東方染水記 (ナンモナイト!)
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一話 ~ヤリカ、参上!~

初めて投稿しました!よろしくお願いします!


 

 

「じゃ、今日も元気にいってみよー!」

 

「「「イカ、よろしくー!!!」」」

 

 

スタジオに鳴り響く元気のいい三人の声。

 

 

「仕事終わったー!さー、遊ぶぞー!」

 

「仕事終わりはいつもあそんでるじゃん...。」

 

「今日は何して遊ぶー?」

 

 

まるで放課後の小学生のような会話をする19歳の三人。

 

何をかくそう、この三人は『ハイカラシティ』の大人気アイドル、『シオカラーズ』なのだ。

 

いつでも元気で明るい『アオリ』と、冷静で、自らもボケつつ『アオリ』にツッコミを入れる『ホタル』。

 

そして、明るくて優しく、仲間思いのボーイアイドル、『ヤリカ』。これが、シオカラーズである。

 

 

ホタル「あ、そう言えば今日別の番組の収録があるんだった。ごめん、今日は遊べないわ。」

 

ヤリカ「なんだ、そうなのか?じゃ、アオリは?」

 

アオリ「ちょっと待っててね...。あ、私も収録あった!」

 

ヤリカ「なんだよー、結局皆遊べないのかよー。まあいいや。また明日遊ぼうぜ!」

 

アオリ「うん!また明日!」

 

ホタル「バイバ~イ。」

 

 

~青年帰宅中~

 

 

ヤリカ「ただいまー。」

 

「あ、ヤリカ、お帰り。あと邪魔してるぜー。」

 

ヤリカ「おいおい、勝手に人んちに上がり込むなって前からいってんだろ?ワルド。」

 

ワルド「はっはっはっ、まあいいじゃないか。何も泥棒するわけじゃないし。」

 

 

彼の名前はワルド。ヤリカがある出来事を体験した時に出会った、『不可能を可能にする程度』と言うザ・チート能力を持つ親友だ。

 

 

ヤリカ「それで?今日は何の用で来たんだ?」

 

ワルド「実はお前に行ってほしい世界があるんだ。」

 

ヤリカ「行ってほしい世界?どんな世界なんだ?」

 

ワルド「それは...幻想郷だ。

ヤリカ「『げんそうきょう』?」

 

ワルド「ああ。ヤリカ、俺があらゆる力を持っているの当然知っているよな?例えば魔力とか...。」

 

ヤリカ「それがどうかしたのか?」

 

ワルド「幻想郷は今言った魔力や霊力、妖力、神力などが当たり前の世界で、住んでいるのは殆どが妖怪だ。」

 

ヤリカ「......にわかには信じ硬い話だが、お前が言うんなら本当なんだろうな。でも、なんでいかなきゃならないんだ?」

 

ワルド「それはすべてが終わってから話す。取り敢えず準備してこい。妖怪は友好的な奴ばかりじゃないから武器を忘れるなよ。」

 

ヤリカ「?まあ、分かった。」

 

 

~青年準備中~

 

 

ヤリカ「準備してきたぜ。それで?」

 

ワルド「今からお前を幻想郷に転送する。一応、身構えとけ。じゃあ、はじめるぞ。」

 

 

シュオオオッ

 

 

ヤリカ「うわぁぁぁぁぁ.........!」

 

ワルド「いってらっしゃーい。頑張れよー。」

 

 

 

 

 

 

ワルド「...さて、俺は下準備にかかるとするか。」

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




出てきた人物紹介。

潮辛 ヤリカ

種族:人間とインクリングのハーフ
性別:ボーイ(男)
年齢:19歳
通り名:異質の外来人
肩書き:シオカラーズメンバー スプラ軍(次の話で詳しく説明)最高司令官の息子
スプラワールドの住人。性格はとても明るくて優しく、仲間思い。家族や仲間、友達を守るためなら自らの命を掛ける。父親がスプラ軍の最高司令官を努めるインクリング、母親が人間。弟が二人いる。

ワルド

種族:謎
性別:男
年齢:不明
肩書き:不明
能力:不可能を可能にする程度
謎が多い人物。どこで生まれたか、なぜそれほどの力を持っているのか、すべて謎。ヤリカとは親友同士。


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二話 ~普通の日常...?~

東方にわかかもしれません。


 

ドシャッ

 

 

ヤリカ「痛てっ!ったく、もーちょっと丁寧に転送しろよな...。てか、ここどこだ?森?」

 

ワルドの転送により幻想郷の魔法の森についたヤリカ。すると、ヤリカが耳に着けている通信機に通信が入る。

 

 

ワルド『聞こえるか、ヤリカ?』

 

ヤリカ「ああ、聞こえてるぞ。なんだ?」

 

ワルド『お前に、幻想郷に住んでるやつについて簡単に説明しておく。』

 

ワルド『幻想郷に住んでいるやつの中には「○○する程度の能力」を持っているやつがいる。だからお前にも能力を付加しておいた。あと、幻想郷には「スペルカードルール」っていうルールがある。簡単に言えば「弾幕」を撃ち合うんだが...、まあ現地のやつが詳しく説明してくれるだろう。』

 

ヤリカ「わかった。そんじゃあ、〝作戦〟は?」

 

ワルド『...予定通り頼む。』

 

ヤリカ「...了解」

 

 

 

~青年探索中~

 

 

 

 

 

 

 

「ああ...、暇ねぇ...。」

 

そう言い、お茶をすする彼女。

 

彼女の名は『博麗 霊夢』。幻想郷と外の世界の境目に建つ『博麗神社』の巫女である。と言ってもまつられている神様の事はあまり知らないらしい。巫女がそれで良いのか。

 

霊夢「なんか面白いことないかしら~。」

 

「おーい、霊夢ー!」

 

霊夢「あ、いらっしゃい魔理沙。言っとくけど昼飯は奢らないわよ。」

 

魔理沙「なんだよー、ケチだなー。」

 

霊夢「あんた人の事言えるの?泥棒してるくせに。」

 

 

霊夢の目の前に居るのは『霧雨 魔理沙』。白いリボンがついた、黒く大きい帽子、黒い服、そして箒と、ザ・魔法使いと言った格好をしている。魔法使いには、生まれつきの者と、後から魔法使いになった者がいるが、魔理沙は後者である。

 

 

魔理沙「泥棒じゃなくて、死ぬまで借りていくだけだぜ!」

 

霊夢「それを泥棒って言うんでしょ。」

 

魔理沙「...まあいいや。そう言えばなんか霊夢に言おうと思ってたんだけど、何だっけなー。あ、そうだ!思い出した!」

 

霊夢「一体何?」

 

魔理沙「さっき人里のやつから、なんか変な格好をしたやつが出てきたって聞いたんだ。でもそいつ、なんか人間じゃないっぽいんだ。」

 

霊夢「もしかして妖怪?」

 

魔理沙「まだ分かんないけど、幻想郷じゃ見ない格好だから、もしかしたら外の世界の『こすぷれいやー』とか言うやつじゃないか?」

 

霊夢「ま、どうせ暇だし、いってみますか。」

 

 

 

 

 

~少女移動中~

 

 

 

 

 

ヤリカ「よしっ、やっとついた。ここが『人里』かー。思ってたよりも賑やかなんだな。」

 

「なんだあんちゃん、見ない格好してるな。」

 

ヤリカ「あ、ここの人ですか?」

 

八百屋の主人「ああ。この人里で、八百屋をやってるよ。しかしあんちゃん、本当に珍しい格好してるねぇ。あ、もしかして外来人かな?」

 

ヤリカ「外来人?」

 

八百屋「ああ。外の世界からきた人の事を『外来人』って言うんだ。知らないって事はやっぱりそうだ。ここの名前は知ってるか?」

 

ヤリカ「幻想郷ですよね?」

 

八百屋「あれ?外来人の筈なのに幻想郷の事を知ってるのか?」

 

ヤリカ「ええ。友人に『幻想郷に行けーっ!』って言われて来たんで...。」

 

八百屋「えぇっ!?どんな友人だよ...巫女さんに言うか?」

 

ヤ「どうかしましたか?」

 

八百屋「いや、こっちの話だ。取り敢えず、ゆっくりしていってくれよ!」

 

 

こうして、ヤリカの幻想郷での暮らしが始まった。 

でも、この時のヤリカはまだ知らなかった。

 

あんな、恐ろしい事が起きると言う事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




取り敢えず東方キャラ出ました。あと、ヤリカとワルドのスペックとか書いておきます。それと、ヤリカの能力も。


視力:100m先のエモノも見逃さないくらい
計算能力:そこそこ
体の丈夫さ:横っ腹を撃たれても立ち上がる(ダメージは当然ある)
能力:色を操る程度


ワルド
パンチ力:指一本で地球破壊できる
脚力:0.0000001秒で地球百億周できる
視力:無限(調節可能)
計算能力100000000ケタの式を0.0001秒でできる
丈夫さ:核爆弾でも傷一つ付かない
結果:ワルドはチート野郎。



次回もみてね!


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三話 ~楽園の素敵な巫女と異質の外来人の出会い~

前回から間があいてしまい、スミマセン。正直いって、暇がありませんでした...。


 

 

~幻想郷、人里近くの上空~

 

 

霊夢「それで魔理沙、さっき言ってた『外来人』って、具体的にはどんな見た目なの?」

 

魔理沙「たしか、

・髪がイカのゲソみたい

・リュックみたいなのをしょっている

・迷彩柄の長袖の服を着ている

だったな。」

 

霊「迷彩柄って、この前紫が見せびらかしてたやつ?」

 

魔「そーそー!」

 

霊「しかもイカのゲソみたいな頭って、確かに『こすぷれいやー』みたいね。気味が悪いから早く行くわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

ヤリカ「しかし、見れば見るほど不思議だなー。かなり賑わってるけど、服も建物も昔っぽいし。」

 

((幻想郷はここと比べると文明があまり発達していない。電気が通っているのもごく一部だけだ。人間が生きていた時代で言う「江戸時代」みたいな感じらしい。))

 

ヤ「技術が発達してるのも、ごく一部って感じか。取り敢えず、もーちょっと探索してみるか。...、ん?」

 

ヤリカが見たのは、何も乗らずに飛んでくる紅白の服を着た女性。

 

 

あれが巫女とか言うやつか。て言うか、なんで脇だしてんだ?

 

 

もう一人は、箒に乗って飛ぶ、金髪の女性。

 

 

箒に黒い服、三角帽子って、まさに魔法使いと言った感じだな。

 

 

そして、ヤリカの目の前に降りる彼女達。

 

 

「あんたがさっきから話題になってる謎の外来人ね。気味が悪いから、退治させてもらうわ!」

 

ヤ「は?」

 

 

理不尽にも程がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷、人里~

 

 

いつもどおり、沢山の人間で賑わう人里。

 

 

声を張り上げ、野菜を売る八百屋。鮮度の良さを大声でアピールする肉屋。なんかよくわからんこじゃれた小物を売る雑貨屋。

妖怪が作った物から外の世界の物まで、色々な種類の酒を売る酒屋。

 

 

普段だったら足を止めて立ち寄ってしまうところだが、今の霊夢達は、一切目もくれず、聞き込みをしながら人混みの中を進んでいく。

 

 

霊「...、うん。あっちの方にソイツがいるのね。よし、分かったわ。」

 

魔「どうだー霊夢!見つかったかー?」

 

霊「あっちの方にいるらしいわ。行くわよ。」

 

魔「はいはーい。」

 

 

~少女移動中~

 

 

魔「...、霊夢、もしかしてアイツじゃないか?」

 

霊「どれどれ...。確かにそうね...。」

 

魔「どうする?いきなり弾幕ごっこ仕掛けるか?」

 

霊「それはダメでしょ。やっぱり外来人っぽいし、たぶん弾幕出せないでしょ。」

 

 

それはごもっともだが、そのごもっともを打ち破るのがヤリカであ殴))y

 

 

作者「ナレーションネタバレすんな」

 

霊「そこで喧嘩しないでくんない?」

 

作&ナ「すまん」

 

魔「取り敢えず行ってみようぜ。そうしないと、何語とも始まらないぜ!」

 

霊「それもそうね。」

 

 

 

霊「あんたがさっきから話題になってる謎の外来人ね。気味が悪いから、退治させてもらうわ!」

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




長くしたくても、壊滅的に短くなってしまう...。


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四話 ~博麗の巫女と異質の外来人の初戦闘~

ようやく投稿&バトルシーンに入った古代生物、ナンモナイトです。バトルシーン、結構難しいけど、書いてて楽しい。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

 

俺の名前は、知っているとは思うが、ヤリカだ。俺は今、大変〝理不尽〟な状況に陥っている。

 

突然現れた二人の『ガール』が急に俺を退治すると言い出したのだ。俺、なんにも悪いことしてないぞ!

 

ヤリカ「いや、なんでこの幻想郷に転送されていきなりバトルなんだよ。あ、さてはワルド、はかったな...。」

 

霊夢「なにごちゃごちゃ言ってるのよ。こっちは早く終わらせておやつ食べたいんだから。」

 

魔理沙「早く終わらせたい理由がおやつかよ...。まあいい。霊夢の言うとおり、ぱっぱと終わらせようぜ!」

 

ヤ「...。まあ、バトルするって言うならやるけど。闘いは好きだし。」

 

 

ヤ「さあ、いくぜ。バトル...、開始!」

 

霊&魔「望むところよ(だぜ)!」

 

ヤ「いくぜ!」

 

ヤ「〝バルカンジャブ!〟おらおらおらっ!」

 

魔「ええっ!?格闘かよ!」

 

 

ガガガッ

 

 

魔「くっ...!」

 

ヤ「決める!〝スマッシュパンチ!〟」

 

 

ガンッ

 

 

ヤ「...、え?」

 

 

霊夢が魔理沙とヤリカの間に入り、ヤリカの攻撃を止める。

 

 

霊「甘いわ。結界よ。」

 

霊「〝陰陽鬼神玉!〟」

 

ヤ「ぎゃおおおっ!」

 

 

ドゴオッ

 

 

魔「あ、ぶっ飛ばした。」

 

 

そしてギャグ漫画のように地面に突き刺さるヤリカ。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

霊「凄い刺さり方ね。」

 

魔「て言うか、人里の地面ってあんなに柔らかいっけか?」

 

霊「ま、取り敢えず退治完了。帰るわy」

 

ヤ「まぁぁだぁぁじゃぁぁ!!!」

 

魔「わっ!生き返った!」

 

ヤ「まだ死んどらんわっ!かってに殺すなっ!」

 

ヤ「博麗霊夢!霧雨魔理沙!再び勝負を挑む!」

 

霊「なんで何も言ってないのに私達の名前知ってるのよ...。」

 

ヤ「ある友人から聞いたんだ!そもそも幻想郷に来たのもその友人に行けって言われたから来たんだ!」

 

魔「凄いなその友人」

 

ヤ「とにかく、もう一回戦ってくれ!」

 

霊「...はあ、仕方がないわね。いいわ、戦ってあげる。」

 

ヤ「今度は負けねえ!」

 

魔「それはこっちのセリフだぜ!」

 

ヤ「いくぜ!はあっ!」

 

 

ダンッ

 

 

霊(...っ!さっきより早い!)

 

ヤ「うおりやっ!」

 

 

ガアンッ

 

 

魔(パンチがさっきよりも早くて重い...!)

 

霊&魔((て言うかやっぱり格闘かい!))

 

魔「だったら今度はこっちの番だ!」

 

 

すると魔理沙は箒に乗り、自慢のマジックアイテム〝ミニ八卦炉〟を後ろに向け、スペルカード〝恋符「マスタースパーク」〟を放ち、その反動で高速飛行し、一直線にヤリカに突っ込んでいく。

 

 

ヤ「.........、へ?」

 

ドゴオォォッ

 

 

ヤ「べぶしッ!!」

 

 

ドサアッ

 

 

霊「何今の声」

 

魔「あ、やり過ぎたか?」

 

 

がばっ

 

 

ヤ「くそっ、なんで勝てないんだ...!」

 

霊「て言うかあんた、結構闘えるみたいだけど、弾幕ごっこ知らないの?」

 

ヤ「弾幕ごっこ...。」

 

魔「なんだ?どうしt」

 

ヤ「そぉぉぉうぅぅぅだぁぁぁ!思い出したぁぁぁぁぁ!!!!」

 

魔「うわっ、なんだ急に!」

 

ヤ「そうだ、俺にはワルドから貰った能力とスペルカード、そして弾幕出すための魔力があるんだ!霊夢と魔理沙と戦う事に夢中で完全に忘れてたぁぁ!」

 

霊「いやそんな大事な事普通忘れる!?」

 

ヤ「俺目の前の事に夢中になるとそれ以外の事忘れちゃうタイプなんだよ!」

 

魔「それある意味凄いな。」

 

ヤ「とにかく!博麗霊夢!今度は弾幕で勝利してくれ!」

 

霊「断る」

 

ヤ「そうかそうか断...、ええっ!?(マスオさんボイス)」

 

ヤ「な、なんでなんで!?」

 

霊「面倒くさい。ただそれだけよ。」

 

ヤ「じゃ、じゃあ後でお賽銭として五百円玉入れとくから!」

 

霊「すぐにやりましょう!」

ヤ&魔((あ、こいつチョロいわ。))

 

霊「さあ、どうしたの!?早くやるわよ!」

 

 

そう勇ましく叫ぶ霊夢の目には、

 

 

$が二個、写っていた。

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




バルカンジャブ
大人気ゲーム『星のカービィ』に登場する格闘系コピー能力『ファイター』の技の一種。威力の低いパンチを、ボタンを連打している間放ち続ける。

スマッシュパンチ
同じくカービィのファイターの技。ボタンを長押しするとある程度遠距離まで届くパンチを放つ。


ここで早くもカービィシリーズの技が登場。あとなんでヤリカが霊夢達をガールと呼ぶのかは、スプラワールド、つまり『スプラトゥーン』の世界では男を『ボーイ』、女を『ガール』と呼ぶからです。あと、ヤリカは銃を持っていますが、対人戦では基本的に使いません。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。


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五話 ~初めての弾幕ごっこ~

好きなアンダーテールのBGMはMegalovania、古代生物のナンモナイトです。ようやく五話でございます。

それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

 

霊夢「さあ、どうしたの!?早くやるわよ!」

 

目に$を浮かべながら叫ぶ霊夢。五百円だけでそこまでやる気になるあたりを見ると、普段の生活が簡単に想像できる。

 

ヤリカ「そうこなくっちゃな!」

 

ヤリカは右手を横にかざし、力を込める。するとヤリカの左右に赤い魔法陣が現れ、そしてその魔法陣の中心から直径1cm程の鉄の筒が出現、霊夢に向かって轟音をあげながら火を吹く。

 

 

 

ブローニングM2重機関銃。

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

外の世界でそう呼ばれる物。亜鉛などで出来た弾丸を火薬の力で飛ばす『兵器』で〝人を殺す為〟の物である。

 

〝相手を殺してはいけない〟〝美しく魅せる〟というルールがある弾幕ごっこでは反則となるが、ヤリカが放つ物は、少しの魔力で生成し、威力を最低限に抑えた弾幕ごっこ用の物である為、反則ではない。

 

霊「な、何これ!?めっちゃ速いし、それにうるさいんだけど!」

 

ヤ「これが俺の科学式弾幕だ!」

 

ヤ「最低限の魔力で出現させた魔法陣からブローニングM2を召還し、同じく、魔力で構成した魔力弾を撃つ!それが俺の弾幕ごっこだ!」

 

ヤ「あ、スナイパーライルや普通のマシンガンもあるから火力重視だけじゃなくて精度重視や密度重視もできるぜ!〝出来る兵士は武器を使い分ける〟ってな!」

 

霊「それくらい幻想郷では普通だけど?」

 

ヤ「あ、いつの間にか結界はってたんですね」

 

魔「全部防いでるしな」

 

ヤ「うるせっ!」

 

霊「終わったんならこっちから行くわよ。」

 

霊「〝夢想妙珠!〟」

 

ヤ「うおっ、まずいっ!」

 

 

キインッ

 

 

ヤ「...、なーんてな。」

 

霊「私のスペカが防がれた!?」

 

 

ヤリカを包み込むオレンジ色の薄い膜。それはどこかで見たことがあるような物であった。

 

 

ヤ「〝リスポーンバリア〟。ナワバリバトルやガチバトルのリスポーン地点を守るバリアの通称。そのバリアの出力を上げ、俺が改良を加えた〝TSU〟《チートスペシャルウェポン》の一種だ。あらゆる攻撃をいなし、弾き返し、相殺し、使用者を守る。俺の自慢のアイテム...、この世界で言うマジックアイテムだな。」

 

霊「要は結界って事ね。でも、問題ない!次で決める!いくわよ!」

 

霊「霊符〝夢想封印〟!」

 

魔「おっ、霊夢が夢想封印使った!」

 

ヤ「本気じゃなくとも、俺を退治する気はバッチリって事か。」

 

 

シュイイイン

 

 

霊夢の夢想封印がヤリカに向かっていく。しかし、ヤリカはそれを冷静に見極め、地面を蹴り、近くの家に向かっていく。すると、家の壁を蹴り低いジャンプをして別の家に突っ込んでいき、またその家の壁を蹴り、勢いをつけまた別の家に突っ込み...、それを繰り返していくうちにどんどん早くなり、そのうちボールが跳ねているようになっていき、次々と夢想封印を避けていく。霊夢は驚きながらもお札を数枚投げ、ヤリカを攻撃するも、これも当たらない。

 

 

霊「くっ、凄い動き...!全然当たらない!」

 

ヤ「どうだ!これが親父の基地で習った機動、〝反射超高機動〟だ!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

ヤ「終わったな。じゃ、次はこっちがスペカ使う番だ!」

 

ヤ「いくぜ初スペカ!」

 

ヤ「戦闘〝火薬式魔力弾幕〟!」

 

 

ヤリカがそう叫んだ直後、背後からヤリカのマジックアイテムの一種〝センシャ〟と〝ホヘイ〟が四台と十人現れ、そのすべての銃口と砲口を霊夢に向ける。

 

 

ヤ「センシャ隊、試射!」

 

 

ドオォン ドオォン ドオォン ドオォン

 

 

立て続けに120mm滑腔砲が超轟音を立て、発射される。

 

 

霊「......、凄い威力...。なんとか防いだけど...。」

 

魔「て、て言うか凄い音だな!耳が難聴になりそう...。」

 

霊「と、取り敢えず私のb」

 

ヤ「誰があれで終わりって言った?」

 

霊&魔「「へ?」」

 

ヤ「今のは試射、まだ本撃ちじゃない。」

 

ヤ「センシャ隊、射角修正!ホヘイ隊、前進!特定の位置で待機せよ!」

 

霊「ま、まだあるの!?」

 

ヤ「当たり前だ。〝火薬式魔力弾幕〟はこれだけでは終わらない!」

 

ヤ「全隊、弾薬装填確認!」

 

センシャ1「ダンヤクソウテンカクニンカンリョウ!」

 

ホヘイ1「コチラモダンヤクソウテン、Okデス!」

 

ヤ「よし!」

 

魔「なんか喋ってる!」

 

ヤ「それじゃいくぜ...。」

 

ヤ「全隊......。

 

 

 

撃てーーーーッ!!!」

 

 

 

ドオォンドオォンドオォンドオォン

 

ババババババッ

 

鳴り響く轟音。飛び出す魔力弾。そして、そのすべてが霊夢に無慈悲に襲いかかる。

 

霊「くっ...!防ぎきれない...!」

 

ビシッ

 

霊「...!結界にヒビが!」

 

魔「うおー、スゲー...。」

 

バリィン

 

ヤ「よしっ!結界を破った!」

 

ヤ「最後はこれだ!ブローニング!」

 

最初の方を避けていた霊夢だが、つかれが貯まってきたのか、少しずつ遅くなっていく。そして遂に...。

 

 

ピチューン

 

 

霊「............。」

 

魔「れ...霊夢が...、〝初めて弾幕ごっこをやる相手に負ける〟なんて...。」

 

ヤ「どうだ霊夢?これが幻想郷よりずっと進んだ〝科学力〟だ。」

 

ヤ「確かに霊力や魔力は素晴らしい物だが、発達した科学力は時には、その霊力や魔力を簡単に打ち破ることが出来る。よーく覚えとけ。」

 

霊「も、もう一回」

 

ヤ「それと、これ」

 

 

ピンッ

 

 

パシッ

 

 

霊「あ、これ...」

 

ヤ「約束の五百円だ。俺はまだ金あるから心配すんn」

 

霊「ありがとぉぉぉぉ!!!」

 

 

ガバッ

 

 

ヤ「うおっ!?」

 

霊「ありがとう!ほんっとにありがとう!」

 

ヤ「ど、どうしたんだよ!?」

 

霊「ここ1ヶ月お賽銭が入ってなかったのよー!これでしばらくは平気だわ!」

 

ヤ「いや五百円だけで!?て言うか重いから早くどいてくんない!?」

 

霊「え?あっ」

 

ちなみに今霊夢はヤリカに馬乗りの状態になっている。五百円に夢中で気が付かなかったのだろう。

 

霊「ご、ごめん//」

 

ヤ「あ、そうだ!霊夢!」

 

霊「ん、なに?」

 

ヤ「泊まる場所がないから、博麗神社に泊まらせてくんない!?」

 

霊「え?いや、ちょっと!困るんだけど!」

 

ヤ「宿泊料として毎日五十円払うから!」

 

霊「ほら早くして!ちょうどおやつの時間だから!」

 

ヤ&魔((あ、やっぱこいつチョロいわ))

 

そしてまたもや目を$を浮かばせて飛んで行く霊夢。なんとか住む場所が決まった訳だが。

 

さて、これからどんな出来事がが起きるわけやら...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...

 

 




ようやく二千文字超えた...。

戦闘〝火薬式魔力弾幕〟
ヤリカのマジックアイテム〝センシャ〟と〝ホヘイ〟を召還し、魔力防弾と魔力銃弾を撃ちまくるスペルカード。音は凄いが、爆発する魔力砲弾と精度が高い魔力銃弾を組み合わせて撃つ為、威力は絶大。

センシャ
ヤリカのマジックアイテム。普段はプラモデル程の大きさ(35/1スケール)だが、使用時には 4/1スケール(約57cm)になる。毎秒2発という驚異的な発射速度で敵に魔力砲弾の雨を浴びせる。モデルは10式戦車。

ホヘイ
ヤリカのマジックアイテム。センシャと同じく、最初は35/1スケールで、使用時に4/1スケール(約40cm)になる。モデルは米陸軍兵士だが顔はのっぺらぼう。


アンテキャラや、カービィキャラが出るのはもうちょっと先になりそうです。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。ナンモナイトでした。


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六話 ~幻想の創設者、ゆかりん参上~

アンテキャラが出るのはもうちょっと先?

あれは嘘だッ!


末期のオタクになりつつあるナンモナイトです。ようやく六話でございます。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

魔理沙「食らえっ、〝ノンディレクショナルレーザー〟

!」

 

 

シュババッ

 

 

ヤリカ「甘いっ!」

 

ヤ「威力控えめ、戦闘〝火薬式魔力弾幕〟!」

 

 

ドドドドオオン

 

 

魔「やるじゃねーか、ヤリカ!さすが、霊夢を倒しただけの事はあるぜ!」

 

 

ごそそっ サッ

 

 

魔「でも、私だって負けてないんだぜ!」

 

魔「恋符〝マスタースパーク!」

 

 

キュイイイン ズドオオオオッ

 

 

ヤ「って、わっ!?なにこれ!でっかいレーザー!?」

 

ヤ「でも、俺も同じようなやつ、持ってるぜ!」

 

ヤ「TSU〝レーザープレッサー〟!」

 

 

キュイイイッ ズシャァァァァッ

 

 

魔「オレンジ色の液体!?」

 

ヤ「ただの液体だと思ってると、ケガするぜ?」

 

 

ズバシャァァッ

 

 

魔「うわっ!」

 

 

ピチューン

 

 

ヤ「どうだ?俺の2個目のTSU《チートスペシャルウェポン》、レーザープレッサーは?」

 

魔「くーっ、一本とられたぜ!ヤリカ、お前思ってた以上に強いな!」

 

霊夢「あの二人は元気ね~。ズズッ(お茶を啜る音)」

 

ヤ「そ、そんな事~、あるかな~?」

 

???「いや、あるんかいっ!」

 

ヤ&魔&霊「「「って、今の誰だ!?」」」

 

???「おっと、驚かしてしまったか。」

 

ヤ「あ、よく見たらお前か。お前もきてたん?」

 

???「ああ、こっそりな。」

 

霊「ね、ねえ、こいつ誰?」

 

ワルド「俺はヤリカの親友、ワルド・ザ・ヘルプマンだ。ワルドと呼んでくれ。」

 

ヤ「そしてこいつが、俺をこの〝幻想郷〟に転送した張本人だ。」

 

魔「あ、こいつがそうだったのか。」

 

霊「へぇ~、こいつが...。」

 

ワ「なんでこいつ呼わばりなんだよ」

 

霊「いや、魔力とか妖力とかが、ほとんど感じられないから...。」

 

魔「言われてみればそうだな。そもそもお前、人か?」

 

ワ「...。初対面でそこまで見抜くとは、さすが、博麗の巫女と、霧雨の魔法使いと言ったところか。」

 

ワ「じゃあ、ちょっと〝力〟を解放してみるか。」

 

 

ズオオッ

 

 

霊(...っ!な、なんて力なの!?)

 

魔(すげぇ、足がビリビリ震えるぜ...!)

 

ヤ「(ヒュー、相変わらずやるなー。)

 

ヤ「ちなみにワルドの能力は『不可能を可能にする程度』

だ。」

 

霊&魔「.............(開いた口が塞がらない)。」

 

ヤ「凄い驚きようだな」

 

魔「いやいやいや、『不可能を可能にする程度』って、つまりなんでも出来るって事だろ!?驚かない方がおかしいぜ!」

 

霊「それ...、売れるわね。」

 

ヤ「いや、俺も最初は驚いたぜ?それに、ワルドに会うまで魔力とか、そう言う非科学的なのまったく信じてなかったんだけど、ワルドに会ってから信じるようになってさー。そのおかげでワルドの能力にも慣れたわ。」

 

霊「あれ、私スルー?」

 

魔「そりゃ、嫌でも慣れるぜ...。」

 

霊「でもワルドの本気の魔力、凄いわね。下手すりゃ魔理沙よりも...。」

 

ワ「何を言っているんだ?今解放した魔力は全体の0.1%にもならない量だけだ。ちなみに今まで魔力とかを感じられなかったのは、〝力〟を押さえてたからだ。」

 

ヤ「もしワルドが本気出したら、幻想郷なんて0.001秒もかからず消えちまうぜ。」

 

魔&霊「..................(開いた口が塞がらない二回目)。」

 

ワ「ま、幻想郷を消すつもりなんてないけどな。」

 

魔「だ、だよなー。あー、ビックリしたぜー。」

 

霊「......、人生で一番ビックリしてるかも。」

 

ワ「そんなに驚くか?」

 

ヤ「いや俺でも驚くわ!」

 

ヤ「話題かえるけどさ。ワルドは何の用で幻想郷にきたんだ?」

 

ワ「ああ、ある人物と話をしたくてな。」

 

ワ「そこにいるのは分かってるぞ。はやく出て来てくれ。」

 

???「あら......。気配は完全に消していた筈なのに...。あんな僅かな視線だけで気付くなんて、その強さは嘘じゃ無いみたいですわね。」

 

霊「そういえばさっきから視線を感じてたわ。やっぱり除いてたのね。紫。」

 

紫「霊夢にもバレていたなんて。ゆかりん困っちゃ~う♪」

 

 

イラッ...

 

 

ヤ「...、なにこいつ。ムカつくから殴っていいか?イライラ」

 

霊「駄目よ。こいつみたいなスキマ妖怪を殴るなんて、私でも無理だし。そしてこいつは〝幻想郷の創設者〟だから、殴りでもしたらスキマ送りにされるわよ。」

 

ヤ「げ、幻想郷の創設者ぁぁぁ!?しかもなんだよ、スキマって!?て言うか上半身だけしかないし!」

 

紫「あら、失礼ね。下半身もちゃーんとあるわよ。」

 

ヤ「あ、本当だ」

 

紫「そういえば貴方とは初対面だったわね。自己紹介しておくわ。」

 

紫「私の名前は、八雲 紫(やくも ゆかり)。霊夢が言っていた通り、幻想郷の創設者ですわ。」

 

ヤ「これはこれはご丁寧に、ありがとうごさいます。俺は潮辛 ヤリカ。見ての通り、外来人だ。ちなみに弾幕は撃てるし、能力もあるでー。」

 

ワ「なぜに最後関西弁」

 

紫「能力持ちの外来人なんて珍しいわね。どんな能力や弾幕なの?」

 

ヤ「あー、それは...。」

 

 

~青年説明中~

 

 

紫「へぇ、凄い能力ね。」

 

ヤ「ちなみに俺の能力とかは、隣にいるワルドってやつが付与してくれたんだ。」

 

ワ「ワルド・ザ・ヘルプマンだ。よろしく頼む。」

 

紫「.........。」

 

ワ「どうした?」

 

紫「いえ、なんでもありませんわ。」

 

ワ「あ、そうそう。紫、今から色々と会議をしようと思うんだが、いいか?」

 

紫「構わないわよ。」

 

ヤ「それじゃあ俺らはどうする?」

 

霊「じゃあ、幻想郷について詳しく説明してあげるわ。その代わり、あんたの住んでた世界について、説明してくれない?」

 

ヤ「ああ!いいぜ!」

 

 

お互いの住む世界を説明しあう半イカ人と巫女。その話は夜明けまで続いたと言う...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ニェ~、Hitozatoって所は結構遠いな~。」

 

???「ほんとほんと。行くだけでも結構骨が折れるぜ。

骨だけに!?」

 

 

\ツクテーン/

 

 

???「兄ちゃん!ジョーク言うのやめてッ!」

 

???「相変わらずだね~。」

 

???「ハハハ、別にいいだろ、兄弟。あ、もうすぐHitozatoに付くぜ。」

 

???「おお~!ここがHitozatoかー!」

 

 

また一波乱ありそうな予感である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Frisk 1;38

 

 

ひとざと

 

 

セーブしました。




前書きでも書きましたが、最近カップリングにはまってます。特に、めーさく、レミ咲、メリ蓮が好きでごさいます。後、例大祭とニコ超行きたい。

五話を突破したと言う事で、記念と言ってはなんですが、ヤリカの詳しいプロフィールとか細かい設定とか書いておきます。

潮辛 ヤリカ
誕生日:1月9日(イカと語呂合わせ)
年齢:19才
身長:165cm
体重:57kg
経歴:バンドグループ〝イカノメ隊〟初代リーダー→シオカラーズメンバー兼スプラ軍特殊部隊〝第二スプライト小隊〟臨時隊長
座右の銘:『一度守ると決めたものは死ぬまで守り、死んでも守る。』
特技・趣味:実弾射撃、プラモ早組み立て・ゲーム、プラモ
好きな食べ物:カレー(中辛)、醤油ラーメン
嫌いな食べ物:ソラマメ
宝物:仲間・友達・家族 シオカラーズのCD
友達:小中高の友達、芸能界関係、警察関係、軍関係など、あわせて80人以上
最近できた友達:霊夢など
能力:一話をご覧下さい
スペカ:ネタバレになるので書きません
性格:明るく陽気、超仲間思い、どんな時でも仲間を守る。


スプラワールドの住人。インクリングと人間のハーフ。イカとしては異常とも言える程の身体能力や戦闘能力を持つ。ランクは89、ウデマエはS。ちなみに得意ブキはヒーローシューター(スプラ2)。少し特殊な友達が多くいる。


長くなってしまい申し訳ありませんでした。お詫びとして、次回はズニキとアホ骨が登場でございます。待たせたな。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もご覧下さい。


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七話 ~似て非なる世界~

リア充撲滅委員会所属の、ナンモナイトです。リア充爆ぜろ。
今回はついに、骨兄弟が登場でございます。楽しみにしてくださっていたみなさん、大変長らくお待たせしました。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

霊夢から幻想郷について色々と聞いた。どんな場所かは、幻想郷に来る前にワルドから聞いていたから、具体的にはどんな場所かを聞いた。

 

まず幻想郷に住んでいるのは妖怪の他に、神や鬼、亡霊などもいるらしい。確かに外の世界では到底信じられてないやつばっかりだな。俺は信じてるけど。

次は地名など。まず、霊夢が住んでいる、この博麗神社。貧乏神社なんて言われる事もあるらしい。...まあ、確かにな。

 

次に魔法の森。俺が幻想郷に来た時、一番最初にいた所だな。魔法の森って言うぐらいだから魔力が蔓延してんのかなーとか思ってたけど、蔓延してるのは、人間に有害な瘴気だと。人間なら息をするだけで体調を崩し、妖怪にとっても居心地が悪い場所らしいから、誰も寄り付かないと言う。魔理沙とかの例外がいるらしいけど。そしてそんな魔法の森に建ってるのが、魔理沙が住む『霧雨魔法店』。『無縁塚』と言う場所で拾ってきたアイテム(と言う名のガラクタ)を売っていたり、博麗神社みたいに、異変解決を承ったりしているらしい。何でも屋って、なんか聞いたことあるなー。ほら、某少年跳躍漫画雑誌の某シルバーボールの...。

 

 

作「ちょっと危ない発言すんな」

 

 

...ごほん、話をもどそう。

 

さっき言っていた『無縁塚』は、外の世界の物が流れ着く場所で、外の世界で古くなり、忘れられた物がほとんどだそうだ。ゲームボーイとかあるかなー。こんど行ってみよ。魔理沙の他にも色々拾いに来る人がいるらしい。それが、『香霖堂』を営む『森近霖之助』と言う半人半妖の男性。まあこっちはこんど説明するとして。

 

無縁塚で拾ってきた骨董品(と言う名のガラクタ二回目)を売ってるらしい...が、並んでいる商品のほとんどが店主のお気に入りで非売品になってるらしい。意味なくね?半分妖怪の血が流れてるから、生活には困らないらしいから安心らしいけど。

 

その後にも、幻想郷には色々な所がある。亡霊が『転生』を待つ〝冥界〟、罪を犯した人間の亡霊が行き、裁きを受ける〝地獄〟、現在の〝地獄〟を拡張する際に余分となった場所を切り捨てた結果、鬼などの荒くれ者が住み着いた〝旧地獄〟、天人達がいる〝天界〟etc...。それぞれに〝亡霊〟、〝閻魔大王〟、〝死神〟、〝鬼〟、〝天人〝などが住んでいて、それぞれ文化などか違うらしい。本当、幻想郷ってすごい。

 

さて、次は俺の世界、『スプラワールド』を、霊夢達に説明してやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤリカから、『スプラワールド』について、詳しく聞いた。名前からどんな世界かが分かりにくかったから、詳しく聞いた。

 

まず、スプラワールドは正確には異世界ではなく、この幻想郷がある『地球』と同じ世界で、一万二千年後の世界らしい。つまりヤリカは、未来人って事?ま、そう言うことにしておきましょ。そしてスプラワールドに住んでる種族や歴史も聞いた。一万二千年前(スプラワールドの時間で)、海面上昇で人類の99%が絶滅。そこに、『イカ』と『タコ』が上陸、進化し、『インクリング』と『オクタリアン』になったと言う。そんな奴らがいたら、宴会の時のおつまみには困らなそうね。進化の過程で、体の表面から『インク』が出てるし、食べたらお腹壊しそうだから食べないけど。そこから更に進化を重ね、生まれたのが、今『イカ』らしい。なんか、凄いわね。ん?待って。人類の99%が絶滅って事は、幻想郷も被害受けてるのかしら?だとしたらヤバいじゃない!まあ、一万二千年後の話だからいいか。

 

イカとタコはしばらくの間は仲が良かったらしいけど、更に海面が上昇して土地が狭くなると、イカとタコの間でその土地を奪い合う戦争、『大ナワバリバトル』が起こったらしい。最初はタコが強かったらしいけど、後からイカが反撃して、結果、イカが勝ったと。最近は足の数で勝敗が決まったと言う説もあるらしいけど。そんな理由で戦争の勝ち負け決めちゃって良いのかしら?

次に地名など。

 

まずは、ヤリカとその友達、『アオリ』ちゃんと『ホタル』ちゃんが組む『しおからーず』と言う『あいどるぐるーぷ』が拠点にしてる〝ハイカラシティ〟。そして、『てんたくるず』と言う、ヤリカ達と同じくあいどるぐるーぷが拠点にしてる〝ハイカラスクエア〟。どちらも、近い距離にあるらしい。そして〝スプラの森〟。ピクニックとかで人(イカ)に人気な場所らしい。瘴気があると言う所以外では、魔法の森と何が違うのかしら。

更に〝第一ハイカラ陸軍基地〟。ヤリカのお父さんの『ヤイカ』がいる基地で、いつもここでヤリカは訓練を受けてるらしい。アイドルなのに軍隊の基地で訓練受けてるって、凄いわね。

 

とまあ、ヤリカのスプラワールドについての説明はこれくらいかしら。中々不思議な世界に住んでるのね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「よーし、このHitozatoに新しいロイヤル・ガードを作って団長になり、俺様がHitozatoで一番偉いやつになる!そうすればまた人気者になれるぞ!」

 

???「でもPapyrs、このGensokyoには、Reimuって言うすごく強い人がいるらしいよ。大丈夫?」

 

Papyrus「安心しろ、Frisk!俺様は負けない!」

 

Sans「その意気だぜ、兄弟。まあ例え負けたとしても、〝骨骨 〟頑張れば勝てるさ。骨だけに!?」

 

Pa「だから兄ちゃんッ!いい加減ジョーク言うの止めてッ!それにジョーク言いながら骨クソほじってると、偉い人になれないんだぞッ!」

 

Sa「大丈夫さ、兄弟。これでも〝トントン拍子〟に出世してるんだ。〝スケルトン〟なだけに!?」

 

Pa「だーかーらーッ!」

 

Sa「そう言うなよ、兄弟。顔が笑ってるぜ?」

 

Pa「知ってる!悔しいけどッ!」

 

Fr「...Sans、本当にいい加減にしたほうがいいよ。Hitozatoの人達皆凍ってるし、読者さんも帰っちゃうよ。」

 

Sa「おっと、すまんな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里人A「さっきからなんだあの妖怪達」

 

里人B「寒いオヤジギャグばっか言ってるっすね」

 

里人C「て言うか、妖怪は人里に入っちゃ駄目なんじゃなかったっけ?」

 

里人A「と、取り敢えず巫女さんに連絡だ!」

 

里人B「ついでに霧雨さんの所の魔法使いと、外来人さんにも連絡!」

 

里人C「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




次回こそ、次回こそはパッピ達を活躍させなければ...!
...はい、終わりでこざいます。パッピ可愛い。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もご覧ください。


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紅霧異変の章
八話 ~紅霧異変の章...、なんだこのピンク玉。~


実はミリオタなナンモナイトです。零戦格好いい(分かる人いるかな?)。
今回から、紅霧異変の章が始まります!そしてあの悪魔も...。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

 

某日、博麗神社。ヤリカと、霊夢、そして魔理沙が話をしている。お互いが住む世界について説明しあっていたのだ。

 

霊夢「それで、幻想郷は...。」

 

ヤリカ「スプラワールドはこんな風になってて...。」

 

 

そしてお互いが話終えたところに...。

 

 

里人A「おーい、巫女さーん!」

 

里人B「ついでに霧雨の魔法使いさーん!」

 

魔理沙「なんだよついでって」

 

霊「素敵なお賽銭箱はそこよ~」

 

里A「違うよ!妖怪退治の依頼だよ!」

 

霊「はい、帰って。」

 

里B「そんな事言うなよ巫女さん!後でお賽銭いれておくから!」

 

霊「その依頼、承ったわ!」

 

霊夢以外全員((((やっぱりチョロいわ))))

 

里A「人里に妖怪が現れたんだよ!入ってはいけない筈なのに!」

 

霊「どんな妖怪かしら?」

 

里B「骨みたいなやつが二体いて、人間の子供を連れてたっすよ。」

 

霊「となると、人間と仲が良い妖怪、それとも...。取り敢えず行ってみないと分からないわね。」

 

里A「魔法使いさんと外来人さんも来てくれ!」

 

魔「よし、わかった!行くぞ、ヤリカ!」

 

ヤ「お、おう」

 

ヤ(二体の骨に一人の人間の子供...?なんか聞いたことあるなぁ...。ま、いいか。)

 

 

少女&青年移動中...

 

 

ヤ「ん?なんだこいつ?」

 

魔「あ!低級妖怪!」

 

妖怪「オマエ...、コロス...。」

 

 

ドカァッ

 

 

ヤ「くっ!この...!」

 

ヤ「霊夢達は先にいけ!」

 

霊「ええ!」

 

魔「すまない!」

 

 

少女移動中...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~人里~

 

魔「ヤリカ大丈夫かなぁ...。」

 

霊「心配しすぎよ、魔理沙。相手は所詮低級妖怪、あのヤリカだったら勝てるでしょ。」

 

魔「ま、それもそうか。」

 

霊「ところでさっき言ってた妖怪、どこかしら?一応ここら辺にいるらしいけど。」

 

魔「あ、もしかしてアイツらじゃないか?」

 

???「ニェーッヘッヘッヘッヘッ!」

 

???「スケルトンナダケニナ!?」

 

???「アハハ-」

 

霊「...、骨だし、アイツらね。行くわよ、魔理沙。」

 

魔「ああ!」

 

 

スウーッ

 

 

霊「ちょっとそこの妖怪達!人里のルール、知らないの!?」

 

Sa「なんだ?」

 

Pa「もしかして、お前が噂のReimuだな!?おお!Marisaもいるぞ!ウヒョウ!強い人間の二人に会えて、俺様嬉しいぞ!」

 

Sa「よかったな、兄弟。」

 

Fr「よかったね~」

 

魔「な、なんだこいつら...。」

 

霊「幻想郷では見たことない妖怪ね。外の世界の妖怪か、異世界の妖怪か...。」

 

Sa「ヨウカイ?ああ、Youkaiか。オイラ達はYoukaiじゃなくて、モンスターだぜ。」

 

霊&魔「「もんすたぁ?」」

 

Sa「ああ。このGensokyoにいるYoukaiと似て非なる存在、と言ったところか?」

 

魔「まあ、つまりは妖怪だろ?だったら退治するまでだ!いくぞ、霊夢!」

 

霊「わかってるわよ。」

 

Pa「戦いか!よーし、受けてたつぞ!」

 

 

 Papyrus と Sans が 現れた !

 

 

辺りの景色が〝戦闘画面〟に切り替わる。

 

 

Pa「俺様の番!まずは小手調べだ!」

 

Papyrusは地面から背の低い骨を三本召喚し、霊夢達の所に向かわせる。しかし、浮遊している霊夢達には、当たるはずもなく、通りすぎていく。

 

 

魔「あたんねーじゃん!」

 

Pa「ニェ~、まだ小手調べだからな!反応を見ただけだ!」

 

Pa「次はこれだ!」

 

 

するとPapyrusは、今度は青い骨を多数召喚し、霊夢達に向かわせる。しかし、当たらず、通り抜けていく...。

 

 

霊「やっぱり当たらないじゃないの。」

 

Pa「いーや、これでいいのだ!」

 

 

ピィーン ドサッ スーッ ドカッドカッ

 

魔「いてっ!」

 

霊「なんだ...!?体が重くて飛べない!?」

 

Pa「ニェーッヘッヘッヘッヘッ...貴様達は青くなった!」

 

Pa「青くなると、重力に影響されるようになり、飛べなくなる!これが俺様のBlueboneattack(ブルーボーンアタック)だ!」

 

Pa「こうなったら最後、俺様の勝ちだ!」

 

Pa「ニェーッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ!」

 

魔「くっ...!」

 

Sa「ヒュウ、最高にクールだぜ、兄弟。」

 

Fr「Papyrusカッコいい!」

 

Pa「ニェーッヘッヘッヘッ!そうだろ!?」

 

霊「くそっ...!」

 

ヤ「おーい、霊夢ー!魔理沙ー!」

 

魔「あ、ヤリカ!」

 

ヤ「ごめん、遅くなっ...、ってPapyrusにSans!Friskも!」

 

Pa「おお!Yarik!久しぶりだな!」

 

Sa「1ヶ月ぶりくらいか?まあなんにせよ、久しぶり。」

 

Fr「おひさ~」

 

霊「や、ヤリカ?えっと、その妖怪達と知り合いなの?」

 

ヤ「知り合いってか友達だ。後、妖怪じゃないぞ。」

 

Pa「取り敢えず自己紹介をしておくぞ!」

 

p「ロイヤル・ガードの団長にして!(もう解散したけど)天才料理人でもある!(パスタしか作れない)

その名も、Papyrus(パピルス)様だ!」

 

Sa「オイラはSans(サンズ)。ジョークとケチャップが好きなただのスケルトンさ。」

 

Fr「僕はFrisk(フリスク)。見て分かると思うけど人間だよ。」

魔「フリスクなんか無表情だな」

 

Fr「あ、この顔はデフォルト( ̄ー ̄)」

 

ヤ「そう言えばなんでお前らはパピルス達と戦ってたんだ?」

 

霊「ああ、それは、人里のやつから妖怪が現れたって聞いたからよ。」

 

ヤ「それで妖怪と間違えた訳か。」

 

Sa「そう言えば、そのYoukaiってなんなんだ?」

 

魔「それは...。」

 

 

少女説明中...。

 

 

Sa「...、外の世界で忘れられた、いわばオイラ達Monsterみたいなもんか。」

 

魔「まあ、そう言う事になるんじゃないか?」

 

霊「じゃあ、悪いやつじゃないって事?」

 

ヤ「そうなるな。」

 

霊「じゃあ私のお賽銭は......。」

 

魔「そういやパピルス達、家はどうするんだ?」

Pa「ニェ?家?」

 

Sa「そう言えば、泊まる所がないな。」

 

Fr「僕は人間だからHitozatoでも大丈夫だと思うけど、Sans達はどうしよう...。」

 

ヤ「じゃあ、俺がワルド通して紫に言っておくから、人里に家建ててもらったらどうだ?Snowdin(スノーディン)の家再現してもらってさ!」

 

Pa「おお!それは良いな!」

 

 

ヤリカ達が楽しそうに話す。するとその直後...。

 

 

ブワアァッ

 

人里の空が、いや、幻想郷全体の空が()()染まった。

 

 

ヤ「な、なんだあれ!」

 

魔「赤い空...?」

 

Sa「一体何事だ?」

 

Fr「赤い雲...?」

 

???「いや、あれは雲ではありません。」

 

ヤ「ん?この声...。」

 

 

クルッ

 

 

ヤ「って、あーっ!お前は!」

 

「Dr.Revolution(ドクターレボリューション)!」

 

Revolution「久しぶりですね、ヤリカ。」

 

霊「また新しいやつ出てきた...。お賽銭もパーだし、もう帰ろ...。」

 

 

科学者自己紹介中...

 

 

魔「へー、レボリューションって言うのか。」

 

Re「ええ。ヤリカの友達でもあります。」

 

ヤ「お前も幻想入りしてたん?」

 

Re「ある事情がありましてね。ワルドの所を尋ねたら、幻想郷に行くと良いと。」

 

魔「やっぱりワルド関係か」

 

ヤ「そう言えばRevolution、空の赤いやつって結局なんなんだ?」

 

Re「小型観測機で観測したのですが、あれは霧...、『紅霧《こうむ》とでも言っておきましょう。」

 

魔「霧?」

 

Re「ええ。霧自体は特定の条件を満たせば自然界でも十分発生する、自然現象ですが、赤い霧は、自然では発生しません。となると...。」

 

Sa「人為的な発生、か。」

 

Re「その通りです。しかし、そのような常識が通じないのが幻想郷です。」

 

ヤ「じゃあ、人為的か、自然発生か...。」

 

Re「自然発生の可能性も捨てきれませんが、可能性が高いのは、恐らく前者でしょう。」

 

Pa「Yarik!あっちの方にある、王様のお城みたいな真っ赤な館から赤いのが出てるぞ!」

 

Re「...前言撤回、人為的な異変です。」

 

ヤ「館から出てるんだから、そうだよな。魔理沙!Revolution!付いてきてくれ!」

 

魔「勿論だ!初めての異変だしな!」

 

Re「分かっています。私の科学力、見せてあげましょう。」

 

ヤ「SansはPapyrusを連れて博麗神社に行ってくれ!これ地図だ!」

 

Sa「ほーい。」

 

 

 

 

 

 

 

ヤリカが幻想郷に来て初めての異変、〝紅霧異変〟。果たして、解決出来るのか。続きは、また次回!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうちょっと続くんじゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山~

 

 

???「あっちの沢の方は...。よし、侵入者はいませんね。」

 

 

見回りをする、ケモミミと尻尾を生やした少女。

彼女の名前は〝犬走 椛〟。妖怪の山に住む下っぱ天狗で、妖怪の山の見回りを任されており、毎日見回っているのだ。

 

 

椛「じゃあ次はあっちの方...。」

 

 

キイイィィィィィン

 

 

椛「な、何この音」

 

 

キイイイイイイイン

 

椛「ま、まさか...。(上を向く)」

 

 

ドゴオオオオオン

 

 

椛「きゃあぁぁぁっ!」

 

 

突如、落ちてきたのは、流星。それも、

 

 

〝ピンク色〟の流星である。

 

 

???「ぽよ?ぱやぁい!」

 

その星形の乗り物から降りた生物は、言葉とは言いがたい声を発して、去っていく。

 

 

 

()()()()()()が幻想入りした瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




遂に、遂にパピサン活躍シーン&桃色悪魔...!
...はい、遂にピンクの悪魔が登場でございます。皆様、お待たせしました!
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もご覧下さい。


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九話 ~強者達の戦闘 裏のヤリカ~

メタルギアピースウォーカーをやりたいが為に更新をサボっていた、ナンモナイトです。「管制塔へ」、難しい。それと、ごめんなさい。
お詫びとして、6000文字越えの長編で勘弁してくだせぇ、お代官様。
...えー、ごほん。それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

ヤリカ「本当にこっちで合ってるのか、Revolution?」

 

 

Revolution「ええ。あちらにある〝霧の湖〟の方角にPapyrusが言っていた館があります。」

 

 

魔理沙「あ、本当だ。」

 

 

現在ヤリカ達は、それぞれ館に向かって飛んでいる。

魔理沙は、愛用の箒。

Dr.Revolutionは、自らが開発した、背中のジェットパック。

そしてヤリカはrevolutionと同じくジェットパックだが、こちらはジェットではなく、インクを吹き出している。

 

 

魔「しかし、ヤリカが付けてるそれ、どんな魔法なんだ?」

 

ヤ「これは魔法じゃなくて、親父のとこの研究開発部が作った飛行用の装置だ。最新鋭のな。」

 

 

すると、突然甲高い音が鳴り響く。

 

 

キイイイイイイイン

 

 

魔「ん?なんだこの音」

 

 

キイイイイイイイン

 

 

Re「何かがマッハ2のスピードで接近してきます!」

 

 

キイイイイイイイン

 

 

ヤ「まさか、館からの攻撃か!?」

 

 

キイイイイイイイン

 

 

ヤ「ってあれは...。」

 

 

キイイイイ...ピタッ

 

マッハ2で近づいてきたそれはヤリカの目の前で急停止し、乗っていた運転手がヤリカに手(?)をふる。

 

???「はぁい!やりか!」

 

ヤ「かぁぁぁびぃぃぃ!」

 

 

むぎゅーっ

 

 

ヤ「久しぶり!本当に久しぶりだな、カービィ!」

 

カービィ「ぽよぽよ!」

 

魔「なんだそのピンク玉」

 

ヤ「ピンク玉言うなし。...取り敢えず自己紹介しとけ。」

 

カ「はぁい!カービィ!カービィ!」

 

魔「えっと...。カービィ、で良いのかな?」

カービィはコクコクと頷く。」

 

魔「へへっ、じゃあよろしくな、カービィ!」

 

カ「ぱやぁい!」

 

魔「しかしこいつ、可愛いし柔らかいな~。」

 

 

プニプニ

 

 

カ「ぷゆ~」

 

 

くすぐったそうにするカービィ。誠に可愛い。

 

 

ヤ「あ、確かにカービィは可愛いけど、結構危ないやつでもあるぜ。〝ピンクの悪魔〟って言われるくらいだからな。」

 

魔「ええっ!そんなやつなのか!?」

 

Re「普段は安全ですよ。戦う時も大体、何かを守る時ですし。」

 

カ「ぱや!りべれーしょん!」

 

Re「レボリューションですよ、カービィ。これで5回目。」

 

魔「...確かに、ヤリカの言う通りだな。」

 

ヤ「でも実力は十分だからな。下手すりゃ霊夢にだって勝てるさ。あ、そうだ、カービィ。俺達と一緒に来てくれないか?今、ある〝事件〟が起きてるから、一緒に戦ってほしんだよ。」

 

カ「ぷに~」

 

ヤ「終わったらメシ奢るから!」

 

カ「ぱやぁい!ぽよぽよ、ぷやぁいぷにやぁい!」

 

魔「えーっと、なんて?」

 

ヤ「やったー!ごはんだ!かんばるぞ!だな。」

 

Re「...、分かるのですか?」

 

ヤ「まあ、なんとなくだ。実際当たってるし。」

 

Re「ヤリカなら言うと思いましたよ。」

 

 

カービィが乗っている乗り物は〝ドラグーン〟。伝説のエアライドだ。古に作られたエアライドで、三つのパーツを集める事で完成するエアライドである。最高速度はマッハ18、旋回能力や加速能力などは、チート級のスペックを誇る、伝説の名に恥じない乗り物だ。

離れた妖怪の山から一瞬でヤリカの所に来れたのは、ドラグーンのお陰である。

 

ヤ「よし、じゃあ行くぞー!」

 

魔&Re&カ「「「おーう!(はーい!)(ぱやぁ!)」」」

 

 

 

青年&魔法使&科学者&桃玉飛行中...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「...霧の調子はどう?」

 

???「良好でございます、お嬢様。」

 

???「後は博麗の巫女を待つだけ...。フフフ...。楽しみね...。」

 

???「ご安心ください、お嬢様!門は私が守ります!」

 

???「館内は任せて。...正直言ってめんどくさいけど。」

 

???「私も頑張ります!」

 

???「さあ皆。配置につきなさい。」

 

???『.........。』

 

???「貴方も位置につきなさい。リアクター。」

 

リアクター『了解しました。...レミリア様。』

 

レミリア「アフフフ...。見ていなさい、幻想郷の民よ...。」

 

???「お嬢様、その笑い方別キャラ」

 

 

 

 

~屋根裏~

 

 

 

Muffet「アフフフフフ...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤ「これが赤い館か...。全体が真っ赤で、いかにも目に悪そうだな。」

 

Re「赤色は食欲を増幅させる色ですが、こうも全体が濃い赤色だと、本当に目に悪いですね。」

 

魔「しかも、やけにでかくないか?」

 

ヤ「よっぽどの大人数が住んでるのか、はたまたでっかいやつが住んでるのか...。」

 

カ「ぽよぉ、ぱやぱや?」

 

ヤ「食べ物あるかな?(訳)」

 

Re「やっぱり食い気ですか」

 

魔「あ、門の前に誰かいるぜ。門番か?」

 

Re「塀は高いですし、どうしますか?飛んで入っても、正面突破をしても、見つかって増援を呼ばれてしまいますし。」

 

魔「だったら正面突破だ!それが一番!」

 

Re「私の話、聞いてました?」

 

ヤ「いや、魔理沙の言うとおりだ。下手に隠れながら行くよりは敵を倒しながら一気に行く方がいい。」

 

カ「ぺいやぁ!(その通り!)」

 

Re「まあ、ヤリカの言うとおりにしましょう。まずは門番ですが、誰が最初に行きますか?」

 

魔「私だ!自慢の魔法、見せてやるぜ!」

 

ヤ「よし!行けっ!」

 

 

 

 

魔「おい!そこの門番!」

 

???「もしかして、貴女が霧雨魔理沙さんですか?」

 

美鈴「私は、この〝紅魔館〟の門番、〝紅 美鈴〟です。通りたいなら、私を倒してからにしてください!」

 

魔「望むところだぜ!」

 

 

そう言うと美鈴は中国拳法の構えをし、手で挑発する。

魔「いくぜ!恋符〝マスタースパーク〟!」

 

 

ズドオオオオオッ

 

 

美鈴「......へ?」

 

自信に満ちていた美鈴の顔が徐々に青ざめていく。

 

 

美鈴「ぎゃーーっ!」

 

 

ドゴオッ

 

 

魔「はいっ、一丁上がりだぜ!」

 

ヤ「...格闘の構えをしていた相手にマスパぶっぱなすとか、容赦ねぇな~。」

 

Re「しかも、ヤリカと弾幕ごっこをしていた時のマスパと比べると、威力が約2倍になってます。」

 

カ「ぷやぁぁ!(すっごーい!)」

 

魔「門も開いたぜ!皆で入るぞ!」

 

ヤ「穴が空いたの間違いだろ」

 

Re「侵入る(はいる)の間違いでしょう」

 

カ「ぷよおぅ(そのとおり)」

 

魔「みんなして酷くないか?」

 

ヤ「真実だからな」

 

Re「まあいいでしょう。入りますよ。敵に注意してください。」

 

 

 

 

 

 

~紅魔館大広間~

 

 

ヤ「だだっ広いな。」

 

Re「正確な広さは分かりませんが、かなり広いですね。」

 

魔「おーい、こっちに地下室があるぜ!」

 

カ「ぽよぽよ、ぱやぁい!(こっちにとしょかんっぽいのがあるよ!)」

 

ヤ「取り敢えず手分けして探索しよう。魔理沙は地下室に、Revolutionとカービィは図書館だ。」

 

Re「了解です!」

 

カ「ぷゆ!(了解!)」

 

 

 

ギイイィィ バタンッ

 

魔「ここが地下室か。」

 

 

魔理沙は辺りを見渡す。

壁や床など、所々に〝血が付いている〟事を除けば、普通の女の子の部屋と言ったところだ。

 

 

魔「暗くてよく見えないな...。」

 

 

すると...

 

 

パッ

 

 

明かりがつく。

 

 

???「あなた、だれ...?」

 

 

部屋の中で浮く、一人の少女。背中からは、宝石が付いた枝の様な羽が生えている。

 

 

魔「な、なんだ、お前...。」

 

フランドール「私はフランドール・スカーレット。ここに閉じ込められてるの。」

 

魔「そ、そうか。私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いで、人間だ!」

 

フ「へぇ、あなた、人間?咲夜以外で見るのは久しぶりね。」

 

魔「フランは、なんでこんな地下室に閉じ込められてるんだ?」

 

フ「お姉さまは『外は危ないから駄目』って。だから私は閉じ込められてるの。」

 

魔「ほー、それは災難だな。」

 

魔「そういえば、あの赤い霧は誰が出してるんだ?」

 

フ「私は知らない。お姉さまはいつも私だけ仲間外れにするから。」

 

フ「私だって外で皆と遊びたいのに、ずっと閉じ込められてきた...。」

 

フ「だから私、マリサで遊ぶ!ようやく遊べる!」

 

魔「はあ!?なんで私で...!っと、あぶねっ!」

 

 

フランは魔理沙に赤い弾幕を放つが、魔理沙はそれを避ける。

 

 

フ「あはははは!避けた避けた!じゃあこれはどう!?」

 

 

フランは四人に分身し、四方八方から弾幕を放つ。フランのスペルカードの一枚、〝ファーオブアカウンド〟だ。

 

 

魔「なっ!?分身!?」

 

魔「くそっ!ミルキーウェ...、うわっ!」

 

フ「すごーい!私の技を食らって壊れない人間は初めてよ!もっと遊ぼう!マリサ!」

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 大図書館~

 

 

Re「どうやらあなたの読みは正解だったようですね、カービィ。図書館、と言うよりは大図書館ですが。」

 

カ「ぷ~」

 

Re「そういえばカービィは勉強が苦手でしたね。まあ、気持ちもわからなくはないですが。」

 

 

バチバチッ バシュッ キインッ

 

 

Re「...雷魔法と言ったところですね。私を倒すには、速度、威力とともにまだまだ甘いですが。」

 

Re「そこにいるのは分かっていますよ。出てきなさい。」

 

???「魔力で気配を消していたのに気づくなんて、予想外ね。」

 

Re「気配を消していても、レーダーに生体反応がありましたからね。私にかかればチョロいものです。」

 

カ「ぽよ!?(←こいつは気づいてなかった)」

 

Re「自己紹介をしておきましょう。私は革命の科学者、Dr.Revolutionです。」

 

カ「はぁい!カービィ!カービィ!」

 

パチュリー「ご丁寧にどうも。私はパチュリー・ノーレッジ。魔法使いよ。」

 

パ「それで貴方達、何しに来たのかしら?ただ遊びにきたわけじゃなさそうだけど。」

 

Re「当たり前です。私達は異変を解決しにきたのですから。元凶を倒せば解決するかな、と。」

 

パ「確かに元凶はこの館にいるけど、私じゃないわ。でもその元凶に、貴方の様なネズミが入ってきたら、全力で排除しろって言われてるから、倒させてもらうわよ。」

 

Re「それはこっちのセリフです!行きますよ、カービィ!」

 

カ「ぱやっ!」

 

パ「火符〝アグニシャイン〟。」

 

Re「...え?」

 

 

ドゴゴゴオオッ

 

 

小「でたー!パチュリー様のスペルカード、〝アグニシャイン〟!高熱の火球を発生させ、相手にぶつけるパチュリー様お得意のスペルカード!やっぱりパチュリー様、凄いですー!」

 

パ「こあ、拘束魔法の準備をして。ネズミを完全に仕留めるわよ。」

 

小「はーい!」

 

 

シュウウウ...

 

 

煙がはれる。するとそこには、立っているRevolutionの姿があった。

 

 

Re「.........。」

 

パ「私のスペルカードを耐えるなんて、中々やるじゃない。でも次で...。」

 

小「パチュリー様!拘束魔法の準備、出来ました!」

パ「ご苦労様、こあ。」

 

パ「さあ、貴方。何か言い残す事はある?一緒に忍び込んだ貴方のお友達に伝えてあげるけど。」

 

Re「フ...。」

 

パ「ふ?」

 

Re「フフフ...。あーッはッはッはッはッはッ!!」

 

パ「...急にどうしたのかしら?」

 

小「パチュリー様の魔法が怖くて、おかしくなっちゃったんじゃないですか?まあ、当然ですよね。所詮は人間。パチュリー様の魔法に外の世界の科学者がかなう訳がないですよ。」

 

Re「フフフ...!そりゃあ、おかしくもなるだろう!私の科学力が貴女にかなわない?フフッ、笑わせてくれる!」

 

パ(性格が変わった...?)

 

Re「逆に言わせてもらう!貴女の魔力が、長年研究を続けてきた私の科学力にかなう訳がない!断言しよう!」

小「やっぱりおかしくなっちゃったんですよ、あいつ。」

 

Re「カービィは、さっきからうるさいあの生意気な悪魔を倒せ!貴方なら、楽勝でしょう!?」

 

カ「ぱや。ぽやっ!ぷやぷやッ!(訳:分かった!頑張るぞ!)」

 

パ「その言葉、そっくりそのまま返すわ。」

 

 

パチュリーは宙にうき、両手をかざす。すると、辺りが宇宙空間の様になり、Revolutionの周りに多数の魔法陣が現れる。

 

 

小「きゃー!パチュリー様が本気を出したー!パチュリー様!やっちゃってくださ」

 

カ「コピー能力ファイター〝スマッシュパンチ〟!(心の声)」

 

小「ぶべらっ!」

 

Re「見せてあげましょう。私の科学力を...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、ヤリカは大広間の奥にある扉に向かって進んでいる。しかし、いくら歩いても走っても扉にたどり着く事ができない。扉までの距離が変わらないのだ。

 

 

ヤ「いくら走っても距離がつまらねぇ...。それに、疲れてきたし...。」

 

ヤ「もしかして...、罠か!?」

 

 

ヒュヒュヒュンッ トトトッ

 

 

ヤリカの顔を掠め、三本のナイフが床に突き刺さる。

 

 

ヤ「...。(顔青)」

 

???「罠だと気づくのが遅いですね。甘いですよ。」

 

ヤ「ふ、ふん!最初から気づいてたし!」

 

???「まあ、いいでしょう。取り敢えず自己紹介をさせて頂きます。」

 

咲夜「私の名は十六夜 咲夜(いざよい さくや)。この紅魔館のメイド長でございます...あら、博麗の巫女じゃないのね。」

 

ヤ「霊夢じゃなくて悪かったな。俺は潮辛ヤリカだ。以後、お見知りおきを、ってか?」

 

咲「一応聞いておきますが、ご用件は?」

 

ヤ「紅霧異変の元凶ぶっ飛ばして異変解決」

 

咲「でしょうね」

 

ヤ「俺も一応聞いて聞いておくけど、お前の親玉のところに案内してくんない?」

 

咲「却下します」

 

ヤ「でしょうな」

 

ヤ「ま、流れ的にも、力ずくで案内させるみたいな感じかな?」

 

咲「...いいでしょう。私を倒せば案内して差し上げます。」

 

ヤ「そうこなくっちゃな。」

 

咲「それでは、行きます。」

 

ヤ「どっからでもかかってこい!」

すると...

 

 

ゴオーン ピタッ

 

 

鐘のような音がなり、ヤリカの動きが止まる。

 

 

 

時を操る程度の能力。

 

 

 

それが咲夜の能力。

 

時を止めたり、時間の進み方を遅くしたり早くしたりする事が出来る便利な能力で、戦闘でも非常に役に立つ能力である。

 

咲夜は、ヤリカの周りにナイフを投げ、ヤリカを囲む。時間停止を解除すると、ナイフが一斉にヤリカを串刺しにするという寸法だ。

 

 

咲「そして時は、動き出す。」

 

 

ゴオーン ヒュヒュヒュヒュヒュンッ キキキキキキンッ

 

 

ヤ「あ、危ねぇ~。携帯式リスポーンバリア持ってて良かったぜ。」

 

咲(私のナイフを全部防ぐなんて...。博麗の巫女を倒しただけの事はあるわね)

 

ヤ「そして、あの時間が止まるような感覚...。まさか、時を止める的な能力でもあるのか!?」

 

咲(勘も良いんかい)

 

咲「ええ、そうよ。正確には時を操る程度の能力だけど。」

 

ヤ「これは厄介だな。周りにの時間を止めて自分だけ動く、なんてこともできんだろ?厄介なこの上ないわ。」

 

咲「では、これはどう?」

 

咲「スペルカード発動、『殺人ドール』!」

 

 

咲夜から無数のナイフが展開される。

 

 

ヤ(展開した後、バラけるタイプか?だったら避けるのが簡単だ。)

 

 

その直後。

 

 

ゴオーン

 

 

またもや時が止まる。するとバラけていたナイフは、ヤリカの正面に集まり、すべてのナイフの刃先がヤリカに向く。

 

ナイフを展開後、時間を止めて対象にナイフを集中させ、串刺しにする。

 

それが、咲夜の得意技、幻符『殺人ドール』である。

 

 

咲「人々から恐れられ、忌み嫌われてきたこの能力」

 

咲「貴方は、私の思いなんて理解出来る訳がない」

 

咲「理解出来るのは、お嬢様だけ...!」

 

 

ピクッ

 

 

咲「解...」

 

 

ビシッ

 

 

咲「...え?」

 

 

ビシビシッ ビシバシッ バリッ

 

 

咲「そんな...。嘘でしょ...。」

 

ヤ「.....ざ...け..な...。」

 

ヤ「ふざけんなぁぁぁッ!!!」

 

バリイィィンッ

 

 

ガラスが割れるかの様な音をたてながら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ヤリカが()()()()で、時間停止空間を()()()()()()()()のだ。

通常なら、魔力で構成された時間停止空間を力だけで破壊するのは、限り無く不可能に近いが、ヤリカはその不可能をやり遂げたのだ。

 

これが非常、いや、〝異常〟に高い能力を持つ、潮辛ヤリカの実力だ。

 

 

ヤ「十六夜咲夜...。お前が言った事は...。」

 

ヤ「間違っている。」

 

 

 

そのときのヤリカの右目に灯っていたのは、

 

 

 

黒い炎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...

 

 




遅れましたが、Revolutionの人物紹介。

Dr.Revolution
種族:人間
性別:男
年齢:25歳
能力:機械を開発、操る程度
通り名:革命の科学者

2100年の東京に住んでいる天才科学者。環境問題から兵器開発まで、様々な分野に精通している。酸素からエネルギーを生み出す〝酸素変換装置〟や、映画『アイアンマン』で登場した、半永久的発電装置、『アーク・リアクター』の再現など、数々の発明や発見をし、〝革命の科学者〟と言われる程有名になった。幻想入りした後は、妖怪の山、河童のアジト付近に、許可を得て自身の研究所、『R・サイエンス・ラボ幻想郷支部』を建設。日々、河童達とともに、開発や研究に勤しんでいる。両親弟妹がいて、一家全員科学者。名前は、父の『Dr. Despair(ドクターディスペア。ディスペアは絶望と言う意味)』、母の『Dr.Hope(ドクターホープ。ホープは希望と言う意味)』、次男の『Dr.justice(ドクタージャスティス。正義という意味。)』、次女の『Dr.Miracle(ミラクル。ミラクルは奇跡と言う意味。)』。

リアクター
種族:今は謎
性別:今は謎
年齢:今は謎
能力:今は謎



後ヤリカは、裏の性格になると、右目に黒い炎が灯ります。

今回は、紅魔館に乗り込んだ四人のそれぞれの戦闘シーンを書いてみました。今考えると、アンテキャラがあんまり活躍してない...。
それと、もうすぐ基本的なオリキャラが全部登場します。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もご覧下さい。


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十話 ~特別番外編 骨兄弟編~

好きな東方キャラは咲夜、ナンモナイトです。
来週からテスト期間...。チーン 理科は得意なんですがねぇ。
今回は、スケルトン兄弟があまり活躍してないと言うことで、番外編として、骨兄弟編を書いてみました。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


 

 

~博麗神社 本殿~

 

ヤリカ達が赤い館、紅魔館で弾幕ごっこに奮闘している時...。

 

 

霊夢「しかし、赤い霧ねぇ~。」

 

Sans「解決しに行かなくていいのか、Reimu?」

 

霊「霧が出てるだけだし、別に問題ないでしょ。それに、いざと言う時は動ける様にはしてあるし。」

 

Papyrus「ニェー!俺様も行きたかったぞ!」

 

Sa「...兄弟はReimuとは真逆だな」

 

霊「ちょっと、それどういう意味よ」

 

Sa「あ、そうだ。兄弟!」

 

霊「あ、逃げた」

 

Pa「なんだ、兄ちゃん?」

 

Sa「お前、Reimuと戦ってみたらどうだ?前、Hitozatoで戦った時、結局勝負がつかずに終わっただろ。」

 

Pa「おお!それはいい考えだな!」

 

霊「ちょっと、勝手に決めないでよ!」

 

Sa「後で50Gやるかr」

 

霊「あら、今度はその手には引っ掛からないわよ?」

 

Sa「じゃあ、Papyrus特製のパスタを一週間分でどうだ?最近腕が上がってきたし、旨いぞ。」

 

霊「喜んでやらせてもらいます!」

 

 

 

 

Sa「審判はオイラ、Sansがやらせてもらうぜ(審判員だしな)。」

 

Sa「それじゃあ、弾幕勝負...。」

 

Sa「開始!」

 

Pa「いくぞー!Blueboneattack!」

 

霊「それはもう見切ってるわ!」

 

 

そう言うと霊夢は、Papyrusに向かってお札を投げる。これが、博麗霊夢の弾幕である。

 

 

Pa「うわっ!危ないっ!」

 

Pa「まさか、俺様のBlue bone attackが見切られているとは!」

 

霊「同じ過ちをしでかす私ではないわ!」

 

霊「夢符『二重結界』!」

 

 

すると、二重の結界がPapyrusを覆う。Papyrusの動きを止めるつもりだ。

 

 

Pa「ニェ!?」

 

霊「さあ、これでチェックメイトよ!」

 

Pa「な、ならば...、あの『こうげき』を使うしかないな...。」

 

霊「あのこうげき?」

 

Pa「これだ!」

 

Pa「いけっ!『ウルトラカッコいいフツーのこうげき』!

 

 

Papyrusがそう言うと地面から、『イカした』『こうげき』と書かれた〝骨文字〟や、サングラスをかけ、スケボーに乗った骨、骨をくわえた犬、更には、密集した凄い数の骨、霊夢の5倍はあろうかと言う巨体な骨を次々に召還し、『二重結界』に当てていく。すると...。

 

 

ピシピシッ

 

 

結界にヒビが入り始める。

 

 

霊「嘘でしょ...。」

 

 

バリイン

 

 

結界は割れた。

 

 

Pa「よーし!結界を破った!」

 

Pa「今度はこっちの番だ!」

 

 

Papyrusは骨を召還し、霊夢に向かわせる。

 

 

霊「...、甘いわね。」

 

 

フワッ

 

 

霊「私は飛べるのよ?忘れてた?」

 

Pa「うおーッ!忘れてたーッ!」

 

霊「貴方がさっき言ってた言葉、そっくりそのまま返すわ!」

 

霊「霊符『夢想封印』!」

 

Pa「ニェ...。」

 

 

ドカアァン!

 

 

Pa「ニェーッ!」

 

霊「まずは一機、ね。」

 

Pa「ニェ~、まだ負けてないぞー!」

 

霊「もういっちょ夢想封印。」

 

 

バゴオォォン

 

 

ピチューン

 

 

Pa「ニャハハハーッ!?」

 

Sa「...兄弟の残機0、よってReimu、勝利。」

 

霊「ま、当然の結果よね!」

 

Pa「ぬうぅー!負けたー!」

 

Pa「そう言うなよ、兄弟。兄弟も強かったぜ。」

 

Fr「おーい、皆~」

 

霊「あら、フリスク」

 

Sa「お前、今までどこに行ってたんだ?」

 

Fr「ちょっとHitozatoに買い出しにね。」

 

Pa「うオーッ!Friskー!俺様悔しいぞー!」

 

Fr「何々、どうしたの、Papyrus!?取り敢えず泣かないで!?」

 

Pa「俺様泣いてないぞ!うおおおおん!」

 

Fr「Sans、Papyrusどうしたの?」

 

Sa「ああ、それはだな...。」

 

 

怠け骨説明中...

 

 

Fr「へー、Reimuに負けちゃったんだ...。」

 

Pa「Reimu、また今度勝負だ!」

 

霊「ええ、いつでも受けてたつわよ!(お賽銭くれれば...)」

 

???「な ら わ た し と た た か っ て み る か ?」

 

霊「っ!」

 

???「ご き げ ん よ う 。 わ た し は ...なーんて、冗談だよ。」

 

Chara「こんにちは。私はChara(キャラ)。」 

 

Fr「あ!Chara!一週間ぶりだね!」 

 

Ca「ああ、久しぶり、Frisk。」

 

Sa「なんだ、お前も来てたのか、Chara。」

 

Ca「ああ。Warudo(ワルド)に連れてこられてね。」

 

霊「ね、ねえ。そいつ誰?」

 

Ca「君がReimuかい?ごきげんよう。私はChara。」

 

霊「霊夢よ。」

 

Fr「それでChara、Hakureijinjaには何しに来たの?」

 

Ca「一つ提案をしようと思ってね。」

 

Fr「提案?」

 

Ca「ああ。その提案と言うのが...。」

 

Ca「ReimuとSansで戦うんだ。」

 

霊「え?なんで私が?」

 

Ca「しばらくPapyrusとReimuの弾幕勝負を見ていた。Papyrusの兄であるSansが、兄弟の敵をうつ、みたいな感じか?」

 

Pa「よ、よーし。そう言うことなら兄ちゃん、頼んだぞ!」

 

Sa「いや待て。なんでオイラが戦う前提で話進めてるんだよ。オイラまだ戦うなんて言ってないぞ。」 

 

Ca「本音は?」

 

Sa「兄弟の敵討つ」

 

霊「正直ね」

 

Fr「あ、Reimu。一つ忠告しておくよ。」 

 

霊「なに、Frisk?」

 

Fr「Sansは〝最弱〟だから、気をつけてね。」

 

霊「え?ま、まあ分かったわ。」

 

霊(最弱なのに気をつけろ...?私を騙すための罠かしら?まあいいわ。)

 

Ca「ルールは私が決めさせてもらおう。」

 

Ca「残機は3、Bombの使用は禁止。これでいいだろう?」

 

霊「ええ、問題ないわ。」

 

Sa「オイラも大丈夫だ。」 

 

Ca「それでは...。」

 

Ca「弾幕勝負...始め!」

 

Sa「まずはオイラが行かせてもらうぜ。」

 

 

ピィーン

 

 

ドサッ

 

 

ドドドドドッ

 

 

ズララララララッ

 

 

ギュイイイン ズギュウウウン ズギュウウウン ズギュウウウン

 

霊(な...なんて激しくて、正確な攻撃...!)

 

霊(あの十秒位の間だけで、残機が2減った...!)

 

Sa「これがオイラの〝重力操作〟と『GasterBlaster(ガスターブラスター)』

だ。SOULを青くしてから重力を操作して、向きを変えることで攻撃を当てる。オイラの得意技の一つだ。」

 

霊「くっ...!」

 

 

霊夢は、お札や針を投げてSansに攻撃する。しかし、ことごとくSansに避けられる。

 

 

霊「な、なんで当たらないの!?精度重視のやつなのに!」

 

Sa「取り敢えず、トドメといくか。GasterBlaster。」

 

 

ギュイイイン

 

ズギュウウウン

 

ピチューン

 

 

 

霊「...。まさか、ヤリカに続いて負けるなんて...。」

 

Pa「兄ちゃん、いいぞー!」

 

Ca「なんだかかっこよく見えてくるな。」

 

Fr「もっとカッコいいとこあるんだけどね」

 

霊「Sans、貴方思ってたよりも強いわね。」 

 

Sa「まあ、これでも『最弱で最強のモンスター』って言われてたからな。トントン拍子に出世してるってのは本当だ。」

 

霊「それ自分で言う?」 

 

Sa「冗談だよ。おも〝白い〟だろ?」

 

Pa「だから兄ちゃん!ジョーク言うのやめてッ!」

 

Fr「アハハッ」 

 

Ca「フフフッ」 

 

 

キイイイイイン

 

 

Sa「ん?あれはKirbyのwarpstarか。」

 

 

キイイイ...ピタッ

 

 

ピョコン

 

 

Fr「どうしたの、kirby?」

 

カ「ぱや!ぱやぽや、ぷやぁい、ぽよぺにゃ!」

 

Fr「うん、さっぱりわからん」

 

Sa「Reimu、大至急来い、だとよ。」

 

Ca「Sans、カービィの言葉(?)分かるのか?」

 

Sa「この前ヤリカに、こんな声だとこんな風に喋ってるっていうことが書いてあるメモ帳もらったんだ。そのおかげだよ。」

 

Fr「Reimuが大至急来いって言うことは、そろそろ動く時じゃ?」

 

霊「まったく、しょうがないわね。行ってくるわ。」

 

Pa「気をつけろよー!」

 

 

 

こうして霊夢は、紅い館に向かって飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアクター『............、来た。ハクレイのミコ。』

 

リアクター『私のウイルス、とくと味わうがいい...。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ちょこっとしか出てませんが、早く解説したかったので。

リアクター
種族:人間と生物兵器のハーフ
性別:男
年齢:不明
通り名:仮面の怪物 感情無き傭兵
能力:全てのウイルスを操る程度
備考:バイオハザードに登場する全ウイルス、寄生生物(始祖ウイルス、Tウイルス、Gウイルス、T+Gウイルス、ウロボロスウイルス、t・Abyss、Cウイルス、強化型Cウイルス、t・Phobosウイルス、プラーガ、プラーガタイプ2、プラーガタイプ3、プラーガタイプ4、支配種プラーガ、ネメシス)に完全抗体を持った上で感染している為、身体能力は常人の120倍以上になっている。「外」の世界にいた時、〝B.S.A.A〟との戦闘で脳を損傷し、感情を無くした。町の人間全てを虐殺すると言うことも、任務であれば躊躇無く行う。その他にも、欲(食欲、睡眠欲、性欲など)や、一部の感覚(痛覚、嗅覚)なども失っている。
体や武器を、生物兵器の物に変えたり(例えば左腕をタイラントにしたり武器を処刑マジニの斧にしたり)、生物兵器を召還したりという芸当も出来る。

タイラント
某巨大製薬会社の最高傑作。詳しくはGoogle先生にお聞きください。

上記のウイルス、寄生生物達
Google先生にお聞きください。

処刑マジニ
プラーガによって作られたB.O.W(生物兵器)。血濡れのでっかい斧を持っている、結構カッコいいやつ。詳しくはGoogle先生にお聞きください。






リアクターについて説明したいあまり、長くなってしまいました。お許しください。
ということで今回は、十話突破記念と言うことで、番外編を書いてみました。スケルトン兄弟も活躍させたかったし。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もご覧ください。


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十話突破&基本オリキャラ全登場記念!~プロフィール~

テスト期間という名の地獄から解放され、ゲームやりまくってるナンモナイトです。楽しみにしていただいていた方、申し訳ありません。今回は十話突破と、基本的なオリキャラが全て登場した記念も兼ねて、今まで登場したオリキャラのプロフィールを書いていきます。
こら、そこ!本編の続き出せとか言わない!
ヤリカ「いや、本当に続きだせよ。一週間もだしてなかったんだから」
ワルド「まったくだ」
Revolution「同じく」
カービィ「ぽよぽよ(僕もそう思う)」

正直に言います。アイデア思い付かねぇ...。

ヤリカ「小説出す資格なし」

うるさーい!

