明日を掴め(ないです)デビルマシン (オパール)
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明日を掴め(ないです)デビルマシン

レヴィアたん「しょうがないにゃあ……♡」

こんなこと言われたい……言われたくない?



※真摯なマジンガーファンの皆様、今のうちに謝罪させていただきます。特に深い考えはありません


―――伝承に曰く

 

その力は、神を越えていなければならない

 

その力は、悪魔を滅ぼすほどでなければならない

 

自ら正義を謳ってはならない

 

惰性で悪に堕ちてはならない

 

その力を振るうのは、人間でなければならない

 

因果を越えてはならない

 

それは、最強でなければならない

 

それは、無敵でなければならない

 

 

 

その者―――魔神皇帝は。……否。

 

マジンガーは、負けてはならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって原初の魔神来ちゃうし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呼 ン ダ ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「呼んでねぇから因果に引っ込んでろッ!!!」

 

両腕から飛び出した二本の鉄拳が、竜殺しっぽい男の顔面と股間に突き刺さった。潰れた? 知らんな。

 

聖剣っぽいブツを持った騎士王じみた奴が斬りかかってきた。とりあえず顔が良いのに腹が立ったからミサイルぶちこんでおいた。

 

何か見るからにやべー猿っぽい奴が来たからバナナ投げておいた。食い付いた。

 

 

 

全身真っ白、龍みたいな鎧のイケメンが来た。

 

「ッハハハハハハ! 良い、良いぞ魔神皇帝!!」

 

やっべ変態だこいつ。と頭でごちて振るわれた拳に向けて拳を突き出す。どちらの拳も欠けず、衝撃だけがビリビリと全身に伝わってきた。

 

新タイプの超感覚めいた悪寒に振り向けば、背中から黒だったり白だったりな羽根を生やした軍勢が飛んできていた。

 

胸のZが熱を持ち、その周りの翼のようなシルエットが唸りを上げる。

 

そこから放たれた超高熱の熱線、広範囲かつ長距離に渡って放たれたそれが羽根の軍勢を呑み込んでいった。

 

 

 

「アッー!」

「アーツィ!」

「アーツ!アーツェ!」

「アツゥイ! ヒュウー、アッツ!」

「アツウィー、アツーウィ!」

「アツー、アツーェ!」

「スイマセェンッ!!」

 

 

 

……だが悲しいかな、『敵を焼き尽くす』という謳い文句であったはずの一撃はそんなクッソ汚い悲鳴と共に羽虫の如くボトボトと撃ち落とすだけだった。

 

「背中を向けるとは余裕だなァ!?」

 

白龍イケメンが殴りかかってきたのをジャンプで避ける。

目元がドチャクソに熱くなって、そこからプピーという間抜けェな音と一緒にビームが出た。まぁ避けられたが地面に綺麗な亀裂が入っていた。

 

ちなみに『何者も触れさせぬ偉大な風』を起こすことも出来るっちゃ出来るが、生物に使ったらとんだスプラッタ映像になるため自粛している。

 

 

 

一方、相対する白龍の男―――『尻もとい白龍皇』ヴァーリは、眼前に聳える勇姿の背後に異形を見た。

 

隆々としたボディ、その背後に浮かぶ『0』の形にも見える紅い物体、視線だけで万物を殺せそうな、黒の浮かぶ黄金の瞳。

目の前の魔神皇帝と対を成すかの如き、絶対的な『死』を放つその出で立ちにヴァーリは―――畏怖と、同時に高揚を覚えた。

 

自分はその『死』にどこまで喰らいつけるのか

 

自分の力は彼の『魔神』に届きうるのか

 

(戦ってみたい。そして乗り越えたい、その姿を!!)

 

ヴァーリにとって、戦闘とはそれそのモノが生き甲斐。

飯だとか女だとか、そんな有象無象よりも、強者と闘うこと、それこそがヴァーリ・ルシファーの全てでもあった。

 

 

 

―――乗り越えられない『因果』があることを知らないのは、彼にとって幸か不幸か。それこそ誰も知らない

 

 

 

(やばいヤバいヤバイヤベーイ! このままじゃ負ける! おいどうすんだよカイザー!?)

 

『頑張れ男の子』

 

「死ねッッッ!!!」

 

背中の翼で空を舞う。性懲りもなく飛んできた羽根つき達に向けてもいっちょ熱線。今度は怒りでブーストでもされたのか、全身燃えながら墜落していった。

言うなれば焼き羽虫。不味そう。

 

(テメェが言ったんだろが! 「負けたら因果が紡がれて奴が来る」って!)

『ああ。来たら世界終わるゾ。大変だな』

(他人事ォ!?)

 

熱線掻い潜って来た羽根つきには、両肩から抜いた皇帝肩裂き剣(公式名称ハッキリしろ)で大立回り。ズババンズババンと斬っては投げ斬っては投げ。光線だろうと凶器だろうとズババンズババンターチアーガレトーモーノータメー

 

(もぅまぢむり。ゃめたぃ)

 

『……お前がここで負けるのは勝手だ。けどそうなった場合、誰が代わりに『奴』と戦うと思う?』

 

「……ばんj」

『お前の仲間達だ(食い気味)。彼らはお前に『奴』との因果を背負わせてしまっていることに負い目を感じているはずだ。だからお前が勝たなきゃ死んでも『奴』に挑むだろう。だが、彼らじゃどう足掻いても『奴』には勝てない。そうなれば、ここと繋がる全てがZEROに還ることになる』

「……」

 

そこまで言われて思い返す。

彼の存在は、存在そのものが脅威だ(・・・・・・・・・・)

因果を紡ぐだとかそんなチートを抜きにしても、その力は自分が纏うような「なんちゃって」の力では決してない。

(光子力の)ビーム輝くフラッシュバックに『奴』(ZERO)の影、とはよく言ったものである。

 

神を凌駕し、悪魔を蹂躙し、世界を無に帰す

原初にして最終、究極にして唯一の魔神。それが『奴』だ。

 

「……じゃあ、なおさら俺がいても」

『お前が勝ち続けるしかないんだよ!』

「えぇ……」

 

『何を躊躇ってる! お前にはやるべきことがあるんじゃないのか!?』

 

『神を越えて、魔王も降すんじゃなかったのか!!』

 

 

 

『それとも全部ウソだったのか!!?』

 

 

 

「―――そもそも全部お前のせいだろうがぁアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」

 

 

 

ズビィィィィィッ!!! と今度は地面割っただけだった先程と比べてやべー出力の目からビーム。

どのくらいやべーかと言うと遥か彼方の地平線が軍勢もろとも大☆爆☆発(CRLS)するくらいにはやべー。

 

『魔神パワーレベル5.0! やれば出来るじゃないか!』

「覚えとけよこのゴミクズ魔神! 全部終わったら『奴』の目の前に突き出してやるからな!!」

 

