた

 

ーーーギャガルルルルル!ーーー

 

ーーーグルグル…ゴロゴロ!ーーー

 

グールギラスとデバダダンは火球を放ったり光線を放ちギンガダークを苦しめるがギンガダークはギンガダーククロスシュートを放つがデバダダンがそれを吸収し自身の光線の威力に上書きして反射してギンガダークはそれを慌てて避ける

 

ギンガダーク「うひゃ……当たったら不味いね…ま、当たったらだけど…いい怪獣達だねぇ…ま、そこの竜の怪獣は首が弱点みたいだけど…ギンガダークセイバー」

 

ーーーギャガルルルルル!?ーーー

 

ギンガダークは素直に二体を賞賛するがグールギラスの首が綻んでいるのを見てギンガダークセイバーを作り出しグールギラスに接近、グールギラスは火球を放つがギンガダークセイバーで斬り裂きグールギラスの首を切断…グールギラスの首はクルクルと回り目が暫く点滅すると目の光がなくなり切断された部分は基盤の様なサイバー面になっていた…丸でグリッドマンに出てきた怪獣の様に…そしてギンガダークが放ったギンガダークスペシウムを喰らいグールギラスは爆散…残るデバダダンは光線特化のギンガダークには厳しい…そう光線特化のギンガダークだが…

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!ーーー

 

ーーーゴロゴロ!?グルグル!?ーーー

 

ギンガダーク「よっしゃチェンジね!」

 

ーーーゴガゥゥゥウウウウウ!?ーーー

 

グランゴジラとギンガダークは敵の相手を交代してグランゴジラはデバダダンへと攻撃を始めグラセルプスはギンガダークが相手取る…グランゴジラは左腕をドリルアーム スパイラルクロウに変えデバダダンの装甲を傷つけ破壊し触手で打ち付け樹液で溶かす…更に放射熱線を吐き出しデバダダンの表面を焼く…デバダダンが強いのは光線のみ…波動ビーム弾以外の光線を持たぬグランゴジラには大した相手ではない…グラセルプスと同じ火炎系の熱を吸い取って無効化してくるグラセルプスはグランゴジラと相性が悪いが多彩な光線技には弱い…ギンガダークが適任だ…グランゴジラはビルを引っこ抜きそれを思い切りデバダダンにスイング…「バカヤロー!なんてヘタクソな戦い方だ!」だと言う人物がいたとしても彼はこういった戦い方をするだろう…彼はウルトラマンでもなければヒーローでもない「唯の怪獣」なのだから

 

ーーーゴロゴロ…グルグル……ーーー

 

全身に亀裂が入りもうくたばる寸前のデバダダンに放射熱線と右腕の放射樹液、左腕のアブソリュート・ゼロという三重の破壊光線を放ちデバダダンを凍結させ放射熱線で破壊し溶かし放射樹液で完全に溶かし尽くした…

 

そしてグラセルプスを相手しているギンガダークは炎を纏った拳で攻撃したり槍から光線を流して体内に直接浴びせグラセルプスはグロッキーになる…グラセルプスは精霊獣の中で下位の強さでありアルゴドラゴンと比べたら雲泥の差がある…冷気に弱いウルトラマン達でも二人掛かりなら余裕で倒せるだろう…絶対零度の世界に変えていなければだが…もし絶対零度の世界になっていればあらゆる運動エネルギーが停止し光線も放てなくなっていただろう…これもグランゴジラの熱地獄でそうならないように防いでいたお陰だ

 

ギンガダーク「ギンガダークダイナマイト!」

 

ーーーゴガゥゥゥウウウウウ!!?ーーー

 

ギンガダークはウルトラダイナマイトを放ち大爆発を起こしグラセルプスの体表を焼き尽くす…そして再生した後二亜はジャイロにウルトラ6兄弟のクリスタルをセットしてコスモミラクルシュートを放ちグラセルプスの体に亀裂が走り光線に飲み込まれ爆散した…

 

ーーーピポポポポポ……ゼェットーン!ーーー

 

ーーーピッギシャアアァァァ!!ーーー

 

パワードゼットンはメテオ火球を放ち二体を牽制しジードはマグニフィセントの防御力でメテオ火球をアレイジングジードバリアで防ぎキングギドラの引力光線すら防ぎ切るほどの防御力を見せつける…オーブは怒りに身を任せされど暴走はせずジラを殺したキングギドラに接近して思い切り殴りつける

 

ーーーピッギシャアアァァァ!?ーーー

 

ーーーピポポポポポ……ゼェットーン!ーーー

 

パワードゼットンはメテオ火球をオーブに放つがオーブはそれを手で払いのける…がジードがジードクローを手に持ちジードクローからディフージョンシャワーを放ちパワードゼットンを倒すことは無理だったが背面に光線が当たり傷つき胸の黄色い発光体で反射させ様にも難しい様で耐え切るのに必死だった…パワードゼットンがウルトラマンパワードを圧倒できた理由はただ一つ、データを採取していたからだ…だがこのパワードゼットンはジードとオーブに対しての情報はあまり持っていない…だがそんな古い情報を持っていた所で何の役に立つ?ウルトラマンは常に進化し続けるのだからそんなもの無意味だ

 

オーブ「いくぞ!」

 

ジード「はい!」

 

ーーーピッギシャアアァァァ!?ーーー

 

カイザー「な!?何をする気だ!?」

 

オーブとジードはキングギドラに近すぎキングギドラの左右の首を掴む…それを見て焦るキングギドラは左右の首をオーブとジードの体に噛ませるが…二人は動じない…離れないなら好都合だとでもいいだけで…それを見てカイザーが激しく狼狽し…そして二人は万力を込めてキングギドラの左右の首を引っこ抜く

 

ーーーピッギシャアアァァァ!!!!?ーーー

 

カイザー「馬鹿な!?そんな馬鹿な俺のエースであるキングギドラがぁぁぁ!!?」

 

キングギドラは左右の首を抜かれ痛みに悶えカイザーは激しく頭の毛を毟り取る…そして二人は逃げようとするキングギドラの翼をゼットシウム光輪にメガスライサークロスを放ち両翼と二つの尻尾を切り落とし地に落とし、二人はそんなキングギドラを担いでカイザーの円盤まで投げつける

 

ーーーピッギシャアアァァァ!!!?ーーー

 

オーブ「ゼットシウム……光線!」

 

ジード「ビックバスタウェイ!」

 

二人は投げつけたキングギドラに必殺の光線を放ちキングギドラはそれに命中し光線を喰らいながら吹き飛びカイザーの円盤にぶつかる…そして円盤をキングギドラは貫通し円盤の動力源を破壊して円盤を貫通して出てきたときにキングギドラは等々爆散し円盤も火花を散らし所々が爆発を起こす

 

カイザー「馬鹿な……この私がぁぁぁぁ!?あり得ないぃぃぃぃ!!?」

 

サイコバルタン「な!?カイザー……!?ええい早く倒せパワードゼットンよ!」

 

カイザーは負けを最後まで認めず爆死しサイコバルタンも同盟者が死んで驚くが慌ててパワードゼットンに命令するが…

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!ーーー

 

ーーーピポポポポポ!!!?ゼェットーン………ーーー

 

突如グランゴジラのハイパースパイラル熱線を喰らいパワードゼットンは膨大な熱エネルギーに飲み込まれ消滅し先程までの怪獣軍団は消えサイコバルタン一人になってしまった

 

サイコバルタン「おのれ……!こうなったら…!」

 

サイコバルタンは憤りながら空に飛び分裂し数百のサイコバルタンが現れる…

 

サイコバルタン「どれも本物と同じ質量…どれが本物かわかる…」

 

ギンガダーク「なら全部壊す!ギンガダークエスペシャリー!」

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!!ーーー

 

サイコバルタン「ぐおおおお!!!?」

 

ジード「馬鹿が答えそうな回答!?」

 

サイコバルタンがどれが本物かわかるまいと笑いそうになった所でギンガダークはギンガダークエスペシャリーを、グランゴジラは樹液をシャワーの如く降り注がせ全ての分身を破壊し本体を露わにする…まさに脳筋がしそうなことにジードは驚く…ならばとサイコバルタンは巨大化して数百メートルの巨体となり重力を操り圧殺しようとするがバガンとスペースゴジラの重力操作でそれを中和しハサミからの怪光線を喰らってもジードが防ぎノーダメージ

 

サイコバルタン「何故だ!?計算外だ!?あり得ない!?」

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!ーーー

 

グランゴジラは翼を広げ空を飛び一瞬で近づき左腕のスパイラルクロウで胸を抉り備えられていたスペンゲン反射鏡を破壊し光線が効く様にする、サイコバルタンはその巨体を生かし踏みつけや殴りつけを行うがグランゴジラはそれを受け止めサイコバルタンの巨体をひっくり返しギンガダークがギンガダークエメリウムを放ち、オーブとジードが殴りつけたりハサミをもぎ取ったりしてサイコバルタンをボロボロにする、そして全員が必殺の光線を放とうとする

 

サイコバルタン「ま、待て!話せば…」

 

ジード「ビックバスタウェイ!」

 

オーブ「ゼットシウム光線」

 

ギンガダーク「コスモミラクルシュート!」

 

ーーーギイャアアァキシュィオォォォォォン!ーーー

 

サイコバルタン「ぬぎゃぁぁぁぁぁ!!!?」

 

サイコバルタンは話せばわかると言いかけるが三人の必殺光線にグランゴジラのハイパースパイラル熱線を喰らい数百メートルの巨体となったサイコバルタンはそれをモロに食らって爆死し怪獣軍団は全滅した…そしてギンガダークとグランゴジラは光となって消えウルトラマン二人は空へ飛ぶ

 

宏人「倒したのか……?」

 

士道「(流石ゴジラ…仕事が早い)その様だな」

 

アカネ「いやぁ…怖かったけど助かったねぇ」

 

宏人達が怪獣が倒されたことでほっと息を吐き士道が当たり前だなと考えているとアカネが鏡花達に同意を求める…その顔は笑っているので怖くなかったのでは?と考えられそうだが鏡花達は我慢してるんだろうと思い何も言わない

 

アカネ「……あ!ヤバいそろそろ私用事があって…じゃあ私は帰るね!」

 

鏡花「あ!待ってください連絡先…あ、帰っちゃった…」

 

ガイ「まあいいさ…地球は丸いんだ…いつか会える…あと友達ができて良かったな」

 

神無「おめでと…今夜はすき焼きにするか」

 

アカネは時計を見ると風の如く立ち去り、いつの間にか来ていたガイと神無に鏡花達は凄い友達できて良かったなと呼ばれどんなけ友達が出来ないと思われていたんだと憤慨しかける…一方で珠恵は何かうわ言の様に呟いていた

 

珠恵「ラヴクラフト…さん」

 

 

 

サイコバルタン「…おの…れ……!」

 

サイコバルタンは路地裏を地を這う様にして生きていた…既に両足は使えず両腕もうまく使えない…バトルナイザーは破壊された…それでも生きている…

 

サイコバルタン「…こうなったら…自爆してで「それは困るなぁ…」がひゅ!?」

 

アカネ「それだと困るんだよねぇ…て、あらら、死んでるよ…まあ弱ってるしね…ま!死骸はこのままでいいか」

 

突然背後に現れた少女…アカネと少年がサイコバルタンの喉笛に手刀を差し込んでサイコバルタンの息の根を止める…そしてアカネはサイコバルタンにトドメ刺した少年を見てアカネは微笑む

 

アカネ「良くやったねアンチ君…さてさて…」

 

アカネはアンチと呼んだ少年を褒めると近くにあったゴミ箱の蓋をあける…そして鏡花達に渡されたマリーゴールドの髪飾りを取り出しそれを手に持ってゴミ箱に向けてマリーゴールドの髪飾りを持っていった…

 

アカネ「………………」

 

 

 




【水爆大怪獣王 グランゴジラ】
身長115メートル 体重62,000トン
【必殺技Gファイナルクラッシャー】
水爆大怪獣ゴジラにG細胞を持った怪獣達と合体して誕生した怪獣でありオルガの波動ビームの発射口を両肩に持ち、スペースゴジラの結晶を背中に生やしそれを地面に突き刺しエネルギーを補給できる、デストロイアの翼が生えオキシェジェン・デストロイヤーを作り出す、右腕がビオランテの様に植物で出来ており蔦の触手で地面に差し込んで相手を拘束したり腕の先に生やした真っ赤な薔薇から放射樹液を放つ、左腕は三式機龍の様に機械仕掛けでアブソリュート・ゼロやその他機龍の力が扱える、バガンの力で引力光線の力を含ませた雷を放ったりできる、必殺技は融合した怪獣達の全ての技を一斉に放つ破壊光線

何このチート怪獣?とまあ、ゴジラさんだから仕方ありません…これなら怪獣王の肩書きも相応しいでしょう…一人で王を名乗るのではなく仲間と協力して王となる…正しく怪獣王ですね…

今回はグランゴジラの活躍にアカネさんの活躍回になってる感じが…まあグラセルプスは冷気がウルトラマンの弱点とはいえ最弱…何せ四糸乃の天使ですから…四糸乃が戦いが苦手なのが反映しているのでしょう…因みに一番弱い精霊獣は…

さて新作ですが…多分明日ぐらいに送りますね…もし良ければ感想を…まあかなり自分の趣味の小説ですが…次回もお楽しみに


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百三話流星少女

今回は短め……うむ…文字数が6000文字とは…そして漸くあの子が登場…そしてあの怪獣も本格的に動き出すようです、今回は短くてすみません…後ヴェノム様、新しい小説にも感想をくれてありがとうございます…感想が来た時は泣きました…そう言えばメタルリンク様が最初に感想送ってきた時も大喜びで泣きそうだったなぁ…メタルリンク様も新しい小説読んでくれないかな…この作品に初めて感想を書いてくださった時のように……ナインボール77様も来ないかな…

イリス「贅沢だな貴様」

スーパーグランドキング「…良いではないかイリス…お前新作でも出番あるんだろ?」

カイザーギドラ「へ、出番がある方は発言が違うな」

……ネタバレをしないでください…はぁ…それと新しく書いた作品はあくまでアニメ版のグリッドマンのifストーリーですので設定が今後のアニメで明かされる真実と違うかもしれませんが…それは仕様です、僕が思い浮かぶ最高のハッピーエンドには必要な筋書きですからね…まあギャラクトロンがメインの僕の新作「歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか」を読んでくだされば嬉しいです!


珠恵「…………出席を取りますよぉ」

 

亜衣「タマちゃん!それ窓ですよ!教卓はそこじゃないです!」

 

珠恵「ふぇ?……ああそうでしたね」

 

珠恵はぼ〜と窓際に立ち出席簿を取り出して出席を取ろうとするが教卓じゃないと亜衣が叫んだことで教卓に戻る…ここまでならちょっておかしいな程度だろうが…

 

珠恵「じゃあ…ラヴクラフトさん…ラヴクラフトさん…ラヴクラフトさん……ラヴクラフトさん…ラヴクラフトさん…ラヴ」

 

宏人「先生ぇぇぇぇ!!?ラヴクラフトさんなんて生徒はいませんよ!?」

 

珠恵「あ…すみませんうっかりと…」

 

「「「「うっかりし過ぎだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

 

珠恵は誰にも焦点を合わさずじっと天井を見てラヴクラフトの名前を連呼する…それを宏人がいないというとてへと舌を出すがクラス全員(士道、折紙、十香以外)が絶叫する…普段何も言わない凜祢や狂三でさえ叫んでいた

 

「先生〜ラヴクラフトさんて誰?クトゥルフの?」

 

珠恵「違いますよぉ〜…名前が同じなだけですよ…実は私その人に命を救われまして…す、好きになっちゃったんですよねぇ…それ以来どんな男性を見ても興奮しなくなって」

 

凜祢(……ねえ狂三ちゃん、確かラヴクラフトさんて…三千万歳以上なんだね?)

 

狂三(ラノベでも見ない年の差ですわ…と言うか邪神と教師て…)

 

珠恵が頬を赤らめて笑うとクラス全員が歓喜の声を上げる、今まで結婚出来なかった珠恵に運命の人がと声を全員上げる…他のクラスの担任は「今日も珠恵先生のクラスは元気いいな」と心の中で思った

 

珠恵「と言うわけで士道君、折紙ちゃん…ラヴクラフトさんと知り合いの様なので連絡先とか知りません?」

 

士道「……知り合いの部下…間違えました知り合いだから知り合い経由なら…」

 

折紙「……私達も運命のそこまで詳しくない…」

 

珠恵「…まあいいです、彼女達に聞けばいいので」

 

凜祢「彼女達?」

 

珠恵は士道と折紙にラヴクラフトと会えるかと聞くと士道と折紙は神無の部下だから神無を経由してなら会えるかもと言うと珠恵はじゃあこちらに聞こうと言ったので凜祢が首を傾げると珠恵は廊下に向かって行く

 

珠恵「あ、言い忘れてましたが今日から転入生が来るのです……あと新しい先生も来ましたねぇ…どうぞ」

 

宏人・亜衣「「何と無く誰が来るかわかった」」

 

珠恵が転入生がいると言うとそれを早く言えよぉ〜とクラスメイトが言い始め宏人と亜衣は誰が来るのかなんとなく察した…そして入って来たのは…鏡花達

 

狂三「……(ポカーンと口を開けている)」

 

鏡花「……京極 鏡花です」

 

耶倶矢「ふふ…八舞 耶倶矢だ!よろしく頼むぞ!」

 

夕弦「挨拶、八舞 夕弦です…こちらの厨二とは残念ながら姉妹です」

 

耶倶矢「ちょっと!?残念て何よ!?」

 

士道と折紙、十香は今日何のウルトラシリーズ観ると言いだし興味がなさそうだったがクラスメイトの男子は「可愛い子来たぁぁぁ!」と叫び女子は「痛い子と面白そうな子、小動物みたいな子」だ…と思っていた

 

珠恵「はい!よろしくお願いしますねぇ…て訳でラヴクラフトさんの居場所を…」

 

宏人・亜衣「「いい加減にしろぉぉぉぉ!」」

 

珠恵は三人にラヴクラフトの居場所を聞こうとして宏人と亜衣に止められた…そして鏡花達が士道の知り合いと聞くと「ああ変人の知り合いか」と思われたが案外仲良くなった

 

狂三「全くうちのクラスの皆様が煩くてすみませんわね」

 

夕弦「安心、優しそうで良かったです」

 

耶倶矢「ほんとほんと、あたしみたいな厨二キャラはハブられ…こほん、くく我が闇のオーラを見ても語りかけるとは勇士達ばかりだな」

 

凜祢「まあ特大の変人(士道)を受け入れてるからね……で何でここに?」

 

狂三がクラスメイトの質問大変だったでしょうと昼休みに鏡花達が弁当(神無作)を食べていると横に来る…まあこのクラスは変人三人組を受け入れている時点で心が広い…で凜祢が何故ここに来たのかと質問すると

 

鏡花「私学校来たことないんですよ…だからフィッツジェラルドさんがなら姉妹と一緒に学校行けて言われて…学校て良いところですね…小学校は机に落書きされたり花瓶が置かれてましたけど…」

 

耶倶矢「イジメじゃん…まああんたら精霊(耶倶矢達もだが)や封印する鍵(士道)の警護もあるわね…まあ学校に通う金は出すからしっかり守れて意味ね…まあ我らだけではないがな」

 

夕弦「同意、ええその通りです警備員にジャグラー、新任の先生として何人か天宮高校に潜入してます」

 

十香「……マフィヤも大変なのだな」

 

鏡花が簡単に説明すると十香は凄いんだな〜とシンプルな声を出す…まあポートマフィヤは正確にはマフィヤではないが…すると教室に誰が入って来た

 

アカネ「ヤッホー鏡花ちゃん達転入して来たて聞いて驚いたよ」

 

耶倶矢「女神…アカネか…久しいな」

 

アカネ「まだあって3日も立ってないよ」

 

アカネが入って来た事で興奮するクラスメイトをよそ目に四人は話し合っている…すると士道が折紙に耳打ちする

 

士道(なぁ…俺達の高校に新条アカネ何て生徒ていったけ?)

 

折紙(…覚えてない…けど突然現れたなんてことはないだろし興味がなかったから覚えてなかっただけ)

 

士道(そうだな…まあ仲が良さそうだから良いか)

 

士道は新条アカネ何て生徒はいたかと聞くが折紙も覚えてなかったようで士道は仲がいいならいいかと怪獣について折紙と話し合う

 

 

鏡花「学校終わりに寄り道…青春ぽいなぁ」

 

耶倶矢「買い食いも青春だな!」

 

夕弦「歓喜、青春はいいです」

 

折紙「……青春の規模が小さい」

 

鏡花達は学校が終わると寄り道してクレープを買う…これが青春の一ページ何だなと泣きそうになる三人をよそに折紙はどれだけ楽しみにしてたのかと考える…まあ三人が幸せならいいだろう

 

鏡花「神無も来れば良かったのにな…楽しいのに…まだ私達と同じで高校生で通じると思うのに」

 

夕弦「疑問…高校生ですか?鏡花は実年齢19歳ですし見た目は中学所か小が…なんでもないです」

 

夕弦は高校生じゃなくて小学生だろと疑問の目で鏡花を見ようとするが鏡花の鋭い目を見て何でもないと目をそらす…

 

耶倶矢「そう言えばこの前天宮市の近くに隕石が落ちたと聞くが…まだ見つからないようだな」

 

狂三「そうですわね…まさか宇宙人や怪獣だったりして」

 

十香「隕石ならブルトンに…ん?どうしたのだ士道?」

 

耶倶矢が隕石の話をすると十香が隕石に関連する怪獣の名前を言うとするが士道は黙ったまま…ある方向を指差す…全員それを見るとそこには長い金髪の少女が立っていた……そして少女は士道達に向かって近づいてくる…その髪はあまりにも長い彼女の身長にも届くであろう美しい黄金の髪を揺らしながら黄金の瞳で士道達を見つめ士道達に近づくとそこで立ち止まる

 

「……ふむ…一応聞くが五河 士道殿…でよろしいのじゃな?」

 

士道「お、おう…俺は五河 士道だが…君は誰だ?」

 

六喰「ふむ…そうじゃな…むくは星宮 六喰(ほしみや むくろ)元人間の精霊じゃよ…訳あって宇宙にいたが…此度はこの星の危機に立ち向かうためにお主様と近寄った次第じゃ」

 

折紙「……精霊…?まさか自分から近寄ってくるなんて…狂三の時以来」

 

彼女の名は星宮 六喰…M1号の元で勉学を学んでいたが地球の危機とあり士道に会いに来た…まさか精霊自ら自分達に会いに来るとは思わず全員目をパチパチしていた

 

六喰「……まだ飲み込めないようじゃな…率直に言おう、むくの力を封印して欲しいのじゃ…そしてこれから起こる災いからこの世界を救って欲しい」

 

士道「ちょっと待ってくれ…中々飲み込めない…つまり君はその為に俺の前に現れたと言うのか?」

 

六喰「そうじゃな…むくの力がお主様の力になると先生は言っていた…と言う事で協力して欲しいのじゃ」

 

六喰は素っ気なくそう言うと士道がいやしかしと考え込む…最近忘れられがちだが精霊の力を封印するには恋心を抱かせキスをしなければいけない…がこの少女は最初から自分の力を封印させようとしているので自分に好意を抱くかわからないし本当にそれだけが目的なのか分からない…すると六喰は天使を呼び出す

 

六喰「封解主(ミカエル)…これがむくの天使じゃ…これでむくの心を覗き見るといい…そうすれば疑いは晴れるじゃろう?そこの白髪殿とポニテ殿も見て良いぞ」

 

折紙「…いいの?でも人のプライベートを除くなんて…私にはできない」

 

凜祢「教師をストーキングして弱みを握った折紙ちゃんが言えるセリフなの?」

 

十香「なんの怪獣が好きなのだ?」

 

狂三「十香さんはお話をよく聞いてくださいまし…」

 

士道以外にも折紙と十香を呼び封解主を自分の胸に刺し自分の情報を士道達に教えると…士道達は目尻を抑え嗚咽を吐き出す

 

士道「……疑ってごめん…そんな過去があるなんて…思ってもなくて…俺もさ…そんな時あったよ…M1号…ありがとう…彼女の心を開いてくれて…」

 

折紙「……分かる…独占欲は誰にでもある…それが暴走して他人から家族の記憶を消して自分だけの物にしようとしたのも分かる…家族に拒絶されて…それで心を閉ざしたのもよく分かる…」

 

十香「……うう…宇宙空間の孤独…M1号は…お前の心を開いたんだな…疑ってごめんなのだ…」

 

鏡花(何かいい雰囲気だけど…私達はそれが分からないから……)

 

士道達は六喰の過去を知り一通り泣いた後六喰に向かって握手をし始めた…鏡花達は状況が飲み込めず困惑する……だがそんな彼等に迫る影が…

 

「見つけたぞギョギョ…精霊達…ギョギョ…」

 

折紙「………半魚人?」

 

ポワソン「ギョギョ…ピニヤ星人…ポワソン…この世界の海を支配…そして精霊の体で…免疫力をつける…ギョギョ…」

 

現れたのは頭部の目が退化見えなくなった代わりに全身に目が付いているピニヤ星人と言う半魚人に似た宇宙人でギョギョ言いながらバトルナイザーを構え怪獣を召喚する

 

ーーーヴモゥオゥ!ヴォーン!ーーー

 

ーーーギャモモモ!ーーー

 

ーーーガラアッ!ーーー

 

現れたのはカエルのような鯨にヤモリの様な怪獣…そしてポワソンのエースである怪獣…ではなく超獣…その名も原生怪獣ヤモに潮吹き怪獣ガマクジラ、そして怪魚超獣ガランである…

 

六喰「……ふむ先生が言っていた怪獣使いか…」

 

ポワソン「ギョギョ……お前らを捕まえて…解剖して…無菌してない水でも対応できる様にしてやるギョギョ…やれ怪獣共よ」

 

ーーーギャモモモ!ーーー

 

ーーーヴモゥオゥ!ヴォーン!ーーー

 

ーーーガラアッ!ーーー

 

怪獣達が突進を仕掛け士道達に向かってくる瞬間、空から三つの光が飛んできてガラン達の前に現れる

 

ーーーピイイイィィィ!ーーー

 

ーーーピギャウウゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーバピイイィィィ!ーーー

 

現れたのは超翔竜メガギラスに吸血怪獣ギマイラ、殺し屋超獣バラバ…突然現れて困惑しているガラン達を他所にバラバ達は冷静に対応してそれぞれバラバは同じ超獣のガランへ、メガギラスはガマクジラへ、ギマイラはヤモへと歩き出し前に立って士道達を守る

 

ポワソン「ギョギョ…あのレイオニクスか…なら私自ら…」

 

鏡花「私達がいる事忘れてません?」

 

六喰「ほう……?中々強い覇気じゃな…そこの精霊三人に味方の怪獣達は…どれむくも手を貸すとしようかのう」

 

ポワソンは自分が精霊を捕まえようとするが鏡花達と六喰が立ちはだかる…

 

ーーーピイイイィィィ!ーーー

 

ーーーヴモゥオゥ!ヴォーン!ーーー

 

ガマクジラは潮吹きでメガギラスを攻撃するがメガギラスは得意のスピードでそれを避ける…ガマクジラは何度も塩を吹きかけるがメガギラスは超スピードで避け続け爪でガマクジラを引っ掻く…そして針で刺してエネルギーを吸い取る…メガギラスにとってガマクジラの様な鈍い怪獣はいい餌だった…

 

ーーーヴモゥオゥ!ヴォーン!ーーー

 

ーーーピイイイィィィ!?ーーー

 

だが調子に乗りすぎたメガギラスはガマクジラの転がりに巻き込まれ地面に激突しガマクジラが全体重を乗せてメガギラスにのしかかりメガギラスは悲鳴をあげる…そして針からもっとエネルギーを吸い取るとガマクジラから急いで針を抜きのしかかりを押しのけて飛び立つ

 

ーーーギャモモモ!ーーー

 

ーーーピギャウウゥゥゥッ!ーーー

 

ギマイラとヤモは激しく突進し合う…ヤモは四足歩行で動きが機敏で…しかも壁もない大気に足を引っ付けて空中を動き回る…流石は家守…だがギマイラは宇宙のカオスを出す事ができないため苦戦している…あれを使えば士道達も巻き込んでしまうからだ…かと言って舌から放つ電流で倒そうと思ってもヤモは素早く動き捕まらない…

 

ーーーピギャウウゥゥゥッ!ーーー

 

ーーーギャモモモ!!?ーーー

 

だがギマイラは角から光線を放ちヤモに当て吹き飛ばす…その隙に舌を絡ませ電流を流す…それに苦しむヤモ

 

ーーーガラアッ!ーーー

 

ーーーバピイイィィィ!ーーー

 

同じ超獣同士であるバラバとガランとの戦いは白熱していた、ガランがガランガスで触れた物を分解し吸収するガスだがそれをバラバは口からの火炎放射で相殺しバラバは接近し左手の鎌で斬り裂こうとするがガランがそれを白刃取りして受け止め蹴りをかましてバラバを後ろへ吹き飛ばす

 

ーーーバピイイィィィ!!ーーー

 

ーーーガラアッ!ーーー

 

ガランは角からテレパシー光波を放ちビルに当ててビルを動かしバラバに当てようとするがバラバは右腕の鉄球からムチを出してビルを破壊し頭部の剣からショック光線を放ちガランは目を防いで防ぎガランガスを放ちバラバはそれを避けて透明化して姿をくらます

 

ーーーガラアッ!ーーー

 

ーーーバピイイィィィ!ーーー

 

ガランは手当たりしだいにテレパシー光波を放ちビルなどの建物を操りガランガスをばら撒くがバラバはそれを巧く躱し鎌でガランを切り裂くもガランガスに当たり皮膚が溶ける…超獣同士互角の戦いを繰り広げる

 

三体ともそれぞれ激闘を繰り広げる中三体の主人であるポワソンはもうボロボロだった…ポワソンの種族 ピニヤ星人は特質した能力はない…それに比べ精霊の力は強大だ…

 

ポワソン「……ぐ……ぬを……」

 

鏡花「私一人で十分でしたね」

 

鏡花は重力と斥力を纏った拳の一撃でポワソンを吹き飛ばしポワソンは全身の骨が折れも動けない状態になった

 

六喰「やるのお、むくも一撃で倒すとは思っていなかったのじゃ」

 

耶倶矢「……護衛は鏡花一人でもいいんじゃないかな?」

 

夕弦「同意…そうですね」

 

ポワソンを一撃で倒した鏡花に全員が驚くなかポワソンは逃げようとするが……

 

「邪魔」

 

ポワソン「ぐええええ!?」

 

突然現れた首に長いマフラーを巻いて、紫色の模様がついた学ランの様な服を着た白髪の少年に蹴飛ばされポワソンは派手に吹き飛び壁に衝突し首の骨が曲がりそのまま死亡する…全員が突然現れた少年に驚くなか少年は突然鳴り出した携帯を取り出し何者かと会話した後顔を空に向けて大咆哮を上げる

 

少年「があああああああ!!!!」

 

すると少年の姿が代わり巨大な怪獣の姿になる…その姿は先日戦ったシノビラーに酷似しており紫色の無数の発光体がついた怪獣となる

 

ーーーガァアアアアア!ーーー

 

その怪獣は手の爪を構え目にも止まらぬ速さで動き一瞬のうちにガマクジラとヤモを八つ裂きにする、その速さはガマクジラとヤモは切られたことに気づかぬまま死んだ程だ

 

ーーーヴモゥ……オゥ……?ーーー

 

ーーーギャ……モモ…モ…?ーーー

 

そのまま謎の怪獣はガランに斬りかかりガランはガランガスを吐き出し防ごうとするが謎の怪獣はガスごと斬り裂いてガランは死亡する

 

ーーーガラ……アッ………!?ーーー

 

謎の怪獣「トドメだぁぁぁぁ!!」

 

謎の怪獣は発光体から紫の光弾を一斉放射してメガギラスとギマイラ、バラバを吹き飛ばし戦闘不能に変えて光の粒子となって恐らくは神無のギガダークナイザーに回収される…

 

士道「……一撃で?」

 

謎の怪獣「………」

 

謎の怪獣はそのまま消えていく…それを見て呆然とする鏡花達を残して…だが鏡花達ははっきり分かった、謎の怪獣は鏡花と夕弦、耶倶矢の方を見て憎悪の目を向けていたことに

 

 

アカネ「流石アンチ君だねぇ!流石!オートインテリジェンスを組み込んだだけはあるよ!偉い偉い!」

 

アカネはパソコンで先程の映像を見て謎の怪獣…アンチと呼んだ怪獣の活躍を見て喜んでいた

 

アカネ「さてさて…次は…邪魔な神様を殺すかぁ〜この私の右腕にかかればチョチョイのチョイだよ」

 

アカネは自分の右腕を見ると笑いもう一機のドローンの映像を移す…そこには雷が迸る船に乗り巨大な劔を持った太陽のように輝く龍が映っていた

 

 

 




【原生怪獣 ヤマ】
身長45メートル 体重12,000トン
必殺技自由自在にどんな場所でも歩ける足
ピニヤ星人が家守(ヤモリ)を改造して怪獣化した怪獣で足の裏にはどんな場所でも歩ける力を持ち空気であれ水辺であれ、マグマの中でもあらゆる所を歩ける…がその真価を出すこともできずアンチに八つ裂きにされた

ピニヤ星人はぺロリンガ星人の前身と言える存在でペロリンガ星人が出るとき本当はこいつが出る予定だったそうです、ヤモもその時出てくる怪獣でした、ガランとガマクジラはお供です…まあ今回はアンチ君に一撃で倒されましたが…タイトルは原作では(この作品でも)隕石の如く宇宙からやってきたからですね、M1号さんは良い教師になりましたね、六喰ちゃんの過去が知りたい方は原作の六喰プラネットか六喰ファミリーを参照(ステマ)、もしくはpixivにてお調べください

次回はまつろわぬ神…とそして等々この章もクライマックスです。ラスボスはまさかの…次回もお楽しみに


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百四話太陽の龍

さて今回はやや急展開…さてさてグリッドマンのアニメも面白くなってきましたね…今日見ましたが…アシストウェポンが沢山出ると固まちゃうんですよね…昔の家電かよ…さて今回はまつろわぬ神戦…お楽しみに

後新作が評価オレンジになってて驚きました…これを見た時「こんな駄文のクソ作者なのに…大丈夫?」て心配になって何度も確認しましたが…こんなにも嬉しいものなのですね…涙が出そう…メタルリンク様、ナインボール77様、銀色の怪獣様、ヴェノム様もこの作品から新作の方に来ていただき本当にありがとうございます!こんな作者ですが今後もよろしくお願いします!


その龍は気まぐれに地上へ降り立った…何も考えていない…ただ暇潰しに地上へ降りただせだ…龍は稲妻が走る舟を降下させ降りていく…その龍の身は太陽の様に輝いていた…そして龍は自分を見つめる存在に気づく

 

太陽の龍「…不敬だぞ枠小な人間の小娘ごときが我を見つめるなど不敬すぎる…今すぐ死ぬがいい小娘」

 

アカネ「…うわぁ上から目線だな…そういう奴嫌い」

 

太陽の龍「ふん!人間如きに好かれる気は毛頭ない!…それで何の用だ小娘?どちらにしろ殺すがな」

 

太陽の龍を見つめていたのはアカネ…そのピンクの髪を風でなびかせ太陽の龍に笑いかける

 

アカネ「君を殺しに来たんだよ、あの三人の神様の中で一番弱そうだし…やっぱり日本神話てマイナーなのかな?」

 

太陽の龍「…戯言を…貴様の様なゴミに我を殺せるとでも?」

 

太陽の龍はアカネが言った自分を殺すという発言を一蹴し嘲笑う…そしてそんな不敬を言ったアカネに対し巨大な劔を振るい殺そうとする

 

アカネ「ふふふ…右腕の力を見せてあげるよ」

 

太陽の龍「ほざけ、精々我が憎き母がいる黄泉の国にて嘆き苦しめ!我を愚弄したことを!」

 

アカネは右腕を太陽の龍に向けて挑発すると太陽の龍は少し苛立ちアカネに向けて攻撃を仕掛ける……そして…

 

太陽の龍「……ふんやはり人間はひ弱よ…あれほど大口を叩いてもあっさり死んだ…さて神殺しの元へと向かうか」

 

太陽の龍は自分が始末したアカネの血塗れの死体を一瞥した後船に乗ってその場から去る…太陽の龍の右腕とその劔はアカネの返り血で真っ赤に染まっており、その死んだアカネは清々しいほどの笑みを浮かべていた

 

 

二亜「ねえねえ、気付いてるかな?」

 

神無「ええ…まつろわぬ神ですか…面白そうだ…行きましょう」

 

天宮市のカフェでコーヒーを飲んでいた二人の魔王は会計を済ますとそのまま街中に消えていく…

 

 

士道「最近神無さんが二亜さんと一緒に行動してる?」

 

鏡花「ええ…何か目的があるんでしょうけど…胡散臭いです…」

 

折紙「仮にも魔王ていう同じ仲間なら…合ってても別に問題ないはず」

 

学校からの帰り道、士道達は鏡花から神無が最近二亜と共に行動していることを聞くと同じ種族なのだから話し合っているだけでは?と答えるが

 

耶倶矢「有り得んな、聞いたところによると魔王同士には同族たならと言って仲良く話すことはまずないらしい…何せ神無がその場にいなければ戦闘待った無しの魔王ばかりらしいからな…それに神無でも合ったら必ずて言っていいほど戦いを仕掛けられるらしい」

 

夕弦「吐露、それに魔王はキチガイというか頭のネジを地獄に置き忘れたような連中ばかりです、神無もそうなのですから…話し合いにもならないらしいですよ?話は聞くけど話は聞かないとか」

 

狂三「散々な言われ様ですわね…」

 

夕弦と耶倶矢の魔王に対する偏見(本当の事)を聞くと狂三は引くが事実だから仕方ない…

 

凜祢「そういえば昨日あった六喰ちゃんはラトラスクに回収されたけど…どうなったの?」

 

士道「大丈夫だ…保護してもらってる…さっき令音さんから写真が来たけど…楽しそうに飯食ってたぞ」

 

十香「それなら安心だな……ん?」

 

六喰は昨日ラトラスクに保護され無事にラトラスクが過ごしている…十香がそれなら安心と空を見ていると…変なものが目に映る

 

十香「あれは?」

 

十香が指をさした所には…雷が迸る木で出来た巨大な船が浮かんでおりそれを追いかける様に飛来する龍がいた…その龍の姿に一同は見覚えがあった

 

鏡花「神無?」

 

龍は口から水のブレスを放つと船はそれを急降下で避ける…その一瞬船に乗っている太陽の様に輝く龍か見えた…龍の手には巨大な劔があり何処と無く古来日本の剣を思い浮かばせる…そしてその劔で接近して来た龍の一部を切り裂くと龍の背に乗っていた少女…二亜が六対の翼から何か放ち太陽の龍は山の方へ向かって行き龍もそれを追いかける…気づけば士道達も彼らを追いかけていた

 

 

太陽の龍「素早い獣よな、神殺しというのも…実に不快だ…それに我が父と母の権能を持つか…龍の魔王よ…実に憎々しい…死ね」

 

神無「はぁ…龍の姿になると便利な分小回りが利かないし魔術も使えない…面倒くさい」

 

二亜「やれやれ…こんな可憐な美少女に劔を振り回して…いけないねぇ」

 

太陽の龍「黙れ魔王、貴様は女以前に魔王…つまり女ではない、女の姿をした我等に殺されるべき存在だ…ならばこそここで死ぬがいい」

 

人間の姿に戻った神無と翼を展開したままの二亜は太陽の龍に喋りかけるが太陽の龍は相手にしない…本来のまつろわぬ神はこういう存在だ…常に他者を見下す…だが神無の方を見て自身の存在をわかりやすく伝えてしまった

 

神無「父と母…ねつまり「イザナギとイザナミ」の権能の事ですね?やはり貴方の正体は…「蛭子」でしたか」

 

太陽の龍「その名で呼ぶな!」

 

二亜「成る程ね…イザナミとイザナギの不具の子「蛭子」…未熟児だった為に捨てられた天照達の兄にして天照に太陽神の座を奪われた古き神…そして蛭子は下位の龍神とされ木船に乗せられて海に捨てられた…正しくそれは鋼の様な生き方…更にその木船は天鳥船神…通称天鳥船と同一視されてる…更に雷神建御雷之男神が乗って来た船でもある為それで雷が船から放てるんだね」

 

蛭子「我が素性を話すか神殺しどもめが!くびり殺してやる!」

 

蛭子は自分の素性を語られたことに怒り咆哮を上げてその劔…草薙剣を振り回す…彼はスサノオなどの前身、故に草薙剣…天叢雲剣を使えても問題はない

 

鏡花「……やはりまつろわぬ神でしたか」

 

耶倶矢「…うわぁ…怪獣みたいにデッカい…もう何度目…」

 

士道「折紙、怪獣じゃないけどカメラ回しておけ」

 

折紙「了解」

 

何とか追いついた鏡花と士道達はまつろわぬ神と魔王二人の戦いを見る…二亜は白い翼を生やして攻撃し大量のニベルコルを生み出し蛭子に突撃させ神無は魔術を放って蛭子を攻撃するが蛭子はその巨体を生かしニベルコルを体で押しつぶしたり劔で斬り裂いたりして防いでいく

 

蛭子「邪魔だぁ!人間の姿をした化物がぁ!」

 

二亜「ニベルコルちゃんがぁ…血も涙もかけらもないねぇ神様て…」

 

神無「そう言って沢山子供を出す貴方も外道ですね…」

 

二亜「お互い様でしょ?だって神殺しだし!てな訳で貴方も従僕くらい出したら?」

 

蛭子は百体以上は出していたニベルコルを殺し二亜はあわわと泣き声を上げるがふと神無の方を見て従僕を出せと笑いかける

 

神無「僕は部下を持っていない…持ってるのはケッアルコアトルやテスカトリポカなどの使い捨て型…二亜さんみたいに持ってるのは翁だけです」

 

二亜「そうなの!?皆待ってるかと思ったよ!……うわぁ…これはキツイかも…はぁしゃあない、あたしの権能を使ってあげるよ!これ使うと一週間は使えなくなるけどね!」

 

神無は自分は下僕系を出す権能は待っていないと言うと二亜は魔王なら全員持っていると考えていたようで驚きの声を上げるが溜息をついて聖句を唱え始める

 

二亜「我は雷を打つ者、雷とは神の化身、故には我は神罰を貴様らに下す…その名はペルーン!」

 

二亜は聖句を唱え終わると二亜に雷光が迸り姿が変わっていく…その姿は雷で出来た鳥…正しく雷鳥…すると空から落雷の槍が降り注ぎ蛭子を襲う

 

蛭子「むう…雷の神からの権能か?…いや違う…複数の権能が一つに…?」

 

二亜「まだまだ!特大のが来るまでいくよぉ〜!」

 

神無「おお?」

 

落雷の雨に周囲にクレーターが出来るが蛭子には軽く石が当たった程度にしか思ってない…が頭上に雷が集まりだし30秒を超えると雷が集まりだし膨大なエネルギーの雷霆が襲う

 

蛭子「ぬおおおお!?」

 

二亜「にゃはは!変身解除!さてさてお次は!我は太陽の神、三頭の美しき馬を引き連れ大地を焼き尽くせ、その名はダジボーグ」

 

二亜は雷鳥化を解くと今度は別の聖句を唱え今度は炎の鳥に変幻する…すると空に三体の馬が現れる…それもただの馬ではない、銀で出来た馬に金で出来た馬、ダイヤモンドで出来た馬が現れ灼熱のレーザーを放ち蛭子を攻撃する…鋼に対し鋼を溶かす炎は脅威だ…そう炎タイプが鋼タイプに強いのと同じで…だが蛭子は太陽神…余り太陽に関連する攻撃は効きにくい…がしないよりはマシ、炎の鳥は口から灼熱を放ち蛭子を攻撃する

 

神無「我は黄泉の蛇、母なる蛇であり死の神である国産みの蛇、雷神を従え敵を屠らん」

 

神無は聖句を唱えると背中から八体の蛇…八雷神を背中に生やしその蛇が口から雷光を放つ…これがイザナギとイザナミから簒奪した権能「神産みの双古蛇(ディオース・ゲボーレン・ヴェーアデン・アンティークウム・デュオセルピエンテ)」のイザナミの力である

 

神無「この雷は触れた部分を裂き、燃やし尽くす…そして」

 

蛭子「小癪な力を……死ぬが良い!」

 

二亜「あははは!でも唯の雷を出す権能じゃないよねぇ…うん分かるよ」

 

蛭子は草薙剣で神無を斬り裂こうとする…いくら雷を当てても草薙剣は壊れない、そして神無を斬り裂こうとするが神無は地面に消える、それを見てやはりと笑う二亜…二亜がいた世界には攻撃を反射してくる若い神殺しがいた…それゆえ理解していたあれはただ雷を出す権能ではないことに、本来権能はシンプルであるほど威力が高い、だがあの雷はお世辞にも高いとは言えない…なら他の能力もあるはずだと二亜は考えていたが当たり様だ

 

蛭子「何処へ消えた!?出てこい!」

 

蛭子は地面に消えた神無を見つける為地面に剣を突き刺していく…地面を掘り起こそうとしているのか、それでも地面に中にいる神無を刺そうときているのか、それとも両方か…どちらにせよ蛭子の背後から現れた巨龍により蛭子は船から落ち地面に落ちる

 

二亜「おお!巨龍の姿でも蛇は生えてるんだね!」

 

神無「その分頭が痛いんですよ…権能同時に使ってるから…」

 

二亜「あららそれは残ね…あ、制限時間きた様だね」

 

二亜は船から落ちて地面に落ちた蛭子を見て鳥の姿でゲラゲラ笑い神無は巨龍の姿でも背中に蛇を生やしているのを一瞥して少し苦しげな声を上げる…権能の同時使用は不可がかかるので仕方ないだろう…すると二亜は炎の鳥から人間体に戻り三体の馬も消える…すると二亜は再び聖句を唱え始める

 

二亜「我が名はホルス、遥か遠き異郷の地の天空の神と同じ名の神である、その名を偽り裁きを与えん」

 

二亜はそう呟くと二亜の姿が消え頭上に眩い太陽が出現する…それだけなら護堂の白馬に酷似しているだけだろう…だがこれは違う何と太陽に鳥の首が生え、炎の翼が生えていた…まさに太陽の鳥、しかもその鳥の両目は左目は青、右目は赤とオッドアイ状になっていた…そして右目から高熱のレーザーを放つ

 

蛭子「ぬ……遥か異国の地の鳥の神…いな、それと同名の神か……だがその異国の神をモデルとする神…は!貴様が殺した神は複数の神格を複合した鋼の鳥ということか!」

 

士道「凄ぇ……魔王て本当に凄いバリエーションがあるんだな…」

 

折紙「…むぅ…?鳥の神…複数の神格が複合…?分からない…」

 

蛭子は二亜の権能を大体は理解し始め士道はカンピオーネの権能は凄いなと頷く中折紙は殺した神の真名を考えるが…分からない…すると遠くからガイ達が走ってくる

 

ガイ「すまない…遅くなった……あれは怪獣じゃないな…あの時の神様…て奴か?」

 

リク「その様ですね」

 

狂三「遅かったですわ…因みにあの神の名前は蛭子…と言うらしいですの」

 