...ごほん。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


潮辛 ヤリカ

年齢:19歳

性別:男

種族:人間とインクリングのハーフ

職業:シオカラーズ

座右の銘:『守ると決めたものは死ぬまで守り、死んでも守る。』

能力:色を操る程度

趣味・特技:ゲーム 漫画 プラモ 実弾射撃 対人格闘術 ダンスと歌 パルクール

宝物:仲間・友達・家族 ランク1の時に使ってたわかばシューター

性格:明るく優しい、仲間思い。ちなみに、性格は変わることがある。

備考:身体能力めちゃくちゃ良い。それと、アイドル(シオカラーズ)。

 

 

 

 

ワルド・ザ・ヘルプマン

年齢:不明(少なくとも1億歳以上)

性格:男

種族:不明(元は人間)

職業など:不

座右の銘:『There is no possibility that can not be me』(私に出来ないことはない)

能力:不可能を可能にする程度

趣味・特技:イタズラ(特にヤリカに)、別世界への旅 特技はありすぎて省略

宝物:ある一本の剣

性格:ヤリカ程明るくはないが、とても優しい。

備考:チート・オブ・ザ・イヤー賞受賞者。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

Dr.Revolution

年齢:25歳

性別:男

種族:人間

職業など:科学者

座右の銘:『世界に革命の嵐を』

能力:革命を起こす程度

趣味・特技:どちらも開発、研究

宝物:家族の写真

性格:いつも冷静だが、はっちゃける時ははっちゃける。誰に対しても敬語。

備考:天才科学者。

 

 

 

リアクター

年齢:不明

性別:男

種族:人間と生物兵器のハーフ

職業など:傭兵(一応)

座右の銘:『ハンターの様に舞い、タイラントの様に刺す』

能力:全てのウイルスを操る程度

趣味・特技:特に無し

宝物:着ているトレンチコートと顔の仮面

性格:ない(感情が無いため)

備考:バイオハザードの全生物兵器に感染している。

 

 

 

 

 

ついでに

 

 

 

 

カービィ(皆さんご存知かと思いますが)

年齢:不明

性別:不明

種族:不明(と言うより謎)

職業など:プププランドのひと

座右の銘:『三度の飯より四度の飯、五度の飯より六度の飯』

能力:吸い込んだ物の特性をコピーする程度

通り名:ピンクの悪魔

趣味・特技:仲間と遊び、後は食う

宝物:友達と食べ物

性格:のほほんとしていて、少し天然。とても優しい。戦うこともあるが、理由は、必ず何かを守るため。あと食いしん坊。

備考:宇宙一の能天気者。とにかく食いしん坊で、イチゴのショートケーキ一個を追い求めて宇宙まで行ったことがある。あとめちゃ強い。毛糸になっても友達と一緒に世界を救い、十人に分けられ、力を奪われても世界を救い、ボールになっても魔女を倒して絵になってしまった世界を元に戻し、自らの美貌に酔い、暴走した女王を倒して浮遊大陸を救い、時には、別世界のファイター達と激しい戦いを繰り広げたこともあった。

 

 

 

 

 

 

~プロフィール、終わり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ヤリカ「主人公のヤリカだ!」
ワルド「友達のワルドだ。」
Revolution「同じく、Revolutionです。」
リアクター「...、リアクターだ。」
ナンモナイト「ナンモナイトでーす。通称作者!」
ヤ「今回からは俺達が後書きっていくぜ!」
ナ「なんだよ後書きるって」
ヤ「ま、取り敢えず今回は、今まで出てきたオリキャラのプロフィールだったな。」
ワ「少し気が早いと思うがな」
リ「作者が書きたかったから書いたらしいぞ」
ワ「そう言えばこの小説、作者の自己満だったな」
ヤ「作者らしいと言えば作者らしいわな」
Re「そう言えば作者、なぜ一週間以上も更新が遅れていたのですか?」
ナ「前書きにもあるとおり、テスト期間だったからだよ。ゲームとその類い禁止にされてたからな。」
Re「だからですか」
ナ「結構厳しいからなー、うちの母ちゃん」
ワ「会ったことあるけど、確かに厳しいよな。やっぱ古生代生まれだからかな。」
リ「なにせ、三億五千万年前に生まれたんだし」
ワ「そして今回は俺達のプロフィールか」
リ「なぜだか知りませんが、ちょっと恥ずかしいですね」
ヤ「同感」
Re「同じく」
ワ「同じく」
リ「同じく」
ナ「そんなに?でも、カッコいい所とかもあるでしょ?」
ヤ「通り名とかな」
Re「革命の科学者とか、かっこよすぎじゃないですか!」
ナ「あくまで個人の感想です」
ヤ「それに今回は作者が、無い画力で俺達のイメージ図も書いたらしく」
ナ「気分を害してしまうかもしれませんので、閲覧の際はご注意下さい。」
ヤ「それじゃ、そろそろ終わりにしよ」
ワ「次回からも、後書きで駄弁っていくぜ!」
ナ「それでは~、」
全員「「「「「最後までご覧いただき、ありがとうございました!次回もご覧下さい!」」」」」


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十一話 ~勝ちゆく挑戦者達 ヤリカの過去~

最近、フルーツ侍さんが絵を描いて下さり、舞い上がっているナンモナイトです。まじで嬉しいっすわ。フルーツ侍さん、ありがとうございます!

ガスターさん&Dr.Revolution

【挿絵表示】


ヤリカ&Sans&Papyrus


【挿絵表示】


て事で十一話でございます。
それでは、ゆっくりご覧下さい。


紅霧館、地下室。

フ「アハハハハ!ほらほら、どうしたの、マリサ!」

フ「『スターボウブレイク』!」

魔理沙「くっ...!『シュート・ザ・ムーン』!」

 

戦闘BGM UNオーエンは彼女なのか?(フランテーマ曲)

 

 

この地下室では、一人の吸血鬼の少女 ーーーと言っても年齢は495歳だがーーー と、一人の人間の魔法使いの少女が、激しい弾幕ごっこを繰り広げていた。

 

ゴオォォッ

 

『レーバティン』を手に、振り回すフラン。

 

フ「ほらほらほらほら!!」

魔「うわっ!危ねぇっ!」

 

『フォーオブアカインド』で分身し、弾幕を放つフラン。

箒に乗り、レーザーなどを撃ちまくる魔理沙。

 

その戦いはほとんど互角だった。

ーー筈だった。

 

魔「これで決めてやる!」

魔「恋符『マスタースパーク』!!!」

 

キュイイイイイイン

 

ズドオォォォォォォン

 

その余波で、フランの分身が消え、極太のレーザーがフランに向かっていく。

 

フ「う...うそ...。」

 

ドガアァァァン

ピチューン

 

魔「ふぃー、やっと終わったかー。」

フ「負けちゃった...。これでまた、寂しい生活に逆戻り...。」

魔「なぁに言ってんだ、フラン?」

フ「え?」

魔「お前をこの地下室に閉じ込めてたのは、お前の姉ちゃんなんだろ?だったら、その姉ちゃんを〝倒せば〟外で遊べるぞ!私としても、異変の元凶を倒す仲間が増えるし、一石二鳥だぜ!」

フ「...いいの?」

魔「ああ!」

フ「......わかった!わたし、マリサについていくね!」

魔「そうこなくっちゃあな!よし、いくぞ!ヤリカ達がそろそろついてる筈だ!」

フ「やりか?」

魔「私の仲間だよ。一緒に乗り込んできたんだ。頼りになるぜ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じく、大図書館。

 

 

Revolution「はあ、はあ...。思った以上に手強いですね...。正直言って、魔法をなめていました...。」

パチュリー「貴方も、ね...。科学って、中々強いのね...。」

Re「ですが、私は負けません!」

 

 

戦闘BGM ラクトガール 少女密室~

 

 

シュオオッ

 

ジャキッ

 

Revolutionは背中のジェットパックで飛び、武器を構える。

 

Re「スペルカードではありませんが!」

 

Re「REレーザーガン!」

 

ズキュウウウン

 

パ「水符『プリンセスウンディネ』!」

 

バシャバシャッ

 

パチュリーの水の弾幕に当たった途端、レーザーが逸れ、別の場所に着弾する。

 

Re「くっ...。水による光の屈折を利用しましたか...。」

パ「はぁ、はぁ...。科学者っていうだけあって、察しがいいわね...。」

Re「お褒めに預かり、光栄です。ですが、まだ終わってません!」

Re「一発が駄目ならもう一発!REレーザー!」

 

し~ん

 

パ「...出ないじゃないの。」

Re「な、なぜ...。」

 

『ジュウデンギレ。ジュウデンギレ。サイジュウデンシテクダサイ。』

 

Re「って充電切れですかーっ!私としたことがーっ!」

パ「よくわからないけど、もう戦えないって事でいいのかしら?」

Re「...いや、諦めるのも勝った気でいるのも、まだ早いですよ。」

パ「?」

Re「なにせこっちには、無限の可能性を持つ〝ピンクの悪魔〟がいるのですから!」

パ「...そのピンクの悪魔っていうのは、この子の事かしら?」

カービィ「スヤァ...(-_-)zzz」

Re「はぁーーーー!?」

Re「カービィ!カービィ!起きて下さい!今は戦闘中ですよ!」

 

カービィは不機嫌そうに目を開ける。

 

カ「ぽよ...。」

パ(何この光景...)

カ「ぱやぽや...。」

Re「もうちょっと寝るって、いいから早く起きて下さい!起きてくれたら、後でキャンディー奢りますよ!」

パ「そんなことで起きるわけ...」

カ「ぱやぽやぽよぷやぁー!!(やったー!頑張るぞー!)」

パ「起きた!」

Re「カービィについて困ったことがあったら、取り敢えず食べ物ですね。」

Re「カービィ!私は予備電源を使ってREレーザーを充電するので、バトンタッチしてください!キャンディー二個追加するので!」

カ「ぽよ!(任せて!)」

パ「話は終わった?終わったなら、再開するわよ。」

 

パチュリーは魔導書を手に、詠唱を始める。

 

パ「火符『アグニシャイン』!」

パ(さあ、あのピンク玉はどう出るか...。)

 

カ「ぽよっ!」

 

ヒュゴオオオッ

 

するとカービィは、パチュリーが出した炎の弾幕を〝吸い込み〟始める。

 

そしてそれを、

 

ゴックンッ

 

飲み込んだ。

 

パ「え、飲み込んだ?」

 

Revolutionはニヤリと笑う。

 

Re「ここからは、カービィの番です。」

 

炎の弾幕を飲み込んだ直後、カービィの体か淡い光に包まれる。そして、光が晴れる頃には、カービィの姿は変わっていた。

 

頭には炎が燃え盛る王冠のような物をかぶり。

 

体は赤くなり。

 

パ「姿が変わった!?」

Re「これこそがカービィの十八番!」

Re「コピー能力です!」

Re「吸い込んだ物の特性をコピーし、自らのものにする!これこそ無限の可能性!行ってください、カービィ!」

カ「ぷやぁっ!」

カ『バーニングアタック!』

今まで言葉にもならない声だったカービィが、突然流暢に喋る。

 

ゴオオオオオッ

 

パ「ならば、火には水!」

パ「プリンセスウンディネ!」

Re「フフ、無駄ですよ。」

 

ジュウウウッ

 

パ「なっ!?蒸発した!?」

 

カ「ぽよーっ!」

Re「カービィ、いっけー!」

 

ドゴオオオッ

 

ピチューン

 

カ「ぱやー!りべれーしょん!」

Re「ぃやったー!倒しましたー!あとRevolutionです!」

 

カ「ぷやぽよ、ぺいやあっ!」

Re「そうですね。あれ、やりますか!」

 

二人は、右にスライディングしたり、左にスキップしたり、その場でジャンプしたり。そして最後に手を上に上げ、

 

カ「はぁい!」

Re「はぁい!なんちゃって!」

 

いわゆる、勝利の舞いというやつであろう。

 

 

 

パ「うぅ~、貧血で目眩がする~」

小悪魔「パチュリー様~、大丈夫ですかぁ~」

 

 

 

...こっちは敗北の声だが。

 

 

 

 

 

 

 

Re「今頃はヤリカが別の敵を倒している筈...。そうだ!カービィ!博麗神社に行って、霊夢を呼んできて下さい!そろそろ異変の黒幕との戦いが待っている筈ですので、実力者の霊夢がいた方がいいです!」

カ「ぷぃ!(りょーかい!)」

 

カービィは、何処からともなく〝ドラグーン〟を取り出して搭乗し、あっという間に目では見えない所まで行ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘BGM ナイト・オブ・ナイツ(咲夜の曲)

 

 

 

咲夜(わ、私の時間停止空間を力だけで破った!?それに、今の殺気は...!)

ヤリカ「お前、『理解出来るのはお嬢様だけ』、確かにそう言ったな。」

ヤ「俺は、それが間違いだと言った。)

 

いつの間にか、ヤリカの目からは、黒い炎が消えていた。

 

ヤ「忌み嫌われてきたってことは、その能力があるからなんだろ?」

 

ヤリカは、咲夜に向かって、ゆっくりと歩いていく。

 

咲「くっ!」

 

ゴオーン

 

時間が止まる。

 

しかし、ヤリカの姿はなかった。

 

ゴオーン

 

時間が動き出す。

 

ヤ「もしそれが俺が住んでる世界...。いわゆる〝外の世界〟だったらそうだろうが、この幻想郷では能力なんて、普通らしいぜ?霊夢も『人里の人間を除けば、能力を持っているのは当たり前』って言ってたしな。」

咲「っ!」

 

ヤリカは既に、咲夜の後ろに立っていた。

 

ゴオーン

 

再び時間が止まる。

 

そして咲夜はナイフを投げ、その場を離れる。

 

ゴオーン

 

時が再び動き出す。

 

シュシュシュンッ

 

キキキンッ

 

ヤリカは、手にしていたナイフ、〝テアリングパーソン(切り裂く者)〟で弾き返す。

 

ヤ「人里で手品やったらうけるぜ?人気者になれるしな。」

咲「...今まで私は、この能力のせいで嫌われてきた...。そんな中、ずっと私を守ってくれていた人にも、見捨てられた...。その気持ちが、貴方にわかる訳がない!」

 

ズダアアン

 

ヤリカが腰に吊るしていたM9ハンドガンを、咲夜の足元に撃つ。

 

ヤ「...訂正する。それも間違いだ。」

ヤ「俺は、その〝信じていた奴、大事な奴に裏切られる〟という辛い気持ちを分かってやることが出来る。」

咲「...何か過去でもあるっていうのかしら?」

ヤ「ああ、あるさ...。」

 

 

ヤリカの脳裏に思い浮かぶは、〝負〟の記憶。

 

 

 

 

 

 

「お前ってさ、人間のハーフなんだろ?今まで海を汚してきた犯罪者のさ!」

 

 

皆から浴びせられる悪口。

 

 

「そんな悪い奴には、お仕置きをしないとなぁ?」

 

 

四方八方から飛んで来る拳や足。

 

 

「お前みたいな犯罪者は、死んだ方がましだ。」

 

 

その幼い心と体に、一生消えない傷を刻む、無慈悲な刃物。

 

 

そして...。

 

 

 

「お前みたいな情けない奴といると、僕まで情けなくなるんだよ。」

 

 

 

 

信じていた親友の、裏切り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤ「だがな、そういう過去があるからこそ、心置きなく戦えるんだ!」

ヤ「CSU『バインドセンサー』!」

 

そう叫ぶと、お得意のTSU《チートスペシャルウエポン》を起動する。

 

ビシッビシッ

 

咲夜は手足を縛られ、身動きがとれなくなる。

 

咲「くっ...。」

 

ギシッギシッ

 

ヤ「いくら引っ張っても無駄だ。俺が作った特別製だからな。」

ヤ「て事で、そろそろ決めさせてもらうぜ!」

 

ヤ「ESU《強化スペシャルウエポン》、『ハイパーチャクチ』、横バージョン!!!」

 

ヤリカは、通常は地面に向けて放つKSUを、横にいる咲夜の腹に叩き込む。

 

ドコオオッ

 

バシャバシャッ

 

咲「がはあぁっ...!」

 

そして咲夜は吹っ飛び...、

 

ピチューン

 

残機が0になる。

 

ヤ「これで、いっちょあがり!」

Re「おーい、ヤリカー!」

ヤ「お、Revolution!勝ったのか?」

Re「ええ、そりゃ勿論!少しばかりピンチにはなりましたが...。」

ヤ「そう言えば、カービィどした?」

Re「霊夢を呼びに行かせました。これからは異変の黒幕との戦い。幻想郷全体規模の異変を起こすぐらいですから、強いでしょうしね。」

ヤ「RPGのラスボス的な感じだな」

魔「ヤーリカー!」

ヤ「おっ、魔理沙の方も終わったか。ん?誰だそいつ?」

魔「ああ、こいつは、私が戦った吸血鬼。なんか、黒幕の妹らしい。ほら、自己紹介。」

フ「..あたしはフランドール・スカーレット。フランって呼んで。」

ヤ「分かった。仲良くしようぜ、フラン。」

Re「ほう、吸血鬼ですか...。これは興味深い...。ジロジロ」

フ「え、あの、えっと...。」

魔「安心しろ。こいつ、ちょっと〝あれ〟だが、いい奴だからな。」

Re「ちょっと、それどういう意味ですか!?」

ヤ「あはは...。あ、そうだ。Revolution、俺らも自己紹介するぞ。」

Re「おっと、忘れるところでした。」

ヤ「俺は外の世界からきた〝潮辛ヤリカ〟だ。イカ、よろしく!」

 

ヤリカは両腕を前に出し、自らの『イカ、よろしく』のポーズをとる。

 

Re「私は革命の科学者、〝Dr.Revolution〟です。以後、お見知りおきを。」

フ「うん、よろしく...」

Re「そう言えば、なんで魔理沙とフランは一緒に行動しているのですか?黒幕の妹ということは、位置としては敵側に付く筈でしょう?」

魔「戦った後、私が一喝入れてやったんだ!なんかフランは、姉である黒幕の手で地下室に閉じ込められてたらしいんだ。だから、黒幕を倒せばフランは外に出れるし、私達は異変を解決できるし、WIN-WINの関係になると思ってさ!」

ヤ「なるへそ。そういう事か。」

Re「特殊レーダーでこの異変の黒幕の位置を捉えました。カービィも、そろそろ霊夢を連れて帰ってくる筈なので、行きますよ!」

ヤ&魔「「おう!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「...どうやら邪魔者が入り込んでいるようね...。リアクター。排除するわよ...。」

リアクター『了解、お嬢様...。』

 

 

 

待ち受ける異変の黒幕。それを守らんとする、謎の敵。挑む挑戦者達。次回、果たしてどうなるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、霊夢が行った後の博麗神社ではーーー

 

 

 

Sans「...オイラ達、出る幕ないな。」

Papyrus「ニェ~、俺様も行きたかったぞ~。」

Sa「まあ、今はここで、ボーンと(ボーッと)待ってようぜ。骨(ボーン)だけに!?ツクテーン」

Pa「ちょっと兄ちゃん!休んでる時にまでジョーク言うのやめてッ!」

 

...この二人、いや、二骨は異変が起こっていても、変わらないままである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ナンモナイト「さー今日も後書きの時間でございます!」
ヤ「シオカラーズのヤリカと!」
ワルド「チーターのワルドと。」
Revolution「革命の科学者、Dr.Revolutionと!」
リアクター「感情無き傭兵、リアクターと...」
ナンモナイト「作者のナンモナイトでお送りしまーす!」
ヤ「いやはや、遂に紅魔館に乗り込んだ俺達が、紅魔館メンバーに勝利!」
Re「危ないところでしたが、なんとか勝ちましたね!」
ワ「俺はその場にいなかったが、どんな戦いだったんだ?」
ヤ「まず俺が咲夜と、Revolutionとカービィがパチュリーと、魔理沙がフランとだったな。」
Re「私の方は、一言で言えば互角でしたね。パチュリーの方も、大口を叩ける程の実力はしっかり備えているという感じでした。」
ヤ「なんか上から目線だな」
Re「ヤリカの方は、どうだったんですか?」
ヤ「俺か?俺は咲夜と戦ったけど、正直言って結構強かったわ。時間止めるわ、速くするわ、遅くするわでさ。描写はなかったけど」
リ「後、力ずくで時間停止空間破ってたな。」
ワ「一応、そこだけ後から作者に聞いたけど、びっくりしたわー。なんせ『特別の〝空間〟を〝力〟だけ』で破壊したっていうんだもん」
ナ「本当、凄いよねー」
ヤ「いや、書いたのお前だろ!」
ナ「あ、そっか」
ワ「作者がこんな感じで大丈夫かよ...。」
ナ「大丈夫!支障はないから!」
ナ「後、もうすぐ紅霧異変の章終わります」
Re「随分と急ですね!」
リ「終わったらどうするんだ?」
ナ「短めの日常回やる。アンテのあのキャラも登場しまーす」
ワ「ああ、アイツか」
Re「誰ですか?」
ナ「言ったらネタバレになっちゃうでしょーが」
Re「あ、確かに」
ワ「それじゃあ、そろそろ時間だな。」
リ「最後までご覧いただき、ありがとうございました。」
ナ「次回のお話も...」
全「「「「「イカ、よろしくーーーーー!!!!!」」」」」


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十二話 ~紅魔館の主と感情無き傭兵~

エアガン大好きナンモナイトです。今回は遂に、おぜうさまと決戦!後、カリスマブレイクしたおぜうさま可愛いですよね。可愛いですよね!?
えー...、十二話です。
ゆっくりご覧下さい。


紅魔館、大広間~

 

 

 

ヤリカ「それでRevolution、異変の黒幕は、どこにいるんだ?

Revolution「正面の大扉の奥です。生命反応と共に、強い魔力も感じます。」

魔理沙「いよいよ最終決戦って分けか。」

ヤ「よし、全員、装備確認!」

Re「R=ソード、刃こぼれなし、REレーザーガン、充電完了、ストームファイヤー、ガス満充填、REサンダー、充電完了!いつでも行けます!」

魔「ミニ八卦炉OK!スペカや、私の相棒、箒の調子もバッチリだ!」

フラン「え、えっと、レーブァティンと、スペルカード、準備OK...。」

ヤ「M9の弾薬はーっと...OKだな。閃光手榴弾の方は、OK。テアリングパーソン(ヤリカ専用の対人ナイフ)も刃こぼれ無し。スペカもちゃんと四枚ある!俺も準備万端だ!よぉーし、いっちょやってやっか!行くぞ、てめぇーら!」

魔&カ&Re「「「応!!!」」

 

 

ヤリカは、大扉のノブに手を掛け、扉を静かに開ける、と、思いきや...

 

バアアアン!!

 

足で思いっきり蹴破った。

 

Re「ちょ、何してくれてんですか!」

ヤ「え?別にいいだろ?」

Re「ま、まあ私の館、という訳でもないので別にいいんですが...」

魔「んでフラン、お前の姉ちゃん何処にいるんだ?」

フ「ん、あそこ...」

 

フランは、後ろの壁が綺麗なスライドガラスになっている、〝玉座〟を指差した。

 

???「...どうやら、ネズミが入り込んだ上に、好き放題やってくれたみたいね。」

魔「私達はネズミじゃない!ちゃんと名前があるんだ!」

魔「私の名は、霧雨魔理沙!普通の魔法使い!今からお前を退治してやる!」

?「あら、博麗の巫女じゃないのね。残念だわ。

?「そっちの方は誰かしら?」

ヤ「俺は潮辛ヤリカ!外来人だ!」

Re「私はDr.Revolution。ヤリカと同じく外来人で、外の世界にいた時は、『革命の科学者』と呼ばれていました!」

?「私の方も名乗っておくわ。」

レミリア「私の名は『レミリア・スカーレット』。この『紅魔館』の主にして、〝吸血鬼〟よ。」

レ「しかし、フラン。誰が地下室から出ていいと言ったかしら?」

フ「マリサが出してくれたの!」

フ「お姉様はいつも私だけ仲間外れにする...。皆が外で遊んでる時も、私だけずーっと一人ぼっち...。」」

レ「フラン、前にも言ったでしょう?皆忙しいの。」

フ「...だから私、お姉様を倒して外に出る!」

 

フランは炎の剣、〝レーヴァティン〟を構え、レミリアに文字通り飛びかかっていく。

 

ガキイィィン

 

レ「......お仕置きが必要なようね。」

 

レミリアの手で紫に輝く巨大な槍。

 

神槍、グングニル。

 

戦いの神、オーディンが持っていたとされる、神の槍。

 

しかしその大きさは、オーディンが持っていた物よりも大きく、持ち主のレミリアと比べると、二倍、いや、三倍以上はある。

それは、フランのレーヴァティンも同じである。

 

キュオオオオッ

 

ドゴオオオオオオンッ

 

〝剣〟と〝槍〟がぶつかり合い、激しいエネルギーが生まれる。

 

しかし、両方とも持っている武器は、規格外の大きさ。

吸血鬼には、見た目からは想像がつかない程の腕力がある。その腕力があるからこそなのだろう。

 

ビシビシッ

 

ぶつかり合った際のエネルギーで、天井に多きな亀裂が入る。

 

Re「まずい!このままだと、天井が崩壊します!」

魔「ヤバい...!」

ヤ「全員、外へ退却ーッ!」

 

ドカアアンッ

 

ガラガラガラゴシャアアアッ

 

ドガアアン

 

 

 

 

~紅魔館、中庭~

 

フ「いっつも私だけ仲間外れにして!えいっ!」

 

シュイイイン

 

チュチュチュチュンッ(弾幕の発射音)

 

スススッ

 

レ「全く、聞き分けがないわね...!これでも、食らいなさい!」

 

シュイイイン

 

ズバアアアッ(レーザー発射音)

 

 

 

魔「おー、やってるやってる。」

 

スタッ

 

霊夢「...なにあれ。」

ヤ「あ、霊夢!」

Re「遅かったじゃありませんか!」

カービィ「ぽよっ!」

Re「おっ、カービィ、お帰りなさい。」

カ「ぱぁやい!」

魔「因みに、手出しは不要だぜ。あれは、アイツらの戦いだからな。」

霊「て言うか、アイツら何?」

魔「右の方にいるのが、異変の主犯、吸血鬼のレミリア。もう一方が、その妹、フランだ。妹の方は、アイツ自身の意思で異変の主犯である姉を倒そうとしてるんだ。」

霊「それってつまり、私が何もせずとも、勝手に異変解決しちゃうって事?」

魔「結果としてはそんな感じになるんじゃないか?」

 

 

 

 

フ「お姉様の、バカアアアアアッ!!!!」

 

鋭い剣筋で、レミリアに切りかかるフラン。

その顔は、今まで溜まっていた何かを出しながら戦っているような、そんな顔をしていた。

 

そんなフランの斬撃を、真剣な顔で受け止めるレミリア。しかし、その直後、

 

レ「フフッ...!」

 

ニヤリと笑みを溢し、グングニルを振り上げる。

 

パアァン

 

フランの持っていたレーヴァティンがかき消される。

 

フ「...!」

 

そしてレミリアは、笑みを浮かべたまま、フランに飛びかかる。

 

 

 

霊「.........」

フルフル

魔「どうした、霊夢?」

 

パアアッ

 

霊「魔理沙、あんたもたまには役に立つのね!見直したわ!」

 

...つまり、異変が勝手に解決されてラッキー、といった感じであろう。

異変解決を生業とする、博麗の巫女にあるまじき事である。

 

魔「フッ、たまにはじゃなくて、〝いつも〟、だろ?」

霊「いや、いつもじゃなくてたまによ。」

魔「な、なんだよ!」

 

 

 

 

 

Re「ま、まあ勝手に解決してくれるなら、私達の方も手間が省けていいんですがね」

 

ぐう~

 

カ「ぽよ...。」

Re「おや、お腹が空いたのですか?」

カ「ぷゆっ」

Re「しょうがないですね。」

 

ごそごそ

 

スッ

 

Re「はい、私特製のおむすびです。米や塩、海苔、具の梅干しなど、全て私が手掛けました!見た目だって、この綺麗な黄金比の三角にするまでに、どれぐらい苦労したか...ってもう食べてる!」

カ「むぐー」モグモグ

 

Revolution特製のおむすびを夢中で頬張るカービィ。誠に可愛い光景である。

 

カ「ぽよーッ!ぱやぴやぷやぺやぽやー!」

Re「やる気が出た?当然です!よし、それでは、ヤリカの指示が出るまで待機してますよ!」

 

 

 

一方、レミフラ姉妹。

 

 

ぎゅうっ...

 

フ「え...お姉様...?」

 

レミリアがフランに、鋭い爪を立てる...と思いきや、レミリアは、フランをしっかりと抱き締めていた。

 

レ「フラン...、ずっと貴女の気持ちに気づけなくてごめんなさいね。計画が成功したら、貴女を外に出そうとしていたのだけれど...。少し、遅かったみたいね。」

フ「お姉様...。」

レ「博麗の巫女や〝異質の外来人〟を倒せば、自由に外で遊べるから、姉妹二人で頑張りましょう!」

フ「...うん!お姉様!」

魔「あ、あれ?」

霊「ちょっとちょっと、どうなってるの、あれ。」

レ「待たせたわね。あなた達。」

レ「さあ、この幻想郷を掛けた決戦といきましょう。」

フ「今からみーんな、やっつけてやる!かくごしろー!」

霊「...前言撤回。魔理沙、やっぱりあんた役に立たないわね。」

魔「なにをーっ!」

レ「さあ、始めるわy」

ヤ「あのー、お二人さん。始める前にちょっといいか?」

レ「...なにかしら(せっかくかっこよく決めてる時計のだったのに...)?」

ヤ「えっと、レミリア、とかいったっけ?姉の方。幻想郷を掛けてって言ってたけど、それってつまり、幻想郷全体に攻撃を仕掛けて幻想郷を我が物にー、みたいな感じだろ?」

レ「ま、そういうことになるわね。」

 

ギラリ

 

すると、軍人の血が流れるヤリカの目に光が灯る。

 

ヤ「一つ断言しておこう。それは()()()だ。」

レ「...どうしてそう言い切れるの?」

ヤ「別に、お前達がやったことは間違いと言っている分けじゃあない。むしろ、正解だ。」

ヤ「敵地を攻撃するさい、その場所に何か特別な攻撃や、破壊工作をして、環境を自分達にとって有利な環境にする。吸血鬼の弱点は太陽光だから、あの紅い霧は、その太陽光を防ぐためのもの。それは大切な事だ。『スプラワールド』で、テロリスト達と戦ってた時も、相手の陣地を、自軍のインクに塗り替えたりしてたしな。」

ヤ「だがな......。」

 

ヤリカの声のトーンが、少し低くなる。

 

ヤ「いくらそんな事をしても、大量の〝兵力〟がないと、せっかくの有利な環境も、無駄になる。」

ヤ「自分達にとっての有利な環境は、多数の兵士がいるからこそ、生かすことができるんだ。」

ヤ「霊夢や魔理沙、紫の話を聞く限り、幻想郷はかなりの強者揃いだ。力だけなら、俺の数倍強い奴だっているらしい。」

ヤ「確かにお前達一人一人の実力は凄いと思う。でも、

司令官《コマンダー》に実力があっても、それに付いてくる兵士《ソルジャー》がいないと、意味はないぞ。」

レ「それはつまり、私達に兵士がいないという事でいいかしら?」

ヤ「ああ、そうだ。」

レ「その事なら、心配はいらないわ。」

 

パチンッ

 

レミリアは指を鳴らす。

すると、その瞬間。

 

ドガガガガガッ

 

ヤ「...え?」

Re「な...何が起こった!?」

魔「くっ!」

カ「ぽよー!」

霊「痛っ...!」

 

腹に感じる、蹴られた様な強い痛み。

全員は吹っ飛ばされる。

 

ドサドサッ

 

???『.........。』

レ「呼ばれ様に全員を蹴り倒すなんて、相変わらずやるじゃない。」

???『...これくらいは、当たり前の事。』

ヤ「...っ!」

 

ヤリカ達はその人物の声を聞き、驚いた。

あまりにも冷徹で冷たく、まるで人間とは思えない、機械的な声だったからだ。

 

レ「自己紹介をしておきなさい。」

???『...了解しました。』

リアクター『私の名は、〝リアクター〟。』

 

リ『感情無き...傭兵。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...

 




ヤリカ「はいっ、いいところで後書きの時間!」
ヤ「最近、FPSゲームにはまってるヤリカと!」
ワルド「最近、弾幕ゲームにはまってるワルドと。」
Revolution「最近、シュミレーションゲームにはまってるDr.Revolutionと!」
リアクター『最近、バイオハザードにはまってる分けじゃないけど、出てくるゾンビにやけに親近感を覚えるリアクターと。」
ナンモナイト「最近、ホークス2という戦闘機のゲームに今さらはまってる、作者ことナンモナイトでお送りしまーす!」
ヤ「まずさ、リアクターがバイオのゾンビに親近感覚えるのは当たり前だろ」
ナ「まあ、設定ではバイオに出てくるすべてのウイルスや、寄生生物に完全抗体を持った上で感染してるからな」
Re「後書きでのメタ発言は気にしないで下さい。」
ワ「そして、遂にリアクターが本格的に登場か。」
リ『ようやく出番が来た。』
ナ「活躍は次回からな」
Re「そしてかりちゅまおぜうさまもご登場ですか」
レミリア「おぜう言うな!」

ドカッ

Re「ぐほっ!」
ヤ「おー、飛び膝腹蹴り。」
ワ「て言うかなんでいるんだよ」
ナ「ま、まあ取り敢えず、Revolutionがダウンしたところで、終わりにしましょか!」
ワ「ああ、そうだな。」
リ『最後までご覧いただき、ありがとうございました。』
Re以外「「「『次回もイカ、よろしくー!!!!」」」』


Re「よ、よろしく~」


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十三話 ~紅魔館決戦 バイオハザード発生!?~

好きなバイオハザードのクリーチャーはT-002タイラントとプロトタイラント、ナンモナイトです。今回は遂に、紅霧異変の章、最終回!果たして、レミリア達とヤリカ達、どっちが勝つのか!
次回 ~ヤリカ、死す~
デュ○ルスタンバイ!

ヤリカ「...ちょっと暑まで同行願おうか。」

あのーヤリカくんその手に持っている銀色に光るものはなんですかあのちょっと怖いんでやめて下さいヤリカさんヤリカ様ヤリカ殿!

ヤ「問答無用!」

ぎゃああああああ!

ワルド「...ただいま、大変お見苦しい場面がありました。死んで(作者が)お詫びします。」
Revolution「因みに、今回は多少のグロ要素が含まれておりますので、苦手な方はご注意下さい。」

そ、それでは、最後までゆっくりご覧下さい...。

ヤ「まだ生きてた!」


 

 

~紅魔館 中庭~

 

リアクター『私の名はリアクター。』

リ『感情無き...傭兵。』

レミリア「この子が私が雇った傭兵、リアクターよ。」

ヤリカ「なんだ、お前んとこの〝兵力〟ってのはこいつだけか?」

レ「当然、これだけじゃないわ。」

レ「リアクター、見せてあげなさい。」

リ『了解。』

リ『増殖〝活性死者召喚〟』

 

パチッ

 

リアクターはスペルカードを掲げ、柚比を鳴らす。

 

その直後、リアクターの周りの地面から人、いや、〝ヒト〝とは言い難い生物が這い出してくる。

 

ゾンビ「ヴあぁぁぁ...」

ゾンビ「ヴうぅぅぅ...」

 

霊夢「っ!何こいつ!」

魔理沙「うわっ!気持ち悪っ!」

ヤ「くっ、ゾンビか!」

リ『私の能力は、〝全てのウイルスを操る程度〟の能力。その能力を使い、〝T-ウイルス〟に感染した人間、〝ゾンビ〟を産み出した。これならば、いくらでも兵力を増やすことが可能だ。』

Revolution「なるほど、T-ウイルスですか。しかし、ゾンビ一体一体は、少しの訓練さえ受けていれば簡単に倒せてしまう程です。相手がこの幻想郷の住人となれば、なおさらの事でしょう?」

リ『何もゾンビしか召喚できないとは言っていない。」

リ『生物兵器〝狩人召喚〟』

 

リアクターはまた、スペルカードを掲げる。

 

すると、リアクターの背後から緑色の生物の様なものが飛び出し、ヤリカに飛びかかる。

 

ハンター「キシャァァァァ!!」

ヤ「はあ!?ハンターまでいるのかよ!?うわっ!」

ヤ「くそっ!これでも食らえっ!」

 

ヤリカは腰のホルダーに吊るしていたM9拳銃を構え、ハンターに向かって引き金を引く。

 

ダァンダァン

 

ハンター「キシャ...」

魔「おお!すげーなヤリカ!」

ヤ「一回、〝ラクーンシティ〟っていう所に行った時に、嫌って程戦ったからな。こんくらい、朝飯前だ!」

Re「ヤリカ、ラクーンシティにまで行ったことあるんですか...。凄いですね...。」

霊「あー、その〝らくーんしてぃ〟っていうのが何処かはわかんないけど、様はコイツらと戦ったことがあるってことでしょ。だったら、早く退治してくんない?」

ヤ「人任せかよ。...まあ、慣れてるからな。いいけど。」

ヤ「じゃあ俺はカービィと一緒に、ゾンビどもと〝リアクター〟を相手するから、霊夢達はレミリアとフランを頼む!」

魔「りょーかい!」

霊「はあ、全く、めんどくさいわね。」

Re「任されました!よーし、やりますよ!」

ヤ「いくぜ!」

 

ヤリカは腰から、もう一丁のM9を取り出し、ゾンビ達に向かって発砲する。

その弾丸は真っ直ぐに飛んで行き、正確にゾンビの頭を撃ち抜いていく。

 

ゾンビ「ヴうぅぅ...」

 

バタバタッ

 

魔「す、凄い...」

ヤ「ゾンビの弱点は頭!銃で正確に撃ち抜けば、簡単に倒せる!headshot(ヘッドショット)!」

ハンター「シャアアアッ!」

カービィ「コピー能力ソード、〝メテオエンド〟!」

 

ズバアッ

 

ハンターは縦に真っ二つになり、倒れる。

 

ヤ「ナイスだ、カービィ!それじゃあ、ゾンビ達は頼んだ!」

カ「ぱやぽやぷにゃっ!(任された!)」

カ「〝ソード百れつぎり〟!」

 

カービィは、物凄い速度で剣を振り、ゾンビを切り刻んでいく。

 

その間にヤリカは、両手に持ったM9でゾンビの頭を撃ち抜きながら、リアクターに向かって走って行く。

そして銃をホルダーにしまい、腕のホルダーに収納してある〝テアリングパーソン対人ナイフ〟を二刀流にして持ち、リアクターに切りかかる。

 

ヤ「テアリングパーソンは、スプラ軍が独自開発した銀製の超硬質対人ナイフだ!こいつで...!」

 

すると、リアクターは...

 

リ『...甘い。』

 

ガキイィン

 

何処からともなく巨大な〝斧〟を取り出し、ヤリカの斬撃を、いとも刀でも持つかの様に振るい、簡単にいなす。

 

それも、〝血濡れ〟の斧を。

 

しかも、リアクターの斧を持つ右手は、人間にも、幻想郷に住む妖怪にも見られない、正に〝化け物〟といった腕に変わっていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

リ『...暴君〝部位変化・右腕《タイラントハンド》〟。処刑〝武器変化・断頭斧《処刑マジニの大斧》〟』

ヤ「ちっ、体や武器を生物兵器に変えることまで出来んのかよ!」

リ『その通り。だが、それだけじゃない...』

 

リアクターはヤリカに向かって、断頭斧を投げる。

 

ヤ「わっ、危ねっ!」

 

そして、ヤリカがリアクターの方を向く。

 

ゴゴゴ...

 

既にリアクターの姿は無く、巨大な〝化け物〟だけがいた。

 

ヤ「ッ...!な...こいつ !」

 

リ『オオオ...!』

 

T-002 タイラント。

 

 

【挿絵表示】

 

 

某巨大製薬会社が開発した〝究極の生物兵器〟。成人男性をベースに開発された生物兵器で、その高い性能から、暴君を意味する〝タイラント〟という名前を与えられた。

リアクターは、自身の体をタイラントに変えているのだ。

 

ヤ「自分自身を生物兵器に変えることまで出来るのか...!」

リ『その通り。因みに、他の生物兵器に変えることも出来る。』

ヤ「......」

リ『どうした?怖くて怖じけついたか?』

ヤ「...フフッ」

ヤ「ハーッハッハッハッ!いいね!面白くなってきやがった!怖じけつく?んな分けあるか!むしろ武者震いしてくるわ!」

ヤ「それに、タイラントの攻略法は熟知してるしな。倒すくらい、簡単だ!」

リ『...ならばその強さ、見せてみろ。』

リ『グオオオオォ...!』

 

ヤリカは右手にM9を、左手にテアリングパーソンを持ち、リアクターに飛びかかる。

 

ヤ「〝暴君討伐作戦〟、開始!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カ「〝回てんぎり〟!」

 

ズババババッ

 

ゾンビ「ギイイイイィ!!」

 

カービィの周りにいたゾンビ達が真っ二つにされ、絶命する。

 

ハンター「ギシャアアア!」

 

緑色の狩人、〝ハンター 〟が鋭い爪で切りかかる。

 

カ「ぽよっ!」

 

カービィは〝ソード〟のコピーを吐き出し、代わりにハンターを〝吸い込む〟。

 

ズオオオッ

 

ごっくん

 

するとカービィの姿は変わっていた。

 

体には茶色のフサフサの毛をまとい。

 

頭(カービィ自体頭みたいなものだけど)には可愛らしいケモミミを付け。

 

小さい手には鋭い爪が立つ。

 

カ「ぱや!がおー!」

カ「コピー能力アニマル、〝ひっかき〟!」

 

ザクッ

 

ゾンビ「ギャッ!」

ハンター「ギシャアッ!」

 

ゾンビ達にカービィの鋭い爪が立ち、血飛沫が飛び散る。

 

カービィの野性的なコピー能力、アニマル。

茶色の毛、可愛らしいケモミミとフカフカのしっぽを持つ、動物を模した姿。元々可愛いカービィだが、このコピー能力をコピーすると、一段と可愛くなる。当然、それだけに止まらず、鋭い爪という武器が加わり、相手を切り裂くという野性的な一面もかいま見られる。

 

カ「〝穴堀り〟!」

 

ザシュザシュウッ

 

空中で、回転しながらの突撃、〝穴堀り〟でゾンビ達に風穴を空けていくカービィ。正に無双状態である。

と、そこへ...

 

???「ガウッ!ガウガウッ!」

???「グルルルル...。」

カ「ぽよ!?」

 

血だらけ傷だらけの犬二頭が、カービィに牙をむく。

 

ゾンビやハンターと同じく、T-ウイルスに感染して生まれた、地獄の番犬の名を持つクリーチャー、〝ケルベロス〟である。

 

 

【挿絵表示】

 

 

カ「ううう...、がお!がおおっ!」

ケルベロス「ぐうぅぅ...グアアオオッ!」

カ「ぷやああ!」

カ「〝飛びかかり〟!」

 

ガシッ

 

ケルベロス「グウウッ!?」

カ「〝連続ひっかき〟!」

 

ザシュザシュザシュッ

 

ケルベロス「ガアアアッ!」

 

そして、ケルベロスは絶命する。

 

ケルベロス「グウウ...。」

 

残ったケルベロスは、リアクターの方に逃げていく。

 

カ「ぺいぽよ、ぱにゃ!(どうだ、見たか!)」

 

...普段はのほほんとした可愛らしいカービィだが、時には恐ろしい一面もあると思い知った瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、紅魔館上空。

 

戦闘BGM 色は匂へど散りぬるを

 

レ「紅符〝スカーレットシュート〟!」

フラン「禁忌〝クランベリートラップ〟!」

霊「うわっ!」

魔「おっと!」

 

紅い館の上で繰り広げられる、カラフルな戦い。

 

弾幕を撃ちまくるレミリアとフラン。

 

弾幕を避けながら、お札や緑色の光弾を放つ、霊夢と魔理沙。

 

魔「黒魔〝イベントホライズン〟!」

霊「宝符〝陰陽宝玉〟!」

 

霊夢と魔理沙も、負けじとスペカ宣言をし、反撃する。

レミリアは横に高速で飛びながら避ける。

 

レ「遅い遅い!」

 

フランも同じように避ける。

 

フ「アハハッ!楽しいね、マリサ!」

魔「ちっ、避けられたか。」

魔「だったら、これで決めてやる!」

 

魔「恋符〝マスタースパーク〟!」

 

レ「フフフッ、中々のパワーね。」

レ「ならば、こちらも負けていられないわ!」

 

レ「神槍〝スピア・ザ・グングニル〟!」

 

大きいパワー同士がぶつかり合い、凄まじい余波が生まれる。

 

ドオオオオンッ

 

レ「天罰〝スターオブダビデ〟!」

Re「スペカっぽく行きます!」

Re「R.E〝ワープホールレーザー〟!」

 

Revolutionは目の前と自分の周りに〝ワープホール〟を出現させ、そこにREレーザーガンを撃ち込む。

すると、周りに浮く別のワープホールからレーザーが一斉照射される。

 

そのレーザーは、レミリアが放った弾幕をかき消しながら、レミリアに迫っていく。

しかし、レミリアはそのレーザーをいとも簡単に避ける。

 

レ「貴方、中々やるじゃない。私のスペカを全てかき消すなんて...。」

Re「科学力と技術力には自信があるのでね!貴女こそ、魔理沙のマスタースパークを相殺させた直後にあれを避けるなんて、普通では不可能に近いですよ!」

魔「そ、そうなのか?」

Re「そうですよ!貴女のマスタースパーク、外の世界では考えられない位の威力ありますよ!?」

魔「へ、へぇ~」

レ「まあ、吸血鬼をなめないことね。」

 

 

 

 

 

 

 

フ「うりゃぁぁぁ!」

 

ボオオオッ

 

ブオオンッ

 

レーブァティンを振るうフランと、素早い動きで避ける霊夢。

 

すると、霊夢が、弾幕を放ちつつ急加速し、フランに肉薄する。

 

フ「...」

 

フ「...アハハッ!」

 

フランはニンマリと笑う。そして、その直後。

 

ブウウウン

 

フランの体が〝四人にわかれた〟のだ。

 

これがフランの得意スペカ、禁忌〝フォーオブアカインド〟だ。

自らの体を四人に〝分身〟させ、弾幕を放つのだ。

 

霊「ちっ!」

 

霊夢は舌打ちし、上に逃げる。

 

フ「アハハッ、まてーっ!」

 

フランも分身を引き連れ、追いかける。

 

そして、魔理沙の所に行く。

 

霊「魔理沙、Revolution、さっさと決めちゃうわよ。」

魔「ああ!わかったぜ!」

Re「了解!腕が唸ります!」

ヤ「ちょーっとまてーぃ!」

 

シュゴオオッ

 

魔「わっ、ヤリカ!?」

霊「もうあのゾンビもどきの不気味な奴倒したの?」

 

因みに、ヤリカの服はボロボロである。

 

ヤ「ああ!中々苦労したけど、何とか倒したぜ!ラクーンの地獄を生き抜いたヤリカをなめるな!」

 

 

 

 

リ『潮辛ヤリカ...、想像を100%越える実力...。私が潮辛ヤリカを倒せる確率、20%...。』

 

 

 

 

レ「あらあら、リアクターまで倒してしまうなんて、その強さは本物みたいね。」

フ「その方が倒しがいがあるんだよ、お姉様!」

レ「フフッ、確かにそうね、フラン。」

ヤ「ちくしょう、なめやがって...。」

魔「まあまあ」

霊「取り敢えず、決めちゃうわよ、皆。」

カ「ぽよ!」

 

レ「フフフッ、そうこなくちゃっちゃね。行くわよ、フラン。」

フ「うんっ、お姉様!」

 

魔「行くぜ、皆!まずは私だ!」

 

魔「恋符〝マスタースパーク〟!!」

 

霊「霊符〝夢想封印〟!!」

 

Re「最大出力、〝REレーザーガン〟!!」

 

カ「コピー能力スナイパー〝マジカ・スター・アロー〟!!」

ヤ「戦闘〝火薬式魔力弾幕〟!!」

 

 

レ「ハアアアアッ...」

 

レ「神槍〝スピア・ザ・グングニル〟!!」

 

フ「Q.E.D〝495年の波紋〟!!」

 

 

パワーとパワーのぶつかり合い。

両者共に互角、と思われたが...

 

レ「...っ!」

 

ヤリカ達の弾幕が、少しずつ、少しずつレミリア達の弾幕を押していく。

 

そして遂に、レミリア達の弾幕を消しきり、最後は霊夢の〝夢想封印〟が、ヤリカ達のスペカに後押しされ、二人に迫っていく。

 

レ「これが、博麗の巫女、そしてその仲間の力...。」

フ「お、お姉様...。」

 

二人は手を繋ぎ、目を瞑る。

 

カッ

 

ドゴオオオオオオオンッ

 

直後に巻き起こる大爆発。

 

それを見守る霊夢達。

 

地上から見上げる、紅魔館の住民達。

 

その爆発が収まるころには、二人の姿は、無く、空全体に広がっていた〝紅霧〟も、いつの間にか綺麗さっぱり、消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カシャカシャッ

 

文「紅霧異変解決、おめでとうございまーす!」

文「ちょっとちょっと二人ともー、こっち向いて下さいよ~」

 

レ「......フラン。」

 

瓦礫の下で、手を繋ぎ、座る二人。その姿は、吸血鬼だということを知らなければ、中のいい普通の姉妹である。

 

魔「おっ、ピース!」

霊「ん?」

 

カシャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文「そういえば、噂の外来人さん達がいませんね...。写真撮りたかったのに~。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤ「...俺らは、元々は幻想郷とは関係ない外来人だ。写真は慣れてるけど、遠慮しておくぜ。」

Re「そうですよ。まあ、カービィは思いっきり映ってますが...。」

ヤ「あーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

カシャカシャカシャッ

 

カ「はぁい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅霧異変の章 終わり~




ワルド「はいはい、今回も後書きターイム」
ワ「最近出番が無くて泣いてるワルドと...。」
ヤリカ「最近ボーナスがたっぷり出てホクホクのヤリカと!」
Revolution「最近リアルデュエルマ○ターズが完成して、喜びを隠せないDr.Revolutionと!」
リアクター『最近ようやく出番が来て、感情無い筈なのに嬉しいリアクターと』
ナンモナイト「ようやく紅霧異変の章が完結して、ほっとしてる、作者ことナンモナイトでお送りしまーす!」
ヤ「いやー、ようやく終わったなー!」
Re「やってたの少しでしたけどね」
ナ「それでも、嬉しいもんだなー!」
ワ「......」
ヤ「ん?どーしたワルド?」
ワ「なんで俺だけこんなに出番がねーんだよ!(泣き)」
ナ「作者がいうのもなんだけど、ワルドチートすぎるから、出すとすぐに終わっちゃうんだよ!」
ワ「うう...チートキャラって悲しい...。」
ナ「安心しろ、出番はあるから。」
ワ「い、いつ...?」
ナ「う~ん......。」
ナ「いつか!」
ワ「ふざけるなあああ!」
Re「まあまあ、ワルド。作者も、出す時はしっかり出すから、気長に待っていてはどうですか?」
ワ「Revolutionは結構最初の方から出てるから、いいよよな...。」
Re「と、取り敢えず今回はこれで終わりにしましょう!」
ヤ「あ、ああ、そうだな!」
ワ「出番は?」
ナ「最後までご覧いただき、ありがとうございました!」
ワ以外「「「「次回も、イカ、よろしくー!!!!」」」」
ワ「ねー出番は!?」





リ『あれ、私は?あ、イカよろしく~』


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日常編
十四話 ~短編① 人里でお買い物~


スプラ2ではウデマエX、ランク99...になれたらいいなと思っているナンモナイトです。なれる分け無いですけどね。
今回からは、短めの日常回をやっていきます。一話一話も短めなので、直ぐに終わると思いますが。
そして、アンダーテールのあのキャラも...。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


紅霧異変解決から一ヶ月後...

 

 

 

 

~幻想郷 博麗神社~

 

 

魔理沙「人里行こうぜ、ヤリカ!」

ヤリカ「随分と唐突だな、オイ」

魔「いやほら、楽しい店とかいっぱいあるしさ、お前を案内してやりたいんだよ!」

ヤ「まあ俺も、色々探険してみたいって思ってたしな。OK!行こうぜ!」

魔「決まりだな!霊夢はどうする?」

霊夢「嫌って言ったら?」

魔「逆に、奢るって言ったら?」

霊「今すぐ行かせていただきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 人里~

 

 

ヤ「人里はちらっと来たことはあるけど、相変わらず賑やかだなー。」

魔「むしろいつもより賑やかじゃね?なんか祭りでもあったっけ?」

霊「なんか、紫がショーかなんかがあるって言ってたわよ。」

ヤ「だからか」

魔「取り敢えず、あっちに行こうぜ!旨い団子屋があるんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「おい、まだなのか?」

???「大丈夫だ...。もうすぐ、もうすぐ始まる筈だ...。」

???「スキマから現れし、美しき大妖怪が奏でる幻の歌声。」

???「楽しもうじゃないか。この世で最も、美しいとされる」

???「〝YUKARIN〟の宴を...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、団子屋。

 

ヤ「旨めーな、このみたらし団子!」

魔「だろだろ?」

 

ガブガブ

 

霊「あんた達、どんだけ食うのよ...。まあ、美味しいのは否定しないけど。ズズッ」

霊「でも魔理沙、本当に奢ってくれるの?まさか、食い逃げしたりしないでしょうね?」

魔「安心しろ!実は、久しぶりにうちの商品が売れたんだ!だから、大丈夫だぜ!」

霊「珍しいわね、あんたんとこの商品が売れるなんて。」

 

魔理沙の家は、『霧雨魔法店』という魔法の森に建っている店で、マジックアイテム(だった物。つまりガラクタ)を売っているのだ。

 

ヤ「それでか、奢りって」

魔「そういうことだ。」

霊「あ、三色団子三つ追加でー」

店主「あいよー」

魔「...霊夢も霊夢で食い過ぎだぞ」

ヤ「ただいま十三本目~」

魔「こりゃ稼ぎ分無くなるな...」

 

Sans「ん?ヤリカ達じゃないか、あれ?」

Frisk「あ、本物だ!」

Papyrus「おーい、皆ー!」

 

ヤ「お、Papyrus!Frisk達も!」

魔「こんちゃー!」

Pa「皆お揃いで、何してたんだ?」

魔「お茶してたんだ。ここの団子が旨いんだぜ~!」

Pa「ダンゴか!俺様も食べたいぞー!」

ヤ「あーでも、Papyrus味分かるかな?スケルトンだし」

Fr「あ、確かに」

ヤ「まあいいさ。今度、全員の分、奢ってやるよ!」

Pa「え、いいの!?ウヒョウ!」

Sa「...いいのか、Yarik?」

ヤ「ああ。これでもアイドルだし、金だってそれなりにあるよ。今は無いけど...。」

霊「その気持ちだけはよく分かるわよ、ヤリカ。」

ヤ「でも俺は、どっかの巫女さんみたいに貧乏じゃないも~ん!」

霊「な、何をーっ!?」

Sa「安心しろ、Reimu。俺の財布だって、スケスケだからさ。スケルトンなだけに!?ツクテーン」

Pa「兄ちゃんッ!ジョークやめてッ!」

ヤ「ハハハッ」

Fr「ん?なんだかあっちが騒がしいな...。」

 

ワーワー!

ユカリン!ユカリン!

ウオオーッ!

 

霊「...なんか聞き覚えのある名前が混じってるわね。」

魔「奇遇だな、私もだ」

ヤ「安心しろ、俺もだ」

Pa「安心しろ、俺様は聞こえてない!」

 

ガクッ

 

ヤ「聞こえてないんかい!ビシッ」

魔「ま、取り敢えず行ってみようぜ!もしかしたら、紫が言ってた祭りかもしれないし!」

霊「暇潰しにはなるかしら。」

ヤ「俺騒がしいのは好きだぜ!慣れてるしな!」

Pa「俺様も好きだぞ!」

Sa「じゃあ、行ってみるか。」

 

 

全員移動中...

 

 

魔「ここか。...ていうか、なんだコイツら。」

Sa「なんか、頭に袋被ってるな。罪って書いてるやつ。」

ヤ「あー、いわゆる〝罪袋〟ってやつか。」

霊「ね、ねえ。えらい盛り上がってるけど、これから何が始まるの?」

罪袋1「知らないのですか!?」

罪袋2「今から始まるのは、我等がゆかりんの特別ショー!」

罪袋3「あの超絶可愛い、天使とも言えるゆかりんがですよ!?最高じゃないですか!?」

霊「あー、わかったわかった。」

魔「まあ、知らない奴じゃないから、一応見ていってやるか。」

ヤ「そうだな。どうも胡散臭いけど...。」

Sa「Yukariって、Gensokyoの創設者だよな?」

Fr「らしいね。けど、Gensokyoの創設者がショーとかやっていいのかな...。」

Pa「ショー!?楽しみだなー!」

 

 

ピピー ガ、ガ ザザッ

 

『さー皆さん、お待たせいたしました!』

 

ヤ「お?アナウンスか?」

 

『ただいまより、〝ゆかりんの人里スペシャルショー〟

開幕致します!』

 

「ウオオオオオオオオ!!!!!!」

 

霊「うるさっ!」

 

『まずはこのショーを盛り上げてくれる、ステキな司会者をご紹介します!どうぞ!』

 

するとどこからともなく、ドラムロールが鳴り響く。

 

ダララララララ......

 

ピカッ

 

ステージのスポットライトがつく。

すると、ステージ上にいたのは...

 

 

 

 

 

 

 

「OHHH!!YESSS!!」

「ウェルカムエビバデ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




リアクター『はい、後書きです。』
リ『好きな食べ物は肉(種族的に)、リアクターと。』
ヤリカ「好きな食べ物は辛口カレー!ヤリカと!」
ワルド「好きな食べ物はステーキ、ワルドと。」
Revolution「好きな食べ物はカップ麺!Dr.Revolutionと!」
ナンモナイト「好きな食べ物はラーメン醤油味!作者ことナンモナイトでお送りしまーす!」
ナ「さてさてさーて、今回から日常回ですが」
ヤ「主に、染水記のキャラ達の日常を書いていくぜ!」
Re「しかし、八雲紫のスペシャルショーですか...。中々斬新なことしますね。」
ワ「周りには、紫ファンの罪袋達が集まってるしな」
リ『しかも、ショーの司会者とは...。』
ナ「いやー、ショーっていったらアイツかと思ってさー」
Re「まあ、あながち間違ってはないですが」
ナ「アイツのBGM良いよね」
ワ「あのピコピコした感じが丁度良いんだよね~」
リ『そろそろ時間だぞ』
ヤ「おっと、もう時間か」
ワ「最後までご覧いただき、ありがとうございました。」
全「「「「「次回も、イカ、よろしくーーーーー!!!!!」」」」」


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十五話 ~短編② I am Star!~

連日投稿出来て調子に乗ってるナンモナイトです。
取り敢えず今回は、あのスターロボットが登場!お待たせいたしました!
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


「OHHH!!YESSS!!」

「ウェルカムエビバデ!」

 

鳴り響く機械的な、いや、()()()()

 

???『さー始まりました!今日《こんにち》の〝ゆかりん人里スペシャルショー〟!』

 

「わあぁぁぁぁぁっ!!!」

 

霊夢「な、何アイツ。」

魔理沙「ロボットとかいうやつか?」

ヤリカ「ああ、正解。」

Papyrus「Sans!本物のMettatonがいるぞ!」

Sans「そいやー兄弟、Mettatonの番組見てたっけな。」

魔「Mettatonっていうのか」

 

Mettaton『オープニングからジャンジャン飛ばしていくよー?』

Me『それでは さっそく お迎えしましょう! 幻想郷の

ステキな アイドル 〝ゆかりん〟 です!』

 

すると、ステージに〝スキマ〟が現れ、そこから紫が現れる。

 

紫「はーい!皆のアイドル、ゆかりんよー!きゅぴん ♪」

 

「どわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

罪袋1「ああああっ!ゆかりんっ!ゆかりん可愛いよおぉぉっ!」

霊「ああもう、うるさいっ!」

ヤリカ「...ねえ、本当にアイツ殴っていいか?ピキピキッ」

Sa「やめとけやめとけ」

 

Me『えーっと ゆかりんは 人里で こういう事を するのは 初めて だったかなー?』

紫「ええ、初めてよ。だから、ドキドキしちゃう~ 」

霊「動作が一々ウザいわね」

Me『そうですかそうですか!』

Me『それじゃ、いきなりですが歌ってもらいましょう!』

 

Me『ゆかりんで、〝みんなで♪恋して♪ゆかりん!〟です!どうぞっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

魔「あー、なんか色々な意味で散々だったなー。」

ヤ「アイドルである俺からしたら、自分の可愛さを強調してるだけの、昔のぶりっ子アイドルって言った感じだったな」

霊「紫、幻想郷の管理者のくせして、たまにはっちゃけるのよねー。」

Sa「いつもあんな風な訳じゃないのか」

Me「ふー、終わった終わった。」

Pa「あっ!Mettaton!』

Pa「おーい、Mettatonー!サインしてくれー!」

Me「おっ、君が噂のPapyrus君だね?」

Pa「ニェ!?俺様のこと知ってるのか!?」

Me「スターたる者、番組を見てくれているファンのことは、ちゃんと知っておかないとね!はい、サイン。」

Pa「ウヒョウ!おーい、Sans!Mettatonが俺様のことを知っていた上に、サインもくれたぞ!」

Sa「よかったな、兄弟。〝骨骨(コツコツ)〟頑張ったかいがあったな。〝骨〟だけにな!?」

Pa「兄ちゃんッ!サインもらった時にまでジョーク言うの止めてっ!」

魔「まあ...PapyrusがMettatonのファンだってことはわかったな。」

Me「あれっ?そこにいるのは、Yarik?それに、ReimuにMarisaも!?」

ヤ「よーMettaton。」

霊「え、私達のこと知ってるの?」

Me「ああ、知ってるよ!」

Me「そこで提案なんだけど、今から僕と〝勝負〟しないかい?」

魔「勝負?」

Me「ああ!勝負、と言っても、戦ったりするんじゃなくて、〝クイズ〟で勝負するんだ!」

魔「なぞなぞみたいなもんか?」

Me「似てるけど、ちょっと違うかな。まあ、やれば分かるよ!」

Me「さあ二人とも、ステージの前に行って!」

霊「ちょっと、私も!?」

Me「そう!強制参加さ!」

Me「それじゃあ、準備するからちょっと待っててね。」

 

 

しばらくして。

 

 

魔「まだかな~。」

 

Me『OHHH!YESSS!』

Me「ウェルカムエビバデ!』

 

霊「わっ、びっくりした~。」

 

Me『さー 始まりました!今日の〝クイズショー〟!』

Me『オープニング から ジャンジャン 飛ばして いくよー?』

 

すると、ステージの上から、〝クイズショー〟と書かれた看板や、ミラーボールが下り、紙吹雪が舞う。

 

魔「さっきと同じこと言ってるけど、いつもあんななのか?」

ヤ「ああ。アイツはいつもあんなだ。」

 

Me『それでは さっそく お迎え しましょう!今日の ステキな 回答者 二人です!』

 

霊夢と魔理沙に、紙吹雪が舞う。

 

霊「......」

 

Me『えーっと、きみたちは 初登場 かなー?』

Me『大丈夫! とーっても 簡単 だからねー!』

 

魔「え、簡単なのか?」

 

Me『覚えておくべき ルールは ひとーつ!』

Me『必ず 正解を 答える こと。』

 

ヤ「油断するなよ、Mettatonのクイズショーは普通とはちょっと、違うからな。」

霊「でも、クイズだったら、そのくらい当たり前じゃない?」

 

しかし、普通と違うのはここからだった。

 

Me『間違った 場合は...』

 

Me『死んでもらいまーす!』

 

霊&魔「「はぁ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...

 




はい、今日は後書きお休みでごさいます。
取り敢えず、Mettaton登場&クイズショー開催ですが、なんかここまで長かった様な...。
Mettatonのスペカを作るとしたら、

問題〝恐怖の殺人クイズショー〟
料理〝殺人ロボのキラキラキッチン〟

と言った感じですかね?

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、イカ、よろしくー!


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十六話 ~短編③ 恐怖の殺人クイズショー~

連日投稿の反動と夏の暑さで、更新をサボってたナンモナイトです。この暑さ、どうにかならんのか。皆さん、熱中症には気をつけてね。
ということで、十六話でごさいます。Mettatonのクイズショー、開幕!そして更に...?
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


Mettaton『間違った場合は...』

Me『死んでもらいまーす!』

 

霊夢&魔理沙「「はぁ!?」」

 

 

*Mettatonが 襲って きた!

 

 

BGM Metal Crusher(Mettaton戦BGM)

 

 

ヤリカ「...やっぱりな。」

霊「え、ちょっと、死んでもらうとか、一体なんなの!?」

魔「そうだぜ!私まだ死にたくないぜ!?」

ヤ「まあ、今は黙ってクイズに答えとけ、ふたりとも。」

霊「はぁ!?見捨てる気!?」

ヤ「大丈夫だって!俺を信じろ!お前と一緒だったけど、異変だって解決しただろ?」

 

Me『あー、お二人さん、そろそろ始めるよ?参加しないなら、罰ゲームになっちゃうし。』

 

霊「...っ!あーもう、わかった!いいわ、やってやろうじゃないの!」

魔「じゃ、じゃあ、霊夢がやるんなら、私だってやるぜ!」

 

Me『よーし、その〝ケツイ〟だッ!』

 

Me『それじゃあ、ケツイも固まったところで、さっそくいきましょう!第一問、まずはサービス問題から!』

 

すると、Mettatonの目の前に文字が浮かび上がる。

 

クイズに

正解すると

なにがもらえる?

 

お金 A B 逃がしてもらえる

 

クルマ C D 次の問題

 

霊「な、なにこれ...。」

ヤ「それが〝問題〟だ。どれか正解だと思うやつに触れるんだ。」

魔「そういうことか!」

魔「だったら、私はこれだ!〝クルマ〟!」

 

ピッ

 

Me『......かかったな。』

 

ブブーッ

ビビビビビッ

 

魔「あばばばばっ!」

霊「電気!?」

 

Me『間違った人には、罰ゲームとして電気ビリビリを受けてもらいーす!』

 

Me『あ、安心して!死んじゃうほど強くないから!...()()でわね。」

 

魔「な、なんか意味深だな」

霊「何よそのシステム!」

霊「はあ...しょうがない。〝お金〟。」

ヤ「やっぱり」

 

ピッ

ビビビビビッ

 

霊「あべべべべべっ!」

 

Me『またまた不正解!』

 

Me『正解は、Dの〝次の問題〟です!優勝したってなにももらえませんよ!』

 

霊「そんなぁ~」

 

 

*クイズ番組は 続く。

 

 

Me『では、第二問!』

 

 

地下世界の王さまの

フルネームは?

 

 

フワリン王 A B モフモフ

アズゴアドリーマーCDドクター・トモダチ

 

Me『さあ、どれでしょう!』

 

魔「はあ!?分かるわけないだろこんな問題!」

 

Me『でも、答えないと、時間切れで罰ゲームですよー?』

 

霊「あーッ!だったら適当に!C!」

魔「だったら、私もCだぜ!」

 

Me『さあ、果たして...。』

 

テレレテッテレ~♪

 

Me『せーかいッ!お見事ッ!』

霊「え、当たった!?」

魔「適当に選んで正解だったな、霊夢!あー、良かったぜ!」

 

 

 

 

 

そして、その後もクイズは続いた。

 

 

 

 

 

 

Me『列車Aと列車Bが同時にA駅とB駅を出発しました。A駅とB駅の間は403.36km離れています。列車AはB駅に向かって、時速200.68kmで進んでおり、列車BはA駅に向かって時速407.87kmで進んでいます。両方の列車が10:00AMに出発し、今10:06AMの場合、すれ違うまで後何分ですか。』

 

魔「あ...頭がこんがらがってきたぜ...。」

ヤ「うーん...俺もちょっとわからんな...。」

霊「だったらまた適当に!D!」

 

ブブーッ

ビビビビビッ

 

 

 

 

 

 

 

 

Me『あなたは これには 答えられる かな?』

 

 

あなたは

オバケに

チューしますか?

 

 

霊「...何この問題」

魔「しかも、選択肢〝もちろん!〟しかねーし...」

ヤ「あ、これはどれ選んでも正解だよ」

 

 

 

 

 

 

 

Me『では ズバリ 聞きます。』

 

 

次の 言葉は

何文字 ですか?

 

メタトン

 

霊「?四文字じゃないn」

 

メタトンンンンンンンンンンンンンンンン

ンンンンンン

 

魔「いやなにこれ!どんどん〝ン〟が増えてく!」

霊「これもこれで、答えられるわけないでしょ!」

ヤ「...やっぱり変わんねーな」

 

 

 

そして、全八問のクイズ(最後の二問は無し)が終わり、クイズショーは閉幕する。

 

 

 

Me「いやー、楽しかったよ!今回は、Reimu達の勝ちだ!」

霊「ってあれ、殺さないの?」

Me「ああ、それは嘘!君達を本気にさせるためのね!ジョークってやつさ!」

魔「な、なんだー。びっくりさせんなよー!」

Me「まあ、僕も昔はそうだったんだけどね。でも、ダーリンに会って、〝ある出来事〟があってから、改心したんだ。殺人ロボじゃなくて、本来の〝エンターテイメントロボ〟として活躍しようと思ったんだ。」

霊「ダーリンって?」

Me「Friskの事さ!」

霊「ふーん」

ヤ「...ん?あれなんだ!?」

魔「なんだ?どうした?」

ヤ「「いやほら、あれ!もしかしてUFOじゃねーか!?」

霊「ああ、あれ?最近よく見かけるのよ。いつも遠いけど」

ヤ「そ、そうなのか...(UFOまでいるとか、やっぱり幻想郷半端ねえな...)。」

ヤ「しかし、なーんか見覚えあるんだよなー。なんだっけかなー。」

 

クルッ

 

Me「おー!ほんとだ!UFOだ!カメラがあったら、撮ってMetal attackで放送したかったんだけどなー。」

魔「ん?なんだこのボタンみたいなやつ。」

 

カチッ

 

ヤ「あ、Mettatonのボタン押しちゃった...」

魔「え、なんか押したらヤバいやつなのか?」

 

Me「僕の...」

 

Me「スイッチに...」

 

Me「触ったな...?」

 

すると、急にMettatonが頭(?)を抱えて左右に激しく揺れ出す。

 

魔「や、やっぱりヤバいやつだったのか!」

 

そして、バッと光る。

 

霊「うわっ!」

 

 

 

 

 

Me『OoooH YES...! 』

 

 

煙の中から、Mettatonの声が聞こえる。

 

Me『はぁ~...仕方がないなぁ~。』

 

Me『僕のスイッチに触ったってことは...、僕の自慢の格好いいボディを見たくて仕方がなかったんだね...?』

 

Me『まったく...お行儀が悪いんだから...。』

 

Me『でも幸い、僕もReimu達に見せたくて仕方がなかったよ...。』

 

Me『だから、君達にはステキなお礼をしてあげよう...。』

 

Me『君達の最後を...』

 

そして、煙が晴れる。

 

そこにいたのはMettaton...

 

Me『華やかに演出してあげるよ!』

 

...の腕を持った、背の高い美脚の〝人型〟のロボットだった。

 

霊&魔「「はぁ!?(二回目)」」

 

 

 

*〝MettatonEX〟の 御披露目だ!

 

 

 

戦闘BGM Death by Glamour(MettatonEX戦BGM)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ギギ...ヤリカ達確認シタ...!アノ時ノリベンジ果タス...ダカラ、早ク本部に変エル...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




今回も、後書きお休みです(メンバーが暑さで休み)。
さてさてさーて、今回は遂に!メタEXが登場!書いている自分自身も、 ずーっと待ってました!後、Death by Glamourって良いですよね。聞いてると、ノリノリになる!そして、最後の奴は一体...?
後、「霊地下」について、活躍報告を出したので、見ていただけると嬉しいです。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカ、よろしくー!


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十七話 ~短編最終回 Mettatonのスペシャルショー~

東方のフランとアンダーテールのCharaは共通点が多すぎると思う、ナンモナイトです。だってさ、狂気で殺しまくるとことか、決め台詞的なやつが似てるとか(フラン:そして誰もいなくなった Chara:しかし誰も来なかった)...。
ということで、日常編最終回でごさいます。
最後までゆっくりご覧下さい。


Mettaton『君達の最後を...』

 

Me『華やかに演出してあげるよ!』

 

魔理沙「さ、最後!?」

霊夢「ていうか、なにあの姿!さっきまでは箱だったのに!?」

ヤリカ「あーあ、MettatonEXになっちまったな」

ヤ「安心せい。あいつの事だ、殺したりはしないさ。...多分。」

霊「多分って何よ!」

魔「でも、最後って言ってるぜ!?」

ヤ「あー、それは、EXになるとどうしても言っちゃうらしいのよ。元々エンターテイメントロボだから、地下世界のモンスター達にウケる様な感じにしたのかな、Alphysが。」

魔「Alphys?」

ヤ「まあでも、紅霧異変が解決してから暇だったし、弾幕ごっこ、やってみたらどうだ?あいつ、まぁまぁ強いぜ?いや普通に強いか...。」

 

Me『そうだよ!やろうよ!』

霊「はあ...しょうがないわね。でも、最近負けること多いから、今回は勝たせてもらうわよ!」

魔「私もやらせてもらうぜ!」

 

Me『おっと、Marisaは駄目だよ。』

 

魔「え!?なんでだ!?」

 

Me『僕はReimuと一対一で勝負したいんだ。だから、邪魔しないでね。』

 

ヤ「ま、大人しく見てろって。」

魔「うぅ...わかったぜ。」

Papyrus「いいぞーっ、Mettaton格好いいー!」

ヤ「あ、そだ。Papyrus!今からMettatonと霊夢が弾幕ごっこするんだけどさ、開始の合図してくんない?」

Pa「合図?よーし、わかった!」

Pa「それでは、ステージに上がってくれ!」

霊「えっ、ちょっと、急...」

Pa「それでは...」

 

Pa「開始ッ!」

 

戦闘BGM Death by Glamour(MettatonEX戦BGM)

 

霊「あーもう!やってやるわよ!」

Me『それじゃあ、いくよ!』

Me『3,2,1,キュー!』

 

すると、Mettatoは少しゆっくりな()()の弾幕を繰り出す。

 

霊「うっ、ゆっくりだけど、避けにくい...。ていうか、何この弾幕!」」

 

ドガドガッ

 

霊「きゃっ!痛ったぁ~...」

ヤ「霊夢!次がくるぞ!」

霊「くっ、こんな弾幕、どうやって避ければいいのよ!」

ヤ「Mettatonの弾幕は密度が高くて避けにくい!その代わり、Mettatonの弾幕は、同じく弾幕を当てると〝大きく動いたり、壊れたりする〟から、その隙に避けられるぞ!」

霊「そうなの!?」

霊「だったら!御札!」

 

ビシュビシュッ

 

ポムッポムッ

 

グオッ

 

霊「あ!本当だ!これなら簡単に避けられるわね。」

Me『ふーむ、中々やるね。』

Me『でも、次はどうかな?』

 

*Mettatonだ。

 

Me『スリル!ロマンス!バイオレンス!」

 

今度は、十字が描かれた爆弾数個と、パラソルを持った小さいMettatonを投下した。

 

ヤ「霊夢!それも...!」

霊「分かってる!弾幕で撃てばいいんでしょ!」

 

ビシュッ

 

ピピッ バシュンッ

 

爆弾は、()()()に爆弾し、バッチリ、霊夢に当たった。

 

霊「...え?」

ヤ「まだ話しは途中だったのに、ったく...」

ヤ「今霊夢が食らったのは、〝十字型爆弾〟。撃つと、名前の通り、十字型に爆発する爆弾...、いわゆる〝ボム〟だな。」

ヤ「横の方に飛んでくるのが、、小型Mettaton。ハート型爆弾を投下してくるけど、本体は撃てば壊せる。それで抜け道を作るんだ。あ、同じく撃つと壊れるブロックもあるから」

霊「中々初見殺しな弾幕ね」

霊「だったら、私の方もやらせてもらうわよ!」

《b》霊「神技〝八方龍殺陣〟!」

 

霊夢はスペカ宣言をする。

 

パンッ パンッ

 

Me『おお!これは中々派手だね!』

Me『でも、派手さだったら僕も負けてないよ!』

 

*Mettatonだ。

 

Me『僕は皆のアイドル!』

 

今度は、さっきの足形の弾幕が、連続で放たれる。

 

霊「今度は連続ね!攻略法がわかれば何ともないわ!」

Me『おっと、そう簡単には行かないよ!』

 

スーッ

 

ガンッ ゴンッ

 

霊「ギャフンッ」

ヤ「うわぁ~、痛そ~」

霊「な...何これ?」

Me『さっきYarikが、「壊れるブロックがある」って言ってたでしょ?」

霊「あ!そうだった!」

Me『人の話しはちゃんと聞くものだよ、Reimu!」

 

 

魔「霊夢ってたまに、人の話をちゃんと聞かないことがあるからなぁ~」

ヤ「仲間と一緒に戦ったりしてる時とかだと、チームワークがとれないとも言うな。」

魔「あ、確かにそうだな。」

 

 

 

 

~魔法使い&烏賊(イカ)人観戦中~

 

 

 

 

そして、霊夢とMettatonEXの弾幕ごっこは続き...

 

 

霊「はあ、はあ...。ま、また〝こあ〟破壊...。」

Me『さ、流石に手足無くなったら戦えないな...。』

魔「お、遂に決着か?」

霊「で?負けを、ハアッ、認めるっ、かしら?ゼー、ゼー...」

Me『ああ...。』

Me『実は、このEX状態は、エネルギーを大量に消費しちゃうんだ。だからもうすぐ、僕のバッテリーは切れる...』

霊「それってつまり、死ぬってこと?』

Me『いや、僕はロボットだから、充電しなおせばまた動ける。それに...チラッ』

Me『僕を充電できる人物も、どうやら、コッソリついてきてたみたいだしね(小声)』

Me『それに、これを見て!』

 

Mettatonは、胸のメーターを霊夢に見せる。

 

霊「20000?」

Me『この数字は、僕の番組〝Metal attack《メタルアタック》の視聴率を数字で表したものだよ。前に、ダーリン(Frisk)と戦った時を越える、最高記録なんだ!』

霊「よくわかんないけど、なんか凄いの?」

Me『ああ、凄いさ?二万人の人達が僕の番組を見てくれているんだから!』

Me『だから、自分から戦いを申し込んでおいて申し訳ないけど、ありがとう、Reimu!感謝するよ!』

霊「べっ、別にあんたの為に戦った訳じゃないんだからね!ヤリカが戦えって言うから戦ったんだから!」

 

作者「おっ、つんでれいむ!やっぱ良いね~」

霊「うっさい、バカ!夢想天生!」

ドガアアンッ

作者「ぎゃおおおっ!」

 

 

そして、Mettatonのバッテリーは切れた。

 

霊「...動かなくなったけど、これほっといていいのかしら?」

???「メ、Mettaton~!」

???「だ、だ、大丈夫、Mettaton!?」

???「あ、バッテリーが切れただけか。ちょっとびっくりしちゃった...。」

霊「だ、誰アンタ?」

???「あ、は、は、はじめましてっ!」

Alphys「私の名前は、えっと、Alphys(アルフィー)ですっ!地下世界の、王国直属の科学者で、Mettatonを作ったの!」

霊「ああ、産みの親ってやつね」

Al「わ、わ、私はMettatonの充電と修理をしてくるので、これで失礼しますっ!」

 

タタタタッ

 

ヤ「ん?おーい、Alphysー!...行っちゃったか。」

霊「ねえ、ヤリカ。あの〝あるふぃー〟とか言うやつ、ヤリカの知り合い?」

ヤ「前、地下世界に行った時にちょっとな。しどろもどろしてるけど、Revolution並みに頼りになるぜ。」

霊「ふ~ん」

 

 

 

 

 

 

 

 

魔「取り敢えず、終わったな。」

ヤ「そういや今回、俺達あんまり出番なかったな」

魔「あ」

 

シュオンッ

 

ワルド「だったら、俺の出番はどうなんだよ!」

ヤ&魔「「ん?誰だっけ、お前?」」

ワ「駆逐してやる...!一人残らず!!!(兵長風)」

 

 

 

 

そのあと人里では、一人の魔法使いと外来人の叫び声が響き渡ったと言う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、???では...

 

 

 

 

 

 

???「...準備はどう?」

???「完璧でごさいます、幽々子様。」

幽々子「ふふふ...。相変わらず、仕事が早いわね、妖夢。」

妖夢「恐縮でごさいます。」

幽「そちらはどうかしら?()()()()()()()()()?」

???「ああ!バッチリだ!Hakugyokurouの防衛は任せろ!お前達、持ち場につくぞ!」

???「ワン、ワンッ!」

???「俺の方も大丈夫だ。雪を降らす準備は出来ている。」

幽「ふふ、これでバッチリね。」

幽「それでは、始めましょう。命ある者の訪れぬ暗き地で。」

 

幽「亡霊の、宴を...」

妖「幽々子様、命ある者一人混ざってます...。」

幽「...君の様な勘のいい人は嫌いよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤ「ん?なんか寒くなってきたな...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ヤリカ「今回から後書き復活!」
ヤ「スプラ1の好きなブキはヒーローシューター、スプラ2の好きなブキはやっぱりヒーローシューター、ヤリカと!」
Revolution「好きなブキは1はカーボンローラー、2はボトルカイザー、Revolutionと!」
リアクター『そもそもゲームしないリアクターと』
ワルド「好きなブキは全部、ワルドと」
作者「好きなブキは1は黒ザップ、2はマニューバー、作者ことナンモナイトで今回もお送りします!」
ヤ「ていうかRevolution、ボトルカイザー好きなんだ!」
ワ「俺は、使いにくいからあんまり好きじゃないな~」
Re「そうですかね?使いやすいと思いますが」
Re「そう言うヤリカは、ヒーローシューターしか使わないじゃないですか」
ヤ「だって使いやすい上に、デザイン良くね!?2のヒーローシューターなんて、モデルがP-90(実在する銃。マシンガン。)だぜ!?」
ワ「気持ちはわかるが、落ち着け」
Re「でもたしかに、実在銃をモデルにしたブキとは、中々斬新ですよね。ニ○テンドー、流石ですね。」
ワ「あくまで個人の感想です」
リ『ゲームをしない俺はどうやって話に加わればいい?』
ヤ「まあそれは...、頑張れ☆」
リ『ちょっと気になってたけど、俺の扱いひどくね?」
ナ「感情が無いんだから、しょーがないだろ!」
ワ「作ったのお前だろ」
ナ「と言うことで、最後までご覧いただき、ありがとうございました!」
ワ「誤魔化しやがった!」
リ『まあ取り敢えず、』
全「「「「「次回もイカ、よろしくーーーーー!!!!!」」」」」


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春雪異変の章
十八話 ~四月の異常気象 春雪異変の章~


八月八日に誕生日を迎えた、ナンモナイトです。それと、親からプレゼントとして、紅魔郷と妖々夢と永夜抄もらいました(どうでもいい)。
春雪異変の章からは、弟、アツマロカリス(本名)が創ったオリキャラ二人が登場します。どうか、生暖かい目で見守ってやって下さい。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~幻想郷 博麗神社~

 

 

 

 

 

霊夢「あー...。あったか~。」

霊夢、こたつでぬくぬく

霊「やっぱり、今日みたいな寒い日は、こたつでぬくぬくするに限るわね~。外は雪だし~」

ヤリカ「こらこら、引きこもってちゃ駄目だぞ~。霊夢の言ってることには激しく同感だが~」

Sans「そんなに寒いかな。なぁ、Papyrus?」

Papyrus「ああ!それに、Snowdinも結構寒いからな!」

Frisk「あー、それはあるね~」

霊「あんた達、皮膚無いから寒さ感じないでしょ」

Pa「あ、そうだった!」

Sa「でもPapyrus、面の皮は厚いんじゃないか?」

Pa「ニェ?俺様皮はないぞ?」

ヤ「ジョークだな」

Pa「ニェーッ!そう言うことかーッ!」

霊「気付きなさいよ...」

ヤ「ていうかさっきから普通に喋ってるけどさ...。」

Fr「ん?」

 

ヤ「今、四月だからな?気付いてないみたいだけど」

 

ヤ以外「「「「あ」」」」

 

 

 

ーーそう、今は春真っ盛りの四月にも関わらず、()が降っているのだ。

 

 

 

 

 

 

魔理沙「霊夢ぅー!異変解決に行くぞー!」

霊「嫌」

魔「はぁ!?じゃ、じゃあヤリカは!?」

ヤ「霊夢に同じく」

魔「だーもう、なんなんだよ!」

ヤ「俺は寒いのは苦手なんじゃ~」

霊「ヤリカに同じく~」

魔「なんだよ、全く!」

霊「それに、まだ異変と決まった訳じゃないでしょ。」

魔「四月なのに雪って、どう考えてもおかしいだろ!絶対どこかに犯人の妖怪がいる!」

霊「取り敢えず、私は行かないわよ。」

魔「じゃあSansとPapyrusは!?」

Sa「別にオイラは構わないぜ。骨だから寒さ感じないし。」

Pa「俺様も行くぞ!貴様だけに任せるのは心配だからな!」

魔「そ、それはこっちのセリフなんだが...。まあいいか。」

魔「ていうか、Sans戦えるのか?」

Sa「Marisaみたいに強い訳じゃないが、戦えないわけじゃないぜ。」

Pa「俺様は戦えるぞ!なんたって俺様、あのロイヤルガードのUndyneに訓練を受けてるんだからな!」

霊「Undyne?」

Sa「Papyrusの師匠みたいな感じのやつだよ。Papyrusのやつ、訓練を受けたいあまり、Undyneの家の前で一晩も待ってたことがあるんだぜ。」

魔「す、すげー執念だな...。」

Sa「でも、オイラの兄弟、クールだろ?」

Pa「おーい、二人ともー!早く行くぞー!」

Sa「こうしちゃいられない。行くぜ、Marisa。まずは、情報収集だ。」

魔「がってんしょーちだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

魔「そう言えば、Sans達は移動はどうするんだ?飛べないだろ?」

Sa「心配するな。これがある。」

 

ギュイイイン

 

魔「これって...。」

Sa「〝Gastarblastar(ガスターブラスター)〟だ。宙に浮いてるから、こいつに乗れば飛べるぜ。」

魔「成る程」

Sa「Papyrus!こいつに乗れ!」

 

ギュイイイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~少女&骨兄弟移動中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔「張り切って飛び出してきたはいいけど、検討もつかないぜ...。まずは、情報を集めないとな...。」

Pa「どうするんだ?」

Sa「koumakanはどうだ?確か、Patchouliとか言うやつがいるらしいが。」

魔「ああ、そっか!」

 

紅霧異変解決後、ヤリカ達は紅魔館の住民達と仲がいいのだ。

 

 

 

 

 

 

魔「なっ!頼む、パチュリー!調べさせてくれ!」

パチュリー「...はあ、仕方がないわね。いいわよ。」

魔「サンキュー!」

 

 

 

~少女調査中~

 

 

 

Pa「おお~!凄い数の本だなー!」

Sa「ああ、凄いな。Snowdinのとしょかん(としょんか)とは比べ物にならないな。」

Pa「あっ!〝デートこうしきルールブック〟!こんなとこにもあったのか!」

 

小悪魔「な、なんか骨が...。」

 

 

~骨兄弟談笑中~

 

 

 

 

 

そして、様々な本や、幻想郷住民の聞き込みによって、異変の元凶となっている場所が判明した。

 

 

〝冥界〟である。

 

 

 

 

 

 

 

 

Sa「ここがMeikaiか。」

魔「なんか果てしなく長い階段が目の前にあるんだが...。」

Sa「飛べば早いだろ。」

魔「あ、確かにな。」

 

 

シュオオオッ

 

 

三人は階段を飛んで上がっていく。すると...