地に降り立つ。同時に向かってくるのは―――赤。

 

「イッセー、お前も来たか!!」

「コージ、お前は俺がァァァ!!」

 

赤き龍の鎧を身に纏った親友へと剣を振るう。

左腕で受け止めた男に、兜越しに叫んだ。

 

 

 

「―――天界冥界堕天使軍勢に禍の団の混成軍って人間一人相手に過剰戦力すぎると思わない!?」

「言うな! 俺達オカ研みんな思ってるから!!」

 

 

 

今さらながら、魔神皇帝を纏う者の名は鎧依甲児(ヨロイコウジ)

たまたま下の名前が『魔神』と縁の深い者と同じだった、というだけで世界の命運を背負わされる羽目になった、どこにでもいたハズの高校二年生にして人間生17年皆勤賞の男の子である。

 

「止まってくれよコージ! 部長なら問題なく受け入れてくれるって、お前もわかってるだろ!」

「降伏=敗北だ! お前の言い分も先輩の厚意も理解してるしありがたいよ! けど、俺は何があっても負けられない! 負けちゃいけないんだよマジンガーは!!」

「だったら殴り倒してでも終わらせてやるッ!!」

「お前に出来るのか赤龍帝!?」

「やってやるよ魔神皇帝!!」

 

『乳もとい赤龍帝』兵藤一誠。甲児の親友にして、人間から悪魔へと転生した、将来はハーレム王という因果を紡がれた約束された勝利のおっぱいスキー。

この男のどこが好ましいって、どんだけ強くなってチートじみてきてもそれに驕らず努力惜しまず力に応じたデメリットもあるってとこよネ(過剰な持ち上げ)。納得のハーレム野郎である。超絶ド級の変態だが。

 

 

 

「―――俺を無視とはナメてくれたな魔神皇帝ィィィィィィッ!!!」

 

 

 

「げぇっ、ヴァーリ!?」

「あーもう面倒臭ぇなこの尻フェチホモ野郎が!!」

「ヴァーリってホモだったのか!?」

「知らん、言ってみただけだ!!」

 

 

 

赤き龍帝

 

白い龍皇

 

そして黒の魔神皇帝

 

それぞれが『皇』と『帝』の名を持ち、それに恥じないだけの力もある。

 

そして奇しくも、それぞれが想うものもまた違って

 

 

 

「コージ……一緒に、駒王に帰ろう」

 

赤龍帝、イッセーが愛するのは、おっぱい

 

 

 

「遊びはここまでだ、魔神皇帝……」

 

白龍皇、ヴァーリの性癖は(強いて言うなら)尻

 

 

 

「負けねぇぞ、俺は……俺が負ける時は……!」

 

そして魔神皇帝、鎧依甲児は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――レヴィアたんのうなじって決めてんだよォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!!」

 

 

 

おっぱい愛好家、無自覚尻フェチに続く

 

第三勢力、うなじ狂いである。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

鎧依甲児はどこにでもいる高校二年生。

そんな彼はある日、昔に大ブームとなったロボットアニメのOVA「真アジンガー 衝撃ZZ篇」のとんでもないラストシーンに唖然として、加えて続編も未定というショックで寝不足となった疲れからか、不幸にも黒塗りの魔神皇帝に追突してしまう。

 

『オッス、オラ魔神皇帝』

「は?」

 

魔神皇帝は言う。

 

『大昔にやべーことやらかしちゃってやべー奴に狙われててさー。誰かと戦って負けたらそいつがやってきて世界ごと滅ぼされるってわけ』

「は?」

『だから手伝ってもらおう、マジンガーに縁深き者よ』

 

「は?」

 

そこから色々な出会いと事件があった

 

「堕天使だってよ。徒党組んでるらしいけど、そういうのって頭叩けば終わりじゃねーの?」

『まるで将棋だな』

「 は ? 」

 

「神を越え、悪魔をも滅ぼす」とさえ呼ばれた力は衰えど、魔神皇帝の真価は、人間と共にあるが故に

 

「神にも天使にも愛されたくないし、悪魔にも魔王にも庇護されたくない。堕天使? 死に絶えればいいよ」

 

 

 

「人間だからこそ、俺は魔神皇帝でいられるんだよ」

 

 

 

果てしない闘いを終わらせるために

 

『神さえ、悪魔さえ』

「俺は越える。お前と共に―――!」

 

因果の果てで待つ者への恐怖はある。それの顕現を防ぐためにも、何があっても負けられない。誰が相手だろうとも。

 

 

 

「マジィィン、ゴォォォォォォォ!!」




「なんだこのカイザー」と思うのは当然でしょう。作者もバイト疲れと深夜のノリなのでね

うな神皇帝とかいうワードの浮かんだそこのあなた、ワンカップ大関奢ってあげるから名乗り出なさい

ここのマジンガーZERO:真マジンガーZEROとかXとかVとか経由して自分以外のマジンガーの存在は許容するけど敗北は何があっても許さないからマジンガーが敗北した瞬間に制裁しに行く。ただここの魔神皇帝に対しては人間が「乗る」のではなく「纏う」ため、あんまり見ないマジンガーに内心wktkしてる



レヴィアたんのうなじで致したいだけの人生だった


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勝利の使者(になりたい)デビルマシン

ハイスクールD×DのOP(特に二期)の歌詞が割とマジンガーとマッチする事実に気付きつつある

マジンサーガの存在を失念していたことに関して前回修正したので初投稿です



※魔神パワーレベル
1で起動の2に翼
34が武装、5で兵器

10まで言ったら因 果 律


マジンガー ハ 無敵

 

マジンガー ハ 最強

 

因果 ハ 紡ガレズ トモ

 

見テイルゾ 貴様 ヲ

 

忘レルナ マジンガー ト 共ニ 在ル男

 

敗北 ナド 許サヌ

 

モシ マジンガー ガ 負ケレバ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(某Vの例のシーン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塵 ノ ヒトツモ 残サン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイオイオイ死んだわこれ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「まだ負けてないからセーフッ!!!!」

 

麗らかな日射し差し込む、駒王学園旧校舎の外れ。

そんな悲鳴と共に鎧依甲児は目覚めた。

 

「おお、コージ!」

「よかったぁ目ぇ覚めたか!」

 

甲児に声をかけるのは学友の松田と元浜。この三人に兵藤一誠を加えた『Fucker 4(バカ四人組)』縮めてF4と呼ばれる四人は駒王学園の一つの名物となっている。

まぁ近頃は色々とあって四人での行動はご無沙汰だが。

 

「目ぇ覚めたって……あれ、俺なにしてたんだっけ」

「何言ってんだよぉ」

「ノ・ゾ・キ・ア・ナ……見たろぅ? いつものように」

「……ああ。そういやそうだった」

「逃げる途中でお前急に気絶するんだもんよ。おかげでえらい苦労したぜ」

「ホントだよ」

「そこは保健室に運ぶのが普通じゃないんですかねぇ……」

「バッカお前、あの状況でそんな所まで頭回らないって」

「にしても大丈夫かぁ? 具合悪いとかじゃ……」

「ああ、多分平気……」

 

 

 

 

 

 

 

 

見 テ イ ル ゾ

 

 

 

 

 

 

 

 

「」←滝汗

「顔色が一瞬で青紫に!?」

「保健室、いや病院行こう! な!?」

「ハハハ。ヘーキヘーキ、チョット夢見ガ悪カタダケ」

「倒れて数分だけでそれってどんな悪夢だよぉ!?」

 

ハイライトの消えた瞳でうわ言のように呟く甲児の肩を揺さぶる二人。そんな友人達を余所に、共に在る魔神皇帝へと語りかける。

 

(……なぁカイザー)

『……』

(……カイザー?)