アイク「蛭子……恵比寿とも同一視され玄武や北極星の神であり龍神…そして太陽神であり天照にアマテラスの座を奪われた神…そしてスサノオの原型…の神か…」

 

ガイとリクは一度まつろわぬ神を見ているからか割と冷静であり、アイクは冷静に分析すると二亜の姿を見る…それを見てふむと顎に手を触れる

 

アイク「狂三君、あの精霊…二亜君の権能はどんな能力だった?」

 

狂三「ええっと…確か金、銀、ダイヤの三体の馬を出したり雷を降らせたり…後鳥に変身してましたわ…後必ず何かの名前を言っていました…確かペルーン、ダジボーグ、ホルス…ホルス以外は知りませんわ」

 

アイク「成る程…彼女が殺したのはシームルグをモデルとしたスラヴ神話の神、ペルーン、ダジボーグ、モコシ、ストリボーグ、ホルスなどの七柱の神を複合した鳥の神 セマルグルだね」

 

凜祢「せ、セマルグル?なんですそれ?」

 

アイクは狂三の言った数少ない情報で二亜が殺した神を予想し言う…セマルグルと言う神の名を知らない凜祢達は首をひねるがガイ以外も首をひねっている為彼女しか知らなかったと言うことはない…

 

ガイ「セマルグル…スラヴ神話の神で主神ペルーンなどを複合した神とされる神…そして名前の意味は聖なる鳥…イラン神話のシームルグをスラヴ神話が取り入れた神だな…複合の由来は意味を七つの頭と言う意味としてペルーンなどの神を複合した神格と言う説もある…成る程な」

 

アイク「知っていたのか…それならホルスの力も分かる…スラヴ神話のホルスはエジプト神話のホルスとも同一視されているからね」

 

十香「アイクは兎も角ガイは何故そこまで知っているのだ?」

 

ガイ「人間のことも知るべきだろ?ウルトラマンとして、郷に入れば剛に従え…て奴だ」

 

ガイとアイクはセマルグルについて詳しく説明し十香はよくウルトラマンのガイが知っているなぁと思うがガイは郷に入れば郷に従えと言うだろ?と言い、全員が使い方が間違っていると心の中でツッコミを入れる

 

蛭子「忌々しい母の力めぇ!!八つ裂きにしてくれる!いや生温い!殺して殺し尽くす!」

 

二亜「やれやれ…確かに神話上で君を捨てたのはイザナミとイザナギだけど…捨てたからこそ今の君があるんじゃないの?」

 

蛭子「黙れ!貴様に分かるのか!?生きていることすら否定される我の気持ちが!必死に生きたのに……それすらも認められない…そんな父と母に怒りを覚えるなと言えるのか!?断じて否だ!我は我の復讐をその男を殺して達する!邪魔をするな!」

 

神無「……分かるなその気持ち…僕も…誰にも認められなかった…だから君の気持ちはわかるよ」

 

蛭子は自分の母親の権能で追い詰められるのを本気で怒り剣をめちゃくちゃに振るい逆上する…二亜はそれを見て呆れ神無は自分の境遇にていると哀れむ

 

蛭子「神殺しの同情など要らんわ!さっさとその首をよこせ!」

 

神無「……そうかい…ならここで死ね」

 

二亜「うんうん…なら死んでいいよ」

 

二亜と神無はそう言うと蛭子に向かって突撃する…巨龍の背中に生えた八雷神の蛇が口から雷光を放ち八条の雷光が蛭子が乗る船に当たる…その瞬間蛭子は舌打ちしながら船から飛び立つ…すると船が即座に燃えて船が裂かれる…もう船は破壊され悪態をつきながら草薙剣で神無を真っ二つに斬り落とす…筈が斬った筈の神無は健在で当たってもいない八雷神の蛇の首が一つ減っていた

 

蛭子「まさか…その蛇の首は身代わりか!貴様が致命傷となる傷を負っても倒れぬようにするための!?」

 

神無「正解…だけど…僕ばっかに気を集中させるとダメだよ」

 

蛭子「な!?しまった……」

 

二亜「にゃはは!喰らいなよ秘技太陽(自分)落とし!」

 

蛭子「ぬおおおお!?」

 

蛭子は神無のイザナミの権能の力を知るが神無ばかり集中し過ぎて二亜のことを忘れ、二亜はその隙をついて蛭子に向かって太陽そのものとなった体をぶつけ蛭子は地面に押さえつけられる…その体温は凄まじく地面が簡単に融解して太陽神である筈の蛭子の皮膚を焼く…が時間制限が来たのか変身が解け元の人間の姿に戻る

 

二亜「うむむ…そろそろトドメを刺さなくては……」

 

神無「……ですね…なら一緒に合体技とかどうです?ウルトラマンみたいに?」

 

二亜「お!その話乗った!」

 

蛭子「舐めるな!神殺しの分際で!」

 

蛭子は巫山戯た話し合いをしている二人に怒り狂い劔を振るうが二亜の防御壁に防がれる

 

神無「あ、その権能は「神の響き」アクタリエルから簒奪した権能ですね?アクタリエルは聖書の神ヤハウェが天使の姿になった時の姿…キリスト教は他教の神の存在を許さない…故にキリスト教以外の神の攻撃を防ぐ…そして天使の創造もヤハウェが行なった…それを再現した権能と言うわけですね?」

 

二亜「バレたかぁ…まあ、イザナミの権能が知れたから別ないいか!」

 

蛭子「貴様ら……馬鹿にしているのか!?」

 

神無は二亜の権能について当て二亜はアチャーと言わんばかりに手を額に当てるもまあいいかと開き直る、そんな様子を見て蛭子は馬鹿にされてていると思い更に怒り狂い剣を振るうが…神無は7体になった蛇を消して二人は同時に聖句を唱える

 

二亜「来たるは龍蛇喰らう聖なる鳥、その浄炎にて悪きを焼き祓え…カモン ガルーダ!」

 

神無「我は世界を破壊する者!今こそ三千世界に終焉を齎さん!世界の三分の一を破壊し尽くせ!…降り注げ破滅の光よ」

 

神無は空を闇で閉ざし赤黒いエネルギーを落雷のように蛭子に降り注がせ二亜は自分の背後に燃え盛る炎を顕現させそこから赤く燃える鳥…ガルーダを呼び出す

 

二亜「やっちゃえガルーダ!君に決めた!」

 

ガルーダは雄叫びを上げて蛭子に向かっていく…蛭子は鋼の神であると同時に蛇である、そしてガルーダは龍蛇の天敵である、神無ですらガルーダに触れれば再生が追いつかない程の傷を負わされるだろう…何故ならガルーダは龍蛇を主食とする神だからだ…そして高熱の炎でもあるため鋼にも強い…簡単に言うなら鋼・ドラゴンタイプに相性が強い炎・鳥タイプだろうか?……ドラゴンタイプが弱いのはフェアリーとドラゴン、氷だが…まあ二亜は精霊(フェアリー)なのでセーフだ

 

蛭子「ぬおおお!!?頭上からの暗黒のエネルギーに、この鳥の火炎…ぬおお!?」

 

蛭子はガルーダに斬り裂かれ、頭上からの暗黒のエネルギーに身を焼かれ苦しそうに呻き声を上げるがガルーダも神無も容赦はしない…草薙剣を振るうがガルーダの爪に捕まりバキンと折られ破壊される…そして破滅の光が巨龍となった神無の口に集まり自分の呪力と合わせて赤黒い光線を放つ

 

蛭子「ぬうううう…我は負けぬ!我が母に!我が父に!我から太陽を奪った憎きアマテラスに…我の名を変えただけのスサノオに……スサノオをモデルにしただけのツクヨミに…復讐するのだ!それが我が宿命!再び太陽神に……」

 

神無「なれないよ…君はもうまつろわぬ身…それに誰も君を太陽神と認めないだろうね。…そうやって何百年も太陽神に成りたかったのかも知れないが…君は未来永劫…太陽神にはなれないよ…」

 

二亜「君はもうずっと太陽神として語られることはないよ…天照が太陽神である限り…かつての太陽神であった君はもう誰も必要としてないんだよ…」

 

蛭子「……知っていたさ…だが…我は…あの…皆を照らす…太陽に…荒れ狂う海の神ではなく…優しき…太陽に…母と父に……我が妹と弟達に…我が存在を……認めて…欲しかった…」

 

蛭子は長年の野望を語るが神無と二亜がそれを否定すると蛭子はまるで赤子が泣きじゃくるような声を上げる…蛭子はその言葉だけでアイデンティティを無くし弱体化し始める…まつろわぬ神の強さは知名度ではなく自我の強さ…つまりプライドが高いかどうか…長年の目的を完全に否定させ蛭子は自我を薄れ闘争心もなくなり…破滅の光を喰らうたびに身体が削れガルーダにトドメとして火炎を吐かれ蛭子は火達磨になり地面に落ちた…こうして源流の鋼の一体は死亡した…かに見えたが

 

蛭子「まだだ…まだ我は生きている!なら我が野望も終わってはおらぬ!」

 

二亜「ち…咄嗟にアイデンティティを復活させたか…」

 

神無「そのままくたばればよかったのに」

 

蛭子は竜の姿を捨て這うようにして折れた草薙剣を口に咥えて現れる…しかも蛭子の右腕は血塗れだった…これは蛭子の血ではない…そして草薙剣も血濡れていた…

 

蛭子「この姿でも殺して「無理なんじゃないかな?」……馬鹿な…お前は殺したはず…」

 

アカネ「残念生きてるよぉ〜!」

 

鏡花「……アカネさん?」

 

蛭子は仇を見る目で殺そうと殺気を出すが…後ろから聞こえた声に戦慄が蛭子を襲う…その正体は……アカネだった…そう蛭子が殺した筈の…

 

アカネ「さて…君を今度こそ殺すよ」

 

蛭子「ほざけ!」

 

蛭子は這うような動きで高速で動く…地を這ってもこのスピード…そしてアカネとのすれ違い様にアカネの右腕を斬り落とし鏡花達は口を覆う…がアカネはそれを見て笑い…斬り落とされた右腕が光の粒子となり再びアカネの右腕に集まる…そして折れた草薙剣と血濡れた蛭子の右腕が光り粒子となりアカネの右腕に集まる…そしてアカネの右腕は丸で太陽のように輝く

 

アカネ「あはは…私はやっぱり太陽が似合うと思ってたんだよ…だから貴方の力貰ってくね」

 

蛭子「何をした貴様ぁぁぁあ!?」

 

アカネ「さっき私は貴方に殺されたけど…右腕があるから甦れるし私の右腕の返り血を浴びた貴方の右腕と草薙剣の制御権と力の一部を奪い取っただけだよ…」

 

アカネはさも何でもないように言うと蛭子は戦慄する…神殺しでない小娘が自分の力を奪う…蛭子は戦慄し鏡花もそのおぞましさに一歩下がる…そしてアカネは太陽の右腕と化した右腕を草薙剣の様な形にして蛭子の体を一刀両断にする

 

蛭子「馬鹿な…我が…力で…我が死ぬ…など…あり得ぬ…」

 

アカネ「さて邪魔者を消したね…いやまだいたか」

 

アカネは殺した蛭子には眼をくれず二亜の方を見ると太陽の右腕を解除し通称の腕に変え一瞬で二亜の正面に移動する

 

二亜「え……?」

 

アカネ「臨界送り……臨界へと消えろ」

 

二亜に右手を当てると二亜の姿が消える…まるでこの世界から存在そのものを消し去ったように…そしてアカネは次にアイクとエレンに触れると二人も消える…そしてそのまま四糸乃と狂三に触れると消える…たった一瞬で五人もこの世界から存在を消し去った

 

鏡花「……え?」

 

士道「……アイクさん?…狂三…四糸乃…?何処だ?」

 

アカネ「さて……私の王子様…一緒にお話ししようよ?この準精霊達の怨念が詰まった右腕…臨界送り(ワールドリジェクター)を持ったこの私と…ね?」

 

そして彼女は笑い今起こした災厄を何事もなかったかのように神無に向かって笑いかける…

 

アカネ「さあ…私とのデートを始めようよ」

 

 

 

 




今回は怪獣辞典はないですね…今回出てきた太陽の龍の正体は蛭子でした…蛭子は玄武やスサノオなどの様々な神と同一視される神様です、まあアイアンティティを破壊された上にアカネさんに殺されましたが…因みに二亜が出したガルーダはタイの映画のガルーダと想像して貰いたいです…初めて聞いた時、タイ版のゴジラて聞いたのに…全然ゴジラじゃねえじゃねぇ!て、内心ツッコミました…

次回はアンチ君が出てきます…そして鏡花ちゃんとアカネさんの戦い…そして二亜さんが使った筈の準精霊達の怨念が詰まった右腕とは?…因みに右腕のモデルはとあるの理想送りの右腕を持つ一般男子生徒ですね…能力もまんま…ではまた次回です


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百五話傀儡の少女・前半

今回はアカネさんがどうしてこうなったのかわかる回です…石刈アリエポジだったんですよ、彼女は

最近この作品かなり迷走してて…ネタを探すのが辛い…因みに次回か次ぐらいでこの章は終わり新しい章メビウス編へと移ります


新条アカネ…彼女は右腕の力を得るまで宏人達が言っていたような人物ではなかった…オタクで根暗、友達のいない少女だった…ただ見た目だけが良かった事が周りの女子に気に入られず、アカネは虐めを受けていた…が親はやれ会社だので忙しく取り合ってくれず両親は彼女の事をロボットとしか見ておらず会話するときはやれ婚約者だのテストの点が悪いなど…自分の事を両親のステータスか何かと思っているようで居心地が悪かった…彼女が嫌っていたのはこの世界(環境)だった…だか彼女…アカネが一番好きだったものは自分に優しくしてくれた隣の家に住んでいた老人の清だ

 

清「アカネちゃんは可愛いからいい旦那様が貰えるよ…ほら折鶴だよ」

 

アカネ「ありがとうお婆ちゃん!」

 

清「よしよし…優しい子になって…困ってる人を助けるんだよ…」

 

アカネ「うん!」

 

アカネは幼い頃から両親に相手にされないのでよく隣の家の自分の家と比べればボロ家と言える清の家に入り浸っていた…彼女だけがアカネに優しくしてくれる…撫でてくれる手が暖かくて大好きだった…小学校でも親の事やピンクの髪という珍しい髪のせいで虐められていたアカネにとっては…清だけが救いだった…なのに…

 

父「下賎なしかもあんな醜い老婆と会話をすることなど新条家の娘である貴様には相応しくない!」

 

父はそう言っていつもの様に清の家に入り浸っていたアカネの目の前で清が作ってくれた思い出の折鶴を踏み潰しアカネの手を乱暴に握って清と離れることが嫌で泣いているアカネを無理やり連れ戻し…そして清の家を恐らく自分の部下か誰かを雇って家事を起こして殺した…清の火の不始末と言うことにして…

 

アカネ「…………お婆ちゃん…」

 

アカネはそれ以来人を信じなくなった…人間なんて獣以下、人間を激しく憎む様になりいつも清の家で見ていたウルトラマンの怪獣を木彫りで作って色を塗ってこの怪獣が街を暴れたら面白いのに…と考える様になった…そしてつい最近…自分の右腕に力が宿った…最初は分からなかったが能力を理解したのは…意外な事にある歌手の握手会に行った時だ…確か名前は誘宵美九だっただろうか?彼女に右腕で握手した時彼女が一瞬苦しげな表情をしてすぐに顔を元の表情に戻した時、自分の中に何か異物が入った気がした…そして家に帰って分かった…それが自分の力だと…

 

アカネ「…臨界送り(ワールドリジェクター)…誘宵美九は精霊…?そして奪ったのは彼女の天使の反転体…魔王…魔歌戰姫(リリス)…何それ…面白そう」

 

アカネはそれ以来、ラトラスク(その時アカネはラトラスクの存在は知らなかったが)に気づかれぬよう隠密活動し漸く自分が何故この力を得たか知り得た…準精霊の怨念は二亜が全て使い切ったと思っていた様だが…違う…あれはたった一部だ…右腕に含まれた憎悪と比べるとなんとちっぽけか…この右腕の力は滅びた臨界に敵を追放する力と…敵の能力を奪う…外の世界に憧れ精霊達に嫉妬した準精霊達にお似合いの能力だった…

 

サイコバルタン星人達と戦う前に、この星を侵略しにきたカーンデジファーと言う侵略者を不意打ちで殺し、いつか前に本条蒼二…つまり二亜との握手会に行き二亜の力をほんの僅かながら奪い全知とは言えないがそれでこの世界の真実に気づき知った…彼の事を

 

アカネ「……同じだ…この神無て人…私みたいに……ううん私より境遇が酷いのに…こんなに怪獣と……凄い…この人が私の運命の人になってくれたら…私も…変われるかな?」

 

その神無の生き方と容姿…そして怪獣を大切にする心にアカネは惹かれた…それも醜い欲望のままに…そしてそれが彼女の望まぬ方向へ強制的に…だが彼女は気がつかなかった…

 

まず彼女は士道達に気づかない様に魔歌戰姫を使い、学校の生徒達の記憶を書き換え自分を人気者にした…故に士道達はアカネのことを知らなかったのだ…彼らは元々転校してきたり、怪獣等の自分の趣味にしか興味はない…それに彼等は洗脳できなかった…だからアカネのことを知らなかったのだ…自分は元々虐められたりして誰の話題になることがなかったのだから…そして偽りの友達を並べていた彼女に本当の友達はいなかった…

 

鏡花「そうだ!これあげます!」

 

アカネの思考の最中に太陽の様に笑いかける三人の少女とマリーゴールドの髪飾りが浮かんだが…アカネはそれを忘れ目の前の自分の想い人の顔を見る

 

アカネ「さあ…私とのデートを始めようよ」

 

アカネはそう言うと右腕を振るい暴虐公(ナヘマー)を召喚し振るい地面をけずり神無は鏡花達はそれを避ける

 

鏡花「…アカネさん!何でこんな事を!?」

 

アカネ「……煩いんだよ…私には王子様しか入らないんだよ…だからその人の目の前を飛ぶ邪魔な蝿は殺さないと行けないんだよ!」

 

耶倶矢「な!?」

 

アカネ「……はっきり言うとさぁ…邪魔なんだよね…王子様を手に入れるには…邪魔だから…死んでくれないかな…」

 

夕弦「……悲嘆…そんな…」

 

アカネはそう吐き捨てるように言うと鏡花達は目に涙を浮かべる…初めて出来た友達が本当は友達と思っていなかったなど…酷以外の一言しか出ないだろう…ただしアカネも何処か辛そうな顔をしているが…暴虐公を強く握りしめ決意を固めるように大声を出す

 

アカネ「さて!王子様は私だけの物にする為…鏡花ちゃん達には死んでもらうよ」

 

鏡花「……戦うしかないんですか?」

 

耶倶矢「しかしあの魔王ですら一撃で倒したあの右腕に勝てるのか?」

 

夕弦「…必勝、勝つのではなく勝たねばなりません…」

 

アカネは三人を睨み付けると暴虐公を鏡花達に向け耶倶矢と夕弦も霊装を展開して鏡花も手脚を狼化する…もう神無は呪力が底をつきかけている…役には立たない…そして相手は魔王である二亜を一撃で倒した…油断出来ない敵だと三人は理解している…だが引いていい理由にはならない…神無はもう自分は呪力が無い為彼女達の邪魔になると思い呪力を振り絞り空間転移を使ってこの場から消える

 

鏡花「二亜さんはどうでもいいとして、アイクさん達の仇は打たせてもらいます」

 

アカネ「そう…後ウルトラマンさん達の相手はこの子だよ、アンチ!」

 

ーーーがあああああああ!!ーーー

 

何処からか少年の遠吠えが聞こえそこから赤い光が現れ臥薪嘗胆怪獣 アンチが現れる…ガイとリクは即座に変身道具をかざして変身する

 

アンチ「うおおお!オーブとジードを抹殺するのが俺の使命…殺す!」

 

アンチは現れたオーブとジードを見るなり叫び高速でオーブとジードを長い爪で切り裂いて攻撃し、更に体の発光体から光弾を放ってジードとオーブを翻弄する…オーブはスカイタイプのスピードを引き出してアンチのスピードについていき、パワータイプの力を引き出した両手でアンチの左腕を掴み動きを止める

 

オーブ「うおおお!!」

 

アンチ「チィ…邪魔をするな!」

 

ジード「レッキングリッパー!」

 

オーブが動きを止めているうちにジードはレッキングリッパーを放つがアンチはそれを右腕で防ぐ…そしてオーブを右腕で掴み左腕を掴まれたままオーブを投げ飛ばしオーブは咄嗟に左腕を離して空中を一回転して飛び蹴りをアンチに放つがアンチは両腕をクロスさせて身を守る

 

アンチ「くぅ…おのれぇ!」

 

ジード「ジードバリア!」

 

ジードはジードバリアを張りアンチが全身の発光体から光弾を放つのを防ぐが光弾を受ける度ヒビが入り始め二人はバリアを解除したと同時に空へと飛び上がり光弾から逃れる

 

オーブ「タロウさん!メビウスさん!熱いやつ…頼みます!」

 

ジード「燃やすぜ!勇気!」

 

ジードとオーブはソリッドバーニングとバーンナイトになるとダブルキックをアンチに食らわせようと思うがアンチは両手でそのキックを掴み地面に叩きつける

 

ジード・オーブ「ぬおっ!?」

 

アンチ「まだだぁ!」

 

アンチは一瞬で消え瞬間移動かと疑いたくなるほどのスピードで動きオーブとジードを斬り裂いていく…そのスピードはまさに目にも留まらぬ速さ…そうして行く内にオーブとジードは疲労が溜まっていく

 

オーブ「くそ!ストビューム…バースト!」

 

アンチ「温い!そんな攻撃で…俺は…止められない!」

 

アンチはオーブが放ったストビュームバーストを両腕で受け止めると両腕で握り潰す…アンチの両腕は焼け焦がれるがアンチは気にしない…そして背後からジードが腕にジードスラッガーを腕に装着して斬りかかるが…

 

アンチ「ふん!」

 

ジード「え!?片手で受け止めた!?」

 

アンチ「そんな未熟な力で俺を倒そうとするなど…甘い!」

 

ブーストがかかったジードの拳を片手で難なくと受け止め投げ返す…そして地面に転がったジードは起き上がるとオーブと共にハリケーンスラッシュとアクロスマッシャーになりジードは光の剣でオーブはオーブスラッガーランスで斬りかかるもアンチは両腕で捌き二人は徐々に劣勢になっていく…槍や剣が体に当たっても無傷…アンチは光の剣を手刀で叩き壊し、オーブスラッガーランスも両腕で掴み取ると両腕で握り力を込めてオーブスラッガーランスをへし折って捨てる、そしてアカネと鏡花の戦いも似たようなものだった

 

アカネ「無感氷獄(アスタロト)、氷人形」

 

鏡花「く……!氷……違うただの氷じゃない…動いてる…?」

 

アカネ「そうこの氷は分解と凝固を繰り返すことで自動で動けるんだよね…そしてこの氷人形は溶かさないと無限に復活して普通の炎じゃ燃やし尽くせない…恐怖の氷人形なんだよ」

 

耶倶矢「く!いくら壊しても再生しおるわ…ポケスペのヤナギの氷じゃない…」

 

夕弦「無謀、あのウリムーとデリバードには勝てません……ディアルガですら勝てなかったのに……て、耶倶矢その例えは分かりづらいです」

 

アカネが使った魔王は無感氷獄の氷人形…分解と凝固を繰り返すことで動く氷となりそれぞれがグールギラスやデバダダン等の形をして三人を追い詰める…ちなみに耶倶矢が言ったようにこの技はポケスペのヤナギのウリムーの技に似ている…ポケスペのウリムーと同じ強いのは怪獣だとイフやガタノゾーアぐらいと言えば強さが分かりやすいだろうか?ウルトラマン?絶対零度(こなゆき)を使う為絶対に勝てない

 

アカネ「続いては魔歌戰姫に狂々帝(ルキフグス)…魔歌戰姫…練習曲(エチュード)、獅子の弾(アリエ)」

 

アカネは先程奪った狂三の魔王狂々帝と魔歌戰姫を使い練習曲で敵を幻惑し聴覚を狂わせ獅子の弾で空間を削り取り三人は喰らえば致命傷を喰らう弾丸を必死に避けるが方向感覚がうまく掴めない…そんな状況でアカネは弾丸を連発する

 

鏡花「く……私は再生するからいいとして…お二人は危険ですね…」

 

耶倶矢「全くよ…自己再生とか羨ましい…」

 

夕弦「指摘、耶倶矢口調が戻ってます…まあ仕方ありませんね…この様な敵を前にしては…」

 

アカネ「取り敢えず魔王は暴虐公、狂々帝、無感氷獄、魔歌戰姫…だけ…でも魔王の力は偉大だねぇ…どうする?今なら優しく殺してあげるよ…?もしくは…逃げる?」

 

アカネは左手に狂々帝の銃に右手に暴虐公を持ち魔歌戰姫を展開し無感氷獄を操る…それを見て鏡花達が焦るなら何を思ったのかアカネは見逃そうかと呟く…その顔は何処か切なげ…だかその表情を消し余裕の表情へと無理矢理変える…

 

鏡花「……それでも…私は…勝つ…勝って貴方の目を覚まさせる」

 

アカネ「……もう少し昔に合ってれば…嫌…何も言わないよ…恨むのなら私のクズの両親と時間を恨んでね…バイバイ、私の……生涯で初めて出来た…友達…」

 

アカネはそうボソッと呟くと何処か悲しそうに言い無感氷獄で巨大な吹雪を作り出し鏡花を凍てつくそうと襲う

 

 

アンチ「ぬおおお!!死ね死ね死ね死ね!」

 

アンチは光弾を連射しサンダーブレスターとマグニフィセントとなったジードとオーブと互角以上に戦っていた…オーブが殴りかかるがそれを左腕で防ぎ右腕でストレートを喰らわしてオーブを吹き飛ばし、アンチはジードに一瞬で近づきジョブを放つがジードは両腕をクロスさせてジョブを防ぎジードも右ストレートを放つがアンチはそれを左腕で掴み右腕でジードの頬を殴りつけジードは派手に吹き飛ぶ…アンチの戦いを表現するなら剛…それしか言えないだろう、余りにも荒々しい戦い方だった

 

ジード「くそ!お前…そんなに派手な戦い方してるとお前の主人に被害が…!」

 

アンチ「知らん!俺はオーブとジードを殺す!それだけに生まれた!それが俺の使命!俺を生み出した奴の心配など知るかぁぁぁ!」

 

オーブ「…俺達を殺すことしか頭にない…完全な殺戮機械だな…」

 

ジードはアンチの戦い方…発光体から凄まじい量の光弾を放ったり大きく腕を振るう攻撃にお前の主人(アカネ)に被害が及ぶというがアンチは聞く耳を持たない。実際アンチには作り主がどうなろうと知ったことではないのだ…それもアカネが自分と神無達との戦いを邪魔させない為に作ったからだ…だが別にアカネを裏切る心配はない…アンチはこの二人と戦えればそれでいいのだから

 

 

アカネ「無感氷獄!」

 

耶倶矢・夕弦「「天を駆ける者【エル・カナフ)」」

 

アカネは無感氷獄を一直線に放ち耶倶矢と夕弦はそれを天を駆ける者で相殺するが、アカネは次に魔歌戰姫 夜想曲(ノクターン)で不快な音波を発生させ普通の人間なら理性を破壊し尽くし精霊である耶倶矢達ですら耳を塞いで動けずそのまま暴虐公の終焉の剣(ペイヴァーシュヘレヴ)を放ち夜想曲の影響が唯一なかった鏡花が二人を抱えてそれを避ける…終焉の剣が当たった部分は全て消滅し一直線が消滅していた…

 

十香「私の鏖殺公より威力が高いのだ…で、でもどうしてアカネは私の魔王…あ、いつか前握手したことがあったのだ…それで…」

 

折紙「…士道これはかなり不味いのでは?」

 

士道「そうだな…だがどうする?俺達では手伝えないし……二亜さん達も死んで…「死んでない」…神無さん?」

 

十香達が鏡花達を心配しているとフラフラと近寄ってくる…

 

神無「あれは異世界送り系…アイーシャとほぼ同じだ…それにあんなに簡単に魔王が死ぬわけがない…そろそろ戻ってくるんじゃない?」

 

士道「……そうですか…なら四糸乃達も生きてるか…だけどどうやってアカネさんを倒せば」

 

神無「倒す必要はないだろ…」

 

士道・折紙・十香「「「え?」」」

 

神無は臨界送りの詳細を伝えると仲間達(四糸乃、狂三、アイク、エレン)が無事だと知り安心する士道だがどうやってアカネを倒すか試行錯誤するが神無はケロッと倒す必要はないと言う

 

神無「……お前らは本当に拳ばかりだな…時には花も使え…この馬鹿どもが…コスモスやエックスを見ろ…」

 

神無はそう士道達に言うと鏡花達を黙って見つめた…

 

アカネ「ほらほら…早く逃げないと死んじゃうぞ〜」

 

耶倶矢(……あんた達は気づいてる?)

 

夕弦(勿論、当然です)

 

鏡花(やっぱり…アカネさん…)

 

(((技と攻撃を外してる…)))

 

アカネは無感氷獄や暴虐公、魔歌戰姫、狂々帝を使ってくるのに…全然自分達を本気で殺しに来ていない…攻撃を明らかに外したり避けられる速度で放つ…これだけなら舐めていると考えられる…がアカネは攻撃が鏡花達に当たりそうになると凄く驚いたような…何処か心配する顔になり避けきれるとホッと溜息を吐く

 

鏡花「アカネさん…あなた勝つ気あります?」

 

アカネ「……まあね…だって勝たないと王子様は振り向かないじゃん」

 

耶倶矢「ふ、世迷言を…ならこの様な無駄口を聞く暇はあるまい…つまりあんたは私達を殺す気がないんでしょ?だからわざと攻撃を外してる」

 

アカネ「……そんな事は……ない!私にとって貴方達は…邪魔!」

 

夕弦「否定、嘘をついている事はお見通しです」

 

アカネ「……黙れ黙れ黙れ!なんでそんな事が分かるのよ!」

 

アカネが大声で三人の声をかき消す様に叫ぶと三人はこう返す

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「「「だって友達だから!」」」

 

アカネ「友達……?あ…ぁ…」

 

アカネはその言葉を聞いて唐突に思い出した…そう言えば何故自分は神無を欲した?確かに魅力的だっただろう、悲劇の主人公だった、自分のタイプだった…だが…こうまでして欲しかっただろうか?それに自分が欲しかったのは本当に信用し合える友ではなかったのか?……何故自分はこんな事をしている?清との約束はどうした?そもそも……何故天使や霊装等という単語を知っていた?…まさか…自分は…とアカネがそう考えた所で頭の中が熱くなりアカネは叫びながら頭を抑える

 

アカネ「あああ…!!?思い出した…私は…準精霊…達…に…操……」

 

鏡花「アカネさん……?」

 

アカネ「……逃げて…三人とも…この右腕は…貴方達を……殺そうと…王子さ…神無さんを…自分達の支配下……に置くつ……もり……くきゃ…あひゃひひひひひ!漸く!この体が……手に入ったぁぁぁ!むひゃ!かひゃ!なひゃははは!」

 

アカネは鏡花達に逃げる様いうが…時既に遅し…アカネはガクンと顔を下げると狂気に走った目で三人を見つめ大笑いする…その姿はまるで悪魔…怨念の塊…そうこれこそが右腕に宿る準精霊達の怨念…それこそが臨界送りの正体…その名も…

 

アカネ「私こそが準精霊達の怨念の塊の自我…アレクシス・ケリヴ!…とでも名乗ろうかなぁ?…さてさてこの娘の体を乗っ取れた事だしぃ…我等が母 原始の精霊を縊り殺してやる!我等を生み出すだけで助けもしなかったあの母を殺すのだ!28000人の準精霊の怨みを思い知れ!」

 

鏡花「……アカネさん…」

 

アレクシス「先ずは近くにいるこの三人の精霊を縊り殺そう!にゃはははげひゃ!無感氷獄!魔歌戰姫!狂々帝!暴虐公!この四つの魔王で現実世界なんか…み〜ん〜な!壊して壊して狂って狂って!ひゃはははは!!」

 

アレクシスは不気味な笑いを上げ無感氷獄と魔歌戰姫、暴虐公、狂々帝を先程より出力を上げ臨界送りの力も本来の物…攻撃すら臨界へ強制移動できる様にする…その実力は恐らくまつろわぬ神手前…もしくは同等…しかもその右腕なら例えゴジラより弱くとも触れてしまえば一撃で終了、どんなに敵が強くても臨界へと追放出来る…正に魔王、理不尽の塊…相手が自分より強くても関係ない、無理矢理に臨界へ送り出せるのだから…

 

アレクシス「んん?何だこれは?邪魔だ!」

 

アレクシスはアカネの服に何かが入っている事に気づくとそれを取り出して放り投げる…それはマリーゴールドの髪飾り

 

鏡花「………アカネさん…持っててくれたんですね…」

 

アレクシス「あぁそんなものか…こいつが大事にしていた物は…?初めて友達から貰ったものだと?下らぬ…我らが操り人形如きめが…下らぬ感情を…」

 

アレクシスはマリーゴールドの髪飾りを踏み潰そうとするが耶倶矢と夕弦が放った暴風により吹き飛ばされ鏡花はマリーゴールドの髪飾りを拾い握って、拳を強く握りしめる

 

鏡花「覚悟しなさい…この外道が…アカネさんを操った挙句…大切な物も壊そうと…私は…許さない」

 

夕弦「有罪、貴方は夕弦達が叩き潰します」

 

耶倶矢「……怨念如きが…さっさと我が友から出て行くがいい…腐れ外道が」

 

三人はアレクシスを射殺さんばかりに睨みつけアレクシスはそれを見て笑う…

 

アレクシス「いいだろう…この右腕の真の姿を見せてやろう…この悍ましい腕をな!」

 

アレクシスはそう叫ぶと大笑いしながら暴虐公を投げ捨てて右腕を空へ伸ばす…それだけで腕が膨張し腕から何人もの裸体の女が現れる…それだけならまだ良かっただろうそれが何人も重なり軈て百メートルほどの大きさの腕になる…その腕を構築しているのが全て裸体の準精霊だ…それぞれの口から恨みや憎悪の言葉を囁き準精霊の手が生え、暴虐公や狂々帝が握られた手が何本もある…悍ましく不気味としか言いようの無い右腕が誕生した

 

アレクシス「これぞ臨界送りの正体…さてどうやって倒す?この巨腕に触れただけで…ジ・エンドだぞ?」

 

鏡花「…上等です…第2ラウンドです」

 

アレクシスが不気味に笑うと鏡花達も友(アカネ)を救う為アレクシスに立ち向かう…そしてアンチはアカネの事など知った事かとオーブとジードと戦い、彼等のカラータイマーは鳴り響いていた

 

 

 




【臥薪嘗胆怪獣アンチ】
必殺技 相手の能力をコピーする
アカネがウルトラマン対策に生み出した怪獣で、アカネが出来る限りの武術などを教えウルトラマン対策にオーブとジードの動きを撮影した映像で二人の対策を取っていた、アカネ本人はアンチを気に入っているがアンチはオーブとジードを倒す事しか興味がなく、アカネがどうなってもどうでもいいと考えている

アカネさんがこうなったのは誰のせい?令音さん(原初の精霊)が準精霊を作ったから?準精霊を殺した宇宙人達のせい?準精霊達の怨念のせい?…作者の所為ですね、アカネさんごめんなさい

アレクシス・ケリヴは名前だけ同じの別人です、そこだけはご了承下さい…


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百五話傀儡の少女・後半

アカネさんの処遇については…反論が来ると思いますが悔いはない

今回でこの章は終わり…になると思うな…まあ作者の都合で次回に伸びるかもしれないし新章が始まるかもしれない…不安定ですみません


準精霊…それは原始の精霊である令音が「メビウス」を助ける為に生み出した精霊のプロトタイプ…と聞けば聞こえは良いが悪く言うと失敗作だ…何が失敗作かと言うと、令音が未熟だった事もあり彼女達は霊結晶の欠片を埋め込んだだけでも死んでしまい令音は仕方なく臨界に精霊が生まれる為の礎になってくれた準精霊を送り込んだ…そして第二の精霊である二亜が上手く誕生した後も失敗が続きもう数えるのが億劫になる程の犠牲者が出た

 

令音…いな原初の精霊は彼女達を殺したくなかった…原初の精霊も最初は彼女達をメビウスの様に救いたかった…だが救えず後に狂三などの精霊を生み出す為の礎になってくれたことには感謝と共に深く悲しんでいた…だがそれだけで彼女達を人間の姿に戻すことは無かった…何故なら殆どの準精霊は霊結晶の欠片を移植した事により死んでいるからだ…中には霊結晶を丸ごと入れても拒否反応で一部のみ取り込みそれで死ぬ準精霊もいた…だが令音には死んだ者を蘇らす力はない…故に臨界で生きて貰うしか無かった…

 

だが彼女達は納得しただろうか?準精霊達は自分が人間だったことを忘れている、だが準精霊は精霊と違い臨界から外へ出ることはできない…それを不満に思う準精霊もいた、生きる夢をなくした準精霊はエンプティとなり人形同然に成り下がる…丸で悪夢のような世界…更にその世界には士道の様な自分達を助けてくれる存在はいない…そんな折に怪獣や宇宙人に殺されたのだ…その怨念が塊となり精霊達の霊結晶を超えるエネルギーを生み出しアカネの右腕に取り付いた…そして準精霊達の歪んだ欲望がアカネを狂わせた

 

そして実体化したのが準精霊達の欲望の化身であるアレクシス・ケリヴだ…彼女の目的地はただ一つ、全ての破壊、そして自分達を救う救世主の代用として神無を欲する。ただそれだけである、それ以外には考えはない、何故神無を選んだかと言うと士道の様な自分を助けてくれる強い男がいるだけなので実際の所…神無でなくとも誰でも良かったのだ

 

そう、アレクシスは世界が滅ぼせて強い男がいるなら誰でも構わなかった…ただそれだけの理由で一人の少女を操っていたのだ

 

アレクシス「さてこの獣畜を救おうとする愚かな精霊三人を冥府に送りつけるとするか…この臨界送りでな…」

 

アレクシスは準精霊の裸体が重なった巨大な腕 臨界送りから準精霊の腕に暴虐公や狂々帝を持たせ鏡花達に獅子の弾や威力を抑えた終焉の剣を放ち鏡花達を攻撃する

 

鏡花「…私が接近戦しか出来ないから…迂闊に近寄るとあの右腕に触れて即臨界送りですね…」

 

耶倶矢「と言うかあんなにデカイ腕に触れるなてのが無理じゃない?」

 

夕弦「肯定、あのデカさは卑怯です」

 

三人は必死に攻撃を避けながら必死に避けまくる…だが攻撃しようとしてもアカネの体を傷つけたくないと思い攻撃を思い止まってしまう…だがアレクシスはそんなこと知るかと右腕から巨蟹の剣(サルタン)を放ち空間を切断する刃を放ち鏡花はそれを狼化した腕で叩きつけ壊す…が腕から血が飛び散る

 

耶倶矢「く!風を操る力で…地味なのよね…空気を操れば窒息死出来るけど…殺せないし」

 

夕弦「首肯、風は相手にとって決定打になりません…鏡花頼みです」

 

鏡花「……ええ…そう言えばさっきからあいつ…三人精霊がいるて言ってましたけど…二人しかいませんよね?…どう言うことでしょう?」

 

鏡花は二人に頼みの綱にされ自分もそれを理解してどうアカネを助けるか考える…その時アレクシスが言っていた【三人の精霊】と言う単語を思い出す…確かに夕弦と耶倶矢は精霊だが…この場には二人しか精霊がいない…なのに三人とはどう言うことだと鏡花が考えると耶倶矢と夕弦は「何言ってんのこいつ」と言う表情になる

 

耶倶矢「いや何ボケてんの…精霊てあんたの事でしょ?」

 

鏡花「はい?いやいや…何を言ってるんですか?私は狼に変身出来る普通の人間です」

 

夕弦「否定、それも人間ではありません、それに鏡花も夕弦と同じ精霊でしょう?」

 

鏡花「……へ?」

 

鏡花はこの二人が何を言っているのか分からなかった…自分が精霊?何言ってるんだこの二人は夕弦にも等々耶倶矢の厨二病が感染ったのか?と考えていると…ふと思い出す…確かこの世界に来る前に…綺麗な宝石が自分の体の中に入っていったような…そこまで思い出した時、鏡花の頭の中にある情報が入ってきた…それにまだ鏡花は気付かない

 

 

アンチ「これでトドメだ!」

 

アンチは全身の発光体から収束させた極太のビームを放ちオーブとジードを吹き飛ばす…吹き飛ばされたオーブとジードは鏡花達の方を見て巨大な右腕を確認して状況を理解する

 

ジード「おい!お前の創造主が危険な目にあってるけど助けなくていいのか?」

 

アンチ「知るか!俺はお前らを殺すために生まれた!お前らを殺す事が俺の使命なのだから!それ以外は全てどうでもいい!この世界も命がなくなったとて俺は…お前らを殺せればそれでいい!」

 

オーブ「…歪んでるな…なら!俺達がお前を倒して助ける……!」

 

アンチはアカネの事など心底どうでもいいようでオーブとジードを倒す事しか考えていない…それもその筈ジードとオーブを倒すためだけに生まれたのだ…こいつを止める方法はただ一つ、こいつを倒せばいい…それだけである、その為に二人は最強の姿へと変わる

 

オーブ「行くぞジード!」

 

ジード「はい!」

 

ガイはオーブオリジンのカードをオーブリングに入れてオーブカリバーを召喚し、ジードはベリアルとキングのカプセルをナックルに装着させる

 

【覚醒せよオーブオリジン!】

 

【我、王の名の下に!】

 

ガイ「これが本当の俺だ!」

 

リク「変えるぜ!運命!」

 

【ウルトラマンオーブ オーブオリジン!】

 

【ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター!】

 

二人のウルトラマンは光に包まれアンチは腕で目を隠す…光が収まるとオーブとジードは新たな姿へと変わっていた…スペシウムゼペリオンからティガの要素を消した様なオーブは右手に巨大な剣「オーブカリバー」を持ち、黄金の鎧とマントを着たウルトラマンキングに酷似したジードは右手に「キングソード」構えていた

 

アンチ「新しい姿に新しい武器だと!?小癪な真似を!!」

 

アンチはそんな姿になっても無駄だと突進するがジードはキングソードをアンチに向けて杖の先から王冠状のオーラから無数の矢を放つバルカンスパークルを放ちアンチは両腕をクロスさせてそれを防ぐ

 

アンチ「ぐぅおおお……!鬱陶しい!」

 

アンチは全身の発光体から光弾の弾幕を放つがオーブはオーブウォーターカリバーを自分達に展開し自分達を囲う様にして水の防壁が現れ光弾からオーブ達の身を守る

 

オーブ「オーブフレイムカリバー!」

 

ジード「スウィングスパークル!」

 

アンチ「ぬおおお!?」

 

オーブは円を描くことで巨大な火の輪を生み出し、それが回転してできる火の玉でアンチをその中に閉じ込めアンチが動けない間にジードはスウィングスパークルを放ちオーブはオーブカリバーを持ってアンチを斬り裂き火の玉が爆発しその後にスウィングスパークルがアンチを斬り裂きアンチは地面に倒れる

 

アンチ「おのれぇぇぇぇ!!まだ終わってないぞぉぉぉ!」

 

ジード「ブラザーズシールド」

 

オーブ「オーブグランドカリバー」

 

アンチは発光体から先程とは比べ物にならないほどの無数の光弾を放ち収束したビームも放つ、このままでは二人は大ダメージを喰らうだろう…だがジードは杖を天にかざすとジードの前にウルトラ6兄弟が現れウルトラサインとウルトラ文字が描かれた魔法陣が展開しその光弾の弾幕を全て防ぎ切る…そしてオーブが魔法陣が展開されたと同時に地面にオーブカリバーを刺して二つの光線が地を這い円を描くような動きでアンチに向かっていくがアンチは光弾を放つのに集中し過ぎて気づかずそのまま光線に命中しアンチは吹き飛ぶ

 

アンチ「がはぁぁ!?馬鹿な…この俺が…」

 

オーブ「オーブウインドカリバー!」

 

ジード「87(エイティセブン)フラッシャー!」

 

オーブはオーブカリバーを振るう事で巨大な竜巻を起こし、アンチを竜巻の中に入れて上空へ吹き飛ばしジードはキングソードにゾフィーのカプセルを入れて87フラッシャーを上空のアンチに放ちアンチは大爆発を起こし空から叫びながらオーブとジードに向かって落ちてくる

 

アンチ「オーブぅぅぅぅぅ!!ジードぅぅぅぅぅ!!」

 

アンチは光弾を発光体から放ち収束したビームも放つ…がオーブとジードは冷静に動きオーブは後ろに下がりジードはキングソードからスラッガースパークを放ち光弾とビームを斬り裂きアンチの胴体を斬り裂きアンチの体がひび割れる

 

アンチ「うおおおお!死ねぇぇぇ!」

 

オーブ「カリバーシールド」

 

アンチはビームを再び放つがオーブが今度は前に出てオーブカリバーからシールドを出してビームを防ぎそれを相手にぶつけてアンチは後ろへ吹き飛ぶ

 

オーブ「行くぞジード!」

 

ジード「はい!」

 

ガイはオーブカリバーをオーブリングに読み込み、ジードはジードライザーをキングソードにスキャンし三回左手をかざし、それぞれの必殺技の準備をする

 

【解き放て!オーブの力!】

 

【解放せよ!宇宙最強の力!】

 

オーブ「オーブスプリーム……カリバーぁぁぁぁ!」

 

ジード「ロイヤル………エンドぉぉぉ!!」

 

オーブは上空にオーブカリバーを円状に振ると虹色の光輪が出来、それをオーブカリバーが吸収するとアンチに向かって放ち、ジードも杖を上へ掲げエネルギーを溜めると左腕でクロスし杖から神々しい無数の金色の光線が放たれ、二つの必殺技に対応するべくアンチは収束したレーザーを放つが呆気なく押し切られ二つの光線がアンチに命中する

 

アンチ「馬鹿なぁぁぁ!!?ジード、オーブ…貴様らがぁぁ……!憎いぃぃぃ!!?」

 

アンチは恨みの言葉を残すと爆発を起こさず消滅し、オーブとジードは空へ飛び去る

 

 

アレクシス「どうしたのかね!精霊達!何処へ隠れた!縊り殺してやるぞ!」

 

アレクシスはその異形な右腕を掲げながら隠れた鏡花達を探す…鏡花達は隠れて無事に隠れて鏡花は先程二人が言っていた自分が精霊と言っていた二人に質問する

 

鏡花「まず…何故私が精霊だと?」

 

耶倶矢「直感…てのも違うわね…精霊同士だと「ああ、こいつ精霊だわ」て分かるみたいな…十香とかもそんな気配したし…最初会った時からこいつ精霊だなて分かってたのよ」

 

夕弦「疑問、それにしては全然精霊の力を使わないと思っていましたが…単に気づいていないだけなら納得です」

 

鏡花「いやいや!私は人間ですて!最初から狼に変身する力だけだし…精霊になるきっかけも…あ」

 

鏡花は二人の話を聞いて自分が精霊と言うのを否定しようとするとある事を思い出す、そう言えば自分がこの世界に来る前に…何か突然何か突然落ちてきたような…さっきもそれを思い出そうと…そう言えば前にアイクが霊結晶がどうのこうの…そこまで思い出した瞬間、鏡花の中に電撃が走る