 

Sa「ん?誰だ、あれ?」

Pa「ニンゲンか?」

 

階段の踊場に、彼女は立っていた。

 

背中には、長さが違う二本の刀を背負った、きれいな白髪の少女。なにより目を引くのは、彼女の回りに漂う、白い塊の様なもの。

そう、彼女は、〝半人半霊〟なのだ。

 

妖夢「...ここは冥界。亡霊の住まう暗き世界。」

妖「命ある人間よ。今すぐに元の世界に引き返すがよい(妖怪みたいなやつもいるけど...)。」

魔「やい半人半霊!お前達の企みはとっくに分かってる!春を返すんだ!」

魔「おっと、抵抗してくれていいぜ。弾幕ごっこは大好きだからな。」

Pa「そうだそうだ!返せー!春ってなにか知らないけど!」

妖「フッ...あははははっ!何を言い出すかと思えば!」

妖「博麗の巫女ならいざ知らず、何様だ、お前達は。」

魔「私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだっ!」

 

キラアンッ

 

魔理沙はミニ八卦炉を構える。

 

Pa「俺様はPapyrus!ものすごいスケルトンだッ!」

 

Papyrusは真似して、骨を構える。

 

魔「って真似すんなっ!」

 

妖夢はそれを尻目に、静かに〝白桜剣〟を構える。

 

魔「やる気だな!」

妖「この白桜剣に斬れぬ物など...」

 

妖「あんまりない!」

 

Sa「って、あんまりないのかよ」

Pa「Marisa!ここは俺様に任せろ!」

魔「は!?」

Pa「よーし、行くぞ!」

魔「って待てよ!」

 

Papyrusは〝球〟を空に掲げ、叫ぶ。

 

Pa「球よ!俺様にDisbeliefの力を与えたまえーッ!」

 

すると、Papyrusの体が輝き、少しずつ姿が変わっていく。

 

魔「なんだ!?」

 

そして光が収まる。そこにいたPapyrusの姿は()()変わっていた。

 

体には、自慢のバトルスーツの上からSansと()()青いパーカーを羽織り。

 

右手には、一本の長い骨を持つ。

 

そう。

 

〝Disbelief_Papyrus(不信パピルス)〟である。

 

Pa「この姿になった俺様は、まさに無敵!さあ、掛かってこい!」

魔「姿が変わった!それに、Sansと同じ服も!」

Sa「Disbelief...不信Papyrusって言ったとこだな。あの姿になったPapyrusは強いからな。Gasterblastarだって使える様になってるし。」

魔「Gasterblastarって、そんなに強いのか?」

Sa「ま、見てな。」

Pa「行くぞー!」

Pa「Gasterblastar!」

 

ギュイイイン

 

ズギュウウウン

↑ガスターブラスターの発射音だと思ってください

 

魔「おおー!すげー!マスパみたいだな!」

Pa「やあっ!」

 

Papyrusは骨を構え、妖夢に飛びかかる。

 

妖「......」

 

ガキイインッ

 

妖「...妖怪ごときが私に勝てるとでも?」

Pa「俺様は〝Youkai〟じゃない!」

 

Pa「Monsterだ!」

 

 

戦闘BGM Interstellar Retribution(不信パピルスBGM)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、博麗神社では。

 

霊「......。ボリボリ」

ヤ「さっきからどんだけ食うんだよ霊夢...。せんべい八枚目だぞ...。」

霊「暇なんだからいいじゃない。あんたも食べる?」

ヤ「んじゃ、一枚もらうわ」

 

 

 

 

 

霊「......。」

???『...失礼する。』

 

スーッ

 

霊「...玄関があるんだから、玄関から入ってきなさいよ。」

 

そこに立っていたのは、〝リアクター〟だった。

 

ヤ「よっす、リアクター。』

リ『ヤリカか。』

霊「吸血鬼のとこの傭兵じゃない。何の用?あ、素敵な賽銭箱はあっちよ。」

リアクター『レミリアの代わりに、伝言を預かってきた。因みにレミリアは「寒いから外には出たくない」と。」

霊「相変わらずワガママね」

リ『...伝言。「いつまで妖怪の好きにやらせている。今こそ、博麗の巫女が動く時」...と。』

霊「大きなお世話!」

ヤ「霊夢も霊夢でワガママじゃねーか」

霊「うっさいわね!」

リ『...ごもっとも。』

リ『伝言は伝えた。私は帰る。』

リ『それと、白黒の魔法使いと骨兄弟は〝冥界〟に向かった。』

ヤ「冥界?」

リ『生き物は、死んだら冥界か地獄に行くとパチュリーから聞いたが...。〝冥界〟で死んだら、ちゃんと成仏できるのか...。』

 

パタン

 

リアクターは、最後になんか意味深な言葉を残して、去った。

 

霊「......。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、冥界。

 

 

 

妖「はあっ、はあっ...」

 

タタタタッ

 

妖「はあっ!」

 

ズバッ

 

Pa「うわっと!」

妖(こ、この骨...。思っていたより、強い...!)

妖「でりゃああっ!」

 

ガキイン カキンッ キイイン

 

Pa「貴様、中々強いな!だが、俺様だって負けてないぞ!」

魔「すげぇ!Papyrusが押してる!」

Sa「世界一クールだぜ、兄弟。」

妖「...ならば!」

 

妖夢は、もう一本の鞘から刀を引き抜く。

 

桜観剣だ。

 

Pa「二刀流か!だったら、俺様も!」

 

Papyrusは、骨を真っ二つに折り、両手に構える。

 

魔「折っただけじゃん!」

Sa「いや、これからこれから。」

 

戦闘BGM Megalo strike back Remix(不信パピルス戦part2 BGM)

 

妖「はぁぁぁぁ...。」

妖「やあっ!」

 

妖「人符〝現世斬〟!」

 

Pa「俺様も!」

 

Pa「骨斬りーッ!」

 

ガギギギギギイインッ

 

バチイッ

 

Pa「...ッ!今だーッ!」

《b》Pa「Gasterblastarーッ!」

 

ギュイイイン

 

ズギュウウウン

 

妖「!」

 

ドガアアンッ

 

Pa「ぃやったーッ!初めて、初めて勝ったぞーッ!」

Sa「やったじゃねーか、兄弟!おめでとさん!」

魔「Papyrus、お前凄いな!見直したぜ!」

Pa「当然だ!なんたって俺様は...」

Pa「Papyrus様だからな!ニェーッへッへッへッへッへッ!」

妖「みょ...みょ~ん...」

Pa「さて!お前の親玉の所まで、案内してもらうぞ!」

妖「その必要は...ありません...。」

妖「だって...まだ、()()()から...。」

 

シュンッ

 

ドドドッ

 

魔「...え?」

 

魔理沙達のまわりに突き刺さる、()()()

 

Sa「まさか...?」

 

いつの間にか、桜の木のてっぺんに立っていた、鎧の人物。それが意味するのは...。そう。

 

()()()()だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




今回は後書きお休みです。
取り敢えず、春雪異変の章に突入!ずっと書きたかった異変です。それと、前書きでも書いた通り、春雪異変の章では私、ナンモナイトの弟、アツマロカリス(本名)が創ったオリキャラが二人、登場します。春雪異変以降も出るかどうかはわかりませんが、出た時は、宜しくお願いします。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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十九話 ~正義の寿司ネキ~

猫耳東方キャラって正義だよね、ナンモナイトです。
ねこみこれいむも可愛いよね。あと、お燐も可愛い。
てことで、十九話です。それと、次回から二十話になります。ぃやったーッ!記念に霊夢とイチャイチ))殴y
じゃ、じゃあ魔理沙とイチャイチ))ピチューン
ヤリカ「えー...、十九話です。最後までゆっくりご覧下さい。」


~冥界~

 

魔理沙達の回りに突き刺さる、青い槍。地面から生えている槍もある。

 

魔理沙「剣使いの次は、槍使いってか!?」

 

しかし、ヤリカとPapyrusとSansは、その槍に凄い見覚えがあった。

 

ヤ&Pa&Sa「...これ、Undyneの槍じゃね?」

 

魔「...え?」

魔「な、なんだアイツ!」

 

すると、一本の桜の木の上にある一人の鎧を着た人物が現れる。

 

???「.....二ヶ月。」

魔「...え?(二回目)」

 

???「あと二ヶ月の春があれば...、〝Saigyoayakasi〟は満開となる。」

???「十ヶ月。」

???「我らがこれまでに集めた春は十ヶ月。」

???「そう...」

???「貴様達を追い返し、残りの春を集める事が出来れば、すべてが変わる。」

 

ヤ「あ...(察し)」

Sa「あ...(察し)」

Pa「あ...(察し)」

魔「?」

 

???「だがその前に、ここまでたどり着いた者には必ず...」

???「我々の目的について、語り聞かせるのが、決まりだ...。」

 

魔「決まり?」

 

???「...その発端は、一ヶ月前...。」

???「......」

 

魔「...あれ?」

 

???「...と、思ったが...」

 

???「ええいっ、めんどくさいッ!」

 

魔「うわっ!」

 

???「時間の無駄だッ!」

 

???「どうせ、貴様達は死ぬのだッ!」

 

 

 

???「ぬあああああああああ!」

 

魔「な、なんだなんだ!?」

 

???「おい、貴様達!」

???「貴様達がいる限り、我々の目的は達成出来ない!」

???「Yuyukoに借りた本に描かれた貴様達は、勇敢で手強い。」

???「紅白の服をきた巫女...。白黒金髪の魔法使い...。異質の外来人...。青いパーカーを着た骨...。バトルスーツを着たほ...ん?」

???「......。」

魔「......。」

Sans「......。」

Papyrus「......。」

 

???「あーっ!!PapyrusにSansーッ!!」

Pa「あーっ!!Undyneーッ!!

魔「わっ、ビックリした!」

Undyne「Papyrus!お前こんなとこにいたのか!」

Pa「それはこっちのセリフだーッ!」

魔「あー...、また知り合いのパターンか?」

Pa「ああ!俺様、Undyneから訓練を受けていたんだ!」

魔「ああ!あの時言ってたUndyneか!」

Un「貴様がMarisaか?」

魔「ああ!霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ。」

Un「私はUndyne!ロイヤルガードの団長をやってる!Papyrusの師匠でもあるから、宜しくな!」

魔「おう!」

Un「あ、そうだ。」

Un「さっきはすまなかったな。てっきり、敵だと思っていたんだ。」

Un「まあでも、Papyrus達と一緒にいるって事は、少なくとも悪いやつではないだろうしな!」

魔「ああ。私達は、異変を解決しにきたし!」

Un「ま、悪いやつだったらぶん殴ってたけどな!はっはっはっ!」

魔(怖っ)

Sa「ん?Undyne、さっきお前、Yuyukoとか言ってなかったか?」

Un「?言ったが、どうした?」

Sa「それって、誰の事だ?」

Un「んー、まあ、今の主人と言うか、異変の犯人と言うか。」

Sa「案内してくれ。さっさと解決しちまうぞ。」

魔「お、おおー、珍しくSansがやる気」

ヤ「久しぶりに出番が来たからじゃね?」

Pa「俺様も行くぞーっ!」

Un「よし、それじゃああんn」

 

???「その必要は無いわよ~。」

 

全「「「「「!!!!!」」」」

 

上から一人の女性が降り立つ。

ピンク色の髪に少し大きめの水色の服。そしてなにより、回りには〝亡霊〟が飛び交う。

 

ーーーそう。この冥界、そして冥界に建つ屋敷、〝白玉楼〟の主である足がある亡霊。

 

 

幽々子「私は西行寺幽々子。この冥界で亡霊達を管理する、亡霊ですわ。」

Un「あっ、Yuyuko!」

幽「あらあら、お魚さん。そちら側についたのね。」

ヤ(お、おい、Undyne。アイツが犯人なのか?)

Un(ああ。YuyukoがGensokyoから春を奪った犯人だ。)

魔「やい、亡霊!私達は花見が出来なくて困ってるんだ!だから、今すぐ春を返せ!それとも、私にボコられてから春を返すか、返してからボコられるか、好きな方を選んでもいいぞ!」

ヤ(......いきなり行きやがった...。)

幽「......。」

 

幽々子は無言で、手にしていた扇を魔理沙の方に向ける。すると、扇が淡く輝き始める。

 

ヤ「...!魔理沙!!避けろ!!」

魔「...えっ?」タンッ

 

チュドオオン

 

魔「うわっ!」

幽「...春を返されることも無く亡霊になって、この冥界にとどまるか、ここにとどまってから亡霊になるか、好きな方を選ぶがいいわ。」

魔「...!そんなのは、選択って言わないぜ!」

ヤ(さっきの魔理沙にも言えることだろーが)

Sa「...Marisa。」

魔「なんだよ、Sans!今良いところなんだ!」

Sa「ここは、オイラに任せてくれ。」

魔「...え?」

魔「で、でも...。」

ヤ「魔理沙、Sansに任せてみろ。凄い事になるから。」

魔「うーん...。まあ、いいか。」

魔「じゃあ、Sans!任せたぜ!」

Sa「ああ、任されたぜ。」

ヤ「あ、そだ。魔理沙。先に言っておくぞ。」

ヤ「Sansは、〝最弱〟だからな。」

魔「さ、最弱!?じゃあやばくね!?」

ヤ「大丈夫だ。ま、取り敢えず黙って見てな。」

 

 

 

 

 

Sa「Yuyuko、オイラが相手になるぜ。」

幽「あらあら、骨の妖怪を出してくるなんて、貴方たちも血迷ったかしら~?」

Sa「......()()を、あまりなめない方がいいぞ。」

幽(...!雰囲気が変わった!」

 

 

 

 

Sa「しかし、何やら急いでるみたいだな、お前さん?」

幽「ええ。あの妖怪桜、西行桜を咲かせる為には、春が必要なのよ。」

Sa「...。」

Sa「なあ、一つだけ質問させてくれ。」

幽「あら、何かしら~。」

Sa「どうしようもないクズでも、変われると思うか...?」

幽「.........。」

Sa「お前さんがクズって言ってる訳じゃないけどな。」

Sa「でも、皆が皆、変わろうと思えば、善人になれると思うか?」

幽「...貴方はその質問の答えを聞くことが無いまま、死ぬと、私は思うわよ~」

Sa「へへへへ...」

Sa「そうかい。」

Sa「ああ、それなら、もっといい質問をしてやろう。」

 

すると、Sansの両目が真っ黒になる。

 

Sa「俺と最悪な一時を過ごす気はないか?」

 

幽(...一瞬、殺気を感じたわね...。)

 

Sa「もし、お前さんがあと少しでも春集めを続ければ...」

Sa「これから起きる事に、きっと後悔することになるだろう。」

幽「止める気はないわ。」

Sa「やれやれ。」

Sa「すまないな、Warudo。これだから約束と我慢はいやだったんだ。」

 

 

 

 

ヤ(...そのまんまじゃねーか作者)

作者(すまん)

 

 

Sa「...ここは、良いところだよな。」

幽「...?」

Sa「亡霊は飛び交い、桜は咲き誇る。」

幽「あら、ここを誉めてくれてありがとう~。」

Sa「...。」

Sa「こんな良いところでは、お前さんみたいな亡霊には...。」

 

 

Sa「地 獄 の 業 火 に 焼 か れ て も ら う ぜ 。」

 

幽(っ!す、凄い殺気...!)

 

魔(おお~、なんかすげ~)

ヤ(ヒュウ、相変わらずやるね~)

 

ギュイイイン

 

テレレンッ

 

ドドドンッ

 

ズララララッ

 

ギュイイイン

 

ズギュウウウン

ズギュウウウン

ズギュウウウン

 

ギュイイイン

 

ズギュウウウン

 

幽(...い、今の攻撃...!精密な上に、恐ろしく強い...!)

幽(それに、ダメージが残ってる...。)

 

Sa「ヘッ。」

Sa「なぜ誰も最初から最強の技を使わないのか、不思議でならんな。」

 

 

*あなたは最悪の時間を迎えようとしている。

 

 

幽「どうやら、一筋縄ではいかないようね~。」

Sa「俺を倒すには骨が折れる、てか?」

 

 

 

 

 

戦闘BGM Megalovania(Sans戦BGM)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




前から書きたかった、Sans戦。どうしても非公式Sansの名言を書きたかった...。公式版では、Sansは戦う時に一人称がオイラから俺に変わります。G◯◯gle先生曰く、「俺」が本当の一人称らしいです。つーか、今さらだけどUndyneが登場しかしてない...。ま、また今度戦う機会を作るか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も、イカ、よろしくー!


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二十話 ~最悪な時間 BADTIME~

キャンプでは火ばっかりいじってる、炎当番ナンモナイト所長です。火って、ちょっと怖いけど面白いですよね!格好いいととも思う自分は厨二病か。
今回は、記念すべき二十話!てことで、記念に活動報告で質問&リクエストコーナーやってます。詳しくは、活動報告を(質問してくれる人殆どいないと思うけど)。
取り敢えず、最後までゆっくりご覧下さい。


幽々子「どうやら、一筋縄ではいかないようね~。」

Sans「俺を倒すには骨が折れる、てか?」

 

戦闘BGM Megalovania (Sans戦BGM)

 

*あなたは最悪な時間を向かえようとしている。

 

幽々子は扇を前にかざす。すると、背後から大量の弾幕が発射される。それは全て、Sansに向かって行く。

 

幽(これなら当たるわね)

 

Sansはニヤリと笑う(最初から笑ってるけど)。

すると、Sansの姿が一瞬消え、再び現れる。弾幕は、その後ろまで飛んで行き、Sansに当たることはなかった。

 

Miss

 

幽(ッ!避けられた!当たる筈だったのに...!)

Sa「どうした?(ただ)ここに突っ立って、攻撃を喰らうとでも思ったか?」

幽「く...!」

Sa「それじゃ、次は俺が()らせてもらうぜ。」

 

Sansは、右手をポケットから出して上にあげ、骨を召喚し、幽々子に向けて飛ばす。

 

ヒュヒュヒュヒュンッ

 

ドガガガガッ

 

幽々子はそれを飛んで避ける。

 

幽「あらあら、中々の速度だけど、これじゃあ簡単に避けられるわよ~」

Sa「そりゃそうさ。だって、()()()()()()()()()()()()()()からな。」

Sa「青魂〝Blueattack〟!」

 

Sansがそう言うと...

 

ピイン

 

ドサッ

 

ズドドドンッ

 

幽「がああっ!」

 

さっきまで宙に浮いていた幽々子が突如落ち、下から出てきた骨攻撃に当たったのだ。

 

Sa「〝Blueattack〟。相手のSoulを、重力に引っ張られる〝Bluesoul〟に変えることで、空を飛んでいる相手を地面に叩き落とす。俺の三つある得意技の内の一つだ。」

幽「まさか飛ぶ事を封じるなんて、想定外だったわ。」

Sa「誉めてもらって、光栄だぜ。」

幽「誰も誉めてないわよ~。」

Sa「heh...。そうかい。」

 

*こうげきをつづけろ。

 

Sa「今、Gensokyoでは春真っ盛りの筈なのに、気温が真冬日になっている。」

Sa「あちこちで寒くて、体のリズムはめちゃくちゃになって...」

Sa「そして突然、大量の雪が降り始めるんだ。」

 

Sansは召喚した骨を立て、横に流す。普通だったら飛べば簡単に避けられるが、幽々子はSoulを青くされているため、飛ぶことが出来ないのだ。

 

幽(くっ、まだ飛べない...。ジャンプで避けるしか..。)

 

幽々子は、ジャンプで次々と出てくる骨を避ける。

 

幽(...なら!)

幽「〝反魂蝶-八分咲-〟!」

 

幽々子はスペカ宣言をする。すると、大量の弾幕やレーザーが背後から発射され、Sansに襲いかかる。

 

しかし、Sansはその鬼畜弾幕を避けまくる。

 

Miss Miss Miss Miss Miss Miss Miss Miss Miss Miss

 

幽「な、なんで...。なんで当たらないの...!」

 

幽々子は、確実に焦っていた。

 

幽々子は更に密度の高い弾幕を放つ。

 

しかし、それも当たり前の様に避けまくる。

 

Sa「へへへ...」

Sa「それって、お前の仕業なんだろ?」

 

Sansは左手を出し、右に振る。すると...

 

テレレッ ドガガンッ

 

幽々子は、いつの間にか出来ていた白い壁に叩き付けられ、更に骨による追撃を受ける。

 

幽「あぐっ...」

Sa「お前には、わからないんだろうな。」

 

*Sansの動きに、若干疲れが見え始めた。

 

Sa「ある日突然、何の前触れもなく、何もかもがが冷たくなる。」

Sa「それで、(花見が出来なくなる事を)知りながら生きていく気持ちなんて」

幽(くっ、このままじゃ...!っ!そうだ!)

 

ドサッ

 

Sa「どうした?しりもちなんてついて?」

幽「ちょっと、疲れちゃったのよ~。お腹も空いたし~。」

Sa「ま、結局俺達が勝つから、休憩とか意味無いと思うけどな。」

 

 

ヤリカ「やっぱSansの強さ半端無いって!」

Undyne「ああ、それは言えてるな。」

Papyrus「なんたって、俺様の自慢の兄だからな!」

魔理沙「それ普通、言うの逆じゃね?」

 

 

幽「確かに、私は負けるわ。...()()()()()()()、」

 

シュンッ

 

ヒュバッ

 

Sa「!」

 

ギイイン

 

Sa「...なんだコイツ」

???「...ほう、今のを避けるか。気配を消してから斬りかかった筈なんだがな。」

ヤ「な、なんだアイツ?」

魔「()()...か?」

Pa「おー!カッコいいー!」

幽「遅かったじゃないの~。()()()~。」

ギルス「すまないな。幻想郷にちゃんと雪が降っているか、確認しに行っていたんだ。...自己紹介をしておこう。」

ギルス「俺の名は、ギルス・スノーリーパー(雪の死神)。極寒地獄から参った、雪死神(スノーリーパー)だ。以後、よろしく頼む。」

幽「ギル君は雪を降らす事が出来るから、幻想郷を混乱させるために協力してもらったのよ~。普段は極寒地獄を管理してるんだけどね~。」

ギ「ギル君言うな」

ヤ「幻想郷に雪が降ってたのはそのせいか。」

ギ「幽々子が幻想郷から春を奪えば、幻想郷は寒くなる。更に雪も降らせば、まさに俺にとっての地獄であり、天国にもなるんだ!幽々子だって、西行桜(さいぎょうあやかし)を咲かせられるから、一石二鳥だしな。」

ギ「ということで、お前達には消えてもらう!行くぞ、幽々子!」

幽「ええ!」

妖夢「わっ、私も行きます!いててっ」

Sa「全員勢揃いってとこか。だったら、こっちも行くぞ!」

ヤ「応!」

Pa「よーし、頑張るぞ!」

魔「私の魔法、見せてやるぜ!」

Un「ロイヤルガード団長の実力、思い知らせてやる!ぬああああ!」

ギ「では、行くぞ...。」

 

ギ「雪符〝死神の雪鎌〟!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




なんかめんどくさいので、今回も後書きお休みです。
今回は遂に、弟のアツマロカリスが創ったキャラ『ギルス・スノーリーパー』が登場!自分と同じで、まだまだな所が沢山ありますが、どうか生暖かい目で見守ってやってください。てことで、アツマロカリスの言葉とギルスの設定です。


どうも、弟のアツマロカリスです。今回の染水記で僕の兄がやっと僕のキャラを出してくれました。ちゃんと、僕の言った通りのキャラになっているでしょうか?心配です。それでは僕のキャラ、ギルスをよろしくお願いします。



ギルス・スノーリーパー
性別:男
年齢:771歳
種族:死神(雪死神)
職業など:極寒地獄の管理人 極寒地帯で死んだ人の魂を三途の川に送る
座右の銘:『極寒大好』
能力:雪を降らす程度
通り名:スノーリーパー 極寒の運び屋
趣味・特技:雪像作り・雪降らし
宝物:持っている鎌(雪斬死鎌(せつざんしかま)
性格:ちょっと冷たくて常に冷静。
備考:雪死神。極寒地獄の管理の他、寒い場所で死んだ人間の魂を三途の川まで送り届けるという仕事もする(後は小町が三途の川を渡る)。雪が大好きで、降るとバカみたいにはしゃぐ。ただし、夏になると嘘みたいにテンションが下がる。冬と夏の時のテンションの落差が激しすぎるため、周囲から『山谷』と呼ばれる事もしばしば。ゆゆ様からは『ギル君』と呼ばれているが、ちょっと嫌がる。小町と違い、仕事をサボることは基本的にないが、夏になるとしょっちゅうサボる。でも許される(映姫様の説教付きで)。

とまあ、設定はこんな感じです。自分的にはお気に入り。次回から活躍します。
それでは、最後までご覧いただきありがとうごさいます。次回もイカ、よろしくー!


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リクエスト回 ~雪女とキモ仮面(笑)~

一週間以上、待たせたな(サボってMGSVTPPやってた人)。てかホントに待たせてスミマセン、ナンモナイト所長です。今回は、「東方星桃玉」の作者HR-H HR-Eさんのリクエストで「シャテン・シュテン」というオリキャラが登場します。HR-Hさん、ありがとうございました!
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


これは、ヤリカが冥界に来る途中に起こった出来事...。

 

 

ヤリカ「ったく、こんなクソ寒いのに速く行けとか、リアクターふざけてんのか...」

 

~回想~

 

リアクター『後、ヤリカ。お前、そろそろ行った方が良いぞ。確かにあの三人の実力が高いのは否定出来ないが、流石に心配だ。』

ヤ「はぁ!?こんな寒いのに!?」(*ヤリカは寒いのちょっと苦手)

 

~回想終了~

 

ヤ「まあ...、確かにあいつらだけじゃ少々心配だけどさ...。パッピはちょっと抜けてるし。」

ヤ「取り敢えず、ジェットパック使うか。歩いててもしょうがねぇ。」

ヤ「改造ジェットパック起動!」

 

ピピッ

 

ゴオオッ

 

ヤ「えーっと、冥界の入り口は...。あっちか。」

 

ヒイィィン......シュゴオオオオッ

 

 

~烏賊人飛行中~

 

 

ゴオオオオ...

 

ヤ「や♪うぇに♪まれぃ♪みれきゃらひれ♪...ん?」

 

???「この雪!この気温!最高ね!」

???「なあレティ...。寒いから帰ろうぜ...。」

 

ヤ「な、なんだアイツら...。なんか一人はガスターみたいな顔してるし。いや、仮面か?まあ、めんどくさそうだし、関わらないように行こ...。」

???「ウフフ...。ん?ちょっと、そこの貴方!」

ヤ「そんな甘くはねぇか...。」

ヤ「なんの用だ?」

レティ「私はレティ・ホワイトロック。突然だけど、弾幕ごっこしない?」

ヤ「ホントに急だな」

レ「ねえねえ!いいでしょう?」

ヤ「...まあ、最近やってなかったから、別に構わないけどさ。」

レ「決まりね!ほらほら、シュテンも!」

???「はぁ!?俺もかよ!?」

ヤ(あのガスターみたいなやつ、シュテンって言うのか)

???「まあ、お前が言うならやるか...。」

レ「ほら、先に自己紹介!」

シュテン「...シャテン・シュテンだ。」

ヤ「俺は潮辛ヤリカ。外来人だ。」

シュ(女じゃないのか...チッ)

レ「あら、外来人だったのね。どうりで幻想郷では見ない格好だと思ったわ。あ、弾幕は出せるの?」

ヤ「まぁな。スペカも持ってる。」

レ「それなら丁度良いわ!...あ、ちょっと私急用思い出しちゃった。」

シュ「は!?」

レ「すぐに戻ってくるから、先に二人で楽しんでて!」

シュ「あ、おい、ちょっと待て!...ったく」

ヤ「...それで?弾幕ごっこはどーすんだ?」

シュ「しょうがない。やるか。」

ヤ「そんじゃ、地上に降りて...」

 

シュタッ

 

ヤ「残機は3でいいな。さっそくいくぜ!科学式弾幕!」

 

シュイイン... ドガガガガガッ

 

シュ「銃か!?くっ、〝ニンジャ〟!」

 

シュタタタタタッ

 

ヤ「!?速い!」

 

シュシュシュシュッ

 

チッ スパッ

 

シュテンの放った弾幕...もとい()()()がヤリカの肌を掠める。

 

ヤ「チッ、クナイか!」

ヤ「...ん?ニンジャにクナイ?なんか覚えが...」

シュ「よそ見してる場合か?〝スナイパー〟、〝マジカ・スター・アロー〟!」

 

キュイイン

 

ズドオオオンッ

 

ヤ「リスポーンバリア!」

 

ガキイイン

 

ヤ「...やっぱりな。」

ヤ「おい、お前!」

シュ「なんだ?」

ヤ「お前...。カービィの仲間かなんかだな?」

シュ「いや、一応カービィの()()()()だけど」

ヤ「そーかそーかそう言う事か...。」

ヤ「えーーーーーーーっ!!!???」

シュ(うるせぇ...)

ヤ「え!?いや、カービィのクローン!?えええ!?」

シュ「そんなにおかしいか?」

ヤ「いや、見た目がカービィとは思えないくらいキモいからさ!」

シュ「そんなにキモかったのか俺...」

ヤ「あ、仮面はカッコいいよ?ガスターみたいだし」

シュ「お前、ヤリカとかいったな。」

ヤ「?ああ。」

シュ「お前、良いやつだ。」

ヤ「そ、そうか?」

シュ「取り敢えず、その言葉に免じて許してやるぜ。」

ヤ(怒られる様なことやってないんですが)

レ「シュテーン!」

シュ「レティが戻ってきたみたいだな。」

ヤ「行くのか?」

シュ「ああ。オリジナル...カービィを探してるんだ。

それじゃあ、じゃあな。...〝異質の外来人〟。」

レ「シュテンー!早くー!」

シュ「今行くよ。」

ヤ「...なんだ、俺のこと知ってたのか。」

 

 

ヤ「さーて、早くアイツらんとこ行くか。」

 

 

 

 

 

 

レ「弾幕ごっこ、どうだった?」

シュ「まあ、悪くはなかった。」

レ「それはよかったわ。さ、行くわよ。カービィ探すんでしょ?それとも、家に帰って()()()()()()()()...?❤️」

シュ「...結構だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




初めてのコラボ回、楽しかった...!やっぱシュテンは変○態キャラじゃな))殴y
HR-Hさん、応援してます!頑張って下さいね!
ヤリカ「リクエストくれてありがとな!」
ワルド「作者にとっては初めてのコラボだったから、かなり嬉しがってたぞ。ありがとな、HR-H。」
それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました!次回も...
全「「「イカ、よろしくーーー!!!」」」


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二十一話 ~冥界決戦 ヤリカ達の真の目的~

夜分遅くにすみません、ナンモナイト所長です。今回で春雪異変の章最終回!紅霧異変の章より短かったですが、途中でコラボ回があったりして、とても楽しかった!HR-Hさん、ありがとうございました!
ということで、二十一話でございます。
最後までゆっくりご覧下さい。


~冥界 白玉桜近く~

 

 

 

 

 

今、ここでは強者同士の激しい個人戦が行われていた。 

 

ーーー半魚人の女騎士団長は、白髪の半人剣士と、槍と刀を交え、

 

Undyne「はあっ!」

 

 

ブオンッ

 

ガキイイン

 

 

妖夢「やあっ!」

 

 

ヒュンッ

 

キインッ

 

シュタッ シュタッ

 

 

Un「貴様、中々やるな!初めて会った時とは全然違うじゃないか?」

妖「貴女こそ、思っていた以上に強いですね!...それに、私には幽々子様をお守りするという使命がありますので!...本気で行かせて頂いております!」

 

Un「...上等だ!」

 

 

すると、Undyneは速い速度で妖夢に近寄り、槍で()()()()()

 

 

妖「っ!!」

 

 

そして、切りつけられた箇所から盛大に真っ赤な血がが吹き出す.........ことはなかった。

 

 

妖「...え?」

妖(脅かしでしょうか?でも、ダメージが無いなら...っ!体が、動かない...!)

 

すると、Undyneは矢印型の青い弾幕を放つ。

 

 

妖「くっ...!」

 

 

妖夢は、その弾幕を白楼剣と楼観剣で受ける。

 

キンッキンッキンッ

 

 

妖(...これだけ?)

Un「次だ!」

 

Undyneは黄色の弾幕を放つ。

 

 

妖「これくらいなら、楽勝ですっ!」

 

しかし...

 

クイッ

 

ドンッ

 

 

妖「ぐっ...!」

 

当たる直前に、弾幕が方向を変えて後ろからきたのだ。

 

 

Un「Soulが緑色の時は()()()()()()()!」

Un「危険を正面から受け止める根性が無ければ...」

Un「お前に勝ち目は無い!」

 

 

*Undyneが襲ってきた! 

 

戦闘BGM Spear of Justice(Undyne戦BGM)

 

 

妖「くっ、まだ体が動かない!」

Un「行くぞ!」

 

再び、矢印型の弾幕を放つ。後はそれを繰り返し...

 

 

 

十五分後...

 

 

 

妖「はぁっ、はぁっ...」

Un「ゼー、ゼー、よ、鎧がアツくなってきた...。くそっ!」

 

 

シュンッ

 

カキイイッ

 

 

妖「そう言いながら、はぁっ、まだ余裕があるじゃ、ありませんか...!」

Un「だが、流石に限界かもな...。...こうなったら!」

 

 

Undyneは、手にビー玉程の大きさの〝球〟を持ち、空に掲げる。

 

Un「〝球〟よ!私に〝不屈〟の力を与えたまえ!」

 

 

ピカアアッ

 

すると、Undyneの姿が変わっていく。

 

ボロボロだった鎧は、より尖り綺麗な形になり、

 

左目の眼帯は外れて、閃光が真っ直ぐに伸び、

 

胸には荒々しいハートが刻まれた姿。

 

そして、〝ケツイ〟に満ちたその顔。

 

妖「しまっ...」

 

スバアッ

 

Un「...チェックメイトだ。」

 

ドサッ

 

 

*勇者が現れた。

 

 

 

 

 

ーーー骨の審判員は、ピンク髪の亡霊少女と弾幕戦を繰り広げ、

 

 

チュチュチュチュンッ(幽々子の弾幕)

 

ヒュヒュヒュヒュンッ(Sansの骨弾幕)

 

幽々子「...貴方、そろそろ疲れてきたんじゃないかしら~?」

 

*Sansは非常に疲れてきている。

 

Sans「ハァ...、まあな。でも、お前がこのまま続けるって言うなら...」

Sa「俺は、必殺技を使わなきゃならなくなるな。」

幽「〝必殺技〟?」

Sa「ああ、聞いたことくらいあるだろ?」

Sa「ま、覚悟しとけよ。次動いたら、俺はそれを使うからな。」

Sa「だからな、もしお前がそれを見たくないってんなら、今がちょうど良いやられ時だろう。」

 

Sansはガスターブラスターを出現させ、幽々子に向かって撃っていく。

 

ギュウイイン

 

ズギュウウン

 

ズギュウウン

 

ズギュウウン

 

ズギュウウン

 

ズギュウウン

 

しかし、幽々子はそれを飛びながら避けていく。

 

幽「死符〝ギャストリドリーム〟!」

 

スペカ宣言をし、負けじと弾幕を放つ。

 

しかし、Sansはその弾幕を「Shortcut」で避けて避けて避けまくる。

 

 

MissMissMissMissMissMissMiss

 

 

Sa「ローリングガスターブラスター!」

 

ギュイイイン

 

ズギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュウンッ

 

そしてSansは、左手を出して激しく降り始める。

 

Sa「〝Bluesoul〟、からの〝重力操作〟」

 

幽「ぐっ!あがっ!がっ!があっ!」

 

ドンドンドンドンドンドンドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン トンッ

 

幽「あ...ぐっ...」

Sa「ハァ...ハァ...」

Sa「良いだろう。もう十分だ。」

Sa「俺の必殺技の御披露目と行くか。」

幽(こ、こんな消耗した状態で〝必殺技〟なんて食らったら...)

Sa「行くぞ?」

 

Sa「必殺技、『なにもしない』。」

 

幽「...え?」

幽「な、なにもしない?」

Sa「ああ、なにもしない。」

幽「それって、意味あるのかしら?」

Sa「あるさ。」

幽(それに、私の回りを覆うこの白い壁は...?)

 

幽々子は、その壁にそっと触れる。

すると...

 

ピィン

 

触れた手が、強い力で弾かれる。

 

Sa「ああ。」

Sa「そう言うことだ。」

Sa「正真正銘、『なにもしない』。そして、なにも起こらない。ずっとな。」

Sa「へへへ...、分かるか?」

幽(...?)

Sa「分からないって顔してるな。」

Sa「俺はお前を倒せない。次のターンで、俺は確実に倒される。」

Sa「だからな、あー。」

Sa「俺は...、お前のターンを二度と譲らない事にした。」

幽「ターン?」

Sa「そうさ。自分のターンが来ないと、攻撃は出来ないからな。」

Sa「お前が諦めるまで、俺のターンを続けてやる。」

Sa「例え、時が果てるまでここで待ち続けることになってもだ。」

幽「だったら、この壁を破壊すれば...」

 

幽々子は、弾幕を白い壁に放つ。

 

Sa「やめとけ。」

 

キィン

 

バシッ

 

幽「キャッ!?」

Sa「その壁には、攻撃を弾き返す機能が付いてる。弾幕なんて、やるだけ無駄だ。だが...」

 

ギュウイイイン

 

Sa「こちらの攻撃は通る。ま、逃げ出すなんて考えは捨てるこったな。」

 

ズギュウウン

 

 

 

 

 

 

ーーーちょっと()な弟骨と異質の外来人は、雪死神とその武器を振るう。

 

ヤリカ「でやあっ!」

ギルス「はっ!」

 

ゴギインッ

 

Papyrus「ニェーッ!」

 

キンキンッ ガキンッ

 

ギュイイイン

 

ズギュウウン

 

ギ「...潮辛 ヤリカ。噂に恥じない強さだな。」

ヤ「お前こそ!死神のくせして、正面戦闘中々強えーじゃん!」

ギ「まあ、そこのアホ骨がそこまで戦えたのは予想外だったが。」

Pa「俺様はアホじゃない!Papyrus様だ!」

ヤ「しかしヤリカ。俺の雪斬死鎌(せつざんしかま)よりも重そうな武器...いや、〝ブキ〟と言うべきか...。それを軽々と振り回すとはな。」

ヤ「インクリング達は、いつも使ってるぜ?」

 

 

魔理沙「...あれ?私の出番は?」

 

 

 

 

 

Pa「俺様だって、腕には自信がある、いや、自信しかないからな!そこに〝不信〝の力が加わっている!強い筈だ!ニェーッヘッヘッヘッヘッ!」

ヤ「...まあ、自分に自信を持つのは良いことだ。」

Pa「行くぞ!〝Orangebone〟!」

 

Papyrusはオレンジ色の骨を放つ。

 

ギ「ふん、こんな骨鎌で...」

 

スーッ

 

ギ「は?」

 

骨が、ギルスの鎌をすり抜けたのだ。

 

ドガッ

 

ギ「ぐっ」

Pa「Orangeboneは止まっていると命中するが、動いていると当たらない!鎌をすり抜けたのはそのせいだ!」

ギ「そう言う事か...。ならば!」

ギ「氷の領域(アイスフィールド)!」

 

突如、ギルス達の回りが氷と雪だらけになる。

 

ヒュオオォォ...

 

Pa「なんだ?雪か?」

ヤ「さ、寒っ!ブルル」

ギ「雪と氷こそ、俺の実力を一番発揮出来る物。」

ヤ「そして...」

ヤ「そ、そして?ブルブル」

ギ「一面の銀世界こそ、俺の望む楽園!氷こそ、透き通る美しき天使!つまり...」

ギ「雪こそ、俺にとっての天国なんだーっ!!!!ひゃっほぉぉぉい!!!!」

ヤ(...あー、自分の好きなことになるとはしゃぐタイプか、コイツ)

Pa(雪がそんなに嬉しいのか?)

ギ「雪となったら更にやる気出てきた!よーし、普通の死神の仕事もやっちゃるーっ!」

ヤ「それつまり魂持ってかれるってこと!?雪降っただけでそうなるとか、怖っ!」

Pa「タマシイって、Soulの事か?」

ヤ「ああそうだよコンチクショウ!」

ギ「スペルカード発動!」

ギ「鎌符〝死神デスサイズ〟!」

 

ギルスは鎌をブンブン振り回す。すると、その鎌から鎌形の弾幕が放たれる。

 

ギ「そして...」

ギ「氷光〝アイスレーザー〟!」

 

チュイイイン

 

ズギュウウウウンッ

 

ヤ「!?チッ、レーザーかよ!」

Pa「だったら、俺様のGasterBlasterで...」

ヤ「いや、待て!威力が桁違いだ!」

Pa「じゃあ、どうするんだ!?」

ヤ「最近開発した、これを使う!」

 

ガシャコンッ

 

Pa「な、なんだこれ!」

ヤ「説明してる暇ねぇ!取り敢えず耳の穴塞いどけ!ぶっぱなす!」

ヤ「爆音兵器〝ギガホンレーザー〟!」

 

ギュイイイイインッ

 

ズドギャアアアアアアアンッ

 

Pa「うわっ!うるさっ!」

 

イイイイインッ

 

ズギャアアアアア

 

バヂイイイイン

 

ガガガガガガガッ

 

ギ「もっと...もっと強く...!」

ヤ「チッ、出力85%...!」

 

ググッ

 

ギ「!」

 

グググッ

 

グググググググッ

 

ギ「だ...駄目...か...!」

ギ「...流石だ、〝異質の外来人〟...」

 

ズガアアアアアッ

 

ピチューン...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 博麗神社~

 

魔「長い冬が終わって、ようやく花見だーっ!」

勇義「がっはっはっはっ!飲め飲め!」

文「わ、私はもう十分ですよー!」

萃香「そんな事言うなよ天狗ぅ~。もっと飲んでもっと酔おうよぉ~!」

文「十分酔ってるじゃないですかぁ~!」

妹紅「はっはっはっ、相変わらずやってるな。」

慧音「飲みすぎるなよー。」

霊夢「...はぁ、こんだけ妖怪が多いと、只でさえ少ない参拝客が逃げるわ~。」

魔「いいじゃねぇか、霊夢!ヤリカからの宿泊代も貰ってるんだろ?」

霊「ていうか、なんで博麗神社で宴会やるのよ。私、今回異変解決に参加してないんだけど!」

魔「幻想郷の桜の名所って言ったら、博麗神社くらいしかないからな。ま、皆宴会をする口実が欲しいだけだしな。私も含めて!」

霊「まあ、確かにそうね。」

魔「おっ!紅魔館の連中もようやく到着か!」

Sa「わざわざ玉座を持ってくるとはな。正にお嬢様って言った所だな。トントン拍子に出世してるってやつか?」

魔「そういえば、吸血鬼は太陽とか平気なのか?」

咲夜「そんなわけないでしょ。でも、日傘さえあれば大丈夫なのよ。」

魔「へー」

リアクター『...初めて見た。これが、宴会か。』

霊「幻想郷じゃ日常茶飯事よ。ご感想は?」

リ『無駄に騒がしい。』

霊「宴会なんてそんなもんよ。」

リ『だが、皆楽しそう。...少なくとも、俺には分からない感情だ。』

霊「...そう」

リ『そういえば、霊夢。』

霊「なに?」

リ『結局、冥界には行かなかったらしいな。せっかくお使いサボって知らせに行ってやったのに』

霊「行こうとしたら、ヤリカが行ったのよ。たまには任せるのも悪くないって思ってね。」

リ『全く』

レミリア「あら、お使いをサボって行ったのね。」

リ『......』

レミ「リアクター、しばらく肉は抜き、野菜だけ食べてなさい。」

リ『...全く』

魔「霊夢、酒もらうぜ!」

霊「あちょっと、返しなさいよ!」

魔「へへーん、やなこった!」

 

ギャーギャー

 

Sa「あの二人は、仲が良いんだな。...ケチャップは旨ぇし。チュー」

Pa「でも、仲の良さだったら、俺様達も負けてない!むしろ、勝ってるぞ、兄ちゃん!」

Sa「ああ。そうだな。...改めて、これからも宜しくな。兄弟。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

カタカタカタッ

 

パソコンのキーボードを叩く音が、静かに響く。

 

ヤ「...ああ、冥界にもなかった。取り敢えず、Revolutionに幻想郷全体をスキャンできるレーダーを開発してもらってる。...分かってる。アイツら(霊夢達)には内緒、極秘作戦だ。...取り敢えず、〝アレ〟をいち早く見つけられるよう、努力する。...了解。以上で、通信を終了する。」

 

プツンッ

 

ヤ「ふぅ...」

???「...計画はどうだ、ヤリカ?」

ヤ「...ワルドか。ああ、今のところは成果がない。」

ワ「〝アレ〟がないと、〝ハイカラシティ〟、いや、『スプラワールド』自体が危ないんだろう?」

ヤ「ああ、分かってる。今、全力を尽くしてる所だ。」

ワ「まあ、この〝作戦〟を計画したのは俺だ。ある程度の支援はするが、後は自分達で〝作戦〟を成功させるんだ、ヤリカ。」

ヤ「...分かってる。成功させなきゃ駄目なんだ。」

ヤ「ECR作戦を...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~春雪異変の章 終わり~

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ヤリカ「久々に後書き復活!」
ヤ「好きな銃はハンドガン!ヤリカと!」
Revolution「好きな銃はアサルトライフル!Dr.Revolutionと!」
リアクター『好きな銃はショットガン、リアクターと』
ワルド「好きな銃はミニガン、ワルドと。」
ナンモナイト「好きな銃はサブマシンガン!作者ことナンモナイト所長でお送りしまーす!」
ヤ「いやー、今回は久しぶりに後書き&五千文字突破したな!」
ワ「そしてようやく、俺の出番が来た!よかったぁ~!」
Re「その分、私の出番めちゃくちゃ減りましたよ!?」
リ『春雪異変の章になってからは一回も出てないな』
作者「すまんRevolution、出すのに良い場面がなかった!」
Re「だったら、作りなさいよーっ!」
作者「ホントにすまん!」
ワ「取り敢えず、春雪異変の章はこれで終わりだな。」
ヤ「やっぱり、紅霧異変の章よりも早くおわったな~。」
作者「今章は何より、アンテキャラの活躍&弟のオリキャラ登場が目立った!と作者的に思う!」
ワ「ギルス・スノーリーパーか」
ヤ「因みに、弟のオリキャラは後一人いるらしいぜ」
リ『どんなキャラなんだ?』
作者「それは出てからのお楽しみ~」
Re「そういえば作者。フルーツ侍さんのオリキャラはどうするんですか?」
作者「次の次に出す。それは決まってる。だから、もうしばらくお待ち下さい、フルーツ侍さん。」
ワ「作者は出すときはちゃんと出すから、心配しなくていいぞ。」
リ『後、HR-H HR-Eさん。リクエストくださりありがとうございました。』
Re「ありがたいですねー!」
ヤ「時間だから、これくらいでやめるぞ」
ワ「最後までご覧頂き、ありがとうございました。次回も...」
全「「「「「イカ、よろしくーーーーー!!!!!」」」」」







作者「因みにECR作戦のECRは、〝電気ナマズ奪還〟を英語で言った際の頭文字です。スプラトゥーンのヒーローモードやったことある方だったら、意味がわかる筈...。」


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予告
予告 ~製薬会社の生物兵器~


メタルギア大好きナンモナイト所長です。最近、スネークイーター買って、ザ・ペイン倒しました。楽しい。
今回は、フルーツ侍さんのリクエストオリキャラの登場予告です。次章には出ませんが。ごめんなさい!
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


〝彼〟は、走っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〝彼〟は、逃げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追ってくるは、黒いボディアーマーやガスマスクに身を包み、黒光りする銃を持った〝兵士〟達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追ってくるは、緑色の化け物や、黒いトレンチコートを着た巨人に、体の一部が腐敗した犬。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の兵士と緑の怪物が、〝彼〟に襲い掛かる。

 

ババババッ

 

ドガガガガガッ

 

シュオンッ

 

サッ

 

 

 

 

〝彼〟は、素早い動きで銃弾を避ける。

 

 

 

 

〝彼〟は懐から刀を取りだして斬りつけ、兵士と怪物を真っ二つにする。

 

 

 

辺りに花びらの様に舞い散る、真っ赤な血渋き。

 

 

 

血濡れの犬が〝彼〟に噛みつきにかかる。

 

 

 

〝彼〟は、服の中から左手を出す。

 

その手は、先程の緑の怪物の物と酷似していた。

 

〝彼〟はその手に生える営利な爪を、犬に突き立てる。

 

ザクッ

 

ブシュウウウッ

 

 

 

 

 

 

〝彼〟は、再び逃げる。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、再び走る。

 

 

 

 

一人の兵士が、グレネードランチャーを発射する。

 

 

ポンッ

 

 

その発射されたグレネードは、綺麗な半円を描き、〝彼〟の足元に落ちる。

 

 

 

 

ズガアアアアン

 

 

 

 

激しい熱と爆風、破片や衝撃が〝彼〟を襲う。

 

 

 

 

更に、奥から巨人が迫る。

 

 

 

 

それに気づいた時には、もう木に叩きつけられていた。

 

 

 

 

身体中の骨にひびが入る。

 

 

 

 

〝彼〟の体は、傷だらけ火傷だらけだった。

 

 

 

 

〝彼〟は、それでも逃げ続けた。

 

 

 

 

〝彼〟は、それでも走り続けた。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、目の前に森を見つける。

 

 

隠れるのには丁度良い。

 

 

〝彼〟はそう思い、森の中に入る。

 

 

 

 

 

ようやく隠れられると〝彼〟は思う。

 

 

 

そこで、追撃を受けた。

 

 

 

鳴り響く銃声。

 

 

迫り来る怪物達。

 

 

〝彼〟は、また射撃を受ける。

 

 

木に叩きつけられる。

 

 

鋭い爪で、肉を引き裂かれる。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、もう限界寸前だった。

 

 

 

 

 

〝彼〟は〝黒虎〟の糸を発射し、姿を消す。

 

 

 

そこで、ようやく兵士達をまく事が出来た。

 

 

 

 

 

 

〝彼〟は、歩く。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、さ迷う。

 

 

 

 

 

今にも、倒れそうだった。

 

 

多少の傷なら、すぐに再生出来る。だが、これほどの傷は、簡単には治らない。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、遂に倒れた。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、()()()()()()()()()で倒れた。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、気を失った。

 

 

 

 

 

〝彼〟は、()()()()に飛び込んだ。

 

 

夢かどうかは分からない。もしかしたら、天国かもしれないし、地獄かもしれない。

 

 

しかし、そこは天国でも地獄でも()()()

 

 

言うならば、天国の外側(アウターヘブン)であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「幻想郷は、全てを受け入れる。それはそれは、残酷な話ですわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に、残酷な話である。

 

 

 

〝幻想郷〟は、本当に残酷で美しい場所である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ということで、今回は予告回でした!
因みに追ってきたのはアンブレラ社の兵士とハンターと追跡者です。追うなら、追跡者が一番かと思いまして。
更に因みに、作者は追跡者好きです。
そういえば、今回は本の少しだけMGS要素入ってましたね(PWとTPPプレイしてれば分かる)。

それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!




言い忘れてましたが、次章の次章の予告です。先に次章の次章の予告をするのがナンモナイト流。


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リアクターのお使いの章
二十二話 ~感情無き傭兵のお使い~


ようやくテストが終わった、ナンモナイト所長です。二週間以上も待たせてしまって、本当にごめんなさい。それと、今回からは予定を変更して、「リアクターのお使い編」を開始します。ヤリカとかはほとんど出ない、リアクター・オン・ザ・劇場となっております。因みに、フルーツ侍さんのリクエストキャラも次回か次々回くらいから登場しまーす!(その時点でオン・ザ・劇場ではない)
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~ある日 人里~

 

 

 

 

肉屋「さー、今牛肉と豚肉が安いよー!買った買ったー!」

八百屋「主婦の皆様、お安い大根とほうれん草はいかがでしょうか!」

リアクター『えーっと、後は牛肉を50個じゃがいもを65個、〝その他〟か...』

肉屋「おっ?兄あんちゃん、なんか買ってくかい?』

リ『ああ。牛肉50個欲しいんだが』

肉屋「50個!?随分沢山買うねぇ!?」

リ『駄目か?』

肉屋「いやいや、買ってもらう側としては嬉しいけどさ。ちょっと待ってろ、在庫確認してくっから。おーい、ばっちゃん!ばっちゃーん!」

リ『...全く、咲夜の奴、私にばっかりお使いさせやがって...。私、あくまでも傭兵だぞ...』

 

 

~回想~

 

咲夜「リアクター、ちょっとお使い行ってきてもらっていいかしら?」

リ『...私は傭兵だ。お使いが仕事じゃない。』

咲「行ってくれたら、おやつ二倍にしてあげるわよ?」

リ『今回だけ、今回だけだからな。』

 

 

~回想終了~

 

 

リ『まあ、おやつ(人肉)二倍になるからいいか...』

肉屋「はいよっ、兄ちゃん!あ、兄ちゃんいっぱい買ってくれたから、特別に「コロッケ」を1個サービスしておいたから!」

リ『ああ、すまない。代金だ。』

チャリン パサッ

肉屋「毎度ありぃ!」

リ『また来る。』

 

タッ タッ タッ

 

リ『えーと、後はじゃがいも65個に...』

 

ここまでは、量を除けばごく普通のお使いの品である。しかし、吸血鬼が住む館〝紅魔館〟のお使い。

 

リ『新鮮な血液パック20個に、死者の心臓5個、人間の死体(食料兼フランのおもちゃ)...』

 

普通な訳がなかった。

 

里人(な、なんだアイツ...。めっちゃ不気味...)

 

因みに、今のリアクターの格好は、いつものセット(仮面とトレンチコート)という、ただでさえ不気味な格好に花柄の買い物バッグと言うシュール&不気味すぎぃ!なカッコである。

 

リ『...ん?よく考えたら、私の能力(ゾンビとか召喚する方)でフランのおもちゃは代用できるんじゃ?...まあいい。ちゃんと買って帰ろう。確か、闇ショップはあっちだったようn

罪袋達「うおぉぉぉぉぉ!!!!ゆかりーぃぃぃぃぃん!!!!!」

リ『うるさっ』

罪袋1「ゆかりん!ゆかりん!ゆかりん!」

罪袋2「ゆかーりん!ゆかーりん!ゆかーりん!

罪袋3「L・O・V・E、ゆーかーりーん!」

紫「さー皆、盛り上がってるー!?」

罪袋達「いええええええええええぃぃ!!!!!!」

Mettaton『おー!盛り上がってるねー!』

 

リ『醜い。(罪袋が)どこまでも醜い。(罪袋が)...早く、買って帰ろう...。いや、()()()帰るのもいいかもな。』

 

 

 

~傭兵帰還中~

 

 

 

美鈴「すやすや...。もうたべられませんよぉ~」

リ『この門番は相変わらず寝てるのか...。まあ、起こしてもきりがないしな』

美「zzz...。咲夜さんのえっちぃ...」

リ『?』

 

 

~紅魔館 玄関ホール~

 

リ『リアクター、ただいま帰還しました。』

咲「あら、リアクター。お帰り...待って、その引きずってるのは何?」

罪袋1「死ーん」

罪袋2「死ーん」

リ『罪袋の死体だが』

咲「見りゃわかるわ!なんで持ってきたのよ!」

リ『()()()()のおもちゃになるかと思って』

咲「だからって何故罪袋!」

リ『あ、お使いの品はちゃんと買ってきたぞ。じゃがいも65、牛肉50、新鮮な血液パック20...」

咲「ま、まあそこは誉めてあげるわ...。えーっと...ッ!これは...!」

リ『〝ケーキ〟だ。咲夜は小さい頃から紅魔館(ここ)で頑張っていると、この前美鈴から聞いた。それに、紅魔館(ここ)に来たばかりの私にも優しくしてくる。だから、感謝も兼ねてだ。」

咲「......」

リ『どうした?ショートケーキじゃ不満だったか?』

咲「...ふふっ」

リ『?』

咲「いや、〝感情が〟無い貴方でも、〝感謝〟はあるんだな、って思って。中々可愛いとこあるじゃない、リアクター。』

リ『当たり前だ。私が心のない人形とでも勘違いしてるんじゃないか?」

咲「その点に関しては大丈夫よ。心がある人形って思ってるから!」

リ『...やっぱり人形なのか』

咲「冗談よー。」

リ『あ、ケーキもう2個あるから、()()()()()にも持ってってやってくれ。」

咲「分かったわ。」

 

ゴォーン

 

シュンッ

 

リ『時間を止めて移動時間短縮か。相変わらず便利な能力だな。...私も似たような事出来るんだがな。幻で瞬間移動してる様に見せかけてるだけだが』

 

そう言うとリアクターは、そばにあった扉の鍵を開け、()()()()()()を降りて行く。

 

リ『〝ファルファレルロ〟、〝アルマデューラ〟、見張り頼む』

ファルファレルオ「キシャッ!」

アルマデューラ「......」ガシャンッ

 

リ『...さあ、次の仕事(お守り)だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ファルファレルロ
バイオハザードリベレーションズで登場した、ハンターの亜種。T-Abyssを投与することで、透明化し、背景に溶け込むことに成功した。詳しくはG○○gle先生へ。

アルマデューラ
バイオハザード4に登場したクリーチャー。宿主を失ったプラーガが、飾られていた鎧に入り込み、操っている。鎧なので胴体は硬いが、頭を撃てば中のプラーガが露出する。詳しくはG○○gle先生へ。

アルマデューラ、格好いいよね。バイオ4やったことないけど

それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました。次回も、イカ、よろしくー!


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二十三話 ~人とは言えぬ〝彼〟~

最近、ある小説(ハーメルン内のやつ)の影響で華扇が好きになってきたナンモナイト所長です。
ピンク髪...整った顔立ち...真面目でありながらちょっと天然な性格...ちょっとばかしエッチなあの体質...。そして淫ピ...おっと、誰かきたよう(射殺)

ヤリカ「...遂に作者が本性を表したな」
ワルド「そのようだな。」
リアクター『取り敢えず、最後までゆっくりご覧下さい。』


〝彼〟は、目を覚ました。

 

 

 

 

 

???「...こ、ここは...?」

 

 

 

 

 

どうやら、建物の近くに倒れていたようだ。

 

 

 

 

 

???「...神社、か?」

 

 

 

 

 

神社と言えば、日本に古来から建てられている建造物である。そのため、少なくともここは日本であると言う事だ。

 

 

 

 

???「そうだ、俺はアンブレラ社の兵士に追われて...ボロボロの建物の側で力尽きた...。」

???「...人間の気配はないな...ん?」

 

ヒュウウウ...スタッ

 

霊夢「ふんふんふーふーふん♪」

 

サッ

 

〝彼〟...〝狩烏 蛇蜘夜(かりがらすたくや)〟は、素早く陰に隠れる。

 

霊「今日は浮いたお金でお鍋~♪」

狩(巫女...か?)

狩(まあいい。バレない様に...)

 

ピクッ

 

霊「...そこでコソコソしてるの、誰?気配が丸出しよ」

狩(気づかれた!?)

 

ザッ

 

狩「......」

霊「あんた、誰?人間...じゃないわね。」

狩「お前の様な人間に名乗る名はない。」

霊「随分生意気な妖怪ね。そんじゃ、ご飯前の運動も兼ねて、軽く退治してやろうかしら。スペカは3枚ね!」

狩「...はぁ、またこれだ。」

狩「そうやって、人間は俺を嫌い、退治しようとする。」

狩「お前みたいな奴は、嫌いだ。」

 

蜘夜は、霊夢を強く睨みながらそう言った。

 

霊(中々の殺気...。ただの妖怪、てわけじゃなさそうね。)

霊「行くわよ!」

 

霊夢はお札を5枚、蜘夜に投げつける。紙で出来ているとはいえ、そのお札には霊夢の神力が込められているため、当たれば痛いではすまないだろう。しかし...

 

ヒュンッ

 

蛇蜘夜は、そのお札をいとも簡単に回避する。

 

狩「遅い。」

 

チャキッ

 

持っていた鞘から刀を抜き、霊夢に切りかかる。

 

ピュンッ

 

霊「おっと!(中々速いわね)」

霊「早速いくわ!」

霊「霊符〝夢想封印〟!」

 

キイィィン バシュバシュバシュウッ

 

狩「遅いと言っている。」

狩「無双乱斬!」

 

ズバババババッ

 

パアンッ

 

霊「わ、私の夢想封印が全部切られた!?」

霊「くっ、だったら!」

霊「夢符〝二重結界〟!」

 

神力によって作られた結界が、蛇蜘夜を包み込む。

 

霊「これで逃げられないわよ!」

狩「甘い。」

 

蛇蜘夜は服の中に隠していた左手を出す。

 

霊「一体何を...っ!」

 

しかし出てきた左手は、()()()()()()()()()()()

 

緑色に肥大している上に、触るだけで指が切れそうな鋭い爪...もとい鉤爪が生え揃っている、正に怪物(B.O.W)の腕だった。

 

狩「はあっ!」

 

ガッ バリイインッ

 

蜘夜が結界に爪を突き立てる。すると、現代兵器でも破るのが難しい二重結界が音をたてながら砕け散ったのだ。

 

狩「...柔い」

霊(二重結界まで突破するなんて...。しかも、あのまま腕は!?)

霊「だったら、これよ!」

霊「神技〝八方龍殺陣〟!」

 

突如、霊夢から大量のお札と弾幕が放たれる。その密度は、正に〝鬼畜〟と言えるだろう。

しかし蜘夜は、取り乱すわけでもなく、慌てる訳でもなく、ただそこに立っている。

 

霊「どうしたの!?怖くなって怖じけ付いた!?」

狩「...人間の慢心とは、やっぱり変わらないな。」

狩「ブラックタイガー、〝糸〟!」

 

すると、蛇蜘夜の手から.()()()()が発射される。

(因みにスパイダーマッではない。)

その糸は、霊夢の後ろにある博麗神社に向かって伸びていき、そしてくっつく。

 

狩「蜘蛛糸機動!」

 

シャアアアッ

 

糸が吸い込まれる様に、蛇蜘夜の手に巻き戻っていき、遂に霊夢の八方龍殺陣を抜け出した。(この一連の流れは立体機動装置を思い浮かべると分かりやすいです)

 

霊「な...!?」

 

そして蛇蜘夜は、霊夢の後ろに回り込むと、しまっていた刀を抜く。

 

チャキッ

 

狩「チェックメイトだ。」

霊「...!」

 

ドガアッ

 

霊「が...ぐっ」

狩「みね打ちだ、死にはしない。」

狩「...あの時と同じだ。回りの人間が、俺を見つけては怪物だ、化け物だと罵る。俺を殺そうとする奴は、俺が返り討ちにする。」

 

ヒュウイッ

 

蛇蜘夜は口笛を吹く。すると、爬虫類の様な緑色の怪物、〝ハンター〟が姿を表す。

 

ハンター1「キシャ!」

ハンター2「グルルル」

狩「ハンター、この女を神社まで運んでやれ。寝かせておけば、そのうち治るだろう。」

ハンター1「キシャッ!キシャ、キシャシャッ!」

ハンター2「キシャ。」

 

ハンター達が霊夢を博麗神社まで運んでいく。

 

狩「ふう。...町の方へ行ってみるか」

 

そう言うと蛇蜘夜は、神社の長い階段を降りて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロウ1「カー...カー?(なんだアイツ?)」

クロウ2「カーカー、カーッ!(リアクターに知らせないと!)」

 

バサバサバサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




名前:狩烏 蛇蜘夜(かりがらすたくや)

種族:人間というよりはB.O.Wに近い。

設定:幼い頃はアンブレラ社の実験台。その時にあらゆるB.O.Wやクリーチャーの遺伝子を組み込まれて、その時遺伝子として組み込まれたハンター、クロウ、ヨーン、ブラックタイガー、インフェクテッドバットの能力や武器が使える。左腕には(ハンターの)鈎爪、戦闘になると赤く染まる(クロウの)眼、攻撃に使用可能な(ヨーンの)毒、手から出すことが出来る、敵に巻付けて移動手段を封じる事にも使う(ブラックタイガーの)蜘蛛糸、超音波も聞き取り、暗い所でも良く見える(インフェクテッドバットの)耳と眼。これらを使って戦うが、大抵は持っている剣で戦う。この能力があってか、人間には嫌われる。遺伝子が組み込まれているせいか、上のクリーチャーやB.O.Wとは心を通わせる事が出来る。

座右の銘『命を何とも思わない奴はこの世から滅ぼす』

口癖『お前(達)みたいな奴は嫌いだ』

決め台詞『生物は生きてんだ。それを当たり前のように殺す奴は俺が生きる限り殺してやる。』

得意技 口笛でクリーチャーやB. O. Wを呼ぶ 
裂爪乱舞
(爪と剣を今までの怒りをバネに振り回しまくる。)


名前の由来:狩(ハンター)烏(クロウ)蛇(ヨーン)蜘(ブラックタイガー)夜(インフェクテッドバットだが、蝙蝠の能力じゃなく夜行性の能力が付与されたため)とアンブレラ社に適当につけられた。

蜘夜くんの設定です。

今回は、自分のオリジナルの技を入れてみました。どうですかね?

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。
次回もイカ、よろしくー!


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二十四話 ~妹様のお守り(殺し合い)

好きなアンダーテールAUのBGMはSixbonesとBadtimetrio、ナンモナイト所長です。急ですが、Sixbonesってhelp_taleとは関係ないらしいですな。知ったときはちょっとびっくりしたわ。
今回は、リアクターの主人公回です。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~紅魔館 地下室~

 

 

 

フラン「禁弾〝スターボウブレイク〟!」

リアクター『両腕変化〝トライコーン改〟』

 

チュドドドドドンッ

 

バシュバシュバシュバシュッ

 

 

 

今日も繰り広げられる、弾幕ごっこ。紅魔館の感情無き傭兵、リアクターの相手は、悪魔の妹、〝フランドール・スカーレット〟である。

〝ありとあらゆる物を破壊する程度の能力〟を持つフランだが、精神年齢は非常に幼く、吸血鬼である点と能力を除けば、遊び盛りの女の子と言った感じの、かわいらしい子である。

しかし、その言動や()()()は、女の子とは到底思えない、見る者に恐怖すら感じさせる物だった。

 

フ「ほらほらどうしたのリアクター!はあっ、レーブァティン!」

 

ボゴオォォォッ

 

リアクターは、懐からナイフを取り出すと、力を込めた。すると...

 

リ『武器的変化(へんげ)〝断頭斧〟』

 

ガギイイイン

 

短いナイフが、あっという間に巨大な血濡れの斧に変化する。リアクターは、それを片手で軽々振るい、炎の剣〝レーブァティン〟を受け止める。

 

フ「どんどん行くよー!」

フ「禁忌〝フォーオブアカインド〟!」

 

フランは分身し、密度の高い弾幕を放つ。

 

リ『...分身か。ならば、これだ。』

リ『能力、右腕変化〝アビス完全体〟』

 

リアクターの頭から光が一瞬、放たれる。

 

フ(光?なにをするのかな...)

 

その直後、リアクターの姿が三体に増えたのだ。

 

フ「...!わ、私と同じ分身!?」

リ『似ている様で少し違う。』

フ「くっ!」

 

フランはレーブァティンで分身の一つを縦に切る。

 

ボウンッ

 

リ『偽物だ。』

フ「だ、だったら左のリアクター!」

 

ボウンッ

 

フ「に、偽物!」

リ『本物は...こっちだ。』

 

()()のリアクターがいたのは、フランの後ろだった。

 

フ「!しまっ...」

リ『遅い。〝トライコーン改、接射〟』

 

バシュッ ドゴオッ

 

フ「きゃっ!」

 

ピチューン

 

 

 

 

 

 

フ「あいたた...。やっぱり、リアクターは強いなー。」

リ『現在の対戦戦績は、私20戦11勝、フラン様9勝です。」

フ「うーん、やっぱりかー。なんで勝てないんだろ。」

リ『失礼ですが、恐らくフラン様には無い強さを、私は持っているのかと。』

フ「......」

リ『でも、フラン様にもフラン様の強さがあります。その強さを生かすことが出来れば、沢山勝てるようになるでしょう。』

フ「ほんと!?パアッ」

リ『このリアクター、嘘は申しません。』

フ「わーい!じゃあ、フラン頑張るね!」

リ『ええ。』

フ「じゃあ頑張る為に...」

リ『?』

フ「フランともっとあそんでー!」

リ『......全く』

 

 

 

~妹&傭兵殺し合い中~

 

 

 

3時間後

 

 

フ「スヤァ..(-.-)Zzz」

リ『ようやく寝付いたか。...疲れを感じない筈なのに、疲れを感じるような気がする...』

フ「うーん...。」

フ「リアクター...。明日も遊んで...。ムニャムニャ」

リ『......』

 

するとリアクターは、幸せそうに眠るフランに毛布を掛けて、部屋を出ていく。

 

リ『...父親とは、こんな気分なのだろうか。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「お使い行ってきて!」

リ『さっき行ってきたばかりだろう...。』

咲「実は、お嬢様の唐突な〝パーティー宣言〟が出たから、大量の食材が必要なのよ。本当は私がお使いに行きたいとこなんだけど、料理の準備やらで忙しくて...」

リ『...分かった。量は?』

咲「肉、野菜、魚、リンゴをそれぞれ人数×2買ってきてほしいのよ。」

リ『了解した、行ってくる。』

咲「気をつけてね。」

リ『ああ、それと。』

咲「?」

リ『おやつの人肉、ちゃんと用意しとけよ。』

咲「...わかってるわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

~再び人里~

 

 

リ『えーっと、肉と魚はなんでもよし、野菜はピーマンと大根、そしてリンゴか...。ついでに毒リンゴ(BadApple)でも買っていったら、パチュリーが喜ぶかな?』

作者「因みに作者はBadApple大好きです」

ヤリカ「出てくんな!スパンッ」(スリッパ叩き)

作者「ブヘッ」

リ『...今、雑音が...?気のせいか。』

リ『まあいい。取り敢えず、まずは肉屋だ。』

肉屋「おっ、兄ちゃん!3時間ぶりだねぇ!今回はなんにする?」

リ『牛、鶏、豚をこの分量通り頼む。』

 

リアクターは、店主にお使いメモを渡す。

 

肉屋「おお、今回も買うねぇ。待ってな!じっちゃん!じっちゃーん!」

 

すると、床下から眼鏡をかけた小太りのおじいさんが顔を出す。

 

肉屋「あ、じっちゃん。ほら、注文だ。」

じっちゃん「でっけえ声出すんでねぇ!聞こえとるわい...。」

 

リ『なんか、見たことあるやり取りだな』

 

 

~1分後~

 

 

肉屋「ほいよっ、兄ちゃん!」

リ『牛、鶏、豚...。よし。感謝する。代金だ。』

 

リアクターは、万札を数枚置く。

 

肉屋「毎度ありぃ!」

リ『次は魚...』

 

 

 

 

~傭兵買物中~

 

 

 

 

リ『...ふぅ、ようやく終わった。タイラント、それぞれ少しずつ持ってくれ。』

タイラント1「ワカッタ。」

タイラント2「ケッコウ重イナ。」

リ『...ん?』

タ1「ドウシタ、りあくたー?」

リ『貸本屋、〝鈴奈庵(すずなあん)〟...。」

タ2「カシホンヤッテアレカ?オ菓子買ウ所カ?」

タ1「ソレハ〝菓子屋〟ダロ」

リ『...入ってみるか」

タ1「エ!?入ルノカ!?」

リ『最近、フランが〝寝る前に本を読め〟とせがんでくるからな。何冊か借りようと思う。』

タ1「ソウイウ事カ」

リ『それに、私も読みたい本があるんだ。」

タ2「りあくたーッテ、本読ムノカ?」

リ『外の世界にいた頃はしょっちゅう読んでいた。日本語が話せるのも、そのおかげだ。』

タ2「初メテ聞イタナ、りあくたーノ過去」

リ『借りてくるから、待ってろ。邪魔にならないようにな』

 

 

ガチャッ

 

 

小鈴「貸本屋、〝鈴奈庵〟へようこ..え?」

 

ズウゥゥン

 

鈴(な、なにこの人!?めっちゃ不気味な上に怖いんだけど!)

鈴「えーっと、どんな本をお探しで?」

リ(...声が震えてるな)

鈴(どんな本読むんだろ...。まさか、殺人の仕方とか...!?)

 

しかしその直後、リアクターの口(見えないけど)から出たのは、驚きの言葉だった。

 

リ『子供向けの本はあるか?出来れば4歳から5歳程度のやつがいいんだが』

鈴「...は?」

リ『聞こえなかったか?子供向けの本を頼む』

鈴「は、はひっ、ただいまーっ!」

リ『あ、ついでに〝そして誰もいなくなった〟もあったら頼む』

鈴「は、はーいっ!」

 

バタバタ

 

リ(...私ってそんなに怖いか?)

 

不気味な仮面被ってちょっと血痕が付いたトレンチコート着た大男(身長195cm)が突然店に入ってくるなり子供向けの本頼んだらそりゃ怖いわ。by作者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇蜘夜「...ここが人里か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




タイラント

アンブレラ社が開発した生物兵器。今話ではT-103が登場、リアクターの荷物持ちをやらされていた。T-103タイラントについてはG○○gle先生へ。

アビス完全体

バイオハザードリベレーションズで登場したラスボス。〝ジャック・ノーマン〟が自らに〝T-Abyss〟を投与、長い時間をかけて適合させた状態。幻覚を使った瞬間移動(みたいな高速移動)や分身攻撃を繰り出してくる。T-AbyssについてはG○○gle先生へ。

トライコーン

バイオハザードリベレーションズに登場するクリーチャー。〝ウーズ〟の亜種で、矢じり状の骨を飛ばして攻撃する、遠距離タイプ。レイドモードでは、こいつのせいでノーダメクリア失敗した人も多いんではなかろうか。

バイオはやったことないけど、アビス完全体は結構好きです。皆さんはどんなクリーチャーが好きですか?

そして今回は、小鈴がと鈴奈庵が登場!

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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二十五話 ~その出会いは運命か必然か~

更新をすっかり怠けていたナンモナイト所長です。一週間以上も待たせてしまい、申し訳ございません。
今回は、あの有名なクリーチャーが登場します!映画バイオでも登場したので、好きな方も多いんじゃないでしょうか。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

 

 

 

 

 

 

~人里 鈴奈庵~

 

小鈴「えーと、子ども向けの本は...あった!」

 

タッタッタッ

 

鈴「お客さん、お待たせ!桃太郎と浦島太郎だよ!」

リアクター『外の世界でも有名な本だが...。流れ着くものなんだな。』

鈴「たまに、忘れられてなくても幻想入りしてくることがあるんですよ。あ、これ〝そして誰もいなくなった〟」

リ『ああ。ありがとう。代金はここに置いておく。』

鈴「ま、毎度あり!」

 

 

ガララッ

 

タイラント1「遅カッタナ」

リ『すまないな、待たせて」

タイラント2「ドンナ本ヲ借リタンダ?」

リ『フラン用の桃太郎と浦島太郎。あと自分用の〝そして誰もいなくなった〟だ。外の世界にいた時、途中までしか読んでいなかったからな』

タ1「桃太郎カ...。俺モがきノ頃ハ、オ袋ニヨク読ンデモラッテタナ...」

タ2「...オ前ノ過去モ初メテ知ッタナ」

リ『取り敢えず、紅魔館に帰るぞ』

タ1「ハーイ」

タ2「ホーイ」

 

 

 

 

 

~人里 中心部~

 

 

 

 

ガヤガヤ

 

 

リ『...なんか騒がしいな』

Mettaton『さー始まりました!第二回、Mettatonのクイズショー!司会はわたくし、Mettatonが勤めさせて頂きます!」

里人「ピューピュー」

里人「良いぞ~!」

Papyrus「良いぞー、Mettaton!」

Undyne「チッ、相変わらず気に入らない奴だ...」

Me『それではさっそく、第一問!』

 

 

 

 

リ『アイツが、ヤリカが言っていたMettatonか。...騒がしい奴だ』

タ1「デモ、人気はアルミタイダナ」

タ2「幻想入リシテキタノ最近ラシイゾ」

リ『まぁ、アイツのクイズに参加している暇はない。先を急ぐぞ」

タ1「ぶ、らじゃー」

タ2「永遠ノ五歳児カ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロウ1「カーッ、カーッ!」

クロウ2「カカーッ!」

タ2「ア、くろうダ」

リ『博麗神社の方に偵察に行かせてた二羽組か」

タ2「偵察ニ行カセテタノカ?」

リ『私は紅魔館の傭兵だが、紫から外来人などの監視も任されている。私のクロウや〝ヨーン〟を使えば、カバー範囲は格段に広くなるからな』

 

クロウ二羽は、リアクターの腕に止まる。

 

ク1「カーッ、カカカーッ、カーカッ!」

タ1「フムフム」

ク2「カーカーカー、カーッ」

タ2「フムフム」

ク1「カーッ!カーッ!」

タ1・2「「ナルホド、ワカラン」」

リ『博麗神社の近くで男らしき人影を見かけた、外来人だと思われる。さらに〝B.O.W〟らしき雰囲気も感じた、とのことだ』

リ『更に、この人里に向かっているとも言っている』

タ1「...最初カラりあくたーに任セレバ良カッタナ」

タ2「テイウカ、B.O.Wノ雰囲気モ感ジタッテドウイウ事ダ!?」

リ『そいつの周囲にB.O.Wの影はなかったか?』

ク2「グワーッ!(無かったよ!)」

リ『...やはり、そいつ自身から雰囲気を感じたということか』

タ1「ドウスルンダ、りあくたー?」

リ『...ファルファレルロ、〝ネメシス〟を人里の周りに緊急配備。クロウも、人里上空に飛ばして周囲を監視だ。』

リ『お前達二人は、先に紅魔館に帰ってくれ』

タ1「ワカッタ」

タ2「リョーカイダ」

 

タッタッタッ

 

リ『二羽、先に上空に飛んでてくれ」

ク1「カーカッ!(了解!)」

ク2「カクカー(やるかー)」

 

バサバサッ

 

リ『よし、クロウを追加で召喚して..。そして、ファルファレルロ、ネメシスを人里周辺(ちょっと遠め)に召喚。』

 

パチン

 

リアクターは指を鳴らす。すると...

 

 

 

 

~人里周辺~

 

 

 

 

ズズズ...

 

ファルファレルロ1「キシャアッ!」

ファ2「シャアアア!」

ネメシス1「スタアァァァァズ...」

ネ2「スタアァァァァズ...?」

 

因みに、今人里の周りはバケモノだらけの地獄のような光景である。周囲に人間がいないだけ良いものを...。

 

リ『全員、聞け。現在、私の指揮下に無いB.O.Wが人里に存在することが確認された。男で、白い服を着ている。詳しい見た目は追って知らせる。該当者がいた場合、身柄を確保し、連絡せよ。』

 

リアクターは、テレパシーでB.O.W達に指示を送る。

 

リ『これでよし。さてと...』

 

リ『やるか。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~人里への道~

 

 

 

蛇蜘夜「はぁ...はぁ...」

 

蛇蜘夜は、今にも倒れそうだった。アンブレラ社に追われていた時に受けた攻撃の傷が、まだ治っていないのだ。しかも、再生する筈の傷はまだ再生しておらず、まさに満身創痍の状態である。

 

ズキッ

 

蛇「ぐっ!」

 

銃弾の受けた傷が激しく痛む。蛇蜘夜はその傷から銃弾をえぐりとる。

 

蛇「対B.O.W用継続性毒薬弾...。これのせいだったのか。」

 

ヒュン カランッ

 

蛇「まあ、これで再生も始まるだろう。...あれが人里か?」

 

タッタッタッ

 

ネ1「スタアァァァァズ...」

ファ4「シャーッ、シャシャーッ」

蛇「!」

 

蛇蜘夜は物陰に隠れる。

 

蛇(あれはハンター、いや、ファルファレルロか?しかもネメシスまで!まさか、アンブレラ社が先回りを?...まあいい、見つからない様に行くしかないな。)

 

蛇蜘夜は、手からブラックタイガーの糸を出し、壁を登っていく。

 

ビシュッ ビシュッ スタッ

 

蛇「よし、ついた。...ここの中心の方から強いB.O.Wの気配を感じる。この強さだと、ラスボス級だな...。人間も多い。向かってみるか。」

 

タタタッ

 

 

 

 

 

~人里 中心部への道~

 

蛇「しかし、なぜB.O.Wがいたんだ?それに、少し変だった...」

蛇「すぐ後ろに人里があるのに襲おうとせず、むしろ守っている様にも見えた...。制御性が悪いファルファレルロさえも、おとなしくしていたしな。まあ、悩んでいても仕方がないか。」

里人1「なんだアイツ。見ない顔だな。」

里人2「てか、なんで服が血だらけなんだ?」

里人3「妖怪にでも襲われたんじゃ?」

蛇「妖怪?」

 

蛇蜘夜は歩いていく。すると...

 

蛇「!ピクッ」

リ『どうだ、クロウ。...ああ、分かった。もう少し続けてくれ。〝ガナード〟!あっちの方頼むぞ。」

蛇(この気配は...間違いない、アイツだ。遠くてよく聞こえないが、B.O.Wに指示を出している?意志疎通出来るのか?)

蛇(もう少し前に行くか)

 

サササッ

 

リ『こんなもんでいいか。......そして、さっきからそこで見てるのは誰だ?』

蛇(き、気づかれた!?それになんだ、あの声...)

