ラーメン大好き電(いなずま)ちゃん (ゼルガー)
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鯵ニボそば醤油を食べるのです

 

 

 

 

とある鎮守府に所属している一人の駆逐艦娘がいた。

 

彼女の名前は電(いなずま)。特Ⅲ暁型四番艦の駆逐艦の艦娘である。

 

彼女は艦娘でありながら戦うのは好きではなく、敵でも助けたいと思う心優しい女の子だった。

 

それでも仲間や姉達を守る為に日々頑張り続けていた。

 

そんな彼女には一つだけ楽しみがある。

 

それは・・・

 

 

 

 

 

「ふぅ、着いたのです」

 

 

今日は週に一回の休暇。普段なら姉妹である暁ちゃん達とお出かけしたりするのですが、偶には一人になりたいときがあるのです。

 

実を言うと、私は皆には内緒にしていることがあるのです。

 

 

「いらっしゃいませー!」

 

 

目的のお店に入ると、カウンター席のみの店内は既にほぼ満席。

 

でも幸いな事に待ってる人はいないので、入口に設置してある食券を購入して、待つ人の為の椅子に座るのです。

 

5分くらい待っていると、お店の人に空いている席を案内されたのです。

 

食券を渡し、目的のモノが来るまでお冷で喉を潤うのです。んー、冷たいのです。

 

 

チラッと隣を見ると、みんな美味しそうに啜ってるのです。うー、私のお腹も空いてきたのです。

 

 

「へい、お待ち!」

 

 

あ、来たのです!

 

私が頼んだのは『鯵ニボそば醤油』なのです。そう、ラーメンなのです。

 

実は私は、大のラーメン好きなのです。でも、恥ずかしいので皆には内緒なのです。

 

このラーメンが食べられるのは東京の池袋にあるラーメン屋さんなのです。

 

ちなみに私がこのお店に来るのは2回目。最初は知らなかったのですが、このラーメンの特徴は、設置されている調味料によって味が変化するのです。

 

胡椒だとラーメンになり、七味だとそばに変化するので、面白いのです。

 

今回ももちろん得のせ(味玉、海苔3枚、チャーシュー2枚)なのです!

 

前回は胡椒で楽しんだので、今回は七味で楽しむのです。

 

では、頂きます!

 

 

まずはレンゲでスープを一口。ああ・・・美味しいのです。さっぱりとしているのに濃厚な鯵と煮干しの出汁が口から鼻に抜けていくのです。

 

醤油ベースなので、鯵と煮干しとの相性は最高なのです。前回は胡椒は香ばしさを出してましたが、今回の七味はピリッとしてますが、鯖と煮干しの出汁が更に増して、まさに和風って感じになったのです。

 

次は麵なのです。このスープは普通のラーメンとは違い、とろみが強いのです。なので、ストレートな麵によく絡むのです。

 

ずずず・・・もちもちなのです~。鯖のスープがよく絡んで口いっぱいに広がるのです!

 

トッピングにはネギとメンマ、味玉にチャーシュー。そして柚子。

 

そう、このラーメンには柚子が入っているのです。意外かもしれませんが、この柚子が鯵の旨みを更に増すのです。この僅かな酸味がたまらないのです!

 

チャーシューも柔らかくてジューシー。味玉も半熟でトロトロにとろけてるのです。ネギもシャキシャキでスープに浸して食べると苦みが和らぎ甘さが引き立つのです。

 

海苔は軽くスープに浸したら、麵を巻いて一気に啜る!ズズズと音を立てるのは下品と言われますが、私は気にしません。ラーメンの麵は音を立てるのが礼儀なのです!

 

本当なら丼も頼みたかったけど、午後から暁ちゃん達と合流してドーナッツ店に行く予定なので我慢なのです。

 

麵を食べ終わり、スープも残さず全て飲み干して完食。ふー、ご馳走様なのです!

 

このお店には期間限定メニューの他に、鯖の塩ラーメンとかつけ麺があるので、また休暇が取れたら来てみたいのです。

 

 

さあ、お腹が膨れたので待ち合わせ場所に向かうのです。

 

 

 

ラーメン大好き電ちゃんは休暇になると、いろんなラーメン屋に行きます。

 

そう、今の彼女はその為に日々を戦い生き抜いているのです。

 

大好きな愛してやまないラーメンを食べる為に。

 

 

「みんなには内緒なのです♪」




ども、ゼルガーです。

元ネタは「ラーメン大好き小泉さん」ではありますが、私自身ラーメン好きなので書いてみたくなりました。

電にしたのは理由はありません。あえて言うなら初期艦で一番レベルが高いからかな?

ちなみに、今回のラーメン屋は実在します。私自身、何度も行ってます。行列が出来るので待たされますけど。店名は出しませんが、「鯖ニボそば」と池袋でわかる人はわかると思います。

ではまたノシ


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チキンラーメンを食べるのです

人物紹介


電・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。汁を最後まで飲む派。いっぱい遠征してるのでカロリーは気にしないのです。


暁・・・レディ(笑)。出番なし


響・・・フリーダム。電がラーメン好きを隠しているのを知っている。でも知らないフリ。その方が面白いから。出番なし


雷・・・駄目提督製造機なオカン。出番なし





 

 

今日は電だけ非番なのです。

 

暁ちゃん達は天龍さんと龍田さん、ついでに菊月ちゃんと一緒に遠征に出てるのです。

 

本当なら電が行く予定だったのですが、今日は艦装をフルメンテナンスする日で出撃できないのです。

 

非番とはいえ、鎮守府に待機なので外出が出来なくてつまらないのです。主に、ラーメン屋に行けなくて。

 

仕方ないので、暇つぶしにスマホゲームで素材周回してキャラを育成するのです。

 

最近遠征が多くて、プレイする暇が無かったから丁度いいのです。あ、でもちゃんと毎日ログインだけはしているのです。

 

あ、いつの間にか期間限定ピックアップガチャが始まっていたのです。イベントは、復刻版・・・ああ、最初期のイベントのヤツなのです。配布キャラは育成済ですし、剣式もゲット済・・・え?新キャラ?復刻で?星4?

 

これは引くしかないのです!石も使って無かったから50連は出来るのです!

 

あ、ちゃんと強化大成功を出してから引くのです。電は大成功教でガチャるのです。

 

でも、ガチャには並みがあるので当たるも八卦当たらぬも八卦なのです。

 

ちなみに、響ちゃんは爆死したらスグに課金しようとするのです。先月もそれでお小遣いを使い果たして暁ちゃんに土下座していたのです。

 

 

 

うーん、30連目を回しましたが、星5の礼装しかレアが来ないのです。まあ、カレスコと魔性菩薩が凸ったので良いとするのです。

 

さあ、40連目・・・よし、来たのです!弓の金が・・・・・・・エミヤ?貴方じゃないのです!!!すり抜けは本当に嫌なのです!!!

 

はぁ、今回は縁が無かったと思って諦めるのです。最後に呼符を一枚だけ使って・・・・・・・・・・あ、来ちゃった。

 

これも偶にあるから困るのですよ。

 

 

気が付けば既にお昼の時間。お腹が空いてきたのです。

 

でも今から間宮さんの食堂に行くと混んでると思うのです。主に空母の人たちが原因で忙しくなってると思うのです。

 

それじゃあ部屋でカップラーメンを食べても仕方ないのです♪何にしようかな~♪

 

 

電のカップラーメンコレクションは、休暇の日にいろんなラーメンを食べ終わった後にコンビニやスーパーで買いだめしているのです。

 

で、お夜食や一人でご飯を食べる時はこうしてストックのカップラーメンを食べることにしているのです。

 

最近のカップラーメンは種類豊富で、有名店のお店の味を再現しているのもあって面白いのです。

 

でも今日は、これにする気分なのです

 

 

 

 

 

チキンラーメンなのです!

 

 

 

 

元祖インスタントラーメン。そう、一番最初に生まれたインスタントラーメンがチキンラーメン。

 

詳しいうんちくは自分で調べて欲しいのです。って、電は誰に言ってるのでしょうか?

 

今日のチキンラーメンは電アレンジで食べるのです!

 

 

蓋を開けて、窪みに卵を落とすのです。

 

次にとろけるチーズを細かく千切って麵の上の乗せる。

 

パスタを作るトマトソースを大匙二杯入れる。

 

沸騰したお湯をカップの中の線まで注いで、3分間待つのです。

 

3分経過したら、蓋を開けて、仕上げに黒コショウとパセリを入れたら完成なのです!

 

 

電特製アレンジレシピ、トマトチーズチキンラーメン!

 

 

うーん、トマトとチーズの香りがたまらないのです!

 

では早速、頂きます。

 

ズルズル・・・・・・最高なのです。

 

チキンラーメンの鳥ガラスープとトマトソースの相性は抜群。僅かな酸味がたまらく良いのです。

 

麵にとろけたチーズと卵が絡んで、より濃厚な味わいに。幸せなのです~。

 

胡椒のアクセントも有って、更に食欲が増します。

 

麵を食べ終わったら、〆に温めた白米を用意します。

 

それを、スープにドボン!なんと、リゾット風のオジヤになったのです!

 

お米がスープに染み込み、かすかに残ったチーズと一緒に食べる!美味い!美味すぎるのです!私はそれを一気に啜る様に食べる。

 

ふー、ご馳走様なのです

 

 

今回はトマトチーズでアレンジしましたが、他にもゴマとラー油で担々麺とか、麵とスープを別にしたつけ麺風、生クリームとベーコンを使ってカルボナーラ風、レモン汁を使ってさっぱり系などと応用の幅が多いのです。

 

まあ、正直に言えばシンプルなのが一番なのです!これは譲れないのです!

 

 

さてと、午後は何をしようかなー




ども、ゼルガーです。

チキンラーメンは王道。是非もないね。

私個人で好きなアレンジは、梅干ですね。あの酸味がたまらなく美味い。


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蒙古タンメンを食べるのです

人物紹介


電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦。今日もラーメンを求めてあっちこっち

響・・・・・・実は辛党。電がラーメン好きだと知っている姉。イケメン

暁・・・・・レディ(笑)出番なし

雷・・・・・・おかん。出番なし


 

 

今日は東京の上板橋にある蒙古タンメン中本に来ているのです。

 

・・・何故か響ちゃんと一緒に

 

 

「хорошо、響だよ。その活躍ぶりから不死鳥(フリーダム)の通り名もあるよ」

 

「誰に言ってるのです?」

 

「もちろん、画面の前の読者に決まってるじゃないか」

 

 

時々、何を言ってるのかわからないのです。本当なら一人で来る予定だったのです。

 

この蒙古タンメン中本には前々から興味があって、TVや動画サイトでも結構紹介されてたので、楽しみだったのです。

 

なので、休暇である今日、この本店がある上板橋に来たのですが・・・・・・まさか響ちゃんが後を付けてきているなんて予想外だったのです。本当なら、私一人で静かに誰にも邪魔されずに食べたかったのです。

 

有名な人も言ってるのです。

 

 

『モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず 自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで・・・』

 

 

この考えには電は強く賛同するのです。確かに、ご飯は皆で美味しく食べるのが一番なのです。でも、ラーメンに限っては誰にも邪魔されたくはないのです。

 

 

「ふふふ。電は必死に隠しているようだけど、ラーメン好きで休暇になるとちょくちょくいろんなお店に行ってる事はお見通しさ。伊達に電の姉はやってないよ」

 

 

うぅ、流石第六駆逐隊一のイケメン。カッコいいのです。

そのセリフ、長女と三女の口からも聞いてみたいのですが・・・無理なのです。暁ちゃんはレディ(笑)だし、雷ちゃんはどうあがいてもお母さんなのです

 

はぁ、仕方ないのです。今回は響ちゃんと一緒にラーメンを食べることにするのです。

 

 

「さあ、外は寒いし中に入ろう。実を言うと、私も蒙古タンメンには興味あったんだ」

 

「そうなのですか?」

 

「まあね」

 

 

意外なのです。響ちゃんはウォッカには拘る事は知っていたのですが、ラーメンにも興味があったのは知らなかったのです

 

 

「失礼な。流石にウォッカ以外にも興味はあるさ。私を何だと思ってるのさ」

 

 

鎮守府一のフリーダムなのです。後、心を読まないで欲しいのです。

 

取り敢えず、入店するので・・・す?

 

う、うわぁ・・・入店したと同時に辛そうな匂いが鼻に。い、電は生きて帰れるのでしょうか?

 

でも、相手はラーメンなのです。食べずにはいられないのです!

 

えっと、食券にメニューが写真付きで書いてるのです

 

味噌タンメン、蒙古タンメン、五目蒙古タンメン、北極ラーメン

 

人気ナンバーワンなのが蒙古タンメン

 

大人気なのが五目蒙古タンメン

 

究極の辛さなのが北極ラーメン

 

始めての初心者に辛い人がダメな人用に味噌タンメン

 

他にもつけ麺や丼ぶりがあるけど・・・電は蒙古タンメンにするのです。

 

某コンビニにしか置いてないカップラーメンの蒙古タンメンは何度か食べてるので、食べ比べたいです。

 

でも、流石に北極ラーメンは辛すぎたので、今回は止めておくので「うん、北極ラーメンにしよう」ちょ、響ちゃん!?

 

 

「い、良いのですか?北極ラーメンが一番辛いのですよ?」

 

「私は辛党だからね。それに、辛さの中に旨みがあるって言うじゃないか。トッピングはゆで卵とバターと粉チーズにしようかな」

 

 

な、慣れてる!?まさか響ちゃん、初めてじゃないのですか!?

 

 

「初めてだよ?この店に来るのはね・・・・・・チェーン店に行ってないとは言ってないよ」

 

 

人の事は言えないのですが、響ちゃんも秘密ごとが多いと思うのです。

 

と、取り敢えず食券は買ったし注文なのです!

 

 

「で、暁と雷にはラーメン好きって事は言わないのかい?」

 

「暁ちゃんはきっと「そんなの全然レディじゃないわ!もっとレディっぽいモノを食べなさい」って言うのです。雷ちゃんは「ダメよ電!そんなにラーメンを食べ続けると身体に悪いわ!もっとバランスのいい食事をとらないとダメよ!私がいるじゃない!」っていうに決まってるのです」

 

「あー、うん。私が悪かったね」

 

 

響ちゃんは想像したのか、苦い顔をしているのです。でも、何だかんだ二人が大好きなのは電は知っているのです。もちろん、電も響ちゃんが大好きなのです。

 

 

「お、もう来たみたいだね。хорошо、見事に真っ赤だ」

 

「はいなのです。響ちゃんのラーメンが真っ赤に染まってるのです」

 

 

対して私のラーメンはそんなに赤くないのです。カップラーメンの時は真っ赤だったのに。

 

味噌タンメンに麻婆豆腐がトッピングされてるとは聞いていたけど、とても美味しそうなのです

 

ではまずはスープから。・・・・・・お、美味しい!

 

濃厚な味噌のコクと麻婆の辛さが絶妙にマッチしてるのです!

 

それに、この辛さ。食欲が増していくのです!

 

うん、キクラゲもコリコリしてていい食感。

 

次は麵を啜るのです!はわぁ~、麵に麻婆が絡みついて、たまらなく美味しいのです。

 

徐々に辛さが増してきて、体がポカポカと熱くなってくるのです。

 

カップラーメンの時と違って、むせる辛さじゃないので食べやすいのです。流石オリジナルなのです。

 

そう言えば響ちゃんはどうしたのでしょう?一言も喋ってませんが・・・・・・

 

 

「はふはふっ、んふ。ずるずるずる・・・・・・んぐ。はふっはふっ、ずずず」

 

 

一心不乱に食べ進めてるのです!?顔は汗だらけで口回りは真っ赤に染まってて痛々しいのです。

 

それでも、箸とレンゲは止まってないのです。その必死さはまるで、深海棲艦と死闘を繰り広げているみたいでした。

 

正直、私は北極ラーメンを見た時「オッス、オラ外道ラーメン。今後ともヨロシク」って感じの激辛(毒物)って印象だったのです。

 

驚くことに響ちゃんはスープまで飲み干しているのです。

 

 

「んぐんぐんぐ・・・・・・食べるかい?」

 

「遠慮するのです」

 

「そうか・・・・・・さあ、お代わりしようかな」

 

 

まだ食べる気なのですか!?

 

その後、響ちゃんは北極ラーメンを三杯も完食したのです。

 

辛いもの好きってだけでも衝撃だったのに、意外と大食いだったことにショックを欠かせませんでした。

 

 

「ふー美味しかったね。また来ようかな」

 

「い、電は次は別の店にするので遠慮しておくのです」

 

 

確かに蒙古タンメンは美味でしたが、響ちゃんの食べっぷりだけでお腹いっぱいなのです。

 

次は荻窪辺りに行くとするのです。

 

 

「そうか。それじゃ、食後のデザートにプリンでも買って帰ろうか。もちろん私の驕りで」

 

「え?良いのですか?」

 

「私はお姉ちゃんだ。末っ子に良い恰好したいのさ」

 

「ありがとうなのです!」

 

 

ひ、響ちゃん・・・・・・イケメンなのです。

 

そして私達は暁ちゃんと雷ちゃんの分まで買ってから鎮守府に帰ったのです。

 

今日は意外と楽しかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Спасибо・・・・・・礼を言うのは私の方だよ電。電がいるから、ありのままの自由な私でいられるのさ」




ども、ゼルガーです

私は辛党なので、カップラーメンのコレクションは蒙古タンメンや担々麺など辛いモノが多いです。

そして、食べ過ぎるとトイレの住人になってしまいます(笑)

え?響の末路?彼女は艦娘なので大丈夫です。


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ワンタン麵を食べるのです

人物紹介


電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。最近、自分じゃない自分が自分の中にいる気がする。

暁・・・・・・レディ(笑)出番なし

響・・・・・・辛党な姉。出番なし

雷・・・・・・オカンな姉。出番なし

島風さん・・・・・・初期艦である電と同様、鎮守府の最古参のメンバーの一人。敬意を込めて、さん付けされている。電がラーメン好きと知っているし、彼女もラーメン好き仲間である。


 

 

 

今日は久しぶりにあの子と一緒にお出かけなのです。

 

と言っても、私は鎮守府の入口で待機しているのです。そろそろでしょうか?

 

 

「電ー、お待たせー」

 

 

5分くらい待っていると、目の前に一台の車が止まりました。うわぁ、なんか凄そうなのでうす。運転席から出てきたのは、島風ちゃんなのです。

 

彼女は初期艦として配属された私と同時期にこの鎮守府に着任したので、私と同様に最古参のメンバーなのです。

 

今でこそ、私は遠征メンバーとして退いてますが、当時はメンバーが少なく、私を旗艦とした第一戦隊のメンバーとして活躍していたのです。

 

当時の残りのメンバーは龍驤さん、金剛さん、球磨さん、夕張さんなのです。今は第一戦隊は解散してそれぞれの役割に着いてるのです。

 

私は遠征組のまとめ役に。

 

島風ちゃんは諜報課の隊長に。

 

龍驤さんと球磨さんは指導者として教官に。

 

金剛さんは鎮守府の御意見番に。

 

夕張さんは工廠長に。

 

もし、今の私達が再び揃って艦隊を結成したら・・・・・・5年前の惨劇を繰り返しそうなのです。勝率100%の成績で本部や他の鎮守府から苦情と非難を受けた悪夢の演習が・・・・・・まったく、嫌な出来事だったのです。

 

 

「へっへー、コレはね一番お気に入りのスポーツカー『トヨタ 86』だよ!いいよねー、見た目もカッコイイし、ハンドリングも思うが儘だし、なにより速いし!」

 

 

えっと、私は車にはそこまで詳しくないのです。

 

そういえば、島風ちゃんは大の車両好きだったのです。車はもちろん、バイクや自転車、挙句の果てには鉄道まで大好きなのです。

 

この前は大型バイクで爆走してたのです。

 

 

 

「さてと、行こうか電。私も久しぶりに食べたかったんだよね、あの店のラーメン」

 

「はいなのです。行きましょう、島風ちゃん」

 

 

私は助手席に乗り込み、シートベルトをする。

 

ちなみに、島風ちゃんはちゃんと車の免許は持っているのです。

 

 

 

 

一般道から高速に入り、東京の首都高から目的地に向かう。

 

今回は東京の荻窪にあるラーメン屋に向かっているのです。

 

目的のお店の近くに着いたら、空いているパーキングに車を駐車し、外に出る。うーん、電車と違って快適だったのです。

 

 

「最大料金のあるパーキングが空いてて良かったー。無い場所だと無駄にお金取られるんだよねぇ」

 

 

電はよくわからないのですが、車も結構大変みたいなのです。

 

 

「あ、ここなのです」

 

「うわぁ、もう行列出来てるね。じゃあ、並ぼうか」

 

「はいなのです」

 

 

荻窪本店の春木屋。そう、今回の目的はここのワンタン麵なのです。

 

昭和29年創業と古い歴史を持つラーメン屋さんで、昔ながらの中華そばを楽しめるのです。

 

メニューは意外と少なく、中華そばとチャーシュー麵とワンタン麵とワンタンチャーシュー麵、つけ麺、ワンタンスープしかないのです。

 

つまり、メニューが少ないと言う事は、味に自信があると言うことなのです!

 

 

ただし、お値段はお高いのです

 

中華そばですら、850円(普通盛)に対してワンタン麵は1250円(普通盛)もします。

 

チャーシューワンタン麵なんか1700円(普通盛)なのです。中華そばの倍の値段なのです。

 

なので、よっぽどお財布に余裕がないとコレないお店だと思います。

 

今回、電が頼んだのはワンタン麵なのです。島風ちゃんはチャーシューワンタン麵の大盛り(1900円)を頼んでました。

 

 

注文して暫くすると、私達の前にラーメンが来ました。

 

まず、目で見て食欲が湧いてくるボリューム。ワンタンが大きいのです。

 

トッピングのチャーシューは一枚だけですが、とても大きく切られてるのです。

 

スープの色も澄んでて綺麗なのです。ではまず一口。

 

うわぁ・・・・・まさに昔ながらのラーメンって感じのスープなのです。

 

あっさりしてて幾らでも飲んでしまいそうなのです。

 

おっと、次は麵を食べるのです。スープがよく絡みそうなちぢれ麵。では、ズルズル・・・・・あっつ。でも美味しいのです。

 

噛み応えはあるし、のど越しもいいのです。

 

さて、メインのワンタンをいざ!おお、チュルンと口に吸い込まれたのです!

 

中の具も噛めば噛む程味が広がっていくのです!美味しい!美味しすぎるのです!高いだけはあるのです!

 

気が付けば、あっという間にワンタンが無くなってしまったのです。うう、この虚無感は今だに慣れないのです。

 

そう言えば島風ちゃんは?

 

 

「御馳走様でした!」

 

 

はやっ!?もう食べ終わったのですか!?大盛なのに!?

 

 

「あれ?電、まだ食べてるの?おっそーい」

 

 

私はラーメンはゆっくり食べる派なのです!早食いは太る原因なのですよ?

 

 

「私は太らないモーン。だって、艦娘だし」

 

 

私は知っているのです。この前球磨さんが、食べ放題のお店で食べ過ぎて太ってしまったクマーとダイエットしている姿を見たのです。

 

そう、艦娘も太るのです。まあ、島風ちゃんが太っても自業自得なので見捨てるのです。

 

 

偶には地方のラーメンにも行きたいのです。私も免許取ろうかなぁ




最近、艦これのパク・・・・・もとい、似ているアプリ「戦艦少女R」を始めてみました。

システムは艦これと同じで、声優による声は一切ないですが、何故かハマりました。

秘書艦は暁にしてます。艦これのレディ(笑)な暁と違ってパンツ一丁で一人称が暁様とボーイッシュキャラですが、コレはコレで可愛いですね。

でもやっぱり妹を気にするお姉ちゃんなのは変わってないですね。

電のスキルはアレでしたが。


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カップヌードルを食べるのです



電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。外見は17歳位の女性だったりする。末っ子なのに一番成長している。

響・・・・・・辛党フリーダムな次女。出番なし

暁・・・・・・最近、末っ子が一番レディな気がして危機感を持ってる。出番なし

雷・・・・・・ロリオカン。口うるさいと思われがちだが、実は結構寛大で電に甘い。


 

 

 

ふぅ、今日の遠征も疲れたのです。後輩たちも大分成長したお陰で私も楽になって助かるのです。

 

5年前は遠征よりも出撃が多く、多くの深海棲艦、特に姫や鬼級と死闘を繰り広げたのです。

 

思えば、あのレ級は今どうしてるでしょうか。何度も何度も殺し合いをし、奇妙な友情が芽生えてしまった因縁深い相手。最後に戦ったのは4年前に起こった『鮮血の東京湾』事件なのです。もっとも、相手の鮮血で海が真っ赤に染まったから名付けられたのですが。おっと、お腹が空いてきたのです。

 

さて、今日のお昼は間宮食堂ですませようか、居酒屋鳳翔にしようか・・・・・・

 

あ、そういえば私のお財布は今大ピンチだったのです。うー、来週は姉妹で長崎に旅行に行くから出費は避けたいのです。

 

仕方がないのです、今日もカップラーメンですませるのです。

 

 

えっと、電専用カップラーメンストックは何が・・・・・・あ、日清のカップヌードルしかないのです。

 

しかも、普通のとカレーしかないのです。シーフードもチリトマトも在庫切れなのです。

 

 

「あら、電。食堂に行かないの?って、それ・・・・・・」」

 

 

うげっ、ある意味口うるさい雷ちゃんが来ちゃったのです!?お、怒られるのです。雷ちゃんは栄養バランスにはウルサイのです。

 

 

「カップラーメンじゃない!ねえ、電。もしよかったら一個くれないかしら?中々食べる機会が無いから食べてみたかったのよねー」

 

 

・・・・・・あるぇ?予想外の反応なのです

 

 

「え、えっと。怒らないのですか?」

 

「何で?だって食生活が乱れるくらい毎日食べてる訳じゃないでしょ?偶に一個くらい食べるくらいなら怒るわけないじゃない」

 

 

ま、まあ週一位でラーメンは食べてるのでセーフだと思うのです。

 

 

「それで、どっちが良いのですか?生憎、普通のとカレーの二つしかないのです」

 

「そうなの?じゃあ、カレーを貰おうかしら。カレーラーメンなんて生まれて初めてね」

 

 

間宮食堂のメニューにはカレー南蛮蕎麦やカレーうどんは一応あるのです。でも、流石にカレーラーメンはないので、珍しいのは当然なのです。どちらも絶品ですけど。

 

 

「へー、お湯を入れて三分待つだけなのね。忙しいときには便利ねぇ」

 

「なのです。種類も多いので飽きることは無いのです」

 

「でも、食べすぎはダメよ?いくら電が一番成長してるからって、痛風とかメタボとか怖い病気はたくさんあるのよ?」

 

 

メタボは病気じゃなくて肥満な気が・・・・・でも、痛風は確かに怖いのです。

 

艦娘が痛風とかシャレにならないのです。現に別の鎮守府のとある空母は痛風になったとか。

 

 

「それにしても、電はいいわねー。一番最初からいるからちゃんと大人に成長してて。ボンキュッボンじゃない」

 

「え、えー?でも島風ちゃん程じゃないのです」

 

「あー。確かに島風さんの成長は凄まじいわね。出るところは出てるし、胸も大きいし」

 

 

本人は大きい胸は邪魔って言ってるのです。スピード狂だから仕方ないのです。

 

 

「あ、出来たみたいね。うわ、カレーのいい匂い。いただきまーす!」

 

「私のも出来たのです。うん、醤油のいい香りなのです」

 

 

本当なら卵を入れたいけど、今回は我慢なのです。

 

でも、ちょい足しで梅干を入れるのです。こうすることで、インスタントっぽさがなくなって、大人のラーメンって感じになるのです。

 

 

「え?ラーメンに梅干?合うの?」

 

「もちろんなのです。梅干の酸味がカップヌードルを絶妙にマッチして美味しいのですよ」

 

「へぇ、意外な組み合わせってやつなのね。ちなみに、カレーには何か合うの?」

 

「一般的ならチーズが合うのです。粉チーズかとろけるチーズを使うかは本人のお好み次第なのですが」

 

「チーズ!それ良いわね!パスタ用の粉チーズを使ってみるわ!」

 

 

と、雷ちゃんは部屋の冷蔵庫に向かっていったのです。

 

さてと、私はとっとと食べるのです。

 

まずは梅干をよけて普通にズズっと。うん、美味しい。変わらない安心できるおいしさなのです。

 

次に梅干を解して、身と麵を一緒にズルズルっと。

 

はぁ、たまらないのです。梅干の酸味とスープが良い感じにマッチして、さっぱりしているのです。後味も爽やかなのです。

 

しいて言うなら、お茶漬けのような感覚なのです。ああ、箸が止まらないのです。

 

 

「うわぁ、カレーのスパイシーさとチーズのまろやかなコクが完璧じゃない!本当に美味しいわねコレ!」

 

 

雷ちゃんも美味しそうに食べてるのです。なんかこういうのも良いのです。

 

でも、確か蒙古タンメンのカップラーメンがまだあったハズなのに無くなってたのです。食べきっちゃったのかな?(※犯人は響)

 

 

「あ、雷ちゃん、スープは全部飲んじゃダメなのです。塩分が高いので体に悪いのです」

 

 

自分でもどの口が言うのだと思うけど、成長途中の雷ちゃんの為にもちゃんと言うのです。ちなみに、電一人だったら飲んでいました。

 

 

「それもそうね。はー、美味しかった。これなら偶に食べるのも良いわね。ありがとう、電」

 

 

どういたしましてなのです。

 

 




ども、ゼルガーです

次回は長崎へ旅行編

つまり、あのラーメンが登場します。


長崎に行くメンバーは第六駆逐隊と、引率に姐御と慕われる古参の軽巡が参加します。


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ちゃんぽんを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。FGOの古参勢。お気に入りの鯖は婦長である。なお、課金は程々(9800円)にしている(ラーメン代が減るので)

暁・・・・・・レディ(笑)。FGOの課金は月4800円。お気に入り鯖はマリー(騎と水着)。理由はレディだから。

響・・・・・・フリーダム。FGO重課金者で出るまで課金。最近金欠。お気に入り鯖は沖田総司。グダグダなキャラもそうだが、仲間に置いていかれた事に共感している。

雷・・・・・・おかん。FGOの課金は2900円。重課金の響に説教しているが効果なし。お気に入り鯖はエレナとブーティカ。まあ、そうなるな。

球磨・・・・・・電と同じく最古参の艦娘だクマ。皆には球磨の姉御とか姐さんと慕われてるクマ。FGOは無課金。お気に入り鯖はゴールデン(狂と騎)だクマ。




 

これは夢なのです。

 

そう、5年前の悲劇の夢。

 

私たち第一艦隊を結成し、多くの戦場をくぐり抜けた。

 

当時、まだ鎮守府には私たち6人の艦娘と司令官さんだけしかいませんでした。それは、世界各地が激戦区で戦力が足りなかった事と、深海棲艦を生み出した元凶がいたから。

 

まあ今はもう、元凶の組織も滅び、深海棲艦は存在するもののほぼ平穏な海になっているのです。現に支配を逃れた深海棲艦は人類と敵対する過激派と、人類と共存する和平派に分かれているのです。

 

司令官さんは、15年前からこの海を守り続けていた英雄の一人でしたが、15年前の時点で体はボロボロ。5年前の悲劇で二度と戦場では戦えない身体になってしまいました。それでも一般人よりは強いんですけど。

 

そして、私自身も5年前の戦いで大切な半身を失い、力を失いました。でも半身が私と一つになったことで私本来の艦娘としての力は戻ったのです。

 

悲劇の演習はその後に起こりました。世界を救った英雄である私達を疎んだ軍の少数が仕掛けた罠。私達は汚名を着せられ、解散させられたのです。

 

もちろん、私達をよく知る上層部の人たちや政府の人たちは庇ってくれました。でも、少数派は市民を味方につけてしまったのです。

 

 

 

「電、そろそろ起きるクマ。飛行機が着陸するクマよ」

 

「ふぇ?は、はわわ?!もう着いたのですか!?」

 

「空の旅は長かったから仕方ないクマ。球磨はやっぱり新幹線の方が良かったクマ」

 

 

新幹線や鉄道にするか、バスにするか、飛行機にするかは多数決だから仕方ないのですよ?

 

まあ、私は車の免許を持ってるので、レンタカーで運転しても良かったのですが。

 

 

「それでも初心者だから慣れるまではダメクマ。慢心はダメクマ」

 

 

心が読まれた!?