 

 

 

『へーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃらへーきへっちゃら………』

 

 

 

(あっ…)

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

放課後である。

 

「いやーしかしあれだな」

「?」

「女体の素晴らしさは語るまでも無いが……流石に毎日のように同じこと繰り返してるとマンネリは否めんなぁ」

「それな」

 

いつものように猥談に興じる甲児、松田、元浜を周囲の女子は汚物を見る眼が生優しく思えるレベルの視線で睨みつけている。なお一誠は純真な少女を保護するために共に席を外している。

 

「……松田、元浜」

「ん? どした?」

「目を閉じろ」

「「は?」」

「いいから」

 

甲児の言葉に訝しげな顔をしながらも従う二人。

 

「よし。んじゃあ、お前らが女子の身体で一番魅力を……感じない箇所を思い浮かべろ」

「はぁ?」

「おいおい、それがなんだって」

「いいからいいから」

 

不承不承ながらも了承した様子の二人。真剣に思い浮かべているその顔は周囲の女子にしてみればおぞましいことこの上ないことを、当人達は知る由も無い。

 

「……いいか?」

「ああ」

「けどコージ、いったい何が」

「良いから聞け。その箇所だけを頭に浮かべて、他の場所は全てシャットアウトしろ。……んで、今から言うことを聞き逃すなよ」

 

頷く二人。

 

 

 

 

 

 

 

「―――恥部」

 

 

 

 

 

 

 

「「―――FuOOOOOOOOOOO!!!!???」」

 

瞬間、歓声。

目を閉じていた変態二人は瞬く間にのけ反ったり前屈みになったりを繰り返し始めた。

 

「やべー! やべーぞこれコージお前天才かよ!?」

「これは捗る!!」

 

女子の悲鳴をバックに騒ぎ立てる松田と元浜。友人達の痴態を尻目に、甲児は改めて魔神皇帝へと言葉をかける。

 

(落ち着いたか?)

『ああ。見苦しい所を見せた』

(今に始まったことじゃないけどな。……それよりも、『因果が紡がれたら奴が来る』ってことだけどさ、それって具体的にはどうしたら来るんだ?)

『速い話が『マジンガーの敗北』だ。『奴』は原初の、そして究極のマジンガー。マジンガーの頂点と言っても良い』

(ふむ)

『『奴』は常にあらゆる世界のマジンガーを認識している。オリジナルのマジンガー、オレとは別の魔神皇帝、異端の技術で生まれた魔神、などをな』

(ってことはやっぱ、いつも監視されてるってことね)

『ああ。だが、存在しているだけならさしたる問題は無い。マジンガーという存在は『奴』という頂点から生まれ、派生していった、謂わば子供のようなモノだからな』

(……なのに負けたらその世界ごと滅ぼすってか?)

『当然だろう。『マジンガーは最強無敵の存在』というのが『奴』にとって唯一にして絶対の持論だ。相手が誰だろうと、無様に負けるようなマジンガーは『面汚し』なのさ』

(……身勝手にも程があるだろ)

『『奴』はもはや正真正銘の『魔神』と言っていい存在だからな。人間やオレのような相手の言葉で左右されるほど軽い存在じゃない』

「……はぁ」

 

誰もいない背後を見る。ただの教室の風景だが、その中に薄ぼんやりと『奴』の陰を見た。

マジンガーと共に在る者は、例外なく『奴』の監視、あるいは観察対象なのだと、嫌でも思い知らせる。

 

(……そうだ。まだ訊きたいことあるんだけど)

『なんだ?』

(大昔にやらかした『やべーこと』って何?)

 

 

 

『天界冥界堕天使軍勢と龍達との戦争に殴りこみかけた』

「は?」

『天界冥界堕天使軍勢と龍達との戦争に殴りこみかけた』

「は?」

 

 

 

天界。イメージに相違ない、神や天使達の世界。

冥界。これもまたイメージ通り、魔王を筆頭にした悪魔達の世界。兵藤一誠は人間から転生したここのグループの一人。

堕天使軍勢。文字通り、天界から『堕天』した者達の集団。割と規模は大きいらしい。

 

龍。そんな三大勢力が束になってもなお恐れる絶対王者の幻想種。赤龍帝と白龍皇の『二天龍』を初めとした、まさしく頂点に立つ存在達。

 

そんな軍勢に対して魔神皇帝たった一体で戦争に殴りこんだ。

 

(バカじゃねぇのかお前ェ!?)

『でも負けなかったゾ』

(運よかっただけだろ!? 通りで行く先々で真っ先に俺が狙われるわけだよ!)

 

堕天使や悪魔といった存在に関わることになってからこっち、魔王に命を狙われるわ堕天使の総督に殺されかけるわ神に喧嘩売られるわ、天使でも堕天使との関わりもそれまで無く、転生悪魔でもない、まさにただの人間が経験するにはハードすぎる日々だった。

 

(……よく俺と会うまで無事だったなお前)

『戦略的撤退も策の内なんでな』

(逃げるってそれ負けじゃねぇのかよ。実はとっくに『奴』との因果紡がれてたりしねーだろうな?)

『そんなことになってたら世界は大昔に終わってるよ』

(……じゃあなんで)

『フッ』

 

 

 

「あの、コージさん。イッセーさんがよろしければ一緒に部室に、と」

 

 

 

『―――勝ち逃げって良い言葉だよなぁ』

「テメェ二度と正義も魔神も皇帝も名乗るんじゃねぇぞゴミクズ」

「ひっ」

 

 

 

「テメェなにアーシア脅かしてんだコージィィィィィィッ!!!」

「っだゴルァ俺ァ今機嫌悪ぃんだぞイッセェェェェェェッ!!!」

「け、喧嘩はやめてくださーい!!」

 

教室に飛び込んで来た親友、ちょっと涙目な級友にして戦友。未だに妄想はびこっている学友二人。

 

カオスである

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「……で、二人ともその有り様、と」

「「こいつが悪いです」」

「は? お前がアーシア脅かしたんだろうが」

「タイミング悪かっただけだっつってんだろ。文句は全部あのゴミクズに言えよ」

「あ、あの、イッセーさん。コージさんも。わたしは気にしてませんから……」

「もっかいやるか? ん?」

「上等だよ表出ろこの野郎」

 

「 や め な さ い 」

 

「「はい」」

 

 

 

(そういや生身の喧嘩で負けた場合もアウト判定なのか?)