 

蛇蜘夜は物陰から出る。

 

ザッ

 

リ『...クロウが少し変な外来人を見かけたと言っていたが...。まさか、お前だったとはな。」

リ『被験体011。』

蛇「......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ヨーン

B.O.Wの一種。実験用に飼育されていた毒蛇が脱走、T-ウイルスに感染した状態。毒性が非常に強くなっているため、戦闘の際は注意が必要である。詳しくはG○○gle先生へ。

ネメシス

B.O.Wの一種。タイラントと同じような改造+寄生生物〝ネメシス〟を寄生させることで強化した。従来のタイラントよりも高度な命令を理解できるようになり、更にロケットランチャーやガトリングを使用できる知能も保持している。追跡者とも呼ばれる。詳しくは(以下同文)

ガナード

B.O.Wの一種。寄生生物〝プラーガ〟に寄生された人間の成れの果てである。理性は消失しているが、知能の低下はほぼ見られず、待ち伏せしたり、罠を仕掛けたりと、高度な攻撃を仕掛けてくる。詳しく(以下同文)


バイオやりたい(大叫)


それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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二十六話 ~二人の宿命~

いつの間にかUAが3500越えていた事に気付いて驚いているナンモナイト所長です。皆様、ありがとうございます!

今回は、自分自身でも待っていたバトルシーン!それと、今回ちょっとグロい描写あるかもしれません。ご注意を。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~幻想郷 人里中心部近く~

 

 

 

 

リアクター『...クロウが少し変な外来人を見かけたと言っていたが...。まさか、お前だったとはな。」

 

リ『被験体011。』

蛇蜘夜「......」

 

睨み合う二人。そして、リアクターの口から出た〝被験体〟という言葉。

 

蛇「その番号は、俺がアンブレラ社に捕らわれていた時の被験体番号。開発部の奴しか知らない様な事を、なぜお前が知っている。」

リ『...被験体001。そう言えば、分かるか?」

蛇「!リアクター計画の!」

リ『そう。アンブレラ社が開発した全てのウイルス、寄生生物を感染させ、究極の生物兵器を造り出す、それがリアクター計画。その産物が私、〝OU-001〟ことリアクターだ。』』

蛇「だが、あれは失敗した筈だ!」

リ『実験自体は成功した。失敗したのは、()()()()だ。』

リ『それで?私をどうする気だ?アンブレラ社に連れ帰るか?』

蛇「...いや、違う。」

蛇「生物兵器は、人を無惨に食い殺す為に開発されたものだ。」

蛇「生物は生きてんだ。それを当たり前の様に殺す奴は、俺が生きる限り殺してやる。」

リ『.........。』

 

 

 

 

 

 

市民「うわあぁぁぁぁっ!逃げろおぉぉ!」

市民「なんなんだこいつ!」

 

 

ザザザーッ

 

 

 

ザシュザシュッ ブシュウウ... グチャアッ

 

市民「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア5b2g3ta,たやざmpagたらまa3tg グシャッ」

 

 

 

 

 

ザ ザ ザザー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リ『...正解であり、不正解でもあるな。だが、ここで殺し合いなんてやったら色々とまずい。場所を変えよう。』

蛇「ああ。」

 

 

 

 

 

~B.O.W×2移動中~

 

 

 

 

 

~魔法の森 空き地~

 

 

 

リ『ここなら、人間どころか妖怪もいない。戦うなら、もってこいだ。』

蛇「確かにな。...それじゃあ、始めるか?」

リ『私には、帰ってフランに本を読んでやる約束がある。...勝たせてもらおう。」

蛇「上等だ。」

 

蛇蜘夜は、腰にぶら下げている鞘から刀を抜く。それに対してリアクターは、同じく腰のホルダーからナイフを抜き、力を込める。

 

リ『武器的変化〝アルマデューラ〟』

 

手に持っていたナイフをアルマデューラが持つ両刃剣に変える。

 

蛇(ナイフが剣に変わった...?どんな力なんだ?)

 

 

そして二人は、その剣を交える。

 

ダダダッ

 

 

ガキイィンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「...リアクター、遅いねー...。」

咲夜「ええ、遅いですね...。」

フ「リアクター、まいごになっちゃったのかな?それとも、妖怪に襲われちゃったのかな?」

咲「いえ、リアクターはああ見えて中々強いので、妹様が心配されている様な事はないと思いますよ。」

フ「そっか...。そーだよね!リアクターがそこらのよーかいに負けるわけないもん!あ、私あっちで遊んでるね!後で咲夜も来てね!」

咲「はい、妹様。」

咲「...リアクター、無事だと良いけど...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンッ キンッ ガギインッ

 

ヒュンッ サッ

 

剣と刀がぶつかる金属音。刃物を降るときに鳴る風切り音。辺りに飛び散る火花。静かな森に響くその音は、小鳥が囀ずる様にも聞こえたという。

 

ギイインッ

 

蛇「俺の剣筋についてこれるなんて、中々やるじゃないか。」

リ『貴様こそ、究極の生物兵器である私相手に互角に戦うなど、普通は不可能だ。』

 

ババッ

 

リ『...そろそろ、お互いの能力とかを使ってみるのはどうだ?斬り合いはそろそろ飽きてきた。』

蛇「それもそうだな。」

 

すると蛇蜘夜は、隠していた左腕を服から出す。

 

リ『ハンターの腕...。移植されたパターンか。ならば...』

リ『部位的変化〝右腕 ハンター〟』

 

ズズズ...

 

リアクターの右腕が変化していき、ハンターの腕になる。

 

蛇「自身の腕を変化出来るのか...!」

リ『腕だけじゃない。全身、つまり、自分自身が指定のB.O.Wになることが出来る。』

蛇「へっ、それもリアクター計画の産物ってか!」

 

蛇蜘夜はリアクターに飛び掛かり、左腕を降り下げる。リアクターは、それを右腕で受ける。

 

リ『中々の力だな。はあっ!』

 

ズバッ

 

蛇「ぐああっ!」

 

リアクターの爪が、蛇蜘夜の胴体を切り裂き、血が噴き出す。

 

蛇「やああっ!」

蛇蜘夜も、お返しと言わんばかりにその爪をリアクターに突き立てる。

 

リ『......』

 

ザザッ

 

リ『痛みは無いが...良い攻撃だ。』

リ『次はこれだ!』

蛇(何がくる?)

 

ピカッ

 

リアクターの頭部が光る。

 

蛇「!?」

 

直後、リアクターの姿は蛇蜘夜の後ろにあった。

 

蛇「しまっ...」

リ『ストレートキック。』

 

ドゴオッ

 

蛇「がはっ...!」

リ『アビス完全体の、幻を使った瞬間移動(正しくは違う)だ。全てのウイルスに感染している身、その全てのウイルスを操れる。』

蛇「くそっ...。だったら、これだ!」

蛇「裂爪乱舞!」

 

突如、蛇蜘夜はその刀と爪を振り回しまくる。それも適当ではなく、リアクターに当たるように調整してである。

 

リ『必殺技と言ったところか...。ならば、私も!』

リ『超音速滅多斬り!』

 

リアクターはアルマデューラの剣を二本持ち、両腕をG-ウイルスで強化し、高速で振り回す。

 

ギンギンギンギンギンッ ガガッ ガキンッ

 

激しく散る火花。その度に飛び散る血飛沫。

 

蛇「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

リ『らああああああああああああ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、二人の戦いは夜まで続いたと言う...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲「早く帰ってこおおおい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ヤリカ「かなり久しぶりの後書きターーイム!」
ヤ「最近、テンタクルズの勢いが強くなってきて焦ってるヤリカと!」
ワルド「出番がほぼ無いワルドと...」
リアクター『今回主人公になって何故か嬉しい(気がする)リアクターと』
Re「最近、出番が全く無いRevolutionと...」
作者「最近メタルギアシリーズにハマった、作者ことナンモナイト所長でお送りしまーす!」
Re「作者!なんで私の出番が無いんですか!」
作「だってRevolutionが登場出来る場面が中々ないんだもん!今回はリアクターが主役だし!」
ワ「俺の出番も無いんだが...。」
作「お前はHR-Hさんとのコラボで星桃玉に出たんだからいいだろ」
ワ「あ、そっか」
ヤ「HR-Hさん、あざーっす!」
リ『私、出番めっちゃある...(歓喜)』
作「たまにはオリキャラ達が主役の章も書きたくてなー。ワルドとかが主役の章も書こうとは思ってるから、それまで我慢してくれ、Revolution。」
Re「ぐすん...はい。」
ワ「赤ん坊か」
ヤ「てか、リアクター戦いすぎじゃね?」
リ『主役になった上、蛇蜘夜と戦えると思ったら興奮してしまって』
ヤ「子供か」
ワ「取り敢えず、最後までご覧頂き、ありがとうございました。」
作「次回も...?」
全「「「「「イカ、よろしくー!!!!!」」」」」


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二十七話 ~はたらくB.O.W~

リア充絶対爆破主義、ナンモナイト所長です。ハロウィンと言えば町にリア充どもが蔓延る季節...。警備の警察に混ざって銃乱射してやろうかしら。

ワルド「俺の力貸してやろうか」
revolution「私の技術も」

そーいや二人も非リアだったっけか。よし、バレンタインとクリスマスとハロウィンになったら力貸してくれ。

ヤリカ「作者のアホ共がなんか言ってますが聞き逃してくれ」
リアクター『それでは、二十七話です。最後までゆっくりご覧下さい。』


 

 

 

 

 

~夜 幻想郷 紅魔館 大調理場~

 

 

 

 

 

咲夜「リアクター!これ上がったからあっちに持ってって!タイラント!ネメシス!こっち手伝って!」

タイラント1「リョーカイダ」

タ2「エーット、コレガコウデ...」

タ3「違ウ!コレガアッチダ!」

ネメシス1「コイツガアッチジャナイカ?」

ネ2「コノすーぷ、アッチニ持ッテットクゾ」

リアクター『...騒がしいな。てかタイラント二人組、喧嘩すんな』

タ3「喧嘩ジャナイ!揉メ事ダ!」

タ1「ソレヲ世間一般的ニ喧嘩ッテ言ウンダロ」

咲「あなた達、喋ってないで仕事しなさい!」

リ『...全く。あ、ワドルディ。ここら辺の料理持ってってくれ』

ワドルディ1「......ビシッ」

ワド2「......ビシッ」

 

〝ワドルディ〟と呼ばれる、カービィと同じくらいの大きさをした橙色の生物は、ビシッと敬礼し、了解の意思を示す。

 

リ{まあ、あいつらもちゃんとやってくれてるし、心配は無いか}

 

すると...

 

ステンッ ガラガッシャーン

 

一体(一匹?)のワドルディが盛大に転び、料理を派手にぶちまける。

 

咲「わちょっと、大丈夫!?」

リ{...前言撤回、心配しかない}

 

すると、咲夜は流し台の方に向かって叫ぶ。

 

咲「あ、〝蛇蜘夜〟!野菜切れたー?」

蛇蜘夜「ああ。大体は切り終えた。」

 

なぜか、あの時リアクターと激戦を繰り広げた〝狩鳥 蛇蜘夜〟が流し台の近くで野菜を切っているのだ。

 

蛇「全く、なんで俺がこんなこと...。」

 

それは、一日前に遡る...

 

 

 

 

 

~一日前 紅魔館 正面玄関~

 

 

ドンドンドン

 

リ『咲夜、私だ。』

 

ガチャッ ぎいいぃぃ...

 

咲「リアクター!今まで何処行ってたの!?」

リ『人里でお使いして帰ろうとしたらこいつに絡まれた』

蛇「.........」

咲「...えーっと、どちら様でございますか?」

リ『ほら、自己紹介ぐらいしろ』

蛇「...狩鳥蛇蜘夜だ」

咲「蛇蜘夜様ですか...。そう言えばリアクター。」

リ『なんだ?』

咲「なんだじゃないわよ!なんでそんなに血だらけ傷だらけなのよ!」

リ『絡まれた時にこいつと戦ったからだ』

咲「よく平然と「戦ったから」って言えるわね...。それで、蛇蜘夜様はなんで連れてきたの?」

リ『働いてもらうからだ』

蛇「だから勝手に決めんな!」

咲「は、働いてもらうって、そんな勝手な!」

リ『お嬢様なら許すだろう』

咲「そ、そう言うものかしら...。まあいいわ。入って。」

リ『ほら、お嬢様のところに行くぞ』

蛇「だーかーら勝手に決めんなって!」

 

ズルズルズル...

 

 

 

~紅魔館 レミリアの部屋~

 

 

レミリア「良いわ!今すぐ働いてもらうわよ!」

蛇「...最悪だ...」

 

 

 

 

 

蛇「まあ、俺も最終的に根負けしてこうなった訳だし、しばらくは働いてやるk」

 

バアンッ

 

蛇「うおっ!?」

 

突如、調理場の扉が勢い良く開く。

 

妖精メイド1「メイド長!お客様が到着しました!」

咲「!来たわね...!」

 

妖精メイドの言葉を聞いた途端、咲夜の顔が険しい表情になる。

 

リ『どうした、咲夜?』

咲「...リアクター。今日、何があるかは知ってる?」

リ『またお嬢様の思い付きでパーティーでもするのか?』

咲「質問を変えましょう。」

咲「どうしてこんなに大量の料理を作っていると思う?これだけあったらこの紅魔館だけでも一週間は持つ量の料理よ?」

リ『......(察し)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、紅魔館は平和だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの忌まわしきピンクの悪魔が来るまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 大広間~

 

 

カービィ「ぽよぱやあい!モグモグ」

Revolution「カービィ食べ過ぎです!あー!大好物の鯛の刺身が!」

ヤリカ「餃子とシュウマイ超ウメェ!」

ワルド「天ぷらとか、揚げ物残しとけよ。」←揚げ物好き

Papyrus「皆ー!俺様のスパゲッティも食べてくれー!」

霊夢「早速頂きまー...ブハッ!」

魔理沙「私も頂き...ブフーッゲホゲホ」

Pa「おおー!皆、俺様のスパゲッティが旨すぎて胃が受け付けなかったんだな!旨すぎて吐いてしまうほどのスパゲッティを作ってしまうとは、やはり、俺様はグレートだな!ニェーッヘッヘッヘッヘッ!」

Sans「あー...大丈夫か、お二人さん。ケチャップ飲むか?」

霊「今ケチャップなんて飲んだら死ぬと思う...」

魔「てかケチャップって飲み物じゃないだろ...」

Sa「そうか?旨いんだかな。チューチュー」

 

 

 

 

~大調理場~

 

 

妖メ1「唐揚げと刺身、全滅です!」

夜メ3「コンソメスープもです!」

タ2「食ベルすぴーどガ速スギル!作ルノガ追イ付カナイ!」

ネ1「くそっ...モウダメダ...」

タ3「シッカリシローッ!ねめしすーッ!」

ネ1「ふっ...。あいつ、ぴんくノ悪魔の食ベル速サハ尋常ジャナイ...。ダカラヨ、オ前ラ...」

ネ1「止マルンジャネェゾ...」

タ3「っ...!ねめしすーーッ!!」

タ2「ばかナ事ヤッテル暇アッタラ仕事シロ二人!」

ネ1「...ハーイ(するーサレタ...)」

タ3「ハーイ」

妖メ2「ほっ、報告!デザート以外全滅と思われます!」

ネ2「ナッ!?モウ全部食べキッタノカ!?」

タ1「アー!モウ休マセテーッ!」

 

 

 

リ『...アイツ、今度から出禁にするか?」 』

咲「...ええ、そうしましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、カービィが一週間分の料理をほぼ一人で完食したせいで、紅魔館は深刻な食料不足になり、リアクターと蛇蜘夜がお使いに行くはめになったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、蛇蜘夜君はレミリアの護衛として働くごとになったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 ???~

 

 

 

???「さて...。」

???「いよいよ、月を隠す時が来たようね。やるわよ。二人とも。」

???「はい、師匠。」

???「ま、頑張るウサ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

see next time...




ワルド「今日も後書きタイムだ。」
ワ「艦これで好きな艦娘はビスマルク、ワルドと」
ヤリカ「好きな艦娘は雷、ヤリカと!」
Revolution「好きな艦娘は電、Revolutionと!」
リアクター『好きな艦娘は特にいない、リアクターと』
作者「好きな艦娘は吹雪と夕立と金剛!作者ことナンモナイト所長でお送りしまーす!」
Re「ようやく、ようやく私の出番が来た!」
ヤ「ちょこっとだけどな」
ワ「てか、フルーツさんの蛇蜘夜君、敵としてリアクターと出会った筈なのに、最終的にあんな感じにしちゃっていいのか?」
作「最終的には仲間になるっていうパターンが好きなもんでねー。フルーツさん、気に入らなかったらごめんなさい。あと、リアクターの心の声の文章に着けるかっこを変えました(特に意味はない)。」
リ『そして、私が主役の『リアクターのお使いの章』は今回で最終回です』
作「次回からは、作者的にもずっと書きたかった永夜抄!」
ワ「それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました。」
Re「次回も...」
全「「「「「イカ、よろしくー!!!!!」」」」」


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永夜異変の章
二十八話 ~Hidden month 永夜異変の章~


最近「デルタルーン」という新しいアンダーテールのゲームが出てることに気付き、かなり驚いてるナンモナイト所長です。まだ動画を見ただけだけど、具体的にはどんなストーリーなんだろう...。

今回からは永夜異変の章です。

ヤリカ「俺の出番は?」

(ヤリカの出番は)ないです。

ヤリカ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア(発狂)」
ワルド「黙れうるさい スパンッ」
ヤリカ「グフッ」

...取り敢えず、二十八話です。最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

 

 

 

~紅魔館 レミリア自室バルコニー~

 

 

咲夜「紅茶をお持ちしました、お嬢様。」

レミリア「ええ、ありがとう。」

 

自室のバルコニーに置いてある椅子に座り、紅茶を啜るレミリア。

すると、イタズラでもしていたのか、フランが屋根からふよふよと降りてくる。

 

フラン「......」

 

月をじっと見つめるフラン。

真ん丸で、綺麗な月。いつもと変わらない()()()()()

 

咲「お嬢様方、先程からずっと月を見ているようですが、どうかなさいました?」

レ「...咲夜には、あれが()()()()()()()()()?」

咲「?」

レ「まあ、咲夜は人間だし、しょうがないか。」

咲「......」

咲(ああ!ミステリアスな雰囲気のお嬢様も可愛い!ほんと可愛い!!)

リアクター『...幻想郷には本当に変人しかいないな(咲夜を見ながら小声)』

レ「これはそろそろ、博麗の巫女あたりが動き出す頃かしら...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

霊夢「...うーん...」

Frisk「さっきから月見てるけど、どーしたの?」

霊「いや、なーんか違和感を感じるのよねー。」

Fr「まあ確かに、言われてみれば明るさやら大きさやらが微妙に違う感じはするけど。」

 

ヒュウゥゥ...

 

霊「!」

バッ

Fr「あ、Yukariさん!」

紫「こんばんは、Frisk、霊夢。」

Fr「こんばんは~」

霊「なにしに来たの?ただ単に退治されに来た、って訳でもなさそうだけど?」

紫「違うわよ。()()()()()()()()()を退治しに行くから、誘いに来ただけよ。」

霊「月をすり替えた!?て言うか、犯人知ってるの!?」

紫「ええ。」

紫「一昨日、リアクターからの報告で、()()()()に比較的小規模な結界が張られたのを確認したわ。そこに、怪しい人影を見たって言ってたの。」

霊「そのある場所っていうのは?」

紫「...迷いの竹林よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~魔法の森出口 上空~

 

 

シュオオオ...

 

ヒイイイイン

 

魔理沙「この前起きた春雪異変は中々キツかったが、今回もたちが悪いなー。永夜異変、と言ったところか。」

Revolution「現在の時刻は午前十時半...。そう考えるのが正解でしょう。」

魔「て言うかRevolution、お前凄いの乗ってるな」

Re「最近作ったばかりの新作ですよ。」

 

因みに、今魔理沙達が乗っているのは、魔理沙が箒で、Revolutionが自分で作った〝半重力式エンジン搭載飛行スクーター〟(Half-gravity engine equipped flight scooter)である。

 

Re「しかし、いいのですか、魔理沙?霊夢と一緒に行った方が良かったんじゃありませんか?」

魔「だって、神社行っても霊夢いなかったんだからしょうがないだろ。とにかく、私達だけでもこの永夜異変を解決してやるんだ!」

Re「ま、確かにいつまでも夜だと新開発したソーラーパネルのテストも出来ませんし、頑張りますか!あ、人里に着きましたよ。」

魔「よーし、まずは情報収集だ!」

 

 

 

~魔法使&科学者移動中~

 

 

 

???「駄目だ。」

Re「へ?」

魔「な、なんでだよ慧音!」

慧音「夜と言えば妖怪が活発になる時間帯。ましてや、そんな夜が長く続く今、誰であろうとこの人里に入れる気はない。」

魔「なんだよー!私がいるんだぜ!?」

慧「魔理沙だと余計に心配だ。それに、名前も知らないやつもいるじゃないか。」

Re「革命の科学者、Dr.Revolutionと申します。以後、お見知りおきを。」

慧「あ、ああ。わかった。」

魔「なー慧音ー。どうしても駄目なのかー?」

慧「どうしても駄目だ。さ、帰った帰った!」

魔「むー、ちくしょー!行こうぜ、Revolution!」

慧「あ、そうだ、魔理沙。」

魔「なんだ?」

慧「異変を解決しようとしてるなら、一足遅いぞ。さっき、霊夢が〝迷いの竹林〟に向かっているのを見た。」

魔「ああ、あっちの方にある竹林か。犯人がいるのかな?ま、サンキュー、慧音!」

 

ヒュオオオッ

 

ヒュイイイン ヒイイイイッ

 

 

 

 

Re「それで、霊夢は留守だったんですね。」

魔「まさか、既に動いていたとは...。しかし、霊夢が私より速く動くなんて、面倒くさがり屋の霊夢にしては珍しいな。ヤリカとでも一緒に、行ったのか?」

Re「あ、ヤリカならスプラワールドに帰りましたよ。」

魔「え!?帰ったのか!?」

Re「ええ。マネージャーとディレクターにこってり怒られたって電話してきました。仕事が終わったら帰ってくるそうです。」

魔「そーなのか...。ま、取り敢えず私達も迷いの竹林に行ってみよう!」

Re「しかし、霊夢と合流出来るのでしょうか?迷いの竹林は一度入ると進むことも引き返すことも

出来なくなる位迷いやすいと聞いています。」

魔「とにかく、行くぞ! ヒュオオオッ」

Re「はいはい。 ヒュイイイン」

 

 

 

 

リグル「蠢符〝リトルバグ〟!」

ミスティア「声符〝木菟咆哮〟!」

 

二人の妖怪がスペカ宣言をし、弾幕を放つ。

霊夢は、弾幕を発射しつつそれを避ける。紫も同様に避け、当たりそうな弾幕をスキマで避ける。

 

霊「甘いわ!」

霊「妖器〝無慈悲なお祓い棒」 〟!」

紫「幻巣〝飛光虫ネスト〟」

 

チュドーン ピチューンピチューン

 

リグ「きゅう...」

霊「よし、片付いたわね。」

紫「先に進みましょう。」

 

ガサガサガサッ

 

霊「誰!?」

 

すると、霊夢達の目の前の藪が音を鳴らす。

霊夢はお払い棒を構える。

 

バササッ

 

魔&Re「「動くなっ!」」

魔「って、霊夢!」

Re「Yukariさん!Friskも!」

霊「魔理沙!Revolution!」

Fr「Revolution、こんばんは~」

魔「霊夢、お前こんなところにいたのか!」

霊「それはこっちのセリフよ!」

魔「てかお前なんで紫と一緒にいるんだよ!」

魔「それと紫!この永夜異変、お前が昼と夜の境目をいじくって引き起こしたんだろ!」

魔「私とRevolutionに退治されたくなけりゃ、元に戻すんだ!」

 

魔理沙はミニ八卦炉を、ReevolutionはR.Eレーザーを構える。

 

霊「はあ!?魔理沙、あんたなに勘違いしてるのよ!」

紫「...いいわ、霊夢。やっちゃいなさい。」

霊「紫まで!」

魔「私はいいんだぜ?犯人の紫と一緒に行動してるってんだったら、Friskも霊夢も一緒に退治してやる!」

Fr「あわわ、どうする、Reimu?」

霊「...はあ、しょうがないわね。」

霊「なんであろうと、邪魔するんであれば退治するまでよ!」

魔「上等だ!」

霊「夢想封印!」

魔「ノンディレクショナルレーザー!」

 

 

 

 

 

Re「...なんか、勝手に弾幕ごっこおっ始めちゃいましたね」

Fr「ま、気長に待っててよ~」

 

 

 

 

 

~少女弾幕中~

 

 

 

 

 

霊「はあ、はあ...全く、しつこいわね!」

魔「これでトドメだ!」

魔「マスタースパーク!」

 

キュイイイイイン ギュオオオオオオッ

 

霊「...!」

 

ズドオオオオオンッ パチパチ

 

魔「へっへーん、どうだ霊夢!...ん?」

 

魔理沙は、今のマスパで竹が吹き飛ばされたことでよく見えるようになった、竹林の奥を覗く。

 

魔「...屋敷?」

紫「あそこが、真犯人がいる場所よ。」

 

スタッ

 

霊「速く犯人とっちめちゃいましょ。」

魔「霊夢、あのマスパ避けてたのかよ...。」

Re「終わりましたか?...な、何ですかあの建造物」

Fr「...ただの建物って訳でもなさそうだね。炎が届いてないもん。」

霊「紫によると、あそこに真犯人がいるらしいのよ。」

Re「真犯人、ですか。あ、そうだ!ちょっと待ってて下さい!」

 

そういうとRevolutionは、バックパックから何かを取り出し、準備を始める。

 

Re「よし、準備完了!行けっ、〝R.ONKYO!」

 

ビィィィン シュンッ

 

Fr「なにを飛ばしたの?」

Re「私が作った、音波で建物の内部構造を調べる装置ですよ。」

紫「いわゆる、超音波調査装置(Ultrasonic survey instrument)っていうやつね。」

Re「その通り、紫さん!よくご存知ですね!」

紫「これでも、外の世界にはよく行くのよ。知識は確かよ。」

魔「でも、内部構造なんて調べてどうするんだ?」

Re「それは結果が出てから言いますよ...おっ、噂をすれば!」

Re「どうやら、道が二つあるようです。人数もありますし、これなら...」

霊「二手に別れた方が良いってことね。」

Re「そういうことです。」

魔「そのためだったのか」

Fr「それじゃあ、誰と誰で行く?」

 

 

 

 

話し合いの結果、霊夢、魔理沙、FriskがAルート、紫とRevolutionがBルートに行く事になった。

 

 

 

 

Fr「よーし、頑張るぞー!」

魔「まさか、紫が犯人じゃないなんてな...」

霊「だから言ったでしょ」

 

紫「それじゃあRevolution、頑張りましょ♪」

Re「...ヤリカが思わず殴りたくなるのも分かりますね...」

 

こうして、チームを組み二手に別れた一行は、その屋敷に乗り込んでいく。果たして、そこに待つのは真犯人か、それとも空振りか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「hehehe...。来たな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はたまた、〝敵失(Error)〟か...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fr「あ、念のため〝SAVE〟しとこ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Frisk LV10 16:29

 

  〝永遠亭〟

 

セーブしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...








大乱闘やりたい(絶叫)





リアクター『それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました。』
ヤリカ「時間も、イカよろしくー!」


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二十九話 ~狂気の兎と竹林の兎~

好きな食べ物は麺硬め太めの醤油ラーメン、ナンモナイト所長です。因みに一人で三人前食ったことあります。(どうでもいい)

麺は至高の食材である(名言風)

それでは、二十九話です。最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

~迷いの竹林 永遠亭~

 

 

スーッ...

 

Revolution「...やけに襖が多いですね。」

紫「侵入者を迷わせるのが目的なんでしょう。まあ、この程度で迷うような私達ではないけど。」

Re「そういえば、紫さんはなぜここに真犯人がいると践んだのですか?」

紫「私はいつも、藍と一緒に結界の調整を行っているのよ。」

Re「藍?」

紫「私の式神よ。」

紫「それで、いつものように藍と一緒に結界を調整しに行ったら、迷いの竹林の方に違和感を感じたわけよ。」

Re「フムフム」

紫「行ってみたら変な結界が張ってあったから、そこが怪しいんじゃないかと思ったのよ。」

Re「そうだったんですか。」

紫「Revolutionこそ、どうしてここだと分かったの?」

Re「魔理沙と一緒に人里に行ったら、慧音さんに追い返されてしまいましてね。その時に、霊夢が迷いの竹林の方に向かっていると聞いたもんで。」

紫「そういうことだったのね」

 

Revolutionは、更に襖を開けていく。

 

Re「!」

 

Revolutionは、右腕に付けた小型端末を見る。

 

紫「どうしたの、Revolution?」

Re「生体と魔力...いや、妖力の反応があります。この奥ですね。」

紫「...さながら警備兵、と言ったところね。」

Re「行きましょう。」

紫「ええ。」

 

ダダダッ ガラガラッ

 

紫達は次々と襖を開けていく。すると、そこに立っていたのは...

 

???「.........」

 

頭のウサミミが特徴的な、鋭い目付きをした少女だった。

 

チャキッ

RevolutionはR.Eレーザーを構える。

 

サッ

紫は扇子に妖力を込める。

 

Re「偽物の月がいつまでも出ていたら迷惑です!返してもらいましょう!」

紫「今夜の私は霊夢達の仲間。こんな妖怪さっさと倒して、霊夢達の所に行きましょう。」

Re(...仲間の筈なのにこんなに胡散臭いのは何故だろう...)

???「地上の妖怪に外の人間め。迷いの竹林の奥にあるこの〝永遠亭〟を見つけた事だけは誉めてやろう。...だがお前達は、ここで死ぬ事になる。」

Re「二対一で勝てるとでも?その気になれば、十人二十人に戦力を増やすことだって出来ますよ。」

鈴仙「何人いようと無駄だ。この私、鈴仙の〝幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)〟の前では、だれも勝てやしない!」

 

ピカアッ

鈴仙の目が赤く光る。すると突如、二人、いや、全方位が真っ暗になる。

 

紫「!これは...!」

Re「ホログラム...いや、幻術!?」

鈴仙「ほう、よく気づいたな...。」

Re「これでも、伊達に科学者やってる訳じゃないですからね。」

 

鈴仙の目が赤く、怪しく光る。

 

鈴仙「フフフ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「この廊下、随分長いな...。どこまで続いてるんだ?」

魔「外の景色もなんか変だし、なんなんだこの屋敷...」

霊夢「嫌ならついてこなくてもいいのよ。」

魔「そもそも、私は納得なんてしてないからな!だいたい、紫なんか信用できるのか?久々に会ったけどやっぱ胡散臭いし。」

霊「信用出来るかどうかで聞かれたら、今夜限りは信用出来るわよ。」

魔「こ、今夜限りって...」

Frisk「まあReimuの言うことなんだし、信用は出来るんじゃない?魔理沙。」

魔「...ま、そうだよな。」

???『ウサササ...。まあまあこれは珍しい、地上の人間じゃあないか。』

Fr「わっ、なにこの声!」

魔「妖怪か?」

???『可哀想に...。この屋敷、永遠亭に足を踏み入れたが最後。もうここからは出られないよ。』

霊「...ん、なんかいる」

???『まさか、ただでさえ短い寿命をここで終えるなんてねぇ...。』

魔「...兎の妖怪?」

てゐ「ウーッサッサッサッ!このてゐ様がお前達を寿命より先に倒してやるウサー!」

霊「はぁ...めんどくさくなりそう...。」

 

 

 

~少女+少年弾幕中~

 

 

 

さっき、あれほど雰囲気のある放送(?)をしていた兎、てゐ。それは今━━

 

て「ターンーマー!降参降参!」

 

負けていた(いとも簡単に)。

 

魔「なんだなんだ、大口叩いておいてもうおしまいかよ!」

Fr(ReimuとMarisa、やっぱり強え~)

て「ゴッゴメン!ここの情報喋るから許してよ!」

霊「情報?」

て「そりゃーもうここでしか聞けない、耳よりな情報だよ!大丈夫!大口は叩いても嘘は言わないから!」

魔「ふーむ...内容次第、ってとこだな。」

霊「ちょっと魔理沙!」

Fr「まあまあ霊夢。僕もMarisaに賛成だよ。」

霊「Friskまで!」

て「まあまあ聞いてよ。私、因幡てゐは昔から迷いの竹林に住んでるんだけど、ある日、月から来たお姫様がここに住み始めたんだよ。」

て「月の都で重大な罪を犯して、地上まで流刑になったんだって。月で蓬莱の薬を飲んだのが罪になったみたいね。」

魔「蓬莱の薬?」

て「飲むと不老不死の体を手に入れる事が出来る、凄い薬だよ!」

霊「不老不死!?」

Fr「凄いな。」

て「話の続きね。」

て「流刑になってから数百年後、刑期が終わり、月から迎えの使者が来た。しかし、元々地上に興味を抱いていたお姫様は、使者を追い返して、一緒に地上に来ていた従者と一緒に、ここに永遠亭を建てたのよ。」

魔「へ~」

て「...ま、これくらいでOKかな?」

Fr「え?何が?」

て「ふっふっふっ...」

て「時間稼ぎだよ。」

三人「「「はぁ!?」」」

 

直後、床や周りの襖が一気に()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

???「...地上の人間が来ていたなんてね。」

???「ここは偽りの月と地上の間、次元の(ハザマ)。」

???「時間稼ぎご苦労様、てゐ。」

て「へっへーん!引っ掛かったー!」

魔「お前うるさい!ダンマクハッシャ」

て「ぶへっ!」

霊「それで、あんたが紫が言ってた異変の真犯人って訳ね。」

魔「私は霧雨魔理沙!お前を倒して、月を取り戻す!」

 

魔理沙はいつも通り、ミニ八卦炉を構える。

 

魔「今回は、退治する前にお前の名前を聞いておくぜ。」

永琳「...私の名は八意永琳。」

霊「あんたがお姫様とやらの従者ね。私は博麗霊夢。妖怪退治を生業としてる、博麗の巫女よ。」

Fr「あ、僕はFriskです」

霊「勝手に月をすり替えるような輩には、しっかり退治されてもらうわよ!」

永「地上に住む定命の人間が、永遠の命を持つ月の住民に勝つことが出来るとでも?」

 

そういうと永琳は、大量の弾幕を展開し始める。

 

魔「不死身と無敵だったら訳が違うぜ!」

Fr「そうだ、Marisa。」

魔「なんだよ、Frisk。これから戦うって時に。」

Fr「ちょっと、僕に任せてくれない?」

魔「え!?Frisk、お前戦えるのか!?」

Fr「まあ、ある程度は。」

魔「ああもうわかったよ!任せる!」

Fr「よーい。まずはSAVE!」

 

*今から自分は強大な敵と戦う。

 

*そう思うとちょっとの恐怖とたくさんの闘志が沸き上がり...

 

*〝ケツイ〟がみなぎった。

 

 

Frisk LV10 16:57

 

次元の間

 

セーブしました。

 

 

Fr「よーい!行くぞー!」

 

ドンッ ピチューン

 

二人「「...は?」」

永「......(汗)」

 

 

 

~選択画面~

 

GAME OVER

 

Continue Reset

 

Fr「あ...やっちゃった。まあいいや。Continue!」

 

 

 

 

 

~再び永遠亭~

 

 

パッ

 

Fr「ただいまー!」

魔「うおっ!」

霊「うわっ!」

魔「フ、Frisk!?なんで生きてるんだ!?」

Fr「〝SAVE〟したからさ!詳しい話は後!」

Fr「うおーっ!」

 

ピチューン

 

GAME OVER

 

霊「あ、また」

魔「...Frisk、弱くね?」

霊「ええ、弱いわね。」

 

永「......(呆れ)」

 

 

その後Friskは、五十回以上挑んだが、ことごとくやられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~襖の部屋~

 

 

鈴仙「狂気に囚われたお前達は、二度と私の姿を捉える事は出来ない...!」

Re「くっ、幻...!?」

紫「このままだとらちがあかないわね。そうだ!あの手があったわ!えいっ!」

Re「...スキマ?うおっ!」

鈴「フフフ、よそ見をしている場合ではないぞ...ッ!」

 

ジャリジャリッ

 

いつの間にか、鈴仙の体は鎖で捕らえられていた。

 

紫「それじゃあ、後は任せたわ、二人。」

???『囚われた?よそ見をしている場合ではない?...私に言わせれば、全てお前に言える事だがな。』

Re「あ、貴方は!」

リアクター『リアクター、参上。』

蛇蜘夜「俺もいるぞ。」

Re「...誰?」

リ『蛇蜘夜だ。諸事情で幻想入りしてきた、私と同じB.O.Wだ。』

蛇「本当は来たくなかったんだけど、こいつが俺の事無理やり引っ張っていくもんだからさぁ。しょうがなく来てやったんだよ。」

リ『...まあ、態度に少々問題のある奴だが、そこは許してやってくれ。取り敢えず、やるぞ!蛇蜘夜!」

蛇「わかったよ...リアクター!」

鈴「何人いようと、私の幻朧月睨の前では無駄だ!」

 

鈴仙は目を見開き、力を発動する。しかし、二人には効かない。

 

鈴「なっ!?」

リ『超音速滅多斬り!』

蛇「裂爪乱舞!」

 

ズバババババババババババッ

 

二人の凄まじい斬激が鈴仙を襲う。

 

鈴「あ...がっ... ドサッ」

リ『...終わったか』

蛇「人間とは違う種族のようだが、変わらず脆いな」

Re「...殺してないですよね?」

リ『安心しろ。峰打ちだ。そのかわり、起きた頃には身体中アザだらけだろうけどな。』

Re「それはそれで恐ろしい...」

紫「ま、道は開けたんだし行きましょう。」

Re「...ええ。そうですね。」

リ『それじゃあ、私達は帰るぞ。』

蛇「あー、ようやくか。」

紫「ええ、お疲れ様。」

 

ブウン...

 

二人はスキマに戻っていく。

 

Re「相変わらず便利ですよねそのスキマ...。今度似たようなの作ってみようかな?」

紫「スキマ作ってみようという発言自体結構凄いわよ」

 

タッタッタッ...

 

鈴「きゅう...くそぅ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、彼女達はまだ気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一部の空間が、バグって(Error)いることに...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




今さらだけど出番が結構あるよ!やったねRevolution!
そして、AUからアイツが登場!

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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三十話 ~三十話突破記念 キャラプロフィール~

二日連続投稿出来て嬉しい、ナンモナイト所長です。
今回は三十話突破記念として潮辛一家のプロフィールを書いてみました。ヤリカはところどころ変更してあるので、注意してお読みください。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

潮辛 ヤリカ(漢字にすると槍花)

 

年齢:19歳

性別:男

種族:人間とインクリングのハーフ

経歴:バンドグループ〝イカノメ隊〟リーダー→シオカラーズメンバー兼スプラ軍〝第二シャチホコ海兵隊〟隊長

座右の銘:『一度守ると決めたものは死ぬまで守り、死んでも守る。』

能力:色を操る程度(新)

通り名:異質の外来人 染色の戦士

趣味・特技:ゲーム、漫画、ダンス、歌・超機動四次元殺法、戦闘、実弾射撃

好物:醤油ラーメン 辛口カレー 炭酸強めジュース

宝物:家族の写真

好きな菓子:梅干系

イメージテーマ曲:『Splattack!』

性格:優しく、仲間思い。いつでも明るく、感情が分かりやすい。フレンドリーで誰とでも仲良くなれる。

備考:『染水記』主人公。人間とインクリングのハーフである。〝スプラ国〟の守護神と言われる、スプラ軍の所有する部隊〝第二シャチホコ海兵隊〟の隊長でありながら、大人気アイドル、シオカラーズのメンバーでもある。圧倒的な身体能力と戦闘能力を持ち、格闘戦では無敵の強さを誇る(父親は除く)。

ナワバリバトルでもアオリ、ホタル、弟サキカの四人で〝シャーク小隊チーム〟の名で活躍している。ウデマエはS+。

ワルドの親友で、ワルドの力を使っては色々な世界に言っている。現在は、〝ECR作戦〟の遂行の為、幻想郷にいる。

人間のハーフと言うことで、酷いいじめを受けていたという過去を持つ。

 

 

 

潮辛 ヤイカ(漢字にすると焼花)

 

年齢:45歳

性別:男

種族:インクリング

経歴:スプラ軍二等兵→スプラ軍伍長→スプラ軍少尉→スプラ軍少佐→スプラ軍最高司令官

座右の銘:『兵将一体』

能力:特になし

通り名:異質を越えすぎてる外来人 染色世界の大英雄

趣味・特技:音楽、漫画、戦争系FPSゲーム・全戦闘法

好物:激辛カレー 肉(嫌いな物は無い) 強めの酒 葉巻

宝物:家族の写真 入隊当時の拳銃と軍服

好きな菓子:酒のつまみ全般

イメージテーマ曲:『命に嫌われている。』

性格:冷静沈着、感情を表に出さない。無愛想で、息子のヤリカでさえ笑顔はニ、三回しか見たことがない。ヤリカと同じく仲間思いだが、敵に対してはとことん冷酷。

備考:ヤリカの実の父。スプラ軍の最高司令官である。最高司令官という立場でありながら、自ら基地に出向いて兵士達の訓練をしたり、戦場に出て戦ったりする。

その身体能力と戦闘能力は生物としては〝異常〟と言えるほど高く、本気の状態のヤリカでさえ、通常時の力でも当たり前の様にねじ伏せる。左目は、戦闘で傷を負っていて全く見えておらず、普段は眼帯を付けている。

ヤリカと同じく、バトルにもガチマッチと大きい大会限定で出場している。チーム名は〝スプラ小隊チーム〟、ウデマエはX。酒に強く、家では飲み過ぎレベルで飲んでいる他、葉巻も愛用している。銘柄は〝カラーバニッシュ(オリジナル)〟。

 

 

潮辛 サキカ(漢字にすると咲花)

 

年齢:17歳

性別:男

種族:インクリング

経歴:大学生→不良→バンドグループ〝イカノメ隊〟二代目リーダー

座右の銘:『喧嘩上等』

通り名:第19代目総長 心優しき元不良

趣味・特技:歌、エレキギター・喧嘩

好物:エビフライ

宝物:木刀(喧嘩用) バイク

好きな菓子:駄菓子全般

イメージテーマ曲:『Metalopod』

性格:元ヤンで口が悪く、短気で喧嘩っ早いが、相手思いで優しい、頼れる奴。以外と照れ屋。

備考:潮辛三兄弟の次男坊。〝イカノメ隊〟の二代目リーダーとして、各地でギターを弾きまくってる。常に木刀を持っている上、目付きが悪く、口も悪い為、現ヤンなんじゃないかとよく誤解される。見た目は怖いがいいやつで、いざと言うときには頼れる。得意ブキはスピナーとローラー(特にダイナモ系)とホクサイ。ウデマエはS。

 

 

潮辛 カイカ(漢字にすると開花)

 

年齢:15

性別:男

種族:インクリング

経歴:高校生→子役兼現役高校生

座右の銘:『己の信念を貫き通せ』

通り名:正義の子役 曇りなき(まなこ)を持つ者

趣味・特技:読書、音楽鑑賞・演技

好物:和食全般

宝物:誕生日にヤリカから貰った本

好きな菓子:濃いめの醤油せんべい

イメージテーマ曲:『Sucker Punch』

性格:真面目で正義感が強く、細かい。因みにA型。家族や友達に対してはタメ口で話すが、それ以外の人や身上の人物には敬語を崩さない。

備考:潮辛三兄弟の末っ子。天才子役として人気で、ドラマや映画、バラエティーなどにもよく出演している。

優しい目付きに優しい言葉遣いに優しい性格と、兄のサキカとは正反対である。得意ブキはスコープ付きのチャージャー(特にリッター系)とスロッシャー。ウデマエはA+。




はい、短いですが、三十話突破記念としてなので、お許し下さい。それと、ところどころ変更してあるので、よく読んで下さいね。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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三十一話 ~コマンドは〝こうげき〟だけ~

好きなマーベルキャラはアイアンマン、ナンモナイト所長です。特にスーツケース型の携帯アーマー、Mk5が素晴らしくかっこいい。

今回は、アイアンマンとは素晴らしく関係ない三十一話やっていきます。それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~永遠亭 次元の間~

 

 

Frisk「でやーっ!」

 

ピチューン(六十回目)

 

GAME OVER

 

魔理沙「...アイツ何回死ぬんだよ」

霊夢「今ので六十回目ね...」

魔「こりゃあ、そろそろ私達が動いた方が良さそうだな!やるぞ、霊夢!」

霊「アンタに言われなくても分かってるわよ!」

 

 

~その頃、選択画面~

 

 

Fr「うぅ、全然勝てない...。やっぱり、LOVEが足りないのかなぁ...」

???「そういうことなら、私が力を貸してやろうか?」

Fr「え?あっ...!」

 

 

~再び永遠亭~

 

 

魔「よーし、行くぜー!」

Fr?「まて、Marisa。」

魔「ど、どうしたんだ、Frisk?」

Fr?「Reimuも下がってて。...私が()()。」

霊「はあ!?アンタ弱いんだからアンタが下がってなさいよ!」

Fr?「...もう一度言う。」

Fr?「下がってろ。」

霊(!今の殺気...。様子が違う。今は従っておいた方が良さそうね。)

霊「...魔理沙、Friskの言うとおり下がってるわよ。」

魔「霊夢まで!私じゃないと倒せない...」

霊「聞こえなかったの?下がってるわよ。」

魔「...!わかったよ!」

霊「Frisk、私達に下がってろってことは、アイツに勝てる自信があるってことよね?」

Fr?「なかったらそんなことは言わない。...それに、私はF()r()i()s()k()()()()()()。」

二人「「え?」」

永琳「口調や容姿を変えたところでなんの意味もないわよ。」

Fr「さあ、それはどうか...なっ!」

 

ドシュッ

 

Frisk?は見たこともない速さで永琳に飛び掛かかり、その〝ふるびたダガー〟で斬りつける。

 

永(速い!)

 

キイインッ

 

永琳は懐から小刀を取り出し、受け止める。

 

ギギギギッ

 

お互いの刃がこすれ、小さく火花が散る。そして...

 

ガンガンッギインッヒュヒュヒュクワンッガガンッキキキンッギギンッ

 

Frisk?の圧倒的な斬撃が始まる。

 

永「くっ!スペルカード発動!」

永「蘇生〝ライジングゲーム〟!」

 

永琳はスペルカードを発動する。そのスペカから放たれる弾幕は、緑色の大弾・中弾・内黒楕円弾を渦状に全方位へ放ちつつ、自機を囲むように青弾の大群を生み出していく。永琳を囲む青弾は全く動かず、消滅と出現を繰り返している。

 

永「これならどう!?」

Fr?「へえ、中々難しそうな感じだね。」

魔「確かに、これはムズいぞ!」

霊「大丈夫なの?避けきれる?」

Fr?「...誰が、避けるなんて言ったんだい?」

 

Frisk?は持っているふるびたダガーに力を込める。すると、ダガーの刀身が少しずつ血のような赤色に変化していく。

 

Fr?「私は避けない。...斬る!」

 

Frisk?は弾幕の中に勢いよく突っ込んでいく。...〝ナイフ〟で弾幕を弾きながら。

すると、Frisk?の目の前に一つの弾幕が迫る。

 

霊「Frisk、危ない!」

Fr?「うおっ...」

 

ドンッ

永「...所詮は人間ね」

魔「あー、やられちまったかー。」

霊「しょうがない。私達が頑張るわよ。」

Ch「ちょーっとちょっと?勝手に人を殺さないでくれないかな?」

霊「え...」

永「そんな!確かに命中した筈!」

Fr?「ああ、被弾したさ。でも、私の場合はH()P()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだよねー。」

Fr?「私のHPは99。そして、DF(ディフェンス)も99。よって...」

 

1

 

Frisk?の頭の上にダメージを表す〝1〟の文字が現れる。

 

Fr?「私がくらったダメージは1、HPは99、つまりあと98回弾幕を当てないと私は倒せないよ。」

永「...ただの人間だと思って見くびっていた。」

Fr?「そりゃあ、〝ケツイ〟が違うからね。」

 

 

 

 

 

魔「す、凄ぇ...」

霊「さっきまでと全然違うじゃない!」

 

永「くっ...」

 

ピュンッ スカッ

 

永「口調と容姿が少し変わったと思ったら、今度はさっきとは桁違いに速い斬撃...。貴方、一体何者?」

Fr「...それじゃあ、自己紹介しておこうか。」

 

Chara「ごきげんよう。私はChara。」

 

二人「「キャっ、Charaー!?」」

 

 

 

 

~約十分前 選択画面~

 

 

 

Ch「や、Frisk。」

Fr「Chara!どうしてここに!?」

Ch「いや、つまんないからHakureijinjaに行ったらFriskとReimuがいたからさ、裏口から入って驚かしてやろうと思ったら異変解決に行くって言うから、SoulになってFriskの心の中に潜んでたんだよ。」

Fr「そうだったんだ...。まあ、なーんか違和感があるなとは思ってたけど...」

Ch「しかしFrisk、見てたけど負けまくりじゃないか。」

Fr「うるさいやい!」

Ch「あっ、そうだ!Frisk、私に変わってよ!」

Fr「え?変わる?」

Ch「今、Friskの体にはFriskのSoulがあるからFriskとしての人格が出てるだろ?だから一回、FriskのSoulを心の中に置いといて、私のSoulを入れれば私の人格が表にでる。どうだ?少なくとも、Friskよりは戦える自信があるし。」

Fr「最後らへんがちょっとムカつくけど、確かに良いアイデアだね。よし、変わろう!」

 

 

~そして現在に至る~

 

 

 

 

霊「Charaって、あの時Friskと一緒にいた子よね?」

魔「ああ...て言うか、Charaってあんな強かったんだな。」

 

ギギガンッ キンッ

 

Ch「よーし、私もそろそろスペカ使わしてもらおうかな。」

SoulFr「ええ!?Charaスペカ持ってたの!?」

Ch「あれ?言ってなかったっけ?」

SoFr「初耳だよ!」

Ch「まあいいや。取り敢えず、スペカ発動!」

 

直後、辺りが真っ暗になる。

 

魔「な、なんだ!?」

霊「スペカの効果かしら?」

 

すると...

 

永「!」

 

永琳の、まさに目の前に赤いナイフが迫っていた。

ギリギリで避けれたため被弾は免れたが、当たっていたらひとたまりもないだろう。

しかし、これはスペルカード。弾幕が一つで終わる訳がない。

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッ

 

四方八方、それもなにも見えない暗闇から赤いナイフが飛んでくる。速度が遅いため、ちゃんと気づけば避けられるが...

 

Ch「飛んでいるのは〝レッドナイフ〟。被弾どころか、触れただけで()()する、私自慢の弾幕。それを、暗闇で視界が殆ど無い中でランダムに発射する。」

Ch「皆消(みんしょう)〝しかしだれもこなかった。〟」

Ch「さあ、死の恐怖に耐えられるかな...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*あと()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




いきなり豆知識

Dr.Revolutionは未来人(Revolutionは2075年生まれ、今25歳だから2100年からやって来た)。



それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!


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三十二話 ~圧倒的な力の差 Errorenemy~

どうも、ナンモナイト所長です。いやー、物語を作るErrorってやっぱり難しErrorいですねー。他Errorの方Errorの小説を見てErrorるErrorと、なErrorErrorんでそんなかやにError上手くなか》様た書けるのか、不思議ErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorError




それでは、最Error後までゆっくりErrorください。


 

 

 

 

~永遠亭 次元の間~

 

 

Chara「さあ、死の恐怖に耐えられるかな...?」

永琳「くっ...!」

 

 

魔理沙「凄ぇ、なんだあのスペカ...」

霊夢「視界を奪ってからの即死弾幕...恐ろしいわね。てゆーかルールは大丈夫なのかしら?」

 

 

Ch「さあ、降参するなら今のうちだよ?」

永「...月の民も、なめられたものだ...」

 

パァンッ

 

Ch「なっ...私のスペカが!」

永「あの程度のスペルカードで、月の民である私を倒せると思ったのかしら?私は力をセーブしていたのよ。全力なんてこれっぽっちも出していないわ。」

Ch「クソッ...」

永「こっちの番よ。」

永「天丸〝壺中の天地〟!」

 

永琳がスペカ宣言をすると、円陣を組むように使い魔がCharaを囲み、中心部へ粒弾を撃つ。

更に、円の外側はライン状に並んだ米粒弾が無数にうねっており、避けることはおろか、抜け出すことも難しい。

 

Ch「難しいな...。でも、〝ロケット〟があれば!」

 

ギリギリギリッ ビシュッ

 

永琳が弓を引き絞り、Charaに射つ。

 

パキイン

 

その矢は、見事に()()()()()()()()()()()()()()()()

 

魔「あ、あのハートが...」

Ch「もうダメだ、おしまいだぁ...」

永「これで、私の勝ち。さようなら、人間。」

 

ギリリリッ ビシュウッ

 

Charaに向かって高速で飛翔する矢。()()()()()()()()()だろう。

 

キイインッ

 

...そう、()()()()()()、である。

 

霊「全く、結局私達が戦うことになるんじゃない。はぁ~、めんどくさいわ。」

魔「妖怪退治と異変解決が巫女の仕事だろ!」

Ch「Reimu!Marisa!」

魔「Chara、お前は下がってろ。こっからは、私達の出番だ!」

Ch「...うん、分かった。ここでやられちゃったら、Friskにも悪いしね。」

 

そう言い、Charaは後ろに下がる。

 

ビシュッ

 

もう一度、Charaに向かって矢が発射される。

 

ガキインッ

 

しかし、矢は弾かれる。魔理沙のマジックバリアである。

 

魔「FriskとCharaに手出そうったって、そうは行かないぜ!」

霊「私達が相手よ!」

永「...面白い!」

永「覚神〝神代の記憶〟!」

霊「無駄よ!二重結界!」

魔「マジックバリア!」

 

霊夢と魔理沙は、スペカを避けつつ、弾幕を発射しながら近づいていく。

 

霊「魔理沙!()()やるわよ!」

魔「()()か!よし、分かった!」

魔「まずは私だ!ノンディレクショナルレーザー!!

 

キュイイン ビイイイッ

 

しかし、永琳は軽々と避ける。

 

永「この程度?そんなじゃ、いつまでたっても当たらないわよ。」

魔「ああ、まさにそのとおりだな...」

 

 

 

~一週間前 博麗神社~

 

ヤリカ「そんじゃ、お前ら二人の良いポイントを生かした戦法を教えるぜ!」

 

 

 

ヤ「まず、魔理沙が敵にレーザーを撃ち込む。これは、当てなくていい。」

 

 

 

 

魔「霊夢!頼んだ!」

霊「言われなくても分かってるわよ!」

 

 

 

 

ヤ「そしたら、敵には上の方に逃げてくる筈だ。そこで、霊夢が結界を張って、敵を捕らえる。」

 

 

 

 

 

 

 

霊「結界札!」

 

ヒュヒュヒュンッ シュイイイン

 

永「くっ、結界か!」

霊「破壊しようったって無駄!魔理沙!やるわよ!」

魔「りょーかい!」

 

 

 

 

ヤ「結界で動きを止めたところで、二人の得意スペカを撃ち込む。名付けて...〝追い込み漁戦法〟だ!」

霊「全く、ネーミングセンスはないのね...。」

 

 

 

 

 

霊「霊符...」

魔「恋符...」

霊「夢想封印!」

魔「マスター...スパァァァク!」

 

キュイイイイン チュンチュンチュンチュン

 

ズドオオオオンッ

 

永「...ッ!」

 

ドゴオオオオオンッ

 

魔「...まさか、退治出来たのか?」

霊「...それっぽいわね...」

Ch「取り敢えず、やったね。」

 

シュオンッ

 

Fr「...えっなに、何が起きたの?」

魔「あ、CharaがFriskに戻った」

霊「ようやく、アイツを倒したのよ。私達の勝ちよ!」

Fr「やったー!」

 

パシュンッ(スキマ)

 

紫「参戦しようと思ってたけど、必要なかったみたいね。」

Revolution「あれれ、やられてる!うーん、遅かったか」

霊「紫!Revolution!」

魔「遅かったじゃねーか!」

Re「ええ、鈴仙とか言う兎を倒すのに()()手間取りましてね。」

霊「少々をやけに強調してるところには突っ込まないであげるわ」

Fr「ま、首謀者を倒したんだし、これで異変解決じゃない?」

Re「そうですね。では、帰りましょう!」

 

すると、倒した筈の永琳が起き上がり、弾幕を放つ。

 

Re「なっ!?くそっ、光科学防御シールドッ!」 ギイインッ

Ch(Frisk!私に変われ!)

Fr「えっ、でも...」

Ch(いいから!)

Fr「わ、分かった!」

 

シュピイン

 

Ch「うおっ!」 キンッ

 

魔「チッ、まだ倒せてなかったか!」

Re「...いえ、本人は気絶しているので自分から動くことは出来ない筈です!」

霊「じゃあなんで!」

Re「恐らく、操られて強制的に動かされているのでしょう。実際、外部から体に繋がるエネルギーの管の様なものがレーダーに反応しています。」

永「アアァ...ヒメサマ...マモル...」

鈴仙「シショウ...シショウ...」

Re「うわっ!さっきの兎!」

紫「同じく、操られてるみたいね。」

永「アあ...アアアアアアアアア!!!」

鈴「シショウウウウウウウウウウ!!!」

 

チュチュチュチュンッ ビイイイイッ ビシュシュッ

 

操られた二人は、めちゃくちゃに弾幕を撃ち始める。

 

Re「くそっ、全員、一時散会しましょう!Chara、貴方は私とあの兎を、紫さんと魔理沙と霊夢はあの月人を頼みます!」

Ch「分かった。取り敢えず、新しいロケット出してと...」

魔「頼まれたぜ!」

霊「はあ...めんどい。」

紫「言ってる場合じゃないでしょう。」

 

ババッ

 

 

 

 

鈴「オオオオオオオオオオ!!!」

 

チュチュンッ

 

Re「エネルギー吸収シールド!」

 

ピピンッ

 

Ch「やあッ!ていッ!」

 

キキキンキンッ

 

鈴「アアア...波符〝赤眼催眠(マインドシェイカー)〟」

Re「ッ!スペカ来ますよ!」

Ch「分かってる!」

Re「来るッ!」

 

すると...

 

ピカアンッ スーッ

 

鈴仙の目がピカッと光った途端、弾幕がすり抜ける。

 

Ch「す、すり抜けた...?」

Re「幻覚です!なるべく、目やその周りを見ないようにしてください!」

 

パッ

 

Ch「うわっ、弾幕が実体化した!」

Re「目には目を、歯には歯を、スペカにはスペカです!」

Re「炎符〝イフリート・R〟!

Ch「短剣〝ナイフ・スプラッシュ〟!」

 

ボオオオ... ボボボボッ

 

カチカチカチ ザアアアアッ

 

二人の弾幕が鈴仙の弾幕を相殺していく。

 

ボンボンボンッ ガガガガガッ

 

Re「よーし、これで仕上げです!R.Eレーザー!」

Ch「私も()らせてもらうよ。〝正義のSoul〟パワーショット!」

 

キュイイイイ...ビイイイイイイッ

 

チャキッ バギュウンッ

 

鈴「ァ...!」

 

ドオオンッ ブチブチッ

 

ドサッ

 

Re「...エネルギーの管の反応が消えました。なんとか解放出来たようですね。」

Ch「ふー。めちゃくちゃに弾幕撃つもんだから、ちょっと焦っちゃったよ。」

Re「しかし、この管...。いや、糸と言った方がいいですが、どこかで見覚えが...ッ!まさか!」

Ch「...ああ、そのまさかだろうね。」

Re「まずい...。このままだと、空間が壊れて(バグって)エラー(Error)が起きる!早く、霊夢達に伝えなければ!」

 

 

 

 

 

魔「やあっ!」 バシュバシュバシュ

霊「はっ!」ヒュヒュヒュンッ

 

霊夢と魔理沙は弾幕を放ち、

 

永「サマアアアァァァア!!!!」ドドドドドッ

紫「無駄よ。」

 

シュピイン スウッ

 

紫は、スキマで永琳の弾幕を吸い込み、更に、吸い込んだ弾幕を永琳に向かってスキマから発射する。

 

魔「今度はさっさと決めるぜ!スペカ発動!」

魔「()()()()()()()()()()()!」

霊「ちょっ、いきなり!?」

紫「無駄だと思うけど、取り敢えず援護しときましょ。」

 

ズドオオオンッ

 

永「ガ...ガ...」ブチブチッ ドサッ

 

霊「あ、なんか切れた」

 

シュオオッ

 

魔「おっ、Revolution!もう倒したのか?」

Re「三人とも!そこから離れてください!」

霊「えっ?わ、わかった」

 

三人はあわててその場から離れる。すると...

 

ギュイイイン ズギュウウウン

 

魔理沙と霊夢のすぐ横を()()()()()()()()()()()()()()()()()が通りすぎる。

 

魔「うわっ!?あっぶなっ!」

霊「わっ!」

Ch「光線のあの色...やっぱり!」

???「hehehe...。死角から撃った俺のガスブラを避けるなんて、中々やるじゃないか、そこの二人?」

紫「この声...」

魔「まさか、Sans!?」

Re「確かに、S()a()n()s()()()()()()()...。しかし、S()a()n()s()()()()()()()()...。」

魔「ど、どういう意味だよ!」

Sa?「なら、俺の方から自己紹介しておいてやろう。俺の名は...」

Error!Sans「ErrorSansだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




*Error-no-name。






前書き見にくくてすんません。それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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三十三話 ~頭の狂ったスケルトン達~

お久しぶりです、ナンモナイト所長です。生きとったんかワレェ!(自分に)

今回は、少し強めのグロ描写が最後の方にあるので、苦手な場合はブラウザバックです。バイオやりてぇ...。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

 

~永遠亭~

 

 

 

Error!Sans「全てのAU(二次創作)は、この俺が破壊する。もちろん、〝この世界〟もだ。」

魔理沙(〝この世界〟...?)

ErSa「さあ、〝この世界〟を掛けた戦いといこうじゃないか?」

 

戦闘BGM ERROROVANIA(ErrorSans戦BGM)

 

霊夢「中々の気迫ね...。でも生憎、幻想郷を渡すつもりなんてないからね。本気で行かせてもらうわ!」

魔「もちろん、私もだぜ!」

紫「幻想郷の創設者として、さっきの言葉は聞き逃せないわね。」

Chara「ErrorSansは()()の敵だ。殺る気で行く。」

霊「行くわよ!夢想封印!」

魔「マスタースパーク!」

紫「結界〝夢と現の呪〟!」

 

紫は、ErrorSansを外すように二つの大玉を発射する。

すると、すぐに大玉は破裂し、一方は自機狙いに変化する米粒弾を乱射、もう一方は大量の楔弾を発生させる。

まさに妖怪の賢者らしい、美しくも手強い弾幕である。

 

Re「R.Eソード!」

Ch「レッドナイフ!」

 

RevolutionとCharaが一気に斬りかかる。

 

ErSa「へえ、思ってたよりやるみたいだな。だがしかし...」

 

ガガガガンッ

 

ErSa「俺には、当たらない。」

魔「なっ...!全部弾かれた!」

霊「て言うか、()()()()()()()?」

???「hehehe...ちょっと呼ぶのが遅かったんじゃないのか?」

???「活きの良いニンゲン達だな。アイツらの飯にぴったりだ...」

???「随分と光に満ちた奴らだな。まあ、すぐに俺の闇で塗りつぶしてやるが...」

???「切り刻んでやる...」

魔「な、なんだコイツら!Sansみたいのがいっぱいいる!」

Ch「いすぎだろ〝アイツら〟...。そんなに恨まれてたっけ、私ら?」

Re「いや〝アイツら〟が勝手に敵対視してるだけでしょう...」

紫「知ってるの、二人とも?」

Re「知ってるもなにも、ライバルみたいなもんですよ。」

Ch「右から〝FellSans〟、〝Horror!Sans〟、〝Nightmare!Sans〟、〝Cross!Sans〟。色々とめんどくさい奴らだよ。」

FellSans「めんどくさい言うな」

horror!Sans「リボンの奴は首切って○○○(ピー)して○○○○(ピー)やってから兄弟達に食わせてやるか...」

霊「なんか恐ろしいこといってるんだけど」

Re「修正音入ってますしね」

作者「一応隠しときました」

NightmareSans「悪夢を見せてやるぜ...」

紫「アイツは名前の通りね」

Ch「厨二病ではないから安心して」

CrossSans「中々手強そうな奴らじゃねえか...」

Re「アイツは戦闘狂です」

魔「見れば何となくわかるわ」

霊「しかし、いきなり仲間を呼ぶなんて、ちょっと卑怯じゃないの?」

ErSa「一人に対して五人で掛かってくる奴らには言われたくねぇな」

霊「くっ...」

Re(確かに)

ErSa「まあ、これで五分五分になった訳だ。さあ、戦闘再開と行こうか!」

紫「皆で手分けしましょう!それぞれ戦うのよ!」

魔「言われなくても分かってるぜ!」

霊「今回くらいは真面目にやるか」

Re「いつも真面目にやってくださいよ...」

Ch「決着つけるか...」

 

バババッ

 

 

 

 

 

 

FeSa「レッドブラスター!」

魔「ノンディレクショナルレーザー!」

 

ギュイイインッ ズドオォォン

 

キュイイイ... ズバアアアッ

 

FeSa「黄色いの、中々やるじゃねえか!」

魔「お前こそ、即死の赤攻撃力を連発とか、結構半端ねーな!」

FeSa「これでも、〝殺るか殺られるか〟の世界に住んでるんでね。これくらいは出来るようになっとかないと...なっ!」

 

パッパッパッ ドシュシュシュッ

 

FellSansは骨を召喚し、魔理沙へ飛ばす。

 

シュオオンッ

 

しかし魔理沙は、箒に乗って飛行し、それを軽々と回避する。

 

魔「私だって、毎日のように弾幕ごっこやってんだ!これくらいの弾幕、歩いてでも避けれるぜ!」

FeSa「行ってくれるな...。なら、これはどうだ!?」

 

ギュイイインッ ズドドドドドドドドドドドォォンッ

 

魔「回転ブラスター!?しかも赤!」

魔「ちょ、わあああああああっ!?にげろーっ!」

FeSa「更に...」

 

パッパッ ヒュヒュヒュヒュンッ

 

魔「あ、赤い骨まで!うわっ、危ねっ!」

FeSa「フフフ...」

FeSa「さあ、どこまで避けられるかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

HoSa「ケケケ...。俺の獲物は赤リボンの巫女さんか...。さあて、どう料理してやろうか...。」

霊(な、何コイツ...。気味が悪いわね...)

HoSa「取り敢えず料理する前に、痛め付けて肉を柔らかくしないとなぁ!」

 

パッパッパッ ドシュシュシュッ

 

霊夢は飛ばされた骨を簡単に避けていく。

 

霊(骨を弾幕にしてくる辺りは、Sansと同じね。なんか血が付いてたけど)

HoSa「ほぉ、あのスピードの骨をいとも簡単に避けるとはな。Hakureiの巫女の名は伊達じゃないようだな。」

霊「妖怪退治が本業みたいなもんだからね。これくらいの弾幕は日常茶飯事よ。」

HoSa「いいねぇ...。だったら、こうだ!」

 

ダダダッ

 

霊(接近戦...?)

 

するとHorrorSansは、どこからか血濡れの肉切り包丁を取りだし、霊夢に斬りかかる。

 

ガキインッ

 

霊「うわっ!危なっ!」

 

霊夢は、それをお祓い棒で受ける。

 

HoSa「さっき磨いだばっかの肉切り包丁を受けるとは、一体どんな木使ってんだあのお祓い棒?」

霊「神力で強化してるのよ。大体、鉄くらいかしら?」

HoSa「hehehe...。こいつぁ、料理のしがいがあるってもんだ!」

 

ギンギンッ ガガガン ガギインッ

ヒュヒュヒュッ フォンッ ガキインッ

 

霊(うーん、近接ばっかだと厄介ね...。ヤリカから教わっておいてよかった...。)

 

 

 

 

 

 

ヤリカ「霊夢は、弾幕ごっこだとメチャクチャ強いと聞いた。だが、弾幕ごっこが得意だからといってそればっかだとダメだ。」

霊「何がダメなのよ?」

ヤ「だって、もしも〝格闘戦〟仕掛けられたらマズいだろ?」

霊「ああ...まあ、確かに。実際、剣とか持ってる妖怪も結構いるし。」

ヤ「だろ?だから、俺が素手の時とお祓い棒を持ってる時の近接戦の戦い方を教えてやる!」

霊「え?ヤリカって格闘出来たっけ?」

ヤ「何言ってんだ!俺の親父は軍人だぞ?その息子の俺が教えるんだ。きっと、強くなれるぜ!」

霊(なんか不安ね...)

 

 

 

 

 

 

 

霊(また今度教えてもらおうかしら。まあまあ楽しかったし。)

HoSa「戦闘中に考え事とは、随分余裕だなぁ!」

 

ガンッ

 

霊「!」

 

お祓い棒が弾かれ、隙が出来てしまう。

 

HoSa「スキあり!」

 

ヒュンッ

 

霊「~~!危っなぁ~...」

HoSa(あの反応速度と反射神経...。やはり、ただ者じゃあねぇな。)

HoSa「そうだ、Reimu。〝Hotdog〟、食わないか?」

霊「〝ホットドッグ〟?」

HoSa「まあ、いわゆる外の世界の食べ物だ。パンでソーセージを挟んで、ケチャップをかけて食べる。旨いぞ~」

霊「(挑発かしら?取り敢えず、わざと乗ってみよう)それじゃあ、一個貰おうかしら。」

HoSa「...はいよ。」

 

すると、HorrorSansは霊夢に()()()を投げつける。

 

シュッ ()()()()

 

霊「え、何こ...ッ!!!!!!!」

 

パッ ぐちゃり

 

床に落ちた途端、水音をたてて赤いモノを撒き散らす()()。それは、紛れもなく...

 

霊(に、人間の...()...!?)

 

HoSa「ほらよ。〝Headdog〟、一丁上がりだ。」

HoSa「たあんと、食いな。hehehe...」




どうでしたか?自分が知る限りの悪系AUを出してみましたが。それと一応、各AUの簡単な紹介乗せときます。


UnderFell

登場するキャラクターが、原作のものからほとんどが善悪反転し、猟奇的かつ暴力的となった世界。主人公のニンゲンはフラウィーの力を借りながら地下世界を脱出することなる。数あるUndertaleのAUの中では屈指の人気作であり、派生作品も多く生まれている。


Horrortale


UndertaleのAU。原作Undertale(以下〝原作UT〟)のNルート(Undyneが王になるルート)から長年が経ち、全てが悪い方向に向かってしまったAU。モンスター達は人肉に飢えている。ホラー、と言うよりグロ要素が強く、苦手な人は検索しない方が良し。因みに、作者のお気に入りのAUである。


Dreamtale

Nightmare!Sansが登場するAU。Nightmaretaleではない。詳細は不明(調べるのめんどいだけ)。

X-tale

Cross!Sansが登場するAU。同じく詳細は不明(上に同じく)だが、Sansがとにかく格好いい。



こんな感じです。約二つ適当ですが。あ、Horrortaleはグロ描写多いですが、中々おすすめのAUです。ようつべにHorrorFellなるAUのBGMもあるので、是非とも。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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三十四話 ~Barrier in barrier~

モンハン3Gやってて更新サボってたナンモナイト所長です。ラギアクルス、ようやく狩った。強かった...。

永夜異変の章は、今回で最終回です。それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~幻想郷 永遠亭~

 

 

 

 

Cross!Sans「ハアッ!」

 

 

ヒュンッ

 

 

Chara「フッ!」

 

 

ギインッ

 

 

風切音や、金属同士がぶつかり合う音が響く。

 

 

ビュッ

 

 

Ch「うわっ!」 サッ

 

 

Charaは、そのデカイ刃を、体を反らしてギリギリで避ける。

 

 

CrSa「相変わらず良い反応してんな、Chara。」

Ch「そういうお前こそ、前より剣のスピードが速くなってるじゃないか、Cross。」

 

 

Xクロスの傷が入った左目と、包丁の様な大剣を持つCross!Sans。それと戦っているのは、Charaだ。

 

すると、Cross!Sans(以下Cross)は左目を上に上げる。普通のSansならば、弾幕代わりの骨を召喚するところだ。しかし、Crossの左目の周囲から現れたのは、骨とは全く別物だった。

 

 

フワフワ... チャキッ

 

 

Crossが持っているのと同じ、巨体な剣だった。それも、五、六個である。

 

 

CrSa「Move(行け)。」 パチンッ

 

 

Crossが指を鳴らした直後、浮いていた剣が高速でCharaに突っ込んでいく。

しかしCharaは、それをナイフで弾きつつ、避けていく。

 

 

Ch「やあっ!」 ダッ ガギインッ

 

 

Charaはその勢いを利用して斬りかかるも、防がれてしまう。

 

 

ババッ

 

 

CrSa(前よりも動きが良くなってやがる...。会ってない間に、〝Love〟でも上がってたか?...だったら、これで行くか。)

Ch(剣の量や速さが前より上がっている...。いつの間にか、更に強くなってる。だったら、あの技で行こう。)

CrSa「ハアァァ...」

Ch「......」

 

 

CrSa「X-ブレイド!」

Ch「ジェノサイドカッター!」

 

 

ビュオッ

 

 

ガギイイインッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NightmareSans「喰らえ」

 

 

ズスズッ ズアアッ

 

 

シュピン スポッ

 

 

紫「無駄よ」

NiSa「...あの〝スキマ〟が厄介だな。」

紫「まあ、スキマならいくらでも入るしね。そして...」

 

 

パカッ ズアアッ

 

 

紫「吸い込んだ物を出すこともできる。」

NiSa「おっと」 サッ

紫「あら、以外と反応良いのね。なら、これはどうかしら?」

紫「廃線〝ぶらり廃駅下車の旅〟」

 

 

パカッ シュゴオオオッ

 

 

NiSa「うおっ、電車か!?」

紫「外の世界で廃車になってた奴を頂戴したのよ。」

NiSa「ったく、なんてメチャクチャなスペカだよ...。んじゃあ、これで行くか。」

NiSa「〝Bottomless Nightmare〟。」

 

 

グアアアアッ

 

 

紫「!」

 

 

NiSansの前に、黒く、巨大膜の様な物が現れる。すると...

 

 

ズスズズズズズ

 

 

電車を次々と飲み込んでいく。

 

 

ズズズッ シュポッ

 

 

NiSa「...無力化完了。」

紫(あの長さの電車を飲み込むなんて...。一体、あれは...?)

NiSa「ここで畳み掛ける!」

 

 

ズボッ ズボッ ズボッ ズボッ

 

 

NiSansの背中から、四本の触手のような物が生え、紫を襲う。

 

 

ガキインッ

 

 

紫はそれを、スキマで受け止める。

 

 

紫「ふう...危なかったわね。」

NiSa「スキマってそんな使い方も出来るんだな...。厄介な事この上ないな。」

NiSa「別のタイプの技使うか...。」パチッ

 

 

NiSansが指を鳴らす。すると...

 

 

ブワアアッ

 

 

辺りが、闇に包まれる。

 

 

紫(暗くなった...?)

 

 

ヒュッ ズバッ

 

 

紫「!?ぐっ...」

 

 

チュンッ

 

 

紫は弾幕を放つが、当然当たらない。

 

 

紫「だったら、この屋敷の外から光を取り入れれば...!」

 

 

ピカアッ

 

 

しかし、全く明るくならない。

 

 

NiSa「ハッ!」 ズバッズバッ

紫「く...」

NiSa「この闇は、俺の〝悪夢〟だ。普通の光じゃあ、照らすことは出来ない。出来るんだとすれば太陽の光くらいだが、今、外は夜。...この意味がわかるか?」

NiSa「つまり、お前の負けだって事だ、妖怪の賢者さんよぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュイイインッ ズギュウウン

 

 

キュイイイ... ビイイィィッ

 

 

Revolution「R.Eソード!ハアアッ!」

 

 

ガギインッ バッ

 

 

ErrorSans「エラーブラスター!」

 

 

ズギュウウンッ

 

 

ギインッ

 

 

ErSa(相変わらず強えな...。なら、これで!)

ErSa「誤差空間(エラースペース)!」 パチンッ

 

 

グニャアッ

 

 

ErrorSansが指を鳴らすと、Revolutionの周辺が歪んだ様になる。

 

 

Re「くっ...!」

 

 

ビイイィィッ

 

 

グニャグニャッ

 

 

Revolutionはレーザーを放つが、レーザーはグニャグニャと曲がり、当たらない。

 

 

Re「やっぱり当たりませんね...。」

ErSa「空間に誤差(エラー)を起こすからな。その状態なら、俺に攻撃が当たる事はない。」

Re「...そうも、言ってられないですよ、Error?」

ErSa「なんだと...?」

Re「発射!」

 

 

ビイィッ

 

 

Revolutionは再びレーザーを撃つ。

 

 

ErSa「だから当たらないって...」

 

 

ブウゥゥン

 

 

直後、レーザーが飛ぶ先に〝なにか〟が現れ...

 

 

スウウウッ

 

 

ブンッ...

 

 

レーザーを飲み込んだ。

 

 

ErSa(今のは一体...?)

 

 

すると...

 

 

ブウゥゥン ビイイィィッ ズドオンッ

 

 

ErSa「ぐあっ...!う、後ろから!?」

Re「フッフッフッ...。最近開発したばかりの新システム、ワープホールです!」

ErSa「チ...反則くせぇ...。」

ErSa「だったら...!」 ギュイイインッ

Re「やめた方がいいですよ。」

 

 

ブンッ ブンッ ブンッ ブンッ ブンッ ブンッ

 

 

Re「今レーザーを撃てば、ほぼ全方位から貴方を攻撃出来ますから。」

ErSa「......」

ErSa「まあいいさ!お前のお仲間さんは、アイツらがギッタギタにしてるだろうからな!妖怪の賢者さえ倒せれば、()()()の計画は成功したも当然だからな!」

霊&魔&Ch&紫「「「「それはどうかしら?(どうかな?)」」」」

Re「おお!皆さん!」

ErSa「な...なぜ!?どうやってアイツらを倒した!?」

紫「あんな奴らに負けるような私達ではない...と言いたいところだけど。ちょっと、()()()が倒してくれたのよ。」

ErSa「助っ人...?」

 

 

シュオオッ スバアッ

 

 

ErSa「ぐ...!」

ErSa(この痛み...この速さ...。そして、この色・は...!)

???「ったく...。いつもの場所にいないから謎の声(紫の声)の案内通りに来てみたら、こんなところにいやがって...」

ErSa「てめぇ、なんでここにいる...。Ink!」

紫「私がスキマで呼んだのよ。」

InkSans「まさか、お前がいるとはな。」

Re「久しぶりですね、Ink!」

InSa「おうRevolution。久しぶり。」

ErSa「くそっ...」

InSa「てことでError...帰るぞ。」 ガシッ ズルズル

ErSa「チクショウ...。おいお前ら!まだ終わってないからな!」

ErSa「これは単なる時間稼ぎだ!そのうち()()の準備が終わり、()()()が動き出す!そしたらお前らは終わりだ!アーッハッハッハッハッハッ!」

InSa「はいはい黙ってようねー。すまないな、お前さん達。迷惑かけちまったな。ほら、行くぞ。」

ErSa「じゃあな!アッハッハッハッ!」

 

 

ブウゥゥン

 

 

霊「...なんか、嵐の様に過ぎて行ったわね。」

Ch「いきなりあの五人が現れたかと思ったらInkが出て来て...。Errorは最後に意味深なこと言って行ったし...。」

魔「取り敢えず、異変の主犯の方行こうぜ。」

紫「それが良いわね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Re(計画...あの方...。なにか、嫌な予感がしますね...。)

魔「おーい、Revolutionも速くー!」

Re「はーい、今行きます!」

Re(...気のせいですかね...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~永遠亭 中庭~

 

 

 

 

 

 

BBA少女説明中~

 

 

 

 

 

紫「そんなわけで、幻想郷には最初から結界が張られてるのよ。それに、月からの使者の様な力ある存在は、決して入ってこれないわ。」

永琳「...私は...密室の中に密室を作ろうとしていたのね...」

霊「ま、そういうことよ。中には、内から外に行くような輩もいるけどね...」

紫「あら、なんのことかしら~。ウフフッ♪」

霊「そういうのがウザいのよ!いい機会だし、ここで決着つける!?」

魔「ちょっとまて!先に()るのは私だぜ!霊夢とは、一時休戦してただけだからな!」

霊「...魔理沙、あんたまだやる気なの?」

魔「まさか、うやむやにする気じゃないだろうな!」タッタッタッ

 

ガラガラッ

 

魔「!う、後ろ...!」

霊「え?後ろ?」クルッ

永「...姫様!

魔「え?姫様!」

???「お見事、客人方。私がここの主人、〝蓬莱山 輝夜〟よ。」

 

ザッ

 

永「申し訳ございません、姫様。全て、私の誤りでした。」

輝夜「貴女に責任はないわ、永琳。もう、全部済んだんだし。...顔を上げて。」

輝「今を悔やむより、これからやってくる明日に希望を持って。貴女なら、きっと大丈夫よ。」

永「!...ありがとうございます、姫様...」

Ch(おお、なんか良い雰囲気...)

輝「さて、客人方!まだお開きじゃないわよ!」

霊「え?」

輝「永琳やうどんげばっかり弾幕ごっこはズルいわ。」

輝「それに、久しぶりのお客様なんですもの。それ相応のおもてなしをしなければね。」

 

フワアッ

 

輝「隠れる必要もなくなったことだし、派手に弾幕勝負よ!」

霊「...はあ。結局こういう事になるのね。」

魔「霊夢!決着は、この後だからな!」

紫「まあ、楽しんでね。私は帰らせてもらうわ。」

 

シュピンッ

 

輝「それじゃあ、行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

その後、弾幕ごっこは朝まで続いたと言う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~永遠亭 輝夜自室近く~

 

 

Re「えーっと、反応は...ここだ!」

 

ガララッ

 

Re「この装置ですね。」

 

カチャカチャッ バキッ

 

Re「ようやく見つけましたよ...。」

Re「デンチナマズ!」

デンチナマズ「クォ...?」 バチバチッ

Re「どうやら、結界を維持するために使っていたようですが...まずは一匹。ECR作戦、ようやく進みましたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




いかがだったでしょうか?今回は、様々なAUSansが出たのでInkくんも出してみましたが。

Inktale

InkSansが登場するAU。Gルートで悪逆の限りを尽くし、更にAUまでもを破壊しようとする主人公をInkSansが止めると言うもの。いろんなAUSansを召喚して攻撃してくる。現在でもアップデートが続いている。ちなみに、AUを守る〝守護神〟のInkSansとAUを破壊する〝破壊神〟であるErrorSansはよく対立しており、戦う二人を描いたイラストも多い。


次回予告 〝食料強奪異変の章〟

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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クリスマス番外編 ~幻想のクリスマス~

この季節、外出するときはダウンジャケットとバズーカ必須なナンモナイトです。クリスマス?ボクヨクワカラナイ

ワルド「え?クリスマスってリア充どもを爆破する季節じゃないの?」

今回はクリスマス番外編です。心休めだと思って、最後までゆっくりご覧下さい。駄目作ですが。


 

 

~紅魔館 大広間~

 

 

勇義「ガーッハッハッハッ!こういう季節に飲む酒も良いねぇ!飲め飲め!」

萃香「これがしょと(外)の世界のおしゃけかぁ~。中々旨いじゃないかぁ~!ほれほれ、もっと持ってこ~い!」

文「まだ飲むんですかぁ!?もう無理ですよー!」

 

 

リグル「うわぁ、あの人達またやってるよ...」

ミスティア「ま、好きにさせとけば?」

ルーミア「お酒って美味しいのだー」

チルノ「飲めー!もっと飲めー!」

大妖精「チルノちゃん、やめた方が良いよ!」

慧音「ハッハッハッ。中々楽しいな!」

妹紅「この料理も、見たことないけど旨いな!」

美鈴「お、お嬢様、大丈夫ですか?その料理、とっても辛いらしいですよ?」

レミリア「大丈夫よ。なにせ、私は大人なんだから!」

 

パクッ

 

レミ「辛ーい!辛ーい!しゃくやー!」

咲夜「お嬢様!お水です!」

レミ「うー、ごくごく...あー、辛かった~...」

咲(しゃ、しゃくやなんて...!この咲夜、脳内にしっかり録音しておきます!)