 

ちなみに、暁ちゃんたちとは席が離れているので、様子はわからないのです。

 

・・・・・・それにしても、久しぶりに見たのです。この夢は

 

 

「どうしたクマ?」

 

「いえ。ただ、あれから5年も経ったと思っただけなのです」

 

「・・・・・・電は気にしすぎクマ。あの事件は皆の責任クマ」

 

「わかっているのです。でも、それでも・・・・・・あの子が居てくれたら何か変わったんじゃないかって期待してしまうのです」

 

「・・・・・・プラズマは電の中で今も生きているクマ。それに、居ても居なくても結果は変わらないと思うクマ」

 

 

球磨さんの言う通りですね。止めましょう、これ以上気にしたら折角の旅行が台無しなのです。

 

 

「もう着陸するクマ。忘れろとは言わないけど、旅行の時くらい考えるなクマ」

 

「そうですね」

 

 

 

 

私達第六駆逐隊と引率の球磨さんの5人は2泊3日の長崎旅行に来ているのです。

 

暁ちゃんは響ちゃんと観光ガイドのパンフレットを読んでこれからの行き先を調べているのです

 

 

「やっぱりレディとしてはハウステンボスは欠かせないわ!」

 

「私は軍艦島を見てみたいな。心霊スポットとしても有名だし、是非行ってみたい」

 

「ちょっ!?ホラーは嫌よ!?」

 

 

雷ちゃんと球磨さんはどこに行ってみたいですか?

 

 

「私は稲佐山か長崎ペンギン水族館かしら。ペンギンを見たいってのが一番だけど」

 

「球磨は平和公園と長崎原爆資料館だクマ。元軍艦としては見ておきたいクマ」

 

「うっ・・・・・・そ、それは」

 

 

どうしたんですか響ちゃん?

 

 

「すまない。私が軍艦だった時を思い出しね。もし、私がB29を撃ち落としていれば、原爆が投下されなかったんじゃないかって思うと・・・・・・ね」

 

 

あ、そういえば1945年7月20日に響ちゃんはB29に発砲していたのです。でも、命中はせず、その後B29は広島と長崎にリトルボーイと呼ばれる原爆を投下したのです。

 

でもそれは所詮はIF。5年前の事件もそうですが、もしなんか存在しないのです。

 

 

「馬鹿ね響。そんなIFなんか気にしないの。今を見なさい、そんな過去があったから今の長崎があるのよ?そんな事を言うと、ここまで頑張った人たちを否定することになるわ」

 

 

暁ちゃんの言う通りなのです。珍しく姉らしい事を言うとは、流石なのです。

 

さて、そろそろお腹が空いてきたのです。私としては行きたいお店があるのですが・・・・・・暁ちゃんは私がラーメン好きなのを知らないので「それじゃ、電が行きたがってるお店に行きましょうか」ふぁっ!?あ、暁ちゃん!?

 

 

「何かしら?まさか、長女である私が電のことを何も知らないとでも思ったのかしら?だったら、レディを舐めないことね。電がラーメン好きなんて最初から知ってたわ」

 

 

う、嘘ぉーーー!?

 

ちょっ、響ちゃん!?雷ちゃん!?

 

 

「流石暁、見栄っ張りだね。知ったのは最近じゃないか。司令官から電の好きな好物を聞き出してね」

 

「そうねぇ。まあ、旅行の時になったら電に好きな食べ物をご馳走したいって張り切ってたしね」

 

 

そ、そうだったんですか

 

 

「ちょっと、なんでバラすのよ?!長女の威厳がなくなるじゃない!!」

 

(((威厳?レディ(笑)なのに?)))

 

 

そんなもの、あったのですか?

 

 

「電、良い姉妹を持ったクマね。ホント、自由すぎる妹やマイペースな妹やサイコレズな妹やイケメンすぎる妹とは大違いクマね」

 

 

・・・・・・球磨さんの妹は本当に個性が濃いのです。

 

 

 

数分後、タクシーに乗って私達が着いたのは【四海楼】という中華のお店なのです。

 

このお店は、ちゃんぽんの発祥の店と呼ばれ、このお店から日本中にちゃんぽんが広まったのです。

 

入口で思ったのは、建物が凄すぎなのです。とてもお店には見えませんでした。

 

店内は既に満席に近い状態でしたが、なんとか座れたのです。5階の店内はレストランのように綺麗で、大きな窓が展望台のように長崎港から稲佐山までの綺麗な景色が楽しめるのです。

 

 

私と球磨さんが注文したのはそのまんま、ちゃんぽんなのです

 

ちなみに、響ちゃんと雷ちゃんは皿うどんを

 

暁ちゃんは炒麺(細麺の皿うどん)を注文したのです

 

 

ちなみに、暁ちゃんがそれを頼んだ理由は、見た目がレディっぽいだからなのです

 

後は適当に単品で点心をいくつかとデザートに杏仁豆腐を頼んで待つのです。

 

 

数分後、注文の料理が来たのです!

 

 

うわぁ、とても具沢山なのです。具はざく切りのキャベツ、紅白の蒲鉾、小烏賊のゲソが無数、剥き小海老が3~4尾、もやし、木耳、葱が入ってるのです。

 

そして、錦糸玉子がこんもりと盛られて見た目もいいのです。

 

ではまずはスープから。うん、濃い目なのです。でも海鮮の出汁が出ているのかほんのりと甘く、スッキリしているのです。まるで、豆乳スープのような口当たりなのです。

 

錦糸玉子をスープに混ぜてさらに一口。一気にまろやかになって、旨みが増したのです!

 

次は麺を一気にすする!ウマウマなのです!これは最高なのです!

 

太麺で食べ応えがすごいのです。それでいて、とても滑らかで柔らかいのです

 

前に食べたリンガー●ットのちゃんぽんとは全然違うのです!

 

 

みんなも無我夢中で食べてるのです。

 

あ、雷ちゃん。一口あげるので、一口欲しいのです。

 

 

「良いわよ。あら、美味しいわね。このスープ、どうにかして再現できないかしら・・・。栄養バランスもいいし、この絶妙なスープの調合。難しいわ」

 

 

もう味の分析しているのです。もし出来たら是非食べたいのです。

 

ともかく、皿うどんを一口。麺はパリパリで噛みごたえのあるいい食感なのです。それにこの海鮮餡掛けも凄く美味しいのです。

 

ちゃんぽんとはまた違った美味しさで、食感が楽しめるのです。

 

 

「ぷはー、最高だクマ。長崎名物はカステラとちゃんぽんなのは知ってたけど、ここまで美味しいとは予想外クマー。生きてて良かったクマー」

 

 

球磨さんが昇天してるのです!?

 

 

「うん、私としてはラー油をかけたいけど、空気を読んで今回は止めておくよ」

 

「熱っ!?ひ、ひたをやけどひちゃた」

 

 

響ちゃんは何時も通りフリーダムだとして、暁ちゃんは慌てて食べるからなのです。餡掛けはちゃんと冷ましてから食べないと口の中を火傷するのです。血豆になっても知らないのですよ?

 

 

その後、完食した私達は今日泊まるホテルに向かったのでした。




自分で書いてて思った。腹が減ったと。

うん、我ながらこれはやばい。美味しいのは知ってるから、書いてる時にイメージしてしまって、お腹がすいてきてしまった。口の中にヨダレが溜まってきて困った。

仕方ないので、途中でリンガーハットに行ってちゃんぽんを食べてきた。最近のリンガーハットは麺大盛りは無料だったので、お財布に優しかった。

本場ほどじゃないけど、都会で食べるなら安心出来る味でした。下手な店に行って失敗したからなー。

次はリクエストにあった王将を出します。それが終わったらまた地方にします。


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新日本ラーメンを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。元第一艦隊の旗艦にして初代秘書艦。そして、実質元鎮守府№1の実力を持っていた最強の艦娘。しかし、現在の彼女は全盛期の力は失われ、錬度が高い普通(?)の艦娘になっている。

暁・・・・・・レディ(笑)大人ぶっているお子様。電の姉ではあるが、妹の方が艦娘として長く生きているので、外見の所為もあり、周りからは電が姉で暁が妹として見られる。だが、姉妹の事になるとレディになる。

響・・・・・・フリーダム。出番なし

雷・・・・・・オカン。出番なし

司令官・・・・・・15年前の英雄にして、5年前元第一艦隊を指揮し、電に全てを受け継がせた超人。現在は過去の後遺症と劣化により普通の人間並の実力となっている。階級は大将。年齢は33歳。既婚者。余談だが、15年前に今は無き組織の手により改造人間にされている。



東京の中華料理のチェーン店と言えば、いくつか挙げられるのです

 

ぎょうざの満州、手もみラーメン副しん、日高屋、桂園など等

 

チェーン店の強みは安さと安定した美味しさなのです。

 

今回はそのチェーン店の一つである王将に行くことになったのです。

 

 

 

 

 

 

 

司令官と暁ちゃんの三人で

 

 

 

 

 

 

「ふむ、偶にはこういった外食をするのもアリだな。しかし王将か・・・・・・あそこの麻婆は辛くないんだがなぁ」

 

「司令官は響と同じで辛党だものね。それに餡子嫌いだものね」

 

「餡子嫌いは関係ないだろう。餡子嫌いなのは、15年以上前まだ生存していた幼馴染の料理が原因で食えなくなっただけだ・・・・・・今も身体が拒絶反応をおこすんだぞ」

 

「うぇ、何よその料理。司令官の幼馴染って何者よ」

 

「・・・・・・・・・戦闘狂だな」

 

 

司令官さん、目がどんどん死んでますよ?

 

 

「まあ、昔の事だ。あのアホが生きていた頃は毎日のように殺しあ・・・・・・もとい、喧嘩していたな。木刀と薙刀で。で、もう一人の幼馴染が拳で俺達二人を止めてたなぁ。ああ、いい思い出だ」

 

 

今、殺し合いって言いませんでしたか?暁ちゃんもドン引きしてるのです。

 

 

「もし、アイツらのどちらかが生きていれば、今の嫁じゃなくてどっちかと結婚していただろうな。まあ、今の嫁の事はもちろん愛しているぞ」

 

 

司令官さんの奥さんって、以前司令官さんが入院した時にお会いした人ですよね?

 

 

「京(みやこ)は良い女だ。人間止めてた俺を受け入れ、俺が死ぬ最後まで支え続けると言ったんだ。ああ、いい女だよ。親友の妹という点を差し引いてもな」

 

 

司令官さんの親友って、15年前の八英雄の一人で【鮮血の修羅姫】って呼ばれた女性の事なのです。

 

その異名の通り、敵の返り血で真っ赤に染り、修羅の如く敵を皆殺しにしたと敵味方両方から恐れられた女性。

 

5年前にお会いした時は正直怖くて震えてしまったのです。実際は優しいお姉さんだったのですが。

 

 

っと、話が逸れたのです。私達は今日、司令官さんの驕りで鎮守府の近くにある王将で夕食を取る事になったのです。理由としましては、第六駆逐隊と球磨さんを除いた皆さんは現在鎮守府にいないのです。まあ、要するに私達と入れ替わりで休暇と旅行に出かけたのです。

 

球磨さんと雷ちゃんと響ちゃんの三人は鎮守府に待機して、私達が夕食から戻ったら入れ替わりに外食に向かう

予定なのです。

 

本来、司令官さんはご自宅に帰宅する予定でしたが、私達しかいないと言う事でご飯を奢ってくれることになったのです。もちろん、待機している三人にもお金は渡したみたいなのです。

 

 

「んで、お前ら何食べるんだ?」

 

「私は極王天津飯よ!見た目は完璧にレディだわ!」

 

「ほー、普通の天津飯と違って豪華に見えるな。やるな、最近の王将は。電は?」

 

「私は新日本ラーメンを食べるのです」

 

 

本来、王将には看板となる醤油豚骨の王将ラーメンが存在しているのです。ですが、今の電の胃袋はあっさり系を求めているのです。

 

 

「新日本とは大層な名前だな。んじゃ俺は極王焼きそばを頼むか。付け合わせに一品頼むか?」

 

「そうね・・・・・・酢豚がいいわね。もちろん黒酢が美味しいのよね」

 

「わかるのです!酸っぱいのに甘いのです」

 

「わかった、暁は極王天津飯で、電が日本ラーメン、俺が極王焼きそばで付け合わせに酢豚だな。すいませーん、注文お願いします」

 

 

 

司令官さんに注文してもらい、冷たいお冷で口の中を潤す。

 

実を言うと、ラーメン屋さんにはよく行ってますが王将は初めてなのです

 

 

「ねえ電と司令官、聞いてもいいかしら?」

 

「なんですか、暁ちゃん?」

 

「内容によるがな」

 

「二人の出会いってどんな感じだったのかなーって。ほら、電は初期艦じゃない?一番の古参である電の武勇伝が聞いてみたいって思ったのよ。私や響と雷は建造されて一年しか経過してないわけだし」

 

「む、電との出会いか。俺としては別に話しても構わんが・・・・・電はどうだ?お前にとっては嫌な思い出でもあるだろ」

 

 

そう、ですね。正直、初期艦として配属された当時の私は最悪の一言なのです。

 

 

 

―――特Ⅲ暁型駆逐艦電なのです。こんな役立たずを初期艦に選ぶなんて、物好きな司令官なのです。私は艦娘には当たり前の艦装を装備出来ない出来損ないなのです。

 

―――俺がお前を選んだのは、お前が一番使える艦娘だと思ったからだ。艦装が装備できない?艦娘として出来損ない?はっ、だからどうした。俺がお前に求めているのは、力じゃない。俺達の意思を受け付ける魂を持つヤツだ。お前は、そういう心の強さを持っている。

 

―――・・・・・・信じられないのです。私は臆病で、心も弱いのです

 

―――そんなに自分が信じられないなら、まずは俺を信じてみろ。なに、俺は人を見る目は100%正しいからな

 

 

 

 

 

―――司令官さん!司令官さん!

 

―――騒ぐな、電。ちっ、こんな時に10年前の後遺症がっ

 

―――もう変身しないで欲しいのです!これ以上変身したら、司令官さんが死んじゃうのです!

 

 

 

―――私は艦娘としては欠陥かもしれない。それでも、司令官さんを、仲間を、全ての人たちを皆守りたいのです!だから、見ててください。これが電の変身!

 

 

 

―――私はお前、お前は私。お前の艦娘としての力は全て私が持っているのです。

 

―――私と分裂した時、私の全てを奪った。だから、私は艦装すら装備できなかった。

 

―――そうだ。そして、お前を屈服させ取り込んだ時、私は本当の意味で私になる!だから、ここで死ぬのです電!

 

―――私は生きる。生きて平和の為に戦い続ける!艦娘としてじゃない、一人のヒトとして貴女に勝って見せる!行くのです、プラズマ!

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・内緒なのです♪」

 

「ちょっ、ここまで来て内緒!?」

 

「ま、仕方ないよな。デリケートな事だからな」

 

「え?そうなの?なら聞かないわ。妹の心の傷に関することになるんでしょ?姉としてレディとしてこれ以上は踏み込む気は無いわ」

 

 

うわ、こういう時に限って姉らしくなるのです。まあ、それはそれでありがたいのです。

 

司令官さんとの初めての出会いの私は、正直やさぐれてたのです。うう、思い出しただけで恥ずかしいのです

 

 

「っと、注文の品が来たな。ほら電、受け取れ」

 

「ありがとうなのです」

 

 

これが日本ラーメン!匂いがとてもいいのです。このラーメンは全て国産という拘りぬいたラーメンと聞いてるのです。

 

醤油というよりも出汁の香り。別の小皿に鰹節と刻んだ柚子が付いてきたのです。

 

トッピングは普通のラーメンに御馴染みのチャーシューに海苔に味玉にメンマ。

 

鰹節と柚子をラーメンに入れ、まずはスープから一口。

 

ふ、ふわ~。日本人好みの味なのです。

 

具だけでなくスープは魚介系であっさりとしているのです。まさにザ・和風って感じに出汁が効いてるのです。

 

次に麵をすする!ストレート麵でつるっと口の中に入っていくのです。それでいてシコシコと歯ごたえがあるのです。つるシコなのです。

 

 

こってり系や濃厚系も好きですが、こんなあっさり系も大好きなのです。

 

それにこの柚子と鰹節がスープの出汁の旨みを上げてくれるのです。

 

メンマもコリコリしてて歯ごたえも良く、味玉も半熟で私好み。チャーシューも程よい大きさと柔らかさ。うん、普通に美味しいのです。

 

麵をあっという間に食べきり、スープも飲みやすいので最後までごくごく飲んでしまいました。

 

 

「うん、野菜はシャキシャキで半熟の目玉焼きと焼きそばが中々に合うな。普通に美味いな。それにトッピングの柚子がまた良いアクセントになってるな」

 

「うーん、エビがぷりっぷり~。甘酢の餡も美味しいし、卵もふわふわで最高!」

 

 

司令官さんも暁ちゃんも美味しそうに食べてるのです。

 

二人が食べ終わる前なので、一品ものとして頼んだ酢豚を一口。うん、酸っぱいけど美味しい。お肉は柔らかいし、野菜の歯ごたえも良いのです。

 

 

そう言えば、5年前はしょっちゅう司令官さんにご飯を御馳走して貰ってたなぁ。プロの料理人並みの腕でしたし。

 

何時か、また作って欲しいのです。司令官さんが電に初めて食べさせてくれた、あのラーメンを。

 

 

 




ども、ゼルガーです。

円卓ガチャで、またモーさん。宝具4になってしまったけどね。


先日購入したルパンレンジャーのルパンカイザーのミニプラの出来が良すぎる。毎年思うけど、ミニプラの技術が進化してる。

で、ジュウレンジャーのキングブラキオも作ったけど・・・・・・・ミニプラってなんだっけ?食・・・・・・玩?とい感想しかなかった。


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つけ麺を食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。この少女、艦娘で仮面ラ〇ダー。というフレーズがある通り、元仮面ライ〇ー。現在は5年前の最終決戦でベルトは破損。艦娘としての力を取り戻してからはもう使うことはないと封印している。


プラズマ・・・・・・もう一人の電。電の闇の心であり半身。電が生まれた時、ある現象が切欠で二人に分裂した。5年前の戦いでは海賊として人類と敵対。深海棲艦が所属していた組織とも敵対していたので実質三つ巴だった。現時点では電と融合して元の一人に戻っているので既に存在していない。が、偶に本人には内緒で表に出てくる時がある。出番なし


司令官・・・・・・15年前に組織の世界同時多発テロによって幼馴染二人と故郷と家族を失った。その後、組織に拉致され改造人間にされた。元仮面ラ〇ダーで、ベルトは今も存在しているが、変身の代償で内臓器官を損傷し、寿命を縮め身体能力も低下している。今回は出番なし。




ラーメン大好きな私ですが、ラーメン以外にもちゃんと趣味はあるのです。

 

鎮守府には大きな菜園があり、私はそこで様々な野菜やお米を作っているのです。

 

いやー、最初は本当に大変だったのです。わざわざ地方の農家に行ってまで勉強した甲斐があったのです。

 

元第一艦隊のメンバーは全員重機の免許は取得済なのです。

 

最近は鎮守府オリジナルのブランド米を作ろうと計画中なのです。

 

島風ちゃんは夕張さんとソーラーカーを制作しているみたいなのです。なんでも、日本一周してみたいとか。

 

 

 

と、この話はここまで

 

 

 

今回、電が食べようと思っているのは、つけ麺なのです。

 

もちろん、つけ麺の発祥の地である東池袋の大勝軒で食べるのです。

 

元祖つけ麺として地元からも親しまれ、連日多くの行列を出しているお店なのです。

 

知ってる人は知ってるのですが、実はこの大勝軒は【ラーメンより大切なもの ~東池袋大勝軒 50年の秘密~】というタイトルで映画にもなっているので非情に有名なのです。

 

 

つけ麺は元々まかない飯だったのから始まったのです。で、まかない飯だったソレを見たお客さんたちが注文して、つけ麺が人気となっていったのです。

 

で、今回注文したのはもちろん【特あつもりそば】なのです。

 

食券を購入して、店員さんに手渡して席に座って待つのです。期間限定とか中華そばにも興味はありますが、今回はつけ麺を食べるのです。

 

暫くすると、店員さんがつけ汁と麵を運んでくれました。

 

つけ汁には、ナルトとメンマ、チャーシューと味玉が載せられ、大皿には大盛で頼んである麵が輝いているように見えるのです。

 

麵は大勝軒の自家製麵で多加水卵中太麺が使用されているのです。艶やかな白色に卵の黄色がほんのりとかかっているのです。おまけに、塩分を含んでいる灌水の比重が低いので体に優しい麺なのです。

 

スープはげんこつ・豚足・鳥がベースになってて、更にひき肉の旨みと甘みがミックスされ、これに追加で煮干・さばぶし・魚粉といった海の幸を加えている上に、つけ麺用にしょうゆ・甘酢を加え、あっさり感を出しているのです。

 

チャーシューも秘伝らしく、国産のもも肉を秘伝のタレで焚き上げているので柔らかいのにシッカリとした肉の味わいが最大限に出ているのです。

 

メンマも乾燥メンマから3~4日かけて特製のタレに付け込んでおり、歯ごたえも最高になっているのです。

 

 

ここまで拘り抜いたつけ麺を、私は他に知らないのです。

 

では、さっそく啜るのです!もりそばを食べる容量で、麵をスープに絡めて・・・啜る!

 

ほ、ほわわ~。美味しいのですー!最高なのです!

 

濃厚なのにすがすがしいさっぱり感!この後味にくる酸味がたまらなく良いのです!

 

チャーシューも情報通りジューシーで柔らかい!

 

箸が止まらないのです!大盛を頼んだのに、どんどん減っていくのです!止められないのです!

 

あ、半分くらい食べたので、カウンターにある「山岸一雄監修 花胡椒」を使うのです。

 

これは大勝軒にしかない調味料で、これを掛けるとまた違った味わいになると言われているのです。

 

でも、花胡椒にはつけ麺の生みの親である山岸一雄さんの顔がドアップでプリントされているのです。うん、電は気にしないのです。

 

っと、ほんの少し振りかけてから再び麵を啜るのです!中身はどうやら、唐辛子・黒こしょう・にんにくっぽいみたいですね。

 

な、なんとーーーー!?美味しさも増したのです!ピリッとした辛みに加え、さっぱり感も増したのです。これは激ウマなのです!

 

本来であれば、スープ割にいきたのですが、このつけ汁はスープ割りには向いていないのです。

 

このままでも十分に美味しくある程度は飲めるので、止めておくのです。残念無念。

 

 

ふー、美味しかったのです。

 

今度は何を食べるか悩むのです。




次回、特別企画。

元第一艦隊のメンバー6人が究極の一杯のラーメンを作る!


多分ね


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【嘘予告】仮面ライダーキャプテン~Heroes who pass through justice~

この物語は、15年前に起こった悪の秘密組織と8人の英雄と呼ばれた少年少女の戦争である。



本編に内容は書く気が無いので、予告と言う名の過去編としてちょこっとだけ書きます。

前半はあらすじで後半は設定だけです。

なお、以降は書きません。


俺達は戦い続ける使命と義務がある

 

正義という罪の十字架を背負い、悪を倒す

 

悪とは、守るべき市民を、国を、世界を汚す害虫だ

 

奴らに奪われた犠牲は多い

 

俺達は例え血に染まり、誰からも理解されずとも

 

例え、守るべきもの全てに裏切られようとも

 

正義を最後まで貫き通さねばならない

 

そう、待っている末路は自身の破滅だとしてもだ

 

 

 

 

 

今から十年前、まだ世界に深海棲艦が現れる前の話だ。

 

業火の審判と呼ばれる災厄の日と今は呼ばれている出来事があった。

 

簡単に言えば世界規模のテロだった。

 

世界同時多発テロ。世界各国の主要都市はもちろん、知名度の低い国までもがテロに合い、都市は炎と血に染まった。

 

 

 

奴らは自身を悪の秘密組織ディープショッカーと名乗った。

 

 

 

俺は全てを奪われた。家族も、幼馴染たちも、故郷も、俺自身も。

 

だから、俺は決めた。奴らを全て、この命に代えてでも皆殺しにすると。

 

 

「さあ、断罪の時間だ。一匹も残さん」

 

 

例え相手が俺のように改造され、洗脳されていたとしてもだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天満幸助【改造人間】

 

語り部にして主人公。

ディープショッカーのテロですべてを失い、拉致された。

マテリアルプレートの適合者として改造人間にされてしまう。

元々、ディープショッカーに対して激しい憎悪を抱いてたので、洗脳手術を受けても影響が無かった。

研究施設に潜入した政府の軍に保護され、軍に入隊。その後、怪人に変身して彼は単独で叛逆したった一人で支部を壊滅させた。その後、ディープショッカーから反逆者とされて命を狙われることになった。

知能指数は高く、多くの兵器を開発している為、技術部の初代局長の座に着いた。

 

その後、海軍の人手不足もあり、とある鎮守府の司令官として配属されることになる。

好きなモノは激辛系

嫌いモノは餡子、小豆

 

 

 

 

 

東海竜也【浪漫の英雄】

 

 

自衛隊に所属したばかりの若き軍人。三人の幼馴染と共に平穏に暮らしていたが、ディープショッカーの手によって皆死んでしまう。復讐心よりも何もできず無力だった自分自身と、自分のような人間を増やさないために軍に入隊した。

個性的で自分勝手で我が強い8人のリーダー的存在という名のまとめ役。

カリスマで引き付ける幸助とは違い、人望と人柄で人の信頼を得る人物。

誰よりも正義感は強く、優しく、まさにヒーローと言える。

その性格と人柄ゆえに仲間からの信頼も厚い。だが、同時に誰よりも抱えやすいので苦労人とも言える。

 

15年後の未来では、海軍の元帥の地位に着いている

 

口癖は「あーら、お恥ずかしいったらありゃしない」「I do not need to know」

好きな食べ物は和菓子。特にどら焼きが好き。

苦手なのは、納豆

 

 

 

工藤京介【孤高の狂犬】

 

代々天皇家の影を支える為に存在する影である御庭番。

日本の秩序を乱すディープショッカーを倒すため、身分を隠して軍に潜入。

天皇家と自分以外、誰も信じていない孤高の戦士であったが、幸助達と出会い不滅の友情を知っていく。

 

15年後の未来では既に故人。深海棲艦との戦いで命を落とした。

 

基本的に口数が少ないが、心の中ではおしゃべり。口癖は「噛み殺す」「興味無いな」

好きなのは梅干

嫌いモノは明太子

 

 

エウレッタ=エルドラント【鮮血の修羅姫】

 

ドイツ人の父と日本人の母のハーフ。

男勝りで男よりも男らしい所がある。幸助とは気が合い、男女の仲を超えた親友。つまり、よく暴走する仲でもある。ちなみに恋愛感情はゼロ。

両親はディープショッカーに殺されたが、妹のミヤコ=エルドラントは生きている。彼女の場合は幸助に恋愛感情を持っている。

妹を守るために軍に入隊。敵に対して非常になれるタイプで、返り血を浴びた姿から修羅姫と呼ばれている。

 

15年後では故人。電とは知り合いで、ある戦いで彼女を庇って命を落とした。

 

超酒豪で酔っぱらうと非情に質が悪い

好きなのはお酒、ソーセージ

嫌いのは、煮干し

 

 

 

神代シズマ【HENTAI】【歩く災害】【道化の暗殺者】

 

神代財閥の御曹司。自分勝手で俺様、そして変態。

女性を見たらまずはナンパ。強い敵を見たらすぐに逃げ出す。誰からも信用されないヘタレと言うのは世間の評価。

実際は道化の仮面を被った変態。(ヘタレな変態なのは変わりなし)

仲間想いで勇敢な魂は一応持っている。

本性は代々暗殺を家業にしている神代家の末裔の冷酷な暗殺者。憲兵的な立ち位置の京介とは違い、闇の世界に生きている。それを隠すために道化を演じていたが、思ったほかハマり、むしろそっちが素になった。

 

15年後には故人。愛人に刺されたという噂があるが、実は変身の副作用によって死亡している。

 

 

 

田中祐樹【筋肉馬鹿】

 

8人の中でも脅威の怪力を持つ男。

脳味噌が筋肉で出来ている筋肉馬鹿。生身で重機すら持ち上げられる怪力。

身体を鍛えることが大好き。

 

15年後の未来では建設業の社長で現場で働いている。脳筋に変化は無い。

 

好きなモノは筋肉とプロテイン

嫌いなモノは軟弱な筋肉

「そんなことより、筋肉鍛えようぜ!」

 

 

 

アルス=マキナ【歩く魔道書】

 

何年生きたか不明の魔女。元々は封印されていたが、幸助が偶然見つけた本から現れた。

外見は幼女。でもBBA。

過去に生きた魔女なので、現代には失われた魔法を使うことが出来る。普段は本の姿をしている。

 

15年後の未来では、幸助の手により封印されて眠りについている。

 

好きなモノは紅茶

嫌いなモノはワサビ

 

 

 

阿南祐輔【クッキングマイスター】

ザ・苦労人。

世界中を旅する修行中の料理人。味に拘り食材に妥協しないのが幸助なら、食べる人の事を考え食材にこだわらないのが祐輔。

また、阿南家は侍の家系でもあり、刀の達人でもある。

いじられ役。

 

15年後の未来では、とある街で結婚して喫茶店を営んでいる。

 

 

 

京=エルドラント

 

ドイツ人と日本人のハーフ。エウレッタの妹。

復讐に生きる幸助を支えたいと思い、改造人間と知ってもその心は変わらなかった。

後遺症に苦しむ彼を障害捧げて共に生きると誓っている。

 

15年後の未来では、幸助と結婚。二人の子に恵まれている。

 

 

 

 

 

ディープショッカー

世界中に同時多発テロを引き起こし、多くの人間の命を奪った悪の秘密結社。

その目的は世界征服であり、その為に多くの人間を拉致し、洗脳した上で怪人に改造している。

 

 

マテリアルヴァリアント

 

ディープショッカーがマテリアルプレートを使い、人間を改造して生み出した怪人。

適合率が高いほど、理性を保つ個体が存在し、理性が無くても洗脳している。

 

 

首領

 

ディープショッカーの首領。名前は不明。正体も不明。目的は世界征服とされているが・・・

 

 

ドクタースカル

骸骨の力を司るプレートの怪人、スカルヴァリアント。ディープショッカーの幹部。

元々はノーベル賞を受賞出来るほどの超天才科学者。しかし、性格に問題があって学会を追放。

ディープショッカーにスカウトされて、ヴァリアントを生み出した。

 

 

 

 

キャプテンヴァリアント

 

幸助がマテリアルプレートを直接使用されて怪人化した姿【マテリアルヴァリアント】。

戦艦を模した怪人

しかし、幸助が理性を取り戻したことで元の人間の姿に戻った。

 

 

マテリアルジェムストーン

 

その名のとおり、マテリアルプレートの原石。

遥か昔、恐竜が地上を支配していた時代、宇宙から降ってきた隕石が墜落した。

恐竜は滅び、哺乳類が人間に進化して地上を支配した。

しかし、地上に落下した隕石は地球上の全てのエネルギーを吸収し、未知の鉱物に変貌した。

それがマテリアルジェムストーンである。

全ての物質の母とも推測され、人類の進化にも関わっている。

 

 

 

マテリアルプレート

 

太古の地層から発見された謎のエネルギー鉱石。プレート状態で加工されており、古代文明人が加工したと専門家は推測している。

回収した組織はプレートを軍事利用しようとしたが、プレートに内包されたエネルギーが莫大すぎて実用化に10年の月日を要した。プレート単体でも使用できるが、人体に悪影響を及ぼす。

人体が安全かつ副作用も無しに使用できるようになったのが『マテリアルキー』である

深海棲艦も同様の物質から生まれているらしいが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーキャプテン

 

船長を司るマテリアルプレートとバトルシップドライバーで変身した仮面ライダー。

艦娘と同じく戦艦の重火器が体中に装備されている。海上での戦闘を想定されて設計されているが、陸でも戦える。

 

バトルシップドライバー

本来、マテリアルプレートは鍵に加工しなければ使用できないが、当時は加工の技術は無く、プレートのまま使用することを計画されていた。

実を言えば、加工されていないプレート状態の方が純度は高く内包されたエネルギーも莫大である。

しかし、それは使用者に強大な負担を副作用を与えることとなった。

バトルシップドライバーは副作用を減らすための安全装置であったが、プレートのエネルギーが莫大すぎて軽減されなかった。

故に、変身者には多大なダメージを与え、普通の人間だと変身した時点で即死し、それ以上の人間でも長時間の変身は不可能だった。

天満幸助は不可に耐えられず血を何度も吐いている。

 

 

 

起動音≪BATTLESHIP DRIVER!≫

 

マテリアルプレート装填音≪SET!MATERIALPLATE!≫

 

「変身」←ベルトの中心にある舵を一回転捻る

 

≪CAPTAIN!≫

 

≪錨を上げろ!帆を下ろせ!バトルシップキャプテン!いざ、出航!≫

 

 

外見は海軍の提督の制服と、海賊の衣装を合わせた海の男のような感じ。

 

 

 

アンカートマホーク

 

その名の通り、錨とトマホークが合体した武器。普段は小型化されて左腕に収納されている。

アンカーなので、分離して鎖鎌のように振り回せる。

 

 

ガトリングランチャー

 

右腕に収納された6連ガトリング砲。威力はそこそこだが連射力が高いので散弾に優れている。

 

 

フルバースト・レーザー砲

 

両肩、両足、両腰に装備されている3連の砲門。全てレーザー砲。

 

 

ショルダーミサイル

 

背中に常備されている5つの誘導ミサイル。魚雷として発射も出来る。

 

 

キャプテンサーベル

 

両腰に小型化して収納してある二本の剣。

 

 

 

 

 

 

 

バトルシップドライバーは全部で八機製造された。

 

船長を司る仮面ライダーキャプテン

 

航空機を司る仮面ライダージャイロ

 

潜水を司る仮面ライダーダイバー

 

剛力を司る仮面ライダーパワード

 

重火器を司る仮面ライダーブラスト

 

螺旋を司る仮面ライダースパイラル

 

兵士を司る仮面ライダーソルジャー

 

車輪を司る仮面ライダーターボ

 

上記八つのマテリアルプレートが日本帝国軍によって発掘され、8人の適合者が選ばれた。

 

しかし、当時の技術では副作用有りのバトルシップドライバーが限界だった。

 

よって、8人の英雄は何かしらを失い、後遺症として患っている。

 

 

幸助は内臓器官を

 

竜也は感情を

 

京介は表情を

 

エウレッタは老化を

 

アルスは味覚を

 

祐樹は記憶を

 

シズマは理性を

 

祐輔は人格を

 

 

 



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【嘘予告】仮面ライダーキーロック~History to be repeated~

これは、5年前に起こった艦娘と深海棲艦の戦いが一番激戦だった時

深海棲艦を生み出す滅びた筈の組織と、8人の英雄の意思を受け継いだ艦娘が率いる部隊の物語



これもあらすじと設定のみです、今後、この話を更新することはありませんのであしからず。




突如として全ての海から深海棲艦と呼ばれる化け物が現れた。

 

化け物に対抗するために人々は武器を手に取った。

 

化け物には通常の兵器が例外を除いて全く通用しなかった。

 

 

そんな時、5人の少女が現れた。

 

彼女達は艦娘と名乗り、たった5人で深海棲艦と戦い抜いた。

 

だが、深海棲艦の勢力は増すばかり。次第に彼女達も押され始めた。

 

そして、5人いた少女は1人を残し、轟沈していった。数多くいた深海棲艦の勢力と共に。

 

 

それから3年の月日が流れた。

 

深海棲艦は今だに人類を脅かす敵として海に存在していた。

 

人類側もそれにただ黙っている訳では無かった。3年の間にオリジナルとも言える始まりの5人のデータを基に新たな艦娘を生み出した。

 

第二世代と呼ばれる艦娘は多く生まれ、始まりの5人同様に沈んだ軍艦の記憶を持って生まれていた。

 

政府は自衛隊を基礎とし国営防衛軍を設立。空陸海の自衛隊が協力し深海棲艦と戦う為に一致団結したのだった。

 

そこには、10年前に起きた悲劇を繰り返さないという思いがあったらしいが・・・・・・

 

 

 

第13鎮守府。日本に設立された13番目の鎮守府にして新設したての鎮守府。

 

そこに一人の少女が着任してきた。

 

 

 

かつて、始まりの5人の1人として戦い、たった1人だけ生き残ってしまった第一世代の少女

 

特Ⅲ型暁型駆逐艦【電】

 

5年前の戦いの時、何故か彼女だけが艦装を装備できなかったので、ずっと鎮守府待機し彼女だけが沈まなかった。

故に、周りからは役立たずだの期待外れだの散々酷いことを言われ続けた。

 

そしてもう一人。10年前の悲劇の生き残りにして英雄と呼ばれた男も提督として着任してきたのだった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

雲一つない青空と海鳥の鳴き声。そして目の前には大きな門。

 

何度か電車を乗り継ぎ、タクシーでココまで来ましたが、正直長旅で疲れたのです。

 

 

「―――ここが、第13鎮守部ですか」

 

 

国営防衛軍総本部の辞令で私は設立したばかりの鎮守府に着任してきました。

 

正直、役に立たない私は左遷されたとも言えなくもないと思ってます。

 

艦装は身に着けられない、海に浮かぶことも出来ない。艦娘としての力を全て失っているのです。

 

そんな私はこの鎮守府の初期艦。ましてや秘書艦として指名されるなんて普通はありえないのです。・・・・・・まさか、アレを知ってるのですか?