『どうだろうな。恐らく『鎧依甲児』の負けであって『マジンガー』の負けにはならんと思うが』

(なら大丈夫、か?)

『……きっと、たぶん、恐らくそうなる……と良いなぁ』

(ハッキリしてくれよ(震え))




ゲッペラー「どうよ」
ZERO「見所はある」


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空を走れ(と強いられる)デビルマシン

魔神皇帝なんだから無双するのは当たり前だよなぁ?








ゲッペラー「まず因果の果て(うち)さぁ………ゲットマシンの甲板(屋上)あんだけど……」
ZERO「(ブレストファイヤーで)焼いてかない?」


兵藤一誠と鎧依甲児。

現代の赤龍帝と魔神皇帝は親友同士である。

 

付き合い自体は十年近いほどの時間が経っている。出会った当初から気性等を初めとした様々な面から意気投合し現在に至る。

 

かつて、兵藤一誠が悪魔へと転生することになった事件の際には誰よりも憤り、その一誠を救った恩人でもあるリアス・グレモリーの望まない結婚に、一誠が殴りこむと決めた時にも迷わず協力を申し出るほどには、一誠と甲児の友情は硬い。

幾らかの事件や戦いを経て互いを高めあってきた二人。大昔には魔神皇帝と争った赤龍帝―――ドライグも、そこは認めている。

 

当初は一誠を含めても五人ほどだったリアス・グレモリーの眷属悪魔達も今や大所帯。その追加劇に関わってきた甲児は人間であるが、そのグレモリー眷属の面々にとっても大切な戦友、という認識に落ち着いている。

 

そんな面々であるからして

 

 

 

「光子力ビィィィィィムッ!!!」

 

 

 

二条の光線を掻い潜り、二人の騎士が迫る。

両肩から抜き放った双剣でそれぞれの剣を受け、いなし、弾いて防ぐ。

両者が一斉に斬りかかってきたのを一回転して切り払い。

 

その回転の停止を待つことも無く、第二陣。

色々なサイズの対照的な二輌の人型戦車が襲いかかってきた。

力とタフネスが持ち味の二名。パワー負けするつもりは無いが、流石にそれはタイマンの時に限る。

 

『装甲欠けたら敗北判定ワンチャンあるぞ』

 

などと、以前に宣ったゴミクズ魔神の言葉を思い出す。

人間を遥かに越えた悪魔パワー、まともに受ければ装甲は欠けなくとも衝撃で骨は逝く。

なのでいなす。悪魔とはいえ生身の女性、かつ仲間をキズモノにするわけにもいかないので襟首引っ付かんで全力投擲。魔神皇帝の腕力なら容易いもんである。

 

さぁ次は、と身構えた途端に停止する身体。

次の瞬間、ドデカい落雷が全身を貫いていた。

 

雷に呑まれた身体は再起動、前方上空と後方に敵影ふたつ。

口元のスリットから五本の竜巻を雷擊の発生源に向けて発射。回避行動に移ったことで落雷が消失。再び身体を停止させられる前に剣を一本、背後へと投げた。地面が隆起した。

 

次いで降り注ぐ幾つもの落雷は、低空飛行で回避。そのまま上空の相手に殴りかかる。魔法ガードで防がれはしたものの、魔神皇帝のパワーに偽り無し、防壁の上から殴り抜く。

 

「あっ」

 

思わず力を込めすぎた。綺麗な腹パン状態になった一撃をもらった先輩が吹き飛んでいく。

 

「……ごめんなさい姫島センパイ……」

『後がこえーぞぅ』

「うるせぇ!」

 

この後に起き得るであろうお小言に戦慄しつつ、先輩が吹き飛んでいった先を見る。

 

―――特大の雷と共に、真紅が迸る

 

「合体攻撃はまずいですよ!?」

 

グレモリー眷属の『王』と『女王』。そんな二人の合わせ技ともなれば損傷は必至。

なればこちらも迎え撃たねばならない。敗北と逃走は許されず、背後に『奴』の気配を感じながら、胸のZに力を宿す。

 

「炎と変われ、光子力―――!」

 

力が高まる。

身体を駆け巡る熱い炎を、胸の一点に収束。

 

放たれた、真紅と紫電の特大な一撃。

叫ぶは奥義、果たすは必殺

 

『光子力、臨界突破! 往け、甲児!!』

 

『敵を焼き尽くす光の炎』、その名は―――

 

 

 

 

 

 

 

「ファイヤァァァァブラスタァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

拮抗する二つの力。真紅の力は『消滅』の性質を持つが、それを放つグレモリー眷属の王以上の力―――リアスの兄たる魔王のそれ―――を知ってる関係上、これで撃ち破れるという自信はあった。それ単体ならの話ではあるが

 

結果は相殺。視界が染まるほどの爆煙の中で、高速で接近してくる音を聞いた。

 

「ウォォリャアアアアアッ!!!」

 

赤き龍。その力は『倍加(ブースト)』。

一定時間ごとに跳ね上がり、解き放つことで神すら屠る力を得る赤龍帝の力。

シンプルであるが故に強力、そして脅威。恐らくはここまでの時間、ずっと『溜め』に徹していたのだと直感的に理解する。

振るわれた拳、防げば損傷はほぼ確実。だが回避という手段に出ることは向こうも承知の上だろう。

 

だから

 

 

 

「ドラァッ!!」

「ヴァッ!?」

 

 

 

拳よりもリーチが長く、また威力も高い身体の部位、即ち脚。

回避と読んでいたであろう親友は、接近の勢いを殺せず、突き出した足裏へとモロに顔面から飛び込んでいた。

 

「ターボスマッシャー……!」

 

姿勢を崩した赤龍帝に左腕から飛び出た拳が突き刺さる。

 

「パァァァァンチッ!!!」

 

続けざまに撃ち放たれた右拳。

 

顔面に直撃食らった赤い龍は、哀れ地面に濃厚なキスを見舞う羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

さて。一体なにをしているのか。

 

早い話が、『リアス眷属九人VS魔神皇帝一体』によるトレーニングである。

もう一度言おう。『九人VS一体』である。

 

王。リアス・グレモリー

女王。姫島朱乃

騎士。木場祐斗、ゼノヴィア・クァルタ

戦車。塔城小猫、ロスヴァイセ

僧侶。アーシア・アルジェント、ギャスパー・ヴラディ

そして兵士。兵藤一誠

 