パチュリー「なーにニヤニヤしてんだか...」

リアクター『...全く』

蛇蜘夜「バカなのかあのカリスマ(笑)おぜうさまは」

幽々子「ポテトにケーキに七面鳥...。最高ね~!」

妖夢「食べ過ぎないで下さいよ幽々子様!」

霊夢「なーにやってんのかしらね紅魔組は。亡霊も亡霊だし」

魔理沙「リアクターも妖夢も大変だな」

 

 

 

Revolution「おー、盛り上がってますねー!」

ヤリカ「だな。ま、成功ってとこか!」

ワルド「確かにな。」

Re「てかヤリカ、何気に久しぶりですね」

ヤ「しばらく仕事サボってたからなー。仕事めっちゃ多いわ、マネージャーと〝ハイカラニュース〟のディレクターに怒られるわで散々だったわ。」

Re「しかしワルド、なにか準備し始めたと思ったら急にクリパやろうとか、どうしたんですか?」

ワ「ほら、クリスマスは皆で騒いだ方が楽しいだろ?」

Re「あ(察し)」

ワ「哀れみの目を向けんな」

ワ「...それに、ECR作戦が進んだ祝いってのもあるしな。」

ヤ「え!?進んだのか!?」

Re「ええ。永遠亭というところまで異変解決に行った時に見つけたんですよ。ほら。」

デンチナマズ「クォ、クォ」 バチチッ

ヤ「おー本当だ。てか、相変わらず可愛いなー。ほれ、ツンツン」

デンチナマズ「クォー!」バチバチバチッ

ヤ「アベベベベ!」ドサッ

Re「あ、気絶した」

ワ「おい二人とも、始まるぞ。」

ヤ「え?何が?」ムクッ

Re「復活はやっ!」

 

 

 

 

 

 

 

ガヤガヤ...

 

バッ バッ バッ

 

???「OHHHH YESS!!!ウェルカアアアム、エビバデエエェェェ!!!」

魔「うわっ、びっくりした!」

Mettaton「さー始まりました!人気番組〝Metal attack〟!今回は、Gensokyo特別編です!」

Me「司会は、私Mettatonが!」

Re「解説、その他諸々は私Revolutionが務めさせて頂きます!」

 

ヤ「あー!Revolutionいつの間に!」

 

Re「Mettaton、今回は初めて幻想郷でMetal attackを開催しますが、心意気などはいかがですか?」

Me「いやー、今まで来たことがない場所だから少し緊張するけど、多分楽しい番組になると思うよ。」

Papyrus「ヒューヒュー!いいぞMettaton!」

Undyne「ったく、相変わらず気にくわない...」

Me「それじゃあ、まずは第一部、行ってみよー!」

Re「おー!」

Re「第一部は...〝クイズショー〟!」

Re「それじゃあ、あとは頼むよMettaton!」

Me「OK!」

Me「それでは、まずは出場者を紹介しましょう!今夜の素敵な回答者達です!」

Me「キノコが大好きな普通の魔法使い!Kirisame Marisa!」

魔「頑張るぜー!」

Re「やる気は十分、キノコを狙う!」

Me「色々な仕事を掛け持ちする怠け骨、Sans!」

Sans「ZZz...」

Re「今回も(ギャグが)スベるのか!」

Me「可愛い顔して実は恐ろしい、Kirby!」

カービィ「ぱやぱや、ぽよわあーい!」

Re「ガンガンいこうぜピンク玉!」

Me「以上、三人でした!」

Re「次はMettaton、ルールを頼みます!」

Me「オッケー!」

Me「覚えておくべきルールはひとーつ!〝必ず正解を答えること!〟間違えた場合は...」

魔「ま、まさか...」

Me「気絶してもらいまーす!」

 

 

*スペシャルなクイズショーの始まりだ!

 

 

BGM Metal crusher(Mettaton戦BGM)

 

 

魔「あれ?以外と普通?」

勇「いいぞいいぞー!」

萃「こりゃあ、楽しくなりそうだねぇ~」

チ「あたいがしゅつじょーしたら間違いなく一位ね!あたいが出なかったこと、ありがたくおもえー!」

リグ「確かに一位になれるね(ワースト的な意味で)」

美「あ、なんか面白そうなことやってますね」

咲「クイズ大会やってるらしいわよ」

 

Me『それじゃ、記念すべき第一問、行ってみよー!」

 

 

 

 

~しばらくして~

 

 

 

Me「これにて、クイズショーを終わります!回答者の皆様、お疲れ様でした!」

魔「で、電撃喰らいまくったぜ...」

Sa「オイラは平気だったがな。」

カ「ぷよ?(←わかってない)」

ヤ「まだ終わってないぜー!」

霊「うわっ!」

ヤ「Metal attack自体は第ニ部で終わりだが、その第ニ部とは俺の一曲限りのライブだぜ!」

魔「ヤリカって歌えたのか?」

ヤ「これでもアイドルだからな!歌とダンスには自信がある!」

Me「ということで、歌ってもらいましょう!」

ヤ「OK!ミュージックスタート!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Merry Christmas

 

 

 

 

BGM マリタイム・メモリー(スプラ1ヒーローモードED)




クリスマス番外編、()()がだったでしょうか?皆の楽しいクリパの様子を描いてみました。クリスマス当日の投稿になりましたが。そして最後の〝???〟とは...。

次回からは〝食料強奪異変の章〟が始まります。お楽しみに。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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春風食料異変の章
三十五話 短編⑤~食べ物が無くなった!? 春風食料異変~


梅干し大好きナンモナイトです。梅干しは少ししょっぱいくらいが一番旨い。

今回からは、カービィが主役の章です。アンテキャラは出ますが、東方キャラはほとんど出ないかも...。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。




章の名前、〝春風食料異変〟に変えました。


~幻想郷 人里 民家~

 

 

里人「ふあ~ぁ...もう朝か~。よっこいしょっと...」

 

一人の里人が、じじくさい声をあげて立ち上がる。

 

里人「今からなんか作るのもめんどくさいし...昨日の残り物でも食べるか...ん?」

 

里人「あれ、残り物がない。...あれ?食べたんだっけ?まあいいや。ないんだったら、作るか。」

 

ギイッ

 

里人は食料庫の扉を開ける。

 

里人「......?」

 

里人は目を何回もこすり、食料庫の中を繰り返し覗きこむ。

 

里人「しょ、食料が...」

 

里人「食料がないーっ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

~人里~

 

里人「なんでなにもなかったんだろう...。あとニ、三週間分はあった筈なのに...。俺が全部食った、なんてことは絶対ないよな。」

 

里人2「おーい!」

タッタッタッ

 

里人「ああ、お前か。どうした?」

 

里人2「いや実はさ。今朝、家の食料庫を覗いたらなんにもなかったから、買い出しに行くんだよ。」

 

里人「あ、俺もだ!」

 

里人2「え、本当か!?」

 

里人「ああ。三週間分くらい入ってたのがすっからかんだ!」

 

里人2「そうか...。じゃあ、一緒に買い出し行こうぜ。」

 

里人「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

~人里 商店街~

 

里人3「食料が無いって、どういう事だ!こっちは朝から腹ペコなんだ!」

 

里人4「米の一粒も出せないのか!」

 

八百屋「本当になんもないんだ!うちだってなにが起こってこうなったかわかんないし!」

 

里人5「そっちも何も無いのか?」

 

肉屋「ああ。クズ肉から出汁用の豚骨まで、カラッカラだ。」

 

 

里人「...おいおい、商店街もかよ」

 

里人2「食料がすっからかんになったのは、俺達だけじゃなかったか...」

 

里人(一体、何が起こってるってんだ...!)

 

???「ガーッハッハッハッ!」

 

里人2「な、なんだ!?」

 

里人「あっちだ!行ってみよう!」

 

 

 

???「ガーッハッハッハッ!人里の食料は俺様が貰っていく!」

 

里人「な、なんだアイツ...。」

 

里人2「赤い服を着た...ペンギン?」

 

???「そこのお前!ペンギンとか言うな!」

 

里人2(あ、聞こえてたか)

 

デデデ大王「俺様の名はデデデ大王!ここの食料はぜーんぶいただいた!」

 

デデ「ガーッハッハッハッハッハッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「...ぽよ?ふわ~ぁ...」

 

僕はカービィ。〝あきれ返る程平和な国〟プププランドから来たんだ!

 

今は〝げんそうきょう〟と言う場所にいて、〝まりさ〟のおうちに住んでるの!

 

 

 

 

 

~三週間前~

 

 

 

魔理沙「そうだ、カービィ!お前、私ん家に住まないか?」

 

カ「ぱや?」

 

魔「食うもの寝る場所は保証するぜ!」

 

カ「ぷやぱよー!(住むー!)」

 

魔「即決だな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

魔「すうすう...」

 

カ「ぺや...」

 

まりさはまだ寝てるみたいだね。それじゃあ、ひとざとに行ってご飯食べよう。

 

 

 

 

~桃玉移動中~

 

 

 

 

 

カ「ぺっぺぺ~ぺーぺぺっぺっぺ~ぺっぺぺ~ぺっぺぺぺっぺぺ~♪...ぷ?」

 

里人(別人)「くそっ、食べるものが全くない!」

 

里人2(上と同じく)「お前もか!」

 

カ「ぽよ...?(食べ物が無い?)」

 

デデ「ガーッハッハッハッ!人里の食料は俺様が貰っていく!」

 

カ「ぽ!ででで!ぷやぷやーっ!(デデデ大王の声!またかーっ!)」

 

 

とてとてとてっ

 

 

カ「ぽよぷよ!ででで!」

 

デデ「なっ!貴様はっ!」

 

デデ「カービィ!」

 

カ「ぽよ!ぺよぱやっ!(食べ物返せ!)」

 

デデ「返せと言われて返す奴はいないぞ!」

 

デデ「しかし、ここで会ったが百年目!カービィ!食べ物を返して欲しくば、俺様を倒すがいい!おーい、クラッコ!」

 

クラッコ「はーい」 ふよふよ

 

 

ピョンッ ドサッ

 

 

デデ「この先の〝新デデデ城〟で待っているぞ!ガーッハッハッハッ!」 ふよよよよ~

 

カ「ぺやぁ...ぺにゃぱや!ぽゆぱやぁ~!(何度も何度も...もう怒った!やってやる!)」

 

Papyrus「ん?あそこにいるのは...Kirby!」

 

Pa「おーい!Kirbyー!」

 

カ「ぽよ!ぱぴるす!」

 

Pa「一体どうしたんだ?」

 

 

 

~桃玉説明中~

 

 

 

Pa「そうか、食べ物をDededeに全部奪われてしまい、今から奪い返しに行くのか...。」

 

カ「ぽよ。(そういうこと。)」

 

Pa「よーし、わかった!そういうことなら、協力しよう!ロイヤルガードの未来の団長として、お前を助けてやる!なんたって、俺様は強いんだからな!ニェーッヘッヘッヘッヘッ!」

 

カ「ぷや!ぺよ、ぽにょぽや!(OK!それじゃあ、行くよ!)」

 

Pa「ああ!行くぞ!」

 

 

タタタタタッ

 

 

 

 

 

 

 

BGM グリーングリーンズ(はるかぜと共に メインテーマ)

 

 

 

 

 

 

see you next time...




梅干しって美味しいよね(←しつこい)

カービィとPapyrusって中々良いコンビだと思うの。あ、Papyrusはモンスターだからカービィの言葉がわかるって事にしました。(適当)

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!



カービィが歌っていた鼻歌(?)は一体なんでしょう?ヒントはこの三十五話の中にあります...。


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三十六話 短編⑥ ~裸の蛇が幻想入り~

遅れましたがあけおめことよろ、ナンモナイトです。早くも新年ですなー。新年だからって騒いでるリア充はいねがー。

タイトルで分かった方もいると思いますが、今回はあの裸の蛇が出ます。食いしん坊で段ボール大好きなあの人。

「一週間以上、待たせたな!」

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

~幻想郷 妖怪の山への道~

 

 

 

 

Papyrus「こっちで本当にあっているのか、Kirby?」

カービィ「ぺゆ。ぽよあぷ、ぺやぷよよ!(うん。看板があるし。)」

 

Pa「あ、ホントだ」

 

 

ここは幻想郷、妖怪の山への道。プププランドの大王、デデデ大王によって、幻想郷中から奪われてしまった食べ物を取り返す為、〝新デデデ城〟がある妖怪の山に向かっているのだ。

 

 

Pa「しかし、DEDEDEはなんで食べ物を盗んだんだ?盗まなくても、俺様がスパゲッティを作ってやるのにな!ニェーッヘッヘッ!」

 

カ「ぷゆ、ぷよ~...(まあ、ずる賢いからね~...)」

 

Pa「しかし、Youkainoyamaは遠いな~。俺様スケルトンだから疲れは感じないけど。」

 

カ「ぽ!ぺにゃ、ぱゆぱや!(そうだ!あれを使おう!(」

 

 

 

 

 

~桃玉複製中~

 

 

 

 

 

ブロロロロ...

 

 

Pa「うおーッ、速ーい!」

 

カ「ぺしょー!(でしょー!)」

 

Pa「ヒャッホーウ!」

 

 

...つくづく、〝ウィリーライダー〟とは便利なものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~新デデデ城 倉庫~

 

 

 

 

???「...デデデ城倉庫への侵入に成功した。どうやら敵はいないようだ。」

 

???「さすがだな...。そこは日本、しかも妖怪が住んでいる未知の世界。おまけにその城の主は青い巨大なペンギンだってのに...。いやはや、あんたの潜入スキルや適応力にはつくづく驚かされるよ...。俺も、今度練習してみようか。」

 

???「これもまた、〝彼女〟から学んだ技術だ、〝カズ〟。そんじょそこらの奴に真似出来るような物じゃない。」

 

カズ「分かってるさ。俺なんかじゃ、出来る訳がない。...その点、あんたは凄いよ...〝スネーク〟。」

 

スネーク「誉めても薬莢位しか出ないぞ?...まあいい。」

 

スネーク「こちらスネーク。任務を続行する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山 麓~

 

 

 

カ「ぷし、ぷよぷよぱや。(よし、ここからは降りて行こう。)」

 

Pa「ここがYoukainoyamaか。随分と高いな!」

 

カ「ぷーい、ぷぷよ!(よーし、行くよ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「こっち側は...大丈夫。沢の方は...OKね。」

 

 

彼女の名は椛。妖怪の山を根城とする種族〝天狗〟の一種である〝白狼天狗〟の一人だ。下級の天狗で、〝千里先まで見通す程度〟の能力を持つ為、妖怪の山の見回りを担当している。

 

 

椛「...ん?ん!?こ、この桃色玉は...!」

 

 

 

 

 

 

~回想~

 

 

 

キイイィィィィィン

 

 

 

椛「な、何この音」

 

 

 

キイイイイイイイン

 

 

 

椛「ま、まさか...。(上を向く)」

 

 

 

ドゴオオオオオン

 

 

 

椛「きゃあぁぁぁっ!」

 

 

 

突如、落ちてきたのは、流星。それも、

 

 

 

〝ピンク色〟の流星である。

 

 

 

???「ぽよ?ぱやぁい!」

 

 

その星形の乗り物から降りた生物は、言葉とは言いがたい声を発して、去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()が幻想入りした瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

 

 

 

椛「やっぱり、あの時のピンク玉!今度こそ追い出してやる!」

 

 

 

 

 

Pa「それで、俺様はこう言ってやったんだ!〝Frisk、お前は俺様には勝てない!〟とな!(大嘘)」

 

カ「ぽよー!...ぷ?(凄ーい!...ん?)」

 

 

ヒュオオッ

 

 

椛「そこの二人!(二人?)ここは妖怪の山です!今すぐ立ち退きなさい!」

 

Pa「に、ニンゲンに動物の耳が生えてるぞ!?」

 

カ「よーあいのやぁ?(妖怪の山?)」←わかってない

 

Pa「だが、ニンゲンだろうと〝たたかう〟なら、容赦はしないぞ!」

 

椛「立ち退きのかないと言うのですね。なら...!」

 

文「椛ーっ!」

 

椛「あ、文さん!どうしたんですか?」

 

文「どうしたもこうしたもないわよ!あ、カービィさんとPapyrusさんですね!噂はかねがね聞いてます!」

 

文「おっと、申し遅れました。清く正しい射命丸 文です!」

 

Pa「俺様の名を知っているとは、中々の力を持つようだな!」

 

椛「ていうか、さっきかなり慌ててましたけど、どうしたんですか?」

 

文「あ、そうそう!その事なんだけど...」

 

文「山の上に変なお城が建ってるのよ!」

 

椛「お、お城...?」

 

カ「ぽ、ぽぴや!(も、もしや!)」

 

Pa「Dededeの城か!」

 

椛「でも、コイツらは...」

 

文「ソイツらよりも城の方が優先よ。実質、警備の天狗が何人もやられてるし。」

 

椛「わ、わかりました。貴方達は今すぐに立ち去って下さいね!」

 

 

ビュウンッ

 

 

Pa「...行っちゃったな」

 

カ「ぽーぴ!ぽぷらぽよぺや!(よーし!僕らも行こう!)」

 

 

 

 

 

 

 

~新デデデ城前~

 

 

 

Revolution「R.Eレーザー!」

 

魔理沙「ノンディレクショナルレーザー!」

 

 

キュイイイン ビイイイィッ

 

 

チュンチュンチュンチュンッ

 

 

ボンカース「甘い!〝鬼殺し火炎ハンマー〟!」

 

キングスドゥ「〝はどうビーム〟!」

 

 

ボボボ... バガアンッ

 

 

シュイイイ... バシュンッ

 

 

ボ「ほら、どうしたどうした!もう終わりか?」

 

キ「魔法使いも科学者も大した事無いね~」

 

魔「くそっ...なめんなよ!」

 

魔「マスタースパーク!」

 

 

プスン...

 

 

魔「え!?こんな時に故障!?うそぉ!?」

 

キ「はどうビーム、最大チャージ!」

 

キュイイイン ズドオオン

 

 

Re「魔理沙、危ない!」

 

魔「え?うわっ!」

 

Re「魔理沙ーッ!」

 

 

シュゴオオォォ

 

 

カ「ミラー、〝リフレクトフォース〟!」

 

 

キインッ バチバチッ

 

 

キ「え?プギャッ!」

 

Pa「Boneattack!」

 

 

ヒュンヒュンッ ドカドカッ

 

 

ボ「ぐわっ!...なんだ?」

 

キ「お、お前は!」

 

魔&ボ&キ&Re「「「「カービィ!!!」」」」

 

カ「まりさー!りべれーしょん!」

 

Re「助けてくれてありがとうございます!あと〝レボリューション〟です!」

 

魔「Papyrusまで来てたのか!」

 

Pa「途中でKirbyと合流してな。以後、俺様が先導してきた訳だ!」

 

魔「先導されたの間違いだろ」

 

Pa「な、何をーッ!」

 

ボ「くっ、まさかカービィが来るとは!」

 

キ「そういえば大王様が、カービィが来るって言ってたな」

 

ボ「それを早く言えよ!」

 

魔「取り敢えず、協力してアイツら倒すぞ!とにかく腹減ったんだ!」

 

Re「ええ!パン一枚も食べられてないんですから!」

 

 

ヒュンッ

 

 

カ「ソード、〝メテオエンド〟!」

 

Pa「Bluebone attack!」

 

 

ズバッ スバババッ

 

 

ヒュンッヒュンッ ドドカッ

 

 

Pa「倒したぞー!」

 

カ「ぱやー!(早く行こー!)」

 

Re「...最初からカービィ達に任せた方がよかったですかね...」

 

魔「てか、Papyrusってあんなに強かったっけ?」

 

Re「春雪異変以降、白玉楼のUndyneのとこまで修行に行ってたらしいですよ」

 

魔「だからかー」

 

Pa「早く早くー!」

 

Re「はーい!今行きます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~新デデデ城 廊下~

 

 

 

スネーク「曲がり角...クリア。...ん?廊下に敵がいるな...」

 

カズ「敵の警備か?」

 

スネ「どうやらその様だ。槍を持った、オレンジ色のボールみたいな生き物だ。」

 

カズ「そいつは多分、〝ワドルディ〟だろう。その城には多くいると聞く。」

 

スネ「そうなのか...」

 

スネ「で、味は?」

 

カズ「...は?」

 

カズ「すまない、ボス。もう一度言ってくれないか?」

 

スネ「だから、味はどうなんだ?」

 

カズ「...ボス、ワドルディが食えると思うか?あんかかわいらしい奴を?」

 

スネ「食おうと思えば食えるだろう。」

 

カズ「...しばらく通信を切る。またコールし直す。あ、ワドルディは絶対に食うなよ!以上。」

 

スネ「あ、おい待て...」

 

スネ「...何がいけなかったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




裸の蛇(ネイキッド・スネーク)、遂に染水記に登場。

ヤリカ「作者、ずっと出したかったらしいぜ」

ワルド「ニコニコ動画にもスネークの幻想入り動画あるし、それに影響されたらしい」

因みに、染水記のスネークはMGSPW(メタルギアソリッドピースウォーカー)の〝ビッグボス〟ことスネークです。どうやって幻想入りしてきたかは次回にて...

カズ「幻想郷は良い所だな!かわいこちゃんがいっぱいだ!」

ヤリカ「またサウナ掃除になっても知らねーぞ」

↑メタルギア知ってる人は要検索

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!






東方キャラ、なんとか出せた


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三十七話 短編⑦ ~国境無き軍隊~

英語(の授業)はクソである。もう一度言おう、英語(の授業)はクソである、ナンモナイトです。難しすぎんだよ英語はぁ!来月、定期テストあるし!

今回は、スネークがどういう経緯で幻想入りしたのかなどを書いていきます。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~春風食料異変五十分前 MSFマザーベース甲板~

 

 

バラバラバラ... ガラガラッ スタッ

 

MSF兵「お帰りなさいませ、ボス!」

スネーク「ああ。」

カズ「よく帰ってきてくれた、スネーク。」

スネ「ああ...それで、新しい依頼人(クライアント)がいるんだって?」

カズ「ああ。応接室に待たせている。会ってやってくれ。」

スネ「わかった。」

 

 

 

 

 

~マザーベース 応接室~

 

 

 

ガチャッ コツコツ

 

???「よう。待ってたぜ。」

スネ「お前は...ワルド!」

ワルド「久しぶりだな、スネーク。()()()以来か?」

スネ「そうだな。...お前が依頼人(クライアント)か?」

ワ「その通りだ。頼みたいことがあってな。」

スネ「また、あのヘンテコな兵器(タコツボ兵器)を倒せなんて言うなよ?」

ワ「言わん言わん...だが、ちょっと()()な任務なのは変わらない。」

スネ「...まあいい。どんな任務だ?」

ワ「実は...」

ワ「幻想郷に行ってもらいたい。」

スネ「ゲンソウキョウ?」

カズ「き、聞いたことがあるぞ...」

スネ「知ってるのか、カズ?」

カズ「日本にある場所の地名で、〝妖怪〟や〝神〟が住んでいるらしい。あまり詳しくは知らんが...」

ワ「どこで知ったんだそんな事?」

カズ「ガキの頃に読んだ本に載っていてな。江戸時代の本だが」

スネ(妖怪...チコが何回か言っていたな)

スネ「だが、そんな場所本当にあるのか?」

ワ「俺言う存在があるのにか?」

カズ「...そういえば、ワルドは〝不可能を可能にする程度の能力〟を持ってるんだったか?」

ワ「ああ。それに、モンスター島だってあるんだから、不思議ではないだろう。」

スネ「まあ、取り敢えず話は信じる事にしよう。それで、どんな任務なんだ?」

ワ「その幻想郷に、〝妖怪の山〟という山がある。その頂上にある城があるんだ。そこに潜入し、城内の調査、及び城主を撃破するんだ。」

カズ「潜入任務か。」

ワ「更に、妖怪の山及び目標の城には現地から味方が四人程向かう。城内で合流し、共に任務を遂行してほしい。」

スネ「現地の味方?どんな奴だ?」

ワ「あまり詳しくは言えないが...まあ、友軍部隊と言っておこう。俺の友達だから、心配はするな。」

スネ「ほぉ...」

ワ「報酬は、GMPを200000と、T-72を三両でどうだ?」

スネ「ふむ...」

カズ(中々の報酬だな...)

ワ「結果次第では、俺が開発した新型のレーションも追加する。部下に食べさせてみたが、全員旨いって言ってたぞ。」

スネ「わかった。その任務、受けさせてもらおう。」

カ&ワ((食べ物に釣られたな...))

 

 

 

 

 

 

 

 

~現在 新デデデ城前~

 

 

Papyrus「うーん、うーん」

カービィ「ぽよー、ぽよー!」

 

タッタッタッ

 

魔理沙「...何やってんだ二人とも?」

Pa「扉が開かないんだ!俺様のグレートなキンニクがありながら、おかしい!」

 

ぎいぃぃ...

 

Revolution「...引くんじゃなくて、押すんですよ」

カ「ぷゆー!ぽやぽや!(わーい!開いた開いた!)」

Pa「ま、まあ、お前達がちゃんと気付くかどうか試したんだ!俺様は勿論気付いてたぞ!」

魔「わかったわかった、早く行くぞ」

 

 

 

 

~新デデデ城 城内~

 

 

魔「ここがデデデ城か~。随分広いな。」

Re「あんなペンギンみたいな見た目してるとは言え、プププランドの大王ですからね。それなりの権力は持ってます。」

Pa「おおー!Asgoreのお城みたいだなー!」

カ「......」

 

カービィは、壁に飾られているデデデの肖像画を見る。

 

カ「ぽや、ぴゆぺにゃぷぅ...(相変わらず、趣味悪いなぁ...)」

ピピッ

 

四人は廊下を進んで行く。すると、Revolutionの腕の端末に反応が出る。Revolutionは、反応が出た方にR.Eレーザーを向ける。

 

Re「誰だ!」

 

すると、それに答える様に人が現れる。

 

???「それはこっちのセリフだ...」

 

しかも、拳銃を構えながら。

 

???「...ん?」

Re「...ん?」

魔「ど、どうした、Revolution?」

Re「スネークーーッ!!」

スネ「Dr.Revolutionーーッ!」

Re「まさか、ここで貴方に会えるとは!」

Re「こっちのセリフだ!ワルドが言ってた友軍部隊というのは、お前だったのか!」

ワ「え?ワルド?」

スネ「ああ。ワルドがマザーベースに来て、依頼を出してきたんだ。」

Re「...ワルド、幻想郷がこうなる事を分かってて依頼したな...」

スネ「ん?そっちの方は?」

Re「私の友達です。まあワルドの事です、〝現地の味方〟とでも言われているでしょう?」

スネ「ああ、その通りだ。」

スネ「俺はスネーク。ボスでもいい。」

魔「あ、ああ。私は霧雨魔理沙。魔法使いだ。」

スネ(魔法使い?)

Pa「俺様はPapyrusだ!よろしくな、ニンゲン!」

カ「ぱや!カービィ、カービィ!」

スネ「ああ、よろしく頼む。...カービィにPapyrusか。」

Re「あ、カズに挨拶させてもらっていいですか?」

スネ「別に構わないが...どうするんだ?」

Re「こうするんですよ。」

 

ピッピッピッピッ

 

Revolutionは、腕の端末を操作する。

 

ピリリッピリリッ ピリリッピリリッ

 

そして、通信をCALLする。

 

カズ「こちらカズ。」

Re「あ、カズですか?久しぶりです!」

カズ「な!?まさか、Revolutionか!?」

Re「ええ。正真正銘の本人ですよ。」

カズ「おお、久しぶりだな!」

Re「ええ、あの時ぶりです。」

カズ「Revolutionが、今回スネークと一緒に任務をするのか?」

Re「その通りです。バッチリ、サポートしますよ!」

カズ「こりゃあ安心だ...ん?後ろの方にいるのは?」

Re「ああ、そっちは後で話します。取り敢えず、一旦切りますよ。」

カズ「ああ。」

 

プツンッ

 

Re「挨拶終わりました。さ、行きましょう。」

スネ「ああ、早く行こう。」

魔(な、なんかスネークって、凄そうな奴だな...。それに、あの手に持ってたやつ!かっこよかった!)

Pa「あっ、まってーっ!」

カ「ぷやぺや~(お腹減った~)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~新デデデ城 王の間~

 

 

デデデ「くっくっくっ...。遂にカービィ達が入ってきたようだな。」

デ「バンダナ、全軍に戦闘命令を出せ。カービィを迎撃するのだ!」

バンダナワドルディ「えっ、全軍にですか?一部だけでも良いのでは?」

デ「カービィは強い!それは今までの戦いで経験済みだ!だから、今のうちに戦闘命令を出しておいたほうが良い。それと、()()の準備もしておけ。」

バンワド「わ、わかりました。」

デ「カービィ...今度こそ勝ってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




スネークがタコツボ兵器と戦ったって言うのは、いつか短編として出します。

スネークは、実力のあるちゃんとしたキャラである一方、段ボール大好き食欲旺盛のネタキャラとして使われる事が多いキャラ。ネタが多い染水記では本当に使いやすい。
スネーク「うwまwすwぎwるw」(MGSPW 平和と和平のブルースより)

ようつべで、スネークとカズのサウナでの戦いがボイスドラマみたいな感じであるので、興味のある方は「MGSPW サウナ」で検索ゥ!

因みに、カズが幻想郷を知ってるみたいな言い方してますが、MGSPWの舞台の1974年には東方はなかった(旧作じゃない方)ので、何となく知ってる感じにしました。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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三十八話 短編⑧ ~中ボス戦~

短編なのに文章量がいつもと同じと言うことに気付いたナンモナイトです。短編にしてる意味...。

Revolution「今さらだけど私(の出番)が来たあぁぁぁ!」
ワルド「俺は相変わらず出番無しイィィィ!」

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。

Re&ワ「「無視!?」」




ヤリカ「UAがいつの間にか5000突破!ありがとうございます!」


 

 

~妖怪の山頂上 新デデデ城内 廊下~

 

 

 

スネーク「そういえばRevolution、さっきの通信はどうやったんだ?お前のチャンネルは登録してなかった筈だが。」

Revolution「あの通信機の回線を通じて、この端末からCALLしただけですよ。」

Re「腕輪型多目的情報端末〝データ・バンクHA〟。通信から策敵、測定、ハッキングなどもこれ一つで出来ます。」

スネ「凄いな...。」

Re「そう言う貴方達も凄いじゃないですか。ステルス迷彩やらZEKEやらレールガンやら。」

スネ「あまり言いたくは無いが、お前には敵わん。ステルスだってまだ試作段階だ。」

Re「それでも、あの時代のあの技術で試作レベルまで持ってけるのがまず凄いんですよ!ZEKEなんてオーバーテクノロジーにも程がある!」

 

 

魔理沙「...なんか、話に全くついていけないんだが...」

Papyrus「お、俺様は当然理解出来るぞ!?パスタがどうとか...」

魔「パスタのパの字も無かったぞ」

カービィ「ぱぴるす、ぷにゃぷゆ!?(Papyrus、パスタ作れるの!?)」

Pa「ああ!俺様の得意料理だ!」

魔「どうせなら、今度私にも作ってくれよ!」

Pa「当たり前だ!いくらでもパスタを湯がいてやる!」

 

Re「皆さーん!早く来てくださーい!」

魔「おーう」

 

 

 

 

スネ「ここから先は道が分かれてる。」

魔「右が〝大広間〟、左が〝キッチン〟って書いてあるな」

Re「二手に分かれて行きましょう。どんな編成にします?」

魔「あ、私スネークとが良い!」

Re「どうしてです?」

魔「いや、ちょっと付いていきたいなーって。(イヒヒ...)」

Re(スネークの装備狙いですね...)

Re「それじゃあ、私とカービィとPapyrusでOKですね。」

スネ「どうやら、決まったようだな。行くぞ。」

Re「あ、ちょっと待ってください!」

Re「皆さん、これ!」

 

Revolutionは、何か小さい物を人数分投げる。

 

パシッ

 

スネ「なんだこれは?」

Re「私特製の小型通信機です。皆さんは耳に、スネークは今付けてる通信機の適当な場所に設置してください。」

スネ「こうか?」 カチッ

魔「えっと...こんな感じか?」

Re『そんな感じです。あー、あー、マイクテス、マイクテス。聞こえますか?』

 

↑二重のカッコは通信時の音声です

 

魔「おー、すげー!Revolutionの声が聞こえる!」

スネ「こっちからもバッチリ聞こえるぞ。」

カズ『まさか、回線をリンクしたのか?』

Re『その通りですよ、カズ。』

Re『通信機を取り付け、私専用の回線(プライベートインターネット)を同時にリンクさせました。』

カズ『相変わらずスゴいな...』

Re「取り敢えず、進みましょう!そっちはお願いしますよ、スネーク!」

スネ「ああ、任せとけ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~大広間への廊下~

 

スネ「俺の後を付いてこい。用心しながら進むんだ。」

魔「そんなチンタラ歩いてないで、一気に進もうぜ!」

スネ「いや、駄目だ。このようなミッションではそう言う行動が命取りになる。迎撃されるかも知れないし、後ろから不意打ちを受けることもあるからな。」

魔「う...わかったぜ。」

 

タッタッタッ

 

スネ「...ここが大広間か。入るぞ、魔理沙。」

魔「ああ、わかった。」

 

キイィィ... スッ

 

~大広間~

 

スネ「ッ!誰かいる!」

 

チャキッ

 

スネークは、腰から拳銃━━Mk.22麻酔銃━━を、魔理沙はミニ八卦炉を取り出し、構える。

 

???「んー?カービィがいないな...。誰だお前ら?」

スネ「お前こそ誰だ?デデデとやらではなさそうだな。」

???「当たり前さ。」

ジュキッド「俺は〝ジュキッド〟。大王様の部下さ。」

ジュ「カービィではないみたいだが、その様子だと、カービィの仲間って所か?」

魔「そんな感じだぜ!」

スネ「おい、そう言う事は言うな!」

魔「え、そうなのか?」

ジュ「なら、尚更倒さなきゃな。果たして、この俺に勝てるかな?」

スネ(戦うしかなさそうだな...。)

スネ(見たところ、武器は持っていない。自らの体が武器と言ったかも所か。)

 

スネークは、Mk.22を腰のホルスターに収め、〝CQC〟の構えをとる。

 

ジュ(不思議な構えだな...。見たことがない。用心しよう。)

スネ「魔理沙、お前は先に行け。ここは俺に任せろ。」

魔「え、いいのか?」

スネ「ああ。ほら、行け。」

魔「わかった!」

 

シュオォッ

 

ジュ「一人を行かせたか。まあ、意味はなくなるけどな。」

スネ「それはどうかな...」

スネ「さあ、ショウタイムだ。」

 

 

 

 

 

 

 

~キッチンへの廊下~

 

 

Re「Papyrusは右から近接攻撃を、カービィは〝ミラー〟で遠距離攻撃の反射をお願いします!」

Pa「わかったッ!」

カ「ぱーい!〝リフレクトフォース〟!」

 

ヒュンヒュンッ キンキンッ

ザクッザクッ

 

ギム「よっと!」ビュンッ

ソードナイト「はあっ!」フォンフォンッ

Re「甘いですっ!」ズバッ

ソード「ぐわあっ!」

Pa「Bluebone attack!」ピィン ドカドカッ

ギム「ぐっ」

Re「ッ!そこッ!」

 

Revolutionは、天井の窪みにR.Eレーザーを放つ。

 

スパイナム「くっ、バレたか!」

Re「よし!ここはOKです!」

Pa「ここも随分と敵が多かったな。」

Re「恐らく、城全体に戦闘命令が出ているのでしょう。私達が侵入したのがバレているようです。」

Pa「ま、いくら敵が多くても、俺様が倒すだけだがな!

カ「すねーく、まりさ、ぱぴぷぺ?(スネークと魔理沙、大丈夫かな?)」

Re「あの二人は簡単にはやられませんよ。特に、スネークの頑丈さは異質とも言えますし。私が保証します。(レールガンの直撃に耐える様な奴ですし...)」

Pa「む、キッチンに付いたぞ。」

Re「よし、入りましょう。警戒してください。」

 

キイィ...

 

???「ハアッ!」 ビュンッ

Re「ッ!」 サッ ガアンッ

???「おっと、はずしちゃったかな~。」

Re(今飛んできたのは...フライパン!?)

カ「ぷゆ...〝こっくかわさき〟!(お前は...〝コックカワサキ〟!)」

コックカワサキ「カービィ、久しぶりだね!あの日から、君を〝料理〟出来る日を待ってたよ!」

カワ「君たち。ここを通りたければ僕を倒すがいい!」

Re「どうやら、戦うしかないようですね...」

Pa「望むところだ!」

カ「ぽぷぴっぱぴ、ぱぱや!こぴー〝ソード〟!(もう一回、倒す!コピー能力〝ソード〟!)」

カワ「さあ、かかってきな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ジュキッド

星のカービィに登場する中ボス。柔道着を着たモヒカンのキャラで、近寄ると投げられる。因みに、倒した後に吸い込むと〝スープレックス〟をコピー出来る。

コックカワサキ

星のカービィに登場する中ボス。言わずと知れた有名キャラである。
コックカワサキ「死んだんじゃないの~?」
倒すとスペシャル能力〝コック〟をコピー出来る。

ギム

星のカービィに登場する敵キャラ。帽子を被った機械の様なキャラで、〝ヨーヨー〟をコピー出来る。USDXやスターアライズではヘルパーとして召喚出来る。

ソードナイト

星のカービィに登場する敵キャラ。剣を持ったキャラで、〝ソード〟をコピー出来る。同じ〝ソード〟を持つ〝ブレイドナイト〟とは仲が良い様子。さしずめ、RG01とRG02と言った所か。アニメではメタナイトの部下として、ブレイドナイトと行動している。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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三十九話 短編最終回 ~王位の復権~

短編なのに文字数がいつもの倍以上に多くなってしまったナンモナイトです。短編の意味ェ...。

今回は、春風食料異変最終回です。遂にデデデと決着!そして、〝あのキャラ〟もちょこっとだけ登場!

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~新デデデ城 大広間~

 

 

ヒュッ ドカッガン ビュンッ

 

ジュキッド「やあッ!」 ブンッ

 

スネーク「甘い!」 スカッ

 

ジュ「だったらこれで...どうだ!〝背負い投げ!〟」

 

ガシッ ブオンッ

 

スネ「うおっ...」

 

ドカアッ

 

スネ「グハッ...」

 

ジュ「どうだ!今のは効いただろ!」

 

スネ「...今の投げ技は背負い投げ...。ニッポンの〝ジュードー〟か...。」

 

ジュ「その通り!柔道は最強だ!」

 

スネ「ならば、こちらも見せてやらんとな。」タタタッ

ジュ(なっ!いつの間にこの距離に!)

 

ジュ(しまった、投げられる!)

 

スネ「フンッ!」

 

ドガンッ

 

ジュ「ぐぉ...」

 

スネ「...今のは効いただろうとは、こっちのセリフだな。」

 

ジュ「チッ...」

 

ジュ「...構えからして見たことがないが、どんなスタイルなんだ?」

 

スネ「これは俺と、俺の〝師〟で一緒に作り上げたオリジナルのスタイル。」

 

スネ「Close Quarters Combat。略して、〝CQC〟だ。」

 

ジュ「CQCねぇ...」

 

ジュ(さっきの投げ、柔道に似ている部分もあった...。世界中の格闘技を参考にした、ってとこか。)

 

ジュ「柔道が大得意な俺を投げるなんて、普通じゃ出来ねぇ。中々良いスタイルじゃねぇか。」

 

スネ「そうか?そう言うお前のジュードーも、隙が少ない上、確実に俺を投げられる様にしてきている。」

 

スネ「...良いセンスだ。」

 

ジュ「...それじゃ、そろそろ決着をつけようか!」

 

スネ「ああ、望むところだ!」

 

ジュ「うおおおおおおおおおお!!!!」

 

スネ「ぐおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~新デデデ城 キッチン~

 

 

カワサキ「ハラホレハラホレハラホレ...」

 

Papyrus「......」

 

カービィ「......」

 

Revolution「......」

 

Pa「...Kawasaki、弱かったな...。俺様でも勝てたぞ...。」

 

Re「...まあ、元々はコックですからね。戦闘にはあまり向かないのでしょう。ゲームでは仕様として強くなってただけですから。」

 

作者「発言がメタ過ぎるわ」スリッパでスパンッ

 

Re「スパムッ」

 

カ「よーし、ぱやコピー!(よーし、コピーしておこう!)」

 

ズオオオッ

 

Pa「おお!吸い込んだ!」

 

ごっくん

 

カービィがカワサキを吸い込んだ途端、カービィがコック帽を被り、フライパンとオタマを持った〝コックカービィ〟になる。

 

Re「お、料理するんですか?」

 

カ「ぽぷぷゆぱや、ぱぴぷぺ!(流石に、お腹すいたから!)」

 

Re「お腹すいたからって...。全く、カービィらしいですね。」

 

Pa「材料はどうするんだ?見る限り、食材は見当たらないぞ。」

 

Re「いや、大丈夫です。」

 

Re「Papyrus、骨は召喚出来ますか?」

Pa「ああ。魔力さえあればいくらでも召喚出来るぞ。こんな風にな!」

 

 

ポンポンポンッ

 

Pa「しかし、何で骨が必要なんだ?」

 

Re「料理の、材料になるからですよ。」ニヤリ

 

Re「カービィ!OKです!」

 

カ「ぽよーーっ!!」カンカンカンッ

 

カービィは手に持っていたフライパンを叩いて音を鳴らす。すると、カービィの目の前にどこからともなく、巨体な鍋が登場し、Papyrusが召喚した骨が吸い込まれていく。

カービィは、塩コショウの様な粉を振りかけつつ、かき混ぜていく。

 

カ「ぷやー!(出来た!)」

 

ポンポンポンポンポンッ

 

巨体な鍋の中から、大量の料理が飛び出る。

 

Pa「おおお、凄い!〝色とりどり黄緑〟だな!美味しそうだ!」

 

Re「それを言うなら〝選り取り見取り〟でしょう。でも、本当に美味しそうですね!」

 

Pa「よーし、いっただきまー...」

 

カ「いったあきあ~す!」

 

ズオオオッ パクパクパクッ

 

ごっくん

 

カ「ぷひゅ~、ぱいぴぱっぷー!(ふー、美味しかった!)」

 

Pa「ぜ、全部食べられた!」

 

Re「...まあ、分かってはいましたが...」←コイツも腹減ってる

 

ピリリッピリリッ ピリリッピリリッ

 

Re「お、これは...スネークからですね。」

 

ピッ

 

Re『こちらrevolution。どうしました?』

 

スネ『こちらスネーク。大広間を突破した。今、廊下の奥に進んでいる。』

 

Re『了解しました。こちらもキッチンを突破したので向かいます。』

 

スネ『了解...そういえばrevolution。そっちの方に、何か敵はいたか?』

 

Re『ええ。コックカワサキと言う中ボスです。そちらは?』

 

スネ『こっちは、ジュキッドという敵で、ニッポンのジュードーを使っていた。中々手強かった...』

 

Re(成る程、CQCと柔道ですか...。ぜひ見てみたかったですね。)

 

スネ『どうした?』

 

Re『いや、何でもありません。』

 

ピリリッピリリッ

 

魔理沙『こ、こちら魔理沙!聞こえてるか?』

 

Re『おお、魔理沙ですか!どうしたんです?』

 

魔『私、スネークよりも先に廊下の奥に行ってたんだが、そこに〝玉座の間〟って書いてある扉があるんだ。もしかしたら、デデデがいるんじゃないかと思ってさ。』

 

Re『了解です。私達は部屋の突破が終わったので、今から向かいます、オーバー。』

 

スネ『了解した。俺も向かう、オーバー。』

 

Pa『俺様も向かうぞ!オーバー!』

 

カ『ぱやぱや!おーばー!(僕も僕も!オーバー!)』

 

魔『え?わ、わかったぜ。オーバー!』

 

Re『あ、最後の人は〝アウト〟ですよ。アウト!』

 

プツッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~玉座の間 扉前~

 

 

Pa「ここが玉座の間か。〝えっけんの間〟とは違うのか?」

 

Re「玉座の間は王が座る玉座がある場所、謁見の間は王が民と会う為の場所。意味としては、少し違いますね。」

 

スネ『...こちらスネーク。今から侵入する。』

 

カズ『わかってる。気を付けてくれよ、ボス。』

 

Re「...カービィ。今さらですが、ここに来るまでの見取りは今までと同じでしたか?」

 

カ「うぃ」コク

 

Re「それでは、この玉座の間も?」

 

カ「うぃ!」コクコク

 

Re「OK、わかりました。」

 

Re「それでは皆さん。突入しますよ!」

 

魔「おう!」

 

Pa「RoyalGuard次期隊長の実力、見せてやる!」

 

カ「ぽぷ!(OK!)」

 

スネ「俺はいつでもOKだ。」

 

Re「よーし...」

 

Re「突入ッ!!」バアンッ

 

スネ「手を上げろ!...だ、誰もいない?」

 

Re「おかしいですね...。いつもだったら、あの玉座に偉そうにふんぞり返って座ってるのに...」

 

???『偉そうで悪かったな!ふんぞり返ってて悪かったな!』(天の声)

 

魔「うおっ、なんだ?」

 

カ「デデデぷよ...!(デデデの声...!)」

 

デデデ『がーッはッはッはッ!遂にここまで来たな、カービィ達!』

 

Re(〝遂に〟って言う程が時間たってませんけどね)

 

デデデは、指を鳴らす。

 

デ『カモン!』パチンッ

 

ゴゴゴゴ...

 

すると、部屋の床からナニカがせり上がってくる。

 

ゴゴゴ ガシャンガシャンッ カチチッ

 

スネ「これは...ボクシングリング?」

 

デ『カービィ!その〝ハンマー〟を取れ!」

 

デ『俺様はお前と〝戦いたい!〟だから、そのハンマーを手に取り、正々堂々と戦おう!』

 

スネ「おいカービィ。罠という可能性もある。取らない方が良い。」

Re「いや、その可能性は低いです。むしろ、ゼロと言って良いでしょう。」

スネ「...何故わかる?」

Re「...それは」

 

 

ガシッ

 

ブンブンブンッ

 

カ「コピー、〝ハンマー〟!」

 

 

Re「カービィが、デデデの〝好敵手(ライバル)〟だからです。」

 

 

デ『ククク...そうこなくっちゃなあなぁ!』

 

ビュンッ ドサアッ

 

デ「いざ、参る!」

 

カ「ぱやぷゆぺやー!」

 

 

 

戦闘BGM デデデ大王のテーマ(デデデ戦BGM)

 

 

 

 

デ「やあっ!」ドガッ

 

カ「ぷゆ!」ピョンッ

 

カ「ぱやあっ!」バキッ

 

デ「ぐおっ...やりおったな、カービィ!このっ!」バゴッ

カ「ぷゆ!」ズザザーッ

 

 

 

Re(デデデが前より強くなっている...)

 

Pa「よし、カービィを助けるぞ!」

 

スネ「まて、Papyrus...駄目だ。」

 

Pa「ど、どうしてだ!?」

 

スネ「さっきrevolutionにも言われたが...カービィとデデデは真剣勝負をしている。」

 

スネ「それを、俺達が邪魔したら駄目だ。」

 

Pa「む、むう...それもそうか。」

 

Pa「よーし、それなら応援してやる!Kirby!俺様...いや、俺様達がついている!がんばれーッ!」

 

魔「デデデに勝って食料取り戻したら、旨い料理作ってやるぞー!」

 

Re「私の計算によると、貴方が勝つ確率は...85.4%!頑張って下さい!」

 

スネ(しかし、ライバルとの真剣勝負か...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ジャック。人生最高の10分間にしよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スネ(...いや、忘れよう。)

 

 

 

 

 

 

 

カ「〝だいしゃりん!〟」グルルルルツ

 

デ「くっ...」ガガガッ

 

デ「ならば!〝ごく・だいしゃりん!〟」ドドドドッ

 

デ「からの...〝ばくれつハンマーなげ!〟」グルグルグル ブオンッ

 

カ「ぱゆぁ!?」 ドガーンッ

 

カ「ぷ...」

 

デ「がッはッはッ!どうだカービィ!」

 

カ「ぽぷ...」 とてとてとてっ

 

デ「む?」

 

カ「はぁーっ...」ボワッ

 

デ(こ、この構えに...ハンマーに火!マズい!)

 

カ「〝おにごろし火炎ハンマー!!〟」ゴオオォ...ドゴオンッ

 

デ「ぐおっはぁ...」ドサアッ

 

 

 

Re「おおおっ!決まった!」

 

Pa「な、なんだあれ!格好いい!」

 

魔「カービィってすげーんだな!」

 

スネ「は、ハンマーが燃えた...?」

 

カズ『発火薬でも仕込んでたのか?』

 

???『いや、そうだとしても木製のハンマーが耐えられる筈が...』

 

スネ「ん?その声は〝ヒューイ〟か?」

 

ヒューイ『やあ、スネーク。新しい任務を受けたって言うから、見てみたんだ。』

 

スネ「感想は?」

 

ヒュ『正直、驚きしかないよ。この前、チコが話してた〝妖怪〟に〝妖精〟に...。更に、結界によって切り離された世界で、技術などは江戸時代並と来た。この前君が行った〝モンスター島〟が可愛く思えてくるよ。』

 

スネ「それについては俺も同感だ...あれはあれで衝撃的だったがな。」

 

 

 

 

 

 

 

デ「くそぅ...流石はカービィ、手強い...。」

 

カ「どーあ、あいったかぁ!(どうだ、参ったか!)」

 

デ「だが、この程度でやられる俺様ではないっ!」

 

デ「バンダナ!〝タランザ〟!」

 

バンダナワドルディ「はい!」

 

タランザ「はーいなのね~」

 

 

 

Re「あっ、アイツは!」

 

Pa「なんだ?Muffetか?」

 

スネ(蜘蛛か?だが、あまり旨くはなかった気が...)

 

 

 

デ「頼むぞ、タランザ!」

 

タラ「アンタの部下になったつもりはないけど...ま、セクトニア様はやられちゃったし、従っとくのね。」

 

タラ「それじゃあ、行くのね!」 ビビビビビッ

 

カ「ぱやぱ...!(まさか...!)」

 

デ「...そうだ、そのまさかだ!」

 

バンダナ「大王様ー!これ!」ビュンッ

 

バンダナワドルディが鉄の〝マスク〟と巨大な〝アックス〟を投げる。

 

ガシッ カチャッ

 

デデデはそのマスクを顔に付け、カービィにアックスを向ける。

 

タラ「よし、パワーアップ完了なのね。さあ、行くのね!」

 

デ「ああ!」

 

ドシンッ

 

 

 

デ「...さあ、戦いを再開しよう。」

 

デ「タランザから貰ったこの力と、長い〝特訓〟で得た技術!」

 

デ「〝マスクドデデデ・リベンジ〟として、お前を倒す!カービィ!!」

 

デ「かかってこい!!!」

 

カ「...ぷゆや!ぱぷぴやぺ!(...わかった!全力で行く!)」

 

デ「〝アクスショット!〟」

 

カ「〝ばくれつハンマーなげ!〟」

 

 

 

 

ドガアアァァッ...

 

 

 

 

戦闘BGM 王位の復権 D.D.D (マスクドデデデリベンジ戦BGM)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~人里~

 

 

八百屋「さーいらっしゃいいらっしゃい!安心、安全の八百屋だよ!今日は全ての食料が戻ってきた記念に、全品半額だよー!お得だよー!」

 

肉屋「見てなよ!この牛肉、奥さんのお肌みたいにプリプリだよ!」

 

奥さん「確かに品質良いわね...。よし、買ったわ!」

肉屋「毎度ありぃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~魔法の森 魔理沙の家~

 

 

Re「いやー、食料が戻ってきて良かったですねー。」モグモグ

 

カ「ぷいぴー♪(美味しー♪)」モグモグモグモグモグモグ

 

Pa「ウヒョウ!初めて食べるものばかりだ!」モグモグ

 

スネ「これがニッポンの〝ワショク〟か...。どれ。」パクッ

 

スネ「う ま す ぎ る ! ! !」

 

魔「そ、それはよかったな...。」

 

魔(食費が...)

 

Pa「そういえば、Dededeはどうなったんだ? 」」

 

Re「ああ、デデデは...」

 

 

 

~revolutionの回想~

 

 

トボトボ...

 

デ「...また、カービィに勝てなかった...」

 

バンダナ「大王様...」

 

デ「くそおっ...!」

 

ドドドドド...

 

ワドルディ「大王様!」

ワドルディ2「大王様!」

ワドルディ3「大王様!」

 

すると、別のワドルディが次々と...ざっと20以上はいる。

 

ワイノワイノ ワイノワイノ

 

ワドルディ「大丈夫ですよ、大王様!」

 

ワドルディ2「また次、頑張れば良いんですよ!」

 

ワドルディ3「僕達がいますから!元気だして!」

 

コック帽ワドルディ「帰ったらハンバーグ作りますから、元気だして!」

 

デ「お、お前達...」

 

デ「うおおおおおおおおおおおん!!!!!

 

デ「俺様は、お前達みたいな出来た部下を持って幸せだ!」ゴシゴシッ

 

デ「よーし、修行だ!再び修行してた強くなる!」

 

デ「そして、今度こそお前を倒す、カービィ!」

 

デ「行くぞ、お前達!」

 

一同「「「「「「おーーーーーーっ!!!!!!!」」」」」

 

 

 

~回想終了~

 

 

Re「...水指すのも悪いので、そっとしておいたんですよ。」

 

Pa「ふーん...」

 

Pa(Dededeって以外と人気なんだな...。人気って言ったら〝王さま〟もそうだったけど)

 

スネ「おい、カービィとPapyrus。この〝キノコのソテー〟、かなり旨いぞ!食べてみろ!」

 

Pa「あ、じゃあ俺様が...」

 

Re「いただきっ!」 シュッ パクッ

 

Re「本当だ!旨い!」

 

Pa「あーちょっと俺様の!」

 

魔「まだあるからケンカすんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デデデ大王による脅威が去り、平和が戻った人里。

 

何か大きな異変が起こる事もなく、幻想郷全体がとても平和だった。

 

 

 

 

━━しかし、晴れが永遠に続く事は無い様に、その平和は長くは続かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山~

 

 

 

 

???「...ここが幻想郷か...。中々良い所じゃないか。」

 

???2「ここなら、信仰も集められそうだねー。良いじゃん良いじゃん♪」ケロケロ

 

???「頑張るんだぞ...〝早苗〟。」

 

???「...はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




染水記のデデデの設定

・ゲームなどでは「プププランドの〝自称〟大王」だが、染水記ではれっきとした大王

・カービィの事は、良き友達であり良きライバル

・以外と人望厚い

・なんだかんだ言って良いやつ


染水記のスネークの設定


・ピースウォーカー事件の後

・MGS3の時の食欲はそのまま(むしろ更に旺盛になった)

・少々天然

・段ボールLOVE

・通信機はカラー映像のカメラ付き(MSF技術班が開発)


食料異変初登場の二人の設定はこんな感じです。他にも設定について質問がある場合はコメントにお願いします。それと、次回からは〝風神録の章〟が始まります。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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風神録の章
四十話 ~外来人は現人神 風神録の章~


テストボロボロだったナンモナイトです。英語39点とかマジかよ...。

今回からは、風神録の章です。守矢神社を中心とした物語が始まります。果たしてヤリカは生き残れるのか!

次回 ヤリカ、死す

デュ◯ルスタンバイ!

ヤリカ「...ちょっと体育館裏までこい。」

...あれ?これデジャヴ?



revolution「今、断末魔が聞こえた気がするんですが、気のせいですかね?」

ワルド「気のせいだろう。」

リアクター「取り敢えず風神録の章だ。最後までゆっくりご覧下さい。」

revolution「リアクター何気に久々!」


~幻想郷 博麗神社~

 

 

 

ザッザッザッ

 

 

霊夢「はぁ~...暇ね~。」

 

 

 

 

〝博麗神社〟の境内の掃除しているのは、博麗霊夢。巫女である。

 

 

 

 

ヤリカ「...お前、神社の掃除とお茶飲む以外にやることないのか?」

 

 

 

 

神社の縁側に座りながらそう言う彼のは、潮辛ヤリカ。〝スプラワールド〟からやってきた〝異質な外来人〟である。

 

 

 

 

霊夢「なーんにもないわよ。本もたいしたの持ってないし、買うお金もないし。」

 

ヤリカ「まあ、お賽銭どころか参拝客さえこないもんなぁ」

 

霊夢「あ~あ、信仰心不足ね~。」

 

ヤリカ「信仰心?」

 

霊夢「幻想郷の神様は、基本的に信仰心を糧に生きてるのよ。人間からのね。」

 

霊夢「人間からの信仰心が多ければ多いほど、その神様は強くなっていくのよ。」

 

ヤリカ「経験値みたいなもんか...?それじゃあ、この神社は平気なのか?」

 

霊夢「別にいいのよ。どんな神様が祀られてるのかも知らないし。」

 

ヤリカ「巫女がそんなんでいいのかよ...。」

 

霊夢「あーもう暇!なんか面白い事ないのー!?」

 

 

 

ピクッ

 

 

 

ヤリカ「...?」

 

霊夢「どうしたの、ヤリカ?」

 

ヤリカ「...階段の方から誰か来る。参拝客か?」

 

霊夢「参拝客なら手厚く歓迎してあげないとね!」

 

ヤリカ「金に目がくらんでやがる...」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ここが博麗神社ですか...。思ってたより綺麗なとこなんですね~。」

 

霊夢「博麗神社にようこそ!素敵なお賽銭箱はあちらよ!」

 

 

 

ヤリカ「いきなり賽銭要求しやがったよあの巫女」

 

 

 

???「いえ、今回は霊夢さんに伝えたいことがあってきたので。」

 

霊夢「え、そうなの?なーんだ...」

 

 

 

ヤリカ「あのテンションの下がり様」

 

 

 

???「それでは伝えます...」

 

???「この博麗神社の営業停止及び、本殿を〝守矢神社〟へ譲渡させることを命じます!」

 

 

 

 

しばしの沈黙。

 

 

 

 

霊夢&ヤリカ「「...は?」」

 

???「この博麗神社の営業停止及び、本殿を〝守矢神社〟へ譲渡させることを命じます!」

 

霊夢「いや二回目言わなくていいわよ...。なに、営業停止?本殿の譲渡?まるで意味がわからないわよ!」

 

???「あ、申し遅れました!私、霊夢さんと同じく巫女の〝東風谷 早苗〟です!」

 

 

 

ヤリカ「巫女?確かに霊夢みたいなかっこしてるけど...」

 

 

 

霊夢「自己紹介どうも...。知ってるみたいだけど、この博麗神社の巫女、博麗霊夢よ。それで、譲渡って?」

 

早苗「文字通り、博麗神社の本殿を、私が勤めている〝守矢神社〟に譲渡していただきたいんですよ。」

 

霊夢「いやいやする訳ないでしょ!て言うか急すg」

 

早苗「という訳なので、誰かと相談してから来てくださいねー!場所は妖怪の山なので!」

 

 

ヒュオオオッ

 

 

ヤリカ「...いっちゃった」

 

霊夢「ヤリカ!さっそく行くわよ!」

 

ヤリカ「早っ!もう?」

 

霊夢「当たり前よ!本殿がなくなっちゃったら、お賽銭貰えなゲフンゲフン参拝客が来なくなっちゃうじゃない!」

 

ヤリカ(...動機はやっぱり金か)

 

ヤリカ「まあ、俺も暇だったから別にいいけど...」

 

 

ピリリッ ピリリッ

 

 

 

ヤリカの通信機に通信(CALL)が入る。

 

 

 

ヤリカ「ん?revolutionから通信だ。」

 

 

 

ピッ

 

 

 

ヤリカ『こちらヤリカ。どうした、revolution?』

 

revolution『ヤリカですか?こちらrevolutionです。』

 

ヤリカ『ああ、わかってるよ。で、どうした?』

 

Re『実は、今から私の研究所に来てほしいんですよ。』

 

ヤリカ『revolutionの研究所って、〝R-サイエンスラボ〟か?』

 

Re『ええ。少し話したいことがあるので。』

 

ヤリカ『確か妖怪の山だよな...。わかった。ちょうど妖怪の山に行くとこだったしな。』

 

Re『それじゃあ、〝ジャンプビーコン〟を置いとくので、スパジャンしてきて下さい。』

 

ヤリカ『りょーかーい、アウト。』

 

 

プツッ

 

 

霊夢「どうしたの、ヤリカ?」

 

ヤリカ「いや、ちょっとrevolutionから呼び出し食らってな。今から妖怪の山まで行ってくる。」

 

霊夢「え、今から?どうやって行くの?」

 

ヤリカ「心配ない。〝スーパージャンプ〟使うからな。」

 

霊夢「すーぱーじゃんぷ?」

 

ヤリカ「ああ。スーパージャンプってのは...」

 

 

 

 

 

青年説明中...

 

 

 

 

 

霊夢「へー、インクを圧縮して飛ぶのね~。」

 

ヤリカ「短時間しか飛べないが、圧縮の加減によってはかなり遠くまで飛べるから便利なんだよ。ナワバリバトルとかでもよく使うな。」

 

ヤリカ「てことで、先に行ってるぜ!」

 

 

 

ヤリカは〝バトルパッド〟を取り出し、操作する。

 

 

 

ヤリカ「えーと、revolutionのビーコンはーと...」

 

 

ピッ

 

ニュニュッ

 

 

 

霊夢「あ、イカになった」

 

 

 

グググッ ブシューーッ

 

 

 

ヤリカ「いぃぃぃぃぃぃやっほおぉぉぉぉい!!!!」

 

 

 

キランッ

 

 

 

霊夢「...行っちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山 河童のアジト前~

 

 

 

テテン...テテン...

 

 

 

辺りに響く不思議な音。

 

 

 

テテン...テテン...

 

 

 

インクリングがスーパージャンプをするときに使う、ジャンプビーコンである。そして、そのジャンプビーコンに...

 

 

 

ごおぉぉぉぉぉぉ...

 

 

 

映る人影。

 

 

 

 

ごおぉぉぉぉぉぉ...ドンッ

 

 

 

ヤリカ「着地も決まったぜ!」

 

 

 

バチッ

 

 

 

ビーコンは、電気が弾ける音を鳴らして壊れる。

 

 

 

ヤリカ「さーて、ビーコンに誘導されるまま飛んできたけど...ここが妖怪の山か?」

 

???「その通り!」

 

ヤリカ「ウオッ!?」ビクウッ

 

ヤリカ「誰だ!」チャキッ

 

 

 

ヤリカは腰のホルダーからM9拳銃を取り出して構え、辺りを見回す。

 

 

 

???「まったまった!傷つけるつもりはないよ!」

 

ヤリカ「...じゃあ誰だ?姿を表せ!」

 

Re「まったまった両者共!」

 

ヤリカ「この声は...revolution?」

 

Re「よっ、ヤリカ。」

 

ヤリカ「なんだ、声の主はお前だったのか?紛らわしーぞ!」

 

Re「いや、私じゃないですよ?」

 

ヤリカ「え?じゃ誰?」

 

???「私だよ!」ブンッ

 

ヤリカ「ウオッ!?(二回目)」

 

ヤリカ「な、なんだ...?まさか、ステルス迷彩か?」

 

???「せいかーい!よくわかったね!」

 

Re「てか〝にとり〟、自己紹介しときなさい。」

 

にとり「ほいほーい。河童達のリーダーをやってる〝河城 にとり〟だよ!」

 

ヤリカ「外来人の潮辛ヤリカだ。よろしくな。」

 

にとり「よろしく、ヤリカ!」

 

Re「にとり達河童は、とても高い技術を持っているので、色々と手伝ってもらっているんですよ。」

 

ヤリカ「そうなのか...。そういえばrevolution、話したいことってなんだ?」

 

Re「そうだったそうだった、それで呼んだんでした。それでは、私に付いてきて下さい。あ、にとりはそっちで例の物の開発を続けて下さい!」

 

にとり「りょーかーい!」

 

 

 

 

 

~R-サイエンスラボ~

 

 

 

ヤリカ「へ~、ラボの中って思ってたより綺麗なんだな。」

 

Re「収納や清潔には気を付けてますからね。支部とは言え、手は抜きません!」

 

モブ河童「あっ、revolutionさん!お友達ですか?」

 

Re「ええ。話したいことがあるので、連れてきました。そういえば、()()の開発は進んでますか?」

 

モブ河童「ばっちりですよ!今のとこは三割ってとこです!」

 

Re「上出来です。その調子でお願いしますよ。」

 

ヤリカ「すげーなrevolution、河童に指示出せる立場なのか?」

 

Re「初めて来たときに私の発明品を見せたりしたら自然と付いてきてくれるようになりましてね。()()の開発の手伝いも、自分達からやってくれてるんですよ。」

 

ヤリカ「そーなのかー」

 

Re「そのお陰で開発は当初の倍ほどの速さで進んでいるのですが、〝天狗〟という厄介な存在に狙われる様になりましてね...」

 

ヤリカ「天狗?」

 

Re「この妖怪の山を支配している種族ですよ。元々、排他的な種族ですし、仲間でもある河童に私が指示を出しているのが気に食わないんでしょう。」

 

ヤリカ「そう言う事か...」

 

Re「あ、ここが私の部屋です。お茶を持ってくるので先に入っててください。」

 

ヤリカ「ほーい」

 

 

ヤリカがドアノブに手を掛ける。すると...

 

 

ジャキキキキッ

 

 

大量の銃火器が天井や壁から展開し、すべての銃口がヤリカに向く。

 

 

Re「お客ですよ、下げなさい。」

 

revolutionがそう言うと、展開されていた銃火器が収納される。

 

 

Re「これで二回目ですよ全く...。手直しが必要ですね。」

 

ヤリカ「二回目?誰かいるのか?」

 

Re「それは入ってからのお楽しみです♪それじゃあ、待ってて下さい!」

 

 

タッタッタッ

 

 

ヤリカ「...まあ、待ってるか。」

 

 

ガチャッ

 

 

 

~R-サイエンスラボ revolutionの研究室~

 

 

ヤリカ「おじゃましまーす...ってお前は」

 

???「おお、遅かったな...ってお前は」

 

 

ヤリカ&スネーク「「スネーク!?(ヤリカ!?)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




作者「ようやく投稿出来た...。この駄目小説を読んでくださっている皆さん、遅れてしまいスイマセンした!」

ヤリカ「作者、テストボロボロだったんだって?」

作者「そりゃあもうダメダメでしたよ...。一番高くて社会の59点だよ?」

ワルド「ヤバいなそれ」

revolution「でも作者、一回理科で70点代取ったことありますよね?」

作者「ああ、あの頃に戻りたい...」

リアクター「取り敢えず、今回は終わりだ。」

ワルド「最後まで読んでくれて、ありがとう。」

全「「「「「次回も、イカよろしくーーーーー!!!!!」」」」」


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四十一話 ~極秘潜入任務~

最近、投稿ペースが落ちてきた&夜中投稿が多くなってきたナンモナイトです。メタルギアソリッド2が面白くてサボってました...。

今回は〝極秘潜入任務〟。スネークには関係深い響きですが...果たしてどうなるのか。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

 

 

 

~R-サイエンスラボ revolutionの研究室~

 

 

 

 

 

ヤリカ「おじゃましまーす...ってお前は」

 

 

 

???「おお、遅かったな...ってお前は」

 

 

 

 

 

ヤリカ&スネーク「「スネーク!?(ヤリカ!?)」」

 

 

 

ヤリカ「なんで幻想郷にいるんだ、スネーク!?」

 

 

彼の名はヤリカ。〝スプラワールド〟からやってきた〝異質な外来人〟である。

 

 

スネーク「それはこっちのセリフだ!お前こそ、なんで幻想郷にいるんだ!?」

 

 

彼の名はスネーク。〝マザーベース〟と言われる海上プラントからやって来た、MSF(国境無き軍隊)という傭兵集団のボスである。

 

 

revolution「お茶とお菓子持ってきましたよ~っと...やっぱり、予想通りの反応ですね...。」

 

 

彼はDr.Revolution。2100年からやって来た科学者である。

 

 

 

 

科学者説明中...

 

 

 

 

ヤリカ「そうだったのか...。しかし、相手がデデデだったらカービィだけで良かった気がするんだが」

 

Re「...やっぱり、そう言う考えになりますよね...」

 

スネーク「俺自身だってそこまで乗り気ではなかったんだが、ワルドがどうしてもと言うものでな。」

 

ヤリカ(絶対に、新型レーションとかで釣られたろ...)

 

Re(その通りですよ、ヤリカ)

 

スネーク「それで、どうして俺らを呼んだんだ、revolution?」

 

Re「ああ、今から話しますね。」

 

Re「実は、ヤリカとスネークには()()()()を遂行してほしいのです。」

 

ヤリカ「()()...」

 

スネーク「()()...?」

 

スネーク「俺達以外じゃ駄目なのか?」

 

Re「スネーク達じゃないと駄目、というよりスネーク達しか出来る人がいないんですよ。」

 

ヤリカ「霊夢とかは?」

 

Re「 今回の作戦の内容上、霊夢達は()()()()ので...」

 

スネーク「...大丈夫なのか?霊夢とか言う奴はかなり腕が立つと聞いたが?」

 

Re「100%ではないですが、大丈夫です。スネークが得意な潜入任務(スニーキングミッション)ですし。」

 

ヤリカ「おお、スニーキングか!」

 

Re「ヤリカは違いますけどね」

 

ヤリカ「なんだよ」ガクッ

 

Re「まあ取り敢えず、作戦の詳細を説明します。まず作戦名は...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山への道 上空~

 

 

revolutionが〝作戦〟の説明をしているころ、霊夢達は妖怪の山に向かって飛んでいた。

 

 

ヒュオオオ...

 

 

霊夢「結局、ヤリカ戻って来なかったけど...何してるのかしら?」

 

魔理沙「道草でも食ってるんじゃないのか?」

↑途中で合流した

 

霊夢「だとしたら何してるのかしら...。」

 

 

〝作戦〟の説明である。

 

 

魔理沙「ま、ヤリカがサボったりすることはないだろうし、そんなに心配しなくてもしなくて良いんじゃないか、()()さん?」

 

霊夢「え、な、何言ってるのよ!?私とヤリカが付き合ってる!?冗談じゃないわ!」

 

 

まさかのガールズトークの始まりである。

 

 

魔理沙「付き合ってる、なんて言ってないんだが?」

 

霊夢「...え?」ボンッ

 

 

霊夢の顔が真っ赤になる。

 

 

魔理沙「あっれ~?私は〝付き合ってる〟なんて言ってないのにそう言っちゃうなんて、ヤリカと付き合ってるっていう自覚があるからじゃないのかぁ~?」(煽り)

 

霊夢「な、な、何よ!私はヤリカが宿泊費を払ってくれるから泊めてあげてるだけで、付き合ってる訳じゃ...あーもう!」

 

魔理沙「わかったわかった、ごめんな。」

 

霊夢「全くもう...。ヤリカに合ったらお祓い棒で一発殴ってやるわ!そうでもしないとスッキリしない!」

 

魔理沙(あ、死んだなヤリカ)

 

 

 

 

 

 

ヤリカ「!」ゾワアッ

 

Re「どうしました、ヤリカ?」

 

ヤリカ「なんか今、誰かにお祓い棒で殴られそうな気がした様な...」

 

Re「随分と具体的ですねってか完全に霊夢じゃないですか」

 

ヤリカ「一応、応急処置の準備しとこう...」

 

Re「幸運を祈ります...」

 

 

 

 

 

 

魔理沙「ていうかこの辺の空気、やけに重くないか?」

 

霊夢「言われてみればそうね。それに、真っ昼間なのに光があんまり届いてないし...」

 

???「あら、もしかして私のせいかしら?」

 

霊夢&魔理沙「「!?」」

 

魔理沙「な、なんだお前!」

 

雛「私は鍵山 雛(かぎやま ひな)。厄神よ。」

 

魔理沙「厄神?名前からして危なそうだな。」

 

雛「これでも、人間の味方よ?人々の厄を集め、それを神々に渡すのが私の役目なの。」

 

霊夢「それは分かったけど...なんで私達の前に立ちはだかってんのよ。邪魔をするなら敵と見なすわよ?」

 

雛「だって、山には天狗がいるし、最近幻想入りしてきた神社があるし。貴女達みたいな人間にとっては危険じゃない?」

 

魔理沙「へっ、心配ならいらないぜ!腕には自信があるんだ!」

 

雛「...だったら、実力行使に移るしかないわね!」

 

霊夢「受けてたつわ!魔理沙、下がってなさい!」

 

魔理沙「えっ、ちょ!」

 

 

 

 

 

 

雛「......」チーン

 

魔理沙「...案外、弱かったな。」

 

霊夢「...進みましょうか。」

 

 

 

その後、霊夢達は、立ちはだかる哨戒天狗達を倒しつつ、妖怪の山を進んだ。

 

 

 

 

 

 

~妖怪の山 河童のアジト付近~

 

 

魔理沙「ここどこだ?」

 

霊夢「河童のアジトかしら?」

 

ヤリカ「...よし、分かった。また後でCALLする、オーバー。あ、おーい霊夢ー!」

 

霊夢「ヤリカ!それにrevolution!今まで何してたのよ?」

 

Re「ああ、私が新しい発明品作ったので、ヤリカに説明していたら長くなってしまったんですよ。あ、こんちは魔理沙。」

 

ヤリカ「すまねーな、待たせちまって!」

 

霊夢「全くよ。ちょっと心配したんだからね...

 

ヤリカ「ん?なんか言ったか?」

 

霊夢「え?あ、いや、なんでもないわ!」

 

ヤリカ「うーん、確かになんか言ってた気が...」

 

霊夢「なんも言ってないって言ってるでしょバカ!さっさと行くわよ!」

 

Re(おおお、これはこれは...。私が知らないうちに随分と()()()()()ようですね...)ニヤニヤ

 

魔理沙(将来が楽しみだぜ...ニシシッ)

 

霊夢「二人とも、何ブツブツ言ってるのよ!置いていくわよ!」

 

Re「あ、私は()()()の開発があるのでラボに残ります。頑張って下さい、皆さん!」

 

霊夢「(例の物...?)分かったわ。ヤリカ、魔理沙、行くわよ。」

 

ヤリカ「へいへ~い」

 

魔理沙「ほいほ~い」

 

 

 

 

 

 

 

Re「...どうやら行ったようですね。果たして、ヤリカ達は上手くやってくれるでしょうか。」

 

 

バチチチッ

 

 

すると、revolutionの近くの()()から、電気が弾けるような音が鳴る。

 

 

Re「...?気のせいでしょうか?まあいいや。ラボに戻りますか。」

 

 

 

 

 

 

この時、revolutionは気付かなかった。

 

 

 

 

ガサガサガサッ

 

 

 

 

本来なら幻想郷にはいない、いてはいけない()が、そこにいたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??❔『せかいは ひとつさ ひとつになろうよ! Lorem ipsum docet...]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*しかしだれもこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~守矢神社近く~

 

 

文「岐符〝サルタクロス〟!」

 

 

シュンシュンシュンシュンッ

 

 

烏天狗、射命丸 文がスペカ宣言をし、弾幕を放つ。

 

 

ヤリカ「甘い甘い!ハアッ!」

 

 

ヤリカは、それを避けながら銃弾型の弾幕を放つ。

 

 

ヤリカ「行くぜ、スペカ発動!」

 

ヤリカ「戦闘〝火薬式魔力弾幕〟!センシャ隊、ホヘイ隊、撃てえッ!」

 

 

ドオオンッ ドオオンッ

 

バババババッ

 

 

いつの間にか現れた〝センシャ〟からは砲弾型魔力弾が、〝ホヘイ〟からは銃弾型魔力弾が発車され、密度の高い弾幕が形成される。

 

 

文「え、キャアッ!」

 

 

砲弾型魔力弾の一つが文の近くで炸裂し、バランスが崩れる。

 

 

ヤリカ「もらった!狙撃〝フライング・スナイピング〟!」

 

 

ズギュウンッ

 

 

ピストルの形をした手の指先から、一つの弾幕が発射される。

 

 

ドガッ ピチューン

 

文「あうっ!くそ~、外来人だと思って油断しましたー...。」

 

ヤリカ「さーて、約束だ。守矢神社とかいうとこまで案内してもらおうか。」

 

文「分かりましたよー。」

 

文「守矢神社は、少し前に神社と湖ごと、妖怪の山に引っ越してきたんですよ。」

 

文「この先にその神社があるから、そこにいるはずです。」

 

魔理沙「山の上に神社ねぇ...。」

 

霊夢「博麗神社だけじゃなかったのね。」

 

ヤリカ「そう言うことか...。」

 

霊夢「ま、取り敢えず行きましょ。」

 

 

 

 

 

~守矢神社前~

 

ヤリカ「長い階段だなぁ...」

 

魔理沙「私達は飛べるからあんまり関係ないけどな。...って、誰だ、あれ?」

 

???「やっぱり来てくれたんですね、霊夢さん!」

 

魔理沙「霊夢、もしかしてアイツが〝早苗〟か?」

 

霊夢「ええ、全くもってその通りよ。」

 

早苗「あら、お仲間さんも一緒ですか?」

 

魔理沙「普通の魔法使い、霧雨魔理沙だ!」

 

ヤリカ「普通じゃない外来人、潮辛ヤリカだ!」

 

早苗(あれ?ヤリカって言う人、なんか見たことあるような気が...)

 

早苗「それでは霊夢さん、結論は出ましたか?」

 

霊夢「そんなもん決まってるわ!」

 

霊夢「アンタをボコボコにする!それだけよ!」

 

ヤリカ(脳筋だなぁ...)

 

魔理沙(私がヤリカのこといじったから、ちょっと気が立ってるな...)

 

魔理沙「まあ、弾幕ごっこをやるってんだったら手を貸すぜ!」

 

ヤリカ「同じく!」

 

早苗「うーん、三体一だと分が悪いですね...。こうなったら、 諏訪子様、神奈子様ー!

 

 

タッタッタッタッ

 

 

???1「呼んだかい、早苗?」

 

???2「弾幕ごっこでもすんの?」

 

早苗「ええ、その通りです。手を貸していただけませんか?」

 

???1「OKー!早苗の頼みとあらば!」

 

???2「聞かない訳にはいかないな!」

 

ヤリカ「な、なんだなんだ!?」

 

諏訪子「私は、この守矢神社に祀られている神、洩矢 諏訪子(もりや すわこ)だよ!」

 

神奈子「同じく、八坂 神奈川(やさか かなこ)、軍神だ。」

 

諏訪子「いくら早苗とは言え、三体一っていうのもあれだから、助けに来ちゃったって訳!」

 

魔理沙「神様のお出ましって訳か...!」

 

ヤリカ(あの二人から、強力な気を感じる。早苗も早苗で、結構な力がある...。三人とも、ただ者じゃないな...。)

 

霊夢「ていうか、貴女達は何が目的なのよ?なんで妖怪の山に来た訳?」

 

早苗「ここの山は私達が頂きます!そして、霊夢さんの神社を頂けば、幻想郷の信仰心は全て私達のものです!」

 

霊夢「随分と壮大な願望ね」

 

魔理沙「そんな事をしたら、幻想郷中の神が黙ってないぞ!」

 

神奈子「いいや、これは幻想郷の為でもあるのだ。」

 

神奈子「今の、信仰心がなくなった状態では、幻想郷はいずれ力を失う。」

 

早苗「〝奇跡〟を起こす力を失ってしまうのです。」

 

霊夢「信仰心くらい、私達だけで何とかして見せるわ!」

 

早苗「...そうですか」

 

早苗「ならば、考えて下さい。」

 

早苗「奇跡を起こす〝現人神〟の力を!」

 

霊夢「ちっ、やるわよ二人とも!」

 

霊夢「魔理沙は諏訪子を、ヤリカは神奈子をお願い!」

 

魔理沙「任せろ!」

ヤリカ「了解!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~守矢神社近く 裏側~

 

 

ザッザッザッ...ザッ チラッ チラッ

 

チャキッ ザッ ザッ ザッ

 

 

木の影から頭だけを出し、辺りを見回してから、拳銃を構え進む男。

 

 

スネーク「...クリア。」

 

MSF司令官、スネークである。

 

 

ザッザッザッザッ チャキッ キョロキョロ

 

 

スネーク「...360度クリア、異常なし。」

 

 

ピピッ

 

 

スネーク『こちらスネーク、ミッション開始地点に到達した。』

↑『』は通信中の音声だと思って下さい

 

Re『予定の時間ピッタリ。さすがです、スネーク。』

 

スネーク『〝待たせたな!〟これより、極秘潜入任務〝サンダーボルト作戦〟を開始する!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time ...




さあ、サンダーボルト作戦とはどんな作戦なのでしょうか...。霊夢達と一緒に戦ってるだけみたいな感じのヤリカですが、勿論ヤリカも関係してます。

...早めに予告しときましょう。

なんと、次回から時間軸融合異変の章です。自分自身、一番楽しみにしてた章なので、早く書きたいですね!

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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世界線融合異変の章
四十二話 ~End peace and start hell~


最近、妖怪ウォッチに〝ナンモナイト〟という妖怪がいるのを知ったナンモナイトです。「俺に失うものは、なんもない...」なんて言い出したりはしないのでご安心を。

今回からは、時間軸融合異変が遂に始まります。ずっと書きたかった...!それと、最後の方に怪物化した東方キャラが出てきます。東方キャラが怪物になるなんて耐えられない!という方はブラウザバック推奨です。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~守矢神社近く 裏側~

 

 

 

 

 

ザッザッザッ...ザッ チラッ チラッ

 

 

 

チャキッ ザッ ザッ ザッ

 

 

 

 

 

木の影から頭だけを出し、辺りを見回してから、拳銃を構え進む男。

 

 

 

 

 

スネーク「...クリア。」

 

 

 

MSF司令官、スネークである。

 

 

 

 

 

ザッザッザッザッ チャキッ キョロキョロ

 

 

 

 

 

スネーク「...360度クリア、異常なし。」

 

 

 

 

 

ピピッ

 

 

 

 

 

スネーク『こちらスネーク、ミッション開始地点に到達した。』

 

↑『』は通信中の音声だと思って下さい

 

 

 

Re『予定の時間ピッタリ。さすがです、スネーク。』

 

 

 

スネーク『〝待たせたな!〟これより、極秘潜入任務〝サンダーボルト作戦〟を開始する!』

 

 

 

 

 

 

 

~サンダーボルト作戦 開始約二十分前~

 

 

ヤリカ「〝サンダーボルト作戦〟?具体的にはどういう作戦なんだ?」

 

revolution「作戦内容は、〝守矢神社〟内にあるデンチナマズを奪還し、こちらに回収するというものです。」

 

ヤリカ「デンチナマズってことは...ECR作戦か!」

 

スネーク「だが、なぜモリヤジンジャにあるんだ?」

 

Re「どうやら、何かの計画に使う予定だったようです。どのような計画かまではつかめませんでしたけどね。」

 

スネーク「そうなのか...」

 

Re「取り敢えず、細かい作戦内容を説明しましょう。」

 

Re「今回は、ヤリカとスネークで任務内容が違います。スネークは、先程言ったように潜入任務(スニーキングミッション)。そしてヤリカは、〝陽動任務(ダイバショナリーミッション)〟です。」

 

スネーク「ダイバショナリー...陽動か?」

 

Re「まずヤリカは、霊夢達と一緒に守矢神社に向かい、いつも通りに戦ってください。スネークは、森の中を通って守矢神社に向かい、裏側から潜入。中にあるデンチナマズを奪還し、指定の帰還地点(フィードバックポイント)に向かってください。」

 

スネーク「ヤリカが敵を引き付けている間に俺がデンチナマズを回収する、と言う訳か。」

 

Re「その通りです。」

 

ヤリカ「敵は倒してもいいのか?」

 

Re「本来は引き付けるのが目的ですが、余裕があれば結構です。」

 

スネーク「装備はどうする?今日は持ってきていないんだが...」

 

Re「大丈夫です。こちらで用意してあるので。」

 

スネーク「了解した。」

 

Re「他に質問はありますか?」

 

ヤリカ「なーし。」

 

スネーク「俺もない。」

 

Re「よし、OKですね。」

 

Re『と言う事で、もうしばらくスネーク借りますがよろしいですよね、カズ?』

↑『』は通信(以下略)

 

カズ『...ん?あ、ああ。大丈夫だ。ボスがいない間の指揮は俺がやるからな。』

 

 

ピピッ

 

 

スネーク『頼んだぞ、カズ。』

 

カズ『ああ、任せておけ。』

 

スネーク『あ、またガゼルやスワンに手出したりしたらまたサウナ掃除になるから、注意しておけよ。オーバー。』

 

カズ『...勘弁してくれ、アウト。』

 

スネーク「すまん、待たせたな。」

 

Re「大丈夫ですよ。さあ、それでは出撃です!私はここから無線で支援しますので。あ、スネークこれ、装備です。」

 

ヤリカ「りょーかい!行くぜ、スネーク!」

 

スネーク「ああ!」

 

 

 

 

 

 

スネーク(しかしサンダーボルト作戦か...。ヴォルギンを思い出すな...)

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッザッ...ザザッ

 

 

スネーク(...ふむ、少し腹が減ってきたな。ん、これは?)