 

いやでも、私の事情を知ってる人間はごく僅か。既に全国の鎮守府に【私】と同型は既に存在している筈なのです。

 

じゃあ、どうして?

 

 

「考えてもわからないのです。取り敢えず、司令官さんにお会いするのです」

 

 

門の前で立っていたって何も始まらないのです。さあ、まずは・・・・・・

 

 

「すいません、司令室はどこでしょうか?」

 

「ん?ああ、君は新しく着任した艦娘だね。大佐から話は通ってるから、中央の建物の最上階にある司令室に行くといいよ」

 

「ありがとうなのです」

 

 

門の傍に設立されていた受付にいた警備員さんに司令官さんの居場所を教えてもらいました。だって、初めて来た場所なので、迷子にはなりたくないのです。

 

教えてもらった場所は中央の建物・・・・・大きさから言って3階建てなのです。

 

階段・・・・・あ、エレベーターがあるのです。ふー、最近の科学は凄いのです。

 

私が軍艦だった頃はこんな便利なモノは無かったのです。特に軍に支給された【スマホ】はどうやって作ったのかすらわからないのです。5年前は折りたたみの携帯電話だったのに・・・・・・人間って凄いのです。

 

って、思考してたらいつの間に司令官さんがいると思われる司令室の扉の前に着いたのです。

 

すぅー・・・はぁー・・・緊張するのです。深呼吸して息を整え、目を閉じ・・・・・意を決して扉をノックしました。

 

 

『入れ』

 

 

許しが出たので、私は扉を開けて中に入りました。

 

扉の先には、軍で見たことがある執務室そのものだった。

 

そして、司令室の机の前に一人の男性が立って私を見ていたのです。ああ、この人が私の司令官さんなんですね。

 

でも、服装がアレなのです。白い海軍服は着て無くて、上下共に黒いスーツとズボン。その上から真っ白なマントを羽織っていたのです。

 

あ、アレ?この服装どこかで・・・・・・あ、思い出したのです。国営防衛軍の一番偉い人である総司令官がこの人と同じ服装だったのです。

 

 

「よく来たな。俺は第13鎮守府の司令官として着任した国営防衛軍海上自衛隊所属の天満幸助大佐だ」

 

「私は国営防衛軍海上自衛隊所属の艦娘、特Ⅲ暁型駆逐艦の電なのです」

 

 

大佐さんだったのですか。でも、なおさら解せないのです。

 

 

「こんな役立たずを初期艦に選ぶなんて、物好きな司令官なのです。私は艦娘には当たり前の艦装を装備出来ない出来損ないなのです」

 

「俺がお前を選んだのは、お前が一番使える艦娘だと思ったからだ。艦装が装備できない?艦娘として出来損ない?はっ、だからどうした。俺がお前に求めているのは、力じゃない。俺達の意思を受け付ける魂を持つヤツだ。お前は、そういう心の強さを持っている」

 

 

は?何を言ってるのですかこの人は

 

 

「・・・・・・信じられないのです。私は臆病で、心も弱いのです」

 

「そんなに自分が信じられないなら、まずは俺を信じてみろ。なに、俺は人を見る目は100%正しいからな」

 

 

何でそんなに自信過剰なのですか。訳が分からないのです。

 

どうせ艦装も装備出来ないお荷物だってすぐに理解する筈なのです。

 

だって私は、沈んだ4人をただ見ている事しかできなかったのですから・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

電/仮面ライダーキーロック

 

 

本作の主人公。「電の本気を見るのです!」

元駆逐艦の少女。過去の事件がきっかけで艦娘の力を失っている。(その原因は、艦娘としての自分と分かれてしまったからであるが、誰も知らない)

はわわなドジっ子でもあり、何もない所でもよく転ぶ。

 

オリジナルの艦娘なので、人間と同じく成長することが出来る。5年後の本編では17歳位の少女に成長している。

 

5人いた始まりの艦娘の1人。建造やドロップなどで生まれた艦娘達とは違い、深海棲艦と同時に生まれた存在。

その正体は、マテリアルジェムが生み出した人類の光。

深海棲艦にも始まりの5人が存在しており、その姿は彼女達とうり二つである。

つまり、本来の艦娘と深海棲艦のオリジナルは5人の光と闇であった。

彼女達は今の人類を審判するべく、試練として生まれた。

しかし、電を除く4人の光と闇は相討ちとなり既に死亡。

電も自分の闇である深海棲艦と相討ちとなったが、戦いを嫌い敵を助けたいという慈愛を持っていた事が原因で二人は一つになってしまった。

そして、深海棲艦だった闇の電は艦娘となり、電の艦娘としての力を全て奪ってします。

これが、のちのプラズマである。

 

現時点で存在している艦娘も深海棲艦もオリジナルから派生したコピーでマテリアルジェムの干渉は一切ない。

では、何故深海棲艦は生まれるのか。

全ての元凶は別に存在し、10年前の戦いで滅んでいなかった。

 

 

 

 

天満幸助/仮面ライダーキャプテン改

 

もう一人の主人公。第13鎮守府の司令官として着任した国営防衛軍海上自衛隊所属の大佐。既婚者でもある。

10年前のディープショッカーと深海怪人の侵攻ですべてを失った。

技術部の元局長(当時は技術大将)でもあり、マテリアルプレートを対深海棲艦に使用するようにしていた。

ある実験が原因で軍を引退。教え子は多く、彼を慕っている人間は非常に多い。また、軍上層部や政府からの信頼も厚かった。その為、引退は非常に惜しまれた。

教導隊所属ということもあり、実力は高く人間離れした剣術を使っており、抜刀術を得意としていた。ビル程度なら真っ二つに出来る。

 

と、ここまで行けば文武両道な完璧超人ではある。が、その反面性格は超が付くほどのサディスト。

愉悦部に入っても可笑しくないほど、他人の不幸は蜜の味が座右の銘である。

また、超辛党であり某麻婆神父とはマブダチになれるほど。

 

副作用で内臓器官を損傷しており、長時間戦えない身体になっている。

 

10年前と同じくライダーに変身が可能。ベルトは10年の月日によりバトルシップドライバー改と改良されている。

 

 

 

 

 

プラズマ

電そっくりの少女。

元々は電の闇で、始まりの深海棲艦の一人だった。だが、現時点での彼女は艦娘となっている。

電の艦娘としての力を全て奪っているので、深海棲艦と艦娘の力を同時に仕える上、マテリアルジェムから生まれたオリジナルなので派生した艦娘や深海棲艦よりも何倍も強い。

心優しい電とは違い、敵に対する容赦も無い冷酷な性格。だが、身内には情があり、仲間を思いやる心はある。

電に対してはもう一人の自分と認識しているが、甘ちゃんと見下している。

かつての姉妹である暁、響、雷に対しての感情は複雑であり、敵対しても手心を加える甘さは残っていた。

彼女が所持しているマテリアルキーは軍から強奪し盗んだもの。

 

 

 

 

マテリアルキー

 

マテリアルプレートを安全に使用できるように鍵に加工した物。

内包されたエネルギーは世界の概念と理を司っており、鍵一つ一つ力が違う。

 

 

 

仮面ライダーキーロック

 

【アンロックドライバー】と【ビクトリーキー】で変身した仮面ライダー

 

変身方法は、鍵のスイッチを起動させる。

 

≪victory≫と音声が流れたら、ベルトの鍵穴に差し込む

 

≪CHANGEKEY SET!≫の音声と待機音が聞こえたら、「変身」と叫ぶ。

 

≪victory Anlock≫

 

≪勝利の鍵を掴め!キーロックビクトリー!≫

 

≪螺旋の一撃!刻め!キーロックスパイラル!≫

 

≪剛力の破壊者!キーロックパワード!≫

 

≪高速の暴走車!キーロックターボ!≫

 

≪出撃する海賊戦艦!キーロックキャプテン!≫

 

 

変身者は電

 

本編の世界では、ベルトは破損。鍵もキャプテンキーを除いで全て粉々に砕け散った。

 

 

 

仮面ライダーギアナイト

 

【ディフィートキー/ディフィートスタイル】

 

敗北を司る鍵を使用した仮面ライダー。【絶望の鍵ディスペアキー】【欲望の鍵ディザイア】の2本の鍵を持っている。

絶望の剣と欲望の銃を使用し、あらゆる戦闘を得意としている。

 

 

≪ディフィート≫と音声が流れたら、ベルトの鍵穴に差し込む

 

≪MaterialKey SET!≫の音声と待機音が聞こえたら、「変身」と叫ぶ。

 

≪ディフィート Anlock≫

 

≪敗北を刻め!ギアナイトディフィート≫

 

≪血塗られた兵士!ギアナイトソルジャー≫

 

≪戦場の火薬庫!ギアナイトブラスト≫

 

≪深海の先駆者!ギアナイトダイバー≫

 

≪大空の支配者!ギアナイトジャイロ≫

 

変身者はプラズマ

 

15年後の世界では、電と融合したので既に存在していない。

 

 

 

 

 

仮面ライダーキャプテン改二

 

 

キャプテンプレートをキャプテンキーに加工が可能となり、バトルシップドライバーもマテリアルキー用に改造した事で新たな変身が可能となった。

一番心配された後遺症に関しては最小限に抑え込まれているので、本来の力をフルに使うことが出来る。

が、やはり強力なので長時間の変身は不可能で10分もすれば変身解除される。

武装と外見は一切変更されてないが、基本スペックは上昇している。

 

後にキャプテンキーは電に託したので、変身することは無くなった。

 

 

本編の世界ではベルトとキーは幸助が厳重に封印している。



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究極の一杯を目指すのです


電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。元第一艦隊の旗艦。曲者ぞろいのメンバーのリーダー。本人は自分が一番普通と思っているが、コイツが一番普通ではない。

球磨・・・・・・元第一艦隊のメンバー。軽巡なのに戦艦並の火力と怪力の持ち主。本気を出すと海を割る。

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。最速の称号を持つ斬り込み役。その動きは残像を生み出し、音を捨て去る。

夕張・・・・・・元第一艦隊のメンバー。メカニック担当でメンバーの艦のメンテや兵器開発をしていた。

金剛・・・・・・元第一艦隊のメンバー。島風の次に速い固定砲台。某魔法少女で例えるなら、金色の死神のように速く動き、白い魔王のように砲撃を放つ。悪夢でしかない。

龍驤・・・・・・元第一艦隊のメンバー。某νなモビルスーツのように艦載機を自在にコントロールし、攻撃も防御も支援もお手の物。メンバーで唯一身体的に成長しなかった。(どこがとは言わない)




注意※今回はラーメンは食べません


 

 

その日は、久しぶりに元第一艦隊のメンバーが集まって同窓会と言う名の飲み会をしていたのです。

 

全員で集まるのは本当に久しぶりで、今の日常や過去の思い出を語りながら居酒屋でどんちゃん騒ぎをしていたのでした。

 

 

「にしても、アンタら見ない間に大きくなったなぁ。何処がとは言わんけど」

 

「龍ー驤ー、胸をじろじろ見んなよー」

 

「は、恥ずかしいのです。見ないで欲しいのです」

 

「てか、バリーは何で更に大きくなっとんねん!メロンか!?夕張メロンかゴルァ!!」

 

「揉まないでよ龍驤!?タダでさえまた大きくなって困ってるんだから!金剛と球磨、助けてよ!」

 

「球磨は何も見てないクマー。巻き込まれない様に大人しく飲んでるクマー」

 

「その通りデース。酔っぱらったリュージョーは非常にタチが悪いデース」

 

「薄情者ーーー!」

 

 

とまあ、いつも通り龍驤さんがすぐに酔っぱらって暴走したのです。

 

本当に、このやり取りは懐かしいのです。現に夕張さんも嫌がってるように見えてそんなに嫌がってないのです。たぶん、懐かしんでるんだろうなぁ

 

 

「そう言えば島風ちゃん、ソーラーカーを作ってるって聞きましたがどうなのです?」

 

「んー?ああ、風神号ね。大分良い感じだよ。廃棄された古いキャンピングカーを解体して、ボディや内部の全てを一から設計し直して、部品を加工したからね。うん、苦労したよ。もちろん、ガソリンは使わない完全な太陽電池頼りの電気自動車だよ。外部から電気を供給する充電式にするには予算が足りなかったなー。そろそろ試運転が必要だとは思うけど、太陽電池だけでどこまで走行できるかが楽しみだね」

 

 

うん、部品を一から作って加工するなんで普通じゃ考えられないのです。

 

後、名前のネーミングセンスは相変わらずなのです。

 

 

「あ、試運転の時は電も一緒に乗る?目標は日本一周だから、ご当地のラーメンを食べられるかもだよ?」

 

「ぜひ参加するのです」

 

 

あ、即答していまいました。でも、仕方ないですよね?

 

 

「ん?そういや電はラーメン好きやったなあ。艦隊を組んどったときもしょっちゅう食べとったなぁ」

 

「確かにそうデース。聞きたいのですが、電が思う一番のラーメンって何だったんデスカ?」

 

 

え?一番のラーメン?ムムム、それは決められないのです。ラーメンは千差万別、どれにも長所があり、短所があるのです。

 

種類豊富で一番は無理なのです。

 

 

「うんうん、確かに電の言う通りクマ。でも、逆にこう考えるクマ。・・・・・・・いっその事、自分で一番のラーメンを作ればいいクマと」

 

 

え?そ、その手がありましたか!

 

 

「いいですねそのアイデア。なら、作ろうじゃないですか!究極のラーメンを!この、電が!」

 

 

燃えてきました!我が人生をラーメンに捧げてもいいと断言できるラーメン好きの電が言うのです。これは作らずにはいられない!

 

 

「おー、電が燃えてるね。じゃあ、私も強力するね。面白そうだし」

 

「ウチも参加や。コレはノッたもん勝ちや」

 

「確かに、私もリーダーに着いていくわよ!」

 

「クマァ・・・・・・言い出しっぺとしては逃げられないクマ。仕方ないクマ、参加するクマ」

 

「良いデスネ、第一艦隊が復活したみたいデース!・・・・・・・ところで、その究極のラーメンは何処から作るのデスか?」

 

 

・・・・・・あ

 

 

「た、確かに。究極と言っても、スープにはオーソドックスに醤油、塩、味噌、豚骨とあるのです。それによって麵の種類も選ばないといけないのです」

 

「うん、それも大事だけど、麵はどのレベルから作る気なの?」

 

「え?それはもちろん小麦からなのです」

 

 

何を当たり前な事を

 

 

「じゃあじゃあ、調理器具や食器は?」

 

「一から加工なのです。私達に買う発想は無いのです」

 

「トッピングや出汁は?」

 

「もちろん、一から産地に行って探してくるのです」

 

「車は風神号を走らせようよ!日本中を巡るよ!」

 

「交通費は私に任せてくだサーイ!」

 

 

よし、まずは・・・・・・・

 

 

「いろんなラーメンを食べに行って、これだと思うラーメンの味を決めるのです!」

 

『了解!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、私達は酔いが回り過ぎて騒がしくし過ぎ、お店の人に怒られて連絡を受けた司令官さんに説教されました。




ども、ゼルガーです

うん、今日は執筆を頑張り過ぎた。



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外伝「島風のソーラーカー制作日記」①

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバーで現在は諜報課の隊長。主に鎮守府の諜報活動と隠密活動をしている。メンバーには川内や青葉といったスペシャリストもいる。外見は他の鎮守府の島風とは違い、子供体系ではなく成人女性さながらスタイルの良い体系をしている。なので、さん付けで呼ばれることが多い。電の一番の親友。

連装砲ちゃん・・・・・・島風の相棒。元々は三体いたが、5年前の戦いで破壊され一体に。その時の破片をかき集めて司令官と夕張の魔改造により、連装砲ちゃん改に強化され、島風と合体することで島風改二へと本来はあり得ない姿になった。普段はキーホルダーと小さくなって島風の服にぶら下がっている。

夕張・・・・・・元第一艦隊のメンバーで現在は技術開発局の兵器開発部門の工廠長となって鎮守府を裏で支えている。マッドサイエンティストな気質があり、同じくマッドサイエンティストな司令官とは意気投合し、多くの兵器や艦装を魔改造している。買うという概念は無く、無いなら自分で作る人。

ル級・・・・・・元深海棲艦のメンバー。現在は和平派の為に鎮守府に派遣され、夕張の部下となった。技術開発局の医療開発部門の局長を務めている。ちなみに、夕張は兵器を専門としており、局長は艦娘や深海棲艦の身体を専門としている。





あー、暇だなー。

 

最近は平和だから隠密活動も諜報活動も全然仕事が無いよぉ。

 

艦娘だから海に出たとしても、遠征組は電が仕切ってるし、演習は球磨達が仕切ってるし、出撃は最近は無いからやることないよぉ。

 

電の場合はきっと、外に外出してラーメンでも食べに行くんだろうね。でも、私は電みたいにラーメンに命賭けてる訳じゃないしね。いや、好きではあるけどあそこまでじゃない。

 

仕方ない、バイクのメンテの為に工廠に行こう。この前山道を走ったから機嫌を損ねてるみたいなんだよね。そろそろパーツの交換かな。

 

工廠に着くと、入口で誰かが言い争ってる。アレって、夕張と・・・・・・局長?

 

 

「おぅ、どしたの二人とも」

 

「え?ああ、島風か。ちょっとル級と予算の関係で揉めててね」

 

「アア。今月ノ予算ノ使イ道ヲ相談シテイタノダガ、意見ガ割レテナ」

 

「そうそう。新兵器の開発か、新薬の開発かでね」

 

 

うっわ、すごくどうでもいいや。でも、どっちかと言うと新兵器の方がいいかな?新薬はちょっとねぇ。

何度も酷い目に合ったしね。

 

速くなる薬を飲まされた時は、常時加速状態となって周りが時が止まったような感覚になり、自分だけが世界に取り残された地獄をもう味わった。体感では一週間過ごしたけど、実際は一秒しか経過してなかったからキツかったよ。

 

いや、でも新兵器にも難があるよね。司令官の知り合いのクリム博士からの技術提供で発明したモノで重加速空間を間違えて発生させて大騒ぎだったし。あのどんより空間は二度とゴメンだね。まったく動けなかったし。

 

 

「そんなことはどうでもいいけどさ、私のバイクのメンテしてくれない?この前山道を走ってから機嫌を損ねちゃったみたいでさ」

 

「そんなことって・・・・・・まあ、島風ならいいけど。って、うわっ!?内部ボロボロじゃない!どんな荒道を走ったのよ!?」

 

「間違えて獣道に入っちゃってねぇ。死ぬかと思ったよ」

 

 

野生の動物にも追いかけられたしね。

 

 

「ボディノ傷ハソレガ原因カ。ドウダバリー、ザット見テ三日ト言ッタ所カ?」

 

「そうだね。内部の部品は殆ど取り換えだし、同じ部品は無いから作る時間を考えるとそれくらいかな」

 

 

三日か。まあ、車もあるし問題ないか。

 

それにしても工廠にはいろんなのあるなー。お?あれって・・・・・・

 

 

「ねえ、あの古い車ってキャンピングカーだよね?ファーゴの」

 

「お、よく知ってるね。平成初期のファーゴよ。廃車になったから引き取ったのは良いけど、どう改造しようか悩んでるのよね」

 

 

ふむ・・・・・・よし。

 

 

「夕張、アレちょうだい?」

 

「え?」

 

「車の改造程度なら私にも出来るし、ちょっとやってみたい事があるんだ」

 

 

ツーリングやドライブが趣味の私ではあるけど、今やってみたい事があった。それは、アウトドアキャンプだ。

 

うん、面白くなってきた。

 

 

「ねー、ダメ?」

 

「えーっと、局長はどう?私としては一緒に改造させてくれるならそれでいいんだけど?」

 

「フム、私モ改造ニ参加サセテ貰エルナラ良イト思ウゾ」

 

 

なら決まりだね!

 

 

「それで、どういう風に改造する?」

 

「うん、もう決まってるんだ!」

 

 

 

ガソリンを一切使わない、太陽の光で生み出される電気のみで走るキャンピングカー!

 

そう、ソーラーカーを!

 

 

「「・・・・・・・マジ?」」




ども、ガチャで爆死したゼルガーです。

ヒロインX、欲しかったなァ。


活動報告のアンケでは豚骨ラーメンを求める人が多くてびっくりしました。

究極のラーメンは豚骨ラーメンに決定ですが、どんな豚骨ラーメンにするかはまだ検討中。常時活動報告にてアンケとったり進行状況を書くので見てください。


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外伝「島風のソーラーカー制作日記」②

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。好きな言葉は最速。速きこと島風のごとくはここも同じ。最新の兵器のおかげで世界最速の称号を得た。頭のうさ耳のような髪飾りと連装砲ちゃんと融合した改二の姿からの異名は、「最速の紅兎」
紅のスピーディージャンパー!ヤベェェェイ!ハエーイ!


夕張・・・・・・元第一艦隊のメンバー。軽巡と言う身でありながら、自身が開発した銃装甲な兵器による圧倒的な火力で敵をねじ伏せてきた。「歩く武器庫」「海上重戦車」の異名を持つ。
鋼鉄のブルーウォーリアー!ツエーイ!
今回は出番なし

龍驤・・・・・・元第一艦隊のメンバー。まな板。軽空母でありながら式神使いなので、艦載機の式神を自在に操作できる具体的にはファン●ルやドラ●ーンのように。第六感にも優れており、空間認識能力も高いので、マジでファ●ネルを使える。
今回は出番なし

電・・・・・・元第一艦隊のメンバー。この少女、艦娘で仮面ライダー。ガチで。


夕張からキャンピングカーの改造の許可を貰い、バイクを預けて一旦鎮守府の艦娘寮に行く。

 

一応明日は仕事があるし、お風呂に入って寝ようと思う。

 

あー、ホントこんなにゆっくり出来るなんて5年前からは考えられないよ。あの時は毎日が激戦と言ってもいい程だったし。

 

連装砲ちゃんも、三体から一体になちゃったしね。でも、死んじゃった二体の部品と魂は最後の一体がちゃんと受け継いでる。

 

 

艦娘には現段階で三世代存在してる。

 

第一世代は6人いたけど今は電以外はもう存在しない。彼女達はオリジナルって呼ばれてる。その理由は、電達6人は地球が生み出した新たな生命だったから。

 

第二世代はオリジナルのデータと沈んだ艦を元にクローン技術で生み出された生命体。ただし、実験的だったから作られた数も少ないし、何かしらのメリットとデメリットを抱えてた。私達電を除く元第一艦隊のメンバー全員も第二世代。だから、皆何かしらのバグは抱えてた。

私の場合は、超加速ってメリットとエネルギーの消費が激しいって事だった。そう、私は長時間戦えなかったんだ。

その欠点は連装砲ちゃんと融合した改二で解決したけど、やっぱり燃費は悪かった。戦艦よりも悪いとかありえないよ。

 

そして第三世代。今存在している多くの艦娘がソレ。電の姉妹全員も第三世代だし、ウチの鎮守府も第一艦隊以外は第三世代だ。

第二世代との違いは、バグがなくなり基準値で安定した艦娘だってこと。私達のようなイレギュラーな事態には絶対ならない、安心できる兵器だったんだ。まあ、だから私達が解散する事件が勃発したんだけどね。

 

 

 

 

ああ、思い出すよ。あの時の血戦を。

 

孤立無援の状況で、私達と司令官の7人が海上でディープショッカーと深海棲艦の軍団約6000との地獄の戦争を。

 

 

 

 

 

 

「行くぞ第一艦隊諸君。言っておくが、ここが俺達の死に場所ではない。違えるな、ここは奴らの墓場だ」

 

「当然なのです。電はまだプラズマと和解すらしてないのです。死ぬ気はゼロなのです」

 

「島風も同じくだよ。どうせ死ぬなら、速さを極めてから死にたいね」

 

「あ、私も世界中の技術を知り尽くして後世に自分の歴史を刻んでから死にたいわね」

 

「もちろん、私も死ぬ気は無いデース!燃えるような恋をまだ体験してないデース!」

 

「球磨はまだ死にたくないクマ。平和な世界でのんびりお昼寝するのが夢なんだクマ!」

 

「せや、うち等にはまだやりたいことがぎょうさんあんねん!ウチの夢はボンキュボンな身体に成長することや!」

 

(それは絶対に無いと思う(よ)(デース)(わね)(のです)(クマ))

 

 

 

この時、全員の心が一致した。主に龍驤に関してだけどね。

 

現にアイツ、私達と違って全く成長しなかったもんね。

 

まず、先陣を切ったのは私。敵陣に最初に乗り込む斬り込み兎。それが島風の役目だった。

 

敵陣の中央に着いたと当時に360度に魚雷を一基に発射、そして上空に飛び上がり、蹴りの構えを取る

 

 

「お前ら全員おっそーい。だから、やられたことすら気が付かないんだよ?」

 

 

私の最速は100メートル0,120秒。連装砲ちゃんと融合し、紅兎へと改二変身しているから出せる奥義。

 

 

「島風キーーーーーック!」

 

 

一気に急降下して、一体の姫クラスの胴体に穴を開けたと同時に周囲が爆発する。

 

そんな私に巨大な拳振り下ろされる。正体は巨大な牛を模した怪人だった。

 

でも、拳は私には届かない。だって、私達には

 

 

「残念だったクマな。球磨は艦娘一の怪力なんだクマぁぁあああ!」

 

 

受け止めた拳ごと相手を持ち上げて、グルングルンを振り回して敵陣に思い切り放り投げた。うん、ボーリングのピンように敵が吹っ飛んだね。

 

 

そこに追い打ちをかけるかのように、第一艦隊の最強の弾薬庫と最強の砲撃が一斉射撃をする。

 

 

「さあ、乱れ撃つわよ!全弾持っていきなさい!ミサイルもガトリングも魚雷も主砲を全てね!いっけーーーー!」

 

「ターゲットロックオンデース!金剛のバスターキャノンを喰らうでーす!バーニング、ラアアアアアアブ!!」

 

 

えげつない極太砲撃で射線の敵は消滅し、それ以外の敵は夕張の一斉射撃で次々を轟沈していく。

 

だけど、敵も黙っていない。艦載機や誘導ミサイルなどが次々と発射されて後方にいる仲間に向かっていく。だけど、それは無駄だったね。

 

ウチの龍驤は空のスペシャリスト。最強の盾である龍驤がいる限り、私達は沈まない。

 

 

「あかんなぁ。そんな見え見えの艦載機、落としてくれと言ってるようなもんや。ウチのように空間認識能力を持ってるなら別やけど、ただ飛ばしてるだけの蚊ごときには負けへんで?」

 

 

龍驤の艦載機は式神。あるアニメを参考にしたファン●ルは龍驤の脳波で自由自在に動かせる。攻撃にも、防御にも。

 

つまり、飛んでるだけの敵はただの的に過ぎないのだ。数秒もすれば制空権は龍驤の支配下となった。

 

 

そして最後。仮面ライダーに変身した司令官と電のコンビ。

 

敵の司令塔を潰すために二人は私達に雑魚掃除を任せたのだ。

 

 

仮面ライダーキャプテン改二。それが司令官が変身した姿。改二になったおかげで血を吐く量も減り、変身時間も少しは延びたらしい。戦艦を模した姿だけど、抜刀術で敵を切り裂く速さは私以上だと思う。うん、司令官は人間止めてるね。改造人間だけどさ。

 

 

仮面ライダーキーロック。勝利を司る鍵で変身した電の姿。もう一人の電であるプラズマに艦娘としての力を奪われた事が切欠でライダーになったんだよね。

他に三本の鍵を使う事で、三つのスタイルにチェンジして戦うことが出来る。うん、状況に応じて変えられるのは羨ましいね。ホント、何処が平凡なのさ。アンタが一番異常だって自覚しなよ。

 

気が付けば、二人でダブルキックで敵の頭を倒してたんだよね。同時に私達も敵全てを沈めてた。うん、タイミングはばっちりだったね。

 

まあ、今の電はもう変身出来ないし、司令官もボロボロだから戦場に二度と出れないしね。

 

第一艦隊の解散はある意味では必然だったのかもしれない。

 

もっとも、悪夢の演習の事件で私は人間という生き物があまり好きでは無くなったんだけどね。

 

 

 

 

 

 

ふーむ、ソーラーパネルで動かすソーラーカーにするとは言ったけど、問題は出力なんだよねぇ。

 

実際問題、ソーラーカーが実用されていないのは、充電したバッテリーで動かせる時間と速度がガソリン車に劣ってるってこと。技術面で実用化はまだ先。ハイブリット車が出たことで先には進んでると思うよ?半分は電気で動いてるし。

 

なら、太陽光オンリーなのは実用的じゃないし、多分遅い。仕方ない、半分は太陽電池で動かして、半分は電気で動かすしかないか。ガソリンは意地でも使う気は無い。

 

今のガソリンスタンドには電気自動車用の充電が設置されてる場所があるしね。

 

よし、夕張と相談して設計図を作らないと。部品の見積もりも発注して司令官に渡さないと後が怖い。あの人、容赦ないし。

 

うっ、頭を使ったらお腹空いてきた。はぁ、食堂に行こ。

 

 

第三世代が生まれてから、間宮達が生まれたおかげで各鎮守府の食堂は一気に潤った。

 

さて、今日はカレーでも食べようかな。金曜だし!