 

鏡花「あ…あ…あぁぁぁ!!思い出しました!この世界に繋がるワームホールが出来る前に綺麗な宝石を拾ってそれが胸の中に!」

 

夕弦「指摘、それが霊結晶です!それなら琴里や二亜との話にも繋がります!人間から精霊へと変化させる石なのですから!」

 

耶倶矢「成る程ね…てじゃあ能力を使わなかったのは…自分が精霊て自覚がないからと未熟だから?」

 

鏡花「…あ、成る程…どうやって基本呼び出すんでしょう、天使て?…来いとかみたいな感じで呼び出すんですかね?」

 

鏡花が思い出した事で疑問が解決するが、鏡花の天使がどんな形か分からずよりいっそう頭を抱える……

 

耶倶矢「いやそんなことは思わずともよい…出て来いとか考えなくても使おうと思えば自然と出て来るものぞ?霊装も同じだ」

 

鏡花「…確かに…琴里さんはそれで暴走したんですから…こい、霊装に天使!」

 

鏡花がそう叫ぶと隠れている場所が光に包まれる…その光は太陽の如く光りアレクシスはそれを見るとそこに隠れているのかと右腕を伸ばす…すると目に見えない速さで何かが飛び出しその右腕の一部を切り裂く

 

アレクシス「何?!」

 

鏡花「ふう…体が軽いです…でもあんまり速いと酔いそう」

 

鏡花は白い和装を来ていつもの狼化した腕で空中に浮かびながらアレクシスを見下ろしていた…これが鏡花の天使と霊装、天使「燦爛正義(ウリエル)」に神威霊装・十一番である

 

アレクシス「等々姿を現したか精霊!縊り殺してやるぞ!」

 

鏡花「…なら私も少しばかり本気になりますね…私も使いこなせるかわかりませんが…どうです?」

 

アレクシス「!?…消えた!?違う速い!目に負えぬ速さだと!?」

 

鏡花はそう言うと一瞬で姿を消しアレクシスは鏡花を必死に探す…これが鏡花の天使 燦爛正義…能力は光と同じ速さで動ける…速さでは夕弦と耶倶矢すら上回り自身の拳もこれと同等、更に天候の支配も操れると言う応用型で高速で動いては氷の剣や風の刃を飛ばし臨界送りの右腕を切り刻む

 

アレクシス「くそ!触れれば終わりだ!」

 

アレクシスは鏡花の体の一部に触れれば自分の勝ちだと言い切るが鏡花は光の速さで動き、夕弦達が当らないところから風をアレクシスに叩きつけアレクシスは苛立つ

 

アレクシス「逃げるなぁぁぁ!!」

 

鏡花「ええなら…逃げませんよ」

 

アレクシス「!…馬鹿め本当に来るとは…臨界に消えろぉぉぉ!!」

 

アレクシスは近寄って来た鏡花をその右腕で触れようとするがその前に鏡花が作り出した黄金の剣に右腕が斬り裂かれる

 

アレクシス「ぬあああ!?馬鹿な…あり得ぬ!この右腕で…臨界に送れぬとは!?何故だ物質ですら臨界へと送る事が出来るのに!?」

 

鏡花「簡単です、私の天使は私の力も受けつぐ…私の狼の力は神秘をかき消す…つまりこの剣も神秘…臨界送り程度なら無効化できます…」

 

アレクシス「馬鹿な…おのれ精霊がぁぁ!準精霊の恨みを受け取るがいい!」

 

アレクシスは斬り落とされた右腕を再生しその手で押し潰そうとするが鏡花は光の速さでアレクシスの右腕を掻い潜り、アレクシスの頭上へ移動する、そして灼熱の炎を右腕から放出しそれが雷が迸る炎の剣の形になる…更に耶倶矢と夕弦が風を送り風が炎を包み火力が上がる…鏡花はその炎の剣を手に持つと自分の身の丈の十倍はある剣を持ってアレクシスの右腕に突進する

 

アレクシス「ま、まて!我を殺せばこの依代の娘も…」

 

鏡花「私の炎はあなた…怨念のみ浄化する…だから傷つかない!」

 

アレクシス「ば…馬鹿な!我はまだ!」

 

アレクシスは死にたくないとばかりに腕を動かし鏡花を狙うが鏡花は右腕に突っ込み右腕の先端から焼き切っていく…そして段々と炎で右腕が先の方から焼き尽くされアレクシスは悲痛な悲鳴を上げ鏡花は止めとばかりにアカネの右腕の奥にあった準精霊達の怨念の塊を切り裂く

 

アレクシス「ば…馬鹿なぁぁぁぁ!!?我等が怨念は……おのれぇぇぇ精霊め!失敗作の事などお前らは目を逸らすのか!未来永劫呪ってや…」

 

アレクシス…いな準精霊の怨念はそこまで言って事切れる…そしてアカネは怨念から解放されてドサッと地面に倒れこむ…鏡花も初めて精霊の力を使ったからか、天使と霊装を解除して耶倶矢と夕弦と共にアカネに近寄る

 

鏡花「無事ですか!アカネさん!?」

 

アカネ「……ああ…うん、そうだね」

 

耶倶矢「もう良かった!…は!…くく、心配させよって我がソウルメイトよ!この罪は重いぞ、何時間もカラオケに付き合ってもらう!」

 

夕弦「安心、ホッとしました…アカネは操られていただけですし、誰も怒らないと思いますよ」

 

鏡花達はアカネが無事で喜び、アカネはアレクシスに操られていただけだから同情の余地はあると鏡花達は笑いかけ、アカネと何して遊ぼうかと考えいると神無が険しい顔で近寄ってくる

 

鏡花「……神無?」

 

耶倶矢「何よ?言っておくけどアカネを殺すとか言ったらぶん殴るわよ?」

 

神無「…そんな事しないさ…何せもう死に向かう被害者にそんな事はしない」

 

夕弦「……え?」

 

耶倶矢がもし神無がアカネを殺す気ならぶん殴ると脅すと神無は頭を振る…そしてもうアカネは死ぬと言うと夕弦は何時ものように最初に二字熟語をつけるのを忘れる程神無の言った言葉の意味を理解しようとする

 

鏡花「……冗談でも怒りますよ?」

 

神無「冗談じゃない…彼女は死ぬよ、もう怨念に取り込まれて寿命も奪われて…あと数分の命…虚しいな」

 

アカネ「…バレてたかぁ…」

 

耶倶矢「嘘…嘘だ!何死のうとしてるの!?まだあたし達何もしてないじゃん!ねぇ!そうだ神無なら助けられるでしょ!?」

 

鏡花は僅かに怒気を込めて神無に言うが神無は冗談でないと言いアカネは笑って肯定する、それを耶倶矢は信じきれず神無に助けるよう言うが…

 

神無「無理だ…もう手遅れ…アイーシャなら助けられたかもしれない…でもな無理なんだよ…魔王は全能じゃない」

 

アカネ「だよね、知ってるよ…あはは…信用してたお婆ちゃんは死んで…人間を恨む日々…何しに生まれてきたんだろう…私…」

 

鏡花「…アカネ…」

 

アカネ「でも嬉しかった、初めて友達が出来て…マリーゴールドの髪飾り…マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」…全部私に当てはまる言葉だった…でもマリーゴールドにはこんな花言葉がある…「生命の輝き」「変わらぬ愛」…最期に…貴女達に会えて良かった…」

 

アカネはそう言うと体が光り始め体が消え始める…

 

アカネ「最期に言わせて…貴女達に出会えて良かった…貴女達に出逢えて…幸せだった…ありがとう…私は…貴女達に出会うために…生まれて…きたのかも…ね」

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「「「…アカネ…」」」

 

アカネはそう一言残すと光となって右腕だけ残して消える…鏡花達は光を掴もうとして手に触れた瞬間消えて、アカネの右腕を見て泣き崩れる

 

神無「……やはり僕は誰も救えないようだな…」

 

神無はそう切なげにアカネの右腕を見た後顔を上げる

 

神無「で、見てるんだろ?出てこいよ、【ハンニバル・チャウ】」

 

「お?バレてた?下らねえ茶番を見てやってたんだよ!」

 

神無が大声を上げて叫ぶと空から誰かが降ってきた…サングラスをかけ、黄金の靴を履いた男性だ…この男こそ魔王 ハンニバル・チャウ

 

ハンニバル「下らねえ茶番楽しかったぜ?あの娘の御涙頂戴は見ものだったなぁ…」

 

耶倶矢「貴様…もう一回言ってみろ…殺すぞ!」

 

ハンニバル「あ?誰に口きいてんだ小娘?」

 

ハンニバルは先程のアカネのやりとりを見ていたようで笑いながら面白おかしくいい、三人は怒りに駆られるがハンニバルは直後殺気を全開し鏡花達は黙ってしまう…まるで神無と対峙しているかのような…そんな感じだ

 

ハンニバル「さて…外野が黙った事だしよぉ〜先輩、死んでもらうぜ?あんたが弱るのを待ってたんだよ!ずっとな!」

 

神無「屑が……」

 

ハンニバルはニヤニヤ笑いながら神無に歩み寄り聖句を唱える

 

ハンニバル「我は世界を破壊し創造し再生する者、我に跪け、我に逆らうものは死ぬがよい」

 

ハンニバルが聖句を唱え終わるとハンニバルの体から四本の腕が生え、ハンニバルは下の方に生えた腕きトリシューラとヴァジュラを持ち上の方の腕にはピナーカと弓を…そして炎のマントを着込み、更に黄金の鎧を纏う…その姿はまさに魔王…神無の魔術とは比べ物にならない程の呪力に士道達は本能的に恐怖に駆られる…これが弱体化していない魔王の覇気なのだ

 

ハンニバル「さあ…さっさと死ねよ老いぼれ」

 

ハンニバルはそう挑発するともう攻撃する力も残っていない神無にトリシューラを向けて殺す為に一歩一歩歩み寄っていく…神無はそれを歯軋りすることしか出来ない…その光景を遠くから見ていたゲファレナーは満足げに微笑んでいた

 

 




今回は短めで怪獣説明が無い…本当にダメですな僕…別作品とはいえ三回連続投稿は疲れたよ…

多分次回は新章に入って数話を使ってメビウスがどうしてこの世界に現れたのかを説明したいと思っています…これが分岐点、アイクさん達の性格の変わりようも全てメビウスの仕業だったのです…まああくまで予定ですが…

二亜「私の出番まだ?」

メビウス(過去編)が終わってからですよ。四糸乃ちゃんや狂三さんの活躍や士道君の本格的な参戦も新章からです

二亜「まあいいや…中途半端な章の終わり方だけどいいの?」

この方が次回はどうなる?て気になるかもですし…何よりハンニバルと神無君(弱体)の戦いは今の段階…多分この話の続きが出てもどう逃げるか?て話になると思います

二亜「あっそ…じゃあ読者の皆、次回は少し時間が空くかもしれないけど待っててね!このアホ作者新作に力入れてるから…多分この作品も書き続けるよ…ただ作者が迷走してるせいで遅れるかも…一番この小説が描くのが難しいんだよね…」

そうですが…頑張りますので新章をお楽しみに!そしてメビウス編が終わり次第この続きを書くのでご了承を!ではまた次回


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第二章メビウス・レザレクション
外伝一話メビウス


今回から新章&外伝がスタート、メビウスがどうしてこの世界に来たのか分かります!ではどうぞ


ハヌマーン「離せ!時代が狂う!?俺はゲファレナー様のいる時間に行かねば!」

 

メビウス「逃さない!ここでお前を倒す!」

 

メビウスはハヌマーンとの戦いの最中にハヌマーンが異空間を作り逃げようとした所をハヌマーンを抑え込みハヌマーンと共に異次元空間に乗り込んでしまったのだ

 

ハヌマーン「ええい邪魔だ!」

 

メビウス「セァ!?」

 

ハヌマーンはメビウスを蹴り飛ばし異次元の出口に逃げ込みメビウスもそこに入り込む…出口からメビウスが現れると異次元の出口も消え、そこには綺麗な光景…恐らくはユーラシア大陸の何処かだろう…つまり地球と理解しメビウスは人間の姿になる…近くにハヌマーンの姿はない…姿を隠したのか別の場所に消えたのか…メビウス…この姿では「ヒビノ ミライ」はここは何処の地球なのかと疑問に思っていると…遠くから悲鳴が聞こえた

 

ミライ「!…今の声は…?」

 

今の声は遠くから聞こえ、普通の人間ならば聞こえない距離…10キロも離れているだろう…だがメビウスは正義のヒーロー、どんな小さな悲鳴でも聞き逃さない…メビウスは光の速さで走り、悲鳴の場所へと向かう

 

その場所は阿鼻叫喚地獄と言っても過言ではないだろう、山奥の隠れ里…そこには神秘のエネルギー「マナ」を扱う魔術師達が隠れ住んでいた…彼等は人間に人智を超えるマナを扱っていた為に迫害されここに逃げ延びた…平和に暮らすつもりだった…がそれを人間は許しはしない

 

「いたぞ化物どもの子供だ!殺せ!」

 

エリオット「!不味い!エレン!カレン!アイク!逃げるぞ!」

 

エレン「は…はい!」

 

アイク「…………」

 

10代くらいの男女四人は銃や剣を持った大人達から必死に逃げる、金髪の少年の名はエリオット・ボールドウィン・ウッドマン…後の精霊を保護する組織ラトラスクのリーダーであり、銀髪の少年はアイザック・レイ・ペラム・ウェストコット、後のDEM社の社長、銀髪の二人の少女はエレン・ミナ・メイザースとカレン・ミナ・メイザース…後のアイクとエリオットのそれぞれ腹心である双子の姉妹だ

 

「化け物は殺せ!悪魔の子め!」

 

エリオット「何だよ…俺達が何をしたて言うんだよ…ただ平和に暮らしてた…それだけなのに…お前らの方が化物だ!」

 

魔術師狩りをしていた大人達に複数のエリオット達の仲間が殺されたが殺した奴等には罪悪感はない…何せ化け物を殺してもいいと考える人間達なのだから…皮肉な事に隠れ棲んで平和に生きようとしていた魔術師を血眼で殺す殺人鬼(人間)と言う構造になっていた…そんな人間達を見て吐き捨てるエリオットにそんな人間達を無表情で見つめるアイク、そして怯えて泣き噦る姉妹…そんな中カレンが蹴躓いて倒れる

 

カレン「!?…痛いよぉ…エリオット…」

 

エリオット「!カレン!」

 

アイク「……!エリオット!」

 

エリオットはカレンの方に駆け出し転んだカレンを助ける…だが近づいてきた大人がハンマーを振り上げエリオットに振り落とす…それに気づいたエリオットはカレンだけでも守ろうとカレンを庇う…アイクがエリオットに近づこうとするが間に合わない…

 

エリオット「…アイク…後は頼んだ…」

 

エリオットはそう言うと目を瞑り自分を殺すであろうハンマーの一撃を待つ…がこない…恐る恐る目を開けるとそのハンマーを片手だけで押さえつける青年の姿があった

 

「何!?」

 

ミライ「弱い者イジメはやめて下さい!子供を殺そうとするなんて…同じ人間なのに!」

 

「くそ!こいつも化物か!?やっちゃまえ!」

 

ミライ「……逃げますよ君達!」

 

エリオット「ちょ!?」

 

カレン「ええ??!」

 

ミライはエリオットとカレンを両肩に担ぐと光の速さでエレンとアイクの近くに現れ二人を両手で掴む

 

ミライ「舌を噛まないように気をつけて!ここから逃げます!」

 

「「「「いや、ちょ…速いて!?」」」」

 

「な……は!追え!」

 

ミライはそういうが早いか光の速度で大地をかけエリオット達は世界が早送りで動いてるのではと錯覚するほどの速さでミライが動いている為目を回す…エレンに至ってはもう気絶している…それを見て慌てて追いかけようとするがもうミライ達の姿は見えなくなっていた

 

 

大人達から逃げ切れたミライ達は子供達をエリオット達が住んでいた村が遠くでも見える山の中で降ろすと安否を確認する

 

ミライ「無事ですか?」

 

エリオット「おえっ…ちょ喋らせないで…気持ち悪…」

 

エレン「あ…死んだ両親が見えてきました、こっちにおいでて…」

 

カレン「お姉ちゃんそれは死後の世界!?戻ってきて!色んな意味で!」

 

アイク「……もう人間が出していい速度ではない…」

 

エリオットは口から汚物を吐き、エレンは死んだ両親が手招きしている姿を幻覚で見えカレンは元に戻そうと姉の頭を叩きまくり、アイクに至ってはミライの速さに困惑する始末…するとミライがエリオット達に頭を下げる

 

ミライ「すみません…僕が早く来ていれば…君達以外の人間も助けれたのに…本当にすみません…」

 

エリオット「…いや俺達を助けてくれてありがとうございます…確かに皆死んじゃったけど…貴方が来なかったら俺は死んでいた…もしかしたらカレンも…」

 

エレン「い、妹を助けてくれて感謝します」

 

カレン「あ、ありがとうございます!」

 

ミライ「そうですか…あ、名前を聞いてもいいですか?」

 

ミライはエリオット達が感謝の意を示すと笑いながら名前を聞く

 

エリオット「俺はエリオット・ボールドウィン・ウッドマン…さっき助けてくれたのはカレン・ミナ・メイザース…」

 

エレン「私はその姉のエレン、いつか最強の魔術師になると「おい馬鹿言うな!」きゃん!?」

 

アイク「…アイザック…アイザック・レイ・ペラム・ウェストコット…アイクでいい」

 

ミライ「いい名前ですね…僕はミライ、ヒビノ ミライです」

 

それぞれ自己紹介した後アイクはゆっくりと村を見て無表情で笑う

 

アイク「エリオット…見ろよ…人間達は僕達が人間じゃないて理由だけで殺したよ…なら僕達もやってもいいんじゃないか?」

 

エリオット「アイク…」

 

アイク「僕達で作ろう、魔術師だけの世界を、そして今度は僕らの番だ、僕達を迫害し滅ぼそうとしてきた人間と同じように今度は自分たちが彼らに絶望を与える番だ…」

 

アイクは無表情ながらも何処か高揚しているアイクの口調に全員が絶句する…そんな中ミライだけがアイクに近づく

 

ミライ「いけません、暴力を暴力で返しては…確かに人間達は貴方達の仲間を殺しました…でもだからと言って貴方達がそれをしてはいけません、貴方達がすればまた人間達と仕返します、それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンです」

 

アイク「…貴方に何がわかる?助けてくれたことは感謝しているが…貴方は人間だろう?僕ら魔術師の何がわかる」

 

ミライ「分かりません、ですが貴方が復讐ではなく、自分の為に人間を迫害しようとしているのは分かります」

 

アイク「………!?」

 

アイクは驚いたまさか、自分が仲間を死んだことをなんとも思っておらず自分の趣味…いわば歪んだ性癖である他者の不幸を見ると興奮する性格を一発で見抜くとは思えなかった

 

ミライ「僕は知っています、人間の醜さを…僕は何度もそれを見て来た、助けても僕を非難する記者、手の平を返す市民…でも彼等は…人間は最後まで僕を信じてくれた、だから僕は信じます!今は分かり得なくても…きっといつかは分かり合えるはずです!メイツ星人もそうでした!だから僕は信じます!」

 

エリオット「…だが人間達は化け物…魔術師とわかり合うことはないだろう…貴方が言っている通りになるとは限らない」

 

アイクにそう語り開けるミライにエリオットが信じられないとミライに言うとミライは微笑んで自分の兄から聞いた言葉を言う

 

ミライ「僕の兄から聞いた言葉があります『やさしさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと』…この言葉の意味がわかりますか?裏切られるかもしれない、けれど優しい心と助け合う気持ちを忘れないでほしい…そう意味なんです」

 

カレン「……いい言葉ですね…」

 

ミライ「はい!僕の自慢の兄の一人の言葉です!」

 

エレン「…兄の一人?」

 

ミライが自分の兄…エースが言った言葉を言うとカレンがいい言葉だと笑いかける…ミライも笑う…するとエリオット達の村からこの世の者とは思えない叫び声が聞こえて来た

 

ーーーギャバァァァァァ!ーーー

 

「うわあぁぁぁぁ怪物だぁぁ!」

 

エリオット「!?…な…んだよ…あれ?」

 

ミライ「……宇宙斬鉄怪獣…ディノゾール!?何故ここに!?」

 

現れたのはかつてミライが戦ったこともある怪獣、宇宙斬鉄怪獣ディノゾール…ディノゾールは咆哮すると宇宙空間では水素を取り込む為に使う舌「断層スクープテイザー」で近くの山を斬り裂き、ディノゾールの足元で騒ぐ人間達を踏み潰し、背中から爆発性の高い流体焼夷弾『融合ハイドロプロパルサー』を放ち村を完全に焼き滅ぼし人間達も魔術師狩りをしていた人間も焼き尽くす

 

ーーーギャバァァァァァ!ーーー

 

エレン「ば、化け物…あんなの…勝てるわけない…」

 

エリオット「俺達が化物なら…あいつはなんて言うんだよ…」

 

エリオット達はディノゾールの恐ろしさに怯える…あの人間達をものの数秒で倒し、山ですら豆腐を切るように切る…あんなのを化物と呼ばずしてなんと呼ぶ…エリオット達は逃げようとするが恐怖で足がすくんで動こない…すると融合ハイドロプロパルサーを背中から放ちエリオット達の方に飛んでくる…もう逃げられないそう思って死を覚悟するがミライが片手を広げると光の盾が現れ融合ハイドロプロパルサーを防ぐ

 

エリオット「み、ミライさん?」

 

ミライ「先ほど言いましたよね?人間である貴方には分からないて…僕も分かるんです…人間じゃなくて、人間達に疑われたことがあるから…」

 

エレン「え?」

 

ミライ「これが僕の本当の姿です!…メビウース!」

 

ミライが左腕に赤い宝石がついたブレスレットを召喚すると中央にあるその赤い宝石…トラックボール型のクリスタルサークルを手をかざして回転させ左腕を空に向かって突き上げるとミライは光に包まれエリオット達は目を塞ぐ…すると暴れていたディノゾールが何者かによって蹴り倒される

 

ーーーギャバァァァァァ!?ーーー

 

カレン「……大きな神様?」

 

カレンが見たそのディノゾールを蹴り倒した者は巨人…神にすら見えるその存在の名前は「ウルトラマン メビウス」、ウルトラ兄弟の一人である

 

メビウス「セエァ!」

 

ーーーギャバァァァァァ!!ーーー

 

ディノゾールは自分の邪魔をしたメビウスに激しく怒り背中を向いて融合ハイドロプロパルサーを放とうとするが先にメビウスが手から光弾を放ち背中の発射口を破壊する、そして手から光の剣「メビュームブレード」を作り出しディノゾールの断層スクープテイザーを斬り裂きディノゾールを無力化する

 

エリオット「あの化け物を一瞬で!」

 

メビウス「セヤァ!」

 

メビウスはウルトラ兄弟の1人でありあの暗黒の皇帝を倒したウルトラマンである、ディノゾール一体如きに遅れはとらない…があくまで一体であるが…メビウスがトドメに光線を放とうとするとメビウスの背中に火球が当たる

 

メビウス「セヤァ!?」

 

ーーーギャバァァァァァ!!ーーー

 

ーーーギャバァァァァァ!!ーーー

 

ーーーギャバ?…ギャバァァァァァ!ーーー

 

カレン「な、仲間が来た」

 

なんと上空からディノゾールが新たに二体現れる…彼等は仲間でありメビウスを殺すために散々虐げられた仲間の仇を討ちに来たのだ…これは流石のメビウスもキツイだろう

 

エリオット「も、もうダメだ…負ける」

 

全員が諦めかけるがメビウスは平然と三体のディノゾールに立ち向かう

 

メビウス「僕は諦めない…最後まで!」

 

メビウスはそう言うとメビュームブレードを更に力を込め強度を増しディノゾールに高速で接近しディノゾールは断層スクープテイザーで斬り裂こうとするがメビウスはメビュームブレードでそれすら斬り裂きディノゾールの頭部を胴体から切り落とし、ディノゾールの頭部が地面に落ち残ったディノゾールの身体も地面に倒れる

 

ーーーギャバァァァァァ!?ーーー

 

ーーーギャバァァァァァ!?ーー

 

ディノゾール二体は仲間が一瞬でやられたことに驚き、ディノゾールの一体が背中を向けて融合ハイドロプロパルサーを放とうとするがメビウスがメビュームスラッシュを素早く放ち背中を破壊し、その隙にメビウスは近づく

 

メビウス「ライトニングカウンター・ゼロ!」

 

メビウスブレスのクリスタルサークルを回転させてエネルギーを発生させ、プラズマ電撃を纏った左腕を引き、腕を正拳突きのように至近距離で突き出すライトニングカウンター・ゼロを放ちディノゾールに放ちディノゾールは爆発に巻き込まれ消滅する…残ったのはもう既に手負いのディノゾールのみ

 

ーーーギャバァァァァァ!!?ーーー

 

メビウス「逃さない!」

 

ディノゾールは死にたくないとばかりに空を飛び逃げだすディノゾールを見てメビウスはメビウスブレスのエネルギーを解放し腕を十字に組んで放つメビュームシュートを空へと逃げるディノゾールに当てディノゾールは爆散する

 

メビウス「……………」

 

メビウスはエリオット達の方を見て、無事と分かると空へ向かって飛び去っていく…それをエリオット達はただ呆然として見ていた

 

メビウス(……元の世界に戻る方法が分からない…次元を超えることもできなそうだ…それにこの世界にも怪獣がいるとなると…暫くはこの世界にとどまった方がいいのかもしれない…まずはハヌマーンを探さなければ)

 

メビウスはそう考えると適当な所で降りて人間体になり暫くこの世界にいることにして取り敢えずカレー屋がないかどうか探しにいく…一方エリオット達は先程のメビウスの戦いを見てなんと言っていいか分からない気持ちになっていた

 

エリオット「…ミライさん…凄いなあんな化け物三体を一瞬で倒すなんて……」

 

アイク「…あれだ…」

 

エレン「…アイク?」

 

エリオットは純粋にメビウスの凄さを目の当たりにして驚いていたがアイクは別の所に注目していた…

 

アイク「素晴らしい力だよ!あれがあれば…エリオット!エレン!カレン僕達で…あの力を再現しよう!」

 

エリオット「あ、アイク?如何したんだいきなり」

 

アイク「素晴らしい…あの力は!あの力の前では魔術師も人間以下だ…!あの力を僕達で再現しよう!」

 

カレン「どうやって…?」

 

アイクは何かに取り憑かれたの様に叫びエリオット達が困惑する中アイクは笑顔で答える

 

アイク「この土地の霊脈を使えばマナで出来た生命体を作れる!そうだな…仮に精霊と呼ぶ事にして…あの力の完全再現は難しいかもしれない!でも…そうすればもっと効率良く人間達の恐怖が見れる…他者の恐怖が!」

 

エリオット「アイク……」

 

アイクはそう言うと自分の目的のために笑う…この時はアイクはミライの言葉が届いていなかった…そしてこれが分岐点となった、後に彼らはウルトラマンの力を元にして生み出す生命体…後に原初の精霊と呼ばれる精霊を生み出し…そしてそれがメビウスが死んでしまう結果を生み出す事を彼らは知らない…もしミライの言葉がアイクに届いていれば…何か変わっていたかもしれない…だが…もう既に歯車は動き始めていた

 

 

 

 




【宇宙斬鉄怪獣ディノゾール】
身長 77メートル 体重 5万トン
必殺技断層スクープテイザー
メビウスが最初に戦った敵にして何話も出て来た何気に優遇されてた怪獣、エリオット達の村を蹂躙した後、メビウスに追い詰められるが二体追加で現れ、三体でメビウスを倒そうとするがメビウスに簡単に倒された

最初の敵はやはりディノゾール、しかも複数体…でもメビウスは強かった…まあ仕方ないよね、そして消えたハヌマーン…この世界では精霊誕生はメビウスがきっかけと言う…これが全ての始まり…次回はメビウスと彼女の出会いです


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外伝二話始原の精霊

等々あの子が登場、ではどうぞ


ミライ「おじさん何時ものカレー大盛りで!」

 

「あいよ!兄ちゃん朝昼夜毎日ここでカレー食べるけど飽きないの?」

 

ミライ「?飽きる?何でです?カレーが飽きるなんてあり得ません、カレーこそが地球人が生み出した最高傑作の料理です」

 

「兄ちゃんぐらいだよ?そんなこと言うのは…まあ食べてくれるならこっちも嬉しいしそんなに嬉しそうに食べてくれておいちゃんも嬉しいよ!」

 

ミライはもう十年以上この地球に滞在していた、時々来る怪獣を倒しては色々なカレー屋でカレーを食べて過ごしていた…、ミライは街を転々としては人助けをして滞在している町ではヒーロー扱いを受けその町の治安が良くなっているのだが本人はそれに気づいていない

 

ミライ(…時々怪獣が来る以外は平和だけど…何処かにハヌマーンの気配がする…急ぎで探さないと…)

 

ミライ「ご馳走様です!また来ますね!」

 

「はいよ!またご贔屓にね!」

 

ミライは一瞬でカレーを食べ終わり店を出る…そこで今日も平和だなぁ…とミライが微笑んでいると…急に悪寒が体を走り、ミライはハッと振り返る…そしてその莫大なエネルギーの流れに気づく

 

ミライ(なんだこのエネルギーは…?この莫大なエネルギー…怪獣じゃない…でも…これは不味い)

 

ミライは一瞬で光の速さで動き、異変が起きている場所まで走る…そのミライが異変を感じ取った場所には、青年の姿になったアイクとエリオット、エレン、カレンが何かの術式が描かれた魔法陣に魔道具が置かれ何かを生み出そうとしていた

 

アイク「これで…生まれるぞ…世界を書き換えるために生み出される超越生命体が!」

 

アイクは今にもマナから誕生する超越生命体を前に興奮していた…あれ以来アイクは自分の性癖を隠そうともせず、精霊と仮定した存在を生み出すことに夢中になり、等々それを召喚することにした…その光景を他の三人は複雑な表情でアイクは見ていた

 

カレン「エ、エリオット…?本当にいいのかな?」

 

エリオット「……誕生の時に起こる空間震なら護符で防げる…まあユーラシア大陸は壊滅するがな…」

 

カレン「ち、違うよ……私が言いたいのは…」

 

エリオット「……分かっている…こんなことをしていいのかだろ?…俺だって…したくない…がアイクを裏切るわけにもいかない」

 

エリオットとカレンはそう呟いた後儀式の成功を祈る…そしてマナのエネルギーが高まり今にも誕生しそうになったその時

 

ミライ「君達!何をしているんだ!」

 

エレン「……貴方は…!?」

 

アイク「…ほう?これはいい、久しぶりですミライさん」

 

ミライが息を吐きながら漸くこの場にたどり着き、エレンはミライの姿を見て驚き、エリオットとカレンも同じ表情だ…まさかあの時助けてくれた青年が未だ歳をとっていないとは思わなかったのだろう…だがアイクはミライを見て笑う

 

アイク「見てください…この超越生命体…その名も精霊…!貴方の巨人の力を…美しい光を元に生み出したんですよ」

 

ミライ「……ウルトラマンの力を……?やめるんだ!誰もウルトラマンの力を使いこなすことはできない…あのヤプールでさえ完全再現は無理だったんだ…やめるんだ!」

 

アイク「そうはいきません!それが僕の願望、この力を人間達に見せつければ…人間は恐怖で怯える!その顔を見たい!」

 

ミライ「……それよりも言いたいことがある」

 

アイクにミライはウルトラマンの力を使いこなせないと強い声で言うがアイクには届かない…だがミライは一番気になっていたことをアイク達に言う

 

ミライ「………君達は…誰?」

 

エリオット・エレン・カレン「「「忘れてる!?」」」

 

アイク「……あの三体の化け物から貴方が助けてくれた子供達ですよ…」

 

ミライ「……!ああ!アイク君とエレンちゃんにカレンちゃん、エリオット君か!忘れてたよ…ゴメン!」

 

ミライは少年時代とはすっかり変わっていたアイク達の顔を忘れ三人が転ぶとアイクが少し呆れた目でミライを見る

 

ミライ「ごめんごめん…!すっかり忘れてたよ、人間は成長するのが早いてことを…僕らの種族は18,000歳でこの星で言う高校生だから…いやぁ歳はとりたくないなぁ、地球に来るのは二万年近く来てなかったから…」

 

エレン「……貴方は何歳なんです?」

 

ミライ「て!それどころじゃないよ!そんな危ないことはやめるんだ!」

 

アイク「やめませんよ…それにもう誕生しますから…」

 

ミライはテヘヘと言うと、急に真面目な顔になりやめるんだと叫ぶが時既に遅し、マナが集まり周囲の空間が震える…これが空間震だ…これ程の大きさなら…ユーラシア大陸を一瞬で消し飛ばすだろう

 

アイク「さあ!誕生の産声を上げよう!ユーラシア大陸を滅ぼして!さあ控えろ人類!神の降臨だ!」

 

ミライ「……そんな事はさせない!」

 

アイクは原初の精霊の誕生の瞬間が始まると知り大喜びするがメビウスがそのエネルギーの前に達メビウスブレスを展開し周囲に結界を張る…それで空間震を防ぐ気だ…そして周囲が眩しい光に包まれる…空間震、護符がある4人は無事だがミライにはそんなものはない…空間震が終わり、アイク達はミライはもう死んだと思っていると…ミライは五体満足で平然とその場に立っていた…

 

エリオット「…あの威力を至近距離で食らっても…無傷…しかもユーラシア大陸ごと守って…?規格外だ…」

 

アイク「……くく…やはり貴方は僕の予想を超えてくる…だがこれで終わりだ…もう神は誕生した!」

 

ミライ「……これが…」

 

ミライが見たその先には…光を纏った少女が空に浮かんでいた…全裸の少女を見てエリオット達は目を逸らす中、ミライだけはその少女を眺めていた…正確にはその少女から放たれる…莫大なエネルギーにだ…これだけのエネルギー…まるで無限…いや実際無限なのだろう…この子がもし光の国にいればプラズマスパークのエネルギーを軽く凌駕しもっと光の国は発展していたかもしれない…ミライはこの少女が危険と思うと同時に美しいと思った

 

アイク「さあ…その子を渡して下さい」

 

ミライ「……断る、この子を悪用するわけにはいかない」

 

アイク「……そうですか、エリオット、エレン…やれ」

 

ミライはアイクの言葉を断るとアイクは指を鳴らし世界最強の魔術師であるエリオットとその次に強いエレンをミライの前に立たせる…無理矢理にでも奪い取るつもりだろう

 

エリオット「すみませんがその子は…渡してもらいます」

 

エレン「…すみません」

 

ミライ「そうですか……シェア!」

 

ミライはその2人の覚悟を見た後、人間は成長するんだと再確認しメビウスブレスから光弾を放ち地面に当て砂煙を起こさせてその少女を抱えてミライはその場から逃げ去る

 

アイク「……追え」

 

アイクはそう言うとエリオットとエレンはミライを追いかける…途中でエレンがへばって倒れて、エリオットが背中に背負ったせいで見失った

 

 

ミライ「ここまで来れば…大丈夫だろう…目を覚まして」

 

少女「……う?」

 

ミライ「良かった…無事かい?自分のことは分かる?」

 

少女「……………………………」

 

ミライは光の速さで走った後、廃れた小屋に入り、直ぐに少女の服を街で買って来てミライが着替えさせた…全裸のままではいけないと思うところまではいいのだがミライが自分で服を着替えさせるのはアウトだと思うがメビウスは純粋かつそこまで気づいていないのでセーフだろう…ミライは少女に呼びかけ少女が目を覚ますと自分のことはわかるかと言うが少女は首を傾げたまま動かない、丸で何も知らない赤子…実際赤子なのだろう、今しがた産まれたばかりなのだから

 

ミライ「……やっぱり…セブン兄さんに子育てのことを聞いておくべきだったかな…あ、セブン兄さんは子育てしてないか…あぁ…どうしよう」

 

「………………?」

 

ミライ「う〜……そうだ!」

 

ミライはセブンに子育てのことを聞いておこうと思ったがセブンが子育てしていないことを思い出し如何すればいいのか途方に暮れる…それを精霊は首を傾げて見ている…するとメビウスは何か思いついたのか小屋から出て10分後にすぐ戻って来た…手に本やペン、ノートを持って…これらは今までメビウスが不本意ながらも強盗を捕まえたり、人助けをして他者からもらったお金だ…自分はカレー代にしか使っていなかったがこの子に勉強を教える為に教材を買ってきたのだ

 

「………………?」

 

ミライ「これはノート、これはペン…80兄さんの代理で学校の教師をしてて良かった…読み書きくらいは出来るから…じゃあ教えるよ」

 

「……………………(コクッ)」

 

精霊はミライの言葉に理解していないが頷きミライは80に習った通りに精霊に時の読み書きや発音の練習をさせる…その時ミライは一年くらいかければ文字の読み書きとか発音ができるかなぁ〜と軽く考え、夜になるとカレーを買って来て精霊にスプーンの使い方を教えて食べた後寝る…精霊は寝ることなくボーとしていたがふっと何か思いついたかのように本を手に取り月の薄明かりで本を読んだり文字を書いたりする…そして翌日

 

「起きて……起きて…」

 

ミライ「ん……?え!?喋ってる!?」

 

「……ん、喋れる」

 

何と精霊はたった1日勉強しただけで完全に発音できる様になり文字の読み書きもできる様になっていた…ある意味ミライよりも喋れる様になっていたかもしれない…ミライはそれに驚いていた

 

「…持ってきた本…全部読んだ…全部覚えた…次は何するの…?」

 

ミライ「そっか……じゃあ次は…いや、待ってそう言えば君名前がないな…」

 

「?…名前?」

 

ミライはこの少女(精霊)に名前がなかったことを思い出し目を瞑って彼女の名前を思案する…そして思いついたのか目を開ける

 

ミライ「うん…そうだな…今日は…30日…そうだ!澪…てどうかな!」

 

澪「みお……うん!それでいい!」

 

ミライ「そっか良かった!僕はヒビノ ミライ…本当の名前はメビウス…宜しくね澪ちゃん」

 

澪「うん、メビウス!」

 

澪はそう言って笑うとミライも笑う…そしてミライは街に出て色々な本を買うと澪に教える…驚く事に数学を教えるとそれだけで難しい問題も楽々解いてしまい、気まぐれにメビウスが買ってきたヴァイオリンに至ってはプロ級の腕前を見せつける…正に神童…いやそれすら生温い…全知全能の神とでも言うべき澪の才能にメビウスはもしこの子が悪用されたらと心配すると同時にその素晴らしい才能を賞賛していた

 

ミライ(…この子は…凄い…もしこの子が普通の人間なら…世界を変えかねない……もしこの子が悪用されると世界が終わりかねないが…平和の為に使えば…もしかしたら…)

 

澪「ねえねえミライ!次は何するの!?」

 

ミライ「そうだねぇ…次は…」

 

ミライに澪が次は何をするのかと朗らかな笑顔で言うと、ミライも何か答えようとした時爆音が聞こえ二人が振り返ると、そこには首のなくなったディノゾールが立っていた

 

ミライ「ディノゾール!?…まさか何年もかけて蘇ったのか!?」

 

そう、あの時メビウスが倒した三体のうち一体は首を切り落とされただけで、何年もかかって復活(リバース)して動き出したのだ…そしてディノゾールは自分からこけると極性を反転させ(リバース)二つの尻尾を体内に入れる…そして体内から尻尾が頭部に進化し二本の首が生えた

 

ーーーギャバァァァァァ!ギャバァァァァァ!ーーー

 

ミライ「ディノゾール……リバース…!」

 

ディノゾールリバースは二本の断層スクープテイザーを操り山を同時に二つ斬り裂き、背中から融合ハイドロプロパルサーを放ち地面を焼き尽くす…丸で悪夢の様な光景を見て澪が怯えるとミライは澪の頭を撫でる

 

ミライ「……ここで待ってるんだよ…僕はあいつを倒すから」

 

澪「ミライ……?」

 

ミライは左腕にメビウスブレスを出現させサークルを回転させて腕を突き上げる

 

ミライ「メビウース!」

 

ーーーギャバァァァァァ!?ギャバァァァァァ!ーーー

 

ディノゾールリバースの目の前にメビウスが現れ、ディノゾールリバースは自分をかつて殺した奴と分かると憎しみの咆哮をし断層スクープテイザーでメビウスに斬りかかるがメビウスはそれを後ろへ向けて回転して避ける

 

メビウス「セヤァ!」

 

メビウスはメビュームスラッシュを放ち断層スクープテイザーを斬り裂こうとするが逆にディノゾールリバースはメビュームスラッシュを斬り裂きメビウスの体に鞭の如く断層スクープテイザーを打ち付ける

 

メビウス「く……はぁ!」

 

ーーーギャバァァァァァ!?ギャバァァァァァ!?ーーー

 

メビウスはディノゾールの断層スクープテイザーを掴むと引きちぎるように引っ張りディノゾールリバースも付いてくる…そこにメビウスはメビウスパワーリフトで肩に担ぎ上げ、一気に地面に叩きつけその後ヘッドロックでディノゾールリバースの両首を締め上げ二つの首から泡を吹かせる

 

ーーーギャバァァァァァ…?ギャバァァァァァ…!ーーー

 

ディノゾールリバースは必死に口をメビウスに噛ませ高速を緩ませ背中の融合ハイドロプロパルサーを放ち拘束から抜け出す

 

ーーーギャバァァァァァ!ギャバァァァァァ!ーーー

 

メビウス「く!」

 

澪「ミライ!」

 

ディノゾールリバースはメビウスに断層スクープテイザーをぶつけメビウスが後退し澪が叫ぶ

 

メビウス「……僕は負けない…あの子が見てる場所で…僕は……負ける事はない!」

 

ーーーギャバァァァァァ!?ギャバァァァァァ!?ーーー

 

メビウスはメビュームブレードで二本の断層スクープテイザーを斬り裂き、ディノゾールリバースが驚いた瞬間蹴りを入れディノゾールリバースを吹き飛ばす

 

メビウス「これで終わりだ!」

 

ーーーギャバァァァァァ!ギャバァァァァァ!ーーー

 

ディノゾールリバースは後ろを向き背中から融合ハイドロパルサーを放ちメビウスを攻撃するがメビウスはメビウスディフェンスドームを展開してメビュームシュートの発射準備中に邪魔されない様火球を防ぎ光線を放つ…ディノゾールリバースは敵からの攻撃から身を守る為に背を向けていたが、敵から背を向けて光線に当たると言う悲惨な結果になってしまい、そのまま双頭から悲痛な叫びが放たれる

 

ーーーギャバァァァァァ!?ギャバァァァァァ!?ギャバ……ァァ……ァァァ…ーーー

 

何年もかけて復活(リバース)したディノゾールリバースは前の方へ倒れ二つの首が地面に落ち下半身が前になると言うディノゾールだった頃の姿を再現する様に倒れ爆散した…メビウスはそれを見ると光の粒子となって元の姿へ戻り澪の元に現れる

 

澪「………ミライ凄い!カッコいい!」

 

ミライ「そうかな……でも確実にこの場所がアイク君達に見つかった…ここを離れるしか…そうだ…澪ちゃん!日本へ行こう!」

 

澪「日本?」

 

ミライ「そう!僕が一番よく知ってる国…そこならアイク君達にも見つからない!」

 

ミライはいい案を思いついたとばかりに腕を叩き、澪もミライと一緒ならと手を繋いでミライは人間サイズのウルトラマンとなって日本へ向かう…その背後にエリオットが見張っているのを気づかずに

 

 

 




ディノゾールリバースの詳しい設定がわからないので今回は説明はなしです、さて次回は日本編ですね


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外伝三話捕食者の復活

今回はメビウス編第3話!メビウスの序盤の中ボスが登場、そして次からの話が今までの話に繋がるのかも?

後これから更新が週2になるかも?まあこれからも頑張ります


日本のある街に到着したメビウスはウルトラマンの姿を解除して人間の姿に戻り、澪を降ろす…澪は一瞬で日本についたことに驚いていたがメビウスならあり得ると納得し街を見渡す

 

澪「……綺麗…空も…風の音も…ねえミライはこの光景を見せたかったの?」

 

ミライ「いや…本当は横浜の方が詳しいんだけど…何故か…直感的にここにしたんだ」

 

澪「そうなんだ…でもここ気に入ったかも」

 

ミライ「それなら良かった…じゃあ行こうか」

 

澪「うん!」

 

澪はミライに手を繋ぎながら街中を歩く…澪は生まれたのが最近とはいえ見た目は14、5くらいの少女でミライは青年の姿だと美形で街の人に当然ながら二人は注目を集めるが…二人は気にしない…ミライはカレーパンを二つ買うと澪と一緒に食べながら歩く…

 

ミライ「あ……今気づいたんだけど…何処に住もう」

 

澪「?家を借りたり買えばいいんじゃないの?」

 

ミライ「いや…流石にそんなお金はないしなぁ…どっかに誰も使ってない小屋とかないかなぁ…?」

 

ミライは住む場所を考えるのを忘れており、どうしたものかと悩む…一応自分達は追われている…アイク達がこの日本に来る可能性は低いがそれでも安全とは言い切れない…

 

澪「……襲う?」

 

ミライ「いや何でそうなるの!?ダメだよ!そんな事したら!」

 

澪「じゃあどうするの…?」

 

ミライ「う…そこを突かれるとなぁ…本当にどうしよう…僕は良くても澪を野宿させるわけにはいかないし…」

 

澪「私はメビウスと一緒なら何処でもいい」

 

ミライは澪を寒い外で寝させるわけにはいかないと唸り、澪はミライと一緒なら何処でもいいと笑顔で言うとミライは笑顔になる

 

ミライ「澪ちゃん!」

 

澪「ミライ!」

 

(((眩しすぎて直視できない!)))