今や魔界どころかあらゆる勢力の中でもトップクラスの精鋭達を相手にしてきているのだ、この魔神皇帝は(アーシアはサポート特化なので直接の参加はあまり無いが)。

このトレーニングに際し、リアスから眷属達に提示されたことは一つ。

 

『魔神皇帝の装甲を貫けるまでが攻撃力の目安』

 

発想がまさに悪魔的である。

太古の大戦の折に、最強、無敵、あるいは不滅とまで称された魔神皇帝がトレーニング相手とあって眷属一同は大いに涌き立った。

甲児は安請け合いした当時の自分を殴り倒したい衝動に駆られているのを知るものはいない。

 

「」ヌーン

 

一頻りの鍛練が終わり、辛くも無傷で終えた鎧依甲児は死んでいた。

そこから離れた場所では眷属達がアーシアの手当てを受けながら、あーでもないこーでもないと反省会中。心配してくれる奴はいないのか、まさに悪魔、と胸中で愚痴りながら身体を起こす。

 

「よう」

「おうイッセー。悪魔集団による人間いじめの次の算段はついたのか?」

「なんだよそれ……」

 

甲児の隣に腰を下ろす一誠。

互いに言葉は無く、ただただ流れるままに時間が過ぎていく。

しばしの後、一誠がぽつりと呟いた。

 

「……なんか、遠い所まで来ちまったよなァ俺たち」

「あん?」

「いや、さ。俺は部長に救われて、拾われて、悪魔になって。それから、色んなことがあった」

「……ああ」

「赤龍帝……ドライグと一緒に、堕天使や旧魔王や……ヴァーリ達。色んな奴らと戦ってきて、さ」

「……俺は、魔神皇帝に目ぇ付けられて、お前が悪魔に転生するとこ見て。魔神皇帝に恨み持ってる連中から狙われて、戦って……」

 

口に出すと中々にハードな経歴。二人してちょっと凹む。

 

「……俺は悪魔で、赤龍帝で」

「……俺は人間で、魔神皇帝」

「変わっちまったよなぁ、二人して」

「まったくだよ」

「……でも、さ。コージ」

「ん?」

 

一誠が甲児に拳を突きだす。

 

「俺とお前は、変わらない。そんな気がするんだけど……俺だけか?」

「……いや」

 

突き出された拳に、コツッ、と拳で応える甲児。

 

「そうだと良いな、って思ってるよ。俺も」

 

言って、どちらともなく笑い合う。

 

そんな二人にかかる、仲間達の声。

 

立ち上がって、みんなの待つ場所へと歩き出した

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

(―――ああ。走馬灯ってやつか、これ)

 

魔神皇帝の膝が折れる。

その装甲に傷は無い。だが、それを纏う者―――鎧依甲児の身体は、既に限界を迎えつつあった。

ダメージとは、何も傷だけを差すモノではない。頑丈な装甲に覆われているとはいえ、受けた攻撃の衝撃まで殺しきれるわけでもないのだ。

避け損ねた攻撃、受け止めたことで走った衝撃、長時間の戦闘による心身共にかかる疲労。

それら全てが蓄積した結果、魔神皇帝はもう戦闘不能になろうとしていた。

 

 

 

―――魔神皇帝討滅連合

 

現代に甦った魔神皇帝に対し、太古に現れたその脅威を忘れていない者達から始まった、天界、冥界、堕天使の三大勢力を中心とした一大混成軍。

無論、サーゼクス・ルシファーやセラフォルー・レヴィアタンら、四大魔王を初めとしてそれに異を唱える者達もいた。

だが、かつての脅威を伝え聞いてきた三大種族の殆どは、魔神皇帝に畏れを抱くものも少なくない。むしろ逆に多いほどだ。

 

『もしまたあの力が自分達に向けられたら』

 

そんな、鎧依甲児を知る者達からすればありえないと切って捨てる極々僅かな可能性。

だが―――生物の本能、あるいは遺伝子に刻まれた恐怖は、『それだけ』で善なるモノでも滅ぼさずにはいられなくなる。

各勢力の中でも、上に立つ者はその傾向が特に顕著だった。故にこそ、『魔神皇帝滅ぼすべし』という風潮は瞬く間に広がっていき、ついにこの日、魔神皇帝討滅連合が動き出したのだ。

 

三大勢力にそれぞれの勢力から独立した、禍の団(カオス・ブリゲード)外部勢力(アウトサイダーズ)も加わった圧倒的な物量。数だけではなく、その中でもとりわけ優れた実力を誇る者達。

極めつけに、赤龍帝と白龍皇の二天龍さえ参加した軍勢を相手に、魔神皇帝はたった一人。

グレモリー眷属やサーゼクスにセラフォルーといった、ごく一部はどうにか甲児を救い出そうと奮戦するも、実質的には甲児とカイザーだけの孤独な戦争。

勝ち目は無いに等しいが敗北は許されない、という矛盾しているとも取れる状況。それでも戦い続けたその末に―――ついに、魔神皇帝は倒れた。

 

『……魔神パワーレベル7.8。よくこの一戦だけでここまで高められたもんだ』

「言ってる、場合かよ……このままじゃ、俺もお前も殺されて、『奴』が来ちまうんだぞ……!」

『そうなったらそれまでだ。後悔するのは奴らになる。善か悪かも不明瞭な魔神皇帝を討ったら、マジに世界を滅ぼす魔神が顕れるんだからな』

「……それ言ったら、止まってくれるかね?」

『無理だろうなぁ、ここまで膨れ上がっちまったら。それに、仮にそれで生き残ったとしても『情けをかけられた』ってことで敗北判定。いずれにしろ『奴』は来る』

「なら……俺達は、もう」

 

 

 

『ああ―――詰みだよ。オレ達も、この世界も』

 

 

 

心が折れそうになる。

『奴』の姿が、声が、存在が。どんどん大きく、近付いてくるのがはっきりとわかる。

それでもなお顕れないのは、自分がまだ『負けていない』と判断されているからだ。

『心が折れない限りは負けじゃない』というのは、果たしてどこで聞いた言葉だったか。

 

だが、身体を動かすことが出来ない。指先一つもだ。

 

やがて、視界が光で埋まる。見上げれば、そこには自分達を追い込んだ軍勢の姿。

一誠やヴァーリの姿、仲間達がこちらに向かって来ている様子も遠くに見える。明らかに間に合いそうにないが。

 

(……あー、クソッ)

 

友や仲間との思い出が浮かんでは消えていく。

一誠との出逢い。魔神皇帝との邂逅。悪魔や堕天使達との遭遇。

 

(けどな。せめて、最期まで……)

 

光が大きくなっていく。

装甲が頑丈な分、それが砕け散るのが先か、或いは自分が蒸し焼きにされるのが先か。

 

だが、死が決定的だろうと、心まで折られるつもりは、無い。

 

残りの力をかろうじて引き出し、両腕を持ち上げて軍勢に向ける。

周囲に見えるように高く掲げて―――中指を立てた。

 

 

 