 

 

ピリリッピリリッ ピリリッピリリッ

 

 

スネーク「revolution、こちらスネーク。」

 

Re『こちらrevolutionです。どうかしましたか?』

 

スネーク「途中でこんな木の実を見つけたんだが...」

 

Re『ああ、それはヤマブドウですね。ブドウ科のつる性落葉低木樹で、日本の山なら色々な所に自生している筈です。実をそのまま食べたり、ジャムやジュースにしたりもするそうです。』

 

スネーク「さすがに物知りだな...で、味は?」

 

Re『言うと思いました...』

 

スネーク「期待に応えられて何よりだ。それで、味は?」

 

Re『味なんですが、甘酸っぱくて美味しいらしいですよ。そのまま食べたりすることもあるくらいですし。』

 

スネーク「そうか!どれ...」

 

 

パクッ

 

 

スネーク「う ま す ぎ る!!」

 

スネーク「revolutionの情報は、パラメディックと違ってかなり信用出来るな!」

 

Re『そ、そうですか...(可哀想なパラメディック...)』

 

スネーク「ん?何か物音が...ッ!」

 

Re『どうしたんですか、スネーク?』

 

 

チャキッ

 

 

スネークは拳銃 ━━Mk.22ハッシュパピー━━を構える。

 

 

スネーク「どうやら、戦闘が始まっているようだ。爆発音などがする。」

 

Re『...そのようですね。スネーク!守矢神社に向かって下さい!』

 

スネーク「了解した!」

 

 

 

 

 

 

 

~守矢神社 裏口~

 

 

ビビビビッ ドカアンッ ムソウフウイン! マスタースパーク!カヤクシキマリョクダンマク!

 

 

スネーク「あれが弾幕ごっこか...。随分と派手だな。」

 

Re『私も最初は驚きましたよ。何もない所から光弾が出て来るんですから。霊夢達はジェットパックも無しに飛び回るし。』

 

スネーク「今、ヤリカ達が戦っている相手がモリヤジンジャの住人か?」

 

Re『そのようです。あの緑髪の女性は...巫女ですかね?』

 

スネーク「まあいい。モリヤジンジャに潜入する。」

 

Re『了解しました。』

 

 

 

 

~守矢神社内~

 

 

スネーク「ところで、デンチナマズはどこにあるんだ、revolution?」

 

Re『その奥の部屋にあるようです。こちらのレーダーに反応が出てます。』

 

スネーク「了解した。」

 

 

ガララッ...

 

 

スネーク「...これか。」

 

デンチナマズ「クォ...?」バチバチッ

 

 

スネークは手を伸ばし、デンチナマズを掴もうとする。しかし...

 

ボヨンッ

 

 

スネーク「なにっ!?」

 

 

回りにあるバリアに弾かれてしまう。

 

 

Re『デンチナマズに張られているバリアは素手や通常の武器では破壊出来ません。触っても弾かれてしまいます。』

 

スネーク「じゃあ、どうすればいいんだ?」

 

Re『私が渡した装備の中に、円形の物があるでしょう?』

 

 

ゴソゴソッ

 

 

スネーク「...これか?」

 

Re『それは、〝汎用型トラップ〟と言う物で、簡単に言えば設置爆弾です。』

 

スネーク「どういう物なんだ?」

 

Re『その中には、高密度に圧縮された〝インク〟が詰まっています。それを圧縮空気で爆発させるんです。』

 

スネーク「そうなのか...。だが、何故インクなんだ?」

 

Re『デンチナマズのバリアはインクじゃないと破壊出来ないんですよ。C-4使って気づかれたら本末転倒ですしね。』

 

スネーク「そうか...わかった。それで、使い方は?」

 

Re『C-4と同じです。爆破したい物に設置し、離れてから起爆装置のスイッチを押す。これでOKです。』

 

スネーク「わかった。」

 

 

カチッ ピピッ

 

 

スネークはバリアにトラップを設置し、少し離れる。

 

 

スネーク「起爆!」

 

 

ポチッ バアンッ

 

 

スネーク「バリアを破壊したぞ!」

 

Re『それでは、デンチナマズを回収してください!』

 

 

ガシッ

 

 

デンチナマズ「クォ、クォ!」

 

スネーク「よし、獲った!」

 

スネーク「こちらスネーク、デンチナマズを確保した!ただいまより帰還地点(フィードバックポイント)に向かう!」

 

Re『了解しました!ヤリカも向かわせておきます!』

 

 

 

 

 

~守矢神社 裏口~

 

 

スネーク「しかし、デンチナマズか...。」

 

スネーク(味はどうなんだろうか?)

 

デンチナマズ「クォ!?」

 

 

何か恐ろしい気を感じたデンチナマズであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~守矢神社 正面~

 

 

神奈子「くっ...まさか私達が負けるとはな...」

 

諏訪子「予想外だったね~...」

 

早苗「悔しいです...」

 

霊夢「これで、博麗神社を譲渡するっていう話は無しね?」

 

神奈子「ああ、その通りだ。」

 

早苗「...一ついいですか?」

 

ヤリカ「なんだ?」

 

早苗「代わりと言ってはなんですが、博麗神社の境内に守矢神社の分社を置かせてはもらいえないでしょうか?」

 

霊夢「分社を?」

 

早苗「鳥の巣箱ほどの大きさなんですが...」

 

魔理沙「...だってさ、霊夢。」

 

ヤリカ「どうする?」

 

霊夢「...まあいい。それくらいなら許すわ。」

 

早苗「...ありがとうございます!」

 

魔理沙「まあ、一件落着だな!」

 

ヤリカ「めでたしめでたし!...ん?あっ」

 

魔理沙「どうした、ヤリカ?」

 

ヤリカ「すまん、ちょっとrevolutionから連絡が入った。ちょっと話してくる。」

 

魔理沙「ほーい」

 

 

 

~守矢神社 鳥居近く~

 

 

ヤリカ「こちらヤリカ。どうした?」

 

Re『こちらrevolutionです。喜んで下さい!スネークがデンチナマズを回収しました!』

 

ヤリカ「本当か!?」

 

Re『ええ。今スネークが帰還地点(フィードバックポイント)に向かっているので、一回スネークと合流してから向かって下さい。神社の裏にいますので。』

 

ヤリカ「こっちも丁度終わったし、わかった。今から向かう。オーバー。」

 

Re『了解、アウト。』

 

 

プツッ

 

 

ヤリカ「霊夢ー!revolutionに呼び出されちまったから、ちょっと行ってくる!」

 

霊夢「えっ、いきなり!?」

 

ヤリカ「後は頼んだ!」

 

 

タッタッタッタッ...

 

 

魔理沙「...行っちゃった。」

 

 

 

 

 

~守矢神社 裏口~

 

 

ヤリカ「スネーク!」タッタッタッ

 

スネーク「おお、ヤリカ!」

 

ヤリカ「デンチナマズ、回収出来たんだな!」

 

スネーク「ああ、これだ。」

 

デンチナマズ「クォ、クォ...」

 

ヤリカ「...なんか、怖がってないか?」

 

スネーク「そうか?」

 

ヤリカ「まあいい。帰還地点(フィードバックポイント)に向かうぞ。」

 

スネーク「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

~R-サイエンスラボ revolutionの部屋~

 

 

Re「...取り敢えず、無事に回収出来て良かった良かった。」

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

にとり『おーい、revolution!』

 

Re「ああ、にとりですか。どうかしましたか?」

 

にとり『()()の開発に必要なプログラミング用のコンピューターがないんだけど、どこにあんの?』

 

Re「あっ、あのコンピューターは私の家(2100年にあるR-サイエンスラボ本部)にあるんでした!すいません、今取ってきます!」

 

にとり『はーい、待ってるねー。』プツッ

 

Re「うーむ、私としたことが...。ワープホール、2100年!」

 

 

ブウウウンッ シュポンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 ???~

 

 

 

 

???「...準備は整った。さあ、今こそ平和を地獄に変える時だ...始めろ。」

 

コンピューター『タイムラインノ破壊及ビ、融合ヲ開始。完全融合マデ、残リ三日。』

 

???「クックックッ...。果たして、Gensokyoの住人はこの地獄に抗うことが出来るのか...。結果が楽しみだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

ヤリカ「ふー、疲れた~。」

↑デンチナマズ渡して帰って来た

 

ヤリカ「ただいまー...あれ?」

 

ヤリカ「霊夢ー、いるかー?」

 

 

シーン...

 

 

ヤリカ「おっかしーな、もう霊夢いる筈なのに...。」

 

 

ガサガサガサッ

 

 

ヤリカ「ん?霊夢、やっぱりいるのか?」

 

 

トントントンッ

 

 

 

~霊夢の部屋~

 

 

ヤリカ「霊夢ー、入るぞー。」

 

 

ガララッ

 

 

ヤリカ「いるなら返事しろよ霊...ッ!」

 

ヤリカ「な...なんだ、コイツ...!?」

 

霊夢?「............」

 

魔理沙「霊夢ー、邪魔するぜー!」

 

ヤリカ「だっ、駄目だ魔理沙!来るな!」

 

魔理沙「来るなって、一体何が...ってうわっ!」

 

霊夢?「............」

 

魔理沙「な、なんだこの()()...!」

 

霊夢?「............」

 

 

霊夢?「死ネ」

 

 

二人「「うわああああああああああああああああ!!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next ...........





【挿絵表示】



*Error-no-name.


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四十三話 ~異世界からの助っ人~

二週間以上も待たせてしまいすみません、ナンモナイトです。

今回は、異世界から二人の助っ人が登場します。それでは、最後までゆっくりご覧下さい。



因みに、これは?「たAmっaこlgam起がa何でtes郷想幻」と繋がっています。これだけでも読めると思いますが、先に読んで頂けると分かりやすいです。


~博麗神社 階段近く~

 

 

 

 

ブウゥゥン... パッ

 

 

ドサドサッ スタッ

 

 

???「...ここが、幻想郷?」

 

???2「痛ってー...ケツ打ったぁ...」

 

???3『どうやら、付いたようだな、二人共。』

↑『』は通信

 

???2「おいこらテメーワルド!思いっきりケツ打ったわ!」

 

ワルド『すまんすまん、サキカ。』

 

 

彼の名は潮辛サキカ。人気バンドグループ〝イカノメ隊〟のリーダーで、元ヤンである。

 

 

???「いつもとは見慣れない景色ですが、ここが幻想郷で、ここに兄さんがいるんですか?」

 

ワルド『その通りだ、カイカ。』

 

 

彼の名は潮辛カイカ。現役高校生にして、大人気の子役タレントである。

 

 

サキカ「ったく兄貴の奴、迷子なんかになりやがって...。こっちの事考えろってんだ。」

 

カイカ「迷子って言うか行方不明だけどね。しかし、ヤリカ兄さんが行方不明なんて...」

 

???4「お前もそう思うか、カイカ。」

 

ワルド『そう言えば来てたんだったな、ヤイカ。』

 

ヤイカ「忘れてたのか」

 

 

彼の名は潮辛ヤイカ。スプラワールドの軍隊〝スプラ軍〟の最高司令官にして、サキカ、カイカ、そして〝ヤリカ〟をまとめる父親である。

 

 

ヤイカ「しかし、あのヤリカが行方不明か...。これは、ヤリカにと言うより、幻想郷自体に何かがあったと言った方が良いだろうな。勿論、ヤリカ自身のせいだという可能性もあるが...」

 

ワルド『いや、ヤイカの意見は合ってるだろう。こちらで幻想郷の空間バランスを定時確認してるが、隅から隅までバランスが歪んでる。お前みたいに、〝幻想郷自体に何かが起こっている〟と考えるのが妥協だろう。』

 

???5『それだけじゃなイ。幻想郷に、複数の世界線の反応を感じるヨォ。』

 

ワルド『複数の世界線?本当か、マホロア?』

 

カイカ(この声は...マホロアさん?)

 

マホロア『ウン。でも、反応してる世界線全てから()()()()()()()()()()()があるんダ。』

 

ワルド『似た反応に、複数の世界線か...。』

 

マホロア『...ワルドが考えてる事は分かるヨォ。取り敢えず、色々探ってみル?』

 

ワルド『ああ、頼む。』

 

サキカ「...取り敢えず、兄貴探しに行こうぜ」

 

カイカ「待って、サキカ兄さん。僕、少し嫌な予感がする。僕達だけじゃ解決出来ない様な、そんな感じの...」

 

サキカ「じゃあどうすんだよ!?」

 

ヤイカ「...そう言えば、さっき〝お前とは別に助っ人を用意してある〟と俺に耳打ちしてきたな、ワルド?」

 

ワルド『おっと、バラされちゃったか。』

 

カイカ「えっ!?助っ人いるんですか?」

 

サキカ「それを早く言えよ...。そんで、どこにいるんだ?」

 

ワルド『お前達と同じようにワープホールでそっちに送ったんだが...空間が歪んでるせいで、出口が別のとこに繋がっちまったみたいだな。』

 

 

タッタッタッ...

 

 

???6「困ったわね、皆どこ行っちゃったのかしら?」

 

カイカ「...ん?この声は!」

 

???5「って、あら?貴方は...」

 

カイカ「revolutionさんのお母さん!」

 

母「カイちゃん!」

 

ワルド『...噂をすれば、だな』

 

サキカ「revolutionの母ちゃんが助っ人なのか?」

 

ワルド『その通りだ。』

 

Re母(仮称)「久しぶりね~、カイちゃん!」

 

カイカ「いや~、本当に久しぶりですね!」

 

Re母(仮称)「あら、ヤイカも久しぶりね~。」

 

ヤイカ「まさかお前だったか...。そう言えば、助っ人はもう一人いると言っていたが?」

 

ワルド『いやー、実は()()()()()()()()()()もんだからそっちへの転送に少し時間かかっちゃってな。もうそろそろ付く筈なんだが...』

 

 

すると...

 

 

ブウゥゥン...

 

 

サキカの頭上にワープホールが現れる。

 

 

サキカ「ん?ワープホール?」

 

 

その直後。

 

 

ヒュウウウ...ドサアッ

 

 

サキカ「グボァッ!!」

 

Re母(仮称)「あらあら~。大丈夫?」

 

 

サキカの頭の上に()()()()()()()(?)が落ちてきた。

 

 

???7「痛てて...な、なんだ?付いたのか?」

 

ワルド『お、来たみたいだな。』

 

ヤイカ「誰だ、お前は!」チャキッ

 

???7「...なんだお前、やる気か?」

 

ワルド『そいつが二人目の助っ人だ、ヤイカ。銃は降ろせ。』

 

ヤイカ「...分かった。」サッ

 

ヤイカ(あの殺気...只者じゃあないな。)

 

サキカ「な...なんだコイツ?」

 

カイカ「仮面...かな?」

 

???7「......」

 

ワルド『自己紹介しとけ。』

 

???7「分かったよ。」

 

シャテン・シュテン「俺はシャテン・シュテン。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。」

 

サキカ「カっ、カービィのクローン!?」

 

カイカ「その割りには、似ても似つかぬ姿だけど...」

 

シャテン「開発者の意図でこうなったんだ。頭身が高い方が良いとかなんとか...」

 

Re母(仮称)「あら、貴方がシャテン・シュテン?」

 

シャテン「誰だ、お前?」

 

Hope「私はDr.Hope。〝希望の科学者〟とも言われてるわね。」

 

Hope「貴方の事はヤリカから聞いてるわ。別の幻想郷に住んでる、カー君(カービィ)のクローンなのよね?まあ、取り敢えずよろしく頼むわ。」

 

Hopeは手を差し出す。

 

シャテン「知ってるみたいだが、シャテン・シュテンだ。よろしく。」

 

ワルド『助っ人は、これで全員揃ったみたいだな。』

 

サキカ「揃ったは良いが、これから何をすればいいんだ俺たち?まさか、手がかりもなしに探せって言うんじゃないだろうな?」

 

ワルド『大丈夫だ。これから説明する。』

 

ワルド『まずは、妖怪の山にある〝R-サイエンスラボ現在支部〟に行ってくれ。』

 

Hope「R-サイエンスラボって言ったら、revolutionの研究所ね...。」

 

シャテン「なんでそこに?」

 

ワルド『実は、さっきrevolutionの研究所から救難信号が届いたんだ。』

 

カイカ「救難信号!?」

 

ワルド『revolutionが開発した〝WC方式〟の通信でな。空間が歪んでるせいか、すぐに途切れたが...』

 

ワルド『まあ、アイツの事だ。きっと無事だろう。まずは、revolutionに会って支援を取り付けるんだ。』

 

Hope「了解したわ。」

 

ワルド『それじゃあ、後の事は任せる。俺は場合に応じて無線で支援しよう。また何かあったらCALLしてくれ。それじゃ。』プツン

 

シャテン「...なんか一方的に切られたな...。」

 

Hope「まあ、今は言われた通りにするわよ。取り敢えず、手分けしてヤリカを探すのよ。」

 

サキカ「じゃあ、俺は研究所に行く。」

 

シャテン「俺は博麗神社に行こう。」

 

カイカ「僕は...じゃあ、紅魔館と言うところに行きます。」

 

ヤイカ「俺も付いて行こう。コイツだけじゃ心配だ。」

 

Hope「...これで決まりね。私はサキちゃんに付いて行くわ。」

 

Hope「それじゃあ、行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

ワルド(あれ?確かもう一人、()()()の助っ人を送った筈なんだが...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~霧の湖近く~

 

 

 

 

???「...うーん...」

 

???「ハッ!こ、ここは?」

 

???「森...?あれは、湖?」

 

???「おかしいですね。私はさっきまで紅魔館にいた筈なのに...。」

 

???「...まさか、私死んだんじゃ...。まあ、私みたいな奴なんて死んでもいいんですけどね...。どうせ、役に立たないんですし...。〝ザラム様〟、ごめんなさい...。〝ギアラ〟は役に立てませんでした...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




と言う訳で、今回登場したのは、HR-H HR-Eさんの小説「東方星桃玉」から〝シャテン・シュテン〟と、フルーツ侍さんの小説「吸血鬼に仕える吸血鬼」から〝ギアラ・エビルアビス〟でした!シャテンは次回から、ギアラは次々回くらいから活躍するので、お楽しみに!そして、またコラボして頂きありがとうございます!



Dr.Hope

revolutionの母で、別名〝希望の科学者〟。医者兼生物学者。2100年で、巨大病院〝希望総合病院(海外ではホープ・ビッグ・ホスピタル、略してHBHとも)〟を設立、経営している。医学に関する事ならば全て習得している。夫であるDr.Despair(Dr.ディスペア。兵器開発者)と結婚する前は、SCP財団の[データ削除済み]博士として生物系のSCPの研究、実験を行っていた。ちなみに、彼女の経営する病院、HBHの地下にはSCPを収容する〝特殊生物収容サイト〟があり、SCP財団と協力しながら研究を行っているらしい。


WC方式


revolutionが開発した通信法。〝ワープホール・コミュニケーション〟方式の略で、正式名称は〝異次元経由式通信法〟。空間に穴を開けて異次元に繋げ、その異次元を経由して目的の場所に移動する〝ワープホール〟を使った通信法。異次元空間に電波中継装置を置き、それに電波を経由させ、目的の場所と通信する。一回異次元を経由させる為、異世界とも通信出来る。


それでは、次回もイカよろしくー!


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四十四話 ~Amalgamates~

新しいゲーム買ったやら進級したやらで更新遅れたナンモナイトです。二週間も遅れてしまい、すみません。

今回は、妖怪の山にある、revolutionの研究所に向かったサキカとDr.Hopeの話です。それでは、最後までゆっくりご覧下さい。



しばらくしたら挿し絵を追加します。かなりのド下手絵になると思いますが。


 

~幻想郷 妖怪の山~

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは幻想郷。人間と人ならざる物(妖怪や神)が住まう、美しく、平和な土地である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...それは今までの話。今は、幻想郷のあちこちで空間が歪み、人間(巫女や魔法使い)でも妖怪(吸血鬼や天狗)でも、ましてやモンスター(ガイコツや半魚人)でもない達が蔓延る、美しくも醜い世界となってしまった。

 

 

 

そして今、そんな幻想郷に、ある一つの目的を果たす為にやってきた異世界人がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サキカ「...ここが妖怪の山か。見た感じは、自然豊かな普通の山って感じだが...」

 

Hope「山の中から色々な気配を感じるわ。少なくとも、人間でも動物でもモンスターでもない、ね。」

 

サキカ「人間でも動物でもないっていったら、ワルドが言ってた妖怪って奴か?」

 

Hope「いや、その可能性は低いわね。」

 

サキカ「なんでだ?」

 

Hope「さっきから感じる気配は、妖怪でもない。妖怪を研究してた訳じゃないから断言は出来ないけど...。あ、revolutionの研究所はこっちだったわね。」ザックザック←歩行音

 

サキカ「人間でも動物でも妖怪でも、ましてやモンスターでもない...。じゃあ、一体なんだってんだ?幽霊でもいんのか?」

 

Hope「幽霊もいるらしいけど、妖怪の山やその周りにはいないと聞くわ。その辺の類いではないでしょうね。」

 

サキカ「くっそー、謎は深まるばかりってか...」

 

 

ガサガサッ

 

 

サキカ「ん?なんだ?」

 

Hope「...さっきから感じていた気配よ。思ってたより小さい...」

 

サキカ「まあ、ろくでもない奴って事くらいは俺でも分かるぜ!」

 

 

サキカは、腰のベルトに差していた木刀に手をかける。

 

 

ガサガサガサ...バサアッ

 

 

Hope「そこっ!」

 

 

Hopeは、懐から何かを二本取り出し、突如飛び出してきた人形(ひとがた)に投げつける。

 

 

ドスドスッ

 

 

二本とも、その人形に命中し刺さる。しかし...

 

 

???「A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"A"!!!!」

 

 

その人影は、動きを止めない。

 

 

サキカ「今お前が投げたのって、()()()!?」

 

Hope「即効性の麻酔薬が入ってたのに、全く効いてない...。中々手強いわね。」

 

サキカ「だったら、俺が直接ぶっ叩く!」

 

 

ブンッ ドガアッ

 

 

サキカは木刀を抜き、その人形(ひとがた)の頭(?)に叩きつける。

 

 

???「A"A"A"A"A"A"A"A"...」

 

Hope「どうやら、あまり効いてないようね...」

 

サキカ「はぁ!?嘘だろ!?」

 

 

すると、その人形(ひとがた)の背後からもう一つの(怪物)が現れ、サキカの方に向かう。

 

 

サキカ「二体目かよ!まあいい、ぶっ叩く!」

 

 

ブンッ

 

 

サキカは、再び木刀を振る。だが、その木刀は...

 

 

ブオンッ

 

 

その(怪物)をすり抜ける。

 

 

サキカ「あ、あれ?」

 

 

更に...

 

 

???2「■ ■ ■■■ ■■■■■ ■■」

 

 

その(怪物)は、不協和音の様な電子的の様な、変な()を発する。

 

 

サキカ「ぐああっ...!頭が...!」

 

Hope(っ!あの姿、それにあの姿は...!)

 

Hope「サキカ!逃げるわよ!」

 

サキカ「えっ!?でも...」

 

Hope「いいから!ここでやられたらヤリカも探せない!」

 

サキカ「くそっ、分かったよ!」

 

 

タッタッタッタッ...

 

 

Hope(...これで疑惑は確信に変わったわね、ワルド...)

 

 

 

 

 

 

 

 

サキカ「ぜーぜー...なんとか逃げ切れたけど、さっきの奴は一体なんだったんだ...」

 

Hope「...一体だけなら分かるわ。」

 

サキカ「んじゃ教えろよ。」

 

Hope「貴方の攻撃が通らなかった方の名前は...Memoryheadよ。」

 

サキカ「メモリーヘッド...この前ワルドが言ってたAmalgamates(アマルガメイツ)とか言う奴か?」

 

Hope「ええ。何のモンスターが融合しているのかが分かっていない、唯一のAmalgamates。」

 

サキカ「でも、Amalgamatesは元々、地下世界にいた奴なんだろ?なんで幻想郷にいるんだ?」

 

Hope「Amalgamatesは、〝ケツイ〟の力によって体が溶けたモンスター同士が融合してしまった存在。だから、モンスターとケツイさえあれば、幻想郷だけでなく、別の世界でも発生する可能性は十分にあるのよ。」

 

Hope「でも、今幻想郷にいるモンスターはSansやパッピちゃん(Papyrus)、Undyneしかいない筈なのよね...。」

 

サキカ「そうなのか」

 

サキカ「まあ、アイツがAmalgamatesだって事は分かったけど、もう一方はどうなんだ?少なくともAmalgamatesではなかったみたいだったぞ。俺の自慢の木刀も効かなかったし」

 

Hope「...アイツ...いや、()()は、恐らく...」

 

Hope「Itよ。」

 

サキカ「It...」

 

サキカ「なんだ、それ?」

 

 

ズコッ(ずっこける音)

 

Hope「知らないのね...。Itっていうのは、説明すると...」

 

 

 

希望説明中...

 

 

 

サキカ「時間軸が停止し、世界線が融合したことで生まれた存在、それがIt...なるほど。」

 

Hope「違う世界の同じモンスターが融合してるから、色々な性格が混ざりあってるのよ...。それが少々厄介ね。」

 

サキカ「それで、さっきのアイツがItって言うのか?」

 

Hope「ええ。複数の存在が混ざりあった様な見た目。Amalgamatesと違い、触れられる実体のある体...。間違いないわ。」

 

サキカ「まあ、取り敢えずItがヤバい存在だってのは分かったけどよ、それとこの幻想郷は関係あんのか?」

 

Hope「ええ、大いに関係ある。てか関係しかないわね。」

 

Hope「あ、ちょっとサキちゃん先にrevolutionの研究所まで行っててくれない?私はちょっとやることがあるから。」

 

サキカ「りょーかい。あと、サキちゃんって呼ぶな。」

 

Hope「なんで?可愛いじゃない♪」

 

サキカ「女みてーだから嫌なんだよ!今度呼んだらぶん殴る!」

 

Hope「サーキちゃん♪」

 

サキカ「てめぇ...。もういい!行ってくる!」

 

Hope「あら、殴らないの?」

 

サキカ「俺は女には手出さない主義なんだよ!」

 

Hope「〝今度呼んだら殴る〟って言ってたのに?」

 

サキカ「それは...その...勢いで言っただけだ!」

 

Hope「勢いとはいえ、普通はそんな事言うかしらぁ~?」ニヤニヤ

 

サキカ「だー!うるせー!黙れー!」

 

サキカ「今度会ったら覚悟しとけよ!」ザッザッザッ

 

Hope「はいはい、気をつけてね。」

 

Hope「...これだから、サキちゃんをいじるのは止められないわね♪」

 

サキカ「ったく、これだから女は苦手なんだ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館近く~

 

 

 

ギアラ「しかし、天国というのは思ってたより殺風景なんですね...。いや、天国じゃなくて地獄ですかね...」

↑まだ自分が死んでるって信じてる自虐吸血鬼。

 

ギアラ「...ん?あ、あれは!?」

 

 

タッタッタッ

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 正門前~

 

 

ギアラ「これは...紅魔館!?」

 

ギアラ「おかしいですね。地獄、ましてや天国に紅魔館がある筈がない...。はっ!?まさか...!」

 

ギアラ「私は、まだ死んでない!?て言うか、私ワルドとか言う人にここまで転送されたんでした!」

↑今気づいた&思い出した自虐吸血鬼。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




シュテン、活躍どころか出番すらなかった...。ごめんなさい、HR-Hさん!

ワルド「...嘘つき作者」ボソッ

うるせーワルド!

リアクター『て言うか、ギアラをあんな扱いして良いのか?フルーツ侍さんに怒られるんじゃないか?』

怒られるかもね...。すんません、フルーツ侍さん。
シュテンやギアラが活躍する場面もきっと書きますので、楽しみにしてて頂けると嬉しいです!

リアクター『作者、最近更新ペースが落ちてるからいつ出るかは分からないがな。』

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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四十五話 ~仮面の悪魔とIt(魔法使い)

最近、カロリーメイトメープル味にハマったナンモナイトです。カロリーメイトってあんなに美味しかったのか...。旨すぎるッ!

ワルド「そう言えば、今日から令和だな。」

リアクター『もうそんなか。私が生まれたのが去年(キャラ的に)だから、そんな風に考えると結構早いな。』

更新が遅いのは変わらないと思いますが、令和もよろしくお願いいたします!

ワルド「それでは、最後までゆっくり読んでいってくれ。」


 

~幻想郷 妖怪の山~

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

ワルド『...おう、Hopeか。どうした?』

↑『』は通信))y

 

Hope『途中経過の報告よ...少なくとも、喜べる様な報告ではないけどね。』

 

ワルド『...まあ、分かっていたがな。それで?』

 

Hope『revolutionの研究所に向かっている途中、二体の敵対的存在に遭遇。軽い応戦のち、退けたわ。』

 

ワルド『どんな奴だった?』

 

Hope『一方は、〝Memory head〟。』

 

ワルド『Memoryhead...。Amalgamatesか。本当なのか?』

 

Hope『複数体が融合した様な見た目の他、実体の無い様な感じ、こちらの攻撃無効...。間違いないわ。』

 

ワルド『そうか...。もう一方は?』

 

Hope『複数体が融合した様な見た目はMemoryheadと変わらない。でも、二つほど、違いがあるわ。』

 

ワルド『...それは?』

 

Hope『私達が放った攻撃が、当たったにも関わらず、ほぼ、いや全く効かなかったわ。』

 

ワルド『...!』

 

Hope『当たったのに効かない、それはつまり攻撃が効かないだけで〝実体がある〟と言うこと。もう一つは、〝獣の耳や尾が生えた存在〟が融合している様に見えることよ。』

 

ワルド『妖怪の山で、獣の耳や尾が生えた存在と言ったら...〝天狗〟か?』

 

Hope『その可能性が高いわ。』

 

ワルド『ケツイの力で体が溶けるのは、身体を構成する物質が弱いモンスターのみ...。それなのに天狗が融合していると言うことは...』

 

Hope『〝It〟の存在を疑うしかない...そうでしょう?』

 

Hope『そうなるとつまり...』

 

ワルド『時間軸の停止及び、世界線の融合世界線融合異変(地下世界の悪夢)...!』

 

ワルド『Hope、今すぐ研究所に向かってくれ!一刻も早く解決しないと!』

 

Hope『分かってる。今から行くわ。』

 

 

タッタッタッタッタッ

 

 

 

 

Hope(revolution、無事でいて...!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 博麗神社近く~

 

 

タッタッタッタッ

 

 

シャテン「付いた付いた、ここだ。博麗神社までの道のりは、こっちの幻想郷でも変わんないんだな...当たり前か。」

 

 

彼はシャテン・シュテン。あっちの幻想郷(東方星桃玉)からやって来た、カービィのクローン(仮面の悪魔)である。

 

 

シュテン「しっかし、人間や妖怪の気配が全く無い...。Hopeの言う通りだな。」

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

ワルド『ワルドだ。シャテン、応答せよ。』

 

シャテン『シャテンだ。どうした?』

 

ワルド『Hopeから報告が来た。お前にも伝えておく。』

 

ワルド『...Hopeからの報告により、幻想郷で〝時間軸の停止及び、世界線の融合〟が起きていることが判明した。』

 

シャテン『...世界線融合異変(help_tale)か?』

 

ワルド『知ってたか。』

 

シャテン『昔、聞いたことがある(気がする)。あまり詳しくは知らないが...。』

 

ワルド『まあ、それなら話が早い。〝やり方〟は知ってるか?』

 

シャテン『確か、Locketとか言うアイテムを使ってItのソウルを解放していくんだっけか?』

 

ワルド『その通りだ。...まあ、今は取り敢えずそれぞれの場所に向かってくれ。お前はどこに?』

シャテン『俺は博麗神社だ。今向かってる。』

 

ワルド『そうか、分かった。気をつけてくれよ、オーバー。』

 

シャテン『りょーかい、アウト。』

 

シャテン「さーて、行くか。」

 

 

 

 

 

 

~博麗神社 階段~

 

 

シャテン「...ひゃー、相変わらず長い階段だなー...。ま、ちょっとずつ行くか...。」

 

 

タッ タッ タッ

 

 

 

 

 

~博麗神社階段 真ん中ら辺~

 

 

タッ タッ タッ

 

シャテン「ふう、結構上がって来たな。さて、もう一歩!」

 

 

グキッ

 

 

シャテン「アァー!アシクビヲクジキマシター!」

 

 

シャテン「あーもう、ついてねー...ん、あれは?」

 

???「.........」

 

シャテン(あの三角帽子に魔女服...魔理沙か?)

 

シャテン「おーい、魔理沙ー!」

 

 

タッタッタッ

 

 

魔理沙?「.........」

 

シャテン「よかった、無事だったか。霊夢やヤリカはどこにいるんだ?」

 

魔理沙「.........」

 

シャテン「おい、聞いてんのか?」

 

 

タッタッタッ

 

 

魔理沙?「.........」クルッ

 

 

魔理沙?がシャテンの方に振り向く。

 

 

シャテン「おい魔理沙...ッ!」

 

 

ババッ

 

 

シャテンは、慌てて距離をとる。

 

 

シャテン「...なんだ、お前?」

 

魔理沙?「...ザワザワザワ...」

 

 

その魔理沙の()()()。服装は普通の魔理沙と変わらない。違うのは、体が丸々、(ホウキ)になっていると言うことである。

更に、右手は鉤爪(かぎづめ)に、左腕は八卦炉の様な物に()()している。

 

 

シャテン「な...まさか、コイツがItか!?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

ワルド『こちらワルドだ。さっきから騒がしいが、どうした?』

 

シャテン『Itだ!魔理沙みたいなItに出会った!』

 

ワルド『何っ、お前もか!?』

 

シャテン『どうすれば良い!?』

 

ワルド『遭遇判定になれば〝戦闘画面〟が開く。それまで、〝ACT〟で和解の手段を探ってくれ。すぐにLocketを送る!』

 

シャテン『分かった!』

 

シャテン「よーし、やってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 中庭~

 

 

ギアラ「...どうせなら、紅魔館を調べてみますか...。」

 

ギアラ「紅魔館の外見は変わってないようですが、庭に植えられてる植物の種類が違いますね。」

 

ギアラ「取り敢えず、入ってみましょう。」

 

 

ギイイィ...

 

 

 

~紅魔館 大広間~

 

 

 

ギアラ「な、なんか埃っぽいですね...。こっちの咲夜は、ちゃんと掃除しているのでしょうか?まあ、私みたいなゴミにはぴったりな環境ですが...」

 

 

コツコツコツ

 

 

ギアラがしばらく歩いていると...

 

 

ギアラ「...ッ!誰ですか!?」

 

 

ギアラは、魔剣〝ティルフィング〟を構える。

 

 

???1「それはこっちのセリフだ...お前こそ誰だ?」

 

???2『レミリア様達を元に戻す手段が見つかるまで、紅魔館は私達で守る。』

↑こっちは通信じゃないです

 

ギアラ「紅魔館を守る?どういう事です?」

 

???2『...ん?その声、その格好...。まさか、〝クロウ〟が聞いたと言う、〝ワルドが派遣した助っ人〟か?』

 

ギアラ「いかにも。私はギアラ・エビルアビス。元の世界では紅魔館に勤めていて、現在は〝ワルドが派遣した助っ人〟です。まあ、私みたいな役立たずが来た所で何も変わりませんが...」

 

???1(な、なんかずいぶんと根暗な奴だな...)

 

???2『そうか、分かった。』

リアクター『私はリアクター。この紅魔館の警備員兼手伝いとして勤める、〝感情無き傭兵〟だ。』

 

蛇蜘夜「俺は狩烏 蛇蜘夜。不本意ながら、この紅魔館に勤めてる。」

 

ギアラ「同士と言う訳ですか。それでは、協力していきますか?」

 

リアクター『ああ、そうした方が良いだろう。味方が少ない中、仲間が増えるのは心強い。』

 

蛇蜘夜「まあ、確かにな。」

 

リアクター『さて、これからどうするか...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




そう言えば、シャテンの二つ名って「仮面の悪魔」で合ってるんだろうか...。

ワルド「まあ、合ってるんじゃね?」

リアクター『私と少し似てるな。』

ワルド「お前の場合は〝仮面の怪物〟な。」

と言うことで、ようやくのシャテン回でした。活躍と言える活躍してない気がするけど...。

ワルド「それでは、最後までご覧頂きありがとう。」

次回も、イカよろしくー!


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四十六話 ~Magic Wolf~

好きな漫才コンビはサンドウィッチマンと、NON STYLE、ナンモナイトです。
今回は、シャテンの活躍回です。魔理沙Itを相手にするシャテンですが、果たしてどうなるのか...。次回、シャテン死す デュエルスタンバ...うわシャテン何をするやめ(殴殺)

シャテン「...それでは、最後までゆっくりご覧下さい。」


 

 

~博麗神社階段 真ん中ら辺~

 

 

博麗神社に続く、長い階段。そこでは、二人の人影が動いていた。

 

 

不気味な仮面を付けた悪魔(ピンクの悪魔のクローン)に、魔女服を着た箒(普通の魔法使い)。そんな()()が、今まさに対峙しようとしていた。

 

 

シュテン「よーし、やってやる!」

 

 

シュテンがそう言うと、周りの景色が切り替わり、真っ暗になる。〝戦闘画面〟だ。

 

 

 

*Itだ。

 

シュテン Lv80 HP 500/500

 

FIGHT ACT ITEM MERCY

 

 

シュテン「まずはACTを...ってレベルとHPやけに高いな」

 

 

ピッピッ ピンッ

 

*分析 *食べる

 

*投げる*叫ぶ

 

 

シュテン「じゃあ、まずは分析だ。」ピッ

 

 

Magic Wolf- ATK 0 DEF -45349875163464567

 

 

シュテン「...DEFがスゴい事になってるな...」

 

魔理沙It「ザワザワザワ...」

 

 

魔理沙Itは、数十発の星形弾をシャテンに飛ばす。

 

 

シュテン「おっと、危ない。これくらいなら避けるのは簡単だ。」

 

 

シャテンは、それを難なく避ける。

 

 

魔理沙It「ザワザワザワザワ....」

 

 

魔理沙Itは、ミニ八卦炉の様な左腕からレーザーを連発する。

 

 

シュテン「うおっ!?危っぶな!最後にレーザーか!」

 

 

It(それ)は揺れている。

 

 

シュテン「少し攻撃してみるか。コピー能力、ソード!」

 

 

シュテンは、ソードで魔理沙のItに斬りかかる。しかし...

 

 

ガアンッ

鈍い音を響かせ、弾かれる。

 

シュテン「なんだあの帽子、硬い!?」

 

シュテン「この分だと攻撃は効かなそうだな...。まあ良い。取り敢えず、色々行動してみるか。」

 

 

*分析 *食べる

 

*投げる*叫ぶ

 

シュテン「...食べるにしてみるか。正直、あまり食いたくないが。」

 

 

ピンッ

 

*シュテンは、それを食べようとした。

 

*......

 

*しかし、防がれた。

 

 

シュテン「...そりゃそうだろうな。」

 

魔理沙It「ザワザワザワザワザワ...」

 

 

魔理沙Itは右腕を伸ばし、その鉤爪でシュテンに斬りかかる。

 

 

シュテン「チッ、コピー能力メタル!」ガギインッ

 

シュテン「次のコマンドは...」

 

 

*分析 *食べる

 

*投げる*叫ぶ

 

 

シュテン「じゃあ、叫ぶ行ってみるか。」

 

 

*シュテンは叫んだ。「環境破壊は気持ちいいZOY!」

 

 

シュテン「俺はどこぞのペンギン大王か」

 

 

*.........

 

*バカにされている様に感じる...

 

 

シュテン「なんかバカにされた...。てか、当たり前だろ!」

 

魔理沙It「クスクスクス...」

 

シュテン「お前も地味に笑ってんじゃねえ!」

 

 

すると、魔理沙Itの動きが少しだけ止まる。

 

 

*それは、今のやり取りをして何かを思い出した様だ...

 

 

シュテン(おっ?もしかして、記憶を取り戻してきたのか?)

 

魔理沙It「ザザザザザザザザザ...」

 

 

魔理沙Itは、左腕から極太のレーザーを連発する。

 

 

シュテン「うおあっ!太っと!」

 

 

その内の一発が、シャテンの腕を掠る。

 

 

シュテン「ぐっ...」

 

シュテン(あの太さだと、避けるのが難しいな...)

 

 

*埃っぽい臭いがする。

 

 

シュテン「最後は〝投げる〟だ!」

 

 

*分析 *食べる

 

*投げる*叫ぶ

 

 

*シュテンは、近くにあったキノコを投げつけた。

 

 

シュテン「あ、いつの間にあったのか...」

 

 

*それは、投げつけられたキノコを食べた。

 

 

シュテン「いや口無いだろ」

 

 

*それは、また何かを思い出した様だ。

 

 

シュテン「おっ、良い感じじゃないか?」

 

 

*すると、それは震えだし...

 

 

魔理沙It「ブルブルブルブル」バッ

 

 

*逃げた。

 

 

シュテン「はぁ!?に、逃げた!?」

 

 

*YOU WIN!

 

*0EXPと0ゴールドを獲得!

 

 

シュテン「...結局、何だったんだ?」

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

シュテンの通信機に通信が入る。

 

 

ワルド『ワルドだ。今そっちにLocketを送った。それで、Itを分離してやれ。』

 

シュテン『一足遅いぞ、ワルド。逃げられた。』

 

ワルド『に、逃げた!?普通、Itが自分から逃げる事はない筈なんだが...』

 

シュテン『今回のItが普通じゃないって事だろ』

 

ワルド『そう考えるべきだろうな...。Itの逃げた先はわかるか?』

 

シュテン『階段の上の方まで逃げていった。博麗神社にいるだろう。』

 

ワルド『分かった。別のItがいる可能性もある、気を付けろ。』

 

シュテン『了解。』

 

シュテン(博麗神社ってことは、当然霊夢のItもいる筈だ。気を引き締めて行こう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館~

 

 

 

ギアラ「現在、紅魔館はどの様な状況になっているのですか?」

 

リアクター『レミリア様達は、それぞれの部屋に閉じ込めておいた。もっとも、レミリア様、いや、〝吸血鬼〟と呼べるかさえ難しい見た目だが...』

 

蛇蜘夜「俺もさっき見てきたが、あれはヤバかった。原型は残ってたが、体の所々が溶けてたり、変な腕みたいなのが生えてたり...。アンブレラのクリーチャーでも見てる気分だったぜ。」

 

ギアラ「...かなりまずい状況ですね。私みたいなクズに解決出来るんでしょうか...。」

 

蛇蜘夜「そ、そう言うなってギアラ!見たところお前強そうだし!」

 

リアクター『そうだ。自分を下に見るのは良いことだが、下に見てばかりじゃ駄目だぞ。』

 

ギアラ「いや、良いんです...。私なんて、いてもいなくても良い、むしろいない方が良い役立たずなんですから...」

 

蛇蜘夜(...リアクター、コイツどう思う?)

 

リアクター(...手の施しようがないな。)

 

蛇蜘夜(同感だ...。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ギアラが全然活躍出来てない...。今のところ、自虐しかしてない気がする...。ごめんなさいフルーツ侍さん!何でもしますから!(何でもするとは言ってない)

と言う訳で、今回はシュテンの活躍回でした。攻撃が効かないと言う特性上、戦闘は出来ませんでしたが...シュテンの戦闘での活躍シーンは、世界線融合異変の最終回ら辺で書きます!お楽しみに!

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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四十七話 ~Blood monster~

昨日、修学旅行から帰って来たナンモナイトです。旅行先のUSJで、人生初の〝ザ・フライング・ダイナソー〟(絶叫系がそもそも初)に乗りましたが、ジェットコースターってあんなにエグいんですね...。でもめちゃくちゃ楽しかった!ホテルでの枕投げで、友達にボコボコにされたのは良い思い出。

今回は、紅魔館に向かったヤイカ達のお話です。約一ヶ月ぶりの更新なので少しテキトーになってますが、それでも良いという場合は、最後までゆっくりご覧下さい。


 

 

 

~霧の湖近くの道~

 

 

カイカ「えーっと...地図だとこっちだな。」ザッザッ

 

 

彼の名は潮辛カイカ。現役高校生で人気子役タレントの、ヤリカ達三兄弟の末っ子である。

 

 

ヤイカ「...本当にこっちで合ってるのか?随分、霧が濃いが...」

 

 

彼の名は潮辛ヤイカ。〝スプラ軍〟の最高司令官を務める、ヤリカ達三兄弟を束ねる父親である。

 

 

カイカ「まあ、霧の湖っていう名前の湖が近くにあるしね...。それに、地図にはそう書いてあるから、あってるとは思うよ。後は...こっちを曲がるのか。」

 

ヤイカ「しかし、人間どころか動物の気配すらしないな...。」

 

カイカ「あ、それワルドさんから聞いた!Hopeさんや、シュテンさんの方も、〝何の気配も感じない〟って言ってたらしいよ。」

 

ヤイカ「ヤリカが無事だと良いが...」

 

 

 

 

~紅魔館 正門前~

 

 

 

 

カイカ「...デカい上に赤い...」

 

ヤイカ「赤と言うよりは、血に近い黒っぽい赤だな...。だから〝紅魔館〟か。」

 

カイカ「どうする、父さん?なんか兄さんがいそうには思えないけど...」

 

ヤイカ「多くても少なくても、可能性がある以上探すしかないだろう。取り敢えず、館に入るぞ。門は...開いてるようだな。」

 

 

 

 

 

巨大な鉄の門が、ギイイィと音を立てて開けられる。

 

 

ヤイカ「それじゃあ、突入(入る)ぞ。警戒は怠るな。」

 

カイカ「了解、父さん。」

 

 

ヤイカは扉に手をかける。しかし...

 

 

ヤイカ「...!後ろっ!」

 

 

ヒュンッ ドガアッ

 

 

巨大な()が、二人目掛けて飛来する。

 

 

カイカ「え?うわあっ!」

 

ヤイカ(チッ...敵か!?)

 

 

ヤイカは、すぐさま拳銃を取り出し、拳が来た方向に向ける。

 

 

カイカ「...!」

 

 

カイカも、腰から()()のナイフを取り出す。

 

 

???「...侵入者アリ。排除スル。」

 

 

身長2mはあるその巨人は、右腕に持った()()()()()()を二人に向ける。

 

 

ヤイカ(スピナー...いや、実弾のガトリング砲か!この近距離でガトリングなんて撃たれたら...!)

 

カイカ(くっ...兄さん、ごめん...!)

 

 

そして、二人に無慈悲な鉄の雨が降り注ぐ...

 

 

???2『止めろ、ネメシス!そいつらは仲間だ!』トビラバアンッ

 

ネメシス「エッ、ソウナノカ...?」

 

二人((...は?))

 

 

ことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネメシス「...本当ニ、スマナカッタ...」

 

リアクター『私の方からも謝っておく。』

 

カイカ「大丈夫ですよ、気にしてませんから。」

 

ネメシス「アリガトウ!アンタ良イ人ダ!」

 

 

ネメシスは、カイカの手を掴んでブンブン振り回す。

 

 

カイカ「あぁ...はい...(ヒトじゃなくてイカだけど...)」

 

ヤイカ「お前が、ワルドが言っていた傭兵の?」

 

リアクター『感情無き傭兵、リアクターだ。よろしく頼む。』

 

蛇蜘夜「...狩烏蛇蜘夜だ。よろしく。」

 

ギアラ「吸血鬼の、ギアラ・エビルアビスです。以後、お見知りおきを...いや、やっぱり忘れて下さい。」

 

ヤイカ「スプラ国軍隊最高司令官、潮辛ヤイカ元帥だ。コイツは、息子のカイカ。」

 

カイカ「潮辛カイカです。よろしくお願いします。」

 

ヤイカ「現在、ここの状況はどうなってるんだ?」

 

 

ヤイカが辺りを見回しながら言う。

 

 

リアクター『紅魔館の主要住民全員が怪物化している。今は、それぞれの部屋に閉じ込めている状況だ。』

 

リアクター『蛇蜘夜にも協力してもらい、部屋の出入口には補強と警備を置いている。』

 

蛇蜘夜「俺からしたら紅魔館の事はどうでもいいんだが...家を失いたくはないからな。」

 

ヤイカ「なるほど...情報提供、感謝する。」

 

カイカ「代わりに、僕たちの方からも情報を提供します。」

 

 

 

~三男&父親説明中~

 

 

 

リアクター『ふむ...世界線の融合によるIt化か...。』

 

蛇蜘夜「攻撃が効かないって、かなりヤバくないか?」

 

ヤイカ「さっきHopeから送られてきた情報によると、無力化し、その体を分離出来る方法があるらしい。その方法で行くしかないだろうな。」

 

リアクター『Hope?』

 

カイカ「revolutionさんのお母さんですよ。」

 

リアクター『ああ、revolutionのか。』

 

蛇蜘夜「それで、分離する方法って言うのは?」

 

ヤイカ「これだ。」

 

ヤイカは、何かを持った手を出す。

 

 

リアクター『...これは?』

 

ヤイカ「Locketだ。さっきワルドから送られてきた。」

 

ヤイカ「色々な行動をとって和解した後に使うと分離出来るらしい。」

 

蛇蜘夜「何なんだ、この道具?」

 

カイカ「詳しいことは分からない、謎の道具だそうです...」

 

リアクター『だが、レミリア様たちを元に戻せると言うならありがたい。そのLocket、貸してくれないか?』

 

ヤイカ「構わない。Locketはまだあるし、これから別の場所に行くしな。」

 

カイカ「えっ、次に行っちゃうの!?」

 

ヤイカ「ヤリカを探すという任務だからな。長居は出来ない。」

 

 

すると、ヤイカの通信機に通信が入る。

 

 

ワルド『いや、待ってくれヤイカ。』

 

ヤイカ「ワルドか。待ってくれ、とは?」

 

ワルド『そのままの意味だ。一度、紅魔館にとどまってくれ。』

 

ワルド『そして、リアクターたちに協力してやってくれ。相手がItという特異な存在である以上、リアクターたちだけでは太刀打ち出来ない可能性もある。』

 

ワルド『It化した元々が、幻想郷内でも有数な実力者だから、余計にだ。それに、ヤリカの手がかりもあるかもしれないぞ?』

 

ヤイカ「...分かった。そうしよう、アウト。」

 

 

ヤイカはそう言い、通信を切る。

 

 

ヤイカ「リアクター。少し気が変わった。お前たちに協力しよう。...〝共同戦線〟とでも言おうか。」

 

リアクター『分かった。協力に感謝する。』

 

ギアラ(...私、思いっきり空気ですね...。まあ、そうなって当然ですが)

 

蛇蜘夜「それじゃあ、丁度六人いるし分かれるか?」

 

ヤイカ「...いや、その必要はなさそうだぞ...」

 

リアクター『何?...ッ!この気配!』

 

 

ヤイカ達の前に現れた、複数の人影。

 

 

 

最早、()としても、()()としても、()()()としての形も無い、その人影。

 

 

 

カイカ「な...なに、()()...」

 

 

 

そこに立っていたのは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文字通りの、怪物(モンスター)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




紅魔館でItが出たと言うことは、あのおぜうさまや紫もやしもIt化してるということ...。大丈夫かな、リアクター達?

ワルド「時間を止めるメイドもいるが...大丈夫か?」

リアクター『まあ、なんとか頑張るさ。』

タイラント「本編ノりあくたート、前書キ・後書キノりあくたーハ別人デス。」

レミリア達の絵は...その内乗せます。

ワルド「それじゃあ、最後まで読んでくれてありがとう。」

次回も、イカよろしくー!


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四十八話 ~Charisma break~

緊急地震速報がトラウマになってるナンモナイトです。あの音はマジでビビる。しかも、自分が住んでる地域で二回くらい地震来たし...。

今回は、紅魔館に向かったヤイカ達の前に現れたItとの遭遇です。緊急地震速報が来た地域の人は、その怖さを吹っ飛ばすくらいの勢いで読んでもらえれば嬉しいでごわす。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~幻想郷 紅魔館~

 

 

カイカ「な...なに、()()...」

 

 

ヤイカ達の前に現れた()()。それはまさに、化け物にふさわしい姿だった。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

レミリア?「キキキキキ...」

 

フラン?「アアアアア......」

 

蛇蜘夜「まさか、あの硬い扉と警備を破ったのか!?」

 

リアクター『103達とリッカーをか!?』

 

 

すると、二階の廊下の方からタイラント達が出てくる。

 

 

タイラント1「り、りあくたー!」

 

タイラント2「ソッ、ソッチニ怪物達ガ行ッタ!...ッテナンカ増エテル」

 

リアクター『103-Aに103-B!大丈夫か!』

 

タイラント1「俺達ハ大丈夫ダ!ソッチハ!?」

 

リアクター『私達は平気だ。』

 

ギアラ「取り敢えず、今は目の前の敵に集中しましょう、リアクター。」

 

リアクター『ああ、分かった。』

 

ヤイカ「これがIt...想像以上の化け物だな...。」

 

カイカ(見た目がエグい...)

 

蛇蜘夜「全員でかかろう。その方が、勝率が高い。」

 

リアクター『了解...ちょっとまて。リッカーからテレパシーが来た。』

 

蛇蜘夜「テレパシーでB.O.Wと意志疎通してるのか?」

 

リアクター『その通りだ。...まずい、別のItも脱走しようとしてるらしい。監視役のリッカーが言っている。』

 

ギアラ「...つまり、一旦別れた方が良いと言うことですか」

 

リアクター『その通りだ。』

 

ギアラ「それでは、私は咲夜の部屋に行ってきます!」

 

リアクター『ヤイカは美鈴の、カイカはパチュリー様の部屋に行ってくれ。103達!二人の案内を頼んだ!』

 

ヤイカ「了解した。」

 

カイカ「分かりました!」

 

タイラント1「了解!」

 

タイラント2「任セロ!コッチダ、カイカ!」

 

 

そう言うと三人は、それぞれの部屋に向かっていき、大広間には蛇蜘夜とリアクターが残る。

 

 

蛇蜘夜「見れば見るほど化け物だが...確かに、所々にあのカリスマお嬢様の面影がある。不気味だな...」

 

リアクター『良く見ると、フラン様のItも居るな。』

 

蛇蜘夜「まあいい、面倒くさいが、やるしかない!」

 

 

すると、リアクター達の周りが〝戦闘画面〟に切り替わる。

 

 

*Itだ。

 

 

FIGHT ACT ITEM MERCY

 

 

リアクター『このオレンジ色の文字を選べば良いのか?』

 

 

*It1

 

*It2

 

 

リアクターは〝ACT〟からIt1を選ぶ。

 

 

*紅茶 *カリスマ

 

*話す *誓い

 

 

蛇蜘夜「カ、カリスマ...?」

 

リアクター『取り敢えず、色々やってみよう。』

 

 

*リアクターは、()()のお気に入りの紅茶を淹れようとした。

 

蛇蜘夜「ティーポットなんてどこにあったんだ...」

 

レミリア?「キキイッ!」

 

 

それを見たItは、腕を伸ばしてティーポットを叩き割る。

 

 

*しかし、阻止されてしまった。

 

 

リアクター『簡単には行かないか...』

 

蛇蜘夜「だったら、一回ぶった押す!」

 

 

蛇蜘夜は〝FIGHT〟のコマンドを押し、Itに攻撃をかける。

 

 

蛇蜘夜「裂爪乱舞!

 

 

蛇蜘夜は、左腕の鈎爪と懐から取り出した刀を振り回し、Itを切り裂いていく。しかし...

 

 

レミリア?「キキキキキィィッ!」

 

 

その傷全てが再生していく。

 

 

蛇蜘夜「なっ、再生した!?」

 

リアクター『It化しても元の体の特性は残っていると言うことか!』

 

 

すると、〝二つ〟のItは同時に()()()()()()()()()をめちゃくちゃに発射する。

 

 

蛇蜘夜「ちっ!」

 

 

蛇蜘夜は舌打ちし、刀で弾幕を切り落としていく。

 

 

リアクター『ガトリングマジニ〝20mmガトリング〟!』

 

 

一方のリアクターは、どこからともなくガトリング砲を取り出して乱射し、弾幕を撃ち落とす。

 

 

リアクター『何とか凌いだか。』

 

 

*酸化した血の匂いがする。

 

 

蛇蜘夜「さっきから錆び臭い匂いがするのはItからか...」

 

リアクター(It...思ってたよりも厄介だな...。アイツらは大丈夫か?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~咲夜の部屋前~

 

 

ギアラ「ここが咲夜の部屋ですか...」

 

タイラント3「オ前ガ、ぎあらカ?」

 

ギアラ「はい、私が役立たずのゴミクズ野郎こと、ギアラです。」

 

タイラント3「りあくたーカラ話ハ聞イテイル(テレパシーだが)。...ソノ根暗デ自虐的ナ性格モナ。」

 

タイラント3「俺ハ、たいらんとT-103。識別番号ハ3ダカラ、〝タイさん(タイ3)〟トデモ呼ンデクレ。」

 

ギアラ「分かりました、タイさん。」

 

タイラント3「オ前、コノ部屋ニイル咲夜トカ言ウ奴ヲ助ケルンダロウ?」

 

ギアラ「ええ。咲夜とは私が住んでいる世界でも縁があるので、助けない訳にはいきません。」

 

タイラント3(こ、こいつ...中々ノ決意ヲ持ッテヤガル...。気ニ入ッタ!)

 

ギアラ「私みたいなゴミでも、少しでも役に立てれば...」

 

タイラント3(ア、ヤッパリ自虐的ナ根暗野郎ダワ)

 

 

 

 

 

 

タイラント3「ジャア、扉ノろっくヲ開ケルゾ。」

 

ギアラ「お願いします。」

 

 

タイラントは、扉に張り巡らされていた、蛇蜘夜の糸(固まった状態)や木の板を剥がしていく。

 

 

タイラント「コレデ入レル状態ダ。()()ガ出ナイ様ニ押サエテルカラ、開ケタラスグニ入レ。」

 

ギアラ「わかりました。行ってきます。」

 

 

ギアラは部屋に入る...直前で止まり、タイラントに振り向く。

 

ギアラ「あ、一つ言いたいことがあるんでした。」

 

タイラント3「ドウシタ?」

 

ギアラ「今、It(咲夜)のことをを怪物と言ったこと、()()()()。」

 

 

ギアラは濃い殺気を出して、()()()()()()()()()でそう言い、部屋に入っていく。

 

 

タイラント3「...分カッタ、撤回スル。」

 

タイラント3(ナ、ナンダ今ノ殺気ハ...。コノ俺ガココマデびびルナンテ...。)

 

タイラント3「マア、あいつナラ大丈夫カモナ...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ギアラ情報

ギアラが敬語じゃなくなった時はマジ怒り。

〝自虐的吸血鬼は怒る〟の時のギアラカッコよかったな~。もう一本の剣も、厨二病の自分にはピッタリ!フルーツ侍さん、つくづく良いセンスだ(謎の上から目線)。

タイラント3「イヤー、アノ殺気ハ凄カッタ!途中カラ、武者震イナノカ恐怖ナノカ分カラナイ震エシテタシナ(俺ガ)」

ワルド「きっとギアラには不思議パワー的何かがあるに違いない(小並感)」

リアクター『不思議パワー的何かって曖昧過ぎないか?』

ワルド「じゃあ...なんかこう、凄い力(語彙力低下)」

リアクター『駄目だコイツ(諦め)』

作者「()が多いんだよお前ら」

リアクター『と言うことで、最後までご覧頂きありがとうございました。』

ワルド「次回もイカよろしく、だ。」




作者「まだ描けてませんが、その内挿し絵追加します。相変わらず画力は皆無ですが。」


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四十九話 ~分離、救出~

*It.


~幻想郷 紅魔館~

 

 

*酸化した血の匂いがする。

 

 

真っ赤に塗られた館、紅魔館。

 

この紅魔館では、〝怪物化〟した主人を元に戻すため二人の従者が戦っていた。

 

蛇蜘夜「で、どうすんだリアクター?早くなんとかしないと、ジリ貧だぞ。」

 

リアクター『ヤイカが言っていたように、和解するしかないだろう。攻撃が効かないんじゃ、倒しようがないしな。』

 

蛇蜘夜「倒したところで、意味なんてないがな。」

 

 

彼らは、リアクターと狩鳥蛇蜘夜(かりがらすたくや)。この〝紅魔館〟に警備や手伝いとして務める、B.O.Wである。

 

 

レミリア?「キッキキッキキキ...」

 

フラン?「...ア...アア...」

 

 

()()()はIt。別の世界線の同じ人物同士が融合して生まれた存在である。

 

 

蛇蜘夜「...しっかし、見れば見る程化け物だな。レミリアなんか、原型が無いじゃねーか」

 

リアクター『Itは、複数の同じ人物が融合した存在だと言うが...それほど、融合が深刻なのだろう。あの様子だと、精神も融合しているだろうな。』

 

蛇蜘夜「...まあ、取り敢えず和解の道を探るか」

 

 

蛇蜘夜はACTコマンドから、"カリスマ„を選ぶ。

 

 

*蛇蜘夜は、「皆をまとめるにはカリスマ性が必要だ」と言った。

 

 

蛇蜘夜「レミリア!カリスマ性、ちゃんとあるか?」

 

 

*......

 

 

レミリア?「...ガギ...」

 

 

*それは何かを思いだしかけた。

 

 

*少し効果があったようだ。

 

 

蛇蜘夜「お、良いっぽい?」

 

リアクター『やるな、蛇蜘夜』

 

 

その直後、フランのItから鉤爪の攻撃が飛ぶ。

 

 

蛇蜘夜「うおっ!?」

 

リアクター『速い!』

 

フラン?「ギャギャギャギャ!」

 

蛇蜘夜(ちっ、(かす)ったか...)

 

 

蛇蜘夜の右腕から、赤黒い血が垂れる。

 

 

リアクター『大丈夫か、蛇蜘夜?』

 

蛇蜘夜「この程度なら再生できる。大丈夫だ。」

 

 

*悪魔の様な感じがする。

 

 

リアクター『じゃあ、次は私だ。』

 

 

リアクターは、蛇蜘夜と同じ様にACTを選択し、"話す„を選ぶ。

 

 

*リアクターは「一緒に紅茶を飲みましょう」と話しかけた。

 

 

蛇蜘夜「お前、敬語使うっけ?」

 

リアクター『レミリア様やフラン様には使うが?』

 

 

*......

 

 

二つ(ふたり)の叫び声が一瞬だけ止まった。

 

 

リアクター(また良い感じか?)

 

 

すると...

 

 

レミリア?「キキキィィィィィ!!!」

 

フラン?「ギャアアアアア!!!」

 

蛇蜘夜「ぐっ!?」

 

リアクター『む...』

 

 

一瞬叫び声が止まったかと思いきや、突如叫びだす()()

 

 

するとその二つは、赤黒いレーザーや弾を辺りに撒き散らす。

 

 

リアクター『まだ駄目か...ぐおっ!?』

 

 

直後、放たれたレーザーの一本がリアクターの左腕と横っ腹を貫く。

 

 

リアクター『く...』

 

蛇蜘夜「だ、大丈夫かリアクター!?」

 

リアクター『この程度のケガ、B.S.A.Aに頭をロケットランチャーで撃たれた時に比べれば何ともない。』

 

蛇蜘夜「お前、結構凄い経験してるな...。て言うか、よく平気だったな!」

 

リアクター『B.O.Wとしては完成段階だったからな。その時は、何とか再生出来た。』

 

蛇蜘夜「まあ平気ってんなら良いんだが。それで、次はどうする?」

 

リアクター『もう一度"紅茶„をやってみる。』

 

蛇蜘夜「紅茶?それは駄目だっただろ?」

 

リアクター『何回か別の行動をした後なら、何か変わるかもしれない。だから、やってみる。』

 

 

リアクターは再び"紅茶„を選ぶ。

 

 

*リアクターは、それのお気に入りの紅茶を淹れ、口のような部分に流し込んだ。

 

 

*すると、それらは小刻みに揺れだす。

 

 

リアクター『効果があったのか?』

 

 

すると突然...

 

 

レミリアIt「サクヤサクヤサクヤサクヤサクヤサクヤ」

 

フランIt「キュットシテドドドドドドドドドドドドドカン」

 

蛇蜘夜「うおっ!?なんだなんだ!?」

 

 

()()()()の正体がわかった。

 

 

リアクター『正体がわかった?』

 

 

リアクターは再び、ACTを開く。

 

 

*Blood monster

 

*Destroy doll

 

 

蛇蜘夜「あ、もしかしてItの名前か?」

 

リアクター『...ん?レミリア様達、攻撃してこない?』

 

蛇蜘夜「という事は、和解できたんじゃないか!?」

 

リアクター『よし、ならば早速分離だ!』

 

 

リアクターは今度はITEMを選択し、"Locket„を選ぶ。

 

 

リアクター『どうやって使うんだ...?』

 

 

そう呟く。すると、リアクターの頭の中に"情報„が流れ込む。

 

 

リアクター(...これは、Locketの使い方!?)

 

 

その"情報„を見たリアクターは、Locketを上に掲げる。

 

 

蛇蜘夜「何してんだ、リアクター?」

 

リアクター『どうやら、Locketはこうして使うらしい。頭に使い方が流れ込んできた。』

 

蛇蜘夜「あ、頭に?」

 

 

すると、Locketが光り、辺りの景色が黒と白だけになる。

 

 

更に、リアクター達の目の前に黒い巨大なハートが出現する。

 

混ざりあってしまった、Itの"Soul„である。

 

 

リアクター『...これに、触れればいいのか?』

 

 

リアクターは手を伸ばし、そのSoulに触れる。

 

 

すると、Soulは音をたて、破片を撒き散らしながら砕けていく。

 

 

蛇蜘夜「砕けた!?」

 

 

更に、砕けたSoulから数個の白いSoulが飛び出す。

 

 

リアクター『これで、レミリア様とフラン様を元に戻せたのか?』

 

 

*S o u l  は 、 分 離 し た 。

 

 

*一体を倒した。リセットの時だ。

 

 

蛇蜘夜「リセットってなんだ?」

 

リアクター『私に聞くな』 

 

 

*しかし、何かが変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




和解(Settlement)、分離(Separation)、初期化(Initialize)。






次回もよろしくお願いします。


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五十話 ~革命、剣崎、オンドゥルウラギッタンディスカ!~

秋葉原に行ってみたい、ナンモナイトです。オタクの聖地とも呼ばれる秋葉原。もし行ったら、東方グッズやミリタリーグッズ買い漁ります。お金ありませんが。

今回は、妖怪の山にあるrevolutionの研究所『R.サイエンスラボ 幻想郷支部』に向かった、ヤイカとDr.Hopeのお話です。それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~幻想郷 妖怪の山~

 

 

落ち葉が堆積した斜面を上がっていく、奇妙な(ゲソ)をした、一人の人影。

 

 

サキカ「しかし、revolutionの研究所って以外と遠いなぁ~。そろそろ疲れてきたぜ。」

 

 

彼の名は、潮辛サキカ。元不良で、現在行方不明になっている人物〝潮辛ヤリカ〟の弟である。

 

 

サキカ「えーっと、方角はこっちであってるのか?...おっ、あったあった」

 

サキカ「〝R.サイエンスラボ〟...うん、ここだな。」

 

サキカ「revolution!いるかー!?」

 

 

サキカはドアを叩きながら叫ぶ。

 

 

???「動くな!!」

 

サキカ「ギョッ!?」

 

 

ドアが勢い良く開き、ガスマスクを着けた()()()()()が、銃の様なものを構えながら叫ぶ。

 

 

サキカ「お、おい待てrevolution!俺だ、サキカだ!」

 

Re?「サキカ?潮辛ヤリカの弟の?」

 

サキカ「ああ!大人気アイドルグループ、〝シオカラーズ〟の兄貴を持つ元不良だ!」

 

Re?「...サキカァァァ!!!」

 

 

突如、ガスマスクを外しサキカに抱きつく男。

 

 

Re?「良かった...!これで()()()()()()()

 

サキカ(あ、崩し敬語に戻った)

 

Hope「おーい、サキちゃ~ん!」

 

 

向こうから走ってくる人影が一人。

 

 

サキカ「おお、Hope!無事だったか?あとサキちゃんって呼ぶな!」

 

Hope「ええ、おかげさまでね。あら、revolutionと合流出来たのね。」

 

Revolution「か、母さん!?...まあ、なぜ母さんやサキカがいるのか、何が起こってるとか色々聞きたい事はありますが、取り敢えず中で話しましょう。入って下さい。」

 

 

 

~R.サイエンスラボ 会議室~

 

 

revolutionが会議室のドアを開ける。するとそこには、すでに着席している、()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいた。

 

 

???「やあ、revolution。その二人は?」

 

Re「二人とも、自己紹介しといて下さい。」

 

サキカ「わーったよ。潮辛サキカ。元不良だ。」

 

Hope「私はDr.Hope。Hope(ホープ)と呼んでね。」

 

???「ん?潮辛にHopeって事は...ヤリカの弟と、revolutionのお母さん!?」

 

Re「ええ、その通りです。」

 

???「へぇ~、君がヤリカの...」

 

サキカ「...お前は?」

 

???「あ、自己紹介忘れてた」

 

にとり「私は河城にとり。見ての通り、河童さ。よろしくね!」

 

サキカ「いや見ての通りって言われても。てか、兄貴のこと知ってんのか?」

 

にとり「revolutionから聞いたから、だいたいは知ってるよ。」

 

Hope「.........」

 

サキカ「ん?どーしたHope?」

 

Re(あ、アカン奴ですねこれ)

 

Hope「貴女が...河童...?」

 

Hope「嘘だ...嘘だ...」

 

に&サ「「?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hope「ウソダドンドコドーン!(嘘だそんなことー!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

に&サ「「...は?」」

 

Re(全く...)

 

 

 

 

 

サキカ「なるほど、自分の好きな物(BL)や得意分野(生物学)の事になると暴走する...と。いやなるほどじゃねーよ!」

 

Re「ええ、そりゃもう大変なんですよ...。ましてや、珍しい動物とかだと特に()()()()()()...」」

 

Hope「ねえちょっと!?貴女河童なの!?本物なの!?モノホンなの!?ちょっと体見せてくれる!?構造や性質は人間と同じなの!?ねえねえ!?」

 

Re「ましてや、最近、河童について熱心に研究してましたから、余計に...」

 

サキカ(にとりの目からSOSが送られてくる気がする...)

 

Hope「河童を研究し始め、既に一ヶ月、いや二ヶ月...。丸一日ぶっ通しで研究してた日もあった。そのせいで...ワタシノカラダハボドボドダ!」

 

Re「ていうか母さんいつまでやってるんですか!?何か目的があって、ここまで来たんじゃないですか!?て言うか、母さんだんだん剣崎になってきてませんか!?」

 

Hope「あ、忘れてた」

 

サキカ(大丈夫かよ...。てか、剣崎って誰だ?)

 

Hope「こ、こほん...見苦しいところを見せたわね。」

 

Re「見苦しすぎますよ」

 

Hope「取り敢えず、本題に入らせてもらいましょう。今、幻想郷では......」

 

 

~医者説明中~

 

 

Re「世界線の融合、それによるItの発生、ヤリカの捜索...。ふむふむ。状況はよくわかりました。しかし、なぜ幻想郷の世界線が...」

 

Hope「それが分かってたら苦労はしないわよ。取り敢えず、ワルドとマホちゃんが原因を探ってるわ。」

 

Re「マホちゃん?」

 

Hope「マホロアのことよ。最近、ワルドと仲良くなったみたいなの。」

 

Re(ふーん...あれ?マホロアはカービィに倒された筈じゃ?)

 

サキカ「そーいや、さっきなんでガスマスク被ってたんだ?」

 

Re「ウイルス感染系の異変の可能性を想定して被ってたんですよ。どうやら、いらなかったようですがね。」

 

Hope「...それで、revolutionにお願いがあるんだけど。」

 

Re「分かってます。私の協力を取り付けてこい...ワルドに、そう言われたんでしょう?」

 

サキカ「よく分かったな」

 

Re「まあ、ワルドが言うことは大体把握してるつもりです。」

 

Hope「それで、協力は?」

 

Re「もちろんしますとも!ヤリカは私の親友でもありまますし!」

 

にとり「そ、そう言うことなら私も!私はrevolutionの友達だし、ヤリカにも会ってみたいし!」

 

Hope「...決まりね。ワルドに連絡をとるわ。」

 

 

Hopeは、耳に付けていた特殊通信機(時空・次元を越えて通信出来る優れ物)のスイッチを押す。

Hope『こちらHope。ワルド、どうぞ。』

↑『』は通信音声。はっきりわかんだね。

 

ワルド『こちらワルド。どうした?』

 

Hope『revolutionと接触。特に怪我もなく、無事よ。協力も取り付けた。どうぞ。』

ワルド『おお!それは良かった!revolutionが無事なのはかなり大きいぞ!』

 

ワルド『revolutionなら、ヤリカを探し出す何らかの手段を持ってる筈だ。それを使って、ヤリカを見つけて連れ帰ってきてくれ。』

 

Hope『了解したわ。』

 

Hope「ワルドに報告しといた。嬉しがってたわよ、revolution。」

 

Re「そうですか。良かった良かった。」

 

Hope「...変わる?」

 

Re「はい!」

 

Re『変わりました。こちらrevolutionです。』

 

ワルド『おお、revolution!お前の声が聞けて良かった!』

 

Re『私も、ワルドの声が聞けて安心しましたよ。なんと言うか、絶対に守ってくれるって言う安心感と言うか。』

 

ワルド『まあ、不可能を可能にするからな...っておい、まだ通信中だぞ』

 

???『良いジャン良いジャン、僕もrevolutionと話してみたいヨォ!』

 

Re『そ、その声はマホロア!?生きてたんですか!?』

 

マホロア『ヤア。初めましてだネェ、revolution。て言うか、話し初めていきなりその言葉はないヨォ。』

 

マホロア『マア、僕自身もびっくりしてるけどネェ。()()()以降のことはあんまり覚えてないシ...』

 

Re『え?覚えてないんですか?』

 

マホロア『ローアが撃墜されて、カービィ達と戦ったことまでは覚えてるんだケド...それ以降は覚えてないんダァ。』

 

Re(まあ、ソウル化してたらしいですからね...)

 

マホロア『しかも、気が付いたら撃墜された筈のローアの中にいたシ...取り敢えず、今はワルドと一緒に、世界線融合の原因を探ってる所だヨォ。』

 

Re『そうですか...。しかし、なぜワルドと一緒に?』

 

マホロア『ウーン...話すと長くなるから、今はやめとくヨォ。』

 

Re『分かりました。それじゃあ、よろしく頼みます。』

 

マホロア『了解。任せといてネェ!』

 

サキカ「それで?長々と話してたけど、これからどうすんだ?流石に幻想郷を歩いて兄貴を探すのは無理だぜ?」

 

Re「ふっふっふっ...もちろん、そんな事は言いません...。今の時代、歩いて探すなんてあまりに非効率的ですしね。」

Re「なので、これを使います!」

 

 

revolutionは白衣のポケットから、画面が付いた小型の端末を取り出す。

 

 

にとり「おっ、これは...」

 

Hope「確かに、これなら探せるわね...」

 

サキカ「な、なんだこれ?」

 

Re「今時、人探しで()()を使わずに何を使いますか...」

 

 

 

Re「GPS発信器ですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




オンドゥルウラギッタンデスカ! ウソダドンドコドーン! オレハキサマヲムッコロス! ヴエッ,マリモ!タチバナサン! ナジェミテルンデス! オデノカラダハボドボドダ!

以上、オンドゥル語集でした。動画で初めて見た時は吹いたww 因みにタイトルはネタでありんす

何とかrevolutionの研究所にたどり着き、revolutionの無事を確認したHope達。因みにrevolutionは、この染水記以外の作品には登場しない(コラボ登場やゲスト登場は除く)ので、revolutionのItはいません。

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。次回もイカ、よろしくー!




オンドゥル語

仮面ライダーブレイドの主人公が喋る言語(笑)。〝本当に裏切ったんですか!〟と言うセリフの〝本当に〟が〝オンドゥル〟に聞こえる事からオンドゥル語と呼ばれる。


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五十一話 ~どうしてこうなった~

コーラはペプシよりコカ派、お菓子はたけのこよりきのこ派、お肉は鶏肉より豚肉派だけどやっぱり牛肉派、ナンモナイトです。皆さんは何派ですか?

今回は、遂にヤリカの居場所が判明します。まあ、風神録の章の最後ら辺読めば、簡単に分かっちゃうけど...(露骨な宣伝)

ワルド「もうちょっと違う場所にすれば良かったのに...」

キャラクターの位置的にも、あの場所以外考えられなかったんだよ!しょーがないだろ!

ワルド「はあ...まあ良い。」

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


~妖怪の山 R-サイエンスラボ~

 

 

河童と天狗達が住まう山、妖怪の山。ここでは、河童達のアジトの近くに建てられた〝R-サイエンスラボ幻想郷支部〟にて、ヤリカ発見の為の話し合いが繰り広げられていた。

 

 

revolution「GPS発信器ですよ。」

 

 

revolutionが取り出したのは、GPS発信器の発信を受けとる受信機だった。

 

 

Hope「確かにこれなら探せるかもだけど...思ってたより普通のやつ出てきたわね」

 

サキカ「そーなのか?GPSなら俺も聞いたことあるが...」

 

Hope「今だったら、もうちょっと良いやつあるでしょ?カムラフ式位置発信器とか、ナガトモの法則発信機とか...」

 

Re「カムラフもナガトモも、マスターハブ衛星がないと使えないでしょう...。」

 

Hope「あ、そうだったわね♪」

 

にとり「ねえねえ、さっきから何の話だい?」

 

 

彼女の名は、河城にとり。妖怪の山の勢力の一つ、河童達のリーダーを務める人物である。

 

 

Hope「色々な位置発信システムの話よ。私達の時代のね。」

 

にとり「へぇ~、凄い!聞かせて聞かせて!」

 

Re「ええ、良いですよ。まずカムラフ式位置発信とは...」

 

サキカ「長くなりそうだから後にしろ!」

 

Re「へぶんっ」

 

 

サキカがrevolutionの頭(主に後頭部)をひっぱたく。

 

 

Re「いった~...サキカは力が強いから余計に痛い...」

 

サキカ「そんで?何でGPSなんだ?」

 

Re「幻想郷に来る前、ヤリカに〝データバンク・HA〟の改良版を持たせたんですよ。それに、GPS発信器を入れてあるので、それを追います。」

 

Hope「なるほど...。」

 

Re「それに、GPSが廃れ始めた2100年と違って、この時代ならGPS衛星もまだまだ現役でしょうしね。」

 

にとり「でも、今は幻想郷の空間が歪んでいるんでしょ?何か影響がありそうなもんけど...」

 

Re「ヤリカに持たせたデータバンク・HAに搭載したGPSは、私特製です。空間の乱れや歪み程度なら妨害されずに、安定した発信&受信が出来ます。」

 

サキカ「あんまりよく分かんないけど、なんかすげ~...」

 

Hope「ま、確かにGPSが一番無難かもしれないわね。それじゃ、位置発見は頼んだわよ。」

 

Re「頼まれました!お任せください!」

 

 

revolutionは端末に意識を向け、操作し始める。普段から機械いじりをしたり、コンピューターを使ったりしていることもあり、圧倒的な速さだ。

 

 

 

 

 

~位置追跡中~

 

 

 

 

ピピピピ...

 

 

Re「...見つけました!って、ここは...!」

 

 

revolutionは驚き、食い入る様に画面を見つめる。

 

 

Hope「どうしたの、revolution?」

 

サキカ「見つかったのか?」

 

Re「ええ...しかし、中々の場所ですよこれは...」

 

にとり「も、もったいぶらずに教えてよ!」

 

Re「ヤリカがいる場合は...」

 

 

revolutionは恐る恐る口を開き、その名前を言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社 階段~

 

 

上まで続く、長い階段。

 

 

コツ コツ コツ...

 

 

その階段を上がっていく、不気味な仮面を付けた人物。

 

 

〝仮面の悪魔〟とも呼ばれる人物、シャテン・シュテンだ。

 

 

シュテン「しっかし、博麗神社の階段は相変わらず長いな...。こりゃあ、上がりきるだけでも一苦労だ。霊夢も、こんな階段上ってて疲れないのか?...あ、霊夢飛べるのか」

 

 

自ら飛ぶことが出来ないシュテンは、盛大な独り言を漏らす。

 

 

シュテン「しかし、魔理沙がIt化してたってことは、多分霊夢もIt化してるよな...。大丈夫か、幻想郷?」

 

シュテン「...もし、この異変が人為的な原因で起こってるんだとしたら、その犯人、ピーーーしてピーーしたあとピーーーーーーしてぶっ殺してやる...」

 

作者「あまりに残酷だったんで規制音入れときました」

 

シュテン「〝残酷な描写〟タグ付けといて何を今さら...って、誰だ今の」

 

Hope『さっきから何独り言言ってんのよシュテンちゃん?』

↑『』は通信(省略)

 

シュテン「うおっ!いきなり通信してくんなよHope...。ていうか、シュテンちゃんって呼ぶな!...ん?じゃあさっきの声は...なんだったんだ?」

 

Hope『幽霊じゃないの?(すっとぼけ)』

 

シュテン「なるほど(納得)」

 

Hope『って、こんなコントみたいなことやってる場合じゃないのよ!』

 

シュテン「どうしたんだ?」

 

Hope『さっき、レベルに頼んでGPSでヤリカの居場所を探して貰ってんだけど...』

 

シュテン「見つかったのか!?」

 

 

シュテンが、少し嬉しそうに言う。ヤリカと()()()()をしているシュテンにとっては、嬉しいことだ。

 

シュテンが今回のヤリカ捜索に協力したのも、幻想郷を守る以外にも、ヤリカと()()()()を果たしたいと言う理由もあったからである。

 

シュテンの脳裏に、ある〝思い出〟が蘇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次会うときは俺と弾幕ごっこ.....もしくは戦おう」

 

「あの気持ち悪いのなしだったらな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュテン「それで、見つかったのか!?」

 

Hope『ええ、見つかったのは見つかったんだけど、見つかった場所が中々厄介で...』

 

シュテン「どこなんだ?」

 

Hope『...今、貴方がいる場所よ...』

 

シュテン「てことは、博麗神社!?」

 

Hope『ええ。今は一点、博麗神社の本殿の場所から全く動いてないらしいから、逃げたりはしないと思うけど...。シュテン、ちょうど博麗神社にいるわよね?』

 

シュテン「なるほど、俺に分離しろと?...よし、任せろ。」

 

Hope『話が早くて助かるわ。無事だったらそのまま保護、It化していたら分離をお願い。私達も、ヤイカ達と合流したらそっちに向かうわ』

 

シュテン「わかった、通信を切る。」

 

シュテン「待ってろ、ヤリカに霊夢達。俺が助けてやる!」

 

 

シュテンはそう呟くと、一気に階段をかけ上っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~8分ほど前 博麗神社 本殿前~

 

 

霊夢It「............」

 

 

本殿前に佇む、巫女の様な服装をしたナニカ。

 

 

バサバサバサッ

 

 

魔理沙It「ザワザワザワザワ...」

 

 

その前に降り立つ、魔法使いの服装をしたナニカ。

 

 

霊夢It「......」

 

魔理沙It「ザワザワ...」

 

 

その二つの影が重なったかと思うと...

 

 

ズアアアアッ ズズズ...

 

 

??❔「ザ...タイジカイヨウカイマホザザザザ...」

 

*二つの影は、()()した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~同場所 ヤリカ自室~

 

 

ヤリカ?「敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中」

 

ヤリカ?「敵探知中敵探知中敵探知中敵探知中敵発見敵発見敵発見敵発見敵発見攻撃殺害開始攻撃殺害開始攻撃殺害開始攻撃殺害開始」

 

 

 

ヤリカ?「全テノ(生物)殺害惨殺虐殺皆殺シ作戦開始開始開始開始開始開始開始開始開始」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see younext time...




潮辛ヤリカ

東方染水記(とうほうせんすいき)〟の、言わずと知れた主人公。イカから進化した生物〝インクリング〟と〝ヒト〟の血をあわせ持つ。
高い身体能力と戦闘能力を持っており、格闘戦や武器を使った近接戦闘はお手の物。ナワバリバトルやガチマッチも大好き&大得意。
優しく仲間思いで、自分よりも他人を大切にする、率直に言って〝良いやつ。〟
他人とは、恋人などの様な深い関係ではなく、気軽に話したり遊んだり出来る、友達の様な関係になる方が好き。
好物はラーメンとポテト、趣味は、ゲーム・漫画・銃・ダンス・歌。
助からない

博麗霊夢

東方シリーズの言わずと知れた主人公。〝博麗神社〟の巫女を務める。
誰に対しても、優しくも厳しくもなく対等に接する。それ故、力を持つ者からは好かれ、反対に弱い者からは恐れられる。
〝弾幕ごっこ〟においては最強クラスの実力を持つ。身体能力も高く、更に最近、ヤリカから近接戦での立ち回りや格闘術を教わっている為、遠近両方で隙がない。
基本的に人を仲間として見ないが、最近はヤリカとの生活で少しずつ変わってきている様だ。因みに、魔理沙とは幼なじみ。
くっついた


ワルド「後書き長すぎない?」

ええねん、これでええねん(白目)

そう言えば、HR-Hさんの〝東方星桃玉〟とコラボした時に見た「次会うときは俺と弾幕ごっこ.....もしくは戦おう」「あの気持ち悪いの無しだったらな!」ってセリフ、シュテンとヤリカのセリフで合ってるのかな...。

リアクター『合ってるんじゃないか?』

間違ってたらすみません、HR-Hさん!