 

ミライと澪の純粋な笑みを町の人達は目を塞いでその場から立ち去っていく…二人の純粋な笑みはこの街の人には眩し過ぎたようだ

 

ミライ「でも…如何しような…働きたいけど…働く為には戸籍が必要だし…」

 

澪「……私がヴァイオリンを弾いて稼ぐのは?」

 

ミライ「難しいかなぁ…プロや路上でやるのも、プロは戸籍とお金がないとだし、後者はお金がかかるし……」

 

澪「そっか…難しいね生きるのて」

 

ミライと澪はベンチに座って必死にどうすればいいのか考える…だが中々思いつかない…その時だった

 

「どう来たんですか、お兄さんとお嬢さん?」

 

ミライ・澪「「?」」

 

「何していやがりますか?兄様」

 

「真那…いやこの人達が悩んでそうだったから聞いてみてな」

 

青髪の少年…現代でいうと士道にそっくりな少年が二人に話しかけて来た…その後ろからその少年の妹らしきポニーテールの少女…真那と呼ばれた、やはり現代の崇宮 真那に酷似した少女が現れる

 

真士「あ、すみませんいきなり喋って…俺は崇宮 真士(たかみや しんじ)て言います、貴方達は?」

 

ミライ「僕はミライ、ヒビノミライです」

 

澪「……私は澪」

 

真那「すみませんね兄様がいきなり喋って来て…深くおわびいたしやす」

 

真士と言った少年はいきなり喋ったことを謝り真那も頭を下げる

 

ミライ「いいよ別に!そんな事しなくても」

 

澪「うん!私達は別に困ってないから!」

 

真士「良かった…で、お二人さんこんなの所で何を?」

 

ミライと澪は大丈夫と笑いかけ、真士も別に困ってないと知りホッと息を吐き、ここで何をしているのかと尋ねる

 

ミライ「(適当に誤魔化そう)いや…実は…帰る所がなくてね」

 

真士「思った以上にハードぽい内容!?」

 

澪「ミライは敵と戦う最中に(異空間)に落ちて、ここに来て、私を助けてくれて、色んなことを教えてくれたの」

 

真那「(崖から)落ちたでやがりますか!?それに助け出されたて……」

 

ミライと澪が言ったハードな内容を色々と真士達が誤解する…多分どっかの戦争に参加している兵士と奴隷の関係だと思っているのかもしれない

 

ミライ「でヨーロッパから海を渡って来たんです…でもお金もないので船や飛行機に乗らず、自分達で海を(空を飛んで)渡って来たんです」

 

真那「ええええ!?(泳いで)渡って来た!?何百キロ離れていると思っていやがります!?」

 

澪「それにミライは私を抱えてくれたの…私はまだ(空を飛ぶことが)出来ないから」

 

真士「しかも両手塞いで!?なんて言う凄い人なんだ…」

 

ミライと澪は海を渡って来たことをはなすがやはりこの馬鹿兄弟は勘違いを起こす…普通ではあり得ない話もやすやすと信じてしまうあたり、どこか未来の士道や真那に似ている

 

真士「ううう…苦労したんですね…良かったらうちに泊まっていっていいですよ」

 

ミライ「え?!良いんですか!?」

 

真那「勿論でやがります!うちの両親は今いませんから!こんな人達を野宿させるのを防ぐために家に入れたと知れば両親も納得するでやがります!」

 

澪「どうするミライ?」

 

真士と真那は泣きながら家に泊まっていってくださいと言い、澪がどうするかミライに尋ねるとミライは必死に考える…

 

ミライ(僕達は追われている身…彼らに迷惑が…こんな時どうすれば良いんですか兄さん達!)

 

ゾフィー以外の兄(頑張れ、それにそろそろ結婚相手を見つけろよ)

 

ゾフィー(…ミライ…人の好意には甘えることも大事なんだ…)

 

ミライ(……ゾフィー兄さんありがとうございます!他の兄さん達は帰ったら暫く無視します)

 

ミライは頭の中に入って来た兄弟達の言葉を聞いてゾフィーの発言を聞き、ゾフィーに感謝し他の兄弟を光の国に帰ったら無視しようと思った…これはウルトラマン達の声というわけでなくミライの心の中の兄弟だが、ゾフィー以外若干扱いが酷いような気がする

 

ミライ「じゃあ…お言葉に甘えて…いいかな?」

 

真士「ええ!甘えて下さい!なあ真那!」

 

真那「はいでやがります、えっと家はこっちでやがりますね…」

 

ミライ「良かった、僕はいいけど…澪ちゃんを外に……危ない!」

 

ミライは好意に与え、真士と真那が微笑むと自分達の家に向かって歩こうとするがミライが二人を突き飛ばし二人の方に転がると二人が先程いた地面に穴が空いていた

 

真士「……え?」

 

エリオット「…外したのかエレン…しっかりしろよ…何のためにペンドラゴンを作ったと思ってるんだ…」

 

エレン「すみません…まだ不慣れでして…ね!」

 

ミライ「く!」

 

真士・真那「うわぁぁぁぁ!」

 

CRユニットの原型であり最強のデバイス、ペンドラゴンとヴォーダンを装着したエレンとエリオットは光弾を放ち四人を攻撃し澪は必死に避けミライは両肩に真士と真那を担いで避ける

 

エレン「さあ、始原の精霊を私達に…」

 

エリオット「そうすれば俺達が世界を支配できるからな」

 

ミライ「断ります!澪ちゃんをそんな事には使わせない!」

 

真士「え?え?どういう状況?何かの撮影?」

 

エレンとエリオットがそういうと真士と真那は未だ困惑し混乱しているがミライは澪の方に二人を置き、エリオット達に近づく

 

ミライ「何でこんなことを…争いからは何も生まないといったのに…」

 

エリオット「貴方に何がわかる…!貴方が化物を殺した後も俺達は何度も魔女狩りにあった!人間と言う存在はこの星を侵す癌細胞なんだ!だから俺達魔術師がこの世界を支配すればこの星は平和になる!」

 

ミライ「それは力で押さえ込む偽りの平和だ!そんなものに何の意味もない!」

 

エレン「煩いんですよ…ド素人の貴方に何がわかります?私達がどれだけ苦労したか!死んだ同族を夜な夜な思い出して泣く気持ちがわかりますか!」

 

エリオットとエレンはそう言うともう何も言うことはないと言う表情でロンゴミニアントとゴングナーを放ちミライはそれをメビュームディフェンスサークルでそれを防ぎメビュームディフェンスサークルを飛ばしてエリオットとエレンはそれを避ける、そしてメビウスブレスを呼び出してメビュームスラッシュやメビュームブレードを出して応戦する

 

真士「凄ぇ…まるでアニメみたいだ…」

 

真那「いや兄様そこじゃないでやがります!?空を飛んだりシールドを張ったりと…明らかに人間技じゃないです!」

 

真士「いや…トリックとか化学反応かもしれないし…(震え声)」

 

真那「いや無理があるでやがります!?これがテレビで映ってたら「あ、CG」て言えますけど目の前ですから!それに震え声て事は自分でもそうじゃないと信じてるてことですよね!?」

 

真士は興奮することで現実逃避し、真那は兄の目を覚まさせようと叫ぶ…本人達もこれがCGでない事に気づいているようだが…だからと言ってミライの役に立つわけでもない

 

エリオット「さあ、俺達にその子を渡すんだ!そうすれば見逃してやる!」

 

ミライ「出来ない!僕達ウルトラマンは弱者の味方だ、そんな事はさせない!」

 

ミライはそう言うとメビュームスラッシュを二人に向けて連続して放ち、二人は随意領域(テリトリー)で防御し防ぐとブレードでミライに斬りかかるがメビュームブレードを展開し逆に二人のブレードを斬り裂く

 

エレン「な!?」

 

エリオット「どんな構造をしてるんだあの剣!?」

 

エレンとエリオットは空を飛んで遠距離から攻撃しようとするがミライが腕を組んで念力を使いその場に停止する

 

ミライ「セヤァ!!」

 

ミライが飛び蹴りを二人に空中でかまし二人は地面に落ちる…ミライは地面に降りて息を吐くがパチパチと拍手が聞こえてくる

 

アイク「いや、素晴らしいよミライさん」

 

ミライ「アイク君!?」

 

アイク「やはり貴方の力は素晴らしい…それなら世界から人間を根絶やしにし僕達の理想の世界が作れるよ」

 

ミライ「そんな事はさせないと言っている!」

 

突如現れたアイクはミライを見て、笑うとその力は破壊のためにあると笑い、ミライはそれを否定する…するとアイクが不敵に笑う

 

アイク「強がらなくても良いですよ…何せ…こっちにはこれがいますから」

 

ーーーグワアアアアッ!ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!ーーー

 

真士「な、なんだよこいつら!?」

 

ミライ「グドンにツインテール!?」

 

アイクが指を鳴らすと地面が揺れ大地から怪獣が二体現れる、現れたのは両者とも全身に棘がある二体の怪獣だった、頭部に茶色い体に黒い角に両腕の鞭「振動触腕エクスカベーター」を持つ怪獣「地底怪獣 グドン」二叉の尻尾に芋虫のゆるキャラが逆立ちしているとでも言うべき怪獣「古代怪獣 ツインテール」が現れる…よく見ると二体とも目が虚ろだ

 

アイク「彼らが瀕死の時にこっそりと洗脳を…ね?いやぁこの二体でも操るのに苦労しましたよ…二対一は卑怯とは言わせませんよ?」

 

ミライ「…真士君達は澪ちゃんを連れて早く逃げてくれ」

 

真士「……でもミライさんが…」

 

ミライ「良いから早く行くんだ!」

 

真那「う……分かりました…行きましょう兄様」

 

ミライが澪を連れて逃げるよう二人に言うと二人は戸惑うがミライの叱責とともに走り出す、澪は一瞬だけミライを見る

 

澪「ミライ……」

 

ミライ「…それで良い…」

 

アイク「さあ、見せて下さい、貴方の力を」

 

ミライは真士達が立ち去るのを見ると頷き、メビウスブレスを召喚してクリスタルサークルを回転させウルトラマンメビウスに変身しアイクは頬を緩ませる

 

ーーーグワアアアアッ!ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!ーーー

 

メビウス「デヤァ!」

 

メビウスは二体に向かって構え、二体は尻尾や鞭を地面にぶつけたりして威嚇する…この二体には特殊な攻撃…火炎を吐いたり光線を放つことはない…がそれでも危険なことには変わりない…

 

真士「あれって…怪獣!?ほら二年くらい前にやってた帰って来たウルトラマン…?て奴の!?」

 

真那「私は見てないでやがりますがね!それにフィクションがリアルに出てくるなんてあり得ないでやがります!?」

 

澪「ミライ……」

 

真士はウルトラマンを知っていたようでグドンとツインテールの正体に気づくが真那にはさっぱりだ、だがヤバイ怪獣と理解したのか急いでこの場から立ち去る…そしてツインテールとグドンは突進して鞭や尻尾をメビウスに叩きつけようとするがメビウスはそれを空中に飛び一回転して避けグドン達の背後を取りライトニングカウンターで殴りつける

 

ーーーグワアアアアッ!?ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!?ーーー

 

殴りつけられた二体は怒ってメビウスに攻撃するがメビウスはそれを避ける、そして再び二体の背後を取ったその時ツインテールが急に振り向きメビウスの足に噛み付く

 

メビウス「デヤァ!?」

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ……ーーー

 

ーーーグワアアアアッ!ーーー

 

これ幸いにとグドンとツインテールは尻尾や鞭でメビウスを攻撃しツインテールの尻尾の棘が刺さり、グドンも鞭の先端を突き刺す…するとメビウスは口をこじ開けて逃れ二体を攻撃しようとするが…ガクンと地面に倒れてしまう

 

メビウス「ま…さか…」

 

アイク「その通り、グドンの猛毒で痺れさせ、ツインテールの麻酔で動きを止める作戦だよ」

 

グドンとツインテールは特殊な能力がないと思われがちだが実はグドンの鞭の先端には猛毒がありそれを差し込むことで相手に注入し麻痺させて動けなくさせることができ、ツインテールも尻尾の棘にある麻酔を打ち込んでメビウスを痺れさせて動けなくする…アイクはそれを見て笑いグドン達は動かなくなったメビウスに攻撃する

 

澪「やめて…メビウス!」

 

真士「待つんだ!そっちは危険だ!」

 

澪「離して…メビウス……!ミライ!」

 

澪はメビウスに…ミライに向かって叫び、メビウスの腕がピクリと動いた

 

アイク「無駄だよ…この麻酔と猛毒の組み合わせだと何時間も動け……何?」

 

メビウス「……聞こえる…澪ちゃんの…声が…」

 

ーーーグワアアアアッ!?ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!?ーーー

 

メビウスは澪の声を聞いて立ち上がり、動かないのにも関わらず立ち上がったことに驚くグドンとツインテール…そしてよく見るとメビウスの体は薄く輝いていた

 

アイク「……体の中を燃やして麻酔と猛毒だけ焼き尽くすか…雨白い!」

 

メビウス「僕は負けない……負けられないんだ!」

 

ーーーグワ……グワアアアアッ!!ーーー

 

ーーーギシェ……ギシェギシェエエエェェェ!!ーーー

 

グドンとツインテールは今だに立ち上がる二体を見て驚愕するがメビウスに向けて二体は突進する…そしてメビウスはメビュームブレードを左腕から作り出すとまずはグドンが両腕の鞭を振るうがそれを光の剣を振るう、黄金の閃光が現れ左腕の鞭が宙を舞い地面に落ち、グドンば自分の自慢の鞭が無くなったことに絶叫し、ツインテールも尻尾を振り回すがメビュームスラッシュを放ち口の中に入り爆散しツインテールの歯がボロボロと崩れるがツインテールは構わずジャンプしメビウスを押し潰そうとするがメビウスは自分に攻撃して来たグドンの鞭を掴み引き避けると自分の代わりにツインテールの押し潰しを喰らう

 

ーーーグワアアアアッ!!!?ーーー

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!?ーーー

 

グドンはツインテールの全体重が乗せられた一撃を喰らい口から泡を吐き出し、ツインテールは急いでその場から退くがメビウスが一瞬で接近しツインテールの三半規管がある尻尾ごと斬り裂き、ツインテールの上部分が地面に落ちてツインテール武器を失ってしまう

 

アイク「……やはり相手にならないか…まあ力の観察ができただけマシさ」

 

アイクはやはりグドンとツインテールでは倒せないかと呟くが情報が集められただけマシだと言い、メビウスはトドメにメビュームシュートを放とうとするが後ろから白衣を着た女が歩いてきた、そしてメビュームシュートを放とうとする瞬間に女が光り、怪獣の姿になる

 

メビウス「!?…お前は」

 

「いい餌ダ…貰うゾ」

 

現れたのは白い体に凶悪そうな顔をした怪獣…その名も「高次元捕食体 ボガール」だ…ボガールは一瞬でグドンの背後に回ると疲労していたグドンを皮膜を広げグドンを包み込む

 

ーーーグワアアアアッ!!!?ーーー

 

エリオット「怪獣を……食べてる!?」

 

ボガールは怪獣を食事とする全怪獣の天敵である、その尽きることのない食欲はグドンに牙を剥きグドンを包み込んで一瞬で平らげる…そしてツインテールに目をつけツインテールは逃げようとするがボガールからは逃げられず、ツインテールはジャンプしてボガールに乗りかかりをするが高速移動で避けられ体を掴まれて皮膜を広げて少しずつ捕食される

 

ーーーギシェギシェエエエェェェ!!!?ーーー

 

ボガール「美味イ…やはリ…怪獣は美味だナ」

 

ボガールは丸でツインテールをフランスパンでも食べるように捕食するとメビウスの方を向き一瞬でメビウスの背後に回るがメビウスは裏拳を放ちボガールを殴り飛ばす、更にメビュームシュートを放ちボガールは爆散するがメビウスの近くにボガールが現れる…脱皮して光線から逃れたのだ

 

ボガール「ウグッ…まさか反応できるとハ…いいだろウ、メビウス貴様ハ、メインデッシュ…絶対に喰らウ…その次に食べるデザートはお前ダ」

 

澪「え?私…?」

 

ボガールは澪とメビウスを一瞥すると高速で消える…アイク達も撤退したようだ…メビウスもカラータイマーが鳴り始め空を飛んで人間体に戻り真士達の所へ行く

 

真士「ミライさん無事だったんですね!」

 

ミライ「あの人達を引きつけて逃げてたんだ…でも何かヤバいのが出てきたようだね」

 

澪「ミライ……私怖い…あの化け物…怪獣を一瞬で食べちゃった…怖いよ、ミライ」

 

ミライ「心配しなくてもいいさ、僕が守るから」

 

ミライは怖がる澪の頭を撫で、澪は気持ちよさそうに目を細める…その光景を遠くで見ていたアイク達も踵を返してその場かから去っていく

 

 

 




【古代怪獣 ツインテール】
身長 四十五メートル 体重 15,000トン
必殺技尻尾の棘の猛毒
アイクが洗脳して使役した怪獣のうちの一体、二体が争っていた時共に瀕死になった時にアイクに洗脳されたらしい、グドンと共にメビウスに挑みグドンと自らの毒でメビウスの動きを止めるが、その後にボガールに捕食された

ツインテールとグドンの裏設定を採用してメビウスを少し追い詰めて見た、そしてボガールさんの登場、ボガールモンスになる予定はないです。さてこれからどうなる


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外伝四話暴食食卓

ボガールとの決戦、今回も文字数が少ない…最近これのスランプというかネタ切れというか…他の奴もだんだん人気が下がって悲しいです…とあるは仕方ないとして、グリッドマンは…数少ないバトル物なのに…やっぱり恋愛物の方が流行るんですかね?後、今とあるの「」の前の名前を消してて、グリッドマンは全て消しました…どうでもいい事ですが、一応報告をしておこうと思いまして


ボガールとの出会いから一週間が経ち、ミライは真士の家で下宿していた

 

ミライ「いや、本当に助かるよ、泊めてくれてありがとう真士君」

 

真士「いえ、これくらい当たり前です!」

 

澪「でもそろそろここから立ち去らないと…追っ手がいるから…」

 

真那「あえて聞きませんよ、その事は…また会いましょうでやがります!」

 

ミライと澪がこれ以上いるとアイク達がまた襲ってくるかもしれないと真士と真那に礼を言うと崇宮家から去ろうとし二人はそんなミライ達を見送る

 

ミライ「また会おう、二人とも」

 

澪「ばいばい」

 

ミライと澪はそう言って二人に手を振るとどこかへと去って行く…二人はそれを見送った後踵を返して自分達の家に入ろうとするが

 

エレン「すみませんね」

 

真士・真那「「……え?」」

 

二人は誰かの声を聞いた途端、意識を失い最後に見たのは後ろに銀髪の女性がいる姿が見えた…

 

「む?」

 

二亜「どうしたのサキ?」

 

サキ「いや何も…気のせいだろう」

 

同時刻、黒い服を着た女性が何かの気配に気づいたのか空を見上げる、が隣にいた少女…まだ人間だった頃の二亜が呼びかけた事で二亜へ歩いて行く

 

 

ミライ「……次は何処に行こうか?」

 

澪「……そうだね…何処にしようか」

 

ミライと澪は真士達と別れて寂しそうな顔をするが何処へ行こうかと無理矢理笑顔を作って両者共笑いかける

 

ミライ「僕は何処でもいいよ」

 

澪「私も…ミライが一緒にいてくれるなら何処でもいい」

 

ミライ「……ありがとう」

 

澪は頬を赤くしてミライに言うとミライも照れ臭そうに笑う…だがそんな空気を破壊する者が現れる

 

エリオット「お暑いな失礼だが…何処へ行くかはこちらが決めさせてもらうぜ」

 

ミライ「!エリオット君か…」

 

エリオット「ミライさん、この二人の命が惜しければ…指定する場所に来な」

 

澪「真士!?真那!?」

 

エリオットが手に持った機械の画像を写すとそこには縛られた真士と真那の姿が…

 

ミライ「なんて事を!?」

 

エリオット「彼らを解放したいなら俺に従ってついてこい…俺も不本意ながらアイクに従ってるんだからな」

 

エリオットがそう言うとミライに手引きして空を飛ぶ、澪は不安そうな顔をするがミライは澪を抱えてメビウスの姿になりエリオットの後をついて行く…そして誰もこないような古びた工場跡に辿り着くとエリオットはそこで着地しメビウスもそこに着地してミライの姿に戻る

 

エリオット「この中だ…ほら」

 

ミライ・澪「「真士(君)!真那(ちゃん)!」

 

アイク「感動の再会ですね、まあ別れて一時間も経っていないようですが…」

 

澪「アイク……!」

 

エリオットが工場の扉を開けるとそこには椅子に縛られて椅子ごと吊し上げられている真士と真那の姿があった……その真下にアイクは微笑んで立っており澪は怒りの形相でアイクを睨みつける

 

アイク「ふふ、そんな顔をしないでくれ、美しい顔が台無しだよ?」

 

ミライ「アイク君!今すぐ彼等を解放しろ!」

 

アイク「では、このどちらかを受け入れてくれたら今すぐ解放しましょう、1 始原の精霊を渡す、2 ミライさんが僕達と共に人間を滅ぼす…どれか一つでいいですよ?」

 

ミライ「巫山戯ないでください!そんな事受け入れられるわけがない!」

 

ミライはそう言ってアイクの条件を断るとアイクは不敵に笑う…

 

アイク「いいんですか?このままでは二人は殺しますよ?」

 

ミライ「……何で君はそこまで僕や澪ちゃんを狙うんだ?」

 

エレン「それはあなたの力が凄いからですよ、その力は破壊だけじゃない、人間を絶滅させた後、私達の世界を作り上げるのに使える神の如き力なのです」

 

ミライ「僕は…ウルトラマンは神じゃない…できない事だってある」

 

アイクはそう言うとミライは何故自分と澪を付け狙うのかと言ってみるがエレンが全てを話す、だがその話は終わりだと言わんばかりにアイクは指を鳴らすと工場の中から2メートル程の怪獣が五体現れる

 

ミライ「高次元捕食獣 レッサーボガール!」

 

アイク「偶然にも無数の群れがこの世界に来た時に洗脳しましてね…食うことしか理解できない馬鹿で助かりましたよ」

 

カレン「行きなさい、レッサーボガール」

 

カレンがそう命じるとレッサーボガール達は叫びながらミライに襲いかかりミライはメビウスブレスを左腕に出して澪に向かって喋る

 

ミライ「澪ちゃんは真士君達を助けるんだ!」

 

澪「でも……」

 

ミライ「行ってくれ!早く!」

 

澪「……分かった」

 

ミライがレッサーボガールを相手する間に澪は真士達を解放しようとする、エレンとエリオットはそれを阻止しようと横槍を挟もうとするがミライがメビュームスラッシュを二人に放ち二人を吹き飛ばし、澪は精霊の力で吊れている椅子に向かって飛びロープと縄を切って二人を解放する

 

エリオット「せっかくの人質が…」

 

アイク「いや…レッサーボガールよ、人質達を食え!」

 

エリオット・エレン・カレン「「「!?」」」

 

アイクの発言にミライ達は愚か、エリオット達も絶句していた…そしてレッサーボガールは命じられるままに澪に……正確には真士と真那に襲いかかる

 

エリオット「おい!アイク!流石にそれは!」

 

アイク「君達は甘いんだよ…人間を殺すならここで覚悟を決めなければ…いけない」

 

アイクはそう言って笑うとレッサーボガール達は真士と真那を喰らうために飛びかかる…

 

澪「ダメ!」

 

澪がそう叫ぶと光のドームが展開されレッサーボガール達を押し返す…それを見て笑うアイクだが次の瞬間レッサーボガール達が吹き飛ぶ…ミライがメビュームスラッシュを放って吹き飛ばしたのだ…

 

ーーーガァァァァァ!ーーー

 

レッサーボガール達は起き上がるとミライに怒りの目を向けて飛びかかるが、ミライはメビュームブレードを展開してレッサーボガールの一体を斬り裂く

 

ミライ「セァ!」

 

ーーーガァァァァァ!?ーーー

 

レッサーボガール達を吹き飛ばし、メビュームスラッシュで三体を同時に倒し残り一体となり、最後の一匹となったレッサーボガールはミライに飛びかかるがミライが蹴りを入れてレッサーボガールは派手に吹き飛び工場の壁を突き破って外に弾き出される

 

アイク「………やはりあれでも無理か…」

 

エレン「アイク、どうします?」

 

アイク「あの少年達をもう一度人質にすればいい」

 

アイクはそう言うとエレンとエリオットに真士達を攫う様いい、エレンとエリオットが頷くと真士達は目を覚ました

 

真士「う…あれ?澪ちゃん?…て、俺達なんでここに!?」

 

真那「誘拐でやがりますか!?」

 

澪「うん…当たってる…あいつらが貴方達を狙ってるの…だから逃げよう」

 

アイク「逃がさないさ…僕達はあの怪獣の様には「ガァァァァァ!」…何?」

 

澪が驚く二人を外へ逃がそうとし、それをアイク達が止めようとすると天井を突き破って先程のレッサーボガールが現れ、仲間の死骸を食べる…その光景にミライ以外が手を塞いだり口を押さえたりして見る中レッサーボガールの体が膨張していく

 

ーーーガァァァァ…キシャア!ーーー

 

澪「大きくなった!?」

 

レッサーボガールは仲間の死骸を食べることにより巨大化できる能力を持つ、巨大化したレッサーボガールは口をハエトリソウの様に肥大化させ3本の舌を伸ばし真士、真那、アイクを掴み取る

 

エレン「アイク!?」

 

澪「真士!真那!?」

 

ーーーガァァァァァ…キシャア!ーーー

 

レッサーボガールは三人を舌で絡め口の中に入れて食べようとする…それを見て絶叫する一同

 

真士「え!?何これ!?嘘だろ!?」

 

アイク「……素晴らしい…これ程の恐怖とは…」

 

真士と真那は必死に逃れようと足掻くがアイクはその光景を見て笑っていた、自分の近くには死という恐怖に怯える人間に下には自分が死ぬと思って泣きそうになるエレンとカレン、そして焦るエリオットという姿を見ていい絶望だと口元を緩め大人しくレッサーボガールに喰われようとするアイクだったが光の一閃が下を斬り裂き、アイク達は重力に従い落ちるが三人を優しく受け止める手があった

 

メビウス「……セヤァ」

 

真士「あの時の…?」

 

メビウスは三人を優しく地面に置くとレッサーボガールに向き合う、レッサーボガールは焦るが美味いものが来たとばかりに口から涎を垂らし襲いかかるがメビウスがメビュームブレードを展開してレッサーボガールに斬りかかりレッサーボガールは絶叫する

 

アイク「何故僕を…」

 

澪「……分からない?ミライは…悪人でも助けるヒーローだからだよ」

 

メビウスは悪人であれ善人であれ助けてしまうヒーローである、マイナスエネルギーの塊と称されたヒルカワや宇宙人ですら命をかけて守るヒーローである、例えアイクが悪で歪んだ性格だろうが関係ない、自分で守れるものは守る、それがメビウスである

 

ーーーガァァァァァ…キシャア!ーーー

 

レッサーボガールはまずいと思い背中の羽根状部分を使い次元を食い破り逃げようとするがメビウスがその前にメビュームシュートを放ちレッサーボガールは次元に入った瞬間に光線を喰らい爆散する

 

ーーーガァァァァァ!!!?ーーー

 

真士「倒したのか!?」

 

真士と真那がレッサーボガールが死んだことにガッツポーズするが、メビウスはまだ空へ飛ばない…そしてゆっくりと首を動かすとその口を動かす

 

メビウス「いるんだろ、出てこいボガール」

 

ボガール「…バレていたカ」

 

メビウスがそう言うとボガールが工場から出て来る…先程からずっとミライ達を見ていたのだ

 

メビウス「あのレッサーボガール達を送りこんで「わざ」とアイク君達に洗脳させたのもお前だな」

 

ボガール「正解ダ…レッサーボガールに人間ガ食われれバ、貴様は嘆ク、その苦しみこそがスパイスなのダ!」

 

澪「……性格も舌も腐ってる…」

 

ボガール「何とでも言うがイイ、我らボガールの食卓としテ、選んだこの星ヲ我らの食事会を邪魔させヌ」

 

ボガールはそう言うと巨大化し、ボガールヒューマンの姿から怪獣の姿へと変化する

 

ボガール「さあ…食ってヤル!」

 

メビウス「…今度も貴様を倒す」

 

ボガールはそう言って高速で背後に回りメビウスを食べようとするが、メビウスは後ろへ向けてジャンプして避け、メビュームスラッシュを放ちボガールの背中に当てて牽制する

 

ボガール「ヌゥ…流石はメビウス…我がメインデッシュダ…だがここで食べてやル」

 

ボガールはそう言うとテレポートでメビウスの背後を取り殴りかかる、メビウスは攻撃しようとしても姿を消し攻撃が当たらない…ならばとメビュームシュートを放つが脱皮してそれを防ぐ

 

ボガール「無駄ダ…よく知っているだろウ?ウルトラマン一人で私に勝てるはずがない…貴様ら二人がかりで私に勝てたのだから」

 

メビウス「…確かにそうかもしれない…でも僕はあの頃とは違う!それに僕は一人じゃない!ここにいなくても仲間逹とは繋がっている!」

 

ボガール「絆…下らヌ、そんなチンケなものを喰らい尽くしてやろウ!」

 

絆を語るメビウスにボガールはそう言って嘲笑うとテレポートで縦横無尽に現れては光弾を放ち、メビウスを牽制する…更にメビウスの背後に現れ鉤爪を振るうがメビウスはそれを読みきっており、掴んで投げ飛ばそうとするがテレポートで消えてしまう

 

メビウス「な!?どこに行っ…」

 

ボガール「ここダ!」

 

メビウス「グアッ!?」

 

澪「メビウス!?」

 

メビウスは消えたボガールを探すがボガールは見つからない…かと思いきや背後にボガールが現れメビウスの首を掴みメビウスの首を締め付ける…澪はそれを見て絶頂する

 

ボガール「フフフ…メビウス、油断したナ、私がこうやって殺さないとでモ?このまま食らってやル!」

 

澪「やめて!」

 

ボガールはそう呟くと皮膜を広げメビウスを食べようとする…メビウスは必死に足掻くがもはやボガールが口を閉じるのを待つ身である…そしてカラータイマーが鳴り出しもうメビウスがやられる…がそれを良しとしない澪は叫ぶ、その瞬間、ボガールの目の前に光が現れる

 

ボガール「グヌウ!?ま、眩しイ…」

 

メビウス「こ、これは!?」

 

カレン「……天使」

 

その光が収まると、重にも重なる花弁の巨大な花の形状をした謎の物体…後に天使と呼称される精霊の武器が顕現し現れた…その名は万象聖堂(アイン・ソフ・オウル)、万物を殺める天使でありそれが光線を放つとボガールの口とも呼べる皮膜を破壊する

 

ボガール「グギャヤァァァ!??!!」

 

メビウス「デヤァ!」

 

ボガールは自分の大事な機関が破壊され大絶叫するがメビウスはその隙にボガールを蹴り飛ばしボガールから距離を取る…ボガールも助けに落ち着き、澪を睨みつけつつもメビウスに飛びかかる…するとまた光が現れる…今度は万象聖堂と全く同じ形をした天使…あらゆる条理を捻じ曲げる輪廻楽園(アイン・ソフ)が現れ、ボガールがメビウスに飛びかかったと言う条理を捻じ曲げボガールを別の場所へ移動させる

 

ボガール「ヌウ!!?」

 

メビウス「これは……澪ちゃんの…力なのか?」

 

ボガールとメビウスは困惑し、アイク逹も予想以上の力だと驚愕していた

 

真士「澪…?」

 

澪「ごめんね、真士逹…巻き込んで…これが私…人間じゃないの…でも。大丈夫、あなた方は絶対に助けるから」

 

澪は微笑むと輪廻楽園から優しい光を出してメビウスのカラータイマーに光を流し込むとエネルギー切れと言う条理を捻じ曲げカラータイマーが再び青くなる

 

メビウス「ありがとう、これで!」

 

メビウスは再びボガールの前に立ちボガールは動きだし、ボガールはもう何も食べれないとわかると怒り狂い、メビウスに無計画に飛びかかるがメビウスは冷静にボガールが飛びかかった瞬間にメビュームシュートを放ち、ボガールはそれを真っ向から喰らい、空に向かって吹き飛ばされ爆散した

 

ボガール「おのれぇぇぇぇ

 

澪「やった!」

 

メビウス「デヤァ!」

 

喜ぶ澪にメビウスがピースしようとしたその瞬間、メビウスの腹に槍が刺さった

 

メビウス「う………!?」

 

澪「メビウス!?」

 

メビウスは地面に倒れこみ、メビウスを心配する澪にアイクを含めてメビウスが何者かによって刺されて驚くが…空から何かやって来た…それは卍を体で表しているかのように降って来た

 

ハヌマーン「ゲヘヘヘ!やったぞ!メビウスお前が弱るのを待ってたんだい!」

 

真那「白い…猿!?」

 

メビウス「ハヌ……マーン!!」

 

ハヌマーン「ゲヘヘヘ!おい、そこのお前ら仏教か!?いや、そこの外国の猿は違うな!キリストとかだな!?仏教徒以外は皆殺しだ!」

 

ハヌマーンは槍を引っこ抜くとメビウスを何度も蹴り飛ばす、メビウスを足でゲシゲシした後、アイク達を見てキリスト教徒と勝手に思い、仏教以外は皆殺しだと叫び槍を振りかざすも今はどうでもいいかと思いメビウスを踏みつけ槍から相手の肉だけ吹き飛ばし骨だけ残す風を放ちメビウスを甚振り槍をメビウスの全身に突き刺していく…メビウスはこのままでは勝てないと悟り人間体に戻る

 

ミライ「ぐ……」

 

澪「ミライ!?」

 

ハヌマーン「待て!?逃げるな!!」

 

ハヌマーンはメビウス逹に槍を投げるがメビウスは全員にテレポートを使いこの場から消える…ハヌマーンはそれを見て地団駄を踏み、ハヌマーンがいる辺りを破壊する

 

ハヌマーン「くそ!今度こそ殺してやる!そして仏教以外の偶像や信者も皆殺しだ!」

 

ハヌマーンはそう呟くと街に向かって進行し街はハヌマーンを見て大パニックを起こす

 

ハヌマーン「俺を見て逃げる奴は全員仏様を祀っていないな!殺してやる!」

 

ハヌマーンは自分勝手にそう語ると風を放って人間を殺そうとするがふと考えたかのようにニヤリと笑う

 

ハヌマーン「まあ多少の慈悲は必要か、俺は優しいからな」

 

ハヌマーンはそう言うとビルの上に座って眠り始める…そのうちメビウスは現れるだろう…その時に殺すと決めて目を閉じた

 




【高次元捕食体 ボガール】
体長:47メートル 4万7千トン
必殺技捕食能力
メビウスが最初に戦った強敵、蘇ってメビウスに苦痛と言う名のスパイスで味付けして食べようとするが逆に倒された、実は何者かによって蘇らされたようだが真相は不明、恐らくはメビウスを弱らせるためもしくは少しでも体力を使わせるための存在だと考えられる

今回も展開が雑、そして次回でメビウス戦は終わり…どうなら次回、最終編と言うことなので時間がかかるかもです


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外伝五話メビウスの最後

遅くなってしまい申し訳ありません!中々ネタが浮かばなくて…書きにくいんですよこの作品でごちゃごちゃしてるから…これで過去篇はおしまい!次回から元の話に戻ります


ミライはテレポーテーションで真士逹の家の中までテレポートすると汗を掻きながら倒れる…

 

澪「ミライ!?」

 

ミライ「テレポートは一番エネルギー…いや寿命を使う…これだけの大人数だと辛い…」

 

真士と真那は自分達が何故一瞬で家に現れたのか分からなかったが、アイクはミライに近ずく

 

アイク「何故…君はそこまで人間を守る…それほどの価値はないだろう、君と比べたら」

 

ミライ「価値のある無しは関係なんです…ずっと前からそうしてきた。兄さん達から僕…いろんな人達が地球を守ってきた。だから守るんです」

 

ミライはそう言って笑うと力が溜まっていたのかすぐに眠ってしまった…それを見ていた真士はアイクの方に歩きそしてアイクを殴った

 

真士「……俺はあんたやミライさんのことはよく知らない…でもな…あんたかっこ悪いよ、誰かに迷惑をかけてそれの尻拭いを他の人にさせてさ…」

 

アイク「…知っているよ」

 

真士はアイクを殴った後、真那を連れて外へ行く…買い物…と言っていたがハヌマーンの出現によりどこもかしこも開いていないだろう…単なる頭を冷やしに行ったのかもしれない

 

アイク「…………」

 

エリオット「どこへ行く気だアイク」

 

アイク「ちょっと外へね」

 

アイク逹も外へ出て行き残ったのはミライと澪のみ…澪は誰もいなくなったのを確認すると寝ているミライに語りかける

 

澪「実はね…私ミライに戦って欲しくないんだ…私はミライともっと話したい、もっともミライのことが知りたいんだよ…だからさ…必ず勝ってねミライ」

 

ミライにそう語りかけると澪はミライの頬に自分の唇を当てる…そしてミライに抱きついて寝始める

 

 

ハヌマーン「ぐごおおおおお…ぎゃびぃぃぃぁ!」

 

ハヌマーンは大きなイビキをかきながら寝ており、ハヌマーンに忍び寄る二つの影に気づかない

 

サキ「煩いイビキだな」

 

二亜「ちょっとサキ!?本当にこんなに近づいてもいいの!?」

 

サキ「問題ない、早く行くぞ」

 

二亜「ちょっと待ってよ!?」

 

サキと二亜がハヌマーンに近ずき、ハヌマーンを観察する

 

サキ「…ハヌマーン…根源的破滅の手先め…ここから先はウルトラマンに任せるしかないな…二亜」

 

二亜「何さ!もう私はクタクタですよ!」

 

サキ「………そうか、なら帰るぞ」

 

二亜「て、もう帰るの!?ちょっと待ってよ!?何しに来たんだよ!?ここに!?」

 

サキはハヌマーンを観察すると踵を返してその場から去り二亜はそれに怒ったかのように抗議しようとするがサキがさっきに歩いて行ったので肩を怒らせながら追いかけた

 

翌日、太陽が昇り朝日が澪を照らすと澪は目を覚まし欠伸をして起きる

 

澪「……う、ううん…?…あれ?ミライ…?ミライ!?」

 

澪は隣で寝ていたはずのミライがいないことに気づき、急いで立ち上がり家中を探す…すると真士と真那が何をしてるんだと顔を出すと澪は真士に近寄る

 

澪「ミライを知らない!?」

 

真士「え!?俺は見てないぞ!?」

 

真那「……あ!30分前ぐらいに散歩に行くって…」

 

澪「早くいかなきゃ!」

 

澪の剣幕に真士は驚くが真那は先程ミライは出て行ったというと澪は慌てて玄関に行こうとし真士は首を傾げる

 

澪「ミライは一人で戦う気なんだよ!だから黙って家を出て行こうとしたんだよ!」

 

真士・真那「「!?」」

 

澪の言葉に二人は驚いて、駆け出して行った澪を慌てて追いかける

 

澪「ミライ!何処!?」

 

澪は必死にミライを探す…すると誰かに肩を掴まれ後ろを見るとアイクが立っていた

 

澪「アイク……!私はあなたに構っている暇は…」

 

アイク「……あっちにミライさんは行ったよ」

 

澪「…え?何でそれを…」

 

アイク「今エレン達が尾行してる…行きたまえ、早々に」

 

アイクがミライの場所を言うと澪は不審な目でアイクを見るが澪はそのまま駆け出す…それを見ていた真士はアイクを睨みつけて話す

 

真士「あんた…何で教えてくれたんだ?」

 

アイク「別に…ミライさんに不本意ながらも助けて貰ったからね…君達も来るかい?」

 

アイクはそう言うとゆっくりと歩き出し真士達は後ろについていく

 

 

ミライ「はぁはぁ…ここまで来れば…」

 

ミライは天宮市が見下ろせる所まで来てハヌマーンが眠っている場所を見てメビウスブレスを左手に作り出しメビウスに変身しようとするが

 

澪「ミライ!」

 

ミライ「!…澪ちゃん…」

 

澪「ダメ!戦ったらミライ死んじゃうよ!だからやめて!」

 

澪が駆け寄って来てミライがメビウスに変身できないようにする…真士達も駆け寄って来て二人の話を聞く、するとミライは笑って澪の両肩に手を置く

 

ミライ「大丈夫…絶対生きて帰って来るから…だから…ね?」

 

澪「ミライ……」

 

ミライ「アイク君…真士君…何かあったら…彼女を頼む」

 

ミライはそう言うとメビウスブレスのクリスタルを回転させウルトラマンメビウスに変身する、ハヌマーンは瞬時に眼を覚まし笑ってメビウスを見る

 

ハヌマーン「来たなウルトラマン!殺してやる!」

 

メビウス「僕は負けない…皆がいるから、皆を守る為に!」

 

メビウスはそう叫ぶとハヌマーンに向かって飛びつく、ハヌマーンはトライデントからハリケーンガンや切断光線 ウィンドスラッシュを放ちメビウスを攻撃するがメビウスはそれをメビュームブレードで弾きハヌマーンの胸を切り裂く

 

ハヌマーン「な!?俺に傷をつけるなど…無礼だぞ!俺はハヌマーンだぞ!」

 

ハヌマーンは自分が切られたことに驚くがメビウスは怒涛の連続でハヌマーンを斬り裂きハヌマーンは苦しげな声を上げる…澪は自分の手を強く握ってメビウスの勝利を信じる

 

ハヌマーン「こ、こいつ強え…やばい負けてしまう!こうなったら!」

 

ハヌマーンはキッと澪達の方を見るとメビウスにハリケーンガンを放った後澪達の方へ近づく

 

ハヌマーン「おい!少しでも抵抗したらこいつらを殺すぞ!」

 

メビウス「な……!」

 

エリオット「こいつ…俺達を人質に…!」

 

ハヌマーン「ゲヘヘ!こうすれば手も足も出せまい!さあ無抵抗のまま殺されな!」

 

ハヌマーンは悪どい笑むを浮かべメビウスに無抵抗になれと叫ぶとメビウスは言われた通りに腕を下げメビュームブレードを下げる…そしてハヌマーンはそれを見て笑いハリケーンガンやウィンドスラッシュを放ちメビウスを吹き飛ばす

 

メビウス「ぐあ!?」

 

ハヌマーン「あははは!このままこいつらの近くに立ってお前を殺してやる!」

 

ハヌマーンはウィンドスラッシュを放ちメビウスの体切り刻みハリケーンガンを放ったりなどしてメビウスを痛みつけ、自分は決して近づかないと言う戦法を取る…その意地汚い攻撃に澪達は怒りで震える

 

真士「この卑怯者!人質とって自分が傷を負わない位置で痛ぶって楽しいのかよ!」

 

ハヌマーン「ああ!最高にな!これだから堪んねえ!」

 

ハヌマーンに真士は罵言を言うがハヌマーンはそれを肯定し大笑いする…全員に罵られてもハヌマーンは何も感じずメビウスがボロボロになったのを見て今度は猿のように飛びかかりメビウスを踏みつける

 

メビウス「ぐああぁぁぁ…!」

 

澪「ミライ!」

 

ハヌマーン「あははは!これが力だ!やはり俺は最強なんだ!」

 

ハヌマーンはメビウスの体を蹴り上げたり至近距離から槍で突き刺したりなど攻撃し、最後にはメビウスを無理やり立たせ殴りつける

 

ハヌマーン「これで…トドメだ!ウィンドカッター!」

 

メビウスに向けてトライデントを変化させた三日月状のカッターをメビウスに放ちメビウスはそれに当たり地面に倒れてしまう

 

メビウス「く…そ……」

 

澪「ミライ?……ミライ?…ミライ!?」

 

ハヌマーン「あははは!死んだ!ウルトラマンが死んだぞぉぉお!」

 

アイク「ミライ……さん」

 

メビウスはウィンドカッターを喰らいそのまま地面に倒れ伏せた後目から光をなくしその場に倒れたまま動けなくなる…それを見たハヌマーンは高笑いし澪は泣き崩れる…

 

 

ミライ(…僕はもう…駄目なのか?)

 

ミライは心の中でそう呟く…ハヌマーンに自分は殺されそのまま死ぬのかと…せめてハヌマーンを道連れにしたいが…下手に手を出せば澪達が殺される…それだけは駄目だとミライが考えていると…声が聞こえた…

 

(ミライ……ミライ!お願い立ち上がって…ミライ!)

 

ミライ(…呼んでる…澪ちゃんが……そうだ…僕はまだ負けたりしない!もう一度立ち上がるんだ…!)

 

ミライはそう言うとメビウスブレスが輝き体が燃えるように熱くなる…

 

ハヌマーン「無駄だ!メビウスは死んだ!死んだ死んだ!あははは〜!」

 

ハヌマーンは小躍りして澪達を小馬鹿にし、踊りを止めるとトライデントを構え澪達を殺そうと槍を振り下ろし澪達は目を塞ぐが…いつまでたっても槍が来ず目を開けると…

 

ハヌマーン「な!?馬鹿な…何故立ち上がれる!?ウルトラマン メビウス!?」

 

澪「ミライ!」

 

メビウス「ハヌマーン…僕は一人じゃない…皆がいるから…僕は負けないんだ!」

 

立ち上がったメビウスは全身に炎を纏い…それが消えると胸と背には仲間達との絆の象徴たるファイヤーシンボルが描かれていた…その姿はまさしく燃える勇者…ウルトラマンメビウス バーニングブレイブだ

 

メビウス「シャア!」

 

ハヌマーン「ゴブゥ!?」

 

メビウスは高まった身体能力でハヌマーンの顔面を蹴り入れハヌマーンを吹き飛ばす、更に吹き飛ばされたハヌマーンを左手で掴み右手で何度も顔面を殴り、最後にハヌマーンを地面に投げて叩きつける

 

ハヌマーン「ゲボォ!?お、おのれ!」

 

ハヌマーンはトライデントを構えメビウスに突撃するがメビウスは上空へとジャンプしきりもみ回転しながら炎を纏って攻撃するバーニングメビウムスピンキックを放ちトライデントは粉々に砕け散る

 

ハヌマーン「ば、馬鹿な!このトライデントが!?あり得ない!何だその力は!前より遥かに…」

 

メビウム「信じてくれる人がいるから僕は負けない、皆がいたから僕は強くなれる…お前は守る者も何もない…そんな奴に…僕は負けない!」

 

槍を壊されたハヌマーンは喚き散らすがメビウムには知ったことではない…メビウスはメビウスブレスから発生させた炎のエネルギーを胸のファイヤーシンボルに集中させ、巨大な火球…メビュームバーストを作り出しハヌマーンに放つ

 

ハヌマーン「ボギャァァァァ!?」

 

メビウス「これでトドメだ…」

 

ハヌマーンはメビュームバーストを喰らい全身が火達磨になりながらも逃げようとするがメビウスはそれを逃さない…メビウスは全身に炎を纏う…これこそがメビウスの最大の大技…バーニングメビュームダイナマイトだ

 

メビウス「バーニングメビューム…」

 

ハヌマーン「ま、待て…人質が…」

 

ハヌマーンは再び人質を取ろうとするが…何処かへ隠れて消えており人質が取れないと知りメビウスを見るとメビウスは今にもハヌマーンに飛びつかんとしていた

 

ハヌマーン「ま、待て!俺は……死にたくねぇぇぇぇ!!」

 

メビウス「ダイナマイトぉぉぉ!」

 

ハヌマーンは死にたくないと言って空を飛び、メビウスはそれを追いかける…ハヌマーンは必死に逃げる…だがメビウスの方が早い…その時ハヌマーンは見てしまったメビウスの背後に何かいる

 

ーーーヴオ"オ"オ"オ"オ"…!!ーーー

 

ハヌマーン「ヒィ!?」

 

それは今まで自分が殺した怪獣達の怨念…ハヌマーンが自分が正義だと盲信し他者を傷つけた…その際に死んだ時の怨念だ…よく見れば自分が殺した仏像を盗んだ盗人やゴモラなどの怪獣も見えた…そう彼等は地獄から這い上がりハヌマーンを自分達と同じ苦しみを味あわせるためハヌマーンに姿を見せたのだ

 

ハヌマーン「ま、待ってくれ!俺は死にたく…」

 

メビウス「…そう言ってた筈だ!お前が殺してきた怪獣達も!だが!お前は助けなかった!自分の愉悦の為に!だから…僕はお前を助けない!」

 

ハヌマーン「嫌だ嫌だ!死にたくねぇよ!助けてよ!ウルトラマン!」

 

逃げるハヌマーンにメビウスはハヌマーンを捕まえバーニングメビュームダイナマイトを発動しようとしハヌマーンは子供のように泣き叫ぶが…これは怪獣を殺した因果応報、罪のない彼等を殺した自業自得、怪獣を自分が殺してしまった自己責任だ…誰も助けてくれない…そうウルトラマンでさえも…そのままメビウスは爆発してハヌマーンは肉片一つ残さず焼き尽くされメビウスはカラータイマーが青のまま地面に着地する

 

澪「ミライ!」

 

メビウス「……セェア…」

 

澪は飛び出してメビウスの前に現れメビウスは彼女の方を向く、アイクや真士達も手を振って笑っておりメビウスも笑って腕を動かす…ピースサインを全員に送ろうとした時

 

ゲファレナー「あら、ハヌマーン負けたの?使えない駒ねぇ」

 

メビウス「デヤァ!?」

 

澪「ミ、ミライ!?」

 

突然現れたゲファレナーにメビウスが吹き飛ばされビルに激突しビルの瓦礫にメビウスが埋もれ澪達が一瞬何が起こったのか理解できずメビウスが吹き飛んだ先とゲファレナーを見ていた

 

アイク「お前は…?」

 

ゲブァレナー「私はゲブァレナー…ハヌマーンの主人…全く過去の時間から呼ばれたと思ったらウルトラマンがいるなんて…でも大した強さじゃないから楽に殺せていいわ…でも殺すのは私じゃない」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

真士「な、何だあれ…?」

 

現れたのは黄色く発光する部分がある巨体に両腕が鎌のように鋭く目と思わしき部分が顔の下側…丸で自分達を見下すように向いているヘンテコな怪獣が現れる…その怪獣の翼は闇のオーラで出来ておりはっきり言ってその戦闘力は計り知れない

 

ゲブァレナー「こいつの名はデモンゼットン、デモンゾーアとハイパーゼットンのフージョンライズ、まだ精霊獣ではないけれど…まあ少しは役にたつでしょう」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウス「ゼアアッ!?」

 

デモンゼットンは一兆度を超える火力の真っ黒な火球 漆黒火球を何十発も胸の発光体から放ちメビウスを吹き飛ばす…バーニングブレイブとなったメビウスを赤子をひねるかのような力…まさしく絶望、ウルトラマンを殺す者、暗黒の支配者…それ以外に言葉は必要だろうか?