(―――テメェらに、抗ってやる)

 

 

 

「ターボスマッシャーパンチ」

 

 

 

理不尽な運命、不条理な宿命への怒りの鉄拳。

撃ち放った二本の拳で二人を仕留めたものの、それだけだった。

 

 

 

放たれた閃光の数々。

 

命を刈り取るには十分すぎる奔流。

 

 

 

(―――あー)

 

 

 

「レヴィアたんのうなじ、最高だと思ったのになぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――超必殺パワー」

 

 

 

 

 

 

 

―――『この世界』は、知らなかった

 

 

 

 

 

 

 

「サンダーボルトブレーカーッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

―――『その存在』を、知らなかった

 

 

 

 

 

 

 

魔神皇帝に向けて放たれた必殺の光は、全てその雷撃に撃ち消された。

甲児を含め、だれもが起こったことを理解できず。

 

気付いた時には、魔神皇帝を庇うように立ちはだかる存在を見ていた。

 

 

 

「……なん、だ」

 

『……何故だ。何故、奴がここに―――!』

 

 

 

「―――グレートブラスタァァァァッ!!!」

 

 

 

機人の胸から放たれた熱線が、周囲全てを薙ぎ払う。

カイザーのそれと遜色ない波動が、甲児を包囲していた軍勢、その全てを撃ち落としていた。

 

「エンペラーソォォォォドッ!!!」

 

機人が空を指差した次の瞬間、その眼前に一筋の落雷が落ちる。

それが消えた時、そこには巨大な、一振りの剣があった。

 

機人の姿が消える。

彼方で叫び声と爆音が鳴る。重厚な姿からは想像も出来ない、超高速機動。

その大剣を扱う技量もさることながら、驚くべきはそれだけの速度の中でも―――誰一人、致命傷に至ってはいなかったのだ。

 

「強い……」

 

やがて、再び甲児の前に降り立つその存在。

太陽を背に受けて聳えるその勇姿を、改めて見る。

 

 

 

全体的に、カイザーとどことなく近しい全身。

だが、所々にあしらわれた金色、カイザーよりも更に隆々としたボディ。

黒目の浮かぶ金色のツインアイ。

殊更に特徴的なのが、背部にある四対八条にわかれたマント。先の高速機動の際、ブースターのような形状へと変形していた。

 

それは、まさしく『偉大』と称するに相応しい

 

見るのは初めて。だが、感覚として―――この存在も、『マジンガー』であると理解する

 

カイザーとは異なれど、その勇姿は―――まさに、『魔神皇帝』だった

 

 

 

「……なぁ。そのマジンガーは、何て言うんだ?」

 

「マジンエンペラーG」

 

「マジンエンペラーG……」

 

「マジンカイザーの兄弟だ」

 

「兄弟……」

 

 

 

「そうだ―――マジンカイザーと並び立つ、偉大なる魔神皇帝だ!」




最後がやりたかっただけとも言う

カイザー「ゲッター線当てたら出来た」
エンペラーG「ゲッター技術もろもろ使った」

兄弟だよネ!





ゲッペラー「二大魔神皇帝ってどうなの?」
ZERO「正直、興奮する」


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魔神のパワー流(さ)れる戦士よ

ランキングでゴミクズ魔神が幅を利かせてたので初投稿です

(評価バーが)すっげぇ赤くなってる、はっきりわかんだね

既に削除されたようですが推薦を書いていただいてたようで。
行き当たりバッタリがデフォルトの作品に、皆様ありがとうございます




さーてここのエンペラーGは皆様受け入れてくださるでしょうか(怯え)


―――魔神皇帝が二体。これをどう見る?

 

 

 

グレート……紛イ物 ノ 系譜

 

忌々シイ 存在デハ アル

 

 

 

―――消すか?

 

 

 

否。アレモ マタ 可能性ノ 発露 ノ ヒトツ

 

光子力 スーパーロボット ノ 在リ方 ノ ヒトツ

 

アノ フタツ ノ マジンガー ニ 屈シタ 因果

 

実ニ 実ニ ……腹立タシイ…… ダガ

 

 

 

―――なら、保留でいいんだな?

 

 

 

マジンガー ヲ 越エル マジンガー

 

フタツ ノ 魔神皇帝

 

ソノ 勇姿 ニ 偽リ無イ ナラバ

 

 

 

―――丸くなったもんだ。終焉の魔神が

 

 

 

勘違イ スルナ

 

最強 ハ 我

 

無敵 ハ 我

 

故ニコソ

 

可能性 ヲ 見届ケルノミ ニ 過ギヌ

 

アレホド ノ 勇姿 ヲ シテ 負ケルヨウ ナラバ

 

 

 

 

 

 

 

ソノ時コソ 葬リ去ル ダケダ

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

―――『奴』の、声を聞いた。

 

「……あ……おれ……」

 

鎧依甲児の意識が浮上する。

見知った天井。ここは確か、イッセーの家? とぼやけた頭で思い浮かべる。

何で自宅ではなくここなのか、と思い返すも、そこに至るまでの記憶が曖昧。

だがこうして生きているということは、魔神皇帝討滅連合からはどうにか生き延びられた、と思い至って―――『奴』が顕れていない事実に絶句する。

 

「なん、で……カイザー、っづ……!」

『無理に動くな馬鹿。外傷はゼロでも圧迫されまくった内臓に軋んだ骨の回復には時間がかかる』

「それ、よりも……なんで、『奴』が来てないんだ……俺、確かあの連合に……」

『追い詰められはしたが、敗北判定はされなかったってことだろ? まぁ、エンペラーGが来なかったら話は別だったろうけどな。……あー助かった』

 

エンペラーG。その名を聞いて思い出した。

マジンカイザーとは別の、魔神皇帝の勇姿を。

 

「……カイザー。あの後、どうなったんだ?」

『ん? おう、じゃあ教えてやるよ』

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「退け、サーゼクス・ルシファー」

「……やれやれ。よもや、魔神皇帝がもう一体存在していたなんてね」

 

魔神皇帝―――マジンカイザーと並び立つ、『偉大なる魔神皇帝』マジンエンペラーG。

地に倒れ伏すカイザーを護るように立ちはだかるその姿に相対するは、冥界が誇る四大魔王が一角、サーゼクス・ルシファー。

一見すれば、鮮やかな真紅の髪を靡かせる美丈夫。だが、その力は間違いなく現存している悪魔の中でも頂点に位置する、『魔王』の名に偽りの無い男。

 

紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)』と『偉大なる魔神皇帝(マジンエンペラーG)

 

予期せぬ邂逅、予想も付かぬその対峙に、真っ先にエンペラーGに襲いかかろうとして周囲に押し倒されたヴァーリを除いた、この戦場に集った全ての種族が固唾を呑んで見守っていた。

 

「魔王ルシファー。この男を討つことは、アンタにとっても本意ではないはずだ」

「……」

「この戦場に集いし、全ての者達と共に決めろ」

 