 

 

「あれ?島風ちゃん?」

 

「ん、電?」

 

 

ふと声を掛けられたから振り向くと、食堂のテーブルに電がいた。いつも通り、麵を啜ってるけど。

 

鼻に来るこの良い香りは・・・・・・カレー?

 

 

「カレーラーメンなのです。スパイシーで美味しいのです」

 

「あーうん、いつも通りだね電」

 

美味しそうに麵を啜るなぁ。でも、カレーは食べたいけどラーメンって気分じゃないんだよねぇ・・・カレーうどんにしよ。あっちは和風だしを使ってるから辛さ控えめだしね。

 

食券を買って、間宮に手渡す。数分もすれば持ってきてくれるでしょ

 

 

「最近はどうですか?電はいつも通り、遠征組の指揮をしてるのです」

 

「こっちもいつも通りかな。最近は平和だから、諜報課も暇でね。今は工廠に顔を出して、夕張と局長と一緒にソーラーカー作りかな」

 

「相変わらず趣味に生きてるのです」「ブーメランだよ電」「なのです」

 

 

お、そうこうしてるうちにカレーうどんが来た。うーん、いい香り。麵も極太のうどんだから食べ応えありそう。

 

 

「電はラーメンばっかり食べてるけど、蕎麦やうどんは食べないの?同じ麺類なのに」

 

「別に電はラーメンだけにこだわってないのです。麺類は全て好きなのです。ラーメンの優先度が高いだけで、蕎麦やうどん、パスタにそーめんだって食べるのですよ」

 

 

その割には食べてるの見たことないけどね

 

 

「む、疑ってるのです。なら、電の食べログとTwitterを見るのです!」

 

「Twitterやってるんだ・・・・・うわ、すごいフォロー数」

 

 

ていうか、よく見ると電のスマホってこの前出たばかりの新型のiPhoneじゃん。私の視線に気が付いたのか。「ん?ああ、発売日に並んで買ったのです。」と答えた。

 

 

さてと、私もさっさとカレーうどん食べよ。

 

うん、カレーのスープが美味しい。和風だしとカレーのスパイスが絶妙だよ。

 

トッピングの温玉を少し割って、うどんを啜る。うん、もっちもち。コシが凄いや!

 

あ、もちろん汁が飛んでも平気なように紙エプロンを装備してるよ。服に着くと中々落ちないんだよね。

 

付け合わせに頼んだお稲荷さんもパクリ。酢飯と油揚げがまた美味しい。紅ショウガが欲しいけど、今回は我慢。

 

うどんを啜り終え、残ったカレーを全部飲み干す。ふー。美味しかった。

 

 

「それじゃ、私はこれから新人の遠征教育に行ってくるのです」

 

「そっか。じゃ、お互い頑張ろうね」

 

「なのです!」

 

 

平和になっても私達のやるべきことは終わらない。

 

何時か、きっと終わるときは来るけどそれは今ではない。

 

まあ、取り敢えず。今はソーラーカーは完成させるのが一番かな。金剛みたいに結婚をするのは先にしたいし。




ども、ゼルガーです。


やばい、死にそう。主に仕事で。

年末よりは楽になったけど、書類作業が・・・・・・・




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油そばを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。遠征組というか、駆逐艦の教育を担当しているので、多くの駆逐艦や軽巡から尊敬されている。というか、第三世代は殆どが教え子。最近、テイルズシリーズのゲームにハマりだした。お気に入りはジ・アビス。
余談だが、彼氏はいる。

朝潮・・・・・・第三世代の駆逐艦。英雄であり第一世代の伝説である電を尊敬し敬愛している。ワンコその一

夕立・・・・・・第三世代の駆逐艦。向上心があり、電を超える事を目標に頑張っている。ワンコその二

時雨・・・・・・第三世代の駆逐艦。電に対して忠誠心が高い忠犬。電の為なら命を賭けることが出来る程妄信している(電にとっては迷惑だが)ワンコその三

時津風・・・・・・第三世代の駆逐艦。電を主人のように思っている。ぶっちゃけ、司令官よりも好感度が高い。ワンコその四




えーっと、私は今回も池袋に来ているのです。というのも、究極のラーメンを目指すに至って、様々なお店のラーメンを食べてから決めようと私達は全国に散らばったのです。

 

ちなみに、私は関東担当なのです。ここが終わったら、横浜に行く予定なのです。

 

 

あー、でも今日は一人じゃないのです。残念ながら。

 

 

「わーい、電先生と一緒にお出かけっぽい!」

 

「うん、気分が高揚するよね」

 

「電せんせー!早く行こ!」

 

「皆、電先生が困ってるから落ち着きましょう!」

 

 

私の教え子たちの中でも何故か私にベッタリな4人の艦娘が付いてきたのです。暁ちゃん曰く、わんこ隊だそうです。

 

はぁ、悪い子たちではないのですが、忠誠心が高いというか、私に過度な憧れを持ってると言いますか。

 

 

取り敢えず、今日目指しているのは池袋西口にある有名な油そばのお店。東京油組総本店なのです。

 

 

え?何でラーメンじゃないのかって?究極のラーメンとか、常識に囚われてはいけないのです。

 

つけ麺や冷やし中華だってあり得るのです。

 

 

「それにしても、電先生はスタイルが良いっぽい!美人さんだし、モテるぽい?」

 

「え、えーっと。元第一艦隊の中では普通だったのですよ?」

 

 

一名を除いて皆成長しましたが、規格外はいるものなのです。同じ駆逐艦の島風ちゃんなんか凄かったのです。

 

それに、美人さんと言われて嫌な気分にはなりませんが、正直モテても嬉しくないのです。

 

 

「あの、電先生!私も電先生のようにラーメンを食べたら強くなれるんですか!」

 

「それは無いのです。地道に訓練するのです。そんなので強くなれたら誰も苦労しないのですよ?」ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・

 

「アッハイ」

 

 

おっと、プラズマと融合している所為か、彼女の性格が最近出やすくなってるのです。

 

もし、彼女がいたらきっと

 

 

 

―――はぁ?弱虫電じゃあるまいし、ラーメンなんてジャンクフードごときで強くなれるんだったらゴミムシも強くなるのですよ。それよりもハンバーガーを食べるのです。いや、むしろよこせ。私が食べるのです

 

 

 

・・・・・・ちっ、奴はハンバーガー信者だったのです。今思い出しても忌々しく憎らしい顔なのです。

 

顔を合わすたびに私に罵声を浴びせ、仲良くしようと声を掛ければ攻撃され、唾を吐かれる

 

そんな嫌な奴でしたが、部下には慕われてましたね。あんな性格なのに。

 

 

 

 

 

 

もし、ここで元第一艦隊のメンバーがいたらこう言うだろう。お前が言うなと。

 

 

 

 

 

 

 

さて、油そばは別名まぜそば。つまりスープが無いのです。

 

注文して自分の前に置かれた油そばを見てみる。

 

 

たっぷりのネギ、温玉、チャーシュー、メンマ。見た目は麵の上に具が乗ってるだけなのです。

 

教え子達もソレを見て唖然としてるのです。まあ、知らなかった当然の反応なのです。私も最初は驚いた。

 

 

では、お店でも紹介されている食べ方を始めるのです。

 

まずはカウンターにあるお酢を2~4週かけます

 

次にラー油を2~3週かけます

 

かけた酢とラー油を馴染ませるように混ぜます

 

最後に下にあるタレを全体に馴染ませるようにかき混ぜます。

 

後は無料の刻み玉ねぎをお好みで入れて、出来上がり。

 

 

 

さあ、啜るのです!

 

 

うーん、美味しいのです。さっぱりしながらもまろやかで、ピリっと来るラー油と玉ねぎが良いアクセントになって良いのです

 

お酢を入れてるのにこのまろやかさを出してるのは、温玉の効果もありますね。

 

ああ、箸が止まらないのです!これでラーメンのカロリー三分の二、塩分が半分というのだから驚きなのです。

 

もっと言えば、玉ねぎの効果で血液もサラサラになるのです。女性にも優しい料理なのです。

 

チラっと教え子たちを見ると4人とも無我夢中で食べてるのです。うん、その気持ちはよくわかるのです。

 

 

「とっても美味しいっぽい!」

 

「うん、そうだね。この無料の柚子胡椒も相性がいいね」

 

「こんな美味しい料理を教えてくれた電先生には感謝ですね」

 

「モグモグモグ、ずるずるずる。おいしーね、電せんせー!」

 

 

美味しい料理は人を笑顔にし、幸せにする。司令官さんは昔から言ってましたが、私もそう思います。

 

だってこんな教え子たちの笑顔は中々に見れないのですよ?

 

 

 

さて、博多に行った島風ちゃんは何をしてるかなぁ




ども、ゼルガーです。

先日届いたスーパーライブロボのスーパーミニプラに時間を取られてました。

友よ、君たちは何故悪魔に魂を売ったのか?という作品ですが、私は今も内容が忘れられませんね。

ラスボスが中田譲治さんなのもね


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味噌ラーメンを食べるクマ

球磨・・・・・・今回の主役。元第一艦隊のメンバー。戦艦以上の怪力の持ち主で、ある意味艦装が要らない。拳がメインなので、魚雷要らず。「取り敢えず、難しい事を考えずに殴ればいいクマ」と脳筋である。実はゲーマー。いろんなジャンルに挑戦しており、一番のお気に入りは某神がいるゲーム会社のゲームソフト。
普段は不真面目モードで、戦闘だろうとのんびりしている。その場合は適当に拳を振るったりしているが。仲間の危機や感情が高ぶった時は本気モードになる。(語尾のクマも消える。)敵は三毛別羆事件の如く悲惨になる。

不真面目モード⇒「ぼっこぼこに殴るクマぁ~」「海を割るクマぁ」「球磨をただの脳筋と思うなクマ。これでも頭脳戦(パズルゲーム)も得意クマ」「心が躍るクマ!」
本気モード(語尾が無くなる)⇒「さあ、貴様をデットエンドにしてやる」「貴様は球磨の心を滾らせた」


電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。遠距離恋愛中の彼氏からデートのお誘いがあったら流石にラーメンは控える・・・・・事は無く、むしろ彼氏もラーメン好きなのでデートでもラーメンは食べる。今回は珍しく出番なし


檀黎斗・・・・・・この世界にはバグスターウイルスが存在してないので、ガシャットもドライバーも存在していない。よって、原作のような神には至ってない。
だが、自信過剰で自分の才能に酔い知れ、クリエイターとしてのプライドが高いのは変わってない。開発によって過労で何度も病院のお世話になっている。
球磨とは知り合いで、ゲーマーとしての彼女の才能を認め、自身の才能と合わせれば更なる高みへと登れると確信した上で、よく球磨にテストプレイを依頼している。
余談だが、この作品の黎斗は狂気レベルが低いです。具体的には原作エグゼイドの序盤の黎斗(猫被ってる)の状態です
新檀黎斗や檀黎斗神のように本性をさらけ出したり、気持ち悪・・・・・・・もとい、狂気全開な顔芸は出しません。これには理由があり、自分の才能に酔ってますが、バグスターが存在しないし、母親も死んでないし、父親との仲も冷めてないので、そんなに狂ってないのです。
ゲームの開発になると狂うのは変わりませんが。


ふぅ、相変わらず飛行機は慣れないクマ。大戦の戦闘機と違って安全性や快適性が上がったのは良いけど、事故が起きたら棺桶になるのは変わってないから怖いクマ。

 

まあ、北海道の札幌に着いたし、ホテルのチェックインも終わったから目的である札幌ラーメンを堪能するクマ。

 

スケジュールでは、明日は函館に行って海の幸を堪能する予定クマ。

 

 

「と、言う訳でアッシーを頼むクマよ黎斗」

 

「はぁ・・・・・・君くらいだろうな。私を足としてこき使う女は。まあ、私としても開発に行き詰まっていたから、頭を休ませる為の休暇が欲しかった所だ。私だって人間だ。ご当地の美味しい食べ物には興味はある」

 

「前にゲームの開発以外に興味などないと言ってた男とは思えないクマね」

 

 

わざわざ車で北海道に来て球磨の足になったこの男は檀黎斗。幻夢コーポレーションの次期社長で全てのゲーム開発のリーダーを務めているクマ。

 

それにしても、相変わらずいい車を持ってるクマ。ナンバープレートの数字が9610なのには少しだけ引いたクマね。

 

 

「ああそうだ球磨。あともう少しでマイティアクションXの続編である新作ゲームが完成するぞ」

 

「え?本当かクマ!?あの名作に続編が出来たクマ!?」

 

「その名もマイティブラザーズXX!一人プレイ専用だったマイティアクションXが二人プレイで進めていく超協力プレイゲームだ!はーっはっはっ!やはり恐ろしいな!私自身の才能がぁ!」

 

 

相変わらずゲスっぽい笑い方がクマ。普通にしてればイケメンなのに。

 

っていうか

 

 

「それ、ボッチには厳しいゲームじゃないクマか?」

 

「もちろん、一人プレイも可能さ。ただし、難易度は上がるがね」

 

 

成程、そこが狙いかクマ。一人ではどうしても難しくて進められない。だから、協力する人が必要になると。

 

相変わらず考え方がせこいクマ。もっとも、球磨のようなゲーマーには縛りプレイの一環として一人でプレイすると思うクマ

 

 

「もちろん、マイディブラザーズXXは新たな新作の繋ぎに過ぎない。私が目指す究極のゲームにはまだ遠い」

 

 

ホント、コイツはいろんな意味で純粋だクマ。だから、嫌いにはなれないクマね

 

 

「っと、着いたぞ。ここが君が行きたがっていたラーメン屋だ」

 

「おー、着いたクマ。サンキュークマ、次期社長さん」

 

「礼はいい。私も本場の味噌ラーメンには興味があるしな。ククク、本場の味は私の脳にどんな刺激を当たえてくれるのか楽しみだぁ」

 

 

おい、顔がヤベーやつになってるクマよ黎斗。自重しろ自重

 

まあ、アホは置いといて。球磨が来たのは北海道札幌にある「すみれ札幌本店」クマ。

 

 

王道にして味噌ラーメンといったらコレ!と言わせる味と聞いてるクマ。ふっふっふー、この店に行くと電話した時の電の悔しそうな声は今でも覚えてるクマよ

 

今頃、電の教え子であるワンコたちに絡まれてるんじゃないかクマ?

 

 

※絡まれてます

 

 

注文を終え、ラーメンを待つ間に黎斗とある打ち合わせをしているクマ

 

それは、球磨達をモデルにした擬人化した戦艦娘を集めて敵と戦うゲーム「アズールレーン」の内容クマ。

 

黎斗は5年前に世界を救った私達の話を聞き、私に協力しろと迫ってきたときは思わず反射的に殴ってしまったのはいい思い出クマ。

 

流石にクマたちの姿をそのまま採用ではなく、全然容姿の違う少女で行くらしいけど。

 

特に、電のイラストを見た時は思わず笑ってしまったクマ。鬼娘ロリ巨乳ってオマwwwって感じに。

 

ちなみに司令官の活躍した時のはゲーム化しないのかと聞いたけど、後が怖いからお蔵入りにしたと言っている。

 

まあ、司令官は怒ると怖いから仕方ないクマ。球磨は海を割れるけど、司令官は海を斬れるクマ

 

 

「しかしやはり惜しいな。君の司令官を含む英雄達のデータがあれば最高のゲームが作れたと言うのに。ああ、勿体ない」

 

「殺されたくなければ止めとくクマ」

 

「それもそうだな。おっと、どうやら来たようだ」

 

 

待ってましたクマ!

 

ん~味噌のいい香りクマぁ

 

ではまずはスープから。

 

 

「・・・っ!?」

 

 

う、美味い。少し濃いめの味噌スープだけど、飲みやすくこのまま最後まで飲んでしまいたくなる味クマ

下の方にたまってるひき肉の旨みとショウガが効いててとても絶品クマ

 

麵は中太ちぢれクマ。スープが良く絡みそうだ。まずは一口。

 

モチモチで麵に絡んだスープと相まって最高だクマぁ

 

トッピングの炒めた野菜もシャキシャキで良い歯ごたえクマ

 

気が付けばスープを最後まで飲んでいたクマ。日本人はやっぱり味噌かもしれないクマ。なんというか、ほっとする味クマ。

 

 

「うむ。少し濃いかもしれないが、中々に美味だったな。だが、これでは私の才能を全然刺激しないではないかぁ!足りないぞぉ球磨ぁあああ!」

 

「店で騒ぐな、迷惑クマ」

 

 

静かに食えないのかクマ。

 

 

「む、すまない。だが、私はやはり味噌よりも塩を食べたい気分だったようだ」

 

「は?」

 

「と言う訳だ。次は函館に行こうではないか!部下の小星作がおススメの店を紹介してくれたのだよ!」

 

 

いや待つクマ!?函館は確かに行くけど、球磨の目的はラーメンよりも蟹やウニを堪能したいと思ってるクマよ!?

 

って、引っ張るなクマ!?無理やりは止めるクマぁーーーー!




ども、ゼルガーです。

現在進行形で花粉症に苦しめられてます。

次回は、博多に向かった島風視点です。


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外伝「島風のソーラーカー制作日記」③

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。現在は諜報課のリーダーをしている。艦装が無くても強く速い。

阿南祐輔・・・・・・15年前、世界征服を企む悪の組織から世界を救った8人の英雄の一人にして数少ない生存者。現在は鎮守府の近くにある駅前の喫茶店のマスターをしている。別世界の彼同様に弄られキャラな苦労人。妻子持ち。

睦月・・・・・・元別の鎮守府に所属の艦娘。電を除く元第一艦隊と同じ数少ない第二世代。魔王の異名を持ち、そのカリスマと愛らしさで多くの下僕(ファン)を従えている。現在は祐輔の喫茶店で妻として働いている。アニメではなくにゃしいと鳴く方である。

一月(ひとつき)・・・・・・祐輔と睦月の娘で幼稚園児。猫が大好きな女の子。外見はアズレンの睦月。


 

はぁ、司令官もキツイなー。

 

 

―――何?自作でソーラーカーを作る?しかもキャンピングカーで?ほぅ?で、資材は何処から出す気だ?言っておくが、自作と言ったからには鎮守府の資材は使うなよ?別にケチで言ってる訳じゃない。ただ俺は、自分の手で作るなら全て自分で用意してこその自作だろと言いたいんだ。給料は毎月払ってるし、どうしても作れない部品があるなら自分で手に入れた資材を持って俺のところに持ってこい。俺を誰だと思っている。夕張に全ての技術を叩き込んだのは俺だぞ?

 

 

って事で、いろんな店を回って廃棄する蓄電池とかソーラーパネルとかその他もろもろの部品を求めてバイクを走らせた訳だけど・・・疲れた

 

うん、船の部品とか飛行機の部品まで見つけちゃったよ。バラして使えるところだけ使うけど。

 

 

「って事で祐輔さん、なんか美味しいの作ってー」

 

「いや、突然来て唐突過ぎないかなぁ島風!?」

 

 

私が今いるのは喫茶green Café。鎮守府の近くの駅前にある人気の喫茶店だね。

 

で、このなんか頼りなさそうな男の人は店長の阿南祐輔さん。司令官の友人で戦友。でもって弄り対象だってさ。

 

 

「何か変な事考えてる?はい、特製のブレンドコーヒーと食前のサラダ。料理が出来るまで待っててよ」

 

「おぅ!・・・・・・んー、いい香り」

 

 

一口飲むと分かる。苦みと酸味とコクが見事なバランスで美味しい。

 

美食って訳じゃないけど、モカが使われてるのはわかる。でもそれ以外はわからない。

 

小さなお皿に出されたサラダはゴマドレッシングの普通のサラダだった。

 

うん、レタスはシャキシャキだし、玉ねぎも苦くない。胡麻ドレッシングもゴマの香りが濃くて最高。

 

 

「言っておくけど、僕は教えないよ?門外不出のレシピだしね。まあ、幸助さんなら見破っててもおかしくないけど・・・・・・あの人、規格外すぎるんだよなぁ」

 

 

幸助って言うのは司令官の名前だね。祐輔さんも司令官も深海棲艦が生まれる前の戦いを終わらせた伝説の英雄だ。

 

でも、かつての8英雄も5年前の戦いで4人しか生存してないんだよね。

 

 

海軍の総司令官である元帥。

 

何処かの建築会社の社長をしている筋肉馬鹿。

 

この喫茶店のマスターをしている祐輔さん

 

そして、私達の司令官

 

 

 

あ、正確には一人だけ死んでも無いし生存もしていない人がいる。

 

司令官が所持している謎の本に眠る魔女である。

 

彼女は英雄の一人ではあるけど、純粋に人ではない。5年前、電とプラズマの魂を一つにする為に彼女は全てを使い果たし、永い眠りについた。目覚めるのは百年単位って司令官は言ってたね。

 

 

 

「はい、特製アラビアータとトマトスープだよ」

 

「うわ、おいしそー!いただきまーす!」

 

 

喫茶店と言えばパスタ。ナポリタンも好きだけど、やっぱりアラビアータかな。

 

トッピングに山盛りのツナ、チーズ、ほうれん草、鷹の爪がキレイに飾り付けられている。

 

っと、まずはトマトスープから。うん、美味しい。

 

ドロっとしたスープじゃなくてサラっとした半透明なスープにトマト、マッシュルーム、ほうれん草、玉ねぎが入っている。

 

次はアラビアータだ。フォークでクルクルっと巻いて一口

 

うわっ、メチャうまっ。ナポリタンとはまた違ったトマトの美味さと、シーチキンとの相性は抜群。

 

鷹の爪でピリっとくるから良いアクセントにもなってる。ちょっと辛いけど、シーチキンの甘さでそんなに気にならない。

 

なにより、チーズによって更に美味しいのだ。何だろうこれ、もうこれ以上言い表せないよ!くっ、こんな事ならもっといいコメントの勉強しておくべきだった。

 

 

「あれ?島風ちゃん来てたの?」

 

「お、睦月。うん、ご飯食べてるよー。とっても美味しいね」

 

「うむうむ。旦那様の作る料理は絶品なのだよ。ふふふ、もっと褒めるがよいぞ。ウチの旦那様は褒めて伸びるタイプにゃしぃ」

 

「いやいや、それは睦月だからね?僕は別に褒められても変わらないからね?」

 

 

私が所属している鎮守府とは別の鎮守府に所属していた睦月ちゃん。彼女は私達と同じく数少ない第二世代の生き残りでもある。だから、ウチにもいる睦月とは体の大きさが違うんだよね。そう、私達同様に成長していたのだ。

 

 

「おかーさーん。だっこー!」

 

「おお、一月ちゃん。よいぞよいぞ、母に抱きつくがよいぞ」

 

 

店の奥から走ってきて睦月ちゃんに小さな女の子が抱き着いた。確かこの子は、睦月ちゃんの子供の一月ちゃんか。

 

 

「睦月ちゃんのお子さん、おっきくなったねぇ」

 

「うん。今年で4歳だよ。成長速いよね」

 

 

へー。まあ、今更だけどツッコまないよ祐輔さん。今でこそ睦月ちゃんは電並みに成長してるけど、当時に孕ませたって事は・・・・・・ある意味、犯罪だよ

 

 

「うぐっ、その視線は犯罪者を見る目・・・・・・い、言っておくけど逆だからね!?僕は襲われた方だからね!?」

 

 

まあ、知ってるけど。祐輔さんはヘタレてるところがあるし、やる時はやるけど、女性関係になるとねぇ。

 

焦れた睦月ちゃんに襲われて一発で出来ちゃった結婚したのは当時は有名だったしね。

 

 

 

「さてと、お腹も膨れたし鎮守府に帰るよ」

 

「はいはい、お粗末様。幸助さんによろしくね。あの人、ボロボロの癖に無茶をするタイプだから」

 

「分かってるよ。じゃね、睦月ちゃん、一月ちゃん。また来るね」

 

「うむうむ、待ってるにゃしぃ!」

 

「またねーおねえちゃん!」

 

 

 

 

 

さてと、夕張と一緒に購入した資材をバラそうかな




ども、ゼルガーです。

今回登場したアラビアータは、今は既に閉店した大正大学の向かいにあったパスタ店です。テレビにも出るくらい有名だったんですが、いつの間にか閉店してたんですよね。美味しかったのに。


今回のゲストである阿南祐輔は、私のサイトで小説を投稿してる人の主人公です。

設定通り、超苦労人である人物の所為で不老不死になったり、ある人物が原因で神になってしまったり、ある人物の悪友が原因でギャリーで引きずられたり、ある人物に地獄のような修行をさせられたり、ある人物の無茶ブリに何時も付き合わされたりと、ほぼ約一名とその悪友の所為で苦労人になってます。

興味のある方は、私のサイト「真・ゼルガーの部屋」のこうじさんの作品を見てみてください。


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エイプリルフール企画「無人島を開拓せよ」

嘘です。コレは全て嘘です。



●ヮ●「いいからとっとと書け!なのです」

=△=;「プラズマは相変わらずなのです(汗)」




   \ラーメンはジャンクフードなのです!!/

          _,/ ̄ ̄` ̄\、/レ
        //   ,  /\ .i i V〈
        / /  ∠ム/ ー-V l 「ヽ
         j v、!●  ● i ' ├'
       /  〈  ワ   / .i y'
      / _ ,.イ , `ーゥ  t-!,、_У
      ´ ' .レ^V´ V_,ィtー〈  「| 「|
           / `央ー'j  \_|:| |:|
          ,/ー、{,_ノ /ー、!  \::::]



(# ゚Д゚「喧嘩売ってるのですかプラズマ?」

●ヮ●「ハンバーガー教に染まるのです」


それは、突然の話だった。

 

司令官である天満幸助はかつての仲間達と同窓会を行っていた。

 

海軍本部総司令官の東海竜也元帥。

 

横須賀鎮守府所属海軍司令官の天満幸助中将

 

田中建設組合会長の田中祐樹

 

喫茶greencaféの店長の阿南祐輔

 

立場がバラバラである4人は居酒屋で飲み会をしていた。

 

 

「ったく、相変わらずザルだな幸助。で、そっちはどーよ?部下と上手くいってるか?」

 

「当然だ。俺を誰だと思っているんだ竜也・・・・・いや、海軍本部総司令官の元帥殿?」

 

「ぐっ・・・・・お前、俺が旧友に一番呼ばれたくない階級で呼びやがって。大体、お前は俺よりもカリスマがあるんだから総理大臣にだってなれただろう!」

 

「冗談じゃない。俺はこの立場が気に入ってるんだ。ただでさえ、ディープショッカーに改造され、何度もライダーに変身したツケで肉体が限界なんだ。鎮守府で司令官という名の隠居生活で十分なんだよ。もう、疲れたんだ。というか、俺の事よりも祐輔だろ。いつの間にか艦娘の子と出来ちゃった結婚したみたいだしな」

 

「ぐはっ!?そ、それは言わないで下さいよ幸助さん!?僕は襲われた方なんですから!?」

 

「・・・・・・まあ、気持ちはわかる。もし、京と結婚せずにあの馬鹿が生きていたら、俺は襲われていたと思う」

 

 

幸助が思い出すのは、かつてディープショッカーに殺された二人の幼馴染の一人である『不破 椛』であった。彼女は一種のトラウマ製造機で、幾度となく幸助と殺し合いという名の喧嘩をしていた。木刀と薙刀で。

 

性格は戦闘狂の一言で済ませられ、戦い意外に興味は一切ない。頭は悪い訳ではないが、現国以外は壊滅であった。ちなみに料理も壊滅で、幸助の嫌いな食べ物である餡子も彼女の料理が原因であった。

 

そんな彼女も一応は乙女であり、もう一人の幼馴染の少女である『中島シズク』と幸助を巡って恋敵として拳と薙刀をぶつけ合っていた(やっぱり武力である)

 

しかし、こんなトラウマ製造機な彼女でもディープショッカーには敵わずシズクと一緒に怪人に殺されてしまったのだった。

 

 

 

「・・・・・・毎年墓参りは欠かさないが、偶に枕元に出てきて「あの世に来たら、本当の意味での正妻戦争をするの!現世では京ちゃんに譲ったけど、幸助が死んだら貰うの!」「私だってまだ諦めてないよ!だって、想いを告げる前に死んじゃったもん!」って二人に言われたんだよ」

 

「・・・・・・京さんには言ったんですか?」

 

「勿論。で、あの世でもこの世でも負ける気はありませんが、アナタが望むなら重婚を許しますと言われた」

 

「「「おいおい」」」

 

「愛が重いぜ・・・・・・」

 

 

幸助はため息を付いて、焼酎を一気に飲む

 

熱燗を飲んでいた祐樹はふと思い出した様に発言した。

 

 

「そういやさ、お前んとこの艦娘達が究極のラーメン作りをしたんだってな?俺の知り合いの農家が小麦の作り方を教わりに来たって言ってたぞ」

 

「ん、あー。電達がそういう企画でラーメン作ってたな。許可したのは俺だけど」

 

「は?んな面白いことしてたのかよ!なんで教えてくれないんだ!」

 

「いや、元帥に報告する程の事じゃないだろう。というか、面白いことって・・・・・・否定はしないが」

 

「でも、そういうのいいですね。15年前、全員が生きていた頃は8人で馬鹿やりましたね」

 

「おー、やったな。風紀馬鹿の京介、ヘタレのシズマ、本に封印中のアルス。で、京の姉のレッタ」

 

「アルス以外は5年前に死んじまったけどな。ったく、どいつもこいつも早死にしやがって。俺だって・・・・・・」

 

「それ以上言うなよ竜也。お前は海軍の最高責任者だ。簡単に死ぬなんて言うんじゃねーよ。筋肉馬鹿な俺も今じゃ部下を養う大黒柱だ。簡単には死ねなくなったよ」

 

「僕は小さな喫茶店の店長だけど、一家の大黒柱になったから、死ねませんね。娘も可愛いですし」

 

「俺は身体が身体だし、いつ死んでも良かったんだがな。京が簡単にはくたばらせてくれんし、何よりも艦娘達の行く末を見てみたくなったからな。あの世の連中には大分待たせちまうが、まあ見逃してくれるだろ」

 

「だな」

 

「ああ」

 

「そうですね」

 

 

そして四人は酔いが回っていき、竜也が幸助にある話をしだした。

 

 

「実は、ある無人島を開拓して欲しいんだよ幸助」

 

「無人島だ?過激派の深海棲艦や組織の残党がまだ海にいるのにか?」

 

「元々は人が住んでた島だ。だが、15年前の世界同時多発テロが原因で島の住民は死亡者がいたが本土に避難した。今も島に帰りたがってるが15年もの時が流れて廃墟になってるし、まだ海は危険だ。そこで、お前の所の艦娘達にその島を開拓し復興してもらいたいんだよ。頼む、故郷に帰りたがってる人の為だ」

 

 

頭を下げた竜也に対し、幸助は少し考えていた。

 

別に受けてもいいし、むしろ俺がやりたい。だが、アイツが引き受けてくれるかどうか・・・・・・

 

 

と悩み、取り合えず部下に聞いてみると竜也に告げた。

 

そして翌日、幸助は元第一艦隊のメンバーを集め、竜也に頼まれた無人島開拓の指令を告げたのだった。

 

 

そして、メンバーの反応はと言うと

 

 

 

 

「勿論、やるのです!」

 

「せやね、面白そうやないか!」

 

「無人島の開拓?腕がなるクマ!」

 

「開拓って事は、好きに作っていいってことだよね!よっしゃー!」

 

「Hey司令官!娘も大分成長してし、理解者であるダーリンがいるので、私は大丈夫デース。むしろ喜んで参加するデース!」

 

「私もOKだよ。で、開拓ってどこからしていいの?」

 

 

 

ああうん、こういう奴らだったよ。

 

そして元第一艦隊はスタッフに第六駆逐隊、ワンコ水雷戦隊、諜報課隊員などの艦娘を引き連れて無人島に向かったのだった

 

 

果たして、彼女達に待ち受けるのは一体・・・・・・続かない




はい、エイプリール企画でした。

次回は再び究極のラーメン編からです。


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外伝「天才ゲーマーKUMA」

イメージOPは三浦大知さんの「EXCITE」を頭に流してください



球磨・・・・・・元第一艦隊のメンバー。圧倒的な怪力の持ち主。趣味はゲーム。ジャンルは問わない。
普段は教導隊の教官として新人の艦娘や軍人を鍛えている。海でも陸でも強いねーちゃんだクマ。好物は肉。

檀黎斗・・・・・・ワタシハフメツダー!

