気が付いたら女サイヤ人に転生していた件スピンオフ! ~神々に育てられた少女の異世界生活~ (銅英雄)
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プロローグ ライ(未来)はベル(鈴音)に会うための試練としてこんなことをしていた……。

アニメと二次創作しか知らない作者ですがリゼロの作品を上げました。不定期ですがよろしくです。

このプロローグのみ未来をライ、鈴音をベルとして出します。


私は無事に鈴音……もといベルと再会することができてから数日が経ったある日。ベルと他愛ない会話をしていたのだけれど……。

 

ベル「そういえばライは大神官様のところで修行とかしてきたんだよね?」

 

ベルは私がどんな生活をしていたのか興味があるようでその内容について訪ねてきた。

 

ライ「ええ、色々あったわ」

 

ベル「どんなことが?」

 

ライ「本当に色々あったのだけれど、中でも印象に残ったのはこの世界に来てから十数年経ったある日……私はこことは別の異世界へ行ったわ」

 

ベル「マジで……?何処に行ったの?」

 

ライ「ルグニカ王国……といったらわかるかしら?」

 

ベル「……リゼロの世界じゃん!この世界にいるなんちゃってレムラムじゃなくてモノホンのレムラムがいる世界じゃん!!」

 

ライ「この世界にいるレムとラムはちゃんと本物でしょう……」ハァ

 

ベル「まぁそうだね……」

 

むしろ全く同じ名前、同じ容姿の男の娘がこの世界にいることに私は驚いたわ。その双子の姉もやっぱり同じ名前で同じ容姿……違いはその姉が既に亡くなっているってことくらいかしら。しかも鬼が住んでいる宇宙があるって話だからどこまでが偶然なのかわからないものね。

 

尤も生まれてきた娘に姉の名前をつけたらしいわね。名付け親はベルだとか。しかもサイヤ人と結婚して生まれた子供だから鬼と猿のハーフってことになるのよね。

 

ベル「なんでリゼロの世界に行くことになったの?」

 

ライ「大神官様が出した試練よ。私があなたに会うためのね」

 

ベル「私に?」

 

ライ「ええ、本来私はあなたに会って元の世界へ戻るために四苦八苦したわ。……でもあなたはこの世界で得たものを棄てることはできなかった」

 

ベル「それは……申し訳ない」

 

私の発言に彼女は俯いた。……まぁ私も似たようなことをあの世界で学んだからその気持ちは痛いくらいわかるけれどね。

 

ライ「別にいいわよ」

 

ベル「それで……大神官様の試練って話だったけど」

 

顔をあげた彼女が話を再開させる。

 

ライ「あの世界へ行くことになったのは結果論よ。私が選んだわけじゃないわ」

 

それも今の時点からはもう20年以上も前の話になるのよね……。

 

 

 

~回想~

 

大神官「ライさん、あなたはこの世界にいるという友人に会いにきた……と仰ってましたね?」

 

ライ「はい……ですが実は心のどこかで諦めがついてしまっています。それに私は自分を拾ってくれた大神官様の忠義を尽くすために頑張ろう……という気持ちを第1にしています」

 

大神官「それは殊勝なことですが、あなたの本来の目的を諦めてしまってはいけません。よってあなたに試練を出します」

 

ライ「試練……ですか?」

 

大神官「はい、その試練をクリアすればあなたの友人に再開できるようにこちらで手筈を整えておきます」

 

ライ「……わかりました。それでどんなことをすればいいのですか?」

 

大神官「こことは違う世界に行き修行をしてもらいます」

 

ライ「い、異世界ですか……?」

 

大神官「はい、あなたを拾ってからこの十数年の間に鍛えてきたあなたの実力はどんな世界でも頂点に近いところまでいくことができるでしょう」

 

ライ「あ、ありがとうございます……」

 

大神官「ですが世の中実力だけではありません。他に大切なことがあるということを学んでもらいます」

 

ライ「大切なこと……」

 

大神官「では、このゲートを潜ればあなたの試練がスタートします。頑張ってください」

 

ライ「わかりました……!」

 

 

 

~現在~

 

ベル「……それでゲートを潜ったらリゼロの世界だったってこと?」

 

ライ「まぁそんな感じね。そこで私がどんな生活をしてきたか話しましょうか」

 

ベル「いいね。気になる!」

 

私の親友はワクワクしながら私の方を見た。じゃあ話していきましょうか。私があの世界で学んだことを……。

 

 




今回はここまでです。

次回からリゼロの話になります!表記もライから未来へと変わります。


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第1話 路地裏とジャージの少年と金髪の少女とハーフエルフとトンチンカン

では、よろしくです。


未来「ここは……?」

 

ゲートを潜った私は辺りを見渡した。

 

そこは賑わっている町、走っている……これは竜車?だとするとここは……私は確認のためにその辺の人に聞いてみた。

 

未来「すみません、ここは何処でしょうか?」

 

……なんか記憶喪失みたいになってしまったわ。答えてくれるかしら……?