 

 

「退くか。あるいは―――死ぬか」

 

 

 

傲岸。あまりにも不遜。

魔神皇帝の脅威は、伝え聞いてきただけに留まっている者が殆ど。だがそれはかつて現実に起こったものだと知っている。

けれど、未知の魔神皇帝とはいえ、その目の前にいるのは最強の魔王。

そんな存在に対する言葉としては、あまりにも不敬が過ぎる。

 

「……君の言う通り、彼を……コージ君を殺すなどと。もちろん私としては遠慮したいし、出来るならば彼を護ってやりたいさ。妹の知人にして、未来の義弟の親友だからね」

「……」

「けれどね。『魔神皇帝滅ぼすべし』……三大勢力を初め、殆どの種族はそう訴えている。その全てが、魔神皇帝の恐ろしさを知っているからさ」

「現代の魔神皇帝も、そうなると?」

「その認識が多数だろうね。私や妹達は否定派だけど。……だが、それ以上に」

 

紅を通り越し、黒にも見える程の濃い魔力が迸る。

臨戦態勢に入ったサーゼクスに対し、エンペラーGは静かに巨剣―――エンペラーソードを構え直す。

 

「ここまで膨れ上がり、また魔神皇帝を追い詰めてしまったこの連合だ……止まるには」

「どちらかの勝利が確定するしかない、と?」

「ああ」

「そうか……」

 

エンペラーGの翼が形を変える。八枚のマントが背中のユニットの変形と共に縮小、『V』の文字を象ったブースターと成った。

 

 

 

「「―――残念だ」」

 

 

 

どちらともなく呟いた言葉が合図だった。

 

サーゼクスが放った紅黒の魔弾。それを見ていた誰もが終わりを確信した。

 

サーゼクス・ルシファー。生名をサーゼクス・グレモリー。

母方の血筋である、バアル家より受け継いだ『滅び』の力。妹の扱うそれを遥かに凌ぐ一撃は、サーゼクスを最強足らしめる要素の一つ。

飄々とした優男の風貌に見合わぬ魔王の力。油断、慢心、明確な格下であろうとも全力を以て仕留める獅子の気概。

それら全てを最高の水準で有するからこそ、サーゼクス・ルシファーは魔王であるのだ。

 

 

 

だが、吹き飛んだのはサーゼクスだった(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

魔弾を放ったその瞬間、まるで反動があったかのように、撃った攻撃とは逆方向、真後ろへと弾けるように、サーゼクスは吹き飛ばされていた。

何事かと見やれば、そこにはサーゼクスの腹に拳をめり込ませた魔神皇帝の姿。サーゼクスが攻撃の行動を取った瞬間に、魔神皇帝はサーゼクスに対し、一撃を決めていた。

予期せぬ事態に一瞬身体を強張らせたサーゼクスだったが、すぐさま身体を翻して零距離、かつタイムラグも零の抜き打ちの魔弾を放つ。

だが魔神皇帝はそれすらも回避。立て直したサーゼクスも、周囲の者達も、次の瞬間にはその姿を見失っていた。

 

飛び回っている。そう認識出来たのは、巻き起こる風とジェット機のような快音が響いているからこそ。

 

一方で、サーゼクスは『確殺』を心に決めた。

幾つもの修羅場、幾つもの闘いを乗り越えてきた自分の眼を以てしても見切れなかった、あの速度。

加えて先程の剣の技量。視認できないほどのスピードで駆け回りながら、『誰一人として殺していない』その事実。裏を返せば、いつでも殺せる、という意思表示に他ならない。

だからこそ、眼を閉じ、快音の響く耳と空気の流れを感じる肌に全神経を集中。同時に、次の一撃で確実に決めるべく、両手に魔力を籠めていく。

 

音で軌道を読み、空気の流れで向かってくる方向を見定める。

直進軌道ならば、間違いなく見切れる自信がサーゼクスにはある。伊達に今日まで長い年月を生きていない。酔狂で『魔王』を名乗ってはいない。

だから、彼の魔神皇帝をこれで確実に墜とす。

 

―――自分もただでは済まないだろうとも

 

 

 

―――敬愛なる父と母よ

 

―――最愛の妻と息子よ

 

―――そして、リアス。イッセー君。

 

―――此処で倒れることになったら、皆私を笑うかな?

 

 

 

サーゼクスの目が開かれる。

 

神速で振るわれた魔刃の一閃を、しかしサーゼクスは回避した。

 

そのまますり抜けていった魔神皇帝の背に、滅びの閃光が撃ち放たれた。

 

 

 

「―――グレート」

 

剣を投げ捨て、胸の翼に炎と紫電を走らせる魔神皇帝。

それは最後の足掻きか、或いは。

 

 

 

「ブラスタァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

 

誰もが眼を疑った。

 

拮抗している(・・・・・・)

 

サーゼクス、否。バアル家の『滅び』の力を防げるモノなど、これまで一つとして存在しなかった。その力を浴びたモノは、一つの例外も無く塵と消えてきたのだから。

 

なのに、あの魔神皇帝の炎はそれと撃ち合っている。

 

滅びの力さえ焼き尽くしているのだ(・・・・・・・・・・・・・・・・)、あの炎は。

 

 

 

一部を除き、全ての種族が恐怖した。

魔神皇帝は自分達の手には負えない存在だと。魔王と真っ向から対立できる存在、明らかに自分達の常識を破壊する存在。

 

そして何よりも、魔神皇帝の影に『死』を見た。

二体の魔神皇帝とは全体的なシルエットは似ても似つかない。だが、その姿はまさしく『魔神』だと。

 

全てに平等に『死という終焉をもたらす魔神』の姿を、誰もが見た。

 

 

 

サーゼクスの頭の中で、何かが外れる音がした。

 

途端、その魔力が明らかに質を変えた。

 

拮抗していた炎を少しずつ滅ぼし、その速度は次第に上昇していく。

数秒後には、魔神皇帝を呑み込むであろうその力こそが、サーゼクス・ルシファーの『真価』にして『本質』である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――魔神パワー『強化』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵藤一誠が目を覚ます。直後にその事実に動揺した。

 

自分はいつ意識を落とした?(・・・・・・・・・・・・・)

 

辺りを見渡して、同じように倒れた面々を見た。

次に視界に入ってきたのは、地に降り立って再び対峙する、サーゼクスと魔神皇帝の姿。

 

「……まだ、続けるかい?」

「それはこちらのセリフだ、サーゼクス。アンタにはまだ底があるらしいが、それもこちらとて同じだ」

「結構、自信があったんだがね」

「魔神皇帝をナメるなよ、魔王」

 

空気としては一触即発。魔王と魔神皇帝という、まさに世界を終わらせかねない一戦は、未だ決着が着いていない。

 

「……続けるならば相手になる。そうなったら俺も死ぬだろう。だが、アンタは仕留められずとも……100人単位で道連れにはさせてもらう」

「それは……困るな」

 

ふぅー……と一つため息を溢したサーゼクス。

辺りを見回すと、他の魔王や堕天使達の上役達を除いた、この戦場の殆どが先程の撃ち合いの余波で意識を失っているようだった。

そんな残った者達へと目配せをするサーゼクス。周囲がみな、頷いた。

 

 

 

―――これが続けば、間違いなく陣営が一つは壊滅する

 

 

 

改めて思い知った魔神皇帝の脅威。

魔王一人にここまで苦戦するならば勝ちの目はあるだろう、と思う者もいるだろう。

だが、相手取ったのが仮に他の者だったならば?