 

メビウス「く……メビューム…バースト!」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウスはメビュームバーストを放つがデモンゼットンはそれを容易く吸収、そして何倍にもして跳ね返しメビウスを吹き飛ばす、メビウスのカラータイマーは赤く点滅し、デモンゼットンはもう死ぬなと思って澪達の方を向く…そして澪達に漆黒火球を放とうと準備をする

 

エレン「!不味い…!あれは…防げません!」

 

エリオット「おいおい…爆弾なんかがが可愛く見える威力だぞ!」

 

真士「く…真那!お前だけでも…!」

 

真那「兄様!?」

 

澪「み…ミライ…」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

澪達はそれぞれ自分に訪れる最期の時の瞬間に何か言うがデモンゼットンは知るかとばかりに漆黒火球を放つ…澪達は目を閉じる…だが自分達を焼き滅ぼす死の火球が着弾した気配がなく目を開けてみると…

 

メビウス「せ……あぁぁ…」

 

澪「ミライ……?…ミライ!」

 

ゲブァレナー「何よ人間如きを庇うの?」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウスが澪達を庇って代わりに漆黒火球を放ち、それを見てゲブァレナーが苛立ちデモンゼットンも漆黒火球を何度も何度も放ってメビウスの背中を焼き尽くす…だがメビウスは一歩も動かない…メビウスのカラータイマーの点滅が早くなっていく

 

アイク「……もういい!貴方がそこまでする必要はない!」

 

真士「そうだよ!このままじゃあミライさんが死んじゃうだろ!」

 

メビウス「……構わない…僕が死んでも…君達が無事なら…だから逃げてくれ…澪ちゃんを連れて…」

 

澪「嫌だ!私はミライから離れたくない!だから…「澪ちゃん」」

 

澪はここから逃げろと言うメビウスに反論しかけるがメビウスが笑って澪の名前を言うと声を止めてメビウスの口から放たれる次の言葉を聞いて驚いた

 

メビウス「…好きだった…君の事が」

 

澪「…え?」

 

メビウス「最初はこの感情が何か分からなかった…でもようやく分かった…僕は…君の事が好きだったんだ…だから…逃げてくれ…アイク君…真士君…後は頼む」

 

メビウスは澪の事が好きだったと言うとアイクと真士を見て澪を頼むと言うと二人は目を見開きながらも澪の手を持ってこの場から走る

 

澪「ミライ!ミライ!ミライーーー!」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウス「さよなら…」

 

デモンゼットンが石化光線をメビウスに放つとメビウスは澪の方を最後まで見て笑い、澪はメビウスに手を向けて涙を流す…そしてメビウスは石化光線を喰らい石化してしまう

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

そしてデモンゼットンは漆黒火球をメビウスに放ち石化したメビウスを粉々に破壊する、これによりメビウスを完全に殺したのだ…だが唯一カラータイマーのみが石化せず地面に落ちる…誰もそれに気づかない

 

ゲブァレナー「デモンゼットンは元の時間に戻りなさい…私は絶望を与えてくるわ」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

デモンゼットンにそう言うとデモンゼットンはその場から消え、ゲブァレナーは翼を広げてその場から去る

 

 

アイク「はぁはぁ…ここまで来れば…安心だろう…」

 

澪「ミライ……死んじゃった…ミライ…私の好きな人が…」

 

路地裏に逃げ込みもうデモンゼットンが消えたことからもう襲って来ないだろうと安心する一同だが澪のみ顔が暗い…それもそうだろう、自分の好きな人が死んだのだ…悲しまないわけがない…真士は口を開こうとしてズブッと胸から手が生えた、その手には自分の心臓が握られている

 

真士「……え?」

 

真那「兄様……?兄さ…」

 

真士はそのまま絶命、真那もそれに気づくと同時に胸を裂かれ大量に血を吹き出しながら地面に倒れる…それに気づいたアイク達は後ろにゲブァレナーが立っていることに気づいた

 

ゲブァレナー「あははは、あのウルトラマンが命をかけて守ったものが死ぬてどんな気持ちなのかしらねぇ?」

 

エリオット「テメェ……!」

 

ゲブァレナー「さて死になさ…「許さない!」はぁ?」

 

澪「貴方がミライを……許さない…絶対に…許さない!」

 

澪が激昂して叫ぶと澪の天使が三つ現れその内の二つがゲブァレナーに光線を放つがゲブァレナーはそれを口を吹きかけるだけで相殺するが最期の天使輪廻楽園でゲブァレナーを何処かへ移転させる…そしてついでにアイク達も…まだ死んでいなかった真那もアイク達と同じ場所へと移転させる

 

ゲブァレナー「この力は…まあいいわ…もうその絶望させるのも飽きたし帰ろ」

 

アイク「!待ってくれ始原の精霊!いや澪!」

 

澪「さっさと消えろ…後アイク…私を狙ってきたのは嫌だったけど…作ってくれてありがとう…お陰で私はミライが好きになったから」

 

澪がそう微笑むと自分以外の存在が路地裏から消え澪はそれを見て真士に近づく

 

澪「ごめんね…でも…大丈夫…貴方は生き続ける…」

 

澪はそう言って真士の体を吸収する…いつか蘇らせる為に…そして彼女は真士の復活とともにある計画を考える

 

澪「…もし真士を蘇らせれるのなら…メビウスも蘇らせれる筈…待ってメビウス…もう絶対離さないから。もう絶対死なせないから…」

 

これが澪が霊結晶を作り精霊や準精霊を誕生させた秘話…全てはメビウスを復活させる為…そしてもう自分の好きな人を死なせない為に…人間の少女や恩人を利用する…全てはどんな罪業を背負ってでもメビウスを蘇らせる為に

 

 

アイク「……ミライさん」

 

エレンはCRユニットを使用して真那の治療する…アイクはメビウスが倒された際に逃げる時に拾ったある物を見ていた…石化したメビウスブレス…それを見てアイクが呟く

 

アイク「……ミライさん…すまないね…エレン、彼女の治療が出来たらすぐにこの国から去るぞ」

 

エレン「…ですがエリオットとカレンがいません」

 

アイク「……いいよ、これから始める計画には彼等は不要…いや受け入れてくれないだろうからね…決めたよエレン、僕はミライさんを蘇らせる…その為に…誰かを蹴倒してでも」

 

アイクはそう言うと治療が粗方終えた真那を抱えてエレンと共に何処かへと立ち去って行く…これが彼が後にDEM社を立ち上げ精霊を殺して霊結晶を奪い取る原因となり、この時別の場所に移転されたエリオット達もメビウスの為に組織を立ち上げ精霊を保護してそのエネルギーを使ってメビウスを復活させると言う目的があった

 

 

そして時は流れ現在の時間に戻る

 

 

 




これが過去のお話しにしてアイクさんとかが優しい理由、ハヌマーンは倒せたけど…ゲファレナー許さねえ。デモンゼットンは後に出てきます…さてメビウスは蘇ることができるのか?

次回も遅れるかもですがすみませんです…グリッドマンの小説を書くのが楽しくて…


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百六話 歌姫は精霊

久しぶり(新約 第1巻の上条さん風に)、長い間放置し誠すみませんでした!ま、これからも更新は遅いけど気長にもっと面白い他の方々の作品を読んでお待ちください。さぁて新作のとある回帰の電光超人が人気出なかったから「じゃあ放置してたこれ書こう」てな訳で書きました、だいぶ読みやすくなってるかも?ただ長らく放置してたから口調とか忘れ気味

ハンニバル戦?そんなものないね、多分逃げ切れたんですよ、さてタイトル通りデアラの歌姫登場、新作の二つも見てね

ゴルドラス「何個新作書くんだよテメェ、さっさと完結させろコラ」


「〜〜〜♪」

 

彼女は歌っていた、彼女がいるのはある大きなコンサート会場、そのステージに立ち歌を歌い響かせる、老若男女を魅了し虜にするセイレーンの如き歌声、真っ暗な会場を照らすのは彼女が浴びるスポットライトと激しく揺れる数えるのか馬鹿らしくなるほどの無数のペンライトの光だけ…彼女の歌声をかき消す様な大音量…彼女のファンである者達の声援で肝心の歌が台無しだ…

 

(ちょっとは静かに聞いて欲しいですね〜まあいいですぅ、今日も可愛い子が沢山ですね〜、誰を持ち帰るか悩みます〜)

 

紫紺の髪に銀色の瞳を持つ可憐な美少女、スタイルも素晴らしく丸で神が作った最高傑作と言っても過言ではない、席を埋め尽くす観客ことファン達…だが、これだけの人数がいながらも…全てが女性のみ、男性のファンは誰一人いない……彼女は美しい顔で笑いながら今日は誰を持ち帰る(・・・・)か笑う

 

「皆さ〜ん、今日はありがとうございました〜また次のライブもよろしくお願いします〜」

 

歌を歌い終わり、マイクを下げて彼女は営業スマイルで笑う、観客(ファン)は大喝采で「次も来ます!」「最高〜!」等叫ぶ…彼女は内心で誰を持ち帰るか定めにこやかに笑う…だがふっと彼女は観客達に自らの顔を見られない場所真顔に戻す

 

「……今日もアカネちゃん(・・・・・・)は来ませんでしたね〜…具合でも悪いのでしょうか?」

 

 

神無は白鯨の部屋に篭ってギガダークナイザーを触りつつ、何かを作り上げていた…彼は先日ハンニバルから逃げ切り、助けれなかったアカネの事を考えながら何かを製作する

 

「…今までの魔術や魔法は無駄が多すぎた、あれは単なる好みの魔術…もっと効率のいい方法を考えねば…そして何時迄もガタノゾーアクラスの怪獣が使えないのは痛い…まあそれはこの彼女が残した右腕でなんとかなりそうだが…」

 

彼はブツブツと何か言いながら制作を続ける、それは黄金の槍…彼は今まで無駄の塊だった自分の術式を見直し不要な魔法や魔術の無駄をなくし、必要な物を残し不要なものを消していく…そして最大の問題点であった怪獣召喚の不全もこれがあればいけるとある目のを撫でる…アカネの残された右腕だ

 

「……これをギガダークナイザーに埋め込めばいい、準精霊?だったか?それの力を変換しギガダークナイザーの力に変換すれば、以前グビラに負けたミズノエリュウ達が急に小さくなった様な展開にはならないだろう」

 

神無は彼女の右腕を軽く撫でる、そしてギガダークナイザーの先端に右腕を突き刺すと右腕がギガダークナイザーに吸い込まれていく…彼は笑う

 

「……さあ、ハンニバル…そしてイーハトン星人…ぶっ殺してやるから楽しみに待っとけ」

 

 

「はぁい!皆さん嬉しいお知らせです!今日から三人の転校生がこのクラスにやって来ます!」

 

「タマちゃん!女の子ですか!?」

 

「はい、とっても可愛い三人の女の子ですよ!」

 

「「「しゃあぁぁぁぁ!!!彼女ゲットのチャンス!」」」

 

「……恥ずかしくねえのかなこいつら」

 

年に一度の合同文化祭<天央祭>を間近にした来禅高校のある教室にてタマちゃん事、岡峰 珠恵先生が転校生が来ると伝えると阿保の男子が女子ですかと尋ね、タマちゃんが笑って頷くと男子達が発狂し女子が白い目で彼らを見る、宏人はその光景に頭を抱える

 

「また転校生か〜、時崎さんとか十香ちゃんとか最近多いよね〜引っ越し、転校ブームなのかな?」

 

「……ですわね」

 

「…あれ?テンション低いね?」

 

「いや…ちょっとね、ちょっと最近大変なことがあったから」

 

亜衣が最近転校生が多いなーと横で言っていると狂三がそれに同意する、だがいつもの元気が無く麻衣が大丈夫かと聞くと凜祢が代わりに答える…だが二人ともいつもより元気がない…よく見れば怪獣馬鹿の士道や折紙、十香も黙って机を見ている…宏人と亜衣は何かあったと察するがあえて何も聞かないことにした

 

「では、転校生ちゃん達入って来て下さい」

 

「「「はい!」」」

 

タマちゃんが扉を開けると中から現れたのは黒髪黒目の長い髪を二つに結わえた少女にオレンジの髪の双子の少女達、一人は後頭部で結い上げた少し勝気な少女とサイドをゆるい縦ロールに、バックは三つ編みにしたジト目の少女、タマちゃんの言う通り美少女といっても過言ではない、だが宏人達は彼女を見て呟いた

 

「「「「あれ?鏡花ちゃんに夕弦ちゃんと耶倶矢ちゃん?」」」

 

「初めまして京極 鏡花です」

 

「うむ、我は八舞 耶倶矢だ!よろしく頼む!」

 

「紹介、八舞 夕弦です、よろしくお願いします」

 

宏人達が以前知り合った鏡花達が転校生として現れた為驚く、鏡花達は自己紹介を済ませると男子達が美少女を見て騒ぎ出す、宏人が横目で士道を見る。大して驚いていなかったので来る事は知っていたのだろう…タマちゃんは自己紹介が終わると彼女らの席を決めホームルームを始める

 

 

「鏡花ちゃん達も来るなら教えてよ!」

 

「あはは…すみません…と言うかあんまり親しくなかったですよね私達?」

 

「でも偶然あった子達と同じクラスとか…マジ引くわー」

 

「疑問、どこに引く要素があるのでしょう?」

 

麻衣が教えてよ〜と言っていたがそもそも携帯などの番号はおろかあまり付き合いがないのに教える方法がないと鏡花が苦笑い、そんな光景を他所にクラスメイト達は天央祭で何をするか悩んでいた、士道と折紙は天央祭実行委員…2人は当然の如く怪獣物をやろうと豪語していたが凜祢達が無理やり黙らす、男子達も竜胆寺女学院と言う女子校との合同の為盛り上がっている

 

「そうだ折紙!ホーやザンドリアス、メカギラス、ノイズラーの着ぐるみを着て演奏するのはどうだ!」

 

「!それはいい考え。ならベースメカギラスは士道、ドラムのホーが十香、リードギターのノイズラーは私、ボーカルのザンドリアスは……」

 

「……私を見てもやりませんわよ」

 

「…私も無理だからね」

 

名案が浮かんだ!と言わんばかりに士道は着ぐるみを着てバンドでもしようと叫ぶ、折紙は自分達が何を着るか決めて、ザンドリアスの着ぐるみを誰が着るか悩み、こそっと凜祢と狂三を見るが二人に拒否られる、ならばと折紙と士道が鏡花を見つめ鏡花がピクッとなる

 

「え?私?……いやいや私は歌えないですよ?」

 

「「チ」」

 

(舌打ちしたよこいつら…)

 

鏡花まで拒否ると士道と折紙が舌打ちし、宏人が彼等を見て引く、最後の一人はどうするかと悩むアホ二人…最後の手段としてジーと狂三を見つめる二人…狂三は無視をするがその視線に耐えきれなくなり机から立ち上がって叫ぶ

 

「ああもう!分かりましたわ!やればいいんでしょう!やれば!」

 

「「よし!」」

 

「…はぁ…不幸ですわ…」

 

「……ドンマイ狂三ちゃん」

 

狂三がやったやる!と叫ぶとハイタッチするアホ二人、狂三が頭に手を当てて不幸だと呟き凜祢が肩に手を置く…「また二人に付き合わされてる、可哀想」と狂三に哀れみの目を向けるクラスメイト達、なら変わってやれと思うが誰も変わらないのがこのクラスである

 

「文化祭か…ワクワクするな夕弦!鏡花!」

 

「同調、文化祭…精一杯楽しみましょう耶倶矢、鏡花」

 

「そうですね、私も初めての高校生活に初めての文化祭です…悔いのないよう頑張らなきゃ」

 

耶倶矢、夕弦、鏡花は初めての文化祭を楽しみにする、三人ともワクワクしていたがさりげなくクラスメイトが言った言葉が彼女らの心に刺さる

 

「しかし残念だな〜新条さんが転校しちゃって…一緒に文化祭回りたかったな〜」

 

「「「……っ!」」」

 

三人の顔が強張る、新条 アカネは表向きは転校したことになっているが実際は死んだのだ…しかも三人の目の前で…それを思い出したのか俯く三人

 

「……あぁ!そういえば竜胆寺女学院も文化祭に出るんだよなー!楽しみだな〜」

 

「……確か竜胆寺女学院にはアイドルの…名前何だっけ?」

 

「ん?誘宵 美九の事か?男を寄せ付けないアイドルだろ?…てかお前ら…ウルトラマン以外の事も知ってるんだな」

 

「「それは馬鹿にしすぎ」」

 

士道と折紙が話題を変え少しでも明るくする為に大声で話し始める、折紙が竜胆寺女学院のアイドルの名前は何だっけと首を傾げると宏人が誘宵 美九だと教える、二人は流石に一般人が知ってそうな事は知ってると頬を膨らませて怒る

 

「竜胆寺女学院に転校してきた美少女、コンサート会場は女性のみ…で有名だよな、歌もいいしスタイルもいいし」

 

「……宏人君てそういう子がタイプなの?」

 

「いや、そうでもないぞ。可愛いのは確かだけど、うちのクラスメイトの女子もレベル高し…それにアイドルは偶像であって恋愛対象じゃねえしな」

 

「……ふぅん、なら良かった」

 

宏人が誘宵 美九について詳しく二人に教えると亜衣がジト目で宏人を見る、が宏人は好きとかじゃなくて一種の憧れ的ファンだと教えると彼女は安心したように小声で何かを言う

 

「へぇ…私達そう言う事余り知らないのでもっと詳しく…ん?」

 

鏡花が宏人に他にも聞こうと思い話しかけようとすると、コンコンと士道達が座っている窓から何か音が聞こえ振り返る、窓には紙飛行機が何度もぶつかる…それでも落ちないので何からの不可思議な力が働いているのがわかる

 

「……何?」

 

鏡花は窓を開けて紙飛行機を手に取る、幸い生徒達はそれに気づいていない…鏡花は紙飛行機を広げる、そこには何か文章が書かれていた、耶倶矢と夕弦と共にそれを読む

 

【にゃっはろー、久しぶり鏡花ちゃん達、士道君達。突然だけどお知らせです!実は私の天使で囁告篇帙で未来を見た結果、あるコンサート会場で精霊が出現する事が分かりました!それを優しー二亜お姉さんが教えてあげるよ!学校が終わったらそこに行っちゃいな!

 

追記、アカネちゃんを救えなかったのを悔やんでるのは知ってるよ、でもそれを後悔して止まってるのは違うとお姉さん思うな〜、まあ神無さんにあったらそれも言っておいて、いつまでもグチグチしてんな!てね…じゃあバイナラ〜】

 

その手紙は囁告篇帙の頁の切れ端、鏡花がそれを読み終わると同時にサラサラと紙が崩れ散る…士道達も横でそれを読んでいて手紙の内容に驚いていた

 

「……新たな精霊」

 

鏡花はボソッと呟いた、その声は周りのざわめきに掻き消された

 

 

士道達と鏡花達は二亜に支持されたコンサート会場に入り込んでいた、人は誰もいない

 

「本当にここにいるんだよな?」

 

「罠でない限り本当…二亜先生は怪獣好きだから嘘つかない」

 

「その理屈はおかしいですわ」

 

士道がここに精霊がいるのかと辺りを見渡し、折紙は怪獣好きは嘘はつかないと断言し狂三がその理屈は変だと至極真っ当な事を言う、そして何処からか歌が聞こえ士道達は耳をすます

 

「……こっちです」

 

鏡花が士道達を手招きで歌が聞こえる方へと案内する…そして辿り着いた場所には紫の髪の美少女が笑いながら歌を歌っていた

 

「……綺麗な歌…」

 

鏡花が思わず呟いた言葉に全員が納得する、確かに綺麗な歌声だ、思わず聞き惚れてしまう程の、彼らは彼女に気づかれないようにコソコソと動き彼女か歌う壇上近くまで接近する、後は士道が声をかければいいだけ…が、ここで通信が入る

 

『お兄ちゃん、その精霊の正体が分かったわ』

 

「!本当か?」

 

『ええ、その精霊は《ディーヴァ》、半年前一回だけ現れた精霊ね…あれ?なんか何処かで見た気が……気の所為ね、まあ兎に角、今こっちで選択肢考えてるから…』

 

「〜〜〜♪」

 

琴里はあの精霊の正体が分かったとインカム越しに伝えると士道は目を見開いて正体を聞く、彼女は半年前に出現した精霊 ディーヴァだと告げ、選択肢をフラクシナスの全員で決めようとする

 

「…いい歌声だな、ナターシャの歌を思い出す」

 

「お〜確かにいい声だな」

 

「本当に綺麗な歌声だねレム」

 

「そうですねリク、あの歌声は私ではコピー出来そうにありません」

 

ガイが昔を懐かしむように遠い目で彼女を見つめ、ジャグラーがいい歌だと怪しげに笑う、リクとレムも頷いてその声に聞き惚れる、全員がその通り…と頷こうとしたところで…ふと我に帰る

 

(((いやなんでいるの!?さっきまでいなかったでしょ!!?)))

 

「気になってついな、俺も精霊の攻略て奴に興味がある」

 

「俺はテメェらを揶揄いにきただけだぁ」

 

「「右に同じく」」

 

「帰れってください!」

 

士道と鏡花達が何でここにいる!と突っ込むとガイが笑って興味があったからと言い、ジャグラー達もそれに頷く。鏡花が少し大きな声で怒鳴ると精霊は歌を歌うのをやめ口を開く

 

「?誰かいるんですか〜?」

 

「……ガイさん達のせいでバレた!」

 

「お前のせいだろ」

 

精霊がこちらの方を向いて誰かいるのかと尋ねて来た、鏡花があんたらのせいだと言うがジャグラーはお前だよと返す

 

『え!?バレちゃったの!?ええい!お兄ちゃ…士道!選択肢の2!君が綺麗だったから見惚れてしまったよ…て声をかけなさい!』

 

「え!?わ、わかった…て、おっとと」

 

「む?大丈夫かシド…」

 

琴里がテンパって大声で士道に選択肢2で声をかけろと告げ士道が頷いて精霊に向かおうとしその矢先思わず蹴躓き十香にぶつかりそうになる、が十香は素早く身を動かし士道を受け止める…までは良かったが十香の横にいたガイが十香が士道を受け止めた拍子に背中がぶつかりラムネを飲もうとしていたガイはバランスを崩し精霊の前に床に倒れながら現れる

 

「……あ」

 

「…………」

 

『あぁぁぁぁ!!?お兄…士道じゃなくてガイさんが言ったぁぁぁぁぁ!!?』

 

「す、すまないのだ!」

 

『こ、こうなったらヤケよ!ガイさんが言いなさい!』

 

「お、俺だと!?」

 

「…面白くなって来たなぁ」

 

ガイが顔を上げて精霊を見る、精霊が固まる、琴里が大声で叫び十香が謝る、琴里はこうなったらガイさんがセリフを言えと無茶振りしガイがテンパる、ジャグラーはそれを見て笑う…そしてガイが立ち上がって言葉を放つ

 

「……お、俺はラムネのお兄さんだよ!」

 

『ちがあぁぁぁぁう!ラムネのお兄さんじゃないでしょうがぁぁぁ!』

 

(し、しまった!)

 

「………」

 

テンパり過ぎて変な台詞を言ってしまうガイに琴里がキレる、そんなガイを見てジャグラーは腹を抱えて笑う…が精霊は表情を変えることなく口を開き…荒げた声を出す

 

「わ!!」

 

「!?く!」

 

それは音の壁、音の衝撃波と称すべきか、ガイをステージから叩き落とさんとする衝撃波がガイに襲いかかりガイはステージから突き落とされる、がガイは空中で回転し無事着地する、唖然とする一同にインカムから警戒音が流れる…確かこれは精霊が不機嫌な時に流れる音だったはず

 

『え!?何もしてないのにアラームが…てか今の一撃確実に殺そうとしてなかった?!』

 

『司令!大変です!好感度が凄く下がって…て!もうゴキブリを見る目です!見ただけなアウト!?ガイさんの何処が気に入らないと!?』

 

「……何するんだ?」

 

琴里と神無月の慌てる声が聞こえる中、ガイは冷静に言葉を彼女にかける、だが彼女が言った言葉は予想外だった

 

「……何喋ってるんです?何で生きてるんです?気持ち悪いです、喋らないでください、息をしないでください、さっさと死んでくれませんか?さっきので死んでくれればよかっのに…」

 

「…メンタルに凄くくるな」

 

精霊の理不尽な怒りと精神を傷つける言葉にガイの精神に傷が付く、こんな美少女に言われて興奮するような性癖はガイにはない、神無月は知らないが

 

「いや、俺はたんに声をかけようと…」

 

「喋るなて言う意味がわからないんですかこの猿は?それにこっち見ないでくれませんか、不愉快なんで?あぁ本当に気持ち悪いですねぇ」

 

「ゲフ!」

 

(やめて上げて!ガイさんのライフはもうゼロよ!)

 

ガイが弁明を試みるも精霊の容赦のない罵言にガイが吐血しそうになる、リクはもうやめて上げてよぉ!と叫びそうになる、ジャグラーも引き顔だ

 

「…てか、よく見たらあの精霊…何処かで見たことないか?」

 

「……確かに…何処かで見た気が…」

 

「…ヒロポン(宏人)が言ってたような気がするぞ…」

 

士道と折紙、十香は何処かで見たことがあると零す…そして琴里が思い出したのか大声で叫ぶ

 

『あ!思い出したわ!あの顔にあの胸!間違いなく誘宵 美九よ!あのアイドルで今度文化祭で参加する竜胆寺女学院の生徒よ!』

 

「…!確かにあの時々見るアイドルと似てる!」

 

「…盲点」

 

琴里が彼女の名は誘宵 美九だと教えると士道達も確かに見覚えがあると叫ぶ、そんな彼らのやりとりを知らない精霊 美九はガイに声の振動波を飛ばしガイはそれを避ける

 

「!無茶苦茶やりやがって」

 

「あぁもう!さっさと死んでくださいよ!全く最近アカネちゃん(・・・・・)が来なくて憂鬱なのに…この猿を殺して鬱憤でもはらしましょうか?」

 

「……アカネ?」

 

ガイが愚痴愚痴文句を言いながら避ける中美九が発したアカネという単語に鏡花と夕弦、耶倶矢が強く反応する、そして美九は攻撃は避けられると思ったのか動きを止める

 

「はぁ…仕方ありませんね、この子達を使いますか〜出てきてください、クイーンメザード(・・・・・・・・)ちゃん、エノメナ(・・・・)ちゃん」

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

「な!?」

 

彼女が何者かの名前を虚空に向かって告げると…彼女の背後に薄らと何かのシルエットが現れた…それは異形としか言えない姿だ、一人は魔神と称するに相応しい四つの青い目の青白い皮膚にグロスを塗ったような艶やかな唇がある顔、ネイルをしたようなの鋭い爪が生えた両手、ハイヒールを履いたような足、そして豊満なバストを持った身長。片方は完全に人型ではない複眼を持つ頭部に鞭状の腕、腹部と背後の襟巻に女性の顔のようなものが浮かび上がっている、そこから4本の触手が生えた異形の怪物…魔神エノメナと超空間波動怪獣 クイーンメザードが美九の後ろに現れる

 

「な…エノメナにクイーンメザードだと!?」

 

「ふふん、驚きました?彼女達は私のお友達なんですよぉ、流石に同性とは言え人間じゃないからそういう事は出来ませんけどぉ…ボディガードにはなるでしょう?」

 

驚くガイに美九は自慢する様に彼女達(・・・)を自慢する、そうこの二体は女性だ、故に美九の女子しか愛さない性癖に適応し美九は彼女達を操っている、が流石に異種族といつも女の子達にしている行為は流石の美九もしない、故に彼女達を自分のボディガードにしているのだ、後ろではエノメナ達がニヤニヤと笑う、ガイは思わずオーブリングを取り出そうかと考える

 

「さあ!エノメナちゃんにクイーンメザードちゃん!汚らわしい男なんか貴方達の能力で肉片残さず殺しちゃってください!」

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

「!」

 

美九の指示を合図にエノメナとクイーンメザードはガイに向かって攻撃を放とうとする、ガイは先輩方のカードを取り出して攻撃を防ごうと身構える…

 

コンサート会場に歌姫の精霊と先輩から力を借りる光の戦士の激突が開始される

 

 

 




…美九たんがクイーンメザードとエノメナという人を洗脳したり狂わせる怪獣を従えてる…だと?まあ美九たんの能力も洗脳系だしね、実際洗脳繋がりだし…てかこれじゃあ美九たんを実は怪獣達が洗脳してるのか怪獣が美九たんを洗脳したと思わされて逆に洗脳されてるのかわかんねー

そして思わせぶりな台詞を吐く美九たん…そしてガイさんのメンタルがボロボロ、さあどうなら次回?!…次の更新はいつになるやら(白目)あ、新作の「とある回帰の電光超人」やら「カプ厨がていとくんに憑依転生しました」もよろしくです。


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百七話 文化祭直前

突然ですが…この話をもってレイオニクスウィーズは連載終了となります、応援してくださった皆様…誠にすみません、作者の新作「とある回帰の電光超人」や「カプ厨がていとくんに憑依転生しました」をよろしくお願いします…ではさようなら…












なんてね!ヴァカめ!(子安ボイス)、今日はエイプリルフールです、まあ騙されないでしょうけど…まだまだこの作品は続くんじゃ、でも騙してごめんなさい。では最新作どうぞ!


ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

「く!ジャックさん!」

 

クイーンメザードが放つ特殊な振動で粒子化させようとし、エノメナの人の精神を狂わせる攻撃がガイに襲いかかる、ガイはジャックのカードでバリアを展開し攻撃を防ぐ、更にエノメナの額から光弾が放たれ、触手から電撃が放たれる、それをガイは回転して避ける

 

「チッ…なんでこう男てしつこいんですかねぇ…クイーンメザードちゃん、エノメナちゃん、私の天使で強化してあげますから確実にトドメを刺しなさい」

 

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

舌打ちしつつ美九はエノメナとクイーンメザードに強化するから必ずと止めを刺せと命令し、二体は咆哮を上げる、美九の天使からメロディーが流れエノメナ達の攻撃力が上がっていく、光弾や電撃の威力が大幅に強化されガイは必死に避け続ける、が徐々に攻撃の威力は高くなりジャックのバリアでも防ぎきれなくなりつつある。

 

「ヤバい!琴里今すぐ俺達を回収するんだ!」

 

『了解よ士道!』

 

まさにエノメナ達がガイを倒さんと攻撃を放とうとする瞬間、士道が自分達を回収してくれと叫び琴里がそれに頷いて全員がフラクシナスに転送される、ガイも転送された為二体は消えた(ガイ)を探して視線を泳がせる

 

「あらぁ?消えちゃいましたね〜、まあいいですぅ、消えたなら消えたで…さ!帰りましょうかお二人共」

 

美九はガイの事など気にせずその場から立ち去ろうとする、彼女はガイの生き死になど関係ない、男が嫌いだから視界に入れたくないだけ、いなくなってくれればそれでいい、それが彼女の攻撃理由だ、故に深追いはしない

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

そんな美九をエノメナ達は唇を歪めて見ながら掠れるような笑い声をコンサート会場に響かせる…

 

 

フラクシナスに転送された士道達と鏡花達はあの精霊《ディーヴァ》こと誘宵 美九の攻略の糸口を見つける為作戦会議を始めた

 

「危なかったわね…まさか男嫌いの精霊とは…それに怪獣が二体…これは士道でもキツイんじゃない?」

 

「そうだな…怪獣を駒としか見てない奴とは仲良くできそうにない…思わず殴るだろうな」

 

「それに同意、怪獣を馬鹿にする行為は許せない、精霊でも殴ってる」

 

「私もシルバゴンを馬鹿にされたら怒るのだ!」

 

「……あ、うん…君達に聞いた琴里が馬鹿だったようだね」

 

琴里が男嫌いの精霊を攻略するのはキツイんじゃないかと士道に尋ねる、だが彼等は怪獣をあんな風に扱う奴とは仲良く慣れないと憤慨しており令音は彼等に聞いたのは間違いだと琴里に伝える

 

「う〜ん、レムは男嫌いの子が男に心を開く方法でわかる?」

 

「分かりません、分かっていたら助言しています」

 

「男嫌いてだけで攻略が不可になりますわ…と言うかそんなギャルゲー絶対売れませんわよ」

 

「……もう女装するしかないんじゃないかな?桂木 桂馬みたいに…そしたらワンチャンあるかも」

 

リクはレムに聞いてみるがレムは分かるわけがないと首を振る、狂三はそんな攻略絶対に成功しないと頭を抱え凜祢が女装すればいいかもしれないと声に出す、するとその言葉にフラクシナスの職員が反応する

 

「ならば!この神無月にお任せを!自分オカマバーで働いていたので女装にはうるさいんですよ!」

 

「なら士道君を士織ちゃんに大変身させねばな!」

 

「……フラクシナスてまともなのがいないわね…」

 

「司令がドジっ子なのだから仕方ないな」

 

「ど、ドジっ子ちゃうもん!」

 

神無月を筆頭に士道を女装させれば万事解決!と叫び始め琴里が頭を抱える…本当にここにはまともなのがいないと…まあ(司令)がダメだから仕方ないなと令音が言うとダメじゃないもん!と琴里が顔を真っ赤にして反論する、まあ士道()折紙と十香(将来のお義姉さん)が変人でまともなのは狂三と凜祢程度しかいないが…因みに四糸乃は心のオアシス

 

「おい、ちょっと待てよオッさん共」

 

「?何でしょうジャグラーさん」

 

「今回女装すべきはそいつじゃない…もっと適任がいる筈だ」

 

「?誰よそれ…てか士道じゃないと封印出来ないんだけど…」

 

「決まってんだろ……女装すべきなのはなぁ…」

 

ジャグラーがオッさん共(神無月達)を制止し神無月が彼を見る、もっと女装にふさわしい奴がいる、今回は士道の出番じゃないと簡潔に述べる、琴里はお兄ちゃんじゃないと封印出来ないと伝えるがジャグラーは気にしない、そして女装すべき人物の名前を告げる

 

「ガイ!お前が女装するんだよ!」

 

「……俺!?」

 

「「「「「何でだぁぁぁぁ!!?」」」」」

 

ジャグラーが指を指したのはガイ、ガイは自分の背後を見て誰もいないことを知ると自分を指差して俺!?と叫ぶ、そしてフラクシナスの全員が何でガイさん!?と心の底からツッコミを入れる、だがジャグラーは止まらない

 

「あの女…ガイを馬鹿にしやがって!許せねえ!ガイの何が分かるんだあの女!つう訳でガイ!あの女に女装して近づいて油断した時を見計らって襲ってやれ!ああ言うプライドが高い女はな…少し攻撃するだけで泣くぞ!」

 

「荒ぶるジャグラーさん!?ちょ…ガイさんの女装とか気持ち悪…じゃなくて生理的に無理です!」

 

「そうだ!何の罰ゲームのつもりだ!てか女装が似合わない男性の女装を見る趣味はあたし達にはないし!」

 

「賛同、私達が何故そんなガイさんを見なければならないのですか?確かにあの精霊は苦手です、泣かすのはいいです、でも女装は見たくありません」

 

「さっきから俺散々な言われようだな!?」

 

自分の憧れであるガイを馬鹿にされたことに怒るジャグラー、鏡花はガイの女装なんて見たくないと呟き、耶倶矢はそれはなんて罰ゲームなのだと叫び夕弦も泣かしたりするのは一向に構わないが自分達も被害が来てしまうと嫌そうな顔をする、そんな彼女達の言葉にガイの心は傷つく

 

「……確かに皆の憧れウルトラマンを馬鹿にするのは許せないな…よし、精神的ダメージを与える為ガイさんの女装をあえて見せよう」

 

「失神するくらいのメイクで永遠のトラウマにしてあげましょう」

 

「賛成なのだ!」

 

「さっきから俺の意見が全く通ってない!?」

 

士道達も賛同し始めガイは自分の意見は聞いてもらえないのかと嘆く、フラクシナス側の常識人である凜祢と狂三は可哀想な目でガイを見つめリクは自分が美九の前に出なくてよかったと思う

 

「つう訳でガイには女装をしてもらう」

 

「おい!ジャグラー絶対ワザとだろ!?嫌がらせだろ?!」

 

「は?そんな訳ないだろ(純粋な瞳)」

 

「ちくしょう!綺麗な瞳だ!邪心がない!」

 

ジャグラーが頼むぞと肩に手を当てるとガイは楽しんでるだろと叫ぶがジャグラーの目には汚れがない、本心から言っていると分かりガイが邪念がないから怒れないと悔しそうにする…だが士道の様な中性的ではないガイにどうやって女装させるのかと琴里が思っているとフラクシナスの扉が開く

 

「話は聞かせてもらったぞ!私に任せるがいい!」

 

「「「ヤプールもん!」」」

 

「国民的アニメのキャラみたいに言わないで!」

 

ヤプールが普通に扉から現れ、鏡花達が某猫型ロボットを連想させる言い方をし琴里がそんな言い方するなと叫ぶ、ヤプールは空間をガラスの様に割って何かを取り出す

 

「女装がしたい?全くガイ太君は〜(ダミ声)ならこれを使うといいよ(ダミ声)、じゃじゃじゃじゃ〜ん!ポリジュース薬〜!(ダミ声)」

 

「本当に猫型ロボットさんみたいな声で四次元ポケットならぬ異次元空間から変な薬ださないで!」

 

「てかそれはハリーポッターの薬ですわ!?」

 

ヤプールが取り出したのは見るからにヤバそうな薬…凜祢と狂三が文句を言う中ヤプールがガイに薬を手渡す

 

「これ使えばあら不思議、望んだ姿になれます、原作のポリジュースと違い、髪の毛はいらないし途中で薬が切れることはありません、この解除薬を飲めば戻ります」

 

「わぁ〜見事に強化されてるね!流石神無が作ったお薬だ!」

 

「ヤプールもジャグラーも変な言い方すんのやめろ!飲みたくねえよ!」

 

ヤプールが薬の説明をしジャグラーが便利だね!とガイを見ながら薬の説明をする、因みに調合したのは勿論神無、ガイは飲みたくないと叫ぶも抵抗虚しく薬を手渡された、ヤプールは異次元空間を割って消えていった

 

「さあ、ガイを馬鹿にした女にデート(戦争)をさせようじゃねえか」

 

「ちゃう、ジャグラーさんそれ普通逆、ルビ打つ方と打たれる方が逆や」

 

ジャグラーがガイを馬鹿にした美九に鉄槌を!と叫び琴里がその言葉間違っていると伝える、そして翌日ある事件が起こった

 

 

「こんにちは〜!竜胆寺女学院、天央祭実行委員会長、誘宵 美九ですぅ、よろしくお願いしますぅ!」

 

何故こうなったか経緯を話そう、士道達は本来行く筈の宏人や亜衣達の代わりに竜胆寺女学院にやって来た、理由は文化祭の合同会議に出席する為だ。そして会議室に入ったのだがその先にいた少女濃紺のセーラー服を着た少女…精霊《デーヴァ》こと誘宵 美九だった

 

「……(最初からラスボスやんけ)」

 

「…(私達…主に女性を見る目が凄く危険な気がする)」

 

「……(丸でシルバゴンに目をつけられた車で逃げる家族みたいな心情だ…)」

 

士道は最初から目当てのラスボスに出会ってしまったと不安な顔をし、折紙は美九が自分達を見る目が危険だと判断する、十香は丸でシルバゴンが走る車を狙っている様だと考える、因みに男である士道を美九はなんで一人男がいるんでしょう、代わりに女の子が来ないかな〜と内心思っているが表情にそれを出さない様我慢している

 

「…(私達を見る目も凄いです…)」

 

「…(なんか夕弦と一緒にいじられそうな予感がする)」

 

「…(同意、貞操の危機を感じます)」

 

「…(ですが何故あそこまで男嫌いなのか分かりませんわ…)」

 

「…(女が好きだから男が嫌いて訳でもなさそうだしね…それに女の子も単に好きてだけで…執着はなさそうだよ…あの子の目を見てればわかる)」

 

「…(なんでしょうね、アカネや神無を連想してしまいます…何処か…壊れそうな感じが…似てる気がします)」

 

鏡花と耶倶矢、夕弦は自分達の貞操の危機を感じいつでも逃げれる様に身構える、対する狂三はその卑しい視線に耐えながら何故男を嫌うのかと考える、凜祢は百合ぽいけど執着するタイプには見えないと考察する、鏡花は美九を観察し続けてある人物を二人思い出す、一人はアカネ、もう一人は神無…どっちらも心の底に闇を抱える人物達…彼女にも闇があるのかと鏡花は考える

 

「(ふふふ、男が私を見るのは辛いですが可愛い女の子達が私を見るのは至高ですぅ…後でお持ち帰り確定です)」

 

彼女は鏡花達の考えなど露知らず内心でよからぬことを考える…鏡花の考えは…当たっているのだろうか?