ワルド「と言うことで、最後まで読んでくれてありがとう。」

リアクター『次回も...』

イカ、よろしくー!




カムラフ式位置発信器

revolutionが住む2100年に開発された発信器。詳しい設定はない。

ナガトモの法則発信器

同じく、2100年に開発された発信器。日本の科学者〝ナガトモ〟が発見した〝ナガトモの法則〟を使用している。詳しい設定はない。


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五十二話 ~僅かな希望の兆し~

六日前は自分の誕生日(活動報告含めて言うの二回目)、ナンモナイトです。

今回は、物語が少し進んでます。しかも、異変の犯人に動きが...。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


約二週間も更新遅れてしまい、すみません。


~妖怪の山 R.S.R幻想郷支部~

 

 

GPSでヤリカの居場所を突き止めたrevolution達は、シュテンの支援に向かう為、紅魔館に向かったヤイカ達と合流しようとしていた。

 

 

Hope「シュテンちゃんと連絡が付いたわ。博麗神社の本殿に向かうそうよ。」

 

サキカ「なら、俺らも早く向かわないとだな。」

 

revolution「それは了解しましたが...シュテン、とは?」

 

Hope「そっか、revolutionは知らないんだったわね...」

 

サキカ「俺もよく知らねーな」

 

Hope「シュテンちゃんは、『別の幻想郷(東方星桃玉)』...いわゆるパラレルワールドからやってきた子よ。」

 

Hope「ワルド曰く、カーくんの細胞から作られた、カーくんのクローンらしいわ。」

 

Re「カーくん?」

 

Hope「カービィのことよ」

 

Re「...てことは、カービィのクローンってことですか!?」

 

Hope「これがシュテンちゃんの写真よ。」

 

Re「...いや、これカービィじゃなくてGasterのクローンじゃないですか」

 

Hope「気持ちは分かるけど、れっきとしたカーくんのクローンよ。高身長なのは、開発者が敢えてそうしたらしいわ。仮面は好みらしい。」

 

Re「ふーん...」

 

サキカ「悪くはねーけど、なんか不気味だな...」

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

シュテン「はー...ハックシュンッ!」

 

シュテン「な、何故かくしゃみが...。誰か、俺のこと噂してんのか?」

 

 

 

 

 

 

 

Hope「取り敢えず、早く博麗神社に行かないと。シュテンちゃんはかなり強いけど、revolutionから貰った霊夢のデータを見ると、安心は出来ないわ。」

 

Re「It化しているのなら事情は違ってきますが、それでも強いことに変わりはないと思います。実際、地下世界で世界線の融合(Help_tale)が起きた時も、Itは厄介だったようですしね。」

 

サキカ「だったら早く行かねーと。兄貴が心配だ。」

 

にとり「だ、だったら私も...」

 

Re「すいませんが、にとりはここで待機していて下さい。」

 

にとり「ええっ!?なんで!?」

 

Re「この研究所の周囲は安全ですが、そこから出ると、かなり危険になります。もし、Itとバッタリ出くわしたりしたら、どうなるか分かりませんよ?」

 

にとり「だったら、ステルス迷彩を使えば...」

 

Re「相手は、特性などが全くの謎のItです。もしかしたら、ステルス迷彩さえ通じない可能性だってあるんです。」

 

にとり「う...」

 

Re「それに...」

 

Re「私がいない間、この研究所を守ってくれる人が必要なんですよ。」

 

Re「ヤリカにもワルドにも頼れない今、それが出来るのはにとりだけです。...だから、留守番をお願い出来ませんか?」

 

にとり「......」

 

にとり「わかった!ここで待ってる!revolutionの研究所は、私がしっかり守っとくよ!」

 

Re「...頼みました!」

 

サキカ「revolutionー!早く行くぞー!」

 

Hope「私達、先行ってるわよー!」

 

Re「はーい、今行きまーす!」

 

Re「それじゃ、行ってきます!」

 

にとり「うん!行ってらっしゃい!」

 

 

revolutionはドアを開け、R.S.Rを出る。

 

 

その背中には、強い〝ケツイ〟が満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 ???~

 

 

???「...遂に、潮辛ヤリカの居場所を突き止めたか...。思っていたより早かったな...。」

 

 

暗闇が広がる、謎の空間。その声の主は、目の前に写し出されている、r()e()v()o()l()u()t()i()o()n()()()()()を見ながらそう言った。

 

 

???「さて、revolution達はどう出るか...。幻想郷の世界線の融合具合から見て、SansやPapyrus達もIt化している筈だが...。」

 

???「フフフ...面白くなりそうだ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 紅魔館~

 

 

???「...う、うーん...」

 

???『...はっ!?』

 

???『おい、蛇蜘夜!起きろ!』

 

蛇蜘夜「どうした、リアクター?...はっ!そう言えば、レミリア達のItは!?」

 

リアクター『確か、私がLocketを使って灰色のハートを割って...そこまでしか覚えてないな』

 

蛇蜘夜「あんまりよく分からないが、多分分離出来たってことだろうな。」

 

リアクター『...そうか、それなら良かった。そう言えば、咲夜とパチュリー様は?』

 

蛇蜘夜「咲夜のItにギアラが、美鈴のItにヤイカが、パチュリーのItにカイカが分離に向かってなかったか?」

 

リアクター『そう言えばそうだったな...。』

 

 

???「オーイ、りあくたー!」

 

 

階段を走りながら下りてくる、巨大な人影。その肌は白く、人間とは思えない物だった。

 

 

リアクター『お前は、103-A!無事だったか!』

 

 

103-Aとは、T-103、通称〝タイラント〟と呼ばれるB.O.W(生体兵器)である。元々は()()()()()()が製造したものだったが、向こうから走って来るのは、リアクターが()()()()T-103で、別のT-103と区別するため、103-Aと呼ばれている

 

 

タイラント1(103-A)「ソレガ、サッキ...アレ、Itハ?分離シタノカ?」

 

リアクター『ああ、さっき蛇蜘夜と一緒に分離したばかりだ。お前はどうした?』

 

タイラント1「ツイサッキ、revolutionカラ連絡ガ来タンダ!」

 

リアクター『revolutionから!?無事だったのか!まあ、アイツのことだから無事だとは思ってたが...。それで、なんて?』

 

タイラント1「〝りあくたート話シタイ〟ダソウダ。」

 

リアクター『分かった、こっちから連絡しておく。お前は自分の立場に戻れ。咲夜の部屋周辺の警戒を続けろ。』

 

タイラント1「了解!」

 

 

タイラントは、小走りで立場に戻っていく。

 

 

蛇蜘夜「revolutionって、この前ここで宴会があったときにいた、白衣のアイツか?」

 

リアクター『ああ。あの時(紅霧異変)以来、よく会ったりしていた。研究の為に、細胞のサンプルが欲しいとかなんとか言ってたが...』

 

蛇蜘夜(研究対象として見られてるな...)

 

リアクター『まあ、無事だったのなら安心だ。アイツは少し()()だが、信用出来る奴だ。...えーっと、このスイッチを押せば良いのか?』 カチッ

 

 

Re『こちらrevolutionです!貴方は...』

 

リアクター『よし、繋がった。こちらリアクターだ。』

 

 

リアクターが通信機のスイッチを押すと、revolutionが応答する。

 

 

Re『リアクター!?無事だったんですか!?』

 

リアクター『ああ。そっちも、元気な様だな。』

 

Re『ええ、おかげさまで。まさか、サキカに母さんまで来るとは思いませんでしたけどね。』

 

リアクター『そう言えば、Itを分離したぞ。』

 

Re『はぁ!?い、Itを!?』

 

リアクター『ああ、レミリア様とフラン様のItだ。多少苦戦したが、なんとか分離出来た。』

 

Re『そうですか、流石ですね...。』

 

リアクター『あと、さっき103-Aが、お前が私と話したいことがあるって言ってたが、なんだ?』

 

Re『おっと、忘れる所でした。なんと、ヤリカが見つかったんです!』

 

リアクター『おお!見つかったのか!』

 

Re『...正しくは、居場所を見つけただけですが...取り敢えず、今からヤイカとカイカと合流してから、そこに向かうつもりです。よかったら、貴方もどうですか?』

 

リアクター『いや、私は行かない。レミリア様に雇われた傭兵として、紅魔館を守らなければいけないからな。』

 

Re『そう言うと思いました。それでは、ヤイカとカイカか?そっちにいると母さんから聞きましたが...』

 

リアクター『あの二人は今、パチュリー様のItの分離に向かっている。もう少し、時間がかかるだろう。』

 

Re『分かりました。では、私達も紅魔館まで向かうとしましょう。それでは、通信終わり。幸運を!』 プツッ

 

蛇蜘夜「なんて言ってたんだ?」

 

リアクター『今からこっちに来る、とのことだ。それと、ヤリカが見つかったらしい。』

 

蛇蜘夜「ヤリカ...髪の毛が、イカのゲソみたいなアイツか...。」

 

リアクター『行方不明になってたらしい。まあ、見つかって良かった。』

 

蛇蜘夜「それで、俺らはどうするんだ?revolution達の所に行くのか?」

 

リアクター『いや、私達は紅魔館にとどまる。元々、ヤリカの捜索に参加していたのは、ヤイカ達だからな。』

 

リアクター『その代わり、ヤイカ達がヤリカがいる場所に向かうまでの護衛位は付けてやってもいいだろう。』

 

蛇蜘夜「護衛?」

 

リアクター『B.O.W達だ。タイラント達であれば、十分護衛を勤められるだろう。』

 

蛇蜘夜「そうか。ま、無事を祈っとくか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い部屋を歩く、翼を生やした、執事服の男。

 

 

吸血鬼(ザラム・スカーレット)に仕える吸血鬼〟ギアラ・エビルアビスだ。

 

 

現在彼がいるのは、紅魔館に仕えるメイド、十六夜咲夜の自室。しかしそこにいたのは、かつての瀟洒な一面などどこにもない、ただの物だった。

 

咲夜?「......」

 

ギアラ「貴女が、こっちの(東方染水記)咲夜ですか...。It化しているとは言え、上品さの欠片もない見た目ですね...。上品さどころか、生きる価値さえもない私が言っても説得力無いですが。」

 

ギアラ「...待ってて下さい、咲夜...。私が、分離してみせます!(自信ないけど...)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ギアラ「あ、あれ?私の出番これだけ?」

大丈夫、次回は主役だから!活躍出来るから(盛大なネタバレ)!

ワルド「リアクターは、やはり紅魔館に残るか」

リアクター『〝作戦〟とは言え、レミリア様に雇われたのは本当だからな...』

ワルド「おい、それは言わない約束だろ」

リアクター『おっと、すまない』

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。

次回も、イカよろしくー!




R.S.R

R-サイエンスラボの略。


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五十三話 ~魔剣と幻術~

皆さんお久しぶりです、ナンモナイトです。まず始めに...


2ヶ月も更新遅れてしまい、マジでごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッッッ!!!!!


~紅魔館 咲夜の自室~

 

 

暗い部屋に佇む、翼が生えた執事服の男と、メイドの様な格好をしたそれ(It)

 

吸血鬼〝ギアラ・エビルアビスと〟人間のメイド〝十六夜咲夜〟のItだ。

 

 

ギアラ「な、何ですかこれは...」

 

 

ギアラの前に、オレンジ色の文字が表示される。〝戦闘画面〟と〝コマンド〟だ。

 

 

ギアラ「これを選べ、と言うことでしょうか?」

 

 

 

ギアラは首を傾げつつ、ACTのコマンドを選ぶ。

 

 

ギアラ「確か、色々な行動を取ってからLocketを使うんでしたっけ。」

 

 

すると、ギアラの目の前に様々な文字が現れる。

 

 

*分析 *ハグ

*写真 *料理

 

 

ギアラ「なんか色々ありますね...。取り敢えず、分析してみますか。」

 

 

ギアラは〝分析〟を選び、決定する。

 

 

Dmutgpふやたぬt?jp. ATK-398 DEF-893

 

*あなたを殺そうとしている。

*あなたを殺そうとしている。

 

ギアラ「...名前がなんか凄いですが...。これがItですか...。」

 

 

咲夜Itは、両腕のから無数のボロボロになったナイフを飛ばす。攻撃だ。

 

 

ギアラ「おっと、これくらいなら、クソみたいな身体能力の私でも避けられますよ。」

 

 

すると、 咲夜Itの両腕の先端に光が集まる。

 

 

ギアラ「?」

 

 

そして...

 

 

ズギュウウンッ

 

 

ギアラ「うわっ!?」

 

 

先端から、太いレーザーを発射する。

 

 

ギアラ(あ、危ない...。なんとか避けられましたが...。)

 

 

*それは涙を流しているようだ。

 

 

ギアラ「それじゃあ、〝行動〟してみますか。」

 

 

ギアラは〝写真〟を選ぶ。すると、服のポケットが少し膨らんでいることに気付き、ポケットに入っていたものを取り出す。

 

 

ギアラ「これは...お嬢様達が写っている、写真?」

 

 

その写真は、口の回りにクリームをべったり付けながらケーキを食べるレミリアと、美味しそうにケーキのイチゴを食べるフランが写った、可愛らしい写真だった。

 

 

ギアラ「これを見せろ、という事でしょうか?」

 

 

*ギアラは写真を取り出し、それに見せた。

 

 

*......

 

 

*それの鼻の様な部分から、赤い液体が垂れる...

 

 

ギアラ「...鼻血?」

 

 

こっちの咲夜の忠誠心が()()()()()ことを知らないギアラは、ただ困惑するだけだった。だが...

 

 

咲夜?「....ジョ...サ...」

 

 

*それは、かすれた声で何かを呟いた。

 

 

*少し効果があったようだ。

 

 

ギアラ「おっ、効果ありですか。この調子で行きましょう。」

 

ギアラ「次は、〝ハグ〟にしてみましょうか。」

 

 

ギアラは、ハグを選ぶ。しかし...

 

 

*それは出来ない。

 

 

咲夜Itは両腕がナイフになっている為、ハグなんてしてしまったら、ギアラの体が細切れになってしまう。

 

 

するとその直後、咲夜Itが両腕でギアラを切りつける。

 

 

ギアラ「ぐっ!?」

 

 

ギアラはギリギリで避けたが、ギリギリ過ぎた為、右腕を切ってしまう。

 

 

吸血鬼であるギアラにとっては、この程度の傷なんて、有って無いような物だし、すぐに再生するのだが...

 

 

ギアラ(な...再生しない!?しかも、痛みが強い!)

 

 

何故か傷が再生せず、痛みも普通より強いのだ。それも、ケガをして痛い、と言うよりは、体の内側から痛みが沸き上がってくるような...そんな感じである。

 

 

ギアラ「...私の再生能力でも再生出来ないとは...どうやら、Itには常識が通用しないようですね。」

 

 

そして再びギアラに、咲夜Itの剣筋が飛ぶ。

 

 

ギアラ「くっ、〝ティルフィング〟!」

 

 

ギアラは、自身の代名詞とも言える魔剣〝ティルフィング〟を出現させ、斬撃をいなす。

 

 

ギアラ「まさかティルフィングを使うことになるとは...。攻撃しても意味は無いようなので、防御にしか使えませんが。」

 

 

すると、咲夜Itの両腕の先に、光が集まり始める。先ほど放った、あのレーザーの準備動作だ。

 

 

ギアラ「さっきのレーザーですか。当たれば、大ダメージは免れませんね...。」

 

ギアラ「...ならば!」

 

ギアラ「幻術〝みえない〟!」

 

 

直後、咲夜Itの両腕からレーザーが発射される。そのレーザーは、ギアラの体を一直線に貫いた...はずだった。

 

 

そう、はず()()()()()

 

 

すると、レーザーで体を貫かれたはずのギアラは、まるで()()()()()()()()()()()()()をたて、砕け散る。

 

 

咲夜It「?」

 

 

ギアラ「おやおや、どこを狙ってるんですか?」

 

咲夜It「!?」

 

 

ギアラは咲夜Itの真後ろで、そう言う。

 

 

そう、今、咲夜Itが撃ったのは、ギアラの『幻術〝みえない〟』でギアラに見えるように幻をかけられた植え木鉢だ。

 

ギアラ「今、貴女が攻撃したのは、幻の私ですよ?」

 

ギアラ「そしてついでに...幻術〝にげられない〟」

 

咲夜It「!!??」

 

 

ギアラの『幻術〝にげられない〟』で、咲夜Itの動きが止まる。

 

 

ギアラ「よーし、なんとか動きが止まりましたね...。それじゃあ、最後の選択肢(コマンド)を!」

 

 

ギアラは、コマンドの中から〝料理〟を選ぶ。

 

 

*ギアラは、それに『料理を教えてほしい』と頼んだ。

 

 

ギアラ「別に作れない訳ではないんですが、私の作る料理は、どれも産業廃棄物でしかないですからね...。て言うか、Itじゃ教えられない気が...」

 

 

咲夜It「イモ...ト...サマ...オジョウ...マ」

 

 

*それはおとなしくなった。

 

 

*それは、記憶を取り戻したようだ。

 

 

ギアラ「おっ、成功ですね!」

 

パドック(咲夜It)「オジョウサマ...カワイイ」

 

ギアラ「あとは、Locketを使って分離するだけですね。」

 

 

ギアラは、ポケットから〝Locket〟を取り出す。Locketは、ワルドがシュテンやヤイカ達に持たせた物の予備を受け取った為、ちゃんと持っていた。

 

 

*逃がす

*逃げる

*分離する

 

 

ギアラは、迷い無く〝分離する〟を選ぶ。

 

 

そしてギアラは、Locketを両手で掲げ、深呼吸する。

 

 

そして、目の前に現れた灰色のハート(SOUL)に手を伸ばす。

 

 

刹那ーー

 

 

赤いハート(SOUL)が、濁った灰色のハート(SOUL)に触れた途端、そのハートが割れ、数個のハートが解放される

 

 

ギアラは、そんな風景を、見た気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*SOULは、分離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ヤイカが美鈴Itを、カイカがパチュリーItを分離・解放し、紅魔館の住人達は救われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 大広間~

 

 

ヤイカ「...どうやら、全員のItを解放出来たみたいだな。」

 

カイカ「うん...。大変だったぁ~...」

 

蛇蜘夜「ああ、なかなか大変だった。」

 

リアクター『全員、無事みたいだな。』

 

リアクター『ギアラも、咲夜Itの解放に成功したみたいだな。』

 

ギアラ「ええ。なんとか。」

 

リアクター『咲夜は私にとって、大切な存在と言える。お前は、そんな咲夜を救ってくれた...。感謝する。』

 

蛇蜘夜(感情がないリアクターが、咲夜を大切な存在と言った上に、感謝まで...!リアクターの過去のことはあまりよく知らないが、変わってきたんだろうな...)

 

ギアラ「いえいえ、私は感謝されるようなことはしてません。私が、咲夜を助けたいと思ってやったことですから。私にとっても、咲夜は大切ですし。」

 

ギアラ(...まさか、感謝されてしまうとは...。私は、今まで自分のことを〝吸血鬼の様な形をした生ゴミ〟だと思ってましたが、どうやら〝リサイクルできるゴミ〟だったようですね!)

 

蛇蜘夜「それで、ヤイカ達はこれからどうするんだ?」

 

ヤイカ「取り敢えず〝妖怪の山〟という場所に向かう。そこにホープ(Dr.Hope)とサキカがいるはずだから、合流する。」

 

リアクター『道は分かるのか?』

 

カイカ「僕が地図を持ってるので、大丈夫です!」

 

リアクター『そうか、なら大丈夫か...』

 

 

ピリリッ ピリリッ

 

 

ヤイカとカイカの通信機に、通信が入る。

 

 

ピッ

 

 

Dr.Hope(以降ホープ)『こちらホープ。聞こえる、ヤイカ?』

↑『』は通信))y

 

ヤイカ「噂をすれば、ホープか。どうした?」

 

ホープ『ヤリカの居場所が分かったわ。博麗神社よ。』

 

カイカ「見つかったの!?」

 

ヤイカ「何っ!?カイカ、博麗神社はどこだ!?」

 

カイカ「えーっと...ここの正門から、しばらく真っ直ぐ行って右に曲がったところにあるよ!」

 

ヤイカ「わかった。ホープ!お前は今どこにいる!?」

 

ホープ『さっき、妖怪の山を下山したところよ。今はそっちの方に向かってる。一旦、合流してから向かいましょう。』

 

ヤイカ「わかった。俺達も、今から向かう。」

 

ホープ『ええ。待ってるわ。あ、それと、何があるか分からないから、装備を整えとくの、忘れないでね。』

 

ヤイカ「了解。」

 

 

プツッ

 

 

リアクター『随分と焦ってたみたいだが、どうした?』

 

ヤイカ「ヤリカが見つかったそうだ。博麗神社にいるらしい。」

 

リアクター『ああ、そのことか。』

 

ヤイカ「なんだ、知ってたのか?」

 

リアクター『お前達が戻ってくる十、二十分前にレボリューションから通信が来て、〝ヤリカが見つかった〟ということを知らされた。お前達が戻ってきたら言うつもりだったが...』

 

ヤイカ「...そうか。まあ、何にせよ、早く行こう。カイカ!行くぞ!」

 

カイカ「あ、うん!」

 

リアクター『ちょっと待て!』

 

ヤイカ「なんだ、どうした!?」

 

リアクター『レボリューション達と合流するまでの間、お前達に護衛を付ける!一緒に行け!』

 

ヤイカ「わかった!感謝する!」

 

 

その後、ヤイカ達は正面扉を開け、走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

蛇蜘夜「お前はどうすんだ?」

 

ギアラ「......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




ワルド「おい2ヶ月も更新無しってどういうことだってばよ作者」

すんません...

レボリューション「新作の方でも謝ってましたよね...。」

いやー、中々書ける時間がなくてねー。まあ何はともあれ、本当にすいませんでした。

ワルド「ったく...。それじゃあ、今回はこれで終わりだ。」

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次回も、イカよろしくー!


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五十四話 ~博麗神社到着~

最近、模試で国語だけやたらと点が高くて、得意なはずの理科と社会の点が低い、ナンモナイトです。ちなみに、名前変えました(どうでもいい)。

今回からは、ついに博麗神社でのお話となります。〝世界線融合異変の章〟の最終回も近づいていますので、お楽しみに!

それでは、最後までゆっくりご覧ください。




更新が1ヶ月以上遅れたことには敢えて触れないスタイル


 

博麗神社。

 

 

かの有名な〝博麗の巫女〟が住む、幻想郷の端にある神社だ。

 

 

しかし、参拝客が寄り付くことは殆ど無い。せいぜい、何かイベントなどがあった時にわずかに来たり、博麗の巫女の霧雨の魔法使い(幼馴染み)が遊びに来たりする程度である。

 

 

だが、人が寄り付かない代わりに、数多くの〝妖怪〟が集まってくる。それゆえ、妖怪神社、などと呼ばれることもあるらしい。

 

 

しかし、今の博麗神社に集まっているのは、人でもなく妖怪でもない(It)達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社への道~

 

 

博麗神社や人里へと続く道。普段は、人里の商人などが通ることもあるこの道も、今は静かだ。

 

 

だが、そんな道に三人の人影(一人人間じゃないが)が見える。

 

 

Dr.Hope(以降ホープ)「ヤイカ達との合流地点は...この辺りで良いかしらね。」

 

サキカ「...そんなアバウトで良いのか?」

 

Dr.Revolution(以降レボ)「紅魔館からここまでは一本道ですし、歩いてくればすぐに合流出来ますから大丈夫ですよ。」

 

 

医者のDr.Hopeに科学者のDr.Revolution、インクリングの潮辛サキカ。妖怪の山に向かったメンバー勢揃いだ。一部、助けられてついでに参加したメンバーもいるが。

 

 

サキカ「そうか...。んじゃ、後は待つだけだな。」

 

レボ「ヤイカ達の歩行速度から計算すると、もうそろそろ来る筈なんですが...」

 

サキカ「...え?歩行速度とか分かんの?」

 

レボ「ええ、分かるというより覚えてます。」

 

 

すると、サキカ達が来た方とは逆の方向から、()()()()()()()()()()()()()()に守られた二人が歩いてくる。

 

 

ホープ「噂をすれば、早速来たみたいね。」

 

サキカ「本当だ、カイカと親父だ!おーい!」

 

 

サキカが手を振ると、少し背が低い方は大きく、迷彩服を着た方は控えめに手を振り返す。先ほど紅魔館から出てきた、サキカとヤイカだ。

 

 

ヤイカ「すまない、待たせたな。」

 

カイカ「久しぶり、サキカ!」

 

サキカ「さっき別れたばっかりだろうが...」

 

ホープ「あらヤイカ。怪我は...なさそうね。」

 

ヤイカ「そういうお前も、元気なようだな。」

 

カイカ「...ところで、横にいるでっかい人達は...」

 

ヤイカ「リアクターが付けてくれた、護衛の...タイラントだったか?」

 

T-103「T-103 たいらんとダ。」

 

カイカ「タイラント?」

 

レボ「ああ、いつもリアクターと一緒に行動してる、あのタイラントですか。」

 

T-103「ソレジャア、俺ハ帰ルカラナ。気ヲ付ケロヨ。」

 

ヤイカ「ああ、ありがとう。」

 

 

T-103は、来た道を戻っていく。...歩く度にズシンズシン鳴っているのは、気のせいだろうか?

 

 

ヤイカ「...それで?ヤリカは博麗神社にいるんだったか?」

 

 

ヤイカはホープの方に振り向く。

 

 

ホープ「ええ。ヤリカが使ってる情報端末のGPSを、レボリューションに追ってもらったらわかったわ。」

 

カイカ「それじゃあ、早く行こうよ!地図だとこの先だし!」

 

ホープ「そうね。早く終わらせて、家でBL本読むんだから!」

 

サキカ「俺も、今度のライブの練習したいんでね!兄貴助けて、さっさと終わらせるぞ!」

 

ヤイカ「やれやれ、手のかかる息子達だ。」

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社 境内に続く階段の前~

 

 

カイカ「...よし、付いた。ここが博麗神社みたいだよ。」

 

 

カイカが、現在地と地図上の博麗神社の位置を照らし合わせ、そう言う。

 

 

ホープ「随分と階段が長いわね...」

 

サキカ「やべえ、スプラシューター持ってきた方が良かったかもしんねぇ...。」

 

カイカ「なんでスプラシューターなの?」

 

サキカ「ほら、俺らインクリングならインクの中泳いで行けるから、多少楽だろ?」

 

カイカ「確かに...」

 

ヤイカ「今さらそれを言っても意味ないだろう。取り敢えず、進むぞ。」

 

ヤイカ「サキカ、レボリューション、全方位を警戒しつつ、ある程度分散して進むぞ。」

 

ヤイカ「カイカとホープは、ここで待機しててくれないか?」

 

ホープ「え、ここで?」

 

ヤイカ「ああ、万が一のこともあるからな。ここで待機しつつ、警戒しててくれ。」

 

カイカ「りょーかい!」

 

ホープ「了解したわ。」

 

 

ヤイカが指示を出してから、ヤイカ、サキカ、レボリューションが動き始める。しかし、全員が固まって動いている訳ではなく、一人一人の位置が離れている。これは、万が一攻撃などを受けたら際、部隊への被害を最小限に抑える為の陣形である。本職の軍人ということもあり、手慣れた指示と動作だ。

 

ヤイカはアサルトライフルを、サキカは金属バットを、レボリューションは、お馴染みのR.Eレーザー(高出力のレーザーを撃つレーザー兵器)を構え、階段を上がっていく。

 

 

一方でカイカは、スプラスコープ(麻酔弾を撃てる様にした改造モデル)を、ホープは、手術に使うメス(自衛用の特注品)を持ち、階段の下を警戒する。

 

 

 

 

 

 

~神社境内へ続く階段~

 

 

ヤイカ「......」

 

 

無言で階段を上がっていくヤイカ達。すると、何かの音に気づく。

 

 

ヤイカ(なんだ...?)

 

 

どうやら、博麗神社の境内から聞こえるようだ。

 

 

ヤイカ(止まれ)

 

 

ヤイカは後ろから来る二人に、ハンドサインで止まれと指示し、〝音〟に耳をすます。

 

 

その〝音〟は、斬撃音や打撃音、そして、聞き慣れた銃撃音などだった。そして、そこから導き出される状況は...戦闘中。

 

 

 

その直後、サキカは〝遊撃行動(簡単に言えば自由行動)〟のハンドサインを出し、アサルトライフルを構えつつ、もの凄い勢いで飛び出していった。

 

 

サキカ「あっ、親父...行っちまった」

 

レボ「...どうします?」

 

サキカ「まあ遊撃の指示出てるし、状況に合わせて親父援護するか。援護とかいらなそうだけど...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社 境内~

 

 

シュテンは戦っていた。

 

 

 

いや、それは、正確には戦いではなかった。

 

 

一方的に攻撃しているのは、シュテンだ。しかし、その攻撃はほとんど効かない。

 

 

 

シュテン(ちっ、まるで幽霊と戦ってるみたいだ...見た目は、幽霊ともかけ離れた化け物だが...)

 

 

シュテンが戦っている(It)相手は、まるで()()()()がくっついてしまったような、そんな見た目だった。

 

 

 

???It「ma403rm54さはなmksmg」

 

 

Itはノイズのような声をあげ、鉤爪の付いた長い腕を、シュテンに叩きつける。

 

 

シュテン「チッ、〝メタル〟!」

 

 

シュテンは、コピー能力〝メタル〟でそれを弾き、〝レーザー〟で反撃する。しかし、その反撃も全く効かない。

 

 

???It「かしやたあjdas2o3pr5t」

 

シュテン「やっぱり効かないか...クソッ」

 

 

シュテンは、悪態をつく。そして更に...

 

 

シュイイイ...

 

 

シュテンの頭上から、モーター音に似た音が聞こえたかと思うと...

 

 

 

 

ズドドドドドドドドッ!!!

 

 

 

 

突如として爆音が鳴り響く。それと同時に、シュテンの周辺に()()()が降り注ぎ、地面を抉る。シュテンは、メタルでとっさにガードするが、メタルになる直前に何発か食らってしまう。

 

 

シュテン「ぐおっ...」

 

 

そして爆音が聞こえた方向から落ちてきたのは...

 

 

ドサアッ

 

 

挿し絵

 

 

人型の体の、首の部分から大量の触手のような物が生えた、あまりに歪すぎる()。更にその触手には、M134(ミニガン)が絡まっていた。

 

 

毎分2000~4000発という圧倒的な連射力を持つ代わりに、何かに固定しないとマトモに撃てない程の反動がある銃。それを、細い触手だけで持ってフルオートで撃つあたり、()()の触手がどれだけ力が強いかが良く分かる。

 

 

そして、その触手の根元...つまり体は、どこか見覚えのある服装をしていた。

 

 

シュテン「あの服装...まさか!」

 

シュテン「ヤリカッ!」

 

ヤリカ?「......」

 

ヤリカ?「敵発見敵発見敵発見敵発見敵発見敵発見敵発見敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害敵殺害」

 

 

突如、ヤリカのItから物騒な言葉が大量に漏れだす。

 

 

シュテン「まさかとは思ってたが、ヤリカまでIt化してんのかよ!」

 

ヤリカ?「攻撃開始攻撃開始攻撃開始攻撃開始攻撃開始攻撃開始攻撃開始」

 

 

ヤリカItの大量の触手が一斉にシュテンに襲いかかる。

 

 

シュテン「チッ!」

 

 

襲いかかる触手は、連続してシュテンの体を打ちのめす。

 

 

シュテン「クソッ...」

 

 

更にヤリカItは、10本の触手を一斉にシュテンに叩きつける。

 

 

シュテン「このやろッ...ぐああっ!」

 

 

シュテンは反撃しようとするが、触手が持っていたM134で右腕と左脚を撃ち抜かれてしまう。

 

 

ヤリカIt「敵損傷敵損傷敵損傷敵損傷敵損傷」

 

シュテン「まだだ...」

 

 

シュテンが立ち上がろうとすると、今度は〝あの二人〟がくっついた様なItの攻撃が飛んでくる。

 

 

???It「さはまにl1vmpmtpa?+"{?」

 

 

シュテン「そうだ、あの二人もいるんだった...」

 

 

シュテンは体勢を整えるが、少しふらつく。生命力が高いシュテンなら、この程度のケガでやられることはないが、それでダメージは大きいようだ。

 

 

その直後、シュテンは〝ソードのもと〟を使おうとするが...

 

 

???It「o37a4/¥927さたさjg」

 

シュテン「ぐがっ!」

 

 

〝あの二人〟のItの攻撃で、阻止されてしまう。更に、鉤爪がシュテンの体を抉り、深い傷が出来てしまう。

 

 

シュテン(く...やべえ、ダメージがでかい...)

 

???It「v46l6v━"\\ゆまさ」

 

ヤリカIt「敵大損傷敵大損傷敵大損傷敵完全殺害敵完全殺害敵完全殺害敵完全殺害」

 

 

〝二つ〟のItが、シュテンに徐々に近寄っていく。

 

 

シュテン(ここまで...なのか...?)

 

 

その刹那。

 

 

???「伏せて目を瞑れ、シュテン!!」

 

 

シュテン「ッ!分かった!」

 

 

言われた通り、その場に伏せるシュテン。

 

 

 

シュテンの後ろの方から飛び出す、黒い影。

 

 

 

その直後、辺りを包む真っ白な閃光と耳を(つんざ)く、甲高い高音。

 

 

 

たじろぐIt達。

 

 

 

そして、途端に静かになる境内。

 

 

 

そこに、シュテンは姿は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社前 階段~

 

 

???「...ここなら大丈夫か。」

 

シュテン「お前...確か、ヤイカとか言う...」

 

ヤイカ「ヤリカの父、ヤイカだ。さっきぶりだな、シュテン。」

 

シュテン「...今の閃光は?」

 

ヤイカ「フラッシュ・バン...閃光手榴弾だ。強い閃光と高音で、相手の聴覚と視覚を一時的に奪う。」

 

ヤイカ「It相手に効く保証はなかったから、今まで使わなかったが...持ってきておいて正解だったな。」

 

シュテン「そうか...。」

 

シュテン「...ありがとう」ボソッ

 

ヤイカ「なんだって?」

 

シュテン「いや、なんでもない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




ワルド「何か言うことは?」

更新1ヶ月以上遅れてしまい、すいませんでした。

ワルド「よろしい。」

レボリューション「一体全体、なんで遅れてしまったんですか?」

いやー、塾とか受験勉強とかテストとかゲームとかやってたもので...

ワルド「作者、受験生だもんなあ...最後の一つは関係ないが」

レボ「まあ、更新出来ただけ良しとしましょう。」

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!

レボ「次回も、イカよろしくー!」


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五十五話 ~博麗神社決戦①~

皆さんお久しぶりです、ナンモナイトです。まず最初に、皆さんに謝らなくてはならないことがあります。


約五ヶ月も更新せず、誠に申し訳ございませんでしたァァァァァァァ!!!


ということで、五ヶ月ぶりの染水記最新話を、どうぞ最後までゆっくりご覧下さい。


余談 前話の題名を変えました。


 

~博麗神社の階段~

 

 

シュテン「...ありがとう」ボソッ

 

ヤイカ「なんだって?」

 

シュテン「いや、何でもない。」

 

 

シュテンが、ボソッと呟くように礼を言う。幻想郷の住民以外を嫌うシュテンが他人に礼を言うのは、かなり珍しいことだ。

 

 

シュテン「しかし階段に隠れたはいいが、どうするつもりなんだ?」

 

ヤイカ「ワルド達が言っていたように、正気に戻してソウルを分離するしかないだろう。今は、それしか手段がない。」

 

シュテン「...それもそうだな。」

 

ヤイカ「ああ。俺はヤリカを、お前は...霊夢と魔理沙っていったか?」

 

ヤイカ「二人を助けてやれ。大切な奴なんだろう?まあ、今は二人が混ざりあってる状態だが...」

 

シュテン「言われるまでもない。」

 

ヤイカ「よし。サキカ!レボリューション!」

 

 

ヤイカは、少し離れた位置にいたサキカとレボリューションに声をかける。

 

 

ヤイカ「俺とシュテンでItを分離する。その間、神社周辺を警戒しててくれ。」

 

サキカ「わかった!」

 

レボリューション「了解です!」

 

 

二人は、言われた通りに神社の周辺に立ち、辺りを警戒する。

 

 

シュテン「あの二人だけで大丈夫なのか?」

 

ヤイカ「大丈夫だ。サキカは腕っぷしはあるし、レボリューションも付いてる。これで、アイツらの分離に専念出来るぞ。」

 

シュテン「そうだな...よし、やるか。」

 

 

そういうと二人は、It達がいる方へ勢いよく飛び出した。

 

 

 

 

 

~博麗神社 階段前~

 

 

Dr.ホープ(以降ホープ)「あ~、暇ね~。」

 

カイカ「暇とか言っちゃダメですよ、ホープさん。一応、階段周辺の警戒中なんですから。」

 

ホープ「だってぇ、だーれも来ないんだもーん。センサーにもなんの反応も無いしー。」

 

カイカ「まあ、気持ちはわかりますけど..。あ、上の方から戦闘音が聞こえますよ」

 

ホープ「ヤイカ達が、Itと戦ってるのね。」

 

カイカ「...僕達、出る幕ないですね」

 

ホープ「......」

 

 

 

 

 

~境内~

 

 

*それは、何かを思い出しかけている。

 

 

ヤイカ「...よし、もうそろそろ正気に戻せる筈だ。」

 

シュテン「こっちもだ!」

 

 

二人が、ポケットからLocketを取り出そうとすると...

 

 

シュテン「...ん?なんだ?」

 

 

神社とその周辺の空が、雲で覆われる。

 

シュテンはその光景を見て、幻想郷が(あか)い霧に染まったあの異変(紅霧異変)が思い浮かんだが、ヤイカは知らないし、何より空を覆っている雲は夜空のように黒く、辺りはどんどん闇に包まれ、暗くなっていく。

 

 

暗く、暗く、より暗く。

 

 

更に、暗くなっていくと同時に辺りが不穏な気配に包まれていく。

 

 

ヤイカ「一体なんなんだ...」

 

 

二人の頭の中では、本能が全力で警笛を鳴らしていた。

 

 

「危険だ、今すぐ逃げろ」と。

 

 

今までヤイカは、数々の戦場を生き抜いてきた。勿論、その中で命の危機を感じたことは数えきれない程ある。だが、こんな感覚は初めてだった。

 

 

持ち前の強い精神力でそれを押し留め、二人は辺りを警戒する。

 

 

すると...

 

 

???「やはりここまで来たか。私の予想通りだ。」

 

 

神社の本殿が()()()方から、男のような声が聞こえる。

 

 

ヤイカ「ッ!誰だっ!」

 

 

ヤイカは太もものホルスターから拳銃を取り出し、声がする方向に向ける。

 

シュテンも、それと同時に、いつの間にかコピーしていたコピー能力〝スナイパー〟の弓を同じ方向に向ける。

 

 

???「ふむ...来るのが予想よりも速かったな。中々良いデータが取れた。」

 

 

同じ声がするが、それらしい姿は見えない。

 

 

ヤイカ「姿を見せろ!」

 

 

ヤイカが怒鳴るように言う。

 

 

ヤイカ「シュテン、見えないか?」

 

シュテン「見えないが、ろくでもねえ奴なのは気配で分かる。」

 

 

ピリリッピリリッ

 

 

突如、ヤイカとシュテンの通信機に通信が入る。

 

 

レボ『ヤイカ!シュテン!私です、レボリューションです!』

 

ヤイカ「なんだ、博士!」

 

シュテン「どうした?」

 

レボ『良かった、繋がった!ワームホール通信でようやく繋がるとは...』

 

レボ『貴方達とItがいた博麗神社が丸ごと、真っ黒な球体に包まれているんですが...何かあったんですか!?』

 

ヤイカ「そんなことこっちが聞きたい!」

 

レボ『そうですよね...貴方達は、今どこにいるんですか?』

 

シュテン「多分、お前が言う真っ黒な球体の中にいる。それに、神社の本殿があった方から男のような声が聞こえる。」

 

レボ『シュテン達以外の第三者がいるということでしょうか...?取り敢えず、通信機のマイクとカメラをONにしといて下さい!』

 

シュテン「分かった。」

 

 

シュテンは、通信機のマイクとカメラの電源をつける。

 

 

✈️☟☜☞❄️☠️✝️✡️☹️

 

 

???「通信機で仲間と仲良くお喋りか?」

 

シュテン「大事なことかもしれないからな。取り敢えず、姿を見せろ!」

 

???「分かった分かった、そんなに言うなら出てきてやろう。」

 

 

声が聞こえていた場所の空間が歪み、そこから声の主が現れる。

 

☜☞☞❄️☟✡️ ✡️

 

漆黒のコートを着た、細身で長身の体に、目から伸びる傷に似た模様、そして骸骨のような顔。

 

 

レボ『...なっ』

 

ヤイカ「どうした、レボリューション?」

 

 

カメラでその様子を見ていたレボリューションが、驚いたような声を出す。

 

 

レボ『な...なぜ...なぜ貴方が!?』

 

???「どうやら、さっきから通信しているお仲間は知っているようだが、君たち二人は知らないだろうから、こちらから名乗っておこう。」

 

???「私の名は...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

W.D Gaster(ウィングディ ガスター)だ。」

 

 




はい、ついにガスター博士が染水記に登場しました!ちなみにガスター語は、ガスター語の文字の中から、ちゃんと表示されるやつを選んで適当に並べただけで、深い意味はないです。

ガスター「いつ出るいつ出ると思ってたら、ようやく出れた...」

て言うかワルドの出番無くね...?まあ良いか。

ワルド「解せぬ」

ということで、最後までご覧いただき、ありがとうございました!時間も、イカよろしくー!



次回からなるべく早めに書き始めるようにしよう...(すぐに更新出来るようになるとは言ってない)


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五十六話 ~博麗神社決戦②~


*不吉な予感が空中に漂う...




 

 

???「私の名は...」

 

 

 

 

W.D(ウィングディ) Gaster(ガスター)だ。」

 

 

 

「ガスター...?シュテン、知ってるか?」

 

「名前だけなら知ってる。仮面がガスターに似てるってよく言われてたからな。」

 

(確かに似てるな)

 

 

シュテンが被っている仮面はガスターの顔に少し似ている為、よく言われている。ちなみに、ヤリカも間違えた。

 

 

『な、なぜガスターが!?』

 

「知ってるのか、博士?」

 

 

ヤイカが、無線機ごしにレボリューションに聞く。

 

 

『...ええ、個人的に何回か会ったことがあるので。』

 

「誰の声だと思っていたら、レボリューションか。久しいじゃないか。」

 

『確かに久しいですね。...率直に聞きますが、ガスター。前に私とヤリカで〝倒して異次元に封印した〟はずのあなたがなぜここにいるんですか?』

 

 

レボリューションが、無線機をスピーカーモードにしてガスターに問い詰める。

 

 

「よくぞ聞いてくれた、と言いたいところだが生憎、簡単には言えない〝事情〟があるんだよ、レボリューション。」

 

『簡単にと言うことは、何をすれば吐いてくれるんですか?』

 

「そうだな...それじゃあ私を、再び倒してみろ。そうすれば、多少の事は話してやろう。」

 

『だそうですよ、二人とも。』

 

「...その言葉、忘れるな。」

 

「ふん、ボコボコにしてやる。」

 

 

シュテンが、指を鳴らしながらジャイ○ンみたいなことを言う。

 

 

「ふむ...しかし、一人余計な奴がいるな。」

 

二人「「?」」

 

「お前だ、潮辛ヤイカ。」

 

「お、俺?」

 

 

ガスターがヤイカを指差す。

 

 

「お前の〝強さ〟では、戦いどころか私に触れることさえも不可能だ。死にたくなければ...いや、〝大事な息子〟を助けたいんだったら、潔く引いた方がいいぞ。」

 

「...そんなこと、やってみなければ...」

 

「〝やらなくても、結果がわかることもある〟...軍人であるお前なら、わかるだろう?」

 

「......」

 

 

ヤイカは、ガスターに拳銃を向けたまま、黙りこむ。

 

 

「それに、私が戦いたいのは〝吸血鬼(別の奴)〟だからな...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

~愽麗神社への道 上空~

 

 

愽麗神社へ続く道の上空を飛ぶ人影。その人影の背中には、紋章が付いた羽が生えている。

 

彼の名は、ギアラ・エビルアビス。こことは別の幻想郷(吸血鬼に仕える吸血鬼)からやってきた吸血鬼(超自虐的)である。

 

 

ギアラ「......」

 

 

 

 

 

~数分前 紅魔館~

 

 

ギアラ「愽麗神社に黒い球体?」

 

リアクター『ああ、愽麗神社に偵察にいったクロウが言っていた。』

 

『何が起きているのかはわからないが...少なくとも、愽麗神社に行ったヤイカ達が巻き込まれているのは確かだ。...この異変の〝犯人〟がいる可能性もある。』

 

「愽麗神社の場所を教えてください、今すぐ!」

 

 

ギアラは、掴みかかる勢いでリアクターに迫る。

 

 

『わかったから一回離れろ。...地図がある。これを持っていけ。』

 

「ありがとうございます。では!」

 

 

ギアラは扉から飛び出し、あっという間に消えていった。

 

 

蛇蜘夜「凄い勢いで飛び出していったな、

アイツ。」  

 

『それだけお嬢様達のことが大切なんだろう。そのお嬢様達をあんな姿にした犯人がいるとなれば、飛び出してでも行くだろうな。』

 

 

 

 

~現在~

 

「...あれが愽麗神社ですか。確かに黒い球体がありますね。しかもあの球体の中から、深い闇のような気配も感じますね...」

 

  

 

~神社境内~

 

 

ギアラは、境内に降り立つ。

 

 

「わっ!な、何ですか貴方!」

 

「クソ吸血鬼の...いや、今はそんなこと言っている場合ではないですね。吸血鬼のギアラ・エビルアビスです。ワルドさんに、元いた世界から連れてこられました。」

 

「ああ、ワルドが呼んだ助っ人でしたか。私は革命の科学者、Dr.レボリューション。ワルドの友達です。」

 

「よろしくお願いします。...それで、状況は?」

 

 

 

レボリューションは、ヤイカ達が神社に来てからのことをギアラに話した。

 

 

 

「...ということです。」

 

(...シャテン・シュテンは、私と一緒にこの世界に来た方...)

 

「この中に入るのは?」

 

「何回か試したんですが、駄目でした。」

 

「そうですか...」

 

(なら、力付くで...?)

 

 

ギアラは、魔剣〝ティルフィング〟を出現させる。

 

 

(け、剣を何もない空間から出現させた!?)

 

 

 

その頃、球体の中...

 

 

 

「...ん?どうやら、私が戦いたかった相手が来たようだな。潮辛ヤイカ、お前と入れ替わらさせてもらうぞ。」

 

「だが...」

 

『ヤイカ、素直に従っておけ。』

 

 

ヤイカの無線機から、レボリューションとは明らかに違う、そして聞きなれた声が聞こえる。

 

 

「ワルド!」

 

ワルド『ヤイカ、お前の気持ちはわかる。だが、お前じゃ勝てないのは本当だ。』

 

『確かにお前は強い。だがガスターの強さは、お前と比べると正に〝次元〟が違う。』

 

『それに、ヤリカを助けにきたお前が死んだりでもしたら、誰がヤリカを助けるんだ?』

 

「お前なら30秒とかからず助けられるだろう。」

 

『「俺が助けないと意味がない」って言ったのはどこのどいつだー?それに、俺は基本的にはお前達の事には介入しないぞ?』

 

「チッ...わかった。」

 

「話はついた様だな。それでは、この〝球体〟の外で待っているがよい。」

 

 

そういうと、ガスターは指を鳴らす。するとその直後、球体の中からヤイカの姿は消え...

 

 

「うわっ!?」

 

 

代わりに、球体の外にいたギアラが、さっきまでヤイカがいた位置に現れる。

 

 

『...えっ?ギアラが消えた...と思ったらヤイカ!?まさか、入れ替わったんですか!?』

 

 

シュテンが着けている通信機から、球体の外にいたレボリューションの驚きの声が聞こえる。

 

 

「ここが球体の中...?」

 

「ヤイカと入れ替わったと思ったら...お前がギアラ・エビルアビスか?」

 

 

シュテンが戸惑うギアラに声をかける。

 

 

「...そういう貴方は、シャテン・シュテン?」

 

「ああ、シュテンだ。同じワルドに呼ばれた〝助っ人〟同士、よろしく頼む。」

 

「ええ、よろしくお願いします...ところで、今目の前にいるのは?」

 

「ガスターだ。ここでItを分離しようとさしたら出てきた。」

 

「ガスター...」

 

(シュテンと顔が似てますね...)

 

「ふむ、ようやく役者が揃ったな...そうだ!まだ言っていないことがあった!」

 

(言っていないこと?)

 

「今回のこの〝異変〟...言うならば〝世界線融合異変〟だが、この異変、なぜ起こったと思う?」

 

「世界線融合異変は、数ある〝世界線(二次創作)〟同士が融合し、絡み合って起きる物だ。だが本来〝世界線〟とはお互いが離れていて、絡まないように出来ている。それが、急に世界線同士が近づいて絡む、なんてことはあり得ない...そう、()()()()()()()()()限りはな。」

 

二人「「!」」

 

『まさか...』

 

「そう、そのまさかだ。」

 

 

 

 

「私が、()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

 

『なんてことを!そんなことをしたら...』

 

『世界線が崩壊する恐れがある...か』

 

 

ワルドが通信に割り込み、そう呟く。

 

 

『ワルド!』

 

『〝世界線〟は、非常に繊細だ。人為的に動かそうとでもすれば、バランスが崩れて一気に崩壊する恐れがある...それをやったってのか?』

 

(しかしガスターに、世界線に干渉できるような力は無かった筈...どうやって?)

 

「そんなことは()()()()()()。」

 

 

バシュンッ

 

 

その声が聞こえた直後、ガスターの顔を、剣筋と、エネルギーを纏った矢が掠める。

 

 

(今のは、シャテン・シュテンの〝マジカ・スターアロー〟とギアラ・エビルアビスの〝ティルフィング〟か...予想以上の速さだな)

 

ガスター(お前)は、お嬢様と妹様、そして咲夜をあんな姿にした。その罪は...死んで償ってもらう。」

 

 

いつも敬語で話すギアラが、急に荒々しい口調になる。〝激怒〟している証だ。 

 

 

更にギアラは、髪が伸び、翼が変形し、目の下に出来ていた濃い隈がなくなり、代わりに模様が出来る。強大な力を秘めた〝始祖〟の姿だ。

 

 

「それは俺も同じ意見だ。だが、お前は俺の愛する幻想郷を汚した。タダでは死ねルトは思ウなヨ?」

 

 

シュテンは、〝狂気〟が浸透してきたからか、言葉が片言になり始める。

 

 

「そうかそうか。だが生憎、私もすぐに殺される訳にもいかないのでね。」

 

 

ガスターが指を弾き鳴らすと、白い枠が現れ、シュテン達を囲む。〝戦闘画面〟だ。しかし、今までの戦闘画面の様な〝コマンド〟は表示されない。

 

 

「そちらが私を全力で殺そうとするならば、私も君たちを全力で殺させてもらおうじゃないか。」

 

 

ガスターは、〝ガスターブラスター〟を二基出現させ、シュテンとギアラへ発射する。

 

 

ブラスターから放たれたレーザーは、シュテンとギアラに命中した様に見えた。しかし...

 

 

ギアラはティルフィングでレーザーを防ぎ、シュテンは〝ミラー〟でレーザーを跳ね返した。

 

 

「ハンタァァァァ.....ズ....」

 

 

ギアラに続き、シュテンも、狂気の力を解放した〝憎悪生命力シュテン〟の姿になる。

 

 

「それでこそ良い!怒りや憎悪は、非常に強い力になる!」

 

「...だが、それさえ飲み込む更に強い力を、私は知っている。それは...〝闇〟だ。」

 

「始めようじゃないか、闇夜の宴を...」

 

 

 

Dark(暗く)

 

 

 

Darker(より暗く)

 

 

 

yet(また)

 

 

 

Darker(暗く)...」

 

 

 

 

 

 

BGM Dark Darker yet Darker

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




次回、決着。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。



https://youtu.be/lWyDFF8kbGk ←BGM


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五十七話 ~宴会と二人の約束~

ようやく給付金が入ってきたナンモナイトです。

今回は遂に、世界線融合異変の最終回です。こんなに長くなるとは思わなかった...。

今話は、いつもより長い6000文字越えでございます。


それでは、最後までゆっくりご覧ください。


ガスター「始めようじゃないか、闇夜の宴を...」

 

 

 

Dark(暗く)

 

 

 

Darker(より暗く)

 

 

 

yet(また)

 

 

 

Darker(暗く)...」

 

 

ガスターが片手を上げると、大量のガスターブラスターが出現し、シュテン達を狙う。

 

 

「Fire。」

 

 

そう言い、ガスターが指を弾き鳴らすと、ブラスターから大量のレーザーが放たれる。

 

 

しかし、シュテンとギアラはそれを軽々と避けていく。

 

 

ガスターは、更にブラスターを出現させレーザーを放つが、それも全て避けられる。

 

 

ギアラ「ほらほらこんなものですかァ!?」

 

シュテン「......」

 

「なら...」

 

 

またガスターが指を弾き鳴らす。すると、真っ黒だったシュテン達の周りの色が反転し、真っ白になる。

 

 

「こんなものはどうだ?」

 

 

再び〝黒い〟ブラスターが放たれる。当然、二人はそれを回避するが...

 

 

「ぐっ!?」

 

「ガッ...!?」

 

 

回避した途端、身体中に激突が走る。

 

 

レボリューション『辺りの色が黒と白に反転する〝Inversion world〟です!白い場所にいるとダメージを受けるので、()()()()()()()()()()()()()下さい!』

 

 

無線機越しに叫ぶレボリューションの声を聞いた二人は、返事をする暇もなく動き始める。

 

 

「教えてしまっては意味がないんじゃないか、レボリューション?」

 

『このくらいのハンデはあっても良いでしょう。その方が、()()()()()()()()()んじゃないですか?』

 

「...はて、何のことかな。」

 

 

レボリューションが意味ありげなことを言う。

 

すると、その直後。

 

 

「〝ライジンブレイク〟!」

 

 

いつの間にか接近していたシュテンが、〝ファイター〟のライジンブレイクを放つ。しかし、突き上げられた拳は、ガスターをすり抜け、空を切る。

 

 

『ガスターの体は実体がありません!なので、攻撃が当たらないんです!私とヤリカが戦った時は実体があったんですが...』

 

「コシャクナ...」

 

「さあ、まだまだ行くぞ。」

 

 

ガスターは両手の手のひらの穴から、不思議な記号のような物体(Wingdings)を発射し、弾幕を張る。

 

 

「こういうのを幻想郷では、弾幕ごっこと言うんだろう?まあ、そちらが弾幕を撃っていないから少し違うが。」

 

 

二人はその不気味な弾幕を避けていくが、ガスターは、二人が避けた所にブラスターを撃ち込んでいく。

 

二人も流石に避けきれず、何回か被弾してしまう。

 

 

「因みに言っておくが、ガスターブラスターに触れれば、問答無用でダメージを受ける。例え、シャテン・シュテンの〝幻想郷外耐性〟があろうともな。」

 

 

シュテンが持つ〝幻想郷外耐性〟は、幻想郷に住む人物以外の攻撃を無効化するものだ。耐性が完全に発現した訳ではないため、現在は無効化ではなく半減に留まっているが、十分に強力な耐性だ。

 

しかし、ガスターブラスターにはその幻想郷外耐性ですら意味をなさない為、シュテンはダメージを受けてしまう。

 

 

ギアラは吸血鬼だが、銀の武器や太陽光といった、普通の吸血鬼の弱点は効かない。だがその代わり、普通の吸血鬼には効かない攻撃が効いてしまうため、シュテンと同じくダメージを受けていた。

 

 

その後も弾幕とブラスターの組み合わせ攻撃は続いた。二人は終始避け続けていたが、所々で被弾し、ゆっくりと、だが確実にダメージを受けていった。

 

そして、攻撃が終わるころには、二人の動きはあからさまに鈍り、身体には傷が目立つようになっていた。

 

 

「.さて、そろそろダメージが蓄積されてきた頃だと思うが...」

 

「くっ...」

 

「ガァァァ...」

 

「もう少し楽しめるかと思ったが、ここでおしまいか...トドメといこうか。」

 

 

ガスターは、二人の目の前に二基のブラスターを出現させる。

 

 

終わり(GAME OVER)だ。」

 

 

そして、ブラスターは放たれた─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...な!?」

 

 

二人は、生きていた。

 

 

 

(一瞬で避けたのか?ならば...)

 

 

ガスターはブラスターを増やし、再び発射する。しかし...

 

 

「ぐっ!?」

 

 

二人からブラスターが放たれる...否。

 

 

二人に命中した筈のブラスターが、()()()()()

 

 

(シャテン・シュテンの〝ミラー〟か...。っ!?)

 

 

ガスターは、立ち上がった二人の姿を見て驚いた。

 

二人は、()()()()()だった。

 

 

「な、何故だ!何故、あの傷が癒えている!」

 

 

『なんだ、知らないのか?』

 

 

二人の通信機から響く、レボリューションとは少し違う声。

 

 

「...ワルドか?」

 

『ああ。久しぶりだな、ガスター。』

 

『なんでシュテン達が無事なのか、知らないようだから、親切なワルド様が教えてやろう。』

 

『まずはシュテンだ。シュテンが狂気の力を持ってるのは知っているだろう?』

 

『狂気は、ただシュテンを強化するだけではない。狂気は、いわば〝生命力〟だ。』

 

『そして、狂気ってのは凄いもんでな。()()()1()()()()()()()()()()()()、体が細切れになろうと復活しちまうんだよ。』

 

(ほ、ほぼ不死ではないか...)

 

『ギアラの場合は、吸血鬼だから元々高い生命力や再生力を持ってるが、始祖の姿になると、シュテンと同じぐらいの不死性になる。』

 

『弾幕で動きを制限して、そこにブラスターを撃ち込む、というのは中々良い攻撃だったが...その二人を倒したいんだったら、〝どんな不可能でも可能にしてしまう〟ぐらいの力がないとダメだな。』

 

『それ、遠回しに〝俺だったら二人を二人を簡単に倒せる〟って言ってません?』

 

 

レボリューションが口を挟む。

 

 

『ハハッ、まあそうだな。』

 

『もはや隠す気もないと...』

 

『まあな。さて、二人とも!』

 

『いつまでもこのままだと、らちが明かない。だから...』

 

 

ワルドが、通信機越しに指を鳴らす。

 

 

『ガスターの体に()()()()()()()。今なら攻撃が通る!ガツンと一発、()っちまえ!』

 

「...わかりました。」

 

 

ギアラは邪悪な笑みを浮かべる。そして、いつの間にか取り出した龍滅剣〝バルムンク〟と魔剣〝ティルフィング〟を構える。

 

 

「ガァァァァ...」

 

 

シュテンは、コピー能力〝レーザー〟〝ビーム〟〝スナイパー〟〝スパーク〟を多重コピーする。

 

 

「...なるほと。私の勝ち目は、最初から無かったと言うことか。たが私は、腐っても科学者だ。」

 

「〝科学者は諦めない!〟最後まで、抵抗させてもらう!」

 

 

ガスターは、超大量のブラスターを出現させ、一斉に発射する。

 

放たれたブラスターは、二人へ向かっていくが...

 

 

「幻術〝みえない〟」

 

 

ギアラの幻術で、ブラスターは空を切る。

 

 

「なっ、どこへ行った!?」

 

 

「こ ち ら で す 。」

 

 

ギアラはいつの間にか、ガスターの背後に立っていた。

 

 

「私...いや、〝私達〟の怒りを、受けとれ!!!」

 

 

 

 

血みどろな月夜(ブラッディムーンナイト)!!!」

 

 

「KYAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

 

 

 

ギアラは、ティルフィングとバルムンクでガスターを斬りまくり、シュテンは、コピーした能力を、一斉に発射した。

 

 

その嵐の様な攻撃は激しい地揺れを引き起こした。その地揺れは、博麗神社から離れた紅魔館や妖怪の山にも届くほどだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

地揺れが収まるころには、ガスターの姿は、綺麗さっぱり消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「カンパーーーイ!!!!」」」」

 

 

ここは博麗神社。幻想郷と外の世界の境目に立つ神社である。

 

 

妖怪の類いがよく集まってくるゆえ妖怪神社とも言われ、参拝客が殆ど寄り付かない博麗神社だが、今回ばかりは多くの客が集まっていた。

 

 

...と言っても、客の殆どは、やはり妖怪だが。

 

 

だが、妖怪だけではない。中には人間もいるし、特に今回は、人間でも妖怪でもない客や、()()()()()()()者だっている。

 

 

そんな博麗神社では、あるイベントが行われていた。

 

 

 

勇義「あの仮面のやつが持ってきた酒、かなり強いが中々美味いじゃないか。気に入った!」

 

萃香「ほらほら~ww 二人も飲みなよぉ~ww」

 

文「......」(←すでにグロッキー)

 

レボリューション「こっちこないでください酒臭い!」

 

 

 

 

ギアラ「レミリアお嬢様とフランお嬢様が元通りの姿に...ああ、本当に良かった!咲夜も立派になって...!」

 

レミリア「貴方がギアラね?話はワルドから聞いたわ。私達を助けてくれたんですって?」

 

フラン「何が起こってたのか、さっぱり覚えてないんだけどねー!」

 

「紅魔館を代表して感謝するわ。ありぎゃっ...ありがとう。」

 

咲夜(ああもう、肝心なところで噛むお嬢様ほんっっっと可愛い!!)

 

ギアラ「...咲夜、随分と顔がにやけてますが...」

 

リアクター『気にしなくていい。いつものことだ。』

 

「そ、そうなんですか...?」

 

 

 

 

シュテン「お前がこっちのオリジナルか...。まんまるピンクなのは、向こうと全く変わらないな...。」

 

カービィ「ぽよ?」モグモグ

 

「...それと食欲もか。しかし、こっちの幻想郷を救えたのはいいが、疲れたなー。帰ったら、レティと○○○でもして癒してもらうか...」

 

タイプ・プロト「おいシュテン!テメェ人様の小説で何言ってんだ!」

 

「別に良いだろ、タグにR-15付いてるんだから...」

 

「良くねえよ!て言うか、お前とレティの場合はR-15に収まらねえだろ!」

 

 

 

 

サキカ「次男のサキカだ。」

 

カイカ「末っ子のカイカです。」

 

ヤリカ「そんで、俺が長男のヤリカって訳だ。」

 

霊夢「へぇ~、あんた達がヤリカの弟ねえ~。」

 

魔理沙「なんていうか...かなり似てるな。」

 

ヤリカ兄弟「「「いやいや、全然似てない似てない。」」」

 

「いや、息ぴったりよ?」

 

「「「そうかなー?」」」

 

「ぴったり過ぎて怖いぜ...」

 

 

 

...そう、〝宴会〟である。

 

 

幻想郷では、異変を解決するたびに〝異変解決祝い〟と称して宴会を開く。...まあ、ただ酒を飲んで騒ぐための口実に過ぎないのだが。ちなみに春には、似たような理由で花見をすることもある。

 

 

そのため、宴会に参加出来る人数や人物に制限などはない。異変を解決した本人は勿論、異変を起こした張本人、更には異変に関係がない者でも、食材や酒さえ持ってくれば、参加出来るのだ。

 

 

宴会では、酒以外にも、様々なおつまみを食べる。しかも、その大半は手作りだ。そして、人数が多ければ多いほど食べる量は増える。更に今回は、あの〝ピンクの悪魔〟がいる。つまり、おつまみを作る台所は...

 

 

妖精メイド1「おつまみと料理の第一波、全滅しました!どちらも、二人のピンクの悪魔の仕業です。」

 

T-103「ナニッ!?持ッテイッテカラ、マダ1分モ経ッテナイゾ!?」

 

妖精メイド2「おっ、お酒も、鬼の人達とワルドっていう人が全部飲んじゃいました!」

 

妖夢「お酒まで!?」

 

蛇蜘夜「...相変わらず、食う速度も飲む速度も速すぎねえか?」

 

妖夢「取り敢えず、今出来上がった料理だけでもあっちに...」

 

妖精メイド1「てっ、敵襲来ーッ!ピンクの悪魔二人が厨房(神社の台所)に侵入しました!」

 

「ぽよよーい!」

 

幽々子「食べ物はどこかしら~?」

 

妖夢「あっ、これもう駄目だ...」

 

蛇蜘夜「おい!妖夢がぶっ倒れたぞ!」

 

「コッチ来ンナぴんくノ悪魔ーッ!!」

 

 

阿鼻叫喚の酷い有り様だったそうな...。

 

 

 

ちなみに、妖夢はこのあと助かったそうな...。

 

 

 

 

ヤリカ「ふー、ちょっと飲みすぎたな...。」

 

 

ヤリカが木に寄りかかって休憩していると、仮面をかけた人影が歩み寄ってくる。

 

 

「...久しぶりだな、ヤリカ。」

 

「ん?おお、シャテン・シュテンか!久しぶり!」

 

「正確に言えば、さっき会ってるんだがな。」

 

「...まあ俺、It化してたっていうからなぁ...。」

 

「覚えてないのか?」

 

「ああ、全く。サンダーボルト作戦が終わって、神社に帰ってきたところから、記憶がすっからかんだ。」

 

「サンダーボルト作戦?」

 

「こっちの話だ。気にすんな。ほんで、俺に何の用だ?」

 

「この前、お前がこっちの幻想郷に来た時〝こんどは戦おう〟って俺が言っただろう?」

 

「そーいや、そんなこと言ってたな。」

 

「ああ。だから、今からどうか、と思ったんだが...」

 

「今からだと不味くないか?今ここで戦ったら、神社が吹っ飛ぶ...あ」

 

「どうした?」

 

「戦うには良い場所がある。そこで()ろうぜ。」

 

「わかった。それで、どこなんだ?」

 

「...幻想郷だよ。」

 

「...は?」

 

 

 

 

 

 

その後二人は()()()にて、殺し合いに近い激戦を繰り広げたという...

 

 

ついでに、タイプ・プロト(ワルドが〝向こう〟の紫に頼んで連れてきてもらった)とリアクターも、古龍やらB.O.Wやらが飛び交う激戦を繰り広げたという...

 

 

にも関わらず、()()()()()()()()()という...

 

 

 

 

~次の日の早朝 博麗神社~

 

 

「レティ...もっとヤろうぜ...(意味深)」ムニャムニャ

 

「申し訳ありません、ザラムさまぁ...」ウーン

 

「イカ、よろぴく...」ムニャムニャ

 

「も、もうそんなに食べられにゃいわよ...」ムニャムニャ

 

「マスパースターク...」グオー

 

 

すると、ヤリカ達が眠る部屋にプロトが入ってくる。

 

 

「シュテン、シュテン。起きろ。」

 

「...んあ?ああ、プロトか。どうした?」

 

「向こうの紫様が迎えに来た。帰るぞ。」

 

「もう帰んのか?ああ、わかった。」

 

「ギアラ・エビルアビス、お前も起きろ。」

 

「ザラムさま...はっ!?」

 

 

~神社 境内~

 

 

 

紫「...あら、なんか久しぶりね、シュテン。」

 

「1日会ってないだけだろ。そんで?もう帰るんだって?」

 

「ええ。このスキマを通ってちょうだい。向こうの幻想郷に繋がってるから。ギアラはこっちね。」

 

「わかった。」

 

「わかりました。」

 

 

紫は、人が2人くらい通れるサイズのスキマを二つ開く。

 

 

そして、シュテンとギアラがスキマをくぐろうとすると...

 

 

「...ん?」

 

 

スキマから離れた位置に、ヤイカとヤリカが立っていた。おそらく、シュテン達に付いてきていたのだろう。

 

 

「ヤイカとヤリカ?どうしたんだ、あいつ?...しかも、服が違う...」

 

 

シュテンと戦っていた時は、防弾・防刃チョッキや迷彩服を装備していたが、今のヤイカは、スプラ軍の司令官などが着用するスプラ軍制服を来て、頭にはベレー帽(モンゴウベレー)を被っている。ヤイカが、スプラ軍最高司令官として、会議などに参加する際に着る正装だ。

 

 

ヤリカも、スプラ軍制服を来て、片手には14式竹筒銃を構えている。

 

 

そして...

 

 

「我らが恩人ーッ!シャテン・シュテンとギアラ・エビルアビスにーーーッ!」

 

「うおっ、なんだ!?」

 

「敬礼ッ!!!」

 

 

ヤイカは完璧な敬礼を決める。

 

 

ヤリカは竹筒銃の銃口を上に向け、左手で竹筒銃の中央を、右手で下部を持ち、体の中央に構える。〝捧げ(つつ)〟と言われる、軍隊式の敬礼の一種だ。

 

 

それを見たシュテンとギアラは...

 

 

「...フッ、こちらこそ」 

 

「ありがとうございました。」

 

 

と、呟き、軽く敬礼を返し、スキマの中に消えていった。

 

 

ヤイカとヤリカは、二人の姿が完全に消えるまで、敬礼と捧げ銃を崩さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*せかいは すくわれた。

 

 

 

 

 

 

Yarika❔ LV1 29:256

 

幻?孀きょう

 

 

 

 

 

 

ヤリカ LV1 0:15

 

 

幻想郷

 

セーブしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




作中でヤリカがやっていた〝捧げ(つつ)〟は、軍隊において最高位の栄誉を表す敬礼で、自衛隊の特別儀仗隊(国内外の来賓を出迎える部隊)などでもやられる、敬礼の一種です。

それでは、最後までご覧いただき、そして〝ギアラ・エビルアビス〟の作者様であるフルーツ侍さん、〝シャテン・シュテン〟の作者様であるHR-H HR-Eさん、本当にありがとうございました!



この後、(もしかしたら)番外編が出るかもしれません。


追記

HR-Hさんのイラストを参考に描いたイラスト(自作)を追加しました。駄目絵注意です。


【挿絵表示】


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番外編 ~死なない殺し合い~

夏休みに入って気分がヒャッハアアアアアアしてる、ナンモナイトです。ヒャッハアアアアアア(二回目)

今回は、世界線融合異変の章、番外編です。戦闘シーンって難しい...

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


 

 

~シュテン達が帰る前日の夜~

 

 

 

ヤリカ「ふー、ちょっと飲みすぎたな...。」

 

 

ヤリカが木に寄りかかって休憩していると、仮面をかけた人影が歩み寄ってくる。

 

 

「...久しぶりだな、ヤリカ。」

 

「ん?おお、シャテン・シュテンか!久しぶり!」

 

「正確に言えば、さっき会ってるんだがな。」

 

「...まあ俺、It化してたっていうからなぁ...。」

 

「覚えてないのか?」

 

「ああ、全く。サンダーボルト作戦が終わって、神社に帰ってきたところから、記憶がすっからかんだ。」

 

「サンダーボルト作戦?」

 

「こっちの話だ。気にすんな。ほんで、俺に何の用だ?」

 

「この前、お前がこっちの幻想郷に来た時〝こんどは戦おう〟って俺が言っただろう?」

 

「そーいや、そんなこと言ってたな。」

 

「ああ。だから、今からどうか、と思ったんだが...」

 

「今からだと不味くないか?今ここで戦ったら、神社が吹っ飛ぶ...あ、そうだ。」

 

「どうした?」

 

「戦うには良い場所がある。そこで戦やろうぜ。」

 

「わかった。それで、どこなんだ?」

 

「...幻想郷だよ。」

 

「...は?いやいや、何言ってんだお前?」

 

「ここで戦ったら、ここら一帯が吹っ飛ぶぞ!?そりゃ場所とか考えずに〝戦おう〟とか言った俺も俺だが!」

 

「落ち着け、何も()()()()()()()()()()()。」

 

「ど、どういう意味だ...?」

 

「ま、取り敢えず付いてこい。」

 

 

 

「あ、いたいた。ワルド!」

 

「ん?おお、久しぶりだな、ヤリカ。」

 

「ああ、一日ぶりだな。て言うか、お前さっきまでいなかったのに、いつの間に来てたのか?」

 

「ちょっとヤボ用があってな。ついさっき来た。」

 

(ヤボ用って言葉使うやつ初めて聞いたな...)

 

「それで、どうした?」

 

「この前行った、()()()()にいきたいんだけど、良いか?」

 

「...なるほど、分かった。」

 

「な、なんだ()()()()って?」

 

「あとで説明する。取り敢えず、飛ばすぞ。」

 

「え、もう?」

 

「ああ。早い方が良いだろ?」

 

「確かにな。」

 

「それじゃあ、行くぞ!」

 

 

ワルドが指を弾き鳴らす。すると...

 

 

二人の姿は消えていた。

 

 

 

 

~???~

 

 

ドサドサッ

 

 

「うおっ!...相変わらず、転移する位置が高いなあ...」

 

「...なんだ、ここ?」

 

 

シュテンの目の前に広がるのは、先ほどと同じ博麗神社...否、同じではない。よく見ると、神社やその周りの色が少し薄いし、何より、さっきまであんなに馬鹿騒ぎしていた皆が、()()()()()()()()()

 

 

「どういうことだ...」

 

 

『それを今から説明しよう!』

 

 

何処からともなく響き渡る、ワルドの声。因みに、周りにワルドの姿はない。

 

 

(...どこから喋ってんだ?)

 

『そこは、DNEBE WORLD(デネビー ワールド)っていう世界だ。Does not exist but exists...〝存在しないが、存在する世界〟の頭文字を取った呼び名だ。』

 

「存在しないが存在する...?」

 

 

シュテンが、疑問の声を出す。

 

 

『そこは、()()()()()()()でな。本来は存在しなかった、だが俺が創ったことで存在するようになった...だから存在しないが存在する世界(Does not exist but exists)って呼んでるんだ。』

 

「DNEBEねぇ...。どう見ても〝幻想郷〟に見えるんだが?」

 

 

実際シュテン達がいるのは〝博麗神社〟で、遠目には、見慣れた幻想郷の風景が見える。

 

 

『ああ、今はな。DNEBE WORLDは、形や景観を自由に変えられるんだ。例えば...』

 

 

ワルドが指を弾き鳴らすと、辺りの風景が一変する。

 

 

穴だらけの地面、砲身を備えた巨大な鉄の塊、地面の所々に点在する火、そして、鼻をつく焼けた人間の臭い。

 

 

「戦場...か?」

 

『その通り。他にも...』

 

 

再び、ワルドが指を弾き鳴らす。すると、またもや風景が一変する。その風景は、シュテンもヤリカも、よく知っているものだった。

 

 

「プププランドか!」

 

『ご名答。カービィのクローンなら、やっぱ知ってたか。』

 

「ああ。行ったことはないが、オリジナルの記憶も持ってるからな。」

 

『とまあ、DNEBE WORLDってのはこんな風に、景観を好きな世界に変えられるんだ。』

 

 

ワルドがまた指を鳴らし、元の〝幻想郷〟に戻す。

 

 

『まあ、完全に再現できる訳じゃないがな。さっきの戦場みたいに、実際には存在しない、または()()()()()()場所や世界だったら完璧に再現できるが、プププランドや幻想郷といった、現在も存在する世界だと、全体的に景観が色褪せちまうんだ。』

 

『だが、DNEBE WORLDには生物がいないし、何より、DNEBE WORLD内では()()()()()()()。好きなだけ暴れられるぞ。』

 

「俺も、よくここに来て訓練とかしてるぜ。」

 

 

ヤリカが口を挟む。

 

 

「死ぬことがない...?不死身になるってことか?」 

 

(俺は最初から不死身みたいなもんだが)

 

『...いや、正確に言うと死なない訳じゃないか。その世界の中で死ぬと、すぐ直後に強制的に、死ぬ前の姿で蘇生される。だから、体がバラバラになろうと粉微塵になろうと消し炭になろうと、元通りの姿で生き返るんだ。』

 

「すごい仕組みだな...」

 

『ヤリカから〝死ぬことがなく、かつ暴れても、誰にもどこにも迷惑がかからない世界に行きたい〟って言われたんだが...』

 

『流石にそんな都合の良い世界は無かったから、〝なら創りゃ良いか〟って思って創ったんだ。』

 

「...簡単そうに言ってるが、それかなりヤベーからな?」

 

『そうか?新しい世界を創ることくらい簡単だろ?』

 

「それを簡単と言えるのはオメーだけだわ!」

 

 

ヤリカがツッコミを入れる。...ヤリカとワルドだからこそ出来るツッコミだ。

 

 

『まあ取り敢えず、その世界なら何をするのも自由だ。好きなだけ暴れてこい、二人とも。』

 

 

「...なるほどな。」

 

「そんで、どーすんだ?()るのか?」

 

「ああ、もちろんだ。だがここが、死んでも大丈夫な世界だって言う以上、遠慮も容赦もしないぞ。」

 

「なんだ?容赦するつもりだったのか?」

 

「さて、それは...どうかなッ!」

 

 

シュテンがヤリカの視界から消える。

 

 

「なっ!?」

 

「ファイター〝ライジンブレイク〟!」

 

 

その直後にヤリカの背後に現れたシュテンは、ヤリカに強烈なアッパー攻撃〝ライジンブレイク〟を食らわせる。

 

 

「ぐっ...」

 

「まだまだァ!」

 

 

シュテンはコピーのもとを使って〝ハンマー〟をコピーし、ライジンブレイクで少し浮いたヤリカにハンマーを叩きつける...

 

 

「うおっ!?」

 

 

ことはなく、ハンマーは空を切る。

 

 

「ダイナモローラー!」

 

 

ヤリカは、さっきのお返しと言わんばかりに、重量級のローラーである〝ダイナモローラー〟を叩きつける。しかし...

 

 

「いつの間に後ろに回り込んでたんだ?」

 

 

シュテンには、あまり効いてないようだった。

 

 

「お前の足元にインクを塗って、そこを潜って回り込んだのさ。...しかし、戦闘用にカスタマイズしたダイナモローラーぶち当てたのに、たいして効いてなさそーだな。」

 

「ああ、そりゃあ...」

 

 

再び、シュテンがハンマーを振り下ろす。

 

 

「幻想郷外耐性と、人間耐性があるからなァ!」

 

「はあ!?なんだそりゃ!」

 

 

ヤリカは、それを避けつつ叫ぶ。

 

 

『幻想郷外耐性は、幻想郷の住民以外の攻撃を、人間耐性は、人間からの攻撃を無効化または弱体化させる、まさに文字通りの耐性だ。』

 

 

再び、ワルドの声が響く。

 

 

「因みに、どのくらい弱体化するんだ!?」

 

『そうだな...人間耐性が100%、幻想郷外耐性は50%無効化ってとこだな。』

 

「なんだそのチート...」

 

『ヤリカの場合は、人間とインクリングのハーフだから人間耐性は50%しか出ないし、幻想郷外耐性は、何故か25%しか発現してないらしいから、勝てない訳でもないがな。ま、がんばれやー』

 

「チッ、他人事だと思いやがって...」

 

『実際他人事だろ』

 

「うるせぇ!...うおわっ!?」

 

 

ヤリカの顔を、火球が掠める。

 

 

「話は済んだかァ!?」

 

「ファイターの〝ギガはどうショット〟か!」

 

(カービィと同じコピー能力が使えるのは厄介だな...)

 

「さっさと決めてやる!」

 

「コピー能力ニンジャ...」

 

〝いあいぬき〟!

 

「ッ!」

 

 

シュテンは目にもとまらぬ速さでヤリカに肉薄し、背中に背負っていた忍者刀でヤリカを斬りまくる。

 

しかし、ヤリカを斬りまくった筈の刀は、その直後に折れ、粉々になった。

 

「...手答えはあったんだがな。」

 

「ひゃー、危なえ危なえ...。〝バリア〟がギリギリ間に合った...。」

 

 

球状に展開した薄いオレンジ色の膜が、ヤリカを包む。妖怪狩り(龍騎)と戦った時にも使った〝リスポーンバリア〟だ。

 

 

「さーて、俺もやらせてもらうぜ!」

 

 

ヤリカは、大きいタンクが付いた銃のような物体を取り出し、シュテンへ照準を合わせる。

 

 

カッタープレッサー!

 

 

直後、その物体から一筋のインクが放たれる。しかしその威力は、普段ナワバリバトルで使われるそれとは明らかに違うものだった。

 

 

「チッ、〝メタル〟!」

 

 

シュテンは、体を金属化するコピー能力〝メタル〟で防ごうとするが...

 

 

「ッ!マジか...」

 

 

メタルになった瞬間、シュテンの片腕は切断された。その原因は...ヤリカが放った〝カッタープレッサー〟だ。

 

 

「ハイパープレッサーのリミッターを外したカッタープレッサーは、鉄をも切れる!メタルになっても無駄だ!」

 

(初めて使うから、確証は無かったけど...)

 

「クソッ、厄介だな...」

 

 

シュテンはメタルを解き、狂気を使って腕を再生する。

 

 

「...マジかよ...だが、まだまだ行くぜ!」

 

ハイパーチャクチ!」

 

 

ヤリカは飛び上がり、着地と同時に拳を叩きつける。すると、ヤリカを中心にして、インクの強烈な爆発が起きる。

 

これだけでは、インクリングに対しては効果的だろうが、シュテンに対しては痛くも痒くもない攻撃だろう。しかし...

 

 

「なっ!?体が...」

 

 

インクがかかった部分が、音をたてて溶け始める。それもシュテンだけではなく、周りの地面や、近くにあった神社なども溶けている。

 

 

「まさか、これ...」

 

「そう、そのまさか!インクに強力な酸(レボリューション製)を混ぜたのさ!これなら、インクリングじゃなくても効くからな!」

 

 

因みにヤリカ自身は、チャクチの瞬間にだけ発生する薄いバリアを張っていたため、酸の影響を受けなかった。

 

 

(...とは言ったものの...)

 

「酸を混ぜてくるとは...中々エグいことしてくるな。」

 

(やっぱり、たいして効いてねーな...。)

 

「...こんなもんか、ヤリカ?」

 

「...あ?」

 

「インクの噴出で俺の腕を切ってきたり、強酸入りインクで攻撃してきたり...。発想は良いと思うが、そんなんじゃ、俺を倒すなんて永遠に不可能だぞ?」

 

「...言ってくれるじゃねーか。なら、本気でやってやるよ!」

 

「俺も、さっき言ったように、容赦はしない...殺す気でいく。」

 

「でりゃああああああ!!!」

 

「うおおおおおおおお!!!」

 

 

そこから、二人の戦いは激戦を極めた。

 

 

シュテンは、ミラーやメタルだけでなく、ファイアやアイス、ソードやカッター、ハンマーやボム、ビートルやベルといった、普段は使わないコピー能力、更には狂気の力も使い、ヤリカを攻め立てた。

 

 

シュテンのような強靭な体も再生能力も持たないヤリカは、体の柔らかさを利用した回避術で避けまくったり、リスポーンバリアで守ったりと、シュテンの嵐のような攻撃に耐えていた。

 

 

だがヤリカも、ただ身を守っているだけではなかった。

 

 

スペシャルウェポン〝トルネード〟にガラスの破片などを混ぜた〝キラー・トルネード〟などの改造スペシャルウェポンなどを使いつつ、いつも携行している拳銃や、どこからともなく取り出したアサルトライフル、更には、手榴弾やC4爆薬、あげくの果てにグレネードランチャーやバズーカなどをふんだんに使い、猛烈な反撃をした。

 

 

「スペカ発動!〝戦闘『火薬式魔力弾幕』〟!センシャ隊、ホヘイ隊、一斉射撃!」

 

 

時には、スペルカードも使った。それも、遊びである弾幕ごっこで使うものとは比べ物にならない威力がある、相手を倒すための〝本気の弾幕〟だ。

 

 

しかし、ヤリカにも限界はある。体力が減るごとに動きが鈍っていき、少しずつ被弾していった。

 

 

一方のシュテンも、少しずつ、だが確実にダメージが蓄積していった。狂気を使えば再生・回復は出来るが、それさえする暇がないほど、ヤリカの反撃は激しかった。

 

 

そしてお互いの、コピーのもとや弾薬が尽き始めた頃...

 

 

「ガバッ...な、中々やるな...ゲホゲホッ」

 

 

ボロボロのヤリカが、掠れかけた声を出す。

 

 

「そういうお前もな...」

 

(ここまでダメージを受けたのは初めてな気がするな...)

 

 

シュテンは、傷を再生していたために外見には変化はなかったが、ダメージを負っているのは明らかだった。

 

 

「...そろそろ決着を付けてやる。」

 

(なんだ...何がくる!?)