 

通行人A「ここはルグニカ王国だよ」

 

未来「そうですか……。ありがとうございます」

 

確定……ここはリゼロの世界ね。リゼロの知識が余りないからとりあえずは情報を集めましょう。

 

 

~そして~

 

……めぼしい情報は得られなかったわ。ひとまず休憩にしましょうか。

 

???「ぶっ殺す!!」

 

路地裏からそんな声が聞こえた。何か情報が得られるかもしれないし行ってみましょう。

 

 

~そして~

 

???「せいっ!」バキッ

 

???「がはっ!!」

 

気配を消しながら路地裏に来てみるとジャージを来た男が3人組と殴り合っていた。するとあのジャージの男がナツキ・スバルということね。アニメで見た外見と一致してるし。

 

これは大きな情報になりそうだわ。彼がまだ死に戻りをしていないならこのあとエミリアが割り込んでくるはずだけれど、エミリアの介入まで待っていると関わるタイミングを逃しそうね。

 

スバル「すみません!調子乗りました!命だけはご勘弁を!!」

 

……などと考えていると良くない状況になっているわね。とりあえずあのトンチンカン達から彼を守る必要があるわ。……死に戻りに巻き込まれたくないし。

 

トン「おっ、もう1人いるじゃねぇか」

 

チン「よく見ると可愛いな……」

 

……下卑た視線をこちらに向けているわね。不愉快だわ。

 

カン「お嬢ちゃん、そこの男と友達かい?」

 

別に友達どころか知り合いですらではない(私の方は彼のことはアニメで知っている)けれど、放っておくと面倒なことになりそうだからこの3人を追い払うことにしましょう。

 

未来「友達どころか知り合いですらないわ。そんな男とは関わりたくないもの」

 

スバル「冷たっ!けどなんかキュンキュンしてきた…。美少女に罵倒されるのが快感なドMだったのか俺は!?」

 

未来「気持ち悪いわね……」

 

スバル「酷っ!!」

 

未来「けれどあなた達がやっていることを見過ごすわけにはいかないわ」

 

このままナツキ・スバルに死なれるとこっちからすれば迷惑だもの。

 

チン「威勢がいいな姉ちゃん」

 

トン「痛い目見たくなければ俺達と遊ぼうぜ!」

 

未来「嫌よ。剣聖ラインハルトくらいの顔面に整形してから出直すことね。尤もそれでも相手をするとは限らないけれど」

 

なんでこんな連中の相手をしなくちゃいけないのかしら……。

 

トン「て、てめぇ、剣聖ラインハルトと知り合いか!?」

 

ラインハルトの名前を出した途端に3人組が怯え始めたわね。剣聖の名前はこういう破落戸を追い払うのには最適ということかしら。

 

未来「だとしたらどうするのかしら……?」

 

チン「くっ……!」

 

トン「こうなったら……!」

 

???「どいたどいたーっ!!」

 

私と3人組の間に誰かが割り込んできだ。金髪赤眼の少女……確かフェルトといったかしら?

 

フェルト「なんかスゴい現場だけどゴメンな!アタシは急いでるんだ!強く生きてくれ!!」

 

そう言ってフェルトはかなりのスピードで走っていった。近道か知らないけれどこんなところを通らないでほしいわ。

 

トン「なんだかわからないけど……剣聖を呼ばれる前におまえらをボコボコにすれば問題ねぇ!!」

 

未来「……私と戦う気かしら?」

 

十数年の間ドラゴンボールの世界で、しかも大神官様のところで修行していた私と其処らの破落戸とは比べ物にならないわ。

 

でも私は破壊神達や大神官様や全王様のように気が……ここでいうところのマナが感じられないらしいのよね。まぁ感じることができたところであの3人組には関係ないことだけれど。

 