ポッピーピポパポ・・・・・・檀黎斗が開発した全てのゲームをサポートするAI。普段は黎斗のパソコンかiPadの中にいる。バグスターではない。

パラド・・・・・・黎斗が開発した球磨の相棒的存在のAI。AIとしての精神はまだ子供。それでもゲーム好きで球磨と一緒にゲームするのが大好き。球磨は彼女を妹のように思っており、球磨型軽巡艦の実質末っ子みたいな感じになっている。
なお、他の妹たちも彼女を妹のように思っている。特に末っ子だった木曽は可愛がっている。

謎のヒロインX・・・・・・天才ゲーマーKUMAに挑戦してきた謎のゲーマー少女。アホ毛が突き出た帽子に青いジャージ。そして巨乳が特徴。一体、何トリアなんだ・・・

謎の苦労人M・・・・・・謎のヒロインXのマネージャーとしてサポートしている男性。フードで顔を隠しているが、イケメンなのはわかる。ある女性の所為でいつも胃を痛めている。一体、何ーリンなんだ・・・




ヒロインXと苦労人Mは、私の作品である「僕はマーリン。趣味は人間観察さ!」からのゲストです


ふっふっふー。今日は久しぶりにゲームセンターで暴れるクマ!

 

今の球磨の恰好は、帽子にサングラス、髪もポニーテールにまとめて居るクマ。

 

いやー、昨日はちょっと教え子たちをしごき過ぎたクマ。お陰でやり過ぎと後輩の神通や司令官と龍驤に怒られたクマ。

 

今の第三世代の子はちょっと本気になると皆【壊れちゃう】から手加減が難しいクマ。

 

昔から本気で戦えたのは第一艦隊のメンバーと司令官だけだったクマ。だから、平和になってから球磨は戦い意外で本気になれるゲームを趣味にしたクマ

 

いや、最初はゲームは好きじゃなかったクマ。簡単にクリアできたから達成感もなかった。

 

そんな時にアイツに出会ったんだクマ。

 

 

 

―――どうやら君は本当のゲームを知らないようだ。ならば、この私が君にゲームの面白さを教えてやろう!この、檀黎斗がな!ヴェハハハハ!

 

 

 

あーうん、今思い出しても変な奴クマ。いや、ゲームが絡まなければ普通にイケメンなんだが、ゲームになると豹変して変態になるクマ。

 

 

 

『おい球磨、今日はどんなゲームをプレイするんだ?』

 

「んー、FGOのアーケードの稼働はまだ先だし、まずは肩慣らしに太鼓の達人でもやるクマ」

 

『なら、端末をゲームに差してくれ。私も一緒にやりたいからな』

 

「わかったクマ。じゃあ、一緒に遊ぶクマよパラド」

 

 

球磨のスマホの中には黎斗が作ったサポートAIであるパラドが住んでいるクマ。

 

パラドの外見は球磨そっくりで、髪は短髪だから一見すると双子のようにも見えるクマ。

でも、まだ生まれたばかりの子供だから、球磨型軽巡の中では末っ子の扱いだクマ。

 

それにしても太鼓の達人も結構曲が増えたクマ。まあ、今回も鬼でやるけど

 

選曲は・・・・・・肩慣らしにEXCITEをしてから、ドンカマ2000でもやるクマ

 

 

 

 

 

 

数分後、暫くすると殆どのゲームをやりつくしてしまったクマ。

 

ん?そういえば黎斗がノックアウトファイターとパーフェクトパズルのコラボゲームであるパズルファイターってアーケードゲームを設置したって言ってたけど・・・・・あ、あった

 

 

「見てください、マーリ・・・・・・もとい、謎の苦労人M!最新のゲームです!早くやりましょう!」

 

「落ち着きなよアルト・・・・・・じゃなかった、謎のヒロインX。ゲームは逃げないよ。って言うか、僕のその名前は酷くないかい!?」

 

「何を言ってるのです?何時もヴィヴィアンの所為で胃を痛めてるじゃないですか」

 

「いやまあ、そうだけどね?もっと良いのがあるんじゃないかなーってお兄さんは思うんだ」

 

 

あの外国人の男女、どこかで?

 

ああ!全国大会の決勝戦で戦った謎のコンビゲーマーだクマ!

 

 

『確か、天才ゲーマーKUMAをあと一歩まで追い詰めた謎に包まれたゲーマーコンビだろ?特にアホ毛の方が』

 

「そうクマ。これはチャンスクマね。全国大会以来、姿を見せないから戦えなくてうずうずしてたクマ。お前もそうじゃないクマ?パラド」

 

『ああ、私も心が躍るなぁ!』

 

 

と、言う訳でそこのお二人さん。球磨達と戦ってくれないかクマ?

 

 

「あ、貴女は全国大会の時の!ふ、ふふふ。こんなにも早くリベンジが出来る時が来るとは。むしろ私の方からお願いしたいくらいです!」

 

「あーあ。まあ、謎のヒロインXは負けず嫌いだしねぇ。で、僕もなのかい?このゲームは四人対戦だけど実質2対1になるよ?」

 

『いや、2対2さ。私がいるからな。AIだからと甘く見ない方がいいぜ?』

 

「っ!?成程、人工知能か。凄いね、人間並みの感情を持ってるなんて。(それにしても、理想郷の外は随分と様変わりしたなぁ。魔術師も衰退してたし、深海棲艦とか艦娘とか訳わからないし、科学も異常に発展してたし)」

 

「さあ、天才ゲーマーKUMAとその相棒よ。この謎のヒロインXと謎の苦労人Mが今度こそ勝たせてもらいます!」

 

「はっ、舐めるなクマ。私達のコンビは無敵だクマ」

 

『その通りだ。私は相棒で、相棒は私。二人で一人なんだからな』

 

「『超協力プレイで勝利してやるぜ/クマ!』」

 

 

さあ、ゲームスタートだクマ!

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の事は語る気は無いクマ。

 

ハッキリ言えるのは、楽しかったって事だけだクマ。

 

そして、ゲーセンで金を使い過ぎて司令官たちにミッチリ怒られたクマぁ・・・・・・ガックシ




ども、ゼルガーです

FGO第二部は3日でクリアし、ガチャは爆死。まあ、ゴーレム先生は当たったので良しとします。


今は、アズールレーンでイベントの周回をしてました。暁が欲しいので。

でも、ドロップせず。

ちなみに、アズールレーンは始めてまだ1週間です。ですが、雪風を育て、level100で結婚済にしました。頑張った・・・・執筆する時間は削ったけど


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外伝「龍驤さんは中華好き」①

龍驤・・・・・・元第一艦隊のメンバー。永遠の幼女体型。永遠に胸は成長しないチッパイ。だが、それがいい。ニュータイプな軽空母。
球磨と同じく教導隊の教官で主に空母系の艦娘を指導している。陰陽術にも長けており、式神を操ったり、霊力や気を操れる。やろうと思えば魔術も使えるが、系統が違うので使わない。サーヴァントの召喚も可能(その場合、式神を依り代とするので、本来のサーヴァントよりも各能力が大幅にダウンし、魔力供給の燃費も悪いので宝具なんか使ったらすぐに消える)
大の中華好きで、その小さな外見からは予想できないが、中華鍋を自由自在に振るうことが出来る。
ついでに、喫煙者。


響・・・・・・暁型の二番艦。不死鳥と言いつつもフリーダムである。既に改二でヴェールヌイとなっているが、呼び慣れた名前である響で通している。だって日本人だもの。
あと、忘れているかもしれないが、辛党である。

ボケの響にツッコミの龍驤は中々のコンビなのかもしれない


言峰綺礼・・・・・・麻婆神父。常連

立華奏・・・・・・麻婆天使。常連

岸波白野&白乃・・・・・・麻婆信者。フランシスコザビッ・・・・・・な双子の兄妹。兄は常識人だが、妹は眼鏡スキー。常連


ウチらの鎮守府には三つの食堂が存在している。

 

一つはレストランをイメージした間宮の店

 

一つは居酒屋をメインとした鳳翔の店

 

そして、ウチが趣味で経営している中華料理店龍驤や。

 

 

といっても、ウチは教導隊の教官やから経営出来る日が限られとる。

 

まあ、頑張っても多くて週に4回やな。で、昼の時間と夕方限定や。

 

んでもって、更に言わせてもらうならウチの店は完全予約制なんやで。理由は、従業員はウチ一人だけしかおらんっちゅーこっちゃ。大食いな一航戦コンビを相手にしつつ他の客の相手なんかできんわ。

 

せやから、予約制にして順番で店に招待して好きな中華を調理するんやで。

 

 

 

で、今回予約している客やけど、どいつもこいつも癖の強い常連客や。しかも、全員ある一品しか頼まへん。

 

 

 

まず一人目は、電の姉である暁型の二番艦の響。第三世代の癖にいろんな意味でフリーダムで濃い女や。

 

二人目は、カソックを身に纏った神父の言峰綺礼。コイツも別の意味で濃い。って言うか性格が悪い。

 

三人目は、女子高生の立華奏。響と同じく不愛想で口数が少ない。

 

四人目と五人目は双子の岸波兄妹。兄の白野はイケメンの男子学生やな。まあ、何処にでもいるような平凡そうな男や。妹の白乃は地味やな。美人ではあるけど、クラスで三番目くらいやと思う。で、眼鏡好きで隙あらばウチに眼鏡を付けようとしてくる。

 

 

この5人には共通点がある。そう、こいつ等はウチが作った麻婆豆腐を食べに来たんや。

 

何故なら、こいつ等は麻婆豆腐を愛しているんや。それも激辛の。

 

ふっふっふ。ああ、こいつ等が来るとウチの料理人魂に火が付く。それは、ウチも麻婆豆腐を愛してるからや。

 

中国に旅行して、本場の四川で必死に修行してきたんや。

 

さあ、作るで!

 

 

ウチの特性麻婆豆腐はひき肉は使わない。代わりに大豆を使用する。何故か?その方が面白いからや。

 

肉を一切使わない麻婆豆腐なんて面白いやないか!

 

 

まず下ごしらえとして、一晩水に浸しておいたボールいっぱいの大豆一つ一つの皮をむく。この作業は非常に面倒やけど、肉のような食感を出すには必要な工程やな。

 

皮をむき終えたらり鉢で少し粒が残るくらいにまですりつぶしていく。これも結構面倒な作業でな、かなり時間がかかった。

 

この工程は前日に終わらせているのであしからず。

 

粒が少し残った状態のペーストになったら、醤油を加えて濃いめに味付けする。そして、中華鍋に入れて軽く炒める。

 

触感でカリカリになったら鍋から取り出して皿に移す。これで肉のような食感の豆の完成や。

 

次に鍋にお湯を入れてぎりぎりの温度を見極めてから豆腐と少量の塩を入れる。

 

こうすることで、豆腐に弾力と触感が生まれ、水分が麻婆に抜けにくくするのんや。

 

ただし、沸騰させたらアカン。豆腐が崩れて味が落ちてしまうんや。

 

豆腐が良い感じになったら、お玉で救い別の皿に移しておく。

 

 

さあ、こっからが本番や。

 

 

多めの油を鍋に敷いて、大豆のペースト、豆板醬、香辣醤、酒、たっぷりの唐辛子、ネギ、ニンニクを入れて炒めていく。

 

ある程度炒めたら、特製スープを入れて煮る。あー、この時点でいい香りや。

 

良い感じに煮立ったら、豆腐を投入。お玉で優しく崩さない様にかき混ぜる。

 

2~3分煮たら、水溶き片栗粉を適量入れて混ぜながら煮る。

 

最後に花山椒と自家製ラー油を入れて、完成や!

 

 

「龍驤特製大豆麻婆豆腐、お待ちどう!」

 

 

 

 

 

続く




ども、ゼルガーです。

ちなみに、今回龍驤が作った麻婆豆腐のレシピは私が普段作ってる麻婆豆腐を参考にしてます。ただし、龍驤の場合は唐辛子の量が異常ですが。

私はちゃんと耐えられる量を入れてます。出ないと、尻が死ぬ。


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一風堂でラーメンを食べるよ!

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。趣味は機械いじり、ドライブや釣りなどと多彩。姐さん的立ち位置なので、さん付けされている。電とはいろんな意味で親友であり悪友。
実は初対面の電とは険悪だった。(それは元第一艦隊のメンバー全員に言えるが・・・)



青葉・・・・・・島風の部下。諜報課所属で主に情報操作を行っている。趣味は新聞作りで休日に取材をしている。意外と人気が高いので多く売れている。政府公認。


川内・・・・・・島風の部下。諜報課所属で主に暗部で隠密活動を行っている。他の鎮守府の先代は夜戦馬鹿だが、この川内は夜戦は好きだがそこまでではない。島風に忠誠を誓っているくノ一である。


秋雲・・・・・・島風の部下。諜報課所属の同人作家。主に、鎮守府の宣伝広告や青葉の新聞の四コマ漫画や連載小説を書いたりするのが仕事。同人と言っても、BLだろうと百合だろうと普通のCPだろうと、NTRだろうとなんでも行ける。
ただし、島風×電という本を出した時は二人に〆られた。






今思い出すと、昔の私は結構擦れてた。

 

いや、むしろ第一艦隊のメンバー全員が闇を抱えてたんだよね。

 

第二世代として生まれた私達は何処かした欠陥を抱えた厄介者としてそれぞれの鎮守府で過ごしてきた。

 

そして、私を含めた5人が今の鎮守府に左遷させられたのが全ての始まりだった。

 

 

誰よりも速すぎたが為に独断行動が目立ち、イジメを受け独りになってしまった私。

 

馬鹿力の所為でいくつもの艦装備を破壊し、戦闘では味方にすら危険を及ぼした球磨。

 

高度な空間認識能力の所為で、脳が暴走しまともに戦えなかった龍驤。

 

自分の思い通りに開発をさせてもらえず、ストレスが爆発して鎮守府を破壊した夕張。

 

高火力を持ってしまったが為に味方からも化け物扱いされ、心が壊れかけた金剛。

 

そして、第一世代の唯一の生き残りにして、艦娘として戦うことが出来なくなった電。

 

 

こんな私達が出会った時は、最悪の一言だったね。うん。特に電とは険悪で何度も殴り合ったし、殺し合い一歩手前になった時もあった。うんうん、いい思い出だ。

 

 

「うわぁ、それでよく今のような関係になれましたねぇ島風さん」

 

「うんうん。今の二人からじゃ想像できないね」

 

「まー、色々あったからね。配属されて一か月は間違いなく全員と険悪だったよ。今思うと、自分の不幸自慢を見せびらかして自分が一番不幸だって浸ってたんだろうね。私も若かったんだよ」

 

 

 

ホント、よく今のような関係になれたよね私達。

 

っと、そうこうしているうちに注文していたラーメンが来たわね。

 

私が今いるのは福岡県福にある一風堂本店に来ている。

 

そう、全国チェーンで海外にも店舗を出している有名な店だね

 

それにしても、なんで川内と青葉も来たんだろ?秋雲はどうしたのさ?

 

 

「秋雲は今、同人誌の締め切りの追われて缶詰状態ですよ。ちなみに私達はちゃんと有給を取って付いてきてますから」

 

「そーそー。旅行なんてめったに出来ないし、島風さんのキャンピングカーに乗れるなんて最高じゃん!」

 

 

んー、私は遊びで来たわけじゃなんだけどねぇ。一応、究極のラーメンを作る為の取材だし。

 

ま、取り敢えず食べようか。

 

 

私が頼んだラーメンは元祖・白丸元味の豚骨ラーメン。まさに元祖って感じの豚骨だね。

まずはレンゲでスープを飲むとしよう。うわ、トロットロだぁ。んー、いい香り。

 

では一口。・・・・・・・ああ、まるでポタージュスープのようだ。

 

濃厚だけど全然しつこくない。何時か食べた豚骨ラーメンみたいに独特の匂いも無いし、非常に食べやすい。そして、とても濃厚だ。

 

うん、とっても濃厚だね。超こってりだ。でも、さっきも言ったけど食べやすい。臭みもえぐみも無いんだよね。まさに、豚のいいとこどりって感じだ。

 

トッピングはキクラゲ、チャーシュー、ネギ、半熟卵とシンプルだ。でも、半熟卵の黄身が物凄くトロトロでスープに溶け込んでる。

 

さあ、次は麵だ。ストレート細麺か、豚骨ラーメンにはよくあるタイプだけど・・・

 

さっそくズルズルっと。おぅっ!?のど越しがとてもいい!麵の歯ごたえも歯切れの良さも丁度いい感じだ!トロトロのスープが非情によく絡むし、麵とスープのバランスも良い!

 

おっと、トッピングにワンタンを頼んだんだよねー。麵を食べきったらワンタンを入れて・・・っと

 

で、スープと一緒にちゅるっと食べる!

 

あはは・・・・・・最高だよ。言う事ないね。

 

最後に〆で余ったスープに頼んでおいたご飯を入れて雑炊にする。

 

濃厚なスープとご飯を良く混ぜ、レンゲで一口。

 

 

 

 

ビューデフォー

 

 

 

こんなの絶対美味しいよ!

 

ふと、隣の二人が気になってチラ見してみると、二人は夢中で麵を啜ってた。

 

川内は元祖・赤丸新味を

 

青葉は一風堂かさね味を頼んでたみたい。

 

私のも含め、全部本店限定のメニューだね。他の一風堂では味わうことが出来ないから貴重だ。

 

 

さて、ここまで美味しいと私は豚骨ラーメンを進めるしかなくなる。確かに醤油とか他の味もいいだろう。でも、私はこの豚骨を推薦したくなった!

 

よし、そうと決まったら他の県の豚骨ラーメンを調べて食べに行こうじゃないか!

 

・・・だけどその前に

 

 

「二人とも、食べ終わったら飲みに行こうか?偶には奢るよ」

 

「マジで!あざっす島風さん!」

 

「ゴチになります、島風さん!」

 

「その代わり、二人にはとことん働いてもらうからね~。期待してるよ?」

 

「「はい!お任せください!」」

 

 

さてさて、他の皆はどんなラーメンを推薦してくるかなー。




ども、ゼルガーです。

昔から行きつけだった煎餅屋が閉店になっててショックでした・・・

まあ、老夫婦で経営でしたから跡継ぎがいなかったんだろうなぁ。

くっ、あの海苔煎餅が食べられないとなると非常に残念だ


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背油こってりラーメンを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。ラーメンが好きすぎて、本を出したら予想以上に売れ、印税を貰っている。本編で語られてないが、実は鬼教官。

天龍・・・・・・電の後輩で遠征組の指導官。電を先生と慕っている。可愛い方の眼帯。

神通(改二)・・・・・・電の後輩。訓練好きな指導官。鬼教官として生徒からは怖がられているが、本人は電の方が鬼だと思っている。

木曾(改二)・・・・・・電の後輩。異性からも同姓からモテる指導官。球磨の末の妹でもある。元第一艦隊である姉を尊敬しているし、自分の教官だった電の事も尊敬している。カッコいい方の眼帯。


電は天龍と神通は呼び捨て、木曾はちゃん付けしてます

そして三人は電を先生と呼んでます。


正直、このメンバーは予想外なのです。

 

私に懐いているワンコ隊を鎮守府に帰還させ、独りでゆっくりラーメン探索に乗り出そうとしたのですが、まさかこの三人に見つかるとは思わなかったのです。

 

 

ワンコ隊はまだ小動物のように可愛げがあるのですが、この三人が揃うと・・・・・・・まるで私はマフィアの若頭になってしまった気分なのです。というか、三人とも普段着で良いのにスーツとサングラス装着で来たのはワザとなのですか!?しかも私の両側と真後ろと三角形の陣形とか止めて欲しいのです!周りの一般人の皆さんがドン引きしてるのです!!

 

 

「ったりめーじゃん。電先生の護衛だぜ?ビシッとするのが礼儀ってもんだろ。なあ、神通?」

 

「ええ、その通りです。ただでさえ貴女はたった一人の第一世代の艦娘で大戦の英雄です。一人にするわけにも行きませんし、護衛としてもちゃんとした礼装で来るのが当然です。ですよね、木曾?」

 

「ああ。先生に何かあったら球磨姉ぇに合わす顔がねーし、むしろ殺されるな」

 

 

だからこの三人には見つかりたくなかったのです。ワンコ隊とは別の意味で私を慕ってるのですから・・・・・・

 

後、球磨さんは木曾ちゃんの事を可愛がってるからそんなことしないのですよ?・・・・・・・・たぶん(汗)

 

笑顔で敵を殴り殺す球磨さんだからなぁ・・・・・・(汗)

 

 

「そんで電先生。どこのラーメン屋に向かってるんだ?俺はあんまり食に関しては興味がなかったからラーメンと言ったら間宮さんの食堂の奴しか知らねーんだけど」

 

 

はぁ?天龍、今ラーメンに興味ないと言ったのですか?あ?

 

 

「ひっ!?ご、ごごごごめんなさい!べべべ別にラーメンに興味ないていった訳じゃないんです!知らないだけです!」

 

((自分から地雷を踏むとは・・・・・・))←呆れ顔

 

 

良い度胸なのですよ天龍、知らないとは言えラーメン大好き駆逐艦である私にその言葉は挑戦状なのです。

 

ふっふっふっ、では味わうと良いのです。ラーメンの美味しさと魅力を!

 

 

 

 

 

・・・・・・・でも、今回向かってるラーメン屋のラーメンは人を選ぶからなぁ。私は好きだけど、女性がベースであるこの子たちは大丈夫なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

と、しばらく歩いて着いたのは千葉県にあるラーメン屋。その名も「なりたけ」。

 

アニメ化やゲーム化した人気小説にも登場した背油系こってりラーメンなのです。

 

 

今回来たのは津田沼ですが、チェーン店に幾つかあるのです。

 

池袋にもありますし、幕張にもありますし、海外のパリにもあります。一番驚いたのは、先ほど言った人気小説の主人公の名前と同じところに一件あるのです。確か最近リニューアルした本八幡店なのです。

 

このなりたけは最近、コンビニのカップラーメンとしても売られているので人気があることがわかるのです。

 

 

私が今回頼んだのは、シンプルに濃厚背油ラーメンなのです。トッピングにチャーシューの追加と味玉、半ライスを頼んだのです。もちろん、油多め。

 

天龍達はラーメン屋は初めてみたいなので、私と同じのにしたみたいなのです。

 

 

「ラーメン屋は初めて入りましたが、入口に食券とか、カウンターに座るとか何とも言えない感覚ですね」

 

「だな。それに、カウンターに座ってラーメンを作ってるところを見るのは結構いいな。一種のパフォーマンスって言うのか?食欲が刺激されるなぁ」

 

 

木曾ちゃん、その気持ちはよくわかるのです。テーブル席で誰かと一緒に食べるのも良いのですが、私はラーメンはカウンター席で食べるのが一番好きなのです。

 

特にラーメンを作ってる姿は最高なのですよ。

 

 

「お、来たみたいだぜ電先生。・・・・・・うわ、背油がすげーな」

 

「そうだな・・・・・・ギトギトだ。これ、本当に美味いのか?」

 

「こ、これがラーメンですか(汗)」

 

 

まあ、初見だと驚くのです。私は気にしませんので、とっとと啜るのです

 

ズルズル・・・・・・ん~、キレのある醤油スープに背油のコクがたまらないのです。スープに浮いている油も臭みはなく甘みを感じるのです。

 

一口食べると、直ぐにもうひと口食べたくなるこの中毒性が食欲を増加させるのです。

 

麵は中太麺なので、とても食べ応えがあるのです。そしてこのスープと半ライスを一緒に食べるのも最高なのです。

 

 

「う、うめえ。油ギトギトなのに箸が止まらねぇ!」

 

「ええ。臭みも全然ないし、こってりなのに食べやすいです」

 

「スープもそうだが、麵も美味い。これ、自家製なんだろ?すげーな。」

 

 

三人も気に入ってくれたみたいなのです

 

 

「カロリーが気になりそうな一品ではありますけど、ガッツリ食べたい時にはいいですね」

 

「だな。俺達は遠征や演習で結構カロリー消費するしな。こりゃいいな!」

 

「電先生みたいにライスを頼んでみたが、これも良いな。相性が最高だぜ」

 

 

本当ならここで餃子とビールを頼んでもいいかもしれないけど、後輩がいる手前と、ここに来るのに私が車を運転して来ているので飲めないのです。残念。

 

帰りに司令官さんから電話があり、天龍達は実は無断で外出していることが分かり、帰還後に説教されていたのです。特に木曾ちゃんは北海道から帰ってきた球磨さんに・・・・・・可哀想なので言わないのです。




ども、ゼルガーです

FGO×Apocryphaスペシャルイベント開催記念の生放送があるそうです。

これは、石がもらえる筈っ。イベントに備えねばっ!

余談ですが、元第一艦隊のメンバーは、私のガチの主力メンバーです。

島風と夕張はともかく、電と球磨の改二の実装はまだか運営・・・・・・



活動報告にて、無人島開拓を書くかどうかアンケを取ってます。




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外伝「龍驤さんは中華好き」②

龍驤・・・・・・唯一身体的に成長しなかった第二世代の艦娘。それでも英雄なので憧れの的。愉悦部にとっては最高の獲物である。

電・・・・・・戦友。初めてであった頃は同じ体格だったのにいつの間にか差を付けられた相手。でも仲は良い。

矢澤にこ(26)・・・・・・元スクールアイドル。アイドルを目指していたが、社会の現実を思い知って断念。お金を稼ぐ為に鎮守府の事務に就職していた。自称艦隊のアイドルである那珂ちゃんをかつての自分と重ね、プロデュースするためにかつての学友達とアイドル会社を設立。龍驤同様に合法ロリ。

那珂・・・・・・自称艦隊のアイドル。元々は電の生徒で、姉二人程ではないが元第一艦隊を尊敬している。生徒時代にチームを組んでいた菊月と文月の二人とは大親友。
現在は、除隊して菊月と文月の三人でプロを本格的に目指している。プロデューサーはにこ。

菊月・・・・・・厨二病系アイドルの艦娘。作者の主力メンバーではないが、お気に入りの艦娘。

文月・・・・・・癒し系アイドルの艦娘。世に文月のあらんことを




 

 

 

今日の客は二人。ウチがいた元第一艦隊の旗艦であった電。そして、元鎮守府の事務員で会社を立ち上げてプロデューサーになった矢澤にこ。彼女に関してはウチの同志や。

 

 

「はぁ、那珂を見てると昔の自分を思い出してしまうわね。あー、昔は楽しかったなぁ」

 

「那珂と菊月と文月の三人をアイドルデビューさせたんやってな。大変やな、元スクールアイドルさん?」

 

「まあね。でも、あの三人は良いわね。昔の私達のように輝いてるし」

 

「わかるのです。ステージに立った三人はキラキラだったのですよ」

 

「三人とも、観客を笑顔にするために必死に頑張ってるわね。どんどん上達してるわよ」

 

「ええなぁ。ウチの料理の腕ももっと上達したいなぁ」

 

「龍驤ちゃんの料理は美味しいのですよ。本場の中国で修行しただけの事はあるのです」

 

「いやいや、修行したと言っても日数が少なすぎて習得できんかった料理が多いで?本場とウチの料理を比べたら月とスッポンや」

 

「えー、そうかなー?私は十分美味しいと思うよー?」

 

「にこちゃんの言う通りなのです。もっと自信を持つのですよ龍驤ちゃん」

 

「・・・・・・はー、電とにこに言われたらしゃーないわな。で、今回の料理の出来はどうや?」

 

 

ちなみに、電が注文したのは麻婆麵や。ブレない奴やな

 

にこは東坡肉(トンポーロー)や。まあ、簡単に言うと豚の角煮の中華版や

 

 

「んー、この身体は燃え上がる辛さに平太の麵が麻婆によく絡んで食欲が増すのです。蒙古タンメンとはまた違った美味さで私は好きなのですよ」

 

 

おーおー、嬉しい事言ってくれるなぁ。この麻婆ラーメンの麵は普通の麵やのうて超平べったい麵を使用しとる。食べにくいと言う人もおるかもしれんが、コレにはこの麵が合う。

 

言峰のアホ神父が考案した麻婆ラーメンだけは絶対に採用はせん。なんやねんアレ、麻婆の中に申し訳程度の麵とかあり得へん。麻婆が主張しすぎや!バランスを考えろアホ!

 

 

「んー、美味しいー!お肉がトロトロだし、前に食べた豚の角煮と全然違う!アレはアレで美味しかったけど、触感が全然違う!というか、こっちの方が美味しい!」

 

 

せやろ?

 

東坡肉は角煮と違って皮つきの豚の三枚肉を使ってるんや。普通の角煮には皮は使わんのや。

 

皮つきの肉は気持ち悪いという偏見が多いけど、この料理に限ってはそうでもない。むしろ、皮つきだからこそ美味しいと思う。もちろん、ちゃんと入念な下処理と丁寧に下ごしらえをしたのが前提やけど。

 

東坡肉の皮はねっとりもっちもちで、皮の下の脂身はトロットロ、肉はふんわりホロッホロと口の中で崩れていく

 

 

一品で三度の触感と味を楽しめるのがこの料理の凄い所や。普通の角煮ではまず味わえへん。

 

ただ、作るのが超面倒でな。鍋で煮込む角煮と違い、長時間蒸す必要があるんや。

 

この調理法だけで普通の角煮と差が出る。蒸すことで余分な脂が落ちていき、スッキリシットリとした味に洗礼されていくんや

 

 

ウチの店にはないけど、本場の店には専用の蒸すスチームコンベクションがあるみたいや。高いからウチの店には置けないけどな・・・・・・島風と夕張と司令官に頼んだら一から作りそうで怖いから絶対に言わん

 

 

「ねえ龍驤ちゃん。この東坡肉の皮ってもしかして・・・」

 

「せや。コラーゲンやで。それも人の肌に一番近くてよく馴染む豚コラーゲンや」

 

豚コラーゲンを摂取することで、お肌を乾燥から守り、若々しい肌を維持する力を高める効果があるみたいや。

 

現に沖縄のソウルフードであるラフテーを食べてる人は肌年齢が若いって話や

 

 

「この料理は女性に嬉しい!龍驤ちゃん、おかわりは「無いで?作るのに時間と手間がかかる。正直、予約制じゃなかったら作りたくないわ」ですよねー」

 

「てか、アンタ。十二分に若々しいやないか。ウチと同じで合法ロリとか言われてたやないか」

 

「止めて言わないで!今も中学生に間違われてるんだから!もう26なのに!なんで皆、成長してるのに私だけ成長しないのよ!」

 

「それはウチも同意見や。電を見てみ?ウチと出会った頃は同等の体格やったのに今じゃすっかり置いてけぼりや・・・・・・裏切られた気分屋や」

 

「あ、あはは・・・・・・だ、大丈夫なのです。合法ロリもステータスなのですよ?」

 

「「それはもう、成長の見込みはないって事か!!?」」

 

 

オイコラ電!目をそらすな!

 

 

 

 

そしてウチらはそのまま飲み会となり、酔いつぶれて二日酔いに苦しむことになったのだった




ども、ゼルガーです

活動報告のアンケはまだ少数しか来てませんが、別枠の意見が多いですね。

もう少し結果を待ってから決めたいと思います。


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横浜家系ラーメンを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。島風にガンプラを進められてハマった。好きなガンプラはグラハム・エーカーが使っていたフラッグ系統の機体。

卯月・・・・・・鎮守府に着任したばかりの新人だぴょん(作者が今日やっとドロップで手に入れた)

皐月・・・・・・ボクっ子艦娘。卯月同様、新人。

三日月・・・・・・もっと(心臓)寄こせバルバトス!

バルバトス<アイテムなんぞ使ってんじゃねぇ!