 

 

「く…なんで俺がこんな事を…ラムネ三本じゃ足りないぞ」

 

その頃ガイは誰も近づかないであろう、女子トイレの個室に隠れて服を着替えていた、来弾の女子制服にガイは着替えた後、ジャグラーに(無理やり渡された)ポリジュース薬を飲み干す…するとガイの姿が変わって行く…

 

「ふぅ、これでいいか…えぇっと…佐山 レナて名前で行くんだよな…女子言葉は…まぁ神無月とアイクは男性口調でも個性で通るからそのままで行け、て言ったから言葉遣いはこのままだな」

 

若干赤みがかった茶髪の少女…佐山 レナに変装したガイが個室トイレから出る…声は鏡花の声を大人らしくした様な感じだ…ガイは廊下を歩きながら周りを見渡す。すると琴里から連絡が入る

 

『ガイさん、美九が仮設ステージの裏に入ったわ、因みに会議を抜けたみたいね彼女は…全く皆の文化祭なのに協力しないなんて…ま、仮病で学校を休んでる私が言ってもあれだけど…』

 

「……了解、仮設ステージに行けばいいんだな」

 

『ガイさん、似合ってるよ』

 

「黙れアイク」

 

琴里が美九が会議を他の生徒に放り投げて仮設ステージに向かったと伝える、因みに士道達は文化祭のアイデアを必死に出している。ガイはそれに頷いて仮設ステージに向かう、その途中でアイクがバカにしてきたので帰ったらあいつ殴るとガイは決意した

 

「……立ち入り禁止なのに入っていったようだな、あの少女は…」

 

ガイは立ち入り禁止のステージの裏に侵入する、そしてステージに立っていたのは当然ながら美九、その姿は一日前のシチュエーションと酷似しておりガイは不安になる。そして床がギシッと鳴りガイの方を見る美九、ガイはまた超音波攻撃かと身を構えようとするが

 

「あらぁ〜?駄目ですよ〜ここは立ち入り禁止ですぅ」

 

「……ぇ?あ、すまない(攻撃して来ない…これが異性と同性の違い…なのか?)」

 

「まあ私もここに入ってきちゃいましたけどね〜貴女来弾さんの生徒ですね〜、一緒に文化祭を盛り上げましょうね〜!」

 

「あ、はい…(対応が180度違い過ぎる!?)」

 

優しくガイを咎める彼女にガイが目を丸くし、慌てて返事をする、多少変な言葉だが彼女は気にしない、そしてお互い文化祭を頑張ろうと彼女は近づいてきて握手を求めガイはそれに応じる、出会った時の反応が嘘のような行動にガイが困惑する

 

「少しお話ししませんか?」

 

「あ……じゃあお言葉に甘えて…」

 

『司令!好感度が上がっています!』

 

『…男か女かてだけでこんなにも変わるもんなの?』

 

美九が笑顔でお話をしようと言うとガイが苦笑いで頷く、神無月が好感度が上がっていると告げると琴里が男の時と女の時での反応の違いに呆れる、そして竜胆寺女学園から抜け出し美九の家まで歩いて向かう、その間美九に身体を触られたりとジャグラー以上のセクハラを受けたがガイは我慢した

 

『セクハラし過ぎだろあの女』

 

『あんたが言うか』

 

ジャグラーがセクハラし過ぎだと言うが琴里があんた人のこと言える?と琴里がジト目で見る、そんなこんなで美九の家に到着したガイ、美九の家は絵に描いたようなお嬢様の家だった、家の中に入ると美九がガイにテーブルに座る様言い紅茶を出す

 

「(ラムネが良かったな…)頂きます」

 

「さあどうぞ〜、いい茶葉が手に入ったので味わって飲んでください〜」

 

ラムネが良かったが仕方ないと紅茶を飲むガイ、美九はニコニコと純粋な笑みを浮かべて笑う、そして始まったのは会話、何気ない日常の話などだ…それを行うだけで嘘の様に好感度が上がっていく…琴里もチョロすぎでしょと顔を引いていく

 

「…そう言えばあんたが男が嫌いて話を聞いたんだが本当なのか?」

 

「……ええそうですよぉ〜私男なんて大嫌いです」

 

ガイが思い切って男が嫌いなのかと問いかけると美九は顔をしかめて頷く、その顔を見てガイは昔に何かあったのかと察する、これは単なるお嬢様だから男が汚いと思い込んでいる…そんな次元ではない、過去に何かあったのだガイ(自分)の様にと

 

「…まあ俺も辛い過去がある…あんたもそうなのか?」

 

「…そうですねぇ…裏切られた、それだけですよ、後は掌返し…ですかね?ま、そんな事よりレナさん…ひとつお願いがあるんですけどぉ…」

 

「?何だ?」

 

「私の学校へ転校してきませんか?」

 

「……はい?」

 

美九は作り笑顔で貴方には裏切られたり掌返しを受けた事があるかと笑いかける、ガイはそれが彼女が唯一見せた自然の顔に見えた、彼女の痛々しい過去の傷を垣間見た気がしたガイだが、美九が転校して来いと言うとキョトンとした顔になる

 

『……冗談じゃあなさそうね…』

 

「あ、大丈夫ですよ、お金とか学力は私がどうにかしてあげます〜ね…お願い(・・・)しますよ」

 

「…い、無理だ、すまない…」

 

「え?……レナさん服を脱いでくれませんか(・・・・・・・・・・・)?」

 

「は?!いや無理だそれは!」

 

琴里が冗談ではないと告げると美九がお願いと囁く、それには常人が逆らえぬ幸福感を与える魅惑の声だった…だがガイには効果がなく美九は何度も声をかけるがガイは首を振る…そこで美九はある事に気付いた

 

「あら…レナさん…貴方…精霊ですかぁ?」

 

「!…いや、俺は精霊じゃない」

 

「誤魔化さないで下さい〜、私のお願いに普通の人間が断れるわけありませんから…でも精霊ぽい気配もありませんし…だからと言ってあのASTのウィザードでもなさそう…貴方は何者なんですぅ?」

 

「……俺は俺だ、何でもないさ」

 

美九がガイに貴方は精霊かと尋ね、ガイが(本当に違うので)否定するが美九はASTでも精霊でもないなら何だと尋ね、ガイは自分は自分だと答える

 

「まあいいです、レナさんが何だって…私はレナさんが欲しくなっただけですから、細かい事はどうでも良いです…で、転校してくれますか?」

 

「さっきの俺の話を聞いてそう言えるお前凄いな」

 

「いやだってオレっ娘なんて初めて見ましたし…ですがレナさんにはその気がない…困りましたね……そうです、良いことを考えました」

 

美九は細かいことは良いから転校してこないかと聞くがガイは当然の如く断る、すると美九がうっすらと笑う

 

「確か来禅でライブステージがある筈です…なら……それで優勝して見せて下さい、そしたら貴方の事は諦めますし、何でも言う事を聞いてあげます…でも負けたら」

 

「…負けたら?」

 

「私の学校に転校する事、ね?貴方にはデメリットはないでしょう?勝ったら私を好きにできるし負けても私の学校に来るだけ…私にしては優しい取引ですよ?」

 

(いや、転校する時点で嫌だわ、てか俺学生じゃねえし…風来坊だし…それにライブステージ?本当の生徒じゃねえ俺が?無理だろ…バレるて…)

 

文化祭のライブでガイが勝てば諦め負けたら転校しろと笑う美九、本当の生徒ではないガイは冷や汗をかくがジャグラーはなんでも言うことを聞くと言う言葉に反応を示す

 

『ガイ!その勝負に絶対に勝て!で!その女を…ガイを馬鹿にした奴を俺達が調教してやる!そしたら餓鬼じゃないから霊力て奴が封印出来ねえが使う気にさせねえくらい精神を痛めつければ解決だ!』

 

『(私はそんな目的で彼女を精霊にしたのではないのだが…ああ、ファンに裏切られた彼女を精霊にしてあげたのに…私がやったのもなんだが…選択肢を間違えたか?いやでも精霊の天使は持ち主が望んだ形になるからな…)』

 

『早速ヤプールに来禅て高校に行かせて生徒と教師を洗脳させる、そうすればガイが女装した姿が生徒て認識されるからな!』

 

『…司令、このストーカー怖いです、目がマジです』

 

『……神無月がまともに見えるくらいね…』

 

インカムからジャグラーの叫ぶ声が聞こえ、それに呆れる琴里と神無月の声が……ガイはジャグラーてこんな奴だったかと頭を抱えそうになり美九はん?と首を傾げる、男性が関わらなければ思考回路はアレだが女子には優しいらしい

 

(まあ、まずは勝って何でこんなに男が嫌いなのか知るか…それで攻略の鍵を見つけて士道にバトンタッチだ、うんそれだ)

 

「……分かった、受けてやる…俺が勝ったらあんたの過去を教えてくれ」

 

「?そんな事でいいんですかぁ?随分小さいですね?」

 

「いいんだ、じゃあ俺は帰る…あんたに勝つ為に練習しなきゃいけないんでな」

 

「ふふふ、楽しみにしてますよぉ?こっちも全力で行かせてもらいます」

 

ガイはまずは勝って相手の情報を探ろうとし、美九にその勝負を受けると告げると笑う彼女…そしてガイは席から立ち上がるとそのまま美九の家から去る…完全にガイが去った所で美九が笑う

 

「…さてさて、私の歌と人気の前には…敗北はありませんが…念には念を…クイーンメザードちゃん、エノメナちゃん」

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

彼女はエノメナ達を呼び出し彼女らに告げる

 

「万が一負けた場合は…二人の力を私の歌にブーストさせてとびっきりの洗脳を行いますから準備をしておいて下さいよぉ〜」

 

彼女は二体にそう命令すると二体は頷く、そして彼女はスマホを取り出し誰か家に呼ぼうとしているのか通話を始める

 

「あ〜○○ちゃんですか?今暇なんです、一緒に遊びませんか?」

 

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

無邪気に笑う彼女を見て笑う怪獣達、エノメナは口元を吊り上げて薄く笑い、クイーンメザードは視線を上空へと向ける…そして一瞬無数のクラゲに似た何かが彼女の目に映り…細く笑う…ガイと美九のライブ対決…それは単なる前哨戦にしか過ぎない、それぞれの思惑が複雑に交差する盤の行く末は如何に?

 

 

 

 




…戦闘回?ないよ、さてエノメナ達の企みとは一体…そしてガイさんが変装した姿は漫画のウルトラマンのヒロイン佐山 レナから…そう言えばあの人の声鏡花ちゃんと同じ声の人…諸星すみれさんなんですよね…モロボシダンの娘じゃないよ?

後昨日ゲゲゲの鬼太郎を見逃した…ガッデム!では次回もお楽しみに!


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百八話悪魔達が集いし狂乱

久しぶりです、ちょっととあるのSS書いてたもんで…随分久しぶりだから書き方が変わってるかもしれない。なにせ最近までとあるを書いていたので

後この作品を見ている方も作者の新作「カプ厨がていとくんに転生憑依しました」も是非お読みください。こっちの作品はお気に入りが七百超えの評価黄色の人気作です。是非興味が湧いたらご覧ください

そして今回も戦闘描写はなしですが最後漸く怪獣が沢山出てきますよ。皆さんもうこの作品のことなんか覚えてないでしょうが楽しんでいただけたら嬉しいです



「と言うわけでお前らのバンドチームに入れてくれ!」

 

「「オッケー、ならガイさんは狂三の代わりにザンドリアスを頼む」」

 

「おー!ガイも入るのか!?よろしくなのだ」

 

「…(ガイさんには失礼ですが…肩の荷がおりました)」

 

ガイが土下座を決めて士道と折紙にバンドチームに入れてくれと頼み込み、士道と折紙が指を立ててグーサインを出す、狂三は自分が巻き込まれずに済んで良かったと胸に手を当てる

 

「もう着ぐるみでもなんでも着てやる!何がなんでも優勝してみせる!」

 

「安心して、もう既に他のメンバーが作ってくれてる」

 

「……誰が作ってるのかな?」

 

「宏人達ですね、無理やり脅してやらせてます」

 

(可哀想な宏人さん達…合掌ですわ)

 

ガイが着ぐるみでもなんでも着るからと叫び、折紙がある人物達が着ぐるみを着ていると呟く、リクが誰かと尋ねると宏人達が今頃作っているだろと士道は笑う。狂三は静かに合掌した

 

「で、俺達は何を歌うんだ?」

 

「そうだな…ネクサスの【英雄】とか歌うのはどうだ?」

 

「それならガイアの【ガイアノチカラ】も捨てがたい」

 

「いやいや!ここはシルバゴンが活躍したティガの歌 【TAKE ME HIGHER 】がオススメなのだ!」

 

ガイが何を歌うのかと聞くと士道、折紙、十香が口々に違う歌の名前を言ってガイを困らせる。

 

「ここは文化祭らしく周りも盛り上げるために英雄だろ!」

 

「いや、ガイアノチカラの方が盛り上がる」

 

「ここは栄光ある平成の初代 ティガのTAKE ME HIGHER の方がいいのだ!そっちの方が知名度が高いのだ!」

 

(いや絶対盛り上がらないし、誰も知らないですわ)

 

(絶対三人が歌いたいだけだよね…)

 

歌う曲を選ぶだけで口喧嘩を始めるアホ三人にため息を吐く狂三と凜祢…琴里も思わず呆れてしまいどうすれば勝てるのかと考える

 

「じゃが勝ったとしてもその美九とやらは約束を守るのかのぉ?」

 

「うわ!びっくりした…えっと君は…六喰ちゃんだったよね?それってどう言う意味?」

 

ひょこっとリクの横に六喰が現れ驚くリクだったが六喰にそれはどう言うことかと尋ねる

 

「簡単じゃ、その女が約束を守るとは限らぬ…と言うことじゃ」

 

「確かに…あの性格なら約束を破棄して天使の力で洗脳しそうね…それにガイさんが男でバレたら暴走しそうだし…仮に封印出来ても力が逆流しそうね」

 

「ではどうすればいいのでしょう?」

 

六喰が美九が約束を守る女に見えるかと呟くと琴里がそれに同意する、鞠亜がじゃあどうすればいいのかと思考を巡らせる

 

「……いや、方法ならある」

 

「?それはどんな方法でしょう?」

 

「…あいつは心の中に闇を抱えてる、その闇を取り払えば…心を開いてくれるはずだ」

 

「そう簡単に行くのかのぉ?」

 

ガイがそれを解決する方法があると呟くと神無月が思わず聞き返す、ガイは美九の心の闇を払えばいいはずだと呟くと六喰はそう簡単に行くのかと首を傾げる

 

「いくさ、何故なら俺達が勝負するのは歌…歌ならあいつの心の中まで響く…歌は言葉よりも強いからな」

 

ガイはそう呟くと美九の心の闇を歌で払って見せると決意を固める、なおアホ三人は未だに何を歌うか討論を続けている

 

 

「さてさて、今回歌う歌は…ま、私の完勝でしょうしテキトーでいいですよねぇ…でも演出は完璧にしておきましょうか…」

 

「あの美九様…これ以上演出に予算を出すと他に予算が回せないのですが…」

 

「?それがどうかしましたか?私の為に予算を使った方が賢明でしょう?」

 

「……はい」

 

美九は自分の勝利を確信しており、紅茶を啜りながら演出に持つと金を出しておこうと考える。それを咎める生徒がいたが自分の洗脳で黙らせる

 

「…それにしてもレナさんのやる気に満ちた顔…昔を思い出しますねぇ…あ〜あの頃は何も考えず歌えて楽しかったな…なんて思っちゃいますねー、まあ今の方が充実してますけどね〜」

 

彼女は昔を思い出すような顔をする…ふと思い出すのは昔の自分、汗をかいてファンの男性や女性達に手を振る姿、笑顔のファン達と握手する彼女…そして裏切られた時の自身の絶望した時の顔…それらが頭をよぎるがすぐにその考えを消し彼女は笑う

 

「…これでいいんです、天使は私だけのものなんですから、私が使いたいように使うだけです…もう昔みたいにはならないように…だなら私はもう誰も信用しないて誓ったんですから」

 

彼女は笑う、それは見るものから見たら歪んだ笑み…だが彼女の心を理解できるものからしたら…悲しそうな笑顔だった…

 

ーーーフッフッフッフッフォーーー

 

ーーーファアアアァァァーーー

 

そんな彼女を見て笑っているのは二体の異形、二体は人知れず美九を観察し…そのまま消えていった

 

 

…そして文化祭本番当日、ガイ達の勝負の日がやって来た

 

「さあ!本番だ!全力で歌うぞ!」

 

「「「お〜!」」」

 

佐山レナの姿に変化したガイは学生服を着て士道、折紙、十香と共に息巻く、既にヤプールが生徒全員を洗脳済みだ。戸籍も偽証している。そんなガイ達を見て狂三達は頼むから負けるなよと溜息を吐く、結局彼らが歌うのはウルトラマンコスモスの「Spirit」になった

 

「さて、さっさと着ぐるみに着替え…「た、大変ー!」?」

 

ガイがもう着替えておくかと呟こうとすると教室のドアを亜衣が勢いよく開き教室に入ってくる、その後から宏人達も入ってくる

 

「どうしたんだモブ四人」

 

「言い方酷すぎるだろ!?俺達が着ぐるみ作ったてのに!」

 

「それはそれ、これはこれ…着ぐるみを作ってくれたのには感謝する、でも感謝するだけで恩を返す義理はなし」

 

「扱いが雑どころか人間として最低な行いだよ!?て!そんな事より着ぐるみが大変なの!」

 

士道がモブ四人と宏人達の事を言うと宏人がそんな言い方するなと叫ぶ、一応着ぐるみを作ってくれた奴らなのだが…折紙は一切そんな事は気にしない、亜衣がそんな事より着ぐるみが大変だと言うとガハッとガイ達がモブ四人を見る

 

「どうしたのだ?!着ぐるみがどうかしたのか!?」

 

「着ぐるみが全部破かれてた…マジ引いたわー」

 

「「な、!?怪獣の着ぐるみが」」

 

「……え?じゃあ私が近くに置いておいたシルバゴンのソフビと人形は!?」

 

「「「「それは無事」」」」

 

「なら良かったのだ…て、良くないのだ!着ぐるみが破られてはライブに出れないではないか!」

 

着ぐるみが破られたと聞いて士道と折紙が顔を青くする。対して十香は自分が近くに置いておいたシルバゴンのソフビも人形も…と焦るが無事と知って一息つき…そこで事態の深刻さに気づき慌てふためく

 

「これは……どう考えても」

 

「うん、美九ちゃんの仕業だろうね」

 

「憤慨、許せませんその様な卑怯な仕打ち」

 

「全くだ!やるからには正々堂々と戦え!」

 

「……そこまでやりますか」

 

狂三、凜祢、夕弦、耶倶矢、鏡花の順にこの事件の犯人は美九だろうと推察し怒りで震える。だが怒ったところで着ぐるみは元に戻らない

 

「……くそ!そんなのありかよ!頑張って…練習してきたのに!」

 

「士道…」

 

「シドー…」

 

「くそ!ガイさんと練習頑張ったのに!血の滲むような努力も…それすらも否定するのか誘宵美九!」

 

士道の嘆きに全員が沈黙する、今まで頑張ってきた努力全てを否定された様なものなのだから

 

「折角…頑張って着ぐるみを作ったのに!」

 

「「「「いやそれは私/俺達!」」」」

 

士道は当然の如くボケて宏人達を転ばす

 

「でも…着ぐるみを破られたらもうライブは…「諦めるのはまだ早いぜ」!?そ、その声は…」

 

狂三がもうダメだと諦めかけたその時、背後から声が聞こえ振り向くとそこにはガイが女になった姿 レナが立っていた

 

「着ぐるみなんかなくても歌える…むしろ着ぐるみを着てたら邪魔になる…着ぐるみを着なくていい分うまく動けるさ」

 

「ガイ…じゃなくてレナさん!?そしてまさにその通りですわ!」

 

「うん!私達もそう思ってた!」

 

レナは正論を言って教室に入ってくる、ガイの言う通り着ぐるみ着てたら動き辛くないと思っていた狂三と凜祢は深く頷く

 

「あれ?こんな女の子いたか?」

 

「え?いなかった気がするけど…」

 

(あれ?この四人だけ洗脳がかかってない?ヤプールさん仕事して下さいよ!)

 

鏡花がレナを訝しげな顔をする宏人達を見てヤバイと焦る。ヤプールが洗脳してレナをこの学校の生徒と認識させているはずなのにこの四人にはかかっていない…何かしらの行動に移ろうと鏡花が考えたのその時、士道は右手にエレキング、左手にサンダーダランビア、折紙は右手にネロンガ、左手にフライングライドロンを四人の首元に当てる

 

「余計な詮索はするな、命が惜しければな」

 

「これ以上余計な詮索をしたら…命はない」

 

「「「「お、OK」」」」

 

(((脅したよこの人達)))

 

士道と折紙の脅しに宏人達はビクビクしながら頷く、それを見て鏡花達はこいつら怖いと引いた

 

 

白鯨の神無の部屋、そこには電源をつけていないパソコンがあり神無はギガダークナイザーを弄りながら鼻歌を歌う

 

「これで怪獣達の本気を出しても異常は起きない。まあ出せる数にはまだ制限があるけど…でも一番の問題は自分の変身能力がなくなった事だな…グランゴジラになるのもいいけど…これをどうやって解決しようか」

 

神無はどうやって変身能力を取り戻そうかと模索するなか、パソコンの画面が怪しく光る…電源をつけたわけでもないのに怪しく光る画面から五芒星の様な紋章が浮かびそこから声が聞こえる

 

『やあ、お困りかね』

 

「!?……誰だ?」

 

『おっと、怪しまないでくれたまえ…私は決して怪しいものではない…そうだな…【悪魔】とでも呼んでくれ」

 

「悪魔…怪しさ満々ですよ」

 

神無は謎の声を警戒しながらもパソコンの画面を見入る、パソコンの画面からは青い手がクネクネと指を動かしパソコンの画面の奥に潜む何者かと赤い目が神無を眺めていた

 

『君に選択肢を与えよう。このままどうやって変身能力を取り戻すか考えるか、私の力を使って変身するか…さあどちらを選ぶ?』

 

「……悪魔との取引というわけか…でも自分の名前も名乗れない奴との取引となんかねぇ…」

 

『確かにそうだ…ならば仕方ない、私の名前を教えるとしよう』

 

そう言って悪魔と自称する赤い目の人物はねっとりとした声で自分の名を告げるのだった

 

『私の名前はトレギア、ウルトラマン トレギア。君の願いを叶えにやってきた』

 

 

 

「え?着ぐるみを破いたぁ?」

 

「はい、美九様がライブをできない様にしろと言いましたので」

 

「私そこまでしろとは言ってないんですが…いくら何でもやり過ぎだと思いますぅ」

 

「申し訳ありません、美九様のご命令通りに動いたつもりだったのですが…」

 

「……もういいです、下がってください」

 

「はい」

 

美九は着ぐるみを隠すように言ったつもりだったが部下達は破いてこいと言ったと勘違いしたらしく、流石の彼女も目を丸くして驚いていた

 

「はぁ、別に勝つのは私ですから破かなくてもいいのに…これは完全に私の落ち度ですねぇ。流石に破くまではしませんよ…これは流石に謝らなくてはいけませんねぇ」

 

彼女はそう言いながら次に始まるライブの為の衣装に着替える。その衣装はいつも美九がアイドルとして活動する時の衣装である

 

「レナさん勝つ気満々でしたからねー、ああ言ったがむしゃらに努力する女の子は嫌いじゃないのに…残念ですね」

 

美九は勝つ為に必死に努力する女の子が好きだった、例え自分が大嫌いな男だろうが努力する考えは嫌いではない。それは自分が昔に努力してアイドルになったことが関係していた

 

『月乃ちゃん今日の歌声良かったよ!』

 

『お、俺月乃ちゃんのファンなんだな!握手して欲しいんだな!』

 

『俺月乃ちゃんの歌のお陰で勇気出たよ!これから仕事の面接行くんだけど君のお陰で受かる気がするよ!』

 

『えぇ、本当ですかー?なら私も嬉しいですぅ。皆さん頑張ってくださいね』

 

『『『うおおお!月乃たん可愛いよ!』』』

 

『はぁい!皆さん今日もライブ来てくれてありがとうございます!今日は頑張って歌いますよぉ〜!』

 

『いや美九ちゃん良かったよ、毎日頑張って歌の練習してるみたいだし努力家だね〜』

 

『はいプロデューサーさん!私は歌を歌うのが好きですから!それにファンの皆さんが喜んでくれたら私も嬉しいんです!』

 

『これで私も一人前のアイドルです!これからもっと頑張って歌って皆を笑顔にしますよぉ!』

 

思い出したのは輝かしい自分の栄光の頃の記憶、昔は宵待月乃(よいまち つきの)という芸名でアイドルをしていた。今の様に適当に歌って女の子をはべらせていた頃とは違う。あの頃は男にも不快感を感じず逆に男の人が自分のファンであることを嬉しく感じていた…なのに

 

「……あぁ、あれさえなければ…!」

 

美九の顔が憤激に染まる、思い出したのはプロデューサーから言われたあの言葉だ

 

『枕営業?私がですかぁ?いやですよそんな裏営業は』

 

『でも皆やってるんだから美九ちゃんもやらないと…』

 

『お断りです、そんな事したくありません。私はアイドルとして皆を笑顔にする。そんな事しませんよ』

 

『……………そうかい』

 

 

『次のニュースです、アイドルである宵待月乃さんが枕営業をしていたという事実が判明しました』

 

『え!?な、なんですこのニュース…?』

 

会社は枕営業を断った美九に嫌がらせとして裏営業の濡れ衣を彼女に被せたのだった。その結果彼女を応援していたファン達は離れていき心のない罵声を現実でもネットの世界でも浴びた

 

『最低なんだな!俺月乃ちゃんのファンなんか辞めてやるんだな!』

 

『お前のせいで会社をクビになった!どう責任を取ってくれんだよ!』

 

『お前のファンなんかしてた所為で友達に白い目で見られた!お前のCDもグッズも全部捨ててやるよこのクソ売女!』

 

『ねぇあの子てさ…月乃てアイドルじゃない?子供を孕んで堕ろしたんでしょ?』

 

『聞いた聞いた、全く最低な女よねぇ、同じ女として死んで欲しい』

 

『アイドルてそんなに偉いのかねー、単なるクソビッチじゃん』

 

『違う…違う!私はそんな事……してない!』

 

世間は嘘の情報を信じる、誰も自分の話など聞いてくれない。今までファンだった人達は掌を返して彼女を罵声し女性達はこれ幸いにと彼女を罵った

 

『全ては君の自己責任だよ美九ちゃん。枕営業をしてたらこうはならなかったのにねぇ』

 

『私が悪いんですか?私が…何にも私は悪い事してないのに…!!』

 

『男なんて…男なんて大嫌いです!私のファンだって言ってたのに罵声を浴びせて!プロデューサーみたいに女を玩具としか見てない!許しません絶対に許しません!』

 

『男は台所の黒い虫なんです!ならまだ可愛げがある女の子を洗脳して…私だけの玩具にしてあげます!男が女をそう扱う様に!今度は私が…私が弱者から強者になってやる!』

 

『………君可哀想だね、この石を受け取れば君に精霊の力を授けよう』

 

『あ、は…あははは!この力さえあればもう何も怖くない!さぁて散々奪われて来たんです!今度は逆に私が奪ってあげますよぉ!』

 

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

『さあ怪獣ちゃん達も手に入れましたし…私はもう二度と同じ失敗はしません!これからが私の本当の第二の人生なんです!』

 

嫌な記憶を思い出したからなのかハァハァと荒い息を吐く、ペットボトルの蓋を開けて水を飲み彼女は会場へと向かう…

 

「……私は今までいろんな女の子を虜にして来た…なのにレナさん、貴方はそんな女の子達とどこか違う」

 

美九はガイ(レナ)を初めて見た時この人は何かが違うと感じた。レナを手に入れれば何か変わるかもしれない、そう感じたのだ

 

「だから私はこの勝負に勝って…それがなんなのか知ってみましょう」

 

 

『はい!竜胆寺女学院からの出し物。大人気アイドル誘宵美九さんの「monochrome」でした!』

 

「はぁい!皆さんどうでしたかぁ?」

 

『最高でーーーーす!』

 

「……ああ、これは負けたわ」

 

「そうだね…」

 

宏人と亜衣は美九の歌を聴いてこれは勝てないなとガクンとなる

 

『では来禅高校からの出し物、ウルトラマン大好きさん達によるライブです!ではどうそ!』

 

次に出て来たのは士道、折紙、十香…そしてレナだ、全員制服姿でベースが士道、リードギターが折紙、ドラムが十香。そしてレナがボーカルだ。そしてレナがマイクを近づけ会場の皆に声をかける

 

「聴いてください、『夢のヒーロー』」

 

レナ(ガイ)がそう言うと大きく息を吸い込んでマイクを構える、士道達が楽器を鳴らし始める。それに合わせてミュージックが流れる

 

「クライ!夢が熱く叫んでる!」

 

ガイの女の声となった美声が会場に響き渡る、先程の美九の歌とは違う荒々しくも聞き惚れる歌…まるで自分達の想像の中にいるヒーローが現実に飛び出して来たかの様な歌に誰もが引き寄せられる

 

「………レナさん」

 

その歌声は美九の心にも届いた、自分と比べてもレナの歌声は綺麗だった。だがそれで美九が興味を持ったのではない…彼女が興味を持ったのは別の所だった

 

「いい歌ですわね…なんとか作詞が間に合って良かったですわ」

 

「うんそうだね…着ぐるみが破けた時はどうなることかと思ったけど…なんとかなって良かった」

 

「うむ、この曲はいい曲だな。むくでもそう思うぞ」

 

「かかか!この魂を荒ぶらせる曲(プレリュード)は最高だな!流石は光の巨人よ!」

 

「恍惚、素晴らしい歌声です」

 

「本当にいい歌です。神無もこれば良かったのに」

 

「す、凄いねよしのん」

 

『本当だねー、こんないい歌を30分で考えたガイさんて何者なんだろー?あ、ウルトラマンか!』

 

鏡花達もレナの歌に心を奪われる、今や観客は全員がその歌に聞き惚れ先程聞いた美九の歌が霞んでいた

 

「お、おおこの歌なら…」

 

「優勝も狙えるかも!」

 

「ま、マジで引くわー」

 

「ぱ、パネェす」

 

宏人達もこの歌なら優勝もあり得ると嬉しそうな顔でガッツポーズをする

 

「ふむ、悪くない曲だ」

 

「だろぉ!?たくガイの歌は最高だぜ!」

 

「……あ、ガイがもう歌ってます」

 

「え、エレン…寝ちゃダメでしょ」

 

「ガイさんて本当に歌が上手いねレム」

 

「だから鞠亜と言っているでしょう…ですがリクは歌が上手い女子が好き…インプットしました」

 

アイクがいい歌だと頷きジャグラーがそれを嬉しそうに肯定する。因みにエレンは寝ていた

 

「怯えるな、君はもう一人じゃない!」

 

「……一人じゃない」

 

「誰だってヒーローになれるんだ!」

 

「……なんですかこの曲は…」

 

「さあ舞い踊れ!未来へのステージへと!」

 

「……こんなの…今の私じゃ…思いつけない、それくらいいい曲じゃないですかぁ」

 

美九はその歌を聴いて眼から涙を流した、こんな曲は今の自分では思いつかないしレナの様に楽しく嬉しそうに歌えないと。そして気付いた、自分がレナに向けていた感情を

 

「……あ、あ…そう言うことですか。私がレナさんに向けていた感情は…尊敬、だったんですね」

 

羨ましかった、昔の自分の様に生き生きと歌を歌う彼女が、自分とは違って強い彼女に憧れていた。自分にはないものがある彼女を手に入れたかった。それで自分の穴を埋める為に

 

「もし涙が邪魔をしたとしても」

 

「……そんな事しても手に入らないのに…私て本当に…お馬鹿さんですねぇ」

 

「煌めく虹色の朝が君にも見えるさ」

 

「……いいなぁレナ、貴方は幸せそうに歌を歌えて…」

 

「走り抜けば君もヒーローさ」

 

「……私には、もう…そんな風に…歌なんか…歌えませんよ…」

 

「突き抜けろ心の扉を!」

 

「……ああ、本当に本当に…レナさん、私は貴方が……」

 

美九は涙流しながらレナを一身に見つめる、そこに昔の自分を幻視した。戻れるのなら戻りたい、あの頃に…あの頃の無限の可能性を秘めていたあの頃に…

 

「君を退屈(孤独)から救いに来たんだ!」

 

「羨ましいです」

 

曲が終わり全員が拍手する、勝敗は既に決した。

 

 

『と言うわけで総合優勝とステージ部門での優勝は来禅高校でした!皆さん拍手を!』

 

『うおおおおおおおお!!!!』

 

拍手喝采、会場にいる全員がレナ達に拍手を捧げる。美九もすっきりとした顔で拍手送る、そしてレナが美九に近づく

 

「さあ約束通りあんたの過去を教えてもらうぜ」

 

「……いいですよぉ、約束ですからね」

 

「やったな!ガイ…じゃなくてレナさん!俺達勝ったんだぜ!」

 

「これも私達の友情パワーのお陰」

 

「その通りなのだ!ガイ…ではなくてレナの歌と私達三人の友情パワーの勝利なのだ!」

 

「うおお!?胴上げするな!?」

 

あっさりと美九が敗北を認めたことにレナは戸惑っていたが三人に胴上げされやめてくれと叫ぶ、その光景を見て美九は笑った。その笑みは今までの作り笑いではなく心からの笑みだった

 

「……ねえ、レナさん。私の過去を教える代わりと言ってはなんですが貴方の事も教えてくれますか?」

 

「え?うお!?急に落とすなよお前ら!?あ、えっと俺の事を教えてくれだって?」

 

「ええ、そしたらもうこの天使を私利私欲の為に使わない事を約束します」

 

「!?そんな事でか!?」

 

「ええ……ダメですか?」

 

「いや、俺の事を教えるくらいで天使の乱用をやめてくれるのなら…構わない」

 

まさかの美九の天使の乱用をしない発言に驚いた士道達が床にレナを落としてしまう。レナもそれに驚きつつもそれで済むのならと頷く、それを見てニコッと笑う美九

 

『ちょ…どういう風の吹き回しよあの女?』

 

「ふむ…むくにはよう分からんが…ガイ殿の歌があやつの心に響いた。そうではないか?」

 

「成る程、聖歌で咎人の心を救済するか…ふ、流石は光の巨人よ」

 

琴里が美九の態度の変わり様に目を向いて驚くが六喰はそれだけガイの歌が素晴らしかったのだと笑う

 

「見たかお前ら!これがガイの歌だ!凄えだろ!」

 

「何故ジャグラーさんが自慢げなのかな?」

 

自分の事の様に大はしゃぎするジャグラーを見てアナスタシアが曖昧な顔をする

 

「まあ兎に角これにて一件落着…」

 

鏡花が安堵した顔で「これにて一件落着ですね」と言いかけたその瞬間、銃声が3発響き士道と折紙、十香の胸に穴が空きそこから赤い何かが飛び散る

 

「「「………え?」」」

 

士道達は自分達の胸を見る…背中か胸まで貫通している、どくどくと流れる赤い血が胸から床へと滴り落ちる…そして三人は何か言う事なく床へと倒れた

 

『『『う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!?』』』

 

「し、士道!?」

 

「鳶一さん!?十香ちゃん?!」

 

「「え、ええ?」」

 

観客は当然の如く大パニック、宏人達は友達が撃たれたことに動揺する

 

『ち、ちょっとお兄ちゃん?じ、冗談よね?ねえ、ねえてば!?』

 

「おいしっかりしろ士道!折紙!十香!」

 

インカムから琴里の焦った声が響く、レナが三人を激しく揺さぶるが返事はない…そしてレナは三人を撃った犯人を凝視する

 

「お前は…シャプレー星人!」

 

「そうだ、俺はシャプレー星人のレイオニクス カタロヒだ!ボスの命令によりそのガキを、そしてウルトラマンであるお前を殺しにやってきたぞ!」

 

三人を撃ったのはシャプレー星人のレイオニクス カタロヒ。今はDEM社に雇われた傭兵の一人である

 

「さあ行くぞ!サラマンドラ!ドラコ!ベムスター!ブラックキング!そしてベムラー強化よ!」

 

ーーーボオオオオォォ!!!ーーー

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

「な!?怪獣が五体も!?それも神無と同じ五体の怪獣を!?」

 

用心棒怪獣ブラックキング、彗星怪獣ドラコ、宇宙大怪獣ベムスター、再生怪獣サラマンドラ、そしてエースたるベムラー強化が会場の外に君臨し会場の屋根を引っこ抜く事で自分達の存在を見せつけ観客達は大慌てで逃げる

 

ーーーフフフ、計画ハ順調ノ様ダナーーー

 

ーーー待チワビタゾ、コノ時ヲナーーー

 

「え?く、クインメザードちゃんにエノメナちゃん?」

 

そしてカタロヒの背後に現れたのは美九の護衛であった筈のクインメザードとエノメナだ。二体は邪悪な笑みを浮かべながら美九に言葉を放つ

 

ーーー貴様ノ"マイナスエネルギー"ハ美味カッタゾーーー

 

ーーーソノ為二お前二従ウフリヲシテイタダケダ…我々ガ洗脳サレルト思ッタカーーー

 

「そ、そんな…」

 

がくと膝から崩れ落ちる美九、そんな彼女を見て愉悦とばかりに二体は咆哮し天へと舞い上がり消えて行く

 

「これで相手らも精霊獣(・・・)になれるな…だが今回はあいつらの出番はねえ…俺がオーブとジードを倒すからだ!」

 

そう言って銃を構えるカタロヒ、レナ(ガイ)は撃たれた士道達を気にしながらも崩れ落ちた美九の前に立ちオーブリングをいつでも取り出せる様にする

 

「起きてくださいまし士道さん!」

 

「こんな所で死んだらダメだよ折紙ちゃん!まだ士道と結婚もしてないしウルトラマンの会社をいつか立ち上げるんでしょ!?」

 

「死んじゃダメです十香さん!」

 

『死んだらよしのん達絶対許さないからね!』

 

士道達を起こそうと必死に彼らの名前を叫ぶ狂三達…だが彼らは体をピクリとも動かさず体温はゆっくりと下がり始める

 

『う、そ…お兄ちゃん……お姉ちゃん達!起きてよ!ねえ!起きてぇぇぇぇ!!!』

 

琴里の叫びがインカム越しに虚しく響いた

 

 

 

「おお、怪獣かいいね…久しぶりに本気を出せそうだよ」

 

『ああ、我々は運がいい…私達のデビュー戦に相応しいようだね神無』

 

「そうだねトレギア…じゃあ始めますか」

 

とあるビルの屋上に立ち尽くす神無、彼は自分の右手に持った仮面舞踏会に出てくる紳士がつけていそうな仮面を右手で持ちながらその画面の中にいる存在と会話をする

 

「さあ…悪魔と契約してかつての魔王としての力と怪獣使いとしての力を取り戻した僕の復活の戦いとして少々物足らないが…まあ楽しませてくれよ」

 

神無はそう言って笑って仮面を顔にかざす。そして暗黒に神無は包まれていく。そしてその闇から現れたのは人間と同じ大きさのウルトラマンと酷似した存在。仮面を付けたような顔にカラータイマーがある場所にはX字のプロテクターのようなもので覆われ、その姿は全身に拘束器具を身に付けているようにも見える。 彼はベリアルと同じ闇に堕ちた悪のウルトラマン…その名もウルトラマン トレギアである

 

「さて、まずは眺めようかな?まずは様子見様子見〜ウルトラマンなら人間を助けにいくんだろうけど…僕は人間なんかいくら死んでもなんとも思わないからね」

 

『流石は神無だ、いい闇の感情だ。それでこそ私と一体化するに相応しい』

 

二人の悪魔は人間大の大きさで五体の怪獣を見て笑いあっていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




急展開です、さあ始まりましたよ五体の怪獣による大進行、そして現れたスーパーヴィラン トレギアとの神無の一体化…はてさてこれからどうなるのやら?そして最新作の「カプ厨がていとくんに転生憑依しました」も宜しくお願いします!(しつこい)

そしてほぼ死にかけの士道君達…だがお気づきだろうか?こうなったらウルトラマンの世界ではどうなるのかを?そして次回は…あのヒーロー達が登場予定…楽しみに待ってくださいね次回の更新は未定ですが期待しないで待ってて欲しいです

次回もお楽しみに!


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百九話 光の三勇士、君臨!

さあお待たせしました。何故か今回は早くかけたので投稿して見ました。同時投稿であるカプ厨も興味がありましたら是非お読みください!(ステマ)

さあ今回登場するのは…あのウルトラマン()です。誰が出てくるのか…是非お楽しみにしていてくださいね

そしてこれは小ネタ。作者の今の気持ちを勇者であるシリーズの高嶋友奈ちゃんの最後のシーンを重ねて書いて見ました。面白くない&知らない方は知らないのに付き合わせてすみません

友奈「小説を書くのなんてただ痛いだけ…苦しいだけだよ…」

友奈「なんで小説を書かなきゃ行けないんだっけ」

友奈「銀色の怪獣さん、ナインボール七七さん、ヴェノムさん、メタルリンクさん…」

友奈「私…なんで今まで一生懸命に書いてきたんだろう…」

友奈「なんで?そんなの決まってる!作者だからだよ!理由なんてそれで十分だ!」

友奈「私は暗愚魯鈍は読者のみんなが大好きだ!」

友奈「だから絶対に!エタらずに小説を書き続けるんだあ!」

友奈「私は作者 暗愚魯鈍だぁぁぁぁぁぁ!!」

皆さんこんなくだらないネタに付き合ってくれてすみません、時々小説を書くのに悩むとこんな気持ちになって、最後は読者の皆さんのお陰で書き終えるんですよ…それをのわゆの高嶋ちゃん風に自分の気持ちを赤裸々に語って見ました



カタロヒの凶弾に倒れた士道達、それを見て涙をこぼす狂三達、そして雄叫びを上げる五体の怪獣…ベムラー強化、ベムスター、サラマンドラ、ドラコ、ブラックキング達が街を口から放った火炎などで破壊する

 

「よくも士道達を……絶対に許さんぞシャプレー星人!」

 

「は、許さないからどうした?俺は自分のやりたい様にする…それが俺の行く道よぉ!」

 

レナ(ガイ)はカタロヒを睨みつける、対するカタロヒはそれがどうしたのかと首を捻って挑発する。そして片手で持ったバトルナイザーを片手で回転させ挑発の笑みを浮かべる

 

「ふふふ、さあてベムラー達よ!ここにウルトラマン達がいるぞ!思い切り戦え!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!!!ーーー

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ベムラー強化、サラマンドラ、ドラコ、ベムスター、ブラックキングの順で咆哮を轟かせる怪獣達。リクはジードライザーを構えいつでもプリミティブに変身できる様にする

 

「し、士道…なあ起きろよ士道…いつも怪獣やらウルトラマンやら喋ってるお前がこんなとこで死ぬわけねえだろ…死ぬなよ士道!」

 

「やだよ十香ちゃん、鳶一さん。こんな形でお別れなんて私絶対やだよ!」

 

「宏人さん、亜衣さん…」

 

宏人は士道を、亜衣は十香と折紙の体に触れ血を流しながら徐々に冷たくなって行く三人に死ぬなと叫ぶ。だが二人の言葉も虚しく三人の命は風前の灯火だ

 

「そんな…士道さん、十香さん、折紙さん…こんな時に神無がいれば…」

 

鏡花はそう言って歯を噛みしめる、ここに神無がいたら三人を救えるかもしれないのにと…夕弦と耶倶矢も同じ様な顔をしていた

 

「さあ、このまま踏み潰されるかウルトラマンとなって死ぬか選ぶがいいジード、オーブ!」

 

「く……ガイさん先に行ってますね!」

 

リクはジードライザーを構えてそのまま何処かへと立ち去る、恐らく宏人達に見えない様に何処かで変身するつもりなのだろう

 

「……俺も行かなくちゃな…だがその前に」

 

レナはそう言って美九に歩み寄る、膝を落としたままの美九にレナは話しかける

 

「大丈夫か美九?」

 

「………レナさん」

 

涙を流しながら美九がガイを見つめる、紫の瞳がレナに目と向き合った

 

「…私、全然変わってなかった…ファンに、プロデューサーに、皆に裏切られたのに…怪獣なら、洗脳すれば裏切らないと思ってたのに…騙されたのは私の方だった…」

 

「………」

 

「本当に、馬鹿みたいですよね私。犬でも一度した間違いは繰り返さないのに…あぁ、こんな事ならアイドルになるんじゃなかった」

 

後悔、懺悔、絶望、そんな感情が彼女から伝わってくる。なんで自分はここにいるのか存在価値を忘れてしまうほどに

 

「もう、私には何もないんですよ。私の歌は誰にも届かない、私の本当のファンなんかいない、もう…私に存在価値なんて…」

 

存在価値なんてない、そう言おうとした美九にレナは抱きついた。驚きのあまり目を見開く美九にレナは口を開く

 

「そんな事はない、お前の歌は俺に確かに響いた。お前にとっては適当に歌っていたどうでもいい歌…そんな歌でも…確かに心はこもっていたんだ」

 

「こ、ころ……?」

 

「ああ、本当に適当に歌っていたなら、本当にどうでもいいなら、本当に観客のことを何も考えていないならあんな歌は歌えない!だから存在価値なんてないなんて言わせない!」

 

美九の歌には心があった、お客さん達を楽しませようとする気遣いと優しさがあった。そんな素晴らしい歌だった。そうレナは言い切った

 

「人間なんて案外何回も同じ失敗をする!俺だってそうだ!二回も大事な女を傷つけた…だが俺が勝手に悲しんだだけであいつらは…ナターシャとナオミは生きていた!それを知った時俺は過去から乗り越えられた」

 

「か、こ……」

 

「お前に見せてやるよ、美九。忌まわしい過去てもんは…乗り越えられるんだって事を!」

 

レナは美九から離れオーブリングを構える、その瞬間薬の効果がなくなりレナの姿から男の姿…ガイに戻っていく

 

「……貴方は…あの時の…」

 

「騙してて悪かったな、見せてやるぜ。これが本当の俺だ!」

 

【覚醒せよオーブオリジン!】

 

一枚のカードをオーブリングにスキャンする、オーブリングから虹の奔流が吹き出しそれが一本の剣となる。そしてそれを手にとってガイは叫ぶ

 

「オーブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

直後激しい光と共にガイの身体が包まれる。そして五体の怪獣の目の前に剣を持った巨大な巨人が剣を振るいながら現れる

 

『俺の名はオーブ!ウルトラマンオーブ!銀河の光が我を呼ぶ!』

 

「……レナ…さん?」

 

『シェア!』

 

名乗り上げたオーブは剣を横薙ぎに振るいベムラー強化とドラコ、サラマンドラを吹き飛ばす。ブラックキングとベムスターがオーブに飛びかかろうとするがそんな二体にレッキングリッパーが命中し二体は火花を散らしながら地面に倒れる

 

『行くぞジード!』

 

『はいオーブさん!』

 

オーブとジードが並び立って怪獣と交戦を始める、オーブはベムラーとベムスター、ブラックキングと、ジードはドラコとサラマンドラと交戦を始める

 

『シャア!』

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

ジードは鎌を振り回すドラコから逃れドラコにレッキングリッパーを放つ、ドラコの身体から火花が散り派手に転倒する。その隙にサラマンドラが背後から迫りジードの首を絞める

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『くっ……!?ハァァ!!』

 

ジードは足を動かしサラマンドラの足を思い切り踏みつける、痛みで一瞬拘束が緩んだ隙にジードの裏拳がサラマンドラにヒットしヨロヨロと後退するサラマンドラ。その隙にジードはレッキングバーストを放とうとするがそれをドラコが背後からの鎌による斬撃で阻止されてしまう

 

「ぐぅ!?」

 

ーーーカァ!キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

切断された箇所から光の粒子が飛び散る、ジードが態勢を崩しドラコはその隙にサラマンドラの横に立つ。そして二体がかりでウルトラマンをリンチしようと企むのだった

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

『ガッ……!?グアォ!?』

 

ドラコは両手鎌でジードを何回も切り裂き火花を散らす、更に口から火炎弾を放ちジードを痛めつけジードが反撃にと放ったレッキングリッパーも翼を広げて素早く逃げて回避

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『グゥ!?ガアァ……ッ!』

 

サラマンドラは背後から口から放つミサイルと鼻から噴射する火炎 サラマニックファイヤーをジードに浴びせジードを一方的に攻撃する。更にはドラコも空中から火炎弾を放ち自分に優位な場所から攻撃を仕掛けていた

 

『くっ……ジードクロー!』

 

ジードはジードクローを手元に呼び出しサラマニックファイヤーを斬り裂く、そしてサラマンドラへと走るがサラマンドラはそれを読んでいたかの様に硬い鱗で覆われた右腕でジードクローを防御。その隙にドラコがジードの背後に舞い降りて右手の鎌でジードを斬り裂く

 

『グアァァァァ!!!?』

 

「あぁ!?ウルトラマンが!」

 

「くそ!二対一とか卑怯だろ!」

 

亜衣がジードが劣勢な事に叫び宏人が卑怯だと叫ぶ、だがドラコとサラマンドラには正々堂々と戦おうとする意志などない。ただ主人の命令通り敵を殺す。それだけだ

 

ーーーカァ!!キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『ハァ……クウッ…!』

 

二大怪獣がジードに迫る、それでもジードの闘志は消えやしない

 

 

『ハァ!』

 

オリジウムソーサーが縦横無尽にベムラー強化とブラックキング、ベムスターに迫る。ブラックキングはオリジウムソーサーを角で弾かれベムスターは角から光弾を発射、オーブはそれを避けながらオリジウムソーサーを放つがベムラー強化の角に吸収されるかブラックキングの角で弾かれる、又はベムスターに吸収されるので効果はない

 

『くそ…強敵だな。オリジウムソーサーがダメならエレメントを解放して…だが三体も同時に倒せるかは…』

 

数が多い為必殺技を連発できず悩むオーブ、だがその隙にベムラーが口から熱線 ハイパーペイル熱線を放ちオーブはそれをオーブカリバーで防ぐ。だが熱線をガードしている合間に背後からブラックキングが放つ火炎放射 ヘムマグマに焼かれる

 

『ぐぉぉぉ!!?』

 

「レナさん!?」

 

美九の叫びが響く、ベムスターも光弾を連発しベムラーは攻撃が防がれないように電撃の威力を強める。ブラックキングはそれ幸いにと火力を更に上げオーブを焼き殺そうとする

 

ーーーグオォォォォォォォ!!ーーー

 

『ウオァッ!?ヌ、ヌオオオ!』

 

オーブは灼熱の業火に耐えながら水のエレメントを解放、オーブウォーターカリバーを発動しブラックキングの放った炎を水の力を纏ったオーブカリバーで鎮火させブラックキングを水の檻に閉じ込めようとするが…

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

「な、何!?」

 

何とベムスターが腹部の五角形の口 吸引アトラクタースパウトから凄まじい吸引力を発揮させ水を全て飲み込んでしまう。驚くオーブだがベムスターは角から光弾を放ちオーブはそれを剣を盾にして防ぐ

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

『な!?』

 

それすらも読んでいたかの様にベムスターはオーブを吸引力で引き寄せ、オーブを両手でバシバシ叩く。実はこのベムスターは読心能力(さとり)と言う心を読む能力が使えるベムスターなのだ

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

『グアアアァァァッ!!!?』

 

トドメとばかりにハイパーペイル熱線を吐き出すベムラー、ブラックキングとベムスターもヘルマグマと光弾を放ちオーブを倒そうと全力の攻撃を仕掛けるのだった

 

『シェア……ッ!』

 

『ゼアァ……ッ!』

 

「そ、そんな…ウルトラマンが劣勢だなんて」

 

宏人が今にも負けそうなウルトラマン達を見てそう呟く。そして士道達を見て亜衣が呟いた

 