?この気は……タイミング的にエミリアね。2つ気を感じるのは恐らくパックもいるからかしら。

 

未来「……と言いたいところだけれどその必要はなさそうね」

 

トン「なんだと……?」

 

エミリア「そこまでよ、悪党共」

 

銀髪のハーフエルフ……エミリアの登場ね。

 

恐らく彼女は私とナツキ・スバルのことも悪党と思っているっぽいからどうにかして誤解を解くことを考えましょう。

 




今回はここまでです。

第1章はあと2~4話で終わらせる予定です。


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第2話 徴章を求めて

今回もよろしくです。


エミリアはトンチンカン共を魔法で追い払うと今度はこちらを睨む。……やはり誤解をしているようね。

 

エミリア「貴方達も彼らの仲間かしら?」

 

未来「……何故そう思うのかはどうでもいいわ。違うと言ったら貴方は信用するのかしら?」

 

向こうの出方次第では実力行使も視野に入れなくてはいけないわね。

 

こちらとしては面倒事は避けたいのだけれど……。

 

スバル「待て待て待て!君はとんでもない誤解をしている!!」

 

エミリア「誤解……?」

 

スバル「そう!俺もこの子も君の敵じゃない!!」

 

ナツキ・スバルが私達に敵意がないことを伝えようとするもエミリア自身は半信半疑のようね……。

 

???『この2人は敵じゃないよ』

 

スバル「!?ど、何処から声が……?」

 

声の聞こえる方向を向くと白い猫が現れた。確かエミリアのお付きの精霊である……名前はパックだったかしら?

 

エミリア「本当……?パック?」

 

パック「うん、この2人から敵意を感じないから間違いないよ!」

 

スバル「ぬおっ!?何もないところから猫が!?」

 

いちいちオーバーリアクションね……。

 

 

~そして~

 

スバル「とりあえず自己紹介をしよう!俺はナツキ・スバル。天下不滅の無一文だ!!」

 

未来「堂々と威張りながら言うことじゃないでしょう……」ハァ

 

エミリア「???」

 

エミリアも何のことかよくわからない……みたいな顔をしているわね。一応私も名乗っておこうかしら……?ここでの名乗りの方がよさそうね。表記も訂正しておきましょう。

 

ミライ「次は私ね。ヒビキ・ミライよ」

 

スバル「!!おいおい、君もしかして……」

 

気付いたようね。私が貴方と同じで異世界から来た人間だということに……。

 

ミライ「何か聞きたいことがあるようだけれど、それは後よ」

 

パック「ボクはパック。ヨロシクね!」

 

エミリア「私は……サテラよ」

 

やはり偽名を名乗ったわね……。

 

ミライ「貴女……つまらない嘘を吐くのね?そんなに私達が信用できないかしら?」

 

エミリア「っ!」

 

まぁ会ったばかりだからしょうがないのかしら?良く言えば用心的……と言ったところね。

 

パック「……リア、君の負けだよ」

 

エミリア「パック……」

 

パック「ごめんね、うちの娘が」

 

ミライ「私は別に気にしていないわ。彼が必死で名前を知ろうとしていたようだったから」

 

スバル「べ、別にし、知りたくねーし!?」

 

男のツンデレとか誰が得をするのよ……。

 

エミリア「さっきはごめんなさい……。私はエミリア……ただのエミリアよ」

 

ミライ「自己紹介が終わったところで……聞かせてもらえないかしら?貴方達が急いでいる理由を……」

 

エミリア「実は……」

 

 

~少女説明中~

 

 

ミライ「成程……先程すれ違った金髪の少女にその徴章とやらを盗まれた……ということね」

 

スバル「ヒデーことする奴もいるんだな……」

 

ミライ「とりあえずその少女が向かっている所へ私達も行くとしましょうか」

 

エミリア「あの子が何処に行ったかわかるの!?」

 

ミライ「ええ、あの少女から感じる気配……ここではマナというのかしら?それを辿って行くのよ」

 

パック「ミライは相手のマナを探ることができるの?すごいね」

 

ミライ「このくらいどうってことないわ」

 

あの世界ではごく普通のことなのだから……。

 

スバル「ぐぬぬぬ……!俺にも何か異世界召喚の特典があるはず……!」

 

まぁ……そのうちいいことあるわよ……多分。




今回はここまでです。

次回は盗品蔵にて……。戦闘ありかも……。


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第3話 盗品蔵での騒動

今回をよろしくです。


ここが盗品蔵ね……。

 