前回はお馬鹿な生徒達と千葉でラーメンを食べたので、今回は横浜に来たのです。

 

え?三馬鹿はどうしたのか?もちろん、司令官さんが説教したのです。・・・・・・三か月の減給と司令官さんと私監修のブートキャンプに送って一週間過ごしてもらったのです。

 

まあ、死なないだけありがたい内容なのです。

 

 

 

今回は最近鎮守府に着任してきた、どこぞの結婚して子持ちになった第二世代の元魔王と睦月型駆逐艦の三名なのです。

 

 

「うーちゃん、ラーメン大好きだっぴょん!」

 

「僕も大好き!」

 

「私も大好き!」

 

「しかも憧れの電さんと一緒にいけるなんて最高だぴょん!」

 

「「うんうん!」」

 

 

て、照れるのです(〃▽〃)テレテレ

 

し、仕方ないのです。今日は奢ってあげるのですよ。

 

 

 

 

~同時刻の鎮守府付近の海域~

 

 

「し、司令官!もう無理だーーーー!!食われるーーーーーー!」

 

「あ?何言ってるんだ天龍。まだ手足が動くだろ。ほら、泳げ。出ないとサメに食われるぞ?」

 

 

※司令官は海の上を走ってます

 

 

「な、なんで海で水泳訓練なんですか司令官?!?」

 

「決まってるだろ神通。無断外出の罰だ。下にモノを教える教官の立場の癖に規則を破りやがって。オラ、重りを増やされたくなければ死に物狂いで泳げ」

 

 

※何度も言いますが、司令官は海の上を走ってます。

 

 

「じ、慈悲をくれ司令官!せ、せめて重りを軽く!!」

 

「何言ってるんだ。重りはまだ両手両足の合計が30キロだから慈悲はあるだろ。それに、泳ぎも自由形にしてやったんだから喜べ木曾」

 

「「「ごめんなさーーーーい!助けて電先生ーーーーー!」」」

 

「だが許さん。ブートキャンプはまだ序盤だぞ。これでも準備運動だから早く慣れろ」

 

 

※司令官も両手両足に重りを付けて海上を走ってます。余談ではあるが、元第一艦隊も通った道である。

 

 

 

 

 

何か3馬鹿の断末魔が聞こえた気がしますが、気のせいなのです。●ワ●

 

 

「ねーねー、電さん!どんなラーメン屋に行くの!」

 

「今回向かっているのは、家系ラーメンの総本山である吉村屋なのです」

 

「家系って何っぴょん?うーちゃん、わかんないっぴょん」

 

 

家系ラーメンとは、創始者の吉村実が九州の豚骨と東京の醤油を混ぜたら美味しいんじゃない?と思い付き、ラーメンショップで修行したのち、1974年に開店したのが全ての始まりなのです。

 

何故、家系かと言うと、元々屋号に「~家」とついているところが多かったところから、家系と呼ばれるようになったらしいのです。

 

ちなみに家系ラーメンの多くは豚骨や鶏ガラから取った出汁に醤油のタレを混ぜた「豚骨醤油ベース」のスープ、太麺と、ホウレンソウ、チャーシュー、海苔のトッピングで構成されるのです。

 

そして、その濃厚さは人によっては胃がキツイかもしれないのです。だから、家系ラーメン店では、味の濃さ、スープの脂の量、麺のゆで加減を調整して作るなどのサービスが行われているのです。人によって食べやすさを決められるのは本当にありがたいのです。

 

 

余談ですが、家系ラーメンは日本とアジアを含めて1000店舗以上あり、総本山である横浜には約150店舗もあるのです。

 

と、言う訳で着きました吉村屋。いや、流石総本山。並びましたのです。

 

 

「へー、ラーメンとチャーシュー麵しかないんだー。あ、僕はチャーシュー麵にしよっと」

 

「私はラーメンかな」

 

「じゃあ、うーちゃんはチャーシュー麵ぴょん!お肉大好きだっぴょん」

 

 

あ、三人とも。ちゃんとトッピングは選ばないとダメなのですよ?

 

ちなみに私はチャーシュー麵大盛、麵硬め油多め味濃いめで野菜味玉ライス辛みそネギで注文したのです。

 

数分後、注文したラーメンが来たのです。うわぁ、いい香り。豚骨の醤油の濃い匂いがたまらないのです。

 

 

「電さん、すごい量・・・・・・僕、見てるだけでお腹いっぱいになりそう」

 

「うーちゃん、お腹ペコペコだからもう食べるぴょん!」

 

「うん、頂きます」

 

 

三人とも食べ始めたから私も食べるのです。

 

まずスープを一口。うっわ、イメージ通り濃厚なのです!

 

濃いめで頼んでることもあってとっても濃い!でも、美味しい!癖になる!

 

次に麵を。うーん、のど越しも良いし、食べ応えもあるし、もっちもちで美味しいのです。

 

チャーシューはスモークされてていい味だし、野菜もシャキシャキして、スープに浸して食べると最高に美味しいのです。

 

カウンターにあるトッピングのニンニクやガーリックを試したいけどそれは半分くらい食べてからにするのです。

 

ライスにニンニクとスープを混ぜ、味玉と海苔と一緒に食べる!うん、美味しすぎてヤバイ!

 

 

三人も美味しそうに食べてるみたいなのです。

 

 

「うーん、美味しいけど口に匂いが残りそう・・・」

 

「確かに三日月の言う通りかも。まあ、僕は気にしないけど」

 

「でも女の子としては口臭は気になるぴょん」

 

 

あー、口臭は確かに女の子にとっては気になるのです。私も彼氏がいる身としてはちゃんとケアは欠かさないのです。

 

 

「三人とも、食べ終わったらキシリトールガムをあげるのです。虫歯予防にもなるし、口臭の消臭にもなるのですよ」

 

「「「ありがとう電さん!」」」

 

 

あー、本当に可愛げがある生徒なのです。

 

あ、そういえばそろそろFGOのイベントが始まるころなのです。今回は討伐戦だから素材を稼ぐのです。




ども、ゼルガーです。

さっきまでFGOのアポイベの討伐やってましたが、あっという間に終わってしまった。くそう、もっと狩りたかったら死んでほしくなかった。


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外伝「レディな暁は料理人」

暁・・・・・・特Ⅲ型暁型駆逐艦のネームシップ。だが、末っ子の筈の電より年下。電は第一世代の艦娘で、暁は第三世代だから仕方ない。それでも、年下だとしても姉として電に接している。やればできるレディ。


熊野・・・・・・暁の淑女同盟の同志。稀に喫茶店でお茶会をしている。


荒潮・・・・・・暁の淑女同盟の同志。サディストな性格だが、暁と同じで姉妹を大事にしている。ワンコな長女である朝潮の将来を心配している。


金剛・・・・・・結婚を機に艦娘を引退した元第一艦隊のメンバーにして元淑女同盟のリーダー。暁に淑女のたしなみを伝授した為、師弟の関係になっている。出番なし


私には妹が三人いるわ。

 

フリーダムな性格でトラブルメーカーとなり迷惑をかけている次女の響。

 

頼られたい病でオカン気質な三女の雷。

 

そして、末っ子ではあるけど本当は私達の中で一番年上である四女の電。

 

まあ、電に関しては仕方ないわね。あの子は私達と違って艦娘のオリジナルである第一世代の最後の生き残りだし、艦娘としての年齢も一番年上だもの。

 

でも、電を見ると羨ましいわ。出るとこは出てるし、引き締まってるところは引き締まってる。あと、背も高い。

 

私もあの子みたいに成長したいわねぇ。これに関しては時間が解決してくれるはず。だって、あの子は私の妹だもの。きっと、私もあの子のように成長してレディになるわ!

 

 

 

「っと、そろそろ作業に入らないと集まりに送れちゃうわね。」

 

 

電がラーメンという生き甲斐がある様に、私にもちょっとした趣味があるわ。

 

それは、料理ね。これが意外と楽しいのよ。

 

何よりも、料理が出来る女ってとてもレディじゃない?

 

さてと、今回は淑女同盟の集まりの為にロールキャベツを作ろうと思うの。でも、ただのロールキャベツじゃインパクトが小さいわよねぇ。

 

そこで、昨日食べたミルフィーユケーキを食べたのを思い出して思いついたわ。

 

ミルフィーユなロールキャベツってのはどうかしら?ってね

 

 

と、言う訳でまずはロールキャベツのネタ作り。これは普通のロールキャベツと同じ作り方ね。

 

 

合い挽きのひき肉を300グラム。まあ、今回は余分に考えて四人分作るからこれくらいね。

後は玉ねぎのみじん切りと卵を一個、パン粉を大さじ一杯に塩コショウを小さじ二分の一を用意して、全てボウルに入れてこねて混ぜる。

 

しっかり混ぜ終わればロールキャベツのネタが出来上がり。

 

次にキャベツの葉を8枚用意して、沸騰した鍋に入れて湯掻きする。

 

湯掻きしたら流水にさらして、キッチンペーパーでしっかりと水気をとる。ここで水気が残ってしまうと、最後の段階で味が薄くなっちゃうわ。

 

耐熱ボウルにラップを敷いて、、キャベツの葉を2枚葉の部分を下にして、芯がボウルからはみ出すように引く。引いたら、ロールキャベツのネタを大体四分の一くらい引く。

 

この作業を4回繰り返してキャベツとネタの層を作っていく。

 

最後にラップで蓋をして約15分くらい蒸す。

 

蒸しあがったら取り出して、フライパンに入れる

そして水を300cc、特製ブイヨン(なければコンソメで代用)を小さじ2杯、ケチャップとマヨネーズを大さじ2杯、白ワイン(なければ調理酒で代用)を大さじ2杯をフライパンに入れたら煮込んでいく。

 

ソースを何度も上からキャベツにかけていき、大体10分くらい弱火で煮込む。

 

最後に水溶き片栗粉でソースにとろみを付け、お皿に綺麗に盛り付けたら完成!

 

 

暁特製、ミルフィーユロールキャベツよ!

 

 

 

「と、言う訳でこれが今日の御馳走よ!」

 

「あらぁ、とても美味しそうね」

 

「ええ、ソースの香りもたまりませんわ」

 

 

淑女同盟の集まりで来てくれたのは熊野と荒潮の二人よ。

 

本当なら金剛さんにも来てほしかったけど、電達が企画してる究極のラーメンの件で日本各地に取材に行ってるのよね。

 

稀に同行者がいるみたいだけど。

 

 

私はナイフを取り出して、ミルフィーユロールキャベツをケーキのように切り分けていく。うん、キャベツが良い感じに柔らかくなってるわね

 

 

「まるでケーキのようね。とてもオシャレね」

 

「そうね。わたくしも暁さんのように料理が出来ればぜひごちそうするのですが・・・・・」

 

「気持ちだけ受け取っておくわよ熊野。それに、覚えたいなら洋食の間宮さん、和食の鳳翔さん、中華の龍驤さんがいるんだから先生には困らないわ」

 

 

まあ、先生が優秀でも生徒がダメな例もあるけどね。特にあの二人は・・・・・・破壊兵器を生み出しかねないわ

 

 

「んー、美味しいわぁ。キャベツとお肉が層になってて食感が普通のロールキャベツと違うのも良いし、なによりこのソースとの相性がまた良いわぁ」

 

「荒潮さんの言う通りですわ。このソースに使われてるブイヨンは暁さんのお手製ですわね?」

 

「ええ。以前、greenCaféに行った時にマスターに教えてもらったのよ。作り方は残念だけど秘密よ?約束だもの」

 

「構いませんわ。レディーには秘密があって当然ですもの」

 

「そうねぇ。秘密が多い方がレディよねぇ」

 

 

 

全くもって同感だわ。レディは本当に奥深いわー。

 

さてと、私も自分の分を食べようかしら。高評価みたいだしね。

 

早くしないと、匂いに釣られて赤青の空母が来かねないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・早く帰って来なさいよ電。アンタが居ないと、何のために料理を学んでるかわかんないじゃない。




ども、アポイベでジークフリートをクロエでワンターンキルしまくってるゼルガーです。

うーん、素材は美味しいけど、モードレッドの時の方が欲しい素材だったなぁ。討伐完了してたけど、100体狩ったから別にいいか。

明日も仕事だからプレイ時間が限られてしまう・・・畜生


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外伝「かつて沈んだ戦友へ」

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。そして、現在においてただ一人生き残った第一世代の艦娘。


鳳翔・・・・・・一番初めに生まれた第二世代の艦娘。龍驤の師匠であり姉貴分であった。第一艦隊を陰で支えていた。現在は艦娘としての力を失い、居酒屋鳳翔の店主として働いている。自分の生みの親である明石を母のように思っており、毎年電と共に行くお墓参りは欠かさない。


三日月・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。戦場の切り込み隊長だった。第三世代の天使な三日月とは別人。メイス&鈍器使い。性格に難アリ。
「司令官の敵は私の敵だ。だから、ぶっ潰す。それだけ」


大和・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。大艦刀の使い手であり、ガイナ立ちを良くしていた。性格に難アリ。
「我が名は大和、悪を断つ剣也!」


瑞鶴・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。空を愛し、空に生き、そして死ぬときは空の上だった。誇り高い戦士ではあったが、協調性が無いので性格に難アリ。
「空は良い。空は良いぞぉ。死ぬ時は、やはり空の上だ・・・・・・」


伊58(ゴーヤ)・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。海中に敵無しと恐れられた死神でち公。大和の相棒で親友。
「ゴーヤを見たモノは生かして返さないでち」


明石・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。そして、第二世代と第三世代の生みの親でもある。超が付くほどのマッドサイエンティストで、たった6人しか居ない艦娘の存在と無尽蔵に現れる敵の存在を危惧し、自分たちにもしもの時があった場合を考えての新たな艦娘の製造を考えた。
そして、それらを率いる為に中心となる存在を電に託す為にわざと彼女をプラズマと分離させた。


吹雪・・・・・・今は亡き第一世代の艦娘。「獣の王(ビーストマスター)」の異名を持つ最強最悪の駆逐艦。他の第一世代と違い、感情が殆ど無く敵を倒す事しか考えていない人格すら無い破壊兵器。
実は、星が生み出したアルティメットワン。抑止として生み出した他の第一世代と違い、破壊に特化しているのは、その為。星の敵を全て滅ぼすことが存在意義であるので、常に独断行動をし、目に映った敵は全て殺している。おまけにまともな思考も無いので敵と味方が区別がつかなかった。
故に暴走し、敵味方関係なく破壊しつくしたが、最終的に他の第一世代の手によって倒された。
余談だが、吹雪は第一世代でありながら始まりの6人にはカウントされていない。人類にとって吹雪は畏怖すべき敵でしかなかった。
「ウゥ・・・・・・テキ・・・・・・タオス・・・・・・」










吹雪改二神・・・・・・5年前の戦いで蘇り敵となった吹雪。倒された吹雪を敵組織が回収し、深海棲艦化した存在。しかし、その強さは敵組織すら手に余る強大なモノ。故に敵は自ら生み出した化け物の手によって滅びた。その圧倒的な強さから、「神帝(ゴッドエンペラー)」の異名を持ち、全ての存在に恐れられた。この存在に多くの第二世代の艦娘が沈められた。
実質、5年前のラスボス。
「ワガ マエニ タチフサガルトハ オロカナ・・・・・・」


『居酒屋鳳翔』

 

それは、一番最初に生まれた第二世代の艦娘である鳳翔が引退した時に開店した料亭。

 

鎮守府内にある店だが、多くの有名人や政府の人間、軍の高官が訪れる美食の店。なので、完全予約制となっており、鎮守府内にいる艦娘ですら滅多に入ることが出来ないのである。

 

そんな店だが、予約関係なしに入ることが許されたのが7人いる。

 

1人は司令官。まあ、当然である。

 

残りの6人は、元第一艦隊のメンバーである。彼女と鳳翔は共に戦い抜いた戦友である。特に電との関係が一番複雑であった。

 

もっとも、現時点ではそうでもない。

 

 

 

 

「いやー、鳳翔ちゃんの作る料理はとっても美味しいのです」

 

「珍しいですね電さん。ラーメン以外を注文するのは」

 

「んー・・・・・・今日はそんな気分じゃなかったのです。ほら、今日はみんなの命日なのですから」

 

 

毎年、電はこの日だけは大好きなラーメンを食べない。好きな食べ物を食べないというのは、電にとってかつての戦友に対する礼儀であり、供養でもある。(あくまで電にとってである。実際は、年に一回は鳳翔の手料理を食べたいと思っているだけである)

 

そんな彼女が今食べているのは焼き鳥とビールである。

 

 

「鳳翔ちゃん、から揚げはまだですか?」

 

「もうすぐ揚げ上がりますよ」

 

 

ちなみに、今回使用している鶏肉は全て国産のブランドもの。超高い値段である。

 

 

「んー、砂肝もレバーも美味しいのです。ねぎまのネギも甘くてトロットロ、タレが何より美味いのです。ビールが良く進むのですよ」

 

 

鳳翔が次々に焼いていく焼き鳥を口に入れつつ、キンッキンに冷えたジョッキのビールをイッキに飲む。

 

プハーと息を付けば、鼻の下には白い髭が出来ていた。

 

 

「はい、揚げたてのから揚げです。レモンはお好みでどうぞ」

 

「ありがとうなのです」

 

 

お皿に盛られた唐揚げを一個取り、一口噛む。

 

すると中から肉汁の旨みがジュワーッと一気にあふれ出す。

 

油で揚げているからとても熱い。だけど、だからこそ美味い。

 

特製の醤油ダレに付け込んだのかとても味付けがとてもビールに合う。

 

一個食べてビール。レモンを掛けて食べてまたビール。

 

序にモモ塩とタレ塩と軟骨を食べてビールを飲み

 

最後の一個の唐揚げを食べてビールをイッキに飲み切る。

 

 

「最高なのです!」

 

「はい、今回のメインは唐揚げと焼き鳥に使った鶏肉を使用した親子丼ですよ」

 

「おー、いい香りなのです」

 

 

鳳翔が電に出したのは一見普通の親子丼。

 

だが、使ってる材料が別格である。

 

鶏肉はブランド物で、卵も数多くの検査を通過した高級卵黄。

 

具とご飯の間に敷き詰めている刻み海苔もまた高級品。

 

ぶっちゃけ、一杯で財布に大ダメージを与える価格である。

 

 

「うはー、この鶏肉は焼き鳥と同じように一回炭で焼いてるから香ばしいし、とっても柔らかいのです!。卵も濃厚で、刻み海苔との相性も抜群。隠し味はニンニクと・・・・・胡麻かな?ほのかに鼻から抜けるのです」

 

「流石ですね、隠し味に気が付いたのは電さんと司令官さんだけでしたわ」

 

「あー、司令官さんはいろんな意味で規格外だから仕方ないのです」

 

 

半分食べ進め、山椒や七味、柚子をかけて味を楽しんで完食し、追加で頼んだ日本酒を飲んで一息。

 

 

「あー、また腕を上げたのは流石なのですよ。天国の明石も鼻が高いと思うのです」

 

「お母様が・・・・・ですか?でもあの人は私に兵器として期待していたのでは?」

 

「無いのです。明石が望んでいたのは、艦娘の未来。それだけなのです」

 

 

電が思い出すのは、自分を含めたたった6人しか居なかった第一世代の艦娘。

 

自分もそうだがどいつもこいつも第二世代や第三世代の同位体と性格が全く違い、超問題児しかいなかった。

 

 

 

「大和は今の世代の武蔵のように武士道の性格だったし、瑞鶴は空しか愛していない変態だし、ミカは私の教え子である可愛い天使の三日月と違って脳筋だし、明石は鳳翔の前ではお母さんだったけどそれ以外には外道マッドサイエンティストだったし、唯一まともで苦労人だったのはゴーヤくらいなのです」

 

どいつもこいつも濃い奴ら。それが第一世代。元第一艦隊のメンバーよりも濃かった。

 

「そして、馬鹿吹雪なのです。・・・・・・ある意味、彼女は全てにおいて被害者だったのですよ」

 

 

他の第一世代と違い感情を与えられず、ただ全てを破壊する為だけに兵器として生まれた悲しき艦娘。

 

彼女が暴走したせいで、電以外の第一世代は彼女を道連れに死亡した。

 

そして5年前。死んだはずの吹雪をある組織が回収し、深海棲艦として蘇らせた。

 

神帝と世界中に恐れられた最恐最悪の破壊兵器。数多くいた第二世代の殆どが引退に追い込まれてしまうほど、圧倒的な強さだった。(魔王睦月もこの戦いが原因で引退している)

 

プラズマと一つとなった電、そして元第一艦隊の手によって吹雪は再び海の底に沈み永遠の眠りについた。

 

ちなみに、その組織は暴走した吹雪の手によって崩壊寸前に追い込まれ。最後は司令官たちの手によって完全に滅びた。

 

 

 

「彼女に関しては眠らせてあげるのは一番だと私は思います。兵器として生まれ、兵器として扱われ、最後は世界の敵となってしまった。お母様の仇だとしても私は、彼女を責める気はないです」

 

「それは電も同じなのです。同じ第一世代の姉妹として、彼女に生まれたことが罪・・・・・・なんて言いたくはないのです」

 

 

 

もし、生まれ変わりがあるのなら、来世は幸せに生きて欲しい。そう思う二人であった。

 

 

「さて、夜は長いのです。付き合って貰うのですよ鳳翔ちゃん?」

 

「ええ、お付き合いしますわ電さん」




ども、ゼルガーです

仕事がまた忙しくなり、しばらく書けませんでした。(暇さえあれば艦これの5周年記念の任務をしてました)

今日もぶっちゃけ、海防艦の堀をしてたり・・・・・・


無人島開拓編はTOKIOショックで書くかどうか、揺らいでしまってます。

いや、うん。私も結構ショックなんですよね。長年ファンやってましたし。

ファンとして、TOKIOが今後も鉄腕ダッシュを続けて欲しいと言う想いで書くべきか、流石に不謹慎だから止めておくべきか・・・・・・

ラーメン編は流石に最後まで書きますけど。


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冷やし中華を食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。彼氏にプロポーズされてテンションが上がっている。


龍驤・・・・・・元第一艦隊のメンバー。究極のラーメンに刀削麵の候補を上げるか悩んでいる。


雷・・・・・・第三世代の艦娘。電の姉ではあるが、年齢は電の方が上。もーっと私を頼っていいのよ!


宝生永夢・・・・・・仮面ライダーエグゼイドからのゲストキャラ。もちろん、平行世界の同位体なので別人。この世界の永夢はゲーマーでは無いが、小さい頃の経歴は大体同じ。幼い永夢が黎斗にファンレターを贈り、永夢の才能に嫉妬したまでは同じ。この世界にバグスターウイルスは存在しないので、ウイルスを送り付けられてパラドが感染はしていないので、天才ゲーマーMは誕生しなかった。よってゲームに夢中にはならず、普通に医者を目指した。
現在は軍医となり、戦場で活躍する軍人や艦娘達、時には市民の医療を行っている。
電と出会ったのは5年前で、命がけで人の命を救おうとする永夢と敵の命ですら救いたいと思う電。気が合うのは当然だったのかもしれない。
気が付けば交際していた。電がラーメン好きだと知っているが、デート中では食べない事を気にしている。
最近、電にプロポーズした。


鎮守府の近くにある龍驤が経営する中華料理店に二人の客が来店していた。

 

まあ、ぶっちゃけ私と雷ちゃんのことなのですが。

 

 

「あー、今日もあっついなー。厨房にエアコンが無かったらは灼熱地獄やな」

 

「まあ、夏だから仕方ないんじゃない?この暑さで流石に演習も中止になったぐらいよ」

 

「は?中止?なあ電、今の子らは随分甘くなったんとちゃうか?」

 

「なのです。第一世代や第二世代の時はこの暑さでも休みなんか無かったのです」

 

 

第一世代のゴーヤと明石以外は血の気が多かったので、暴れたかっただけ見たいなのです。

 

 

「第一世代ねぇ。私も噂には聞いてるわ。伝説にして英雄と呼ばれた6人の艦娘。で、全員が問題児だったとか」

 

「全員じゃないのです!私とゴーヤさん以外が問題児だったのです!」

 

 

え?なんですか龍驤さんと雷ちゃんその目は?私が何をしたって言うのですか!

 

 

「なあ電、忘れたとは言わんよなぁ?元第一艦隊のメンバーの全員とは初対面で殴り合いの喧嘩をした事とか、命令無視は毎回するし、旗艦の癖に無断で単独行動。ウチらがどんだけアンタを心配したかわーっとる?」

 

「うぐっ」

 

 

ぐうの音も出ないのです

 

と、取り敢えず注文していた料理を食べるのです!

 

 

「「ごまかしたな」」

 

 

やかましいのです。

 

それにしても、流石龍驤さん。見事な冷やし中華なのです。

 

この暑い時期に熱いラーメンと言うのは嫌いではないのですが、これでも乙女なのです。汗のケアが大変なのです。

 

最近は胸の谷間に・・・・・・おっと

 

 

「具は錦糸卵、キュウリ、豚しゃぶ、トマト。タレはゴマダレなのですか?」

 

「王道である酢と醤油のかけ汁でもええかと思ったけど、今回はこっちやな。豚しゃぶにはゴマダレが合うやろ?」

 

「どっちも好きなのですが、確かにこの具だとゴマダレの方が合いそうなのです。では、頂きます」

 

 

麵とタレと具をしっかり混ぜて、一口すする。

 

ん~、美味しい。胡麻の風味が口の中に広がるのです。

 

麵はもっちもちだけど喉越しよくちゅるちゅるっと口に入っていくのです。

 

さらに、豚しゃぶがまた美味しいのです。トマトの酸味と甘みがタレに絡んでまた別の味に。

 

たまらないのです!

 

 

「うわぁ、本当に美味しいわね。食べてるとなんか、涼しく感じるわー」

 

「確かに、なんか気分的に涼しくなった気がするのです」

 

「あー、わかるわ。なんちゅーか、夏の風物詩って奴?なんかな」

 

「「さー?」」

 

 

私としては、美味しければそれでいいのです。

 

 

「そういえば電。別の店には冷やしラーメンや冷麺とかいうラーメンがあるらしいけど、食べてみたんか?」

 

「もちろんなのです。あるお店の冷やしラーメンには和風出汁に柚子胡椒が使われてて、とても美味だったのです。あるお店の冷麺は麵がこんにゃくが使われててヘルシーだったのですよ」

 

「はー、色々あるんやな。究極ラーメンへの道、遠くないか?」

 

「当然なのです。現時点での究極のラーメンは存在しないのです」

 

 

種類が多すぎて、一番なんて決められないのですよ。

 

それでも、自分が想う究極を探すのが私の使命なのです。

 

 

「それはそうと、球磨に聞いたでー。アンタ、彼氏にプロポーズされたんやってな?」

 

「うげっ、なんで球磨さんが知って・・・・・・ゲームマスターの仕業なのです!?」

 

 

そういえば最近、彼氏がゲームマスターと知り合いになったって言っていたのです。

 

なんでも、彼氏にとって子供の頃からの憧れの人だったとか。

 

 

「え?電、軍医の先生と結婚すると!?何でもっと早く行ってくれないのよ!お祝い出来ないじゃな!」

 

「ホンマやで。相変わらず水臭いなぁ。雷、姉妹の全員と元第一艦隊のメンバー全員にここに集合するように連絡や!こうなったら全部吐いてもらうで!」

 

「わかったわ!」

 

 

 

だから言いたくなかったのです!




ども、FGOで爆死が続いてるゼルガーです

と、言う事で電の彼氏はあの人でした。まあ、この世界では天才ゲーマーではなく軍医ですが。


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素麺を食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。ラーメン以外の麺類も大好きである。婚約者の相手とは順風満帆。


暁・・・・・・最近料理が趣味になった。電の結婚は最初は反対しようと思ったが、相手がよく知っている友人の軍医だったので認めた。
軍を引退したら名門の料理学校に通ってみようと思っている。


響・・・・・・響だよ。今回もフリーダムだよ。軍を引退したら、行きつけである龍驤の店で働こうと思っている。


雷・・・・・・電を見ていたら自分も彼氏が欲しくなった。しかし、大人の体系である電とは違い、自分はまだ子供なので諦めた。
軍を引退したら教養の為に学校に行ってみたいと思っている。


宝生永夢・・・・・・電の婚約者。鎮守府に勤務する軍医。

(ピロロロロロ…アイガッタビリィー)

宝生永夢ゥ!
何故君がエグゼイドに変身出来なかったのか
何故天才ゲーマーMになれなかったのか(アロワナノー)
何故平凡な軍医として存在しているのくわァ! (それ以上言うな!)
ワイワイワーイ その答えはただ一つ… (やめろー!)
アハァー…♡
宝生永夢ゥ!君はこの世界では発生しなかった・・・・・・バグスターウイルスに感染しなかったからだぁぁぁぁ!!
(ターニッォン)アーハハハハハハハハハアーハハハハ(ソウトウエキサーイエキサーイ)ハハハハハ!!!


夏と言えば冷やし中華が定番かもしれない。でも、定番が冷やし中華だけとは限らないのです。

 

 

「さあ、今回はいろんな麺つゆと具と調味料を用意したわ!」

 

 

例えばそう、暁ちゃんが作ってくれた素麺なんかも夏の定番なのです。

 

素麺で思い出すのは、スタジオジブリの火垂るの墓なのです。あの素麺を食べてるシーンはなんとも切なかったのです・・・・・・まあぶっちゃけその時代、響ちゃんを除いた艦時代の私達は海底に沈没してますけど。

 

それにしても、色々用意しているみたいなのです。

 

昆布だし、かつおだし、顎だし、煮干し、ゴマダレ、ゆずポン酢などなど。

 

調味料には生姜、ミョウガ、しその葉、ワサビ、ネギ、大根おろし、柚子が用意してあるのです。

 

他にも刻み海苔、鯖の水煮、豚の冷しゃぶ、とろろ、とろろ昆布、納豆、トマトがあるのです。うん、流石暁ちゃん。わかってるのです。

 

 

ではまずはシンプルに昆布だしと生姜だけで・・・・・・んー、冷たい!そして美味しい!

 

冷やし中華の時とは違った爽やかさと喉越しがあるのです。

 

 

「ハラショー、これはいいな。大根おろしとしその相性がいいね」

 

「私は鯖の水煮と生姜の組み合わせが良いわね!とっても美味しいわ!」

 

 

響ちゃんと雷ちゃんの食べ方もアリなのです。じゃあ、私はとろろとワサビで食べるのです

 

うーん、麺つゆととろろが混ざったことにより、素麺に良く絡んで美味しいのです!ワサビのツーンとした感じも良いアクセントなのです。

 

 

「いっぱい茹でてあるからどんどん食べなさい!さて、私も食べようかしら。レディとしては、ゴマダレと冷えしゃぶと柚子の組み合わせかしらね」

 

 

なんと、いきなり王道ではなくそっちから食べるのですか暁ちゃん。まあ、食べ方は人それぞれなので気にしないのですが。

 

 

「そういえば電、聞いたよ。結婚するんだって?」

 

「そうなのよ響姉ぇ!私達に全然報告がないじゃない!私、球磨さんに聞くまでは電に彼氏が居た事すら知らなかったのよ!姉妹なのに酷いじゃない!ねぇ、暁姉ぇ」

 

「え?え、ええそうね。確かに報告しなかったのはダメだけど、電の相手はとっても良い人だから大丈夫よ二人とも。あ、アハハ・・・・・・(大汗)」

 

「「?」」

 

 

あー、そういえば暁ちゃんは永夢とは知り合いだったのです。実を言うと、婚約した時に真っ先に長女である暁ちゃんには報告していたのです。最初は反対しようと思っていたらしいのですが、まぁ知り合いだった永夢が相手だと知って許してもらったのです。

 

で、ここまで暁ちゃんが狼狽えてる理由は、婚約報告後に暁ちゃんから響ちゃんと雷ちゃんに伝えてあげるって言われていたのです。この状況から察するに、伝えるの絶対に忘れてたのですね。だから、ポンコツレディとか、レディ(笑)って言われるのです。

 

 

あ、響ちゃんが黒い笑みを浮かべてるのです。これは、気が付いた笑みですね。

 

この後、暁ちゃんは案の定、愉悦状態の響ちゃんに弄られたのでした。




素麺は揖保乃糸派です。いろんな食べ方があるので私は飽きないですね。

尊敬するTOKIOの皆さんは山口達也が居なくなっても鉄腕ダッシュを続けてくれているので、本当に尊敬します。マジで頑張って欲しいですね。

次回は、酸辣湯麵で行きます


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外伝「初めて食べたのはカレーライスだった」

ブッキー・・・・・・記憶喪失の艦娘。いそっち曰く、かつて、世界の敵で沈んだはずだったが・・・・・・?


いそっち・・・・・・第二世代の艦娘。本名は第三世代の同位体と一緒にされたくない(主に料理の腕で)ので偽名として「いそっち」と名乗っている。現在は軍を除隊し、とある孤児院で料理人をしている。


若葉・・・・・・第二世代の艦娘。鉄壁の盾の異名を持っていた。その名の通り、駆逐艦とは思えない防御力を誇っていた。今は軍を除隊し、ハードボイルドな刑事をしている


瑞鳳・・・・・・第二世代の艦娘。かつて、龍驤のライバルであり親友として戦場を駆け巡った。
自分の分身である人形を生み出し、一人艦隊で無双していた。(最大で30体操っていた)
ファンネル使いの龍(龍驤)と人形使いの鳳凰(瑞鳳)と戦場で呼ばれてた。
現在は軍を除隊し、いそっちと同じく孤児院で働いている。


私は何の為に生まれたのだろうか。

 

生きるとは何だったのだろうか。

 

かつての私は、ただ破壊する為だけに存在していた。

 

同じ母なる星から生まれた姉妹達を殺め、死して尚また世界の敵として存在した。

 

私は多くの命を奪った。

 

殺して、壊して、奪って。

 

これが本当に私が望んだことだったのだろうか?