「ねえ、士道君達ならこんな時ウルトラマン達を応援するんでしょ?なら起きてよ!ヒーローがピンチなんだから早く起きて応援くらいしなよ!」

 

「そうだ…死ぬには早すぎんだろ士道!十香ちゃん!折紙ちゃん!だから……起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 

亜衣と宏人の叫びが会場に響く、だが士道達は目を覚まさない…だが亜衣の叫びが、宏人の叫びが奇跡を、英雄(ヒーロー)を呼び寄せた…天空から赤黄青の三つの流星が士道達に向けて舞い降りた

 

 

「ここは…何処だ?」

 

「分からない…目の前が真っ暗」

 

「むむむ、私達三人以外何も見えんぞ?」

 

士道達は真っ暗な暗闇の世界にいた、それが死後の世界なのか気を失っているだけかは三人には分からない

 

「あ〜等々死んじゃったか俺」

 

「死んだら…ウルトラマンがもう見れない…ショック」

 

「…シルバゴンのソフビもないのだ…でも、シドーとオリガミがいるから私は平気だぞ」

 

三人は自らの死を割と受け止めていた、十香はソフビがないのは寂しいが二人がいれば平気だと笑うと士道と折紙も笑う

 

「そうだな、三人で一緒にあの世でウルトラシリーズについて語り合うか」

 

「天国でも地獄でも構わない、三人一緒にウルトラシリーズに語り合えるのなら」

 

「その通りなのだ!私達は一生ウルトラシリーズについて熱く語り合うのだー!」

 

三人がそう言ってケラケラと笑い合っていると背後から声が聞こえる

 

『おいおい…死にそうになってんだからもっと悲しそうにしろよ…お前の友達は皆泣いてんだぜ?』

 

「?なんか声が聞こえた気が…」

 

『まあそう言うなよタイガ(・・・)、笑い合って自分達が死んだて事実から無理やり目を背けてるだけかも死んねえだろ。少しは考えてからものを言えよ』

 

「この声は……一体?」

 

『君も落ち着きたまえフーマ(・・・)、まだ人柄も性格も知らない人間の考えを勝手に考えるなど失礼極まり無いぞ。すまないなお嬢さん方に少年。私が代わりに非礼を詫びよう』

 

「ど、どこから聞こえているのだ!?」

 

三人の男の声が聞こえ士道達が何処にいるのかとキョロキョロと視線を動かす、だが暗闇ばかりでやはり何も見えない…と思いきや暗闇に赤黄青の三色の色の輝きを放つ光が舞い降りそれが巨人の姿となって三人の前に現れる

 

「う、ウルトラマン?」

 

『そうだ、俺はタイガ、ウルトラマン タイガ。ウルトラマン タロウの息子だ!』

 

『私はタイタス、ウルトラマン タイタス。かの誰もが知っているウルトラマン ジョーニアスの故郷 U40のウルトラマンだ』

 

『俺はフーマ。ウルトラマン フーマ。オーブ先輩やジャグラーさんの後輩でO-50のウルトラマンさ!』

 

『『『そう俺/私達は!生まれた星は違っていても、共に進む場所は一つ!我ら――トライスクワッド! 』』』

 

あの偉大なる光の戦士 タロウの息子である銀と赤のカラーリングにウルトラホーンと呼ばれるツノを持ち少年の様なあどけなさを備えているウルトラマン タイガ。鍛え抜かれた筋肉隆々の逞しい身体を持つ黒と赤のカラーリングに黄色の瞳を持つウルトラマン タイタス。青い体にトサカがやや長く、後方に突き出ている何処と無くオーブに似ているウルトラマン フーマ…通称トライスクワットの三人が士道達の目の前に現れたのだった

 

「「「か、カッコいい!!!」」」

 

『えー?そうか?いや〜なんか面を向かってそう言われると照れるな』

 

『兄ちゃんと姉ちゃん達も俺らの良さが分かる見てえだな。見る目あるじゃねえか!』

 

『君達!彼らは今現実世界では死にかけなのだぞ!少しは危機感を持て!』

 

『『す、すみません……』』

 

三人にカッコいいと呼ばれ照れるタイガとフーマだがタイタスにこんな時に照れるな!と一喝される

 

『全く君達は……まあ兎に角だ。君達は今現実世界では死にかけている。だがそんな君達を救う方法が一つだけ私達にはある!それが…』

 

「「「一体化ですよね!?」」」

 

『そうだ!我々と一体化すれば君達は命の危機から免れる!』

 

「マジか!ウルトラマンと一体化しちゃうの俺ら!?将来ウルトラマンになりたいて夢叶っちゃった!?」

 

「生きてて良かった!これで私もウルトラマン…いやウルトラウーマン!」

 

「やったのだー!まさか私がウルトラマンになれるなんて夢にも思わなかったのだ!いやー死にかけてみるものだな!」

 

『タイタスの旦那…こいつら死にかけて喜んでない?』

 

『う、うむ…まあ私達の性格が違うように人間にも少し変わった性格を持つ人間もいると言うことだろう』

 

士道達は自分達がウルトラマンと一体化すると聞いて大はしゃぎする。それを見て若干引きかけているフーマとタイタス。だがタイガが真面目に口を開く

 

『だが俺達がお前らと一体化すると普通とは違った状態になるんだ』

 

「?普通とは違う?」

 

『そうだ、俺らは実は前にトレギアていう悪のウルトラマンに負けちまってな。今は実体のない光の状態なんだ…』

 

『そんな私達だが光の状態でも多次元宇宙に去ったトレギアを追ってこの世界までやって来た』

 

『そしたら偶然この世界からオーブ先輩とジードさんの気配を感じてな。辿り着いたと思ったら兄ちゃん達が死にかけてたてこった』

 

タイガが自分達は今は実体のない光の状態、いわば魂だけの状態だと教える。タイタスとフーマも何故この世界にやって来たのか教えタイガがこの話の核心に迫る

 

『お前らの命を救うだけの力はあるんだが…俺達一人一人が変身できるか…て聞かれると無理なんだよ』

 

「え…じゃあ変身できないのか!?」

 

『え?そんなに悲しむところかそこ…?まあその通りなんだが…だが一つだけ抜け道がある』

 

「「「そ、それは!?」」」

 

『滅茶苦茶食いつくなこの兄ちゃん達』

 

『それだけウルトラマンになりたいのだろう…まあ私でも流石に引くが』

 

タイガがいう抜け道は何かと士道達が尋ねる、それを見てフーマとタイタスは引いた

 

『お前ら三人が同時に変身する事で三人の力が一つになり俺達の内一人だけ実体化出来る。まあ簡単にいうとティガさんみたいなタイプチェンジに近い感じと考えてくれ』

 

「つまり…三人で一人のウルトラマンて事か!?」

 

『あーまあそんな感じだと思ってくれればいいな』

 

「……斬新なウルトラマンで…いい」

 

「三人で協力してウルトラマンになるのか!かっこいいのだ!」

 

タイガの説明を聞いて盛り上がる士道達、それを見てタイガが口を挟む

 

『怖くねえのか?怪獣と戦うことになるてのに?』

 

「まあ怖いと聞かれれば怖いけど…それよりもウルトラマンになれる方が嬉しい!」

 

「それにウルトラマンになる事で誰かを守れるのなら…怖くなんかない」

 

「何故なら私達三人一緒ならば無敵だからな!それにウルトラマンが三人もいれば全然怖くないのだ!」

 

『……へ、言うじゃねえかお前ら。気に入ったぜ!これから俺達とお前らは一心同体だ!』

 

『共に力を合わせ我々六人でこの星に迫る巨悪から人々を守り抜こうではないか!』

 

『覚悟は決まってるみたいだな!なら話は早え!早く変身してオーブ先輩とジードさんを助けるぜ!』

 

「「「おう!」」」

 

その叫びと共に暗闇の世界が崩れ始める。そしてタイガは士道に、タイタスは十香に、フーマは折紙の身体に入り込んでいく…そして暗闇は消え純白の世界が三人を包んだ

 

 

「「「ウルトラマン!始めます!」」」

 

「「うわぁ!?お、起きたぁ!?」」

 

士道達がそう叫びながらガハッと起き上がると驚く宏人と亜衣、そのほかのメンバーも目を点にして三人を見つめる。そして三人の腕には黒い手甲型のアイテムが装着されていた

 

「お、お前ら生きて……!?え?!」

 

「……折紙」

 

「ラジャー」

 

驚く宏人達、それを見て士道が折り紙に何か言うと折紙は神速かと見間違うスピードで宏人達の背後へと回り、取り出したスタンガン二個を両手と持ちそれで四人を気絶させる

 

「「「「あばばばば!!?」」」」

 

「宏人さん達!?」

 

「折紙君…いつの間にスタンガンを?」

 

「スタンガンは必需品」

 

クルクルとスタンガンを回転させ懐にしまう、そして士道と十香の横に立つと戦っているオーブとジードを見る

 

「よし、行くか」

 

「……行こう」

 

「頑張るのだ!」

 

「な、何をする気なの?」

 

凜祢はやる気満々の三人にそう問いかける、すると三人は手甲のアイテムを掲げながら彼女に答える

 

「「「ちょっとウルトラマンとして怪獣と戦ってくる(のだ!)」」」

 

「え?」

 

その一言と共に彼らは手甲…タイガスパークを掲げて叫ぶ

 

「「「バディゴー!!」」」

 

その叫びと共に三人は光に包まれその光球は空高く飛び怪獣達へと向かって行く

 

「あの光は……!!」

 

鏡花は光の玉を見てあれはオーブやジードと同じ存在だと理解した

 

 

「さあベムラーよ!トドメを刺すのだ!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

『クッ……!」

 

『もう終わりなのか…?』

 

膝をついて倒れるオーブとジード、カタロヒはそんな彼らを嘲笑いながらベムラーにトドメの一撃を命令する。その言葉に従いハイパーペイル熱線が放たれようとした次の瞬間

 

『セイヤァァァァ!!!!』

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「な、なにぃ!?」

 

突如現れた巨人の蹴り技 タイガキックを喰らい吹き飛ばされるベムラー。それを見て驚くカタロヒだが即座に巨人を睨みつける

 

「な、何者だ貴様は!?」

 

『俺か?俺はタイガ、ウルトラマン タイガ!タロウの息子だ!』

 

「な、ウルトラマンタイガだと!?あのタロウの息子の!?」

 

呆気にとられるシャプレー星人、その隙にタイガはオーブとジードに歩み寄る

 

『大丈夫ですかオーブさん、ジードさん』

 

『お前は…タロウさんの…』

 

『タイガ君!来てくれたのか!』

 

『ええ!俺が来たからには安心してくださいジードさん!』

 

タイガはオーブとジードを起き上がらせると二人に頭を下げる、それを見てジードが口を開く

 

『いや僕の方が年下なんだからタメ口とかでもいいのに』

 

『とんでもない!あのじいちゃんの親友であるベリアルさんの息子であるジードさんをそんなタメ口だなんて…それに歳なんて関係ありません!ジードさんはアーマードダークネスの撃破という勲章ものの活躍をしてますし、俺の歳なんて地球人で言ったらまだ子供ですから!』

 

『えぇ…いや自分よりも何千歳も年下に敬語て…なんかなぁ』

 

タイガが自分の祖父の親友の息子であるジードにそう言って笑うと、キリッとした顔で怪獣達を睨む

 

『さて…よくも俺の先輩達をいたぶってくれたな。俺が先輩達の代わりにお前らを倒してやるよ!』

 

「ほざいたなガキが!ぶち殺してこいお前達!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

五大怪獣がタイガに迫る、五対一と振りに見えるこの状況でもタイガは怯まず五体に立ち向かっていく

 

『セイヤァ!!』

 

ーーーボオオオオォォ!?ーーー

 

突進した勢いを利用して放つカウンターパンチ タイガブローがサラマンドラの腹部に命中、サラマンドラは吹き飛ばされビルを押し潰しながら倒れる

 

『ハァァ!』

 

ーーーカァ!?キュアアァ!?ーーー

 

ドラコの身体を担ぎ上げて勢いよく叩き落とす技 タイガスウィングでドラコは地面に叩きつけられる

 

ーーーキュイイイィィィ!ーーー

 

ベムスターはこれならどうだと角から光弾を無数に空に放ち、空から流星の如く光弾がタイガ目掛けて降り注ぐ

 

『スワローバレット!』

 

それに対しタイガは腕を十字に組んで光弾 スワローバレットを無数に連射し光弾を全て一掃する。その隙にブラックキングが突進しかけその自慢のアームパワーでタイガを圧倒しようとするが…

 

『甘いぜ!そんな突進光の国で鍛えられた俺には通用しない!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

タイガは地を蹴って空へと回転しながらブラックキングの攻撃を回避、そして華麗にブラックキングの背後に着地するとブラックキングが振り向く前に回し蹴りを放ち、ブラックキングの角を足で叩き折る

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ベムラーがハイパーペイル熱線を放ちタイガはそれをジャンプしてかわす、そして左腕を上に、右腕を下に支えとしたポーズ…つまり腕をT字に組んで放つ必殺光線 ストリウムブラスターを発射。だがベムラーは角でその光線を吸収し反射してしまう

 

『今だ!』

 

だがそれすらも読んでいたタイガはベムラーが光線を放つと同時に大地を蹴り跳躍、回転しながらベムラーの反射した光線を避け右足にパワーを集中、そしてベムラー目掛けて急降下し飛び蹴りを角に撃ち込みベムラーの角を破壊する

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「なぁ!?私の怪獣軍団が!?」

 

悲鳴を上げながら倒れるベムラー、それを見て頭を抱えるカタロヒ。それを見てタイガが自分と一体化している士道達に語りかける

 

『どうだ俺の力は!自慢じゃないが若手の中では一番の強さだと自負してんだぜ!まあオーブさんみたいな先輩にはまだ敵わねえけどな!』

 

「いや…充分強いぞ!流石タロウの息子だ!」

 

『へへへ、誉めんなよ。照れんだろうが!』

 

「私のフーマにも期待大」

 

「私も早くタイタスに変身して見たいのだ!」

 

そうインタースペースの様な空間で喋り合う士道達とタイガ、だがまだ怪獣達は倒していないのでタイガは油断せず怪獣達を睨み続ける

 

 

『ほお、やはり彼らはまだ生きていたのか…渋といねぇ』

 

「知り合いかトレギア?」

 

『まあね、タロウは私のかつての親友だった。タイガはタロウの息子。そしてこの宇宙に来る前に私が彼ら…トライスクワットを倒した…筈だったが仕留め損なっていたのか。まあ、ゲームには面白いキャラが必要だ…これはこれで好都合か』

 

トレギアはそう言って笑う、神無もトレギアの身体で笑みを浮かべる…まだ彼らが戦場に出る様子はない…二人の悪魔はニヤニヤとタイガ達の活躍を眺める

 

 

『さあ!一気に肩をつけるぜ!』

 

「舐めるなよ!私の怪獣軍団を甘く見るな!」

 

カタロヒがそう叫ぶも怪獣軍団も唸りを上げてタイガを睨む、タイガは軽く笑って光線を放とうとしたその瞬間

 

『おいコラ待てよタイガ、お前ばっかりズルいぞ!俺らも活躍させろよ!』

 

『そうだぞ、このお嬢さん達も自分達の活躍を今か今かと待ちわびているのだ。そろそろ交代しなさい』

 

『え!?あ、まあ…そうだな…悪い悪い、じゃあタイタス。後は頼むぞ』

 

『うむ、任された!さあ行くぞお嬢さん!私達の活躍を見せてやろう!』

 

「おお!タイタスと一緒に頑張るのだ!』

 

「……私の出番、まだ?」

 

『まあまあ、旦那ならすぐに代わってくれるさ』

 

士道がインナースペースの後ろへと下り、十香が前に出てタイガスパークを装着した腕にタイタスの力が宿ったキーホルダーを強く握りしめる

 

「バディゴー!なのだ!」

 

【ウルトラマン タイタス!】

 

『ふん!』

 

タイガの姿が消え、代わりに筋肉隆々のウルトラマン…タイタスがマッスルポーズを披露しながら現れる

 

『さあ…賢者の拳を受けてみろ!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

タイタスに突撃するブラックキング、かの怪獣の怪力は凄まじい力を誇る。そんな一撃をタイタスは片手で掴む事で防いだ

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

『鍛え方がなってないな、いくら怪獣といえどトレーニングは大切だぞ』

 

片手でブラックキングを持ち上げ空へと放り投げるタイタス、ブラックキングは地響きと砂煙をあげながら地面へと叩きつけられる。ブラックキングは唖然とするが即座に起き上がりヘルマグマを怒りの咆哮と共にタイタスに放つがタイタスはそんなヘルマグマの中をゆっくりと歩きながら進む

 

『賢者の拳は全てを砕く!ワイズマンフィスト!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

全身のパワーを込めた拳をブラックキングに放つとブラックキングは突風に煽られた看板の様に吹き飛ばされ30メートルも吹き飛ばされる。それに唖然とする怪獣達だがサラマンドラは臆せずタイタスに突撃する

 

『フン!』

 

ーーーボオオオオォォ!?ーーー

 

サラマンドラは尻尾を使って横薙ぎを放つもタイタスは右手に光を纏い、手刀でサラマンドラの尻尾を切断。痛みに呻くサラマンドラに額のアストロスポットから放つ アストロビームでサラマンドラの喉にある再生器官を破壊する

 

ーーーボオオオオォォ……ーーー

 

再生器官を破壊されグロッキー状態となるサラマンドラ、だがタイタスは容赦せずトドメの準備をする

 

『行くぞお嬢さん…いや十香君!』

 

「分かったのだ!行くぞ!プラニウムバスター!」

 

タイタスは光球を形成しそれを右手で殴りつける事によって飛ばす、その光球はサラマンドラへと命中し身体を貫通する。そしてサラマンドラは爆散、再生する事なく撃破される

 

「な、サラマンドラが!?だがまだ四体いるぞ!」

 

自慢の怪獣を倒された事に驚くカタロヒだがまだまだ怪獣はいると叫ぶ、そんな時フーマが口を開く

 

『よし!次は俺の番だぜ!代わってくれ姉ちゃん、旦那!』

 

「ん、次は私の番」

 

『分かった。頼んだぞフーマ』

 

「ファイトなのだオリガミ!」

 

折紙が前に出る、そしてタイガスパークを装着している右手にフーマの力が宿ったキーホルダーを握り叫ぶ

 

「………バディゴー!」

 

【ウルトラマン フーマ】

 

『シェイヤァ!』

 

タイタスの姿が変わり、フーマが烈風を周囲に発生させながら現れる。そしてフーマの姿を見るやドラコとベムスターが突進を仕掛けてきた

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーカァ!キュアアァ!ーーー

 

『へ、かかってきな。俺が相手をしてやるぜ!』

 

ドラコが両手の鎌を振り回すがフーマはそれを身体を素早く動かす事により回避、ベムスターは光弾を放つが彼は全て身軽に避ける。そして残像が見える程の超スピードで走り抜けベムスターとドラコを撹乱する

 

ーーーキュイ?キュイイイィィィ?ーーー

 

ーーーカァ?キュアアァ?ーーー

 

フーマの速さを見切れないドラコとベムスター、二体はクルクルと周囲を見渡しながら何処にいるのかと探るが早過ぎて目で追いつけない。そして超スピードからのハイキックとエネルギー波を同時にベムスターの腹部に命中させる

 

「疾風光波脚!」

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!!?ーーー

 

そのハイキックを喰らい派手に吹き飛ばされるベムスター、ベムスターはビルの瓦礫に埋もれ身動きが取れなくなる。だがフーマが後ろがドラコに背を向けた瞬間、ドラコの右手の鎌がフーマの身体を貫通した

 

『ガァ!?』

 

ーーーカァ!ーーー

 

「な!?う、ウルトラマンが…!?」

 

その光景を見て目を見開く鏡花、それを見てドラコはニヤリと口を歪め…そしてフーマの身体はポンと音を立てて煙のように消えた

 

ーーーキュアアァ!?ーーー

 

『残像だ』

 

驚くドラコの背後には腕を組んでドラコを見つめているフーマの姿があった。ドラコは驚いて鎌を振り上げ接近するがフーマはそれを軽く避けて必殺技の構えを取る

 

『行くぜ折紙!』

 

「分かっている……!」

 

折紙はタイガスパークに触れフーマの必殺技を放つ準備をする、そしてフーマはドラコにピースサインをする

 

『これはピースマークじゃねえぞ、お前があと2秒で終わりて事だ!』

 

「その通り…喰らえ……極星光波手裏剣!」

 

フーマはそう宣言すると一瞬でドラコの背後に回る、そして光で形成された手裏剣が放たれドラコの身体を貫通、ドラコは悲鳴を浴びる間も無く爆散。その間二秒と宣告した通り二秒でドラコは倒された

 

『へ、どんなもんよ!』

 

「舐めよって!早く殺してしまえお前達!」

 

フーマが今度こそ正真正銘のピースマークをする、それを見て地団駄を踏んだカタロヒは怪獣達に早く倒せと叫ぶ

 

『俺達もただ見てるだけじゃダメだ!行くぞジード!』

 

『はい!オーブさん!』

 

オーブとジードは立ち上がり、オーブはブラックキングへと、ジードはベムスターへと挑む。そしてフーマはタイガへと変わりベムラーと戦いを挑む

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

『セイヤァ!』

 

『ショウラァ!』

 

『ハアァァァ!』

 

三人のウルトラマンと三体の怪獣が激突し合う、オーブとジードのカラータイマーが鳴り響く。だがオーブとジードは負けない

 

『コークスクリュージャミング!』

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!!?ーーー

 

ジードはジードクローを構えて赤いエネルギーを纏って回転しながら突進を繰り出す、その突進でベムスターの腹部を破壊しベムスターの腹に穴を開ける

 

『トドメだ!レッキング……バーストォォ!』

 

ーーーキュイ……キュ………イィ……ーーー

 

レッキングバーストがベムスターに命中、ベムスターは背後から光線を撃たれ、しかも吸収できる腹部の口を破壊され何もできず、読心能力も役に立たずそのまま爆散する

 

『セヤァ!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!!ーーー

 

オーブのオーブカリバーとブラックキングの腕がぶつかり合い火花が散る、互角の戦いだがブラックキングは尻尾での薙ぎ払いを行いオーブカリバーを吹き飛ばしてしまう

 

『な!?しまった!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

『ガァ!くぅ!』

 

ブラックキングは両腕でオーブの首を抑え絞め殺そうとする。オーブはそれを喰らい呻く…そんな光景を見て美九が大きく口を開いた

 

「……て…、頑張ってくださいレナさん…!いえウルトラマァァァァァァァン!!!!」

 

『!?……シェア!』

 

美九の心からの叫びにオーブが頷く、ウルトラマンは決して一人で戦っているのではない、ウルトラマンが勝つのを信じている人がいるから何度でも立ち上がり怪獣と戦い勝利を掴むのだ…故にオーブは負けない

 

『こんな所で……負けて、たまるかぁぁぁぁ!!!ゼロさん!セブンさん!親子の力……お借りします!』

 

【フージョンアップ!エメリウムスラッガー!】

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

美九の叫びを聞いて力を振り絞ったガイはオーブリングにゼロとセブンのカードをスキャン。親子の力を借りた姿 エメリウムスラッガーとなると腕で頭部に触れ二つのスラッガーが飛び出しブラックキングの両腕を切断する

 

『知勇双全、光となりて!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ブラックキングはヘルマグマを吐き出す、オーブはそれをアイスラッガーを投擲する事でヘルマグマを左右に割りながら進みブラックキングの尻尾をザクッと切断、ブラックキングの尻尾が地面に落ちる

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

「行けぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

『トドメだ……ES(エメリウムスラッガー)スペシウム!』

 

美九の声を聞いたオーブはそのままワイドショットのポーズを取り、そこから右腕を真横に伸ばしてエネルギーをチャージし巨大な光の輪が形成される…そして十時に腕を組んでそこから光線が放たれる。それに命中したブラックキングは爆散するのではなく跡形もなく消滅した

 

ーーーグ………ォ…ォォ……ォ……ーーー

 

「な、ぶ、ブラックキング!?な、ならばベムラー…」

 

ブラックキングもやられてしまい焦り始めるカタロヒ、頼みの綱であるベムラーに命令しようと叫ぼうとするが…

 

『ハァ!ヤァ!テヤァ!』

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「な、べ、ベムラーァ!?」

 

タイガのパンチ、キック、光弾…様々な攻撃をベムラーは豪雨の様に喰らい既にグロッキー状態となっていた。それを見てカタロヒはあり得ないものを見た様な顔をする

 

「凄え…タイガてやっぱり強いな!」

 

『だろ!父さんやベリアルさん、ゼロ先輩、じいちゃんに鍛えられてるからな!だけどまだまだだ!俺の目標はエンペラ星人に勝ったメビウスみたいに強くなる事なんだからな!いつの日かメビウスよりも強くなるのが俺の夢なんだ!』

 

士道が凄いと叫ぶがタイガは自分はまだまだ未熟だと笑う、そしていつの日か父親の弟子である兄弟子に追いつく事を目標なのだとベムラーを殴りながら語る

 

ーーーギャアアアアアァァァン……ーーー

 

『よし!トドメだ士道!』

 

「おう!ストリウム……ブラスターァァ!」

 

腕をT字型に組んで発射された父親の必殺光線に酷似した光線 ストリウムブラスターが放たれる。吸収が使えないベムラーはそれを防ぐ事は出来ずそのまま光線に直撃し大爆発を起こす

 

ーーーギャアアアアアァァァン!!!!ーーー

 

「ば、馬鹿な…この俺が……こんな所で…嘘だ…し、死にたく…な……」

 

恐らくはベムラーに真のレイオニクスバトルを発動していたのだろう、カタロヒはベムラーが倒されると同時に身体が光となって消滅した

 

『やったな士道!それに折紙と十香も!完全勝利だ!あとお疲れ様ですジードさん、オーブさん!』

 

「これがウルトラマンと一体化して怪獣を倒した感覚…生きててよかったぁぁぁぁ!!!」

 

「……もう死んでもいい」

 

「感無量なのだ……」

 

『なあ旦那…折紙も十香も死にかけてるけど大丈夫なのか?』

 

『……分からん』

 

タイガはジードとオーブにお疲れ様ですと頭を下げる。士道はこれがウルトラマンが怪獣に勝った瞬間なのかと大歓喜し、折紙と十香もハイテンションだった。フーマとタイタスはやれやれと首を振る

 

『…………』

 

「!………はい!」

 

オーブが美九にピースサインをすると美九は驚いた顔をして、即座にピースて答える。ジードがそれを見て戦いが終わったのだと安堵した…

 

 

 

「さて僕達もそろそろ行くとしようトレギア」

 

『ふふふ、このタイミングでかい?君もいやらしいなぁ』

 

神無がトレギアの姿で笑みを浮かべる、その姿はまるで悪魔。同じくトレギアも口ではいやらしいと言いながらもそれを止めやしない…そして二人の悪魔の考えが一致し神無は巨大化して目から放つ光線 オプトダクリスをオーブ達に命中させ火花を散らす

 

『『『ガァ!!?』』』

 

「レナさん!?」

 

地面に倒れかけるウルトラマン達、なんとかそれを堪えトレギアの姿を見るとタイガがトレギアを見て一瞬呆然とし、そして激怒の声を上げる

 

『!?ここにいたのかトレギア!?』

 

『ふふふ、久しぶりだなタロウの息子よ』

 

『俺の名前はタイガだ!』

 

『まあそんな事はどうでもいい。君達に彼の完全復活のことを教えに来たんだ』

 

『復活だと……誰のだ』

 

タイガと言葉を交わした後トレギアは怪しく笑う、そしてオーブが誰の復活だと尋ねるとトレギアからトレギアではない声が聞こえる

 

「僕ですよガイさん」

 

『な……その声は!?』

 

『なんで君が……!』

 

『だ、誰だ……?』

 

「……嘘だろ?」

 

その声を聞いてオーブとジードが驚く、だがタイガはその声が分からず首を傾ける。タイタスもフーマも分からない様だが士道達はその声の主を一発で分かっていた

 

「か、んな……?」

 

鏡花がそう呟く、それを肯定する様にトレギアが笑い、トレギアと神無の声が重なった

 

「その通り、この通りトレギアのお陰で僕は完全に魔王とレイオニクスの力を取り戻しました…それに僕に新しい力もくれて…感謝してやってますよ」

 

『おお、上からだねぇ…だからこそ私と一体化するに相応しいのだがね。それに君の夢には興味がある…ふふふ、まさか元・人間である君が人間を滅ぼそうと考えるなど…実に面白い』

 

神無とトレギアがそうやって話し合う、それを呆然と見つめるタイガ達

 

「人間を全宇宙から滅ぼす…その為には力があっても困らないので。まずはトレギアの能力を確かめないと。だから練習台になってもらいますよ皆さん」

 

『だそうだ、さあタイガ。あの時の続きといこうじゃないか』

 

『……上等だ!絶対にお前を倒してやる!』

 

神無がトレギアの力を試す為に戦おうと笑う、タイガはあの時のリベンジマッチだと拳を強く握りしめる

 

「さあ行こうかトレギア。ウルトラマンと戦うのは心が痛いけど…まあいつかウルトラマンに殺されたいと思ってるだから今の内に慣れておかないとね」

 

『そうだな神無…ふふふ、私の身体に流れる君の闇の力(マイナスエネルギー)…実に心地いい…これなら普段以上の力を発揮できそうだ』

 

トレギア(神無)が両手を構えてタイガ達を牽制する、タイガも同じく構える、だがインナースペースにいる士道達は神無と戦っていいのかと悩む

 

「『さあ、見せてもらおうか。君達の絆というものを』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回トレギアvs.タイガ&タイタス&フーマです。まさかのトライスクワットで驚いた方はいますか?

因みにタイガはジードより年上ですがさん付けです、自分のじいちゃん(ウルトラの父)の親友であるベリアルの息子ですからね

次回はどうなるのか?また遅くなるかもしれませんが気長にお楽しみくださいね


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百十話 ウルトラマンと怪獣と精霊と人間

さあ、vsトレギア戦でごさいます。今回はトレギアさん無双…からのタイガ達に新たな力が!

で、早速ですが新作を書き始めました。

タイトルは『祟神 旺里(すがみ おうり)は魔王である』です!

結城友奈は勇者であるシリーズとカンピオーネのクロスオーバーです。時々「とある」や「Fate」「鬼滅」「屍姫」の要素があるよ(全体的には鬼滅と屍姫要素が濃い)。ゆゆゆの世界にやって来た主人公の魔王がゆゆゆの世界に現れたまつろわぬ神と殺し合いする物語。殺した神様は崇徳院、能力は祟神魔縁(屍姫の大ボス)を参考。中々ダークな主人公でイメージは勇者の対、真逆。簡単に言えば勇者と魔王が協力して悪い神様を退治するお話。二時間程前に投稿しているのでもし宜しければ読んでください!

では本編どうぞ!


トレギア(神無)タイガ(士道達)が睨み合いながらお互いの動きを警戒する

 

「…くそ、神無さんと戦うことになるなんて…」

 

『迷ってる場合じゃないぜ士道、相手が知り合いでも…トレギアと一体化してるんだ。見逃せない!悪いけど俺はトレギアと戦わなきゃいけないんだ』

 

「……分かってるさ、分かってるけど…けど!」

 

『……複雑なんだな。味方だと思ってた奴と戦うなんて…』

 

士道は神無と戦うことになるなんて…と呟きタイガはその事を複雑に思い、士道に悪いと思いながらもトレギアを倒す決意をする

 

『いいのかい君は?タイガと一体化している子達は君の知り合いなのだろう?』

 

「ん〜、まあ殺す気は無いですし…士道君と折紙ちゃんは怪獣好きですから殺す気は無いですし、十香ちゃんは人間じゃ無いから殺す理由もない…ただそれだけなので、別に戦ってもなんとも思いませんよ?」

 

『……いい感じに狂ってるねぇ、それでこそだよ神無』

 

トレギアは流石は自分が選んだ闇の力とマイナスエネルギーに溢れる怪獣の如き存在だと笑う

 

『さあ始めようかタイガ、そしてフーマにタイタス…あの時の様に遊んであげよう』

 

『舐めるなよトレギア!俺達はお前に負けない!』

 

タイガがそう言ってトレギアに突撃しようとしたその矢先、オーブがタイガの肩を掴んで止める

 

『まてタイガ、お前はさっきの戦いでエネルギーを消耗し過ぎた筈だ』

 

『止めないでくださいオーブさん!俺はあいつに…『最後まで話を聞け』!』

 

オーブにそう強く言われ、言葉を止めるタイガ。それを見てオーブはジードの方を向く。ジードは肯定する様に首を縦に振り、オーブも頷き返す。そしてタイガの方へと向き直し彼にこう言った

 

『『俺/僕達のエネルギーを持っていけ(・・・・・・・・・・・・・・・・)。お前/君に全て託す』』

 

『え?』

 

オーブとジードはそう言うと自分達のカラータイマーから光の粒子を流しタイガに力を注ぐ、呆気にとられるタイガを置いてオーブおジードは光となって消えていきガイとリクの姿になる

 

「頼んだぞタイガ!」

 

「後は君に全て任せる…神無君を…トレギアは任したよ!」

 

『オーブさん…ジードさん……ありがとうございます!』

 

タイガが先輩ウルトラマン達にありがとうと頷く、そしてトレギアと向かい合う。ガイはそんなタイガを見て笑い…自分の後ろに誰かが立っている事に気付き背後を見ると後ろに美九が立っていた

 

「……男だったんですねレナさん」

 

「ああ……あ!攻撃するなよ」

 

「もうしませんよ、貴方の歌を聴いたら…もう男とか女とか…どうでもよくなっちゃいましたから」

 

美九はもう二度と男だからという理由で攻撃しないと告げる、それを聞いて安堵するガイ。そんなガイに美九はニコニコと近づく

 

「え?美九?」

 

「いやぁ、あの時は酷い事言いましたが…よく見るといい顔してますねぇ…レナさんから男のアイドル歌手になれるんじゃないですか?」

 

「そうか?後俺の名前はガイだ、レナは偽名だよ」

 

「ガイさん…ええ、覚えました。覚えちゃいましたよ〜ふふふ」

 

「?」

 

ガイがさりげなく自分の名前を言うと美九はニッコリと笑う、それを見て首を傾げるガイにジャグラーは鈍い奴だと笑う

 

「リク、怪我はありませんか?」

 

「うんレム…じゃなくて鞠亜。大丈夫さ…僕よりもあったの戦いに集中しなきゃ」

 

「ですね…」

 

リクと鞠亜はトレギアとタイガを見る、二人はにらみ合ったまま動こうとしない

 

「………神無」

 

鏡花がそう言った直後、タイガがスワローバレットを放ちトレギアはそれをイスキュロス・イーバで防ぐ

 

「中々やるねぇ…じゃあこっちも本気でやりますか…」

 

『その通りだよ神無、相手が本気なのに私達も本気でいかないのはフェアじゃない。だろう?』

 

「それもそうだ…じゃあ…いくぞ」

 

そう言ってトレギアは目から撃ち出す破壊光線 オプトダクリスを、両手先から放つ破壊光線 トレラアルディガを、全身のエネルギーを両腕に集めて打ち出す技 トレラアルティカイザーをタイガに放ちタイガはジャンプする事でそれらの攻撃を回避。そのまま上空からのタイガキックを放つがトレギアはそれを片手で足を掴む

 

『なぁ!?』

 

「甘い、チョコレートよりも甘い!」

 

トレギアはそのままタイガを大地へと叩きつける、ひび割れ亀裂が入るコンクリートに飛び散る破片。タイガは呻き声を上げて地面に倒れ込む、トレギアは余裕の笑みを浮かべる

 

『おや?どうしたんだ?私を倒すんじゃなかったのか?』

 

『こ、いつ……!その余裕面出来なくしてやる!』

 

『お〜怖い怖い。最近の若い子てのは短気なんだねぇ』

 

余裕綽々とばかりに挑発するトレギアに挑発に乗ってしまうタイガ。これは変身者である士道もため息を吐いた

 

「安っぽい挑発に乗るなよ…」

 

『それが彼の悪い癖なのだ』

 

『血の気が多いんだよなタイガは』

 

タイタスとフーマもそれに賛同し溜息を吐く、そんな仲間達を無視してタイガはスワローバレットを発射片手でそれを薙ぎ払うトレギア。トレギアは手をクネクネさせながら挑発し右手を空に伸ばすとギガダークナイザーを召喚する

 

「ギガダークナイザー、トレギアの姿でもこれを使える様で何よりだ」

 

『ギガダークナイザー…ギガバトルナイザーを改良した武器か…いい闇の武器だ』

 

トレギアはギガダークナイザーを一振りする、それだけで性能が分かったのかニヤリと笑う。それを見てタイガはギガダークナイザーの事を知っている為ヤバイと理解する

 

『あの武器はまずいな……』

 

『ならば私が行こう、十香君』

 

「分かったのだ!行くぞのだ…バディゴー!」

 

変身を遂げると自慢のパワーで殴りかかるタイタス、トレギアは笑いながらギガダークナイザーでそれをガード。ギガダークナイザーを放電させてタイタスは呻き声を上げながら背後へと下がる

 

『ぬぅ…やはり一筋縄ではいかないな…』

 

トレギアに向かって拳を振り上げるタイタス、何度もその山をも砕く拳をトレギアに放つタイタスにそれを紙一重で躱すトレギア

 

『くっ……流石にこの力の賢者の拳は喰らうと結構痛いな…』

 

「だからこそ楽しんですよ、ウルトラマンはこれくらいの強さはないとウルトラマンじゃない。でも…僕には届かない」

 

トレギアはギガダークナイザーを振り回しダークデスサイズを周囲一帯に放つ。ダークデスサイズに吹き飛ばされビルに激突するタイタス

 

『ぐぅ!?』

 

筋肉のお陰でダメージを軽減できたがそれでも痛みと衝撃は打ち消せず痛みに呻くタイタス。トレギアは一切の容赦をせずダークウィップを出してタイタスの身体を縛り付け電流を流しながら空中へと持ち上げ勢いよく地面へとぶつける

 

『くっ!星の一閃、アストロビーム!』

 

『ふん』

 

額のアストロスポットから放つ黄色い光線 アストロビームをトレギアは片手で防ぐ。タイタスはトレギアへと突進し右腕に赤い電撃、左腕に青い電撃を宿し、両手を組んで黄色い電撃を発生させ3色の電撃を纏ったダブル・スレッジ・ハンマーをトレギアの脳天に決める

 

「『タイタスプラネットハンマー!』」

 

『がぁぁ!?』

 

流石のトレギアもその一撃は効いたのか脚をふらつかせながら後退する、その隙を逃さずタイタスは拳をトレギアへと何度も何度も放つ

 

『くっ……調子に…乗るなぁぁぁ!!』

 

ダークジェノサンダーをギガダークナイザーから放ち、タイタスを黒き電撃で焼き尽くす

 

『がぁぁぁぁぁ!!!?』

 

『旦那!?くそ、十香!折紙と変われ!』

 

「分かったのだ!折紙!」

 

「分かった、バディ……ゴー!」

 

タイタスの姿からフーマへと変身し、フーマは光波手裏剣を放ちトレギアはそれを片手で粉砕。ならばと四方八方から手裏剣を放つフーマ

 

『セイヤッ!』

 

『無駄な事を…この程度の攻撃が私に効く筈もないのに…愚かだなぁ』

 

ギガダークナイザーで手裏剣を破壊していくトレギア、だかフーマは手を休める事なく手裏剣を放ちトレギアはそれを鬱陶しそうに破壊し続ける

 

『喰らえ!極星光波手裏剣!』

 

光の手裏剣をトレギアへと投擲、それをオプトダクリスで迎撃しようとするが、当たる瞬間で分裂しトレギアの身体を斬り裂いた

 

『っ…!?』

 

「まだ…終わらない!」

 

フーマは空中へと飛び立ち、超スピードで敵にハイキックを食らわす疾風光波脚をトレギアの腹に叩き込みトレギアを吹き飛ばす

 

『いってぇなぁ……』

 

トレギアは思わずそう呟く、何度も光波手裏剣をトレギアに放ち鬱陶しそうにトレギアは両手で破壊、スラッシュソードでトレギアへと斬りかかるフーマ

 

「だから……調子に、乗るな!」

 

『ぐぅ!?』

 

神無が叫ぶとギガダークナイザーをフーマの腹部に叩きつけ、呻き声を上げるフーマ。更に電撃を流しフーマは更にもがく…そんなフーマの腹に蹴りを叩き込むトレギア

 

『がああぁぁ…!?』

 

ゴロゴロと地面を転がるフーマ、だがすぐに立ち上がりトレギアを睨みつけ、それを見てトレギアは嘲笑う

 

『強がるなぁ……私に殺された時はピーピー泣いてたくせに』

 

『泣いてねえよ!この野郎舐めやがって!』

 

『フーマ!それは挑発だ!乗ってはいけない!』

 

『上等だよ!もう一度喰らわしてやるぜ!喰らえ、極星光波手裏剣!』

 

挑発に乗ったフーマは必殺技である極星光波手裏剣を放つ、だがトレギアはそれを難なくかわしダークジェノサンダーを放ちフーマを吹き飛ばした

 

『うわぁぁぁぁ!!?』

 

「ぐぅ!?」

 

フーマと折紙が同時に悲痛の声を上げる。フーマはスピードが高い分防御力が低い。ヨロヨロとフーマは立ち上がるがトレギアは追撃とばかりにトレラアルティカイザーを放ちフーマを大きく吹き飛ばした

 

『が、ぐ……』

 

『フーマ!?くそ!俺に変われ折紙!』

 

「了、解……!」

 

フーマでは部が悪いと踏んだのかタイガが自分に変わるように叫ぶ。折紙はそれに頷き市道にウルトラマンの身体の動きを任せる

 

「バディゴー!」

 

タイガへと姿を変えタイガはスワローバレットを発射、それをギガダークナイザーで防御するトレギア

 

『さあ、神無。君の新たな力を見せてあげよう』

 

「ええ、そうですね」

 

神無はインナースペースにて両手を上へと掲げる。そして十指に指輪が顕現する

 

『怪獣リング…私が平行世界から集めた怪獣達の力を凝縮したものだ…さあ使うといい』

 

「ああ…ヘルベロス…力借りるよ」

 

ヘルベロスリング、セグメゲルリング、ゴロサンダーリング、ナイトファングリング、ギガデロスリング、マジャッパリング、ルーゴサイトリング、ギーストロンリング、スネークダークネスレット、ウーラーリング…トレギアが使役する怪獣達の力が凝縮した指輪を十指にはめ、神無はそのうちの一つ、ヘルベロスリングの力を解放する

 

【ヘルベロスリング!エンゲージ!】

 

ーーーカァクゥウウゥゥゥゥ!!!ーーー

 

最凶獣 ヘルベロスの力を解放し、トレギアは両腕から赤黒い光刃 ヘルスラッシュを二つ放ち、タイガの身体を回転する二刃が切り裂いた

 

「『グアァァァ!?』」

 

大地を振動させながら地面に倒れるタイガ、だがトレギアと神無は攻撃を止めない

 

『セグメゲル…力借りるよ』

 

【セグメゲルリング!エンゲージ!】

 

ーーーキョロロロロロ!!!ーーー

 

毒炎怪獣 セグメゲルの力を解放し、両手を重ね合わせ痺れ毒が混ざった強力な火炎 セゲルフレイムを放ちタイガを吹き飛ばす。更に麻痺毒でタイガの体の自由を奪う

 

『ガァ……くそ、痺れ、毒…か……!』

 

『ふふふ、どうだタロウの息子。これが私と彼の力…君達の言葉を借りるなら…絆、というものだよ』

 

嘲笑うトレギア、だが神無は一切の容赦はしない

 

【ゴロサンダーリング!エンゲージ!】

 

ーーーガボォォォォ!!ーーー

 

雷撃獣神 ゴロサンダーの力を解放し、両腕から雷撃 サンダースパークを放ち身動きの取れないタイガを更に吹き飛ばす。もはや呻き声すら出せず仰向けになり倒れるタイガ。そんな彼に追い打ちをかける様にトレギアは容赦なくタイガのカラータイマーを踏みつける

 

『グアァ!?』

 

『無様だなぁタロウの息子…見ているかNo.6!お前の息子の無様な姿を!』

 

『お、れ……は…タイガ、タイガだ!ウルトラマンタイガだ!』

 

ぐりぐりとカラータイマーを踏みにじり、空を見上げ叫ぶトレギア。彼にとってタイガはなんの興味もない。ただ、自分の元 親友の子を痛めつけたいだけだ

 

「タイガ君…負けちゃダメだ!君はここで負けるわけにはいかないんだ!」

 

リクの叫びがタイガに届く、タイガの腕がゆっくりと動き始める

 

「…そうですわ!士道さん!折紙さん!十香さん!貴方方三人の絆の力で…!」

 

リクの一言を聞き、狂三がタイガに向かって叫ぶ…そして絆という言葉を言おうとしたその瞬間、トレギアが狂三に顔を向ける。そのトレギアの顔から滲み出る深い憎悪の顔に狂三は蛇に睨まれた蛙の様に動きがとれなくなってしまう

 

『絆だと…?下らない。そんなもの圧倒的な力の前には無力だ…そう、あの頃の私の様に…所詮絆などゴミ以下の塵なんだよ』

 

「まあ、僕と怪獣達の絆は別だけどね。怪獣達と僕の絆は本物だ。血の繋がりだとか、家族だとか関係ない…僕と怪獣達の絆は断ち切れないのだから」

 

『………そうだな、そういう事にしておこう』

 

トレギアは神無の言葉に何か言おうとしたが、やめておいた。せっかくのビジネスパートナーだ。本人の癇癪を買ってここで失いのは不味いと考えご機嫌をとるため同調しておいた

 

『さあ、トドメといこうか…神無、ルーゴサイトリングを使うんだ』

 

「分かりました。ルーゴサイト…力借りるよ」

 

【ルーゴサイトリング!エンゲージ!】

 

ーーーヴゥゥゥォォォォォォッ……!!ーーー

 

コスモイーター ルーゴサイトの力を解放し、トレギアが両手を近づけると紫のガス状のエネルギーが両手に収集していく。そして巨大な球体状のエネルギー弾となりタイガを消し去ろうとした、その瞬間

 

『ブルーレーザー!』

 

「『な!?』」

 

ウルトラホーンから青い熱線を放ち、トレギアの身体をほんの僅かに後退させる。その隙に右手の手先を突き出してハンドビームという赤色の光弾を連続して放つ

 

『くっ……無駄な足掻きを!』

 

『はぁはぁ……このままじゃヤバイな、士道!必殺技を使うぞ!』

 

「おう!」

 

タイガは腕をX字に組み、タイガスパークが激しく光り、全身を輝かせる

 

「『ネオ・ストリウムブラスター!!』」

 

ストリウムブラスターの何倍もの威力を誇る光線 ネオ・ストリウムブラスター。タイガスパークの力がなければ放てないそれは普通の怪獣だけでなく、ゼットンのバリアやキングジョーの装甲を貫通する程の威力を誇る

 

『ほう……?』

 

トレギアは防御する事なく、ネオ・ストリウムブラスターに命中。大爆発、大炎上が起こり爆煙がトレギアの周囲を包み込む

 

「……やったか?」

 

そう呟いた、まさにその瞬間。トレギアが腕を大きく振るい煙を吹き飛ばし、片方の掌から放つ青黒い稲妻の破壊光線 トレラケイルボスを放ちタイガを派手に吹き飛ばす

 