ミライ「この蔵の中にあの金髪の少女がいるようね」

 

エミリア「ここに……!」

 

ちなみにパックは眠いからと言ってエミリアの懐へと戻っている。

 

スバル「とにかく中へ入ろうぜ!」

 

ミライ「そうね」コンコン

 

私はドアをノックしてみる。すると……。

 

???「大ネズミに」

 

スバル「えっ?何!?合言葉的なやつがいるパターン?そんなの知らねーよ!!」

 

エミリア「どうすれば……」

 

確かこの合言葉の答えは……。

 

ミライ「毒」

 

スバル「ミライ……?」

 

ミライ「ここは私に任せなさい」

 

???「スケルトンに」

 

ミライ「落とし穴」

 

???「我らが貫きドラゴン様に」

 

ミライ「クソッタレ」

 

ギギィ……!

 

エミリア「扉が……!」

 

扉が開くと中から大柄の老人が顔を出す。宛らその姿は巨人って感じね。そういえばあの巨人アニメは中々面白かったわ。

 

???「合言葉を知っておるということは……お主ら客か?何用でこの盗品蔵に来た?」

 

確かこの巨体はロム爺……といったかしらね。とりあえずさっさと目的を果たしましょう。……こちらに来る不気味な気の持ち主がここへ来る前に。

 

ミライ「私達は……」

 

フェルト「げっ!ここまで追ってきたのかよ!あんたしつこすぎ!!」

 

エミリア「あれはとても大事なものなの!早く返して!!」

 

私がロム爺に要件を伝える前にエミリアとフェルトによって遮られてしまった。まぁエミリアが勝手に用を伝えたみたいだしそのままロム爺に言えば問題ないでしょう。

 

ミライ「……ということよ」

 

ロム爺「…………」

 

フェルト「くっ……!」

 

エミリア「今ならまだ痛い思いをしなくてすむわ!」

 

エミリアがそう言うと辺りに数本の氷柱が浮いていて、それらは2人を射抜かんとしている。

 

スバル(なんかこっちが悪役みたいになってるのは気のせいだよな……)

 

ミライ(エミリアの発言がそうさせているのね……)

 

最悪エミリアは殺してでも徴章を取り返すかもしれないわね。

 

フェルト「ロム爺……」

 

ロム爺「全く動けん……。厄介事を厄介な相手ごと持ち込んでくれたものじゃなフェルト」

 

フェルト「喧嘩をやる前から負けを認めんのかよ!」

 

ロム爺「ただの魔法使いなら儂も引いたりはせんが……この相手はまずい」

 

そういえばこの世界ではエルフという種族は恐れられているみたいね。私からすればエルフのイメージといえば森の雑種という感じなのだけれど(偏見)。

 

ロム爺「お嬢ちゃん、あんたエルフじゃろう……?」

 

エミリア「確かにエルフだけど……私がエルフなのは半分だけよ」

 

スバル「半分エルフっつーことはハーフエルフってことか?」

 

ミライ「そういうことになるわね」

 

私とナツキ・スバルでエミリア達の状況を確認しつつエミリアの正体について話していた。

 

ロム爺「ハーフエルフ……?それにその銀髪はま、まさか!?」

 

エミリア「他人の空似よ!……私だって迷惑してるんだから」

 

3人が言い合い?をしていると盗品蔵の前に不気味な気の持ち主が現れた。

 

ミライ「言い合っているところ悪いけれど時間切れみたいよ」

 

スバル「は?それってどういう……」

 

ナツキ・スバルが私の言葉の意味を聞こうとすると気の持ち主がエミリアの方へと近付いて攻撃をしようとしていた。相手が黒い服を着ているのと辺りが暗かったので誰も気が付くことがなかった。

 

ミライ「チッ……!」キィンッ!