追い縋れはするだろう、傷の一つも付けるまで行けただろう。だがそれまでだ。

 

本気を出せない状況だったとはいえ、サーゼクス・ルシファーが相手をしてこれなのだ。

加えて、マジンエンペラーGにも、まだ奥の手が残されている。

 

だからこそ、サーゼクスの次の言葉にNOと言える者は、いなかった。

 

 

 

「―――我々の負けだ、魔神皇帝」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「……すげぇな、マジンエンペラーGって」

『そりゃあな。何せマジンエンペラーGは『奴』への抑止力となるために生まれたマジンガーだ』

「『奴』への抑止力?」

「ああ。勿論、エンペラーGとは別に、『奴』への対抗策になる『偉大な皇』もいた。だが、こと『奴』へのカウンターとしては、マジンエンペラーGより有効なマジンガーは今のところ存在しない」

「……魔王ルシファーと正面きって戦って、相手から負けの言葉引き出したとか……そういや、エンペラーGはどこに?」

『さてな。お前をお仲間に引き渡したらドヒャアとクールに去っていったよ』

「……名前ぐらい聞きたかったな」

『たぶんだが、エンペラーGが現れたのは『奴』が顕現しかかってたからだ』

「どういうことだよ?」

 

『マジンエンペラーGは『奴』……マジンガーZEROの抑止力として生まれた存在。つまり、ZEROあるところにエンペラーG有り。エンペラーGが存在する=マジンガーZEROが在る。裏表の存在みたいなもんなのさ、『奴』とエンペラーGは』

 

「……それも、因果か?」

『宿命の方が正しいだろう』

 

その言葉を最後に、甲児とカイザーの会話は終わる。

気がついたら眠りに落ちていて、次に目覚めた時には部屋に集まっていた仲間達全員から全力で謝られてちょっと疲れたりもした。

 

次の日にはマジンガーと縁深い者と縁が深い女性と下の名前が同じの幼馴染からお叱り受けたりした。

 

 

 

最後に呟いたカイザーの言葉は、甲児の耳には届いていなかった

 

 

 

 

 

 

 

『魔神パワー持ち……あのエンペラー、どこの世界線から来たんだ……?』




エンペラー「魔神パワー持ってっから」
ZERO「は?(威圧)」
ゲッペラー「怒った?」

前回分の感想では皆様やっぱりグレートマジンカイザー好きな方多いようで
もちろん作者も好きです。真ZEROでの出番少なめながらカッコよさがマジグレート。

ちなみにサーゼクス様も好きです。本気出したら本気でやべーからその強さを描写できる自信無いだけで(言い訳)


さーて脳内ストック尽きちゃったけどこの後どーしょ


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カイザー「君、名前は?」

※注意
独自設定&独自解釈マジン盛りでお送りします

短いです


鎧依甲児

 

一応、主人公。

寝不足となった疲れからか不幸にも黒塗りの魔神皇帝に追突してしまった上に、名前が同じなだけで目をつけられた現代の魔神皇帝。

元々精神的なタフネスに定評があったが魔神皇帝化してからは肉体的にもタフネスになりつつあると良いなぁという願望。

トリガーは主に怒り。

 

 

 

マジンカイザー

 

皆さんご存知の魔神皇帝。

ただし何故か自我が芽生えている上にマジンサーガよろしく『纏う』タイプになっている。基本的にノリが軽い。

名前がダイナミックだっただけで深く考えずに目をつけた甲児からの呼び名は『カイザー』或いは『ゴミクズ』。とある読者様に着けていただいたネームは『サブカル淫夢野郎』。

魔神パワーレベルなるシステムを搭載しておりこれが上がっていくと間違いなくやべー奴が召喚される。

D×D世界での大昔の大戦に殴りこんだ挙げ句に勝ち逃げを繰り返した結果、甲児がその尻拭いに奔走させられている様を見て愉悦を覚え始めているマジンガーの屑。

 

ただ、誰にも言わない秘密があったりなかったり。

 

 

 

マジンエンペラーG

 

『甲児』のピンチに颯爽登場の偉大なる魔神皇帝。

この作品内においては、某ロボット大戦の世界線で生まれて以降、原初の魔神へのカウンターとしての在り方を義務付けられた苦労マジンガー。

そんな彼を偉大な皇が草葉の陰から見守っているのは内緒だ。

あらゆる平行世界、時間軸で戦って来た結果、何故か魔神パワーまで搭載されたちょっとやべー存在になりつつある。

『マジンガーと人間はセット』が基本原則なのでもしかしたらTTYが纏っている可能性もワンチャン。

 

 

 

マジンガーZERO

 

最終にして原初、唯一無二のスーパーロボットを自称する神の領域に至ったマジンガー。D×D世界の神くらいなら軽く越えてそうだが。

原典やV及びXを経由してきた結果、因果の果てから闘争の片手間にゲッター皇帝と共に全マジンガーを観測してその可能性を見届け続けるくらいには丸くなった。

『負けたら殺す(意訳)』と警告飛ばしてはいるがその実、『マジンガーの敗北は許さない』という警告は穿った見方をすれば『マジンガーに負けてほしくない』という願望の現れなのではという解釈もありだと思う。

 

ぶっちゃけてしまえばここのZEROはちょっとツンデレに目覚めている(無自覚)。

 

 

 

ゲッターエンペラー

 

そこら辺のスーパーロボットくらいなら瞬き(?)くらいでコロコロできそうなのに、これで未だに成長期かつゲッペラー以上の格上がゴロゴロいる世界で戦っているという、公式が生み出したトンデモゲッター。

ZEROと一緒にバラエティ番組観るくらいの感覚で闘争の片手間にD×D世界の魔神皇帝とその相棒を観測中。

と言ってもまぁ、基本的に自身とは無関係な世界の出来事なので殆どZEROの話を右から左な感じで聞き流しに徹している。

 

 

 

??????

 

もしもこの作品が今後も続けば、D×D世界から因果の果てに吹っ飛ばされてZEROとゲッター艦隊にサンドバッグにされる哀れな汚物。

ゲッペラー「サッカーしようぜ!」

ZERO「お前コートな」




何から書けば良いかわかりません


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