 

 

ヤリカは、ボロボロになったアサルトライフルを構え直す。

 

シュテンは、そんなヤリカを横目に、小さく呟いた。

 

 

 

 

 

「化物〝キーラ〟」

 

 

 

 

 

突如、シュテンが口を大きく開く。

 

開き始めた口は異常なほどに大きくなり、口が顔面全て覆うほどになる。更に口はブラックホールを報復させるかのように暗くなっていく。

 

 

この時、ヤリカは全身が恐怖に包まれた。

 

生物としての逃走本能が刺激され、頭が〝逃げろ〟と、うるさい程に警笛を鳴らす。

 

だがヤリカには、同時に〝楽しい〟という感情も芽生えていた。それが、ヤリカをこの場に留まらせた。

 

 

そして、シュテンの背後に、それが現れる。

 

 

七色に煌めく翼。

 

 

太陽を連想させる、眩しい程に白く光る球体。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそれは、平和だった〝あの世界〟に現れた悪夢。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそれは、一瞬にして〝ファイター〟達を滅した、最強の敵の一角。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、キーラか...。やべえ、足の震えが止まらねえ」

 

「...だがな...俺だって、ただで終わるつもりはない。()()を使う。」

 

『遂に、()()を使うのか、ヤリカ。』

 

 

ワルドの声が響く。

 

 

「ここで使わずにいつ使うんだよ。」

 

『...まあ、確かにな。だが、身の安全は保証しないぞ?』

 

「わかってるさ。」

 

 

ヤリカは、スペルカードにも似たカードを取り出し、空へ掲げる。

 

 

「あくしげ黒しげ、亜空の主よ、(せい)はみ ねはみ...そらのばせ!」

 

 

「〝スピリットカード〟発動!」

 

 

 

 

 

ーーーそれは一瞬にして、ファイター達に敗北をもたらした存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそれは、全てを飲みこまんとした、亜空の主。

 

 

 

 

 

 

 

 

「亜空〝タブー〟」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最強の敵の名を冠した両者は...

 

 

 

 

 

 

その()()の力を、解放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最悪の事件(灯火の星)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーラから、金色の光線が無数に放たれ、ヤリカに迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破滅的大敗(亜空の使者)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タブーは、その背中に虹色の翼をはためかせ、〝OFF波動〟を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放れた最悪の力は、両者の中間でぶつかり合った。

 

 

 

 

その後、その場に立っている者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......はっ!?」

 

「...うーん...」

 

「気が付いたか、ヤリカ、シュテン。」

 

 

起き上がったヤリカ達の目の前には、見馴れたワルドの顔があった。シュテンは見馴れてないが。

 

 

「...ここ、元の幻想郷か?」

 

 

シュテンが辺りを見渡す。

 

 

「ああ。お前の愛する、いつもの幻想郷だ。」

 

「確かにさっきと違って、周りが色褪せてないな...」

 

「そーいや、勝負はどうなったんだ?」

 

「うーん、結果としては...」

 

「...引き分けってとこだな。」

 

「「はあ!?引き分けかよ!?」」

 

 

二人が声を揃える。

 

 

「そりゃあ、あの攻撃が終わった後見てみたら、二人共ぶっ倒れてたんだもん。どっちが勝ったかなんてわからん。」

 

「なんだよチクショウ!シュテン!もっかい勝負だ!」

 

「望むところだ、こんどこそボッコボコにしてやる!」

 

(ま、本当はシュテンが勝ってたんだがな☆)

 

 

 

 

 

その後、シュテンとヤリカは16回戦い、9勝7敗でシュテンが勝ったという...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飽きねーなアイツら...」

 

「...あら、ずいぶんと楽しそうね、あの子。」

 

 

ワルドのすぐ横に、沢山の目玉が覗く奇妙な空間の裂け目が現れる。

 

 

「...ん?()()()の紫か。」

 

「ええ。お初にお目にかかるわ。」

 

「ああ。ていうか〝ずいぶん楽しそう〟って、あっちでは楽しんでなかったのか?」

 

「そういう訳ではないわ。ただ、あそこまで楽しそうにしているのは、今まで、人間を殺している時くらいだったのよ。」

 

「人を殺している時?...ああ、レティとかいう雪女を、人間が春乞い目的で袋叩きにしてた時のことか。」

 

「...さすが、不可能を可能する程度の能力。別世界のことも探知済みね。」

 

「なんだったら、シュテンがそっちの幻想郷に現れてから現在までの出来事を、上から下まで全部言ってやろうか?」

 

「遠慮しておくわ。...さて、そろそろ帰るわね。」

 

「飲んでいかないのか?」

 

「私がいたら、色々混乱しちゃうでしょう。向こうでゆっくり飲むわ。」

 

「そうか。」

 

「それじゃあね。...そうだ、一つ言い忘れてた。」

 

「〝妖怪の山、天狗の基地〟と〝月面〟。残りの()()()はそこにあるわ。」

 

「それじゃ、こっちの私によろしくね。バイバ~イ♥️」  

 

 

そういうと、紫はスキマの向こうへ消えて行った。

 

 

「...能力使えばわかったんだがな。だがこれは...久々に面白くなりそうだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

 

 

「...お待たせしました、お嬢様。」

 

「待ってたわ。それじゃあ早速...」

 

 

パクッ

 

 

「...何これ、美味しい!ちょっとギアラ、貴方やるじゃない!」

 

「咲夜、貴女も食べてみなさい!」

 

「は、はい。...美味しッ!」

 

(私より美味しいかも...)

 

「ギアラ!貴方、うちのところで働かない!?」

 

「...いえ、遠慮しておきます。どうせ、微塵も役にたたないゴミ未満の存在でしかないですから...」

 

(...な、なんかギアラ...)

 

(暗い...わね...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(こんどこそ本当の)See you next time...




...7000文字って、過去最多かもしれない。

シュテンがキーラで来るなら、やっぱタブーで行かないと。でも、灯火の星ではタブーもスピリットになってるんだよな本当は...。キーラやべえ(小並感)

因みに前話で〝タイプ・プロトとリアクターも、古龍やらB.O.Wやらが飛び交う激戦を繰り広げた〟とありますが、この二人もDNEBE WORLDで戦いました。それと、この二人の戦いは、飛龍や古龍がB.O.Wを噛み殺し、逆にタイラントやG第三形態が、飛龍をミンチにしたりと、かなりの地獄絵図だったらしいですww

世界線融合異変は、これでほんとに最終回。次回からは、新章が始まります!

それでは、最後までご覧頂き、ありがとうございました!次回も、イカよろしくー!



レボ「...途中、某赤色の鳥っぽい文章があったんですが...」

ワルド「気にしない気にしない」

レボ「気にしますよ!思いっきり収容違反じゃないですか!」


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地霊殿の章
五十八話 ~異形たちと間欠泉 地霊殿の章~


ゲーミングPCが欲しい、ナンモナイトです。うちのノーパソじゃ、スペックが足りなくてゲームの動作が重い...。でも、ゲーミングPCクソ高い...。

今回からは、久しぶりの新章です。世界線融合異変が想像以上に長引いたからなぁ...。

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


 

 

ある寒い冬の日。幻想郷全体に雪が降っていた。

 

 

以前のような異変によるものではなく、正真正銘、自然の雪だ。

 

 

人里の子どもたちは、真っ白になった人里を駆け回り、大人たちは、屋根に積もった雪をどうやって降ろそうかと悩むこの季節。

 

 

それは、博麗神社も例外ではなかった。

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

あの異常気象(東方緋想天)と、その時に起こった大地震によって、博麗神社が倒壊してから数ヶ月が経ったこの日も、神社には雪が積もっていた。

 

 

因みに神社は、レボリューションの手によって真新しい...否、元の古くさい神社に修復済みだ。レボリューション曰く、『元の神社を完全再現しました!』とのことである。

 

 

霊夢「はぁ...寒いわね...」

 

ヤリカ「そんなに寒いなら、もっと暖かい服着ろよ...」

 

 

霊夢がそんなことを言いながら茶を飲んでいると、パーカーとヒートテックの上からヒーローアーマーレプリカを着こんで着ぶくれしたヤリカが、そう言いながら出てくる。

 

 

「そういうヤリカは着すぎよ。」

 

「寒いの苦手なんだよ...あーさみぃ...」

 

「そんだけ着てて寒いって...」

 

 

「おーい、霊夢ー!」

 

 

その直後、霊夢たちがいる縁側に突風が吹く。だが、その突風は自然のものではない。

 

その()()をよく知っている霊夢は、小さくため息をつく。

 

 

魔理沙「あー寒い...霊夢!茶くれ!」

 

「帰れ。」

 

「いきなり酷くないか!?」

 

 

...これが、いつもの博麗神社の光景である。

 

 

「お茶くらい家にあるでしょ。自分の家で飲みなさい。」

 

「紅茶切れちゃったんだよ...魔法の研究につぎ込んでるせいで買う金もないし、そもそも冬だから、茶葉も高いし...」

 

「それは私も同じよ。このお茶だって切り詰めて飲んでるんだし。」  

 

「どれどれ...あ、本当だめっちゃ薄い...て言うか、ほとんど白湯同然じゃねーか」

 

 

ヤリカが、霊夢の湯呑みを覗いて言う。

 

 

「ま、そういう訳だからアンタに出すお茶はないわ。」

 

「来て損したぜ...ん?」

 

「どうした、魔理沙?」

 

「いや、なんか地面から振動が...」

 

「え、まさかまた地震!?ちょっと勘弁してよ!」

 

 

すると、その直後...

 

 

ブシュウウウーーーーッ!!!

 

 

そんな音と共に、博麗神社のすぐ近くに〝白い柱〟が、地面を突き破って現れる。

 

 

その〝柱〟は、もうもうと白い湯気をあげている。

 

 

「かっ、間欠泉!?しかも温泉か!?」

 

 

魔理沙は驚きの声をあげ、

 

 

(温泉...!?てことは〝神社の神聖な温泉〟とか宣伝すれば売れるわね...!)

 

 

霊夢は商売のことを考え、

 

 

「やたー!これで冬の寒さから解放されるー!(無邪気)」

 

 

ヤリカは、素直に喜んでいた。

 

 

「レボリューションとにとりたちに頼んで、ちゃんとした温泉作ってもらおうぜ!」

 

「ヤリカ、水は駄目なんじゃなかったか?」

 

「人間とのハーフだからなのか、風呂や温泉程度なら大丈夫なんだよ。長く入りすぎると茹でイカ(訳:のぼせ)になるけど」

 

「まあ、取り敢えずレボリューションとこに...ん?」

 

 

ヤリカが、勢い良くわき出る間欠泉を見て何かに気付く。

 

 

「どうした、ヤリカ?」

 

「なんか...()()みてーなやつが、()()()()()にわき出してねーか?」

 

「「......は?」」

 

 

 

~神社近く 間欠泉~

 

 

「...本当だ、幽霊がめっちゃ涌き出てきてるな。」

 

「でも、なんかこの幽霊たちおかしくねーか?なんかドクロ付いてるし...」

 

 

ヤリカは、間欠泉の周囲を漂う、ドクロを付けた幽霊のようなものを見ながら言う。

 

 

「コイツらは()()よ。」

 

「「怨霊?」」

 

「生前に罪を犯した人間の魂のことよ。普通は、地下にある〝地獄〟で、生前の罪の重さによって変わる刑を受けて、更正させてから輪廻の輪に還すんだけど...ごく稀に、地上に出てくることがあるのよ。」

 

「地上に出てきた怨霊は人間に近づき、その人の自制心などを奪って、死後に怨霊になってしまうような行動を取らせることがあるから、中々厄介な存在なのよ。」

 

「あー...つまり、悪いことをしたやつの幽霊が、地上に出てきてまた悪さをしてるってことか?」

 

「まあ、簡単に言えばそんな感じかしらね。」

 

魔理沙「(´・ω・`)?」

 

 

ヤリカはそういうが、魔理沙に関しては頭にハテナマークを浮かべている。

 

 

「...そしたら、この量はヤバいんじゃないか?結構な数いるが」

 

「まあ、今のところはおとなしいみたいだし、大丈夫でしょ。そんなことより、早くレボリューションとこ行くわよ!」

 

「ま、そうだな!魔理沙も行くか?」

 

「おう、行く行く!私も温泉入りたいぜ!」

 

 

そう言って、呑気な三人は妖怪の山の方へ向かって飛びだっていった。

 

 

ちなみにヤリカは飛べないので、スーパージャンプで一足先に妖怪の山へ行った。

 

 

 

数日後...

 

 

 

~紅魔館 地下図書館~

 

 

パチュリー「...ふう。今日はこれくらいにしておくかな。」

 

 

そう言いながら、読んでいた本を閉じる。

 

彼女は、パチュリー・ノーレッジ。吸血鬼レミリアが住む館、紅魔館の住民であり、レミリアと、お互いを〝レミィ〟〝パチェ〟と呼ぶ仲でもある、魔法使いだ。

 

 

喘息持ちの彼女は、こうしていつも、紅魔館の地下にある巨大図書館で本を読み漁ったり、魔法の研究をしているのである。

 

 

ちなみに喘息の原因は、薄暗く埃っぽい図書館に籠って本を読んでいるからだったりする。

 

 

「ケホッケホッ...あの科学者(Dr.Revolution)から貰った薬のお陰でだいぶ楽にはなったけど、まだまだ症状はあるわね...」

 

 

すると、図書館の出入口の扉が開き、そこから2mほどある大男(?)が姿を表す。

 

 

リアクター『パチュリー様、お茶とおやつをお持ちしました。』

 

「ありがとう。こあ!お茶にするわよ。」

 

小悪魔「はーい、パチュリー様!」

 

 

傭兵であり、現在は紅魔館の従者として雇われている、リアクターだ。紅魔館の警備や咲夜の手伝い、幻想郷の情報収集などを担当している。

 

 

普段はリアクター自身や、リアクターが能力で出現させたB.O.W(バイオ・オーガニック・ウエポン)を使って、紅魔館の掃除や料理をしたり、幻想郷中にB.O.Wを送って情報を集めているのである。...最近は、レミリアの暇潰しのネタを集めるのがメインになってきているが。

 

 

『それと...博麗神社の〝調査報告書〟です。ご覧ください。』

 

 

リアクターは、〝調査報告書〟を、パチュリーに手渡す。

 

 

パチュリーは、リアクターが持ってきたおやつのスコーンにジャムを付けて食べつつ、報告書全体に目をやる。

 

 

「...やはり、怨霊の数が多いわね。」

 

『クロウやファルファレルロに確認させただけでも、100体以上はいました。幻想郷中に散らばった個体もいるでしょうし、全て合わせればかなりの数になるでしょう。』

 

「このままだと、まずいわね...」

 

『何故です?怨霊が危険だと言うのはわかりますが』

 

「怨霊そのものは、そんなに脅威じゃないわ。問題は、()()()()()()()怨霊が地上に出てくることよ。」

 

『どういうことです?』

 

「幻想郷の地下には〝旧地獄〟という場所があるの。なんでも、地獄のスリム化の一環で、灼熱地獄と一緒に、地獄から切り離された場所らしいわ。」

 

「そこには、人間に嫌気が差して地上から地下に移り住んだ鬼や、地上で嫌われて追い出された妖怪が住んでいるのよ。」

 

「そして、ただでさえ人間から恐れられていて、更に嫌われているとなると...」

 

『地上の妖怪よりも危険、そんなやつらが間欠泉から出てくるかもしれない、ということですか。』

 

「そういうこと。話が早くて助かるわ。」

 

『しかし、どうするのですか?まさか、パチュリー様が地下まで出向くおつもりで?』

 

「そんな訳ないでしょ。」

 

『では、どうします?』

 

「...スキマ妖怪(八雲紫)に相談するわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




~染水記裏話~

・Dr.レボリューションは日本人。〝Dr.レボリューション〟という名前も、本名ではない。


てな訳で、今回からは地霊殿の章です。ちなみに、緋想天は既に終わってます。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


マウン○ンデュー美味い。


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五十九話 ~地獄行きの切符~

最近、SCP-3519〝静かなる日々〟の記事と解説を読んでびっくらこいた、ナンモナイトです。SCP認定されてから約3ヵ月でXKクラス発動とかマジ?

今回は、ヤリカたちが旧地獄に入ります。

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


~紅魔館 地下図書館~

 

 

パチュリー「スキマ妖怪に相談するわ...って」

 

「いつの間にかいたのね、スキマ妖怪。」

 

「あら、以外と早く気付かれたわね。」

 

 

パチュリーの背後から、件のスキマ妖怪...八雲紫が、スキマから上半身だけを出して答える。

 

 

リアクター『( ´・ω・`)!?』←今気付いた

 

「どこぞの白黒魔法使いじゃないんだから、不法侵入は止めてほしいものね。まあ、手間が省けて助かったけど。」

 

「それは結構ですわ。それで?さっき、私に相談したいことがあると行っていたけど、どんなことかしら?」

 

「...どうせ、さっきまでの話も聞いてたでしょう。」

 

「ええ、もちろん。」

 

「悪びれもなしとはね...それで、どうすれば良いかしらね?」

 

「そうねえ...本当は私が行きたかったけど、地底には地底の、幻想郷には幻想郷のルールがあるし、地底との仲も、良いとは言えないし、それに...」

 

「地上の妖怪が地底に行くのは、色々と問題があるのよね...」

 

「それじゃあどうするのよ?」

 

「...霊夢たちに行かせましょう。」

 

「博麗の巫女に?」

 

「ええ。さっき言ったように、私たち地上の妖怪が地底いくのは、問題がある。だったら、安直な考えだけど、霊夢たち人間に行かせれば良いのよ。」

 

「博麗の巫女の強さは知ってるけど...大丈夫なの?」

 

「だから私たちが、周りにバレない程度に遠隔支援する。そうすれば大丈夫よ。」

 

「...ま、方法はそれしかないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

「ということで霊夢、魔理沙、ヤリカ。頼むわよ。」

 

「嫌。」

 

「...そういうと思ったわ。」

 

「分かってたんだったら聞かないでくんない?私たち今、レボリューションに、間欠泉を元に温泉宿作ってもらおうとしてたんだけど。」

 

「あの科学者に?」

 

 

紫はレボリューションという名を聞き、露骨に嫌な顔をした。それは、レボリューションが〝科学者〟だからだ。

 

 

幻想郷は、博麗大結界によって外の世界との繋がりを断ち、妖怪や神といった、外の世界では〝伝承〟〝作り話〟などに成り果てた存在と人間が、ある意味での共存を続けることで成り立ってきた。

 

 

紫はそこに、妖怪や神を伝承にした一番の原因である〝科学技術〟が入ってくるのを嫌うのだ。...一部、河童たちが凄い技術を持っているが、紫が承認したからノーカンだ。

 

 

レボリューションは科学者...それも2100年という、今から80年後の未来からやってきた科学者だ。

 

 

科学技術というのは、10~20年という短い時間でも、劇的に進化する。ついこの前まではあり得ないとされていた技術が、今ではこのくらい当たり前、ということもザラにある。

 

 

ましてや、レボリューションは80年後からやって来た。10年でも発達するのに、80年後だと、一体どれだけ進化しているのか...だから、嫌な顔をしたのだ。

 

 

「あら、嫌そうね。そんなにレボリューションが嫌い?まあ、理由は何となくわかるけど」

 

「わかるなら聞かないでちょうだい。...取り敢えず本題に戻るけど」

 

「博麗神社の近くに湧いた間欠泉から、怨霊が出てきているのは知ってるわよね?」

 

「ええ。」

 

「色々調べた結果、あの間欠泉から地底の妖怪が出現してくる可能性が出てきたわ。」

 

「......」

 

「地底の妖怪は、地上の妖怪より危険よ。それに、幻想郷のルールを知らない。もしそんなのが出てきたらたまったもんじゃないわ。だから...」

 

「...わかった、行くわよ。」

 

「あら、以外と素直に聞いてくれたわね。さっきは、嫌って即答してたのに。」

 

「そういうことなら話は別よ。それに、私たちだけで行くわけじゃないんでしょ?」

 

「...読まれてたわね。ええ、私たち妖怪が遠隔サポートするわ。霊夢には私が、魔理沙にはアリス・マーガトロイドが付くわ。」

 

「おお、アリスか!」

 

「紫が付くのか...」

 

「何よその嫌そうな顔は」

 

「あれ?俺は?」

 

《私が付きましょう!!》

 

 

突如、ヤリカから...正確にはヤリカの腕から、ヤリカではない、だが聞き覚えのある声が響く。

 

 

「れ、レボリューション!?どこから話してんだ!?」

 

《ここですよ魔理沙!ほら、ヤリカの右腕!》

 

「右腕?...あ、ヤリカの手首に、なんか腕輪みたいのが着いてる」

 

《私特製、最新型情報通信端末〝BTCCT(ベットカット)〟です!つい先日、ヤリカに装着させました!》

 

「レボリューション、あんた今、妖怪の山にいるんでしょ?離れたところの人とそれで話せるってこと?」

 

《そういうことです。通信以外も出来ますがね。》

 

「凄いなレボリューション...」

 

 

魔理沙が呆れ気味に呟く。

 

 

「取り敢えず、俺にはレボリューションが付くってことで良いのか?」

 

《その通りです。》

 

「なら決まりね。ほら、さっさと済ませてレボリューションに温泉宿作ってもらうわよ。で、どこから地底に行くの?」

 

(霊夢のやつ、温泉宿で稼ぐつもりだな...)

 

 

霊夢の目に一瞬だけ〝$〟の字が浮かぶのを見て、ヤリカと魔理沙は、心の中でそう呟く。

 

 

「妖怪の山の麓の〝地獄谷〟に入り口の大穴があるわ。そこから行きましょう。」

 

 

紫は、地獄谷に繋がるスキマを開く。

 

 

「相変わらず趣味悪いわねえ...」

 

「うへっ、気持ち悪いぜ...」

 

「なあ、スパジャン(スーパージャンプ)で行って良いか?」

 

《スーパージャンプより、スキマで行った方が約10%ほど速いですが...私はスーパージャンプで行くのをオススメします。》

 

「...いいから、早く行ってちょうだい...」

 

 

紫の精神に80のダメージ!

 

 

 

 

~地獄谷 地下に通じる大穴~

 

 

地獄谷の大穴。幻想郷に昔からある穴であり、人里の人間からは、地獄に繋がっているとか、地球の中心まで繋がる穴だとか言われている。まあ、前者も後者も、ある意味間違ってはいないが。

 

 

「これが入り口の穴か...そこが見えないな...」

 

 

ヤリカが穴を覗き込み、そう言う。

 

 

《簡易音響距離測定では...深度約60km!?上部マントル直前じゃないですか!》

 

「え?それなんかヤバいのか?」

 

《ヤバいなんてもんじゃないです!密度は1〜6g/cm,温度は400〜1500℃程度、少なくとも、生物が住める環境ではないんですよ!》

 

《しかも現在、世界一深い穴と言われているのが、コラ半島超深度掘削坑の12.262kmなので、その約5倍ですよ!?》

 

 

驚愕するレボリューションの声が、通信機(ベットカット)越しに響く。実際、地下60kmは超圧力と超高温の、生物にとってはまさに、文字通りの〝地獄〟である。

 

 

《しかも今から、その地下60kmにある空間に行くと...地下60kmに空間がある時点で信じられないけど、何て言うか、もう...》

 

 

レボリューションの中で、今までの常識がガラガラと音をたてて、崩れ去っていく。

 

 

「...よくわかんないけど、とにかくヤバいのはわかった。」

 

 

一方でヤリカは、そこまでピンと来ていなかったようだ。

 

 

「あら、確かに地下60kmの深さにあるけど、人間でも、住もうと思えば住めない環境ではないわよ?好んで住もうと思う人間は全くいないけど。」

 

《......。》

 

 

レボリューションはもはや答えない。おそらく、ヤリカの腕に着けたベットカットの向こうでは、口をあんぐりと開けたまま固まっているのだろう、とヤリカは思った。

 

 

一方の紫は、自身が嫌う科学者に一泡吹かせることができて、すこし嬉しいようだ。

 

 

すると魔理沙がヤリカを見て、思い出したように言った。

 

 

 

「そう言えば、ヤリカはどうやって穴の底まで降りるんだ?私たちは飛べるけど、ヤリカ飛べないだろ?」

 

「...あ、確かに」

 

「気付いてなかったのヤリカ...」

 

「うーん...ジェットパックは、60キロを降りるには稼働時間が足りないしな...」

 

「スーパージャンプとかゆうので行けないのか?」

 

「スーパージャンプは、仲間がいるところか、ジャンプビーコンがあるところじゃないと使えないんだよ...うーん、どーすっべか」

 

???『その問題、俺が解決しよう!』(クソデカヴォイス)

 

 

突如、何処からともなく、()()()()()()()()大声が響く。

 

 

「うおわっ!?なんだ!?」

 

ヤリカ「うるせーんだよワルド!驚かすな!」

 

 

ヤリカの背後に、突如ワルドが出現する。

 

 

ワルド「すまんすまん、つい驚かせたくなってな。」

 

ヤリカ「ったくコイツは...」

 

「それで?今ワルド、俺が解決しようって言ってたけど、どーすんだ?」

 

「霊夢と魔理沙に先に降りてもらって、それからヤリカを、瞬間移動で降ろしてやろうと思ってな。」

 

「おお、なるほど!頼む!」

 

「よし。そんじゃあ、二人は先に降りててくれ。」

 

「ええ、わかっt」

 

ワルド「と思っていたのか!?」

 

霊夢&魔理沙&ヤリカ「へ?」

 

 

するとワルドは、ヤリカの左足をガシッと掴んで大穴の上に浮かび、ヤリカを宙ぶらりんの状態にする。

 

 

霊夢「え?」

 

ヤリカ(ああ、なるほど...)

 

 

すると...

 

 

ワルド「ヤリカ、お前は最後に降ろすと約束したな」

 

ヤリカ「そっ、そうだワルド、助け...」

 

 

ワルド「あれは嘘だ」

 

 

ヤリカ「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ.......」(断末魔)

 

 

霊夢「......」

 

魔理沙「......」

 

紫「......」

 

ワルド「......」

 

ワルド「...(^ω^)」(満面の笑み)

 

三人「(´゚д゚)」(空いた口が塞がらない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




染水記裏話

ヤリカの父、ヤイカの左目の傷は、ジャッジくんにひっかかれて出来た傷だったりする(夜中にこっそり撫でに行ったらひっかかれた)。あと猫好き。


スプラ軍兵1「ヤイカ司令の左目、なんで傷付いてんのかなぁ」

スプラ軍兵2「噂だけど、強敵との一騎討ちで勝った時に負った傷らしいぜ。」

スプラ軍兵1「なるほど...名誉の負傷ってやつだな。く~っ、かっけえな~!」

ヤイカ(ジャッジくんのひっかき傷なんて言えん...)


小五ロrゲフンゲフン...さとり様たちが出てくるのは、次回あたりからですかね。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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六十話 ~旧都~

最近ホロライブにハマったナンモナイトです。ねこやんけよろしくおねがいしまs(ミーム殺害エージェント発動)

今回から、ようやく旧地獄での話が始まります。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。



前回から三ヶ月も開けてしまい、ほんとにすいません...。


 

旧地獄。それは、罪を犯した亡者の魂を裁き、様々な刑を与える場所である〝地獄〟から、スリム化の一環として、灼熱地獄と一緒に切り離された場所である。

 

現在では、灼熱地獄跡の真上に〝地霊殿〟と呼ばれる館が建っており、今もなお稼働しつづける灼熱地獄跡や、「旧」となっても湧き続ける怨霊などが、地霊殿の主と、その〝ペット〟達によって管理されている。

 

そして地上から、そんな旧地獄に繋がる縦穴を...

 

 

ヤリカ「ああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

一人のイカが自由落下していた。パラシュートも無しに。

 

 

この縦穴の深さは、約60km。普通なら、地球の核コアの外側にあたる、上部マントルに達しても、おかしくない深さである。

 

 

「ああああああああ!最後俺も乗っかったけどやっぱ落下はやべえええええああああああああ!!」

 

 

ちなみに後40km程あるので、まだまだ落ち続ける。

 

 

 

長いので省略...

 

 

 

~地下60km地点~

 

 

「ああああああああああああ!!!」

 

 

さんざん落ち続け、ようやく地面が見える。しかしその地面は、ものすごい速さで近付いてくる。このままでは地面に叩き付けられ、一匹ののしイカが出来上がるだろう。

 

 

そう、このままでは。

 

 

ワルド「...地面まであと10cm。新記録だな。」

 

 

ヤリカの顔面が地面とキスする直前で、ワルドが、ヤリカの左足を掴んだ状態で現れる。

 

 

「...親父んとこで、高所落下訓練したときよりヤバかったぞ...」

 

「それはよかった。楽しめたみたいだな。」

 

「これを楽しめたと思うなら、お前は相当なサイコパスだな。」

 

「そりゃ嬉しい。」

 

「誉めてねえ。てか降ろせ。」

 

「ほい。」

 

 

ワルドが、掴んでいたヤリカの左足を唐突に離すと同時に、ヤリカの視界が乾いた土でいっぱいになる。

 

 

「おごふっ...なーにすんだよお前...ゆっくり降ろせや...」

 

「結局、地面とキスする羽目になったな。」

 

「っせえ!お前のせいだろ!」

 

魔理沙「おーい、ヤリカー!」

 

 

ヤリカに続いて穴に入った、霊夢と魔理沙が降りてくる。

 

 

「大丈夫だったか...ってどうした!?顔土まみれだぞ!」

 

「落ちる寸前で、俺がここ地下60kmに瞬間移動して掴んだあと、顔面から雑に降ろしただけだから大丈夫だ。」

 

霊夢「大丈夫なの、それ...?」

 

「ペッペッ、口に砂入った...あんまり大丈夫じゃないかもな...そういえば、レボリューションが静かだな。なんかあったのか?」

 

 

ヤリカは、腕に付けているベットカット(腕輪型コンパクト通信端末)をいじるが、画面には「圏外」の文字が表示される。

 

 

「ここは地下60kmだからな。レボリューションも、さすがにそんな深い場所での通信は想定してなかったんだろう。」

 

「じゃあ、どうすんだ?一応、レボリューションが俺のサポート役ってことなんだが...」

 

「それじゃあ、俺が通信電波を中継しよう。俺を介せば、地球のどこにいても通信出来るぞ。」

 

「おお!頼む!」

 

(さらっと言ってるけど、相変わらず凄いわね...)

 

「そーいや霊夢と魔理沙は、サポート組との通信とかはどうすんだ?俺は、ベットカットとワルドがいるから平気だけど」

 

「私はこれ使うわ。」

 

 

霊夢は、白黒の球体を二つ取り出す。取り出された球体は宙を浮き、霊夢の近くを飛ぶ。

 

 

「なんだそれ?」

 

「紫が用意した陰陽玉(おんみょうだま)よ。これで弾幕を撃ったり、通信したりできるわ。」

 

 

元々、霊夢は弾幕ごっこ用の陰陽玉を持っていたが、「地下に行くなら連絡手段が必要」と、紫が用意したのである。

 

 

「通信まで出来んのか!?スゲーな。」

 

「魔理沙はどうすんのよ?」

 

「あ、そういえば何にも考えてなかったぜ。」

 

 

その場にいた全員がズッコけた。

 

 

「どーやって紫たちと連絡するつもりだったのよ!」

 

「ま、魔理沙らしいっちゃ魔理沙らしいが...」

 

「でも私、陰陽玉とかも持ってないし...」

 

???『全く...そういうことだろうと思ったわ。』

 

 

突然、魔理沙の背後から女性の声が響く。

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

すると...

 

 

「シャンハーイ」

 

「ホウラーイ」

 

 

声が聞こえた場所から、二体の人形が現れる。

 

 

「に...人形?しかも、浮いてる上に喋ってる!」

 

「おっ、アリスの人形じゃないか!」

 

「あ...アリスの人形?」

 

「ああ。私の知り合いの魔法使いが操ってる人形だ。」

 

 

すると、人形から声が響く。

 

 

アリス『アリス・マーガトロイドよ。魔理沙から話は聞いてるわ。潮辛ヤリカ...で良いのよね?よろしく。』

 

「あ、ああ。よろしく...これ、人形が喋ってるのか?」

 

『人形がというより、私が、上海人形と蓬莱人形を介して喋ってるのよ。さながら、霊夢の陰陽玉みたいな感じね。』

 

「へえ...こりゃまた凄いな。て言うか、どこから出てきたんだ?」

 

『魔理沙の帽子に隠れさせてたわ。魔理沙が、穴に入る直前にね。』

 

「いつの間に...」

 

『あと、帽子の中にあった私の魔導書、返しなさい。』

 

 

上海人形と蓬莱人形が魔理沙に向かって、何処からともなく取り出した槍を構える。

 

 

「わ...わかったよ。これが終わったら返しにいくぜ。」

 

『全く...』

 

 

すると突然...

 

 

レボリューション『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!』

 

「うおっ!?どうしたレボリューション!?」

 

 

レボリューションが、ベットカット越しに発狂しだす。

 

 

『地下60kmの居住可能な空間、通信が出来る陰陽玉、まるで意思を持っているかのように動く、宙を浮きながら喋る人形(クソ早口)...あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!私が今までやってきた研究開発はなんだったんだああああ!!』

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"も"う"や"た"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!』(藤原○也風)

 

「うるせえ!」ブツッ

 

 

ヤリカが、ベットカットの画面に表示されていた通信切断ボタンを押すと共に、レボリューションの叫び声がピタリと止まる。

 

 

「...しばらく、レボリューションとの通信は切っておけ。」

 

(レボリューションも苦労してるのね...)

 

「そんじゃまあ、そろそろ行くか?」

 

「ま、そうだな。んじゃワルド、行ってくるぜ!」

 

「おう、頑張ってこい。俺はここで通信を中継してるからな。」

 

「めんどくさいけど、温泉の為。頑張りましょ。」

 

 

霊夢たちは、旧地獄へ繋がる横穴へと入っていく。

 

 

 

~旧地獄に繋がる横穴~

 

 

「...真っ暗ね。」

 

「なんにも見えないぜ...。」

 

「んじゃこれ使う?」

 

 

ヤリカは、ズボンのポケットからイカ型の板のような物を取り出す。

 

 

「なんだそれ?」

 

「スクイッドフォン、通称〝イカフォン〟だ。これと同じものを持ってる相手と通信したりできる。明かりも付けられるぜ。」

 

 

ヤリカはイカフォンの画面を操作し、フラッシュライトを付ける。

 

 

「ほんとだ、明るい!仕組みはよくわかんないけどスゲー!」

 

 

珍しい物好きの魔理沙が、イカフォンを見て興奮する。

 

 

「通信以外にも、インターネットっていう機能を使って調べ物したり、本やマンガ読んだり、ゲームしたりも出来る。全部、電波ってのが通ってないと出来ないけどな。」

 

「つまり、電波が通らない地下では、ただの明かりって感じだな。」

 

「なんだ、そうなのか...」

 

「ま、その時のためのベットカットだ。さあ、行こうぜ!」

 

 

ヤリカたちは、イカフォンで照らしながら、横穴を進んでいく。

 

 

 

 

 

 

国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。

 

 

小説「雪国」の冒頭で出てくるこの文章は、トンネルを抜けた先に広がる一面の銀世界を見て〝自分は雪国に来たんだ〟という実感が涌いてきたことを表す、有名な言葉だ。

 

 

だが、横穴を抜けたヤリカたちが見たのは、「雪国」のような銀世界とは真反対の光景だった。

 

 

地下の長い横穴を抜けると、そこは...

 

 

 

 

見渡す限りの繁華街だった。

 

 

 

 

立ち並ぶ木造の家屋や、提灯の付いた屋台。家屋も、おそらく飲み屋か何かなのだろう、多くの客が集まっており、ほとんどが酔っぱらっているように見える。

 

 

それだけなら、ヤリカも霊夢たちも見慣れた光景だ。だが、集まっている客のほとんどが人間とはかけ離れた見た目のように見え、ここが、元々地獄だった場所だと実感させられる。

 

 

ヤリカたちがいる場所は、そんな繁華街を見下ろすには丁度いい高台だった。

 

 

「へえ...旧地獄ってすごいのね...」

 

「地上の人里よりでかくないか?」

 

「すごいな...おいレボリューション、見てみろよ。」

 

 

ヤリカは、ベットカットの電源を入れる。

 

 

『何ですか...なッ!?ち、地下60kmに、こんな大規模な街が...!?ていうか、上部マントルのすぐ上にあるはずなのに、気温が低い...?』

 

「そうか?俺からしたら、結構暖かい...どころかちょっと暑いんだが」

 

『いや体感温度はそうかもしれませんが!上部マントルのすぐ上ですよ!?5、600℃くらいはあっても可笑しくないんです!それなのに、ベットカットの温度計だと、約30℃!確かに少し暑いかもしれませんが、十分住むことが出来る気温ですよ!』

 

『一応、2100年には〝気温調節機〟という、周りの気温を調節できる機械がありますが、ここにそんなものがあるとも思えませんし...一体、どうやって気温を...』

 

(未来って、そんな物まであるのか...)

 

「...長くなりそうだから、そこまでにしとけ。さて...こっからどうすんだ、紫?」

 

 

ヤリカは霊夢の方に近づき、陰陽玉越しに紫に聞く。

 

 

『とりあえず、旧地獄の奥の方にある〝地霊殿〟って屋敷に向かってちょうだい。』

 

「地霊殿?」

 

『灼熱地獄跡や怨霊の管理人、そのペットなんかかが住んでる屋敷よ。旧地獄の怨霊はその屋敷の主人の管轄だから、何かしら関係があるはずよ。』

 

「あー...奥の方に見えるあの屋敷か。わかった。」

 

『でも、地霊殿に入る時は気を付けなさいよ。』

 

「なんでだ?なんかヤバいのか?」

 

『その地霊殿の主人は、かなり危険な力を持っているからよ。』

 

「危険な力?」

 

「どんな力なのよ?」

 

『さあ。それは、着いてからのお楽しみよ。それじゃ、私達は状況に応じてサポートするから、頑張ってちょうだい♪』

 

「あっ、ちょっと紫!...全く。」

 

「どんな力持ってるかわからないと、対策のしようが無くないか...?」

 

「ま、なんとかなるだろ!」

 

「魔理沙は気楽ね...どうしようもないのも事実だけど。取り敢えず、行くしかないわね。」

 

「取り敢えず、三手に別れて行くわよ。魔理沙は右、ヤリカは左から。」

 

「了解!作戦開始だ!」

 

「わかったぜ!」

 

 

そうして、二人の少女と一匹のイカは、それぞれの移動方法で、地霊殿を目指して進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...





~ある日~

キリキリキリ...バシュッ

「おっと...外したか。もう一発...」

ここは試し撃ち場。ブキ屋〝カンブリアームズ〟に併設されている、ブキの試し撃ちをするための場所だ。

キリキリキリ...バシュッ

「よしっ、命中。」

そこで試し撃ちをしていたのは、ヤリカだった。

ヤリカはたまに、仕事の合間を縫って試し撃ち場に来ては、ブキの練習をしていた。

だが、普段はシューターやマニューバー系のブキを練習していることが多いヤリカの手には、ハイカラシティやハイカラスクエアでは〝見慣れないもの〟が握られていた。

ガチャッ

「ヤリカくーん、新型のブキはどうでしかー?」

鉄製のドアを開けて試し撃ち場に入ってきたのは、カンブリアームズ店主、ブキチだった。

「おお、ブキチ。結構いい感じだよ。」

「チャージ時間があるっていう点では、少しチャージャーに似てるけど、チャージャーみたいに肩を付けられる部分が無いから、少し照準を合わせにくいかな。」

「まあ、それは形状的にしょうがないでし。それ以外はどうでしか?」

「性能面は、一発の威力も、射程も十分だと思うし、ブキ本体も結構軽いから使いやすいと思うぜ。」

「フムフム...なるほど、参考になるでし。それじゃあそのブキは、約束通り、発売された時に真っ先に送ってあげるでし。」

「やたー!...しかしブキチ、中々思いきったよなー、このブキ。」

「この前、試作品第一号をブキ開発仲間に見せたら、メチャクチャ驚かれたでし。いやー、我ながら思いきったでし。」

「ああ!まさか、新ブキが〝〟なんてな!」

「もし発売が認可されたら...これは、ナワバリバトルに革命(Revolution)が起きそうでし!」





いやー、ニ○テンドーダイレクト見た時は驚きましたよ。3、絶対買わなければ...。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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六十一話 ~地獄の繁華街は自粛を知らないようで~

もはや投稿遅れが常習化してるナンモナイトでございます...まことに申し訳ございません。最近、百鬼あやめが可愛余すぎて執筆サボってたんだ...。

今回から、久しぶりの戦闘シーンがあります。また、今回の霊夢たちのセリフは、原作のセリフを元にして書いてみました。元にしたってか、ほぼそのままだけど。

そして今さら言うのもなんですが、相変わらずの駄目文です。「そう言うの無理だわ」という方は、今すぐブラウザバックして、お嬢の水着お披露目配信の切り抜きを見に行きましょう。可愛余の過剰摂取でもれなく死にます(経験者)

それでは、ゆっくりご覧下さい。



ヤリカ「あれ?作者の推しって、白上フブキじゃなかったっけ?」

ワルド「最近水着配信の切り抜き見て、ガチ恋距離のところでノックアウトしたらしい。でも、基本は箱推しらしいぞ。」

ヤリカ「ふーん」


~旧都近くの上空~

 

 

霊夢「...もうそろそろ街かしらね。結構賑やかみたいだけど...」

 

「しっかし何で、こんなやたらとジメジメしたところで異変解決しなきゃいけないのかしら。だからといって、カラカラに乾いてるのも嫌だけど。」

 

 

すると突然、霊夢の近くを浮遊していた陰陽玉から声が響く。

 

 

紫『...霊夢?霊夢?聞こえるかしら?』

 

「うぇ!?遂に幻聴まで...あーやだやだ。」

 

『幻聴じゃなくて、陰陽玉を通じて通信してるのよ...ていうかさっき、穴に入る前に説明したでしょう?』

 

「ああ、そうだった。それで、どうしたのよ?」

 

『いや、あなたがサボってないか確認するために話しかけただけよ。』

 

「幻想郷に関わるような異変なんだし、サボりはしないわよ。大体、ここじゃサボりようがないし。」

 

 

すると霊夢の前に、黒の上着の上から、裾を絞った焦げ茶色のジャンパースカートを着た、金髪のお団子頭の少女が現れる。

 

 

黒谷ヤマメ「おお?人間とは...随分と珍しいねえ。この地底に遊びにきたのかな?...拒みはしないし、楽しんでいきなよ。」

 

「楽しんでいけったってねえ...。楽しめるような場所あるのかしら、ここ。」

 

『...霊夢、彼女は敵よ。倒しなさい。』

 

「...歓迎してくれてるし、敵かどうかというと、そうでもない気がするけど。」

 

「まあ妖怪だし、倒すことに変わりはないわ。」

 

「あら、地下に落とされた妖怪の力を見たいというのね?独り言の多い人間さん。」

 

「なら望み通り、見せてあげるよ!」

 

「罠符〝キャプチャーウェブ〟!」

 

 

ヤマメがそう叫ぶと、彼女を中心に蜘蛛の巣のような弾幕が放射状に展開される。

 

そして、彼女を中心に集まる形で収束、その後全方位にばら撒かれていく。その名の通り、まるで、獲物を絡めとる蜘蛛の巣のような弾幕だ。

 

しかし霊夢は、簡単に絡め取られるような相手ではなかった。

 

霊夢は、飛びながら軽々と弾幕を避けつつお札を投げつけていくが、ヤマメはそれを避ける。

 

 

「おっと危ない!...中々やるね!なら、これはどうだ!」

 

「瘴符〝フィルドミアズマ〟!」

 

 

彼女が手を上に上げると、上げられた手から針状弾が渦巻き状に展開し、拡散していく。先ほどよりも密度が高い弾幕だ。

 

 

「どうだあ!」

 

 

しかし霊夢は...

 

 

「全く、めんどくさいわね...」

 

 

気の抜けた顔で全て避け、

 

 

「これで、終わりよ。」

 

 

ヤマメの一瞬の隙を見つけるやいなや、お札を投げ付ける。

 

 

「...え?キャンッ!」ピチューン

 

 

お札はクリーンヒットし、ヤマメは吹っ飛ばされていく。

 

 

「さて、進むか。...それにしても、独り言が多い...か。」

 

『疲れてるんじゃないかしら?』

 

「アンタが話しかけてくるからでしょ。...まあ、疲れたのも事実だけど。元から、余り乗り気じゃないし。」

 

『じゃあ、何でここにいるのかしら?』

 

「そりゃあ、異変を解決するのが私の仕事だしね、一応。」

 

『一応って...全く。』

 

 

 

 

 

~旧都近くの上空(霊夢とは別)~

 

魔理沙「おー、見えてきた。あれが、さっきの高台から見えてた街か。結構大きいな...」

 

「そういえば、ここ地下何階なんだ?」

 

アリス『...地下の洞窟に階段は無くない?』

 

 

魔理沙の後を付いてくるように飛んでいた人形が、その主人の声で答える。

 

 

「そうか?地下ダンジョンといったら、階数があるもんだと思ってたぜ。ラノベでも、ほとんどがそうだし。」

 

『ラノベって何?』

 

「外の世界の娯楽小説だよ。レボリューションが教えてくれたんだ。その中のファンタジー小説に出てくる地下ダンジョンだと、ちゃんと階数があるんだけど...」

 

『そもそも、ここダンジョンじゃない気がするけど...ていうか、外の世界の小説なんてどこで手に入れたのよ?』

 

「え?無縁塚だけど?」

 

『はあ!?無縁塚!?』

 

「そんなに驚くことか?」

 

『そりゃ驚くわよ!あそこ、かなり危険な場所なのよ!?』

 

「そうか?そんなに危険ではなかった気がするけどな。」

 

『いや、貴女はそうかもしれないけど...全く、もう!』

 

「まあまあ、怒るなよ...ん?」

 

「ここは、地上666階。逆さ摩天楼の果てにようこそ、地上の人間。」

 

 

そう言いながら魔理沙の前に現れたのは、ペルシアンドレスのような服を着た、光の束を集めたような金髪の、エルフ耳の少女。水橋パルスィである。

 

 

「ほらアリス、階数あるじゃないか!階段がないと、階段分かりにくいんだよなー。」

 

『はいはい、私が悪うございましたわ...って魔理沙、その人、敵よ。』

 

「わかってる。ダンジョンのボスはさっさと倒して、先に進むぜ!」

 

「...気でも狂ったか、独り言の多い人間め。」

 

『魔理沙、ゲーム気分で挑むのはあまりオススメしないわ。経験値稼ぎで挑んだつもりが、HPやMPばっかり消費して、ラスボスで苦戦することもよくあるんだし。力は蓄えておいた方がいいわよ。』

 

「...随分とゲームに詳しいじゃないか。しかもRPG...」

 

『そっそれは、その...霖之助さんのところで、何回かプレイしてたから...』

 

「...それで香霖が〝金髪の珍しい客が来た〟って喜んでたのか。」

 

「まあでも、そういうことなら心配しなくていいぜ、アリス!なんせ私なら...」

 

「MPを使いきる間もなく、仕留められるからな!」

 

「...面白い!」

 

 

そういうとパルスィは飛び上がり、米状弾を円形状に放つ。

 

 

その密度は高く、見た目には避けるのは困難に見える。

 

 

「へっ、このくらいどうってことないぜ!」

 

 

だが、霊夢と共に数多の異変を解決してきた魔理沙にとっては、子供だましのような弾幕だ。

 

 

魔女らしく箒に乗る魔理沙は、それを避けつつ、パルスィに弾幕を放つ。

 

 

また、それに反応し、魔理沙の近くを浮遊していた人形たちが、針状の弾幕を連射する。

 

 

「おっ、この人形、攻撃支援も出来るのか!」

 

 

すると、その直後。

 

 

『魔理沙、よそ見しないで!』

 

 

パルスィは一枚のカードを掲げ、そのカードに書かれている文字を口にした。

 

 

「花咲爺〝華やかなる仁者への嫉妬〟」

 

 

パルスィは魔理沙に向かい、緑色の透明な球体の弾幕を放つ。

 

 

その弾幕のあとには、桜の花のような形状の弾幕が尾を引くように続くが、魔理沙はそれを華麗に避けていく。

 

 

「...妬ましい。その回避能力が妬ましい。」

 

「なら、これはどうだ。」

 

「舌切雀〝謙虚なる富者への片恨〟」

 

 

パルスィはまたもやカードを取り出し、スペカ宣言をする。

 

 

すると...

 

 

「うおっ!?分裂した!?」

 

 

パルスィは、魔理沙の目の前で二人に分裂し、左側のパルスィは、先ほどのスペルカードでも放たれた大型の球体弾を、右側のパルスィは小型の弾幕を放つ。

 

 

「これは...分身なのか?いや、本当に分裂したとも考えられるな...」

 

 

魔理沙は弾幕を避けつつ、少し考える。

 

 

「だが...」

 

 

...が、すぐに考えるのをやめ、スカートからミニ八卦炉を取り出す。

 

 

体の前に構えられたミニ八卦炉の中心に光が収束しだし、ついには、一つの大きな光となる。

 

 

そして...

 

 

「両方吹っ飛ばせば同じだぜ!」

 

 

「恋符〝マスタースパーク〟!」

 

 

集められた光は、前方に向かい、光の柱として解き放たれた。

 

 

そして、その光の柱が消えるころそこにいたのは、仰向けに倒れる、所々が黒く焦げたパルスィの姿だった。

 

 

『相変わらず、火力だけは凄いわね...』

 

「安心しろ、峰撃ちだ!」

 

『(マスパのどこに峰があるのかしら...)』

 

「さて、中ボスも倒したし、魔王討伐に行くか!」

 

『私たち魔女だし、どちらかと言えば、魔王に従う方じゃないかしら?』

 

「私は、魔女じゃなくて人間だからいいんだよ。」

 

『...私は?』(←後天的な魔女)

 

「...あ。」(←魔法が使える人間)

 

 

 

 

「地上の魔法使いめ...妬ましい...あの才能が...妬ましい...!」

 

 

 

 

 

~旧都 飲み屋街~

 

 

地獄から見放された街、旧都。旧地獄の中でも最大規模のこの街には、多くの妖怪たちが集まり、そこら中にある飲み屋で、馬鹿騒ぎしながら朝から晩まで飲み明かしている。

 

飲み屋に掛けられた提灯が辺りを優しく照らし、四方八方からは笑い声や怒声が、たまに石や拳が飛んでくる酒臭い街、それが旧都だ。

 

 

ヤリカ「ハイカラ大通り(ハイカラシティの大型商店街)に来たみたいだぜ~。テンション上がるなあ~」

 

レボリューション《ふざけてないで進んでください!》

 

 

そんな旧都に一足先に着いていたヤリカは、多少ふざけながら、飲み屋街を進んで行く。

 

 

ちなみに途中、気性の荒い妖怪たちがヤリカに石を投げたり殴りかかってきたりしたが、しっかり撃退している。

 

 

「しっかし、随分と賑やかだな。マジでハイカラ大通りみたいだ。」

 

《紫さんが言うには、旧地獄には、地上で嫌われ迫害された妖怪が住んでいる、とのことだったので、街があってももう少し荒れていると思ってたのですが...》

 

「案外、人間とかを気にしなくてよくなったから、気が軽くなったのかもな。」

 

《確かにそうですね...それに、同じ境遇の妖怪同士で集まっているから、というのもあるでしょう。》

 

「そうかもな...。ッ!うわっと!」

 

 

突如として、ヤリカがサイドステップで横に飛び退く。すると、ヤリカの頬を数発の弾幕が飛び抜けていく。

 

 

そして、同時にヤリカは、何処からともなくヒーローシューターを取り出し、弾幕が飛んできた方向に向かって魔力弾を撃つ...が、ヤリカに弾幕を撃ったであろう人影は、それをサッと避ける。

 

 

するとヤリカの前に、ロングの金髪を携えた、一人の女性が現れる。

 

 

体操服のような白い服に、赤いラインの入った半透明のスカート。安心してください、穿いてます。

 

 

また、女性らしい引き締まった体(出るところは出てるが)だが、全体的にガッチリとしてガタイも良い。

 

 

手に持った、酒らしき液体が入った杯も気になるところだが、やはり一番目を引くのは、星の模様が入った、額から伸びる赤い一本角だろう。

 

 

???「ほお、今のを避けるか...〝おかしなやつに殴りかかったら、逆にやられた〟ってアイツらが言うから来てみたが...」

 

「...なんだ、お前?」

 

???「どちらかと言えばこっちのセリフなんだが...まあ、いいだろう。」

 

勇儀「私は星熊勇儀。はるか昔、この地下にやって来た〝鬼〟の一人さ。」

 

「鬼?」

 

(...鬼っていったら、虎柄パンツ履いて金棒もった赤いやつや青いやつのイメージが強いけど...)ヒソヒソ

 

《(いやイメージが幼いですね...確かに、それぐらいしか思い浮かびませんが。)》ヒソヒソ

 

《(まあ、ここは幻想郷...正確に言えば違うらしいですが、何もかもが常識外れな場所です。人間とほぼ同じ見た目の、それも女性の鬼がいても不思議ではないでしょう。)》ヒソヒソ

 

(まあ、そうだな...)ヒソヒソ

 

「なーにをヒソヒソ言ってるんだい?」

 

「ああいや...何でもない。それより、さっき急に俺に攻撃してきたが...何故だ?」

 

「そりゃあ、お前さんが地上から来たからさ。」

 

「ここは、地上で嫌われ、迫害されてきた奴らにとっては天国みたいな場所だ。自分たちを迫害してきた奴らを気にせずに暮らせるからね。」

 

「ゆえに、地上にいるやつがこの地下にやってくるのは、ハッキリいって勘弁してほしい...それが、この地下に住む奴らの気持ちだ。」

 

「それで、俺を追い返す為に攻撃してきたと?」

 

「まあな。」

 

「ふーん...それ、お前の本心じゃないだろ?」

 

「...何?」

 

 

ヤリカが、珍しく真面目な顔でそう言う。

 

 

「確かに、地上から来た俺を追い返すっていう目的もあるんだろうが、本心は、どこか別にあるように見えるぜ。」

 

「...全くその通りだ。追い返すってのもあるが、それは建前。本音は...」

 

「お前さんと〝闘いたい〟からさ!」

 

「...は?闘いたい?」

 

「ああ!お前さん、歳はいくつだい?」

 

「19だけど...」

 

「やはり...19にしちゃあ、中々良い体つきしてるもんだからねえ。それにお前さんからは、強者特有の〝匂い〟がする。この地下にも強い奴はゴロゴロいるが、そいつらからは感じない、独特の〝匂い〟だ。」

 

「褒めてくれてんのか?そいつあ、嬉しいな。」

 

 

ヤリカは、顔に少し笑みを浮かべつつ答える。

 

 

「だが...あー、勇義って言ったっけ?悪いけど、俺は行くとこがあるんでね。」

 

「なら、私を倒してから行け...と言ったらどうする?」

 

「...ぶっ飛ばして通る!」

 

「...決まりだな。そうと決まれば...」

 

「さっそく()ろうじゃないか!」

 

 

 

 

 

 

See you next time...




ちょっと最後の方、雑に書きすぎちゃったかな?

一度書いてみたかった、ヤリカと勇義姐さんの戦闘!本格的な戦闘は次回からですが。

あっ、そうだ(唐突)
染水記とは関係ありませんが、今度、あるホロメンの小説を書こうと思ってます。興味のある方は、楽しみにお待ちください。いつ投稿出来るかはわかんないけど。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしく~!


ワルド「ちなみに、俺の推しはみこちだったりする。ヤリカ、お前は?」

ヤリカ「誰もお前の推しは聞いてねえよ...てか俺は、どっちかと言えば推される方だからな。」

ワルド「そうか、お前シオカラーズだもんな...ほぼ空気化してるよな、その設定」

ヤリカ「言うな」


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六十二話 〜鬼と闘いと岩の魔人と〜

昨日、HololiveERRORというプロジェクトが発表されて、どんなコンテンツが出るか楽しみにしているナンモナイトです。PVの制服姿のそらちゃん可愛い。

前回から四ヶ月も空いてしまい、ほんとにすいません...すっかりサボってました。次回から投稿ペースを早める...つもりです、はい。

ワルド「信用できねえな...」

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


 

~旧都 飲み屋街~

 

 

勇義「フッ!」

 

ヤリカ「どわっ!?」

 

 

二人の闘いは、勇義の、顔に向けた上段蹴りから唐突にはじまった。

 

 

勇義はそのまま、上段蹴りで上がった足を利用した踵落とし、下からのアッパー、裏拳、中段でのパンチ三連撃、そして最後に掌底打(しょうていう)ちと、凄まじい速さのコンボを決める。

 

 

しかしヤリカは、自慢の動体視力でそれをなんとか見切り、対応した。

 

 

上段蹴りは、顔を横に傾けて避け、踵落としは、体を横にずらしてかわし、アッパーと裏拳は、勇儀の腕に横から力を加えて逸らし、パンチ三連撃は頭を、掌底打ちは体を左右に僅かに反らして避ける。それらの動きを全て、その場からほとんど動かず行う。

 

 

最小限の動きで攻撃を避け、避けきれない場合は、最小限の力でそれを逸らす。父親(ヤイカ)から教えられた軍隊式の近接防御術を、ヤリカが独自に改良した防御術だ。

 

 

レボリューション《(さ、最初の上段蹴りから最後の掌底打ちまで、僅か0.973秒...ベットカット(腕輪型コンパクト通信端末)の高性能センサーがなかったら、全く見えなかった...ていうか、それに対応出来たヤリカもヤリカで化け物ですか!)》

 

 

(速っや...それに、見ただけでもわかるが、威力がバカみたいに高い...こりゃあまともに受けたら、骨の一本二本は覚悟した方が良いかもな...だが!)

 

(どうしようもない程にゾクゾクすんのは、闘いが久しぶりってだけじゃねえよな...!)

 

「ほう、この連撃に対応するか。思ってた以上にやるじゃないかい。」

 

「そういうお前こそ、冗談みたいなパワーとスピードだな。出来れば、まともにはやりたくない相手だ。」

 

「へえ...でもその割には、ちょっと楽しんでるように見えるがね。」

 

「ああ!正直、楽しくてたまんねーよ!ナワバリバトルや弾幕ごっこも好きだが、俺はお前みたいなやつとのガチの殴り合いが一番好きなんだよ!」

 

「へへっ、そうかい...」

 

 

勇儀は右足を後ろに置き、下半身に力を込めると、

 

 

「私も、久しぶりにお前さんみたいなやつと闘えて、楽しいさ!」

 

 

ヤリカの横っ腹目掛けて、右から強烈な横蹴りをかます。

 

ヤリカはそれをバックステップで躱すと、地面を強く蹴って勇儀の懐に飛び込み、右腕全体を使ってタックルする。

 

 

「ほう、中々の力じゃないかい。」

 

 

勇儀はそれを、少しよろけつつ受け止める。

 

 

(い、今のでよろけただけかよ!?)

 

「だが、それじゃあ足りない!フッ!」

 

「え?...どわあっ!」

 

 

次の瞬間、ヤリカは背中へ、高所から落とされたかのような強い衝撃を感じたかと思うと、勇儀の後ろで、仰向けに倒れていた。勇儀が、懐に飛び込んで来たヤリカの腕を掴み、後ろの地面に叩き付けたのだ。

 

 

「いたた...チッ、投げもあんのか...まるでスネークを相手にしてるみてーだな...」

 

 

背中を擦りながら立ち上がるヤリカの脳裏に、四人のMSFスタッフを、それぞれ違う技で次々投げ飛ばす、格闘術指導中のスネークの姿が浮かぶ。

 

 

「スネーク?大蛇とでも戦ってたのかい?」

 

「俺の知り合いだよ。傭兵組織(国境なき軍隊)の司令官やってる。」

 

「へえ...強いのかい?」

 

「至近距離で爆弾が爆発しても怪我負う程度くらいの頑丈さで飯食っただけで傷治って遠距離近距離両方で複数人相手でも普通に勝って、かつ一人で世界を核戦争の危機から救うようなやつだけど」

 

「...人間なのか?そのスネークってやつ。」

 

「ああ、れっきとした人間だ。」

 

(...だよな、レボリューション?)

 

《(信じられない気持ちは分かりますが、れっきとした人間です...)》

 

「へぇ、それは是非とも闘ってみたいねえ...」

 

「多分、スネークにその話したら、同じこと言うと思うぜ...さて、続きだ!」

 

「〝バルカンジャブ〟!」

 

 

ヤリカは勇儀に、バルカン砲もかくやの連続パンチ〝バルカンジャブ〟を浴びせる。

 

 

「続いて〝スマッシュパンチ〟!」

 

 

腕に少し力を込め、前に突き出す。すると、練り上げられた練気の塊がエネルギーとして拳から撃ち出される。

 

 

「ふーむ、速いだけじゃなく、一発一発の威力も中々のもんだねえ」

 

 

勇儀は、バルカンジャブを片腕だけで全て防ぎ、スマッシュパンチは、横薙ぎのパンチで消し飛ばす。

 

 

「チッ、駄目か!だったらこれはどうだ!?」

 

「〝ハイパーチャクチ〟!」

 

ヤリカは、ESU(強化スペシャルウェポン)の一つ〝ハイパーチャクチ〟を発動し、5〜6mほど飛び上がる。

 

そして、自身の斜め下にいる勇儀に向かって急降下しながら、拳を叩きつける。更に同時に、周囲にオレンジ色の液体が飛び散る。戦闘用に改造してあるとはいえスペシャルウェポンはスペシャルウェポンなので、当然、インクを出すことも可能だ。

 

 

「なんだい、目潰しのつもりかい?」

 

「なっ!?」

 

「パンチ自体の威力は中々のもんだが...まだまだだ!」

 

 

それを、やはり片腕で止めた勇儀は、ヤリカの右腕をしっかりと掴むと、ハンマー投げのごとくその場で一回転して、ヤリカをほおり投げる。

 

 

「うおおおっ!?」

 

 

ヤリカはかなりの勢いで、近くの廃屋らしき古小屋に叩きつけられる。すると、小屋はその衝撃で歪み、バキバキガラガラと派手な音をたてて崩れ、一瞬のうちに瓦礫と化した。

 

 

「おっと、強すぎたかな?大丈夫かーい?」

 

 

......

 

 

廃屋...もとい瓦礫の中からの返事はなく、動きも見られない。

 

 

やり過ぎた?気絶でもしたか?

 

 

勇儀の頭の中でそんな考えが浮かぶが、次の瞬間、その考えは綺麗サッパリ消え去る。

 

 

「隙あり!」

 

(ぐっ!何!?)

 

 

背後から現れたヤリカが、勇儀に強烈なキックを食らわしたからだ。

 

ヤリカは、廃屋が崩れる瞬間にイカ形態に返信して、先程のハイパーチャクチの際に飛び散ったインクの中に潜んでいたのである。

 

 

ヤリカは、強敵に少しでもダメージを与えられたことに、一瞬歓喜の表情を見せる。

 

 

「どうやって後ろに来たかは知らんがやるね...だが、甘いッ!」

 

 

勇儀はそのまま、背後のヤリカのノーガードの腹に回し蹴りを叩き込む。

 

 

「ガッハアッ...」

 

 

ヤリカはそのまま倒れ込み、大の字になってのびてしまう。

 

 

「ふう...勝負あったみたいだね...ってのびちまったか」

 

「おーいお前さーん。大丈夫かい?」

 

「......う、うーん...ッ、いたた...」

 

「すまない、ちょっと強すぎたな。立てるか?」

 

「ああ...大丈夫だ、慣れてる。」

 

 

ヤリカは勇儀の手を借りつつ、腹を擦りながら立ち上がる。

 

 

「いやー、勝てると思ったんだけどなー。だー!悔しい!」

 

「私は鬼だぞ?確かにお前さんは強かったが...弾幕ならともかく、闘いで私に勝てるわけがないだろう。」

 

「ああ、思い知ったよ。俺、自分の強さにゃ結構自信あったんだけど...いやあ、上には上がいるもんだな。」

 

「その通りさ。...そう言えばお前さん、さっき行くところがあるって言ってたけど、何処に行くんだ?」

 

「地霊殿ってとこだよ。」

 

「地霊殿?なんだってまたそんなとこに?」

 

「今地上で、間欠泉から怨霊が出てくるっていう異変が起きてんだよ。そしたら、その地霊殿に怨霊の管理人が住んでるから言ってみろって言われたんだ。」

 

「ああ、さとりのことかい?」

 

「さとり?」

 

「その怨霊の管理人さ。地霊殿の主なんだが...そいつ、かなり危険だぞ?」

 

「紫もそんなこと言ってたし気になってたんだけど、具体的にどう危険なんだ?」

 

「実はさとりはな、()()()()()()()。」

 

ヤ&Re「心を!?」《読める!?》

 

《はっ、そうかなるほど...だから()()().().().()

 

「どういうことだ?」

 

《人の心を見透かす力を持つという、日本中で有名な妖怪ですよ。まあ、いわゆるテレパシーみたいなものですね。漢字だと、目が覚めるの覚で(さとり)と読みます。》

 

「心を読める妖怪...戦闘にでもなったら厄介だな...。でも、言うほど危険か?確かに心を読まれるのは厄介だが。」

 

《ヤリカ、心を読めるということは、その人の心の中を覗けるということですよ。つまり...》

 

「...知られたくないことまで読まれるってことか。なるほど、そりゃ確かに危険だ...」

 

「実際さとりは、その能力ゆえ、嫌われ者揃いの地底の中でも屈指の嫌われ者でね。どんなに強い妖怪でも、さとりだけは恐れるのさ。」

 

「うーん、出来れば戦いたくない相手だなぁ...まあ、俺一人だけじゃない分、まだマシか。」

 

《ですね...。ていうかヤリカ、そろそろ行った方が良いんじゃありません?怨霊を地上に放出しっぱなしにするのもいけませんし》

 

「そうだな。それじゃ行くk」

 

 

 

ドゴオオオンッ!!!

 

 

 

ヤリカが今まさに出発しようとしたその時、ヤリカと勇儀のすぐ近くに、()()()()()()()()()()()()()地面を叩き付けると同時に、そんな轟音が鳴り響く。

 

 

「うわっ、なんだ!?」

 

 

《なんですか今の音?とりあえずカメラを起動...なんだこれ、拳みたいな岩が...ん?拳みたいな...ッ、まさか!?》

 

「...レボリューション、そのまさかで合ってるぞ...」

 

 

ヤリカは、ベットカットのカメラを斜め上に向ける。

 

 

《なっ、アイツは!》

 

魔人ワムバムロック!

 

「その腕輪の向こうにいるお前さん、知ってるのかい?」

 

《ええ、ヤリカと一緒に見たことがありますので。あと、私はDr.レボリューションというものです。お見知り置きを。》

 

「てか、まずなんでワムバムロックがここにいんだよ!カービィが地底探検してた時に倒したはずだろ!?」

 

《知らないですよそんなの!地底の中で出てきたという点ではカービィの時と同じですが...何にせよ、敵であることは確かです!カービィみたいに倒しちゃってくださたい!》

 

「カービィみたいつったって、無茶言うなあ...」

 

《あっ!またパンチ来ますよ!》

 

「マジか!クソっ...」

 

「あー...よくわからんが、とりあえずアイツを倒しちまえばいいのか?」

 

 

ワムバムロックのパンチが迫り来る。

 

 

「ああそうだ!勇儀も一緒に頼...」

 

 

ヤリカがそう言いかけた時。

 

 

「フンッ!」

 

 

勇儀は、目前に迫っていたワムバムロックの拳に、自分の拳を正面からぶつけ合っていた。

 

 

そして次の瞬間には、ワムバムロックの拳は粉々に砕けていた。

 

 

すると、ワムバムロックは急に爆発しだし、最後に大きい爆発を残して消滅した。

 

 

「...へ?」

 

ヤリカはその光景を、ポカーンとした表情で見つめていた。

 

 

《......》

 

 

レボリューションは終始黙り込んでいたが、ベットカットの向こうで、開いた口が塞がらない状態になっているのは、言うまでもないだろう。

 

 

「ありゃ?もうやられたのかい?二人が怖がってたから強いのかと思ったら大した事ないじゃないか。ていうかあの...ワムバムだかバウバウだか知らんが、いつから地底にいたんだ?」

 

(カービィも苦戦したワムバムロックを一撃で...なんだか、久しぶりに〝恐怖〟という感情を抱いた気がしますね...)

 

(同感だ、レボリューション...)

 

「...ん?そう言えばお前さん、地霊殿に行かなくていいのかい?」

 

「あっ、そうだ忘れてた!」

 

「速く霊夢たちと合流しねーと!それじゃあ楽しかったぜ、勇儀...いや、勇儀姐さん!」

 

「ああ、私もだよ。気をつけてな。」

(...姐さん?)

 

 

 

 

 

「さて、家に戻って呑むか...ん?」

 

 

勇儀は、自分の服の一部に、一滴の水が垂れたような小さいシミがあるのに気付く。その部分に鼻を近づけてみると、嗅ぎなれた香りが鼻をつく。

 

 

それは、いつも飲んで居る日本酒の香りだった。それも、乾き具合からしてまだ新しい。

 

 

(...ふふっ、〝闘いで私に勝てるわけがない〟か...)

 

(どうやらこの言葉は、撤回しなきゃいけないみたいだねえ...強いじゃないか、ヤリカ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




ESU(強化スペシャルウェポン)とか久しぶりに使った...実は五十二話ぶりだったりする。

今回はなんと、星のカービィの魔人ワムバムロックの登場でした。かませになっちゃったけど。

次回からは、いよいよ地霊殿での話になります。

それでは最後までご覧頂き、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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六十三話 〜突入〜

ウマ娘にハマったナンモナイトです。タキオンと温泉行きたいけど、旅行券が出ない。何回やっても出ない。発光しよう(?)

今回は、地霊殿に突入するまでの場繋ぎ的なお話です。今のナンモナイトにはこれが限界だ...

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


〜旧都郊外〜

 

 

繁華街の喧騒も薄れた、旧都の郊外。辺り一面岩だらけの、草木一本も見えないこの地を、一人の青年が歩いていた。

 

 

レボリューション《...よし。後は、この道を進んで行けば、地霊殿とやらに着きます。》

 

ヤリカ「りょうかーい...そういえばレボリューション、その地霊殿までの距離はあとどんくらいだ?」

 

《110km弱でしょうねえ...最近測ってないからわかんないですけど》

 

「うせやろ?アカンこれじゃ俺が死ぬゥ!...じゃなくて、マジでどれぐらいなんだよ」

 

《2.5kmちょっと...自転車が欲しくなるくらいの距離ですね。》

 

「となると、空飛べる霊夢たちの方が先に着いてるか?少なくとも、飛んだ方が速いだろうしな...」

 

《この前作った〝強化ジェットパック〟使ったらどうです?》

 

「いや、あれは弾幕ごっこ用だろ?なるべく残しときたい。」

 

《あっ、そっかあ...》

 

「スーパージャンプは、ビーコン有るところじゃないとダメだし...あー、霊夢たちに携帯型ビーコン持たせとくんだった!」

 

「レボリューション!ちょっと遅れるって、紫から霊夢たちに伝えてもらってくれ!」

 

《はいはい、わかりました。》

 

 

 

 

「おーい、二人ともー!」

 

魔理沙「おーヤリカ!遅かったな!」

 

霊夢「あら、なんか久しぶりね。」

 

「数十分会ってないだけだろ。」

 

「あら、そう?4ヶ月は会ってなかった気がするけど。」

 

「...?」

 

《おっと霊夢さん、それ以上はいけません》

 

「...まあいいや。それで、ここが地霊殿なのか?」

 

 

霊夢たちの目に、7,8階ほどはありそうな、いかにもと言った感じの立派な館が写る。

 

 

「紫が言うにはそうみたいね。」

 

「信用できんのか...?」

 

「胡散臭いのはわかるけど、信用はできるわ。幻想郷の安全にも関わってくる問題だし、流石に嘘はつかないでしょ。」

 

紫『その通りよ。それに、私みたいな美少女が嘘なんてつくわけないでしょ?♡』

 

 

霊夢の傍に浮く陰陽玉から、やたらと甘ったるい声が聞こえる。

 

 

「声裏返ってんぞBBA」

 

『ちょっとあなた後でスキマ裏に来なさい、その口縫い付けてやるわ』

 

「やってみせろよ紫、どうとでもなる筈だ!」

 

(ヤリカの顔に青筋が立つなんて珍しいわね...)

 

『...まあ冗談は兎も角。あなた達の目の前に建っているのが地霊殿よ。そこの主に会って、異変を解決してちょうだい。方法は()()()()。』

 

「了解。さっさとぶっ飛ばして帰りましょ。」

 

「同感だ!」

 

「やっぱそれかよ...ま、俺もそのつもりで来てるけどさ。」

 

「ところでどう入ろうか...扉は鍵しまってるだろうし...よし、俺がブリーチングチャージャー(ドア・壁破壊用の指向性爆薬)で吹っ飛ば」

 

「恋符〝マスタースパーク〟!」

 

 

魔理沙の元気な声ともに、ミニ八卦炉から過剰を通り越した、理不尽なまでの火力が地霊殿の扉に襲いかかる。扉は、吹っ飛ばすどころか消し炭さえも残っていなかった。

 

 

そしてそれを、呆然とした顔で見ていた霊夢とヤリカの方に振り向いた魔理沙は...

 

 

魔理沙「(^ω^)b」グッ

 

二人「( ゚д゚)」

 

レボリューション《( •᷄ὤ•᷅)ン?》←困惑中

 

 

満面の笑みで、親指を上に突き出した。

 

 

〜妖怪の山 R.サイエンスラボ〜

 

 

レボリューション「相変わらずむちゃくちゃですか魔理沙...」←立ち直った

 

「しかし、魔理沙のミニ八卦炉ってどこからあれだけのエネルギーを供給してるんでしょう?磁界共鳴送電方式みたいな、ワイヤレス式なんでしょうか...。それとも、内部電源的な物が...?バッテリーの類だとしたら、あれだけのエネルギー量を実現するのは難しいだろうし、何より、充電やバッテリーの交換という手間が...」

 

にとり「...あ、いたいた。おーい、レボリューション!」

 

 

地霊殿に突入するヤリカたちの映像が映るモニターの前で固まるレボリューションの近くに、幻想郷きってのマッドサイエンティスト集団技術者集団、『河童』のリーダーである河城にとりが現れ、レボリューションに声をかける。

 

 

「となると、やはりワイヤレス式...いや、八卦炉というくらいだから、何らかのエネルギー発生装置的なものが内部に...?片手に収まるサイズとなれば、アイアンマンのアーク・リアクターのような半永久的エネルギー発生装置が...」

 

 

しかし、思考に没頭するレボリューションの耳には届かない。

 

 

レボリューションは昔から、集中していると外からの情報がほぼほぼ入ってこなくなる癖がある。『反重力機関』の開発をしていた時、思考に没頭しすぎて、すぐ近くで起きた交通事故に気づかず、一緒にいた友人に言われてようやく気付いたくらいである。

 

 

「あ、あれ?レボリューション?レボリューショーン!?」

 

「しかし、魔法使いである魔理沙がそんなものを...半永久的エネルギー発生装置なんて、にとりたちでも作るのは...ブツブツ」

 

「ていっ」

 

 

パチパチッ

 

 

「痛ったあ!?」

 

 

にとりは、背中に背負う巨大なリュックから電極のようなものを取り出すと、それでレボリューションの首をつついた。すると、そこから小気味の良い音が鳴り、レボリューションの首筋に鋭い痛みが走る。

 

 

「ちょっと何やってんですかにとり!びっくりしたあ!」

 

「おっ、よく私だとわかったね?」

 

「わざわざ私の研究室まで入ってきてこんなことするの貴女しかいないじゃないですか!ていうか、いたなら普通に声かけてくださいよ...」

 

「かけてたよ3回も!でも全然反応しないんだもん!」

 

「え、そうなんですか?...どうやら、また

私の悪い癖が出てたようですね...いやはや、申し訳ない...。それで、私に何か用です?」

 

「いや、大したことじゃないんだけどね。万歳楽のことで話があったんだ。」

 

「ああ、タマちゃんのことですか。どうしました?」

 

「そろそろ別の物が食べたいらしいから、何が良いものないかなーって思ってさ。」

 

「ああ、でしたら...」

 

 

レボリューションは立ち上がり、モニターを離れる。

 

 

すると、その直後。

 

 

 

......ガ...ガ....ガガ...

 

 

 

モニターに備え付けられたスピーカーから、ある〝音〟が発される。

 

 

「流石に海のエビは無理なので、ヌマエビとかでどうでしょう?アザラシはエビ食べますし」

 

「そうなのかい?それなら、そこらの川にでも潜れば摂れるね!」

 

「〝潜る〟という単語がすぐに出てくるあたり、さすが河童ですね...」

 

 

バタンッ

 

レボリューションたちは、その〝音〟に気が付かず、部屋を出る。

 

 

 

ガ、ガ、ガ、ガガ...

 

 

どうやらその音は、モニター画面の端の方に表示された、ある〝カウンター〟が反応することで鳴っているようだ。

 

 

そのカウンターの下に表示されていた文字は...

 

 

 

 

 

 

Geiger counter

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




また4ヶ月も遅れた上、短いお話で申し訳ございません(焼き土下座)

この小説が投稿されてから、早3年...最終話が投稿される日は、果たして来るのか。いや来ない(断定)

冗談です。いつかは完結させます。いつかは。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


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六十四話 〜猫って判定しないんですね〜

ウマ娘やCodbo3に熱中して半年も更新しなかったバ鹿は私です(自首)

...読者の皆様、お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。

今回から、ようやく地霊殿での戦闘になります。無意識少女や小五ロrゲフンゲフンが出てくるのはもう少し先になりますが。

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


〜地霊殿〜

 

 

旧地獄の最奥にそびえ立つ屋敷、地霊殿。

 

 

美しい、だが何者も寄せ付けない、そんなオーラを纏うこの屋敷に、3人の侵入者があった。

 

 

「中は結構キレイだな」

 

『ね、ねえ...もう帰りましょうよ...ってバカやってる場合じゃないですよ!まず私の口調的に、たけしは合いませんし!』

 

 

魔理沙が館の正面扉を消し炭にした後、3人はそれぞれ別れて館の奥を目指していた。

 

 

そんな3人のうちの1人、ヤリカは、館の右手、だだっ広い廊下を進んでいた。

 

 

「そういう問題?...しかし、随分とデカい館だなー。紅魔館ぐらいあるんじゃねえか?」

 

『紅魔館の方が若干大きいですが、ほぼ同じくらいですね。まさか、上部マントルの上にこんな巨大な建築物があるとは...。』

 

 

レボリューションが驚くのも無理はない。上部マントルの温度は約1000℃。その直上にあるのだから、この辺りもそれ相応の温度になるハズである。

 

 

『まあ、大規模な居住地(旧都)があったせいか、あんまり驚きはしませんが...。大きさからして、住人は100人から150人と言ったところでしょうか?』

 

「...レボリューション、紅魔館を思いだしてみろ。あそこの住人は何人だった?」

 

『あーそうか、そういう例もあるのか...。いやヤリカ、数人と数百匹、と言う線もありますよ?』

 

「数百匹ぃ?ほとんどペットの為のスペースになってるってことかあ?数十匹ならわかるけど、それはねーだろw」

 

『...ですよね!私も冗談半分でしたよ!』

 

 

HAHAHAHA☆

 

 

正解である。

 

 

「しかし、だーれもいねーな。さっき魔理沙がマスパ撃った時凄い音してたし、誰かしら来てもおかしくないのに。」

 

『警備員とかいないんですかね?...あ、そういえば、紅魔館では咲夜さんが警備もしてましたし、ここも同じなのでしょうか?』

 

「それはあるかもな...。ッ!誰だ!」

 

 

曲がり角の向こうに、人...否、妖怪の気配を察知したヤリカが、独自の近接格闘術の構えをしつつ、そこに鋭い視線を向ける。

 

 

『どうしました、ヤリカ?まさか敵襲!?』

 

 

しかし。

 

 

「...にゃーん」

 

 

曲がり角から半身を伸ばして出てきたのは、猫だった。

 

 

「なんだ、猫か...脅かしやがって」

 

『ヤリカ、それ死亡フラグですよ。ゾンビ映画でありがちなやつ。』

 

「でもこれ、ゾンビ映画じゃなくて2次創作小説だし...しかし、猫ってこんなんだったか?なんて言うか、もっとこう、2頭身で尻尾が矢印みたいになってて、2色の旗とか持ってるんじゃないのか?」

 

『それジャッジくんだけですよ...本来はこういうものです。(メタ発言スルー)まあ、ヤリカの世界にはジャッジくんとコジャッジくんしか猫がいませんし、しょうがないですが。しかし、なぜここに猫が?ペットでしょうか?』

 

 

すると、曲がり角に半身を隠していた件の猫が、その全身を現す。

 

黒い体に赤い腹の毛や瞳...そして何よりも目を引く、先が赤い()()の尻尾。

 

 

猫又...所謂化け猫と呼ばれる存在であった。

 

 

更にその化け猫は、ヤリカを一目見ると...なんと、大量の弾幕を飛ばし始めた。

その密度は、今までの異変でヤリカが見てきたものと、そう大差はなかった。

 

 

「うおおおおおお!すげーな、猫って尻尾が2本に別れてる上に弾幕まで撃てんのか!うひゃっ、あっぶな!掠った(グレイズした)!」

 

『んな訳ないでしょう!明らかに妖怪の類ですよ!とりあえず応戦して下さい!』

 

「おう任せとけ!」

 

 

ヤリカは、懐からある物を取り出す。

 

ヒーローシューターレプリカというブキがある。それは、オクタリアンの脅威から(イカ)知れず世界を守る「New!カラストンビ部隊」の隊員にのみ使うことを許される、最高に高性能で最高にイカしたブキの1つ〝ヒーローシューター〟のデザインを模したブキだ。

 

 

本来ナワバリバトルでしか使えないブキだが、ヤリカの持つそれは、レボリューションと妖怪の山の河童、紅の館の魔法使いの協力で開発された、魔力弾を発射可能な特別製のブキ〝ヒーローシューターMB(マジックバレット)〟だった。

 

ヤリカは、二又の猫にその銃口を向けトリガーを引き、オレンジ色の閃光と共に魔力弾をばら撒きつつ、近くにあった棚に身を隠す。

 

 

「しかし、クソ...誰か来てもおかしくないとは言ったが、まさか弾幕撃ってくる猫が来るとは思わねーだろ...」

 

『相変わらず幻想郷では予測不可能な出来事が起きますねえ...ECR作戦用に作った予測システムが役に立ちませんよ。』

 

「全くだ...よっ!」

 

 

ヤリカは、弾幕を放ち続ける猫にスプラッシュボム(インクが出る普通の)を投げつける。

 

カランと、プラスチックとも金属ともつかない音を鳴らして床に転がったボムは、圧縮空気の力で炸裂し、色鮮やかなオレンジのインクが辺り一面に飛び散る。その様子は、さながらナワバリバトルだ。

 

それに猫が怯んで動きが止まると、棚から飛び出し、狙いを付ける。

そして、ヒーローシューターMBの標準器(サイト)に猫が入った瞬間、トリガーを引く。

 

タタタッと言う軽快な音と共に銃口から放たれたオレンジの魔力弾は、猫の体に吸い込まれていく。見事な射撃だった。

 

 

「にゃにゃーん!」

 

 

その猫は、それに勘弁したのか、曲がり角の奥に去っていく。

 

 

「ふう、撃退したか。しかし驚いたな...」

 

 

ヤリカは一息付きつつ、よっこらせと立ち上がる。

 

 

『全く、ヤリカと出会ってからは、不思議な出来事が尽きませんよ。』

 

「なーに言ってんだ、今さらだろ?」

 

『まあそうですね...神といい妖怪といい、それらが暮らす探知不能の領域といい...そもそもヤリカ自体、私からすれば不思議の塊ですからね?』

 

「そうか?」

 

『そうですよ!まずイカが進化して陸上での暮らしに適応してる時点で十分凄いんです!海で生まれた生物が陸上に進出し始めたのが約4億年前、人類が誕生したのが約20万年前ですよ!?それなのに、インクリングが陸上に進出してから現代の人類と同水準の文明を築くまでが約1万年!これが驚かずにいられますか!』

 

「お、おう」

 

興奮気味に(あと若干キレ気味に)早口で喋るレボリューション。

 

 

人類は、20万年を掛けて現代社会を築き上げた。電話やコンピューター、飛行機や自動車といった、現代社会を支える技術が開発されるのにも、決して短くない時間が掛かっている。

だがインクリングは、それを1万年という、歴史上で見れば僅かな誤差でしかないような短い時間の中で実現させた。

レボリューションが驚くのも無理はない。

 

 

『しかも、そんなインクリングと人間のハーフだなんて...塩基の数からして違うのにどうして...!』

 

(前も聞いたけど、やっぱニンゲンとのハーフって凄いのか...?そう言えば、ニンゲンは海面上昇で絶滅したって学校で習ったけど、母ちゃんのご先祖さんはどうやって生き残ったんだ?)

 

『はあ...、考えてても埒が明かないですね。すみませんヤリカ、進んでください。』

 

「おう、了解」

 

 

そのままヤリカは、ヒーローシューターMBでクリアリングをしつつ、先へと進んで行った。

 

 

 

 

「にゃーん!」

 

「またかよおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




短くてすいません...次回こそは、次回こそはさとり様を出すぞ...!

今回もまた、前回のような場繋ぎ的な話になってしまいましたが、今回は生存報告も兼ねてますので...

それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。

次回も、イカよろしくー!


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