 

私は咄嗟に気で短刀を造り相手の攻撃を防ぐ。

 

???「あら?今のは確実に1人殺ったと思ったのだけれど……」

 

そこには腸狩りのエルザ・グランヒルテが佇んでいた。

 

 




今回はここまでです。

次回はエルザVS……。


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第4話 エミリア&パックVSエルザ・グランヒルテ

今回もよろしくです。


ミライ「……間一髪だったようね」

 

エミリア「ミ、ミライ……?それにさっきの襲撃は……」

 

スバル「な、なんだってんだ……?」

 

腸狩りのエルザ・グランヒルテ……!予想よりも随分と早い登場ね。

 

パック「ありがとうミライ。リアを助けてくれて」

 

エミリアの懐から出てきたパックが私にお礼を言う。

 

ミライ「当然のことをしたまでよ」

 

主要キャラが死んでしまっては困るもの。……悪役は別だけれど。

 

エルザ「それにしても……」

 

エルザ・グランヒルテがこちらを……というよりは私とパックを見ている。

 

エルザ「精霊はまだお腹を割ってみたことはないから丁度よかったわ。それと……私の攻撃を防いだ貴女もいい腸をしてそうだわ」

 

……これは重度の変態ね。私も親友に変態的なドSと言われたことはあるけれど彼女よりは絶対マシだという自覚はあるもの。

 

フェルト「お、おい!どういうことだよ!?」

 

エルザ「ふふ、持ち主まで持ってこられると商談なんて無理。だから予定を変更してこの場にいるものを皆殺しにして徴章を持ち帰ることにしたのよ」

 

どうやらここで応戦しなくてはいけないようね。

 

ミライ「そんなこと……させると思うのかしら?」

 

パック「待って」

 

私が戦おうとするとパックに止められる。

 

パック「ミライ、ここはボクにやらせてほしい」

 

ミライ「パック……」

 

パック「リアが……娘が殺されかけたんだ。黙っていられるわけないよ」

 

パックから怒りのオーラが伝わってくるわ。これは相当怒っているようね。

 

ミライ「わかったわ。でもやばくなったら交代ね」

 

スバル「え?何このいきなりバトルな展開は?」

 

パック「うん、ありが……と!」バシュッ

 

言葉と同時ににパックは無数の氷柱をエルザ・グランヒルテにぶつけた。ナツキ・スバルが何か言っていたけれど気にしない方向でいきましょう。

 

ロム爺「やりおったか!?」

 

スバル「それやってないフラグだ!」

 

ナツキ・スバルの言う通りパックの攻撃は完全に防がれているわね。

 

エルザ「備えはしてみるものね」

 

エルザ・グランヒルテはアイテム的なものを使っていたようでそれは役目を終えると消滅した。

 

エミリア「精霊使いを舐めないで……!」

 

パックに続いてエミリアも攻撃する。……が難なく攻撃をかわすエルザ・グランヒルテ。

 

パック「戦い慣れしてるなぁ……。女の子なのに」

 

エルザ「あら、女の子扱いされたのなんていつ以来かしら?」

 

パック「ボクからみたら大抵の相手は赤ん坊みたいなものだからね。それにしても君は不憫なくらい強いねキミは」

 

エルザ「精霊に褒められるとは……光栄だわ」

 

攻撃を続けるエミリア&パック、それをかわし続けるエルザ・グランヒルテ、このまま消耗戦に持ち込めばパックが有利だけれど……。

 

パック「……そろそろ眠いから決着をつけさせてもらうよ」

 

エルザ「!?」

 

パック「不目的に氷をばらまいていたわけじゃにゃいんだよ?」

 

エルザ「これは……してやられたということかしらね」

 

パック「おやすみ!」

 

パックが特大の氷をぶつける。

 

スバル「やったか!?」

 

ミライ「貴方……なんで自分でフラグを建てるのよ……」

 

エルザ「死ぬかと思ったわ。あぁ素敵……」

 

……彼女、ドSであると同時にドMでもあるのね。本当に変態だわ。

 

パック「ごめんミライ。決めきれなかったよ……」

 

ミライ「気にすることはないわ。後は私がやるからエミリアも少し休んでいて」

 

エミリア「ミライ!でも私は……!」

 

パック抜きでも戦おうとするのは評価に値するけれど……。

 

ミライ「ここで貴女に死なれては困るのよ。だから……ここは私に任せて」

 

エミリア「……うん、わかったわ」

 

ミライ「エミリアはみんなを見てて」

 

エルザ「お話は終わったのかしら?」

 

私達の話を黙って聞いていたエルザ・グランヒルテは私に聞いてくる。

 

ミライ「意外ね。もしかして待っていたのかしら?」

 

エルザ「精霊にも興味があったけれど貴女にも興味があるの。私の攻撃を防いだあの光の剣……どうやって出したのか戦闘狂として知りたいのよ……!」

 

まるでサイヤ人ね……。強者を相手するのに生き甲斐を感じている……そんな感じがするわ。

 

ミライ「それについて種明かしをする気はないけれど貴女を退屈させる気はないわよ」

 

エルザ「それは楽しみね。じゃあ早速殺りましょう……!」

 

さて、第2ラウンドといきましょうか……!