 

鋼鉄の船だった私は、国の為に戦い、沈没した。

 

それがなんだこのザマは。国を守るどころか世界の敵になっていた。

 

 

一番最後の記憶に残っているのは、最後の一人になってしまった姉妹の手で葬られた記憶だった。

 

 

 

―――もう・・・・・・もういいのです。これ以上、苦しまないで欲しいのです

 

―――ハカイ・・・・・・スル・・・・・・スベテヲ

 

―――もし、来世があるなら今度こそ幸せになって欲しいのです。だから、今は眠ってください・・・・・・■■ちゃん

 

 

 

あの仮面ごしから見えた涙は・・・・・・一体・・・・・・わからな・・・・・・い

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、やはり記憶は戻らないか」

 

「はい、そうみたいです」

 

「はぁ、私は医者ではなく料理人だからな。残念だが力にはなれそうにない」

 

「・・・・・・いえ、ありがとうございます。いそっちさん」

 

 

ここは名も無き孤児院。先の大戦で親を失った多くの子供たちが過ごす場所。

 

第二世代である私は軍を引退し、退職金で孤児院を建てた。大戦で大して役に立てなかったから罪滅ぼしみたいなものだな。

 

あの大戦から5年。子供たちの心の傷も大分癒えてきたと思う。が、まだ引きずってる子は多い。

 

つい三日前、孤児院の近くの浜辺にこの記憶喪失の少女が打ち上げられているのを私は見つけた。そして驚いた。

 

何故ならコイツは・・・・・いや、もしかしたら同位体の別人の可能性もある。しかし、一度だけ対峙した私の感が同じだと騒ぐ。

 

ちなみに、いそっちと言う名前は別にふざけている訳じゃないからな?単に第三世代の同位体と一緒にされたくないだけだ。なんだ奴らは。同じ私なのに、あの料理下手は。正直信じられないな。

 

 

「まあ、何にしてもお前次第と言う事だな。ブッキー」

 

「・・・・・・なんとなくですけど、その名前は違うって思うんです」

 

「気にするなブッキー。名前が無いと不便だろうブッキー?」

 

「もういいです・・・・・・」

 

 

ふっ、こうして大人しくなると弄り甲斐があるな。

星に生み出され、組織に改造されたコイツは自我というものは既に無かった。だから、今のコイツが本当のブッキーなのだろうな。

 

 

「いそっち!ブッキー!子供たちが晩御飯を待ってるよ!早く来てよー!」

 

「ああ、すまんな瑞鳳。行くか、ブッキー」

 

「はい。そういえば、なんかいい匂いが・・・・・・」

 

「そうだな。ブッキー、先に行ってくれ。少し片づけてから向かう」

 

「わかりました、いそっちさん」

 

 

この独特のスパイスは間違いなくカレーだな。いい匂いだ。空腹に対してこれは一種の暴力だな。

 

普段は私が料理を担当しているが、今日は瑞鳳が担当している。ふむ、卵焼き以外にもレパートリーがあったとは驚きだな

 

さてと、部屋から出る前に今日のレポートを書いておくか。

 

今の所は大丈夫そうだ。引き続き、監視は怠らないようにする。そっちも調査を頼むぞ、若葉。

 

 

 

さて、ブッキーと同じく第一世代の英雄がこのことを知ったらどうするのだろうな・・・・・・

 

っと、カレーの匂いの所為で空腹感がマズイな。

 

 

「あ、遅いよいそっちねーちゃん!」

 

「そうだよ!もうお腹ペコペコ―!」

 

「ごはん!はやく!カレー!」

 

「あー、そう騒ぐなちびっ子ども。悪いな瑞鳳、待たせた」

 

「全くです。さ、早く食べましょう!」

 

『いただきまーす!』

 

 

さて・・・・・・ほう、卵焼きカレーか。しかもこの卵焼き、半熟だから中身がとろーっと溶け出してルーに絡んでいく。

 

さて、一口・・・・・・くっ、美味いな。

孤児院の子供用に甘口になっているが、それでもスパイスが効いている。甘いのに辛いとは不思議だな。

 

人参が嫌いな子供の為にあえて擦ってあるのか。ちゃんと工夫しているな。

 

ジャガイモはごろっと大きくカットしてあるから、食べ応えはある。肉は鶏肉か。うん、いい弾力だ。

 

隠し味は・・・・・・焼肉のタレを使ったのか。成程、コクが出てるな。

 

お好みでソースもアリかもしれんが、今回のカレーには不要だな。

 

ん?どうしたブッキー?何故泣いている?

 

 

「わからない。でも・・・・・・美味しいって初めて思った気がするんです」

 

 

そうか、ブッキーはカレーを始めて食べたのか。

 

美味しいという感情に戸惑っているんだろうな。この三日間、ブッキーだけは今日の検査までお粥だったしなぁ

 

 

「ひっく、美味しい。美味しいよぉ。甘いのに辛いし、訳わかんないよぉ。手が口が止まらないよー!おかわり!」

 

 

ああ、今のコイツを見ていると、信じてみたくなってくる。

 

なぁ、第一世代の英雄『電』。もしコイツにあったとしても、過去じゃなくて今のコイツを見て欲しいんだ。

 

だって、今物凄く幸せそうにカレーを食べているんだぞ?

 

 

 

・・・・・・・って、ブッキー!食い過ぎだ!!私達のおかわりが無くなるだろうがぁ!!!




ども、ゼルガーです。

ブッキーといそっちの正体、わかる人はわかりますよねぇ。

ブッキーは第一世代に数えられなかった第一世代の艦娘にして、世界の敵として倒された神帝(ゴッドエンペラー)です。吹雪改二神です。電に倒され、海に轟沈して死んだはずでしたが・・・・・・その謎は次回の外伝にて明かされます。

いそっちは磯風です。ただ、本人は第三世代の磯風と違って料理上手なので一緒にされたくないと偽名を使ってます。イソッチダヨー


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鮎ラーメンを食べるデース

金剛・・・・・・元第一艦隊のメンバー。艦娘としては引退しているが、元軍人として鎮守府に指導しに行くことが多い。夫との出会いはそれはそれは、鮮烈だったらしい。現在は子持ちで旦那を尻に敷いている。
なお、力では球磨、技では電、速さでは島風に劣るが、艦装が無くても強い。
一児の母である。


流竜馬・・・・・・鎮守府所属の艦娘に接近戦や格闘を指導する専属のコーチ。普段はおんぼろ道場の師範をしている。既婚者で嫁(金剛)の尻に敷かれている(見た目は真ゲの竜馬)
ガチで深海棲艦の姫クラスを倒せる実力を持つ。
司令官の酒飲み仲間にしてバケモノその1
「艦娘は海の上を走れるのか。物理法則もあったもんじゃねーな」←おまいう


堀田志門・・・・・・地元の不良グループ「大紅蓮団」の元二代目リーダー。現在は結婚し、地元の土木建設業の会社を経営している・・・・・が、本人は現場で働くのが好きで事務は嫁や社員に丸投げである。(本人は頑張ったが、馬鹿だったので・・・・・・)
喧嘩はめちゃ強く、地元では穴掘りシモンと呼ばれ恐れられていた。深海棲艦の姫クラスを倒したことがある。
司令官の酒飲み仲間にしてバケモノその2
「ドリルは俺の・・・・・・魂だぁぁああああああ!!!!」←ガチで深海に風穴を開けた人


大門大・・・・・・鎮守府付近の中学校に通う学生。中学生ではあるが、大人顔負けの喧嘩の実力を持ち、喧嘩番長として地元の不良を〆ている。一度、深海棲艦の姫クラスをぶん殴った経歴を持つ。流竜馬の道場に通っており、喧嘩を教わっている。弱点は妹。
バケモノその3。出番なし
子分「アニキ、スゲェ・・・・・・」





今回、電の出番なし


私の名前は金剛。イギリス生まれの帰国子女・・・・・・と言うが元になった戦艦金剛で、私自身は鎮守府生まれの鎮守府育ちデスね。

 

第二世代として生まれ、組織の怪人や深海棲艦を相手に戦い抜いた戦士でしたが、今の私はただの主婦デース。

 

私のマイハウスは鎮守府から少し離れた道場にありマース。愛する旦那様と可愛い息子の三人暮らしデス。

 

私の愛する旦那様は道場の師範で、門下生たちを毎日フルボッコにして叩きのめしてマース。元軍人の視点から見ると、一般人相手には十分温情がある仕込みだと思いますネ。

 

ええ、提督のシゴキに比べれば。・・・・・・・思い出したくないデース。

 

旦那様は元々、提督の教え子であの地獄のブートキャンプの経験者だったみたいデス。

 

 

「くーーーっ、キンキンに冷えたビールが染みるぜ!おい幸助!もっと酒とつまみはねーのか?!」

 

「相変わらずの豪酒だな竜馬。安心しろ、自家製のベーコンやチーズの燻製を用意してある」

 

「お、流石だな。おい、シモンも飲んでるか?」

 

「あたり前だ!俺を誰だと思ってやがる!大紅蓮団のリーダー、穴掘りシモンだ!まだまだ飲めるぜ!」

 

 

相変わらずデスネー、この三人は。

 

竜馬というのが私の旦那様デース。悪人面とか深海棲艦よりも怖いとか言われてますが、私にとっては愛する人デース。旦那様には意外と可愛い所もありマース。

 

もう一人は堀田志門さん。元不良団体である大紅蓮団の二代目リーダーにして、建設会社の社長さんデスね。

普段はとっても温厚で優しくお人好しな方なのですが、いざ喧嘩になると提督並みのカリスマを発揮して漢気溢れる人になりマス。

 

で、幸助と呼ばれた人こそ私達の提督さんネ。

 

ちなみにここは鎮守府にある提督の自室デース。(自室と言っても、住んでるわけではなく、客人と飲み会をする為だけの部屋だそうデース)

 

 

「ったく、お前らは本当によく飲むな。いや、俺が言える立場ではないが」

 

「まったくだ。ザルのテメーが一番言えないよな。っていうか、よくこんな美味い酒を集められたな?プレミアが付いた年代物の酒まであるじゃねーか」

 

「美味い酒は外交の交渉にも使えるからな。蒐集していて損はない。なにより、俺が飲みたい」

 

「そういや、最近海で怪しい奴を見かけたってウチの門下生が言っていたな」

 

「ああ、俺のところの従業員も言っていた。しかも、深海棲艦や怪人らしい姿を見たとか」

 

「・・・・・・やはりか」

 

 

え?ちょ、ちょっとお三方?あの組織は滅んだんじゃないのですカ?

 

 

「十中八九残党だろうな。首領は倒したが、肝心の研究員や下っ端の幹部が行方不明だったからな。軍も全力で行方を捜査していたが・・・・・・何を企んでるやら」

 

「ま、現れたら現れたでそんときゃぶっ倒せばいいだけの話だ。相手が怪人だろうが深海棲艦だろうが関係ねぇ」

 

「竜馬の言う通りだ。10年前も5年前も俺達のやる事は変わらない。俺達の前に壁となって立ちふさがるなら、デカい穴を空けてやるさ」

 

 

いや、この二人が言うと本当にシャレにならないから困りものデース。旦那様はガチで艦娘以上に戦えまマスし、シモンさんもドリルで戦い抜いた人デスし。

 

 

「もし、戦いになったらいつでも呼んでくれ。その時は隼人や武蔵や弁慶を連れてくるぜ!」

 

「俺もカミナの兄貴や紅蓮団の団員を引き連れていくぜ!」

 

「ああ、その時は頼らせてもらう。・・・・・・不本意ではあるが、俺はもう二度と戦えない身体になってしまったからな」

 

 

そうでした。提督は5年前の戦い・・・・・・いえ、組織に改造された肉体とアレの後遺症でもうボロボロデース。生きている事すら奇跡とも言われてるネ。

 

 

「っと、そろそろ焼けた頃か?んじゃ、〆として俺特製のラーメンでも食っていくといい」

 

「お、ラーメンか。俺は大好きだぜラーメン」

 

「俺もだな。まあ、一番はニアが作ってくれた料理だけどな」

 

 

いや、シモンさん?ニアさんの料理は超アレですヨ?第三世代の磯風や、妹の比叡と同等か以上のメシマズデース。

 

ほら、旦那様も微妙な顔してるデース。

 

 

「シモン・・・・・・お前の舌は相変わらずなんだな」

 

「何がだ?」

 

 

シモンさんの味覚はある意味狂ってるのです。普通の料理も激マズの料理も全部美味しく感じてしまうのデース。

ある意味、異常デース。

 

 

「ほら、これが俺特製のラーメンの鮎ラーメンだ」

 

 

おー、透き通ったスープに細麺、そして具は大胆に焼いた鮎が乗ってるデース。

 

 

「ほー、美味そうだな」

 

「香りもいいな。酒の〆には持ってこいじゃないか」

 

「今の時期の鮎は美味いからな。電達が究極のラーメンを作ってると聞いて、俺も一品と思ってな」

 

 

提督・・・・・・そういえば料理好きでしたネ。

 

では、私もさっそくいただきまマース!

 

レンゲでスープを一口・・・・・・ふわぁ~。こ、これは何というかホッとしマース!

 

優しいと言うか、思わずため息が出てしまうくらい鮎の出汁を感じマース。

 

それに、とてもあっさりしているので、スープだけでも行けてしまいそうデース!

 

 

次は麵を・・・・・・あえて細麺にすることで、スープがしっかり絡んできて、とっても美味しいです。

 

しかし、一番インパクトがあるのは具の鮎デス。器からはみ出てしまいそうデス。

 

では、一気にパクリ。表面はぱりっぱり、身はジューシー。骨は丁寧に抜き取られてるみたいなので、そのままかぶりつけてしまいマース!

 

ああ、なんて香ばしい風味!ご飯が欲しくなってしまいマース!

 

 

「おい幸助!白米寄こせ!」

 

「あ、俺にも!」

 

「そういうと思って全員分用意してある」

 

「「さっすが!」」

 

 

旦那様は食べ終わったスープにご飯と温玉を入れて雑炊に

 

シモンさんは鮎をご飯に乗せ、身を解してからスープを少しかけてお茶漬けに

 

私は鮎とご飯を口に含んでからスープを飲むスタイルで食べていきマース

 

 

「っと、そうだった。金剛、悪いが一週間後に鎮守府に来てもらえるか?」

 

「え?はい、別に構わないデース。けど、何故私に?」

 

「正確には元第一艦隊のメンバー全員に用事だな・・・・・・イソッチからの報告でな、【神帝】が発見された」

 

 

 

 

 

 

え?




ども、ゼルガーです

鮎ラーメンは 二子玉川にあるお店を参考にしました。うん、あの店の鮎は最高でした。


次回は外伝。ブッキーがローグのような立ち位置になりそうな気がしてきた。


次回、ブッキー変身する?覚醒、深海皇帝!


―――犯した罪は消せない。だが、私を受け入れたこの居場所だけは守りたい。


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外伝「初めて食べた豚汁は私に戦う覚悟を与えた」前編

ブッキー・・・・・・本当の名前は吹雪。本当の意味で第一世代の艦娘にして、世界が生み出した守護者。しかし、誕生当時は世界の意思により感情を与えられず破壊衝動のみで行動し、世界を守る所か敵となってしまう。電を除く後継の第一世代全員が命を犠牲にし、一度は死んだが遺体を組織に回収され深海棲艦の力を与えられた艦娘【吹雪改二神】として蘇り、完全に世界の敵としてあらゆるものを破壊した。
しかし、神帝と恐れられた彼女は、覚醒した電の最終形態に敗れ、深海の底に眠りについた・・・・・・筈だった。
なお、現在の口調は本来の吹雪のソレではなく、イソッチの口調が移っている。



イソッチ・・・・・・元第二世代の駆逐艦磯風。料理腕はプロ顔負け。一度、異世界召喚で勇者として別世界に召喚されたが、速攻で魔王を片付けて戻ってきた。本人曰く「魔王?同じ魔王の睦月より雑魚だな。魔王(笑)と呼んでやろう」だそうだ。
ちなみにイソッチの第二世代特融の異能「騎士王転成」。かの騎士王の力をインストールし扱うことが出来る。が、聖剣の解放には円卓の13騎士の承認が必要なので全力で使ったことはない。勿論、中の人ネタである。


流竜馬・・・・・・人間止めてる人外その一。政府の科学者である早乙女博士が開発したパワードスーツ【ゲッター】の使い手。ぶっちゃけ、ブラックゲッターである。トマホーク、ビーム、拳で戦うぞ。
作者はブラック(ゲッター)鎮守府と言う設定を考えたことがあったが、某画像サイトにて既にイラストを描いてる人が居たので断念。
実は本当にゲッター線(ヤンデレ)に狙われている。


堀田志門・・・・・・人間止めてる人外その二。ロージェノム・テッペリン(嫁の父親)に託されたパワードスーツ【グレンラガン】の使い手。巨大なドリル、翼のブーメランで戦う
もし、彼の螺旋力が暴走したら竜馬のゲッター線と合わさって宇宙が大変なことになる。


兜甲児・・・・・・人間を止めてる人外その三。祖父に託されたパワードスーツ【マジンガーZ】の使い手。ロケットパンチ、ブレストファイヤーなどで戦う。
彼の光子力が暴走したら上記二名のエネルギーも暴走し宇宙は終わる。


天満幸助・・・・・・我らが艦娘司令官。人間を止めさせられた改造人間。元仮面ライダー。身体が限界で変身することすら出来ない。
自分が使っていたベルトを託せる人物を探している。
彼の魂もまた、次元の狭間にいる同位体と共鳴しているので、上記三名のエネルギーが暴走したら彼の魂も暴走し、宇宙が破滅する。


天満幸助(?)・・・・・・次元の狭間に存在する司令官幸助と似た存在。というか同位体。竜馬のゲッター線、シモンの螺旋力、甲児の光子力、そして第一世代である電と吹雪にしか存在しないあるエネルギーについて司令官幸助に警告する。


ディープショッカー・・・・・・全ての元凶。幸助を改造人間にしたのも、世界規模のテロを引き起こしたのも、深海棲艦を生み出したのも、吹雪を改造したのも、15年前も5年前の悲劇も全てこいつ等。
世界規模に存在する悪の秘密結社。現在は主だった首領や幹部は消え、残党のみとなっている。ゴキブリ並みにしぶとい組織。


なお、上記の人外三名はエネルギーを覚醒しすぎると、暴走し、【真】【天元突破】【ZERO】を発動させるらしい


今日は孤児院の子供たちと料理を作る日だ。私自信、料理というのは初めての経験なので少しワクワクしている。

 

それにしても、イソッチも瑞鳳も用事でいなくなるとはな。記憶喪失の私だけを残しておくのは防犯上大丈夫なのだろうか?

 

取り敢えず、私に懐いている姉妹の少女達と一緒に買いに行ってきた帰りだ。

 

 

「ブッキーおねーちゃん!早く作ろうよ!」

 

「うん・・・・・・はやく作りたい・・・・・・です」

 

「そうだな」

 

 

元気いっぱいなのは姉のココア、大人しいのが妹のチノ

 

二人とも家族を5年前の大戦で失い、孤児院に引き取られたそうだ。

 

姉妹と言ったが、本当に血が繋がっている訳じゃなく、ココアが一人だったチノを妹として接している内に本当の姉妹のようになったそうだ。

 

ココアはココアで本当の家族を全て失っているのにな。

 

今日買ったのは、豚バラ肉、こんにゃく、里芋、玉ねぎ、生姜、人参、大根、長ネギ、豆腐だ。

 

肉じゃがも良いと思ったが、今日は豚汁(とんじる)を作ろうと思う。イソッチが教えてくれ料理の中で私が好きな料理だ。

 

子供の健康にも良いし、具沢山だからお腹いっぱいにもなるしな。

 

さあ、もうすぐ孤児院・・・・・・っ!?

 

 

「ココア、チノ。先に孤児院に戻れ。急いでだ」

 

「え、ブッキーおねーちゃん?」

 

「早く行けココア!チノもだ!」

 

「ひっ!?う、うん!」

 

 

状況が分からないココアは私の声に驚きつつも急いでチノを引っ張って孤児院に走っていった。ああ、それでいい。

 

 

「・・・・・・誰だか知らないが、私に何の用だ」

 

「ケケケケ、随分と人間らしくなったじゃねーか、破壊マシーンの癖によぉ!」

 

 

物陰から出てきたのは、人間ではないバケモノだった。

 

身体的特徴から言うと、体中に触手が付いている。気持ち悪いな。まるでクラゲだな

 

 

「よくわかったな。俺はクラゲ男だ!」

 

「そのまんまじゃないか。人間としての名前はどうした」

 

「人間?俺は怪人だ、人間の名前など改造された時に捨てたわ!」

 

 

イソッチから聞いたことがある。怪人、そして改造。おそらくコイツが

 

 

「滅んでなかったと言う事か、悪の組織ディープショッカー」

 

「あ?貴様もその一員の癖に何言ってやがる」

 

「何?」

 

 

私が組織の一員だと?どういうことだ?それに私を破壊マシーンと呼んだ。それは何だ?

 

 

「その様子だと忘れたようだな・・・・・いや、そもそも自我なんて無かった兵器だったか。あーあ、意思なんか持つから面倒なんだよ。兵器なら兵器らしくしてろってな」

 

「・・・・・・」

 

「さっきのガキどもは孤児か?って事は、お前の犠牲者って事だなぁ!はーっはっはは、笑えるぜ!加害者と被害者がお互い何も知らずに暮らしてるってか?笑えるぜ!」

 

 

私が・・・・・・二人の?いや、皆の家族を?

 

嘘だ・・・・・・嘘だ・・・・・・・

 

 

「そんなの嘘だ!」

 

「嘘じゃねーよ。お前はディープショッカー最高傑作の深海棲艦、神帝と恐れられた吹雪改二神だ。憎きライダーと第一艦隊と呼ばれた英雄どもに倒されたって聞いていたが・・・・・・・お前もしぶといねぇ」

 

 

私が深海棲艦?

 

では、本当に私が

 

 

 

 

 

コロシタ?

 

 

 

 

 

意思を喪失した吹雪は目から光を失い、その場に膝から崩れてしまった。そんな彼女を見たクラゲ男は嫌な笑みを浮かべながら見ていた。

 

 

「なんだ、壊れたのか?まあいい、コイツの回収の手間が省けたな。組織を壊滅に追い込んだ兵器も石を持ってしまえばこうも扱いやすくなるとはなぁ。おい、コイツを連れて行くぞ」

 

『イーッ!!』

 

 

クラゲ男がそう指示すると、地面からボコボコを複数の覆面の怪人達が現れた。ディープショッカーの戦闘員である。

 

彼らは組織が生み出したクローン人間で最初から兵器として調整されており、怪人の支持であらゆる場所から出現するのである。

 

 

戦闘員たちは吹雪に近づき、高速しようとした時だった。

 

 

 

「トマホォーーーークッ、ブゥーーーメランッ!」

 

「グレンッブゥーーーーメラァーーーーンッ!」

 

「ロケットパァーーーーーーンチッ!」

 

 

巨大なトマホーク、サングラスの形をしたブーメラン、そしてロケットのように飛んできた腕が戦闘員たちをぶっ飛ばしていった

 

 

「な、なんだ!?なんだテメーラは!?」

 

 

クラゲ男が叫ぶと、彼らは上空からさっそうと飛んで現れた。

 

それぞれ別の研究所で開発されたパワードスーツを身に纏った漢達だ。

 

 

「女相手にゲスな笑みを浮べてるじゃねーか、ディープショッカー。相変わらず気持ち悪い連中だぜ」

 

ゲッター線に選ばれた男、流竜馬。そしてパワードスーツ【ブラックゲッター】

 

 

「俺を誰だと思ってやがる!天に風穴を空ける男、穴堀りシモンだ!」

 

螺旋力というエネルギーを持つ男、堀田志門。そしてパワードスーツ【グレンラガン】

 

 

「へっ、5年ぶりの戦闘だな竜馬さん、シモン!って言うか、ディープショッカーもしぶといな。ま、残党相手だろうと油断はしないぜ!」

 

 

光子力エネルギーを扱う男、兜甲児。そしてパワードスーツ【マジンガーZ】

 

 

「っつー訳だ幸助、磯風!ここは俺達が食い止めるから、さっさとその女を連れて下がれ!」

 

「ああ。そっちは任せたぞ竜馬。行くぞ、磯風」

 

「わかった・・・・・・あと二人とも、今の私はイソッチだ!」

 

 

と、イソッチは名前にツッコミを入れつつも幸助と二人で吹雪の肩を背負いその場から離れていく。

 

 

「さてと、んじゃまぁ・・・・・・テメーラは皆殺しだな」

 

「俺は今、虫の居所が悪いんだ・・・・・・ニアの手料理を食べるところだったのに!」

 

「俺だってさやかさんとデートだったんだぞ!!」

 

「・・・・・・俺が言うのもなんだが、女に現を抜かし過ぎじゃないか?」

 

 

 

全くである。金剛を嫁に貰った竜馬の言えるセリフではない。

 

 

 

「思い出したぞ!5年前、我らディープショッカーに逆らったパワードスーツの使い手共!!オノレェ、また邪魔するのか!」

 

「当たり前だ!海の上では俺達は役立たずだ。けどなぁ!陸(ここ)じゃ、テメーラの好きにはさせねーよ!」

 

「アニキが目指した明日を、ニアが欲した未来をお前らに奪わせはしない!」

 

「死んでいった仲間の想いを今も背負ってるからには、もう誰も死なせはしないさ!」

 

「グヌヌ!ゆけ、戦闘員!」

 

『イーーーーッ!』

 

「こっちも行くぜ!ゲッタァーーートマホーーークッ!」

 

「誰が相手だろうと、俺のドリルが貫く!行くぜェーーー!」

 

「マジンガーの強さ、見せてやるぜ!」

 

 

 

100は超える戦闘員が三人の漢達を戦闘を始めていった。




次回、吹雪、変身する。

そして、豚汁を食べます。←こっちがメインです


ども、ゼルガーです

以蔵さんも沖田オルタも無事に当たりました。でも、エミヤさんはもういりません。宝具5なんです。レアプリが4個も手に入ってしまいました。

序に新宿のアサシンもすり抜けで手に入りました。


今日の仮面ライダービルドの玄徳さん。放送事故レベルでヤバイです。ご飯中だったので、思わず吹いてしまいました。

最初の悪人面や中盤のダークヒーローっぷりや、前回までの必死さは何処に行った!?そして次回も放送事故の予感です。


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酸辣湯麵を食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。ラーメンも好きだが、蕎麦やうどん、パスタなどの麺類も大好物。麺類大好きにすれば良いと言われるが、そこはこだわっている。


ブッキー・・・・・・元ラスボス。罪滅ぼしの慈善活動として、組織の残党を倒しつつ日本中の美味いご当地グルメを巡る旅をバイクでしている。
尚、服装のセンスは某クロコダイルな人と同じく悪い。
ブッキー「馬鹿な!?素晴らしいと思わないのか!?」
イソッチ「超ダサいな」


 

 

 

究極のラーメンを求めて日本中を巡り、食べ続けて半年。既に私達第一艦隊のメンバーはどんなラーメンにするかは大体絞ってきている。

 

まあ、それはそれ。コレはコレ。

 

美味しいラーメンを食べるのに細かい理屈は必要ないのです!

 

と言う訳で、酸辣湯麵の発祥の地である赤坂にある「榮林 赤坂本店」にやって来たのです。

 

駅から徒歩四分と割とお手頃な距離で歩く人には助かるのです。

 

 

「何故、私がお前と共に行動しなければならないのだ電よ・・・・・・」

 

「それはこちらのセリフなのですよ吹雪」

 

 

不満があるとすれば、司令官さんの命令でかつての強敵であり、私が自身の手で殺めた筈の艦娘吹雪が何故か蘇ってて、私と一緒に行動することになっていた。

 

 

 

―――すまないが電、今日は彼女と共に行動してくれ。お前自身の為でもあり、彼女自身の為でもある。

 

 

 

詳しいことはイソッチちゃんからも聞いてましたが、彼女にはかつての記憶は無く、本当の意味で艦娘と言う存在になったらしいのです。

 

イマイチ信用できませんが。

 

 

「お前が私を信用していないのは重々承知しているし、私自身も覚えていないがお前に酷い事をしたと言うのはイソッチと天満幸助に聞いている。・・・・・・妹同然の第一世代を全員殺めた事もな」

 

 

私以外の第一世代は確かに彼女の所為で亡くなりました。ですが、彼女達は殺されたのではなく、自らの意思で自滅を選んだのです。

 

だから、勘違いして欲しくないのです。

 

 

「第一世代の姉妹たちが沈んだのは自分の意思なのです。殺したなどと自惚れないでください。それに・・・・・・」

 

 

私が彼女を責める権利は無いのです。

 

最後まで彼女達と共に戦う事すら出来ず、プラズマを分離して艦娘の力を失い、自暴自棄になっていた私には。

 

 

「だが、それでもお前は私を倒し止めてくれた。これも覚えてはいないことだが・・・・・・お前が私を沈めたと聞いたとき、何故だか嬉しいと思えたんだ」

 

 

5年前の事を言ってるのですね。あの時はプラズマと元の一人に融合し、本当の意味での私が組織に悪用された貴女を倒したのです。

 

もしかしたら、暴走していた貴女は自我が無くても・・・・・・いえ、これは憶測なのです

 

 

「何にしても私は今の吹雪を信用する気は無いのです。あくまで今のですが・・・・・まあ、貴女のこれからの行動次第なのです」

 

「そうか・・・・・・」

 

 

よく観察すると、第三世代の同位体である吹雪たちと正確が大違いなのですね。・・・・・・よく考えると、他の第一世代の性格は全員アレだったのです。うん、超個性的でした。

 

 

 

「しかし、腹が減ってきたな。そろそろ店に入らないか?」

 

「そうですね。私もお腹が空いてきたのです」

 

 

それにしても・・・・・・

 

 

 

「そのクソダサTシャツは何とかならなかったのですか?なんですかその『安全第一』と大きく描かれたシャツは?」

 

「何?カッコいいTシャツじゃないか。おしゃれだろう?」

 

「全然オシャレじゃないのです!」

 

「ふっ、お前はセンスが分かってないのだな」

 

 

それはこっちのセリフなのです!!

 

周りを見てみるといいのです!皆、吹雪から引いてるのですよ!

 

ジーパンにTシャツはまだ許せますけど、そのTシャツはアウトなのです!

 

はぁ、ツッコミは龍驤ちゃんや島風ちゃんの領分なのに・・・・・・

 

これ以上ツッコむと私の胃が危ないので、とっととラーメンを注文した。

 

 

数分後、注文した酸辣湯麵が目の前に置かれた。

 

うーん、酢の独特の香りが良いのです。

 

見た目はかきたまが入った餡かけラーメンみたいなのです。

 

ではスープを一口。

 

わぁー。爽やかな酸味とラー油の辛みがたまらないのです。それにふんわりとした卵が絡んできて甘味が出てとっても美味しいのです!

 

麵は細麺なのですか・・・・・・では、いつも通りに一気に啜るのです!ズルズル・・・・・・

 

 

う、美味い!

 

 

麵を啜ると、酸味のスープが一気に絡んでくるのです。すっぱ辛いのに、麵を啜るのが止まらないのです!やめられないのです!癖になるのです!

 

 

「凄いな。酸っぱいのに全然嫌になる酸っぱさじゃない。トッピングのタケノコもいい食感だし、トマトと細切りのハムの相性も抜群だな」

 

 

ええ、その通りなのです。

 

くっ、トマトの酸味がスープに加わることで更に美味しくなるとは!

 

醤油、塩、味噌、豚骨、チャンポンとは全く違った別の次元で美味すぎるのです!

 

別で注文したライスを余ったスープに入れ、おじや風にしたらレンゲで一口。

 

・・・・・・・はぁ、生きててよかったぁ

 

 

「成程、余ったスープにご飯を入れるとここまで美味いのか。勉強になるな」

 

 

何マネしてんですかこの女!なのです

 

・・・・・・なんか吹雪がいると、融合しているプラズマの口調が出てきてしまうのですよ。

 

 

「それにしても、美味しいだけあって他のメニューの料理の値段は結構高いな」

 

「確かに、殆どのメニューは千円を超えてるのですよ」

 

 

酸辣湯麵も1300円はしているのです。

 

ふー、何にしても満足なのです

 

 

「さてと、電の付き添いが終わったことだし私は次に行かせてもらう」

 

「は?どういうことなのですか?」

 

「ん?天満幸助に聞いてないのか?私は慈善活動として日本中を巡る旅に出るつもりだ。今日、お前に同行していたのは、お前と一緒に飯を食えと言われたからが?」

 

 

い、いやいやそんな話聞いてないのです!

 

っていくか、彼女一人で行かせる気なのですか司令官さん!?