『ガァアアアア!!?』

 

建物を押し潰しながら倒れこむタイガ、カラータイマーが音を鳴らして点滅し始める。それでもタイガは反撃にとなけなしのエネルギーでストリウムブラスターを放つが、トレギアはギアギタージという身体を高速回転させ突撃する技を行い、黒い竜巻を纏いながらタイガへと突進しタイガはトラックに跳ねられたかの様に宙を舞い地面に大激突する

 

『『タイガ!?』』

 

「シドー!?」

 

「士道!?」

 

フーマとタイタスがインナースペースから相棒の名を叫ぶ、折紙と十香もタイガと一体化している士道の身を心配し叫ぶ

 

『が……ぐっ…だ、大丈夫だ…まだ、戦える。そうだろ…士道?』

 

「当然だ、これくらいじゃ…終わらない」

 

タイガと士道の戦意は消えない、それを見てトレギアが鬱陶しそうな顔をする

 

『絆の力…とでも?…何かあれば絆、絆…五月蝿えなぁ。二言目には絆…本当気持ち悪い…』

 

トレギアは絆という単語に強い嫌悪感を滲ませる。余程絆という言葉が嫌いなのだろう。もう茶番は終わりだと言いたげに両腕にエネルギーを集める

 

『まだだ、まだ俺…俺達(・・)は倒れない!俺達 トライスクワットの絆と!士道達の守りたい気持ちがある限り…俺は、俺達は!倒れるわけにはいかないんだぁぁぁぁ!!!』

 

タイガのそんな叫びなど聞きたくもないと言わんばかりに、トレギアは両腕を広げてエネルギーを集め、両手を捻りながら前に突き出して稲妻状の破壊光線 トレラアルティガイザーを放つ。その光線によりタイガは穿たれ死ぬ…筈だった

 

 

 

 

 

タイガのその叫びに同調する者が…いや、怪獣達(・・・)がいた

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーギィィィ!グガァァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーゴォオオオオオォォォォン!!ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ビュアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーグギィギキキキィィィィ!!ーーー

 

ーーーキシュィィィイイィィ!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

ガタノゾーア、Uキラーザウルス、ミズノエリュウ、ギルバリス、鎧モスラ、スペースゴジラ、デストロイア、グランドギドラ、マザーレギオン、ワイバーン、ネオバルゴン、ガメラ…ギガダークナイザーに収められし12体の怪獣達がタイガの叫びに共鳴したのだ

 

『我らの主人は皇 神無…我らはあの王の優しさに惚れ込んで忠義を誓った身…されど、今の主人は昔の主人にあらず』

 

告げたのはグランドギドラ、彼等は神無の怪獣に対する優しさに惚れ込み彼に仕えた。だが今の神無は憎悪と復讐に囚われ何も見えていない…更に悪魔(トレギア)との取引で更に闇に、底知れぬ闇と絶望に身を堕とそうとしている…そんなの許せるか、それは許さない。何が何でも止めてやる

 

『そう。我らは主人の家族であるが故に』

 

その言葉に11の怪獣が賛同の咆哮を上げる、いや、彼等だけでない。他の怪獣達…スーパーグランドキングを除く怪獣達が賛同の咆哮を轟かす

 

『故に!我らは主人の為に、主人の敵 ウルトラマン タイガに力を貸そう!』

 

ーーーバオオオオォォォォォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーギィィィ!グガァァァァァ!ーーー

 

ーーーキュオオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーゴォオオオオオォォォォン!!ーーー

 

ーーーピュアァァァ!ビュアアァァァァァ!ーーー

 

ーーーギィガアアオォォォン!ーーー

 

ーーーキシュィィィ!ーーー

 

ーーーキシュィィィイイィィ!ーーー

 

ーーーピギャオオオォォォォォォン!ーーー

 

ーーーグルルルルン!グワッ!ーーー

 

ーーーゴアアアアアアァァァァ!ーーー

 

そう宣言すると同時に、グランドギドラ達の身体が光り輝く。それは正義の光、かつてティガに光となった人間達が入り込んだ時の様に…彼等は光となりて本来は宿敵たるウルトラマンに力を貸すのだ

 

 

「……この光は?」

 

アレクの懐に入れていた何かが光った。それを取り出す…それはかつて死したはずの戦士の遺品…メビウスブレス。それが光を放っているのだ…メビウスブレスは熱を帯びているかの様に温かく、まるで何かをアイクに伝えたがっている様に感じた

 

「……そうか、貴方も彼の力になりたいのか」

 

アレクはそう言って笑うとメビウスブレスを頭上へと掲げ…メビウスブレスは光となってタイガの元へと向かった。そんな光景を見てアイクはただ、ただ昔を重ねて笑った

 

「……お願いします、ミライさん」

 

 

令音は倒れ伏すタイガを見つめていた。彼女の手には白く光る宝玉…霊結晶だ

 

「……受けってくれ鳶一 折紙。これが私なりの誠意だ」

 

霊結晶は白く光ってタイガへと飛んでいく。そして人知れず彼女は精霊達の力をタイガへと集める

 

「……負けるな、ウルトラマン」

 

そう呟いて踵を返す令音、そんな彼女の姿が一瞬だけ、ほんの一瞬だけだが…少女の姿になり…そのまま消えていった

 

 

『!こ、この力は…!?』

 

タイガは気づいた、自分に今膨大なエネルギーが、力が集まっている事に

 

『こ、これは一体どういう事だ?あの光は怪獣の力なのか…?それにあの白い光は十香君と同じ力の波動を感じる』

 

『おいおい、どういう事だこれは!?あの黄金の光は…メビウスの旦那の光か!?どうなってんだ一体!?』

 

タイタスもフーマも困惑した様に集まっているエネルギーを見て慌てふためいている。そしてその三種類のエネルギーは士道、折紙、十香の順に集まる

 

「「「こ、これは……」」」

 

士道の元に集まったのは怪獣達の力が込められた腕輪(レット) モンスレット。ガタノゾーアレットやガメラレット、鎧モスラレットなどの怪獣達の力を解放できる腕輪

 

折紙の右腕に現れたのはウルトラブレス。かつてこの地球で命を落とした戦士 メビウスの力とメビウスと融合し、共闘した戦士達…ウルトラ兄弟やティガ、ダイナ、ガイアの力を解放するアイテム

 

十香の前に出現したのは黄金の装飾と紅、蒼、紫の宝玉が嵌め込まれた美しき弓 フェアリーズボウ。全精霊の…士道が封印した精霊限定だがその能力が使える精霊の力が宿った弓

 

「……あれは」

 

折紙の手元に白い霊結晶がゆっくりと落ちてくる。折紙は直感で理解した。これは自身を精霊へと変化させる物などだと、これを胸の中に入れて仕舞えば自身は人間として死に、精霊として生まれ変わる…つまり鳶一 折紙という人間は死んで精霊 鳶一 折紙として生まれ変わるのだ

 

「…………」

 

それを知った上で折紙は霊結晶を自分の胸の中に入れた。精霊になってしまうだからなんだ?自分には士道が十香が、仲間達がいる。仲間を守れる力が手に入るならそれで充分だ

 

「……これが、精霊の……力」

 

自分の身体が変わっていくのを肌で…いや、生身で感じる。分かる、自分が宿した天使がなんなのか、どんな力なのか、これで誰を守れるのか…だが、このままではダメだ。故に彼女は士道の元へ近づく

 

「……士道」

 

「?折紙……!?」

 

士道が何か言う前に、折紙の唇と彼の唇が重なった

 

「!?」

 

『あ、タイガの奴向こう向いてやがる』

 

『…………』

 

『いや、旦那もかよ!』

 

約2名のウルトラマンがその光景を見ないようにあらぬ方向を向いていた。フーマはなんで戦闘中に口付けしてんだとツッコムよりも先に二人にツッコミを入れた

 

「……ん」

 

「〜〜〜〜!!!?」

 

「お〜〜、そんなキスのやり方もあるのか」

 

折紙がキスした理由は自身の霊力と精霊の力を封印するためだ。元々士道との好感度が高いので即封印可能だが…どうせなら舌も入れておくかと折紙は考えた

 

『……あの、そろそろいいですかね折紙さん』

 

「………ん、これで充分」

 

「は、はぁはぁ…キスは何度もしたけど、舌も入れるのは初めてだ…流石折紙だな」

 

「………(無言のグーサイン)」

 

『ねえ、俺そろそろ本気でツッコんでもいい?』

 

『お、おいフーマ…もう振り向いていいか?』

 

『何故かは知らんが、今ここと外の世界の時間は極端に遅くなっているが…いつトレギアが光線が当たるか分からないんだ…早くしてくれ』

 

そんなコントじみた事をした後、改めて士道達は自分達に託された力を見る

 

「……この怪獣達は神無さんの…そうか、お前らも自分の主人の暴走を止めないんだな」

 

12の腕輪がその問いに答えるように強く震えた。士道はそれを見て頷くとガタノゾーアレットとミズノエリュウレット、ネオバルゴンレット、スペースゴジラレット、ガメラレットとマザーレギオンレット、グランドギドラレット、Uキラーザウルスレット、鎧モスラレットとデストロイアレット、ギルバリスレット、ワイバーンレットが士道の手へと集まった。

 

「おお!残念ながらシルバゴンはいないが…お前達の力お借りするぞ!」

 

「……力、借りる」

 

『うむ!この怪獣達の力は私のウルトラマッスルと合いそうだ!』

 

『へ、アンタらの力…お借りするぜ!』

 

それぞれ四つのモンスレットを受け取り、フーマとタイタスも自分と合いそうだと頷く

 

『……誰かを守りたい。それは人間でも、ウルトラマンでも、怪獣でも変わらないんだな』

 

「…そうだ、怪獣だってヒーローになれるんだ」

 

タイガは力を貸してくれるヒーロー達に感謝する。これでまだ自分達は戦えると

 

『タイタス!フーマ!メビウスと怪獣達、そして精霊達だけじゃねえ!俺達も力を合わせるぞ!』

 

『うむ!これだけの者達が力を貸してくれるのだ、ここで私達も限界を超えねば立つ瀬がない!』

 

『当たり前だ!俺達の絆の力…見せてやろうぜ!』

 

その時だった、その三人の意思に同調し士道達の左腕に絆の紋章…トライスクワットレットが出現する

 

『これは…俺達の力を一つにするアイテムか…いいや、俺達だけじゃない。諸先輩方に怪獣達、精霊達、そして人間と絆の力を一つにするんだ!』

 

トライスクワットだけでない、士道達の絆、怪獣の力、精霊の力、ウルトラマンの力…それを一つにする…その時、タイガ達は新たな力の扉を開くのだ

 

『『『行くぞ士道/十香君/折紙!!』』』

 

「「「バディ……ゴー!!!」」」

 

【【【トライスクワッドレット!コネクトオン!トライスクワッドミラクル!】】】

 

三人は同時にトライスクワットレットをタイガスパークでスキャン。それぞれのタイガスパークから虹の本流が生まれ一本の剣を象る。いや、それだけでない。十香はエンスフォールアルクを、折紙はウルトラブレスを、士道はその剣…タイガトライブレードを掴み取りタイガ達と共に叫ぶ

 

「「「燃え上がれ!仲間との絆と共に!」」」

 

『『『怪獣の力とウルトラマンの力、精霊の力を一つに!』』』

 

『『『「「「バディゴー!!!!」」」』』』

 

怪獣、ウルトラマン、精霊…それらの力を纏め上げ、今ここに最強無敵の勇者が爆誕するのだ

 

 

『!?な、なんだこの光は…!?』

 

「なに……!?」

 

神無とトレギアは困惑する。突如としてタイガの身体が光り輝き強烈な光を纏ったのだ。それだけでない、力の質も遥かに上昇…今尚力は溢れていく

 

「なんて凄まじい光なんだ…」

 

「……綺麗」

 

思わずガイと美九はそう呟いてしまった、その幻想的で力強い光に誰もが圧倒され、トレギアでさえもその光に見入ってしまうほどに

 

「!」

 

そしてその光が収まると、そこには一人の巨人が立っていた。それはタイガであってタイガではなかった

 

ウルトラホーンは長く伸び、全身は黄金を基準とした色合いとなっており、赤青黄の装飾が施されている。タイタスの様な筋肉隆々な逞しい身体にフーマの背中の水棲生物の様な背びれが長く突き出ていた。額には星型のビームランプ アストロスポットが出現し、フーマの様にトサカは後方に突き出ている。右腕にはメビウスブレスに酷似したアイテム ウルトラブレスが、右手には両刃の大剣 タイガトライブレードが握れれていた

 

『なんだその姿は…?何が起こったんだ……!?答えろウルトラマンタイガ!』

 

怒鳴るように叫ぶトレギア、その顔に今までの余裕は一切ない…そしてそのウルトラマンは自身の名を高らかに宣言するのだ

 

『『『「「「我等の名はウルトラマンタイガ・トライガイスト!絆の力で悪を断つ!」」」』』』

 

ウルトラマンタイガ・トライガイスト。最強の光の戦士が今ここに、悪の巨人に刃を向けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ウルトラマン タイガ・トライガイスト。コンセプトはノア、レジェンドを除くチートラマンを超えるチートラマン。トライストリウムはタイガ要素ばっかりだったのでタイタスの筋肉、アストロスポット、フーマのトサカと背びれの要素を入れてみました。そして所々金色なのはフォトンアースから、フォトンアースの力は地球の力なので同じく地球の力から生まれた精霊=地球の力と関連づけて金色モチーフにしました

因みにエンスフォールアルクのモデルは映画デート・ア・ライブ万由里ジャッチメントの万由里の天使である『滅殺皇』の大剣の宝玉と色合いを元ネタにしており、また万由里の『滅殺皇』は本来は弓だったらしいのでそれをモデルにしています。ウルトラブレスはギンガビクトリーのウルトラフュージョンブレスが元ネタです

精霊の力とも融合してるから、霊結晶の無限のエネルギーで実質活動時間がない。つまり無限に戦える。怪獣の力が使える(原作だとリングだけどこの小説だとレット、つまりウルトラマンの力の代わり。だから闇に囚われる心配なし)。それにメビウスとメビウスと融合したウルトラ兄弟、映画で力を貸したティガ、ダイナ、ガイアの力も使用可能…ん?なろう系主人公かな?さあ、次回はタイガ無双。反撃開始です

ステマみたいですがもう一度だけ…新作「祟神 旺里は魔王である」よろしければ呼んでください。何卒お願いします!

次回もお楽しみに


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外伝 うたかたの初夢

明けましておめでとうございます!久々の投稿です!いや、待たせてすみません!新しく考えた小説が人気でなかったり、スランプになったり仕事が忙しくて全然小説が書けなくて申し訳ないです。これからどんどん不定期更新になっていくと思いますがそれでも読んでくれたら嬉しいです

今回のお話は正月という事でギャグパートです。この話はウルトラシリーズとは関係ないとあるゲームを題材にして書きました…いやね、最近そのゲームにハマってて(自分は遊んでないんですけど)。そのゲームにウルトラシリーズに出て来そうなボスやウルトラセブンをオマージュしたキャラが最近出てきたので書こうと思いました。久しぶりの投稿なので書き方がおかしかったり、描写が意味不明かも知れませんが読んでくれたら嬉しいです!

なお、今回出てくる宇宙人が4人いますがその宇宙人達の声は

3面怪人ダダ CV 森川智之(ウルトラマンパワード、二代目野原ひろし等)

ボーグ星人 CV 杉山紀彰(NARUTOのサスケ、BLEACHの石田雨竜等)

ピット星人 CV 斎藤 千和(まどマギの暁美 ほむら、ケロロ軍曹の日向 夏美等)

スラン星人 CV中田譲治(ケロロ軍曹のギロロ、HELLSINGのアーカード等)

で想像して下さい。

後余談ですがウルトラマンZ、ウルトラ最高に面白かったですよね!エースの客演とかギルバリス・グリーザ・バラバ再登場…いやぁギャグもいいし、最後のセレブロの因果応報にスカッとしました。では、改めまして新年明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!


これは神無が自分の地球に戻る少し前、宇宙警備隊隊長であるゾフィーはとある平行宇宙の地球に訪れていた。

 

「ここか…セブンが行方不明になったのは」

 

彼がここに訪れた理由は行方不明になったセブンの行方を追ってだった。この宇宙で異変を感知した宇宙警備隊がセブンを派遣したのだがそれ以降連絡が入らず、何かあったのかと思いゾフィーが調査に向かう事になったのだ。

 

「……何なんだこの地球は」

 

ゾフィーはそのセブンが降り立ったと思われる地球を眺め、そう呟いた。

 

「何故……海も大地も…何もかも失われている(・・・・・・)んだ?」

 

そうこの地球は何もなかった。地表からはあらゆる建築物や動植物…更には砂漠や海すらも消失し白い地平線のみが存在していたのだ。

 

「一体……この地球で何が起こったんだ?」

 

生命の痕跡も、死の跡もなく、ただただ何もない白い世界のみが広がる地球。大気はそのままで永遠に太陽光が降り注ぐ昼、細菌すら存在しない…宇宙線も存在しない宇宙から切り離された一人ぼっちの星、それがこの地球。

 

「これは明らかに侵略者の仕業だ…まさかセブンは侵略者の手によって……?」

 

もしやセブンは地球をこの様にした侵略者の手によって排除されたのでは?と考えこむゾフィー。

 

「とにかく、まずは出来るだけこの異変の情報を集め、直ちに宇宙警備隊を集めこの異変を解決しなければ」

 

ゾフィーは宇宙警備隊隊長として冷静に判断し、急いで光の国に戻りこの異変を解決する為の人員を集めねば…そう考えていた矢先、彼の元に一筋の光線が襲い来る。

 

「!……お前は!?」

 

上を見上げ、上空に佇むその人物を見て驚愕するゾフィー。それは真っ赤な身体に銀のプロテクター、エメラルドに輝くビームランプに頭に装着したブーメラン アイスラッガー…その特徴的な姿…そう、彼の名は。

 

「セブン!?」

 

『…………』

 

そう、ウルトラ兄弟の一人でありゾフィーの弟であるセブンだった。ただ少し、いつもと違う所があるとすればウルトラマントに似たド派手な金色と銀色のマントを着ている所だろうか。

 

呆気にとられるゾフィーに対しセブンはゾフィーに向かって勢いよく飛行し連続でビームランプからラビット光線を放つ。ゾフィーはそれを回避して避けるもセブンがアイスラッカーを抜き、ゾフィーは剣を取り出しそれを防ぐ。

 

「くっ……」

 

目の前にいるセブンは、ザラブやババルウが化けた偽物でも、幻覚でもロボットでもない。それにかつてダンカン等に操られている様子もない…なのに何故セブンはゾフィーに攻撃を仕掛けたのだろうか?

 

「どうしたんだセブン!?何故私を攻撃する!?」

 

『……セブン?誰だそれは?私はそんな名ではないぞ巨人』

 

セブン、否。セブンに取り憑いた何者かは鬱陶しげにゾフィーを吹き飛ばす。そして大きく両手を広げ自らの名を告げる。

 

『我は地球国家元首 U(ウルトラ)-セブンである!』

 

「………自分でセブンて言ってるじゃないか」

 

地球国家元首と名乗ったU-セブン、ゾフィーは困惑しながらU-セブンから間合いを開ける。

 

『私はこの惑星とは異なる惑星より降臨した、この星を漂白する為に。そして思惑通りこの星から人類史を白紙化した…愚かな人間()を使ってな』

 

「やはり貴様が元凶か……!」

 

『そうだ、愚かな人類()を使い、有り得ざる歴史の断片を蘇らせ…その歴史を全て喰らい、私はこの星に完全に君臨したのだ』

 

この存在はゾフィーが訪れる前…更に言えばU-セブンがこの地球に来る前に自らの能力を使い、人類史に切り捨てられたあり得たかも知れない歴史を復活させその全てを喰らったのだ。

 

「有り得ざる歴史…どういう事だ?」

 

『簡単だ、歴史とは少しの違いであらゆる可能性が生まれる…だが世界とは残酷だ。その少し歴史が変わった世界が過剰な滅び、若しくは過剰な進化を遂げ結末が決まってしまえば…切り捨てられる。そんな世界は必要ないとな』

 

『だが、その様な人類史は通常の人類史…汎人類史よりも遥かに強い歴史でもある。その分美味いんだよ、ちっぽけでくだらない汎人類史より、有り得ざる歴史の断片…そう異聞帯(ロストベルト)の方がな!』

 

そう言って高笑いするU-セブン…そう、彼は自分が復活させた歴史を全て喰らったのだ。

 

マイナス百度前後の永遠の凍土になり、民衆はその環境に耐える為、狼に似た獣人(ヤガ)に改造された永久凍土帝国(ロシア)

 

神々の黄昏(ラグナロク)にて巨人王(スルト)が暴走し、世界が炎に包まれ一人の女神の手によって人の生死まで管理される無間氷焔世紀(北欧)

 

世界統一を成し得、民から戦や病気という概念さえなくし、不老不死となった始皇帝の完全支配によって知恵を人から奪った人智統合真国(中国)

 

インドの神々をほぼ全て吸収した最後の神により、創世と滅亡が輪廻し万物の存在を奪われ続ける創世滅亡輪廻(インド)

 

全ての人々が不老不死となり、発展した科学を誇る理想郷。だがその全てを機神(ゼウス)達に頼り依存する星間都市山脈(ギリシャ)

 

数多くの魔獣が蔓延り、人間狩りが行われ、更には世界の果てとされる妖精郷(アヴァロン)と同化し歩くだけで常識が変わる妖精円卓領域(ブリテン)

 

文明が死に絶え、巨獣が住まう黄金の樹海、そしてその地下に存在する広大な冥界を擁する南米

 

その全てをこの存在はブラックホールの如き巨大な重力圏を形成し喰らい尽くし、後にやって来たセブンを依代とする事で完全に現界したのだ。

 

『さて、食事も済ませ依代も得た…それにこの星の侵略も既に終わった…ならば次はこの宇宙を侵略し尽くすか』

 

「そんな事はさせない!セブンの身体も返してもらうぞ!」

 

ゾフィーはそう言ってU-セブンにZ光線を放とうとする…だが、その瞬間。第三者の声が響く。

 

「油断をォ!しましたねェエエエエ! 喰らえいレギオノイド ダダカスタマイズ!」

 

ーーーギギギギギ!!ーーー

 

「なに!?」

 

突如、光弾がゾフィーに放たれ咄嗟に防御するゾフィー。そしてゾフィーの目の前に一体のロボットが現れる。

 

「ダダダダダ!ここは拙僧にお任せくだされサタン様!」

 

『うむ、後は任せたぞ。我が使徒よ』

 

そのロボットの名はレギオノイド。それも三面怪人ダダが改造した個体 レギオノイドダダカスタマイズがゾフィーにガンポッドを向ける。U-セブンはそれを見て何処かへと去って行く。

 

「待てU-セブン!」

 

「ダダダ!おっと、貴方の相手は拙僧ですゾ!サタン様への元にはこの拙僧、リンボが行かせませんよ!」

 

ーーーギギギ!ーーー

 

自らの名をリンボとゾフィーに告げ、右腕をアームドリルに変え襲いかかるレギオノイド。ゾフィーはそれを避けながらZ光線を放つがレギオノイドはそれを上空に逃げる事で回避する。

 

「ダダダダ!そんな攻撃など無為、無駄、無謀!拙僧には効きませぬゾ!」

 

そう叫び、ガンポッドから光弾を放つリンボ。ゾフィーはそれを回避しつつレギオノイドに迫り接近するもレギオノイドは両腕を5本の指を持つ腕に変えゾフィーと互角の接近戦を行う。

 

「ダダダダ!やりますねェ!流石宇宙警備隊の隊長殿!このリンボ、昂っておりまする!」

 

「悪いがお前に構っている時間などない!」

 

「ダダダダダ!まさに!正論!だが、ここは通させませんぞォ!」

 

拳を掴み合い、接戦を繰り広げる両者。このままでは拉致が開かぬと考えたゾフィーは先程の剣を再び手に取る。

 

「ダダ!その様な剣でこのレギオノイドに勝てるとお思いで!?」

 

「ああ、勿論さ」

 

嘲笑うリンボ、だがゾフィーはその剣を地面に突き刺さすと二人を包み込む様に黄金のオーラに包まれた空間が広がっていく」

 

「ダダダ!?これは一体…?」

 

「この剣はウルトラの母より借り受けた聖剣 ウルティメイトブレードだ」

 

「ダ!?ウ、ウルティメイトブレード…ウルティメイトブレードとはなんぞや!?」

 

「ウルティメイトブレードとはウルトラの母の一族が受け継いできた聖剣で、あのエンペラ星人を退けたウルトラの父が武器として使った剣の事だ」

 

「ダダ!説明、感謝します!だが、死ねぇ〜い!」

 

ーーーギギギギ!ーーー

 

リンボは素直に礼を叫ぶとアームドリルを携えて襲いかかる。だがゾフィーは剣を振るいアームドリルを叩き切った。

 

「な、何ィ!?」

 

「これで終わりだ!」

 

驚くリンボに目もくれず、ウルティメイトブレードの剣先から光線を発射し剣の長さを伸ばすゾフィー。

 

「ま、待て!取引をしましょう!拙僧を見逃してくれたらあのU-セブンの情報を…」

 

「M87光剣!」

 

「ダダダダダダダダ!!!?」

 

ーーーギギギギギ!?ーーー

 

リンボの命乞いに耳を傾けず、剣を斜めに振るいレギオノイドを切り裂くゾフィー。リンボの悲鳴が響き、レギオノイドの機体から火花が散る。するとリンボの笑い声が聞こえてくる。

 

「……く、く、く…見事。見事です。まさかこの拙僧が破れるとは…完敗です、流石は宇宙警備隊隊長!このリンボ、感服いたしました!」

 

(等と言いつつ、このまま無駄話を続け、レギオノイドを自爆させ道連れにしてくれるわ!)

 

ゾフィーを褒め称えるフリをしつつ、レギオノイドの自爆の準備をするリンボ。だがその様な小癪な手はゾフィーには通用しなかった。

 

「……最初に言った筈だ。私はお前に構っている時間などないと」

 

そう告げゾフィーは七体に分裂、そしてリンボに向けて7体が同時に光線を発射・合体させ合体光線 レインボー光線をレギオノイドに向けて放ったのだった。

 

「ダダダダダダダダ!!!?ま、まさかこの拙僧めが!?ですが!これもまたよし!この痛み!まさに甘露!気持ちいィ!ダダダ!御馳走様ぁ~っ!!」

 

ーーーギギギギギギ!!!ーーー

 

断末魔を挙げ大爆発を起こすレギオノイド、ゾフィーはそれを見届け、急いでU-セブンの後を追うのだった。

 

 

「リンボがやられた様だな」

 

「ふ、所詮奴は我ら四天王の中で一番の嫌われ者」

 

「ぶっちゃけ、倒してくれたゾフィーに感謝してるくらいですよ」

 

白紙化した地球のとある場所にて、3人の宇宙人がやられたリンボの姿を見て鼻で笑っていた。

 

「さて…なら(オレ)達も一仕事するか」

 

そう言いながら、日本刀の様な剣を携えた甲冑姿の宇宙人…ボーグ星人 ムラマサはどんな硬い物体をも斬り裂く剣を振るい笑う。

 

「アハァ、いいですねぇ…私達があのリンボ(役立たず)とは違う事を思い知らせてあげましょうか」

 

そう言って妖美に微笑む宇宙人…ピッド星人 コヤンスカヤは自分の手駒であるエレキング等の怪獣が小型収入された瓶を取り出す。

 

「ふ…この我々があの宇宙警備隊隊長殿に真の愉悦というものを教えてやらねばな」

 

そう言って邪悪にほくそ笑む宇宙人…スラン星人 ラスプーチンは短剣のついた右腕を軽く口元に当てて笑う。

 

「「「さあ、真の地獄はこれから……」」」

 

そう三人がゾフィーの元に向かおうとした瞬間、彼等の背後にテレポーテーションを使い現れる。そしてM87光線を三人に向かって放ったのだった。

 

「M87光線!」

 

「「「ギャアアアアアアア!!?」」」

 

出番のないまま呆気なく倒された四天王の三人、そんな彼等に目もくれずゾフィーはU-セブンがいる場所へと飛び立つ。

 

 

「ここか」

 

ゾフィーが辿り着いたのは…なんというか…色々とカオスな建築物だった。マックスが訪れた地球に存在した謎の浮遊島 サブジェクト・ファントム…の上に逆さまに刺さった古代ウルトラ人が南極の地下3000mに秘匿した全長300mの宇宙船 ウルトリア…の上にエンペラ星人の所有する大きさ50m程の赤黒い炎の姿をした宇宙船 ダークネススフィアが乗ったU-セブンの拠点 サブジェクト・ファントムウルトリアダークネススフィアだ。

 

「……駄目だ、ツッコミ切れない。ウルトラマンを連れてくれば良かった。私は長男だからツッコめなかったが次男ならツッコんでた」

 

ゾフィーは呆気に取られながらも建物に入ろうとする、だがその瞬間空から光線が放たれゾフィーは回転する事でその光線を防ぐ。

 

『ここまで来たか、巨人よ』

 

「!U-セブン!私の弟の身体は返して貰うぞ!」

 

『は、我が四天王を倒した事は褒めてやろう。だがあれは所詮前座、見るがいい。これが私が食べた食事達だ』

 

U-セブンが笑いながら指をパチンと鳴らすと虚空より一体の異形が姿を表す。

 

それは巨大な顔面の上下に翼がついた、マンボウや戦闘機を想起させる黄金と純白の身体を持つ神…星間戦闘用殲滅型機動要塞 ゼウス。とある神話にて主神と崇められている天空と雷を司る全知全能の神である。

 

「!……なんだこの異常な程のオーラは…これは、並の怪獣、宇宙人を遥かに超越している!?」

 

『当然、こいつは宇宙を焼き尽くす所か概念や時空まで滅ぼす宇宙船。巨人、貴様でも勝つのは容易ではないぞ』

 

ゾフィーがゼウスの肌で感じ取れる程の戦闘力に少し萎縮してしまう。そしていつの間にか建物の中へと戻っていくU-セブン。それを追いかけようとするもゼウスが立ち塞がる。

 

(くっ……私一人では荷が重過ぎる…どうすれば)

 

迫り来る二体、ゾフィーは仕方ないと応戦しようとしたその瞬間!

 

「おっと!ここはオレ達に任せときな!」

 

「!?」

 

突如、空より二つの大きな黒い影が現れゾフィーとゼウスの間に着地による轟音を轟かせながら二体のロボットが現れたのだった。

 

「行ってくれ巨人よ。ここは俺達に任せてくれ。俺の木馬(・・)金時(・・)の大具足でここを食い止めよう」

 

そうゾフィーに語りかけたのは白き神鋼の装甲に青い目をした巨人の様な姿をしたロボット。実はこのロボット、かの有名なトロイア戦争にてトロイアを滅したあの「トロイの木馬」が通常の木馬形態から殲滅形態と呼ばれる巨人型ロボットに変形した姿なのだ!

 

「おうよ、アンタが誰だが知らねえが敵じゃねえ事は分かる。だからここはオイラ達に任せな」

 

燃え盛る炎の如く紅い巨体に、肩には「源」の一文字が記され胸元には村上源氏の家紋である笹竜胆が描かれた鎧武者を連想させる人型ロボット…ゴールデン・ヒュージ・ベアー号がゾフィーにそう告げる。

 

「君達は、一体……?」

 

「オレ達か?オレ達はただのゴールデンなヒーローだ。な、オデュッセウス(・・・・・・・)

 

ベアー号からそんな親しげのある青年の声が響き、二体のロボットがゼウスと向かい会う。

 

「……シェアッ!」

 

ゾフィーはこの場はこのロボット達に任せようと考え、U-セブンが待つサブジェクト・ファントムウルトリアダークネススフィアの頂上まで向かう。

 

「よし…じゃあやるとするか!」

 

「ああ!行くぞ木馬!」

 

二体のロボットが眼前の強大な敵に立ち向かって行く。紅蓮の機体から激しいスパークが周囲に飛び散り、全身から強烈な電撃 極大・黄金衝撃(ギガ・ゴールデンスパーク)が放たれ、純白の機体の胸に膨大なエネルギーを蓄積し、周囲に大破壊を齎す光線 トロイア・イボスが放たれる。

 

その並の怪獣すら屠る一撃をゼウスは防御せずにその身で耐える。轟音と爆煙が巻き起こるもゼウスは悠々と宙に浮き何事もなかったかの様に反撃を行おうとする。対して二機は更なる攻撃をゼウスに与えようとする。

 

ゾフィーはその光景を横目で見た後、U-セブンの元へと急ぐのだった。

 

 

 

サブジェクト・ファントムウルトリアダークネススフィア 頂上。U-セブンは仁王立ちのままここまで辿り着いたゾフィーを見つめていた。

 

「U-セブン、弟の身体は返してもらうぞ」

 

『よく、ここまでこれたな。それは褒めてやろう。その褒美として貴様はここで我の野望の礎となって死ぬ名誉をくれてやろう』

 

向かい合う二人、お互いに睨み合いつつ戦闘体勢を取りあう。U-セブンはマントを脱ぎ捨ててアイスラッガーを右手で握る。

 

『実はな、私はこの肉体を捨て更なる強い器を求めていたのだが…やめた』

 

「やめたのか」

 

セブン以上に強い肉体を求めいたが、もうやめたというU-セブンにゾフィーはそうかと頷く。

 

『後、私の肉体は貴様の光線など受け付けないと思っていたが…そんな事はなかった』

 

「そうか」

 

『さあ、行くぞ巨人!私の力を見せてやろう!』

 

「ああ、徹底的にやるぞ!かかってこい!」

 

そう言ってU-セブンはワイドショットの類義技 ウルトラワイドショットを、ゾフィーはM 87光線を放つ。二つの光線がぶつかり合い、その余波で建物が悲鳴を上げる始める。

 

『「ウオオオオオオオッッッッ!!!」』

 

果たしてゾフィーはU-セブンに勝てるのか?気になる続きは来年まで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、起きろゾフィー」

 

「……ん?ヒカリ?……なんだ夢か」

 

ヒカリに背中をさすられゾフィーは夢から覚めた。そう、先程の出来事は全て夢だったのだ。

 

「凄くうなされていたが…悪い夢でも見たのか?」

 

「ああ…セブンがダサいマントを着て地球国家元首と宣言したり、ギリシャ神話のゼウスがロボットだったり日本とギリシャの英雄がガ○ダム擬きのパイロット…不思議な夢だった」

 

「なんだその滅茶苦茶な夢は……」

 

ヒカリはゾフィーが見た夢の内容に呆れた様に息を漏らす。そしてふと思い出した様にゾフィーがある記憶を思い出す。

 

「なら……あのサブジェクト・ファントムウルトリアダークネススフィアも夢か、良かった」

 

「……ゾフィー、お前は疲れているんだ。ゆっくり寝て休め」

 

ヒカリは心底心配する様にゾフィーの肩を叩く。

 

「……因みにヒカリ、君はどれくらい寝てないんだい?」

 

「私か?そうだな…前に寝たのは…大体三十年前ぐらいじゃないか?」

 

「本当に睡眠時間が必要なのはヒカリ、君だよ」

 

ヒカリは人間時間で言う9日も寝ていないと呟き、休むのはお前の方だと返す。

 

「丁度いい、一時間前にゼットが帰って来てな。今、皆で地球でいう「お正月」の行事を真似て行っていた所だ、お前も来るといい」

 

ヒカリが今、ゼロの"自称弟子"の宇宙警備隊の新人ウルトラマンゼットが帰還し、その祝いで地球の行事を真似て歓迎していると告げる。

 

「ゼットが?確か怪獣 ゲネガーグに奪われた「ウルトラゼットライザー」を奪還に行ったきり帰ってこなかったが漸く帰って来たのか」

 

「ああ、それも地球人の変身者と一緒にな。ついでに最近多発していたベリアルの細胞…「デビルスプリンター」に関する騒動やそれに伴う怪獣暴走の事件の主犯 セレブロを撃破したようだ」

 

「セレブロ?何者だ?」

 

「文明自滅ゲームという悪趣味な遊戯を行なっていた悪党らしい。最近やけに多かった惑星の自滅はこいつの仕業だったんだ」

 

「……成る程、我々宇宙警備隊が文明に干渉しないのを利用したのか…これは我々の落ち度だな」

 

ゾフィーが自分達が他の惑星に接触しないのを逆手に取られ、多くの星をそのセレブロに滅ぼされていた事を知り、もう二度とセレブロの二の舞はしないと誓う。

 

「ゼットには後で勲章を与えねばいかんな。それでそのセレブロは完全に倒したのか?」

 

「それがな、地球人の研究者二名がそいつを捕まえて生きたまま解剖したらしくてな。まあ、多分死んだと思うぞ」

 

「……そうか」

 

文明やその星に住む人々をゲームの駒の様に扱い、尊厳を弄ってきた悪党の自業自得過ぎるその末路を聞き安堵するゾフィー。

 

「それにあのジャグラーがゼットを手助けしていた様だ。なんでもゼットが一体化した地球人の防衛チームの隊長をやっていたらしい」

 

「あのジャグラーか…彼にも礼を言わないとな」

 

会話をしているうちに正月の行事を真似た祝いの場にやって来たゾフィー達。やって来た二人を見て餅をついていたタロウが声を上げる。

 

「あ、ゾフィー兄さん!」

 

「お!ゾフィーの旦那。オレっちとタロウがつくった餅食ってくかい?」

 

タロウが餅をついていた臼はなんと月に住む怪獣 うす怪獣 モチロンで、タロウが杵でモチロンの頭に置いた餅を叩き子供達に餅を配っていた。

 

「それ、ぺったん。ぺったん。頭痛くないかモチロン?」

 

「大丈夫だ!まあ、少し痛いけど…盗んだ餅より自分で作った餅の方が美味いからな!」

 

そう楽しげに会話するモチロンとタロウ。それを見てゾフィーは微笑みながら見つめていた。

 

「うおおおッ………!チェストぉ!」

 

「わぁ!またハルキさんの勝ちだ!これで十連勝だよ!凄い凄い!」

 

ある場所ではゼットと一体化した地球人であるナツカワ ハルキがハルキと同じ身長になってくれた宇宙警備隊のウルトラマン達と腕相撲を取っており、ハルキが何度も勝利し続けそれを見たウルトラマンボーイが歓声を挙げる。

 

「おい、グロッケン!見ろよ!ミラーナイトにこの餅を持たせたら…鏡餅だぜ!

 

「ぷっ!おいおいグレン、それミラーナイトの鏡と餅合わせただけじゃねえか!あはは!」

 

「……私で遊ばないでください」

 

「グォーグォォ…」

 

グレンファイヤーがミラーナイトの頭の上に蜜柑を乗せてグロッケンと大笑いし、呆れたミラーナイトの肩を叩くデスローグ。

 

「ヒョホホホ〜!陛下〜!殿下〜!ゼロ〜!ペガ殿〜!お雑煮出来ましたよ!」

 

「ありがとうジャタールさん」

 

「わぁーい!お雑煮だ!美味しそうだねリク!」

 

「お、気が利くなジャタール」

 

「雑煮か…そういやケイの奴は今なにしてんだろうな」

 

ジャタールが作った雑煮を食べ始めるベリアル達。他にもピグモンと独楽回しを楽しむタイラントとそれを見て癒されているジャンナインとヴィラニアス。円谷ッターを見ているダークゴーネ達。寝正月してしまったグラシエ。スキーに行くか初詣に行くか相談しているスライとジャンボット。

 

「面白そうだな、あれを斬ってみるか!」

 

「お、おい!アレはダメなの!俺達ウルトラマンにとってウルトラ大事なものだから!」

 

「べ、ベリアル……?」

 

「な、なんなのですかあの剣は?」

 

「ほっほほ、何やら面白い奴が増えたものだな」

 

面白そうだからと遊びに来ていた酔っぱらい怪獣 ベロンから貰った酒を飲んだ勢いでプラズマスパークタワーを斬ろうとする幻界魔剣 ベリアロクを止めようとしているゼットに、自分達の知り合いの頭部が鍔になっている事に驚くウルトラの父と母。そしてそれを見て軽く笑うキング。

 

他にも野球をやっていて、誤って光の国の建物の窓をウルトラフォークで割ってしまいユリアンに怒られているダイナや、野球を一緒にしていたティガ、ガイア、アグル、コスモス、ジャスティス。銀河をさすらていた途中でやって来たオーブ。エックスやギンガ、ビクトリーと話し合うロッソ、ブル、グリージョ兄妹。思い出話に花を咲かせるリブットとソラ。新人達と一緒に喋っているマックスとゼノン。カレーを食べるメビウスとゾフィーを除いたウルトラ兄弟達。

 

「あれ、別宇宙のウルトラマンがちらほらと…」

 

「ああ、またキングが平行世界を繋げたらしい」

 

「そうか」

 

ゾフィーはもう一度楽しんでいる皆を見つめる。そして空を見上げてこう呟いた。

 

「……この様な平穏な日々が続けばいいな」

 

「……ああ、そうだ。我々が平和を守っていかないとな」

 

「そうだ…だが、その前に休まないとな」

 

そう言ってゾフィーは久しぶりに皆にコーヒーでも淹れるかと足を向かわるのだった。

 

 

「……トレギアにもこの餅を食わしてやりたいなぁ。何処に行ってしまったんだ、トレギアは」

 

そうタロウはここにいない自分の親友に向けて呟くのだった。

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?笑って貰えたら嬉しいです。はい、知ってる人は知っているかも知れませんが今回クロスオーバー…というかこの話のオマージュは大人気のスマホゲーム「Fate/Grand Order」です。あのアーサー王や織田信長、源頼光が女体化してたり項羽や呂布がロボットだったりするとんでもゲームです。自分はプレイしてないんですけど動画見たりCM見たりして楽しんでます。え?本当にウルトラマンと関係ない作品じゃないかって?…それがそうでもないんですよね、実は…まあ、それは下記で説明したいと思います

では今回の元ネタの解説を紹介したいと思います。

U-セブン…元ネタはFGO第二部 第五章後編 「星間都市山脈 オリュンポス」にて唐突登場した黒幕 異星の神が限界した姿「地球国家元首 U-オルガマリー」から…登場した瞬間、シリアスからギャグに変えた見た目ラスボス(笑)な存在…まあ、どんな攻撃でも通用しないし、グランスフィア並みの重力操作できる強キャラなんだけど…まだ描写が少ないのと見た目の所為でそんな絶望感がない

因みにどうしてこのU-オルガマリーがウルトラマンと関係あるかと言うと、U-オルガマリーは七騎いるビーストというクラスの最後、つまりビーストⅦ…そしてU-オルガマリーのUはウルトラ。このUとビーストⅦのⅦをくっつけると…ウルトラセブン。いや偶然だろと思ったそこの貴方、U-オルガマリーのデザインはウルトラ怪獣をデザインモチーフにしてるて原作者が語ってるんで…絶対隠す気ないな

なお、何故こんなウルトラセブン擬きが出てきたかと言うと第二部の七章にORTというウルトラ怪獣みたいな化け物がいるから…曰くコンセプトはどうしようもない絶望、RPGで例えるとラスボスより強い隠しボスというアルティメット・ワン。原作者の那須きのこ氏がこのO RTに関して「だ、誰かウルトラマンを連れてきてー!」とネタ発言を言った…まさか本当にウルトラマン呼ぶなんて誰が予想していただろうか

3面怪人ダダ リンボ…元ネタは上記の異星の神ことU-オルガマリーに使える異星の使徒が一人 キャスター・リンボこと芦屋道満。実装された日には今まで行ってきた悪行をするプレイヤー達からネットで「どの面さげて左向いてやがる」と言われた男(左側で自機の味方キャラが戦う)。それに対し劇中の台詞にて「拙僧のこの面にて」、宝具が顔面宝具と色んな意味で腹筋を破壊する男。また言動も面白く

「拙僧の。この口にて」
「ンンンンン!!」
「ーーーしようと思いましたが…やめました。」
「隙を見せましたねえええ!!急急如律令!喰らえい!地獄界曼荼羅!!」
「まさに!!正論!!」
(等と言いつつ)

等々…他にもクリスマス時期に実装されたから実質サンタじゃんとか、清少納言に服を脱がされたりだとか未だ話題に尽きない人物。なお身長が2mた本当に日本人なのかとツッコミたくなる身長

残りの四天王…ラスプーチンと村正はリンボと同じく異星の使徒、コヤンは同盟者のビースト。全員豪華キャストで実力もリンボ以上…だと思うがまだ戦闘描写がないのでソードマスターヤマトにしました。元ネタのコヤンは上記で説明したU-オルガマリーと同じビーストで玉藻前の分身「タマモナイン」の一人で村正とラスプーチンは初代Fateの主人公の正義の味方とそのライバルの麻婆神父なのに…申し訳ない

サブジェクト・ファントムウルトリアダークネススフィア…元ネタはFGOのイベントの一つ「チェイテピラミッド姫路城」。自分も最初に知った時はなんだ、このゲームと思いました。今でもハロウィンに邪馬台国やったり冬に実質水着イベントやる運営には驚きます

星間戦闘用殲滅型機動要塞 ゼウス…型月においてギリシャ神話のオリュンポス12神は別宇宙の文明が生み出した宇宙航行艦の船団で全ての艦の祖であり母船である「カオス」により、型月の宇宙に送りこまれ何万年の時をかけて地球に辿り着いた。ゼウスはその旗艦でありカオスから全機能を統括されたがゼウスは各艦に一部の機能を譲渡したらしく、例えばポセイドンは惑星改造用プラント船、デメテルは物資生産艦…と言った風に。地球に来た本来の目的は母星を再生させる事だった…なのだが彼等は地球人に神と呼ばれる様になり、それに喜びの感情を得てしまい、その目的を放棄。地球人とコミニケーションをとる為にアバターを作りだした。因みに本体は真体(アリスィア)と呼ばれる

あのアトランティス大陸は彼等のコロニーであったが一万四千年前に宇宙より遊星ヴェルバーが飛来し、尖兵として白き滅び セファールが襲来し文明や人類、神々を蹂躙し尽くした。このセファールもウルトラマンに出てきてもおかしくない強さで文明による攻撃を吸収して無効化する能力を持つ。それによりゼウス達は真体を破壊された、因みにそのセファールは聖剣使いに敗北しその死体からオーディンがセファールを模した存在 ワルキューレを生み出した。なおメソポタミアの神々はこいつに土下座する事で見逃して貰ったとか…恥て概念ないの?

なおこの十二機神達、イデオンやゲッターロボよろしく合体する事が出来るのだが…当然ゼウスは巨大な顔面な為頭部…ではなくまさかの股間部(つまりチ○コがある場所)…流石下半神

金時とオデュッセウス…オデュッセウスのトロイの木馬(木馬…?)と金時のベアー号は上記の機神の真体から出来ているとか。オデュッセウスの場合はアカイア軍と神々の協力によって、金時の場合は海から流れてきた破片から作り上げた…なお、源氏側にはこれと同じロボットが後2機あって酒呑童子側にも巨大ロボットがあるとか…あれ?平安時代てゲッターロボだったけ…確かゲッターロボでも源頼光が女だったから案外そうかも…


……正月だからて結構暴走して書きました。殆どウルトラマン要素がなくてすみません。これからは早く投稿できるようにしたい…でも仕事が忙しくて帰りも遅いから書く暇が…こんな作者ですがこれからも読んでくれたら嬉しいです。では次回もお楽しみに!


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