 

スバル「あれ?なんか俺達空気じゃね?」

 

ロム爺「下手に手を出したらやられてしまうからの」

 

フェルト「それにあの姉ちゃんならやってくれそうな気がするしな」

 

エミリア「そうね……。今はミライを信じましょ」

 

外野でこんな会話があったのだが私はそれを気にとどめずにエルザ・グランヒルテと対峙する。

 




今回はここまでです。

次回はミライVSエルザになります。



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第5話 ミライの目的

お久し振りですのだ。


ミライ(さてと、エルザ・グランヒルテの相手を引き受ける前にやることをやっておきましょう。まずは……)

 

私はここでやるべきことをやっておいた。何をしたのかは後のお楽しみということで……。

 

ミライ「何時でもいいわよ。……かかってきなさい」

 

エルザ「じゃあ……遠慮なくいかせてもらうわぁ!」ダンッ!

 

かなり速いわね……。もしも私が大新官様に修行をつけてもらってなかったら今頃死んでいたわ。けれど……。

 

ミライ「ふっ!」ガキッ!

 

ロム爺「刃を足で受け止めおった!」

 

スバル「えっ?なに!?アイツの足は鉄製か何かなの!?」

 

エルザ「やるわね……。はあっ!」ブンッ!

 

私が受け止めたのを利用してエルザ・グランヒルテは投げ気味に私も振り払い、私は空中で受け身をとった。

 

エルザ「一気にいかせてもらうわ!」

 

ミライ(彼女がエミリア達に手出しをする可能性も考慮して、それから……)

 

エルザ「考え事をしているなんて随分余裕なのね!」

 

ミライ「そうね。貴女の相手はそれくらいしても問題ないくらいには余裕があるわ」ブゥン

 

エルザ「あら、光の剣ね。何を見せてくれるのかしら?」

 

ミライ「大したものじゃないわ。マナさえあれば誰にでもできることだもの」

 

実際にドラゴンボールの世界で私はそれを学んだのだから。

 

スバル「なぁパック」

 

パック「なんだいスバル?」

 

スバル「俺にもそのマナってやつはあるのか?」ワクワク

 

パック「う~ん、パッと見た感じじゃわかんないかな?あるにはあるんだろうけど、ないのと殆ど変わらないよ」

 

スバル「そ、そうか……」ショボン

 

エミリア「スバル?何を落ち込んでいるのかしら?」

 

パック「スバルは自分にマナがほぼ皆無だからションボリしてるんだよ」

 

エミリア「ふーん……」

 

パック(ミライもスバルと似たような……いや、ミライの場合はスバルよりもマナがない。なのに、どうやってあの光の剣を造っているのかが疑問なんだよね。相手のマナを感知できるみたいだし、ミライは本当に計り知れないよね)

 

エルザ「貴女、何か加護があるのかしら?」ブンッ!

 

ミライ「そうね……。特にそういったものはないと思うけれど、強いて言うなら神の加護……かしら」キィンッ!

 

エルザ「うふふっ、面白い冗談も言えるのね!」

 

ミライ(これが強ち冗談でもないのだけれどね……)

 

私は現実の世界からドラゴンボールの世界に飛ばされて、大神官様と出会い、他の破壊神や界王神にも出会い、さらには大神官様から神の力等を教わったから私に神の加護があるという表現も大袈裟ではない。

 

まぁそれが加護かどうかは微妙な判断なので、その事は1度忘れましょう。

 

エルザ「……貴女は何時までそうしてるつもり?」

 

ミライ「なんのことかしら」

 

エルザ「私と対峙してから1度も私に攻撃していない。光の剣だって私の攻撃を受け止めるために出したもの。なんのつもりなのかと……聞いているのよっ!」ブンッ!

 

ミライ「知りたいかしら?」

 

エルザ「ええ、とっても」

 

ミライ「それは貴女の本当の相手が私ではないからよ」

 

エルザ「それはどういう……」

 

???「そこまでだ!」

 

彼女の言葉は続かず、1人の男がこの盗品蔵に現れた。




短いけどここまでです。次回で第1章は終わりになります。

では良いお年を……。


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