 

 

「天満幸助には託されたモノもあるしな・・・・・・・日本中のグルメを巡るついでに組織の残党を潰す予定だ」

 

「逆!?ついでが本来の任務だと思うのですが!?」

 

「じゃあな、電。たった一人生き残った我が姉妹よ・・・・・・次合うときは、お前たちが究極のラーメンを作った時だ」

 

「ラーメンたかる気満々なのです?!後、よだれを拭けなのです!」

 

 

言うだけ言って吹雪はバイクで去ってしまったのです。

 

な、なんてマイペースな奴なのですか。

 




ども、ゼルガーです。

最近、異世界スローライフ系(主に飯テロ系)の小説にハマり、本屋で買いあさってます。

私も社畜なので、田舎でのんびりスローライフには憧れますね


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レモンラーメンを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。結婚まであと半年。

吹雪・・・・・・ラスボス系ブッキー。第三世代の教導の為に雇われている。普段は孤児院に住んでいる。

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。最近マッドに目覚めた。吹雪からは博士と呼ばれている。

暁・・・・・・第三世代の艦娘。通称アッキー、またはバカツキ。第一世代の電より年下だけど姉。料理人を目指して勉強中


八月と言う夏のクソ暑い時期。太陽は日照り、アスファルトによって反射する熱気のダブルパンチでさらに熱い。

 

だからこそ、夏に最適なラーメンが食べたいのです。

 

って事で、今日は池袋にある壽(コトブキ)というお店に来ているのです。

 

ウザさではインスタ映えしたラーメンがあるとかTwitterで教えてもらったのです。

 

 

「何故、私がお前と一緒に行かねばならないのだ電よ?」

 

「そのセリフ、前話にも言っていたのです」

 

「まーまー、二人とも。一応たった二人しかいない第一世代の艦娘なんだし仲良く仲良く」

 

 

今日のお供は島風ちゃんと、元ラスボスの吹雪。

 

正直ムカつく奴だとは思うけど、もう過去の事だし水に流してもいいと思っているのですが、このマイペースで天然な所がどうもとっつきにくいのです。

 

いや、ぶっちゃけると他の第一世代の面々よりはマシなのですが。

 

 

「それで、その恰好はどうにかならなかったのですか?」

 

「ん?この服装に何か問題でも?」←アタイサイキョーと書かれたTシャツと短パン、サンダル。

 

 

ダサいのです。物凄くダサいのです。しかも本人がそれに気が付いてないタイプなのです。

 

イソッチは何をしているのですか!前話でもそうでしたが、同じ第一世代の艦娘として恥ずかしいのです!一緒にされたくないのです!こんなのが世界を滅ぼしかけたラスボスなんて誰が思うのですか!!!

 

っていうか、ツッコミの島風ちゃん!何でツッコミを入れないのですか!

 

 

「んー?いや、もうこれがブッキーの個性でいいんじゃない?」←遠い目

 

 

なんか悟ってるのです!?

 

 

「私さ、いい加減ツッコミキャラを卒業しようともってね。ホラ、今作者が連載を開始した新作では、マッドサイエンティストでボケに回ってアッキーがツッコミの仕事してるみたいだし?だからもういいかなって」

 

 

メタい!超メタいのです!って言うか、なんで未来の話をしてるのですか!?暁お姉ちゃんにどんな未来が待っているのですか!?

 

 

「おい、そろそろ注文したラーメンが来るがいいのか?」

 

「くっ、このマイペース天然め・・・・・・って、うわぁ。見事にレモン一色なのです」

 

 

定員さんに出されたのは、輪切りにされたレモンが何枚も乗ったラーメン。

 

なんか酸っぱそう。

 

と、取り敢えず食べるのです!いただきます!

 

 

麺はもっちりしてる事から、うどん粉が混じってるみたいなのです。でも細麺で食べやすい。

 

スープは濃厚鶏白湯。一口飲むとトロリとした舌触りで、一気に口の中に鶏の旨みが広がるのです。

 

うーん、細麺だからスープがしっかり絡んで良い感じなのです。替え玉として針金や粉落としもあるみたいなので後で試してみるのです。

 

トッピングの半熟卵はトロットロで黄身がスープに溶けていくのです。これはたまらないのですよ。

 

お好みで玉ねぎも選べたのでスープに入れてみましたが、物凄く相性がいいのです。

 

シャキシャキの触感と玉ねぎの甘さがまさにベストマッチ!なのです。

 

鶏のチャーシューはしっとりとして柔らかく、塩麴で煮込んでるから噛めば噛む程いい味なのです。

 

キクラゲもコリコリとしてて食感が楽しいのですよ。

 

 

で、問題だった輪切りのレモンなのですが、これがスープとの相性が最高なのです。

 

レモンを絞ってスープに溶かすと、濃厚だったスープが一気に爽やかな風味スープに早変わりなのです!

 

レモンのフルーティな酸味が鶏白湯とこんなに相性がいい何てホントに驚きなのですよ。

 

ああ、麵をすするスピードが止まらないのです!この暑い時期には本当にたまらないのです!

 

 

「定員さん、替え玉をお願いします!針金で!」

 

「私も頼む。粉落としで」

 

「んー、これは見た目のインパクトも凄いけど味も凄いね。いい意味で。あ、私も替え玉をお願い」

 

 

と、言う訳で私達は三回くらい替え玉を頼んでこのラーメンを楽しんだのです。




ども、ゼルガーです。

BB以外の水着は揃ったけど、ヒロインXXは重ねたかったなー

イベントの素材回収は終わり、足りない素材集めの為に周回してます。


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外伝「龍驤さんは中華好き」③

龍驤・・・・・・元第一艦隊のメンバー。稀に中国に行って料理の修行をしている。本人曰く、中華四千年の歴史は凄まじいとのこと。相変わらずのまな板である。


電・・・・・・元第一艦隊のメンバーにして旗艦。ラーメンに合うある料理を依頼しに来た。


暁・・・・・・龍驤達に料理を教わっている。料理学校に入る為に勉強中。だけどバカである。


吹雪・・・・・・ラスボス系ブッキー。最近の趣味は美味い店を探す事。


ここは中華料理店龍驤。ウチが経営している完全予約制のお店や。

 

予約制にした理由は、常連に飲兵衛が多くて周りの客の迷惑になったり、大食いな後輩連中が来て他の客の注文が追いつかないからや。趣味で始めたのに忙しくなったら意味がないやないか。

 

さて、今回のお客さんは・・・・・・

 

 

「まさか、電とアッキーと一緒とはな。偶然とは怖いものだ」

 

「それはこちらのセリフなのですよ吹雪。っていうか、何時からお姉ちゃんをあだ名で呼んでるのですか」

 

「あれ?ブッキーと電って知り合いだったの?なんだ、もっと早く行ってくれればいいのに」

 

「ぶ、ブッキー?・・・・・・吹雪?」

 

「何だ?何か悪いのか?良いじゃないか、ブッキー。私は気に入っている」

 

「え?気に入ってるのですか?」

 

 

電があんな態度になるのはしゃーないな。ウチも最初は驚いたし。

 

歴史に刻まれない第一世代にして、星が生み出した殲滅兵器にして、ディープショッカーが改造した深海棲艦として世界の敵となった存在。神帝と恐れられたラスボス。深海吹雪改二神。

 

電とはずっと戦い合った因縁深い敵とも言える。が、当の本人にその時の記憶はあまりないらしい。自我が芽生えたのは最近らしいから仕方ないと言えば仕方ない。

 

 

 

「さてと、今日のメニューはアレでええんやな?電」

 

「なのです。ラーメンに合うアレを頼むのです。あ、ついでにナマを一杯頼むのです」

 

「ん?ナマとはなんだ?」

 

「はっ、そんなのも知らないのですか?ナマっていうのは生ビールなのですよ」

 

「え?電ってお酒飲めるの!?」

 

「ん?アッキーは飲めないのか?私はこの前、イソッチにワインを御馳走になったが美味かったぞ?」

 

「なんですって!?ブッキーが私よりもレディだった!?」

 

 

いや、酒が飲めた程度でレディはないやろ。っていうか、煽るな電。天然ボケな吹雪には通用しないで?

 

暁は絶対にお酒は飲めんから、烏龍茶でも出しておくとして、二人にはジョッキで生ビールを出しておく

 

さて、焼くか。

 

あらかじめ仕込みは済ませてあるしな。

 

 

特製の鉄板に仕込んだアレを敷き詰めて少し焼き、水を適量入れて蒸し焼きにする。

 

別の鍋では蒸し器にアレを幾つか入れてある。

 

そして、更に別の鍋には沸騰した湯の中で茹でている。

 

ここまで言えばわかるやろ?

 

 

焼き餃子、蒸し餃子、水餃子や。

 

 

お得意先の牧場から仕入れた豚肉をひき肉にし、知り合いの農家のニラ、ネギ、キャベツをみじん切りに刻む

 

この時、キャベツは細かすぎず少し粗目にするのがコツ。食感が生きるからな。

 

で、ボールに入れて、ゼラチンで固めた鶏ガラスープ、おろしたニンニクと生姜、醤油、ごま油、みりんを加え、よくこねて混ぜる。

 

あらかた混ぜたら塩コショウを加え、更に混ぜる。分量は少量やな。

 

最後に特製の皮で包んでおしまいや。簡単に見えるけど、人数分作るとなると結構しんどいで。

 

こいつ等も結構食べるから、大変や。

 

 

さあ、出来上がりや!別に作っていた卵スープと白米をお盆に乗せて完成!

 

 

「龍驤さん特製、餃子三点セット定食や!」

 

「「「おー!」」」

 

 

自分で言うのもアレやけど、絶対に美味いって自身はある。

 

はぁ、ウチも腹減ってきたなぁ。自分の分も焼いとこーっと。

 

電はシンプルに黒酢で食べるみたいやな。あ、七味も入れてる。

 

吹雪はラー油と醤油と酢の合わせタレか。まあ無難やな

 

暁は・・・・・ほー、タレを持参してきたんか。どんなタレや?

 

 

「え?ああ、濃口醤油と薄口醤油、砂糖とラー油と酢を適量で混ぜた特製タレね」

 

 

へー、そういうのもあるんやな。あ、後で舐めさせてな?

 

 

「んー、ジューシーなのですこの焼き餃子。皮はぱりっぱりで美味しいのです!ご飯が進むのです!」

 

「ふむ、この蒸し餃子は皮がモチモチしてるな。一口食べると中からスープが溢れでてくる。うん、美味いな。ああ、しかもビールに合うとは最高だな」

 

「水餃子も最高よね。口の中にちゅるんって入って・・・・・・あつっ!?あっつい!?」

 

 

そら出来立てやもん、熱いのは当然や。相変わらずバカやなー暁は。

 

さーて、ウチもたーべよ。いっただきまーす!




ども、ゼルガーです。

本当は、チーズ餃子とかデザート系餃子といった変わりモノも書きたかったけど、諦めました。

餃子専門店に行ったことありますが、店内の熱気はすさまじかったですね。その分、味は最高でした。水餃子、蒸し餃子、焼き餃子の三点セット定食はその店で出してたので参考にしてます。まー、スープじゃなくて味噌汁でしたけどね・


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外伝「初めて食べた豚汁は私に戦う覚悟を与えた」中編

ブッキー・・・・・・過去の自分の罪に押しつぶされ、戦意喪失中。


天満幸助・・・・・・電達の司令官。全盛期の彼であれば、あの程度の敵は雑魚同然。


黒月八雲・・・・・・天満幸助の故郷を滅ぼした張本人。そして、吹雪を深海棲艦に改造した全ての元凶。ディープショッカーの首領ではないが、裏から操っていた男。天満幸助の手により既に故人。実は平行世界の記憶を受け継ぐことが出来る人間で、平行世界の天満幸助と殺し合いをしたいが為に幸助の故郷を滅ぼす計画をした。しかし、改造人間となり、八雲が望んだ幸助にはならない運命となってしまい、自暴自棄となりあっさり殺された。


私はもう、自分がわからない。

 

ココアやチノ、皆の家族を奪った悪魔。化け物はそう言っていた。

 

私自身には過去の記憶がない。イソッチ達はそんな私を受け入れてくれた。

 

【神帝】吹雪改二神。それが私の異名で、世界に恐怖を与えた名前。

 

ああなんだ、私も化け物だったのか。人から恐怖され、畏怖され、憎悪される対象の。

 

 

 

 

―――ソウダ、我ハ人類史ヲ守ル為ニ人類ヲ滅ボスノダ

 

―――敵ハ全テ滅ボス。人間モ艦娘モ全テ

 

 

滅ぼす・・・・・私はそれしか無いのか

 

人類悪となった獣の王の私

 

深海棲艦となった神帝の私

 

 

 

私は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「何時まで現実逃避しているつもりだ」

 

「・・・・・・お前は誰だ」

 

気が付けば私は声を掛けた男の背中に背負われていた。

 

「俺が誰か・・・・・・そんなことは今聞くことか?」

 

「・・・・・・ああそうだ。なあ、私はこの世に存在していいのだろうか?こんな世界を滅ぼしかけた悪が居てもいいのか?この手で多くの姉妹や同胞を葬り、守るべき人間にすら砲を向けたこの私が」

 

「己の過去の罪に潰されるのは勝手だ。だが、今もお前の為に戦ってる奴らがいる」

 

 

イソッチ・・・・・・瑞鳳・・・・・・

 

 

「昔、ある男がいた。故郷を奪われ、家族や友、愛した人、己自身すら失った男が。ソイツは復讐の為だけに生き、寿命を削りながら戦い、そして壊れた。壊れた男はふと後ろを振り返った時、絶句した。自分は復讐を果たすために相手と全く同じ事しかしなかったのだと。それからその男は空虚に生きた。生きる意味すら失い、自分が犯した罪に潰されたからだ。だが、そんな男はもう一度立ち上がることが出来た」

 

「何故だ?」

 

「俺は一人の艦娘に出会った。お前との戦いでたった一人生き残ってしまったアイツは艦娘としての力を失っても、自分に出来ることを必死に探し、足掻いている大バカ者に出会った。最初のアイツは若干やさぐれてはいたが、一緒に任務をこなしているうちに明るい性格を取り戻していった。ソイツを見て思った。こんな壊れた俺にでもまだ救える奴が居たんだってな」

 

「・・・・・・聞いてもいいか?こんな私でも、誰かの為に戦ってもいいのかなぁ」

 

 

気が付けば私は目から涙を流していた。初めての経験だった。こんなにも締め付けられるくらい苦しくて、家族を守りたいって強く思うんだ。

 

 

「愛しさと切なさと心強さ。今、お前が感じている感情こそソレだ。ああ、だからこそ俺はお前に託したいと思ったのかもしれないな。本当の意味で人類の守護者となれるお前に」

 

 

男は私を下ろし、何か機械のようなものを渡してきた。コレは?

 

 

「かつて、俺が使っていたライダーシステム【バトルシップドライバー】だ。人類の未来と平和を守る為に戦う伝説の戦士【仮面ライダー】。お前が受け継げ」

 

 

仮面ライダー・・・・・・ああ、覚えている。私を倒してくれた艦娘が変身していた仮面の戦士の事か。

 

人類の未来を平和を守るか・・・・・・今の私には重すぎるな。だから・・・・・・

 

 

「今の私は、大切な家族を守る為に罪を償おう」

 

 

 

獣の王となった私、神帝となった私。すまないが、私はお前たちとは違う未来に進もうと思う。

 

奪うだけでもない、破壊だけではない。守る為の力を。

 

 

 

 

―――――オモシロイ、ソノ道ヲ何処マデ行ケルカ見モノダナ

 

―――――我ラノ力、正シク使エルカ、ソレトモ身ヲ滅ボスカ・・・・・・精々足掻イテミセロ

 

 

 

ありがとう、かつての私

 

ふと気が付けば、手の中に見慣れない鍵が収まっていた。これが何なのかはわからない。

 

だけど、どう使うのかはわかる。

 

 

「行けるか?」

 

「ああ、感謝する。私はもう、立ち上がれる」

 

「なら行ってこい。イソッチ達がお前を待っているだろう」

 

「ああ!」

 

 

今度こそ、私は自分の足で走り出した。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

やれやれ、世話が焼けるな。

 

自分の過去を少しだけとはいえ話すとは、俺も歳を取ったか?

 

 

 

「復讐を果たした先は何もない、空虚な心だけが残り、振り向けば自分の手で破壊した戦火が広がるのみ。なあ、八雲・・・・・・貴様は何故、そこまで俺に執着した?何故、俺でなければならなかった?」

 

 

 

思い出すのは一人の男。

 

当時のディープショッカーを裏から操り、世界テロを計画する際に俺の故郷をワザと狙い、俺の全てを奪った男。

 

それが、黒月八雲だ。もっとも、俺の誘拐や改造人間計画は知らなかったらしい。初めて出会った時、俺が組織に誘拐され、改造人間にされたと知った時の奴はおかしかった。

 

 

 

 

―――ば、馬鹿な!?何故だ、それでは俺の計画がっ!オノレ首領っ、俺の計画に気が付いたのかっ!

 

―――は、ハハハハ!改造人間となり、因子と資格を失った貴様にはもう何の未練も用もない。さっさと殺すがいい・・・・・・貴様の故郷を滅ぼすよう計画したのはこの俺だからなぁ

 

 

 

 

・・・・・・因子と資格を失った。奴が残したこの言葉には心当たりがある。

 

俺が改造人間となった時、何かを失った虚無感を感じた。あの時は気のせいだと思っていたが・・・・・・今となってはもうわからんか。

 

 

「さて、と。俺は俺に出来ることをするか。戦いでアイツラも腹を空かせるだろう。イソッチ達の孤児院のキッチンを借りて何か作るとしよう」

 

 

俺の魂を受け継いだんだ。しっかり戦え、第一世代艦娘駆逐艦吹雪。いや、仮面ライダー!




ども、ゼルガーです。

夏風邪は怖いです。私は喉をやられてしまいました。辛いです。

弓王のピックアップが来ていたので、宝具を重ねたかったからガチャって見た結果、無事当たりました。

やったー、宝具2だー。ちなみに私の弓王はレベル100スキルMAXフォウ強化MAXです。


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外伝「初めて食べた豚汁は私に戦う覚悟を与えた」後編

ブッキー・・・・・・ラスボス系のダークヒーロー。立ち位置としては、仮面ライダーチェイサーや仮面ライダーローグに近い。本来の吹雪とは違い、性格はクールで物静か。だが、服装のセンスは最悪でダサい。身長は170㎝と割と長身ではあるが、胸はそこそこでBカップ。普段着はクソダサいが、普段は黒いコートとスーツを着ている。某髭と同じである。


仮面ライダー吹雪・・・・・・司令官のバトルシップドライバーと、自身のコアから生み出したマテリアルキーを使用する事で変身する。その姿はかつての改二神(重火器搭載、歩く火薬庫)ではなくシンプルな格闘戦を主体としている。

必殺技は強力なエネルギーを込めたキック技【ストライクブレイク】、背中に装備されているブースターがブラスト砲に変形し発射される必殺ビーム砲(破壊兵器)【アビスデストロイヤー】(ただし、チャージに時間がかかる上にかなりのエネルギーを喰う。強いて言うなら、日本全ての発電所のエネルギーを利用してやっと一発使えるというアホな兵器なので実質使えない。これは、世界からのバックアップがあった時代の名残なので、本人も使えない事は気にしてないし使う気は一切無い)

 

 
変身音声(イメージCV若本)
起動音(ベルトを腰にセット時)≪BATTLESHIP DRIVER!≫

マテリアルキー装填音≪SET!MATERIALKEY!≫

「変身」←ベルトの中心にある舵を一回転捻る

≪抜錨!GODEMPEROR!≫
≪神帝のブリザードデストロイヤー、ゴッドエンペラーフブキ!≫
≪大・覚・醒!≫

 

マテリアルキー【神帝】・・・・・・世界の抑止力から人類悪へ顕現した獣の王となった吹雪、深海棲艦として改造され神帝となった吹雪、そして現在の大切な人の笑顔を守る為に戦う事を決意した吹雪の魂が鍵を生み出した。この鍵とバトルシップドライバーを用いて仮面ライダーに変身する。

 





電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。今日もどこかでラーメンをすすっている。


 

 

走る、走る、走る

 

彼女は必死に足を走らせる。

 

守りたい人の為に。奪ってしまった罪を償う為に。

 

そして、過去のケジメを付ける為に

 

 

 

◇◆◇

 

その頃、イソッチはというと・・・・・・

 

 

 

 

「ちっ、クラゲの化け物め。私の剣が効いてないのか!」

 

「バカめ!私の身体はあらゆる物理攻撃を吸収するのだ!貴様の剣が聖剣だろうと、私には通用せんのだ!」

 

 

天満幸助にブッキーを託したイソッチは第二世代としての固有能力である聖剣でクラゲの怪人と戦っていた。しかし、彼女の剣はまったく相手に通用していなかった。

 

 

「せめて艦装があれば砲雷撃戦が出来るというのにっ!引退は早かったか・・・・・・」

 

「隙アリだ艦娘!」

 

「しまっ!?」

 

 

考え事をしてしまった隙を付かれたイソッチはクラゲ怪人の触手に振れてしまう。

 

 

「ぐっ・・・・・身体が・・・・・・・痺れ・・・・・・」

 

「私の触手には麻痺毒が仕込んである。アフリカゾウですら一撃で仕留められるのだが・・・・・・流石は艦娘。喋るだけの力はあるか。まあいい、これで終わりだ。仕留めさせてもらう」

 

「これまでか・・・・・・すまない、皆」

 

 

イソッチは死を覚悟した。もうダメだと。思わず目を瞑ってしまった彼女は走馬灯のように過去を思い出す。

 

 

瑞鳳と二人で軍を引退し、二人で孤児院を経営した出来事。

 

親を亡くした子供たちとの出会い。

 

何度も失敗して、練習して上手くなった手料理

 

第二世代の艦娘として戦っていた頃の自分

 

異能を目覚めてしまい、聖剣で周囲を吹き飛ばしてしまった辛い過去

 

聖剣を通じて、妖精郷にいる騎士王から剣術を学んだ日々

 

あの大馬鹿を拾った時の葛藤。

 

 

 

 

 

「だめだなぁ・・・・・・未練しかない。死にたくないなぁ」

 

「なら、死ぬな。私が、お前を助ける!」

 

 

 

 

イソッチにクラゲ男の攻撃は届かなかった。

 

目を開けるとクラゲ男は宙を吹っ飛んでいた

 

そして、目の前に居たのはさっきまで戦意喪失して居た筈のブッキーだった

 

 

 

「待たせたな、イソッチ。ここからは私のターンだ」

 

「ブッキー・・・・・・何故?」

 

「過去にケジメを付ける為に。そして、家族であるお前を守りたいと思ったからだ」

 

 

この時、イソッチは初めてブッキーの笑みを見た。不愛想で笑う事がない鉄仮面だったブッキーが笑ったのだ

 

 

「ゲギギ・・・・・・オノレこの不良品が!我々が貴様を再利用してやるというのに逆らうかぁ!」

 

「黙れクラゲ野郎。煮ても焼いても食えない貴様を恐れる奴が何処にいる。私は今、生まれて初めて怒りという感情を知ったんだ。家族を傷つけた貴様を、私は絶対に許さん」

 

 

笑みを浮べた顔から一点、憤怒の表情となったブッキーは、天満幸助から託されたモノを取り出して腰に装着した。

 

 

 

≪BATTLESHIP DRIVER!≫

 

 

 

「ゲゲッ!?そ、それは!?」

 

「ブッキー・・・・・何故お前がそれを?」

 

「天満幸助から託された。彼の想いを・・・・・・仮面ライダーの意思を」

 

 

そして、ベルトにブッキーの心から生まれた鍵を装填した。

 

 

≪SET!MATERIALKEY!≫

 

 

鍵を装填したことで待機音が鳴り響く。嫌な予感がしたクラゲ怪人は阻止しようと駆け出す。だが、それよりも早く、ブッキーはベルトの中心にある舵を回した

 

 

「変身」

 

 

瞬間、ブッキーはベルトからあふれ出した光に包まれた。

 

 

≪抜錨!GODEMPEROR!≫

≪神帝のブリザードデストロイヤー、ゴッドエンペラーフブキ!≫

≪大・覚・醒!≫

 

 

 

 

 

白いスーツに青いアーマー、赤いツインアイの艦を模した仮面の戦士がそこにいた。

 

彼女は自分の右手を見て、握ったり開いたりして何かを確認し、左手でそっと握りしめた。

 

 

「か、仮面ライダーだと!?馬鹿な!情報でももう誰も変身できない筈っ!」

 

「そうだ、私は仮面ライダー。散っていった先代やこのベルトの持ち主の魂を受け継ぎ、私を倒したアイツと同じ人類を守る戦士としてここにいる。覚えておけディープショッカー。私の名は、仮面ライダー・・・・・・吹雪だ」

 

 

その時、イソッチは思った。「相変わらずネーミングセンス無いな!?」と

 

 

 

「だ、だが私には物理攻撃は効かん!貴様の攻撃も私には通用しない!」

 

「どうかな?私が何故、神帝と恐れられたか忘れたか?」

 

 

吹雪がそういうと、背中のバックパックとなっているブースターが巨大な銃口に変形し両肩に装備された

 

 

「うげっ?!ま、まさか!?」

 

「この姿でも、かつての真似事は可能なようでな。喰らうがいい、アビス・・・・・・」

 

 

と、砲撃を撃とうとするが、何を思ったのかそのまま走り出してしまう。

 

 

「は?」

 

「と、見せかけての必殺キックだ!」

 

 

変形した銃口を再びブースターに変形させて一気に加速していく。そのままの勢いでベルトの舵を回転させて足にエネルギーを収束させる

 

これが彼女の必殺技、ストライクブレイクだ!

 

 

「喰らえェ!」

 

「がっ!?ば、馬鹿な!私はどんな物理攻撃も吸収する筈!?なぜ吸収できない!?」

 

「簡単な事だ。私の攻撃が貴様の吸収速度を上回る威力だということだ。どんなに吸収できても、許容量を超えれば意味がないだろう」

 

「なっ?!お、オノレ不良品のガラクタがーーーーーー!」

 

 

クラゲ怪人はそのまま吹雪の蹴りに貫かれ、大爆発して炎に消えていった

 

 

「私が不良品なら、貴様は害虫だろうな」

 

「ブッキー・・・・・・大丈夫なのか?」

 

「ああ。ケジメは付けたと思う・・・・・・多分」

 

 

正直、彼女の心は晴れていない。それでも、家族であるイソッチを守れたことにブッキーは仮面の下で自然と笑みを浮べていたのだった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

数時間後、ブッキーとイソッチは孤児院に帰宅していた。

 

あの後、ショッカー隊員達は人外達によって全滅し、事後処理は天満幸助が行う事で片が付いた。

 

事後処理にブッキーの因縁の相手である電が来たのだが・・・・・・ここでは語るまい。

 

 

 

「ああ、美味いな。しっかりと煮込まれた玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、豚肉が味噌スープに溶け込んでるおかげで甘さが引き立ち、隠し味の生姜や七味のおかげでポカポカしてきた」

 

 

帰宅した彼女は待っていたのは子供たちと瑞鳳だった。

 

子供たちは泣き顔でブッキーに抱き着き、口々におかえりなさいと出迎えた。

 

イソッチはと言うと、無茶をしたことで瑞鳳に叱られてた。

 

 

「えへへー、ブッキーに美味しいって言ってもらう為に頑張ったんだよ!」

 

「はい。瑞鳳お姉ちゃんに教わって頑張りました」

 

「ああ、美味い。ありがとう、ココア、チノ」

 

 

この豚汁にはいろんな具材が入っていた。

 

大根、こんにゃく、里芋、ゴボウ、長ネギ、ミョウガ

 

どれもこれも、しっかり煮込まれており、美味であった。

 

だが、美味しいのは具材のおかげじゃないのはわかっている。何故なら・・・・・・

 

 

「お前たちが私の為に作ってくれたからこそ、より美味しく感じるのだろうな」

 

「何か言ったブッキー?」

 

「何でもない。さあ、お前たちも食べよう。私一人だと寂しいしな」

 

「「はーい!」」

 

 

ブッキーは改めて思った。家族の笑顔を守りたいと。

 

そして、そんな家族が作ってくれたこの豚汁はどんなものにも負けない、かけがえのない宝であると。

 

 

「取り敢えず、おかわりだ」

 

 

 

 

 

番外編、終わり



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日本一濃いラーメンを食べるのです

電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。番外編では憎きあんちくしょうに出番を奪われているが、気にしない。だって主人公なのです。●ヮ●<ナノデス

長月・・・・・・第二世代の艦娘。魔王睦月の妹で、島風やイソッチの同期。姉妹の中でもイケメン枠。作者は某ニコ動の影響で彼女を見ると、「生き残りたい♪生き残りたい♪」の歌が頭に流れてしまう。真面目な性格だが、しょっちゅう島風に弄られる。

島風・・・・・・元第一艦隊のメンバー。最近マッドな性格が加速している。長月や菊月みたいな真面目キャラを弄る悪癖がある。


今日は知り合いからTwitterで紹介されたお店がある愛知県に車で向かっているのです。

 

 

「運転ありがとうなのです、島風ちゃん」

 

「別にいって。試作の車の性能を確かめたかったしね。後、ストレス解消に高速道路を走れてるし」

 

「なのです。サービスエリアのご当地グルメは美味しかったのです」

 

「そうだね。サービスエリアだからこそ食べられる美味しいグルメがあるんだよね」

 

 

電車や飛行機の旅も好きですが、車の旅も最高なのです。あ、ちゃんと有給で来てるのですよ?

 

 

「所で電に島風。何故私がここにいるのだ?今日の休暇で睦月の喫茶店でのんびり過ごす予定だったのだが?」

 

「あっははは、嘘乙。本当は猫喫茶で猫と戯れる予定だった癖に~♪」

 

「んなっ!?な、なななな何で貴様が知ってるんだ!?」

 

「うーちゃんともっちーから聞いたに決まってるじゃん」

 

「卯月ィーーーーー望月ィーーーーーー!?」

 

 

実は私も知ってたのです。長月ちゃんは猫のコスプレにもハマってて、にゃがつきちゃんと呼ばれていることを

 

まあ、アイドルやってる菊月ちゃんよりはマシだと思うのですよ?

 

今日私達が向かってるのは愛知県にある大岩亭というお店なのです。

 

噂では、日本一の超濃厚豚骨ラーメンと呼ばれているのです。とても楽しみなのです。

 

 

「っと、長月をからかってたら目的地に着いたね」

 

「貴様ぁ!?」

 

「長月ちゃん、どうどう」

 

「はーはーはー・・・・・・って、私は馬か!」

 

 

おっと、しまったのです。

 

何とか長月ちゃんを落ち着かせて、目的のお店に入るのです。

 

入った直後、「オィーッス!!!」「キエエエエエエェイィ!!」「ハァァァァァイィッッッっっ!!!」とお店の人の奇声が響いたのです。

 

どうやら、麵を湯切りする時の掛け声らしいのですが・・・・・・音量がやべーのです。

 

まさか、ラーメンだけじゃなくお店の人も濃いなんて思わなかったのです

 

 

 

と、取り敢えず気を取り直して目的のラーメンを注文したのです。

 

やっぱり湯切りの声はウルサイのです。

 

そして運ばれてきたラーメンをみて思わず思考が停止してしまったのです。

 

 

「うわぁ・・・・・・すっごいドロドロ。みてよ、レンゲがスープに突き刺さってるよ?しかも倒れないし・・・・・・」

 

「こ、これを食べるのか?胃に優しく無さそうだな」

 

 

島風ちゃんも長月ちゃんも流石に引いてるみたいなのです。でも、私は自称ラーメンマスター!ここで逃げるわけにはいかないのです。

 

いざ、すするのです!・・・・・・・スープがドロドロすぎてすすれないのです。

 

レンゲでスープを救ってみると、ボタッボタッっと液体の塊がどんぶりに落ちていくのです。

 

と、取り敢えずスープを一口・・・・・・スープを飲むというよりヨーグルトみたいな液体を食べてる感触なのです。っていうか、噛めるのです。飲むではなく食べるが正しいのです。

 

でも、味は美味しいのです。こってりしてますが、意外にもくどくないのです。

 

むしろ、癖になっていくのです。豚骨と鶏のエキスが超凝縮されてて、もっと飲みたいと思える中毒性を感じるのです!

 

麺は持ち上げるのが大変ですが、一口。麺は中太麵で食べ応えはあるのです。

 

麺がスープを絡んでくる上に麵の触感も良い感じなのです。

 

麺を食べ終わったら、余ったスープを頼んでおいたライスに紅ショウガと一緒に乗せて一気に食べる。うん、これは美味しいのです。

 

 

正直、ラーメンの概念をぶち壊された気がしますが、これはこれでアリだと思うのです。

 

 

「うー、流石に濃厚すぎかなぁ。後で甘いものたーべよ」

 

「私も同意見だ・・・・・・胃がヤバイ」

 

 

長月ちゃんにはこういう系は早かったのかな?まあいいのです。

 

さて、今度の休暇はどこに行こうか考えるとするのです。




ども、鯖ラーメンを自作して失敗したゼルガーです。

くっ、もっと繊細なスープになる予定だったのに・・・・・・次は失敗しないぞ。


個人的には濃厚系よりもあっさり系やさっぱり系が好きです。


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